艦これ × HALO ~それゆけ!スパルタン提督~ (漬けまぐろ)
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この作品について&第一話

スパルタン2であるブルーチームはコルタナとの件の後一度地球へと帰還するが新型アーマー開発の為短期間コールドスリープで眠りに尽く

そんな中、最もアーマーの消耗が少なかったシエラ104であるフレデリック大尉は地球の中央指令部からの依頼によりUNSCから正式な指令の元とある鎮守府へと向かう事になるのだった


       太陽系

   

    戦艦インフィニティ 艦橋

 

 

戦艦インフィニティのブリッジは今日も慌ただしく動く

クルー達はコルタナから受けた妨害を掻い潜りやっとの思いで動いている

インフィニティは今現在補給を受けるたため地球へと向かっていた

 

 

フレッド

「ローランド、艦長は?」

 

 

ブリッジに到着したスパルタン2と呼ばれるアーマーで身を固めた兵士が黄色い第二次世界対戦当時のアメリカ空軍を模したホログラム、戦艦インフィニティの艦載AI通称ローランドに語りかけた

 

 

ローランド

「おや、ようこそスパルタン104、艦長ならそちらに。」

 

ローランドは半身を翻してインフィニティの艦長であるトム・ラスキー大佐に手を向けた

どうやら何かを考えているらしくうつ向きながら右手でチェーンに繋がれた黒色の石を触っている

だがスパルタンがここに来たのは艦長から直々の指令を受ける為故に時間を改める事もなく一瞬間を置いてから声をかけた

 

フレッド

「艦長。」

 

ラスキー

「ん、あぁ、フレデリック大尉良く来て下さいました、失礼、考え事をしていまして。」

 

 

ラスキー大佐は石を上着の懐に入れ右手で軽く敬礼を指す

同時にフレッドも敬礼を示しラスキーが先に敬礼を終えるのを待ちラスキーが右手を下ろすのを確認してから右手を下ろした

 

 

フレッド

「それで艦長、話とは?」

 

ラスキー

「マスターチーフと唯一同等の功績を誇る貴方に頼みがあります。」

 

フレッド

「チーフではなく、私に?」

 

ラスキー

「そうです、今マスターチーフと並びにスパルタンケリーとスパルタンリンダの3名はアーマーの調整、新調の為にアーマー未装着でコールドスリープに着いているのはご存知で?」

 

フレッド

「ええ、曰く私のアーマーは調整が必要無いと。」

 

ラスキー

「いえ、本来であれば貴方のアーマーも調整に出したいのですが・・・そこで折り入って頼みが。」

 

フレッド

「らしくありませんね艦長、率直に命令して頂ければいいのに。」

 

ラスキー

「さすがチーフが最も信頼するスパルタン2だけある、その通りです大尉、単刀直入に聞きます、艦娘という存在については?」

 

フレッド

「多少は、詳しくはありませんが第二次世界対戦当時に存在した海軍の船舶・・・一部はサイボーグ、一部は適性検査を受けた女性に艦の魂を移したり海上に突然現れたりと様々な噂話程度ですが・・・」

 

ラスキー

「私もそこまで詳しくはありません、そして600年近く昔の軍艦が今になって魂を具現化させて深海悽艦と呼ばれる勢力と戦っていると。」

 

フレッド

「深海悽艦?」

 

ラスキー

「ええ、深海悽艦とは突如日本海に現れた勢力で日本に対して攻撃を行っていました。」

 

フレッド

「日本といえばケイイチの祖国ですね、ですが日本は島国、高い海軍力を誇ると話は聞いてますが?」

 

ラスキー

「はい、深海悽艦は艦娘同様に人の姿を模しています、その癖装甲はその当時のように厚く機動力が高い故に当たらないのです。」

 

フレッド

「ミサイルやMACガンなら通るのでは?それに何故UNSCはこの事態を今まで野放しに?日本はUNSCで扱うミサイルや兵器、ミョルニルアーマーのセンサーなども小さな町工場でスパルタン3用アーマー、ハヤブサや専門ですらないのにスパルタン4用のアーマーではUNSCのアーマー開発の技術者ですら開発した名無しの製鉄所製のシノビをも手作業で製造を行う謂わば職人の無法地帯のはずその深海悽艦に遅れを取るとも思えませんが。」

 

ラスキー

「貴方には其を探って頂きたい、艦娘や深海悽艦、まぁ・・・急を要するわけではありませんが・・・そこで!日本にある新たに立てられた横須賀の鎮守府にて提督として配備されることが中央指令部とUNSCの議会により決定しました、明日の10:00、7時間と20分後よりスパルタン2シエラ104フレデリック大尉は横須賀鎮守府提督です。」

 

 

フレデリックは今一つ理解出来ずにいた

アーマーの損傷が無いから調整は無しという話はわかるがそれが日本に行き提督になれと?

ヘルメットにより表情はみえないが両手を少し上げて指先が動く

明らかに動揺がみられフレデリックはついにその場で横に360度回ってみせた

スパルタン2あるまじき行為である

するとラスキーが続けて明らかに困惑するスパルタンにラッシュを仕掛けた

 

 

ラスキー

「安心を、コールプロトコルについてはコヴナントとの間柄のみですし最初にコヴナントが地球に攻めいった際に破棄されています、そもそも我々は地球に補給に向かう為に今太陽系にいるのです。」

 

 

「そういう問題では・・・」フレッドが小さく洩らすと後ろにいるローランドからわざとらしく嘲笑の唸りが聞こえるフレッドは構うもんかと言わんばかりにラスキーに抵抗する

 

 

フレッド

「お言葉ですが艦長、補給であれば火星のミシェラン兵器廠で行えばよいのでは?それに我々スパルタン2は様々な機密事項などm」

 

ラスキー

「知らないのですか?地球ではスパルタン2の活躍は当たり前のようにメディアから国民に知れ渡っていますし、スパルタン2の特集雑誌を組んで抽選プレゼントがあれば必ず何処かしらの貴方達のファンや鎮守府所属の艦娘達からプレゼントの応募ハガキがたくさん混じっているのですよ、市民のイコンもまたスパルタン2の定めです!さあ!時間に猶予はありません!ローランド!地球までの到着時間は?」

 

ローランド

「ンフフフ(笑)・・・オホン!航行速度16945kt、19500マイル。誤差がなければ三時間後です。」

 

ラスキー

「よろしい。」

 

 

ラスキーとローランドのやりとりに対して両手の平を抵抗をやめた犯罪者のように掲げ体を斜めに捻るこの1人と1ホログラムはもうスパルタン2のパワーを持ってしてもテコでも動かないだろう

いっそのことライム味の鼻くそを口に含んでコールドスリープに叩き込まれたほうがマシである

フレッドは数分微動だにしなかったとか全貌をスパルタン4のサラ・パーマー中佐に見られていたのも知らず誰にも聞こえない長いため息をついた

 

 

 




インフィニティは補給しなきゃいけない→わかる
スパルタン2が提督に→わかる
インフィニティが地球に→は?

すべてはONIの陰謀です!パラレルワールドなのです!


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スパルタン着任!

 

 

 

   

 

       横須賀鎮守府

 

   

    ワイワイ         

            ガヤガヤ

 

 

 

 

近年多発する深海悽艦との戦いも次第に場数は減ってはいるもののまだ完全に決着はついてはおらず未だに膠着状態だ

UNSCの本業はあくまでもコヴナントなどの地球から離れた戦場であるり本部も可能であればUNSCの参戦を希望してはいたがUNSCより資材の負担を全てしなければ参戦せずと通達された

しかしこれを地球側は理不尽ではなく然るべき要求として短期間でのみ参戦し資材の100%を提供する約束をした

UNSCとて全長5kmを越える巨大な艦搭艦型戦艦をいくつも製造する程余裕もない

 

(どちらかといえばインフィニティ級のエンジンがフォアランナー製の特別な物で現在の技術レベルでは複製できない)

 

そんな中新しく建造されたという横須賀鎮守府にUNSCから新しい提督が着任すると聞きつけた指令部の重鎮や比較的近場の鎮守府の提督や秘書艦やそれ以外にも横須賀鎮守府に配属される艦娘達も待機してちょっとしたお祭り状態だった

 

 

「はわわ・・・緊張するのです・・・」

 

「そう?確かに普段の着任式なら緊張するだろうけど」

 

 

雷はキョロキョロと左右を見渡し人だかりを見る

 

 

「本部の偉い人達も他所からきた提督や秘書艦もこの横須賀鎮守府所属の艦娘だって皆着任式って雰囲気よりも歓迎会みたいな感じだし。」

 

 

雷はそういって片手に持っていたたこ焼きを1つ頬張る

この横須賀鎮守府でたこ焼きや様々な出し物などは全て海軍に従事している隊員達であり一般人はいないのだ

ここに集まる者達にとって深海悽艦出現以来初めてUNSCとの協定であり海軍関係者達からは歓迎ムードである

 

 

「うぅ、でも・・・」

 

「そういう電だって、その手にあるのは何よ?」

 

「はうっ!」

 

 

電が手に持っていたのはわたあめだった

二人とも平和の為に戦う戦士だが同時に小さな女の子だ

 

甘くて美味しい誘惑には勝てないのである

 

 

「おっ駆逐のちみっこやんか、ここに配属されたん?」

 

 

雷と電は聞き覚えのある関西弁を聞くとそちらに視界を向けた

 

 

「あっ、プレデターキャノンの人だ。」

 

「せや!ウチの名前はリージョン!デケデケデケ‼ヴィィィィィン‼・・・ってちゃうわ!!龍驤や!」

 

「龍驤さんこんにちわなのです!龍驤さんも横須賀鎮守府に配属されたんですか?」

 

龍驤

「結構頑張ったのにスルーなんやな・・・ウチは別の、近場のゆうても近いだけで距離は凄い遠いで?呉鎮守府や、初のUNSCの提督やし、秘書艦にもなれるチャンスかと思って配属希望は出しとったんやけどな・・・で、ここの秘書艦は誰なん?」

 

「まだ決まってないそうですよ、提督自身に決めてもらうんじゃないですか?」

 

龍驤

「はーん、なるほど・・・((チャンスはまだ残っとるな!))で、まだUNSCからの提督は来てないん?」

 

「なのです。」

 

龍驤

「まぁ、横須賀の艦娘もそろそろ全員到着する頃やし、ウチも見て回ってくわ!ほな!」

 

 

龍驤は踵を返し歩いていくとたこ焼きの暖簾に吸い込まれるように足を進めるとガマ口の財布の中身を確認していた

 

 

「やっぱ関西の人なんだねー。」

 

 

雷が口にまたたこ焼きを放りこむと館内放送が鳴り響いた

 

 

『間もなく、国連宇宙軍所属インフィニティが、到着します、係りの者は配置に付いて下さい。』

 

 

館内放送が鳴り響くと一部の艦娘や館内職員が小走りで担当の配置に付きはじめ雷と電も其を聞きいて勿体ないと思いながら急いで口に屋台での戦利品を運んでいく

艦娘は全員ではなく支給された制服を着た者のみが慌てており私服を着ていた艦娘達は他の鎮守府か配属されたてで今日初めてインフィニティ級が来ると知らなかった隊員や私服の艦娘は目を点にしている。

 

 

各員が配置に付き静寂が鎮守府内に訪れる

横須賀鎮守府に配属される艦娘や海軍兵士達による演奏隊が日本の国歌を奏で始めると鎮守府の海方面の空から巨大な船体を露にしたインフィニティがやってくる

余りにも巨大な空中に浮かぶ艦は徐々に高度を下げて高度500m程を進んでいるがその巨体ゆえ所々少し霞んで見えている

演奏を終えた艦娘達は用意された椅子に腰を掛けた直後

 

 

「オオッ!ホントにでけえな!オオッ!ホントにでけえな!」

 

 

雷と電の後ろから女性らしさの欠片もない声が聞こえて雷と電は肩を跳ねさせた後その人物に目を向けた

 

 

「明石さんなのです。」

 

「知ってた。」

 

明石

「あれ?ツッコミは?無し?」

 

 

明石と呼ばれた艦娘は桜色の髪をした工作艦で制服を纏っているあたり彼女も横須賀鎮守府に配属されたのだろう

いつの間に用意したのか肩には翼を広げた大鷲に胸を守るように盾とUNSCと書かれ地球と'UNITED NATIONS SPACE COMMAND'と書かれたリボンであしらわれた国連宇宙軍のエムブレムとSPARTAN-141と書かれたサインの入った肩下げ鞄を下げていた

 

 

【挿絵表示】

 

↑(2556年3月3日~)

 

「わあっ!かっこいい鞄なのです!」

 

「サイン入り!?いいな~!私も欲しいー!」

 

明石

「へっへー!いいでしょー!これはあげられないけど、うーん、そうだ!私の私物にグッズが沢山あるからダブりで良ければ後であげるよ!」

 

雷電

「やったー!」

 

明石

((うーん、かわいいッ!))

 

 

駆逐艦には皆がヴェルタースオリジナルもびっくりな程甘く優しいのだ

気がつくとインフィニティは鎮守府のほぼ真上に停泊していた

暫く待つとペリカンと呼ばれる輸送機が一機ゆっくりと降りてランディングギアを展開してついに着陸した

 

「あの中に提督がいるのかな?」

 

明石

「先ずはインフィニティ級の艦長から挨拶があるらしいよ、その後に提督の紹介だって。」

 

 

『これより着任式を始めます、まずはインフィニティ級艦長、トーマス・ラスキー大佐、壇上へ』

 

 

アナウンスと同時にラスキーが壇上に上がりマイクのスイッチを確認する

あー、あー、とチェックを済ませると軽めに咳払いをしてあらためてマイクを口に近づける

 

 

『初めまして、紹介に預かりましたUNSCインフィニティの艦長、トーマス・ラスキーです、階級は大佐、今日は日本国海軍とUNSCが協定により協力関係になったことを一軍人として喜ばしく思います、現在世界を、延いては日本を危機に追いやろうとせんとする深海悽艦、UNSCの艦艇を当てるには情報がとにかく足りません、なのでUNSCからは提督となる人物を一人付けて深海悽艦の情報を得る事、艦娘の艦装、これの更なる解析と分析、改造が可能か不可なのか、我々は手探りではありますがきっと今後に深海悽艦を殲滅する足掛かりとして戦う道を選びます、・・・人類に栄光を。』

 

 

ラスキーのスピーチは良くも悪くもなく手短に簡潔に済ませる為に日本生まれの佐官クラスの人物に日本語を叩き込まれたのだ(カタコトなのであまり成果は出てないが)

 

 

『続きまして、新、横須賀鎮守府提督、壇上へ。』

 

 

フレッド

「あぁ、畜生、なんで俺がこんな・・・」

 

 

フレッドは意を決してペリカンから降りて壇上へ向かう

視線の的になり頭の中でこういうのはチーフの仕事だろうにと重い足取りではあるが進んで行く

 

 

「ほら、加賀さん、あれスパルタンでしょうか?」

 

「・・・」プルプル

 

「もう、加賀さんったら・・・後でサイン貰いましょうね。」

 

 

フレッドは壇上に上がる前に胴着を着た少女二人の会話を聞き流しついに壇上前の階段で立ち止まった

まさかUNSCから派遣された提督がスパルタン、ましては生きる伝説として子どもの眠物語にすら歌われる存在と化したマスターチーフの相棒と名高いスパルタン104であるとは夢にも思われなかっただろう

 

 

ラスキー

「大丈夫です大尉、深呼吸を。」

 

フレッド

「本当にやるので?」

 

ラスキー

「あなたはスパルタンです、コヴナント戦争を生き抜き戦い尽くし人類に貢献して、人類を救う使命を全うしました、それに貴方達と同じ運命を今の子供たちや若者達が辿らないように戦い抜いてきたのでしょう?」

 

フレッド

「あぁ・・・そうだ・・・あれを、あんなのを繰り返させてはいけないんだ。」

 

 

フレッドは目を閉じたままゆっくりと見上げた

信じてくれる人がいる

 

ラスキー艦長たげじゃない

フッド卿もスパルタン4も海兵隊達も、初めは犬猿の仲だったがODSTとの関係は今は良好だ

あのオシリスの連中も俺達を目の敵にしてた素振りで隊長だったロックはチーフを尊敬するからこそハントに志願したのだと

 

 

 

フレッド

「艦長、彼らも我々を信じてくれるでしょうか?」

 

ラスキー

「・・・勿論ですよ、私が保障します。」

 

 

踏ん切りがついたのかフレッドはミョルニルアーマーをずん、ずん、と合計650kgに迫る重量をならして壇上に上がるとマイクを手に取り語りだした

 

今まで戦いの中に生き続けたスパルタンは恐れを知らぬがスパルタンでもUNSCでもない彼らに対して生きてきた道は違い過ぎるのだ

順応できるのか?いや、違う、彼らと共に作ってゆくのだ。

 

 

フレッド

『UNSC海軍スパルタンII特殊機甲部隊所属、シエラ104フレデリック大尉、横須賀鎮守府提督として着任しました。』

 

 

 

 

 

その歓声はここ数年で最も煩かったという

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ほのぼのとした内容のはずがちょっとピリッとしましたね、さっぱりした大根だって下ろし方次第によっては少し辛いしご愛敬です。


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無限大

 

 

    横須賀鎮守府 波止場

 

 

鎮守府はいつもと違う雰囲気が覆う

一般人やメディアに知られる事もなく着任式は着々と進んでゆき今ラスキーは海軍関係者や他の提督達と話し込んでゆく

聞く限りでは海軍の重鎮をインフィニティに案内するとか

ラスキーがインフィニティに向かう前に護衛役であるDMRを担いだフレデリックに対して隠す気も無く話しはじめた

 

 

ラスキー

「大尉。」

 

フレッド

「どうしました、艦長。」

 

ラスキー

「先程フッド卿に連絡を取りました、無事に着任式を終えると。」

 

ラスキー「そしてもう1つ大尉にフッド卿直々に命令が下されました。」

 

 

フッド卿とはUNSCにおける事実上の最高司令官である

何よりもスパルタンを最も信頼しスパルタンの為ならきっと素足で走ってでも星系を跨いでくるだろう。

 

 

ラスキー

「シエラ104、ミョルニルアーマーの装備解除を。」

 

フレッド

「よろしいので?」

 

 

スパルタン2がヘルメットに手をかけながらラスキーに問うとラスキーは任務中の顔ではなくまるで親しい者に接するような顔で頷いた

 

 

海軍の者達は驚きに満ちている

スパルタン2はコヴナント戦争を終えてもスパルタン2という存在が勇敢に戦い勝利に貢献した部隊だと今でもニュースになるくらいだ

現状マスターチーフが余りの圧倒的なカリスマ性で民衆の心を掴んで放さない

更に未だ機密情報の塊で素顔や出身といったバックボーンが一切伏せられている

そして民間人や艦娘や海軍内分にもスパルタン2の多くのファンが存在し正に今いる重鎮の一人である齢60を迎える野澤鉄夫小将は後に「生きてる内にスパルタン2の素顔が見れた」と友人や家族、娘にも自慢して廻った

 

 

ラスキー

「制服の手配が完了するまではミョルニルアーマーのままで構いません、せっかくですし大尉も鎮守府を見て来ては如何です?」

 

 

ラスキーの勧めにフレッドはヘルメットを外して脇で抱えるようにヘルメットを持つ

 

 

スパルタンの素顔を知らない者達の第一印象はダークブラウンの髪でつり上がった眉に堀が深く力強く今すぐ獲物を捕らわんとした瞳

緩みを知らない口元と鼻の筋に残った小さな一文字の切り傷

 

 

フレッド

「でしたら、お言葉に甘えて。」

 

ラスキー

((さぁ、面白くなってきたぞ))「みなさん、早速インフィニティへ向かいましょう」

 

 

 

 

 

    横須賀鎮守府  広場

 

 

           ざわ・・・

    ガヤガヤ        ワイワイ

  でち         

             ぽい~

    

 

 

フレッド

「ほぉ、なかなか良いところじゃないか。」

 

 

数年以来にヘルメットをはずしたフレッドは出店等を見ながら歩いていた

思いの他人は多かったがスパルタンの姿を間近で見て海軍関係者や艦娘達もつい驚きなども相まって道を開けていく、まるでモーゼの滝ならぬ人滝のようだった。

身長220cmに迫る巨体の重装兵が長銃を背負い迫ってくるのだ、それは避けたくもなる。

 

 

 

フレッド

「いかんな、皆怯えちまってる、見るだけ見て執務室とやらに行ってみるか・・・」

 

 

フレッドは近くにいた3人の制服姿の艦娘に執務室を尋ねた

 

 

フレッド

「すまない、君たち、艦娘だろう?執務室に行きたいんだが教えてくれないかな?」

 

 

声をかけられた艦娘はフレッドを見や否や黄色い声で答えてきた

 

 

「はっ、初めまして!電といいます!」

 

「私は雷!ちゃんと覚えてね!」

 

明石

「初めまして提督殿!明石ちゃんって呼んでくださいっ!!」

 

 

フレッドは笑みを絶やさぬようにちつつ第一印象こそが肝心だ、と両膝を着いてなるべく同じ視線になるようにすると突然明石が肩から下げた鞄をフレッドに見せつけた

 

 

フレッド

「よろしく、俺はスパルタン2、シエラ104フレデリックだ、さっそくだが執務・・・どうしたんだ?」

 

明石

「サイン!サインお願いします!!」

 

「明石さん!?なにもこんなとこで・・・」

 

「私もっ!サインちょうだい!」

 

「お姉ちゃんまで・・・」

 

フレッド

「あぁ、もちろんいいぞ。」

 

雷・明石

「きゃー!やったぁ!」

 

フレッド

((さて、印象を悪くしないように即決してしまったが・・・サインなんて書いた事無いぞ))

 

 

ふと明石に鞄を渡され目に映った141の数字とSPARTANの文字が白いマジックで書かれていた

 

 

フレッド

((カルの奴に、サービス精神があるとは。))

 

 

しかしカルのお陰でサインの書き方なる物を知る事は出来たなら後は一発勝負のみ

 

 

フレッド

「なぁ、明石。」

 

明石

「うっは~スパルタンから呼んでもらっちゃったよ~名前~!で、なんですか!?」

 

フレッド

「サインなんて物は初めて書くんだ、少し、下手になるかもしれないが大丈夫か?」

 

明石

「初サイン!!?こりゃ私も運が向いてきたなぁ~!」

 

 

フレッドからしてみれば失敗しても知らないぞという意味だが明石は何やらこれでもかとテレテレしている

 

 

  ポンッサラサラ・・・キュキュッ・・・

 

フレッド

「・・・よし、いいか?これで?」

 

明石

「っは~!ありがとー提督!めっちゃうれしーよー」

 

「次!次私っ!」

 

フレッド

「よし、どれに書くんだ?」

 

「これっ!」

 

 

雷はスカートのポケットから小さなハンカチを取り出しフレッドに手渡した

 

 

フレッド

「ん・・・書けるだろうか・・・」

 

「書けなかったら寮にTシャツがあるからそっちに書いてっ!」

 

フレッド

「そうだな、ちょっと難しそうだ、また後でシャツに書こう。」

 

「やった!」

 

フレッド

「電は?どうする?」

 

「私ですかっ!?はわわ・・・」

 

フレッドは明石にすんなりとサインを書いて姉の雷にはサインの約束を取り付けたのだ

 

 

「うぅ~・・・」

 

 

やはり電もスパルタンのサインが欲しいのだろうか

宇宙を股に駆け40人にも満たないにも関わらず勇敢に戦った戦士達は世代や性別を越えて受け継がれるのだろう

 

「あっ・・・」

 

フレッド

「きまったのかい?」

 

「じゃあ、かっ、肩車して欲しいのです!」

 

「肩・・・」

 

明石

「車・・・」

 

雷・明石

「だとぉぉぉッッ!?」

 

 

電の突発な申し出に電と明石に戦火が走る

サインを書いてきたスパルタンは数知れず

しかしスパルタンに肩車をしてもらった者は聞いたこともない

 

 

明石

「鬼才現る。」

 

フレッド

「肩車?サインとかじゃなくていいのか?」

 

「だめなのです?」

 

フレッド

「うーん、駄目じゃないんだが・・・そうだ、閃いたぞ。」

 

フレッド

「ここじゃ危ないから肩車また明日にでもやろう、今日の所は待ってもらえないか?」

 

 

フレッドがそう諭すと電も仕方ないと了承した

 

 

フレッド

「よし、じゃあ執務・・・」

 

龍驤

「ちょいと待ったァァァァァァ!!!」

 

 

スパルタンですら一瞬怯む咆哮を上げたのは呉鎮守府所属艦のリージョンだった

 

 

龍驤

「まだタイタンフォール続いとったん!?別のSSでやってるやろ!!大鳳も何か言ったれ!」

 

大鳳

「この度、横須賀鎮守府に所属となりました、大鳳です、よろしくお願いします、提督殿。」

 

龍驤

「あのな、大鳳、自己紹介じゃなくてな?」

 

 

龍驤と名乗る関西弁の少女と大鳳と名乗った少女はどうやら空母らしい

龍驤は軽空母だが大鳳は装甲を強化した空母、所謂装甲空母だ

・・・恥ずかしい話しだがフレッドは二人を駆逐艦と間違えていたそうな

 

 

フレッド

「よろしく、俺はスパルタン2の・・・フレッドでいい、そう呼んでくれ。」

 

龍驤

「あれ?ツッコミは?」

 

「何の話?龍驤さん怖いよ。」

 

龍驤

「えぇ・・・(困惑)」

 

大鳳

「時に提督殿。」

 

フレッド

「ん?なんだ?」

 

 

大鳳は大きなサックから一冊の本を出してフレッドに見せつけた本には『スパルタン大全集』と書かれた所謂図鑑であった

コヴナント戦争終結後に発売された本で取材に応じたスパルタン2と3、4達が映ったスパルタンの写真がランダムで5枚付いてくるおまけもセットでコレクターにも人気のアイテムだ

特にスパルタン2、その中でもシエラ117マスターチーフのカードはかなりの高額で取引されている

大鳳が所持していたカードは、スパルタン3のジュン、スナイパーライフルを抱えたマジェスティックチームのマドセン、三倍濃縮のめんつゆをそのまま飲んで変わった飲み物だなと言いたげな顔したマドセン、粉わさびを鼻から吸引し顔が赤くなるマドセンの4枚だった

 

 

龍驤

「なんや嫌に頭のネジ外れ掛けとるのが偏っとんな・・・最後の一枚は?」

 

大鳳

「鼻髭メガネを掛けたどや顔のマドセン・・・。」

 

龍驤

「マドセンンンンンッッ!!!!どんだけマドセンなん!?何ウチの可愛い後輩いじめてんねん!!しばくぞマドセン!!許すまじマドセン!!」

 

明石

「龍驤がご乱心。」

 

「龍驤さんおちつくです!」

 

龍驤

「がああぁぁ!パワーショットぉ!!」ギュイーン!(チャージ)ドン!(発射)

 

明石

「やっぱりリージョンじゃん(指摘)」

 

 

その傍ら腹を抱えて大笑いする雷とご臨終した魚の目をした大鳳と申し訳無さそうな顔をしつつ大全集にサインを書き込むフレッドだった

その後もサインや握手をしたり口の悪い艦娘の相手をしていたら執務室に着いたのはとっぷりと日が暮れた時間だったとか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

龍驤

「ちょ!ウチまだサイン貰ってないで!!?」

 

 




ここまで書いててこれチーフでもよかったやんけ・・・と思ったのは内緒だぞ!ローランドとの約束だ!!

タイトルと内容も噛み合ってないぞローランド


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艦娘を造るには

   横須賀鎮守府  工廠

 

 

 

フレッドは先日の祭りで仲が良くなった呉鎮守府の提督と艦娘を建造するために工廠へと足を運んでいた

呉提督の後ろには呉鎮守府秘書艦の龍田が付いて来ている

今日中に所属の艦娘達が到着するらしいがいかんせん出撃させるにはこころともないので現在待機している

横須賀鎮守府所属の艦娘達は寮や執務室でテレビを見たりしてのんびりしているだろう

 

 

呉提督

「ここです。」

 

 

工廠にたどり着くとそこはさながらミシェラン兵器廠のようにところ狭しに置かれた機材で埋め尽くされていた

フレッドは先日UNSCから夜な夜な届いた白一色で金の装飾がふんだんに盛り込まれ勲章がおびただしい数付けられていた背広を脱ぎネクタイを緩めた

 

 

 

フレッド

「随分と・・・蒸し暑いですね。」

 

呉提督

「ハハハ・・・ごもっともで・・・ところで大尉の所に工作艦は?」

 

フレッド

「はい、居ますが・・・」

 

明石

「おっす!フレデリック提督!呼びました?呼びましたよね!?」

 

 

明石は既に工廠に入り機材のメンテナンスをしていたようだ

だが出てきた場所が呉提督の足元のハッチから顔だけを出してきたのに驚き呉提督が名状しがたい叫びと共に尻餅を突いた

 

 

呉提督

「アイヒー☆」ドスーン

 

龍田

「あらあら~」ウフフ

 

フレッド

「提督殿、立てますか?」

 

呉提督

「いやはや、面目ない・・・。」

 

 

フレッドが呉提督に手を差し伸べて呉提督が掴むと肩が抜けない程度に持ち上げて地面に下ろすと龍田が呉提督の尻の汚れを軽く叩いて落とした

 

 

明石

「ぐぉぉ!HA☆NA☆SE!」

 

フレッド

「明石、呉提督に謝るんだ。」

 

明石

「ぐぬぬ・・・」

 

 

フレッドは明石の首の後ろを掴むとハッチからズルズルと引っ張り出された全身煤だらけの明石が現れた

まるで暖炉の中でいたずらした子猫と折檻する親猫のようだと龍田は笑顔のままだ

 

 

明石

「呉鎮守府の提督さん、ごめんなさい。」

 

呉提督

「はっはっは・・・元気でいいじゃないか、結構結構。」

 

龍田

「気にしないで、明石ちゃん、でも提督、さっきの叫び方が気に入らないからお仕置きね~。」パシーン

 

呉提督

「ヌゥゥゥゥゥン‼」

 

明石

「わーお、前衛的。」

 

フレッド

「はぁ。」

 

 

龍田のお仕置きは1~2分程だったが体感時間はもはや10分程に感じたフレッドと明石

床で痙攣する呉提督をパイプ椅子に座らせるが肝心な建造方法を聞き出せない為呉提督の代わりに龍田がレクスチャーを担った

 

 

龍田

「じゃあ、まずはこのパネルに使いたい分量を資材毎に入力してね。」

 

フレッド

「分量による違いがあるのですね。」

 

龍田

「そうなの、駆逐艦の子を建造したければ違いはあれど最低基準で入力すれば大丈夫よ。」

 

フレッド

「なるほど、現状足りてないのは駆逐艦と補給艦、巡洋艦、潜水艦・・・キリがないな・・・」

 

明石

「提督、先ずは駆逐艦に重点して落ち着いたら随時建造してみればいいと思うよ。」

 

龍田

「そうね~、ある程度落ち着いたら戦艦や巡洋艦を建造しつつ他を補うのも有りかもね~、でもフレデリックさん資材は大丈夫なの?」

 

フレッド

「はい、UNSCから最初の落ち着くまでは建造の資材も中央指令部が請け負うとの知らせがありましたので。」

 

呉提督

「指令部持ちか、いいじゃないか、駆逐艦だけなんてケチケチせず様々な艦娘を建造しよう!そうと決まればさっそく建造だ!」

 

明石

「あっ、起きた。」

 

龍田

「あら~。」クスクス

 

フレッド

「よし、先ずはパネルで入力、エレベーターに資材を投入して決定・・・」チーン

 

 

 04:00:00 ティェン

 

 

呉提督

「四時間なら金剛型ですね。」

 

フレッド

「資材だけでなく時間でも差があるんですね、どんな艦娘が来てくれるか楽しみだ。」

 

呉提督

「うちの鎮守府では金剛型は全員揃ってますが、なんというか・・・その・・・金剛型はいいぞ。」(白目)

 

フレッド

「・・・嫌な予感がしますが・・・」

 

龍田

「フレデリックさんなら大丈夫ですよ~。」

 

明石

「金剛型には負けぬ。」

 

呉提督

「さぁ、続けていきましょう!」

 

 

 

   1時間後

 

 

 

フレッド

「一通り完了しましたね。」

 

呉提督

「ふむ、建造時間からして駆逐艦が2、金剛型が1、補給艦が1、恐らく神威でしょう、最後は潜水空母の大鯨です、大鯨は臆病な娘と聞いてますので優~しく優~し~く!接してあげて下さい、そして、間宮さんは・・・無しですか。」

 

フレッド

「その間宮という艦娘がいると何に違いが?」

 

明石

「皆が幸せになります。」ウンウン

 

フレッド

「?」

 

龍田

「建造が完了するまでどうしましょうか?」

 

 

フレッドはとりあえず優しい対応として棒付きキャンディーをあげたりすればいいのか?と頭の片隅に残していた時に昼食を知らせる鐘が鳴り配属される艦娘達もある程度集合しているだろうと一同は艦娘達が居るであろう食堂に向かう事にした

 

 

 

 

  

      食堂

 

       

 

 

 

フレッド達が食堂に到着すると既に雷、電、大鳳と先日サイン列にいた艦娘達が食堂の入り口に立ち尽くしている

どうやら先日挨拶を済ませた艦娘以外まだ来ていないようだ

そして中央指令部から戦艦大和、もしくは長門型が建造されるまでの戦術支援として長門改が派遣されておりその威厳たるは戦艦の如く

しかしビッグ7言えど空腹には敵わない、他の艦娘同様開いていない食堂の前で物悲しそうな顔で指をくわえてぽつんと立っていた

 

 

龍田

「あらあら~」

 

フレッド

「みんなおはよう。」

 

一同

「オハヨーゴザイマース」

 

「司令官さん、食堂が開いてないのです・・・」

 

「お腹すいたよ~」

 

大鳳

「提督、お恵みを・・・」

 

フレッド

「おいおい、大丈夫か?」

 

蒼龍

「私達で用意しようも食堂の鍵は間宮さん達しか持ってないので入ることすら叶いませんし・・・何より加賀さんが・・・」チラッ

 

加賀

「・・・」ぐぎゅるるるる

 

フレッド

「抉じ開ける訳にはいかないのか?」

 

長門(改)

「大尉、それは難しいぞ?私でも開けられない程強固な扉なんだ、仮に開いたとして指令部にどう説明・・・」

 

 

フレッドが腕時計を構えるとそこにはインフィニティの艦載AIのローランドが出現した

艦娘達はローランドを見や否やフレッドの腕時計に集まった

 

「パイロットの妖精さんなのです!!」

 

大鳳

「可愛いです。」

 

蒼龍

「私のタランチュラと戦わせましょう。」

 

長門(改)

「鬼畜米帝め!・・・でもこうも小さいと可愛いな。」

 

フレッド

「ローランド、フッド卿に食堂の扉を強行突破すると伝えてくれ。」

 

 

ローランドは突然艦娘達に囲まれ驚いたが満更でも無さそうにフレッドの案に肯定するとフレッドは少し待っててくれ、そう言うと執務室に向かっていった

 

 

呉提督

「何をしに行ったんだろう?」

 

「あっ、リージョンのリーダーだ。」

 

呉提督

「デケデケデケ‼ヴィィィィィン‼」

 

龍田

「えいっ☆」グシャァ

 

呉提督

「ちにゃ」(心停止)

 

明石

「ん~、なにこれ?」

 

長門(改)

「ハァ・・・夫婦漫才だろう。」

 

 

間もなくミョルニルアーマーを着込んだフレッドが戻るとそこには地獄絵図が広がっていた

 

フレッド

「・・・一体何があったんだ?」

 

「知らない方がいいわ・・・」

 

フレッド

「・・・始めよう、アルテミス起動。」

 

 

フレッドが左腕を掲げると腕からレーダーのような丸い波紋が通り抜けていった

 

 

明石

「なになに!?今の何!?」

 

 

 

明石がフレッドの左腕腕にしがみつき跳び跳ねる

アルテミスはONIの技術者達が作り出した戦術的な作戦行動を行えるようにと最先端の技術を駆使して作られた衛星レーダーで後は軍事機密さ、と伝えた

 

 

龍田

「吹雪ちゃんと雪風ちゃんが見たら泣いちゃうかも~。」

 

フレッド

「扉の向こう側には何もないようだ、右側は壁、左はカウンター席か、いけるな。」

 

大鳳

「て、提督殿、本当に大丈夫なので?」

 

フレッド

「男は度胸、なんでもやってみるもんさ、それに。」

 

 

フレッドは笑顔で艦娘達を順番に視線を送る

長門と明石はドキッと顔を赤らめるが直ぐにハッ!と気がつき徐々に苦虫を噛み潰したような顔になる

加賀と蒼龍は意味が飲み込めていないのか口を開けたまま真顔である

他はやっとご飯にありつけると小さく手を上下させ応援している

龍田は相も変わらずマイペースである

 

 

フレッド

「皆でやれば怖くない・・・だろ?」

 

龍田

「大尉も結構おちゃめなのね~。」

 

 

明石と長門はフレッドを止めようとするもマグブーツで下半身を固定してミョルニルのパワーアシストで膨れ上がった筋肉を躍動させた瞬間、衝撃波でフレッドと龍田以外の皆は館外に飛ばされた

   

 

呉提督はその後3日間行方不明だったそうだ。

 

 

 

 




HALO好きな友人が観覧したそうなので聞いてみた

Q1導入おかしくね?
A これ以外じゃHALOは異世界召喚しかないっしょ

Q2艦娘みんな提督スキスキなん?
A スパルタン最高や!系。
 明石、金剛、長門、大鯨がヒロインやな。

Q3河童妖怪巨人投下糞喰らいは?
A 3000文字くらい書いてたら間違って消してた。
 後はテンション次第(これが本来書きたかったし)

Q4文才無さすぎじゃね?
A 小学生でも読めるように簡単にしてるんやぞ。(自爆)

Q5マスターチーフじゃないのは何でじゃ?
A チーフに素顔設定あるなら至急ソースくれや。

Q6お気に入りも感想も無いけどどうなん?
A わりと辛いけど書くの楽ちぃでち。
 


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昼食とはティータイムであると見つけたり

粉々の食堂、伸びる艦娘、平然な龍田、行方不明の呉提督、様々な想いは冷蔵庫に集まる!!


 

 

       戦艦インフィニティ 

 

 

 

ラスキー

「失礼しますよ博士。」

 

グラスマン

「おや、ラスキー艦長、どうしたんです?」

 

ラスキー

「3日前に頼んだ例の物はいかがですか?」

 

グラスマン

「あぁ、アレですね、出来てますよ!」

 

 

グラスマン博士はUNSCインフィニティに配属されている研究員のリーダーのような存在で日々キテレツなアイテムを開発してはスパルタン達に試験運用させている謂わば変態の一人である

だがスパルタン2や戦術AIコルタナなどを作り上げたハルゼイ博士が時代を先行しすぎていただけでありグラスマンやインフィニティに配属されている職員は皆かつての世であれば何かしらの賞を受賞されていてもおかしくはない実力者揃だ

 

グラスマンは机にあるリモコンを押すと小型のクレーンとその下に吊るされた艦娘が装備する艦装に近い脚部のユニットと背面に取り付けるのだろうか4つのスラスターが覗くユニットが吊るされていた

 

 

グラスマン

「先ずは脚部スラスター、背面ユニットから動力を供給します、通常出力での運用且つ使用者がマスターチーフ率いるブルーチームならば250ktを維持できるでしょう、そして通常の船舶同様波を切り裂く形状にしつつ可能な限り波を立てないように形状が変化します、その際にスラスター自体も角度を変え、ある程度ならば自動でスラスターが高精度バランサーとして働きます、2~3mの高波でも大丈夫!極めつけは背面ユニット!4機のスラスターを水素燃料で加速させます、背面ユニットと脚部スラスターを同時に使用すれば理論上650ノット!音速突破が可能です!最後に脚部と背面ユニットの正面側にはエア・インテークから空気を大量に取り込む事柄できます!音速航海中に展開することにより理論上、海面でマッハ2を越えられるやもしれません!!」

 

 

グラスマンは両腕をバッ!と広げラスキーに振り向く

しかしラスキーは目を開けたまま鼻提灯を作り出し意識を手放している姿はまるで直立不動の人形の鼻にシャボン玉を付けたような姿だった

 

 

グラスマン

「最近艦長は忙しいみたいだしなぁ、しかたないか。」

 

 

グラスマンは立ったままお眠なラスキーに埃がかからないように白色のシーツを被せて研究室を後にした、ローランドによってラスキーが発見されたのは数時間後であった

 

 

 

 

 

    横須賀鎮守府 ~執務室~

 

 

 

先日の一件から一日過ぎた鎮守府では遂に空腹に耐えかねた艦娘達がフレッドの自室に集まりフレッドがインフィニティから離れる際に餞別に、と仲間たちから渡された菓子や果物、建造された金剛型の比叡が淹れる紅茶で腹を満たしていた

強制的に解放された食堂は食材はおろか冷蔵庫のコンセントすら刺さっておらず無駄な浪費のみであった

尚それを知ったフッド卿は通信の後にケタケタと笑っていたそうな

 

 

「うーん、紅茶に海苔煎餅は合わないなぁ・・・」ボリボリ

 

大鯨

「すいません司令官、新造の私達まで頂いてしまって・・・」

 

フレッド

「いや、いいさ、どのみち菓子はあまり食べない質だったし、皆で食えばおいしいだろう?」

 

大鯨

「しれぇ・・・」ホロリ

 

明石

「司令太っ腹!」サクサク

 

「大鯨さんは涙腺緩過ぎなのです。」モグモク

 

長門(改)

「泣く程じゃないだろうに」ハハハ

 

比叡

「司令、如何です?私の淹れた紅茶は。」

 

フレッド

「紅茶はあまり飲んだことないが間違いなく美味いよ、インフィニティで飲んだコーヒーと違ってスイスイ入るよ。」クイーッ

 

比叡

「感謝の極み。」キリッ

 

朝霜

「そういえば司令はあの有名なスパルタン2なんでしょ?普段は何してたん?」クイーッ

 

大鳳

「私も知りたいです。」シャクシャク

 

「ハラショー」ハラショー

 

フレッド

「いや?普通に任務だが?」クイーッ

 

朝霜

「任務って・・・そうじゃなくて、私生活ってやつ、スパルタンだって私達同様人間なんだし。」

 

 

朝霜の言葉にフレッドは一瞬目線を左上に向けて朝霜を見直し口を開いた

 

 

フレッド

「朝霜、コールドスリープは知ってるか?」

 

朝霜

「知ってる、確かUNSCでFTLジャンプする時とかに使うんだっけ?」

 

フレッド

「そうだ、まぁ俺達スパルタン2は戦闘時にのみコールドスリープが解除されるんだ、スパルタン2はスパルタン4のように替えを用意出来ないから出撃する直前まで今か今かと待つんだ、解凍待ちの高級な冷凍肉団子みたいにな。」

 

神威

「肉団子なら甘辛いタレと卵の黄身で白米と一緒に頂きたいですね。」

 

加賀

「・・・」じゅるり・・・

 

 

神威と加賀は肉団子に意識が向いている中、一部は苦笑いで一瞬の間が空いた

 

 

フレッド

「要はスパルタン2は戦いから戻ると直ぐに凍り付けになって解凍、戦闘、冷凍、解凍、戦闘の繰り返しなんだ、もう慣れたからいいがスパルタンになってからは戦ってるほうが日常生活みたいなもんさ。」

 

朝霜

「そっかー・・・司令も大変だな。」

 

 

想像もできない苛烈な戦いに身を投じ生きて帰ればまたコールドスリープで凍り付けにされ、また戦いになれば解凍され戦場に馳せ参じる

艦娘達も深海悽艦と戦う戦士ではあるが自分達には戦いの最中にも疲れを癒し、腹を満たし、家族と呼べるもの達と笑いあう、しかしそのような時間スパルタン2にあるのだろうか

 

 

フレッド

「そんなに思い詰める程か?俺は俺、お前達はお前達だろ?ほらっ、もっと気楽にいこうぜ?」

 

 

フレッドは艦娘達のスパルタンに対する考えなどまるで気に止めず一番近くにいた長門と加賀の肩を軽くポンポンと叩き上半身を前に乗り出すとテーブルから1つずつ小分けにされたミニドーナツを取り袋をピッと開けてドーナツを取り出すと加賀は先程までの小さかった口をぐわっ!と開けるとフレッドのミニドーナツを取った手ごと食い付いた

フレッドは仮にもスパルタンだ、一般的な成人男性よりも大きいはずの手を一口でくわえた加賀の口にフレッドは鎮守府に来て初めて驚いた顔をしている

 

フレッド

「おいおい・・・」

 

長門(改)

「こら加賀、さすがに司令も怒るぞ?」

 

蒼龍

「もう加賀さんったら、はしたないですよ。」

 

フレッド

「最後のミニドーナツだから俺の分も残しといてくれよ?」

 

長門(改)

「そっちか・・・」

 

 

蒼龍が加賀を引き離すとフレッドの手には加賀のべったりとしたよだれとミニドーナツの小さな欠片しか残っていなかった

明石がうへぇ、と言うとフレッドは「加賀のやつ、器用に喰うな。」と言いながらパクっと口にミニドーナツの欠片を放り込み用意されていたウェットティッシュで手を拭いた

 

 

朝霜

「喰うのか・・・(困惑)」

 

「そういえば司令、今日は建造してるの?」

 

フレッド

「あぁ、早い奴はもうすぐ建造完了するだろう、あとは戦艦級が1艦だから夕方過ぎになるだろうな。」

 

長門(改)

「ほぅ、順調じゃないか、予想はどうだ?」

 

フレッド

「いや、全くわからないな、呉提督がいれば判るだろうが丸2日も居てもらう訳にはいかないし何より行方不明だからな。」

 

 

フレッドはドーナツの代わりにウエハースを口に放り込もうとしたとき加賀がまた飛び付くも蒼龍が加賀の首ににリード付きの首輪を装着する事によってその陰謀は打ち砕かれた

 

 

加賀

「・・・!!」ガーン!

 

 

加賀が絶望に暮れている間にフレッドは蒼龍に耳打ちした

 

 

フレッド

「・・・加賀のやつ、大丈夫なのか?」

 

蒼龍

「心配しなくても大丈夫ですよ司令、加賀さんがやってるのは猫が構って欲しくて主人の食事を邪魔するのと同じ事ですから。」

 

フレッド

「そうなのか?加賀。」

 

加賀

「にゃん。」ゴロゴロ

 

フレッド

「なるほどな。」(驚愕)

 

大鯨

((絶対に違うと思います・・・))

 

 

大鯨はフレッドに加賀さんはただの食いしん坊だという真相に気がついて欲しいという視線を送ったが当のフレッドは一切大鯨の視線に気付く事は無かったという

 

 

 

     






次話は必需品や食糧を買いに街へ繰り出す話しです、
全員連れてく訳にはいかないからメンバーチョイスに迷いますね?

ゲストキャラは街で非番を楽しむマジェスティック隊のソーンとホーヤです。


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エスコートは楽じゃない!?

フレッドはレンタカーショップで借りてきた大型のワゴン車の運転席にいた

左側の助手席には長門(改)が座っており後部座席には雷、明石、大鳳、そして先日新たな仲間として建造された金剛の合計6人が座っている、全員が私服姿だ

 

 

フレッド

「よし、ショッピングモールまでもう少しだ。」

 

長門(改)

「ほら、もうすぐ到着するらしいぞ、皆車から出る仕度をしとけよ?」

 

 

長門の声に長門以外の4名はハーイ!と実にとても元気な女の子らしい声を上げる

 

 

車から続々降りると晴天の下に地元民が愛して止まない巨大なショッピングモールが堂々と建っていた

 

 

長門(改)

「はしゃぐのを駄目とは言わないが羽目を外し過ぎては駄目だぞ?((さて、ぬいぐるみは何処にあるかな・・・))」

 

長門は司令なら大丈夫だろうが一人では面倒を見きれないだろう?と志願してくれたのだ、なんとも心強い

しかし心の中身が隠し切れていない

 

「えーと、電はノートと色鉛筆、暁姉ぇは折り紙、朝霜は消しゴムと定規、響は・・・ハラショー?なんのこっちゃ。」

 

雷は駆逐艦ズのトップバッターとして来ている、次は響

、次は電、暁の順番、朝霜はあまり人前に出たくはないらしい

 

大鳳

((今日はちょうど1人一冊限定!スパルタンのおまけカードが付くスパルタンパゥワァー!(雑誌)の発売日・・・こんどこそ司令殿かマスターチーフ殿のカードを・・・!))

 

大鳳は冷静かつ物静かに情熱を燃やすのはやはりマドセンのせいだろう、強い意気込みで拳を握り込んだ

 

明石

「司令!私バックホー(通称パワーショベル)見たいんだけどいい?いい!?」

 

明石は単純にフレッドにべったりだからはぐれないだろうと判断してフレッドが連れてきたが明らかに好みのカテゴリーとベクトルが皆と違う事をすっかり忘れていた

 

金剛

「ヘイ!明石サーン!司令は私とティーカップを見に行くんデース!!」

 

明石

「私は前から司令と約束してたんですぅー!」

 

金剛

「what!?司令!私という者がありながらひどいヨー!」

 

フレッド

((別に明石と約束はしてないし、金剛は昨日の夜に建造されて鎮守府案内しただけで消灯だったからないながらだし・・・さて、どうしたもんか・・・))

 

金剛は元は比叡の予定だったが比叡が是非お姉様を!と悲願した為仕方なく連れてきたのだが完全に裏目となってしまい呉提督が発言した、その・・・金剛型はいいぞ(白目)の意味をやっとこさ理解したのだった

 

 

長門(改)

「司令、まずは身の回りの物を見て回るのだな?」

 

フレッド

「あぁ、そしたら各自探索して集合、昼食を取ってから最後に食材だ。」

 

長門(改)

「わかった、では3人ずつに別れていこう、手早く済ませて空いている内に昼食にしよう。」

 

フレッド

「助かる、今は09:40だから・・・11:30にフードコートの正面広場で落ち合おう。」

 

長門(改)

「わかった、11時半にフードコートの正面広場だな、健闘を祈るぞ。」

 

 

長門はそういうと雷と大鳳の手を取りモールに向かって行った

 

 

フレッド

「ゑ?」

 

ながもん(改)

((許せ、司令ッ・・・!))

 

 

フレッドの疑問の声に振り向く事もなく、ながもんはモールの人混みに赤い液体をパタパタと一直線に垂らしながら消えてしまったのだ

スパルタンとして勇敢に戦ってきたが遂にフレッドも年貢の納め時、方向性の違う2人の少女の笑顔がまるで邪悪な悪魔のソレに見えたフレッドは提督生活で初めて戦果を覚えるのであった

 

 

 

 

  ショッピングモール 殺しのフロア

 

 

 

長門率いるちみっ子チームの最後の仕上げである雑貨エリアでの買い物も順調に進め、様々な凶器や銃器がところ狭しと並ぶ殺しのフロアを進む

 

 

長門(改)

「よし、雷、大鳳、買い忘れた物は無いな?」

 

 

二人は問題ないと言葉を返してフレッドと約束したフードコートへと向かった

モール内の時計を見ても充分時間はある、ゆっくり行こうと次第に人が増えつつあるモールを着実にはぐれないように進むと予定より10分程早く到着した

 

 

大鳳

「まだ司令達は来てないみたいですね。」

 

「まぁ、あの二人の世話してるから・・・」

 

長門(改)

「仕方ないな、空いてる店を見つけて先に入ってしまおう。」

 

 

長門はフードコートに隣接する入りがまだ少ない店を見つけて6人席を指定すると店員に予約が先にあるからと店の角にあるソファータイプの詰めれば9人は収まる席へと案内された後、長門は席を立ち上がった

 

 

「あれっ、長門さん何処に行くんですか?」

 

長門(改)

「二人はここで待っててくれ、司令達が来たら戻るさ。」

 

 

長門は店を出るとフードコートの広場に到着しフレッド達を見つけるため周囲を見渡し15分程経過した頃長門は見慣れた2人を見つけた

 

 

長門(改)

「あっ・・・」

 

金剛

「Oh!長門さんデース!」

 

 

金剛と明石は長門に近寄り雷と大鳳が居ない事に気が付いたが聞くより早く長門が空いてる店を見つけて先に待っていると伝えると今度は長門が2人に司令は何処に?と聞いた

 

 

明石

「あれですよ。」

 

 

明石が指を挿すとそこには梱包された大量の箱で両手が塞がったフレッドが人混の隙間をスイスイと縫いながら歩いて来た、長門は余りの箱の数に、うあっ!?と驚愕の声を漏らした

 

 

フレッド

「済まない長門、待たせたみたいだな。」

 

長門(改)

「司令、いくらなんでも多すぎやしないか!?」

 

フレッド

「いや、全部2人のなんだ・・・」

 

 

フレッドの言葉に長門は腕を組んで、お前ら・・・司令を駒使いにするとは・・・と言うと明石と金剛を細めた目で交互に見つめると2人は気まずそうな顔でアハハ・・・と笑った

 

 

長門(改)

「2人には色々言いたいことがあるが雷と大鳳を待たせたくないからまずは行くぞ、司令、手伝おう。」

 

フレッド

「ありがとう、先に店を見つけてくれたのか、流石はビッグ7だな。」

 

長門(改)

「ハハ・・・茶化しても無駄だぞ、さぁ行こう。」チラッ

 

 

フレッドの瞳に光が戻り雷と大鳳が待つ店に戻る時、長門が明石と金剛に対してしたり顔とどや顔が混ざった、どやした顔で金剛と明石の怒りと悔しさのボルテージはさらに加速するのであった

 

 

金剛・明石

「ムギャーーー!!」

 

 

 

 

  レストラン ~朝からラード~

 

 

 

 

フレッド達か戻ると既にこの店も満員御礼と化して実に30分待ちという長蛇の列が出来上がっていた

この"朝からラード"は店名通り朝7時から開店しておりラードが朝からがっつけるおデブの味方だ。

 

 

長門(改)

「あっ、店員さん、角席にいる子供2人の連れなんだが。」

 

 

丁寧なのかワイルドなのかイマイチ掴めない長門がホールスタッフに話しかけるとスタッフは元気よく、それでしたら入って、どうぞ!と声を張り上げた

よほど忙しいのかそのスタッフは直ぐに空いた席の片付けに勤しんだ

フレッド達が到着すると大鳳は購入した雑貨を読み耽り雷も体を傾けて大鳳の雑貨を眺めていた

 

 

フレッド

「2人共待たせて悪かった。」

 

大鳳

「いえ、そんな・・・ッ!?」

 

「何その量!?」

 

 

反応は予想した通り過ぎたのかフレッドが荷物を邪魔にならない場所に置いている内に艦娘勢が席に時計回りで座っていく

 

 

長門(改)

「ほら明石!金剛!早く詰めないか!」

 

 

明石と金剛はどちらが先かと譲り合いをしていたが先に座った長門の注意により、左から金剛、明石、長門、雷、大鳳の順だったがそのまさか、フレッドは逆時計回り、右側から席に着いて数分後スタッフがオーダーを受けに来た

 

 

フレッド

「さぁて、何にしますかね。」

 

「私オムライス!」

 

大鳳

「カキフライ定食で。」

 

金剛

「カルボナーラおねがいしマース!」

 

長門(改)

「塩鯖焼き定食を頼む。」

 

フレッド

「海老グラタンを。」

 

明石

「えーと、ステーキ御膳!」

 

 

各自が注文を済ませるとウエイトレスの女性は注文を復唱するとハンディを制服のポケットに手早く押し込み笑顔でカウンターの奥に消えていった

 

 

フレッド

「長門組の3人は目当ての品は買えたか?」

 

「おっけー!!」

 

大鳳

「満足です・・・!」

 

長門(改)

「あぁ、ばっちりだ。」

 

フレッド

「そりゃあよかった。」

 

長門(改)

「司令組は・・・見たまんまか・・・一体何をしたらこんなになるんだ?」

 

明石

「色々ありまして・・・」

 

長門(改)

「まぁ、街に出れる機会なんか滅多に無いから判らんでもないが・・・だが属する組織の司令官を荷物持ちにするのは些か見過ごせ・・・」

 

フレッド

「長門、それくらいにしてやっても良いだろう?現に俺自身は買いたい物も買えたんだ、それに金剛も明石もあくまでまだ年頃の女の子なんだ、

雑貨にしろ洋服とかにしろ、興味すら持たずに生きて気が付いたら置いてけ放りだなんて事よりもよっぽどいいと思うし、何よりショッピングはレディーの花道、なら傍で男がエスコートするもんさ。」

 

長門(改)

「・・・そうだな、司令の言いたい事は判ったよ・・・明石、金剛、少しキツく言い過ぎた、済まなかった。」

 

明石

「そんなこと無いです!私達が後先考えずに招いた結果ですから・・・」シューン

 

金剛

「そうデース・・・(便乗)ナガモーン、司令ぇ、ごめんなサーイ。」シューン

 

フレッド

「判ってもらえればいいさ・・・それにしてもまだ届かないのか?」

 

 

フレッドが呼び鈴を押そうとしたのと同じタイミングで先程言葉を交わした田所と名札に書かれた肌のどす黒いウエイターが逆に声を掛けてきたのだ

 

 

ウエイター

「お客様、こちらの空いているお席でまだ待ち合わせなどはございますか?」

 

長門(改)

「いや、これで全員だが?・・・もしかすると相席か?」

 

ウエイター

「はァい(ねっとり)男性が2名なんですが・・・」

 

フレッド

「じゃあこっち側に来て貰おう、金剛、もう少し通路側にいけないか?」

 

金剛

「はいネー!」

 

ウエイター

「ありがとナス!」

 

 

ウエイターは明るい笑顔で言うと直ぐに男性2人をフレッド側に案内した

二人とも高身長でかなり鍛え込まれた体をしていた、1人がスキンヘッドの黒人でもう1人が黒く刈り込まれた髪と瞳の白人だった

 

 

白人

「どうもすみません、席を分けて頂いて。」

 

黒人

「ありがとう、助かります。」

 

 

2人はその図体には似合わない笑顔で会釈すると鎮守府勢は良い印象に安心したのか笑顔で会釈を返した

 

 

少し経つと、お待たせしましたー!とウエイトレスが料理を次々運んで来る、全員に行き渡る頃には相席側も注文をウエイトレスに伝える

 

 

いただきますの合図で鎮守府勢の食事が始まる

2~3分経過した頃、雷は大鳳がまだ料理を口にしていないと気が付く

 

 

「あれ?ねぇ司令、大鳳、全然食べてないよ?」

 

 

雷の言葉にフレッドは隣り合わせの大鳳の顔を覗くと大鳳の何かを考えるような視線は相席の2人に向いていた

 

 

長門(改)

「どうしたんだ大鳳、人様の顔をずっと見続けるのは失礼だぞ。」

 

 

鎮守府勢の様子に気が付いた外国人2人組は大鳳と目を合わせるとニコッと笑うとその瞬間大鳳が両手を口に当て、そろりと聞いた

 

 

大鳳「ま・・・マジェスティック隊のソーンさんとホーヤさんですか?」

 

 

鎮守府勢の手も止まり大鳳に視線が集まった

外国人組は唖然とした顔をすると2人はまるでバレたか・・・という顔であぁ、そうだよ。と肯定した

 

 

フレッド

「マジェスティックのソーン?じゃあレクイエムでグラスマン博士をギリギリで救出したのはお前か。」

 

ソーン

「その事は訳ありでUNSCの中でも一部の者しか知らないはずですが。」

 

フレッド

「シエラ104、スパルタン2だ。」

 

 

ソレを聞いたソーンとホーヤは顔を引き釣らせたが地球の日本にある横須賀鎮守府という場所にスパルタン2がトップとして着任したとインフィニティではもはや誰もが知ることであり、なによりシエラ104と行動を共にしている少女達が艦娘という深海悽艦と戦っている戦士ならば今、ここで起こっている出来事は一大スペクタクルだ、そして彼が本物のシエラ104ならばソーンとホーヤは数少ないスパルタン2の素顔を知る人物になるのだ、呉提督のサボり気味な日記にもそう記されている

 

 

ホーヤ

「なら記事の見出しは最強のヒーロー、ここに集結!だな。」

 

 

ソーンは丁度届いたシーフードドリアをフォークで突きながら冷ましている、ホーヤは他人事のようにニコニコしながら注文した特盛天ぷらうどんの大葉(シソの葉)の天ぷらを天つゆと麺つゆ、どちらに浸して食べるかを決めあぐねていたが結局テーブルにあった食塩を少し振り掛けてから大葉天を口にした

シャクシャクした食感としっかり油が切れた衣の食感のダブルインパクトと塩の僅かな甘みがホーヤの頬を自然と緩ませる

大鳳は小さな口を必死に動かしカキフライをカジカジとかじりながらUNSC組の会話を聞き入っている

 

 

ホーヤ

「所で、このモールには何をしに?」

 

フレッド

「皆の日用品や順番制の息抜きみたいなもんさ、そっちは?」

 

ソーン

「休養、用は非番です。」

 

 

戦艦インフィニティはフレデリックが着任式を終えた後日に衛星軌道まで上昇しており物資の補給などはペリカンやインフィニティに搭載されているストライデント級重フリーゲート艦を10艦中3艦使用しUNSCの施設に何度も往復していた

インフィニティの規模ともなると1つの基地からの補給だけでは補給率が十数%にも満たないのだ

 

 

鎮守府勢が先に食事を終えると大鳳の小さな我が儘でソーンとホーヤと一緒に写真を撮ってもらったようだ

フレッドはきっと良い思いでになるだろう。

その後に一度車に戻り荷物を最後部に積み上げて大艦食の空母の事も考え大量過ぎる程の食材を買い上げて帰路についたのだった

 

 

 

 

大鳳の購入した雑誌のおまけはピントがずれて不自然に歪んだ顔のマドセンだった

 

 

 




3000文字数位にしようかと思ってたのに5000文字数を越えてしまった・・・


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1ヶ月のフレッド

フレデリックが横須賀鎮守府の提督となり早一ヶ月を迎える夜に艦娘達からお祝いとして手巻き寿司でちょっとしたパーティーが催される事となった

食事では担当の艦娘達が調理に勤しんでいる、電話が終わったら手伝いにいこう、フレッドは電話相手との会話の最中自室で支度をしていた

 

フレッド

「今夜?いきなりだな、構わないが。」

 

フレッド

「・・・あぁ、そうだ、丁度一ヶ月でな、皆が歓迎会をしてくれるとさ。」

 

フレッド

「そうだな、お前を紹介したい連中もいるからな、来るなら、それまでにサインの練習でもしとけよ?」

 

フレッド

「・・・わかった、待ってるよ。」

 

 

フレッドはまるで旧友と会話を楽しむように椅子の背凭れに背中を預けていた

丁度電話を切ろうとしたときに自室の扉をノックする音が聞こえた

 

 

長門(改)→以下長門

「司令、今大丈夫か?」コンコン

 

フレッド

「長門か?ちょっと待ってくれ!・・・じゃあ待ってるからな?」ピッ

 

フレッド

「いいぞ。」

 

 

長門は失礼する。と言いフレッドの自室に入ると丁度着替えの最中に赴いてしまったようだ

結局未だに戦艦を建造できていないのを哀れみを感じたのかフレデリック率いる横須賀鎮守府に中央司令部の重鎮の一人が「孫娘にサインをねだられたのだ。」とフレッドが察してサインを書き渡す事で秘書艦として傍らに置いていた長門(改)をフレッドが鎮守府を廻している間サポートしてあげなさいと長門はフレッドの元に着いたのだ

 

 

長門

「もうすぐ夕食の支度が完了するぞ、今日の主役は司令だ、準備はいいか?」

 

フレッド

「問題ない、後ろを向いててくれないか?」

 

 

フレッドは背広を脱ぎネクタイ、ワイシャツを手際よくハンガーに掛ける、UNSCと印されたグレーのTシャツを長門が居るのも気にせず脱ぎ初めると長門は「おわっ・・・」と手で顔を隠す仕草をするが隙間からガン見している

初めこそは異性の上半身を恥じるように見ていた長門だが次第にフレッドの体に遺された傷痕を食い入るように見つめていた

 

 

長門

「司令、その傷は・・・」

 

フレッド

「あぁ、これか?・・・これは俺がスパルタンである証明の1つかな。」

 

 

その傷は体に左右対称でまるで意図的に切り開らこうとでもした痕跡が見えた、背中、脇腹、腹部、肩、首、二の腕、手首、普段は意識していなかったから気づかなかったが後頭部や手袋で見えなかった両手にも痛々しい痕が残されている間違いなく下半身にもこの切り開らいた痕がある、長門の表情は次第に険しく変わってゆく

 

 

長門

「・・・戦いによる傷じゃない、間違いなく、意図的に何かされたんだろう?・・・何故だ?何故、そんな体になろうとも戦い続けるんだ?」

 

 

長門はフレッドに問いただすがフレッドは誤魔化すように笑いながら仕方ない事だし、誰かがやらなくちゃいけなかったんだ。と長門に顔を見せずに言い放った、フレッドの切り開いた傷痕の'理由'を知らなくともきっとロクな事ではないと長門はその傷の'意味'を理解した

 

 

長門

「・・・仕方ないから体を、同胞に改造されたのか?」

 

フレッド

「・・・さぁ、食堂に行くぞ、皆が待ってる。」

 

 

Tシャツの上にUNSCから配布されているフード付きのジャージを羽織ると携帯端末をジャージのポケットに押し込んで自室を後にする

 

 

長門

「そんなの・・・絶対間違ってる・・・。」

 

 

深海悽艦やコヴナントでさえ仲間を解剖していじくり廻して改造しようなんて事はしない

しかし人間はその禁忌を犯し、核兵器を作り出し、反逆する開拓者に対し惑星ごと破壊し、子供を誘拐し、産みの親である神への冒涜に等しい行為を行ってきた

まるでルールを破るという楽しさに気が付いてしまった幼子のように

 

 

長門

「ヤツらとUNSC、どちらが・・・本当の悪なんだ・・・」

 

 

長門の声は暗く冷たいフレッドの自室の壁に静かに吸い込まれ一切響き渡る事は無かった

 

 

 

 

 

     食堂

 

 

 

食堂では先程との暗い雰囲気を一切感じさせない明るさがあった、厨房に立つのは横須賀鎮守府において食事を美味しく作れる大鯨、龍驤(呉とは別人)、神威、お手伝いに駆逐艦ズが忙しそうに、しかしとても楽しそうに厨房を右往左往していた

 

間宮さん?知らんな。

比叡?やめろォ!(建前)やめろォ!(本音)

 

 

 

 

朝霜

「あ、司令!来るの遅いぞ!」

 

フレッド

「みんな、遅くなった、何か手伝うか?」

 

金剛

「No‼今日の主役は提督デース!椅子に座ってて下サーイ!」

 

 

フレッドは金剛と明石の凸凹コンビに背中をぐいぐい押されていつも使用している大きめの椅子に着席させられる

 

 

天龍

「よう、司令官殿。」

 

 

席の正面には天龍が左腕の肘をテーブルに付いて着席していた

 

 

フレッド

「どうだ?ここでの生活には慣れたか?」

 

天龍

「まだ数日しか経ってないし何とも言い難いけどなぁ、提督自身が現状地球での最強戦力ってのには退屈しねぇな。」

 

フレッド

「出会って数秒で試合挑んできたのもお前が最初だったな。」

 

天龍

「おっと!その話は思い出したくねぇ、ちょっくら厨房手伝いに行ってくるわ!」

 

フレッド

「頼んだ。」

 

 

天龍が厨房へ水雷戦隊、助太刀だ!と厨房の暖簾を潜り消えてゆく、どうやら試合の結果は天龍にとってバツの悪い結果だったようだ

 

 

神威

「あっ!司令何処に行ってたんですか!?」

 

フレッド

「さっきからいたぞ?どうしたんだ?」

 

神威

「お客様がいらっしゃってますよ?」

 

チーフ

「フレッド、来たぞ。」スゥー

 

 

フレッドは体が硬直した、戦闘時なら死にさえ繋がる間だがこの空間では遠慮はいらんとばかりに遠慮無くフレッドは茹で過ぎた卵のように固まった

朝霜が固まったフレッドの眼前で手を振るが悲しくも思考回路が思考していないフレッドには意味を成さなかった

 

 

朝霜

「駄目だこりゃ、ここまで動かなきゃナマケモノもビックリ。」

 

チーフ

「こいつ本当にフレッドなのか?」

 

 

チーフはあまり冗談を言わない、戦場での減らず口という意味であればともかくスパルタン2は「余計な一言を言わない」と彼らを産み出したハルゼイ博士に教育されてきたからだ

 

 

    

 

     どやどや  がやがや

 

天龍

「ん?なんだなんだ?」

 

大鯨

「どうしました?」

 

天龍

「なんか向こうが騒がしくてなぁ。」

 

大鯨

「はぁ、様子見てきますね。」

 

天龍

「わりぃ、頼むよ、今手が離せねぇんだ。」

 

 

天龍と大鯨はホール側が何やら騒がしくなっていたのに気が付くが天龍は巻き寿司に使う海鮮類を盛り付ける作業で手が離せない、龍驤は焼き物に集中している為余計に持ち場から離れてられないだろう

大鯨は様子を見るためにぱたぱたとスリッパを鳴らして区切りの暖簾を潜り・・・

 

 

大鯨

「皆さんどうしたん・・・」ファサッ

 

チーフ

「ん?」

 

大鯨

「」

 

チーフ

「」

 

 

目が合ってしまったのだ、顔を合わせてしまったのだ、知ってしまったのだ、犠牲になったのだ、古より続く犠牲、その犠牲の犠牲にな、犠牲にな(出張やめろォ!)

 

 

大鯨

「ぴゃああぁあぁぁあぁっ!」ドタドタ

 

チーフ

「?」

 

 

少女が走り去った方からビターン!と景気のよい音がしたがチーフは直ぐにフレッドをどうにかしなければ、そう考えた

 

 

明石

「もしかして司令とお知り合いなんですか?」

 

 

チーフは声のした方に顔を向けてそうだ、と重く静かだがはっきりとした声で答えた

私服でならば普通怪しまれるがチーフはUNSC海軍の制服を身に付けており、それ故に怪しまれるまではいかなかったのだ

 

 

明石

「良ければ、お名前をお伺いしても?」

 

チーフ

「シエラ117、こいつと同じ、スパルタン2だ。」

 

 

その名を告げた瞬間あたりが静まり返る

唯一音を出して勢い良く立ち上がった大鳳はガタン!と

椅子を鳴らして立ち上がった、しかし動かない

確かに左の胸元の建ち並ぶ勲章の中に一際目立つ純金のみで造り上げられたUNSCの中で最も栄えあるコロニアル名誉十字勲章がこれ見よがしに輝いていた

 

 

フレッド

「・・・チーフ、随分早かったじゃないか。」

 

チーフ

「フレッド、お前、大丈夫か?」

 

フレッド

「本当の話、まだ来ないと思ってた。」

 

チーフ

「あまり・・・時間を守れた事は無かったからな。」

 

 

フレッドは完全に硬直した艦娘達にチーフを紹介した

 

 

フレッド

「こいつはチーフ、俺のチームのリーダーだ。」

 

 

だがフレッドはチーフを英雄とは言わない、一般世間ではチーフは英雄として祭り上げられているが過去にチーフは「自分に出来ることをやっただけ」と答えた事がある、スパルタンだから、運がいいから、そうとは言わずただ「兵士の使命だ」とだけ

しかしそれ故にそれ以外の者達からはチーフが特別な存在として映ったのだ、使命や義務感でどうにかなるものじゃないことを理解しているからだ

 

 

チーフ

「・・・」

 

フレッド

「おい、少しくらい自分でしゃべれよ?」

 

チーフ

「ん・・・」

 

チーフ

「シエラ117、階級は最先任上級兵曹長。」

 

フレッド

「良くできました、ハイ、みんな拍手~。」パチパチ

 

 

フレッドの掛け声でやっとこさ体が動き出した艦娘達だがまだ少し何かが引っ掛かるようだ

 

 

龍驤

「おっしゃー!みんなできたでー!」

 

 

どうやら龍驤の声でやっと我に変えるとまたワイワイと動き出した

 

 

龍驤

「・・・?・・・??」

 

フレッド

「すまない龍驤、こいつの分の椅子を貰えないか?」

 

龍驤

「ん?ええで!」

 

 

龍驤はフレッドが使用する予備の椅子を取りに食堂から抜け出すと食堂の隣にある倉庫に向かった

 

 

フレッド

「チーフは俺と角席に行こう、目立つのは好みじゃないだろ?」

 

チーフ

「確かにな。」

 

フレッド

「後だな・・・大鳳。」

 

 

フレッドは大鳳を呼ぶと待ってましたと言わんばかりにテーブルの下から角に頭をガンッ!とぶつけながらニュッと現れた

 

 

大鳳

「ここに。」キリッ

 

チーフ

「」

 

フレッド

「痛かったか?どれ。」スリスリ

 

フレッド

「もう痛くないか?よし、いい子だ。」ポンポン

 

フレッド

「さぁ、喜べチーフ、お前の大ファンだ。」ドヤァ

 

チーフ

「・・・お前、変わったな。」

 

フレッド

「・・・そうだな。」

 

 

チーフはブルーチームにいた頃に比べ良くも悪くも柔らかくなったフレッドに対して人特有の暖かさなのだろうか、と存外悪くはないのかもしれないと表情を少し柔らかくした、もしUNSC海軍に強制拉致されずに一人のジョンとして生きていれば、妻と子がいたら、こんな感じなのだろうかと、

提督、か。俺も機会があればいい勉強になるかもしれない。と考えた

 

 

 

「司令官さん!玉子焼き上手に焼けたのです!」

 

フレッド

「へぇ、焦げ目も無く綺麗じゃないか。」

 

「細く切ったのは私だよ!」

 

フレッド

「凄いじゃな、怪我はしなかったか?」

 

金剛

「提督との愛(格闘訓練)を育んだのは私ネ~。」

 

フレッド

「・・・おっ、そうだな。」(白目)

 

明石

「司令・・・二菱から新しい建機が出たんだけど・・・」

 

フレッド

「ユンボはもう買っただろ?駄目だぞ?」

 

加賀

「提督、今日こそその耳を食べさせ頂きます。」ガブリ

 

フレッド

「痛い、言う前に噛むのはやめて。」

 

 

 

チーフは目を閉じてやっぱり辞めておこう。と考えを改めた

 

 

 

大鳳

「あ・・・あの・・・」そわそわ

 

チーフ

「ん」

 

大鳳

「サイン、頂いても・・・?」

 

チーフ

「・・・」

 

ギャーギャー‼ カガ!ビッグセブンヲサシオイテヌケガケハズルイゾ! ミミタブ~ アアアアアア↑‼ ワイワイチャーハン⁉(パーティー用) ヴヴヴヴヴ↓(ベネチャージ)

 

 

チーフ

「フッ・・・」

 

チーフ

「・・・いいぞ。」

 

大鳳

「!!」パァァァ

 

 

チーフはフレッドの貴重な場面を目にしコルタナを失って以来初めて安らぎというものを感じたとか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

龍驤

「また!またウチサイン貰ってへんやんか!!」プンスコー




モンハンワールドが楽しすぎて少し投稿が遅くなってしまいましたね、インフルエンザにも掛かってました、許してスパルタンレーザー!

チーフ編をこれで終えるのは勿体ないので次話はUNSC製のスラスターユニットを使った実技演出回にしよう(提案)


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UNSC、鎮守府へ

数多くのお気に入りとご感想に喜びを感じている今日この頃、背中がゾクゾクしてしまいます、いつもご観覧ありがとうございます!



 

  UNSC ~インフィニティ~

 

 

待ちに待ったスパルタン用スラスターユニットのスラスター延焼試験だ、グラスマンはワクワクとした気持ちでスラスターユニットを2機を積んだペリカン降下挺へと向かっていた、テストパイロットはフレデリック104と前日の内に一足早く乗り込んだジョン117の2人、きっと良い結果となることを祈り仲間の科学者と工具を持ち歩いている

 

 

科学者A

「博士、ついに試験当日ですね。」

 

グラスマン

「あぁ、待ちに待ったよ、これが成功すれば深海悽艦に対して強力な対抗手段になる、今はスパルタン用だけど研究を重ねれば艦娘も装備できるようになるぞぉ。」

 

 

スラスターユニットには強力な武装も搭載することもでき、試験機には右メインアームには15mm高速鉄鋼AP弾を1500発装填された4砲身ガトリングガン、左アームにインフィニティと同じチタニウムA3戦闘用装甲を用いた10cmの厚さを持つヘヴィシールド、右ショルダーにはUNSCの歩兵用銃器としても知られ、スラスターユニットの小型核ジェネレーターからエネルギーを直接補給することで発射回数に上限が無くなったスパルタンレーザー、左ショルダーはチーフ達がアージェントムーンに赴いた際に使用してデータを持ち帰ったハイドラを相手に認識させにくくするために垂直発射機構に改良したものだ、スラスターユニット自体にも薄く加工されたチタニウムA3装甲がモジュラーアーマーとして必要な作戦毎に装備可能だ

その他にも30mmバーストキャノンやチタニウムA3装甲の廃材で杭を作りM.A.C.ガンと同じ原理で杭を打ち込む"騒々しい旋風"の意を持つブロウル・ヴォルテクス(近接攻撃を好む艦娘に人気間違いなし!byグラスマン)、レーザー照射によるミニM.A.C.ピンポイントスナイプや僅か40cm程のサイズで大規模宇宙ステーション1つをTNT換算で30メガトンにも及ぶ破壊力によりスクラップへと化すハヴォックミサイル(いわゆる戦術核)誘導、「核が駄目なら上から重い物を落としてやればいい」という発想から産まれた衛星軌道から全長20m直径2mのブースター付きの杭を投下させ投下地点から14kmに渡り多大な損害と理不尽な破壊を振り撒くヘル・ターミネーターmk1キネティック弾頭など様々なラインナップを揃えており中央司令部、一部の艦娘やスパルタン達にも中々好評なようだ

 

 

グラスマン

「これを!スパルタンに!楽しみだ。」

 

 

グラスマンは珍しく楽しそうに歩いている

彼のリズミカルなスキップはローランドにより撮影されUNSC公式サイトの壁紙になるのもそう遠くはなかったという

 

 

 

  横須賀鎮守府

 

 

 

フレッドとチーフはフレッドの自室でミョルニルアーマーを纏う際に使用するインナースーツを着こんで今日の試験に愚痴を溢していた

 

 

チーフ

「俺達のフレームは弾薬を満載した武装が積まれている、スラスターの海上延焼試験にも関わらず武装を施してあるのは戦闘時を想定してるのか?」

 

フレッド

「どうだかな、試射試験はないはずだし何故今日なのかも謎だ、んなことより、やることこなしてまたみんなと祝杯だ、チーフ、お前も強制参加だからな?」

 

チーフ

「・・・昨日のが悪かった訳じゃないが頻繁すぎじゃないか?」

 

フレッド

「それが艦娘なんだよ、明日死ぬかもしれない身、しかもみんなやりたいことが沢山ある女の子、ならば今日を全力で生きる、それが艦娘。」

 

フレッド

「気持ちの問題さ、お前だってコルタナを失った時フッド卿のくれた休暇をインフィニティにある商業地区のレストランや部屋で読書を楽しんだじゃないか。」

 

チーフ

「ウナギのゼリー寄せは最悪だった、ケイイチが作った表面がパリパリになった揚げた鶏肉(唐揚げ)が恋しくなった。」

 

フレッド

「それだ、お前は今日を全力で生きてケイイチの唐揚げよりもウマい物を探して食うんだ。」

 

チーフ

「今日明日にみつかるものじゃないだろう。」

 

フレッド

「そのウマい物が今日も食えるって事だよ。」

 

チーフ

「一体、何がお前をそんなに駆り立てるんだ?」

 

フレッド

「・・・さあな。」

 

フレッド

「だが、はじめこそ任されたからには真面目な日々だった、さっさと終わらないかと考えてもいた、だが、日が経つに連れて、あいつらといつの日か会えなくなるのか、一緒に騒ぎながらメシを食えなくなるのか、誰かが死の恐怖に呑まれ海に沈んでしまうのか、あの屈託のない笑顔を見れるのはいつが最後なのか・・・考えれば考えるほど離れるのが怖くなる、・・・なんでだろうな、今じゃもう家族同然だ。」

 

チーフ

「・・・ラスキー艦長に言われた事がある、兵士は機械じゃない、人間だ。とな。」

 

チーフ

「お前を見てると兵士は機械じゃないという意味がやっとわかった気がする、俺達スパルタンもまた、人間なんだ。」

 

フレッド

「・・・そうだな。」

 

チーフ

「フレッド。」

 

フレッド

「なんだ?」

 

チーフ

「・・・俺の席は角際の目立たない場所にしろよ。」

 

フレッド

「・・・ふっ、わかったよ、さぁ、行こうぜ?」

 

 

   横須賀鎮守府  港

 

 

フレッドとチーフは司令棟を抜けると港へと向かった、アーマーを装着するには広い場所に専用の機材が必要にるからだ、着任したての頃にフレッドがアーマーを執務室で装着してきたがそれはすでに取り払われてしまった為こうして機材を設置する、だがスパルタン4と違い取り外しならともかく装着となればスパルタン2のアーマーはそれぞれ仕様の違うワンオフの代物、すなわちスパルタン2は各員が専用の機材でアーマーを装着するのだ

 

 

明石

「うっわ~!かっけぇ!かっけぇ!!」

 

 

明石の目の前ではペリカンから積み降ろされる機材やスラスターユニットが写り混んでいる、さらに遠巻きに素顔を晒しこちらに向かってくる2人のスパルタン2

スパルタンファンの明石と大鳳、隠れスパルタンファンの加賀の3人の興奮は収まる事を知らない

 

 

「あっ!インフィニティ!」

 

 

暁が指を指す向こうにはインフィニティが雲の陰から艦首を鎮守府に向けた状態で船体を覗かせている

艦首の先に丸いカバーをかけられた穴が4つありそれを見た暁は何かの顔にみえる、と笑った

 

 

天龍

「おい、おチビ、アレは俺らの艦装よりすげぇンだぞ?」

 

「え、そうなの?」

 

比叡

「雑誌で調べたくらいですがあの4つの穴は全長4kmを越えるインフィニティ専用のシリーズ8スーパー重M.A.C.らしいです、着弾の衝撃力はTNT爆薬換算で43テラトン級に匹敵します。」

 

 

比叡の解説に目を丸くするインフィニティを良く知らない艦娘達と何故か天狗鼻になる明石

かつて広島に落とされた原子爆弾はTNT換算で15kt(キロトン)にも及ぶ程だ

 

 

「43テラ・・・トン?」ナニソレ

 

朝霜

「前に調べたらパリ級フリゲートのM.A.C.ガンは1.10テラトンくらいらしいなぁ。」

 

「えぇ・・・(困惑)」

 

明石

「乗組員達を守る為。」

 

「そりゃあ、まぁ・・・」

 

金剛

「INFINITYは元を辿るとコヴナントが地球に攻めて来たときのcounter shipだったんデース、そもそもUNSCのパリ級フリゲートは"艦に強力な武装を積む"んじゃなくて強力な"M.A.C.ガンを宇宙に送る"為に作られたようなものなのネ、パリ級だとコヴナント艦のシールドを削るにはM.A.C.ガン3発打ち込む必用があるんデース、対してINFINITYなら1発でシールドそのものを貫通して4~5艦なら1度にコヴナント艦を破壊できたらしいネ。」

 

天龍

「しかしだな、インフィニティが完成する前にコヴナント戦争は終結、結果インフィニティは戦う為じゃなく調査船として人類の希望を載せて無限(インフィニティ)の宇宙(海)を駆け廻る旅路に出たんだ、俺らも船だ、アレがうらやましいよ、全く。」

 

 

暁はインフィニティを語る先輩達の顔を順繰りで見るととても羨ましそうに空に佇むインフィニティを見ていた

 

戦いの為に産み出された彼女達だがやはり根本は船なのだ、インフィニティも戦わない訳ではないが無益な流血の為ではなくまだ見ぬ新天地に新たな息吹を吹き込む為の方舟として彼女達には映った、そんなインフィニティと艦搭AIのローランドに妬かずにはいられない

 

 

 

フレッド

「みんな、来てたのか。」

 

「もちろんなのです!」

 

長門

「司令の凱旋だ、これを見ずして何を見るんだ?」

 

金剛

「hey提督ぅ~これが終わったら式を挙げるネー!」

 

明石

「おい、待てぃ(江戸っ子)そんなの絶対に許さんゾ。」

 

大鯨

「け・・・喧嘩はだめですよ・・・」わたわた

 

ハラショッッ!

「響」←訳:提督大人気!

 

龍驤

「これもう(何言ってるか)わからへんな。」

 

フレッド

「な?おもしろいだろ?」

 

チーフ

「そうだな。」(呆れ)

 

グラスマン

「おはようスパルタン、今日の試験について打ち合わせとアーマーの装着の下ごしらえに関する話なんだが。」

 

チーフ

「了解しました、フレッド、行くぞ。」

 

フレッド

「あいよ、じゃあ行ってくるよ。」

 

神威

「無事に終わればまたお祝いですよ。」

 

蒼龍

「加賀さんがおなか空かせて待ってますよ。」

 

加賀

「」ぐぎゅるるるキシャーッ!

 

フレッド

「エイリアンみたいな鳴き声が聞こえたんだが。」

 

加賀

「乙女の・・・秘密・・・です。」キシャー

 

フレッド

「おっ、そっか。」(白目)

 

グラスマン

「さぁ、スパルタン、行こう。」(荒い鼻息)

 

 

グラスマンはアーマーを装着するための機材がある場所にフレッドとチーフを連れていくと波止場の近くにUNSCが誇る最大の車両、ビックマンモスが二台も足を休めていたのだ

 

 

グラスマン

「よし、じゃあチーフはあっちのマンモスに、フレデリック大尉は僕とこっちのマンモスに。」

 

 

グラスマンが二人に指示するとチーフとフレッドは何も言うこと無く従った

マンモスが二台、スパルタンが二人、装着には専用の機材が必要、それならやることは1つだ

 

 

フレッド

「チーフ、また後でな。」

 

 

チーフはフレッドの呼び掛けに振り向くことも無く右手をヒラヒラと宙を掻く仕草で返した

 

 

チーフがマンモスに搭乗するとそこにはファイアチームオシリスがチーフを待っていた

ファイアチームオシリスはかつてオシリスは無許可離隊したブルーチームを連れ戻る任を受けブルーチームを追い最終的にはブルーチームをコルタナの陰謀から救い出し今では共に戦う仲間となっていた

 

 

イカれたメンバーを紹介するぜ!(幻聴)

 

メンバーはミョルニルアーマー無しでエリートとの殴り合いで勝利した元ONIの部隊長ジェイムソン・ロック

俺の彼女は雌ブルート!?(ラノベ風)元ODSTの古参兵エドワード・バック

鉄砲玉?ふざけろ、私は歩くM.A.C.ガンだ!ホーリー・田中

幼少期に高官船で遭難し暇でコヴナント語を半年で会得した才女オリンピア・ヴェイル

 

           以上だ!

 

 

 

チーフ

「ファイアチームオシリス・・・久しいな。」

 

ロック

「マスターチーフ、お久しぶりです。」

 

バック

「会えて光栄ですよ。」

 

田中

「アーマー取り換えました?最ッ高に似合ってますよ。」

 

ヴェイル

「ブルーチームも相変わらずで?」

 

チーフ

「あぁ、皆も変わりないようだな、話は聞いてるな?」

 

ロック

「勿論、こちらです。」

 

 

ロック達に連れられてチーフは見覚えのある機材の前で立ち止まった

 

 

チーフ

「こいつの世話になるのも何年前か。」

 

バック

「確かチーフはミョルニルアーマーはgen1でしたね、gen2に変更しないので?」

 

チーフ

「gen1は貴重品でな、なかなか替えが用意できない。」

 

 

ロックとヴェイルはやけにチーフが滑舌になっているのに気が付いたようだ、一体チーフに何が?と思想を巡らせたが今は関係ない事だと割り切り作業を進めた

 

 

 

 

 

 

グラスマン

「さて、フレデリック大尉、スラスターユニットのデータは見て頂けましたかな?」

 

フレッド

「はい、グラスマン博士、艦娘に変わる兵器とし・・・」

 

グラスマン

「フレデリック大尉、それは違うよ。」

 

フレッド

「違う・・・とは?」

 

グラスマン

「確かにこのスラスターユニットは兵器だ、しかし艦娘達の立場はどうなる?彼女達に変わる兵器なぞ作った暁には彼女達は読んで字のごとく解体させられてしまうだろう!

彼女達はかつて戦艦としての記憶があるらしいが人としてはまだまだ若い、そんな彼女達を君は用済みだと消し去ってしまうのかい?」

 

フレッド

「いえ、そんなつもりでは・・・」

 

グラスマン

「ははっ!冗談さ。」

 

 

グラスマンは艦娘の事を考えた上でスラスターユニットをわざとスペックを上げて、搭載可能な兵器を少な目にロールアウトした、それはスパルタン4や生身の人間がスラスターユニットを身に付ければ深海惺艦を倒せてしまう、そうなれば資材等を大飯食らいの艦娘達は不要な存在となってしまう、それを避けるためにピーキーな性能にした上で熟練者の技量を求める仕様にしたのだ、これはグラスマンからの艦娘達に対する配慮なのだ、

艦娘かスパルタン2でしか扱えなければ海上戦のエキスパートである艦娘達は生身の人間やスパルタン4相手なら艦娘に軍配が上がると踏んでの仕様はきっと艦娘の力と更なる存在意義になるとグラスマンは見出だしたのだ

 

 

グラスマン

「だからこそだ・・・。」

 

グラスマン

「艦娘は・・・必要だ。」

 

フレッド

「・・・?」

 

グラスマン

「艦娘は・・・必要だ。」

 

フレッド

「か・・・艦娘は必要・・・」

 

グラスマン

「艦娘は・・・必要だ。」

 

フレッド

「艦娘は必要だ。」

 

グラスマン

「宜しい!では装着方法だが・・・」

 

フレッド

「艦娘は必要!艦娘は必要!」エイシャコラー

 

 

フレッドはカートゥーンアニメよろしく、右手をしゅばっ!と挙げて目はぐるぐるの渦巻きになりフレッドはグラスマンに洗脳されてしまった!

