やはり俺の奇妙な転生はまちがっている。 (本城淳)
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幼少期編「ジョジョの奇妙な冒険 第5.5部スターエンゲージ」 俺は星の一族と巡り合う

初投稿作品です。
前々から設定・プロットだけは考えていたものの、文才なしの為に諦めてましたが、思いきって見切りスタートしてみることにしました。
長い目で見ていただけると幸いです。



八幡sideを大幅に改稿しました。
少しは読めるような内容になったと思います。


side 比企谷八幡

 

僕の名前は比企谷八幡。もうすぐ5歳。

妹は比企谷小町。今年で3歳。

突然だが、僕と妹の小町は前から周りの友達とは何か違うと感じていた。

 

まず、僕達は喋る話の内容や思考が大人のように喋れていること。

おかげで僕は周りから不気味がられている。

小町はその辺りを上手く隠し、周囲に溶け込んでいた。

僕の方がお兄ちゃんなのに、情けない話だと思う。

 

次に、僕達のする呼吸だ。

「コオォォォ」という音を出し、胸の空気を全て吐き出すイメージで呼吸をすると、体から力が湧いてくる感覚がある。特に何故か片手を口に当てて、片方の肩を上げて、下ろしている方の掌を下に向け、足は肩幅に広げてやると、より力が湧いてくる。

何故か二人ともそれが生まれつき知っていた。

お父さんには「八幡が変なことをやるから小町も真似をするんだ!」と言って怒られた。

もっとも、僕は小町が大好きだから、それならそれで嬉しい(それを小町に言ったら「ゴミいちゃん…」とか言われた気がするが、気のせいだと思う)

話が逸れた。

この湧き上がった力で不思議な事が出来る。

例えば水の上に立てたり、関節を思いっきり外しても痛く無かったり、髪の毛を針のように固くしたり…

小町なんか、前にお風呂で水を柱のようにして立て、そこに棒を刺して鉄棒のように遊んでいたのを見たときは本当に驚いた。

あまりにもすごすぎるので、「さすがは小町エンジェル!僕が出来ないことを平然とやってのける!そこに痺れる憧れる!」と言ったら、「お兄ちゃん…それはさすがに小町的にポイント低すぎるよ…」と、まるでこれから出荷され、翌日には食卓に出される豚を見るような冷たい瞳で見られたような気がしたのも気のせいだと思いたい。

ちなみに何で出来たのかと聞いてみたら、「何となく出来ちゃった」らしい。

この呼吸についてはまだある。

力を手に意識して込めると、電気のようにバチバチ光が出てくる。

それで小町は以前、お父さんの肩を揉んであげたら肩だけじゃなく、身体がスゴく軽くなったと言っていたから、僕も真似してみたら、悲鳴をあげて動かなくなってしまい、翌日にスゴく怒られた(小町から「お兄ちゃんの力加減のセンスがぜんぜん無いことが良くわかりました。良くぞそこまで下手に出来ると感心します」と言われた)。

水をコップに入れて力を込めると、誰かが近付いて来たとき、波紋で方向がわかったり。

お酒でやるとよりハッキリとわかるので、調子に乗ってお父さんのワインで遊んでいたら、お母さんから「子供がそんなものを飲んではいけません!」と凄い勢いで取り上げられ、その日のおやつは抜きにされた。小町からは「生ゴミいちゃんにはいつも驚かされます。将来あなたは大物になるわ」と言われた気がするが、僕には聞こえなかった。

そして運動能力が異様に上がったりする。

小町がしゃがんだ姿勢のまま「ピャッ」と可愛い掛け声を出して二階の屋根まで跳んでみたりしていたので「大丈夫か?」と心配して声をかけたら、「たかだか5年しか生きていない小僧に労れる程ヤワな人生を送っていない!」と訳のわからない事を言われた。「だったら君は3年しか生きていない小娘だろう!」と喉まで出掛けたこの言葉を飲み込んだあの時の自分を誉めてやりたい。

まだまだ色々できるが、僕達兄妹はこの力を自在に操る事ができる。

小町の方が上手く扱えるが。

 

そして、これも両親にはなく、僕達兄妹にしかない力。

僕達には幽霊が憑いている。

小町には赤いキラキラした宝石がいっぱい着いた女の人の幽霊。

僕には紫色のバラのツタが両手からウニョウニョ動く幽霊が。

幽霊は僕達と隣の家の幼馴染みにしかみえず、幽霊は取り付かれている人の意志で自在に動かせ、ある程度の距離までは移動させられ、幽霊同士でしか触れない。

ただし、幽霊の方から物に触る事が可能。

そして幽霊で幽霊を触ると、とり憑かれている本人にも触られた感触が残る。前にツタで小町や幼馴染みの幽霊をくすぐったら、小町に何発も往復ビンタをされて(呼吸の力付き)しばらく顔から紅葉が消えず、お母さんには「予防接種したのにおたふく風邪がぁ!」と何かの病気と勘違いされて病院に運ばれた。

また、それらとは別に幽霊には何か特別な力を持っている。

僕の力はツタで持ちながらカメラで撮影すると、被写体ではなく別の何かが映る。それはまったく意味のわからない物であったり、離れた場所を任意で映したり…

以前、幼馴染みの入浴写真を念写したことがバレてしばらく口をきいてもらえなかった事もあった。

たまに一緒にお風呂に入るのに、なんでダメだったんだろう?小町には粗大ゴミいちゃんの称号を頂戴したが、アレは実にリアルな夢だった。

小町や幼馴染みの能力は…あまり思い出したくない。幼馴染みは別に問題ないが、酷いのは小町だ。

アレはもはや兵器だ。キレイな外見に反してアレは凶悪だ。

あと、僕の幽霊が関係しているかわからないが、時々一瞬だけ景色がモノクロになって動きが止まる時がある。

そうなると、まるでビデオの一時停止を押した時みたいに音も景色も、落下している物でさえも、何もかも動かなくなってしまう。

最初はそれが見えるだけで、僕も動けなくなってしまったのだが、だんだん少しずつ動けるようになり、今ではモノクロになっていようが全く関係なくなってしまった。

小町達に聞いてみても何の事かわからないようだが、そうなると僕の心は何だかざわついてきて、何か破壊的な考えが頭をよぎる。

しかも、小町達が言うには、心がざわついているときには何か一瞬だけバケツを被ったような顔の幽霊が出ているらしい。何それ怖い。

とりあえず、景色が灰色になったときには何か注意をする必要があるようだ。

 

あ、あともう1人、紹介する人がいる。

先ほどからちょくちょく出ている幼馴染み。

隣に住むあま色の髪が特徴な一つ年下のカワイイ女の子。

名前は一色いろはちゃん。

いろはちゃんも僕達と一緒で、他の子と違い、大人と同じ考えを持ち、呼吸の力はないが(教えようとしても何故か断られてしまう)、幽霊の力は持っている。

二年前に僕の家の隣に引っ越して来たが、それまでは誰からも化け物のように扱われて寂しい思いをしてきたという。

僕達といろはちゃんは同じ力を持つ仲間としてすぐに仲良くなった。今では家族ぐるみで仲が良い。

いろはちゃんからは僕はハチくん、小町はマチちゃんと呼びあい、互いの家でお風呂に入ったり、いっしょにお昼寝したりしている。

あれ?なんか今、誰もいないのに「青春とは悪であり…中略…青春を謳歌する者共よ…砕け散れ!」とか変な声が聞こえた気がする。もしかして新しい幽霊がとり憑いて、テレパシーの能力でも身に付けちゃったりしたのかな?

しかも、この内容は忘れろ、そして絶対に関わるな!と僕の何かが叫んでいる。え?未来予知の幽霊もついちゃったの!?いやだ何これ怖い!

 

なんて事を考えながら、今日も呼吸の力を使って運動のついでに本を買いに行く!

いろはちゃんは朝から一家でお出掛けしていないし、一緒に行くと言っていた小町も今日はお昼寝してしまっている。

目的の本屋まで十キロだから、すぐに走って帰ってこれるし、起こすのも可愛そうだから、一人で出掛けよう。

 

2004年8月…軽い気持ちで機嫌良くスキップをしながら出掛けたその日、僕達の運命の歯車が動き出す奇妙で大きな出会いと事件が待っていようとは、その時はまったく思っていなかった…。

 

 

 

 

良いお天気だから少し遠回りして本屋に向かっていた僕は、気紛れに公園を横切ろうとして入った。

入口付近の駐車場に停車したバスから、車椅子に座っていてもやたらと大きい体格の外国人のおじいさん。

夏なのに白いコートと変に破れた帽子を被った大きな男。

いまどきヤンキー漫画でも出てこないような昭和が漂うリーゼント頭の男。

下手をしたら小学生の方が背が高いのでは?と疑うくらいに背の低い男。

周りの人間のキャラが濃すぎて前髪の特徴的なカールですら普通に見えてしまう変な甲羅をした亀を持った金髪の外国人の男。

そしてこんな至って濃いメンバーの中には不釣り合いな僕達くらいの女の子。

他にもいろはちゃんと同じ髪の色をした中年の女性に、車椅子のおばあさん、他にも何人かのスタッフらしき人物達が降りてきた。

妙に気になったが、あれだけ目立つ集団だ。気にならない方が逆におかしいと思い直して公園に足を踏み入れる。

 

八幡「しまった。ここは霊園か…」

 

横切ろうと気軽に入ってしまってはバチが当たる。只でさえ普通の人にはない変な幽霊に生まれた時からとり憑かれているというのに…

 

??「あら、八幡君。お出掛け?」

 

早々に立ち去ろうと思ったが、知っている声に呼び止められてしまう。

 

八幡「あ、一色のおばさん。はい、ちょっと本を買いに…いろはちゃん達はお墓参りですか?」

 

隣の一色家を含めた十数人の人達が集まっていた。

そう言えばいろはちゃんは朝からお出掛けをしていたっけ…

 

いろはの母「そうだよ。今日は私の従兄の亡くなった日なの。そうだ…八幡君もお参りしていってくれる?」

八幡「え?でも…」

 

関係のない僕が知らない人のお墓参りをするのは気が引ける。

そう思って辞退しようとするが。

 

いろはの母「今日お参りしている私の従兄はね?いろはにとても良く似ていたの。男の子だったけどね。そんないろはと仲良くしてくれている八幡君なら、典明くんも喜ぶと思う。だから、八幡君も私の従兄にお線香をあげてくれると嬉しいな」

 

いろはちゃんに良く似た人…もしかしたら僕達のように幽霊にとり憑かれていた人だったのかもしれない。

 

八幡「そう言われるのでしたならば…」

 

僕はお線香を受け取り、その墓石を見た。

 

「花京院家之墓」

 

何だ!震えが止まらない!

頭がガンガンする!

気持ちが悪い!

意識が混濁して何か変な映像が頭に入り込んでくる!

 

「何をするだぁ!許さん!」

そう叫んで愛犬を傷つけられ、「俺」に殴りかかるも返り討ちに遭う「僕」

「君が!泣くまで!殴るのを!止めない!」

初恋の人を(どこかいろはちゃんに面影が似ていた)傷つけられ、しこたま「俺」の顔を殴り続ける「僕」

「俺は人間をやめるぞぉ!ジョジョー!」

紅蓮に燃える炎の屋敷の中で吸血鬼と成り果てた「俺」と死闘を繰り広げる「僕」

数々の死闘を繰り返し、古城から落ち、怨嗟の声をあげながら「僕」を見上げる「俺」と、落ちて行く「俺」を思わず泣きながら見下ろしている「僕」

 

そして…

「君の言うとおり、僕と君の運命は二つで一つだったかも知れないな…奇妙な友情すら感じるよ…」

炎に包まれ、首だけになった「俺」を抱えながら、その生涯を終わらせた「僕」と、その首から下を奪う「俺」

 

それから100年の時が経ち、「僕」の子孫を殺そうと刺客を放ち続け、とうとう直接子孫達と戦うこととなった「俺」は、その過程で一人の日本の高校生の腹を抉ることとなる。

 

花京院典明(1972~1988)

 

目の前の墓誌にもいくつか刻まれて中でも僕の目を引き付けているその名の持ち主である

 

一色いろはの母の、父方の従兄だと後に知ったが、その時の僕はそれどころでは無かった。

 

八幡(僕が…花京院を…いろはちゃんの親戚を殺した?!僕はDIO?!)

 

八幡「うわぁぁぁぁ!」

一気にDIO、そしてジョナサン・ジョースターという二人の記憶が流れ込み、そして大切な幼馴染の親戚を殺害したという生々しい記憶のショックにより僕の意識は真っ白に塗りつぶされた。

さっき入口で見た、濃い人物達が走ってくるのを視界の片隅に入れながら。

 

 

八幡が前世の記憶を取り戻す少し前

side 東方仗助

成田空港国際ターミナル

 

静「仗助お兄ちゃん!着いたよ!」

仗助「静、わかったからよぉ、静かにしようぜ?お前の名前のようになぁ?承太郎さんが凄く睨んでて怖いんだからよ」

静「はぁい!」

仗助(返事だけは良いんだけどなぁ…つうかアメリカからエジプト、インド、日本と長いこと移動しているっていうのに、何でコイツは元気なんだ?この五歳児は!?)

 

義妹の静・ジョースターにベタベタ付きまとわれ、俺は疲れきっていた。

背後から突き刺さる、強い視線も俺を疲れさせる原因の一つだ。

そっと背後に視線を送ると、俺(21)を睨みながら、祖父(俺からしたら親父)のジョセフ・ジョースター(83)の車椅子を押して歩く空条承太郎(33)さんの姿があった。

年下の義理の叔母(毎度思うんッスけど、このややこしい血縁関係は何とかならないッスかね?)静と最近は関係が冷えきってしまっている娘の徐倫を重ねているのか、静が義兄である俺になつくのが無意識に気に食わないのだろう。

娘との関係が悪化したのも間接的には杜王町の事件が原因だし…。

 

承太郎「……」

仗助(こっわ!承太郎さん、ヤキモチを隠しきれてねぇッスよ!ポルナレフさん、承太郎さんを何とかして下さいッス!)

 

俺は承太郎さんの隣を歩く金髪の少年…ジョルノ・ジョバァーナ…が持つ亀にアイコンタクトを送る。亀には銀髪男の…ジャン・ピエール・ポルナレフの魂が浮かび上がり、俺にアイコンタクトを返す。「無理だ」…と。

 

仗助(ポルナレフさぁん!諦めるの早いッスよぉ!あー…早く留学終えて杜王町に帰りてぇ…億康や康一は元気にしてっかなぁ…)

 

俺は年上の甥っ子の親友の早すぎる諦めに号泣しつつ、あの吉良吉影との戦いからのその後を思い出していた。

 

吉良との戦いの後、俺は無事に高校を卒業したが、受験は見事に失敗(主に面接で。自慢の髪型が原因らしい)。諦めて就職でも…と思ったとき、アメリカのジョースターさんから連絡がきた。

留学の用意はしてあるから、アメリカに来てみないか?静も会いたがっているし、生活はジョースター家で面倒を見てやる…と。

特にやることも無いし、面白半分でアメリカに渡ったのが間違いだった。

渡米した俺に待っていたのは経営学に関するグレートな量のカリキュラムとスージー・Qさんの(明らかに私情が挟んでいる)グレートに厳しい礼儀作法の訓練。そしてその合間にある義妹の静の面倒。

さすがに2年もやれば慣れ、今ではジョースター不動産やSPWの仕事も少しずつ任されるようになった。もっとも、大学生にそんな大企業の仕事をやらせる方がおかしいと思うが。

 

静「仗助お兄ちゃん、ここからバスに乗るんだよね?」

 

仗助「お?ああ、空港から出たら案内人が待っているって話だぜ?」

ジョルノ「仗助さん。どの方がそうなんですか?」

仗助「いや、俺も知らないんだけどよ」

 

ジョルノの奴が「使えないですね」と言いたげな視線をおくってきた。確かに把握してなかった俺も悪いけど、だからといって俺を非難するのはおかしくねぇか?

 

承太郎「案内人は仗助、お前がよく知っている頼りになる男だ」

ジョセフ「承太郎がそこまで手放しで誉めるとは珍しいのう」

仗助「そうすっね。俺がよく知る奴っつーと…まさか」

??「ジョースター御一行様はこちらのバスになります。……久し振りだね。仗助くん」

 

まるでねらったかのように聞き覚えのある声でよびかけられる。

高校時代の親友、広瀬康一だ。

仗助「康一!何でオメェがここにいるんだ?」

康一「SPW財団から紹介してもらったアルバイトで雇われたんだ。今日はよろしくね?仗助くん」

康一はにっこりと笑って俺に話しかけてきた。

仗助「おう、お前ほど頼りになるグレートな男はいねぇぜ!よろしくな康一!」

俺と康一はガッシリと握手を交わす。

広瀬康一…小柄な体格で、一見頼りない印象を与える男性だが、深く関われば関わるほど内に秘めている芯の強さと熱い情熱を秘めており、どこか人を惹き付ける何かを持っている男だ。俺も承太郎さんも頼りになる親友として接している。

康一は高校卒業後、当時から付き合っていた山岸由花子と結婚。現在は日本有数の大学にかよいつつ、アルバイトをしながら夫婦1女の家計を支えている。

噂では嫁である広瀬由花子によってスパルタと言うのも生やさしい猛勉強の結果、SPW財団からも幹部候補としてスカウトを受けているとか…。

噂の真意は別として、これほど俺達ジョースター一同をガイドできる男はいないだろう。

だが、これほどの頼りになる友人ガイドがいたとしても俺達ジョースターの気が晴れることはなかった。

元々は墓参りであることはともかく、千葉の墓地に行くのは勇気が要る。

花京院典明さんの親族が、俺達を目の敵にしているからだ。

だが、花京院家に恨まれても仕方の無いことだとジョースター家は受け止めている。

経緯はどうあれ、花京院さんを親の承諾もなくエジプトまで連れ出し、結果、死なせてしまったのは事実なのだから。

 

とはいえ、割りきっていても負の感情をぶつけられても平気かと問われれば、答えは当然ノーだ。

 

ジョセフ「今年も時間が被ってしまったようじゃな」

承太郎「花京院の家族か…仗助、静を頼むぞ」

仗助「わかってますよ」

 

仗助は静を抱きあげて背中をさすりながら、人目に付かない所へ移動する。

花京院さんの遺族は別に暴力に訴えてくるとかそういうことはしてこない。

ただ睨んでくるか、一言何かを言ってくるとか、その程度のことだ。

俺達大人は割りきっているので受け入れるが、子供の静は耐えられないし、透明になるスタンドの制御も不完全だ。静を拾った時のように、人前で感情を爆発させて周囲を透明にされては大騒ぎになってしまう。

そう思って隠れて様子をうかがっていたが、今年は何か様子がおかしい。花京院家の人達はジョースターさん達が近付いても何もしてこないどころか、気付いていない。なにやら静と同年代くらいの少年が発狂しだし、場が混乱している。そして少年からクレイジーダイヤモンドに似たスタンドが出現した。

花京院家の人達は一人の少女を除いてスタンドには気付いていないようだが…。

ジョセフ「Oh my god!承太郎、ポルナレフ!ま、まさかあれは…あのクソッタレスタンドは!」

承太郎「間違いない!あれは……」

ポルナレフ「何で…あのガキからあのスタンドが!あの野郎の…」

 

ジョ承ポ「DIOのザ・ワールド!」

 

 




さぁ、小町は誰の転生でしょうか?(バレバレや…)




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八幡VS歴代ジョジョ①

歴代ジョジョ&いろは対暴走八幡戦です

戦闘描写が上手く出来るかわかりませんが、がんばって書いてみます


side 東方仗助

 

ザ・ワールド?「無駄無駄無駄無駄無駄無駄!」

 

少年から出現したスタンドは、出た次の瞬間には周囲に破壊を巻き散らかしていた。

周りにいた花京院家の人達も一人の例外を除いて殴り飛ばされて意識を失っている。

 

康一「ヤバいよ!スタンド、暴走している!承太郎さん達は何でフリーズしたみたいに動かないんだ!」

 

何よりも問題なのはスタンドの本体である少年が、意識はあるのにしっかりとした自我を持っていない事だ。

子供のスタンド使いが自らのスタンドを制御できず、暴走させてしまうことはわりとよくある現象だが、この少年のスタンドは周りの墓石をあっさり破壊してしまうくらいのパワー(親父ギャグじゃないからな?)。単純な破壊力はとても少年のスタンドとは思えないパワーだ。

 

…っつうか…

 

仗助「何でガキのスタンドのクセに大人の人型をしてるんだ!?このスタンド!」

 

通常、完全な人型のスタンドは、その精神年齢に合わせた姿、形をしている。だが、奴のスタンドは小学校に上がるか上がらないかの子供が操るには不相応な完全な大人の姿をしていた。

 

康一「そんな事を考えている場合じゃあ無いよ仗助君!怪我人が多すぎる!死人が出る前に治さないと大変だ!」

 

おっと、ヤベェ。確かに疑問ではあるが、あのスタンドは無差別に人も物も破壊しまくっている。このままでは死人が出てもおかしくない。

それに、ケガを治せるのは俺のクレイジーダイヤモンドしかない。

俺は静を康一に任せ、あのクレイジーダイヤモンドモドキの被害者を助けるべく走る。

奴からこっち側の人達の治療はすぐに終わらせる。問題は奴から向こう側の被害者だ。

出来れば承太郎さんやジョルノの援護も欲しいところだが、何故か目を見開いたまま硬直している。

援護が期待できないなら、どう切り抜けるか…いや、切り抜けるんじゃない…

 

仗助「ぶっとばし抜ける!」

クレイジーダイヤモンド「ドララララ!」

ザ・ワールド?「無駄無駄無駄無駄無駄!」

 

人型スタンド同士の殴りあい。承太郎さん風にいえばパワー比べだ。

ぶつかり合う拳と拳。威力は互角。

その年でクレイジーダイヤモンドと互角なのはやっかいではあるが、相手は子供な上に暴走スタンド。勝つのは難しくない。

 

仗助「攻撃がよぉ、パンチ一辺倒なんだよぉ!」

 

俺は奴のスタンドにローキックを仕掛ける。異変がおきたのはこの瞬間だった。

気付いた時には俺は空中に放り投げられていた。

 

仗助「何が起きたッスか?!」

 

地面に落ち、奴の方に目を向いた…と同時に俺の顔の横を承太郎さんがぶっ飛んでいった。

ホントに何がおきたんだ!?

 

 

side 空条承太郎

 

あの子供から出現したザ・ワールド。それを見た瞬間、本来ならすぐに判断をしなければならなかった俺とじじいは「あり得ない」と固まってしまった。

言い訳になるが、それも仕方のないことだと思う。

あの16年前のエジプトの旅から生還できた俺達は、あのスタンドの恐ろしさ、そしてそれを操るあのゲス野郎の最期を知っているのだから。

硬直から真っ先に動けたのはザ・ワールドを知らない仗助だけだった。(ジョルノも俺達が叫んだDIOの名前を聞いて硬直していた)

仗助はザ・ワールドによって傷つけられた花京院家の人々をクレイジーダイヤモンドで治療して行く。

巻き込まれた一般人の救助を優先したのはいい判断だったが、反対側の人を助ける為に奴との戦闘に突入したのは悪手だと言わざるを得ない。

クレイジーダイヤモンドとザ・ワールドの基本能力はやや互角。敵が暴走しているのならば工夫で勝てると見込んでいるようだが…

 

承太郎(まずい!奴に『あの』能力があるならば!)

 

ローキックを放ったクレイジーダイヤモンドだが、その時に俺が危惧していた現象が発生した。

 

ザ・ワールドの真の能力…時を止め、止めた時間の中で動くことが可能な能力。

 

あの少年はまだ自我を失ったままだ。ダメージを受けるのを嫌がった本能が時止めの能力を発現させたのだろう。

時を止めたザ・ワールドはやはり一番近い仗助を標的に攻撃を仕掛けた。

 

承太郎(迷っている暇はねぇ!奴が何秒、時を止めることが出来るかはわからねえが、今、仗助を失ったら終わりだ!)

承太郎「スタープラチナ・ザ・ワールド!」

 

俺は自分のスタンド、スタープラチナを出現させ、能力を発現させる。

スタープラチナはザ・ワールドと同じ能力のスタンドだから、時の静止した世界の中を動くことが出来る。

だが、スタープラチナが停止した時の中で動く事が可能な時間は2秒のみ(止まった時間の中で2秒というのもおかしな話だがな)。

承太郎「やれやれだぜ。自分からダメージを喰らいに行くなんて真似は、もう二度と御免だったんだがな」

スタープラチナ「オラオラオラオラオラ!」

ザ・ワールド「無駄無駄無駄無駄無駄無駄!」

俺は仗助との間にスタープラチナを割り込ませて攻撃を反らし、本体である俺は仗助を真後ろに投げ飛ばしてザ・ワールドからの射程から逃がした。

出来ればそのまま自分も射程から逃げることが出来れば良かったが、そこで俺が動く事が出来る時間は終わってしまった。

DIO『見えることが逆に恐怖だなぁ!?承太郎!』

 

迫る拳をスローで見ながら、エジプトでの戦いで言われたあの言葉。

まさか再びそれを体感しようとは…

 

承太郎(あのゲス野郎の言うとおりだぜ!)

 

そこから3秒。俺はしこたま無駄無駄のラッシュを喰らい続けた。

 

承太郎(ぐぅっ!)

 

時が動きだし、俺は仗助の横をふっとばされた。

 

承太郎(やれやれ…杜王町の靴屋の時といい、誰かを庇ってダメージを受けることが多くなった。スタンドのパワーも段々弱くなっているし、歳は取りたくねえものだぜ…)

 

かつてはほとんど互角であったパワー比べも、今では衰えのせいか、少しパワー負けをしていた。

幸いだったのは、杜王町での反省を踏まえて時を止める訓練を定期的に行っていた為、止められる時間が少しだけ…0,5秒程度だったのが2秒まで延ばせていたことだろう。もう少し短ければ死なないにしても、意識を失っていた可能性があった。

受けたダメージはそれなりに大きい。手足の骨折も多々あるし、内臓へのダメージも少なくない。だが、仗助が無事ならば、今を乗り切れば問題はない。

 

承太郎(この空条承太郎が人任せになるとは…本当にやれやれだぜ…)

 

 

side ジョルノ・ジョバァーナ

 

承太郎さんが負けた。

あの人は僕達スタンド使いの世界では「最強」と言われている無敵のスタンド使いとして名高い人だ。

僕がパッショーネ新人時代に配属されたチームで言えば、承太郎さんはブチャラティのような絶対の信頼をおける人、それが今のジョースター家での承太郎さんの立場だ。そんな人が敗北する。それは僕達の精神的支柱を失ったに等しい。

事実、仗助さんも康一くんも残るスタンド使いの戦いのベテランとも言える人達が唖然としているのが、この状況の酷さを物語って言える。

 

ジョルノ(護衛をつれてこなかったのは失敗したかな…フーゴかミスタのどちらかをつれてきていれば少しは安全な作戦を考えることもできたんだけども…)

 

そんな事を考えても今、この場にいないのだから無駄でしかない。ミスタは僕が不在の間はパッショーネ(表向きはSPW財団のイタリア支部)の代表代理、フーゴは対麻薬チームの対策チームの責任者として、今はイタリアから出ることは出来ない。

もっとも、今回の旅行はただの墓参り。スタンド使いの戦闘が起こるなんてまったくの想定外の事だったから、護衛が必要とは始めから考えてもいなかった。

ましてや、ジョースター家はスタンド使いの戦闘においては戦いを挑むこと自体が無謀と言われているくらいには有名な一族だ。彼等自体が最強の護衛とも言っても過言ではない。

その代表格とも言える承太郎さんの敗北は僕が嫌いな「無駄」な事をついつい愚痴ってしまうには十分な事実だった。

 

ジョルノ(でも、この状況を覆すのは不可能じゃあない)

 

そう、この程度の事は三年前に先代から送られてきた刺客との戦いでは当たり前の事だった。

父、DIOと同一のスタンドが突然現れた事に動揺してしまい、初手こそ譲ってしまったが、この程度の事態で打開策が出てこないようでは先代の…ディアボロとの戦いで生き残ることは不可能だったのだから。

 

ゴールドエクスペリエンス「無駄ぁ!」

 

僕はあのスタンドが破壊した墓石を中型犬に変える。

僕のスタンドは承太郎さんや仗助さんのようなパワーに優れているスタンドではない。むしろ、人型スタンドとしての基本性能は低い方だ。

でも、無機物から生物を産み出す能力は、彼等にはない一味違った能力がある。その中でも基本的な使い方…『産み出した生物が受けた行為をそのまま相手に返す』能力。

ただ闇雲に周囲に破壊をもたらす少年のスタンドに対しては一番効果的な方法だと思う。ただ、墓石を変えたあの犬を近付けるだけで勝手に自滅してくれるだろう。

たが、この戦いではそれが最適解か?と問われればエローレ(間違い)と言える。

この戦いはただ勝てば良いものではない。彼が明確な敵ならば生死を問わずに戦闘不能にすれば良かった。

だが、彼は意識がない状態で、自分のスタンドが制御不能になって暴れているだけに過ぎない。

つまり、彼の正体がなんであれ、死なせず捕らえるのがこの戦いでの絶対的なコンゼツォリ ビニタリア(勝利条件)だ。

あのスタンドの攻撃を受けるのが承太郎さんのように鍛えられた肉体であるならば、耐えることが出来る。だがあの少年が自身のスタンド攻撃の威力に耐えられるかと言えば…

 

ジョルノ(不可能だとしか言えない)

 

最悪の場合はそれも仕方のない事だとは思う。

相手の身を優先し過ぎて自分が死んでしまっては、そんな選択をしてしまう方が愚かで無駄な事だ。

だが、今はその段階ではない。

最低限、確実に相手を倒す方法が存在する以上、より良い最適解を出すことが僕に与えられた使命だろう。

 

ジョルノ(とにかく、あの犬でザ・ワールドを引っ掻き回す。彼を無力化する手段はその時に考えれば良い)

 

とりあえずの方針を決め、犬を動かそうとする。

 

ジョセフ「ジョルノ君。君はザ・ワールドを撹乱するつもりかの?」

 

車椅子に座ったジョースター卿が僕に話しかけてきた。

 

ジョルノ「ええ。何か作戦があるのですか?」

ジョセフ「ああ。儂に考えがある。じゃから君にはザ・ワールドをできるだけ引き付けてもらいたいのじゃが、頼めるかのう?」

僕は驚いてジョースター卿を見た。

 

ジョセフ・ジョースター卿

 

かつて若かりし時は父や父と同じ人外の力を得た者、それらを作り出した異形の者達と戦い、勝利を手にしてきた歴戦の勇者。

しかし、それも今となっては足腰も弱くなり、車椅子頼りで、しかも痴呆(2005年の当時は認知症という言葉はまだ一般的ではなかった)が出てきている。

普段ならば彼の言葉に耳を貸すことはなかっただろう。

だが、今のジョースター卿の目は、空条承太郎さん達のような力強い意思を感じる…信頼に足ることが出来る目だった。

 

ジョルノ「わかりました。あなたに従います」

 

僕はジョースター卿のその目を信じて見ることにした。

 

 

 




戦いの途中ですが、一旦ここで切ることにします。

さて、ジョセフはいったい何をするつもりなのでしょうか?
読んで下さった方は予想してみて下さい。
僕が考えた展開よりも素晴らしい物でしたならば、そちらを採用されるかもしれません。
また、いろはもジョジョキャラの転生者の設定です。
彼女は誰の転生者で、どんなスタンドを使うでしょうか?
感想で予想して頂けると嬉しいです!

では、次のお話でお会いましょう!


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八幡VS歴代ジョジョ②

暴走八幡VS歴代ジョジョ戦の続きです。

正直、ジョセフは難しいですね(^_^;)

それに、主人公が主人公をしていない(;・∀・)

ここまでドッカンバトルをしていてまだ正気に戻っていない状況を続けるのも正直無理があるけれど、落としどころが難しいのです(^_^;)


side ジョセフ・ジョースター

 

ジョセフ(儂自身が戦うのは何年ぶりじゃったかな?)

 

確か16年ぶり…エジプトでの戦い以来じゃったと思う。

5年前は仗助の手助けをしようとわざわざ杜王町まで来たというのに、いざ到着してみればポッポ・ポッポ・ハトポッポ(はて、ポッポッポ・ハトポッポじゃったかな?)との戦いは既に終わっていたようなものじゃった。

それ以降、吉良との戦いでも儂が直接戦いの場に立つことは最後までなかった。

そういった点から、身近な者でも儂がまだ戦えると言ってもボケ老人の戯言などと言いおってまともに信じてくれる者は誰一人としておらん。

波紋の呼吸を整えながら、儂は車椅子から立ち上がった。

ジョルノ君とか、ごくたまにしか会わん者は勘違いする者も多いが、儂は今でも自分の足で立てるし、その気になれば走ることも出来る。

養子の静を拾った時、杖を振り回して追ってくる仗助から走って追いかけっこをしたくらいじゃ。

車椅子など妻のスージーが使っているから、同じ扱いで乗せされられているだけに過ぎん。

波紋使いの身体能力をそんじょそこらの人間と一緒にされては困るというものじゃ。

儂はジョルノ君の犬に翻弄されているザ・ワールドを見据える。

狙いはスタンドではない。いまだに何かに怯えて叫んでいるあの少年じゃ。

 

ジョセフ「ハーミットパープル!」

 

右手から紫色のいばらのスタンドを伸ばし、少年を巻き取る。

 

ジョセフ「そして喰らえ!太陽のエネルギー、波紋疾走オーバードライブ!」

 

電流のようなエネルギーの波が少年に流れる。

波紋は対吸血鬼の特効攻撃だが、何も吸血鬼だけにしか効果がないわけではない。普通の人間を気絶させるくらいには余裕で出来るのじゃ。

普通に気絶させるだけならばこれで決着がつく。儂はこれで終わったと思ったのじゃが、ここで考えもつかなかった…。

 

ジョセフ「波紋が逆に流し返されてくるじゃと!」

 

信じられん事じゃ!あの子供、若い頃の儂のように無意識に波紋の呼吸をしておる!

それも、ヴェネチアで修行を積んだ頃の儂と同じレベルの波紋の量じゃ!

儂は危険を感じ、ハーミットパープルを少年から引き離す。

長年、波紋の修行を怠っていた今の儂には、全盛期の波紋を受けて無事に済む自信がない。

 

ジョセフ「Oh my god!なんて事じゃ!スタンドだけじゃあなく、波紋までも使ってきおるとは!あの歳でここまで厄介な使い手なぞ初めて見たわい!」

 

ザ・ワールドは儂の体に戻るハーミットパープルを追って追撃を仕掛けてくる。儂は奴の拳を左腕でガードし、殴られた勢いを利用して後方へ飛び退く。

攻撃を受けて弾かれた儂は、地面を転がり、勢いを利用して起き上がる。

これで奴の射程からは一時逃れることが出来た。

今の1発で義手が壊れてしまったが、まだ戦うことは出来る。

仗助も承太郎の治療を終え、二人で戦線に復帰しようとしている。

少年を倒すことは出来なかったが、時間稼ぎくらいには役に立てたようじゃ。

その儂の足元に、静と同じくらいの可愛らしい少女が駆け寄ってきた。あま色の髪が特徴的なあどけなく、しかしどこか知的で懐かしい表情をする少女だった。

ザ・ワールドの無差別攻撃からただ一人、難を逃れた子供。確か花京院の従妹の娘さんだったはずじゃ。

 

少女「大丈夫?おじいちゃん?」

ジョセフ「お嬢ちゃん。儂は大丈夫じゃから離れていなさい。何が起きたかわからないとは思うが、ここは非常に危険じゃ」

少女「大丈夫だよ。私にはあれが見えてるから。それよりも、あの幽霊みたいなのを動かしているのって、八くん…ううん、ディオ・ブランドーなの?」

ジョセフ「DIOかどうかはわからんが、あの幽霊…スタンドを操っているのがあの少年であることは確かじゃ」

 

ん?この娘さん、今何と言った?ザ・ワールドが見えておるじゃと?この娘さんもスタンド使いなのか!?

 

仗助「じじい!その子供を連れて早く逃げろ!」

ジョルノ「ジョースターさん。あなたは凄い方だ。その歳でよくここまで耐えてくれました。後は僕達に任せてください」

承太郎「時間稼ぎは十分だ。年寄りの冷や水にしてはよくやったぜ。じじい」

 

気になる事は多々あるが、余計な事を考えるよりも、今はこの少女を逃がすことが優先じゃ。儂が出来る事は少ない。

儂は少女を抱き上げる。

 

少女「ちょっ!おじいちゃん!どうするの!?」

ジョセフ「これから儂の最後の手段を使う。戦いにおいてジョースター家代々に伝わる、とっておきの最後の奥義じゃ。衰えたから少し自信がないがのう」

少女「最後の手段?」

 

いつだってこの手段は有効じゃった。

最初のストレイツォとの戦い、メキシコでのサンタナとの戦い、ヴェネツィアでのワムウとの最初の戦い、カーズとの戦い、他にもネーナやミドラー、脚がグンバツの女、DIOとの戦いでもこれが最終的には勝利への一手に繋がった事がある。

このジョセフ・ジョースター、老いぼれてもなお戦いの年季は益々盛んであるとみせるこの一手!

 

ジョセフ「それは……」

 

クルッ♪シュゴォォォ!

 

ジョセフ「逃げるんじゃよォォォ!」

少女「きゃぁぁぁ!そんなメチャクチャな伝統がありますかぁぁぁ!」

 

side 一色いろは

 

何ですか!?このジョジョはぁ!?

何勝手にジョースター家の家訓に変な項目を足しているんですかぁ!

 

 




逃げるんだよォォォ!
ジョジョSS.の書き手なら、一度はやりたいネタですよね?
多分、予想されていた方が多数いたと思いますが…。
正直、八幡がザ・ワールド、ハーミットパープル、波紋を使う以上、承太郎はともかくジョセフの戦闘シーンにおける活躍って序盤くらいしか思い付かないのです(^_^;)

そしていろはす。彼女も転生前と転生後、どちらの人格をベースに書いて良いか迷います…。



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八幡VS歴代ジョジョ③(決着編)

予想外に長くなりましたが、暴走八幡対歴代ジョジョの戦いにやっと決着が付きます。

いろはや康一、ポルナレフも動かさないと…


side空条承太郎

 

仗助「大丈夫っすか?承太郎さん」

承太郎「仗助…助かった。正直、危なかったぜ」

 

ザ・ワールドに殴り飛ばされ、身動きが出来なかった俺だったが、仗助に治療され、傷が完全に塞がった。

俺は体に異状がないかを確め、立ち上がる。

戦いはジョルノの援護の中、じじいが戦っているが、切り札の波紋が通用しなかったようで戦況は思わしくない。

それでもあの年齢でザ・ワールドと戦い、俺達が体勢を立て直す時間を稼げているのだから大した物だと思う。

 

仗助「ジョースターさん、スゴいッスね?」

承太郎「だが、あれでは長くは持たない。すぐにでも助けにいかないとじじいが危ない」

仗助「でも、あの訳のわからない攻撃がまたくるかも知れねーッスよ?」

承太郎「あのスタンドはザ・ワールドで間違いない。16年前に倒した、DIOのスタンドだ。能力は時間を止める能力。俺のスタープラチナと戦っているものだと思えば良い。もっとも、時を止める能力は俺よりも長かったし、基本的なスペックも全盛期の俺と互角だったから、今の俺よりは確実に強い。気合いを入れろよ」

仗助「まじッスか!?もしかしてスタープラチナ・ザ・ワールドって…」

承太郎「ああ。あのザ・ワールドから名前をそのまま使った。……今頃気が付いたのか?肝心なところでどこか抜けているところは父親譲りのようだな?」

俺は戦線に復帰するために足を動かす。

花京院の親戚の子供がじじいの足元で逃げ遅れている。

他の助け遅れている親族もそろそろ処置をしないといけないし、騒ぎが大きくなって他の一般人が騒ぎ始めるのも時間の問題だ。

承太郎「行くぞ仗助。普段の俺との特訓と同じようにやれれば問題ない」

仗助「プレッシャーをはねかえす男、東方仗助に任せて下さいよ!承太郎さん!」

 

俺達はザ・ワールドの射程に近付き、ジョルノと合流する。

 

 

仗助「じじい!その子供を連れて早く逃げろ!」

ジョルノ「ジョースターさん。あなたは凄い方だ。その歳でよくここまで耐えてくれました。後は僕達に任せてください」

承太郎「時間稼ぎは十分だ。年寄りの冷や水にしてはよくやったぜ。じじい」

 

俺達はじじいを逃がす為、そしてザ・ワールドの注意を引き付けるために叫ぶ。

じじいはすぐに反応し、ガキを抱えて康一君の方へと走り出した。

 

ジョセフ「逃げるんじゃよォォォ!」

少女「きゃぁぁぁ!そんなメチャクチャな伝統がありますかぁぁぁ!」

 

…あのガキの言うとおり、普通そんなモノを家訓にする家はない。

俺もイエローテンパラスとの戦いでは普通に家訓だの何だの言った記憶があるので偉そうな事を言えた義理ではないが…。

 

ジョルノ「では、そろそろ終わらせましょう」

仗助「いくッスよ!承太郎さん、ジョルノ!」

承太郎「ああ…。これが最終ラウンドだ」

ゴールドエクスペリエンス「無駄無駄無駄無駄無駄無駄!」

クレイジーダイヤモンド「ドォララララララララ!」

スタープラチナ「オラオラオラオラオラオラ!」

 

流石に野郎も3人がかりでは手が余るのか、ダメージ回避の時止めをやる頻度が多くなる。

俺達は俺達で時止めを仕掛けられれば俺がしばらく奴の牽制をしながら仗助を庇う、もしくはそれぞれが時を止められるタイミングを読んで事前に防御体勢に入り、仗助が治療を行う。

時々、仗助がキラークイーン戦でやった墓石の破片を使った自動追尾弾やジョルノが犬や植物で足を絡めたりと、単純な殴り合いに変化を入れてみるが、その都度時を止められてしまい、決定打に欠ける。

むしろ、細かく仗助にダメージが入り、じわじわと戦況は悪くなる。

 

承太郎(野郎…こっちは殺さないように気を使いながら戦っているというのに調子に乗りやがって…)

 

連携を崩す訳にもいかず、全員のイライラがピークに達しつつある。

何かないか…焦りから打開策を考えていると、別の方向から変化があった。

 

少女「エメラルド・ヒーリング!」

 

じじいが連れていったガキが、緑色のスタンドを伴って何かを飛ばしてくる。

花京院のエメラルドスプラッシュに似た散弾だ。

だが、その弾道は…

 

仗助「俺達に当たる!?」

承太郎「何を考えてやがる!あのガキ!」

 

散弾は俺達やまだ救助を終えていない被害者に命中する。

命中はしたが、それに痛みはない。それどころか、体が熱くなり、熱が引いた後には傷が徐々に回復していく。

 

変化は別の所にもあった。

 

康一「エコーズact3!スリーフリーズ!」

 

どこからか康一がスリーフリーズを発動させ、ザ・ワールドの動きを止める。

しかし、エコーズact3の射程内である5メートル以内に康一の姿は見えない。

 

ジョセフ「最後は俺だ!」

 

やはり姿は見えないが、じじいの声が響き、ザ・ワールドの体から波紋のスパークが発生する。

 

これは…静のアクトンベイビー…いや、アクトンベイビーが成長し、アクトン・クリスタルと改名した射程内の対象を自在に透明にする能力!

 

承太郎「アクトンクリスタルで透明になってこっそり近付いて来ていたのか!」

ポルナレフ「それだけじゃないぜ承太郎。亀を透明にして全員を運んで来たんだ。そうでないとシズカを安全に射程内に入れられないだろ?」

承太郎「ポルナレフ!」

 

姿を現した亀からポルナレフの魂が出てくる。コイツらがいることをすっかり忘れていた。

そして、じじいがやっているのはハーミットパープルで相手の全身をがんじがらめに締め付け、波紋を全方位から流すじじい最強の技、『紫水晶色の波紋疾走』だ。

さらにじじいの猛攻は止まらない。

 

ジョセフ「まだだ!『師の教えと忘れ得ぬ想い』!リサリサ!」

 

波紋を込めたアッパーをザ・ワールドに打ち込み、1メートルほど奴を打ち上げる。

 

ジョセフ「コオォォォ…シィーザァー!」

 

ザ・ワールドが落下するまでに波紋を練り直し、手頃な位置まで落ちてきたところに波紋のストレートパンチを叩き込む!

 

ドバアァァァン!ズシャァァァ!

 

ジョセフ「またまたやらせて頂きましたァン♪」

 

じじいは膝カックンをやるような体勢で膝を曲げ、上体を後ろに大きく反らし、右腕前腕だけを上げて人差し指をザ・ワールドが飛んでいった方向に向けた。

 

仗助「変なポーズを取って、「またまたやらせて頂きましたァン♪」じゃあねぇよ、じじい!やりすぎだ!」

 

五メートルほど吹っ飛んだザ・ワールドと男のガキは、今度こそ気絶したのかスタンドは消え、動かなくなった。

 

少々「ハチくん!ジョジョのバカァ!」

 

女のガキは例の緑の弾丸を男のガキに打ち込んでから、じじいを罵倒して駆け寄って行った。

 

ジョセフ「Oh no!やり過ぎちまったかな…ごめんよぉエリナばあちゃん」

 

じじいは久々の戦闘で変にテンションが上がったのか、今まで聞いたことのない変な口調になっていやがる。

いや、待て…今、聞き捨てならない事を口走らなかったか?

 

仗助「エリナばあちゃん!?それって何十年も前に亡くなったっていうじじいのおばあちゃん…つまりは俺のひいおばあちゃん!?」

承太郎「面倒な話になりそうだ…ヤレヤレだぜ…」

 

 

 

 




はい、いろはの前世はジョジョ第1部のヒロイン、エリナ・ジョースター(旧姓エリナ・ペンドルトン)ちゃんでした♪
予想が当たった方はいましたか?
ジョセフが使った技は現実の1999年にゲームセンターで稼働していた格闘ゲーム「ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産」で使っていたスーパーコンボ(超必殺技)、投げ技の「山吹色の波紋疾走」と対空性能に優れた「師の教え」(同一性能である第2部ジョセフ版の「誇り高き血統ジョセフ」の技「忘れ得ぬ想い」も混ぜています)を組み合わせた技を、名前とセリフをいじくって出しました。名付けるなら、「師の教えと忘れ得ぬ想いの紫水晶色の波紋疾走」という所ですか?

スーパーコンボ後の変なポーズも格ゲー版の承太郎がやる勝利ポーズ(ジョジョ立ちレベル5)をイメージした物です。勝利のセリフは2部ジョセフがワムウとの決闘の際、罠にはめてダメージを負わせた時に言ったセリフを流用しました。久々の戦闘+いろはに転生したエリナと再会を果たし、気持ちが若返ったジョセフをイメージしたら、こんな変なテンションになってしまいました。

承太郎達で決着をつける案もあったのですが、前話で書いた通り、ジョセフの戦闘シーンにおける見せ場はこの戦いくらいかな?と思いましたので、老骨に鞭を打ってもらいました(^_^;)
果たしてスーパーコンボ2連発をマトモに喰らって八幡は生きてるのでしょうか?

次回はいろはの回想から逃げるんだよォォォ後のジョセフside、いろはや勝手に成長させてしまった静のアクトンクリスタルのスタンド能力についてお送りいたします♪(´Д`|||)ガクブル


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私が一色いろはに転生したのは間違いじゃない①

エリナ・ジョースターがいろはに転生し、物心がつき始めた頃のいろはsideのお話です。

やっぱり1話で終わらなかった(^_^;)


side 一色いろは

 

私は産まれて数年で不思議と大人みたいな思考が身に付いていました。

それに気が付いたのは、花京院の他の従兄弟や共働きの両親に預けられていた保育所の周りの子とは違い、大人の会話が理解できてしまっていた事です。

それに、もうひとつ違うことがあります。

いつの頃からか、私のすぐ近くに緑色のメロンのようなお化けみたいな人が現れるようになりました。

お化けはパパにもママにも見えません。

ママにお化けの事を話すとママは悲しい顔をして「いろはは死んじゃった典明くんとおんなじ事を言うんだね」と言われました。

典明くんが誰だかはわかりませんでしたが、ママが悲しむのでそれ以降はお化けの話をするのを止めました。

お化けは私がどこかにいなくなれ!と思えば消えますし、遠くに行け!と思えば50メートルほどの距離までは自由に移動できます。次第にお化けが私の意思で自由に動かせることがわかりました。

人間関係では苦労しました。

同じ世代の子供と合わせ、年相応の態度でお話をしても、無理をしていても解るのか、あまり友達は出来ませんでした。幼馴染みの妹の方はその辺は上手に隠してますから羨ましいです。

親戚についても腫れ物を扱うような、そんな態度で接しているのがわかってしまい、私は親戚の中でも浮いてしまっていました。特にママの方の親戚…花京院の親戚は私を見ると凄く悲しい顔をされます。

でも寂しくはありませんでした。

私のお化けさんと、お隣に住んでいる比企谷家の八幡くんと小町ちゃんのおかげです。

二人とも私と同じで考え方が大人と同じような時もありましたし、小町ちゃんは私のお化けさんとは違う、赤くてルビーのような物が体の色々な所に埋められている女の人のお化けを持っていました。

八幡くんは両手からウニョウニョと薔薇のツタみたいな紫色のお化けを持っています。分類的に植物のお化けなんですかね?

たまにアニメの悪役のような悪い顔になったときは、ツタの代わりに黄色くて四角いバケツを被ったようなお化けさんが見える事がありますが、八幡くんはその時の事はあまりわからないらしいです。

似たような3人はすぐに仲良くなり、八幡くんをハチくん、小町ちゃんをマチちゃんと呼ぶようになりました。

逆にハチくんやマチちゃんからはちゃん付けやお姉ちゃんと呼ばれています。

この二人は良くコオコオと変な呼吸をして遊んでいるのにはついていけませんでした…というよりは何か悲しいことが起こる気がして嫌いでした。

ついでにいえば、あの二人の身体能力やお化けさん以外の特殊能力は人間を辞めています。

とても真似出来るとは思えません!

(マチちゃんからは、「横隔膜に指を突っ込まれる覚悟があるならば、素質にもよるけど出来るようになるかも…多分」とか言われましたが、確証がないようなので絶対にイヤです)

 

私のお化けさんは不思議な力があります。

パパがすり傷を作って帰って来た時、「早く治って」と思うとお化けさんは両手から水みたいな物を作り出し、それが緑色の宝石の塊に変えてパパに飛ばしました。

するとパパのケガはどんどんかさぶたを張り、数分で治ってしまいました。

病気や骨折に対しても同じように治ってしまいます。

それをやったときは「決して外ではやるな!」と凄く怒られました。

緑の宝石は生き物のケガや病気は治せますが、物の破損とかには効かないみたいです。

逆に物を壊す力もあるみたいですが、私はそっちの方に使うのはあまり好きではありません。

 

私はいつまでもお化けさんと呼ぶのも嫌だったので、名前を付けることにしました。

ナイチンゲール・エメラルド

ケガや病気を治す力から偉い人のお話に出てくる看護婦、ナイチンゲールと緑色の宝石のエメラルドからハチくんに付けてもらいました。

マチちゃんのお化けさんは「サンシャイン・ルビー」と私が名付けられました。

ハチくんにも付けようとしたのですが、何故かハチくんはピンとこなかったようで、まだ名前が付いていません。

二人もやっぱり普段はお化けさんを出さないようにしているみたいですが、どんな能力かは知ってます。

ハチくんはカメラやテレビとかで念写をする能力です。

一度私の入浴を念写した写真をこっそり持っていたと知ったときはすごく恥ずかしかったです。

いえ、確かに時々一緒にお風呂に入ったり、一緒に寝たりしてますし、将来的には……ゴホン。

とにかく!コッソリ写真を撮るのは許しません!言ってくれればいつでもウェルカムですのに!

あの時は一週間くらい口を聞きませんでした。

もし映っていたのが私以外の女の子だったら、一生口を聞きませんでしたからね!

……私、幼児なのに何考えてるんでしょう?

時々ハチくんが瞬間移動したりしていることがありますが、本人は意図的にやっている行為ではないようです。

マチちゃんの能力は…うん。地球を破壊しないように気を付けてね?

あの子には身体的にもお化けさんでも勝てる人がいるとは思えません。

 

私が前世の…エリナ・ジョースターとしての記憶があると自覚したのは去年の8月。

度々耳にしていたママの従兄の典明おじさんの命日にお参りした時です。

私達のお墓参りを遠くから見ている人達。その中に会ったこともないのに懐かしいと思える顔がありました。

 

ジョセフ・ジョースター

 

前世の私の孫。どんなに歳をとっても魂の繋がりか、私にはわかります。それを自覚した瞬間、私は一気に前世を思い出してしまいました。

ハチくんやマチちゃんの呼吸遊びに何とも言えない悲しさを感じた理由も…

「波紋の呼吸」

前世で私の大切な物を次々と奪い、傷付けたディオや柱の一族との戦いも…。

しかし、何故ジョセフが…ジョジョやその家族達が典明おじさんの命日にやって来たのでしょう?

その理由は花京院のおじさん達がジョジョに対して怒鳴っていた内容で把握できました。

15年前のエジプト旅行で何者かにおじさんは殺されたようです。おじさんを家族に黙って旅行に連れ出したのは友達だと名乗ったジョジョとその孫の空条承太郎でした。

私はすぐに理解しました。そしてまた悲しくなりました。

ジョジョは柱の一族との戦いの後も、何かと戦うためにエジプトまで行き、おじさんは巻き込まれてしまったのだと…

 

いろは(もう何十年も経っているのに、ジョジョは今でも戦っていたんですね…)

 

ジョースター家の歴史は戦いの歴史。今でも解放されていない…。

 

ジョースターが戦いから解放されるのはいつなのでしょうか…

今の私には前世と違って力があります。

もし、ジョジョやその子孫達が再び戦うことがあるのならば、私も力になろう。

波紋の力がなくてもジョナサンやジョセフの為に戦い抜いた誇り高き友人、スピードワゴンさんのように…。

 

私はそう誓いました。

そして…その誓いが果たされた日が来たのはそう遠くはありませんでした…。

 

 

 

 

 




次話はいろはsideから見た暴走八幡VS歴代ジョジョのお話です。

次も読んで頂けたら嬉しいです。




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私が一色いろはに転生したのは間違いじゃない②

いろはsideから見た回想から歴代ジョジョとの戦い、その2です。

なお、この話でのセリフ表記は以下の通りです。

ジョジョ(ジョ)=ジョセフ
白帽子(帽)=承太郎
本物のお化け(化)=ポルナレフ


去年の夏、親戚である花京院典明のお墓参りでジョジョと会い、前世エリナ・ジョースターとしての記憶を取り戻してから一年後の同日。

 

今年も典明おじさんの命日をお参りする日がやって来ました。

もし、前世を思い出さずにこの場に立っていたら、知らない親戚についてもお墓参りに感慨もわかずにただつまらない時間を過ごしていたと思っていたでしょう。(私の精神がエリナ・ジョースターのままだったならばそんな事は思わず、知らない人のお墓参りでも何かしらの不幸に哀悼の意思を捧げていたでしょうけれど、今生ではこんなものです。やはり、転生して現代人としての意識は変わってしまっているのだと、こういう時に思ってしまいます)

だが、今はこの会ったこともありません、典明おじさんが、前世の家族、ジョセフと空条承太郎の二人を命懸けで守ってくれたのだと思うと、感謝の気持ちとその死を悼む気持ちでいっぱいになり、自然と涙が出てきます。

 

いろは(典明おじさん。ジョジョを助けてくれてありがとうございます。ジョジョの家族を守ってくれてありがとうございます。おじさんの代わりに私がジョジョ達の力になって守ります…だから、安らかに眠って下さい)

 

私が真剣にお祈りしていると、従兄弟の子供達が近寄ってきました。

 

従兄弟1「あ、化け物が化け物のお墓の前で泣いている!」

従兄弟2「やっぱり化け物だからだ!」

従兄弟3「化け物化け物ぉ!」

伯母「こら!やめなさい!ごめんねいろはちゃん。後で叱っておくから」

 

従兄弟達が私を苛め、その母親である伯母が形だけの謝罪をしてきます。

だけど私は知っています。

陰では自分の子供達や他の親戚の前で私の事を化け物呼ばわりしている事を。

言うことを聞かせる為に、躾の材料として「言うことを聞かない子はいろはちゃんみたいな化け物になるよ」などと言っていることを。

典明おじさんも生前は孤独だったとママから聞いている。

何故ならナイチンゲール・エメラルドの関連で私を叱る時、両親は必ず「典明くんみたいに友達が出来なくなるよ」と言ってくるのだから。

私はハチくんやマチちゃんがいるから寂しくないが、典明おじさんはジョジョ達と出会うまで、ずっと孤独で寂しかったに違いありません。

 

いろは「いえ…大丈夫です」

 

当たり障りのない返答を返しておきます。

どうせ陰で生意気な子とか言われるでしょうし。

 

いろは(うるさいです♪何も知らないのにおじさんをバカにしないで下さい。おじさんは命をかけて世界を救った英雄なんです。伯母さん達は英雄をバカに出来るほど素晴らしい方なんですね♪すごいですねぇ♪参考までにこれまでの人生で何を成したか教えてもらってよろしいですか?おじさんの友達だったジョセフさんと空条さんは歴史に残る偉業を残してますけど、それ以上の偉業を残されているんですよね♪)

 

本当ならば、そう言いたい…

そう言えたらどれだけ楽か…ですが、感情だけで物を言えば、結局は親戚中に色々言われ、両親が困ることになります。両親はナイチンゲール・エメラルドの事以外に関しては普通に私に優しいのですから、困らせたくありません。

ナイチンゲール・エメラルドの事だって、成人する前に亡くなってしまった典明おじさんのように…私が危険に巻き込まれないように心配しての事だとよくわかります。

エリナ・ジョースターだった私がジョナサンやジョージを亡くした時、ジョセフには波紋の一族の宿命には巻き込まれて欲しくありませんでした。

両親はあの時の私と同じ気持ちなのでしょう。

 

いろは(でもごめんなさい。私はもう、典明おじさんの遺志を継いでジョースターの力になると決めたんです…私もジョースターだから…)

 

ママ「あら、八幡君。お出掛け?」

八幡「あ、一色のおばさん。はい、ちょっと本を買いに…いろはちゃん達はお墓参りですか?」

ママ「そうだよ。今日は私の従兄の亡くなった日なの。そうだ…八幡君もお参りしていってくれる?」

八幡「え?でも…」

ママ「今日お参りしている私の従兄はね?いろはにとても良く似ていたの。男の子だったけどね。そんないろはと仲良くしてくれている八幡君なら、典明くんも喜ぶと思う。だから、八幡君も私の従兄にお線香をあげてくれると嬉しいな」

 

このママの言葉が、あんな事になる引き金になるとは思いもしませんでした。

 

八幡「一色のおばさんの従兄…ですか?」

 

そう言ってハチくんは典明おじさんのお墓を見ます。墓標を見て、信じられない物を見たかのように目を見開いたハチくんは、墓誌を見て典明おじさんの名前を見付けると、今度はガタガタ震えて明らかに様子がおかしくなってしまいました。

 

いろは「ハチくん?ねぇ、どうしたのぉ?無視しないでよぉ、ハチくぅん?はっ!もしかしてわざと無視して私の気を引こうとする新しい口説きの方法ですか?すみません確かにハチくんは私と同じアレ持ちですし遊んでくれるから私もお付き合いしても良いかなとか少し思っちゃったりしましたけど良く考えたら幼稚園にも通ってない幼児がいきなり男女交際とか無理なのでやっぱり結婚できる歳になってから婚姻届を持ってきてからにしてもらわないと無理ですごめんなさい」

 

私はハチくんを落ち着かせようといつもの甘えた声で呼び掛けてから、やはりいつもの早口お断りのボケ(マチちゃん曰く、断っているけど断っていない夫婦漫才)を入れてみる。

 

ママ「いや、いろは?良く噛まないで一気に言えたね?とか、しかも子供がする会話の内容じゃないよ?とか、幼児が何でそんな言葉を知ってるの?とか、よくよく聞いてるとそれって断ってないよ?とか、むしろいろはが口説くとかを通り越してもうプロポーズしているよ?とか、言いたいことがたくさんあるけど、そんなこと出来る空気じゃないよ?」

いろは「ママも良く噛まないで冷静にツッコミ入れられるね?結構余裕あるよね?」

 

いつもなら、「早口すぎて何を言っているのかわからないよ。それに、僕は何回君に告白してもいないのに振られてしまわなければならないんだ?」と、ツッコミが返ってくるのに、今は無反応で、しかもツッコミはママから返ってきました。

肝心のハチくんは落ち着くどころか、より震えが強くなっています。

 

八幡「あ…あ…あぁぁぁ…あーーーー!」

いろは「ハチくん!どうしたの!?ねぇ!ハチくん!」

 

さすがに私も本気で焦り、ハチくんに強く呼び掛けようと近づ…こうとして出来ませんでした。何か絶対に近付くな!真夜中の住宅街で安眠中に、消防車が突然耳元でサイレンを鳴らしたかのような、そんな直感が働いたからです。

そして、その直感は正解でした。

 

ハチくんのお化けさん「無駄無駄無駄無駄無駄!」

 

ハチくんの人型のお化けさんが初めてハッキリと出てきたと思ったら、両親や親戚達、周りのお墓とかを狂ったように殴り始めました!

私は慌てて逃げて、難を逃れます。

 

いろは「ハチくん!どうしたの!?何でお化けさんを暴れさせているの!?」

 

今のハチくんはどう見ても正気ではありません。何とかしなければ…でもどうしていいかわかりません。

突然のことで、混乱している私の横を、数人の男の人達が通りすぎました。

 

いろは(ジョジョ!それに…ジョジョの家族達!)

 

ジョジョの家族達はそれぞれ違う形のお化けさん達を出しました!私達と同じです!

ジョジョ達が私と同じお化けさん持ちだと知って、大変な時だというのに、何故か嬉しい気持ちが涌き出てきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

次の言葉を聞くまでは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジョジョ「Oh my god!承太郎、ポルナレフ!ま、まさかあれは…あのクソッタレスタンドは!」

白帽子「間違いない!あれは……」

本物のお化け「何で…あのガキからあのスタンドが!あの野郎の…」

 

ジョ・帽・化「DIOのザ・ワールド!」

 

 

 

 

 

 

 

 

What??

今、なんて言いました?

 

いろは(ディオ!?ハチくんがあの憎んでも憎み切れない、あのディオ・ブランドーの転生体!?)




自分で書いておいて何ですが………






空気読めよ!いろはすとママはす!

でも、これをやらないといろはのキャラが安定してくれなかった…(・・;)

空気が二転三転して申し訳ありませんでした。
もう少し努力しますので、またお付き合い下さい。
次もよろしくお願いします。

PS
この謝罪でいろはすお断りのマネをやろうとしましたが、さすがにふざけすぎですので自重しました。


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私が一色いろはに転生したのは間違いじゃない③

いろは視点からの暴走八幡VS歴代ジョジョ、その3です。

なお、いろはがまだ各キャラの名前を知らない為、この話でのセリフ表記は以下の通りです。

ジョジョ=ジョセフ
白帽子=承太郎
リーゼント=仗助
金髪=ジョルノ
チビ=康一
女の子=静
本物のお化け=ポルナレフ


side 一色いろは

 

チビ「ヤバいよ!あのスタンド、暴走している!」

 

スタンド?それはお化けさんの事でしょうか?

お化けさんの事を普通はスタンドと呼んでいるようなので、私もそれに倣います。

 

リーゼント「何でガキのスタンドのクセに大人の人型をしてるんだ!?このスタンド!」

チビ「そんな事を考えている場合じゃあ無いよ仗助君!怪我人が多すぎる!死人が出る前に治さないと大変だ!」

 

そうでした!ディオと聞いてすっかり忘れていましたが、パパもママも他の親戚達と一緒に酷いケガをしているのでした!

先ほどまでに人を化け物呼ばわりしていた従兄達もやられて気絶していて、瓦礫の下敷きになっています。

でも治すってどうするんでしょうか?

あのリーゼントさんのスタンドであんな酷いケガを治せるのですか?

私のナイチンゲール・エメラルドのような力が…

 

結論から言えばリーゼントさんのスタンドの能力は私のナイチンゲール・エメラルドと同様の能力でした。物を治す能力もあるようなので、あっちの能力の方が上かも知れません。しかし、エメラルドヒーリングみたいに離れている場所の人を治す能力はないようで、ハチくんのスタンドを挟んで反対側の人を助けるには、ハチくんのスタンドと戦わなくてはならないようです。

リーゼントスタンドとハチくんスタンドは至近距離で殴り合いを始めます。

しかし、何でリーゼントさんもハチくんも体から近い位置からでしかスタンドを出さないのでしょう?」

 

チビ「スタンドっていっぱいあるんだよ?君のスタンドはけっこう遠くまで行けるのかな?あそこにいる仗助お兄さんのスタンドは遠くに行けないけど、すごく力が強いんだよ。わかったかな?」

 

あ、私もハチくんのように考えていることが口に出ちゃっていました。

チビさんはほとんど独り言だった私の言葉に反応して律儀に答えてくれます。

それも、しっかり幼児の私にわかるように優しく丁寧な説明でした。

つまり、リーゼントのスタンドは近距離パワー型というところでしょうか?

…普段の私達の会話がおかしいのであって、普通は保育園に通うような人間に対してはこういう対応ですよね…

 

そう考えていると、戦況に変化がおきました。リーゼントスタンドのキックがハチくんスタンドにヒットするかと思われましたが、次の瞬間にはリーゼントと、何故か白い帽子を被った男が飛ばされていました。

 

いろは「え?何が起きたの?」

女の子「仗助兄ちゃん!承太郎おじさん!」

チビ「ダメだ!静ちゃん!近寄ったら君も攻撃される!」

 

チビさんは今にも飛び出そうとしている女の子を押さえ込んでいます。

女の子の名前は静ちゃんと言うらしいですね。

しかし今、何が起きたのでしょうか。

 

チビ「クレイジーダイヤモンドの攻撃が当たったと思ったら、逆に仗助君が承太郎もろとも飛ばされた…いや、承太郎さんは時間を止めて仗助君を庇った?けど、何で承太郎さんが時間を止めたのなら、その隙にあの子のスタンドを攻撃しなかったんだろう…スタープラチナ・ザ・ワールドならそれが可能なのに……待てよ?スタープラチナ・ザ・ワールド…」

 

ブツブツと一人で勝手に解説を始めたチビさん。

うるさいですが、知りたがっていた内容なだけにありがたくもあります。

 

本物のお化け「承太郎が言ってただろ?康一。ただ見るのではなく観察して観ろって」

チビ「ポルナレフさん!」

 

いきなり声が聞こえたので向いてみると、そこには亀がいました。

え?亀がしゃべっ…いえ、良く見ると甲羅から銀髪を逆立てたお化けがいました。

「お化けさん」ではなく正真正銘本物のお化けです。

本物のお化けさんはポルナレフ、チビの方は康一というらしいです。

よし、覚えました。

 

ポルナレフ「時間を止めたのはザ・ワールドの方だ。承太郎はザ・ワールドの攻撃から仗助を救い出すので精一杯だったのさ。時が制止した世界の中ではザ・ワールドの方が長く動けたからな。しかし、時を止めることまで出来るのかよ。ますますDIOのザ・ワールドだな」

いろは「ディオのザ・ワールド?」

 

私は知りたいことのワードを口に出します。

 

ポルナレフ「DIOと言うのは16年前に俺達が倒した100年以上前の吸血鬼だ。そいつの使っていたスタンドがザ・ワールド…君のボーイフレンドのスタンドさ。5秒くらいの時間を止める能力を持つ。エジプトで承太郎、あの帽子を被った男が倒した…君の親戚を殺したスタンドさ。あ、俺が死んだのはその時じゃないぜ?あの金髪の男、ジョルノと協力していたときにやられたんだ。意外かもしれないが、あいつはDIOの息子だぜ」

 

……ディオ

あなたは前世だけでなく、今の私からも大切な物を奪ったのですね。

そしてポルナレフさん。

康一さんと違って私の年齢を考慮してくれないのですね?

そして金髪の人はジョルノさんですか。あの年齢でディオの息子ということは、ディオがジョナサンの体を奪ったあとに生まれた子供。

つまりはジョナサンの息子というわけですか…

いろは(何でしょうね?もう前世のことなので、どうでも良いとはとも思うのに、私(エリナとしての)以外にもジョナサンの子供を産んだ存在がいるというのがのんなにイラつくというのが不思議です)

とりあえず、ディオはホントに録な事をしなかったと言うことです。

私としてはむしろ詳しくわかったので助かりましたが、他の子ならチンプンカンプンですよ?

マチちゃん的に言えば、いろは的にポイント低いです。

 

ですが、少しだけ知りたいことがわかりました。

もう少し聞きたいことはありますが、後でも良いでしょう。

それよりも、今度はジョジョとジョルノさんが戦うようです。

ジョジョが立ち上がる。

右手にはハチくんと同じスタンド(似ているとかのレベルじゃないですね。完全にまったく同じ紫のウニョウニョ)を出して、波紋の呼吸をしています。

歳を重ね、ヨボヨボなのは見た目だけで、さすがは波紋使いですね。

ですが、見た目がヨボヨボというだけでも、エリナ的にポイント低いです。

エリザベスが…リサリサが天国で悲しんでますよ?彼女は61才(エリナが1950年に亡くなる直前での時点)の時でもあんなに若々しかったんですから。

私はゆっくりとジョジョ達の方へと歩きます。

 

康一「君!危ない!」

いろは「いえ、行きます。ハチくんがディオ・ブランドーかどうかはわかりませんけど、今のハチくんは止めなくちゃいけませんから…。それに…ジョジョの力になる…それが私の願いですから」

ポルナレフ「ジョジョぉ?確か承太郎が学生の時にそう呼ばれていたぜ?それに、ジョルノが今はそう名乗ってるなぁ」

康一「仗助君も一回だけそう呼ばれてたね?」

静「アメリカのジョリーンお姉ちゃんもジョジョってよばれてたー!仗助お兄ちゃんも静のこと、たまにジョジョって呼ぶよー」

 

……あそこで戦っている四人って全員ジョジョなんですね…ややこしいです。

静ちゃん含めればこの場に5人もジョジョがいるわけですか…

 

いろは「ジョセフもジョナサンも、若いときはジョジョと呼ばれていました」

 

私は微笑んで三人(と一匹)に振り替える。

そう言うと、ポルナレフさんと康一さんは目を見開きました。

まぁ、普通はビックリしますよね?

 

康一「お嬢ちゃん…君はいったい…誰なんだ?」

いろは「一色いろは…。でも、それは今の名前…。前世の名前はジョースター…エリナ・ジョースター。ジョナサンの妻であり、ジョセフの祖母です」

 

そして、再び前へ歩き出します。

 

いろは「祖母が孫を助けるのに、理由はいりますか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、次でいろは視点最後です。

最後にカッコいいこと言っておいて、結果はアレでしたがね(^_^;)

ジョナサンが死亡したのは1889年。つまりリサリサが誕生したのがその年だと仮定すると、エリナが亡くなったのは公式で1950年です。

その段階でのリサリサは61歳。で、第2部終了時での見た目はまだまだ若いままでした。

……詐欺だろ!

ちなみにリサリサっていつ死んだという話とかはありませんが、さすがにこの時では(2004年、第5部終了から三年後)の段階では亡くなってますよね?115歳ですものね?公式で第5部の段階でも生きていたとかは無いですよね?

というか、この作品では2001年までの段階で既に亡くなっていたという設定にします(^_^;)
でないと話が成り立ちません。


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私が一色いろはに転生したのは間違いじゃない④(決着編)

ついにエリナばあちゃん(転生後)が参戦します。

結局数回に分ける形になり、申し訳ありませんでした。

決戦編で何故ジョセフはハイテンションになっていたのか?
若ジョセフ(精神だけ)再降臨の真相をご覧下さい。


……人間、黒歴史ほじくり返されれば、ねぇ。


side 一色いろは

 

早速ですが、私は内心悶えてます。

 

いろは『祖母が孫を助けるのに、理由はいりますか?』

 

えっと…これってハチくんがたまに言う黒歴史…っていうヤツですか?

あんなカッコ良いセリフをドヤ顔で言っておいて、結局戦う機会なんて大してありませんでした。

ジョジョにハチくんがディオかどうかを尋ねて、危ないからと抱えられて(しかもお姫様抱っことかならまだ許せますが、小脇に抱えられて…私は小包じゃあないですよ!)、運ばれただけでした。

 

いえ、言い訳ではないですけど、何もしなかった訳じゃあないんですよ?

むしろ、ある意味では大活躍だったと言えるまであります!

 

だって、ジョジョってば、ハチくんのウニョウニョに似たスタンド(ハーミットパイナップル?)を彼本体に巻き付けて波紋を流し始めました。

多分、波紋でハチくんを気絶させようとしていたのでしょう。

でも、ハチくんの波紋って、マチちゃん程ではないですが、多分リサリサくらいには強いんじゃあないかと思いますよ?

前世でのリサリサとジョジョの訓練の情景を見た比較でしか判断できませんけど…

あ、予想通りジョジョが負けた。でもあのウニョウニョに波紋を流すってやり方、今度ハチくんに教えてあげますかね?これは良い発見です♪

ハチくん=ディオじゃあない…という事が前提ですけど。

 

って、それどころではありません!

なんかザ・ワールド?にジョジョが殴られてます!あの無駄無駄ってやつ、なかなか燗にさわりますね?

とりあえず、滅茶苦茶痛そうなのでエメラルドヒーリングで治療をしておきます。

攻撃を捌くので必死で、気付いていないようですけど、本当ならば承太郎さんよりちょっと軽い程度の違いで、実際はあなた、私がいなかったら再起不能になってましたからね?

あ、やはり義手は治せませんでしたか。そればかりはどうしようもありません!

というか、柱の一族との戦いでジョジョの左腕は義手でしたっけ?

すっかり忘れてました。

 

後はちょっと話しかけて、承太郎さんと丈助さんが復帰したから私とジョジョは逃げろと言われて没頭に戻ります。

 

ね?ちゃんと仕事しましたよね?『負けた!第2部(の主人公)完!』にならないようにしましたからね?

第2部って何でしょうか?

 

で、今はジョジョとポルナレフさんと康一さんと静ちゃんとで作戦会議中です。

 

ジョジョ「お嬢ちゃんがエリナお婆さん?冗談にしては笑えんジョークじゃな。お嬢ちゃん、儂が小さい頃、人には話せん事情で両親が死んだと聞かされてのぅ。儂が成人するまで、儂を育ててくれたのはエリナお婆さんじゃ。花京院の親族じゃから、多少の事は笑って許しておるが、エリナお婆さんを侮辱することだけは許さんぞ?いくら君が小さなプリティガールでも、じゃ」

 

私が正体を言うと、やはりと言いますか信じてもらえませんでした。

ジョジョが全米1の不動産王になって有名になったのは良いのですが、その分、その経歴は少し調べればすぐにわかります。

情報化社会の発達はすごいですが、こういう時は不便ですね。

 

いろは「では、ちょっと調べたくらいではわからない事ならば良いのですか?」

ジョジョ「ほう?良いじゃろう。言ってみなさい」

いろは「では……ジョセフ?歴史が嫌いで学校サボりがちなあなたに勉強教えてあげたのは誰でしたか?このエリナ・ペンドルトンじゃなかったですか?」

ジョジョ「!?」

いろは「大体、私とスピードワゴンさんの関係が怪しいって何度も祖母をからかって!アメリカに移住したばかりの頃なんて、タクシーの中で初対面のスモーキーさんの前で言われて私がどれだけ恥ずかしかったか分かりますか!?」

ジョジョ「ちょっ…まっ…」

いろは「それと、あなたはスージーQに電報だけ頼んだだけでしょ!他にも生存報告をする方法がありましたよね!?しかも、わざわざあなたの葬式の日に帰ってくるなんて!いえ、嬉しかったですよ?だって最愛の孫が生きて帰って来たんですもの。その事に関しては嬉しかったですよ?でも、あなたはなんですか?悲しみに暮れる私に何で目隠しをするのです?私は凄い大恥を人前でかかされたのですよ!?」

ジョジョ「いや、あれはエリナお婆ちゃんをビックリさせようと…」

エリナ「ええ、ビックリしましたよ?私もリサリサもスモーキーさんもスピードワゴンさんも。私は別の意味でもビックリしましたけど」

ジョジョ「別の意味って…何でしょうか?」

いろは「…普通、どんな理由があろうと、葬儀の最中の参列者に目隠しをする非常識な方なんていますか?しかも、非常識を咎められて注意した方々に暴行まで加えるなんて!仮にもあなたの死を悼んで頂いたというのに、なんて神経をしているのですか?何だか思い出したら腹が立って来ました。ジョセフ・ジョースター」

ジョジョ「は、はい…何でしょう」

いろは「ハチくんを無力化するのはあなたがやりなさい。出来ますよね?あなたならば。それで一つ、私が死んだ後、あなたがやらかした事をたった一つだけ許しましょう。良いですね?」

ジョジョ「は、はい!おいポルナレフ!康一!静!手を貸せ!エリナお婆ちゃんも、出来れば手を貸してくれればなぁ…と」

いろは「わかりました。その前に、私のスタンド?を説明しましょう。これが私のスタンド、ナイチンゲール・エメラルドです」

ジョジョ「こ、これは…花京院のハイエロファントグリーンに少し似ている!やはり親族だぜ!」

ポルナレフ「ジョ、ジョースターさん…口調が」

静「仗助兄ちゃんみたい!」

康一「やはり親子ですね?」

 

ん?今、何て言いましたか?

まぁ、良いでしょう。細かいことを気にしている場合じゃあありません。

 

いろは「このスタンドの能力は宝石で攻撃したり、治療したりする能力があります。仗助さんの治癒力には及びませんが、回復のエネルギーを発射できる利点はあります」

 

康一「では、僕のスタンドも。エコーズact3!」

 

康一さんは白をベースに緑色が混じった人型スタンドを出す。

 

康一「本当はact1、act2と形態を変化させられるのですが、時間がないので…act3は五メートル以内の対象1つだけを重くする力があります」

 

ポルナレフ「俺の死人だから、俺自身のスタンドはなくなった。シルバーチャリオッツというのがあったが、死んだ時に再起不能になった。だから俺自身は役立たずだが、この亀「ココ・ジャンボ」のスタンド「ミスターブレジレント」はすごい。この鍵に触れたものならば何でも収納する能力がある」

 

そして次に静ちゃんが静も!と跳ねる。

 

静「静も!アクトン・クリスタル!」

 

静から妖精のような桃色のスタンドが出る。その姿が輪郭だけ残して透明になったりして明滅している。

 

ジョジョ「コイツの能力は範囲10メートル以内の対象の姿をいくらでも自由自在に消す事が出来る能力だ。スタンドであろうと、本人だろうと、何でもだ。元々はスタンドの形も無く、自分と自分の周囲だけを無差別に消し去る「アクトンベイビー」というスタンドだったんだが、赤ん坊の頃から無意識に身を守ろうとして何でも消してしまう悪癖があったものだから、訓練させて成長させたら、こんな妖精みたいなカワイイビジョン体が出来たんだ。康一の成長に倣ってアクトンベイビーact2と名付けようとしたんだけど、本人がもう『ベイビーじゃない!レディーだ!』とワガママを言い始めたから、別の名前を考えたんだ」

康一「ジョースター家のスタンドは承太郎さんがスター『プラチナ(白金)』、仗助君がクレイジー『ダイヤモンド(金剛石)』、ジョルノくんが『ゴールド(金)』エクスペリエンス…鉱石にちなんだ名前が付けられています。だから仗助君が静も養子とは言え、ジョースターの一員なんだから、アクトン『クリスタル(水晶)』なんてのはどうだ?と言ったら、お兄ちゃん大好きな静ちゃんが気に入っちゃって、それに決まっちゃいました。「仰天水晶」なんておかしいですけど。そう言えばいろはちゃんもナイチンゲール『エメラルド(翠玉)』って鉱石の名前ですね?前世がエリナ・ジョースターだから…ですか?」

 

本当に凄い偶然ですね。

それに、輪郭だけ残して透明になっている姿は本当に水晶のようで綺麗ですね。このスタンドにピッタリのような気がします。

 

ジョジョ「俺もハーミットパープルを便乗してハーミット『アメジスト(紫水晶)』に変えようとしたんだけど、却下された」

康一「ジョースターさん…もう20年も使っているスタンド名なんですから、愛着もって下さいよ…」

 

ハーミットアメジスト…ハチくんのウニョウニョのスタンド名には合いそうな気がする。

ザ・ワールドの方?

ディオのスタンドと同じなんて私が許しません!

ジョースター家の名折れです!

 

ジョジョ「で、作戦なんだが…」

 

アクトンクリスタルで姿を消したココ・ジャンボにジョジョ、康一さんが乗り、ココ・ジャンボがザ・ワールドの背後をとった後に康一さんの重力攻撃で足止め、ジョジョが動きを止めたザ・ワールドにトドメを刺す奇襲作戦が採用された。

私は遠距離からの回復役で決定しました…

いや、エメラルドヒーリングだけがナイチンゲールエメラルドじゃないからね?エメラルドストライクって技もあるんだよ?

と、言っても…「エメラルドスプラッシュ」という典明おじさんの下位互換性ということで却下されました…

 

おのれジョジョ!

 

作戦は上手くいきすぎて、ジョジョが必要以上にハチくんを痛め付けました。

 

まぁ、約束は守ったのです。一つだけ罪を許しましょう。

 

 

いろは「『逃げる』というジョースターの戦いにおける最後の奥義とする変な家訓の件だけは許しましょう、ジョジョ」

ジョセフ「ううう…あんまりだ…あんまりだぁぁぁ!」

 

 

 

 

 




オチが酷くてあんまりだぁぁぁ!

はい、長くなりましたが、これにていろは編は終わりです。
アクトンベイビーの成長期とアクトンクリスタルへの改名は完全にオリジナル設定です。
以前から、静・ジョースターは仗助のように、無理矢理読めば「じょう・ジョースター」となり、血の繋がりは無くともジョジョ…つまりは徐倫に次ぐ7代目の主人公になれても良かった設定はあったのに、「ただ透明になれるだけでラッシュとか無理だよね?透明になれるだけで戦えんの?」とか「スタンド名が鉱石じゃない」とか残念な印象がありました。
そこで考えたのがエコーズやヘブンズドアーのように成長させてみてはどうだろうか?(アクトンベイビーの成長能力はAだった)
せめて人型のスタンドのビジョンにしてみて、能力に自由を持たせてみたら…と思い、やってみました。
能力が決まったとたん、奇襲からのフルボッコを思い付くあたり、良い魔改造が出来たと作者的には思いますがいかがでしたでしょうか?
ちなみに…静の異常なブラコンはわざとです。
八幡=シスコン
ならばジョジョsideで当てはまるのは?
仗助です。彼にはこれからも徐々に文句なんか言い合ってもらいながら、日常を踊ってもらって(元ネタがわからない方は第4部アニメの初期オープニングを参照してください)ゴミいちゃんになってもらいます。

次回から、ようやく久々に八幡へと視点が戻ります。

さて、八幡はどうなるのでしょうか?

次回もよろしくお願いします!


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こうして俺達の心は一つになる

第一話以降、久し振りの主人公視点です。

スーパーコンボ二連発をもらっていましたが、波紋使いで身体能力が高いですし、すぐにいろはに治療されてましたし、仗助もいましたから普通に生きてます。

今回は八幡の精神の中でのお話です。


side 比企谷八幡

 

僕はどうなったのだろう?

 

ジョナサン・ジョースターとディオ・ブランドー、二人の記憶が甦った後の事は覚えていない。

 

二人分の、それも片方は人外として非道の限りを尽くした存在の記憶だ。

 

まともでいろというのが無理だろう。

 

八幡「ここはどこなんだろう?」

 

1メートル先も見えない暗闇の中を、僕は歩いていた。いくら歩いても何も見えなければ出口もない。

八幡「死んじゃったのかな?でも、それでも良いのかも知れない。僕は…」

???「ならば、今の体も意識も、俺に明け渡すのだな!ジョジョ!」

八幡「君は…ディオ!」

 

いつの間にか、僕の体は比企谷八幡からジョナサン・ジョースターに変わっていた。

 

ジョナサン「比企谷八幡の体を乗っ取って、それでまた君は、非道の限りを尽くすのか!?ディオ!」

ディオ「前世に押し潰され、このまま消えてしまえば良いなどと、虫酸の走ることを考えている貴様と共倒れになるくらいなら、このディオに使われる方が比企谷八幡の体も本望だと言うだろう!」

ジョナサン「押し潰れる原因を作ったのは君だろう!再び僕から体を奪い取って、それで一体何を成すと言うんだ!また不老不死になって、世界を我が物にしようと企んでいるのか!ディオ!」

 

何もなかった空間が、気が付くと燃え盛るジョースター邸に変わっていた。

 

ディオ「ふん、そうだ。そもそもジョジョ。貴様は俺の記憶も見たのでは無いのか?」

ジョナサン「君の記憶!?」

ディオ「このディオは一晩にしてこの世のどの達人をも超えた存在になった。以前、俺がそう言ったのを覚えているだろう?」

ジョナサン「ああ…」

ディオ「だが、この世のどの達人を超えようとも、絶対に超えられない物がある。俺はそれを知った」

ジョナサン「だから、君は逃げようとしたのか!?天国とかというまやかしに!世界が一巡して都合の悪いものがなくなるから、今を好き勝手しても良いだなんて、そんなの傲慢すぎる!」

ディオ「アレをどうにか出来る方法の、一番現実的な手段だ!同じ吸い尽くされるだけのゴミがどうなろうと、どう扱おうと吸い尽くす側の勝手!モンキーなんだよ!このディオにとって貴様たちは吸い尽くされるだけのモンキーに過ぎん!」

ジョナサン「それでは世界は何も変わらなければ、誰も救われない!」

ディオ「ふん!滑稽な事を言うじゃあないか!ならば貴様は何を変え、誰を救った!?ごく一部を変え、救ったつもりになっているだけなのじゃあないのか!?」

ジョナサン「なん…だと…」

ディオ「事実、今の貴様は何だ!?貴様が無様に引き起こし、ただ破壊を撒き散らした花京院の墓地でのアレから、貴様は目を逸らして逃げている!これで何を変え、何を救う?貴様の一致していない言動こそが、天国以上のまやかしなのではないのか!」

ジョナサン「ぼ、僕は…」

ディオ「何が違う!?あれほど逃げるのを否定しておきながら、貴様は逃げを選択している!それならば、老いぼれジョセフが加えた逃げる事を最終奥義とした家訓の方が何百倍も素晴らしい!」

ジョナサン「あのふざけた家訓が?」

ディオ「ふざけてる!?端から見れば確かにそうだろう!だが、ジョセフの逃げと、貴様の逃げは同じようで根本的から違う!ジョセフの逃げは勝利につなげる為の戦略的な撤退!戦いそのものからは決して逃げたことなどない!ジョセフが逃げを判断したからこそ、エジプトでの戦いにおいて俺はジョースターに敗北した!」

 

ディオは彼にしては優しく、遠くを見つめた。

エジプトでの最後の戦いを思い出しているようだ。

僕もディオの中で、それを見ていたからわかる。

景色はエジプトのディオの館の内部へと変わっていた。

そして次の瞬間には僕を強く睨み付ける。

 

ディオ「それに比べて貴様は何なのだ?貴様の逃げは本当にただの逃亡!かつて俺が尊敬した誇り高いジョナサン・ジョースターの姿など影も形もない!そんな貴様に、俺の全てを任せるなど、情けなさすぎてヘドが出る!」

 

ディオはDIOとなり、ザ・ワールドを出して僕を掴みあげる。

 

DIO「ジョジョ!やはり貴様はこのDIOにとって、踏み台としてしか価値のない存在よ!そして今度は受け継いだ体が我がフューチャーであり続けるのだ!」

 

ザ・ワールドは僕を体内に吸収しようと飲み込もうとする。

だけど…

 

ジョナサン「やらせない!」

 

僕は両手からいばらを出し、ザ・ワールドを拘束。逆に体内に吸収しかえす。

 

ジョナサン「ディオ!君の言うとおりだ。僕は自分の弱さから逃げていた!でもジョセフが、承太郎が、仗助が、ジョルノが教えてくれた!逃げる先にある勇気を!そして君からも教わった!僕は戦う!何度敗れても、何度逃げても!最後に勝ちを得るまで、アレと戦い続ける!天国以外の方法で!だからディオ、今度は君が僕のフューチャーになれ!そして共に作り上げよう!ジョナサンでもディオでもない、新しい「俺」達を!比企谷八幡を!俺達は人間に戻るぞ!ディオォォォ!」

DIO「馬鹿な!天国を選ぶ方が楽なのに、確実に奴等を消す事が出来るのに!それでも抗うと言うのか!ジョジョォォォ!」

ジョナサン「それでも俺は…」

 

ザ・ワールドを自らの物にした僕は、先ほどとは逆にDIOをザ・ワールドで掴み、吸収する。

DIOを吸収しながら僕の…俺の姿は比企谷八幡の姿へと変化する。

 

八幡「それでも俺は…本物が欲しい!天国なんてレプリカはいらない!いろはや小町と共に進む本物の世界だけでいい!だから俺の中で見ていろ、ディオ!」

 

そしてDIOは完全に俺の中に吸収された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

変わった…俺の中で何かが変わった。もう俺はジョナサンでもディオでもない。

いくら二人の記憶を持っていようと、いくら二人の力を受け継ごうと、俺は比企谷八幡という存在に生まれ変わった。

いや、元々コレがあるべき姿だったのだろう。

 

八幡(知らんけどな)

 

ジョナサン『八幡、僕達は見守っているよ。君が作り出す新しい物語を。君が送る青春を』

ディオ『こうなっては仕方がない。ジョジョと共に貴様を見ていよう!だが、次にまた蛙の小便よりも小汚い自分の殻に閉じ籠るようならば、何度でも出てきて殻の中から引きずり出してやる!このディオがなぁ!』

 

八幡「うるせぇよ。余計なもんを押し付けておいて偉そうな事をいうな。お前らが心の中にいる段階でマトモな青春なんか送れるかっての。未来で言ってやるよ。『やはり俺の青春ラブコメは間違っている』ってな」

 

世界は再び暗闇へと変わり、そして、頭上から光が差し込んでくる。もうすぐ、俺は目を覚ますのだろう。

 

これから、平穏とは真反対の忙しい日々が始まりそうだ…。

 

 

 

やはり俺の奇妙な転生は間違っている。




ご愛読ありがとうございました。
本城淳の次回作にご期待下さい。












…と勘違いされてもおかしくない締めかたでしたが、まだ普通にプロローグ中のプロローグです。
ディオが何に絶望し、天国を目指して消し去ろうとしていたのか。伏線を張っておきながらやりっ放しというのも無しですしね。

あ、このままボロを出すくらいならそれでも…

冗談ですのでお気に入り解除はしないで下さい!
すんません!調子乗りました!


