デスラー総統(中身別人)が宇宙要塞使ってBETAの駆逐に乗り出すようです。 (名無之助)
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デスラー総統(中身別人)が宇宙要塞使ってBETAの駆逐に乗り出すようです。
私は今、奇妙な感覚に襲われている。
と言うよりも、諸君は前世というものを信じるかね?
私は信じるか……と言うよりも、信じざるを得ない体験を今現在しているところだ。
それと言うのも、身に覚えの無いはずの記憶がどんどんと溢れてきて酷い目眩に襲われているからだ。
だが、不思議とその記憶に対する違和感が無い…と言うか、懐かしさすら覚えるのだ。
ふむ、どうやら私は、前世は地球と言う星で会社員をしていたらしい……ある日、道を歩いていたら突然の浮遊感と、直後の水の跳ねる音と、何か硬いものに落下したかのような衝撃とともに前世の私は、前世の人生を終えた。
遠回しに言ったが、要するに、マンホールに撃墜されたどこぞの戦闘機よろしく私もマンホールに撃墜されたわけだ。
そして、次に目覚めたのが何故か白い部屋で、白い髭を生やした老人…魔法学校の校長みたいな見た目の人物が目の前にいたわけだが、こいつが現況だったのだ。
「いやー初めて成功したわい、人間界への悪戯……題して、マンホールで人間を撃墜しよう!……まさかあの人間死んどらんよね?死ぬような深さのマンホールでも無いし……………魂なくなっとらんか?」
「…………なあ」
「…っ!ギャーデターーーー!!!悪霊退散!!!」
…………まあ、取り敢えず胸ぐら掴んで睨んでやったら黙ったわけだが…、あれが紙…いや、髪違うな、神?これも違う気がするが、本人は神だと名乗ってきたので…取り敢えずは間をとって神(仮)と呼ぼう。
まあ、転生させてくれるらしい。
あと、一つ依頼されたのが、何でも転生してからはBETAとか言う化け物のその世界からの駆逐と言うものだったわけで、前世の知識ではアニメで見た程度だが人類が大分劣勢であったはずだ。
と言う訳で、手段がないのだが……。
まあ、それは腐った神…間違えた腐れ神…クズ神…腐ってカビの生えた神?
「お主容赦ないの…」
「あ?悪戯で俺の人生終わらせた奴が何言ってんの?」
「……申し訳ない」
つい口調が変わってしまったのは許してほしい、取り敢えずは色々と付けてくれるらしいから話を聞いた。
まあ、転生するにあたり、私に与えられたのは以下の通り。
私の転生後の名前はデスラー…アルベルト・デスラー
某宇宙戦艦の登場人物だ。
私の意識が目覚める……と言うより記憶を思い出すのは総統に就任する日
さらに、生まれ故郷の星や、信仰の対象の星は既に亡い。
地球の月よりも巨大な宇宙要塞が現在の国そのもの。
使える戦力は、自国…ガミラス帝国と言うらしいが、その全軍、ただし、戦力的には某宇宙戦艦の原作よりも遥かに少ない、その数は艦船約3000隻、しかし、この世界ではこれで100%の編成らしい。
ガミラスの損害らしい損害はないらしい。
強いて言えば、母星と信仰の対象の星が、まあ、何だ、BETAの所為で寿命が早まって捨てざるを得なかった事と、美女が奴らの腹に収まってしまった事くらいか。
それ以外の特典として、スパロボシリーズのエアロゲイターの機動兵器であるバグスと、同シリーズの地球の機体であるガーリオンシリーズの各種更に、ゲシュペンスト系列の機体を生産、運用できる点、他に、植民地惑星を幾つかで、更に、ガミラス側の指揮官などを好きに選んでいいと言われ、選ばせてくれた点かな。
選ぶ際にその人物の能力、性格なども分かりやすくしてくれていたので選びやすかった。
そして、取り敢えず地球人以外なら選んでいいらしかったから頑張って選んで見た訳だ。
おまけ特典か知ら無いが、神曰く「皆忠誠心最高で裏切りとかの可能性無くしといたから」らしい。
そして、記憶はここで途切れている。
「…と……デ…ラー…う……デスラー総統!!!」
