アッガイの伝説 (コーちゃん元帥)
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 アッガイ乗りの日常

 宇宙世紀0079……後に一年戦争と呼ばれる人類を巻き込んだ未曾有の戦争の中、ちょつど水陸両用MSが開発されアッガイ、ゴッグ、ズゴックと戦場に投入される中、地球中を転々とするアッガイ乗りの話である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「かぁー、またアッガイとガラクタかよ!」とある南米の基地MS格納庫で一人の隊長がアッガイの前で愚痴を言う

 「ほんとなんで隊長にだけでもゴッグかズゴックでも来ないんですかね?」と愚痴を言う隊長の横にいる整備兵が疑問に思う

 愚痴をこぼしているのはジオン公国軍第49南米中継基地、MS隊所属のアーグガイ・タルマン少佐、ツルッハゲに黒い肌、ダンディーなお髭の中年のおっさんは元々はラム・ズゴックというズゴックの改良型に乗っていたし部下達もゴッグに乗っていたがある日上層部からこんな中継基地に高価なMSは配備するだけ無駄だと言われその翌日から一個小隊ごと持っていかれ代わりのMSを持ってくると言われたのでとりあえず待ったが1ヶ月してようやく配備されたのはアッガイであった。

 あとはそれの繰り返し2度目もアッガイそして遂にタルマン少佐のラム・ズゴックも持っていかれ3度目を待ちアッガイではなくもう旧式でも良いからザク・マリンでも来いと思っていた。

 そして遂に来たがやっぱりアッガイであったしかもろくな予備パーツしか支給されず

 

 「しかもなんで俺の機体だけ両腕無いんだよ!他も足、壊れてるじゃんよ!バックパック使えるのか!?」そう三度目のアッガイ達はバックパックが壊れていたり足が壊れていたり腕な無かったりとろくでもない補給だった。

 

 「とりあえずこのろくでもない部品で直しますよ。これだけあれば現地改修機になりますけどね」と整備兵は若い女性である。

 カチャール・ミニャル整備兵、歳は20歳となんとも複雑な心境である。

 娘と同い年だからだ。

 彼女はメカフェチで特に水陸両用MSを気に入ってる。

 その中でも大のアッガイ好きである。

 なんでも機能美と萌えが融合したMSと豪語するほど

 

 「まあ……とりあえず頼む……まともに動けば良いが……」今回のアッガイにあまり期待が持てないがメカフェチでありアッガイ好きの彼女ならなんとかしてくれるであろうとこの基地に配属されてからそれなりに過ごした者同士、信頼はしていた。

 「分かりました。みんなダンディ少佐のとゲルシュベルさんのにカーラ姉の改修するよ!」と言うと待機していた整備兵達はそれぞれ持ち場に着き作業を開始する。

 整備兵達は皆若いいても25歳も越えないどうしてか?

 それはこの基地は中継基地であり主な任務は偵察任務だ。

 よほどのことがない限り危険は無いいや南米ってだけでも十分ヤバイがそれでも南米の基地のなかで比較的危険度が低い為にベテランの整備兵は配属されず新米や小さな整備長をやっていた程度の人間しかこないしかしなんでかな~?

 みんな娘とあまり変わらない歳だからよけい複雑な心境だ。

 「では私は少しミーティングをしてくる」と返事だけ聞いてタルマン少佐は格納庫をあとにする。

 

 「ミニャルちゃん、どうする?どれも正直、元のアッガイには出来ないよね?」

 

 「ええ出来ないわ、でもよく見てあのガラクタ、ゴッグのバックパックがあるでしょ?それに他にもジャブローの特殊戦機もあるしやりようはあるわよ」とよく見ると確かにまるごと取っ替えるなりすれば利用出来ないことは無かった。

 

 「確かにいっそのこと隊長達に合わせた改修した方が良い感じだな」とそれを聞くなり整備兵達は各々改修したいパイロットのMSに立候補した。

 

 「それなら私達は当然ダンディ少佐のアッガイをするわよ!」

 

 「なら俺達は姉さんのアッガイだ!」

 