まだ幼少期編は続きます。
まずは周囲やジョースター家の誤解を解かないといけません。
それでは次回もお願いします!
ジョナサンが言った「それでは世界は何も変わらなければ、誰も救われない!」は俺ガイルのヒロインの一人、雪ノ下雪乃が八幡に対して言った「それでは何も変わらなければ、誰も救えないじゃない!」という言葉を流用しました。
寛容な雪ノ下ファンの皆様は怒らないで下さいね?



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比企谷八幡は人生の年季を知る

幼少期編の後半です。

八幡とジョースター家との関係作りのはなしです。


side 比企谷八幡

 

あれは夢でだったのか、心の中で思った現実だったのか…ジョナサンとディオが完全に混ざり合い俺という存在が生まれた日だ。

前から俺はこんなんだったとも思えるし、以前とは確実に違うとも思える。

 

さて、そろそろ起きよう。

寝心地の良いこのベッドはどこの家の物ですか?

 

窓を見てみる。

幕張の街が一望できるこの景色はホテル・ロイヤルオークラだと思う。

この景色だと、ロイヤルスイートルームかな?

部屋がめちゃくちゃ広いし。

うん。ジョースター家は世界有数の不動産会社の会頭だし、けがをさせたお詫びにこんな良い部屋で泊めてくれたんだな?

チェックインした記憶はないけど、うちの両親の稼ぎではこんな高級ホテルのロイヤルスイートなんてまず無理だ。

ただ、寝ちゃう前はいっぱい動いたせいか、体が頭しか動けないんだよなぁ。せっかくのセレブ生活が勿体ない。

……

………

 

八幡「はい、いい加減現実を見つめよう。

動けないのは仕方がない。

最高級のキングサイズベッドには、それに見会わない拘束具によって俺の体は完全に縛りつけられていた。

イヤー!ショタのペドコンにお持ち帰りされてたのねー!八幡困っちゃうー」

ジョセフ「お前さん。よゆうじゃのう?」

八幡「!!!!」

 

誰もいないと思い、完全にふざけていた俺に、ジョセフ・ジョースターが呆れながら話しかけてくる。

 

八幡「誰かと思えば老いぼれジョセフか」

ジョセフ「無理に悪役ぶらんでも、それが演技であることくらいは一目でわかるぞ?比企谷八幡くん?」

八幡「なっ!?」

ジョセフ「何十年生きとると思っておる?お前さんに害意があるならば、儂などとっくにやらておったわい。ザ・ワールドでな。じゃが、害意はなくとも、記憶はあるようじゃな?」

 

ジョセフは柔和な表情から一変し、髭をさすりながら鋭い視線を送ってくる。

 

八幡「な、何のことだ?老いぼれの戯言は回りくどくていかん!」

ジョセフ「お前さんは逆に分かりやすいのう」

八幡「そもそも、記憶とは何のことだ?俺には全く心当たりがない!」

ジョセフ「ならばなぜ、儂がジョセフとわかったのじゃな?初対面なのに儂は名乗っておらんぞ?」

八幡「き、貴様は有名人だから、誰だって顔くらいは知っている!」

ジョセフ「まだ小学生にもなっておらん子供がかのう?まだ伝記の絵本になるには早すぎるし、たかだか不動産屋ごときが伝記の対象になるとは思えんがのう?一時的な世界地理や経済の教科書に掲載されても、お前さんが読むような本には載っておらんし、載っておったとしても、今よりずっと若い頃の儂じゃ。いい加減、観念して話をしてくれんかのう?儂と口で争うにしたってお粗末すぎて退屈すぎるぞ」

 

ジョセフは一気に畳み掛けてくる。

まあ、俺のディオの真似がお粗末すぎるのは確かだよ?

でも、もう少しこう、手加減ってのをしてくれませんかねぇ?

 

ジョセフ「まぁ、話は食事をしながらといこうかの?昨日の騒ぎからお前さんは丸一日寝ておったのでな」

 

ジョセフは内線電話でルームサービスを頼む。

 

八幡「丸一日!?いろはちゃんや花京院の人達は…」

ジョセフ「エリ…ごほん、いろは嬢ちゃん以外は皆、ザ・ワールドの攻撃で気絶してのう。原因不明の集団昏倒事件として病院に担ぎ込まれたわい。中には、いきなりお墓で爆弾テロが発生したと騒ぎ出す者もおったらしいがのう」

八幡「爆弾テロ…ですか」

ジョセフ「そんな事実はないと言うのにのう?」

 

ジョセフはウインクをして俺に目配せをする。

そういうことにしておけ。…と言うことだろう。

有象無象の人間が精神を疑われ、どうなろうと知ったことではないし、大切なのはいろはちゃんとその家族があの後、無事だったかと言うことしか気掛かりになることはない。むしろ、俺自身ですらどうでも良いとまである」

 

ジョセフ「途中から口に出しとるぞ?お前さんはとうも深く考え込むとブツブツ考えておることを口に出す癖があるようじゃ。安心せい。お嬢ちゃんは無事じゃ。勘と運の良さは一級品じゃからな…(なんてったってジョナサン・ジョースターを含め、乗員がほとんど死亡した、あの大西洋の豪華客船沈没事故ですらリサリサ先生と二人で生き残った猛者じゃしのぅ…)ボソッ」

八幡「ん?何か今、大変重要な事を言わなかったか?」

ジョセフ「いやいや、何でもないんじゃ!あのお嬢ちゃんもご両親が退院するまでは儂らで面倒を見ておる!なんせ恩ある花京院の親戚じゃからのう!お前さんにはちと苦い思い出ではあるかのう?」

 

ルームサービスのお粥が運ばれてくる。

丁度話の内容がバツの悪いものだったから、流れを切るにはタイミングがよかった。

それにしても…だ。

俺、拘束具付けられっぱなしなんですけど、これでどうやって食べろと言うのかしらん?

まさか犬食いでもしろと?

バカなの?死ぬの?

 

ジョセフ「嬢ちゃんの話じゃ、お前さんはその歳で波紋使いとしては達人のレベルにあるそうじゃな?軽く人間を辞めておると聞いておるぞ?これまでのやり取りでお前さんが考えなしに暴れるとは思えんが、儂の手にも負えられん得体の知れないザ・ワールドを使いこなす波紋使いを自由にすることは出来んよ」

 

ジョセフはレンゲでお粥を掬って俺の口まで運んでくる。

え?じいさんからアーンをされるのん?

イヤだ勘弁、人生初のアーンイベントがじいさんからとかイヤすぎる!

世界有数の大金持ちの手からとかある意味では大名誉かもとかちょっと思っちゃったけど良く考えなくてもじいさんから食べさせてもらうよりは美少女からのアーンの方が良いですので無理です!ごめんなさい!

と、心の中で思わずいろはちゃんになってしまうくらいにはイヤだ!

愛する妹(マイ)エンジェル小町かいろはちゃんが良い!

防衛本能から俺はハーミットパープルを両手から出して器とレンゲを奪い取る。

 

ジョセフ「ほう…思わずスタンドを使うほど嫌じゃったかのう?しかし、お前さん、スタンドはザ・ワールドではなかっのか?」

八幡「こっちが俺の本来のスタンドっすよ。あなたのスタンドと全く同じスタンド。両手からだせてますからハーミットパープル・ネオってところですかね?」

ジョセフ「ではザ・ワールドも併せてハーミット・ワールドと言うとはどうじゃろうか?」

八幡「全力でお断ります」

ジョセフ「儂が提案するスタンド名ってそんなにセンスないかのう?」

 

…知らんがな。

 

ジョセフ「それで、お前さん本来のスタンドと言っておっとったな?どういう事か、教えてもらうぞ?」

八幡「モグモグ…」

ジョセフ「食べて誤魔化してスルーしようとしても無駄じゃからな?手荒なマネをしておらんだけで、これは尋問じゃから、喋るまでは終わらんと思えよ?」

八幡「え?なにそれ怖い。警察以外の人が尋問って…」

ジョセフ「世の中、金と権力と隠蔽能力があれば大抵のことは可能って知っておるか?」

八幡「すみません、怖いので喋りますから勘弁してください無理ですごめんなさい」

ジョセフ「……お前さん見てると、ジョジョと呼ばれた儂らが四人がかりで負けそうになったとはとても信じられんわい…」

 

え?俺ってそんな大それたことしたの?

 

ジョセフ「で、いい加減、話してくれると助かるのじゃが?」

八幡「……ジョースターさん。前世って信じますか?」

ジョセフ「………」

八幡「やはり信じられませんよね?」

ジョセフ「信じるよ。理由は今はまだ、言えんがのう」

 

何で?とは聞けなかった。

波紋やスタンド、吸血鬼や柱の一族といった奇妙な現象を体験し続けたジョースター家、その中でもジョセフはその第一人者と言えるのだから。

 

八幡「俺は、ジョナサン・ジョースターとディオ・ブランドーの二人の魂が融合して転生した、比企谷八幡です」

ジョセフ「何と!?ではお前さんの魂は、儂の祖父であり、祖父の仇敵でもあったのか!?じゃが、スタンドが二つもある理由も納得できる…一人で二人の魂を有しておったのじゃからな…」

 

俺はジョセフにジョナサンで無くては知り得ない事、ディオでなければ語れないエジプトでの最終決戦の話を証言として語った。

 

八幡「昨日までのベースはジョナサン・ジョースターでした。ですが、昨日の事がきっかけで二つの記憶が甦り、ジョナサンがディオを吸収する形で融合し、俺という新たな魂が完成したのです。これが、俺の中で起こった嘘偽りのない全てです」

ジョセフ「……すぐに信じろと言うのは無理じゃが、あの決戦の事を語った臨場感…とりあえず、勘としては納得した…それで、今後はどうするのじゃ?」

 

ジョセフは曇った眼鏡を外し、汗で濡れた皺だらけの顔をハンカチで拭う。

 

八幡「今の俺はジョナサンでもディオでもありません。いるのは二人の遺志を継承した比企谷八幡という新たな俺です。俺がやるべきことは3つ。まず一つは…」

 

俺はディオから託された事の3つをジョセフに語った。

天国の件と二つの……そして、ジョセフにとっては無視できない程に馴染みが深い一件…。

 

それらを見つけ出し、何とかするにはジョースター家の…いや、SPWの力が必ず必要になる。

ジョセフはより一層汗を流し始める。

 

ジョセフ「これは…とんでもない話になってきたの…儂らだけの力では太刀打ち出来んかも知れん。じゃが、ずっと放置していたあの問題の事もある…」

八幡「天国を止めるにはあと早く見積もって8年。承太郎がエジプトのディオの屋敷で見つけた日記を回収して見つけ出さねば…」

ジョセフ「あー……あの日記は……承太郎が燃やした」

八幡「は?」

ジョセフ「じゃから、承太郎がディオの屋敷をガサ入れした後に見付けて…燃やしておった…」

八幡「承太郎ぅぅぅぅ!」

 

どうしよう……いきなり躓いたよ……泣きたい。

 




サブタイトルはジョジョ格ゲーにおいて、ステージの敵がジョセフだった場合に出る「戦いの年季」からもじったサブタイトルです。
舌戦を展開できるほど、作者は弁達者とは程遠いですので、満足に書けませんでしたが(^_^;)
テーマ曲の「ジョセフ走る」をもじったタイトルとどちらにしようかで迷いましたが…。

話の最後に出てきた日記と言うのは第6部で判明した承太郎がDIOの館で手に入れ、燃やした挙げ句に足蹴にして灰を踏みつぶしていた物です。

ジョースター家が宿泊している「ホテル・ロイヤルオークラ」は俺ガイル原作に登場し、サブヒロインの川崎さんが隠れてバイトしていた高級バー「エンジェルラダー天使の階」がある、ホテルです。
現実にある「ホテル・ニューオータニ幕張」がモデルのホテルですが、実際ロイヤルスイートルームがあるかは不明です。
セレブのジョースター家が普通の客室に宿泊するのは違和感を感じたので、本作ではロイヤルスイートルームがあるという前提で書きました。
とある名前を口にすると恐ろしい事になる夢の国をモデルにした「デステニーランド」のホテルというのも考えましたが、せっかくの俺ガイルとのクロスなので、こちらを採用しました。いろはのエピソードを考えると、夢の国の方が縁深い気もしますが…。

それではまた次回に会いましょう。




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比企谷八幡はヤバいモノと出会ったっす!

幼少期編の後半は意識のある状態での八幡と歴代ジョジョとの戦いとなります。

女の子の、しかも精神が年相応は難しいですね(^_^;)

覚醒した八幡の初戦闘となります。


side 比企谷八幡

 

拘束が解かれ、自由を取り戻したあとでも俺とジョセフのケンカは続いていた。

最初は日記に関する言い合いだったのだが、今ではそれもどうでも良くなっており、相手を罵れる理由があれば何でも良かった。

 

八幡「大体、63にもなって浮気して、子供を作るなんて年甲斐もないし、無節操だろ?」

ジョセフ「その時は本気だったのじゃ!」

八幡「へぇ~…ジョースターの血筋は代々一人の女性しか愛さないはずだったんだけどね。逃げる…というのを家訓に加えた代わりに、そのジンクスははずしたの?だから養子を取った時、隠し子2号を疑われたんじゃないの?何か?老後の世話でもさせるための恩を売るために拾ったの?」

ジョセフ「違うわい!現段階で既に儂は老後じゃ!仗助が大学卒業したら夫婦でホリィの所に世話になることになっちょるから、静に頼らんでも足りとるわ!スタンド使いの赤ん坊を放ってはおけないから引き取っただけじゃ!(今となってはモテるけど未だに彼女を作らん仗助の嫁さん候補にしようとは思っとるがの)ボソッ」

八幡「聞こえてるんだよ。最後のがなければ美談で終わってたけど、それで全部台無しだよ。なんだその犯罪臭たっぷりな計画は。現在の光源氏なの?スタンドが隠者の紫だから紫の上のモドキを作るの?隠れてコソコソ計画進めるの?これって双方の気持ちがなければ相当やばいんじゃないの?っていうか今の仗助にその気があったら犯罪じゃね?」

 

こんな内容でバンバン言い合いしていた。

途中、この部屋に誰かが出入りする音が聞こえた気もするが、チラリと見た感じでは何もなかった。

 

…そう、何もなかったハズだった。

 

なのに、何故かいきなり部屋の備品の灰皿が俺に向かって飛んで来た!

何で?ポルターガイスト?

いやいや、スタンド使いじゃない人間がその発想だったらわかるとして、俺はスタンド使いだ。

何らかのスタンド攻撃を受けたと考えるべきだろう。

 

ジョセフ「ほう、儂の姫が激怒しておるようじゃ。どうじゃ八幡。少しゲームをせんか?」

八幡「ゲーム?」

 

んだよ、この忙しい時に。

ゲームって何の?テレビゲームだったら大歓迎だけど、違うよね?

嫌な予感しかしない。

俺は洗面所まで飛び上がり、急いで水をワイングラスに注ぎながら耳を傾ける。

 

ジョセフ「うちの者たちはお前さんの事をDIOの生まれ変わりと疑っておる。…実際、半分は正解じゃが。承太郎や仗助、ジョルノはお前さんに色々と、それこそ非人道的な手段をも辞さずに尋問して来るじゃろう。儂が持ちかけるゲームとは、お前さんの素性を一切明かさず、あの手この手で襲いかかる彼らを自分の手で切り抜ける事じゃ」

 

チート揃いのジョースター一族相手にそれをやれってどんだけ無理ゲー強いるんですか?

土壇場で不思議パワーアップをしてのける野菜人でもなければ無理なんですけど?

 

ジョセフ「次にお前さんは、『ずいぶん、無茶な事を言ってくるな、このくそジジイ』…と言う」

八幡「ずいぶん、無茶な事を言ってくるな、このくそジジイ!………はっ!」

 

ドォン!

 

ジョセフ「ウヒヒヒヒ!これは相手の心理を読み取って言葉を先に言う儂の得意技じゃ。戦いにおいて心理的動揺を誘うにはうってつけじゃぞい!特にお前さんはわかりやすすぎる」

 

ジジイはイタズラが成功して満足なのか、満面のどや顔で言う。

なんだかすごい負けた気になる。

そして、ジョセフは笑みを消し、厳しい目付きに変わってこちらを指差す。

 

ジョセフ「そのくらいの事をしてのけねば、DIO達が『逃げ』を選ぶ程の者達をどうにかする事など、とても出来んわい。この『ゲーム』が出来ないとなるならそれでも良い。お前さんの身の安全は保証するし、儂らなりに総力を尽くして『脅威』も何とかしてみせると約束しよう」

 

じゃあわざわざこんな変な『ゲーム』をしなくても良くね?

何を考えてるのん?

 

ジョセフ「じゃが、お前さんをそれに関わらせることはせん。儂らがすることを、外で黙って見ておれ。及び腰の者の力を借りたところで、世界の命運をかけた大事をなすことなど、出来るはずがないのは当然の事じゃ。そう、意志のないものが上っ面でいくら決意したところで三日坊主で終わるように、これは当然の事なのじゃ。足手まといをあてにするほど、これは甘くはない。これは儂がお前さんに課す試練じゃと思え」

 

働かずに済むのなら、それに越したことはない。

将来は専業主夫がいいと別の世界の俺が思うくらいには働きたくないでござると思っている俺ガイル。

だが、本当にそれで良いのか?

いや…

 

八幡(そんなので得られる安寧なんか、本物じゃない!それでも俺は…)

 

八幡「俺は…本物が欲しい!安っぽい挑発だが、乗ってやるよ、くそジジイ!」

 

決意が固まり、戦いに備えて波紋の呼吸をする。

 

静「話は終わったの?パパ」

 

話の最中にいくらでも攻撃ができたのに、何故か大人しくしていたお姫様が姿を現す。

 

静「パパが話していたから待ってた。で、君は静と戦うという事で良いの?パパをいじめてるから、静、怒ってるんだけど」

ジョセフ「偉いぞ静。お話は終わったから、おもっいっきりやっちゃいなさい」

八幡「娘に戦わせるなんて、ずいぶん酷いじじいだ。怪我をしても良いのか?俺はこのグラスの水をこぼすことなく、この子に勝つと予告する」

ジョセフ「静を甘く見んほうが良いぞ?これでも、儂らが手塩にかけて育てた自慢の娘じゃ。お前さんと同じ年齢じゃが、静を甘く見て痛い目を見たものはごまんとおるわい」

静「じゃあ、いくよ!」

 

静は再び姿を消す。

今度は物を使わずに肉弾戦を仕掛けてきた。

しかし、姿を消した所で無意味だ。

何の為に水を用意したと思っている?

 

八幡「甘いんだよ」

 

俺は静の波紋入りのキックを受け止め、その足を掴む。

グラスの水から出る波紋が、静の位置を知らせてくれる。

伊達にワインで気配を探る遊びをやっていたわけじゃあない。

記憶を思い出せなくても、俺は自然に波紋法を活かす訓練を知らず知らずにやっていたんだ。

 

静「甘いのはそっちだよ!アクトンクリスタル!」

アクトンクリスタル「ドララララララ!ドラァ!」

 

静がいる逆の方から、いつの間に出ていたのかスタンドが俺にラッシュを打ってくる。

 

八幡(うまい!キックは囮で本命はスタンド攻撃か!)

 

不意打ちを喰らって俺は吹っ飛ぶ。壁に叩きつけられ、無防備にもダウンしてしまった。

 

静「いけ!波紋!」

 

いつの間に用意していたのか、静は瓶ビールをこちらに向け、波紋の力を込める。

波紋によって炭酸が栓の方に圧縮され、栓が弾丸のように俺に向かってきた。

俺はかわすことはかなわず、その栓を受けてしまった。

 

静「もうおしまい?静のひっしょーの作戦、簡単に引っ掛かったね?」

 

ジョセフの言うとおり、甘くかかった俺の油断は確かに反省すべき点だ。それに、確かに強い。

だが…

 

八幡「俺の必勝の作戦は、もう終わっているんだよ」

 

俺は全力の波紋を放出する。

 

静「え?ぎにゃああぁぁぁ!」

 

日頃の成果か、俺の波紋をまともに受けた静は体の力を失い、倒れた。

 

静「な、何で?」

 

静がやっとの力で顔だけを上げる。

 

ジョセフ「静。お前さんのスタンドを良く見るのじゃ」

 

静はアクトンクリスタルの透明化を解いて、その姿を見る。その足には、ハーミットパープルが巻き付けられていた。

スタンドのラッシュを受けたとき、俺はこっそりハーミットパープル・ネオをアクトンクリスタルの足に巻き付けていた。

何でも透明化させるスタンド能力を逆手にとって俺のハーミットパープルも透明になっていたため、静は気がつかなかったようだ。

それに、俺自身の体にはもう一本のハーミットパープルを服の下に巻き付け、波紋のガードをしていた。

まともにラッシュを喰らっていたかのように見せかけて、実はダメージは無かった。

 

静「でも、波紋のビールは…」

八幡「こいつで防いでいたんだよ」

 

俺はふっとばされていた時から隠していたグラスを見せる。

水に波紋を通してゼリーのように固め、ビールの栓を水の中で受け止めていた。

グラスは割れていたが、中の水は波紋で固定され、一滴もこぼれてはいない。

 

静「静の…負けです…」

八幡「お前が俺の上を行ったつもりでも、俺は更に相手の上を行っていたのさ…」

 

俺は水に指を突っ込み、水をキャンデーのように纏わせながらグラスから取り出し、指先を天井に向ける。

水はそのままの形でプリンのようにプルプルと、しかし一切落下せずに張り付いていた。

 

八幡「覚えておけよ。相手が勝ち誇った時、そいつは既に敗北してるんだ」

 

ドバァァン!

 

ジョセフ「どこかで聞いたことのあるセリフじゃな」

 

ジョセフは呆れた声を出して、ドアの方へと顔を向ける。

 

ジョセフ「勝ち誇った時、そやつは既に敗北している…か。良いことを言うのう?じゃったら、次に敗北するのは、お前さんの方かもしれんぞ?八幡」

八幡「え?」

 

ドオォォォン!

 

仗助「テメェ!静に何をしたぁ!このクソガキ!」

 

轟音がし、そこに目をやると、怒髪天を突く…それを体現してリーゼントの一部を逆立てた東方仗助が、鬼の形相でそこに立っていた。

これで金髪にしたら、超○イヤ人そのものだと思っていただろう。

 

うっそぉーん♪八幡大ピーンチ♪




今回はここまで。
ない頭を絞って戦闘シーンをやってみました。

ザ・ワールドで力押しでは芸が無いので、第1部~第3部の波紋の戦闘方法をフルに使った戦法で八幡は無傷の勝利をもぎ取りました。
少しはジョジョ風に描写できたでしょうか?

サブタイトルの「ヤバいモノと出会ったっす!」は第4部でジョセフと仗助が静を拾ったタイトルである「ヤバいモノを拾ったッス!」をもじったものです。
今時、瓶コーラはなかなか売っておらず、ペットボトルが主流なので不採用。代わりに瓶でも不自然ではない瓶ビールで代用。
エシディシ戦で足にロープを巻き付けたジョセフの戦法を応用してハーミットパープルを巻き付け、両手から出せる設定を使ってDIO戦で波紋のバリアを張ったりと、ジョセフの戦法を参考に暴れさせてみました。
こうして見ると、ジョセフの機転って半端ないですね?
それにしても、幼少期編のジョジョサイドの主人公、承太郎ではなく、もはやジョセフになっちゃってますね(^_^;)
個人的には歴代ジョジョの中でも機転と発想の点でジョセフは好きなキャラになりますが、ちょっと活躍させ過ぎでしたか…

それにしても仗助、髪型をバカにされたわけでもないのに怒髪天をついてます。既にかなりのシスコンをこじらせてますね…。
冗談で書いた光源氏計画、本当に実現しかねない(^_^;)
このまま突っ走るのもアリかも?
次の仗助戦、ぶちギレ仗助に八幡が勝つビジョンが思い付かない…どうしよ。

おまけ
もしアイズ オブ ヘブンに本作のキャラが出ていたら?の掛け合い集
その1 比企谷八幡とジョナサン・ジョースター

八幡VSジョナサン1
ジョナサン「君の波紋を見せてくれ!八幡!」
八幡「暑苦しい…めんどくさい…今じゃなきゃダメ?」

ジョナサン勝利
ジョナサン「無気力かと思えば熱い想いが込められた波紋…君とはまた、戦いたい」
八幡勝利
八幡「これが俺の前世?むしろ疲れるから二度と関わりたくないまである」

八幡VSジョナサン2
八幡「あれ?また精神の中に迷っちゃったのん?」
ジョナサン「あまりにも君が無気力なのを見過ごせなくてね。君の熱い想いを僕にぶつけるんだ!」

八幡勝利
八幡「いちいち暑苦しくならなくても、やる時はやると誓った。俺の中で眠っていろ、ジョナサン・ジョースター」
ジョナサン勝利
ジョナサン「君の中の熱い、確かに感じた!さぁ、今の感覚を忘れない内に、もう一度やるんだ!」

八幡&ジョナサン1
ジョナサン「いくぞ八幡!僕達の波紋を見せるんだ!」
八幡「あんたに合わせるの?まじで?」
勝利後
ジョナサン「やったぞ八幡!二人で刻む」
八幡「波紋のビート!……俺の黒歴史がまた一つ増えた…」

八幡&ジョナサン2
八幡「何故だか、あんたとは波長が合う気がする」
ジョナサン「君もかい?僕もそう思っていたんだ」
勝利後
八幡「燃え上がるハート!」
ジョナサン「熱くなるほどビート!」


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勝敗を分けるのは執念さ!

前話までの八幡の冒険!
ジョセフとのじゃれ合いを喧嘩だと誤解した静・ジョースターは八幡へ攻撃を開始する!
それを見たジョセフは、あるゲームを提案する!
それは、これから襲いかかって来るであろう歴代ジョジョ達を含むジョースター一行に実力で勝て!それがジョースター家が八幡に協力する条件だと!
八幡はアクトンクリスタルで透明化するスタンド使い、静・ジョースターを波紋と機転によって危なげなく退けた八幡だったが、そこに次のジョジョが現れる!
カワイイ義妹を傷つけられたと思い、烈火の如く怒る東方仗助!
果たして八幡は歴代ジョジョとの激闘を無事に乗り切れるのか!


side 比企谷八幡

 

仗助「覚悟しやがれ!このクソガキ!」

クレイジーダイヤモンド「ドララララララ!」

 

この昭和臭漂うリーゼント野郎、弁解もする余地なくいきなりスタンドで殴って来やがった!

 

慌てて回避する俺。

奴は部屋の調度品を見境なく破壊する。

良いのかよ…ただでさえ宿泊費が高そうな、ホテルロイヤルオークラの、その中でもスイートルームだろ?

備品一つ一つがとんでもない値段だろう。

現段階の弁償だけでも比企谷家は破産する!

 

仗助「ちょこまかと逃げんじゃねぇ!このダボが!」

 

逃げるわ!こんなものマトモに受けていたら、顔の原型を留めていられる自信がないわ!

 

ジョセフ「ほうほう。髪型以外でもここまでキレるとは初めて知った。案外光源氏計画とかやらもあながち捨てたものでも無さそうじゃ」

 

ジョセフは気を失っている静を抱き抱え、安全圏に退避しながら頷いていた。

 

八幡「満足そうな顔をしてるんじゃあない!光源氏計画は本気だったのかよ!あと、ずいぶんと余裕じゃあねぇか!ここの修繕費の弁償だけでも、普通なら一家離散の大破産だわ!」

ジョセフ「なんじゃ、前世の片割れがDIOとは思えんのう?心配してくれるとは優しいところもあるじゃあないか。この程度の修繕費の弁償なんぞ、儂のポケットマネーでなんとでもなるから心配せんでええぞ?エジプトの時はチャーター船に車数台、セスナにラクダ五頭、果ては個人の娯楽用の潜水艦まで全部キャッシュで買っておる!こんな部屋なんて痛くも痒くもないわい!ホテルごと買い取ってくれるわ!」

八幡「あんたみたいなのがいるから経済が滞って格差社会がなくならないんだよ!っとアブね!」

仗助「ペラペラ喋って余裕そうじゃあねえか!」

ジョセフ「ほれほれ、一生懸命避けんと危ないぞ。仗助はキレると何をしでかすかわからん奴じゃから、一切の加減なんかせん!」

 

確かにその通りだ。このままでは当たる!

まだ使いこなせていないが、仕方がない!

 

八幡「ザ・ワールド!時を止めろ!」

 

初めて自分の意思で時を止める。

世界はモノクロへと変わり、俺以外の物が制止した。

だが、今はまだ使いこなせない。時を止められるのもわずか3秒程だ。

それに、怒りで我を忘れているように見えて、スタンドも本体も体の急所は隠しており、戦闘不能になるような場所はガードしている。

 

八幡「この男、時間停止を前提とした接近戦に慣れている」

 

まずはどこかに隠れてから、隙を伺うしかない。

ゆっくり探している時間はない。

俺は慌てて身を隠した。

 

八幡「そして時は動き出す」

 

side東方仗助

 

仗助「ハッ!ザ・ワールドか!どこに逃げた!」

 

俺は周りを注意深く見渡す。

承太郎さんとの訓練ではこんな時、必ず奇襲を仕掛けてくる。

例えば物陰からベアリングで狙撃してきたりとか。

クレイジーダイヤモンドと背中合わせになり、視界の死角をなくす。

そして、大抵の場合は…

 

仗助「ヤッパリそうきたか」

 

ソファーの下からジジイと同じハーミットパープルが延びてくる。

俺のいろはから聞いていた(エリナひいおばあちゃんと言ったら、満面の笑顔からは想像できないくらい冷たい声で「は?本気で止めて下さい」と言われた)紫のつたは俺の足元を絡めとろうと床を伝ってくる。

俺はスタンドと背中合わせのまま、ソファーへと飛んでこれを破壊。

しかし、奴はいなかった。

だが、そんなのは「読めて」いる!

 

仗助「囮というのはよぉ、バレバレなんだよぉ!」

 

わざとバレバレの位置に移動して、分かりやすく奇襲を見破らせる。

そして時間停止を再びやって、反対側から本命の奇襲。

セオリー過ぎて逆に詰まらねぇっての。

この中で一番身を隠しやすいのは、クローゼット。

「子供」ならそう発想するだろう。

やはり背後のクローゼットから延びてきたハーミットパープルを避けて、ソファーを足場にクローゼットへ飛び、扉ごと破壊。

しかし、そこにも奴はいなかった。

二重の囮かよ。

 

八幡「本命は上ですよ」

 

奴は天井から下がっている証明具の上からハーミットパープルで俺の首を巻き取ると、足場を滑車代わりにもう一つの証明具へと飛び移り、それも滑車代わりに飛び降りた。

二重の滑車で軽い体重でも俺を引き上げやすくし、更にザ・ワールドで自分の体を引き下ろすやり方だ!

 

仗助「ぐおっ!ガキのクセに中々の発想じゃあねえかよ!それに何だそのジャンプ力は!オリンピック目指せるんじゃあ無いのか?」

八幡「首絞められているっつうのに余裕あるじゃあないですか」

仗助「おめぇ、こんなんで勝った気になってるってことはよぉ、人型スタンドをあんま扱いなれてねぇよぅだなぁ!」

 

俺はスタンドを上に出し、滑車代わりになってる俺の頭上の照明を破壊、さらにその破片を「ドラァ!」八幡にむけて投げ飛ばした。

 

八幡「うわっ!あぶな!」

 

奴はそれをギリギリで頭の動作だけで避ける。

ニヤリ…

避けられた破片を「直す」

ゴン!

破片は投げた軌道をそのままに、奴の後頭部を直撃。

 

八幡「ガッ!」

仗助「このクレイジーダイヤモンドを、ただの殴るだけが能だと思っていたんじゃあないだろうな?さっきまで、ただ闇雲に殴って破壊していただけじゃあないんだせ!」

 

そう、ただ闇雲に殴って散らかしていただけではない。

吉良との戦いから使っていた、直す軌道で飛ぶ破片を飛び道具にする俺の十八番だ!

 

縦横無尽に飛来する破片を最初は回避していたが、一番大きなリビングテーブルだけは避けきれす、直撃。

俺の方へと飛んでくる。

完全に無防備な態勢だ。

 

仗助「もらったぁ!」

クレイジーダイヤモンド「ドラララララ!」

 

ここで決まったと、防御を考えずに全力のラッシュを叩き込む。

 

 

 

これが完全な失敗だった。

 

奴は無防備に食らったと見せかけて、こうさせる事が目的だったのだ。

ラッシュを始めようとした段階で、奴は時間を止めた。

 

side比企谷八幡

 

危なかった。物を直す能力で戻ろうとする力を利用した飛び道具が意識の外から飛んできた。

最初の後頭部への一撃をもらわなかったら…得意気に能力を語ってくれずに、いきなり無数の全方位からの攻撃をされていたならば、その段階で詰んでいた。

だが、あいつがある意味ではヒントをくれたから、逆にリビングテーブルを食らったふりをして、アイツの攻撃の隙を作ることが出来た。

獲物を前に舌なめずり…三流のすることだな。

そしてアイツの攻撃の当たる直前で…

 

八幡「ザ・ワールド!時よ止まれ!」

 

時間停止を実行。

腹にコツンとつっかえ棒みたいに停止した拳に当たり、着地する。

 

八幡「頭に一発、食らったかな?だが終わってみればこの程度ですんでよかった…さて、これで…」

 

八幡「コオォォォ…太陽のエネルギー、波紋!」

 

波紋の拳を仗助の鳩尾に入れて流す。

 

八幡「そして時は動き出す」

 

ドバギャァァァン!

 

仗助「!!!!」

 

仗助は窓ガラスを突き破り、外へと放り出される。

波紋によって体が麻痺し、動けないのでスタンドで窓枠を掴むことができず、高層ビルの上層に躍り出てしまった。

 

八幡「あ、やり過ぎた」

ジョセフ「や、やりすぎじゃ!死んでしまうぞ!」

 

 

 

八幡「なんてね」

 

 

ちゃんと仗助の足にハーミットパープルを巻き付けてある。

言わばハーミットパープルによるバンジージャンプ状態だ。

俺は仗助を引っ張りあげる。

重かったからザ・ワールドで支えていないと俺まで転落するところだったが…

 

仗助「完全に負けた。グレートッスよあんた」

八幡「いきなりあれを喰らっていたら、わからなかったよ」

仗助「悪かった。妹が襲われているかと思って、頭に血がのぼっちまってよぉ、ついカッとなっちまった」

八幡「わかる…わかるぞ、仗助!妹は天使だ!エンジェルだ!千葉の兄はみんなシスコンだ!妹の為なら死ねるとまである!うちの小町は嫁にやらん!小町を嫁に欲しければ俺の屍を越えて行けとまである!」

仗助「おうっ!わかってくれるか!ヤッパリうちの妹が一番カワイイよなぁ!」

 

何だと?

 

八幡「聞き捨てならないな仗助。一番カワイイのはうちの小町だ」

仗助「あ?」

八幡「お?」

 

バァン!

 

ジョルノ「先程から大きい音が…この惨状は…」

康一「仗助くん!」

 

え?またこのパターン?新たなスタンド使いか!?

 

とにかく、息を付く暇もない…

こんな場所で2対1など勝てる気がしない。

ここはジョースター家の家訓に従って…

 

八幡「逃げる!」

 

仗助が破った窓ガラスから飛び出し、一つ上の最上階のラウンジにハーミットパープルを巻き付け、ゴンドラのように上へと巻き上げる。

 

康一「待て!逃がさないぞ!追うんだact1!」

 

チビのスタンドが追ってきたが、俺は構わずザ・ワールドで窓を突き破ってラウンジバーと思われる中へと侵入した。

 

←To be continue

 

 




前話と違って今回は力押し勝負でした

後にいろは、ジョルノ、康一、承太郎戦を控えた八幡をなるべく負傷させずに勝たせなくてはならない。
けれど仗助は重傷を負わせることは出来ない…と条件が重なると、なかなか難しかったです。
むしろ、ザ・ワールド!時を止まれ!と、コレが俺の自動追尾弾くらいしかやっていないような…。
戦闘シーンは難しいですね(^_^;)

サブタイトルの「勝敗を分けるのは執念さ」は第4部アニメの中期オープニング、「chase you」のサビから取りました。
前話までのようなサブタイトルの付け方だと「クレイジーダイヤモンドは砕けない」からのもじりになるのですが、しっくりくるタイトルが思い付きませんでした。

次はある意味で一番戦闘シーンを複雑にするジョルノとの戦いです(´Д`|||)
第5部を見る限り、ジョルノの考えって複雑で分かり辛いから苦手なんですがね…

では次回もまた読んで下さい。

おまけ
もしアイズ オブ ヘブンに本作のキャラが出ていたら?掛け合い集2
比企谷八幡(幼少期)とディオ・ブランドー

比企谷八幡VSディオ・ブランドー1
八幡「悪夢でも見てるのん?」
ディオ「このディオに出会った不幸という以上の悪夢があればいいなぁ?」
八幡勝利
八幡「イヤイヤ、あんたが俺の中にいること自体が既に悪夢だっての」
ディオ勝利
ディオ「貴様が俺の転生と聞いてほんのちょっとだけ驚いたが、実際に試してみてもう問題はない!」

ディオVS八幡2
ディオ「俺は人間を超越する!八幡!貴様の体を乗っ取って」
八幡「え?マジで?諦めたんじゃぁ無かったの?」
ディオ勝利
ディオ「貴様の体はもらった!貴様はこれからも我がフューチャーであり続ける!」
八幡勝利
八幡「いやまじでもう止めてくんない?夜な夜な現れるとか寝るのが怖くなるから。あと怖い」

八幡&ディオ
八幡「まさか、お前と並び立つ時がくるとは」
ディオ 「図に乗るなよ。俺は世界の頂点。人間ごときと対等の地におりてゆけるか」
勝利後
八幡「あのさ、勝った相手の血を吸おうとすんの、やめてくんない?マジで夢に出てきて、うなされるまである」
ディオ「この程度の事で目を背けるとは、俺の転生にしては貧弱貧弱ぅ!」

ディオ&八幡
ディオ「このディオと八幡がやる!」
八幡「あ、俺は働きたく無いんで、勝手にやってくれる?」
勝利後
ディオ「このディオの転生なら、ファンファーレのようにフーフー吹くだけじゃなく、色々やってみろぉ!」
八幡「いやお前、相手をいきなり氷漬けにしたり、目から液体のビーム出したり、そんなん人間にはムリだから」


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僕は広瀬康一(エコーズ)に手を焼く

前回までの八幡の冒険!

静を下した八幡に対し、妹をいじめられたと勘違いした東方仗助は、激怒して八幡に襲いかかる!
激しい猛攻の中、ついに八幡は自らの意思でザ・ワールドの力を使った!
しかし、仗助もアメリカで承太郎との訓練で時を止める戦いには慣れていた!
互いの読み合いの末(というほど立派ではない)、仗助の秘策を逆手に取った八幡は仗助に勝利。
二人が互いの健闘とシスコンを称え合い、意気投合したのも束の間、またもや八幡に試練が訪れる!
イタリアマフィアのボス、ジョルノとSPW財団の若きホープ、康一!
機転と奇策の天才に八幡は勝てるのか!

そして作者はこの二人を扱い切れるのか!?


side 比企谷八幡

 

ホテルロイヤルオークラ最上階、高級ラウンジバー、エンジェルラダー天使の階。

下のスイートルームから逃げてきた俺は、展望窓をぶち破り、この店内に逃げ込んだ。

戦うにしてもやり過ごすにしても、二人相手に下の部屋では狭すぎる。

特にジョルノという男は仗助のように下手な油断はしなさそうに見える。

 

店員「な、何だ!?」

店員「窓が割られてる!」

店員「子供が飛び込んで来たぞ!一体どうやって!」

 

やば。そりゃ営業時間外でも、そりゃ準備とかで従業員はいるよな…却ってやり辛くなってしまった。

下手をしなくても通報されて問題が大きくなる。

 

康一のスタンド「逃がさないぞ!比企谷君!」

 

俺が侵入したコースから緑色の変な形をしたスタンドが浮いて入ってきた。

空を飛べるとか卑怯じゃね?

とりあえず、時間を止めて隠れよう!

 

八幡「ザ・ワールド!時よ止まれ!」

 

時を止めた俺はザ・ワールドで浮いているスタンドを一発殴ってカウンター内へと飛び込む。

時間稼ぎが目的なので、殴った威力は低い。だが、軽く吹っ飛ばせるくらいには出来るだろう。

時止めの時間も含めれば見失わせる事くらいは出来るはずだ。

 

八幡「そして時は動き出す」

 

世界は色を取り戻し、時間が流れ出す。

 

店員「え?子供が消えた?」

店員「え?錯覚?」

 

店員達が俺を見失い、ザワザワとし始める。

とりあえず、これで時間は…

 

ダダダダダダダダダ!

 

突然マシンガンのような射撃音がとどろく。

 

バリンバリンバリン!

 

カウンター内の酒瓶からも砕ける音がする。

 

店員「銃声だ!逃げろ!」

店員「俺が先だ!どけ!」

店員「うわぁぁぁぁ!死にたくない!どいてくれぇ!」

 

店員達は我先にと逃げ始める。

…極限状態になると人間って本性でるよね?

っていうか…

 

八幡(やるか普通!?子供一人捕まえるのに重火器を使うとか、やるか普通?!)

 

あまりのぶっ飛んだやり方に舌打ちをするが、ふと気付く。

 

八幡(ボトルが割れてなくね?)

 

瓶が割れていればカウンターの内部は割れたガラス片が転がっているはず。それが全く無かった。

 

八幡(そうか!あれは音を出すスタンドだったのか!)

 

ボトルをよく見ると、「バリン」と書かれている。

いつの間にあんなん書いたの?

あれが音を出してると見て良い。

店員を巻き込まない為に逃がす為、そして俺をあぶり出す為。

下手な所に隠れれば銃で撃たれれば逃げ出すし、動かなければ安全な場所に隠れている。

このカウンター内のように…

一般人の避難と俺の場所の特定。一石二鳥のやり方を打ってきた!

やられた…恐らくはもう、この場所は特定されていると考えて良い!

だが、一般人がいないなら攻撃に出ても良いだろ。

恐らくあのスタンドは遠距離型だ。

パワーはない。それに、音のスタンドという種はわかったのなら、そう警戒する必要はない。

本体やジョルノが来る前に倒してしまおう。

だが、動く事が出来なかった。

バリンバリン!

今度は瓶がいくつか割れだした!破片や酒のアルコールが降りかかる。

 

八幡(は?音を出すスタンドだったんじゃなかったの?何でホントに瓶がわれてるの?八幡わかんない)

 

 

side 広瀬康一

 

上の階に逃げた彼を、僕はエコーズを飛ばして後を追わせた。

スピードやパワーはact2やact3の方が上だけど、act1は射程が長い。

無理に上の階に侵入した彼は、しかしその階にある店員の注目の的だった。

一般人の存在が彼の動きを少し遅らせる。

 

康一「逃がさないぞ!」

 

僕の本体からはそれほど離れていない。act3は射程外だけど、act2ならばギリギリ使える!

だが、いきなり頬に衝撃を受けて視界が変わる。

時間を止められ、殴られたみたいだ。

視線を戻すと彼の姿は消えていた。

逃げるのを優先したのか僕の視線を外すための攻撃だったようだ。

視線を外させたということは、まだそれほど長くは時間は止められないのだろうと予想する。

そうでなければ本格的な攻撃を受けているか、エコーズを放っておいて遠くへ逃げていたはずだ。

中途半端な行動しかできなかった事を考えれば、まだ視界に入れられる範囲で隠れている可能性が高い。

 

康一(まずは足止めだ。act3を使える範囲内まで近付くかジョルノ君が追い付くまで、エコーズで何とかするしかない!ザ・ワールドを倒すことは無理でも、それくらいならば何とかなる!その前に関係ない人を逃がさないと!)

 

彼が承太郎さんの予測通り、DIOの生まれ変わりならば、無関係な人でも構わず巻き添えにするのも気にしないはずだ。あの吉良のように。

僕はエコーズで複数の文字を作り出す。

銃声と破壊音。パニックになった人にはこれで充分に効果的で、一般の人は一目散に逃げ出した。

よく見れば誰も銃を持っていない事や、何も壊れていない事なんて気付きもしない。

ここ一番で妙な落ち着きや覚悟を決めて逆転に導く発想が出来るジョースター家やその周りが異常だと思う。

そして、彼に動きはない。だとしたら、銃弾を防げて、僕の視界から隠れられる位置…

あのカウンターの内側だ!

エコーズをact2に切り替えて「バリン」のしっぽ文字を作って瓶に投げる。

瓶は本当に割れ、中身をばらまきながら砕け散る。

僕はact1でダミー音をまた連発してしっぽを回収。

回収が終わったらact2でまた瓶を割る。

この作業を繰り返した。

act2は書かれた文字を具現化する力はあるが、act1のように連発できない。

だが、今はこれで良い。

 

 

side ジョルノ・ジョバァーナ

 

康一君は意識を集中して動かないでいる。

スタンドの操作に集中しているからだろう。

本体からは見えず、スタンドの視点から操作している為、本体も同時に動くのは危険だからだろう。

普段の彼ならば、それも可能だろうが、そうできない程に集中が必要な程の状況。

つまり、戦っている。康一君は彼の逃亡を防ぐのに成功したと見ていい。

 

ジョルノ「ゴールドエクスペリエンス!」

 

ベッドに触って木に変え、その幹の上に乗って木を伸ばす。

そして、上の階の割れた窓から部屋に飛び込む。

康一君のエコーズはカウンター席の奥に向かって何かを投げていた。文字?

見ると文字からは「バリンバリン!」とやかましく音を出している。そういう能力か。

時々姿を変えて、物理干渉のある文字を飛ばす。

近くで見ているから虚実がわかるが、身を隠しながらでは見切るのは難しい。

単純だけど、足止めには有効な手だ。

 

ジョルノ「康一さん。出来る範囲で最大限の結果を出せるあなたは凄い方です。承太郎さんが認め、SPWがあなたという人材を欲しがる気持ちがわかる気がします」

 

以前のネアポリスで、彼の力を認めたとは言いつつも、僕は何故か彼を下に見ていたのかもしれない。

でも、もう僕は康一さんを「康一君」と呼ぶ気にはなれない。

 

ジョルノ「康一さん、後は僕がやります」

 

エコーズは頷いて床下に消える。

本体に戻ったのだろう。

さあ、覚悟は決まった。

さて、君はどうかな?

ハチマン・ヒキガヤ君?

 

ジョルノ「ゴールドエクスペリエンス!」

 

僕は周りの椅子やテーブル、その他物という物を植物に変化させる。

 

ジョルノ「ヒキガヤ君。僕はギャングだ。戦うというのなら、覚悟は出来ているよね?僕に危害を加えるつもりならば、逆に自分が危害を加えられる覚悟は出来ているんだよね?僕は…」

 

言っている間にバーの物は密林へと変わる。

まるで植物園みたいに。

 

ジョルノ「僕は出来ている!」

 

 

←To be continue




今回は康一がメインの回でした。

act3登場以降、スリーフリーズばかりが目立っていたエコーズですが、こういう使い方ならばまだまだ活躍出来ると思い、act1を中心に活躍させてみました。
act2以前はエコーズは決して強いスタンドではありません。
それでも康一は小林珠実を初めてスタンドを使ったのにも関わらず、単独で撃破し、山岸由花子も単独で撃破。
更には間田戦では仗助を見事にサポートするなど、限られた能力で見事に立ち回っていました。
本作では康一をここまで活躍させる事を当初は考えておらず、ただ今後の進路を踏まえて今は康一はこんなことをやっています、程度のチョイ役のつもりでしたが、どうせその場でいるのなら出番があってもいいかな?程度で参戦さてみれば、気がつけば暴走ザ・ワールド戦では空気から一転してトドメのサポートを上手くこなし、そして今回も「まだいたはずだったのに出し忘れてた」程度の思い付きで出してみれば、作者の意図を超えて大活躍。
第5部でジョルノは仲間から知らず知らずの内に仲間に従わせる何かがあると評されていましたが、作者にとっては康一がそうなのかもしれません。
康一……恐ろしい子。

次に戦いの舞台となった「エンジェルラダー天使の階」
俺ガイルで登場したサブヒロイン、川崎紗希が学校に内緒で年齢を偽って深夜にバイトをしていたドレスコードのある高級ラウンジバーです。
ホテルを出したのならばエンジェルラダーを出さない理由はありません。
俺ガイルの本編に入る前に一回はここを出したかったので登場させました。
本作の八幡にとっては忘れられない思い出の場所となったのでは無いでしょうか?

ではまた次回はジョルノ回で。


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僕はギャングスターに手を焼く

前回までの八幡の冒険!

連戦に次ぐ連戦!
東方仗助を退けた八幡に次はジョルノ・ジョバーナと広瀬康一が襲いかかる。
体勢を整えるために八幡は最上階のラウンジバーに逃げる。
だが、康一のエコーズを振りきれず、そのまま戦闘になってしまう。
エコーズact1、act2を使い分けられ、攻めるも退くも出来ないまま、ジョルノが追い付いてしまった!
果たして八幡は乗り切る事が出来るのか!

少し残酷な表現があります。
注意して下さい。


side 比企谷八幡

 

ジョルノ「ヒキガヤ君。僕はギャングだ。戦うというのなら、覚悟は出来ているよね?僕に危害を加えるつもりならば、逆に自分が危害を加えられる覚悟は出来ているんだよね?僕は出来ている!」

 

……いやいや、危害を加えるつもりで加えたの一度もないから。全部正当防衛だから。弁解も説明の余地なく危害加えて来たのって全部そっちだから。

何の心の準備なく襲いかかられて覚悟がどうとか無いからね?

なんなの?5歳児に対していい大人がよってたかって戦いを挑んでくるって、これなんていじめ?

幼児虐待だよ?訴えられるよ?

ヤバい…泣きそう。

 

…うん。品のいい店内がいつの間にかアマゾォーンな密林になっちゃっていて理解が追い付かない上に、明らかにヤバいのがわかるんだけど、何か一周回って慌てるよりも逆に冷静になってきた。

 

木々はどんどん成長し、何か鋭くて刺さったら痛そうな枝がニョキニョキ生えてくる。

うん。明らかに滅多刺しにする気、満々ですね?わかります。

ってなにこれ!この捕まえるとか通り越して殺意しか感じない攻撃!

密度高過ぎだし範囲は広いし、俺じゃなければ避けられないよ?

 

八幡「ザ・ワールド。時よ止まれ」

 

一本のワインボトルを掴んでカウンター全体に狙いをつけている枝の下から脱出する。

うわっ!店内が完全に林になってるじゃん!

時間を止めている間にジョルノに波紋流してやろうと思ったが、木を避けながら近付いている間に時間切れでとても無理だ。

とりあえず、木の影に隠れる。

木があいつのスタンドの仕業である以上、隠れられてる保証が一切無いけどね!

時は動きだし、さっきまで俺が隠れていたカウンター内に枝がドスドスと容赦なく刺さる。

ヤッバ…逃げてなければ人生終了だったわ。

俺として意識が芽生えたその日に死ぬなんて嫌すぎる。

安心するのは早い。

次の枝がまたニョキニョキ生えてきた。

 

ドスドスドスドス!

 

走って跳んで転がってと避けまくるも、避けた先でもう既に次の枝が生えている。

 

八幡「ザ・ワールド!」

 

時間停止に頼りきりになりそうで、あまり多用はしたくないのだが、当たってしまっては元も子もないので、避けるのが困難な場合は時間停止を使わざるを得ない。

俺は逃げながら葉っぱを何枚か掴む。

 

八幡「コオォォォ!波紋カッター!」

 

ボトルの波紋でアイツのいる方向は既にわかっている。

直接波紋を当てられないなら、こっちも飛び道具を使うしかない。

そして、投げた葉っぱは俺の手から離れて少ししたら時間停止の影響で空中に制止する。

そして俺は別の位置へと移動。

そこで何枚か葉っぱカッター(リーフスラッシャーと名付けよう)を投げ、そして別の位置へと逃げる。

最初の位置からジョルノを中心に時計回りで45度を円運動した位置取りだ。

時は動き出す。

 

ジョルノ「!!」

 

カツカツ!

ジョルノは合間を移動し、木を盾にしてリーフスラッシャーを防ぐ。

 

だが、リーフスラッシャーの発射位置で撹乱…されていない、チラリと見るとジョルノはまっすぐこっちを見ている。

解せぬ!

アイツは俺を見失わない何らかの方法を使っている!

何だ!?何を目印に俺を見つけられる?

 

何度か続けている内に体に酔いが回ってきた。

この体は酒に慣れていない。

さっきカウンター内で割れたボトルの酒を浴びて服についた酒の臭いで酔って来た。

 

八幡(幼児が酒臭いなんて事案も良いところだぞ…アルコール度数の高いウォッカだし…。待てよ?酒臭い…?そうか!アルコールの臭いで位置を見破られていたのか!)

 

これを狙ってやっていたのなら、あんな短時間に足止め以外の意味をあの行動に含めてやっていたのなら、広瀬康一も、その意図を瞬時に読み取ったジョルノも何て凄い発想力の持ち主なんだ!

だが、感心してばかりもいられない。仕掛けがわかったのならば、それを使わない手はない。

レーダー代わりにしようとワインボトルを持ってきていたが、これを持ち出していて良かった。

ジョナサン時代に見たツェペリさんがやっていたアレが使える。

俺はワインの瓶の口元を手刀で切り、中身を煽る。

飲むためではない。口の中で充分に波紋を纏わせてから時間を止めてジョルノの死角へ移動し、吐き出す。

「パパウ!パウパウ!波紋カッター!」

一瞬だけジョルノの視界から消えられればそれで良い。

吐き出されたワインは何枚かの円盤状態で固定され、回転を伴ってジョルノの方へと飛んでゆくようにセット。

 

ジョルノ「やけになって直接攻撃してきたか。そろそろしびれを切らす頃だと思っていたんだ」

 

案の定、ジョルノはワインの波紋カッターを俺と誤認し、枝で迎撃をする。

しかし、細い枝など波紋カッターは容易く切り裂く!

 

ジョルノ「しまった!こんな攻撃も!?」

 

とっさに致命傷を避けたのはさすがだ。

だけど、もう遅い。

波紋カッターはジョルノの右腕を切断した。

 

よし、当たった!

目論見が当たって油断した。ジョルノはダメージを負いながらも反撃してきていた。俺に枝が迫ってきていたのに気付き、回避行動を取ったものの、気付くのが遅すぎた。

ドスドス!

枝が俺の左腕と左膝から下の何ヵ所かを枝を貫いた。

超痛い!

 

ジョルノ「とっさの発想でこんな作戦を思い付くなんて、やはり君は油断ならない相手みたいだ。シズカや仗助君が負けたのもわかる気がする。だけど、君には覚悟が足りない。僕は言ったはずだよ。覚悟はできている…と。ギャングが覚悟を決めた時、それはどんな状態になっても、目的を成し遂げる時なんだ。例え最終的に命を落とすことになってもね。腕を一本無くしたくらいで、わめいて叫び転げるとでも思ったのか?」

 

なんて精神力なんだ!

覚悟とは、そこまでの物なの!?

ならば、俺もその覚悟を学ばせてもらう!

 

康一「ジョルノ君!大丈夫!?」

 

康一が窓から入ってくる。

最悪だ。一人一人でも厄介なのに…

そうならないように早目の決着を狙っていたのに、結局二人揃ってしまった!

ヤバい、どうしよう…覚悟、決めなきゃダメ?

 

side 広瀬康一

 

ジョルノ「康一さん、来てくれましたか」

康一「ジョルノ君、腕を!」

ジョルノ「ちょっと切断されたくらいです。めちゃくちゃ痛いですけど、気になりません」

康一「言ってることがワケわからないよ。でも、敵を誉めるのもおかしな話だけれど、凄いね比企谷君。あの歳で静ちゃんや仗助君を負かして、君に手傷を負わせるなんて、将来が末恐ろしい子供だよ」

ジョルノ「でも、今は彼は敵です」

康一「そうだね。君は腕を治療するんだ。僕が時間を稼ぐから」

ジョルノ「…康一さん。アルコールの臭いを辿るのは危険です。彼はスタンドではない、何か特別な力を使ってワインで攻撃してきます」

康一「ジョースターさんの波紋だね?わかった、気を付けるよ」

 

僕は臭いを辿って近付く。ような音をact1で作って様子を伺う。

シュルルルッ!ドスッ!ドスッ!

危ない…迂闊に近寄ったら致命傷をもらっていた。

ジョルノ君が言うように、臭いで辿るのは危険だ。

だったら、他に彼を探す方法は無いか?

 

あるっ!エコーズは音のスタンド。音を能力にしたからか、本体である僕も音に関して敏感になっている。

耳をすませると微かにコオォォォ…という呼吸音が聞こえる。

見つけた!

僕は別の方向から飛んでくるアルコールの臭いを無視して接近する。

射程五メートル以内!肉眼で彼を捉える!

 

康一「行けっ!エコーズ、act3、スリーフリーズ!」

八幡「があぁ!」

 

重力で重くなって崩れる比企谷君。

元々の負傷に加えての重力の加圧が加わり、立っていられなくなったみたいだ。

このまま重圧を加え続けていれば勝てそうだけど、その間に何をしてくるかわからない彼だ。

それに、いくら強いといっても子供をこれ以上痛め付けるのは心苦しい。

だから

康一「終わらせるよ。比企谷君」

僕はトドメを刺すために一気に殴りかかる。

 

ジョルノ「いけない!罠だ康一さん!崩れ落ちた振りをしたんだ!」

八幡「イグザクトリー」

 

え?

 

side 比企谷八幡

 

花京院が眠る墓地で暴走していた時の記憶を何も覚えていなかった訳じゃあない。

ジョセフのじいさんにやられる直前、俺に襲いかかった突然の重圧。

それが康一の攻撃だったと朧気ながらに覚えていた。

賭けだった。

二人を相手にさっきまでみたいなチマチマした攻撃をしていたのではいずれ負ける。

出血とアルコールでジワジワ消耗してしまうのも問題だった。

ならば、ダメージを受けるのを覚悟で賭けにでるしかない。

ジョルノが動かないのならば、先に康一を誘い込んで倒す。

ワインスラッシャーでの分身攻撃での臭いの分身。

あんなのが何度も通用するなんて考えてはいない。

あれだけの天才に同じ手が通用しないのはわかっていた。

相手もそうだろう。別の方法で俺を特定してくる。ならばこちらからわざと位置を特定させれば良い。

康一のスタンドは音を扱う。ならば音に敏感だろう。

そう当たりを付けていたが、正解だった。

確信があったわけではないから不安だったが。

普通ならば聞こえないくらいの小さな波紋の呼吸。

それをわざと漏らした。

耳聡く聞いた康一は俺に接近してきた。コレが第一の賭けで、罠だ。

上手く誘い込ませた俺は、それを悟られないように驚いた表情を作る。

ジョナサンもその手の演技が苦手で、それが俺にも受け継がれてしまったから、ニヤケ顔が表に出ないようにするのは苦労した。

ジョセフとかだったら、その鋭い洞察力で見破られていたかも知れないが、どうやら成功したようだ。

 

康一「スリーフリーズ!」

八幡「があぁ!」

 

予想通り、重力攻撃が来た。

これも敢えて食らう。半径五メートル。まだ射程外。

足をやられて機動力が落ちた今の俺ではまだ遠い。

這いつくばり、痛みに耐える。

超痛いが、ここが耐えどころだ。

第2の賭け。

ここでその場で留まられては俺の負け。

だが、康一の雰囲気は根本的に優しく、そして甘い。

必要以上に俺を苦しませることはしてこない。

そしてその賭けにも勝った。

 

康一「終わらせるよ。比企谷君」

 

康一は俺にトドメを刺しに来る!

 

八幡「相手の優しさに付け込むやり方は好きじゃあないが、ポリシーを棄てる…それも一つの覚悟だ!あんたの優しさを利用するようで本当に心が痛む…でも、もう余裕が無いんだ。…もう作戦は上手くいっちゃってさ…気の毒だけど…」

 

ジョルノ「いけない!罠だ!」

 

もう遅い!

 

八幡「ザ・ワールド!」

 

世界が止まる。

重力の圧力もそのままだが、痛みを我慢して立ち上がる。

 

八幡「時間停止で聞こえないだろうが、言ってやる。お前は覚悟がある人だよな?俺にトドメを刺しに来たのなら、逆に俺にトドメを刺される危険が常にあると来ている人だよな?」

ザ・ワールド「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!無駄ァ!」

八幡「そして時は動き出す…」

 

ドバギャアン!

 

八幡「コレが、俺の覚悟だ。見たか?ジョルノ・ジョバーナ」

 

広瀬康一、再起不能(リタイア)

 

←To be continue

 

 




なっが!

元々ジョルノ戦はネーミングの段階でも長くので分割してやるつもりでしたが、本当はここで終わらせるつもりだったのですが…。

ジョルノ戦も佳境に入り、残るやり取りも少ない予定ですが、心理とかを描写すると、また予想外に長くなるかも…(^_^;)
行程や戦闘のやりとりは幼少期編の最後まで決まっていますが、台詞や心理描写は書きながら考えていますので、どこにどんなネタを持ってくるかはその場のノリでやっています。
よくあるキャラクターが勝手に動いてくれるというやつです。
手綱を握るのが毎回本当に大変なんですよね(^_^;)

前回と今回のサブタイトルは「広瀬康一(エコーズ)」と「僕はギャングスターに憧れる」からもじりました。
本当にタイトル通り、二人には手を焼いてますしね♪
(作者も手を焼いているので、皮肉にしかない)


さて、前回でリスペクトした康一君にリタイアしてもらいましたが、八幡が康一に言った「心が痛む」のくだりの台詞に気付いてもらえましたでしょうか?
奇しくも第5部でジョルノが康一の荷物を売り払った後に口では謝罪しながらも、一切心がこもっていない言葉をしていましたが、それの焼き増しをさせていただきました。ジョルノと康一が揃っているこの場面にピッタリはまっていると思って頂ければ幸いです。

また、ジョルノの言う覚悟。原作の八幡に覚悟はないのか?と聞かれれば、形は違えど答は否。
と作者は考えています。
高校の入学式には八幡は犬を庇って車にひかれ、文化祭や修学旅行では奉仕部が受けた依頼だから…という理由だけで自分の立場が相当に悪くなるとわかりきっていることを承知でほとんど関わりのない相手を庇いました。
結果は誰にも感謝されなかったどころか、中には庇われたことにすら気付かなかった者達からのさらなる追い討ちが待っていましたが…(解釈はひとそれぞれでしたから何とも言えませんが)。
そんな八幡とジョルノ達ブチャラティのチーム。
何か似たような物を作者は感じました。

では、次回もまたよろしくお願いします。


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勇気と覚悟

前回までの八幡の冒険!

ジョルノの木の枝の攻撃を回避して彼の死角に入るものの、何故か居場所が特定されてしまう八幡。
それは康一に浴びせられたアルコールの臭いを辿られてしまっていたからだ!
それを見破った八幡はそれを逆手にとって持っていたワインで波紋のカッターを作り、反撃。
見事にジョルノの右腕を飛ばしたものの、自身も手痛い反撃を受けてしまう!
そんな中、康一が合流。
ピンチが訪れるが、八幡は康一の耳のよさと人のよさを逆に利用して康一をリタイアさせる事に成功した。
残るは手負いのジョルノ!
さぁ、どう八幡は切り抜けるのか!


side 比企谷八幡

 

何とか広瀬康一を倒した俺だが、ダメージを承けすぎた。

だが、それは向こうも同じ…え?

ジョルノは腕をくっつけていた。

あれ?何で?why?

アイツの腕は確かに切り飛ばした。

飛ばした腕は向こうで転がっている。

 

ジョルノ「このまま…」

八幡「!?」

ジョルノ「このまま降参するのであれば、再起不能になってもらうが、何もしないと約束しよう」

 

…なにそれ?

めっちゃ矛盾してない?

 

八幡「…あのさ、それ、結局ボコボコにするってことなんじゃないの?矛盾しすぎてない?何もしないんじゃないの?」

ジョルノ「自分を知れ。君は余りにも危険すぎる。そんな都合の良い話があるわけないだろう?」

八幡「じゃあ降参するだけ損じゃあないか。安心させておいて痛い思いさせるなんて、その発想ないわー。まじで怖いよ。あと怖い」

ジョルノ「じゃあ、決着をつけよう」

八幡「イヤです。明日で良いですか?今日はもう眠いのでゆっくり寝たいです。ケガもしてるし」

ジョルノ「そうか、じゃあ僕が眠らせてあげるよ。こう見えても子供を眠らせるのは得意なんだ。やったことはないけど」

八幡「ないのかよ!せめて嘘でも言うなよ!不安しかねー…よっ!」

 

言い終わると同時に間合いを詰める。

軽口を叩き合いながらもお互いにわかっていた。

もう、完全に決着を付けなければこの場は終わらないと。

それに、もうじき俺は戦闘不能になる。

波紋法で出血は塞いだが、血を失いすぎたのは確かだ。

酔いも回っていたし、時間をかければかけるほど、こちらが不利になる。

 

八幡「ザ・ワールド・ネオ!」

ジョルノ「ゴールドエクスペリエンス!」

 

「「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!」」

 

ラッシュの掛け声は互いに同じ。

今のパワーは互角。俺が負傷していなければわずかに上であったろうが、今は性能が落ちている。

 

だが、俺のスタンドはザ・ワールドだけじゃない。むしろ今の俺ではこっちの方が扱いなれている。

 

八幡「ハーミットパープル・ネオ!」

ジョルノ「スタンドが二つ!?」

 

同時に二つ出すのは厳しい。

ディオですらやらなかった荒業だ。

訓練すれば慣れるだろうが、ザ・ワールドを認識したのはついさっきだ。

まだ一時間も経っていない。

ならば囮として使って本命はハーミットパープル。

よし、絡ませた…ガァ!

 

ジョルノ「何で二つのスタンドが使えるのかはどうでも良い。二つのスタンドを同時に発動するのは良い考えだったが、無理は良くない。スタンドは精神のエネルギー。それを二つに分けてしまえばエネルギーが分散され、片方が弱まる。これは僕の想像の話だけど、間違いではないと結果が言っている」

 

見ればザ・ワールドが押し負けて拳を受けてしまっていた。

勢いで俺は殴り飛ばされる。

一旦ダウンするが、追撃が来る!

俺は倒れた反動で起き上がる。

 

…とそこで気が付く。おかしい。

走ってくるジョルノの動きがスローモーションに映る。

 

それに、体の痛みがない。治療された?

違う。わからないけど、そんな生易しい奴じゃあない!戦闘中に相手を治すなんて意味のない事をこいつはやらない!

俺の倒れた所に何かある。本能的にそちらを見た。

そこには今から起き上がろうとしている俺の姿があった。

あれ?俺ってこんな目が腐ってたっけ?

何か目付き悪くね?

…じゃない!

こっちが俺の体!?

じゃあ、俺は…

意識だけが暴走した状態だ!

ヤバい、ゴールドエクスペリエンスの拳が間近に迫っている!

 

ゴールドエクスペリエンス「無駄無駄無駄ァ!」

 

痛っっっっってぇ!

めっちゃ鋭くゆっくりとした痛みが襲いかかってくる!

 

一発でも相当に痛い、鋭くゆっくりした攻撃を3発ももらい、再びふっとぶ。

感覚は戻ったが、この攻撃は怖い。息が乱れる…

 

怖い?息が乱れる?

ふふ…そうか…そうだったのか…

 

コオォォォ…

 

ジョルノ「何を笑っている?恐怖で気が触れたか?さっき見せた覚悟は恐怖で消えてしまったのか?」

八幡「恐怖で消える覚悟?覚悟とはそんなものなのか?俺はお前が怖い…本当に怖かった。だから勇気に変わった。人間讃歌は勇気の讃歌。人間の素晴らしさは勇気の素晴らしさ。いくら強くても勇気を知らない人間に力を扱いきれない」

 

俺は師の教えを思い出す。

 

八幡「俺には夢がある。ディオが真に恐れた存在を倒して、今度こそ安心をもって大切な者と歩んでいきたいささやかな夢がある。その為ならば、いくらでも未来の恐怖に抗う為に、この身を捧げる!…働きたくないけど(ボソッ)」

ジョルノ「それが君の覚悟…いや勇気か。でも、それは自己犠牲だ。そんな自分を省みない精神は放ってはおけない!」

 

ジョルノは俺に再び拳のラッシュを叩き込もうとする。

寸前でザ・ワールドで時を止め、回避。

拳の恐怖を自分に植え付ける。

 

八幡「勇気とは何か!?」

ジョルノ「覚悟とは…」

 

恐怖を乗り越え、それを勇気へと変える。俺の力がより一つに集まるのを感じる。

 

ジョルノ「覚悟とは犠牲の心ではない!覚悟とは暗闇の荒野に進むべき道筋を切り開くことだ!」

 

ゴールドエクスペリエンスのラッシュ。

 

しかし、それは俺の幻影。

慣れない二つのスタンドを同時に操る力は今はない。だが、慣れた二つの力を同時に使って新しい力を生み出すことが出来る。

ハーミットパープルと波紋。

波紋は時折、プラズマのような力を生む。それにハーミットパープルの念写でプラズマに俺の姿を投影させる。

さっきの時間停止で移動したとき、作ったものだ。

本物の俺はその少し後ろ。拳が当たらないギリギリの位置だ。

その距離が良い。もし当たっていたならば…ゾッとする恐怖こそが今の俺の力となる。勇気がでる。

 

ジョルノ「なっ!?……!!」

 

自ら波紋を浴びる形になったジョルノはそのままハーミットパープルに全身を絡み取られ、スタンドごと身動きが出来なくなる。

 

八幡「勇気とは何か、勇気とは怖さを知ること。恐怖を我が物とすること。呼吸を乱すのは恐怖、だが恐怖を支配した時、呼吸は正しく乱れない。波紋の呼吸は勇気の産物。今、俺はお前に対しての恐怖を支配し、勇気に変えた。誇り高きツェペリ魂の教えが俺の勇気となって波紋とスタンドに新しい力を与えた!」

 

このチャンスにさっきまでならザ・ワールドでラッシュを叩き込んでいただろう。

だが、前世の師の教えが力を与えてくれた今、ふさわしき技はこれだ。

 

八幡「くらえジョルノ!震えるぞハート!焼き尽くすほどにヒート!紫水晶色の波紋疾走(アメジストパープル・オーバードライブ)!」

ジョルノ「!!!」

八幡「そして、師の教え!ツェペリさん!」

 

ジョセフのクソジジイから食らった必殺技だ。

イヤでも体に刻まれた波紋のジャンピングアッパーでジョルノを浮かす。

コオォォォ!

手頃な位置に落ちてきたところで波紋を込めた渾身のジャンプキック!

 

ズガジャパアァァァン!

 

普通では聞こえない、変な効果音が響き、ジョルノはぶっ飛んだ。

 

八幡「現世でも我が胸に…これがツェペリさんとジョナサンが作り出した勇気の力だ。絆の力をゆっくり味わえ」

 

何か頭の中でディオが「俺はどうした!」とか、下の階からジジイの「ワシの技なんじゃからワシも絆の中に加えんか!」とか聞こえた気がしたが、気のせいだろう。

 

ジョルノ「父の恐怖が…何かはわからない…だけど、それに対する恐怖…それすらも…君は勇気の力に変えるというんだね……君と勇気の力を…僕は尊敬するよ…僕の覚悟の負けだ…君の勇気の…勝ちだ…」

八幡「お前の覚悟と俺の勇気…違うようで同じ。同じようで違う。具体的に何かはわからないが、そんな気がする…覚悟とは犠牲の心ではない。暗闇の荒野に進むべき道筋を切り開くこと…それは勇気も同じ。近い未来…その言葉が…俺に道筋を与える…そんな予感がした。覚えて…おく……よ…」

 

ああ…血を流しすぎた……もう、限界だ…。

 

バタッ!

 

迫ってくる床を眺めながら、俺の意識は途絶えた。

 

side ジョルノ・ジョバァーナ

 

僕は負けた。先に気を失ったのは彼の方だけど、先に負けを認めたのは僕の方だった。

もうスタンドの力を維持する力はない。

生み出した木は元の椅子やテーブルに戻っている。

酷く散乱してしまっているが。

そしてエレベーターのドアが開き、仗助さんとジョースターさんが走ってやって来た。

 

仗助「康一!ジョルノ!八幡!大丈夫か!」

ジョセフ「酷いありさまじゃのう。仗助、急いで逃げるぞ。じきに警察が来る!」

仗助「わかった!その前にドララララララ!」

 

仗助さんは僕たちと壊れた物を全て直した。

相変わらずチート能力だ。

指紋が付かないようにクレイジーダイヤモンドでドアを壊し、僕達は非常階段を降りてすぐにジョースターさんの部屋に逃げた。ドアはすぐに直した。

 

ジョルノ「助かりました。仗助さん」

ジョセフ「勝ったのはお前さんか?ジョルノ」

ジョルノ「いえ、僕は意識が保てていただけで、最後まで立っていたのは彼の方です。先に敗北宣言したのは僕の方でした。凄い子供です」

ジョセフ「ふ……さすがはじいさんじゃ」

ジョルノ「はい?」

ジョセフ「何でもないわい」

 

…勇気とは恐怖を支配し、我が物とすること…

…覚悟とは暗闇の荒野に進むべき道筋を切り開くこと…

 

逆もしかり。

 

覚悟とは恐怖を支配し、我が物とすること

勇気とは暗闇の荒野に進むべき道筋を切り開くこと

 

ヒキガヤ君、いや、八幡君。君の勇気と僕の覚悟

同じようで違い、違うようで同じ

 

具体的に何かはわからないけど、僕もわかった気がするよ…

それ以上を考えるのは無駄なんだ

ただ、なんとなくわかればそれで良い

 

僕は何かがわかった気がして、ジョースターさんのベッドでスヤスヤ眠る勇気ある小さな勝利者を見た。

満足そうに眠る彼を見る僕の瞳は、きっと普段の荒んだ目ではなく、優しい瞳なのだろう。

腐った彼の瞳にも、いつか澄んだ瞳が戻り、大切な物を見守れる日が来ることを、僕は願いながら眠りについた…

 

side空条承太郎

 

ジジイとは別の部屋で俺とポルナレフ、そしていろははモニターを見ていた。

ジジイの部屋と上の階のバーでの監視カメラの様子は全てこれで見ていた。

音声は何故かジジイが壊したし、カメラ越しではスタンドはわからない。後でジジイに念写してもらえばわかるだろうが。

ポルナレフ「強いな、あいつ。とうとうジョルノまでやってしまった。残るはお前だけだ。承太郎」

承太郎「やれやれだ。とうとう俺にまで出番が回ってきたか」

ケンカを始めたジジイと八幡の姿に我慢できず、静が飛び出した後にジジイから携帯にメールが来た。

一人、または二人で逐次戦いを挑め…と。

何を考えているのかはわからないが、八幡の何かを見定めようとしている。

ジジイの考えに乗っても良いだろう。

 

だが、心中穏やかではないのが一人いた。

 

一色いろは。中の精神は俺のご先祖様らしいが、今は子供だ。感情のコントロールが上手くいかない所もあるだろう。

いろはは立ち上がり、ドアへと向かう。

 

承太郎「どこへ行く?」

いろは「ディオが目を覚ましたら、伝えて下さい。夕方に屋上で私が待っている…と、そうジョジョに伝えて下さい」

承太郎「待て、それでは…」

いろは「ジョジョのメッセージでは、ジョースターのスタンド使いが順番でDIOに挑め…でしたよね?私も心はジョースターのスタンド使いです。最強と言われているあなたが最後。私が先です」

 

これ以上は口を出すな。言外にそう言って、いろはは出ていった。

 

ポルナレフ「行かせて良かったのか?承太郎」

承太郎「一応、ご先祖様らしいからな。それに、いろはは気付いていないようだが、ジジイはあのガキから全てを聞き出せたようだが、今は話す気が無いようだ。何故かは知らんが、危惧していた事ではなかったらしいのと、ジジイが何か企んでいることしかわからん。だが、あのガキの正体が何であるかは気になる。あのガキはいろはになら、包み隠さずに語るかもな」

ポルナレフ「盗聴機でも仕込んだのか。承太郎、お前も何か企んでるな?」

承太郎「企んではいない。ただ、ジジイの思惑とは別に確かめたい事があるだけだ」

 

あのガキならば、もしかしたら俺に何かがあったとき…

いや、何を考えている?俺は…そんなことはあり得ないというのに…

やれやれだ。

 

 

side比企谷小町

 

夕方のSPW財団が管理する幕張の総合病院

 

お母さんが買ってきたお菓子を頬張り、小町は大して面白くもない音楽番組の再放送を見ていた。

自称スーパーなんちゃらギタリストの音石明がギター演奏を終らせて、その批評を空条貞夫という音楽評論家がコメントしている。

でも、その内容は私には入ってこない。

もっと大切な事があるからだ。

 

何で小町が病院にいるか。それはお兄ちゃんといろはお姉ちゃんの名前の書かれている病室にある。

 

絶対面会謝絶

 

昨日、お兄ちゃんは戻って来なかった。

いろはお姉ちゃんの家も誰も帰って来ていない。

いろはお姉ちゃんの親戚のお墓参りの途中で何らかの事故が発生し、集団で昏倒したという事件に巻き込まれ、SPW財団が急いで処置をしたらしい。

これはおかしい。

SPW財団がたかだか集団昏倒事件で動くのか?

答えはノー。そんな事で動くとしたら、ジョースター家に縁のある事しかない。

そして、もうひとつ。お兄ちゃん達二人が特に何かの症状で酷く、絶対面会謝絶となっているらしい。

昨日、家に来て説明してくれた空条承太郎という人(なんか聞いたことあるなぁ。たった今、テレビで。しかも体格からあの子の血を引いているのが何となくわかった)が言っていたが、嘘だ。

二人は今、この病室にはいない。

波紋使いの気配探知をなめないで。

 

小町(これは絶対にジョジョが絡んでいる!)

 

どこだ。どこにいるの?ジョジョ?

今の小町が一番大切なのはお兄ちゃんだ。

絶対にみつける…。

 

テレビ『ニュースの時間です。本日正午、千葉県千葉市にあるホテルロイヤルオータニ最上階、エンジェルラダーで銃の乱射騒ぎの通報が多数あり、近くの警察が駆けつけましたが、現場には何の痕跡もなく、付近は騒乱となっております。また、窓ガラスを割って子供が突入してきたという証言や、窓ガラスが落下してきたという情報や、太い木が客室から伸びていたという目撃情報もあり…』

 

これだ…。ホテルロイヤルオータニ…ここでジョジョ達は何かをしたんだ。こんな奇妙な事をするのはジョジョ達しかいない!現場はすぐそこだ…すぐに向かおう。

 

小町「待っててね?お兄ちゃん。小町がむかえにいくから」

 

小町は近くでテレビを見ていたお父さんを波紋で眠らせて、三階の窓から飛び降りた。

 

To be continue




いきなりですが……
ジョルノも八幡もらしくなさすぎる!
ツェペリさんの勇気論とジョルノの覚悟論はジョルノと戦わせる時には絶体にやりたかったネタですが、もうちょっと何とかならなかったのかと自己嫌悪に陥っています。

さて、久々にいろはの登場。そして回想ではなく、ついに小町本人が登場。
もう既に前世を思い出している状態のようです。
そして、ブラコンです(健全な)。
さて、八幡が天使と呼ぶ小町のその中身は…
怒れる小町を果たしてジョジョ(何代目?)は止められるのか!?

いろはも小町も何かヤンデレ入っている気がしますが、断っておくと、作者にヤンデレ属性はありません。

なお、小町がいた病院ですが、表向きは普通の病院ですので一般の人はSPW財団が関わっていることを知りません。
墓地での戦いの後にジョセフの指示でSPW財団が動き、謎の奇病だからという理由で最寄りの病院ではなく、最先端医療が集まる病院に運ばれたという名目ですが、一般の人はそれでだませても、小町にはしっかりバレてました。
説明に向かったのが承太郎だったから、ジョースター家の線からかもしれません。
なぜこのような形にしたかと言うと、小町はまだ三歳。
電車等の交通機関をこんな子供が使っていたら、誰かが必ず心配して通報することは確実です。
ですので、同じ幕張に小町がいたという設定にする為、こうなりました。八幡が行方不明なのに、どこかに行っている家庭はないでしょうし…(^_^;)
なお、比企谷家の件ですが、諸説は色々とありますが、八幡は別に虐待されていたわけではなく、普通に育てられていたと解釈しています。
上が息子で下が娘では親の対応も違うでしょうし…
なので本作では比企谷家は両親が共働きでなかなか家にいないことを除けば、ちょっと娘を猫可愛がりしているだけの普通の家庭ということにします。
ジョースター家に拉致されて行方不明(表向きは奇病で意識不明の入院)の八幡を凄く心配しております。

では次回もまたよろしくお願いします。


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夕焼けのエンゲージ

前回までの八幡!

勇気を思い出した八幡は、ハーミットパープルを成長させ、波紋の力をより高みへと至らせた!
ぶつかる八幡の勇気とジョルノの覚悟。
互いの信念をぶつけ合い、それを制した八幡は、ジョルノと友情に近い熱い何かを交わし、和解した!
そんな八幡に次の刺客は…なんと、いろは!?
八幡をDIOと疑ういろはにどうする?八幡!


side比企谷八幡

 

俺が空腹で目を覚ましたのは午後の3時。

目を覚まして最初に見たのは…

ジジイのドアップだった。

 

八幡「波紋疾走!」

 

思わず波紋を浴びせた俺は悪くない。

 

ジョセフ「何をするんじゃ!」

八幡「それは寝起きでいきなりジジイのアップを見せられたこっちのセリフだ」

 

寝室の騒ぎを聞いた面々が入ってくる。

仗助、ジョルノ、康一、静。今日戦った面々と、車椅子に乗ったおばあさんが一人、おばさんが一人、女の人が一人。

 

ジョセフ「妻のスージー、娘のホリィ、仗助の母親の朋子じゃ」

 

一通りの挨拶を済ませ、俺達はお茶会を始める。俺は昼食を兼ねて軽食が振る舞われた。

アメリカ式のだけど。

お茶会は楽しく終わり、俺とジョセフだけが部屋に残った。

 

ジョセフ「さて、お前さんにいろはから伝言じゃ。17時に屋上で待つ」

八幡「いろはちゃんが?」

ジョセフ「お主、あれだけ破壊を撒き散らしじゃあないか。いろはの両親や親戚を。普通は怒るじゃろ。そして今日の戦いはいろはも見ておった。お主に弔い合戦でも挑みたいのじゃろ」

 

気持ちはわかる。俺も小町をひどい目にあわされたら、今日の仗助並みにキレる自信がある。

それに、いろはちゃんには俺の正体と、花京院に対しての謝罪をしなければならない。

 

八幡「わかりました。行きます。いろはちゃんには花京院の事について話さなければなりませんから。ディオ・ブランドーとして」

ジョセフ「心して聞くことじゃな。あと、ワシはお前さんの事が気に入った。ワシに言葉使いで気を使う必要はないぞ?ワシにとって、新しい孫が出来た気分じゃからな」

八幡「…前世の血縁関係では、あんたが俺の孫だがな」

ジョセフ「無理を言うな。こんな棺桶に片足を突っ込んだじいさんが、おしめがとれたばかりの子供を祖父呼ばわりするなんて、何の冗談じゃ!」

八幡「それもそうだな」

 

俺はジョセフと会話を終わらせ、一時間後に屋上へ向かった。

夕焼けの屋上にはいろはちゃんが立っていた。

ここが正念場だというのに、いろはちゃんの髪がキラキラと輝いていて、とてもキレイだとおもった。

 

side一色いろは

 

屋上でハチ君を待つ間、私は今日のハチ君の戦いを思い出していました。

静ちゃんとの戦いでは波紋の感電だけで気絶させ、静ちゃんに外傷を負わせる事はありませんでした。

仗助君、康一さん、ジョルノさんとの戦いでは必死に戦い抜き、全てに勝利してました。

特にジョルノさんとの戦いでは大ケガをし、私の心をヤキモキさせました。

ハチ君がディオかもしれないのに…ジョナサンの仇なのかも知れないのに、ハチ君には傷付いてほしくはありませんでした。

複雑な気分です。

私は問いたださねばなりません。

ハチ君の前世を…

もし、ハチ君の前世がディオならば…

 

八幡「いろはちゃん…」

 

side比企谷八幡

 

八幡「いろはちゃん。お墓の事は…」

いろは「大丈夫だよ。ハチ君は暴走していて、あんな事になっちゃったんだよね?それはもう大丈夫」

八幡「うん…ありがとう…それと、僕は…いや、俺は」

いろは「ハチ君…いえ、あなたは…ディオ・ブランドー?」

八幡「!!!」

 

なぜいろはちゃんがディオの事を知っている?それも、ジョセフですら知らないディオのフルネームを…

 

いろは「ディオ…なのですね?」

八幡「…ああ。俺は前世の、ディオの記憶を持っている…だけど」

いろは「ハイエロファントグリーン!エメラルドスプラッシュ!」

 

花京院のスタンド名に、花京院の技。

俺が名前を付けたナイチンゲールエメラルドとエメラルドストライクの名を棄てた…つまり

 

いろはちゃんが俺を拒絶したという意味。

俺はエメラルドストライクを…いや、エメラルドスプラッシュを回避しながらも、絶望に染まった。

覚悟は出来ていたが、ここまで拒絶をされるとは…。

 

いろは「何でなんですか!何でディオがハチ君なんですか!?初めて出来た友達だったのに!初めての恋だったのに!何で!?何で私が一番憎いディオがハチ君なんですか!エメラルドスプラッシュ!」

 

ザ・ワールドでエメラルドスプラッシュを弾く。

 

いろは「ディオ。あなたを殺します。ハイエロファントグリーンとエメラルドスプラッシュ…これで!」

 

いろはちゃんは何度も撃ってきた。殺意を込めて…

 

八幡「いろはちゃん。俺は死ぬわけにはいかない。俺には夢がある。ある存在を消すために…今はまだしねないんだよ」

いろは「あなたに私の大切な名前を呼ばれたくない!ディオ、もう気付いていると思いますが、私にも前世が…あなたがそうであるように、私にも前世の記憶があります。あなたにとってはどうでも良い名前でしょう。ですけど、敢えて名乗ります!」

 

いろはちゃん…いや、もう俺にその名を呼ぶ資格はないらしい。一色にも前世の記憶があるのか…

 

いろは「私の前世の名前はジョースター…エリナ・ジョースター!あなたに目の前で体を奪われた、ジョナサン・ジョースターの妻!ジョセフ・ジョースターの祖母が転生した者!それがいまの私!一色いろは!」

 

エリナ…エリナだって!?俺が前世でも心の拠り所となったジョナサンの本物…転生してもまた会えた…また一番の存在となって俺の前に帰って来てくれた!

嬉しかった…伝えなければ…俺がジョナサンだって…

 

ジョナサン『八幡!エリナを悲しませるな!いろはの心を救え!』

ディオ『世界を救うんだろ!田舎娘の一人や二人を救えんでどうする!やってみろ八幡!』

 

うるせぇよ。元凶ども!言われんでもやってやるよ!

 

八幡「ハーミットパープル!」

 

ザ・ワールドを消して、ハーミットパープルを出す。

 

いろは「ジョセフのスタンドですか。それを出して何のつもりですか?命乞いですか?謝罪ですか?すいません孫のスタンドで命乞いとかホントキモいんでやめてもらいたいんですホントあなたの存在自体が不愉快なので死んでから2度と転生しないで下さい。ごめんなさい」

 

一色は再度エメラルドスプラッシュを放ってくる。俺は致命傷だけを避けて、後は無視する。今は少しでも一色に近付きたい。

 

いろは「来ないで下さい!」

 

あと少しで一色に届くというのに、とうとう胸にダメージが入った。波紋使いの生命線とも言える肺をやられた!でも、ひるまない!拒絶された恐怖を自分のものにして、全てを一色に伝えるんだ!