私を呼ぶ声が聞こえ、目を開けると、そこには口髭を蓄えた壮年の男がいた。
私の腹心の部下であり右腕でもあり、軍で私の次の地位にいるタラン上級大将だ。
「デスラー総統!大丈夫ですか⁉︎」
「タラン…済まない、少し目眩がしただけでね……ところで、準備は万端かね?」
「は、デスラー総統の総統就任式は既に準備万端、皆心より総統が正式にガミラス帝国総統に就任するのを心待ちにしておりますぞ!私なんぞ既に総統とお呼びする位には待たされましたな!」
「そ、そうか…では行こうかタラン……」
「は!」
この日私は正式にガミラス帝国総統へと就任した。
この就任式から数年間、先ずは地球以外の場所のBETAを狩る事にし、地球を捜す傍ら、ガミラス帝国はBETAを確実に駆逐して行くのだった……。
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デスラー総統の歴史授業
総統就任から早一年……我がガミラス帝国の軍備は順調に整いつつある。
いくつかの星域ではBETAを駆逐し、その星域の生き残りの人類をガミラス帝国に迎え入れ、星域を支配下に置いたりして既に十数個の星域を勢力下に収めている。
そんなこんなで……はっきり言うと……地球探すの忘れとった……。
BETAは発見し次第帝国の威信にかけてサーチアンドデストロイ!が基本の方針で、BETAの探索活動をしているからその内見つかるだろうが……。
それと、数ヶ月前……ワタクシ…幼女をお持ち帰りしました……。
いや!誘拐じゃないからね!?
解放した惑星で路地裏に座り込んで死にそうだったのを拾っただけだから!
BETAマジ許さん!
「父上?どうしたの?」
グハ!可愛らしくコテンと首を傾げ此方を見上げてくる幼女!鼻血が出るわ!
「………いや、何でもないよ、少し考え事をしていてね…さあ、着いたな…」
鼻血が出ないように何とか堪え、返答する。
ポーカーフェイスには自信があります。
そんなこんなで、今私が居るのはガミラス帝国の国立中央学園初等部と書かれた校門前であったりする。
「…それじゃ行ってきます!また後でね父上!」
笑顔で此方に手を振りながら走り去る幼女を手を振り返しながら見送り、私は学園の来賓用の入り口へと向かう…今日、私はこの学園で特別講師として、歴史について、主に我が帝国のBETAとの戦いの始まりなどを教えるために来ていたのだ。
それと、娘に気安く話しかけていたあの男子…要注意リストへ加えなければ……。
そして、午前の最後の授業、歴史の授業でついに私の出番が来た。
「皆さん、今日は何と!特別にこのガミラス帝国の総統閣下であり、カナデちゃんの養父でもある、アルベルト・デスラー閣下が歴史の講義に来てくれました!!!では総統閣下、どうぞ!!!」
女性教師の合図を受け、教室に入ると生徒たちが拍手で迎えてくれた。
それとそこ!我が娘に馴れ馴れしくするな!貴様朝もなれなれしくしておったではないか!
と、言葉に出そうになるがグッと堪える。
「…紹介に預かった。私がこの帝国の総統…デスラーだ。今日は君たちに我がガミラス帝国と…奴ら…BETAとの戦いの始まりについて講師をする事となった。まあ、映像をながら時折解説を挟むだけだが…質問があれば後で時間をとろう」
映像を見る為の準備をして、映像が流れる。
まずは、ガミラス帝国がBETAと遭遇した時の映像だ。
ガミラスの資源探査を任務とする宇宙船、シュレ号がとある惑星に降り立った時のことである。
『こりゃ、資源にできそうな鉱石の探索も一苦労だぜ…』
『すげー砂嵐だ……計器類のチェック、油断して落ちるなよ…こんな惑星で遭難したら救助もだいぶ待たなきゃならんからな!』
船員たちの会話から程なくして船は地表に降り立ち、船員たちはまず船の周辺を探索しようと探索班と呼ばれる数十人が船から降り、調査が開始される。
暫くは惑星の調査の映像が流れる。
そんな時、船員の一人が、ある物を見つける
『?おいみんな!見てくれ!!!』