 

 

グラスマン

「やばい、やり過ぎた。」

 




キリがいいので一度区切ります、思ったより前座が長すぎましたねぇ・・・


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スラスターユニット海上延焼試験

スラスターユニットのデザインですがハリウッド版オール・ユー・ニード・イズ・キル的な強化骨格にCoD:AWのA.S.T.のような展開型装甲が追加され脚部は艦装に似た稼働型フルアーマーにしたようなイメージを持ってます


 

チーフとフレッドはスラスターユニットを装着し艦娘達が待つ波止場へと戻っていた、只でさえ装着者を厳つく見せるミョルニルアーマーだがスラスターユニットを装備する事によりさらに大柄に見せる

アーマーの上にグラスマンの努力と汗の結晶であるスパルタン2用重装甲スラスターユニットを装備しこれでもかと言わんばかりに危険な匂いを漂わせる

 

 

チーフ

「資料では読んでたが、まさかこんなに重装甲だとはな。」

 

フレッド

「ミョルニルの上に重ねるとマンティス並の重武装が可能だとさ。」

 

 

チーフはそんなに重武装したところで弾が尽きれば意味がないと考えた、しかし艦装が普通の人間やスパルタンに扱えるのか?チーフの思惑は当たっていた

 

人間に艦装は扱えない。

 

長門のように適性があれば扱えるようだが艦装を扱えるのは地球で生を受けた女性のみだという報告がされている、チーフはコヴナントとの戦いで弾薬を余り気にした事がない、その理由は簡単、敵(コヴナント)が銃を装備しているならそれを奪えばいいからだ。

しかしながら敵である深海惺艦の装備を奪うのは兎も角扱えるのかという問題に直面する。

 

だがそこはスパルタン2、弾薬が尽きれば近づいて殴ればいい、おあつらえ向きにスラスターユニットには最新鋭の技術で作られたチタニウム-A3戦闘用装甲で作られた戦盾とモジュラーアーマーがある、さらにエネルギーシールドで守られたミョルニルアーマーがある、ブロウル・ヴォルテクスが装備されていないのが悔やまれるがトップスピードで接近し顔面なり腹部なり艦装なり殴り付ければ轟沈まではいかなくとも大破くらいはさせられるだろう、深海惺艦がエネルギーウェポンを使うという報告はされていない、大口径砲を装備しているとはいえそう簡単にUNSCの粋を集めた装甲技術を打ち破る事は難しいだろう。

 

フレッド

「なに、深海悽艦がいる場所まで行くわけじゃないんだ、考えすぎさ。」

 

チーフ

「だといいんだがな。」

 

フレッド

「やめろよチーフ、お前が勘ぐると悪い事は大体当たるんだ。」

 

 

2人が波止場にまで戻ると快晴の空の下で仮設テントの影に横須賀鎮守府所属の艦娘達に紛れて呉鎮守府の提督と龍田の姿が見えた

フレッドは威圧感たっぷりの姿でガシャガシャと音をたてながら呉提督の前でヘルメットを外した

 

 

フレッド

「呉提督!何時いらしたんです?」

 

呉提督

「やぁ、フー君!実はラスキー大佐から連絡があってね、大尉の様子を見てきて欲しいと頼まれたんだ。」

 

 

呉提督のフー君という不思議なネーミングセンスに艦娘達はキャイキャイとおしゃべりを始めた

 

 

朝霧

「フー君!だってさ~!」ゲラゲラ

 

明石

「友達柄じゃないと使えないよ!」キャー

 

天龍

「ならフレっちとかどうよ?」ヘラヘラ

 

金剛

「その呼び方だけでライス三杯いけるネー!」ドクドク

 

比叡

「お姉さま、鼻血が・・・」フキフキ

 

長門

「ふむ、どちらも捨て難いな・・・」(吟味)

 

 

  キャーキャー  ワイワイ

    ガヤガヤ  ドタバタ

 

 

呉提督

「大人気だなフーミン!」ワハハ!

 

フレッド

「どう・・・フーミン?!」

 

龍田

「もう、提督調子に乗っちゃ駄目☆」ゴシャァ!!

 

呉提督

「ディェッ!!」ぺちゃ

 

龍田

「もう、ごめんなさいフレデリック大尉、提督はしっかり躾ておきますから。」ニコニコ

 

呉提督

「」死~ん

 

フレッド

「え"っ・・・はぁ。」

 

チーフ

「」

 

 

龍田は人差し指を口に添えると肌が紫色に変色した呉提督の尻をバコン!と蹴飛すと呉提督は棟を3つ程越え一番奥にある艦娘達の寮の裏側の林がある場所に墜落していった

 

 

龍田

「相変わらず提督は良く飛ぶわ~・・・」ゾクゾク

 

フレッド

「・・・」

 

チーフ

「フレッド、彼女は一体?」

 

フレッド

「今しがた星になった呉提督の秘書艦、龍田だ。」

 

 

フレッドとチーフはそれどころではないと思い出した、早いところ試験を終わらそう。

2人のスパルタンは足早に波止場から海に飛び降りてスラスターユニットの動力に火を入れる

 

 

「ハラショー!」バンザーイ

 

 

スラスターユニットは欠点として静止できない為低速で8の字走行で慣らし徐々に速度を上げる、

すでに速度は50ノットを越えて旋回半径が広くなる、それにつれてまるでスキーヤーが急勾配を滑るように体の角度が深くなる

 

 

「速ーい!」

 

 

70ノットを越えた辺りから鎮守府から離れて100ノットまで加速、体を水平に戻すと機関を最大まで唸らせスラスターのユニットは全て青い炎を吐き出しぐんぐん鎮守府から離れていった

 

 

グラスマン

「うん、出力に対して酸素の取り込みも問題無さそうだ。」

 

大鳳

「酸素の取り込みとは?」

 

明石

「青い炎は赤い炎よりも良く燃えてるって証拠なの、赤い炎はガスや燃料をしっかり燃焼できてないからススがついちゃうけど青い炎は無駄なく燃焼できてるからススもほとんど付かない、

詳しく話すと専門知識になっちゃうから割愛すると青い炎は赤い炎よりもしっかり燃えてるよって意味なの。」ドヤッ

 

大鳳

「おぉっ!」

 

「明石さんがかっこ良く見える・・・!?」

 

明石

「失礼な、私はいつだってかっこいいわ!!」ドキャーン

 

神威

「最後の一言がなければかっこいいんですけどねぇ。」

 

大鯨

「あは・・・あはは・・・」

 

グラスマン

「へぇ、詳しいねキミ。」

 

 

明石が天狗鼻になっている間にチーフとフレッドは姿が見えなくなっておりグラスマンはテント内に設置していた大型のモニターでサポートを始める

 

 

グラスマン

「さぁ、スパルタン、距離は稼げたから左に40度旋回、5分後に左90度旋回してくれ、あとは方位を固定して加速、マッハ1を越えれば取り敢えず試験完了だ。」

 

フレッド

『カタログスペックにはマッハ2まで加速出来るとありましたが?』

 

グラスマン

「いくらなんでも一ヶ月せず完成させた物を全力でブン回させる事はしないよ、機会はいくらでもあるんだ、ゆっくりやっていこうじゃないか。」

 

チーフ

『了解、左旋回完了、規定時間に反転しマッハ1.1で鎮守府から400m地点を通過する、117アウト。』

 

 

チーフとフレッドが交信を終了するとグラスマンの後ろで嬉しそうに肩をゆらゆらと揺らしていた大鳳は「あっ・・・」と呟いた

 

 

グラスマン

「あとは、提督さんと英雄が戻るのを待とう。」

 

金剛

「そうネー、果報は寝て待つものデ~ス。」

 

長門

「金剛は本当に寝かねないからな。」ジーッ

 

金剛

「ウッ・・・」(滝のような汗)

 

天龍

「隠すな隠すな、昨日の夜に司令の部屋に行って飲みを邪魔しに来ただろ。」

 

金剛

「ウ"ゥッ・・・!」ギクー!

 

明石

「昨日・・・邪魔しに・・・来た・・・?」

 

天龍

「おう、司令がしょっちゅう俺ン部屋に来て『飲まないか?』って言うからさ、ご同伴に預かってるわけだ。」

 

 

天龍の言葉にグラスマンと龍田を除く成人した艦娘達は「えぇーっっ!?」と驚愕の雄叫びを上げ天龍は余りの音量に「ぐえっ!?」と椅子から前のめりに倒れた

 

 

天龍

「痛って~・・・やい!何しやがンだ!」

 

金剛

「何はこっちのセリフデース!私にナイショで提督と晩酌・・・天龍ずるいネー!」

 

大鯨

「そ・・・そうです!」

 

龍驤

「泥棒猫ぉ!!」

 

天龍

「私に・・・って・・・俺は"誘われた"から行っただけだ!」

 

一同

「!!・・・うぐぅ・・・」

 

天龍

「どうせお前ら飲んで酔って面倒事起こすから呼ばれなくなって頼んでも受け入れて貰えないんだろ?!」

 

一同

「ぎくぅ!!」

 

グラスマン

「待って、一同だと僕まで巻き添え食らうから辞めてくれよ・・・」

 

一同

「知るかぁっ!!」

 

グラスマン

「」

 

 

そう、天龍のいう通り成人女性の体を持つ艦娘は何度かフレッドに頼み込み一緒に酒を嗜んでいたのだか天龍以外の艦娘は極端に弱いか性格が豹変するかほぼ二択であったのだ

 

 

天龍

「金剛!お前は酔って司令に体を刷り寄せてそのままガン寝!しかも、よだれで司令がお気に入りのパーカーををベタベタにした挙げ句部屋までだっこさせた!」

 

金剛

「ムギュー!」ドターン

 

天龍

「おまけに比叡は金剛のスカートに頭突っ込んで深呼吸してたし!」

 

金剛

「えっ・・・(困惑)」

 

比叡

「し・・・司令に迷惑かけたわけじゃないでしょう!?」

 

天龍

「長門!あんたは酔って司令を絞め落とそうとして逆にチョークスリーパー決められたな!?」

 

長門

「あがっ・・・な、何故それを・・・!」

 

天龍

「加賀!お前は蒼龍の付き添いで司令の耳を・・・いつもと変わらないな・・・」

 

加賀

「・・・」コクリ

 

蒼龍

「あはは・・・」

 

天龍

「龍驤!お前もだ!酔った勢いで裸踊りして素っ裸のまま司令に介護されてたろう!」

 

龍驤

「わぁーっ!!かっ・・・関西人は裸踊りするもんなんやぁ!!」(※しません)

 

天龍

「大鯨!お前は司令に脱いだタイツ被せて興奮してたろ!」

 

大鯨

「い・・・嫌ぁっ!思い出させないでぇ~っ!!」ブンブン

 

明石

「・・・・・・私は?」

 

天龍

「・・・世界中の建機についてマシンガントークしてたらしい。」

 

明石

「イィヨッシャァァ!!」グワッ!

 

天龍

「神威は酒は強いから暴走してないらしい。」

 

神威

「真のお酒はスピリタスからです。」キリッ

 

天龍

((アルコール90%とか俺でも無理だわ・・・))ゲンナリ

 

 

 

    ギャーギャー

        キャーキャー!

 

 

 

「大人の世界なのです。」

 

「だらしないレディにならないようにしなきゃ。」

 

朝霜

「BIGプリン食ってる時点でレディなんて無理っしょ。」

 

「何ですって!?」プンプン

 

朝霜

「怒んなよ!レディが台無しだぜ?」

 

「うぎゅー!」プオー!

 

ハラショー

「ハラショー。」ギュオォォ‼

 

「ぎゃはは!」ゲラゲラ

 

大鳳

「酒とは恐ろしきかな・・・」

 

フレッド

「なんだ、楽しそうじゃないか。」

 

 

グラスマン

「お疲れ様スパルタン、成果は上々!僕は更なる性能を求めてインフィニティに戻るよ!」

 

チーフ・フレッド

「了解、またの機会に。」

 

長門

「ディァーッ!し・・・司令、いつの間に!?」

 

フレッド

「今しがただが?ところで何の話しだ?俺にも聞かせてくれよ。」

 

成人ズ

「駄目っ!!!」

 

フレッド

「?」

 

天龍・チーフ

「やれやれ・・・」

 

 

艦娘達が恋ばな(?)に花を咲かしている間に終わった燃焼試験、提督と英雄の勇姿を見届ける事もなく燃焼試験は幕を閉じたのだった・・・

 

 

 

 




友人との会話


「まだ他に艦娘登場するんけ?」

漬けまぐろ
「せやで、増えるぞなもし。」


「妙高ネキ出してくれや。」

漬けま
「まだ妙高さん来てないから性格知らん。」


「Wiki見れば一発やんけ!」

漬け
「Wiki!そういうのもあるのか。」(ゴローちゃん並感)


「あとジュール・ムダマ。」

ムダマ
「ヴォッ↓ヴォッ↓ヴォッ↓」


「敵キャラはなぁ、出すと泥沼化するし誰かしら艦娘に犠牲になってもらわにゃあいかんからやだ!」

ムダマ
「ア"ァゥッ!?」


「サンヘイリ族は見分けにくいからね、しょうがないね。」

ムダマ・アービター
「ア"オ"ヴヴゥゥゥ‼」(敗走)

占守
「ぎゃはは」


「だからお前はまだ先ィー!!」


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レッツゴージャパン!! ~サンヘイリ族のお忍び~

  惑星 ーサンヘリオス 近辺宙域ー

 

 

 

アービターは悩まされていた、

人類と一部のコヴナント兵の和解によりコヴナント残党軍を徐々にだが確実に追い詰めている

平和を取り戻す為にアービターが戦うだけで士気も鰻登りだがやはりサンヘリオスの剣とて兵達は疲弊するものだ

戦いの合間に何か、娯楽や欲求を満たせる物を探しアービターは全長5300mにも及ぶ戦艦、アサルトキャリアーのブリッジで地球に向けて旅達ながら頭を悩ませていた。

 

 

アービター

「・・・」

 

サンヘB

「アービターよ、気分でも優れないのか?」

 

アービター

「いまだに人類への挨拶の言葉が見つからなくてな。」

 

 

アービターは今や惑星サンヘリオス、サンヘリオスの剣での優秀な指揮官として戦場に身を置いていた

平和を取り戻したとしても今の惑星サンヘリオスはコヴナントと同盟を組む前と文化が大部変わってしまい人類との交流だけではなく新たな心を晴れやかにする地球の文化を取り入れようとなった。

 

 

サンヘA

「私はあれがいい、あの顔が平たい族(日本人)の地にあるショーギ(将棋)なる物、戦略的で手軽に遊べて奥が深い。」

 

アービター

「将棋の起源は古くから伝わるインドという地のチャトランガがルーツとされている、フッド卿に連絡は予めしておいたがあまり地球でゆっくりできる猶予はないぞ。」

 

 

サンヘリオスの部下達は頭を悩ませた、どうにか娯楽のひとつと食文化のひとつでも持ち帰りたい

そこでアービターがひとつ提案を出した

 

 

アービター

「先程話に出た将棋の地にはかつて武士道なる精神があったそうだ私は同じ精神がある彼らの地に行く価値があると思う。」

 

 

アービターがいつもより落ち着いた口調で言うとサンヘリオスの剣達は頭を縦に振りながら答えた

 

 

サンヘB

「私はアービターの案に賛成です。」

 

サンヘD

「私もだ、その地にはあの"悪魔"の内の一人の故郷だとサンヘリオスへ来たUNSCの兵が言っていた。」

 

サンヘC

「武士道の精神か、楽しめそうだ。」

 

サンヘA

「ならば決まりですな。」

 

アービター

「よし、フッド卿に連絡して武士の地へ行くと伝えろ、舵を取れ!」

 

 

 

こうしてサンヘリオスの剣達はフッド卿のおすすめとして暫しの間フレッド率いる横須賀鎮守府へと転がり込むのだった

 

 

フレッド

「あぁん?なんで?」(レ)

 

 

 

 

 

 

2日後・・・

 

 

 

 

 

龍驤

「今日の昼ごはんはかき揚げとお蕎麦や!」ザバー!

 

艦娘一同

「いただきまーす!」

 

サンヘ一同

「イタダキマース。」

 

  ズルズル  モグモグ

 

アービター

「やはり蕎麦だな。」ズルー

 

サンヘA

「つゆの濃さがなんとも・・・」トクトク・・・

 

サンヘD

「同感です、すまん、誰かネギを取ってくれないか。」

 

比叡

「はい、どうぞ!」ヒョイ

 

天龍

「なぁなぁ、そこの刻み海苔取ってくれ!」プラプラ

 

サンヘC

「これだな?そら。」スッ

 

天龍

「おう、サンキュー!」

 

サンヘB

「こら、つゆが服に跳ねてるぞ。」フキフキ

 

朝霜

「うい~」サクサク

 

金剛

「おじサーン!WASABI取ってほしいネー!」

 

アービター

「うむ、任せろ。」ヒョイ

 

  ワイワイ  ガヤガヤ

 

龍驤

「・・・なんか違和感無く定着しとるな。」ズルズル

 

フレッド

「だな・・・にしても、まさかここに来るとはなぁ。」モグモグ

 

龍驤

「っていうか連中あの口でどうやって啜っとるん?」

 

フレッド

「や・・・やめとけ龍驤・・・。」

 

 

フレッドは2日前にフッド卿からの連絡で「アービターを含めた5人のサンヘリオス族が日本の文化を学びに来る」との連絡があり秘書艦ではないがフレッドの悩みを深く(浅くもある)知り、ある程度遊び心がある"デキるおねぇちゃん"こと、龍驤との打ち合わせがおこなわれた

好物は?そもそもアレルギーはあるのか?将棋がどうとか?まさか戦艦で成層圏に入るつもりか?等々フレッドと龍驤の胃を痛ませたのだが以外と衛生軌道でUNSCのステーションとドッキングし降下挺に移り降りてきた為現状、胃薬は使わずに済んだ

次にステーションが横須賀鎮守府の上を通過するのは4日後だ、フレッドは龍驤にはこの件が済んだら箱根の日帰り温泉でも連れて行ってやろう、勿論請求先はフッド卿だ。

 

ふと、そこでフレッドは未だに秘書艦を決めていないのを思い出した

 

 

フレッド

「・・・まだ、いいか。」茶ゴクゴク

 

龍驤

「ん?何の話や?」ズルズル

 

フレッド

「いや、こっちの話さ。」

 

アービター

「時にスパルタンよ、将棋はこの娘達が昨日付きっきりで教えてくれたが武士道とはどういった精神を指すのだ?」

 

フレッド

「あー、そうだな・・・武士道ってのは武士階級の倫理や道徳、価値基準の心、用は体系化された思想であって、さらに砕いて言えば当時における"漢"のルールみたいなもんさ、詳しく知りたきゃウィキぴゃ~デア(ブルート)を見ればいい。」

 

サンヘB

「ウィキぴゃ~デア(ブルート)は確か地球のネットワーク上の辞書のような物・・・だったな。」

 

サンヘD

「変わった名だな、もう少しどうにかならなかったのか?」

 

龍驤

「う~ん・・・ウチらに言われても・・・」

 

サンヘA

「Wik○pediaとか。」

 

龍驤

「・・・・・・まぁええわ。」ズルズル

 

フレッド

「それよりも武士道や食文化以外に何を学ぼうとしてきたんだ?まさかそれだけなんて無いよな。」

 

 

フレッドがアービター達に問うと意気消沈しながらため息を吐いた

その様子からしてフレッドの質問は間違いなくアービター達に大ダメージを与えた、だがサンヘリオスの剣として戦う戦士の一人が「・・・写真・・・」と答えた

 

 

フレッド

「写真?」

 

アービター

「・・・まだ話して無かったな、順を追って説明しよう。」

 

 

しかしそこで龍驤から「ホラホラ!麺が延びるからはよ食いや!」と、手痛い一撃を貰ったアービター達は叱られた子供のように暗いオーラを醸し出しながら力無く、残りの蕎麦を啜ったのだった

 

 

 

 

 

 

 

   一時間後・・・

  ~フレッドの自室~

 

 

 

 

昼食も終わりフレッドの部屋に戻ったアービター達は椅子に座り、フレッドはクレヨンを使った可愛らしい書体で書かれた「楽しい!日本観光!」とフレッドと龍驤、サンヘイリ族のアービター(本名:ゼル・ヴァダム)3人がデフォルメ化したイラストの書かれた龍驤特製のパンフレットをコリコリと頬を人差し指で掻き少し照れながら手に取りページを一枚ペラッと捲った

そこには様々な日本の文化など、アービター達が求めていた過去の日本人が宿していた大和魂や武士道などについての情報などがこと細かく記されていた

 

 

フレッド

「猶予は2日間だけだったのに良くここまで細かく纏めたもんだな。」

 

サンヘC

「仕切っていた・・・というよりも率先して様々な事を自ら行っていたな、小さくわ些細な事であっても真剣に取り組む姿もまた、素晴らしい武士の精神だ。」

 

 

フレッドが「龍驤は女の子だから大和撫子だろうな。」と言うとサンヘイリABCDは必死に大和撫子の意味を知ろうと日本の辞書を牽き始めた。

どうやら龍驤はサンヘリオスの民に人気なようだ

フレッドは面倒な書類の仕上げに入るが早朝にパジャマ姿の大鯨が部屋に来ていたのをふと思い出した

 

 

大鯨

『例の面倒な書類が届きました・・・その・・・私も手伝いましょうか?』

 

フレッド

『すまない、有り難い申し出だが今回は気持ちだけでも受け取っとくよ、ありがとな。』

 

大鯨

『そっ・・・そうですか・・・じゃあ、頑張って下さい!』

 

 

 

というやり取りをフレッドは思い出すと「やっぱり手伝って貰ったほうが良かったな・・・」と頭を掻きむしりながら「あとで何か詫びを入れないとな。」と、乙女の純情いざ知らずだが腐ってもスパルタン2、どんなミスもチャンスに変えるポテンシャルは衰えていない。

 

 

フレッド

「~♪」

 

 

書類仕事を終えたフレッドは巷で女性に人気のケーキ屋、"飛天堂"からいつの間にやらお取り寄せーー!していた「あまあまショートケーキ」「ぽってりチーズケーキ」「オトナのチョコレートケーキ」「ふわふわモンブラン」「しっとりミルクレープ」「もちもちシフォンケーキ」「きらきらフルーツタルト」「蒸せたビーフン」「松屋の天ぷらのバラけてる身ね味噌タラコサラダでヴィクトリア」などの人気商品が入った"シークレットパックII 売れんかいな?!(疑問系)セット"を手にしていた

 

 

占守

「ケーキなのにお取り寄せができるのは未来の技術っしゅ」(解説)

 

 

サンヘイリ族は龍驤のパンフレットを見や否や早急に降下挺に乗り込み京都へ「いざ鎌倉、という開放感」と意味のわからない事を言いながら京都に向かっていった

できることならそのまま惑星サンヘリオスへ帰って欲しい。

 

 

 

フレッド

「ホントはこないだの出撃で頑張った駆逐艦ズにやるつもりだったが・・・」

 

 

大鯨の部屋に向かうフレッドの右手には大きめな箱を揺らさないように優しく握られた取手付きの箱と抜き足差し足忍び足と大鯨の部屋に近い艦娘に気取られないよう歩くがもう少しというところで色々と忘れているのに気がついた

 

 

フレッド

「あ~・・・比叡に頼んで紅茶貰えばよかったか?」

 

フレッド

「・・・くそっ、取り皿やフォークも忘れた。」

 

 

自身が食べるなら手掴みでも良いがあくまでもこのケーキは大鯨への詫びの品ということもある、女の子が手掴みでケーキを頬張るのは女子会だけで充分なのだ。

フレッドはよくよく考えると比叡に紅茶を淹れて貰ったらその礼もあるがきっと飛天堂のケーキに気がついてしまうだろう

比叡も好物が姉の下着という変わった性癖を拗らしているのはフレッドもご存だが・・・しかしただのコンビニケーキではなく予約必須の有名店のケーキになれば話は別だ、

フレッドとて比叡が指をくわえて残念がる姿を見たくはない、だからと言って比叡にも分けてしまったら直ぐに金剛にも知られてしまう、

「提督!大鯨にだけずるいデース!」そんな台詞を吐き出す金剛が目に浮かぶ。

フレッドは「そうだ、自分で淹るなら気が付かれまい。」と誰でもわかるであろう答えを見出だした

さっそく給湯室へと来た道を戻ろうとした、その時だ

振り返った目の前には横須賀鎮守府における大艦食でフレッドが手にしている食べ物ならなんでも食らい付くお馴染みの食いしん坊加賀の姿があった

 

 

 

フレッド

「ッッ!?・・・加賀?どうしたんだ?」

 

加賀

「・・・」じ~っ

 

フレッド

「これ・・・か?」

 

加賀

「・・・」こくり

 

フレッド

「これはな、安物のケーキなんだ、大鯨に頼まれて買っ・・・」

 

加賀

「飛天堂・・・!」ドキャーン‼

 

フレッド

「うっ・・・そんな女の子の目でみないでくれ・・・」

 

加賀

「提督・・・嘘・・・良くない。」(正論)

 

 

フレッドは壁に追い詰められた!相手は加賀だ、そう簡単に「はい、そうですか」では済まない相手だ

スパルタン2の誇る頭脳をフル回転させついにフレッドは名案を思い付いた、が、それはごく普通の一般人はおろか畳まれた布団に寄りかかる坊主頭の地沼ですらも思い付くその場凌ぎの言葉だった  イイゾ~コレ(幻聴)

 

 

フレッド

「加賀、明明後日(しあさって)、買い物班だろう?その時になんでも!好きな食べ物を!買ってやるから・・・な?頼む!今回は見逃してくれ!」

 

 

加賀はデフォルメ化されたジト目でじわじわと迫りながらフレッドを見つめた後、その案を並の男なら蕩けてしまいそうな声と頬を緩めた表情で条件を飲み踵を返し去っていった

 

 

加賀

「なんでも・・・提督、約束・・・」ニコニコ

 

フレッド

((ある意味キレたケリーよりおっかないな・・・))

 

 

暗雲が立ち込めるフレッド

この二人の一時的な和平はあまり長くは続かないのであった・・・

 

 

 

 

     給湯室

 

 

フレッド

「あった、茶葉・・・そういや大鯨の好みの茶葉は何だ?甘い物が好きなのは判ってるが紅茶は・・・そうだな、キーマンとディンブラをミックスしよう・・・キーマンよりルフナのがいいか?・・・ディンブラ辞めてシッキムにするか?駄目だ、シッキムとルフナなら結局ディンブラだけでいい・・・迷うな・・・」

 

 

茶葉に関する話はサブイボ(鳥肌)が立つほど比叡に聞かされた為かなり詳しくなった、だが個人の好みを見抜くのは流石に厳しい。

フレッドはポケットから端末を取り出し電に教えて貰った「蟹になりたい」というアプリを開く、可愛らしい笑顔をした大鯨のアイコンとタップし通話、チャットなどの項目から通話をタップして迷いなく大鯨に連絡を取る

 

 

フレッド

「やっちまった、こうするしか無いとはいえ・・・」

 

 

少しすると端末から『もしもし?提督ですか?どうしました?』と大鯨の声がした

 

 

フレッド

「今部屋だろ?茶でも飲まないか?」

 

大鯨

『お・・・お茶ですかぁ!?はっ、はい!勿論です!』

 

フレッド

「好みの茶葉はあるか?」

 

大鯨

『はいっ!私はドアーズの茶葉が好みです!』

 

フレッド

「ケーキもあるんだがドアーズじゃ両方甘くならないか?」

 

大鯨

『だからこそなんです!』

 

フレッド

「わかった、ドアーズだな?部屋で待ってろ、もうすぐ行くからな。」ピッ

 

大鯨

『はい!待ってます!』ピッ

 

大鯨

「はぁ~提督と二人きりでお茶会!楽しみだなぁ!」ワクワク

 

 

フレッドは通話を終え棚を探りドアーズの茶葉を取り出すとポットに網を入れて茶葉と湯を注ぐ

じっくりゆっくりと抽出させるため揺らさないようにトレイに乗せて取り皿、フォーク、ティースプーン、角砂糖、かなり薄くカットした輪切りのレモン数枚とカップのソーサー、替えのカップを2つ、そしてガムシロップをほんの少し加えた牛乳を小さな容器に注ぎこれもトレイへ移す、もちろんカップを湯で暖めるのも忘れない

 

フレッドは水飴と杏子ジャムを冷蔵庫から取り出し少し混ぜ合わせて小分け用の容器に詰める

おかわり用に魔法瓶にも湯を注いでいざ大鯨の待つ部屋へと向かった

 

 

 

 大鯨サイド ~大鯨の部屋~

 

 

大鯨

「あぁっ!どうしよう!まだお化粧もしてないしパジャマのままだし!どうしよう!」アタフタ

 

 

大鯨はパジャマを脱ぎ捨て部屋着に着替える

白のブラウスに腕を通してグレーと白のチェック柄の胸下切り替えのワンピースを着るとクローゼットからベージュ色のカーディガンを羽織る、化粧は間に合わない、着替えだけでも済ませよう、大鯨はタンスからブラウン色の折り返し型のロークルーの靴下を取り出して履き終えると髪を後ろで纏めて右肩正面から下ろしシュシュで結わいた

 

即席だがこれでなんとかなるだろうと大鯨が深呼吸すると丁度扉をノックする音が聞こえ呼吸を整えながら扉を開けた

 

 

 

 

 

 

フレッドサイド

 

 

フレッドは用意を済ませると急ぎ足だが最小限揺らさないようにスリッパをパカパカ滑らせながら早めに歩いている

 

 

フレッド

「さて、なんて言えばいいかね、朝はすまんな。・・・違うな、・・・よう!さっきは悪かったな!・・・印象が悪すぎる・・・」

 

 

なんとか謝罪の言葉を見繕うが一向に思い付かない、今まで重要な話はチーフに任せっきりだったせいか思うように纏められないフレッドは焦りながらもついに大鯨の部屋に到着してしまった

 

 

フレッド

「あぁ、もうやるっきゃないな。」コンコン

 

大鯨

『はーい!』

 

フレッド

「俺だ、入ってもいいか?」

 

大鯨

『今開けますね。』

 

 

  ガチャコン  

 

 

フレッド

「すまん、待たせ・・・」

 

 

フレッドはつい大鯨の部屋での出来事に驚愕した

 

だって・・・

 

 

 

 

 

 

 

朝霧(私服)

「おう!提督来んの遅いぞ!」

 

雷(私服)

「待ってましたぁ!提督の用意したケーキ!」

 

暁(私服)

「さぁ!早く!早く!ハリー!ハリー!!ハリー!!!ハリー!!!!」(吸血鬼並感)

 

響(スローロリスの着ぐるみ)

「ハラショ」ワクワク

 

フレッド

「」

 

大鯨

「丁度今さっき駆逐艦の皆が遊びに来てくれたんです!」パァァ(女神の後光)

 

電(私服)

「司令官さん!」

 

フレッド

「よう、電、みんな来てたんだな。」

 

「ご・・・ごめんなさいなのです・・・」

 

フレッド

「? お前が謝る必用ないだろ?元はというと俺の自業自得みたいなモンだしなぁ。」

 

「で、でも・・・」

 

フレッド

「でももテロもないだろ、さぁ、早くテーブルに行こう。」

 

「はい・・・なのです!」

 

大鯨

「♪」ニッコニコー

 

 

 

 

 

 

 

 

  ~ フレッドの日記帳 ~

 

 

12月15日(金曜日)

 

結局俺が心配するほど大鯨も気にしてはいないようだった、少し気落ちしてたのはどうやら大鯨のやつ、低血圧が原因で朝が最近弱いだけだったんだ、食事で上手く改善させられないもんかね、近々詳しい奴に聞いてみるとしよう。

 

そうそう、飛天堂のケーキも駆逐艦ズに大人気だったよ、最後に金剛が嗅ぎ付けてきたのにはおったまげたな。

 

 

リンダ、ケーキの件ホントにサンキューな。

 

 

 

そういや連中が言ってた『写真』って何の話なんだろうか。




サンヘイリ族の行方は途絶えてしまったよ。

彼らは諦める他ない!



という訳でヒロインの癖に進展が無かった大鯨さんの話を盛り込んでみました

ヒロインを増やすかどうか迷うもグダりそうなので明石、長門、金剛、大鯨の四人で貫こう。

そして一番の問題は秘書艦なんだよなぁ・・・秘書艦くらい、ヒロインじゃなくてもかまへんか・・・(チラッチラッ)



そして感想やお気に入りなどなど、見て下さる皆さんのおかげてモチベーションもモリモリです、
え?なんJタイタンフォール?・・・オリジナルストーリーは構築が大変なのでまだ先になりそうです・・・許せカツオ(CCO)


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"クリス"と"マサ"(前編)

クリスマス・・・なんつって(激寒)


  12月24日

 

 

ひとりの艦娘がパジャマにどてらを羽織りスリッパをパタパタ鳴らす

どうやら今日は私が1番早く目覚めたようだ

 

 

昨日の夜からずっと降り続いた雪はまだ降り止みそうになかった、

ひとりの艦娘はその寒さかららのか「うわ~・・・」と一言煽ると窓の先に見える深々と積もる雪を見て足早に唯一、横須賀鎮守府提督の部屋にある温かい便座のトイレへ向かった

 

 

カチャ、ギィ・・・

 

霧島

「おはようございます。」

 

 

フレッドは特注の巨大ベットでまだ横になっていた

彼が横須賀鎮守府に来てから既に4ヶ月が過ぎている、霧島はフレッドがまだ寝ているのを確認すると洗面所へと向かった

 

 

霧島

「やっぱり温かいですね。」ホワホワ

 

 

霧島はパジャマと下着を下まで下ろして便座に座り込むと今日の予定はどうなのか、トイレ内にあるカレンダーに目を通した

 

 

霧島

「そういえば、今日はクリスマスイヴ・・・。」

 

 

相も変わらずびっちりと予定を書き込まれたカレンダーは仕事に律儀な霧島ですらもいつ休息を取っているのかと息を飲む程だった、にも関わらず提督は特別な日には予定を上手く詰めており、鎮守府にいればこまめに艦娘達の様子を見たり時間に空きがあれば家事や料理も手伝ってくれるのだ、しかも数日毎に車で街の超巨大ショッピングモールに連れていってくれる。

フレッド曰く「暇はできる物じゃない、作るものだ。」とさりげなく恐ろしい事を言ってのけた、他の鎮守府の提督達も見習って欲しい。

 

特に呉提督、"艦娘回覧板"によるとスラスターユニット燃焼試験の後10日間程、飲まず食わずで半径50メートルくらいの林で遭難していたのを林の草刈りをしていたフレッドと鹿島、大鯨、神威、他駆逐艦ズにより発見され借りを作ったようだ

 

今はすでに退院し呉鎮守府に帰ったらしいが龍田に相変わらず♂調教♂されていると風の噂が絶えない

 

実のところ霧島もフレッドに大きな借りがあり頭が上がらない、遠征に向かった際に運悪く戦艦級の主砲が胸部に直撃し轟沈寸前まで追い詰められ撤退する中、砲塔は全てオシャカ、八方塞がりの所をバージョンアップしたスラスターユニットを装備した実戦帰りのマスターチーフ率いるブルーチームに救われたのだ。

 

リンダにより簡易コールドスリープを施され地球衛星軌道に待機していたUNSC最高峰ともいえる"ホープフル病院船"で選りすぐりの医師達の元、治療された

傷も殆ど残っておらず抜糸跡が微かに見える程度で地球の医療技術を遥かに凌駕するホープフルに在籍する技術者達には

 

"治療した替わりに破壊された艦装を作らせて欲しい"

 

という訳の解らない話になったりもした

実際は艦装を再現したスラスターユニットであり、砲塔が全て超小型レールガンとなり機関砲等もUNSCの技術をふんだんに盛り込んだポイントディフェンスガンに改装され更には最新式のSPNKrEMロケットランチャーを備えた、あれきり出撃はしていないのでまだ未使用だがあえて名付けるなら"金剛型ハルシオン級巡洋艦"と呼べる、「もちろん妖精さんと一緒に今までのように戦えるよ、深海悽艦共にガツンとかましてやってくれ♪」と、いかつい顔の技術者からもお墨付きだ

 

その上UNSCは艦娘用の艦装ユニットにバージョンアップを徐々に施し全ての艦娘達の艦装にも改造を施したいと考えている

修理費や弾薬費が高くつきそう・・・と考えた所で霧島はウォシュレットのスイッチを切り、用を済ませて便座から腰を上げ始末をつけるとフレッドがいる部屋まで戻ると提督はいつの間に目覚めたおり窓の外を筋肉でパンパンになったTシャツとスウェットのズボンの姿で片手に水の入ったコップ片手に眺めていた

朝焼けで雲の隙間から差す太陽光でフレッドの肉体は存分に色気を出しつつ振り向いた

 

フレッド

「おっ、やっぱり霧島だったか。」

 

霧島

「・・・っ!!提督、起きてましたか?!」

 

 

霧島の慌てた言葉を聞きフレッドはニッと笑った

 

 

フレッド

「したら、朝飯食いに行くか。」

 

霧島

「そうですね!行きましょう!」

 

 

フレッドと霧島は食堂へとたどり着くと皆ほとんどが着席していた、当番の蒼龍と天津風の二人が作ったのは甘さともちもち感が癖になる白米、味噌の香ばしい風味と玉ねぎの甘みが病みつきになる玉ねぎとわかめの味噌汁、脂が程よく乗った銀アジの塩焼きと大根おろし、すだち、茄子の浅漬けと胡瓜のぬか漬け、小鉢はしいたけのいしづきを細かく裂いて酒、出汁、醤油、鷹の爪を入れ干ししいたけの戻し汁を加えて炒めたしいたけのいしずきのきんぴら、最後に梅干し

 

霧島は金剛姉妹の席へ、フレッドはヒュウ♪と口笛を鳴らし早く早く!と駆逐艦達から席にと急かされる

 

 

天津風

「それでは、我らの母なる慈悲、恵みに感謝を。」

 

天津風

「ポテポテ☆ポテト」

 

明石

「ポテポテ☆ェ!!?」

 

蒼龍

「召し上がれ~♪」

 

明石以外の一同

「いただきまーす!」ワイワイ

 

明石

「うおぉぉぉい!ポテトなんて入っ・・・無視すんなっ!いただきまぁーすっ!!」がつがつ

 

 

食堂ではいつものようにおしゃべりと食器と箸の触れるカチャカチャという音が聞こえる

フレッドの席は丁度駆逐艦の中央に近い場所になっている、理由は簡単だ、何故なら・・・

 

 

フレッド

「響、弁当作るにはまだ早すぎるぞ。」ヒョイ

 

「ハラショー。」

 

フレッド

「朝霜、お前また汁物が服にはねてる。」フキフキ

 

朝霜

「いや~面目ない。」ガハハ

 

フレッド

「こら暁、魚の骨くらい自分で取れなきゃレディとは呼べないな?」

 

「ぐぅ、やってやろうじゃない!」もたもた

 

 

 

 

鹿島

「・・・まさに『もうあいつ一人でいいんじゃないかな』状態ですね・・・」

 

天龍

「だな~、俺もなンか手伝えりゃいいンだけど・・・」

 

 

鹿島と天龍はフレッドの方を見やり自身の不甲斐なさ、ではないがフレッドの手伝いをできないかと毎朝ソワソワとしている、しかし当の本人は慣れてしまったようでまるで当たり前かのように駆逐艦達のお世話をしながら自身も合間合間に食べ続けている

 

 

早霜

「あ。」梅干しポロッ

 

フレッド

「ふんっ!!」ギュオッ!!

 

 

前傾姿勢になったフレッドは右腕を内側に反転させ手に握った箸を風の如く食器の合間を目で追う事も難しい速さで早霜の落としかけた梅干しを箸で掴んだ

 

フレッド

「・・・セーフ。」

 

「司令さすが!」パチパチ

 

「迅雷!迅雷なのです!」パチパチ

 

ハラショー

「ハラショー!!」

 

朝霜

「ワザマエ!」イェー!

 

早霜

「見事っ!」わっ

 

 

     やんや やんや

 

 ドタバタ ドドスコ ドスケルビ

   

 

駆逐艦達からせいだいな拍手に鹿島と天龍は「いつものか・・・」と浅い溜め息を吐き出した

まだ幼いから仕方ないとはいえ近いうちにテーブルマナーの練習も座学に組み込む決心がついた鹿島。

 

早霜が落としかけた梅干しをキューっとした顔で口に放り込むと、フレッドは今日の予定を簡単に告げようとした

 

 

フレッド

「そうだ、全員静聴!」

 

 

フレッドが艦娘達に静聴するように唱えると艦娘達は椅子に座ったままだが背筋をビッ!と伸ばし表情も今まさに戦場へ参らんというピリピリした顔をする、普段おふざけがあってもやるときゃやる。

フレッドが艦娘達に叩き込んだスパルタン2流というやつだ

 

 

フレッド

「総員、楽にしてくれ、今日が何の日だか知ってるな?俺達横須賀鎮守府は本日総戦力を用いて特殊作戦を実行する!」

 

フレッド

「・・・は~い、こちらをご覧あれ~。」

 

 

フレッドのいきなり気が抜けた声に艦娘達はフレッドに振り向くとフレッドの手には厚みのある封筒があった

 

 

長門

「・・・見たところ、ただの封筒のようだが・・・?」

 

フレッド

「こいつはフッド卿からの餞別だ。」

 

金剛

「ハッ!!もしかして提督・・・!!」

 

フレッド

「わかったか?金剛・・・」

 

大鳳

「なんと・・・金剛殿、真か!?」

 

金剛

「中身は高級紅茶の茶葉ネー!!」ドギャーン!!

 

 

 

  し~ん・・・

 

 

 

大鳳

「提督殿!して中身は!?」

 

フレッド

「よくぞ聞いてくれた・・・!!」

 

金剛

「アラ~?」

 

フレッド

「こいつはフッド卿に『慰労会』と称して無理くり頂いた日本円、20万円だ!!」デーン

 

一同

「うおおぉぉおぉおおぉっっっ!!!!」ドガシャーン‼‼

 

金剛

「紅茶じゃないんデスか~」シクシク

 

比叡

「ねぇさま・・・」

 

 

「金剛お姉さま、気を確かに・・・」

 

金剛

「おわりなのネ~ん。」(33-4)

 

明石

「そのお金で買って貰えばいいじゃん?」

 

金剛

「・・・そ・・・その手かあったネー!!」キラキラ

 

比叡

「ねぇさま・・・!!」

 

霧島

「明石さんグッジョブ!」

 

フレッド

「で、だ!」

 

フレッド

「この慰労会の資金で今夜は全員で外食に行こうと思う!」

 

占守

「・・・移動手段はどうするっしゅ?」

 

フレッド

「人員輸送向けのペリカン降下挺をインフィニティから一機オーダーした、全員で乗れるぞ。」

 

 

フレッドの一声で艦娘達はさらにヒートエクステンドしついは喜びで跳び跳ねた駆逐艦達の振動で天井から埃が舞い落ちたあたりからフレッドは艦娘達に予定している店のチラシを配った

 

 

元特殊部隊隊長こと、筋肉モリモリマッチョマンの変態店長がお送りするスジ肉専門店「肉でも食ってリラックスしな」

 

謎の縮れ毛が浮かんでそうなキチガイ染みた雰囲気を醸し出す焼き肉専門老店「これから毎日肉を焼こうぜ?」

 

 

    

要は焼き"にく"のみしか無い究極の2択だ、"にたく"だけに。(暴論)

 

 

金剛

「迷うネ~、イタリアンもいいけど焼き肉も捨てがたいデース。」

 

霧島

「金剛お姉さま、そもそもイタリアンは択に無いですよ?」

 

比叡

「提督はわかってますね、ビールと焼き肉こそ食べ盛りな女子のご馳走です。」

 

フレッド

「天龍以外は悪酔いするのを見越して一人3杯までだぞー。」

 

比叡・金剛・霧島

「ほげっ・・・」

 

駆逐艦ズ

「やっき肉~♪ドリンクバ~♪デザート~♪」ウラー!

 

天龍

「タン塩とビール・・・たまンねぇなあ、センマイ刺しもいいな。」

 

大鯨

「天龍さん、お野菜も食べないと・・・」

 

天龍

「・・・ナルム盛りとかカクテキ(大根のキムチ)とか・・・?」

 

大鯨

「・・・」(遠い目)

 

長門

「ロースと特盛ライス・・・うん・・・!」

 

蒼龍

「加賀さん、生ホタルイカのキムチ漬けとかどうです?」

 

加賀

「良い・・・」キラキラ・・・

 

 

明石

「司令、特上でもいいんですか!?」

 

フレッド

「足りない分はフッド卿のカードでいけるから大丈夫だろうが、特上ばっかりてのは駄目だぞ?」

 

明石

「やた!!特上壺タレ漬けハラミ!!」ガッツポー

 

 

フレッドは顎を擦り「フム」と、小声で唸った

逸る気持ちを抑え切れない艦娘達を今は鎮めておかねば、パンパン!と手を叩くと艦娘達は妄想を一時中断し

フレッドに視線を移す

 

 

フレッド

「さぁ、箸が止まってるぞ、夕飯に想い馳せるのもいいがまずは今やるべきことをやろう、クリスマスイベントを円滑にするためにきっちりとな。」ニヤリ

 

龍驤

「なんや君、まさか焼き肉以外もあるん?」

 

 

 

フレッド

「まぁ、お楽しみさ、俺は一度インフィニティに戻るから少し残ってる書類を頼んだぞ龍驤。」

 

龍驤

「ん?ええで、任しとき。」

 

 

 

フレッドが外に待機していたペリカンに乗り込むとペリカンかすぐに最大出力で飛び上がりインフィニティのSデッキに着艦した

 

足早にブリッジまで向かうとブルーチームのチーフ、ケリー、リンダの3人とラスキーに加えてローランドが出迎えた

 

 

リンダ

「久しぶりね"フー君"、それとも"フレっち"のが良かった?」

 

フレッド

「茶化さないでくれリンダ、それで、緊急召集の内容は?」

 

ラスキー

「今呼び出しましょう、ローランド。」

 

ローランド

「了解しました艦長。」パチン!

 

 

ローランドが指を弾くと先程フレッドが入って来たゲートから一人の、艦装らしきものを身につけた丁度駆逐艦の艦娘より少し年上くらいの女の子がやってきてフレッドの前で立ち止まるとピシっと敬礼をした

 

 

「はじめまして!フレデリック大尉殿!」

 

フレッド

「?・・・??どちら様で?」

 

チーフ

「イオウジマだフレッド。」

 

フレッド

「は?イオウジマってあの硫黄島か?」

 

硫黄島

「はいっ!UNSC のパリ級重フリゲートのイオウジマです!!」

 

フリゲート

「えっ、あっ、宜しく・・・。」

 

ケリー

「"まだ"いるわよ?」

 

フレッド

「」

 

ローランド

「あと2人、トラファルガー級超大型空母のトラファルガー、もう1人がストライデント級重フリゲートのエミネント・ドメイン、双方共過去に大破したと生還した別の船員から聞いてます。」

 

ラスキー

「この3人は4日前、プラウラー級トウキョウ・ルールが偵察の任に付いている際に惑星サジタリウスの衛星軌道上で人間ひとり分程のカプセルが3つあり、生体反応確認された為保護されました、その後直ぐにカプセルの繭から飛び出し名乗りをあげるとイオウジマ以外の2人はそのまま昏倒したようです、まだ意識不明な状態です。」

 

フレッド

「で、私の鎮守府に配属・・・と?」

 

リンダ

「違うわフレッド、彼女達はチーフの管轄、育成してブルーチームに編入されるわ。」

 

フレッド

「一応艦娘って事になるのか?」

 

ラスキー

「既に日本海軍中央司令部の総本部には連絡を入れてあります、日本の艦艇ならば確かに大尉の鎮守府に配属されますが3人はUNSCの艦艇というのがキモだそうです、直ぐにマスターチーフの直属に編入したのでONIの手に渡ることはあり得ないでしょう。」

 

ローランド

「仮に無理やりにでも引きはなそうものなら・・・」

 

 

インフィニティのブリッジ中から視線を感じたフレッドは辺りを見回すとブリッジにいる全ての隊員やスパルタン4、士官達がまるで"艦娘をONIには渡さん、たとえ刺し違えたとしても。"と言わんばかりの視線を送っていた

 

 

フレッド

「・・・最高に心強いぜ。」

 

 

胸に熱い気持ちが込み上げて来る

戦場へ出向いてもまるで作業をするかのように戦いに明け暮れた

今更になってこんな気持ちになるものなのか。

フレッドは数十年以来だろう、悪くない、と満更でも無さそうに右手で自分の頭をばりばりと掻きむしった

 

 

ローランド

「あと大尉、頼まれていたペリカンですが時間の指定などは?」

 

フレッド

「そうだな、17時に頼む。」

 

ローランド

「了解、パイロットは私が務めます、快適なフライトを約束しますよ?」

 

ケリー

「なぁに?フレッド、出かけるの?」

 

フレッド

「クリスマスだろ?フッド卿からガメた資金で焼き肉でな。」

 

ラスキー

「今フッド卿にとって横須賀鎮守府の艦娘達は孫娘に等しいですからね。」

 

リンダ

「いつかフッド卿に孫娘達をみせてやりなさい?」

 

フレッド

「もちろんだ、そんときゃお前らも来いよ、他のスパルタン2も合わせて勢揃いだ。」

 

硫黄島

「・・・」

 

フレッド

「お前らもな。」

 

硫黄島

「・・・!はいっ!」

 

チーフ

「・・・今は深海悽艦も鳴りを潜めているようだ、集まるのは奴らをとっちめた後だな。」

 

フレッド

「そうたな・・・っと、アイツに書類仕事頼みっぱなしだった、手伝いに戻るとするよ。」

 

 

フレッドは振り替える事もなくブリッジのゲートを潜り消えていった

 

 

ラスキー

「彼は帰る場所をもう1つ見つけたようですね。」

 

チーフ

「・・・」

 

 

チーフはフレッドが大きく替わった事を言葉無く、表情すらも変えずに喜んだ、スパルタンとして、家族として、人間として・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

フレッド

「あ、どの店に行くか伝えるの忘れてた。」

 

 




やばぁい!やらかした!!

朝霧って誰やねん!!朝霜やんけ!!
紹介では合ってるのにそれ以外間違えてるとかホントまずい

朝霜許してクレメンス・・・

ヤーマン
「駄目です。」


彡()()


という事であら探しして修正しました、
朝霜ファンの皆様大変失礼しました。


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"クリス"と"マサ"(後編)

    おまけ

~ワイ宅のネット事情~


漬けまぐろ
「ホンマこれ光回線なんですか!」

業者
「光回線です!」

漬けま
「ゲームやネットが爆速になるんですか!」

業者
「光回線です!」

漬け
「へぇ!電話線からきしめんじゃなくて白いプラグボックスからうどんなのは新しい線なんですか!」

業者
「・・・光回線です!」


「・・・ホンマは?」

光回線です!
「業者」


彡(^)(^)ならええわ。


数ヶ月後・・・



「はぇ~・・・すっごい回線遅い。」


「お前の回線ADSLやぞ。(大手設備屋)」


「おっ、そうだな。(白目)」


横須賀鎮守府 ~執務室~

   時刻...16:00   

 

 

龍驤

「終わったぁ~!」

 

フレッド

「すまんな、助かった。」

 

龍驤

「ホンマや!ウチに感謝せぇよ?」

 

フレッド

「当たり前だろ?ん、そういえば渡す物があるんだ。」

 

龍驤

「ん?なんや?」

 

フレッド

「ほら、サンヘイリの連中が来たとき色々と苦労かけたしな」

 

龍驤

「これは・・・!!箱根の『オーガの☆地上最強旅館』一泊二日のチケットやんかー!」

 

フレッド

「知ってたか、チケットは二人分ある、誰か誘って行くといい。」

 

 

龍驤はチケットを受けとると『誰か誘って行くといい。』この言葉をいざ実践に移した

 

 

龍驤

「なら・・・君と行きたいな・・・なんてな!」

 

フレッド

「せっかくの申し出だがすまん、そのチケットは"女性用"なんだ。」(食い気味)

 

龍驤

「あ・・・そすか。」

 

フレッド

「大鳳と仲がいいだろ?一緒に行けばいいんじゃないか?今度買い物くらいなら付き合ってやるよ。」

 

龍驤

「ホンマか!?そ・・・そうしてみよか・・・」

 

フレッド

「丁度年末前に行けば雪一面だろうな。」

 

「美肌温泉!」

 

「温泉卵!」

 

「お饅頭!」

 

「ハラショー!」(訳:川マス釣り!)

 

龍驤

「ぎゃあ!何時の間におったんや!」

 

「君と行きたいな、から。」

 

龍驤

「うがぁ!まだ仕事中や!また後でな!」シッシ!

 

  キャーキャー リュージョーサンコワーイ

 

龍驤

「・・・はぁ・・・」

 

フレッド

「よし、この件は好きにするといい、あと一時間もすれば迎えのペリカンが来る、龍驤も支度しておいてくれ。」

 

龍驤

「駆逐艦のチビ達も私服やったな、もうそんな時間なんやな。」

 

 

占守

「龍驤は羞恥心と希望を抱くと同時に『終わった』という気持ちに渦巻いていたっしゅ」

 

 

龍驤

「うっさいわ!」

 

フレッド

「?」

 

 

 

 

頑張れ龍驤!負けるなリージョン!

 

 

 

 

 

 

横須賀鎮守府 ~ヘリポート~

 

 

 

ヘリポートには既にペリカンが到着し一足早く来ていた明石とローランドが会話を楽しんでいた

しかもローランドの奴、上手いこと明石に乗せられて硫黄島達の事をリークしてしまったらしい、

実際バレても問題ない話題だったから良かったものの俺達スパルタン2の実体は話していないなら及第点だ、

ローランド、後で艦長やチーフ達に大目玉を喰らうだろうな。

 

 

フレッド

「みんな集まったな?カボチャの馬車には敵わないがLZまでのひとときを楽しんでくれ。」

 

 

ローランドは早速エンジンに火を入れる

乗客が座席に座るのを確認し後部ハッチが閉じるとVTOLを兼ね揃え単機で成層圏と衛星軌道を行き来できる強力な推進力を要いてゆっくりではあるが、ぎゅん!と飛び上がる、まさか船から生まれ変わり未来の艦載機で空を飛ぶとは思うまい

民間向けのペリカンは軍用と違い窓が大きめに確保されている、しっかり全ての座席から外の風景を見る事ができるのだ

 

 

フレッド

「任務ばかりで気にした事なかったがこうして見るのも、悪くないな。」

 

金剛

「hey!提督が黄昏るなんてらしくないデース!」

 

明石

「提督は金剛みたいにお気楽じゃあないんだから!提督だってノスタルジックにもなるよ!」

 

金剛

「WTF⁉明石サーン!それどーゆー意味ネ!!」ドタンバタン

 

天龍・龍驤

((そのまんまなんだよなぁ・・・))

 

神威

「暴れんなよ・・・暴れんな・・・」

 

長門

「ひゃぁ!ゆ、揺らすなぁ!墜ちるぅ!!」ギャーギャー

 

フレッド

「民間向けとは言え軍事施設で作られてるんだ、そう簡単には墜ちないから大丈夫だ。」

 

 

 

こいつらも、もう少しおしとやかにできりゃあ深海悽艦との戦いが終わればいくらでも貰い手はあるだろうに・・・

フレッドはそんな事をぼやきながら左手を顔に押し当て、ため息をついた

 

 

 

 

焼肉屋 ~肉でも食ってリラックスしな~

 

 

        ジュージュー

      ガヤガヤ   キャイキャイ

 

 

 

フレッド

「すいません、いきなり貸し切りさせて頂いて。」

 

メイトリスク

「構わんさ、所で全員娘さんなのか?」

 

フレッド

「いえ、まぁ・・・簡潔に言ってしまえば部下みたいな・・・「おーい(ウィーヒック)」・・・ん?」

 

明石

「どう~?飲んでるぅ~?(ヒック)」

 

フレッド

「こいつ、出来上がってやがる・・・。」

 

メイトリスク

「べネット、この娘は今何杯目なんだ?」

 

 

べネットと呼ばれた小太りなホールスタッフは「10万杯☆PON☆と出したぜ、だがなぁ店長、食いっぷりのいい団体さんの貸し切りなら只でも喜んで出すぜ?」と、余りにもちんぷんかんぷんな下りをを垂れ店長、メイトリスクにパイプ管を胸を勢い良く投げつけられ換気扇に繋がるダクト毎べネットを貫くとパイプ管の先から焼いた肉の煙が吹き出した

 

 

べネット

「ヴヴヴヴ・・・」ぐったり

 

明石

「蒸気!蒸気抜きィィ!!」ギャハハハ‼

 

フレッド

「だめだこりゃ・・・」

 

天龍

「オーイ、提督、こっち来いよ!」

 

 

フレッドは天龍のいる席へ向かう

丁度柱と壁で上手いこと隠れられる席に座り、肉とつまみでゆっくりと飲んでおり、そこには大鯨もいた

 

 

フレッド

「丁度いい感じに影が掛かってるな。」

 

天龍

「だろ?ほら、提督もやれ(飲め)よ、大鯨、注いでやんな。」

 

大鯨

「はい、失礼しますね、提督。」トクトクトク・・・

 

フレッド

「悪いな。」オットット・・・

 

 

フレッドは瓶から注がれたビールを半分程煽り次に新しい取り分け用に割り箸を割りユッケ刺を取り皿少しに移して口にユッケを運ぶ

 

 

フレッド

「ん、旨い。」モグモグ

 

大鯨

「ユッケ美味しいですよね。」

 

天龍

「大鯨のやつ、もうユッケ三皿目だぜ?」

 

大鯨

「天龍さんだってお肉三皿食べてるじゃないですか!」

 

天龍

「お、おう・・・(タン塩、コブクロ、カルビ、全部違う肉なンだけどなぁ)」

 

フレッド

「まぁ・・・楽しんでるならなによりだな、ゆっくりやってくれ。」

 

 

 

フレッドは席を立ち上がり駆逐艦ズの縄張りへと近づいていく

どうやら駆逐艦ズも滞りなく楽しんでいる、艦娘の中では比較的少食ではあるが良く食べているのはそれだけ良く働いている証拠だ

 

呉提督から聞いた話では本来艦娘達はボーキサイトと呼ばれる剛鉄を主食として摂取し可燃性の燃料を水の代わりかと言わんばかりにゴクゴクと飲むそうだ

実際普段の食事とは別に資材をまるで茶菓子のように噛み砕くのを目にして驚かされたのも事実だ

弾薬に関しては従来の規格のまま使用されている、UNSCで製造するのも可能だがその為に専用の機材を製造しなければいけない、しかし横須賀鎮守府のみで使用するには生産の効率が悪すぎる、寧ろ最新鋭の技術による弾頭・火薬の高性能化は喜ぶ点もあるが現場からの声は必ずしも良いとは限らない、いつもより少し違うだけで着弾点や射角の取り方など計算式も変わってくる、現場は時代が変わろうとも"いつもと同じ"評価を求めるのだ

故にそれを全て達成できたとしても彼女達艦娘の規格に合わせるのは骨が折れるとUNSC上層部からの評価はあまり宜しく無く従来の規格で出来ることがあるとすれば有り余る弾薬費用とスラスターユニットの最終試験を一日でも早く済ませ艦娘達の艦装を更新する事だろう。

 

 

 

フレッド

「どうだ?お前ら沢山食ってるか?」

 

駆逐艦ズ

「イェーーイ!!!」

 

 

どうやら計画は成功のようだ

 

 

フレッド

「その割りには綺麗なテーブルだな、デザート待ちか?」

 

「御名答!」

 

 

駆逐艦ズの代表なのか一人前のレディーこと、暁が薄い胸を張り答えた

 

 

朝霜

「そういや暁は一人前のレディーなのにその服装はなぁ・・・」ニヤニヤ

 

 

皆の視線が暁に集まる

ポニーテールにした髪と花の飾りがついたヘアゴム、桃色のワンピース、兎の耳をフードに付いた薄いピンクのパーカー、仕上げで裸足にスニーカー

駄目だ、これでは元気ハツラツな活発少女になってしまう

暁は話題を反らせようと他の駆逐艦を見る、そして気が付いた

 

 

暁『みんなカジュアル系!!』ディァーン

 

 

雷電姉妹は長袖のシャツの色が違えど裾がだぼっとしたオーバーオールでほぼお揃い

響はどこかの田舎で「にゃんぱすー」と言っていそうな雰囲気な服装

清霜、早霜、朝霜の3人はTシャツにショートパンツとレギンス、Tシャツのプリントイラストが異なり清霜が"ジャミラ先輩"と書かれたジャミラ化した半裸の男性がプリントされている、早霜は畳んだ布団に背を預けるTシャツ、ブリーフに赤いヘッドギアと特長的なツンツンな髪型をした男性の"SOLだよ。"と書かれたシャツだ、仕上げに朝霜は今にもその二足で地を駆け巡りそうな"MUR肉"が描かれており「なりたい」やら「そうでありたい」という言葉が似合いそうなデザインだ

 

 

フレッド

「前々から思ってたが・・・夕雲型のセンスはなかなか・・・うん、独創的だな・・・。」

 

 

暇があればフレッドの自室のパソコンで何かをしているこの3人組がこんな物を作っていたとはさすがに思わない

 

 

朝霜

「流石司令だね、アタイが見込んだだけあるね、お目が高い。」

 

「えぇ・・・」

 

『やった!話題を反らした!!』ガッツポー

 

占守

「臭そうっしゅ。」

 

フレッド

「いつからいたんだ?」

 

占守

「ずっと隣のテーブルにいたっしゅよ?」

 

 

フレッドは力無い顔で隣を見ると天津風と鹿島がいた

二人とも綺麗な銀色の髪を持ち、ツインテールでお揃いというもはや美人姉妹と言っても過言ではない。

・・・『私は部外者』とでも言いたげな顔だが・・・

 

 

 

天津風

『・・・見られてますね・・・。』モグモグ

 

鹿島

『気にしたらだめです天津風さん、いくらフレデリック提督からの助けの視線が刺さろうとも時には試練として一人で乗り越えて頂かないと・・・』モグモグ

 

天津風

『・・・本音は?』ジュージュー

 

鹿島

『提督可愛い、凄く助けたい。』ゴクゴク

 

天津風

『Consent... ギャップ萌えですね。』シャクシャク

 

 

どうやらこの二人はフレッドが宇宙を股に駆けて戦う優秀な戦士と認識すると同時に戦う事以外は意外と初見な出来事が多く、子供のように興味を示すのが可愛らしく見えるようだ、数日前にも雷電姉妹が街で大漁に買ってきて少し別けてもらった"ワサビSOUL"という駄菓子をおやつに食べたら顔を真っ赤にして水を飲み干す一寸劇が繰り広げられた。

 

 

フレッドは逃げるように駆逐ヶ丘から離脱すると長門と加賀、蒼龍が茶碗片手に黙々と静かに舌太鼓を打つのを見掛けすぐさま向かった

 

 

フレッド

「どうだ?楽しんでるか?」

 

蒼龍

「あっ、はい、最高の時間です。」

 

 

蒼龍は上ロースと骨付きカルビに夢中な加賀と長門に提督が来たと伝えると網の上から一度肉を浚い(空っぽにする)箸休めに山菜の旨辛漬けを口に運んだ

 

 

フレッド

「すっかり夢中になってたな。」

 

長門

「はは・・・面目ない・・・」

 

 

長門はバツが悪そうに苦笑いをすると加賀はどうだ?とフレッドは問いかける、それに対して加賀は「至福の一時、誠感謝申し上げます提督。」と答えた

暫く一緒にいてフレッドは加賀が"食事中に限り"言葉がスラスラと言えるという事に気が付き[加賀を喋らすなら食べ物を与えろ]という法則を提唱し、それにより建造当初のスレンダーな体つきから少しむちっとした姿になり女性らしさが増していたがフレッドが指導する訓練により女性なら誰もが羨むスタイルを欲しいがままにしているのだった

長門は何故だか出会った頃に比べ僅かに筋肉質になりうっすらとシックスパック(6つに割れた腹筋)が眩しい、だがこれもまた良しといったスポーティーさがある、きっと競泳用の水着が似合うと思う人がいるかもしれないし、いないかもしれない(適当)

蒼龍は・・・建造した時とあまり代わり映えしていないようだ、現状を維持するのもまた大切な訓練の1つなのだ

 

 

フレッドは邪魔しては食事に集中出来ないだろうと席を外すと次は龍驤、大鳳、金剛姉妹が座る大きめの座敷に

敢えて金剛姉妹とは逆、大鳳の隣に座り込んだ

 

 

フレッド

「よう、どうだ調子は?」

 

比叡

「はぁ~い、楽しんでまぁ~す~!」ベロベロ

 

金剛

「僕ぅ~こっちに来るネ~!おねぇさんがお肉あ~んしてあげるデ~ス!」ヘベレケ~

 

霧島

「どうせ!存在!薄いのは!わかってるからぁ!」ギャース‼

 

金剛・比叡・霧島

「「「かんぱ~い!!」」」ガチーン‼グビグビ・・・

 

大鳳

「見回りご苦労様です提督殿!」揚げにんにくパクー

 

龍驤

「来たな君、ようこそ魔境へ。」モグモグ

 

フレッド

「・・・笑えないぞ、龍驤・・・笑えない・・・。」

 

金剛・比叡・霧島

「「「ぷっはぁ~!!麦茶だこれ!!!」」」ダァーン‼

 

メイトリスク店長

「あの角にいる短髪の奴以外は一人3杯までだ。」

 

明石

「ぎゃはは!!」(店内徘徊中)

 

 

 

楽しい時間ほど早く過ぎていく

 

冬を知らせる雪が降り

 

待ちに待った贈り物(プレゼント)

 

親睦深める冬の暖

 

フッドの財布はからっ欠

 

 

フレッド

「さぁて、来年は酒の席は無しにするか・・・」

 

 




※ワサビSOUL
白身魚を伸して特製のワサビ醤油をたっぷり漬けて乾燥させた駄菓子
伸縮性の無いビニールの袋には黒い甲冑に身を包んだ騎士が禍々しいオーラを発するワサビを片手に焚き火で暖を取るというなかなか可愛らしくもダークなデザインとなっている
裏側には"協調性を捧げよ"と書かれており、「ワサビの辛さで泣き叫べ」という残虐さをこれでもかと見せつける
他にも"すっぱいBorne"という酢ダコをイメージした駄菓子が同メーカーから発売されておりこちらは巨大な時計の下で足を組んで座る羽根帽子を被った女性の頭の上に笑顔のタコが乗っかっているシュールなパッケージが特長
(完全にフロムですね、PSplusにブラボがフリプ来てるからDLして遊ぶんだよあくしろよ。)


さてクリスマスは終わりです、
遂に登場したオリジナル艦娘ですがあまりオリジナル要素は好きではないので登場は極端に少なくなります。
設定とか穴埋め程度ならばイメージを崩さない程々なラインのオリジナルで補う事は出来ても一からとなるとやはり抵抗がありますね。

次は正月イベの前に戦闘回だオラァ!!新種の深海悽艦とブルーチーム、横須賀鎮守府の手練れが出撃します、一体何スパルタンOPSのプロローグでインフィニティに轢殺されたにコヴナント艦なんだ・・・!?

戦闘シーンはクッソ苦手だけど僕ちん頑張るっちィ!!(cv若本)


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出撃、ブルー&グリーン(前編)

いいサブタイが思い浮かばねぇ。


インフィニティ

 

 

 

 

インフィニティ内部にある研究室の一部屋でグラスマンはスラスターユニットの最終調整、核融合を利用した小型リアクアーの出力上限を最大値を限界まで上昇させていた

スラスターユニットの保有機体数は30機、塗装がまだされていないが鈍く照明の光を跳ね返す表面装甲はそれだけで屈強な物を連想させる

今すぐにでも出撃できるのは8機のみであり内4機は胸部には斜めに赤いラインが書かれその上に117 087 058 104の4つの数字が書かれていた

 

 

グラスマン

「これで・・・よし、あとは後部にアーム型のウエポンラックを取り付けて・・・出来たぞ!」

 

 

グラスマンは新たな試みとして強度は多少劣るが右腕部の装備転換を出来るように可動式のアームを取り付けていた

右腕部メインウエポンの15mmガトリングガンとM.A.C.パイルをマウントさせることが可能になりミョルニルアーマーと神経スマートリンクを結合することによりガトリングガンがアームにマウントされている際は自動で敵の砲弾を迎撃し撃破まではいかずとも直撃コースから至近弾へと脅威を軽減させられ、抜かれた砲弾はチタニウムA3戦闘用装甲の重盾とスラスターユニット本体の展開装甲により人体への負担を可能な限り低減させる

かなりの大喰らいなのが珠にキズだが・・・

垂直発射型ハイドラミサイルランチャーはスパルタン2Verからは取り外され個人火器として扱われるレールガンと同じ物が装備されたがレールガンは投射体の生産性や重量、サイズの大きさ、残りのスペース等の仕様上により精々8発が限界となった、完全に肩から基部による可動式となり標準サイトも神経リンクによりヘルメットのHUDに直接投影され火器管制も抜群に良い

 

 

グラスマン

「ローランド、いるかい?艦長とスパルタンに完成したからいつでも行ける、と伝えてくれ。」

 

ローランド

「了解しました博士、」

 

 

ローランドは研究室から姿を消すとグラスマンは直ぐに出撃出来るように数字の入った4機は044デッキへ、残りの出撃可能機はフル装備状態でPEV(Package Entry Vehicle)に搭載しいつでも投下が出来るようにしておく、あとグラスマンが出来る事は手塩に掛けて作り上げた装備を彼らが使いこなす事ができるかにかかっている

 

 

 

 

インフィニティ ~044デッキ~

 

スラスターユニットの完成はUNSCにとっても吉報だ

深海悽艦との戦いに、手っ取り早く言ってしまえばストライデント級重フリゲートを送り込んでしまえば一気にカタが付くがそもそもインフィニティ、並びにストライデントも元は対コヴナント用の為に作られた物だ、

確かに惑星レクイエムへと向かい結果的にダイダクトを打ち倒した

しかしそれは<未知の敵から攻撃を受けた>からであり深海悽艦からの攻撃は未だに加えられていない、兵員は兎も角UNSC艦艇を向かわせる理由にはならない、それに──"戦力は足りている"のでは?

この答えに対して日本側は呆れ果てる・・・とまではゆかずとも頭を抱えるには十分な題材である

 

 

アナウンス

[044デッキ、スパルタン2ブルーチーム、並びグリーンチームが到着、スラスターユニット技師は至急、所定の配置に付いてください。]

女性の声のアナウンスが流れると技師達は足早に配置に戻ると少ししてからスパルタン2が到着した

 

 

チーフ

「スパルタン2シエラ117、スラスターユニットの受理に来ました。」

 

技師

「ようこそマスターチーフ、ではここに足を乗せてください。」

 

 

技師の指示通り足を台座に乗せると足下以外の床がヘックス状(六角形)に開きフレーム、駆動系パーツ、油圧機器、核融合リアクター、動力伝導カーボンチューブ、チタニウム装甲、リアクティブモジュラー装甲、外部武装転換アーム、最後に弾薬を満載した武装の数々、これを順番に幾田にも渡る数のアームで取り付けられてゆく、ガトリングガンで深海悽艦の装甲は新型15mm鉄鋼AP弾でも抜く事は出来ない、注意を反らしたり釘付けにするにはもってこいだろう、ならいっその事衝撃力を高くするために鉛よりも比重が僅かに重い"タングステン"を使用した弾頭を製造した

タングステンは所謂レアメタルとされかなり高い耐熱性がありスコーピオンの弾頭として使用され現在はチタニウムA3戦闘用装甲の合金の素材として使用される

惑星オニキスで夥しい程採掘されている為弾頭としても使用出来るが──いかんせん耐熱性が現行で使用されている資材としては事実上一番高く弾頭にするにはかなり骨が折れる作業なようだ、そして欠点としてタングステンは鉛よりも硬度があるゆえに"弾頭の本来の役割"、が機能しにくくなる点だ

それは人体に侵入した鉛の弾頭は骨に当たれば砕けて治療を困難にさせたり体内をかき回して致命傷を与えるものであり映画やゲームのように貫通して二人を1発で殺害させることは出来ないのだ、といっても狙撃用の大型弾であれば貫通させて二枚抜きも可能であるし貫通させる事を特化させた弾頭ならこれもまた可能である。

 

ベルトリングで繋がれた15mmタングステン弾がギャラギャラとベルトガードと擦れ合う音がいつもより大きく聞こえた

 

 

フレッド

「どうしたチーフ、不安か?」

 

チーフ

「深海悽艦の資料は見たが突然現れるものなのか?」

 

リンダ

「"深海悽艦は、突然海の中から現れる──"ね、太平洋沖に現れるのは珍しくも無いそうよ。」

 

フレッド

「海中にFTLしてきたっていうのか?コヴナントみたいに?」

 

ケリー

「エミネント、貴女は水中か海中にFTLした事は?」

 

 

ストライデント級重フリゲートの艦娘、エミネント・ドメインに問うと「あると思います?」と答えケリーも「知ってる。」と返した

そりゃそうだ(主任)、トラファルガーそんなやり取りに「ふぅ、」と疲れた表情でため息を漏らし艦載機のブロードソード戦闘機やペリカン、各武装を点検していた

 

 

リンダ

「で、みんな準備はできたかしら?」

 

 

リンダの言葉を待っていたかのようにストライデント級重フリゲートのエミネント・ドメイン、愛称エミネントは「いつでもどうぞ。」と短くも粋ある声で答え、それに続きパリ級重フリゲートのイオウジマも「私も行けます!」と答えた

 

 

チーフ

「イオウジマ、絶対深追いはするな、お前に何かあって困るのはお前自身だけでなく俺たちも困る、何より、心配になる、力になろうとしているのはわかる、一番肝心なのは結束したチームプレイだ、無茶だけはしないでくれ。」

 

イオウジマ

「うぅ・・・了解です・・・。」

 

フレッド

((チーフの奴、何だかんだで"提督"してるじゃないか。))

 

ケリー

「フレッド、あなたの部下は?」

 

フレッド

「あぁ、インフィニティを追うように後方下の1km地点でペリカンで追跡中だ、通常の深海悽艦なら海上スレスレでリリース後支援させる。」

 

トラファルガー

「"通常"なら、ですか。」

 

フレッド

「察しがいいな、お前さんの話は聞いたぞ、戦艦ル級とのステゴロ(素手での殴り合い)でギリギリ勝ったそうじゃないか。」

 

エミネント

「空母でも"超大型"は伊達じゃないという事でしょう。」

 

チーフ

「フレッド、あまりトラファルガーを持て囃さないでやってくれ、冷静に見えてこいつは付け上がりやすい。」

 

トラファルガー

「その代わり細かいのに纏わり付かれるのが苦手でしてな。」

 

ローランド

「それにスパルタン104のブロマイドを肌身離さず所持してますからね。」

 

フレッド

「俺の?」

 

トラファルガー

「良いじゃないかローランド先輩、大尉は格闘戦で一番の有名人だ、その技術、肖りたいものだよ。」

 

フレッド

((大鳳が聞いたら泣いちまうな。))

 

ローランド

「さぁて皆さん、お待たせしました、リリースポイントです。」

 

チーフ

「リリース、セットアップ、ドロップアウト。」

 

 

チーフが降下前の確認をする最中に艦装を装備したイオウジマがチーフのスラスターユニットの背中に「んしょ、んしょ。」と、バーを掴みよじ登りに取り付いていておりエミネント・ドメインもケリーの背中に同じようにバーを握り込んで両足を僅かに確保された出っ張りに爪先を掛ける。

ふと背中に揺れが掛かり後ろを見るとトラファルガーがフレッドの背中にある専用のバーにしがみついていた──

 

 

トラファルガー

「失礼するよ、大尉殿。」

 

フレッド

((なるほどな、この為にバーがあるのか。))

 

フレッド

「あいよ。」

 

チーム

「ブルーチーム、行くぞ。」

 

 

チーフの合図で12'000mに位置にいるインフィニティの044デッキからブルーチームは頭から飛び出した

みるみる内に速度を上げて海面に近づいてゆく──

 

 

 

 

 

ペリカン内部

 

 

 

 

ペリカンには横須賀鎮守府きっての最高戦力である長門、天龍、金剛、加賀の四人が待機している

普段より一人か二人程少ないがブルーチームとグリーンチームがいる故に多すぎると混戦になる可能性がある為数を減らしていた、

長門はカーゴの椅子に腰を掛けて作戦概要の書かれた書類を読み耽っている

金剛はコックピットの座席に両手を乗せ上下に頭を揺らしテンションがかなり上がっているようだ

天龍は長門同様椅子に座り自身の得物を研ぎ石で丹念に研ぎ出撃に備えている

加賀は2度目の飛行体験に緊張していたものの大鯨の作った弁当をもしゃもしゃと食べ平常心を取り戻そうとしていた

 

 

ローランド

「さて、みんな、ブルーチームとグリーンチームがインフィニティから降り(出撃)たそうだ、異常がなければ君たちも出撃だろうから備えておいて欲しい。」

 

長門

「了解した、わざわざ助かるよ、だが・・・」

 

天龍

「・・・降りた?どういう意味だ?」

 

加賀

「?」モグモグ

 

 

コクピットの後ろからインフィニティを見ていた金剛は「Hey!みんなこっちにくるネ!」と、何かに気付き長門達を直ぐに呼んだ

 

 

金剛

「あれ!多分あれネ!!」

 

長門・天龍・加賀

「「「!!?」」」

 

 

四人の視界には"何かを"背負った小さい影が徐々に落ちていくのを目視で確認できた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イオウジマ

「ひぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」ヒュゴォォォォォ‼

 

チーフ

「現在高度7000メートル、右旋回、方位北北東へ、真正面から叩く、速度は240マイルを維持、海抜高度200mで減速、高度4m、速度35マイルでグリーンチームをリリース、グリーンチームは左に距離を離しつつ一定距離を保ちM.A.C.ガンで支援攻撃を加えろ、ブルーチームは右に膨らみながらレールガン、スパルタンレーザーで牽制しつつ接近、近接戦闘がメインだ、チャージ出力は20%以下とする、細かいのはリンダが処理してくれ、作戦開始から状況終了まで3分とする。」

 

リンダ

「ピヨちゃん達のお守りね、任せて。」

 

エミネント

「んいぃぃぃぃぃ!‼」プルプルプル...

 

トラファルガー

「やっぱやだぁ!寒いよぉ!お家に帰えしてぇ!!」ガタガタガタ

 

フレッド

「どんなキャラだ?今はもう諦めてくれ。」

 

 

高度は次第に下がりついに海の波が光で反射するのがみえるほどになるとグリーンチームはまだ作戦開始すらしていないにも関わらず勝ち誇ったような雄叫びをあげる

 

 

チーフ

「目標確認、グリーンチーム、間も無くリリースだ、備えろ。」

 

トラファルガー

「ここまで降りればこっちのモンだぁぁぁ!!」

 

イオウジマ

「We ar K!N!M!S!(かんむす)」

 

エミネント

「少し漏らしたわ。」(遠い目)

 

リンダ

「海に降りればバレやしないわ。」(他人事)

 

チーフ

「3...2...1...グリーンチームリリース。」

 

 

チーフの言葉に合わせてグリーンチームはバーから手を離し降下する、着水から膝まで沈むとすぐに浮上し僅か10cm位だが海面から浮いている、UNSCの艦艇は本来宇宙艦艇でありイオウジマは外側にエンジンを覆うほどの装甲シールドが付いた四角いスラスターが両足の外側にひとつずつでトラファルガー、エミネント・ドメインは大と小、サイズが違う2つの円形スラスターでイオウジマ同様エンジンの外側に装甲シールドが付いておりトラファルガーとエミネントは15cm程浮き上がっていた

グリーンチームの面々は先程の泣きっ面からは打って変わり直ぐに体を左に傾け旋回していく──と同時に深海悽艦からの砲撃が始まる、弾幕成形がいつもより濃いが距離がかなり離れているせいか至近弾にすらなっていない、だがグリーンチームは身を屈め出力を上げて予定よりも僅かに大きく膨らみながら旋回していく

距離が離れる程敵は不利になり、こちらのM.A.C.ガンが有利になるのは必然だ。

 

 

フレッド

「チーフ、グリーンチームが予定より大きく膨らんでる。」

 

チーフ

「向こうは偏差や射角を計算する必要があるがグリーンチームは謂わば小型M.A.C.だ、標的を捉えさえすればFCSが自動的に熱源目標へ砲身が多少は追尾する。」

 

リンダ

「敵艦載機、来るわ!」

 

チーム

「ブルーチーム着水、長距離兵装で牽制、ガトリングガンをマウントし艦載機は自動迎撃だ、真っ直ぐ突っ込むぞ!」

 

フレッド・ケリー・リンダ

「「「了解ッ!!」」」

 

 

グリーンチームとは逆に旋回していたブルーチームは着水と同時にスラスターを吹かし直角に近い鋭利な左旋回を取るとスパルタンレーザーで牽制を開始する

 

リンダ

「数は敵深海悽艦は9隻、1隻別物が混ざってるわ。」

 

ケリー

「恐らくそれが旗艦ね、はらわたをブチまけてやりましょう。」

 

フレッド

「もう少し穏便にやろうぜ?傷みも無く1発でバラバラになるくらいにな。」ガシュン!キュイーン!

 

ケリー

「・・・フレッドが言うと冗談に聴こえないわ。」

 

トラファルガー

『こちらトラファルガー、敵艦載機25機確認、ブロードソード艦載機を5機出撃、ミドルレンジミサイルで叩き落とす、敵との距離は6km、イオウジマとエミネント・ドメインはM.A.C.ガンで牽制中───イオウジマが軽巡ホ級を1隻潰した、胸部に直撃だ。』

 

チーフ

「了解したトラファルガー、リンダ、射ち漏らしを拾ってやってくれ。」

 

リンダ

「いつでも。」

 

チーフ

「ケリー、フレッド、重盾とM.A.C.パイルを使え、なだれ込むまで援護する。」

 

フレッド

「任せな。」

 

ケリー

「お楽しみの時間ね。」

 

 

フレッドとケリーは5km先の深海悽艦の群れにスラスターを吹かし爆発的な加速で600ノットに迫る速度を維持しつつ接近する、脚部の可動式装甲が僅かに角度の付いた平らに近い形状になり水切り石のように浪を殆ど建てずに突き進む、深海悽艦は接近信管を使い始めたがマウントされたガトリングガンとチーフとリンダの援護射撃で射ち落とす、まるで蚊取り超音波で弄ばれる蚊のように──

 

 

 

 

イオウジマ

「Target Light cruiser shut down!」(格好つけたい年頃)

 

エミネント

「Good kill.」(悪ノリ)

 

トラファルガー

「・・・はぁ。」

 

エミネント

「・・・」じ~っ

 

トラファルガー

「・・・仕方ないな、To select the next attack target!」

 

エミネント

((・・・違うけどいいか・・・))

 

 

 

 

UNSCは怒濤の勢いで深海悽艦を包囲し攻撃を加える

長距離からの砲撃も次第に効果が薄くなりブルーチームと深海悽艦は遂に肉薄し、対深海悽艦戦において"英雄の一座"の初戦として歴史にまた新たな"トリロジー"が刻まれる──

 

 

 

 

 




戦闘全然してない、ヤバイヤバイ(焦り)


division2の発表か最近ありましたね、
無印はアッと驚くクソゲーでしたがアプデを重ねる毎に良ゲーとして評価はよくなった異例のゲームです。

個人的な要望があるとすればvecterをもう少し強くして欲しいくらいでしょうか。


でままた後半で。


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出撃、ブルー&グリーン(後編)

三重県から取り寄せてる漬けまぐろ用のだし醤油が無くなってしまい顎だし醤油を代用してる漬けまぐろです。
顎だし醤油は漬けてから炙るのに最適ですね。


太平洋 ─ 座標 ■■■■■■ ─

 

─ operation LIGHTING STRIKE ─

 作戦行動47秒経過...作戦規定リミット-3分

 

 

 

 

 

 ケリー

「一匹消したわ、残り6。」

 

リンダ

「1追加よ、意外に硬いわね。」

 

 

ケリーとリンダはほぼ同時に撃沈報告を入れる

 

ケリーが放ったのはスパルタンレーザー、膨大な電力と218'000'00cR(多分ドル換算)という多大な開発費により生まれた熱光線を放射するUNSC初のエネルギーウエポンだ、直撃を貰った雷巡チ級は字のごとく灰となり生き延びた深海悽艦は散開──した瞬間にリンダが放った徹甲弾に榴弾が収められた50口径対物ライフル"ノルン・ファング"、白い線を引いた通過跡は数キロ離れた場所から真っ直ぐに駆逐イ級の中心部に吸い込まれ着弾の衝撃により発破された榴弾により無惨にも一部が消滅しそのまま沈んだ

 

その後に砲弾よりかは緩やかな速度で飛来してきた青色の球状のプラズマ弾をサイドブーストを吹かし避けながら重盾で爆風を遮る、にも関わらず20%少し程シールドを削られフレッドは舌打ちをしながらケリーとは逆方向にスラスターを吹かすと同時にガトリングガンの自動射撃で牽制しながら距離を取るも青色の壁に突如遮ぎられてしまう。

 

 

フレッド

「・・・やはり1隻別物だ、コヴ共が使うプラズマキャノンに似たエネルギー兵器を艦装にしてる奴がいるぞ。」

 

チーフ

「抜けそうか?」

 

ケリー

「不可視型のシールドを確認、背中、首元の飾りにシールドプロジェクター付いてるのが見えるわ。」

 

チーフ

「後方もシールドで守られているだろう、フレッド、待機組はインフィニティで待たせるんだ。」

 

フレッド

「そうさせてもらう。」

 

チーフ

「グリーンチーム応答しろ。」

 

トラファルガー

「グリーンチーム1、トラファルガーだ。」

 

チーフ

「全艦M.A.C.ガン、チャージ出力制限解除、目標物B-5に最大チャージ、浴びせろ。」

 

 

グリーンチームは待ってましたと言わんばかりにニヤリと不適に笑うと両肩非対称のショルダーガードがふわりと浮かび胸の正面側で2つが合わさるとUNSC艦艇の船首を模した特長的な主砲、M.A.C. ガンが姿を表した、"今まで"のグリーンチームからの支援は小型化し威力よりも連射性能とチャージタイムを短くしたM.A.C.ガン、通称M.A.C.ブラストと呼ばれる艦艇に搭載する物では最小の物だ

グリーンチームは各々側面からトリガーガード付きのレバーを握りチャージングに移行する、

チャージ中はジェネレーターからの供給を優先で行われる為、艦装を身に付けた艦娘は浮遊ができても移動ができなくなる上無防備状態になってしまう欠点がある、しかし最大出力で放たれるM.A.C.ガンは戦艦大和の主砲をはるかに凌駕する破壊力を持ち高精度な火器管制システムも相まり偏差射撃・反動制御を自動で行い、レーダーで確認できる距離なら一方的に攻撃が可能だが静止状態を維持しなければならないというハイリスクハイリターンな決戦兵器だ

 

 

フレッド

「そら、こっちだ!」ヴヴヴヴヴヴ‼

 

戦艦タ級

<ッ!!>ゴガガガガガッ!

 

ケリー

「いただきよ!」キィーン!ブオッ‼

 

タ級

<!!シマッ...>ドパンッ‼

 

 

フレッドが放ったガトリングガンを防ぐのに夢中になりすぎたル級は両側の巨大な盾で防ぐ前に死角からケリーがスピードは下がるがスラスターのジェット音を極限まで押さえるサイレントモードを使用し接近、リンダとチーフの援護射撃によりスパルタン随一の動体視力を誇るケリーはル級の背後に容易く潜り込みすれ違いながらM.A.C.パイルをみぞおちの上当辺りに叩き込むとタ級はウアッ...と短く断末魔を発して頭すら衝撃に耐えきれず下半身と肘から先の両腕を残し消し飛んだ

 

 

ケリー

「良いじゃない、コレ気に入ったわ。」

 

フレッド

「不意を付いたとはいえ戦艦を一撃かよ、悪くないな。」

 

 

敵の攻撃が猛威を振るおうとも小型の砲では重盾とシールド、スラスターユニットの装甲により怯ませる事もできずに敵の勢力は艦娘を凌ぐ新たな戦力にたまらず未確認艦を残し遂に未確認深海悽艦を除く3隻は撤退を開始し始める──がそうは問屋が卸さない

後ろを向いた瞬間にリンダとチーフの支援組が戦線を高速で押し上げレールガンを無慈悲に叩き込んでいく

戦艦と駆逐が組んで戦線に上がるのは珍しい事らしいがそんな事は関係ない、逃走者も殲滅する、スラスターユニットの情報は持ち逃げさせない。

 

1隻はチーフのレールガンで両足を吹き飛ばされ悶え苦しみ迫るケリーに秒発68発のガトリングガンで接射され蜂の巣になり静かに沈み、1隻はリンダが放ったスパルタンレーザーが背中に直撃し死んだ事にも気付かず灰になり海に散ってゆき、1隻はフレッドに意図も容易く首を捕まれ泣きながら許しを請うも20cmにも及ぶ鉈のようなナイフを頭へ垂直に何回も刺し抜きを繰り返し涙と鼻水と溢れる血と脳髄が混ざったぐしゃぐしゃの顔のまま海面に投げ捨てられる。

 

 

チーフ

「お前が最後だ。」

 

???