俺はハーミットパープルを一色に絡ませ、波紋を流した。

 

夕方の船上

 

前世の俺が死んだ場所。ここでジョナサンとエリナの時間は終わった。

再び始めるには、ここに相応しい場所はない。

 

いろは「ここは…」

八幡「僕たちの時間が終わった場所だよ、エリナ」

いろは「ディオ!」

ザ・ワールド「俺ではない、一色いろは」

 

俺の体からザ・ワールドが勝手に出て来て、それがDIOとなる。

 

DIO「比企谷八幡には二人の人間が融合して転生をした。片方はこの俺、DIOだ」

いろは「二人の人間?」

DIO「俺とそいつは百年の時を同じ体で過ごした…過ごした過程の中で、魂も結び付き、転生をしても離れる事はなかった。こともあろうに、今度はもう1つの方がベースとなってな」

いろは「同じ体を共有したベースとなった魂…まさか!」

DIO「ようやく気付いたか!マヌケ!さぁ、ジョジョ!俺が手助けするのはここまでだ!出てこい!」

DIOの首が離れ、首から下はハーミットパープルを人の体に編んだような物になる。

そしてハーミットパープルはジョナサンの体に変化した。

いろは「ジョナサン…」

一色の体から、ハイエロファントグリーンが…いや、ナイチンゲールエメラルドが現れる。

ナイチンゲールエメラルドはエリナへと変化する

 

ジョナサン「エリナ…長い間、待たせてごめんね」

エリナ「ジョナサン…ジョナサン!」

 

エリナがジョナサンに抱き付き、ジョナサンはそれを受け入れる。

 

ディオ「ふんっ!見てられるか!」

八幡「捻デレか」

ディオ「ジョナサンに借りを返しただけだ!」

いろは「そもそもの元凶はあなたなんですけど?」

ディオ「ふんっ!」

 

ディオはザ・ワールドとなって俺の体に戻った。

 

八幡「逃げたな。ディオらしくねぇ」

いろは「本当です。無責任な」

 

ジョナサンとエリナは互いに口付けをし、離れた。

 

ジョナサン『さようならエリナ。今度は比企谷八幡として、君と一緒にいるよ。ディオも一緒だけど』

エリナ『さようならジョナサン。そして私も一色いろはとしてあなたと共にいます。ディオも一緒ですが』

ジョナサン『八幡、エリナは任せるよ。僕がエリナの側にいられなかった分だけ、君はいろはの側にいてあげて欲しい』

エリナ『いろは、ジョナサンを任せます。ジョナサンは強いけれど、脆いです。あなたが八幡を支えてあげて欲しい』

ジョナサン&エリナ『ディオは放っておいて』

八幡&いろは「いや、最後のいらないから(いりませんから)」

 

二人の体はそれぞれのスタンドとなって俺達の体に戻った。

夕日で輝く水平線に浮かぶ船。

 

八幡「一色…」

いろは「なんですかぁ?ハチ君。あと、一色じゃないです、ちゃんといろはって呼んでくださぁい」

八幡「あざとい…」

いろは「あざとくないです!何だかハチ君、ディオのせいで性格悪くなっちゃいましたね」

八幡「お前もあざとさがパワーアップしたけどね」

いろは「これが本来の私ですよぉだ」

 

いろははハコフグのようにほっぺを膨らませる。

何この子、カワイイんですけど。

ついうっかり告白してフラレるレベル…フラレちゃうのかよ…

 

八幡「さて、どうする?帰る?」

いろは「何でこの最高のムードを台無しにするんですか!ハチ君のバカ!ボケナス!八幡!」

八幡「おい、八幡は悪口じゃないぞ」

いろは「プッ…アハハハハ!」

八幡「笑い事じゃあないっての…プッ…アハハハハ!」

 

俺達の笑い声は夕日の光が強くなり、世界が白く塗りつぶされるまで続いた…

そして時は動き出す。

 

八幡「ハッ!」

いろは「!?ハチ君?」

八幡「いろは…イテテテ…」

いろは「もう、無理するからですよ?ハチ君。ナイチンゲールエメラルド!エメラルドヒーリング」

八幡「やったのは君なんだけどね」

いろは「ハチ君がジョナサンだって早く言わないのが悪いんで~す!どれだけ悩んだと思ったんですか?いろは的にはポイント低いですよ?」

八幡「お前は小町か」

いろは「いろはです!それよりもハチ君?責任、取ってくださいね?」

八幡「責任?」

いろは「もうエリナとしての意識は私とすっかり融合したんですけど~、やっぱり私の前世はジョースターですから、これからもジョジョ…ジョセフ達の力になりたいなぁって思うじゃぁないですか?私をジョースターにしたのはハチ君…ジョナサンなんですから、ハチ君は私と一緒にいるべきだと思うんですよ」

八幡「そなの?何かちがくない?」

いろは「そうなんです!だから、ジョナサンの転生であるハチ君は、私と一緒にいるべきなんです!だから、責任取って下さいよぉ!」

 

何なのこの超理論。俺、この子に一生こきつかわれちゃうの?なにそれ怖い。

それに…

 

八幡「そこの出歯亀達は何やってんの?」

 

そこには承太郎を除くジョースター家の面々が揃っていた。

 

ジョセフ「い、いやなに、ちょっと心配になってのう、孫としてはのう」

仗助「ま、まぁ、オメー達は静と同世代だからよぉ、何か新しく弟と妹が出来たみたいでよぉ、なぁ」

ジョルノ「普通に覗いてました」

静「ぐす…良かったよぉ…いろはも八幡も仲直りできて…静、嬉しいよぉ…」

??「うんうん。やっと全てが上手くいって大円団だねぇ。そこだけはポイント高いよ?」

八幡「お前ら…一部は素直に嬉しい…が…?」

いろは「覗きは良くない…です…よ…?」

 

ちょっと待て…今何か、この場にふさわしくない声が聞こえなかった?

 

パタパタ…

革靴でも無いのに、靴音がやけに響く…

 

「お兄ちゃんにはいつも驚かされます。昨日は約束すっぽかすし、帰ってこないで心配させられるし、かと思ったら突然前世を思い出して、しかもそれが義父とか義母とか、ジョジョと仲良くなってるし、まぁ、いろはお姉ちゃんがいろは義姉ちゃんになってくれるのはウレシいかな?」

 

八幡「小町ぃ!」

小町「はい。ゴミいちゃんのカワイイ妹、比企谷小町です。で、お兄ちゃん、どういうことか説明はしてくれるんだよね?」

八幡(ガタガタガタガタ…)

 

ヤバい…超絶壮絶ダイナミックに怒っていらっしゃる。

 

結論から言えば…死の予感しかしない。

いろはも顔面蒼白だ。

普段の小町はお兄ちゃんっこの良い子だ。

…が、怒った場合は…手に負えない…。

この場にいる俺を含めた全員でかかっても、勝てる気がしない…

小町は俺よりも強い…ザ・ワールドを得て、強くなった

俺よりも。

波紋使いとしても俺よりも上。

そして何より、スタンドがヤバい!

 

ジョセフ「なんじゃ?八幡、妹に頭が上がらんのかぁ?情けないのう。お嬢ちゃん、ワシはジョセフ・ジョースター。八幡の友人のつもりじゃ。ワシ的には八幡といろはは孫みたいなものとして接するつもりじゃから、お嬢ちゃんもワシの孫みたいなものじゃ」

仗助「お、この子が八幡の妹か。よろしくな。俺は東方仗助。ジョセフ・ジョースターの息子だ」

ジョルノ「ジョルノ・ジョバーナです。DIO…という男の息子です…血縁的には」

静「静・ジョースターでーす!ジョセフパパの娘でーす!」

 

小町「ピクッ!」

 

あれ?何か小町の顔がひきつった…

 

小町「比企谷小町です。八幡の妹です。前世持ちです。小町の事は気軽に『エリザベス』なり『リサリサ』なり呼んでください。ね、ジョセフ・ジョースター?」

 

ピシィ!

 

今度はジョセフといろはが凍りついた。

え?エリザベス?リサリサ?なにそれ?

 

小町「小町の前世の名前だよ?お兄ちゃん、いや、ジョナサンお父さん。ジョナサンお父さんが死ぬ直前に守ってくれた赤ちゃんが、私の前世。その後にエリナお母さんが育ててくれて、お母さんの息子と結婚しました。その私の子供が」

 

ギロリ!

…とジョセフを睨む。

小町はスタンド、サンシャイン・ルビーを発現。

大小様々な赤い宝石のような物を全身に散りばめたスタンドだ。

 

小町「ジョセフ・ジョースター…つまりこのジジイの母親です」

 

世の中狭いのね?じゃあ、俺と小町は前世でも身内だったんだ。

でも、何でサンシャインルビーを出したの?

そして、何でジョセフは能力を知らないのに真っ青なの?

 

ジョセフ「リサリサ先生…そのスタンドの胸や関節だの、あらゆる所に付いているこの真っ赤な宝石は…まさかエイジャの…」

小町「そうですよジョジョ、これはスーパーエイジャ。エイジャの赤石です。この幽霊…スタンドと言いましたか?スタンドの能力は波紋その物。何が言いたいか、分かりますよね?」

ジョセフ「何てスタンドじゃ!世界が滅ぼせるぞ!エイジャの赤石に波紋を当てればとんでもないレーザービームが発射される!」

 

そう、これが小町のスタンドの恐ろしい能力。小町が撃てと命じれば、少なくても見える範囲の射程はレーザーが「撃ち終わっている」

レーザーは目に見えない。光っていると思ったときには既に撃ち抜かれている後なのだ。

1秒で地球を7周半も回る光を避けられるか?

つまり、そう言うことだ。

 

で、この後、俺といろはとジョセフはサンシャインルビーをちらつかされて脅されながら小町に説教された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

部屋に戻ると、そこに俺宛の手紙が置かれていた。

 

『明日の24時、美浜大橋で待つ。

比企谷八幡君、決着を付けよう。 空条承太郎』

 

←To be continued

 

 




はい、いろはとの和解回、そして小町登場です。

ラブシーンが苦手やぁ!
見てると波紋で溶かされる吸血鬼みたいに浄化されてまうわぁ!

青春を謳歌するリア充どもよ!砕け散れ!
って書いた八幡の気持ちがわかるわ!

…と、叫んだところで説明入ります。(がフッ!吐血)

エンゲージとは日本では一般的に『婚約』ですが、他にも『招く』『噛み合う』『従事する』そして、他の単語との組み合わせに『戦う』があります。
今回は夕日をバックにいろはが八幡を『招き』、ジョースターの使命に『従事する』為に『戦い』、そして精神の世界で『噛み合い』、そして半ば無理矢理に『婚約』みたいな形になりました。
つまり、色々な形のエンゲージが今回の話に盛り込みました。
そしていろはもエリナと魂を融合させ、本来のいろはに戻りました。
やっと俺ガイルらしい八幡といろはの絡みになれた訳です。というか、エリナいろはが安定しないので、いろはをこうしたと言うのが本音ですが。
たまにジョジョキャラとの絡みでエリナいろはやリサリサ小町になるかもですが。

そしてついに小町も本格登場。
小町の前世はリサリサ先生こと、本名エリザベス・ジョースターです。
第1話の八幡の回想で、めっちゃリサリサのセリフや行動をしていたので、第2部の読者にはバレバレだったと思います。
そして小町のスタンド…やりすぎました。リサリサと言えばエイジャの赤石なので、ここぞとばかりにふんだんに散りばめたのですが…強すぎて使い道が難しい。
ですが、強すぎる故にそれ自体が弱点で、加減が難しいので小町は滅多にレーザーは使いません。
基本的に波紋のラッシュか(掛け声は何にしよう)、ストーンフリーのようにマフラーや糸状にして波紋を流すのが普段の使い道…といった所ですか。

次回はやっと幼少期編ラストバトル、承太郎との決闘です。
それではまた次回に!




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JOJOの世界 1

前回までの八幡の冒険

呼び出され、ホテルの屋上でいろはと八幡。
八幡=ディオの事実にいろはは八幡を拒絶。
いろは=エリナの事実を知った八幡=ジョナサンはハーミットパープルで互いの意識を繋ぐ。
精神の世界でジョナサンとエリナは幸せの絶頂と絶望のドン底の舞台となった新婚旅行の船上で再会。
後を八幡といろはに託し、エリナといろはは完全に融合を果たした。
互いを受け入れた八幡といろはの大円団にジョースター家も加わり、笑顔の終わりかと思われたが怒れるリサリサの転生者、小町の襲来により一転。八幡とジョセフは数時間に及ぶ説教を受ける羽目になる。
そして、ホテルの客室には承太郎の置き手紙が。
内容は八幡との決闘を申し込む内容だった。
幼少期編、最後の戦いが始まる!


side 比企谷八幡

 

ジョセフの部屋で承太郎を除くジョースター家のスタンド使いと比企谷兄妹、いろはが揃っていた。

ちなみに両親には迷子になっていた小町がジョースター家に保護され、静と遊び疲れて寝てしまったのでこちらで面倒を見るという名目でこちらにいる。

かなり苦しい言い訳だが、未だに目を覚まさない俺といろはの事(偽装)で疲れている両親は、ジョースター側の申し出を受け入れた。

父さんに母さん…心配かけてゴメン。

 

ポルナレフ「承太郎が決闘とは…アイツらしくもない」

ジョセフ「それだけ大事な事なんじゃよ。このジョースター家にとって、始まりの因縁とも言える事なんじゃ。DIOとジョナサン・ジョースターの因縁とはな。承太郎はDIOとの因縁に決着を着けた者じゃ。ただの戦いで終わらせたくない。八幡との戦いは、きっとあいつにとっては特別な事なのじゃ」

小町ことリサリサとの再会で、ジョセフの心は若返り、肉体も少し若返ったように見える。エジプトで戦ったときのような姿だ。

小町「お兄ちゃん。どうするの?」

八幡「当然、行く。ここで行かなかったら、ジョナサン・ジョースターの名を語る資格は俺にはない。それにディオとしても…。比企谷八幡としては行きたくないけど」

小町「最後のがなかったら小町的にもリサリサ的にもポイント高かったのに、台無しだよ…ゴミいちゃん」

いろは「わかってないですねぇ、マチちゃん。なんだかんだ言って義理堅いのがハチ君なんですよ。ハチ君としても根は優しいし、ジョナサンの黄金の魂も持ってます」

小町「うわ…空気よんでよいろはお姉ちゃん…ラブラブオーラを出してる空気じゃないから。ん~…小町としては、複雑なんだよ?小町も曾孫としての承太郎の事を知ってるし、今は比企谷八幡の妹だし、どっちの応援もしたいけど、どっちの応援もしたくない」

ジョセフ「リサリサ先生らしくないのう。エア・サプレーナ島で息子のワシを死ぬような目に遇わせておいて」

小町「ジョセフ。師弟関係となったら親子の情は切り捨てるというのが波紋の一族なの。それに、ああでもしなかったらジョセフは柱の一族と対抗出来なかったと思うし。後で思ったけど、ああして正解だったよ。エリナお母さんから聞いたけど、勉強はサボってたみたいだし、スージーから聞いたら、小町のお風呂を覗こうとしていたらしいじゃん」

 

ピシリ…

ザ・ワールドを使っていないのに時が停止した気がした。

 

八幡「よし、ジョセフ。承太郎との決闘の前にスパーリングに付き合え。小町も久々にジョセフと修行したいだろ?いろはや他の奴らもどうだ?」

小町「やるぅ♪」

いろは「ジョジョ…そこまで…」

仗助「63にもなって浮気するようなジジイだし、何か若返ってる感じがするから、静の為にもここで一辺〆とかねぇとなぁ」

ジョルノ「僕にとってはどうでも良いことですが、覚悟があって覗きをしている人ですよね?見つかったら絞められたり通報されたりする危険を常に覚悟して覗いている人…ですよね?」

康一「ジョースターさん…さすがに…」

ポルナレフ「ジョースターさん…同じエジプトの仲間として恥ずかしいですよ」

静「スヤスヤ…(仗助の膝でうたた寝)」

ジョセフ「小町がリサリサ先生の時じゃった話じゃ!」

一同「なんだ。マザコンか」

ジョセフ「その時はまだ母親とは知らんかったんじゃ!とても五十歳には見えん体じゃったから、ついつい覗いてしまったんじゃ!」

一同「覗きの自白、いただきました!」

ジョセフ「Oh Noー!」

静「ムニャ…ヤレヤレだね…スー…スー…」

仗助「絶妙なタイミングッス…承太郎さんがいたら、ぜってー言うよな…ホントに寝てんのかコイツ?」

 

夢の中

 

DIO『気分はどうだ?八幡』

八幡「お前らが出てきたから最悪だよ」

ジョナサン『十六年越しの決着をつける時だね。勝てそうかい?』

八幡「普通にやれば。でも、今回は小細工なしでやらなくちゃいけない。そんな気がする」

DIO『今のスタープラチナなら、このDIOがやれば間違いなく勝てる。…が、お前では…』

ディオの言いたいことはわかる。

八幡「今の俺では満足にザ・ワールドを扱いきれていない。衰えたとはいえ、スタープラチナがスタンド使いの間で最強であるのには違いない。そう言いたいんだろ?」

DIO『わかっているじゃぁないか。それでも小細工なしでやるのか?』

八幡「ああ。そうでなくては意味がない。何故だか、そんな確信があるんだ」

DIO『強情っ張りめ。そこまで言うなら、俺はもう何も言わん。好きにしろ』

ディオはそう言い残して消えた。

八幡「あいつ、何しに安眠妨害しに来たの?」

ジョナサン『やはり心配なんだよ。自分の認めた者に対してディオはディオなりに親愛とも言える感情はある。あれはディオなりの心配の現れであり、応援だったんだよ』

八幡「野菜の王子か…ツンデレ過ぎて分かりづれぇよ」

ジョナサン『僕も…君を心配してるし応援したい。頑張れよ八幡』

八幡「ハイハイ」

ジョナサンは苦笑いをしてから、消えて行き、俺もそのまま眠りに落ちた。

 

side空条承太郎

約束の時間の美浜大橋

 

さすがにこの時間ともなると、車の通りが少ない。

それに、SPW財団と結託してこの橋は今、道路工事の名目で通行止めにしてもらってある。

権力をちらつかせて金を包めばどの国のお偉いさんも、それらしい理由を付けて言うことを聞いてくれる。

交通の要衝を通行止めにするなど、日本の経済にも影響が出そうなものだが、私腹さえ肥やせればお偉いさんにはそんな事は知ったこっちゃ無いらしい。どこのお偉いさんも、大概がそんなものだ。

今の千葉県の道路管理の議員は雪ノ下といったか?最近では家業の建築会社の方がSPW財団や建築業界の方面にも力を付けて世界進出を始めたジョースター不動産に押され始め、業績が下降しているという話だ。

仗助が大学を卒業したら、ジジイ達ジョースター本家は完全に引退し、日本の空条家の世話になるらしい。

そのせいか、この二社はジジイ達のサポートをするために日本支部へ力を入れ、特に東日本での基盤を磐石にするべく活動している。

仗助にはいずれ、世界的大企業の舵をとってもらうため、手始めに日本支部の支部長になって下積みを積んでもらう予定らしい。静と康一君をサポートに付けて。

土地に根付いている地方の企業は今後の未来は暗い。

雪ノ下は稼げるならば少しでも稼ぎたいのであろう。

例えそれが汚い金でも。

それを利用しておいて言えた義理ではないが。

まったく、ヤレヤレだ。

だが、おかげで十六年前の決着をやり直すのには最適な舞台が揃った。

カイロでDIOとの決着を付けた場所に少しは似せることが出来ただろう。

思えばスタンド使い同士の戦いは、常に命のやり取りだった。

少しでも油断をすれば命はない。

正々堂々だとか、卑怯汚いとか、スポーツでは無いのだから、罠に小細工、不意討ちなどは当たり前。

命のやり取りで正々堂々など、それこそ小説の世界の戯言だろう。

DIOの言った勝利して支配する。

あの下衆野郎を肯定するのはシャクに障るが、正々堂々とか後味が悪いとか人生に悔いを残すとか、そういった物は実戦では何の意味もなさない。

この歳になってわかる。

今でこそ海洋冒険家として名をはせてはいるが、そこに至るまでにはスタンドの戦いとは別の、見えない大人の戦いはいくらでもあった。

学会での派閥争いや、研究の妨害、そんなどうでも良いことに家族が狙われた事など一度や二度ではない。

ジジイやSPWに知らずに護られていなければどうなっていたかわからない事もある。

戦いは綺麗事では済まされない。

だが、今は…今のこの時だけは…綺麗事で終わる戦いがあっても良いじゃぁないのか?

この肉体が、スタンドが衰え始めた今、何のしがらみもなくただ力と力をぶつけるだけの、ただの戦いがしてみたい。

そして、この空条承太郎のささやかな願いを叶えてくれる相手が現れた。

まだ5歳になるかならないかの小さなライバル。

比企谷八幡。

あのDIOとご先祖様のジョナサン・ジョースターの魂が融合して転生した奇妙な存在。

昨日の夕方に見た光景は、俺の荒んだ心にも素直に感動を与えてくれるものだった。

そして、懸念は消えた。

ならば、俺のスタンド使いとして、最初で最後のワガママを叶えてくれるライバルとして、俺の希望に見えた。

たった五歳の少年に抱く感情ではないのはわかってはいるが、俺が少年のライバルとして、ただのケンカをするライバルとして立てるのは今をおいて他にない。

少年は成長し、より強くなるだろう。

俺はより歳を重ね、衰えるだろう。

神がいるとして、運命を操作しているとしたら、百年前や十六年前の事をも含め、今この時に俺と八幡が出会うように関係を計算されたものはない。

 

スタ 23時半

 

今、美浜大橋を通行できる事が可能なのはジョースター関係者のみ。時間よりも彼は早く来たようだ。

 

まるでリングのみが明るくなるように点灯する橋の街灯。そこに例の五歳児が立っていた。

 

承太郎「早かったな」

八幡「小町の教育の賜物さ。待ち合わせには早く行けってな」

承太郎「それは女の子とのデートの待ち合わせの話じゃぁないのか?」

八幡「そうなのか?女の子とデートしたことなんて無いから知らんけど」

承太郎「…そうか。…まさか転生とはいえ、DIOとこうして穏やかに話をする日がくるとは夢にも思わなかった。よく、今この時に俺と出会ってくれた。感謝する。良い歳をしたオッサンが、幼児の君にこんなことをするのは大人げないと思うか?」

八幡「いや、DIOとして言う。よくぞ今という時に再会してくれた、承太郎。あの時の続きをやるには、今をもって他にない」

承太郎「…ふっ。俺がDIOに感謝し、感謝される日がくるとは…奇妙だな。…さて」

八幡「……ああ」

 

俺と八幡は間合いを詰める。

 

DIO『ほう、近付いてくるか?承太郎』

承太郎『近付かなきゃ、テメエを殴れないんでな』

 

あのカイロの市街地で、俺とDIOが最初に面と向かって対峙した時を思い出す。

スタンドを出してゆっくりと、そして確実に向かい合い…

 

そして

 

空条承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラ!」

比企谷八幡「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!」

 

 

 

至福の時間が始まった

 

 

 

←To be continue

 




とうとう始まりました幼少期編ラストバトル

改めてジョジョを読み返してみると、承太郎にとって戦いとは常に何かを背負っての戦いでした。
それは、30を過ぎてもなお、大人達の戦いを経験。
そんな中で作中ではなんだかんだとバカにしていたジョセフから、実は見えない大人の力で護られていた事を知る機会もあったに違いありません。
一人立ちして落ち着いた承太郎。
もしかしたら、この話のように衰えを感じ始めた時に承太郎は思ったかもしれません。
使命も守るものも関係のない、何のしがらみもなく、ただのキレイな戦いをやってみたい…と。
ジョジョを題材にしながら、どちらかと言えばドラゴンボールや不良漫画のようなジョジョらしくない展開ですが、この戦いでの承太郎はこれを望んでいる。
その相手は因縁ある同じタイプのスタンド使い、DIOの転生八幡以外にいない。
作者はそう承太郎に書かされた気がします。
なので、この戦いでは時を止めたり、転生八幡お馴染みのハミパ&波紋は使いません。
ロードローラーも無しです!
第3部初期の承太郎のようにパワー比べで展開します。

サブタイトルである「JOJOの世界」は第3部ラストバトルである「DIOの世界」をもじりました。
第3部格ゲーの承太郎ステージ、「裁くのは誰だ!」をもじって「裁くのは俺達だ!」でも良かったのですが、場所、相手的にもシチュエーション的にDIOの世界の方がピッタリだと思ったので「JOJOの世界」にしました。

戦いの舞台となったのは俺ガイルの総武高校生徒会と海浜高校生徒会の合同クリスマスイベントの際、進まないイベント企画と生徒会選挙の事件で更に溝が深まった奉仕部との関係、更には小町とのケンカで悩む八幡を平塚先生が連れ出し、励ましたシーンの舞台となった場所です。
俺ガイルのイベントスポットとDIOのロードローラーだ!等をやった第3部承太郎VSDIOの最終決戦の舞台となった橋。双方に合った幼少期編の最後の八幡VS承太郎の戦いにピッタリだと思い、美浜大橋を決戦の場に選びました。
皆様はどうでしたか?

それでは次回に会いましょう。


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JOJOの世界 2

前回までの八幡の冒険

深夜の美浜大橋で決闘に挑む八幡と承太郎
今という時でしか出来ない、何のしがらみもない純粋な互角の殴り合い!
小細工、作戦など今は不粋!
八幡と承太郎、ぶつかり合う二人!
勝敗を分けるのはどちらの執念か!
幼少期編最終決戦!ここに決着!


side空条承太郎

 

スタープラチナ「オラオラオラオラオラ!」

ザ・ワールド「無駄無駄無駄無駄無駄!」

 

使いなれて無く、動きが覚束ないが、今の俺よりも早くて重い攻撃のザ・ワールド。

使い慣れていて、動きの精密さはあるが、力も速さもいまいち衰えが出ているスタープラチナ。

 

質の違いはあれど、現段階では互角のスタンド。

 

波紋は使えないが、生まれついての大人のガタイに、フィールドワークで歳の割には体力がある俺。

まだ小学生にもなっていない小さな子供だが、波紋の戦士で並の大人など足元にも及ばないフィジカルの持ち主、比企谷八幡。

 

ちょっとずつダメージが入るが、互いに体力には余裕がある。

 

楽しい…まだ終わらないでくれ…。

こんな事が出来るのは今しかない。

やはり君を選んで正解だった。

 

sideジョセフ・ジョースター

 

承太郎…お前はこれがやりたかったんじゃな…

承太郎が小さい頃はアメリカと日本の距離的な問題と、事業が大変じゃったということもあり、一時期はワシの顔を忘れられてしまうくらい、ワシが承太郎を構ってやれなかった。

それに子供の頃の承太郎はワシを怖がっていた節がある。顔の皺が増え、世間の荒波に揉まれたワシの眼光は、そんじょそこらの若造や、私腹を肥やしてヌクヌクとしていた奴等など一睨みしただけでチビっていたものじゃが、逆に子供になつかれる事はまれじゃった。

それは承太郎も例外ではなかった。

たまに会ったときは、ワシも精一杯可愛がったつもりじゃが、やはり溝は埋まらんかった。

初めてマトモに接する事が出来たのが、あのDIOを討伐する旅であったくらいじゃ。

次々とくる敵のスタンド使いとの戦い、日本からエジプトまでの長い旅路、次々と傷付く仲間。

痛い、辛い、疲れた…弱音を吐きたい気持ちも飲み込まねばならなかった大変な旅ではあったが、それでも辛いことの合間にあるささやかな仲間達とのやり取りは、楽しかったといえる旅であったとワシは思うし、承太郎もそうだったと思う。

あの旅から帰って来た後の承太郎は、ワシの後を継いで一生懸命やってくれた。

会社をつぐことはなかったが、海洋冒険家として世界中を渡り歩いていたのは、事業や年老いて身動きが出来なかったワシの代わりにスタンドの事に関わる調査や事件の解決などをやるにはうってつけの職業じゃったのじゃろう。

承太郎はよくやってくれている。杜王町やパッショーネの件など、その一端に過ぎん。

その一方で、ここ数年の承太郎には何かのフラストレーションがあったのは端から見ても一目瞭然じゃった。

家庭関係が冷えきり、それが原因だと思っておった。

じゃが、それだけじゃぁ無かったんじゃな?承太郎。

戦いに身を置きながらも、その内容は常に命のやり取りで、楽しいと思える戦いが…ワシにとってのシーザーのようなライバルがおらんかったのが、満足できる戦いが出来なかったのが心残りじゃったのじゃな?

やっと見つけた最高のライバル…それが些細な事から始まったトラブルで知り合った、かつての宿敵と先祖の魂が混じりあった子供…比企谷八幡。

彼に諦めかけていた夢を見つけた。

ワシは祖父として情けない。

承太郎の葛藤に気付いてやれなんだ…

承太郎がワシに見せた初めてのワガママを、ワシは最後まで責任をもって叶えてやろう。

多少の損失なんぞ、今、承太郎が見せている楽しそうな表情の前では安いものじゃ!

 

 

side東方仗助

 

高校一年の入学式の日。

お袋を捨て、俺達家族を放っておいて今さら会いに来たジョースター家の遣い。

一回りも年齢が違う、年上の奇妙な甥。

ジョースター家の家庭事情と俺達が当時住んでいた杜王町の危機を伝えにやって来た。

髪の毛をバカにされ、キレた俺とケンカになって初めて俺をケンカで負かした男。

それが空条承太郎さんとの出会いだった。

後で聞いたが、承太郎さんは俺に殴られる覚悟でやって来たらしい。

そんな承太郎さんは、俺の些細なミスでじいちゃんを死なせてしまった時、一緒にいて俺を元気つけてくれた。

あの時は相手のスタンド使いも倒さなくてはならなかったし、承太郎さんも不器用で口数が少ないからわからなかったが、今にして思えば承太郎さんの気遣いは俺に元気を与えてくれた。

それからも承太郎さんは吉良の一件が終わるまで、杜王町を俺と共に守ってくれた。

もし承太郎さんがいなければ5年前にどこかでやられていただろうし、静もいない。億泰や康一、気に入らないが岸部露伴の今は無かったに違いない。

俺にとって、空条承太郎さんは俺の甥という形ではなく、兄のようであり、ヒーローだった。

承太郎さんも俺の事を弟分のように思ってくれているようで、たまに日本に来たときはどんなに忙しくても杜王町まで来て一緒に出掛けたし、アメリカに留学した今は定期的に会って遊んだり、スタンドの訓練や勉強を見てもらっている。

だけど、承太郎さんにとって俺は、かわいい弟分で、信頼できる仲間であっても、ライバルではなかった。

ちくしょう…何で俺じゃないんだ!

悔しかった…大好きな兄貴分の欲しがっていたモノが自分ではないなんて…

嫉妬した。

比企谷八幡。

俺がなりたかったものになった小さくて小生意気な俺の新しい友人。

あいつは小さいながらも俺が憧れたそれになれた。

悔しくて妬けたが、今の承太郎さんはどうだ。

まるで少年時代に…高校生に戻ったかのように楽しそうで充実した目をしている。

あそこに立っているのが俺じゃ無いことは悔しいが、今は憧れの兄貴の願いを叶えた友人に感謝しよう。

比企谷八幡。

俺にとって、親子ほどの歳の離れた生涯の友と言える親友との出会い…

この3日間の奇妙な出会いに感謝する。

頑張れ八幡!俺の兄貴分を頼むぞ!

 

 

sideジョルノ・ジョバァーナ

 

僕と空条承太郎さんの出会いは間接的なものだった。

僕がDIOという男の子供と知り、広瀬康一さんを調査の為に寄越した男。

それが空条承太郎さんだった。

正直、良い印象などなかった。

それはそうだろう?

僕の事を知りたければ、人を寄越さずに自分で来れば良かったんだ。

なのに人を遣い、それも調査する内容は伝えずこそこそと…。

もっとも、当時の僕が承太郎さんと出会っていたとしても、信用していなかったと思うが。

あの当時は一匹狼で、自分のその日を生きるのに精一杯だったからだ。

もし来ていたとしても、当時の僕は彼をカモとして騙し、今のようにはなっていなかったはずだ。

承太郎さんとの本格的な出会いは、ディアボロとの戦いが終わり、少しした後だ。

パッショーネのボスとなった僕の片腕とも呼べる幽霊のポルナレフさん。

パッショーネの禁忌を侵し、麻薬の売買に手を染めたディアボロ時代の負の遺産を排除したかった僕に、ポルナレフさんはSPW財団との協力を提案してきた。

その時の交渉の場に来たのが空条承太郎さんだ。

あの康一さんの一件で僕はジョースター家を警戒していたが、ポルナレフさんはそんな僕たちの間を取り持ち、見事にパッショーネと財団の同盟は成立した。

今では承太郎さんの計らいで財団のイタリア支部の肩書きが入り、パッショーネの隠れ蓑として機能している。

おかげで安定した収入もあり、パッショーネは今やヨーロッパ最大のギャングとなった。

また、承太郎さんを橋渡しとしてジョースター家とも和解を果たし、僕も今ではジョースター家の一員として迎え入れられている。

出会いこそ最悪だった承太郎さんだったが、今では僕にもパッショーネにもかかすことの出来ない存在となった。

そして、その承太郎さんが紡いだ縁は、今再び僕に新たな縁を繋いでくれた。

比企谷八幡君。

DIOとジョナサン・ジョースター…僕の一人で二人いる奇妙な父親の融合した魂を受け継いだ仲間。

彼には期待をしてしまう。

今年から加わっている花京院さんの墓参り。

表向きは僕もジョースターの人間だからという理由で参加しているが、花京院さんの戦友だったポルナレフさんはともかく、僕はパッショーネとしてではなく、個人的にあるものを探していた。

日本の、それもこの千葉にそれはある。

SPW財団の支部長兼パッショーネのボスとして僕が長くとどまることは不可能だ。

もしかしたら、彼がそれを見つけてくれるかも知れない…

空条承太郎さんが新たに見つけた自分の後継者たる可能性をもった小さな仲間。

僕たちを繋いだ男と新しい小さな仲間の激しくも希望に満ちた饗宴…

しかし、どんなに愉しく、終わってほしくない祭典も、始まりがあれば終わりもある。

二人の至福の時は、もう間もなく終わる。

 

side一色いろは

 

ハチ君と承太郎…いえ、空条承太郎さんの戦いが始まりました。

時間的には一昨日のハチ君の戦いは、工夫して、細工を施して、頭を使い、技術を凝らしての戦いを展開していました。

前世と融合する前も、例えば波紋での修行でもハチ君はマチちゃんとの組手では(表向きでは遊びでしたが、マチちゃん…と言うよりはエリザベス的にはお兄ちゃんの波紋の才能を伸ばす修行だったらしい)まともな打ち合いはあまりしないで、搦め手で戦っていました。

そのハチ君が今は承太郎さんと激しく殴り合いをしています…それが信じられませんでしたし、正直に言えば、見ていられませんでした。

大切な人と前世の玄孫…拳を出す度に拳が互いの拳や顔や胴に当たり、今や二人はボロボロです。

顔や拳からは見ていられないくらいに血だらけで、紅く染まっていないところを探す方が困難でした。

なのに…

なのに何故…

何故二人の顔は笑っているのでしょう?

痛め付けられ、ボロボロにされ、血だらけでいるのに、何故二人は楽しそうなのでしょうか?

 

何故、私は見たくもないのに、好きな人が血まみれで今にも倒れそうなのに、目を反らすことが出来ないのでしょうか?

 

何故…私はただ見ているだけで、この戦いではエメラルドヒーリングやエメラルドストライクでハチ君の援護をしてはいけないと思ってしまうのでしょう?

 

何故…悲しさよりも、何か感動のような物を感じてしまうのでしょうか?

 

いつの間にか、本当に知らない間に私の瞳からは涙が流れていました。戦いなんて嫌いなのに、あの二人の戦いを美しいと思ってしまっている私がいました。

涙を流していたのは私だけではありませんでした。

「すまん…承太郎…ありがとう…ありがとう…八幡…」

ジョセフ…

「カッピョ良いっす…グレートッスよ…二人とも」

仗助…

「戦いはいつもシビアだった…なのに、こんなにも心を震わせる戦いがあったなんて…僕は知らなかった」

ジョルノ

「あれ、難でだろう…なんで、静は泣いてるんだろう…でも、何かイヤじゃない…」

静ちゃん

「お兄ちゃん…普段はあんななのに…小町的にポイント高すぎるよ…ストップ高だよ…」

マチちゃん

「こんなに泣いたのはいつ以来だ…シェリーが死んだ時以来か…アヴドゥルとイギーを失った時か…だが、悲しみの涙じゃない、こんな気持ちの良い涙は初めてだ…幽霊の私でも、まだ涙は出るんだな」

ポルナレフさん

「こんな涙は…玲美さんを送った時以来だ…承太郎さん」

康一さん

 

みんなが…本当にみんなが涙を流して二人の戦いを見守っています!

 

一同「頑張れ!!承太郎(さん)!」

一同「頑張れ!!八幡(お兄ちゃん)!」

 

ワアァァァ!

 

そして私も…

いろは「頑張れぇ!!ハチくぅぅぅん!」

 

side比企谷八幡

 

拳が痛い…体のあちこちが痛い…痛くない所がどこもない…眠い…疲れた…何でこんな泥臭い事やってるの?

普段ならこんな事を考える。なのにこれが楽しいと感じてしまう。

 

波紋を使え!時間を止めろ!ハーミットパープルを使え!頭を使え!ばか正直にやるな!

普段なら少しでも効率良く戦う事を選ぶ。なのにそんな事は不粋だと、つまらないと感じてしまう。

 

ワアァァァ!

何だ?この歓声は

 

俺も承太郎もそちらに目を向ける

 

誰もが涙を流しながら、頑張れと叫んでいる。

 

ジョナサン『戦いは…苦しみや悲しみだけをいつも残していた…だけど、こんなにも見るものを感動させる戦いがあったんだな』

ディオ『このディオにとって、戦いとは支配するための手段であり、目的だった。だが…ふん、こんな戦いも見ているだけなら良いものかも知れんな』

 

心の中の二人も、何かを口にしている…

 

いろは「頑張れ!!ハチくぅぅぅん!」

 

俺の一番の声も聞こえる。

 

承太郎「いつまでも、こんな戦いなら続けていたい…だが、それも限界か…終わるのが惜しい戦いなんて…本当に初めてだった…たった一度きりのワガママ…本当に出来て良かった…」

八幡「俺もだ…普段なら素直にこんな事をいう柄ではないけれど、楽しい戦いだった…次の一撃で、多分もう終わる…ありがとうな…承太郎…」

 

空条承太郎「オラオラオラオラ!オラァ!」

比企谷八幡「無駄無駄無駄無駄!無駄ぁ!」

 

狙ったかのように互いに拳が入る。

 

八幡&承太郎「「ぐふぅ!」」

 

ダブルノックアウト…

俺も承太郎も気力で立ち上がるが、もう駄目だ。

一歩も動けない。

 

承太郎「後は…任せるぜ…八幡」

八幡「まだ引退は…させねーよ…承太郎」

承太郎「…そうか…」

八幡「…ああ…」

 

承太郎「本当に…」

八幡「ああ…本当に…」

 

八幡&承太郎「ヤレヤレだぜ…」

 

バタッ!

 

比企谷八幡、空条承太郎

互いの健闘を称えながらダブルノックアウトのドロー

 

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次回「さらばジョースター 石の海までの別れ」

 




いかがでしたでしょうか?

八幡と承太郎。
幼少期編の最後を飾る戦いは、何となくではありますが、これで良かったのだと思います。

そして、二人の戦いをしめる言葉…

今の承太郎の
「ヤレヤレだ…」

ではなく第3部承太郎の
「ヤレヤレだぜ…」
が相応しいと思ってしまうのは私だけでしょうか?

自分で書いていてなんですが、承太郎編は感動的になってふざける気がしません。

次回は幼少期編エピローグをお送り致します。

感動的にしめられる自信はありませんが、よろしくお願いいたします。


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さよならジョースター 石の海までの別れ 幼少期編エピローグ

前回までの八幡の冒険!

美浜大橋でぶつかり合う八幡と承太郎!
手加減、小細工一切なしの殴り合い!
因縁、思惑が存在しないライバル同士としての二人の戦い。
スタンド使いとしては珍しい、愉しく、美しく、誇り高く、見るものに感動を与えた!
互いの全てを出し尽くした二人の戦いの結果は、両者ノックアウトの引き分けで終わった!
黄金の旋風から石の海の狭間にあった、星の一族の小さな者が織り成す小さく、奇妙な冒険は、束の間の幕を閉じる!


side比企谷八幡

 

あの承太郎との激闘が終わった翌日、俺と承太郎はジョースター家が借りていた部屋に寝かされていた。

俺の横にはいろはと小町も添い寝していた。俺を真ん中にして川の字で。二人とも俺を抱き枕にしていた。

う、動けない…。

俺達はあの後の事を聞いた。

負傷した俺達を治したのはいろはのナイチンゲールエメラルドだった。

治せる物は生物限定だし、欠損も物をくっつけながらではないと不可能など、単純に元に戻すというだけなら、

クレイジーダイヤモンドやゴールドエクスペリエンスに一歩劣るナイチンゲールエメラルドだが、クレイジーダイヤモンドは自分を治せないし内科的な治療は不可能、失った血を戻すことも出来ない。

一方でゴールドエクスペリエンスは自分を治せるし失った血を戻すことも可能。内科的な治療も病巣を取り除いて入れ換えるという荒業限定で可能だが、そもそも体のパーツを作って付けるというどちらかと言えばメカニック的な部品交換。そもそも治療ではないので、痛みは残るし、今回の全身打撲等の治療には不向き。

だが、ナイチンゲールエメラルドは自然治癒力を高めての回復なので、内科的な治療も血の補充も痛みの除去にも万能な能力で、二人のジョジョよりも全身打撲と失血、バイ菌の除去には一番効果的なスタンドだった。

同じ治すでも色々と根本的に違うんだな。

 

次に、いい加減、表向きの理由で姿をくらますのも限界だったので、その日の深夜に俺といろははジョースター家の協力の元、コッソリと病室に忍び込み、更に翌朝に意識を取り戻した事にした。

二人揃って同じタイミングで目を覚ますなんて、どう考えても不自然なのだが、SPW財団の医師が、「そういう事もあるでしょう。現代医学では説明の付かない事は色々あるのです」という事で誤魔化した。

世界の最先端医学の権威であるSPWの医師に言われては、多少の不自然さなどどうとでもなると言うわけだ。

その際、俺達が目を覚ましたという事で、小町も病院に戻ってきた。

ジョースター家総出、でだ。

やりすぎじゃね?ジジイと仗助、静だけで良くね?

それはいろはが花京院家の親戚だった事を口実に、いろはの見舞いを目的に会いに来たという設定だった。

だからと言って一族総出はやりすぎだから。

だが、わざわざこうしてジョースター家が総出で現れたのも、俺達三人を囲い込むのが目的だったらしい。

生前、花京院はスタンド使いという事で、両親とも溝があり、他の親戚からも良く思われていなかった。

そして現在のいろはも両親からは愛されているが、他の花京院の親族からは虐待に近い扱いを受けていた。

それを聞いたジョースター家は大激怒。

そして静の演技発動。

預かられていた小町がスタンド使いで、俺といろはもスタンド使いだと知ったから、同じスタンド使いの仲間として友達になりたいと言い出した。

いや、もう俺達、この数日で勝手に友達扱いされてたよね?とは言えず、黙ってその通りにした。

元々静も同年代のスタンド使いがいなくて本当の意味での友達はいなくて寂しかったらしい。

その事実を織り混ぜての演技だ。君、転生者じゃないのに良くそこまで名子役演技が出来るね?頭も良いし、身体能力高いし、多芸だし、カワイイしで将来末恐ろしいよ。

有能すぎて嫁に出したくないジジイ達の気持ちがわかる。

光源氏計画に走るのも頷けるわ…

まぁ、光源氏計画はともかくとして、静の名演技によりジョセフの演技が発動。

「おおっ!静と同じスタンド使いか!君の親戚だった典明君と同じじゃの!よしっ!君達はワシの娘の大切な友達じゃ!ワシ、ジョースター家の当主自らが後見人になってやろう!近々ワシらも日本に移住するしのう!」

この提案に比企谷家は即乗った。

ジョセフが言ったのはジョースター家の当主としての発言。

言わば世界的な大企業、SPW財団と最近は土地や建築、鉄道など財団とかぶらない分野で世界進出を果たしているジョースター不動産の二つの後ろ楯を得ることが出来る。むしろ逆らった方が怖い。

一方、花京院家の面々は大反対。バケモノ一族が花京院家に関わるな!…と。

そこでジョセフが一喝。

「バケモノ?スタンド使いをバケモノと言いおったか…ならばワシらの親友で、ワシらの命の恩人であった典明をもバケモノ扱いしておったのじゃな?ふざけるな!恩ある花京院の親族と思って少々の誹謗中傷は耐えておったが、それもここまでじゃ!今この時をもって、花京院の両親といろはを除いては、花京院家はジョースター家の敵じゃ!それ相応の覚悟はすることじゃな!そして一色さん、あなたはどちらを取られますかな?あなたがいろはを取るか、花京院家との縁を取るか…後見人を申し出る以上はワシらにとって、いろはは既に家族同然、ワシにとっては孫同然とも言える。あなたの親族はスタンド使いをバケモノ呼ばわりする家系じゃ。このままいろはを関わらせてもいろはは虐待される未来しか見えん。花京院家の縁を優先するならば、ジョースター家はいろはをあらゆる手段を使ってでも引き取らせてもらうが、どうかするの?」

ジョセフの言葉に一色家は花京院家と縁を切ることに決めた。花京院の両親もだ。

両家とも、いろはや花京院を虐待していた花京院家には思うことがあったらしく、花京院の両親は花京院のお骨を別の墓に移し、二度と関わらないようにと宣言した。

一色家はジョースター家の申し出を受けた。

 

それから俺達は形だけの検査を受けて一旦帰宅。

俺達三人はそれぞれの家族にすごく泣かれた。罪悪感が半端じゃない。

そもそもの発端は俺の暴走だったんだから、すべてが良い方向に行ったとはいえ、本当に申し訳なかった。

 

戦いの舞台となったホテルロイヤルオークラは謎の怪奇現象のせいで大騒ぎ。

いくら報道管制を敷いたところで人の口に戸を建てる事は出来ない。

オカルトマニアとかには受けているが、本来の狙いである宿泊層からの客足は遠退き、ホテルの経営は悪化。

後で聞いた話ではジョースター不動産がホテルを買い取り、SPW財団と共同経営をして再建しているとか。

なんでも「ワシらの縁を繋いだ思い出の場所が無くなるのは寂しい」との事。

ジョースター家が日本に移住してからも、毎年花京院の命日前後は比企谷家、一色家、花京院の両親も交えてこのホテルで宿泊し、親交を深めている。

 

また、SPWとジョースター不動産は日本支部の拠点を千葉に移すようだ。

天国の阻止の為に、ディオの魂とザ・ワールドを持つ俺は警護対象となるからだ。

それに、俺の…というよりはディオの話に何か心当たりがあるらしい。

 

とりあえず、色々あったが、激動の数日間が過ぎ去り、ジョースター家が日本を去る日がやってきた。

 

成田空港

空港のロビーに集まる俺達見送り組とジョースター家。

見送り組は俺達三人と空条ホリィさんと空条貞夫さん夫婦、東方朋子さん、広瀬康一さん夫婦と娘さんだ。

 

この数日間で完全に仲良くなった俺達三人と静。

それ故に静は大号泣していた。

まあ、俺達三人は中身が大人だから割りきっているが、静はそうではない。

せっかく仲良くなったのに離れるのが寂しいのだ。

俺達も、割りきれてはいるが寂しくないわけではないしな。

 

八幡「いろいろ、助かった。お前達がいなければ、こんな結果にならなかったと思う」

いろは「また来年、お会いしましょう。家族として皆さんとお会いしたいです」

小町「家族として、みんなで会えるよ!だから静ちゃんも、笑顔で別れよう?」

ジョセフ「当然じゃ!ワシらは皆、大切な仲間じゃ!何かあったら、ワシらを頼れ!それがジョースターじゃ」

仗助「お前達とは、一生かけての付き合いになりそうな気がするぜ。だからよぅ、これからもよろしくな!お前らはもう、俺の弟、妹みたいなもんなんだからよぅ」

ジョルノ「あなた達とは、いつかまた大きな事で何度も力を合わせる事がある。そんな気がする…だから、Fino ad allora, sto bene(それまではお元気で)」

承太郎「八幡…お前は俺が求めていた希望かもしれない。もし、俺の娘に危機が訪れたならば…助けになって欲しい。DIOの転生に頼むのはおかしな気分になるがな」

八幡「…ああ、働きたくないが、お前の頼みなら、とんでいってやるよ」

いろは「もちろん、私もですよ?私もジョースター…ですから♪」

小町「お兄ちゃん達だけじゃ頼りないから、小町も行くよ。小町だけ除け者はポイント低いよ?」

俺達は全員で抱き合い、わかれを惜しんだ。

そしてジョースター家はそれぞれの国へと帰っていった…

また会おう、ジョースター!

 

 

side雪ノ下陽乃

 

陽乃(あれは…空条承太郎にジョセフ・ジョースター!……いや、前世の事は忘れよう。もしかしたら、彼らが私の救世主になるのかも…そして汐華初留乃…彼がいるのも…)

私は隣にいる妹を見る。

陽乃(雪乃ちゃんは…だいぶ染まってしまった…せめて私が成長するまでもってくれていれば…)

雪ノ下家は狂ってしまっている。

私が狂わずに済んだのは前世の記憶があるから…

だから…元々あるスタンド能力が「アレ」の餌食にならずに済んだ。

家としては落ちこぼれみたいだけど。

いくら他の才能があっても…雪ノ下家では「アレ」に適合しなければ落ちこぼれだ。

元々前世からスタンドを受け継いでいた私は生まれつき雪ノ下家の落ちこぼれだった。

高校に上がれば、私は実質家から追い出される。

その時が動き出す時だ!

前世の因縁なんてどうでも良い!ジョースターでもなんでも味方に引き込んで、そして断ち切る!

 

side空条承太郎

アメリカ行きでの機内

 

承太郎「大変だったが、楽しかったな、じじい」

ジョセフ「ああ…数年分若返ったきもちじゃ」

承太郎「このまま、離れてしまって良かったのか?」

ジョセフ「今はまだ、大丈夫じゃろう。それに、その時が来る頃には、もう本当にワシの出来る事はない。下手をすれば、もうおらんじゃろ。その時の為に仗助と静を向かわせるのじゃ」

承太郎「静もか…あいつを巻き込みたくはなかったのじゃぁないか?」

ジョセフ「出来ればそうしたかった…しかし、八幡からもたらされた二つのうち、片方は静の力が間違いなく必要になる…ワシが動ければ、良かった…出来ればもっと早くに、知っておればワシは老いぼれて無かったのに…運命は残酷じゃな…。すまん。八幡と小町、いろは…ワシの願いを、いつか引き継いでくれ。その黄金の精神で…ワシらがエジプトや杜王町で見た、あの黄金の精神を」

 

じじいが何を思っていたのかはわからない。

だが、黄金の精神が再び俺達を救うことになるのは、この日から8年後の事になるのだった。

 

やはり俺の奇妙な転生は間違っている 第1章

幼少期編 ジョジョエピソード5,5

スターエンゲージ 完

 

本編 次回

やはり俺の奇妙な転生は間違っている 第2章

中学編 第6部 ストーンオーシャン外伝 コラボ展開あり




やっと第1章が終わりました。章タイトルのスターエンゲージは第3部のスターダストクルセイダーズをもじりつつも、「夕焼けのエンゲージ」と同様にジョースター家と「戦い」、「迎え入れられる」のが幼少機編のテーマでしたので、この章タイトルになりました。
なかなかしっくりくる章タイトルだったと思いますがいかがでしたでしょうか?

ジョジョsideはほぼジョセフが主人公、そして美味しいところは承太郎がかっさらって行きました。

幼少期編が終わり、キレイなジョジョの戦いはここまでかもしれません。
残酷な表現のタグが仕事をかなりするはずです。
何故なら今度の敵達は正真正銘、殺意をもった敵だからです。

本文最後の通り、第2章は中学編で、第6部のストーンオーシャンが舞台となります。
……が、ストーンオーシャン外伝と書いてある通り、ストーンオーシャン本編には関わりません。
第6部のラストの設定では、実はあの場に仗助とジョルノも向かっていたそうです。
しかし、二人は間に合いませんでした。
多分、プッチの刺客達によって足止めを受けていたのだと思います。
もし、二人が間に合っていたら世界は一巡しなくても済んだかもしれない。
いくつかあるジョジョ創作の中にある、もし二人が間に合っていたら?のIFの世界。
本作ではIFに至るまでの仗助、ジョルノ達が徐輪達の元に到着するまでの仗助達視点にスポットを当てたいと思います。
そこに八幡達転生ジョースターチーム+静がいたら?
第4部と第5部からも一部登場。
他の先生とのコラボも予定!
似たような世界観を持つパラレルワールドから、あの先生の主人公が八幡の旅に参戦!
俺ガイルからは魔王参戦!人によってはアンチか非アンチかはっきりと別れる彼女は敵か味方か!?

なお、俺ガイル本編開始を期待されていた方はごめんなさい。天国の阻止を先にやらなければ時系列的に世界が一巡しているのに第6部以降の話を展開するという訳のわからない状態になるので、まだ始まりません。
申し訳ありません。
その代わり、登場が本来は俺ガイル編からになる予定だった魔王を先行登場させますのでお許し下さい。


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キャラ紹介(第1章)

キャラ図鑑①

 

比企谷八幡

 

原作、「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」の主人公。ほぼ五歳。

ジョナサン・ジョースターとディオ・ブランドー(DIO)の魂が融合し、転生した。

前世を持っている関係からか、大人の思考を持っており、子供らしくなかったのと、スタンド能力持ちで有ることから同じ前世&スタンド持ちの幼なじみのいろは、妹の小町以外とは馴染めずにいた。

また、前世ジョナサンの影響で生まれつき波紋の呼吸を扱うことができ、妹・小町の遊びと称した訓練の成果により、第二部ジョセフの全盛期並の波紋の錬度を持っている。

五歳の誕生日間近の夏に、いろはの親族で「ジョジョ第3部スターダスト・クルセイダーズ」の一人である花京院典明の命日に居合わせた際に二つの前世と記憶を思い出し、スタンドを暴走させる。

ジョースター家によって鎮圧され、DIOの関係者と疑われ(実際には関係者どころか本人だったのだが)拉致される。

幕張の「ホテルロイヤルオークラ」を中心にジョースター家と激闘を繰り広げ、いろはと共に和解。

以後、ジョースター家と家族ぐるみの付き合いとなる。

性格は真面目なジョナサンがベースだったのだが、「そして俺達の心は1つになる」でディオの性格も混じったのか、原作のようにひねた性格になった。(ついでに目も腐った)

とっさの機転、一瞬で覚悟を決めるのはジョナサン譲り。観察眼の良さは敵の良心ですら利用する策士ぶりはディオ譲り。

原作八幡同様、シスコンだが、一般的な家族愛程度に収まっている。

一色いろはとは相思相愛で、「夕焼けのエンゲージ」で事実上婚約する形となる。

ディオ時代から、何かを恐れ、天国を目指していたが、それは一体…?

 

スタンド…ハーミット・パープル・ネオ

【破壊力 - D / スピード - C / 射程距離- B / 持続力 - A / 精密動作性 - A / 成長性 - A】

 

八幡のスタンドその1。前世、ジョナサン・ジョースターのスタンド。

ジョナサンの孫、ジョセフ・ジョースターとまったく同じ「いばらの蔦」の形のスタンド。

ジョセフとのハーミット・パープルとの違いは両手から同時に出現させる事が可能な事と、八幡の若さから故か精密性と成長性が高い。

その理由がジョセフは片手が義手だからなのか、元からの性能であるかは不明。

能力もジョセフ同様「念写」。

現在はデジカメが主流であるからか、はたまた精密性の違いからか、カメラをいちいち破壊しなくても念写が可能。また、波紋の技との相性が良い。

この成長性の高さが後に意外な形で役に立つ。

 

ザ・ワールド・ネオ

【破壊力 - A / スピード - A / 射程距離 - D / 持続力 - A / 精密動作性 - D / 成長性 - A】

 

ご存知八幡のもう1つの前世であるDIOのスタンド。

本来、精密性はBなのだが、幼少期での段階では最近自覚したばかりの能力なので、扱いに不馴れな為にDに落ちている。

能力はお馴染み時を止める能力だが、DIOは10秒止められていたのに対し、八幡は暴走状態で5秒、意識がある状態で3秒が限度。

これも不馴れな事が原因である。

ネオとついている割には弱体化しているが…

 

 

キャラ図鑑②

 

一色いろは

 

4歳。

本作のメインヒロイン。

原作、「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」の第3のヒロイン。

原作ではあざとさ全開の甘え上手なキャラだったが、本作では八幡以外に対しては出すことはない。

その正体はジョナサン・ジョースターの妻、エリナ・ジョースターの転生。

また、八幡の項目でもあるように、花京院典明の従妹の娘として生まれつきスタンド能力を持っている。

八幡同様、大人としての意識からか周囲に馴染めなかった事と、スタンド持ち=化け物という花京院家の悪しき風潮により、両親と花京院典明の両親以外の親族からは迫害に近い扱いを受けており、自分と似たような境遇を持つ比企谷兄妹以外には心を開いていなかった。

前世の事は物語が開始する丁度一年前に、花京院の命日の墓参りに訪れたジョセフ・ジョースターと再会することで思い出していた。

八幡が暴走した際にジョースター家に自分の素性を明かし、闘いの宿命に身を投じる。

人間関係については原作では異性を「ジャグリング」して同性にやっかまれていたが、本作では比企谷兄妹以外には深く関わっておらず、特に八幡に対しては前世の関係からわからないが、魂レベルで惹かれ合っており、4歳という年齢でありながら、異性として八幡が好き。

「夕焼けのエンゲージ」で事実上婚約。

第1章ラストで花京院の両親以外とは親戚関係が解消され、ジョースター家と比企谷家とは家族ぐるみの付き合いとなる。

 

スタンド…ナイチンゲール・エメラルド(N・E)

【破壊力 - C / スピード - B / 射程距離 - A / 持続力 - B / 精密動作性 - B / 成長性 - B】

 

親戚である花京院典明のハイエロファント・グリーンに似たメロンのような外見を女性版にしたような外見。

能力も似たような能力で、宝石の弾丸を飛ばす「エメラルド・スプラッシュ」の下位互換技である「エメラルド・ストライク」を発射することが可能。

ハイエロファントのように触手を伸ばしたり、伸ばして編み上げた結界から弾丸を発射することは不可能だが、代わりにパワーはハイエロファントより上。

また、最大の特徴は自己治癒能力を最大限に高め、治療を行う弾丸を発射する、「エメラルド・ヒーリング」である。

回復能力については…自分自身○、切断・欠損△(切断面をくっつけていれば可能)、病気・対ウイルス○、非生物×、遠距離○、精神異常○

とかなり優秀。

これは前世のエリナが看護師であったという聖女の心の現れから。戦闘力は低い。

 

 

キャラ図鑑③

 

比企谷小町

 

3歳(!?)

名前の通り、八幡の妹で「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」のサブヒロイン。

原作では八幡宛の見舞いのお菓子を勝手に食べる、兄の行動の予定を勝手に決める、などなど、アンチを受ける要素もあるが、作者は彼女なりの兄思いが間違った方向に飛躍したせいだと解釈している。

本作では第2部のある意味ではヒロイン、主人公ジョセフ・ジョースターの母親、「エリザベス・ジョースター」こと「リサリサ」の転生。

同じく前世を持つ八幡、いろは同様、思考の影響を受けているが、小町は持ち前のコミュ力で乗り切っている。

また、前世の事は自らのスタンドの特徴から自力で思い出している。

なお、原作以上にブラコン(前世のファザコン&マザコン)で、八幡といろはを第一に考えている。(物語開始までの話)

八幡の波紋の才能を早々に見出だしており、遊びと称して鍛えている。

前世では辛い半生を歩んだが、今世では両親や兄、幼なじみから沢山の愛を受けてすくすくと成長中。

激動の辛い前世の半生の反動か、波紋や戦闘の修行は真面目にやりつつも、その反面イタズラや兄いじりと人生を謳歌中。

スペックの上では本体、スタンド能力共に最強。

あくまでもスペックの上では。

 

スタンド…サンシャイン・ルビー(S・R)

【破壊力 - A / スピード - A / 射程距離 - C / 持続力 - A / 精密動作性 - A / 成長性 - D】

 

赤い宝石のようなものを胸や目、関節や指先等に散りばめた赤くキラキラ光る美しいスタンド。

その姿は前世のリサリサを彷彿させる外見。

その能力は波紋を体現したスタンドで、体中に埋め込まれている赤い宝石は、第2部キーアイテムである波紋の力を増幅させるエイジャの赤石そのもの。

八幡曰く、スペックの上では最強のスタンド。

なお、上記の多数あるAのスペックは、記述上Aであるが、実質はSと表記しても差し障りがない。

これはエイジャの赤石によって増幅されている波紋の能力がスタンド能力に上乗せされているからである。

代わりに、ほぼ完成されている能力はこれ以上の進化をしないことを示している。

ちなみに、この「エイジャの赤石」を使った禁断の奥義が存在するらしいが…。

第1章では出番はない。

 

 

キャラ図鑑④

 

ジョセフ・ジョースター

 

(84歳)

八幡の前世の片割れ、ジョナサンの孫。

ジョジョ第2部、「戦闘潮流」の主人公であり、第3部「スターダスト・クルセイダーズ」のサブ主人公。

アメリカの不動産王として名を馳せている。

2代目ジョジョとして生まれつきの波紋の能力と騙しの手品、そして咄嗟の機転で決して強くない能力で戦い抜いた歴戦の勇者。歴代キャラの中でも唯一、部を越えて単独で敵を撃破している。

例え63歳で浮気して隠し子が出来ても。

本作ではまだまだ現役を掲げており、実際まだまだ現役である。

本作のオリジナル設定でSPW財団の会長として(そうでもないとSPW財団があそこまでジョースター家に献身的な理由がわからない)ジョースター不動産共々経営している。

第4部で衰えてしまって何も出来なかった事を悔やんでおり、波紋の修行も含めて鍛え直しており、85歳を迎える今をもってしても戦えるスーパージジイ。

さらにいろはや小町と出会い、気持ちが若返ったのか、一時期は年相応に衰えていた体も第1章が終わる頃には精神に引っ張られるように第3部の頃の姿に若返っていた。

第1章の主人公というか黒幕というか…

近いうちに承太郎にジョースター家の当主の座を譲り、自分は日本に住む娘のホリィ夫婦の世話になる予定。

会社は仗助に譲るつもりらしい。

 

スタンド…ハーミット・パープル(H・P)

破壊力 - D / スピード - C / 射程距離- D / 持続力 - A / 精密動作性 - D / 成長性 - E

 

八幡のスタンド、ハーミット・パープル・ネオとほぼ同じスタンド。唯一、成長性と射程が低い。

 

 

キャラ図鑑⑤

 

空条承太郎

 

33歳

ジョセフ・ジョースターの孫。

ジョジョ第3部、「スターダスト・クルセイダーズ」の主人公。

歴代ジョジョの中でも一番登場する部が多いクールな男。

日本の学生からアメリカ海洋学者として博士号をもっている。杜王町の事件(第4部)の事件以来、家庭環境が冷えきっている。

本作ではジョセフから半ばジョースター家の当主の座を任されている。海洋学者としてのフィールドワークの傍ら、表には出せないスタンド使いの仕業らしき事件などを追っているSPWの特殊戦闘隊の陣頭指揮を取っている立場にある。

なお、義理の叔母にあたる静を娘の徐倫と重ねており、静が仗助になつくのが面白くない。

本作では幼少期編のラスボスを務めた。

海の中でも脱げない帽子は永遠に謎。

第4部以降の彼の素顔を見てみたいものだ。

 

スタンド…スター・プラチナ(S・P)

【破壊力 - A / スピード - A / 射程距離 - C / 持続力 - A / 精密動作性 - A / 成長性 - E(完成)】

 

最強のスタンドと名高いスタンド。

DIOや八幡のザ・ワールドと同様の性質を持つ。

時を止める能力は健在。現在は約2秒止める事が出来る。

近年加齢と共に衰えて来ており、若干基本的スペックが落ちてきている。

 

 

キャラ図鑑⑥

 

東方仗助

 

20歳。

ジョセフ・ジョースターと日本人女性の間に生まれた息子。

第4部、「ダイヤモンドは砕けない」の主人公。

リーゼントヘアーが特徴で、その頭の事をバカにされると理性を失うほどキレる。

第4部以降の原作の登場はない。

本作では高校卒業後にアメリカに留学。ジョセフの策略で次期スピードワゴン財団の会長として育てられている。また義妹の静・ジョースターの結婚相手としてスージーの冗談から始まった「ジョースター家光源氏計画」により外堀を埋められつつあるとか…

一応、八幡に一番身近なジョースターとして主人公的な立場にいるのだが、ジョセフと承太郎により主人公(笑)になりつつある。

 

スタンド…クレイジー・ダイヤモンド(C・D)

【破壊力 - A / スピード - A / 射程距離 - D / 持続力 - B / 精密動作性 - B / 成長性 - C】

 

お馴染み治す力を持つスタンド。

全盛期のスタープラチナとほぼ互角のパワーを持つ。

治す能力は

自分自身×、切断・欠損○(ただし、消滅を伴う欠損は例外)、遠距離×、非生物○、病気・対ウイルス×。

特徴的なのは切断をナイチンゲールのようにくっつけなくても治すことが可能な事と、物を直す事が可能な事。

治すという能力をさまざまな応用力で強敵を倒してきた。

 

 

キャラ図鑑⑦

 

ジョルノ・ジョバァーナ

 

17歳。

八幡の前世の片割れ、DIOと日本人女性の間に生まれた長男。イタリア出身。

第5部、「黄金の風」の主人公。

第5部終了後はイタリア最大のギャング団、パッショーネのボスとなる。(17で!?)

本作では第5部の後を描いた「恥知らずのパープルヘイズ」の設定を少し改変し、SPW財団と協力体制➡ジョースター家と和解➡ジョースターの一員として受け入れられた➡SPWイタリア支部=パッショーネの構図が出来上がった設定になっており、この世界ではヨーロッパ最大のギャング団のボスとして君臨している。

普段は物腰が穏やかだが、自分に敵意を向けた相手には容赦せず、殺害も辞さない。

一方的に相手に覚悟を強いるような、覚悟を履き違えた人間にも厳しい態度を示す。

性格的に八幡と通じるものがあるらしく、第1章以降は日本に訪れた際は必ず八幡と小町に会いに来ている。

 

スタンド…ゴールド・エクスペリエンス(G・E)

【破壊力 - C / スピード - A / 射程距離 - E(2m) / 持続力 - D / 精密動作性 - C / 成長性 - A】

 

歴代主人公スタンドとしては若干スペックは低いが、無機物から生命を生み出す能力は多様性があり、その成長性の高さは戦う都度に能力が変わっていく。

相手に攻撃を反射させる➡相手の感覚を暴走させる➡体のパーツを作る。

ちなみに体のパーツを作る能力は一種の治療能力で、分類すると

自分自身○、切断・欠損○、遠距離×、非生物×、病気・対ウイルス△(患部を交換する等で対処できる病気などはOK)

特徴的なのは欠損に対して効果があること。

また。ゴールド・エクスペリエンスには条件が揃えば更に先の形態があるのだが…

 

 

キャラ図鑑⑧

 

静・ジョースター

 

五歳

第4部に登場した「透明の赤ちゃん」がジョースター家に引き取られ、成長した姿。

引き取られた当初はジョセフにしかなつかなかったが、現在は仗助になつきまくっている。

それこそ光源氏計画が成り立つくらいには…。

「静・ジョースターの奇妙な日常」はこの作品を書くにあたり、知らなかったので、このまま突っ走ります。

 

スタンド…アクトン・ベイビー

【破壊力 - E / スピード - E / 射程距離 - なし / 持続力 - A / 精密動作性 - E / 成長性 - A】

 

物体や生物を透明化させるスタンド。当初は本体自身を透明化しているだけであったが、ストレスによりスタンド能力が強く発現するようになると、本体を中心として球状に一定距離内のものを無差別に透明化するようになる。

一度半径内に入って透明になったものは、半径を出ても能力が解除されない限り透明のままである。見えなくなるだけで特に害はなく、手で触れたり臭いを嗅ぐことはできる。

 

スタンド…アクトン・クリスタル(A・C)

【破壊力 - B/ スピード - A / 射程距離 - B / 持続力 - A / 精密動作性 - C / 成長性 - A】

 

ストレスによってよく暴走するアクトン・ベイビーをジョセフらジョースター家が訓練させ、成長したスタンド。

妖精のような見た目で、フワフワ浮かんでいる。

射程は十メートル前後で、射程内のものを任意に透明化することができる。

透明化したものを本体である静は認識でき、オンオフは静の自由。

小柄な見た目に反してパワー等は強い。

 

 

キャラ図鑑⑨

 

広瀬康一

 

第4部のサブ主人公で仗助の親友の一人。

一見気弱で頼りないが、芯の強い性格で彼をよく知る人間は本当に頼りになる男として彼を語る。

本作では東京の大学に通いながら、バイトをして家族三人の生計を立てている。

その際、ジョセフから融通を利かせて貰っており、将来的にはSPW日本支部への就職がほぼ内定している。

 

スタンド…エコーズ

 

康一の成長に合わせて姿を変えてきたスタンド。

康一は任意で形態を変化させられる。

 

ACT1(アクトワン)

【破壊力 - E / スピード - E / 射程距離 - B / 持続力 - B / 精密動作性 - C / 成長性 - A】

卵から孵ったエコーズ。射程は50m程度。パワー、スピードはほとんど無いが、物体に文字(擬音)を貼り付け、その音を繰り返し響かせる能力を持つ。また、康一の気持ちを文章にしたモノを相手に貼り付ければ、相手の心に直に想いを強く訴えることができる。ただし、異常なほど思い込みの激しい人間には通用しない。

本作ではact2との併用で活躍をみせる。

 

 

ACT2(アクトツー)

【破壊力 - C / スピード - C / 射程距離 - B / 持続力 - B / 精密動作性 - C / 成長性 - A】

「ACT1」が進化した姿で、やや小型化したエコーズ。射程はACT1と変わらない。ACT1よりスピードが格段に上昇し、尻尾を切り離して変形させたしっぽ文字に触れた者に文字に応じた擬音の効果を体感させる能力を持つ。文字はACT1同様物体に貼り付けることも可能。

 

ACT3(アクトスリー)

【破壊力 - B / スピード - B / 射程距離 - C / 持続力 - B / 精密動作性 - C / 成長性 - A】

「ACT2」が進化した姿で、それまでのエコーズの姿とは異なり子供のような姿をした人間型のスタンド。自意識を持ち会話も可能であり、康一には従順で丁寧な言葉使いだが口汚く、「S・H・I・T(エス・エイチ・アイ・ティー)」が口癖。射程は短く5m程度だが、その分身体的強度とパワーが増し肉弾戦が可能となった。殴った物質を重くする「3 FREEZE(スリー・フリーズ)」の能力を持つ。重さは康一が対象に近づけば近づくほど重くなり、30cmくらいまで接近すればスタンドさえも地面にめり込みほとんど動けなくなるほど重くできるが、一度に一つの物しか重くできず、射程距離外に出てしまうと重さが消えるどころか能力自体が解除されてしまう。

 

 

キャラ図鑑⑩

 

ジャン・ピエール・ポルナレフ

 

故人。

第3部のサブ主人公だったが、第5部でディアボロに殺害されてしまう。

魂が天に上る前にココ・ジャンボのスタンドに捉えられ、幽霊として現世に留まっている。

現在はパッショーネのNo.2として活動中。

本来はシルバーチャリオッツというスタンドがあったが、死亡した際に無くなってしまった。

 

 

 

 

 

 

 



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幕間 中学編までの八幡達 幕間 あの導かれし小道へ

幼少期編~中学編までの出来事のです。

原作のキャラの死亡があります。


side東方仗助

 

八幡達との出会いから2年。

俺はアメリカ留学を終え、日本に帰って来た。

一時帰宅ではない。

完全な帰国だ。

 

……余計な物まで付いて来たけど。

 

親父のジョセフ・ジョースターとその妻、スージーQ・ジョースター。

唯一、余計な物ではないのが妹の静・ジョースターだ。

 

高齢のジョースター夫婦…特に奥さんのスージーQさんはもう自分では立つことも叶わない程、老齢に達していた。

俺がもうSPW財団とジョースター不動産の仕事をある程度物に出来たので、後は経験だけ…という事で、一時的にSPW財団にジョースター不動産本社を任せジジイは完全に隠居。残された余生を妻と子供で送りたいという事で、日本の空条ホリィさんの家に同居することになった。

一方で俺は日本支部の支部長として、日本で勤務する事になった。

いくらノウハウは教えたと言っても、色々と経験をしてからでないと会頭には出来ない。まずは支部長からという事らしい。

在任期間は10年から20年。

この間に決着を付けろと言うあの人の命令だろう。

俺の兄貴分であり、隠居したジジイの代わりに正式にジョースター家の当主に就任した空条承太郎さんの…

日本支部の本拠地は千葉。

居住地は八幡達の家から1分とかからない。

家は普通よりは大きめの一軒家だ。兄妹二人きりで生活するには広い気もするが、じきに慣れるだろう。

俺達が日本支部に来て、わざわざ八幡達の近くに居を構えるには理由がある。

俺と静が八幡ただ一人の為に護衛となるためだ。

八幡ただ一人の為に…SPW財団&ジョースター不動産の日本のトップの俺が…だ。

天国の阻止…俺に課せられたのは「世界を守ること」、仮に守りきれなくても「世界を捨てさせない」事が俺の役目だ。

世界…それは八幡のスタンド、「ザ・ワールド」の事だ。

 

世界を守るとは、八幡を守ること。

世界を捨てさせないとは、八幡を取り返すか、最悪条件を満たさない状態で八幡を殺すこと。

 

そのために派遣されたのが俺だった。

俺としても八幡を護ることは本望である。

 

八幡「仗助、久々だな」

仗助「おう、八幡。正月以来だな」

八幡「ああ。それにしても…ぷくくく…」

仗助「…テメェ…」

 

八幡は俺の頭を見て笑い出した。

 

八幡「だって、おまえ…リーゼントじゃないお前って…」

 

そう、俺の髪型は今、リーゼントではない。

さすがに会社の代表がプライベートならともかく、公の場でリーゼントはどうなのか?

という指摘を受けてしまった。

その結果、今は前髪を何房か残して後はオールバックで後ろにまとめて束ねる形にした。

公式の場ではこうしている。

妥協点としてプライベートでは今まで通りリーゼントにしている。

4歳の時に助けてくれた俺憧れのヒーローと同じ髪型。

こればかりは譲れない。

 

ちなみに、この髪型は静が考えてくれた髪型だ。

俺からすれば違和感を感じるが、周囲からの評判は好評だ。

リーゼント以外の他の髪型で、前髪を切らずに活かすやり方として考えられた。

ちなみに、この髪型はどんなに忙しくても静がやってくれる。

というか俺自身も含めて静が触らせてくれない。リーゼント以外の別のに変えようとすると泣き出す。

 

仗助「まあ、この跳ねた前髪が八幡とお揃いっぽくて良い感じだけど」

八幡「それは触覚といってまた別の物だ。俺や小町のアホ毛とはまた違う。比企谷家伝統の遺伝なめるな。あと、お揃いとかの発想はやめろ下さい!何故か知らんけど、とても危険な予感がするから!どこからか、『ジョジョ八、キマシタワー!』とか聞こえてはいけない幻聴が聴こえたから!」

 

八幡の顔が真っ青になり、呼吸が荒くなって滝のような汗をダラダラ流している。

…おい、恐怖を自らの物にしてねぇぞ。波紋の呼吸が乱れまくっているじゃぁないか?

 

八幡「バカ!世の中には支配してはいけない恐怖もあるんだよ!今感じた恐怖はその類いだ!」

 

八幡は何か「花京院…貴様、おまえを殺したディオへの雪辱をこのような形で返してくるつもりか…我が運命に現れる新たな天敵は貴様だったのか…」とかなんとかブツブツ言い始めた。

お、おう…何かゴメン。

何で俺が謝らなければならないのか知らねぇけど、そうしなくちゃいけない気がしてきた。

 

静「兄ちゃん、準備できたよー。あ、ハッチ」

八幡「よー静。今日からよろ…」

静「ジョジョ」

 

静が八幡の言葉を遮る。

こいつは親しい人間にはニックネームで呼ばれないと気がすまないからなぁ。

 

八幡「…しず…」

静「ジョジョ」

八幡「…し「ジョジョ」…東方」

静「それはそれで嬉しいけどジョジョ」

 

八幡よぉ、何故東方と呼んだ?

そして何故嬉しがるんッスか?ジョジョ?

 

八幡「ジョジョ、これからよろしくな」

静「うん。よろしくね、ハッチ」

 

ジョジョと八幡は今年から小学生だ。

近所なので同じ学校に通うことになる。

俺は何故かPTA会長をやらされる羽目になった。

まあ、何にせよ、たのしい日々が始まりそうだ。

 

sideスージーQ・ジョースター

二年後、ある日の昼。

空条家スージーQの寝室。

 

今日、この空条家の私の部屋に皆が集まっていました。

仗助達と共に日本へやってきから早いもので2年が経ちました。

一月前にリサリサ様…小町さんの小学校の入学式がありましたが、小町さんの晴れ姿はとても可愛らしく、立派な物でした。

去年のいろはさん、一昨年の静や八幡君の入学式も感動したものです…

もっとこの子たちの成長を見ていたかったですが、それは叶わなそうです。

おそらく、私は今日、間もなく天へと召されなけばならないようです。それを察してか、承太郎と徐倫もアメリカから駆けつけてくれました。

 

承太郎「おばあちゃん…」

スージー「承太郎…後は頼むわね…」

承太郎「…わかった」

 

口数の少ない承太郎は、普段なら「ああ…」で済ませますが、今日ははっきりと答えてくれました。

 

ホリィ「ママ…ママ!」

スージー「何ですかホリィ…息子の承太郎がしっかりしているのに、あなたという人は…これでは安心して主の御元に行けないわ?」

ホリィ「だって…だって!」

スージー「最期にあなた達に囲まれて逝ける…こんな幸せはないわ…だから、笑って見送って…ホリィ」

もうじき60になるのに、最後まで甘えん坊ですこと。本当に安心して逝けません…

 

徐倫「大おばあちゃん…」

スージー「徐倫、来てくれてありがとう…最期に会えて嬉しかったわ…」

徐倫「おばあちゃん!」

徐倫は私に抱きついてワンワン泣いていました。

アメリカではヤンチャしているみたいですが、やはり年相応の優しい娘です。

 

朋子「スージーさん」

スージー「朋子さん…あなたには辛い思いをさせてしまいました…でも、あなたがいたからこそ、仗助が産まれてくれた。そして仗助がいたからこそ、静に出会えました。あなたのおかげでジョースターの立派な跡取りが二人も出来たのです…誇って良いのですよ?」

朋子「そんな…もったいない言葉を…」

スージー「もう20年も待ったのです…ジョセフはあなたが好きにすると良いでしょう…」

朋子「スージーさん…ありがとう…」

朋子さんはそう言って泣き崩れた。

 

仗助「スージーさん…」

朋子「仗助さん…あなたが今後はジョースターの舵取りを担うのです。私とジョセフはあなたをジョースター家の後継者として認めました…静、承太郎と共に、ジョースター家を頼みましたよ?」

仗助「わかりましたッス……俺のもう一人のお袋…」

仗助は最期に私をお袋と呼んでくれました。

血は繋がっていなくても、あなたは私の自慢の息子です。

あなたに母と呼ばれた事は、私の誇りとしてこれからの旅立ちの力になるでしょう。

そう言えば、仗助の故郷、杜王町には魂が主の御元に導かれる道があるそうですね?

この世の別れにあなたの故郷を通るのも悪くないかも知れません。

 

静「お母様」

スージー「静…私のカワイイ娘。最期くらい、昔のあなたを見せてちょうだい」

静「…ママ!ママァ!行っちゃ嫌だ!もっと一緒にいたい!嫌だよ!最期なんて嫌だ!」

スージー「ごめんなさい静…私もあなたの成長を見ていたかった…あなたのウェディングドレス姿を見届けたかった…でも、ダメみたいですね…残念ですが、これからは天国であなたをずっと見守っていますよ…静。私の自慢の娘」

静「ママァ!うわぁぁぁぁん!」

静は大号泣した。

私達とは血の繋がらない自慢の娘、静。

血の繋がらない故に、静は静なりに私達ジョースターの恩返しをしたくて、その小さな体で頑張ってくれました。

でも、静…血の繋がりとか、私達はどうでも良かったのですよ?

あなたは知らなかったでしょうけれど、小町さんの前世であるリサリサ様も、あなたと同じように親を失って孤児だったところを、いろはさんの前世、エリナおばあさまに拾われ、我が子同然に育てられたのです。

あなたもホリィと同様、私のカワイイ娘なのですよ?

スージー「静…あなたも私の大事な娘…胸を張って生きなさい…あなたも立派なジョースターの家族です」

私はもうほとんど動かない手で静の頭を撫でた。

 

いろは「スージーさん…」

小町「スージーさん…」

スージー「エリナ様、リサリサ様…最期くらいは他人でいるのは止めてください。私は嬉しいのです、尊敬していたあなた方に見守られ、私は旅立てるのですから」

いろは「スージーQ!」

小町「スージーQ…エリザベス・ジョースターとしてあなたには最上級の感謝の気持ちを捧げます。ジョセフを立派に支え、ジョースター家にはこんなにたくさんの笑顔が満ちるようになりました。これは一重にあなたなくして出来ることではありません。本当にありがとう。あとは安らかにお眠りなさい。……そして、ここからは小町として…また出会ってくれてありがとう!お兄ちゃんやいろはお姉ちゃん共々可愛がってくれてありがとう!もうお別れだなんて寂しいけれど、スージーQのことは忘れないよ!だから…だから…ぐすっ…うう…」

スージー「リサリサ様…勿体ない言葉をありがとうございました…その言葉で十分です」

最期にあなた方と再会出来てよかった…。

 

ジョセフ「スージーよ…お前と歩んだ人生、とても楽しかった。

苦労の連続ばかりじゃったし、好き勝手ばかりして、苦労をかけさてしまったことも多かったがのう。

それでもワシはお前と共にいられてとても楽しかった」

スージー「ジョセフ…あなたは最後まで、笑顔なのなのね?」

ジョセフ「ワシらの別れに、涙など似合わん。いつか来るこの時は、ワシは笑顔でお前と別れる。そう決めておった!涙など、お前を見送った後で好きなだけ流す時間はある!笑顔でお前を見送れるのは、今だけじゃ!」

スージー「あなたらしいわ。そして私も楽しかったわ、ジョセフ…先に逝ってるけど、あなたはゆっくり来てね?当分来なくて良いわ」

ジョセフ「わかっておる。…さらばじゃスージー。お前の旅が安らかなる物にならんことを祈っておるぞ?」

スージー「ええ…バイバイ、ジョセフ」

 

ああ…ついにこの時だ…体から意識が抜けるのを感じる。抜けた意識が霧のようになり、私の形を作って行く。

貞夫さんと朋子さん以外はその私の姿を追って見上げる。

親しいスタンド使いには天へと召される魂が見えることがあるというが、皆、思い思いの顔で文字通り私を見送ってくれる。

私の形は今の形から若い頃の…ジョジョと出会った頃の形に戻って行く。

美しかった頃の形に…

最期にキレイな私で見送られるなんて、神様も粋なことをしてくれるわ♪

スージー『元気でねぇ!先に行ってるからねぇ!もしかしたら、リサリサ様達のように別の私で会いに行くかも知れないけど!その時はよろしくねぇ!』

 

私は金色に耀く空へと昇る

 

私を見送るのは他にもあった。

水色の髪の毛が特徴の姉弟。

縦ロールが似合う金髪の女の子。

赤い眼鏡が似合う女の子。

何かのコスプレ?でもしている太めの男の子。

一見、女の子に見える男の子。

ホリィのようなホワホワな雰囲気の女の子。

 

そうか…この子達も、比企谷兄妹やいろはちゃんと共に歩む子達…そして同じ運命を行く魂…

 

飛んで行く私の魂は、望んだ為か杜王町のオーソンの横にある魂の小道に入る。

 

ストレイツォ『スージーQ。待っていたぞ』

スージー『ストレイツォ様…あなたがお迎えに来て頂けるとは思いませんでした』

ストレイツォ『本来なら、エリザベスや が来るべきだったのだろうが、生憎とみな、出払っていてな』

スージー『来る途中で見送ってくれました。多分、あの人達の中に もいたのでしょう』

ストレイツォ『そうか。長い間、ご苦労だった、スージーQ、この街の守り神だった子も、お前によろしくと言っていた…それでは…行くぞ』

スージー『はい。ストレイツォ様』

 

私は振り向いてはいけない場所に入る前に、もう一度振り替える。

スージー『じゃあね。ジョジョ。また会いましょう♪』




ファンには申し訳ありませんが、スージーQさんにはここでお休みして頂くことになりました。
物語が熾烈になるストーンオーシャン外伝に進む前に、幸せの絶頂のまま第2部エリナさんのように皆に囲まれ、安らかに逝けて貰えれば…と思い、このような形にしました。
スージーのご冥福をお祈りします…

劇中、八幡とジョルノはその場にはいました。
が、二人ともスージーとはあまり面識がありませんでしたし、特に八幡は自分の別れよりも、より小町に与えたかったが為に黙っていました。
本当ですよ?決して書き忘れていて今さら無理だったわけではないですからね?

サブタイトルは第4部アニメの後期オープニング曲「Great days」のBパートにある歌詞「導かれし小道へ迷い混む」から取りました。
どうでも良い話ですが、Great daysは作者の携帯の着信に設定しています。
「wake down!wake down!」がやけに耳に残るんですよね♪

幼少期編で冗談で書いてしまった光源氏計画はスージーが立案したという設定になりました。
もう、仗助の髪型を変えるという禁忌の設定に踏み込んでしまった以上、もう後戻りは出来なくなってしまったんや…。
仗助&静には千葉の兄妹になってもらうしかないんや…!

仗助の公式の場での髪型はSNK格闘ゲーム、龍虎の拳のサブ主人公、ロバート・ガルシアをイメージしました。

そして最後、玲美やブチャラティのように天へと召されるスージーQを見送ったジョースター家以外の面々は誰で、誰の転生かわかりますか?若干1名、わかりやすすぎる組み合わせのフラグを建てましたが。

そして、そこで登場しなかったキャラについては、すみません。一部を除いて。アンチ組です。
例外の一部は以下の理由です。
まだ生まれていない
アンチではないけれど、ジョジョ原作の段階ではジョースターsideの敵だったのでスージーを見送る理由がない

また作者としましてはブチャラティ、ナランチャ、アバッキオの三人にも転生して欲しかったですが、時間軸の関係上、出来ても俺ガイルキャラに転生出きるのは1名2名だけになってしまいます。
…いや、ルミルミも可能?いずれにしてもTSですが。

では次回は八幡の学校生活をダイジェストします。
特にセリフ等はありません。
どちらかと言えばこの八幡が小学生になったらこうなるよなぁ…を想像した箇条書きになると思います。
読まなくても本編には影響ありません。
では次回に。


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幕間 八幡のスクールライフ 石の海までのダイジェスト

前回までの八幡の日常!

あの出会いから数年、小学校に入学直前、ジョースター家は日本に移住してきた!
その中でも仗助と静は千葉に移住。
彼らがいる生活が八幡達の日常となる!
いろは、小町が入学し、華やかになる日常。
しかし、出会いもあれば別れもまた、ある。
ジョースター家の母、スージーQ・ジョースター、逝く
老衰の末の大往生。
大好きな家族に囲まれ、穏やかに人生の幕を閉じた。
スージーとの別れから三年。
石の海がまであと1年…
八幡達のこれまでを見てみよう


side比企谷八幡

 

俺が小学校に入学してからもう五年。

気が付けばもつ卒業の年度だ。

俺達の生活に変わった事もあれば、変わらなかった事もたくさんある。

 

まずは俺、いろは、ジョジョ(静)に友達はいない。

例えば俺。

やはり精神が大人な俺で、しかも周囲に合わせるのが苦手な俺は、その場限りのヨッ友すらもまともにできない。

その場限りの関係で取り繕うのは疲れるし、そんなものは本物じゃぁない。

顔はそこそこいけてるが、さわやかとは言えない目の腐り具合で台無しと言われている俺に近付く奴はほとんどいない。

いても、宿題見せろとか、給食や掃除当番を代われだとか、そんな時だけ友達面してくるやつとなんで仲良くせにゃあかん?

断ると判を押したように「友達だろ?」とか言ってくるが、俺はお前達と友達になった覚えはないし、なりたくもない。

いろはや仗助やジョジョがいなければ、そんな関係でも欲しがっていたかもしれないが、いろは達本物がいる今ではどうでも良い。メアド交換も適当に教えた。

気まぐれでメール送った人は、多分メーラー大門さんとか言う英語が達者の柔道家から返信が来ていることだろう。

そんなことをしている内に次第にいないもの扱いされるようになり、クラスでは静以外に話しかけるものはいなくなった。

林間学校のフォークダンスでは静以外と踊らなかった。

静も俺以外と踊らなかった。

二人揃って「え?知り合いでもない人と踊るなんて、何の罰ゲーム?パートナー交換?なにそれおいしいの?」と言った時には皆固まっていたのが傑作だった。

クラス内での悪口とかは完全に無視。中には因縁をつけてくる奴もいるが、実力行使してくる度胸がある奴はいない。

一度空手を習っているとかでクラスのガキ大将っぽいやつがケンカを売ってきたことがあった。ジョジョが好きらしいのだが相手にもされておらず、仲の良い俺の事が気に食わないとか。

殴りかかられても、最初は無視していた俺も、小町やいろはの悪口が飛び出した次の瞬間には気が付いたら波紋なし「師の教え」風のアッパーが炸裂していた。

波紋なしでも侮ることなかれ。

仗助にはオリンピックを総なめ出来るくらいには人間を辞めてる身体能力で、ジョルノをKOし、「師の教え」という技の第一人者であるジョセフから免許皆伝のお墨付きが出ている技のアッパーである。

凄い勢いで高く浮かんだ。

すぐに正気に戻って駆け寄ってみれば、既に白目を剥いていて、ピクピク痙攣していた。

しばらく呆然としていると、騒ぎを聞き付けたいろはがエメラルドヒーリングで治療してくれた。

傷とかは治したが、心を完全に折ってしまったらしく、以降俺と静を見ると震えるようになった。

それ以降、誰も俺に絡んでくることはなくなった。

 

放課後についてはよく俺達3人(いろはと小町)は仗助に拉致られた。

勉強を教えてやると。

 

その内容は複式簿記とか経営学とかそういうの!

 

小学校高学年になる頃にはもはや勉強じゃなくて、既に千葉県の財団経営にガッツリ関わってるよ!最近じゃ千葉県地域課課長とか言われてるんだけど!

他の二人も会計主任(いろは)とか営業企画戦略主任とか(小町)、変に役職入れられてるんですけど?!

もう立派に労働基準法違反じゃね?