 「ゲルシュベルさんのはこっちで担当するよ。おめえらミーティングだ!」と手際よく別れた。

 タルマン少佐は男女問わず大人気だ。

 部下のことを想いあの手この手と尽くしいざ捨て駒にしろと言われた時には上官を殺す勢いで殴り前線にいた部下と数百人もの人間を救った逸話もある。

 何より女性に変なことはしない為に女性には大人気である。

 この基地の者は敬意を込めてダンディ少佐と読んでる。

 カーラ・ユニラメイニ大尉、通称[姉さん]今年で37歳になる2児の母であるが選局の悪化に伴い徴収されてしまった人で旦那に子供を託し戦場へと戻された。

 グラマラスで気の強い女性で面倒見が良い人なのでダンディ少佐に並び人気である。

 噂ではMS単機で戦艦を一気に8隻沈めたエース中のエースと言われてる。

 子持ち同士ダンディ少佐とも気の合う人だ。

 ゲルシュベル・アジマニング少尉、通称[兄貴]今年で41歳となる1児の父でありこの基地の若者にとっての良き兄貴分である。

 MSの腕は基地のなかでトップ3の実力者でよく新兵の面倒を見る。

 教導隊に所属していた経歴があり教官役を駆って出ることもあり慕われている。

 とまあ他のMS乗りも同じ感じだ。

 階級も普通に高いしだがなぜそんな人間がこんな中継基地にいるのか簡単だ。

 上層部に嫌われてる人間であるから本来なら大佐ぐらいとっくの昔に昇進してる筈なのに嫌われてるので良くて少佐である。

 そして早速、ミーティングが始まるがその頃、タルマン少佐の方もミーティングが始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「さて集まってもらった所で毎度ながらのジャブローの偵察任務だ」

 

 「相変わらずね」

 

 「ですな」と毎度お馴染みの偵察任務ですっかり習慣になってるこのミーティングだが今回は違った。

 

 「だが今回はジャブローから輸送されるMSがあるとの情報によりこれを偵察し可能なら奪取せよとのことだ」これに全員が反応する。

 「ダンディ少佐、我々にはアッガイがありますがそちらのアッガイは出れるのでありますか?」

 

 「そうですよダンディ少佐!いくらなんでもその場しのぎの改修機じゃ、無理がありますよ!」ごもっともな意見に皆が頷くがそこで内線の電話がなりタルマン少佐は出る。

 このタイミングは間違いなくカチャールからだ。

 「私だ……ふむ…そうかご苦労……ああでは」と話し終え

 

 「上層部の命令では仕方ないだろ……それと私達のアッガイだが2日もあれば改修が終わるそうだ。あいつら俺達の機体を改修するからと張り切っているそうだ」それを聞いて思わず笑ってしまった。

 「いったいどんなアッガイになりますかね?」

 

 「あたい好みのMSになってれば良いがね」

 

 「そうだな……まあ大丈夫だろ、苦楽を共にした若者達だからな」皆も頷き信頼してるのが分かる。

 そしてミーティングを済ませて2日後が過ぎて3機のアッガイが日の目を浴びる。

 

 格納庫にて基地の皆が集まる。

 「これまた変わったアッガイになりましたね」

 

 「そうね。まあ使えそうじゃないか」

 

 「そうだな……よくあの状態から直したな……礼を言うぞ」とタルマン少佐はミニャルら整備班の皆に深々と頭を下げるので慌てて皆が頭を上げてくれと施しそしてこの基地のトップ3人の慣熟訓練が始まるがそれは飛ばして偵察任務に出撃し予測輸送ルートに待機していた。

 だがそれはいずれ別の機会に……

 

 

 

 

 



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始動するアッガイ部隊


 他の小説の案が中々思い付かないので暇潰しがてらに投稿してみました。
 超短文なんでお許しを………


 ジャブローのある輸送中のミディア輸送機の編隊は味方の制空権に入りちょっと安心していた。

 

 「もう少しで着きますね。機長」

 

 「ああ、長旅だったな………着いたらやっとまともな睡眠がとれそうだ」そうだ。

 オーガスタからの道のりは長かった。

 最初はおっかなびっくりで任務をしていたがなんとかなるものだ。

 

