絶望化計画【ダンガンロンパv3】 (Y将軍)
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ロボットとテニス選手 1
【キーボと星竜馬が黒幕だったら】
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※4章までの生存メンバーがいます。
真の黒幕さんは死んでますw
「「ボク/俺が首謀者だよ。」」
その声と共に、モノクマの周りから煙が出てきた。
煙はどんどん広がっていき、モノクマの姿が見えなくなった。モノクマは消えながら
「うぷぷぷぷぷ……。いよいよ、おでましだね!」
と言った。
そして、だんだん煙が晴れてくる。
晴れたあと、モノクマがいた場所には、今まで学級裁判をしてきたキーボと東条によって殺されたはずの星竜馬が、モノクマが座っていた椅子に座っていた。
いつの間にか、椅子はふたつになっており、白い椅子には星竜馬が、黒い椅子にはキーボが座っていた。
二人の目は左目が赤くなっており、キーボは胸辺りに、星竜馬は左頬の辺りに『絶望』という赤い文字があった。
「う…嘘……でしょ?」
超高校級の探偵である最原終一は驚きながら、その場に立ち尽くしていた。
「嘘……?うぷぷぷっ!最原クン!君はこの現実を、嘘と偽るのですか!実に絶望的な思考ですね!」
キーボが見たことのない笑みで、笑った。
まるで純粋にこのゲームを見て楽しんでいる子供のようだった。
「おい……星!なんで…なんでお前がこんなことを!?」
百田がバンッ!と裁判台を叩きながら、叫ぶ。
星竜馬は「………クスッ」と小さく笑うと、
「………フッ、百田。俺に生きる意味を与えてくれたんだ。このゲームの首謀者になることで、俺の生きる意味を…俺の大切な存在をつくることが出来たからな」
と不適な笑みを浮かべながら答えた。
「………ねぇ。キー坊…?星ちゃん……?どういうこと?」
超高校級の総統、王馬小吉は戸惑いながらふたりに言う。
「ふぅ…。アンタらは、バカなのか…?この状況でまだ察してないのか?」
星竜馬は飽き飽きしながら言った。
「……まぁ、改めまして自己紹介をした方がよさそうですよね……」
キーボは手をパンパンと叩きながら言った。
「ボクは超高校級の
「………超高校級の
「「ボク/俺らが
二人は手をお互い握りながら言った。
そして、少しの間沈黙が続いた。
それを破ったのは夢野だった。
「こんなの…嘘じゃ!だって星は…あの時死んでいたでは無いか!」
泣きながら夢野は言う。
その姿を見て、二人は顔を見合わせる。
そして、「うぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷっ…」
とキーボが笑いだした。
「夢野サン…あれぐらいなら、偽装すればいい話なんですよ……。そんなことで泣くなんてほーんとにバカですね!あっはははははっ!」
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ロボットとテニス選手 2
「さてさて、皆さんが絶望したところで、ボクらの真の目的を話しますよ。」
どこからか眼鏡を取り出し、クイッと眼鏡を上げながらキーボは答えた。
「真の…目的……?」
「俺らをコロシアイさせた理由か!?」
最原と百田が二人に聞く。
「うぷぷ…。落ち着いて落ち着いて。真実は逃げないんだからさ。」
ケラケラと笑いながらキーボは答える。
「じゃあ話すね。君らは……
とんでもない殺人を犯した囚人たちなのですよ」
「………んあ?」
「殺人を…犯した?」
夢野、春川が続けて答える。
「あぁ。アンタらは本来死刑レベルの殺人を起こした囚人なんだよ。春川は穴埋めで見つけてきたんだけどな」
モノクマを抱えながら、星竜馬は言う。
「君らは本来、処刑される筈の囚人だったんだ。でも、普通に処刑されるのはつまんないなーって思ってたんです。だ・か・ら……。君らにも殺される側の人間の気持ちなってみたら、どうだろう…って思ったのです。だから、ボクと竜馬で考えたのです。ダンガンロンパを利用して、生き残った人だけ、ボクらの手で葬ろうと!」
「俺とキーボは元々、兄弟のような存在だったからな。この計画に俺はすぐに賛成した。今まで監獄にいた辛い思いを…殺人を好意でやってるものたちを簡単に殺したくない……。なら、精々足掻きに足掻いて、最終的に絶望した顔で死んでくれれば、絶望的に興奮するんだろうな…って思っちまったんだよ」
「うぷぷっ」と小さく笑いながら、星竜馬は答えた。
「僕たちが…犯罪者……?」
その場に崩れながら最原は言う。
「嘘じゃ…そんなの嘘じゃ!」
泣きながら叫ぶ夢野。
「それだけのために俺らの命をゲームとして扱っていたのかよ……!」
拳を強く握りしめながら顔を俯かせる百田。
「あははっ…。やっぱり皆、嘘つきなんだね」
小さく笑いながら、倒れる王馬。
それらの光景を見ながらキーボと星竜馬は、笑っていた。
「やっと、絶望してくれたって感じですか?」
「……そう簡単に絶望しちまうんだな。」
椅子に座りながら笑うキーボ。
少しつまらなさそうにその光景を見ている星竜馬。
しばらくの間、裁判所は水を打ったように静かになった。その沈黙を破ったのは、星竜馬が抱えているモノクマだった。
「ねぇねぇ。結局オマエラはどうするの?ここで、ただ単に絶望しているだけなの?」
「確かにそれもそうですね。君たちはこれからどうするのですか?ここで絶望しながら暮らすのですか?」
「それとも、外の世界に行って俺らに処刑されるか…」
「「投票してください/しろよ」」
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