 

仗助曰く。

これは勉強だ。お前の口座に振り込まれてるお金は給料じゃなく、勉強に見合ったお小遣いだ。たまに出てもらっているパーティーも接待じゃない。俺のパーティーにお前らを招待してるんだ。…と。

 

ほうほう、サラリーマンの平社員の月収をはるかに超える金額がお小遣い…と。パーティーの企画やら何やらをやり、しまいには会計報告とかあげるのが招待客のやることだと…君はそう言うんだね?

 

……ざっけんな!

 

そんな生活を送っていたある日の夜、帰ったら親父の鞄とか玄関に放りっぱなしで置かれていたが、本人の姿は無かった。

妙だと思いながらも、特に気にすることもなく、コンビニにマッ缶買いに行く帰りに公園に寄ったらブランコに揺られているサラリーマンがいた。

あぁ、家族に言えないで公園で時間を潰しているリストラされたサラリーマンか…と思って通りすぎようとしたら、よく見るとそれは親父だった。

近所の恥なので、慌てて担ぎ上げ、家に連れ帰った。とうとうリストラされたのか?と聞くと、最近、早く帰ってきても誰もいない。小町はおろか、八幡もいない。

寂しいから家出してやる!とか思ったらしい。

 

何を今どき小学生でもやらないことしてんだよ!

とりあえず、家族全員で説教した。全く下らんことを。

 

そう言えば、最近はないのだが、前に数回ほど、下駄箱にラブレターっぽい変な手紙がよく来ていた。放課後にどこどこでまってます…とか。

まぁ、無視したけど。何故ただでさえ仗助のせいで忙しいってのに、下らん事で時間を割かねばならん。

そんなことをしていて、その間に発生した場合の損失の請求書を送付するまである。

大体、俺には事実上の婚約者のいろはがいるし。

 

俺が手紙を発見し、無視するくらいならまだ良い。

いろはやジョジョ、小町が知ったときには酷かった。

 

翌日には手紙の送り主が不登校になるか、親御さんが急なリストラに遭って転校するか、数ヶ月も休学したかと思えばギャングに連れられてイタリアのどこかの島に変な修行をさせられたとか。

 

怖いよ!特に最後のが意味不明過ぎて怖すぎる!パッショーネが絶対に関わってるよな!小町のやつジョルノまで巻き込んで何してんの!?

 

そんなことが噂になったのか、俺の所に変なラブレターが来ることはなくなった。

 

学校の成績はわざと平均値より上程度で納めている。

運動会の成績も大体3位、読書感想文とかも市の佳作で納めている。

仗助に言ったら「将来殺人鬼にならないように気を付けろよ?」とか言われた。

ワケわからん!

最近、東京都地域課所属の康一さんに聞くと、目立つ人生を嫌う殺人鬼が杜王町にいて、承太郎や仗助がかなり手を焼いたらしい。

なにその人。殺人鬼以外の所は共感もてるかも。

 

……と言ったら、康一さんから「小町ちゃんには黙っておくよ。またゴミいちゃんって言われるよ?」と言われた。

ホントに言われそうで怖い。

 

月日が過ぎ、俺は中学へと進学した。

 

そして、小学校の頃と変わらない生活を送っていたある日のことだ。

期に一回の、SPW支部長会議に世界中の支部長が日本支部(この時はたまたま日本支部への集会であった)へと集まっている時だった。

アメリカ本部より緊急通信が届いたのは…

 

『空条徐倫、投獄。空条承太郎、記憶とスタンドを奪われ、意識不明の重体』




八幡の学生生活、完全に原作ブレイクしてます。
比較
原作八幡➡本作八幡

無理矢理メアド交換してもらい、結果メーラーダイモンさんからの返信が来る➡嘘アドレスを教え、相手がメーラーダイモンさんからの返信が来る
フォークダンスは八幡のエアダンス➡静と踊るはずの男子がエアダンス
いじめに遭っていた➡いじめっ子が地獄を見た
理系は苦手➡ジョナサンもディオも大学卒&SPW日本支部の仕事で嫌でも学が付くので、小学生はおろか、総武高校クラスの勉強で苦労するほどやわな学力ではない
小町の家出➡一人で留守番程度で寂しがるなどやわな前世を送っていない!…ので代わりに親父が家出
告白の罰ゲームで受けても断っても女子にバカにされる➡八幡に無視されるくらいならまだ良い方。幼馴染み女子組に知られたときは人生の罰ゲームを受ける。エア・サプレーナ島に送られるパターンが一番ましかも?

途中で出てきた英語が達者な柔道家とはザ・キング・オブ・ファイターズの日本チームの柔道家でおそらく投げキャラでは格ゲー界屈指の強さを持つ強キャラですが、今時わかる人はいないですかね(^_^;)

また、幼なじみ三人組は静をジョジョ呼びしています。
これは静が三人を家族扱いしているので、家族ニックネームとして呼んでほしいと静が望んだからです。
いろはも小町も現在ではジョセフではなく、静をジョジョと呼んでいます。これはこの作品における7代目のジョジョが静であるという現れでもあります。
また、静は家族と幼なじみ三人組以外の者からジョジョと呼ばれることを絶対に許しません。

さて、次からは第2章に移りたいと思います。


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中学編 第6部 ストーンオーシャン外伝 幽波紋の戦士達

前回までの八幡の日常!

八幡の学生生活は幼馴染み3人達で少なくとも本物に囲まれた充実した穏やかなものだった!
しかし、それも突然の終わりを告げた!
空条親子の危機!そして奪われた承太郎の記憶!
それは危惧していた八幡の正体が知られてしまうという事なのか!?
天国の阻止を狙うべく、八幡達の冒険が始まる!


side東方仗助

 

仗助(退屈だ…)

 

今日はSPW財団各支部長定例会議。

三ヶ月に一度行われる定例会議は必ずどこかの支部で行われる。

今回は日本支部が主催だ。

 

仗助(これが別の支部だったら観光とか楽しめたんだけど、自分の支部が主催じゃぁ無理だしなぁ)

 

食事会の調整やホテルの手配に他支部長達の研修と称した観光の手配など、本来の仕事であるプレゼンの事以上にやることが多い。

そのプレゼンも日本支部の報告は終わった。

後は他の支部の報告を聞き、現会長が締めて終わり。

後は会場を押さえてあるホテルへと移動し、懇親会。

そこで一言二言スピーチをして本日は終了。

 

仗助(その後はジョルノを家に招いて飲むか)

 

イタリア支部の席に座るジョルノにグラスを傾けるゼスチャーを送る。

するとジョルノも察して頷く。

これで少しは楽しみが出来た。

会議はもうじき終わる。

…が、今回の会議はそれで終わることはなかった。

突然慌てて職員が入ってきた。

 

職員「大変です!

空条徐倫さんが裁判で有罪判決!

救出に向かった空条承太郎さん、敵のスタンド使いにより記憶とスタンドを奪われ、意識不明の重体!」

 

SPW財団に衝撃が走った。

 

 

場は会議どころではなくなり、会議室は騒然となった。

SPWにとって、ジョースターのピンチは社のピンチだという鉄則がある。

特に、承太郎さんは直系の人間だからなおさらだろう。

 

仗助「どう思う?」

 

ジョルノ「これは予想ですけど、狙いは最初から承太郎さんだった…と見ています」

 

仗助「DIOの日記を読んだ承太郎さんの記憶が狙い…というわけか?

やはり八幡が言っていた…」

 

ジョルノ「天国ですね…それで、どうするんですか?」

 

それはこれからどうするのか?

それとも…

 

ジョルノ「もちろん、八幡も連れていくかです。

これからどうするかなんて…愚問ですよね?」

仗助「…だよなぁ。

だったら、決まっている。八幡も連れていく。

これはアイツの目的の1つだったんだ。

連れていかなければ俺達が恨まれるぜ?

ましてや、俺達は家族…なんだからな」

 

ジョルノ「そうですね。

そうなると、いろはも小町も、そして静も付いて来るでしょうね」

 

仗助「……八幡はともかく、他の3人はなぁ…」

 

ジョルノ「説得しようだなんて無駄なことは考えない方が良いですよ?

あなたと八幡が行く以上、あの3人はあらゆる手段を尽くしてでも付いて来るでしょうね」

 

仗助「ハァ…承太郎さんだったら、ヤレヤレだ…と言っている所だぜ」

 

ジョルノ「そうですね。後の護衛はどうします?

敵は多分、僕達の横槍も予想していますよね?」

 

俺は一人の男を思い浮かべた。

 

仗助(そう言えばいたな。

八幡達との件で呼ばれなかったのを根に持っていた奴が…

それに、今は千葉の件に関して手を緩める訳にはいかねぇからな。

康一は連れていけねぇ。

そういえば高校の修学旅行に行った「ひびきの」や「きらめき」だったか?スタンド使いじゃぁ無いのに変身できる藤崎という妙な奴がいたのは。

従姉に今の静と似てる女の子もいたな。

同い年のクセにやけに戦いなれしてたし、いたら心強いけど、あれから会ってねぇしなぁ。

最初の数年は年賀状のやり取りはしていたが。

いねぇのは仕方ねぇか)

 

仗助「一人、いるぜ。信頼できる男がな。

ジョルノの方は?」

 

ジョルノ「今、連れて来ている護衛をそのまま連れて行くことにします。

新しい護衛を待っている時間はありませんから」

 

仗助「そうか。俺の方もすぐに呼ぶ。

連絡がつき次第、アイツらの所に行くか」

 

そう言って俺はその心当たりに電話を入れた。

もうアイツも自分の家庭を持ち、仕事もあるから快く引き受けてくれるかはわからないが、多分大丈夫だろう。

 

 

side比企谷八幡

 

突然だが大変な事になった。

承太郎が記憶とスタンドを奪われ、意識不明の重体ということだった。

 

八幡(つまり、俺の…と言うよりはディオの日記の記憶を狙われた…ということか?)

 

だがなぁ…いくら36の極罪の魂や14の言葉があったところで、天国に必要な俺とザ・ワールドが揃って初めて成り立つんだよなぁ…

と言うか、絶対今度は俺を狙ってくる!

だって承太郎の記憶を取られたと言うことは、俺の正体がプッチにバレたということだろ?

 

当然、今いる日本支部の関東地域担当部の空気…と言うよりは俺といろはと小町の空気が重い。

 

いろは「ハチ君、承太郎を当然、助けに行くよね?」

 

小町「行かないとポイント低いよ?お兄ちゃん」

 

八幡「行く…と言うよりは、承太郎と徐倫を人質に取られたも等しいから行かざるを得ない…

と言った方が正しいな」

 

いろは「どういうこと?」

 

八幡「これはディオが生存していた時の話だけどな?

ディオはある二つの存在について恐れていたことは知っているよな?

それらから逃げる方法として用意していた手段が天国だ」

 

小町「名前だけ聞くと、別段悪いものでは無さそうだけど?」

 

いろは「むしろ良いもののような気がする」

 

確かに天国と聞いて悪いイメージを抱く者はいない。

結果を知らなければ…

 

八幡「まったくリスキーな物でなければ真っ先に俺が目指してるよ。

やらなかったのには理由がある」

 

いろは「理由ですか?」

 

八幡「天国を成功させた場合、どうなるかというとな?結論から言えば、時間が加速し、宇宙が一巡して世界が一度やりなおされる…余計なものを除外してな。

早い話が究極の逃げ…という訳だな」

 

概要を説明するといろはと小町はドン引きしていた。

 

小町「うわぁ…それってディオだけにとっての天国で、世界が滅ぶのと同じじゃん…」

 

八幡「だから俺が実行してないんだろ。

俺一人が天国へ到達したって仕方がないからな。

そこにお前らがいなければ意味がないとまである」

 

いろは「普段人の事をあざといとか言いながら、ハチ君の方が何倍もあざといですよ?」

 

小町「お兄ちゃん、今はのろけてる場合じゃないから。

で、それと行かざるを得ない…というのはどういう関係があるの?」

 

八幡「天国への到達の最大の前提条件は…

ザ・ワールドの存在…つまり俺と言うか、ディオ。

そして、今回何がマズイって…俺がディオの転生と知っている承太郎の記憶が奪われた…

つまりは、ディオの最大の友人だったエンリコ・プッチは間違いなく俺を狙ってくる…

最悪、承太郎のスタープラチナが奪われたようにザ・ワールドが奪われる…」

 

いろは「え?じゃあ…行っても行かなくても…」

 

八幡「戦いに巻き込まれるな…最低でも俺は間違いなく」

 

小町「うわぁ…どのみち戦いになるんだね」

 

八幡「だったら攻勢に出てやるってところだな」

 

いろは「仕方ないですね。しばらく学校はお休みです」

 

小町「そうだね。まったく、面倒なお兄ちゃんを持つと妹は苦労するよ」

 

ホワット?

 

いろは「ハチ君の事だから、私達を残して行くつもりでしたね?」

 

小町「何年お兄ちゃんの妹と幼馴染みをやってると思ってるの?

ここでおいてくなんて小町的にはポイント低いよ?

たかだか中坊に労られるほどやわな人生送ってないからね?」

 

そういうお前は小学生の小娘だからね?

 

八幡「ハァ…わかったよ。実際、お前達がいると心強いしな」

 

まぁ、多分こうなると思ったけどな。

さて、そうなると…

 

仗助「話は決まったな?」

 

八幡「出番待ちお疲れ様。仗助、俺達3人は行くことにした。

どのみち狙われるんじゃな」

 

仗助「3人じゃ無いだろ?

俺とジョルノ、それに護衛が二人来てくれる事になった。

あと……出てこい静」

 

仗助が言うと、ストレートロングに白のヘアバンドの少女が姿を現した。

いるとは思ったけど、アクトンクリスタルで姿を消して盗み聞きは趣味が悪いですよ?ジョジョさん?

 

静「気付いていたなら、早く声をかけて下さい。

3人して無視するなんて酷くないですか?」

 

いろは「どうせ仗助が行くなら勝手に付いてくると思ってましたから、放っておきました。

ジョジョ先輩」

 

小町「ジョジョお姉ちゃん、仗助第一なのわかってるから」

 

静「むぅぅ!イーハもマーチも酷い!」

 

ジョジョは膨れっ面になる。

こんな表情は俺達の前でしか出さない。

普段のジョジョは無表情だ。

そんなジョジョの表情に皆がほっこりし、皆が笑顔になる。

だが、それも一瞬。

仗助の顔から笑顔が消えた。

 

仗助「出発は明日の朝。

M県から俺の仲間が合流し次第、出発する。

死ぬかも知れない旅だ。

気を引き締めろよ!それじゃ、各自準備を怠るな!」

 

仗助の言葉でその日は解散となった。

 

side??

 

やはり、ジョースター家は動くようだ。

私にも命令が下った。

今年の春に実家を追い出された私は、母方の親戚の養子となった。

本家の伯母の養子に…

今回の命令は伯母直々の命令だ。

 

ジョースターを消せ。

 

私に拒否権はない。だが、もしも彼らが私の求めたもの達ならば…その時は…

 

side比企谷八幡

 

成田空港

 

いよいよ出発の時だ。

既にジョルノと護衛と思われる二人が到着していた。

 

??「おう、俺は虹村億泰。仗助とは高校時代からの親友だ。

よろしくな、八幡」

 

ソフトモヒカンが特徴のちょっと頭のアレそうな男が挨拶してきた。この人が仗助のもう一人の親友か。

 

そしてもう一人。この人はジョルノの護衛として良く会うから知っている。

パッショーネボス親衛隊の隊長、グイード・ミスタだ。

 

今回はジョセフは留守番だ。

まだまだ戦えるが、じじいは「今回はお前がリーダーじゃ。ワシでも承太郎でもなく、お前がジョースターを仕切れ」と仗助に告げた。完全なる世代交代の時だ。

その仗助は、仕事の時のオールバックではなく、プライベート時のリーゼント姿だ。

 

仗助「さて、出発…ってところだけどよぅ…

いきなり刺客みてぇだぜ?」

 

ジョルノ「尾行があからさますぎますね。

スタンド使いでしょうか?」

八幡「景気つけには良いんじゃね?

成長後の初めての実戦だ。この俺が行く!」

 

刺客と思わしき者は、肩までのセミロングの先端を赤く染めた、美人の高校生だった。

うすら寒さすら感じる笑顔が闇の深さが窺える。

 

??「初めまして。私は汐華陽乃。

命令により、ジョースター…覚悟してもらうわ!」

 

汐華陽乃は刀のスタンドを出現させ、構えをとった。

 

………あれ?汐華?

 

 

←To be continued

 




はい、新章が始まりました。

そしていきなり爆弾を投入させて頂きました。

陽乃が名乗った名字、賢明なるジョジョファンの方々ならお分かりですよね?
そして、彼が何を探していたのかも。

そしてサブタイトルの「幽波紋の戦士達」は第3部のエジプトへ向かう承太郎達が出発する話のタイトルです。

さて、陽乃ですが、彼女の刀のスタンドの名は!
そして彼女の正体は!?

なお、作中ジョルノが静をジョジョと呼んでいないのはわざとです。
ジョルノは組織的コードネームで自らをジョジョと名乗っているので、自分と混同してしまうからです。
静自身はジョルノも家族認定しているので本心ではジョジョと呼んで欲しがってますが、理由が理由なので諦めています。
ジョルノのジョジョ呼び設定は「恥知らずのパープルヘイズ」からの解釈です。

越後屋様、いつもありがとうございます。
ギリギリでしたがお返ししましたよ?
↑ちなみに、コラボとは関係ありません

それでは次回にお会いしましょう!


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雪ノ下の呪縛

前回までの八幡の冒険!

空条家の異変が発生!
徐倫の投獄、そして記憶とスタンドを奪われた承太郎!
承太郎の記憶が奪われたと言うことは八幡の正体もバレてしまったということに!
このまま大人しくしていても命を狙われるだけで、状況は悪くなる!
天国を阻止するべく、八幡は仗助、ジョルノ、いろは、小町、静、億泰、ミスタと供に旅立つ!
しかし、その第一歩で最初の刺客が現れた!
汐華陽乃
一体彼女は何者なのか!?
そして成長した八幡の新たな力とは!


side比企谷八幡

 

あー…あの刀のスタンド、どこかで見たことあるんだよなぁ。

どこだったっけ?

それにしても正々堂々とした人だ。

 

陽乃「スタンドを出さないの?それとも、スタンド使いじゃないのかな?」

 

八幡「ああ、すみませんね。では…」

 

八幡「ザ・ジェムストーン!」

 

俺は進化したザ・ワールドを出す。

ザ・ジェムストーン…子供の時に辛酸を舐めたザ・ワールドの不慣れ。

それを解消するため、ザ・ワールドの操作訓練とハーミットパープルの同時使用訓練。

それらを続けていくうちに、ザ・ワールドが変化をおこし始めた。

単純なところで色だろう。少し青みがかっている。

この変化をおこしたとき、承太郎が良い機会だから名前も変えてみてはどうかと提案があった。

ザ・ワールドを隠したいのにザ・ワールドの名前がそのままではまずいだろう?とのこと。

確かにそうだ。

そこでつけた名前がザ・ジェムストーン…「原石」。

ジョナサンは初代のジョジョ。ジョースター家の原石。

「白金」「紫水晶」「金剛石」「黄金」「水晶」「緑色石」「赤石」それらの全てを内包する「原石」

ジョナサンを現すスタンド名にこれほど相応しい名前はない。

…何か変なの混じって無かったか?ま、いっか。

そして本来の目的だったザ・ワールドを隠すという目的は、承太郎の記憶を奪われてしまった為にザ・ジェムストーン=ザ・ワールドってのがバレたからもう意味が無いけどね!

そして能力は…

 

陽乃が胴切りに斬りかかってくる。

剣術の達人を思わせる踏み込み、速度、力の入れ方…

前のザ・ワールドなら苦戦する腕前だが…

 

ジェムストーン「無駄無駄無駄無駄無駄!」

 

今のジェムストーンには何の事はない。

ザ・ジェムストーンのラッシュが陽乃に突き刺さる。

 

基礎スペックが元々高かったザ・ワールド。

力を使いきれなかったのは俺が不慣れだったからだ。

今はザ・ワールドの力をフルに使え、しかも更なる訓練で力が増している。

 

ラッシュが決まり、陽乃はダウン。

 

八幡「……あっけなさ過ぎ……」

 

陽乃はよろけながらも立ち上がる。

 

陽乃「大したものね。スタープラチナと同等かそれ以上ね…」

八幡「スタープラチナと戦った事があるのか?よく生きていたな」

陽乃「その時はやられたよ。だから転生したの。それと、私のスタンドをなめてもらっては困るわね。このスタンドの特徴は切れ味や剣の技だけじゃないんだよ?もうその力は覚えたわ!はああぁぁぁ!」

 

陽乃は先程とは比べ物にならないくらいの速度で突きを放ってきた。

 

八幡「なっ!無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!」

 

拳のラッシュで突きを防ぐ!

言っただけあってジェムストーンの全力のラッシュに力もスピードも全て弾かれる!

く……何だこいつ!

俺は一旦距離をとり、障害物で満足に刀を振れない位置を取る。

しかし、陽乃は構わず全力で刀を振るった。

嫌な予感がして刀の軌道から逃げる。

嫌な予感は的中。刃が障害物をすり抜け、勢いをそのままに先程まで俺が位置を通過した。

もし直感に従って回避運動をとっていなければ、俺は負けていただろう。

透過能力…これがこいつの能力か?

 

仕方がない。ザ・ジェムストーン、新能力その1をやるか。

俺は今度はジェムストーンで白羽取りをする。

 

ジェムストーン「コオォォ!無駄無駄無駄無駄!」

 

ジェムストーンから波紋がほどばしり、陽乃に波紋が流し込まれる。

ジェムストーンの新能力の1つ、スタンドに波紋を使わせる能力。

地味ではあるが、小町のサンシャインルビーみたいにスタンド自体が波紋を使うことは可能か?

といった方向で修行をしたら、かなり苦労をしたが、可能になった。

今まではスタンドで押さえてから直接生身で波紋を流していたのが、こうすることにより手間が省けるようになった。

 

陽乃「キャアアアアア!」

 

波紋を流された陽乃は再びダウン。

今度は立てないだろ…そう思ったが、陽乃はみたび立ち上がった。

 

陽乃「真剣白羽取りからの電流みたいな攻撃…考えたね。でも、これも覚えたわ…」

いろは「無駄無駄ラッシュに波紋をくらってまだ立ち上がるんですか…しつこいですね。あの雌豚」

小町「お義姉ちゃん、なんだか病んできてるよ…」

 

うるさい外野。

俺もコレで決めるつもりだったんだよ!

なんだこいつ!

仕方がない…もう1つの新技を使うか…

だんだん思い出してきたぞ、こいつの前世…ディオがジョースターに送った刺客の一人…いや、刺客の1つだった物…

 

陽乃「今度はさっきみたいにはいかないよ!ウリャリャリャリャリャ!」

 

陽乃はまた連続で突いたり斬りかかったりしてくる。

 

八幡(おー…怖い怖い)

 

ジェムストーン「無駄無駄無駄無駄無駄無駄!」

 

今度こそ決める。だが、さっきみたいな中途半端な物では駄目だ。

それに、真剣白羽取りももう通用しないだろう。

こいつは学習型のスタンド。

一度食らい、記憶した技は二度と通用しない。

 

陽乃「食らえ!」

 

陽乃は渾身の力の突きを突いて来た!

 

八幡(これだ!)

八幡「真剣白羽…」

陽乃「甘い!覚えたと言ったはずよ!」

 

突きは更に早くなり、ジェムストーンの体を貫いた。

 

八幡「ぐふぅ!」

陽乃「終わりね。後がつかえてるから、これで決めるわよ?比企谷八幡君」

八幡「やめてくれ…死んでしまう…」

陽乃「そう…でも、あなたには死んでもらった方が雪ノ下の為…プッチの目的も私たちには都合がわるいの。だから、比企谷君には悪いけど、ここで死んでもらうわね…」

八幡「そうか…ならば望み通り、ここで決めてやる!ハーミットアメジスト!」

 

ザ・ジェムストーンの胴がいばらの形にバラバラになって胸から下がハーミットパープルに変形する。いばらに変形したジェムストーンは陽乃の体に絡み付き、動きを封じる。

進化した新能力。

ハーミットパープルとザ・ワールドを同時に扱う訓練していた成果なのか、二つのスタンドは合体し、ザ・ワールドがハーミットパープルに体の一部を変える事が出来るようになった。

それが新技、ハーミットアメジスト。

ジョセフが自分のスタンド名を変えようとした時に候補として挙げた名前を、俺のこの能力に受け継がせてくれた名前だ。

 

八幡「だから言ったろ?死んでしまうと。下手をしたらあんたがね。食らえ!紫水晶の波紋疾走と波紋の無駄無駄ラッシュ!」

ジェムストーン「コオォォ!無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!WRYYYYYY!無駄ぁ!」

 

俺の本体から紫水晶の波紋疾走を、ザ・ジェムストーンから波紋を含んだ無駄無駄のラッシュを叩き込んだ!

陽乃は抵抗できず、そして今度は中途半端にならないように…もう、それはここまでやる必要があるの?ってくらいに拳を叩き込んだ!

 

ドガシャァァァン!

 

陽乃は吹き飛び気絶。さすがにじじい仕込みの紫水晶の波紋疾走と、承太郎仕込みの拳のラッシュを同時に食らえば二度と立てないだろう。

しこたま殴られ、無事では無いところを探すのが不可能なくらいだ。

 

仗助「アレをやるくらいの相手だったって事か、アレは八幡の切り札の1つだからなぁ」

 

仗助は陽乃に近寄った。

 

仗助「で、こいつはどうする?」

八幡「治してやってくれ。仗助」

いろは「どうしてですか?ハチ君。この雌豚はハチ君の命を狙ったんですよ?まさかこのボン!キュッ!ボン!が目的ではないですよね?はっ!まさか私と小町ちゃんとこの女を侍らせてタイプ別の酒池肉林を味わうハーレム計画でも練っているんですか!そんなことを考えているのならハチ君殺して私も死にます!」

小町「ゴミいちゃん…小町的にポイントが低すぎて底値割っちゃったよ…粗大ゴミいちゃん通りすぎて産業廃棄物級のゴミいちゃんに確定したよ…」

八幡「いや、違うから。いろは怖いよマジでホントに刺されそうで怖いよ。そして小町、産業廃棄物級のゴミいちゃんって何?本気なら部屋に引きこもって二度と出ないで一生涙で枕を濡らせる自信あるからね?それ。後、どこぞの兄妹みたいに妹をそういった目で見てないから止めてくれる?マジで」

 

ホントやめてほしい。いろはは間違いなく本気だし、小町はどこまで本気かわからない。

産業廃棄物級ゴミいちゃんなんて言われ続けたら比企谷八幡じゃなくて本気でヒッキー谷八幡になるから。

なんか近い将来、ヒッキーとか不名誉なあだ名付けられそうな気もするけど、今はそんな事はどうでも良い。

俺が陽乃を助けようと思った理由…それは…

仗助が治した陽乃の前髪を上げ、その額を晒す。

そこには出来物のような、肉の突起物があった。

 

静「何?この変な出来物?」

ミスタ「うわっ!気持ち悪い!八幡、コレが何か知ってるのか?」

億泰「こ、これは!まさか!」

 

億泰が憎悪の目を向ける。

そう、コレの事はよく知っている。

 

八幡「肉の芽…かつてディオが信頼できない部下や忠誠を誓いそうも無いが、スタンド使いとしては手駒になりそうな相手の脳に埋め込み、洗脳する吸血鬼の細胞だ。

かつてはいろはの親戚の花京院さんやパッショーネNo.2のポルナレフさん、そして億泰の父親に埋め込まれた物だ。ディオがいなくなった今、こいつを埋め込む事が出来る奴がいるとは…」

 

俺はザ・ジェムストーンで肉の芽を掴み、脳を傷つけないように慎重に抜く。

肉の芽から別の触手が伸びて俺に刺さろうとするが、波紋でガードしている俺に触れた瞬間、煙となる。

そして、肉の芽を抜き去り、波紋疾走でそれを消滅させる。

 

陽乃「…何で助けたの?私を助けてもメリットなんて無かったわよ?まさか、私の体が…」

八幡「そのくだりはさっきやったから。実は余裕あるだろアンタ。あと、その仮面を被るのはやめろ。アンタを助けたのは情報が欲しいからだよ。プッチの事とか、それと…」

陽乃「へぇ、私の外面を一発で見破れるなんて、比企谷君は何者?私はあなたが気に入っちゃった♪あと、情報の件は良いよ?その件については私も協力するわ。肉の芽なんて捨て駒にすることをやられるなんて、もう汐華や雪ノ下にいるなんて嫌だし、任務を失敗した以上、私は始末されるでしょうから、そっちに付いた方が安全だしね?それで良い?ジョルノ・ジョバーナさん?」

 

陽乃はジョルノに話しかける。

 

ジョルノ「良いでしょう。今はアメリカの件が最優先です。ですが、コレが終わったら、必ず協力してもらうと約束して頂きます。逃げようだなんて無駄な事は考えないで下さいね?」

陽乃「逃げないわよ。逃げても行く場所なんて無いしね?なんならアメリカにも付いていくわ。比企谷君が気に入ったしね?私は今から茅ヶ崎陽乃って名乗るからよろしくね♪」

 

何か勝手に話が進んでいく。まぁ、戦力は少しでも欲しいところだし、こいつを仲間に加えるのは依存はない。

 

陽乃「私のスタンドはアヌビス。エジプト九英神の暗示を持つかつてはジョースターを狙ったDIO様の部下。ポルナレフと承太郎に敗れ、ナイル川の底に沈んで錆びて朽ち果てた刀に宿った魂のスタンドの転生。この刀は前世の私の姿がビジョンになった、言わば私そのものと言っても良いものよ」

 

やっぱそうだった。能力がアヌビス神そのものだったし、転生者とも言っていたからひょっとしたらと思っていた。

 

仗助「何が何だかさっぱりだが、味方になるならば良いや。何か怪しいけど、スタンド使いは一人でも味方が欲しいからな」

いろは「ハチ君に手を出さなければ私もいいですよぉ?」

小町「変なところで新しいお義姉ちゃん候補が…」

静「兄さんに近付かなければ私は問題ありません」

 

億泰「何かよぉ、不安しかないのは俺だけかぁ?何故かって説明できねぇんだけどよぉ、俺は昔から考えるのって苦手だからよぉ」

ミスタ「俺もだ。ジョルノの奴は昔から自分の事は語らねぇから、何が何だかサッパリだ。とりあえずは護衛が一人増えたって事でいいんじゃぁねぇの?」

 

昔の部下が仲間としてアメリカ行きの仲間として加わった。

すっごく不安だけどね!

この人の背景も、この人の性格も!ホントに…

 

いろは「ヤレヤレですね?ハチ君」

 

……心を読んで人のセリフを取るんじゃぁない!

 

 

←To be continued

 




はい、魔王のメンバー入りです。

ハルノン登場は本来なら俺ガイル編で予定していたのですが、ストーリー的に仕方がないとは言え、ジョジョばかりにスポットが当たりすぎていたの事が気になっていました。
何のためにクロスしているのか分からなくなってしまうからです。
そこで、俺ガイル勢の誰かを加入させようと考え、ハルノンを先行登場させました。
第3部死亡勢の誰かでも良かったのですが、ちょっと考えがあり、ハルノンにしました。
また、ハルノンをアンチにするかどうかは最後まで悩みました。この人もファンの解釈次第ではどちらにも転ぶからです。しかし、奇しくも「陽乃」という名前はジョジョにとっては意味がある名前です。縁があるなら味方にしようと思い、このような形にしました。
陽乃のスタンドに関しては第3部の死亡した敵ならどれでも良かったのですが、能力的に味方スタンドとして使い勝手が良いのはアヌビス神では無いかと思ってます。
強すぎず、かといって一発屋では終わらないタイプのスタンドですから。ペット・ショップのホルス神でも良かったんですけどね?

一方、八幡のザ・ジェムストーン…やり過ぎましたか?なんかストーンフリーと被っている気もしなくないですが…。これでも能力は全て使っていないんですよ(^_^;)
名前のジェムストーンは『原石』から。最近ではめっきり面影が無くなってしまいましたが、八幡はジョナサンの転生。ジョナサンは歴代のジョジョの原石なので、ザ・ワールドを改名しました。ジョースター家にも認められましたしね♪ハーミットアメジストに関しては幼少期編でいろはが言っていましたね?実は最初からこれは決めていました。ジョセフのくだりはこの為に伏線を張っていましたが、違和感は無かったですか?
ラッシュの掛け声は「無駄無駄」のままです。
変えようとも思いませんでした。

サブタイトルの『雪ノ下の呪縛』は第3部の花京院のエピソード『DIOの呪縛』から取りました。
肉の芽といい、雪ノ下に捨て駒扱いにされたことといい似通っていたので。

それでは次回、また読んで頂けると嬉しいです。



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機中にひそむ女神

前回までの八幡の冒険!

アメリカへと旅立とうとするジョースター一行に立ちはだかる一人の少女、汐華陽乃!
八幡は進化したスタンド、ザ・ジェムストーンの慣らしのために陽乃と対峙する!
圧倒的な手数とパワーで陽乃を押す八幡!
しかし陽乃は八幡の強さに合わせて強化されていく!
陽乃の強さに対抗し、ついにジェムストーンの切り札を使って陽乃を撃破した八幡!
倒した陽乃を治療するように仗助に頼んだ八幡。
その額には取り付いた物を洗脳する肉の芽があった!
八幡に助けられた陽乃はお礼と自らの打算も兼ねて、ジョースター一行に加わった。
アメリカへと続く旅立ちに次の刺客は現れるのか!?

※注意!
作中、汚い表現が含まれます。食事中、苦手な方は注意してください!


side東方仗助

 

陽乃を味方に引き入れた俺達は、今は成田発オーランド国際空港行きの飛行機に搭乗していた。

徐輪が収監されているグリーン・ドルフィン・ストリート重警備刑務所のあるフロリダに向かう為だ。

使う座席はエコノミー。

ミスタが「金持ちがケチるなよ」とか言ってきた。

バカ野郎!オーランドまで一人片道十万円もかかるんだぞ!

この十人近い人数をフロリダまで運んだだけでも百万円はかかるってわかってんのか?

承太郎さんが徐輪救出に会社の潜水艦使ったって言うし、なるべくなら無駄な出費は抑えたいんだ!

今回だって会社の経費での旅だ。

向こうに着いたら着いたで何かと金はかかる。

じじいや承太郎さん達がエジプトまでの旅路に数億なんて金(特に高級潜水艦やセスナ)を使ったらしい。

じじい達の旅費だけでだ。

他にも補給物資の調達・運搬経費やら旅の補助をした人の人件費、アヴドゥルさんや花京院さんの医療費、戦いに巻き込まれて亡くなった遺族への補償金など、じじい達のエジプトでのかかった経費は普通では考えられない金額だったと当時の資料に書いてあった。

最悪、今回の旅もそのくらいの覚悟は必要だろう。

飛行機にかかる旅費もなるべく抑える必要がある。

それをミスタの野郎は…

 

陽乃「世界的企業の大幹部が飛行機代をけちるなんて」

静「無一文で付いてきた人が贅沢を言わないで下さい」

陽乃「ジョジョちゃん。それは厳しくない?」

静「あなたにジョジョって言われたくありません。気安く呼ばないで下さい。ファーストネームもお断りです」

 

ジョジョ。よく言った!

勝手に付いてきたクセに贅沢言うんじゃぁない!

ビジネスクラスだって3倍もかかるんだぞ!

少しは経営者の苦労を考えやがれ!

 

文句を言う面々を抑え、各々が席に着席した。

席順は前から陽乃、ジョジョ、俺

億泰、ミスタ、ジョルノ

小町、いろは、八幡だ。

 

八幡「お、電源がある。今のうちにスマホを充電しておくか」

ミスタ「あ、俺も」

静「私もしておきます」

いろは「私はやめておきます」

小町「小町も今はフルバッテリーだからやめておく」

 

…まぁ、長旅になるし、今のうちに携帯を充電するのは基本だな。俺もしておこう。

 

バチィ!

 

うおっ!なんだこのコンセント!漏電でもしてるのか?軽く感電したぞ!

見ると他のメンバーも同じく感電していた。

日本製の物と違って安全性に問題があるのかもな。

注意しねぇと危ねぇかな?

その時は俺もみんなも軽く考えていた。

 

フライトから十数時間。もうじきフロリダに到着する、そのタイミングで異変が起き始めた。

 

『乗客の皆様にお詫び致します。当機は自動操縦のトラブルにより、オーランド国際空港より大きく外れ、ニューヨークのジョン・F・ケネディ空港に緊急着陸することになりました。大変ご迷惑を…』

 

な、何だって!航路のトラブル!時間ロスなんてレベルじゃぁねぇぞ!ニューヨークからフロリダは日本列島分の差がある!

何て不運だ…だが文句を言っても仕方がねぇ…頭を冷やして代わりのルートを考えながら、おとなしく着陸を待つ。

その時に気がつけば良かった。既に俺達は敵の攻撃を受けていたことに…

飛行機が着陸し、そろそろ降りるとなった時、異変が確定的となった。

乗客がぞろぞろ降りる段階になったときだ。

 

 

ジョジョが俺にガッシリくっついていた。

まぁ、普段から俺にベタベタするジョジョだ。

最初は気にしなかった。カワイイ妹にくっつかれて悪い気はしない。むしろなつかれて嬉しいくらいだ(シスコーン)。

だがおかしいと思い始めた。普段からベタベタするといっても、それは家とかでの話だ。

普段は外では節度をもっていて、会社の支部長室で二人きりの時でもこんなことをしないのに、今日に限ってどうしたんだ?

 

仗助「おい、ジョジョ」

静「ンー…なぁに?兄さん…静、まだ眠いんだけど…」

仗助「いや、もう着陸したから降りるんだけどよぅ、ちょっと寝惚けすぎじゃぁねぇの?」

静「んー?あれ、兄さん…もぅ♪兄さんが積極的になるなんて初めてじゃない?もぅ♪ちゅー」

 

ジョジョはまだ寝惚けているのか甘えて頬にキスしてきた。

 

仗助「いや、ちゅー♪じゃぁねぇよ!家じゃぁねぇんだからベタベタすんなっつぅの!」

陽乃「あなた達、家ではこんなにベタベタしてるのね…千葉の兄妹でもそこまではしないわよ?さすがはアメリカの家系は違うわ…」

仗助「いや、ちげぇから!変な誤解すんな!おい静!」

静「!!…ンーンー!」

 

いまだに唇を俺の頬から離さないジョジョがジタバタしはじめる。

バチバチバチバチ!

うおっ!今度は波紋を流しやがった!

何してんだコイツ!

そこでやっとジョジョが離れた。

 

静「プハァ!何で?!兄さんから離れられなかった!はっ!もしかして兄さん、私の事が好きすぎて離れたく無かったの!?それで新しいスタンド能力が目覚めた?」

仗助「いつまで寝惚けてんだオメーは!」

 

俺はいい加減イライラして立ち上がると、今度は俺がジョジョに覆い被さるようにくっついた。

な、なんだ!?

静「きゃっ!もう兄さん!兄さんに抱き付かれるのは構わないけど、こんなところで!…超嬉しい///」

 

何言ってやがんだコイツはぁ!

すると、他のメンバーも騒ぎ始めた。

 

ミスタ「億泰…お前、確か妻子持ちだったよなぁ?バイだったのか?」

億泰「ちげぇ!何かくっついて離れられねぇんだよ!どうなってんだコイツは!」

ミスタ「知るか!以前にもジョルノとこの手の誤解でヒデェ目に遭ってるんだから、変なことするんじゃぁねえ!ダメだ億泰!もっとやさしく!そこはダメ!ダメ!ダメ!ダメッ!」

億泰「オメーこそ変な声だしてんじゃぁねえ!このダボが!俺はくれるっていうんじゃ病気以外は何だってもらうが、悪評は貰いたくねぇんだよぉ!」

 

八幡「……ジョルノ……お前、なかなか結婚しないと思ってはいたが、こんな趣味があったとは思わなかった。気付いてやれなくてすまん。だが、俺にその趣味はないんだ。俺はいろは一筋だから」

ジョルノ「ち、違う!昔ナランチャにも誤解された事があるが、僕にその趣味はない!」

八幡「なら早く離れてくれね?なんかどこからか花京院の声で『ジョジョハチ!キマシタワー!』とか幻聴が聞こえるんだよ。自分のモノにしたくない恐怖と底知れぬ悪寒が襲ってきてたまらんのだが」

ジョルノ「それは僕にも聞こえる!なんか聞こえてはならない声が頭に響くんだ!でもすまない、本当に心が痛むんだが、離れる事が出来ないんだ!僕も『ジョジョハチ』とは何かはわからないが、受け入れられる覚悟をしたくは無いのに、離れられないんだ!」

いろは「ハチ君…ジョナサンとディオが混ざった弊害がそういった趣味にも現れているなんて…」

小町「ごめん、お兄ちゃん…さすがにこれは小町もフォローできないし、ふざけられない…」

 

何だこの状況…

でも、1つだけわかったのは…

これは間違いなく敵のスタンド攻撃だ!

いつ食らった!無事なのはいろは、小町、陽乃。

後は誰かと抱き合っている!

……俺はジョジョとで良かった…男同士じゃなくて助かった……じゃねぇ!

 

仗助「気を付けろ!敵だ!敵のスタンド使いだ!」

??「やっと気付いたようね?このビチグソ共が」

 

なんかアラフィフっぽいおばちゃんが現れた。

昔はそれなりにキレイっぽかった印象だが、今は若作りなのか際どい服を着た痛い太ったおばさんだ。

 

一同「……………」

??「私はマライア。バステト女神の暗示を持つエジプト九英神のスタンド使いさ」

 

みんなの視線が八幡と陽乃に突き刺さる。

 

八幡「これはわかる。次にみんなは『部下と同僚は選べよ』…と言う」

一同「部下と同僚は選べよ…ハッ!」

 

今やるか!?そのネタを今やるか!?

 

八幡「いや、昔はそれなりにキレイだったんだけどね?何故こんなに汚くなっちゃったんだか…」

マライア「クソガキが!体が磁石になって、身動きできないってのに言うじゃぁないか!」

 

マライアは胸を突き出す(しかも無駄に様になるセクシーポーズが逆に痛い)。

すると服の胸がドンドン膨らみ、こぼれそうになる。

うわっ!ヤメロ!

 

マライア「何想像してんのさ!」

一同「うぎゃぁぁぁぁ!頑張って想像しないようにしていたのに!」

 

あ、俺も想像してしまった…みんな同じなのか、特に男性陣はエチケット袋を手にした!

これは酷い…ティーンエイジャーの八幡にはトラウマ級の酷さだ。

あの年の男子なら、誰も太ったアラフィフのあれなんて想像もしたくない。

幸運だったのは皆それで顔を下に向け、前のシートが盾になったことだった。

 

ドスドスドスドス!

マライアの服から飛び出したらしい何か…転がった物から見てボルトやらナットやらが磁石人間目掛けて飛んで来たらしい。

 

一同「汚いものを見たおかげで下を向いていて良かった…」

マライア「貴様らァ!」

静「…アクトンクリスタル!」

アクトンクリスタル「ドララララァ!」

 

うっぷ…ジョジョがアラフィフにスタンドを叩き込む。

しかし、微妙に射程外だ。

 

マライア「はっ!○○○○くさいガキが!自分のスタンドの射程もわからないの!?それに、良いのかい?ここは鉄の飛行機の中、段々機体が歪んで来るよぉ?」

 

確かに機体がギシギシ鳴っている。

冗談抜きでそろそろヤバイかも知れない。

 

マライア「バカだねぇ!磁石になって押し潰されな!」

陽乃「バカはあんたよ。オバサン」

 

ドスッ!

 

見えない陽乃のアヌビス神がマライアの肩を貫いた。

 

いろは「よくもハチ君に汚いものを見せてくれちゃいましたね」

小町「小町も今夜は悪夢にうなされそうだよ。お兄ちゃんたちのあんなシーンを見せられて」

 

いろはと小町の声も聞こえてきた。

 

マライア「なっ……」

いろは「ナイチンゲールエメラルド!」

小町「サンシャインルビー!」

 

ナイチンゲールエメラルド「無理無理無理無理無理無理無理無理無理!無理ですごめんなさい!」

サンシャインルビー「ゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミ!ゴミ虫野郎!」

マライア「アガブゲボバァ!」

 

いろはと小町のスタンドラッシュがマライアをサンドイッチにしながらボコボコにした。

さっきのジョジョのアクトンクリスタルの攻撃はフェイク、本命は磁石になっていなかった三人を透明化させてコッソリ接近させることだったみてぇだ。

 

マライア「……また……挟み撃ちに……○○ガキが…」

 

バタッ!

マライアは血だるまになってダウン。

俺達の磁石人間状態は解除された。

 

二人のスタンドのラッシュ。小町は元々スタンドそのものは近接パワー型。

いらはのスタンドも近距離ではBクラスの威力のパワーがある。

二人のラッシュでボコボコにされればボロ雑巾にもなるだろう。

バステト女神というスタンドがどういう物かはわからないが、進化する前のアクトンベイビーやヘブンズドアー、玉美の錠前のようにビジョンが存在しないスタンドなのかも知れない。

 

仗助「グレートにヤバい相手だった……変な意味で」

ジョルノ「恐ろしい相手でした。彼女の攻撃は数日は持続するでしょう。ビジュアル的に…」

億泰「でもよぉ、何で3人はスタンド攻撃から外れていたんだ?」

ジョルノ「多分、これです」

 

ジョルノは充電器を取り出した。

 

ジョルノ「スマホを充電したコンセントが無くなっています。多分、あれがバステト女神だったのでしょう。それに、自動操縦の故障ももしかしたら磁力のせいだったかもしれません」

仗助「あっちゃぁ…あれだったのかよ。アレじゃ触っても不思議じゃぁないぜ、なぁ八幡…あれ?八幡?」

 

見ると八幡が膝小僧を抱えてブツブツ言っていた。

マライアの攻撃+いろは&小町のスタンドラッシュの掛け声がトラウマを刺激したのだろう。

 

八幡「ゴミいちゃん…無理ですごめんなさい…豚BBAの胸…ジョジョハチ…飛行機怖い飛行機怖い…」

 

これはしばらく立ち直れそうもねぇな…

 

マライア バステト女神

再起不能

その後、駆けつけた警察によって傷害未遂及び器物破損の容疑で逮捕

 

八幡達は被害者として事情聴取を受けるも特におとがめなし

 

比企谷八幡 ザ・ジェムストーン

小一時間ほど精神的に再起不能

 

←To be continued




鬼は外、福は内!
節分の日がやってきました!
豆と恵方巻は食べましたか?

……はい、お見苦しい話で申し訳ありませんでした。

オバサンになった第3部のマライアを、そのまま戦闘させたらどうなるかを想像したら、あまりに酷いことになってしまいました。
歳を考えろ、歳を…

サブタイトルの「機中にひそむ女神」は第3部の『灰の塔』との戦いでのサブタイトル「機中にひそむ魔」から取りました。
ひそんでいた女神は魔よりも酷かったですが。

今回はGoogle先生に大変お世話になりました。
第6部の舞台となったGDst重警備刑務所の場所のフロリダ州、成田からフロリダのマイアミから近い着陸空港とそこまでの旅費、そして航路が外れた後の、フロリダまでの道のりで無理のない陸路など、色々と調べるのが大変な回でした…。
これからの陸路検索でも色々と大変ですけど。
心が折れるから、地理とか適当で良いですか?

今回戦ったのは登場以来、まともな戦闘がなかったいろは、小町と新戦力の陽乃ら俺ガイルヒロイン勢です。
トドメを刺しただけのような気もしますが…
いつかは彼女達も活躍させようと思っていたので、やっと出番が回ってきました。
この調子で仗助、億泰、静、ジョルノ、ミスタにも出番を回したいと思います!
次は少しだけコラボを交えます!
次回もよろしくお願いします!



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Mr.No.2達と皇帝 そして謎の吸血ゾンビ登場(コラボ前哨戦)1

前回までの八幡の冒険!

…は今回はなしです。

あの話はほとんどギャグでしたし…

今回はコラボの前哨戦です。現段階ではどの作者様のどのキャラかは伏せておきます。正直、ヤバいかも(^_^;)
コラボの企画が出る前に、この男のレギュラー入りとこの戦いの対戦カードを決めていて助かりました(^_^;)
相手の作者様に第6部外伝の全ての対戦カードをお伝えしたところ、この対戦カードに前哨戦をご指名されましたので、こういう形にいたしました。
もしかしたら、コイツ以外は対処不能とご判断されたのかもしれません…(^_^;)
多分、他のキャラでは対処できませんでした。

○○○○○○様、ありがとうございます!
上記の方は、キャラが本格的登場の時にご紹介させていただきます。


side虹村億泰

 

俺にはどうなっているのかさっぱりわからねぇけどよぅ、フロリダ行きの飛行機が何故かニューヨークに到着しちまったんで、仕方なく俺達はニューヨークで降りることになっちまった。

仗助が言うには「空路は危険だから、陸路で行く」とか言って、ここからは車や電車を使うらしい。

で、仗助が個室を借りて静と入って行ったとおもったらよぉ、出てきたアイツにぶったまげたぜ。

いつもの自慢のリーゼントが無くなって、ちょっとイカツイけどイケメンに変わって出てくるんだからよぉ。

ちょっと笑いそうになっちまったけど、アイツの髪型をけなしちゃぁなんねぇのは長い付き合いでわかるってもんよ。

アイツの髪型をバカにしたら最後、周りが見えなくなるほどキレっからよぉ。ああなっちまったら俺や承太郎さんでも中々止められねぇ。

最近じゃぁ静が手綱を握っているらしいけどよぉ、だからと言ってアイツをキレさせたら手に負えねぇのは確かなんだよ。

 

仗助「じゃあまぁ、ちょっくらSPW本社へ行ってくるぜ」

ミスタ「あ、ちょっと待ってくれ。そろそろ昼飯の時間だ。俺はレストランで食べてくるぜ」

八幡「おい、それは後でも良いんじゃぁないですか?」

 

おう、俺もそう思うぜ?何を言ってるんだ?こいつぁ。

 

ジョルノ「いえ、ミスタのスタンド、セックス・ピストルズは意思を持つスタンドなんです。しかも、物を食べる習性があって、時間には厳しいんですよ」

仗助「毎回思うんッスけど、どうにかなんないんッスか?それ」

 

何だぁ?その変なスタンド。

 

ミスタ「仕方ねぇだろ?そういうスタンドなんだからよぉ。別に本社で車の手配をするだけなんだしよぉ、俺はいらねぇだろ?」

仗助「ったく、しょうがねぇなぁ。おい、億泰。お前も付き合え。飛行機で抱き合っていた仲だしよぉ」

億泰「テメェ仗助ぇ!それを今だすんじゃねぇよ!」

仗助「良いからホレ、行ってこいよ。接近戦が苦手なピストルズのフォローを兼ねてオメェに頼んでるんだからよぉ」

億泰「それが人にモノを頼む態度かっつうんだ!わかったよ、行けば良いんだろ?行けばよぉ。ったく人使いの荒い雇い主だぜ。飯の時間まで決められちまうのかよぉ」

ミスタ「わりぃな億泰。一応、俺もイタリア支部の幹部だからよぉ、護衛をよぉ、頼むぜ」

億泰「ったく、なぁにが幹部だ。こっちは臨時の職員だっつうの」

 

俺はぶつくさ言いながら、幹部のミスタ様に付いていった。

 

side綾瀬絢斗

 

SPW本社ビルの前に止めたベンツに、私は二人の男を乗せて奴等を…ジョースター一味を目で居っていた。

 

絢斗「良いな?奴等がターゲットだ。子供の男の子を除いては、全員始末しても構わない」

初老の男「良いぜぇセニョール。奴等には貸しがあるからよぉ、お嬢ちゃん達を殺さなくちゃぁなんねぇのは心苦しいが、まぁ、出来るだけ苦しまないように殺してやるさ」

少年「え?でもあの人はミスタさんと億泰さん…」

絢斗「彼等は君が知っている彼等ではない。彼等は世界の人々が平和に天国へ導かれる神父の計画を滅茶苦茶にしようとしているんだ。それに、あの少年は君の父、DIOの魂が転生した存在。君は彼がどういう存在だったかは知っているだろう?」

 

面倒な男だ。ヤクザの息子だかなんだかは知らないが、そのくせ正義感だけは無駄にある。

便所コオロギにも似た、小○臭くてヘドが出る正義感。

正義とは何たるかもわからない、腐った大衆の正義。

だが、上手く利用すれば良い手駒だ。

こういう何も知らないガキが、実は手駒としては一番良いんだ。

パラレルワールドだかなんだか知らないが、こういうサイコな事を言っているガキが一番利用しやすい。

 

絢斗「安心しろよーーー。君は世界の為に英雄となり、世界を救うんだ。何の問題がある?安心しろ…君は白の中にいるんだ…そして君は英雄として、元の世界に帰れば良いんだ…」

少年「……わかりました。やります」

 

ーーーは雰囲気を変え、スタンドを出した。

 

少年「ブラッディ・シャドウ。行け、スカルズ達」

 

ブラッディ・シャドウというスタンドから出た影から、骨で覆われたゾンビ達がゾロゾロと出てきた。

相変わらず気味の悪い能力だ。

だが、コイツらはとんでもなく強い。

虹村の息子、億泰とパッショーネの幹部、ミスタ…

貴様らはこれで終わりだ。

せいぜいあがいて死ね。

 

side虹村億泰

 

俺はミスタに連れられ、セントラルパークの近くにあるイタリアンレストランに入った。

入って注文したんは良いんだけどよぉ、どうもここのイタリアンは口に合わねぇんだよ。

やっぱりイタリアンっていやぁ、トニオさんの店が一番うまいぜ。

最近じゃぁ人気が凄すぎて、予約しないと中々食えねぇのがちょっぴし不満だけどよぉ。

出発前に行こうと思って行ったけど、満席でむりだったんだよなぁ。

トニオさんの所とまではいかなくてもよぉ、八幡が言う千葉のオアシス?サイゼリアの方がまぁだ俺の口に合うってもんだぜ。

 

ミスタ「やっぱりよぉ。アメリカのイタリアンはダメだな。やっぱりイタリアンは本場に限る。そうだろ?億泰」

億泰「本場のイタリアンっつうのは行ったことねぇからしんねーけどよぉ、杜王町にあるトニオさんって人がやっている店は本場で修行を積んだ人が作ってるからよぅ、めっちゃ旨いんだよなぁ」

ミスタ「あー、あそこは出発前の二日前に行ったぜぇ?本場以外であれだけの店は中々ねぇなぁ」

億泰「なっ!テメェだったのか!?満席で俺が食えなかったじゃねえか!」

ミスタ「知らねぇよ。日本のコトワザってやつぅ?早い者勝ちって言うだろぉ?なぁ?」

億泰「そりゃ諺じゃぁねえよ!テメェ、ここの支払いはテメェが出せ!」

ミスタ「んだぁ?別に構わねぇけどよぉ。幹部が部下の…億泰、伏せろ!」

 

バリン!バリン!バリン!

 

ミスタに引き倒された瞬間、窓ガラスが割れやがった!

敵の攻撃か!?

見ると変な時代遅れのカウボーイっぽいアゴの割れたオッサンが拳銃をもっていやがった!

何だぁ?あの変な持ち方はよぉ。指が拳銃から生えてやがる!銃のスタンドなのかよ!

 

ミスタ「チッ!あのカウボーイかぶれのオッサンよぉ、俺に銃撃戦を挑んで来るなんてよぉ、ちっと頭がおかしいんじゃねぇのかぁ?」

 

ミスタの奴は銃を男に向けて発砲した!

 

ミスタ「行け、ピストルズ!」

ナンバー1「チクショー!飯ノじゃまシヤガッテ!ブチマケテヤル!脳ミソブチマケテヤル!」

 

…さすがはギャングのスタンドだぜ。ガラがわるいってぇもんじゃぁない。

 

ホルホース「おっと危ねぇ。資料にあった銃弾を曲げるスタンドかよ。付いてきなぁ、マフィアの兄ちゃんよぉ、どっちが世界一の拳銃のスタンド使いかきめようぜぇ?このホルホース様が相手になってやるよ。そっちのトッポイ兄ちゃんは別の奴が遊んでくれるぜぇ?」

ミスタ「上等じゃぁねえかよぉ!時代遅れのカウボーイのオッサンよぉ!億泰、他のがいるみてぇだから、そっちはよぉ、オメーに任せっからよぉ!」

 

ミスタは割れたガラスを更に蹴り破り、店を飛び出して行った。

うおっ!置いていかれたぜ!俺も行かねぇと!

俺がミスタの後を追って店を出た瞬間…

 

??「WRYYYYYY!」

 

ドカッ!

 

頬に衝撃を受け、俺はぶっ飛ばされちまった!

誰だ!俺を殴りやがったのは!

…え?なんじゃぁありゃ?

 

骨みてぇなゾンビが5体も動いていやがる!

しかもゾンビになのにやたら早えぇぇ!

兄貴のバッドカンパニーのように何体もいるタイプのスタンドかぁ!?

 

民衆「うわあぁあ!何だあれはぁぁ!」

民衆「ハロウィンじゃないのにコスプレ!?」

民衆「いや、あれは本物だぁ!」

 

スタンド使いじゃぁねぇのに見えている…ってことはコイツら本物かよ!

スタンドじゃぁねえのかよ!

歌舞伎町を舞台にしたヤクザゲームやウイルスに感染された住人のゲームじゃぁねぇんだからよぉ!こういうホラーなのは勘弁してくれよぉ!

おりゃホラー映画は苦手なんだよぉ!

 

←To be continue

 




はい、今回はここまでです。
さて、どなたとのコラボかわかりますか?
判明するのは結構後になりますが、相手はとんでもなく強いです!
少年のスタンド、ブラッディ・シャドウが作り出したスカルズでさえ、億泰&ミスタどころかジョースターチームが敵うかわかりませんが、何とかしてみます(^_^;)

さて、今回さりげなく登場した綾瀬絢斗
彼はオリキャラです。俺ガイルの折本にしようかとも考えましたが、クリスマス編での彼女を見て完全な敵キャラにするのは止めました。
代わりにプッチに心酔する下品な神父見習いという二流の悪役にする予定です。
名前の由来は俺ガイルらしく神奈川県の地名、綾瀬市からとりました。

サブタイトルはホルホースの皇帝と、第4部と第5部のサブ主人公の立ち位置である億泰とミスタがメインの回なので、オリジナルでタイトルを決めました。

では○○○○○○さん!そちらもよろしくお願いします!

ではまた次回もお願いします。


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Mr.No.2達と皇帝 そして謎の吸血ゾンビ登場(コラボ前哨戦)2

前回までの八幡の冒険!

フロリダに行くハズの飛行機がマライアのスタンドによってニューヨークへ到着してしまった八幡達ジョースターチーム!
空路は危険と判断した仗助は、SPW本社へ車を調達しに行く!
時間はお昼時。
食事の時間にうるさいミスタのスタンド、セックス・ピストルズの食事の為、ミスタは億泰をお供にイタリアンレストランで食事を始めるが、そこに新たな刺客が現れる!
かつてポルナレフとアヴドゥルが戦った銃のスタンド使い、ホルホース!
ミスタとホルホースは銃撃戦を繰り広げながら、街へと躍り出る!
だが、億泰の方にも新たな刺客が!
骨に覆われたゾンビの集団!
力と早さを併せ持つ彼等に億泰は勝てるのか!?
一方のミスタとホルホースの戦いの決着は!?
コラボ前哨戦、後半!
さぁどうなる!

※グロ注意です


sideグイード・ミスタ

 

ホルホース「チビッ子スタンドのパス遊びは終わりかぁい?カモォン、ミスターくぅん」

 

あのカウボーイかぶれのオッサンを追いかけて廃ビルで打ち合いを始めたは良いけどよぉ、あのオッサンは銃も弾丸もスタンドだ。

おまけにピストルズ程ではないがよぅ、ある程度の弾道を曲げる事も出来やがる。

その分射程は短けぇらしいがよぉ、弾切れの心配も無ければリロードの必要もねぇってどう考えてもこっちが不利じゃぁねぇかよぉ。

足音を便りに何発か発砲。

ピストルズ経由で弾道を変えても、向こうも同じタイプのスタンド。

俺が考える弾道は、向こうにも読めるということだろぅ。

今ので弾切れだ。

次の弾を装填…4発?4発だって?

ダメだ。4だけはだめなんだ。一発落とさなきゃだめなんだよぉ。

一発減っても、4という数だけは昔から録なことがないんだ。

ナランチャが死んだときも4だった…一発落とさなきゃ…

 

ガァン!

ミスタ「コフッ!」

 

ほら…やっぱりよぉ、4は俺のÈ un numero che chiama sfortuna (エン ヌーメロ キャ キャマノ スフォルトナ 訳:不運を呼ぶ数字だ)

リロードの最中に肩に銃弾を受けちまった。

 

ホルホース「おやおやぁ?リロードが必要ってのはやっぱり不便でしょうがねぇなぁ?それにひきかえ、俺のエンペラーは違う。俺のエンペラーは銃も弾丸もスタンドだぁ。分かるかなぁ?ミスミスくぅん?おや、いぜんにも今のパッショーネにいるポルナレフにポルポルくんと呼んでやった記憶があるぜぇ」

 

オッサンは何がおかしいのかゲラゲラ笑い始めやがる!

 

ホルホース「ミスミスくぅんか、良いねぇその響きぃ。兄ちゃんのトロクセェリロードのミスが弾丸を受ける原因なんだからなぁ。そもそも、銃を相棒に選んだのも、ミスだったんじゃぁねぇかぁ?日本じゃぁ、失敗したって言うのをmissったって言うじゃぁねぇの。兄ちゃんの名前、日本にちなんでミスッタって名前に変えちまったらどうだ?お似合いだぜぇ?ポルポルくんそっくりなミスッタくぅん?」

 

何だと…確かに俺がまごついていたのはミスだ。認めよう。だがな、俺の名前にまでケチを付けられちゃぁ黙っちゃいられねぇ。

安っぽい挑発なのはわかってた。

俺をイラつかせるのは十分な言葉だったよカウボーイさんよぉ。

だがよぉ、オッサンよぅ。

一匹狼と組織の歯車。

同じプロの暗殺者でもよぅ、そこの違いによぉ、差が出るってもんなんだよぅ!

 

オッサン、今よぉ、俺をポルナレフさんに似ているって言ったよなぁ。

以前、ポルナレフさんは挑発に乗りやすくて短慮だったと自嘲していたからなぁ、オッサンが戦った時のポルナレフさんだったら、それに乗っていただろうよぉ。

俺はポルナレフさんや承太郎さん、仗助さんによく言われる。若いときのポルナレフさんや億泰に似ているようで、全く違う…と。

一見キレて表情や口調が短慮に走っているようで、実はより神経が研ぎ澄まされて頭は冷静になっている。それが俺という男だと評してくれた。

思い出せ、ブチャラティは俺の何を最も評価してくれた?

俺の最も得意とすることは何だ?

そうだ…俺はスタンドを使う以前から…

 

ホルホース「ほれカモォン?ミスッタくぅん?」

 

うるせぇんだよぉ、この時代錯誤野郎がよぉ。ペラペラくっちゃべってよぉ。

相手の動揺を誘って攻撃するか、相棒の影や援護が無ければ何もできないプロとしては二流の暗殺者。それが暗殺者業界のホルホースの評価だ。

さっきのレストランだって、自分のスタンドでの攻撃にこだわらず、狙撃銃や重火器で攻撃すりゃあ、少なくともダメージにはなっていたかも知れねぇのによぅ。

もっとも、暗殺者が暗殺されやすい席を選ぶなんてあり得ねぇし、狙われた瞬間の殺気ってのを無意識に感じとっちまうのは、まぁこの世界にいりゃぁ、イヤでも身に付けなきゃぁ生きちゃいけねぇから、仮にホルホースがバズーカでも撃って来たとしても、億泰含めてダメージなんざ食らわねぇけどなぁ?

 

ミスタ「ピストルズ、わかってるよなぁ?」

ピストルズ達『LO SO(ロソ 訳:わかってる)』

 

ピストルズは意思を持ち、自動で動く。

が、やはり俺のスタンドだ。

俺の意図は言葉にしなくても、しっかり伝わる。

 

ホルホース「ほらよっ!ミスッタくぅん!頭に血がのぼって突っ込んで来るかと思ったが、どぉやらそれ以前に怖じ気づいちまったようだなぁ?トドメだぁ」

 

ホルホースは弾丸を撃ってくる。

俺はその軌道を読む。体が無意識に自然と最低限の回避行動に移る。そしてそれはホルホースの弾丸の曲がる方向まで含めての最低限の回避行動だ。奴の弾道を、何故か俺は光の線として見えている。

相手の銃口の向き、引き金を引くまでの体が全体の筋肉の動き、射つタイミングで止まる呼吸…ホルホースの動きの全てから発射と通常の弾道を予測し、プラスして俺だったらこういう弾道を引く…というスタンドの動きも予測する。

ホルホースの弾丸はスロー再生されたように俺の予測の弾道を描いて回避した俺の目の前を通りすぎる。

そして今度は俺の攻撃。

奴の回避の先まで予測した弾道を描いて銃を3発射つ。

弾道は(俺の感覚では)ゆっくりと思い描いた弾道を描く。

俺の弾は奴の左肩、脇腹、右耳に命中。

さすがに脳天を吹き飛ばせるほど甘くはなかったようだがよぉ。

 

ブチャラティが買ってくれた俺の能力。

異常なまでの集中力。

超越したスナイパーなどにたまに現れる才能の持ち主の中には風や地球の自転、銃のクセ、相手の動きの先までを計算した上での弾道が光の線として浮かび上がるらしいがよ、俺にもそういった集中力の先にある、スタンド能力とは別の才能が昔からあったんだ。

初めて捕まったきっかけとなったあの事件。

チンピラ数人に囲まれた中での四方八方からの銃弾を、まだスタンドに目覚めていなかった俺は全て回避した。

頭に血がのぼっていながらも、冷めた集中力は無意識に相手の筋肉、呼吸、思考…それらが全てを読み取り、光の線として浮かんでいたからだ。

スタンドとは別の、もって生まれた才能。それが俺の能力だ。

ホルホースよぉ。テメェはよぉ。見誤ったんだよぉ。俺という人間をよぉ!

 

ホルホース「イテェ!テメェ!ミスッタぁ!」

 

ホルホースは逆上し、俺に銃口を向ける。

馬鹿だよなぁ?ホルホース。

だからよぉ、オメェは二流なんだよぉ。

テメェが余裕あるうちはこっちを挑発したり、相手の痛い所を突いたりする冷静さはあるが、その余裕が崩れればすぐに逆上し、息が乱れる。

呼吸が重要なのは、何も波紋使いだけじゃぁねえ。闘うものの全ての基本だ。

呼吸の乱れは思考を単純化させるし、筋肉の動きを鈍らせ、相手に自分の動きの先を読ませてしまう。

 

ミスタ(テメェのよぅ、動きはよう、全て丸見えなんだよぉ!)

 

ホルホースから弾丸が発射される。

だがよぉ、それが狙いなんだぜ?オッサンよぉ!

 

No.1「モラッタ!パァス!」

他のピストルズ『パスパスパァス!』

 

ホルホースの弾丸をNo.1が蹴りあげ、他のピストルズでパス回しをする。

 

ホルホース「な、何ぃ!」

ミスタ「さっきの俺の攻撃はよう!テメェの体を削るのだけが目的じゃぁ無かったんだぜぇ!ピストルズを近寄らせるのが本命だったんだぜぇ!そのクソッタレの汚ねぇ銃に潜ませるためになぁ!」

 

そう、さっきの攻撃はホルホースを削るのが目的じゃぁなかったんだよ。

むしろ、削れた事自体がラッキー程度の攻撃だった。

本命はこれだ。攻撃の陰に隠れてピストルズをホルホースに取りつかせる事が目的だったんだ。

潜ませたのはNo.1。ピストルズのリーダーであるNo.1がこういうときには一番頼りになる。

 

「テメェは銃も弾丸もスタンドである事を自慢してたみてぇだがよう!テメェのスタンドにはこんな使い道はねぇよなぁ!自分の弾丸でよう!脳天ぶちまけちまえよなぁ!」

 

ピストルズの連携で奴の脳天に…

 

ガシャアン!

 

だが、ガラス窓をぶち破ってきたスケルトンのような、ゾンビのような奴が弾丸と奴の間に滑り込み、奴を庇って頭に受けた。

弾丸は骨のヘルメットに当たり、ヘルメットが砕け落ちる。

弾丸は脳天に食い込んでいるにも関わらず、この化け物は動きを止めない。

というか、コイツはマジモンのゾンビだ!

 

ホルホース「助かったぜぇ、ボーイ。それじゃぁ、ここは一旦退かせてもらうぜぇ。あばよっ!ミスッタくぅん?俺の耳の借りは必ず返してやるから、覚悟しておくんだなぁ!」

 

やはり二流の一匹狼。危うくなれば依頼を放って命を惜しんで逃げる。

いざとなれば命をもって任務を達成させる一流とは違う。

それに、組織に属する暗殺者は任務に失敗すれば命はない。例え逃げ出しても。

他の組織は知らないが、少なくともパッショーネのメンバーはそれだけの覚悟をもって任務をこなす。

それに、奴は去り際にパッショーネにとっての禁句を言った。

覚悟だと?覚悟という言葉がパッショーネにとって、どれだけの重みがあるか…

 

ミスタ「とりあえず、この脳天に銃弾を受けてもしなねぇコイツから始末をしねぇとなぁ」

 

俺は銃を構えて狙いを付ける。だが、奴は素早く弾道から外れると、俺に拳を振るってきた。

 

ミスタ「ぐわぁ!はえぇ!つえぇ!何だコイツはよぉ!」

 

俺は窓ガラスをぶち破り、外に放り出された。太陽が真上にあり、異様に温かく感じた。

 

スカルズ「WRYYYYYY!」

 

ゾンビは俺を追って外に出てきた…が、骨のヘルメットを失ったゾンビは、太陽を浴びて灰になって消えていった…

 

ミスタ「助かったのか…むき出しの部分に太陽を浴びせれば、何とか倒せるようだがよぅ」

スカルズ(別個体)「WRYYYYYY!」

ミスタ「マジかよ!何体いるんだよぉ!こいつはよぉ!」

 

さっきみたいな幸運が無ければキツイ!

俺は一時撤退を始めた。逃げ切れれば良いけどなぁ!

 

side虹村億泰

 

俺は5体のホネホネゾンビを相手にボコボコにやられて傷だらけになっていた。

3体くらいはよう、倒したんだぜ?

ザ・ハンドで体ごと消したのが1体。コイツは掴まれちまったが、動きを止めてくれたお陰で消せた。

2体目、3体目は偶然攻撃が当たり、骨が砕けてゾンビの体がむき出しになった所に太陽が当たった。

すると、骨の部分なら太陽も大丈夫のようだが、鎧みたいな骨が無くなれば太陽に弱い。

攻略法は分かったんだけどよぉ、あのゾンビ、知能が高いのか、それ以降は俺の攻撃を読まれて当たんねぇんだよ…下手したら俺より頭が良いんじゃぁねえの?

あと2体なんだけどよぉ…さすがにやられ過ぎて意識が朦朧としてきたぜ。

俺は杜王町の時でもそうだった。

仗助と組んで戦えばコンビとして俺と仗助は敵に勝てたがよぅ、俺一人では敵に勝ったことがなかった。

あのレッド・ホット・チリペッパーの時だって、あれだけ追い詰めておきながら、最後の最後で俺は負けちまった…変な負けぐせが出来ちまってるみてぇだ。

 

あー…また負けちまうのかぁ…でもよぅ、最期まで食いついてやるぜぇ!

漠然とした覚悟が決まり、気合いを入れ直した時。

 

男性市民「う、うわぁぁぁ!」

 

逃げ遅れたらしい男性の市民が新しいゾンビの進行方向に腰を抜かして悲鳴をあげていた!

ヤバい!男性を何とかしねぇと!だがどうする!どうやって助ける!

俺は考えるのが苦手だ。

他の奴等なら逆転の奇策が思い付くかも知れねぇが、俺にはそんなこたぁ出来ねぇ。

だから…

 

億泰「もうウダウダ考えるのはやめだ!こっちに来い!」

 

俺はザ・ハンドでゾンビの方を俺の方へ引き寄せた。

ゾンビはそのまま俺に噛み付く!

 

億泰「があぁぁぁ!」

ミスタ「億泰!バカ野郎、自分を犠牲にしやがったな!」

 

丁度他のゾンビから逃げてきたミスタが来る。

ミスタは銃を射ち、鎧を砕く。

太陽を浴びたゾンビはそれで灰になる。

 

億泰「俺は馬鹿だからよぉ!そこの人を助けるにはよぉ、こうするしか思い付かなくてよぉ!」

ミスタ「覚悟とは自分を犠牲にする事じゃぁねえんだよ!それがわかってんのか億泰ぅ!」

億泰「わからねぇよ!けどよぉ、バカな俺にだって、曲げちゃぁならねぇ事はあるんだよぉ!」

 

俺は痛みに耐えるように叫ぶ。

 

億泰「俺達が戦いで負けて結果的に死んじまうのは仕方がねぇ!そんな覚悟をもって戦ってるんだからよぉ!けど、何にも知らない奴らが戦いに巻き込まれて俺の目の前で死ぬのだけは我慢がならねぇ!そんなものを目の前でやられるくらいなら、俺は自分がどうなろうと身を差し出してやるぜ!それが俺の覚悟だ!文句あっかコラァ!」

 

そうだ…重チーや辻彩さん、川尻隼人の父親のように、目の前で無関係の人間が巻き込まれるのだけは、我慢がならねぇ!

またあんな物を見せられるくらいならよぉ、俺はどんな手を使ってでも防いでやる!

誰に何と言われようと、それこそ俺が傷付くやり方だろうと、これだけはゼッテーに曲げられねぇ信念だ!

 

億泰「テメェらが無関係な奴等を平気で巻き込むっつぅならよぉ!このオトコ虹村億泰がよぉ、いくらでも防いでやるぜぇ!ドンドン来やがれゴラァ!」

 

俺の魂の叫びがニューヨークの街に木霊する。

すると…骨の軍団が何故か黒い影に覆われて消えていった。

 

億泰「な、なんだぁ?」

ミスタ「オメェの魂の叫びが、あの骨ゾンビどもの親玉に届いたんじゃぁねぇのか?だとしたら、オメェの信念の勝ちって奴だ。もう良い歳こいて青臭くて見てらんねぇがよ」

 

ミスタは俺の肩を担いだ。

 

ミスタ「青クセェがよぉ、俺はああいうのはキレーじゃねぇんだぜ?いい覚悟を見せて貰ったぜぇ、億泰」

 

正直、目頭が熱くなっちまったぜ。もうガキじゃぁねぇのによ。

けど、そんな俺達の感動に水を差す奴がいた。

 

ホルホース「感動だねぇ、じゃあその曲げちゃならない信念ってヤツを見せてもらおぅかねぇ」

 

あのホルホースだ。

奴はさっき俺が助けた男の両足を射ち抜き、そして頭に銃口を向けて立っていた。

 

ホルホース「チッ!あのクソガキ、ほだされやがったか…でもよぉ、これで俺の分け前は上がったぜぇ。チェックメイトだお二人さん。ここで何もしなけりゃ、オメェ達には死んでもらうが、この男は助けてやるよ」

 

やろぅ、下衆に堕ちやがった…

下衆にだけはゼッテー屈しちゃいけねぇ…だがどうする?

もう俺やミスタには手が出せねぇ!

 

そう思った時、影が奴の横に現れ、例のゾンビが現れた!

 

???「『覚悟』した者は美しい…だが、あんたは堕ちてしまったようだな。堕ちてはいけないところまで。残念だよ、ホル・ホース」

 

しかし、ゾンビは俺達に襲いかからず、少年のような声を出した後に奴の腕を捻りあげ、人質となっていた男は別のゾンビが運んでくれた。

 

???「済まない、お二人さん。俺は一般人を巻き込むつもりはなかったんだが…、俺のミスだ。申し訳ない。俺はその誇り高き覚悟に敬意を払う 」

 

そう言い残して、ゾンビ達はまたきえちまった。

 

ミスタ「どうやらよぉ、テメェは仲間に見捨てられたらしいなぁ。かつて俺の仲間が言っていた事だけどよぉ。下衆に成り下がったヤツってのはよぉ、何をやってもしくじるらしいぜ?」

 

ミスタはリボルバーに弾を装填し、ホルホースに照準した。

 

ミスタ「あばよ下衆野郎。最期に今は亡くなってしまったよぉ、その仲間の代わりに俺がテメェに言ってやるぜ…

 

 

 

 

 

 

 

アリアリアリアリアリアリ!」

 

ミスタはホルホースの頭や心臓に銃弾を叩き込んだ。

当然、奴はもう生きちゃぁいねぇ。

 

ミスタ「アリーベデルチ(さよならだ)」

 

side綾瀬絢斗

 

絢斗「何故、ゾンビを消した?何故、ホルホースを裏切った?」

少年「『覚悟』した者は美しい…。俺は、彼等の覚悟に敬意を払っただけだ」

 

 

小僧は飄々と言った。

ふんっ!気に食わんガキだ。

まぁいい、ミスタや億泰など、大したターゲットではない。

今回は見逃してやる。

絢斗「次はないぞ?ーーーーー」

少年「分かった分かった、あんたが大将だ。好きにしな。やれやれだ」

 

ホルホース(皇帝)

死亡

 

←To be continued




はい、ホルホース戦及び前哨戦は終了です。

今回はミスタと億泰、両方の魅力をどう表現するのか実に迷いました。
そして、コラボ相手の尖兵、スカルズとの戦いにしても、ただの強敵として攻略法を見つけて全滅させるのも何か違うと思いました。
大体、スカルズは量産可能で力も早さも波紋の戦士並。
多少の数を倒した所で徹底的に億泰とミスタはやられてしまっていたでしょう。
そこで出たのが億泰の叫びです。
コラボ相手の主人公も、無関係な者を巻き込むのは良しとしないはず。
ならば億泰の魂の叫びを聞けば、その覚悟に免じて一旦は退いてくれるかも…と思い、こういう展開にしました。
それに、例の少年はプッチや絢斗に対して半信半疑かもしれませんし。
もしかしたら、少年は八幡や仗助を試すために度々襲って来るかも知れませんね?

それでは、また次回に。
ーーーーーーさん、次もお願いします!


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静かに比企谷八幡は恐怖する

前回までの八幡の冒険!

食事中に襲撃を受けた億泰とミスタ!
相手は皇帝の暗示を持つエンペラーのホルホースと謎のゾンビ軍団!
ミスタはホルホースとガンマン対決へ!
当初、弾の装填などのスタンド能力の違いに苦戦するミスタだったが、ミスタとホルホースのスタンド能力とは別の資質が勝敗を分けた!
もう少しでホルホースを倒せる所まで追い詰めたミスタだったが、謎のゾンビの乱入により取り逃がす!
一方、ゾンビ軍団相手に億泰は善戦するも、人間を遥かに凌駕するゾンビに敗北を覚悟する!
そこに逃げ遅れた人がゾンビの目の前に!
億泰はゾンビを自分に引き付け、自らが犠牲になる!
目の前で無関係の人間が死ぬのを見るくらいなら、自分がその盾になる!
億泰の魂の叫びが木霊したその時、ゾンビ達は影に包まれ消えていった。
そしてホルホースは一般人を人質にとり、億泰とミスタに身動き出来ないようにする
もはや絶体絶命か…そう思われたとき、再びゾンビが現れ、億泰達に加勢した!
人質がなくなったホルホース。
ミスタ「下衆に成り下がったヤツってのはよぉ、何をやってもしくじるらしいぜ?アリアリアリアリアリアリ!アリーベデルチ(さよならだ)」
ブチャラティの代わりに決めたミスタはホルホースを蜂の巣にして戦いを終えた!
八幡たちのニューヨークからフロリダまでの日本列島分の旅は、まだまだ続く!
コラボ主人公もまだ追ってくる!さて、どうなる?


side比企谷八幡

 

ニューヨーク市マンハッタン区セントラルパーク前のプラザホテル。

数々の映画にも登場し、日本で有名なところだと「ホームアローン2」のメイン舞台となったホテルだ。

ホルホースの襲撃があり、億泰さんは重症を負ってしまった。

傷はすぐに治せるが、大事をとって今日は宿泊することに決めた。

そこでジョルノは億泰さんの治療をしている。

 

億泰「ああ!ジョルノ!もっとやさしく!そこはダメ!ダメ!ダメッ!ダメッ!ああ!やさしくしてやさしく!服をぬがせないでッ!感じる!うああああダメ!もうダメ~~ッ!」

 

マライアと戦った飛行機の中で、億泰さんに抱きつかれていたミスタさんみたいな事を言っている。

しかし、ジョルノは止めるつもりは毛頭ないらしい。

ジョルノの手当ては体のパーツを作ってはめ込む治し方。

治療とは違し、痛みを伴う。

そもそもただ治すのならばジョルノよりも仗助やいろはの方が適任だ。

何故、ジョルノが手当てをやっているのか?

 

ジョルノ「ダメです。自分の命を軽んじた罰です。

今日現れた敵が、あなたの叫びに何の心も感じない人間だったら、どうするつもりだったんです?

ミスタがいなかったら?護衛のあなたが逆に護衛対象に助けられるってどういうつもりですか?

どちらかと言えば友達同士で旅しているようなものですが、これは一応は仕事ですよ?

仕事舐めてます?もしもこんな失態が続くようならば…あなたはここにおいて行く。

つまりクビです」

 

要は説教するためだ。

体罰とは思わないで下さいよ?治療のついでにお話しをしているだけなんですから。

と言うのはジョルノの言だ。

怖いよジョルノ…あと怖い。

 

億泰「分かった!悪かったから仗助と代わってくれぇ!痛くて耐えられねぇんだよぉ!」

 

仗助「ここまでジョルノにいじられてるんじゃよ、俺は却って手をつけねぇ方が良いんじゃぁねえの?

オメェにもいい薬になると思うしよ」

 

親友である仗助も、今回のお仕置きには賛成のようだ。

ミスタさんの報告にあったスケルトンゾンビが何者で、

何の意図があったのかがまったく見えてこない。

今回、億泰さんが無事に済んでいたのは本当に運が良かっただけだと思う。

 

八幡「今回、現れたのは概略は屍生人だと思う」

 

小町「屍生人?ジョージを殺した奴だよね?

じゃあ吸血鬼が絡んでるってこと?

陽乃さんの肉の芽の事もあるし」

 

小町の目が怒りに染まる。

そうか…ジョージと言うのはエリザベスの旦那さんだったな…。

 

八幡「それが何とも言えねーんだ。ただ、敵の親玉が本気じゃぁ無かったのが気になる」

 

そう、本気ではない。ミスタさんや億泰さん程の者が苦戦したというのに?と皆が思うかも知れない。

だが、屍生人から攻撃を受けた割には、二人はまだ「軽症」すぎる。

吸血鬼本人ほどではないにせよ、屍生人も動いている船のエンジンシャフトの柱を腕力で止めることが可能なくらいには怪力だ。

億泰さんが5人の屍生人にタコ殴りされていたのなら、この程度で済んでいない。

明らかに手加減されている。

それに…

 

八幡「屍生人は屍生人を作る。

ディオとジョナサンの戦いの時、ディオは村を1つ丸々屍生人に変えているんだ。

ねずみ算式に増やしまくってな。

けど、今回は二人を襲ってくるだけで何も無かったのがな…」

 

屍生人達は二人を襲うだけで、一般人には手を出さなかったらしい。

それどころか人質をとっていたホルホースから救いだしたとも聞く。

 

八幡「敵が本気だったら今頃はニューヨークはゴーストタウンだ。

噛まれたハズの億泰が屍生人化していないのも気になるしな。

もし、敵が本気だったら今頃は億泰さんは…」

 

俺は言葉を溜める…もし屍生人が本気だった時の危機感を持って貰うために。

 

億泰「…ゴクリ…どうなるんだよ…気になるじゃんかよ」

 

八幡「その場で屍生人となって灰になってただけですよ。太陽から身を守る術が無くて。

つまり、そんくらい今日の億泰さんがやった事ってのは立派でしたが危なかったんですよ。

言っておきますが、これは脅しでも何でもありません。純然とした事実です」

 

億泰(ガタガタガタガタガタガタ)

 

億泰さんは下手をしたら死んでいたという具体的な根拠を聞かされ、ガタガタ震えだした。

それぐらいの恐怖はもってもらいたい。

恐怖を持たないことと、恐怖を支配するとでは意味がちがうのだから。

 

いろは「でもハチ君。屍生人は最後は億泰さん達を助けてくれたんですよね?味方ではないんですか?」

 

八幡「だったら、ここまで億泰さんをボコらねーよ。

例え仲間同士でも、美学に反すれば見捨てる…なんてのはアニメとかではよくある話じゃね?」

 

今回、屍生人の親玉の行動に一番しっくりくるのがこれだと思う。

 

八幡「ましてや、俺達みたいに強い縁で結ばれている仲間同士ならともかく、ただの利害一致だけの仲間同士ならば価値観の違いとかで案外敵味方なんてあっさりひっくり返るまである」

 

静「ハッチ…顔が真っ赤ですよ?恥ずかしいのなら言わなければ良かったのに…」

 

うるさいっての!

やばい、めっちゃハズい…普段は絆とか絶対に言わん!

それも、俺達の絆とか、後で布団の中で悶え転げる自信がある!

まあ、それはそれとして…

 

八幡「俺の結論として、現段階ではいきなり現れたり消えたりする、骨のプロテクターの中身が太陽の光を浴びると灰になる、屍生人の特徴をもったゾンビの敵が現れた。

判ってるのはこれだけだな。

屍生人の親玉の美学にホルホースが冒したから見限られただけなのか、何かプッチ一味とは別に俺たちを攻撃する目的があるのか、それとも単純にゲーム感覚で俺達を舐めきっていたぶっているだけか…」

 

八幡的には3番じゃなければいいな♪

だって、いきなり現れたり消えたりするだけでもチートじゃん?

そこに屍生人が無尽蔵に現れるってなに?

舐めプなのに億泰さんとミスタさんを追い込むなんてなに?

これで本気で来られたら勝てんのかな?

いや、無理っぽくね?

波紋の戦士が3人しかいないし。

 

勝てるかな?勝てないかもね?勝てないよ!」

 

小町「お兄ちゃん…全部声に出てるよ…」

 

八幡「え?どこの辺りから?」

 

いろは「そうだね。八幡的には…からかな?」

 

普段はあざとい敬語のいろはすら素で返してきた。

 

ジョルノ「八幡…君は勇気があるのか無いのか…」

 

普段は飄々としているジョルノにすら呆れられてしまった…

 

静「ヤレヤレですね…」

 

 

 

side綾瀬絢斗

 

95号ストリート沿いにある、ニュージャージ州のはずれで路駐しているトレーラー。

重機の運搬用のトレーラーの運転席の中で、私はシートを倒していた。

明日、やつらはこの道を必ず使う。

ニューヨークからフロリダまでの最短の道だからだ。

 

少年「フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ‼︎!」

 

ク○ガキは読んでいた雑誌を顔に被せ、アイマスク代わりに使い、iPodみたいな機械から伸びたイヤホンを耳にして仮眠を取っていたかと思ったら、いきなり爆笑し始めた。

どうせ日本の下らない「ラクゴ」とか「マンザイ」とかいう寸劇か何かの類いだろう。

 

絢斗「おい、アンタ!起きているなら次の作戦の打ち合わせでもするぞ!