その船員の声に反応して班員たちが集まる。
『…これを見てくれ……これ…どう見ても…』
『人形…だな……もしかしたら文明があったのか?』
『この環境の星で?まさか…』
そう言いながら、その人形を手に調査を再開すると、残骸のようなものもいくつか出てきた。
『…こりゃ本当に文明があったみたいだな……』
『……一体なぜ滅んだのか……』
そんな会話をする船員たちだが、脆くなっていたためか、船員たちが持つ人形が崩れてしまい、そこから一枚の写真が出てきた。
そこには、この星の住民であろうか、男性と思われる人物と、女性と思われる人物、更に、赤ん坊が女性と思われる人物に抱き抱えられて居るのが写っていた。
『……これ、回収しとくか…一応』
『そうだな……』
その直後、突然彼らの居る所に影がさした。
『…ん?なんだ?』
『な……何だこいつは!!!』
『う、うわぁぁああっ!!!』
そこで映像を一時中断する。
「これが、我がガミラス帝国と、BETAとの最初の接触となる。だが…この映像には続きがあるが、君たちには見せることは出来ない……ただ、外に出ていた船員たちは、国に帰ることは出来なかったとだけ言っておく。この後の出来事としては……あー……また今度の特別授業の時に教えるとしよう…今日はここまで…何か質問はあるかな?」
1人の少年が手をあげる。
「BETAは何で僕らを襲うんですか?」
「…そこは詳しくはまだ解明されていないから、はっきりとは言えないが……奴らにしてみれば、ただ、資源を回収して居るに過ぎない…つまり、我々を生き物として奴らは扱っていないと言う事らしいよ……」
その後も二、三個質問に答えて授業は終わった。
娘は、トラウマが刺激されてしまったのか、酷く怯えてしまい、早退させる事にした。
仕事とは言え、子供達にあれを見せるのは…辛いものがあるな……今年は同じ内容で後10個の学校を回らんといけない…正直、総統の仕事ではないが、今年は私にやらせて欲しいと頼んだのだ……歴史の教師の精神疲労に関しての陳情があり、実際体験してみようと考えた行動だが……教師って大変だな……体験を踏まえ対策を講じるか……。
あと、怯えて必死に私の裾にしがみ付く娘、可愛い!おい、護衛兵!生暖かい目で見るな!!!
こうして、デスラー総統の歴史の授業の初回は終わるのだった…。
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シュルツ准将のファインプレー?上
ガミラス帝国の本体である地球の月より巨大な移動要塞は、広大な宇宙を遊弋しながら、新たな母星となる惑星を探索したり、BETAの駆逐をし、その軍事力も着実に強化させ版図を拡大していた。
現在までにガミラスが確認した惑星国家は、その悉くがBETAにより蹂躙されており、比較的ましだったザルツ星、バース星も、BETAにより政府機能はほぼ崩壊、ガミラスが接触した際には、両惑星とも大佐や中佐クラスの軍人が政府の代役を担わされているような状態だった。
その両惑星も、現在はガミラス帝国の領土として、BETAは駆逐され復興の最中にあった。
そんな状況のガミラス帝国だが、探索のために複数の艦隊をいくつかの方面へ派遣していた。
その内の一つ、第1121独立空間機甲旅団・指揮官ヴァルケ・シュルツ准将からの報告がガミラス帝国本体である移動要塞に届けられる。
【デスラー紀元101年8月14日・発・ガミラス帝国宇宙軍銀河方面探索部隊群第1121独立空間機甲旅団司令・ヴァルケ・シュルツ准将
宛・ガミラス帝国宇宙軍総司令部、デスラー紀元101年8月10日、BETAによる侵攻を受けている有人星系を発見、偵察及び調査開始、言語、歴史、科学技術の概要、分析開始、言語は解析を同13日に完了、現地の状況の観測状況から緊急介入の必要有りと認め、介入許可を申請する。
ー以下添付データ各種ー】
この報告はすぐにデスラー総統に届けられる。
ーー
皆さんこんにちはこんにちは、デスラーです。
