魔法の世界へようこそ (兎詐偽)
しおりを挟む

設定および名簿
Aクラス名簿


名簿(Aクラス)

名前:ジル=レイドルフ(レイドリウス)

所属:マーリン魔術学園A組

容姿:真っ白な色の肩ほどまでの髪と鋭い青い眼が特徴。身体の様々な場所に切り傷のような跡があり、顔には左頬にある。貧乳。

身長:156センチ

性格:冷徹といえるほど冷静沈着

得意魔術属性:無(イメージ色:黒)

魔法具:槍型魔法具『ファイド』

槍型のロッド。白銀色を基調として柄に青い触媒が埋め込まれている。

使用魔術:

『ブースト』

単純な強化魔術。物体に魔力を通すことでその性質を強化する。

『スフィア・シールド』

円錐状の魔力による盾。小型化して大量に展開することもできる。半透明。後述の魔力放出を用いて飛ばすことも可能。

『リミット・ブレイク』

自身の限界を超え、魔力を過剰に使うことを可能とする術式。反動が大きい。彼女自身が考案、作成した術式であり、式を公開していないために他人は使用できない。

『魔力放出』

東洋人が制作したとされる魔術というよりも魔力運用法。ジェットのように魔力を噴射することで、人外じみた力を発揮することを可能とする。

『術式切断』

術式を無効化する術式。これにより魔法具の刃部分で魔術による事象を無効化することができる。

概要:マーリン魔術学園に今年魔術量一位で入学した新入生。彼女の槍型魔法具『ファイド』は自らで作ったものであるらしく、かなり凝った作りになっている。無属性魔術が得意というより、正確には無属性魔術以外は少ししか使うことができない。ちなみに彼女の絶縁状態となっている実家『レイドリウス』は雷属性の名門である。魔術の行使が緻密で迅速であることからかなりの使い手であることがわかる。

冷徹と言われるまでに冷静沈着な性格の持ち主。真面目で理性的であり、それを貫き過ぎるが故に嫌われやすい。かなり運が悪く、三歩歩けば事件に遭遇するとまで言われている。趣味は読書とロッド弄りであり、特技は槍術と家事全般。体術もかなり使える。すきなものは果物全般で、特にナシを好む。嫌いなものは特にない。父であるジキル=レイドリウスからは雷属性の才能の無さから、自分の子であると認めることさえ烏滸がましいといわれており、実質絶縁関係にある。幼少期から母や兄から虐待を受けていたために身体中に傷跡が存在する。その為か自身に対する敵意に異常なまでに敏感。左頬の傷口を書く癖がある。無表情だが笑顔はかなり可愛らしく、見たものが見ほれてしまうほど。

セリフサンプル:

「私はジル=レイドルフです。よろしく」

「レイドリウス家?ああ、あのクソッタレの家系ですか」

「甘いものはやはりいい。気持ちが安らぐ」

「試合開始、此処より先は容赦しない」

「演算開始、『ブースト』ッ‼︎」

「いまなんて言いました?貧乳・・・?殺しますよ?」

「っ⁉︎今のは・・・?」

イラスト:

 

【挿絵表示】

 

 

駄ピンさん

 

 

 

名前:ヨハン・ヴァインベルク

所属:マーリン魔術学園Aクラス

容姿:金髪琥珀目の色白青年。

身長:185~6cm

性格:物腰穏やかな好青年。

得意魔術属性:氷零(イメージ色:紺色)

魔法具:杖型魔法具『氷帝』

見た目は金の装飾がところどころに付いた、黒のステッキ。『ヴァインベルク』家に伝わる宝具の一つ。

使用魔術:

『氷纏述式・リオート』

氷帝に氷属性を付与する。ヨハンは、その氷を大剣状に纏わせて武器として使用する。また、自身が触れているモノであれば何にでも纏わせることが可能。敵に触れた状態で放てば、その敵を氷漬けにもできる。

『周撃零度・ダインスレイブ』

氷帝を振り回すと同時に、周囲に絶対零度に近い冷気を噴出する、言わば広範囲殲滅攻撃。

『遠撃氷記・ミストルティン』

氷帝を突くと同時に荒ぶる氷気を直線上に放つ。凍てつくビーム。放ち方は某型月の騎士王のストライクエア。

『連撃凍結・ティルフィング』

氷帝を横に薙ぐと同時に、氷が枝分かれして連続で対象を貫く。

『最冷解放・カラドボルグ』

持てる氷気を最大まで放出しながらの振り上げ。某型月作品のプーサーのエクスカリバーに似た感じ。

(5つまで)

概要:代々固有属性である『氷属性』を排出し続けている名門『ヴァインベルク』家の次期当主。稀有な属性であるため、幼い頃から身柄を狙われている。それ故に、表面上は友好的でも誰一人として信用していない。

三男だが、兄弟姉妹は皆『氷属性』ではないので当主の座に着くのが確定している。そのせいで兄弟姉妹からはよく嫌がらせを受けていた。

膨大過ぎる魔力の影響で、常に体の表面とその周囲が氷点下状態。修羅の如き努力により、今はこの状態に落ち着いているが、昔は感情を露わにするだけで半径100メートルが凍てつく程であった。左上半身が、幼い頃の魔力の暴走により凍り付いている(問題なく動くが)ために、夏場でも黒いコートを欠かさない。

 

セリフサンプル:(感情が昂ると一人称が『私』から『俺』になる)

「私はヨハン。どうぞよろしくお願いします。」

「ヴァインベルク家の跡継ぎなどと大層なモノを背負ってはいますが、ただの学生ですのでそのように接していただけると幸いです。」

「私に触れると霜焼けになってしまいますよ?」

「⋯この左半身ですか⋯酷いものでしょう?⋯俺の弱さが招いたんだ。」

戦闘時

「私がお相手いたします。」

「さて、どうしたことでしょうか…貴方を殺したくてたまらない。」

「俺に触れるな!」

「⋯ふふふ⋯ふはははは!!」

「俺はこれを待っていた!」

友好

「私は信じることが苦手です。⋯今でもお前を疑っている自分がいる。嫌になるな。」

「私が貴方の背を守りましょう。私の背は私が守りますが。」

「さあ、あと少しです。共に行こう⋯!」

 

 

 

 

覇王龍さん

 

名前:リヒャルド・マルコフ

所属:A

CV:松岡禎丞

容姿:プラチナブロンドのオールバックの髪と青白い顔、尖った顎が特徴的。瞳の色は薄いグレー。

身長:身長140cm、体重35kg

性格:純血をなにより重んじ、混血、非魔法使いを見下している。

得意魔術属性:(イメージ色:)闇、金色(闇なのに?)

魔法具:蛇が巻き付いたような形状の杖、「レボルティオン」

使用魔術:

『サペンティア』蛇を呼び出す呪文。

『シャドウ』闇呪文。

『ブラックホウル』相手の魔法を吸い込む。

『ヒュアト デン ムジーク デア レボルティオン!』

他の魔法使いの魔法を奪い、活用する。

『革命のバジリスク』マルコフが、リュート・ブレイブの「漢のドラゴン」に対抗して作り出した。「フォイサ!」の掛け声で変身する。発動条件はリュートと戦っているとき、もしくは、マルコフの高すぎるプライドを一時的に棄てること。

雄鶏の鶏冠と蝙蝠の翼を持った蛇「バジリスク」の姿に変身する。魔眼はあらゆるものを石化させ、牙には猛毒がある。

 

(5つまで)

概要:リュート・ブレイブのライバルキャラ。

自身に逆らう者には容赦なく、時には卑怯な手段を用いてでも逆らう者を貶めようとする。

誇るのは大抵、自身の純血や一族の資産、父親の権力やコネ、他者から与えられた権力など「自身が属する何か」であり、

自分自身を誇ることはほとんどない。 レイカのことが気になっているらしいが、彼女は混血なのでわざと見下すそぶりを見せる。3人の屈強だがバカな子分を連れている。

セリフサンプル:

「汚いぞ!ブレイブ!」

「下等魔女共が....」

「「黙るフォイ!」って何言わせるんだよ!ブレイブ!」

(ブレイブ「いや、お前が言ったんだよ、マルコフ」までが一セット。)

「これが僕の革命さ!」

「ああ、レイドリウス家の....貧乳、サン。」

 

 

あくまさん

 

名前:ボルボ・リマックス

所属:マーリン魔術学園Aクラス

容姿:灰色交じりの緑――菊塵色の極短いボサボサヘア。

   青色の長いエクステを一本付けており、肌は浅黒い。

   またギッチリ筋肉が詰まった、細マッチョ以上・ゴリマッチョ未満の体型。

身長:189cm

性格:とにかく明るく、ポジティブ。ソレこそウザい程に。

   更に外国語まで言葉に混じってくる。

   また鉄の心臓を持つため、どれだけ冷めた態度で接しても決して折れない。

得意魔術属性:雷(イメージ色:黄金)

魔法具:手甲型魔法具『オレの超絶剛力拳』(オレの、含めて名前)

使用魔術:

『絶対貫通爆雷蹴』

 先行放電を伝い、更に足元で雷を爆発させることによって、

 類稀なる超速の突撃蹴りをかます技。(ただし本人は、先行放電に気が付いていない)

 空中でも発動可能でその様は正に○イダーキック。

『絶対粉砕爆雷撃』

 体に雷を浸透させ、電撃と共に滅多矢鱈に殴りまくり、蹴りまくる技。

 型無しで無茶苦茶なぶん読みづらく、更に驚異的なパワーもあって対処が難しい。

 またその驚異的な電圧から電磁力すら発生しており、吸着と反発を繰り返す事でスピ-ドも増す。

 (が、無意識のうちの事なので、本人は気が付いていない)

『絶対撃破爆雷掌』

 雷の奔流を纏いながら、掌底や爪状に固定した手での引き先を行う技。

 単純に出力が大きい事と、雷の幅が広いせいで、見た目以上の回避しにくい。 

『必殺・霹靂爆裂斬』

 雷を一線上に集め、巨大な雷刀で一刀両断する技。

 シンプルが故に強く、爆雷掌よりも範囲は狭い外力は遥かにこちらが上。

『必殺・雷霆獣王突』

 今までの魔術の集大成である―――単なる最大出力雷撃と、フルパワー突撃。

 が、彼自身の才能と突出した筋力、そして多少意識した雷の制御と極限化により、

 本気で臨まなければ余波すら避けられずボロボロにさせられる。

 

概要:とにかくハイテンション、超絶ポジティブな少年。

   ニッ! と歯を見せて笑う、屈託ない笑みがトレードマーク。

   裕福な家に生まれたわけではないが、その雷属性魔術の才能は名門すら抜いている。

   ……が、それは近接に限った話。

   遠距離は滅茶苦茶苦手であり、持って生れた魔力総量を活かし、大出力で誤魔化すのが精々。

   また【無】属性の強化魔法以外は、それこそ欠片も使えないと言うとんでもない有様。

 

   されどその反面、向いている近接系【雷】属性魔術と、体術においては途轍もない才能を発揮。

   筋力重視ではあるモノの、速力・反応・切り替え・勘の良さなどは一級品であり、

   更には「これは良い!」と思った相手の体術を即興で真似し、更にアレンジを加えてしまうほど

   その才は類稀なる域で突出している。

   雷属性魔術もまた、先行放電による高速移動や、電磁力発生など、近接を活かす手段においては

   無意識化なれど様々な応用法を持っている。

   教師曰く「今でも充分ヤバいのに、本人が本格的に気が付いたらもっと怖い」との事。

   弱点はやはり、近接しか出来ないので遠距離相手は苦手な事、

   そしてバカというか馬鹿正直な為、正面から堂々掛っていくことが基本になっているぐらいか。

   ……実のところ彼の実力的に、寧ろ近づけさせない事が難しいぐらいだし、

   とっさの判断で思わぬ一手を打つこともあるのだが。

 

   上記したようにかなりテンションが高いのが当たり前で、両親すら「育て方を全力で間違えた」と

   首傾げで普通に言わしめてしまうほど。

   常にフルパワー、常に全力、明るく楽しく元気よくがモットーの、今どき珍しいタイプでもある。

   「全力でぶつかり、全力で話し合えば、きっと仲良くなれる」という暑苦しい持論の持ち主でもあり、

   それこそ何度否定されようが、何度冷たくあしらわれようが、断固として曲げず突っ走っていく

   ウザいながらも一本筋通った精神の持ち主でもある。

   ……若干ながら戦闘狂の気もあるが、それは『全力でぶつかり、お互いに足掻いて輝き合う』のが

   楽しいからで、普通とはちょっと意味合いが違うのだと推測される。

 

 

セリフサンプル:

「HEY! オレの名前はボルボ! ボルボ・リマックス! 覚えておいてくれよなBROTHER(兄弟)!」

「MAXPOWER(全力)でぶつかり合おうや! そうすりゃ、すぐにFRIENDS(友達)さ!!」

「おう、良いと突いてるじゃねぇか! そうさ、オレは馬鹿正直なんだ! HAHAHA!」

「ああ何度だって否定された、何度だって笑われたなぁ……けどんなもん、オレは諦める理由になんざならねぇって! NEVERGIVE UP(何度でも)だろ? 諦めたら終わりだろが? ―――ならやめねぇよ!」

「よーっし! もっともっとGUTS(ガッツ)見せてこうや!」

「おいおい! んなしかめ面じゃ綺麗な顔が台無しだろ!? smile! 全力でsmile! 笑顔作って走り続けてりゃ、きっと心もHAPPY(幸せ)になれる時が来るって!」

「……ボロボロだなぁ、オイ……けど諦めねぇ! FULLPOWER(本気の全力)で思いっきし、前向いて全力で突っ走る! それを曲げんのなんざお断りだね!」

 

名前:スピルナ・バルバジェト

所属:マーリン魔術学園Aクラス

容姿:セミロングに、タレたケモ耳の様な物がある髪型。

   もみあげとケモミミ部分の先端のみ灰色で、他は浅葱色をしている。

   また常時ジト目で色は紫。

身長:139cm

性格:ぼへーっとしていて感情が読みにくい。

   喋り方もどこか拙く、寡黙気味。

   が、そんな読みづらい性格とは裏腹に、結構ノリの良い性格でもある。

得意魔術属性:鋼(固有属性)

魔法具:狙撃銃型魔道具【ネオストレングス・G―801】(銃剣付き)

使用魔術:尚、全ての魔術が『途中から変化させる』事ができ、

     跳弾した直後や、当たった瞬間に作用させることも可能。

『斬断バレット』

 巨大な刀剣がかっ飛んでいく、銃弾式の鋼属性魔術。

 応用法として、銃剣部分に作用させ威力とリーチを引き上げるモノや、

 地面に跳ねさせ、剣術の切り上げを再現するモノもある。

『圧潰バレット』

 ハンマー状態の巨大な鉄塊を打ち出し、相手を文字通り圧し潰す魔術。

 上空に打ち上げ時間差で落としたり、跳弾の果てに挟みつぶす、

 目の前の地面に撃ちだし、単純に壁として使うのも可能。

『散貫バレット』

 文字通りの散弾を打ち出す鋼属性魔法だが、途中で変えられる性質上、

 まるで爆弾の如く敵陣のど真ん中で破裂されることが出来る。

 また多方向へ散らさず、真正面に向けて同方向へ一斉に放つのも可能。

『翔穿バレット』

 遙か解くまで届く投擲槍状の、異質な銃弾で狙撃する鋼属性魔術。

 ジャイロ回転により貫通力が跳ねあがっている上、マッハ2ごえの超音速で飛来する為、

 迂闊に対処するのは危険である。

『剛鉄バレット』

 質量・硬度・魔力を凝縮させた必殺の鋼属性魔術。

 極短距離にしか届かないが、当てた相手は手加減でも大ダメージを追って吹っ飛び、

 全力ならばグシャグシャになって飛び散る。

 「シンプルが故に強い」を、この上なく体現した魔術である。

 

概要:低身長でジト目が常、その所為かいまいち感情が読みにくい少女。

   ケモミミの様な髪型と、ぴょこんと一本だけ飛び出た長めのアホ毛が目を引く。

   育ちは孤児院であり、魔術の才能は出資者の男性が偶然持ち込んだ魔法具により発見された。

   実力を得れば、その果てに孤児院へも恩返しできると思い、学園入学を決めた。

 

   こと銃の扱いにおいては他者の追随を許さぬ鬼才を持ち、【鋼】属性という固有属性も相俟って、

   その実力はより強固なものと成っている。

   鋼を銃弾として使うのが主なのだが、弾丸が触れた部分を硬化させて柔らかい箇所でも跳弾させたり、

   体の一部を覆って緊急防御に使う、単純に狙撃台・シールド用にする、

   バネ状に変えて接近した相手を弾き飛ばすなど、名のつかない魔術含め応用法は様々。

   だが接近戦事態に難があり、出来ない訳ではないが銃剣術の基礎すら知らない所為で、

   そこまで卓越してもいない。

   今後に期待か。

 

   物心ついたころから孤児院に居たため、親は老シスターで家は孤児院だと認識している。

   彼女の名字「バルバジェト」も出資者のバルバジェト氏から、許可を貰って取っていたりする。

   どうも言葉足らずな所があるが、結構ノリの良い性格であり、

   明るいノリには表情を変えず、代わりのジェスチャーで目いっぱいついて行ったりするなど、

   出自とは裏腹に暗さは余り感じない。

   ―――なお、低身長に似合わぬ巨乳。

 

 

セリフサンプル:

「……スピルナ・バルバジェト。よろしく」

「ん、がんば」

「おー、それはすごい。ちょー凄い」

「『斬断バレット』―――ファイア……!」

「銃撃、自信ある」

「……悲しい。なら、もっと悲しくならない、それ大事」

「シスター、オジさん、皆…………元気かな」

「やろう、みんなで。やる、それ楽しい」

 

 

 

レティスさん

名前:フォード・アルバトロス

性別:男

クラス:マーリン魔術学園A組

容姿:茶髪の落ち着いたヘアスタイルの青年。

身長:178cm

性格:普段は少々チャラ男かつキザな性格で、よく軽口を叩く。しかし“ある敵”との戦闘時は一転して口数が減り、冷徹になる。

得意魔術属性:天体(イメージ色:水色)

魔法具:弓型魔法具『与一』

見た目は持ち手が黒く本体は黄色の洋弓。本体前部には紫色の刃が仕込まれており、近接戦はこれを用いる。魔術触媒は弓の烏打に組み込まれている。矢は魔力がある限り無尽蔵で生成できる。カラーリングの元ネタは仮面ライダーエグゼイドに登場する仮面ライダーレーザーの武器・ガシャコンスパローから

使用魔術

・『フォトンコメット』

基本となる魔術。流星の如く速い矢を放つ。貫通力が高く、並大抵のバリアならこれで貫ける。

・『アステロイドソーサー』

弓の仕込み刃で薙ぎ払って衝撃波を放つ。衝撃波はチェーンソーのように持続ダメージを与える。

・『ディスカバリー』

スペースシャトル状の魔力矢を四発同時に放つ。一発一発がホーミング性能を持っており、相手を自動追尾する。

・『ブレイズミーティア』

大きめの矢を放ち、着弾すると大爆発を引き起こす。

・『グランシャリオ』

最大の切り札。上空に矢を放って魔方陣を形成し、そこから巨大な剣を模した魔力の塊を落とす。魔力を大幅に消費するかつ、発動には魔方陣形成からの詠唱がいるため、隙が大きい。普段はそのあまりの強力さから、“ある敵”との戦闘時でさえも例外なく使用を躊躇っているが、使わなければさらに大変なことになると決意したときに使用する。元ネタはRAVEのアレ。

概要:代々優秀な魔術師を輩出する名門『アルバトロス』家の次期当主。だがフォード自身はアルバトロス家に引き取られた身である。普段は上記の通りチャラ男であり、よくジョークを叩く変なやつだが、こんな性格でも成績は意外と優秀な方で、時には紳士な対応も見せる。また甘党故に都市内のスイーツ食べ歩きが趣味。特に好物は梨タルト。

過去に何かあったためか、“サジタリアス家”の名を聞くと、途端に険しい表情になり、殺気を放つ。

ジルに対しては何らかの好意を抱いているらしい。

・セリフサンプル

「ちーっす、自分はフォード・アルバトロスと言うんで、よろしく~。」

「なーるほど、その魔法具で洗濯物を干すのか。」(ジョーク)

「甘党って言われてもなぁ…脳みそフル回転させたらそりゃ糖分ほしくなるっしょ。」

「あ、ごめん。つい口がスライディングしちまった。」

「女の子には優しくしないとな。」

「…俺の前でその家系の名を口にするな…!」(サジタリアス家の名を聞いた時)

「“固有持ち”ってのは…良いことずくめじゃねぇんだよ…。」

「俺は手加減苦手だから、そこんとこ頼むぜ。」

「…来たか…!」(“ある敵”と)

「煌めくは七つの星々、星に鍛錬されし銀河の剣、星屑は彗星となり、彗星は惑星へと変わる。宿痾よ眠れ、又と目覚めぬように。今こそ時は満ちた、宇宙という鞘から、いざ抜刀せん!ーーーー穿て、グランシャリオ!!」(グランシャリオ詠唱)

 

雪月花

名前:シルヴィア・セラフィリーレ

所属:マーリン魔術学園A組

容姿:頭頂部から毛先まで水色・黄緑・黄・橙・白という変わった髪色で腰まで伸びている。瞳の色は水色。豊胸であるが着痩せするタイプ。

身長:158㎝

性格:穏やかで心優しい性格。仲間のために我が身を犠牲にすることも厭わない芯の強さを持つ

得意魔術属性:色彩(イメージ色:虹)

魔法具:指輪型魔法具『ヴィヴリオ・マギアス』

使用魔術:

『プルウィア・グランス』

自身の周囲に雨粒サイズの虹色の魔力を作りだし、銃弾の雨の如く放つ。速度はふわふわした程度から光速まで自在に変えることが出来る。また雨粒サイズの魔力を一箇所に集めて巨大な光球として放つ応用も可能。

『セルモ・リボルト』

指先に灯した虹色の炎へ周囲一帯の魔力を集めて、その火力を増大させて放つ。つまり、誰かが魔法を使えばそれを吸収して威力を上げられてしまう。

『アンゲルス・アーラ』

虹色で出来ている天使のような翼を背中から展開して、周囲一帯の魔力の波長を狂わせる。これを受けた者が魔法を使っても上手く制御できなくなる。この翼は見せかけではなく、実際に飛ぶことも可能。

『セラピア・コムプレクティー』

自身の生命力を虹の魔力に乗せて、対象を癒やす数少ない回復魔法。代わりに自身の体力を擦り減らすため使用回数は注意が必要。生命力を最も効率的に与える方法としてハグを多用する。

『オーロライズ』

基礎的な身体強化魔術を極限まで引き上げたもの。魔力が「虹の羽衣」という衣装になる。

指を弾くだけで衝撃波を放てたり、瞬間移動と錯覚するような速さを見せるほど身体能力が上がっている。

その分身体に負担がかかり、意識も全て掛けなければ解けてしまうため、発動中はほかの魔術が使えなくなる。

1分間継続できれば上出来という所。1日1回が限度(2回以上使えない事はない)。

概要:全魔術属性に長けた天才美少女。その美しき笑顔の裏には恐るべき実力を隠し持っており、入学前から『七色の魔女(なないろのまじょ)』と呼ばれ注目を集めている。魔術として扱わなくても魔力の壁で攻撃を遮ったり、刃を手づかみ出来るほどの膨大な魔力を宿している。彼女が持つ虹の魔力は全ての属性を束ねた属性と言われ、あらゆる事象を発揮することが可能な万能属性。しかし、あらゆる属性魔力が絡み合って出来ているが故、体調不良を起こしやすいのだと言う。戦闘に支障が出るほどではないが、時折くる偏頭痛に悩まされている。

誰にでも友好的な彼女であるが、家族面の話はあまりしたがらないらしく、本人に聞いてもはぐらかされてしまう。趣味は魔法具研究で、研究繋がりか料理にもはまっている。どうにも物事の探求が好きな模様。

セリフサンプル:

「シルヴィア・セラフィリーレです。シルヴィでいいよ」

「どう?……私の虹色の魔力。綺麗でしょう」

「ごめん……今日は少し頭が痛くて……大丈夫。こういう体質だから」

「戦いに……楽しいという感情を持ちこんでもいいのでしょうか……」

 

 

あくまさん

 

名前:グラエム・ドラグバルニ

所属:マーリン魔術学園Aクラス

容姿:金髪碧眼の短髪。特別製の丈夫な眼鏡をかけている。眼鏡はサングラスのように目元が見えないようになっている。

身長:187cm

性格:とにかく真面目。あだ名が「メガネ君」や「真面目君」になりそうなほど。

   アレコレキッチリさせようとする他、冗談を真面目に受け取ったり、

   花見と言われれば、花を見る事だけを重視するなど、結構なマニュアル型の人間でもある。

   その分、表情も結構よく変わる方である。

得意魔術属性:火

魔法具:片手半剣型魔法具【炎皇】

    粗方白いボディに、赤いアクセントと真赤な刃を持つ、剣型魔法具。

    ただの魔道具ではなく、高熱に反応して切れ味を上げたり、

    遠距離系魔術を手助けする『ドラグバルニ家』の宝具でもある。

   ・また、補助として左手に紅光で出来た半透明の熱楯を出現させる、

    ブレスレット型魔法具を付けている。

使用魔術:

『焔纏述式・ルーン』

 炎色状のオーラと化すほど、熱としての側面を高めて剣にまとう魔術。

 【炎皇】の性質と合わせて、並みの者では止めるどころか受け流す事すらかなわない。

 またリーチを伸ばしたり、横へ刀身を作り出し爪状の後を残す『三つ分の斬撃』を行ったり、

 集中させて中距離用炎刃を放つことも可能。

『灼熱烈波・フラガラッハ』

 剣の降り上げと共に、火焔の壁を放射状に噴出させる魔術。

 範囲殲滅用の他、集中させて火炎放射としたり、地面に刺して噴出させるガード用にも使える。

『穿貫炎槍・ゲイボルグ』

 遠距離まで届く火炎の槍を突き放つ魔術。

 通常のバランス型の他、高速で撃ち出す連射型、低速で放つパワー型は突進して焔を爆散させたり、

 突撃しながら纏って相手を貫く接近戦用に変わる等、改良を加えてある。

『熱焼乱切・デュランダル』

 所謂、高熱を纏っての連続斬り。しかし炎刃が剣本体の後を追う様に襲い来るほか、

 蜃気楼が発生する為、防御や回避は困難を極める。

『火竜招来・バルムンク』

 目の前に凝縮した火球を発生させ、

 同時に剣へと凝縮した灼熱の焔を振り下ろしと共に解き放つ魔術。

 ドラグバルニ家に伝わる、必殺をもたらす奥義である。

 だが一番強力なのは、立てたんかい状態で火球に突っ込み、第二の火球を出願させ、

 三段チャージで思い切り振り払う改定版の方。こちらは名前が『焔龍将来・〃』と変わる。

 

概要:火属性の名門『ドラグバルニ』家の子息。

   兄弟はおらず、他は【風】属性魔術が得意の妹がいるのみ。

   かく言う彼自身、火属性魔術や剣術、それに合わせる体術の才はそれこそ並外れたレベルな為、

   生来の真面目さもあって、家の内外共に次期当主だと認められている存在でもある。

   また、【火】属性以外の他名門とはある程度、

   領地が国境を隔てて隣り合わせている『ヴァインベルク』家の面々とはそこそこ面識があり、

   『ヴァインベルク』家次期当主のヨハンとは、会話こそ少ないが見知った仲。。

   幼い頃から彼の厳しい現状は知っており、己の身勝手だという事を重々理解しつつも

   【火】と【氷】という正反対の性質であることも合わさり

   “だからこそ” 敢えてライバル扱いしたりして、誰一人として信用しないヨハンへと、

   真面目で不器用な彼なりになんとか距離を縮めようとしている。

   基本属性の名門であるからか、雷属性魔術の名門の出であるジルの事も、実は父から

   教えてもらっていたりする。

 

   次期当主として相応しい行いをせねばと、皆をまとめるべくクラス内外問わずの和を大切にしたり、

   今の実力では戦闘・頭脳面両方でも足りないと思い、寝ても覚めても鍛錬と勉学を積み続ける等、

   真面目一直線でストイックな少年という印象が強いが、

   父の影響もあり『才が無ければ迫害されてしかるべし』という、現・名門間の曲がった現状に

   深い憤りを感じる正義感の強い男でもある。

   されどその迫害は積み重ねてきた栄光あってこその物でもあり、簡単に改善できないことは承知で、

   それでも何とか差を縮められないかと奮闘中。

   ……ちなみに重圧こそ甘んじて受け止られているだけで、どこか真面目過ぎて空回りしている気がある。

 

   一見、大雑把に比較するとボルボと似ているが、あちらは本当にノリが良いだけとも言え、

   ボルボが「ノリ良く全力で騒ぐ男」ならば、グラエムは「真面目に正義を重んじる男」なので、

   つまるとこ真面目君とチャラ男の対比な為、ボルボとは余りウマが合わなかったりする。

   

 

セリフサンプル:

「グラエム・ドラグバルニだ。これから共に歩む学友として、どうかよろしく頼む」

「才無き者が迫害される世など真っ平だ! ……だが、簡単に変えられぬ現状が歯がゆいのだ……!」

「我らが力ある者ならば、真っ先に矢面に立たずなんとするかっ!」

「疲労困憊にはまだ早いだろう。さぁあと五十周、その後素振り七千回! 俺達ならばもっと先へ行けるはずなのだから、努力は怠るなよ!」

「まだ足りない。まだ俺は俺を許さない、俺は俺を認めない……まだ先の領域へたどり着けるはずなのだからな」

「ええいしつこいぞ貴様! もう少し声を静め、空気ぐらい読んだらどうだ!」

「な、お、俺が言うなだと!? ………す、すまん、どうやら思い違いをしていたようだ、反省しよう」

「真正面からぶつかり会えばわかり会える、か。……その考え方は、とても好ましいな。よし、俺も参考にしよう!」

「上手くいかないな……ただこれが正しいと思って、伝えただけだったのだが……ふむ、真面目過ぎたのか?」

「花見というぐらいだ、なら憐華を見物する行事なのだろう? なに違う? 口実に飯を食う行事なのか? ふむ、それは驚愕だ。分かった覚えておこう」

 

シズマさん

名前:テオ・バーネット

所属:A組

容姿:ボサボサの黒髪,白のヘアバンド

顔立ちや目付きはやや鋭い,目の色はこげ茶色

身長:172cm

性格:やんちゃながら熱血漢で,笑顔を絶やさない

そして義理や人情,そして祭りごとなど華やかな物事をこよなく愛する江戸っ子

得意属性:火(イメージ:朱色)

魔法具:発火用の鉄籠手

→知り合いの魔術師に作ってもらった品で,これに火を集め放つ

使用魔術:

『集炎(シュウエン)』

→鉄籠手に火を集める

『炮炎弾(ホウエンダン)』

→集めた火を定めた一点に撃つ

『火刃(カジン)』

→鉄籠手に纏った火を刃状に変化させて斬る

『鳳仙火(ホウセンカ)』

→指先5本に集めた火を連続で叩き込む

『龍焔獄(リュウエンゴク)』

→火で大きな龍を形作り放つ,最大奥義

 

概要:魔術学校を最低ギリギリラインで入学した,火炎魔法の使い手

やんちゃで熱血漢な感じで,昔から正義感が強く所謂"弱きを助け強きを挫く"を地で行くヒーローなタイプ

だが同時に,口が悪くケンカっ早いガキ大将な性質で,お祭り事などの賑やかで華やかな物事を好む江戸っ子である

 

セリフサンプル:

「てやんでぇバーロー!

「ケンカだケンカだ…祭だぁ‼

「魔法のネーミングが厨二チックだって?ほっとけ‼

「デカい花火を撃ち上げるぜ…龍焔獄!!!

「俺はテオ・バーネット,よろしくな‼

→満面の笑み+サムズアップ

 

 

名前:クリス・ベイオール

所属:A組

容姿:茶髪に青のバンダナ,中性的な顔立ち

目の色は両目共に金色

身長:146cm

性格:陽気でおおらか,常に笑顔を絶やさない

得意属性:風+水(イメージ:水色)

魔法具:氷魔の腕輪

ひんやり冷たい氷の腕輪,氷は魔力でコーティングしてるので溶けない

使用魔術:

『創風術(エア・クリエイト)』

→風を創る,アイデア次第で色々と役に立つ(足に纏ってスピードやジャンプ力を上げたり,指先から風玉を撃ったりetc.)

『アクア・ストライク』

→鉄砲水を放つ,手のひらからの放射や指先一点に集中して撃つなどのバリエーションがある

 

以下,風+水の氷魔法

『アイス・メイク』

→氷で様々な物を創る,クリスの十八番

『フリーザー・プリズン』

→相手を氷の檻に閉じ込める

『アイシクル・ラピッド』

→無数のツララを撃つ

 

概要:

ごく普通の魔術師の家系に生まれ育った少年

風と水の2つの属性を持つ希少な逸材で,幼い頃より鍛練を積み氷の魔法を会得している

常に笑顔を絶やさないおおらかで陽気な性格,趣味は日がな一日空を眺める事と,魔力氷を加工して小物を作ること

背が低くわりと女顔なので,女子達のイタズラの的にされたりする

 

セリフサンプル:

「とにかく笑おう,それが人生を楽しむコツだよ!

「趣味?空を眺めて変わった形の雲を見つけること…かな

「チビ助な上に女顔なのね…ボク,よく女の子達に弄られるんだ

「仲間はやらせない…アイシクル・ラピッド‼

「僕,クリス・ベイオール…よろしくっ‼

元気一杯に+ピースサイン

 

 

阿喪to鴉紋(あもトゥーあもん)さん

ミツキ=ツェルペシュ

容姿 色素が抜け落ちたような白髪を後ろで束ね、見方によれば瞳孔が鋭くなっているようにも見える赤眼。

切り傷の後や、銃弾が貫通した後など、無数の傷がついている痕跡が見られる体。人が負う負傷の後が体についている。体躯は180cm程

性格 明るく、前向きだが、容赦のない現実主義者

得意魔術属性:固有で継承(イメージカラーは七色)

神造槍型魔槍『ファウル・グングニール』

槍型の杖と言うより、杖型の槍という方が正しい魔槍。本体にも特殊な魔術を施す力があるが、あることしか分かっていない。黒と白のコントラストの持ち柄が印象的

 

使用魔術:

『アンロック』

魔術により強制的に身体能力のリミットを破壊、任意の時間の間身体能力が数倍となる。だが、使用後は損傷が激しく、戦闘は困難。日常生活をギリギリ送れる程度。現時点での最長使用可能時間は一時間

 

『アイリス』

過去の記憶の中に出てきた白い吸血姫の能力を劣化して使用したもの。周囲の全ての時間の逆行はできないが、対象者の時間を一時的に逆行させる。

 

『リリア』

過去の記憶の中に出てきた碧の吸血姫の能力を劣化して使用したもの。対象者の心を数秒だけ読むことが出来る。また、一メートルと限定的だが、その距離を跳躍することが出来る

 

『メルト』

過去の記憶の中に出てきた紅の吸血姫の能力を劣化して使用したもの。発動中は自身の防御性能が向上し、槍に常に赤い雷を纏う。

この雷が付与している状態で攻撃を与えた場合、その傷口を治癒することは使用者の解除の意思がなければ不可能となる

 

『カレン』

過去の記憶の中に出てきた蒼の吸血姫の能力を劣化して使用したもの。発動中は己の血液を操作可能となり、自由に操作することが出来る

 

概要:戦争孤児の少年兵。産まれたときから肌身離さずファウル・グングニールを手にしていたらしい。夢の中で一人称視点で美しい吸血鬼の姫と過ごす何者かの記憶を見ており、それを支えに環境に絶望することなく生きてきた

槍術も体術も我流だが、夢の中での人物が槍の名手だった為か、それを基本に学んでいった

サバイバル能力に長けており、自炊も出来るが、食えればいいを貫いているため、味は保証できない

魔術に関しては上部の知識のみあるが、戦闘に関してはプロではある。

昔はミツキとだけ呼ばれていたのだが、夢の中で聞いたツェルペシュという白の吸血姫の名を気に入り、使用している

好物は甘いもの。嫌いなものは辛いもの

趣味は鍛練と学ぶ事

 

サンプルボイス:

「ミツキ=ツェルペシュだ。よろしくな」

「奇跡が起きる?アホか、寝言は寝て言えよ」

「力を貸してくれ、『アイリス』!」

「ひぃ……ふぅ……みぃ……把握した、さて、殺りますか」

「どれだけやれるか、試してみるかい?」

 

jailさん

名前:ラヴァー・ギルバート

所属:A

容姿:

・赤い髪のオールバック

・左目に喧嘩した傷痕があるが両目ともに見えている

身長:174

性格:活発

得意魔術属性:火(イメージカラー:紅)

魔法具:剣斧(刀身と柄の真ん中に回転する機構付き)

使用魔術:

『炎斬』

刀身に高温の炎を纏わせて対象を両断する(剣状態のみ有効)

『炎斬・改』

炎を使って刀身のリーチを伸ばし、対象を両断する(剣状態のみ有効)

『蓮獄地割れ』

炎を纏わせた斧状態で地面を叩き付け、地割れを起こす。地割れの隙間からは炎が巻き上がる。

『炎盾』

剣斧に炎を纏わせたまま刀身と柄の間にある回転機構の部分を持って目の前で回転させ、相手の攻撃を燃やし弾く技。剣状態でも斧状態でも可能

『破厳・蓮獄炎絶刀』

自分の持つ魔力の全てを消費して使う技で、1000℃を越える炎を最大全長(30メートル)まで伸ばして横に一閃する。(剣状態のみ有効)

この技一つで魔力を使いきるので一日に一回しか使えない

(5つまで)

概要:

普段は活発的でクラスの盛り上げ役なのだが戦闘になると好戦的になるやや問題児な男子。あまり深く考えるのは苦手で座学はいつも赤点ギリギリなのだが実践は好成績を維持している。

辛いのが好きで元々辛い食べ物に辛い調味料を入れるほど(入学時点で既に地元の激辛料理は制覇済み)

セリフサンプル:

「ラヴァー・ギルバートだ宜しくな!」

「よぉ!この数式教えてくれや!」

「よえぇなおい!!!!」

「雑魚はすっこんでろ」

「てめぇが俺の相手か?」

「ハッ!いいねいいねぇ!!!!!!!!」

「?そんなに辛いか?」



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

Bクラス名簿

名簿(Bクラス)

名前:レイラ=バレンシュタイン

所属:Bクラス

容姿:真っ黒なショートの髪で丸っこい赤い目をしている。いつも首に巻いている赤いマフラーがトレードマーク。アホ毛がある。

身長:157センチ

性格:陽気で明るい性格。

得意魔術属性:火、土(イメージ色:灰色)

魔法具:鎌銃型魔法具『ファルスメイカー』

銃と鎌を複合したような構造の赤い鎌。

使用魔術:

『ファイアブラスタ』

火属性魔術を加速装置がわりに使う魔術。攻撃にも転用できる。

『砂粒結界(サンド・バリア)』

周囲の物体を粉状に変化させ操る土属性魔術。防御能力がいがいと高く、攻撃への転用もしやすい。

『煉獄大円刃』

鎌を利用した切断の魔術。刃部分を限界まで熱し、焼き切る技。同時に土属性魔術で鎌のレンジを伸ばしているため射程は長い。

『瓦礫術式:地槍』

地面を利用した術式。半径30メートル以内の地面から円錐状の槍を生やすことができる。

『弾薬術式:フェイタルバレット』

土属性と火属性両方を利用した魔術。鎌の銃構造部を利用する。威力が過剰に高い。

(5つまで)

概要:元・演劇部だったというマフラーをつけた少女。マフラーは自身の命の恩人にもらったものであるらしく、つけていると勇気がでてくるらしい。ちなみに外されると涙目で取り返しにかかる。陽気で明るい性格で、口癖は「なんとかなる!」であるが、周囲からは色んな意味でダメだと思われている。ポンコツ。運動神経はかなりいいものの頭があまりよろしくない。趣味は料理と人助けで、特技は演技。演技に関してはプロといっていいほどであり、演技であることがバレたことがない。好きなものは甘いもので、苦手なものは辛いもの全般。後者を無理やり食わせると気絶する。一人称は僕。

普通の家系出身だが、火属性と土属性を得意とし、その実力はかなり高い。

セリフサンプル:

「僕はレイラ!よろしくね!」

「大丈夫大丈夫!なんとかなるって!」

「僕は、それでも誰かを助けたい」

「あま〜」(ふにゃ

「このマフラーはね、僕の恩人がくれたものなんだ。赤い、ヒーローの色」

「ふふふ」

「マフラー、かえしてよぉぉ」

「何でもするからぁ」

 

 

刃留さん

 

 

名前:遠山アキ

 

所属:マーリン魔術学院B組

 

容姿:少し黒がかった茶色の髪に朱の目。魔法具を発動中に限り魔力の干渉によって目が白く変色する。

 

身長:165cm

 

性格:穏やかであり少々自虐的

 

得意魔術属性:固有属性・反転(イメージ色:白)

 

魔法具:槍型魔法具『アブソリューター』

純白の槍型魔法具。神々しさを感じる雰囲気を醸し出している。

 

使用魔術:

『反転(リバース)』

遠山アキに根付いた固有属性の魔法。特定の概念に魔力で干渉する事で起こった事と真逆の事実を現実に植え付ける。言葉通り『嘘を本当にする』魔法であり、概念的な真逆(反転)の他に、数字の並びを反対にする事も出来る。時速にアクセスする事で数字の並びを逆にして加速も可能(例:時速1.0km➡時速0.1km)。

この通り反転出来るものに制限は殆どないが、それ故に頭が柔らかい者でなければ真価を発揮出来ない。

 

『消滅』

反転を応用する事で開発した相殺魔法。槍に纏い向かってきた元素と真逆の元素をぶつける事で魔法を無力化する。ただしあくまでも反転の応用なので真逆の概念が存在しない場合は機能しないという弱点がある。

 

『反転魔弾(リバースバレット)』

反転の魔力を弾丸状にして放つ技。効果は消滅と同じ。上記の消滅とは違い距離もある為、消滅よりも使う頻度は高い。

 

『時空反転/神殺槍(ブーステッド/ミストルティン)』

特殊な空間を作り出して四方八方から槍で切り刻み、最後に地面に相手を叩きつける技。演算と反転魔法を連続で利用して連続転移を行っている。脳内回路をフルに回転して発動する為、かなり疲れる。

技の外見は『スマブラアイク』の『大天空』に似ている。

 

概要:魔法使いの中でも習得が困難とされる『固有属性』を扱う『十閻魔家』の元次期当主。本来『全属性を扱う者を作り出す』のが十閻魔家の目的であり、アキはその中で最も習得が困難となっていた反転魔法を生まれながらに所有していた。が、その反転魔法は前前当主も所有しており、またアキが他の属性魔法を一切使う事が出来なかった為分家の『遠山家』に引き取られた。その事もあり、自分を欠陥品と卑下する事も多々ある。

一人称は僕、二人称は君、三人称は男なら~君、女なら~さん。上記の通り固有属性の持ち主であり通常の属性を使用出来ない為、学院でも最低ランクの成績しか取れてない。ただし筆記は普通に良く、魔法式の暗記も完璧。教師曰く「取り出し口のなく絶対壊れない貯金箱にお金を貯め込んでいく感じ」らしい。

魔法具であるアブソリューターは遠山に伝わる魔槍で、高域の魔法を最短・最速で放つ事が出来る。更に普通に槍としても扱える為、中距離戦に置いてはかなりの実力を持つ。同じ槍型魔法具であり更に自分で作ったとされるジルには尊敬の念を持つ。クラスメイトのレイラには少々愛らしさも感じており、時々勉強を教えたりしている。

性格は穏やかで怒る事は滅多に無い。小馬鹿にされても「うんそうだね」で返す程の穏やかさ。また、十閻魔家から欠陥品のレッテルを貼られた事から自らを欠陥品と自虐する事もある。ただし一匹狼という訳ではなく、クラスにも普通に馴染めている様子。

趣味は読書で、暇があれば図書室へ出向き本を借りている。借りる本の冊数も多く、学院中で噂になる程。

 

セリフサンプル:

「僕は、遠山アキ。気軽にアキと呼んでください。宜しく」

「休憩時間・・・なら大体は図書室にいるよ。とても興味深い本ばかり置いてあるからね、この学院は」

「僕は欠陥品だったから・・・十閻魔家から追い出されても文句は言えないよ」

「どうしても戦えと言うなら・・・仕方が無いけど!」

「此処から先は・・・僕が相手だ」

「反転対象の座標の演算、開始・・・固定。発動、リバース!」

「僕の前では嘘は真となる・・・!リバース!!」

「座標、アブソリューターに固定・・・反転魔法第二術式『消滅』、起動!」

「さあ、防戦開始だ。『消滅』起動!」

「狙い落とせ、反転魔弾(リバースバレット)!」

「使うのはやはり慣れないな・・・でも此処までコケにされちゃ使わないとね。空間遮断!!食らえ必殺の一撃・・・『時空反転/神殺槍』!」

「速く・・・速く・・・光よりも速く!!『時空反転/神殺槍』!!!」

 

Jailさん

 

名前:カルマ・デイズ

所属:B

容姿:

・肩まである白い髪を後ろで一つに纏めている。

・目は半開きで瞳は黒。

・先天性で片目(右目)が見えない為、眼帯をしているがその分聴覚が発達している。

身長:165

性格:のんびり屋

得意魔術属性:無(白)

魔法具:ヘッドホン(全体は黒で青のラインあり)

使用魔術:

『サウンドキャンセル』

半径0.5m圏内に空気のバリアを張り、自分の発する全ての音を消す

『サウンドハック』

複数の対象の声や音を遮断し、相手側の連絡手段を絶つ

『サウンドバースト』

ボイスハックの逆で、あえて対象の発する音を大きくして対象を混乱させたり鼓膜を潰したりする

『ノイズクリア』

自分の集中力を高め、音を集めることで対象の居場所を特定する

『エアーリフレクション』

空気振動を起こして目に見えないバリアを張る

(5つまで)

概要:

・のんびりしていて、殆どの事に興味無さそうな感じを思わせる態度をしている。(基本、座ってる時は頬杖をしている)

・だが観察力が良く、相手の行動や言動を見て次にどんな動きをするか読んで行動したり、容姿で説明したように聴覚が優れているので魔法具と併用して相手の位置を特定するので戦闘では偵察等に向いている。

・髪が長い為女子に見られるが歴とした男子でそこに触れるとキレる

・体術に関してはそこそこ(間接技で相手を無力化する程度)

セリフサンプル:

「カルマ……宜しく」

「ふーん」

「そう」

「興味ねーよ」

「前方100m先に何かいる。数は……3」

「(お前の行動は)読めてんだよ」

「今男の娘っつったやつちょっと来い(怒り)」

 