 「違いないですね」と笑い本当にあと少し………あと少しで30分もしない所でその安心は消えた。

 「ん?、機長!地上から何者かにロックされてます!」

 

 「何!高度を上げろ!それと本部にスクランブルを要請、ぬぉぉぉ!?何事だ!」

 

 「エンジン被弾!ガルー2、ガルー3も同じく!被弾!」

 

 「強制緊急着陸だ!ポイント273にて着陸されろ!それとMSを降ろせ!軽くするんだ!」あまりの異常事態だが機長は冷静に指示を出すが焦りは当然ある。

 地上から6発、たった6発で全ての輸送機のエンジンだけに被弾させたのだ。

 そしてMSを降ろすのは苦肉の策であった。

 今回の機体は特殊試作機であり機密の固まりなのだ。

 そしてこれが後に南米の悪魔ともアッガイ教団とも言われる伝説の始まりであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 密林の中に変わったアッガイがいた。

 本来なら丸い腕部だがそれには長いライフルが付いていた。

 それはゲルシュベル専用アッガイ

 通称アッガイスナイパー

 アッガイスナイパーとは腕部の一部をラム・ズゴックの腕に取り替えオプションとしてスナイパーライフルとセンサー類とカメラ類が強化された頭部が特徴のアッガイだ。

 

 

 「こちらアッガイスナイパーからアッガイコマンダーへ輸送機は予定通りポイント273に向かった。それとMSが出て来た見慣れない奴だ。オーバー」

 

 『了解した。アッガイプランAからDへ以降する。そちらもアッガイポイントアルファに向かえ』

 

 「アッガイ!(了解)」と当初の予定通りアッガイポイントアルファに向かう

 「さぁーて、アッガイ祭りの始まりだぜぇ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてミディア輸送機が着陸したのを確認してダンディ少佐は皆に確認する。

 「アッガイコマンダーより各アッガイに告ぐ、敵試作MSは我々が相手をする。第2、第3アッガイ小隊はアッガイポイントデルタの援軍を止めよ」

 

 『『『『アッガイ!(了解)』』』』

 そして8機のアッガイが動き出す。

 だがそれはアッガイであってアッガイでは無い

 その証拠に原型を留めているアッガイなんぞいない

 どれもが極端に各分野に特化されてるのが見て分かる。

 

 「さぁ、勇敢なるアッガイ戦士達よ。行くぞ!」さあ刮目して見よ!

 今この瞬間からアッガイ伝説の始まりだ!

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 





 


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落ち着け!アッガイフォーメーションだ!


 
 


 「ふぅ、あぶねぇなあ、クアドル、アブゼ無事か?」

 

 「大丈夫です、隊長」

 

 「こちらも大丈夫です。ブルー、イエローチーム共に無事のサイン確認」と3機は周囲を確認した。

 「わりぃなおめぇら、貧乏クジ引かせちまったな」

 

 「いえ………それより隊長、敵の無線らしき物を傍受しました」

 

 「流石我らが鷹の目アブゼだ。よぉしいっちょ仕返しするか、アブゼは隠れて傍受しとけ、どうせ味方より奴さんの方が早いんだ。迎え討つぞ!」とまだ正式名も決まってないジムの特殊戦機で迎え討つことにした。

 慎重になおかつ迅速に進んで行った。

 『隊長、敵の識別が出来ました。水陸両用タイプです』となると候補はズゴック、ゴッグ、アッガイだろうザクならザクとすぐに分かるからだ。

 

 「隊長、敵1機こちらに来ます」

 

 「よぉしアブゼ、通信を寄越せ」こちらにはジオンの強行偵察機を元に電子してにも対応させた試作機がいる。

 このミノスキー粒子の濃度が高い所でも高い性能を発揮するのは実験でも検証済みだ。

 敵の駄々漏れの通信を聞きながら逆襲してやると意気込んで傍受した通信に耳を傾けた。

 だが一つだけこの傍受には欠点はある。

 

 『アッガイリーダーより各機へアッガイミッション24B-M89に従って行動せよ』

 

 『アッガイ!』

 