報告書のデータを確認したら…これ、ずっと探してた前世の故郷地球でした…しかも発見者の名前…因果かねぇ……
「総統、現地はかなり逼迫しているようですが…いかが致しますか?」
ヒス副総統が聞いてくる。
答えはもう分かっているだろうに……
「介入を許可したまえ、あと、データで見る限りこれまでの星系とは異なり、だいぶ増殖して進化もしているようだから、ドメル大将の第7空間機甲師団と第11機動要塞(見た目2199の第二バレラス)を増援として派遣したまえ……それに、この移動ガミラス帝星(ガミラス帝国本体の移動要塞の名前)の進路をその星系に設定するように」
「分かりました。ではそのように手配いたします。ところで総統、こちら本日分の御公務でございます。確認してください」
そして置かれたスケジュール表……会食はまだいい…視察と書類仕事と会議が分単位でスケジュールされているのを見て、私は無の境地で今日も仕事を頑張る。
かわいい
ーー
ところ変わり太陽系第三惑星地球
地球時間8月14日夕方
京都嵐山補給基地
そこに、訓練を切り上げた即成教育の衛士たちが配備され、今正に出撃の時を迎えようとしていた。
「お前たちはこの基地の守備が任務となる。ひよっこのお前たちが前線に出ても正規部隊の足手纏いになるだけだ。分かったら別名あるまで待機」
「「了解」」
隊長の厳しい言葉に、何処か沈痛な声で衛士である少女たちは返事をする。
「彼の仇を討ちたかったのに…待機なんて」
「でも確かにアタシらじゃ足手纏いだからなぁ…」
「でも、あんな言い方…」
少女たちが話していると、別の少女が駆け寄ってきて、BETAの先頭群が基地の目と鼻の先まで迫っている事を伝えてきた。
そして、外に出た少女たちの目の前で撤退中の友軍部隊がレーザー級に撃墜される。
その光景に息を呑む少女たちだが、少女たちに感傷に浸る暇などなく、直ぐに出撃命令が発せられ、戦術機に乗り込み彼女らは出撃した。
時を同じく、地球衛星軌道を監視する国連のステーションがあるものを観測し、国連軍や各国の機関が大混乱に陥った。
緑色の大型宇宙戦艦や巡洋艦、駆逐艦、揚陸艦など、地球人類が見たことのない各種宇宙艦艇が無数に出現したのだから仕方がない。
そして件の艦隊から国連のステーションや地球各国に対し、メッセージが送信されると同時に、艦隊から多数の機動兵器を搭載した揚陸艦が降下を開始した。
メッセージ内容は以下の通り
【こちらはガミラス帝国宇宙軍銀河方面探索部隊群第1121独立空間機甲旅団、我々に敵対意思はない。これより我々は対BETA戦に於いて、貴惑星の状況を鑑み、救援作戦を開始する】
各国は混乱し、一部のものは歓喜した。
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シュルツ准将のファインプレー?下
私事になりますが、昨年末に実家で飼っていた愛犬が癌で亡くなり、モチベーションが全く上がらない状態です。
今回はそのリハビリというか、描きかけのものを仕上げたものになります。
シュルツ准将の第1121独立空間機甲旅団がメッセージを発するのとほぼ同時刻、嵐山補給基地防衛部隊の日本帝国斯衛軍嵐山中隊はBETA先頭群と接敵するところであった。
『全機前進!兵器使用自由!戦術範囲は100m以内とする、陣形はアローヘッド・ワンだ!』
『『了解!!』』
日本帝国斯衛軍の制式採用されている戦術機《瑞鶴》が地面を蹴りBETAへ向かって駆けていく。
その中の1機がBETA先頭群の一番先頭を進んでくる突撃級と呼ばれる硬い外殻をもつBETAに36ミリ突撃砲を乱射する。
ーー
ある衛士視点
私たちの中隊は出撃後しばらくしてBETAと接敵した。
初めての実戦に私も含めて皆んな緊張を隠せない様子だった。
隊長からの指示で前進するなか、硬い外殻を持つ突撃級というBETAが迫ってくるのが見え、私は恐怖心を必死に抑え込む。
「このおぉぉ!!」