 

葉桜さん

名前:シュテル=ベルナール

所属:Bクラス

容姿:銀のアシンメトリーな長髪に不思議な感じのする中性的な顔立ち

性別:男

身長:177cm

性格:穏やか、その一言に尽きる。

どこかふわふわしているけど、どこかはしっかりとしている、よく分からない青年。

得意魔術属性:幻(イメージ色:銀)

魔法具:腕輪型魔法具「クリスタ=レーゲン」

使用魔術:

 

『シフトドライブ』

幻の水晶を飛ばし対象にした場所へと高速移動する。高く上がれば「シフトアップ」、逆に降りれば「シフトダウン」などに変質する。

 

『ミラージュウェポン』

実体を持った幻で出来た武器を生成。

同時に作れるのは2つまでで、1つの武器は1分間までしか持たない。

 

『ダブルアップレイズ』

実体を持った幻で自らの動きを追従する分身を作り出す。同じ攻撃がズレたタイミングで二回三回繰り出されるようになる。

 

『トリックアサルト』

実体を”持たない”分身の幻を何体も生み出し、分身に憑依しながら連撃を叩き込む魔法。

 

『ミスディレクション』

ほんの数秒だけ”実体を持たない”状態になる。緊急回避などに使用するが、詠唱時間があり時々失敗する。

 

概要:世間一般には秘匿されている「幻」の魔力を持つもの。

ベルナールの家系は元々派生した「光」の魔法を扱う家系だった。

光を屈折させ、相手を惑わす。

その「光」の魔法が変化し「幻」の魔法となった。

性格や、雰囲気も神秘的に思える。言動も少し不思議だけれど、実は知的で物事を的確に把握しているという侮れない人物。

クラスメイトとの仲は良好。

試合で戦う相手には何故か知らないが自分を倒すためのヒントを与えたりなどする変わった性格。戦った相手には必ず敬意を彼なりに示す。

 

セリフサンプル:

「大丈夫、いける」

「幻は幻でしかない、現ではないから」

「俺、頑張るから……(お前も)頑張って」

「ぐるぐるあたままわってなにもかもわからないー」

 

 

フウマさん

名前:スノウ・ホワイト

所属:お任せします

容姿:長い白髪の黒目の女性。巨乳

身長:169cm

性格:明朗快活、お婆ちゃん

 

得意魔術属性:風・水 (イメージ色:青色)

魔法具:日本刀型『無銘』(青い柄以外真っ白な魔法具、特に名前がない)

 

使用魔術:

『ブースト』単純な身体強化、スノウは特に速さに寄せて強化している

『ブレイン・バースト』自身の知覚を加速する強化魔術。

『術式切断』術式を無効化する術式。これにより魔法具の刃部分で魔術による事象を無効化することができる

『アイス』触れている場所に氷を発生させる魔術。盾や足場、又投擲用の礫や出血を防ぐなど応用範囲は広い

『ブリザード』範囲内を凍らせる吹雪を発生させる極寒の魔術。敵味方無差別な為本人は使用することを嫌っている

 

 

概要:近寄りがたい凛とした雰囲気とは裏腹に明朗快活で面倒見の良い性格

飴を良く人にあげたがる

 

理知的ながらその実脳筋

魔術を使うより斬るのが早いと思っている

また、身体を鍛えるのが好きな修行脳

魔術より剣を鍛える侍バカ

 

本当の家名は『アイスバーグ』良い治世を行い地元民に慕われている小さいながら長く続く貴族の家系。ただ、本人は貴族として扱われるのを嫌い家名を偽っている

 

好きな料理は魚料理。ただし、タコは苦手

趣味は甘味の食べ歩き

自身を女と認識しておらずセクハラ等には寛容。ただし、嫌がる女性に行う輩には容赦はしない

クレアというシスコンヤンデレな妹がいる

 

 

セリフサンプル:

『わしの名前はスノウ・アイス...んんっ!スノウ・ホワイトじゃ。皆の者よろしく頼むぞ!』

『良い子じゃのう。飴ちゃんをやろう!』

『全く、最近の若いもんは...情けない』

『クレアの手紙が、また増えたのう...』

『控えい!わしはアイスバーグ家次期当主!スノウ・アイスバーグ!此度の狼藉許すわけにはいかぬ!大人しくお縄につけい!』

 

 

紅葉狐さん

名前:ルイス・メープル

所属:B

容姿:薄緑の外はねショートの髪、マリンブルーの瞳

身長:160cm

性格:のんびり

得意魔術属性:雷(イメージ色:紫)

魔法具:本型魔法具『アリア』

使用魔術:

『ライトニングスピア』

『ライトニングレイン』

『サンダーシールド』

『サンダーアロー』

『ロイヤルスパーク』

概要:お人好しで面倒見がよく、御菓子作りが趣味。

セリフサンプル:

『そろそろティータイムでもしますか』

『良かったらお菓子でもたべませんか』

『私はルイス・メープルと申します以後お見知りおきを』

 

 

御影 豹牙さん

 

フェルグラント・ゼヴェル(愛称はフェル)

CV.梶裕貴

性別:男

クラス:B

容姿:クリーム色の肩まで伸びた髪、やや垂れ目(翡翠色)、154㎝。

 

詳細:周囲もちょっと引く程に本の虫(知識の虫でもある)。放課後は図書室に籠り、持ち切れない程の本を持って寮に戻っていく所を度々目撃されている。当たり前の様に図書委員所属。

ラヴァー・ギルバードとは幼馴染みで、よく辛い物を食べさせられていたが、とても仲が良い。

実はダーツが得意で、宙返りしながらでも目隠ししながらでも真ん中に当てられる。

大人しくてドジっ子だが、本が酷い扱われ方をしたり、ギルバードが傷付けられたりするとスイッチが入って怖い。暫くすると自動的に切れるが、その時の記憶は一切無い。ある意味問題児。

魔法具は指輪で、属性は風と雷。色は瞳と同じ翡翠色。

 

使用魔法

『風の贈り物(かぜのギフト)』

遠くの物を引き寄せたり、近くの物を飛ばしたり出来る。上手く使えば移動にも使える。

『嵐舞・鎌鼬(らんぶ・かまいたち)』

風の刃を生み出し、相手を切り刻む。威力はそこまででもないが、スイッチが入った後だと殺傷能力すら持つ。これは他の魔法も同じ。

『スピードホリック』

全身に微弱な電流を流す事で、全てのスピードを上げる。これには判断力や動体視力も含まれているが、当然の如く筋力は上がらない。

これを使う度に髪が逆立つのが悩みなんだとか。

『トールハンマー』

相手の頭上から雷を落とす、シンプルだが強力な魔法。麻痺させる事もあるが、外す事もある。

『雷鳴剣(らいめいけん)』

雷を剣の形にして周囲に生成し、相手に向けて刺す。ダーツと要領が似ているらしく、こちらは外さない。

 

セリフサンプル

「フェルグラント・ゼヴェルです。よろしくお願いします」

「わっ、とっ、とっ……わぁっ!だ、大丈夫!?怪我は無い!?」

「かっ……辛い……よくこんなの食べられるね……」

「ダーツなら負けないよ!」

「僕は本が大好きなんだ。自分が知らない事が沢山載っているんだもの」

スイッチが入った時

「うるせーよ。てめえは黙ってろクソッタレ」

「ははははは!トールハンマァァァァァ!」

「オレの親友に手ぇ出した事、後悔させてやるよ。地獄に落ちな!」

 

 

フォーマルハウトさん

名前:エレイン・マシット

性別:女性

クラス:B

容姿:髪型が、プラチナブロンドのセミロング、双眸がくりっとした金色。身長138cmの幼児体型が特徴で、度々小学生に間違えられる

詳細:

北西大陸から魔法学園に入学してきた少女。

大陸中央部の山間都市「スティールウォーター」の出身で、大陸有数の氷魔法の使い手。

北西大陸では古くから「吹雪の神イタクァ」が信仰されており、幼い頃に人身御供として差し出されかけたが…逆にイタクァそのものに気に入られ、才覚を発揮する様になった。そのため現在は半ば憑依された状態になっており、彼女が窮地に陥った際には内側に眠っていたイタクァが覚醒してしまう。

あどけない容姿に反して物静かな性格だが、気に入らない輩にはこれでもかという程の皮肉屋と化す。

ホットチョコレートが大好物。

 

Aクラスのジルとは彼女と手合わせした事が契機になって知り合い、またFクラスのナオ・グリーンリバーとは、彼女の妹を助けた事から姉妹の友人となる。

 

かつて人身御供にされた経験から、他人を私欲や保身だけで害する輩を毛嫌いしている。

 

「吹雪」の属性は、北西大陸出身者のみが有する固有属性であり、氷さながらの凍結能力と、風と同等の気流操作を併用する特性がある。

一説には、大陸で古来から信仰されている神「イタクァ」の加護が大陸の住人に作用したものと言われているが、真相は明らかにされていない。

特にイタクァの祭壇を掲げるスティールウォーターの生まれの中には強い「吹雪」を有する者が幾人も輩出されている。

 

属性:吹雪

色:白縹(しろはなだ、青みを含んだ白色)

魔法具:魔道書(表題は「風に乗りて歩む者」)

使用魔術:

ホワイト・ヘイル(自身を中心に絶対零度の吹雪を撒き散らす)

ブラスト・ニクス(高密度に凝縮した雪を超高速で撃ち出す、所謂「氷のバルカン砲」。高い貫通力と速射性を有する)

 

イタクァ

エレインに憑依している「吹雪の神」。

かつて永き眠りについていたが、人身御供として捧げられたエレインの「生きたい」という渇望を気に入って力を貸す様になった。

普段は表に出てこないが、エレインが窮地に陥った時、または意識を失った時に現れては自身の敵を蹂躙する惨忍な神であり、近付いた者、触れる者全てを凍結させる。

 

サンプルボイス:

エレイン:

「ん……エレイン・マシット。よろしく」

「話のわかる人は嫌いじゃないわ」

「私の吹雪…制するものならやってみなさい。ーーーーホワイト・ヘイル」

イタクァ:

「っ、はぁ~~…久しぶりに表に出れたぜ…じゃあ、殺るかァ」ニィ…

「こいつはこのオレが見初めた「巫女」だ。悪ィが魂をくれてやるわけにはいかねェのよ」

「身の程を知れーーーー永遠の雪に埋もれて悔いるがいい‼︎」

 

声のイメージ:南條 愛乃(「ラブライブ!」の綾瀬 絵里役など)

 

 

アルキメです。さん

* 名前:ウルーズ・C・ラークワン

* 所属:B

* 容姿:

* 鮮やかな赤髪。毛先にいくほど黄色くなる。

* 瞳は灰色。吊り目がちだが、人相が悪く見えるほどではない。

* どちらかといえば快活そうな印象を与える。

* やや日焼けた肌色。胸は結構あるほう。

* 側頭部右側に編んだ髪を垂らしている。

* 普段は袖に隠れているがアンティーク調のブレスレットをしている。

* (実はこれは幼少期にバッヂのお返しとして母親から譲り受けたもの)

*

* 身長:161㎝

* 性格:

* やや粗暴的な面があるが、比較的明るめで義理堅い性格。

* 約束は必ず守ることを信条とし、若干粗野な振る舞いとは裏腹に行動は律儀。

* 文句を言いながらも仕事をこなし、褒められても喜ぶ素ぶりを我慢する。しかし行動で示す。

* 「自分一人で全てを成し遂げる」ということに執着している節があり、時にはそれが仇となることも。

* 所謂、素直になれない世話焼き気質。

*

* 得意魔術属性:炎(イメージ色:赤銅)

* 魔法具:

* 銃型炉心魔法具『アータル・コア』

* 二丁の大型銃。長方形のような形状。

* 感情によって燃え上がる半透明なシリンダーが埋め込まれている。

* 従来のグリップ部分が存在せず、側面部からハンドガードに覆われたグリップが展開する。  

* また撃鉄部分が光輪に置き換わっている。

* 内部にはスパイクが内蔵されており、銃口を挟んでコの字型の形状として出現する。

* また二丁を連結することで高威力のキャノン砲としても機能する他、魔力に弾丸の形成によって弾種を変化させられる。

* ただし発射後の弾丸を変化させることはできない。

* シールドとしての役割もあり、装備時は肩の両側に備え、戦闘時にはそのまま手元へスライドする。

* 炉心とあるように、これ自体は魔法具の本体であり、これとは別に外殻が存在する。

* 父親から受け継いだ魔法具。

* 母親の『ルート666』と似た経緯で開発されたものだが、試作機であるためNo.の振り分けはない。

*

* 使用魔術:

* 『変換術式』

* アータル・コアに埋め込まれた魔術。

* 精神の高ぶり、その意思を得意魔術属性の炎に変換する。

* さらにこれを銃口内で弾丸として形成することで放つことも可能。

* 燃素術式の別系統でもある。

* テンション最高潮の状態だと本人にさえ予期し得ない結果を起こすことも。

*

* 『外殻召喚《アータル・フレーム》』

* アータル・コアに埋め込まれた魔術により外殻を召喚する。

* 即ち、意思の具現化。

* 炉心であるアータル・コアを起点に外殻を召喚し、接続することで成立する。

* 身の丈以上もある四枚のシールド型の追加装甲と巨大なパイルバンカーを備える。

* 中心部には機構を回転させる光輪が備わっている。

* さらに装甲が左右に展開し、パイルバンカー部分が上部にスライドすることで隠されていた加速炉が出現し、そこに魔力で形成した巨大な光杭を射出することが可能。

* パイルバンカーを地面に打ち出すことで固定・急旋回・衝撃波などの役割もこなせる。

* その外観はさながら戦車の如し。

*

* 『撃砕術式』

* “うちくだき”の概念を宿した術式殺しに術式。

* 魔術による事象を打ち砕くことができる。

* 単純な表面への撃砕はもとより、打ち込むことで内部から破壊する選択も可能。

* 彼女はこれをパイルバンカーを介して発動する。

*

* 『炎術式』

* 固有属性である炎に関する術式。炎魔術とも。

* 基本的な部分は火属性のそれと変わりがないが、彼女の場合はこれをアータル・コアの焼夷弾・榴弾・徹甲弾・照明弾・障害を燃やし溶かして突き進む溶解弾(貫通弾)などの弾丸として形成することでその効果を顕著にしている。

* アータル・コアが使用不可の場合は普通に術式を出現させて発動する。

* 意外性の戦術使用として視線の先に術式陣を展開して熱光線を放つ『目からビーム』もある。

* また四角形の中心に『防炎』と書かれた炎を纏った防壁型術式陣を展開することも可能。

* 複数枚を重ねて威力を緩和するなどの使い方も可能。

* 先述の変換術式によって意思の強さで強固さも変化する。

*

* 『変換術式・未完成英雄』

* アータル・コアに内蔵された変換術式を元に独自で開発した魔術。

* 身体の各部位に炎を纏い、目や口から白炎を迸らせ、身体能力を大幅に強化する。

* 体内に蓄積した魔力や精神を燃素として消費することで発動。

* この状態では受けたダメージさえもエネルギーとして変換することで強化を重ねる。

* 式自体は確かに独自で、正しくオリジナルだが、その在り方は母親の燃素術式に似ており、さらにいえばリスクと燃費だけが大きくなった『剥き出しの炉心』状態である。

* 攻撃力という点だけで言えば強力。

* 術式起点は胸元

* 概要:

* 『焼却の魔女』ことラーグ・C・ラークワンの娘。

* 幼少時はそれそこ母親に甘える可愛らしい性格であったが、いつしか『焼却の魔女の娘』という重圧に苦しさを覚え始め、また軍人らしく冷然と割り切れる母親の側面を知ることでそれを受け入れることができずにいた。

* 彼女の性格はどちらといえば父親譲りであったために『正しいと思ったことを行動で示せる』という部分が『自分一人で全てを成し遂げる』という精神に起因してしまっている。

* それはつまるところ、『魔女という二つ名を持ち、ほぼ単独で活躍してきた母親への嫉妬』『己の正義を信じて人々を守ってきた父親への情景』が綯い交ぜになったものである。

* 故に歪み切ることはできず、かといって素直になることもできないでいるお年頃。

* あやふやな正義感を有したままの彼女は、果たしてどのように成長していくのだろうか?

*

* 固有属性として炎を有する。

* 彼女の場合は炎が感情によって変化するもので、友情や怒りといった精神の高ぶりによって火力が上昇したり、また炎=魂という概念の解釈によって身体を強化することができる。

*

* セリフサンプル:

* 一人称:ワタシ

* 二人称:あんた/呼び捨て

* 三人称:あんたら/あんたたち

* 母親のことはババア呼びだが、本当はちゃんとお母さんと呼びたかったりする。

* 無意識で呼んでしまうこともあるが、自覚すると真っ赤になって怒る。理不尽。

*

* 「ウルーズ・C・ラークワン。あー、長いからウルでいいよ」

* 「こういう案件は、ワタシら率先してやんなきゃね。ま、面倒なのは確かだけどさ」

* 「ハッ、魔女の娘ったって所詮は肩書だけだよ。凄いのは親であってワタシじゃない」

* 「あんのデビルババア! なな、何であんなボロバッヂなんか付けてんのよ!?」

* 「いくら抗ったって、子供の頃の信仰は薄れていくんだ。――でも、それでも、ワタシはそれを忘れたくはない。忘れてしまったら、それは自分自身の心を裏切ってしまいそうだから」

* 「正義ってのは決してそれで終わりじゃない! 誰か一人でも救えて、何か一つでも守れるのなら、そいつは世界をも救えるんだっていう、兆しの証明なんだ!」

 

 

JAILさん

* 名前:有馬嵩幸

* 所属:B

* 容姿:黒目黒髪

* 身長:175

* 性格:冷静

* 得意魔術属性:雷(イメージ色:)水色

* 魔法具:数珠(灰色で珠の数は12個)

*

* 使用魔術:

* 『守式・雷帝ノ大盾』

* 自分の目の前に等身大程ある六角形に、上下を逆にした三角形を二つを重ね合わせたような形に数珠を配置し、その数珠同士の間に雷を起こして防壁を作る

*

* 『攻式・雷帝ノ散弾』

* 数珠の全てに高電圧を纏わせてショットガンのように前方へ飛ばす

*

* 『縛式・貼着雷針』

* 雷を纏った数珠を相手に貼り付けて電気を流す。(相手を拘束するのに有効)

*

* 『癒式・帝ノ微笑』

* 微弱な電流を纏わせた数珠で作られた正四角錐に対象を入れ、その空間内で傷を癒す魔術。

* ただ微弱故、全回復するには時間が掛かる。

* 最大で5人まで同時回復が可能。

*

* 『攻守総式・雷帝ノ双剣』

* 数珠を剣の状態に並べ、両腕に纏い、相手を斬る魔術。

* 形は東京喰種の月島習の赫子に似ている。

*

* (5つまで)

* 概要:魔術学園では数少ない日本人で数珠を使った魔術を得意とする。

* 至って冷静な性格で慌てたり、焦る素振りはあまり見せない。

* 術式を得意としているが剣術、体術にも秀でていて、数珠が無い場合は空手で戦闘を行う。

* 上記の魔術は師匠から習った技で手で呪印を作ると数珠がそれに応えるという形となっている。

* 術式自体、継承者は少ないが嵩幸はほぼマスターしているも自分の代で終わりの可能性が高いと感じている。

* 下に妹がいるがまだ魔術学園には入学はしていない。※ちなみに妹と術式を使えるが未だにミスをして完全には引き継げていない。(ランクはD相当)

* 妹の事になると我を忘れがち(微シスコン)

*

* セリフサンプル:

* 「日本から来た有馬嵩幸だ。宜しく頼む」

* 「君達の日本のイメージってそういうのなのか・・・」

* 「一旦落ち着こう。打開策を考える」

* 「俺の使う魔術は継承者が少なくてな・・・恐らくは俺の代で終わりかもしれないんだ・・・」

* 「下に可愛い妹がいる。嫁には出さんがな」

*

* ※他に日本人がいる場合

* 「この学園に俺以外に日本人が居てくれて助かるよ」

 

 

狐のコンさん

 

名前:ヴォル・ミリオン

所属:B

 

容姿:逆だった金髪をした巨体の大男

身長:198cm

 

性格:寡黙だが、真面目。頑固者

 

得意魔術属性:土(イメージ色:黒)

魔法具:小型盾型魔法具『イージス』

使用魔術:

『クリエイト・ウェポン』:土を錬成し金属の武器を作り出す魔術。頑丈で複雑なものを作る際は錬成に時間がかかる。本人はこれによって作った両刃の剣を主に使う

『ロックブラスト』:礫を生成し、打ち出す魔術。時間と魔力をかければ大岩を生成することも可能

『アースゲイザー』:拳や足で地を叩くことで隆起させたり、沈下させる魔術。

『チェーンロック』:土を錬成し鎖を生み出し好きに操作する魔術。

『クリエイト・ナイト』:土から鎧の騎士姿のゴーレムを錬成し操作する。現在は5体しか同時に操作できない

 

概要:

代々、騎士を輩出してきた名門、ミリオン家の長男で次期当主

性格は寡黙にして真面目。融通がきかずトラブルになることもある

 

フェミニストで紳士、そのため軽率な女性に苦言を呈することもある

性的な事は苦手としている

 

魔術より武術が得意。試合時等は赤いマントの白銀の鎧に剣と魔法具というガチ装備で挑む

 

小さい子供には甘い

味覚音痴。趣味は金属のアクセサリー作り

 

セリフサンプル:

『私の名は…ヴォル・ミリオン…よろしく頼む』

『それは規律違反だ。どんな理由があろうと規律を乱すことは許されない。それが集団生活というものだ』

『うむ、弱った…』

 

『レディ、お怪我はないですか?』

『あれだ…未婚の女性がそう肌をさらけ出すのは…はしたない…』



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

Cクラス名簿

名簿Cクラス

名前:マリア=レイドリウス

所属:Cクラス

容姿:白銀色のセミロングの髪で、前髪を白いピンで留めている。閉じているかのような細い目が特徴。

身長:167センチ

性格:落ち着いていて親切

得意属性:雷、水

魔法具:細剣型魔法具『マリア・ソング』

電導率の高い金属で作られた細剣型。

使用魔術:

『水刃(雷)』

高圧力の水の刃を飛ばす魔術。

『受信』

脳波を受信し、動きを読む魔術

『制御術式:ニューロ・ドライヴ』

自身の脳内の電気を操り、身体をコントロールする。

『スタン・フラッシュ』

電気を空中で激しく発光させる。目潰し。

 

概要:レイドリウス家出身の魔術師の少女。実はジルの双子の姉である。彼女はいじめに参加してはいなかったものの、ジルに対しては魔力量や父と同じ白い髪であることに嫉妬していた。彼女は雷属性の魔術の才能がある程度あるにもかかわらず、魔力量が生まれ持って少なく、訓練しても平均より少し上程度にしかならなかった。基本的に誰に対しても優しい彼女だが、幼少期にいじめを無視して(むしろ少し楽しんでさえ)いたことに負い目があるのか、ジルに対して弱い。ネガティヴなところがあり、拗ねると面倒臭い。趣味はプラネタリウムで、特技はフェンシングと魔力操作。好きなものは果物類で、特に洋ナシ。嫌いなものは特にない。ジルと何処か似ている。

セリフサンプル:

「マリア=レイドリウス、よろしくね?」

「ジル・・・」

「いいわよ、どうせ私なんて(ぶつぶつ」

「Shall we dance?」

「甘いものはやっぱりいいわね、心が落ち着くわ」

「星座を、いつか、ジルとも・・・、いえ、何でもないわ。私にそんなこと言う権利ないですもの」

 

 

シズマさん

名前:アイリス・フォン・ヴィルヘルム(愛称:アイリ)

所属:C組

容姿:金髪のショートカット,目の色は紫色で黒ぶちの眼鏡着用+巨乳

身長:151cm

性格:常に敬語で話す,真面目で心優しいが多少天然ボケの気がある

得意属性:土(イメージ:黄土色)

魔法具:土神(どしん)の杖

杖の先に茶色の玉が付いている鉄製の杖,精霊の加護が秘められている

使用魔術:

『マッドブラスター』

→泥の濁流を放つ

『グランドウォール』

→土の壁を錬成し盾にする

『ヒール・オブ・アース』

→地脈の力で自然治癒力を高め,傷を治す

『クレイナックル』

→粘土で創ったムキムキの腕を纏い殴る

『クリエイション・ゴーレム』

→ゴーレムを造り召喚する

 

概要:

魔術学校の入学試験を上位でパスした,土魔法の使い手にして歴史の古い名家ヴィルヘルム家のご息女

だが自身の家柄を自慢したりはせず,血の滲む努力で土魔法を覚えた女傑である

それと同時にど偉いスタイルの持ち主で,他の女子からは嫉妬の目で見られることもしばしば

生真面目で温厚,かつ同級生や年下にも敬語を使う

 

セリフサンプル:

「アイリス・フォン・ヴィルヘルムと申します,気軽にアイリ…と呼んでくださいね

→丁寧かつ深々とお辞儀

「よろしくお願いしますね

「メガネ…メガネ…

「努力はあなたを裏切りませんよ!

「大地の怒りです…マッドブラスター‼

 

覇王龍さん

ネヴィル・ヴィンサント

所属:C

容姿:青いメッシュの入った黒い短髪のメガネをかけた美青年。左瞳は義眼となっている。

身長:165㎝

性格:ナンパ師で詐欺師的なチャラいやつ。しかし実は落ち着いた性格ゆえ、C組では一番冴えている?

得意魔術属性:(イメージ色:)水(紺色)

魔法具:釣竿。なくしたときに備えて複数備えている。

使用魔術:

『ハイドショット』水の弾丸を放つ。

『ウェイブバリア』波のバリアを張る。

『アクアヒール』治癒効果のある泉を発生させる。

『バブルボム』泡の爆弾を複数放つ。

『メイルシュトロム』強力な水魔法。渦潮に相手を取り込む。相手は心まで洗い流される(?)

(5つまで)

概要:水魔法の使い手である名門、ヴィンサント家出身。普段ナンパ師で詐欺師的な女性に優しいチャラいやつ。しかし実は落ち着いた性格ゆえ、C組では一番冴えている?なお、家柄には対して興味なし。

セリフサンプル:CV.遊佐浩二

「ハイドショット...!」

「僕に、釣られてみる?」

「アイリちゃん、ここは僕に任せて!」

「キレイだ....」(女性に対し)

「千の偽り、万の嘘ってね。」

「あれ?乗せられちゃった?」

 

 

御影 豹牙さん

* シオン

* CV.沢城みゆき

* 性別:女

* クラス:C

* 容姿:腰まで伸びた白銀の髪に右がダークブルー、左は黒の大きな瞳(左のみ、白目に当たる部分が真っ赤に染まっている)、背は低めの胸はそこそこ。笑顔がよく似合う。

* 詳細:孤児院の出身で、親の顔どころか名字すら知らずに育った。左目に眼帯をしているが、イタくはない。

* 料理(特にお菓子だが、全般得意)作りとお昼寝、そして人の世話が大好きで、何人かには「保母さんみたい」と言われている。因みに、お菓子作りは先生に「美味い!」と褒められた事がある。

* 気弱で体力も無いが、前述の事もありクラスでは人気者。

* 孤児院には弟も居て、長期休暇には必ず帰ってくる。きょうだい仲は他人が羨むレベル。

*

* 使用する魔道具は、孤児院に拾われる前から持っていたらしいネックレス。属性は影(固有属性)で、色は夕闇色。

*

* 使用魔術

* 『影武者(かげむしゃ)』

* 自分の影を取り出し、分身や足止めとして使う。他の魔術もそうだが、対象の影が見えないと使えない。

* 『影縛り』

* 相手の影を操り、相手の動きを止める。大抵、他の魔術と組み合わせて使う。

* 『シャドークロー』

* その名の通り、影を使って相手を切り裂く。これに少々トラウマがあるらしく、滅多に使わない(克服させるかは作者次第)。

* 『影の侵食』

* 自分の影を体に宿し、しばらくの間身体能力を上げる。長く使い続けると狂い始めてしまう為、短い間しか使えない。その分効果は絶大。

* 手足に影で出来た武装(ブラクロのラックを思い浮かべてくれれば早い)を身に纏い、額(左目の上)から角が、口には牙が生える。尻尾は生えない。

* 因みに、これを使う時には眼帯を外さないといけない。

* 『壊れた人形の鎮魂歌(こわれたにんぎょうのレクイエム)』

* 狂っている時にだけ使う。聞いていると鬱になりそうな歌を大音量で延々と歌い続け、誰かが止めるまで(正確には彼女がそれを聞くまで)歌は終わらない。

* 歌が終わると糸が切れた様に倒れ、三日三晩眠り続ける。

*

* セリフサンプル

*

* 「私はシオン、よろしくね。捨て子だから名字は無いの」

* 「これが弟よ。可愛いでしょ」

* 「あなた、ちゃんと食べてるの?……はぁっ、ちょっと来なさい」(調理室に連れていって料理をし、食べさせる所までワンセット)

* 「影の……侵食……ッ!」

* 「フフ、アハハハハ♪」(影の侵食使用時と同じ格好で、歪んだ笑みと共に歌い始める)

* 「っ!……ここは?……そう、またやっちゃったのね……」

 

夢幻図書館さん

名前:レーキュ・ウェィメレン・ツィオーネ

所属:Cクラス

容姿:灰色の長髪、淡く発光するピンク色の双眸。両腕は真っ黒だが地肌。

性別:男?女?(性別学上は男)

身長:138cm

性格:興味がある事ない事に対して両極端

得意魔術属性:毒晶(イメージ色:虹色)

魔法具:ブローチ型魔法具『エクリプスィ』

 

使用魔術:

『堕チロ堕チロ(ゲル・アル・エロス)』

鏖毒に満ちた水晶の翼を後背に形成し飛行形態に移行する。翼で直接殴ったりも可能。

 

『朽チロ朽チロ(リル・エル・ケイロン)』

水晶の欠片を周囲にばら撒き接着した箇所から魔力を糧に成長する水晶を生やす。成長した水晶は軈て破裂し周囲に猛毒を散布してしまう。

 

『沈メ沈メ(サル・ヘル・メティス)』

結晶化して居ない鏖毒の塊を上空へと射出。数秒後に大気に溶けた赤黒い雨が降り注ぎ、雨が降った箇所は腐り始めてしまう。

 

『嘆ケ嘆ケ(ジル・シル・アガメ)』

大地から水晶の尖槍を複数形成し突き刺す。態と脆くして居る為に破壊すれば毒素が周囲に飛散する。

 

『終ワレ終ワレ(ロル・ウル・アテナ)』

瘴気と水晶を不完全生成させての坩堝を作り出す。暴発させる事前提の異質な技。

 

概要:

幼い体躯、病的な瞳を持つカルト的な人気を誇りそうな容姿と狂気を感じさせる少女……では無くれっきとした少年。性染色体異常の一つクラインフェルター症候群の罹患者。クラインフェルター症候群の影響で女性的な喋り方をする。

好き嫌いがハッキリしており興味を持つ物にはトコトン興味を持つがそれ以外は眼中に無い両極端さが目立ち生粋の研究者気質でもある。興味を持った物は何でもかんでも研究したがる気質で狙われたら能力も相まって本気でヤバい。

鏖毒と呼ばれる瘴気を操り固体化すると結晶化する『毒晶』と呼ばれる属性を持つ。凶暴な生物相手でも自ら捕獲する為に近接、遠隔も熟すが見た目とは裏腹に地形、自身を省みない暴力的な戦い方をする。戦った後は向こう数年、ペンペン草すら生えない困り者。喋り方に癖がありテンションにより喋り方が変わる。

 

セリフサンプル:

「アハ、あはは、はははアハアハ‼︎‼︎」

「解体、解剖、調教、研究、検査、もう我慢出来ない‼︎」

「théâtreに、相応しき、役者は、初めから、決まって、居る」

「……見せてよ。その力を」

 

 

 

アルキメです。さん

* 名前:シャルロット・ランスロート

* 所属:C

* 容姿:

* 青緑色の髪。短すぎず長すぎない、まとまった感じ。

* 緑色の瞳。細長の目付き。

* 凛とした顔立ちで、やや面長。

*

* 制服の上から大きめの青色の上着を羽織り、青色の軍帽を目深に被っている。

* 上着は職業:騎士たちが着用するものであり、彼女のものは旧式。

* 袖が余りどうしてもブカブカになるので羽織っている。それが返ってよく似合っている。

*

* 私服はスーツ的なものが多い。スカートの類は制服以外ではあまり着用しない。

* スカート時は黒タイツ着用。

* 曰く、「下着の上からこれを着ているのだ。これで見られても恥ずべきことはない」

* そのためかニッチな層から妙な人気がある。

*

* 身長:169㎝

* 性格:

* 『彼女は自分自身に関しては躊躇う癖に、他人に関しては躊躇わない』

*

* きりっとして勇ましい凛然とした性格。

* 善いことは好いことであると、悪いことは好くないことであると声を大にして言える。

* 普通の感性の持ち主なら恥ずかしがって尻すぼみになる台詞も平然と、しかもハッキリと言ってのけるホンモノ。ジゴロ気質有。

* 良く言えば真っ直ぐな正直者。悪く言えば曲がることが苦手な頑固者。

* またアナスタシアに憧れており、熱烈な追っかけ。話題が出ると即座に食いついていく。

* さらに言えば『自分の為に』である事に関しては躊躇うが、『誰かの為に』であると一切の躊躇なく動く。

* しかしそれは学生であるが故、未熟であるが為、発展途上であることに起因する『死を恐れない若さ』にある。

* いずれ死を意識した時、彼女はどのようしてそれに向き合い、そして立ち向かうのか……?

*

* ジルに関しては一方通行なライバル心――というか(憧れのアナスタシア先輩関連で)半ば嫉妬心を抱いているが、その分、彼女の持つ才覚を認めている自分がいることも自覚しており、故に打倒(追い越し)を胸に秘めている。

得意魔術属性:剣(色は白銀)

魔法具:可変式剣槍型魔法具『アロンシューレ』

剣身青いラインが奔った西洋剣。宝石の埋め込まれたⅤ字型の黄金装飾の鍔をもつ。

刃部分が二重構造となっており、隙間が存在する珍妙な魔法具。

通常は両刃の剣であるが、鍔部分が展開し、刀身と柄がスライドしながらせり上がることで槍に変形する。

また分割可能であり、二刀流(二槍流)も実現できる。二重構造なのはその為。

二重構造の隙間から魔力を迸らせて放つレーザーブレード的な必殺技『超過駆動』が発動可能。

かの伝説的な剣型魔法具『アロンダイト』の姉妹剣であり、数えるなら末っ子。

確認されている限りでは“聖剣アロンダイト”、“魔剣アロンキエラ”、“護剣アロンシューレ”からなる三振り。

ただしアロンシューレは他の二本よりも後になって確認されたものであり、厳密には姉妹剣と言うよりもレプリカと推測されている。

(構造自体はアロンダイトに似ており、製造技術と過程が失伝されている)

またアロンダイトを原型とした魔法具は世界中に幾つか存在している。有名な所ではオートクレールなど。

現在、アロンダイトは『碧の聖剣隊』が保管、アロンキエラは伝承上でこそ語られているが詳細不明となっている。

 

使用魔術:

『術式切断(剣)』

剣の内包する“きりはらい”“きりあげる”の概念を宿した魔術。

魔術による事象を斬って払う術式殺しの術式。

彼女の場合、術式が複雑であればあるほどこの効果は大きくなる特性がある。

 

『開闢術式』

剣の内包する“きりひらき”“きりむすぶ”の概念を宿した魔術。

空間・距離を切断しての瞬間転移・短縮を可能とする。

空間の場合は空間そのものを切り拓き、別の場所に移動できる。

その際、切り拓かれた空間の向こうに景色が確認できる。

基本的には対概念術式であるため、閉じられた運命などを切り拓くことも可能。理論上では。

「征く道を斬り拓き、絶たれた先を斬り結ぶ。故に是、開闢と成す」

 

『剣術式』

固有属性である剣に関する術式。剣魔術とも。

剣という存在が持ち得る概念を魔術式として変換し、効果を発動させるというもの。

歴史上、騎士の立場・称号を有した者がこの属性だったとされる。

故に「名誉の属性」「英雄の証」「騎士の証明」などと呼ばれる。

父親の属性もこれであったが、兄は水属性であった。

上記の二つも一応は剣術式の分類だが、剣の概念を二つ以上複合させた上位版であるため独立している。

開闢術式に至ってはその中で異質であるためか、完全な別枠として数えられている。

基本的には“きりかえし”による斬撃の連鎖(要は斬撃が進みながら繰り返される)や“きりふせぎ”による剣が交差した障壁の展開などがある。

上空から下へ落ちる斬撃の“きりおとし”や距離を詰める・開ける“きりこむ”“きりさげ”など多彩。

過去の剣属性持ちの中にはこれ以上の術式を用いた例もあり、彼女がまだまだ発展途上であることが窺える。

ちなみに概念を二つ以上複合させる術式の中で開闢術式のみ彼女が生み出したオリジナル。生み出した切欠は遅刻を免れるため。

 

『超過駆動《オーバーロード》』

アロンシューレを最大稼働させることで本来の性能を解き放つ技術。

魔力をアロンシューレに通し、そのまま放出するのではなく凝縮することで魔力の刃を生成。

高密度の魔力刃をもってあらゆるを“きる”概念術式。

二重構造の刃の隙間から魔力を零すが、切断時にこれを放出することでよりその威力を増している。

分割時は魔力刃が自動的に剣身に纏う。

凝縮を解放することでそのまま放つことも可能。こちらは照射型のレーザーブレードみたいなもの。

原型となった魔法具『アロンダイト』が凝縮された自然災害と表現されるので、彼女もそれに倣って堰き止められた大海と表現する。とっても解りにくい。

 

『湖の加護』

厳密に言えば魔術などの類から外れかかった外道の術式。脈々と受け継がれ続け、血として定着した呪い。

ランスロート家が生み出したものではなく、精霊種から授けられた最上位魔術。

人外による通常の魔術では理解不能な式である為に解呪方法も確立されていない。

世間一般的にはこれを『祝福』と呼ぶ声もあるが、実態は条件次第で否応なしに発動してしまうというもの。

彼女の加護は“どれほどのダメージを負っても最低限動けるまでに即時修復される”という性質。

頭部破壊、心臓粉砕などの即死判定でない限りはこの加護が発動する。限界を迎えられない無限地獄状態。

――故に彼女は死を恐れない。死を自覚できない。死を認識できない。

――騎士とは即ち、弱き人々の支柱としてその身を捧げる高潔の者で在るが為に。

概要:

魔女の二つ名を有する危険人物の監視・捕縛を目的とした騎士団『碧の聖剣隊』所属である剣の名門ランスロート家の娘。

(何らかの敵意・害意を有し、その中で最上位魔術である“魔女の夜”を形成可能な者が対象。“焼却の魔女”のような例外も存在する)

騎士系の中では割と多い身体強化魔術に依らない高い身体能力を鍛錬だけで磨き上げてきた。

剣の名門だけあって剣術の腕前は確かなもので、若くして『従騎士』の称号を戴いている。

ただしランスロート家はある理由があって没落寸前であり家計だけを見れば貧乏。

組織内では上層部からの扱いは悪いが、父親の同期や若手からの信頼は厚く、お世話になっている。。

現状、シャルロットが唯一アロンシューレを扱えることから、その部分だけは一目置かれている程度。

そんな境遇からか『食べれる物は食べる』という悪食精神があり、スパイダーバーガーセットをおかわりするくらいには何でも食べる。

魔術要素は並だが固有属性・剣の相性が良く、並であっても相応の魔術を発揮できる。

 

* 父親は“元・湖の騎士”バーンズ・ランスロート。

* 母親は“元・荒野の魔女”サーベ・ランスロート。

* 兄はガラード・ランスロート。

*

* 元々は荒野の魔女サーベを捕縛しに赴いたバーンズが『“魔女の夜・浸食術式《ヘクセンナハト:ゼメス・マテリア》”』内での激闘の末に勝利。

* その空間は“枯れ果てていく自然豊かな夜の大地”であり、術者を除く領域内の存在は強制的に魔力を流出・枯渇させられていく。

* 術式殺しの術式どころか魔術師殺しの術式。上書きした空間はそのまま荒野と成り果てる。

* 故の浸食。故に浸食術式。ただし領域は拡大せず、一定の範囲内に留まるのみの完全引き籠り特化。

* (要は引き籠るために発動したという理由。ただ展開場所が悪く、このために騎士団に目を付けられてしまった。)

* ある魔女(元軍人現教師)曰く、「極めてえげつない部類の最上位術式」とのこと。

*

* が、バーンズはここでサーベに一目惚れし、あろうことかその場で求婚。

* 勿論、騎士団はこれに反発するも、バーンズは聖剣アロンダイトと“湖の騎士”という称号の返上という条件を提示し、これを承認。

* 荒野の魔女は今後一切において魔女としての力を振るわないことを条件に見事ゴールイン。

* 貧乏にこそなったが愛はあるということで。

* 激闘の地は荒野からオアシスに変貌している。何があった。

* 魔女と結婚しても追放されなかったのは、ひとえにバーンズ自身の人徳と実力があったからである。

*

* それからガラードが生まれ、後にシャルロットが生まれる。

* ガラードは魔術学園OB。アナスタシア、シンと同期であったが、実力の差を覆すこと叶わず敗退。

* 「これ以上の恥を重ねることはできない」と言い残し家を飛び出してしまった。以降の行方は知れず。

* ガラードもまたアロンシューレを扱えた人物であったのだが、剣の名門であることに固執し、槍の使用を封印していた。

*

* シャルロットはこの時、アナスタシアの試合を目の当たりにし、彼女に憧れるように。

* 「剣の名門であるランスロート家の娘が槍なんて」という声もあった。

* だが彼女は剣にも槍にも鍛練に鍛錬を重ね、どちらも相応に扱えるようにしたのだ。

* その実績を証明として、その実力を真実として、シャルロットはアロンシューレを握ることを認められた。

* 「剣の名門は剣だけを学んでいればいい、などとは言わせぬぞ」

 

* 一人称:己(わたし)

* 二人称:貴方/貴公/君/〇〇殿・〇〇(役職名)/呼び捨て

* 三人称:彼ら

*

* 「お初にお目にかかる。己の名はシャルロット・ランスロート。これから共に学び、切磋琢磨する者同士、宜しく頼む」

* 「ふむ? 外観こそ奇妙であるが、れっきとした料理なのだろう? ――ならば問題ない」

* 「うおおおおおお!! 流石ペンドラゴン殿! 燃える! どちゃくそ燃えええええええええ!!!!」

* 「恐縮である」

* 「感謝である」

* 「うむ。――性分でね」

* 「己だけが助かるのでは意味がない。故に保身の為にと、動くことなどできはしない」

* 「母が魔女であったからな。そちらに関しては多少なりとも知識はある。

*  だが、まあ、魔女の夜のようなほぼ一代限りの最上位魔術を作りだす者はそうそういはしない。

*  とどのつまりは、自身の属性を極めた上で、それを一時的とはいえ世界ごと上書きできる者が、魔女の素質有というわけだ」

* 「あまりうだうだと悩むのは心に毒であるが。そのままでは“したいが、できない。できるが、しない。”ではないのか?」

* 「正しかろうが誤りであろうが、自分の決める道を、進んできた道を、どうか否定しないでほしい」

* 「騎士とは確かに“誰かの為に”である。だが、だけど己は“誰かと共に”とも在りたい。

*  笑うなら共に在って肩を揺らそう。泣くのならば共に在って胸を貸そう。

*  故に安心したまえ。君の選んだ道に何があっても、己は君と共に在ることを誓おう」

 

 

 

ベクセルmk.5さん

名前:空姫(カラヒメ)

所属:マーリン魔術学園Ⅽ組

性別:女

容姿:長い黒髪に、細くスレンダーだが、出るところは出ている(というか巨乳)目は赤で鋭く、顔も整っている。

身長:156cm

性格:冷徹な武人で真面目な職業軍人だが、冷徹にはなりきれないお人好し

得意魔術属性:星光 イメージ色:蒼銀

魔法具:刀型魔法具『妖刀 天玉』

刀身の全てが高純度の魔力結晶体で出来た刀。

使用魔術

『星刀斬』

光を刀身に収束、斬撃の際のエネルギーを光属性に内包し、エネルギーの塊として光をぶつける。魔術というよりも剣術のほうが近い。

『飛翔、空走り』

空を飛ぶ魔術。ただし、空姫自身はなぜ飛べるのかがわかってない。

『星崩し』

魔法具の刀からビームをぶっぱし、それによって砕いた星を降らせる能力。

『奥義 煤弾雨剥』

メビウスを当て字で書いたもの。光属性魔術を刀身に反射、それに斬撃の際のエネルギーを光属性に内包し、エネルギーの塊として光をぶつける。名前の由来はアステロイドベルト。

『裏奥義 彗星斬』

魔法具を用いた居合切りによる一太刀。魔術を用いて人間の出せる限界の一太刀を放つ魔術兼剣術。

概要:極東の島国出身の少女。かなり有名な武人の家に生まれ、その誇りと尊厳を持って育てられた麗しき女武者。基本的に人とは関わりも持とうとはしないが、頼まれれば嫌とは言えない性分。

身体能力が高く女性とは思えないが、根は生粋の乙女。戦闘以外で男と触れ合ったことは少なく、会話は可能だが手を繋がれたりすると面白いくらい赤面する。

・・・・・・実は化生(ないし神)との間に生まれた子供であり、人として誰かに認めてもらいたいという願望がある。

戦闘方法は刀による接近戦のみ。

セリフサンプル

「私の名は、空姫だ。そらではないぞ?カラだからな!?」

「む、貴様。どこを見ておるのだ?」

「へ、あ・・・な、な、な~!き、貴様、どこを触っておるのだ!」

「私は、貴様ら人間とは違う。化け物だ。貴様らとは仲良くなれぬことなど・・・・・・とうに知っておる」

 

 

ユーマさん

名前:マイス・スターク

所属:Cクラス

容姿:栗色のはねっけのあるミドルヘアー。黒い目をしており、首には愛用のゴーグルを下げておりズボンのベルトには工具入れが取り付けれている。

身長:172cm

性格:思い立ったら即行動。

得意魔術属性:固有属性『創』(イメージカラー白)

魔法具:真ん中に白い宝玉が嵌めこまれ、片面にブースターの付いたハンマー型魔法具『エクスクラフター』

使用魔術:

『クラフト』→魔法具で叩いた物質を別の何かに作り変える魔法。例えばそこら辺の大きな岩を叩いて、巨大な石壁にしたりする事ができる。また、後述の『ストック』の魔術と併用する事で複数の物質を組み合わせた生成も行える。注意としては取り込んだ物質と同じ性質、同じ質量のものしか作れず。木一本からは木一本分の何かしか作れないし、木から鉄製の物質生成は不可能(ハガレンの等価交換の原則に近いものと思ってください)。またクラフトが通用する対象の条件として『魔力が含まれてない物質』というものがあり、生物や他者の使用した魔法は勿論のこと、魔法具や加工の過程で魔力が織り交ぜられた物質、魔力を含んでいる自然物には効果が無い