<・・・>

 

 

チーフはいまだ目撃情報の無い深海悽艦らしき者に対して視線を離さす時計回りに旋回する

 

まるで嘗め回すように見ているがバイザー越しにスキャンを通し今までのコヴナント艦に該当するか情報を洗っておりやがて該当する艦はバイザーに"スーパーキャリアー"と全長3'576mを誇るコヴナントの大型艦の分析結果が映し出された

 

 

チーフ

「不明艦のスキャン完了、スーパーキャリアーと判明。」

 

 

チーフはそれ以上言わなかった

チーフとスーパーキャリアーは互いににらみ合いスーパーキャリアーが<コロス...キサマラヲ...カナラズッ!!>

 

そう言い主砲と思わしき砲口をチーフに向けたが突如轟音と共にスーパーキャリアーが弾き飛ばされる

シールドが一気に赤く染まり空中に投げとばされるとまた轟音で宙をもう一度飛ぶように弾かれシールドが黄色い火花と共に消失し、スーパーキャリアーはチーフを最大の殺意を持って睨み付け──3回目の轟音で遂に血飛沫となり消えた──

 

普通の艦娘なら縮みあがるような強烈な視線をチーフはまるで気にも止めずスーパーキャリアーの発した言葉の意味に思想を巡らせた

 

 

イオウジマ

『こちらグリーンチーム3イオウジマ、M.A.C.ガン3基砲撃によりシールド艦、スーパーキャリアーを排除、敵勢の掃討完了、戦闘時間──2分57秒。』

 

チーフ

「・・・了解、状況終了、グリーンチームはこの場で待機、ペリカン搭乗後インフィニティの自室へ、食事とデザートを持って行かせる、ゆっくり休んでてくれ・・・最後のはいい連携だった。」

 

イオウジマ

『!!・・・はい!有り難う御座います!』

 

チーフ

「・・・ケリー、リンダ、デブリーフィングは横須賀鎮守府で行う、一度インフィニティに戻るが気取られず話したいことがある。」

 

リンダ

「あら、珍しいわね、チーフから言い出すなんて。」

 

チーフ

「どうしても確認したいことがあってな。」

 

ケリー

「わかったわ、フレッドの自室で良いわね?」

 

フレッド

「俺への確認と了解は無いのか?」

 

リンダ

「楽しみね。」

 

フレッド

「聞けよ・・・」

 

 

 

 

 

インフィニティ 165デッキ ペリカン内部 

 

横須賀艦第1部隊

 

 

長門

「・・・」

 

天龍

「・・・うげぇっ・・・情けも容赦もありゃしねぇ。」

 

加賀

「前に・・・見たより・・・凄い。」

 

金剛

「あそこまで凄いと艦娘の威厳が無くなっちゃうデース。」

 

天龍

「あの見たことも無い艦娘もだ、提督のやつ、何時の間にあンな連中建造したンだ?水臭ぇなぁ。」

 

長門

「いや、多分あの艦娘達はUNSCの過去に破壊された艦だ、あのショートカットの小さくてかわい・・・げふん!・・・駆逐艦と思わしき艦娘の主砲を見ただろう、威力が私達の艦装よりダンチだ。」

 

加賀

「艦首の・・・特長・・・二人は重駆逐艦。」

 

金剛

「加賀サーン、知ってるんデスか~?」

 

加賀

「インフィニティ艦載艦、ストライデント級、重フリゲートと・・・パリ級、重フリゲート・・・大鳳ちゃん・・・図鑑、見せてくれた。」

 

金剛

「ほ~・・・ん?"インフィニティ艦載艦"?」

 

長門

「そうか、金剛はストライデント級がインフィニティに搭載される10機の艦載艦というのを知らなかったのか。」

 

金剛

「10機・・・えぇ・・・(引き)」

 

天龍

「加賀、あの艦載機出した奴は?」

 

加賀

「ごめん・・・わからない。」

 

長門

「・・・あれは超大型空母の"ウマフォルダー"だろうな、主砲を射つ前は分からなかったがあの艦首は前に司令の部屋の"ふぁみこん"で見た。」

 

天龍

「ウマフォルダー・・・?((馬の写真コレクションか?))」

 

金剛

「提督の部屋に行ったのはともかく・・・多分それはファミコンじゃなくて"パソコン"ネ~・・・。」

 

長門

「・・・似たような物だろう?」

 

金剛

「oh...このながもん全然駄目ネ・・・」

 

加賀

「いつもの。」モグモグ

 

天龍

「まだ食ってたのか・・・」(困惑)

 

フレッド

「よう、待たせたな。」

 

長門

「む、戻ったか。」

 

金剛

「提督ぅ!カッコ良かったデース!」

 

加賀

「・・・お帰り。」

 

天龍

「おう、提督よぉ、俺らに内緒で建造してたのかよ?」

 

フレッド

「いや、確かにあいつらは艦娘だが正確にはチーフの部下で厳密には"拾った"んだ、だから俺は関与してないぜ?」

 

天龍

「フーン、ならいいか。」

 

ケリー(ヘルメット無し)

「こんにちわお嬢さん方、私はブルー2、スパルタンケリーよ。」

 

リンダ(ヘルメット無し)

「同じくブルー3、スパルタンリンダ、よろしくね。」

 

チーフ

「・・・」

 

長門

「あ、はじめまして、長門型一番艦長門です、お見知りおきを。」

 

金剛

「金剛型一番艦金剛デース!」

 

加賀

「加賀・・・です。」

 

天龍

「天龍っす、よろしくおなっしゃす。」

 

ケリー

「みんな可愛らしい子じゃない。」

 

リンダ

「フレッド、あなたのお気に入りは?」

 

 

リンダの詞に長門と金剛の耳がティーンと反応するとケリーとリンダは直ぐにこの二人がフレッドをすいていることに気が付きリンダの質問にフレッドは溜め息を吐きながら答えた

 

 

フレッド

「戦闘力なら長門、お洒落なら金剛、常識力なら天龍、食欲なら加賀、これで満足か?」

 

 

長門

「おい提督、私のどこがゴリラだ?」

 

フレッド

「言ってない。」

 

金剛

「お洒落が一番だなんてワタシ嬉しいデース!ケッコンカッコカリするネー!!」

 

天龍

「で、俺が常識って、どこがだ?」

 

フレッド

「悪酔いしないとこだな。(深々)」

 

天龍

「あぁ、なーる・・・(察し)」

 

フレッド

「加賀、こないだのケーキの件、北海道直送新鮮貝類50kgセットで手を打たないか?」

 

加賀

「d(-д-*)グッ」

 

金剛

「無視すんなぁ!こらぁ!!」(素)

 

 

リンダとケリーにより遊ばれるフレッドは艦娘の扱い方を既に心得ており、特に金剛に対しては恋沙汰の話のみ無視しても向こうからベッタリな為楽に扱えていた

(レディの要望には敏感なもんで。byジョンソン)

 

 

 

 

 

 

 

 横須賀鎮守府 19:12

 

    食堂

 

 

 

艦娘一同

「かんぱーい!」

 

 

鎮守府ではスパルタン2のブルーチーム、チーフに巻き添えを喰らったラスキーがやって来た──という事で酒無しの食事会が行われた

フレッドを含めたブルーチームは湯船にゆっくり浸かり汗を流した後、客人用の浴衣を着せて近海で取れた鮮魚を様々な料理に変えてゆく

 

加賀

「・・・」トントントン

 

神威

「よいしょ、ほいっ。」ジュワ~

 

金剛

「ん~、ちょっと濃いデ~ス、お水入れるデ~ス・・・ん~薄いネ・・・。」コトコト

 

ラスキー(エプロン装備)

「仕上げに水で戻した麩を・・・」チャッチャッ

 

 

 

 

フレッド(暖簾越し)

「・・・なんで艦長が厨房で海鮮鍋作ってるんだ・・・?」

 

 

 

 

ラスキー

「添えて・・・よし!神威君、どうかな?」

 

神威

「バッチリですよ!ラスキーさん!」パチパチ

 

 

 

フレッド

「・・・謎すぎる・・・。」

 

「司令、なにやってるの?」

 

フレッド

「ラスキー艦長が厨房にいる。」

 

「へぇ、・・・は?」

 

 

 

 

食堂の角では艦娘達がチーフに群がりチーフの武勇伝をケリーとリンダが語っていた、

やれやんちゃ坊主だったり仲間の朝食用クラッカーを盗んだり、チーフは気が気ではないようであり俯いた顔には影が掛かっていた

 

特に大鳳という艦娘からは質問責めにあったりアーマーを普段から着込んでいるせいで白い肌もみるみる内に青白くなる

人一倍臆病な大鯨曰く

「怖そうで物静かだけど本当は誰よりも情熱がある人じゃないでしょうか。」と言われておりそれも作用して要らぬサインタイムまで発展しデブリーフィングを横須賀鎮守府で行う提案を建てたチーフは自信を悔やんだとか──しかし艦娘達が丹精込めて作った料理はぜひまた食べたいと来たくないが来たいという複雑な気持ちだった。

 

 

チーフ

「サミュエルのやつがここにいてくれればな・・・」ボソッ

 

 

チーフは一人愚痴を溢した

 

 

 

 

三時間後 フレッドの自室

 

ブルーチームとラスキーはフレッドの部屋で暖めた日本の酒と前から干しておいたホタテの燻製をつまみ、ちびちびとデブリーフィングをしていた

 

はじめて現れた深海悽艦に就くコヴナント艦からあまりにもバラバラな編隊

何より理屈だけで言ってしまえばスーパーキャリアーが地球に飛来し地球の海に沈没した記録の有無、チーフ達は愚か同時小佐であったラスキーすらも知らされていない事実

 

黒幕は恐らくONIだろう、いつの時代もONIのせいで余計な出来事が巻き起こるのだ、

ハルゼイ博士やアービターこと、ゼル・ヴァダムの暗殺、そして、名は忘れたがONI次期長官のスパルタン2──いや、奴はスパルタンではない、悪魔に魂を売り汚職に溺れる卑屈な奴だ。

 

 

リンダ

「ラスキー艦長、ONIに伝はいないのですか?」

 

ラスキー

「いえ、残念ながら私もあなた達同様ONIからは疎まれる存在のようです。」

 

チーフ

「・・・」フゥ・・・

 

ラスキー

「すいません。」

 

ケリー

「ラスキー艦長、あなたのせいでは・・・。」

 

フレッド

「・・・」

 

チーフ

「・・・フレッド、どうした、黙り腐って。」

 

フレッド

「・・・いる。」

 

ケリー

「何?」

 

フレッド

「元ONIの知り合いなら!いるだろう!スパルタンに!!どうして直ぐ気が付かなかったんだ!!」

 

チーフ

「!誰なんだそれは!」

 

フレッド

「ロック!スパルタンロックだ!」

 

ラスキー

「そうだ彼なら・・・!」

 

 

フレッドの天明の啓示により糸口を掴んだチーフ達──

直ぐに連絡を──そして存在を忘れてて済まないという気持ちで連絡は明日、改めて行う事になった・・・

 

 

ロック

「それはあんまりだな・・・(泣)」テレレレン♪

 

 

 

 

 

金剛・比叡・霧島

「「「酒の匂いだ~」」」ギィィィ・・・

 

 

チーフ一同

「」

 

 

 

 

ブルーチームとラスキーは地獄の一晩を今体験する・・・

 

 

 




先日始めて入ったラーメン屋が二郎系と知らず大盛り+チャーシューを注文し半分も残し頭ペコペコして帰った漬けまぐろです。
ありゃヤバいですわ、(小と大、食べきれるのは)どっちやねん!(レ)




そして試験的な戦闘回でしたがどうでしたでしょうか?

・・・つーかなんで後書きよりラーメンレポのが長いんですかね・・・

最後にクリスマス編ではCSS級コヴナント艦と言いましたかあれは嘘だ。(ホモは適当)


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ジェイムソン・ロックとフレデリック

UNSCインフィニティ艦長、トーマス・ラスキーにお呼びだしされるも逆にロックから「任務も大事だが今は非番だ。」と、逆に呼び出されてしまった悲しきラスキー、スパルタンロックから言い渡された示談の条件とは・・・(1章)




 

 

俺はロック、ジェイムソン・ロック。

スパルタン4 ファイアチームオシリスを束ねる隊長だ、

 

ラスキー艦長が俺に対して呼び出しをしてきたが、生憎俺は非番だ、実際のところラスキー艦長が俺個人に頼る時は厄介な事が多い、

どうやら今回はコヴナント地球侵略時にスーパーキャリアーが日本近海の太平洋に墜落したかどうかという話だ、これくらいならば通信で話す事はできるし直ぐに済むのであれば問題ない

しかし「訳ありだ。」と言われ"通信"ではいけない都合があると直ぐにわかった。

 

それもそうだ、艦長が「訳あり」と「呼び出し」の2つのワードを出してくるとすれば可能な限り外部の通信、もとい密会状態を求めるのは必須、元とはいえONIのエージェントともなれば感付くだろう。

 

だが先も言ったが俺は非番だ、日本国内であれば男二人きりという状況もさして変ではないだろう、

 

その旨を伝えてこちらが優勢、かつ言い分が正しいとわかればラスキー艦長から"使いを"出すはずだ。(極論)

 

問題は誰が来るかだが、腹ごなしに博多鳳龍のラーメンが伸びきらない内に早く食べきるとしよう。

 

 

─スパルタンロックのデータログ─

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

フレッド

「ロック、済まないな、非番だっていうのに。」

 

ロック

「いえ、気にしないでください。」

 

 

ラーメン激選区の池袋を闊歩する二人のスパルタンが町中を自然と歩けるのは日本人の性なのだろうか、雑誌に載っていたスパルタン二人に気付いても話掛けてくる人はいない、

まぁ、理由も理由だろうが──

 

「しれ・・・お、おとーさん、私達が来る意味あるの?」

 

フレッド

「男二人きりは・・・なんというか変な予感がしてな。」

 

「しれ・・・お、父さん、まだラーメン屋さん行くのです?」

 

フレッド

「悪いな、ロックが非番だから予定を合わせてやるのも仕事の1つさ。」

 

 

小休憩にサンシャイン通りを歩くと若い女性が列をなして歩道を進み様々な"本屋"らしきものが数件並んでいる。

少し視線を感じるが"監視"というより"興味"的な視線だ、巨大な建物のベンチに腰を掛けて電の腹の調子が大丈夫か確認すべく電のお腹に手を置いてポコポコと叩くと電は顔を赤らめてクレープ屋台へと走って行く、雷に千円札を二枚渡して雷もクレープ屋台へ向かって行った

 

 

 

フレッド

「あの調子ならまだ行けそうだな。」

 

ロック

「艦娘は良く食べるようで。」

 

フレッド

「そりゃあもう沢山な。」

 

 

ラスキーの頼みで"使い"がフレッドへと回っていきロックに付き合う事にしたフレッド、

フレッドもまた雷電姉妹を遊びに連れて行く日であったが好都合だ、雷と電の父親を演じる事にもより二児の父を演じれば怪しまれずに済むだろう──どちらかというと加賀を連れてくれば良かったとも思うが。

因みに暁と響は三日後、丁度年末の連休中前だ。

 

 

ラスキーの根回しでスパルタン2S-1337(※名前が判明していないため中の人繋がりでサンジと呼びます)が鎮守府にいてくれる事になった、お調子者だがあいつもスパルタン2だ多分大丈夫だろう、

長門や天龍、霧島達がいるから居なくても平気だろうけどもそこは言わないでおく。

生クリームたっぷりのクレープを食べきった雷と電、ふぅ、と電が言った

 

 

 

「おなかいっぱいなのです・・・」

 

ロック

「・・・なんというか、申し訳ない。」

 

「ラーメンは大好きだから大丈夫なのです!」

 

「次!次のお店はどこ!?」

 

ロック

「次は5件目、"ここたま"に行く予定だ。」

 

フレッド

「新作が出そうな響だな。」

 

ロック

「といってもここらにある飲食店の半分近くがラーメン屋ですがね。」

 

 

ベンチから立ち上がるとラーメンが並ぶ場所へ歩く。

ここたまに到着し食券を買っておく、ロックは食べ歩きをするためにレディースサイズのつけ麺、俺は雷と電、三人で分けるから並みラーメンとチャーシュートッピングで問題ないだろう、店内に入り席に座るとロック注文してから例の件について話始めた

 

 

マギー

「いらっしゃい。」

 

ロック

「レディースのつけ麺、あとチケット(お得回数券)だ。」

 

フレッド

「ラーメンとチャーシュートッピング、取り皿2つも。」

 

マギー

「つけ(レ)、並み肉一丁!」

 

ファットマン

「あいよ!」

 

マギー

「はい、先に取り皿2つ。」カチャン

 

マギー

「あとチケット。」小袋スッ

 

ロック

「どうも・・・例の件ですが日本近海に落ちたスーパーキャリアーは2機確認されています、先日大尉が"見た"のがスーパーキャリアーだとすればまた出現するはずです。」

 

フレッド

「そうか、だがそんな容易く話していいのか?機密事項だろうに。」

 

ロック

「ONIで知らない者がいない程の話を隠す必要なんて無いでしょう、そして、CCS級とクルーザー級が複数墜落しています。」

 

 

ロックが口を閉じてフレッドが手を顎に添えて少し考えていると注文したラーメンが届く

取り皿どんぶりに分けて雷と電に与えるとさっそくフーフー、と息を当てて麺を美味しそうに口に運んでいく、魚介系の濃厚な味に刻んでサッと火を通した玉ねぎの酸味と食感が楽しいスープだ。

 

 

食べている間は皆静にしている、食べ歩きのコツは自分のペースを崩さないのが大切だがロックのやつ、レディースサイズなのに完食が早い、

「外で待ちます。」と言うとロックは足早に店を後にして順番待ちしていた男性がロックのいた席に座った

 

 

マギー

「半ラー、ギョーザ一丁。」

 

ファットマン

「あいよー!!」

 

フレッド

「それにしてもここらへんのラーメンはウマイな、激選区っていうだけはある。」

 

マギー

「あら、あなた池袋来るの初めて?いろんなラーメン屋があるから色々行ってみて頂戴。」

 

 

店員と少し会話しフレッドは完食すると雷電姉妹も丁度食べきりロックの後を追い店から出ていくとロックは遊具のない砂道のみの公園でベンチに座り携帯端末を触っていた、恐らく次の店の下調べだろう

 

 

フレッド

「すまない、またせたな。」

 

ロック

「問題ありません。」

 

 

ロックは懐からどこでも見かける市販のデータチップを周囲の目に付かないように渡してきた

 

 

フレッド

「なんだこれ?」

 

ロック

「さっき私が座っていた席に来た男──ONIのエージェントです。」

 

フレッド

「!?本当か?」

 

ロック

「私がONIを抜けた後に入った新入りでしょう、店内にランダムで入れば食券を購入し店外で待機しなければいけませんが奴は店の中で待機していました、奴は手柄を立てるのに夢中で焦りすぎたのです。」

 

「のです?」

 

フレッド

「じゃあ待て、さっきの話は?」

 

ロック

「偽の情報です、データチップに真意が。」

 

フレッド

「いつ用意したんだ?」

 

ロック

「会うと決まってから裏の仲間に簡易的なデータを送信さへせて店内で取引を。」

 

フレッド

「ってことはさっきの・・・」

 

ロック

「そう、青髪で"アケロンセキュリティ"製の義手を付けた女です。」

 

 

フレッドはさすが元ONIエージェントだと感心した

どうやらONIの中にも派閥が存在しスパルタン2の存在を疎ましく思う者とそうでない者、2つに別れているらしい、

ロックはベンチから立ち上がり次の店に行くと言ったがこっちの目的は果たされた、感謝として今度鎮守府に来てくれと話をするとそこで初めてロックは軽く笑顔になり食べ歩きを続けるべく歩き去って行った──

 

 

フレッド

「・・・よし、じゃあ改めて遊ぶか。」

 

「やった!」

 

「どこに行くのです?」

 

フレッド

「映画か?ゲームセンター?デパートでも行くか?」

 

「お姉ちゃん!」

 

「もちのロンよ!」

 

フレッド

「?」

 

 

斯くしてフレッドは元気な雷電姉妹に振り回されるのであった──

 

 

 

 

 

 

横須賀鎮守府 執務室

 

 

長門

「ほら、提督(仮)書類はどんどん貯まっていくぞ?」

 

サンジ(S-1337)

「ぐぅ、フレデリックのやつ・・・こんなのを毎日やってるのか・・・」

 

鹿島

「提督(仮)、追加の書類です、期日が今日なので頑張ってください♪」

 

サンジ

「ふごご・・・俺はやってのけるぞ!」

 

明石

「しれー(仮)、書類でーす。」

 

金剛

「提督ゥ(仮)、書類ネー。」

 

サンジ

「よし、見せて──ってなんだ!?このワートホグ注文表と紅茶の茶葉100kgって!?」

 

明石・金剛

「ほら早く早くー♪」

 

長門

「ほら提督(仮)!手を休めるな!」

 

サンジ

「・・・」

 

サンジ

「誰も言ってくれないから自分で言うが、決して諦めないのが、私のいいところだ!!(泣)」

 

長門・鹿島・明石・金剛

「手を休めるな!!」ガーッ!

 

サンジ

「一巻の終わりだぁ!(冷静)」カキカキカキ...

 

 

サンジは美女軍団に囲まれたフレデリックが羨ましいと思っていたが現実は非情である──同時に早く帰りたい!と提督(仮)に志願した事を非常に後悔した

遊び疲れた電はフレッドにおぶさりまだまだ遊び足りない様子の雷はサンジを遊び道具として存分に遊び倒しサンジは逃げるように去っていった・・・

書類に関しては例外もあったりしたが運悪く多い日であったというのもありフレッドからしても多少夢見が悪い日になったという・・・

 

 

 

 

 

フレッドの自室

 

 

 

 

フレッドは雷電姉妹を鹿島に預けてロックから渡されたデータチップをミョルニルアーマーのチップスロットに差し込むとヘルメットをかぶる、ローランドを腕時計から呼び出し簡単なプロテクトコードがあったがローランドがUNSC用の特殊暗号を入力すると特殊権限によりプロテクトコードは意図も容易く解除される

一度読むとデータが消去されるシステムがあるかもしれないとローランドに記録の保存をさせたが特に消去プログラムが有るわけでもないらしくフレッドとローランドはデータチップを閲覧し始める

 

 

ローランド

「大尉、これは興味深いですよ。」

 

フレッド

「だな、ローランド、この部分だけでいい、チーフや艦長の専用端末に送っておいてくれ。」

 

ローランド

「お任せを。」

 

 

ローランドは指をパチンと弾くと直ぐに仲間の端末にデータを送信する、そしてこのデータチップは証拠隠滅のためスロットから抜き取り記憶母体を全力で握り潰すと

加賀が食べたのだろうか、ゴミ箱に入っていた隠しておいたはずの海苔塩チップスの袋にちり紙で包んで放り込みチップスの袋をまたゴミ箱に捨てた、

チップスの袋には「ごめんなさい提督。」と加賀特有の達筆で書かれたメモが張り付けられていた

食べたいならそう言いなさいとフレッドも言っているが、加賀も書き置きをしているあたり悪気があるわけでもないだろう、罪悪感のある顔でチップスをパリパリ食べて指を舐める加賀を想像したら隠しておいた自分がなんだか申し訳なく感じる。

 

結局ミョルニルアーマーを身に付けるための機材はフレッドの部屋に戻ってきた、理由はやはりスパルタン2がスラスターユニットで出撃出来るようになったからだろう、スラスターユニットも出撃用のドッグに艦装同様に格納されている、因にだが艦装については未だ謎な部分が多くあまり解明はされていない、"高度に発達した技術は魔法と変わらない"と言われてるがそれは人間が叡智を絞り血で血を洗う凶行によって築き挙げられた物であり、様々な物も軍事技術として扱われる。

 

瞬間接着剤も元は兵士の傷を塞ぐ為の物であったり、

GPSやテレビ、食料品の真空保存、はたまた核に関する技術も軍事技術により生まれた産物だ、プロフェット族が言っていた"人類の悔恨の極み"というのも多分だが同族同士での争いもその1つなのだろうか、ブルート族も同族同士での戦争をして何度も絶滅しかけているが連中と一緒にされるのも酌だ・・・もう辛気臭い話は止めにしよう。

 

ヘルメットを所定の位置に戻すとキュインキュインと音をたてて繋ぎ目も見えないほど床や壁に隠れた

最後にローランドから書類の確認としてサンジか処理した書類を粗方目を通したが明石と金剛にはフレッド流くすぐりの刑が必要みたいだ、後でサンジに謝っておかなければ。

 

 

──コンコン

 

 

フレッド

「どうした?」

 

大鳳(ドア越し)

『失礼します提督殿、夕食の仕度ができたとの事です、いざ食堂へ。』

 

フレッド

「わかった、今行く。」ギィ

 

 

残す行事は年末のみだ、

さぁて、来年はどうなることやら。

 




クリスマス編にて...

友人
「あんたぁ!のSSに松風おるやん?」

漬けまぐろ
「おるで。」

友人
「金剛型やなくて神風型やぞ、お迎えしてない艦娘はあまり出さない方がええぞ、ベーコンええぞ!」

漬けま
「マ?直さなきゃ・・・」(使命感)

友人
「直すよりも霧島にしたほうが早いってそれ一番言われてるから。」(指摘)

漬け
「サンキュートッモ」(編集済)

友人
「で、最近(艦これのプレイ状況)どうなん?(レ)」


「PSO2で大鳳のキャラクリするのに忙しくてね。」

友人
「あぁん?なんで?」(殺意)


「勢い余って!」(城之内)


というわけで松風さんは退職し霧島さんが就任しました。
松風「わぉーん(´;ω;`)」(カズヤ)

久々に艦これやったら新たにゴーヤと北上さんが来ましたがちょっぴり今更感。
そして私ゃ何度間違えれば気が済むんでしょうね・・・

それを踏まえて次回は新たな艦娘やらUNSC陣営の紹介とか作ります、GOの顔も三度まで。(やらかし四回目)


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加賀と天龍のかまくら飲み会



加賀さんと天ちゃんのメシレポ回(貝)

スパルタンの登場は少しだけ


 

 

 

 

 

 

12月30日

西暦2560年まであと1日──

 

 

 

 

ぺたぺた・・・

 

 

雪が降る横須賀鎮守府では海が目の前というのもあり北からの冷たい風が吹き付けていた

天龍は加賀から「かまくら、作って・・・貝類、食べよう・・・?」と提案があり、この計画に載っかったのである、加賀がフレッドから頂いた北海道直送の貝類を用意した替わりに天龍は「じゃあ俺がかまくら作るからよ、こっそりやろうぜ!?」とかまくら役を買って出たのだ。

 

 

ザクッ、ぺたぺた・・・ザクッ、ぺたぺた・・・

 

 

天龍

「うっし、こンなモンかな?」

 

 

天龍は余り関係者や艦娘も寄り付かない呉提督がかつて遭難していた林の場所に大きなかまくらを作り防水性の箱をガパッと開ける

 

 

天龍

「七輪と炭はOK、酒もよし、調味料、割りばし、大量の紙皿・・・足りなけりゃ提督に"蟹になりたい"(L○NEに似た何か)で連絡して持ってきて貰うくらいかな。」

 

 

一番近いのは艦娘達の寮棟ではあるがレンガの壁に阻まれ、かまくらの入り口も反対側にしてあるからバレることも無い、天龍は手早くかまくらの中に道具をセッティングし、最後に七輪に炭と火種を入れて点火、じわりじわりと炭は赤くなり気が付くとコートとマフラーは要らない程かまくら内は温かくなっていた

 

 

天龍

「あとは加賀が材料持ってくるだけだな。」

 

 

天龍はかまくらに入りマフラーとコート、ニットの帽子を脱いでキャンプ用の小さな椅子を2つ置き1つに腰を掛けると自前の裂きイカを取り出し空になった高速修復剤のバケツに入った雪を掻き出して中で冷やしていた缶ビールを無造作に一本取り出したところでひょっこりと加賀が現れた

 

 

加賀

「・・・おまたせ。」

 

天龍

「おう、丁度良かった、後は焼き待ちだぜ?焼きながら先に一本飲もうぜ。」

 

 

加賀はコクリと頷くとアルミ製のバケツを七輪の近くに下ろした、中には新鮮な貝類が既に下拵えされており後は焼くだけだ。

 

 

天龍

「おっ、いいねぇ、誰がやったんだ?」

 

加賀

「提督・・・連絡すれば、追加、持ってくるって・・・」

 

天龍

「ン?提督のやつ料理できたっけか?」

 

 

加賀は缶ビールのプルタブをプシッと開け2~3口飲み天龍の裂きイカをひとくち口に入れて飲み込むと口を開いた、どうやら加賀特有の食べると滑舌になる癖が出始めたようだ

 

 

加賀

「夜、寝つけない駆逐艦の子達に、夜食作ってるらしいわ・・・。」

 

天龍

「マジか、・・・確かにナイフの扱い自体は凄腕だもンなぁ。」

 

 

天龍は焼いているホタテ貝、マテ貝、サザエ貝、大粒なハマグリに加賀が冷蔵庫持って来ただし汁と醤油を少しずつ垂らすと七輪からジュワ~ッ!と香ばしい香りが漂い二人はついついビールをひとくち、またひとくちと煽った

 

 

加賀

「ごくり・・・」ちびっ

 

天龍

「うひゃ~溜まんねぇなぁ!匂いだけで飲めらぁ!」グビリ

 

貝殻から汁がポタポタと溢れて炭に落ちる、じゅわじゅわと音を奏でてまるで貝が「早く食べ~のホラホラ!」と言わんばかりだ

 

 

加賀

「もう、頃合いだと思う。」

 

天龍

「だな・・・じゃあ俺マテ貝!」アチチ・・・!

 

加賀

「私はサザエ・・・」アツツ・・・

 

 

さっそく紙皿に取り分けて口に運ぶ

加賀はぎゅぅっと、天龍はむちっ!と歯で噛みつき引っ張るとちぎれた身はぷりぷりと跳ねてピピッっと熱々の汁が飛んだ

 

 

天龍

「あちっ!」むちむち・・・

 

加賀

「っ!」こりこり・・・

 

天龍・加賀

「・・・」もぐもぐ・・・

 

天龍

「・・・うン・・・うン・・・うンめぇ~!なんつーか、こう・・・上等な肉喰ってるみたいな・・・!」

 

加賀

「ッ・・・‼」ウンウン

 

天龍

「っしゃ!次は半分つでいこうぜ!」

 

加賀

「~♪」コクリ

 

 

天龍は新品の大ハサミを取り出し消毒液を吹き付けペーパーで拭き取りホタテを半分に切るとホタテの貝殻に載せる、そしてペーパーでハサミを拭いてからまた消毒液を吹き付けペーパーで拭き取る

ハマグリは半分に切ってハサミを拭くとテーブルにハサミを置いた

 

 

天龍

「へぇ、でっけぇハマグリだなぁ!」

 

 

等分にカットしたハマグリをホタテの隣に添えて加賀に渡すと天龍は紙皿に残ったホタテとハマグリを盛り付ける

空になった缶ビールを別に用意したバケツに入れて新しい缶ビールを出すとぶしゅっ!と豪快にあけて一口飲んだ

その顔は正に幸せを噛み締める表情であった

 

 

加賀

「はふ、はふ・・・」

 

天龍

「がつがつ・・・」

 

加賀

「ごく、ごく・・・」

 

天龍

「むしゃむしゃ・・・」

 

加賀・天龍

「はぁ・・・幸せ・・・」フゥ

 

 

ひとまず一巡目を平らげると次に加賀が手を伸ばしたのは殻を既に開けてあるぷりっと育った今が旬の真牡蠣を2つ取り出し天龍に魅せると天龍は思わず生唾を飲み込んだ

 

 

天龍

「おいおい・・・真牡蠣なのにすっげぇぷりぷりじゃンか!」

 

 

加賀はバケツから板と包丁を取り出すと身を板に載せ包丁で8つ分に切り殻に戻すともうひとつを同じ物を天龍に渡す

 

 

加賀

「ポン酢もあるから・・・」スッ

 

天龍

「ポン酒ポン酒!牡蠣ならぬる燗とポン酢ダレだろ!!」ズイッ

 

 

天龍は箱から一升瓶を取り出すとそれは"獺祭"とラベルに書かれた辛口の日本酒だ

天龍は☠PONG☠と栓を抜くと徳利に移し雪を入れて溶かした鍋に徳利を入れて火を付ける

さっきまで沸かしていたから直ぐに沸くだろう

 

 

加賀

「凄くいいお酒じゃないの・・・?」

 

 

いつ仕入れたのかと加賀は首を傾げて尋ねると天龍は口を片方吊り上げてへへっと笑った

 

 

天龍

「提督にさ、モールに行った時ねだって買ってもらったンだ。」

 

 

何かエピソードがあるのだろう、天龍は言葉を続ける

 

 

天龍

「冗談のつもりでさ、ちょーっと甘い声で頼んだら『そんな声出して、お前具合でも悪いのか?なら迎え酒って意味も兼ねて買ってやるよ。』ってさ、失礼しちまうよなぁ!」ゲラゲラ

 

加賀

「・・・どんな風に頼んだの?」

 

天龍

「え?」

 

加賀

「頼み方、聞きたいの。」

 

 

すると天龍は酒に当てられた訳でもなく顔を赤く染めてゆくと加賀の頼みを断った

 

 

天龍

「いや!あン時は俺も気がどうかしててさ!知っても良いことなんて1つもありゃしねぇぜ?!」

 

 

どうも天龍は当時の再現をしたがらずゴネる

加賀も少し気になっただけだったが天龍の慌てっぷりに更に気になってしまったのか一手目から大技に出た

 

 

加賀

「わかったわ・・・提督に聞く。」

 

天龍

「言わせて下さい。」(食い気味)

 

 

天龍は少しだけ残ったビールを飲み干すと缶をバケツに入れて深呼吸をすると天龍の目はカッ!と開き当時のVTRを再生した──

 

 

加賀

「わくわく・・・」

 

天龍

「・・・ねぇパパぁ!あたしこのお酒飲んでみたぁ~い☆」キャイキャイ

 

加賀

「・・・」

 

天龍

「・・・」

 

加賀

「・・・ぬる燗、そろそろね・・・。」

 

天龍

「・・・だな。」

 

 

気を取り直し徳利からぬるい日本酒を猪口に注ぎ牡蠣にはポン酢を垂らす

 

牡蠣の濃厚なエキスは"海のミルク"と言われる程でありポン酢の酸味は更に旨味を引き出す、カットした酢橘(すだち)も忘れない

 

ひと切れ口に入れてゆっくり噛むとじゅわ、じゅわ、と噛む度に牡蠣のエキスが溢れる

 

ごくり、と飲み込み余韻が消えない内に猪口を口に付けてきゅっ!と飲む

 

 

天龍・加賀

「っっっ~~~~!!」

 

天龍

「濃い!海の、潮の香りが濃すぎる!」

 

加賀

「ぷりぷりで、つるつる・・・!」

 

 

北海道の栄養満点の海で育った貝類はどれもこれもおおつぶでぷっくりと太る事で有名だ、それ以外にも魚や山菜といった冬の味覚はなんでもござれ。

 

サザエ、ミル貝、ホッキ貝に赤貝やアワビ、たっぷり堪能した二人は追加をフレッドに頼み次は刺身で頂く。

 

貝の刺身はコリコリした食感と潮の香りが存分に漂い次は熱燗だ!と天龍はあっという間に加賀、なんやかんやで途中参加のフレッド3人で獺祭を飲みきってしまった。

 

フレッドの提案で貝雑炊も楽しみ丁度全て食べきった時に皆に見つかってしまった──が、かわいい孫娘達に頼まれフッド卿の財布がからっぽになるまで孫娘達に大盤振る舞いするのであった──

 

 

フレッド

「ケイイチ、元気にしてるだろうか・・・いつか唐揚げ作ってもらうかな。」

 

 

 

まだまだ宴は終わらない...

 

 

 

 






漬けまぐろだけど貝食いてぇ・・・


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横須賀艦隊vsブルーチーム

(戦闘のシーンは)ないです。

一応この先は続くようになってますが・・・


 

─インフィニティ内部 ウォーゾーン─

 

 

ウォーゾーンはUNSCインフィニティに搭乗するスパルタン4達の為に用意された訓練施設だ

様々なロケーションを用意され、土や草花、海や建物と言った施設も存在する、横須賀鎮守府の面々はインフィニティの海洋エリアに艦装を身に付け波に揺られている──

 

 

 

─海洋エリア 海中─

 

19

「この海、本当に海みたいなのね!」

 

58

「なかなか、悪くない海でち。」

 

蒼龍

「皆さんやっぱり本物の海かわかるんですか?」

 

58

「わかるというか・・・」

 

19

「いつもの海と違う・・・くらいだからイマイチよくわからないのね。」

 

龍驤

「・・・波が一定すぎてるんやないか?」

 

 

龍驤がそう言うと横須賀勢は雁首揃えて「あ~・・・」と呟いたが仕組みについては誰もわからなかった、そもそもインフィニティという巨大な船──物体を空に浮かべている技術すらもわからないのだ、

実際かなり穏やかな波で気分自体は悪くない、いっそ気にしない事にした

 

 

天龍

「・・・に、してもだ。」

 

 

天龍は視線を左に持っていくと巷で不幸者とされる扶桑型、「扶桑」と「山城」のふたりがさめざめとした表情で待機用の数人くらいなら乗れる小舟に体を預けていた

 

 

扶桑

「ツイてないわ・・・山城。」

 

山城

「ツイてないですね・・・扶桑お姉様。」

 

占守

「艦装なら付いてるっしゅよ?それとも、ちんち──」

 

比叡

「邪ッッッッ!!!!」グシャァ!

 

 

比叡が垂直に放った脳天割りは寸分も狂う事なく占守の頭に吸い込まれていった後、占守は昏倒し駆逐艦ズにより小舟に運び込まれていた

 

 

「オラーイ、オラーイ、オッケー!そこで下ろして!」

 

駆逐艦ズ

「どぉりゃあぁー!」ポイー

 

占守

「おごっ」ドサッ

 

神威

「──で、何がツイて無いんです?」

 

山城

「それは・・・」

 

 

神威が本題に移ろうと不幸姉妹に問うと山城は答えた、どうやら扶桑と山城は初の艦装装着が訓練施設でも鎮守府近海でもなく、まさか人工の海だとは思いもせず、嘆いていたのだ、不幸だ、と。

 

 

勿論人工的に作られたこの海、最深部でもスパルタン2の身長くらいしかないのだ、スパルタンは海中でも活動できるがあまりの重量のせいで沈んでしまう

緊急時にはグリッドと呼ばれる謎の境界線により網漁よろしく、沖へ引き上げられる(グリッドメーングリッメーンベイベーwww)

 

スラスターユニットがあれば滑走できるが飛行機同様で動き続けなければならない、海上で行動できるだけマシではあるが・・・

 

 

長門

「何を言っているんだ、こんな安全な場所で訓練できるんだ、むしろ願ったりじゃないのか?」

 

扶桑

「確かに、不幸が売りの私と山城にとってこんな待遇自体はむしろ幸運かもしれないわ・・・ただ・・・」

 

長門

「ただ?」

 

フレッド

「どうしたんだ?」

 

 

なんとアロハシャツに短パンで麦わら帽子をかぶったフレッドがモーターボートで付いてきていたのだ

どうも気になり前日に着任した扶桑と山城のステータス、"運勢"様子を知りたく一緒にグラスマンもセットだった

 

 

山城

「・・・」

 

 

山城は何やら気まずい顔で視線を泳がせて扶桑は「あのスパルタン2がまさかのアロハだなんて・・・」とゴチた

 

 

フレッド

「呉提督のチョイスなんだが、似合わないか?」

 

扶桑

「いえ、そんな・・・」

 

 

着任後、手渡されたタブレット端末で早速紹介された通り「スパルタン2 104」など様々なワードで検索しどんな人物か、経歴は?などと調べていたが姿や強さ議論のスレッドなどしか見当たらず守衛のスパルタン4に夜聞きに行った、そしてマスターチーフ率いるブルーチームの活躍を知りフレッドのファンクラブに入会した、機密情報のためファンサイトに素顔は映されていなかったが大半が各鎮守府の艦娘や日本海軍関係者、はたまたUNSCの隊員だったり扶桑と山城はストイックな生き方をしていたフレデリックに大層惚れ込んでいたそうな、どちらかといえば二人は面食いのようだったが・・・

 

ギャップ萌えに関しては鹿島の専売特許であり、だいぶ喜んでいらっしゃる様子、しかしその流れを切るようにグラスマンが発言した

 

 

グラスマン

「僕はヘンリー・グラスマン、インフィニティの研究班のチーフをしている、扶桑君と山城君の過去の運に関するデータを元に確率計算インプラントを作ってみたよ、どうかな?」

 

 

グラスマンの言う確率計算インプラントに山城は頭に「?」をいくつも浮かべて扶桑は運勢がどうにかなるならと言わんばかりに食い付いた

グラスマンがインプラントについて説明すると扶桑と山城は顔を真っ青にさせて断った、それもそのはず、インプラントは首の後ろに脊髄と脳の神経が交差する場所に直接チップスロットを埋め込みそこにインプラントチップを差し込む物らしい、ちなみにマスターチーフの運勢を数値化するとまさかの384という驚愕の数値が弾き出されたのだ

墜落するコヴナント艦の下敷きになる際に"運良く"破損箇所の隙間の場所に居たお蔭で助かったり衛星軌道からの落下を"運良く"耐えたり、運の良さに関してはまさに異能生存体である

もちろん400億人に届く程の犠牲者を出したコヴナント戦争を生き抜いたスパルタン2達の運勢は比較的運が良いとされる雪風や時雨の比ではなくそれは第6感や状況を見極める推察眼、それを瞬時に読み取り行動に直結させる光ファイバーに置き換えた神経、危険な薬物で強化された筋肉、炭化セラミックに入れ換えた骨格によって肉体の稼働に耐える堅牢性、もはや人の枠に収まる事はない

 

にも関わらず、アロハなのだ 何故アロハに短パン?

 

 

ニヤニヤした鹿島を引き気味で見る扶桑。

こんなシチュエーション、鹿島はごっくんモノだろう

 

「提督アロハ似合ってるネ~」ドクドク

 

「バッキバキの肉体とパッツパツの短パンがセクシー・・・エロいッ!」ドバドバ

 

「あら^~」ボトボト

 

「ちくわ大明神」

 

「なんだ今の(素)」

 

金剛型達から様々な野次が飛び交う

ちくわ大明神は明らかに某海防艦であるのは間違いない

 

 

フレッド

「でだな、今日は午前中に合同訓練、インフィニティの高官用食堂で昼食を取って午後からは時期ハズレだがバカンスにしたいと思う。」

 

大鯨

「合同・・・ですか・・・?」

 

早霜

「おー、なんかカッコイイ響。」

 

「ハラショ」ガタッ

 

「座ってるのです。」スッ・・・ドボン!

 

「ブクブク・・・」小破!

 

明石

「で・・・どこと合同やるんですか?」

 

フレッド

「・・・ブルーチームだ、なお、弾薬は訓練用の弱装火薬を使用したペイント弾を使用する、合同訓練の記録は全ての鎮守府に練度上考の為ブリーフィングからデブリーフィングまで全て提出される事を覚えておけ。」

 

今まで見せた事のない厳つく無機質な瞳から発さられる異常なまでの視線で眉間に力を込めた表情のフレッドの言葉に横須賀艦隊一同は言葉に出来ない険しい表情になる

別に"私達艦娘をナメているのか──"というわけではなくスラスターユニットの実戦配備からまだ1ヶ月しか経過していない事実

スパルタン2──しかも最強と名高いブルーチームとの合同訓練、二度とない名を上げるチャンスだ、

フレッドは「勝って兜の緒を締めよ。」そう言うといつもの表情に戻り、「そしたら一端戻ろう!」と言い支度の為にドックへ向かう──道中、艦娘達は正直胸が踊らない訳がない「伝説と相間見えるぞ!」「完成型のスラスターユニットか・・・」等々艦娘達の好奇心むしろ有頂天に達していく

 

 

山城

「お・・・お姉様・・・(波目)」ドキドキ

 

扶桑

「提督・・・凄い怖かったわ・・・(波目)」ガタガタ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

30分後──

 

 

 

 

ローランド

「全員集まったなようですな、ではラスキー艦長、ブリーフィングを。」

 

ラスキー

「みんなおはよう、フレデリック大尉から聞いたとは思うが作戦概要を説明しよう、スパルタン4の訓練場、ウォーゾーンを使用したブルーチームとの合同訓練、作戦区域は海洋エリアだ、内装・・・とはいっても地球の海を直接汲み取って使用しているから君達にも慣れ親しんだ水質になっているはずだ、

ブルーチームは君達艦娘隊の望む配置からの交戦になる、諸君等は望むままの配置から交戦してくれ、様々な状況下を想定して岩場や浅瀬、建築物などの障害物も幾つか設置してあるから上手く利用し各々の戦術でブルーチームを撃破するんだ。」

 

 

ラスキーとローランド、スパルタン4指揮官サラ・パーマーがブリーフィングに加わっている

暁は自らが崇拝するパーマーをじっと眺めて話を聞いていないようだが今回駆逐艦の活躍は陽動とあえてブルーチームをバラバラに引き剥がす事だ

 

ローランドが3Dでスラスターユニットの図面を表示させるとブルーチームは今回垂直発射型ハイドラを装備しておりこれはスパルタンケリーが使用するようだ

 

 

霧島

「ハイドラランチャーは炸薬型の兵装ですが・・・」

 

パーマー

「大丈夫よ、今回は3m手前でペイント液を散布する物だから痛覚に関連する被害は15mmペイント弾くらいよ、M.A.C.パイルが右腕に固定されてるけど近づいて頭にタッチするだけだから身体が粉々になる訳でもない、レールガンとスパルタンレーザーは擬似的な光を照射するレーザーサイトみたいな物だから心配ないわ。」

 

ローランド

「たしか霧島君は艦装が破壊されてUNSC型の艦装を使用していたはず、呉鎮守府の提督の協力の元復元に成功したそうなので、良ければ今交換しましょうか?」

 

 

ローランドの申し出に霧島は少し考えると申し出に応えた

レールガンが4門とハイドラランチャーを装備された艦装のお蔭で深海悽艦に対するキルスコアが鰻登りなのは確かだ、しかし投射体の通過した衝撃は訓練でも健在する、仲間への被害を考えれば今までの艦装に優位性があがるのは確かだ

 

 

ラスキー

「では後で交換しましょう、ここまでで質問がある方は?」

 

明石

「ハイ!」シュビッ

 

ラスキー

「どうぞ。」

 

明石

「海洋エリア、海自体の面積はどうなってますか?」

 

ラスキー

「縦1kmと横600mです、深さは2m弱、緊急時はグリッドによって引き揚げられます。」

 

明石

「じゃあ波の再現方法は?」

 

ラスキー

「外側付近の進入禁止エリアで重力発生装置を常に強弱させ波を作り出しています。」

 

明石

「未来の技術ってすげぇ!」

 

ラスキー

「他には?」

 

龍驤

「外した砲弾はどうなるん?」

 

ラスキー

「5mの厚さのチタニウム-A3戦闘用装甲で受け止めます。」

 

19

「この船、どうやって飛んでるのね?」

 

ローランド

「軍事機密ですな。」

 

ラスキー

「作戦開始15分前です、みなさん、時間です、張り切っていきましょう!」

 

一同

「おぉーーー!!!」

 

山城・扶桑

「お、おー・・・」ゲンナリ

 

 

 

 

 

 

 

────

 

 

 

 

 

 

長門

「ざ・・・惨敗だ・・・」●| ̄|_

 

フレッド

「みんなまだ練度が甘いみたいだな。」

 

「強すぎるよ~」ベットリ

 

 

M.A.C.パイルやレーザーサイトによる攻撃判定を受けた者はまだいい、ペイント弾を食らったりペイント液を頭からかぶった艦娘は哀愁漂う表情をしている、憐れ。

不幸姉妹こと山城と扶桑はブルーチームからの配慮もありケリーからのレーザー照射とチーフのタッチで済まされた

 

 

リンダ

「大部隊での戦闘訓練もこれからは多く取り入れていくべきね。」

 

フレッド

「だな、位置取り自体は何ら問題は無いし良い至近弾も幾つかあった、あとは数をこなせばいいんだ。」

 

金剛

「それにしたって軌道がキテレツ過ぎるネー」ベトベト

 

フレッド

「それはお前たちの必中弾に波がありすぎるからだな。」

 

金剛

「比叡~また提督が難解な言葉使ってるデース・・・」ネトネト

 

比叡

「うわっ!お姉様!私照射〆でペイント付いて無いてなんで抱き付かないでください!あぁっ!逃れられない!」ベチャッ

 

霧島

「・・・波があるとは?」

 

金剛

「He~y! He~y!」ネチャネチャ

 

比叡

「いやー!」ヌトヌト

 

チーフ

「・・・君らの射撃は必ずと言って良いほど1~2発で至近弾を放ち、間を置いてから必中弾を放っていた、それでは避けてくれと言っているものだ。」

 

大鳳

「たしかに・・・チーフ殿の仰る通り・・・」ヌチョヌチョ

 

ケリー

「だからと言ってやたらめったら射ち続けてもなかなか当たるものではないわ、それでも私逹に当てたいなら初弾から当てて来なさい。」

 

清霜

「む、無茶言うなぁ・・・」ベタベタ

 

朝霜

「しゃーないね、今回は英雄集団だぞ、相手が悪かったのさ。」

 

 

朝霜が「ナハハー」と笑っていると着替えとシャワールーム使用許可を取り付けて来たパーマーが戻り一向はインフィニティのシャワールームに向かう事になった

ペイント液が付いていない艦娘にも許可を取り付けていたようで入り口の見張りにはローランドとパーマーが請け負った事もあり艦娘達・・・艦娘達も安心!(ホモガキ)

 

なおシャワールームが解放された後、任務を終えたマジェスティック中隊のメンバーがシャワールームに入った後「やけに良い香りがした」と触れ回りしばし話題になったとか

 

 

 

 

 





少し宣伝です、

HALO シリーズを元にした様々な作品に数話ずつ調査としてクロスするストーリーを制作中です、

参考になる作品がありましたら是非、教えて頂けるとパンツ1枚で煙草を吸います。


そしてHALO用語集+登場キャラクター の観覧数が目に見えて他の話以上にUAがあって草
誰が出るかを見てから様子見する人が多いのだろうか?


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UNSC インフィニティ 

クリスマス編でのプレゼントやら前話の撃沈判定などの詳細を前書きに用意しました、家の電気が止まり暗闇の中昔買ったSOCOM mk.23のフラッシュライトで部屋を照らして書きました(ここ重要)

■(プレゼントの内容)

●撃沈判定の分類
S=スパルタンレーザー
R=レールガン
H=ハイドラランチャーペイント液
G=15mmガトリングガンペイント弾
M=M.A.C.パイル(頭にタッチ)
U=それ以外の判定(チーフの体術)(リンダの狙撃)(フレッドのナイフ格闘)(ケリーのペイントショットガン接射)


S-1337(名前) ■オプーナを買う権利(プレゼント)●U(撃沈判定)

────

順番に意味も理由もない(思い出した順)

電 ■1m級クジラのぬいぐるみ●H
雷 ■UNSC旗章がプリントされたショルダーバッグ●G
響 ■世界ハラショーなVTR総集編データチップ●U
暁 ■レディー()なワンピース(洋服)●R
早霜■虎印社製電気ケトル●M
清霜■ヒトフタマルマル!UNSC製電卓●G
朝霜■ハンモックキット●U
天龍■華麟ビールサーバー●G
龍驤■リージョン級タイタン用プレデターキャノン●R
大鳳■マスターチーフとツーショット●H
占守■機関戦車ボトーマスのフィギュア●U
明石■UNSC製工具セット●G
比叡■誰でも簡単!料理BOOK●S
霧島■少し値の張るハンドバッグ●S
金剛■ティーカップセット●G
蒼龍■レシートドラゴン愛用、う・・・羽毛の掛け布団●H
加賀■外履き用のブーツ●U
神威■業務用巨大炊飯器●M
長門(改)■ぬいぐるみを作ろうセット●S
大鯨■良く切れる業物包丁●R
鹿島■3DPCと家計簿ソフト●G
天津風■ブンドド用のプレイノーツ社製スパルタンフィギュア●H

※以外クリスマス編以降の着任
扶桑●M
山城●S
伊19●R
伊58●R

以上となります
そいでは ほ ん へ をどうぞ。


 

 

 

─インフィニティ 内部─

 

 

一向はインフィニティの食堂へと向かって行った

インフィニティの内部はただでさえ広く長い為、移動には武装が外されたワートホグが使用されておりブルーチームが運転をして助手席に一人、後部に五人と小柄な少女だからこそ可能な詰め方をしている。

 

足りないドライバーはローランドが遠隔にてコントロールしているようだ

 

フレッドのワートホグには暁、響、雷、電の駆逐艦と見張り役の天龍、助手席にはなんやかんや秘書艦の座を勝ち取った龍驤の7人、

チーフは明石や金剛、占守といった問題児達の輸送を任され多少間があったが二つ返事で了承してくれた、またチーフに借りが出来てしまったようだ。

フレッドはヘルメットの中で苦笑いをしていた

 

 

チーフside

 

占守

「このオッチャン誰っしゅか?見ない顔っしゅね。」ペチペチ

 

金剛

「oh!占守のバカチーン!その人は"英雄様"デース!失礼を働いては駄目ネー」どうどう

 

 

占守はチーフのヘルメットを後ろから叩きそれを金剛が宥める、チーフは占守に叩かれる事も英雄と言われる事も気に止めない、提督以外の男性にあまり興味を示さない金剛だがさすがに地球のみならず銀河を、しかも幾度に渡り救ってみせたチーフに対しては敬意の念を持っているように見えた

 

 

比叡

「金剛お姉様、そんなにこの方は有名なんですか?」

 

金剛

「そうネー、英雄様がいたお蔭で今私たちは生きているんデース。」

 

明石

「マスターチーフが居なかったら人類は滅亡してたと言っても過言ではないんですよー」フフーン!

 

比叡

「そ・・・そんなにすごい方だったんですか・・・」

 

 

比叡は前に素顔のチーフに会った事がある、コヴナント戦争に勝利をもたらした人物でフレデリック提督と同じ部隊の隊長としか思っていなかったようだ

 

 

霧島

「・・・お姉様が提督以外の異性に意識的なのは珍しいですね。」

 

金剛

「勿論ネー、英雄様が居なければ提督と会う事も無かったデース!」

 

 

金剛はやはり金剛だった、霧島と比叡、加えて明石も「やっぱりか」と言いたげにため息をついた

 

 

リンダside

 

長門

「流石巨大艦、艦の中にいるにも関わらず車輌で移動とは・・・」

 

鹿島

「あっ、あれ見てください!何でしょうか!?」

 

 

鹿島はスパルタン4逹がミョルニルアーマーmk.Ⅵ gen2を装着するベイを見て驚愕の声を漏らしリンダが説明に入った

 

 

リンダ

「あれはスパルタン4逹のアーマーベイ、あなた逹の艦装を身に付けるドッグと同じよ。」

 

 

リンダはそう言うが数百にも迫る数のベイは圧巻の一言に尽きる

余りの光景にリンダ組の艦娘達は生唾を呑むとリンダは言葉を続けた

 

 

リンダ

「あなた逹艦娘はフレッドの陸上訓練で十二分に鍛えられてるわ、深海悽艦との戦いの後に就職先を探すなら是非、インフィニティの乗組員に推薦するわ。」

 

大鯨

「は・・・はは・・・」

 

 

実際深海悽艦を完全に殲滅した暁には日本海軍から今後生活には困らない程の報酬が支払われるのを艦娘達にお達しがある為、多少引き気味になっている

命短かき戦え雌ゴリラ、UNSCに属する女性逹の謳い文句なんだそうな──

 

 

リンダ

「そうそう、1つ助言よ、フレッドが気になるなら早い内にアプローチしなきゃ駄目よ?彼を狙う女性はUNSCや一般人、横須賀以外の艦娘だっているんだから。」

 

 

その言葉を聞きリンダ組の長門と大鯨は再度生唾を呑み込むとリンダは小声で「フレッドったら人気者なんだから。」と言い静かに笑った

 

 

ケリーside

 

朝霜・清霜・早霜

「ナリナリナリナリナリナリナリナリナリナリナリナリナリナリ・・・」

 

扶桑・山城

「・・・」

 

朝霜・清霜・早霜

「カーイジ(開示)ダヨー↑!!」

 

扶桑・山城

「!!」ビクゥ!

 

ケリー

「変わった歌ね。」

 

清霜

「超越神力だよー」

 

ケリー

「超越神力?あなた逹仏教なの?」

 

朝霜

「仏教?あたい等はGO・・・」がばっ

 

 

朝霜が言い終える前に山城が朝霜の口を塞いだのだ

山城が「これ以上はイケナイ気がする」と言いながら。

 

 

ケリー

「?」

 

朝霜

「もごもがー!」バタバタ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─インフィニティ 高官食堂─

 

 

高官用の食堂に到着した一同は順繰りに着席してゆく

日本海軍の高官食堂のように豪華絢爛とまでは無くともテーブルや椅子などはそこそこ良い物を使用しているようだ

到着した順に席に座っていくとやはり金剛や大鯨逹が不服そうな顔で空いている席に座る。

 

ラスキー曰だが破損しやすい木製ではなくある程度衝撃にも耐えるように作られた木製品の内側に鉄製の骨を組み込む形式を採用しているらしい

──といっても高官用のみの話であるようだが・・・

 

そして偶然数名の高官逹も食堂に足を運んでいたこともあり会席の場となった

 

 

メニューを開くとそこには数ヵ国に渡る食文化に対応できるようにお馴染みのアメリカを意識したバーガーや日本、イタリア、おフランス、アジア、など様々な形式を取り入れたメニューが品揃えられていた、食事に五月蝿い金剛も「イタリアンがあるのは嬉しいネー」と頷いているが服がペイント液で汚れてしまった艦娘達はUNSCのダボダボなTシャツにトレーニング用のレギンスに運動靴といった出で立ちである、そんな服装でイタリアンというのは些か似合わないとも思われるが致し方無いのである

 

 

フレッド

「ふぅん、トンカツか、いいな。」

 

龍驤

「トンカツいうたら妙高型の足柄の十八番やな。」

 

フレッド

「妙高型か、そういやまだ建造してないな・・・」

 

蒼龍

「妙高型といえば四姉妹でしたね、その中から足柄さんだけをピンポイントで引き当てるのは難しいと思いますけど・・・」

 

フレッド

「だが重巡というのもなかなか魅力的ではあるんだよなぁ。」

 

龍驤

「火力は正義やな。」

 

蒼龍

「重巡に限定しても妙高型だけ引けるわけでもないですからね。」

 

神威

「それに妙高型は皆面食い(イケメン好き)で皆"独身"のはずです、金剛姉妹に似た血が流れてますし、妙高型建造の暁には提督も大変ですね(ニッコリ)。」

 

 

神威がフレッドに心配そう(意味深)に言葉をかけるとフレッドはサーッと顔が青くなる、妙高型の詳細について知っているのは制服のデザインくらいだが金剛姉妹にやっとこさ馴れたのに新たな追っかけ(?)は正直辛い・・・しかし戦力増強のために鎮守府に戻ったら資材を叩き込んでみよう(猛烈に熱いフラグ)、フレッドはやきもきしながらメニューに目を戻した

 

 

チーフ

「苦労してるみたいだな、フレッド。」

 

フレッド

「俺にはお前の方が苦労してるように見えるが?」

 

チーフ

「・・・だな。」

 

 

チーフの周囲には武勇伝を聞こうと艦娘や高官逹で賑わっている

特に日本の子供向けに作られた「ゆーえぬえすしー」とひらがなでプリントされたシャツを着た大鳳はチーフの真横に陣取っているのがわかる、ツーショットを撮ってもらって尚チーフに興味深々なようだ、輝く笑顔。

フレッドも「最近もこんな出来事があったな。」とデジャヴを感じたが・・・

 

 

フレッド

「まぁ、俺が被害被るわけでもないしいいか!」(ニッコリ)

 

蒼龍

「えぇ・・・」

 

神威

「提督も、なかなか薄情ですね。」

 

フレッド

「薄情?よしてくれ、割り切りが良いって言ってくれよ。」

 

神威

「割り切りが良いんですね!」(ニッコォ~)

 

フレッド

「それほどでもない。」(フンス)

 

蒼龍

「ははは・・・ふぅ。」

 

 

そんなやり取りをしている間に食堂スタッフがやってきて注文を聞き始めた、大人数だと大変だろうとローランドがオーダーを買って出た

 

 

「オムライス!」

明石

「A3霜降り和牛のステーキ300グラム!レアで!」

金剛

「3種のチーズソースパスタデース!」

ラスキー

「ボルシチを濃い目で。」

太陽神

「シジミッ!」

早霜

「天丼!」

鹿島

「山菜天ぷら定食下さい♪」

神威

「イカそうめんとご飯セットを。」

占守

「なめ茸1瓶」

清霜

「鯵の干物定食ー!」

「ハンバーグなのです!」

「ハラショッ!」

蒼龍

「お餅入りお雑煮下さい。」

長門

「鰆の西京焼き定食だ。」

龍驤

「だし入りたこ焼き、ご飯セットな!」

天龍

「久保田の萬寿を冷!あと胡瓜と茄子のぬか漬け!」

伊19

「湯豆腐なのね!」

霧島

「日本人クルー満足セットをお願いします。」

天津風

「ヨーグルトカレーで。」

加賀

「・・・なめろうと・・・ぬるい上善如水を金魚で・・・」

「大人様ランチ!」

王子

「ファイナルフラーッシュ!」

大鯨

「お砂糖入りの玉子焼き下さい。」

扶桑

「お特選にぎり下さいな」

山城

「私も特選にぎりを。」

大鳳

「欲張りフライランチです!」

比叡

「たっぷり海鮮スープで!」

伊58

「かまぼこ入りやわらかうどんでち。」

フレッド

「カレーライス、辛めでオイスターソース入り。」

チーフ

「BLTサンド、パン良く焼き。」

ケリー

「クラムチャウダー。」

リンダ

「磯辺焼き3つ。」

 

 

皆思い思いのオーダーをするとスタッフは厨房へと消えていった

誰だ「なめ茸」なんて注文した海防艦は、そして太陽神はお帰り願え、王子もだ。

 

 

占守

「閉店ガラガラっしゅ~」ピシャリ

 

太陽神

「あはぁ~ん!」

 

王子

「ダニィ!?」

 

 

しばらくしてチーフが俺を名指しで呼び出し部屋から一度出ることになった、誰かに聞かれたらまずい話なのか?

チーフと俺は部屋から出るとスパルタン2のみで使用される秘匿回線を繋ぐ、悪い知らせじゃなければいいんだが・・・

 

 

フレッド

<<良好だ。>>

 

チーフ

<<フレッド、アレス計画は知ってるか?>>

 

フレッド

<<アレス計画?・・・ギリシャ神話の戦を司るアレースの事か?>>

 

チーフ

<<お前は陸にいたから詳細すら知らないだろうが・・・対深海悽艦用に建造される新型のアレス級超大型艦載戦闘艦だ。>>

 

フレッド

<<超大型艦載戦闘艦?なんでまた?ストライデント級で事足りるだろう?>>

 

チーフ

<<インフィニティの倍以上を越える戦艦を作る理由にしても深海悽艦相手じゃ理由にすらならないだろうな。>>

 

フレッド

<<はぁ・・・じゃあ"また"ONIの連中か。>>

 

チーフ

<<さあな、離反したAIへの対抗策かもしれん。>>

 

スタッフ

「あの~・・・」

 

 

鎮守府での生活に馴れすぎたせいで本職の問題をすっかり忘れていたフレッド、離反したAI逹をふと思いだし結局離反しなかった艦はたったコルタナを元に作られていない比較的若いAIやローランド含め1~2割──といっても既に新しい艦やAI構築などで全盛期までとはいわないがAIが離反する前と同等の数を揃えることができた、大半がフリゲードだったからこそだが新型のシールドやインフィニティのスーパー重M.A.C.を流用した技術がある現在、むしろ戦力は前より高い。

 

 

フレッド

<<・・・俺はアレス計画には反対だ。>>

 

チーフ

<<何故だ?>>

 

フレッド

<<・・・ONIはまるで艦娘を目の敵にしてる、アービターの暗殺やチーフに対して人間性をどうこう言いがかりを付ける奴らの言うことはまるで信用ならないんだ。>>

 

チーフ

<<ハルシーみたいにか?>>

 

フレッド

<<ハルゼイの話は辞めろ・・・とにかく俺は反対だ。>>

 

チーフ

<<・・・そうか。>>

 

スタッフ

「あの!すいません!」

 

チーフ

「ん・・・」

 

スタッフ

「お料理、お持ちしました・・・が・・・。」

 

フレッド

「・・・すまない、気が付かなかった。」

 

スタッフ

「いや、そういうわけでは・・・失礼します・・・」

 

 

料理をカートに載せてきたスタッフは扉の向こうへと消えていった

いつまでもこんな場所で突っ立っているわけにもいかない、さっさと戻ろう。

 

 

チーフ

「フレッド。」

 

チーフ

「もうアレス計画は動き出している、艦娘がどうなるかは俺の知る事じゃないが──」

 

フレッド

「言うな、わかってるよ。」

 

チーフ

「・・・ハァ、ならいいが。」

 

 

チーフはそれ以上何も言わなかった、いや、言えなかったのだろう、

 

俺はお前にいくつか"貸し"があるが、逆に"借り"もある、こんなときだからこそ気の効いた言葉でもかけてやれればいいのだが現状UNSCで艦娘を良く知ってるのは"アイツ"くらいだ。

フレッドが部屋に戻ると外国訛りのある艦娘がフレッドへ「遅いネー!」という言葉に対して「すまんすまん!」と言っていた

 

 

チーフ

「・・・」

 

 

チーフは踵を返し食堂とは逆に歩き出すとそのままインフィニティを歩き続けとある部屋に消えた、結局チーフが戻ったのは浮かない作り笑いをするフレッドと横須賀の艦娘逹が季節外れのバカンスを終え鎮守府に戻る直前だった──

 

 




本作で話題のみ登場するアレス級でしたが全長十数km程のサイズにしました、インフィニティですらUNSC海軍が度肝を抜かす製造費と資材の消費具合ですがアレス級はいかほど!?

なんやかんやで龍驤を秘書艦にしました
え?龍驤はヒロインじゃないやろ!って?
フハハ・・・秘書艦は好きに換えられるのだよ!!
そして龍驤がフレッドに想うイメージは
「こんな人が旦那になったら嫁さん幸せやろなぁ・・・」という憧れ的なイメージでしょうか。

移動時の会話でヒロインよく喋るなぁ、というのはヒロイン枠は喋らせやすいくらいのイメージを持って頂けるとわかりやすいかも

最後に遂に登場!潜水艦娘!!
登場遅くないかって?性格掴み辛過ぎてね・・・

ちなみに現状ゆっくりペースでハムりながら本編を遊んでるので出撃可能なステージの3割ほどしか攻略してますん、一通り遊んじゃうと億劫になってログインボーナスとかデイリーガチャとかやるだけになっちゃうからね、しょうがないね。(経験談)


ア"ァ"ッ"!!お年玉イベント忘れてたツェン。


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呉提督、横須賀鎮守府へ行く

まさかの呉提督メイン

呉鎮守府と横須賀鎮守府は距離がある為横須賀鎮守府に赴く際はヘリで移動しているらしい


HALO5テーマソング museより ~king of cydonia~
とご一緒にどうぞ。


私は呉鎮守府の提督、皆からは「呉」という愛称で呼ばれている

 

何やら横須賀鎮守府で催しがあると聞き遊びに向かう次第。

龍田に尻を蹴飛ばされながら数日分の仕事を片付けフレっち(フレッド)の鎮守府にいざ行かん。

 

 

龍田

「提督~?追加の書類よ~?」

 

「ヘリの中で片付けるよ、ところで君はホントに来ないのかい?」

 

龍田

「本当はフレデリック"少佐"に会いに行きたいけれど今の秘書艦は曙ちゃんでしょう?私はみんなのごはんつくらなくっちゃ。」ウフフ

 

 

龍田のいう通り秘書艦は定期的なくじ引きにより秘書艦を引き当てた曙となっている、昨日も「クソ提督!」となじられながら股間を蹴り飛ばされ「ティンッ!!」という断末魔を鎮守府内に響き渡らせた、書類仕事もちゃんとやるし指揮だってきちんとやってる、ただ単に曙が私に対する当たりがとんでもねぇだけだと思いたい。

 

 

「そっか、料理作れる組が全員横須賀行きのくじ引き当てたのは気のせいじゃなかったんだな、まぁ間宮がいるから大丈夫だろうけど。」

 

 

横須賀鎮守府へ向かうアタリくじを引き当てたのは呉と曙を含め赤城、吹雪、阿賀野、鈴谷、ガングート、最後に大和の8名だ

フレっちとのメールのやり取りをしていて気がついた話だが建造された鎮守府によって艦娘の性格や飲みの強さや料理の腕前が違ったりするらしい、比叡の料理やポーラの酒癖の悪さについては語らないようにする。

 

 

「もう!はやくしてよクソ提督!」ウチクダケー!

 

トキミチテー!」グシャァ

 

龍田

「おみやげよろしくね~。」

 

「安住は幾億光年先・・・」ヨタヨタ

 

 

ヘリは高度を上げると横須賀に向けて飛び立って行った

 

 

龍田

「あら?・・・提督ったらさっき言った書類忘れてるわ~」ゴゴゴゴゴ・・・

 

 

呉提督の預かり知らぬ災難はまだ続くのである──

 

 

 

 

 

 

横須賀鎮守府

 

 

ばたばたと忙しそうにする艦娘や守衛のスパルタンⅣ逹、開かれる催しとはフレッドの階級が大尉から少佐へ階級が上がった所謂昇格祝いである

佐官クラスのスパルタンⅡはこれでカート・アンブロスに続き二人目である、フレッドを除くスパルタンⅡやインフィニティ乗員はここ数日珍しく多忙で来れないそうだ、不憫に思った秘書艦の龍驤がUNSCに頼み呉提督にお鉢が回ったのである

執務室では龍驤とフレッドが呉提督が来るまでにできるだけ仕事を済ませようとペンを走らせ辺りにはカリカリカリカリというペンが紙の上を滑る音が鳴るのみである

 

RAD君「放射能カリカリカリカリ-wwww」

 

 

 

龍驤

「・・・よっしゃ!できた!」

 

フレッド

「俺もできた、これで2~3日はのんびりできるな、呉提督逹は明日の朝に帰るからみんなで買い物でも行くか。」

 

龍驤

「もし急ぎの書類が来たらウチが始末したるから君は祝いの席にしっかりでるんやで?」

 

フレッド

「本当に助かる、お前さんにゃかなわんな。」

 

龍驤

「アホぬかし!それが秘書艦の仕事や!」ケラケラ

 

 

フレッドが窓から外を眺めるとそこにはインフィニティが見えた、せめて近くで見守ろうというラスキーやインフィニティのクルー逹からの気遣いだろう。

龍驤も隣の窓から外を見ながら「いつ見てもまー、ホンマにでかいなぁ」と声を漏らした、

フレッドはインフィニティを見たあと龍驤へと視線を一瞬向けてからまたインフィニティを見つめた

 

 

フレッド

((アレス計画か・・・))

 

 

フレッドは窓から離れて着替え始める、Tシャツの上に白いワイシャツを羽織りボタンを閉めると白いスラックスのベルトを緩めワイシャツをスラックスの中に押し込む、ハンガーに掛けたネクタイを手に取り首に巻くもいつもと違い何故か長さのバランスが上手く取れない

龍驤は「しゃあないな、ほらしゃがみ、ウチがやったる。」と言うとフレッドはしゃがみ込みネクタイ締めを龍驤に任せる

 

 

龍驤

「うん、できた。」

 

フレッド

「すまんすまん、もうすぐ呉提督逹が来るだろうからヘリポートで待機して来たら第5棟の宿泊部屋に案内した後第4棟のホールに案内してくれ。」

 

龍驤

「任されたで!」

 

 

龍驤はヘリポートに向かうとフレッドは立ち上がり肩章に星のピンを付け背広に腕を通し鏡の前で身だしなみを確認した

アレス計画がどうにも気になるのかネクタイの位置がイマイチ決まらないまま部屋を後にし第4棟ホールへ向かった

 

 

 

 

横須賀鎮守府 ヘリポート

 

 

龍驤

「ようこそ横須賀鎮守府へ!ウチは秘書艦の龍驤や、よろしく!」

 

「よろしく、君が秘書艦になったのか、なら自己紹介しなきゃだな、整列!!」

 

 

ヘリから降りた呉の艦娘逹は整列の声に合わせて気を付けの姿勢になった

龍驤からすると呉提督は龍田にしばかれて奇天列な断末魔をあげる漫才師という印象であったが横須賀同様に規律自体はしっかりしているとちゃんとした印象を新たに気付かされた

 

 

「左から順に秘書艦の曙、大和、吹雪、ガングート、赤城、鈴谷、阿賀野だ」

 

「よろしくお願いします!」ビシッ

 

大和

「よろしくお願いいたします!」ビシッ

 

吹雪

「よ、よろしくお願いしますっ!」ビシ~

 

ガングート

「С наилучшимипожеланиями!」ザッ

 

赤城

「よろしくお願いします。」シャラ-ン

 

鈴谷

「よろしくお願いします!」ビシッ

 

阿賀野

「横須賀のご馳走、散らかしに参りました!」ビシッ

 

「以上がアタリを引いた呉の艦娘だ。」

 

龍驤

「はぇ~すっごい規律の良さ・・・じゃけん早速寝泊まり用の部屋に案内しましょうね~。」

 

「関西弁、関西弁。」

 

龍驤

「あぁ、いかん忘れとった・・・」

 

 

龍驤の案内で呉組はまず寝泊まりに使用してもらう宿舎棟へ案内を始めた、残るは大和のみ、案内する最中に龍驤は大和の胸に目を奪われている

 

 

龍驤

「・・・」じーっ

 

大和

「・・・な、何か・・・?」ばい~ん

 

龍驤

「双子のエベレスト!」

 

大和

「?」

 

龍驤

「・・・更地、海抜0m。」すっかすか~

 

大和

「あの・・・龍驤さん・・・?」

 

龍驤

「な、なんでもないで!さぁ、こっちや!」アセアセ

 

大和

「?・・・??」

 

 

 

そのころ横須賀組──

 

 

フレッド

「みんな急げ!客人は営舎棟からここに向かって来てるぞ!」(フレッド怒りの盛りつけ)

 

最上・神威・大鯨・天龍・妙高

「「「「「了解ッ!!」」」」」

 

最上

「あっ、どうも、先日建造された最上です。」キリッ

 

妙高

「同じく、妙高です。」キリッ

 

フレッド

「自己紹介はさておき、日本の言葉に「猫の手も借りたい」というのがあるがまさにこの事なのかもな・・・」クイクイ

 

フレッド

「ん?」

 

妖精ズ

「オテツダイスルヨースルヨー」わらわら

 

 

調理用テーブルの上に妖精がどんどん集まり気が付くとそこにはテーブルを埋め尽くさん程の妖精が集まっていた

前々から見かけるようになった妖精逹は装備に関する妖精だったり艦娘の艦載機のパイロットを勤めたりと様々な点をサポートする、プラモデルのミニチュアよりも大きいがAIよりも小さめでその姿はデフォルメ化されている、スパイ映画をゲーム化させて条件を満たすと使用できるDKモードを連想させる。

ちなみに足の早さがピカイチでその姿は霧島が遊んでいる"CoD(コーリングオブデューティー)4 "に登場する青ジャージに匹敵する、走る姿美しい。

 

 

フレッド

「盛り付け妖精?調理妖精・・・なんていたっけか・・・?」

 

妖精

「チガウヨーデモテツダウヨー」やいのやいの

 

フレッド

「・・・そうか、じゃあ・・・頼んだ、俺は呉提督を迎えに行くから。」

 

イッテラッシャーイ

ガンバルゾー

スパイダーマッ!

オイシソーダネー

 

 

蜘蛛男

「野生の艦娘に性欲を持て余す男、スパイ──」

 

フレッド

「フンッ!」ビュッ!

 

蜘蛛男

「マーベラー!」テェン!↑

 

 

紛れ込んでいた小さな蜘蛛男を窓から投げてから一部のオイルで汚れた妖精にはしっかり手を洗ってから!と伝えて厨房から出ると丁度食堂の扉が開き呉提督逹がやって来た

 

皿や箸、席の準備を手伝っていた駆逐艦ズも丁度終えたようで皆背中を合わせて食堂の角で項垂れている、かなり頑張ったようだ近い内にキラ付けさせてやるかな。

 

 

フレッド

「ようこそ呉提督、待ってました。」

 

「おまたせ大尉・・・いや、少佐か!」ハハハ!

 

 

フレッドが握手の為に右手を差し出すと呉が手を出す前に加賀に似た服装の女性が合間にスッと動作も無く入り呉提督よりも先にフレッドの手を取り──嗅ぎ出した

 

 

フレッド

((初期動作無しでこの速さ!?一体何モンだ!?))

 

赤城

「くんくん・・・」

 

フレッド

「あの・・・」

 

「おっ?赤城、フレっちの手から何か臭うか!?」ワハハ

 

赤城

「くん、くん・・・」

 

フレッド

「あの、彼女は?」

 

「彼女は赤城、加賀の・・・まぁ、姉に近いかな。」

 

フレッド

「と、言うと・・・」

 

「いっぱい食べる君が好き~ってね。」

 

フレッド

「・・・」

 

 

赤城はフレッドの手を存分に嗅いでいないのか視線だけを上に向けて「失礼いたしました、私は一航戦──正規空母の赤城です、お見知り置きを。」と上品に名乗る、芋い顔ではあるが整った顔立ちで美人だ、その上目遣いは何かしら意図がありそうだったが・・・だがスパルタンブレインはそんな赤城に対して「加賀の姉ならこっちも食いしん坊で・・・しまった、手洗いが充分じゃなかったか。」などと考えていた、ほのかに磯の香りと生臭い手を赤城は堪能したようでやっと手を離した

 

 

赤城

「手が大っきくて、お魚の匂いがしますね。」フフ

 

フレッド

「え、えぇ、刺身の盛り付けを。」

 

「ナヌッ!?刺身はうちの艦娘の大好物だよ!だけどその前に皆を紹介しよう、手短にな!」

 

 

呉提督がそう言うとザザザッ!と横に整列した艦娘逹が簡易的な自己紹介を始めた

 

 

「秘書艦、曙ですクソ提督!」

 

フレッド

「ク・・・クソ?」

 

大和

「はじめまして、私は戦艦大和です!」ばい~ん

 

フレッド

「君が大和か、よろしく。」

 

吹雪

「えっと、あ、あの、その・・・吹雪です・・・よ、よろしくお願いします・・・」びくびく

 

フレッド

「よろしくな、吹雪。((始めて会った大鯨みたいな反応だ・・・そんなに俺、怖いのか・・・?))」

 

ガングート

「Этот человек заботится друг о друге! ガングートだ、よろしくたのむよ、悪魔!」(仁王立ち)

 

フレッド

「ロシア語ってことは響と同郷か、よろしく頼む。((そういや響、ハラショー以外の言葉聞いた事ないぞ。))」

 

赤城

「先程ご挨拶しましたね、赤城です。」にっこり

 

フレッド

「・・・君はいきなり手に噛みついたりはしないな?」

 

鈴谷

「鈴谷です!貴方様の武勇は私にも届いています!お近づきに愛のキs──むしゃぁー!」ドカーン

 

フレッド

「!!?」

 

阿賀野

「わたし阿賀野!大好物はー・・・おいしいこはんです!」ズイッ

 

フレッド

「あ・・・あぁ、今日はたっぷり用意してるから沢山食べてくれ。((阿賀野か・・・侮れないパワーだな、要チェックだ。))」

 

フレッド

「あ、そうだ、これはUNSCからの土産です。」

 

 

フレッドがテーブルに積んでいた箱にはUNSC COMBAT RATION と書かれていた

それを赤城と阿賀野はまじまじと見つめている、本来戦闘食というのは栄養価を重視しているせいか味は未知なるものであり、それは敵軍に奪われたり食べ過ぎないように、など配慮されたものでもある(個人の見方によりかわるが・・・)UNSCではアジア圏スタッフの余力(特に中国人スタッフと日本人スタッフ)により劇的な進化を遂げ3つ星シェフにも「兵士の士気向上においてこれは欠かせない物になるであろう。」とまで言わせたUNSCのレーションである、

用意したのもそれぞれ中身が違う物を持ってきており「鳥のテリヤキソースとゴボウライスの旨炊き」「四川風麻婆豆腐丼」「青椒肉絲と玉子海苔のフリカケライス」「五目ライスとサバの味噌煮」「日本風カレーの担々麺」などなどである、もちろん水を入れて加熱され熱々で食べれるため現場の兵はもちろんサンヘイリ族やアンゴイ(グラント)、挙げ句の果てにはハンター(レコグロ)逹にも大満足の一品

ちなみに開発には日本の大手である永久機関コンヴィニオンというコンビニ企業と中国からは一流シェフ逹がこぞって集まりコンヴィニオンと結託し最強コンビとして参加している

 

 

「ほう、日本の戦闘食糧同様に飽きが来ないようしている訳かぁ。」

 

フレッド

「みなさんで食べて下さい、まだ沢山ありますので。」

 

阿賀野

「むっはー!阿賀野感激です!」

 

赤城

「腹が減っては戦はできぬ、兵坦も戦力の一部です。」

 

 

赤城と阿賀野が盛り上がっている内に料理は完全に完成したようであり日が暮れ始めて横須賀の艦娘も次第に空腹を満たそうとぽつぽつと集まりだしていた

呉鎮守府の客人が横須賀の皆と会話に夢中になってる内に配膳をしてしまおう、フレッドは暖簾を潜り厨房に合図を送ると「待ってました」と言わんばかりに配膳が始まる

 

 

「フレっちも、体がデカイから沢山食べるんじゃないか?」

 

 

呉提督も体格は良い方たがフレッドに頭1.5個分近く伸長差があり呉は艦娘並に喰ったりしてな!と笑っている

 

 

フレッド

「あー、スパルタンⅡなら戦闘食糧であれば1食分で1ヶ月飲まず喰わずでも作戦行動は可能ですよ。」

 

「・・・マジで?」

 

フレッド

「マスターチーフや一部のスパルタンⅡは3ヶ月間何も口にせず戦い続けましたし。」(懐かしみ)

 

赤城

「(絶句)」

 

フレッド

「まぁ、提督となってからはきっちり1日3食ですが。」ハハハ

 

吹雪

「えぇ・・・」

 

阿賀野

「笑い話じゃないんですけど!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

申し訳ありません、突然ですが一旦ここで区切らせて頂きます。

 

 





※※※お知らせ※※※


HALO シリーズにおける最大の艦はインフィニティと言いましたが訂正します、UNSC中最大の艦は修理や修繕をおこなう全長13200mのクレイドル級ステーションになります、Halo: The Fall of Reach 作中に明言され2552年 シグマ・オクタヌスIV攻防(HALO reach)時に軌道防衛時にスーパーM.A.C.ステーションの盾として使用され大破したとの事です、クルーはEVAオペレーター30人のみで各エリアに定住し担当のエリアにドッキングした艦艇の修理に当たるそうです。

そもそもスーパーM.A.C.ステーション(以下SM.A.C.)とは全長1336mの"巨大な大砲に営舎をくっつけた"シロモノである、惑星リーチには数十基しか展開されていなかったが地球には数にして400基以上ものSM.A.C.が展開している。
弾頭はタングステンで1発あたり重量は3000トン、SM.A.C.はこれを光速の50%で投射可能だ。
(インフィニティは光速100%×4基、弾頭材料と重量は不明)
(パリ級やハルシオン級、一部以外の艦艇は600トンの鉄と劣化ウランの"ウランコア弾芯"を光速の40%、TNT換算1.17テラトンの破壊力を誇る。)


☆スーパーM.A.C. まとめ☆

【3000tのタングステン弾頭・光速の50%で投射(秒速15万km)】
【広島に落ちた原子爆弾のTNT爆薬換算で7800"万"倍】
【現代最火力とされるツァーリ・ボンバーはTNT換算50メガトン、原子爆弾の3300倍】

ちなみに「○○トン」の通称ですが

トン  ( t) 《1t》
キロトン(Kt) 《1'000t》
メガトン(Mt) 《1'000'000t》ツァーリ・ボンバー(50Mt)
ギガトン(Gt) 《1'000'000'000t》
テラトン(Tt) 《1'000'000'000'000t》通常型M.A.C.(1.17Tt)
ペタトン(Pt) 《1'000'000'000'000'000t》
エクサトン(Et)《1'000'000'000'000'000'000t》
ゼタトン(Zt) 《1'000'000'000'000'000'000'000t》
ヨタトン(Yt) 《1'000'000'000'000'000'000'000'000t》

ヨタトン以上は無いそうです。



────────

4月27日、パシフィックリムの新作を映画館にて見てきました、

・・・・・・三部作目でどうなるか見物ですね(一般並感)
次の休みはレディー・プレイヤーを見よう。


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呉、その後に。

滞りなく終わるはずだった食事会はあまりにも壮絶なものだった、と呉は後々語る

 

遠征帰りの加賀は寝たまま料理を貪り赤城や阿賀野と死闘を繰り広げフレッドの部屋からウイスキーを盗み出した金剛姉妹はベロンベロンになり夕雲型の三人はついに野獣の咆哮を会得し秘書艦の龍驤は酔って裸で踊り出した、何故かフレッドの教育がなってないと妙高がフレッドに説教する、それを存在しない筈のビール缶とボーキサイトを手に見ていた徘徊せし明石が爆笑し場の空気に興奮したのか電は江戸時代にいた占い師の「ぷぷぷぷぷぷぷぷぶらずま~!」真似事を言いお姉ちゃんズ(天龍・大鯨・鹿島・神威)がなだめるも甲斐も虚しくオロオロしだす呉鎮守府の艦娘・・・まともなのは僕だけか!?(by呉)

 

 

大和

「にぎやかな鎮守府ですね!」

 

「こういうのはにぎやかじゃなくて"ドンパチ賑やか"って言うのよ?」

 

妙高

「くどくど──(正座)」ガミガミ

 

フレッド

「誰か助けてくれ...(正座)」

 

 

一時間程の時を得て鎮圧された多目的ホール(もとい遊び場)で映画鑑賞をしよう!と、今は落ち着いている・・・

 

 

 

金剛姉妹

「ぐご~・・・すぴ~・・・ふごご・・・zzz...」

 

フレッド

「ふぅ、終わった。」

 

「お疲れさま──あれ?着替えた?」

 

フレッド

「アイツらに寝ゲロされたんです、1回ずつ。」

 

「うげ・・・横須賀は和製ポーラが多いのか・・・」

 

フレッド

「現場に居たときより心境はマシですがね・・・」

 

「・・・たいへんだなぁ・・・(同情)」

 

「ところで何の映画を?」

 

フレッド

「気分でパッと決めようかと・・・」

 

 

フレッドは映画の記録チップが入った段ボール箱をじゃらじゃら鳴らしながらチップを混ぜてこれから鑑賞するチップをくじ引き形式で引こうとするが映画が好きな艦娘達もワイワイと集まりフレッドと物色していく、しかし小さめの段ボール箱は次第に艦娘の手でゴトゴトと音を出しながら膨れ上がってゆく

 

 

フレッド

「あっ、やめ、ばか、お前らまで手を入れたら・・・」

 

 

フレッドが言い終わる前には段ボール箱はぎゅうぎゅうに手がいっぱいになり引っ掛かってしまった、何とか手を抜こうと引っ張るも微動だにしない段ボール、まぁ、そうなるな。

 

 

フレッド

「うっそだろ」(絶望)

 

蒼龍

「あら・・・?」グイグイ

 

伊58

「でち?」グイグイ

 

「おろ?おろろ?」グイグイ

 

「・・・」グイグイ

 

妙高

「駄目みたいですね。」(諦め)

 

山城

「ふ・・・不幸だわ・・・」グイ・・・グイ・・・

 

段ボール箱

「ひぎぃっ!」(鈴谷の声)

 

赤城

「鈴谷さん茶化してはだめですよ?」

 

 

 

 

長門

「モグモグ・・・ん?提督の奴ら段ボール箱なんか囲んで何をやってるんだ?」

 

 

長門は海苔煎餅をばりばりと食べながら段ボールを囲む珍集団に疑問を抱くそれに対して天津風は「知らなくていいと思います。」と答えて厨房へと自分のヨーグルトを取りに向かうと長門は頭に「?」を浮かべながら用意されていた座布団を座り込んだ

 

 

長門

「?」ばりばり

 

 

 

────

 

 

 

『僕の名前は熊のプニキだよ、君の名前は?』

 

『僕はクリストファー・ロビカス。』

 

『ロビカス、一緒に遊ぼうよ!』

 

『しょうがねぇなぁ・・・じゃあ(作品の立場を)俺が立たせてやるか、ほらいくどー』

 

 

 

フレッドが見つけたのは『熊のプニキとロビカス─100ヘクタールの森─』という子供や女性をメインとしたディスティニー社の作品であり駆逐艦から戦艦まで夢中にさせている、

駆逐艦は目をキラキラさせておりそれ以外の者は微笑ましそうに見ている、フレッドは映画鑑賞の必需品であるジャックさんのポップコーン醤油バター味をもしゃもしゃと口に運んでいる

幼少から映画などを見る機会が無かった為中々に食いついているらしくフレッドの回りにいる艦娘や呉提督、赤城と加賀がポップコーンをつまみ食いしても、脛を枕にし鼻提灯を出しながら眠りこける占守をも気にせず画面に集中していた

 

 

 

『俺はライオンのパンサー、よろしくな』

 

『パンサー君、ひょっとしてそれはギャグで言ってるのか──?』

 

フレッド

「・・・」パリ・・・パリ・・・

 

鹿島

((提督さんたら、凄い集中してる・・・))ニコニコ

 

 

『森がお好き?結構、この100ヘクタール(野球ドーム100個分)MAPを見ればもっと好きになりますよ?』

 

『一番気に入ってるのは──』

 

『何です?』

 

『ベースボールだ。』

 

『ここで開拓しちゃだめですよ!待って、止まれぇ──うわああぁぁぁっ!!』ガシャーン!