私は36ミリ砲を突撃級に向かって撃つが、硬い外殻に阻まれ、砲弾は弾かれてしまう。
それを見て私は恐怖に加えて緊張と焦りから、更に乱射しそうになる。
『志摩子!落ち着いて‼︎突撃級は?』
「わ、分かってる!」
私に声を掛けて来たのは親友の篁唯依だった。
その声にどうにか落ち着きを取り戻した私は、突撃級への対応方法を思い出し、唯依に返事をしながら機体を跳躍させ、突撃級の弱点である背中側に36ミリを叩きこむ。
唯依はいつもなんでもできたけど、私はそうじゃない、だから、唯依のおまけみたいに思われているんじゃ無いかという焦りや妬みに似た感情もあった。
それに、私だってできるというところを示したかったのかも知れない。
「…あは」
突撃級を仕留めた時、ふと笑ってしまった。
なんだ、私もできるじゃ無いか…と、その驕りは、唯依からの焦った声により一瞬で掻き消える事になる。
『レーザー級!?志摩子‼︎高過ぎる! 』
「へ?」
すぐにはその言葉が理解出来なかった。
そして、理解したとき、私はもうダメだと思って目を閉じてしまったけど、いつまでたってもくるべき熱線が、レーザーが来ない事に疑問を感じ目を開けると、そこにはレーザー級が私たちではなく、更に上空に向けレーザーを照射している光景が広がっていた。
更に上空へ目を向けると、レーザーを弾きながら降下してくる無数の見た事のない戦術機が、レーザー級の方角へレーザーの様なものを撃ち込んでいるのが見えた。
「え、なに、あれ?」
『ゆ、UFO?』
『何ですの!?』
『か、カッケー‼︎』
『……安芸、男の子みたいな反応ね』
戦術機?の更に上空から出現したヒトデの様な飛行物体と緑の空飛ぶ船?見たいなのを見て、皆んながそんな声を上げているなか、私は唯依に怒られていた。
『助かったから良かったけど、もっと集中して!もし狙いが空から来た変なのに逸れてなかったら死んでたのよ!?お願いだから気をつけて‼︎』
「ご、ごめんなさい…分かった」
そう返事をしたときだった。
ヒトデ見たいなのが、すごく、太いレーザー?見たいなのをBETAの群れへ向けて発射する光景を目の当たりにする事になる。
その後、接近して来ていたBETA先頭群は緑の戦術機?により蹂躙と言っていいほどあっさりと殲滅され、BETA主力は空飛ぶヒトデ?のレーザーで薙ぎ払われていた…。
私は、通信が繋がったままの唯依の顔が( ゚д゚)の様になってるのを見て思わず笑ってしまった。
ーー
BETA群壊滅を受け、嵐山中隊は基地へ帰投、その際、基地周辺にも大量にBETAの死骸があり、中隊メンバーは整備員から、BETAの地中侵攻があり、正体不明の戦術機により撃退されたことを伝えられた。
そして、最前線基地となった嵐山補給基地の正面に、300mから400mはあろうかという大型宇宙船が降下して来た。
その船は嵐山基地に近づくと、小型の連絡艇を発進させ基地に着陸させて来た。
基地要員は警戒態勢をとり、嵐山中隊の衛士も機体に乗り込んだまま注意深く監視する。
連絡艇から出てきたのは地球人類と同じ見た目をした4体の生命体であったことに警戒していた基地要員や衛士らは驚きを隠せない。
そして、その存在が声を発した。
「ん、うん!あー…私は、サレルヤ・ヤーレタと言うわ。偉大なるガミラス帝国宇宙軍銀河方面探索部隊群第1121独立空間機甲旅団第2機動戦隊司令官兼テロン…あ、貴方達で言う地球ね、地球軍前線基地連絡要員及び調整官で階級は少佐よ、貴方達の上層部には私より上の人が派遣されていると思うから後で確認してみてくれないかしら?ところで、この基地の司令官殿と会いたいのだけれど?」
「司令官は貴方方の宇宙船をみて驚いて転倒して頭を打って今は気絶して医務室にいるので、この場にいる中で最上級階級は私になります」
そう言って前に出たのはいつのまにか戦術機から降りていた中隊長であった。
言葉では落ち着いている様に見えるが、身体の動きはガッチガチで、誰がみても緊張しているのは丸わかりである。
少しの沈黙が続く。