 

『ストック』→ハンマーで叩いた対象を一時的に粒子化し魔法具の中に取り込む魔法。複数の物質を使ってクラフトを行う際の前提魔術。例:火薬を予め『ストック』で取り込んでおき、金属に対してクラフトを使用する際に火薬も一緒にクラフトする事で金属+火薬=爆弾と言う生成を行える。

 

『マナクラフト』→自身の魔力を一時的に物質化(その際は総じて白い水晶の様な材質に成る)する魔術。用途としては魔力を鎧にしたり等、上記の二つの魔術を活かせないシュチュエーションで用いる事が多い魔術

概要:故郷では魔法具製造を生業としている家計の生まれで自身も幼少の頃から魔法具の製造に深く関わっていた事から、魔法具を一から製造する事はまだ出来ないが、魔法具の修理や整備なら行う事ができる。夢は『アーティファクトをも超える魔法具を作り出す事』。その為に魔術そのものに対する見聞を広める為にマーリン魔術学園に入学する。

 

基本物事を深く考えて動く性格ではなく『とりあえずトライあるのみ』の精神で動いており、それが周りを引っ張ることもある反面、浅慮な行動からトラブルを招く事も多い反面、戦闘中は自身の戦闘スタイルの性質上、周囲の状況判断力と発想力に優れた一面を見せる。昔から魔法具の事で頭が一杯と言う事もあり、見慣れない魔法具やアーティファクトを見つけると目を輝かせる。

 

戦闘に関しては『クラフト』『ストック』を用いて周囲の色々な物質や地形を活用した多彩な戦法を得意としているが、それが通用しないシチュエーション、例えば決闘の様な決められたステージでの戦闘となると、『マナクラフト』があると言っても、どうしてもハンマーによる肉弾戦が主体となる。が、それも固有属性持ちの『基本属性の魔術は扱えない』と言う特性が災いし、身体強化系の魔術も使えない事から肉弾戦に関しても他の前衛型の魔術師には劣ってしまう。総じて得意なシュチュエーションではそこそこ強いが、苦手なシュチュエーションでは一気に弱くなると言った感じだろう。

 

セリフサンプル

『マイス・スターク、魔法具の修理ならお任せだ。金はとらねーよ。同期のよしみって奴さ』

『考える前にまずは動こーぜ。考えんのはその後でもいいだろ?』

『あー……スマン、やっちまったぜ……』

『壊して創る、それが俺の魔術さ。つーわけでこいつを使って、ちょっと良い事思いついたんだが、どーだい?』

 

 

ベクセルmk.5さん

名前:イース・アストラル

所属:マーリン魔術学園C組

性別:女

容姿:長い銀髪に、細く痩せ気味の身体、彫刻のような脆さが印象的の少女。目は青で、顔も整っている。

身長:160cm

性格:天真爛漫で好かれやすい性格だが若干天然気味で、誤解を招きやすいことを言ったり行ったりすることもしばしば。

得意魔術属性:鉱石 イメージ色:銀

魔法具:加工機型魔法具『メイカー』

魔鉱石や魔力を貯めた宝石を加工することに特化した魔法具。彼女の魔術はメイカーの前でしか使えない。

この魔法具では銀や魔鉱石や魔力を貯めた宝石で出来た使い魔を造る事が出来、彼女はそれを用いて戦う。

使用魔術 もとい制作使い魔

『多頭蛇(ヒュドラ)』

魔銀と宝石、魔術で流動性を強化した水銀で作られたヒュドラ型の使い魔。魔銀は形状記憶能力があるうえかなり頑丈。普段は手乗りサイズだが、戦闘時は8mを超える。

『竜(ドラゴン)』

宝石で造られたドラゴン型の彫刻。受けた魔術攻撃を吸収し、魔力をチャージする能力を持つ。

『蜘蛛』

魔力を貯めた宝石と銀糸で出来た使い魔。銀糸を使って罠を造ったり糸電話のように通信をしたりする。

『虫蟲シリーズ』

銀製、宝石製の使い魔。戦闘能力は少なく、使えたとしても妨害、暗殺、索敵用にしか使えない。蠍、蜻蛉、蟻、飛蝗、鈴虫、百足、蝶々、蟷螂等。

『銀薔薇姫』

普段からイースと行動をしている銀製の自動人形。簡単な会話と家事雑役を行える程度の思考力を持つ。戦闘能力は極めて高く、イース曰く「最高傑作」と語るほど。最強最高の魔術防御(熱と酸以外は全て弾く)ヒュドラ型を超える強度、ダイヤモンドすら斬る切れ味と繊細さを併せ持つ。

概要:神代連盟と呼ばれる犯罪組織のメンバー。元々紛争地帯で捨てられていたところを神代連盟のリーダーに拾われ、そこで修業を積み、正式なメンバーとなる。ジークのサポートをするために学園にはいった。

趣味は食事で、作るのも食べるのも好き。また、オフ(神代連盟の任務外の時)にはダ・ビンチと彫刻について話し合ったり、空姫やジル=レイドルフをお茶に誘おうとしたりしている。

セリフサンプル

「私、イース・アストラルですわ。以後、お見知りおきを」

「アナタ、任務の邪魔ね」

「どう、私史上最高の出来なのだけど?」

「ふふ、ありがとう。貴方と友達になれて、うれしいわ」

 

名前:ジーク・グラスハイム

所属:マーリン魔術学園ⅭC組

性別:男

容姿:長い禁髪に、細く痩せ気味だが、体はほぼ完成された筋肉をしている。目は青で、顔も整っている。

身長:176cm

性格:困っている者を放っておけない善人のふりをした外道。

得意魔術属性:氷竜(攻防一体の破壊の能力がある) イメージ色:青

魔法具:腕輪型魔法具『ライン』

腕輪型の魔法具。腕輪以外にも様々な武装に変身する能力がある。

使用魔術

『竜鎧』

竜属性の魔力を身に纏い、防御力、攻撃性能を強化する。背中に羽を生やし、飛ぶことも可能。

『竜の息吹(ドラゴンブレス)』

魔力をビームとして口から放出、直線距離1kmを凍結させる。

『魔術破壊』

触れた魔術を破壊する。

『武具作成 氷』

氷で出来た剣や槍などの武器を生産する魔術。

『根源の青、世界を染めて(ニブルヘイム)』

半径30kmの範囲を氷雪と水、吹雪と雨で満たし、相手に水属性と氷属性又はイメージカラー青の魔術しか使えなくする。

半径30kmの範囲では発動者は自由に兵士とトラップを配置出来る能力を得る。

 

概要:神代連盟と呼ばれる犯罪組織のメンバー。常に優しげな笑顔の仮面で自身の本質を隠し、冷徹冷酷に振舞う。任務はマーリンの暗殺とキャスパリーグの封印解除。

セリフサンプル

「俺はジークだ。」

「・・・・・・何か用か?」

「俺の中にあるものは任務を遂行するという意志だけだ」

「『祖は世界を凍らせる絶命の息吹、水と氷、をもってして9大世界を此処に顕現する』『根源の青、世界を染めて(ニブルヘイム)』」

 

 

やっちゃんさん

名前: 高碕 友里

所属: C クラス

容姿: 女性 目は切れ目であり黒のショートヘアーで美形、胸は巨乳であり体中に傷跡がある

身長: 172cm

性格: 普段は物静かで優しいが、敵対する者には冷徹で残忍

得意魔術属性:火炎( 赤 イメージ色)

魔法具:二丁拳銃型魔法具『Glock 17』

内部の魔法具としてのパーツを共有した二丁拳銃型の魔法具。

使用術式:

『飛行魔法』

『高威力魔法弾』

『探査魔法』

『蘇生魔法』

『ディフェンスバフ』

 

魔法具(2):対戦車ライフル型魔法具『L36』

対戦車ライフル型の魔法具。

使用魔術(2):

『ホーミング魔法弾』

『高威力鉄鋼魔法弾』

『散弾魔法弾』

『空間把握魔法』

『アウトレンジスナイピングキル』

概要:

普段は物静かで優しい反面

友人をとにかく大切にし(少々過保護)友人の為なら命さえ投げ出す危ない一面も

故に友人を傷つける者にたいして、かなり切れる。

ただ・・・かなりの戦闘狂・・・

出身は不明

陸軍の特殊部隊上がりで実戦、経験、戦闘技術、共に豊富

胴体視力は、なみたいていではなく、大概の魔法攻撃は避けきれる

趣味はトレーニングでクマ人形集め

異名 戦闘狂ってる姫

因みに主人公と大の仲良し

セリフサンプル

「ああ!怪我はない?」

「大丈夫!友人の為なら何でもやるわ!」

「よくも・・・よくも・・・私の友人を傷つけたなーー!!!」

「さあ、戦闘のお時間です!」

「敵性確認・・・これより撃滅します」

「敵性確認無し・・・オールクリア戦闘を終了します」

「あなたの終わりです・・・そよなら・・・」

「ああ・・・ああ・・なんとも可愛いクマのぬいぐるみなんでしょう」

 

 

 

 

 

銃頭さん

名前:桐生 幸人

所属:Cクラス

容姿:癖の強いツンツン黒髪と黒眼。細身だが鍛え上げられており、右腕に大きな火傷跡、両手の平には幾つもの縫い跡がある。赤いジャケットを愛用し、後述のカートリッジを持ち運べるホルダー付きのベルトを腰に巻いている。

身長:182

性格:ぶっきらぼうな野心家でお人好し。

特技:クイックドロー

好きなもの:月見うどん

嫌いなもの:卑屈な奴、陰湿根暗野郎

イメージ曲:survive?(歌:Janne Da Arc)

     :片膝の汚れ(歌:LAST ALLIANCE)

得意魔術属性: 雷(イメージ色:深蒼)

魔法具:大型回転式魔法拳銃 ジェーンML7カスタム

元銃はマテバ モデロ6 ウニ。神童と呼ばれる以前から愛用していた黒い銃身が特徴の魔法銃。銃身下部に後述のカートリッジを装着する機構がある他、バレルを延長したり大型化するなどの改造が施されている。通称は『ジェーン』。

   :機械剣 トリズナー

反逆者の名を持つ片刃の赤い大剣。魔法具ではなく、ジェーンを剣として扱うための“アタッチメント”。非使用時は柄の無い刀身だけの状態で後ろ腰に吊るしてあるが、ジェーンML7のグリップを真っ直ぐに起こし、銃身を鐔の部分に連結させることで使用可能となる。

後述のカートリッジを使えば、雷の魔力を剣身に宿し、高電熱放射と高周波振動で切れ味を倍増させることが可能。

* 使用魔術

* 『エレクトチャージ』

* 最強を目指すに当たり、まだ見ぬ強豪と渡り合うために開発したカートリッジ型魔力蓄積器。

* カートリッジ内に圧縮した魔力を詰めた、一言で言うなら外付けのバッテリー。さらに圧縮した魔力を武器内で炸裂させることで爆発的に魔力を底上げ、瞬間火力を上昇させられる。これにより一時的に保有魔力以上の魔術の行使が可能となった。

* 正式名称は『エレクトチャージ』だが幸人は『カートリッジ』と呼んでいる。

*

* 『エレクトチャージ・ミリオンカット』

* トリズナーで対象を斬りつけ、マイナスの電撃を付与させる。その後はプラスの電撃で球体型結界を形成し、磁力で結界内に引き込んで閉じ込める。結界の電撃でダメージを与えながら、結界外からトリズナーで滅多斬りにし、最後は結界ごと渾身の一振りでブッタ斬る。カートリッジ使用時は磁力や電撃の規模が増し、複数人同時に閉じ込めることが可能。

* また、結界に魔力を流し続けて閉じ込め続けることも出来る。

*

* 『エレクトチャージ・バースト』

* 雷の魔力の電磁力で弾丸を加速・発射する、要するにレールガン。初速は光速に達し、高過ぎる貫通力を持つため使用箇所は限定されるが意外にも燃費は良い。カートリッジ使用時は貫通力・射程距離が上がり、幸人の技量も合わさり拳銃でありながら数十キロ離れた位置に狙撃できる。通称は『バースト』。

*

* 『エレクトチャージ・ブラスト』

* 実弾では無く雷の魔力を収束したエネルギー砲で、威力はバーストを凌ぐ高火力。カートリッジ使用時は高エネルギーの魔力は複合的なビーム層を形成し、高速で貫通力の高い魔力束の中心を低速で破壊力の高い魔力束がさらに貫通する。周囲の大気を一瞬でイオン化させ強烈なプラズマ過流、灼熱の奔流を引き起こし直撃せずとも甚大なダメージを与える戦略兵器一歩手前の威力を持つ。通称は『ブラスト』。

*

* 『ガンスティンガー』

* どんなに強力な魔術にも存在する、術式の展開と魔術の発動の合間...“出がかり”を狙い撃ち、術式を掻き消して魔術を無力化させる“技”。音すら置き去りにする抜き撃ちと機械を凌ぐ精密性を持つ幸人が成せる神技であり、幸人の銃技術の集大成。

* 魔術では無いが、この技を使うときは大抵はバーストと合わせて使っているため、バーストの派生魔術として登録している。もちろんバースト無しでも使える。

* 神経が擦り切れる程の凄まじい集中力を使うため余程ヤバイ魔術じゃない限り使わない。

概要:

赤いジャケットがトレードマークの青年。固有属性は雷。

無愛想でぶっきらぼう。本人も認めてるほど口が悪く、後述の悪評もあり何かと勘違いされる事が多いが、根は仲間思いで義理人情に篤い善人。

 

墜ちた神童。

9歳の頃に遭った大火災で両親に庇われる形で生き残り、両親を亡くした精神的ショックで固有属性『雷』に目覚める。悲しみを紛らわせる為に魔術にのめり込み、高い資質を開花させていき、多くの大会に出場しては功績を残し、やがて神童と呼ばれるに至る。

名門が養子にしたいと来た際は、両親の姓を変えたくないと全て断ってきた。

だが2年前、出場した大会で彼を妬んだ上級市民達が結託し、身に覚えの無い不正行為で陥れられ失格となる。さらにある筈の無い悪評まで流され、『卑怯者』の烙印を押されてしまい、その後は手の平を返すように周囲から多くの人が去っていった。

名誉も信頼も何もかもを失いどん底に墜ちるが、最後に残った大恩ある両親のくれた名を汚させたままにはさせないと奮起する。汚名を塗り替えるべく「最強の魔術師になる」という野望を抱き、ストイックに強さを求道する。求めるは何者にも揺るがせない『最強』の称号ただ一つ。

 

尚、良くも悪くも過去に拘らず、陥れられた過去も根に持たない潔さをもっている。

学園ではほぼアウェー状態。本人が「言いたい奴に言わせておけばいい」と放置しているのと聞かれない限り答えない性格なのもあり、現状が改善される見込みはない。

 

神童と呼ばれる以前から努力家であり、裏では血を吐くような鍛錬を積んでいた。手の平の縫い跡は並々ならぬ努力の証で、銃の撃ち過ぎと剣の振り過ぎで手の平の肉が裂傷を起こす程の修練を現在も重ねている。

戦闘時は我流の体術を交えた剣・銃を状況に合わせて使い分ける遠距離近距離の両方を熟せるオールラウンダー。特殊な能力や特別な血筋も持たないが、天性の才能と血反吐を吐く修練で身に付けた超技量で渡り合っていく。

特に銃撃の技量は他の追随を許さず、高速戦闘中に放たれた魔術を正確に撃つ落とす精密性、数十キロの対象を寸分狂わず狙い撃つ狙撃力、得意の“抜き撃ち”に関しては並の魔術師では知覚すら出来ない程の速度を誇る。

また非常識なまでに馬鹿力で、大剣であるトリズナーを重量に振り回される事なく扱えるは序の口。魔力強化なしで岩石を握り潰せるという、もはやギャグに片足突っ込む程に鍛え上げられている。

 

生活能力が壊滅的で基本コンビニ弁当しか食べてない。

 

セリフサンプル:

「桐生 幸人...日本人だ。まあよろしく頼むわ」

「コンビニ弁当ばかりで飽きないかって?美味いに越した事はないけど別にこだわりなんてないしな...料理できねぇし外食すんの面倒だし」

「レイドルフの奴...綺麗だな。あの槍捌きは見事なもんだ、あんな綺麗な槍術は一朝一夕には出来ねぇ。...俺も負けてられねぇな」

「テメェは自分の価値を他人に決めさせるのか?」

「テメェみてぇな悟った気になってる卑屈野郎が1番嫌いなんだよ!聞こえの良い言葉並べて逃げてるだけの根性なしが!!」

「楽な道じゃないのは分かっている。命は“最強”を目指すと決めた時に捨てた...俺にあるのは『野望を叶える』か『力尽きる』かの二択だ。たとえ行く手に死神が待ち受けていようとも、俺が野望を諦める理由にはならない!!」



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

Dクラス名簿

名簿Dクラス(6)

名前:カレン=ディスト

所属:Dクラス

容姿:真っ黒な伸ばしっぱなしの髪と目つきの悪い緑色の目が特徴。前髪をピンでとめている。Gカップだが、晒しを巻いて外見的にはDカップになっている。

身長:165センチ

性格:めんどくさがりで刹那主義

得意魔術属性:重力(イメージ色:深緑)

魔法具:手甲型魔法具『ストライカー』

薄い緑色の手甲型魔法具。人の血がついたままで放置されている。

使用魔術:

『自己重力改変』

自身の身体のみを対象に重力を自在に操る。

『消却術式:重力層球』

一度に大量に魔力を消費するので連写できない上に、移動の遅い重力の球を創り出す魔術。威力はかなりある。

『重撃(ショット)』

重力を利用して威力を底上げしたパンチ。馬鹿みたいに威力が高い。

(5つまで)

概要:やる気が全く感じられないオレっ娘少女。後先考えずに行動しがちだが、常識はある程度ある。何処かひねくれたところがあり、拗ねると面倒臭い。天凛の才があるらしく、座学面はかなりできる。意外に子供好きで面倒見がいい。趣味は睡眠で、寝ているのを起こすとキレる。特技は家事全般と体術。特に料理がうまい。好きなものは麺類で、嫌いなものは海老。自身の大きな胸にコンプレックスがあり、普段は晒しを巻いて隠している。女子扱いに慣れておらず、そう扱われると戸惑う。

戦闘では重力の属性を生かした高機動で高火力な近接戦を行う。防御能力がかなり低い。体術の正拳突きを重撃と重ねたものは戦車を軽く吹き飛ばす威力をしている。

セリフサンプル:

「オレはカレン、カレン=ディスト」

「ヤだよ、面倒臭い」

「座学でオレに勝とうだなんて100年早いぞ」

「いくぞ」

「可愛いとか、そういうの、ちょっと、やめてくれ・・・」

「なんていうか、困る」

「料理くらい誰でもできるだろ?」

 

 

 

あくまさん

名前:アンリエッタ・アリメール

所属:マーリン魔術学園Dクラス

容姿:フワッワな薄紫の長い髪を、緩くツインアップにしている。

   またいつも糸目なだけで見えずらいが、瞳の色は青い。

身長:163cm

性格:おっとりとしている、大人びた……というより暢気な少女。

   滅多に怒る事は無い……というより沸点が高すぎて怒れない性格。

   つまり心優しい……かと思えば魔術は意外とエグく、遠慮もしないのでこれまた曖昧。

得意魔術属性:水、火

魔法具:指揮棒型魔法具【アンチカラー・カルテット】

    水と火を模した意匠であり、赤と青のコントラストが美しい一品。

    また精巧さに反し、とても握りやすい形状となっているが、丈夫な以外特質すべき点は無い。

    安易な強化を求めない実力の誇示か――――それとも、単に付与するのを忘れただけか……。

使用魔術:

『リジェットベア』

 熱湯の熊型ゴーレムを生成する魔術。

 無属性と土属性で作った芯を、蒸気と魔力のハイブリッドエネルギーで動かしている。

 火と水の、本来なら相反する属性を両方得意とする彼女だからこその魔術。

 その為消費魔力の割に燃費が良く、常にフルパワーで動けるととても頼りになる。

 ……のだが運用法的に、運動音痴な彼女の乗物でしかない節がある。

『ヴェイパー・ゴーレム』

『アンチクール・ゴーレム』

ヴェイパーは、魔力を芯とした蒸気のゴーレム。アンチクールは、熱湯のゴーレムである。

どちらも巨大な獣人を象っており。かなりの高熱を纏っている為、迂闊に近づくと危険。

また、出せる総数は前述のベア合わせ、二体ずつの計五体までである。

『スチーム・ナパーム』

 ヴェイパー・ゴーレムに火種を叩きこみ、水蒸気爆発を巻き起こす魔術。

 爆破用ゴーレムと通常ゴーレムの見た目は全く同じな上、

 通常ゴーレムを仲介して火を放つことも可能な為、彼女の行動を見てからでは遅い。

『ボイリング・ロケット』

 アンチクール・ゴーレムに魔力を溜め、熱湯塊の『ロケットパンチ』を打ち出させる技。

 かなり大きくなる上に、その間にも他のゴーレムが襲い来るので、対処はそう簡単では無い。

 ……余談だがゴーレムを使った応用魔術を放つ際、アンリエッタは意外とノリノリに叫ぶ。

 ので実は意外と予兆が分かり易かったりする。相手にすれば拍子抜けだが彼女は至って真面目。

 

 

概要:高名なる名門貴族の子女―――ではなく、結構なお金持ちの家に生まれた少女。

   アリメール家と言えば、高級呉服店・装飾店の界隈ではかなり有名な大御所で、

   最近では機能性と見た眼を両立した、オーダーメイド魔法具にも手を付け、

   使い手の1/5はなんと彼女の家の物を使っていたりする。

   ……まあ魔術方面では全然無銘なのだが。

   二種の属性に恵まれたのと魔力総量が多かったこと、ゴーレム系統の魔法が得意だったのが手伝い、

   元々おっとりだった性格が、現在まで悪化(?)した節があるらしい。

   周りの猛者たちを見て驚き(?)ながら、自分も頑張ろうと気合を入れている……つもり。

 

   センス自体は悪くなく、魔術制度の鍛錬も彼女なりに行ってきたし、

   魔力総量だって他と比べれば上位に該当するものの、生来の性格も合わせ

   やっぱり周りがおかしい所為であんまり目立たなくなってしまっている。

   高温の水塊を放ったり、蒸気を撒いてダメージとかく乱を行ったりなど、ソコソコ便利なのだが……。

   もっといえば『一般的な使い手』としては破格の強さを誇っている為、

   それこそ一般の使い手からすれば十分猛者の域である。

   ……やはりのんびり屋で、おっとり過ぎるのが難点なのかもしれない。

 

   ちなみにこんなでも、純粋な学力では最上位に入る程。

   実技は兎も角、筆記は敵なしと断じれるぐらいである。予習せずしてこれなのだから恐ろしい。

 

セリフサンプル:

「私、アンリエッタと言います~。よろしくお願いしますねえ」

「呉服店としては私の家で、どうぞお求めくださいねえ。ちょこっとぉ、お高いですけど~」

「蒸気による熱波と~、水蒸気爆発に~ 更に高熱水塊と蒸気のゴ~レムぅ……どうどう、すごいでしょう?」

「それいけベアちゃ~ん! 私の気合を力に変えてくださいねえ……あ、気合抜けてきちゃいましたぁ~……」

「名門にだって負けませんよお。最強に一番近い女は、積み重ねた栄光だって凌駕して見せま~す―――そう、装飾センスの良さで~! ……はれ? 趣旨違います?」

「あたたた、痛いの別に我慢できますけど、慣れないですねえ~……うう、ズキズキです」

「3,2,1,ロケットパァンチ、ファイヤぁー!! かっくい~です! …………ってはれ? 避けられちゃいました?」

 

 

 

* 四神 青龍さん

* 名前ハヤテ・クルセイド

* 所属A

* 容姿クリーム色の短髪にルビーの様な紅い目

* 性別男

* 身長160cm体重50kg

* 性格温厚で優しいほんわかとした雰囲気をしているが、怒った時の笑顔は恐怖

* 得意魔術属性(イメージ色)風(緑)

* 魔法具槍型魔法具「ロンギヌス」

* 聖遺物であるこの槍はなぜか代々彼の家系が受け継いでいるが、まともに扱うことが出来たのはほんの数人だけ。神聖な武器なので下手な防御は破られるため、弾くか、反らすしかない。

* 使用魔術

* 『空衝(エア・インパクト)』

* 風を一点に集中させそれを相手へ放つ魔術。武器に付加すれば破壊力が増す、一度に数人を吹っ飛ばすなど応用がきく

* 『空破(エア・ブラスト)』

* 空衝を昇華させた魔術。空衝で集めた風を更に高密度に圧縮にそれを何層にも重ねて放つことで破壊力と範囲を数倍にする。ただし、重ねるだけ魔力を消費し、間違えると自爆の恐れもある。

* 『空塔(エア・タワー)』

* いってしまえば竜巻だが、視覚的に塔の形に見えるのが由来。本人曰く遊び心で作ったため威力はさほどない。

*

* 概要比較的穏やかな家庭で育ったため根は優しいが、雰囲気からは想像もつかないほどに喧嘩に強い。(とはいえ、殆どがいじめられてた子を助けるため)魔術の考え方は殺すためより無力化する方を優先するため、空衝一つで殆ど終わらせてしまう。(ただし、その相手が死ななければいいとおもっているためたまにやり過ぎてしまう)可愛いものに目がなく美少女のクラスメイトにえさやりをしたり、頭を撫でたりとしているので男子たちに尊敬と嫉妬の目で見られている。ちなみに恋愛に関しては可愛い子、笑顔が素敵な子、裏表がない子が条件なため前述の少女たちに対してはペット感覚で接している。

* セリフサンプル

* 「僕はハヤテ。ハヤテ・クルセイド。よろしくね」

* 「何でかしらないけど使えるんだ、この槍」

* 「そんなことは知らないよ」(ニコ

* 「僕だってさ~、怒るんだよ」(ギロッ

* 「可愛いな~~~」(ナデナデナデナデ

 

 

フウマさん

名前:リーフ・ヘスティーア

所属:D

 

容姿:小学生程の身長。寝癖の跳ねた黒髪、垂れ気味の黒目の華奢な少女の様な少年

身長:145cm

 

性格:子どもっぽいが優しい性格。

 

得意魔術属性:風・土・水 (イメージ色:黄緑)

魔法具:杖型魔法具『コンゴウ』(錫杖の形の魔装具)

 

使用魔術:

『エア・ヒール』傷や病を癒す魔術。範囲は広いが効果は弱く重症には時間がかかる

『エンチャント:コンゴウ』自身の力と防御を特化して強化する強化魔術

『エア・ブレイド』風の刃を生み出す魔術。手に纏い剣や、魔法具に纏い槍と化すなど応用範囲は広く、遠くに飛ばすことも可能

『エア・インビジブル』風を纏うことにより身を隠す魔術。匂いも消すことは出来るが音を消すことはできない

『エア・サーチ』風を使った感覚強化魔術。風を使うことで広範囲の状況を把握する。土の中など風さえ届かなければ偽装は可能

 

 

概要:親に赤ん坊の頃に捨てられ孤児院で育ってきた(ファミリーネームは孤児院の名前)

   親の愛は無いが、暖かな孤児院の家族と育ってきたため優しい性格

 

珍しいものや楽しそうな事に興味を持ち突っ込んでいく子供っぽい所がある

 

   正義感が強く曲がった事は大っ嫌いで気弱だが立ち向かう頑固者

 

   腕は喧嘩等苦手なため基本弱い、が、引けない状態だとガッツでなんとかする

   勉強は平均よりやや下、数学は壊滅的

 

   寝ることが好きで天気のいい日は良く日向ぼっこをしている

   子供舌、お肉や甘いものが大好き

   最近の悩みは身長が伸びないこと

   ツッコミ体質

女の子と間違われるのは慣れているというか、利があれば特に修正しないちゃっかりした面もある(自分で公言はしない)

 

セリフサンプル:

『ボクの名前はリーフ・ヘスティーアと申します。リーフって呼んでくださいね?』

『あははは...良く間違われますがボクは男なんですよ...』

『なんか楽しそうな予感がすごいします!』

『なんで○○なんですかねぇ…』(ツッコミ)

『おぉぉ...孤児院では特別な日にしか食べられないお肉がこんなに...ここが天国か...』

『ボクを馬鹿にするのは構いません...でも、家族を馬鹿にするのは許せません!!』

 

 

夢幻図書館さん

名前:ストーリー=グランウェル

所属:Dクラス

容姿:非常に長い金髪ロングをツインテールに靡かせた抜群のプロモーションを誇って居る。

身長:182cm

性格:天真爛漫で子供っぽい

得意魔術属性:風・土(イメージ色:萌葱色)

魔法具:ハルバード型魔法具『レポンス』

 

使用魔術:

『グランドスナッチ』

ハルバードを叩き付けて岩盤隆起を引き起こして周囲にある物をぶっ飛ばす。

 

『ベルセルクアクス』

ハルバードを構えての連続大回転斬り自身を中心とした竜巻を発生させる。岩盤諸共引き剥がす暴風で巻き込まれると何処か遠くへとぶっ飛ばされてしまう。

 

『タワー((((;゚Д゚)))』

ハルバードを地面に叩き付け周囲に土塊の塔を形成。自身の近くのタワーをゴルフショットの如く殴り飛ばす豪快な技。

 

『ベントゥス・グロブス』

風を圧縮させて弾丸として周囲に旋回させ適当な時に射出する。攻防一体の技。

 

『グランドフィナーレ』

暴風を纏うハルバードを振り回しながら歩き回り最後に目の前に土塊の巨大な塔を形成して纏めて吹き飛ばす。

 

概要:

TEH・脳筋少女。プロモーションは抜群だが子供っぽく好奇心と行動力の塊とも言える天真爛漫を体現したかの様な少女。サバイバル能力は高い野生児。だが子供っぽい頭な為に座学は壊滅的なお馬鹿、しかし自炊派。髪の毛は自身の踵まで届くかの様に長くその髪の毛は常に風を纏って居る為、手癖成らぬ『髪癖』が悪い。自身の髪の毛を両手の様に扱い物を掴み、パルクールさえも熟せる程に髪の毛其の物の運動能力も高い。好きな物はお菓子と言った甘い物。

 

セリフサンプル:

「わーい、おかしだー‼︎」

「ぶっとべー‼︎」

「すとーりー、いっくよー‼︎」

「わははー、にっげろ~‼︎」

「うさぎさんとたこさんと~」

「どっかん、どっかぁぁん♪」

 

 

葉桜さん

名前:ヴィント=フォルトゥーナ

所属:Dクラス

容姿:金に銀のメッシュの髪に、シュッとした秀麗な顔立ちの青年っぽい少年。

性別:男

身長:170cm

性格:落ち着いたバカ。

でありながら周りをよく見ていたり人思いな人物。

得意魔術属性:運(イメージ色:黄)

魔法具:両面裏のカード郡

使用魔術:

『ロートバースト』

「赤」のカードを引いた際に使用可能。カードを飛ばして当たった際に爆発させる。

『ブラウブラスター』

「青」のカードを引いた際に使用可能。カードからスピードの早いレーザーを打つ。

ロートバーストより威力は低い。

『グリューンフォース』

「緑」のカードを引いた際に使用可能。カードを強化魔力に還元、自分の回復力を上げて少しだけ身体能力を上げる。

『ゲルプブリッツ』

「黄」のカードを引いた際に使用可能。カードを地面に貼り付け閃光とともに周りに電撃を放つ。

時々相手の動きを鈍らせられる。

『ヴァイスザストップフロー』

「白」のカードを引いた際に使用可能。カードを消滅させほんの数秒間だけ、相手の動きを封じる。

 

概要:

特殊な固有属性、『運』の魔法を持つもの。自身では『運』の魔法と言っているが、実態は『不定』である。概要としては彼自身は強大な魔力を持つも、制御する術がなく、また体自身にも対応しないため常に魔力の形が変わっているというおかしな魔力を持つ。基本属性を一通り使えるかのようにも思えるが、それは彼自身も予測のできない『不定』の魔法による事象なのである。故に炎が出たり、時に雷を出せたりなどという力が使える。

『不定』の魔法は白い目で見られがちなので学園側の考慮により魔法の属性を『運』ということにしてある。

 

魔法具は両面裏のカードで、その時の魔力を無理やりカードに押し込めて使用することより確定した魔法が使えない。さらにカードにも決まりがある。

カードは5枚で、押し込めた時の魔力の性質によって色分けされる。『赤』『青』『緑』『黄』『白』とあり、それぞれ対応した魔法が使える。

『白』に関しては1番魔力が強い時にか引けず、その確率は約4000分の1。

カードを開く時に色が決まるため、色がすべて揃うとは限らない。

1度使ったカードは再び両面裏に戻る。

カードの引き直し(色のリセット)は全ての手札を使わなければ行えない。

同じ色のカードは重ねて使うことにより強力になる、など……

 

人物像は落ち着いているが感情的な少年。勝負事などには目が無く、何かあるとすぐに飛び込んでいくバカ。

しかし自分の運任せの魔法をうまく扱うなど頭が悪い訳ではなく、ちょっと馬鹿な天才という言葉が似合う。

 

 

セリフサンプル:

「ヴィント=フォルトゥーナ、よろしくお願いします」

「俺の戦いは運任せなんだ、結構スリリングで楽しいけどね」

「進まなきゃ、運命は変えられない。未来は俺たちの手で変えていくものだよ」

「英雄(エース)、王子(ジャック)、女王(クイーン)、王者(キング)……そして死神(ジョーカー)、偽りのロイヤルストレートフラッシュだ」

 

 

ベクセルmk.5

名前:ディンク・ダージリン

所属:マーリン魔術学園Ⅾ組

性別:男

容姿:褐色黒髪の細マッチョ。

身長:184cm

性格:ざっくばらんな態度のお調子者。

得意魔術属性:植物(イメージ色:深緑)

魔法具:万魔の種

種型魔法具。独自に品種改良をした対魔術植物の種。地面に植え、魔力を注ぐだけで成長する。

使用魔術:

『雑草罠』

トラップウィード。基本的にハエトリソウやウツボカズラのような姿をした罠型植物を生やす。

『地雷サボテン』

1m内に近づくと爆発し、針を飛ばすサボテン。

『防御用植物』

耐火性能のある杉や、耐震性の高い蔓、遮音性のある葉、遮光性の高い植物などの詰め合わせ。

『擬態コケ』

擬態性能のある苔。但し冷気には弱い。

『根源の緑、世界を覆え(アルフヘイム)』

ニブルヘイムと同じ規模の対都市、対国家用制圧魔術。発動範囲全てが花で覆われ、この中では戦闘行動を起こそうという意識すらなくなる。但し、こちらはニブルヘイム、ヘルヘイム、ムスペルヘイムと違い制限時間がある。(48時間)

概要:貴族御用達の高級紅茶を専門に育てる茶農家の次男。魔術が使えるのでせっかくだからと入学してきた。兄が死んでもダージリンの家計に財産、農場にも興味が無い。

セリフサンプル:

「おいすー!ディンクですっ!」

「やー、ツレぇわー。俺の植物強すぎてつれぇわー」

「家計?んなもんいいんじゃね?俺なんて農家だぜ?」

 

 

 

 

Northrさん

名前:アルト・ミュージア

性別:女

所属:Dクラス

容姿:白髪のセミロングで前髪に水色のヘアピンを着けており、眠たそうな青い目。身体は細く色白で胸は普通。

   私服は白のシャツに黒のミニスカートで黒のフード付きロングコートをよく着ている。

身長:155㎝

性格:大人しい性格

得意魔術属性:氷(イメージ色:白)

魔法具:狙撃銃型魔法具(フリージング)

    黒を基調とした狙撃銃で銃身に白い触媒を埋め込んでいる。

使用魔術:『アイスバレット』 氷の銃弾を撃つ攻撃魔術

     『氷壁』 氷の壁を作り身を守る盾の魔術。とても固く簡単には破壊できない。

     『魔力付与(氷)』 物体に氷属性の魔力を付与する。

     『フリーレン』 相手の足元を凍らせて足止めをする。

概要:大人しい性格だが無口というわけではなく、話しかけられたら普通に会話をすることができる。誰に対しても敬語で話すことが癖になっている。家事能力が高く、趣味は読書と歌うことで屋上などの見晴らしが良い場所が好き。読書は魔術関連の本が好きで歌は静かな曲を歌っている。笑顔になると、とてもかわいい顔になる。好きなものはカフェオレ、嫌いなものは特にない。魔力の制御が苦手で入学した理由は魔力の制御方法を学ぶため。数カ月に一度、魔力の暴走による高熱を出し、2~3日休むと回復する。故郷では魔力の暴走により周囲を凍らせたことがあり、夢にその時の状況が出てくることがある。

サンプルボイス:「アルト・ミュージアといいます。よろしくお願いします」

        「目標を捕捉しました」

        「カフェオレを飲むと落ち着きますね」

        高熱中「早く………学園に……行かないと、いけませんね」

        「またあの夢ですか………」

 

 

 

とある小説の製作者さん

名前:スカーレット・アルタイル(旧名:スカーレット・エンシェント)

性別:女

CV.東山奈央

所属:D組

容姿:赤髪ミディアム巨乳で青目。顔の左側に大きな傷があり、左目は失明しているため眼帯をつけている。

身長:169cm

性格:頭より体が先に動タイプだが頭もそこそこ良い。

得意魔術属性:無

魔法具:そこらに売ってる普通のリンゴ

使用魔術:

『減速』:対象の物や魔法の速度を5秒ごとに2/3にする。

『加速』:対象の物や魔法の速度を5秒ごとに1.5倍にする。

『第三の腕(ジ・アナザー)』:肩から現出する一対の腕。形は「とある魔術の禁書目録」の「右方のフィアンマ」の「聖なる右」でそれが右手だけでなく左手もある。身体とは若干離れている(やかんの本体と湯気のような感じ)。また腕は自律式であり、宿主の指示に従って動き、宿主に危険が迫ったときは、自らの判断で攻撃や防御の行為を行う。また、銃や剣を持たせることもできるほか、この魔法のみ魔法具を使用せずに起動できる。方法は指パッチン。

 

(5つまで)

概要:

 魔法の大家であるエンシェント家に生まれるもその巨大すぎる使用魔法のせいで捨てられ新興の魔法の家であるアルタイル家に拾われた女の子。エンシェント家をとても憎んでおりいつか皆殺しにしてやろうと思っている。口調はふつうだがキレると口調が荒くなる。また、以上に目と耳がよく聞こえたくない音まで聞こえてしまうのが悩み。なお、フルーツが大好きで「フルーツだけで十分。主食や主菜、副菜もいらない」と日常的に言っている。さらに、剣術の達人であり弟子が何十人もいるほど。

 

セリフサンプル:

「スカーレット・アルタイルよ。よろしく」

「疲れた・・・。みかんでも食べようかしら」

「エンシェント、聞きたくもないわね」

「かかってきな!」

「こんな魔法見たことないでしょ?」

 

 

鴉紋to零さん

ブレイブ・S・レキシントン

所属

容姿 灰色の柔らかな髪をしていて、瞳は色素の薄い青色となっている。

身長175cm

性格 常に優しく、親切でニコニコしている……が、精神的に参っていたり、飲酒したり等の理性が弱まっている場合は荒くなり、毒舌になる。また、戦闘中は常に荒い

これでも根は優しいのが不思議なほど荒れる

得意魔術 時空 (灰色)

魔法具

アロンレプリカ

アロンの杖をモチーフにブレイブが自ら作った。だが、見た目は只の棒にしか見えない上に、本人も適当に使用しているため、棄てられがちなことがある

魔術

『ボーダー』

空間に亀裂を発生させ、そこに収納することができる。許容量は無限だが、展開できる時間は十分ほど

 

『バック』

対象の時間を戻す。己であれば一分前それ以外であれば三十秒前まで可能

 

『ストップ』

対象の時間を止める。止めている間は何者も干渉できなくなるが、対象者も何も出来ない

最大二十分まで可能

 

『ストレート』

円形の亀裂を発生させ、そこから直線上の百メートルまで移動できる

 

『パニッシュ』

対象者の時間を滅茶苦茶に操作し、矛盾を発生させることによって対象者を修正力によって完全に消滅させる。連続での使用は不可

 

概要

レキシントン家の拾われ子であり、秘蔵っ子。レキシントン家は元々境界に縁のある魔術の家系であったが、先々々代を境に子が完全に産まれなくなり、養子など貰うようになった。

ブレイブはそんな中で、他の追従を許さないほど才気に満ちている……が、その分期待もされており、理知的ではないときの彼が荒れているのはその為かと思われる。また、棒術に優れており、鎮圧するのも殺害するのもお手のものである

 

セリフサンプル

「ブレイブ・S・レキシントンです。よろしくお願いしますね」

「あぁ……クソッ、疲れた……ん?どうかしましたか?」

「『バック』!……ったく、手間をかけさせるなよ……」

「『パニッシュ』!……さて、お前は後、数秒後に死ぬぜ。懺悔なら今のうちに聞いておいてやるよ」

 

 

白兎さん

名前:アガサ=ベディヴィア

所属:Dクラス

容姿:少し緑がかった金髪をポニーテイルと眠たげな翡翠色の目が特徴。美形。巨乳。髪留めに白いリボンを使っている。

身長:158㎝

性格:冷静で理性的

得意魔術属性:星(イメージ色:金色)

魔法具:剣型魔法具『カリヴァン・レプカ』

様々な伝承魔法具を作り出したカルデアの家系と神代からの記録を持つベディヴィア家があってこそ生まれた一振りの剣。持ち手は黒く、刃は薄く緑がかっている。持ち手の一部に白い文字でDear.Agasaとある。

使用魔術:

『天体魔術:裏式(Caldia Magica:Repca)』

占星術に近い魔術。周囲の光の変化を読み取り一定範囲をレーダーのように見る。ただし、動いていなければ光の変化はわずかであるので感知できない。

『変身術式:星光』

自身の身体を光に近いものへ変換する術式。光の速度での移動(擬似瞬間移動)が可能。ただし、他の転移系同様連発できず、他の変身術式同様魔力を多く消費する。

『太陽剣(Agasa Judgement)』

周囲の光を一点に集め巨大な光の剣を作り出す。太陽光がある時間帯に発動すると圧倒的な熱量を纏う。

『妖精からの贈り物:偽式(Fairy Gift:Repca)』

騎士王の鞘に宿っている術式の模倣式。魔術を使用する度に使用者の傷跡を少し回復する。ちなみに本物は握っているだけで少しずつ魔力を消費して常時回復と水の上を歩けるようになる。

『光迷彩(Invisible Stella)』

光を屈折させて剣を見えなくする術式。至近距離での魔法具同士の打ち合いに有用。また、つぎ込む魔力量を少し増やすことで全身に対して発動することもできる。その場合、近くで見ると若干見える。

(5つまで)

概要:ベディヴィア家とカルディア家の間に生まれた少女。冷静で理性的な性格ではあるが、正義観(悪は死すべし)に基づいて行動するところがあり、悪を肯定する相手を社会的に抹殺しようとしたりする。少し狂気染みている。アナスタシアに憧れている。また、髪留めに使っている白いリボンは、アナスタシアに貰ったもので、かなり大切にしている。趣味は星見のカルディアらしい『星座鑑賞』と、剣術の鍛錬。星座鑑賞に関しては趣味というよりもはや研究の域に達しており、それを利用した魔術触媒盤の作成を試みている。特技は剣術と暗記。暗記の方は並といった程度ではあるが、好きなことに対する記憶力(主に円卓系家系の試合や、星座の季節、位置など)は優れている。アナスタシアの弟子であるというジルに対して羨ましいと思っている。

好きなものは甘いもの全般で、嫌いなものは極端な味付け。

セリフサンプル:

「アガサ=ベディヴィア、よろしく」

「星を繋いで式と為し、私達は術を編む」

「アナスタシアお姉様!」

「このリボンはお姉様からもらったもの。汚したら殺す」

「悪に慈悲は必要ないでしょう?」

 

 

駄ピンさん

名前:ロード

所属:マーリン魔術学園Dクラス

容姿:黒髪に水色目の美少女。完成された美。貧乳がコンプレックス。

身長:140cm

性格:自分本位。

得意魔術属性:苦痛

魔法具:心臓型魔法具『カース』

心臓型とは言っているが、実際は心臓に植え付けられた寄生型魔法具。得意魔術属性を固有属性『苦痛』に塗り換える。

使用魔術:

『怨恨』

与えられた苦痛をストックする。彼女はその病弱さと寄生型魔法具による代償も相まってえげつない程の苦痛を抱えている。

『解放』

今まで与えられてきた苦痛のストックを相手に体験させる。

『復讐』

全ての苦痛のストックを取り払い、自信が認識している全てに、等しく苦痛を与える。視界に収めているだけで可能。また、名前を知っているだけでも可能。奥義枠。

『追憶』

苦痛の思い出を自身に追体験させ、苦痛のストックを増加させる。マッチポンプ。

(5つまで)

 

概要:座学成績一位。

幼き頃にとある人物より、心臓へと寄生型魔法具『カース』を植え付けられ、以来心臓にくい込んだ『カース』の呪いと痛みを味わい続けている。

さらに、この世で最も高い知性を持ち、最も強いメンタルを持つ。しかし、高い知性を持ちすぎたが故に、親からは虐待され、他の親族からは恐怖の目で見られ続けた。

悪夢はまだ続き、その病弱さから何度も酷い病気にかかり苦しみ続けた。

そんな彼女は、この世の全てを呪い、いつか復讐することを支えに生き続けている。

 

とあることを目的に、彼女はこの学園へと入学した。

 

属性は固有属性である『苦痛』のため、人目に付くのは困るので学園では基本的に使用しない。よって、座学の成績は常に一位だが、実技の成績は最下位となっている。

 

この世の全てを恨んでいるため、学園の者とも友好的ではない。

しかし、ジルとは貧乳同盟を結んでいる為、彼女には微妙に心を開いているが⋯?