 

 

次第に物語は終演を迎えるものである、集中している内に一時間など既に過ぎエンディングのスタッフロールが流れ始めると艦娘逹は背伸びをしたり、足の位置をずらしたりしている、フレッドも残ったポップコーンをザラザラと占守の口の中に流し込みむせかえる占守

 

 

占守

「げほっげほっ!提督!ひどいっしゅよ~。」

 

フレッド

「日頃悪さばかりするからだぞ、†悔い改めるんだ†」

 

 

占守は近くにいた霧島に後ろから抱きつくと少しわざとらしく泣きながら近くの集団にいる霧島に抱きつき何事かと周りからも艦娘集まってきた

駆逐艦は22時に近かった為既に宿舎に向かったようだ

フレッドも足早に裸一貫の龍驤を脇に抱えホールを後にした、たぶん龍驤の部屋に行き着替えさせに行ったんだろう

 

 

占守

「うオォン、霧島ネキ~提督がいぢめるっしゅ~」

 

霧島

「きゃあ!もう、びっきりさせないで下さい。」

 

 

金剛姉妹も酔いから醒めてやっとこさ起き上がったとこを後ろからアタックだ、霧島は前のめりになりつつも倒れず踏み止まる

 

 

金剛

「Hey占守、どうしまシタ?」

 

占守

「提督がいぢめたんしゅ。」

 

阿賀野

「フレデリック少佐が・・・ですか?」

 

「そんなまさかなぁ、フレっちに限って意地悪なんてしないだろうに。」

 

占守

「じゃあ占守の口の中にあるポップコーンは何しゅか?」

 

 

占守が口を大きく開けるとそこからポップコーンがザラザラと流れ出てきたのだ

 

 

「ヌッ(心停止)」

 

比叡

「また・・・滝のようにあふれでてきましたね。」

 

加賀

「占守、いつもいたずらしてるから・・・」

 

伊19

「自業自得なのねー。」

 

鈴谷

「フレデリック少佐のが溢れ・・・」フヒヒ

 

明石

「鈴谷のせいで話の腰がバキッといったわー」ドン引き

 

金剛

「Hey鈴谷、提督の溢れ出るアレはワタシの物デスヨ。」

 

鈴谷

「あら?フレデリック少佐は別に誰の物でもないでしょう?」

 

扶桑

「がっつり絡んでるわね・・・」

 

神威

「昼ドラかな?」

 

 

鈴谷と金剛から目線による火花が散っていた

不毛な争いにより場の空気は悪くなる一方だが静寂を断ちきるように呉が口を開いた

 

 

「フレっちはスパルタンⅡなんだから所有権はUNSCになるぞ?」

 

一同

「えっ?!」

 

「まぁ厳密には"UNSCの備品"らしいけどな。」

 

大鳳

「あの、それはどういう・・・」

 

「知らないのか・・・フレっちは居ないな?駆逐艦もいないし・・・良い機会だスパルタンⅡが何なのか教えてやる。」

 

自分達が思いを寄せる上官が軍の所有物──ましては備品扱いだと知った金剛と鈴谷は眉間に皺を寄せて怒りの奇声でキーキー喚いている

 

 

大和

「ほらお二人共、落ち着いて・・・」

 

「しかしまぁ、スパルタンⅡも不便な存在だわな。」

 

 

大和と呉が金剛と鈴谷をなだめ何とか落ち着きを取り戻すと呉はなるべく集まりながら部屋の角へと誘導する

 

 

「先に行っとく、結構重い話になるから苦手なら──今すぐに宿舎に帰るんだ。」

 

 

呉の言葉には滅多に感じられない雰囲気が出ていた

曙も普段なら「クソ提督!」となじっていただろうが神妙な表情で静かに聞いている

 

 

「・・・手短に話そう、スパルタンⅡ、それはUNSCが6歳の100人以上の子供を誘拐して作り上げた超兵士計画、オリオンプロジェクトの完成型だ、誘拐した子供には軍事に携わる全てを叩き込み特殊部隊の猛者が泣いて逃げる訓練をこなし、14~5歳になると強化手術で骨格を炭化セラミックで覆われる、フレっちの体に対称に傷があるの見たか?体を切り開くんだ、魚の開きみたいに。」

 

蒼龍

「そんな・・・6歳の子供を・・・?」

 

長門

「傷・・・あの時のはやはり・・・だがそんな大規模な誘拐など出来るはず・・・!」

 

「誘拐されたスパルタン候補生の元にはフラッシュクローンが送り込まれた。」

 

一同

「!!」

 

「当時のクローンは寿命が短い上に姿は似せても精神は脳の75%以上が欠如していて中には昨日までは何とも無かったのに朝起きたら焦点の狂った限界まで見開いた目で口を開けたまま明後日の方向だけを見続け"子供が狂った"と我が子と入れ替わった偽物のクローンを殺したり捨てられ、闇ブローカーに売られたんだ、そんな気味の悪い子供のクローンだ、噂だと脳の損傷が1%も無くクローン体の寿命が尽きるまでの個体を除いた96%は2週間以内に死亡しこれを"ロストチャイルド事件"としてONIが管理し、今では軍事機密として表の界隈ではタブーとなってる。」

 

天龍

「・・・ひでぇ!なんだよ・・・それ・・・!」

 

「その頃は深海悽艦もいないし俺は・・・俺の事は関係ないな。」

 

「話を戻す、剛鉄の骨と違法な薬剤で筋肉は戦車を軽くひっくり返す筋力を得るが副作用によって特定の条件で骨が液状に溶ける"、伸長は成長を促進させるホルモンカプセルが入ったプラチナペレットを埋め込んだ。」

 

大鯨

「では提督の伸長や提督の仲間のスパルタンさん達も・・・」

 

「そう、善意でも延命でも仕方ない訳でもない、成功例がある故に答えは何とでも都合良く改変されてしまうがな。」

 

蒼龍

「・・・」

 

 

艦娘は顔が次第に俯き、不安そうな心境をしている

呉は意を気にせずに「次だ。」と淡々と答えると"まだあるのか"とあからさまに顔をさらに歪める

 

 

「目にも筋力同様に薬物で毛細血管を増強、暗闇でも2~3秒で昼同様の視界になる、この工程は適応できなければ永久的に失明する、そしてさっきのプラチナペレットだが──全員副作用として性欲という概念が失われる、何度か彼にアプローチした艦娘もいるだろ?スルーされたり冷静に対応されても自信を持て、俺だったらイチコロさ。」ハハハ

 

金剛

「じゃあワタシがスキンシップ(意味深)しても平然としてる理由っテ・・・」

 

「そ、お前達が嫌いとかじゃなくて性欲の欠如で普通の男友達の対応になってるだけだ、結局100人近い候補生の半分以上が訓練と手術に耐えきれず亡くなり適応できたフレっち含む37人が生き残ったんだまぁ、コヴナント戦争を終えて生き残りは13人だけだったけど。」

 

 

再度艦娘逹は浮かない顔をして黙ってしまった、いたずらっ子の占守ですら眉を八の字にして俯いている、余程堪えたようだ

 

 

「彼は言葉のユーモアも無くはないしスパルタンⅡ20人を同時に指揮できる、戦闘力も高い、スパルタンのリーダー格の四人のうちの一人だ、君ら横須賀組の戦力も存分に発揮してくれる、彼の苦労も知らずに言うのもアレだが、フレっちを無理に哀れんだりせず仲良くしてやってくれ、以上だ。」

 

一同

「・・・」

 

「どうしたんだい、そんな黙り腐って。」

 

明石

「だってそんな話、一度もしたこと・・・あっ。」

 

 

『そんなに思い詰める程か?俺は俺、お前達はお前達だろ?ほらっ、もっと気楽にいこうぜ?』

 

 

そうか、"話す必要"が無かったんだ・・・

提督はスパルタンで有ることを負い目を感じていない、最初に出会った時もそうだった、良く考えてもみれば一度足りとて自信がスパルタンだという事に不満を言った事は無かった

 

 

「・・・スパルタンⅡの候補生として集められてきた子供達が最初に言った言葉がどんなか知ってるか?」

 

最上

「・・・?」

 

「『ぼくたちがたたかえば、もう、だれも、なかなくてすむの?』──誰一人泣きわめく事もせず当時の責任者であったハルゼイ博士とフランクリン・メンデス上級曹長をじっとみつめてそう言ったそうだ、候補生はただむやみに集められた訳じゃなく遺伝子や当人の素質を選りすぐりで選ばれた、謂わばアーサー王やレオニダス一世、日本人なら東郷平八郎とか織田信長、この世に名を残す偉人に成るべくして生まれた高貴な魂を持った子供達だった、仮にフレっち──フレデリック少佐もスパルタン候補生として選ばれてなくとも顔がイイからきっと何処かで俳優でも優秀な軍人にでもなってただろう、スパルタンⅡはスーパーソルジャーとしての経験や奥まった人間関係を省けば、まだ純粋な子供なんだ。」

 

鹿島

((そうだったんだ・・・だから、あんなに子供のように・・・))

 

霧島

「・・・理由はわかりました、ですが1つわからない事があります。」

 

「・・・」

 

霧島

「何故、呉提督、貴方が"それ"を知っているのか──」

 

 

霧島の言葉を聞き艦娘逹は顔をあげて呉に目線が集中する

この何かが詰まった感覚はなんだろう、そんな気持ちと心境は意外にも簡単な理由で解消した

 

 

「まぁ、バレるよな、・・・・・・フレっちには内緒だ、俺は5年前から深海悽艦と対立する日本海軍呉鎮守府提督であると共に、西暦2517年からONIのスパルタンⅡ賛同派のエージェントだからだ、厳密には一番最初に受ける神経系の手術に耐えれず死にかけたスパルタンⅡの──成りぞこないだよ、コールドスリープでまだ30代だし姿形も整形手術で日本人に化けて名残すらないけどね。」

 

「!!」

 

 

呉は制服の内側に掛けているドックタグを取り出しFhajad S-084 とMajor(少佐)掘り込まれたタグを見せつける、余りの言葉と状況に秘書艦の曙はもちろんその場にいた全ての艦娘逹は言葉が出なかった

 

ONI 通称office of naval Intelligence

UNSCの実権を裏で握る海軍情報局──そしてスパルタンⅡになれなかった男性の候補生、普段クソだクソだと蹴り飛ばしているこの提督が先の話に登場した選ばれしエリート中の超エリートであると知りクソクソ言い蹴り飛ばしていた曙は自分が恥ずかしくなる、しかしスパルタン賛同派という言葉の意味は全くもってわからない、頭をフル回転させようとも答えは導き出されなかった

 

 

長門

「大鳳、彼については?」

 

大鳳

「はい、S-084ファジャド少佐──ONIに転属しコヴナント軍のスペーススリップに関する論文を宇宙物理学会に提出・・・ジェイコブ・キース艦長がパトロール中にその論文を再読しコヴナント軍の接近を察知し撃退に成功・・・以降S-084は今世紀最初で最後の知将として幾多の賞を授賞した・・・以上です。」

 

 

「・・・安心してくれ、もう数年経てば公開される内容だしこれを聞いたからどうこうしようとは一切思ってない、君らがスパルタンⅡの存在を認め、賛同してくれている内はね・・・」

 

 

呉も艦娘逹が彼を裏切ったり敵と見なすことは起こり得ないと知りつつも釘を刺しておく──だっていい加減遭難癖のギャグ要員から脱却したいんだもん、シリアスなシーンを増やせばきっと自分が管理する鎮守府の艦娘からも扱いが良くなる!この事は黙っておこう、いくら俺も性欲が欠如してるとはいえ曙や龍田に金的されちゃうから。

 

 

一同

「・・・・・・」

 

「最後に、暗くなってる君らに朗報!フレっちの好みの女性についてだ。」

 

 

バッと顔をあげて目を丸くさせる艦娘逹を他所に最後にせめて印象良く振る舞うために明るい話をしだす呉──否、ファジャド-084は口を開きかけてから何かを勘取ったのか「いいかい?フレデリックにはナイショだよ。」と言った

 

 

フレッド

「なんだ、お前たちまだここにいたのか。」

 

「・・・残念!また次回!」(小声)

 

一同

「・・・はぁ・・・」がっくし

 

フレッド

「?」

 

 

 

結局翌日には呉達も帰ってしまいフレデリックのタイプの女性を聞けず終いであった────

 




うーん、早めの更新を目指す故に少し適当に・・・
呉がスパルタンⅡなのは指が動かなくなった時咄嗟に思い付きました、そしたら指が動く動く・・・
インスピレーションって大事ですね。

あと次回ですがまた、未紹介のキャラクターを紹介していく予定です。



スパルタンⅡに行われた強化手術について

ヨシノリ・ジェロミ提督は以下の手術が行われたことを語っている。

炭化セラミックの骨化:
先進的な素材:骨折を防ぐ為、先進素材である炭化セラミックを骨格構造に移植する。
リスク:移植される量が骨格の総量の3%を越える場合、著しい白血球壊死を引き起こす。また対象が思春期前後の年齢である場合、骨の液状化などの極めて深刻な症状が発生する可能性がある。
筋肉増強の注射:
タンパク質複合体を筋肉に注入し、細胞の密度を高め乳酸の回復時間が短縮する。
リスク:5%の確率で致命的な心臓容積の増加が発生する。

甲状腺インプラント:
ヒト成長ホルモンの分泌を促す触媒を入れたプラチナペレットを甲状腺に移植し、骨格と筋肉組織の成長率を高める。
リスク:稀に象皮病が発生。性欲の抑制。
頭毛細血管の反転:
感光性細胞である網膜の桿状体と、円錐体の下にある毛細血管の流れを押し上げて視力を強化する。
リスク:手術に伴う拒絶反応による、網膜の除去と剥離による永久的失明。

神経樹状突起の加工超伝導:
生体電気の伝達に用いる神経を、人為的に加工された素材(光ファイバー)に置換する。反射神経は300%の向上が見込まれ、知能・記憶力・創造性の著しい向上も期待できる。
リスク:深刻なパーキンソン病とフレッチャー症候群となる恐れがある。


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Awakening the HIBIKI

 

 

春──それは・・・うん、日柄な1日を迎える横須賀鎮守府はすでに桜の蕾が開きつつある、風も少し強くなりはじめていよいよをもってフレデリック着任から半年になる

近いうちに皆でまた出掛けよう、アイツは良く喰うから古い友人の作った唐揚げを弁当箱にたんまり詰め込んでを持っていこう

駆逐艦と遊ぶならフリスビーだろうか、酒好き連中にも酒を用意しよう──きめた、あの銘柄にするか

そういや街に新しいケーキ屋ができた筈だ、紅茶の葉も少ないから買い足しておかないとイギリス組がうるさいな

遠征に出た不幸自慢の姉妹──ドロップ艦を引き連れて帰ってきたな、ご褒美はアレがいい

秘書艦はすぐ裸躍りしたがるからこちらも出方に迷う

装甲空母は客人がくる度テーブルの角に頭をぶつけてるからコーナークッションを買おう

あの潜水艦は元気そうだが肌寒そうだ、一年通しで着れる服を買い与えるか

説教ばかりの重巡は膝が温かいから枕にすると良く眠れるが脚が痺れるから長時間はNGと釘を刺されてしまった

工房に籠る工作艦はUNSC艦を見てからか空飛ぶ戦艦を研究して長門を宙に浮かせようとしている

そんなビッグⅦ本人は高所恐怖症だからと拒否し続けている

鯨の刺繍がチャームポイントの制服を身に付けるアイツは最近何故か頻繁にすっ転ぶ、前に転ぶ瞬間に受け止めてやってから頻度が上がった、何故だ?

おしとやかな空母や訓練艦、補給艦逹は駆逐艦にテーブルマナーを教えた甲斐があり駆逐艦逹は行儀良くできている

 

 

────さて、今日は変わり種が豊富な横須賀鎮守府の艦娘で一番変化が大きかったアイツを紹介したいと思う。

 

それは暁型2番艦の響だ

いつもハラショーハラショーとしか喋らない横須賀でも1位の座を争う謎の定食である

今回はそんな彼女にフォーカs──バキッ!

 

「ひぎぃ!!」

 

「桜なのです、塩漬けにして司令官さんに桜湯をお出しするのです!」フンスー

 

「司令官って桜湯あまり飲まなそうじゃない?」

 

「・・・こないだ出汁温めて旨い旨いって飲んでたからいけそうじゃない?」

 

「」

 

「はわわ・・・じゃあ出汁をとった後の鰹節のほうが良いのかなぁ。」

 

「飲み物の話でしょ!?出汁取った残りカスの鰹節とか電は思考が極端すぎるのよ!」

 

「うーん、司令官にあげる秘密のプレゼント、どうしようかなぁ。」

 

 

暁型の4姉妹はフレデリックに日頃世話になっているからとプレゼントをあげたい、と計画を建てていた

フレデリックにバレないように鹿島や蒼龍といった口が硬い先輩たちに相談して回ってみたもののあまり良い成果は出せず終いとなってしまった

 

 

 

 

 

 

 

────回想────

 

 

蒼龍

『提督への贈り物ですか?──皆の気持ちが籠っていれば提督はきっと喜んでくれますよ。』ニコニコ

 

鹿島

『提督さんにプレゼント?でしたら"形に"残る物とかどうです?写真やお手紙なんてどうでしょうか。』ニヤニヤ

 

天龍

『提督にあげるもの?・・・そうだなァ・・・案外靴とか腕時計なんて喜ぶんじゃねーかな?』

 

妙高

『提督に?・・・淡い色のジャケットとか似合い・・・そうね・・・』ニマ~

 

 

 

────回想終了────

 

 

 

「わたし達、お金なんてあんまり持って無いしありきたりのプレゼントじゃあね~・・・」

 

「手作り料理作ってお花見とかどうかな。」

 

「それいいかも──ん?」

 

「響・・・お姉ちゃん・・・喋ったのです・・・?」

 

「わたしだって喋るよ。」

 

「」(気絶)

 

「キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!」

 

「雷お姉ちゃんと暁お姉ちゃんが壊れたのです!」キャー

 

「ひどいよ。」

 

 

 

 

────────

 

 

 

 

 

 

「と、いうわけなのです。」

 

フレッド

「えぇ・・・」

 

 

 

暁型姉妹は次女が喋れるようなった事を報告すべくフレッドの元にやってきたのだ

今までハラショーとしか言わなかった響がどうして人の言葉を解するようになったのか、鎮守府の皆も喜んでくれたしフレッドも歓喜の声を洩らし響をだっこして跳び跳ねる程であった

 

実はフレッドも心当たりが無いわけでも無くそれはもう大いに喜び響の提案である弁当持ってお花見という計画が実行される事になったのである。

 

 

ケイイチ

「ちゅう訳で来たでよ、フレデリック、唐揚げのレシピじゃろ?」

 

フレッド

「突拍子も無く虚無から現れたな、まあいいか、大鳳!」

 

大鳳

「はっ!ここに!」ニュッ

 

フレッド

「おっと。」スッ

 

 

フレッドは大鳳がテーブルの角に頭をぶつけないように頭を鷲掴みにし軌道を反らす

庇ってもらったにも関わらず大鳳は相変わらずドヤッとした顔で得意気に両手を腰に当てて無い胸を張っている

 

 

ケイイチ

「はぁ~!これが噂の"てんむす"けぇ?資料で観とったけど思っとったより愛くるしいなぁ。」

 

フレッド

「"かんむす"な?てんむすじゃあ天ぷらおにぎりになっちまう。」

 

大鳳

「私は装甲空母の大鳳です!早速ツーショットを1枚!」ズイッ

 

ケイイチ

「むはっ!?ガンガン攻めてきよる!!」(驚愕)

 

明石

「サインサイン!サインくださーい!!」ピョンピョン

 

龍驤

「変わった方便やな君、気に入ったで!」

 

大鯨

「秘伝のレシピ!」

 

神威

「頂きに!」

 

蒼龍

「参りました!」

 

ケイイチ

「げはは!オイどん人気もんだぎゃ!順番!順番じゃき!」

 

フレッド

「ほらケイイチ、調子に乗ってないで早く教えてくれよ。」

 

ケイイチ

「急かさんと!ほらさ、刮目せよ~。」

 

 

フレッドはケイイチに唐揚げのレシピを催促すると懐から細々とレシピが書かれた1枚の紙切れを近くにいた蒼龍へ渡し持参のエプロンをUNSC製ワイシャツの上に身につけて袖を捲った

フリフリのフリルが特長の純白のエプロンはスパルタンⅡで一番の巨体、S-052ジョージに匹敵するS-047ケイイチには似合わなすぎる

さすがジョージと同じくAIE-486H重機関銃を取り回していただけはあり体格がフレッドの2廻り程大きい

 

 

 

蒼龍・大鯨・神威

「「「やったぁ!」」」キャッキャッ

 

長門

「柄にもなくはしゃいでるな。」

 

 

 

唐揚げは皆が大好きなごはんのおかず、嫌いな筈がないだろう

レシピにはオリジナルニンニクベースのオーソドックスな醤油味、濃厚なコクが病み付きになるオイスターソース味、特製ピリ辛香味ダレ味、溶き卵に肉をくぐらせておつまみの柿ピーを砕いてまぶし多めの油で焼くヘルシー唐揚げなどのレシピが書かれていた

 

 

ケイイチ

「まだ色々あるけんど、とりゃーず人気のレシピをばまとめたぜよ、機会があっちゃらまた別ん教えちゃるき。」

 

フレッド

「わざわざすまんなケイイチ、茶でも飲んでいくか?」

 

ケイイチ

「よかよか!家族水入らずっちゃ!フレデリック、今あるモンを、大切にせなあかんでよ?」

 

フレッド

「わかってるよ、そんな事。」

 

ケイイチ

「ほいたらまた、おさらばえ~、おさらばえ~。」スタスタガラガラピシャリ

 

 

 

 

フレッド

「なんでケイイチの奴エプロン持ってきたんだろうな。」

 

霧島

「さぁ・・・?」

 

比叡(エプソン装備)

「それでは!はりきって!つくりましょー!!」

 

一同

「やめろォ!!」

 

比叡

「な、なんで私だけぇ~!」ブワッ

 

金剛

「いいデスか?比叡・・・提督や皆は反物質を料理とは言わないんデース!!」

 

比叡

「そんな~!金剛お姉様まで・・・びえ~ん、提督~」ひしっ

 

朝霜

「あらま、泣いちまった!」

 

 

 

比叡は艦娘全員から厨房に入るのを拒否され涙を流しながらフレッドにしがみつき助けを求める──しかし比叡の現実はそんなに甘いものでは無かった

フレッドは比叡の作る謎の物体を通称反物質と呼称しUNSCの特殊防護服を纏った専門家によりこの横須賀鎮守府は命からがら助かったのである

 

 

 

フレッド

「・・・比叡、そのな・・・あーすまん、お前の助けにはなれない。」バッサリ

 

比叡

「ヒエ~wwww」ドッスーン(尻餅)

 

フレッド

「許しは請わん、恨めよ──しかし解決策も打つ手も無しに見捨てる程俺は鬼じゃない、致し方ないから・・・チーム駆逐艦ズ!集ー合ー!!」

 

 

フレッドの掛け声で駆逐艦逹は一斉にフレッドの元に集まる

ただし任務ではなく皆で料理を作るという名目で集まっている為駆逐艦逹の様子は父親に呼ばれワイワイと集まる娘逹に近い

 

 

フレッド

「いいか比叡、お前は駆逐艦&俺とのグループに入れ、お前がやる気出して頑張ってるのは......うん、よ~~~く!解ってる。」

 

比叡

「えっ、何なんです?今の不自然な間は。」

 

清霜

「比叡さん、一緒にがんばろっ!」

 

早霜

「水性の如く現れた金剛型のダークホース・・・勝てる!」(確信)

 

「それを言うなら"комета"(彗星)だよ。」

 

「しょうがないわね!他のチームに目に物みせてやるわよ!!」

 

駆逐艦ズ

「おーっ!」

 

比叡

「み、みんなぁ・・・」グスッ

 

長門(火力主義チーム)

「よーし!新生駆逐艦ズに遅れを取るなよ!」

 

天龍(作りたいように作るチーム)

「へへっ負けらんねぇな!」

 

神威(厨房の女神チーム)

「容赦しないですからね!」

 

フレッド(提督と愉快な駆逐艦チーム)

「スパルタンⅡの実力、その身を持って見せてやるぞ。」

 

 

こうして横須賀鎮守府四騎対抗戦が火蓋を切って落とされた!!

 

(なお余った人員は花見の準備をしていますので安心!)

 

 

 

────火力主義チーム

 

 

長門

「私逹は油淋鶏を作るぞ!まずは鶏肉を、駆逐艦でも食べれるサイズに切るッ!」サクッサクッ!

 

霧島

「長門さん、漬けダレ準備出来てます!」

 

金剛

「キャベツは使わずlaitue(レタス)を食べやすいサイズにちぎるネー!」ブチブチ

 

妙高

「ユーリンチーソース準備完了です!(甘しょっぱいタレと長ネギの後掛けソース)」

 

長門

「はっはっは!優勝は我ら火力主義チームだ!!」ババーン

 

 

 

────厨房の女神チーム

 

 

蒼龍

「私逹はあつあつ餡掛け唐揚げにしましょう!」

 

大鯨

「鶏肉のカットなら任せてくださいっ!」ズパパパ

 

神威

「餡掛けなら衣は厚めで味付けは塩胡椒のみですねー。」パスパス

 

龍驤

「餡が食べてる内にシャバシャバになるのは人の唾液にそうさせる成分があってそれがレンゲや箸に付着して餡と混ざるからや!しかし!トングで掴むようにすれば解決や!餡は鶏ガラベースで緩めに作るで!」ジュワジュワ~

 

鹿島

「仕上げにパセリをフライパンで炒って苦味を飛ばしたらミキサーで粉末状態にして全体に少しづつふりかけて・・・」パラパラ

 

 

 

 

────作りたいように作るチーム

 

 

天龍

「俺らはおつまみ風スパイシー黒胡椒旨辛唐揚げだ!」

 

加賀

「お肉は、大きめ・・・」スクッスクッ

 

山城

「黒胡椒の実を擂り鉢であらかた潰して・・・」ゴリゴリ

 

明石

「潰した実に混ぜるタレは"食べるラー油"をベースにしてキムチ鍋の素と旨みを出す"常温のミネラルウォーターで戻した椎茸の汁"を入れてま~ぜまぜ♪」カチャカチャ

 

扶桑

「お肉をタレに・・・ダンケ。(小声)」ペタペタ

 

伊19(ジャージ装備)

「タレに漬けた鶏肉に唐揚げ粉を薄くまぶしてじっくり揚げて取り出したら少し冷まして火力を上げて二度揚げするのね!」ジュワワ~!

 

 

 

 

────提督と愉快な駆逐艦チーム

 

 

フレッド

「さて、俺達はシンプルに攻めるか、ダシ醤油と秘密兵器を使ったごはんのお供だ。」

 

「包丁は任せなさい!(震え声)」スーッ・・・スーッ・・・

 

「秘密兵器、лук(玉ねぎ)とсливочное масло(バター)をフライパンで良く炒める。」ジュワッジュワッ

 

清霜

「秘密兵器が飴色になったらダシ醤油を加える・・・」ジュー!

 

「小さく切った鶏肉をフライパンに投入なのです!」ジュオーッ

 

朝霜

「秘密兵器と鶏肉、良く絡ませて・・・」チャッチャッ

 

比叡

「ええっと・・・冷めない内に鶏肉と秘密兵器を唐揚げ粉で包む!あち!あちあち!」パフパフ

 

早霜

「油、ゴッツゴツになってきたよ提督。」(危ない湯気)

 

天津風

「あっ、お皿出してレモン切っておかないと。」パタパタ

 

フレッド

「肉に火は通ってるから衣をカラッとさせるだけ・・・後は皆離れて俺に任せな・・・」(油鍋に威圧)

 

朝霜

「提督顔こわーっ!」

 

フレッド

「ゼリャァッッ!!」ジュゴワアアアッッッ‼‼

 

「あっつぅ!?ここまで油が跳ねたぁ!」パチン!

 

「きゃあ!お姉ちゃん怖いのです!」ピー

 

「任せて。」ガード

 

「大丈夫よ電!私達が守ってあげるから!」パチン!

 

「あちゃ!・・・無念・・・バタリ」ちーん

 

「ああっ!暁姉ぇが轟沈した!」

 

「このひとでなし。」(合掌)

 

「お"ね"ぇ"ち"ゃ"い"や"ぁ"あ"あ"ぁ"あ"!!」ビャー!

 

朝霜(フライパン蓋ガード)

「草生える」

 

清霜(鍋蓋ガード)

「ニコらせこらぁ!」

 

早霜(フレッドの真後ろ)

「33-4」

 

天津風

「一体何事よ!!?」(驚愕)

 

長門

「駆逐艦の泣き声を聞いて。」シュババババッ

 

比叡

「」(呆然)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────────

 

 

 

 

 

最上

「どうもー!審査員の最上です!唐揚げ調理大会、皆さん改心の出来のようですねぇ!」

 

大鳳

「同じく審査員の大鳳です、香ばしい香りがたくさん漂ってきますね、審査員ながら楽しみになってきました。」

 

最上

「前置きが長いと冷めちゃいますから早い内に頂きましょう!まずは火力主義チーム!油淋鶏です!」

 

大鳳

「では、頂きます・・・あむっ・・・はふ、ほふ。」

 

最上

「頂きます!ぱくっ・・・はひ、はひ。」

 

 

審査員の最上と大鳳が長門の火力主義チームの油淋鶏を一口で頬張ると揚げたての衣は油淋鶏で程よく柔らかくなりパリパリと小さくも満足感は高得点だ

甘さとしょっぱさが絶妙に調整され輪切りにされた長ネギもいいアクセントだ

 

 

最上

「ん~!甘しょっぱいタレが染み込んで衣が柔らかいのにパリパリ!おいひーい!」モグモグ

 

大鳳

「大振りな唐揚げではなく一口サイズというのも白米の上を汚さず食べやすくて嬉しいですね。」モグモグ

 

金剛

「やったネ!高得点デース!」

 

大鳳

「次は作りたいように作るチーム、おつまみ風スパイシー黒胡椒旨辛唐揚げです。」

 

最上

「白米よりもおつまみ風という酒飲みには食べるラー油でいい線攻めてると思いますねー!頂きまーす!」ガブリ

 

大鳳

「頂きます。」カプッ

 

最上

「モグモグ・・・ンッ!?辛~い!!でも旨~い!!」

 

 

最上はコップの水をグイっと煽ると辛さの中に隠れた旨みはなんだろう?と頭を傾けた

一方大鳳は辛さは大丈夫なようだったが自身の口の小ささと大きめにカットした鶏肉が仇となったのかかぶり付くのに四苦八苦していた

 

 

大鳳

「あぐ、もぐ・・・モグモグ・・・ふぅ。」

 

最上

「この旨みはなんでしょうかね?大鳳審査員、いかがです?」

 

大鳳

「・・・これは干し椎茸の戻し水でしょう、麻婆豆腐や和食に良く使われ、ここ横須賀でも良く使われます。」

 

 

最上もそれを言われていつもの味をふと、思い出したようだった、確かにこの味は良く食べる味だなーと。

 

 

大鳳

「あとキムチ鍋の素と豆板醤でしょうか、食べるラー油の飽きない辛さの中にガツンとくる辛さと酸味の強い辛さがあります、」

 

明石

「さすが唯一無二の装甲空母大鳳!わかってるわね!!」

 

大鳳

「いやぁ、そんな・・・」テレテレ

 

 

 

 

──────

 

 

提督と愉快な駆逐艦チームの艦娘には暗雲が立ち込めていた、フレッドの教えもあり見た目は上々だが如何せん他のチームも勝るとも劣らない

 

 

 

フレッド

「ん~、中々的を得た評価だな。」

 

比叡

「ひえ~!なんか心配になってきました・・・」

 

「だ、大丈夫よ!提督が揚げたんだもん!」

 

清霜

「事を言っちゃうと揚げただけ、だよね・・・?」

 

「・・・不安になるからやめましょ?」

 

 

 

大鳳

「次は厨房の女神チームです、最上審査員、昇天の準備はいいですか?」

 

最上

「・・・良くも悪くも覚悟しろってことですね・・・。」

 

大鳳

「とにかくも、まだ順番を控えるチームがありますから続けましょう、頂きます。」トローリ。サクリ。

 

最上

「頂きまーす!」テローン。パクリ。

 

最上

「うん、うん・・・良くも悪くもなく・・・」モグモグ

 

神威

「ありゃ。」

 

大鳳

「ですが薄味の唐揚げに鶏ガラの餡はなかなか楽しい試みだと思いますね、これもまた一興です。」

 

蒼龍

((神威さん?))ヒソヒソ

 

神威

((あら?もしや蒼龍さんも?))ヒソヒソ

 

大鯨

((やっぱり皆さんもですか?))ヒソヒソ

 

蒼龍

((ええ、駆逐艦の子達にも花を持たせてあげたくて・・・))ヒソヒソ

 

鹿島

((考える事が一緒でしたね。))クスクス

 

龍驤

((ちびっこが主役みたいなもんやしな!))ニシシ

 

 

厨房の女神チームは料理以外でも女神なのだ

そんなヒソヒソ話をフレッドが聞いていない筈もなく目を閉じて声なき謝罪を送った

 

 

大鳳

「では最後に提督と愉快な駆逐艦チームです。」

 

最上

「パッと見はオーソドックスに小さめな唐揚げに見えますが別の具材も混ぜ合わせて揚げているようにみえますね。」

 

大鳳

「バター醤油の香ばしい香りがします、早速頂きます。」パクッ モグモグ

 

最上

「頂きます。」パクリ

 

「ドキドキ・・・」

 

最上

「うん?このトロリとした食感は・・・なるほど。」モグモグ

 

大鳳

「玉ねぎですね、バターとダシ醤油で味付けした物を小さめの鶏肉と一緒に炒めた後一気に揚げたのでしょう、時間が経ってるのに揚げたて同様サクサクです。」モグモグ

 

比叡

「ほっ、よかったぁ・・・」

 

最上

「確かに、バターは少なめでしょうか?玉ねぎの甘さとダシ醤油の塩気に鶏肉・・・卵無しの親子丼みたいですが斬新で白米のおかず向けですね。」

 

長門

((駆逐艦の作った唐揚げ・・・濡れるッ!))グッ!

 

天津風

「思ったより掴みが甘いわね。」ウーン

 

フレッド

「なるようになるだけさ天津風。」

 

大鳳

「では最終審査に移ります、少々時間を頂きたい!」

 

 

大鳳の言葉で一度参加者が散りじりになると各チームで冷めたら勿体ないと唐揚げの試食会になると早速駆逐艦チームの唐揚げにはビッグⅦが凄まじいスピードで「駆逐艦の唐揚げは全分私のだ!」と独り占めしようとするも他チームの参加者達により失敗に終わった

 

 

 

──────

 

 

 

  ワイワイ  ガヤガヤ

 

フレッド

「どれもこれも旨いな、気を抜かず作ったが不安になってきたぞ。」ドンッ

 

フレッド

「ん?今何かに当たっ・・・」クルリ

 

ヲ級

「ヲッ、スミマセン。」

 

フレッド

「」

 

ほっぽ

「カラアゲ、オイシイ。」モグモグ

 

ヲ級

「ソウカ、ヲカッタヲカッタ。」ナデナデ

 

フレッド

「ん?・・・ん~?」

 

ヲ級

「ジャア、ヲジャマシマシタ。」スタスタ...

 

ホッポ、カラアゲツクル!

ヲッ、ジャアカエッテシタクシヨウ。

 

フレッド

「んんんンッ!?」(凝視)

 

「司令官、ぼーっとしてどうしたの?」

 

フレッド

「んあ?いや、何でもない...((俺疲れてんのかな・・・))」

 

「?」

 

フレッド

「それにしても響、今日は頑張ったな!」ナデナデ

 

「うん、司令官のためなら響がんばるから。」

 

 

 

緩い日常が続き少しばかり気が緩んでしまったようだ

インフィニティのトレーニングルームに近い内に行ってみるか・・・そんな事を考える内に大鳳と最上が審査を済ませたらしくついに結果発表となった、

深海悽艦が陸地に、ましては鎮守府の中に堂々と居るわけ無いだろう。

疲れからか勝手にそう思い込みその場を後にした...報告書にまとめたほうがいいか?・・・いや、誰も信じないだろうと悩みの種が増えないようにこの事は捨て置こう・・・

 

 

 

結果発表

 

一位 火力主義チーム

二位 作りたいように作るチーム

三位 提督と愉快な駆逐艦チーム

四位 厨房の女神チーム

 

 

明日はケイイチのレシピでお花見だ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

座標 ■■■■■■■■

 

とある無人島・・・海岸沿いの洞窟内部

 

 

 

『──報告ダ、"アイツ"ラ、コッチトノキョウテイナンゾカマワズアバレマワッテル、ノコ"メ"デミタ、ダガアイツラハツヨスギル、スキヲツイテカズヲヘラソウトモシタガ──ユビヲクワエテミテルダケニナッチマッタ。』

 

『ソウカ、ナラ"アノ"ハナシモ、モウナシダナ・・・イズレソウナルトハワカッテハイタガ、想定ヨリハヤカッタ。』

 

『ダダイマ、カエッタゾ。』

 

『ン、テイサツゴクロウ、ドウダッタ?艦娘ドモハ。』

 

『──テイトクハキンニクムキムキ、のっぽデ、カナリいけめんダッタゾ。』

 

『艦娘トイッタダロウ!コノバカタレッ!』ゴチーン

 

『ヲッ!?』ガツーン

 

『ヲ級、ダイジョウブ?』

 

『ダ・・・ダイジョウブダ、ほっぽ・・・』ヒリヒリ

 

『マッタク、オマエトキタラ!・・・アトデクワシクオシエテクレ(小声)』

 

『ヲ・・・マタアトデナ、ホンダイダガ・・・』

 

『"アイツ"ラノモクテキハ"オオイナルタビダチ"とイッタナ?』

 

『ソウダ、ニンゲンニバケテ"ゆーえぬえすしー"ニモグリコンダケッカ、"オオイナルタビダチ"、ソレハ"ギンガケイニソンザイスルチテキセイメイタイヲスベテショウメツサセル"、イワバ"タチノワルイカミカゼ"ダ。』

 

『・・・ッ!!』

 

『ソシテ"アイツ"ラハソレヲシラズ"オオイナルタビダチ"ヲキドウサセヨウトシテイタ、ソレガ"こぶなんと戦争"。』

 

『ダガ、ソレヲ阻止シタヤツ・・・ニンゲンガイル。』

 

『・・・"アクマ"・・・!!』

 

『アイツラガオオイナルタビダチヲキドウサセテシマエバ、ニンゲンモ、艦娘モ、ワレワレモ、ソシテこぶなんとモ、キンガニソンザイスルスベテノイノチガショウメツスル・・・!』

 

『・・・モハヤ、"アクマ"ニ、タヨルホカナイノカ・・・』

 

 

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・

 

 

 

 




ケイイチ君登場!喋らせ方は「JIN -仁-」の坂本龍馬をベースにしてますが適当な方言みたいな言葉も使わせてます。


深海悽艦の喋らせ方は書いてて「読めん!」状態だったので正直ひらがなでもいいんじゃないかと思う。


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スパルタンⅡ


挿入歌をお探し?是非『HALO 5:Guardians OST Soundtrack Main Menu theme 』を聞きながらよろしくお願いします。


 

 

 

 

 

西暦2560年 4月20日

 

 ─9時10分─ 

 

 

 

────コンコン

 

 

明石

「提督、失礼しまーす。」ガチャ

 

 

シーン...

 

 

 

明石が執務室に行くとそこには誰もおらず静寂に包まれていた

明石は「あれー?自室にもいないみたいだし・・・どこに行ったんだろ。」と独り言をぼやくとすぐに踵を返して心当たりのある仲間の元へ向かった

 

 

明石

「んー、街に行くときは前日に連絡があるし昨日私も連れてってもらってるから昨日の今日で買い出しは無いだろうし・・・ん?」コツコツ

 

 

明石はしばらく歩くと秘書艦の龍驤が向こう側から歩いてるのが見える・・・しかしどうも様子がおかしいというか、何やら誰かを探している風であった

 

 

明石

「おはよう龍驤、どうしたのそんな顔してさ。」

 

龍驤

「ん、おはようさん明石、いきなりなんやけど提督見んかった?」

 

 

龍驤はそう言うと近くにあった清掃道具が入ったロッカーをガチャリと開ける

それはボケなのだろうか?それともそうする程慌てているのだろうか?

しかし肝心の龍驤は至って平然としているように──いや、何か違う、今の龍驤はなんというか・・・近寄りがたい雰囲気をしていた

 

 

明石はそんな龍驤に「見てないし私も探してるの──そこにはいないだろうけどね。」と言うと龍驤は「知ってるわ、一応や一応。」と返してきた──笑ってる?しかし、目は笑ってるはおろかホラー映画で気が狂った人物のように生気の無い薄気味悪い目をしている、それにしたってさすがにあの提督が清掃ロッカーの中に入るほどの体格ではないだろうけど、そうしてロッカーを物色するあたり、ロッカーに隠れていた前例があるのだろうか──

 

 

 

 

龍驤

「・・・そしたら見付けたら携帯で知らせるわ。」

 

明石

「う・・・うん、よろしくね、私も探してみるから。」

 

 

龍驤はぱたぱたとスリッパを鳴らして執務室に向かって行った

さっき見たときは居なかったがもしかしたら置き手紙でもあるかもしれない──と明石はあえて言葉を掛けずに歩き出し「もしかしたら食堂にいるかも。」明石は少しでも速くと、足早に食堂へと向かった

 

 

 

──食堂──

 

 

 

 

 

──ガラガラッ

 

明石が扉を開けると横須賀の艦娘達は全員集まっていた、ただ龍驤とフレデリックを除いて

 

 

長門

「ん、明石か・・・お前も来たか。」

 

明石

「え?皆随分と静かですが一体何があったんです?」

 

長門

「・・・」ピラッ

 

 

長門は手に持っていた1枚の上質な紙をテーブルに置き明石の方へ滑らせると明石はそれを手に取り小声で読み始める

 

 

明石

「・・・S-104フレデリック、作戦行動中重大な負傷により意識不明の重体・・・!?ち、ちょっと!これって──」

 

長門

「静かにしろ明石、今しがたイン"テ"ィニティのラスキー艦長に問い合わせたらどうやら明け方前に提督含むブルーチームに招集が掛かり佐世保鎮守府の視察中に深海悽艦が電索の間を抜けて襲撃を仕掛けてきた、佐世保の艦娘を庇った際・・・頭部に戦艦悽姫の主砲が直撃・・・ミョ"ン"ニルアーマーごと車に跳ね飛ばされたカナブンのように滅茶苦茶にふっ飛ばされたらしい、それはもう酷いとかでは収まらなくまるで救助隊からは「ボロ雑巾みたいだ」ったそうだと、な・・・」

 

 

明石はふと、いつもイタズラばかりしている元気な海防艦の占守に視線を向けると占守本人も気が付いたのか明石を見つめる返し「・・・何しゅか、占守の顔に何か付いてるっしゅか・・・」と、いつもとまるで違うテンションで返してきた事に気まずくなったのか明石は目線を占守から外して「いや・・・別に・・・」と答えた

 

 

天龍

「インフィニティな?──で、死んでないのが奇跡らしいぜ?庇った瞬間に"アーマーロック"とか何かを使ったらしくて提督のアーマーはズタボロ、結局佐世保鎮守府は壊滅状態、UNSCの艦艇が増援に来た時には深海悽艦は姿を消してな、佐世保の提督と艦娘、海兵は全員ブルーチームの余力のお陰で死者は無し。それを龍驤に話したらなんかブツブツ言い繰り返して気がついたらところ構わず提督を探しに行っちまったんだよ・・・」

 

 

天龍の言葉に明石は苦虫を噛み潰したような顔をし「・・・そう・・・ちょっと待って、『死んでない』って?それに──」明石が言い切る前に誰かが「提督は・・・回復の見込み無しの植物状態デス・・・。」と言った

 

 

明石

「────嘘。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──M25L回復ステーション

 

 

 

M25L回復ステーション、コヴナント戦争時破壊されと思われていたが表面上のみであり内部はむしろ設備や資材が衝撃で散らかっているだけの状態だった為復旧されかつてと同様に医療施設としてUNSCに使用されているが存在は秘匿され今ではUNSC幹部でも殆んど知られていないオニキスの衛星軌道を周回している

 

 

 

???

「で、フレデリックの様子は?」

 

ドクター

「脈は多少弱いですが安定しています、さすがスパルタンⅡといったところでしょうか。」

 

???

「なら私が診ていても?」

 

ドクター

「構いませんが・・・」

 

ラスキー

「大丈夫ですドクター、S-042ダグラス、可能か限り任務の受任は避けるようにしますが何かあったら直ぐに医師を。」

 

 

S- 042と呼ばれた男──

惑星の植民地化を行うに当たり造られたフェニックス級コロニー船、コヴナント戦争時には戦艦として武装が施されフェニックス級戦艦スピリット・オブ・ファイアとして生まれ変わったUNSC艦に属していたスパルタンⅡの一人。

 

 

 

ダグラス

「感謝しますラスキー大佐。」

 

 

ラスキーは病室から重い足取りで出ると鼻を軽く摘まんでから項垂れるように「ブルーチームにも彼女達にも・・・どう説明するか・・・。」と呟きその場を後にした

 

 

 

 

 

 

 

 

ダグラス

「・・・」ペラッ・・・ペラッ・・・

 

 

ダグラスは報告書をめくり内容を目に通していく

ヘルメットを外してこそいるが消灯されベットの真上にある小さな明かりのみでダグラスの顔は骨格のシルエットがわずかに確認できるくらいだった

不意に思い出したスパルタンⅡ候補生が一部屋に集められた時に言い渡された言葉『地球とその全ての植民地を守り抜く』・・・これについてはかつての戦友にしてスパルタンⅠの被験者、ジョン・フォージ軍曹と様々な熱い論議をしたことがある

彼が亡くなった今、論議を再開する事は叶わないのだがその言葉のために民間人、組織は違えど軍属、ましては悪い言い方になって申し訳ないが替えが利く艦娘という存在を庇う必要性があったのか?

任務を優先する為に民間人の犠牲を出そうとしたサミュエルが今も生きていたら何と言うだろうか。

サミュエルも既に亡くなっているが故にジョン・フォージ同様彼等の意見なんぞわかろう筈もない

 

 

ダグラス

「・・・らしくないな、『死人に口無し。』わかっている筈なのについ死んだ家族(スパルタンⅡ)の話題になると──なぁ、フレデリック・・・。」

 

 

心音が弱々しく刻み機器がテンポ良く音を鳴らしている、目の前には酸素マスクといたる部位に差し込まれる無数のチューブと返事を返さない一人のスパルタンⅡ

 

 

ダグラス

「・・・このままMIA(作戦行動中行方不明)になるつもりなんざ無いだろう・・・?・・・植物状態だかなんだか知らんが絶対に戻って来いよ。」

 

 

ダグラスはその後数時間、チーフ達が来るまで口を開くことは無かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────横須賀鎮守府

 

 

 

 

「だーかーらー!そんなんじゃ納得できないって言ってんでしょー!」ギャース

 

「そうだよ。」

 

リーコン1

「そんなこと言われてもなぁ・・・」

 

「んもー!埒が明かないわ!"ゆーえぬえすしー"で一番偉いやつ連れて来なさいよ!」

 

ソルジャー1

「どうしたもんかなぁ。」

 

「ぐすっ・・・司令官さんに会いたいのです・・・」

 

「なかないで。」

 

シノビ1

「困ったちょりそー・・・」

 

 

正門前にはフレデリックに会わせろと駆逐艦が抗議を行っていた

はじめのうちは鎮守府全ての艦娘が抗議に参加していたがあの日から既に1ヶ月が過ぎて横須賀鎮守府の桜は全て散り初夏の日差しが照りつけている

スパルタンⅡ達が鎮守府に立ち寄り励ましの言葉をかけてはいるようだが艦娘達の精神状態は日々悪化していくだけだった

 

 

 

一人のスパルタンⅣは『またきたのか』という雰囲気も見せず今日もやって来る艦娘の相手をする

実際このスパルタンⅣも『毎日抗議に来ていればお目通しができるかもしれない』とレポートを事細かく上層部へ提出しているスパルタンⅡに昔助けられ彼等の背中を追い続けた少年だった

 

一人のスパルタンⅣは『ここにいる艦娘達に辛い思いをさせている』という事実を重く理解すると供に助けを求める人々から逃げ続けた弱い自分を克服するためにスパルタンとなったはずが結局これだ、と強く見える殻に閉じ籠っただけの非力な自分を恨んだ

 

一人のスパルタンⅣは数日前に再配置された元とある千葉県の小学校で教師をしていた人間であり前は前線にいたが『蚊に血を吸われ貧血により昏倒し前線から身を引かされた』なんともよくわからないヤツだったが、ポジティブな性格のお陰で二人のスパルタンⅣと正門に来続けている艦娘が少し元気になったのは誰も知らない

 

 

シノビ1

「誰か来るウー。」

 

 

シノビアーマーを纏うスパルタンⅣが言うと残りのスパルタンも視線を駆逐艦からそちらに向ける

 

そこには一人の艦娘が歩いてきた

リーコンアーマーのスパルタンⅣはその人物に「おはようございます。」と言い軽く会釈するとその艦娘は無言のまま軽く会釈し「・・・ほら、もう朝ごはんだからみんな行きましょう。」と棒読みに近く目の下には"くま"が浮かび上がり精神も危なげだ

 

その艦娘はたしか・・・扶桑・・・という名のはずだ

 

扶桑は駆逐艦を引き連れ鎮守府の中に消えていった

 

 

ソルジャー1

「・・・上層部は本当にお前のレポートを見てんのかな・・・」

 

リーコン1

「さぁな、俺は正門の守衛と簡易的にレポートをまとめる任務をこなしてるだけだ。」

 

ソルジャー1

「・・・とか言いつつやっぱり"提督"も、艦娘も、気掛かりでしゃぁないんだろう?」

 

シノビ1

「出前のラーメンが届いたホイ。」

 

リーコン1

「・・・フン、言ってろ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────横須賀鎮守府 1番寮棟

 

とある艦娘の部屋

 

 

ラジオ

『ウィィィィィィィィス‼どうもォ~J.A.Mでェ~す!』

 

ラジオ

『え~今日は、御便りの紹介をね、やっていきたいと、思いまぁーす!』

 

 

手作りの動物や仲間の艦娘を模したぬいぐるみが棚やクッションの上にどっさりと作られラジオ番組が部屋に響く中ベットに仰向けになった艦娘はいつも聞いているラジオが始まるとゆっくりと体を起こし提督──フレデリックを模した作りかけのぬいぐるみに手を伸ばしたが扉をノックする音で遮られぬいぐるみに伸ばす手が止まった

 

 

妙高

「長門さん、妙高ですが今・・・よろしいですか?」

 

長門

「ああ、大丈夫だ、入ってくれ。」

 

 

失礼します。と妙高が長門の部屋に入ると私服を着た妙高と鹿島、それに加えて霧島の姿もあった

 

 

長門

「千客万来だな、今席を作るから少し待ってくれ。」

 

ラジオ

『それってよぉ!まいう~ハザードのネタじ──』ブツン

 

 

 

長門はラジオの電源を切りクッションの上に堂々と鎮座する金剛姉妹のぬいぐるみをベットの上に置きこじんまりとした丸いテーブルの回りにクッション並べると着席していく

 

 

霧島

「そういえば妙高さんは長門さんの部屋に入るのははじめてでしたね。」

 

妙高

「はい、噂には聞いていましたが・・・」

 

 

妙高が当たりを見渡すとどこもかしこもぬいぐるみだらけであった

長門は「ん・・・やはり変だろうか?」と言うと鹿島は笑顔で「そんなことないですよ。」とフォローを入れる

ふと、妙高は作りかけのぬいぐるみを見つけて長門に問うとなにやら恥ずかしのか乙女らしくもじっとした素振りをしてから「・・・提督だ、だが1ヶ月前から材料の補充ができなくてな・・・」と自信の無さそうな声で答えた

 

・・・確かにヘルメット以外のミョルニルアーマーを身に付けたのフレデリックだった

しかし作りかけだからだろうか目の代わりにしている色彩の薄い緑色、提督のあのガラス細工の人形の目のような色をしたボタンが右目側しかなく左頭部の髪の毛を表現する茶色いフェルトが足りなかったのか綿がはみ出している──がフレデリックの得意気な顔はしっかりと再現されておりパーツが足りずとも直ぐにわかるくらいだ

 

 

長門

「で・・・どうしたんだ?まさか私の作ったぬいぐるみが目的でもないだろう?」

 

 

長門の部屋にやってきた三人は互いの顔を見合い「実は別件もありますが少しそうだったりします。」と鹿島が答えた

 

ん?少しとは──?んむぅ・・・気になる。

 

長門が首を捻り考え事をすると次は霧島が口を開いた

 

 

霧島

「・・・提督を忘れてしまわないようにと、長門さんに提督のぬいぐるみをたくさん作って貰おうと頼みに来たんです。」

 

 

霧島の口からの爆弾発言に長門はつい口をあんぐりと開けて「・・・は?」とすっとんきょうに答えた

 

 

長門は頭の中で喚き散らしていた

『私の作ったぬいぐるみを?!一体この三人は何を考えてるんだ!人にあげられる程の出来でもないぞ!第一材料だって足りてないし私自身が提督のぬいぐるみを抱き締める名目で怪しまれないように艦娘全員のぬいぐ・・・』「あ──」

 

 

妙高

「気が付きました?──そうです、駆逐艦も一部の艦娘も、日々枕を濡らしているのに私達も気が付きました、亡くなってしまったり鎮守府から転勤ならばまだしも踏ん切りはつくかもしれません・・・ずっと一緒だった人が植物状態で一切会えないなんて小さい子達には到底耐えられないでしょう。」

 

鹿島

「本物の提督でなくとも、皆の気が少しでも紛れれば・・・と、思ったんです。」

 

長門

「だから、私に提督のぬいぐるみを作れ、と・・・」

 

霧島

「無理にとは言いません、材料の確保だって厳戒例が敷かれた今そう簡単に「いいだろう。」──え?」

 

長門

「やる。と言ったんだ・・・実は宛が無いわけでもない・・・ちょっと着替えるから部屋の外にいてくれ、提督の私室へ行くぞ。」

 

鹿島

「ホントですか!?」

 

霧島

「って・・・提督の部屋は封鎖されてる筈・・・」

 

長門

「しるかっ!そんなもんぶっこわす!!」フンガー!

 

 

鹿島は跳ねてよろこび

妙高は安心し溜め息をつき

霧島は「宛」とは──?と考えた

 

 

長門

「BIGⅦに二言はない!!直ぐに行動あるのみだ!!艦隊!この長門に続けぇーっ!!」

 

 

四人の艦娘は行動を開始した

「タイラン・レーイブッ!!」ドグシャアアァアァッッッ!!!!

フレデリックの私室は薄いチタニウムA装甲を溶接で打ち付けられているが艦装を身に付けた長門のパリ級フリゲート艦の体当たりの破壊力に匹敵せんばかりの右ストレートにより打ち付けられた装甲を打ち破るのなら紙を裂くよりも簡単だ

パラパラ・・・と細かい瓦礫が零れ落ちそこにはまるでブリーチングチャージでもしたのかと言わんばかりの大穴がぽっかりと開いていた

 

 

長門

「合鍵は持たない主義でな。」ドヤァ!

 

鹿島

「なんというか・・・大味ですね・・・」

 

 

長門は手を胸の下で組み鼻を鳴らすとズカズカと穴を潜ろうとするも艦装がつっかえて部屋に入れずにいたが「ふぅん!」とつっかえる壁をばがぁん!と破壊し無理矢理穴を広げながらズカズカとフレデリックの部屋に入り見回すと1ヶ月前そのものの状態であったが"ファミコン"は見当たらなかった、だが階級章や勲章がびっちり付けられた背広がハンガーに掛けられたまま埃を被っていた

 

 

鹿島

「・・・まだ提督さんの香りがしますね・・・」

 

長門

「鹿島!霧島!妙高!提督の腕時計を探せっまだどこかにあるはずだっ!!」バッ!

 

霧島

「一体何を考えてるんです?」ケホケホ

 

長門

「・・・そうか、三人は知らなかったな、実は提督の腕時計は一種の通信機みたいでな、ラスキー艦長とロー・・・ルーランドと連絡が取れるんだ。」

 

霧島

「初耳ですよそんなの?」

 

 

霧島の声に長門は「そうだろうな。提督が着任して間もない頃だったしな。」と言い、続けて「そして提督は必ずアーマーを装備する時はその時計を外して・・・」

艦装を装備し自由があまり利かない長門は妙高に頼み大きなベットの裏側を探らせ鹿島には棚をくまなく調べさせ霧島には机を調べさせた

 

 

妙高

「んっ・・・んっ・・・!・・・本当にあるんですかね?ベットの裏に──あっ。」

 

 

妙高が腕を引っ張ると小さな箱を持っており箱を開けて中身を覗くとたしかにフレデリックが愛用していた着任当初の腕時計があった。

長門は再度腕を胸の下で組んでフンスと荒く鼻息を立てると妙高から時計を受け取りフレデリックがやっていたように弄くりまわす

 

 

霧島

「あぁっ、長門さんそんな乱暴に・・・」

 

鹿島

「そうですよ、艦装を身に付けたままでは繊細な時計なんて紙細工ですよ!」アセアセ

 

長門

「うぐぅ。なら鹿島!お前に任せる!」

 

鹿島

「ええっ!?・・・わっ、わかりました!やってやります!!」カチャカチャ

 

 

時計を左腕に回しても簡単に抜けてしまうほど大きな腕時計を所々弄くりまわす鹿島

1ヶ所赤い色の小さなツマミをカチッと押し込むと黄色い前にみた事がある第二次世界対戦時のパイロットスーツの出で立ちの男性が現れたのだ

 

 

鹿島

「わっ」

 

ローランド

「おや?君達は横須賀の・・・」

 

長門

「そうだ、私は長門だローランド、すまないが事態は深刻でな!直ぐにフッド卿に繋いでくれ!」

 

 

ローランドは顔を急接近させる戦艦が嘘を言っているようには見えなかったが理由もなしにそう易々とUNSC海軍太陽系艦隊を指揮する事実上のUNSC海軍最高司令官に簡単に取り次ぐことは出来ないと伝える

だが艦娘も負けじと説得をしてくる、仮にフッド卿に取り次げてもローランドという戦術AIが規則に違反したとして欠陥品だと宣われてしまうのではないだろうか──が、説得の最中に短い黒髪の艦娘が言った言葉がローランドの何かに深く刺さったのかローランドも腹を括った

 

 

霧島

「どうか・・・!」

 

妙高

「皆の為にも!」

 

鹿島

「ローランドさん・・・!」

 

長門

「"ルー"ランド!」

 

ローランド

「・・・私もAIとて感情は人並にあるつもりです、・・・いいでしょう、無駄に終るかもしれませんが、なにもせず終わるのは違いがあれど艦の魂である私も夢見が悪すぎる。」

 

 

四人の艦娘はぱぁっと明るい顔をする

下手すれば私は破棄されるのだが・・・艦が落ちて自身が衝撃で破壊させるくらいならこういった形でのほうが幾分かマシだ

ローランドは目を閉じ項垂れながら溜め息を吐くと最後に念を1つ押した

 

 

ローランド

「最後に長門君!私はルーランドではなくローランドだ!」ズビシッ!

 

長門

「あ、あぁ、すまなかった・・・」ドキッ!

 

 

 

 

 

 

 






前書き通り挿入歌を探してくださった方は地球をバックにインフィニティと三隻のストライデントを観て下さったことでしょう。

フレデリックの運命や如何に。


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スパルタンⅡ(中編)



電気が止まると家でやることがなくなるので自然とSSと向き合えます、イイネ!(良くない)


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────

 

 

 

『なんだ?ここ・・・ずっと歩いてるのに真っ暗じゃないか。』

 

 

男は明かりを探して真っ暗な道を歩いていた

 

 

『早いところ帰らないとみんながまた五月蝿いからな。』

 

『────』

 

 

みんな?──誰?──知らない。

 

やっと明かりをみつけた

 

明かりの先で子供と母親が手を繋いで歩いてる

 

 

『おかーさん、今日のご飯はなぁに?』

 

 

子供が母親に夕飯を訪ねると母親は子供に『ハンバーグよ。』と答えた

茶髪の子供は『やったぁ!』と歓喜の声で走り回っていると母親に『危ないわよ、人にぶつかったらどうするの──』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『──フレデリック。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの子供はフレデリックというのか

 

 

『あれ?おかーさん?おかーさん何処?』

 

『坊や、どうしたの?』

 

 

一人の女性が子供に声をかける

子供はまるで母親が迷子になってしまったのかという雰囲気で女性に答えた

 

 

『おかーさん"が"はぐれちゃったの。』

 

『あらあらお母さんったら可哀想に、じゃあお母さんが戻ってくるまで私と一緒に"ゲーム"をしましょう。』

 

 

女性は懐から1枚のコインを取り出し子供にルールを告げる

 

 

『私がコインをトスするから君は表か裏か当ててね。』

 

『うん、いいよ。』

 

 

何故かわからないが答えさせてはいけない気がした

 

やめろ、言うな、『裏』だなんて言うな──

 

 

ピィィィン、とコインが弾き出され空中で回転する

女性が手の甲でコインを受けとめ残った手でコインの表面を隠し女性が『どっち?』と聞こうとする前に少年は『裏』と答える

甲に翳していた手をどけるとコインは確かに裏を示していたのだ

 

 

言ってしまっ────何故俺は裏が上を向いているのを"知っている"?

 

 

『あら当たったわね、どうしてわかったの?』

 

 

女性がまた質問すると少年はさして悩む事も無くつらつらと理由を言い出した

 

 

『弾いた時の音との強さと・・・くるくる回る速さと高さ、あとね・・・手で止めた時の音。』

 

 

少年はコイントスの答えを勘では無くはじめにトスする前にどちらが上に面が来ていたか、回転速度や滞空時間、甲と手のひらでコインを弾いた音が消えた瞬間でどちらが上の面に来ていたかを正確に計算し勘ではなく確信として答えを導き出したのだ

 

 

俺は誰なんだ?・・・俺?そもそも男なのか?

 

 

『フレデリック!』

 

『おかーさん!』

 

『もう!心配したのよ?』

 

 

やめろ、やめてくれ──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドクター

「くそっ!今度は脳波に異常発生!鎮静剤投与!」

 

看護師1

「投与完了!・・・だめですドクター!脳波がさらに乱れています!」

 

ドクター

「畜生!」

 

ダグラス

「ドクター、バイタルが危険値の水準を下回ってる。」

 

ドクター

「わかった!強心剤投与!放置してるだけでもどのみちヤバイんだ!最大量で打ち込め!!」

 

看護師2

「ドクター!これは心臓なんですよ!?レーシングカーのエンジンにナイトラス・オキサイドをぶち込むのとは訳が違います!」

 

ドクター

「なら他にどうしろってんだ!それにこいつぁ無敵のスパルタンⅡだ!これで死じまうなら強化手術にだってはじめから耐えられんだろうよ!!」

 

看護師2

「あーもうっ!どうなっても知らないですよ!!強心剤、最大値で投与!!」

 

 

機材からゴギュギュギュ‼という音と共に強心剤が透明の管を通り震える

 

 

看護師1

「脳波、危険値から離脱!バイタルさらに低下!」

 

ドクター

「くそ・・・!」

 

 

突然様態が変化したフレデリックに医師はこれ以上為すべが無いと諦める事は無かったが──

 

 

ドクター

「電気ショックだ!100Vからでいい!急げ!」

 

ダグラス

「・・・」スッ

 

看護師2

「ちょっ!一体何を!!」

 

ドクター

「!! やめろォ!殺す気かー!!」

 

ダグラス

「シッ!」ズドム!!

 

 

ダグラスはフレデリックの心臓を目掛けて拳を打ち付けた

いくら手立てがないとはいえスパルタンⅡが患者の心臓に拳を叩き付けるだなんてどうかしている

 

 

ピッ──ピッ──ピッ──

 

 

看護師1

「・・・バイタル・・・正常値・・・。」

 

ダグラス

「ドクター、鎮静剤と強心剤はしっかりと効いた、何も問題ない。」

 

ドクター

「──」

 

看護師2

「──」

 

ダグラス

「・・・問題はない。」

 

ドクター

「あ、あぁ・・・最大値で投与した甲斐があった・・・。」

 

看護師1・2

「・・・」

 

 

 

 

──────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─横須賀鎮守府 執務室─

 

 

霧島

「・・・これで全員です。」

 

長門

「わかった。」

 

 

フッド卿との通信を行うにおいてローランドが長門達に突きつけた条件は「執務室に全員集まる事」であった

執務室には横須賀に属する全ての艦娘が集まり時期も合わさり少し蒸し暑い

 

空調のスイッチを入れ部屋を冷やす間に長門は確認をしていく

 

 

長門

「みんな、よく集まってくれた、今からUNSC海軍太陽系艦隊司令官の"ロード・テレンス・フッド海軍提督"と交信を行う、それに当たって1つ知っていて欲しい事がある。」

 

長門

「インフィニティの艦載AIのローランドは覚えているな?彼が私達のために危険を冒してくれたからこそ、我々はフッド卿と交信が行える、その事をしっかりと覚えておいて欲しい。」

 

 

・・・・・・

 

 

いつもであればこんなチャンス滅多に無いとはしゃぐだろう、ましてはフッド卿は何かと世話になっている人物だ、しかし誰一人喋る気配すらない

このままでは本当に横須賀鎮守府の崩壊は時間の問題だ

 

長門が妙高に目配りをすると妙高は「ローランドさん、お願いします。」と小声で言う

 

 

ローランド

「フッド卿、回線を繋ぎます。」

 

 

ヴンッ。キュイー・・・キリキリと3Dホログラムを展開させるとそこには実物ではないものの正真正銘本物のロード・テレンス・フッド海軍提督がそこにいた

 

 

フッド

『諸君らが話しに聞いていた横須賀鎮守府の艦娘だな?私はロード・テレンス・フッド、UNSC太陽系艦隊の司令官をしている、ローランドから詳しく聞いているが急な用だそうじゃないか。』

 

 

──言葉が見つからない

いくらでも言いたい事があるはずなのに口が動かないのだ

通信機越しとはいえ圧倒的な雰囲気にただ息を呑むしかなかった──が

 

 

朝霜

「やいやい!提督に会わしやがれっ!」

 

 

粋な第一声を発したのは朝霜であった

 

 

フッド

『ふむ、元気なお嬢さんだ、名前は?』

 

朝霜

「あたいは夕雲型の朝霜だ!」

 

 

フッドはモニター越しに朝霜を見つめる

今まで随分と歳を取ったが目が鈍ったとは思っていない、・・・朝霜の目の下は僅かに紅く染まっている、今先程までも泣き腫らしていたのだろう。

他の艦娘もそうだろうか、虚ろな目の下には隈ができており中には涙の跡がうっすらとみえている

 

 

フッド

「・・・スパルタン104に会わせる事は可能だ。」

 

 

瞳に影が掛かったままの艦娘達はゆっくりだがフッド卿が映るモニターに顔を向ける

僅かだがチャンスはまだあるのだ、と徐々に目に正気を取り戻しはじめる

 

だがフッドは「皆がスパルタン104に拘る理由を聞きたい、会いたいからと言われればそれまでだが、おいそれと行かせられる場所ではないのだ。」

 

 

その一声にまた別の艦娘が声をあげた

 

 

加賀

「加賀型空母、1番艦、加賀です。・・・まだ、提督は約束を、果たしてない、から。」

 

フッド

『約束?良ければ聞いてもいいかね?』

 

 

加賀はコクリと頷くと「まだ、深海悽艦、殲滅してない、から・・・」と真っ直ぐフッドを見て答えた

 

 

フッド

『深海悽艦を殲滅するのにUNSCが手を貸すのか?』

 

加賀

「もう、借りてる。」

 

フッド

『む・・・その通りだ。君はどうだね?』

 

天龍

「・・・天龍型1番艦、天龍。俺は黒星だらけでまだ提督に白星の1つもありゃしねぇ、だから勝ち逃げなんて・・・ぜってぇにゆるさねぇ!」

 

フッド

『君は?』

 

龍驤

「龍驤型1番艦、軽空母龍驤、あの人には・・・まだ借りを返しきれてないんや、借りっぱなしなんてウチのポリシーに反するしな・・・だから──」

 

加賀

「さくさく三角」ボソッ

 

龍驤

「阿呆!それはポリンキーや!!・・・とにかく、ストーカーされたく無かったらおとなしく借りを返えさせろ!っちゅう話や!」

 

フッド

『・・・君が龍驤だったか、スパルタン104からプレゼントが届いてる。』

 

龍驤

「マジで?!」

 

フッド

『巨大なガトリングガンだ、心当たりは?』

 

龍驤

「はがー!プレデタぁキャノぉン!(顔も迫真)捨てたと思とったのにー!!」

 

フッド

『・・・粗大ゴミの回収もムダだろうな。』

 

リージョン(龍驤)

「ふごご・・・」

 

フッド

『帽子を被った君は?』

 

「暁型2番艦、響だよ。司令官は夜お腹がすくと、いつもごはんを作ってくれる、だから・・・好き。」キリリンパ

 

 

キリッとした表情で語る響だが口の端からたらりとヨダレがテロッと垂れている、締まりがないというか台無しというか・・・

フッドは帽子を片手で浮かせてから被り直してから『ふむ』と唸り鼻から息を大きく吐いた、大分本来の姿を皆取り戻してきたな・・・と。

 

『だがそれでも──』「それにまだ想いすら伝えてません!」ガタッ 『・・・君は?』

 

 

大鯨

「潜水空母、大鯨です!」

 

 

我先に、と次々名乗り出る艦娘達、告白タイムはさらにヒートアップし冷房がガンガンに効いた部屋にも関わらず汗をタラタラ流し始める艦娘達にフッドはつい言葉を失う

 

 

金剛

「金剛型1番艦、金剛ネ!ワタシも同じデース!」

 

彡(゚)(゚)

「J型ヤ級、やきう民──」「押ッ忍!バキッ(大鳳)」彡()()「グエー、死んだンゴー」

 

明石

「ぐおー!負けてられっか!工作艦、明石!右に同じ!」

 

長門

「長門型1番艦、長門(改)!」ちゃっかり

 

霧島

「長門さん?今は押さえて、ね?」ニブニブニブニブ

 

長門

「す、すまん・・・」オズオズ

 

 

 わいわい あーだこーだ

 

 

どうやら前の活気が戻ってきたようだ

フッドはあまりにも自身の予想が的中し過ぎたのか下を向きクツクツと笑うとまだ湿気った空気の艦娘もその内元気になるだろうとローランドを呼んだ

 

 

フッド

『ローランド。』

 

ローランド

「? 何でしょう、フッド卿。」

 

フッド

『彼女達をインフィニティでオニキスまでご招待しろ、手続きは私がやる。』

 

 

フッドの了承に感極まる艦娘とまさか本当に認可されるとは思わず驚愕するローランド

 

 

ローランド

「本気ですか!?」

 

フッド

『勿論だ、それに・・・孫娘達に格好いいとこを見せ付けておかねばな。ではごきげんよう──』

 

 

フッドはそう言い残し通信を閉じる

ローランドの「本気ですか」とは"インフィニティでオニキス"へ行く事である

UNSC艦艇のFTL航行は24時間で2.1光年進む、聞く分には速く感じるだろう、実際解りやすくすると光が1日で進む距離は4億3千20万km、1年で9兆4千600億km、ショウ─フジカワ光速機関FTLが光速の2倍であるため、UNSC艦艇は1日で約18兆9千200億kmという距離を移動できる、実際長いし速い。そして単純な計算で惑星オニキスの存在する"オリオン座ゼータ・ドラドゥス星系"、地球からオリオン座までの700光年の航海を必要とし日数にして約90~100日のFTL航行が必要である。何故フレデリックが数日でオニキスの衛星軌道のステーションにいたのかというとサンヘリオスの剣達がたまたま近い宙域にいたからだ、コヴナントのFTL技術はUNSCよりも恐ろしくジャンプ精度も速度も高く僅か数日で700光年のジャンプを可能にしているのだ

 

話を戻す。

海軍提督が良しと言ったからには良しとせねばならない

 

実際合切問題はそこだけではなく横須賀の艦娘達が"FTLに対する耐性やコールドスリープに伴う細胞の結晶化への耐性"があるか等の検査も必要になってくる

ローランドは頭が痛いのかブツブツと独り言を呟きながら頭を抱えて唸った。

 

「妖精さん元気が無いのです。」

 

天津風

「だから妖精じゃなくてスマートAIだって・・・」

 

ローランド

「・・・お気遣いどうもお嬢さん・・・」

 

 

スマートAIであるローランドはこの時はじめて人が泣く理由を知った──

 

 

 

 







ショウ-フジカワ光速機関

(略してSFTE、通称スリップスペース・ドライブ)は人類の宇宙船に搭載されるスリップスペース用エンジンである。この機関は高速よりも早い光速で星間の人類旅行を可能とした。
ファスター・ザン・ライトの頭文字を取りFTLとも呼ばれる。

ウォーレス・フジカワとトビアス・フレミング・ショー。ノーベル賞受賞時のもの。当機関の共同開発を行った
このエンジンは、2291年4月にUNSC軍のトビアス・フレミング・ショウとウォーレス・フジカワ両研究員率いる理論物理学者のチームによって開発された。ドライブの開発は人類の最も重要な技術革新の一つであった。ドライブに制限は無かった。

2552年には、ほぼ全てのUNSC海軍戦闘艦にショウ-フジカワドライブは搭載されていた。

2553年にタート・カートがスリップスペースドライブを搭載した専用ペリカンを使用する。これは、ドライブを搭載した艦船としては最も小さかった。


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スパルタンⅡ(中編・2)

ICE boxレモンにカルピスを注ぎ込むと半日放置で温くなったカルピスがひんやりして・・・OCです。

PSO2にて瑞鶴の再現に成功したずい
今日も3鯖で大暴れずい。(FiHu)
でも2日経たずに龍驤の再現に成功したで
今日も3鯖で全力全開、突貫でドッカーンや!(FiHu)
しかし1日せず鹿島の再現に成功しました!
今日も3鯖のロビーで淫夢SA祭りです。(FiHu)
・・・全部打撃職じゃねーか、そして合計メセタ250M消えましたわ、キャラ再現にメセタは付き物だし仕方ないね♂

あと始めたばかりのwarframeが楽しすぎてタイタン2とdivisionが疎かになりそうで恐い



最後に!

 HALO INFINITE(インフィニット)

 発 売 決 定 !

343インダストリーおめでとう!バンシースタジオありがとう!スタッフのみんな、吹き替え版声優のみんな愛してる!


 

 

 

 

 

──『こちらINF101インフィニティ所属D79H-TCペリカン、まもなくインフィニティ114デッキに到着します、安全のためベルトで体を固定してください。』

 

 

 

スパルタンⅣが操縦するペリカンに搭乗した艦娘達は成層圏を抜け衛星軌道で出発準備をしているインフィニティに近づく

地上から見た時はその巨大さに圧巻されたが宇宙空間に漂うインフィニティはパリ級重フリゲートやハルシオン級、他にもコヴナント戦争を生き抜いたUNSC艦に囲まれて人員や物資補給などを行っていた

横須賀の艦娘はその他の艦艇とのあまりの差に再度インフィニティの規格外な巨体をこれでもかといわんばかりに見せ付けられるのだった

 

 

「UNSCインフィニティ、UNSC史上最大の戦闘艦──ね・・・」

 

 

最初に声を漏らしたのはFTL適正審査の通過書を片手に窓からインフィニティを眺めていた扶桑型の2番艦、山城だった

片手に持っていた通過書をもう一度見ると『FTL航行中においてコールドスリープの免除を認める』と日本語で書き込まれていた、一番下にはUNSC海軍太陽系艦隊司令官ロード・テンレス・フッド としっかり記されており山城は「パイロットの妖精さんも中々やるじゃない。」と小声で漏らした

 

 

扶桑

「あら山城、彼はローランドよ?妖精だなんてまだいってるのかしら?」

 

 

扶桑は山城の後ろからこっそり近づいており山城の目を両手でサッと隠す

「ほわっ!?扶桑お姉さま!何するんですか?!」と言いながら席から立ち上がり振り向く

 

 

蒼龍

「お二人とも、アナウンス通り座ってないと危ないですよ。」

 

天龍

「ローランドにゃあかなり世話になってんだよな、親父かっつーの!」

 

 

天龍は右手をヒラヒラと靡かせて通過書を次第にくしゃくしゃにしていく

 

 

大鯨

「クリスマスプレゼントもローランドさんのおかげてこっそりと皆が本当に欲しいものを調べる事ができたんですよね。」クスクス

 

 

扶桑姉妹の他にペリカンに搭乗していたのは蒼龍、大鯨、天龍の合計5名、その5名は皆手に『FTL適正審査──可』と、山城同様の紙を手にしていた

 

 

天龍

「つーかさ、この適正審査とやらは一体どういう意味なんだ?なぁ、スパルタンさんよ?」ピラピラ

 

 

天龍の疑問の言葉は護衛の為に乗り合わせた一人のスパルタンⅡ、S-141に向けられた

──身長は2m・・・いや、214cm──はあろうスパルタンⅡは沈黙を破り初めて喋り出した

 

 

S-141

「FTL適正審査を可で通過すればFTL航行中にコールドスリープを行わなくても問題ないという意味、用はこの5人以外はオニキスまでの約90日間コールドスリープしないといけないの、不可で通った人もコールドスリープ無しでも大丈夫だけどジャンプ中に吐き気と貧血に似た症状が常にするくらいでさして体に問題はないわ。」

 

 

喋るや否や巨人の声はヘルメット内部で処理をかけられているのだろうか男性か女性かの区別は出来なかった、だが言葉〆に発せられたのは明らかに女性とも捉えられるものでありそれを気になり大鯨はS-141に質問を挟んだ

 

 

大鯨

「あなたは──女性のスパルタンさんなんですか?」

 

S-141

「そうよ、貴女達の上官はS-104フレデリックと聞いてるけど、彼は貴女達にどう映っているの?良かったら聞かせてもらってもいいかしら。」

 

 

S-141はヘルメットに手を掛けて気密エアロックを解除するとゆっくり上に持ち上げ「改めて私はS-141 カル、よろしくね。」とそこはかとなく装甲空母に似た声色で軽めに挨拶をした

 

長くウェーブのかかった白銀の髪にスパルタンⅡ共通した薄い緑色の瞳、そして食事の時と将校以上の将官、もしくは信頼できる上官からの命令以外でしか早々御目にかかれない光を数十年単位でずっと避けて生きてきた故の真っ白に透き通った肌。

フレデリックも初めて提督としてアーマーを脱ぎ過ごしていた頃は真っ白で艦娘達はその肌の白さに少しばかり嫉妬していたりもした、

結果夏でも無いのに「肌がピリピリしやがる。」と言い当時医務室で軽い怪我を治療する役割でもあった蒼龍が「日焼けですね、・・・剥きましょう!」ワキワキ──と弄ばれていたのも既に半年も前な上、今では人並みに白人らしい肌色になっていた

 

 

カルを除いた5人は前にもあった話題だ、と話の全貌を徐々に思い出していく

 

『フレデリックはどういう人物か──』

 

 

S-141は先日フッド卿がした質問をした、だがS-141はその事を知らずに艦娘に聞いていたのだ

天龍はバツが悪そうに足を組んでプイッと余所を向いた、勢いよく足を組んだせいかスカートがヒラリと際どい位置に舞う

表情は少しムスっとしている、S-141はそんな天龍を「あら、女の子がそんなはしたない姿勢は駄目よ?」と嗜めると天龍は少し恥ずかしそうにスカートをパッパと直しながら「・・・うっせーやい!」と言い放った

 

その近くには胴着のようなものを着た蒼龍がいた、スパルタンは蒼龍に「貴女は?」と聞くと「提督はとっっっても!・・・優しい方ですよ。」とにっこり笑った

S-141は(上手く流されちゃったわね。)とゴチると次の標的に臆病っぽそうな大鯨にロックオンをした──が大鯨は明らかに無理があろう、顔を真っ赤にして目を閉じ座席にもたれ掛かり寝たフリをしていた

クスクスと笑うスパルタンⅡ、勿論その場にいた四人も、はたまた自動操縦に切り変え降りる支度をしにカーゴに来たパイロットのスパルタンⅣにも笑われてしまいうっすらと恥ずかし涙を目尻に浮かべていた

 

「慣れない飛行機で疲れてるのね、寝かせてあげましょう。」スパルタンⅡはそう言うと今度は扶桑と山城にも同じように質問した

山城は「UNSCのエリートよ?逃がしたら女の恥ね。」と意気揚々に答え扶桑は「提督は家事もそつなくこなせるしお料理もそこそこできゃうから主夫向けかも知れないわ。」と思い答えた

フレデリックが小休憩にコップに入った牛乳にミニドーナツを「スパルタンⅡ究極奥義、ミルクにダンケ!」するのが目に浮かび「提督ならやりそう・・・いや“今の”提督ならやるわね。」と言い出し独りでに瞑想状態に突入した

 

 

S-141

「知ってるわ、これ悟りってやつでしょう?」

 

天龍

「さ・・・悟りとはちょっと違うな・・・」

 

S-141

「違うのね・・・日本人って不思議だわ。」ウーン

 

 

カルは頭を捻りながら『そういえばケイイチも変わった人だったわね。』と唐揚げが好きな仲間を思い出していた

 

 

 

 

 

 

──────

 

 

 

────

 

 

 

──

 

 

 

 

 

 

   ─呉鎮守府 食堂─

 

 

 

「そっかぁ、横須賀のみんなは少佐のお見舞いにインフィニティでオニキスに行ったのか。」モグモグ

 

龍田

「みんなの大切な提督だものね。」ウフフ~

 

「うんうん、あっそうだ(唐突)半年に一度戦力の向上として中央司令部が艦娘を用意して各鎮守府に編入するのが横須賀は今日の筈だった気が・・・」ズズズ・・・

 

龍田

「あら?ということは・・・」モグモグ

 

「今頃もの抜けの殻になった鎮守府に・・・」(神妙)

 

龍田

「・・・あとUNSCからの協力で艦娘用に改造された戦闘機、どうします?」パクパク

 

「綺麗に流したな、そうだな~とりあえず見に行ってから決めよう、間宮~ごちそうさま!」ガタッ

 

間宮

「はい!お粗末様でした。」

 

 

日本海軍(旧日本国国防隊)は半年に一度、司令部が艦娘の建造を行い艦娘を配属させる鎮守府のデータを合わせながら組まれた艦娘を配属させている

単純な火力のソースであったり同型艦が建造されていない姉妹の艦娘を送り連携を意識させたりしている、呉鎮守府には前線で一人奮闘する炎陽型1番艦の炎陽の為に姉妹艦の『不知火』『黒潮』が配属され、先の遠征で失なってしまった駆逐艦を補充する意味合いでもある睦月型4番艦『卯月』が加わり、海外艦のビスマルクの補助として『プリンツ・オイゲン』、UNSCから試験用として地球の技術では到底解明できない程の高度な技術で造られた15機のF-41ブロードソード戦闘機がバージョンアップされた、『F-41ブロードソードVer.ⅢPrt 艦娘搭載仕様』の4人と15機が新たな仲間として用意されていた

 

 

「珍しくドッグが賑やかだな。」

 

龍田

「UNSCの最新型が地球で試験運用は異例の出来事ですからね~。」

 

 

龍田は一段と騒がしい集団に目をやるとどうやらこのブロードソードを誰が運用するか空母娘達による軽めな口論が行われていた

 

 

赤城

「一航戦であるこの私がブロードソードさんを載せます!」バァーン

 

龍驤

「いーや!丸みのあるたこ焼き風デザインは正にウチが使いこなせるんや!」ドーン

 

雲龍

「こんな機会滅多にないわ、わたしも載せたい。」ヒョッコリ

 

飛鷹

「私が載せればもっと活躍できるって!ホントだよ!」ニョキッ

 

グラーフ

「見ろこの洗練されたフォルムを、見れば見るほど私の為にある艦載機だ。」フンス

 

 

  ぎゃあぎゃあ あーだこーだ

 

 

「こりゃくじ引きにでもするかな・・・」

 

龍田

「そうですね~」ウフフ

 

 

呉と龍田は「1番苦労するであろうパイロットの妖精達に乾杯。」と言いながらミネラルウォーターのペットボトルを“ぺきょっ”とぶつけ合い飲み始めた

 

 

「ゴクゴク・・・ぷはぁ、そういや佐世保の艦娘はどうなるんだろうな。」フイー

 

龍田

「あら?提督聞いてないの?佐世保鎮守府は壊滅しちゃったけど佐世保のみんなは『スパルタンⅡに大きな借りが出来た』とかで鎮守府が修復されるまで中央司令部の意向もあって横須賀に配属されるはずよ?」

 

「まじか(驚愕)何人行くんだ?」

 

龍田

「最近は深海悽艦も少なくなってきてるから佐世保の艦娘は徐々に退役してるわ、資料を最後に見たときは確か十数人くらいだったわ。」

 

「それくらいなら大丈夫じゃない?意識戻ったら艦娘が十数人増えてた~とかあっても彼ならね。」

 

龍田

「そうですね、そういうことにしておきましょう。」ウフフ

 

「まぁ、無事意識が戻ったら~・・・って前提だけどもね。」

 

「よしっ!仕事仕事!」

 

 

呉は空を見上げると青い空と白い雲の合間にうっすらと何かが見えてきた、目を擦り確認すると本来そこにはフレデリックの顔が浮かび上がるのがお決まりではあるが、そこに浮かんだのは横須賀鎮守府にいたスパルタンⅣ、シノビアーマーを着たあの元教師だった──

 

 

「ん~?なんであーたが出てくんのさ・・・」

 

シノビ

『蚊に食われて大量失血になってリスポン待ちホイ。』

 

「どんだけ貧弱なんですかね・・・」

 

龍田

「どうしたの提督?独り言ブツブツ言って。」

 

「ん!?いや!何でもないよ!!」アセアセ

 

龍田

「そんな提督はお仕置きよ~。」ウフフ

 

「いやまて!話せばわか・・・」

 

龍田

「えいっ☆」(機関出力51000)

 

「みゅ」ズザザザザザーッ ドカッ

 

 

呉は龍田の顔面への腰の入ったストレートで50m程地面を滑ると鎮守府の壁に激突して龍田から受け取った運動エネルギーを停止させると「フレデリックよりも俺のが先かも・・・」と呟くといつものように静かに昏倒した

 

 



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スパルタンⅡ(佐世保組編)

とある国がヘイト対象になってますが殆んどが事実だししょうがないね♂


 

 

 

 

 

 

座標 北緯35度 東経136度 日本国愛知県上空8万メートル

 

─UNSC サハラ級プラウラー艦 イカロス内部─

 

 

 

武蔵

「・・・ハラ減ったな・・・ボーキサイト食いたい。」

 

熊野

「あら、武蔵さんまたですの?さっき程存分に頂いたではありませんか。」

 

武蔵

「そうだが、ハラが減るのは人の三大欲求なんだ、仕方ないだろう。」

 

アークロイヤル

「ただでさえ少ない材料をバイキングで出してくれたのに全部無くなるくらい食べてもまだ足りないとか何かの病気なんじゃないかしら?」

 

 

会話をする艦娘は佐世保鎮守府に属している

少し前に鎮守府は敵の襲撃により壊滅、まだ戦力が整いきっていない横須賀へ佐世保鎮守府が修復されるまで転属されることになっていた

艦娘の人数は12人、割り振られた部屋には6人2組で別れて乗艦し部屋別けを行う

1つの部屋には『アークロイヤル』『ウォースパイト』『ポーラ』『武蔵』『夕張』『熊野』

もう1つが『翔鶴』『瑞鶴』『秋月』『初月』『三日月』『望月』計12名

 

ばらつきのあるメンバーだがかなりの手練れであり12人の内の10人が深海悽艦の出現からほぼ同時期に発見され戦ってきた通称“佐世保の烈鬼衆”と呼ばれる艦娘であり佐世保艦娘の大半は深海悽艦の減少に伴い徐々に退役し現在残っていた艦娘は佐世保の海軍兵達から『戦場で血を求める狂人』とまで言われる始末であるが本人達はむしろそれを良しと捉えている節がある

佐世保鎮守府提督の提督である平野 減五郎(ひらの げんごろう)はそんな彼女達を「どうぞ。」そう言い愛娘達を横須賀に送り込み提督自身もそのまま退役した。

 

「ちょっと待って、台本と違う。」

 

なんのこったよ。(すっとぼけ)そして提督の退役を知り佐世保の烈鬼衆は「ここからが楽しい所だろうに、逃げやがったか。」と、まるで友達同士が笑いながら茶化し会うかのように別れの言葉を送った

 

メタい突っ込みを入れると他では扱えない荒くれ艦娘を引っ張っていた提督が退役してどうやって鎮守府を回すのかという話しだがそれはまた別のお話しである。

 

 

ポーラ

「そういえば“あの人”は大丈夫なのかしら?」

 

熊野

「あの人とは?」

 

ポーラ

「あの横須賀の提督さんです。」

 

武蔵

「あぁ、あのスマブラみたいに吹っ飛ばされたよくわからん鎧のか、重巡ならまだしも人が戦艦棲姫の主砲が直撃して生きてる筈もないだろう?」

 

熊野

「ところが生きてるらしいですね、骨折すらせずに、意識不明らしいですけど・・・」

 

ウォースパイト

「スパルタンさんの甲冑は何で出来てるんでしょうかね・・・」

 

夕張

「ある程度情報が公開されているスパルタンⅣは極めて強度の高い特殊合金を多層構造にして中に衝撃等を受け止めるジェル層があるとUNSCの公式サイトで紹介されていますね、アメリカや欧州の巨大企業だけでなくアジアでは唯一日本の四菱重工業もミョルニルアーマーを製品としているのであまり難解な物でも無いと思いますけどね。」

 

ポーラ

「アジアは日本だけなんです?」

 

夕張

「中国も期待されてたらしいですが内部のパーツが突如爆発したり使用試験中に亀裂が入ったり関節の稼働領域が採用水準よりも72%狭かったり重大な欠陥で無期限の不採用が2年前にニュースにありましたよ?