 「………はあ?」相手が訳の分かんない通信をしてなければの話だ。

 「な、なんだコイツらアッガイ、アッガイって、おっおい!アブゼ本当に敵の通信なんだろうな」

 

 『本当です。他の通信もあるのですがどれもアッガイアッガイとしか』

 

 「隊長!それより1機来ます!」と一旦、この通信は置いといて敵に集中することにした。

 「ええい、とりあえず通信はいらん!索敵しつつ他のチームを誘導しろ!」と火器のセーフティーを解除した。

 前方から来るのは分かるが密林であり周りの木はMSより高い為に完全に隠れている。

 牽制射撃をしようとしたら目の前から煙が広がった。

 

 「ちっ、煙幕か!後退しながら牽制射撃!」と煙幕に呑み込まれないように後退しながら牽制射撃をするが何かに当たったのか小さな爆発が起きた。

 

 「ミサイル?ならアッガイかズゴックだな」

 

 「クアドル、援護しろ!近接戦を仕掛ける」

 ジオンでは未だに実用化されてるのが少ないビーム兵器、近接武装のビームサーベルを展開しスラスターを吹かしたがそれは部下の叫びに似た声で変わった。

 

 「隊長!奴は……」と言い終える前に太陽の光を遮る影が生まれた。

 茶色く丸く頭でっかちな奴、アッガイだ!

 

 「なあぁ!?アッガイが飛んだだあぁ!?み、見えん!」とアッガイだと分かったが太陽を見た為にモニターが直ぐに真っ白になり視認出来なくなったが牽制射撃だけは忘れてなかったがアッガイの方が一枚上手だった。

 足元に小さい手榴弾が転がっていたから………

 

 「ぬぉ!?な、なんだぁ!」機体の片足をやられ体勢を崩す。

 そして隊長に待っていたのはただ一つシンプルな答え…………

 

 アッガイから追撃のバルカンが撃たれそして隊長は声をあげる暇もなくミンチにされた。

 丁寧にコックピットだけ撃ち抜かれてだ。

 

 「たいちょおおおおおお!!!!おのれ!!!」クアドルはマシンガンを乱射した。

 怒りのあまり我を忘れている。

 だがアッガイはそれを嘲笑うかのように避ける。

 更にバルカンで銃だけを狙い撃ちする。

 悔しいが完全に向こうの方が技量が上だ。

 

 (撤退してアブゼと合流するしかない)そう思い逃げることにした。

 敵の追撃もあるが片腕を失いつつも川に出れた。

 アブゼが迎えに行った部隊は川から来るはず僅かな希望を持って渡ろうとするがレーダーに新たな反応が出た。

 識別からしてアッガイだ。

 「くそっ!さっきからアッガイアッガイとついてない!」やむなく迎え撃つことにしたがそれすらクアドルにさせてくれなかった。

 アラートが鳴り響くロックオンされた音だ。

 「しまっ!?」慌てるももう遅かった。

 確認することもなく機体と運命を共にした。

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それを確認するアッガイは川を滑走するアッガイに合図を出す。

 『あいよ!アッガイダイバー、ひよっこの方に向かうよ!』と方向転換をする。

 アッガイダイバーとは脚部にホバーユニットを追加してボートのように滑走出来るようにした機体だ。

 「さてアッガイコマンダーよりアッガイナックルへ状況はどうだ?」

 

 『こっこちらアッガイナックル!予定より数が多いです!地上だけとは言え戦車の数が……』

 

 「落ち着け、こんな時こそアッガイフォーメーションだ!ローリングアッガイで対応しろ!」

 

 『アッガイ!(了解!)』と若手の部下から悲痛な叫び声が聞こえたがアッガイフォーメーションと言えば落ち着きを取り戻した。

 (すぐに向かうぞ!待ってろ!)アッガイは仲間の方へ歩み始めたのであった。

 

 





 敵に特に設定はありませんGMの試作実験的な奴で特にないです。
 アッガイコマンダーは指揮官仕様に改修されたのでダイバーはマンガのサンダーボルトに出た水面を滑走するGMが参考です。
 亀投稿なのですいません


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