 

セリフサンプル:

「⋯⋯どうも⋯。」

「神様がいるなら、そいつから真っ先に⋯復讐します。」

「⋯⋯?⋯⋯どうかしましたか⋯?」

「⋯く、う⋯⋯!⋯はぁ、はぁ⋯何でもない⋯⋯。」

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

Eクラス名簿

名前:ハルカ=アカゾメ

所属:Eクラス

容姿:真っ黒なセミロングの髪で黒縁の眼鏡をかけている。目は黒。白いカチューシャをしている。

身長:152センチ

性格:恥ずかしがり屋で根暗

得意魔術属性:斬(イメージ色:銀色)

魔法具:刀型魔法具『カザミ』

彼女の故郷である極東の島国で作られた魔法具。正式名称『風見ノ刃振』。美しいサクラの花模様が特徴。通常時に切れ味はなく、木刀のような打撃武器。

使用魔術:

『宿命術式:一刀両断』

斬の属性そのものを刃に乗せる術式。理論上切れないものがなくなる。

『魔力解放(斬)』

魔力をジェット噴射のように使う、どちらかというと技術。

『抜刀刹那』

魔力解放(斬)を内包した、抜刀術の一連の動作。定型化することで正確性と速度を上げている。

『術式切断(斬)』

本来術式を切り崩す術式切断が、斬属性により変異を起こした姿。といっても真っ二つにするか崩すかくらいしか差がない。

(5つまで)

概要:極東の島国出身の少女。引っ込み思案で消極的だが、一度決心すると考えを曲げない強かさがある。恥ずかしがり屋で大勢の前では落ち着かなくなってしまうが、集中している時には関係なくなる。自称根暗メガネ虫。趣味は読書。特に恋愛小説を好み、キスシーンなどで一人真っ赤になっていることがある。特技は抜刀術と集中。集中力はかなり強く、集中し始めるとそのこと以外が頭から消える。好きなものは和食で嫌いなものは濃い味付け。よく資料館にかよっている。

戦闘では刀を使ったショートレンジの戦闘を得意とし、魔法の数々を斬り払うという人間離れした技術を使う。

セリフサンプル:

「わ、私は、赤染 はr、間違えた!ハルカ=アカゾメです。よろしくお願いしましゅ‼︎」

「・・・間違えたし、噛んだ・・・死にたい」

「はわ、はわわわ」

「ちょっと味付け濃くないかな?」

「斬るッ‼︎」

「通りゃんせ 通りゃんせ

此処は神の おはす場所

新皇さまの 呪い道

我は道を 守る者

御用のなき奴 通しゃせぬ

命の一つの 消えぬ間に

我等の歌う 童歌」

 

駄ピンさん

名前:グリゴリー・アベルツェフ

所属:マーリン魔術学園Eクラス

容姿:高身長で右手が義手(後述)となっている男。薄い金の短髪に切れ長の青い瞳。常に腰に直剣を装備している。

身長:205cm

性格:寡黙然とした男。

得意魔術属性:水

魔法具:義手型魔法具『臣下』

『ヴァインベルク』家に代々仕える『アベルツェフ』家にて受け継がれ続ける宝具。

使用魔術:

『水仕述式・ヴァダー』

水を出し、操ることが出来る。

『武装水威・アルージェ』

水を、己が持つ何の変哲もない直剣に纏わせて水圧による切れ味の上昇を計る。ダイヤモンドカッターの容量。

(5つまで)

 

概要:『ヴァインベルク』家に仕える家『アベルツェフ』家の当主。ヨハン・ヴァインベルクの進学に伴い、急遽当主の座に着いた。アベルツェフ家の宝具である『臣下』は己の右腕と引き換えに父親から引き継いだもの。

義手に慣れるために時間がかかり、入学式には出ていない。

クラスが違うため、ヨハンのそばにいられないことを悔いている。その分、休み時間などは基本的に彼のそばに付き従っている。

その本心はただ一つ。『ヨハン・ヴァインベルク』の護衛だけ。彼にはそれだけのために人生を、命を捧げる覚悟がある。しかし、ヨハンはこのことをあまり良く思っていないと同時に、かなり申し訳なく思っている。

基本的には、ヨハン以外とは余計な会話をせず、話し掛けられても無視することがほとんど。

基本的には何でもできる。

 

 

セリフサンプル:

「グリゴリー・アベルツェフ⋯⋯以上だ。」

「⋯⋯」

「ヨハン殿⋯⋯」

戦闘時

「⋯⋯去ね。」

「最終警告だ。⋯⋯今すぐ矛を収め、投降しろ。」

「⋯」

 

 

 

カイン大佐

名前 ミツル・カミシロ(神代瑞鶴)

所属 E

性別 女

容姿 いつもは白をメインにした服を着ているが、戦闘時には巫女服の様な紅白の和服を常に纏い、茶色い髪はポニーテールにしている、しないと自分で踏む程長い。

瞳は橙色の美少女。

 

身長170センチ、体重51キロ、スタイル良好。

 

性格 さっぱりした性格で器が大きい、例え見ず知らずの人間も力無き者は命を懸けて守る女王の器を持つ。

 

得意魔術属性 無イメージカラーはエメラルド

 

魔法具 (神代の音) カミシロ家に伝わる家宝の横笛、仕込み武器でもあり、端を捻ると刃が飛び出す。

 

戯曲 揺り篭

特殊な音を相手に放ち、音色と振動によって相手を眠らせる。

 

戯曲現人神

音によって味方の戦意を上昇、一時的に肉体のリミットをはずし、身体能力を上げる。

 

戯曲防人

音の振動を空間に固定し、強固な壁として形成するが、使い方次第では音の壁を破城槌の様にして飛ばす。

 

戯曲悪路王

刃を通して相手に振動を流す、装甲や武器魔術防御の上からでも超振動により相手の身体や内臓にダメージを残す使い勝手は良いが加減を間違えると相手が超振動で破裂する為、あまり使わない。

 

戯曲 神代

人間の声帯では詠唱不可能な部分を音を使い詠唱、超超広範囲殲滅用の音の隕石を雨の様に降らせる、場所を選ぶ為、やはり使いにくい

 

概要 極東の地において長い歴史を持つ巫女の家系で実は良いとこのお嬢様。

しかしある日家を謎の集団に襲撃され、両親と姉を目の前で殺された。

その結果血を怖がる様になり、見ると震えが止まらなくなる。

 

幸い付き人によって逃がされ、幼少より護衛を勤めていた者と共に身を隠す。

追撃を振り切る為、海外に逃亡し学院にて身分を隠して在籍している。

 

心臓が生まれつき弱く、早死にすると医者に言われている。

運動神経は良いが体力は子供レベルで低い。

 

大和撫子を体現する様に凛としており、魔術や勉学だけでなく料理、洗濯、裁縫、花道、茶道、書道と多芸多才である。

 

 

 

「私はミツル・カミシロよろしくね」

 

「1曲奏でてあげるから、ゆっくり眠りなさい」

 

「だから……体力は……無いんだよ…」

 

「死ぬ事になっても、私が誰かを見捨てて良い理由にはならない。」

 

「和食が恋しいな~」

 

 

名前 シン・キリガクレ(霧隠迅)

所属 E

容姿 黒髪の散切り頭で少し長め、青色の瞳はいつもは閉じて見えない。

 

身長187センチ体重75キロ

 

アスリート体型で黒の衣服の下に忍装束とさらに鎖帷子を巻いている、全身至るところに暗器を仕込んでいる。

 

 

性格は寡黙なふりをしているが本来は情に篤い熱血漢。ミツルの事になるとなりふり構わなくなる。

 

得意魔術属性は闇

イメージカラーは漆黒

 

魔法具 (摩利支天) 常に背中に背負った大型の忍者刀で闇を固めた様な刀身が特徴。

今まで倒した相手の影を吸収しているらしい。

 

使用魔術

 

(影踏み)相手の影に潜り込んだり、影から影を移動できる、ただし魔術発動の為、相手の影を踏まないといけない。暗殺に向いている為、よく使っていた。

 

(闇沼)

相手の影を底無し沼に変えるもので、相手の拘束や脅しにも使える、一度相手の影に手で触る必要がある。

 

(影牙)

摩利支天に貯めた影を刃の様に鋭くして飛ばす。

 

(朧月)

光と闇の眩惑で相手の攻撃を反らしたり、他の敵に向ける眩惑魔術

 

(霧隠れ)

視界一帯を闇で覆い隠して、気配、臭い、音を絶っての高速暗殺術…を囮にした真下からの闇の魔力の砲撃、当然自分も巻き込む捨て身の大技。

 

概要

カミシロ家に仕える忍と呼ばれる隠密集団の若き棟梁で歴代随一の才能を持つ。

幼少よりミツルの護衛として父と共に仕え、12歳で父から棟梁の座を継いだ神童。

しかし翌年、カミシロ家が襲撃にあい、ミツル以外を救え無かった事を悔やんでいる。

父もその時に亡くし一度ミツルを連れて実家のある里まで逃げるも追っ手は多く、里への被害を考え極東を抜け出した。

ミツルの事を『姫』と呼び忠誠を誓うも、基本的に自分から厄介事に首を突っ込むミツルに呆れている。

 

ミツルの心臓の為に何かする為、学院では薬学に興味を示す。

 

席はミツルの後ろで常に周囲に殺気を放ちながら警戒している。

その為普通の人間はまず話し掛けて来ない。

嫌な意味で目立っている。

気配に敏感になる為目を閉じているが、本気になると開く。

 

部屋はミツルと一緒になっている。

ただし部屋で寝る時はミツルのベットの下の僅かな空間で眠っている

ミツルとしても幼少から一緒のためか互いに裸でも恥ずかしくないらしい。

 

 

頭は良いが授業中は常に周囲の警戒に全力な為聴いてない。

 

 

『姫をお守りする…それが俺の使命だ』

 

『動くな…動けば首が跳ぶぞ』

 

『主命により、貴様を倒す。』

 

『姫、もう少し恥じらいを持て』

 

 

聖杯の魔女

名前:クリス・ウィリアム

所属:E

容姿:青色のボサボサヘアーに青色の瞳を持つ。だがその瞳の奥には絶望の影がある。因みにインテリメガネをかけている。

身長:157cm

性格:非常に口が悪く、捻くれで厭世家

得意魔術属性:無(イメージ色:水色)

魔法具:本型魔法具「メルヒェン・マイネスレーベンス」

他の魔法具とは珍しい本型の魔法具。表紙は赤い舗装で金の装飾が施されている。

使用魔術:

『裸の王様』対象を透明化させる

『マッチ売りの少女』対象に幻覚を見せる

『雪の女王』対象の魔力を上げる

『みにくいアヒルの子』対象を強制的に弾き出す。

『人魚姫』対象の魔力を下げる。

概要:自らを「最弱」「三流」の魔術師と称し、戦闘手段を持たず補助魔術しか使えない。趣味は人間観察と一人旅。一見すると美少年だが、非常に口が悪く、誰に対しても容赦なく毒舌と罵倒を振るう。だが、その毒舌は的確にその人物の人となりを示している。厭世家ではあるが、彼の毒舌の根底にあるのは「拒絶」ではなく「理解」である。性格のせいか世の中すべてを嫌っているようにさえ見えるが根は面倒見がいいのか、頼られれば応えるし、意外と几帳面なのでアフターケアも万全(ようは男のツンデレである)で「正しく生きよう」「全力で事を成し遂げよう」とする人の努力を決して笑わない。

副業で作家をやっており、作家界では有名人である。

セリフサンプル:

「ヴァカめ!もとより三流魔術師の俺にそれは褒め言葉と受け取っておこう!」

「ハッ! 何を今更。俺は貧弱脆弱やる気無しのセットを完備した魔術師界きっての外れ役だぞ。その程度で俺のアイデンティティは揺らぎはせん。三下め、おとといこい」

「悪いとは思っていない。反省も後悔もしない」

「だが、俺はそういうどうしようもない馬鹿で我が儘で勝手な人間らしさが嫌いではない。挫折にも屈せず、懸命に生きる人間が俺には……眩しい」

「これは魔法の裁縫だ。知恵なき者には宝石に、知恵ある者には無価値に映る。」←『裸の王様』詠唱

「白鳥のように飛び立て。この池は、おまえたちの住む場所ではない」←『みにくいアヒルの子』詠唱

「ゲルダの涙よ、心を溶かせ!」←『雪の女王』詠唱

「その恋は報われず、この身は泡となり天へと昇る」←ー『人魚姫』詠唱

「マッチの火よ、哀れな少女に和らぎの幻想を」←『マッチ売りの少女』詠唱

 

 

とある小説の製作者さん

名前:ユリア・アーウィン

性別:女

CV.南條愛乃

所属:E組

容姿::茶髪ショート巨乳でオッドアイ(右:青、左:黒)

身長:177cm

性格:普通だがキレると他人を見下すような口調や煽る口調となる

得意魔術属性:無

魔法具:今ではもう使用できないコイン

使用魔術:

『召喚』:ドラゴンを召喚する。

『降臨』:東洋流を召喚する。

『錬成』:武器を生成する。

 

(5つまで)

概要:

 とても有名な魔法使いの家であるアーウィン家の出身。常に何か考えていて銃弾は見てからよけるタイプの人間。成績はトップだが身体能力は普通の中の普通である。モデル体型で学園内にファンクラブや親衛隊がいる(親衛隊のほうはなくなってほしいと心の中では思っている)が、同時に学園で一番沸点の低い人物として有名である。また、キレ芸にも定評がある。資料館によく通っており、全ての本の場所を把握していることから「資料館の鬼」のあだ名がついている。また、暗号解読や魔法解析の達人で国家や専門機関から依頼が来るほど。

 

セリフサンプル:

「ユリア・アーウィンです。よろしくお願いします。」

「その本?ならそこの棚の一番上の段にあるわ。」

「私と決闘?死にたいのかしら?」

「どう?このスキのない攻撃は。」

「この攻撃でおじけづいちゃった?」

 

 

ベクセルmk.5

名前:リーズフェルト・ヴァルガンド

所属:マーリン魔術学園Eグミ

性別:女

容姿:長い赤髪に、しなやかで引き締まった身体、獅子のような荒々しさが印象的の少女。目はライトブルーで、顔も整っている。

身長:175cm

性格:クールなドS

得意魔術属性:兵器 イメージ色:黒

魔法具:重鎧型魔法具『ギャラルホルン』

自身の全身を包むような無骨な造りの鎧。中には西方列島軍の最新技術『展開型前提術式』が内蔵されている。(いうならば魔術発動で自動的に変形する変形機構のような物)

普段はフランキスカと、サイドマニュピレーターに備え付けられたマシンガンで戦う。

使用魔術 

『グラム』

対魔術用接近戦装備。魔術を切断する能力がある。

『ダインスレイブ』

魔術防御貫通兵器。背後から防御破壊の効果が付与された魔剣を12本発射し、攻撃する。

『レーヴァテイン』

炎で出来た刀身を持つ剣を出現させる魔術。

 

概要:西の果ての列島の軍事国家出身の少女。軍人の父親の背中を見て育ち、同じく軍に入隊するものだと思われたが、父親の外交任務(超長期任務で約5年)についていった結果勝手に入学させられていた。

授業で習う内容は殆ど知っているので授業は殆ど聞いていない。

軍人として完成されてはいるが、未知なものへの好奇心が多く、年相応の振る舞いをする

セリフサンプル

「リーズフェルト・ヴァルガンドだ」

「ギャラルホルン、前提術式展開!」

「父上!見てください、口から風船が出ています!(風船ガムを膨らませているだけ)」

「貴様は・・・・・・いや、やめておこう」

 

 

 

バインさん

名前:カイザ・スティレット 性別 女

所属:Eクラス

容姿:ボサボサの茶髪で目の色は赤。若干目付きは悪いがそれを差し引いても美人。Fカップの巨乳ッッッ!

身長:160cm

性格:熱血・粗野・猪突猛進を地でいく乱暴な性格。若干戦闘狂な部分もあるが、実はかわいいもの好き。

得意魔術属性:火(イメージ色:ルビー)

魔法具:大剣『牙斬刀』武骨な骨でできた大剣。所々に乾いた血がこびりついている部分も。持ち手を伸ばして薙刀のようにすることも可能。

使用魔術:

『魔神剣』

剣から衝撃波を放つ基本的な大剣技。カイザのものには炎が付与される。

 

『バアルの怒り』

大剣に炎を纏わせて薙ぎ払い、全体へと炎を撒き散らす。

 

『バニシング』

全身に炎を纏い、身体能力を劇的に上昇させる。

 

『インフェルノ』

全魔力を解放しての炎の放出。全魔力を解放するために、使用後は戦闘不能になるものの、全魔法中でも最高クラスの一撃を放てる。

 

概要:

熱血・粗野・猪突猛進を地でいく暴走娘。地元では有名な不良で『カイザー』なんてあだ名がついていた。

元々は名家『スティレット家』の箱入り娘だったのだが、英才教育を行う親に反発して家出。不良として好き放題やりだし、手に負えなくなった親からマーリン魔法学園に強制入学させられる。

述べたように不良娘、と書いたが絶対にカツアゲや揺すりなどのチンピラじみたことはしない。ただ喧嘩に明け暮れるバトルマニア。

ちなみに親から教わったために紅茶を淹れる、バイオリン、ピアノ、社交ダンスはバッチリである。あと寝る前はテディベアを抱いて寝る。

セリフサンプル:

自己紹介『アタイはカイザ・スティレット。…何ジロジロ見てんだ?見せ物じゃねぇぞ!』

強者と出会った際に『アンタ…いいねぇ、面白そうだし…いっちょやろうかぁ!』

かわいいものを見つけた際『ん…誰も見てねぇな?…かわいいでちゅねぇ~♥️んん~♥️…な、なにみてんだバカヤロー!』

インフェルノ使用時『アタイにこいつを使わせるとはね…後悔すんなよ…!インフェルノォォォォォ!』

 

 

 

白兎さん

名前:シュガー=ベイリン

所属:Eクラス

容姿:白に近い金色でセミロングの髪と灰色の鋭い目が特徴。髪を下の方で黒いリボンでまとめている。巨乳。

身長:161センチ

性格:冷静ではあるが、怒ると手が付けられなくなる性格。

得意魔術属性:風(イメージ色:紫色)

魔法具:双剣型魔法具『ル・サベージ』

継承魔法具のうちの一つ。二振の剣。両方とも赤を基調とした色合いをしている。

使用魔術:

『呪法術式:蛮勇たれ(ル・サベージ)』

痛覚遮断及び強力な身体強化を施す術式。恐怖や畏怖と言った戦闘に不要な意思も排除する。回復能力の効果はない。

『風陣結界(グラジュアル・エア)』

風を操る結界。風で光を屈折させ、剣の身を隠すことで打ち合いにおいて有利になる。また、ある程度の防御能力も保有しており、有用性は高い。

『禁忌術式:嘆きの一撃(ロンギヌス)』

全ての魔力をもって放つ必殺にして破滅の一撃。禁忌級魔術。外見的には黒い光の柱が輝いているように見える。また、無理矢理相手に魔力を押し付けることで、拒絶反応を引き起こさせ、肌に火傷や裂傷などを負わせる。

『飛翔術式:風縫』

風を利用したジェット加速。

『風斬』

風の刃を操る術式。最大同時に3本まで。

(5つまで)

概要:ペンドラゴン家の分家であるベイリン家出身の人物。双剣での戦闘を得意とし、非現実的、子供のようだなどと馬鹿にされることには慣れている。その一方で杜撰な双剣使いを見つけた時にはみっちりしごく。戦闘能力が非常に高く、特に剣士同士の斬り合いで負けることはまずない。冷静な性格の持ち主であり理性的なのだが、『ペンドラゴン家』『ジル』のうちどちらかが絡むと途端にキレやすくなる。それ以外で怒ることは滅多にない。趣味は鍛錬で特技は剣術と料理。好きなものは辛いもので、嫌いなものは特にない。CVは川澄綾子。

セリフサンプル:

「シュガー・ベイリンだ。なんとでも好きに呼ぶがいい」

「ふっ、言わせておくがいい。愚か者どもの意見など聞くだけ無駄だからな」

「いかに貴様が愚かだとはいえ、限度というものがあるのだぞ?」

「この舌が焼けるような・・・。この麻婆豆腐は素晴らしいな」

「貴様のような愚図がいるから双剣術が馬鹿にされるのだ‼︎恥を知れぇぇ‼︎」

「ジル、胸など大きくとも肩がこるだけだ。気にするだけ無駄だ」

「アナスタシア様、ご機嫌麗しゅうございます」

 

 

アルキメです。さん

名前:エレイン・フォン・レイク

所属:Eクラス

容姿:

月光を浴びると煌めく澄んだ色合いの青髪。瞳も青色。耳が若干尖っている。

学生という立場の癖に豊満なバストとかヒップとかの歩くアダルトおねーさん。

冬でも何でも薄着であり、割と危なっかしい。

言えば上着を着用するが、羽織る感じでしかも肩出し。

かと言って無理矢理着せるとかえって身体のラインが出ていけない気持ちになるし、気が付けば半分はだけていてとっても危険。

モデル歩きで、走りはステップ。どこがとはあえて言わないが揺れる。

常にリズムを踏んで揺れているため落ち着きがない。

 

髪型はボリュームがある巻き髪。腰まで届くほど。この髪で耳を隠している。

不敵な笑みが特徴的であり、何においてもこの笑みが絶えることはないのではないかとさえ噂されている。

 

私服に関してもピッチリ系というか若干小さめのサイズを着用し、胸元が開いてたりする。

痴女系なんて言われるが、魅せる女の勝負服らしい。女は常に勝負の世界とのこと。

正確にはサイズが絶妙に合う服がないためと、露出度が少ないとどうにもしっくりこないからというのが理由。

形状はドレス系が多い。

 

身長:175㎝

性格:

『彼女には羞恥心というものな微塵もない。然し誰にも壁を作らない。どころか自らぶち壊していく』

 

色々な意味でオープンな性格。

羞恥心はなく、ネガティブな部分もなく、全てにおいてポジティブ。

『見られたら見せる。見せられたら見せる』の精神。

曰く、「服がそうなら裸もそう! 肉体は魂の装飾なのよん!」

ポジティブが過ぎるが故にハイテンション。自己を中心として物事を進めていく自由人。

基本的には煩いが、誰に対しても分け隔てなく接し、そして振り回す。

自身が個人的に気に行った上で、密になりたい場合は抱き寄せてその豊満な胸に埋もれさせるという悪癖がある。

そうでなくともスキンシップが割と激しいというか近づきすぎるので、年頃に対しては完全なキラーと化している。

背後から抱く形で頬を擦り合わせるのが最も基本的なパターン。前からだと絡みつくようにして後ろに回る。

ただ美醜問わず、人種問わずで壁を作らずに接せられるその寛容性はかなりの長所である。

 

しかし、いざとなればこそ自らを前面に押し出していく剛毅な部分があり、

また信じた相手をとことん信用し、大丈夫だと判断すればそれ以上の手助けを行わない母性的な一面も垣間見せる。

ただし非人道的やそれに与する行為を積み重ねていけば、例え頼られようとも一切の手を貸さない厳格な部分も。

全体的に『絶対に裏切りはしないが、行動次第では見限ることはする』という評価。

 

得意魔術属性:生命(色は青と緑)

分類上は地属性側に寄る固有属性。

 

魔法具:

杖型魔法具『花槍《フレグランス》』

先端が蕾のような形状の槍。白と緑の色合い。

一見すれば植物を模した魔法具であるが、これは第一形態である。

“開花”することで本来の杖型魔法具としての姿を現す。

振るうごとに生じる花弁は攻防一体の武器となり、回転しながら突き進む槍や密集しての盾となる。

これらの性質はすべてにおいて共通している。

 

杖型魔法具『花鍬《フレグフォーク》』

第二形態。鍬型の魔法具。

二又の鍬型で、その先に花弁が密集することで鎌とも成る。

フレグランス時と比べると切れ味は低いが……。

代わりに『命を実らす』という意味において『耕す』『刈り取る』『脱穀』の機能を発揮する。

即ち、鍬としての耕し(打撃力での足止め)、鎌としての刈り取り(引っかけて態勢を崩す)、叩き棒としての脱穀(打撃によるトドメ)である。

内容だけを見るなら割とえげつない性能である。

 

杖型魔法具『花杖《フラワーライフ》』

第三形態。開花した花型の杖魔法具。

特筆すべきはその巨大さ。六枚の花弁から成る、大よそ建物三~四階分ほどもある巨大な花の形状。

色合いも桜のように淡い色合いへと変色し、わずかに動くことで周囲に膨大な量の花弁を撒き散らす。

そしてこの花弁こそが最大の武器である。

花弁は矛と成り、盾と成り、鎧と成る。

即ち、無数の花弁から成る自在魔法具。杖とは是、花を咲かし、散らす生命の母体。

 

使用魔術:

『生命創造《ライフメイカー》』

花弁の起点にそれぞれの地形に依った疑似生命体――ゴーレムを生み出す術式。

水場なら水属性の、木々ならば地属性の、火ならば火属性の、大気中なら風属性の、という風に。

術式起点は花弁であり、心臓でもある。

自らが操作するのではなく、ゴーレム自身がある程度の自律性を有しているため、細かな操作を省いている。

花弁を集めて一輪にすればより巨大なゴーレムを生成可能。

 

『花術式』

生命を示す花の魔術。いわば生命術式の派生。

花が咲く、散るの概念を魔術として変換した特殊系統。

咲く概念において花を咲かせ、その花を媒介に魔術を無工程で発動。

散る概念において対象の術式に花を咲かせ、散らせることで無力化。

また花型の障壁を“咲かせる”ことで攻撃の防御を行い花弁を“散らせる”ことでこれを攻撃に転用するなども可能。

花弁自体は魔法具同様に攻防一体の武器となる。

花を台風のように纏わせることで攻撃を流すなど、自在故に汎用性は高い。

あらゆる過程において“咲く”と“散る”が生じる見た目にも綺麗な術式。

 

『形態変化』

彼女の魔法具に内蔵された機能。

花槍、花鍬、花杖から成る三形態への変化。

形態を変える際、一度花弁となって分解し、形態となって収束する。

 

『清潔術式』

彼女の髪や身体に施されている術式。

一定以上汚れた場合に発動し、付着した穢れを洗い落とし、臭いを打ち消し、さながら入浴したてのような清潔感を与える。

しかも術式構成によっては様々な香りを実現できる。

これさえあればお風呂も要らず、また面倒な手入れも不要。

ちなみに一般的にも普及している術式であるが、高級なものになると一回の術式施工で何十万とかかるらしい。

術式自体も『洗い落とし(洗濯概念)』『穢れ祓い(神道系)』『香り付け(花術式)』などの複数の行程式を上手い具合に組み合わせる必要が生じるため、結構複雑である。

そのため、これを生業とした職業も過去に多くあったが、現在ではその殆どが美容室系に収まっている。

彼女はこれを独自に行えるため、とりわけ女子生徒の間ではこの術式を求めて人気がある。

 

『生命術式:百花繚乱』

その場にある魔力を餌に花を咲かせる最上位魔術。花術式の上位。

魔力さえあれば魔法具にも咲く無差別型。

戦意も害意も生じない、ただ生命を咲かせるだけの環境魔法。

それにより術式を阻害し、魔法を花に散らし、魔法具を使用不能にする。

しかもこの環境は魔力がある限り、術者の意思が望む限り拡大し続けるという特性がある。

さらにそこから生じた花弁は花杖同様に彼女の力となり、養分となった魔力は術者に還元される。

また花を爆発させることで行う爆砕術式も兼ており、単純な破壊から周囲一帯を爆砕することも可能。

術式起点も花が咲くたびに増えていくために対応が遅れればジリ貧必須に陥る。

逆に言えば環境が整う前に対処できれば何とかできる可能性がある。

ただしこの術式は周囲に人的被害が出ないことを誓約にし、また花杖時のみにしか発動できない。

ちなみに“焼却の魔女”は爆砕そのものを“殴る/蹴り飛ばす”という荒業を用いるので、本家の爆砕術式使いは毛色が違うなーってなる。

 

概要:

とても良く発達したボディの女性。

湖に接した森奥(精霊や妖精たちの住む領域と人間たちが住む領域の境目の小屋)にてひっそりと暮らしていたらしいが、とある理由を元に赴任。

いかにもお嬢様っぽい割には山奥暮らしで、別に名門の生まれではないという、出自には不明瞭な部分が多い。

常人とは違った自由な気質で周囲をかき乱しながらも、大人びた雰囲気とどこか頼れる空気感で存在を誇示している。

動物の言葉を解し、好かれ、妖精や温厚な魔物などの人外にも顔が利くなど、妙に不可思議なところがある。

あまり自分の出自を話さず、訊かれてものらりくらりと誤魔化す。

怒ることはあまりないが、怒ると何時ものハイテンションが形を潜めて声のトーンがスッと下がるので解りやすい上に怖い。

苦手なものは怪談系。つまり怖いもの。怖い話や出来事になるとあらかじめ気絶する。白目を剥いてても不敵な笑みは崩さない。

 

 

セリフサンプル:

一人称:私

二人称:アナタ/アンタ/呼び捨て/変な渾名

三人称:みんな

 

恋愛事情の絡まない「付き合う」も含めてすべてデートに置換される。

 

「漲るパッション! 揺れるパイオツ! 隠さないヴェール! 故に素敵で無敵なエレイン・フォン・レイクとは私のことよ!」

「オホホホ! 元気かしら? 元気よね! よし、じゃあ今からデートするわよ! 反論はないわね!? オーケイ賛成ね!」

「んふふ、悪を悪と断じれるほど善でもないでしょうに。アナタ、自分が善側であることを盾に悪であれば何をしても良いなんて思ってるなら、――それは別の悪よ」

「女の武器は女で或ること! そんな自信なさげじゃダ~メ。だから――アナタ、ちょっくらデート(付き合い)なさい!?」

「何かができて当たり前? それは本当に、本心で、本音で言ってる? ――私は言うけどぉ!」

「どんなに哀しいことがあっても、どれほどに辛いことが待ち受けていても、最後にみんなが笑ってるハッピーエンドなら、すべてよし!」

「ダメよ。その道はダメ。それがどんなに近道でも、そこかどれほどに楽でも、その先にあるのはたいてい一番悪い道よ」

「花の散る様を人は美しいと言うわね? 花の死を、美しいものだと。儚いと。――なら、儚いからこそ、尊く、厳かに美しく映してあげようじゃない!」

「人生っていうのは、生きるっていうのはね、どうあっても避けられない道なの。

 だから、“生きていて良かった”なんて思えるように生きなさい。“生きなければいいんだ”なんて思うのならば私に言いなさい。

 ――アナタの生きる道を花で飾ってあげるわ。花と言う命が、貴方を祝福するわ。んふふ、いま良いこと言ったわね私!?」

 

 

ハレル家さん

名前:レオンジ・ダーヴィン

性別:男

CV:斉藤壮馬

所属:Eクラス

容姿:腰まである長さの茶髪を動物の尻尾のように束ねて、眼は山吹色。私服はラフな服装に民族衣装にありそうなポンチョを着ている。

身長:172センチ

性格:気さくでポジティブ。苦しい状況に『ラッキー』と言うのが口癖。

得意魔術属性:闇(イメージ色:スミレ色)

魔法具:魔術式が描かれた動物の骨。

使用魔術:憑依魔術

『シングルバイト』

 腰のポーチに保管されている骨を口に加える事により、その動物の特徴を得る事が出来る。例えると猫なら爪、犬なら嗅覚、鳥なら飛行能力が得られる。

『ミックスバイト』

 複数の骨を口に加える事で幻獣の力を得ることができる。例えると犬と犬ならケルベロスのパワー、鳥と猫と蛇ならグリフォンの能力を得る事ができる。スタミナを大きく消費する。

『キメラバイト』

 保管している骨を全て加える事により、あらゆる能力を上げる荒技。ただし五分以内に解除しないと動物の意識が流れ込み、良くて一時的な記憶障害、悪くて記憶喪失になる。

『ジュラックバイト』

 後に説明される自身の右足に埋め込まれている竜の骨を媒体に発動する。他とは違って全身に竜の骨をイメージさせる鎧が装着され、身体能力が大幅に上がる。翼は収納されており、飛べる。

 

概要

 彼の家族は降霊術の一種を得意とし、魔術師よりシャーマンに近い。両親の三人と犬や猫、鳥等の多くの生物と暮らしていた。しかし、謎の魔獣に街を滅ぼされた。両親を殺され、動物を殺され、少年だった彼は瓦礫に右足を潰されて動けず、魔獣に食われそうになった所を竜のような生物に助けられ、一人だけ生き残った。

 潰れてしまった右足の骨の代用として、彼を助けて死んだ竜の骨が埋め込まれた。興奮すると時折瞳が爬虫類のように変化する(本人曰く『多分だけど、その竜のDNAを取り込んだからかな?』)。

 動物に好かれやすい体質。真偽は不明だが動物と話せる。

 身体能力はサバイバル生活の賜物か高く、動物に対して博識だが、それ以外の知識はからきしである。

 彼の持つ魔法具は幼い頃に死んでしまった動物の骨を利用した物であり、思い出の品である。夢は滅んだ街の復興。

 

セリフサンプル

『オレはレオンジ・ダーヴィンって言うんだ。よろしくな』

『大丈夫、まだラッキーな方だ。頑張ろうぜ』

『力を貸してくれ、シングルバイト!』

『……いつか、賑やかだった俺の街をもう一度見たいんだ……』

 

 

 

バインさん

名前: 東藤 光司 CV 赤羽根健治

所属: Eクラス

容姿: 黒髪・黒目の日本人らしい顔つき。顔立ちは上の下ほど(まぁまぁ整ってる)

身長:178cm

性格:THE・熱血キャラな熱い性格。

得意魔術属性:雷・炎(イメージ色:鉄)

魔法具:長剣『黒鉄』特殊な金属の使われた黒い長剣。光司は二本持っている。

使用魔術:

『鉄拳・飛翔』

腕部に魔力を集中させて、拳型の魔力を飛ばす。

 

『サンダー・ブレーク』

指先から雷撃を放つ基本的な雷魔術。

 

『鉄拳・雷神飛翔』

鉄拳・飛翔とサンダー・ブレークを組み合わせた魔術。雷を纏った拳型の魔力を飛ばす。

 

『召喚・機神装甲』

全身にメカニカルな鎧『機神装甲』を纏う。身体能力を爆発的に上昇させ、攻撃・防御共に強化する。

上記の魔法も通常通り使用可能。

(モデルはグレートマジンガー)

 

『機翼』

航空機の翼のようなものが背中に装着され、飛行が可能になる。

 

『業炎放射』

機神装甲召喚時に使用できる。機神装甲の胸部の装甲板から超高熱の光線を放つ。

 

概要:

日本からマーリン魔術学園へと入学してきた人間。

数少ない日本人であるために当初は緊張していたが、入学後はなんだかんだで学園に馴染んでいる。

両親共に只の一般人だったが、両親の離婚時に両親のどちらからも疎まれ、最終的に母方の祖父、『東藤 藤兵衛』に引き取られた。

藤兵衛からは魔法の基礎を叩き込まれ、その際に魔法具である『黒鉄』を譲られる。かなりスパルタな鍛え方ながらも愛情があったために、親以上に祖父を慕う。

魔法以外にも空手を祖父から叩き込まれ、世界大会にも出場経験アリ。

性格は本当に熱血そのもの。困っている人間がいれば誰であれ手を差し伸べ、悪を絶対に許さない正義の人。

好物はカレー。趣味はロボットアニメ鑑賞とプラモデル製作。

ちなみにラッキースケベ体質。その上女性に対するデリカシーがない。

 

ボイス

自己紹介『俺は東藤 光司!これからよろしくな!』

祖父への回想『じいちゃん、俺がいない間でも元気してるかな…?お土産何がいいかな?』

悪人を見つけたとき『待ちやがれ悪党!この俺、東藤光司の目の黒い内は好きにはさせねぇぞ!』

ラッキースケベが起こってしまった際『わ、悪気はないんだって本当に!悪かったって!だからその武器を下ろして!』

黒鉄での剣撃時『こいつで…真っ二つだぁぁぁぁ!』

機神装甲召喚時『来ぉぉぉい!機神装甲ォォォォォ!』



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

Fクラス名簿

名前:カトレア・R・ザッバーハ

所属:Fクラス

容姿:黒い腰までの髪と琥珀色の眠たそうな目。浅黒い肌をしているのが特徴。美少女。美乳。普段魔法具などで隠しているが、奴隷として扱われていた時の傷が両手にある。

身長:163.5センチ

性格:寡黙

得意魔術属性:水(イメージ色:群青色)

魔法具:手袋型魔法具『リベレイター』

黒色の指ぬきグローブのような魔法具。手の甲にあたる部分に金属パーツが付いている。

使用魔術:

『水刃(極)』

極限まで鍛えられた純粋に水属性だけで編まれた魔術。切れ味が他の人物が使う『水刃』から派生した魔術より二、三段上。

『変身魔法:水』

自身の体を分解し、組み立て直す変身魔法の一種。自身の体を極めてただの水に近い状態にすることで一部攻撃を無効化したり、隙間に入り込めたりできる。3秒以上は体の変換状態を保つことができない、無理に保つと身体が戻らなくなる。

『打振』

打撃技に近い魔術。相手の体内に干渉する為、触れなければ発動できない。相手の体内の水分を触れると同時に大きく動かしダメージを与える。かなり強力。

『ウォーターシールド』

完全に純水のみで作られた盾。無属性のスフィアシールドなどと関連している。

(5つまで)

概要:大陸南方出身の少女。人種などから差別主義者からは学園へ通う事をよく思われていない。だが、本人はあまり気にかけておらず、攻撃されれば反撃するまでとしか思っていない。また、奴隷として売りさばかれる寸前まで行ったことがあるらしく、その時の傷が腕に残っている。ちなみにその時救ってくれた人物が彼女に魔法具『リベレイター』を与えた。

寡黙で自分から話すことは滅多にない。だが、話しかけると内容にもよるが必ず反応を返す。ツンツンしてる。過去の経験から世界的に禁止されている奴隷関連の魔法具に対し、かなりのトラウマがある。ちなみに元々は金細工師の娘であったので、水刃による鉱石などの加工を得意としている。趣味は細工で、特技は水刃と暗記。好きなものは辛いもので特に大陸東方発祥の『辛すぎる!美味すぎる!』がキャッチフレーズのラーメンを好む。嫌いなものは甘いもので、特に砂糖のような調味料でつけたような露骨な甘みが苦手。眠る時に上記のラーメンのマスコットキャラである兎のような、鬼のようなぬいぐるみを抱きしめて寝る癖がある。ないと安眠できないらしい。

学園へ来た目的は奴隷狩りにあった際に盗まれた彼女の家の家宝、『翠玉の刃』を学園側から取り返す為である。

セリフサンプル:

「カトレア・R・ザッバーハ・・・よろしく」

「・・・彫像のモデルにしてもいいかしら?」

「この魔法具は、恩人からもらったもの・・・」

「さぁ、知らないわよ」

「・・・あんたもたべたいの?」

「うっさい!」

「翠玉の刃・・・何処に・・・」

「魔法具?金属板さえ用意してくれるなら、作ってあげなくもないわよ、魔術触媒盤」

 

 

 

覇王龍さん

名前:リュート・D・ブレイブ

所属:F組

容姿:鋭い目付きの、逆立てた金髪のイケメン。

CV.宮野真守

身長:175㎝

性格:見た目に反して優しい性格、熱血漢で仲間のピンチには必ず駆けつける頼りになる兄貴分...。ただし、弱点は乗り物。

得意魔術属性:(イメージ色:)光属性。金色。

魔法具:仮面ライダービルドのビートクローザーに似た剣型の武器、「ゴルドビート」。魔法を放つ他、「ゴルアーマ」で強固にしたゴルドビートで近接攻撃もできる。

使用魔術:

『ゴルファイア』

金色の炎を放つ。彼の基本魔法。

ゴルファイア→ゴルフレイム→ゴルバースト→ゴルバーニング→ゴルインフェルノといった具合に進化する。

 

『テレポーロ』

行きたい場所を頭の中で念じながら唱えることで行きたい場所にいくことができる光呪文。リュートは熟練者なので、戦闘時、これを利用して相手の背後を取ることができる

 

光魔法「シャイル」

ブレイブ家に伝わる光魔法。光線を放つ。「ゴルファイア」と並ぶ基本中の基本。進化はしないが本人の意思によりより強い光線となる。

 

 

『黄金竜王(ゴオン・レックス)』

ドラゴン型の黄金のエネルギーを相手に放つ。消費はデカいが、強力な技だ。

 

『漢のドラゴン』

リュートの切り札。「オッポレ!」の掛け声と共にドラゴンに変身する。「クソダサい」と言う理由で使ってこなかったが、大切な人を守るために発動する。掛け声に反してカッコいいドラゴンにチェンジできる。

 

概要:硬派だが、仲間のピンチには必ず駆けつける熱い性格。弱戦闘狂、優しい面もある。

実は「孤独」を何よりも恐れている。が、誰にも知られていない。

目が赤く光ると、敵を威圧する。場合によっては気絶させる事も出来る。

 

リンゴが好物でいつも持ち歩いている。

また、『スイーツ』(相手に「甘いものが食べたい」と呟かせる呪文。)というギャグ呪文を持っている。

 

セリフサンプル:

「俺と戦うなんざに2万年はやいぜ!」

「俺は.....ダチを傷つけるヤツは許さねえ。」

「....クソダサいが....レイカを守るためだ!戦略的、変・身!」

「オッポレ!オッポレ!」(『漢のドラゴン』を発動するときの呪文)

「オーマイ....」

「ジルって言うのか....リンゴ、食う?」

「レイカ....下がってろ。」

「魔法具を出したからには、命を懸けろよ。そいつは威しの道具じゃねェって言ったんだ...」

「いや、お前が言ったんだよ、マルコフ」

(リヒャルド・マルコフの「黙るフォイ!」って何言わせるんだよ!ブレイブ!」に、対する返し。)

「過去とか一族とかどうでもいいんだよ。俺は今のお前とダチになりてえ。」

 

「ま、そう固くなるなや。気楽にいこーぜ!」

 

「ダチのダチはダチなんだよ!」

 

 

 

名前 ヤヨイ・イエローショウル

CV.金元寿子

クラス F

性別 女

詳細 黄色のセミロングの髪型。性格は泣き虫ですぐに泣いてしまう。その反面、芯は強く、約束は守る。手先が器用で料理や裁縫、絵を描く事が大得意。

属性は電気。色は黄色。魔法具は筆。

「ピースボルト」

筆でイラストを描いてそのイラストから電気が流れる。

サンプルボイス

「な…泣いた事あるの3回だけだもん!」

「じゃんけんぽん!」

「うええぇぇん!またころんじゃったよ~!」

 

 

名前 ミユキ・スタースカイ

CV.福圓美里

クラス F

性別 女

詳細 髪型はマゼンダのツインテール。絵本が大好きで学校にも持って行っている。ドジで何もないところでも災難が起こる。けれどもかなりの友達思いでどんな時も裏切ったりしない。

属性は光。色はピンク色。魔法具は特別な絵本

「ハッピーヒーリング」

桃色の光で良心には回復、悪心にはダメージを与える。

サンプルボイス

「はっぷっぷ~!」

「ウルトラハッピー!」

 

 

 

名前 アカネ・サンフィールド

CV.田野アサミ

クラス F

性別 女

詳細 大阪出身で面白い事が大好き。実家がお好み焼き屋でお好み焼きを作るのが大得意。バレー部なのもあり、身体能力がかなり高い。

属性は火。色はオレンジ。魔法具はお好み焼きで使うヘラ。

「サニーフラッシュ」

食らった後はしばらく目が見えなくなる光を放つ

「サニーファイアー」

火の玉を放つ。

サンプルボイス

「この話にオチはないんか?」

「ウチのお好み焼きは誰にも負けへんわ!」

 

 

 

レイカ・ブルーツリー

CV.西村ちなみ

性別 女

クラス F

詳細 藍色のストレートヘアの美少女。性格は常に冷静でどんな人にでも敬語を使う。F組では、学級委員長を務めている。好きな言葉は「道」。実は天然ボケ。リュートのことが好き。ヴァインベルク家のある人物と日本人の水の魔法使いの孫なので、水の属性を持つが、放った魔法が凍ることがある。

属性は水。色は青、魔法具は弓

「ブリザードアロー」

水の矢を凍らせ、相手にめがけて射抜く。

「アイスロード」

水を噴射して、それを凍らせて道を作る。

「アクアス」

水の基本魔法。連続発射可能。

「ハイドロジェン」

アクアスを強化させた呪文。水流をぶつける技。

サンプルボイス

「嘘ではなく、正々堂々と私と勝負しなさい!」

「私の、道です!」

「リュートくんの力になりたいんです!」

「ヴァインベルク家....おばあ様の実家....」

 

ベクセルmk.5さん

名前:ダ・ビンチ・ローズフィールド

所属:マーリン魔術学園F組

容姿:ロングの黒髪と、至高の芸術と言っても過言ではない程の整った顔のグラマーな女性

身長:160cm

性格:頭脳明晰で自由奔放だが、緊急時や緊迫した場面ではふざけた一面を見せず、冷静に判断を下せる。

得意魔術属性:不明(万能)イメージ色:透明又は虹色

魔法具:義肢型魔法具:万能の人

義肢型の魔法具。幼い頃悪魔に奪われた腕の代用品として自作した、あらゆる魔術の術式を記録し、自身が使えないものでも、自身の使えるように改造・・・改略する機能を持つ。

使用魔術・・・・・・よく使うものを5つだけ抜粋

『術式破滅』

術式を無効化する術式。より正確に言うならば術式を暴発させ、相手ごとダメージを与える術式。

『ヴォイド・ゲート』

相手魔術を異空間に格納する術式。但し、より正確に相手魔術の情報を持っていなくてはならない為等のデメリットがある。

『ダブル・クリック』

同じ魔術を二度発動する魔術。

『万象式(問)』

詳細不明。ただ、起こった事を素直に言うなわば、魔術の方向性がブレて自爆、誤射した。

『万能式(解)』

あらゆる魔術を3分の1程度の力で再現する能力。

概要:女中系暗殺者貴族ローズフィールドの次期当主。本来なら暗殺者として育てられ、暗殺者として死ぬ運命にあったが、ふとしたきっかけで悪魔が彼女の腕ごと暗殺者の才能を奪ってしまい、代わりに『万能の魔術師』としての力を授けた。

その結果天才の名を欲しいままにし、最高の魔術師となった。(又はなる途中)

趣味は絵を描く事や彫刻を掘るなどの芸術活動。

セリフサンプル:

「私かい?初めまして、ダ・ビンチ・ローズフィールドだ。よろしく頼むよ」

「は~あ、天才とは孤独なものだよ」

「万能式(解)私は、あらゆる答えをこの世に映す」

「ん~そうだね、実家の名前はあまり出してほしくないかな」

「私のクラスについて?ああ・・・・・・どんな天才でも、評価されねばただの狂人さ」

 

 

マクドールさん

名前:メア・ナイトマイト

性別:男

所属:Fクラス

容姿:寝癖の付いたぼさぼさの黒髪に中性的な顔立ち。目の色は茶色。

身長:156cm

性格:良く言えば八方美人。悪く言えば他人に流されがち

得意魔術属性:土(イメージカラー:白)

魔法具:普段から愛用している白の枕。何時も鞄に入れている。

使用魔術:『ガイアウォール』自身の周囲の土を隆起させ、地面から2m程の壁を作る。

『ナイトメア・スコープ』※睡眠中強制自動発動。周囲(同じ屋根の下くらい)の誰か(選択不可能)の深層心理を覗く。見えるものは対象の意志の強いものが見えやすい。

『ナイトメア・ハント』※睡眠中発動可能。周囲(同じ屋根の下くらい)の対象(選択可能)に対して対象が最も恐れるもの、光景等の幻覚を見せる。

概要:まだ若い土系の魔術の家系の少年。魔術学園内において土の魔術の家系ならば初歩的な魔術であるガイアウォールしか使えない落ちこぼれ。本人もそれを自覚しているが、自分自身で修得したガイアウォールに誇りを持っている。そんな彼がこの学園において生活している術は人当たりの良さであり、接する相手を立てることで敵を作らない。周りからの評価は「魔術は駄目だけと良い奴」という感じ。

しかし、本当は睡眠中に高等な魔術が自動で発動しており、他人の秘密や詳細等を知ってしまうことがある。

…彼の人当たりの良さは無意識に相手の秘密を知ってしまっている負い目からか、いざとなれば相手の最も恐れるものを見せられるという余裕からか、どうかは分からない。

サンプルボイス

「あ…僕はメア・ナイトマイト、よろしくね」

「ガイアウォール!………よし、今日は少し早く詠唱から発動まで出来たぞ」

「ん、君の頼みなら手伝うよ。まぁ僕に手伝えるならだけど…」

「わー、ごめんごめん!僕が悪かった!」

「くそっ…また嫌なものを覗いてしまった…」

「僕は君の全てを知っている………知ってしまっているんだ」

:カトレア・R・ザッバーハ

「え、魔法具を作れる!?…土属性とかも出来る?」

「カトレアさん、そのラーメン赤いんだけど…大丈夫?」

:リュート・ブレイブ

「強いのにそれに驕らず優しい…凄い人だ」

(スコープ後)(…オッポレ?これは高等な魔術詠唱なのか?)