次の作戦は、このトレーラーを奴等の車をデラウェアメモリアルブリッジでぶつけてやれば良い。

あわや潰されると思えば、奴等は勝手に車を乗り捨てて脱出するだろう。

その後はデラウェア州側の川岸にいるこの男に、汐華から譲り受けたこの肉の芽を渡せ。

アンタはそれだけで良い。

わかったな?」

 

ガキはイヤホンを片方だけ外して雑誌を顔からどかす。

 

少年「俺なら完全にぶっ潰すことが出来るが、良いのか?」

 

絢斗「ターゲットのガキまで殺してしまってどうする?我々の使命はあのDIO様の生まれ変わりとかたわ言をぬかす、比企谷八幡を生きて捕らえる事だ。

殺すのは有象無象のジョースターだ。

わかったか?この土畜生が」

 

少年「いいだろう、アンタに従おう。だが、肉の芽は俺も作れるが、わざわざ貴重なそっちを使うのか?」

 

クソガキはそう言って肉の芽を自作する。

 

絢斗「貴様のは使わん。貴様は信用できん。

どうしてもと言うのなら、貴様にこの肉の芽を使ってからだ」

 

少年「ならいい。そんな物つけるぐらいなら頭に弾丸をブチ込まれる方がマシだ。それだけやれば、後はゆっくりして良いんだな?」

 

絢斗「ああ、それだけで良い。後は寝ていろ」

 

少年「いいだろう。後は寝かせて貰うぞ。俺自身はな」

 

そう言ってクソガキは再びアイマスク代わりに雑誌を顔に被せ、再び仮眠体勢に入った。

 

少年「しかし、そんな綺麗な見た目に反して、アンタには美学というのがないな?DIOって奴は美学は一級品だと聞くが、部下だったというアンタのやり方はとても醜い」

 

言いたいことだけを言い、もう話は終わりだと言いたげに外していたもう片側のイヤホンを付け直し、ガキは自分の世界に入った。

 

絢斗「ふん、自分の方がDIO様を理解しているとでも言いたげだな。どこまでも生意気な」

 

少年「…………」

 

本当に肉の芽を埋めてやろうか…そんなことを考えていると、ガキは自分が作った肉の芽を、何かの力で煙にしていた。

やれるものならやってみろ…とばかりに。

 

 

side比企谷八幡

 

ジョルノ「ところで仗助さん。車の方の手配は?」

 

仗助「手配はできているぜ。ただよぅ…」

 

陽乃「ただ?どうしたの?」

 

仗助「借りれたのがこれなんだわ…」

 

仗助がカタログを出した。

 

静「こ、これって…」

 

ミスタ「マイクロバスゥ?たった9人でか?」

 

仗助「ああ…十人用くらいの頑丈なミニバンかキャンピングカーで良いって言ったんだがな…経費の無駄だし、最悪敵の攻撃とかでスクラップになるから…」

 

小町「うわぁ…しかもただのマイクロバスじゃぁなくてレジャー用の、カラオケやら冷蔵庫やら色々な機能がついてるほとんどキャンピングカーみたいじゃん…今回の旅では無駄だよねぇ」

 

仗助「たまぁにSPWのジョースター優遇主義って付いていけなくなるんだよな。速度と強度の実利優先でいきたかったのによぉ」

 

それには俺も同意だ。

 

静「あー…これ知ってます…パパが八幡とかジョルノさんとかがアメリカに遊びに来たとき、みんなでドライブするんだとか言ってオーダーメイドしようとしてたやつです…。ホントに作っていたとは思っていませんでしたが」

 

あのジジイは…たまに間違った方向でスケールが大きい事をするな。

結局、使う機会の無いままジョースター家が承太郎一家を残して移住してしまったから、SPW財団で預かって貰っていたのか…

いや、SPW財団もこんなもの、ジョースター家の私物だから使うわけにもいかないし、駐車スペースが圧迫されるしで、扱いに困っていたのだろう。

こんな事でもなければ絶対に使われないのだから、ジョースター家優遇主義とか以前の問題で、体よく返品されたようにしか思えない。というか俺だったら喜んでそうする。

 

仗助「…この一件が終わったらよぉ、ニューヨーク本部の車両班と整備班と総務部には菓子折でも持って一家総出で謝りに行かねぇと不義理かね?」

 

八幡「だな」

 

仗助「他人事の顔してるけどよ、オメェはもうジョースターの一員扱いだからな?」

 

八幡「え?いつの間に?聞いてないんだけど?」

 

静「え?いまさらですか?」

 

 

実は昼の戦いのドサクサで屍生人が億泰の服に盗聴機を仕込まんでおり、ニュージャージ州の路駐してあるトレーラーの中から、再び爆笑の声が響いていたのを俺が知ったのは、だいぶ後の話である。

 

 

←To be continued




はい、今回はここまでです。

今回のサブタイトルは「静かに雪ノ下雪乃は決意する」…をもじりました。静かにどころかめっちゃ声に出して周囲に呆れられてましたけどね!
そして何気に俺ガイル側からサブタイトルをもじることも初めてだったり…(・・;)

しかし、八幡はめっちゃ敵に協力している謎の少年(コラボ主人公)に恐怖しています。
そりゃ、能力も謎で、出すも消すも自由自在、手下もゾロゾロ…こんなの相手じゃ八幡で無くても変な俳句を作って現実逃避したくなるわぁ…
スカルズ相手ならともかく、スタンド自体に勝てる気がしないわぁ…┐(-。-;)┌

このチーターな少年。読んでくださっている方の中にはコラボ主人公の正体に気付かれている方もいるのではないでしょうか?気付いていても、今はまだ一応秘密です。

さて、今回の舞台であるセントラルパーク前のプラザホテルです。
セントラルパークからマイアミビーチの陸路を検索している最中、前回のホルホル戦を書き上げた訳ですが、日本を出てから億泰&ミスタが重傷を負うまでの間に実に3戦も命のやり取りをしているわけで…。
「普通に考えたら重傷者も出してるし、ここらで治療と休息を兼ねて一泊休憩するはずだよな?」
と、思ってGoogleマップ先生からセントラルパーク周辺の地図から適当に大きめのホテルを探して泊まらせた訳ですが…
書いている途中でどんなホテルか気になり、今度はWikipedia先生で検索…。
そしたらなんとビックリ!作中でも書いてある通り、「ホームアローン2」で劇中にケビン少年がせっせと罠を作っていたホテルだったでは無いですか!?
他にも日本で上映されていた映画に使われていた由緒正しい老舗のホテルだったと知り、適当に選んだのに、すごい幸運が舞い降りて、一人で興奮してました!
もしかしたら、アメリカ編では他にもこんな幸運な巡り合わせに出会えるかも知れません。
…ええ、実はアメリカ編での戦いは、決まっているのは対戦カードと戦いの流れ、経路くらいで舞台となる戦場やエピソードに関してはまだ決まって無いんですよ(^_^;)
どこか良い舞台があれば良いのですが…

次にはい、また珍妙なジョセフのエピソードを入れちゃいました!
おのれジョセフめ!お前がいると他のキャラが食われてしまうから、今回はリストラしたのに!
お前はその場にいなくてもネタを提供して俺を苦しめるのかぁ!
はい、完全に逆ギレです。
ジョセフ好きすぎでしょ、俺(^_^;)

それではまた次回もコラボ共々よろしくお願いいたします!
そしてG○○○○○先生!コラボ主人公sideをよろしくお願いいたします!


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東方仗助、恋人に遇う1

前回までの八幡の冒険!(会話しかしてない)

謎のゾンビ集団により重傷を負った億泰の治療の為、ジョースターチームはニューヨークで一泊。
謎のゾンビ集団が太陽の光により煙となって浄化したという億泰とミスタの報告を聞き、八幡はある仮説を立てる。
それは19世紀のイギリスで、村全体を吸血ゾンビとして吸血鬼・ディオが手駒にしていた生物、屍生人。
昼に襲ってきたのが屍生人だったとして、明らかに本気ではない一連の行動。
敵か味方か、正体はおろか、そのスタンド自体さえ姿を見せない相手に不安を隠せない八幡達!
もし敵が本気になれば…喉元に刃を突き付けられた状態だが、歩みを止めるわけにはいかない!
一体あの屍生人達は何なのか!
一抹の不安を抱えながらも八幡達の冒険は続く!


sideジョルノ・ジョバーナ

 

僕達がアメリカに到着した翌朝。

ホテルを出た僕たちの前に、地味な白色のマイクロバスが停められていた。

 

ジョルノ「オーダーメイドの特製マイクロバスにしては地味ですね?」

 

派手好きのジョースターさんらしくない、白地に青のワンポイントラインが入っただけで、JST Planning Co., Ltd.という会社名が書いてあるだけの外装だった。

 

ジョルノ(何ですか?JST企画株式会社って…)

 

聞いたことのない会社だ。

適当に作ったダミーの会社名だろう。

 

仗助「昨日の段階で急遽、塗装して貰ったんだよ。

ジョースターマーク入りやらジジイ好みの派手なイラスト入りのマイクロバスなんてものに乗っていたら、敵に狙ってくれと言っているようなものだぜ。

外装だけでも目立たない、どこにでもある物にしておかねぇと危なくって仕方がねぇよ」

 

それもそうだ。

極力敵と遭遇したくないのに目立つ車を乗り回すなんて無駄とかそういうこと以前にバカのやることである。

むしろ、昨日の今日で派手であったであろうこの車の外装を地味に仕立て上げたSPW財団の車両班を素直に称賛すべきであろう。

 

八幡「いや~こういうのもたまにはいいよな~。

修学旅行や遠足とかの移動みたいでみんなとわいわいするのもこの面子なら悪くない。

学校行事とかの遠足は無理に話題を引き出してはしゃぐから騒がしくていかん。

で、そのうちはしゃぎすぎたクラスメイトが元気を使い果たして静かになっていくのだが、俺とジョジョは特に元気を使う事もなかったから、目が冴え渡って、お互い喋りたいときだけ喋って後は外を眺めていたものだ」

 

八幡はバスに何かを感じたのか、突然そんなことを言い出した。

 

ジョルノ「そうだね。僕には何故そこまで周りの生徒が無駄に元気にはしゃぐのかがわからないけど。

僕はそういう学校行事に参加したことがないからわからないな」

 

静「本当にそうですね。何故皆さんは景色を楽しんだりせずにムリにはしゃぐのかが理解に苦しみます」

 

いろは「そういう場面での多少の社交辞令くらいなら、そこそこに付き合っても良いとは私も思いますよ?

ただ、そこから無理矢理口説きにかかってくる男子とか、女子同士でも好きな男の子の話を脈絡もなく始めて、『なになに君は私が狙ってるから、手を出さないで』アピールするのはやめて欲しいですね~。

楽しい気持ちが吹っ飛んじゃいますよ。

空気を読んでほしいかな~って」

 

僕達四人が「うんうん!わかるわかる!」と頷き合っていると…

 

陽乃「アッハハハハ!バカだ!バカ共がいる!」

 

小町「お兄ちゃん、ジョジョお姉ちゃん、ジョルノお兄ちゃんはまだある意味でいつも通りだから諦めがつくとしても…。

小町、いろはお姉ちゃんだけはこちら側だと信じていたのに裏切られた気分だよ。

っていうか、もうすっかり前世とか関係なくなってるよね、お兄ちゃん達。

小町も人の事は言えないけど」

 

仗助「こ、こいつら…そこまでとは…」

 

ミスタ「ジョルノはまぁ、どこか浮き世離れしているのは知っていたけど、八幡達はそれ以上だな」

 

億泰「俺も学校行事とかはほとんど参加したことなかったけどよぅ、流石にそれはねぇんじゃぁねぇの?」

 

約半分から呆れられてしまった。

おかしいな…何か変なことを言ったつもりは無いのだが…。

それよりも気になることがある。

 

ジョルノ「八幡、君は魂の惹かれ合いとかに理解はあるか?」

 

八幡「……お前は感じているのか?ジョルノ」

 

ジョルノ「ついこの間から…」

 

八幡「何となくだがわかる。

近くにいて、俺達を見ている…仗助はわからないみたいだが、確実にいると確信できる。

突然あらわれた1つも含めて」

 

ジョルノ「僕と君が惹かれあっている相手はやはりDIOの…」

 

八幡「多分…な」

 

変な奴と疑われる覚悟をして訊いてみて正解だった。

実はアメリカには奇妙な縁を感じていた。

それが最初は3つだった。

DIOには僕の他にも3人、異母兄弟がいるとは聞いていたので多分それだろうと思っていた。

だけど、ある日突然、それが急に1つ増えた。

昨日、ミスタ達を襲ったゾンビ…あれはおそらく、突然増えた最後の縁の仕業だと僕は思っている。

 

仗助「おーい、ジョルノ!八幡!出発するぞ!」

 

ああ、もうSPWとの車の引き継ぎは終わったようだ。

すると八幡は助手席の方におもむろと座った。

 

億泰「おい八幡。何でおめぇが助手席に座ってんだ?」

 

いろは「そうですよ八くん。どうしたんですか?」

 

八幡「バッカお前ら。敵の狙いは俺の身柄とザ・ワールドだぞ?」

 

いろは達はそれがどうした?と首をかしげる。

 

八幡「少なくとも、奴等は俺が死んでしまっては逆に困るはず。俺が助手席にいるとわかれば運転席を潰すようなマネはして来ないと思うし、ついでに言えば俺の周りの前の方が安全とまで言える。移動間は俺が助手席に座り、他のみんな前の方にいるのが良いと思う」

 

極端ではある考えだが、八幡の言うことにも一理ある。

万全とも言いがたいが…

 

億泰「で、誰が運転するんだ?俺がやるか?」

 

仗助「お、億泰。お前、運転出来るのか?」

 

億泰「おう、俺も大型っくれぇはもってるぜぇ」

 

ミスタ「へぇ、ドライバーが多ければ俺も楽だ。

案外頼りになるじゃぁねぇかよ、億泰?」

 

億泰「おうよ!任せてくれ!…で、ところでよぅ」

 

なんだろう、こういった流れで「ところで」って言う場合の大抵は嫌な予感しかしないのだが…

 

億泰「何で車が右側走っているんだ?」

 

………

まさかとは思うけど、念のために確認しておこう。

 

ジョルノ「億泰さん、国際ライセンス、持ってますよね?」

 

億泰「国際ライセンス?なんだそれ?」

 

確認しておいて正解だった。

 

仗助「バッカ億泰!国際ライセンスなければ海外での車の運転が認められるわけねぇだろ!

大体、日本のように左側通行はすくねぇんだよ!

標識の違いとかどうするつもりだったんだ?!」

 

億泰「え?お、おう…そういえば何か違うなぁくれぇは思ってたけどよ」

 

何か違うなぁ……じゃないですよ!

普通に無免許です。

 

ミスタ「はぁ…俺がドライバーやるわ…」

 

呆れ返ったミスタが名乗り出た。

 

八幡「まったく…」

 

小町「ヤレヤレだよね?お兄ちゃん?」

 

八幡「頼むから人のセリフをとるの、やめてもらえませんか?コマチエルさん」

 

最近、八幡はそれが多いな。

 

 

side綾瀬絢斗

 

絢斗「おい、クソガキ。もうじき奴等の車が通るぞ、準備は良いのか?」

 

少年「静かにしてくれ。タイミングをはかっているんだ。一般の車両に被害を与える訳にはいかないからな」

 

絢斗「ふん、優しいことだな。天国が発動すれば、今の世の被害など、関係なくなるというのに」

 

少年「俺はアンタのように関係のない人間を巻き込むようなサイコパスじゃぁ無いんでね」

 

ふん。本当に毎度毎度、口の減らないガキだ。

我々の崇高な志を、サイコパスだと?

やはりこいつは、ジョースター共を葬り去ったら始末する方が良い。

せめて苦しまずに一瞬で消してやる。

あのーーーーーみたいに…

 

少年「今だな」

 

クソガキはトレーラーに積まれていた重機ごと影に包まれ消えた。

 

 

side比企谷八幡

 

車はニューヨーク~フロリダ間を走る、州間95号高速道路を順調に進み、四時間くらい経過した。

そろそろニュージャージ州を抜け、デラウェア州に入る。

その州境、デラウェア川に架かる「デラウェアメモリアルブリッジ」が見えた。

料金所を抜けると、緑色の景観の良い橋が見える。

 

八幡「これは良い橋だな。レインボーブリッジとかそういう感じで、ちょっとした観光スポットだな」

 

大変な時だというのに、こういうキレイな橋を見ると気分が良い。

景色が良くて気分が良いのはひさびさだ。歌でも一曲歌いたいくらいだ。

 

そんな時だ、何か上空から影が差してきた…

ふと上を窓から首をだして見上げると…

 

八幡「げっ!」

 

空から降ってきてはならない物が降ってきていた!

ああ、25年前のエジプトで俺はああいう風に承太郎に向けてあれを落としたっけ。

なんだったっけかなぁ、あの重機。

そう確か……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日系人?「ロードローラーだ!」

 

重機の上に乗っているであろう俺と同年代っぽい奴の声が響いた。

 

そうそうロードローラーだよ、ロードローラー。

あの時は承太郎を潰したと思ってたけど、上手く逃げられたんだよなぁ。

 

…ってちげぇよ!なに現実逃避して懐かしがってるんだよ!

あの時の承太郎は逃げられたけど、今の俺達は現在進行形でやべぇよ!

落ち着き払って、そうそうロードローラーだよ…じゃねえよ!

 

八幡「ザ・ジェムストーン!止まれ時よ!」

 

俺は時を止め、屋根へと躍り出る!

実戦で使うのは久々だが、時を止める練習だけはしてきた。

練習しすぎて承太郎から「練習するときは事前に連絡を入れてからやれ!」とガチで怒鳴られたくらいだ。

 

八幡「八幡なだけに、まだ8秒しか止められんが、ヤバい位置からどかすくらいまでは稼げる!」

 

俺はロードローラーに向けてラッシュをぶちこむ!

 

八幡「無駄無駄無駄無駄無駄無駄!」

 

ロードローラーをどかして落下範囲内からバスを逃がすのはもはや不可能!

ならばせめて人が乗っていない後部へ少しでも押し退けるしかない。

チクショウ……ジジイ自慢の高級マイクロバスが初乗り四時間でスクラップかよ!

処女航海で沈没したタイタニックだってもうちょっと持ったぞ!

 

八幡「ちぃっ!時間切れだ!」

 

ドグォォォォン!

 

ロードローラーが落下し、バスの後部1/4が押し潰される!

俺は衝撃で飛ばされ、バスどころか橋から落ちてしまった!

まぁ、逆にアスファルトや橋の鉄骨に叩きつけられるよりはマシだったともいえるが。

 

八幡「脱出しろ!爆発するぞ!」

 

俺はそう叫ぶのが精一杯だった。

 

八幡(くそっ!どこのどいつだ!こんなことしたのは)

 

落下しながらも、同じく飛ばされた相手の顔を見る。

 

八幡(やっぱりな)

 

首の付け根の星形のアザ、そして…

髪のバッテンの飾りを付け、澄んだ目付き以外は髪型も顔付きもどことなく俺に似た、高校生くらいの日系人の男だった。

男は俺と目が合うと、同性の俺でも引き寄せられる爽やかな笑顔をしたあとに雰囲気が一転。

俺ほどでは無いにしても、目付きが悪くなったと思ったら、先ほどの笑顔とは程遠いニヤリとした笑顔の後に、影を纏って消えた。

 

八幡(ジョースターの縁の男…そして、おそらくこいつが屍生人の親玉…)

 

そこまで考えたところで俺は着水した。

いずれにせよ覚えてろ!

家族を危険に晒してくれた礼、ジジイのプレゼントを潰してくれた礼、そして…

 

クリア直前のゲーム本体、ソフト、メモリー全てをパーにしてくれた例は必ずするからな!

 

 

side東方仗助

 

空から何か降ってきた。

八幡が気付き、その後すぐにあいつの姿が消え、降ってきた物が車の後方へ飛んでいた。

八幡が時を止めて何とかしてくれたらしい。

少なくとも俺達が重機に押し潰される事態は避けられたようだ。

だがよぉ、まったく被害が無かったわけじゃぁない。

車の後方が潰され、俺達の私物が一気にお陀仏にされた。

八幡が言っていたように、前方にまとまって座っていなかったら誰かがやられていた。

 

八幡「脱出しろ!爆発するぞ!」

 

八幡は川へ落下しながら叫んだ。

なんだって!見ると、落ちてきた何かから電気系統がスパークしていやがる!

やべっ!燃料とかに引火したらここもヤバい!

 

仗助「脱出だ!出るぞ!」

 

クレイジーダイヤモンド「ドララララ!」

 

見ると全員が各々のスタンドでバスを破壊して車外に飛び出す。

ちぃっ!走っていたんじゃ間に合わねぇ!

八幡を追って川に飛び込むしかねぇ!

 

ジョルノ「川へ飛ぶぞ!迷ってる暇はない!」

 

さすがはジョルノ!判断が早いぜ!

何か耳から何か入ったような気もするが、気にしていられるか!

 

それがトラブルのもとになるとは思っていなかった。

 

←To be continued




はい、今回はここまでです。

いやぁ、なかなか進みません(^_^;)

車が届く→八幡ボッチ発言→静、いろは、ジョルノ同意→その他から突っ込まれる→やっとこ出発→「ロードローラーだ!」→二人の主人公邂逅?→川に落ちる→仗助耳に違和感→To be continued

この話、長引きそうです(^_^;)

ではまた次回!


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東方仗助、恋人に遇う2

前回までの八幡の冒険!

ジョセフ・ジョースターが特注したマイクロバスでニューヨークを出発した八幡達ジョースターチーム!
デラウェアメモリアルブリッジを渡橋中、突然ロードローラーが降ってきた!
このままでは潰される!
八幡はザ・ジェムストーンで時を止め、ロードローラーをラッシュで押すも、落下点からの脱出は叶わず、バスの後部は破壊。
川に落下中、八幡は敵の姿を見る。
目の澄んだ自分と似ている男…
この人物は一体誰なのか!
そしてその目的は!
一方、車から脱出したジョースターチーム!
そんな中、仗助の耳に違和感が!
一体何がおきるのか!?


side綾瀬絢斗

 

私はクソガキが出ていった後、不要になったセミトレーラーを廃車置場で牽引車から切り離し、私のスタンドで

消し去った。

そこに「影」が出現する。

クソガキが帰ってきたようだ。

 

絢斗「随分荒っぽい足止めだったな。まさかロードローラーを落とすとは思わなかったぞ」

 

少年「ここらで彼の力を見ておきたかったからな。それに、せっかくロードローラーがあったんだ。一度くらいはやってみたかったんだよ。タンクローリーでも良かったが、やはりあれはロードローラーだからこそ燃えるんだよな」

 

絢斗「そんなもの、どちらでも良い。むしろ燃えるのはタンクローリーの方が燃えるだろう。

爆発が早まって他のジョースター共が始末出来て良かったのではないのか?」

 

そうすれば他のスタンド使いなど頼らなくとも、余計な手間が省けたんだ。

目標のガキは既に橋から投げ出されていたんだからな。

 

少年「あの時は偶々あいつが外に出たから一人だけ投げ出されてしまっただけで、あの段階じゃ、この結果は分からないだろう?

それに、ロマンって物があるだろうが」

 

何がロマンだ。

だが、言っている事は一理ある。

まぁ、奴が上手くやれれば問題ない。

 

少年「(じゃあ、『俺は』もう寝るぜ。

精々頑張れよ」

 

クソガキは昨夜のように雑誌を顔に被せて眠り始めた。

今回は例のラクゴだか何だかを聞かないのか、イヤホンからジャカジャカ音楽が流れ始めた。

 

 

side静・ジョースター

 

気分よくドライブを楽しんでいたら、いきなりロードローラーが落ちてきてバスの後部が潰された。

そして爆発の危険があると全員がバスから脱出し、川に飛び込んだ。

結果的にはその通りで、バスは爆発したらしき音が聞こえた。

川に着水した私とハッチとマーチの3人の波紋使いは水上の上に立ち上がる。

他のメンツも大体はプカプカ顔だけを出して浮かび上がっていたのだが…

 

いろは「もうハチくぅん♪こんな所でぇ♪」

 

イーハはハッチがお姫様抱っこで抱き止めていた。

こんな時にこんな所でイチャイチャしてんじゃぁないよ!

敵だっつってんの!

けど、そっちはまだ良い…

 

陽乃「ガバゲボ…だ、誰か…ガボッ!助けて!私は泳げるけど…アップアップ…川だけは…ブハッ!川だけは前世のトラウマで…ブクブク…」

 

運動万全のくせして泳げないって…

アップアップなんて漫画やアニメでしか見たことないよ!

てか、何で泳げるのに川だけはダメなの?!

普通はそういうのって泳ぐこと自体が無理でしょ!

変な意味で器用なカナヅチだね、まったく!

んん…いけない。普段は亡くなったスージーママの淑女教育の賜物で、話すときは落ち着いた敬語を心掛けているが、内心で考えているときはこんなものだ。

下手をしたらレディースやってたり、普段はヤンチャな徐倫お姉ちゃんの方が中身は女性らしいまである。

最近、ちょっとハッチが移ってきたかな…?

 

静「パウッ!」

 

ドズッ!

 

っと、とりあえず、まずは陽乃さんを引っ張り上げ、横隔膜に小指を突っ込む。

 

陽乃「かはっ!」

 

静「そのまま肺の中の空気を全て吐き出しきって下さい」

 

才能にもよるが、波紋の呼吸を習得し、水の上に立てれば川で慌てふためく事もないだろう。

陽乃さんは才能がある方なのか、波紋の力を僅かに出す。

 

静「今の呼吸を続けて下さいね。

上手くいけばこうやって水上に立てるようになりますから」

 

陽乃「コオォォ…あ、助かった…」

 

へぇ…大した才能だよ。

波紋の基礎を教えただけなのに、水上に立てるようになるなんて。

良くて兄さんのように最低限は同調できれば良いくらいの軽い気持ちでやったのに。

あ、でも安心したのか陽乃さんの呼吸が乱れ始めた。

まぁ、私達3人みたい無意識で波紋の呼吸が出来るなんてそうそういないでしょうけど。

とりあえず注意だけはしておこう。

毎回引っ張り上げてから小指を突っ込むのって面倒だし、アレって一見無造作にやっているように見えるんだけど、案外デリケートな作業だから私では成功率があまりないんだよねー。

 

静「安心しきって呼吸を乱さないで。

少なくても河から出ない内は呼吸に意識をして下さい。

次は助けませんよ?」

 

正確には次も上手く助けられる自信はない…だけど。

あ、マーチにやってもらえば良いかな?

私達の波紋の師匠はマーチだし、前世は波紋の名門の先生だったって話だし。

 

陽乃「コオォォ…静ちゃん、助かったよ」

 

静「ジョースター。あなたにファーストネームを呼ばれたくないと言いましたよね?

それと、喋る余裕があるのなら早く河岸に走ってくれません?

また沈みますよ?」

 

コオォォ!ダダダダダッ!

 

陽乃さんは本当に嫌なのか、猛ダッシュで走っていった。

ホント、今波紋の基礎をやっただけであれだけモノに出来るなんて、才能ありだね。

本気で川が嫌だってこともあるかもしれないけど。

マーチに預ければ柱の一族相手でも戦力になるくらいの戦士になれるんじゃぁ無いかな?

汐華の縁の人間だから信用は出来ないけど。

 

億泰「うわあぁぁぁ!なんじゃこりゃぁ!」

 

ミスタ「待ってくれ!これは軽くホラーだぞ!」

 

ジョルノ「小町、出来れば普通に頼みたいんだけど」

 

ジョルノ兄さん達の悲鳴を聞いて見てみると…

マーチがサンシャインルビーを出して川の水を二つの手の形に固定させ、億泰さんやミスタさんを鷲掴み。ジョルノ兄さんをマーチ自身がお姫様抱っこ。

ジョルノ兄さんとハッチって性格的に似てるから、マーチのお気に入りなのはわかるけど、この扱いの差…

 

小町「非常時なんだから気にしない気にしない♪

うりゃりゃりゃりゃぁぁぁぁぁ!」

 

億泰&ミスタ「ギャアァァァァァァ!」

 

そのままマーチはサンシャインルビーに抱えられ、彼女のスタンドは水の手を伴って、水をサーフボードのように波乗りして滑って行った。

何あれすごい。

……………流石は波紋を具現化したスタンド………。

歴代波紋使いでもあんな離れ業は出来ないだろう。

ジョルノ兄さんも流石に恥ずかしそうだ。

っつうか、承太郎おじさんがまとめたスタンド資料に、あんな感じの水を自由自在に変えたりするスタンドがあったような…。

ゲブ神だったかアクアネックレスだったか…。

 

八幡「さすがはコマチエル!俺達も行くぞ」

 

ハッチもイーハを抱えてスケートのように滑って行く。

マーチの後では霞んで見えるが、あれはあれですごいんだけど…

比企谷兄妹は化け物なのかな?

波紋使いとしての自信がなくなるなぁ…

 

まぁ、いつまでも呆気にとられていても仕方ないし、私も兄さんを抱えて何か…

 

仗助「ジョジョ、頼むから普通に助けてくれ。な?」

 

静「…………はい」

 

………残念だ。

私はいつも通り、兄さんと波紋を同調させて兄さんを立たせ、二人で手を繋いで走って川岸まで走った。

これはこれでアリかも♪

 

sideジョルノ・ジョバァーナ

 

対岸まで走った小町達は、みんなの息が整うまで待ってくれていた。

ちなみに波紋使いの三人は平然としている。

初めて波紋を使った陽乃や、自身では波紋を使えない仗助さんは流石に息が乱れていた。

ミスタと億泰さんは自分で走っていないのに疲れきっていた。

いや、あれは単純に怖かったんだな。

紐無しバンジージャンプの後にアレでは確かに怖い。

まぁ、僕も小さな女の子にお姫様抱っこされてすごく恥ずかしかったのだけど。

ちなみに、僕自身も波紋の才能は仗助さん以上にない。

小町に教えてもらって(パウッ!含めて)試してみたのだけど、仗助さんみたいに他人の波紋を同調させる事すらも出来なかった。

吸血鬼の息子だったからかな?とも思ったが、だったら半分は吸血鬼だった父の前世を持つ八幡が生まれつきできたのだから、単純に才能が無かったのだろう。

生命エネルギーを具現化したゴールドエクスペリエンスを使う僕が、同じ生命エネルギーの波紋の才能が無いなんて笑い話にもならないけど。

 

八幡「あっちゃぁ…向こうはえらい騒ぎになってるなぁ」

 

小町「テレビ局のヘリまで出てるよ?あれじゃぁ、バスをクレイジーダイヤモンドで直しに行って再利用するなんて出来ないよね?」

 

八幡「まったくだ。ホントにどう責任取ってくれるんでだ?あれはあれで我が社やジョースター家の財産なんだが?ついでに荷物やらも潰れたし」

 

小町「この責任、納得の行く説明を聞かせてくれるんだよね?そこのオジサン」

 

八幡、小町は河原の入り口に向けて厳しい目付きを向けた。

 

オジサン「な、何をいきなり!俺は近くでゲバブ屋の屋台を営んでる親父だぞ!何か騒ぎになっているから見にきただけだ!言いがかりは止してくれ!」

 

白々しいな。

これなら暗殺チームの奴らやディアボロ親衛隊の方がよっぽど正体を隠すのが上手いぞ。

殺気がわかりやすすぎる。

父はよほど人材不足みたいだったようだ。

彼は僕に近付いてくる。

 

八幡「ジョルノ!そいつをなぐれ!死なない程度に!吹っ飛ぶくらい!それ以外の奴は走る準備だ!ジョースター家の伝統を使うぞ!」

 

ジョースターの伝統を?アレ…かな?何故?

 

しかし、僕は八幡の判断力を買っている。

彼に何か作戦があるのだろう。

 

バキィ!

 

オジサン「ゲブっ!」

仗助「うおわっ!」

 

僕がオジサンを殴り飛ばすと、何故か仗助さんまで同じ体勢で殴り飛ばされた。

 

陽乃「こいつは恋人の暗示を持つスタンド使い、スティーリー・ダン!ミクロのサイズしかないスタンドで誰かの脳に入り込み、自分が受けたダメージを取り付いた相手にはねかえす能力!こいつが自殺とかしたら仗助が死ぬわ!」

 

八幡「ヤッパリ!全員手を出すな!何人かは監視のために残れ!」

 

ダン「その通りだ。バレていたみたいだな。どうせなら女の子全員と今、俺を殴った兄ちゃんを希望するぜ」

 

八幡「ちっ!行くぞ!ジョースター家奥義!」

 

八幡はザ・ジェムストーンで億泰とミスタを掴む。

 

そして仗助と頷き合って…

 

クルッ♪シュゴオオオ!

 

八幡&仗助「逃げるんだよォォォ!」

 

ミスタ&億泰「うわあぁぁぁ!また運ばれるのかよォォォォォォ!」

 

僕を残した男性陣が走り去って行った。

何をするつもりなのだろうか…

ここに残ったのは僕、いろは、小町、陽乃…

 

ダン「さて、金髪兄ちゃんには人間椅子にでもなってもらうかな?女の子達はコンパニオンみたいにもてなしてもらおうか?」

 

……ビーチ・ボーイズの奴とは違ってこいつは最初から下衆だな。

とりあえず、下手な事をされないためにも今は言いなりになるしかない。

あれ?誰か一人、足りなくないか?

 

 

side静・ジョースター

 

川原から逃げた私達は、ステイリーダン達から見えなくなった住宅地の陰まで逃げ込んだ。

私は河岸に着いた時点で敵の襲撃に備え、アクトンクリスタルで姿を消していた。

だからスティーリー・ダンは私がいたことは分かっていない。

 

八幡「よし、ここまで来たのならとりあえずラバーズをどうにかしよう。ハーミットアメジスト」

 

億泰「おい八幡。今回はザ・ジェムストーンじゃ…」

 

八幡「黙れ!億泰!」

 

億泰「あ?」

 

八幡「どうやら何らかの方法で誰かに見られてる。俺とジョルノしか気付いていないみたいだが、どうやらディオの息子の誰かがそういう能力の持ち主なんだろう。

スタンド使いが肉親の縁で感覚的に通じるアレだ」

 

たしかDIOとパパとか、イタリアのモデルのトリッシュさんと前パッショーネのボスとかにあったヤツのことだよね?

 

八幡「どうも嫌な視線をさっきから感じているんだよ。

盗聴もされているかもな。

だから俺達の能力に関わる事は一切口にするな!

これは絶対に守らないと命に関わるぞ!」

 

ハッチは水ポチャで壊れたiPadを取り出した。

 

八幡「仗助。これを直してくれ」

 

仗助「ああ」

 

ハッチは兄さんにiPadを直してもらい、電源を入れ、ビデオ撮影モードにした。

それにハーミットアメジストを繋げる。

するとiPadに気持ち悪い映像が浮かぶ。

 

八幡「これは仗助の脳幹の中だな…厄介な…肉の芽まで栽培されてやがる。波紋使いのスタンドが中に入るしかないが…小さくなって行けるか?ジョジョ」

 

流石はハッチ。気付いていたんだ。

私は姿を現し、ハッチに応える。

 

静「ええ。行けます」

仗助「待てよ。俺の頭の中の話だ。

俺のクレイジーダイヤモンドも行くぜ!

大事な妹だけを危険に晒すなんて出来るか」

 

兄さん///

 

兄さんも一緒なら私もいつも以上に頑張れる!

 

アクトンクリスタルとクレイジーダイヤモンドは小さくなって兄さんの頭の中に侵入した。

 

八幡「映像とナビゲートはiPadで伝える。

もしかしたらあの屍生人が現れる可能性があるが、俺達三人はそれぞれの役目で手が一杯だ。

ミスタさんと億泰さんは無防備な俺達の護衛をお願いします!」

 

億泰「またこいつとコンビかよ」

 

ミスタ「それはこっちのセリフだオソマツ!」

 

そう言いながらもそれぞれスタンドを出して間に私達を挟んで背中合わせに立つ。

頼んだよ?真面目に。

 

仗助「行くぜジョジョ!待ってろよラバーズ!

テメェは完璧にこの俺達…」

静「仗助、静のジョースター兄妹を敵に回してしまったようですね!」

 

待ってなさい!この下衆野郎スタンド!

「恋人」なんて名前のふざけたスタンドがよりにもよって兄さんに取り付くなんて!

兄さんの恋人は私で十分なんだから!

 

←To be continued




はい、今回はここまでです。

主人公の一人にして、第1話から登場している割には一度も主観になったことがなかった静ちゃんが第2章になってやっとのメイン!
そして第1章での八幡との戦い以来、やっとの静と仗助のメイン戦闘が始まります!
まさか億泰&ミスタの方が先にメインやるとは思わなかった(^_^;)

第3部の配役を今回の話に換算すると…
八幡=ジョセフ(ハミパ役)
仗助=ジョセフ(取り付かれ役)+ポルナレフ役
静=花京院役
ジョルノ=承太郎役

となります。
もちろん、他のメンツも今回は全員活躍の予定です!
そしてコラボ主人公も次回から恋人戦では大活躍です!
頼みましたよ?謎の少年!

ちなみに、俺ガイルにはない陽乃の川限定のカナヅチ設定は前世のアヌビス神の最期に関係してます。
そりゃ、川底で人知れず、ひっそりとお亡くなりになればトラウマにもなりますわ…
予定に無かった波紋使いにもしてしまったし…
でもハルノンなら有りうるわ…
余裕で波紋を使いこなせそうだわ…

そして小町よ!お前がいればンドゥール要らないね♪
ただのシリトリブレーカーだね♪
DIOにとっては天敵だけど。
サンシャインルビー、強すぎるから自重させるつもりなのにヤバい…ますますネタの宝庫になりそう…

そしてまたまたやってしまいましたァァン♪
クルッ♪シュゴオオオ!逃げるんだよォォォ!
頑張れよジョセフ…いなくなってもお前がNo.1だ!

ジョセフ「勝手に殺すんじゃぁない!」

ここまでふざけた後書きも久々ですね♪

それでは次回、またよろしくお願いいたします!


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東方仗助、恋人に遇う3

前回までの八幡の冒険!

ロードローラーによってバスは爆発!
橋から緊急脱出の為にデラウェア川に飛び降りた八幡達!
波紋使い達の活躍により、苦もなく河岸に「走り」着いた八幡達に、新たな刺客が現れる!
かつてジョセフを苦しめ、承太郎、ポルナレフ、花京院によって倒されたラバーズのスタンドを持つスティーリー・ダン!
ダンはラバーズを仗助に取り付かせ、二十年前と同じやり方で攻めて来た!
更にジョルノと女性陣を人質に取られた!
それならばこちらも二十年前と同じ作戦でやり返せ!
八幡がハーミットアメジストで映像を出し、静と仗助のスタンドが小型化して仗助の脳へ突入!
億泰とミスタが想定外の事態に備えて身動きできない彼等を護衛!
さぁ、どうなる!ストーンオーシャン外伝!

※静ファンの皆様にご注意いたします。
序盤、静のキャラ崩壊が半端ではありません。
キャラがギガブレイクしています。
前話の内心話はこの為のフラグ立てだと思って下さい。
自らのスタンド名と取り付く相手を間違えたスティーリー・ダンの判断ミスが招いた不幸な事故の結果です。

静「やっと私にスポットが当たったのに酷いです!」





side比企谷八幡

 

アクトンクリスタルとクレイジーダイヤモンドのミクロ版が上手く仗助の血管に入り込めたようだ。

二人は俺の肩越しにiPadを見ている。

 

八幡(その二人の影からお前も見ているのがバレバレなんだよ…。

巧妙に隠れていてもな…)

 

妙な視線はまだ離れない…

 

 

side静・ジョースター(会話はクレイジーダイヤモンドとアクトンクリスタルですが、本体表記でお送りします)

 

兄さんと私が兄さんの頭の血管に突入した。

血管は私が波紋カッターで私達が侵入できるくらいの穴を開けて侵入した。

 

仗助「うげぇ…痛くねえけど自分の血管を傷つけられるのは気分がワリイ…」

 

静「後でイーハに治して貰うから我慢して下さい」

 

そりゃ、兄さんの体を傷つけるのは心苦しいけど、今はそれどころじゃぁない。

一刻も早く脳幹にいるラバーズとか言うスタンドをボコボコにしなくちゃ気が済まない!

こっちは猫かぶって上品に振る舞い、イーハ並に引っ付いて世間で言う「当ててるのよ」とかを下品にならないレベルで尚且つ私は気付いてないよ?的なアピールして天然な妹を装ったり、家事を頑張ったり、会社の仕事とかでも秘書兼副支部長やって公私に渡ってサポートしたり、近付いて来る女を牽制したり、他にも………(更に長々と続く。続くに従って内容が病んで行っているので 自主規制&中略)…特にこの間の飛行機なんて寝ぼけたふりしてアピールしたりいっぱい、いっっっっっぱい頑張ってるこの私を差し置いて、「ラバーズ?」!?絶対に…ぜぇぇぇぇったいにユルサナイ!

私の兄さんを渡さない!

 

仗助(本体)「ジョジョ?おいジョジョ!?どうした?目が血走ってるぞ!?」

 

八幡「あ~…ダメだこりゃ…ありゃ見えてねぇよ、ジョジョの一番触れちゃぁいけない部分に触れたな…」

 

仗助(本体)「どういうことだ?」

 

八幡「髪型をバカにされた時のお前にそっくりだって話をしてるんだよ。

ジョジョにとってのお前は、お前にとっての頭と同じって事だ」

 

仗助(本体)「わかるような…わからねぇような…」

 

八幡「あぁそう!そりゃぁ悪かったな鈍感ラブコメ主人公!ほら、そろそろ脳幹に着くぞ!」

 

うるさいよ、ハッチ!兄さんのそう言うところがまたカワイイんだから、ちょっと黙ってなさいよ!

 

 

sideジョルノ・ジョバァーナ

 

人間椅子にされ、四つん這いの姿勢。

そんな姿勢の僕の背中にはスティーリー・ダンが座っていた。

ダンはいろはや小町を横に侍らせ、上機嫌に陽乃に淹れさせたコーヒーを飲んでいた。

 

ダン「実に気分が良いなぁジョルノ・ジョバーナ。いや、DIO様の息子。

それとも、……と呼ぶべきかな?」

 

ジョルノ「よく僕の本名を知っていたね?

戸籍も何も既に無くなっていて、その名前は忘れ去られていたはずなのに。

そして既に捨てた名前なのに」

 

ダン「テメェ、イスが何を口を利いているんだ?」

 

ダンは僕の自慢の髪を掴んで引っ張る。

くっ……コイツ、今はこちらが手を出せないと思って調子に乗って…。

仗助さんほどでは無いけれど、僕だってこの髪型にはこだわりがあるし、オリジナリティ溢れる自慢の髪型だ。

それにさっきから靴を舐めさせられたり、手を踏まれたり、唾を吐かれたりと、やられている内容は子供じみて下らないが、それなりには腹が立つ。

見ればいろはや小町、陽乃にもベタベタ触っている。

コイツ…ロリコンか?

家族に近い子や、『親戚』がこんな下衆にベタベタ触られるのがこんなにも胃をムカムカさせる。

頭に来たので、ゴールドエクスペリエンスで石をセキインコに変えてやられたことをボソボソ言って覚えさせる。

メモ帳代わりだ。

ああ、これはしっかり『仕返し』をしなければ…

僕の本名を知っているくらいだから、素性だって知っているだろう。

スゴい覚悟だと思う。

決して君にその覚悟が無いにしても、このパッショーネのボスである僕にこんなことをしてくるのだ。

覚悟があろうがなかろうが、そこは問題じゃぁない。

是非ともお返しをしなければならない。

コイツも…

こんな下衆を寄越したプッチも…

僕達の最上級のお礼をしなければパッショーネのみならず、Biglietti banda italiana(イタリアンギャングの沽券)に関わる。

 

あぁ…本当に楽しみだ…

早くしてくれ、八幡。

あまり焦らされると、我慢できなくなるよ?

 

side静・ジョースター

 

あ、いた。

ゴミ虫みたいなスタンド使いにはお似合いのノミのようなスタンドだ!

 

ラバーズ「マァギィィィ!」

 

なんか兄さんの脳細胞とか肉の芽を使って自分の分身を作り出してるけど、そんなものが波紋に通用するか!

 

静「兄さん!同調させるよ!」

 

仗助「お、おう!(完全に素に戻ってやがる)」

 

静「波紋!コオォォォ!」

 

私と波紋が兄さんの体と同調する!

すると、元々の性質が波紋に弱い肉の芽の分身はモチロン、生命のエネルギーは老廃物とかも駆逐する。

つまり、切り取られた脳細胞は老廃物扱いとかと同じ扱いで浄化される!

 

仗助「ドララララララ!」

 

静「怒ララララララ!」

 

兄さんと私のダブルドラララのラッシュで分身達の姿は次々と煙に変わる。

 

ラバーズ「マァギィィィ!なんだコイツら!手に負えねぇ!」

 

静「あなたの戦い方は承太郎おじさまの資料で既に拝見しています。

ジョースターを相手に同じ戦法で、同じ仕掛けで挑む…それは無策で挑むも同じ事を意味します」

 

本当に愚か…

資料によればポルナレフさんと花京院さんは攻撃を受ければ受けるほど、分裂して増殖するラヴァーズに苦戦されたとか。

今回もそれを狙っての行動。

しかも前回ラバーズを倒した花京院さんのハイエロファントグリーンの『法皇の結界』のような技の使い手は「表向き」にはいない。

この愚か者は絶対に勝てると思っていたのだろう。

だが、前提条件が違う。

こいつが何をするのか知っていれば、別に対策ならいくらでもある。

その1つが私達波紋の戦士の投入。

分身を作り出そうにも分裂させる為の細胞が煙にされてしまう。

 

静「やはりあなたは東方仗助の頭に居座る『恋人』にふさわしくはありません。

何故なら、あなたは我が家訓にそぐわなすぎる」

 

次々と次々と煙になるラバーズの分身。

そして仕掛けられている肉の芽。

1つ1つを素早く、かつ確実に潰しながら、私は言い放つ。

 

静「1つ!ジョースター家に二度同じ手を仕掛ける事、すなわちそれは既に凡策!同じ手にかかる者、すなわちその者は既に愚者と思え!

 

1つ!作戦上逃げることはあっても戦いそのものからは決して逃げるな!

 

1つ!キチッと死んで地獄に行くクズには、しっかり地獄への穴へ背中を押してやるべし!

 

1つ!相手が勝ち誇った時、そいつは既に敗北している!確実にとどめを刺してから勝ち誇れ!

 

1つ!相手の1つ上を行っていると思うな!自分の全てをやぶられた上でも、更に相手の1つ上を行くつもりで頭を使え!

 

あなたはジョースターに二度も同じ手を仕掛けた愚者であり、まだ勝ってもいないのに勝ち誇り、キチッと地獄への穴へ背中を押すべき下衆!こんな外道に、私達ジョースターが…弱さを知り、それすらも強みに変え、常に相手の1つ上を行くように頭を使ったジョセフ・ジョースターの弟子達が負ける道理はありません!ドララララララ!ドラァ!」

 

私はラバーズ本体と肉の芽に波紋を流し込み、肉の芽を消滅させる。

劣性を悟ったラバーズは慌てて逃げ去る。

本当は私がとどめを刺してあげても良いけれど、それはジョルノ兄さんに任せよう。

無粋なお客様もいるようだしね。

 

仗助「俺の出番がなかった」

 

静「いえ、これからですよ兄さん。

出てきなさい!屍生人とやら!」

 

影が現れ、中から骨のゾンビ達が出てくる。

その数、約5体。

 

静「兄さん。本当の戦いはここからです」

仗助「おうよ!ドララララララ!」

 

兄さんのラッシュが屍生人に入る。

だけど、あのクレイジーダイヤモンドをもってしても浅いヒビが入るだけ。

動きも速いし、クレイジーダイヤモンドのパワーに対抗できる力もある。

だけど…話に聞いているのとはちがって動きに精密さはない!

 

静「別に直接波紋を流さなくても、波紋を通す方法ならある!ドラァ!」

 

中国拳法、透し…

外からではなく、内側から破壊の力を流す技法。

そこに波紋の力を加えれば…

 

屍生人「Gaaaaaaa!」

 

屍生人は灰になる。

 

仗助「考えたなジョジョ!ならば俺はこれだ!ドラァ!」

 

同じく中国拳法、猛虎硬破山。

八極拳の中でも破壊力に優れた腕力と体重の移動を肘の一点に集中させた技だ。

シアーハートアタックとかと言う硬さクラスをもった相手用にと兄さんが研究、練習していた技だが、本当に役に立つ時が来るとは…

パワー型のクレイジーダイヤモンドならば、多少硬くてもこの技の前では役に立たない。

 

仗助「ジョジョの波紋を同調させて…ドララララララ!」

 

私の波紋が兄さんの拳を通じて屍生人に流れる!

 

静「これが二人の初めての共同作業でした♪」

 

仗助「気ぃ抜くな静!手強いのは確かなんだからよ!」

 

私達は背中合わせになり、残る三体に集中した。

 

 

side比企谷八幡

 

八幡「お出ましか。表にも…な。

お約束通り現れてくれて嬉しいぜ。屍生人ども」

 

俺達の前に約3体の屍生人が現れた。

むしろ仗助の脳内にマイクロ屍生人が出てきた事が驚きだ。

あんなのが頭に湧かれた仗助に同情する。

 

仗助「頼むぜ!億泰、ミスタ!

俺達は手が離せねぇ!」

 

ミスタ「了解だ。行くぜ億泰!」

 

億泰「おうよ!」

 

ミスタさんが銃弾を撃ち、曲射で屍生人の頭に命中させる。

だが、今回は少しひびを入れるだけに留まっている!

 

屍生人「WRYYYYYY!」

 

効いていない!くそっ!強化されているんだ!

億泰さんの攻撃もだ!

 

億泰「削り取れば硬さなんて関係ねぇんだよ!あっちこっちに出しすぎて動きが緩慢だぜ!こっちにこい!」

 

ブオン!

 

億泰「近づいて来たところをもういっちょ!」

 

ブオン!

 

ザ・ハンドが屍生人の足を捉える!片足が剥き出しになった!上手い!

今だ!

 

八幡「ハーミットアメジスト&波紋!」

 

iPadに通しているハーミットアメジストとは別の手からハーミットアメジストを出し、波紋を流して一体を倒す!

 

ミスタ「一回で駄目ならよぉ、同じところに何発でも叩き込めば良いんだよなぁ!」

 

ダダダダダン!

 

ミスタさんがピストルズを使って何発も同じ場所に弾丸を叩き込む!

するとヘルメットのヒビが広がり、とうとう割れ目が覗き込む!

そのヒビから光が差し込み、こちらの屍生人も灰になった!

 

億泰「やるなミスタ!」

 

ミスタ「オメェもな!億泰!」

 

 

 

sideジョルノ・ジョバァーナ

 

ああ、我慢できなかった。

スティーリー・ダンはゴールドエクスペリエンスか石から作り出した木のつるで手足を巻き付けられ、ハリツケの状態になっていた。

 

ダン「こ、これは…」

 

ジョルノ「ギャングを甘く見ましたね。僕は承太郎さんほど我慢強くもなければ、当時の彼のように裏を知らない訳ではないんですよ。『痛み』なんて与えなくても、あなたをこうして身動きできなくさせる方法なんていくらでもあります。それにあなた、覚悟はないですよね?ここで自分の舌を噛みきり、自分の命ごと、せめて仗助さんを道連れにしようとする覚悟はないですよね?」

 

ナランチャは自分の舌を切断してでも敵を倒す覚悟をもって僕達と辛く、厳しいディアボロとの戦いに臨んでいた。

それに比べてこいつはどうだろうか?

目先の優越感を優先させ、せっかくとった人質の仗助さんすら上手く活用出来なかった。

自分を痛め付る覚悟があれば、八幡達を止める事が出来たのかも知れない。

覚悟なんて一切ない、ただスタンドが使えるだけのクズ。

それがこいつだ。

 

いろは「ハチ君からラバーズが逃げたって連絡が来たよ!」

 

ジョルノ「みなさん。体中の穴という穴を塞いで下さい。特に耳は」

 

僕はいろはからスマホを受け取り、みんなに注意を促す。

僕は少しだけ耳を触り、スマホを操作した。

 

sideスティーリー・ダン

 

ダン(バカめ!お前自身の耳ががら空き…なにぃ!)

 

耳が…ない!

 

 

sideジョルノ・ジョバァーナ

 

やはり「僕」に来たか。

耳から手を放せば、僕の耳に入ろうとする。

自分で特に耳に注意しろと言っておきながら、自分が無防備になるわけがないじゃぁないか。

僕はまんまと罠に引っ掛かったラバーズをゴールドエクスペリエンスでつまんだ。

 

ジョルノ「僕の特技なのさ」

 

ブチャラティに出会う前、警察官に「バイト」の許可を貰うために一発芸としてやっていた特技、耳の穴の中に耳を入れる。

やり方は秘密だけど、この特技が一発芸以外に役に立つ日が来るとは思わなかった。

 

ジョルノ「さて、このまま何もしなければ、再起不能にはなってもらうが、何もしないと約束しよう」

 

ダン「ひ、ひいいぃぃぃ!何もしない!何もしないから勘弁してくれ!」

 

本当に覚悟がない男だ。

そう考えていると、いくつもの影が出現し、八幡が言っていた屍生人が出てきた。

それもざっと数えて20体はいる。

多すぎじゃぁないかな?

 

いろは「ゾンビたちっ!?エメラルドストライク!」

 

いろはのエメラルドストライクが屍生人達を射つが、すべて跳ね返される。

 

いろは「かたっ!」

 

陽乃「どいて!いろはちゃん!」

 

陽乃の刀が一閃し、屍生人が崩れ落ちる。

どんな斬れ味してるんだ!

 

陽乃「私のアヌビス神はこんにゃく以外、斬れるわよ?」

 

心を読まないで欲しい。

そしてそれは3代目アルセーヌ・○パンの仲間のサムライが持っている斬○剣なのか?!

 

いろは「また来た!」

 

再び影から屍生人が発生する。

 

ダン「形勢逆転だな。

このまま降参してラバーズを解放すれば、比企谷八幡は連れていくが、お前達は助けてやるぜ?」

 

図に乗るやつだが、しかしこのままでは…

 

小町「小町達が降参して、お兄ちゃんを差し出せば、ほんとに小町達の命は…助けてくれるの?」

 

小町?

本気か?

 

ダン「ああ、比企谷八幡以外は助けてやるさ」

 

小町「たが断る!」

 

ダン「なに!」

 

小町「小町の友達の一人に、こんな言葉を言っていた人がいるんだよね。

『最も好きな事のひとつは、自分で強いと思ってるやつにNOと断ってやる事だ』って。

小町もそう思う。あなたにも、この屍生人の親玉にも、小町は言うよ!

この比企谷小町が好きなことひとつは、自分が強いと思っている人にNOと断ってやる事だよ!」

 

小町、よく言った。

僕は君を尊敬する!

小町はサンシャインルビーを出現させた。

 

小町「あんまり使いたく無かったけど、もうやるしかないよね?小町も覚悟を決めたよ。

一般人を巻き込みたくは無いって言ったけど、ごめん。アレは嘘になるかも。

もしかしたら一般人をやっちゃうかもね」

 

小町…まさか…君は「アレ」をやる気か?

 

陽乃「え?なになに?奥の手でもあるの?

そんなのあるなら早くやってよ!」

 

簡単に言うんじゃぁない!

もし禁じ手の「アレ」だったら、とんでも無いことになる!

 

小町「みんな!」

 

サンシャインルビーは腕を上に向け、人差し指を上に掲げた。

「アレ」のサインだ!冗談じゃぁない!

くるっ♪シュゴオオオ!

僕はなりふり構わず陽乃を小脇に抱えて逃げ出した!

正真正銘の逃げるんだよォォォだ!

 

くるっ♪シュゴオオオ!

 

いろは「逃げるんですよォォォ!」

 

いろはも屍生人の群れから一目散に逃げる!

当然だ!小町のスタンド、サンシャインルビーは段違いに強い!パワー、スピード、手段を問わなければ射程もある!遠近問わないスタンドだ!

だが、致命的に苦手な物がある!精密性だ!

この精密性の無さが、サンシャインルビーの強すぎるスペックを逆に弱点に変えてしまっている!

「アレ」はその弱点を一番表している技と言っても過言じゃぁない!

 

陽乃「なに!?まじで何なの!?

何で脇目もふれずに逃げてんの!?」

 

ジョルノ「うるさいな!君は知らないからそんなことを言えるんだ!

急いでるんだ!とにかく絶対に今は逃げさせてもらうからね!」

 

ラバーズをしっかり持ちながら、僕は陽乃を抱えて逃げる!

………シュウウウウウ……

 

ダン「ギャアアアァァァァァァ!」

 

刹那……音もなく…一瞬という時間を何分割にした時間の表現ですら生ぬるい、それを何と言うのだろう。

その瞬間の直前と直後では景色が様変わりしていた。

屍生人達の体には無数の五百円玉大の穴が空き、その周りは熱で溶けている。

地面は穿たれ、土が焦げていて、河原の形が変わってしまっている。

デラウェアメモリアルブリッジまでは被害が行っていない。

そこまで届かないくらいには距離は絞れたのか…

最悪の大惨事は免れたようだ。

キングクリムゾンやザ・ワールドのように時間差もなく、時間が切り取られたかのように刹那に起きたこの惨事。

それを引き起こした小町の「アレ」の正体は、一瞬だけ射出された文字通り太陽のエネルギーを表現した何本ものフレア級の超高熱熱線光の波紋レーザー。

レーザーと言われて想像するのはSF映画とかででてくるアレだろう。

だが、言おう。

あんなものはレーザーじゃぁない!

考えてもみて欲しい。「音速」、例えば発射された銃弾を目で捉えられるだろうか?

ミスタのセックス・ピストルズはよくあんな音速の銃弾でパス回しが出来ると感心してしまう。

映画とかで大砲の砲弾が発射されたのを、映画やアニメ等では目視された形で出てくるが、あんなものは出鱈目だ。

実際に真後ろから発射された砲弾を見ると、一瞬だけ黒い弾丸が見れれば運が良い方だ。

何キロもの距離を数秒で到達できる物をハッキリ見ることなどできやしない。

落下してくる砲弾がひゅるるる~と表現されるが、実際は着弾してからシュウウウウウ!と音がする。

それだけ音速とはどれだけ速いかわかるだろうか?

「音速」でこれだ。では「光速」は?

光は1秒で地球を七週半もすると言われる速さだ。

本当のレーザーというのはそれなのだ。

レーザーがピカッと光ったと思ったその時は、既にレーザーに撃ち抜かれた後だ。

レーザーポインターから一瞬だけ付けられたレーザーを目視できるだろうか?

小町がやったのは極太のフレア級レーザーを何本もだしたんだ。

ルビーレーザー。

名前の可愛らしさとは裏腹の、凶悪極まりない必殺技。

だが、それが思うように射てるのであれば、今までの戦いではこんな苦戦をしていないし、さっきも僕達は慌ててはいない。

何故ならここでサンシャインルビーの致命的に低すぎる精密性が、この凶悪な技を逆に弱点へと変えている。

照準が悪い上に距離も収束性も方向もある程度でしか定められない。

さっきも屍生人達から少しでも離れなければ僕達が蜂の巣にされかねなかった!

現に屍生人達から近くない位置に離れていたスティーリー・ダンの右肩から下は溶かされており、左ももだって溶けている!

射程も小町の目に付く…東京から見える富士山にまですらもルビーレーザーの射程に入ってしまっているくらいには届いてしまう!

試した事はないらしいが、月にまで届くと言われても納得出来てしまう!

それが強みであり、弱点。

当然、屍生人たちは全滅していた。

 

陽乃「何…アレ…」

 

陽乃が腰を抜かしてしまった。

それはそうだろう。サンシャインルビーに散りばめられているエイジャの赤石…

紅くキラキラ光る綺麗なそのスタンドの宝石は、制御不能の最終兵器。

ジョセフさん曰く、下手をすれば地球すら破壊可能なもの…

八年前の墓地で暴走したのが八幡ではなく、小町であったのなら、地球が滅びてしまっていてもおかしくはなかった。

小町がなるべく自らの波紋かサンシャインルビーでの接近戦、又は波紋カッターとかの波紋の技で済ませているのは制御が出来ないからだ!

長々と語ったが、僕達がそれだけルビーレーザーを心底恐れているかわかるだろう。

ふぅ…落ち着いた…

 

ダン「ギャアアアァァァァァァ!何が起きたんだ!

助けてくれ!何もしてないんだ!俺は何もしていない!

なぁ、そうだろう?!」

 

小町「だが断る!」

 

小町はスティーリー・ダンを川に投げ捨てた。

僕が何をするか、わかるのだろう。

流石は長い付き合いだ。

 

ダン「何故だ!何もしなければ、何もしないという約束だったんだろう!?」

 

ジョルノ「自分を知れ。そんな都合の良い話、あるとでも思っていたのか?」

 

プチっ!

僕は摘まんでいたラバーズを潰した。

 

ダン「あ…」

 

ブクブク…コポォ…

 

沈みかけていたスティーリー・ダンの最期がどういう姿であったかはわからない。

そんなものは知る必要も、興味もない。

沈んでいった情けない音に似合った姿なのだろう。

あんな男には相応しい最期だった。

ただ、それだけだ。

 

side綾瀬絢斗

 

絢斗「何故、スカルズ軍団を全軍撤退させた?」

 

少年「何をされたかわからない、あんなチートを相手にをしろと?」

 

絢斗「臆病風に吹かれたか…ガキが」

 

少年「そうかい。そう思うなら、アンタとはもうここまでだ。俺はここで降りさせてもらう。

アンタと一緒はもうこりごりだ」

 

ちっ!クソガキめ…

 

絢斗「後悔するぞ?一条承一郎」

 

クソガキ…一条承一郎は影を纏い、消えていった。

 

 

スティーリー・ダン(ラバーズ)死亡

←To be continued




はい、今回はここまでです!

そう、コラボのお相手はGIOGIO先生の「ジョジョの奇妙な冒険ー5人目のDIOの息子ー」から一条承一郎が参戦!

八幡とは目以外の見た目がよく似ており、ジョナサンとDIOの息子!
方や八幡はジョナサンとDIOが融合した魂の転生!
ジョジョの世界を起点として「ニセコイ」と「やはり俺の青春ラブコメは間違っている。」二つの主人公が出会ってしまった!
なぜそうなったのか、それは「ジョジョの奇妙な冒険ー5人目のDIOの息子ー」の方で承一郎サイドで語られています!

さて、旅を再開する八幡達ジョースターチームと綾瀬絢斗の元から離れた承一郎!
次の戦いでついに二つの物語は激突する!
次回!「全滅!?ジョースターチーム!やはり俺の奇妙な転生は間違っている。第2章 第6部 ストーンオーシャン外伝 完!」
(嘘です)

そして、遂に彼ら彼女らが暴れました!

恋人戦のキャスト

八幡=完全に脇役。承一郎に関する解説とカメラマンしかやっていません。幼少期編で活躍しすぎたので中学編では少し自重しています。

いろは=イチャイチャ、解説役、ネタ役。いい加減にまともな出番を!

仗助=今回は活躍。静に押されぎみ。

静=ネタ役脱却。ジョースター家の家訓に忠実です!

億泰=最初はネタ役だったがスカルズ戦で活躍。やる時はやる!

ミスタ=運転手にネタ役に戦闘にと色々活躍。

ジョルノ=内心、相当キレてました。第三部の承太郎役をキッチリこなしたナイスガイ!サンシャインルビーの解説役お疲れ様でした。地味に名言のネタ役も兼ねてます。

陽乃=前倒し登場の割には波紋を修得したり、石○五右○門やったりと地味においしいネタを披露。さすがは魔王様!

小町=ネタにビームにと派手にやりたい放題!ホントにこの娘には頭を悩まされます!

承一郎=八幡とは真逆を行くナイスガイの主人公!強すぎて本作が乗っ取られ兼ねません!静と並ぶ、もう一人の七人目のジョジョ!

JOJO=むしろ八幡とは気が合うかも?

絢斗=こいつは何者なのか!?今後の動向に注目!

スティーリー・ダン=プチっ♪


はい、小町の切り札がとうとう御披露目です。小町が指を上げたときは要注意!「アレ」が来ます。
「アレ」は小町=リサリサと決めたときからあった設定なのですが、「待てよ?安易にレーザーを設定したけれど、そもそもレーザーって…」と思い、色々調べたら、ヤバイじゃん!ってくらいにあまりにもやり過ぎた設定でした。
弱点を設定しなければこの子一人で物語が終わってしまう。ジョジョらしい戦いを模索する本作において、逆に強すぎるのがメタいことに物語としても、キャラクター的にも弱点…。
そんな事が起こるとは書き手を始めてわかったように思えます。
精密性が低いというのは苦肉の策でした。そうでもしなければ小町はただのチートキャラか、もしくはいるだけの騒がし要員になりかねませんでした。
第5部のフーゴもそういった理由でのリストラだったと聞いています。

さて、次はいよいよ直接対決です。

次回「コラボ本格参戦!やはり俺達の奇妙な偽りの恋は間違っている。」
また、読んでいただけると幸いです。





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GIOGIOさんとコラボ開始 転生者対5人目のディオの息子! 第2章ストーンオーシャン外伝 コラボ本格参戦!やはり俺達の奇妙な偽りの恋は間違っている。

前回までの八幡の冒険!

仗助の頭の中にラバーズを追ったクレイジーダイヤモンドとアクトンクリスタル!
「恋人」の暗示を持つスタンドが仗助の頭に入ったと聞いて黙ってられなかったのが恋するブラコンシスター、静・ジョースターだった!
怒れる静のアクトンクリスタルは波紋の力を纏ってラバーズの分身攻撃をものともせずに撃退に成功!
ラバーズを後を追おうにも、再びスカルズが姿を現す!
一方、仗助の内部への対応で手が離せない八幡、仗助、静の護衛を担当していたミスタ、億泰の前にもスカルズが姿を現す!
更に、ラバーズのせいで人質となっていたジョルノと女性陣達はスティーリー・ダンの言いなりとなり、地味に沸々と怒りをためていた!
八幡からの連絡を受け、仗助の救出を知ったジョルノは形勢逆転とみてスティーリー・ダンを倒そうとするも、またもやスカルズ軍団が!
しかし今度は20体の大群で現れる!
そこで小町は禁じ手を使うことに決めた!
強すぎる故にコントロールが不能の能力。
フレア級熱線の光線、ルビーレーザー…
時間を切り取られたかのように一瞬でスカルズ軍団を消滅させた小町の大技を受けた異世界の七人目のジョジョ、一条承一郎は撤退。スティーリー・ダンは小町とジョルノによって始末された。
撤退した承一郎に対して見下す態度を取る絢斗に承一郎は訣別を決意。
今度は八幡に真意を問うべく単独で行動を開始した!
遂に直接対決となる二人の主人公達!
比企谷八幡と一条承一郎!軍配はどちらに上がるのか!


side比企谷八幡

 

ラバーズとの戦いの後、俺達は数時間の足止めをくらった。

ロードローラーが落下してきた事により、バスがつぶされ、移動手段が無くなってしまったからだ。

ちっ…あの男、やってくれた。

これでまた承太郎と徐倫の救出が遅くなる。

フロリダへの飛行機が航路から外れていなければ、本当だったら今頃はマイアミだっただろうし、バスがやられていなければ少なくともノースカロライナ州くらいには着いていたはずだ。

 

結局、あの後にまた届けられた同型のバス(2台もあったのかよ!)に乗って、今夜はワシントンDCで宿泊することになった。

晴天の9時。今はワシントンDCのホワイトハウス近くのホテルにいる。

 

ホテルウィラードコンチネンタル。

閣僚クラスが利用するセレブ中のセレブが泊まる高級ホテルだ。

四年前には日本の総理大臣も宿泊している。

こんなところ、よく当日予約できたな…

あのバスの事といい、ジョースター家の財力と権力にはもう驚かないつもりだったけど、まだまだ認識が甘かった。

 

いろは「何もなければ今ごろはマイアミで八君とビーチで楽しく遊んでたんだろうなぁ…」

 

八幡「いやそれ無理だから。多分、良くて情報集めしているだけだと思うから」

 

いや、俺だっていろはと遊びたいけどね。

君とキャッキャッウフフしたいけどね。

昨日の夕方辺りだったら新婚旅行のあの客船のデッキで見た夕日をバックにビーチでまったりイチャイチャしたかったけどね。

あ、これ八幡的にはポイント高い」

 

小町「声に出てなければホントにそうだと思うけど、小町的にはポイント低いよゴミいちゃん。お兄ちゃんがいろはお姉ちゃんの事が好きすぎるのは良くわかるけど、時と場合を考えてよね」

 

いろは「八君もそう思ってくれてたんですねぇ。ハッ!何ですか?口説いてるんですか?そうやって普段は素っ気ないふりしてそうやって不意討ちしてドキッとすること言ってお持ち帰りするつもりなんですか?確かに八君とはいつもべったり一緒にいて寝るとき以外はほとんど日本支部か比企谷家にいるかでもう最近は夫婦のようですけどやっぱり私はまだ小学生ですしお持ち帰りされるのは高校生になってからにしてもらいたいですし子供とかそういうのは結婚できるような歳になってからにしてもらいたいのでやっぱり無理です!ごめんなさい///」

 

八幡「なんで付き合ってるのに振られなきゃならんのだ俺は。途中何を言ってるのかわからねえよ。あまりに早口すぎて」

 

ジョルノ「やはりコレを聞くと君達といるって実感がわくから良いね」

 

いろはが顔を真っ赤にしてクネクネしてる。それに何か下の階から「フハハハハハハハハ!」とか聞こえる。

究極生命体風で正直うるさい。

 

仗助「いや、マイアミに着いても当初はやることがなかったぜ?その手の調査はもっと適任な奴に任せてある。高校時代の修学旅行で知り合った奴の従姉らしいんだけどよ。ソイツがスタンド使いとは別の、何か得体の知れない才能を持った人らしい」

 

何だそれ?

 

仗助「俺もこの数年はその男とは連絡を取ってなかったんだけどよ、康一は定期的に連絡を取っていたらしくて、事情を知って今は応援と一緒にこっちに向かってくれているらしい。早ければ明日、ワシントンDCに到着するみてぇだぜ」

 

ほう。応援が来てくれるのか。

 

八幡「確かに、俺達の中に潜入とかが得意なのはいないからな。ジョジョくらいしか。来てくれるのは康一さん?」

 

仗助「バッカ。今康一がこっちに来たら汐華や雪ノ下はどうすんだよ。オメェの本当の目的を忘れんな。こっちに来んのは露伴と間田だよ。どっちもあんま会いたくねぇんだけどよ。後は未起隆か。他の杜王町組も別動隊として、その従姉さんと動くらしいぜ」

 

八幡「俺は嫌いじゃぁ無いんだけどな」

 

小町「お兄ちゃん、そういう人達とは気が合うもんね」

 

いろは「露伴先生はヒネた者同士で妙に馬が合ってましたし、ヘブンズドアーで前世とか子供の頃のネタを提供したら気に入られたんでしたっけ。私は先生の漫画が苦手と言ったらボロクソに言われました。ハチ君はあの漫画が好きみたいですけど」

 

八幡「バッカ!あの人の絵のタッチと計算され尽くしたストーリー構成!何より体験してきたかのような迫力ある表現の巧さはその全てが芸術じゃぁないか!何故それが判らんのだ!ジョナサン達の全てを見せても良いくらいまである!」

 

ジョルノ「出来ればやめてくれないか?」

 

ディオ『やめろぉ!見せるんじゃぁない!』

 

ジョナサン『本当に君は僕達の転生かい?ちょっと理解したくないかな』

 

下の階『フハハハハハハハハ!』究極生命体風

 

うるさい!前世共!だからイギリス人はダサいって言われるんだ!あと下の階!

 

静「間田さんとはプリキュア談義で花を咲かせていましたね。ハチ君はともかく、もう30近い人があのアニメで熱く語る姿は引きました…」

 

八幡「プリキュアバカにすんな!わかる人にはわかるんだ!」

 

仗助「俺はドラ○もんがやっと解るくらいだから何をいっているのかまだわからん」

 

八幡「お前は故郷のサブカルチャーをもっと理解しろ!髪をバカにされた時にサザ○さんとかアト○とか咄嗟に出てきてんじゃぁねぇか!」

 

下の階『フハハハハハハハハ!』究極生命体風

 

ホントにうるさいな下の階の宿泊客!

 

小町「支倉さんも独特過ぎて理解できないよね。なんか自分は宇宙人とか言っちゃってるし、あの年で中二病?だったっけ?アレはないよねぇ…お兄ちゃんも、中二病になったら小町はもう口を聞かないからね?」

 

八幡「バッカ!あの人が宇宙人かどうかのホントか嘘かはどうでも良いんだよ!ロマンがあるだろ!ロマンが!あと中二病バカにすんな!そういう人達の中から小説家や漫画家や映画監督を生み出して露伴先生のように経済を回す人達が生まれるんだ!経済を回す側が人を無闇に差別すんな!でも小町に口を聞いて貰いたいから中二病にならないようにハチマン頑張る!」

 

小町「生ゴミいちゃん…」

 

八幡「おい…」

 

下の階『フハハハハハハハハ!』究極生命体風

 

さっきから下の階の奴はタイミングが良いですね!

まるでこっちの話を聞いてるみたいですね!

 

ジョルノ「癖が強い人ばかりですね。あと一人は誰なんですか?」

 

億泰「もしかして…忍か?ひびきの市で会った、バレエ拳法とかいう妙な格闘技を使う変身するスタンド使いの?」

 

仗助「そう、アイツだよ。藤崎忍。それと、スタンド使いじゃぁないらしいんだよ、あの能力。康一の話だとスタンドが見えてねぇらしいから間違いないっていってたぜ」

 

ミスタ「スタンド能力じゃぁねえのに変身できる能力があるなんて、面白れぇじゃぁねぇか。会うのがたのしみだな」

 

小町「あんな濃い人達と一緒に行動できる人でしょ?何かバレエ拳法とか聞いたこともない拳法だし」

 

仗助「今関東で有名なカフェ『Sunny Lite』の店長をしているんだってよ」

 

小町「え!?あそこの店長!?会ったことあるかも!」

 

サニーライト?確か一度東京に行った時に寄ったような気がするな。波紋使いの俺達らしいって気に入った小町に連れられて。

 

仗助「そいつ自身はオカマだけど普通だぜ?周りが濃すぎるせいか、自然と露伴とかみたいな奴等とは気が合うらしいんだ」

 

陽乃「それ、普通なの?それにジョースター家が普通って言っても信用性ゼロよ?」

 

億泰&ミスタ以外「失礼だな(だね)!?それ!?」

 

下の階『フハハハハハハハハ!』究極生命体風

 

男性陣「さっきからうるせぇんだよ!下の階の奴!」

女性陣「さっきからうるさいですよ!下の階の人!」

(全員ハモリ)

 

あ、みんなも思ってたのね?

 

仗助「…ったく。取り敢えずそういうことだ。向こうに着いた時にやるはずだったことは、先行偵察組と藤崎忍の従姉がやってくれるみたいだから、おかげで余裕も出来た。明日はそいつらを迎えに行くことも含めてワシントンに滞在だ。みんなもそれで良いな?」

 

みんな黙って頷く。少し疲れもあるのかも知れない。

取り敢えず話は終わったようだし、眠くなってきた。

 

八幡「取り敢えず寝るわ。今日は色々あったし」

 

ジョルノ「まだ外は明るいだろ?もう寝るのか?」

 

八幡「バッカジョルノ!寝れる時に寝とかねぇと後々しんどいぞ?もう9時だろ?」

 

休む時には休む。社会人の基本だ。

あれ?まだ義務教育中の学生だよね?俺達。

なんか最近は社畜になってね?

いや、待て…それ以前に今なんつった?俺。

9時?外が明るい晴天の9時?

 

一同「………」

 

八幡「なぁ。今、何時?」

 

いろは「……『午後の』……9時」

 

一同「………」

 

一同(下の階含む)「スタンド攻撃受けてるじゃぁねぇか!」

 

俺と陽乃は顔を合わせて頷く。

奴だ!これはアラビア・ファッツの『太陽(サン)』だ!

 

八幡「あのチキンスタンド使い!これは『サン』じゃねぇか!なんてことしやがる!ここは中東の砂漠じゃぁ無いんだぞ!ある意味では世界の首都、ワシントンだぞ!このままサンサンと照らされていたら大災害で世界が麻痺するわ!」

 

静「ハッチ!誰が上手いこと言えって言いました!?早く探さないと!」

 

八幡「偶然だわ!行くぞ!」

 

下の階『フハハハハハハハハ!』

 

八幡「このタイミングで腹が立つな、おい!ホントに下の階の奴は聞いてるんじゃね?!」

 

俺が下の階の奴につっこんでいると…

 

仗助「何をやってんだ!手分けして探すぞ!1時間後にホワイトハウスの北にあるロッククリークパークのホワイトハウス側の駐車場に集合だ!」

 

何で俺がつっこまれるのん?

 

1時間後、ロッククリークパーク、駐車場

 

ホワイトハウスの近くにある観光地でもある公園の駐車場。

あちこちで探し回っていたら、キャンピングカーに奴はいた。

灯台もと暗し…こんな近くの不自然ではない形で奴は冷房をガンガンに効かせて潜伏していた。

ここまでの他のスタンド使い達と比べたら、はるかに頭を使ったやり方だ。

何故わかったか。

既に倒されていたからだ。

誰に?

昼に橋の上でロードローラーを落として来た、俺に良く似た俺達と同じくらいの少年…

何故あいつが?

 

少年「遅かったね。ちゃんと会うのは初めてかな。僕の名前は一条承一郎、よろしく頼むよ」

 

承太郎みたいな名前だな。

俺はザ・ジェムストーンを出す。

俺だけじゃない。みんな、この異様な雰囲気から各々のスタンドを出している。

 

八幡「白々しいんだよ。昨日からコソコソ俺達を嗅ぎ回ったり、色々邪魔してくれちゃって何してくれてんの?新手のストーカー?覗きが趣味なの?スタンド能力越しだから罪にはならないけど、その趣味はまずいよ?将来ろくな大人にならないよ?」

 

挑発気味に一条に対して言う。

 

承一郎「フフッ!僕より年下の君に言われるなんて、これは一本取られたな」

 

陽乃「覗きの慰謝料は請求するわね。私たちの体は安くはないわよ?」

 

茅ヶ崎さんも一条に対して挑発。この人も軽口を叩きながら油断はしていない。いや、この人はいつもか。

オープンな振りをして自分を見せない。

人懐こそうな顔をしながら、常に目が笑っていないからな。

 

承一郎「そっちの方向での覗き見はしてないんだけどね。僕にも大切な人がいるんだ。節度は守るよ」

 

静「あと、バスと我々の私物の弁償代もです。特にあのバスはジョースター家の先代が家族の為にオーダーメイドした特別品ですから安くは無いですよ?」

 

ジョジョはにっっっっこりと、知らない奴が見たら見惚れるくらいには魅力的で可愛く、それはそれはにっこりと笑って一条に言った。

俺も空気とジョジョの本質を知らなかったら、うっかり告白して振られる所だ。振られちゃうのかよ。

しかしだ。

ジョジョの奴、これは相当怒ってる。

ジジイの道楽と金の使い方には思うところはあるが、あのバスは大好きで大好きで仕方のないジジイ…というか家族が、家族と孫も同然の小さな友人達(つまり俺達)との交流の楽しみの為に買ったこの世に1つしかない宝物だ。

 

承一郎「参ったな…経費で下りるかな」

 

一条は困ったように頭をポリポリとかく。

さて、茶番はもう良いだろう。

 

仗助「それで、どういうつもりなんだ?ソイツはお前の仲間なんじゃぁないか?」

 

仗助はファッツを指差して言う。

そう。それが理解できない。

 

承一郎「仲間ではないかな?ちょっと目的があって行動を共にしていたに過ぎないんだ。もう関係ないけどね」

 

 

一条はフッと笑ってファッツの車をコツコツ叩く。

 

承一郎「でも、仮に仲間であったとしても、彼を止めていたよ。行動を共にしていたとき、この車の事を覚えていて良かった。もし覚えていなかったら、今ごろは手遅れになっていたかも知れない。あまりにも自然すぎて、完全に周囲と溶け込んでいたからね。彼の能力をこんなところで使われていたら、世界が滅茶苦茶になってしまう。世界レベルで無関係の人が巻き込まれてしまうからね。彼等にはそんなことは関係ないみたいだけど、僕はそういうのは嫌いなんだ」

 

本当かどうかはわからないが、それはどうでも良い。

大切なのは、こいつが仲間ではないスタンド使いということだ。

つまりは敵。

それだけだ。

 

承一郎「僕は思うんだ。彼等と共に行動を共にし、行動を見てきたけど、彼らを後ろで操っているものは大義名分で動いているけど、彼等は違う。彼等は私利私欲や私怨で動いて無関係の人間を巻き込んでいる。彼等こそ36の極罪をもっている」

 

こいつ…雰囲気が変わった。

 

承一郎?「まあ、大義名分で動いている奴も、所詮は吐き気をもよおす悪だということに気付いちゃいないが。さて、ここには同じく吐き気をもよおす悪であった魂があるよな?悪と、誇り高い黄金の魂、二つの魂が融合した奴が」

 

何なんだ?こいつ…

 

承一郎?「お前のベースがジョナサンか、DIOかはどうでもいい。1度は天国を目指したDIOが、何故天国を止めようとしているのか、お前の目的は何か、天国とは何なのか…答えてもらうぞ、比企谷八幡。それが例え」

 

一条であった何かはスタンドを発現させた。

何だよ…どのみちそっちもそのつもりだったんじゃぁないか。

 

承一郎?「この場にいる八人全員を痛めつける事になってもな!」

 

 

←To be continued

 

 




はい!これからという所で今回はここまでです!

とうとう直接対決することになりました転生者対5人目のDIOの息子!
どちらも似たような見た目、似たような存在、似たような世界観の存在ですが、果たしてどちらが勝つか!

こういう対決の場合、途中で邪魔が入り、決着はつかないまま第三者の介入があり、流れでそのまま味方になるような形になりますが(どちらの作品を立てるため)、本作ではその常識を破ります!
完全に決着が付きます!
さあ、このコラボの「序盤」のラストバトル、制するのは八幡か!承一郎&JOJOか!
ジョースターチームは全滅するのか!
承一郎が数の前に屈するのか!

読んで下さった方々、投票してみて下さい!

そしてお知らせです!新参ものながら、この世界を中心にもう一方、コラボに参加して頂ける事になりました!
そう、この話に名前が出てきた越後屋大輔先生が書かれていらっしゃる「ボンクレーがときめきメモリアル2の世界に、坂城匠がアンジェリークの世界に転生しました」の世界から主人公の「藤崎忍」君(ONE PIECEのボンクレーが転生したときメモ2の主人公)と、忍の従姉である、「藤崎沙織」さん(忍の従姉で初代ときメモのメインヒロイン「藤崎詩織」の姉(オリキャラ)(未承認だが、オリキャラは勝手に使っていいと承認済み))に登場して頂きます!


それでは次回
「原石&隠者の紫水晶 対 水晶の骨 & 血の影」
wake down!wake down!

次回もよろしくお願いいたします!

キャラ紹介中学編9
一条承一郎
コラボキャラ。
別の作者様である「GIOGIO」様の作品、「ジョジョの奇妙な冒険ー五人目のDIOの息子ー」のジョジョとニセコ○がクロスした作品の主人公。
あちら様の世界での七人目のジョジョとしてパラレルワールドから参戦。
正直…本来なら小町以外に敵う相手ではありません!
頑張れ!残る生き残り第3部敵軍団!
承一郎相手でも苦戦させられるように考えるから!

キャラ紹介中学編
グイード・ミスタ
第5部のブチャラティチームの生き残りメンバー。
スタンドはNo.1~No.7(ミスタの験担ぎの関係で4は不在)でなる自立型スタンド、セックス・ピストルズ。
本作ではパッショーネのボスとなったジョルノの親衛隊長。
中学編では幼少期編で登場したポルナレフとバトンタッチでジョースターチームに参戦。
ネタ要員から車の運転、サポートからメインの戦闘まで何でもこなす万能選手。
ところで、ルビーレーザーの説明でも語ったけれど、音速の銃弾をパスしあって威力をそのまま目標に曲げるスタンドってすごいよね?


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原石&隠者の紫水晶 対 水晶の骨&血の影

前回までの八幡の冒険

ラバーズとの戦いの後、一行はワシントンDCに到着。そこで一泊することになった。
そこで仗助は康一からの増援がやってくると言う。
杜王町からの露伴、間田、未起隆の3人とひびきの市からスタンド使いではないが、謎の力を持つ藤崎忍。
他にもフロリダへ直行している別動隊もいるという。
藤崎忍達増援は明日にワシントンDCに到着する手筈になっており、ジョースターチームはその迎えに行くことが決定し、ミーティングが終わった。
だが、そこで気付く。
午後九時になっても沈まない晴天。
太陽の暗示を持つスタンドの仕業に気付いたジョースターチームは太陽を探すべく、ホテルを飛び出す。
一時間後、ジョースターチームが何もしていないのにワシントンに夜が戻る。
何が起きたかわからないが、とりあえず集合場所であるロッククリークパークに到着すると、そこには気絶した太陽のスタンド使いと、デラウェアでロードローラーを落としてきた少年がそこにいた。

これまで邪魔をしてきた少年の名は一条承一郎!

とうとう対峙する二人の主人公!軍配はどちらに上がるのか!



side比企谷八幡

 

8人まとめて相手にしてやる。

その挑発に真っ先に乗ったのは案の定、億泰さんだった。

 

億泰「生意気言ってんじゃあねぇぞこのダボがッ!テメェは、この虹村億泰が倒してやるぜ!」

 

そう言って億泰さんはスタンド『ザ・ハンド』の右手を大きく振りかぶる。

 

億泰「こっちに…来いッ‼︎」ガオォン!

 

億泰さんのスタンド、ザ・ハンドの右手が弧を描くようにひっかいたのを見た瞬間、一条は何処からか取り出したナイフを3本投げる。

上手いな。投げナイフは映画だと簡単に投げているように見えるが、刃が相手に向かって刺さるように投げるには技術が要る。

ナイフを投げたことが無くても、ダーツを狙ったところに投げるのが意外に難しいのを知っている人は多いと思う。

投げナイフはそれがより高等技術が必要なのは想像に難くないだろう。

それを1度に三本も、正確に投げるとは。

 

更に上手いのは、ただでさえスピードが出ているナイフを空間が閉じてより加速するようなタイミングを計って投げたことだ。

この男、億泰さんの強みを逆に利用しやがった。

投げナイフの技術といい、戦いなれている!

 

億泰「うおおッ‼︎」

 

バシバシッ!

 

間一髪、ナイフを億泰さんは弾き返す。

だが戦い慣れているのは億泰さんも同じ。

とっさに反応したのはさすがだ。

 

承一郎「ふむ…やはり近距離パワー型はナイフを悠々弾き返せるか…」

 

仗助「大丈夫か、億泰!」

 

角度によっては刺さって見えた為、親友の仗助が焦る。

 

億泰「ああ、大丈夫だぜ。だがコイツ、俺のスタンドの特性を理解しているぜ。じゃなかったら、ナイフを加速させるなんて考え思いつかないぜ!」

 

やはり覗き見していた時に思い付いた作戦か?

いや、その割には対応が正確すぎる!

 

承一郎?「ならば…この数はどうかな?」

 

ビシュッ‼︎

 

今度の本数は8本。

数は多くなったが、それなら億泰さんも対応できる。

そんな単純な相手か?

さっきの巧妙なやり方から一転した単純な相手か?

 

 

億泰「ザ・ハンド」

 

ガオォン‼︎ガオォン‼︎

予想通り、ザ・ハンドは全てのナイフを削り取る。

 

億泰「ケッ、そんなナイフ何本投げても無駄だ…ガハッ‼︎」

 

ドズッドスッ!

 

仗助「お、億泰ッ!」

 

4本が突然億泰さんの背後に現れ、四肢に深々と突き刺さる。

やられた!屍生人が突然現れたように、ナイフを瞬間移動で軌道を変えやがったのか!

最初の三本のザ・ハンドを利用した投擲はこのためのブラフ!

億泰さんの意識を瞬間移動から逸らす為の!

 

承一郎「ハッ!」

 

ドズッ!

 

一条はダメージを負い、動きを止めた億泰さんの鳩尾に正拳突きを叩き込んだ。

 

億泰「カハッ…!」

 

ドサッ

 

億泰さんが崩れ落ちる。

マジか…確かに鳩尾は人体の急所の一つだが、あのタフな億泰さんを一撃で沈めるとは、なんて力だ!

 

ミスタ「野郎ッ!行け、ピストルズ!」

 

次に仕掛けたのはミスタさんだ。

ウマが合うのか、アメリカに着いてからコンビを組むことが多かった億泰さんがやられ、反応し、発砲した。

 

承一郎?「無駄だぞ無駄ァッ!」

 

一条は弾丸を叩き落とそうとするが、

 

No.1〜3「「イイイーーーーーッ!ハァアアアーーーーーッ‼︎」」

 

No.1〜3が弾丸を加速させる。

 

承一郎?「ぐっ‼︎」バス!バス!

 

ミスタ「ベネ良し!着弾したぜ!」

 

ピストルズが弾を加速させ、奴に命中させる。

億泰さんへの投げナイフの逆のやり方だ。

決まったか?

しまった。これはフラグだ。

 

承一郎?「少しミスったな…。ピストルズは非力だが精密性がすごいからな…」

 

ピキピキ…

 

直撃したと思っていたミスタさんの弾丸。

しかし、直撃を受けた奴の体は、精巧に作られた奴の体に偽装された骨の鎧にヒビが入る程度だった。

あの骨は屍生人が纏っていた骨!しかも屍生人達のそれとは違い、修復される。

 

ミスタ「やっぱり、アイツあの骨屍生人達の親玉だぜ!自分自身に骨のプロテクターをつけてやがるッ!」

 

それは俺にもわかる。

だが、わからない。

何故奴は屍生人を生み出せる?奴は吸血鬼?

なら何で太陽にさらされて生きている?

まさか…

いや、それ以上にわからん!奴の能力は影じゃないのか?

もしかしたら…

 

八幡「俺と同じような奴か。スタンドを二つ持っているのか?」

 

そう考えれば辻褄があうな…

ならば能力はなんだ?骨と屍生人を作り出す能力?

 

ジョルノ「しかもプロテクターをつけていたのか分からないほど精密に作られていますね…」

 

承一郎?「さて、じゃあ俺も銃を使うか…」

 

今度は奴も銃を構えた。

 

ミスタ「ヘッ!拳銃使いのオレ様に銃で戦うなんて良い度胸じゃあねぇか!」

 

ヤバい!ホルホースとは違う!

奴の狙いは!

 

承一郎?「戦かう?違うな、これは…」

 

奴の銃の前に影が現れた。

 

承一郎?「一方的な暴力だ」

 

ダンダンダァン‼︎

奴は例の能力でミスタさんの両手、両足を撃ち込んだ。

 

ミスタ「ぐああっ‼︎」

 

チートだろ…零距離で銃を撃たれたような物だ。

あれでは集中力とか弾道予測とかは意味がない!

 

承一郎?「セイッ!」ビスッ!

 

奴はミスタさんの背後から手刀を叩き込んだ。

いつ現れた?

ザ・ワールドのように時を止めた?

いや、また例の影だ。

 

ミスタ「ぐっ…」ドサッ

 

ミスタさんも崩れ落ちた。

いわゆる、首トンだ。

もちろん、「トン♪」なんて可愛らしい威力じゃぁない!

アニメやドラマでは軽いチョップで人を落としているが、あんなんでは人は落ちない。

しかし、むち打ち症をやった事のある人間なら知っている。首のダメージが及ぼす影響を。

頭痛、吐き気、手足への痺れなど、首とは関係のない場所に影響が出る。脳への信号を送る全ての神経が通う所へのダメージを舐めんな。

億泰さんを一撃で沈める力での首トン。

昨日から戦いっぱなしで長時間運転も交代なしの疲れが溜まっていたミスタさんへの本当の首トン。

脳が一撃でやられてもおかしくはない。

 

承一郎?「…さて、次はあなただ。ジョルノ」

 

ジョルノ「君は、弟なのか?そんな気は薄々感じていたけど」

 

JOJO「まぁ、兄弟の中で一番歳が下だからな」

 

マジかよ…ってことは前世の息子?

でもせっかくの兄弟の邂逅なのに、すごいメンチの切り合いだ。

まず最初に動いたのはジョルノだ。

 

ジョルノ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!」ドババババッ‼︎

 

ジョルノのラッシュが炸裂する。

 

承一郎?「フン、無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!」ドババババッ‼︎

 

奴もラッシュを炸裂させ、お互いの拳がぶつかり合う。

ラッシュの掛け声が二人とも同じ。

いや、奴の方が俺に…ディオに似ている。

 

承一郎「ハッ!」ガシッ!