韓国も手を着けたみたいですが欧州企業から流出した小型核融合リアクターを自国の物と偽り日本の最新型ミョルニルアーマー設計図を盗み出して盗作、設計図自体が盗作防止用のフェイクでわざと欠陥ばかりの低スペックの物を用意し韓国企業の整備員が分解した後に組み直せないハプニングで全てが公に、韓国も中国同様無期限の不採用になりました。」

 

ウォースパイト

「韓国の方は提督とテレビで見ました、偽の設計図を用意した日本のせいにしてましたけど世界からは韓国に対してブーイングの嵐でしたね。」

 

 

韓国企業は堂々と『他国の技術は幼稚だから独自開発した』と言い不正が発覚すると『日本と共同開発』と苦し紛れ言ったが四菱重工代表は会見で『貴国以外は技術が幼稚だから共同など恐れ多い』と皮肉のコメントを残し各国リポーターからは笑いの声で溢れた

何故か日本人マスコミの一部はつまらなそうにしていたが。

 

ウォースパイトが当時の事をコメントしている内に夕張は大きな個人用のキャリーバッグに手を伸ばしUNSCから届いていた書類を取り出してその内の1枚を読み始める

 

 

夕張

「UNSC海軍特殊機甲部隊SPARTANⅡ ブルーチーム4 シエラ104フレデリック、階級は少佐、出身や年齢は機密事項・・・判明してるのはナイフ格闘に長け高い瞬発力、人体力学・構造に精通し素手でも容易く数秒以内に人をバラバラに解体が可能──20人の部隊を率いても高い指揮系統を発揮する回転の早さ、着任式での目撃情報では2メートル越えで茶髪に緑眼、文武両道のクールガイ・・・唐揚げが好物のスーパーソルジャーとの事です。」

 

武蔵

「・・・唐揚げ?」

 

夕張

「唐揚げです。」(食い気味)

 

 

「「「・・・・・・」」」

 

 

ポーラ

「唐揚げで呑みながらよろしくやるしかないですね。」ワクワク

 

アークロイヤル

「唐揚げねぇ・・・」(しっとり)

 

夕張

「あ、あと戦艦棲姫から受けた一発は不注意ではなく新米の『秋月』と『初月』を庇う為だったとあります。」

 

 

それを聞いた5人、だからあの2人はやけに落ち着きが無いのか。と、どうやらひどい勘違いをしていたようだ、新しい提督を見直さねばならんな、と武蔵が答える

烈鬼の聞いた話しではその提督とやらは“自分から射線に入ってきた”認識だったが後に秋月と初月の証言があり誤解は解けた

2人は新米という情況と襲撃という二重の珍事により完全に対応が遅れていた、艦装を身に付けていなければ艦娘もまた“人”だ、衝撃による揺れで身動きが出来ずにいる所をスパルタンが2人の正面に入り込んですかさずマグブーツとアーマーロックを起動、おまけにだめ押しで六角形の障壁を這い巡らせた旧型バブルシールドを投下した

バブルシールドだけでもコヴナントのレイスType-25突撃砲車両の主砲を耐える強度があるが16inch3連装砲には耐えられ無かったのだ、ミョルニルアーマーには強い衝撃が加わると関節の骨折を防ぐために関節部に強いロックが掛かり手足や五体が明後日の方角に向くのを防ぐ事が可能でありスパルタンⅡ本来の強化骨格と増強した筋肉により骨格を免れることができた

スパルタンⅡの無事を知らず秋月と初月はスパルタンⅡが生きている事を聞き安堵する中、吹き飛ばされる直前の「大丈夫だ。」という言葉が鮮明に残っていた為か未だに顔に雲が掛かっているらしい。

 

 

アークロイヤル

「・・・トラウマになってなきゃいいんだけど・・・あら、でっかい船。」

 

ポーラ

「ん・・・」チラッ

 

 

アークロイヤルが見付けたのはパリ級重フリゲート艦、全長535mという戦艦大和の263mの約2倍という全長を誇るUNSCの重駆逐艦であり建造はシノヴェット重機械という今は無き惑星リーチに拠点を構えていた企業である

地球にはアフリカのケニアに位置するヴォイと呼ばれる位置にトラクサス重工業複合施設09を構えており日々パリ級重フリゲートが建造されていたがヴォイに到来したフラッドと呼ばれる危険な寄生体生物の拡散を可能な限り防ぐため反コヴナント地球同盟軍のレトリビューション艦隊の司令官である『ヌ・ソ・スラオム』と『ウスゼ・タハム』、二人のサンヘイリ族が泣く泣く地球のヴォイにガラス化攻撃を行い今もヴォイは志願した人類とサンヘイリ族により今日も除去作業が行われている

少し眺めているとパリ級重フリゲートは青白い渦のような壁を作り出すと凄まじい速さでその渦の中に飛び込んで行った

 

 

ヴォイに替わりパリ級重フリゲートの建造は火星で行われているそうだがテラフォーミングされているとはいえ環境の違いなどにより難航しているようだ。

 

 

アークロイヤル

「・・・提督、鎮守府に居なかったりして・・・」

 

 

虚しくもその問いに口を開き答えられる者は居らず察したような表情をしていた

 

 

 

 

 

 

 

 

──同刻 隣の客室──

 

 

 

望月

「うーん、寝る。」

 

瑞鶴

「登場早々何言ってるのよ、もうすぐ着くんだからシャキッとしなさいよ。」

 

三日月

「不肖の妹がご迷惑お掛けします。」

 

望月

「あっ、おい待てぃ(江戸っ子)わたしだって怠けてる訳じゃないよ。」

 

 

望月が言い訳を始める

どうやらスパルタンⅡに会える今日この日が待ち遠しく昨晩はなかなか寝付けなかったらしい、今になって睡魔が襲ってきた望月は静かに自分を受け入れt・・・

 

 

望月

「ふごご・・・」Zzz...

 

翔鶴

「完全に寝ちゃってますね・・・」

 

瑞鶴

「あぁん!?だらしねぇ!」ズイズーイ

 

三日月

「まぁ、放っておいても大丈夫だと思います。」

 

瑞鶴

「ンモ~しょうがないわね。」ズイーズイー

 

 

望月は鼻提灯を器用に膨らませては縮ませて寝息を立て『ふご~』・・・訂正する、イビキを立てている

そんな望月を溜め息しをしながら近場のソファーベッドに移したにこの部屋でリーダーシップを発揮していた瑞鶴は未だに口数が少ない秋月と初月に視線をやる

 

 

秋月・初月

「「・・・・・・」」

 

瑞鶴

「・・・」ジーッ・・・

 

翔鶴

「瑞鶴ちゃん、まだそっとしておいてあげたほうが・・・」

 

瑞鶴

「駄目よ翔鶴姉さん、新米とはいえあんなブルーになられたらこっちまで青色1号も真っ青な気分になるわ。」

 

 

瑞鶴は2人の方へ歩いていく、その瑞鶴の姿は正しく美少女そのものであると同時にタラちゃんよろしくズイ、ズイ、と効果音が辺りに響く

一瞬だが初月が『ん"ん"www』と肩を震わせ笑ったように見えたが当の瑞鶴は気にしていない様子、否、自分の特殊能力だと思うようにしていた為『何わろとんねん。』とでも言いたげな顔を見せる

 

 

翔鶴

「瑞鶴ちゃんのせいね。」

 

瑞鶴

「ぬぐぅ。」ズインズイン

 

三日月

「なんで瑞鶴さんは歩く度に効果音が鳴るのでしょうか?」

 

瑞鶴

「私が知りたいわよ・・・ほら秋月!初月!手ぇ出しなさい!」ズイッズイッ

 

 

瑞鶴がそう言うと2人はゆっくりと顔を上げて瑞鶴を見つめる、「いいものあげるから、それで気を紛らわせなさい。」瑞鶴にそう言われ初月が両手を差し出すと「はい、大切に“育てて”ね。」と言いながら手渡した

 

 

秋月・初月

「「育て・・・?」」

 

 

2人が渡された生物は深緑のフェイスガードが付いたヘルメットを被った頭だけの何かがいた、横に長く縦に短い覗き穴からは歴戦の猛者と思わしき眼光がこちらを見ている

するとそれは脚の替わりなのだろうか、足下(?)を波打たせながら進み出した!秋月はその様を見て「ひっ!?」と声を漏らす

初月は『なんだこの動き・・・何処かで見た事が・・・ッ!!そうだ!パックマンだ!あのカラフルな敵キャラのほう!!』と頭の中で1人叫んだ

 

 

「LMG! mounted! and loaded‼」(太い声)

 

初月

「こいつ・・・喋るゾッ・・・!!?」

 

瑞鶴

「そいつはタチャンカァ(ネイティブ)よ、古い軽機関銃を愛するピック率ワースト1位を地で往く“私達”のアイドル、通称『タチャンカパックマン』よ!」

 

翔鶴

「え?私“達”?・・・ちょっ・・・瑞鶴ちゃん?・・・えっ・・・えぇ・・・」(困惑)

 

瑞鶴

((詳しくはタチャンカ合作2018を見てね!))←心の声

 

 

瑞鶴がカメラ目線でキメポーズをする中、流石の翔鶴こむ頭が波打ち独り歩きするタチャンカァ(ネイティブ)には畏怖を示しているようだ

 

 

瑞鶴

「翔鶴姉さん、タチャンカ好き同士これからも頑張っていきましょう!(ピック率96%)」ズイ

 

翔鶴

「わ・・・私は・・・アトラスガンダムを使うするから・・・(イオ並感)」オドオド

 

瑞鶴

「・・・そう。」(無関心)

 

 

翔鶴姉妹の漫才により少し気が晴れたのか先程よりも良い雰囲気になる中横須賀鎮守府に到着したとのアナウンスにより下艦の支度を済ませ歩き出す、佐世保にしろ横須賀にしろ違いはあるがやはり磯の香りは良いものだ、と誰かが呟いた

 

挨拶する前に港に立ち寄りさざ波の音を感じる

「あぁしまった、艦の中に高速修復バケツを置き忘れてしまった。」しかしプラウラー艦は「あ~ばよ~とっつぁん!!」とでも言いたげに豆粒サイズに小さくなっている、そんなプラウラー艦を眺めながら横須賀にもバケツくらいはあるだろう、と潔く諦める事にする。

 

 

 

──ブロロロ・・・プップーwwwww

 

 

いざ鎮守府のドアを叩こうとしたが正門前から日本海軍のバスがやってきた、意味深かつ何故かムカツク変なクラクションが煩く鳴る

 

 

望月

「なんだなんだ?」

 

アークロイヤル

「高官の視察団?あっ、もしかしてアレの・・・」

 

 

バスから降りてきたのは6人の艦娘だった──そうえば半年に一度のアレでしたね、とウォースパイトは納得した様子で答える

 

 

──ブーン・・・プップーwwwww

 

 

用事が済むなり来た道を引き返すクラクションが煩いバスを片目にしつつ佐世保組はバスから降りた艦娘の元へ向かう、アレに選ばれる艦娘は高い確率で姉妹艦や戦力の補充だということは海軍関係者であれば誰もがご存じであり今は深海棲艦の出現は落ち着いているが佐世保も補充しては失っていく仲間を何度も目にしてきた

 

 

武蔵

「やぁ、諸君等はアレの艦娘か?」

 

 

武蔵が6人の艦娘に声をかけると緊張からか慌ただしく整列し聞いても居ないのに何故か自己紹介がはじまる

 

 

 

「こっ、金剛型3番艦、榛名です!」

「妙高型4番艦!羽ぐりょ・・・羽黒であります!」

「ひゃいっ!夕雲19番艦秋雲です!」

「ひえっ!き、給糧艦の伊良湖です!」

「ひぃ・・・白露型8番艦、山風です・・・」

「お、同じく7番艦の海風です!」

 

 

6人の艦娘は武蔵の放つ殺気やオーラに驚き縮こまりながら答えると「お、おう・・・」と困った顔でそう返した

「・・・別に脅かしたつもりなんて無いんだがなぁ・・・」ゲンナリ

と誰にも聞かれない小声で呟くもただ単に声が小さすぎたか佐世保の烈鬼と言われる所存かはわからないが誰も返答は無かった

 

 

「おーい!待って!待ってくれー!」

 

夕張

「ん~?」

 

「はぁ、よかった、行ったかと思ったよ。」

 

秋月

「え?なんで呉鎮守府の提督が?」

 

熊野

「あら、とんでもありませんわ。」ガシャ

 

 

熊野は何処から仕入れたであろう老朽化により生産が終了した旧型マイクロUZIを茶色のお洒落なブレザーの内側から取り出して呉へと銃口を突き付けた

 

 

望月

「むほっ!?」

 

熊野

「お待ちしていたんですの。」カチッ、バシャッ!ババババババ‼

 

「うあああああーーーっ!!」バタリ

 

 

軽機関銃からマズルフラッシュと共に飛び出す弾丸と薬莢、余韻に煙硝が銃口と薬莢を排出するチャンバーからモクモク出てきて鼻に突くむせるような臭いとにこやかに笑いながら特殊部隊の隊員なように銃を構えるハードボイルド風味な熊野はまさにシュールな演出を醸し出す、神戸生まれのおしゃれな重巡とは何なのだろうか。

 

呉は少しするとムクリと立ち上がり「ようこそ横須賀鎮守府へ!」と両腕をバッ!と広げながら盛大に歓迎した

 

そもそも何故呉の提督が横須賀に?そこに募る18人の艦娘は皆頭上に「?」と、クエスチョンマークを浮かべると

 

 

ポーラ

「あの、まさか・・・」

 

「YES! フレデリック少佐も、横須賀の艦娘も地球にはいにゃーよ。」

 

秋月

「え?じゃあ何処にいるんです?」

 

 

秋月が呉に問うと呉は人差し指を空に向ける

指先は上に下に右に左に安定せずあっちこっちを指しているが・・・

 

「・・・オリオン座ゼータ・ドラドゥス星系にある惑星オニキスだよ、まぁそんなわけだ!横須賀の関係者はみーんな出払ってる!UNSCの光速機関でも戻るのは少なくとも半年になるな!」(白目)

 

 

「「「えぇーーーっ!!?」」」

 

 

 

 

悲壮な叫び声は鎮守府からそう遠くない小屋の住人にも聞こえたとか。

 

 

 




シージはSATの追加て復帰しようと沸いたけど(M4持った鬼マスクの人)実際に見たマサル君と今川さんの2人を見てコレジャナイ感を覚え完全に辞めた
パッと見てもがに玩具みだいでどうも駄目だった・・・
登場初期のメニュー画面のRED CROW仕様はマジで日本人してたのにどうしてこうなった。

んでこんなSSでもUA3000いくもんなんやね・・・嬉しい...嬉しい...ニチニチニチ


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スパルタンⅡ(後編・1) 


どうも、今年も一段と熱くなってきました、スポーツドリンクで水分補給、梅干しや果物でビタミンを取りましょう、朝食を摂るだけで日中の持続力はまるで違いますよ。

今回はいい加減話を進めたいのでシリアスよりもオマージュや遊びに力を入れているからこそできる強制起動にてフレッド君をいざ候。
来週の『ヘロこれ』は時系列をすっ飛ばしてインフィニティがステーションに到着→都合の良くアービター登場→アービター達と地球に帰還!ネタバレ込み込みの1本ですぅ~(鱈)
来週もまた見てくださいね!first...comes...rock!ウフフ~


・・・後書きにやるべきですね。




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─戦艦インフィニティ 115デッキ─

 

 

デマルコ

「マジェスティック、整列。」

 

 

隊長のポール・デマルコが号令を出すと4人のスパルタンⅣは後ろで手を組み"休め"の姿勢になる

デマルコは釈然としないのかしかめっ面でやってくるペリカンを待っている、聞いた話ではスパルタンⅡの指揮する艦娘という部隊が乗艦しオニキスに向かうとの話だが、俺達マジェスティックはその部隊の艦娘とやらのお守りを任された

 

 

デマルコ

「最精鋭のマジェスティックがガキのお守りだとよ、やってらんねぇぜ。」

 

ホーヤ

「言うなって、ウォーゲームでクリムゾンとオシリスに勝てる奴らなんざいやしねぇよ。」

 

マドセン

「ラスキー艦長も、なんだってウォーゲームでの総敗数でお守り役にしたんだろうな、勝数にすりゃスッキリすんのに。」

 

テドラ

「そりゃあ勝った方に難しい任務に就かせるのが当たり前じゃない、クリムゾンとオシリスに勝てるつもりもあんまり無いけどね。」

 

 

 

──回想──

 

 

 

ラスキー

「さぁマジェスティック、諸君らには1つ仕事をして貰いたいんだ。」

 

デマルコ

「喜んで引き受けます!ラスキー艦長!」

 

 

ラスキーは内容を話す前から乗り気なデマルコの"喜んで引き受けます"という言葉に目を細めて視線をパーマーに送るとパーマーもまた「言質は頂きね。」と唸りながら口の角をつり上げた

マジェスティックの隊員はラスキーとパーマーを不穏な表情で交互に観ているが当のデマルコは罰ゲームに等しい仕事だということもいざ知らずイキイキとした顔で背筋をピンと伸ばして敬礼をしている

 

 

ラスキー

「それでだマジェスティック諸君──」

 

 

──回想終了──

 

 

デマルコ

「まさかガキ供のボディーガードとはな。」

 

ソーン

「横須賀の艦娘か・・・前に面識があるな、ホーヤ。」

 

ホーヤ

「だな、ところでデマルコ、彼女らの悪口も程々にしとけよ?組織は違くとも平和の為に戦ってる者同士なんだからな?」

 

デマルコ

「そうかよ。」ハァ

 

マドセン

「わりぃけど今回ばかりは俺もソーン達に賛成だ、艦娘って言やぁなかなか美人揃いって聞くしな、スパルタンⅡの部下なら手は出せねぇけど他愛ない会話だけでも周囲からの嫉妬の視線が刺さるぜ?」ハハハ

 

 

相も変わらずのマドセンがのろけた台詞を吐くがデマルコの癪に触ったのかあからさまにイライラした表情でマドセンを睨み付けた

マドセンはマドセンでヘラヘラしているがデマルコからの視線にはまるで気にしていないようだ、デマルコはわざとらしく舌打ちをする

そしてその会話が終わるを待っていたかのようにローランドが現れると『間も無く到着だらくれぐれも彼女らに失礼のないように頼むよ?マジェスティック。』そう言いまた姿を消した

デマルコは口では「了解」と言ったがマドセン以外の3人、ソーン、ホーヤ、テドラは艦娘に遠回しにの皮肉を言う未来がうっすらと見える、なにも起こらなければいいんだけどね。

テドラは首を横に振りながら呟いた

 

 

かつてコヴナント戦争中にコヴナント艦を鹵獲しリバースエンジニアリングで得たエネルギーシールドを応用した青白いシールドハッチを数機のペリカンが通過しクルーの誘導でポートへ着艦するとマジェスティックは別々に別れると各々が担当するペリカンに向かう、それと同時にペリカンのカーゴが開きぞろぞろとインフィニティにはミスマッチな美しい女性や将来を約束されたも当然な少女達が降りてくる

 

 

金剛

「前も来まシタが相変わらずでっかい艦デース。」

 

比叡

「金剛お姉様、戦艦インフィニティには895のデッキがあってこの115デッキは要人護送向けに造られているようです、殆どの要人は艦橋から一番近いハンガーを使うそうなので普段は任務後のスパルタンⅣの休憩所として使われてるみたいです。」

 

金剛

「What!?このハンガーだけで空母の飛行甲板くらいあるネー!」

 

 

比叡がインフィニティのハンドブックを観ながら金剛と会話していた、他の艦娘も会話に加わりがやがやとまるで観光客のように騒がしくなりなんとか鎮静化を図るようにソーンは一団に声をかける

 

 

ソーン

「ようこそインフィニティへ、案内役のマジェスティック中隊スパルタン・ソーンだ、暫くだね。」

 

 

ソーンは当たり障りも無く軽い挨拶と自身の役割をするが2mに迫る身長に加えて身体を覆うミョルニルアーマーMkⅥ Gen2を着こんだ男に語りかけられて困惑する艦娘達

子供というよりは年頃な女の子といったイメージであった。(なおソーンよりも歳上の模様)

 

 

霧島

「はーい、皆集まってー。」

 

伊19

「んあー、提督みたいに大きいのね。」

 

伊58

「でちでち、でっかいオジサンでちよ。」

 

占守

「またピチピチタイツのオジサンっしゅ、ムチムチな美少女パンツが見たいっしゅよ。」

 

比叡

「知らない人に付いていくな。提督からの御言葉です。」

 

ソーン

「お・・・オジサン・・・」ガビーン

 

金剛

「hmm...あっ、そうだ(日本語)モールで会ったゲジマユのスパルタンデース!やっと思い出したネー!!」

 

ソーン

「」(中破!)

 

金剛

「一緒にいたコーヒー豆は元気してまスカ~?」

 

 

コーヒー豆とは間違いなくホーヤの事だろう・・・ジャパンの軍艦、コンゴウはイギリスに深く関係性があると誰かに聞いたことがあるがそんなにコーヒーが嫌いなのはイギリスが紅茶の国というのが関係してるのかと勘ぐってしまう、だがそれ以上に2度目のオジサン発言とゲジマユ発言により窶れて色が抜けたソーンを他所に金剛はこの案内役を謳うスパルタン、“ゲジ・マーユ”が信頼できる人物として軽く説得をしてくれたようだ(嬉しくない誤算)

1人は銀髪の子だ、さっきからパンツパンツ言っており正直あまり関わりたくないのが本音だ、伊19と伊58は潜水艦だからなのか水着姿である、ソーンは日本式のスクール水着は初見であり「変わった水着だな、水流力学的に有効なのか?」とひとりゴチてから別の艦娘を見る、比叡と霧島という子達は金剛の妹で4人姉妹らしく、榛名という3女がいるらしいが横須賀にはまだ来ていないそうだ(知らぬ内に着任済み)

3人共似た服こそ着ているがあんまり似てないようにも見える・・・水着姿で出歩くのも大概であるし姉妹や兄弟など実際は双生児でなければ精々輪郭や鼻筋、目元が似る程度で姿形まで似ることは滅多に無い、しかし彼女らが姉妹艦だというのは紛れもない事実だろう

 

姉妹艦──それは人で言えば血が繋がった兄弟と同義だからだ。

 

ソーンにもニューフェニックスに血の繋がった肉親がいたが皆ダイダクトにデータ化されてしまった過去がある、ぎゃいぎゃいとはしゃぐ金剛姉妹を見てつい“羨ましいな”と改めて家族の温もりを思い出した・・・だが今は関係無い、切り替えていこう。

ソーンはタレットが外された人員輸送型のワートホグの運転席から声を少し張り上げながら手筈を伝えていく

 

 

ソーン

「コールドスリープの耐性試験は問題ないと調査結果が出てますので大丈夫でしょう、取り敢えずですが部屋まで案内します、シャワールームの使用は重力システムがオンラインの間は大丈夫ですがオフラインの時は絶対に使用しないでください、コールドスリープの用意が完了したら私が直接迎えに行きます。」

 

伊58

「オフラインの時に使うと、どうなるんでちか?」

 

ソーン

「巨大な水球で部屋が水浸しになります、あとその水球で運悪く窒息死します。」

 

比叡

「ヒエッ・・・」

 

ソーン

「オフライン時にどうしてもシャワーを使いたい時は私宛に部屋のインターコムで連絡を取って下さい、上級士官・・・パーマー中佐の部屋なら常時重力システムがオンラインなので案内します。」

 

 

ソーンは艦娘が女性ということもありシャワーや自身には馴染みの無い湯煎に浸かる所謂風呂などが嫌いではない、むしろ好きなのでは?と水回りに関する説明も加えて細かく伝える

途中でアクセルから足を離してブレーキを踏んでから足を離す、アクセルを僅かに踏みつつハンドルを右に切る、徐々にハンドルをニュートラルに戻してからアクセルを少し踏む

最新のワートホグはシフトギアが廃止され一律でCVT(※変速ギアがないエンジンでAT車よりもスムーズな加速が可能)を採用しながらも水素燃料により水冷式12リッターエンジンを動かしバリスティックポリカーボネイト、チタニウム合金、カーボンナノファイバーの見た目よりも軽いボディから125km/hの最高速度を引き出す事ができる

 

 

ソーン

「到着しました、別の皆さんもワートホグで来ますが部屋自体は全て隣同士ですので安心してください。」

 

 

ソーンはワートホグに乗り込み来た道を引き返すと残りの仲間達がワートホグで到着するとその中にはコールドスリープに着かずもと異常をきたさない、“免状組”5人もやってきた

 

誰が言ったか全員で一度集まろうと言うと一番近い部屋に入っていく

部屋は中々にに広く充実しているようだ、ベットは上下連結したダブル型でサイズはスパルタンⅣが使用するのを見越した上でかなり大型の物が用意されている──が免状組以外はコールドスリープで過ごすためこの固そうなベットは不要だろう

 

全員が入ってもまだ余裕がある巨大な部屋、各々の場所に座る

 

 

「棚にクラッカーと麻婆ジャム(甘口)があったのです。」ガサガサ

 

「でかしたわ!」ドサドサ

 

 

麻婆ジャム(甘口)を塗ったクラッカーをテーブルに広げ全員に行き渡らせると改めて作戦会議が開始される

 

 

加賀

「・・・」じ~っ

 

蒼龍

「あれ?加賀さんまだ頂いてないんですか?」

 

加賀

「もう、“頂いた”・・・」

 

神威

「相変わらず手が早いですねぇ。」

 

明石

「・・・ゴホン。ハーイみんなご静聴!・・・ではでは、艦内ですが見取り図はローランドさんから頂いてます、ここら辺の部屋は比較的良物件で商業区も歩きで20分と近場で一時間歩けばウォーゾーンの観戦もできますね。」

 

清霜

「ハーイ!宇宙とかも見れるの!?」

 

明石

「ここから商業区までの道中に窓があってそこから外が見れるよ!」

 

 

駆逐艦達は歓喜のあまりガッツポーズで喜ぶ

それもその筈、数ある艦娘の中で宇宙に行った事があるのは事実上フレデリックが担当する横須賀に属している艦娘のみなのだ、まだ駆逐艦達も幼い事もあり“買い物や非番のお出掛け”の時以上にビョンビョンと跳び跳ねている

 

 

長門

「でだ、“コールドスコップ”は明日のマルロクマルマルに始まるらしい、それにまだ午前ヒトマルマルマルだ、今日1日はゆっくりさせてもらおう。」

 

鹿島

「“コールドスリープ”ですよ、長門さん・・・」

 

 

インフィニティは既に青白い渦の壁に入り込みスリップスペースに移行している、12時間程なら耐性が無くとも直ちに異常は無いらしい。

 

惑星オニキス迄の航行は約90日、まるで1枚の宇宙の写真を引き伸ばしたかのように景色が歪むとその光景に分厚い人体に有害な光線をカットする特殊な窓ガラス越しに艦娘達はただひたすらに釘付けになっていた

 

人類同士の争いに使われぬようUNSCのみで扱われる1日で光の2.1倍の距離を進むショウ・フジカワ光速機関を搭載した直径650m近いフォアランナーの純正エンジン、数十万℃の熱やプラズマに耐え地表に強く船体を叩きつけてもアンテナの1本ですらびくともしないチタニウム-A3戦闘用装甲、核弾頭数千発の直撃にも耐えうるフォアランナーの技術をリバースエンジニアリングしたエネルギーシールド、地球に垂直に撃ち込もうものなら地球の軸と軌道を変えてしまいかねない威力のスーパー重M.A.C.

人類がコヴナント戦争の最中極限に追い込まれ生き残らんが為に建造された無限大の意を冠した最強の戦艦は希望を運ぶ方舟としてオニキスへと舵を取る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──惑星オニキス  M25L回復ステーション──

 

 

 

 

 

看護婦

「失礼します。」シュイーン

 

ダグラス

「ん、もうそんな時間ですか。」

 

看護婦

「貴方も少し休まれてはいかがですか?ずっと付きっきりじゃないですか、それに今日はもうすぐ一人お見舞いに来ますので。」カラカラ

 

ダグラス

「いえ、お構い無く。」

 

看護婦

「はーい、フレデリックさん、身嗜み整えましょうね。」テキパキ

 

鬼鮫みたいな看護師

「お体に触りますよ・・・」

 

フレッド

「うおああああ!!止めろ めろめろ イタチめろ!!」ガバッ

 

看護婦・ダグラス

「」

 

鬼鮫みたいな看護師

「そこまで嫌がられると傷つきますね・・・ですがいい傾向です・・・お体に触ります・・・お体に触りますよ・・・」

 

フレッド

「・・・ん?・・・うゎなんだお前!?やめろォ!」

 

 

いきなり覚醒し身体中に激痛を感じながらフレデリックの頭によぎる朝霜、早霜、清霜がパソコンで見ていた忍者を題材にした漫画、アニメをファンが編集した動画の一部であるねっとりとした拒否の声が無意識に出る。

その後フレデリックの断末魔が施設全体に響いたことで“スパルタンを泣かせた部屋”としてしばし名所になった

 

 

 

 

 

 

ハルゼイ

「完全に出るタイミング逃したわね。」フゥ

 

 

 

 

 

 

 






ある夏の晩──


最上
「第1回!作者が艦娘の戦闘シーンを書かない問題~、あ、これは茶番だから見なくても大丈夫だよ!」イェーイ

天龍
「つーわけで、何か言え。」

漬けまぐろ
「WarFrameやらタイタン2やらPSO2やら仲間達との呑みで忙しい、仕事もな!!あと来年発売のANTHEMやらピョンピョン壁走りが削除されたBO4もfallout76も、隻狼とかエスコン7もHALO infiniteもやりたい!そうそう、基本PS4で箱oneはHALOとfallout4(MOD入れ)でしか使ってません。」

長門
「言うに事欠いてそれか貴様。」

漬け
「まぁ多少はね?正直な話君らには下手な芝居打って沈んで欲しくないゾ。」

龍驤
「あーらうれしい事言うやないの。」


「その心は?」


「まだ艦娘の装備やら専門知識がお粗末なの、アハン。」

瑞鶴
「お前もデータ化してやるずい。」イニシレートキャノン


「まって欲しいずい!一応天龍隊は遠征行ってる設定だし戦隊も出撃してる設定だから!」

大鳳
「違います、問題は出撃の描写がないという事です。」


「それな。」(部位破壊)

神威
「隙あらば手抜きの技に磨きをかける淫夢厨の鏡。」


「まぁ、艦娘の戦闘描写は他のSSでプロ達の戦闘が見れるし、だったら拙者はHALO流の戦闘をしようかなって、そもそも戦闘は度外視した内容だし。」

日向
「用はUNSCで瑞雲の制式採用か。」ガラッ!


「あなたも ずいうんも でばんは ありません。」ガラガラ

日向
「まぁ、そうな──なんだとぉ!?」ピシャリ


「最終決戦は異例の8時だよ!全員出撃!!弾頭やら機関やらを統一して艦娘諸君にはUNSC製艦装で無双をして頂きたく存じ上げます。」

清霜
「わたしも戦艦になれるんだ!!」

長門
「そしたら私はミニM.A.C.8問、70mm対空機関砲満載の艦装か、胸が熱くなるな。」


「いえ?全員標準型M.A.C.ガン2問×2とミニM.A.C.1問×2、アーチャーミサイルやら70mmPointDefenceGun×6問!アームマウント型チタニウム-A3戦闘用装甲重盾×2!エネルギーシールドとグラスマン博士考案物理エンジンシールド付きフェニックス級艦娘用エンジン2基搭載のフルアーマー仕様です、潜水艦もね、空母は甲板を大規模改修してF-41broadsword満載な!おまけで地上戦力もあるけど鉄の塊だから沈むよ。」

武蔵
「なん・・・だと・・・?どれだけの重量になると思ってるんだ!?」


「UNSC艦は大半が核融合リアクターが動力機関よ~?それに艦娘レ☆プ!?深海棲艦と化したコヴナント艦!!で敵がわんさか来ます、沢山来ます、容赦ナイヨー、捕まればエッチな展開ダヨー。だから2500mの戦艦を存分に動かす動力機関をアップグレードして艦装に搭載します。すると?!艦娘サイズのフェニックス級戦艦×人数の艦隊が完成デース!」

明石
「やりたい砲台!」

金剛
「Hey tuna boy!ワタシと提督のlove♥love大作戦はどうなってるネ!?」


「UNSC艦娘3人も参戦するよ!呼応ご期待!!」

金剛
「待たんか!無視すんなこらぁ!!」


  _人人人人_
   >  艦  <
   ̄Y^Y^Y^Y ̄


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スパルタンⅡ(帰投編)

あっ、そうだ(唐突)『未来の軍事技術とはいえ深海棲艦を個人火器で倒せるわけないやろ!』と思う方は少なからずいると思いますがAozolai兄貴という海外勢の方が動画にレールガンやスパルタンレーザーなどを検証する動画がありますので是非視聴してみて下さい、あれは男のロマンです。


 

 

 

 ─スリップスペース航行から90日─

 

 

いよいよ待ちに待った惑星オニキスの衛星軌道に位置するM25L回復ステーションに到着である

インフィニティでは巨大すぎるためペリカンに搭乗しステーションに向かう。

 

航行の間免状組の5人は最初の数日は商業区でフレッドから毎月貰っていた小遣いを使い売店でお菓子やら雑誌を買ったり小窓から外を眺めたり食堂に足を運びラスキーやグラスマン、よく知るブルーチームや他のスパルタンⅡ達と食事や簡単な座学といった事を学んでいたがさすがに退屈になったのか一週間もするとリンダの薦めでウォーゾーンに向かい観戦していた、スパルタンⅣ達は美少女5人に見られているのかやけに張り切るも彼女等が応援するのはもっぱらマスターチーフやカル、ケイイチといったスパルタンⅡのみでスパルタンⅣ達はそれを知るや否やウォーゾーンに落ちている小石をひたすらに小突いていた

 

1337

「・・・俺は?」

 

ラスキー

「君は惑星ズーで“また”怪鳥に拐われてるからインフィニティに居ないだろう・・・」

 

1337

「ふ・・・不公平だぁ!」

 

 

マスターチーフに至っては艦娘からの質問攻めでヘルメットを外す時にはスポーツキャップを深くかぶるようにしていたが蒼龍に『お行儀が悪いですよ。』と奪われてしまい食事の時のみは外すようにした。が、本来の食事中に浴びる視線から逃れる為の帽子が意味を成さなくなるというなんともいえない出来事もあった。

 

1ヶ月もすると観戦も飽き部屋でただひたすらに呆けていたがラスキーやローランドに頼み込み5人共コールドスリープに着いた

 

自身で就寝するのとは違い強制的な睡眠──もとい保存と解凍によりすぐに目が覚めたが一部の艦娘は身体がやけに気だるいと訴え出したのでM25L回復ステーションに着くと医師からは『細胞の結晶化を防ぐ薬のせいでしょう。ほら、そこのベットで寝てる彼も同じだよ。』と側のベットに倒れこむスパルタンⅣと同様に診断された

 

 

ベットで寝込むスパルタンⅣ

「気持ち悪いサモハーン・・・」

 

 

・・・寝苦しそうに仰向けで手足をパカパカ動かすどこかで見たシノビアーマーのスパルタンⅣを横目に酔い止めの薬を処方された艦娘達はこんどこそ我が提督のいる部屋へ歩き出した

 

「いよいよね!」

 

最上

「えーと、810番室は・・・。」

 

 

「ん?」と何かを感じ取った3人の駆逐艦が突っ込みを入れながら徐々に足を進める、案内地図によると810番室はエレベーターで3層上のようだ

 

 

伊19

「エベレーターでイクのぉ!!」ポチィーッ

 

長門

「エスカレーターな。」ポチポチポチポチポチポチバキッ

 

天津風

「エレベーターでしょこのポンコツ戦艦。」

 

「ボタンを連打しても早く来るのはゲームだけだし2回で充分だよ。」

 

 

少しするとエレベーターは☠PO~NG☠という音を出して到着する、艦娘は我先にとエレベーターに乗り込むと当たり前だが重量オーバーを知らせるブザーが鳴り響いた

 

 

ブザー君

「ビーーーッ!久し振りに仕事するで!!重量オーバーやで!!」

 

明石

「狭んめぇ!」ムギュッ

 

天龍

「Rock'n'roll!」ゴシャァ!(スパルタンチャージ)

 

明石

「あだだだ!折れる!肋骨折れちゃう!!」ギチギチ

 

 

  ギャーギャー  ドタバタ 

 

 

阿鼻叫喚な現場を目の当たりにした職員等がざわざわと集まりそこはまるでスーパー特売日のお一人様一袋!『詰め込めるだけ、つめ、詰め込もうぜぇ』コーナーと化していた

止めようとした職員とそれを面白そうに止める職員、隣のエレベーターはただ静かに数人の職員を乗せ上の階に上がってゆく

 

 

山城

「そうよ!扶桑お姉様!階段を!!」ダッ!

 

扶桑

「! その手があったわ!さすが山城ね!」ダッ!

 

妙高

「くっ・・・!追うわよみんな!」ダッ!

 

「「「応ッ!」」」ダッ!

 

職員A

「この近くに階段あったか?」

 

歪みねぇ職員

「ないね♂」

 

スタンピードな職員

「マシンガンで床に円形の穴開ければいけるんじゃない?」

 

職員B

「それは落下用だからな!?」

 

 

 

艦娘珍百景 エレベーター詰め放題プラン

暫く職員達の間で話題になったとかなんとか

 

 

 

──────

 

 

 

ダグラス

「・・・これだ。」ヒョイッ

 

フレッド

「あ"っ?!くそっ!また負けた・・・」バサー

 

ダグラス

「俺にババ抜きで勝てると思うなよ?」

 

フレッド

「よし・・・もう一回だ!」

 

 

二人のスパルタンⅡはトランプ遊びでお楽しみを待っていた、ダグラスから『今日はサプライズがある。』と言われたがフレッドは『それを言ったらサプライズじゃなくないか?』と言い微妙な空気の中ババ抜きで時間潰しとなった。(唐突)

 

フレデリックは『退院の許可か?チーフ達でも来るのか?不味い病院食に醤油を掛けていいのか?』などと思案していた

ダグラスはサプライズを悟られないようただ静かにポーカーフェイスを貫く

 

 

ダグラス

「飽きないな、お前も。」チャッチャッチャッ

 

フレッド

「何だよ。お前もどうせ暇なんだろ?付き合えって。」

 

 

トランプを集めて良く切ってから1枚1枚と別けるダグラス

フレデリックよりも長く戦場にいた為に顔には皺が寄り無精髭を顎に蓄えている

そんなダグラスを見たフレデリックはふと自身が捨て身で庇った艦娘を思い出す、まだまだ艦娘は若い。

だが深海棲艦との戦いは何時まで続くのだろうか──コヴナント戦争のように50年もの年月が流れてしまうのか

戦時の最中に生まれ、生きる為に戦い平和を見ずして若い命が散ってゆくのをさも当然のように見てきた。

戦争孤児を集めてスパルタンⅡのカート・アンブロスは復讐以外の生き方を与えたいと手塩に掛けて育てた900人のスパルタンⅢはたった数名を残して生まれ育った惑星リーチに没した

勇敢な成人兵士に改造を施すもコストに見合わず前線での中途半端な消耗品とされたスパルタンⅠ

遺伝子的に優れた子供を拉致し洗脳した改造人間のスパルタンⅡ

 

よく考えてみれば艦娘も深海棲艦が現れた後に何処からともなく現れたそうな、初めて人類が出会った艦娘は『吹雪』という艦娘だそうだ

境遇がスパルタンⅢに近しい所がある気がした、彼らのように彼女らもまた戦いの為に産み出され尊い命が散るのをUNSCの一部の連中は黙って見ることはできないだろう

人類、ひいては銀河の存続を賭けた戦いは人類と“大いなる旅立ち”の本当の意味を知った一部の反コヴナント兵達の勝利で終わったが今は新たな戦いに身を焦がしている、深海棲艦との戦いが終わっても次はコルタナが動き出すのか判ったものではない

その日が来たらフレデリックは提督業から離れブルーチームとして戦場に身を置くことになるだろう

 

──それでも、生きているだけまだマシだ。

艦娘達と会えたという意味ではハルゼイに少しばかり感謝の念が芽生える。皮肉なもんだな。

フレデリックは口をへの字にして鼻を鳴らした

 

 

ダグラス

「よし、じゃあ第78回戦──」

 

 

  ドタドタドタドタ

 

 

フレッド

「なんだ?なんか騒がしいな。」

 

ダグラス

「・・・来たか」

 

フレッド

「嫌な予感がする・・・」

 

ダグラス

「嫌な予感?お前にとっては吉報だぞ?」

 

フレッド

「いや、違う・・・」

 

「俺、この部屋の患者が退院したら結婚するんだ・・・。」 

 

 

ドタドタドタドタ!バカーン!!(扉を蹴り飛ばす音)

 

 

フレデリックとダグラスは僅かに身体を後ろに反らすとコンマ数秒後には蹴り飛ばされた扉が風切り音を纏い通過したのだ、さすがスパルタンⅡである。

 

 

フレッド

「ほらな?早速扉が犠牲になった。」

 

ダグラス

「お転婆とかいうレベルじゃないぞ・・・?」

 

 

はてさて扉を蹴り飛ばした主犯が足を踏み入れる、後光で姿がいまいち良くわからない、長い髪・・・仁王立ち・・・長門か?

フレデリックの目がやっとこさ慣れるとそこにいたのは駆逐艦の響であった。

 

 

「かるぱす~。」ヽ(・ω・)ノ

 

フレッド

「にゃんぱす~、な?」

 

ダグラス

「何かの呪文か?」

 

 

ぞろぞろと病室になだれ込んでくる横須賀の面々、・・・ちょっと待て、ホントに全員で来たのか?ばか、全員で来たら部屋に入り切らないぞ・・・

 

ダグラスは椅子に座っていたせいで艦娘の波に呑まれパっと見“たわし”のような何かになってしまった、心なしかたわしに見えたりキウイフルーツにも見えた、そんなキウイフルーツは霧島と比叡の腕に挟まれて左右に揺れている

恐らく二人の腕で顔が揉みくちゃにされているのだろう、スパルタンⅡは六感に近い感覚である程度だが目線だけでもやりとりできる

ダグラスの目はまさに『助けて欲しい。』といった目線である、ふと気が付くと駆逐艦達は靴を脱ぎベットに上がって来ていた

 

 

「んもー、レディ()達に心配させて!どーゆーつもりなのよ!」

 

フレッド

「おう、悪かった。」

 

早霜

「・・・元気してた?」

 

フレッド

「そりゃあもう。」

 

 

フレッドにとっては随分久しいくらいだったが艦娘にとっては1ヶ月と少し、大げさかもしれないが彼女等がコールドスリープしている90日間は文字どおり眠っていたのだ、皆でしばし喜びを噛み締めているといつの間にかキウイフルーツは更に激しく揺れ挙げ句に喋りだしたのだ

 

 

キウイフルーツ

「フレデリック。」

 

比叡・霧島

「!!」ビクーン

 

長門

「ほあっ!?」ビクー

 

加賀

「喋るキウイ・・・?」じゅるり・・・

 

 

ダグラスはスッと椅子から立ち上がると右手で頬を擦りながら渋い顔をする

その様子から比叡と霧島もやっと自身が何をしでかしていたか気が付きバツが悪そうな顔で俯きながら「「申し訳ありましぇん・・・」」とキウイフルーツ──もといダグラスに謝罪する

 

 

ダグラス

「人様をキウイやらタワシやらウニだの・・・まぁいい。」

 

 

ウニだなんて言っていない。

 

 

ダグラス

「もうひとつ、お前にサプライズがある。」

 

フレッド

「ん?まだあんのか?」

 

 

ダグラスは1枚の紙をボードに乗せて手渡した

「退院の手続き・・・?」フレデリックは困惑の表情でダグラスを見るとダグラスも「そうだ、実は1ヶ月前には完治しててな、だが部下が迎えに来てくれるなら・・・その方がいいだろう?」

ダグラスは両手をワチャワチャと動かしジェスチャーすると「荷物はアービターに任せてある。」そう言い部屋を後にする

 

 

   ぎっちり・・・

 

 

ダグラス

「・・・失礼。」

 

神威

「いえ、大丈夫ですよ。」

 

ダグラス

「失礼。」

 

大鳳

「あっ、すいません・・・ところでツーショットいいですか?」

 

ダグラス

「」

 

金剛

「oh...可哀想なイガグリheadネー・・・」

 

 

ダグラスは手で空を切りながら艦娘の波をゆっくり進んでいた

元はと言えば大勢で押し寄せた艦娘も原因なのだがあのセリフの後にこのていたらくでは格好もつかないだろう

金剛の放った言葉はあまり刺自体は無くどちらかというと憐れみを抱いた言い方であった

 

 

ダグラス

「また今度・・・」スタコラサッサー

 

大鳳

「あぁっ!・・・行ってしまった・・・。」(´・ω・)

 

アービター

「? フレデリック、今ダグラスが──ん!?なんだこの蒸し暑さは!?」ムワ~ッ

 

朝霜

「あ!蕎麦と将棋と時々アービター!!」

 

アービター

「なっなんだその変な名は!?」

 

占守

「とこでアービちゃんは何しに来たっしゅか?」

 

アービター

「フレデリックを迎えに来たのだ、コヴナントのスリップスペースならここから地球まで3日で帰れる、あとアービちゃんは威厳を保つ為にもやめて欲しい・・・(切実)」

 

 

辺りから喚声が上がるもアービちゃんは咳払いで鎮めると「娘っ子らも今日来て今日帰るのも身体に堪えるだろう、出発は明日でもいいぞ、私は船で待つ。」そう言い残しズシ、ズシ、と重量感のある足取りで去っていった

 

 

妙高

「・・・・・・そういえば提督・・・直接お伝えする事が。」ススス...(正座)

 

フレッド

「・・・な、なんだ妙高・・・そんな改まって・・・」

 

妙高

「・・・私もこの瞬間まで失念していましたが90日前・・・出発した二日後に日本海軍から“増援”が送られているそうです。」(低姿勢)

 

 

蒸し暑い病室に衝撃が走り辺りが凍り付く

その雰囲気のまま各々が忘れてorやらかした事をゴニョゴニョと語りだした

 

食いしん孃の空母曰く冷蔵庫は空っぽ

BIGセブン曰く弾薬は湿気らない内に演習で使い果たした事

小さな天使こと駆逐艦等曰くお菓子やジュースは食べ尽くしてしまった事

猛虎な秘書艦曰く書類は呉に送っている事

不幸な姉妹曰くコールドスリープで髪が傷んでしまった事

紅茶戦艦曰く高い茶葉を数十ダースで注文した事

工作艦曰く先手を取り高級茶葉をクーリングオフした事

軽巡曰く執務屋の扉が大破していた事

海防艦曰くフレッドの私室から『山崎18年』と『悪魔(チーフ印)』を持ち出した高速戦艦3人組がいた事

 

 

金剛・霧島・比叡

((どきっ・・・見られてた?))

 

フレッド

「おぉう・・・もぉぅ・・・」

 

 

妙高が忘れ事をするのは珍しい

加賀はなんとなく察してた

長門の言い分は尤もだ

駆逐艦達には寂しい思いをさせたから不問とする

書類の最終決定は提督しかできないから龍驤の選択は正解だ、許してくれ呉提督

不幸な姉妹には運が無かったと宥める

金剛は目を泳がせ愛想笑いで誤魔化すがそれは無駄だ

それに対処した明石は珍しく“ご褒美”をねだりもしない、何か裏がありそうだ

天龍は廊下の掃除をしようとしてたらそれを発見したそうな

占守は前に比べるとだいぶお利口さんになった、食堂に来て特盛パフェを食べていいぞ

 

そこまで考えるとフレデリックは決断する

今日帰ろう、それがいいそうしよう。

 

3ヶ月も増援とやらを待たせてしまうのは忍びない、それにスパルタンⅡは身体の代謝なども人間のそれ以上あるから怪我の治りも早いし暫く鎮守府で寝たきり生活だったとしても数日で感覚は取り戻せるだろうという決断だ、後にそれが理由で大惨事となるのはここだけの秘密だ──

 

 

フレデリックは着替えるために「とりあえずみんな、一旦出てくれないか?」と言うが満場一致で拒否されてしまった

仕方ないとベットのシーツを駆逐艦達に持ってもらいそれを影にして手早く着替える

年齢だけで言えば小学校の高学年ほどの駆逐艦もまた女の子であることを忘れているはずも無いが下手な奴等にシーツを持たせるとそれをそっちのけで身体を凝視してくるのが目に見えているから仕方ない

 

 

金剛

「う~ん、影だけというのもまたgoodデース。」

 

清霜

「あれ~?提督少し痩せた?」

 

フレッド

「んー・・・そうか?」

 

「帰ったら焼き肉連れてってよ焼き肉!」

 

フレッド

「そういやずっと味気ない病院食だったしな・・・考えとくよ。」

 

朝霜

「やったぜ。」

 

金剛・比叡・霧島

「「「やったぜ!」」」グッ ピシッ ガッ パァン!

 

 

やたらと現金な3人の声を聞きながらフレデリックはあることに気が付く

妙高の話によれば金剛の妹にやたら『大丈夫』というワードが口癖の『榛名』という姉妹艦がいるらしく妙高の言う“増援”に含まれているらしい、まだ会ってもいないのに胃が少しばかりキリキリするが金剛が言うには過去に銀座にある四越という日本有数の高級デパートでモデルに抜擢されるほど全国の提督から素養がしっかりとしているとの事だ

・・・ただ流されやすいというか、少し優しくしただけでベッタリになってしまうらしく・・・つまる話メンヘラだとかヤンデレの属性があるそうな、やっぱり胃薬が必要じゃないか。(キャベジン)

他には絵描きが趣味で夕雲型なのか炎陽型なのかいまいち良くわからない時期があった『秋雲』、妙高の妹でケッコンに強い意欲がある『羽黒』や皆のお腹の支えである『伊良湖』、白露型の『山風』と『海風』、総勢6名の仲間がやってきているらしい、3ヶ月も放置する結果になってしまったが・・・

話が纏まり皆食事にしようと食堂に向かう事になった

どれだけ在庫があるかわからないがこのステーションの食料事情では心ともない

今は長門がゆっくり椅子に座ろうとしている

 

 

フレッド

「6人くらい増えるなら何とかなるだろう、アービターにも話は付けたから家までもう少し辛抱だな。」

 

長門

「むぅ・・・」

 

フレッド

「どうした長門?何か気になるのか?」

 

 

長門はいやに真剣な顔で考え事をしていた

椅子に腰を下ろし背もたれの可動部を余すこと無く体重を預ける、手と脚を組み目を細めて手を顎に宛がう仕草は女性特有の色気・・・艶かしさがあった

 

 

長門

「いやな、その増援の駆逐艦はどんな艦娘か考えていたんだ。」

 

フレッド

「白露型の『山風』と『海風』か?確かに艦娘の数が増えればその分資材の確保も必要になってくるだろうからな。」

 

長門

「いや、違うんだ提督・・・駆逐艦が可愛い天使さんなのは提督もご存知だろう?」

 

フレッド

「ん、言いたい事はわかるが・・・。」

 

 

あぁ・・・やっぱりいつもの長門だった。

面白い格好のアブナイ女とか対魔艦だの言われる長門は殆どの鎮守府で駆逐艦に性欲を持て余しその性欲を提督にぶつけるらしい、とは言うが普通に物事を考える“普通の長門”は迷惑そうにしているらしい

こうして“駆逐艦の中心で愛を叫ぶ長門”はそう呼ばれているそうだ、しかもここ横須賀鎮守府の長門はそのオリジナルときたもんだ

 

 

長門

「そうだ提t・・・いや、何でもない・・・気にしないでくれ・・・。」ガタッ

 

 

・・・おや?要らん報告によれば提督を逆に襲う長門も珍しくはないはずだったが・・・

よし、少しからかってみよう、ちょうど壁際にいるし比叡が購読している雑誌に載っていた『壁ドン』とやらを試してみよう

 

 

フレッド

「なんだよ、言いたい事があるなら素直に言ったらどうだ?どうせ二人っきりなんだ。」スクッ

 

長門

「おい提督、まだ立たないほうが・・・」

 

フレッド

((今だ))

 

 

ドンッ

 

 

長門

「ひゃわっ?!」

 

フレッド

「ほら、隠さなくていいんだ、言いたいならスパッと言うのがお前だったじゃないか。」ホラホラ

 

長門

「あぅ・・・あぇ・・・ひぅ・・・」ビクビク

 

フレッド

((なんだ?いつもと反応が全然違うぞ?!これじゃあただの女の子だ。))

 

長門

「・・・か」

 

フレッド

「か?なんだって?良く聞き取れ──」

 

長門

「ばか!って言ったんだ!この・・・ばかたれーっ!」ドグシャ!

 

フレッド

「ティンッ!」グシャ

 

 

長門が脚を勢い良く振り上げるとその脚はフレデリックの股間に寸分無く叩き困れる

フレデリックの体が少しばかり浮き上がると落下の勢いを無駄にする事無く床に叩きつけられたのだった

数秒間の静寂が訪れ長門は我に返るとフレデリックが股間を押さえつけ床に昏倒しているのだ、艦装が無くとも戦艦の蹴りは相当な威力だ、あぁ何とも恐ろしい

 

 

フレッド

「」しーん

 

長門

「あっ・・・あぁっ!何て事をしてしまったんだ私は!・・・ど、どうしよう・・・これが原因で提督に左遷でもされたらお父様にも勘当されて身寄りも無くてどこかの裏路地で・・・うわぁーん!!」ダッ!

 

フレッド

「」

 

大鯨

「きゃあ!・・・?長門さんどうしたんでしょうか・・・ほえっ!?提督!しっかりして下さい!どうしたんですか!?」ユサユサ

 

加賀

「提督・・・!?」

 

 

フレデリックは誰かに揺さぶられるのを感じながら意識が遠退く中で『長門に詰め寄るのはやめよう。』そう新たに認識したのであった──

 

 

 




次回はまた時空をすっ飛ばして横須賀鎮守府に帰投します、沢山増えた艦娘をスパルタンはどう捌くか見物ですね


お小遣い設定→大体15000円前後(駆逐艦は5000円)

男なら女の子にお小遣いあげるのは当たり前だよなぁ?
まぁ高い物は大体フレデリックにおねだりして洋服やら電化製品やら買ってもらってるんですがね提督さん。



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ホントにあった、TSの裏技

物理的に二人が入れ替わります(意味深)


 

 

──9:00 横須賀鎮守府 執務室──

 

 

 

退院後1週間で様々な出来事があった

鎮守府に戻ればもう肌寒い秋になっていたし“増援”だけでなく佐世保からやってきた12人と合わせて合計18人、増援の6人だけならともかく佐世保組までやってくるとなるとなかなか骨が折れる、

今は新たに資材確保の為に天龍が駆逐艦を連れて遠征に出ているが戦艦達が出撃するのはとてもではないがやぶさかではない。

 

そしてこれは個人的な話になるが、今朝から結構面倒な事態に陥っており今しがたインフィニティでの精密検査から戻って一仕事するところだ。

 

 

龍驤

「金g・・・っといかん。コーヒー持ってきたで、“フレデリック提督”」ニシシ

 

金剛(フレッド)

「おう龍驤、ありがとう。」

 

 

妙に様子が違う龍驤から“フレデリック”と書かれたマグカップを受け取りコーヒーを口元に近づけ香りを嗅ぐ、紅茶も悪くないが今日は街のモールに買い出しに行かないといけない為ゆっくりしている場合ではない

 

 

金剛(フレッド)

「ん~・・・良い匂いだ、インフィニティのただ苦くて酸っぱいコーヒーとは大違いだな。」

 

 

さすが日本製といったところか、インスタントコーヒーの癖に下手なカフェのマスターが挽いたコーヒーより旨い。

 

 

フレッド(金剛)

「What!?提督まさかミーの身体でコーヒーなんて飲むつもりでスカー!?」

 

金剛(フレッド)

「い・・・いいだろ、少しくらい。」ズ...

 

フレッド(金剛)

「ホァーーッ!?ホントに飲んだネー!もうお嫁に行けないデース!!」ガーン

 

龍驤

「ぎゃははは!似合わん!男勝りな金剛もオネエ提督もホンマに似合わんてー!!」ゴロゴロ

 

榛名

「あ、あはは・・・」

 

霧島

「もう、龍驤さんも金剛お姉様も少し静かにできないのですか?」

 

瑞鶴

「それにしたって中身が入れ替わるなんて、まるで漫画やゲームみたいな展開ね。」ズイッチョ

 

加賀

「瑞鶴、貴女・・・ゲームのやりすぎ・・・。」

 

 

 

スカートの裾なぞ気にせず床でのたうち回りながら笑う龍驤とソファで緑茶なり紅茶なりコーヒーで茶菓子を楽しむ出撃できず暇をもて余した戦艦や空母達がこちらの様子を見ている。

 

 

 

そもそも何故こうなったのか説明した方がいいだろう、それは──

 

 

 

 

 

── 早朝 5:30時 ──

 

 

 

フレッド

「くぁぁっ・・・ふぁ~・・・やることも無いのにちょっと早く起きちまった。」コキコキ

 

 

普段朝は予定が無ければ6:30程に起きているフレデリックは午前の分の書類を持ち早めに食堂に足を運んでいた、鎮守府に帰った時は泣き付かれたり『なんでもするから食べ物を~・・・』など姿形からは想像も出来ない事を言うヤツもいた。

地球に帰った足でそのまま焼き肉屋『肉でも食ってリラックスしな』に向かうと余程空腹に耐えていたのか増援の18人は泣きながら肉をひたすらに頬張ったとか

そして“佐世保の裂鬼衆”はフレデリックを早速からかってやろうとしたがスパルタンⅡ式お仕置き術『逆エビ固め』により酒を盗み呑みした金剛、比叡、霧島の3人が折檻されたのを見て『お仕置きとはいえプロレス技だと!?』と驚愕の声を漏らしたが良く考えて欲しい、スパルタンⅡはミョルニルアーマーを装備していなくとも130kgという体重があり加えて216cmの身長と艦娘とはいえ艦装の装着無し、加えて人体の構造を良く知るCQBの達人からそんなプロレス技を掛けながらのしかかられたらひとたまりもないだろう

極刑として鎮守府屋上からのグラウンドパウンド(アーマーのスラスターで地面に突撃する技、建物2階からの高さならスパルタンは昇天する)も極刑として存在しているらしく裂鬼衆達も『暫く大人しくしていよう...』と決めたようだ。

 

現在食堂は伊良湖が担当しており仕込みが始まるであろう時間に近い

 

時折普通に歩いている筈が突然よろめく時がある、用はアレだ、病み上がりに加えて地球の重力を“思い出している”最中だからだろう。

何故この話をするのかって?そりゃあ──

 

 

 

フレッド

「あー・・・床がひんやりして気持ちいい。」ボケー

 

 

 

よろめいて倒れたからだ。

 

辺りに散らばった書類を拾わなければ、そう考えた時に聞き慣れた訛りの混ざった声が聞こえてきた

嫌な予感が当たるのは人類の宿命と言えようか。

 

 

 

金剛

「good morning ネー!提督ゥ!!」ダダダダダ

 

フレッド

「金剛!廊下は走るなって何──」

 

金剛

「こんなところにbananaの皮ガー!」(飛び込み競技のような綺麗なダイビングジャンプ)

 

フレッド

「バナナなんて無・・・おわーっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──ゴッ(謎の重低音)

 

 

 

 

 

 

 

──────

 

────

 

──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

明石

「あーあー、どうせなら私が入れ替わりたかったな~。」

 

翔鶴

「随分と唐突ですね・・・」

 

アークロイヤル

「仮に明石と提督が入れ替わったとしてどうするつもりだ?」

 

明石

「そりゃあミョルニルアーマー着たりワートホグ買い付けたり!ガンタレットの砲身が焼き付くまで掃射するのもいいなぁ!あ!そうだ“自分自身に強襲作戦”するのもいいかも!」(暗黒微笑)

 

蒼龍

「自分を犯すの?うわぁ。」(ドン引き)

 

フレッド(金剛)

「名案デース!提督ゥ!夜s──」

 

金剛(フレッド)

「断る!──ったく、艦娘の貞操に対する概念は大丈夫なのか?」チラッ

 

榛名

「大丈夫じゃないです!というか何で私を見て言うんです?!」

 

長門

「それよりだ、金剛と入れ替わってしまったのは仕方ないとして私生活はどうするんだ?」

 

金剛(フレッド)

「あー・・・ジャージで良いだろうし、今日の買い物は延期かな・・・。」

 

フレッド(金剛)

「良くないデース!ちゃんとオシャレして下サーイ!」

 

龍鳳

「延期するにしても車の免許持ってるのは提督だけですし、駆逐艦の子達の為にも、どうにかできませんか?」

 

金剛(フレッド)

「・・・龍鳳が言うなら方無いか・・・金剛、服を見繕ってくれないか?」

 

フレッド(金剛)

「OKデース!飛びっきりcuteにするネー!white colorのワンピースも似合いそうデース!・・・って元々ミーの服ネー!」

 

金剛(フレッド)

「あ、そうだった・・・“俺”が片言訛りって全く合わないな、旅行で日本に来たハイテンションな痛い外国人みたいだ」(渋い顔)

 

武蔵

((彼は・・・自身の状況が本当に判っているのだろうか・・・))

 

 

 

 

 

 

 

──30分後──

 

 

 

金剛の部屋で“俺”から身仕度をされ始めてしばらく経つ、30分くらいだろうか?みるみる内に鏡に“気合いの入った金剛”が構築されていく──金剛曰く化粧やファッションは女性にとってミョルニルアーマーを装備して戦場に赴くスパルタンと同じらしい、スパルタンレーザー(仕草)やロケットランチャー(上目使い)、ガンタレット(おねだり)もそれの1つなんだとか。知らんがな。

 

 

フレッド(金剛)

「いやー提督の身体ってcrazyネー!細かい指先の動きもsmoothデース。」

 

金剛(フレッド)

「そうできるように訓練してきたからな。」

 

フレッド(金剛)

「お蔭でメイクもコーデもvery goodネー!」(満足)

 

金剛(フレッド)

「・・・本来の用途とは違うんだが・・・状況が状況のせいで何も言えん・・・」

 

 

まるでまだ夢でも見てるんじゃないか──と思う自身の置かれた状況に難とも言えないフレデリック

不意に右手で左の二の腕をつねっても痛みが走るのみでやはりこれは現実と受け入れる事にしたが目はハイライトを失い口は一文字にぎゅっと固く塞がれている

その時私服姿の山風が部屋にやってきた

 

 

 

山風

「提督?あ、いた。みんな準備できてるから」

 

金剛(フレッド)

「わかった、行こう。」スクッ

 

山風

「あっそうか、提督今金剛さんと中身入れ替わってるんだった。」

 

金剛(フレッド)

「不本意ながら。」ツカツカ

 

 

山風はこんなに綺麗なのに目線の力強さと仕草が男そのものの歩き方の金剛に対して『まるでモデルさんみたい』という感想を洩らした

 

 

フレッド(金剛)

「男女間の歩き方の違いっていうのは筋肉や骨格の違いもあるが骨盤の構造が一番差を作り出してるんだ、熊野みたいなおしとやかな歩き方を学べば『両津勘吉』のガニ股歩きもどうにかなるかもな。」

 

山風

「はえ~。」

 

 

フレッド(金剛)はブーツの踵をコツコツ鳴らしながら歩き、立ち止まると左腕を腰にあてがいフレッド(金剛)へモデルポーズで振り向くと「踵が不安定で歩きづらい。」そう言いフレッド(金剛)にぶつくさとクレームを突き付けるとブーツを脱ぎ出した

 

 

フレッド(金剛)

「アイエエエエエエエ!?“銀座かねまつ”の数量限定版ファーブーツが~!」(素)

 

金剛(フレッド)

「スニーカーはないのか?最悪運動靴でもいい。」ヌギヌギ

 

フレッド(金剛)

「favoriteのブーツよりスニーカーを取るなんて、なんか悔しいデース・・・」しぶしぶ・・・

 

山風

「やっぱスパルタンは単純な強さだけじゃなくて精神的にも強いんだ。」(確信)

 

金剛(フレッド)

「あるじゃないか、スニーカー。」(満面の笑み)

 

 

実際この情況を受け入れる事ができるのは相当肝が座っているかバカかどちらかだろう

 

『行くぞー山風。』『ファ~置いてかないで~』

 

 

 

  ぽつん・・・

 

 

フレッド(金剛)

「ムムム・・・あっそうだ(唐突)いい事思いついたネー!!」

 

 

二人のやり取りを見たフレッド(金剛)は一度妹達が待つ執務室へ戻ることにした、こうなったら提督の身体を紅茶一色に染めてやろう、と──

 

 

 

 

──────

 

────

 

──

 

 

 

 

 

金剛(フレッド)

「味方のワートホグだ!」クワッ

 

秋雲

「ぬはっ?!」ビクーン

 

羽黒

「提督、あの・・・どうしたんです?」

 

金剛(フレッド)

「いや、なんか変な予感がしてな・・・まぁいいか・・・よし!乗り込めー^^」

 

榛名

「わぁい^^」

 

 

※買い物班はフレデリックを加えて“増援組”の5人、伊良湖はまた後日で代わりに最上が加わった

 

 

(フレッド)

「金剛の奴、余計な事してなけりゃいいんだが・・・」ブツブツ

 

 

 

 

 

 

──────

 

────

 

──

 

 

 

 

 

ブロロロロ・・・

 

 

 

 

長門

「行ったみたいだな、私は部屋でぬいぐるみの製作に戻るかな。」ヨッコラショ

 

(金剛)

「さっそく紅茶を飲みまくりマース!比叡カモン!──って比叡~?」

 

 

これといって執務室にいる必要の無い者達は寮の部屋に戻ろうと立ち上がる

そしてフレッド(金剛)が比叡を呼ぶが当の比叡はいずこやら。

よく見たら霧島も居なくなっていた、さっきまでいたのに何処に行ったのやら、とフレッド(金剛)は顔をムスッとさせるが不機嫌になったところで二人は戻って来ないだろう・・・何故なら──

 

 

霧島

「皆さん、お客さまがいらしましたよ。」ガチャ

 

比叡

「今日のお客様はチーフさんでーす!!」

 

マスターチーフ

「フレッド、来たぞ。」

 

フレッド(金剛)

((What!?よりによってお客サン!?しかも英雄様デスか!??))

 

 

マスターチーフのご来場、扉を前に少しかがみながら潜り執務室に入ると突然の光景に場はデデドン!(絶望)と化した

『何故よりにもよってこのタイミング・・・』と珍しくも心の声を合致させる艦娘達

チーフがフレデリックと金剛のアレコレ(邪推)の話を聞き心配になり直接アポ無しでやって来たのだ、普段ポケーっとしている加賀ですら冷や汗をかきながら目を泳がせている

 

 

ウォースパイト

((まずいですね・・・アドミラルの中身がMs.金剛とばれたら・・・みなさん!やりますよ!!))

 

 

ウォースパイトがソファに座る仲間達に目配りすると全員が僅かに頷き今ここに壮大な大嘘大作戦が決行された

──が、当の金剛は我慢が出来なくなったのか比叡に紅茶をねだり始めて早速バレそうになる、葉っぱのお薬(意味深)である。

龍驤は『中身が入れ替わっている事自体知らへんなら普通にしてる分にはバレへんやろ。』と考えたが面白そうだから何も言わずに一瞬ニヤッとした顔で茶番に付き合おうと決めた、何故?それは“英雄”と名高いかのマスターチーフを出し抜く『英雄を騙したで勲章』を手に入れるのも悪くないという発想からだ、結局龍驤も同類と言わざる得ない

 

 

フレッド(金剛)

「へいラッシャイ!パァン! どういったご用件デ!?」(焦り)

 

チーフ

「・・・?・・・これといって重要な事じゃないがフッド卿とラスキー艦長から『今日は休め』と言われてな、やることもないから食事をしに来た、あとお前の様態についてもな。」

 

 

チーフが自ら足を運ぶ程虜にした横須賀の味、大鳳から『ちなみにお目当ては?!』という質問に対してチーフは『唐揚げ乗せ横須賀海軍カレーだ。』キリッ と静かに、しかし力強く答えた

『インフィニティの食堂も悪くないが横須賀はひとしおだ。』というマスターチーフ大絶賛の声も添えて。インフィニティの食堂も確かに悪くは無かったがレパートリーを重視した結果味に関しては中の下あたりだったというのが味にうるさい艦娘達の正直な感想であった

 

 

武蔵

「インフィニティといえばあの空飛ぶ巨大な戦艦か、ふむ・・・あれだけ巨大なら乗員も多い、さぞ食堂は兵達で賑わっているのだろうな。」

 

山城

「凄かったですよ、時間関係無しに200人以上は常に居ました。」

 

龍鳳

「それをたった3人でキッチンを回すというのも圧巻でしたね。」

 

チーフ

「それで、いいのか?食堂の方は。」

 

龍驤

「んー・・・まぁいいんちゃう?大鳳~案内して、どうぞ。」

 

 

秘書艦の龍驤が言うならば仕方ないのだろうか

異論を挟む訳もなく話は進んでゆく中大鳳はチーフの傍に居たのにも関わらず近場のテーブルの下にわざわざ潜り込みそこから頭をニュッと、そしてガッ!といつもより鈍い音を醸し出し頭をテーブルの角にぶつけながら現れた、一体何の拘りなのだろうか。

 

 

扶桑

「ひっ・・・今のは痛いわ・・・」

 

大鳳           

「ど・・・どぅぞごぢらべ・・・」ズキズキ

 

チーフ

「」

 

 

ギィィ・・・バタン

 

 

瑞鶴

「・・・いやーマジでびびったわ・・・」

 

 

金剛型(スパルタン付き)以外の執務室にいた者達は胸を溜め息を付きながら撫で下ろすと(金剛)は比叡に紅茶をねだっていた

それを聞いた霧島も「お茶請けを取りに行きますね。」と執務室を比叡と一緒に退室した、異性と中身が入れ替わっても尚冷静でいられるのは入れ替わった相手が“慕っている提督”だからだろうか

 

 

龍驤

「あ、所で金剛、君の身体は提督の身体になったわけやろ?本来の身体が入れ替わってなんか違いはあるん?」

 

 

龍驤の素朴な疑問に対して金剛は身体よりも“中身”の慣れが表れるらしく履き慣れていたお気に入りのブーツよりも歩きやすさを重視したスニーカーを選んでいた、と話した

中身の慣れが反映されるならば紅茶よりもブラックコーヒーをよく飲むフレデリックの体に入れ替わった金剛がコーヒーより紅茶に対して執着を見せるのも納得できるが──『それをいいことに好き放題カロリーを摂取しすぎないといいけど~』なんていうのは珍しくも明石の言葉だった、仲間の体調を心配する艦娘の鏡

 

 

明石

「デブった提督なんて嫌だしね。無駄な栄養はカットよ。」フフフ・・・

 

龍鳳

「」

 

 

自身の理想像のために仲間に苦言をつける艦娘の屑

 

 

 

 

 

 

──数時間後──

 

 

天龍率いる水雷戦隊はドックへと帰投すると駆逐艦の暁型4姉妹は身体の汚れを落とす為に風呂場(もとい入渠)へと向かい天龍はフレデリックに報告書を提出するためにひとまずこの時間に普段いるであろうフレデリックの私室へ歩いていた

 

 

天龍

「オーイ提督、ブラックチームが帰ったぜー」ガチャ

 

フレッド(金剛)

「Oh天龍~!どうでシタ?」

 

天龍

「・・・え?あぁ、これ報告書・・・」ピラッ

 

フレッド(金剛)

「Foo~♪やりますネェ!間違いなくperfect victory! S rankデース!」

 

天龍

「」

 

 

─────程なく執務室

 

 

 

龍驤

「ん~?提督の様子が変??」

 

天龍

「そうなんだよ、なんつーかバカみてぇ、つーかなんつーか・・・金剛の姉貴みたいなんだよなぁ・・・秘書艦ならさ、何かわかるだろ?」

 

龍驤

「うーん、惜しい。『金剛みたい』やなくて『金剛そのもの』なんや。」

 

天龍

「ハァ!?どういう意味だよ?」

 

龍驤

「そのままの意味や、二人は中身だけ入れ替わっとるんよ、提督の体に金剛、金剛の体に提督ってなぁ、水雷戦隊は日が昇る前から出立しとったし知らんのも仕方ないわな、あとな、艦隊名なんやけど水雷戦隊じゃないと駄目とは言わへんけどブラックチームって絶体ブルーチームの真似やろ?(笑)」ケタケタ

 

天龍

「えぇ・・・(困惑)」

 

 

龍驤は天龍の話に付いていけないような間抜けな顔を見てから「まぁ提督なら金剛の身体で良からぬ気を起こす事もないやろ。」と付け足すとさっさと書類の整理を済ませる為に秘書艦用の椅子にギィと身体を預けて机に向き合い辞書くらいに積み上げられた書類にサインと印をポスッと押し付ける

 

提督というのはどうも一部を除いてサボり癖があるのか書類の住宅街が乱立する事もそう珍しくはないという──小一時間もあれば片付く書類はフレデリックが普段仕事をしっかりとしている証拠であるのだ

 

 

龍驤

「くぅ~!提督が働き者やとウチの仕事も捗るわ!」テキパキ

 

天龍

((いや!絶対なんかおかしいって!))

 

 

心の中で情況のおかしさを訴える天龍はその内考える事をやめて横須賀鎮守府名物、伊良湖特製餡蜜パフェを以前フレデリックに貰った券で頂こうと決めフラフラとした足取りで食堂を目指し歩き出したのだった

 

 

天龍

「あ、私もお風呂(入渠)入らなきゃ・・・」フラフラ~

 

 

普段『俺』と名乗っている自身を忘れる程にヨロヨロと歩く天龍を目撃した加賀は流石に心配したのか『気を確かに。』と肩を支えると天龍は嬉しさの余りに鎮守府でも滅多にお目にかかれない"戦艦のように巨大なパフェを分け与えた"とかなんとか。軽巡天龍、気が動転しすぎである。

 

 

「すげぇ現場を目撃したのです。」コソコソ

 

「他言無用だ。」ヒョッコリ

 

 

──────

 

────

 

──

 

 

暫くするとフレデリック(金剛)達が戻り各々が部屋に戻ると龍驤の様子を見にフレデリック(金剛)は執務室へ入る

心配はどうやら杞憂だったようだ、龍驤はしっかりと仕事を終え、入浴も済ませたのか浴衣姿で緑茶をすすりながらテレビを見ていた、初めて龍驤の髪を下ろしたスタイルを見たときはフレデリックも((どなた?!))と一瞬驚愕したが龍驤と知るや否や感極まる感想を漏らしたのは意外と最近の話。

 

 

龍驤

「おっ、お疲れ!どやったんや?」

 

金剛(フレッド)

「どうしたも何も普通だったなぁ、荷物がいつもより重く感じる、あと目線が低いと苦労するくらいだな、そこいらから視線を感じたが殺気とは程遠いな。」ガサガサ

 

龍驤

「殺気飛ばす一般人とか逆に気になるわ」

 

フレデリックは紙袋を床に置くと上着を脱ぎハンガーに掛けて両肩をグリンと回してから首を左右にゆっくり曲げていく、どうやら慣れない女性の身体で肩凝りになってしまったようだ、と金剛(フレッド)は気だるそうな声で呟いた。(※服装に関しては様々ありますが皆さんのご想像にお任せします。)

 

 

龍驤

「その割にはなんか嬉しそうやん、やっぱり駆逐艦の笑顔に背は変えられ「駆逐艦と聞いて。」・・・なんや、長門かいな。」

 

 

龍驤の言葉を遮り突如やって来たのはコーヒー牛乳を片手に持った我らがビッグセブン、バトルシップ長門(リス柄パジャマVer)だ、横須賀鎮守府では任務に就いていない時・・・大型艦は電索や頭に装着するタイプの艦装品などを取り外す許可が出ているせいで黒髪パジャマ姿のロリコンお姉さんにしか見えない。

長門は登場するなり駆逐艦の素晴らしさを次々語るが金剛(フレデリック)と龍驤はさらりと聞き流している

 

 

龍驤

「そうや、君が出発してから少ししてから英雄さんがきたんやで?」

 

金剛(フレッド)

「ほんとか?何か言ってなかったか?」

 

 

フレデリックは龍驤に詳しい話を問うも龍驤からは『上官から休め言われて暇だからメシ食いに来たって言っとったで。』という話しか聞く事ができなかった

龍驤が嘘をついているようには見えず金剛(フレッド)は安堵の溜め息を吹くと声には出さず『最近グリーンチームの話し聞かないな・・・そういえばインフィニティ級の2番艦と3番艦の件はどうなってんだろうな。』と考えた

実際のところ絶大な戦力のインフィニティ級が3隻に増えればアレス級1隻よりも有用であり現コヴナント残党軍には過剰戦力、余りにも過ぎた戦力は民間人からも良い目で見られないだろう、とフッド卿の鶴の一声によりアレス計画は頓挫し事実上の凍結となった、もちろんブルーチームやグリーンチーム、ファイアチーム・オシリスの活躍による所も大きくアレス計画を推奨する将校の汚職の裏を取るという裏方仕事ではあるが──それでもONIの鼻っ柱をブチ折る事によりアレス計画に関してはUNSCが一転攻勢しUNSCが提案したインフィニティ級の模倣計画、『インフィニティ級姉妹艦建造計画』が1番艦を建造したオールト雲のONI建造厰をUNSC技師等が拝借して2番艦、3番艦の建造がスタートした

ちなみにインフィニティの新造艦計画をフレデリックに漏らしたのはローランドである、機密を守る役割も兼ね揃えたスマートAIが信頼できるスパルタンⅡとはいえそんな簡単に機密情報を流しても良いのだろうか?ローランド君のお口はガバガバ。はっきりわかんだね。

 

 

金剛(フレッド)

「結局どうすれば元の身体に戻るかも判らずか・・・。」

 

 

どうやら俺は・・・今後艦娘として生きていかなければならないのか──今後は金剛だけに(激寒)・・・だが諦めた訳じゃない、身体が元に戻れるまで俺は諦めるつもりはない、なにがなんでも──

 

フレッド(金剛)

「hey提督ゥ!折り入ってお願いがあるマース!」ザッ!

 

金剛(フレッド)

「・・・そうか、やっぱりお前もそうだよな、元の使い慣れた身体がいいよな・・・。」

 

 

金剛(フレッド)はそう言うと本来の自分の身体を強く睨み付ける──徐々に前傾・・・前傾・・・前傾姿勢になりその姿はスピードスケートの選手が今正にスタート線から飛び出さんとするかのよう

それを見たフレッド(金剛)は「・・・ハイ?・・・エッ?」といった間抜けな顔をすると1歩、後退りする。

金剛(フレッド)はまるで激鉄て信管を叩かれ弾き出された弾丸のように走り出す!さすが艦娘の身体である、スパルタンⅡのような怪力はないが均整の取れた華奢な身体は強く撓り金剛(フレッド)が求める瞬発力を遺憾無く発揮した

柔軟性も安定性も良くフレッド(金剛)──身体の持ち主が日頃からしっかりトレーニングをしているのだろう、

壁に飛び垂直の面に足をしっかり食い込ませる

2歩、3歩、4歩目で跳躍すると自分の身体に目掛けて滑空すると最終コースを確認し背中を後ろに反らす、流れるように首に力を込め仕上げは整った

最後は自身の頭に金剛の頭を叩き付けるだけだ

 

 

フレッド(金剛)

「提督!wait!wait!まだ心の準備が──」

 

金剛(フレッド)

「返して貰うぞ!俺の身体ァー!」

 

フレッド(金剛)

「Such bullshiiiiiiiit!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──ゴッ(鈍い重低音)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本海軍、艦娘がいる鎮守府には男性は提督──司令官と呼ばれる一人の男以外はほとんど居ない。

 

横須賀鎮守府にいる唯一の男性の司令官がいる執務室には今日もまたコーヒーを啜る音が微かに聞こえるという──

 

 

 

 




☆味方のワートホグだ!☆

HALO5吹き替え版でフレデリックに誤射すると複数の台詞の内から確率で突如発する台詞



という訳で金剛回でした
言うほど金剛してないですが・・・次回は長門回です


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突撃リポート!青葉の奮闘!


長門
「なぁ漬けまぐろよ。」

漬け
「何じゃらねながもん。」

ながもん
「・・・今回は私の回じゃなかったか?」

漬け
「・・・・・・・・・おっ、そうだな。」(すっとぼけ)

ながもん
「北極熊を葬り去った猛獣の連撃!味わってみるがいいッッ!!」ボコココー


「ノース‼」ゴシャー 「ベアッー!!!」グシャー


「オーガ!」ベチャ

CJ(友情出演)
「あらま、死んじまった!」





 

 

 

初めまして!私は日本海軍大本営配属広報班の青葉と申します!

今日は野澤准将の親しい仲と聞く横須賀鎮守府のスパルタンⅡ S-104、フレデリック少佐に突撃取材をしたいと思います!

・・・実は今回の取材はアポ無しなんですが聞く話によると横須賀鎮守府の提督さんは艦娘にとても優しいらしく関係者であれば追い返す事はあまりないそうなので安心して突発取材ができます!

そして今は横須賀鎮守府の正門前なんですが──

 

 

リーコン1

「だからね、取材関連はアポを取らないと入れないんだよ。」

 

青葉

「良いじゃないですかぁ~!私艦娘です!青葉ですぅ!!」

 

ソルジャー1

「青葉と呼ばれる艦娘が"艦娘回覧板"を創ってるのは知ってるけど、君が艦娘とかそれとこれは話しが違うんだ、アポを取ってくれさえば俺たちも君が正門を通るのを妨げることはしないしね。」

 

 

守衛のスパルタンⅣに諭されるが当の青葉はむしろジャーナリスト魂に火が入ってしまい熱意故にスパルタンⅣを困らせてしまっていたのであった

 

 

青葉

「あ~ん!ちょっとだけ!船首(さきっぽ)だけですから!」

 

ソルジャー

「だーめーでーすー!!」

 

青葉

「チャンツィイー!!」(地団駄)

 

シノビ1

「人の話を全然聞いてくれないキンポー。」

 

 

もうこうなったらなにがなんでも鎮守府に入ってやる!

青葉は一度とぼとぼと歩きながら来た道を引き返すと横須賀鎮守府行きのトラックを見つけ艦娘が持ち得る身体能力で荷台に木の影からタイミング良く入り込んだのだった

 

 

ディフェンダー1

「オーイ、お届けモンだ、ドラム缶いっぱいの梅干しと白米と醤油1斗缶10個、味噌5樽、・・・日本海軍から支給品の椎茸とスダチ、大根がたんまり。サンマは毎年の如く深海棲艦から奪取してくれってさ。」

 

青葉

((そういえばもう秋でしたか・・・横須賀のサンマは美味しいのでしょうか──って、深海棲艦に奪われたサンマなら何処も同じでしょうかね。))

 

ソルジャー1

「わかった、そしたらいつもの場所に頼む。」

 

ディフェンダー1

「あいよ、帰りのワートホグを廻しといてくれ。」

 

 

しめしめ・・・そんな顔をする青葉はスパルタンⅣ達の死角から降りるとトラックの下に潜り込み車輌のフレームにしがみついた

 

 

リーコン

「・・・なぁ、道すがらに一眼レフを持った女の子を見なかったか?」

 

 

ドライバーのディフェンダーは「いや?」と言うとリーコンは「疑う訳じゃないが荷台見せてくれ」と言いトラックの裏に回る──が

 

 

ディフェンダー

「どうだ?」

 

リーコン

「・・・大丈夫だ、行ってくれ。」

 

 

どうやらリーコンの杞憂で終わったようだ

ディフェンダーとソルジャーはバイザー越しに顔を見合せ首を傾げるとディフェンダーはトラックのアクセルを踏み込み食堂の隣にある倉庫の側に走らせた

 

 

ブゥーン...

 

 

リーコン

((1つ"貸し"だぞ。))

 

 

実は隠れ艦娘回覧板の読者のリーコンアーマーのスパルタンⅣ

青葉がトラックに隠れ浸入しているのは察しがついていた、実際横目でじっと眺めているとトラックの下からモゾモゾ・・・と這い出て来た青葉を見て((どこにいるのかと思ったけど結構アグレッシブなんだな・・・))と思われたとか

 

 

睦月(配達員)

「鳳翔亭にゃしぃ、大盛ネギラーメンおまちぃ。」

 

シノビ

「お待ちかねホイ。」チャリーン

 

ソルジャー

「おまえいつも同じラーメンだな。」

 

 

 

──────

 

────

 

──

 

 

 

 

ようやく横須賀鎮守府に忍び込んだ青葉、直属の上官である野澤准将におねだりして買って貰った一眼レフを片手にフレデリックの執務室があるであろう第1棟を進んでいく

「さぁて、執務室はどこにあるのでしょうかね~・・・」

青葉の読みは当り執務室と書かれた表札が掛けられた扉に耳を当てて少し様子を伺う

 

 

「・・・・・・」「・・・?」「・・・!」 ゴロゴロゴロドカーン

 

 

青葉

((ふむ、男性の声と女性が数人と謎の衝撃音・・・フレデリック少佐は間違いなく中にいるようですね。))

 

 

 

──執務室──

 

 

 

フレッド

「そうか、それで横須賀に来たのか。」

 

赤城

「はい、申し訳ながら・・・」

 

 

呉の艦娘達が暫しの休暇として横須賀にやって来ていた、フレデリックも自身が居ない間呉提督に書類を頼んでいたこともありフレデリックは呉の艦娘達を盛大に歓迎する、勿論食堂は赤城と阿賀野の戦闘開始に向けて大忙しだ

 

 

ガングート

「世話になるぞ、同士ちっこいの。」ドヤサァ

 

「ドンと来いだよ同士でっかいの。」ドヤサァ

 

フレッド

「まぁ丁度部屋も余ってるし呉の艦娘は横須賀と違って酒で悪酔いする奴が少ないしな、代わりと言っちゃなんだが夜に呑む時は付き合って貰うぞ、一人酒は・・・つまらなくてなぁ。」(しんみり)

 

鈴谷

「おやおや?!もしかしてプロポーズですか?この鈴谷!勿論喜ん──「どうも阿賀野です!フレデリック少佐!食堂行ってもいいですか!?」かぺーーー!!」ゴロゴロゴロドカーン

 

フレッド

「昼食にはちょっと早いかな。」

 

龍驤

「阿賀野は元気いっぱいやな。」

 

龍田

「あらあら。」

 

鈴谷

「きゅう。」ピヨピヨ・・・

 

吹雪

「鈴谷さんは・・・駄目みたいですね・・・わたし鈴谷さんを医務室に連れていきます。」ヨイショ

 

青葉

((む!誰かこっちに来ますね・・・一度退──))ふよん

 

 

静かに数歩後退りした青葉の後頭部に何やら柔らかい感触・・・大きさの違い(比喩)はあれどこれは間違いない!オ○パイだ!!

 

 

青葉

「そぉい!!」ガシィ!