: ヤヨイ・イエローショウル

「じゃんけんぽん!…グッチョッパは反則じゃない!?」

:ミユキ・スタースカイ

(あ、また何もないところで転んでる…)

:アカネ・サンフィールド

「え、話のオチ?………ごめん、ないね」

:レイカ・ブルーツリー

「え、初めての食べ物に対して巻物と古文書は要らないと思う…」

:ダ・ビンチ・ローズフィール

(……ゴクッ……)※容姿を見て

(え!?僕は天才でも狂人でもないと思うんだけど…他の子はともかく)

:アイシア・F・クロミコン

「…これはアイシアさんの悪戯だな。そう何度も引っ掛からな………うわーっ!」

(スコープ後)「…これは恐ろしいお嬢さんだな」

:シェイル・ドイル

(あ、生き生きとした顔でこっちに来る…面倒臭いなぁ…)

(スコープ後)(最低の劇場だな、僕も人のこと言えないが)

:チャール・エドワード

「ん?…男の娘枠って何!?良くわかんないけど嫌な予感がする!」

:アンリ・ゲール

「ねぇ…チャール君が弄られてるけど………あれでも喜んでる?そ、そう…」

:ハル・ヴァンクリーフ

「えっ、えっとね…その…」(話が出来そうな話題を探してる)

 

 

聖杯の魔女さん

名前:シェイル・ドイル

所属:E

容姿:右目に片眼鏡をかけている茶髪の青年。

身長:180

性格:自己顕示欲が強い典型的なナルシスト

得意魔術属性:『創作』(イメージ色:ゴールデンイエロー)

魔法具:辞書くらいの大きさと分厚さをもつ本型の魔法具『ファースト・フォリオ』

 

使用魔術:

『エンチャント』他者もしくは他者の物品に対する評価を執筆することで、強力な機能を付与する。

『創作幻影』「劇団」と呼ばれる幻影を呼び出し対象と戦わせる。

『此処に万雷の喝采を』

対象者の精神に働きかけ、相手のその人生において精神的に最も打撃を加えられる場面を再現し、誰もが内側に抱えているトラウマを暴き出し、シェイルの言葉によって嘲り、弾劾することで心をへし折る幻術魔法。

 

概要:ある大陸で国王に認められ自分だけの書庫を贈呈される程有名な劇作家の青年。当事者意識が薄く、物語の外からものを見る人物。他人を値踏みし、つまらなさそうな人間は冷淡にあしらうが、面白そうな人間にはつきまとって不躾な質問を繰り返す。ナルシストでもあり、台詞にシェイクスピアの作品の一節を引用する。一人称は「我輩」

『物語』至上主義者で、たとえどのような手段をとっても最高の『物語』を目撃することを至上の目的としている。そのため善悪になど興味は無く、彼にとっては世界は驚天動地の『物語』でなければならず、面白い物語を作るためならば世界滅亡も平気でやってのける。

しかしその行動自体に悪意は無く、悲劇であれ、喜劇であれ、あくまでも物語を紡ぐ非凡な存在を心から愛しているが故の行動であるため良くも悪くも当事者意識に乏しく、視点が作者的で俯瞰的。いつでも他人事であり、それ故にハイリスク・ハイリターンな戦いや非凡で優れた才能などを無責任に味方に強いたり、その癖自分は何もせずに観客気分で高みの見物や解説に回ったり、真剣な雰囲気の相手にわざわざ心境を聞いたり煽ったりするなど、敵味方問わず相手を苛立たせたり呆れさせるような無神経な言動がかなり多い為問題視されている。

 

セリフサンプル:

「トラブルメーカー、またはトリックスターとも言うようですぞ、吾輩のような男は」

「ははは、これは手厳しい。しかし世の魔術師が皆、吾輩のように優れた文筆家ということはないでしょうな!」

「さあ、我が劇場の幕開けだ!席に座れ!煙草は止めろ!写真撮影お断り!野卑な罵声は真っ平御免!世界は我が手、我が舞台!今、此処に―――万雷の喝采を!」↑『此処に万雷の喝采を』詠唱

 

 

聖杯の魔女さん

名前:チャール・エドワード

所属:F

容姿:細マッチョの黒髪の青年。

身長:180

性格:台詞の節々にネットスラングを使うほどの全方位オタクキャラ

得意魔術属性:火(イメージ色:黒)

魔法具:パイルバンカーとそのまま手持ち銃とした設置型の大砲。2つで1組みの魔法具『クイーンズ・リベリオン』

使用魔術:

『ヒートショット』パイルバンカーに火を纏わせ攻撃する

『ブレイズカノン』大砲から火の属性を付与した砲弾を発射する。

『レーヴァテイン』パイルバンカーを炎で出来た刀身にする。

『一斉放射』大砲を依り代に四十門の大砲を召喚し、打ち込む。

概要:かつて、海を恐怖で震え上がらせた大海賊の子孫で血統故か海賊らしい風体で、酒と金と女と暴力が好きであるが、海賊としての気風もいい…………………………

が性格に記述してある通り何故か全方位オタクキャラ。

一人称は「拙者」で口癖は「デュフフフフフ」と笑う、ステレオタイプのオタク口調で喋るのが特徴。 同人誌と美少女大好き。基本攻めだが、攻められるのも大好き。

願い事も「ハーレム作りたーい!」である。……… 筋金入りのHENTAIである。 本人曰く、「先祖がまだ見つけてないお宝を探しだしたら何故かこうなった」と。だが、戦いでは普段からは考えられないほどの覇気を身に纏う。 普段のキモオタ路線な言葉遣いも演技半分なところがあり、いざシリアスモードになるとガラリと言葉遣いも変わり一人称も「俺」となる。 そして一件隙だらけに見えて自分の不利になる状況を決して作らない、深慮遠望の利く切れ者でもある。 チャールを良く知ってる人物曰く「愚者を演じる知恵者」と高い評価をされている。その一方で真剣に好意や敬意を向ける相手には素直になれないツンデレだったりする。 また、子供には優しいという一面も。アンリと寮の部屋を共にしている。意外と食生活には気を付けており一日三食+青汁を心がけている。

 

 

セリフサンプル:

「おやおや、これはこれは奇遇ですな。デュフフフ。チャール、参上ですぞー! 」

「とにかくそこの娘、名前を聞かせるでござる!さもないと――。今日は拙者、眠る時にキミの夢を見ちゃうゾ♪」

「いいか、よく聞けよ。俺の家は海賊の血統。ご先祖がやった通り、ただ奪い略奪する、それだけだ!!」

 

 

 

聖杯の魔女さん

名前:アンリ・ゲール

所属:F

容姿:瞳の色が碧色の白髪の青年。

身長:178

性格:落ち着いた性格をしており、基本的に温和で冷静沈着

得意魔術属性:『血』(イメージ色:赤黒)

魔法具:大鎌に変形出来る片手剣型の魔法具『グラットフィンガー』

使用魔術:

『血の伯爵夫』血で形成した拷問器具を魔法で現界させ使用する。

『鮮血の体現者』上記と同じだが自身の体の一部を拷問具へと変質させる。

『鮮血医療』自らの血を持ち入り対象の傷を治す。

『ブラッドスパイク』自身の血で創り上げた龍の顎を相手へと飛ばす。

 

概要:多くの死刑執行人を輩出してきたゲール家の一員で、由緒正しい執行人の血統を持つが本人はそれが嫌で家を出て医者見習いをしている。その為、家族の話題にふれると若干嫌な顔をする。医術の話題になると人が変わったかのように食い付く。ゲールの性を持つ為ゆえか周りから恐れられいつも孤立している。自身の魔法具『グラットフィンガー』は元々はゲール家が処刑の際用いていた処刑道具だったがアンリがゲール家を出る際盗んだ。料理は苦手で普段はデリバリーかコンビニ弁当か冷凍食品かレトルトで済ましていたがチャールに会って以来は、「そんな食生活してたら不健康ですぞ!」と言われチャールに作ってもらってる。

 

 

セリフサンプル:

「僕の家族について?悪いけどそれには触れないでくれるかな。正直あそこにはいい思い出が無くてね……」

「先祖代々首を刎ね、血に染る手。そんなものに触れて何になると?」

「――詳しく! そのあたりの話、詳しく! 医学的に重要な資料になるからね!」

 

シズマさん

名前:ハル・ヴァンクリーフ(元の名字はラングレン)

所属:F組

容姿:銀の長髪ポニテ+顔の左半分を覆い隠している(火傷跡があるので)

目は左が潰れていて右が赤色,目付きはほんの少し悪い

体のあちらこちらに切り傷や鞭の跡があったりする

身長:168cm

性格:暗く口数は少なめ,さらに下記の過去故に笑えない

得意属性:風(イメージ:緑)

魔法具:鳥小僧(バード・ボウイ)

→ラングレン家に代々伝わるポケットに入るサイズの人形型魔法具

風魔法の力をブーストさせる鳥の頭の人形

 

使用魔術:

『創風術(エア・クリエイト)』

→風で様々な物を"創る"風魔法の初歩

『風玉(エア・ボール)』

→風の玉を放ったり,手足に纏わせパンチやジャンプ力の強化etc.様々な応用が可能

『風壁(エア・ウォール』

→風の壁による防御魔法

『風爆(エア・ブラスト)』

→風の爆弾を地面にぶつけ爆風を起こす

『風癒(エア・ヒール)』

→癒しの風で傷を治す,回復力は落ちるが全体に放つこともできる

 

概要:風属性魔法の名手であるラングレン家の少年

歴代でも上位の使い手と言われるが,その実両親による虐待スレスレのヤバい鍛練のお陰である…とのこと

(顔の左半分の火傷や体のあちこちにある傷は,その当時罰と称しやられたのもの)

だが身内に保護され今はラングレン本家とは決別している

その過去からか暗く口数は少ない,さらに目が死んでるetc.と散々言われる位近寄り難い感じ

おまけに笑っている所を誰も見たことはない…という

 

セリフサンプル:

「ハル・ヴァンクリーフ…よろしく

「……どーせ俺なんか

「昔色々あってね…笑えないんだよ

「さすがの俺も…キレるぞ

「ブッ飛ばす…エア・ブラスト!

 

 

名前:アイシア・F・クロミコン

性別:女

CV.大和田仁美

所属:Fクラス

容姿:眼が隠れそうなほどかつ背丈ほどある長い黒髪、それが全体的にウェーブがかかっている。

 大きく金色の瞳を常に半眼で開き眠たそうな印象(別にいつも眠いというわけではない)

 簡素な黒系統の長袖長いスカートを好んで着用し、その上に白地でスイレンの刺繍が施されたケープを羽織っている。

 いつもメアリーと名付けられた西洋人形を抱え込んでいる。

 

身長:139cm

 

性格:基本的に人見知り。

おしゃべりで理知的な会話を好むが、背伸びしたい子供特有の感情の現れでふとした拍子に素がでて子供らしいリアクションをすることも。

抱え込む人形に話しかける(人形から声は聞こえない)ため気味悪がられることもある。

 

また、人形が手元にないと死んだ魚の目になりまともにコミュニケーションできなくなる。

 

得意魔術属性:闇 紫色

第1魔法具

十個で一つの指輪

使用術式

『人形使役(偽)』

寂しさに耐えきれなくなった彼女が人形のなかに見いだした人工精霊。

またはそれを操る魔術。

人工精霊自体は魔術とは関係なく彼女の自我から枝分かれして生まれたもの、イマジナリ-フレンドとも。

同時に五体まで使役可能であり等身大のドールなら一体のみ操ることができる。

 

彼女が一番得意とする魔術(自己申告)

 

『占術』

主に遺物(ナマモノであればなおよし)で対象の過去、もしくは未来、失せ物探しなどを占う。

なお、未来に関しては精度が雑誌コーナー並みに落ちる模様。

いたずらによく使う。

 

 

『憑依術』

善悪問わない(精)霊を降霊し対象に憑かせる憑依術(憑依先に関して生死問わず)※1。

こちらもいたずらによく使う。

 

『死霊術式:羽撃ち』

カラスの羽に呪いを込めて放つもの。事前の準備を必要とするがその分威力は高い。また、被弾対象に対し毒を盛る効果もある。

『死霊術式:操り人形劇』

死体を操る術式。構造的に動くものを前提としているため、植物に対しては効果はない。

半径500mの球状にある死骸を魔力の続く限り無数に操ることができる。

ただし、戦闘に耐えるほどの強さにするなら頭数は数えて十三体ほど

 

『毒龍公の牙』

使用者が気付かなければ使えない術式。極めて高い毒性を持つ液体を操作する。皮膚からであっても感染する。血清による治療および時間の巻き戻しなどの概念的無効化以外では効果は消えない。

 

※1.憑依させるのは無機物有機物生死問わずできるが、基本的に彼女の言うことは聞かない。憑かれたものは術者を襲わないが自由気ままに行動する。

また一定以上の精神力を持っているならそもそも通じない(性格的に臆病とか怖いものが苦手なものは除く)

 

第2魔法具

第2魔法具『魔神ガミジンの七つ道具』

死体修復セット(裁縫セット)

木槌、杭、針、糸、糊(のようなもの、どす黒い)、大鋏、手袋の七つの九十九神からなる

 

そのまま物理攻撃も可能

 

本体は小振りなキャリーバックで道具が500m圏内から出るといつの間にかにバックの中へと戻る。

 

 

 

修繕術式

亜空間に収納した道具類を修繕するための術式。

無生命体に限る。

 

『死霊術式壱番:死猟番犬(マイ・ディア・フレンド)』

収納されているいぬの白骨体(犬種:ドーベルマン)をよびだし戦わせる。

白骨体の正体はアイシアが大事に育てていた愛犬、初めて死霊術を使った相手でもある。

一対一なら並みの魔術師を翻弄し、上位の使い手にも撹乱ならお手のもの。

 

また、本来の術式は所有者が初めて死霊術を使った遺体を補完・強化するもの。『死霊術式壱番:親愛なる君よ(マイ・ディア・フレンド)』

 

『死霊術式番外:屍喰らう小人(ラミー・タイラント)』

最初は小鬼程度の大きさで呼び出される。

地面に着地すると地面と接する箇所から微生物の死骸を喰らい糧とする。

糧となった死骸の数だけ大きさは増し、また大きな死骸を喰らい始め、再現なく巨大化していく。

 

また、喰らうといっても分解して吸収するわけではなく、昔流行ったゲーム『塊魂』ような状態でヒトガタを形成していく。

 

 

 術者が意図的にやめるか、若しくは魔力切れ、気絶などで解除されると、その場で電池の切れた電気磁石のように勢いよく崩壊する。傍迷惑な魔術である

 

また、吸収する死骸には植物も含まれるため番外という扱いになった。

 

『禁忌術式:人喰らい(ネクロ・ワンダー)』

一体の呪われたヒトガタを呼び出し対象に噛みつかせることで攻撃する魔術。なお、本領はここからである。

人間に噛み付くことで感染させるタチの悪い魔術。感染した対象は周囲すべてに敵の幻覚を見て、攻撃し始める。また、その対象からの物理的攻撃によって怪我を負ったものも感染する。解除方法は使用者が解除する、もしくは高度な幻覚魔術に対する耐性、または死亡すること。使用者の姿だけは敵にはみえなくなるようだ。

 

概要:

西欧のとある森の奥深くにひっそりと隠れすんでいた女の子。

生まれつき魔術の素養があり、しかも先天的な『死霊魔術』の使い手。

隔世遺伝のため両親はもちろん、祖父母もそういった魔術は使えず、また先祖のなかに魔術師がいたことなど知る余地もなかった。

 

幼い頃に突発的な事故で自らの力を自覚、しかし同時に周囲の人間にも知られてしまう。

それを恐れた村人により、近くの森に作らせた掘っ立て小屋に隔離されてしまった。

後ろめたさもあったのか村人から貢ぎ物として簡素な食べ物と服は送られていた…わざわざちいさな祭壇を作りそこにおいていくという形をとり、会わないように細心の注意を払って。

そのため人との交流に飢えており、学園内では積極的に話しかける姿を多く見かける。

 

幼い頃に捨てられたが、元がいいとこのお嬢様で言語等の基礎教育はしっかり受けている。

また、一般常識も森に不法投棄される雑誌類から学び、世間知らずのお嬢様程度は持つ。(なお、雑誌なので偏りがひどい模様)耳年増。

 

 

風の噂で魔術学院の存在を知り、一念発起して森から抜け出したまではいいものの、文字通り迷子になり最終的には通りかかった魔術教員に保護される。

 

怖いものはなにもないと嘯くが、誰かにおいていかれることを極端に恐れ、孤独をひどく嫌っている。

そのためか、かまってもらおうと積極的に人助けするか、いたずらを仕掛ける傾向にある。基本からかいがいのある人にはいたずらメイン

 

 

台詞サンプル:

「あなたの魔法、とても素敵ね!よかったら友達になりましょう?」

「え、わたし?わたしは人形を操るのが得意なの。楽器で演奏したり、兵隊さんにもなるわ」

「失せ物、探し人あなたの思い人の過去のことまでなんでもお見通しよ(…これからのこと以外はね)。さぁ、あなたの知りたいことはなにかしら?」

「わぁい!おかしだぁ!」

「わたしのメアリーはどこ?……ココ?」



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

食堂のメニュー一覧

セット

スパイダーバーガーセット

ハムレタスサンド

チーズ餡かけサメバーガー

超高級ケーキセット

高級寿司セット

ハンブルグ定食

 

品名:ドラゴンモドキオオトカゲの尻尾チャーシュー入りラーメンセット(ラーメン、半チャーハン、ギョーザー)

概要:ドラゴンモドキオオトカゲの尻尾チャーシューが入ったラーメンのセット。醤油、塩、味噌、担々麺、豚骨の五種類。普通に美味しい。

 

品名:日替わりカレー定食

 

外見:日によって変わるが、基本はシンプルなカレーライス。たまにドライカレーになったり、なぜかハヤシライスが出てきたり、ヤベーイのが出てきたりする。

定食といってもカレー以外はちっちゃいサラダのみと品名は少ないが、お代わりが三杯までできるので量は食べられる。

味:本当に日替わりだが、やはりカレーということもあって濃厚な味を楽しめる。白米とベストマッチ。

 

詳細:シンプルなカレーセットだが、毎日作る人が変わる。

食堂で働くおばちゃん達だが、時々サクラ先生等の先生や、外部から料理人を招くこともある。

サクラ先生の絶品カレー等美味しいものも多いが、たまになんかおかしいのが出てくる。

おかしいのは食べたら偉いことになる(媚薬作用を起こしたり暴走したり)ので注意しよう

ちなみにご飯はAI先生から提供してもらっている。美味しいゾ

 

品名:三羽鳥定食

外見:山盛りの千切りキャベツとスライストマトのそばに茹でた鳥のささみ肉、から揚げ、三つの学園特製タレを着けて焼いた手羽先がある。東洋に伝わる白米とみそ汁もセット。

味:三羽鳥定食

 普通に美味しい。値段も安くて量も多く、金欠気味な学生にとってはやさしい定食。

味:白米とみそ汁

 無料のおかわり? 無いにきまってるだろ。

 

品名:貧弱娘のホットサンドセット

外見:パンに文字の様な焦げ目の付いたホットサンド。値段は安め。中にはハムチーズやカスタードなどバリエーション豊富ではあるが、カレーや焼きそばなどのがっつりしたものは入っておらず、文字通り軽い食事。セットなので魔科学科製ブレンドコーヒーも付いている。

なおセットになったのは最近で、元々は普通にホットサンドとして売られていたが、在学中ずっとこればっか食べて卒業した生徒がいて、その生徒が超ド級のヘタレでこのホットサンドを買いに来る時もスゴいビクビクしているのが評判になってホットサンドの人気が出たのでこの名前がついた。

 

 

品名:オコノミヤキ定食

外見:白のご飯、味噌汁に『オコノミヤキ』という名称の水で溶いた小麦粉と野菜を主体とした焼き物がメインのおかずとして付いてくる。焼き物には幾つかの調味料がかかっている。

味:美味しいがあまり評判は良くない様子。不評の訳はアンケートによると『ご飯とオコノミヤキを同時に食べるのはない』…とのこと。だが人によっては無性にこの組み合わせを食べたくなる時もあるらしい。その為何だかんだでメニューに残っている。

因みにご飯と味噌汁の無料のおかわりは無い。

 

 

品名:亀鍋

外見:亀の肉や豆腐、キノコや白菜などの葉物野菜を煮込んだ料理。鉄臭い。

味:臭いは酷いが味は良く、あっさりしてて食べやすく、スープは薬膳系の苦みと辛味が聞いていて美味。

因みに、亀は鼈を使っている。

 

 

 

 

単品

品名:ドラゴンモドキオオトカゲの尻尾ステーキ

外見:ぶつ切りになった尻尾のステーキ。見た目は少しグロい?ドラゴンモドキオオトカゲには毒があるのだが毒抜きはしてある。

味:味的には豚肉似らしい。

 

魔科学科製ブレンドコーヒー

某ペストマスクが他の教師から頼まれてウィッチクラフトを利用して作ったコーヒー。飲むと目が冴えて午後の授業や仕事も乗り切れると評判。ただし飲みすぎるとよくて気絶、悪くて酒を飲んだかのように酔っ払う。

食堂の人曰く袋渡されて、生徒向けの作り方を教えて貰っただけなので詳しい材料は分からない。が、風の噂によるとハッスルキャットと呼ばれる魔物の素材を利用しているらしい。この話を聞いて何を使ったのか気づいた人はしばらくの間トラウマになったらしい。

味に関しては普通のコーヒーに比べて濃いめ。

 

味:書痴のホットサンド

普通に美味しいが育ち盛りの面々からしてみれば物足りなく感じる事が多い。中身は食堂の人が気を利かせて毎日変えているが公開していないので飽きる事はそうそう無い。

 

 

品名:アトミックスパークリング

見た目:極彩色に輝くジュース。炭酸飲料。

対爆発用加工のなされた瓶に入れられて提供される。『絶対に振らないでください。また1日に飲む量は三本までとしてください』という注意書きと危険物のマークが書かれている。

味:味は普通のエナジードリンク、といった感じでかなりキツイ炭酸と電流が走る味わいが癖になる。

光司くんの好物らしい。

 

詳細:アメリカ開発の全世界で売られている炭酸飲料。キツイ炭酸は好みは別れるもののコアなファンからは好評。

中爆発魔法の触媒の一部を使用し、キツイ炭酸と電流の走る味わいの再現に役立てている。

ちなみに飲み過ぎた人が全身から極彩色の光を放ったとか冗談で振ってみたらクレーターが出来たとかの噂もあるが気にしてはいけない

 

 

品名:星の魔法少女のラブリー☆パフェ

外見:『1番下は恋のピンク!甘~い苺がベースのムースだよ☆

2段目は雲のホワイト!ふわふわと綿菓子みたいなソフトクリームを召し上がれ☆

3段目は宇宙のブルー!見た目はちょっと怖いかもだけどチョコミントは怖くないよ☆

そして1番上にはまん丸お月様の黄色いアイスクリーム!アクセントでマジカルステッキ風のクッキーもつけたからね☆

アタシの想いがたっっくさん詰まったパフェ、残さず召し上がれ☆』

 

ーーーーーー数十年前に教師考案のメニュー発表の時に同封されていた説明より引用。

食堂が華やかでファンシーな商品が欲しいと言う事でスピカ女史に一からプロデュースされて作られた。

スピカ女史はこれが頼まれているところを見る度に無性に死にたくなるらしい。

 

味:学生のニーズや好みの傾向などを徹底的に調べあげ、生み出された一品なのでとてつもなく美味い。スイーツ好きなら一度は食べたいと思う絶品スイーツ。なおスピカ女史のメンタルは死ぬ。

 

 

品名:マンドラゴラジュース

外見:マンドラゴラの葉の粉末を使用した碧緑色の液体がジョッキ一杯に入っている

味:青臭く賛否が分かれるが栄養素が高い。(青汁みたいな味)

因みにこれをジョッキ片手に一気飲みして「不味い!もう一杯!!」と叫ぶのはお約束。

 

品名:パッチーノ

外見:コーヒーカップに注いだエスプレッソに、パッチリ開いた目が描かれたクリーム状に泡立てた牛乳を加えた飲み物

味:普通のカプチーノと変わりないが飲めば三日間は眠れなくなる成分が含まれている為、頼む人はいない。大抵頼むのは締切間近のクリス・ウイリアムとシェイル・ドイルだけ。

 

 

品名:ダゴン焼き

 

外見:日本の料理である『たこ焼き』に酷似しているが、クソデカイ。サイズがテーブル一個分くらい。

中に入っているダゴンの足に合わせようとして大きくなりすぎた。

 

味:足以外は普通のたこ焼きと同じような味。

肝心なダゴンの足も弾力があり、美味しい。

問題は恐ろしいほど量とたまにSAN値が減って発狂する人間がいること

 

品名:MINコーヒー(ミニコーヒー)

外見:黒色の飲料。…要はこちらの世界のブラックコーヒーとほぼ同じ。名前に反してサイズがS、M、Lの三種類存在する。

味:苦い。滅茶苦茶苦い。多くは生徒の悪ノリや罰ゲーム扱いとして注文されるがこれを好んで飲むような愛好家もいる…らしい。

品名のMIN(minimum)の由来には諸説あり、甘さが最小の意味、昔のSサイズしか無かった時の名残り、かつて存在していたコーヒーへの皮肉…と様々な説があるが真実は不明である。

 

チーズ餡掛けサメバーガー

 

外見:サメのハンバーグを挟んだハンバーガーに豪華にチーズ餡が掛かっている。一見美味しそうな気がするが・・・

 

味:チーズ餡ではなく餡の上にチーズが乗っているらしく、更にサメのハンバーグなど食べた事も無い肉を使っており、狙ったんではないかと言うほどミスマッチ。

一言で言うとパンの食感にモチモチな食感の肉に普通の餡にチーズの味。被験者A曰く『スパイダーバーガー並みにゲテモノな食べ物』らしい。

 

 

品名:『銀』(『』までが正式名称)

外見:豆腐程度の大きさの、銀色の立方体。顔が映るくらい綺麗で食器でつつくと水面の様に波紋が走る。

掬うように取ると、取った部分が埋まっていき正立方体に戻る、食べた部分は体積は減る。

正立方体に成る性質を持っている様だ。

鉄分が多い。カロリーは少なめ。

 

味:基本的に無味。調味料を書けると表面に固まって皿に全部零れてしまうので味付けは不可能。

だがカロリーは少ないので、ダイエット中の生徒には向いている。

 

裏メニューという訳ではないが、頼む人間はあまりいない。

というか、動物なのか、木のみなのか、それとも何らかの料理なのかすら不明。

分かっているのは、見た目が銀色の立方体である事と、それが食べれるという事のみ。

 

すぐに出てくる料理なので、寝坊した朝にどうぞ。

『銀』を口に咥えて「ちこく、ちこくー」と走りだそう。

 

猛者は、これをごはんにかけて食べるらしい。

混ぜて分離するまでが勝負だ!

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

参加者要項

参加者要項

 

キャラクターテンプレート

魔術師側

名前:

所属:(A〜Fクラス)

容姿:

身長:

性格:

得意魔術属性:(イメージ色:)

魔法具:

使用魔術:

『』

『』

『』

『』

『』

(5つまで)

概要:

セリフサンプル:

 

獣人側

名前:(モデル生物:)

所属:(A〜Fクラス)

容姿:

身長:

性格:

属性:(イメージ色:)

魂装:

生体能力:

『』

『』

『』

『』

(4つまで)

概要:

セリフサンプル:

 

上記のキャラシートを参考にし、皆様方には『マーリン魔術学園』の生徒や教師を書いていただきたいと思います。

学園は全寮制で一人部屋、生徒側の希望があれば多人数の部屋割りも可。一学年A〜Fのクラスがあり、様々な生徒達がその技術を研磨していきます。一クラスの人数は30人ですが、募集はクラスにつき10人ずつです。

チート仕様のキャラはこちらで多少制限させていただきますがご理解頂けるとありがたいです。

参考文献を下記に表記いたしますのでどうぞ。

 

リーヴィッヒ大学出版『世界の素晴らしき魔法具達』より抜擢

 

『世界には様々な魔法具(ロッド)がある。魔術師達が作るそれらは時として驚くべき力を発揮する。例えば学園都市では最大の発電力として自動魔力増幅兼加速装置『 マスクウェル』がある。これは巨大な学園都市内の全域の魔力を作り出し、おくってくれる素晴らしい装置だ。そして何より私達魔術師はいかに魔術があるといえども魔法具による魔力変換がなければ何もできないことを忘れてはならない。次のページからは古代魔法具(アーティファクト)について紹介しよう。』

35ページより

『魂装について

 

魂装とは何か、それは単純にいってしまえば魔力を通すことができるだけの道具である。なぜそのような形式のモノになっているか、それは獣人と人間の魔力供給器官の差にこそある。人間は道具に対してのみ自在な魔力供給が可能であり、これは人間という種族が元々道具と共に進歩してきた生物だからである。

それに対して獣人というのは、大規模人為災害の際に他の生物と混ざり合うことで生存した人類の一種だ。混ざり合う過程で彼らの強靭な骨格、高い身体能力、優れた感覚器官などの道具を必要としない性質によってそちらに対しての魔力供給を行う様にだけ進化している。

ではそれなら魂装が動かない筈では?と思う方もいるだろう。たしかに手に持った道具などのような身体の一部とはかけ離れたものに対する魔力供給を行う能力はない。それならばいっそ身体の一部として使う、つまりは体に纏うような形で纏ってる部分の魔力を奪えばいいよね、といったコンセプトだ。だが、それでも人間のような魔術を行使するに至らず、魔力で道具を強化するといった現在の形態に当たる。』

 

 

 

マーリン著 『基礎の魔術属性について』より抜擢

 

『魔術属性というものは一般的な6属性が存在するというのはみんなも知っていると思うが、基礎というもの大切だ。だからここでもう一度おさらいをさせて貰おうと思う。

属性は『火』『水』『風』『雷』『土』『無』が存在する。これらの属性は得意不得意こそあれ、誰でも使えるものだ。だが、世界には変わった者達もいる。そう、知っての通り固有属性のことだ。それらの属性は拠り所なく突然に出現する、昨日普通の魔術しか使えなかった者が突然覚醒することもあれば、生まれつきその属性を持つものもいる。どちらにも言えることだが、固有属性を持つもの達は通常の属性の魔術が使えない。

さぁて、基礎の話はここでとするとしよう。

次のページからは魔法具の話だ』

 

 

 

ヴァリス獣人大学著『獣人の体について』

『獣人の体、それは野を駆ける獣であった祖先達から我々が進化してきた証を示すものである。肉体そのもので魔力を消費することで幻獣達と同じく(人間と違って)独自の性質を使うことができる。中には魔力で性質が進化するものもいるだろう』

 

行事予定

行事予定

4月 入学

6月 定期考査

7月 第一回生トーナメント戦

8月 夏休み

9月 休み明けテスト

10月 学園祭

11月 定期考査、編入

12月 第一回生トーナメント戦(2)

1月 春休み

2月 定期考査

4月 進級式

 

以下未定

 

 

学園都市リヴィア地理

中央部:マーリン魔術学園およびその他関連施設、キャスパリーグ封印跡

北部:空港および、商業施設

南部:学生寮および、衣料品店など

西部:港および、商業施設

東部:魔法具専門店および、フィント山

気候:四季があり、冬場の朝には西部を中心に霧が掛かることがある。

原生生物:『マナバタフライ』『マナリザド』etc

希少生物:『リヴィア・ユニコーン』etc

封印生物:悪性生物『キャスパリーグ』

 

マーリン魔術学園敷地内

本校舎:三階建屋上有り、食堂と資料館、多目的ホールに繋がっている。

食堂:広めの食堂で、入り口付近に券売機があり、奥で券を交換する。

資料館:4階建の魔法図書館。ライトノベルのようなものから専門書まで様々揃っている。生徒や一般教師には秘匿されているが、地下に禁書(グリモア)保管室がある。

多目的ホール:かなり大きめのスタジアム、ドーム状の天井は制御室の操作で開くこともできる。これと同じものが四つほどある。

 

その他にも設備はあるが今は省略。

参加者が関連事項を上げる、もしくは質問なさった場合に特殊な情報を送る場合がございます。

 

 

キャラクター例題

主人公

名前:ジル=レイドルフ(レイドリウス)

所属:マーリン魔術学園A組

容姿:真っ白な色の肩ほどまでの髪と鋭い青い眼が特徴。身体の様々な場所に切り傷のような跡があり、顔には左頬にある。貧乳。

身長:156センチ

性格:冷徹といえるほど冷静沈着

得意魔術属性:無(イメージ色:黒)

魔法具:槍型魔法具『ファイド』

槍型のロッド。白銀色を基調として柄に青い触媒が埋め込まれている。

使用魔術:

『ブースト』

単純な強化魔術。物体に魔力を通すことでその性質を強化する。

『スフィア・シールド』

円錐状の魔力による盾。小型化して大量に展開することもできる。半透明。後述の魔力放出を用いて飛ばすことも可能。

『リミット・ブレイク』

自身の限界を超え、魔力を過剰に使うことを可能とする術式。反動が大きい。彼女自身が考案、作成した術式であり、式を公開していないために他人は使用できない。

『魔力放出』

東洋人が制作したとされる魔術というよりも魔力運用法。ジェットのように魔力を噴射することで、人外じみた力を発揮することを可能とする。

『術式切断』

術式を無効化する術式。これにより魔法具の刃部分で魔術による事象を無効化することができる。

概要:マーリン魔術学園に今年魔術量一位で入学した新入生。彼女の槍型魔法具『ファイド』は自らで作ったものであるらしく、かなり凝った作りになっている。無属性魔術が得意というより、正確には無属性魔術以外は少ししか使うことができない。ちなみに彼女の絶縁状態となっている実家『レイドリウス』は雷属性の名門である。魔術の行使が緻密で迅速であることからかなりの使い手であることがわかる。

冷徹と言われるまでに冷静沈着な性格の持ち主。真面目で理性的であり、それを貫き過ぎるが故に嫌われやすい。かなり運が悪く、三歩歩けば事件に遭遇するとまで言われている。趣味は読書とロッド弄りであり、特技は槍術と家事全般。体術もかなり使える。すきなものは果物全般で、特にナシを好む。嫌いなものは特にない。父であるジキル=レイドリウスからは雷属性の才能の無さから、自分の子であると認めることさえ烏滸がましいといわれており、実質絶縁関係にある。幼少期から母や兄から虐待を受けていたために身体中に傷跡が存在する。その為か自身に対する敵意に異常なまでに敏感。左頬の傷口を書く癖がある。無表情だが笑顔はかなり可愛らしく、見たものが見ほれてしまうほど。

セリフサンプル:

「私はジル=レイドルフです。よろしく」

「レイドリウス家?ああ、あのクソッタレの家系ですか」

「甘いものはやはりいい。気持ちが安らぐ」

「試合開始、此処より先は容赦しない」

「演算開始、『ブースト』ッ‼︎」

「いまなんて言いました?貧乳・・・?殺しますよ?」

「っ⁉︎今のは・・・?」

 

 

 

名前:レイラ=バレンシュタイン

所属:Bクラス

容姿:真っ黒なショートの髪で丸っこい赤い目をしている。いつも首に巻いている赤いマフラーがトレードマーク。アホ毛がある。

身長:157センチ

性格:陽気で明るい性格。

得意魔術属性:火、土(イメージ色:灰色)

魔法具:鎌銃型魔法具『ファルスメイカー』

銃と鎌を複合したような構造の赤い鎌。

使用魔術:

『ファイアブラスタ』

火属性魔術を加速装置がわりに使う魔術。攻撃にも転用できる。

『砂粒結界(サンド・バリア)』

周囲の物体を粉状に変化させ操る土属性魔術。防御能力がいがいと高く、攻撃への転用もしやすい。

『煉獄大円刃』

鎌を利用した切断の魔術。刃部分を限界まで熱し、焼き切る技。同時に土属性魔術で鎌のレンジを伸ばしているため射程は長い。

『瓦礫術式:地槍』

地面を利用した術式。半径30メートル以内の地面から円錐状の槍を生やすことができる。

『弾薬術式:フェイタルバレット』

土属性と火属性両方を利用した魔術。鎌の銃構造部を利用する。威力が過剰に高い。

(5つまで)

概要:元・演劇部だったというマフラーをつけた少女。マフラーは自身の命の恩人にもらったものであるらしく、つけていると勇気がでてくるらしい。ちなみに外されると涙目で取り返しにかかる。陽気で明るい性格で、口癖は「なんとかなる!」であるが、周囲からは色んな意味でダメだと思われている。ポンコツ。運動神経はかなりいいものの頭があまりよろしくない。趣味は料理と人助けで、特技は演技。演技に関してはプロといっていいほどであり、演技であることがバレたことがない。好きなものは甘いもので、苦手なものは辛いもの全般。後者を無理やり食わせると気絶する。一人称は僕。

普通の家系出身だが、火属性と土属性を得意とし、その実力はかなり高い。

セリフサンプル:

「僕はレイラ!よろしくね!」

「大丈夫大丈夫!なんとかなるって!」

「僕は、それでも誰かを助けたい」

「あま〜」(ふにゃ

「このマフラーはね、僕の恩人がくれたものなんだ。赤い、ヒーローの色」

「ふふふ」

「マフラー、かえしてよぉぉ」

「何でもするからぁ」

 

 

名簿(C)クラス

名前:マリア=レイドリウス

所属:Cクラス

容姿:白銀色のセミロングの髪で、前髪を白いピンで留めている。閉じているかのような細い目が特徴。

身長:167センチ

性格:落ち着いていて親切

得意属性:雷、水

魔法具:細剣型魔法具『マリア・ソング』

電導率の高い金属で作られた細剣型。

使用魔術:

『水刃(雷)』

高圧力の水の刃を飛ばす魔術。

『受信』

脳波を受信し、動きを読む魔術

『制御術式:ニューロ・ドライヴ』

自身の脳内の電気を操り、身体をコントロールする。

『スタン・フラッシュ』

電気を空中で激しく発光させる。目潰し。

 

概要:レイドリウス家出身の魔術師の少女。実はジルの双子の姉である。彼女はいじめに参加してはいなかったものの、ジルに対しては魔力量や父と同じ白い髪であることに嫉妬していた。彼女は雷属性の魔術の才能がある程度あるにもかかわらず、魔力量が生まれ持って少なく、訓練しても平均より少し上程度にしかならなかった。基本的に誰に対しても優しい彼女だが、幼少期にいじめを無視して(むしろ少し楽しんでさえ)いたことに負い目があるのか、ジルに対して弱い。ネガティヴなところがあり、拗ねると面倒臭い。趣味はプラネタリウムで、特技はフェンシングと魔力操作。好きなものは果物類で、特に洋ナシ。嫌いなものは特にない。ジルと何処か似ている。

セリフサンプル:

「マリア=レイドリウス、よろしくね?」

「ジル・・・」

「いいわよ、どうせ私なんて(ぶつぶつ」

「Shall we dance?」

「甘いものはやっぱりいいわね、心が落ち着くわ」

「星座を、いつか、ジルとも・・・、いえ、何でもないわ。私にそんなこと言う権利ないですもの」

 

名簿Dクラス

名前:カレン=ディスト

所属:Dクラス

容姿:真っ黒な伸ばしっぱなしの髪と目つきの悪い緑色の目が特徴。前髪をピンでとめている。Gカップだが、晒しを巻いて外見的にはDカップになっている。

身長:165センチ

性格:めんどくさがりで刹那主義

得意魔術属性:重力(イメージ色:深緑)

魔法具:手甲型魔法具『ストライカー』

薄い緑色の手甲型魔法具。人の血がついたままで放置されている。

使用魔術:

『自己重力改変』

自身の身体のみを対象に重力を自在に操る。

『消却術式:重力層球』

一度に大量に魔力を消費するので連写できない上に、移動の遅い重力の球を創り出す魔術。威力はかなりある。

『重撃(ショット)』

重力を利用して威力を底上げしたパンチ。馬鹿みたいに威力が高い。

(5つまで)

概要:やる気が全く感じられないオレっ娘少女。後先考えずに行動しがちだが、常識はある程度ある。何処かひねくれたところがあり、拗ねると面倒臭い。天凛の才があるらしく、座学面はかなりできる。意外に子供好きで面倒見がいい。趣味は睡眠で、寝ているのを起こすとキレる。特技は家事全般と体術。特に料理がうまい。好きなものは麺類で、嫌いなものは海老。自身の大きな胸にコンプレックスがあり、普段は晒しを巻いて隠している。女子扱いに慣れておらず、そう扱われると戸惑う。

戦闘では重力の属性を生かした高機動で高火力な近接戦を行う。防御能力がかなり低い。体術の正拳突きを重撃と重ねたものは戦車を軽く吹き飛ばす威力をしている。

セリフサンプル:

「オレはカレン、カレン=ディスト」

「ヤだよ、面倒臭い」

「座学でオレに勝とうだなんて100年早いぞ」

「いくぞ」

「可愛いとか、そういうの、ちょっと、やめてくれ・・・」

「なんていうか、困る」

「料理くらい誰でもできるだろ?」

 

 

 

名前:ハルカ=アカゾメ

所属:Eクラス

容姿:真っ黒なセミロングの髪で黒縁の眼鏡をかけている。目は黒。白いカチューシャをしている。

身長:152センチ

性格:恥ずかしがり屋で根暗

得意魔術属性:斬(イメージ色:銀色)

魔法具:刀型魔法具『カザミ』

彼女の故郷である極東の島国で作られた魔法具。正式名称『風見ノ刃振』。美しいサクラの花模様が特徴。通常時に切れ味はなく、木刀のような打撃武器。

使用魔術:

『宿命術式:一刀両断』

斬の属性そのものを刃に乗せる術式。理論上切れないものがなくなる。

『魔力解放(斬)』

魔力をジェット噴射のように使う、どちらかというと技術。

『抜刀刹那』

魔力解放(斬)を内包した、抜刀術の一連の動作。定型化することで正確性と速度を上げている。

『術式切断(斬)』

本来術式を切り崩す術式切断が、斬属性により変異を起こした姿。といっても真っ二つにするか崩すかくらいしか差がない。

(5つまで)

概要:極東の島国出身の少女。引っ込み思案で消極的だが、一度決心すると考えを曲げない強かさがある。恥ずかしがり屋で大勢の前では落ち着かなくなってしまうが、集中している時には関係なくなる。自称根暗メガネ虫。趣味は読書。特に恋愛小説を好み、キスシーンなどで一人真っ赤になっていることがある。特技は抜刀術と集中。集中力はかなり強く、集中し始めるとそのこと以外が頭から消える。好きなものは和食で嫌いなものは濃い味付け。よく資料館にかよっている。

戦闘では刀を使ったショートレンジの戦闘を得意とし、魔法の数々を斬り払うという人間離れした技術を使う。

セリフサンプル:

「わ、私は、赤染 はr、間違えた!ハルカ=アカゾメです。よろしくお願いしましゅ‼︎」

「・・・間違えたし、噛んだ・・・死にたい」

「はわ、はわわわ」

「ちょっと味付け濃くないかな?」

「斬るッ‼︎」

 

 

 

名前:カトレア・R・ザッバーハ

所属:Fクラス

容姿:黒い腰までの髪と琥珀色の眠たそうな目。浅黒い肌をしているのが特徴。美少女。美乳。普段魔法具などで隠しているが、奴隷として扱われていた時の傷が両手にある。

身長:163.5センチ

性格:寡黙

得意魔術属性:水(イメージ色:群青色)

魔法具:手袋型魔法具『リベレイター』

黒色の指ぬきグローブのような魔法具。手の甲にあたる部分に金属パーツが付いている。

使用魔術:

『水刃(極)』

極限まで鍛えられた純粋に水属性だけで編まれた魔術。切れ味が他の人物が使う『水刃』から派生した魔術より二、三段上。

『変身魔法:水』

自身の体を分解し、組み立て直す変身魔法の一種。自身の体を極めてただの水に近い状態にすることで一部攻撃を無効化したり、隙間に入り込めたりできる。3秒以上は体の変換状態を保つことができない、無理に保つと身体が戻らなくなる。

『打振』

打撃技に近い魔術。相手の体内に干渉する為、触れなければ発動できない。相手の体内の水分を触れると同時に大きく動かしダメージを与える。かなり強力。

『ウォーターシールド』

完全に純水のみで作られた盾。無属性のスフィアシールドなどと関連している。

(5つまで)

概要:大陸南方出身の少女。人種などから差別主義者からは学園へ通う事をよく思われていない。だが、本人はあまり気にかけておらず、攻撃されれば反撃するまでとしか思っていない。また、奴隷として売りさばかれる寸前まで行ったことがあるらしく、その時の傷が腕に残っている。ちなみにその時救ってくれた人物が彼女に魔法具『リベレイター』を与えた。