「あのぉ、貴女、お名前は?緊張は分かるけど、あの虫ケラどもと違って私はきちんと知性を持った人間よ?貴女達からしたら宇宙人だけどね」
その言葉に中隊長は焦って自己紹介をする。
「し、しつれいしましゅっ!しました!私は、日本帝国斯衛軍あらしゅっ!嵐山補給基地守備隊、嵐山戦術機中隊隊長、如月佳織中尉であります!少佐殿!」
「まだガチガチねぇ…まあいいけど」
これが、ガミラス帝国と地球人類のファーストコンタクトである。
シュルツさん出て来ないのは気にしないでほしいです。
次回更新は未定です。
モチベーションが戻り次第他の作品も併せて更新を再開したいと思います。
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ガミラス軍・組織 宇宙軍
ガミラス軍組織
最高司令官
アルベルト・デスラー
上位組織
ガミラス帝国国防省
大臣 レドフ・ヒス (副総統兼務)
|-技術開発庁
|-軍事法務部
軍編成
ガミラス帝国統合軍最高司令部
|-ガミラス帝国宇宙軍
|-ガミラス帝国地上軍
|-ガミラス帝国国境警備隊
|-ガミラス帝国軍憲兵隊
ーーー
組織
ガミラス帝国統合軍最高司令部
統合軍司令長官 ヴェルテ・タラン 元帥
ガミラス帝国宇宙軍
司令長官 ガル・ディッツ上級大将
|-宇宙軍航空隊
|-宇宙軍空間強襲兵団
|-宇宙軍ワープゲート管理部
|-宇宙軍対BETA戦略開発部
|-宇宙軍航宙艦隊
|-宇宙軍教育部隊群
|-宇宙軍兵站部
宇宙軍航空隊
隊司令 イングラム・プリスケン少将
|-首都防空隊
|-航空教育隊
|-航空教導団
|-偵察航空団
|-空間輸送航空隊
|-親衛航空部隊群
宇宙軍空間強襲兵団
司令官 ヘルム・ゼーリック上級大将
|-首都即応機動兵旅団
|-各惑星派遣即応機動兵旅団
|-第1〜第81遠征空間強襲兵団
|-特別強襲機動兵群
|-空間強襲兵団訓練教育群
宇宙軍ワープゲート管理部
管理部長 イデル・モンク中将
|-ワープゲート管制、通信業務隊
|-ワープゲート警戒衛星管制隊
|-ワープゲート整備保全隊
|-ワープゲート守備隊|-防空隊
ーーーーーーーーーー|-警備艦隊
ーーーーーーーーーー|-保安部隊
宇宙軍対BETA戦略開発部
開発部長 ガデル・タラン大将
|-対BETA生態研究所
|-対BETA戦用兵器研究部
|-対BETA戦記録資料研究部
|-対BETA戦術作戦研究部
|-対BETA戦関連医療支援研究部
宇宙軍航宙艦隊
航宙艦隊司令長官 ガル・ディッツ上級大将(宇宙軍司令長官兼務)
|-親衛機甲師団艦隊(頭に親衛とつく精鋭、航宙艦隊司令長官が直率)
|-空間機甲師団艦隊(主力艦隊・1桁から2桁番号の艦隊)
|-惑星間航路警備艦隊(3桁番号)
|-銀河方面探索部隊群(4桁番号)
|-練習艦隊
|-次元潜航艦隊
|-船団護衛艦隊(5桁番号+船団名)
|-移動要塞
宇宙軍教育部隊群
士官学校教育総監 ローレン・バレル中将
|-宇宙軍首都士官学校
|-宇宙軍首都上級士官学校
|-宇宙軍科学アカデミー
|-宇宙軍各方面士官学校
|-宇宙軍基礎教育隊
宇宙軍兵站部
兵站部長 ネレディア・リッケ少将
|-輸送船団
|-各方面必要物質分配局
|-輸送計画策定局
|-各方面必要物質策定管理部
|-物質調達局
|-兵站部有志による娯楽雑誌編集部(宇宙軍美人女性士官写真集、男性士官写真集、)
裏編集部 (女性兵士有志)
(男性士官隠し撮り写真集
紳士の会(男性兵士有志)
(女性士官のウ、スイ、ホン
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ガミラス軍・組織 地上軍
ガミラス軍組織
最高司令官
アルベルト・デスラー
上位組織
ガミラス帝国国防省
大臣 レドフ・ヒス (副総統兼務)
|-技術開発庁
|-軍事法務部
軍編成
ガミラス帝国統合軍最高司令部
|-ガミラス帝国宇宙軍
|-ガミラス帝国地上軍