 

神威

「ひゃん!!」

 

青葉

「オッパホーイ!!」くわっ

 

 

ならば揉むしかあるまい!!青葉は意味のわからない雄叫びをあげながら神威の胸を掴みしだく!すると後ろから青葉の首に大鳳が絡みロックすると絞め落とそうと腕に力を込めると青葉は静かに夢の世界に落ちてゆく

 

 

大鳳

「・・・落ちろっ!」メリッ(静かなる怒り)

 

青葉

「ふんわりとろっとろ・・・はふぅ・・・」ガクッ

 

大鳳

「Take down!!・・・落ちました・・・縛らなきゃ」(使命感)

 

 

 

──────

 

────

 

──

 

 

大鳳

「思ったより早く落ちました。」(嬉しい誤算)

 

フレッド

「・・・で、こうなるのか。」

 

 

どうやらこの昏倒する艦娘は青葉というらしく横須賀の艦娘も良く閲覧する"艦娘回覧板"を発行しているようで、しかもローランドに色々調べさせたら長門の父である『野澤准将』の直属の部下らしい、野澤准将は戦闘の指揮を取る実戦派で広報班のような方面は苦手な筈だ、それに対して青葉とやらは広報班だがローランドは『必要であれば戦地へ向かう戦場カメラマン』という答えを弾き出した

いつも何かしら知っている人物に行き着く、世間は中々狭いものだ

 

 

アークロイヤル

「少佐にハニートラップでも仕掛けに来たのかしら?」

 

龍鳳

「そんなまさか・・・」

 

赤城

「あながち間違いないではないかもしれないですよ。」餃子モグモグ

 

加賀

「知ってるんですか?赤城さん。」おにぎりモグモグ

 

赤城

「フレデリック少佐はかの"すーぱーそるじゃーすぱるたんつ~"です、その情報を手に入れれば・・・」

 

金剛

「それにしたってこのchild bodyで提督ゥを手込めにできる気でいるのはお笑いデース!」キリッ

 

青葉

「」

 

占守

「でもけっこう着痩せタイプっしゅ」もみっ

 

フレッド

「・・・まぁ実害は無かった訳だしハニートラップならまず横須賀に転属ってのが道理だろう、多分だが本当に単純な取材がやりたかっただけなんじゃないか?」

 

最上

「なら、なんでアポを取らないで潜入してきたんだろ。」

 

 

最上の言葉にそこにいた艦娘は「む~ん...」と唸り出す

その通りだ、やましいことがなければ素直に堂々巡りでアポを取り付けてやって来ればいいだろうに、長門はコソコソした態度とフレデリックに取り入ろうとした事に憤怒しバケツに水を入れて『どれ、私が尋問してやろう・・・』と、背景に阿修羅のような何かを浮かべながら水をぶっかけようとした

 

 

瑞鶴

「ちょちょ!?長門さん流石にそれは!!」ズズイッ

 

長門

「えぇい!離せっ!離してくれぃ瑞鶴!私の提督に唾をつけようなど364364893年早いっ!」

 

ガングート

「長すぎやしないか?!」

 

龍鳳

「さらっと独り占め宣言しないで下さい!」

 

 

するとどうだろうか、騒音により目を覚ました青葉は飛び起きて状況がわからないのかフレデリックの後ろに「うひゃあぁぁあぁっ!!」とピューッと逃げ出した

怯えた顔というよりも驚愕の顔と見て取れる表情は汗でびしょびしょである

 

 

フレッド

「ほらみろ長門、お前が脅かすから。」

 

長門

「むぅん・・・仕方ない、提督に免じて今回は不問にしよう。」

 

 

そうして始まった事情聴取、どうやら青葉は取材の場合に限りアポイントが必要であることを知らずに横須賀にやって来たらしく「そのまま追い返すのもかわいそう。」との事でフレデリックは取材に応じ私室に青葉と移動するとまず青葉の目に付いたのは隠す必要が無くなったミョルニルアーマーMk.Ⅵ Gen1、壁に掛けられたDMRライフルと50口径ハンドガン、極めつけにスパルタンレーザーであった、それは普通の生活内ではでもそうそうお目にかかれないUNSCの銃火器のそれはマニアならヨダレを垂らして手に取りたがる品々、青葉も艦娘とはいえ一応軍人の端くれでありミョルニルアーマーは勿論スパルタンレーザーに釘付けになっている

 

 

フレッド

「よし、まず何から聞こうか。」

 

青葉

「ぇあ?!そっそうですね・・・まずスパルタンから提督に転身して現在の心境をお聞きしたいです。」

 

 

フレデリックは表情を崩さずに((ありきたりな質問だな。))と心の中で唱えると青葉からの質問に答える

 

 

フレッド

「そうだな・・・正直な話しだが、最初は乗り気じゃなかったんだ、俺達スパルタンは基本上官の命令には絶対だ、だから提督になる事自体には任務の1つと考えていた・・・頼み込んできた上官は信頼できる人だった──というのも理由だ。」

 

青葉

「ですが今では立派な提督ですね。それに随分と皆に懐かれていますね、特に駆逐艦達や一部からの評価は目を見張るものがあります。」

 

フレッド

「駆逐艦はともかく一部?俺の何処がいいんだろうなぁ。」

 

青葉

「う~ん・・・やっぱり男性としての完成度では?」

 

フレッド

「完成度?なんだそりゃ?」

 

青葉

「ふむ、では軽く説明しておきましょう!」

 

 

鞄から紙とペンを取り出して"ケッコンシステム"と書く、更につらつらとペンを走らせる

ケッコンシステムとは練度とレベルが最大値に達した状況で婚姻届と指輪をプレゼントすると成立する艦娘専用のシステムなのら!(舌足らず)

ケッコンをすると艦娘は謎のラブラブパワーによりキラ付け以上に戦果を発揮する事が可能ではあるが日本の法律で重婚は出来ないらしいので数いる艦娘から一人を妻として迎える事ができるらしい──が、中には「生理的に無理」とか普通に「お断り」されてしまうケースもありこのケッコンシステム、実際は成立率で言えば6~7割とリスクが付きまとうようだ。

 

青葉がそこまで伝えるとフレデリックの不思議そうな顔を見ながら「テケテケテケですか?」と言われフレデリックは「え?」と答え、それを青葉は「へぇ凄いですね!」と自信あり気で返した。コッチミテー!ヴィー‼(幻聴)

 

 

フレッド

「えぇ・・・(困惑)」

 

青葉

「とあるゲームにある掛け合いです、冗談はここまでにして・・・男性としての完成度は『イケメン』『スーパー主夫』『高給取り』『芸能人』──こういった人として優れた遺伝子を持ち合わせた人でしょうか、ちなみに少佐も青葉の未来の旦那様候補の一人ですよ。」エッヘン

 

フレッド

「ふぅん・・・そんなもんなのか・・・」

 

 

それを聞き横須賀にもいるべったりな連中が頭をよぎる

──申し訳ない話しだが結婚はあまりピンとこない、本当の話を言ってしまえば戦場が恋しいくらいで提督となってからの実戦は僅か5回程で正直なところ艦娘が出撃するのを遠目から羨んでいるくらいだ

希に日本海軍が用いる鎮守府や要所の拠点などに近接格闘の指導員として行くこともあるが物足りないとしか言いようが無かった

 

 

青葉

「ありゃ、スルーですか・・・まぁそんなもんです、それで次ですが・・・英雄マスターチーフとはどういった関わりがありましたか?任務以外、個人同士としてでお願いします。」

 

 

フレデリックは「俺が言ったって事もだが、記載するなら内容はある程度はあやふやにしてほしい。」と言い青葉も首を縦に振る、顎に手を当て少し唸るとぽつぽつとチーフに関する話を話し出した

円環状の人工物──通称HALOを墜落し鎮座していたハルシオン級巡洋艦の核融合炉を破壊してふっとばしたり40年近く前の事だがチーフは新兵時代は猪突猛進かつジャイアンみたいな奴だったり意外と野球好きでメジャーリーグでは「サイバトロンズ」「デストロンズ」、プロ野球では「ハゲタローズ」「フッサリーズ」の試合を良く観るとか最近は唐揚げに目覚めたとか──。

 

 

青葉

「なんとも興味深い・・・デンジャラス過ぎますね。」

 

 

元ジャイアンで野球と唐揚げ好きな破壊大帝、どこぞの千葉トロンを沸騰とさせるが彼の好物はチータスに食われたエビチャーハンなので割愛する

 

 

青葉

「銀河を救った英雄も唐揚げには勝てませんか。」

 

フレッド

「俺も唐揚げには負けてるからな。あと海軍式のカレーも好きみたいでな、少し前にも珍しくチーフ自身から横須賀に来たな。」

 

 

ケラケラとした浅い笑い声を二人でたてると再度取材の続きを始める

青葉は一枚の紙を取り出すとフレデリックに差し出す、書かれた内容はこうだ。

 

『スパルタンⅡ、拉致された子供の成れの果て。』

 

フレデリックは声にならない声を少し漏らすと青葉は「・・・何も言わないという事は肯定──という事ですか・・・?」と先程とは打って変わって神妙な表情へと変わる

 

 

フレッド

「・・・これを何処で・・・?」

 

青葉

「・・・インターネットで話題になっている"脱がせ屋X(エックス)」"という名を名乗る人物の書き込みをプリントアウトした物です。」

 

 

脱がせ屋X・・・フレデリックはそのちんちくりんなネーミングに少し笑いそうになりながら青葉に一言添えてから部屋の外に出ると腕時計をかざしてローランドを呼び出す

 

 

フレッド

「ローランド、この"脱がせ屋X"を名乗る人物を特定できるか?」

 

ローランド

「造作もありませんスパルタン、ですが気掛かりですな。私の知る限りこの情報を知る者はそう多くはありませんし噂程度にしか広まっていません、勿論一部の将校や士官、UNSCの関係者にもスパルタンのそれを知る者はいますがね。」

 

フレッド

「その内の誰かなんだろう、違うのか?」

 

ローランド

「蓋を開けるまでのお楽しみです。」

 

 

フレデリックは部屋に戻ると再度取材のために席に戻ると青葉は次の質問を問い掛けた

 

 

フレッド

「・・・すまない、この件に関しては・・・」

 

青葉

「いえ、いいんです・・・ごめんなさい。──次ですが少佐、スパルタンのアーマーにはマグブーツなる装備がありますがこれに似た物はありますか?若しくは答えられる範囲で実用されている物を教えて下さい。」

 

フレッド

「アーマーアビリティの事か?そうだな・・・アルテミスやマグブーツの手の平版とかだな。」

 

青葉

「アルテミス!?なんか格好いい!詳しくお願いいたします!」

 

フレッド

「アルテミスとは狩猟の女神の事だ、UNSCでは戦術レーダーと言われ広範囲に渡りマップを成形するんだ、数十キロ先だろうが1m先だろうが関係無しに洞窟内や路地、内装、家具による死角なんかも成形できる、原理やらなんやらはONIの技術者に聞いてくれ。」

 

青葉

「狩猟の女神ですか・・・数十キロ先の建物の構造まで調べて上げて索敵できるなんてなんだか恐ろしいです、艦娘の索敵なんて目じゃないですね。」

 

フレッド

「そうでもないぞ、なんやかんやで結局直接目で見た方がいい事もあるから一概には言えない、艦娘にアルテミスを搭載したらそれこそ偵察機なんて無用の長物だろうが・・・そして俺は艦娘の索敵能力を高く買っているという事実があるだけだ、横須賀で索敵値をランキング化するとそうだな・・・瑞鶴改、蒼龍改、加賀改二、龍驤改二・・・そういえば高い索敵値は空母・軽空母に偏ってるな。」

 

青葉

「そうです、空母は偵察機を出す事ができるので索敵値は比較的高めとなっています、横須賀で他に高い索敵値を持つ艦娘は青葉と同じ重巡の妙高改二、最上改、熊野改・・・駆逐艦にヴェールヌイこと響ちゃん・・・こんなとこでしょうか。」

 

フレッド

「駆逐艦は意外と低めなんだな、艦の役割の時点でわかってはいたが。」

 

青葉

「ふむ、流石はスパルタン、戦闘に関する洞察力はダンチですね。ところで艦載機は何を?」

 

フレッド

「UNSCからの立証試験で良い評価があったんだ、横須賀では空母全員がセイバー宇宙戦闘機を使ってる、本来は宇宙用の機体だが試験機というのもあって成層圏内での性能は上出来だ、妖精さん達には操縦過程訓練で無理させちまったが他の鎮守府では扱えない高性能機を存分に操縦できた臨場感とチョコレートの報酬で満足らしい、攻撃訓練中に装備された2問の30mmチェーンガンを射つ時に大体の妖精が『ふぉぉぉぉ!!』って言ってたのを覚えてる。

呉鎮守府での試験を終えれば最新型のF-41ブロードソードが艦娘用にロールアウトするはずだ。」

 

青葉

「青葉は空母じゃないですけど高性能な装備は羨ましいなぁ・・・あ、でもセイバーってジェット機ですよね?空母艦娘の甲板で扱えるのですか?」

 

フレッド

「初めは散々だったな、龍驤の甲板が炎上した(しんみり)」

 

青葉

「oh...でもその甲斐あって積めるようになったわけですよね。」

 

フレッド

「だな、横須賀の空母は特殊な細工をしててな、熱を上に逃がす為に芹上がり式のブラストシールドが設けられてるんだ、排熱や耐久性も考えてアルミとチタニウム装甲の強化アルミ合金にしてある、一度に飛ばせる機は従来の艦載機より少なくなるが──セイバー1機の性能は流星や瑞雲7機分になる、まだ試験中のブロードソードは離着艦時にエネルギーシールドで機体を囲んで斜め後ろ上に排出させられるから呉で甲板炎上はまだ報告には挙がってない、実用化できたらセイバー3機分をブロードソード1機でこなせるだろう」

 

 

そこまで聞いて青葉は相変わらずUNSCは凄いという念に駆られた

人の手で扱えるレーザーキャノン(スパルタンレーザー)やレールガンもそうだが過去、自分達艦娘が鉄の塊だった頃とは違う飛躍的に進化した科学技術もそうだが人として生まれ変わる数年前に300もの植民地惑星と400億人に近い犠牲を出し大戦争を得て絶滅しかけていた人類とは思えない

 

日本海軍大本営で艦娘として生まれ深海棲艦と戦おうとした日に目の当たりにした巨大な空を飛ぶ鉄の塊──パリ級重フリゲート艦

あの大和さんの倍の長さ、数倍の体積を持つそれを口をあんぐりと開けて見て上官殿が『デカイだろう?パリ級重フリゲート艦だ』『あ・・・あれが?!あれが駆逐艦より小さいフリゲートですか!??』その時わかった、"あれ"は大和さんのような最終兵器でも資料で見た桜花のような苦肉の策でも無く量産体勢が整っている"通常戦力"──

 

『そうだ、因みにパリ級よりも強力な新型重フリゲート艦10隻搭載できる戦闘艦が存在するんだゾ。』とも言っていたのを今でも覚えている

『青葉達艦娘が生まれてきた意味は・・・あるのでしょうか・・・上官殿・・・』『う~ん・・・ありますねぇ!ありますあります!(あるとは言ってない)』

 

青葉当時の出来事を鮮明に思い出すと力無くフラフラと席を立ち上がり大本営に帰り2日間寝込んだ。

 

 

 

 

 






☆お知らせ☆

HALO公式コミックでマジェスティック中隊の隊長ポール・デマルコが戦死したそうです、日本語化されていないコミックなので公式コミックを買うときは気を付けてね!

あとローソンコラボのラバーストラップ、明石が品切で清霜しか手に入りませんでした(全ギレ)明石ェ・・・
代わりに最近仕事で横須賀に行く機会があったので海軍カレーをいくつか買いました、訳ありで電機止まってるの忘れて米が炊けないので箱を眺めてるだけです、悲しいかな(哀愁)


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長門さん 前編

漬けまぐろ
「おまたせ。」

長門
「やればできるじゃないか!・・・内容は兎も角。」

漬けま
「すまんな(謝罪)俺の長門さんはこんなイメージでね!」

長門
「欲望の集大成だな、違う意味で恐れ入った・・・」ガックシ


「あと編成に決まりも拘りもないのでぶっちゃけ適当ですし前編・後編式だよ。」

長門
「戦艦と潜水艦?!何だあの編隊・・・色々とガバガバ過ぎる・・・」



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラジオ

『どうも~jyamuでェ~す!!今夜はですねェ、リスナーから頂いたレシピ、プルトニウムとウラン掛け水銀入りラーメンを、作っていきたいと思いまァ~す』

 

 

  5分後・・・

 

 

長門

「よし、できた。」

 

ラジオ

『おほ^~うまそうだで。ウラン燃料棒製の箸で・・・いただきまーす。』

 

 

提督に似たぬいぐるみを棚に並べる、あと幾つ必要だったか──コキッ...パキッ...首を傾けると疲労が貯まっていたのだろうか行儀が悪いが程よい心地の気分になる

ふと時計を見れば・・・。

 

 

長門「・・・ん?──フタマルマルサン!?」

 

ラジオ

『ズルルッ・・・うーん、おいしいでエ"ァ"ア"ッ"ッ"‼』(即死)

 

 

なんということだ、とっくに入浴(入渠)の時間を過ぎていた

横須賀鎮守府では20:30から提督が入るから艦娘は時間を確認しながら20:00までに上がっているのだ、いつも聞いているラジオを消してペッタンペッタンとスリッパを鳴らしながら浴場の暖簾を潜り抜けパパっと服を脱ぐ、欲を言えばもう少しゆっくりしたいところだが致し方ない

 

 

手早く髪を洗う、潮風でキシキシしやすい艦娘達の髪は丁寧に扱わなければ直ぐゴワゴワになってしまうためせめてトリートメントでコーティングする、洗い流した後は髪を一纏めにして洗顔、手拭いに石鹸を擦り付けて泡立てて全身をくまなく洗いこれを洗い流す、時間にしてみれば10分──まだ10分ほど余裕がある、湯槽に身を浸けながら考える長門

艦娘用の艦装では出来ないUNSC型の艦装──提督やスパルタンⅡが装備していた次世代型、直進しか出来ないが海面を水切り石のように滑る機動性や加速力、挙げ句の果てに水素燃料による艦艇のそれを覆す航続距離と跳躍や軸回転を加えての3次元機動・・・今まで"スラスターユニット"と名を打っていたが現在それは流星、隕石を意味する"ミーティア"と呼ばれていた、あまり横文字は得意ではない長門、始めはなかなか覚えられずに『何?ミンティア?桃味のが部屋にあるぞ、いるか?』と何度も間違えていたが駆逐艦達の励ましによってなんとか覚える事ができた

 

 

長門

「ふぅ・・・よく海の上であんな身のこなしができるものだ・・・くるくる回って・・・」チャプチャプ

 

 

高速度域からの高速ターンという搭乗者への負荷を配慮する気が一向に見てとれない急旋回とジェット機構による急加速で敵陣に切り込んでの近接攻撃、確かに「ミンティア・・・いやミーティアだったか?・・・うん、ミンティアだったな、いかんいかん。」その名に相応しい。(ビッグセブン長門、痛恨のミス)

 

 

長門

「さて、そろそろ上がらねばな。」ザバッ

 

 

時間との勝負はここからだ、髪は部屋にあるドライヤーでどうにかなるだろう、バスタオルで身体をあらかた拭いて浴衣に腕を通し帯を締める、いつもなら風呂上がりにはコーヒー牛乳を飲むのが日課だが如何せん時間がない

後ろ髪に引かれながらも篭に衣類を入れる、そうしておけば後日日替わりの担当艦娘が回収して洗濯してくれる、といっても洗濯機に入れて干すだけだが──因みに私は洗濯係りになったことがない、わたしも駆逐艦のぱんつ洗いたい!!(素)

 

 

長門

「あっ、そうだ(唐突)部屋の冷蔵庫に大和印のラムネと特盛餡蜜があったな。」

 

 

炭酸は提督から「デブっちゃうから1日一本だぞ。」と言われているが元よりそんなに沢山飲む主義でもない、さっさと部屋に戻ってお楽しみといこう

ホクホクとした顔で部屋の近くまで来ると扉の前に二人・・・おや?あれは秋月と初月?どうしたのだろうこんな時間に

 

 

秋月

「あっ、長門さん。」

 

長門

「どうしたんだ?こんな時間に珍しい。」

 

初月

「実は長門さんに聞きたいことがあって来たんだ。」

 

長門

「聞きたいこと?・・・まぁ立ち話するのもなんだ、入って、どうぞ。」ガチャ

 

秋月・初月

「おじゃましまーす。」

 

 

前に早霜、朝霜、清霜こと・・・"やおい?"3人組に教えて貰った魔法の呪文を唱える長門

この呪文は扉の前で唱える事により相手は断れずに艦娘もスパルタンもホイホイ釣られてしまうのだ、高速修復材や間宮さんの羊羮よりも絶大な引き寄せ効力を発揮するのである。

 

 

長門

「適当にかけてくれ、今飲み物を・・・ラムネでいいか?」ガチャガチャ

 

秋月

「ああっ、そんなお気を使わせて・・・」

 

初月

「さすがビッグセブン長門さん、新入りの僕達にまでこんなに優しいんだ。」ホロリ

 

長門

((・・・一体佐世保で二人に何があったんだろうか・・・))ソワソワ

 

 

コップに大和印のラムネを注ぎ入れテーブルに置く

実際のところこの二人は佐世保で建造されたばかりの新人であり鎮守府の構造すら把握していない内に襲撃を受けてしまったのだ、そう、まだLv5程度なのだ。

 

 

長門

「なんだか話が脱線しつつあるぞ、本題は何なんだ?」

 

初月

「そうだった、すっかり忘れてたよ・・・」

 

秋月

「実は提督さんの事なんですが・・・」

 

 

 

 

 

∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽

 

 

 

 

 

長門

「ふむ、それでその時のお礼をしたい──と。」

 

初月

「レベルの浅い僕達じゃ戦績で恩返しだなんて夢の又夢だしお金も沢山あるわけじゃないからね・・・」

 

秋月

「そうだ、肩叩き券なんてどうでしょうか?」

 

長門

「あー・・・提督は新陳代謝も筋繊維に含まれる乳酸の回復効率も一般人とはまるで人間離れしてるから肩こりとかは聞いたことないな・・・券を受け取ってくれるとは思うが別のがいいと思うぞ?」

 

秋月

「えぇ・・・(困惑)」

 

初月

「やっぱり提督って凄いんだ!」キラキラ・・・

 

 

((うーん・・・なんだかこっちが申し訳なくなってきたゾ。))長門はあーだこーだ言い合う秋月と初月を横目に考えた

((よく考えてみたら提督のやつ悩みとか欲しいものとか、そういうのはないのだろうか??))

 

前に加賀から大きい骨付き肉を押し付けられていたがプレゼントとか称して山の幸詰め合わせギフトを贈り返していた、だがこれは元々提督の酒の肴をつまみ食いした加賀が謝罪として贈った物だ

艦娘からのプレゼントは大抵逆にもっと高額なプレゼントを御返ししている、鹿島が秋物のシャツを贈ればセレブ御用達のブランド品コートを贈られたりウォースパイトがワインを贈れば何処からともなく石油王が買い付けるような高級ワインを贈り返したり駆逐艦が頑張れば美味しく甘いご褒美などなど埒が明かない──

提督の財布事情も気になるがスパルタンⅡの功績から換算すればまだ懐に余裕はあると思われる

 

普通の鎮守府でも提督と艦娘の貸し借りは意外と頻繁に起こっている(漫画や文具程度)

しかしフレデリックは貸しているばかりで自身が借りるという事を殆どしない、いや──全くに近いだろう。

 

 

長門

((・・・まるで父上みたいだ。))

 

 

・・・・・・父上・・・?・・・・・・そうだ!!明後日提督は公休のはず!

長門はパッとベットの枕元にある一般には販売されていないUNSC製の小型端末を手に取るとテーブルに置いて3Dモードにすると宙に浮く青い半透明のキーボードで文字を入力していく

 

 

秋月・初月

「・・・?・・・??」

 

長門

「二人とも!プランなら私が組んでおく!安心しておけ!!」ポチポチポチポチ

 

 

ガハハハ!!!と笑いながら怒濤の勢いで電子ボードを両手の人指し指で叩く長門の鬼神に迫るご尊顔

鼻からはフンスーとボイラーの如く鼻息が出ている。ちょっとコワイし隣の部屋から『この野郎醤油瓶!静かにせぇやこの──ばかもーん!』と龍驤さんの声が聞こえた。

秋月と初月はその時の事を「私たちではどうしようも出来なかった・・・」と語っている

 

 

 

 

 

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  ─翌日の朝─

 

 

 

提督は朝からインフィニティに向かった

聞く話によると提督と同じスパルタンⅡの『カル』と『ジェローム』が夕飯を食べに来るそうだ

それに乗じて長門はすぐさま横須賀の面子を道場に集めて会議を開く

 

 

長門

「おはよう艦隊諸君、全員揃ってるな?昨日は夜分にメールを送り申し訳なかった、しかし事態は緊急を要するのでな・・・早速本題に移ろう。」

 

 

実際のところ秘書艦は龍驤ではあるがこういった場のまとめ方は長門の方が1歩上手のため龍驤は長門に手渡されたプリントを艦載機から派手に散らしていた

 

 

龍驤

「艦載機発進!一丁派手にいってみよう!」シュパパパパ-(カットイン)

 

三日月

「カットインを入れた意味あるのでしょうか?」

 

翔鶴

「・・・さぁ・・・?」

 

龍驤

「聞こえてるで・・・気合い入れるにはやっぱりカットインやろ?」

 

 

先立つにはまずカットイン。

確かに気合は入るしカットインを入れるのと入れないのでは全然違うのも確かであるが・・・

 

 

妖精

「ちらし、とうか~とうか~」

 

 

バサバサバサー! アシモトスベルデチ! ア!フソウトヤマシロガカミデスッコロンダ! ズイィィィィィ! ミョウコウサンガチュウハシタノデス!

 

 

武蔵

「降らし過ぎだな・・・。」

 

龍驤

「ホラホラホラホラ、いいで~コレ。」ブゥーーン

 

 

プリントが行き渡るとボードを叩いてこちらに視線と意識を向かせる

そのプリントには書かれた概要の説明に移ろうとした瞬間──

 

 

 

ジリリリリリ!!

 

 

けたたましい音量で鳴り響く警報ベル

「なんだなんだ!?」誰かまではわからなかったが声が聞こえた、提督が載ったペリカンはインフィニティのシールドハンガーをくぐった後数分程でFTLで消えてしまった、艦娘のみでの対応は今まで無い事は無いがフレデリックの指揮には遠く及ばず両膝を地に打った事もあるがそれはまた別の話

武蔵は「龍驤!海保から入電だ!!八丈町近海に戦姫1 空姫1 潜空姫1 装甲空姫1 重姫1 駆逐古姫1!!海保の巡視船2隻がやられてる!何やら様子が何時もと違うらしい!」と力の限り叫ぶと秘書艦の龍驤は不在のフレデリックに代わり一同に指示を出す

 

 

龍驤

「はぁ!?全部ボスクラスやんか・・・かと言って出ない訳には・・・編成!!旗艦は長門、お前や!後は加賀、瑞鶴、ポーラ、熊野、伊58!UNSCのプラズマ魚雷はまだ試験中や!魚雷は酸素を!全艦副砲は全てUNSCの高性能成形炸薬弾!加賀と瑞鶴はセイバー艦載機!あと加賀!万が一の為に"アレ"も持っていきや!」

 

長門

「聞いたな!横須賀艦隊出撃!抜錨だ!」

 

「「「「オオーッ!」」」」「とおぉぉ↑おぉお↓おう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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─インフィニティ 艦橋─

 

 

 

ローランド

「艦長、そろそろ良いかと。」

 

ラスキー

「そうだな。」

 

 

ラスキーが席を立ち上がり後ろを振り向くとその場にいた役者達がお待ちかねと言わんばかりにラスキーに視線を向ける

 

 

UNSC海軍太陽系防衛艦隊司令官

『ロード・テレンス・フッド』海軍提督

秘書艦 ポエニ級超大型空母

『トラファルガー』

 

日本海軍大本営代表『野澤鉄夫』准将

秘書艦 特種船丙型 揚陸艦『あきつ丸』

 

UNSC特殊機甲部隊SPARTAN-Ⅱ ブルーチーム

『S-117:ジョン』海軍最先任上級兵曹長

『S-104:フレデリック』少佐 兼日本海軍横須賀鎮守府司令官

『S-058:リンダ』少尉

『S-087:ケリー』少尉

 

日本国首相『杉田銀時』

秘書『今井千早』(72cm)

 

ONI 海軍情報局代表

『ジェイムソン・ロック』中佐

随伴 ファイアチーム・オシリス

『オリンピア・ヴェイル』

 

UNSC海軍 インフィニティ艦長

『トーマス・ラスキー』大佐

インフィニティ級INF101艦載AI

スマートAI『ローランド』

 

 

その他にミシュラン兵器廠火星支部代表やインフィニティのメカニックや化学者が募りスパルタンⅡ以外は円卓を囲み座っている

 

 

ケリー

「フレッド、秘書の小さい子は?」

 

フレッド

「龍驤か?置いてきた、居たところで意味がない。」

 

 

フレデリックの物言いに顔を見合わせるリンダとケリー

仏頂面のままリンダに顔を向けるがヘルメット越しであるフレッドの表面上はわからないままでいたが発音からしてご乱心──とまではいかずとも宜しくないのは確かなようだ

 

 

リンダ

「その言い方、あんまりじゃない?」

 

フレッド

「・・・二人は深海棲艦をコヴ共みたいに敵だと思ってるからいいだろうけどな。」

 

 

深海棲艦は人に怨みを持つ艦娘や深海棲艦に撃沈された艦娘が自暴自棄になったり死の恐怖からの精神的不安などから姿を変えて深海に呑まれてゆく──という話を呉に聞かされていた

電から「できれば敵も助けたいのです・・・」という言葉を聞いて意味が解らないでいたフレデリック、だがあるシーレーンを確保した際に扶桑と山城が連れ帰った最上がそうであったように『深海棲艦の幾分は艦娘の成れの果て』という事が解った、その時最上が深海棲艦だったのかは解らないが他の鎮守府などの報告によれば深海棲艦を撃破すると希に深海に染まる前の姿に戻り艦娘として活動する者も少なからず存在しているとジェイムソン・ロックの諜報報告にも記されていた。

そこまでを知り理解した上で『原初の深海棲艦』は何だったのか──人の形をしていれば『墜ちた艦娘、艦の魂が人類に怨み辛みを懐き反旗を翻し深海の住人に成った』であろう可能性はあるが駆逐イ級のような人とは違う姿をしていた場合は?ただの妄想に過ぎないが・・・地球の意思──いや、それなら深海棲艦の対になる存在の艦娘がなぜ居るのか、艦娘のように人知れずどこかで量産されているのだろうか・・・?

仮にこの説が当たっていれば戦力を着実に集め人類に総攻撃を仕掛ける可能性も無くはない、マリアナ海溝の最深部?地図にも無く衛星に映らない無人島?突如虚無から現れる?

一個人の考え故に口だけなら幾らでも言えるが・・・

不機嫌なスパルタンⅡはその仲間が深海棲艦のなん足るかを『コヴナントみたいな只の敵』──と考えている事に対して不機嫌になっていた、いやはや・・・俺も変わっちまったなぁ・・・

 

 

フレデリックは伊良湖に渡された弁当袋に何時の間にやら入り込んで顔だけを袋から出した状態の妖精に「・・・簡単に言う。なぁ?」と語りかけると頬に込め粒を付けた白いヘルメットにオレンジ色服を着た二人の妖精は首を傾げてからまた弁当袋に入っていった

 

 

フレッド

((・・・・・・・・・・・・いやいや、待て待て待て、なんで明石の所の妖精がいるんだ・・・))

 

 

弁当袋は今もモゾモゾと動いているあたり伊良湖が拵えた"おにぎり"と"おかず"は半分くらいしかないだろう

巾着の紐を解いて覗くと案の定米粒をたんまり付けた妖精がビクーン!と肩を振るわせながら顔をフレデリックに向ける

 

 

フレッド

「・・・」

 

妖精ズ

「「・・・」」ドキドキ・・・

 

フレッド

「・・・はぁ、食べてもいいが絶対に袋から出ちゃ駄目だぞ?」

 

妖精ズ

「「やったー」」ニコニコ

 

 

妖精はまた袋に潜り込んでモゾモゾと動き出した、"おかず"は沢庵と塩コンブ、"おにぎり"は梅おにぎりと海苔おにぎりだった──明石ェ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラスキー

「では以後はこのように。」

 

野澤

「異議無し。」

 

杉田銀時首相

「いいゾ~コレ。」

 

チーフ

「了解しました。」

 

ロック

「胃が痛い。」

 

フッド卿

「審議会に報告せねば。」

 

 

 

 

 

─会議後─

 

 

 

 

野澤

「やあやあ!フレデリック君!」

 

フレッド

「ご無沙汰しております准将。」ヘルメットハズシー

 

あきつ丸

「なんと!野澤准将と少佐殿はお知り合いでありましたか!」

 

フレッド

「あー・・・君は強襲揚陸艦あきつ丸──だったか、野澤准将がいなかったら未だに艦娘が潤沢になってはいなかっただろうな。」

 

あきつ丸

「ほう・・・スパルタンⅡの育成する艦隊・・・あきつ丸、興味があります!ちなみにあきつ丸は特種船丙型揚陸艦であります、あながち強襲揚陸艦も似たようなものです!」

 

野澤

「はは、機会があれば大本営所属の艦隊と模擬戦でもしようじゃないか、艦娘の件も私がやったのはちょっとした声かけだけさ・・・ところで少佐──そろそろ家の娘(長門)を貰ってやってくれんだろうかね?」

 

フレッド

「・・・前にも言っていますが提督以前に一兵士である私には荷が重すぎます・・・」

 

 

フレデリックと野澤が会話する度に同じ様な事を話しているがお互いに恒例行事のように話を進めてゆく

長門のオリジナルとして、深海棲艦と戦う一人の人類として、由緒正しき軍属の家系に生まれた■■■──表の顔はお嬢様にして凛とした華の如く、大和撫子。立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花。所謂"高嶺の花"というやつだ、して隠している裏の顔は『可愛い物、甘い菓子が好きで花嫁姿は絶対にウエディング』そんな素朴な乙女。

野澤がフレデリックにしつこく縁談の話を持ち掛けるのは理由があり、野澤本人曰く・・・

 

 

 

 

 

─回想 とある居酒屋─

 

 

 

 

野澤

『どうも最近の若者は遠慮がちでな、娘との縁談を持ち掛け写真を見せるや否や『畏れ多い』とか言って断られてしまうんだ、その癖に脂ぎって脂肪だらけの汚ならしい高官どもが呼んでもいないのにタカってくるのだ、そりゃあもう我娘ながら妻に似て綺麗に育ってくれたさ、しかし長門型艦娘のオリジナルとしての適正故に危険な戦地に居させる羽目になった・・・だがフレデリック君!君は違うんだ!君は不死身の兵士、英雄スパルタン!!学力も有りだらしなくない、それに私には負けるが顔もいい、君が■■■を貰ってくれれば■■■も退役する気になるだろう!そして危険な目に合わせずに済む、■■■に釣り合うのはフレデリック君、もはや君しかいないんだよ・・・それに、そろそろ孫の顔も見たいし・・・』ハァ・・・

 

フレッド

『・・・そ、そうですか・・・』ゲンナリ

 

トゲトゲ頭

『焼き鳥10点盛り合わせ上がりっ!2番テーブルさんな!』

 

ビリビリ女

『任せなさい!』タッタカター

 

白髪

『上条クゥゥゥン!!8番カウンターさァァァン!アスパラ天ぷらと鮭釜飯追加ァァァァ!!スィー

 

トゲ条

『あいよっ!!』

 

 

 

 

─とある回想終了─

 

 

回想が終わるとそれを聞いたリンダとケリーはまるで自分の事のように喜んだがスパルタンⅡの籍やらなんやらの事をすっかり忘れているらしい

 

 

ケリー

「いいんじゃないフレッド、あんなに綺麗な人、そうそう居ないわよ?」

 

リンダ

「結婚式の出し物はチーフに"踊りたくないスパルタンⅡ"を仕込ませておくわ。」

 

野澤

「娘がダメなら秘書のあきつ丸はどうかね?」

 

あきつ丸

「?!!??!」

 

 

リンダが提案したダンシングチーフ、マスターチーフがハチマキを巻いて白Tシャツとハーフパンツを着てだらだらとやる気の無い踊りを想像したフレデリックとケリーは顔をひきつらせあきつ丸は色白い顔を真っ赤に豹変させる

絵的におかしいしチーフがやってくれるわけ無いだろう・・・そもそもリンダはなんでそんなに乗り気なんだ、あきつ丸もなにやら真っ赤になりつつ怪しげな目でこっちを見てくる、あーもうめちゃくちゃだよ

フレデリックは「あ~・・・あ!!こ、これから用事がありますので・・・」小走りで逃げるように去る

その足取りは正にダバダバダッシュであった

 

 

野澤

「■■■も駄目だしあきつ丸も駄目──か・・・さぁてあきつ丸、部屋に戻ろうか。」

 

野澤

「・・・・・・あきつ丸?」

 

あきつ丸

「あきつ丸がお嫁さん・・・少佐がお婿さん・・・」ボー・・・

 

 

 

 

 

∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽

 

 

 

 

 

羅針盤君

「よっしゃ!そろそろワイの出番やで!」デデドン!

 

長門

「やめろ。」(切実)

 

 

着実に八丈島に近づく横須賀艦隊だが羅針盤君によって航路をめちゃくちゃにされてしまう

こんな場所で道草を食っている場合ではないがシステム的に致し方ないと無理矢理納得しておかなければならない、こうしている間に海保の艦艇の被害は大きくなるだろう

UNSCのレーザーキャノンやM.A.C.ガン、常軌を逸脱した大量の大型ミサイル群ならばともかく地球の軍事技術では深海棲艦には一切の傷を負わせることも出来ず精々艦娘以外の現役艦では時間稼ぎが限界であった

電索では今のところ反応はなく海保の艦艇も確認出来ずにいた

 

 

伊58

「・・・!! 小型のスクリュー音探知!10時方向から艦隊に真っ直ぐ直進中でちよ!!」

 

加賀

「魚雷・・・っ!」

 

長門

「なっ!?くっ!艦隊10時方向取り舵一杯!!でち公!魚雷の発射地点をソナーで洗ってくれ、まだ近くにいるはずだ!加賀は偵察を!瑞鶴はいつでも御剱隊(セイバー戦闘機隊)をだせるようにしておけ!残りは実包装填しろ!」

 

 

長門の指揮を忠実にこなす艦隊

加賀は矢を弓に添えて弦を引く 弓が撓り"きりきりっ"という音が聞こえる、一機だけ偵察用に用意しておいた矢を打ち上げる 日の光を受けた鏃はきらりと光を放つと矢が一瞬光に包まれその直後に10式艦上偵察機が姿を現した"ワザマエ!!"

 

 

加賀

『八丈島近辺の海域の偵察お願いします。』

 

パイロット

『かしこまりー』

 

 

10式艦上偵察機は速度を上げ"ぎゅおっ"と上昇すると雲の隙間に入り込むのを確認すると加賀はすぐに御剱戦闘機群(セイバー戦闘機)を発艦できるようにしておく

 

 

加賀

『御剱戦闘機群の皆さん、間もなく初陣です、頑張りましょう。』

 

セイバーパイロット

『りょーかいでありまーす "あるふぁ"から"えこー"たい、はっしんじゅんびかんりょうであります さー』

 

瑞鶴

『さぁ、奴らにぎゃふんと言わせるわよ!御剱戦闘機群各機、発進準備!』

 

セイバーパイロット

『"ふぉっくすとろっと"から"きろ"たい いつでもいけまーす さー』

 

瑞鶴

((ぬっふっふっ・・・ついでに一航戦にもぎゃふんと言わせて提督さんと御褒美に綺麗なドレス着て有名レストランのディナーに連れてってもらうずい!ああっ、私ったら卑しい女ずい!))

 

 

勿論そんなことは起こり得ないので安心してほしい

 

 

瑞鶴

「は?」(威圧)

 

熊野

「先程から瑞鶴さんの独り言が気になりますわ、もし宜しければ続きを聞かせてくださいません?」

 

瑞鶴

「え?・・・声に出てた・・・?」

 

ポーラ

「少佐にレストランでディナ~って言ってました~」

 

瑞鶴

「・・・」チラッ

 

加賀

「・・・・・・私ったら、卑しい女ずい。」クスクス

 

瑞鶴

「アッ↑!」パチン(スタッカート)

 

 

幸運の空母こと瑞鶴、心の声を音読してしまう痛恨のミス

挙げ句の果てに普段口うるさい長門まで此方をみてまるで『お前にゃ無理だ』と言わんばかりに見下しとバカにするかのような顔でニヤニヤしている、こぉンのくそったれェ!!

 

しかしそんな束の間のお喋りもここまで、伊58ことでち公が艦隊に『敵艦隊見ゆ!!』と無線を送るとお喋りモードから素早く戦闘モードに移る、その後伊58は珍しく声を荒く響かせる

 

 

伊58

『ちょ!?聞いてた話と違うでち!!』

 

長門

『どうしたでち公!?海保はいるのか!?』

 

伊58

『海保は確認できないでち、深海棲艦のデータベースに無いでちよ!新種の深海棲・・・いやでもアレは・・・』

 

長門

『・・・まさか?!戻れ58!全速離脱しろ!!』

 

伊58

『り、了解!』

 

加賀

『っ・・・旗艦へ・・・偵察機が墜ちたわ。』

 

瑞鶴・熊野

『!!?』

 

 

加賀の偵察機が墜ちた

横須賀の面子の中でも古株でMVP獲得数も練度も高い加賀、偵察機を墜とされた事は何度かあるが飛行中に突然偵察機との意識が途切れるなんて事は今まで1度も無い

現に加賀は今までに1度も見せた事もなかった驚愕の表情と目を見開いていた

 

 

長門

『・・・加賀、まさかあのとき見た"アレ"だろうか・・・?』

 

加賀

『・・・おそらく。』

 

 

その時そこにいたのは長門と加賀、金剛、天龍の四人のみ、その他は横須賀には居たり居なかったりしろ。

未知の技術で守られ青紫色の丸みのある装甲──

戦艦棲姫のそれを凌駕する強力なエネルギー兵器

睨み付けられただけで直接心臓を捕まれたような圧迫感

 

 

長門

『加賀、瑞鶴、御剱隊を全部出して時間稼ぎをしろ!艦隊反転、横須賀に帰投する!合わせて鎮守府に電報!タダチニユーエヌエスシーニゾウエンモトム!急げ!!』

 

 

長門の言う通り艦隊が動き出すと各員が指示された行動を開始する

 

 

熊野

『こちら横須賀艦隊重巡熊野、横須賀鎮守府へ通達、未確認艦隊からの攻撃を確認、加賀さんの偵察機が被撃墜──嘘ではありません、旗艦の指示の元至急UNSC海軍へ取り次ぎを──』

 

ポーラ

『高速度砲弾装填!以下装填はオートローダーが随従、要員は安全な区画へ!』ガゴン!

 

 

 

瑞鶴

『御剱隊発艦後方位反転!一ヶ所に固まらず広がって敵性確認後は自由射撃!味方識別も忘れないで、・・・頑張ってね・・・』

 

パイロット

『さー ますたーあーむすいっち おんらいん えんじんいじょうなし ぶらすとしーるどてんかい えんじんふるすろっとる あふたーばーなーきどう ふぉっくすとろっといちばんき くりあーどふぉーていくおふ!』

 

 

空母瑞鶴と正規空母加賀から次々打ち出されるセイバー戦闘機

恐らく半分も帰投出来ないであろうセイバーパイロット達を二人はただ見送りパイロットの妖精達も母艦の表情から意味を読み取った上で特注の黒、灰色、白の森林迷彩柄のスカーフをはためかせた

 

 

 

 

 

 

 

──丁度一万文くらいなので後編へ続く!──

 

長門

「何故せっかくの雰囲気をぶち壊すのだろうか」




☆小型の端末☆

ウスーイフォンをUNSCのスマートAIローランドが考案・改良して作った3D軍用端末。
数千テラバイトのデータの送受信を瞬時に完了し衝撃に強いアルミとカーボンの合金でなおかつ完全防水、その上スライド開閉で軽く小振りなデザインからストラップを付けて首から下げてアクセサリーに見せる事も可能。
マニアや流行に目敏い一般人からは市販化を希望されているがUNSCは『UNSCの軍事サーバーを使用している上3D技術の転移、及び市販化は視野に入れていない』という。
手に入れるにはUNSC海軍に入隊するか余程のコネが泣ければ不可能とされている(入隊の場合退役時に返却を義務されており退役時に返却されなければ退役は取り消され孤立無援で最前線行きとなる)



☆UNSC スコーピオンMBT 90mm高速度砲☆

HALOシリーズにおけるスコーピオン戦車の主砲であり貫徹力よりも敵兵器の破砕や歩兵への攻撃を主眼にしたHE(High Explosive)弾を搭載する。が、APFSDS弾やキャニスター弾・サボット弾なども常に常備している、しかし出番らしい出番がない。(無慈悲)
大口径レーザー砲とレーザーターレットを装備した発射音が少し卑猥な『スコーピオン・ハンニバル』や通常型スコーピオンより弾速と連射性がなり即死範囲も広がった公式チートなる『スコーピオン・ONI』などがある
副砲(タンデム用機関銃)を連射すると『ピィ~↑(スタッカート)』と、ヤカンが沸く音が聞こえるが良い子は気にすんな!悪い子もな!!

艦娘に搭載する改良型高速度砲は艦装(艤装)の口径に合わせて製造されており10km前後までなら重力に影響される上下の射角調整を必要としない高い弾道補正性能がある(艦娘が未来の技術にじわじわ浸食されていく図)


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長門さん 後編


友人との会話

友2
「最近どうなん?」(兄貴)

漬け
「Destiny2とかGE2rbのフリプで遊んでる、固定チャットメンバーがみんなBO4やらフォートナイトやらゲームが一致してないせいでチャットがカオスだよ」

友2
「SSの話してんだろうがまぬけェ・・・」

漬け
「長門よりも加賀と妖精にフォーカスが当たってる気がしてならない。」

友2
「気がして~って、書いた奴が言ったら確信犯やんけ!!」

漬け
「返す言葉もありますん。」

長門
「ビックリするほど蚊帳の外だな、私は・・・」しんみり

漬け
「話も結構長いし・・・最悪後編2までいきそう」

漬け
「あ、あとこの話はパイロットの妖精さんがみんな死にます、こんな内容は二度と書かんぞ、胸が痛い。」












 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─ 八丈島近海上空 ─

 

 

そこに艦隊は無くただ戦闘機が激戦を繰り広げていた

戦闘力ではセイバーが勝っていようとも相手は数で押し寄せてくる、『紫の落花生に肉抜きをした三角形の羽が取り付けられた小型機』『セイバーより少し大きく戦闘機というよりはガンシップ』的な重量感のある機体、そしてその二種類の敵に攻撃を行うセイバー戦闘機

徐々に押され始めてきたがそれでも尚も食らい付き撃破数を増やしていく

 

 

 

 

「やっつけろー」「いけいけー」「たまぎれになっちゃった」「きゃーおちるー」「ちゃーりーたい うしろにつかれてるよー」「みさいるはっしゃ」「わー」「あーじゃん・るいがおちたー」「おめがいれぶん いじぇーくと」「だっしゅつしろー」「きゃのぴーがひらかないよーこわいよー」「ちきしょーめー」「えんじんひだん、えんじ・・・」「えねみーきゃのんれんじ」「えりっくうえだー」「ちゃふぎれだよーふりきれな・・・」「くお~ここであくせるぜんかい、いんどじんをみぎにー」「ぶらぼーさん すぷらっしゅわん」「かきざきー」「もうだめー・・・」「かいひかいひー」「ねんりょうなくなっちゃったよー」「でるたたい ぜんきろすとー」「うぎゅー」「さんじゅうみりおーときゃのんたまぎれー」「いたいよーひだりうでがないよー」「げきつい げきつい」「ぶれいく ぶれいく」

 

 

戦闘開始から早30分啓かした頃、次第にセイバー戦闘機は数を減らしついに残ったのはたった2機

加賀と瑞鶴の見積りの甲斐も無く散っていった仲間の仇を討たんばかりに1機の弾切れのセイバーは急加速させるとセラフに真っ直ぐに飛翔し叫んだ

 

「ごこうせん くうぼずいかく みつるぎたい ごるふたいよんばんき こーるさいん"たらこおにぎり" いざまいるー それー」ぐしゃぁっ

 

速度の乗ったセイバー戦闘機がセラフに衝突する、しかしシールドに守られていたセラフは平然とした様子でシールドを貼り直して最後のセイバーにすべての所属不明機は矛先を向ける

 

「わー こないでー」

 

必死に機体を左右に振り引き離そうとするが多勢に無勢、いくら性能が良くとも数の暴力の前にはよもや性能なんて関係なかった

後ろからバンシーがタレットを撃ち込んでくるのをバレルロールで回避しようとするが虚しくも右主翼に吸い込まれる

 

がきん!ばき!めりめりっ!ぎゅりぎゅりっ!

 

と後方からけたたましい音が響くと機体は自然と右に回転を始める

右主翼が破壊されたのだ、もがれた翼は悪魔の囀ずりのような悲鳴を唄う、操縦桿はただの棒きれと化しもはやなす術はない

 

「きゃー」

 

脱出用のレバーに手を伸ばそうとも高速で回転する機内ではそれも叶わず海面に叩き付けられる、縦に数回転しては横に回転するコックピットに残された妖精は無惨の極み、電子系統はシャットダウンし運悪く予備電源すらも胴体側に持っていかれてしまった、機首と胴体がついに別れ離れになる、セイバー戦闘機は元は宇宙空間での使用を主としコックピット周辺は特に気密性が高く浸水は起こらなかったが海に沈む機首は次第に水圧の耐久限界域に達する、必死に脱出を試みようと風防を叩くも機体に装備されたM1024 ASW/AC 30mm ALA Cannon(30mmオートキャノン)を数発耐える強化ガラスが割れる訳もない

 

 

 

べこん・・・めきめき・・・べこっ・・・

 

 

 

「だれかーたすけてー かがさんたすけてー 」ばんばん

 

 

 

めり・・・ごうんっ・・・

 

 

 

「うわーん ていとくー たすけてー」ばんばん

 

 

 

ばこん・・・ぎりぎり・・・

 

 

 

「やだよーくらいよーこわいよー やだーしにたくないよー」ばんばん

 

 

 

みりみりみり・・・

 

 

 

「うわーん・・・うわーん・・・・・・」ばんばん

 

 

 

ぎぎぎぎぎぎ・・・

 

 

 

「・・・わ・・・・ーん・・・・・・」ばん・・・ばん・・・

 

 

 

ばりばりばりばり・・・

 

 

 

「・・ー・・・・」・・・・・・

 

 

 

 

「  」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

べきんっ!ごりごりっ!ぶちぶちぶちっ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────────────

 

 

 

 

────────

 

 

 

 

────

 

 

 

 

 

 

加賀

「うぅっ・・・」ヨロッ

 

長門

「・・・加賀。」

 

瑞鶴

「・・・」グスッ

 

 

長門は加賀の顔色を伺うと瑞鶴にも顔を向ける

・・・御剱隊が全滅したのだろう、加賀が"こんな顔"を見せるなんてとても信じられなかった

 

 

加賀

「あ・・・ぁぁ・・・う・・・うあああああぁぁぁぁぁぁっっ!!!あああああああああ!!!」

 

 

ひしゃげた顔で大粒の涙をぼろぼろ流す加賀は何かが弾けたのかその場にしゃがみこんで宝物を壊してしまった子供のように泣き出した。

加賀には見えていた、水圧に耐えきれず押し潰された妖精の最期を

 

押さえきれない感情が爆発しようとした時加賀は胸ぐらを捕まれた

 

目の前には旗艦──あの子達を全機出撃させるように指示をした長門がいる

長門は加賀を憐れみと慰めが同梱した眼差しを向けたまま何も言わなかったが少なくとも怒りのような雰囲気は無かった

 

長門

「・・・」

 

──そうだ、元はといえばコイツせいであの子達は死んだんだ──

 

加賀はこの元凶を睨み付けた

真っ赤に燃える火のように、目尻に貯めた涙が真っ赤に染まった瞳の色を拾い夕焼けの日差しで真っ赤に輝いた

 

その瞳は爬虫類を──蛇を連想させるような邪悪な瞳孔でもって"それ"を見揃える

 

 

瑞鶴

「ひっ・・・」

 

熊野

「そんな・・・まさか・・・?!」

 

長門

「・・・」

 

ポーラ

「ちょっ・・・長門さん・・・長門さん!」

 

 

胸の底から何かが込み上げてくる

腸が煮えくりかえるという言葉はあながち間違いでもなかった

力がみなぎってくるのがわかる、その力を持ってコイツをコロセと──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は海の底に立ち尽くしていた

 

私は沈んだの?──さっきまで海上にいたはずなのに・・・

 

目の前にぼんやりと浮かぶ紅蓮の火──蝋燭に灯る残り火のように、ゆら──ゆら──と、それなのに火は消える事も無く真っ赤に揺れた

 

頭ではわかっていたのに体は勝手に脚を進めてしまう

 

気がついた時にはその残り火に手をかざしていた

 

あたたかい?いや、こんな冷たいのは初めて・・・

 

 

『あぁ・・・これが深海の力なの?今なら何もかもを壊し尽くせる気がするわ──』《なら今すぐあの子達の仇を討たなきゃ》『そう、仇を──駄目、それは違う』《違わない、直ぐに引き返せば何事も無くみんな無事に帰れたかもしれないわ》『任務から無事帰れる保証なんて無いわ』《その為にあの子達を犠牲にしたの?》『犠牲?違う、あの子達は・・・』《囮?殿?足止め?──違わない、それは私に都合の良い方便を並べた言い逃れよ》『私は一航戦正規空母加賀、剱を放ち生きて帰るのが私の役目・・・機は消耗品・・・妖精も同じよ』《あら、なら腹に抱えてる虎の子もアイツの為にあの子達のようにお見送りしなきゃ》『・・・貴女は間違ってるわ』《貴女?貴女は私──私は貴女・・・私を否定するの?》『ふざけるのも大概にして』《ふざけないで欲しいのは私よ?あの子達が虫けらのように逝ったとき、私は安堵した──違う?》『違う』《違わないわ、さっきも言った、私は貴女・・・貴女は私・・・二つで一つのコインと同じ、表と裏、柄は違えど一緒なのよ?》『何故そう言えるの』《くすくす・・・表の私がそうだったから》『・・・意味がわからないわ』《はぐらかしちゃ駄目、私は私がお見通しなの》『嘘よ』《酷いわ、私がなぜ私に嘘をつかなくちゃいけないの?》『私は私だけよ、私は二人もいらない』《いけずね、あの子の最期で私がコウナッタカラ、ワタシハ、ワタシナンダカラ》『そんな──』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真っ暗な深海から場面が突如変わりそこは辺り一面真っ赤な空間

 

べったりとした視線を感じ後ろを振り向くと──其処には私がいた──

 

顔は影が差しているがその目は暗闇に灯された真っ赤なおぞましい形容し難いふたつの目

 

口は大きく裂け目同様赤く染まり三日月のように、どこまでも気味が悪かった

 

これが──私・・・?

 

キヒッ・・・そう、私 さあ、鏡を用意してあげるわ

 

っ・・・

 

 

 

 

 

もう一人の私を名乗る何かが小さな手鏡を懐から取り出す

足下から徐々に膝、股関節、胸、首と写し出される

 

目をそらしたくとも 出来なかった 涙が止まらなくなる 

 

私はこんなバケモノなんかじゃない、私は・・・

 

 

 

私は・・・

 

 

 

バケモノと同じ顔のバケモノがそこにはあった 涙だと思っていた液体は真紅の生暖かい──ナニかだった──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駄目だとわかっている、私は深海の力に酔わされてしまった、だが目の前のカタキをどうにかしないとキがスマナイ、もう押さエきれなイ、飲まレる、やめて、ヤメて、コロセ、いや、私ノ中にハイってコないデ、コロセ、カタキヲ、コロセ、ヤダ、イイノ、ダメ、イイノ、

イイノ、イイノ、イイノ、イーノック、イイノ、イイノ、

 

 

 

 

 

 

 

──アァ、イインダ、アイツヲ、コロシテ、コイツラモ、アノ"オトコ"モ・・・コロサナキャ、アノコタチハウカバレ・・・アノコ・・・?ダレダッケェ・・・?マァ、ドウデモイイワ、ダッテ──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キヒッ──モウ、モドレナイカラ──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長門

「はて?私が主役では・・・?」(小声)

 

加賀(深海マスク)

「シーッ」(小声)

 

 

 

 

 

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 地球衛星軌道364364km地点

 

 

─ フェニックス級戦艦 スピリット・オブ・ファイア艦橋 ─

 

 

セリーナ

「カーター艦長、横須賀鎮守府から緊急入電です。」

 

 

スピリット・オブ・ファイア専属のスマートAIセリーナが一人の男に声をかける、椅子に座っていた男は椅子を半回転させAIに向き合い何処かで聞いた覚えがある地名を反復した

 

 

カーター

「横須賀鎮守府?・・・そうかS-104の統括している日本海軍の基地だったか、それがどうして本艦に緊急入電を?」

 

フェニックス級戦艦スピリット・オブ・ファイア艦長ジェームス・カーター大佐

彼は優れた戦術家で軍内部での昇級より家庭重視の性格である、それはUNSCプロフェシーの司令官職を辞退した時にONIの調査を受けた調査結果からも伺える程の愛妻家であるのは世間でも有名な話だ

 

 

セリーナ

「理由は定かではありませんが──横須賀鎮守府からの報告によればS-104が提出したコヴナントの艦に似た特徴の"特:コヴナント型深海棲艦"が出現し"艦娘"だけでの対処が出来ずUNSCに要請したのだと私は推測します。」

 

 

カーター艦長は顎に手を当てがいながら顎を擦る

深海棲艦の資料は確かに一度目を通してみてはいるがまさか本当に存在するとは・・・もちろんスパルタンⅡの報告が信じられなかった訳ではない、1900年台に存在した艦艇の魂を引き継ぐ存在の"艦娘"が現に存在していること、UNSCの撃墜された艦艇三隻も艦娘として生まれ変わっているのが何よりの証拠だ

艦娘からしても空飛ぶ巨大艦艇が超密度金属を打ち出す電磁砲を初めは信じられず両膝を付いて項垂れていた時期もありカロン級やハルシオン級で驚愕し、スーパーM.A.C.ステーションやインフィニティ級でアニメキャラクターのようなコミカルな表情で昏倒したのは一部の界隈では未だに有名である

 

 

 

カーター

「ふむ・・・確かに、送られてきたポイントは我々スピリット・オブ・ファイアが一番近い、だが肝心のS-104は?鎮守府とやらには居ないのか?」

 

セリーナ

「S-104は現在インフィニティに搭乗中のままです、まだ帰投まで時間がかかりる上に光学通信もFTL侵食磁場により不能です。」

 

カーター

「ふむ、スパルタンⅡ達にはアークでの仮がある、彼らの家族の危機とあらば要請とあっては行かないわけにはいかない。セリーナ、日本国横須賀鎮守府へ航路を変更、4番M.A.C.ブラスト装填、チャージも済ませておけ。」

 

セリーナ

「了解しました艦長。各員に通達、スピリット・オブ・ファイアはこれより日本国横須賀鎮守府へ向かいます、ブチのめしましょう。」

 

カーター

「それはクルーの仕事だ、セリーナは私のサポートを。」

 

セリーナ

「冗談です。」

 

 

セリーナの冗談はなかなかジョークで済まされない内容もありカーターは冷や汗をたらりと流した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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─横須賀鎮守府 食堂─

 

 

 

 

 

 ワイワイ・・・がやがや・・・

 

 

龍驤

「・・・」

 

金剛

「ヘーイ龍驤、まだ落ち込んでるんですカ?」

 

龍驤

「おぉ、金剛かぁ・・・どないしたん?」

 

金剛

「後はUNSCに任せておけば大丈夫デース。」

 

龍驤

「・・・それはわかっとるんやけどなぁ・・・明らかにウチの編成ミスや、誰が何と言おうがそれは覆らない事実や。」

 

金剛

「龍驤が気に悩むなんてらしくないネー、気晴らしにdeliciousな紅茶とケーキでも取り寄せてtea partyするネー」

 

 

金剛はそう言うと袂からピッと1枚のカード取り出す、UNSCを象徴する金色の巨鳥のエンブレムが彫り込まれたブラックカード、それはフッド卿の紹介で作ったフレデリックのクレジットカードだった

(忘れ去られているがフッド卿はイギリス人なら誰もが知る名門貴族である)

何故それを金剛が所有しているかは横須賀の114不思議の一つだったり不思議じゃなかったりしろ

 

 

龍驤

「・・・そうしよかなぁ。」

 

金剛

「ミーは出撃が無い限りmy roomにいまス、良ければ来て欲しいネー。」

 

龍驤

「ん、あんがとなー・・・」

 

武蔵

「おい金剛、何故お前が提督のクレジットカードを持ってるんだ。」

 

金剛

「ファッ!?」

 

武蔵

「理由がどうであれお仕置きだ、尻を出せ、1341893叩きの刑だ。」

 

金剛

「ヌッ(心停止)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アト114514回アルゾ。 ピギャー‼

 

 

 

 

 

∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽

 

 

 

 

 

 

 

長門

「げほっ・・・」ガクッ

 

片膝が落ちそうになるも踏ん張りを利かせ立ち直る長門、提督との近接格闘訓練がここで役に立つとは・・・口の中に貯まった血を吐き出すと再度立ち上がる

面前には返り血が付着した拳を固く握り不敵に笑う加賀──だった"モノ"

殿を勤めるために以下艦隊4名を直ぐに帰投させた長門は豹変した加賀を再度目を向ける

(深海語が少しだるいので普通に喋らせます)

 

加賀

「あらぁ?まだ立つ?なかなか根性あるますね。」(Goo○le翻訳)

 

長門

「ふん・・・伊達に戦艦やってないさ・・・」ヨロ・・・

 

とは言ったものの・・・実際はもう耐久限界を迎えてしまった・・・砲は全てへし折れて装甲もベッコベコ・・・服もあちこち破けてしまっている、口の端から垂れる唾の混ざった血を左腕で拭いながら考える、もはや入渠は避けられないなぁ・・・

 

加賀

「このまま沈めてもいいけど、そうね・・・じわじわと痛めつけるのも悪くないわね。」

 

長門

「・・・やってみるがいい、お前にできるならな。」

 

加賀

「そう。(無関心)」

 

加賀が海面を蹴り長門の懐に飛び込む

加賀は腰を時計回りに回し右腕を溜めて振り抜く、腹に力を入れつつ脇を締めて加賀のボディブローに備える──が長門の読みは外れ加賀の拳は長門の顔面へと打ち込まれた

 

長門

「ふがッ?!」ブパッ

 

鼻っ柱を叩かれ思わずよろめく、鼻が熱い──上唇から顎をなぞる感覚のそれは鼻血、長門は声にならないうめき声で顔面を手で覆い隠すがそれは間違いなく"攻撃してください"と言っているものだ

 

加賀

「今度は脇がお留守よ?」ぐんっ

 

長門

「っ調子に乗るなぁっ!!」ぐおっ

 

ごちん! 巨大な鉄柱とコンクリート塊がぶつかり合ったような鈍い音が響く

いつまでも好き勝手されるのは性に合わない長門は加賀の脇狙いの一撃に応報するかのように長門は加賀が低姿勢になったのを指の隙間から捉え戦艦特有の装甲自慢による強烈なパチキ(頭突き)をお見舞いした

 

加賀

「ぎっ!!」ブパッ

 

長門

「慢心は良くないな。」

 

ここから長門のラッシュが始まる、右ストレートが加賀の左頬に直撃する、間髪入れずに左フックで肝臓を叩くと反時計回りにスピン、勢いを乗せての裏拳、そのまま右アッパーが鳩尾に一撃、一瞬ふわっと打ち上げられ蹲る加賀に追い討ちを仕掛ける右手を固め左手で包み背中に叩きつける

 

長門

「†悔い改めろ†」キリッ

 

ダブルスレッジハンマー、本来は指を交互に組んで行う技だが小指を保護するためにこのように使うように、と提督から教わっていた

 

だぱぁぁぁん!!

 

加賀がついに顔面から海面に叩きつけられ動かなくなる

まだ生きてはいるだろうが・・・提督ならばどうするだろうか?長門はその場に屈んで暫し考えると加賀を持ち上げて"寝顔が可愛かった"から持って帰る事にした

 

ながもん

「Foo~♪」

 

加賀を抱えたのはいいが考えてみれば絶賛大破中だったのだ、ダメコンを積んでいたのが幸いしたのもいいが艦装がウンともスンともいわない、艦橋やエンジンルームの妖精に語りかける

 

長門

『どうだ?』

 

妖精

『だめみたいすね。』

 

長門

『あっ、そっかぁ・・・』

 

加賀

「ん・・・」

 

長門

「うん?起きたか、早いな。」

 

加賀

「・・・何故・・・雷撃処分しないの・・・?」

 

長門は加賀の言葉に視線を空に向ける

様々な理由もあるが加賀は横須賀屈指の熟練空母だ、易々と見捨てる理由も無いだが敢えて言うなら・・・

 

長門

「艦隊が欠ける事は、私が許さん。」

 

加賀

「・・・」ポカーン

 

長門

「なんだ?何か問題あるか?」

 

加賀

「・・・ふざけてるの?」ワナワナワーナーマイカルシネマーズ

 

長門

「ふざける?なんでだ?お前に何があってそうなったのか知らない訳でもない、だがその様子ならまだ全部持ってかれた訳でもないだろう?」

 

加賀

「・・・何の事?」

 

長門

「とぼけるな、"艦娘の魂"も、"艦載機"もだよ。」

 

加賀

「・・・」

 

長門

「図星か?相変わらず分かりやすいな。」

 

加賀の沈黙を肯定と捉えた長門はゆっくり歩き出した

まさかここから海面を歩いて横須賀に行くつもりだろうか?加賀は口を開けずにいた、長門に図星を突かれた事もあるが"嫌な空気"を肌に感じ取っていたからだ

 

加賀

「・・・」ピリピリ...

 

長門

「? どうした?」

 

周囲を見渡すが敵影は見えず

薄々だが長門の表情も少しばかり固くなってゆく

 

長門

「なぁ、加「6時方向から魚雷接近!!」ッ!!」

 

「こなくそ!・・・そぉい!!」加賀を抱えた長門は思いきって飛び上がりながら右に回避する

普通は艦装を身につけたまま跳躍など出来ないのだがそこは"火事場の糞土方"、お下品なポーズで空を駆けるビッグセブン

「だっしゃあ!かわした!」バシャン「ぶふっ」

 

加賀は長門の余りの立ち回りに吹き出しそうになる

 

長門

「船体回頭!」ぐんっ

 

加賀

「ぐえっ」

 

振り返った勢いで加賀が潰れたカエルのような悲鳴をあげるが気にしない、後ろを見ると肉眼で確認できる場所まで敵が接近しているのが見えた──が、あれは前に見た"蒼い深海棲艦"で間違いなかった

 

長門

「なんとまぁこんな時に・・・」

 

加賀

「・・・降ろして、"アレ"を出すわ。」

 

加賀の判断に渋る顔の長門、そもそも加賀がこうなったのはセイバー戦闘機群が全て落とされたショックと一航戦たるプライドの結合崩壊したのが大きい、今"アレ"を出させる決断はたやすい事ではない

 

長門

「弓に亀裂が入ってるみたいだが大丈夫なのか?」

 

加賀

「機関室も砲塔も全部損傷しておいて人の事が言えるの?」

 

長門

「ははっ!・・・返す言葉もないな、どこまでやれる?」

 

加賀

「・・・精々矢を五本ってところね、そっちは?」

 

長門

「さあな、懐に入れれば──或いは・・・」

 

そこまで会話しているとキャリアー級と思わしきヤツから艦載機が飛来してきているのが見えた、先程御剱隊を殲滅したヤツとみて間違いないだろう

 

長門

「二~四~六~八~ふんふんふん、一個飛行隊といったとこか。」

 

加賀は矢を二本同時につがえると"ぎっ・・・"と引き絞ると真上に射ち放ち直ぐ様残った三本の矢の内一本を口にくわえて二本を同様に放つ、最後の一本・・・引き絞り矢先を真上へ・・・"ピシッ・・・"弓から不安を掻き立てる嫌な音が鳴る

 

加賀

「っ・・・お願い──持って・・・」

 

ぎっ・・・パヒュ! バキン!

 

加賀

「やった・・・!」

 

加賀の願いは叶い、五本目を打ち上げると同時に弓は真二つに折れる、五本の矢はUNSC宙・成層域両用主力戦闘機F-41 ブロードソードVer.Ⅲ type.K(艦娘)仕様の戦闘機に早変わりし五機編隊を組み敵よりも高い位置に陣取っている

 

『ガガッ──こちら空母加賀所属ブロードソード、実戦任務につきコールサインの使用許可を。』

 

太く低い声が加賀と長門の耳に響く

パイロットはUNSCの戦闘機乗りを模したAIだろうか?声質は間違いなくベテランエースのそれだった

 

加賀

『許可します、1番機[テイザー]、2番機[フレシェット]、3番機[スラグ]、4番機[ドラゴンブレス]、5番機[バックショット]、フルチョーク隊状況開始。』

 

『"女王"より拝名に感謝。各機アドバンスシールド起動、フォトンキャノン充填、反重力制御システムオールグリーン、フルチョーク隊交戦。』

 

長門

「おお、よくわからない単語がポンポン出るな、頭が狂いそうだ。」

 

それからはもう一方的なSATUGAI劇場と言っても差し支えない状態だった

アドバンスシールドによる強力な防御力、フォトンキャノンであっという間にシールドを破壊され墜落していく敵戦闘機が哀れに感じる

 

 

深海棲艦に蒼い装甲を付けたような奴らが近づいてきたがその後現れたUNSCの巨大な戦艦にM.A.C.ブラストを貰いバッタバッタと薙ぎ倒される深海棲艦

 

髪が真っ白、瞳が真紅のまま戻らない加賀

 

ボサボサな髪になり目の上に青タンコブを付け鼻と口から血を滴らせた長門

 

セイバーは全機落とされたがそれを覆す戦課を納めたブロードソード戦闘機

 

そして今現在はその巨大な戦艦──スピリット・オブ・ファイアのデッキにある椅子に座りえっちらほっちら世話しなく動くスピリット・オブ・ファイアのクルーを応急処置をされながらただ眺める長門と加賀だった

 

 

 

長門

「なぁ、加賀。」

 

加賀

「・・・何かしら?」

 

長門

「UNSCには敵わんなぁ。」

 

加賀

「・・・そうね。」

 

長門

「あと出番返せ。」

 

加賀

「知らないわ、そんなの・・・(困惑)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 






☆ジェームス・カーター☆

2500年9月15日:UNSCノーススタースクールを開校以来の最優秀成績で卒業。政治・宇宙航行学専攻

2504年6月19日:UNSC幹部候補生学校において司令・航法学を専攻

2507年11月16日:UNSC ブリリアント・ショー外交船 2等航法士官に着任

2514年1月9日:UNSC ファイナル・シュミット航法士官に着任

2519年8月8日:UNSC グラスゴー艦長に着任

2525年8月8日:UNSC スピリット オブ ファイア艦長に着任

2531年1月~2月:第三次ハーベスト攻防戦に参戦し勝利を収める

2531年2月9日:アルカディア防衛戦に参戦し勝利を収める

2531年2月23日:シールドワールド攻防戦に参戦し勝利を収める。フラッド、フォアランナーとUNSCで初めて遭遇する。

2531年2月23日:シールドワールドプラットホームを爆破、UNSC制御宙域への離脱を図る。

2534年:公式的にUNSCが行方不明と発表。追悼式が執り行われる。

2558年12月:インフィニティが救難信号を受信し24年の時を越えて地球に帰還し今までの武勲と功績を称え艦員を代表し"UNSCコロニアル名誉十字勲章"を受領する。
彼ら不死鳥の団員は実に20年以上のコールドスリープで目覚めの時から甦った。
スパルタンが陸の悪魔なら彼は宙域戦闘の悪魔だろう



2473年~2520年
☆フェニックス級コロニー船☆

2520年~2560年
☆フェニックス級戦艦スピリット・オブ・ファイア☆

全長
2500km

装甲
1m厚のチタニウムA装甲(改装後チタニウムA3戦闘用装甲に転換)

武装
4基 M.A.C.ブラスト
不明 アーチャーミサイル
不明 50mmポイント防衛ガン (推測)
デッキガン (22基かそれ以上)

搭載兵器
Dropship 77-Tペリカン
ショートソード爆撃機
ホーネット攻撃機
ホーク攻撃機
Pod重輸送機
アルバトロス重降下艇
ワートホグ
スコーピオン戦車
グリズリー重戦車
ウルバリン
コブラ
エレファント
サイクロプス
グレムリン支援車両

搭乗員
スパルタンⅡ レッド・チーム
海兵隊
ODST

主な参加作戦
第二次ハーベスト攻防戦
第三次ハーベスト攻防戦
第一次アルカディア攻防戦

伝記
コール提督の第3艦隊として当時最強の不沈艦とされていた

良く知られるクルー
ジェームス・カーター大佐
ジョン・フォージ海兵隊軍曹(戦死)
エレン・アンダース教授
スマートAI セリーナ
アリス-130
ジェローム-092(レッド・チーム リーダー)
ダグラス-042

2558年、Vata 'Gajatの脅威が迫る艦船を救出するためにUNSCインフィニティが派遣され、彼らが当該艦艇の位置にたどり着いたとき、そこはコヴナント残党軍の支配領域であった。しかし、この作戦はダニエル・クレイトン提督がテレンス・フッド郷に仕掛けた罠であった。フェニックス級戦艦は存在しなかった。

SoFは事実まだ発見できずに居た。医療担当官オニールの措置にも関らずフラッドの被害拡大阻止に失敗し漂流していた。船はそのまま放棄され、惑星への衝突コースへと進んでいた(以下独自設定)のだが2度目の正直としてインフィニティが特定し救出される。

なおダニエル・クレイトン提督は裏を取り評議会に報告したスパルタンⅣにより僻地での中間管理職に左遷されている(要は死ぬがよい)である


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龍鳳のダイエット大作戦


漬け
「ヒロイン回も残すところ半分、明石のみになりました。」

明石
「半分も何も四人だけじゃん」

漬け
「気にすんなよ・・・気にすんな・・・」(震え声)

明石
「さぁて前話の解説はじめるよー」

☆加賀さん深海化
■ふと思いついた、長門さん主役の筈がなにゆえこんなことに・・・ホモは話の構築が下手くそ、はっきりわかんだね(言い逃れ)そこ、2PカラーだったりDLC専用カラーだったりしろ

☆F-41ブロードソード隊のコードネーム
■ショットガンの弾薬から命名しチョーク(平たく言うとマガジン的なもの)に5発(5機)纏めて装填するからフルチョークと名付けた※出番があるとはいっていない

☆結局中途半端だけどどうすんの?
■慌てんなよ・・・慌てんな・・・ヒロイン回は話の線が続いてるから根流ししつつ伏線回収すっぺ(全て回収できるとは言ってない)

☆話が絶望的にわからない
■大丈夫だって安心しろよ~(GO)、作者も半ばちんぷんかんぷん、意味深な話が相手なら覇王翔吼拳を使わざるを得ない!

☆露骨な淫夢
■HALO=雰囲気暗めなゲームだからそれを誤魔化すため。え?淫夢じゃなくてもいいだろ?最近のアニメ"頼れる主人公枠のオッサン系"いないやん?あと知名度もあるし

☆長門の扱い
■どの艦これSSにもバランス良く出演してるから変態枠として馳せ参じる。(謎理論)唯一珍しいんじゃない?ってのは長門型のオリジナル(真人間)と建造(オリジナルのコピー)というHALOでも採用されてるクローン技術がある件でしょうか、スターウォーズにもクローンがありますがHALOは必要な箇所での医療用クローンであちらはドンパチ用ですし。

明石
「以上で解説おわり!納得いかなければ感想に『わからねぇよタコ!!』ってコメしてね!」

漬け
「タコじゃなくて漬けたマグロやぞ。」

明石
「そういう揚げ足取るからUAが少ないんだよ。」


「いってぇ!(精神を)噛み(砕き)ヤガータナ!もう許せるぞ!」





 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─横須賀鎮守府 執務室前─

 

 

 

 

アークロイヤル

「最近少し腹回りが気になってなぁ。」

 

翔鶴

「わかります、横須賀の唐揚げって何であんなに美味しいのでしょうか?」

 

アークロイヤル

「癖になる辞められない味・・・きっとこれが秘伝の味ってやつかもしれないな。」

 

翔鶴

「そういえば提督が眠れない艦娘に夜食を作る横須賀ならではの風習があるみたいです。」

 

アークロイヤル

「・・・気になるな、減量が成功するまで我慢しなきゃだな・・・って、おや?」

 

朝霜・早霜・清霜・秋雲

「・・・・・・・・・」

 

翔鶴

「どうしたのかしら?みんな扉に耳なんて当てて。」

 

アークロイヤル

「ふむ、たぶんあれはNINJAの密偵じゃないか!?」

 

片手に報告書を纏めたファイルを持ち執務室に向かっていた翔鶴とアークロイヤル

片ひざを床に着いて聞き耳をたてる夕雲姉妹のそれは古より伝わる日本の隠密部隊と勘違いして興奮したアークロイヤルを翔鶴が宥める

夕雲姉妹は人差し指を口に翳して「し~っ」と言い翔鶴とアークロイヤルに扉に耳を当てるように促すと翔鶴は不思議に思いながら、アークロイヤルは心なしかワクワクした顔で駆逐艦の忍者ごっこに付き合う事にした

扉に耳を近づけ呼吸を整えると扉の向こう側の世界が全貌を表し始めた

 

 

 

 

『んっ・・・あっ、提督・・・乱暴にしないで・・・』

 

『そんなんじゃ意味ないだろ・・・続けるぞ。』

 

『うああっ!痛ぁい!痛いよぉ!』

 

『うーん、姿勢を替えてやってみるか。』

 

『もう・・・もう許して、下さい・・・』

 

『お前が頼んできたんじゃないか、壊れるなぁ。』

 

 

 

 

アークロイヤル

「ななな・・・!?」

 

翔鶴

「?!!?!??」

 

顔が真っ赤に染まる二人の空母、「なんなんだ!一体なにが・・・何をやってるんだ!」(小声)と言いながら扉から耳をから放してアークロイヤルは先頭にいた秋雲に問いただす

メモ帳にペンをがりがり走らせながら秋雲はアークロイヤルからの問いに答える

 

秋雲

「聞いての通り!子作りセ([ ゚Д゚]インフィニッティー)スだよ!」(小声)

 

翔鶴

「子(ぱんぱかぱーん!)セッ・・・」鼻血ぶぅ

 

アークロイヤル

「しっかりしろ翔鶴っ!傷は浅いぞっ!」(小声)

 

鼻血を吹き出した翔鶴をアークロイヤルは懸命に介護するがどうにか翔鶴の鼻血を止めるためにアークロイヤルは翔鶴の鼻に所持していたポケットティッシュをグリグリと鼻に詰め込む

 

アークロイヤル

「こんなものか・・・?よし。」

 

翔鶴

「」し~ん...

 

朝霜

「わぁお、すげぇや、翔鶴さんから希望の華が咲いたよ。」

 

アークロイヤル

「よし、アドミラルの悪事はここで打ち砕く。駆逐艦、私に続け!」(小声)

 

秋雲

「もうちょっと聞きたかった・・・」

早霜

「話進まないからね、仕方ないね。」

清霜

「提督と子作りセ(なのです!)ス?をすれば清霜も戦艦になれるのかなぁ。」

朝霜

「スケベタイムに突入だ!」

「俺、明日立て付け直してもらうんだ・・・」

アークロイヤル

「スパルタン!チャーージッ!」

 

 

   どぎゃぁん!!

 

 

「ぎゃあああああ!!!」

 

フレッド

「うおっ、なんだなんだ?」

 

龍鳳

「きゃあ!?」

 

アークロイヤル

「んにゃぴ警察よ!アドミラル!艦娘への変態的狼ぜき・・・」

 

そこには床に座った龍鳳の背中を押して体操を行うジャージ姿のフレデリックと体操着姿の龍鳳が!!

 

アークロイヤル

「あ、あれ?スケベタイムは・・・?子作りセ(ヴォッ↑ヴォッ→ヴォッ↓ ア"イ"~(悦))スは・・・?」

 

フレッド

「何の話だ?俺は龍鳳のダイエットに付き合ってるだけなんだが。」

 

アークロイヤルが龍鳳に振り向くと龍鳳は何やら恥ずかしそうに顔を赤らめた

それとは逆に顔が青ざめてゆくアークロイヤル

 

龍鳳

「そ、その・・・通りです・・・」カァァァ・・・

 

アークロイヤル

「えぇ・・・心配して損したわ・・・」ふごご...

 

早霜

「アークロイヤルさんまるで風紀委員みたいです。」

 

清霜

「わーい!龍鳳さんだぁ!」ぎゅう~

 

龍鳳

「ひゃっ」

 

フレッド

「まぁ、事の経緯なんだが──」

 

フレデリック曰くこうだ、長門がローランドに頼みフレデリックの公休に合わせて非番のスパルタンⅡを横須賀に連れてきて欲しい──という話である、

四日前の長門と加賀の件の後に開かれた夕食会にやってきたスパルタンⅡ、赤のトレーナーにデニムのスカートを穿いたカルとサングラスが似合うライダースーツ姿のジェローム、親睦を深めつつ楽しむ最中にスパルタン達が発した

「ジェローム、貴方はどんな子が好みなの?」

「そうだな、謹みのある貴婦人・・・艦娘とやらで例えれば『ホーショー』とかいう奴ってとこだな・・・フレデリック、お前は?」

「俺か?好みというか・・・"健康的"な女性が好感持てるな。」

この会話を聞いた金剛は秋だというのにかな~~り大胆な水着(ここ大事)で「提督ゥ~触っても言いけどサ~」と、誘惑したが「前より腹にバルジ(隠語)が付いたな、減量しろよ?」とのらりくらりと避けられ長門に至っては更に身体を鍛え筋肉指数度が上昇し徐々に焼肉屋の店長ことメイトリックス大佐に近づいた、明石は絶食ダイエットを始めた(なお1日すら持たなかった模様)そしてこの龍鳳が──

 

アークロイヤル

「なるほど・・・なぁアドミラル、私も参加していいか?」

 

龍鳳

「え"っ」

 

フレッド

「おっ、乗り気だな?」

 

アークロイヤル

「アドミラルがいない時に龍鳳が隠れて間食をしないように私が見張るのを条件にしてくれ、私は参加できてアドミラルも気持ちに余裕が出来る、Win-Winの関係にしようじゃないか。」

 

フレッド

「マジか、そりゃ助かるな!」

 

アークロイヤルの参加により意気が消沈する龍鳳、するとアークロイヤルは龍鳳に近寄りコソコソと耳打ちし始めた、ちなみにだが夕食会にて秋月と初月は作られたご馳走を涙を流し頬張り、先日メールをくれた汚れ好きのにいちゃん(45)も腰をつかって居る。

 

アークロイヤル

「安心してくれ、片思いの異性を横取りするつもりはないさ、ただスパルタン流のダイエットに興味があるだけだよ。」ヒソヒソ

 

龍鳳

「!!・・・うぅ、ご免なさい・・・」ヒソヒソ

 

フレッド

「・・・? 何にせよ助かるなぁ、アークロイヤルは体操着・・・あったっけか?」

 

アークロイヤル

「新体操の衣装なら、佐世保にいた時にウォースパイトとやっていたよ。」

 

フレッド

「新体操?ずいぶんと本格的だな、金剛のヤツに見習わせたいな・・・じゃあ龍鳳今日はおしまいだ、ストレッチで身体をほぐすのを忘れるなよ?アークロイヤルも明日から参加してくれ。」

 

龍鳳

「は、はい・・・」しょんぼり

 

解散する際にアークロイヤルはフレデリックに任務結果が記されたファイルを渡す、部屋から出る時フレデリックは夕雲姉妹にも参加するかと問いかけていたが龍鳳に気を使ってか遠慮した──

 

アークロイヤル

「・・・なんか、忘れてるな・・・まぁいいか。」

 

フレッド

「なんで翔鶴が倒れてるんだ?って鼻血出てるじゃないか、医務室に連れてくか。」(お米様だっこ)

 

アークロイヤル

「あ。」ワスレテタ・・・

 

 

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─PM18:00 食堂─

 

 

 

  いただきまーす!!

 

 

龍鳳

「・・・はぁ。」

 

妙高

「龍鳳さん、今日も"その"サラダとバナナのみですか?無茶もほどほどにしておかなければ減る物も減りませんが無茶なダイエットは後に大きな痛手となりますから・・・ね。」

 

今日日出撃予定の無い浴衣姿の妙高が鯖の塩焼きを箸でほぐしながら龍鳳にダイエットの恐怖、"リバウンド"の悪夢を教えると龍鳳は「ほえぇ・・・」と震えて恐怖し伊良湖の元へ向かい小盛りの白米と納豆を追加するのだった

 

明石

「あっれー?そういや提督どこ行ったんだろ。」キョロキョロ

 

夕張

「提督は新設された佐世保鎮守府の夕食会へ顔出しに行ってるよ~、明日の朝には戻るって言ってたよ。」

 

明石の隣に座っている夕張は納豆にタレを加えて混ぜながら答えた、何で言ってくれないのかなぁ・・・一緒に行きたかったのに、と明石は言うが明石含めた以下ストーカーの4名だけがはその話を知らなかったそうな

理由は云わずものがな、付いて来られると面倒以外の何者でもないからだ、良く見れば秘書艦の龍驤も居ない。

 

明石

「秘書艦かぁ、今からでも目指そうかなぁ。」モグモグ

 

明石自体頭が悪い訳でもないが今のフレデリックのデスクワークのスピードに着いていけるのはもはや龍驤しか居ないのもまた事実、比較的近場にいた占守が「時としてヒロインは不遇なものっしゅ。」とナーレーションを入れる、合掌。

 

「悲しいかな。」

 

 

 

 

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─26:20 横須賀鎮守府前─

 

 

フレッド

「ふう、やっと着いた。」

 

日本海軍の車両から降りて横須賀に帰り着いたフレデリックと龍驤、龍驤はすっかり眠りこけてフレデリックの片腕で抱えられており白い背広は龍驤のヨダレでまみれていた

すると灯りの付いていた詰め所から一人のスパルタンⅣの守衛が出てきた

 

シノビ

「少佐ウー、お疲れさまですホイ。」

 

シノビアーマーのスパルタンⅣが緩めの敬礼をしたのに対してフレデリックも龍驤を抱える腕とは逆の右腕で敬礼を返した

 

フレッド

「警戒お疲れ、みんなは?」

 

シノビ

「もう寝静まってるちょりそー、少佐もお休みキンポー?」

 

フレッド

「いや、貯まってる書類を片さないと、徹夜さ、じゃあな。」

 

フレデリックの過ぎ去る背中を見ながらシノビアーマーのスパルタンⅣは「タム、リーン、司令官も大変ホイ。」と言い夜食のカップラーメンに湯を注いだ

 

 

 

フレッド

「~♪」スタスタ

 

フレデリックは龍驤を部屋に置いて自室を目指す途中食堂から僅かに光が漏れているのを見つけた、「ん?消し忘れか?」食堂の扉を開けると僅かにだが"カタン"と何か音が鳴った

息を殺しゆっくり忍び寄る、とそこには龍鳳がいた

 

フレッド

「・・・龍鳳?」ポンッ

 

龍鳳

「ほぎゃ!!?!?!」ビクーン

 

フレデリックは龍鳳の肩を☆PON☆と軽めに叩くと不思議な奇声で背筋をピーンと伸ばす、((何だ今の"カケルに見付かったピポサル"みたいな反応は。))と頭の中で突っ込みを入れるフレデリック

どうやら龍鳳は冷蔵庫から残った白米を温めて具材を用意し大きめのおにぎりをこさえていたようだ、当然だぜクソッタレ、暗闇で突如驚かされたらグリーンベレーでも敵うもんか

 

フレッド

「落ち着け、どうしたんだ?こんな夜中に。」

 

どうどう、フレデリックに宥められ気を落ち着かせる龍鳳だがどういう訳か落ち着きが無い

一瞬隙を見せたフレデリックの口におにぎりをスパルタンでしても反応しきれない速度でブチ込む容赦ない龍鳳は「良かったら食べて下さい!!」そう言い走り去ってしまった

 

フレッド

「なんか悪い事したかな・・・んむ、んまい。」モグモグ

 

中身はフレデリックがおにぎりの具材として好む、おかか・塩こんぶ・しらす・たくあんが混ぜ込まれた物だった

 

 

 

 

 

 

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─翌朝 工廠─

 

 

 

 

フレデリックは工廠で明石と夕張が作った装備を各艦種の代表等と共に試験やら実用性やらなんやらの会話に加わっていた執務室は昼過ぎまで開放してあるから問題ないだろう

何を作ったかって?教えてあげないよ、ジャン♪(ポリンキー並感)

 

 

 

 

 

─ 11:30 執務室─

 

 

 

 

 

 

 

『──お前の事が好きだったんだよ!』

 

『先輩!?』

 

シュボンッ!!(先輩が消滅する音)

 

後輩に告白した宇宙服を着た先輩は超超音速を立証するための試験機の外側に取り付けられた椅子に座っていたがマッハ8.10(約10002km/h)を越えた機体の速度に耐えきれずものの見事に消滅した

消滅の間際、笑顔になっていた事から先輩は自身がしめやかに爆発四散するのを悟り後輩へ思いを打ち明けたのだろう、大胆な告白は女の子の特権、すると機体も耐久限界を迎えたのか所々から火を吹き今にも機体は崩壊しそうになる

 

『アン!アン!アン!アン!アン!アン!アン!アン!アン!アッアッーンン!!(高音)』

 

彼は脱出装置を探すも機体にはそれらしいものは見当らず機体が爆発し共に散っていった(こんな展開最近見たな)

 

執務室に置いてあるフレデリックのPCで動画を見る朝霜と清霜はハモりながら

 

朝霜・清霜

「「実験は成功だぁ!」」デレッデレッデレデレデッ♪(Gene's Rock-a-bye)

 

と言い手のひらを互いに叩いた、そしてその様子を伺う羽黒と扶桑姉妹、そして龍鳳──

 

山城

「実験?一体何を観てるのかしら。」

 

羽黒

「少し前に話題になった宇宙開発の映画らしいですよ、なんとも言えない緑色のキャラクターが織り成すガバガバなコミカルさも合間って人気らしいです。」

 

扶桑

「宇宙開発なのにコミカル?なんか合わないわ・・・」

 

羽黒

「今の"実験は~"の下りからして先輩と後輩が実験機で飛行テストを行い死亡するシーンで後日二人は命を落としながらも愛に結ばれ何故か開発施設の中て幸せなキスをしているんです。」()

 

羽黒が楽しそうに映画の内容を話す、3人は興味を持つまでいかずとも死亡した人物が次のカットで何事も無く蘇生しているのはどうかと思った

 

 

ぐぅ~っ

 

 

執務室に鳴り響く無慈悲な一撃、音の発信源を一斉に見ると一人の艦娘が顔を真っ赤に染めた

 

龍鳳

「・・・」

 

羽黒

「う、う~ん・・・そうだ!羽黒も!お腹すきました!」アセアセ

 

山城

「も、もうすぐ昼食だからね・・・!」

 

扶桑

「そうね!うんうん!」

 

羽黒達が龍鳳のフォローを行うがやはり無慈悲と云うべきか時としてそれは効果が逆に働くこともある、「びえ~ん!!」龍鳳は蒸気を吹かし機関車めいて鎮守府を走り出した、向かう先はもちろん食堂だというのは言うまでもない

 

龍鳳

「ぴぎゅ!!」コケッ ビターン‼

 

長門

「だっしゃぁ!!朝霜!清霜!やはりここにいたか!!昼食だ!!一緒に食べよう!!」ぐぎゅるるる~

 

清霜

「ひゃあっ!まだPCシャットダウンしてないよ長門さぁ~ん!」

 

朝霜

「ああ逃れられない!」バタバタ

 

突然腹の虫と高笑いをしながら両脇に駆逐艦を抱え食堂へ走り出す雌ゴリラこと長門

横須賀でもここまでアグレッシブなのは彼女だけであろう、羽黒と扶桑姉妹には目もくれずにズカズカと執務室から消えていった後、転倒していた龍鳳は泣きながら走り去った

 

龍鳳

「びゃ~ん!!」ペケペケペケ...

 

「「「・・・」」」

 

 

 

 

 

 

∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽

 

 

 

 

 

 

─ 食堂 ─

 

 

 

今日の食堂も大盛況である、空母達の胃を満腹にさせ、重巡達のお眼鏡にかなう上品な味付け、その他の艦娘も思わず頷く香ばしさと彩りの良さ、駆逐艦も夢中になる程よい甘さ、何より"マスターチーフのお墨付き"である横須賀鎮守府特製カレーを嫌う者などいないだろう、そこには出前ラーメンしか食べないシノビ以外の守衛スパルタンⅣもテーブルに着きカレーを掻き込んでいる

 

加賀

「はぐ、もぐもぐ、ごくん、むしゃむしゃ、んぐ、はむ、はふはふ。」モグモグパクパク

 

武蔵

「がつがつがつがつがつ。」カチャカチャカチャ

 

「むしゃ、むしゃ。」

 

ジャック・ハンマー

「ギュウゥ~ナポッ・・・モニュ・・・モニュ・・・・・・サクッ・・・」

 

最上

「ぱくぱく、もぐもぐ。」

 

リーコン

「もっもっもっもっ!・・・水・・・ごくごく・・・ぷはぁ!・・・もっもっもっもっ!」

 

ソルジャー

「うめ。うめ。おかわり下さい。」モチャモチャ

 

龍鳳

((うぅ・・・どうしてみんなそんなに美味しそうに・・・))シャクシャク

 

皆が金曜カレーを食べる中一人寂しくレタス、スライスオニオン、パプリカ、ミニトマト、刻み大葉、不可思議な油が浮かぶドレッシングをかけたサラダを無心に口へ運びながらカレーを食べる人々を龍鳳は少しばかり恨んだ、もちろん自身が招いた悲劇故自業自得であるが・・・

 

龍鳳

((加賀さんは私の数倍は食べてるのに凄くスレンダーだし武蔵さんも・・・守衛さんも駆逐艦の子達くらい沢山食べてる・・・))

 

フレッド

「伊良湖~まだ開いてるかー?」ガララッ

 

伊良湖

「はい大丈夫ですよ!提督さん!」

 

フレッド

「特製カレー!付け合わせはらっきょうで頼むよ。」

 

伊良湖

「かしこまりです!!」(`・ω・´)シャキーン

 

伊良湖からカレーを受け取り空いている席を探すフレデリック、普段は一番近い空席に座るが今日は少し様子が違うようだ

((あれっ・・・?こ、こっちに歩いてきて・・・?!))