 

ジョルノ「なっ⁉︎」

 

奴はラッシュしている間にジョルノに突っ込み、懐に入り、胸倉を掴む。

まぁ、スタンド攻撃中に本体が攻撃してはいけないというルールはないな。

いきなりの事に驚いたジョルノは対処が遅れる。

 

承一郎?「セイヤッ‼︎」ブゥン!

 

承一郎はジョルノをCQC式の要領で背負い投げをして、ジョルノを地面に叩きつける。

CQCとはイギリスで開発され、今では世界の軍隊・警察で採用されている近接総合戦闘格闘術だ。

主に中国拳法や柔術が取り入れられている。

 

ジョルノ「ぐはっ!」ドスゥッ!

 

一条は飛び退き、ナイフを飛ばす。

 

ジョルノ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ‼︎」バシバシッ!

 

ジョルノはそれを弾き返して、逆にナイフに生命を与え、大型のスズメバチに変えた。

 

さらにジョルノは地面からつるを伸ばして、拘束させようとする。

 

一条は跳びながら長刀を出し、地面に刺して足場にして、それを踏み台にしてジョルノへ飛ぶ。

何処から取り出した?あの長刀。

もしかしたら、それが二つ目のスタンド能力かもしれない。

そこへスズメバチの大群が襲いかかる。

だが一条はお得意の瞬間移動でジョルノの背後に移動するが、そう何度も同じ手が俺達に通用するはずがない。

ジョルノは一条が背後に移動するのを読んでいた。

背後につるが伸びて襲いかかる。

 

承一郎?「リスキニハーデン・セイバー‼︎」スパパパァーン!

 

一条は腕に刃を生成してつるを切り裂く。

 

八幡(武器を造る能力?いや、それは正解のようでなにか違和感がある)

 

承一郎?「セイバーオフ!」ビシュッ!

 

ジョルノ「ぐはっ…」ブシュッ!

 

刃が一閃して、ジョルノの腕を切断し、頚動脈を切り裂いた。

億泰さんやミスタさんは致命傷避けていたのに、ジョルノに対してはやけに殺意が高い。

何かジョルノに恨みでもあるの?

下手したら頸動脈切断なんて致命傷でしかねぇ!

 

承一郎「ハァッ!」バキィ!

 

ジョルノ「グフッ…」

 

ジョルノは倒れた。

一条はかなりの疲労を残している…。

まあ、わかる気がする。

俺も八年前、ジョルノとの戦いには手を焼いた。

それでも一条は無傷でジョルノを倒している。

俺なんて康一さんと二人がかりだったとはいえ、ほとんど相討ちだったのに…。

 

仗助「ジョルノ!」

 

仗助が怒り、一条に向かっていく。

……っておいっ!

お前がジョルノを治さねぇで誰がジョルノを助けるんだ!

あ、ジョルノは気絶する直前に腕と喉を治してから意識を失った。

危ねぇな!報復の前にジョルノを助けてからにしてから行けよ!

下手しなくても致命傷だったんだからな!

 

仗助「や、野郎ッ!そのキレーな顔ギャグ漫画みたいに変えてやるぜ!」

 

ホントにやりそうだ。

おじいさんをアンジェロとかいう快楽殺人鬼に殺された時、家中の家具に八つ当たりして家具をピカソの絵のような形に直したらしいからな。

 

承一郎?「やってみろッ!この俺に対してッ!」

 

お前はディオか!

あ、息子だったっけ?

仗助と一条は、同時に動く。

 

仗助「ドララララララッ!」ドババババッ!

 

JOJO「オラオラオラッ!」ドババババッ!

 

一条はさっきとは別のスタンドで仗助のラッシュを迎撃する。

やっぱり二つスタンドを持ってやがった。

考えられるのは先代パッショーネのボスのように二重人格か、チープトリップとかいう自律型のスタンドのように取り付かれているか、それか相当レアパターンだが、俺のようなパターンか…。

 

仗助と一条は互角のラッシュの後に、一瞬お互いに距離を置くと…

 

仗助「クレイジー・ダイヤモンド!ドラァッ」

 

仗助は近くの石などを、投げる。

 

JOJO「クリスタル・ボーン!オラァッ!」

 

一条はまたナイフを投げた。

石とナイフ、両方お互いに少しずつ傷を負うが、気にしてないようだ。

 

仗助「ドラァッ!」

 

仗助は自分に刺さったナイフを抜いて、傷口から流れた血を水圧カッターのように飛ばす。

それをやるために敢えてナイフを食らったのか!

やるなぁ。

 

承一郎?「オラァッ!」パァン!

 

一条はは水圧カッターを弾く。少し肩が裂けたが、こいつは気にしていない。いや、最初から仗助のこの攻撃を知っていた?

初見ならあのカッターを警戒して食らおうと思わないはずだ!

 

仗助「くらいやがれ、ドラァッ!」

 

仗助はまた近くの石を投げる。

一条は避けながらナイフで迎撃する。

石はナイフを弾いたが、アイツに向かっていた軌道を逸らされてしまった。

 

仗助「ドララララララッ!」ドババババッ!

 

承一郎?「オラオラオラッ!」ドババババッ!

 

またもラッシュを炸裂させる。

お?さっきの石が戻ってきた。

そうか!さっきの石は寧ろ逸らされた方が都合が良かったのか!

戻ってきた石は一条の肩に突き刺さる。

不意のダメージに一条に隙が出来る。

 

承一郎?「ぐっ…⁉︎」

 

仗助「ドラァッ!」バキィッ!

 

出来た隙を突いて仗助は一条を殴りば飛ばす。

 

承一郎?「くっ…治す能力で、俺に付着した血へ自動追尾しやがったのか」

 

仗助「気付くのが遅いぜ!ドララララララッ!」ドババババッ!

 

バカ野郎仗助!

今、こいつは重要な事を言ったぞ!

何でコイツは仗助の治す能力を知っている?

アメリカに着いてからこっち、仗助は治す能力を使っていない!

やはりこいつはアメリカでの覗き見の他にも仗助の力を知る機会があったな!?

億泰さん、ミスタさん、ジョルノ…そして仗助。

まるで一度直接戦ったことのあるような的確な対応。

だが、そんな話は一度も聞いていない。

仗助と俺は既に兄弟のような仲だ。

一条みたいな奴と戦ったことがあるのなら、絶対に俺に話して来るはずだ!

今、仗助は再びラッシュを仕掛ける。しかし、どういう経緯かはわからないが、一条は仗助の手の内を知っている!

正面から仗助はラッシュを仕掛け、背後には自動追尾弾を次々襲いかからせる。

バカ!戦い慣れていて手の内が読まれている攻撃を何度も通用するなんて事は…

 

承一郎?「このまま、走り抜けるッ!」ダッ

 

一条は仗助のラッシュへ自ら突っ込んで行った。

 

仗助「なっ⁉︎」

 

ラッシュは一条に当たろうとするが、

 

承一郎「ブラッディ・シャドウ!」

 

一条は瞬間移動で仗助の背後にまわり、立ち捕縛術の羽交い締めで身動きを取れなくする。

 

仗助「ぐっ…離せ!」

 

承一郎?「アンタがくらうんだ、仗助さん。アンタ自身が自動追尾弾を!」

 

くそっ!やはり何らかの形で仗助の能力の詳細をしってやがった!

一度発動した能力は治しきるまで止まらない。どこまで離れていても、治すなんて出来るのはそのおかげだ。

それを逆手に取られるのは初めてだったが。

 

仗助「ぐあっ!」ドスゥッ!

 

仗助の体に何発か自動追尾弾が体に命中した。さらに一条は、ダメージから上がった仗助の首を締め落とした。

 

そこで、一条の体に見えない何かが命中した。これは…

 

承一郎?「静・ジョースター!」

 

ジョジョの透明攻撃だ!

 

承一郎?「何ィッ⁉︎」ガクンッ

 

一条は足を何か─多分透明にしたワイヤーだろう─に引っかかってしまい、バランスを崩してしまった。

ナイスプレイだが、そこでジョジョは判断を誤った。

そのままワイヤーに波紋を流し続けていたら、そこで詰んでいたというのに…

 

静「ドラァッ!」バシィ!

 

そこでジョジョ本人が攻撃をしてしまった。

頭に血が昇って判断力を失ってたな?

 

承一郎「うぐっ!」

 

体が少しだけ溶けている。波紋が込められているようだが…

 

静「兄さんを傷付けるなんて許しません!」

 

見えなくてもわかる!目が血走ってやがる!

何て時に末期のブラコンの発作を起こすんだよ!

一条は空間から水が一杯入ったグラスを取り出した。

まさか…こいつは波紋まで!?

冷静になれジョジョ!8年前の失敗を繰り返す気か!

それは初対面の時に俺にやられただろ!

古い手に引っ掛かんな!そんな手ならもう対策出来るどころか逆手にだって取れるだろ!

え?俺はわかるのかって?

波紋のレーダーを液体でやるなんて初歩の技術なんだよ。

極めれば風や空気でやることが出来る。

それどころか、無効化や誤認化など、波紋のレーダーの応用はいくらでもある。当然、ジョジョも。

ジョジョも出来る。だから最近はジョジョとの訓練は勝った負けたが競っているのだが…

これはわかる!頭に血が昇りすぎていて確実にレーダーをステルスしてねぇ!

 

承一郎?「コォォォォォォ…」バシィ!

 

一条が波紋の呼吸をすると、グラスに地面から、アイツから生命の振動が伝わり、グラスに波が生じる。その方向は…、

 

承一郎?「7時の方向だなッ!」

 

静「あっ!こんな古い手に…」

 

気付くのが遅すぎだ!グラスを出した段階で気付け!

 

承一郎?「WRYYYYYY!無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!」ドババババッ!

 

静「キャアアアアア!」

 

ジョジョは一条のラッシュで吹き飛ばされた。

後で小町からの説教は確実だな。

見ると小町は精神と○の部屋でゴテ○クスに呆れているピッ○ロさんばりに目を手で覆って空を仰ぎ見ている。

 

陽乃「ハァッ!」

 

間髪入れず裂帛の気合いで斬りかかる茅ヶ崎さん。

一条は紙一重に躱し、ラッシュを炸裂させる。

 

承一郎?「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!」ドババババッ!

 

陽乃「ぐっ…!」

 

一条は吹っ飛ばされるが、起き上がる。

 

陽乃「あなたの力、覚えたわ!」

 

JOJO「ほう…なら、俺も得物を使うか」

 

そう言って一条は首を捻る。すると、

ズリュ、と肩から脊髄がせり出してきた。

一条はその脊髄を掴み、一気に取り出す。せり出してきた跡は何もなかったように元通りになっていた。

そして、何らかの力で再生していた。

資料で見た太陽を克服した柱の一族みたいな奴だな。

脊髄がパキパキと音を立てながら2本の刀のような形状に変化した。

なるほど、ああやって武器を造っていたのか。

 

陽乃「へぇ、面白いじゃない?比企谷君と似てるのは見た目だけじゃないんだ」

 

さすがは東の奴等の眷族の末裔。その力には慣れっこでけろっとしている。魔王だな。

 

承一郎?「面白いだろう?俺は二重人格でね、スタンドが二つあるんだ。空間を繋ぐスタンド『ブラッディ・シャドウ』と、骨を自由に生成して操るスタンド『クリスタル・ボーン』。兄さんが生命を操るのなら、俺は死を操る。対極の存在なんだ。さて、行くぞッ!」バッ!

 

いくつかの疑問に答えてくれてありがとうございます。

ディアボロタイプだったわけね?

一条は思い切り踏み込んで、右水平斬りを放つ。魔王はそれを前屈みになり躱し、左から斬り上げる。一条はそれをもう一つの刀で弾く。

 

更に刀と刀の斬り合いが続く。お互い相手の攻撃を捌きながら、隙を突こうとするがそれを互いが捌く。

 

実践派近接格闘術に剣術。アイツはどこまで多芸なんだ。

しかも楽しそうに。戦闘狂か!

 

承一郎?「まだまだ踊ってくれるよな、アヌビス神!」

 

アヌビス神を知っているだと?…とは驚かない。

だって今回邪魔してきている奴等って、全部ジジイ達先代ジョースターチーム、別名スターダスト・クルセイダーズにやられて生き残った連中だもの。

魔王の能力を知っていてもおかしくはない。

一条がイレギュラーなんだ。

 

だが、一条も徐々に速く、鋭くなっていく。

アヌビス神が二つに見えるのは気のせいか?

魔王の成長に比例して成長してるぞ?

だが、それは突然終わりを告げる。

一条の両刀を使った右斜めの斬り上げを魔王は躱す。

 

陽乃「もらった!」

 

背後に魔王の垂直斬りが当たりそうになるが、

 

ズリュ!と一条の体から肋骨が刃になって魔王の刀を掴むような飛び出す。

Zガ○ダムに登場したジ・○の隠し腕かよ!

どんだけ隠し玉があるんだよ!

ターミネーターだってもっちょっと大人しいぞ!

 

陽乃「なっ…⁉︎」

 

よほどの事では驚かない魔王も、さすがにこれには驚いたようだ。

というか、端から見ている俺たちだって驚いたわ!

やりあってる本人なら余計に驚いて混乱するわ!

さらに一条の全身から骨が飛び出し、回転するの事によって、魔王の体が斬られながら吹き飛んだ。

 

陽乃「キャアアアアア!」

 

あー…あれは仕方がない。

むしろ凄い頑張ってくれたよ茅ヶ崎さん。

 

小町「お兄ちゃん!」バッ

 

小町は腕を上に上げ、人差し指を上に掲げる。

ルビーレーザーか!

やるかもとは言っていたが、今かよ!

 

八幡「突然すぎるだろ!ハーミットアメジスト!」

 

俺はハーミットアメジストで倒れている全員を必死に俺と小町から引き離す。

何人か引きずったから、後で確実に文句言われるな。

文句なら小町に言えよ?

アレに溶かされるよりはましでしょ?

次の瞬間、サンシャインルビーの攻撃によって周囲が穴だらけになったが、奴は無傷だった。

 

小町「そ、そんな⁉︎」

 

JOJO「無駄だ比企谷小町、いやエリザベス・ジョースター!お前の技、多分レーザーなんだろうな。ダンとの戦い、見せてもらったぞ」

 

やっぱり見てやがったか。

そして対策を立ててやがった。

そうでなければノコノコと俺達の前に来ねーよな?

 

承一郎?「お前のスタンドが一秒間に地球を7周半周る光なら、俺はその光をも引きずり込むブラックホールだ。方向さえ分かれば、レーザーを空間で吸収するのは訳ない」バリバリ!

 

一条の片目が裂ける。

まさか、アレまで出来るのかよ!

 

承一郎?「くらえ、貴様の師ストレイツォが貴様の息子、ジョセフ・ジョースターに使った技を!『空裂眼刺驚スペースリパー・スティンガーアイズ』‼︎」ドッゴォ!

 

圧縮された体液は一条の眼から飛び出し、空間を繋いで、小町の脇腹を貫通した。

……あのさ、小町が大変で絶叫したいのは山々なんだけどさ、さっきから俺の中身がうるさいんだけど。

 

ディオ『あれは俺の技だ!勝手に人の真似をした波紋の戦士め!何を盗品に自分の名前を書く真似をしている!』

ジョナサン『落ち着けディオ!今はそれどころじゃないから!』

 

うっせえわ!今は小町が大変なんだから黙ってろ!

お前らの妹でもあるだろ!

 

小町「お、お兄ちゃん…」

 

小町は膝をついた後、ゆっくりと力尽きた。

やばい!あれも致命傷だ!

っざっけんなあの野郎!

 

…ふっ、あぶねぇ。小町をやられて冷静さを失うところだった。

俺はゆっくりと、確実に一条との間合いを詰めていった。

 

承一郎?「さて、最後は八幡、お前だ」

 

八幡「…小町がやられるのは意外だったが、許さねぇぞ、テメェ!」

 

冷静さは取り戻している。だが…

 

八幡(最愛の妹や家族をやられて腸が煮えくりかえって仕方がねぇのは変わらねぇんだよ!)

 

俺は波紋の力を使って一気に間合いを詰めた。

 

八幡「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!」

 

一条「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!」

 

お互いのラッシュが炸裂する。拳と拳がぶつかり合う。

 

八幡「くっ、パワーもスピードも俺のザ・ジェムストーンと同レベルとは…!」

 

仗助と競り合っていたから、もしかしてとは思っていたが、ザ・ジェムストーンとも競り合うのかよ!

あの時の承太郎と殴りあってるみてぇだ!

 

承一郎?「フン、このまま殴り抜けてくれるッ!」

 

八幡「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!」

 

JOJO「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!」

 

お前の能力は見極めさせてもらった!

だからこれはお前の能力には無いよなぁ!

 

八幡「ザ・ジェムストーン!時よ止まれ!」

 

ドォォォーーーーz________ン‼︎

 

世界から色が失われ、モノクロになって俺以外のあらゆるものの動きが停止した。

 

八幡「くっ、時が止まる前に空間の中に逃げたのか!」

 

俺の呼吸か何かで見切ったのか、ザ・ワールドのタイミングで逃げられた!

逆にこの位置にいる方がまずい!

普通にバックステップをしたのではジョルノ達のように背後を取られる可能性が高い!

ならば反対にアイツがいた方に回避だ!

 

八幡「そして時は動き出す…」

 

世界に色が戻り、時が動き出した。

空間から一瞬だけ一条は姿を現したが、再び消えた!

 

八幡「っ!」

 

背後に気配!

波紋のレーダーの空気版でアイツが現れる位置がわかった!

この段階まで波紋を修行していて助かった!

 

承一郎「無駄ァッ!」

 

一条は空間から飛び出して俺へ踵落としを繰り出す。

あぶねっ!修行をサボっていたら、下手をしたら脳天に食らって終わってた!

俺は両腕をクロスさせてガードする。

さすがは波紋の戦士と吸血鬼の両方を力を扱える男。

波紋の戦士としては俺が勝っているが、その有利を吸血鬼の力で互角にまで上げられているのか、両腕にかかる衝撃がキツイ!

だが、軽くヒビは入ったみたいだが、折れてなければ十分だ!

 

八幡「ハーミットアメジスト!」

 

俺はガードした手からハーミットアメジストを足に絡めようとする。

が、一条は空間を跳んで俺の懐にボディブローを入れてきた!

マジか!零距離でも捉えられないのかよ!

タイミングを上手く合わされたおかげでガードが間に合わない!

痛てぇが、何とか耐えた!

今度はこっちだ!

 

八幡「ぐっ!ザ・ジェムストーン!時よ止まれ!」

 

今ので仕留められなかったのが仇だな!

ピンチの後にはチャンスがやってくる!

それが今だ!

 

ドォォォーーーーz________ン‼︎

 

再び世界が色を失い、俺以外のあらゆるものが動きを停止する。

 

八幡「ハァッ!WRYYYYYY!無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!」

 

やっと出来た千載一遇のチャンスだ!

この貴重な8秒で、波紋も交えてありったけの力をぶちこんでやる!

 

八幡「そして時は動き出す」

 

時が動き出し、一条の体が吹っ飛ぶ。かなりのダメージを入れたハズだ!

今出来る渾身のラッシュをかましたからな!

 

だが、吹き飛びながらもアイツはこちらに顔を向ける!

チッ!あの骨の鎧か!あれの防御力の分だけダメージが軽減されたのか!

顔をこちらに向けたって事は…アレがくるか!

 

承一郎?「フン!くらうがいい!『空裂眼刺驚スペースリパー・スティンギーアイズ』!」ドッゴォ!

 

危なかったが、目線で狙いを見切れるのはこっちだって同じなんだよ!

 

八幡「バカめ!自分の技にはまる間抜けがどこにいる!」バッ

 

俺は横に跳んで回避し、

 

八幡「無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!」ドババババッ!

 

一足跳びでラッシュを撃つ!

 

一条は魔王との戦いで使った刀で迎撃しようとしてくるが、間一髪で刀が見えたおかげで咄嗟に反応出来た!

茅ヶ崎さんとの戦いではこいつの視線は感じていなかった。

つまりお前はこれを知らないハズだよな?

俺はザ・ジェムストーンをハーミットアメジストに分解して俺の体を雁字搦めにした!

切り札は最後まで取っておくもんなんだよ!

 

承一郎?「何ッ⁉︎」

 

切り札その1!ジジイ直伝、超必殺!

 

八幡「食らえ!紫水晶の波紋疾走(アメジストパープル・オーバードライブ)!」バチバチィ!

 

俺の手から弾ける波紋が流れた。

だが…

 

承一郎?「食らえ、山吹色の波紋疾走サンライトイエロー・オーバードライブ!」

 

一条は俺のプラスの波紋の対であるマイナスの波紋疾走で反撃してきた!

花京院の墓場で(暴走していて俺の意志でやったことではなかったが)俺がジジイにやった事の反対の事をやってきた!

俺達は互いに弾かれる!

だが、波紋の戦士として小町に鍛えられていた分、純粋な波紋勝負では俺に分があった!

少しだけ俺の波紋が勝っていた分、一条はふらついていた!

だが、接近してラッシュを打ち込むだけの余裕はない!

ならば!俺はハーミットアメジストを一条に伸ばす!

そして…

 

八幡「食らえ、ザ・ジェムストーン!」

 

近接戦闘型スタンドの常識を覆す俺の奥の手!

 

 

 

 

伸びたハーミットアメジストの先端からザ・ジェムストーンを出現させる!

 

承一郎?「なっ⁉︎」

 

八幡「WRYYYYYY!無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!」ドババババッ!

 

2本分のハーミットアメジストを片腕に集中させ、一本分の射程距離限定で出来る奥の手だ!

8年前にジョルノに指摘された二つのスタンドを同時に操るという不慣れ。

その弱点を解消する為に訓練した結果、俺はパワーを分散させる事なく二つのスタンドの同時使用を可能にさせ、ザ・ワールドを進化させた。

そして、その結果に果たしたハーミットパープルとザ・ワールドの融合が、この奥の手を可能とさせた!

この常識破りの奥の手は、一条の意表を突くには十分だったようだ。

 

承一郎「ぐああっ!」

 

一条は吹っ飛ばされる。

例の骨の鎧を身に纏っていたが、八秒間の圧倒的なラッシュによってもはや剥がれきっている。

 

一条はもう1つのスタンドですぐさま折れた骨を治す。

再生能力か!本当にチートな奴だ!

 

八幡「クソッ、もう一度だ!」

 

もう一発食らわそうとハーミットアメジストを一条に放つが、それが俺の最後のミスだった…

一条はブラッディ・シャドウという方のスタンドでハーミットアメジストを掴む。

しまった!

 

承一郎?「俺もジョースターだ。ジョースターの家訓になかったか?ジョースターに同じ手を仕掛けることは既にそれは凡策だと。その手は既に俺にとっては凡策なんだよ」

 

一条はブラッディ・シャドウの空間を展開し、俺はその中へ引きずり込まれ、次の瞬間には奴の前へ移動させられ、掴まれた!

 

ディオ『間抜けが!掴まれるな!』

 

ジョナサン『八幡!アレを忘れたのか!』

 

前世達に言われ、今の今まで忘れていたあの技を思い出した!

やられた!こいつは吸血鬼の技を使えたんだった!

そう思った時には全てが手遅れだった!

 

八幡「なっ⁉︎」

 

承一郎「WRYYYYYY!食らえ、『気化冷凍法』!」

 

ピッキィィィーーーーz________ン!

 

俺は気化冷凍法で頭から下を凍らせて、氷像へと変えられてしまった!

古い技だと侮っていた報いだ…もう、身動きは出来ない。

スタンドも…使えない。

 

承一郎?「どうする?このままダイアーさんみたいに、全身粉々に砕かれたいか?」

 

俺は周りを見渡す。

小町、仗助、ジョルノ、ジョジョ、億泰さん、ミスタさん、茅ヶ崎さん…

みんな完璧に気絶している…

大した奴だ…このメンツに完勝してしまうとは…

俺にはもう、打つ手がない…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ああ、これは完璧に…

 

八幡「俺の…負けだ」

 

俺は敗北を宣言した。

 

←To be continued




はい、八幡敗北!

つうか、承一郎強すぎです。

って言うか魔王と小町は無事なのか!?
明らかに致命傷を負っちゃってますし、仗助、ジョルノは気絶中!

ここでついに犠牲者を出してしまうのか!
どうなる!第2世代スターダスト・クルセイダーズ!

次回「初代ジョジョの転生ともう一人の7代目のジョジョ!」
またよろしくお願いいたします!


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初代ジョジョの転生ともう一人の七人目のジョジョ

前回までの八幡の冒険!

ついに主人公達の直接対決が始まった!

しかし、一条承一郎は強かった!

影の巧みな扱いに億泰が!
ミスタが!
ジョルノが!
仗助が!
静が!
驚愕の二つ目のスタンドに陽乃が!
なんと、光速のルビーレーザーすら防がれ小町が!

次々と気絶させられ八幡も奥の手を使う!
ハーミットアメジストの先から現れるザ・ジェムストーン!
近距離パワー型の型破りの戦法も破られ、八幡は首から下を気化冷凍法によって氷像にされてしまう!
奥の手を隠していたのは八幡だけでは無かった!

最早勝負は決まった。
八幡は負けを認め、主人公対決は承一郎に軍配が上がった!





…あれ?何かおかしくない?


side比企谷八幡

 

ああ…久々に負けた。

俺は回りを見渡す。

7人とも…いや6人ともみんな完璧な気絶だ。

 

八幡「俺の…負けだ」

 

俺が負けを認めると、一条はスタンドを引っ込めて、構えを解いた。

何を油断してんだよ。

ああ、手からハーミットアメジストが出せればこっそり地面にハーミットアメジストを這わせ、背後にジェムストーンを出して金的食らわしてやるのに…

いやいや、出来てもやらないよ?

俺は負けを認めたんだから、そんな事をしたら流石に下衆だろう。

 

承一郎?「潔く負けを認めたか。ならば勝者の権利として聞かせてもらおう。ザ・ワールドの能力を得た本人はその先の運命を操れるのか?」

 

答えはイエスだな。

プッチの奴が考えるのは、誰もが自らの運命を知り、覚悟を持たせる。それが奴の理想であり、天国である。

ディオは奴等を消すことだけを考え、自分の安心できる運命を作りたがっていたみたいだが。後はただの興味本位。

 

しかし、勝者の権利…ね。

何を油断してんだよ。

ああ、確かに「俺」の負けだ。

 

八幡「フッ……」

 

承一郎?「?何がおかしい?」

 

八幡「相手が勝ち誇った時、既にそいつは敗北している…か」

 

承一郎?「そうだ。静・ジョースターがデラウェアで言っていただろう?ジョースター家の家訓を。八幡少年、君はジョースター家の家訓を破ったのさ。相手が勝ち誇った時、既にそいつは敗北している。確実にとどめを刺してから勝ち…『シュウウ…』」『バタッ!』

 

ガオン!ガオン!

 

承一郎「?」

 

あーあ。

だから言わんこっちゃない。

まぁ、俺の性格の悪さを甘く見てたのかもな。

伊達に目が腐っているわけじゃぁない。

自分の身の上に何が起こったのか理解出来ていない。

 

俺の足元には、両足が溶かされ両腕を消された一条が転がされていた。

 

八幡「相手が勝ち誇った時、既にそいつは敗北している。確実にとどめを刺してからから勝ち誇れ。やっぱり罠を見破れなかったな」

 

承一郎「ま、まさか!これは…」

 

自分の身の上に何が起こったのかやっと気付いた。

してやったり。

 

八幡「お疲れな、『いろは』」

 

いろは「ハチ君!今すぐ治療するから待ってて!?」

 

ジョジョの透明化を解いていろはが姿を現す。

 

八幡「いろは、頼む。完全に舐めてたわ。気化冷凍法とか忘れてた」

 

ジョジョの機転で姿を消していたいろはが泣きながらエメラルドヒーリングをかけてくる。

だが、あまり効果はない。凍傷が少し良くなったくらいだ。

完全に凍らされているもんなぁ…

これ、どうやって治るんだろう。

 

仗助「任せとけよ八幡。クレイジーダイヤモンド!」

 

え?ちょっと待って、やろうとしていること分かるから、恐怖しかないんだけど。

 

クレイジーダイヤモンド「ドラララララララ!」

 

バリンバリンバリンバリン!

 

クレイジーダイヤモンドで凍らされた俺の体は首だけを残して粉々に砕け散る!ギャー!

前世に続いて二度目の生首になっちゃった!

こうなったら仗助の体を奪って俺のフューチャーにしてやる!

あ、氷が取り除かれて元の体に戻った。

まあ、こうなることがわかっていたからアホなことを考える余裕があったんだけどね。

おおさぶさぶ…

 

承一郎「そうか、いろは。お前の事を忘れていたよ」

 

いろは「気安く名前を呼ばないで下さい」

 

八幡「俺の大事な本物を舐めるなよ?確かにいろはは攻撃面では俺達に一歩譲るが、侮られるヤツじゃぁないんだよ。集団戦で敵に回ったら、真っ先に倒すべき存在だぞ?いろはは」

 

静「戦いが始まる前からイーハを私が隠していましたからね。自分の相手が何人いるか、それを忘れていた。それがあなたの最初のミス」

 

そう、最初の段階で「8人」と言っていた段階で既にお前は引っ掛かっていたんだ。

こっちは始まる前のペラペラしゃべっていた段階で既にカードを切っていた。

ただ挑発していただけではない。

挑発していた相手に集中させ、その間にいろはの姿をジョジョが消していた。

大体、俺がボロクソに言われている時に、いつも真っ先にからかってくるこのあざといろはすが、お前を挑発している時に黙っているわけがないじゃぁないか。

 

ジョルノ「本当だよ。お陰で、危なかったところだけど助かった。すぐにいろはがエメラルドヒーリングをしてくれなければ、命に関わる所だったよ」

 

億泰「手足にナイフをしこたま刺してくれたからよぉ、逆に手足を削ってやったぜ。足は小町が蒸発させちまったから、そっちはやり返せねぇけどな。こうなっちまったら仗助でもいろはでも治せねぇぜ。オメェの兄貴以外は治せねぇかもなぁ」

 

完璧「な」気絶をしていたみんなが次々と起きてくる。

あ、ジョルノの奴は無言でいつも通りのポーカーフェイスだ。

 

俺達の第2の罠。

それは最初からお前を相手に俺達が無傷で済むはずがないと思っていた訳だから、下手をすれば致命的なダメージを貰うことは最初から覚悟していたこと。

ならば適当にダメージを受けて普通ならば気絶していてもおかしくない段階で寝た振りをすればいい。

食らう覚悟をして耐えようと思えば案外耐えられるものだし、マトモに食らっているように見せかけて上手くスタンドでガードして食らった振りをすれば簡単に騙せたりする。

ディオとの戦いの時には承太郎がナイフや銃弾を雑誌やスタンドでガードしたように。

あいつのそれは中々巧妙で、訓練の時には俺達は良くそれで負けていた。

そう、一条は「負け」を知らないくらいに強いのが逆に弱点だった。小町のルビーレーザーが強すぎて逆に弱点なように。

 

承太郎『いいか八幡。負けると言うことから知ることを学べ。知るというのはただ知ることじゃぁない。識ると言うことだ。どうしても負けてしまうことは良くあることだ。ならば上手く負ければ良い。どうすれば自分に被害が及ばないように負けるか、相手の策略に敗れても、相手の策略を観て、相手の言葉を聴き、相手を識ることで、どう上手く落とし処を決めるかを学べ』

 

八幡『承太郎は負けたことはないだろ?ガキの頃の決闘だって、普通にやってたら俺なんてあっさりやられていたはずだ。今だってこうして転がされているんだし』

 

承太郎『ある。戦いとはこういったものだけじゃぁない。経営や人間関係、何気ない会話での駆け引き。そんな目に見えない戦いなんていくらでもある。俺は自分が強い気になっていて、そんな戦いとかからいつもジジイに助けられていた。そういった戦いは、俺のスタンドは何の役にも立たない。スタープラチナは、そういった俺の不器用さを皮肉にも現している。ジジイのハーミットパープルが時々うらやましく思うときだってあるんだ。まったく、ヤレヤレだぜ』

 

一条承一郎、こいつは確かに強い。承太郎のように。

だが、あのときの承太郎の見えない戦いで敗れ続け、苦悩し、自身が負け続けた承太郎。

性格の悪い俺が、承太郎相手に勝てる気がしない。

さすがはジョセフの一番弟子だ。

ジョセフから教わったのが逃げる事ならば、承太郎から教わったのが上手い負けかた。

全員の承太郎仕込みの死んだ振り。承太郎に負け続けて鍛えられた完璧な気絶を信じてしまった。

 

そして、知っていただけで識っていたわけではなかった事が効いた第3の罠。

 

小町「ぴょっ♪」

 

承一郎「っ!」

 

小町は気絶していた振りをして倒れていた体勢のまま跳び上がった。

ツェペリさんだって不可能だぞ?それ。

 

小町「サンシャインルビーのアレを防げたのは見事だったよ?あんな避けかたをするなんて、あなたは将来大物になるかもね?でもね、あの一発は確認の為」

 

そう、ルビーレーザーを射つ際にサンシャインルビーがやる指を上に指すサイン。

一条はそれを見誤った。

俺達はお前がデラウェアで小町が屍生人達にアレを使ったのを見ていたのは察していたんだぞ?

だからアレを知っているだろうとは読んでいた。

そして、識ったつもりになったかも知れないとも思っていた。

何故なら、アレの本当の恐ろしさを識っているならば、ノコノコと俺達の前に姿を晒すはずがない。

小町がした確認は…

 

小町「勝手にあのサインがルビーレーザーの発射の予備動作として防御に移った感じだったけどね?」

 

承一郎「違ったのかい?」

 

ルビーレーザーに弱点はあるが、そんな分かりやすすぎる弱点なんかじゃぁない。

 

小町「あのサインは別にルビーレーザーを射つために必要な予備動作でも何でもないから」

 

サンシャインルビーは腕を組んだまま、肩のエイジャの赤石から解りやすく見えるように、赤いレーザーを上空に照射し続けた。

エイジャの赤石は波紋が流されればそれを一瞬で増幅して照射される。

そして小町のスタンドは波紋の力そのもの。

そう…

ルビーレーザーの恐ろしいところの一つは、波紋の力をいつでもどこでもどんな体勢でも、予備動作をまったく必要とせずにノーモーションで発射できること。

あのサインが必要な理由は仲間に「レーザー射つよー。どこに行くかわからないから逃げてねー」と警告する為の合図に過ぎない!

初見の人間はそれを知らずに大抵はあのサインが発射の予備動作とレーザーの溜めと勘違いする!

小町の確認はその誤認が効いているかの確認。

ついでに誤認を確実にさせるため。

それが第3の罠。

 

全ての罠は俺に勝利して警戒を緩めている一条に牙を剥けた。

死んだ振りをした茅ヶ崎さんを除くみんな。本当に気絶さえしなければすぐに動けるように回復してくれる見えないいろは。そして倒れたまま発射されたルビーレーザー。

一条がもし俺達の前に姿を現したら…

デラウェアからワシントンに移動していたときに決めていた作戦だった。

全てはこのときの為の罠。

 

承一郎「そうか…僕は聖女と仲間の絆に敗れたのか…」

 

ふぅ、やっと終わった…俺はスタンドをしまい、

 

承一郎「次にお前は『俺は負けを認めても、俺達が負けたとは言ってない』…と言う」

八幡「俺は負けても、俺達が負けたとは言ってない!…はっ!」

 

よく周りをみる。

スタンドをしまっているのは俺だけだ。

 

なにやら一条が小町を見て、小町がため息を吐きながら頷く。

 

小町「はい、お兄ちゃんがまた負けました。

今日はお説教ね?散々一条さんに油断大敵みたいに偉そうにしておいて、自分が油断してんじゃん。一条さんが良い人でよかったね!でなければお兄ちゃんは死んでたか、拐われてたから」

 

承一郎「アイコンタクトに気付いてくれてありがとう。確かに1度は、やられたよ。君の性格の悪さにね」

 

え?

俺はまた生首になっていた。下をみると、首から下に影で覆われ、体が無くなっていた。

 

承一郎「性格の悪さには性格の悪さで返してもらったよ。他のみんなは油断してなかったみたいだけどね」

 

目で周りを見ると、全員の視線が痛い。

え?俺以外、何かに気付いてなかったの?

それに何で彼の手足が治ってるの?

 

ジョルノ「言っておくけど、僕は直していない。君はまだ油断があったみたいだね」

 

ジョルノが無表情で見ている。

本気で怒っている時のジョルノだ。

 

いろは「はぁ…また承太郎に鍛え直してもらった方が良いですよ?余りにも情けないです」

 

いろは

 

静「その前にパパに鍛え直して貰って下さい」

 

ジョジョ

 

億泰「安心しろ。俺も仲間だ。俺も追い詰めておきながらやられた事があっからよぅ」

 

やめて、その優しさが逆に辛い!

 

仗助「うちのバカが失礼したな。こいつに聞きたいことがあるならば、好きなだけ聞いてくれ」

 

仗助はもはや他人を見る目だ。

俺を売ったし。

 

小町「陽乃さんの戦いを見ていたら、再生能力を持っていたことを見抜けたはずだよ。最後の最後に勝ち誇って。ジョセフや承太郎の前に小町がみっちり波紋の修行で一から鍛え直してあげる」

 

承一郎「あ、それ興味あるな。波紋の本場の修行を見せて貰って良い?」

 

小町「どうぞどうぞ♪むしろこのゴミいちゃんを破門にするんで」

 

え?俺いらない子?

って言うか俺どうなるの?

 

承一郎「安心して良いよ。首から下は空間の中で繋がっているから。妹さんからお許しが出たら、出してあげるよ」

 

一条はニッコリと笑った。

え?何で君達は仲良くなってるの?

 

仗助「とりあえず、オメェに害意がねえのはわかった。あったなら八幡は拐われていたからな。話ならホテルでしよう。案内するぜ?このバカは尋問でも拷問でも、反省するまで好きにしてくれ」

 

承一郎「あ、はい。ところでどうします?あの「二人」」

 

一条は茅ヶ崎さんとミスタを指して言った。

ミスタ?本気でやられたの?

 

億泰「あー、それなんだけどよぉ、あいつ昨日から戦いっぱなしだったし、ずっと運転もやってただろう?

小町のアレが決まった時に、「さすがにもう、無理」と言って眠っちまったんだよ。

ずっと無理させちまってたからよぉ、文句言えなくて」

 

うん。さすがにここでミスタを責めるのは間違っている。

ここまでミスタはほとんど休みなしで頑張ってきたのだから。

 

だったら俺も。

 

八幡「俺もこの戦いは頑張ったから、ここで許してもらうのは…」

 

小町「ダメに決まってるでしょ。破門の戦死」

 

八幡「ですよね?」

 

ダメかー…

 

承一郎「ふはははははははは!」

 

一同「お前か!下の階の奴は!」

 

←To be continued




はい、みなさんスッキリしないかも知れませんが、今回はここまでです。

八幡は試合に負けて、勝負に勝った。
…のにアホやりました(笑)

この戦いは前回が承一郎強さを現す無双。

今回が八幡の性格の悪さをピックアップした戦いです。

まぁ、最後の最後に勝ち誇って負けましたが。

今回のキャスト

八幡=久々のスポット。杜王町の人々とは仲良し。新技を披露。頭脳プレーで集団戦を制した…が、最後に詰めを誤り生首に。戦犯その1

承一郎&JOJO=よそ様のキャラなのに序盤はネタ要員になった下の階の人。ジョースターチームに完勝した凄い人。一人で今までお疲れ様でした!MVPその1

仗助= 序盤は説明要員。みんなの頼れる兄貴。でも…いくら作戦でいろはの回復が前提の戦いでも致命傷を放っておくなよ…戦犯その2。

ジョルノ=高速お断りを楽しみにしている?今回はMVPでもなければ戦犯でもない。

静=冷静に対処していれば勝てないまでも良い所まで削れていたのに、仗助がやられて逆上。戦犯その3…て本作主人公3人が戦犯って…。

いろは=久々に高速お断りを披露。彼女がいなければ作戦は成り立たず。彼女が意図的に空気になっていたことに気付いた人はいるか?今回のMVPその2

小町=小町の暴言語録に「破門の戦死」が加わりました。ルビーレーザーに騙されなかった人は凄い人です。
MVPその3

億泰=こういった決戦で最初に飛び出す者は大抵は相手の強さを引き立てるやられ役。ある意味ではきちんと仕事をしたナイスガイ。

ミスタ=見える部分でも見えない部分でも一番頑張った人。ホルホース戦からここまで休みなし。倒れたままで
じっとしていたら、作戦が上手くいったのを確認してから力尽きた。本当にお疲れ様でした。

陽乃=承一郎無双の際、彼の吸血鬼の力を出させた花京院的活躍を見せて力尽きた。八幡が詰めを誤ったおかげでMVPが無くなった可愛そうな人。

アラビア・ファッツ=承一郎がいたのが不運だったが、実は相当の強敵だった。彼の作戦が上手くいっていればワシントン壊滅&世界の政治が混乱、下手をしたら世界大戦にまで発展していた可能性があった。承一郎戦が始まってからは空気。事後、SPW財団のスタンド使い犯罪者対策班に回収された。

次は生首八幡の尋問回です。
生首…といったらあの名シーンですか?


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結成!クリスタル・クルセイダーズ

前回までの八幡の冒険

承一郎の強さと八幡のひねくれた性格!

二人の主人公の戦いは、どちらも勝ち、どちらも負けた結果に終わった!
最後の八幡のアホさはともかく…

和解を果たしたジョースターチームと一条承一郎。

果たして、承一郎の目的は、そしてその今後は!


side比企谷八幡

 

ホテルウィラードコンチネンタル

 

あのあと、俺達は一条さんを連れて部屋に戻った。

あ、ミスタさんと茅ヶ崎さんはベッドに寝かせてある。

ミスタさんは休みなしで運転も戦いも頑張り、魔王は一条さんとの戦いで致命傷を食らってしまい、気絶している。

あの人の頑張りで、一条さんの最後の奥の手がわかったのだから、その功績は大きかった。

俺が間抜けなせいで台無しになってしまったけど。

 

そして、アラビア・ファッツはSPW財団の職員に連れていかれた。

その後はどうなるかはわからない。

スタンド使いの犯罪者矯正施設があるらしいから、そこに連れていかれたのだろう。

矯正しきれなかったら…と聞いたら「子供は知らなくても良いことがたくさんあるよね?」とジョルノに言われた。

そのにっこりが怖い。

ちなみに、かつて億泰さんのお兄さんを殺害した音石明は矯正完了し終え、社会復帰をしている。

今ではウルトラスーパーギタリストとして世界に名を轟かせている。(この話は承一郎も聞いている)

 

さて、ホテルに戻っている俺達はというと…

 

ミスタさんと茅ヶ崎さんは寝室(男女別)で寝かせている。

茅ヶ崎さんは本気の気絶だったし、ミスタさんは二日間の疲労で眠っている。

残りの者達はまずは反省会だ。

主に俺の…

 

ジョルノ「まったく呆れました。あそこまで作戦が上手く行っていたのにも関わらず、最後の最後で油断して全員の努力を無駄にするなんて。僕は君を軽蔑する」

 

そこまで言うか!?

 

億泰「まあまあジョルノ。仕方がねぇんじゃぁねえの?八幡だって頑張ったんだしよぉ、大目にみてやっても良いと思うぜ?」

 

億泰さん、ヤンキーがそのまま大人になった人だけど、優しいですね!

 

いろは「ハチ君が頑張ったのは認めますけど…もし一条先輩が本当の敵だったとしたら、こんな程度じゃぁ済んでいなかったんですから、やっぱり少しは反省した方が良いですよ?」

 

いろは、確かに君の頑張りを無にしたのは悪かったけど、だからと言って切り離されてる体をコチョコチョくすぐるのはやめて!ツンツンウリウリするのもやめて!抱き枕にするのは頭がくっついてる時にして!

 

仗助「まったく…これに懲りて反省しろ!」

 

静「それでも初代ジョジョですか!」

 

小町「皆さん。今回、承一郎さんとの勝負でダメダメだった人にお仕置きが必要だとは思いませんか?」

 

小町?!

俺はどんなことされるの!?

そしてみんなは賛成しないよね!?

 

仗助「賛成だ。気を引き締めろ!」

 

静「私も賛成です!」

 

小町「ウンウン♪そうですか、そうですか♪では承一郎さん、お願いします♪」

 

小町は一条さんにウインクした。

 

仗助&静「え………」

 

ごろんと二人の首が転がった。

体は俺の隣に転がされている。

 

ジョルノ「あなた達の覚悟に尊敬します。東方仗助、静・ジョースター」

 

欧米人が親しい人間に対し、敢えてフルネームで相手を呼ぶとき。

それは本気でこれから怒る事を意味する。

でも何でコイツらも?

 

小町「ダメダメだった本人が了承しましたもんね?お仕置きOKですよね?」

 

いろは「え?どうして二人も?」

 

仗助&静「そうだそうだ!納得いく説明をしろ!」

 

二人が抗議する。

あ、もしかして…

 

小町「仗助お兄ちゃんは致命傷を負っていたジョルノお兄ちゃんを放置したまま戦い始めるし、ジョジョお姉ちゃんは頭に血が昇ってせっかく引っ掛かっていたワイヤーの罠を有効利用出来なかった上に、気配を遮断するのを忘れるし、これでもダメダメじゃなかったと言えるのかな?ダメダメの孫達?」

 

ああ、やっぱりその事か。

あれは下手したら俺以上のミスだ。

 

ジョルノ「イタリアでの戦いの時、ミスタはそうなって生首になった敵のまぶたに釣り針を刺して吊って、虫メガネで太陽の光を黒目に当てる拷問をしました」

 

何それ!ミスタさん、何て酷い拷問を!

さすがはギャング!

え?もしかしてそれをやられるの?

 

ジョルノ「安心して下さい。そこまで家族にやるほど僕もデーモネ(鬼)ではありません。代わりにこれを使います」

 

ジョルノはサッカーボールネットを大きくしたような物に俺達の首を入れ、ネットをハンガーフックに掛ける。

そして、どこで仕入れたのかわさびのチューブを取り出した。

え?それで何をするの?まさか、止めて!

 

ジョルノ「家族を失明させるつもりはありませんが、このくらいはします。僕は優しいですから、この程度で許してあげますよ」

 

嘘つけ!

自分で自分を優しいとか言う奴に優しい奴がいた試しはない!

 

ジョルノ「言っておきますが、これはあなた達の為を思ってやっているのですからね?理解して下さいね?」

 

それも嘘だ!

お前の為を思って…とか言っている奴に相手を思っていた試しなんかない!

大抵が自分の憂さ晴らしの言い訳に使う前置詞だ!

ジョルノはわさびをそれぞれのまぶたに塗りたくる!

ギャアアァァァァァァァァ!

痛い!目が辛い!染みる!

止めて!口の中にわさび突っ込まないで!

その上から口に強力ガムテープを貼らないで!

鼻の下にも塗らないで!

息が辛い!肌も痛い!

何か額に書かれてる!(idiota=イタリア語でバカ)!

なんて拷問を考え付くんだ!

途中で子供染みた事もあるのが逆に腹が立つ!

つうか、絶対それをわかっていてわざとやっている!

さすがは鬼畜パッショーネ!

そこに恐れる!憧れない!

 

小町「それでは億泰さん、お姉ちゃん。お仕置きお願いします」

 

それ以上に何かやられるの!

どこまで厳しいの!?ジョースター家!?

コチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョ!

 

戦犯達「「「ウムーーーーーーーー!」」」

 

二人が3人の体をくすぐり始める!

ガムテープで叫べないから変な声が出る!

せめてガムテープだけでも舌で湿らせて剥がせば…

 

八幡「フムーーーーー!!!」

 

ジョルノオオォォォォォォォォォ!

ガムテープにまでわさび塗りやがったのかぁ!

そこまでやるかぁぁー!

 

ジョルノ「そう言えば、その時に仲間達でこんな躍りを踊ってましたね」

 

ズッダンズッズッダン!ズッダンズッズッダン!

ズッダンズッズッダン!グイングイン!

バッ!バッ!バッ!バッ!

 

小気味よいリズムが流れだし、最初はジョルノだけが妙なダンスを踊る。

次に小町が加わり、最後に一条さんが加わる。

楽しそうですね!

お兄ちゃん達は辛いし、くすぐったいし、痛いしでそれどころじゃぁないですけどね!

 

一方、心の中では一条さんのもう1つの人格と前世共が騒いでいた。

 

承一郎?『何人女を孕ませてるんだ!テメェのせいで俺は妙な呪いにかかっているんだぞこのクズが!体を引き裂いて、臓器を床に順番に並べてやるぞ!KUAAクゥアア!』

 

ジョナサン『そうだJOJO!思い切りやってくれ!僕もかなり怒っているんだ!』

 

ジョナサンがディオの体を抑えている。

 

ディオ『や、やめろJOJO!あれは天国へ行く為の…』

 

JOJO『だからだこのカス!血ィ晒せこの野郎!』

 

ディオ『や、やめ…GAHHHHHHHHHHギャアアアアアアアアアア!』

 

やかましいわ前世!現実は現実で大変なんだから静かにしろよ!

ついでにディオ!お前が全ての元凶なんだから、お前はA級戦犯だろ!

お前もジョルノの拷問を受けろ!

あ、それだと二重で俺が食らう。しかもJOJOさんのも。

それにしてもJOJOさん怖いですね。俺達との戦いではだいぶ抑えていたんですね?

ディオ相手にやってることが怖いよ…あと怖い。

 

それにしても、一条さんのもう1つの人格はJOJOと言うらしい。

ジョジョと被るな…

JOJOさんのことをなんて呼ぼうか…

普通に一条さんで良いのかな?

後で仗助達と話し合おう。

え?考えてる余裕あるのかって?

現実逃避だよちくしょう!

 

俺達は結構長い時間、悲鳴なき悲鳴をあげ続けるのだった!

 

 

もうじき日付が変わる時にやっと解放された。

目と顔中がヒリヒリする。

おのれジョルノォ!

 

承一郎「さ、災難だったね。見ているこっちまで痛かったよ」

 

八幡「そのわりには楽しそうでしたね?一条さん」

 

承一郎「その場のノリに合わせないといけないような気がして…」

 

八幡「それで…知りたかったのは、ザ・ワールドの能力を得た本人はその先の運命を操れるのか?でしたっけ?」

 

承一郎「ああ、僕はそれが知りたい」

 

八幡「それを知って、一体何をするつもりなんですか?返答次第では答えませんよ?拐われて、時の加速を実行されては敵いませんからね」

 

一条さんの事はある程度は信用できるとは思うが、それとこれとでは話は別だ。

 

承一郎「参ったな…どこまで話して良いものか…では質問を変えて良いかな?君達はなんの為に「天国」を止める?DIOの目的は何だったのかは話せるのか?」

 

それは…

仗助とジョルノに目を向けると、二人は少し考え、互いに頷くと、俺に頷く。

問題ない…と言うことだろう。

 

八幡「ディオが恐れたもの、人に仇なす柱の一族の存在と………の消滅。そしてそいつらをも操り、………の消滅…それがディオの目的だった。時を加速してその2つが無くなれば、ディオの理想とする安心できる好き勝手ができる世界が出来ますから」

 

承一郎「そんな存在が…。けど、柱の一族はジョセフさんが…」

 

仗助「ジジイ達が倒したというカーズとかという柱の一族が最後なら確かにそうだろうがよぅ、DIOが調べた結果だと、カーズだって柱の一族の中では若輩者だったらしいぜ?滅ぼされたという波紋の一族だって、こうやって生き残っているんだしよぉ」

 

ジョルノ「父が不安がっていたのが取り越し苦労なら、それならそれで構わないが、その片鱗が日本にあるんだ。それも、汐華に関係する可能性が出てきた…」

 

そうなんだ。

ジョルノには酷だが、汐華とその分家がかなり濃厚に関係している可能性が高いんだよな。

だってディオの記憶が正しければ…。

 

承一郎「汐華って…それは…でも、『天国』がそれを消せるというなら、何故君は『天国』を阻止しようとしている?」

 

ジョルノのこれ以上追求するなという目で一条は話題を変えた。

まぁ、ジョナサンとディオが完全に融合して「俺」が誕生した日、精神の中でディオが言っていたようにそれが一番の方法なのだ。

 

八幡「確かにそれが一番楽で確実な方法ですが、時を加速させるというのはそんなに都合の良いものでは無いんですよ。結果的に宇宙を一度滅ぼすのと変わらないですから」

 

前にも言ったが、大切な物を滅ぼしてまで安心を求めたくはない。

そんな物はレプリカだ。俺にとっての本物がある今の安心が欲しい。

結果的に厳しい道になるのはわかっているが、時を加速させてしまった先に、レプリカはあるかも知れないが、本物はない。

 

八幡「前世のディオが始めたことですが、今の俺はいろはや小町、ジョースター家の人達やその関係者が大切なんです。やつらと戦う運命を背負っても、天国にある先の、似たようなレプリカはいらない。本物と呼べる今を俺は守りたい。自分勝手だとは思いますけど、それが俺の願いであり、覚悟なんです」

 

俺は包み隠さず、一条さんに話す。

正直、めっちゃ恥ずかしいが、それが自然と口に出来るほどの空気が流れていた。

捻れ者と言われる俺が空気に逆らえんとは…

 

承一郎「成る程、君のそれで、プッチが何を目的で運命を操作しようとしているんだい?」

 

プッチか…多分、あの時のディオの言葉だろうな…

 

八幡「覚悟するものは美しい。プッチはそれに感銘を受けていました。奴が目指す先は世界中の人々が自分の運命を知り、覚悟を持った世界を作ることだと思います。俺がディオだったときは、それが美しい世界だと思いましたが、そんな先がわかった世界なんて…」

 

仗助「何が運命かなんて、わかってる世界なんて面白くねぇしな」

 

ジョルノ「自ら覚悟を決めるのと、他人から決めさせられる覚悟は違う。八幡ではないけれど、そんな覚悟はレプリカだ。暗闇の荒野に進むべき道筋を切り開くのは、自ら決めた本物の覚悟だけなんだ」

 

静「勇気も同じ。定められた運命を進むだけの人生に勇気なんて生まれない。運命に立ち向かう恐怖を乗り越えてこそ、初めて生まれるものが勇気」

 

億泰「俺には難しいことは分からねぇけどよぉ、仗助と出会うまでの、兄貴の言っていることだけに従っているときは楽だったけど、今のように楽しくはなかったんだよなぁ。やっぱり良くも悪くも自分の決めた事の結果の方が納得できるっつうか、そういう事なんだよなぁ?」

 

億泰さんも自分なりの解釈で動いている。

屁理屈をこねるより、億泰さんの言葉が一番的を得ているかも知れない。

何だよ。自分ではバカとか頭悪いとか言いながらも、一番大事な物はわかっている人じゃぁないか。

やっぱり億泰さんも俺にとっては本物の人なんだ。

ミスタさんも…

茅ヶ崎さんはまだわからないけれど…

 

承一郎「君にも、守りたいものがあるんだね」

 

八幡「守りたいもの…と言うよりは、共に歩みたいものですかね」

 

俺が話せるのは以上だ。

 

仗助「それで、承一郎。お前は一体何者なんだ?俺達の邪魔をしてきてはいたけどよ、プッチ達とは目的が違うみてぇだ。ここらで腹を割って話してくれなければ、俺達はお前をどうして良いか判断しかねる。こちらが腹を割ってお前の質問に対して包み隠さずに答えたんだ。特に、この捻れ者が珍しくな。差し障りのない程度には、お前の素性を含めて話しちゃぁくれないか?」

 

言外にここで話さないようならば二度と信用しない。

仗助はそう言っていた。

 

承一郎「…少し良いかい?依頼主クライアントに許可を得る」

 

八幡「依頼主?」

 

一条さんは誰かの指示で動いていた…ということか?

 

承一郎「そう、僕がこの世界に来たのはその依頼主のスタンド能力によって来たんだ」

 

八幡「スタンド能力⁉︎」

 

この世界ってどういうこと?いきなり話がとんでもない話になってきたぞ!?

 

承一郎「ちょっと待っててくれ…連絡CALLする」

 

一条さんはその依頼主という人に無線で連絡を始める。

 

依頼主『どうした?承一郎君』

 

承一郎「こちら一条、八幡一行と接触しました。こちらの素性を知りたいと言うんですが…どうします?」

 

依頼主『ふむ…よし、私が出よう』

 

なんか、どこかで聞いたことのある声だ。

 

承一郎「…え?今?マジですか?」

 

依頼主『マジだ。私も少しSPW財団と協定を結びたいと思っていてな、私が直々に出よう』

 

え?会社と協定を結びたい?

次期会長の仗助がいるから、確かにコネを作るには最適な場ではあるが…

 

承一郎「…分かりました、それでは」

 

一条さんは無線を切った。

 

八幡「…それで、どうなった?」

 

承一郎「…なんか、自分が直々に出向くらしいよ」

 

八幡「 は?出向く?」

 

いきなりここへ?ワシントンDCにいるの?

 

承一郎「そうなんだ。実は僕の依頼主はかなりVIPな人でね、僕がこのホテルに泊まれたのも、彼のおかげなんだ」

 

VIPなんてもんじゃぁないぞ…ここを押さえるなんて誰なんだ?

しかも、今日ここに止まる予定は無かった。

どうやって依頼主という人は俺達がここに泊まるって知った?

ここを押さえられる人物なんて限られるぞ?

 

八幡「…で?その依頼主の名前は?」

 

ヴァレンタイン「アメリカ合衆国大統領、ファニー・ヴァレンタインだ」

 

一同「「⁉︎」」

 

な、な、何だって…。

確かにそれならわかる!どうりでダメ元でここを予約を申し込んだ時、あっさり許可が降りたのか!

SPW財団の力をもってしても、このホテルの、それもそれなりの広さを持つこの部屋を当日に押さえるのは厳しい!

だが、大統領がこの一連の事に一枚噛んでいたのなら、納得できる!

俺達の部屋と一条さんの部屋はこの人が押さえたんだ!

まぁ、それはそれとして…

ヴァレンタイン大統領…あなたはどうやってカーテンの裏側から姿を現した?

その演出に何の意味が?

俺も含めて全員がビビってるんですけど?

 

承一郎「…やれやれ、そのいきなり出て来るの、やめてもらえませんか?」

 

八幡「お、おい一条、もしかしてこの金髪ロン毛が…」

 

あ、ビビり過ぎて思わず本音が出てしまった。

不敬でヒットマン寄越されないよね?

大統領だから、器は大きいよね?

 

承一郎「そう、彼が僕をこの世界に連れて来た依頼主、ファニー・ヴァレンタイン。スタンド使いだ」

 

大統領がスタンド使いかよ!

色々驚きすぎて常識の感覚が麻痺してきたわ!

大物とそれなりに付き合いがある仗助すら固まっているぞ!

 

ヴァレンタイン「よろしく頼むよ、皆」

 

億泰「はっはー!」

 

億泰さん、あなたは水戸○門に出てくる悪役か。

あまりの綺麗な土下座過ぎてツッコミきれないですよ。

まぁ、こんな大物の前にツッコミをする勇気はないが。

 

八幡「は、はぁ…」

 

ヤバい、俺も思考はできても行動ができないくらいには混乱してる。

 

承一郎「大統領のスタンド、『 dirty deed done dirt cheapいともたやすく行われるえげつない行為』の能力はいわゆるパラレルワールドを往き来出来る能力なんだ。」

 

何その面白そうな能力。普通に欲しいんですけど。

 

ジョルノ「成る程、だから承一郎の存在が最近感じられるようになったのか」

 

そういうことだったのか。

一条さんの気配がいきなり現れた理由がやっとわかった。

 

ヴァレンタイン「…さて、私が承一郎君をこっちの世界に呼んだのはプッチ神父の『天国に行く方法』の模索とそれが我が祖国に害があるかの調査させる為だ」

 

害ありますよ。

祖国にどころか全宇宙レベルで害がありまくりです。

 

承一郎「僕はそれで四肢が消し飛ばされたりんだけどね…」

 

まぁ、敵にいたわけですからこっちも全力で抵抗しますよ。

無策でやってたら手も足も出なかった。

 

ヴァレンタイン「まぁ気にするな。君は治るだろう」

 

軽いですね!一条さんの扱い!

勝手に異世界に連れて来た割には軽い扱いですね!

なんか一条さんの顔が引きつってますけど!

気持ちは凄いわかる!

流石は大統領!そこに痺れる!憧れる!

 

承一郎「痛いものは痛いんだけど…」

 

ヴァレンタイン「まぁそれはさておき、彼は信用して良い。非公式だが、政府からの許可を得ている。それでなんだが、君達にも任務に参加して欲しいんだが」

 

八幡「俺達がですか?」

 

大統領直々の依頼ですか。

何だ?

 

ヴァレンタイン「その通りだ。目的も同じだし、私公認なら、支援バックアップも取れるしな。ちょうどSPW財団と協定を結びたいと思っていたし」

 

アメリカ大統領とのコネクションか。

それはこちらとしても願ったり叶ったりだが。

 

仗助「わかりました。目的も同じですし、SPW財団としても大統領閣下とのご縁が出来るのであればこれほど心強い物はありません。慎んで閣下との協定をお受け致します。申し遅れました。私はジョウスケ・ヒガシカタ。SPW財団及びジョースター不動産日本支部の代表の役を預かっております。プライベート故にこのような髪型でお分かり辛かったかとは思いますが、以後、よろしく申し上げます」

 

仗助が俺達を代表して公式モードで応える。

普段はプッツンの起爆剤である髪型の事も自ら触れているくらいは応対に気を使っていた。

いくら非公式とはいえ、アメリカ大統領相手ではいつもの口調では問題があるからだ。

 

ヴァレンタイン「ん?確かにどこかで見た顔だとは思っていたが、ジョウスケ代表だったか。今は日本支部の代表だが、いずれは財団の次期会長とも聞いている。いや、ジョウスケ代表。私が勝手にこちらに赴いたのだ。むしろ非礼を詫びるのはこちらだ。楽にしてもらって構わないよ。こちらも協定を受け入れてもらって感謝する」

 

仗助「はい。寛大なお言葉に感謝の言葉もありません」

 

おお、どちらも大人の対応だ。

 

ヴァレンタイン「さて、この作戦名は『ステアウェイ・トゥ・ヘブン天国への階段』と名付けられたものだが、こうしてチームの名前も決めておきたい。何か良い案はあるかい?」

 

承一郎「作戦名にかなりこだわりますね…」

 

ヴァレンタイン「気分が上がるだろう気分が」

 

気分というよりも、コードネームとして必要な事なのだろう。

関係者に伝達する場合でも必要になる。

 

八幡「…じゃあ、クリスタル・クルセイダーズ水晶十字軍っていうのはどうですか?」

 

他にも仗助が代表なのだから、『ダイヤモンド・クルセイダーズ』とか、大半がジョースター関係者なのだから『ネオ・スターダスト・クルセイダーズ』とかも浮かんだが、一条さんを加えるならこれが一番しっくりくる。

 

承一郎「成る程、僕と静さんのスタンドの名前に水晶が入っているからかい?」

 

静「良いですねそれ!気に入りました!」

 

YEAH!ピシガシグッグッ!と一条さんとジョジョはハンドシグナルを交わす。

 

ヴァレンタイン「ふむ、よし!それでは指令を言い渡す!任務内容はプッチ神父の『天国へ行く方法』の阻止と、その手下達の殲滅だ!諸君、幸運を祈る!どジャアァァ〜〜〜〜〜ン」バサッ

 

こうして大統領は言いたい事だけ言って国旗に包まって消えた。

スタンドにまでアメリカの国旗を使うなんて、あの人は祖国好きすぎでしょ。

 

八幡「…嵐のような人だな、お前の依頼主」

 

承一郎「全くだね。それじゃあ改めて自己紹介をするよ。僕は一条承一郎、職業は学生兼傭兵のヤクザの養子さ。よろしく頼むよ、八幡君」

 

仲間として、一条さんは俺の名前を砕けた呼び方に変えた。

ならばこちらも相応の呼び方をしよう。

この新たなる仲間に対して…

 

八幡「こちらこそよろしく頼む、承一郎」

 

家族以外に初めて名前の呼び捨てをした。

 

俺達は固い握手を交わし、結束を強めた。

 

 

 

 

《その後のヒトコマ》

 

小町「ところで承一郎さん?」

 

承一郎「何だい?小町ちゃん」

 

小町「本場の波紋の修行に興味あると仰ってましたよね?」

 

小町がそれは良い笑顔をしている。

何だか壮絶に嫌な予感しかしない。

 

承一郎「ああ、言ったけど…」

 

小町「今からやりましょうか?いえ、やって下さい」

 

承一郎「いや、今からじゃあ遅すぎだと思うんだけど」

 

小町「だって、承一郎さんは任務とは言え、小町達を覗き見していたじゃあないですか?これで何もないのはちょっと不公平過ぎません?これの事もあるし」

 

小町は億泰さんをごそごそと漁り、小さなチップみたいな物を取り出した。

 

小町「別にやりたくなければ良いですけど、その代わりお兄ちゃん達がジョルノお兄ちゃんからやられていた罰ゲームを受けるか…」

 

小町はサンシャイン・ルビーを自分に重ねて出現させ、指先の赤石を承一郎に向け…

 

小町「承一郎さんがどこまでやって生きて耐えられるか試すのでも良いですよ♪」

 

お前は天使の皮を被った悪魔か!

承一郎は顔を真っ青にして大汗をかいている。

 

小町「さあ、どれにします?」

 

承一郎「しゅ、修行で」

 

小町「そうですか♪それではこのマスクをどうぞ♪」

 

小町はガスマスクのような物を出した。

こ、これは…

 

小町「エア・サブレーナ島名物、波紋強化マスクです♪それもこれは開発中の中級者用♪初級者用は波紋の呼吸ならば百%通しますが、これは30%オフにします♪これを付けてホワイトハウスを端から端まで10往復してください。あとゴミいちゃんとジョジョお姉ちゃんも」

 

ジョルノ「では仗助さんには、それが終わるまで、わさびを続行ですね」

 

ヴァレンタイン(無線)『良いよ。ただ、警備には連絡しないから、見つかったら本気で射ってくると思うから気を付けてくれ。健闘を祈る』

 

大統領がまさかの裏切り!

 

翌朝、アメリカの首都で若い男女の悲鳴と銃声が鳴り響いていたというニュースが世界中の新聞の一面を飾ったとか飾らなかったとか…




はい、遂に承一郎が仲間になりました!

ズンチャンチャンチャチャチャチャチャン♪チャチャチャチャチャチャチャ♪チャララララランラ♪ラーンラーン♪(ドラクエのパーティー加入のテーマ風に)

しかし、毎度の事ですが自分で書いておきながら言うのもなんですが…




怖いよジョルノと小町!あと怖い!(原作八幡風)

なんて事を考えるんだ!(職場の人に話してみたら、むっちゃヒデェと言われました)

さて、次の回はいよいよ藤崎忍(前世がONE PIECEのボンクレー)くんの登場です。
一緒に登場する露伴先生を除いた二人のキャラの共通点は何でしょうか?
そこから導かれる敵は?

それでは次回もよろしくお願いいたします!


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なるか!?トリプルコラボ!ボンクレーの転生もクリスタル・クルセイダーズに協力するようです!

前回までの八幡の冒険!

ワシントンDCで戦い、互いの勝ちと負けを認めた八幡と承一郎はホテルへ移動!
生首になっていた対承一郎戦でのNG組である八幡、仗助、静の三人にワサビを塗りたくり、お仕置きをするジョルノ!
深夜の首都で響く3人の悲鳴!
まぁ、生首状態でワサビをまぶたに塗られ、チューブを口に突っ込まれた上でワサビを塗られたガムテープ、鼻の下にまでワサビを塗られた上で、さらに体をくすぐられればそうもなる!
お仕置きが終わり、ジョースターチームは承一郎と腹を割って話し合う!
八幡達が『天国』を止める理由。
生き残りがいる可能性がある柱の一族!そして更にそれらすらも凌駕する者の存在!
それらから回避する簡単な方法である『天国』という逃げの手段を敢えて棄て、戦う覚悟を決めるその姿勢に承一郎は感銘を受ける!
感銘を受けたのは承一郎だけでは無かった!
承一郎に八幡達とプッチの双方の真意を探る依頼をしていた存在。
それはファニー・ヴァレンタイン米国大統領だった!
ヴァレンタインは承一郎の素性と任務について話す許可を与える!
なんと、一条承一郎は別の平行世界からヴァレンタインに呼ばれた5人目のDIOの息子だった!
本来交わる事の無かったもう一人の七人目のジョジョ!
ヴァレンタインは『天国』の発動を止めるため、再び承一郎と、そしてジョースターチームに依頼をする!
それを了承した双方にヴァレンタインはミッション名を言う。
奇しくも二人の七人目のジョジョに付けられているスタンド名から付けられた名称『オペレーション・クリスタル・クルセイダーズ』!
始動したクリスタル・クルセイダーズにあの男達も現れる!


side東方仗助

 

クリスタル・クルセイダーズ結成から一晩が経ち、翌朝7時。

俺達はバスに乗ってダラス国際空港まで藤崎忍や露伴達を迎えに来ていた。

予定じゃ、さっき到着した便に乗ってきているはずだ。

 

億泰「お、仗助、あれ露伴じゃぁねえか?」

 

億泰が露伴を見つける。

今回のメンバーの中では一番目立つのが露伴だからな。

露伴とは(あまり会いたくはないが)仕事の関係でイラストを頼む事もあり、度々会っていたが、未起隆と間田、そして忍と会うのは本当に久しぶりだ。

未起隆は億泰と遊びに行くときに一緒に遊んだりしていたが、間田なんかはみんなで集まる時にくらいしか会うことはほとんどない。

スージーのお袋が亡くなって以来、お袋もじいちゃんのお墓を東京へと移し、移住してからは杜王町へはあまり帰っていないので会うこともない。

忍に至っては直接会うのは何年ぶりだろうか?

今では空条家やお袋の方が常連として顔馴染みになっていると昨日の康一からの電話で知った。

 

仗助「みんな、長旅お疲れ様。よく助けに来てくれたぜ。ありがとうな」

 

露伴「東方仗助。僕は君を助けに来たわけじゃぁない。康一君に頼まれたから来ただけだ。後は八幡君にはまだまだ協力してもらわなくちゃぁならない。ここで死なれては困るんだよ」

 

出たよ…露伴の奴のこれ。

会うたびにこれだから関わるのは嫌なんだよなぁ。

八幡風に言うと、ツンデレらしいが俺と露伴はグレートに仲が悪い。

正直、助けに来てくれたのは感謝するけど相容れないものはどうしても相容れない。

 

八幡「露伴先生、いくらでも漫画のネタなら捻出しますよ!なんなら今回の旅の記録も含めてまであります!」

 

露伴「本当かい?君は実に話の分かる男だ!やはり君とは波長が合うようだね。今度杜王町に来ることがあるならば、僕の家に来るかい?」

 

八幡「もちろんですよ!露伴先生!」

 

…八幡は露伴の漫画のファンだ。

それも、露伴の本性を知った上でのファンだ。

おなじ捻れ者同士で気も合うらしい。

あの康一ですら苦手意識をもっているのに…

 

間田「やぁ比企谷くん。久しぶりだね」

 

八幡「間田さん。今回は本当に有難うございます」

 

間田「僕と君の仲じゃぁないか。ところで、急な旅だったんだろ?プリキュアの予約とか忘れていたんじゃぁないのかい?」

 

八幡「いけねっ!忘れていました!」

 

間田「やっぱりね。無事にこの旅が終わったなら、僕が予約していた奴をダビングして送るよ」

 

八幡「本当っすか!マジで助かりました!レンタル出るまで無理かなぁとか思っちゃったんですけど、待たなくて済みそうです!」

 

間田「良いよ良いよ。君は数少ない理解者だからね。こんな事で良いなら、いくらでも協力するよ」

 

こいつはこいつで八幡がお気に入りだ。

俺はパーマンも知らないとかでこいつとは話が合わない。

 

未起隆「仗助さん、億泰さん、八幡さん、こんにちは。今日はお迎えありがとうございます。私の力がお役に立てるように頑張ります」

 

仗助「ありがとうな、未起隆」

 

こいつだけは杜王町組の中ではそこそこ気の合う男だ。

宇宙人とか未だに言っているし、変身能力はスタンド能力ではなく、本人の元々の宇宙人としての力らしい。

ババル○星人かザ○ブ星人か!

まぁ、こうして助けに来てくれたんだから、どっちでも良い。

そして変身能力と言ったならば…

 

忍「仗助、億泰。久しぶりね。あちしの事はおぼえてるかしら?」

 

億泰「おう!覚えているぜ!何年も連絡しなくて悪かったなぁ」

 

仗助「忍、よく来てくれたな」

 

忍「本当は最初は断るつもりだったのよ。でも妻が『行ってあげて、忍ちゃん。私なら大丈夫。きっと無事に帰って来てくれると信じてるから…』って言われちゃってね。それにしても、そっちこそすごいじゃない?世界のSPWの次期社長とも言われているなんて。ニュースや新聞でもよく仗助の事が出ているわ。それにしても、関東にいるのなら、たまにはあちしの店にも来てくれたって良いじゃない。東京と千葉じゃ、すぐよ」

 

こいつが藤崎忍。

口調が女の子よりも女の子っぽいのはオカマだからだ。

そのことを出会った当時、周囲に隠していたらしい。

もっとも、出会いでの時では必死だった事もあり、俺達は最初から知っていたが。

それでもこいつの熱い心を俺達は知っている。

 

仗助「今回はよく来てくれた。助かったぜ、忍」

 

忍「水くさいこと言いっこナッスィングよ仗助。友情ってヤツァ・・付き合った時間とは関係ナッスィングなんだから。命を賭けて家族を迎えに行くダチの危機を見捨てて明日食うメシがウメェ訳が無いわ。それに、今となっては承太郎さんも、あんたのお母さんやホリィさんもあちしにとってはダチよ。あちしが来るには十分な理由なのよ」

 

承一郎「そりゃ危険な目にゃ遭いたくねぇけど、ここで何もしなかったら男じゃぁない。理由はそれだけで十分ってやつか。漢だな、藤崎さん」

 

忍「ノンノン、あちしはオカマよ。でもね、男の道をそれるとも、女の道をそれるとも、踏み外せぬは人の道、散らば諸友、真の空に、咲かせてみせよう オカマ道(ウェイ)。これがあちしの信念よ楽ちゃん」

 

承一郎「楽?」

 

忍「あら?千棘ちゃんや小咲ちゃん、万里花ちゃんと一緒にうちの店に来た楽ちゃんじゃないの?」

 

ダラダラダラダラ(大汗)

 

ヤバい!こっちの世界の承一郎の事を知ってるのか!?

 

仗助「他人のそら似じゃぁ無いのか?それとも、他人に化ける能力のスタンド使いがいるのかもな、忍みたいに」

 

他にもそこにいる未起隆や、スタンドが化ける間田のサーフィスみたいなのもいるしな。

それに何か陽乃も承一郎のように脂汗を流している。

心当たりあるのか?

 

承一郎「そうですよ、藤崎さん」

 

忍「そうかしら?商売柄、一度来店されたお客様は忘れないように心掛けているのよ。特に楽ちゃん達は目立っていたから、そうだと思ったんだけと、おかしいわねぇ」

 

承一郎「初めまして、藤崎さん。僕は一条承一郎。その楽さんという方は遠い親戚かも知れませんね?名字も同じですし」

 

忍「そう?おかしいわねぇ…あら、そっちのお嬢ちゃん達も前に来店して下さった子達よね?特に男の子のその特徴的目はよく覚えているわ。あと、そこの目が笑ってない笑顔の女の子も」

 

忍は八幡達を見て言う。

 

八幡「お久しぶりです。比企谷八幡です」

 

小町「妹の小町です」

 

いろは「幼なじみでハチ君の婚約者(仮)の一色いろはです」

 

陽乃「茅ヶ崎陽乃です」

 

忍「そう。じゃあ、改めて自己紹介するわ。あちしは藤崎忍。仗助と億泰とはダチよ。もっとも、ジョースター家の人達の大半はあちしにとってダチになるわ。ジョセフのジジイとは一度絶交しかけたけど。それにしても、幼なじみで婚約者ねぇ。あちしも妻とは幼なじみだったのよ。従兄弟も幼なじみと結婚したわね」

 

世の中狭いものだ。

ジョースター家の人達は康一が繋いだ仲だが、八幡や陽乃らは店の評判を聞いて一度は忍と会ったことがあるらしい。

こっちの承一郎…いや、楽とも忍は会ったことがあると言うことだ。

本当に初対面なのはミスタと静くらいか?

…というか、ウチのジジイは何をしたんだ?

 

ジョルノ「忍さん、彼はグイード・ミスタ。僕の部下であり、友人です」

 

ミスタ「会えるのを楽しみにしてたぜ?シノブ。俺はSPWイタリア支部で副支部長補佐をしているミスタだ」

 

静「静・ジョースターです。ジョセフ・ジョースターの娘で、仗助兄さんの妹です」

 

忍「ミスタさんと静ちゃんね、よろしくお願いするわね。静ちゃんの事は空条ホリィさんから聞いていたから、いつか会えればと思っていたのよ。会えて嬉しいわ。昔の詩織ちゃん…ええと、あちしの従兄弟なんだけど、詩織ちゃんにそっくりで親近感がわくわね。すごくカワイイ」

 

へぇ、ジョジョの事は聞いていたのか。

 

静「ところで、藤崎さん。父は何をしたんですか?」

 

忍「それが、あちしの友達に古式さんという古式不動産の令嬢がいるんだけど、あのおじいさん、古式不動産の株を買い占めようとして騒ぎになって大変だったのよ。あの時は伊集院家も出てきて大変だったわ。伊集院家と古式家は家ぐるみの付き合いだったから。あちしもその件では間に立って大変だったわ」

 

ん?そういえば一時期伊集院家と古式不動産が合同でSPWとジョースター不動産に抗議が来たことがあったな…もしかして…

 

八幡「何年か前に東京支部で処理した件だな。康一さんが丸く収めたって言っていたけど」

 

あのクソジジイーー!引退してまで何やってだぁ!

古式不動産や伊集院家は優良企業だから仲良くする方針で上手くやっていた日本支部の努力がパーになる所だったじゃあねえか!

グレートにヤバい一件だったぜ!

 

仗助&静「「ウチの父がご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでしたー!」」

 

俺とジョジョはその場で土下座して謝った。

 

承一郎「ふはははははははははははははは!」

 

笑い事じゃあねぇ問題だっ!

 

陽乃「ねぇ、露伴先生…ちょっと…」

 

露伴「ん?どうしたんだ?君は茅ヶ崎さん…だったね?」

 

陽乃「ええ…ちょっとこちらへ…」

 

ん?陽乃が露伴に何かを吹き込んでいるが…

 

露伴「早速か…わかった。藤崎君、間田君、支倉くんも。ちょっと一緒にお願いして良いかな?」

 

露伴は間田達を呼んでコソコソと話し始めた。

どうしたんだ?

しばらくそうしていた後、露伴達はこちらを向いた。

 

露伴「東方仗助。しばらく席を外す。詳しいことは後で話すから、待っていてもらって良いか?」

 

仗助「ん?まぁ、そりゃ構わねえが、どうした?」

 

忍「まぁ、大した事じゃ無いわよ。すぐに戻ってくるから心配しないで良いわ。行くわよ露伴先生」

 

そう言って5人は去っていった。

何をやっているんだ?

 

sideオインゴ

 

空港でジョースター共を発見した後、俺とラバーソールは身を隠した。

あの一条承一郎が裏切った以上、一度顔を合わせたことがある俺達は正体がバレてしまっている。

ジョースター達は仲間達と合流した後、例のマイクロバスに乗り込んだ。

 

ミスタ「俺はホテルで寝てるぜ。まだ疲れが抜けてねぇんだよ」

 

億泰「俺もそうするぜ。あんなすげぇホテルでまったりできる機会なんてそうそうねぇからよぉ」

 

忍「あちし達も長旅で疲れているから、ホテルでゆっくりするわ」

 

陽乃「私達はショッピングに行ってくるわね。買い出しは頼んだわよ?」

 

いろは「たまには女子会も良いですねぇ。マチちゃんもジョジョ先輩も一緒に行きませんか?」

 

仗助「ったくぅ。気楽で良いぜ。ジョルノ、八幡、承一郎。俺達はメリーランド州支部でミニバンの借用と買い出しに行くぜ。銀行にも行っておきたい」

 

承一郎「ミニバンの借用?マイクロバスじゃあ無いんですか?」

 

ジョルノ「ミスタがいないですから、大型車両の運転手がいないんだ。それに、買い出しにマイクロを使っていたのでは、小回りが利かなすぎて不便だからね」

 

ジョースター達は各々の予定を言いながら去っていった。

 

ラバーソール「奴等は別々に行動するみてぇだな」

 

オインゴ「今がチャンスって訳だ。特にターゲットと最優先殺害目標達が一緒にいるのは好都合だな。奴等さえ始末できれば、後は放っておいても問題はねぇ」

 

「お兄ちゃん」

 

すると、弟のボインゴが話し掛けて来て、漫画を差し出して来た。

予言の暗示を持つボインゴのスタンド、トト神だ。

トト神の漫画の内容はこうだ。

 

『前は失敗した悪いジョースター達を倒すぞー!ジョースター達はどうやら別々に行動するみたいだ!これはチャンス!どうやら目的の男の子とジョースターの血統、そしてにっくき裏切り者がボロボロのワゴンで買い物に行くみたいだー!ジョースター達は車に乗って行ったのはショッピング街の中心にあるコーヒーショップ!そこに先回りしてテンパラス入りのコーヒーを奴等に飲ませるんだ!奴等はコーヒーを飲もうとしたけれど、仲間の女の子達の邪魔が入ってコーヒーを置いて出ていっちゃった!くやしー!』

 

ラバーソール「なぁ、これってやる必要性あるのか?失敗するってわかってるんだろ?」

 

ボインゴ「トト神の予言は絶対なんです、ハイ。意味ないと思っている行動でも、やらないと後の予言が変わってしまうんです、ハイ」

 

そういえば、以前ホルホースはボインゴを拐って承太郎を始末しようとしたが、トト神の予言とは違う行動をしてひどい目に遭ったと聞いた。

そう言えばあいつは既に死んだらしいな。

あの裏切り者のせいで。

 

『コーヒー作戦は失敗したけれど、ここでミスタとオクヤスに変身して時限爆弾入りのバーガーを持って奴等と合流するんだ!でも、すぐに別れちゃダメだよー?爆発する直前までは、奴等と一緒に行動するんだ!そうしないとバーガーを返されちゃうからね?これは絶対だよ?』

 

オインゴ「なんだ。また爆弾かよ。以前にひどい目に遭ってるから嫌なんだよ」

 

ラバーソール「トト神の予言は絶対なんだろ?贅沢言ってる場合か?」

 

オインゴ「わかってるよ!わかってるけどよぉ」

 

『爆発する直前で二人は脱出だ!そして爆弾はボッカーン!にっくきジョースター達は重傷!ハチマンを拐って、残りの奴等にトドメを刺せば、オインゴ、ボインゴ、ラバーソールの勝利だ!やったね!これでにっくきジョースターへの復讐も終わってボインゴ達はハッピーハッピー大勝利ー!』

 

ラバーソール「おおっ!」

 

オインゴ「ナイスだボインゴ。今度こそ奴等を」

 

ボインゴ「うん。そうだねお兄ちゃん」

 

俺達三人の暗い笑いがダラス空港の一角にあった。

 

←To be continued




はい、今回はここまでです。

第4部人気キャラ、岸辺露伴登場!
そこまで人気はないが、支倉未起隆。
不人気キャラ、間田も登場。

そして、二人目のコラボキャラクター、藤崎忍君の登場です!
初っぱなから濃いキャラクター性で爆弾投入してきました!他の三人と共にワシントンDCで暴れます!

到着早々、早速戦いに巻き込まれてますが。


そしてオインゴ、ボインゴ&テンパラスのラバーソールの登場です。

さて、いったいどうなるのでしょうか!
コラボ二人と原作増援のおりなす共演!

次回もまたよろしくお願いいたします!


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変身と予知

前回までのクリスタル・クルセイダーズの冒険

承一郎が仲間に加わった翌日、八幡達はメリーランド州ダラス空港で四人の仲間と合流した。
杜王町から露伴、間田、未起隆。
そしてひびきのから藤崎忍が援軍としてやってきた。
彼らの出迎えもあり、この日はオフの日となったクリスタル・クルセイダーズ。
それぞれが思い思いの次官を過ごすことになった。

それを隠れて見ている不穏な影があった。
イエローテンパラスのラバーソウル、クヌム神のオインゴ、トト神のボインゴ。

誘拐ターゲットである八幡と、殺害対象のジョースター一族である仗助とジョルノ。そして自分達を裏切った一条承一郎がまとまって動くという。
そして、予知の漫画、トト神は八幡達が爆弾の爆発で重傷を負う予知を出した!

どうなる!?クリスタル・クルセイダーズ!



side間田敏和

 

今、俺は一条君という少年と一緒に仗助とジョルノと八幡を待っている。

買い出しに使うミニバンをメリーランド支部で借りる為だ。

 

仗助「待たせたな承一郎、借りてきたぜ。裏の駐車場に置いてあるらしいから、それに乗って買い出しに行くぞ」

 

八幡「何か廃車寸前の旧式らしいな。どうせならもうちょっと良い車が良かったんだが」

 

ジョルノ「旧式ですか。どんな車なんですかね?」

 

仗助「旧式なんだから、オンボロなんだろう。なぁ、承一郎」

 

承一郎「仗助さん、失礼ですよ?それとジョルノさんも、もう少し自然にしてください」

 

ジョルノ「自然とはどういうことですか?私はこれでも自然ですよ?」

 

八幡「その段階で自然じゃないわ…ねぇよ」

 

一条君は頭に手を当てて頭痛に耐えている。

普段通りなのは仗助くらいだ。

だいぶ無理しているわけだから仕方がない。

 

承一郎「まぁ、行きましょう。その前にコーヒーショップでコーヒーを飲みませんか?喉が乾きましたので」

 

八幡「コーヒーと言ったらアメリカンだよな?」

 

仗助「は?お前はアメリカに来てからMAXコーヒーが無いなんて言って嘆いていたじゃあねぇか?本当にどうしたんだ?そうッスよね?間田さん」

 

バカ!仗助!話しかけるんじゃあない!

大体、お前は普段は間田って呼び捨てだろうが!

話し方も俺に対して絶対に敬語を使わないだろ!

 

ジョルノ「MAXコーヒーが欲しいんですか?どういったコーヒーなんでしょうか?」

 

八幡「いや『いらないわ』。あれ、あち…俺は苦手なんだよ」

 

ジョルノ。毎年千葉に行ってるんだから、MAXコーヒーは知ってるだろ?

あと八幡。いま、いらないわが発音変だったぞ?

それと、何を言い直した?変な一人称を使わなかったか?

 

仗助「オメェ、MAXコーヒー好物だったのに何言ってんだよ。『人生は苦いんだから、コーヒーくらいは甘いくらいが丁度いい』が格言のように言っていただろうが」

 

承一郎「本当に大丈夫なんだろうか…不安しかない」

 

一条君が思わず漏らした言葉に俺も心の中で同意した。

一抹の不安を感じながら、俺達は駐車場へと向かった。

 

うわっ!マジでオンボロだ!

 

 

sideオインゴ

 

店員「来たぜ、ラバーソウル」

 

店員「ったく、準備は出来てるぜ。この田ゴ作。何を注文してきても即座に対応できる。でも、無駄に終わるんだよなぁ」

 

まあ、気持ちはわからなくもない。

だが、トト神の予知はその通りにする限りは100%確実なのだ。

20年以上前に俺やホルホースが失敗したのはトト神の予言から外れた行動をしたからだ。

 

八幡「アメリカンを頼むわ」

 

無気力な少年がアメリカンをブラックで注文する。

ガキの癖にブラックなんてすかしていやがるぜ。

確かこいつがターゲットだったよな?

 

仗助「俺はレギュラー。砂糖とミルクも頼むぜ」

 

逆にスピードワゴンの次期会長はお子様仕様かよ。

 

ジョルノ「では僕も」

 

仗助「オメェ、いつもはエスプレッソじゃあねぇか?珍しいな」

 

ジョルノ「私の舌ではどちらも大して変わりませんので」

 

承一郎「た、たまには兄さんもエスプレッソ以外のコーヒーを飲みたいんじゃあないかな?」

 

この金髪も確かスピードワゴンの幹部だったよなぁ?

情報だとこの野郎はDIO様の息子だったはずだ。

ケッ!息子の癖にDIO様の意思に逆らうなんて生意気な野郎だ。

しかもイタリア最大のギャング組織パッショーネのボスらしいじゃあねぇか。

ヒガシカタを始末しても、こいつもジョースターの人間としてSPW財団の次期会長候補に挙がっているって噂もある。

世界のSPW財団がパッショーネなんて笑えねぇ…

 

承一郎「僕もレギュラーを」

 

裏切り者のサイコ野郎か…強力なスタンド使いだからプッチから送られて来た妙なガキだったが…

簡単にジョースターになびきやがって…

 

オインゴ「どうぞ、レギュラー3にアメリカンです」

 

俺はラバーソウルが用意した4つのコーヒーを出した。

すると奴等の女のメンバーが入店してきた。

 

いろは「ハチ君?お茶なら一緒に向こうのカフェで飲もうって約束してましたよねぇ?約束破って男子会なんてやっていたら、またマチちゃんからゴミいちゃんと言われちゃいますよ?」

 

ゴミいちゃんって何だよ?

 

八幡「いやなに?ゴミいちゃんって酷くない?」

 

小町「まぁ、今回はしょうがないよお姉ちゃん。承一郎さんが加わって、新しくお兄ちゃんが出来たみたいなものだし」

 

静「でも兄さん?私達との約束も守って下さい。承一郎さんと親睦を深めたいのは私達も同じなのですから。ハッチもジョルノ兄さんもずるいですよ?」

 

いろは「ほらほら、ハチ君行くよ?」

 

八幡「ちょっとぉ、お金払っちゃったのよ?」

 

仗助「わかった。悪かったよ。一口くらい飲ませてくれても良いだろうがよぉ。ったく、グレートにタイミングが悪いぜ。行くぞ、ジョルノ、承一郎」

 

承一郎「わかりました。いくぞ?『八幡』」

 

八幡「ああ、わかったよ。行くから怒るなよ、いろはちゃん」

 

いろは「ハチ君、いろはちゃんなんて何年振りですか?ハッ!もしかして口説いてましたか?嬉しいですけど…」

 

静「イーハイーハ、ここは往来ですよ」

 

けっ!こいつら昼間っからイチャイチャと!