寡黙で自分から話すことは滅多にない。だが、話しかけると内容にもよるが必ず反応を返す。ツンツンしてる。過去の経験から世界的に禁止されている奴隷関連の魔法具に対し、かなりのトラウマがある。ちなみに元々は金細工師の娘であったので、水刃による鉱石などの加工を得意としている。趣味は細工で、特技は水刃と暗記。好きなものは辛いもので特に大陸東方発祥の『辛すぎる!美味すぎる!』がキャッチフレーズのラーメンを好む。嫌いなものは甘いもので、特に砂糖のような調味料でつけたような露骨な甘みが苦手。眠る時に上記のラーメンのマスコットキャラである兎のような、鬼のようなぬいぐるみを抱きしめて寝る癖がある。ないと安眠できないらしい。

学園へ来た目的は奴隷狩りにあった際に盗まれた彼女の家の家宝、『翠玉の刃』を学園側から取り返す為である。

セリフサンプル:

「カトレア・R・ザッバーハ・・・よろしく」

「・・・彫像のモデルにしてもいいかしら?」

「この魔法具は、恩人からもらったもの・・・」

「さぁ、知らないわよ」

「・・・あんたもたべたいの?」

「うっさい!」

「翠玉の刃・・・何処に・・・」

「魔法具?金属板さえ用意してくれるなら、作ってあげなくもないわよ、魔術触媒盤」

 

 

 

 

名前:アナスタシア=ペンドラゴン

所属:マーリン魔術学園教師(国語科&A組担任)

容姿:セミロングの金髪を黒い輪ゴムでまとめている。鋭い碧眼が特徴的。男物のスーツ姿がよく似合う。左目に眼帯をしている。

身長:176センチ

性格:真面目で律儀、かつ厳正。

得意魔術属性:風、雷(イメージ色薄い緑色)

魔法具:槍型魔法具『ロンゴミアド』

ペンドラゴン家に伝わる魔法具。別名『聖槍』。白銀色で鋭角的なフォルムが特徴。ペンドラゴン家以外の魔術師が持つと魔力を忽ち吸われ尽くして気絶する。

使用術式:

『嵐王の槍(ロンゴミアド)』

風属性系術式最上位破壊魔術。詳細不明。見た者の証言によると『魔術ではなく災害』。

『暴風領域』

『魔力放出(嵐)』

『術式切断』

『雷刃(水)』

概要:Aクラスの担任にして、ジルの保護者兼師。今年入った新任教師ではあるが元トーナメント覇者であることや校長の推薦もあってか、信頼はかなりある。厳正であり、間違ったことは絶対にしないし、許さない。真面目すぎる性格から嫌われる事も多々ある。トーナメント決勝で初めて受けた傷である左目の傷を治療を拒んで残している。趣味は睡眠で、特技は槍術と体術。料理が異常に下手くそ。二つ名として『嵐王』。

ジルの保護者となったのは同学年であるシン=レイドリウスから頼まれたからである。ちなみに彼に惚れているらしいが、本人を目の前にすると喧嘩ばかりになる。

セリフサンプル:

「私が君たちの担任となる者だ。よろしく頼む」

「ジル、一週間ぶりだな」

「突き立ち、穿つ!『嵐王の槍』」

「甘い!」

「遅刻だ、覚悟はできているな?」

「黙れ、パンチしか能のない電気男が」

 

 

 

名前:シン=レイドリウス

所属:学園警備

容姿:真っ白なオールバックの髪と鋭い青い目が特徴的。筋肉質な身体つきで、右目に眼帯をしている。

身長:211センチ

性格:冷徹といえるほど冷静沈着。

得意魔術属性:雷(イメージ色:コバルトブルー)

魔法具:手甲型魔法具『ファイ・ドラウ』

レイドリウス家に伝わる継承魔法具。薄水色を主体として肩あたりに黒い百合の花が描かれている。左腕専用。

使用魔術:

『ニューロ・ドライヴ』

『エレキポート』

『フィジカル・エンジン』

自身の雷属性の魔力で起こす身体強化の魔術。耐久性やパワーをあげるのに向いている。これのおかげで隔離スタジアムを吹っ飛ばした『ロンゴミアド』をくらっても片目を失うだけで済んだ。

『チャージ』

『ファイ・ドラウ』

雷属性最上級攻撃魔術。レイドリウス家が伯爵家まで成り上がれた理由。別名『雷神の拳』。歴代のレイドリウスはこれを用いて13の継承魔法具を砕いている。

(5つまで)

概要:レイドリウス家現当主にして、学園都市の警備隊長。決勝トーナメントまで傷を受けなかったが、決勝の当日、アナスタシアとの試合の激しさから当初の予定のスタジアムでは持たないということになり、急遽隔離スタジアムで戦うことになった。結果は準優勝。だが、決勝でのアナスタシアの一撃への敬意から片目を治さないでいる。素の身体能力がかなり高く、また健啖家である為人型ドラゴンと呼ばれている。ちなみに本人いはく『ドラゴンは『ファイ・ドラウ』使うまでもなく勝てるからあんなもんと一緒にすんな』らしい。

性格は冷徹なまでに冷静。運動能力も高いのだが、座学もかなりできる。魔法具弄りもかなりできるタイプで、『リベレイター』という魔法具を作って気まぐれに少女に与えたらしい。また、鉄骨が落下してきたので適当にへし折ったら、小さい子が付いてきたことがあり、その子に手編みの超耐久マフラーをあげたりもしている。小さい子に対して優しい。学園に入った当初はかなり荒れていたらしいが、アナスタシアとの激突を繰り返すうちに落ち着いていったらしい。その際、どういう心境の変化からか、実の妹を彼女に預けている。理由は不明。アナスタシアに惚れているが、恋愛に関してはダメで本人を前にするとすぐ喧嘩する。趣味は魔法具弄りで、特技は家事全般と体術。特に裁縫が得意。好きなものは果物全般で、特に梨を好む。嫌いなものは特にない。悩むと右目の眼帯を抑えるように撫でる癖がある。笑顔がイケメン。二つ名は『雷の覇者』。

セリフサンプル:

「シン=レイドリウス、よろしく」

「そうかい」

「嬢ちゃん、あんまり泣くな。これやるから」

「果物はやっぱりいいな」

「アナスタシアは俺が貰う。だから手をだすんじゃねぇぞ?」

「ふん」

「きかねぇ」

「家族?俺は、割と放任主義だったからな。あんまり言えねぇ。だが、もうあんな家庭だけはこりごりだ」

「おいこらアホ槍女ッ‼︎」

 

獣人サンプル

 

 

名前:アルフィス・T・リード(モデル生物:毒蛇)

所属:Aクラス

容姿:地面にまで届きそうな長い白髪と、細い蛇目が特徴。所々の肌に鱗のような模様が見受けられる。色白。貧乳。尻尾がある。

身長:165センチ

性格:軽薄な性格

属性:火(イメージ色:赤紫)

魂装:刃尾『ヘヴィ・テイル』

尻尾に纏うタイプの刃が付いた装飾。これを用いることで、剣や槍のように使える。もちろん魂装なので、火の魔力が流れており熱を持たせることができる。

生体能力:

『マギカピット』

舌先についている器官の能力が魔力で進化したもの。温度で見るタイプのものとしての効果が上がっており、壁越しなどでも発見できる。

『ザ・ファング』

牙についた注射器官。燃えやすい毒液を飛ばすことができ、そこへ火の魔力を流し込むことで着火し火炎放射のような使い方ができる。また、本来の毒を流し込む性質も残っている。

『関節外し(蛇)』

蛇の如く関節を外して隙間を通ったりできる。もちろん外した状態でも割と自由に動ける。

『アルフキシン』

彼女特有の神経毒。肌に触れるとかなりぴりぴりして痛い。体内に入るとすぐに手足に痺れが起こり始め、全身に回るとまともに動けなくなる。かなり燃えやすく火薬としても使えるし、本来の使い方で少量にすることによって麻酔のように使うこともできる。便利。

(4つまで)

概要:蛇の家系であるリード家の一人娘。蛇を祖先としているからか、かなり低血圧で朝や寒い時期にはかなり気だるそうにしている姿がよく見られる。かなり長い髪をしているが伸ばしているわけではなく、切るのがめんどくさいだけである。獣人らしく、力は人間よりも強い。関節を外して蛇らしい動きをすることもでき、狭い穴なんかでもスルスルと通っていく。尻尾がかなり器用で、シャープペンシルなどを使うのに尻尾で書いてたりもする。

性格は軽薄の一言に尽きるような性格で、軽い気持ちで大して仲も良くない他人を情熱的に見える押し方をし、興味が尽きると無関心になる。案外、仲のいい相手には一途で、常に応援する。色恋沙汰に疎くえっちいことをされると思わず応戦してしまう。円卓家系に父を殺されてはいるが、戦争中にこちらも人間を殺していたりもからと別に復讐する気はないらしい。だが、やはり直接目にすると避けたくなるような複雑な気持ちはあるらしい。貧乳であることを気にしており、同士であるロードやジルとは仲がいい。コードネームは『赤蛇の魔法少女A』。

趣味は睡眠と食べ歩きで、特技は尾術と物探し。尾術の方は同じ爬虫類系の中でもかなり器用にこなし、締め上げから突き刺しまでお手の物である。もともと尻尾が器用だからうまいんじゃないかというのが本人の見解。物探しに関してはなんとなくで探すと案外見つかるらしい。尻尾で頭を掻く癖があり、試合中に魂装を纏っているのを忘れて掻いて血が出てしまうこともある。好きなものは肉類で、嫌いなものは緑黄色野菜。一人称は「私」、二人称は「君」もしくは「アンタ」。口癖は『適当でいいじゃない』。

セリフサンプル:

「私はアルフィス・T・リード。よろしくね」

「なにそれ面白い」

「ほら、頑張りなさいよ。もうちょっとできるから、ね?」

「・・・そんなこと言ったかしら、どうでもいいし覚えてないわ」

「ロードもジルも、私の大切な友達よ」

「・・・な、ななな、何やって⁉︎離れなさいよ!このバカ‼︎」

「・・・円卓に、復讐をする気はないわ」

「誰が貧乳ですって・・・殺すわよ?」

「・・・あと、五分・・・」

「ケバブっていうの?美味しわね」

「昔から尻尾だけは器用なの。いいでしょ」

「ほら適当にこうやって(ガサゴソ)。ほら、出てきた」

「痛っ⁉︎・・・付けてたの忘れてた」

「適当でいいじゃない、適当で」

 

 

名前:クレハ ササミヤ(モデル生物:ヒグマ)

所属:Bクラス

容姿:ショートボブの茶髪の髪と丸っこい優しそうな目つきが特徴。耳は丸く、もふもふした感触。足と腕が案外ゴツい。尻尾もあるが服の中に隠している。

身長:153センチ

性格:大雑把だが、案外臆病な性格。

属性:水、土(イメージ色:茶色)

魂装:『ベアクロー』

両手に嵌める爪型の魂装。斬撃武器としての斬れ味もなかなか良いが付けているとものを掴めない。水属性が流れているためか、血などがすぐにとれる。また、土属性の影響で刃毀れなどが放置してると治る。

生体能力:

『嗅覚発達』

匂いを嗅ぐ能力。一般的に熊は犬の7倍鼻がいいとされることから。土属性魔力により、より多くの物体の匂いを嗅ぎ分けられる。ただし臭いものがあるとビックリして逃げる。

『毛皮』

進化の過程で外見的には無くなってしまったもの。だが、現在でもその性質自体は残っており、寒さに強い。また、土属性の魔力により、硬質化しており簡単には刃を通さない。ただし関節部のほとんどには効果が及んでいない。

『野生の本能(水)』

追い詰められると発揮される凶暴な熊の本質部分。多少のダメージを受けても止まらず、進んでくるためかなり厄介。

概要:羆を祖先に持つ獣人の少女。身体能力が獣人の中でもかなり強く、それに伴って戦闘能力も高い。冬の時期でも冬眠していないでいるが、眠たそうにはしている。爪がかなり硬い上に伸びやすいが、こまめに切られているためあまり気にする必要はない。銃弾を手ではたき落としたりする。目がちょっと悪い。

かなり大雑把な性格をしており、大抵のことは許容する。だが、一度逆鱗に触れられると手がつかなくなる危険人物でもある。案外臆病なところもあり、基本的に戦いは避けようとする。尻尾や耳がデリケートで急に触られるとビックリして逃げる。ハルカとは面識があるらしく、見ると鬼の一族だ!と言って後ずさる。

趣味は標本作りで、かなりの数の昆虫の標本が置いてある。味なんかも書いてあるが決して気にしてはいけない。気にしてはいけない(大事なことなので二回ry)。特技は水泳と山での採取。水泳の方はお前本当に熊か?と疑いたくなるレベルでうまく、バタフライとかもする。山での採取は主にキノコなんかを取ってくる。ちなみにトリュフやマンドラゴラなんかも取ってくることがある。ただし、本人に毒かどうか見極める能力はなく、意図せず毒鍋を作ってしまうことも。料理がドがつくほど下手くそ。絶対にやらせてはいけない。好きなものは蜂蜜などの甘いもので、嫌いなものは匂いのきついもの。寝るときに布団に頭から包まる癖がある。

セリフサンプル:

「クレハ ササミヤ、よろ」

「ああ、そうなんだ?」

「それで?」

「・・・今なんて言った?」

「ぶち殺すぞ、人間(ヒューマン)

「爪すぐ伸びるんだよね」

「げっ⁉︎アカゾメがいるとか聞いてないッ‼︎」

「こ、こっちに来るな!」

「急に触るな!びっくりするだろ⁉︎」

「これが蝉の標本、そのままだと不味いんだけど、焼いたら魚みたいで美味しい」

「あれ、いつの間に毒キノコが・・・?まぁいっか」

 

 

 

名前:レスト・G・ロンドホルム(モデル生物:電気鰻)

所属:Cクラス

容姿:灰褐色のショートの髪。目は常に閉じているような細目で一応黒色。魚類の特徴を持った尻尾を持ち、また、顎の下にエラがある。首筋には側線が4本ある。Fカップの巨乳。

身長:172センチ

性格:おっとりした性格。

属性:雷、水(イメージ色:黄緑色)

魂装:『ナイフ・レールガン』

30発装弾型の小型レールガン。尻尾にまとって使う。水の魔力で冷やしての運用が基本的。弾丸自体が避雷針のような構造をしている。

生体能力:

『発電器官(魔)』

電気鰻としての発電能力に、雷の魔力が加わったもの。これによって自分自身も感電するという本来の性質がなくなっている。基本的には軽い磁場を起こすことで周囲の状況を確認したりしている。ただ触れている相手には過剰に発電して感電させたりできる。かなりの発電能力であり、普通の雷属性の数倍は強い。上記の銃の弾丸を利用して雷を飛ばすことも可能。

『魔力感知側線』

側線が変化したもの。周囲の魔力反応を探知できる。半径50mまで有効。

『ナイフ・ジャミング』

発電器官で起こした電気を磁場にする際に、大幅に広げることで周囲の電動物に障害を発生させる。

概要:電気鰻を祖先に持つロンドホルムの血筋の少女。発電能力が他の個体よりも優れており、それに応じて各能力がより強力なものとなっている。胸が巨乳なのは本来脂肪として心臓や肺などの重要器官を感電から守る為であり、偶然だったりするわけでは全くない。遺伝的に意図してそう構造されている。エラが付いているくせにエラ呼吸できない。視力が弱く、側線と磁場に頼っているところがある。カナヅチ。

おっとりした落ち着いた性格の持ち主で、マイペースを貫くタイプ。変に律儀な部分があり、授業中に寝たり約束を破るような真似は絶対にしない。自動ドアなどはたまに彼女の電磁波で狂ってしまい開かない時などがある為割と嫌っている。側線は敏感で急に触ると驚いて相手を感電させてしまう。

趣味はひなたぼっこで、何も考えずぼーっとするのが至福の時であるらしい。邪魔されても特に怒ったりはしない。特技は発電とマッサージ。他の発電系の動物を祖先に持つ人物よりも発電量が多い。特技というレベルでないと本人は思っているが尻尾での射撃もそれなりにうまい。好きなものは生の小魚。嫌いなものは野菜全般。本人曰く食べられないわけじゃないがすごく苦手。

 

セリフサンプル:

「レストです。よろしくぅ」

「いいお天気ですねぇ、眠たくなっちゃいますぅ」

「うー、また止まったぁ・・・電化製品嫌い」

「⁉︎き、急に触らないで、くださいねぇ⁉︎ビックリしてついやっちゃいますからぁ」

「魚の癖に泳げないとか言わないでくださいよぉ?泣きますよぉ?」

「野菜嫌い・・・苦い・・・」

「ふにゃあぁ・・・」(ひなたでとろけてる)

 

 

 

 

質問などございましたら、メッセージもしくは活動報告欄にてお知らせください。可能な限り早く対応致します。

では、よき学園生活を・・・



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

本編第1章『魔術学園へようこそ!』
第1話 ようこそ、学園都市へ


参加者さんに規約違反の可能性を指摘され、第1話を大急ぎで書きました兎詐欺です。
まだまだ拙く、ミスをしてしまうかもしれませんが、これからもよろしくお願いします。



ー東歴 1027年 07:30ー

 

『お乗りの飛行機に、お忘れ物のなきようお願いもうしあげますー』

 

乗り物系の魔法具サービスに特有のアナウンスを傍目に真っ白な髪の少女、ジル=レイドルフは鞄と長いケースを職員から受け取り、一目散に走り出す。

 

「まさか飛行機が嵐で2時間も遅れるだなんて・・・!」

 

魔術の発達したこの時代に天気で飛行機が遅れるのは珍しい。

普段冷静沈着な彼女もさすがに入学式ギリギリで降ろされてしまうと、焦るものがあるのだろう。

だが待ってほしい。不運な彼女がこうまで急いでいると危ない目に遭うのは間違いない。予想を裏切ることなく、空港出口付近にある氷のはった小さな池に足を滑らせこけたりはしなかったものの、おもいっきりその身体を前を歩く背の高い金髪の少年にぶつけてしまう。

季節外れの氷に内心大きな舌打ちをしながら、ジルはその少年に謝る。

 

「ぶつかってしまい申し訳ありません。怪我してませんか?」

「いえいえ、大丈夫ですよ」

 

起き上がろうとする少年に手を貸そうと手を伸ばすが、少年は彼女の手には触れず

「私に触れると霜焼けになってしまいますよ?」

とだけ言うと軽く起き上がった。

 

「見たところ貴女も魔術師のようだ、学園へ向かうのでしょう?」

「はい、そうです。私はジル=レイドルフです。これからよろしくお願いします」

「私はヨハン。こちらこそどうぞよろしくお願いします」

 

丁寧に挨拶を交わす二人だった。

ヨハンという名前を聞いて、ジルはようやく思い出した。ヨハン・ヴァインベルク、かの固有属性『氷』を扱う名家『ヴァインベルク』の跡取りだ。

一瞬だけジルがそのことに、少しだけ表情を変えるとヨハンは察し、小声で囁いた。

 

「ヴァインベルク家の跡継ぎなどと大層なモノを背負ってはいますが、ただの学生ですのでそのように接していただけると幸いです」

 

小さく苦笑を浮かべながらそう囁いた彼に、どことなく苦労をしている人間特有の気配を感じさせられる。真っ黒なコートを叩くヨハン。

ジルは時計をチラリと見た。彼女の時計は彼女に先程から10分ほど経った8時10分を伝える。

それでは、と軽く会釈してまた彼女は走り出した。

 

ーーー

 

いくら運動神経のいい彼女とて、4キロはある坂道を荷物を持ちながら走るのはかなり厳しいものがある。

魔術がつかっていいならこんなもの一瞬で、と思いつつ学外での魔法具使用禁止の校則を思い出し、ケースに伸ばしかけていた手を止めた。

途中何度かとまりながら、『マーリン魔術学園』の巨大な門にやっとのことたどり着くと、開いた校門の片隅にこう書いてあった。

 

〜本日、空港の大幅な遅延により入学式を1時間ほどずらします〜

 

安心してからかつい力が抜け、肩にかけている魔法具の入った長いケースを落としそうになる彼女。

さっさと公務員さんに学生証を見せ、少しばかりのお金と衣類のはいった方の鞄を寮の部屋、101号室へと運んでもらいながら、学園の敷地内を中心のドームに向けて歩く。

桜など様々な木が華を満開にしている大通り、ランスレイ通りからは様々な建物が見えた。

初代マーリンが建てたとされるラプラスの書庫は、その教会を思わせるステンドグラスを日に輝かせている。

周囲に他の学生も教師も忙しそうに歩いている中、彼女は間違いなく学園に来ることが出来たことに小さく笑みを浮かべた。

 

 




出演したキャラクター紹介のコーナー

提供者:駄ピン・レクイエムさん
名前:ヨハン・ヴァインベルク
所属:マーリン魔術学園Aクラス
容姿:金髪琥珀目の色白青年。
身長:185~6cm
性格:物腰穏やかな好青年。
得意魔術属性:氷
魔法具:杖型魔法具『氷帝』
見た目は金の装飾がところどころに付いた、黒のステッキ。『ヴァインベルク』家に伝わる宝具の一つ。
使用魔術:
『氷纏述式・リオート』
氷帝に氷属性を付与する。ヨハンは、その氷を大剣状に纏わせて武器として使用する。また、自身が触れているモノであれば何にでも纏わせることが可能。敵に触れた状態で放てば、その敵を氷漬けにもできる。
『周撃零度・ダインスレイブ』
氷帝を振り回すと同時に、周囲に絶対零度に近い冷気を噴出する、言わば広範囲殲滅攻撃。
『遠撃氷記・ミストルティン』
氷帝を突くと同時に荒ぶる氷気を直線上に放つ。凍てつくビーム。放ち方は某型月の騎士王のストライクエア。
『連撃凍結・ティルフィング』
氷帝を横に薙ぐと同時に、氷が枝分かれして連続で対象を貫く。
『最冷解放・カラドボルグ』
持てる氷気を最大まで放出しながらの振り上げ。某型月作品のプーサーのエクスカリバーに似た感じ。
(5つまで)
概要:代々固有属性である『氷属性』を排出し続けている名門『ヴァインベルク』家の次期当主。稀有な属性であるため、幼い頃から身柄を狙われている。それ故に、表面上は友好的でも誰一人として信用していない。
三男だが、兄弟姉妹は皆『氷属性』ではないので当主の座に着くのが確定している。そのせいで兄弟姉妹からはよく嫌がらせを受けていた。
膨大過ぎる魔力の影響で、常に体の表面とその周囲が氷点下状態。修羅の如き努力により、今はこの状態に落ち着いているが、昔は感情を露わにするだけで半径100メートルが凍てつく程であった。左上半身が、幼い頃の魔力の暴走により凍り付いている(問題なく動くが)ために、夏場でも黒いコートを欠かさない。

セリフサンプル:(感情が昂ると一人称が『私』から『俺』になる)
「私はヨハン。どうぞよろしくお願いします。」
「ヴァインベルク家の跡継ぎなどと大層なモノを背負ってはいますが、ただの学生ですのでそのように接していただけると幸いです。」
「私に触れると霜焼けになってしまいますよ?」
「⋯この左半身ですか⋯酷いものでしょう?⋯俺の弱さが招いたんだ。」
戦闘時
「私がお相手いたします。」
「さて、どうしたことでしょうか…貴方を殺したくてたまらない。」
「俺に触れるな!」
「⋯ふふふ⋯ふはははは!!」
「俺はこれを待っていた!」
友好
「私は信じることが苦手です。⋯今でもお前を疑っている自分がいる。嫌になるな。」
「私が貴方の背を守りましょう。私の背は私が守りますが。」
「さあ、あと少しです。共に行こう⋯!」

おお何ということ、小説本文と同じくらいの長さに⁉︎
驚く反面こうしてしっかり考えていただいたものだと考えるとやる気が起きます。

後書き雑談こーなー
ジル「作者さん、一話目すごい文字数すくないですけど、大丈夫なんですか?」
ヨハン「たしかに、小説というにはいささか短すぎますね」
じとーっ
作「・・・逃げるっ!」

兎詐欺 は 逃亡した。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第2話 ≪入学式編≫≪Aクラス編≫

学園都市の中心、多目的ホールの中集まった新入生達が暇そうに、あるいは眠たそうに、はたまた寝てしまいながら、多目的ホールの中心のステージに立つ副校長の話を聞いている。そしてその様子を二階ギャラリーから見下ろす影がいくつかあった。

その中の一人、新任教師でありここ『マーリン魔術学園』の卒業生であるアナスタシア=ペンドラゴンが口を開いた。

 

「新任がいっていいことかわからないが、今年は・・・なかなかに粒ぞろいだ」

『ああ、違いない』

 

魔女帽を被ったフィル・ステラータが、顔につけたマスクに声を曇らせながら答える。

烏のようなマントをつけた、怪しい雰囲気の彼は魔法化学-通称『魔化学』-を教える、教師の一人である。

その背後、校舎につながる扉が一人でに開いた⁉︎いや失敬。身長142センチ、教師達の中でもかなり背の低いスピカ=ミルキーハートがその魔法少女のような衣装のスカートを揺らし、端に用意されている彼女のための足場に疲れた様子で足を乗せた。

 

「どうなさいましたか?スピカ先生?」

「ああ、ペンドラゴン先生。校長がね、期待通りというかなんていうか、防御術式張りまくって校長室に閉じこもってるんだよ」

「ふふっ、確かその話、私の代にもありましたね」

 

困っちゃうよ、とスピカは柵に顎を乗せる。

そこでアナスタシアは扉を開き、言う。

 

「私が行きます」

「無理じゃないかな〜?でも頑張れるだけ頑張れ!」

 

それだけ言うとスピカは席を見下ろす。

 

 

 

 

ところ代わり観客席、Aクラスの自身の席でつまらなさそうに話を聞くジルは、ちらりと横の席を見た。

菊塵色の極短いボサボサの髪の彼は、豪快にイビキをかいて爆睡しており、寝息にあわせてその青いエクステを揺らしている。

後ろの席からも、彼ほど豪快なものではないにしろ寝息が聞こえる。

起きているのは自分くらいなものだろう。

かれこれ3時間は続いていた副校長の世間話が終わり、校長演説へ入るその時、ステージの階段近くから大きな叫び声が聞こえた。

 

「いやだぁ!ボクまだねるんだから、はなしてくれたまえよぉ!」

「なりません、これから校長演説だと何度も行っているでしょう?」

「そんなもん副校長にでもやらせりゃいいじゃないか⁉︎」

「とにかく、やってください‼︎」

 

ひゅーん、そんな効果音が付きそうな具合に投げられた人影は、見事演説用マイクの前に直立の姿勢で立った。

大声に意識を戻された生徒達の視線はステージへと集められる。

青い縞模様のパジャマとナイトキャップを被ったその人物は、欠伸を嚙み殺し言葉をマイクに落とす。

 

「ボクがマーリン、校長の6代目マーリンだ。あ・・・、うん。思いつかないし、とりあえず卒業おめでとう!」

 

今日入学式なんですけど⁉︎

会場全体の心が一つになった瞬間だった。

マーリンは一瞬きょとんとした様子を見せたが、すぐに向き直った。

 

「あ・・・、ごめんごめん、冗談だよ冗談。えっと、入学式だったかな?入学おめでとう、我が魔術学園へ!君たちが此処へきた理由は様々あるだろう。それを成し遂げられるか否か、それはボクは約束しかねることだ。」

 

難しい表情を垣間見せながら、続ける。

 

「だが、ここにきた君たちには平等に学び、研磨し、競い合う権利がある!そしてその権利はボクが!マーリンが保障しよう!

それでは、君たちに良き学園生活が待っているよう、願っているよ」

 

演説としては及第点。だが、最初の素っ頓狂な悲鳴や寝惚けた発言のせいで色々台無しである。

清々しい顔で去るマーリンだったが、後に彼の悲鳴が再び校舎中に響くことになったとか、なってないとか。

 

ーーーー

 

入学式が終わり、式中とは同じ人たちがそこにいると思わせないほどの賑やかさを醸し出す食堂。

その中の一つのテーブルに少女が、シルヴィア・セラフィーレが座っていた。食券をあらかじめ買っておいた彼女は頼んでいないが、券売機の一番下で唯一の売れ残り、スパイダーバーガーセット(魔女の煮汁ジュース付き)を腐った目で運ぶ人たちの様子が見える。ついでにその皿の上でバーガーの端からはみ出た蜘蛛の足が時折震えたり、コップの中の赤錆色の液体が泡立ったりしてている様子も見える。

シルヴィアはその悍ましい光景を見なかったことにし、自身のサンドウィッチを食べ進める。

 

「すいません、ご相席よろしいですか?」

 

不意に声をかける人物がいた。

 

確か同じAクラスの、ジルさんだったかな。

 

頰の傷跡をぽりぽりと掻く彼女は、何処かシルヴィアに対し申し訳なさそうだ。

どうぞ、と少し笑顔を浮かべて席を勧める。

席に座った彼女のお盆の上には、未だに無尽蔵に配布されるスパイダーバーガーセットがあった。一口齧られてある様子を見るに、食べながら席を探していたようだ。

ところで・・・

 

「ねぇ、それ美味しい?」

「・・・食べますか?」

「い、いえ、遠慮しておきます」

 

これ以上あれについて詮索するのは良くないらしい。

ジルはシルヴィアと向かい合う席に腰を下ろす。無言で食事を進めはじめる彼女に話を切り出す。

 

「始業式の校長演説、すごかったよね」

「たしかに、あの綺麗な着地はなかなかの物でした」

「そっちじゃなくて、校長先生を投げた先生の方です」

「ああ、担任のペンドラゴン先生のこ」

「私のことを呼んだか?」

 

突然背後からかけられた声に、思わず振り返るとペンドラゴン先生がいた。

シルヴィアの横の席に座ると先生は手元のお茶をガブガブと飲み、あっという間に紙コップの中身を空にした。

 

「どうしてあんなことがあったか知りたいか、シルヴィア女子?」

 

首を縦に振り、校長の演説までのドタバタを聞き、ジルも含めた3人は談笑する。

ふと思い出したように先生は呟いた。

 

「そういえば、『デュエルシステム』については知っているか?」

「・・・、中世騎士の果し合いをモチーフに作られたシステムだと記憶しています」

「その通りだ、ジル女子。だが・・・そうだな。口で説明するより、実体験した方が速いだろう。だから」

 

少し口角をあげて-

 

「戦ってみろ」

 

-無茶振りを言った。

 





第2話投稿完了、しま、したっ・・・(カクッ
ジル「ああ、ひどい状態ですね。これは」
シルヴィア「あの・・・ほっといて大丈夫なんですか?この、人?」
ジル「大丈夫ですよ。後書きでふざけるくらいには体力残ってるみたいですから」
ぺんどら「まぁ、そう言ってやるな。ジル女子」
ジル「本編といい、後書きといい先生よく喋りますね」
ぺんどら「メタ話はそこらへんにしておけ。さて、今回、こいつ自体は5000字程度になってから投稿するつもりでいたようだが、そこまではさすがに終えられなかったらしい」
シルヴィア「それはともかく、次話タイトルコールに行きたいらしいよ」

次回『デュエル・システム』



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第3話 ≪入学式編≫≪Aクラス編≫

 

 

突然のペンドラゴン先生の無茶振りに周囲の視線もこちらに集まる。

ん?戦いたいのか?と視線を返すとほとんどはその目をそらす。だが、その中でも依然としてこちらを見つめる目があった。彼の目はサングラスのように目元を隠す眼鏡によって見えないが、立ち上がりこちらへ来たことからも戦う気があるのだろうと予測できた。

その彼の後ろを、ヨハンが困ったような笑みを浮かべてついてくる。

 

「本当にやるつもりですか?ドラグバルニ君?」

「当たり前だ!説明だけでなく実体験できるならばやってみるに越したことはないだろう?」

 

少年-グラエム・ドラグバルニの不敵な笑みを浮かべる様子を見て、ジルは小さくため息を吐いた。

そんな彼女の様子を尻目に、ペンドラゴン先生は話を続ける。

 

「ではグラエム男子、ジル女子。説明の前に少し移動するぞ」

 

食堂内の中央、不自然に開けたスペースへ二人を誘導し、床に描かれた線の外に彼女は出る。

 

「説明を始めるとするぞ。

 

一つ、デュエルシステム使用の際には、教師などの監督者最低一名以上の元で行うこと!

 

二つ、如何なる状況であれ、どちらかが敗北を認める。または意識を失うまで戦闘は必ず継続すること(下記の場合を除く)!

 

三つ、事前に生徒手帳に登録している魔法具のうちの一つのみの使用を認める。それ以外の結晶石、および登録内外の魔法具の使用の一切を禁止する。これを破った場合、即座に敗北と判定し、生徒指導室へどのような手段をもってしても連行すること。

 

四つ、フィールドバリアが破壊された場合、再生までの数秒間、戦闘行為を中断する。

 

五つ、敗北者および勝利者には戦闘終了時、フィールド側から回復魔術がかけられるが、回復が足りない場合や回復できない状況である場合、保健室送り(転移)になるので心配ならそちらへ確認するように。

 

六つ、上記全てを守り、技術の限りを尽くし、勝負を行うこととする!

 

いいな?」

 

二人が頷き、学生手帳を使い魔法具を出すのを確認すると、教師用タブレットをフィールドの横。小さく窪んだ場所へと当てはめる。

薄く、しかし、硬いフィールドバリアが張られ、カウントが始まる。

 

1

 

 

2

 

 

3

 

 

Start‼︎

 

 

 

開始の合図と同時に、ジルとグラエム二人は周りを侵食するように術式を開いていく。

 

「やぁッ‼︎」

 

先手はジルだった。魔力放出による加速を伴った重い一撃。グラエムは一瞬遅れて発動した焔纏述式・ルーン、その効果を纏った剣でその一撃を迎撃する。

 

トラックがぶつかったような大きな音が鳴り響き、フィールドがビリビリと音を立てる。

まだ一合目、それだというのにこの威力。この衝撃。燃えるフィールド内でことも無さげに立つ二つの影。

ジルの正面に貼ったスフィア・シールドが、ガラスのような音を立てて割れる音だけが響く。

燃え盛る足場を気にすることなく、ジルは2、3、4と次々にスフィアシールドを展開し、魔力放出で発射する。

グラエムはそれらを躱しながら、斬りはらいながら、距離を詰めていく。

 

「大したものです」

「ふむ、俺に初撃を当てた貴様がいうことか?」

 

4発目の後ろ、隠された5発目の掠った頰に小さな傷を作りながら彼は笑いながら、術式『穿貫炎槍・ゲイボルグ』で胸を穿とうと開放し、勢いのまま剣、否炎の槍を突き立てる。

ジルの目の前、何重にも張られたシールドを容易く貫く。炎で一瞬遮られた彼の視線の前にすでに彼女の姿はない。だが、同時に地面に突き立てられたヴァイトを見て、グラエムはその行き先を知った。

槍に沿うようにして払われる剣はー

 

しかし

 

ー空を切った。

 

『ミスディレクション』。

真横から腹に蹴りを入れられた彼の脳にそんな言葉が過ぎる。

姿勢の崩れたグラエムへと、抜かれた槍がバッドのようにして強打する。魔力放出を伴ったそれにシールド付近まで弾き飛ばされながらも、『灼熱烈波・フラガラッハ』により追撃のスフィアシールドを破壊する。

すぐさま起き上がり、彼女を見据える。

ゆっくりと歩み寄るジル。

 

 

 

フィールド外、ペンドラゴン先生は声を張り上げた。

 

「今の状況どちらが有利に見える⁉︎」

 

生徒達の中ではジルを推す声が続いていくが、ヨハンは逆だと返した。

 

「ほう、どうしてわかった?ヨハン男子」

「それは、彼女が無属性以外極端に魔力がなく、彼が火を得意とするからです」

 

シルヴィアは、なるほどと思った。

通常、固有属性などであったとしても火の魔力は体内に存在する。それらの数だけ、火に対する耐性は高い。周囲の環境の変化程度ならば、温度が50度近くなる程度なら問題はないのだ。

だが、入学時に公開されていた名簿の中でのジルの火の魔力量、それは極少量。一般の魔術師をもはるかに下回るそれはフィールド内についていけているのかどうか、それは彼女の姿を見ればわかった。

 

身体から尋常ではないほどの汗を流し、皮膚をフィールドの熱で焼いた彼女の足には血が滲んでいる。

だが、それに対してグラエムの肌や皮膚は炎による傷跡もなく、運動したことによる少しの汗しか流れていない。

しかも、食堂のフィールドバリアは他に比べて狭く、熱がこもりやすい状況にあった。

 

どう考えても不利。

 

 

「シルヴィア女子も理解したようだな。

絶対的に不利になるのだ、アイツの魔力というのは。水属性相手でも、雷属性が相手でも、基礎属性のそれらに本来抵抗するはずのそれらを持たない魔術師。どうだ、見苦しいだろう?」

 

だが、と続ける

 

「奴は諦めない」

 

 

 

 

 

ジルは考えていた。

これ以上は身体がもたないと。熱中症からか、頭が痛い。火傷からか、足が痛い。

諦めるのか?

 

 

ー違う。

 

まだ試合開始から1分も経っていない。

私は、体なんて動きさえすれば、魔力が残ってさえいればどうでもいい。

この程度では、諦められない。

 

 

ジルは再び立ち上がったグラエムの前で構える。グラエムは答えるように剣を向ける。

「『熱焼乱切・デュランダル』」

 

連続する剣戟、蜃気楼さえ伴うそれをジルはスフィアシールドを貼り直した槍で捌き続ける。髪を焼く。蜃気楼でぼやけ、まともに見えない剣を横腹寸前でとめる。

魔力放出による後押しをうけ、無理矢理に槍を弾き続ける。

 

魔術が終わった瞬間、2分が経った瞬間。止まったグラエムに槍は・・・突き刺さらなかった。寸前で消えた。

デュエルシステムの判定により、意識を失った彼女の魔法具が自動で収納されたのだ。

目の前の少女に、たったまま気絶したジルにグラエムは呟いた。

 

「魔力放出の回数は32回、スフィアシールドは52回」

 

フィールドに示された魔力残量と使用回数。それでもなお半分の魔力が残った彼女の無属性。

 

「馬鹿げている」

 

魔力放出もスフィアシールドも大量に魔力を使う魔術。それがなぜこんなに魔力が残っている。

火属性、一度も使われなかったそれは。その量をはるかに下回る。

過去にこんな極端な奴がいたことはなく、そんな奴が戦った記録もない。

フィールドバリアが解除され、回復魔術により、ジルは起き上がる。

「悔しいですね。負けました」

「何を言う。実質勝っているではないか」

「いや、違うな」

 

ペンドラゴン先生は振り返ったグラエムに言った。

 

「魔力量も魔術師の力量の一つ。それが足らずジル女子は負けた」

「だが」

「だがではない!勝ちは勝ち、負けは負けだ。優遇も迫害だ。間違えるな」

 

グラエムは納得させられた。たしかにそうだと。

 

「今度また、手合わせお願いします」

 

ーーー

 

 

 

昼食の残り、魔女の煮汁ジュースを飲み干し、スパイダーバーガーを食べ尽くしたジルが、保健室へと運ばれた後。

 

「実はな、ジル女子は私の弟子なんだ」

 

ふと漏らしたペンドラゴン先生の言葉に、席を移動し話していたヨハン、そしてシルヴィアは驚かされる。だが、グラエムは一人納得していた。

 

「だから俺の連撃を槍技だけで防げたのか」

「ああ、似たような技を使う奴が私の世代にいてな。私が風属性で真似て突いていたら防ぎ方を覚えたのだ。」

 

そんなに簡単にできるもんじゃないだろ!との周囲のツッコミを無視して彼女の弟子自慢は止まらない。

 

「俺もまだまだだな」

 

最後にグラエムは闘志を燃やして呟いた。

 

 

 




胃痛治りました(キリッ
ジル「うるさいですよ」(グサっ
グラエム「なんだそれは?兎か?焼くか?」
シルヴィア「やめたげてよ」
ヨハン「次回・・・Bクラス編いきます」

また、みて、くださ・・・(ボウッ


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第4話≪休日編≫≪Bクラス編≫

 

 

入学式から3日経った。

どのクラスでも少しずつ緊張がほぐれ、みんなが会話し始める頃だ。

まぁ、クラスに馴染めずに会話しない者もいれば、一方的に質問責めにあっている者もいる。

学園の昼休み、Bクラスの一番後ろの窓際の席で、レイラ=バレンシュタインは爆睡していた。

チャイムが鳴っても全く起きない。

カーテンも閉めずに春の日差しの中、赤く長いマフラーに顔を埋めるようにして眠る彼女を隣の席の少年が突く。

 

「おーい?」

 

全く起きない彼女に、イタズラ心の動かされた彼は、転校初日に聞いたことを思い出し、耳元で囁く。

 

「起きないとマフラー取るよ?」

 

「だめえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ⁉︎」

 

急に飛び上がるようにして起きた彼女の頭が顎にクリーンヒットし、少年はフラフラとしながらも自席へと座る。

教室の角でマフラーに手を添え、身長差のせいか上目遣いでこちらを睨んでいるレイラ。何というか、可愛らしい。

 

「こ、このマフラーは僕の宝物だから!絶対に渡さないからねっ‼︎」

「わかってる。ほら、取らないから、席に座ってよ」

 

窘められて席に座る少女。不機嫌そうに彼女は会話を進める。

 

「で、何の用?アキ」

「いや、君さ。今日の朝『お弁当作るの忘れった!負けたら死(スパイダーバーガーセット(注)残すと食堂のおばちゃんに怒られる)を送られる戦場へ向かわなければ!』とか、なんでか知らないけど嬉しそうに言ってたじゃないか」

「あっ、そうだった・・・」

 

マフラーと真っ黒な髪を整え、走り出すレイラ。それをお弁当を出しながら見守るアキ。完全に保護者と子供の図である。

 

食堂から戻ってきた彼女の手には大将首、もとい大人気のリヴィア・スイート(学園長の手作りとかいう噂があるメロンパンに、プリンとかが付いた物。若干高い)が握られていた。食堂から聞こえてきたガチャガチャドッチャーンという、明らかに事故の起こった音は聞こえなかった。

聞こえなかった(大事なことなので二回(ry )。

 

メロンパンを食べようとした彼女の動きが止まる。こちらをチラチラと見ていた薄緑色の髪の少女にメロンパンを持ったまま近寄る。

 

「ルイス、食べる?」

「えっ、いや、悪いし貰えませんよ。バレンシュタインさん」

 

ルイス= メープルは口では断ってはいるものの、目は以前チラチラとメロンパンの方を向いている。

 

「・・・」

 

レイラはルイスとメロンパンを見比べると、メロンパンを急に真っ二つに裂いた。

そして、はい、と満面の笑みでメロンパンの半分を押し付けた。

 

「えぇ⁉︎」

 

困惑している彼女にレイラはにっこりとしながら言う。

 

「僕はね。ルイスさんのお菓子を代わりに食べたいから押し付けてるんだよ。だから、遠慮せずに食べて」

「・・・なら」

 

とメロンパンを一口食べるルイス。その頰は緩んでいく。そのままなんのお菓子がいいですか?なんていう風に会話する彼女達を遠目に眺めながら、アキは呟いた。

 

「相変わらず、上手いなぁ」

 

その声は誰にも聞き取られず、Bクラスの談笑の声の中に消えた。

 

 

 

ーーーー

 

それから2日後、日曜日のお昼。

アキが寮の私室、その中のリビングでうとうとしていた時に、突然それはやってきた。

 

『ピンポン』

 

インターンホンが鳴り響く。少しぐらいいいか、と放置していると。

 

『ピンポン!ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン‼︎・・・ピンポーン!』

 

 

・・・どうやら扉の前の人物は居留守を許してくれないらしい。

たまらず玄関の戸を開けると、そこには頰を膨らませた、私服姿のレイラが立っていた。首には相変わらずあのマフラーがつけられている。

 

「居留守とはいい度胸じゃないか」

「あはは、ごめんごめん。それで何の用かな?」

「ルイスがお菓子作ってくれたんだけど、作りすぎちゃったらしくて。それで」

 

そう言うと彼女はアキの腕を掴んで、端にある彼女の部屋へと連れて行く。

ヒーロー物のフィギュアなどが飾られたその部屋の、丸いテーブルに座らされる。

そのテーブルの上に置かれた皿の上にはマカロンやクッキー、それから・・・なんだこれ?

 

「ねぇ、メープルさん。この白い・・・繭みたいなお菓子って何?」

「ああ、それはですね。龍の髭っていうお菓子なんですよ。見よう見まねで作ってみたんですが・・・実はこれ失敗作なんです」

「はんへ?ほひひいほ?(訳:なんで?美味しいよ?)」

 

お菓子を一足先に食べていたレイラが口に含んだまま喋り、汚いとアキに注意される。

ルイスはその二人の様子を見ながら、龍の髭一つを摘まみ上げる。

 

「このお菓子は本当はもっと糸が細いんです。でも作ってる途中で崩れそうになっちゃって。なんていうか、さすが職人技が必要っていうだけはありました」

 

レイラがクッキーに手を伸ばす。

クッキーはクッキーで、かなり細かく形が出来ている。これはユニコーン、あれはモルフォ・・・それ、もしかして?