|-ガミラス帝国国境警備隊
|-ガミラス帝国軍憲兵隊
|-ガミラス帝国中央情報統括部
ーーー
組織
ガミラス帝国統合軍最高司令部
統合軍司令長官 ヴェルテ・タラン 元帥
ガミラス帝国地上軍
総司令 リベル・ドロッペ上級大将
|-地上軍中央航空隊
|-地上軍各方面軍
|-地上軍中央陸戦軍団
|-地上軍対BATA研究所
|-地上軍特殊作戦部隊
|-地上軍教育部隊群
|-地上軍兵站部
|-地上軍広報部
地上軍中央航空隊
隊司令 ヴェレッタ・バディム少将
|-首都防空警戒群
|-航空教導団
|-無人航空偵察攻撃部隊群
|-特別親衛輸送航空隊
|-救難航空部隊群
地上軍各方面軍
銀河方面、大・小マゼラン方面、旧二重銀河方面
各方面軍司令官(中将又は大将)
|-地上軍各方面機械化自動歩兵軍(ガミロイドと言うロボット兵の部隊、数にして200万人分の戦力)
|-地上軍各方面陸戦軍(機甲部隊と歩兵部隊が環境に合わせて配置、50万人規模の軍)
|-地上軍各方面航空隊
地上軍中央陸戦軍団
司令 コルサック・シュルツ大将
|-中央機械化自動歩兵軍(100個師団)
|-中央機甲軍団(10個師団)
|-中央機械化歩兵軍(20個師団)
|-中央首都防衛軍(自動歩兵5、機械化歩兵4、機甲部隊1個師団)
|-中央即応機動戦闘団(混成部隊からなる即応部隊)
地上軍対BATA研究所
所長 ヘルマイヤー・サイエン少将
|-対地上型超巨大BATA防御策研究開発部
|-宇宙軍BETA戦略開発部情報連携室
|-地上軍対BETA戦生存者心理ケア医療研究室
対惑星型BETA対策研究部
地上軍特殊作戦部隊
司令官 ナーチ・アルフォン大佐
|-機械化特別強襲突撃部隊群
|-特殊強襲作戦隊
|-特殊武器防護隊
|-特別実験部隊
地上軍教育部隊群
教育総監 カーヴェイ・ラウ少将
|-地上軍基礎教育隊
|-地上軍航空学校
|-地上軍中央士官学校
|-地上軍中央上級士官学校
|-地上軍各方面士官学校
|-地上軍科学学校
地上軍兵站部
兵站部長 ホウ・ショウ少将
|-購買部
|-物質補給課
|-給糧部
|-宇宙軍兵站部物質輸送連携室
|-兵員健康増進生活習慣指導係
地上軍広報部
広報部長 ミーゼラ・セレステラ大佐
|-募兵所広報係
|-各基地広報課
|-メディア対策部
|-中央広報課
|-地上軍広報誌編集部
有志による広報課極秘組織
広報課極秘編集部 バラ園
同 百合花
同 紳士の集い
極秘発刊雑誌 代表例
バラ園 発行 代表作品【総統とアルフォン大佐の○○○】【タラン元帥と平兵士の二つの意味での禁断の愛】【とある基地のトイレから響くアッー♂な声】
百合花 発行 代表作品【ホウ・ショウ少将のセレステラ大佐調教記録】【ヴェレッタ少将とホウ・ショウ少将の愛の形】
紳士の集い 発行 代表作品 【ヴェレッタ少将に踏まれたい】【ホウ・ショウは私の母になってくれるかもしれない女性だ】【皆のオカン、ホウ・ショウさん】
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シュルツ准将、会談する
京都防衛戦にガミラス軍が介入、BETAを撃退した翌日、ガミラス軍指揮官のシュルツ准将は数名の副官らとともに日本帝国征夷大将軍煌武院悠陽と帝国城内省、帝国政府首相、外務省、帝国国防省、軍関係者、国連事務局及び軍関係者との会談のため、会談の場となる戦果を免れた京都郊外の武家屋敷に足を踏み入れたのだった。
斯くして人類初の異星人との会談が始まる。
集まった全員が席に着いた直後、立ち上がり頭を下げた人物がいた。
「異星の方よ、此度の助力、帝国臣民に変わり深く御礼申し上げます」
そう言って頭を下げたのは帝国において帝に次ぐ権威を持つ征夷大将軍煌武院悠陽殿下その人である。
それに対して同席していた帝国関係者は顔を青ざめさせ、慌てたように口々に頭を上げるよう煌武院殿下に促すが、煌武院殿下は頑なに頭を上げようとしない。