日本人ってのは奥手なんじゃあないのかよ?

 

いろは「あ、ごめんね」

 

八幡「たまには懐かしい呼び方も良いかなって思ったんだよ。いきなり過ぎたわ。悪い」

 

承一郎「それじゃあ、行こう。コーヒーが勿体ないから、店員さんが飲んで下さい」

 

八幡「わかってるよ。あっ!」

 

ヒキガヤは立ち上がる時に手をカップに引っ掛け、落とす。

が、次の瞬間には時間差もなく落下したカップを空中でキャッチしていた。

その手からは一瞬だが、スタンドの手が出ていた。

あれはザ・ワールド!

あのガキがターゲットのガキで間違いじゃあない!

 

女性陣&承一郎「気を付けなよ!八幡!」

 

八幡「悪い、不注意だった」

 

ジョルノ「行きましょう。約束の店に行くんですよね?」

 

パッショーネのボスは我関せずで出ていった。

 

仗助「おい、ジョルノ。相変わらずマイペースなやつだな」

 

ヒガシカタやザ・ワールドのガキも後に続く。

 

承一郎「お騒がせして申し訳ありません。これでお願いします!お釣りは結構です」

 

最後に一条が数枚のドル札を置いて去っていった。

 

ラバーソウル「予定通りだな。」

 

オインゴ「ああ。あれは次はミスタとオクヤスとかいう奴に化けてバーガーに爆弾を仕込むんだったな」

 

俺達の計画は順調に進んでいる。

俺達は急いで指定された「マクド○ルド」へと向かった。

 

一時間後

マク○ナルド・ワシントンDC店

 

俺達が仕込みを十分に行った後に例の四人組がやってきた。女の子供達とはまた別々になったようだ。

 

仗助「あれ?ミスタと億泰じゃあないか。なにしてンだこんな所で」

 

承一郎「お昼時から少し前ですから食事じゃあ無いですか?」

 

仗助「それは見てわかるけどよぉ。ミスタは非常時以外はほぼイタリアンじゃねえか。何で今日に限ってバーガーなんだよ?」

 

承一郎「たまには気分転換もしたかったんですよ。きっと」

 

ミスタ(オインゴ)「そ、そうなんだよ。たまにはバーガーも悪くないよなって億泰と話していてな」

 

億泰(ラバーソウル)「そうなんですよね。先輩」

 

仗助「先輩?それにどうしたんだ?億泰。ミスタに敬…あいたっ!」

 

いきなりヒガシカタは一条に小突かれていた。

 

億泰「あ、オメェらも昼はバーガーか?」

 

ジョルノ「ええ。これが本場の『ハンバーガー』ですか。興味深いですね」

 

承一郎「え、ええ。だからここに来たんですよ。本場のハンバーガーが食べたくて…ゴニョゴニョ」

 

ジョルノ「バーガーですね?わかりました」

 

承一郎「お二人も一緒にいかがですか?どうせならみんなで食べた方が楽しそうですし」

 

お、向こうから言ってきた。

こっちの方からどうやって切り出そうか迷っていたんだ。助かったぜ。

 

仗助「しっかしよう。ここじゃぁ味気ねぇよなぁ。昨日の公園とかで食えば良くねぇか?明るいし。変に暗いと間田みたいに暗い性格になっちまうぜ」

 

間田とは誰の事なのかわからないが、ヒガシカタがいうと、何故かヒガシカタは自分の頭を想いっきり殴っていた。

 

ミスタ「そうだな。一緒に食おうぜ」

 

八幡「決まりだな。早く行こうぜ」

 

ジョースター共は車に俺達を乗せて走り始めた。

運転はヒガシカタだ。

 

ミスタ「俺が運転してもよかったんだぜ?この田ゴ作」

 

仗助「何だよ?口が悪いな」

 

ミスタ「いやぁよ、何でうちらが一番後ろのシートなのかと思ったんだよ」

 

本当にそうおもう。真ん中のシートは二人しか座っていない。

 

承一郎「たまには良いじゃないですか?特にミスタさんなんて昨日はダウンしちゃった訳ですし」

 

まぁ、もうしばらくは一緒にいなくちゃあならないしな。

 

ボインゴは…後ろの車で付いてきている。一応免許だけは取らせておいて正解だった。

あいつは普段は引きこもりだからなぁ。

 

ところで時間は…げ、もうじき正午の爆発の時間だ!

降りなければ俺達も爆発に巻き込まれる!

ボインゴも早く降りろと焦っている。

 

億泰「な、なぁ!ちょっとトイレへ行かせてくれないか?実はさっきから我慢していて」

 

ミスタ「お、俺もだ!ちょっと下ろしてくれ!」

 

俺とラバーソウルは騒ぐが…

 

仗助「あ?もうじき着くんだから我慢しろよ。今路駐したら迷惑だろうが」

 

迷惑とか考えなさそうで常識的な事を言いやがる!

 

ガチャッ!

 

しかも何かドアロックまでしやがった!

爆発まであと30秒もない!

何でドアロックした!

 

八幡「正午まであと10秒ね。もういいんじゃない?」

 

ターゲットのガキはザ・ワールドでドアをぶち壊して簡単には開かないようにしやがった!

え?本当にどういうこと?

奴等はこっちを振り替えってニコニコしている。

え?え?え?

 

訳がわからず固まっていると…

 

チュドーン!

 

俺達を巻き込んで爆弾は爆発した。

 

 

sideボインゴ

 

ボインゴ「お兄ちゃん!」

 

僕は車を停めて爆発した車に駆け寄った。

元々ボロボロだった車がもっとボロボロになって大破している。

車の煙が晴れると、中には黒焦げのお兄ちゃんとラバーソウルさんが変身を解けて白目を剥いていた。

良かった。どうやら生きてはいるらしい。

他の奴等は…

あれ?SPWの次期会長とパッショーネのボスはケロッとした顔をしている。

それに、パッショーネのボスが何で二人も乗ってるの?

 

ジョルノ2「あんたの体、凄いわねぇ。あの爆発でも痛くも痒くもないわ」

 

ジョルノ1「気に入ってもらえて光栄です。ところで、あなたはだれですか?」

 

ジョルノ3「どうみても刺客ですよ」

 

あれ、何でジョルノ・ジョバーナが3人も?東方仗助や比企谷八幡も二人いる。

一条承一郎はひとり頭がもっさりした僕と雰囲気が似ている男を抱えている。

ホントにどうなってるの?!

 

←To be continued




はい、今回はここまでです。

ホントに何がどうなったんですかね?

それではまた次回に。


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ダチを救ってこそオカマ道!出るか!?ときめきのアン・ドゥ・オラオラオラァ!

前回までのクリスタル・クルセイダーズの冒険

ダラス空港で忍達と合流したクリスタル・クルセイダーズはオフの日を利用して各自が思い思いの行動をしていた。
そんななか、八幡、承一郎、仗助、ジョルノに狙いを定めたオインゴとラバーソウルは予言の漫画の通りにこうどうする。

作戦が大詰めになった時、億泰とミスタに化けた二人は爆弾から逃れようとするも、仗助達は逃がしてくれない!
ついに爆弾が爆発し、オインゴ達も巻き込まれたが、作戦は成功!
しかし、確認に向かったボインゴが見たものは、黒焦げになって気絶しているオインゴとラバーソウル。それにケロッとした様子の仗助と二人のジョルノ!
一体どうなっているのか!?

今回は初登場以降、なかなか視点に立つことがなかった俺ガイル女性陣視点でお送りしたいと思います。


side一色いろは

 

正午のワシントンDCの路上で仗助さん達を乗せた車が爆発しました。

 

いえ、正確には仗助さんに化けた間田さんのスタンドのサーフィス、姿を消していた間田さん、ジョルノさんに化けていた未起隆さん、承一郎さん、そしてハチ君に化けていた藤崎さん、億泰さんとミスタさんに化けた敵のスタンド使い二人です。

 

ボインゴ「何で?トト神の予言通りに行動したのに!」

 

30近い根暗そうな男が嘆いています。

まぁ、聞いていたスタンド能力だと、その漫画の通りに行動していれば、絶対に漫画の通りになるでしょう。

本当に能力で出た予言ならば。

 

今、根暗そうな男の周りには元の姿に戻った皆さんと、露伴先生、そして私達10人のクリスタル・クルセイダーズのみんなが取り囲んでおります。

一人を14人で取り囲むというのも酷いとは思いますが、元々はむこうがこちらを騙し討ちしようとしていたのですから、どちらもどちらかと思います。

さて、一体どういうことなのでしょうか?

 

少し時間を遡ってみましょう。

 

では陽乃さんにお渡しいたします♪

 

 

side茅ヶ崎陽乃

 

はい、いろはちゃんに説明を任されたので、解説するね?

時間を遡って空港で露伴先生達を迎えに行ったときの話になるの。

「Sunny light」の藤崎マスターが変身できる能力の話をしていた時に、そう言えばいたなぁ…9英神の一人にそんな能力を持っている人が。

そして予知の力を持っている弟さんもいたよねぇ…。

 

くらいの軽い気持ちで周りを見たら…。

いたのよねぇ。その予知能力をもった弟さんが…。

噂をしたら影という諺は聞いたことがあるけれど、思い出した影…なんて諺が最近では増えたのかな?

まぁ、例によって刺客なんでしょうけど…

9英神に属していた頃から変わらない、あの比企谷君以上に目が腐っていたトト神の暗示を持つ当時は子供だったスタンド使い、ボインゴ。

9英神同士に絆なんて無かったのだけれども、彼については誰もが良く知っていた。

対人恐怖症の引きこもり。

ボインゴは独り立ちなんて無縁の兄におんぶに抱っこで、とても中東から一人でアメリカまで来るような男ではないの。

絶対に兄のオインゴや他の元DIO様の部下と一緒にいるはずだよね。

そう思って更に周りを見回すと…いた。

確かラバーソウル。制約の暗示を持つスライムを自在に操るスタンド使い。

多分、変身しているオインゴもいるだろう。

クヌム神やイエローテンパラスならともかく、トト神は厄介だなぁ…。

あの漫画に示された内容は、その通りにしていれば必ず現実になる予知のスタンドだもの。

私らダラダラ脂汗を流す。

トト神を放置していたら、確実にやられるタイミングで仕掛けられてしまうじゃない?

あの漫画を何とかしないと…ん?漫画?

いるじゃん?凄いスピードで漫画を書ける一流の漫画家が、運良くここに!

 

陽乃「ねぇ、露伴先生、ちょっと…」

 

露伴「ん?どうしたんだ?君は茅ヶ崎さん…だったね?」

 

露伴先生は無表情でこちらを見る。

まぁ、私みたいな小娘には興味ないのはわかるんだけど、ちょっと愛想が無さすぎじゃない?

比企谷君と気が合うのもわかる気がするなぁ。

そんなことよりも。

 

陽乃「一つお尋ねしたいんですけど、先生って自分の絵以外の絵って素早く書けますか?」

 

露伴「ふん。程度にもよるが、この岸辺露伴は多少の模写くらいは自分の絵と同じくらいの速度で書ける」

 

良かった。ならば上手くいくかも知れない。

 

陽乃「実は、予知能力を漫画で浮かび出すスタンド使いが敵に…というかあそこにいるんですよね。それと他人に変身できるスタンド使いと、同じくスライムで攻撃したり何かに変身できるスタンド使いが…」

 

露伴「なんだって?そんなスタンドがあるのか。それで君は僕に…ああ、なるほど…しかし、こちらに来て早速か」

 

陽乃「察して頂いて幸いです。それで、やってもらいたいのは…ゴニョゴニョ」

 

露伴「わかった。藤崎君、間田君、支倉くんも。ちょっと一緒にお願いして良いかな?」

 

露伴先生は三人を呼んだので、私達はヒソヒソ話で事情を話した。

 

忍「あちしは良いわよ」

 

間田「僕も構わない」

 

未起隆「私も構いません」

 

露伴「では、作戦を始めよう。東方仗助。しばらく席を外す。詳しいことは後で話すから、待っていてもらって良いか?」

 

仗助「ん?まぁ、そりゃ構わねえが、どうした?」

 

忍「まぁ、大した事じゃ無いわよ。すぐに戻ってくるから心配しないで良いわ。行くわよ露伴先生」

 

私達はみんなから離れ、物陰に隠れた。

そして人目が無いのを確認すると、忍マスターは自分の頬を

触る。

すると忍マスターは静ちゃんが忍さんの歳になったら、その姿になるだろうという姿になった。

 

忍「あちしの従兄弟の詩織ちゃんよ。どう?静ちゃんに似ているでしょ?」

 

すごい。声や服装まで完全に変わっている。

オインゴの能力より性能が高いわね。

忍さんはその姿で間田さんのスタンドらしきマネキンみたいな物に触る。

マネキンは今の忍マスター、藤崎詩織さんの姿に変わる。

額のネジみたいなのが気になるけれど、前髪で隠せば問題ない。

そして忍マスター自身は両手を交互に触って再び姿を変える。今度は活発そうな女性に変わった。

 

忍「妻の光よ。どう?キレイでしょ?」

 

詩織(偽)「仕上げは完璧よ。忍ちゃん」

 

未起隆「次は私ですね」

 

支倉さんは体をぐにゃぐにゃと変えて髪の毛が長い女性へと変わった。

 

未起隆「康一さんの奥さん、広瀬由花子さんの姿を真似させて頂きました」

 

詩織(偽)「準備はオッケーよ、露伴先生」

 

露伴「よし、行くぞ」

 

私達はボインゴの方へと歩いて行った。

 

陽乃「ヒャッハロー、お兄さん」

 

ボインゴ「!!」

 

いきなり女性に話しかけられたボインゴは固まった。

まぁ、華のJKに話しかけられれば…

 

ボインゴ「////」

 

ボインゴは私よりも忍マスターの奥さんや従兄弟さん、広瀬さんという人の奥さんの姿に見惚れていた。

………まぁ、三人とも美人だし、歳もそっちの方が近いから仕方がないけれど、なんかムカつくわねぇ…

 

露伴「あなたの持っているのは漫画ですか?見せてもらってもかまわないですか?」

 

美人四人に囲まれ、しどろもどろのボインゴに、露伴先生は話しかける。

 

ボインゴ「あ、あなたは岸辺露伴先生!」

 

露伴「僕を知っているのですか?」

 

ボインゴ「は、はい!ピンクダークの少年は毎週楽しませて頂いています!サインを下さい!」

 

露伴先生はニヤリと笑った。

 

露伴「では色紙代わりにその漫画に…ではダメですか?」

 

ボインゴ「は、はい!」

 

露伴は本を受け取ると、手元が見えない素早さでサインを書いた。

 

シャカシャカシャカシャカシャカシャカ!

 

うわっ!凄い、イラストまで書いちゃってる!

 

露伴「これで良いですか?」

 

ボインゴ「やった!露伴先生の生サインだ!あれ?」

 

露伴先生はイラスト入りのサインをボインゴに見せる。

するとボインゴは顔がめくれ、本になっちゃった!

 

露伴「今のビジョンが出る前は、ヘブンズドアーはこうやって相手に漫画の原本を見せて能力を発現させていたのさ。無駄にスタンドのビジョンを晒さずに済んで良かったよ。さて…」

 

露伴先生はボインゴに「今起きたことはすぐに忘れる。何をされても気付かない」と素早く書く。

 

露伴「これで君は何をされても疑問を感じる事はない」

 

露伴先生は今度はトト神に目を落とす。

 

露伴「これは…酷い絵だ。センスのかけらも感じない。エジプト人のセンスはダサいねぇ」

 

私もヒョイっと中身を見るが…

この絵は酷い。下手をしたら子供の絵の方がまだセンスがあるよ。

ピカソの絵と思えば…うん、やっぱり無理ね。

 

陽乃「出来ますか?露伴先生」

 

露伴「正直、僕の美的感覚からしたら書きたくはないけれど、これも八幡君の為だ。今はプライドを捨てて、この破滅的センスの漫画を書いてやろうじゃあないか。破滅的過ぎて逆に難しいが、書けないことはなさそうだ」

 

シャカシャカシャカシャカシャカシャカ!

 

パシャパシャパシャパシャパシャ!

 

露伴先生はまたしても高速であの絵を書き、その内容を私がスマホ(連絡用に仗助にニューヨークで買ってもらった。デラウェアの水没では仗助に直してもらっている)で撮影する。

ふむふむ、こうするのね。

さすがは露伴先生。一瞬でここまで考え付くなんて、伊達に人気漫画家をやっていないわね。

囮になる比企谷君や仗助社長やジョルノ兄さんと一条君には悪いけど。

 

露伴「さて、終わった。さて、騙したお詫びに僕に会い、サインをあげた事は覚えておくようにしよう。僕からサインを貰えた事につかの間の幸福に感謝したまえ。では、君は僕たちが立ち去った後はこの出来事を忘れ、そしてこの偽物の予知を信じる。良いね?」

 

そう言って露伴先生はボインゴの顔のページを閉じて、私達を伴って仗助社長の元へ帰った。

 

はーい、小町ちゃんお願いします。

 

 

side比企谷小町

 

はい、比企谷小町です。

陽乃さんや露伴先生が謎の行動をして戻ってきたました。

 

仗助「お前ら、何をしていたんだ?」

 

仗助お兄ちゃんが聞きます。

 

陽乃「詳しくはバスの中で話すわ」

 

小町達はバスに乗り込み、中で話し合う。

先程の春野さん達の行動を聞くために。

 

詳細説明をキングクリムゾン!(何気に初めて使う)

 

陽乃「……という内容を露伴先生はトト神に書き込んだの」

 

春野さんは撮影した写真を見せて詳細を教えてくれた。

 

八幡「つまり、仗助、ジョルノ、俺、承一郎が囮となって奴等を引き付ければ、後は勝手に自爆してくれる。そういう解釈で良いんですか?露伴先生」

 

露伴「そうだ。そして直前で君のジェムストーンで時を止めてみんなを連れて脱出する。これなら問題ないはずだと思うが、どうだろ」

 

八幡「う~ん…自分だけならともかく、四人全員を脱出させるとなると…」

 

確かにお兄ちゃん一人だとキツいかもしれない。8秒という時間だと、自分だけが脱出するので手が一杯だと思う。

 

JOJO「ならば俺がブラッディシャドウでみんなを脱出させれば問題ないと思う」

 

八幡「承一郎…じゃない、一条か。それなら安心だ」

 

確かに一条さんのブラッディシャドウでなら可能だ。

ちなみに一条さんとはJOJOさんのことです。

ジョジョお姉ちゃんと被るので一条さんと呼ぶことになりました。

本人は不服そうですが、それは仕方ありません。

何年もジョジョお姉ちゃんって呼んでいたのに、急に静お姉ちゃん…じゃ、本人が可哀想です。

アメリカ人は家族や親友同士はあだ名で呼び合う習慣があるので、ジョジョお姉ちゃんは小町達から(陽乃さんと承一郎さんを除くクリスタル・クルセイダーズメンバー)からジョジョと呼ばれるのが誇りなのです。

まぁ、その時は一悶着あったんですけど、小町とサンシャインルビーが重なって指先を向けると、一条さんは黙りました。

こういった撃ち方だとルビーレーザーは外れないのです。

 

忍「待って。みんなはここまで戦い通しよね?ここはあちし達変身組が身代わりになるわ」

 

仗助「おい!忍!」

 

忍「大丈夫よ仗助」

 

忍さんは右手で自分の頬を触ると支倉さんに変身していた。

そして支倉さんの変身能力でお兄ちゃんに変身した。

 

忍「この支倉さんの体なら、爆弾ごときではびくともしないのよ」

 

未起隆「ならば僕がジョルノさんに変身します」

 

ジョルノお兄ちゃんに変身する支倉さん。

 

間田「じゃあ、僕のサーフィスは仗助に変身するね。ただ、サーフィスは爆弾に耐えられるけど、僕自身は耐えられないよ?それにサーフィスは数十メートルくらいの射程しかないから、僕自身が近くにいないと駄目だ」

 

一条「ならば俺も一緒に行こう。どのみち変身組が一人足りないんだ。誰か一人は本人でないと駄目だから、俺が一緒に行こう」

 

仗助「すまんな忍、未起隆、間田、承一郎…俺達も近くにいるから」

 

忍「固いこといいっこ無しよ」

 

方針は決まったし、後は実行に移すだけだね。

 

まずは仗助お兄ちゃんがメリーランド支部に連絡をいれ、事情を含めて話す。その上で車の注文をする。

 

仗助「ミニバンを一台頼む。今すぐ廃車にするくらいのボッロボロの車で良い。請求は日本支部へ。あと、多分敵の襲撃で廃車になると思うから、手続きも頼む」

 

さあ、作戦を始めよう。

 

お姉ちゃん、お願いします。

 

side一色いろは

 

私達は間田さん達とは別に車にミニバンを借りて追跡するべくメリーランド支部に入りました。

 

サーフィス仗助「待たせたな承一郎、借りてきたぜ。裏の駐車場に置いてあるらしいから、それに乗って買い出しに行くぞ」

 

凄いですね。額に変なほくろみたいなのを除けば完全に仗助です。

 

忍八幡「何か廃車寸前の旧式らしいな。どうせならもうちょっと良い車が良かったんだが」

 

未起隆ジョルノ「旧式ですか。どんな車なんですかね?」

 

あ、未起隆さんのジョルノが早速ボロを出してる。

 

仗助「旧式なんだから、オンボロなんだろう。なぁ、承一郎(リーゼント)」

 

普通に失礼ですね。

そういう今すぐ廃車にしても問題ない車をこちらから頼んだのですから、もう少し遠慮した言い方ってものがあると思うんですが…

偽物に要求してもむだですかね?

 

仗助(本物)「俺は間田にとってそういうイメージなのか(オールバックモード)」

 

承一郎「仗助さん、失礼ですよ?それとジョルノさんも、もう少し自然にしたください」

 

ジョルノ「自然とはどういうことですか?私はこれでも自然ですよ?」

 

八幡「その段階で自然じゃないわ…ねぇよ」

 

未起隆さんも忍さんも演技する気あります!?

 

ジョルノ(本物)「僕のイメージが…」

 

八幡(本物)「頼むから女口調の俺にならないでくれよ?」

 

承一郎先輩は頭に手を当てて頭痛に耐えています。

私のすぐ近くにジョジョ先輩と透明になっている仗助、ジョルノ、ハチ君も頭を抱えているのが目に見えるようです。

 

承一郎「まぁ、行きましょう。その前にコーヒーショップでコーヒーを飲みませんか?喉が乾きましたので」(ちょっと棒読み)

 

承一郎先輩!

演技が苦手なんですね?

話の流れも結構強引でしたよ?

 

八幡「コーヒーと言ったらアメリカンだよな?」

 

あちゃー…まぁ、どうでも良い情報ですから良いですけど、ハチ君はコーヒーと言ったらMAXコーヒーですよ?

 

仗助「は?お前はアメリカに来てからMAXコーヒーが無いなんて言って嘆いていたじゃあねぇか?本当にどうしたんだ?そうッスよね?間田さん」

 

バカ!仗助!話しかけるんじゃあないですよ!

大体その話し方は目上の親しい人にしか使わないじゃあないですか!

 

ジョルノ「MAXコーヒーが欲しいんですか?どういったコーヒーなんでしょうか?」

 

八幡「いや『いらないわ』。あれ、あち…俺は苦手なんだよ」

 

未起隆さん?知らないのは仕方ないにしても、それを今聞きますか?

あと忍さんも、いま、いらないわが発音変でしたよ?

それと、何を言い直しました?変な一人称を使いませんでしたか?

 

仗助「オメェ、MAXコーヒー好物だったのに何言ってんだよ。『人生は苦いんだから、コーヒーくらいは甘いくらいが丁度いい』が格言のように言っていただろうが」

 

だらか今言うなって言ってるじゃあないですか!?

 

八幡(本物)「そんなにダメか?マッ缶…」

 

あ、本物が落ち込んでます。

 

承一郎「本当に大丈夫なんだろうか…不安しかない」

 

本物三人「本当に大丈夫なのか不安だ」

 

承一郎先輩が思わず漏らした言葉に俺も心の中で同意した。

一抹の不安を感じながら、私達は駐車場へと向かった。

 

side比企谷小町

 

コーヒーショップ

 

小町達はジョジョお姉ちゃんの力で隠れながら出ていくタイミングを見計らっていた。

承一郎さんがげっそりしているからまた色々あったのだと思う。

 

いろは「ハチ君?お茶なら一緒に向こうのカフェで飲もうって約束してましたよねぇ?約束破って男子会なんてやっていたら、またマチちゃんからゴミいちゃんと言われちゃいますよ?」

 

いや、言わないよ?

今は忍さんなんだし、お兄ちゃんが悪いわけでもないのにゴミいちゃんとか言ったらさすがに失礼過ぎると思うよ?

 

八幡「いやなに?ゴミいちゃんって酷くない?」

 

忍さんは素で返すけど、お兄ちゃんも同じ返し方をするので違和感はなかったね。

 

小町「まぁ、今回はしょうがないよお姉ちゃん。承一郎さんが加わって、新しくお兄ちゃんが出来たみたいなものだし(棒読み)」

 

あ、小町も棒読みになっちゃった。

 

静「でも兄さん?私達との約束も守って下さい。承一郎さんと親睦を深めたいのは私達も同じなのですから。ハッチもジョルノ兄さんもずるいですよ?(ばつぐんの演技力)」

 

さすがはジョジョお姉ちゃん。演技も一級品だね。

 

いろは「ほらほら、ハチ君行くよ?」

 

八幡「ちょっとぉ、お金払っちゃったのよ?」

 

見たくなかったよ。おネエなお兄ちゃん。

 

仗助「わかった。悪かったよ。一口くらい飲ませてくれても良いだろうがよぉ。ったく、グレートにタイミングが悪いぜ。行くぞ、ジョルノ、承一郎」

 

承一郎「わかりました。いくぞ?『八幡』」

 

あ、承一郎さんが忍さんに注意を促す為に「八幡」を強調した。

 

八幡「(やばのリアクション)ああ、わかったよ。行くから怒るなよ、いろはちゃん」

 

ちゃん付けしないから!普段のお兄ちゃんは呼び捨てだから!

 

いろは「ハチ君、いろはちゃんなんて何年振りですか?ハッ!もしかして口説いてましたか?嬉しいですけど…」

 

お姉ちゃんも演技忘れないで!

 

静「イーハイーハ、ここは往来ですよ」

静(小声)「この人はハッチじゃあないから」

 

ジョジョお姉ちゃん、ナイスツッコミ!

 

いろは「あ、ごめんね」

いろは「(小声)ごめんごめん。ハチ君ってジョースター家との一件以来、ちゃん付けで呼ばなくなったから、懐かしくてつい」

 

ついじゃないよ?お姉ちゃん。

 

静「(小声)忍さんも気を付けて下さい。ハッチはイーハとマーチのことは呼び捨て、私のことはジョジョって呼んでいますから」

 

八幡「たまには懐かしい呼び方も良いかなって思ったんだよ。いきなり過ぎたわ。悪い」

八幡(忍)「(小声)ごめんなさいね。気が抜けていたわ。今度から気を付けるから」

 

抜きすぎです。

 

承一郎「それじゃあ、行こう。コーヒーが勿体ないから、店員さんが飲んで下さい」

承一郎「(小声)ホントに気を付けて下さい。露伴先生や八幡に怒られますよ?」

 

八幡「わかってるよ。あっ!」

 

忍さんは立ち上がる時に手をカップに引っ掛け、落とす。

が、次の瞬間には時間差もなく落下したカップを空中でキャッチしていた。

その手からは一瞬だが、ジェムストーンの手が出ていた。

スタンド使っちゃったよこの人!

そう言えば変身した人の能力を使えるんだった!

 

女性陣&承一郎「気を付けなよ!八幡!」

女性陣&承一郎「(小声)無闇に時間を止めるなぁ!スタンドも極力使うなぁ!」

 

八幡「悪い、不注意だった」

八幡(忍)「(小声)便利だからつい使っちゃうわ」

 

承一郎「(小声)滅多に時間を止めないで下さいね。昔承太郎さんとトラブルあったみたいですから」

 

わざわざ国際電話で怒ってきたね。承太郎から怒られたね。

 

ジョルノ「行きましょう。約束の店に行くんですよね?」

 

未起隆さん!マイペースすぎです!いくらジョルノお兄ちゃんでもそれはないです!あ、店から出ていっちゃった。

みんなもゾロゾロと出ていく。

これ以上ボロを出せないもんね?

 

仗助「おい、ジョルノ。相変わらずマイペースなやつだな」

 

ナイススルー!サーフィス!

 

承一郎「お騒がせして申し訳ありません。これでお願いします!お釣りは結構です」

 

最後に承一郎さんが数枚のドル札を置いて出てきた。

 

そして、現在。作戦は上手く行き、オインゴとラバーソウルは気絶していた。

後はボインゴだね。

 

ボインゴ「何でトト神の予言は絶対なのに!」

 

忍「何が絶対よ!そんな能力にあぐらをかいているからあんた自身は大したことない大人になっちゃったのよ!」

 

忍さんは元の姿に戻り、ボインゴに詰め寄る‼

かなりのお怒りモードだ。

 

露伴「ファンを騙すようで悪いが、これは僕が細工をさせてもらった」

 

露伴先生はトト神をみせると、露伴先生が細工をした場所の下には本当の予言が出現していたが、もう既に時は遅し。

露伴先生のヘブンズドアーのお陰で疑問に思わないようにボインゴ自身が間違いに気付いていない。

 

ボインゴ「そんな!ずるいじゃあないか!」

 

一条「ずるい?俺達がやっているのは戦争だ。戦争にずるいも汚いもあるか」

 

忍「あんた達にやられたこの場にはいないダチの代わりに、あちしがあんたにお灸を据えるわ!」

 

忍さんは右頬を触り、変身をする。

その姿は…

空条承太郎だった。

 

承太郎(忍)「さぁ、覚悟は良いわね?」

 

承太郎姿の忍さんはボインゴに詰めより、まずは顔にハイキック!

 

承太郎(忍)「アン!」

 

よろけるボインゴの顎を蹴りあげる。

 

承太郎(忍)「ドゥ!」

 

そしてスタープラチナを出して。

 

承太郎(忍)「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!オラァ!」

 

スタープラチナでボコボコに殴り、ボインゴをぶっ飛ばしちゃった。

 

承太郎(忍)「承太郎さんだったらこう言うわよ。あんたの敗因は一つだけよ。たった一つのシンプルな答え。アンタはあちし達を怒らせたのよ」

 

忍さんは承太郎のようなことを言って、変身を解いた。

 

忍「どうだった?仗助。あちし達は役にたったかしら?」

 

仗助「途中、ヒヤヒヤしたけどな」

 

side比企谷八幡

 

こうして、俺達のワシントンの闘いは終わりを告げた。

思えばただついていっただけだったな。

 

 

 

オインゴ(クヌム神) 再起不能

ラバーソウル(イエローテンパラス)再起不能

ボインゴ(トト神) 再起不能

 

SPWの病院に搬送後、矯正施設入り

 

←To be continued




はい、今回はここまでです。

露伴の細工をして、みんなが逆に直前まで演技をしていたと言うのが真相でした。

バレバレでしたか?

ちなみに忍は承一郎とは違い一時的なスポット参戦ですが、終盤にまた登場します。

今回のキャスト

八幡=本人は完全に空気。

いろは=ほとんど空気。久々に主観をやった。

小町=久々に…というよりまともに主観が初めて入った。でも実質ちょっと会話した程度。

仗助=本物は空気

静=地味に活躍。けど、本人はほとんど空気。

陽乃=今回のクリスタル・クルセイダーズの中ではMVP。上手く露伴先生を使いました。

ジョルノ=本物は空気。

ミスタ=本物は空気。

億泰=本物は空気。

承一郎=間田を逃がす際に活躍。後はただただ胃を痛めていたような…

露伴=裏方で大活躍。プライドを曲げました。

間田=いつ爆発するかわからない中でビクビクしていた。スポット参戦のクセに視点を勝ち取る。

未起隆=活躍はしたのだけどほぼ空気?作者的にはもう少し活躍させられそうだと思ったのに…

忍=今回のスポット参戦のコラボキャラ。アン!ドゥ!オラァ!を出したくてやったネタがあれでした!

次回は…現在陸の孤島で出張中。電波状況が最悪なので、しばらくお休みになるかもしれません。(^_^;)

キャラ紹介特別編

藤崎忍

越後屋大輔先生の「ボンクレーがときめきメモリアル2の世界に、坂城匠がアンジェリークの世界に転生したようです」より特別出演した主人公。
「ONE PIECE」のボンクレーが転生し、ときめきメモリアル2の主人公に転生した。
ときめきメモリアル1のメインヒロイン、藤崎詩織の従兄弟。
前世がボンクレーだった影響でオカマ。
スタンド使いでは無いのにオインゴと同様の変身能力…いや、ダイターン3自体にも変身できたからオインゴよりも性能が高いかも知れない…。
本作では高校時代の仗助、康一、億泰が修学旅行でひびきの市ときらめき市に行った際、トラブルを一緒に解決したのがきっかけで出会った。
仗助、億泰は年賀状のやり取りが数年続いただけで疎遠となってしまったが、上京した康一とは大学時代以降も交流が続いており、出会いから12年たった現在でも友人関係が続いており、康一は常連として忍が経営しているカフェ、「Sunny light」に訪れている。
また、康一を通じて承太郎、ジョセフ、ジョルノ、徐倫も顔見知りであり、東京に移住したジョセフと空条ホリイ、東方朋子もたまに利用している。
今回は康一の依頼によって特別参戦。
スタンド使いに変身した時限定でスタンド使いになる。


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ポルナレフからの届け物とジョセフの手紙

前回までのクリスタル・クルセイダーズの冒険!

ダラス空港で露伴達を迎えた八幡達。
そこでオインゴ&ボインゴとラバーソウルの襲撃を受けたが、気付いた陽乃と露伴の機転により一計を企てたクリスタル・クルセイダーズの面々。
忍、間田、未起隆の変身組の活躍により、敵のスタンド使い三人を撃退した忍達。
彼らは一つの任務を受け、ワシントンDCにやって来ていた!
その任務とは!


sideジョルノ・ジョバァーナ

 

夜、ホテルウィラードコンチネンタル

 

そこで僕たちは増援組と話していた。

 

仗助「え?オメェ達は俺達と同行する訳じゃあなかったのか?」

 

露伴「ああ、僕たちは君達がフロリダについた後にするはずだった偵察やら調査をやるための増援だったんだ。ここにいるのは、それ以外の別の頼まれ事を康一くんから受けてここに来た。正確には忍くんが受け、その護衛をしていたんだ」

 

岸辺露伴が代表して答える。

康一さんからの依頼?

いったい…

 

忍「あちしが受けている依頼は届け物よ。正確には康一からの依頼ではないわ。イタリアからの届け物よ」

 

忍は携帯型の丈夫そうな金庫を取り出し、その中身を取り出した。

 

ジョルノ「こ、これは…」

 

ミスタ「ポルナレフさんに預けていた…」

 

仗助「グレート!何でこれを送ってきたんだ!」

 

それはジョルノがポルナレフに預けていたスタンド能力を生み出す矢の矢尻だった。

 

忍「これは康一から預かって来た手紙よ。ジョルノちゃん。あなた宛にね」

 

僕宛の手紙?僕は何通かの手紙を受け取った。

差出人はパッショーネナンバー2のポルナレフさん、イタリアのモデル兼女優の僕の大切な女性のトリッシュ、ジョースターさん、康一さんからのそれぞれの手紙だった。

僕は一つ一つを開けて朗読をする。

まずは康一さんからの手紙だ。

 

康一『皆さん、康一です。そちらの状況はニューヨーク本部より聞き及んでおります。大変な状況と聞いていますのに、直接救援に向かえないことに歯がゆく感じております。皆さんは無事ですか?全員揃って再びお会い出来る事を祈っております。

この手紙が皆さんの元に届いているということは忍くん達と無事に合流出来たということですね?

一緒にポルナレフさん達やジョースターさんからの手紙を同封します。

皆さんの健闘を遠くの日本から応援しております。

広瀬康一』

 

仗助「オメェが歯がゆく感じる必要は無いってのによ。相変わらず、色々と気配りが出来るグレートな男だぜ?康一はよ」

 

億泰「直接来てくれなくても、応援を呼んでくれたのがどれだけ助けになったかわからねぇ…今日なんて露伴達がいなければ危なかった…本当に助かったぜ、康一」

 

親友からの激励に涙する二人。

露伴先生達も照れ臭く感じているようだ。

 

次にポルナレフさんからの手紙を開ける。

 

ポルナレフ『ジョルノ、ミスタ。そしてジョースター一行のみんな。本来ならばこれは私の手から直接君に届けるべき物だ。我が親友、承太郎の為に駆けつける事が出来ないのがこんなにも悔しいこととは思わなかった。

なのでせめてもの私からの支援物資としてこの矢を君に託す。

あのディアボロよりも危険な存在だったDIO。

その狂信者たちのやることにコレが必要な時が来るかも知れない。

使用する時は君の判断に任せる。決して暴走させることがないと私は信じている。

承太郎と徐倫を頼む。

そして必ず生きて二人とも私達の元へ帰って来て欲しい。

親愛なる我がジョジョへ

J・P・ポルナレフ』

 

ミスタ「ポルナレフさん…安心してくれよ。我らがジョジョは必ず連れて帰りますよ。二人揃って…」

 

ジョルノ「この矢を、絶対に間違った方向へ使わないことを誓います。ありがとう、ポルナレフさん」

 

僕とミスタはこの矢を託してくれたポルナレフさんから確かな覚悟と信頼を受け取った。

 

次はトリッシュからの手紙だ。

 

ジョルノ「!!!!!」

 

こ、これは朗読するのが恥ずかしい!

こんなのを朗読しようものなら、特に年頃の子達が沢山いるこの場で、何を言われるかわかったものじゃあない!

こんなものを朗読するなんて、拷問に近い!

 

そんな僕の内心を見透かしたように承一郎がニヤニヤしていた。

そうか、そっちの僕もそうなんだね?

だけど承一郎。

兄の恋愛事情に踏み込むのは感心しないな。

例え、本当の兄じゃあないにしてもね。

 

次にこれだ。

この手紙だけは…何か開けたくない何かがある。

そんな予感めいた何かがあった。

 

そう、ジョセフ・ジョースターさんからの手紙だ。

 

しかし、開けないわけにはいかない…

僕は仕方なく、ジョースターさんからの手紙を開けた。

 

ジョセフ『仗助、ジョルノ、ジョジョ、そして新たなる家族の八幡、いろは、小町達よ。報告は聞いておる。

どうやら、25年近く前のワシらが情けをかけていたもの達が再び現れたようじゃな。

甘かったワシらの後始末を任せる形となってしまって申し訳なく思う。じゃが、お前達ならば、無事に乗り越えてくれるとワシは願っておる。

そしてジョルノよ。ポルナレフから預けられたそれを、お主なら正しい時に正しく使ってくれると信じておる。

じゃから、ワシの可愛い子達や孫達をくれぐれも頼む。そしてお主も無事にワシらの元へと帰って来て欲しい。ワシらにとって、お前もワシらの大切な家族じゃ。

決して無理はせぬようにな。頼んだぞ。

ジョセフ・ジョースター』

 

 

 

ジョルノ「ジョースターさん…」

 

至って普通の手紙だった。

家族を案じ、激励を込めた手紙。

僕は何を嫌な予感に襲われていたのだろうか?

だが、安心とは別の、何か一抹の不安が拭えない。

一体何だ?

 

ん?小町宛にもう一枚の封筒が同封されている。

 

何だろう。こちらの封筒に嫌なモノを感じる!

 

汗が背中を伝うのを感じていると…

 

ミスタ「どうした?ジョルノ。もう一つの封筒を見て固まっちまって。なんか小町宛っぽいじゃあないか?」

 

ミスタに手紙を奪われてしまった!

 

小町「小町に?ジョセフから?どうせまたろくでもない事をして小町にお説教されることでもしたんでしょ?ジョセフはホントに昔から……」

 

小町は挟まれていたもう一枚に目を通す。

 

小町「っ!」

 

じゅうっ!

 

見ると小町が持っていた使い捨てのプラスチックのフォークを波紋の力で溶かして握り潰した。

 

小町「…………」

 

小町は熱で火傷するのも構わず、ただの石油製品の固まりと化したそれを握ったまま、険しい目付きで手紙を凝視し、そして手紙を握り潰して灰皿に置き、ライターで火を付けて燃やしてしまった。

 

八幡「小町!」

 

小町「………………」

 

仗助「クレイジーダイヤモンド!」

 

仗助は小町の火傷を治療した。

だが、いつもならお礼を欠かさない小町なのに、今は様子がおかしい。

いったいジョースターさんの手紙には何が書かれていたのだろう?

 

八幡「小町!おい、どうした!」

 

小町「え?ゴメン。どうしたの?お兄ちゃん」

 

静「もう!どうしたの?…は私達の台詞ですよ!どうしちゃったんですか!?マーチらしくもないです!」

 

小町「…気にしないで静。何でもないから。私とジョジョだけが今は知っていれば良い内容だから」

 

小町の一人称が『私』となり、ジョースターさんを『ジョジョ』と呼び、静をファーストネームで呼ぶ。

明らかに異常だ。一体ジョースターさんの手紙には何が書かれており、彼女は何を知っているのだろうか?

 

いろは「マチちゃん?」

 

小町「………………ほんっと、ジョセフはろくでもない事ばかり!帰ったらお説教しなくちゃね」

 

いろはの呼び掛けにかなりの間を開け、小町は何事も無かったようにいつもの態度に戻った。

しかし、絶対に何かある。

今は僕達にも言えない、小町だけが知る何かが…

 

微妙な雰囲気を最後まで引きずったまま、その日は解散となった。

 

 

 

side比企谷八幡

 

翌朝、ダラス空港

 

忍「じゃあ、仗助。一足先にフロリダへ向かってるわ。でも、なるべく早く来て頂戴ね?あちし達はあくまでもサポートなんだから」

 

届け物を終わらせた藤崎さんと露伴先生達は当初の予定通り、藤崎沙織さんが待つ先行組と合流すべく、ダラス空港へとやってきていた。

俺達はその身送りだ。

たった一日だけだったけど、彼らのお陰で厄介な敵を三人も倒すことが出来た。

彼らには感謝してもしきれない。

 

忍「そうそう、八幡ちゃん?」

 

八幡「??」

 

忍「(小声)小町ちゃんをよく見ててあげて。あの子は何か重要な事を一人で抱え込もうとしているわ。兄である八幡ちゃんがよく見ててあげて。そうじゃないと…」

 

藤崎さんは少し溜めてから。

 

忍「大切な物を失うことになるかも知れないわ。あちしがただの高校時代の同級生を失ったときでも味わった悲しみとは比べ物にならないくらいによ」

 

藤崎さんは少し厳しめの目付きで俺を見た。

 

八幡「ええ、わかってます。小町には気を配っておきます。俺が前世で喪った者達のようにはならないように」

 

そう、失いたくはない。

クリスタル・クルセイダーズの誰も…小町も。

 

八幡(小町…)

 

←To be continued




今回は短いですがここまでです。

あの矢がやっと登場しました。

そして、ジョセフの手紙には何が書かれていたのでしょうか?
何故小町宛に出されていたのか。
その真相はまた後々に。

それでは次回、またお願いします。


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ダービー・ザ・ギャンブラー再び1

前回までのクリスタル・クルセイダーズの冒険

オインゴ達を退けた八幡達は忍から矢を受け取り、そこに同封されていた手紙を読む。
手紙の差出人は康一、ポルナレフ、トリッシュ、そしてジョセフからだった。
それぞれの手紙を読み、ほっこりする一同。
だが、ジョセフの手紙だけはもう一通同封されており、そのあて先は小町への物だった。
その手紙を読んだ小町に明らかな異変があった。
内容を隠す小町に一抹の不安を感じる一同。
一体内容は何だったのか?
先行偵察の忍達を見送り、再びフロリダへの陸路を行くクルセイダーズの旅はまだまだ続く!


side東方仗助

 

ダラス空港で露伴達を見送り、バスへと戻った俺達は、再びミスタの運転で州間高速95号線へもどり、フロリダへと向けて出発した。

なお、露伴との見送りでは俺と露伴との仲はまた1つ、溝を作った。

 

あのボインゴのトト神の絵を真似た写真を見たときに、俺が「酷い絵」と言ったのを聞いた露伴が突っかかってきた。

 

露伴『君達を助ける為に僕がプライドを捨ててまで、あのセンスの無い絵を描いたというのに、東方仗助。君は僕をどこまでバカにすれば気が済む?』

 

仗助『いやいや、そんな気は全くねぇって!あのトト神とかいう漫画の絵が酷いって言ってるんだよ!』

 

露伴『そんなことを言いながら、君は僕をバカにする。そういう男だよ。君は』

 

とりつく島の無いとはこういうこと。

俺の言い分をまったく聞かないで露伴は去って行ってしまった。

一度こじれ、十何年も経った今でも修復されない俺と露伴の仲は、多分ずっとこじれたままなのだろう。

会社の製品でのイラストの依頼とかで、ビジネスパートナーとしては上手く関係を築けてるとは思っているのだが、個人的な問題は別らしい。

 

まぁ、もう今さらだから良いのだが…

 

高速道路を走って数時間。

バスはメリーランド州からバージニア州リッチモンドへと差し掛かった。

 

ミスタ「悪い、もうじき昼時なんだが、この辺りで一旦高速を降りていいか?」

 

仗助「またか?どうも出発からお前の昼時を狙われるパターンって多いんだよなぁ。ピストルズを説得することは出来ねぇのか?」

 

ミスタ「そうは言ってもよぉ。リッチモンドを過ぎればピーターバーグとかまで行かないといけないだろ?そうなるとピストルズも拗ねるんだよ」

 

ピストルズ「ソンナコトニナッタラ脳汁ブチマケテヤルゾ!チクショー!」

 

あー!うるせぇなピストルズ!

仕方がないからリッチモンドで降りることにしたわけだが…

正直、あまりリッチモンドには寄りたくなかった。

ここにはダウンタウンがある。

昔ほどでは無いが、バージニア州のダウンタウンは治安が悪いことで有名だった。

今でも決して良いとは言えない。

まあ、そういったスラムやダウンタウンはどこにだってあるものだが。

 

仗助「とりあえず、インターの近くで済ませるぞ。あまり時間を掛けてはいられないからな」

 

バスはリッチモンドで降りて近くのレストランで食事を取ることになった。

 

ミスタ「チキン料理店?イタリアンじゃあねえのか?」

 

ジョルノ「ミスタ。あなたの都合で急いでいるところを昼食にすることになったのです。贅沢は控えて下さい」

 

億泰「ハイウェイからすぐの所にレストランがあっただけでもラッキーだよな」

 

ミスタ「わかったよ。そこで食えば良いんだろ?」

 

ミスタはやっと渋々そこで食べることにした。

最初は文句を言っていたミスタも、食べ始めたら文句を言わなくなった。

やはり、スピード重視なのはわかっているのだろう。

 

早目に食べ終わった億泰なんかはピンボールで遊んでおり、隣の台の男と楽しそうに盛り上がっている。

 

隣の台の男「では、あなたはこの私との勝負に魂を賭けますか?」

 

億泰「魂って根性とかそういうものか?いいぜ、俺の根性を見せてやるよ」

 

隣の台の男「グゥッド、では、オープン・ザ・ゲーム」

 

八幡「あっ!バカ億泰!」

 

億泰がピンボールを始めたところで食べ終えた八幡が叫び声をあげる。

何か不味かったのか?

 

億泰「ああっ!負けた負けた!やっぱりよぅ、興味本意でやったゲームじゃ長持ちしねぇ…よ…な…」

 

男からスタンドが出現し、億泰の魂を掴みあげる。

 

仗助「億泰!」

 

陽乃「無駄よ!種や仕掛けはどうあれ、あのスタンドにゲームで負けた事を認めてしまったが最後、負けた者の魂は捉えられ、コインにされてしまう!もしも直接攻撃してしまって殺してしまったら、億泰はもう2度と元には戻らない!」

 

なんだって……

 

八幡「ちっ!気付くのが遅かった!やっぱりお前だったのか。オシリス神のダニエル・J・ダービー!」

 

また資料で見たエジプト9英神の刺客か。

遊んでいる億泰に賭けをそうと感付かせずに持ちかけてスタンド攻撃するたぁ中々やるじゃあねえか。

資料の通りならこいつにゲームで勝たなければ億泰が助かる道はねえ。

なのに…

 

ジョルノ「ああ、敵の攻撃にやられてしまったんですね?油断しているからです」

 

ミスタ「気の毒だけどよぅ。もう時間がねぇから、俺達は見捨てるぜ」

 

ジョルノとミスタはやられた億泰を放って店から出ていった。

こいつら…

特にミスタはお前が原因だろうが!

 

仕方がねぇ!今度は俺がやってやる!

 

仗助「今度はチンチロチンで勝負だ!」

 

チンチロチンとはどんぶりにサイコロを振り、出た目の役で勝負を決めるゲームだ。

 

ダービー「良いでしょう。その勝負に魂を賭けますか?」

 

仗助「良いぜ、賭けてやるよ!」

 

まずは俺が親だ。サイコロを3つ振る。

出た目は「3、3、5」の微妙な数字だ。

最後の5が3なら3のアラシで無条件の勝ちだったのだが。

 

ダービー「次は私ですね」

 

ダービーが振ると「4、5、6」のシゴロ。

くそっ!2倍役で負けだ!

 

ダービー「いきなりすみませんね。次は私が親です」

 

ダービーが振る。「1、2、4」の約なし。

ちっ!最後の4が3ならヒフミで無条件の2倍勝ちだったのに!

 

次は俺だ。「2、2、4」の約なし。

1の差で俺の勝ち。

だが、さっきのシゴロ分だけ俺の負けだ。

 

次は俺の親だ。「2、5、6」だ。

微妙に1つだけ外れる。

次のダービー。「3、3、3」のアラシだと!

三倍負けかよ!

 

こんな感じで微妙な勝ちを交えながらもジワジワと役を食らって追い込まれる!

 

どういう事だ?

イフミとかダービーが時々やるが、ここぞというタイミングでアラシとかシゴロとかの大役を食らう!

 

 

この段階になって俺も何かおかしいと思い始めた。

 

仗助「テメェ…何かをやってやがるな?このダイスがイカサマダイスとかじゃあないよなぁ!」

 

ダービー「なら、何故私の方もイフミとかの負け役を出しているのですか?」

 

仗助「疑われない為の手品かなんかじゃあねえのか?」

 

ダービー「ふむ。では、私をボディチェックでもしてみますか?」

 

そう言われてボディチェックをしてみるが、場にあるダイス以外のダイスが見当たらない。

 

仗助「でてこねぇ!」

 

ダービー「そんな物に私が頼るとでも思っていたのですか?私クラスのギャンブラーともなればダイスの目を自分の思うようにすることなど可能なのですよ?サイコロのギャンブルを挑んだ段階であなたは最初から負けていたんですよ」

 

な、なんだと!?

しまった!もはや俺の心が負けを認めてしまった!

気付いたときには俺は奴のスタンドによって魂を抜き出され、コインにされてしまった。

 

ちく…しょう…

 

←To be continued

 




またしても短いですが、今回はここまでです。

億泰と仗助の第4部正規組が敗れました(^_^;)

はてさてイカサマの天才、ダービーにどうやって勝つのか!?

続きは次回!

久々のEOH風掛け合い

承一郎VS八幡
承一郎「もう一度、お手合わせ願います。父さん」
八幡「俺はお前より歳下だからその呼び方やめろ」

承一郎勝利
承一郎「突然の事だったけど、貴方に出会えて本当に良かったよ、父さん」

八幡勝利
八幡「俺は比企谷八幡だ。DIOじゃあない。そして、この世界ではお前の父親でもない」

八幡VS承一郎
八幡「何であんたがまたいんの?今度はなんの任務?何で敵対してんの?」
JOJO「前はたまたま天国を止めることが出来たが、お前の存在は危険すぎる。悪いが始末させてもらうぞ」

八幡勝利
八幡「残念だ。お前の事は嫌いじゃなかったんだが。だが、始末されるくらいなら全力で抵抗するさ」

承一郎勝利
JOJO「危険だったが、アンタは良い人だよ。俺が今まで見た中でもな」


承一郎&八幡共闘
承一郎「また大統領に呼び出されたんだ。あの人突然すぎるんだよね」
八幡「ああ、あれはすごいびっくりするよな」

勝利後
承一郎「僕は後何回こっちの世界に飛ばされるのやら…」
八幡「まぁ…ドンマイ」


八幡&承一郎共闘
八幡「またお前と共闘することがあるとは思わんかった。次は何の任務だ?」
承一郎「手伝ってくれるのはありがたいが、任務の事は話すことは出来ないな」

勝利後
八幡「まぁ、深入りはしねぇよ。出来ることなら専業主夫になって2度と働きたくないまである」
承一郎「主夫とかはなしだけど、安定した公務員がいいな。市役所職員とかどうだろう?」



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ダービー・ザ・ギャンブラー再び2

前回までのクリスタル・クルセイダーズの冒険!

ダウンタウンがあるバージニア州リッチモンド。
そこで昼食休憩を兼ねてレストランに寄った所でピンボールで遊んでいたところを勝負を挑まれ、意味もわからず受けてしまい、負けてしまった億泰はコインにされる!
次にチンチロチンで挑んだ仗助は、サイコロの目を自在に操れるダービーになすすべもなく敗れてしまった!
天才ギャンブラー、オシリス神の前に敗れ、億泰と仗助の二人が人質となってしまった!
どうする!クリスタル・クルセイダーズ!



side一色いろは

 

仗助「ちく…しょ…う…」

 

静「兄さん!」

 

億泰さんに続いて仗助までコインに変えられてしまい、ジョジョ先輩は取り乱しました。

付き合いが長いからわかる。

こうなってはジョジョ先輩は役に立ちません。

この場において、機転も度胸も演技力も頼りになるジョジョ先輩の唯一の欠点。

それは仗助の事になると周りが見えなく成ってしまうこと。

ここ最近はジョジョ先輩はそればかりですね?

ジョルノさんとミスタさんはどこかへ行ってしまい、マチちゃんは夕べから様子がおかしい。

そうなると、頼りになるのは承一郎先輩、陽乃先輩です。

ハチ君もそういうのは得意な方ですが、万が一を考えると簡単に出てもらう訳にはいきません。

敵の狙いは比企谷君の魂とスタンドですから。

ここでハチ君が負けたりして魂をコインに変えられてしまっては元も子もないのです。

そして私も論外です。

私も長い間SPW財団で色々やっていただけあってポーカーフェイスや演技は得意ですが、賭け事ともなるとてんで弱くなります。

勝負事には向いていない性格なのかもしれません。

前世であるエリナもそうでしたし。

そうなると、こちらの手札は…陽乃さんか、承一郎先輩になります。

ならば二人の内、最強のカードを使わせて貰います。

 

私は承一郎先輩と目が合う。ここでアイコンタクト。

 

いろは『承一郎先輩、お願いできますか?』

 

承一郎『わかった。でも、僕よりも適任は…』

 

承一郎先輩の雰囲気が変わります。一条先輩に変わったようです!

 

JOJO『こういうのはむしろ俺の方が適任だ。承一郎でも構わないのだがな』

 

いろは『お願いしますね?』

 

一条先輩は先の私達との戦いで見せたように、力押しだけで無く、機転もきいて、手先も器用です。

この場において、スタンドの能力も含めてこれ以上頼りになる存在はいません。

JOJO「今度は俺が相手になろう」

 

ダービー「裏切り者のあなたですか。勝負内容はどうしますか?」

 

JOJO「ポーカーだ。結構得意な方でな」

 

ダービー「正気ですか?私はトランプの賭け事…とりわけポーカーは得意中の得意なのですよ?…と、以前なら言っていたでしょう。ですが、20年前の承太郎との勝負の時にはその驕りが敗北の原因でした。ですから私は得意なポーカーでも全力であなたに挑みます」

 

承一郎「良い心掛けだ。20年前の復讐者共が八幡誘拐の任務を担っているようだが、どうも間抜けばかりで同じ手段が通用すると思っている奴ばかりだ。少しでも頭を使った奴等と言えば『太陽』のアラビア・ファッツくらいじゃあないか?運がなかっただけで、上手くいっていれば八幡達はやられていた可能性が高かったんだからな」

 

ダービー「20年前の復讐者達…ですか。確かにそうでしょうね。私もその内の一人になりますか…。私も20年前の敗北以来、どんな勝負に勝っても満たされる事はありませんでしたから。あなた方に勝つことで、初めて私は満たされる。そう思い、私は神父やあのシスターの誘いに乗ったわけです」

 

ダービーさんは未開封のトランプを取りだし、テーブルに置いて未使用のトランプであることを示しました。

 

ダービー「20年。今この時の為に私は技を磨き、この場にいる。承太郎との敗北で身を崩してきた私は病魔に冒され、もう残り命も僅かだ。私は今この時の為に残り人生を賭けている!さぁ、一条承一郎!あなたはこの私を相手に、魂を賭ける覚悟がありますか!もう後がない、ここで命を尽き果てる覚悟がある私に対して、覚悟があるのですか!」

 

ものすごい気迫と覚悟です。

これまで私達を邪魔してきた人達とは一味も二味も違います!

 

JOJO「覚悟する者は美しい…か。あんたの覚悟、確かに受け取った。ならばチップを使った通常ルールなどいらない。たったワンゲーム…互いのイカサマを使った勝負でケリをつけよう。ノールックでノーチェンジ。それがあんたとの覚悟を受け止めるに相応しいゲームだ。その勝負に俺の魂を賭けよう」

 

八幡「俺もここで承一郎に魂を賭ける。ここまでの覚悟を出されたら、後ろで見ているだけだなんて俺には出来ない。承一郎が負けたら俺達の負け、あんたらプッチの勝利だ」

 

一条先輩もダービーさんの覚悟を受け止め、勝負に出ます。

そして、ハチ君も…。

イカサマ同士の勝負なんて、普通ではあり得ません。

ですが、この勝負はそれでこそ相応しい。

何故かそう思えてしまえるから不思議です。

 

ダービー「良いでしょう。ここまで堂々とイカサマ宣言されれば逆に清々しい。この勝負、あなたのイカサマを私が見破れるか否か…という訳ですね。わかりました。私の命を賭けた勝っても負けても最後の勝負、受けましょう。オープン・ザ・ゲーム!」

 

ダービーさんはカードを配り始めました。

残念ながら私ではダービーさんのイカサマを見破る事は出来ません。

しかし、一条先輩は見破ることに成功したようです。

 

JOJO「古い手では有るが、確実な手段、セカンドディールだな」

 

小町「セカンドディール?」

 

何でしょう?セカンドディールって。

 

八幡「通常、カードを配るとき、一番上のカードを配る物だが、セカンドディールは配っている途中で素早く二枚目のカードを相手に配り、自分の手元に置きたい上のカードを持ってくるイカサマだ。こんな高度なレベルの物を見るのは初めてだがな」

 

ハチ君はセカンドディールと言うものを知らないみんなに説明をしました。

 

ダービー「グッド!よく見破りました。卑怯とは言いませんよね?」

 

JOJO「そもそもこの勝負はイカサマを使うことが前提の勝負だろ?むしろ使わなくてどうするんだ?」

 

八幡「一条はあんたの覚悟を尊重して勝負を受けた。むしろ使わない方が怒るまである」

 

普通ならイカサマはバレた段階で負けだが、この勝負はむしろ使わない方が失礼…そんな勝負があるなんて思いもよりませんでした。

 

JOJO「さあ、俺の方のイカサマは見破られたか?その上で封殺できたか?」

 

ダービー「…………」

 

ダービーさんは黙りました。私はどちらのイカサマも見破る事は出来ませんでした。

 

いろは「皆さんは見破れました?」

 

小町「………多分、自信は無いけど」

 

陽乃「私は見破れなかったかな?悔しいけど」

 

静「私も見破れませんでした」

 

八幡「使った。俺には見えた」

 

ダービー「ブラフを使うのも1つのイカサマですから、それもありですね。20年前も私は承太郎にブラフで敗れました」

 

なるほどです。

イカサマをしたように見せかけて実はしていない…と言うのも1つの手段なんですね?

 

JOJO「俺がイカサマを使ったか使わなかったか、確かめる方法は簡単だ。カードをめくれば良いんだからな。もしも俺のイカサマがブラフならば、コールした段階であんたの勝ちだ。俺のイカサマはブラフ。それがあんたのコールで良いのか?」

 

ダービー「私のセカンドディールのままならば、あなたの手元にあるのはダイヤとクラブのAのワンペア。一方私の手元にはスペードのロイヤルストレートフラッシュです」

 

JOJO「さて、本当に『ブラフ』がコールで良いのか?それとも、何かのイカサマを使用したかを当てるか?」

 

ダービーさんは汗をかきながら黙りました。

ダービーさんは見破れなかったようです。

 

ダービー「参りました。『ブラフ』でコールするしか無さそうですね。私にはわかりませんでした」

 

JOJO「(その潔さ、あんたはかつて承太郎さんと戦った時よりも確実に強くなっている。俺はあなたの覚悟を尊敬する)」

 

ダービー「最後ですから開き直っているだけですよ。それでは、そちらからお願い出来ますか?」

 

JOJO「ああ」

 

一条先輩は1枚ずつめくっていく。

ハートの4、ダイヤの2、スペードの4、ハートのA、クラブのA。

 

ダービー「やれやれ。本当にイカサマを使われていたようですね。ワンペアだったはずがツーペアになっているではありませんか。それでは私の方の確認をしましょう」

 

ダービーさんも一条先輩と同じように1枚ずつめくっていく。

 

スペードの10、スペードのJ、スペードのQ、スペードのK…

 

ダービー「ここまではロイヤルストレートフラッシュの手札ですね。仕込んだのがあるとすればこの最後の1枚…ですか」

 

JOJO「(あんたの言うとおり、ブラフならスペードのAだ。さあ、見てみるが良い)」

 

ダービーさんは最後の1枚をめくります。

中はスペードの9…

ロイヤルストレートフラッシュではありませんでしたが、スペードのストレートフラッシュでダービーさんの勝ちでした。

 

一条「ちっ…最後の最後で運に負けたか。俺達の負けだな」

 

八幡「どこまでもギャンブルの神に愛された男だ。まさかこんな結果に終わるとはな」

 

二人の魂が抜かれ、コインにされてしまいました。

 

ダービー「本来ならば、ここで私はこのコインを持ち帰り、任務を達成。私は満足して逝けば良いのでしょうが…」

 

ダービーさんは指をパッチンと鳴らしました。

すると、コインはハチ君、仗助、億泰さん、そして一条先輩の魂となって体に帰っていきました。

 

仗助「あれ?俺は…」

 

億泰「助かった…のか」

 

八幡「だがなぜ?」

 

ダービー「確かにポーカーとしてのゲームでは私の勝ちでした。ですが、この勝負はポーカーとしてのゲームではなく、私とあなたのイカサマを見破るゲームでした。私は一条承一郎。あなたのイカサマを見破る事は出来ませんでした。ただ運に助けられただけです。こんな勝ち方で勝負に勝ったなどと言ってしまっては、私のギャンブラーとしての誇りに傷が付いてしまう…誇りを傷付けてしまってまで勝ちを誇るくらいなら、誇りを持った敗北を私は望む。ただそれだけです…最期に聞かせて欲しい。一条承一郎。あなたのイカサマとはなんだったのですか?」

 

それは私も聞きたい事でした。

一体一条先輩は何をしたのでしょうか?

 

JOJO「あなたの手を見てください」

 

私達とダービーさんは彼の手を見ました。

 

No.6「オレタチノ事ヲワスレテモラッチャコマルゼ」

 

彼の腕にはミスタさんのスタンドが張り付いていました。

 

JOJO「セカンドディールをやったとき、ピストルズが一枚目と二枚目のカードも細工していたのさ。だから、俺の手元には三枚目のハートの4が、あんたの手元には二枚目のスペードの9がカードが行っていた。まさか二枚目のカードがスペードの9で、ストレートフラッシュが完成するとは思わなかったがな」

 

ミスタ「あの場面で俺達の企みに気付き、信用してくれるとはやるな、一条」

 

出ていっていたはずのミスタさんが再度入店してきました。

 

JOJO「耳が良いので、ピストルズに取り付くように指示を出していたのに気づいてました。ピストルズならば、ノールックでカードを配るダービーさんの一瞬の隙を突いてくれると信じてました。弾丸をパス回しできるならば、セカンドディールの隙を突いてくれると」

 

ダービー「仲間の絆にやられた…ということですか…」

 

JOJO「万全のあなたならば、カードがずらされていた事に気付かれていたのかもしれない。病魔で指先の感覚が鈍っていなければ、感覚の鋭いあなたには通用する手ではありませんでした。本当にあなたは誇り高い強敵でした」

 

ダービー「最高の勝負だった。これで思い残すことはない。負けて清々しいと思えたのは最期のこの今だけだった。一条承一郎、そしてジョースター達よ…感謝する」

 

ダービーさんからの死の気配が強くなる。

私は何故か敵なのにダービーさんを死なせたくは無くなっていた。

 

いろは「ナイチンゲール・エメラルド!《エメラルドヒーリング》」

 

ダービー「私を蝕んでいた病が…何をしたんです?」

 

いろは「私のエメラルドヒーリングは病気とかの能力にも効果がある治療能力です。勝手で失礼ですが、あなたの病気を治療させて頂きました。後は栄養を蓄え、ゆっくり休養すれば、あなたは助かると思います」

 

ダービー「何故、私を治療したのです?私はあなた方の敵ですよ?」

 

そう、彼は私達の敵です。ですが…

 

いろは「あなたの誇り高いギャンブルへの精神に、何故か敬意を払いたくなりました。ただ、それだけです」

 

ダービー「…完敗だ。私は君達の絆と誇り高い精神に心から敗北を認めよう」

 

ダービーさんはカードを片付け、そのカードを自らのポケットにしまいました。

 

ダービー「このカードは君達の誇り高い精神に敬意を表し、私の今後の誇りとして宝にする。もう私はスタンドでチップをコレクションにすることもない。ただのギャンブラーとして、渡り歩こう。そして、一色いろは。君には大きな借りが出来た。もし君が窮地に困ることがあれば、私は私の出来る範囲で、君の助けになると誓おう、私の魂を賭けて」

 

ダービーさんは荷物を持って立ち上がりました。

 

ダービー「また会いましょう。誇り高きジョースター達よ。私が言える事ではないが、いつかまた、ただの純粋な勝負を楽しみたいものだ。君達の旅が無事に終わることを願っている。さらばだ」

 

ダービーさんは、そういって晴れ晴れとした表情で去っていきました。

彼の人生に幸があらんことを…

 

こうして波乱に満ちた昼食は終わりを告げ、私達はフロリダへの旅を続ける事になりました。

 

ダニエル・J・ダービー

自らの誇りを貫き、敗北を認め、旅に出る。

←To be continued




今回はここまでです。
ダービーは第3部の敵の中でも承太郎達から大した奴と評価されていた唯一の敵でした。
当初の予定では、もっと違う結末だったのです。
ミスタのピストルズが動くのは予定通りでしたが、ジョルノは別の方面からアプローチする予定でした。
予定変更に伴い、ただの冷たい人間になってしまいましたが(^_^;)
イカサマはすれど、彼のギャンブラーとしての姿勢は筋が通っていたのではなかったか?
そう考えたとき、彼の結末はこうあるべきだと考えるようになり、この形になりました。
彼を下衆に終わらすには惜しい男でしたから…

今回のキャスト

八幡…万が一を考えてゲームには参加せず。しかし、ダービーの誇りと覚悟を受け、運命を承一郎に託す。

承一郎(JOJO)…こういった場数はメンバーの中でも一番踏んでいるだろうと思い、ダービー戦のメインに。周りをよく見て上手く立ち回りました。GIOGIOさん、この人くれません?

いろは…ゲームにこそ参加していないが、ダービーの誇りに敬意を表し、病を治療する。彼女の中にも黄金の精神は健在です。

仗助…チンチロチンに敗北。実は表には出さなかったが、ジョルノとミスタの思惑に気付き、時間稼ぎをする為だった。一見戦犯だが、どちらかと言えば立役者側。

静…本来ならば得意な分野だったのだが、今回は見送り。次に期待。最近、戦犯率高くないですか?

ジョルノ…ミスタとは別の仕掛けの為に動いていたが、ダービーの覚悟を受けて自重。結構えげつない作戦を考えていた。

ミスタ…最近の活躍は半端じゃない!?第5部ポルポルポジはどこいった!?

億泰…ミスタが脱ポルポルしているので、一人でポルポル役を頑張っています。今回はダービーが巧みだっただけなので戦犯ではない。というか、大仕事をいつもこなしてくれるので助かってます。

小町…まだ復活ならず。ジョセフの手紙に何が書いてあった!?

陽乃…ダービー戦のメインを彼女か承一郎かで悩んでました。彼女も状況把握や周囲を上手く利用するのは得意分野でしたから。前回活躍したので今回は承一郎に譲りました。

ダービー…病も治り、誇り高いギャンブラーとして再出発。ジョースター家と認め合う仲に。

それでは、次回もまたよろしくお願いします。

EOH風掛け合い特別編2(八幡&忍編)

忍VS八幡
忍「あら、八幡ちゃん。良ければあちしと稽古をしてみない?あなたに勇気の神様が降りるか見たいわ」
八幡「え?忍さんとですか?正直勇気が持てないっす。変身能力攻略とか無理ゲーすぎるんですけど」

忍勝利
忍「バレエ拳法も役立つでしょ?何なら弟子にしても良いわよ?まずはアン・ドゥ・オラァからよ!」

八幡勝利
八幡「ジョースター家全員に変身できるとかチートすぎじゃね?せめて小町はやめろ下さい」


八幡VS忍
八幡「忍さん、今日も鏡の前で髪を解かして来たんですか?」
忍「そうよ?ピンクのリップでスウィートマジックよ。準備はOK、仕上げは上出来よ!」

八幡勝利
八幡「ハッ!何か赤い髪のジョジョみたいな女の子の幻影が!俺は何を見たんだ!?」

忍勝利
忍「八幡ちゃんって、なんだかんだ言ってノリが良いわよね?仲間限定だけれど」

忍&八幡共闘 できる
忍「好きとか嫌いとか、最初に言い出したのは誰だったのかしら?駆け抜けて行くわ」
八幡「あんたのメモリアルがどうとかは今はどうでも良いんで、敵が来てるんすけど、戦って下さいません?」

勝利後
忍「不思議な運命の巡り合わせに心から感謝したいわね」
八幡「まだ友情は始まったばかり、だけどこの気持ちは変わらない。永久に…って何を言わせるんです?」

八幡&忍共闘
八幡「あなたと戦う時間が増えてく度に…」
忍「友情はスピードを上げて、景色さえ見えなくなるものよ!」

勝利後
八幡「出会った頃はこうして共闘する未来、想像出来ませんでした」
忍「制服姿の帰り道、遠くを眺めて思い出す日が来るわよ?」





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女教皇と兄妹の絆

前回までのクリスタル・クルセイダーズの冒険

ワシントンDCを出発し、メリーランド州からバージニア州へ入った一行はリッチモンドでダービーと出会う。
決死の覚悟で挑んでくるダービーにJOJOが応える!
イカサマ勝負の見抜き合いにの結果、ダービーは自らの敗けを認め、清々しい気持ちで旅に出た。
一行はバージニア州を抜け、ノースカロライナ州に到着した。
ここに来て、新たな刺客が牙を剥いてくる!


side比企谷小町

 

リッチモンドでギャンブラーと戦ったあとから夕方、ロッキーマウントで今日は宿泊となった。

リッチモンドで刺客に襲われはしたが、今日の行程はおおよそ順調な旅だったと思う。

今日の車内の雰囲気を除けば。

原因はわかっている。私が原因だ。

昨夜のジョセフからの手紙を見たときから私の頭の中にはあることの存在が頭を占めていたのだから。

 

お兄ちゃん達が気を使って何も聞かず、普段通りに私に接してくれてはいるけれど。

微妙な雰囲気のまま、ノースカロライナ州ロッキーマウントの町で一泊することになった。

これまでのようなすごいホテルではなく、どこにでもある普通のホテルだ。

私達はツインの部屋を5部屋借りて、それぞれ宿泊することとなった。

部屋割りはお兄ちゃんと私、仗助と静、お姉ちゃんと陽乃さん、ジョルノとミスタ、承一郎と億泰だ。

夕食を終え、私は夜の散歩へと繰り出す。

気分転換の為だ。

 

小町「はぁ、気にしすぎてもダメだとは思っているんだけどね」

 

ついつい独り言でも出て来てしまうくらいには重症だと自分でも思ってしまう。

昨日からの私は私では無くなっている。

多分、前世のエリザベス・ジョースターの意識の方が表に出ているせいだと思う。

 

小町「だから、なんでしょうね?あなた達みたいな人に付け狙われてしまうのも」

 

小町は少し雰囲気の悪い裏路地で振り替える。

 

小町「今日の私は少し上の空たった。でもね、あなたがバージニア州から追ってきていたことくらいは気付くわ。そこまで舐められていたなんてね」

 

私は後ろを振り向き、刺客に言う。

私がそう言うと、足元に落ちていた空き缶が鋭利なナイフへと変化し、私の足へと飛んできた。

 

小町「甘いわ」

 

私はナイフを踏みつける。その際、波紋で足をガードするのを忘れない。

 

小町「鉱石を自由に操り、攻撃を出来るスタンド。女教皇《ハイプリエステス》の暗示のスタンド使い、ミドラーね」

 

女教皇『よくわかったじゃない。比企谷小町』

 

小町「舐めるな、そう言ったはずよ。その鉄屑を剣山のように変えて私の足を刺し貫こうとしたようだけど、波紋の基礎を修めれば、この程度の針山なんてつうようしない。私が誰だか忘れたの?」

 

この程度が私に通用するものか。

本当に舐めている。わたしはむしろ剣山になっている方の足に全身の体重を乗せる。

 

小町「小細工はもう終わりかしら?こんなものなら三流手品師の方がまだ売れるわよ?」

 

今度は横の壁から槍の穂先のようなものが伸びてきた。

 

小町「甘い!サンシャイン・ルビー!」

 

穂先をサンシャインルビーで穂先を受け止め、波紋の熱で溶かす。

 

女教皇『ギャアアア!』

 

小町「コオォォォォ!ゴミゴミゴミ!」ドゴドゴドゴ!

 

波紋を交えたサンシャインルビーのラッシュで穂先から変化した女教皇を殴り飛ばす。

 

女教皇『ガア!なんてパワー、ならこれならどうだい?』

 

女教皇は壁から数本のライフル銃の銃口を小町に向けた。

少しはましな攻撃が出来るじゃない。

それなら最初からやれば良いのに。もっとも、私には無駄だけど。

 

ポン!ポン!ポン!

 

銃口から弾丸が発射される。

サンシャイン・ルビーはその弾丸を難なく掴む。

 

小町「サンシャイン・ルビーを勘違いする人は多い。このスタンドはルビーレーザーが特殊すぎるだけで、サンシャイン・ルビーはスタープラチナ並の精密性は持っている。それに、光速を操るサンシャイン・ルビーが、銃弾の弾を見切れないとでも思ったの?」

 

そう、サンシャイン・ルビーが致命的に精密性が低いといわれるのは勘違いだ。

敢えて訂正してはいないが。

ルビーレーザーの照準と範囲指定、射程のコントロールが難しすぎるだけで、その他はスタープラチナと大きく変わらない。

むしろサンシャイン・ルビーの方が性能は上だ。

ルビーレーザーの照準が苦手な理由?

簡単に言うけれど、目から直接照準できないというのがどれ程難しいか、射撃をしたことがない人にはわからないだろう。

ルビーレーザーは一つ一つがマニュアルで狙いをつけないといけないから、感覚では狙いを付けたと思っていても、明後日の方向へ飛んでいってしまう。

あんなものを完璧に制御出来るのはガン○ムに出てくるニュー○イプだけだと思う。

 

小町「それで、これで終わりなの?ミドラー」

 

女教皇『バカだねぇ!本番はこれからさ!』

 

うるさいおばさんだ。

もっとも、前世の五十代の頃の私が若々しすぎただけだけど。

相手にするのもお粗末。

そう思って油断していたんだろう。

 

急に足元に穴が開いた。

そうだった。《ハイプリエステス》の能力は鉱石や鉄などと同化すること。

地面と同化するなど容易だったのだ!

 

私はハイプリエステスの口の中に飲まれる。

 

小町「くっ!」

 

女教皇『押し潰されな!ジョースターの仲間!』

 

ハイプリエステスの歯が私を押し潰そうと迫ってくる!

わたしはサンシャイン・ルビーで迫る歯を食い止めるが、それで精一杯だった。

 

ミドラー「私の歯は承太郎によって全部砕かれて無くなった。今の歯は全部入れ歯さ。それからと言うもの私の女としての人生はめちゃめちゃさ。歯がない女をめとってくれるイスラムの人間はいないからねぇ」

 

本体を見せたミドラーは数日前に見たマライアとは違い、美しい容姿を保っていた。

それでも女としての人生を謳歌出来なかったのは、イスラムの戒律は厳しかったせいなのだろうか。

 

ミドラー「まだ十歳そこらの小娘…いえ、小娘と言える年齢にすら届いていない子供…なのに、こんな戦いに駆り出されているなんて…」

 

小町「あなたの故郷は紛争が耐えない地方のはずよ。私の年齢で小銃を持って戦場に立っている子供も少なくないと聞いているわ。それに、私を年相応の子供と同じ扱いにして良いのかしら?」

 

ミドラー「そうね。あなたはジョースター共の中でも強力なスタンド使い。ここで潰さなければ…」

 

ミドラーは噛む力をより強める。

 

小町「うっぐぐぐ…」

 

落とし穴のように落とされたのがまずかった。

足が踏ん張れないうえに、私自身がサンシャインルビーの足にくっつく波紋同士でぶら下がっている状態だ。

このまま押し勝ったとしても、私は飲み込まれて死んでしまう。

 

小町「柱の一族との戦いの時でも、結局は私は戦力になれなかった…それが私の器だったの…ならば、足手まといに終わるくらいなら、ここで…」

 

いっそ終わった方が良い…

 

八幡「小町ぃーー!」

 

お兄ちゃん?

 

気付いた時には私は建物の上にいた。

お兄ちゃんが時を止めて助けてくれたらしい。

 

小町「ごめんなさい。お兄ちゃん。やっぱり小町は…」

 

八幡「何を勝手に諦めてんの?小町」

 

小町「お兄ちゃん?」

 

八幡「いつもの小町なら、ここで言う台詞は『ありがとう、お兄ちゃん。これ、小町的にはポイント高いよ?』とか最後のがなければと思う言葉出る」

 

小町「………」

 

八幡「確かに俺はお前よりは弱いかもしれん。けどな、お前は俺のたった一人の大事な妹だ!たとえ妹よりも弱くても、千葉の兄が、たった一人の妹を見捨てるか!」

 

小町「お兄…ちゃん」

 

私は…いえ、小町は心が暖かくなるのを感じた。

そうだ、小町にはお兄ちゃんがいる。

シスコンで、いつもアホなことを考えている兄だけど、いざとなったら誰よりも頼りになる小町にとっては最高のお兄ちゃん…

なにを小町は迷っていたのだろう?

例え奴等が相手でも、小町が一人で抱え込む必要はないんだ。

 

小町「ありがとう、お兄ちゃん!お兄ちゃんのおかげで目が覚めたよ!もう大丈夫!迷いは晴れたよ、お兄ちゃんのおかげでね!あ、これ小町的にはポイント高い」

 

八幡「やっといつものお前に戻ったな。どうする?一緒に戦うか?」

 

小町「たかが中1の小僧に労られるほど、やわな前世は送ってないよ!サンシャイン・ルビー!《ルビースカーフ》」

 

小町はサンシャイン・ルビーをスカーフのような帯状に変え、それを看板に巻き付けてターザンのようにロープアクションをする!

 

小町「ミドラー!」

 

ミドラー「はっ!」

 

ドゲシ!

 

小町を見失っていたミドラーはその小町のターザンキックをまともに受けた。

史上最強の波紋の戦士の勢いのついた蹴りだ。

下手をしたらスタンドのラッシュよりも威力が高い。

ミドラーは吹き飛び、表通りの路上に倒れた!

それでもミドラーは諦めず、スタンドで車を作って小町に突っ込ませる!

 

サンシャインルビー「ゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミゴミ!ゴミぃ!」

ドガガガがガガガガ!

 

あわや車はサンシャイン・ルビーにのラッシュよってスクラップ!

ハイプリエステスのダメージによってミドラーも軽くはないダメージを負った!

 

ミドラー「こふっ…」

 

小町「とどめ!」

 

小町はミドラーにとどめを刺すべく飛び出す!

 

少年「だめー!」

 

少女「ママを苛めないで!」

 

その小町の前に二人の子供が飛び出てくる。小町くらいの年齢の子だ。

危なかった。もう少しで二人を巻き込んでしまうところだった。

 

ミドラー「ンドゥール!ネーナ!危ないから来ちゃダメだっていったじゃない!」

 

ミドラーは二人を抱き寄せ、小町から庇うような体勢に入った。

…どうしよう、ミドラーの子供らしいけれど、このままやっちゃったら小町の方が悪者になっちゃうよね?

 

小町「ミドラー、この子達はあなたの子供?」

 

ミドラー「血は繋がってないけど、私の大切な子供よ。だからふたりはスタンド使いじゃあない。やるなら私だけをやって!コマチ・ヒキガヤ」

 

いえ、だからこのままじゃどうしたら良いのかわからないんだけど…

 

八幡「どうやら、何か事情があるみたいだな。話せ、ミドラー」

 

ミドラーはしばらく迷った後に、観念したのか二人の子供を背に隠しながら頷き、事情を話はじめた。

 

二人の子供はストリートチルドレンだったところをミドラーが引き取り、育てていたらしい。

結婚することなく、ただのジプシーダンサーとして渡り歩いていたミドラーが、せめて子供だけでも…と思い、引き取ったということだった。

育てている内に情がわき、実の子供のように可愛がって普通に生活していたある日、綾瀬絢斗と名乗る女に出会った。

DIOの悲願を果たすために協力しろと。

だが、母として普通の生活に満足していたミドラーにとって、その話は何の魅力も意味もなかった。

当然断ったのだが、綾瀬絢斗はその子供を見て「子供達がどうなっても構わないのなら、好きにしろ」と言ったらしい。

 

ミドラー「だから、私が戦い、死ねばこの子達には何の価値もなくなる…だから私は…」

 

小町「戦って死ぬつもりだった…という訳ですね。わかりました…あなたの母親としての覚悟に尊敬します」

 

そう言って小町はスタンドを消した。

 

ミドラー「コマチ!私を殺して!そうすればこの子たちはもう…」

 

小町「あなたが死ねば、またこの子達は一人になってしまいます。小町にはそんなことは出来ません。小町には前世があります。ジョセフ・ジョースターに親の愛情を知らない子にしてしまった母親としての前世が…」

 

ミドラー「前世?ジョースターの?」

 

小町「ええ。仕方がなかったとはいえ、ジョセフを祖母のエリナ・ジョースターに預け、名前を変えて姿を消した女…それが小町の前世、エリザベス・ジョースター。あなたを殺してしまっては、小町はその二人を第二、第三のジョセフを作ってしまう。小町にはそんなことは出来ません」

 

そう言って小町はお兄ちゃんとは別の人間の方へ向く。

波紋使いじゃない人が、小町に隠れて覗き見するなんて百年早いよ。

 

小町「仗助お兄ちゃん。この人を日本支部で保護できる?」

 

ね?仗助お兄ちゃん?

 

すると、物陰から仗助お兄ちゃんが姿を現した。

大方、小町を探すのに飛び出したお兄ちゃんの後を追ってきたところだろうけど。

 

仗助「ああ、良いぜ。この件が終わるまで、その人と家族はウチで預かる。落ち着いたら、アラブ方面の支部の従業員にでもなってもらうが、構わないか?ミドラーさん」

 

仗助お兄ちゃんはミドラーを治療しながら言った。

 

ミドラー「良いのですか?私は一度のみならず、二度までもジョースターに牙を向いた女。それなのに…」

 

仗助「血の繋がらない子供の為に、命を張った尊敬できる人を見捨てるほど、うちの家系は鬼じゃあ無いっすよ。それに、うちの家系ってそういうのが多いんっすよね。例えばそのエリザベス・ジョースターさん…俺から見たら祖母なんっスけど、元々は孤児だったのを曾祖母が引き取って面倒を見たらしいですし、俺の妹もそうっス。だからわかるんスよ。ミドラーさんの覚悟が本物かどうか。だから俺達はあなたを保護するって決めたっスよ。グレートっスよミドラーさんの覚悟」

 

ミドラー「ありがとう…ありがとう!コマチ、ジョースケ!」

 

ミドラーは二人の子供を抱き締めて泣き崩れた。

…そうか、この人もダービーさんと同じで私怨ではない覚悟をもって、死ぬつもりで来たんだ…。

そんな人達まで利用して、関係のない人を巻き込んで。

許さない。プッチと綾瀬絢斗…。

 

仗助お兄ちゃんは財団の人を呼び、ミドラー一家を保護して貰った。

ミドラー…いえ、ミドラーさんは何度も何度も泣いてお礼を言って、財団の人と共に去っていった。

 

小町「お兄ちゃん。後でみんなにも話すけど、ジョセフおじいちゃんの手紙に書かれていた内容は…」

 

小町は意を決して二人に話す事にした。

 

小町「小町達が日本を出発したちょっと後に、メキシコ支部から連絡があったみたいだよ。財団が機密で管理していた旧ナチス基地が何者かによって壊滅させられた事と、そこで管理されていたあるものが奪われている事の報告、そして監視カメラが送ってきた情報。それがおじいちゃんからの手紙の内容…」

 

仗助「ちょっと待て小町!メキシコ支部がそんな旧ナチスの遺産を管理していたなんて初耳だぞ!それにそんな情報を何でお前が知っている!?」

 

仗助お兄ちゃんが驚きの声をあげる。

それはそうだよね?財団の支部長クラスは上級幹部。

とりわけ仗助お兄ちゃんは次期会長最有力候補なのだから、財団が保持する機密事項も知っている。

その仗助お兄ちゃんにすら秘密となるこの一件。

おじいちゃんと小町、そして関係者以外には最上級幹部にも知らされていない最重要機密。

 

小町「西の柱の一族、最後の男、『サンタナ』。それを管理していたのがジョセフおじいちゃん直属の旧ナチス軍基地。メキシコ支部の支部長も知らなかった事実だよ。そして、何故小町が知っていたかと言うと…小町がエリザベス・ジョースターの転生って事が理由。ジョセフおじいちゃんとエリザベス・ジョースターは西の柱の一族と戦っていたから、関係者として小町には知らされていたんだよ。約80年前の戦いの負の遺産を始末する継承者として」

 

ジョセフおじいちゃんの最後の心残り。

それが柱の一族、サンタナの処置。

このまま何も無ければ、成長した小町達…小町、お兄ちゃん、ジョジョお姉ちゃんの波紋の後継者がおじいちゃんから引き継ぎ、サンタナを始末する予定だった…

そう、始末する予定『だった』のだ。

 

仗助「ちょっと待てよ…そこが壊滅したということは」

 

小町「そうだよ。サンタナは奪われた。やったのは一人の女。後で承一郎さんにも監視カメラの写真で確認をとるけど、十中八九はダービーさんやミドラーさんから名前が出た…」

 

八幡「綾瀬絢斗…と言うことか」

 

うん。小町もそう思っている。

後で承一郎さんにも確認を取らないといけない。

ただでさえ色々と大変な時に、80年前の負の遺産が出てきたんだから、この件を話すかどうか迷っていた。

一応は財団が保持していた最重要機密として取り扱われていたんだし。

おじいちゃんから判断に関しては一任されていたけれど、もし綾瀬絢斗が絡んでいたのなら、この旅に絶対に絡んでくる可能性が高い。

もう会社や波紋の一族の体裁を気にしていられる場合じゃあないんだ。

だから小町はお兄ちゃん達に全てを語る事にした。

小町を守ってくれた二人を信頼して…

さぁ、覚悟は出来ているよね?プッチと綾瀬絢斗。

 

←To be continued




今回は以上です。

今回は小町が主役でミドラーと戦ってもらいました。

小町もここまでまともな主役を張ることがなく、ラバーズ戦でルビーレーザーをやっただけで目立っていませんでしたが、ここでやっと新技を含めて出すことができました。
リサリサと言えばエイジャの赤石と波紋のマフラーですよね?
ですのでサンシャイン・ルビーの変身形態としてスカーフに変身して波紋を流すという技を考えていました。

それ、必要?と聞かれれば、うん。正直微妙としか答えられませんが。

そして長いことギャグ要員だった八幡も今回は活躍してもらいました。
小町がピンチでしかも何かを抱え込んでいる様子なのに、元祖千葉のシスコン、八幡が黙っているなんて、そんなのは八幡ではありません(小町がアンチになっている作品はともかく)!小町が普段通りに戻せるのは八幡以外いない!なので久々にカッコ良く現れてもらいました!

さて今回の敵であるミドラー。
原作では顔も出ることがなく、格ゲーでやっと登場したかと思えばASBやEOHにも出ることがなかった不遇のキャラクターです。
最近、敵キャラへの扱いが酷かったこともあったので、ダービーに引き続き、綺麗な終わり方をしてみようと考え、こういう終わらせ方をしましたが、いかがでしたでしょうか?
原作でも「下衆」だったキャラクターには容赦しませんがねぇ!

さて、もうちょっと引っ張ろうかな?とも思っていたジョセフからの手紙の内容。それは原作でも置き去りにされたままのサンタナの件でした。いつまでも小町が大人しいのも何でしたし。
承一郎との訣別から不気味な沈黙を保っている綾瀬絢斗は一体何を企んでサンタナまで持ち出したのでしょうか?