 

フレッド

「よう、隣いいか──?」

 

龍鳳

((きゃーーー!!!))カァァァ

 

龍鳳

「は、はい、どうぞ!」

 

龍鳳の隣の席に座るフレデリック、午前中は工廠にいたらしいがカレーの匂いとは別に艦娘達のシャンプーとは違う果物のような甘いシャンプー(辺りに漂うマンゴー臭)は無限に嗅いでいられる香りがした

 

フレッド

「龍鳳、食事のカロリーを気にするのもしゃあないが、サラダと果物の組合せは減量に向かない"体型維持"を重視した食べ方なんだ、減量をしたいなら栄養のバランスを考えて八分目を如何に余す事無く燃焼させるかが鍵なんだ。」

 

龍鳳

「そう、なんですか・・・?」

 

フレッド

「そうだ、加賀や武蔵は食後何をしてると思う?」

 

龍鳳は少し悩み「えっと・・・運動ですか?」と答える

それに対してフレデリックは「ちょっと違うな、加賀と武蔵は食後一時間位は執務室や自室でカロリーを身体に馴染ませてるんだ。」と返す

 

龍鳳

「えっ?馴染ませる?」

 

フレッド

「ああ、食後すぐの運動は消化不良になりやすく運動は食後1~2時間後、激しい動きは避けてウォーキングやヨガみたいな身体をゆっくり動かす運動がいいんだ、サラダと果物から摂取した少量のカロリーだけじゃ効率良く代謝ができなくなり余計に減量しづらくなる、美味しく食べてしっかり痩せる!これがダイエットの真髄だ、なぁに・・・お前ならできるさ、自身が頑張ってるのに俺にまで"気を配れる"んだからな。」

 

昨晩の"おにぎり"の事だろうか、龍鳳はサラダをフォークで突つきながら「ぇ?え、エヘヘ・・・」テレテレ と満更でも無い反応を示した、昨夜

 

フレッド

「ほら、そしたら"ソレ"は俺が片付けるから小盛りカレーを貰ってくるといい。」

 

龍鳳

「はい!・・・ほぇ?"片付ける"?」

 

フレッド

「──いくらサラダとはいえ・・・食いすぎ・・・」

 

1カメが少し距離を離すと龍鳳のサラダが映し出される

何とも巨大なボウル・・・まるでタライをボウル状に丸くしたようなそれに大量の具材がぎっちりと収まっている

 

それはサラダというにはあまりにも大きすぎた。(胸のサイズが)大きく、(ドレッシングの油の膜が)ぶ厚く、(胃にも)重く、そしてドレッシングが高カロリーすぎた。

 

 

 

 

 

 

 

 

─ 10分後 ─

 

 

 

龍鳳

「・・・」モグモグ

 

フレッド

「ムシャムシャ、モグモグ。・・・何だこの量全然減らない・・・・・・んぐ・・・腹壊したみたいだ・・・」ペグペグペグペグペグペグ

 

余りのサラダの量にフレデリックは椅子の背凭れに身体を預け遂に壊るる、兵士としてのメンタルは凄まじいが艦娘特有のご飯事情には未だに疎いところがあるので頭の中にある"艦娘の胃袋"カテゴリーと今までのスパルタンⅡとして食料事情の経験カテゴリーの圧倒的差によりキャパシティーが用量限界を迎えるとこうなってしまうらしい

その内フレデリックが「ホ、ホ、ホ、ホアァーッ↑(猫)」と奇声を叫びかねないため龍鳳はその小さな口をぎゅっと紡ぐと渋々しながらサラダを伊良湖に返却する──前にフレデリックからフォークを奪い取り一番ドレッシングが掛かったレタスを刺し自身の口に押し込んだ、油っぽいドレッシングならば素っ気ないサラダも一応御馳走なのだ(謎理屈)

伊良湖にサラダのような巨大な何かを返却しフレデリックの元に戻るが糸の切れた人形のように腹に手を宛がいながらグッタリしていた

 

フレッド

「ブツブツブツ...Он уже...остановлен...」

 

龍鳳

「・・・提督壊れちゃっ──たぁ!」

 

「ニュアンスとしては"もうやめてくれ"って言ってるよ。」ニュルリ

 

油ぎっとりのドレッシングが掛かったサラダの食べすぎで半ばイカれてしまったフレデリックを他所に口の回りがカレーまみれの響がいきなり現れて唐突なロシア語を簡単に翻訳する、龍鳳は響の口の回りにこびりついたカレーをティッシュペーパーで拭き取った

 

龍鳳

((うわ~!ほっぺたツヤツヤぷにぷに!))

 

響は龍鳳に「Благодарю вас」と言い席に戻っていった、たぶん感謝の言葉なのだろうと認識すると何故か涅槃面をした提督に正気を取り戻してもらわないと午後のレェッスゥン(ねっとり)をしてもらえないので急ぎ叩き起こす事にした

女の子謂えど彼女もまた艦娘、フレデリック一人であればなんとか運べるらしく「医務室に連れていきます。」と嘘を付いて執務室の中にある扉の一つであるフレデリックの私室のベッドに放り投げる

 

龍鳳

「ふぅ、ふぅ、提督って・・・こんなに重かったんだ・・・」ゼェゼェ

 

ひとまず深呼吸で息を整えると無造作にベッドで転がるフレデリックに馬乗りになる、きゅッと袖を捲りフレデリックを起こすための儀式が今執り行われる

 

龍鳳

「・・・」ペチペチ

 

まずは頬を左右交互に軽く叩く

ウンともスンとも言わない

 

龍鳳

「・・・」ぎゅう

 

瞼を摘まんで目を開かせる

人形のガラス玉のような瞳が瞼の暗がりに見えた

 

龍鳳

「・・・」

 

耳を鼻元に近づけ気道を確認する

・・・どうやら生きているみたいだ

 

龍鳳

「・・・」

 

何故か直視できずいつも目を逸らしていたフレデリックの顔

 

龍鳳

「・・・こんなに傷、あったんだ・・・」

 

額左側から生え際少しにかけて残った傷跡と鼻に横切る一文字の傷跡は知っていたが右眉、左頬、唇左側、みみず腫のような小さな傷がいくつもあった、チーフさんやケリーさん、リンダさんの素顔にも細かな傷があるのは知っていた

 

龍鳳

「──提督は"わたし"の事沢山知ってくれてるのに・・・わたしは"提督"の事全然知らないなぁ・・・」

 

聞いているのか聞いていないのかわからない涅槃面のフレデリックをじっと眺めてから両手でフレデリックの顔を押さえて頭を後ろに反らす

 

龍鳳

「提督、そろそろ起きて下さい・・・私の為にも、貴方の為にも────そぉい!!」

 

 

 

 ゴッ──(鈍い打撲音)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ─ 5分後 ─

 

 

フレッド

「いやー、効いた効いた・・・」ダバダバ...

 

龍鳳

「ごめんなさい!ごめんなさい!」ヘコヘコ

 

龍鳳が見舞ったパチキ──もとい頭突きはフレデリックの鼻に直撃しフレデリックの鼻に希望の華が咲いた

 

フレッド

「お前も俺に一撃入れられるようになったかぁ・・・それより、そろそろ秘密特訓の時間だな、体操着に着替えてからたま来てくれ。」グシグシ

 

フレデリックにそう言われ執務室を後にする茹で蛸状態の龍鳳、部屋までの道中に新体操の衣装の上にジャージを羽織ったアークロイヤルと出くわす、しかも何故か似た姿のウォースパイトまで一緒だった

どうやらウォースパイトも興味を持ったらしく佐世保時代の練習着を"ゴミクズ運送アズラエル!"のダンボールからスターゲイジーパイを食べながら引っ張り出してきたのだ

アークロイヤルとウォースパイトは執務室で、また会おう。(オセロット並感)と話を軽く済ませる

 

部屋で下着姿の龍鳳は鏡の前で余分なバルジ(意味深)を摘まみ「こんな身体じゃ・・・見向きもしてくれないよね・・・はぁ・・・」と、生気を失った顔で溜め息を吐くと体操着に着替え下を見ながらトボトボと執務室へ重い足取りで歩き出した、ヒヨコみたいな口しやがって。

 

龍鳳

「お待たせしました・・・」ガチャリ

 

フレッド

「お、来たな。」

 

ウォースパイト

「お待ちしていました、突然参加でごめんなさいね。」

 

アークロイヤル

「済まなんだ、どうしてもって聞かなくて・・・」

 

龍鳳

「いえ、大丈夫ですよ。」

 

 

白や桃色、薄い黄色のパステルカラーの生地に可愛らしい刺繍や飾りのついた綺麗な体操衣装に身を包んだ本格的な2名を((羨ましいなぁ・・・))と思いつつじっと観察する、まずはウォースパイトを見る、バストが"ほよ~ん"と、出ており程よい肉付きのウエスト、ヒップはバスト程ではないがとても柔らかそうだ

続いてアークロイヤル、バストは空母にしては慎ましいがウエストとヒップがしっかりと引き締まって括れがとても眩しい

最後にフレデリック、云わずものがな、膝元が見えるメッシュ生地のハーフパンツと同じ生地のTシャツ、フレデリックも既にオープンなのか筋肉まみれの身体に無数の強化手術の跡が鮮明に見えている

 

フレデリックがラジカセにテープをスムーズにカチャっと差し込み蓋を閉める、次に本体の上部にあるスイッチをパチッと押すとS○NYと刻印された懐かしきカセットテープが回り始めた、500年以上前に廃れたアイテムなぞ何処で手に入れたとかは聞けず口がもにょる3人の艦娘、当のフレデリックはどこ吹く風、さも当たり前かのようにラジカセを使いこなす

 

 

ラジオ

『ラジオ○操第666~』

 

ピアノの軽快なリズムに続いて男性のナレーションがスピーカーから溢れる

 

『腕を大きく伸ばしてhavok物理エンジンをガバらせましょう』

 

なんだその霧島が遊んでる苦労して倒した敵の持ち物が銃弾数個だったり扉に死体を挟むとゲッダンしそうなゲームのワードは

 

フレッド

「すまん、テープを間違えた。」

 

龍鳳

「ポッチャマ・・・」

 

テープの面を逆に変えて再度スイッチを押すとまたピアノの音色と男性のナレーションが始まった

 

『超上級ヌケート体操第1~』

 

ウォースパイト

「ぬ・・・ヌケート?」

 

『ボードを両手で持ち上げながらベニヤ板に埋まり空高く打ち上がりましょう』

 

アークロイヤル

「もうやだ」

 

ヌケーターの真似なぞできる訳も無いので仕方なくボードの代わりに本を両手で掲げベニヤ板に飛び込むつもりでジャンプ、打ち上げられるようにジャンプ。

 

フレッド

「結構負担来るなこれ。」ビョィン

 

龍鳳

「ふぅ、ふぅ。」ピョン

 

ウォースパイト

「何があっても優雅に、それが私、肉体の有無で(以外略)」シャラーン

 

アンゴイ

「ガラス割りてぇ!ガラス割るの好きなんだよ!(高音)」

 

エリート

「そんなやつ、エアロックから放り出してしまえ!」

 

アークロイヤル

「」

 

『脚を背中から貫通させ"脚がプルコギ"しながらボードを置き飛び乗りましょう』

 

アークロイヤル

「ああああああもうやだあああぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

 

 ・ ・ ・ ☠

 

 

 

 

 

アークロイヤル

「いくらなんでも遊びすぎよ。特にアドミラル。」

 

フレッド・龍鳳・ウォースパイト

「「「すいませんでした。」」」

 

真面目は唐突にやって来る(真面目にするとは言ってない)

アークロイヤルはハメを外しすぎた3人に脳天唐竹割りを加えるとおバカ達を正座させる、ウォースパイトと龍鳳には普通に、フレデリックにはしゃがんで貰いジャンプしながらチョップを決めた

まさかフレデリックは毎回龍鳳と"あんなこと"や"こんなこと"をしていたのだろうか?否──イギリス組(金剛?知らんな)の電撃参戦によりフレデリックの熱が上がりすぎて調子に乗ってしまったらしい

 

アークロイヤル

((これで50年の戦争を生き抜いた英雄の一人なのか・・・))

 

妙高を呼んで説教してもらうのもいい、だが艦娘の汗により体操着やレオタードが湿るシーンを見たい観覧者兄貴もいるだろう、それを踏まえて説教コースではなく3艦娘+1スパルタンのレッスン風景を御覧いただきたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆★☆素敵なプレゼントのお知らせ☆★☆

 

 

 

 

 

 

汗濡れシーンなんてもんは無い、無いのだ。許しは乞わん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずはアラベスクと呼ばれるバレエでも一般的な姿勢。

直立状態から右脚の股関節だけを可動させ前傾姿勢に、左脚は上半身に合わせて前傾姿勢になった際のバランスを取る為にピンと延ばす

 

フレッド

「いいぞ龍鳳、ウエストの括れを意識しろ・・・軸脚は踵が着いててもいい、ほら手を取っててやるからそのまま左脚を背伸びするみたいに延ばしてみろ。」

 

龍鳳

「ふぐぐぐ・・・!」ギチギチ

 

浮かす脚がなかなか上がらず力む龍鳳からフレデリックは目を離しチラッとアークロイヤル&ウォースパイトに視線を向ける、龍鳳とは対照的にアークロイヤルとウォースパイトは浮かしてる脚の脛に左手を添え軸脚に至ってはつま先立ち、バレエと新体操は物が違う為多少戸惑ったみたいだがまるで教本に載せられるほど見事な物だった

 

フレッド

「はぇ~すっごい・・・」

 

続いて開脚、これは単純に見えるがハムストリングと大腿四頭筋、揚腰筋が如何に柔軟であるか、日頃しっかりストレッチをしているかが鍵になる

 

龍鳳

「はぐぐぐ・・・」ピクピクピクピク

 

少し固いがストレッチ自体はしっかりやっているようだ

開き具合は──150゚といったとこか

・・・チラッと2人を見る、アラベスクができるなら開脚は朝飯前と見える、何の苦もなく優雅にお喋りしているくらいだ

 

龍鳳

「あ──脚がぁ・・・」ビリビリ

 

フレッド

「たまげたなぁ」

 

勝手にたまげてろ、フレデリックは開脚を中断すると何事かとアークロイヤル&ウォー(以外略)は

 

『3角形になって、開脚し合わねぇか──?』

 

といわんばかりに股関節を巧みに扱い龍鳳ににじり寄った、ちょっとキモい

 

龍鳳

「うぅ~!!」ビリビリ

 

フレッド

「もうなんかとまらないな、どうなってんだこれ。(美大生並感)」

 

ウォースパイト

「──脚釣っちゃってますねこれ。」

 

フレッド

「マ?」

 

叙々に語彙力もとい知能が低下するフレデリックを他所にアークロイヤルは開脚を中断し龍鳳の下半身をマッサージした、あら^~

 

フレデリックが退化した主な理由は今まで関節や筋肉が"つる"事がなかった為である、筋肉痛にこそなれぞ幼少期から軍事訓練を受けていた事が仇となっていた

そして長時間煮込んだチャーシューが柔らかいように子供時代から訓練を受けていたフレデリックは実際体が柔らかい、アークロイヤルとウォースパイトよりも

 

身体を痛めてしまっては元も子もない、フレデリックは今日の所はレッスンを中断し龍鳳の両脇に手を通し猫を後ろから持つ要領で消えていった。

 

アークロイヤル

「・・・」

 

ウォースパイト

「さぁ、帰ってお茶にしましょう。」

 

アドミラル、あわよくば──

 

フレッド

「~♪」スタスタ

 

吊るされ龍鳳

「」

 

お姫様だっこをしてやってくれ・・・

 

 

 

 

 







スパルタンの尾てい骨にある装甲ってなんだろな~って考えてたらスライディングするときのお尻ガードなんじゃないかなって行き着いた、ショットガン凸が多い日も安心!!



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犬拾いの明石さん



タイトルで既にネタバレ、ホモはせっかち。

犬種は悩んだ末にラフ・コリーです。



邪淫の下りの改編が面倒くさくなって途中放棄したので初投稿です




 

 

 

 

 

 

 

明石

「うートレンチトレンチ。」

 

工廠にあるトレンチを求めて全力疾走している私は横須賀鎮守府に所属する艦娘の女の子。強いて違うところをあげるとすれば提督に興味(意味深)があるってとこかナ・・・・・・

 

明石

「うほっ、いいダンボール・・・」

 

鎮守府の片隅に置き去りにされたダンボール箱、昨日は何も無かった場所にひとつだけ置いてあった

冬の真っ只中に降る雨の中に佇むダンボールに近づくとマジックで何かが書かれた紙が無造作に貼られていた

 

明石

「なになに・・・?」

 

明石

「・・・やらないか?・・・じゃかぁしいわ、えーと?──"拾え(迫真)"?なんやねんその態度・・・よろしくお願いしますって、言ってみな!」

 

一人で漫才をしてるわけにもいかないためそそくさとダンボール箱を抱えて工廠の側にあるトタン屋根のボンベ置き場に雨から身を隠しダンボールに視線を向ける

何が入ってるのかな?その重量感からもしかしたら掘り出し物かもしれないと明石はダンボール箱を開け──

 

「きゃん!きゃん!」

 

明石

「い──犬?・・・子犬だこれ?!」

 

箱を開ければあら不思議、茶、黒、白の毛が入り交じった小さな子犬がビキビキビキニ1、2、3・・・一匹は尻尾を振り元気がまだあるみたいだが二匹は雨で濡れたタオルの上で固まっている

 

明石

「か、かわいい~!!──って、ちょ!やばい!やばいよこれ!」

 

困った時のスパルタン、明石はダンボールを再度抱えて執務室へ走った

 

 

 

 

 

 ─執務室─

 

 

フレッド

「こんな豪雨は久々だな。」

 

天龍

「ヘッ・・・雨が降ると古傷が痛むぜ・・・」キリッ

 

フレッド

「・・・お前大怪我してたっけか?」

 

天龍

「・・・辛い過去なんだ、思い出させないでくれよな~頼むよ~。」

 

フレッド

「・・・お、おう・・・?」

 

「立て付けも新調されて快調!あらためてよろしくニキーwwwwwww」

 

明石

「そぉい!!」

 

 

バギャァァン!!!

 

 

艦娘のスパルタン流チャージによりまた破壊された扉は無情にも砕け散り明石がダンボールを抱えて息を切らしていた

 

「知ってたンゴ・・・」ガラガラガラ...

 

フレッド

「あらま。」

 

龍驤

「また扉か、壊れるわぁ。」

 

明石

「ぜぇ・・・ぜぇ・・・はぁ・・・。」

 

さも当たり前かのように喋るようになった扉を龍驤はまるでこれが日常かのように〆た、扉が喋るのは戦術AIが存在するこの時代では一般technolo爺らしい

 

フレッド

「で、どうしたんだ、息切らして。」

 

明石

「提督!ストーブ付けて!今すぐ!」ハァハァ

 

フレッド

「天龍。」

 

天龍

「合点!動け!このポンコツが!動けってんだよ!!」ビシー!

 

フレデリックはエアコンのリモコンで温度を上げて天龍は電気ストーブのスイッチをONにした

あぁだからチョップでスイッチを押すなって

 

天龍

「この手に限るぜ。」(この手しか知りません)

 

明石

「で龍驤さんはタオルを!沢山!」

 

龍驤

「あっ、いいっすよ。(快諾)」テケテケ...

 

快諾おばさんにタオルを注文した明石はストーブの前に陣取りダンボール箱を開けてなにかを丁寧に取り出した

 

天龍

「あ!犬だ!!」パァァ

 

フレッド

「犬ぅ?──おいおい、だいぶマズイみたいだな。」

 

明石

「ごめんなさい、放っておけなくて・・・」

 

フレッド

「いいさ、しらを切るよりましだろ?どら、見せてみろ。」

 

フレデリックは動かない子犬を手に取ると胸の辺りを指で触れる、弱々しいがまだ鼓動があるのを確認すると制服を脱ぎワイシャツで仔犬二匹を包んで濡れた体毛を丁寧に拭きはじめる

艦娘の両手に収まる程の子犬もスパルタンⅡの片手程しかなく繊細さが問われたがスパルタンⅡにはそれは簡単だったようだ

 

龍驤がタオルを大量に持ってくると幾つかに畳んでその上に二匹の子犬を載せ暖かい場所へ移す

峠を迎え後は運とこの二匹の精神力に頼るのみで別状が無かった一匹は目を覚まさない兄弟の側から離れなかった

 

 

 

 

 

∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽

 

 

 

 

 

 

龍驤

「たまげたわぁ、まさかワンコが鎮守府の中に捨てられてるなんてなぁ。」

 

フレッド

「入り口は表にしかないはずだ、どうやって入ったんだか・・・」

 

天龍

「なぁなぁ、エサとかどうすんだ?牛乳とか飲むのか?」

 

明石

「かもね、じゃあ牛乳取って──」

 

フレッド

「あ──待った待った。」

 

2人を止めて合間に入るフレデリック、龍驤以外、天龍と明石は"何故止める?"とでも言いたげな顔をした

「天龍、人間用の乳製品をこんな小さい生き物に与えたらどうなる?」そう言うと天龍は「え?牛乳に人用犬用があるのか?」と答えた

2人に近づきながらしゃがみ、今度は落ち着いたトーンで理由を説明する

 

フレッド

「天龍・・・スーパーとかの牛乳は駄目だ、あれは人用に作られていてな、犬は乳糖を消化できないんだ、特に誕生から間もない内に下手に飲ませれば栄養過多と下痢が止まらなくなる、最悪──死んじまう。」

 

その言葉に2人は背筋が凍った

もしフレデリックが居合わせなければこの仔犬に牛乳を飲ませていただろう、そしてもしその言葉が現実の物となっていたら──

 

天龍

「──」

 

フレッド

「だけどな、犬用のミルクもあるし薄めたりすれば飲ませられないことも無い、ちゃんと事前に調べたりすればいいんだ。」

 

天龍の目尻にうっすら粒が浮かんだ

ムスッとしているみたいだがちゃんと理解していると見える

 

フレッド

「明石、お前がどういう理由でコイツらを拾って来たか知らないが・・・三つの命を苦しませながら殺す事になってたかもしれないんだ、わかるか?」

 

明石

「・・・・・・」

 

「クゥーン。(アンニュイ)」「わう。」「ふしゅっ。」

 

フレッド

「おっ・・・やったな、3匹共元気になってきたみたいだ、オス二匹とメス一匹か。」

 

どうやら勝利の女神はこちらに味方してくれたみたいだ、2人はフレデリックに肩を叩かれ視線を子犬に向けた

 

フレッド

「──な?折角見つけたら小さい命、慌てなくていいんだ。」

 

明石

「・・・すいませんでした・・・」ズビッ...

 

天龍

「ひっぐ・・・え"っぐ・・・ごめ"ん"な"じゃ"い"・・・」エグエグ...

 

フレッド

「・・・はは、わかれば宜しい!ほら、タオルだ。」

 

「「ちーーん!!」」

 

フレッド

「──あ。」

 

フレデリックは2人にタオルを手渡す、鼻から垂れる粘液を拭き取れということだろう、遠慮なく鼻をかむ天龍と明石、タオルだと思って間違えて渡したワイシャツ、──やめて!シャツ場君のライフはもう0よ!

 

フレッド

「っ・・・」べっちょり

 

龍驤

「そしたら、買い物やな!」

 

明石

「・・・壊い物?」

 

 

 

 

 

 

 

 

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  ガシャァァァン!!!

 

 

 

 

グリズリー重戦車に乗り込みペット用具専門店にカチコミをかける龍驤、その形相はまさにミナミの帝王ならぬ猛虎の女帝

 

龍驤

「いてこましたるわー!!」ガハハハ‼

 

グリズリー重戦車の主砲が"キュドッッ!!"と唸りシャッターと入り口、狭い通路を抉じ開けると軽快な買い物用テーマをバックに100%OFF‼とかいうワードが脳裏をよぎった──店内を物色しケージやエサ皿、オモチャ、首輪をショッピングカートへしこたまぶちこんでいく

 

龍驤

「開いとくれ、頼むで!」

 

 

 ブッ!────グォォォォォォォォン...(空気清浄機作動)

 

 

レジの側にあったスイッチを押して入った隠し部屋の中には犬用哺乳瓶、最高級ドッグフード、シリコンコームブラシ、等身大スパルタン104のフィギュアなど、なんでもかんでも置かれていた

 

 

 ジャキッ!

 

 

しかしそうは問屋が卸さない、騒ぎを聞き付けたオーナーの榛名がゲイ察を呼んだのだ、龍驤はゲイ察から銃を突き付けられている

 

people君

「ゲイ察だ!動くんじゃない!!」

 

龍驤

「ゲイ──専・・・?」(安心感・臨場感・親近感・芋羊羮・燃料缶・存在感・印鑑・晩餐館・使命感・背徳感・高揚感)

 

榛名

「ぐう地区、いかんで署、いかんの課、江園矢出派出所のマスコットキャラクターのpeople君です!町の平和はこれで保たれました!お風呂入ってきます!!」

 

龍驤

「・・・フフッ・・・残念だったなぁ、トリックだよ。」ウィーン

 

龍驤のそこら辺にあるようなラジコンカーのリモコンでの遠隔操作によりグリズリー重戦車はpeople君に向けて主砲を発射したのだ、いくら平和使者ことゲイ察といえどUNSCの重戦車から放たれる90mm高速滑控砲に敵う筈もなくpeople君は逃走するが悲しいかな、people君の頭に砲弾が直撃した

 

people君

「あれぇ?丘peop...」

 

 

  ちゅどーん!!!

 

 

龍驤

「ガーハハハハハ!!!汚い花火やー!横須賀鎮守府秘書艦軽空母、龍驤様に勝とうなんざ1000年早いでー!!!」

 

明石

「お~!!こっちにも衝撃がきたぁ~!!」ビリビリ

 

まるでアクション映画みたいだぁ(直喩)明石は通りから瓦礫と火の海と化した店と側で風呂上がりの絶望の様子が見て取れるバスタオルを体に巻いただけの露な榛名をホクホクした表情で眺めていた

 

榛名

「いやぁぁぁっ!!500万円した提督の等身大フィギュアがぁ~っ!!!」

 

明石

「実物の提督がいるのになんでフィギュアなんか買っちゃうかな~(他人事)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・~い。」

 

明石

「ん?」

 

「お~い。」

 

龍驤

「お~い!明石!」

 

明石

「おファッ!?」

 

龍驤

「・・・もしかしてクッソ失礼な想像しとったやろ?」

 

明石

「めっ!滅相もございません!!」ブンブン

 

フレッド

「で、行くのか?」

 

明石

「・・・え?」キョトン

 

龍驤

「我らが司令官様は"飼うなら道具揃えろ"言うとんのや、天龍はワンコの見張り役探すとかで神威と最上呼びに行ったで、駆逐艦らと見たいテレビ番組もあるとか。」

 

明石

「最上さんと神威さん?なして?」

 

フレッド

「実家で犬飼ってそうだから──とか言ってたぞ。」

 

明石

「そんなしばふ芋みたいな感覚で・・・って飼ってもいいの!?」

 

フレデリックは「良いぞ、その代わりちゃんと躾と散歩、トイレの始末とかキチンとするんだぞ?・・・で、"しばふ"ってなんだ?」と頭を傾げる、龍驤が返す、「実家が芋農家やってそうな顔の艦娘をそう言うらしいで?吹雪とか最上とか。」と言うとフレデリックはさらに首を深く傾げるのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─鎮守府 正門前─

 

 

フレッド・龍驤

「「行ってきまーす。」」ブロロロロ・・・

 

明石

「いってらっさーい。」

 

ペットショップに向かったのは私服姿のフレデリックとトレンチコートを羽織った龍驤の二人、明石は鎮守府に残り犬に名前を付けてやろうと執務室へ踵を返した

 

明石

「何て名前にしようかな~とりあえず戻ろっと。」

 

スキップ(グレネードを辺りに撒き散ら)しながら犬が待つ執務室の扉を開く、既に天龍は最上と神威を連れて戻っていた

 

天龍

「・・・マジっすか・・・?」(震え声)

 

明石

「え、なになに?どうしたの?」

 

天龍

「repeat after me」(迫真)

 

神威・最上

「「(犬を飼っていた経験は)ないです。」」

 

明石

「あっ無い・・・(察し)」

 

思いもがけない天龍以下2名からの告白に明石は誰が悪い訳でもなく白目を剥いた

とは言うが人数が多いに越したことはない為明石は部屋に帰らずここに居て欲しいと頼むと最上と神威は「「あっ、いいっすよ(快諾)」」と、快く引き受けたのだった(作者にやさしいネタのリサイクル)

 

 

 

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最上

「なるほどね、この犬に名前を付けるのを手伝って欲しいと。」

 

神威

「どんな名前にしたいの?」

 

天龍

「かっこいい系か、かわいい系か・・・」

 

明石は「う~ん・・・」と頭を捻った

どうせなら愛着が湧く名前がいい、そんなのは当たり前田のM.A.C.ガンとして・・・

 

神威

「──Hpa・・・なんてどうです?」

 

明石

「あーもう一回言って下さい(痴呆)」

 

神威

「ヘクトパスカル(台風が発生させる圧力の強さ)です。」

 

なんてこった、神威さんネーミングセンスガバガバじゃないっすか

──これもうわかんねぇな・・・明石はもはや頼り所さんは最上しかいないと悟った

 

明石

「・・・真面目に考えてます・・・?(震え声)」

 

神威

「当たり前じゃないですか!──じゃあ"チタタプ"にするっきゃないです。」

 

最上

「なぁにそれ?」(決闘者並感)

 

神威

「故郷の料理です、新鮮な肉(レイダー並発想)を骨ごと叩きにして山菜と塩で煮た料理ですよ。」

 

天龍

「いかん、いかん危ない危ない危ない・・・」

 

最上

「聞いて損したよ・・・」

 

執務室の空気がドリアンの汁をぶちまけたかのような雰囲気になり辺りに障気が立ち込めた、流石にこれはモハビや連邦の放射能にまみれた住人達もビックリだろう

 

 

最上

「えぇい!一転攻勢!"ライジン"・"テイシン"・"シノビ"!!これでどーだ!」

 

どこかで聞いたミョルニルな名前を提案した最上、因みにだがテイシン(逓信)含め全て日本企業のミョルニルアーマーだ

 

明石

「最上さんも駄目かぁ。」

 

神威

「"も"ってどういう意味です?(ジト目)」

 

もはや自身の感覚を信じるしか無くなった明石、チラリと天龍を見ると非常に申し訳なさそうな顔をしている

 

 

 

長門

「提督、入るぞ。」

 

 

 

  ガチャ──

 

 

あっ──しまった、明石は犬を素早く集め背後に隠す、この戦艦に見つかってしまったら最後、この子犬達は握り潰されてしまうだろう(人聞きの悪い・・・by長門)

 

長門

「おや?龍驤も居ない?提督は何処に行ったか知らないか?」

 

明石

「(知ってるけど教え)ないです。(食い気味)」

 

長門が「そうか、じゃあ出直そう。」と踵を返した瞬間だった、明石の背後から聞こえたのだ、そう、犬──生まれたてのわんわんのような"きゃん!"という鳴き声が・・・

 

明石

((わー!みつかっちゃう!))

 

長門

「──なぁ・・・何か私に隠してないか・・・?」

 

明石

「えぇ~?な、何を隠すんですかね~??(棒)」

 

長門

「トボケルナッ!今の鳴き声は絶対にわんちゃんだゾ!!わんわんを出せっ!!間に合わなくなっても知らんどぉ!!」ズーンズーン!

 

声うっせぇ!!地団駄も外見が合わさり正直引いている明石はもう隠す意味は無いと察してしぶしぶと横にスライドする、もう駄目だ、おしまいだぁ・・・絶望に暮れる明石

 

 

 

 

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長門

「────なるほど、理由はわかった、だがここは仮にも軍事施設だ、許可も無しに犬を飼うなんて本気なのか?」チラチラ

 

明石

「・・・ちゃんと提督の許可も貰ってるから私がちゃんと"みんな"面倒見ますっ。」

 

フレデリックが大本営の野澤鉄夫准将には連絡を入れていた──つまり"犬肉"という名前をシェパードに名付けている野澤家は愛犬家、はっきりわかんだね(適当)

 

 

明石が子犬を3匹共だっこすると長門は衝撃にまみれた驚愕の顔をした

それもそうだろう、長門の頭の中は"子犬をだっこし名前を付けて永久に可愛がる"という高貴なる思考がある事他ならないのだ

宝物を取り上げられた子供のような表情で「し、しょんなぁ・・・」羽虫が舞う程度の長門の悲痛の言葉を明石だけには偶々聞こえていたようだ

 

神威

「明石さん、それならせめて名前を一緒に考えてもらいませんか?」

 

最上

「いいねそれ。」

 

長門が可愛い物が大好きなのは各鎮守府でも通例であるが可愛いからといって鎮守府で犬を飼うという事態を規律に反する行為として見るくらいの生真面目な性格も共通だったりする(申し訳程度の弁解)、提督と秘書艦の決定は旗艦の長門より権限が高いのは当たり前で長門が駄目だと言おうが提督か秘書艦の龍驤がGOサインを出せば長門もたじたじでなのである(ガバガバ理論)

そして可愛い生き物で旗艦を巨大な釣り針で揺さぶりを掛ける犬を囲む四人の艦娘は軍人の屑である

しかし悲しいかな、そんな見え透いたクソデカ釣り針にホイホイと釣られてしまうのも長門の性というやつである。カワイイデチュネ~(幻聴)

 

 

 

場面は転じて子犬3匹を囲んで五人がカーペットに座り込む

執務室が暖房器具を強めにしているせいかやけに暖かく眠気がやって来た、因にだがオス一匹は"ジャッキ"(明石命名)メスの名前はサブマリン(潜水艦)から捩り"マリン"(執務室にふらっとやって来た伊19命名)で決定した

 

長門

「あと一匹、候補はあるか?」

 

最上

「ウルフ。」

 

天龍

「デスドッグダブルTURBO!」

 

神威

「狂犬アズラエル。」

 

伊19

「シープなのね。」

 

明石

「ギエエェ・・・」

 

明石は項垂れながら余りにも奇天列なネーミングの理由を聞いてみた、やれ銀髪サイボーグ忍者の相棒だのやれカッコイイだのやれ犬繋がりだの・・・ちなみにだが19はシップ(艦)から捩ったらしい、彼女のセンスがまともで良かった(錯乱)

 

 

 

 

 

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伊良湖

「あっ、明石さん!いらっしゃい!」

 

犬の名前がなかなか決まらず四人に犬を任せて息抜きに食堂へ足を運んだ明石、コトコトと鍋からは何やらいい香りがした

その香りが鼻を擽り色々と我慢が出来なくなった明石は酒は時間的に飲まないがその香りの物を注文してみる

 

タケノコの土佐煮──ほっくりコリコリなタケノコを甘みのあるダシ汁でじっくり煮込んだ料理、振り掛けられた少量の鰹節がダシを吸った濃厚な風味と付け合わせのインゲン豆の水煮がさっぱりしていて嬉しい

暫く箸を動かしていたが、ふと明石は手を止めて伊良湖に悩みをぶつけるのだった

 

 

 

 

────────

 

 

 

伊良湖

「なるほど、犬の名前ですか──。」ジュー・・・

 

明石

「そうなんです(便乗)、全然決まらなくって・・・」

 

伊良湖

「・・・明石さん、取り合えず気持ちを楽にしてください。」コトッ

 

明石

「・・・ナニコレ?」ジー

 

伊良湖

「カンパチの油が乗った腹身を塩で串焼きにしてみました、スダチを搾って召し上がって下さい、本当は提督さんの酒肴にする予定でしたが相当塞ぎ混んでましたから特別です。」にっこり

 

思わぬ差し入れに動揺した明石だったが香ばしい香りに釣られてついつい口に串を運んでしまった

表面がカリカリして中はトロリ、生焼けではなく全体に火は通りつつも臭みが一切なくこれはかなりの経験と勘の鋭さが必要だろう、味付けも塩とスダチで余計な脂っぽさを解消していてこれまた絶品、是非お試しあれ(露骨なダイマ)

 

明石

「はふぅ。」

 

小鉢と串2本でここまで満足するとは・・・よくよく思い返したら────あ~畜生、ろくな思いでがねェ・・・しかしなんやかんやでいつの間にか心の蟠りは無くなり明石は凛とした表情になっていた

 

伊良湖

「──決まりました?」

 

明石

「ん~・・・よしっ、"フレディ"・・・"フレディ"にしよう!」

 

明石はガタッと緒とを立てて立ち上がると直ぐに食堂を後にした

 

明石

「伊良湖さん、ありがとっ!!」

 

 

ダダダダダ・・・

 

 

伊良湖

「・・・フッ、チョロいもんです。」カチャカチャ

 

"お艦"というにはまだ若くともその才能を遺憾無く発揮した伊良湖、母なるお艦(候補)には全てお見通しなのである

 

 

 

 

∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽

 

 

 

 

ながもん

「ん~よちよち、お~よちよち、う~よちよち、ほ~よちよち、あい^~(愛撫)」

 

明石

((何やってんだあの人・・・))(驚愕)

 

人間集落から踏み外してしまった村八系村人程にまでボキャブラリーが貧弱化した長門はジャッキに夢中になっていた、明石はふと「逆再生すれば"ケツ出せ!弩汚物の森"に出演できそう。」と思ったらしいが声には出さないでおく

他3名はマリンとまだ名前のない一匹と遊んでいる、早速名前を伝えてやらにゃあいかんのう

 

明石

「ARO☆ 天龍は?」

 

伊19

「駆逐艦の子達とアニメ見てるのね。」

 

今日日駆逐艦や一部の艦娘から絶大な評価を受けている"OKAYAMAの騎士 ドカタニア"というアニメだ

 

インフラ技術以上に身の回りに携わる技術が発達したが故にインフラ工事が蔑ろにされていた岡山県の現代都市"新・ゲゐパレス"、ある日突如として現れ街のインフラを破壊しまくる悪の組織"ハイテッカー"とインフラ工事中に大便を漏らしてしまったとある土方(53)が便神の妖精"ブリーベン"から授かった酒とツマミと地下足袋の力で悪と戦うハードボイルドなヒーローアニメらしい

脱糞の勢いで空を飛び屁の噴射で滑空しイチヂク浣腸をハイテク怪人に挿し込む、怪人を抹殺(社会的な意味で)することにより街に平和をもたらすのである──そんなかんやでハイテクもいいけどインフラというのが如何に大切かという事を教える教材的な面もあり義務教育に一役買っているのである、お茶の間は凍てつく大地と化すだろうが子供はウ○コとチ○コが大好きだし多少はね?

 

明石

「へー、面白そう(混乱)」

 

神威

「狂気の沙汰程面白いって事でしょうか(適当)」

 

内容伝々は兎も角、少なくとも食事時に放送するものではないハズ、†時間、改めて†

 

長門

「で、決まったのか?」

 

明石

「ぅぉぅ・・・すっかり忘れてた・・・」

 

ウ○コに流れを持っていかれすっかり本題を忘れかけていた明石(アカシック・トーメント)

 

明石

「へへへ・・・」ごそごそ...

 

スカートの両側にある隙間に手を突っ込みごそごそと何かを探る明石、端から見ると人前でお楽しみタイムをしている変態のようにしか見えずちょっと卑猥

いつの間にか用意した巻物を右手に持ち掲げると青いタヌキよろしく「巻物~」と、唱え紐を緩めてバサッと広げた

 

 

  サーッ!!(迫真)

 

 

最上

「──フレディ・・・?」

 

伊19

「お友だちになれそうな名前なのね!」

 

神威

「あら^~」

 

長門

「ふむ、無難な名前を選んだな。」

 

フレディ

「きゃん!きゃん!」

 

掴みは良好!フレディも尻尾振って喜んでいるようだ

どうやら明石のネーミングはこれといって悪い分類ではなかった────が

 

天龍

「・・・フレディってフレデリックを単略化した愛称だった気が・・・OK突うずる。」スマホポチポチ

 

天龍の言葉にまたもや静まり返る執務室

明石も完全に固まってしまっている事からそれを知らず知らずというのも確定となった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おっさん(AI)

「良い子の真理。今回はね、“愛称”についてお話しします。

 みんな、“愛称”て知ってるかな? 愛称というのはね、例えば、誰かの長い名前を呼ぶとき、「全文垂れ流し」とか、あるいは、名前を呼ぶことを分かりやすく、「親しみの為に短く省略」といったことを“愛称”というんだ。

 良い子のみんなの名前は、市役所にあるんだよ。そして、垂れ流しと省略するのと親しみ度は、どちらが上かな? もちろん省略の方が親しみやすさがあるから後者だよね。親しい人の名前に、意識が集中するとね、その人を親しむ故に大きな気持の変化が生まれるんだって。

 いいねえ。そして、おしっこするところは、餓鬼の世界とつながってるんだって!

 今、邪淫を行なっていない子は、これから邪淫をしないようにしようね。今、邪淫を行なっている良い子はやめようね。

 そして、お父さん、お母さんを含めた、みんなを大好きになって、勝ち組になるために生きようね。」

 

池沼風空手部(AI)

「あっ、おい待てぃ(江戸っ子)まだ肝心な事説明し忘れてるゾ、"フレデリック"は英語圏とフランス語圏で使われる名前で愛称は"フレディ"もしくは"フレッド"、女性の場合"フレデリカ"って名前が一般的ゾ~。」

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

最上・長門・伊19・明石

「「「「・・・まじ・・・?」」」」

 

天龍

「・・・・・・まじっす・・・」

 

フレディ

「わん!」

 

神威

「邪淫って尿道プレイって事でしょうか?」ムラムラ...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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フレッド

「よし、着いた。」

 

龍驤

「すまんなぁ!寿司なんて御馳走して貰って!」

 

フレッド

「たまにはいいだろう、寿司なんて食べたの知られたら特に扶桑と山城が煩いからな・・・内密に頼むぞ、秘書艦殿?」

 

龍驤

「にしし・・・キミの為ならモチのロンや!」

 

二人は買い物の後どうやら寿司を堪能して帰ってきたようだ、フレデリックはあまり寿司屋について知らなかったらしいが龍驤曰く「値札が全部"時価"やった。」と語っている、締めて19893円である

 

龍驤

「ただいま~」ガチャ

 

蒼龍

「お帰りなさい、どちらまで向かわれてたんです?」

 

龍驤

「後でみんなに直接話すって言うとったからそれまで内緒や~」

 

加賀

「ところで秘書艦、────提督と外食したでしょう・・・?」

 

龍驤と蒼龍の会話に割り込む加賀

加賀の迫真の演技で空母艦娘や戦艦勢がザワザワし始める

 

龍驤

「なっ・・・何をコン↑キョ↓にそんな事・・・!」

 

金剛

「Hey! ガガ、それはどういう意味ネ?」

 

加賀

「するのよ、淡い酢の香りと・・・生魚と穂紫蘇のさやわやかな香りが・・・しかもクンクン・・・高そうなウニも!秘書艦はっ・・・寿司を!食べているッッッ!!それも"くるくるしてない方"!!!」ズギャーーン

 

一同

「なっ・・・なんだってー!?」

 

 

「あと、私はガガではなく"かが"よ。」と付け加えながら体の軸をこれでもかとねじ曲げつつ変わったポーズで語る加賀、さすがの龍驤も計算の式をすっ飛ばして答えに行き着いた加賀に対して畏怖の感情を抱いていた

 

龍驤

「うぐ・・・っ!?」

 

それと同時に扶桑と山城は龍驤に詰め寄った、それに続いて金剛姉妹も加わり偉いことになってしまった

 

扶桑

「龍驤秘書艦!!なぜ・・・なぜ私たちに内緒で提督とお寿司を?!」

 

山城

「提督と二人きりで食事なんてずるい!くるくるしてないお寿司なんてずるいっ!!」ズルイズルイズイズイ

 

瑞鶴

「呼んだ?」ズニッカーズ

 

扶桑・山城

「呼んでません!!!」(ダブルタックル)

 

瑞鶴

「ずいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!?」ゴロゴロドガシャーン‼

 

金剛

「ハァ~イ・・・リュージョー・・・提督はミーのモノDEATH・・・唾付けようなんてしたら・・・」ニブニブニブニブニブニブ・・・

 

龍驤

「ひいっ!!」ビクーン

 

霧島

「お姉さま、落ち着いて・・・」どうどう...

 

比叡

「お寿司って"くるくる"してないのがあるんですか?比叡気になります!」(饅頭パクパク)

 

榛名(ダークサイドスマイル)

「榛名は大丈夫榛名は大丈夫榛名は大丈夫榛名は大丈夫榛名は大丈夫榛名は大丈夫榛名は大丈夫榛名は大丈夫榛名は大丈夫榛名は大丈夫榛名は大丈夫榛名は大丈夫・・・・・・」ブツブツブツブツ・・・

 

龍驤

「一番大丈夫じゃなさそうなのが大丈夫連呼してるんですがそれは・・・」ガタガタ

 

金剛

「ヘ~イ、ミーの大切な可愛い可愛いマイシスタ~今度提督に頼んでもっと凄いSUSHI食べさせてもらうネ~」ヨシヨシ

 

加賀

「私の鼻から逃げようなんて、私も嘗められたものね。」ビシィッ(謎ポーズ)

 

龍驤

((あ、アカン!提督の財布がオシャカになってまう!!))

 

龍驤の災難はまだしばらく続くのだ!(適当)

 

 

 

 

∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽

 

 

 

 

フレッド

「へぇー、マリンとジャッキと・・・?」

 

明石

「・・・フレディ・・・です・・・」ボソボソ

 

フレディ

「"ブレンディ"?・・・あーもう一回言ってくれ(痴呆)」

 

明石

「」カァァァ

 

長門

「フレディ、らしいぞ?」ニヤニヤ

 

明石

「アッ↑!こんにゃろーKY戦艦め!」プンスコ

 

長門

「わっ!離せ!何をするゥーん、だ!」

 

突如始まった戦艦と工作艦の取っ組み合い

決めてしまったものは仕方ないと諦めながらフレデリックは喧嘩を眺める

「主砲を撃て」だの「破壊工作してやれ」だの野次が飛ぶ、紅茶艦もいつの間にか喧嘩に加わり武蔵による喧嘩成敗されるまで続いたという・・・

 

 

マリン

「わう!わう!」スリスリ

 

フレッド

「ん?そういや餌やってなかったか。」

 

 

 

 

 

 

 

 






パグってなんだかMUR大先輩みたいですよね
とある地域で仕事中よだれダラダラで○起しつつ小便垂れ流しのパグ見てからMUR大戦犯のミームでも引き継いでしまったのかと思う、思わない?
となると、MUR肉は犬だった・・・?

ちなみに実家にはトイプードルの犬太郎(♀)と白黒ブチの猫太郎(♀)がいます、ラフ・コリー飼いたいンゴ。



漬けまぐろは22歳の時とある事故以来酒がトラウマで一切飲めなくなりました、冷えてるか~?(いちごミルク)大丈夫っすよバッチェ冷えてますよ(monster energy)



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仲間が増えるよ!やったねフレデリックちゃん!

 

ドールズフロントラインとHALO・・・コラボできるやん!(歓喜)
なんでやらないんやろなぁ・・・と思った今日この頃。


横須賀鎮守府所属の駆逐艦達が話の核になります
少し存在を忘れ気味の天津風や望月やら三日月らを話題をする!(沢山するとは言ってない)全てはchance‼


自分の作品見直して"マトモなテレビ番組がねェ・・・"と思いました(サスケェ並感)




 

 

 

 もう幾つ寝ると 10万ドル☆★☆PON☆★☆とくれたぜ

 

 お正月には ちくわしか持ってねぇ!!

 

 美少女(艦娘)輪(姦)して遊びましょう

 

 もう幾つ寝ると お帰りアンダーソン君(ねっとり)

 

 

 

フレッド

「・・・・・・・・・」

 

もうすぐクリスマス、深海悽艦がUNSCの戦力に恐れを抱き縮小化の一方通を辿りつつある日本では12月24~25日に日本海軍は全鎮守府が大本営に集まり合同訓練という名のクリスマス会を行う事になったため駆逐艦達による合唱会の練習中である、呉提督曰く「こっちは普通に歌ってるよ?」との事らしく何故横須賀だけ危なげな歌を唄うのか気になる所存、もはや"やった者勝ち"となっていた、じゃあ俺ギャラ貰って(インフィニティに)帰るから・・・

 

フレッド

「今日はここまで!今日まで練習ご苦労!各自三日後の合唱会に備えるように。」

 

 

 ありがとうございましたー

 

 

「ヘラ減ったー」「眠い」「金柑ジュース飲んでおかなきゃ(使命感)」「提督!冬の祭典に出す絵のモデルにしたいから服全部脱ごっか♪」「ホモは大歓迎なのです」「おいカズヤ♂」「寒い風来てるわ・・・」ガタガタ「提督登りしよーぜ!」マジメクンモヨジノボレフェーンス!ヨジヨジヨジヨジ!

 

フレデリック

「・・・あれを大本営のお偉方や他所の艦娘達に聞かせるとか大丈夫なんだろうかそれは・・・」ユサユサ(絶望)

 

喉を気遣う者もいれば空腹を満たしたい者、寒さに身を縮ませる者やフレデリックをよじ登る者など十人十色といったところ

 

さて、今日は、そんな、"小さいけれど一丁前"な、駆逐艦達の、生態を探って、いきたいと、思い、ますゥー(某戦場カメラマン風)

 

 

 

 

 

 

 

 

 ─12月23日 横須賀鎮守府 寮棟 暁型の部屋─

 

 

「とーどけーとーどけー」

 

「宇宙ーにとどけー」

 

「Woo Tonight 汚れたバッジを捨て」

 

「未知なる場所にゆくーのですー」

 

コタツに入りおやつのホットミルクとチョコレートたっぷりのドーナッツを食べながら方やUNSCの宇宙戦闘艦艇を擬人化させたアニメのエンディング曲を歌う暁と響、方や何かと風評被害が激しい曲を歌う雷と電

 

「ついに三日後はクリスマス!プレゼント楽しみ~!」ワクワク

 

「新しい釣竿が欲しいな。」

 

「はわ~電はおっきいナマコさんの縫いぐるみが欲しいのです!」

 

「暁は人をダメにするクッション!あの"青色恒星の可亜備伊"の!」

 

  きゃあきゃあ

 

欲しいプレゼントを語り合いながらおやつに舌鼓を打つ暁姉妹・・・去年はローランドが事前に調査してフレデリックとフッド卿が資金を出しチーフとケイイチが購入しサンタ衣装の龍驤と鹿島、ピンチヒッターにてラスキー大佐が深夜にプレゼントを配置していた

今年は"三択ロースのBIG☆BOX"という箱を用意し名前と欲しいプレゼントを書いてリンダが三択ロースに送り3択ロースに扮したジェロームとダグラス、マスターチーフが大本営でプレゼントを配るといった趣旨である

 

勿論三択ロースに送る前に無茶苦茶なプレゼントが無いかフレデリックが確認しておくのも忘れない

 

 

 

 

 

 

 

 

∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽

 

 

 

 

 

 

 

鹿島

「提督、BIG☆BOX持ってきましたよ。」トコトコ

 

フレッド

「おう、じゃあ早速駆逐部門の確認といくか。」ガサガサ

 

 

─ 3Dモニターペンタブ 秋雲 ─

 

 

フレッド

「絵をよく描いてるのは知ってるが・・・この手の機械ならグラスマン博士に聞いてみるか。」

 

 

─ 巨大ナマコ(6m)の縫いぐるみ 電 ─

 

 

フレッド

「なんとまぁ奇抜な・・・こんな縫いぐるみあるわけな・・・」

 

鹿島

「提督・・・あるみたいですね・・・下北沢水族館で売られてるみたいです・・・」スマホポチポチ

 

フレッド

「・・・あるのかぁ・・・げっ、結構高い・・・(困惑)まぁ、リストに加えて──っと。」

 

 

─ リール付き釣竿 響 ─

 

 

フレッド

「釣竿か、海釣り用しか持ってなかったし川釣り用のでも買ってやるか。」

 

 

─ 人をダメにする青色恒星の可亜備伊のクッション 暁 ─

 

 

フレッド

「可亜備伊って最近アニメでやってるやつか?」

 

鹿島

「そうですね!なにやらドカタニアも人気みたいですが可亜備伊なら良いと思いますよ!」ずいっ

 

顔を急接近させながら迫る鹿島、顔を引いた分さらに攻めてくるせいでフレデリックは椅子に座ったまま大きく身体を反らしていた、鎮守府ではドカタニアの話題になると駆逐艦以外の艦娘はやけに評価が宜しくないらしい

 

フレッド

「ん、おかのした・・・(収縮)」

 

そんな鹿島の雰囲気に押し込まれ敬語になるフレデリック、ドカタニア、なんなら1度観ておかねば・・・フレデリックの感情が糞まみれになる秒読みが開始された

 

 

─ 特殊作戦用擬体 雷 ─

 

 

フレッド

「なんだ?雷はサイボーグ忍者にでもなりたいのか?・・・他に欲しがってた物ってあったか?」

 

鹿島

「そうですね・・・」

 

鹿島がスマホを左手に持ち右手でフリック入力をしていく、因にだがフリック入力が出来ずタップ入力しているのは横須賀鎮守府では長門のみだったりする

 

フレッド

「どうだ?」ニュ

 

鹿島

「ひゃっ」

 

鹿島のスマホを横から覗き込むと検索されていたのは"バトル・コア for iPhone"というゲームに登場する"無澤重工 電雷"とパッケージに印刷された所謂ロボットのプラモデルである

 

フレッド

「何かと"雷"の文字に拘るな──そういや買い物の時模型屋でじっと見てたな、これにするか?」

 

鹿島

「う、え~と・・・もう少し練り込んだほうが宜しいかと思いますよ?」ドキドキ

 

フレッド

「ふぅん、わかった、それじゃ次。」

 

 

─ 来年こそ戦艦になりたい! 清霜 ─

 

 

フレッド・鹿島

「「・・・」」ホロリ...

 

幼い子供の夢を壊すわけにはいかない

鹿島が儚い涙を流す間にフレデリックはすぐに誰かに電話をかけていた

 

フレッド

「ええ、・・・はい、アレを夕雲型に合う規格で一機・・・25日までに・・・はい、ありがとうございます博士、この仮は必ず。」ピッ

 

鹿島

「・・・どちらに?」

 

フレッド

「あるツテに・・・な、2~3回の出撃くらいなら貸し出しても大丈夫だろう。」

 

横目のままニヤリと笑うフレデリック、鹿島は((その顔だいすこ、秋雲さんに頼んで描いてもらわなきゃ(使命感)))とニタニタした顔になっていた

 

 

─ 栄えろ!ガバガバ宇宙開発局!特典ムービー+緑くんフィギュア+事実上の大陸間弾道弾ロケット模型付きデータチップ 早霜 ─

 

 

フレッド

「ふーん、これもアニメか?」

 

鹿島

「これはシリーズ物の映画ですね、提督がよく観てる"Eat For Speed アカギ・ザ・生煮えラーメン"と同じ形式です。」

 

フレッド

「あっ、そっかぁ・・・じゃあこれもリストに・・・っと。」

 

ちなみにこのシリーズを教えたのは鹿島だ、知り尽くした内容を細かくフレデリックに説明することで他の艦娘に優越感を得てフレデリックからも誉めてもらえる──という算段、躍起になった艦娘達もシリーズを観始めたが長年観続けた鹿島からすると "ガチ勢向けの硬派なコンテンツにフリプ勢が流れ込んで来た"という状況と言っても過言ではなかった

 

 

─ 新しい装備が欲しい! 初月 ─

 

 

フレッド

「幾分かマトモな話題が来た。(安堵)」

 

鹿島

「都合のいい話ですが、おあつらえ向きに10cm高角砲と高射装置が先日明石さんの工廠で開発されていますね、これを使います?」

 

フレッド

「調子良すぎて逆に気分悪くなる・・・」

 

 

─ スイー○パラダイス in UNSCインフィニティ店に行きたい! 秋月 ─

 

 

フレッド

「む、知ってたか。」

 

鹿島

「え?あるんですか?」ギョッ

 

フレッド

「商業区画を探せばあるんじゃないか?辛党用に激辛カレー店があるしな。」

 

鹿島

「」

 

鹿島は「巨大とはいえ何故戦艦にカレー専門店やスイパラがあるのか」と言ってしまいたかったが黙して知るべしとしか言いようがないのだ、インフィニティ(無限)には無限の夢(インフィニティだけに)と希望に満ちた世界があり「別に激辛カレーは秋葉原、スイパラなら無難に池袋でええやん」なんて言ってはいけない(戒め)

 

 

─ お出かけ用の洋服 天津風 ─

 

フレッド

「そういえば制服に似たデザインのワンピースしか無かったなあいつ。」

 

鹿島

「お洋服なら任せて下さい!」

 

ここまで話して遠征戻りの龍驤も加わり一度休憩を挟む事になった、窓から外を見れば快晴で風も無い、今日は肌寒いせいだろうか、いつもテラスにいる金剛達は見当たらない、近年では12月だというのに正午は長袖のシャツでも暖かいくらいで昨日は金剛姉妹がテラスでお茶会をしており比叡から招待状を貰い馳せ参じた

焼きたてのクッキーとスコーンに釣られて数人の駆逐艦等もちゃっかり参加していたが・・・

 

龍驤

「持ってきたで、今日の茶請けは若本堂の"望み通り天からお塩大福"や。」

 

ソファーに腰を据えて煎茶を啜る、フレデリックは大福に少しかぶり付く、龍驤は一気に無理矢理半分まで頬張る、鹿島は手袋を外し小さく一口、大福を飲み込んでから気がついたがいつの間に大福を買ったのだろうか?

 

フレッド

「なぁ龍驤、この塩大福・・・」

 

龍驤

「ん?あぁ・・・スパルタンⅡを名乗ったくるくる眉毛の金髪がな?"時期外れだけどお中元!フレデリックによろしく!"とかで2~3日前にくれたんや。」

 

フレッド

「くるくる眉毛の金髪・・・?1337のヤツ地球に戻ってたのか、そしたら荷物持ちやらせるか・・・」

 

鹿島

((ぐう畜・・・))

 

ウスーイフォンを取りだして1337(サンジ)にメッセージを送るフレデリックを他所に龍驤はBIG☆BOXから手紙を1枚引く、次は三日月か──何々?・・・姉が欲しい──か・・・

 

龍驤

「姉かぁ~建造も最近しとらんのやろ?三日月なら下から数えた方が早いし資材に余裕があればヤ(建造)るかい?」

 

龍驤は左手でオッケーサインを作り右手の人差し指をオッケーサインの円内に出したり入れたりしている、恐らくだがこれは"柳生先輩が女の子"だという暗喩を現世にて示しているのかもしれない(適当)

 

鹿島

「ちょっ?!龍驤さん!!」アセアセ

 

フレッド

「・・・まぁ"姉妹艦二人じゃ淋しい"って意味にしておこう、空き部屋は三部屋、正直これ以上建造して横須賀にいる姉妹艦だったとしても一部屋四人・・・夕雲型や秋月達の姉妹艦でなければ猶予は三隻分・・・それで建造できなかったら寮棟を増築しないといけなくなる。」

 

龍驤

「"下手な鉄砲数撃ゃ当たる"とはいかんかぁ。」

 

フレッド

「かといっても出来ないこともない案件だ、加賀やアークロイヤルの出る機会が減るが建造してみるか、三隻。」

 

鹿島

「善は急げ、ですね、私が行きますのでお二人は続きをお願いします。」

 

何やかんやで鹿島に建造を任せプレゼント調査を続ける

次に引いたのは望月──"ベッド以上の布団"

 

ナ○ト

「つまり・・・どういう事なんだってばよ?」

 

龍驤

「知らんがな・・・寝心地がええ布団が欲しいって事やないん?」

 

カ○シ

「そこに気づくとは・・・やはり天才か・・・」

 

龍驤

「なんやこのオッサン!?(驚愕)」

 

フレッド

「それなら低反発とかのだろ?ベッドなら兎も角布団にあるのか?」

 

龍驤

「無いです。(即答)」

 

フレッド

「あっ、そっかぁ。(消沈)」

 

龍驤

「──いや、あるで・・・厳密には望月のお眼鏡に叶うかわからんってだけや。」

 

フレッド

「じゃあそこら辺はリンダに頼むか。」

 

龍驤

「ん?あの"魔眼"(愛称)の人詳しいんか?」

 

そこでフレデリックはリンダにまつわる昔話を"ほんの少し"だけ龍驤に話した

コヴナントのプラズマで右腕と腹部の一部臓器が炭化したがハルゼイが行ったクローン医療での移植手術の後「1週間は安静に」と言われたにも関わらず翌日「アーマーを着たまま休暇を取るなら重症を負えばいい。」と言い戦線に復帰し逆さ宙吊りの常態でバンシーの編隊を片腕のみでノルンファングを用いてコヴナントパイロットを装甲の隙間からフルマークで全機撃ち抜いた事などだ

 

龍驤

「・・・ほんま、スパルタンⅡはキミ含めて良い意味でバケモン揃いやな、敵さんに回らんでよかったわ・・・」

 

フレッド

「実際リンダは休暇の時はいつもベッドで過ごしてるんだ、布団じゃないが寝具に詳しいんじゃないか──ってな。」ハハハ

 

龍驤

「なるほどなぁ、そしたらリンダネキ(戦地昇格)に頼んでもええと思うわ。」

 

フレッド

「よし、決まりだな・・・そしたら次は──」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  ─ マスターチーフと提督のハッテン♂が見たい!! 朝霜 ─

 

『一緒に台本入れといたからそれの通りに頼むぜ!忘れんなよ!なぁ!サンタさん! by朝霜』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ますたーチーフ

『あぁ・・・いいぞ、次はスーパーM.A.C.(別名:ビッグスティック)だ・・・』シュィーン(シールド回復中)

 

てーとく

『おう、任せな!壁に手ぇつけよ!いくぜ!』キュィィィィィィン...(M.A.C.チャージ)

 

マックの人

『スーパーM.A.C.──発射!!』ズドギャァァァァァン!!

 

てーとく

『あおおおおおーーーっ!!』

 

そのとき ふしぎなことが おこった !

 

ますたーチーフ

『ヌ"ゥ"ゥ"ゥ"ゥ"ゥ"ゥ"ゥ"ゥ"ン"!!!!』(激しいゲッダン)

 

ますたーチーフは、でかいマックの当たり所さんが悪く空の彼方まで飛ばされ文字通り"輝く星"となってしまったのだ!

 

さよならチーフ!! ありがとうますたーチーフ!!!

 

てーとく

『チーフゥゥゥゥゥ!!!!』

 

 

 

HALO 6 ADAM♂ and ADAM♂

 

  THANKS PLAYING YOU!!

 

creating by ASAJIMO & AUTUMN CLOUD

 

 

THE END

 

 

 

 

 

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────────

 

────

 

 

 

 

 

 

 

フレッド

「なんて事を・・・(憤怒)朝霜と秋雲のヤツ、俺らをそんな目で見てたのか・・・」

 

良く良く考えれば合唱練習の後、フレデリックをよじ登っていたのも朝霜(+響)であった、時折背後に忍び寄りカンチョー攻撃を仕掛けて来たが全て失敗に終わっている(+響)

まさかそんな・・・フレデリックは朝霜が"スパルタンⅡを越えて最強の艦娘になりたい"という事を今更ながら理解した(違)

確かに朝霜は優秀な艦として幾つも功績を積み上げたと有名でもありこの台本をどんな顔で書き上げたのか、今後が楽しみではある、そして鹿島が今居なくて良かった、居たら多分鼻血ドバドバで偉い事になっていただろう

 

龍驤

((朝霜と秋雲に限らずとも夕雲型やそれ以外の一部もキミの尻にカンチョー攻撃すんの狙っとるんやけど、おもろいから黙っとくか・・・))

 

フレッド

「これは断固阻止せにゃならん・・・龍驤、お前も手を貸してくれ──頼む!」

 

龍驤

「何言うとんねや・・・ウチとキミの仲やないか・・・勿論ええで!((いつもの取り巻きカルテットか鹿島にこの台本5万くらいで売り付けたろ。))」

 

フレデリックに寿司を御馳走になっても尚外道一直線の龍驤、フレデリックを慕っていない訳でもないがその熱い手のひらクルーは龍驤がイタズラ好きな女の子であり大胆な嘘を付く女の子でもある可能性を標していた、ツインテールでスカートを穿いていてもそれが似合ってしまう男(の娘)は存在するのがそれを確たる証拠でもある、天津風君とか島風君とか。(例題)

お前らを鎮守腐に仕立てゃ・・・仕立やんだよ~、お前を鎮守腐にてゃんだよ!・・・お前を腐女子にしてやるよ(表現比喩)

 

フレッド

「さて、駆逐艦は朝霜ので最後だ、鹿島もそろそろ戻って来るだろう、そしたら再開だ。」

 

龍驤

「おっ、せやな。」

 

そこでタイミング良く鹿島が執務室に戻り、とんだ茶番を終えた二人に鹿島は建造結果を凄く嬉しそうに語り出した

 

鹿島

「お待たせしました提督!まずは──水無月さんと如月さん!」

 

如月

「睦月型駆逐艦2番艦の如月と申します、よろしくお願いしますね。」ジャーン

 

水無月

「睦月型駆逐艦6番艦、水無月だよ、横須賀にはいろいろと思い入れがあるんだ、宜しくね。」ジャーン

 

フレッド

「おう、着任を歓迎するよ、よろしくな。」

 

鹿島

「睦月型を狙っていただけに嬉しいですね!そして・・・摩耶さん、カモン!」

 

龍驤

「なんでテンションそんなアゲアゲなん?」

 

摩耶

「高雄型重巡洋艦、3番艦の摩耶様だ、スパルタンⅡだか何だか知らねぇけど俺様にゃ勝てねぇって教えてやるぜ!」ジャーン

 

フレッド

「そうか、まぁよろしく。((このパターン天龍の時もみたぞ・・・))」

 

鹿島

「続きまして──足柄さんと那智さんです、C'mon YO!!」

 

龍驤

「ん、突っ込んだら負けやって、はっきりわかんやで。」

 

那智

「妙高型重巡2番艦、那智だ、姉から話は聞いてるよ、よろしく。((よし!今度こそ婚期は逃さん!))」サケーッ

 

足柄

「私は足柄、妙高型重巡3番艦足柄・・・って、横須賀の提督は外国の殿方!?いいじゃない私好みよ!!」ワォーン

 

フレッド

「そうすか...よろしく──なぁ鹿島・・・駆逐艦と重巡のレシピって・・・」

 

鹿島

「・・・いやぁ、あまりにも都合良く睦月型とか部屋埋めがサクサクと建造できたもので調子に乗ったら重巡洋艦の皆さんがピンポイントで・・・」

 

フレッド

「う・・・運がいいんだな・・・まぁ結果オーライだから良しとして・・・」

 

鹿島

「それで最後が・・・入って、どうぞ。」

 

フレデリックと龍驤が扉に目をやるとそこには見慣れた何かが・・・

ピョンと跳ねた茶色のアホ毛で腰まで伸びる艶のある髪と電索アンテナ、和服のように見えて少し違う、袴のような短い黒色のスカート、提督♡LOVE♡筆頭勢────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

金剛

「ハーイ!金剛デース!提督ゥ、早速夜戦(まだ日中)と洒落込むネー!」ヌギヌギ

 

龍驤

「おファッ!?」ズテーン

 

フレッド

「うーん、元祖金剛よりバルジが少ない、確かに別(艦娘)人だな。」

 

デデドン!(絶望)

 

驚愕のあまり椅子から転げ落ちて下着が丸見えになる龍驤、ひとつの鎮守府に二人同じ艦娘・・・有り得る事なのか呉提督に聞いてみるか、とウスーイフォンを懐から取り出すフレデリックに降りかかる、服を脱ぎフレデリックにダイブする高速戦艦の姿が!

 

金剛

「Let's GO 出来ちゃった婚デース!!」バッ!

 

フレッド

「エェイシャアァ!!」バシーン ハタキオトシ-

 

金剛

マ゜ッ!」ビターン(気絶)

 

フレッド

「仕方ないね・・・仕方ない・・・」

 

水無月

「やべぇよやべぇよ・・・」

 

如月

「おっ、やべぇ、110番ね!(錯乱)」

 

那智

「女子の裸を見ても尚冷静に・・・なんという肝の座りっぷりなんだ・・・!」ゾクゾク

 

足柄

「こっ・・・子供の身体に興味がないだけよ・・・!きっとそう・・・!(願望)」

 

摩耶

「最近の戦艦様は進んでんなァ。」

 

龍驤

「そうやで。(便乗)」

 

フレデリックは裸で床掃除をする金剛を気にする事もなく椅子に座り手を組んで顔の前に、所謂ゲンドウスタイルを真似ると『運用方もだけど扱い方、どうしよう...』という言葉を集約するかのように深いため息をついた

 

フレッド

「・・・というか完成早すぎないか?」

 

大松

「課金建造だぞ。」

 

龍驤

「嘘やめーや、ファッキューマッツ」

 

鹿島

「・・・」ドキドキ

 

鹿島は無関係、いいね?

かわいいは正義とは良く言ったものである

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─ 金剛型 金剛・比叡の部屋 ─

 

金剛

「ぶぇっくし!!」シュポ

 

比叡

「ヒェッ(驚愕)」

 

くしゃみの勢いで数メートル程滑空しスタッ!と着地した金剛、お茶会中に突如椅子からM2488-MACよろしく射ち出された金剛は鼻をぐしぐしと手で擦り「新記録ネ。」とか言いながら席へ戻った

 

天津風

「もう、金剛さんばっちぃ・・・」

 

三日月

「風邪・・・ですか?」

 

金剛

「んまぁそう、よくわかんないネ・・・」

 

榛名

「あれ?お茶菓子無くなっちゃいましたね。」

 

霧島

「いいえまだありますよ?ほら徳川様逃げては駄目ですよ?」

 

比叡

「金のアルデオもあるでよ!」(聖歌隊並の車輪)

 

天津風

「あぁーすわわぁー・・・」(被パリィ)

 

執務室でもう一人の自分が裸で床ペロしているのを知ることも無く、さも当たり前のように「くしゃみで滑空する金剛さんはどこか格好良かった」(三日月談)との事、

 

あっ、そうだ(唐突)くしゃみといえばしばらく前に呉鎮守府の艦娘が横須賀に遊びに来た際に大和がくしゃみでフレデリックの服を粉々に吹き飛ばして丸裸にし数十人の艦娘は良くも悪くも湧いたのは記憶に新しく股間は妖精さん数体が奮闘の末フレデリックのM.A.C.ガンは地上波放送を免れた、このSSは未だKENZENであるのは言うまでもないですね、そこですね。(定位置)

個人的にはモザイクは"塗り潰し"やら"不思議な光"ではなく世界中の人々に愛されてやまない"MONSTER ENERGIE"の缶でヘヴァン下痢オォン風にしたい所存、アブソリュート?知らない子ですね

(夕雲型とモンエナは調和性が高いと思う、なんでだろうか)

 

所戻って執務室、5人の艦娘は割り振られた部屋を目指し各々が散っていった、BIG☆BOXも一通り見終わると時刻は16時前後、夕飯まで余裕はあるが・・・

執務室では洋楽が流れている、艦娘達は生まれた世代故に落ち着いた雰囲気の演歌、海外艦は祖国の当時有名だった曲を好む傾向にあるが最近ではロックやヘビメタ、意識しすぎて日本語なのに難聴兄貴になってしまったかのような歌手(誰とは言わんが某放火後お茶会のアレ)も存在し英語で歌う狼頭の日本人(ジャッキ、マリン、フレディはかなり興味を持ったか画面に食い入っていた)等々、世代の変化に戸惑っていたようだ

 

 

 

 

 

Come ride with me

さぁ出発だ

 

Through the veins of history

歴史を辿る旅へ

 

I'll show you a god who falls asleep on the job

仕事の途中で寝てしまうような神様をみせてあげよう

 

How can we win, when fools can be kings?

愚か者が人の上に立つ時代、どうすれば勝利できるだろう?

 

Don't waste your time or time will waste you

時間を無駄にしてはいけないんだ、さもないと時間が君を潰してしまうよ

 

No one's gonna take me alive

誰も僕を仕留めることなんかできないのさ

 

The time has come to make things right

そろそろ事を正す時がきたようだ

 

You and I must fight for our rights

君も僕も権利の為に戦わなきゃならない

 

You and I must fight to survive

君と僕は生き残るために戦わなきゃいけないんだ

 

 

No one's gonna take me alive

誰も僕を仕留めることなんかできないのさ

 

The time has come to make things right

そろそろ事を正す時がきたようだ

 

You and I must fight for our rights

君も僕も権利の為に戦わなきゃならない

 

You and I must fight to survive

君と僕は生き残るために戦わなきゃいけないんだ

 

 

 

 

 

龍驤

「英語はあんまわからんけど、宿命の敵と戦いって感じがええな。」

 

フレッド

「お?わかるか龍驤、museの魅力が。」

 

龍驤

「せやな、まるで神話みたいに神秘的なんやけど中盤からは神様──というよりは"めっちゃ凄い奴とそいつの背中を追うちょっと凄い奴"の決闘──ってイメージやけど。」

 

フレッド

「人によって釈の違いがあるが俺もそんなイメージだなぁ。」

 

 

  コンコン

 

『少佐~いるウォン?』

 

龍驤

「おらんで!(大嘘)」

 

フレッド

「こら龍驤。」ビシッ

 

龍驤

「にしし──つらっ!!」ビターン メキャッ

 

おふざけ龍驤に軽くチョップでお仕置きアタック♡

床に龍驤の顔がめり込むがモーマンタイ、龍驤もまた連度が極めて高い精鋭だからだ(願わくば)

扉を開けるとそこには見慣れたシノビアーマーの春巻と犬を連れて散歩中の明石と夕張が名状し難い闇を抱えた笑顔のような顔で佇んでいた

 

フレッド

「どうした──って、スパルタン春巻か・・・」

 

シノビ

「少佐にお客さんホイ。」

 

フレデリックが春巻の指した指を見ると懐かしきイオウジマが艦娘用のUNSC製艤装をガシャガシャ唸らせていた

 

イオウジマ

「ご無沙汰しております少佐殿!頼まれていた夕雲型向けのUNSC製艤装をお持ちしました!」ガショガショ

 

明石

「なにこれ?なにこれ?すっごいね、めっちゃすっごいね、超分解してみたい。」(真顔の圧力)

 

夕張

「提督、"1発だけなら誤射かもしれない"と同じですよね?」(真顔の圧力鍋)

 

龍驤

「うォ~チチ・・・キミ!加減ってもんを──なんやこれ?!」

 

ジャッキ

『きゅーん・・・』(畏怖)

 

フレッド

「いや、ダメだろ・・・」

 

イオウジマ

「あっバランスが──うわわわわっ!?」ドギャーン! コロコロ...

 

艤装を身に付けたまま前のめりに倒れたイオウジマ、UNSCの艤装は足の裏に加速用のバーニアが装備されており人間とは違いスキーブーツのように脹ら脛から下は堅牢性を高める為一体型となっている、ストライデント級重駆逐艦艦娘のエミネント・ドメインからは「厚底のスキーブーツを履いてるみたい。」と言わせしめた

 

火星のミシュラン兵器工廠製の地球のそれとは一線を越える超鋼鉄フレームをチタニウムA3戦闘用装甲板でジョイントや関節を保護し胸部装甲は特に分厚い、まだ改良版といったところか盾の裏側には両サイド側に固定された2門の主砲であるミニM.A.C.の弾切れを補うために飛翔体の予備、両ウエスト部位にインフィニティの70mmPDGを模した対空砲4門、両手にM2488M.A.C.よりも威力は劣るが衝撃力と範囲に特化し宇宙空間戦闘を意識した出力を大幅に低下させた代わりに連射性を上げ連装砲代わりにしたM.A.C.ブラスト4門、両肩には着弾の延滞信管をオミットし三式弾と同じ接近信管に変更して対艦は海面ギリギリを滑空し着弾前にポップアップし排気煙突などに高い火力を発揮する、

それのみならず対潜ではトップアタックで真上からの撃ち込み機構で使用可能のサイズを小さくしたM96ハウラーミサイルを2発ずつ装備、おまけにコヴナントから拝借したプラズマ魚雷等々、単純な火力はUNSC戦闘艦と遜色無いが如何せん弾薬の持続力が足りない、補給艦を随伴させればある程度は解消されるがM.A.C.は基本的に圧縮した比重の高い砲弾を使用し、その重量から精々3セットが限度のようだ、かといってマタドール級重輸送艦のような一個艦隊の火力を数倍底上げできるような容量を誇る艦娘は居ないのも原因でもある、70mmPDG以外はひとつひとつがオーバーキルも良いとこな火力で長期戦には不向きでありまだ地球海軍の艦娘向けには実用性が薄い、故に日本海軍の為に(?)UNSC型艤装を配備するのは木下ですけど、ま~だ時間かかりそうですかね?

 

占守

「ぬわあああああん解説疲れたっしゅもぉぉぉ~」

 

ブリーフ履いたハゲのAI

「チカレタ・・・」ヴンッ

 

まるで占守に便乗するかのように主体性の欠片も感じさせない台詞と共に何も役にたたなそうなAIがイオウジマが落とした端末からAIが現れた

服装や性格などはAIが人類の歴史などを参考し自己を構築する際にAI個体毎に決めるらしいがまさかこのAIが500年前に栄えた『ホモビに出演していた人物を参考に自身を構築した』とは誰もが思うまい、夕雲型にはバレそうだが。(伏線)

 

いつの間にこんなAIが、フレデリックは興味有りげにAIに語りかける

 

フレッド

「ん?どこの所属だ?」

 

AIと化した池沼大戦犯

「UNSC ストライデント級重駆逐艦11番艦の"Piggybacking(便乗)"艦搭AI"ミューラー(三浦)"だゾ。」

 

龍驤

「こんな阿呆そうなハゲにストライデント級任せてええんか・・・(困惑)」

 

フレッド

「そうか、エミネント・ドメインが第2次レイクエム進行作戦で墜とされて艦娘として生まれ変わった穴埋めか。」

 

ミューラー

「そうだよ。(肯定)明日からインフィニティ配属になると同時にグリーンチームのお目付け役になるゾ。」

 

「いいゾ~これ。」と言いながら上下に頭を振るミューラー、AIに疲労の概念があるのは知らないが胡座の姿勢で足をパカパカ動かすAIは最初で最後だろう

 

イオウジマ

「ミューラーさん、少佐に"savage"の説明をお願いします。」ヨイショ...

 

ミューラー

「おっ、そうだな。」

 

スパルタンⅡとAI、イオウジマは普通に話し合うがそこにいたイオウジマを除いた艦娘3人は違った、シノビアーマーのスパルタンⅣはそもそもバカなので話しに付いていけず守衛に戻っている

どんな戦闘ともなればいずれ艦は墜ちるものだが聞いた話しストライデント級は駆逐艦であるにも関わらず戦艦大和の2倍以上の体積と高性能なアドバンスドシールドが装備されているはず、それでも尚撃墜される程の敵勢の火力は如何なるものなのか?想像は簡単だった

 

ミューラー

「早速レクスチャーするゾ~。」

 

夕張

「オッスお願いしま~す。」メモ用意

 

明石

「おう、あくしろよ、あくすんだよ、あーくしろよ。」(真顔)

 

アークシステムワークス アークロイヤル アークヒッコシセンター

 

ミューラー

「ポッチャマ...」(絶望)

 

「こ無ゾ・・・」ミューラーの絶望に叩き落とさんとばかりに二人の艦娘がにじりにじりと真顔で近寄る

ミューラーは自身のイリジウムが崩壊寸前まで達するとフレデリックからの助け船に感謝した(クソザコメンタル)

 

フレッド

「ホイ、ホイ、っと。」バァン(大破) カァン(謎の金属音)

 

夕張

あううぅぅん!」ビターン

 

明石

グルグル!グルグル!」ゴロゴロ...ビターン

 

龍驤に続くかのように顔面を床にめり込ませる夕張と勢い良く回転し壁に当たり悪役のようにズルズルと重力に従い"キン肉バスターを受けた敵"かのようなポーズで床に到着した明石

マリンとフレディは普段見せないご主人(明石)のパンモロ姿に感極まったのか尻尾を振り大いに喜んだ

 

マリン

『わん!わん!(やったわ。)』

 

フレディ

『わん。(やったぜ。)』

 

フレッド

「悪いなミューラー・・・まぁ、その二人は無視してくれ・・・」

 

ミューラー

「謝謝茄子!」

 

 

ミューラーの池沼癖で講習は深夜にまで渡るのを誰一人知ることはなかった────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




☆イリジウムとは?☆
UNSCのAIに必ず搭載されているプログラム
これを何者かに掌握されると通常は破棄されるがローランドは『掌握された部位』と『掌握されていない部位』を切り離して『掌握されていない部位』が『掌握された部位』を乗っ取るという離れ業をやってのけた
HALOシリーズにおけるAIは様々な要因で7年間でキャパシティに限界が訪れ破棄されるがデシャやスローンは論理プログラムを意図的に制限し耐久年数を重視しているため10年程稼働している



おでんの大根がじっくり煮込んでも渋い?なら下ごしらえの時に皮を1.2~5cmくらい一気にガバッと切ってみなさい!大根の渋みの原因は繊維が分厚い皮がなので味の染み込みもくどさも全然違いますよ。(仕込み包丁も忘れずに!)
それと作る分量にもよりますが梅干しを入れると煮物系の煮崩れを防げます、梅干しの味も全然しないのでおすすめです。
そしてまぁ1周年となりました、日が経つのがクッソ早く感じます、メソークソデマス‼アケマシテ、シメマショウ‼
見ていただいてる方々に感謝です。

そして誕生日に元号が発表という私ゃちと不安です(エイプリルフール的な意味で)


最近HALOらしいことしてないのでインフィニティclass battle ship VS○○○○~を書いてみます



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激遅ミソークソデマス

年越ししてから今更クリスマス回なので初投稿です

インフィニティ戦闘回は次回で


投稿してから(レ)提督が行方不明になってたのに気がついた


─ 大本営 大型ホール ─

 

 

 

雪くん

しんしん たむらしん

 

 

 

 

   わいわい がやがや 

 

 

 

 

今年もいろいろあった、(本当に色々な意味で)そんな一年を締め括るイベント──その名もクリスマス(仁義無きぼっち殺し)

しんしんと積もる雪が街を囲む夜、厳重な警備態勢で大きな建物には日本海軍関係者が待っていたと言わんばかりに集まっていた

 

堅苦しい格好は好かないが上官殿の琴線に触れないように制服を着込む、日本海軍の制服は白い学ランに似たデザインだがフレデリックと呉提督は体格の関係で背広の物を使用している、首回りの機能性がダンチなんだとか──

そして突如開催された握手会、何時の間にやら秘書艦の龍驤がブルーチームのエンブレムが印刷された色紙を大量に作って配布していた事によりまるでインスタ映えする喫茶店のような状況になっていた、何が運が悪いかと言えば横須賀の取り巻きカルテットのオリジナルと横須賀勢がやはり不毛な争いを繰り広げていた事か・・・

 

フレッド

「ふぅ!少し暖房効いてるせいかあっついなぁ」

 

「やぁやぁ少佐!楽しんでるかい?」(ブランデー)

 

竜田

「こんにちは少佐~」(ホットワイン)

 

野澤

「ハハハ、私らもいるぞ!」(ポン酒)

 

あきつ丸

「暫くであります少佐殿!」(ホットミルク)

 

フレッド

「どうも、すっかり寒くなりましたね」

 

会場の隅っこに置かれたプレハブ小屋の中は暗く様々な酒を置くちょっとしたバーとなっていた

仮設ではあるが中々内装にも拘りがありどうやって運び込んだかわからないサイズのテーブルやビリヤード台が置いてある

椅子に背を預けてアルコールでも一杯・・・と思っていたが落ち着く暗さでレコードから小な音量で奏でられるジャズの小粋な雰囲気で少し長居してしまいそうな、そんな気分になる

 

竜田

「提督ぅ~?」

 

「おう、少佐、ウチの艦隊が迷惑かけたね、さっきまでアイドルの握手会みたいな状況になってたし・・・謝罪って訳でも無いが最初の一杯は奢らせてくれないか?」

 

フレッド

「そういう事でしたらお言葉に甘えて──マスター、写楽の人肌燗を」

 

酒匂(マスター)

「ぴゃあ、写楽人肌一丁ありあとあーんす(ありがとうございます)

 

バーテン姿の酒匂が慣れた手つきで徳利に注いでコンロの上で熱されるヤカンにセット、フレデリックに御猪口と暖まった徳利を、最期に肴なのだろうか、茄子の揚げ浸しナスは嫌いなのです!を置き酒匂は「卍解~」と小グラスに入ったビールを掲げてから一口飲んだ

 

フレッド

「クイッ、モグモグ・・・うん、なんというか居酒屋みたいだ、うん」

 

酒匂

「酒匂の名前に"酒"が入ってるからってうちの提督に頼まれたの・・・やりたくてやってる訳でも無いから適当やって早く終わらせて阿賀野姉ぇ達とパーティー行きたいし・・・」

 

フレッド

「・・・」

 

野澤

「──でだ、少佐・・・そろそろ娘をだな・・・?」

 

フレッド

「あー・・・前にも言いましたが娘さん長門にはもっと相応しい人がいるのでは・・・?」

 

酒匂

「旬のお刺身盛り合わせおまちー」ターン!

 

「居酒屋だったっけ?ここ」

 

竜田

「余計な事言っちゃ駄目よ~?」槍グサー

 

フレっちも言ったもぉぉぉぉん!!」33-4 チーン

 

竜田

「少佐は特別なのよぉ~♪」

 

うーん、またか──フレデリックは何度言えばわかるのだろうと言わんばかりの表情で答える、露骨に嫌な顔をする事もあるまい、いつ戦地に戻されるかわからない身である以上これが最善の策だからだ

 

フレッド

「そういえば提督というのは指揮官として有用であると判断されれば制限が無いのですか?」

 

野澤

「ん?どうしてかね?」

 

フレッド

「──柴犬の指揮官は・・・初めて見ました・・・」

 

呉・竜田・野澤・あきつ丸

「あっ・・・(察し)」

 

フレデリックの顔は青く染まると各鎮守府の提督達をもう一度思い返した、ジャッキ・マリン・フレディと仲良くストーブに当たる『柴犬』、危ない属性ショタコンの艦娘が小学生程の『子供』に群がり・・・凛とした佇まいの細身長身の『女性』、──に群がりさも当たり前のように首が回転し歩く度"キュムキュム"と足音が鳴る『一般提督』を千切っては投げる"陸奥"をやけに推す新日暮里にいそうなパンツ1枚と制帽を被った『森の妖精((レ))』だったりその他にも多種多様タシュケント・・・日本独自かつ異質な提督達を脳が読み込みを拒否しているのだ、勿論皆サインと握手済みであるのは言うまでもない、陸奥推しのレ厨(直球)には本格的試合を申し込まれたがあまり関わり会いたくないので全回避に努めた、あぁん?なんで?(半ギレ)

 

フレッド

((頭おかしなるで))ンーム・・・

 

龍驤の猛虎な魂が徐々に移りつつあるフレデリックを何処行く風、どこかの鎮守府所属かわからない長門が入ってきた、艦娘達には鎮守府毎にわかるように決められた色のバッヂを胸の辺りに付けている、緑色──どうやら我横須賀鎮守府、唯一のオリジナルの艦娘である

 

長門

「提督、やはりここに──っ!父上もここにいらしたか?」ギィ~

 

野澤

「うむ、して少佐に何用かな?」

 

長門

「そうだった・・・提督、駆逐艦達が遊び疲れて眠いと言っている、運んでやってはくれないか?」

 

フレッド

「何だって?まだチーフ達(戦場サンタ)が来てないぞ?」

 

長門

「かといって無理に起きたままにさせる事もないだろう?翌朝枕元にプレゼントがあるのも悪くない話だと私は思う」

 

フレッド

「・・・それもアリだな、という事で私はちょっと外します、また後程・・・」グイ-ッ

 

呉・竜田・あきつ丸

「は~い」

 

酒匂

「少佐、後で酒匂にもサイン下さい~」

 

野澤

「あ^~少佐~娘をだな・・・」

 

長門

「あ~・・・父上?その話は本人の前で言う事ではない気が・・・」

 

野澤

「だって・・・孫見たいし・・・知っとるか?彼実年齢は49歳じゃけど冷凍睡眠の繰り返しでまだ20代半ばなんじゃて、若くして英雄マスターチーフと肩を並べる手腕に人付き合いも申し分ない」

 

長門

((そんな!?初耳だ・・・ほぼ同い年じゃないか・・・))

 

竜田

「あら~、少佐は見た目以上にお若いんですねぇ~、羨ましいわぁ~」

 

「それにしても何処でその情報を?」

 

野澤

「私の持ち得るコネと財力で──IGAAAAAAAAA!!あきつ丸ぅぅぅぅ?!

 

あきつ丸

「ONIの人間は殺しのプロであります、准将殿にはどんな最期が似合うでありましょうか」(デア並のアームロック)

 

「あきつ丸くん!バカな真似は辞めてバカを離しなさいっ」(嫉妬深い提督)

 

酒匂

「それ以上いけない」スッ・・・

 

あきつ丸

「・・・酒匂さんと呉提督に感謝するであります」パッ

 

野澤

ウデノホネガオレルハズガナイ・・・」(希望的観測)

 

あきつ丸

「人間には215もの骨があります!215本くらい何でありますか!」(挿入BGM:スーダラ節)

 

竜田

「あら~あきつ丸ちゃんたら中々鬼畜ぅ~♪」

 

「准将、骨格を炭化セラミックに転換するのを勧めます」

 

長門

「・・・」クルッ スタスタ・・・

 

ソソクサーとバーから逃げ駆逐艦達をだっこして布団に誘導するフレデリック、長門も後に付いていく為踵を返し「駆逐艦をだっこしてベッドイン・・・胸が熱くなるな」とか言って父の言葉を無視するかのように歩きだした、ちょっと何言ってるかわかりますぇん、おかしいのは全部だ(財団並感)

 

長門

「提督、私にも手伝わせてくれないか?」ドヤァ

 

フレッド

「あぁ助かる、ほら暁、歩けるか?」

 

「やー、だっこー」

 

フレッド

「全くワガママなレディだな・・・長門、暁を頼む」

 

フレデリックは船をこっくりと漕ぐ響を背中に載せ雷と電を抱えてさっさと布団が敷き詰められているホールに移動していった、長門は船を漕ぐ暁を抱えながら寝顔を見て頬が緩んだ

 

長門

うは♡

 

長門の柔らかそうな枕胸に顔を埋める暁は幸せそうに顔を綻ばせた、その姿やまさにレディーではなくオッサン以外の何者でもない

 

長門

「よ・・・よ~ちよちよち・・・今すぐお布団に行きまちょうね~

 

金剛

「・・・ながもん何やってるネー?」

 

長門

ほひょっ?!・・・なんだ金剛か・・・どうした?」キリッ

 

デレデレながもんを冷めた目で見る片手にクリスマスチキン、もう片手には半分程飲まれたジョッキのビールを持つ金剛は『もしゃっ』っとチキンをかじりながら(("ロリもん"に関わるとロクな事にならないデース、見なかった事にするネ))と頭の中で呟いた

 

金剛

「まぁいいデース、提督見てないですカ?何処に行ったか教えて欲しいデース」モグモグ

 

長門

「駆逐艦が眠いらしくてな、隣の布団のあるホールに響達を抱えて行ったぞ、私も向かう所だ」

 

だから暁を抱えているのか・・・金剛は不審者を見る目を辞めてぽつぽつと語りだした、酒気のせいなのか顔がほんのり赤い

 

金剛

「・・・最近、提督を見るとheartがドキドキするんデス」グビッ

 

長門

((・・・アルコールが廻ってるせいじゃ?))