クッキーを手に取って聞く。

 

「ねぇ、ルイス?これってもしかして僕?」

「正解です」

 

クスリと笑いながら、彼女はもう一つクッキーを持ち上げる。

 

「じゃあ、これはだれかわかります?」

「むむむ、この捻くれたような・・・ツンデレみたいな感じは・・・わかった!ウルだ!」

「正解です。ウルーズさんです」

 

確かレイラはウルーズ・C・ラークワンさんのことをウルと呼んでいた。

アキは未だクッキーで人物当てをしながら遊んでいる二人の横で、端にあったマカロンを食べながら、考える。

レイラとウルはかなり仲が悪い。何が発端かは知らないし関係もないことだけど、レイラがよく『ウルは1人でなんでもやろうとするのが気に入らない!もっとみんなに頼ればいいんだ!』なんて風に言っているのを覚えている。

それに対してウルは『1人でやって何が悪い!ワタシはアンタみたいにトウヤマ(アキ)に頼り切ってる方が問題だと思うね!』なんて返して喧嘩が激しくなる。

まぁ、喧嘩の割に本人達が楽しそうな時があるから別にいいのだが。

ちなみに校長がそれを見て組みになる呪いっぽいの(『組め〜、組め〜』なんて風に言いながら掌を向けてニヤニヤしてる)をやってる。はっきり言って気持ち悪かった。(『ひどいな⁉︎』)

そんなことを考えているうちにお菓子も食べ終わり、楽しい昼下がりの茶会は幕を下ろした。

・・・今度があるなら、僕も自分の形のクッキーを探してみようかな。

 

 

 







レイラ「後書きだぁぁぁぁ‼︎いえーい!」
アキ「相変わらずテンション高いね」
ルイス「ところで遠山さんはどうでした、マカロン」
アキ「マカロンって食べたことなかったんだけど、生地の間のクリームがとっても甘くて美味しかったよ」
レイラ「ねぇ、これなに?」
ルイス「あぁ、それは作者さんの丸焼きですね」
アキ「販売価格20円って・・・」

ほのぼの回でした・・・(さらさらさらー

レイラ「これ丸焼きって言うより灰なんじゃ・・・」
ルイス「次回、またまたBクラス編です」


またみてね〜(テレパシー


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第5話≪授業編≫≪Bクラス編≫

第5話

 

Bクラスの月曜日の四時間目それは教師プラムが受け持つ魔術科の時間だ。

魔術科では基本的に魔力のコントロールや術式へのアドバイスなどが基本的に行われる。そういうわけで・・・

 

「とりあえず、皆んなの魔力コントロールが見たいから先生がちょっとしたおもちゃを用意したよ〜!」

 

教師用の机の上に大きな箱が置かれる。その箱には授業用魔動人形とあった。

プラムが箱の中から木製の人形を取り出し、そこから伸びた五本の糸を指に絡める。すると、人形は飛び上がり教室中を歩き回って飛び跳ねる。

雪のような白い髪をもつ生徒、スノウ・ホワイトは思わず、え?と声を出してしまった。

このような人形操作は幼児がやるレベルのものではなかろうか?との考えが追従する。

 

「どうしたの?ホワイトさん?」

「・・・なんでもないのじゃ、です」

「・・・やってみる?」

 

スノウを前へと呼び出し、箱から一つ人形を取らせて動かしてみるように指示する。

スノウは今更これをもって何とする?と考えながらも、人形の糸を指に絡めていく。

 

「あっ、そうだ。それ子供用だから気をつけてね」

 

そう言ってにっこりとした彼女。

スノウは助言を知っておる、と聞き流し魔力を込め、足を動かそうとした。

その瞬間だった。

人形の足が千切れ、とんでもない速度で前に吹っとんだ⁉︎

自身の顔の横、すれすれを飛んだそれに顔を青くするカルマ・デイズの顔が見える。相変わらず、女子のような顔じゃの。

 

「もう、だから気をつけてねって言ったでしょう?」

 

人形に壁に刺さった足を引き抜かせ、もって来させるプラム。

彼女はその足をスノウの人形につけながら続ける。

 

「このおもちゃはね。赤ちゃんのような少ない魔力での運用を前提としてるんだよ、だからね、ある程度大人になるとコントロールがすっごく難しいの!魔力を多く込めすぎるとさっきみたいに吹っ飛ぶし、少なすぎると動かないの。

魔力値1〜10位で普通に動かせるから、みんな頑張ってね」

 

魔力値1〜10、それは通常の生徒がもつ魔力量1050より遥かに下回る、魔術では使われない極少量の魔力。

これをやることの難しさは立てた10円玉の上に1円玉を乗せるようなことである。もちろん横からの支えはない。

配られた人形の虚ろな目を見つめて生徒達は思った。この先生見た目幼女なのにやること鬼畜じゃね?と。

 

 

教室から破裂音が何度も鳴り響く。飛んだ手足で怪我をした生徒に回復魔術も使用される中、やたら元気な人形が何体かいた。

レイラの人形はその中の一体だった。

「何でみんなあんなに苦労してるんだろう?」

「あはは・・・」

 

諦めたように笑うアキの手元で、人形の首が飛び、天井に突き刺さる。

 

勿論これには理由があった。

普通、魔術を使う家系では魔力量を増やすトレーニングとそれを操る訓練が行われる。それらで用いられるものは10単位で動かすものなのだ。小学校や中学校でも教育ではそれを用いるのに、突然1〜10を使えと言われたら誰だってできない。

だが、レイラは違った。

彼女の部屋にあったフィギュア、あれも実はこれとほぼ同質のものである。普通フィギュアでも規格がもう少し大きいものなのだが、あれは幼少時に彼女が父親に買ってもらったもの。それをずっと持っていて、たまに誰も見ていない時に遊んだりするのでコントロール能力は抜群である。

 

ちなみに同じ授業がAクラスで行われた際、ジルは指に巻きつけた段階で四肢と首がもげ、真上の校長室にまで貫通。

若い男性の情けない悲鳴が響いたとの話があるが・・・まぁどうでもいいことだろう。

 

レイラは暇を持て余し、もう一体もらって人形劇をやり始めたのを見て誰かが呟いた。

逸汎人め、と。

クラスの大半はそれに同意した。

そんな彼女の人形の近くに寄ってくる人形があった。なんか赤いオーラを発している。

レイラの人形が飛び蹴りをするとその人形は素早く躱し、胴体を殴りつけて吹き飛ばす。

 

「ちぃっ!」

「露骨に舌打ちすんじゃないわよ、レイラ」

 

ウルーズがいつにもなく、楽しそうな表情で彼女の方を見る。

レイラは片方の人形のコントロールを手放し、もう片方に集中する。

 

擬似的な組手が始まった、ウル(人形)の殴りを横に逸らし、クロスカウンターで殴り返すレイラ(人形)。

クロスカウンターを上体を大きくそらして躱すが、胸元に擦っていく。一旦距離を開けたウルは爪楊枝を持たせる。

それを見てレイラも同じように弁当の割り箸袋から爪楊枝を取り出し、持たせる。

第1次爪楊枝対戦が始まった・・・?

彼女達の戦いはこれからだ(出落ち感)。

 

 

 

無駄に技術の高い勝負の横で日本人の少年、有馬嵩幸は人形をあれこれと動かしながら教室を眺める。

有馬が見た先では他の生徒ができない生徒に教えている姿もあった。

殊勝なことだ、と1人関心していると前方の席でスノウが人形を動かしている姿が見受けられた。少しまだ動きがぎこちないが、先ほどまでと比べると凄い進歩だな。

そう思っていると首が飛んだ。普段の近寄りがたい雰囲気がさらに悪化している。

普段妹談義をする友人が困っているのだ。少し手を貸そう。

 

「ホワイトさん」

「っんぐ⁉︎なんじゃ、アリマか」

 

手元の人形の足が外れた。

 

「ちょっとそれ貸してみてくれ」

 

人形の足と首をしっかりとはめ直すと、スノウの人形の糸に触れる。

 

「人形を動かす時のアドバイスだが、カラダを動かすようにその場所だけ動かすんじゃなく、魔力が水みたいに人形の体を流れるイメージで」

 

ゆっくりと魔力を流していく。

人形は起き上がるとぴしっと敬礼をした。

それをみて、スノウは試しにやって見ることにした。

「ふむ、水とな・・・」

 

有馬が指を離すと体勢が崩れた。

スノウは水、流れと呟きながら、ゆっくりと人形の足を動かす。

腕や足なども動くのが早くなっていく。かなりうまくいっているようだ。

彼女のうれしそうな顔をみて、すこし満足させられた。

 

 

 

 

 




レイラ「くらえ!ウルトラスーパーファイナル音速速度マシマシブースターロケットセイバーラストエンドオブファイアー爪楊枝ソード」
アキ「略して?」
レイラ「剣」(効果:相手の人形の糸に剣を当てて魔力を流し込んで爆散させる)
ウル「くっそ⁉︎卑怯な真似してくれるじゃない」
スノウ「わしもあれくらいできるようになるのかのう?」
アリマ「(遠い目)」


次回 Cクラス編



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第6話 ≪放課後編≫≪Cクラス編≫

学園内にある資料館、そこには様々な書物や試合記録などが収められている。

試合記録の中にはつい先日行われた食堂での試合や、開校直後のデュエル・システムの試験運転的な試合まで記録されている。

その記録媒体は機械や戦闘機が主流だった時代のものと変わらず、ディスク状のものが使用されている。

 

資料館の三階、それらのディスクが並べられた室内で、幾年か前のものをマリア=レイドリウスは探していた。

自らの兄と学園史上最強の風属性魔術師と名高いアナスタシア=ペンドラゴンの試合の資料、それは両者ともほぼ全ての試合を一撃で終わらせてしまうということもあって、かなり重宝されている。

なんでも聞いた話によると、そのディスクと同じものが出回ったなら、研究家と国がこぞって奪い合うような代物になるらしい。

・・・あった。本当にあったのね、これ。

 

一番上の段に他の膨大な試合データの中に何気なく置かれたそのディスクのケースは装飾が剥がれ、書いてあったであろう本来のタイトルさえ見えなくなっている。

この資料があること自体、噂話程度でありほとんどの生徒が信じていない上に、見ようと思ってもそもそもこの試合記録室への入室条件はかなり厳しい。

 

マリアが見つかったことにすこし興奮しながら手を伸ばすと、横からの手と触れ合った。

驚いてそちらを見ると、そこにはランスロート家の娘であるシャルロットさんがいた。

 

 

「・・・ごきげんよう、ランスロートさん」

「これは、レイドリウス殿。ごきげん麗しゅう」

「ところで・・・手を退けていただけないかしら?」

「はっはっは、お戯れを」

 

 

にこりとして言うマリアと、笑って答えるシャルロット。どちらの目も笑っていない。

 

両者ともに善をよしとする気質の持ち主であり、普段ならば譲り合うタイプではある。だが同時に彼女達はこのディスクに対し、執念に近いものを向けていた。

 

だからこそ気がつかなかった。

 

「マリアと・・・ランスロートの。ここで張り合わないでくれると助かるんだが?」

 

右目につけられた眼帯と真っ白なオールバックの髪。そして何より・・・大きい。

このディスクの試合の片方、マリアの兄であるシン=レイドリウスだった。

 

「に、兄様⁉︎どうしてここに⁉︎」

「大きな声も出すな、ここ資料館だぞ。落ち着け」

 

そう言ってマリアを窘めるシン。

 

マリアと同じく困惑した様子でシャルロットが彼に問う。

 

「えと・・・、『雷の覇者』殿がどうしてここに?ここへの入場制限の方はともかく、学園内へは特別行事を除き生徒と教師以外は立ち入り禁止では・・・?」

「少し気になるデータがあってな。学園長に閲覧許可ももらっているから、違反ではない。安心しろ」

 

シンは比較的最近のものであるディスクを手に取る。そして二人に向き合って、それからと続ける。

 

「ここの視聴覚室は別に2人ぐらいなら入れるだろう?」

「「・・・あ」」

 

そう、持ち出し禁止で視聴覚室で見る他ないとはいえ、複数人で見れるようにはなっている。

秘蔵のディスクを見つけた興奮で、二人の頭からは完全にその情報は抜け落ちてしまっていたのだった。

じゃあな、と手を振り去っていくシン。そして、苦笑いして一緒に視聴覚室へ入っていく二人だった。

 

 

 

 

 

『覚悟しろ、勝つのは、私だ』

『・・・こい』

『突き立ち、穿つ‼︎ロンゴミアドッ‼︎』

 

 

砂嵐混じりだった映像が、『ロンゴミアド』と『ファイ・ドラヴ』の衝突により、ついに途切れる。

再び映った画面の中では、半分消し飛んでいる隔離フィールドにアナスタシアが左目から血を流して笑っている姿だけがあった。

 

 

 

すごい試合だった。30分の試合果にてぶつかる互いの継承魔術。

余韻に浸るマリアの横で、シャルロットはうつむき、その体を震わせていた。

 

 

「も、も、ももも」

「・・・ランスロートさん?どうし」

 

マリアが心配して手を添えた瞬間だった。

 

 

 

「燃えぇぇぇぇぇぇぇぇっ‼︎」

「ひゃっ⁉︎」

「流石ペンドラゴン殿!燃える‼︎どちゃくそ燃えぇぇぇぇぇぇぇぇっ‼︎」

 

 

 

 

 

 

その後シャルロットとマリアの生徒手帳に静かにすること、という文字が大きな赤文字で表紙にかかれたという・・・

 

 

 

 

資料館でそんなことがあった時と同刻、他のクラスメイトのほとんどが寮へと帰った放課後の教室にて、一人の日本人の少女が机の上に自身の銃型魔法具、Glock 17二丁を並べていた。

 

銃型の魔法具というのは魔術師の時代においては運用にコストと手間のかかる代物だ。

Glock 17をゆっくりと解体して、掃除していく。黒っぽい燃えかすのようなものを拭き取り、綺麗にしていく。

 

なぜ手間とコストがかかる、とされているのか?それは単純に中〜遠距離での攻撃に関しては魔術で十分である上に、近距離における戦闘では剣や槍といった騎兵の時代の物の方が使えるからだ。

剣や槍と違い、銃に用いられる火薬は詰まることもあるため、こまめなメンテナンスが必要。外見からでは分かりにくいことも多い。

 

また、銃弾全てを魔力弾で代用するには連射するという行為が厳しい。なぜなら一発一発にたいする魔力の消費があるわけで、本来銃の構想としてのマガジンタイプでないと、狙撃銃でもない限り運用が難しい。

魔力で強化した弾丸を使用しようとすれば銃弾側にも触媒がすこし必要となり、さらに費用が上がる。

そんなわけで魔法銃は他の魔法具と比べて使われる頻度が減ってきている。

 

綺麗になった部品一つ一つを今度は丁寧に組み立てていく。

 

だが、デメリットばかりではない。

なぜなら銃弾そのものの殺傷能力がなくなったわけではないからだ。魔力が切れた際にも回復を待つことなく戦闘を続行することができる。魔力の消費なしに人を中距離以上で攻撃できるのは間違いなく大きなメリットだ。

 

組み上がったそれを見て、少女-高碕 友里は笑みを浮かべる。

 

だが、その時クラスに残っていた生徒達、男子も女子もその視線を机の上に引っかかって揺れる。所謂えっちいそれに向けられていた。

廊下を歩いていた一人の少女のあれは贅肉、胸のところに肉がたまっているだけ、という自己暗示めいた呟きは誰にも聞かれることなく消えた。

 

 

資料館から教室に帰ってきたマリアを見て、友里は声をかけた。

 

「マリア、今日資料館からそのまま寮に帰るって言ってなかったっけ?」

「ええ、そうなのだけれど。教室に忘れ物をしてしまって」

 

マリアは自席の引き出しを開き、ガサゴソと探っている。

そういえば、と友里は聞く。

 

「目当てのお兄さんの試合記録は本当にあったの?」

「あったわ。タイトル用のテープなんかも擦り切れていたけれど」

 

あった、と小さな鍵を取り出す彼女。

 

「それよりも聞いてちょうだい。一緒に見ていたランスロートさんが、映像の終わった途端に大声で感嘆符(?)を挙げたおかげで、先生からすごい注意されてしまったのよ」

 

生徒手帳を取り出し、赤い注意文を見せるマリア。それ見て笑う友里。

 

「ふふふ、あの人ペンドラゴン先生の熱烈なファンだから。きっと試合中もずっと我慢してたんじゃない?」

「違いないわね」

 

マリアはあいも変わらず他人を笑い話に使ってしまっている自身にすこし嫌な感じを覚えながらも、胸ポケットへ鍵と生徒手帳をなおす。

 

「・・・見たところメンテナンス終わったところみたいだし、一緒に帰らない?」

 

何気なく帰り道に彼女を誘う。

 

「勿論、すぐに用意するわ」

 

友里は笑顔で答えた。

 

 

 

この学園に来ているらしいあの子とも、こんな風に笑顔で話せたらなぁ、なんて。

そんなことを思う資格も、ましてやいうなんてことはできない自身の汚さを思い出す。

今日もさらに彼女は自己嫌悪を深めた。

 

 

 




謎のヒロインJ「贅肉よ死ねぇぇぇぇぇぇぇぇッ‼︎」
ゆうりん「危なっ⁉︎」
シャル「不意打ちとは卑怯だぞ!貴様何者だ‼︎」
謎のヒロインJ「私は謎のヒロインJ、私は貴女のような胸を許容しないッ‼︎」

マリア「あれ?あの子どこかで見たことあるような」



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第7話 ≪授業編≫≪Cクラス編≫

 

魔具科の授業、それは有り体に言ってしまえば技術・工作の授業である。

Cクラスの白板に名誉講師であるジェームズ・ライヘンバッハは、魔法具の簡易構造を描いていく。

 

「さて、生徒諸君。魔法具において絶対的に必要なものは何かね?」

 

ジェームズの図表では市販で売られている剣の魔法具が描かれていた。本当に一般的なタイプのものであり、とくに難しい質問をされているわけでもない。

だが、どうしてか、ここで答えると間違えにされると断言できるレベルの胡散臭さがあった。

そのような空気の中、その質問に応えようと手をあげる勇者がいた。

 

「む、答えてくれたまえ。ミス・カラヒメ」

「金属ないしはそれに準ずる触媒だと私は考えます」

 

立ち上がった空姫はキリッとした顔で言い切って見せる。

ジェームズ先生はニヤリとして続ける。

 

「では触媒の最低限のラインがどの辺りまでとされているか知っているかね?」

「・・・?最低限の、ラインでありますか。

木に術式を描いただけのもの・・・でしょうか?」

「ふむ、惜しいとしておくとしよう。座りたまえ、ミス・カラヒメ」

 

リンゴの絵を描いて、赤色で内側を塗りつぶす先生。

すこし笑いながら彼は言う。

 

「天然由来のものになると最低レベルはそのままの果実なのだ。

実る木自体の魔力を多く盛り込んで作られるそれは、存外に魔力との親和性がいい!その実別のクラスではリンゴを魔法具として使うものがいるということを聞いた!

私自身がその論文を書いたとはいえ、理論上の話を実践してみせる子が出てくるとは!本当に凄い時代になったものだよ・・・!」

 

興奮してからか、更年期特有のそれからか、息切れした様子をみせるジェームズ先生。

 

落ち着いてから、再び講義が再開される。

といっても残り時間は少ないため、課題か何か出す程度であるようだ。

 

事務員さんに運んできてもらった箱の中身は、様々な魔術触媒のものがあった。といっても鉱石類の類しかない。

 

「では本日の課題は授業前半で紹介した術式をこれらに刻んできてもらう。期限は二週間。無論、提出後は君らの自由につかってくれればいい。

なんせ買うお金は君らの学費からだからネ」

 

わらわらと教卓の前の箱に集まる生徒たち、どれにしようかな、といった声なども聞こえる。

そんな中マリアはさっさと拳大の通電性のいい、茶色っぽい鉱石を選ぶ。

少し離れた所から見てみると、イース・アストラルが綺麗な青い鉱石を選んでいた。

彼女の宝石の魔術は戦う度に観戦に集まった生徒たちを驚かせるような、美しさと細やかさを兼ね備えていた。

 

「アストラルさんは選ぶの早いわね」

「さきに選び終わっていた貴女に言われると・・・なんだか変な気分になりますわ」

 

鉱石を手元で転がしながらそう言うイース。

そういえば彼女はお茶会などで自作のお菓子なども出していると聞いた。宝石を削って綺麗なものを作りだし、お菓子を焼けば甘く美味しいものを出す。

・・・割と細かさには自信があったのだけれど、彼女には勝てる気がしないわね。

「・・・顔に何か付いてます?」

「い、いえ、そう言うわけではなくって。そういえば、どうしてそちらの鉱石になさいましたの?」

 

マリアは露骨な話題変換をする。

そのことに首を傾げながらも、イースは答える。

 

「ほかの鉱石よりも少し輝いて見えたの。この子は磨けばきっと、宝石にも劣らない輝きを見せてくれる、そんな予感がして」

「・・・ふふっ」

 

宝石を見てきた彼女がそんな風に言うのが面白かった。

それに間違いなく・・・

 

「?何かおかしかったかしら?」

「いえ、イースさんがそう言うのですから、間違いなく、綺麗なものができるでしょうね」

 

 

そんな二人の様子を生徒達からの質問を受けていたジェームズは見つめた。

 

 

 

そんな中、愛用のゴーグルを首にかけたマイス・スタークは、手に取った鉱石を見つめどんな魔法具にしようかと悩んでいた。

ぶっちゃけて言うならば、術式よりも外の形態をどんな風にするかということの方が彼の興味の中心にはあった。

その時、視界の端に桐生 幸人の姿があった。彼の姿より彼の魔法具が思い浮かべられた。かなり特徴的な彼の魔法具・・・。

 

 

「銃でも作るか・・・?」

 

作るものが決まった彼は、課題なんてことは忘れ去り、やはり設計ばかり考えるのだった。

 

 





マリア「そういえばさっき事務員さんに聞いたんだけど、残りを持って資材室にいこうとしたジェームズ先生が、持ち上げた時のショックで腰をやっちゃったらしいわ」
姫ちゃん「何というかご愁傷様だな」
イース「それ以上言わないであげて!腰の噂をされてる気がするって、医務室で血反吐吐いたんだからね⁉︎」
マイス「そんなことより加工だーい!」

次回、Dクラス編突入!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第8話 ≪昼休み編≫≪Dクラス編≫

屋上、見晴らしがよく、日当たりも良く、肌を凪ぐ春風が心地よい場所だ。

本校舎の真上、食堂や教室でほとんどの人が食事している為に貸し切りのような状態になっているそこのベンチで、少女は眠っていた。

 

スヤスヤと寝息を立てる彼女のもとに、というより屋上に珍しくも彼女以外の一年生の来客があった。

 

カフェオレのパックを横に置き、鼻歌を歌いながら本を読むアルト・ミュージアだ。彼女は本に集中していることもあってか、端で眠っている少女の姿は目に入っていないようだ。

 

 

少女が歌声からだろう、目を覚ました。彼女の日差しの中伸びをする姿を見て、アルトは漸くその存在に気がつく。

 

アルトは思った。

この人いつも授業中寝てて、しかも起こされたら逆ギレするめんどくさい人だ、と。

今回もこんなタイミングで起きたなら、私の鼻歌が原因であろうとなかろうと、寝起きはいつも猛獣のような彼女に弁明は通用しないでしょう。

 

面倒なことになる前に、と立ち上がった彼女に眠っていた少女-カレン=ディストは声をかける。

 

「おい、ちょっと待てよ・・・えっと、アルト、だったか」

 

ああ、来ちゃいました。彼女のことですからまちがいなくこれは殴られる⁉︎

 

「その・・・歌、もう少し聞かせて欲しかったんだが・・・」

 

まさかのツンではなくデレでしたか。

 

立ち上がったアルトの頭の横に手をつき、屋上の壁に縫い止めるカレン。所謂壁ドンをやってのけた彼女はダメか?と首を傾げて言う。

 

この二人、こうして近くにいると眠たげであったり、やる気なさげな雰囲気が似ている。その一方で、カレンの真っ黒な髪とアルトの真っ白な髪は真反対のコントラストだ。今この状況も捕まえる側と逃げようとする側と、やはり反対の様相を醸している。

まぁ、それ以上にぶつかり合って少し潰れた胸に男子なら目がいってしまうだろうが。

 

突然の壁ドンに驚いていたアルトだったが、首を傾げて言うカレンが、普段の彼女の様子からは考えられない程可愛らしくて思わず、にこりとしてしまう。

 

 

その時、不意に屋上の扉が開き男子生徒、ヴィント=フォルトゥーナが顔を出す。

そして不運かな、壁ドンをする美少女とされる美少女。しかもしている側が普段のツンツンした様子からは考えられないほど落ち着いた様であり、さらにされている側はにっこりとした笑顔だった。漫画であるなら白百合が背景に大きく張り出されるであろうような雰囲気である。

だが、どちらも今はこちらを向いて驚いた様子で沈黙している。痛い、主にカレンからの視線が痛い。

 

「失礼シマシタ」

 

反射的に出た言葉を残し、ヴィントは屋上の扉をそっと閉じると、階段を駆け下りていった。

数秒遅れて扉が蹴り飛ばされ、カレンが追いかけていく。

「待てコラァァァァァァッ‼︎」

「待てと言われて待つ奴がいるか⁉︎」

 

カレンの蹴り飛ばした扉はアルトがしっかりと閉じた。

 

 

 

そして捕まえられたヴィントは再び屋上へと拘束されていた。

スリリングなことは好きなタイプだがドMではない彼にとって、自身を縛り付ける荒縄は不快なものだった。

だがそれ以上に、カレンの先程自身が寝ぼけてやった恥ずかしい行為(壁ドン)を見た奴は生きて返さない、といった逆ギレに近い精神性で詰め寄って来ているのが怖い。

完全に猛獣と餌の様相である。

カレンが口を開く。

 

「一応確認する・・・見たな?」

「み、見てないぞ」

「・・・」

 

じっとりした様子で見つめるカレンと、至近距離の彼女にドギマギさせられているヴィント、そしてその様子を眺めているアルトは面白いですねぇ、と傍観していた。

 

助けて、とアルトに視線を送ってみる。

 

目を背けたことに、さらに怒り詰め寄る猛獣。

 

愉悦を増していくアルト。

 

 

なるほどこれは手詰まりだ。シラをきるしかない。

 

「本当にみてねぇって!」

「・・・何を?」

「そりゃお前らの百合行為をだよ‼︎」

 

・・・あ。

 

「やっぱり見てんじゃねぇかぁぁぁぁッ‼︎」

「やぁぁぁぁぁぁッ⁉︎」

 

「ふふふ」

 

可愛らしいアルトの笑みを尻目に、さらにカオスを深めていく屋上での一幕だった。

 

 

この後に彼は縛られたまま逃げ回ると言う器用な真似をしてのけるのだが、即座に捕まり屋上から吊るされたとか言うのはまた別の話。

 

ちなみに吊るされるほどにまでなってしまったのは、追い詰められた彼が思わず呟いてしまった、可愛い二人が、という言葉にカレンが照れてしまい、しかもそれを隠すためにさらにキレたからだったりする。

 

 

 

なんと言うか、自身の属性の本質を表したかのような、不運な昼休みを過ごすことになったヴィントだった。

 

 

 

 

屋上での一幕の裏。

校庭ではCクラスの、互いに火に関連した属性の二人が喧嘩腰に戦うのを野次馬が観戦している。

 

次の使用を予約しているアガサ=ベディヴィアは、試合の行われている横でカリヴァン・レプカの刃を磨いていた。

試合が終わったその結果にも興味はなかったらしく、戦闘の終わった二人を素早くフィールドから追い出した。

 

 

一方、実技の演習試合ということで誘われた(強制)アンリエッタ・アリメールはというと。

 

「おぉ、今日はウルさんが勝ったんだ〜」

 

と呑気に試合結果を見ながらお茶をしていた。お茶請けにと用意したお菓子は一緒に座っていたストーリー=グランウェルにほとんど取られてしまっている。

 

 

「アンエッタ、早く来て」

「は〜い」

 

急かすようなアガサの声に、彼女はお茶をしていた皆に手を振りながら前に出る。

前に出る過程で揺れた豊満な胸元に、観客席の約2名が「死ねッ‼︎」と言わんばかりの強力な殺気を放った。

そのAクラスの女子(Dクラス編なので匿名のJ)とロードは互いに顔を見て、次に胸元を確認し、なぜかがっしりと手を握り合った。

そう、貧乳同盟が結成された瞬間だった。

 

 

「準備は、いい?」

「あ〜、ちょっと待ってくださいね〜」

 

あたふたと生徒手帳から魔法具であろう指揮棒を取り出す。

火と水を意匠としたそれは、赤と青のコントラストが美しい。

 

美しい魔法具と言えば、さっきから何度もアンリエッタを急かしているアガサの魔法具も中々のものだ。

黒い持ち手からスラリと伸びた薄緑色の刃は、太陽の光を浴びて凛然と輝いていた。

 

観客席からの応援を受ける二人が準備を整えたのを確認し、フィールドは万全を期して展開された。

 

 

試合スタートの合図が鳴った瞬間、アガサは光迷彩を発動し剣身を隠すと共に、アンリエッタにむけて一直線に突撃する。

対する彼女は指揮棒を演奏しているかのように振るい術式を用いてリジェット・ベアを召喚する。

 

「それいけベアちゃ〜ん!」

「はァッ‼︎」

 

一合目を止まることなく横凪ぎに振るったアガサの剣を、リジェット・ベアは受け止める。熱湯で形成されたその体の温度が剣を通して伝わってくる。

馬力負けから弾かれ、そのままに一、二歩後退するアガサ。

 

二人(?)の衝突を尻目に、アンリエッタは続けて形成の術式を展開していく。

作り上げられた大きな4体の獣人、ヴェイパー・ゴーレム2体とアンチクール・ゴーレム2体は、彼女の指示に従いリジェット・ベアと打ち合いをするアガサを包囲するよう展開していく。

そして包囲が完了次第、リジェット・ベアをすぐさま呼び、その上に腰を下ろす。

ライトノベルなどでは包囲する戦術を取る盗賊や兵士などは敗北を喫することが多いが、現実は違う。いかな達人や豪傑であっても背後に目が付いているわけでもなければ、手が4本あるわけでも無い。

 

ゴーレム達をそのまま打ち合いに合わせて突撃させるだけなら馬鹿でもできる力技だ。それが悪いわけでは無いのだが、仮に相手がペンドラゴン先生のロンゴミアド(極端すぎる例だが)のような高威力の魔術を所持している場合には、まとめて消し飛ばされ、次のゴーレムの召喚を待つまでもなく攻撃でやられるのがいいところだ。

最初、アガサが形振り構わず突撃したのも、一人で包囲網を形成でき、かつ頭が悪くないアンリエッタのことを警戒したが故である。

さらに、リジェット・ベアを手元に置くことで、転移系のような座標指定が必要な魔術に対するアンチとなる。

 

 

勝ち目を着実に潰すやり方は流石アンリエッタと言った所である。

 

だが、兵法的にはそうであろうとも、アガサもこのまま大人しくやられてやる義理はない。

アガサはゴーレム達の熱気に包まれ、その暑さから体力を一気に奪われ汗を流しながらも、天体魔術:裏式を発動させる。

 

ゴーレムの、常人ならすぐにやられてしまうであろう四方八方からの攻撃を、光データの移動として観測し回避していく。

剣を使っていなし、あるいは身をそらして、はたまたジャンプしてまでも躱していく。

こんなことが可能なのはまた、アンリエッタが魔術師として励み、商家の娘であるからだった。つまりは、武術に関する心得が少ない相手であるからこそということだ。

 

膠着状態のそれに堪え兼ねたアンリエッタはゴーレム達に命令する。

 

「ゴーレムちゃん達、ロケット・パンチファイアー!」

 

武術のそれなど関係のない四方八方からの一斉射撃(?)。ゴーレム自体の熱湯の、または蒸気の体が未だ道を塞いでいるため、逃げることは困難だろう。

再展開を可能とすることなどのために比較的近いところから命令を出していたアンリエッタの元に熱い風が吹き、蒸気が辺りを覆う。

豪快な破砕音に彼女は思わず呟く。

 

「やりました・・・?」

 

 

 

 

だがそれは間違いなく悪手だった。

 

「チェック」

 

アンリエッタは何もない、いや、霧でほとんど見えないが僅かに歪んだ背後から胸を刺し貫かれた。

 

彼女はしまったと感じると共に自身に対し怒りを感じた。

変身魔術:光による擬似転移と、全身に広がった光迷彩に対しては視界の悪い状況下では、こちらからの確認が難しい以上リジェット・ベアをもってしても対応は困難であるということ。そして何より決定打になる視界状況に関しては自分自身が原因なのだ。

 

刃が引き抜かれ、一気に吹き出た血と痛みから意識を失ったアンリエッタ。それに伴い、ゴーレム達は形を失い解けるように姿を消す。

霧の晴れたそこには、光迷彩を解いたアガサが、気絶したアンリエッタをお姫様だっこで抱きしめ立っていた。

 

 

 

勝者、アガサ・ベティヴィア。

 

 

 

観測魔法に擬似転移、短期決戦だったとはいえ、馬鹿にならない魔力消費量だ。加えて熱による熱中症でくらくらする頭が、フィールドからの回復魔術で、スッキリとする。

アンリエッタの方を見てみる。

 

「悔しいなぁ〜」

 

そんな風に呟く割には相変わらずののほほんとした表情で、ある意味ポーカーフェイスなんかよりもタチが悪いと感じさせられる。

二度と戦いたくないと思わせられる程、相性の悪い、いや、頭の回る相手だった。

 

 

アンリエッタが座っていた観客席に戻ると、ストーリーがおかえり、と声をかける。

 

「試合すごかったよ〜」

「負けちゃいましたけどね〜」

 

彼女の後ろ、アンリエッタが用意していた菓子があった皿の上からは綺麗に何もなくなっていた。

後から聞いた話によるとCクラスのレイラさんなんかも食べていったらしい。

 

「ところで5時間目って、なん分からだったっけ〜?」

「確か20分頃からの・・・」

 

相変わらずのストーリーのアホの子具合に、笑って答えながら、今なん分だったかと目を向けて固まった。

時計の針が指す時間、それは紛れもなく17分だ。教室に戻るまでにかかる時間、だいたい5分くらい。5時間目、国語の、それもペンドラゴン先生の授業だ。

あの体罰という言葉が通用しない、遅れたものやサボりにはやたら口うるさい彼女の授業だ!

 

普段はゆるいアンリエッタが覚醒したように焦った顔で走り出した。

「きょうそう?はっしれー‼︎」

 

ストーリーが馬鹿みたいな速さで走っていく。今ばかりは彼女の運動神経が羨ましい。

 

 

 

結果、予想通り授業に遅れたアンリエッタは、授業中ペンドラゴン先生の怒りによりダダ漏れとなった魔力による暴風の中、授業を受けるハメとなった。

 

 




第9話ご投稿に関してもうしわけありまs
オレっ娘カレンちゃん「申し訳ありません、申し訳ありませんって、うるせぇ」
ゲボラっ⁉︎復活早々殴るなんてひど
アルト「えいっ」
アンラッキーな人ヴィント「うわっ、氷漬けになってら」
オレっ娘カレンちゃん「・・・おい、どうやって縄解きやがった?」
アンラッキーな人ヴィント「・・・(逃走)」
アルト「カレンさんまた追いかけていっちゃいましたか」

謎のヒロインJ「貴女という同志がいて心強いです、ロード」
無駄乳(キョニュー)スレイヤーL「ええ!主に身体格差ばっかり生む神へ復讐を!」

そんなに睨まないでくださいよ、JはともかくLさんの方私が作ったわけじゃないですからね?
え?どっちにしろ『私が貧乳なのはお前の所為』?
ちょっ、まっ、氷漬けの上にそれはまずいですって、ダメッ⁉︎砕けるって待ってぇぇぇぇぇぇぇぇッ⁉︎


アホの子「せんせいすごくおこってたね〜」
計略系ゆるい人「・・・」
光の剣士「だから私はさっさと戻ったのに・・・。っていうかなんでストーリーさん元気なの⁉︎」

次回 Dクラス編つっづく〜


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第9話≪休日編≫≪Dクラス編≫

 

 

4月のまだ少し寒さが残る朝、ヴィントは学園から見て北西の方面にある喫茶店へと急いでいた。

 

その喫茶店は確か『シュレディンガー』という名前だったと思う。明るい店内の雰囲気に、可愛らしい制服などからかなりの人気がある。なんでもデザインのほとんどは、アリエッタの実家であるアリメールが手がけたものであるらしい。

 

本題に戻るが、俺が何故其処へと急いでいるかというと・・・。

 

「・・・遅い」

「悪いな」

 

待っていた彼女、カレンとの約束があったからだった。

シュレディンガーのテラス席でコーヒーを飲んでいた彼女の顔は、いつものことだがどこか不機嫌そうだ。

コーヒーを飲みきり、会計を済ませると彼女は立ち上がる。

 

「さ、いくぞ」

「おう」

 

ツカツカと前を歩いて行く彼女の背中を見つめて、今日どうして彼女と買い物をするハメになったかを思い出す。

確か、あれは俺がサボったということで、ペンドラゴン先生にカレンのせいだという旨を伝えたところ、仲直りということも兼ねて二人で買い出しに行ってこいということだった。

ちなみに、ほかの授業に遅れた面々は今日、先生とジルの練習に付き合わされている。メディアで先生に教えてもらうという企画があったことがあるらしいが、練習がハードすぎるということから、企画そのものが駄目になったということだ。

アンリエッタに静かに黙祷を捧げる(「死んでませんからね〜」)。何か聞こえた気がするが気のせいだろう。

 

 

 

それから買い物をしていく中で、二人での買い出しということからカップルか何かに見えたらしく、店員さんに微笑ましい表情で見られていた。

そしてその度に、カレンが

 

「これは彼氏じゃねぇですので」

 

と半ギレかつ無理やり作った笑顔で言っている様子は笑えた。

 

だが、『これ』ってたんだ『これ』って!

 

 

 

一通り買い出しが終わり、気がつくともうお昼前。『シュレディンガー』に戻っていた二人はそのまま食事をとることになった。

そしたら丁度、同じクラスの人達も遊びに来ていたらしく、テーブルを寄せて一緒に食べることとなる。

 

「なぁ、ハヤテとブレイブは何にするんだ?俺はこのセットにするけど」

「ん〜?じゃあ僕もそれにしようかな?」

 

ハヤテは俺と同じランチセットをたのむことにしたようだ。そのとなりでブレイブは面白いものを見つけたと言わんばかりに、メニュー表を見つめていた。

 

「ブレイブは?」

「そうですね。じゃあ僕はこの『学園の恐怖を再現‼︎』セットで」

 

よくやるなぁ、こいつ・・・。でも何か面白そうだし俺もそれにしようかな?

 

 

 

男子達が阿保なメニュー選択をしている横で、カレンとリーフ、アガサは注文を済ませていた。

え?リーフも男子だって?男の娘だから突っ込んでは負けだ。

カレンはヴィントが言っていたのと同じスパゲティセット、アガサとリーフはカツサンドセットだ。

 

リーフがカレンに話題を切り出す。

 

「そういえば午前中のデートどうだったの?」

「ブフッ⁉︎」

「うわっ⁉︎」

 

オレンジジュースを飲んでいたカレンが彼の予想外の質問に吹き出し、アガサがそれに驚いてカツサンドを膝の上に落とす。

 

「お、お前、いきなり何を⁉︎」

「そうだよ、切り出す時は付き合ってるの?からだろう?」

「アガサ、違うそうじゃない‼︎」

「ごめん、ボクが間違っていたよ・・・」

「リーフはもうそれ以上喋るな‼︎」

 

机を拭きながら、息を荒げるカレン。リーフとアガサのニコニコ顔はまったく止まらない。

 

「実際どうだったのさ」

「荷物持ってくれたりして便利だったぞ。だが・・・女の子扱いしてくるのは、何というか気に食わん」

「「ふ〜ん」」

「いい加減にやけるのをやめろッ‼︎」

 

彼女のその言葉は虚しく、のちも二人に弄くり回されるのだった。

 

ちなみにその結果、帰り道理不尽にもヴィントは殴られる羽目になるのだが、まぁ二人にとってはどうでもいいことだ。

 

 

 

 

所変わって東部、リヴィア山でアンリエッタとスカーレット、ロードの3人は走っていた。

アンリエッタとロードに関しては罰から走らされているのだが、スカーレットはジルと先生の練習に興味があって来たのだった。

なぜ興味の先である二人がいないかというと・・・

 

「あの二人、早すぎ、ますよ〜」

「まったくもって違いありません」

「あれ人間の領域じゃないわよ・・・」

 

とのことだ。

息を切らしていたアンリエッタがもうダメ、と膝をつく。運動神経が悪い彼女にしては頑張った方である。

 

「まだ走ってる・・・だろう先生達には悪いけど先に少し休憩取らせてもらいましょうか」

「賛成〜」

 

ポーチから水を取り出し飲む二人の横で、ロードは胸を押さえていた。自身の魔力により普段から痛む胸は、運動したせいか普段よりも激しい痛みを感じる。

 

「大丈夫?」

 

アンリエッタが声をかけてくれる。

 

「・・・大丈夫、です。なんでも、ありません・・・」

 

そう、大丈夫。大丈夫なはずだ、いつも通りのことだから。

 

 

だが、そんなことよりもっ‼︎走っている途中横の二人の胸がずっと揺れてるのが気になる!マジで死ね、体格差作る理不尽な神よ死ねぇぇぇぇぇぇぇぇッ‼︎

 

 

ロードの心の叫びは、何故かジルには届いていたらしく、練習後かなり労られた。

 

 

 





アンラッキーな人「痛い、主にカレンに殴られた腹と頭が痛い」
オレっ娘「・・・悪いとは思ってる。だが謝ってはやらないからな」
性別はリーフ・光の剣士((ツンデレかッ⁉︎))

時空の人「あのセット・・・。本気で、再現してますね・・・」
ゆるふわ系男子(?)「食べてすぐ吐きそうなあたりとか匂いとか、学園のより酷そうだけどね〜」


謎のヒロインJ・無駄乳スレイヤーL
「死ねっ!巨乳ども‼︎」
達人「あぶないじゃないねぇか、おい」
策略系ゆるい人「・・・面倒なことになりそうだな〜(離脱)」

次回 Eクラス編 とっつにゅー‼︎



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第10話≪昼休み編≫≪Eクラス編≫

学園内にある巨大な資料館、四階建のその建物の中には大量の研究論文や文献が存在する。また、マリア達が訪れた三階の試合のデータのような、記録媒体としては別のものも保管されている。

 

そんな巨大な資料館の2階の奥を赤染 遥は訪れていた。どれもこれも辞書ほどの大きさの書物で溢れている中、日本人らしく小柄な彼女は上の棚にある『リヴィアの生態系』という書物を取ろうと頑張っていた。

あ、あともうちょっと・・・!