今後の展開に期待して下さい!

それでは次回は長らくギャグ要因しかやっていなかった、もう一人の主人公に頑張ってもろおうと思います!

それでは次回もよろしくお願いします。


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静の涙、仗助の最大の怒り

前回までのクリスタル・クルセイダーズの冒険!

バージニア州からノースカロライナ州へと移動したクリスタル・クルセイダーズはロッキーマウントの町で一泊することになった。
その夜、ジョセフからの手紙をよんで以来、様子がおかしかった小町に刺客の手が伸びる!
女教皇のミドラー。
当初は有り余る戦闘力に物を言わせ、有利に戦いを進めていた小町だったが、足元の地面が女教皇となった口に飲まれてしまう。
半ば諦めかけていた小町に八幡が駆けつけ、小町を救出!
兄との絆により迷いが晴れた小町はミドラーを圧倒。
最後の一撃!となったところでミドラーの養子達が彼女を庇う。
何か事情があると察した八幡はミドラーから話を聞き、その事情を知る。
なんとミドラーは養子を人質に取られ、やむを得ず綾瀬絢斗に従っていたのだ!
事情を知った八幡達はミドラー一家を保護。
そして、小町の口から衝撃の事実が語られる!
メキシコ支部が管理していた旧ナチス軍秘密基地の崩壊と、そこに管理されていた柱の一族最後の一人、サンタナの強奪!
一体、綾瀬絢斗は何者なのか?そしてサンタナを使って何をするつもりなのか!?


side静・ジョースター

 

昨夜は大変だった。

マーチが気分転換に外出したのは構わない。だけど、ハッチが嫌な予感がすると言って走って行った。

このただならぬ雰囲気に全員がマーチとハッチを探しに町へと捜索に出る。

 

ハッチの嫌な予感は的中していて、マーチは敵の刺客に襲われていた。

しかも、いつもとは明らかに違うマーチは敵の攻撃によってあわやの事態に陥っていたらしい。

間一髪のところでマーチを救出したハッチ。

その後の事は私も見ていた。

ミドラーという女の人の事情も…。

 

仗助『血の繋がらない子供の為に、命を張った尊敬できる人を見捨てるほど、うちの家系は鬼じゃあ無いっすよ。それに、うちの家系ってそういうのが多いんっすよね。例えばそのエリザベス・ジョースターさん…俺から見たら祖母なんっスけど、元々は孤児だったのを曾祖母が引き取って面倒を見たらしいですし、『俺の妹もそうっス』。だからわかるんスよ。ミドラーさんの覚悟が本物かどうか。だから俺達はあなたを保護するって決めたっスよ。グレートっスよミドラーさんの覚悟』

 

兄さんがミドラーに言った言葉が私に突き刺さる。

私もジョースター家に拾われた身だ。

だから今まで頑張ってきた。そして兄さんは小さな時から私を一生懸命可愛がってくれていた。

それこそ本当の妹のように…。

それでもたまに、私は実の妹ではないという事実に引け目を感じてしまうことがある。

私はジョースター家の人間じゃあない…と。

 

そして、朝。

ホテルの小会議室を借りきってマーチは全員を集めた。

 

小町「みんな。心配をおかけしてごめんなさい。実はジョセフからの手紙の事でずっと悩んでいた事があって…それで考え事をしていたんです」

 

いろは「マチちゃん。それは解っているの。でも、私たちが知りたいのはその内容。何でマチちゃんがあれほど取り乱したのか、ジョセフさんの手紙には一体何が書かれていたのか。それが知りたいの」

 

イーハは珍しく素でマーチに話しかける」

 

マーチは頷いて封筒を取り出す。

 

小町「うん。それをこれから皆さんにお話ししようと思ってこの小会議室を借りました。

これがジョセフおじいちゃんが書いた手紙。

仗助お兄ちゃんが後で気になったから、灰から元に戻しておいてくれていました。

内容についてはプライベートを考慮して見なかったみたいだけど」

 

そう言ってマーチはプロジェクターを起動させて、その内容を壁に写し出す。

 

内容についてはメキシコ支部の機密に関わる事件と柱の一族のことだった。私も昨夜に話は(盗み聞きだが)知っている。それも私の心を不安にさせていることだった。

パパはサンタナと呼ばれる柱の一族と戦う波紋の戦士の後継者として私を育てたのではないか?

昨夜のマーチの話ではパパは私達波紋の戦士にこの事を将来的に託す予定だったと言っていたからだ。

 

小町「これが、おじいちゃんからの手紙の内容です。そして承一郎さんに確認したいことがあります」

 

マーチは真剣な目で承一郎を見る。

 

承一郎「なんだい?」

 

小町「OCC(オペレーション・クリスタル・クルセイダーズの略)が発動する以前、承一郎さんはあちらがわにも潜入していたとおっしゃってましたが、間違いありませんか?」

 

承一郎「ああ、間違いない。どちらの事も知っていなければ、対等の判断なんて出来ないからね。君達の邪魔をしていたのは申し訳なかったけど」

 

小町「それは過ぎた事ですから、もう構いません。問題はこの写真の人物に見覚えがないかを確認して欲しいのです」

 

マーチはプロジェクターをパパの手紙から同封されていた写真に替えた。

そこに写っているのは美人だが、どこか狂気に満たされている瞳が特徴の女性の写真だった。

 

承一郎「こ、こいつは…綾瀬絢斗!僕が接触していたときには既にサンタナを奪っていたのか!?」

 

承一郎は明らかに狼狽した様子で叫んだ。

 

八幡「考え得る限りの最悪の事態だな…」

 

承一郎「あの女が何を考えているのかは分からないけど、サンタナの件も含めて警戒をしないといけないな」

 

仗助「とりあえず、考えていたよりも状況は深刻化したとみていい。目的地のフロリダまではあと半分だ。敵の抵抗もより激しくなると考えて良いだろうぜ。各人はそのつもりで行動してくれ。以上、解散」

 

兄さんが締めて、ミーティングは終わった。

そしてそれぞれが出発の準備に取りかかった。

 

8時

少し集合時間よりは早いが、私はロビーでみんなを待っていた。

兄さんは髪型を整えるので少し遅れると言っている。

すると、変な髪型の男が近付いて来た。

 

?「お嬢ちゃんは一人で家族を待っているのかな?偉いねぇ」

 

何だ?この変なおじいさんは?

年甲斐もなく変なサングラスと髪の毛の先端に鈴をいくつも付けている。

ん?この男、前に資料で…

 

男の事を思い出した私は急いで男の影から逃れる。

しかし、その時には既に後手に回っていた…

 

私の体は縮んで行き、そして私の意識は…

 

静(幼少期編ver)「ふぇぇぇぇぇぇぇぇん!」

 

静は子供の時に戻っちゃった!

コマチやハチマン、イロハと出会った頃の静に!

 

アレッシー「偉いねぇ。おじさんの正体を見破ってすぐに逃げたのはいい判断だったよ?お嬢ちゃん?でも、少し遅かったねぇ。おじさんのセト神の能力は、一瞬影が交わっただけでも数歳は若返っちゃうんだよ。わかるよね、お嬢ちゃん?」

 

静「静を元に戻せ!汚いおじちゃん!」

 

アレッシー「チッ!可愛くないガキだ。まぁいい、お嬢ちゃん、子供がこんなところにいたら危ないからおじちゃんと一緒にあっちにいくよ?」

 

なんかわからないけど、最近はそんなロリコン?だったっけ?そんなおじちゃんばかりに出会ってる気がするなぁ。

 

静「くるなぁ!へんたいおやぢ!あくとん・くりすたる!」

 

またお兄ちゃんと歳がはなれちゃった。もう静のお兄ちゃんのお嫁さんになるって夢はかなわないかもしれないと思うと悲しくなる。

そんな事になっちゃったこのへんたいおやぢだけは絶対に許さないよ!

ハモン使いのハチマンには通用しなかったけど、静のあくとん・くりすたるでやっつけるんだ!

 

アレッシー「おやおや?お嬢ちゃんは小さな時からスタンドが使えたんだねぇ。偉いねぇ?でも、その妖精みたいなちっちゃいスタンドでおじさんと戦う気なのかなぁ?偉いねぇ。どうやって戦うか、見せてくれる?」

 

なめてるな?このおやぢ!

あくとんはコマチと出会った頃の、妖精さんみたいにちっちゃくなっちゃったけど、それでも承太郎おじちゃんをビックリさせた事があるくらいにはパワーがあるんだ!

それをなめてくれたね?

だったら見せてあげるよ!パパがほめてくれたやり方で!

静は静とあくとんを透明にして横にとんだ。

 

アレッシー「何だと?見えなくなっちゃった。偉いねぇお嬢ちゃん。でも子供の体で何が出来るかな?」

 

静「こうする!波紋疾走《オーバードライブ》!」

 

おやぢの顔の高さまでジャンプした静はパパがとくいな青緑波紋疾走《ターコイズブルーオーバードライブ》でチョップをやり、のけ反ったおやぢに追撃であくとんを向かわせる!

 

アクトンクリスタル「ド(怒)ララララララララ!」

 

アレッシー「ほぎゃああぁぁぁ!」

 

おやぢは子供ではありえないこうげきりょく?をくらってふっとんでいった。

 

アレッシー「偉くねぇな!子供のクセになんて攻撃力だ!まぁ良い!後でじっくり始末してやる!」

 

そう言っておやぢは静を元にもどさないで逃げて行っちゃった!

え!?戻してよぅ!ジュニアハイスクールの静に戻してよぅ!

 

静「ふぇぇぇぇぇぇぇぇん!」

 

もう、静のささやかな願いはかなわない。お兄ちゃんもパパももぅ静をみてくれなくなっちゃう!

そう思ったら、静はまた悲しくなって大声で泣いちゃった。

 

仗助「ジョジョ!どうした!何で子供の頃に戻っちまってるんだ!」

 

ちょうどやって来たお兄ちゃんが静に気付いて走りよってくれた。

でも、子供にもどっちゃった静を見られたくなかった。

見られたくなかったのに…。

 

静「うわあぁぁぁぁぁぁぁん!お兄ちゃんに子供に戻っちゃった静を見られたぁぁぁぁ!」

 

来てくれて一番嬉しいお兄ちゃんなのに、そんなお兄ちゃんに今の静を見られた悲しみがヨケーにつよくなってまた静は大声で泣いちゃった。

 

仗助「静!ダメだ!消えるな!」

 

お兄ちゃんが必死の形相で静を抱きしめてくれた。

だけど、このおっきな体…

静はこんなにちっちゃくなっちゃったんだ…

カラン…。

お兄ちゃんが抱きしめてくれたことで、もっと悲しくなっちゃった心をしめすかのように、静のあたまから宝物のカチューシャがおちちゃった…

いつもらったのか忘れちゃったけど、お兄ちゃんが静に似合うからと言ってプレゼントしてくれたカチューシャが床に…

もう、どうでも良いや…

 

side東方仗助

 

髪型がやっと決まり、自慢のリーゼントが今日もバッチリとなって上機嫌で待ち合わせのロビーへ向かう。

途中で慌てて走って来た変な髪のオヤジとすれ違う。

 

仗助(この親父、どこかで見た事が…)

 

少し疑問に思うが、そんなことはすぐに吹っ飛んだ。

 

静「ふぇぇぇぇぇぇぇぇん!」

 

俺の最愛の妹の泣き声が聞こえた来たからだ!

この数年、ジョジョの泣き声なんて聞いていなかったが、この俺が聞き間違えるはずがない!

俺は慌ててジョジョの泣き声が聞こえる方へと走って向かう。

すると、俺の目に飛び込んで来たのは8年前のジョジョの姿だった!

 

仗助「ジョジョ!どうした!何で子供の頃に戻っちまってるんだ!」

 

俺は慌ててジョジョに駆け寄る!

アクトンクリスタルもあの頃の妖精みたいな姿でフワフワと浮いている!

するとジョジョは…

 

静「うわあぁぁぁぁぁぁぁん!お兄ちゃんに子供に戻っちゃった静を見られたぁぁぁぁぁ!」

 

余計に泣き叫んだ静の姿がだんだんと薄くなる!

ヤバい!あれはアクトンベイビーの方の能力だ!

 

仗助「静!ダメだ!消えるな!」

 

今、ジョジョを見失ったら取り返しのつかないことになる!初めて静を拾い、見失ってしまったあの時以上に取り返しのつかないことに!

本能的にそれを悟った俺は、完全に消える前にジョジョを抱き締めた!

そして、抱き締めた勢いでジョジョが大事に毎日付けていた俺がプレゼントしたカチューシャが床に落ちた。

 

静「うわあぁぁぁぁぁぁぁん!お兄ちゃぁぁぁん!」

 

カチューシャが床に落ちた事で、静は余計に泣き叫ぶ!

だが、良かった…完全に消えてしまう前にジョジョをつかまえる事が出来た!

だが、誰だ…誰がこんな酷いことをしやがった!

俺の最愛の妹をこんなに泣かせやがったのは誰のしわざだ!

ぜってぇに許さねぇ!

俺が髪型をけなされる以上に嫌いなのは、こいつの悲しんでいる顔を見ることなんだよぉ!

こいつの涙を見るのが一番、俺は嫌いなんだよぉ!

それを…俺に見せたダボはどこの誰だ!

 

静「お兄ちゃん、離して!もう、ちっちゃくなっちゃった静なんていらないでしょ!血のつながってない役立たずの静なんかいらないでしょ?!もう静の事なんて放っておいて先に行ってよ!うわあぁぁぁぁぁぁぁん!」

 

静っ!お前はまだ血の繋がりとかそんなちゃちな事を気にしていたのか!?

お前は血の繋がりなんかなくても、俺の最愛の妹なんだぞ!

 

静「もう静は戦えないよぉ!ぐすっ!ハモンの戦士としてもスタンド使いとしても、こんなちっちゃな静じゃあ何にもできないよぉ!ううっ…もう、放っておいてよぉお兄ちゃん!こんなミジメな静を見ないでよぉ!うわあぁぁぁぁぁぁぁん!」

 

静…なんて悲しいことを言うんだ!

いつ、俺やジジイやスージーのお袋がそんな事の為にお前を家族にしたと言った!

お前は俺達の家族として頑張ってきたじゃあないか!

だが、そうか…お前は…だからこそ頑張っていたんだな…お前は血の繋がりがないから、少しでも俺達の家族としてふさわしいようにって、ワガママも言わず、気を遣って、別にジジイもその気が無かったのに、波紋の修行を自ら志願して。

なんでだ…いつも言っていたのに…俺達は本当の家族なんだって…。

 

金髪「仗助!」

若い頃のジョセフに似た男「仗助!」

黒髪の長髪の美女「仗助!」

アマ髪の美女『仗助っ!』

汐華初流乃(刀持ち)「お兄さん!」『仗助!』

億泰(高校時代?)「仗助!」

ミスタ(チンピラ時代?)「おい、そこのおっさん!」

少年「(お兄さん!)」

 

なんかよくわからない連中が俺を呼ぶが、今はそんなことを気にしてなんていられるかっ!

 

俺は無意識に静の体を抱き締める力が強くなった。

 

仗助「バカ野郎……静…」

 

ポタッ…ポタッ…

 

静「おにい…ちゃん?…泣いている…の?」

 

俺の瞳から、いつの間にか…本当にスージーのお袋が亡くなって以来、流したことの無かった悲しみの涙が…

 

 

 

 

 

 

 

頬を伝って床に落ちていた…

 

←To be continued




今回はここまでです。

常に抱いていた静の葛藤と異常なまでの仗助への依存がついに爆発しました。
そして、そんな静を目の当たりにした仗助が、祖父を失った時でさえ堪えていた涙を流し、そしてとうとう最大級の怒りを爆発させます。
アレッシーは仗助の一番触れてはならないところに触れてしまったのです。
果たして仗助は静の心を救うことが出来るのか?!

そして、仗助はスルーしましたが、何か変な集団が仗助の元に集まりました!
一体コイツらは何なんでしょうか?

続きは次回に!


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その血の宿命とその血の記憶

前回までのクリスタル・クルセイダーズの冒険

小町から明かされた秘密。
それはかつてジョセフ・ジョースターがやり残した柱の一族の最後の一人、サンタナに関係することだった!
綾瀬絢斗によって奪われたサンタナ。
それに戦慄するCCのメンバー!
その一方で、静・ジョースターの胸中にはいつもの悩みが頭をよぎる。
そんな静の元に、またしても20年前からの刺客が襲いかかる!
影と交わらせることで対象を若返らせる能力を持つスタンド使い、セト神のアレッシー。
弱者となった子供をいたぶる趣味を持つこの男の攻撃によって、静は幼少期時代の姿と精神に戻ってしまった!
ジョースター家と血の繋がりがないことを常に気にしていた静は、子供に戻ってしまったことで更に情緒不安定となる!
そこにやって来た仗助に泣きながら胸のうちを吐き出す静。
最愛の妹を泣かされ、仗助の瞳から涙がこぼれ落ちた。
そんな仗助の元に懐かしい姿の親友と、見慣れない姿の面々が!
一体、何が起きているのか!


仗助が涙をこぼした時より少し遡る

 

side比企谷八幡

 

朝のミーティングで微妙な雰囲気になっている俺達CCのメンバーだったが、今はGDstのあるフロリダに向かわなければならない。

飛行機がフロリダからニューヨークへ降り立ったり、それ以外でも様々な敵襲により、本来の日程よりも5日も遅れが出ている。

20年前の承太郎の戦いでは50日近くもロスが出たことを思えば、まだ順調なのだが、それでも計画に遅れが出ているのはよろしい事ではない。

サンタナの件も気になるが、今は承太郎や徐倫の救出を優先しなければならないのは変わりがない。

もし現れたのならば、全力で対処するまでだ。

 

そんな事を考えていると、廊下で立ってみんなを待っていた俺の所にちらほらとCCのメンバーが集まってきた。

 

いろは「ハチ君。待っててくれたの?」

 

陽乃「比企谷君、そんなにお姉さんに早く会いたかったのかな?」

 

まずは同じ部屋に泊まっていたいろはと茅ヶ崎さんがやって来た。

 

いろは「ムムッ」

陽乃「ンフフフ…」

 

バチバチバチバチ…

 

何か二人がにらみ合いを始め、その視線の間には見えない火花が飛び散っている。

なんなのん?

 

億泰「うおっ!何かここの雰囲気がイヤな感じだなぁ」

 

ミスタ「あんまり関わんなよ、こういうのは遠巻きに楽しむのが良いんだ」

 

おい護衛組。

 

小町「お兄ちゃん、お待たせっ!ってあれ?どったの?みんな?あっ!ムフフフフ」

 

小町が出て来て一目で何かを察し、嫌らしい笑いを浮かべる。

あなた、昨日吹っ切れてから、元に戻りましたね?

 

アレッシー「ハァハァ…」

 

ん?変なオッサンがこっちに走って来てるが…

 

億泰「おい、オッサン?どうかしたのか?」

 

アレッシー「っ!いえ、何か向こうの方で一昔前の日本の不良?みたいな方と、カチューシャを付けたお嬢ちゃんが騒いでおりまして、ただならぬ雰囲気に慌てて逃げてきたんですよ!」

 

ん?仗助とジョジョの事か?

また何か騒ぎを起こしたのか?それとも刺客?

あれ?そう言えばこの男…

 

承一郎「皆さん逃げて!こいつは…」

 

アレッシー「もう遅いんだよ!」

 

承一郎が叫び、俺もやっとこいつの正体を思い出したが…時は動き出す…では無かった、時は既に遅かった。

しまった!こいつは!

何秒こいつと影を重ねた?

飛び退こうとしたが、俺の意識はそこでプッツリと途絶えた…

またこのパターンか…

 

sideジョルノ・ジョバーナ

 

最近、やたらと敵の罠に嵌まる事が多い。

今回も敵にしてやられた。

かつてポルナレフさんが煮え湯を飲まされたセト神の暗示を持つこの男はアレッシー。

そいつにやられ、影を重ねてしまった全員が姿を変えた。

一瞬だけ影を交えたミスタと億泰さんは高校生くらいにまで若返っただけで済んだが、ガッツリ影を交えた学生組は僕と一緒にいた承一郎を除いては、そこに姿が無かった。

 

アレッシー「偉いねぇ。気付いた奴は上手く避けたのにねぇ。さて、DIO様の生まれ変わりだけを拐って、逃げますかねぇ」

 

アレッシーは僕たちに銃口を向けて笑っていた。

既に八幡がやられたか…

さて、どうやって助けるか…。

 

???「ほぅ…誰が誰を拐うだと?貴様も偉くなったものだなぁ?アレッシーよ…」

 

いや、何か変な声が聞こえる。

胎児レベルにまで若返らせられたであろう八幡の方へと目を向けると…

 

DIO「よもや再びこの姿になる日が来ようとは夢にも思わなかったぞ?アレッシー…」

 

アレッシー「ディ、ディ、DIO様っ!」

 

僕の目の前には八幡の前世であり、僕と承一郎の父の姿があった!

前世にまで若返ってしまったのか!?

こんなことが起こるなんて…

 

sideDIO

 

ふはははははは!

やっとこの時が来たかっ!

このDIOが復活する日が三度訪れたのだ!

私はザ・ワールドを出した。

ふん、この能力も変わらない。

ザ・ジェムストーンでは無いのが少々残念ではあるが、まぁいい。

ハーミットパープルと共に訓練すれば、いずれは進化するだろう!

 

不死身!不老不死!スタンドパワー!

 

このDIOは復活したことで、さらなるフューチャーを手に出来るのだ!

さぁ、人間共よ、支配してやるぞ!」

 

???「ねぇディオ。八幡の癖が出ているから。究極生物的な変な笑いから全部声に出てるから。エリザベスがマフラー構えて波紋のエネルギー出してるから控えようね?」

 

ああ、わかっていたさ、ジョジョ。

こうして私が復活したと言うことは、お前も甦った事くらいはお見通しさ。

私は錆び付いた鉄のようにギシギシと振り返ると…

 

ジョナサン「やぁディオ。現世では久し振りだね?新婚旅行以来かな?」

 

ジョジョが波紋をバチバチやりながら(しかも何故かハーミットパープルを出して)構えていた。

額には青筋を浮かべてニッコリと。

 

リサリサ「なるほど。兄のアホは貴方の影響でしたか。それならば貴方を消せば、ゴミいちゃんはゴミいちゃんでは無くなるのですか?」

 

エリザベス・ジョースターは若々しい姿でマフラーを構える。

前世に戻った事で、波紋そのものという蛙の小便にも劣るクソッタレスタンドは出せないようだ。

……出せないよな?

いや、何でもアリの小町の前世ならもしかしたら…。

 

エリナ「試してみますか?ディオ」

 

いなか娘のエリナ・ペンドルトンが若い頃の姿でこのDIOに言ってきた。

 

リサリサ「………」

 

エリザベスがこのDIOに向かって指先を向ける。

 

DIO「いや済まなかった。久々にこの姿になって、少しハイテンションになってしまった。歌でも1つ歌いたくなってしまうくらいには」

 

私はダラダラとみっともない汗をかいてしまった。

いくら私でも光速で飛んでくるレーザーなんて避ける手段はない。

それに、無言で指先をこちらに向けて来るのはやめろ!

本当に出来そうだから始末に負えん!

クソッ!八幡め…長い共同生活で貴様のアホさが移ってしまったではないか!

 

アレッシー「あわ、あわわわわ」

 

おっとアレッシー…貴様がいたなぁ。

 

ジョナサン「そうだ。運命共同体のディオよりも、今はこっちの方をどうにかしないとね」

 

ジョジョは腰を抜かしているアレッシーの胸ぐらを掴んで宙吊りにした。

 

エリナ「この事態は予想外でしたが、良い方向に収まって良かったです」

 

承一郎「父達は記憶があるのですか?」

 

DIO「本来なら、若返らせられた者達は、その年齢の頃まで記憶を無くすのだが、転生前の者には例外らしい。我々が八幡達の中で眠っていた時の記憶もしっかり残っているぞ。なぁ、JOJO?」

 

忘れてはおらんぞ!ワシントンDCでの記憶を!

 

ロビーの方角『ふぇぇぇぇぇぇぇぇん!』

 

この声は老いぼれジョセフの養子の娘!

 

DIO「貴様ぁ!静・ジョースターに何をしたぁ!」

 

このDIOにとっても娘のように可愛がっている静・ジョースターを泣かせただと!

 

ジョナサン「ディオじゃあない…こんな親バカはディオじゃあない」

 

うるさいぞジョジョォォ!

驚いてアレッシーをはなすんじゃあない!

 

アレッシー「今だ!」

 

ほれみろ!アレッシーが逃げたじゃあないか!

だがなぁ!

 

DIO「貧弱貧弱ぅ!逃げても無駄無駄無駄無駄ぁ!WRYYYYYY!このDIOからそのヨタヨタ足で逃げられると思っているのかぁ!この間抜けがぁ!」

 

私がアレッシーを追おうとして走り出すと…

 

ジョルノ「父さん!気を付けて!今は昼間ですよ!」

 

DIO「だにぃぃぃ!」

 

急ブレーキをかけてキキィッ!と止まると、足に太陽の光が当たる。

 

シュウウウウ…

 

あ、足が灰にぃっ!う、動けん!

しまった!今は吸血鬼に戻っているのを忘れていた!

 

アレッシー「DIO様が間抜けになったおかげで助かった。こんな間抜けの下で働いていたんじゃあ20年前も失敗したのも頷けるってものだ。あばよっ!」

 

オノレェ、アレッシーめぇ!

 

リサリサ「DIO。貴方の迂闊さには驚かされます。よくぞこの緊急時に間抜けになれると感心します」

 

承一郎「はぁ…クリスタル・ボーン!」

 

む?承一郎のスタンドで例のスカルズという屍生人のプロテクターがこのDIOを覆う。

 

承一郎「貴方を助けるのは不本意ですが、今は仕方ありません。これである程度は太陽を克服できるはずです」

 

DIO「おのれこのDIOが情けをかけられるなど…このDIOが、このDIOがぁぁぁぁ!だが、太陽さえ克服してしまえばこのDIOに弱点はないぃぃぃぃ!」

 

一同『良いから早く足を再生させて追うんだよ!このスカタン!』

 

DIO「…………はい」

 

アヌビス神『待ってくれぇぇぇ!私も連れてってくれぇぇぇぇ!』

 

承一郎「あんたも刀に戻っていたのか、アヌビス」

 

 

side汐華初流乃(ジョルノ・ジョバーナ)

 

父がアホをやっている間に奴に逃げられてしまった。

さて、どこから追うか…承一郎と探していると…

 

アレッシー「もらった!」

 

僕と承一郎も一瞬だけ影に捕まれた。

 

承一郎「しまった!」

 

初流乃「やられた!」

 

僕の髪が黒にもどってしまった。隣の彼も小学生くらいにまで若返ってしまう。

 

アレッシー「お前達はじわじわやらせてもらうぜ!俺って偉いねぇ」

 

初流乃「くっ!ゴールドエクスペリエンス!」

 

承一郎「ブラッディシャドウ!」

 

し~ん……

 

しまった!僕のスタンドは髪が金色に変わってから使えるようになったんだ!

隣の彼(名前は忘れてはしまった)も小さな頃は使えなかったのだろう。

 

初流乃「君も小さな頃は使えなかったんだね?」

 

承一郎「はい。多分、あなたは僕の兄さん…ですよね?」

 

初流乃「ああ」

 

アヌビス『間抜けめ。この俺の本体になれ。そうすればスタンドがみえるだろう』

 

承一郎「兄さんが使って下さい。僕なら波紋がありますから、スタンドが無くても戦えます」

 

アレッシー「おや?お前はアヌビス神か?裏切ったのか」

 

アヌビス『違うな。今も俺はDIO様の下僕だ。裏切りは貴様の方よ、セト神』

 

アレッシー「あんなアホに今でも忠誠を誓うなんざ、偉いねぇ」

 

初流乃「勝ち誇るな!」

 

スパァァン!

僕とアヌビスの攻撃がアレッシーのサングラスを切断する!

 

承一郎「山吹色の波紋疾走《サンライトイエロー・オーバードライブ!》」

 

バコオォォォン!

 

弟の波紋の拳がオッサンを横殴りに殴り飛ばす!

 

アレッシー「うぎゃぁぁぁ!」

 

アレッシーとか言うオッサンは再び逃げ始める。

方向はロビーの方だ!

 

DIO「遅くなった!追うぞ!ジョルノ・ジョバーナ」

 

初流乃「いえ、今の僕は汐華初流乃(しおばなはるの)です」

 

ジョナサン「そんなことはどうでも良いから、追うよ!仗助達が危ない!」

 

そうだった。そのジョースケという人も元の僕には大切な人だった。

僕たちは二人の父達を追ってロビーの方へと走った。

そこでショッキングな物を見てしまった…

多分、僕達が見たくなかった兄妹の涙を…

 

sideDIO

 

ずいぶん、私も比企谷八幡にほだされてしまったようだな…

 

「お兄ちゃん、離して!もう、ちっちゃくなっちゃった静なんていらないでしょ!血のつながってない役立たずの静なんかいらないでしょ?!もう静の事なんて放っておいて先に行ってよ!うわあぁぁぁぁぁぁぁん!」

 

静・ジョースターの泣きわめく姿は、人の心などとっくに捨て去ったこのDIOにも堪えるものがあった。

八幡の事を笑えんな。

 

静「もう静は戦えないよぉ!ぐすっ!ハモンの戦士としてもスタンド使いとしても、こんなちっちゃな静じゃあ何にもできないよぉ!ううっ…もう、放っておいてよぉお兄ちゃん!こんなミジメな静を見ないでよぉ!うわあぁぁぁぁぁぁぁん!」

 

東方仗助の目から、誇り高いジョースターの血統から見たくは無かった涙が見える。

誇りが傷つけられたのだ。

このDIOの誇りも!

 

DIO「仗助!」

ジョナサン「仗助!」

リサリサ「仗助!」

エリナ『仗助っ!』

汐華初流乃(刀持ち)「お兄さん!」『仗助!』

億泰「仗助!」

ミスタ「おい、そこのおっさん!」

承一郎「お兄さん!」

 

クリスタル・クルセイダーズの皆が東方仗助を呼ぶ。

 

東方仗助はより強く、恐らくは透明になっている静・ジョースターの体を抱き締めた。

 

仗助「バカ野郎……静…」

 

ポタッ…ポタッ…

 

静「おにい…ちゃん?…泣いている…の?」

 

とうとう、仗助の目からあふれでた涙が…

 

 

 

 

 

 

 

頬を伝って床に落ちていた…

 

 

 

 

この時、こともあろうにこのDIOの頭の中でプツンと何かがキレた音がした。

 

DIO「なぁ、ジョジョ」

 

ジョナサン「なんだい?ディオ」

 

DIO「このDIOは甘くなってしまったのか?こんなのを見せられて、頭に来ないわけがないと思ってしまうのは、この私が比企谷八幡にほだされてしまったせいなのか?」

 

ジョナサン「そうかも知れないね。でも、今のディオのことは嫌いじゃあないよ?君も、僕たちの仲間、『クリスタル・クルセイダーズ』さ。それに、僕達の可愛い曾孫と、仲間の誇りが傷つけられた。頭に来るのは当然なんじゃあないかな?」

 

DIO「ふん。ならば、その可愛い曾孫の為に一肌脱ぐのが我々曾祖父の役目と言うことだな」

 

私が一歩踏み出すと、ジョジョも一緒に踏み出す。

 

DIO「まさか貴様とこうして並び立つ日が来ようとはな、ジョジョ」

 

ジョナサン「そうだね。君とは色々あったけど、こうして共に自分の意思で歩む日が来るとは思わなかった。本当に奇妙な友情すら感じるよ。ディオ」

 

私達は背後から仗助達を襲おうとしているアレッシーに向かって走り出す。

 

DIO「行くぞジョジョ!」

 

ジョナサン「ああっ!共に戦おう!ディオ!」

 

←To be continued




今回はここまでです。

ここにきてまさかの前世組の復活!
そしてくつわを並べるDIOとジョナサンの夢の共演!
傷つけられたプライドを取り戻せ!その血の宿命を超えて!
次回、夢の共演と怒れる仗助の力がアレッシーに牙を剥く!


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魂の叫び!怒れ仗助!ジョースターの誇りと絆!

前回までのクリスタル・クルセイダーズの冒険!

アレッシーのセト神の力によって、昔の姿に、そして前世の姿に戻された八幡達クリスタル・クルセイダーズ!
そう、甦った前世の者達には彼らもいた!

偉大なる初代黄金の精神のジョナサン・ジョースターと邪悪の化身のDIO!
曾孫である東方仗助と静・ジョースターの誇りを傷つけられた時、怒りに燃える宿敵同士がその血の宿命を超えて手を結んだ!
そして、自らの最大のタブーを侵されたこの男も黙ってはいない!
今こそ怒りを爆発させ、誇りを取り戻せ!
東方仗助!


side東方仗助

 

静「お兄ちゃん、離して!もう、ちっちゃくなっちゃった静なんていらないでしょ!血のつながってない役立たずの静なんかいらないでしょ?!もう静の事なんて放っておいて先に行ってよ!うわあぁぁぁぁぁぁぁん!」

 

やめてくれ…ジョジョ…

 

静「もう静は戦えないよぉ!ぐすっ!ハモンの戦士としてもスタンド使いとしても、こんなちっちゃな静じゃあ何にもできないよぉ!ううっ…もう、放っておいてよぉお兄ちゃん!こんなミジメな静を見ないでよぉ!うわあぁぁぁぁぁぁぁん!」

 

もうやめてくれ!静!

 

見たくなかった…ジョジョが…俺の大事な静が血の繋がりを気にして涙を流す姿なんて…

 

仗助「バカ野郎……静…」

 

ポタッ…ポタッ…

 

静「おにい…ちゃん?…泣いている…の?」

 

気付かない内に俺は涙を流していた。

 

仗助「当たり前だ静!最愛の妹が…俺の一番大事なお前が血の繋がりなんかに傷付いていて、悲しくないわけがないだろう!」

 

ああ、そうだ!

泣くまいと思っても泣いてしまう!

 

仗助「神がいるなら教えてくれよ!何で俺の一番大事なこいつが、ここまで傷付かなきゃいけねぇんだ!一体静が何を悪いことをしたぁ!」

 

静「お兄ちゃん?」

 

何でだよ!何で静はジジイと出会ったあの日、周りに何もない道端で透明になって這いつくばっていた?

何でいくら捜しても両親は出てこなかった?

何で捜索願いすらも出てなかったんだ?

ジジイと俺がこいつを見付けてなければ、あの日こいつは野犬に襲われて死んでいた。

 

何でこいつは生まれてきた時からこんな試練を負わなければならなかった?

何で今もそれで苦しまなければならないんだ?

 

仗助「ふざけるなよ!リサリサばあちゃんといい、静といい、何で苦しんで、努力して、それでも報われないなんてあってたまるかよぉ!こんなに頑張ってるこいつが何で今も苦しまなきゃなんないんだよ!」

 

静「お兄ちゃん…泣かないで…静が悪かったから…」

 

バカ野郎!一番泣いていいお前が、この期に及んでも自分を責めるんじゃあない!

 

仗助「お前は悪くねぇよ!もっと泣いて良いんだよ!ワガママを言えよ!もっと俺に甘えろよ!お前が望むなら何だってしてやるよ!一日中抱き付いて欲しいならそうしてやる!髪型だってお前が望むなら毎日だってオールバックにしてやる!SPW財団の次期社長の座だって、お前が欲しいならくれてやる!」

 

ああ、高校時代の俺が聞いてもたまげるだろうぜ。

髪型すらも静の為ならば捨てるなんて、あの頃の俺じゃあ考えもつかなかったからな。

わかってくれるか?静。

憧れのヒーローだったあのリーゼントの男をも越えちまったお前の存在。

それくれぇ、今のお前は俺にとって、一番大事なんだよ。

 

静「お兄ちゃんが…頭の事を…?」

 

仗助「ああっ!お前がいなくなる事に比べたら、こんな髪型なんかどうでもいい!お前がそばにいてくれるなら、いくらでもそんな物を捨ててやる!わかるか?静?」

 

静「お兄ちゃん…」

 

仗助「なぁ、血の繋がりなんか俺達にはどうでも良いんだ!いや、俺達じゃあない!俺にとってどうでも良い!例え家事なんかしてくれなくても、家に帰った時にお前がお帰りと迎えてくれるだけでどれだけ嬉しいかわかるか?」

 

くたくたになって帰った時に、心から「お帰りなさい、兄さん」と笑顔で迎えてくれる静を見ただけで、一日の疲れがぶっ飛ぶ。

 

仗助「毎朝、会社に向かう前、どんなに忙しくても必ず髪を整えてくれるお前との時間がどれだけ俺の癒しになっているかわかるか?」

 

平日の朝、鼻歌を歌いながら櫛で髪を鋤いて紐で縛ってくれる静との時間は毎朝の俺の癒しだ。

 

仗助「それにな…」

 

俺は静が落としたカチューシャを拾ってその頭に付ける。

 

仗助「これを宝物と言いながら、毎日嬉しそうに鏡に向かって付けているお前を見るのが、どれだけ嬉しいかわかるか?」

 

何となく似合いそうだな…と思って軽い気持ちでプレゼントしたこのカチューシャを、毎朝大事そうに付けている静を見ると、本当に嬉しく思う。

 

静「お兄…ちゃん…」

 

静がキョトンとした表情で俺を見上げる。もう透明にもなっていない。

 

仗助「だからよぉ静!置いていけなんて言うんじゃあない!もうお前がいない生活なんて俺には耐えられねぇよ!ちっちゃくなったお前がいらない?波紋の戦士でもスタンド使いでもないお前が必要ない?ふざけるなよ静!そんなもんがお前の価値じゃあない!お前は俺の側にいるだけでこんなにも役に立ってるんだ!血の繋がりなんて俺には関係ない!だから、二度と…二度とそんな悲しいことを言うな!」

 

静「お兄ちゃん…お兄ちゃん!うわぁぁぁぁぁぁん!」

 

静は俺を抱き返してより一層、大きな声で泣き始めた。

だが、これは悲しみの涙なんかじゃあない。

俺の心が通じて、安心して流している涙だ。

良かった…俺の心が通じて本当に良かった!

 

静「お兄ちゃん!お兄ちゃん!ごめんなさい!静はずうっとお兄ちゃんと一緒にいたい!パパ達と一緒にいたい!ホリィお姉ちゃんや、承太郎おじさん、ジョルノお兄ちゃん、ジョリーンお姉ちゃん、コマチやイロハ、ハチマンとも!一緒にいたい!いつまでも一緒にいたいよぉ!ううっ…うわぁぁぁぁぁぁん!うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」

 

仗助「そうだよ!それで良いんだ!お前が苦しむ事なんて何もねぇんだよ!ぐっ……うおぉぉぉぉ!」

 

俺達兄妹は心の底から涙を流し、抱き合っていた。

そして、静は泣き疲れて眠ってしまった。

 

俺は静を…眠る世界で一番大事な最愛の妹を抱き上げて立ち上がる。

 

リサリサ「仗助。良く静の心を救ってくれたわ。この子はもう大丈夫でしょう」

 

黒髪の美人の人が近寄って来た。

 

仗助「貴方は?」

 

リサリサ「比企谷小町の前世、エリザベス・ジョースター。この子の気持ちが一番良くわかる者です」

 

グレートにビックリしたぜ。なんだっておばあちゃんがいきなり現れたんだからよぉ。

 

エリナ「私はエリナ・ジョースター。一色いろはの前世です。この姿では初めてですね?仗助。誇り高い私の子孫」

 

ひいおばあちゃんまで…。だが、驚いてばかりもいられねぇ…奴には…静を悲しませた奴だけはぜってえ許せねぇ!

 

仗助「ひぃおばあちゃん、そしておばあちゃん…静を…俺の最愛の子を頼みます」

 

俺は泣き疲れて眠る静をエリザベスおばあちゃんに預けた。静を頼むのに、これほど適任の人はいない。

 

エリナ&リサリサ『待ちなさい。仗助』

 

仗助「止めねぇッスよね?おばあちゃん達」

 

リサリサ「止めないわ。止める必要もない!我々は勝たなくてはならない!引き分けはない!新しいジョースター家の家訓よ!覚えておきなさい!」

 

エリナ「これも新たな家訓です!個人の主義や主張は勝手!許せないのは私どもの家族や友人を公然と侮辱したこと!他のお客に迷惑をかけずにきちっとやっつけなさい!」

 

エリナ&リサリサ『行きなさい!仗助!あなたがジョースターの宝を傷付けたあの不届き者に、地獄へ行くべきくずにっ!地獄の穴へ背中押してやるのです!ジョースター家の者として!』

 

二人の若きおばあちゃんは俺に言った。だが…

 

仗助「少し違うっスよ、おばあちゃん達。確かに奴は地獄へ行くべきくずッ!けど、このおれが背中を押して叩き落とすのは地獄の穴なんかじゃあねえっス!そんな生易しい地獄なんかじゃあ、俺の怒りが収まらねぇっス!叩き落としてやるっスよ…本当の地獄ってヤツに、あのクズ野郎をよぉ!」

 

俺は一歩ずつ、確実に歩を進める。

 

仗助「待たせたっスねぇ。八幡の前世のおじいちゃん達。アイツは俺なりの地獄へとキッチリ叩き落としてやるっス…アイツは俺にやらせて貰えねぇっスかね?」

 

ジョナサン「勿論だ、仗助!君の傷つけられた誇りが癒されるまで、あいつを殴るのをやめるな!」

 

DIO「ふん、このDIOが援護に回るんだ!完全なるとどめを………奴に刺せ!」

 

わかってるっスよ!

俺達は奴に向かって走り出した!

 

アレッシー「うわぁぁぁ!来たぁぁ!」

 

はっ!こっちを冒しておきながら、自分はにげるってか?覚悟のねぇ野郎だ!

奴はロビーを駆け抜け、外のいなか町に出た。

 

DIO「この間抜けがぁ!ちょいとでもこのDIOから逃れられるとでも思っていたのかぁ!ザ・ワールド!時よ止まれぇ!」

 

DIOの姿が俺の前から消える!

気が付いたときには奴の進路上から何かが落ちてきた!

 

DIO「無駄無駄無駄ぁ!タンクローリーだぁ!」

 

ドガシャァァァン!

流石はDIO。たかだか道を塞ぐ為だけにタンクローリーを落として一面を火の海に変えた!

 

アレッシー「うぎゃぁぁ!じゃあこっちだぁ!」

 

ジョナサン「見苦しいぞ!ハーミットパープル!」

 

ジョナサンおじいちゃんはハーミットパープルをアレッシーに巻き付け、引き寄せる!

そして腹部を殴って少し浮かせると…

 

ジョナサン「コオォォォ!太陽のエネルギーを食らえ!

ふるえるぞハート!燃え尽きるほどヒート!!おおおおおっ、刻むぞ血液のビート!山吹き色《サンライトイエロー》の波紋疾走《オーバードライブ》!!」

 

ドカドカドカドカドカ!

 

アレッシーはジョナサンおじいちゃんに殴り飛ばされ、俺の方に飛んでくる。

 

アレッシー「ウグググ…ならばせめてお前だけでも!このリーゼント豚野郎!」

 

あ?リーゼント豚野郎だぁ?

野郎は影で俺を若返らせながら、斧を降り下ろして来た。

わざわざありがとうよ。全盛期にまで若返らせてくれてよぉ!

 

仗助「ドラァ!」

 

俺はクレイジーダイヤモンドで奴の斧を叩き折り、刃を奴の後方へと飛ばして柄を奪う。

 

アレッシー「うわぁぁぁ!」

 

アレッシーは泣きながら銃弾を乱射してくる。

 

仗助「無駄だぜ!このクズ野郎がよぉ!」

 

クレイジーダイヤモンドで全て受け止め、そして弾丸を逆に向けて奴に手足に向けて撃ち込む。ネズ公にやったベアリングの応用だ!

 

仗助「テメェの涙なんざに、何の心も動かされねぇ!テメェが泣かした静の涙の重みに比べりゃ!テメェの涙なんざ水素と地球1つ分くらいには重みが違いすぎる!」

 

アレッシー「何故だ!何で冷静さを失わねぇんだ!髪をけなされれば、逆上してくるというのは嘘の情報か!」

 

髪をけなされて逆上?

 

仗助「クックックック……」

 

アレッシー「な、何がおかしい!」

 

可笑しい?逆だクズ野郎。

 

仗助「フフフ…フハハハハハハハハハ!」

 

ああ、人間、度が過ぎてグレートに頭に来れば、逆に笑ってしまうというのは本当だったんだなぁ。

それに比べたら今までの「ぶちギレ」なんて、なんて軽いものだったんだろうなぁ!

本能的にキレると言うのは、こういうことだったんだろうなぁ!

 

アレッシー「偉くないねぇ!もう一度セト神を…」

 

ミドラー「見苦しいんだよ!」

 

何故か昨日助けたミドラーさんが、地面から岩を作ってアレッシーを曳き飛ばした!

 

アレッシー「うぎゃああぁぁぁ!」

 

再びアレッシーが俺の前に落ちてくる。

 

ミドラーさんのハイプリエステスが戻った。

グレート!おあつらえ向きに良いものを目の前に作ってくれたっスねぇ、ミドラーさん。

 

アレッシー「くそう!ミドラー!」

 

アレッシーがミドラーさんに向けて銃を構える!

けどなぁ。

 

ブンブンブン…ザシュッ!

 

アレッシーの銃を持つ手が切断される!

さっきへし折った斧を直すことでよぉ、俺の自動追尾弾は完成してるんだよ!

 

仗助「さっきは逆上してだのなんだの言ってくれたなぁ?おい、けどなぁ…俺はよぉ、テメェに対してはよう…髪を貶される以上によぉ、既にぶちギレてんだよぉ!わかってねぇみてぇだがよぉ!」

 

俺は奴の足を直した斧で切断する!

 

アレッシー「ひ、ひいいい!もうだめだぁ!DIO様!降参です!許して下さい!」

 

アレッシーは何故か標識の上で爪先立ちしているDIOに命乞いを始める。

 

DIO「ふん。良いだろう、私は許してやる。あくまでも私はな」

 

アレッシー「では助け「だが断る!」て」

 

DIO「許すとは言ったが、助けるとは一言も言ってはいない!本来ならば貴様など、さっきのタンクローリーで踏み潰していたところであったが、貴様を裁くのはこのDIOではない!」

 

アレッシー「そんな!私は貴方の忠実な…」

 

DIO「見苦しい!蛙の小便にすら劣る穢らわしさよ!覚悟するものは美しい!その対照的な位置にいる貴様の存在など、塵芥にも価値がないクズだ!仗助!ここは貴様がやるのが相応しい!」

 

ジョナサン「さぁ、やれ!お前が裁くんだ!仗助!」

 

了解っスよ!おじいさん達!

 

仗助「1つ!キチッと死んで地獄に行くクズには、しっかり地獄への穴へ背中を押してやるべし!ジョースター家の家訓に従って、テメェに地獄への背中を押してやるよ!クレイジーダイヤモンド!」

 

クレイジーダイヤモンド「ドララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララ!ドラァ!」

 

アレッシーの体とミドラーさんが作った岩がバラバラに砕け散り、そして1つとなる。

アレッシーは顔だけを残して岩と一体化する。

 

アレッシー「ひぎゃあぁぁぁぁぁぁ!俺の体が!岩と一緒に…動けねぇ、どうなってやがるんだ!」

 

仗助「死ぬことも出来ない、生き地獄って奴の穴に背中を押してやったぜ。死ねばDIOのように転生できっかも知れねぇけどよぉ、オメェには必要ねぇよなぁ?反省しやがれ!永遠になぁ!さて、次でもう二度と喋る事が出来ねぇようにしてやるぜ!

次にテメーは、『やめて!それだけは!』…という」

 

アレッシー「やめて!それだけは!…はっ!」

 

仗助「永遠にただ見ている事しか出来ない生き地獄に落ちやがれ!ドラララララララ!ドラァ!」

 

残った頭を岩の中へと押し込み、今度こそアレッシーは永遠に黙った。

アンジェロ、エグニマに続いて俺が死ぬよりもキツイ生き地獄…アレッシー岩を作り上げた。

 

仗助「財団に連絡でも入れてくれ。次のロケットにでも積み込んで、宇宙に捨ててこいってよぉ」

 

アレッシーに若返らせられた仲間達が次々と元に戻る。

 

仗助「ありがとうっス。おじいちゃん達」

 

DIO「ふん。ジョジョよ、貴様との共演、悪くなかったぞ」

 

ジョナサン「僕もだディオ。仗助…君にジョースター家の未来を託す。僕達は八幡の中で見ているよ…さようなら」

 

DIO「東方仗助。次に静を泣かせることがあれば、このDIOが再び現れ、今度は私が貴様を裁く!それを忘れるな!さらばだ!」

 

ジョナサンとDIOは光りながら体が合わさり、そして八幡の姿へと戻る。

 

静「お兄ちゃん!」

 

元の姿に戻った静は目を覚まして俺に抱き付き、そして…

 

チュッ!

 

俺の唇にキスをしてきた。

 

静「お兄ちゃんのプロポーズ、静はお受けします!式はいつ?指輪も作らなきゃ!あ、結婚できる歳になったら入籍だよね?どっちの籍?東方静?仗助・ジョースター?ウフフフ♪楽しみだねぇ♪」

 

……………え?

ジョジョはスリスリと体を猫のように擦り付ける。

 

エリナ「あらあら。これでもう、逃げられませんね?仗助」

 

リサリサ「静への言葉は、完全にプロポーズの言葉でしたからね。じたばたするようなら…」

 

エリザベスおばあちゃんは人差し指を向けて…

 

リサリサ「コレ…ですからね?」

 

静「おばあちゃん達、ありがとう!静はもう大丈夫だよ!」

 

エリナ「二人の結婚式、楽しみにしていますね?いろはとして」

 

リサリサ「良かったわね。末永く幸せに。小町として見ているからね?」

 

二人もそれぞれいろはと小町に戻る。

 

ちょっと待て…俺は何をこいつに言った?

 

ピッ!

 

ジョルノがボイスレコーダーを起動させる。

 

 

仗助『お前は悪くねぇよ!もっと泣いて良いんだよ!ワガママを言えよ!もっと俺に甘えろよ!お前が望むなら何だってしてやるよ!一日中抱き付いて欲しいならそうしてやる!髪型だってお前が望むなら毎日だってオールバックにしてやる!SPW財団の次期社長の座だって、お前が欲しいならくれてやる!』

 

仗助『ああっ!お前がいなくなる事に比べたら、こんな髪型なんかどうでもいい!お前がそばにいてくれるなら、いくらでもそんな物を捨ててやる!』

 

仗助『だからよぉ静!置いていけなんて言うんじゃあない!もうお前がいない生活なんて俺には耐えられねぇよ!』

 

 

静『静はずうっとお兄ちゃんと一緒にいたい!』『いつまでも一緒にいたいよぉ!ううっ…うわぁぁぁぁぁぁん!うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!』

仗助『そうだよ!それで良いんだ!お前が苦しむ事なんて何もねぇんだよ!ぐっ……うおぉぉぉぉ!』

 

仗助『ひぃおばあちゃん、そしておばあちゃん…静を…俺の最愛の子を頼みます』

 

ジョルノ「素晴らしく感動的だったので録音させて頂きました。素晴らしいプロポーズでしたよ?仗助さん」

 

ジョルノォォォォォー!

 

こういう場面でまたお前かぁ!

しかもイヤらしい編集までしやがってる!

やっべ、完全にプロポーズじゃん!しかも静は受けるって…え?俺、婚約しちゃったの?

義理とはいえ、妹と?しかも中学生と?

 

ポンッ♪

 

八幡「ようこそ、千葉の兄妹の世界へ」

 

仗助「Oh my god!」

 

俺の叫びがロッキーマウントの町に響いた。

 

 

アレッシー(セト神)岩と一体化してリタイア。

ケネディ宇宙センターから宇宙に上げられ、地球の起動を漂う事となった。

死にたいと思っても死ねないので、アレッシーは

 

考えるのを止めた。

 

 

東方仗助と静・ジョースター、長年の周囲の外堀埋めとジョルノのプロポーズ(と受け止められる)の音声記録によって事実上、婚約が成立。

東方仗助、シスコン&ロリコンとして、その趣味の人間からは現人神として崇められ、後に「ジョースケ」が世界共通の単語として登録されることになった。

 

 

仗助「グレートじゃあねえ~っス!」

 

←To be continued

 

おまけ♪

 

JOJO「で、覚えていたからなんだって?」

 

DIO「いや、その…」

 

JOJO「あの間抜け振りで活躍した気か?」

 

DIO「わ、私的には…」

 

JOJO「活躍どころか戦犯手前じゃあねぇか!死にさらせボケェ!」

 

DIO「このDIOが、このDIOがあぁぁぁぁ!」

 

ジョナサン「やれやれ…」




はい、アレッシー戦がここで終わります。

そして、遂にやっちゃいました。
カップルとか通り越して一足跳びにフィアンセにまでなっちゃいました。
まぁ、もう元々時間の問題だったんですけどね。

そして、仗助が決めてくれました!

アレッシー戦は当初、俺ガイル+静&承一郎で幼少期編再びをやる予定だったのですが、どうやっても後半戦に相応しい話になりませんでした!
なので、そろそろこの兄妹の問題を解決させようと思い、予定を大幅変更!
そしてDIO様とジョナサンの夢の共演もやりたくなり、GIOGIO様には申し訳ありませんが、こういう形となりました。
次のメインキャストは誰にしようかな?

キャスト

仗助…今回のメイン!とうとう光源氏計画につかまった
静…今回のサブメイン!お兄ちゃんゲットだぜ!
八幡…前世召喚
いろは…陽乃とライバルの予感?前世召喚
小町…前世召喚
陽乃…いろはとライバルの予感?前世召喚
億泰…そういえばなにもしていない…
ミスタ…同上
ジョルノ…汐華初流乃になりました。
承一郎…GIOGIO様お願いします。(無茶振り)
DIO…キャラ崩壊の邪悪の化身。一応サブメイン。ロードローラーとタンクローリーをコンプリート!
ジョナサン…サブメインのはずがほとんどDIOに食われた。
エリナ…家訓は大事です!
リサリサ…サンシャインルビーを使えたかは不明。
アヌビス神…他の前世と比べてちょい役。
ミドラー…ちょっとだけ援護のスポット参戦。
アレッシー…第2のカーズ、第2のアンジェロに

残る3敵もあとわずか!そろそろ残る杜王町からの増援も出したいですし!

それではまた、次回!
よろしくお願いいたします!


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運命の輪とユキトキCLICK

前回までのクリスタル・クルセイダーズの冒険

ロッキーマウントにてセト神のアレッシーに襲われ、子どもに戻された静の涙は、仗助の越えてはならない最後の一線を越えさせてしまった!

同じくアレッシーの攻撃によって甦ったDIOとジョナサンの協力を得て、仗助はアレッシーを第2のアンジェロにしてしまう。

戦いを終わらせ、静の元に戻った仗助を待っていたのは静との婚約が確定したことだった。
光源氏計画、ここに完成!
ひとまず決着のついた仗助と静の関係だが、旅はまだまだ続く!
さて、このところお休みしていた二人がついに動く!


side比企谷八幡

 

八幡「サバンナで待ち伏せ…ですか?」

 

ミドラー「ええ、ここで私とアレッシーが敗れたばあい、予備としてサウスカロライナ州とジョージア州の境であるサバンナで待ち伏せすることになっています」

 

承一郎「綾瀬絢斗とサンタナを除けば残るは運命と悪魔とアトゥム神の三人でしたよね?」

 

陽乃「あれ、審判は?審判のカメオも生きていたはずだけど」

 

承一郎「カメオは人間として再起不能になっていたらしい。敵が減ってくれるなら、喜ばしいことじゃあないかな?」

 

確かにそうだな。

なんか承一郎が「あのスタンド能力を知っていても、それでも願ってしまうよ、彼女達に会いたいって…」とブツブツ言っている気がする。

案外、審判を密かに始末したのかもしれない。

 

いろは「どういうスタンドだったんです?」

 

承一郎「アラジンと魔法のランプって知ってるか?」

 

小町「まぁ、有名ですから知ってますけど」

 

アラビアンナイト自体は知らなくても、アラジンと魔法のランプは童話や絵本などで有名だから知らない人の方が少ないだろう。

 

承一郎「『審判』のスタンドはその魔法のランプで願いを土の偽物で叶えるという物さ。大抵の人間の願いは真偽を確かめるために大金を求める」

 

実際にポルナレフさんがそれで引っ掛かってしまったらしいな。

 

承一郎「そして信用した人間は、恋人を求めたり、死んだ人間を甦らせて欲しいと求める。その結果、土で出来た偽物に攻撃されるっていう酷いスタンドさ」

 

うわぁ…イヤらしいスタンドだなぁ。

 

ジョルノ「知らなければ僕も昔の仲間を甦らせて欲しいと願ったかもしれないね。ブチャラチィ、ナランチャ、アバッキオの三人とか」

 

ジョルノが遠い目をしてボソリと言った。

死んでしまったかつての仲間を思い出しているのだろう。

しかし、タネを知っているからわかるが、今思い出しても酷いスタンドである。

もし襲われたら、俺と承一郎、茅ヶ崎さんがいなければ引っ掛かっていたかも知れない。

まさかやっぱり承一郎が…。

 

ミドラー「彼をやったのはパッショーネって聞いたわ。20年前の闘いの後にケシ畑で儲けたそうだけど、麻薬売買のマーケットをヨーロッパにまで拡大させようとして、足掛かりにイタリアを選んだのが失敗の原因と聞いたわ」

 

ジョルノ「ああ、確かに中東の麻薬屋の進出を阻止したという報告がウチの麻薬対策部署からあがっていたような気がする。そうか、フーゴがやっていたのか」

 

なるほど、イタリア支部がやったのか。

 

JOJO「で、八幡?誰が密かに暗殺しただって?」

 

承一郎が一条に代わっていた。

しかも、超にっこりと怒っている。

 

八幡「あれ?口に出ていた?」

 

JOJO「口には出していなくとも、目線で察しがつくわ!血ぃ晒したろうか?このガキ!」

 

やっべえ!超絶!壮絶!ダイナミックにお怒りだ!

俺はしばらく一条から逃げ惑った。まあ、最終的には捕まって説教受けたけど。

説教したのは一条ではなく、承一郎だったから助かった。

もっとも、怒ってはいたけどね。

ちなみに、アレッシーとの闘いの時にミドラーが支援に来たのは偶々で、本来はこの事を伝え忘れたので教えに来たのが本当の理由だった。

俺達は貴重な情報をくれたミドラーに礼金を渡して別れを告げ、新しく調達した車に乗り換えて移動を再開した。

ミドラーからもたらされた情報により、十中八九、サバンナで待ち伏せしているスタンド使いによって車両が壊されるだろうと予測しての事だった。

大切なマイクロをこれ以上破壊されたら堪らないしな。

 

新しい車両は頑丈さが売りのミニバン二台だった。

片方はミスタさんがドライバー(毎度すみません)のジョルノ、茅ヶ崎さん、小町、億泰さん。

もう一台が仗助をドライバーに俺、承一郎、いろは、静の乗車編成だった。

 

ちなみに出発するまで、俺達はあることにはふれなかった。後方の後継に。

 

静「うふふふ♪お兄ちゃん、我慢しなくても良いって言っていたもんね♪」

 

仗助「いや、確かに言ったけどよぉ…」

 

ジョジョが仗助にユーカリにしがみつくコアラのようにガッチリと抱き付いて離れなかった。

 

静「一日中抱き付いてくれるってのは嘘だったの?お兄ちゃん?」

 

仗助「今はそれどころじゃあ無いだろ!承太郎さんを助けに行くんだろうが!」

 

静「…ゴミいちゃん」

 

仗助「ぐふぅっ!」

 

あ、初めて小町以外からその言葉を聞いた。

わかるぞ?仗助。

意外と威力があるんだよな?ゴミいちゃん。

 

何故止めないのかって?

あんな激甘な空間に割り込む勇気はない。

それに、やっとジョジョの願いが叶ったのだから、今くらいは好きにさせてやりたかったし。

 

…一人を除いて。

 

JOJO(イライライライライライラ…)

 

超絶壮絶ダイナミックにイラついている平行世界人がいました。

めっちゃコワイ!

 

車内

 

仗助「なあ、承一郎。お前は車の運転って」

 

承一郎「いえ、16ですので」

 

仗助「そうか…」

 

丈夫さに定評がある日本のミニバン、ハイエース(外国車バージョン)を運転しながら、仗助は承一郎に訪ねる。

まぁ、どう見ても承一郎は高校生くらいの感じだもんなぁ。

上手く交代しながら運転出来ればと考えていたようだが、世の中上手くはいかない。

もっとも、承一郎は構わず無免をやってそうだが。

俺もやったことあるし。

 

八幡「なぁ」

 

助手席の俺が話しかける。

 

八幡「来ると思う?サバンナで」

 

俺が言っているのは敵の襲撃の事だ。

 

仗助「ミドラーが裏切るとは思ってもいないだろうから、おそらく来るだろうな」

 

仗助は町のなかを走る高速道路を運転しながら返答する。

もうじき昼時。このCCにとっては鬼門とも言える時間帯。

予定ならそろそろサウスカロライナを抜け、ジョージア州の北端の町、サバンナだ。

サバンナと言われてイメージするのは荒野や草原の湿地地帯で、野生動物が豊富な場所…と思われるだろうが、実は違う。

サバンナ気候、または草原地帯を意味するアフリカのサバンナと、地名のサバンナと勘違いをされやすいが、ジョージア州のサバンナとはアメリカの南北戦争に深く関わる歴史的な「都市」として有名な場所である。

 

八幡「で、誰が来ると思う?ダービーさんの弟か、死神か…それとも」

 

承一郎「アレ…とか?」

 

そう、先程からイカツイ外装のトラックが並走して来ており、徐々に右に幅寄せをしてきている!

うん。多分アレだろうとは思っていた。

何でだろうね?

俺達って昼時と夜が鬼門過ぎない?

 

仗助「ったくぅ!案の定かよ!」

 

承一郎「合わせろ八幡!」

 

八幡「わかってる!」

 

承一郎の力で俺達二人は相手のトラックの屋根へと登り、上からスタンドラッシュを叩き込む!

 

ブラッディシャドウ「無駄無駄無駄ぁ!」

ザ・ジェムストーン「無駄無駄無駄ぁ!」

 

二人がかりの無駄無駄ラッシュだったが、「運命の車輪《ホウィール・オブ・フォーチューン》」というスタンドはただのボロ車をラッセル車並のパワーに変えるスタンドだ。

俺達のダブルラッシュではトラックに取り付いた「運命の車輪」の装甲を破れず、トラックはハイエースを潰しにかかる!

 

八幡「頼む!承一郎!」

 

承一郎「わかってる!」

 

いろは「キャアアア!ハチ君!」

 

八幡「いろは!」

 

承一郎「!!」

 

承一郎が仗助とジョジョをブラッディシャドウで車外に放り投げ、空間でサバンナ川に着水させたが、いろはだけは間に合わずに橋下に落ちるハイエースごと落下をしてしまう!

 

させるかよ!

 

八幡「ザ・ジェムストーン!時よ止まれ!」

 

俺は時を止め、いろはを助ける為にサバンナ橋からダイブし、いろはを救出して抱き止める!

なんか、デラウェアといい、今回って紐なしバンジーが多過ぎやしませんか?

まぁ、作るんだけどね?

 

八幡「ハーミットアメジスト!」

 

爪先からサバンナ橋にハーミットアメジストを引っかけ、紐なしバンジーから普通のバンジーに変える。

そのまま落下の衝撃を殺してからアスファルトに着地する。

 

八幡「仗助とは車の走行距離分は離れてしまったな」

 

いろは「ハチ君!ありがとう!怖かった!」

 

いろはが俺に抱き付く。

 

承一郎「イチャイチャは後でにしてくれないかな?敵はまだ倒して無いんだからね」イライラ

 

はい、まあそうですよね。

それにしてもあなた、今日はやけにイラついていますね?

 

いろは「ねえ、ハチ君。最近のトラックってさ、水上を走るのかな?」

 

いろはが訳のわからないことを言う。

 

八幡「水陸両用車と言うのは聞いたことがあるが、水陸両用トラックは聞いたことがないな」

 

承一郎「最近は水陸両用観光バスがあるらしいよ?山中湖とか」

 

ああ、確かそんなのがあったらしいけど…

それがどうしたんだ?

 

いろは「さっきのトラックが水上を走ってるんですけど…」

 

そういえば「運命の車輪」で強化された車ってゲッ○ー

2のように地中に潜れたね。

それに比べたら水上を走るトラックなんてむしろ常識の範疇に見えるから不思議だよね。

 

承一郎「ならば、ブラッディ・シャドウ!」

 

承一郎はトラックの助手席に転移する。

なるほど、外がダメなら内側からってやつだな。

しかし、これも意外なやりかたで防がれる。

 

承一郎が移動した先の助手席と、「運命の車輪」のスタンド使い、ズィー・ズィーの間に外壁と同質の壁が生じ、承一郎の攻撃を防いだ。と、同時に助手席の側の床と天井が承一郎を挟まんと狭くなる!

 

承一郎「チッ!」

 

承一郎は舌打ちをして空間を使って脱出する。

 

八幡「大丈夫か?承一郎」

 

承一郎「承太郎さん達が複数で苦戦しただけあって手強いぞ」

 

マジで案外きょうてきだったな。承太郎はどうやってたおしたんだ?

俺と承一郎は存外の強敵に戦慄した。

 

←To be continued

 




中途半端ではありますが、今回はここまでです。

次回には運命の車輪戦が終了できたらなと思っています。

タイトルに関しては俺ガイル第一期のOP「ユキトキ」とニセコイの初期OP「CLICK」から取ってあわせました。
無理矢理感はんぱないけど。

次回はダブル主人公で決着を付けます!


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春擬きとRally Go Roundの運命

前回までのクリスタル・クルセイダーズの冒険

ミドラーの情報により、南北戦争時代の戦場、サバンナで待ち伏せを受けるという情報を得たクリスタル・クルセイダーズは、高級マイクロバスから2台のハイエースに乗り換え、別れて行軍を開始!

2台に別れたうち、八幡と承一郎が乗った車が「運命の車輪」のズィー・ズィーの襲撃を受ける!
20年前の古びた車ではなく、パワーと頑丈さを売りにしたトラックで攻めてくるズィー・ズィーに苦戦を強いられる八幡と承一郎!
このまま力負けしてしまうのか!?
それとも主人公の維持と逆転の発想で切り抜けるのか!?
どうなる!ダブル主人公!

カメオ(故人)触れろよ(涙)


side比企谷八幡

 

俺と承一郎といろはの三人は危機的状況に陥っていた。

水上を走るトラックに猛スピードで迫られているからである。

 

ズィー・ズィー「死ねぇぇ!ジョースター!」

 

ただ水上を走るトラックが来るだけだったらそれほど恐く無いのだが、なんかバンパーがクワガタみたいなハサミ型の刃が付いてるし、ラジエーターとかエンジン部分とかから銃口みたいなのが飛び出ていて何か射ってきてるし。

承一郎のプロテクターのお陰で痛くないけど。

 

承一郎「あまり多用したくは無いんだけどね」

 

承一郎は俺達を掴んで空間をつなげ、反対側の河原へと跳んだ。

 

承一郎「行くぞ、八幡」

 

八幡「了解だ。援護を頼んだよ?いろは」

 

いろは「了解です。ハチ君」

 

俺と承一郎は波紋の呼吸をして水上を走った。

 

八幡「そういえば、何気にタッグを組むのは初めてだな。俺達」

 

承一郎「そうだね。頼りにさせてもらうよ。八幡」

 

二人で運命の車輪を殴るが効果はない!

くそ、マジで波紋の戦士二人分の攻撃力をモノともしないなんて!

 

ならば!

 

八幡・承一郎「銀色の波紋疾走(メタルシルバーオーバードライブ)

 

あ、承一郎も考えていることは一緒だったらしい。

 

金属に波紋を通すこの攻撃ならば通用するはずだ!

 

…と、思ったのだが。

 

ズィー「バカめ!そんな攻撃が通用するか!対落雷用処置の為に絶縁体が仕込んであるんだよ!」

 

運命の車輪は銀色の波紋疾走をモノともせずに俺達二人をはね飛ばす!

 

いろは「エメラルドストライク!」

 

カンカンカンカン!

 

いろはがエメラルドストライクで援護をしてくれるが、悲しいかな、ザ・ジェムストーンやブラッディシャドウでのパワーでもどうにも出来なかった運命の車輪では、エメラルドストライクでは威力不測でどうにもならない。

それでも構わずいろははエメラルドストライクで援護をし続けてくれた。

 

ズィー「ちっ!威力はなくても雨粒のように断続的にやられると鬱陶しいぜ!」

 

なるほど、これがいろは の狙いか。

それに、ストライクで援護しつつ、時折ヒーリングで治療してくれる。

遠距離回復ってマジでチーとだよな。

 

ズィー「カンカンカンカン鬱陶しい攻撃だな!あの女のガキから始末するか」

 

運命の車輪はいろはに狙いを定めて車を走らせた!

 

承一郎「させるか!八幡、いろはを守れ!」

 

承一郎は空間を繋いで俺をいろはの側に飛ばした!

あいつ、女性陣には甘いところがあるが、とりわけいろはには激甘だ。

なんでもエリナに対しては尊敬に近い感情を持っており、更には好きな人の妹といろはの声がそっくりだとか。

その為か、こうしていろはがピンチになると、こうして過剰に反応する。

お陰で一瞬でいろはの直衛に回ることが出来た。

 

八幡「ナイスだ承一郎!お前にも千葉の兄の素質があるぞ!シスコンは千葉の兄の鑑だ!だがいろははやらん!」

 

俺はいろはを抱き寄せながら、「パウッ!」っと鉄橋の鉄骨に飛び移る。

 

八幡「この高さなら追ってはこれな…うそん」

 

ガリガリ!

 

奴の車は橋げたを垂直に登って俺達を追ってくる。

 

承一郎「どういう物理法則だ!」

 

承一郎が奴に食らいついて攻撃をしかける。

しかし、奴はびくともせずに承一郎を無視して追ってくる。

 

八幡「くそっ!もう一回川に降りれば!」

 

承一郎「ダメだ八幡!」

 

承一郎の警告も少し遅く、飛び降りた俺達を狙って奴の銃口から射たれる何かが俺達を穿つ。

 

八幡&いろは「がはっ…!」

 

嘘だろ?このプロテクターを破れるのはルビーレーザーくらいしか…

 

ドボン!

 

俺といろはは水中に落下した。

 

一瞬意識をもっていかれはしたが、回復をして浮上する。

 

そして回復を終えて再び浮上すると、承一郎が一人で奴のトラックの進行を止めていた!

しかし、あの体勢はマズイ!

弾く波紋で何とか押さえているが、トラックの真っ正面に立っていては…

 

ズィー「バカめ!」

 

トラックの銃口から次々と弾が発射され、更には例のクワガタみたいな刃が承一郎に迫る!

 

八幡「承一郎!」

 

承一郎「来るな!いろはを守ってろ!」

 

承一郎は再び影を覆って逃げようとするが…

 

ガシッ!ガシッ!

 

奴の車体から伸びたコードが承一郎に絡み付いて電流を流し始め、感電した承一郎の行動が遅れてしまった。

 

承一郎「ぐあっ!」

 

スパアァァァァァン!

 

電流によって弾く波紋を途切れさせてしまった承一郎は、プロテクターごと刃で……

 

 

タルカスにやられたツェペリさんのように腹部から横一閃に切断され…トラックにはね飛ばされた。

 

八幡「じょ、承一郎ぉぉぉぉぉー!」

 

承一郎「…………」

 

ボチャボチャ…

 

言葉もなく承一郎は川に落下し、そのまま沈んでゆく。

 

ズィー「かった!まずは5人目のDIOの息子!完!」

 

八幡「嘘だろ?なんて…呆気ない…」

 

先日ミスタが始末したホルホースの言葉がよぎる。

人間の最期なんて大抵は呆気ないものだと…

まさか、それを目の当たりにするなんて…

 

八幡「やろう!ズィー・ズィー!」

 

ズィー「はっ!DIO様の転生とも聞くが、所詮はガキはガキ!貴様を動けなくして拐うもよし、プッチが言うにはDIO様の骨で最悪DIO様の魂を甦らせる事は可能だから殺しても構わないらしいなぁ!」

 

ちぃっ!奴等め!そこにとうとう気付かれたか!

最悪、俺の命を盾にという作戦も、もう使えない!

 

ズィー「殺しても良いのならば、もう遠慮なんかする必要もないよなぁ!クソガキがぁ!」

 

運命の車輪は承一郎にやったように、再び突進してくる!

しかも、承一郎がやられた以上、援護も期待できない!

ならば!

 

八幡「いろは!」

 

俺はいろはを再び抱き抱えて水中に潜った!

水上は走れても水中は走れないよな!

俺は潜水の要領で潜っていく。

途中、いろはに口移しで空気を送り、潜って反対側に逃れようとするが…

 

ズィー「バカめ!水上を走れるように出来なくすれば良いだけだ!」

 

八幡「!!!」

 

俺はいろはを弾く波紋で突き飛ばして俺から遠ざける!

 

いろは『ハチ君!』

 

八幡『ザ・ジェムストーン!』

 

ジェムストーン『無駄無駄無駄無駄無駄無駄!』

 

ズィー「もう遅い!脱出不可能よ!」

 

八幡『くそっ!息が…たった一呼吸で良い!空気を!』

 

ここでの俺の選択肢

 

1、ブラフォード戦みたいに川底から石をどかして空気を吸い込む。

 

2、突然逆転の秘策を思い付くか承一郎が復活して助けに来る!

 

3、逆転不可能!現実は非情である!

 

よしっ!ここは1だ!

俺はラッシュでトラックの沈没を遅らせながらも川底にたどり着き、大きめの石を退ける。

…………が、1CCすらも空気は出てこなかった。

 

八幡『ですよねー』

 

俺はアホかー!流れがない湖とかならともかく、流れが激しい川の、しかもほとんど海に近い流域の川底の石の下に空気が残っているわけ無いだろうがぁ!

 

八幡『チッ…詰んだ…か』

 

俺はとうとう酸欠になり、スタンドが消えてトラックに押し潰されてしまった。

 

ズウウゥゥゥゥゥゥン…

 

いろは『ハチくーん!』

 

ズィー「また勝った!これで第6部外伝、完!ついでに『やはり俺の奇妙な転生は間違っている。』も完!」

 

メメタァ!

 

←To be continued




八幡ぁぁぁぁぁん!承一郎ぉぉぉぉぉぉぉ!

本作とコラボ主人公がやられたぁ!

どうなってしまうのかぁ!第6部外伝と5人目のDIOの息子ぉ!

続きは次回!

なお、今回のタイトルは前回がそれぞれの第一期OPからとったので、今回は第二期OP、俺ガイル続の「春擬き」とニセコイ第二期の「Rally Go Round」から取りました。
やはり主人公二人がタッグを組むサブタイトルならこうでないと!
え?負けてるじゃあないかって?
何の事ですか?(目そらし)


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苦く、苦く、甘いハート型

前回までのクリスタル・クルセイダーズの冒険!

ジョージア州、サバンナで運命の車輪の暗示を持つズィー・ズィーの襲撃を受けた八幡と承一郎!
丈夫なトラックを強化して襲ってきたズィー・ズィーに思わぬ苦戦を強いられ、承一郎と八幡の二人はついに力尽きてしまった!
第2章最初の犠牲者がまさかのダブル主人公となってしまうのか!?
どうなる!第6部外伝!


side一色いろは

 

ハチ君に飛ばされ、私が水中で見た光景はショッキングな物でした。

ハチ君が川の底でトラックに押し潰される姿です!

主人公が二人とも負けちゃったら、このお話はどうなるんですかぁ!

え?メタい?

ええ、今回だけですよぉ?だって今回は…

 

ズィー「勝った!第6部外伝も完!ついでに『やはり俺の奇妙な転生は間違っている』も完!」

 

敵からしてコレですもの。歴代ジョジョの中でも唯一の公式メタフィクションが為された回の敵ですよ?この話以外でメタをやらなくていつやるんですか?今でしょ!(2012年当時は流行語でした)

え?彼氏兼婚約者がやられたにしては余裕ですね?ですか?

そりゃぁ、公式メタが為された今、真面目に相手に合わせる意味は無くなりました!

だって、もう詰んでますもの。相手が!

 

JOJO「ほう?ならば、この一条承一郎の代わりを誰が務めるんだ?まさかテメェのわけがないよなぁ?こっちはまだ公式に春とか出ていないし、スタンドバトルもまだ二回しかやってないんだぞ?主人公がここでいなくなってどうするんだ?本編ではまだ俺も戦っていないしなぁ!」メメタァ!

 

八幡「そっちは良いだろ?ウチなんてバトルがメインだから、まともなラブコメはやってないし、何よりまだ本編始まって無いんだぞ?本編始まる前に物語終了ってなに?斬新すぎね?主人公交代にしても普通は本編始まってからだよね?」メメタァ!

 

ズィー「な、なに!」

 

ハチ君と承一郎さんが水中から浮かび上がってくる!

 

ズィー「な、何でお前らが!確かに倒したはずだぞ?」

 

八幡「ならここにいる俺らは何なんだろうな?」

 

JOJO「幽霊かなにかだろ?」

 

八幡「ならば恨みはらさでおくべきかぁ!ってかぁ?」

 

ハチ君と承一郎さんは再び水上を走って運命の車輪に挑みます。

何度も何度も挑んではやられ、そして水中から浮上してくる。

さて、いったいどうなっているんでしょうか?

 

 

 

side比企谷八幡

 

無線LANで繋がっているモニターを見ながら、サバンナ橋の

()で俺達は戦いを見ていた。

そう、最初から(・・・・)俺達は下で戦っていなかった。

奴が橋の下に現れた段階で俺達は上に転移していた。

 

では下で戦っている俺達は?

 

八幡「スカルズの操作も結構難しいなぁ」

 

承一郎「初めてにしては上出来だと思うよ?」

 

いろは「承一郎先輩は例の覗き能力で直接視線でスカルズを見れますけど、私達は承一郎先輩が仕掛けた監視カメラ越しで操作しているんですから難しいですよぉ!」

 

八幡「お前は遠距離操作型のスタンドだから多少は慣れているだろうけど、俺は遠距離操作じゃあないから感覚がつかめねぇんだよ!大体、ナイチンゲール・エメラルドを出していればスタンド目線で見れるだろ!」

 

そう。下で戦っているのは精巧に作られた俺達のプロテクターを着けたスカルズ達だ。

傷を付けられる都度、ダメージを受けて沈んだ振りをして新しいスカルズに交換して戦わせていた。

まぁ、その操作がVR画面で操作している感覚の承一郎とは違い、俺といろははカメラ越しで闘いを見ながら操作しなくてはならないので、言うなれば3D格闘ゲームの第三者目線でVR操作をしているようなものだ。

スタンド操作に慣れてなければ何も出来ない。

ちなみに、スタンドもナイチンゲール・エメラルドを除いてはスカルズのダミーだ。

俺がこういった戦いの時、時を止めない訳がない。

承一郎も同様。

 

やろうと思えば出来た。

特に基本的スペックが高い承一郎ならばなおさらに。

だが、何事も万全を期すのが一番いい。

相手を消耗させるだけ消耗させ、徒労に終わらせればいいだけだ。

 

承一郎「まったく、よくここまで性格の悪い作戦を思い付くよ」

 

八幡「誉めるな。照れるぞ」

 

承一郎「いや、誉めてないから。まったく、君という男は参謀や軍師に相応しい男だとつくづく思う。敵や味方の能力や特性を瞬時に掌握してここまでの作戦は普通は思い付かない。スカルズをこういう使い方するなんて生み出している僕が考え付かなかったよ。それに、あれを取り付かせる事もね」

 

当たり前だろ?相手の弱点を攻めるのは基本中の基本。被害を最小限に、効果は最大限に!

せっかくフロリダから貰った有効戦力を使えるときに使わないでどうする!

こっち(本城淳)あっち(GIOGIO)もそろそろ本編に入れと突っつかれてんだよ!

メメタァ!

 

ズィー『どうなっている!何で何度も何度もコイツらはよみがえってくるんだ!』

 

八幡(スカルズ)『お前にはわからんだろうな。俺の本物を守りたい、この熱い気持ちが』

 

いろは「うん。ハチ君のキャラじゃあないですね」

 

いろは(スカルズ)『ハチ君…//』

 

八幡「お前は相変わらずあざといな」

 

俺がそういうといろははハコフグのように頬を膨らませる。

 

いろは「あざといって何ですかぁ!これだって素ですよぉ!」

 

八幡「嘘つけ。まだ早口で振られる時の方が素のお前を感じるまである」

 

いろは「素の私を感じるって何ですか?ハッ!何ですか?いつもお前を見ているよって口説いてるんですか?すいません確かにドキッとしましたけど今朝の仗助さんとジョジョセンパイの一幕のような感動的なプロポーズをして欲しいので婚約指輪を持ってきてくれから出直してもらわないと無理です。ごめんなさい」

 

八幡「俺達もある意味で周囲に外堀を埋められている関係だったよね?何で振られてるのん?もう血迷って魔王(茅ヶ崎さん)に走っちゃうよ?」

 

いろは「は?そんな事したらハチ君殺して私も死にますよ?」

 

八幡「その冷たい声で本気を感じるから止めろ下さい」

 

JOJO(スカルズ)『お前ら、戦闘中だってこと忘れちゃあいねえよなあ?』

 

JOJO「これは俺の本音だな。何ならスカルズと交代で現場に行ってくるか?遊ぶ余裕があるみたいだしな」

 

イライラmaximum

 

八幡&いろは(スカルズ含む)『すいませんでしたぁ!』

 

女性「連絡が来たわよ?もうスッカラカンだって。ガス欠にしてしまえば完璧よ」

 

八幡「ありがとうございます。藤崎さん。助かりました」

 

沙織「いやねぇ。忍ちゃんと被るから沙織って呼んでよ。八幡君♪」

 

八幡「いえ、あなたは魔王より強化外骨格がすごすぎるんで、遠慮しときます」

 

沙織「八幡君って面白いわねぇ♪今回の依頼を受けて正解だったわ。この世界もまだまだ捨てたものでは無いわね。本当は二大女王に脅されたからなんだけどね

 

何か聞きたくない情報を聞いた気もするが、聞かなかった事にして仕上げにかかるとしよう。

 

JOJO「オペレーション・スカルズ・ファイナルフェイズに移行するぞ」

 

八幡「頼んだ。一条」

 

JOJO「ブラッディシャドウ!スカルズ達よ!」

 

一条は大量の俺達の偽物を作り出し、戦場に送った。

俺達は例の監視カメラ(沙織さん作)でコーヒーを飲みながら見ている。ちなみに俺のコーヒーは自作の練乳入りMAXコーヒー味だ。

 

JOJO「本当にいい性格してるな…コイツ」

 

一条は汗を流しながら俺をジト目で見ていた。

言い訳をさせてもらうなら、半分は成人を迎えていない集団によってたかって拐うだの殺すだのしてくる連中だ。

中には茅ヶ崎さんやダービーさんやミドラーさんのように誇りを持って挑んでくる人もいたが、大半はコイツのように奇襲をかけて俺達を見下して、やりたい放題やってくる連中。

そんな奴等の流儀に従う理由なんてない。

まぁ、一条にしても承一郎にしてもその辺りは考えは同じようだが、俺の場合はやり方が更に斜め上、または下に走っている事にドン引きしているようだ。

その辺りは諦めろ。

俺に闘いを仕込んだ師匠(ジジイ)師匠(ジジイ)なもんでね。

師匠曰く、俺のやり方は弟子(承太郎)達の中でも師匠に

一番近いらしい。

 

八幡「そんなことより見てみろよ。思惑通りになっているじゃあないか」

 

ズィー・ズィーは大量に出現した俺達に銃口から大量の弾を発射している。

近距離パワー型のスタンドでやっとヒビが入るくらいのスカルズのプロテクターを破壊する威力はあの弾にはない。

奴の狙いは他にある。

あれはトラックの燃料である軽油だ。

軽油をぶっかけて引火させて、スカルズ達をまとめて燃やす算段なのだろう。

承太郎に対してやったように。

 

ズィー「この中にどれか本物がいるんだろ!まとめて燃えてしまえ!」

 

奴は再びバッテリーからのコードを伸ばしてスカルズに引火させる。

 

八幡達(スカルズ)『マァギイィィィィィ!』

 

JOJO達(スカルズ)『お前らはラバーズか!ぐわぁぁぁ!』

 

流石は一条。

断末魔の悲鳴をあげながらもツッコミは忘れない。

向こうの親友にも俺みたいなネタに走る奴がいるのかも?

 

JOJO「無駄無駄無駄!」

 

一条は更に追加で俺達のプロテクターを纏ったスカルズ軍団を出現させる。

どうせすぐにやられるのだから、その造りは雑になっているが。

それを繰り返しているウチに思惑通り、奴のトラックはガス欠になり、プスンプスンとエンジンが停止した。

ガス欠になった位置は川原の上。

さすがに沈んでいってはくれなかったか。

だが、問題はない。

これでこちらの完全な勝ち(・・・・・)だ!

 

ズィー「バカめ!こんなこともあろうかと、予備の燃料ならいくらでもある!」

 

おそらくトラックの荷台には大量のドラム缶が積んでおり、中には軽油がたくさんあるのだろう。

だが、燃料が沢山あろうがなかろうが、もうお前は完全に終わってるんだよ!

承一郎を一度でも中に入れた段階でな!

 

ズィー「さあ!いつまで持つかな!イグニッション!」

 

し~ん……

 

ズィー「あ、あれ?」

 

イグニッション(点火)出来ればいいね!

それをやるだけのバッテリーが残っていればね!

 

レッド・ホット・チリペッパー「バカめ!オメェの車のバッテリーは全てこの俺が頂いちまったんだよぉ!一度でもエンジンが切れれば、お前は終わりなんだよ!」

 

ドカドカドカ!

 

レッド・ホット・チリペッパーがズィー・ズィーを殴り飛ばして車外に追放する。

そう、藤崎沙織さんと共に俺達を迎えにフロリダから来ていたのは承太郎さんの父親、空条貞夫さんの音楽の盟友にあたる音石明さんだった。

チリペッパーは承一郎が運命の車輪に侵入した際に同行し、奴のバッテリーに侵入。

トラックのバッテリーを食いつくして貰った。

後は何らかの方法でエンジンさえ止めてしまえば奴は運命の車輪を再起動させることは不可能となる。

エンジンを始動させるのが一番バッテリーを食うのだから、一定量のバッテリーを奪えば「車」というルールに縛られている奴のスタンドは何も出来なくなってしまうのだ!

スカルズ軍団をしつこく仕掛けたのは時間稼ぎ。

奴は俺達を倒すのに夢中でバッテリー残量に気付いていなかった。

まぁ、そうさせるのが目的でわざわざ苦戦を装っていたのだが…スカルズが。

 

そして、俺達も無防備になった奴の前に姿を現す。

 

JOJO「さて、コイツを地獄に叩き落とすのは誰が相応しい?」

 

八幡「やっぱり俺でしょ?作戦を考えたのは俺なんだから」

 

いろは「ちょっと待って下さい?私もずっとスタンドを出しっぱなしで危険な位置にいましたよ?エメラルドストライクやエメラルドヒーリングはスカルズには出来ませんし」

 

JOJO「待て。一番頑張ったのは俺とスカルズだったぞ?それを忘れてもらっちゃあ困る」

 

音石「それを言ったら俺がいなけりゃ成り立たなかった作戦なんだから、俺にだって権利はあるんじゃあないか?」

 

沙織「だったらみんな頑張ったってことでみんなで殺らない?私もそのスカルズ?が水上で動けるように反重力魔法を大量に使ったんだし」

 

そういえば藤崎さんは異世界でそういうのを習得したとか忍さんが言ってましたね。

 

八幡「それも…」

 

JOJO「そうだな」

 

いろは「それではみんなで仲良く…」

 

音石「このクズ野郎にトドメを…」

 

沙織「刺してしまいましょう♪私も承太郎さんに倣っていくよぉ♪」

 

一同『せーの!』

 

ジェムストーン「無駄無駄無駄無駄無駄無駄!」

クリスタルボーン「オラオラオラオラオラオラ!」

ナイチンゲール「無理無理無理無理無理無理!」

R・H・C「ウルトラァ!スーパー!ギタリストォ!」

沙織「ボラボラボラボラボラボラ!(素手)」

 

ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ!

 

ズィー「うぎゃあああああああああああ!」

 

ドッボオォォォォォォォォォン!

 

ブクブク…

 

ズィー・ズィーはサバンナ川の中程まで飛ばされ、流れて行った。

運が良ければ船に拾われるだろうが、二度とまともな生活は出来ないだろう。

 

沙織「ボラーレ・ヴィーア(ブッ飛んじまいな)!」

 

 

 

ズィー・ズィー(運命の車輪(ホウィール・オブ・フォーチューン))再起不能 生死不明

 

 

←To be continued

 

おまけ

 

JOJO「ところで八幡、俺はお前を許してはいないぞ?そこのところは分かっているよな?」

 

八幡「ゲッ!」

 

え?俺、なんかしたっけ?

あ、カメオをやった疑惑の事か?

あれならキッチリ承一郎に正座説教受けたはずじゃん!

 

JOJO「『ゲッ!』じゃあないぞッ!CQCの訓練だ!体で覚えろ八幡ッ!」

 

八幡「ギャアアアアアアーーーー‼︎」

 

その後俺は投げられては気絶し、気絶しては蹴り起こされ、蹴り起こされてはまた投げられ…

一時間は一条の地獄のCQC訓練(という名の地獄のループ)は続いた。




はい、今回はここまでです。

前の2話のシリアスはどこへやら?本城的八幡の頭脳?プレーが久々に発揮されました。
トリプルコラボを微妙に交えつつ、ジョジョの有名な公式メタフィクションを再現。
杜王町増援組の音石明も交えつつ、ダブル主人公とメインヒロインも活躍させてみました。
実はこの話は前々から決まっていました。(トリプルコラボが決まる以前だった沙織除く)
今だから明かしますが、実は太陽戦をやるのがこの前の話で、承一郎はそこで仲間になる予定だったんです。
予定が前倒