突然頭を下げられ、困惑していたシュルツ准将はようやく再起動し、口を開く。
「どうか頭を上げて頂きたい、我らは我らの総統閣下の意思の元に当たり前のことを当たり前に行ったに過ぎないのです。礼を言うならば、我らをこの地へ遣わせた総統閣下にお願いいたします」
そう言って、シュルツ准将は頭を下げる。
「分かりました。ですが、あなた方への感謝は本心でもあるのです。その謝辞はどうか受け取って頂きたく思います」
「は、そう言うことであれば有り難く受け取らせていただきます」
そこで、帝国軍関係者の一人が手を挙げた。
「申し訳ありません、殿下、そろそろ本題の方に入りませんか」
「そうですね、では、シュルツ准将…お願いいたします」
「は、では失礼します」
そう言ってシュルツ准将は部下に命じ、ガミラス製の映像媒体の準備をする。
その間、地球の面々は地球のソレと比べて小型であり、見慣れない機材に興味深々で覗き込んでいた。
その中に、はしたないと侍従に怒られる煌武院殿下の姿も見られた。
準備が終わるとシュルツ准将は立ち上がり、話し始める。
「皆さんに事前に申し上げておきたいのだが、現在、この惑星、そして星系内に確認されているBETAについて、我々が確認した中に…詰まりは"戦闘用""惑星型"と言う我がガミラス軍がこれまで戦った中でも特殊性のある個体群は確認出来ていないと言うことと、それを差し引いてもこの惑星の状況は比較的悪いという事を申し伝えておきます」
そのシュルツの話に幾人かが質問を投げかける。
「戦闘用BETAとは何だ?今まで我々が戦って来たのはそれでは何だと言うのだ?」と斯衛の制服を着た軍人が尋ねる。
続いて、国連軍関係者から「惑星型とは何か?」と質問が飛ぶ。
「それらに着いては、映像を見ながら説明する。今回は我がガミラスの紹介と、現在この星系に向かって来ている我がガミラス軍の主力部隊の説明と受け入れを求める場でもあるので、その辺りの話もしたいと考えている。それでは映像をご覧いただきたい」
そうして、映像が投影される。
最初に流れたのはガミラスとBETAとの最初の接触の場面である*1
「我がガミラスがBETAと接触して1年後、奴らは我がガミラスのマゼラン星雲にも来た、その際、一部の我がガミラスの旧貴族階級の者たちがBETAの捕獲、生物兵器への転用を考え本星に移送してしまったのだ。そして、落着ユニットなる物も捕獲されその施設へ移送されるさなか、研究施設のBETAが突如活性化、研究施設は壊滅、輸送船も墜落した。件の旧貴族…元ガミラス帝国軍少将が事態を隠蔽したためにハイヴの建設も許してしまう事になる。最初の本格戦闘はBETAが都市を襲撃した時…軍は混乱した。当然だろう、いきなり自国内に大量の敵が沸いて出たのだから。そして本国駐留艦隊が救援に出た隙に…落着ユニットが警戒網をすり抜け、イスカンダル…我がガミラスの信仰の対象であったイスカンダルへ落着、イスカンダルは滅ぼされてしまった」
そして映像には、ガミラス本星でのガミラス軍とBETAとの熾烈な白兵戦、艦隊による大地支援砲撃の映像が流れる。
「そしてガミラス本星は、寿命が近づいていたこと、惑星の構造が脆くなっていたこともあり、BETAのハイヴ建設、艦隊の砲撃が致命的なダメージを与えてしまい、崩壊を始めてしまう。幸い、軌道上に移民用の構造物、人工惑星の第二ガミラスが完成しつつあり、ガミラス国民はそちらへの避難を開始、避難が完了するまで、ガミラス軍はBETAとの死闘を繰り返すことになりました」
映像が切り替わる。
そこに映っていたのは巨大な球形のどう見ても惑星にしか見えない天体だった。
「これが現在のガミラス本星、第二ガミラスです。そして、ガミラス軍がこれまで遭遇した、戦闘用BETAを見てもらう前に、ガミラス軍主力の話をさせてもらいたい」
後編につづく
年末投稿間に合った!皆さん良いお年を!
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