 

ギリギリ手が届くか否かというその時、書物を茶色のショートヘアの彼女が取り、手渡ししてくれた。

 

「えっと、アーウィンさん・・・あ、ありがとう、ございます!」

「ええ、どういたしまして」

 

微笑む彼女はユリア・アーウィンさんだ。入学式から入って3週間しか経っていないが、毎日通っている彼女はもう本の大多数を覚えているらしい。身長177センチで胸も豊か、そんなモデル体型を羨ましく思っていると、ユリアが話を切り出した。

 

「そういえば今日はどうしてそれを?」

 

彼女が私の手元にある書物に視線を向けて言う。この書物は書庫の中でも割と古い部類にあたるもので、この辺りにある書物には古代文字が扱われていたりもすることから、あまり人が書物を借りる場所ではないからだろう。

 

「その・・・、魔科学科のステラータ先生の魔力を持つ生物に関する講義を聞いていたら、なんとなくこの島にはどんな生態系があるのか気になって」

「ふーん」

 

でも、とユリアは続ける。

 

「それなら入口からまだ近いところにも同じような書物あるわよ?」

「うぇえ⁉︎管理の事務員さんに聞いたらここだって言ってたのに・・・」

 

すこし不満が口からもれたのを聞いて、適当なこと教えやがって、と呟いて彼女はイイ笑顔で事務室の方へ歩いて行った。

沸点の低い彼女らしい行動だと内心思いつつ、手元の文献とにらめっこして入口付近のものにしようかと悩んでいた。

結局せっかくユリアさんが取ってくれたのだから今回はこっちを使おうと考え、脇にすこし重いそれを抱える。

 

カウンターに向かう途中で、恋愛小説の棚が目に入った。こちらに来てから、日本から同じジャンルのものを持って来たもののあまり読んでいない。

ここではどんなものがあるのだろうと、棚の間に入って一冊適当に選んでみる。

 

 

 

 

何というか悲しいお話だった。望み過ぎた人魚姫にはあんな結末が丁度いいのかもしれない。だが、王子様と結ばれそうな雰囲気の姫君が、助けたといって嘯いているのは気に入らない。もしも全てを知った上、それを近くで見ていたなら、私は思わず彼女を一刀両断に処してしまうだろう。まぁ、仮にも姫君だから斬ることは能わないかもしれないが。

そういえば作者は・・・これ同じクラスの⁉︎

 

「どうした、さっきから一人百面相をして、そんなに俺の小説が酷かったのか?」

「え⁉︎」

 

どうやら図書館には人を驚かすのが上手い人が多いらしい。やたらイイ声の彼は同じクラスのクリス・ウィリアムだ。

私より5センチほど背の高い彼の発言に、読者としての意見を屈託無く伝えた。

 

「ほう、つまりお前はあの姫が気に入らないから殺してしまえ、というわけだな?」

 

相変わらずの皮肉っぽい言い方にお前を斬ってやろうかと思いながら、それでも実際私がそういってしまったのだから、否定することはできないし、するつもりもなく、首を縦に振ってみせる。

 

「普段の教室での印象は間違っていたらしいな?いや、これは間違っているというより隠されていたといった方が正しいか?」

「・・・そんなつもりは無かったけど」

「ふん、お前に隠そうというつもりがなくとも、その我儘な部分は垣間見ることすらできなかったぞ。まぁ、俺にとってはどうでもいいことだがな」

 

歩き去っていく彼と人魚姫の表紙を見比べながら、全くもって彼らしい感想の返し方だったとつくづく思う。

 

資料の貸し出し許可を示す判子を、図書用紙に押してもらい、表表紙とページの先頭に挟んでおく。

資料館から出てみて、外の日差しの眩しさに思わず目を細める。外がせっかく暖かくなって来ているなら、校庭のフィールドの観客席、もといベンチで読もうと思い校舎と資料館の間の道を通り、校庭に出る。

 

校庭のフィールドは校舎から近く、そして割と広いので人気のスポットだということもあってか、今日も賑わっていた。

 

桜などの下にある花壇に一番近い、後ろの方の席で書物を開く。

風に揺らされた桜の花弁の一つが本の上に落ちる。桜の方を見てみると、緑の葉が少しずつ混じり始めていた。

 

 

 

 

その頃、Eクラスの教室ではある話題が広がっていた。それは4時間目の国語の授業終わり、今日は焼きそばパンを頂く!と意気込んで走り、食堂に向かおうとした東藤 光司が西湘院先生の胸元に飛び込んだことだった。要は彼のラッキースケベ体質が発動したということだったのだが、いかんせん相手が悪かったのである。

あらあら、いけませんね。これはしっかり指導してあげなければ❤︎といった具合に先生に何処かへと引きづられて行った。

 

 

「全くいい気味だぜ!アイツにはいい薬になるだろ!」

「いい薬というのは同意するが、そんなに笑っては流石にかわいそうだぞ」

 

爆笑するカイザ・スティレットを諌めるシュガー・ベイリンも何処スッキリした表情をしている。彼女らがこう言っているのには訳がある。

カイザの方は彼にその豊かな胸をもみしだかれ、シュガーはスカートの中に頭を突っ込まれているからだ。

ラッキースケベとはなんと恐ろしきものか、貧弱な胸の相手には下半身を狙い、豊かな胸には飛び込むという何かわかってる部分があるのだ。・・・少し殺気を感じるのでこの話について掘り下げるのはやめておくとしよう。

 

そんな二人の会話にエレイン・フォン・レイクが入る。

 

「偶然なのだから許してあげなさいな、二人とも。それに殿方に女としての部分を触れてもらうのはいいことではなくって?」

 

自信満々に言う彼女はクラスの全員からそれはお前だけだ、とツッコミをもらう。

 

彼女は彼のラッキースケベ体質に全9回と、最も多く巻き込まれている。

エレインはすらりと伸びた高い背と、推定Fカップでその中でも大きな部類である豊満な胸元、そして安産型の大きなお尻を持ち、アダルティな体付きをしている。歩けばどことは言わないが揺れ、男子生徒たちの目線を集め、欲情を掻き立てる。あの先生には流石に劣るが、学生内でのエロスの象徴だ。

 

 

「ところで、次の授業ってなんだっけか?」

「確か数学だったと思うが」

「げっ、課題やってねぇ!」

「またか、今回は見せてやないから」

 

シュガーからの残酷な宣言に、頭を悩ませるカイザ。

彼女は残りの昼休みを課題を解くのに費やすこととなるのだった。

 

 




今回もご覧いただきありがとうごさいま・・・。
ステイ‼︎ステイだ‼︎今回君ら出てないから後書きにも出せないんです。ご理解しやがり下さいませ‼︎


歩く18禁「ほらぁ、東藤君。怯えなくともいいのですよ❤︎」
ロボ好き「わ、悪気はなかったんですって!だからもう許して!」
歩く18禁「あらあら、先生怒ってなんかいませんよ?だから、さぁ」
ロボ好き「だれか、助けて・・・っ⁉︎」


毒舌ショタ「なんだ?またどこかである意味惨たらしい行為が行われているような気がするな・・・」
根暗ちゃん「なるほどこれが第六感というものですか」
資料館系アイドル「・・・あんな最低なものをキャッチする感覚なんて必要ないんじゃないかしら」


ツンデレ不良娘「・・・」
双剣「一時間まるまる立たされた気分はどうだ?」
性の象徴「いつになくシュガーさんがスッキリした顔をしてますわね,。毎回見せるように頼まれてたからなのかしら?まぁいいわ」








目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第11話 ≪実技編≫≪Eクラス編≫≪???編≫

 

 

実技の授業、それは基本的に担任が受け持つことが多いが、手の空いている先生が行うこともある。

そういうわけで、Eクラスの今日の実技の授業はフウマ・アクセレイ先生が受け持っていた。

広いアリーナ内に大型のスクリーンの上からのフウマ先生の声が広がる。

 

「実技の授業で行うことは理解しているとは思うが説明はする。

今回からすこしの間は、お前たちの魔術が、技術がいかほどのものか事細かに見せてもらう。そして、その結果を見て私たち教師側で方針を決定する。主に剣術などに関してアドバイスをすることもあるし、魔法具の形式に関することも言わせてもらうかも知れん。心しておくように。

さて、見せてもらう方法だが、これから試合を何度も行う。様々な組み合わせ、様々な形式で、だ。実戦がどうしても嫌だというなら降りてもいい。だが言わずもがな、実践の記録というのは方針を決める上でかなり重要だ。だからそれだけ曖昧なことしか言えなくなってしまうと思っておいてくれ」

 

試合はとりあえず全ての組み合わせをするからということで、第一回目の組み合わせはクジで決めることとなった。生徒達に勝手に組ませるわけでないのは、そういうことにトラウマがある極一部の生徒に対する学園側からの気遣いだったりする。

 

クジの結果、第1試合は・・・

「ハルカ・アカゾメ対リーズフェルト・ヴァルガンド‼︎」

 

対戦カードを告げる声に、ぼーっとしていたハルカはハッとする。そして、背後に誰かが立つ感覚に振り向くと、そこには背の高い赤髪の少女-リーズフェルトが立っていた。

彼女の顔は近く、驚いたハルカは何歩か後ずさる。

 

 

「よろしく頼むぞ、アカゾメ」

「は、はいっ‼︎よろしくお願いしますっ!」

 

「準備ができたならすぐにフィールドへ行け」

 

先生に急かされて、リーズフェルトは観客席を後にする。あっ、そういえば。

 

 

 

 

周りをあちらへこちらへ見ているハルカにカイザは目を向ける。

彼女の普段からのオドオドした様子や、無駄にネガティヴだったりするところを苦手に感じていたカイザは、今度は何をキョロキョロしているのかと思う。

そんな風に見つめているとハルカと目が合った。

 

「あ、あの!スティレットさん!」

「・・・何だよ?」

「その、これ預かっていてもらえません?」

 

そういって眼鏡を押し付ける彼女に『おいっ』と声をかけるが、既に観客席から離れていってしまっている。

小さく舌打ちをしながらも眼鏡をきちんとカイザは置いておく。

そのな彼女の様子に、ハルカと同じく日本人であるミツル・カミシロはくすり、と笑う。

 

「何笑ってんだよ?」

「だって気に入らないって表情してる割には丁寧に置いているじゃない」

「・・・ふんっ」

 

そっぽを向くカイザとそんな様子も可愛らしいとニコニコするミツル。

 

そんな二人を傍目にアリーナステージに、リーズフェルトとハルカの両名が出揃う。

「ギャラルホルン!」

 

リーズフェルトの体に生徒手帳から飛び出した機械的なパーツが纏われる。彼女の全身を包んだそれはまさに鎧そのもの。だが肩の上に展開されたマシンガンと背中に装備されたフランチェスカが鎧というイメージをパワースーツのそれに塗り替える。

艶消しがかけられたその鎧は、銃や戦車に見られるような機能美を顕していた。

 

機械チックなデザインの魔法具の鎧に、観客席から東藤光司を含めた男子達の目が輝いたような気がした。

 

対するハルカが出した魔法具は、まるで木刀のような一振りの古錆びた刀。刃が引かれているのが遠目にもわかり、魔法具としても武器としても三流以下であるように見える。

だが、それを構えたハルカの眼光は鋼の如き光を宿していた。

 

試合を告げる為の音声が飛ぶ。

 

Start‼︎

 

瞬間ハルカにリーズフェルトのマシンガンが火を噴く。自動ロックオンのそれはしかし彼女に当たらない。

開始と同時の魔力放出による加速。眼前に低姿勢で飛び込んでくるハルカに、面白いと術式で展開した剣、レーヴァテインで迎え撃つ。

 

宿命術式(ミコトコード)

 

打ち合いの寸前、ハルカの刃は銀色の輝きを宿す。

水面に乱反射する日光のようなその輝きに不気味さを感じ、頭を下げる。

 

それは結果からいうならば正解だろう。

彼女の炎の剣身は上半分がそのまま落ちるように斬られる。頭上を通る銀の刃にとんでもないものだと冷や汗をかかされる。

やっと追いつきかけたマシンガンの銃身を彼女は返しの刀でぶった斬る。

リーズフェルトは銃を斬り裂いた彼女に、投げ斧(フランキスカ)を叩きつけるように振るう。

だが、読んでいたと言うかのように一歩下がって避けてみせる。

 

本来、リーズフェルトのような魔法具(よろい)は物理攻撃、特に刀剣に対しては最高の相性を持つものである。戦国時代の武士をして鎧の間を狙って戦う、いや、狙わなければ戦えないような防御力を持つ。皮鎧ならば兎も角重鎧は刃も通さず、弓矢も通さない。

だが、ハルカを相手にした時、その相性は逆転する。なぜなら、ハルカが『斬』の属性の持ち主であるからである。どんな強力な結界魔術や防御魔術であれ、『斬った』という概念を強制的に対象へ植え付けることで真っ二つにできる術式。しかも、強みを無効化された上に、重鎧の弱点である重さに対してハルカは抜刀術を基本としたスピードタイプ。

マシンガンと投げ斧で戦うなら兎も角、懐に入られた時点で敗北は必須である。

それでも彼女の目は勝利を見据えていた。

 

「はッ‼︎」

「ッ!」

 

地面へめり込んだフランキスカから手を離し、グラムを展開、そして次なる一撃を弾くリーズフェルト。

グラムに内包された術式を破壊する魔術。それによるギリギリの打ち合い成立。

術式が破られ逆流した魔力に一瞬ひるんだハルカ、その左手をグラムを収納し逃すまいと掴み取る。

それと同時に、ハルカの背後に術式が展開される。

 

「ッ‼︎」

 

マズイっ!と強く掴まれた左腕、その逆の右腕で握った風見を魔力放出を伴って振る。

 

その刃は硬い兜を容易く裂く。

カランと響く刀の落ちる音、そしてハルカの体に突き刺さる12本の剣、槍、斧。

 

結果は・・・

 

 

リーズフェルトは掴んだ腕を離し、兜を外した。その首からは血が流れていた。

 

「どうなってるんだ・・・?」

 

 

-勝者・リーズフェルト・・・?-

 

 

回復魔術により、首の傷が治り客席へと戻ってきたリーズフェルトに賛辞の言葉が掛けられる。だが、それに対する彼女の反応は薄かった。

虚空を見つめるようにして、リーズフェルトは呟く。

 

「アカゾメはどうしたのだ?」

「さっき先生が言ってたろ。脳天も心臓もぶち抜かれた上に全部当たりどころ悪いから病院送りって。それより、今度アタイと戦おうぜ!な!」

「・・・今授業中だぞ。それにすぐの試合じゃないなら先に眼鏡をとどけてやったらどうだ」

 

リーズフェルトのツッコミに眼鏡を持って病院もとい保健室方面に向かうカイザ。

それを見送り階段に背を預けていた。

 

 

 

 

ところ変わり大型保健室(通称病院)では、届けられた新鮮な死体が手術台に置かれていた。

筆頭保険医であるジャック=ガンダールフは歓喜の声を上げ手術室へ入った。

 

 

「おっしゃァァァァァァッ‼︎久しぶりの手術キタコレェッ‼︎」

「不謹慎ですしうるさいですよ、手術狂(せんせい)。」

「・・・今割と君も失礼なこと言った気がするんだけど気のせい?」

「間違いなく気のせいです、クズ野郎」

「ほら、今度ははっきり言ったぞ⁉︎聞いたからな‼︎」

 

助手からの容赦ないツッコミと罵倒に先生マジ傷つくわ〜、と呟く執刀医。

夫婦漫才を繰り返す二人だが、その手元では制服をハサミで切るなど、迅速に用意が進められる。

「・・・助手ちゃん、始めんよ〜」

「了解しました」

 

12本の武具はすでに抜きとられているが、致命傷と思わしき傷が4、5ヶ所見受けられる。

まずは下腹部、回復魔法に必要な新陳代謝関連をなんとかするため、腎臓や腸周辺をメスで切る。

腎臓は剣がかすめたのであろう、裂傷があった。小腸には槍やメイスが刺さったのかかなり破損がひどい。

 

「助手ちゃん、A5dとって」

 

医療縫合用結晶魔法具群、そこから一本最も細いものを抜く。

腎像側面部に調和性素材を入れ込み、それを覆うように糸で閉じていく。

糸はアラクナから取れた自然由来のもの。縫合後に拒絶反応が出にくないことから医療用はもっぱらこれか蚕の糸である。

「次、腸いくよ〜」

「はいっ」

 

次々と進められていく光景をいつの間にやら付いていたカイザは見つめていた。

執刀医の荒々しくも丁寧すぎる治療と、それをフォローしきる助手。人体の上を手が蝶のようにひらひらと動き回り、蜂のように強い動きが時々入る。そしてその跡は何もなかったかのような、血色の悪い少し青白い肌だけが残される。

 

「外傷、終了〜!」

「4分38秒です」

「はい、脳波チェックよろしくゥ」

「・・・異常なしです」

 

そんなに時間経っちまってたか、と周りを見ると研修生であろう人達が周りに立って何かを急ぎでメモしているところだった。

病室へ運んで行く人達を傍目に出て行く二人。その後ろ姿は歴戦の戦士のような頼もしさがあった。

 

運ばれた病室101号室には、何人かの同じく意識が戻るのを待たれる生徒達がいた。

その中の一番手前、そこへカイザは入る。

眼鏡を横の小さな机に置くと、すぐに出て行った。

 

 

 

 

その日の夜、意識が回復して部屋へ戻ったハルカは憂鬱な気分になっていた。

一応確認を、とメールを確認するとやはり祖父からのものがある。日本や連合国外の国の生徒が留学する場合、試合の動画を配布してもらうよう交渉できる。お金がかかるからやる人はあまりいないけど。

ルームメイトのいない、一人部屋の机を引いて座り、内容を見る。

 

 

『from-祖父

題名:--

内容:試合動画を見たぞ、ハルカ。

一撃目の斬撃よりも最後の斬撃が遅すぎる。手を抜くんじゃない。終わってからの相手を見ていると可哀想だ。

 

それとも、まだ「あの事」を気にしているのか?あれはただの事故だと何度も言っているだろう。さっさと立ち直れ』

 

 

「うるさいな‼︎」

 

衝動のままに端末を壁へ投げつける。

あのことは関係ない。私は、もう・・・人を斬りたくないだけだ。

 

 

一人部屋でよかった。こんな無様な姿、見られたら死んでしまう。

椅子を引いて、端末を拾い上げるとぶつけられた角を中心に大きく画面が割れていた。

 

 

 

 

 

 

 




ツンデレ不良娘「リーズフェルトだ!リーズフェルトだろう⁉︎
なぁ試合に勝ったんだろお前!戦おうぜ!なぁ‼︎」
メイルレディ「やめろ!そんな大将首を追い求めるような詰め方をしてくるんじゃない!それにアカゾメも本気出してないみたいな描写あるぞ⁉︎あっち行ったらどうだ?」
根暗ちゃん「死にたい死にたい死にたい死にたい・・・」
ツンデレ不良娘「うわ言みたいに呟いててこっち見てないぜ?」
メイルレディ「くそっ、使えない!ここは・・・逃げるッ!」
ツンデレ不良娘「逃げるんじゃねぇぇぇッ‼︎」



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第12話 ≪授業編≫≪放課後編≫≪Fクラス編≫

 

Fクラスの今日の魔化学科の授業は、実験室で行われていた。厚いカーテンで覆われた部屋の中で生徒たちはパラケルス・ハイム先生の白板の指示に従い、魔力回復薬であるハイポーションを製作していた。

 

このクラスでは以前にポーションを製作しており、その際にそれぞれの班で2本ずつ作るよう指示していたので、自分で飲んで試して見るという荒っぽい効果試験に使ったのとは別のもう一本がそれぞれの手元にある。

そこへマンドラゴラとナツメグ、ドラゴンモドキなどの香草や薬草を放り込んで煮ると、ポーションは海のような青い色からハイポーション特有の血のような赤い色に変わる。そうなれば実験成功であり、効果を試すために試飲するだけである。

 

そのはずなのだが・・・

 

「どうして・・・こうなった・・・」

 

カトレアの班の鍋の中では泥のような色合いの謎の液体、名付けて廃ポーション★が完成していた。

煮込み時間は確かに三分、タイマーで測ったから間違いはないはずだ。すでに自分の役割を終えて暇そうにしていた班員数名に目を向ける。

 

「な、なんでハイポーションからこんな臭いするの⁉︎」

 

鍋からの悪臭に涙目になっているヤヨイ・イエローショウル。

 

「すごい、これはすごいものを作ったものですな!」

 

何故か楽しげな表情で鍋を覗き込むシェイル・ドイル。

 

「初めて作ったのだけど、これは失敗って言う領域を超えてると思うわ!」

 

窓を開いて、ケホケホと咳き込んでいるメアリー・F・クロミコン。

 

「はてさて、一体どうしてこんなことになったんですかな?」

「私が知ってるわけないでしょ!あとさっきから興奮してうるさい!」

 

我輩気になる、と意気込むシェイルがうるさいので取りあえず黙らせる。

巡回してきたパラケルス先生が面白いものを見つけたという表情で、ニコリとしながら寄ってきた。

「これはまた面白いことになっていますね」

「「先生〜!」」

 

先生は泣きついたヤヨイとメアリーの二人を軽く手で退けると鍋から一杯分コップで攫う。

すくいあげられたその液体はガラスのコップの中でドロリとした感触をより鮮明に伝えて来る。ビジュアル的には完全に嘔吐物である。

何を思ってか先生は軽くコップのそれを口に含みそして・・・飲み込んだ⁉︎

 

「ちょっ、先生⁉︎」

「なるほど、舌が焼け付くような塩酸の感覚と、詰まった排水口に溜まった汚水のような風味が、甘酸っぱい味をさらに改悪していて・・・ゲボラッ⁉︎」

 

パラケルス先生は倒れた。

先生の頚動脈にすかさず手を当てるシェイル、そして脈がありませんな、大変ですぞ!力尽きてますぞ!とまた楽しげに言う。

流石にウザいのでシェイルの口にコップの残りをぶち込む。

 

「ゲファぁッ⁉︎」

 

血反吐を含んだものを彼が吐き出すのを傍目に、生徒手帳で二人分の担架を出してもらい、そのまま病院まで運んでもらう。

残った廃ポーションは三人で分けて瓶に詰めて置いておいた。

 

それにしても、何が悪かったのだろうか。

私が加えたのは味を整えるのに何か入れていいと言われてから激辛スープの素を入れただけだ。

時間はちゃんと守っている。

 

 

 

「もう、絶対に実験でカトレアちゃんと組まないのぉ!」

「激しく同意するのだわ!」

 

何故か意気投合しているヤヨイとメアリーを傍目に、騒然とした実験室をチャイムの音と共に後にするカトレアだった。

 

ちなみにその鍋の残りはちゃんと瓶に入れて保管されている。世にも珍しい不味さで人が蘇るポーションとして、のちに展示されることになるのだが。まぁ、どうでもいいことだろう。

 

 

 

放課後、カトレアは美術室で水刃を使い、様々な形を作っている。それが日課だ。

昨日の続きを、と生徒手帳の収納機能から手のひらサイズの長方形の木材を出す。

人型にまでは切り出しておいたそれを前に誰を掘り起こそうかと悩む。学園に入ってからは確かリュート・D・ブレイブのを作った。彼のは本人よりもおまけで作るつもりだった竜モードの方に手が入ってしまい、蛍光塗料とかも塗って製品化できそうな感じにしてしまった。そのおかげで1週間完成が遅れた程だ。ただ気に入らなかったのはやはり本人の写真だけで作ったという点だろう。実物を見て作る方がやはりいいものができそうな気がする。

 

そこまで考えてやはり教室に戻ってだれかにモデルを依頼しようと思い、顔をあげるといつのまにか学級委員長のレイカ・ブルーツリーやダ・ビンチ・ローズフィールドがこちらを遠目で見ていた。

木の塊はそのままに二人の方へ行く。

 

 

「・・・珍しいわね、私の作業を見に来る人がいるなんて」

「リュート君の木像掘ってた時から見てたましたよ?」

「君がなかなかいい木像を作ると聞いて見にきたのさ」

 

ダ・ビンチの言葉には、私の方がうまいけどねと言う含みがあるのは顔を見ればわかる。

レイカの方は集中していたからか、全く気がつかなかった。

そういえば、レイカはリュートと一緒にいるのをよく見かけるなぁと思った。それに見学に来た理由も彼の像を彫っていた、ということである辺り彼女はリュートのことが好きなのだろうか?それなら・・・。

 

「次の像だれにするか悩んでるんだけど、貴女に頼んでもいい?」

「え?別に構いませんよ」

「もしかしてブレイブ君の像と並べて置く気かい?」

 

ダ・ビンチの言葉にそうよ、と答えるとレイカが先ほどよりも積極的になる。

そういうわけで、彼女をモデルとすることが決定し、作業を始める。

まずは四方八方から彼女を眺め、絵に描き起こして行く。写真のようにただ描いていくだけではなく、体の足や太ももの身長に対する割合などもこと細かに付け加える。

 

カトレアの手がこそばゆくて、レイカは少し動くと睨まれた。睨まれるのが怖いのですぐに姿勢を戻す。

そのやりとりが二時間ほど続き日が暮れる頃になってやっともう大丈夫という声がかけられました。

私はモデルを承諾したから、あんまり文句を言うつもりはないですが、同じ姿勢ってキツいんだとはっきり思い知らされました。

 

「今日はこれで終わりだけど・・・明日も、来てくれる?」

「はい・・・」

 

背を向けて道具を片付ける彼女が、はいと言う一言の返事に対して何処と無く嬉しそうでした。

 

 

 

 




水の彫刻師「それにしても本当にどうしてこんなポーションできちゃったのかしら・・・?」
泣き虫元気娘、黒魔術の申し子「「まだ自覚ないの⁉︎」」
第一犠牲者・元素の魔術師「・・・本当にすごいポーションですね」
第二犠牲者・劇作家「全くですぞ・・・」

委員長「まだ腰が痛いです・・・うぅ・・・」
万能たる美しき人「まぁ、私も作る側だと同じこと言うだろうから、それはしょうがないと思うよ?」
委員長「もう少し考えてから、許可するべきでした・・・」





目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第13話 ≪Fクラス編≫≪美術編≫ ≪???編≫

レイカ像製作から4日後、カトレアは休みにも関わらず、学校へ入り浸っていた。

スケッチと設計図のようなものを組み合わせた図面の通り、水刃を使い少しずつ削っていく。

完成していくその像の服は、木像とは思えない柔らかな感覚がある。スカートを覗くとわかるが、裏地のミシン目やパンツの模様に至るまで再現されている。

水の流れる音と、木の削られるチリチリという音だけが部屋の中に響く。

 

「ふぅ・・・」

 

後は顔だけだ、とモルゲッソヨのように頭部から胸元あたりまでが丸みを帯びた楕円形になっているのを確認する。

 

「お疲れ様です」

 

そう労いの言葉をかけてきたのはレイカだ。

彼女の手にはコンビニのロンリーマートのレジ袋があった。

 

「差し入れです」

「あ、ありがとう」

 

受け取るとそれはカフェインがかなり入っている作業向けのエナジードリンク、オセアニアドリンクだった。

大体のオセアニアドリンクは苦手なのだけど、とパッケージを確認するとフルーツっぽい味わいで唯一苦手でない赤色だった。

こういうところで気がきく辺りは本当に委員長らしくて好意が持てる。

 

「幾らだった?」

 

「オイオイ、差し入れにそういうのは野暮って奴だろ?」

 

そう言ったのはリュート・D・ブレイブだった。一つ前に作った像の人物でもある彼の逆立った髪は、作る側から言わせてもらうと中々難しかった。

廊下をこちらへ歩いてくる彼を見る限り、レイカと一緒に来ているというわけではなく、ただ単にちょうどタイミングがあっただけなのだろう。

 

「・・・うちのクラスは案外暇な人が多いのね」

「ひっでえ言い草だな。俺のも作ったって聞いたからどんな腕前か見に来てやったのによ」

 

まぁ、作る時のモデルやった覚えはないけど、と笑う彼に冷や汗をかく。

そう、私は彼の像を作る時には許可を取っていない。つまり肖像権で訴えられれば私は都市内の法廷へと即座にドナドナされ、少ない貯金を吹っ飛ばされるわけである。

まさに龍の前の鼠(こっちのことわざ)というものだ。

「あ、そうだ。俺の見せてくれよ」

「え?今はレイカを作ってる途中なんだけど」

「私もリュート君の木像また見たいです!」

「・・・わかったわよ。出すからちょっと待ってもらえる?」

 

本人に訴えるつもりはなさそうね・・・。よかった。

生徒手帳の収納機能から、工芸品ファイルを開いて出す。色のつけられていないその像は写真で作っただけあってか、レイカの像と比べるとできが悪いように思える。

「君、色をつけるのはできないんだね」

「「⁉︎」」

「どっから湧いて出たのよアンタ」

突然リュートとレイカの背後から会話に参加したダ・ビンチに、二人は驚いて振り返り、カトレアは呆れている。

 

「で、何の用よ?」

「ははは、君の色気のない像に色をつけてあげようかと思って」

「あれ?リュート君の作ってた時いましたっけ?」

 

「・・・今考えたでしょ?」

「さぁ、どうだろうねぇ?」

「疑問文に疑問文を返すな!」

「あんまり怒らないでくれ給えよ。小皺が増えるよ?」

 

まぁ、そのままでも私の美貌には敵わないだろうけどね、と息巻くダ・ビンチに像を投げつける。

 

「色をつけるなら勝手にしなさいよ」

 

カトレアは捨て台詞を吐くとオセアニアドリンクを一息に飲み込み、作業へと戻っていった。

 

 

 

 

そんなことがあった真夜中-

 

「はぁ!はぁ!」

 

少年は怪物から逃げていていた。

白銀の糸くずを頭につけた怪物は悲鳴を聞いてその口を歪ませる。耳元まで大きく裂けたその口からは変わらず地響きのような、瓶の底を指で弾いたような低いながらも耳に残る声が溢れている。声は壊れたおもちゃのように繰り返す。

 

『待ちな、サイ、マチナサ、イ、待ちなさい待ちなさい待ちなさい待ちなさい待ちなさい待ちなさい待ちなさい待ちなさい待ちなさい待ちなさい待ちなさい待ちなさい待ちなさい待ちなさい待ちなさい待ちなさい。マヂナザイ』

 

必死に逃げる少年の背後をひたひたとついてくる怪物。窓の外からは歪んだ人影の群れが彼を嘲笑っている。

走る、走る、走る、走る。

だがー

 

「行き止ま、り⁉︎」

 

ー袋小路のような作りの廊下の端へと来てしまったのだ。もう逃げられない。もう逃さない。

 

『ツーかマーエたぁ♡』

 

足を、腕を、殺すためでなく痛ぶるために、何度も何度も繰り返し針がさし穿つ。

刺された場所には傷跡と痛みだけが残る。

 

足からじわじわと体を這い上がる痛みの数々と傷跡は呪詛のようでー

 

嘲笑いさし続ける怪物は悪魔のようでー

 

窓から人影の覗くこの場所が檻のようでー

何もかもが嫌いになりそうで。首まで続く傷跡の群れを顔も続けようとして、白銀の悪魔が針を振り下ろす。

 

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁッ⁉︎」

 

-目が覚めた。

少年-メア・ナイトマイトは、魔術で深層心理を睡眠中覗いてしまう。

彼の魔法具である枕の暴発に近い魔術の発生は彼自身にはあまりコントロールできないらしく、今日のようにとんでもないものを覗いてしまうことだってあるのだ。

 

汗が酷く落ち着かないので、夜風に当たってくることにした。

「・・・また嫌なものを覗いてしまった」

 

寮の中庭のベンチに座り、自販機で買った飲み物を飲む。

ちょっとした庭園のようになっているそこは、昼は皆が集まる人気スポットでかなり落ち着く。

 

「あら、珍しいわね。私以外がこの時間帯にここにいるなんて」

 

コツコツと靴の音を鳴らし、近づいてくるのを感じる。

蛍光灯に晒された白銀色の髪といい、顔立ちといい、先ほどの悪魔を連想させてやまない。

 

「・・・確か、Cクラスの?」

「マリアよ。よろしく」

 

ベンチの横に座り彼女は言う。

 

「何かあったの?顔色すごい悪いわよ?」

「今日はちょっと悪い夢を見ちゃってね」

「そう」

 

自分から聞いた割には素っ気なく返す彼女。

それから少し話していると、すっかり夢のことは忘れてしまっていた。

何時の間にか飲み終わっていた僕の飲み物の缶をゴミ箱に投げ入れたマリアは寮へ帰っていった。

 

 

 

 

 

 

 





龍の君「お〜、色つけすげぇなぁ」
委員長「(い、色よりもリュート君が近い方が気になって⁉︎)
万能たる美しき人「次は龍を塗ろうか」
龍の君「おぉー!」(ガシッ
委員長「(南無三南無三南無三)」

水の彫刻師「(委員長大変ね)」



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第2章 ドッペルゲンガーは誰なのか
第1話 いつもと変わらない風景


入学式から早1ヶ月、今日も魔術学園はいつも通り休まることもない騒がしさを見せている。

昼休みの食堂でいつものようにリヒャルド・マルコフは子分達に食券を適当に確保してもらうつもりでいた。だが、1時間目から4時間目までの休み時間一度も顔を出さない彼らをおかしいと思い、BクラスとFクラスを訪れると案の定熱を出して休みだということだった。熱が流行っているから仕方ないかもしれないが三人とも同時とはどうなのか。

だが、食堂へ走るリヒャルドの頭の中は別の事柄でいっぱいいっぱいだった。

 

(スパイダーバーガーセットだけは嫌だッ!)

 

そう、完全にスタートから遅れていた彼は例の毒物と疑わしきダークマターを食べることになる可能性が高かったのである。

その実、やっとの思いで着いた食堂の食券販売機の前は戦争のような有様だった。ちなみにこの光景は開校以来よくあることらしく、食堂では中央だけでなくそこにもバトルフィールドが用意されている。食券を求めて誰も彼もが餌を与えられた鯉のように群がっている。

だが、この有様であるならば間違いなくマトモな食券は残っているということだ。

リヒャルドは魔法具である二対の蛇が巻きついた様な意匠が特徴的な杖、レボルティオンを取り出し、フィールドへと入っていった。

 

食券販売機前での現在の戦況はこうだった。Bクラスで犬猿の仲として知られるはずのウルーズとレイラの共同戦線による悪魔的な破壊力を前に男子生徒たちが手を組んでそれを討伐にあたろうとした。

共同戦線へと挑んだ男子軍、卑怯にもその背後からアンリエッタとチャール・エドワードが攻め込み駆逐している。それでも希望はあるッ!と屍の山の中でリュートと数名の男子が奮闘し、それを中央にいるクリス・ウィリアムが苛立たしげに援護している状況だった。

 

「バカなやつらだな」

 

リヒャルドは襲い来る数名の男子を召喚した蛇達に相手させ、悠々と食券販売機へと向かっていた。幸い主戦力達には気づかれることはなく、簡単に辿り着く事ができた。

そして、残ったハムレタスサンドのボタンに手を伸ばして押すその瞬間、全く同時にボタンに押す人影があった。

 

紛争地帯の中央を薙ぎ払って突撃してきたその影は足元に蛇の頭を踏み潰していた。

その人の顔を見てリヒャルドは思わず呟いた。

 

「あ、レイドリウス家の貧にy「それ以上続けたら問答無用で頭に槍をぶっ刺しますよ?」」

 

彼の呟きに彼女は殺意のこもった鋭い目で睨みつける。そんなことより、と彼女は相変わらずの無表情で続ける。

 

「手を退けてもらえませんか?」

「この状況で退かすように見えるなんて・・・案外レイドリウスも頭が悪いんだね?」

「・・・ええ、まぁでも貴方のように道理を理解しないよりは幾分かマシです。それから!私はもうあの一族とは関係ありません。今の私はレイドルフの孤児です」

「なるほど、自分から家を捨てるって名乗るなんて、一族じゃなく君個人が馬鹿みたいだ」

 

口での言い合いは段々とエスカレートしていく。最終的に殴り合いになりそうな程になった頃、本来の目的を忘れていた二人の腕の下の発券口から覗いていていた券の頭を掴み取られた。そしてやっと彼らは目的を思い出した。

略奪者然とした態度で券をさらっていったのはアンリエッタだ。よくよく見ると彼女の背後には全身火傷かつずぶ濡れのチャールが倒れている。背中の火傷が酷いあたり、背後から攻撃されたのだろう。

アンリエッタの方にハッと振り向くが時既に遅し。彼女は食券を交換するための列へと入っていた。

未だ睨みつけてくる二人に対し、アンリエッタは穏やかな表情のまま口角を吊り上げる。

 

「卑怯とは言わせませんよぉ〜?レイドルフさんもマルコフくんだって私達がその券を賭けて戦っているのを無視して取りに向かったのですからぁ」

「くっ」

 

ねぇ?と穏やかに同意を強いる彼女にどちらのものかはわからないが、呻くような声が出る。

 

スパイダーバーガーセット以外の券がなくなったことで、フィールドが解除され倒れていた生徒たちは立ち上がっていく。そして先ほどの乱戦が嘘のようにちゃんと並んで買っていく。むしろ後ろへ行こうとする姿が見える気がするが気のせいだろう。だが間違いなく言えることはその内の並んでいる生徒たち内たった一人の勝者を除いた全員の目が死んでいると言うことだけだ。

 

「全く、裏切りとはひどいでござるなぁ?アンリエッタ殿?」

「酷いだなんてそんなこと言わないでくださいよぉ?私が前を歩いていたら奇襲する気満々だった人に言われたくないのですよ〜」

「えー、バレてるとかありえないわー」

「まだまだでござるよぉ?」

「まだまだでござったなぁ?」

 

チャールとアンリエッタは互いに笑顔で会話をしているが、話の内容からは二人共裏切る気満々であったことが滲み出ている。レイラに付き添ってきていたアキがその会話を真後ろで聞くこととなり、苦笑いを浮かべている。

 

そんないつもと何一つ変わりのないように思えた食堂の風景だったが、この昼休みに既に異変は始まっていた。

 

あ、ちなみに異変というのはただ一人笑顔でスパイダーバーガーセットをおかわりするシャルロット・ランスロートのことではないので悪しからず。それを見てマリアが引きつった笑みを浮かべているところまで日常風景だからだ。

 

 

 

 

 

昼休みも後半にさしかかり、残り20分に差し掛かった図書館では最終戦で仲間割れをして負けたレイラがウルーズのとなりでぐでーっとしていた。ちなみに遠山アキ(レイラの保護者)もいつものようにニコニコしながら一緒に座っている。

 

「それにしても、本当に壮絶な味だよねぇ・・・」

「それに関してだけはアンタの言うのに全くもって同意するね。・・・負けたのは間違いなくアタシのせいだけど」

「何言ってるんだい・・・僕の方が悪いに決まってるじゃないか。最後の言い合いは僕から始めちゃったことだし・・・」

 

「はいはい、ストップ。また君らそうやって自分が悪いって言い合ってどっちが悪いかとかで喧嘩しだすんだろう?いつもなら構わないけど図書館だから、ね?」

 

そう、この二人の喧嘩はだいたいそんな感じのものばかりである。

同時に手に取ったプリンの譲り合いで喧嘩になるなど馬鹿らしいものが大半で、その上戦っている途中で笑いながらやり合っているのだ。だからこう言われる。

 

「・・・やっぱり君たち本当は仲いいだろ?」

「「違うっ!」」

 

アキのからかいに声を揃えて否定をする二人。似た者同士であるのはまず違いないだろう。

さて、今日彼らが図書館に来ているのには理由があった。

風邪が流行っている学園内では、なんと風邪をひかないことで有名なペンドラゴン先生まで午前中の授業を休んでいた。そのために国語科で特別な課題を代わりに出されたのだ。それは本に関して読書感想文のようなものを書き、1週間以内に提出というものだった。勿論、そういった類の感想文は後回しにしてしまいがち、ということもあるのだが、今回の課題では別の問題があった。

800年代の著名な作家の一人であるファニー・ヴァンプの作品を読めという課題なのだ。彼女の作品はどれもこれも哲学地味た側面があって読みづらく、しかも古語で書かれているため訳す必要まであるのだ。

そこまで来ると予習していたはずのアキでさえお手上げということになり、とある人物の手を借りに図書館へやって来ていた。

 

「待たせたわね」

「おーユリア先生だ!」

「ユリア先生だ、よろしく」

 

「・・・ユリア先生はやめなさい」

 

図書館にいつも通い、本の場所まで覚えている彼女ならば、と頼み込んだのだ。もちろんタダではなくちょっとした約束をして教えてもらうことになったのだが、それはまた別の話。

さて、話は戻るが沸点の低いことで有名な彼女の苛立たしげな声に、ビクリとするアキ。だがレイラは無邪気に続ける。

 

「教えてくれるなら先生って言わなきゃ失礼になるかと思って」

「それなら、構わないけど」

 

まんざらでもない、といった具合になった彼女に内心若干身構えたウルとアキはそっと胸を撫で下ろした。

二人の様子に気づくことなく、ユリアは三人の座る机に三冊の本を置く。

 

「とりあえずパッと聞いた感じでそれぞれに合ったのを持ってきたわよ。アドバイスとかはメモして挟んであるから、わからなかったら聞いて頂戴」

 

そう言ったっきり、もう一つの席へと座り込んだ彼女は本を読み始めた。

 

レイラは頑張って本を訳し始めた。その手始めに題名に取り掛かる。

その題名は『名前のない誰か(ドッペルゲンガー)の証明』だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




無属性の尖兵「やっと始まりましたね、第2章。予告から本編をやるまでなにしてやがったんですかねぇ、この駄兎は?」

えぇ、と?虹六とか、その色々面白いものがあり、プロット制作も大変で・・・

無属性の尖兵「・・・まぁ、そういうことにしておきましょうか。あ、このスマホのやっていないであろうfgoとかいうゲーム消しときますね?」

ヤァァァァァァ⁉︎

闇の龍「見るに耐えない自業自得だねぇ?」
謎のヒロインJ「てめぇ次ふざけたこと言ったら○すからな?」
闇の龍「わかった!わかったから首元に槍を突きつけるのをやめろ⁉︎」




目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第2話 少女達の約束と現れた姿似


6月8日、本文テキスト追加


CクラスだけでなくAクラスでも国語科からの厳しい課題が出た日の放課後、ロードは学園からそのまま喫茶店であるシュレディンガーへと向かっていた。

それは今日貧乳同盟内での会議の約束のためである。二人しかいないが毎週水曜日にはこうして集まることで名前だけでなく立派な会議として成り立っていることがわかる。

 

第一回の議題は『巨乳ランキング表の作成に関して』で、異様に素早く作られたその表を元にトップクラスのFカップであるエレインや西湘院先生を中心にアンリエッタやカイザなどきっちりとバストサイズがランクされていた。トップバストだけでなくアンダーバストの差で決めている辺り相当ガチである。というか何故知っているのか、どうやって調べたというのか⁉︎

 

ちなみに今回の議題は次の6月の試験で巨乳に負けない為の勉強会である。現・アグラヴェイン卿が授業予定などを決めているこの学園では今年の生徒はできがいいとしていつもに増して難しい問題となるらしい。この情報のソースはCクラスのマリアである。

 

さて、そんな同盟での会議を解説しているうちに、ロードは喫茶店へと着いた。

カランコロンっ!と入り口の木の扉に付けられた錆びたような色のベルが心地いい音を響かせる。店員に事情を話して先に席に座っているであろう彼女の元へと向かった。毎週のことだからか店員の手際が良くて助かる。

 

「J・・・お待たせしました」

「遅かったですね、L」

 

怪しげな黒いワーカーキャップを被り、帽子と同じ色で縁の白いマフラー、ジャケットなどを着込んでおり、極め付けに謎のヒロインJと大きく書かれた体操着を付けた彼女に、全くもっていつもよくやるな、と思うと同時に何故か妙にしっくり来るとも感じる。

本人曰くヒロインの正装であるらしいが、もっと胡散臭いものの正装に違いない。

 

コーヒーと少しのお茶請けとしてショートケーキとチーズケーキを注文すると、互いに教科書やノートを出して勉強会を始める。と言ってもロードの方はいつものように教科書を何度か読み通して書くだけで、専ら教える側に自分から回っている。まぁこれは、ロードが異様に賢いからこうなっているというだけなのだが。

ちなみに二人とも教科書の偉人の中であっても巨乳の人物の顔は塗りつぶしてある。

 

「J、そこ間違ってますよ。魔女狩りの最初の対象は愛の魔女メイビスで合ってますが、人理の華の結成は12月・・・」

「ありがとう御座います」

 

そうして、彼女らの放課後は更けていく。

 

寮の門限である7時には着くように6時ごろには喫茶店を出た。

「L、今日はありがとうございました」

「別にジルの為じゃなくて・・・巨乳に負けない為、だから」

 

ロードは珍しく少し照れくさそうにして、彼女の為ではない、と嘯いた。

「よろしければですが、今度の休みも集まりませんか?」

「・・・集まりましょうか」

 

夕日に照らされた二人の影は仲良く並んでいた。

 

 

 

 

 

次の日、職員室にはアナスタシア先生の姿があった。

 

「ペンドラゴン先生、風邪は大丈夫か?」

 

そう声をかけたのシグルド・アーディガン先生だ。自分から滅多に話しかける人ではないのだが、いつもは周囲が全員ダウンしてても来る彼女が来ないことで酷い熱なのでは?と心配したのだ。

マスクを少し下げ、彼女はすこしくぐもった声で答えた。

 

「ああ、私はもう熱は下がったし寒気もない。だが喉の調子がどうにも悪くてな」

 

苦笑いするアナスタシアにシグルドは安心した様子で席へと戻っていく。

それを見届けると彼女は教師用のタブレットを開いて昨日の休みの人数を見た。

やはりかなり多い、今日も何人かの生徒が熱を出して事前に休みを伝えていることなど考えると減るのはまだ先だろう。

確認を済ませた彼女はタブレットなどを脇に抱えホームルームの為、職員室を後にした。

 

 

 

その頃教室の方では、今日もアナスタシア先生が休みかどうか、なんて本人にバレたら礼儀がなってないとしばかれるのが目に見えている賭けが行われていた。

 

「オレは休む方にbetするぞ!」

「私もそっち、入れる」

 

休む方へは朝から鬱陶しいぐらいハイテンションなボルボ・リマックスが入れ、アホ毛をぴょこぴょこと揺らしながらスピルナ・バルバジェットがそれに乗る。

「賭けはやめておきませんか?先生が本当に来たら怒られますよ?」

 

そう言って調停に入る素振りを見せるヨハン。その様子に隣に座るフォード・アルバトロスが笑う。

 

「ちゃっかり自分は休まない方へ賭けてるくせによぉ?」

「・・・まぁね」

 

ちなみに彼も休まない派である。

賭けの話が始まった時刻が現在8時13分。いつもなら先生が来るのは25分頃であるために20分である今は勝負としても時間的にも5分である。

そういえば、とフォードが言う。

 

「なぁなぁ、皆んなあの国語の課題ってどこまでやったよ?」

「私は最初の方調べながらやりましたけどまだまだ終わりは遠いですね、お二人は?」

 

ヨハンの言葉に視線をサッと逸らすスピルナとボルボ。そんな二人の様子にフォードは苦笑いしながら聞く。

 

「もしかして全くやってないのか?」

「・・・titleはクリアしたぜ」

「同じく・・・」

「つまり本文の方は全くやってないんですね?」

「そうとも、言う」

「「「・・・」」」

 

二人の酷い言い逃れに微妙になる空気。ちょうどその時、壊そうとしているかのような勢いで扉が開けられた。ペンドラゴン先生が来たのだ。

その破砕音にも似た戸の音で休まないに賭けたフォードが勝ち誇る。

 

「よっしゃ〜!俺らの勝ちだな!」

「Noooo⁉︎」

 

「そういえば・・・賭けの内容って、何だったの?」

「ん、知らないのですか?負けた側が勝った側に食事券何でも一枚奢る、ですよ」

 

ちなみに自腹で、という言葉が続いた時に最近金欠気味だったスピルナが顔を青くするが時すでに遅し。事前に何を頼むかを決めていたフォードに最高級のケーキセットを奢らされるという事実を、ただ緩い悲鳴をあげて受け入れさせられるのだった。

 

それを遠目に槍の少女はアホなことをしているなぁと一時間目の用意をするのだった。

 

 

8時半を告げる鐘の音が鳴り、HRをペンドラゴン先生が始めようとした瞬間、扉がまた開き、異常がハッキリとわかった。

 

「遅れてすいま・・・え?」

 

無属性の槍使いジルの姿が合わせ鏡のように教室と廊下に並んだのだ。

 

 

 

はてさて、並ぶ姿に惑う人々、少女は自身の姿似にどう動くのか、自分自身をどう証明するというのか。

これより幕の上がるは幻の怪人の物語。

騙り語られ継がれていく現のお伽話である。

 

 

 

 

 

 

Aクラスでは酷く険悪な雰囲気が流れていた。それは、隣り合って座らされている2人のジルのせいである。ちなみに頭に大きなたんこぶができている方が遅れてきたジル。たんこぶの理由は単純、偽物だろうが遅れた生徒には罰が必要だというアナスタシアの判断により拳骨が落とされたからだ。

 

そんな中アナスタシアは、校長へ二人のジルに対応のためデバイスから連絡をしていた。

 

「・・・では、結局どうしろと?」

『うん、適当に対処してくれ給え』

「いや、だからドッペルゲンガーの対処法をきいてー」

『大丈夫、大丈夫。君が思ってるよりも「その子」は悪いモノじゃないさ。それに何でもかんでもボクが答えてしまったら面白くないだろう?』

「いや、これは面白い面白くないなんて話ではなく!」

『まぁまぁ、そんな授業なら生徒達も絶対楽しめるさ!それじゃ、寝るから』

 

 

ブツリッ!会話の途中、一方的に切られたアナスタシアの顔から一瞬表情が抜け落ちる。次の瞬間、教師用デバイスを投げ捨て、疲れた雰囲気でユラリと生徒たちの方へ向き直る。

先程までの無表情とは打って変わり、その口角は不気味なまでに釣り上げられている。そしてもちろんその目は笑っていない。

 

「・・・ふふっ、ふ、ふふっ、私が、私が解決するから、安心しろ生徒諸君・・・」

 

 

(「「「「「苦労してんなぁ」」」」」)

 

 

 

 

 

流石に少しは校長が気を利かせてくれたらしく、Aクラスは実質休みに近い状態でどちらが本物のジルかを見分けることとなった。

そこでまず始めに上がった案、それは『魔力測定』だ。

 

入学試験時には受験者全員が受けたそれは起源を遡れば、むしろその人物が本人かどうかを判断する為騎士王が魔導師達に作らせた装置である。固有属性も含めて、『火』や『水』といった基礎属性でさえ誰もが同じものであるわけではなく、その個人の思想や意思によって大きく変わるのだから、今回のような偽物であれば必ずそういう類の属性を持っているはず。ならばこうして見分けるのは簡単!

そのはずだった・・・

 

 

華奢な破裂音がそこにいるAクラスの生徒人数とは釣り合わない広さのアリーナの空間に響いた。

 

「入学試験の時もそうだったじゃん」とは誰の呟きだったか・・・。

 

魔力測定が始まり、二人のジルがその魔力を測定用の水晶に注ぎ始めた途端、水晶が注がれた魔力の量に耐えきれず爆発したのだ。

 

破裂した水晶の破片を集め、床に刺さったものを引っこ抜きながらアナスタシアは言う。

 

「・・・これでダメか、なら仕方ない。校長の意見に従う他ないな。誰か意見があるものはいるか?」

 

数人の手が勢いよく挙がる。その中でも早かったリヒャルドが意見を出す。

 

「いくら偽物といってもさすがにあの胸の薄さは再現できn」

「「逝ねッ‼︎」」

 

意見を正面から聞いていたジル2人からの鋭い蹴りが左右から首を見事に捉える。彼は白目を剥き、泡を吹いて気絶した。

 

「うわー、容赦ねー」

「・・・息ぴったりね」

 

アナスタシアは2人を一応、と呼ぶ。

 

「念のためだ。保健室で測定するからこっちへ来い、1号2号」

「⁉︎先生、その、1号2号というのは?」

「たんこぶのある遅れて来たほうが2号、先にちゃんと来ていたほうが1号だ」

「・・・なるほど」

「そんなことよりも、とりあえず来い。本来は急患用だが、ある意味急患だし構わんだろう」

気絶しているリヒャルドを恨めしげにひと睨みし、ジル達はフィールドの転移装置の光に包まれていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
一言
0文字 ~500文字
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。