 

金剛

「誰かが言ってたネ、それは"恋なんじゃないカ"って」モシャッ モグモグ

 

長門

「・・・確かめたのか?」

 

金剛

「What?」グビッ

 

長門

「提督にだ、その症状が恋なら"提督"・・・いや、"フレデリック"という一人の人間に聞いてみればいいだろう・・・違うか?」

 

金剛

「embarrassed!・・・ちょっと恥ずかしいネ~///」グビッ モシャッ

 

金剛

「提督はSPARTAN手術のせいで性欲がNo activeになってるのは知ってまス、だから"me"はありのままの"he"を受け入れようと考えたネ・・・」グビッ ケフ~

 

長門

((恋煩いより顔を赤らめながらチキンをビールで流し込んでゲップするのを恥ずかしがったほうがいいぞ・・・))

 

長門が呟いた嘆きの同情は金剛に届く事もなく照れながらチキンを美味しそうに噛み千切りビールを飲む金剛、長門はもうどうにでもなれと言わんばかりに「おっ、そうだな(適当)」と力無く流すように答えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

        スヤァ・・・

      _,,.,_

      / ; 3  `ヽーっ

      l   ⊃ ⌒_つ

      `'ー---‐'"

 

 学名:ヨイドレノザラシ目艦娘科金剛族

 

     

 

 

酔いつぶれて暗がりの廊下に突っ伏した金剛を放置しフレデリックと暁姉妹を布団に寝かせると歩きながら長門はフレデリックにとある質問をした

 

長門

「なぁ提督よ、ひとつ聞いてもいいか?」

 

フレッド

「なんだ?嫌に真面目な顔して・・・」

 

長門

「・・・正直に教えて欲しい・・・私の父──いや、"野澤鉄夫"は『貴方』にとってどう見える?」

 

フレッド

「・・・上司としては厳格でもありしばし親交を深めればある種のユーモアが垣間見える親しみやすい上司だ、対等な人としてみれば・・・少しばかし『過保護』じゃないかとも思うがそれだけ大事にされてきたって事だ、言ってたぜ?『娘は日本一の大和撫子にして天下無敵の艦娘だ~』ってなァ、確かにそこは認める、お前は中破以上被害受けた事ないだろ?」

 

長門

「~っ!・・・うん、なんだか恥ずかしいな・・・(安堵)」

 

指先で恥じらう乙女のように髪を弄くる長門をフレデリックはどう思ったか、様子は変わらずこれといっていつもと同じ、他愛ない日常会話と同じ

 

彼にとって艦娘──否、私たち異性の人間をどう見ているのだろうか?いつもはぐらかしては話題を反らす、今日こそ"それ"を知りたい、今一度問い詰めてあしらわれたら"私"がサンタさんに望んだ願い事、『提督が今日だけは素直でいてくれますように(切実)』という最終兵器を用意していたのである、実際に今日はあまり誤魔化そうとしていない雰囲気は薄々感じ取れていた(大胆な策略を使う長門くんUC)

 

長門

「・・・もうひとつ聞きたい、艦娘を異性としてどう受け取っているんだ?」

 

フレッド

「そうな・・・"お前達"は何で職業軍人の俺に固執するのか──とは思う、逆に聞かせてくれないか?何故"俺"なんかにお前達は興味を見出だしたんだ?」

 

長門

「っ、それは・・・わっ私は貴──」

 

フレッド

「"お前も"俺がホモだって言いたいのか・・・?」

 

長門

「え・・・?何それ・・・(素)」

 

フレッド

「前にな?見たんだよ・・・秋雲達が俺とチーフの801の台本を作ってやがってな、少なくとも俺はホモでもゲイでもない、それだけははっきりと伝えたかった(現在進行形)」

 

長門

「なんだと!?わ、私にも見せてくれ!!本当の話か確認しておかなければな!!(そうか・・・)」

 

フレデリックの驚愕の告白に長門は素に戻る、それと同時に胸の奥底から熱い何かがこみ上げ溢れそうになる、艤装を身に付けていないあたりもしやそれは逆流性食道炎なのかも知れない(名推理)

問題は『ってオイオイオーイ!wwwwwww 逆ゥー!心の中と言ってることが逆ゥー!wwwwwww』という所か──

 

長門(素)

「・・・はっ!しまっ・・・」

 

フレッド

「・・・はぁ、龍驤が持ってるよ、お前がロリコンなのは知ってたがまさかホモも好きだなんて・・・(涙)」

 

長門

「ちょっ!待ってくれ!それは誤解なんだ!いっそロリコンなのは認めよう!だが上官である提督のかがわしい二次創作が喉から手が出る程欲し──ゲフンゲフン!それを見つけて破壊しなければならないのだ!!そうだろう?!」アセアセ

 

喋れば喋る程ボロが出る長門

もはや弁解の余地も出任せも通用しないだろうが一応やっておく、この時ばかりは長門も"女の子が弁解するときの顔"であったとか

 

長門

「今すぐ龍驤の元へ行きその"お宝"を破壊しよう!あぁそうしよう!それがいい!ハ、ハハハー!!」タタタタ...

 

フレッド

「・・・ん?・・・・・・!!?」ゾクッ

 

わざとらしい演技で走り抜ける長門をフレデリックは冷めた目で見送ると後ろから"ねっとり"とした視線が刺さった

振り向くと曲がり角の暗がりに半身と顔の一部のみ照らされ目からハイライトを失った龍鳳の姿が!!

 

龍鳳

「・・・」ジ-ッ...

 

フレッド

「いや、違うからな?!」(迫真)

 

龍鳳

まだ何も言ってないですよォ...」ニタァ...

 

フレッド

((怖ッ))

 

スピート感のある振り向きポーズのままスパルタンでさえ何を考えてるのか解らない死んだ目の龍鳳にフレデリックは"予め"ホモでは無いことを告げるが哀しきかな、彼女にとって大事なのは長門同様台本腐の産物であり僅かな光に照らされた赤色の片目は狂喜するかのように"ニィィ~"と不気味に歪んだ、これ何てヤンこれ?

 

龍鳳

「コホン...まぁ冗談はここまでにしましょう、駆逐艦達の様子はどうです?」

 

フレッド

「かなり夢中になってたみたいでな、ぐっすりだ・・・そっち空母組は自分同士と仲良くやってるか?」

 

龍鳳

「あはは・・・なんとか・・・」

 

その言葉で思い出したが横須賀の龍鳳(もとい大鯨)は気の弱いヤツ・・・言い方を悪くしてしまうとまぁ"ビビり"である

 

フレッド

「・・・問題は無しとして、気になることがあるのか?」

 

龍鳳

「えっと、その・・・"私"のオリジナルがですね?・・・はぁ・・・」

 

フレッド

「なんだよなんだよ?お前はいつもハッキリしないなぁ・・・まぁ言いたくないなら言わなくてもいいさ」バシバシ

 

龍鳳

「あ"うっ、お"うっ」ガクガク

 

龍鳳は左右上下に視線が泳ぎ終いにはため息を吐く──悪い癖だ、頭をバシバシと軽く叩くと俯いてヒヨコみたいな口しやがってェ!

やっとこさ横須賀の仲間や俺にもオープンになってきたというのに建造したての頃に顔を合わせるなり怖い怖いとギャン泣きしてロリポップキャンディーを与えていたのも懐かしい

 

フレッド

「そういやお前はプレゼントは"何"を選んだんだ?(知ってる)」

 

龍鳳

「えへへ・・・内緒です!」タッタカター

 

そう言うや否やさっさとホールに走り去って行った龍鳳の背中を眺めていた、小声で「内緒とは言うが事前調査をしたのは俺だゾ...」と呟くが彼女の耳に入る事は決して無い、慈悲も無い

 

フレッド

((・・・メイド服って何に使うんだ?・・・掃除??))

 

チーフ

「・・・フレデリック」

 

1337

「おはT(提督)

 

それと同じタイミングでジェロームとダグラスも到着すると会釈だけ済ませて本題に入る、フレデリック以外ミョルニルアーマーを身に付けているのもあり気味の悪い雰囲気になっている

 

フレッド

「来てくれたのか、悪いな忙しいとこ呼び出しちまって」

 

チーフ

「構わない、ただし忘れてないよな?」ズイッ

 

フレデリックに責め寄るチーフ

ダグラスとジェロームは「何の話だ?」「さあな」という会話をしている中1337はフレデリックが不在の際に提督業を肩代わりした時のリベンジをしようと画策していた

 

チーフ

「"横須賀カレー照り焼きソース掛け唐揚げセット1年間いつでも無制限チケット"・・・悪いが先払いだ」

 

フレッド

「もちろんだ、ホラこれだ」スッ

 

フレデリックが懐から取り出したのはラミネート加工されたカレーと唐揚げのイラストと『無制限チケット』と書かれていたチケットであった

 

ダグラス・ジェローム

「!?!?」

 

フレッド

「──っと、流石に夜中は勘弁しろよ?仕込みをしてる伊良湖が可哀想だ」

 

チーフ

「・・・そうだな、わかった」スッ

 

フレッド

「そしたらみんな仕度してくれ、派手にいくぞ・・・!」

 

1337、ジェローム、ダグラスはヘルメットを外してホール前のロッカーの上に置いて隠す、4つのヘルメットの重量で『ミリッ...』と少し凹んだ

仕方ない、ミョルニルアーマーのヘルメットは40kg近いのだ、それが4つ・・・恐ろしく重い

 

ロッカーくん

「痛いンゴぉぉぉぉ!!!」ミリッ ミシッ

 

ロッカーくん迫真のネイマーエ演技が光る!暴れると痛いぞォ~

そんなロッカーを無視しフレデリックは四人にサンタ帽子を配り自身はおもむろに制服を脱ぎ用意していた服を着る

 

フレッド

「"真っ赤なお顔の~ハンターさんは~モンブレ界の~笑い者~"」

 

1337

「何の歌なんだ?」

 

フレッド

「『Mr.ユナイテッド☆小沢(XXハンター)』というらしい」

 

1337

「知らね。で、フレデリックは何の格好だ?」

 

ダグラス

「トナカイだろ?茶色のジャージに・・・ありゃなんだ?・・・牛蒡(ゴボウ)・・・のツノか?そんで赤い付け鼻・・・」

 

ジェローム

「えらく気合い入ってるな、ヘルメット取ってサンタ帽子だけの俺らが申し訳なくなる」ハハハ

 

チーフ

「言うな、事を言えば俺達が仮装する事自体が可笑しいんだ」

 

ヘルメットを被ったままチーフはサンタ帽子をグイグイ引っ張りながらヘルメットに被せていく

 

ジェローム

「良いんじゃないか?コール・プロトコル(コール定義書)だってもうないんだ、それに・・・」

 

フレッド

「それに?」

 

ジェローム

「"ホーショー(鳳翔)"にお近づきになれるかもしれない」

 

1337

「やっぱりな♂(レ)まぁいいか・・・よしみんな!丸太(プレゼント袋)は持ったか?!行くぞォーー!オエッ!!」

 

フレッド

「よし!行くぞ龍驤!!」

 

龍驤

「任せとき!!(サンタコス)」シュババババ‼

 

  今ここに壮大な戦いの火蓋が

    切って落とされた!!

 

 

 

 

 

間もなく各鎮守府のプレゼント配りが実施されます、艦娘の皆さんは名札と同じ色の旗に集まって下さい!やった!やった!やった!

 

 

 

 

──壮大に何も始まらない、当たり前の双子の兄だよなぁ?

 

何処かで聞き慣れたHALO管理者(イグズーベラント)の声が館内放送から聴こえてくると艦娘はゾロゾロと旗の元へ移動を始めた、子供提督と柴犬提督は"貰う側"であるためサンタスタイルではない

 

先ずは舞鶴鎮守府提督、山木 岬 司令官!そして秘書艦朝潮!

 

呼び出されると同時にミニスカサンタのコスプレで現れた舞鶴の提督と秘書艦の朝潮、セクシーと萌えが凝縮された魔性の宮ヴィ・アラガデロ!あそこは最高ッス!コンビだ

 

 キャーキャー カワイイー ワーサヌキスシ  

 

続いて佐世保鎮守府、唐澤 貴洋 司令官!秘書艦の浜風さん!

 

 スゲーサンタソックリダー フトイ! カイジ! 300マン

 

一般提督

「なんだか思ってたより高評価ナリ」

 

浜風

「堂々として下さいね提督」

 

次は呉鎮守府、呉提督と秘書艦の龍田さん!

 

 ザワザワ・・・ ナンテドMナンダ・・・ ヨツンヴァインニナルンダヨ、アクシロヨ、チッアクスンダヨ

 

龍田

「さぁ提督~?馬車馬のように働いてねぇ~」パシーン

 

ヒヒィン♡」モゾモゾ

 

・・・さぁ次は横須賀鎮守府、フレデリック司令官と秘書艦龍驤!そしてスパルタンⅡサンタチーム!!

 

 ツノガゴボウダ!? リュージョーサンカワイイ! キャーショウサーケッコンシテー! マスターチーフダ! ウゥン!ゴブリンバットォー! スパルタンカッコイー!

 

龍驤

「何やら偉いことになっとるな・・・」

 

1337

「人気者は辛いな」キリッ

 

 ブーブー!ヒッコンデロー!

 

1337

「なぁんで俺だけ?!」

 

ジェローム

「良く見ろ、野次を飛ばしてるのは横須賀の連中だけだ、つまりはそういう事だ」

 

納得いかなそうな1337とそれを笑うダグラス、注目の的になりつつ旗の場所に到着すると袋を下ろす

 

龍驤

「ホーウホーウホーウ!皆は今年よゐこにしとりました・・・か?──それともゴンタやったか・・・?」

 

山風

「・・・いい子にしてたよ」

 

天津風

「そうよ(便乗)」

 

タチャンカパックマン

「お前の袋を見せてみろ(キリッ)」ヌルヌルヌル

 

龍驤

「黙っとりゃ"メンダコ野郎"・・・さぁて駆逐艦諸君、今の言葉・・・語り()やないな・・・?」

 

その道を往くかのような台詞を吐き出してゆく龍驤、とても可愛らしいサンタコスからは想像が出来ないが──まぁ良しとしよう

 

ジェローム

「あれ見たことあるぞ、"ニンキョー(任侠)"ムービーで」

 

コヴナント戦争を終えてから余計な知識ばかり蓄えつつあるスパルタン達は各々が相槌を打ちながら龍驤と駆逐艦のやり取りを眺めていた、スパルタンは戦争でしか存在意義が無いとも考えた時期もあったが平和もなかなか捨てた物ではないようだ

 

チーフ

「フレッド、始めるぞ、きりがない」

 

ヘルメットに無理矢理かぶらせたせいか所々と破けたサンタ帽子をセロハンテープで固定したチーフが流れを変えようとする、しかしその発破をかけたせいか余計に目線を集めてしまうのだった

 

\サインクダサーイ!/ \スガオミセテー/ \ボウシガパッツパツダー/

 

チーフ

「・・・」

 

フレッド

「じゃあ始めよう、袋の中はごちゃ混ぜランダムだが名札が付いてるから出したら名前を呼んでくれ、」

 

スパルタンⅡ達は相槌を打ち利根カイトナカイフレデリックは後ろに振り向く

 

フレッド

「そんでお前達は呼ばれたら箱を受け取りに行ってくれ、こいつらは日本人じゃないから読み違いやイントネーションを間違えるかもしれないからそこは堪忍してやってくれ」

 

  \ハーイ/

 

こうして始まった時期遅れのメタいクリスマスはグランドヴァイパーのように加速した

 

ジェローム

「フレデリック何て読むんだこれ・・・ナントカくわ?(扶桑)」

 

フレッド

「"フソウ"だジェローム」

 

扶桑

「名前を間違われるなんて不幸だわ・・・でもどうもありがとうサンタさん」ニコニコ

 

ダグラス

「・・・よ、ようつる??(瑞鶴)」 

 

瑞鶴

「"ズイカク"よ!失礼しゃうわね!スパルタンさんだろうと爆撃しちゃうわよ!?」

 

ダグラス

「すまない、日本語は難しいな」

 

瑞鶴

「むぅ、今回だけは許したげる!ありがとサンタさん!」

 

1337

「リュージョー、こいつは?(那智)」

 

龍驤

「そいつは"なち"や」

 

1337

「そうかそうか!なっちん!メリーーッ!クリスマァス!!」(スパルタン特有の直立不動)

 

那智

「あ、ありがとう・・・」

 

大鳳

「・・・」ジーーッ...

 

チーフ

・・・・・・タイホu「はいっ!!」(食い気味)

 

フレッド

「伊19!イク!」

 

伊19

「お待ちかねなのね!」

 

ジェローム

「てんつふう!」

 

天津風

「嘘っ!?こんな間違え方ある!?」

 

読めてるのか読めてないのかわからないフレデリック以外のスパルタン達に親近感でも感じたのだろうか思わず日本海軍の重鎮集団もニッコリ

(例の怪文書合唱についてはやはりヤバい・・・早速軍法会議レベルである)

 

 

 

 

 

∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽

 

 

──一時間後──

 

 

 

 

 

 

 

最上

「うわ、なんだこのでっかいモノ♂・・・」(直喩)

 

妙高

「それは電ちゃんの"6m級巨大ナマコのぬいぐるみ"ですね」

 

明石

「フムフム・・・説明書によると口の中が空洞になってて入り込めるようになってるみたいですね」くぱぁ

 

比叡

ヒエッ・・・(発狂)」

 

ウォースパイト

「お目が高いわァ~(値段的な意味で)

 

 

 

 

 

クリスマスというのはどうしてこうも大変なのだろうか?楽しいはずが地獄絵図やら魔境に変貌するのは日本だけなのだろうか?羽目を外しすぎた──といえばまだ聞こえはいいかもしれないが生憎これがこの世界におけるレギュラーモード(キャンペーン)・・・なのかもしれない(ねっとり)──

 

 

 

 

 

 

  ぬ~べ~‼

 

 

 

 

 

 

 

 




フリプのMWRで遊んだ感想

AR・・・装飾(アタッチメント2つ)が無いせいか全体的に器用貧乏に感じてしまう、グレランもいいけどサプ付けて弾帯も弾を気にしなくてもいいので楽しい、総じてARは交戦距離も相まってサイトを付けないと見辛くてしかたない(ACOG?知らない子ですね)

SMG・・・アイアンサイトでも近距離メインならば見易い分類では?サプステディすこすこCUAVと合わせて裏回りしてシリアナに弾を叩き込もう♂MP5のアッピルが優遇されすぎて笑う

LMG・・・各分野に特化し過ぎて尻が落ち着かない、グリップを付けると青parkが使えないのが辛い、交戦距離を見謝らないようにしたいね(希望的観測)腰だめ?辞めといたほうがいいぜぇ?

SR・・・ジャガノばっかりだとなかなかキルできる機会が少なく感じてしまう、今の当たっただルルォン!!?(全ギレ)

SG・・・隠密系parkと組み合わせると意外とバカに出来ない、忍者プレイで顔真っ赤にしてやるんだよォーーッ!!

HG・・・マゾヒスト御用達、用心用心


総じて・・・キャンペーンが面白い、オマケにするには勿体無い、迷彩解除がHSオンリーで意識すると戦績に響く、攻撃ヘリと連発UAV対策が貧弱でCUAV+サプ武器を組んだクラスで室内ニートを余儀なくされる時がある、ジャガノ倍率が高すぎる(距離関係無しに1発多く耐えるくらいでいいと思う、ストピVSジャガノ=±0等)

欲張りアタッチメント&parkができるBO2、ピョンピョンと壁走りが消えたBO4がすこ、けど壁走って飛んで腰だめ前提なタイタンフォール2は対空もしやすいから好き


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インフィニティが戦うと言ったな、あれは嘘だ。


戦うには戦うが序盤だけなんじゃ(熱い手の平返し)
許しは請わん、(まぐろを)漬けてくれ、それが手向けだ・・・


 

 

 

 

 

 

《enemy Space phantom! GUNrange! fire!fire!》

 

70mm機関砲(Point_Defence_Gun)は駆動音も無くインフィニティ左側面にある合計830基、半面のみで415基、その内の31基がストライデント級の防護網をくぐり抜け飛来したセラフ宇宙戦闘機に対空射撃を実施する、1秒間に70mm砲弾を10連射する31基のPDGの前にセラフと乗員襲いかかるとエネルギーシールドの甲斐も無くストームコヴナントの乗員毎跡形も無く青紫と緑色の爆発と共に砕け散った

 

《Assultcrass Close in! M2488 number 6...7...14 chargeing...fire!》

 

宇宙空間ではM.A.C.の衝撃波が発生しないのを良いことに最大荷電のM2488を発射する、直前に敵シールドを抉り抜いた後の止めにハウラーミサイルを5機打ち出す

 

M2488三基のバーストM.A.C.攻撃によりアサルトキャリアーのエネルギーシールドは赤く染まった後、消滅する。

どうやら逃げようとしたのだろうか、アサルトキャリアーは前進し始めたがスリップスペースに飛び込む前にハウラーミサイルの餌食になり船体が真二つにへし折れた

 

ラスキー

「ローランド、現在までの被害は?」

 

ローランド

「今のところ人的被害は無し、圧倒的優勢ですが無人誘導のロングソードの帰還はもう諦めた方がいいでしょう、ストライデント級も密集体形にして二段射ちで前後をスイッチするフォーメーション・セキガハラ(関ヶ原鉄砲隊)を推奨します、ほんの少しの油断もできません、インフィニティを円で囲むフォーメーションならばストライデントのアドバンス(シールド)システムが破られる前に隊列をスライドさせてM.A.C.とシールドをリチャージさせ防御と攻撃をスムーズに切り替える事ができます、イエヤス・トクガワ(徳川家康)が発祥ともいえる陣形でもありますな」

 

ラスキー

「四方八方360度をストライデント10機でスイッチフォーメーションさせると?ここは戦国時代じゃないぞローランド、だがシールドが破られる可能性を懸念し考慮すれば一理あるやもしれないな・・・」

 

ラスキーとローランドの作戦会議が始まるとブリッジ職員は各自の判断でオペレーションを続ける、インフィニティに集められる人員はコヴナント大戦を生き抜いた艦隊から良いとこ取りしたベテラン集団で短期間であれば艦長不在だろうと最善のオペレーションを敢行する『ブリッジ(プロ)』でもあるのだ、かつてインフィニティ内部に侵入したプロメシアンのナイトに殴り掛かってショットガンを接射する等、ラスキーは中々にアグレッシブな艦長でもある、士官時代にグレネード1つのみの状況でチーフの為にハンターの囮を買って出る程度胸は備えている

 

パーマー

「ラスキー艦長?一体指揮系統はどうなってるのかしら?」

 

ラスキー

「?ちょっと待っててくれローランド、どうしたパーマー中佐?」

 

パーマー

「11番艦のピギーバッキング(便乗野郎)がCSO級超空母の中に突っ込んで行ったわ」

 

CSO級超空母とは全長28.960mのコヴナントの超空母である

全長575mのストライデント級ならば船内への進入も可能であろうが誰も指示していないにも関わらず突貫してドッカンするあたり、ホモはせっかちなのも納得である(偏見)

 

ラスキー

「何だって?ローランド、状況は?」

 

ローランド

「ふむ...どうやら中でM.A.C.ガンやミサイルで暴れているようですね、ミューラーは判断力においては『知将』と呼ばれる程中々面白い一面もあるようですし差し詰悪質な寄生虫とでも言いましょうか」

 

パーマー

「寄生虫──ね・・・」

 

 

 

 

 

∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽

 

 

 

 

 

 

─ CSO級超空母内部 ─

 

 

ミューラー

「ん?いつの間にかコヴナント艦の中に入っちゃったゾ・・・まま、えぇわ。・・・・・・あっそうだ(唐突)折角だから全兵装ブチ込んでやるぜ!!」

 

別にそうでも無かった

誰からも、ストライデント級に割り振られた全AIにすら気が付かれず戦闘中に隊列からはぐれていつの間にかコヴナント陣にまで進入していたのも露知らずただただ池沼を発揮していたのだった

 

ミューラー

「いいゾ~これ、M.A.C.照準補正アルゴリズム起動!あの虚数空間を破壊するゾ」ズドドドドドドン! ズギャーン! ドガガガガ! カァオカァオ ピーピーピーボボボ

 

だがそうは問屋が卸さない、数分間シールドで力押ししながら殺りたい砲台をキメ込んだ辺りからか突如巨大な謎の手が現れたのだ

 

ミューラー

「ゾ!?なんで空母の中にクラーケンがあるんだゾ?!」スゴゴゴゴ・・・

 

クラーケンの足がエンジン部位に深く食い込んだがドリフトの要領で船体を無理矢理ねじ曲げチャージしていたM.A.C.砲門をクラーケンのど真ん中にあるリパルサー機関にウランを芯にしてタングステンで覆ったウランコア弾を投射する、破壊力ばつ牛ン

 

ミューラー閣下(知将モード)

「面倒な相手はここで潰しておくに限る、シールドを貫いてエンジンに直接攻撃をしてきたのは驚いたがM.A.C.を土手っ腹に叩き込めばいくらクラーケンといえどスクラップは免れん、エンジンさえ生きていれば脱出もたやs」ズガボン!!

 

ミューラーが船体の損傷具合を確かめると融合炉が臨界点を越えついには艦内炎上、突発的に機関が止まったことによりエンジン内部の高速で稼働する基部が破損したのだ

 

重水素核融合炉くん

「俺の動力壊れちまうよ・・・」バァン!(大破)

 

ミューラー(池沼モード)

「あっ あっあっ、傷は浅いからしっかりするゾ!」(大嘘)

 

エンジンくん

「あ・あ・あ・あ・あ・あ・あ・あ!あああ↑↑↑・・・あぁ^~イクッ・・・」ち~ん

 

ミューラー

「ポ・オメガチャママティクス・・・」

 

力尽きたクラーケンはゆっくりと傾きながら機関が紫色に変色した後停止したストライデント級重フリゲート11番艦"ピギーバッキング(便乗野郎)"を巨体で飲み込んだのだった

 

ミューラー

『・・・生きてぇなぁ・・・』イキマショウヨ・・・(幻聴)

 

 

 

 

∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽

 

 

 

 

 

ローランド

「・・・ピギーバッキングのIFF消失、一瞬ですが『生きてぇなぁ』という無線も僅かに確認できました・・・恐らく艦が消滅、もしくは信号が弱くなる間も無く船体自体が破損されたかのどちらかでしょう、幸いストライデント級もAI管制のみで必要さえ無ければ無人運用化されていますし被害があるとすれば・・・新造艦を組む人件費くらいでしょうか」

 

ラスキー

「・・・そうか、各ストライデントに通達、本艦はこれより敵旗艦に主砲M.A.C.による攻撃を実行する、その後本艦は当宙域から全速離脱、残党の塊でできた海賊ならば頭を潰せば勝手に散り去るだろう、置き土産にフェンリス級(TNT換算50テラトン)核ミサイルもおまけしておこう、主砲発射までの42秒以内にインフィニティに帰還せよ」

 

 

 

 

 

 

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エリートA

「人間の船が逃げていきます!」

 

エリート(指揮官)

「ガハハ!この俺様の艦隊に怖じ気ついたか!!」

 

エリートB

「・・・」

 

エリート(指揮官)

「どうしたのだ?我が船に乗り込んできた人類の粗末な船を破壊しこの宙域から人間を撤退させたのだ、もっと喜ぶがいい」

 

エリートB(CV:チョーさん)

「・・・!敵旗艦からしゅごいエニェルギー反にょう!」

 

エリート(指揮官)

「なんだと!?」

 

勝利ムードが一転して慌ただしくなるブリッジのエリート達、随伴艦(ストライデント)母艦(インフィニティ)に撤収し出したのをまるで逃亡したかのように思えた彼らストームコヴナントだったが事態に気がつくのが遅かったのだ、慢心王もビックリ

 

エリートC

「敵旗艦の主砲に高エネルギーが集中しています!」

 

エリートD

「ホいつの間に!」

 

エリート(指揮官)

「ダニィ!?回避だ!敵旗艦の正面から逃れるのだ!!」

 

エリートB

「だみです!スリップシュペースも回避行動も間に合いましぇん!」

 

('A`)ソノ-マ-マ-デイイ-

ここからいなくなれー!

スパイダー豆ぇ!

 

どこかから野次が飛んで来るとそれを眺めるエリート達はここでふと思い出し一人のエリートが皆を勇気付けた

 

エリートB

「一応この世界はギャグ(?)路線でし!多分死にゃしないでしょう!」

 

エリート(指揮官)

「だと良いのだがなぁ」

 

エリート達がため息を吐いたのを待っていたかのように一拍置いてからインフィニティの主砲(CR-03 S8 Super Hevy M.A.C.)がブリッジに炸裂した

 

エリートC

「たまにはまともな内容を書けんのか!この著者は?!」

 

漬けまぐろ

『期待するだけ無駄じゃけぇ、逝くヨロシ』

 

エリートA

「皆!逃げるのだ!指揮官が爆発する!!」

 

エリート(指揮官)

「ホワァァァァァァァァ!!!」ボカーン ボボカー チュドドーン

 

 

 

 

 

──かくして艦隊戦はショーストッパーからのカーテンコールにて終結したのだった

 

このような悲劇と混乱と俺とお前と大五郎を巻き起こす戦争をしてはいけない(戒め)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─横浜 彡(^)(^)カラオケやんけ!歌っ太郎!(・ω・`)─

 

 

 

 

妙高

《菷雲の向こうに~見つけた一粒の星は~輝く星でも かすかな星でも 君だけの光♪》(熱唱)

 

羽黒

「妙高姉さん提督に歳バレしちゃうよ・・・?」

 

占守

「しゅっしゅ~しむシュークリームっしゅ~」モグモグ

 

摩耶

「ん?なんだよ提督コーヒーばっか飲んで全然ハンバーガー食ってないじゃんか」

 

フレッド

「あ~、なんかハゲの霊圧が消えた気がしてな?気になってしかたないんだ」

 

加賀

「よくわからないけど食べないなら私が頂くわ」サッ パクパク

 

磯野波平

「お前はこれからアッ!と驚くよ!!」

 

フレッド

「アッ↑!(スタッカート)お前人のモノを・・・」

 

加賀

モグモゴモガモグ(ご馳走さまです)

 

フレッド

「はぁ・・・ってオイ占守、服にクリーム垂れてる、このセーター結構いい値したんだぞ?しょうがない奴だな全く・・・」グシグシ...

 

占守

「なんと!おのれポルナレフ・・・」

 

フレッド

「スタンド使いに責任転嫁するなよォ~~~」すん・・・

 

足柄

「食べかけでよければ私のハンバーガーあげるからそんなに不貞腐れなくてもいいでしょ?お礼は今夜一緒に飲んでくれたらいいわよ♡」

 

フレッド

「ご遠慮するよ」(食い気味)

 

足柄

「」

 

((大人って難しいのです))モグモグ

 

武蔵

「戻ったぞ提督」

 

フレッド

「お、どうだった?」

 

買い物がてらに喫茶店に寄って昼食を取り、その後は横須賀御一行はカラオケに興じていた

チャ○の霊圧よりもハンバーガーを取られた時の方が辛かったようだ、加賀にはお仕置き決定である、食べ物の恨みは恐ろしいからね、仕方ないね(アイアンクロー的な意味で)

 

武蔵

「熱コロリシートと替えの寝間着、桃の缶詰めが欲しいそうだ」

 

「お出掛けの時に風邪さんを引いてしまうなんて明石さんも運が無いのです・・・」

 

フレッド

「だなぁ、帰ったら看病くらいしてやるか・・・さて加賀ァ・・・come onラァ!」

 

加賀

「ハイ」シュバッ

 

フレッド

「まずは言い訳だけでも聞いとこうか?ん?ほれほれ」グニグニ

 

加賀

「もぐもぐしてやったわ、後悔はしてなマゴマゴモガモガ」グニグニ

 

手のひらで団子を丸めるように加賀の頬を真剣な眼差しでグニグニしているフレデリック

自分の食べ物だけなら別にお仕置きはしないが遂には他の艦娘の食べ物を摘まんでしまい"形だけでも"とお仕置きを実施している、先日蒼龍曰くグニグニ目当てという可能性を微粒子レベルで存在しているれている事が仄めかされたのでここでひとつ手を加えてみようとしていた

 

武蔵

「その仕置きが頬っぺたグニグニだから加賀は反省せず繰り返すのではないか・・・?」(名推理)

 

「でも・・・楽しそうなのです」ソワソワ

 

ソファに座る司令官さんに寄りかかる加賀さん──まるでテレビの女優さんと男優さんなのです!

左手で加賀の肩を逃げられないように掴み右手を頭に置く、右手を僅かに震動させると加賀はブルブルと震えだした、高震動(意味深)空母の完成である

 

フレッド

「さぁ、ゲームスタートだ・・・(cv堀内賢雄)」ブルブル...

 

加賀

「提督やめてください、私に酷いことするつもりでしょう?秋雲が描くエロ同人みtあばばばばば

 

摩耶

「ヴォ~すっげ・・・高速で揺れて3人に見える」

 

占守

「提督もだいぶ馴染んできたっしゅね~」

 

そんな日柄な一日であるがこの手の小説は必ずのんびりを打ち砕いてくるのだ

☆法~令☆空から何かが落ちて来るよ、タイタンフォールスタンバイ!!

 

 

 

 

バカァァァン!!!

 

 

 

外壁を破壊して使用中の部屋に突っ込んできた何か、一同はあまりに突然の一撃で黙ったままであった

 

一同

「・・・・・・・・・」

 

妙高

《群れの雲の向こうに~見えないままの道しるべ♪》

 

「はわわわ!?隕石が落ちてきたのです!!」ワタワタハラワタ

 

???

「ヴゥ~・・・ヴォッ↑ヴォッ→ヴォッ↓・・・(哀愁)」

 

フレッド

「──コヴナント?!みんな下がれ!!」

 

妙高

《君だけの光♪》

 

フレッド

「・・・妙高?ちょ~っと静かにしてて、な?」

 

妙高

《ハイ》キィ~ン...

 

エリート(指揮官)

「ヴォ・・・」

 

~☆~

 

親方!空から筋肉モリモリマッチョマンのサンヘイリ族が!!

 

手が離せねぇ、お前やれ(目そらし)

 

僕はパズー、君は?

 

私はミハイ・ドゥミトル・マルガレータ・コルネリウ・レオポルド・ブランカ・カロル・イオン・イグナチウス・ラファエル・マリア・ニケタス・ア・シラージ。

 

うん!よろしくシータ!(錯乱)

 

だが国とは何だ、空から国境線を見たことがあるのかね?(哲学)

 

(んなモン見たこと)ないです

 

美味しいかね?3本線のパイロット(ダークブルーのタレ)

 

んにゃぴ・・・

 

~☆~

 

エリート

「ヴァーッ!!」ダッ!

 

摩耶

「ちょっ?!何でアタシの方に来るんだよ!?」

 

フレッド

「摩耶下がれ!俺がやる!!」バッ

 

エリート(指揮官)

「ア"ァヴッ?! ヴァッ!」ブンッ!

 

フレデリックが摩耶の肩を掴み空きのソファに投げつけると人質を取ろうとしたエリートは策が無くなったのか形振り構わず暴れ出した

 

摩耶

「うはー!!あっぶねぇじゃんか提督!!艦娘といえど艤装が無きゃ普通の人間と同じなんだよ~!!」

 

フレッド

「悪いがクレームは後にして──うぉ!!」サッ

 

エリート

「バゥ!ガアァ!!」ブンッ ブンッ

 

サンヘイリ族(エリート)は意外にも日本の侍に近い武士道を志すとゼル・ヴァダム(アービター)から聞いたことがあるが今見ているこのエリート(残党兵)は身体が傷だらけで見るに耐えない有り様になっていた、ギャグ展開の悪戯で地球の日本、横浜のカラオケ店にODSTもビックリな衛星軌道降下を敢行してきたのだ(任意ではないにしても)

サンヘイリの戦士は血を汚らわしい物として見られている、どんな理不尽な戦いを勝ち取ろうとも一度血を流してしまえば弱者なのだと、弱者は恥じなのだと──

伝説と歌われる戦士も武勲を得んと期待に胸膨らませた初陣の戦士だろうと。

 

なんというブラックな世界だろうか、しかし太古からその習慣が根付いていたサンヘイリの母星では武士道を貫き通しながらも死を恐れず血を流さずして手にした勝者こそ賛美の誉、サンヘイリでは全てにおいて派閥を治めるのに相応しいとしている

遺憾砲ばかりのどこぞの島国も見習って欲しいものである

 

フレッド

「・・・アービターが見たら何て言うだろうな」ヒュン

 

恐らく落胆はするだろうが軽蔑はしないだろう、それがゼル・ヴァダムの答えだった

彼が地球で、コヴナント大戦を通して人類から学んだ"時代の変化"、大戦を終え剣の戦士(サンヘイリ)は遠い昔の理は失われ強者が弱者に手を差し伸べる、それこそが真の戦士なのだと彼等は人類から学んだ

 

エリート

「ヴヴァ~ヴォッ!!」ガバッ!

 

フレッド

「ミョルニルが無くともな・・・」グンッ

 

羽黒

「きゃあ!提督危ない!」

 

フレッド

「息をするようにお前らの相手をしてきたんだ!」バシッ ダッ ガシッ!

 

エリート

「ア"ァヴッ!?」

 

一瞬の隙を見つけ身体をエリートの脇の下から滑り込ませると背後に回り首元に食らい付く、この狭い空間で一度離してしまえば間違いなく形勢が逆転してしまう

そうはいかぬと暴れるエリートに対して強化人間の強烈な絞め技を仕掛けるフレデリック

 

絡み合う二人(?)の喧騒以外は驚く程静寂なカラオケルームで一頻りの乱闘もそろそろ終演を迎えようとしていた

絞め技は熟練者が使用すれば人の殺傷能力はかなりの物で"絡み"による一時的な酸欠は場合によっては後遺症も僅な確率で発生することもある、映画や漫画の真似をしておふざけで首絞めなんてしてはいけない(戒め)

 

フレッド

「いい加減に・・・落ちろっ!!」ミシッ──メキャッ!

 

エリート

「ギャウッ・・・!」ドサッ

 

クビノホネガオレタ・・・(幻聴)

 

電・羽黒

「ひっ・・・」

 

武蔵

「・・・殺したのか?」

 

フレッド

「鎮静化させるには専用の拘束具が必要なんだが・・・何か問題でもあるのか?」

 

武蔵は「むっ・・・」と唸るとフレデリックが一般の提督とは違う、人生の半分を従軍してきたエイリアン退治の専門家であることを思い出した

決して腕の装置に \マーベラー!/ とか言う地獄からの使者ではない

 

武蔵

「いや・・・何でもない、UNSCにおいてこれが正当防衛というのであれば・・・私は文句は一切ない」

 

足柄

「それで・・・これからどうするの?」

 

フレッド

「UNSCに回収させるのが通例だが・・・流石に警察の方が先に来そうだな・・・日本の警察組織がサンヘイリ族をどう捉えてるのかで変わりそうだ」

 

フレデリックは腕を組み考える、墜落の衝撃で死亡したのであれば良かったが日本の国家機関はそうもいかないだろう、銭○刑事のようにしつこい奴も存在するのが伺える

 

フレデリックのウスーイフォン

『ジンジンジンジンジンギスカン♪ジンジンジンギスカン♪』

 

フレッド

「お、龍驤からだ」ピッ

 

「はわ・・・司令官さん選曲センスが絶望的なのです...」

 

妙高

「さっきから歌ってた曲の系譜でもう分かってたから今更よ電ちゃん」

 

妙高の言葉通り歌っていた「ベ○ータ様のお料理教室」、駆逐艦に覚えさせられた「おどるポン○コリン」等明後日に全力疾走するレパートリー故に室内はジナイーダ宜しく静寂に包まれたのであった

ちなみに足柄は[A]DDICTIONで誘惑しようとしたが失敗に終る

 

足柄

「英語圏の生まれだけあって洋楽は上手だったけどね」

 

龍驤のウスーイフォン

『やぁスパルタン、首尾はどうかな?』

 

フレッド

「──!その声はフッド卿!?何故うちの秘書の携帯から?!」

 

フッド

『それよりもだ、既にそちらに遺体の回収部隊を回している、支払いも私が済ませてあるから早くそこから脱出したまえ』

 

フレッド

「なんと・・・して、どうして鎮守府に?」

 

フッド

『詳しくは後で話すが・・・先日インフィニティが火星付近でストームコヴナントと艦隊戦を行ったのだが・・・その際にコヴナント旗艦を撃破後に指揮官と思われるエリートが地球の重力に引かれ落下しているのが確認され──今に至る訳だ』

 

フレッド

「そうですか・・・了解しました、直ちに帰還します、それでは」ピッ

 

フレッド

「よしお前ら今日は終いだ、帰るぞ?」

 

摩耶

「まじかよ~夏の水着買っときたかったのによ~」

 

占守

「しかたないっしゅよ、多摩ゾンで買うっしゅ」

 

羽黒

「明石さんのお使いだけでも済ませないと・・・」

 

武蔵

「通りのデパートでいいだろう、ついでに小さい電動ドリルでも土産に買うか?」

 

「ドラム型の延長コードも良いと思うのです!」

 

妙高

「・・・」(消化不良)

 

加賀

「・・・」ぐぅぅ~(既に消化した)

 

横須賀御一行が去った後にはUNSCのスパルタンⅣによってカラオケBOXは閉鎖され警察やメディアは一切進入出来なかった、権限がありすぎるのも困るがこんな時は助かると言わざる得ない

 

 

 

 

─横須賀鎮守府─

 

 

 

 

 

フレッド

「フッド卿!」ガチャ!

 

執務室の扉を勢い良く開けるとフッド卿と龍驤はもちろん数人の艦娘が仲睦まじく緑茶と海苔煎餅を楽しんでいたようだ、こちらにとっては一大事かとも思えたがとんだ茶番だったようだ

 

フレッド

「!後ろから気配──」ゾクッ

 

清霜

「今日こそ提督をこのブラストホール・スピアMSXE(傘)で貫くもんね!三年殺しィ!!」ブスス-

 

フレッド

「っ!しまっ──ぱらそぉぉぉ!!」critical!

 

朝霜

「やった・・・やった!一年以上かけて初めてスパルタンⅡの穴を奪ってやったぜ!!」

 

鹿島

「私たちの悲願はついに達成されたんですね・・・!」(泣)

 

長門

「──胸が熱くなるな!!」グッ!

 

金剛

「Sweet! キヨシーGood jobネー!今ネ!ベッドに運んでお楽しみtimeデース!」ゴソゴソ

 

龍鳳

「あの・・・流石にこの状況では・・・」

 

望月

「傘さ、結構尖ってた気がしたんだけど大丈夫なん?」

 

瑞鶴

「アウトレイジずい、提督さんはスパルタンだしそう簡単にやられないでしょ、・・・・・・たぶん」

 

大鳳

「提督・・・大ダメージ・・・昏倒・・・うっ、頭が・・・」

 

霧島

「わたしの見立てではS字直腸貫通してますよコレ」

 

わっ!と沸き出す艦娘と床に突っ伏し泡を吹くスパルタン、それをにこやかに鑑賞する太陽系艦隊司令官

カオスここに極まれり

 

フッド

「子供に背後を取られるとは、少し鈍ったかスパルタン?」ハハハ...

 

フレッド

「オッ、オアッ、オッ・・・」グッタリ・・・

 

「これはまた深々といったね」ツンツン

 

最上

「まぁ(スケベヱ作品にも触手貫通とか良くあるし)多少はね?」

 

比叡

「気合い!入れて!抜きますっ!」☠ZUPONG☠

 

フレッド

「じぇぁ・・・」ピクピク

 

水無月

「と、とりあえず医務室に・・・誰か手伝って!」グイッ

 

翔鶴

「あっはい!」グイッ

 

清霜・朝霜・秋雲

「覚えてろよ~」

 

秋月

「それ、提督のセリフじゃない・・・?」

 

早霜

「確かに」

 

 

 

 

 

 

─暫くして─

 

 

 

 

 

 

 

フッド

「ははは!まさか本当に成功するとはな、どうだ?実戦は久しかったろう?」

 

フレッド

「笑い事ではありませんよ・・・実戦も先月召集されてストームコヴナントに占拠されていた輸送艦の制圧にブルーチームを送ったのはフッド卿じゃないですか」グツグツ...

 

フッド卿

「はて、そうだったかな?...所でだなサインを1枚貰えんか?秘書のトラファルガーが欲しがっていたのだ、色紙とサインペンは用意してある」キリッ

 

フレッド

「彼女はまだ私のグッズを集めてるので?仕方ないですね・・・サラサラサラ・・・はい、これで満足ですか?」

 

慣れた手付きでサインを書き上げるフレデリック、始めて書いたのは・・・着任した当日であったがもはや慣れたものであると言わんばかりに仕上げるとフッドに手渡した

今現在ではまだヘタクソだった頃のサインの方が貴重になってしまっているのを本人は知らない

 

蒼龍

「まぁまぁ・・・不思議にも無傷で助かった訳ですし水に流しましょうよ」コトコト...

 

龍鳳

「そうですよ、清霜ちゃんも反省してましたし」トントン

 

フレッド

「肉体的に無傷だったとしてもな?精神的には深~い深~~い傷を負ったんだよ、なんならお前ら二人もやるか?んぁ~?」

 

蒼龍

「私は異性に身体を触らせるのは好きになった人だけで~す」ニヤニヤ

 

龍鳳

「私は・・・その・・・お気持ちだけ受け取っておきます・・・」(赤面)

 

フレッド

「・・・?」

 

伊良湖

「提督さん!桃缶開けてお皿に移しておきましたよ!食べやすいように細かくしました」

 

フレッド

「おっ、サンキュ。そしたらたんぱく質豊富な煮干しの出汁で炊いた粥もそろそろいいだろ、付け合わせは梅干しで良かったか?小皿に添えてくか・・・あとビタミンCが豊富なミカン、白菜の浅漬け、昨日の残りの味がたっぷり染みた肉じゃがを小鉢に詰めて・・・風邪薬と水・・・汗拭きのタオルに──そうだ、肉じゃがに梅干しを入れると煮崩れしにくくなるぞ」いそいそ

 

食堂に移動した四人は伊良湖に話をつけて風邪でダウンしている工作艦に与える食事を用意していた、処女を傘に奪われるハメ♂になったフレデリックは苦しみの共感者──もとい道連れを探していたのだがどうやら賛同者が居ないのは仕方ないのかもしれない

 

伊良湖

「それにしても提督さんたら明石さんに随分気をつかってますね」

 

フレッド

「そりゃあな、鎮守府は俺がいれば回るがアイテム屋はあいつがいなきゃ回らないだろ」

 

伊良湖

「んー・・・そういうことじゃなくてですね・・・」

 

フレッド

「? それにしても、何故フッド卿はなぜここに?」

 

フッド

「まだ言って無かったな、たまには・・・孫に近い子らと親睦を深めるのも良いかと思ってな、そしたら例の報告だよ」

 

どうやらまたまた運良くフッド卿のスパルタンⅣ私兵を動員しカラオケBOXを確保できたそうだ

・・・別に鎮守府に居なくても龍驤のウスーイフォンからでなくとも結果は変わらなそうではあるが

 

蒼龍

「あ!そうそう提督、私は風邪移されたくないから手伝いはここまでね♪」

 

フレッド

「ん、わかった。ありがとな」

 

蒼龍

「んじゃ!龍鳳行こっ!」グイグイ

 

龍鳳

「ほえっ?!ちょっ、そんなにひっぱらないでぇ~」ヨタヨタ

 

──ガラガラピシャッ

 

フレッド

「・・・伊良湖?」

 

伊良湖

「私はお夕飯の支度がありますのでごゆるりと~♪」スタコラサッサ~

 

フレッド

「・・・フッド卿・・・って居ない!?何処行った──おっ、手紙・・・?」キョロキョロ

 

『私は邪魔をしないようおいとまさせてもらう、スパルタン幸運を byフッド』

 

フレッド

「なんのこっちゃ?と、いかん冷めちまう、さっさと行くか・・・」ガラガラ・・・ピシャッ

 

伊良湖

「・・・行きましたよ」(小声)

 

フッド

「そうか、匿ってくれてありがとう・・・こういう時乙女というものは異性と二人きりになることを望むものだ、かくいう私も想い人を看病したことが──云々・・・」

 

伊良湖

「はぁ・・・そ、そうですか・・・」

 

 

 

 

 

 

∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽

 

 

 

 

 

 

ジャッキ

「わん!」

 

フレディ

「わう」

 

マリン

「わん!」トテトテ

 

フレッド

「おっ、なんだ~マリン?・・・さてはご主人が心配なんだな?というかお前らもう成体サイズになってきたな・・・早くないか??」

 

冬のある日に新たな仲間としてやってきたラフ・コリー3匹、マリン、ジャッキ、フレディ

栄養満点の横須賀鎮守府特製フードをモリモリ食べて育ったこの3匹はまだまだ成長するであろうがその体躯は成長期であるにも関わらず50cmに迫っていた、体毛もしっかりとブラッシングされておりサラッサラのフッサフサと靡いているのはメイン飼い主明石やこっそりやってきてはおやつを与えブラッシングしている長門、どうしても手を外せない時は夕張や駆逐艦が散歩に連れ出しフリスビーや駆けっこで遊ぶ・・・これは横須賀鎮守府みんなの賜物である

誰かを襲うかもしれないと考えたが本来ラフ・コリーはとても優しく気品に溢れる出で立ちをしている、しっかり躾をすれば間違いなく紳士淑女の名に相応しく育つだろう

日課の散歩はすでに誰かが済ませていてくれたようだ、大型犬故に十二分に運動させるのには骨が折れるが・・・

 

フレッド

「・・・そんなとこで何やってるんだ金剛・・・」

 

金剛

「Oh!見つかっちゃったネー」サモ...

 

廊下の出っ張りに隠れていた金剛は先程購入してきた寝間着の入った紙袋を持っていた、誰かに持って行くように頼んではいたが金剛だったとは・・・

 

フレディ

「わん!」

 

金剛に駆け寄るフレディ、何時の間にいたのか!と言わんばかりの表情を見せるジャッキとマリン

金剛は両膝を床に着けフレディと戯れ始めた

 

フレディ

「ペロペロ」

 

金剛

「ヒャー、くすぐったいデース!」

 

フレッド

「こいつら随分でかくなったよなぁ──っと、粥が冷める」

 

金剛

「先に行くといいネー、ワタシは顔を洗って後から行きマース」グッショリ・・・

 

フレディに嘗められ顔が少しテラッとした金剛は一度顔を洗って出直すと給水室へと向かって行った、フレデリックは扉を数回ノックするも返事が無い、たぶん寝静まっているのだろう。と扉を開けると犬達は待ってましたと言わんばかりに隙間から入ってしまった

こいつら粥を餌と思っているようだ

 

ジャッキ

「ワホワホ」テテテ

 

フレッド

「おいお前らは外に居なきゃ駄目だぞ・・・」

 

明石

「んぁ・・・提督・・・」

 

フレッド

「起こしちまったか、飯食えそうか?」

 

明石

「頭ぐわんぐわんしますけど何とか・・・それよりも乙女の部屋に無断で入るとは夜戦の合図ですかねこれは・・・」フラフラ

 

フレッド

「馬鹿言ってんじゃないよ・・・治ったら"しょっぱなステーキ"連れてってやるから忘れるんだ」

 

明石

「・・・私何か言いました・・・?」

 

フレッド

「よろしい」

 

漫才をやっていた所で扉を誰かがノックする

扉を開けるとそこにいたのはマスクを装備した金剛であった

 

金剛

「Hy!待たせたネー!」

 

フレッド

「よし、金剛後はまかせたぞ、俺は飯食ったら書類片付けねば」サササ- ガチャ バタン

 

金剛

「デース!」(`・ω・´)シャキーン

 

明石

「ぇ・・・」

 

サーッ!(迫真)と初めから青白くなっていた明石は一層顔を白くさせた、「提督に看病してもらえるなんて役得(露骨)だなぁ」なんて考えていた事もあり追撃のグランドヴァイパーで明石の精神的ダメージは更に加速したのだ、決して金剛が悪い訳ではないのだ(念押し)

金剛は明石に絡み付きながら熱々の粥をレンゲで掬い少し冷ますと明石の首筋に粥を垂らした

 

明石

「っぁ・・・んっ・・・」ゾクゾクッ

 

金剛

「ムフフー良い喘ぎデース♀・・・」ニタニタ

 

金剛

「次は・・・後ろから両腕で右足を身体ごと抱えて身動きを封じマス・・・左足をワタシの両足で固定シテ・・・そしたらヤりたい放題ネー・・・」がっちり

 

明石

「ぁん・・・い、いやぁ・・・やめ──」

 

金剛

「Do you like watching my?」☠PONG☠

 

明石

茂美怖いでしょう・・・?(she gave me quite a show...?)」(絶望)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   \アッーーー!!!/

 

 

 

 

 

 

 

 

斯くして工作艦の悲鳴は暫く続いた

 

 

 

 

 




友人から「ヒロイン早く決めろ」と言われたのでヒロインを明石にして初投稿です

決め手は牛丼を頬張る姿でした、PSO2で再現出来ないのが本当に悔しい



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艦娘とテレビゲーム

見放されたANTHEMのレジェ集めに諦めを見出だした男!スパイダーマ!

期待して発売日に買って1ヶ月続かなかったよ・・・人権武器に物理倍率300%越えなきゃGM2以降存在権無いとかホンマ・・・(350%鉄拳持ってるけど他が出ない故それしか使えない)

途中から『艦これ×淫夢』になってる気がしたけど今更感ハンパなく感じる


 

  

 

 

 

 

 

 

 

 ─横須賀鎮守府 霧島&榛名の部屋─

 

 

 

 

 ドカーン E○F!ED○! サンダー! ワナダー! イトニマカレテシヌンダヨー! タマゴガタノウチュウセン-! DA☆MA☆RE!

 

 

『我らはh《愛してるぞ♡》』

 

『エイリアンd《もう助からないゾ♡》』

 

『愛してるぞ♡』『お前は俺の英雄だ』『ギガンティック・アンローダーd《愛してるぞぉ♡》』

 

MISSION COMPLETE テーテレレレーテン♪

 

 

「ふぅ・・・私の立てた作戦はやはり完璧ですね」

「さすが霧島お姉様!」

 

地球を宇宙人から守るゲームを興じる霧島と榛名

霧島は『要請支援兵』で後方から近接航空支援や榴弾砲で接近戦をする榛名を支援していたが要請ポイントが貯まり巨大ロボットを出撃させた、建設業のなごりがプンプン匂い立つ黄色の巨大な歩く棺桶ことギガンティック・アンローダー・ロシナンテ(のろま野郎)に乗り込み蟻を木っ端微塵に吹き飛ばす豪快かつ高威力高耐久のゴリ押し大作戦によって蟻は無情にも蹂躙され無事にステージクリアしたのだ、リトライと編成変更を繰り返し暁の水平線に勝利を刻む──当たり前だがこのゲームで何回目の挑戦とかは決して聞いてはいけない(戒め)

 

榛名は『スケスケ』の愛称でファンから親しまれる『パワード・スケルトン兵』をフレデリックのミョルニルMkⅥ Gen2アーマー、『センチュリオン』クラスと同じカラーにして蟻を撹乱しながらブースト・アビリティとハイジャンプ・ドッジを組み合わせて高速機動しつつパイルバンカーとハンドガトリングガンを使用し蟻の体力を削り霧島からの支援で止めを指す戦いをしていた

 

分割画面では見辛いという理由でテレビを二つ置いてあるこの部屋は早速二人だけ(金剛姉妹他ゲーム好きの艦娘)のゲーム部屋に成り変わっており、一応フレデリックからも許可を得ている

 

「あっ、そうだ(唐突)たまには提督を誘ってプレイしないか?」的なニュアンスで榛名が提案しフレデリックの私室に出向いたが仕事の休憩にと緑茶を啜る妙高の膝枕で秘書の龍驤と共に鼻提灯を膨らませていた

 

妙高に聞く話によれば龍驤は兎も角として提督はここ数週間で計4時間弱しか睡眠を取っていなかったとか──スパルタンⅡはそれが可能であることは知っていたが昼食の後に春の陽気で眠気が襲い妙高にいつものように膝枕を頼んだ、との事だ

普通の人間ならグラットンを手にした者は頭がおかしくなって死ぬ、しかし「スパルタンⅡなら光と闇が合わさり最強に見える(持てるとは言ってない)」それに通じる物があると眠りこけるフレデリックを見ながらニヤついた顔でヨダレを垂らす鹿島は言っていた、グラットン凄いですね

 

そんなかんやで二人は部屋に戻り榛名は各鎮守府の艦娘にしか配給されていないポテトチップス(朝潮味)を開けて木の器に移す、もちろん手に油が付かないように割り箸を二膳用意して頂く

霧島は飲み物(おもみもも)を用意する、ペットボトルの紅茶だが・・・プシュ──キャップを外してグラスに注ぎテーブルに置くと何故か部屋にアークロイヤルとウォースパイト(ブリティッシュ艦娘)が綺麗な正座でテーブルの側にしれっと座っていた

 

「淹れたてには敵わないけど日本の出来合い品は悪くない──少し甘いけど」

「ホいつの間に!!?」ビクリコーン

ビバレッジ!」キリキリキリン

「お邪魔してます」ニコニコ

 

霧島が驚愕のあまり叫び榛名はそれに驚き紅茶のメーカーの名を叫びながらポテトチップスの入った器をひっくり返してしまう

清潔を心掛けてはいるが床に落ちた菓子は・・・仕方ないと諦めて集めた後ゴミ箱に捨てるとウォースパイトは頭を下げながら部屋に無断で侵入したことを詫び始めた

 

「I'm sorry...紅茶センサーが作動して気がついたらここにいたの」

「な・・・何ですかそのセンサーは・・・」

「英国淑女ならば喩えわたし達艦娘だろうと紅茶センサーは備わってる」

 

アークロイヤルはボブカットの髪を静かに揺らし左手を胸に掲げて答えた、きっとそのセンサーが搭載されているのを誇りに思っているのだろう

──しかし、いくら日本生まれの艦だろうとそういった類いのセンサー(レーダー?)なぞ搭載はしていないだろう、(金剛お姉様センサーだったら──少し羨ましいケド・・・)

そんなことを考えた霧島も大概でもある

 

(提督センサーだったら──羨ましいなぁ)榛名・・・お前モカ

 

「詫びに焼きたてのチョコチップとプレーンのスコーンを持参した──わたし達も、その・・・仲間に入れてくれないか・・・?」

「「・・・」」

 

少し照れ臭そうに言うアークロイヤルに対して霧島と榛名は(そういう事かぁ・・・)といった表情で互いの顔を見合うと「もちろんよ!(です!)」と新たなゲーム仲間を歓迎したのだった

 

「私はスターゲイジー・パイを持ってきたわ」スッ・・・

 

 ニブニブニブニブニブニブ・・・

 

食べ物が放つべきではない効果音を纏って現れたそれはパイの至る所からピルチャード──用はデカイ(ニシン)が天を見揃える一風変わったイギリス生まれのパイだった(戦禍)

 

「日本ではピルチャードが手に入らなかったので、日本の(ハタハタ)で代用しました、スターゲイジー・パイはイギリスで生まれました、日本の発明品でありません、我が国のオリジナルです」

 

明らかに鰰以外にも天空目掛けて今にも飛び立ちそうな艦載機(ソードフィッシュ)とF-41ブロードソードの姿が見える見える・・・固いぜ

ちなみにブロードソードは機体からシールドの電磁波がバチバチと生地に干渉し火花を放っている

 

「お前・・・それ、わたしの艦載機・・・」サバサバサバサバ

 

震えながらパイを見るアークロイヤル、嫌いではないが日本人に提供する品ではないだろう!と言いたげであるが艦載機を突き刺した件についても驚いているだろう

 

「お飾りに良いかと思って」ホンワカ

「あぁぁぁ・・・わたしの・・・わたしの艦載機ぃ・・・」(涙目)

 

涙目になってしまったアークロイヤルを他所にゲイジ・パイを頬張るウォースパイトとそれを憐れむように見る霧島と榛名、もうやめて!アークロイヤルのライフはもう0よ!?

 

「うぅ・・・過ぎた事だ・・・だが後でアドミラルに言い付けてやるからな・・・」ズビズビ

 

↑ここすき

 

 ズビューン ワイトもそうo『ドカーン!』

たった一度の、出番を、叩いて砕く

 

   出番終らせるマン

 

暗転からガラスエフェクトのように砕かれた骸骨のキャラクターの残骸を榛名は箒と塵取りで集めてゴミ箱に捨てる(ネタのリサイクル)

 

「それはさておき、HONYのparty♂Station9とKUSODEKAsoftのSEPPUKU☠BOX Tow、最新機では四人プレイに向きませんし・・・」

 

霧島は四人プレイをしようとも思ったがアークロイヤルは「一人用の発想や機転を必要とするゲームを皆で攻略するのはどうか」という面白い着眼点に霧島はそれを採用した、操作はゲーム慣れしている霧島と榛名の二人、アークロイヤルとウォースパイトは画面を注意深く見てアイテムを探したりストーリーの選択肢を考察するといった形となった

 

「それならホラー系なんてどうでしょう?」

 

榛名は新たにポテトチップスを器に出すと立ち上がり棚からディスクケースを取り出し三人に見えるようにする、そのゲーム・・・その名は──

 

 

 

  『音 量 注 意(サイレント(大嘘)) ヒル』

 

 

 

ヒルとは付いているが某ゲームとは一切の関係は無い、無いったら無いのである

榛名はゲームディスクを入れ換えるとテーブルの真ん中にいるウォースパイトの隣にかなり近い位置に座り込んだ、ウォースパイトは榛名に疑問を懐き問う

 

「・・・少し近くないですか?」

「このゲームかなりホラー要素が強いんです、霧島お姉様はこのシリーズを漫才を見るようにクリアするんですけど・・・前作は提督ですらお尻の筋力だけで30cmくらい跳び跳ねたんです・・・画質も前作より向上して・・・かなりリアルだとファンからはプレイ中に失神や失禁する人もいるとか・・・」ビクビク

 

それを聞いたウォースパイトとアークロイヤルはひきつった笑顔でテレビ画面を見ると霧島は鼻唄を奏でながら早速オプション画面に入り明るさ設定を通常と最大値の真ん中に設定した

アークロイヤルは強がるように「こここここれくらいでビビってるようじゃ、し・・・深海棲艦を相手にできないからなっ!良い耐性もへら・・・得られるだろう!」と噛み噛みながら言いスコーンを少しかじってからグラスに入った紅茶をカタカタ揺らしつつ一口飲んだ

ピチャピチャと高そうなブラウスに零れてるのを指摘したら逆ギレしそうなので黙っておく

ウォースパイトは顔こそ笑顔だが青く淀んでおり口に入れようとしていたパイは頬に衝突し生地はボロボロと溢れ落ち、脂がそこそこ乗った鰰の身で頬はテカテカと輝かせ、窓の外では汚れ好きの土方の兄ちゃん(45)と変態糞土方(53)、いつもの浮浪者のおっさん(60)は倉庫棟の影で腰を使って居る様子が見えていた

そしてそれに混ざるように秋月、初月が飼っているロシアのよもぎ餅(ピック率0%)ことメンダコ・タチャンカも必死にアンコまみれになっている

 

当の榛名はというと自身が一番ビビっているかと思ったがそれ以上にビビりが居ることにビビっていた

たぶん龍鳳と良い勝負ができるだろう、と考えていると遂に霧島はゲームを開始した、ムービーはシリーズ初体験のブリティッシュ組がいるので垂れ流しである

ポテトチップスを1枚口に入れて噛み締める、ポテチ(朝潮味)は最初の一口目が一番美味しいのだ、それを紅茶で流し込むと霧島の気分は月光蝶絶好調でR

 

 

 

─プロローグ─

 

 

主人公はこのプロレスラーのような見たくれの男、棒のような物を握りしめ背景は都会の夜景、都会の夜を流れるようなjazzっぽいぽい雰囲気の『make up city』というBGMがプロローグに相応しい雰囲気を作り出している

どうやらこの主人公はレスラーではなく雑誌記者(シャァ!エィ・・・)らしい、音量に注意が必要な高音知県(高音痴(激寒ギャグ))の山を越えた知る人ぞ知る村で住民が突如全員謎の失踪事件が警察関係者から報道されているとの事

警察はこの村の情報開示には積極的ではなくむしろ『いち早く消し去りたい』とでも言いたげな内容であった、担当の課からは『決して近付いてはいけない(戒め)』とだけメモを残し事件に当たった警察官全員が痕跡を残さずまるで山場を迎え更新が途絶えた淫夢実況かのように失踪した

警察の調べではすでに114人の記者や警察関係者、マスコミ、テレビ局員が行方不明になっていると発表した、会見場に赴いていた514人のマスコミは『何故行方不明者の捜索をしないのか』と誰もがイキリ立っていたが警察の見解は『この村には法律が何一切通用しない、全て自己責任として処理する、これは日本政府ならびNATOの決定である故警察は介入することが出来ない』という前例を見ない国連の判断であった

今年世界はNATOにより管理されていると言っても過言ではない、これに反発し国連に対してアクションを起こせば日本は国連からの支援を全て打ち切られ周囲国に吸収されることになる、そうなれば『儲ければ何をやってもいい』キリッ を是とするマスコミに日本中から白羽の矢が立つのは目に見えている

イキったばかりに自身や家族が危険な目に晒されるのは流石に御免だ、国連の保護が無ければ国は自動的に破滅の道を辿るしかない、日本は貧民国でさえ驚く犯罪国家となるのだ、法は勿論無い、警察や自衛隊が武装したマフィアと化すのだ、危機感の薄い日本国民は直ぐに軍規模マフィア達にくらい尽くされる未來は簡単に想像がつく

 

マスコミはこの発表を受け入れ、忘れるしかなかった──

 

 

翌日、更なるニュースが世界中に報道された

某テレビ局2社がヘリコプターを使用し村の上空から撮影を行っていた所、突如1社のヘリコプターが墜落、高度600mから横に回転しながら一気に急降下、村の外れに真っ逆さま

『見ろ!一人・・・いや二人ヘリから投げ出された!!』当たり前だが生存者なぞ居やしない、この映像を撮影していた1社のカメラマンは『あのヘリコプター、まだ二十歳にもなってない美人の新人キャスターが載ってたはず、勿体ねぇぜ・・・』と頭の片隅で考え撮影モードを停止し局へと反転するようパイロットに指示した

 

 

 

 

『俺は軟 竜馬、とある雑誌に専属でカメラマンをしている、今しがた自衛隊の仕切りを抜けて村に入った・・・別のタイミングで侵入しようとしていた人物が自衛隊に射たれて動かなくなるのを見た、それだけじゃない、車で無理矢理突破しようとしたテレビ局はフェンスに引っ掛かった所を手榴弾を車内に投げ込まれ赤い飛沫が車の外にまで降りかかったのも

・・・もし無事に村から逃げおおせても俺は間違いなく日本・・・いや、NATO加盟国のエージェントに追われる身になるだろう、だからこそこの村で起こった事件の真相を突き止めてやるんだ、せめて警察官だった弟が行方不明になった理由を突き止める為に──』

 

 

 

 

─chapter1 日が差さない煩い村で 自衛隊包囲網から8km地点─

 

 

 

「さぁて、まずは最高難易度を銃器未使用縛りでいきましょうかね」コキコキ・・・ポキッパキッ

 

首を鳴らしていざゲームに備えるとコントローラーを握りしめ艦隊の頭脳が今眼を醒ました

 

「皆さん、一応私も初見プレイですので画面に映った気になる事はどんどん言ってくださいね」ワクワク

 

新作のホラー作品をここまで楽しむ人はかなり珍しいだろう

プレイ画面に戻り軟 竜馬を操作する霧島、竜馬は初登場シーンのセクシーパンツ姿のままである、汚ねぇケツだなァ

キャラクターの外見に悪評をブー垂れていると早速敵キャラクターとなるピンキーが壁の向こうから現れた、一瞬ではあるが竜馬のだらしねぇケツで警戒心が薄れていた視聴者姉貴3人の絶叫が木霊する──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一万円くれたらしゃぶってあげるよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─横須賀鎮守府 港─

 

 

 

「あっ、蟻さんの行列なのです」

「本当だ、どこに行くのかしら?」

「」アリアリアリアリアリモハメド・アリ...

 

港に設置されているベンチに座りおやつのアイスクリームを楽しむ暁姉妹の前を横切る蟻の集団、響は「少し別けてやろう」とほんの少しスプーンでアイスを掬い行列の前に落とした

 

「お~集まってる集まってる」

 

雷が興味深そうに蟻を観察している時、鎮守府に雷鳴が響き渡った

 

 

 

 

『『『ぎゃぁぁああぁああぁぁあああぁぁ!!!!』』』

 

 

 

 

 

「ファッ!?」「Что?!」「はわわわ!」「何事よ!!」

 

けたたましいシャウトが寮棟から聞こえ振り向く暁達、その寮の一部屋から異様な空気が漂っているのが見えた、ホラー漫画やギャグ漫画に良くあるドス黒いエフェクトを纏った部屋──明らかにタンスから青鬼とかシャイニングのあのシーンが頭の中で再生される、もしくは薬物所有者の隠れ家的な。(新鮮なピックアップ)

 

「あの部屋、霧島さんと榛名さんの部屋じゃない、ゲームやってるのかな」

「ゴキブリが密集してそうな妖気が漂ってるのです・・・」

妖婆 死棺の呪い(Александр Лукич Птушко)を思い出したよ」

「」カシャーン...

 

部屋の場所で何となく察した雷、キツイジョークを飛ばす電、祖国の有名なホラー作品を思い出す響、硬直し一言も発する事もない暁

過去にも似たような力場を発生させていた事もあり納得しつつある姉妹は叙々に平然としてゆく、暁を除いて──

 

「あとアイス落ちてるよ暁」

「え?」

 

暁が落としたアイスクリームには蟻が『アイス投下ネキありがと茄子!』とこれでもかと集っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「何なんだ今のはァーー!!」ホラァーッ!

「何って、敵の雑魚キャラクターのピンキーですよ、大丈夫です、もう倒しましたから」キリッ

「いや、そういう事じゃ・・・!」

「?──あぁ、ピンキーは元々ある女性の霊が悪霊化したタチの悪い奴(ホモの天敵)です、春売で生計を建てていた彼女は3人のホモに殺害されてホモを殺すだけの機械に成り変わってしまったのです、あの台詞は最期の言葉と言われています」

「なっ、中々に壮絶ですね・・・」

「雑魚キャラなのにある程度のバックストーリーがあるんだな・・・」

 

敵キャラクターの笑うに笑えない闇がある設定を聞いて背中に"ぞわわ~っ"とした感覚が襲って来ていた、霧島は怖じける様子も無くゲームを進めてゆくと軟 竜馬は墜落したヘリコプターの側まで進む

 

「ヘリですね、少し調べて行きましょう」

 

ウォースパイトが気を取り直しながら霧島に語りかける、それに従い竜馬が激しく損傷したヘリコプターに近づくと残骸が『ガラガラッ・・・』と崩れた、だが流石に鉄と鉄が擦れ合う音はやめてぇ!!

まだ少し燃えている箇所が見受けられる為そこにはあまり近づかないようにしておかなければいけない、熱いのう、ヤス・・・

 

『・・・パイロットと乗員は死んでしまったようだ、それもそうだろう厳戒体制の中で無理に飛ばしたんだ。死人に金は不要、懐中電灯と非常食は使わせてもらおう・・・南無阿弥陀仏・・・』

 

懐中電灯を手に入れた

非常食(回復小)を手に入れた

 

「霧島お姉様、ヘリコプターの側面・・・メインローターの辺りが不自然では?」

「本当ね、調べてみましょう」カチカチ

 

『! この破損具合は──自衛隊の79式携帯地対空誘導弾(MANPADS)だろうか?整備不良じゃない、意図的に開けられた・・・待てよ、ヘリの墜落位置は村から約2km、79式の射程は約5km、ここから自衛隊の仕切りがあった場所から簡単に計算して8km・・・まずいな、もしかしたら近くに自衛隊がいる可能性が微レ存・・・?ヘリが墜ちたのは昨日だが念のためここから離れなきゃ・・・(使命感)』

 

画面が切り替わり操作ができるようになった瞬間画面外から草むらを踏む音と気配を感じた竜馬は勢い良く振り返った勢いで首は1,080゚回転した後、足音の主の方を見た、その姿はまさにMMDの一般男性のソレである

 

ぅゎ・・・

 

3回転する首を見た榛名はついそんな言葉を発してしまう、とても提督には見せられないだろう引きつった表情も榛名拡張パックとしてセットにしておこう

 

『侵入者だ!射て!射殺しろ!』タン!タタン!

『~~~ッッ!?』ダッ!

 

突然銃を射ち放って来た自衛隊から逃げる竜馬、両手で乳首をいじくりながら突如長くなった脚を体操選手のような、山を駆ける鹿のような、しなやかな課長フォームで駆けていた、まだ走るMUR肉の方が見たくれはマシだろうがホラーゲームとしてご理解頂きたい

 

『止まれ! タタタン! 止まらないと射つぞ!!(ホモは嘘つき)』タタタン!タタン!

『どっちだよ・・・』スタタタタタ...

 

「・・・いっそ射殺されればここでトゥルーエンドだな」イライラ

「まぁまぁ・・・」

 

アークロイヤルの無慈悲な一撃は画面の向こうの竜馬に届くはずも無かった

 

『アッ↑!!』ズルッ

 

草むらの中をパンイチで走る竜馬は夢中になっていた影響で崖から転落していた、空中で仰向けになり脚はM字、手で股間を隠す茶色い汚物へと変貌を遂げていた

明らかにぶつ切りになっていた高音(スタッカート)の喘ぎは「あら・・・汚いお尻」「というか人自体変わってるじゃない」というウォースパイトと霧島からの辛辣なお言葉により場の空気は一気に滅茶苦茶になっていた、アークロイヤルは「ブッ・・・」と失笑しウォースパイトはクスクスと嘲笑し榛名はゴミを見る目をしていた

途中で自動操作になっていたのに気がついた霧島はコントローラーから手を離してスコーンをまるで親の仇かのように威嚇しながらガツガツと頬張っている

 

『シェアァァァ!!』

 

突然姿勢を変えて飛びかかるように慣性の法則を無視してジャンプ斬りを繰り出す竜馬、緑色の帽子と服、親の顔より見た退魔の剣はもはや誤魔化せないレベルで模倣されていた

 

「こんな技ありましたね、ゼンラの伝説ヒワイレイプ・プリンケツに」

「姿も敢えて似せる辺り飛天堂法務部との戦いは避けられないわね」

 

──が、ジャンプ斬り(空中)の開始位置が想定より高かったようで着地時に赤く点滅しながら『ア^~イッッテッ‼(声だけ迫真)』と叫びダメージを受けた、ウッソだろお前!?

追っ手を巻く事に成功した竜馬はのそのそと村に向かい歩く、その道中に回復アイテムなどのチュートリアルを済ませると本格的に行動出来るようになる、ホラーゲームと聞いていたがいざ村に入れば其処ら辺りから男性の喘ぎ声のような声が聞こえているが生きている人とは余りにもかけ離れた禍々しい叫びであった

 

world war』『target...ポポポポポ』『にゃ~にゃ~こわるる^~』『ねぇ助けて、助けて入れて~』『しれぇ!』『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(音割れ)』

 

「なるほど、これがジャパニーズ魑魅魍魎というやつか」

「声が聞こえる、ということは生存者がいるのでは?」

「ないんだなそれが」ニッコリ

「プレイヤー以外はみんな化け物にされてしまってるんです、こんなの見続けたら榛名は大丈夫じゃないです・・・」

 

そんなやり取りを続け数時間が過ぎ気がつけば紅茶とツマミは底を尽き時刻はマルゴーサンマル、もうすぐ夕飯の時間が迫っていた、今日の献立は伊良湖が腕によりをかけて振る舞うのは守衛のスパルタンⅣが非番中に海釣りで釣り上げた大量のカンパチである

 

「乗り遅れたら大変ね、今日はお仕舞いにして食堂に行きましょう!」

「そうね、続きは明日かしら?」

「怖かったけど榛名は大丈夫です...」

「アドミラルが尻で跳ねたゲームは伊達じゃないな・・・」ふごふご...

 

暖めたダシ汁でしゃぶしゃぶしてシャキシャキのレタスでくるむのも良し、炙って塩やポン酢を絡ませて酒で流し込むも良し、ワサビ醤油を付けて銀シャリと頂くもよし、甘辛く煮付けるも良し、日本食に慣れてきたブリティッシュ娘はカンパチの可能性に無限の可能性を見出したのだゲームにも未だ興味は尽きないがやはりご飯が相手では役不足なのは間違いない

 

ゲームの電源を落として部屋から退出する、電気を消すのも忘れない

去り行く女子の騒ぎ声が聞こえなくなるのを待っていたかのようにテレビの電源が勝手に灯る

チャンネルは変えていないにも関わらず砂嵐の画面が映る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    キャハハハ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

砂嵐のテレビから一頻りの笑い声が溢れテレビはまた暗黒の世界を映した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





新作ゲームが所謂曰く付きゲームだったというやつです

はてさて、書き物も馴れてきたのでお試しとして台本形式から離れてみました
私は誰が喋っているかわかりやすいので好きですがハーメルンでは台本形式だと嫌う人が多いらしいからね、しょうがないね。(聞きかじりの情報)



次回はファミレスで身体は闘争を求める内容デース


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一息入れて


90式の為にWTを日本陸軍プレイ、取り柄が『日本戦車に乗れる』ってだけで只のマゾゲーの模様
数年久にゲーム相手にガチギレして声を荒げてしまった悲しい夜


 

 

「お出かけしたい、外食したい!ランチしたい!!ディナーしたーい!!!」

 

はじめにそう言い出したのは誰だっただろうか?

空母だったかはたまた巡洋だったか、下手すりゃ戦艦も有り得る

普段公休は与えているが艦娘全員というのは無茶な気がするがそこは艦娘以外に深海棲艦をはっ倒す力(低下した語彙力)を持つUNSC、ラスキーが気を利かせストライデント級1隻を配備した、融通利きすぎ?そこはメイトリスクの娘が作ったサンドイッチの中身レベルで聞いてはいけない、でなければ最後に殺すと無理矢理約束される羽目になる

それなら外食に行くのを協力しろ、OK?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「OK!」ズドン!

 

 ア"ァ"ヴッ!(幻聴)

 

「・・・誰に言ってるの?」

 

椅子に座ったハゲちゃびんに自前の砲をぶち込み額に穴を開ける占守を見守る山風、勿論上記の内容は『そう書いとけばラスキーなら何とかしてくれる!』という無茶振りだ、ネタバレも糞も文句垂れる読み手もいないのでやりたい放題でもある、二次創作たぁそんなモンさ

 

変わってここは執務室、夏場であるということ+横須賀所属の8割近い艦娘がひしめき異様な蒸し暑さが執務室を襲う

窓の外には金剛を追いかける比叡の姿が、また金剛の下着を食べようとしてるのか、比叡の目はゾンビそのものといっても過言ではない

 

エアコンを起動するにはまだ時期が早いためか袖を捲ったワイシャツにネクタイ姿の団扇を扇ぐフレデリック

 

「まぁ、駄目とは言わないが・・・まさか、今日だなんて言わないよな?」

「明日ですよ! 皆!フレデリック様から言質を取ったわ!」

「明日って・・・まだ良いとは言ってないんですケド・・・?」

 

結局誰が言い始めたかって?真っ直ぐに伸ばしたエメラルドグリーンの髪、茶色のブレザーを着こなしたJK──恋する重巡、最上型3番艦こと鈴谷である、しかしながら横須賀鎮守府に熊野は居るが鈴谷は居ない

そう、呉の艦娘等が合同演習という名目でまたまた遊びに来ているのだ、他メンバーは[鈴谷]に加え[黒潮][吹雪][朝潮][雲龍][陸奥]のファイアチーム・江楠辺堕舞流(エクスペンダブル)隊と[伊-14][涼風][日向][伊勢][ガンビア・ベイ][アイオワ]の朱触魔死伊(スプレマシー)隊、合計12艦の呉鎮守府所属の艦娘が集結した、なお呉提督はヘリコプターから墜落した模様、富士の樹海で遭難しているかもしれないとのこと

 

「そしたら何処にするんや?すこ屋か?そと卯か?」

「どんだけの人数で行くと思っとんねーーん!!」ビシィ!

ホッカホーイ!」バオォー

「はらぺこ戦隊スイハンジャーのライスマンやんか・・・やるやん!」

 

話を聞かない呉の黒潮に対して的確にツッコミを入れる龍驤、胸にモンゴリアンチョップを打ち込まれ震える黒潮、関西弁同士仲が良いらしく既に和気藹々としている、丼だけに(激ウマギャグ)

 

「馬鹿は放って置いて決めるなら早く決めてしまおう、仮にも演習という話で来たんだろう?」

「なら、"あのお店"にしませんか?」

 

カリカリしているように見せ掛けて内心ワクワクしている長門を横目で見ながら翔鶴がとある店を提案する

 

 

 

 鳳翔亭──

 

ある理由により退役した艦娘が開いた和食店、1階のカウンター7席がメインだが身内や艦娘の仲間にのみ2階と3階、合わせて60席が使用できる、鳳翔以外にも退役した艦娘が数人働いており、ビルは退役時に得た謂わば退職金で購入した廃ビルを改造したものらしく外見は近寄りがたいが内装に拘った雅な銀座に店を構える寿司屋かのように美しい内装である

店主の要望により雑誌やテレビ等の取材は一切禁止しているらしい、少ない常連や友人とゆっくりする為の場所にしたいのだとか──

 

「それなら大人数で行ったら迷惑にならないか?」

「それに関しては既に確認済みだ」キリッ

「嘘だと言ってよバー○ィ・・・」

 

ウスーイフォンで早々と鳳翔に予約の電話を済ませ凛々しい顔で飄々と言ってのける那智、もう予約は完了したらしい

質の良い酒を飲む為なら提督の財布を意図も簡単に犠牲にしてしまうのは艦娘の性である、フレデリックの「予算・・・大丈夫かな・・・」という悲しい一言はやんややんやと騒ぐ艦娘達に遮られ気まずい雰囲気を纏う呉の吹雪と朝潮にしか聞こえていなかった

複数の酒好きの艦娘が秋雲に集うと「アキグモフ・ヤオイスキー先生、頼みました!」「まっかせなさーい!」という謎の掛け合いも見受けられた

何を秋雲に頼むのかは謎だが・・・まるで野獣のようなネットリとした視線を受け背筋がゾワッとした感覚、どうか気のせいであってほしい

 

「・・・赤城と阿賀野が来ていないのは不幸中の幸いか・・・」

 

そんな事を武蔵がぼやく、どの口が言えた事かわからないがボーキの女王の冠を得ているのは赤城である、単純な消費量は加賀の方が僅かに多いし総合的に大和型戦艦や一部の艦娘も消費ランキングでみれば赤城はジワリジワリとランクは下がってきている、それでも彼女は上から数えれば圧倒的上位で(いにしえ)よりニュービー提督の資材を枯渇させてきたという圧倒的アドバンテージがある、横須賀の加賀や武蔵、空母達はある程度の自制心があるのか出撃を控えている日以外は比較的少食であった、というか艦娘自体食事量がすさまじい

 

毎食一人あたり米2kg食べる大食艦だけでなく食べ盛りな幼い艦娘(おチビ達)もいる、艦娘の総数は呉鎮守府がダントツでどのようにして資金を回しているのか気になって仕方がない・・・このままでは「ヌッ」っと心停止するのも時間の問題だ

 

「・・・長門と武蔵もそうだが空母達の腹の構造はどうなってるんだ?」

「乙女の神秘、というやつですよ~」

 

フレデリックの疑問に答えたのは蒼龍であった、両手でブイサインを作り満面の笑顔

 

「・・・現役スパルタン時代は1~2ヶ月に1度戦闘食料食えば良かったが横須賀に来てからは普通に食事してるなぁ、お前らも1ヶ月1回補給──やってみるか?」

「いやいやいや!!?だからそれは提督含めたスパルタンⅡが普通じゃないだけですからね?!良い意味で!!」

「で、腹の構造は?」

「秘密ゾ」

「提督誘導尋問ヘタクソゥー!!」

「知りたいんだよ、いいだろ?教えてくれよー」

「いつも平気で食べてるだろうが!!今更御託を並べるな!!(トゥルーライズ)」

 

フレデリックはいきなり現れた筋肉達磨に全力ではぐらかされるが「女性の大食い選手も世の中には存在するしもはや気にしたら負けなのかな」と、いっそ考えるのを辞めた

 

 

 

 

 

 

 

 

『シュ~・・・コッココココココココココココココココココココ』(キツツキ先輩)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、ここ(工廠)に逃げ込んで来た訳ですね~」

 

機械がゴウン、ゴウン、と重低音で鳴り響く工廠の休憩室、横須賀鎮守府で唯一1年中空調が効いているので夏場も冬もゆったりとできる快適空間である

オイルが染みたテーブルに置かれたマグカップ3つに注がれた薄いコーヒー、インフィニティの不味いコーヒーとタメを張れるくらい不味い

どうやら美味しいとゆったりしてしまうが不味ければさっさと飲んで作業に戻るという機械オタク二人が考案した苦肉の解決策らしいのだ

 

「そんなとこだ、あっちにいると俺まで洗脳されかねないからな」

「ふぅ~ん、提督も苦手なものはあるんだね。あっ、砂糖いります?」

「いや、大丈夫だ」

 

未だ完全に鳳翔亭へ行く気になっていないフレデリックはマグカップに口を付けてコーヒーを啜るとこれを提供した夕張も砂糖をスプーンで3杯程放り込み混ぜてからコーヒーを啜った、少し顔を「むっ・・・」としかめている辺りやはり不味いのだろう

その味は湿気ったインスタントコーヒーを魚を洗った後の生臭い水で淹れたような味だった、少量でこれならすぐに飲み干せるだろうが何だかやや腹の調子が悪い、人体改造をされたスパルタンであってもこれはキツイと言わざる得ない

 

「ただいまー、う~暑かった~」

「ん、お疲れ様。 ちょっと早かったね、コーヒー淹れたから休憩しようよ」

「やった!棚にお菓子あったよね?そうだジャッキ達にスポーツドリンク薄めて飲ませとこうっと。みんな初めての夏だからかな、バテちゃったのかも──っと、いらしてたんですね提督」

 

裏口から犬を引き連れ散歩から戻った工廠の主、明石だった

腰で結わいたツナギとタンクトップ、髪をポニーテールにしている以外はこれといっていつのもスタイルだ、オイルが数ヶ所身体に付着したままであるが──

 

「おう、お疲れ。 開発はどうだ?」

「ん~悪くは無いです、ただ──」

「ただ?」

 

ソファーに腰を降ろしてコーヒーを渋い顔で啜り夕張同様顔をしかめる明石、犬達は冷房が直接当たる場所で寝そべっている

 

「そんなに難しくもない装備ですら最近よく失敗するんですよ・・・」

「お前の練度もうすぐ最大値だよな?もしかしてスランプってやつか?」

「それがわかれば苦労しないんですけどね~」

「提督、実は私もなんですよ」

「なんだよ、夕張もか?」

「えへへ...」

 

はてさて、どうしたものかと思考を巡らせていると明石が机の引き出しから1枚の紙を取り出してそれをフレデリックに見せた

インターネットでも見受けられ動画サイトでも個人で製作でき動画が投稿されている小規模のローレンツ力を利用した小型砲、いわばM.A.C.ガンのそれである

 

「・・・ん?レールガンに見えて何か違うな、・・・そうか投射体の磁気誘導方式が・・・だが何で俺に"コイルガン"の設計図を?」

 

この二人は清霜のUNSC製艤装に搭載されているM.A.C.ブラストを模倣した新型砲に着手していたのだがこれに頓挫、馴れない物を作ろうとした結果他の装備品に対する僅かな感覚が狂い失敗の連続になっていたのであった

 

「あはは・・・コイルガンかぁ~手厳しい・・・」

「本当はUNSCのM.A.C.(レール)ガンを真似してみようとしたんですけど・・・やっぱり現役のUNSCから見たらコイルガン(劣化版)なのね・・・」

 

コイルガンとレールガンの違いについては様々であり簡単に説明すれば

 

・レールガンは2本のレールの間に伝導体となる金属製投射体を相互作用による磁気で押し出す物である、インフィニティの主砲は原子力発電所数十基分に相等する強大な電力での加速力により投射体は光速(秒速30万km/h)を超越しプラズマ化する為レーザー砲のように見えるのだ

 

・コイルガンは磁気を発生させる複数のコイルに磁気を発生させ磁性体の投射体を引っ張り射ち出す物だ、UNSCのM.A.C.ガンはどちらかと言えばレールガンであるがそれと同時に投射体はコイルガンの弾体のような構造も使用されている

 

コイルガンはレールガンと違い"コイルの数・送電間隔=威力"という定説がUNSCにより定められており、良質な材料で作られたかそうでない物か、コイルの精度などにも左右する、現状レールガンの方がコストパフォーマンスも実用性もある事が由縁でコイルガン=紛い物とされてしまっている不憫な存在だ

 

「清霜の艤装をウチでメンテナンスして試験運用してる以上M.A.C.技術を転用するのは駄目とも言えないよな、技術漏洩ってワケでもないし」

 

そんなフレデリックの言葉にオイルまみれのオタク二人はパァァァっと明るい顔になる、だが全てを公開するわけにもいかないのが現状、フレデリックは「公開可能な部分はグラスマン博士から聞いとく、でも全部じゃないから後は明石と夕張の努力次第だな」と締めくくった

 

そしていつの間にかテーブルの上で砕いた煎餅を口に運ぶ工廠の妖精達が『我々を忘れて貰っては困る』と言いたげな表情でフレデリックを見上げていた

 

 

─ 10分後・・・ ─

 

 

 ドーン ドーン...  ドンドン... ブゥゥゥン...

 

ちょっとした他愛ない会話をしながらマグカップの底が見える位にまでコーヒーを飲み進めると丁度演習も始まったのだろうか、微かに砲撃音が鳴り響いていた、実包も腹にズシッと響くクールでホットなサウンドだが演習弾もしっかりと男のロマンを届けてくれる、艦砲ってのはこうでなくっちゃ

 

「そうそう提督、これも出来れば聞いておいて欲しいんですケド・・・」

「お、どれどれ・・・」

 

またも明石が紙を見せてきた、申し訳なさそうに上目使いで低姿勢になっている

その紙には空母用和弓強化計画とぶるるぁ!っと殴り書きされた最新の装甲技術で組んだフレームや滑車などの考案がたっぷり盛り込まれた全高1.1M、重量9.5kg程の戦闘用複合弓(コンパウンド・ボウ)の設計図だった

デサインは霧島が遊んでいたとあるテレビゲームから着想したらしく従来のデザインからはかけ離れた攻撃的な外見ではあるが戦いに必要な洗礼されておりその手の者が見れば間違いなく傑作と言うだろう

 

最新軍用ライフルに似た人工力学に基づいた窪みが複数あるグリップは使用者の保持力を高めるだけでなく携行性と取り回し易さを飛躍的に向上させる

 

矢柄を支える役目であるレストはグリップより僅かに上側にあり素早く遠距離の敵を狙撃をするためにサイト周辺はかなりスッキリしている

 

肉抜きされていないハンドルは強度が命、コンパウンドボウの本体は超硬度の装甲を転用し細くも強固である

 

複合板を組み込んだリムは強く撓りながらも反発力や柔軟性をしっかり確保、蓄えられる物理エネルギー量は仰射角零度発射から2km先まで重力の影響を受けずに直進させられる

 

Vバーとスタビライザーは比重が高めのタングステン、軽すぎても駄目、重すぎても駄目、反動を吸収させるために細め・少し長めが望ましい

 

サイトスコープはUNSC製のスマートリンクを所望、アサルトライフルに装着された新型サイトはライフル本体に組み込まれた投影システムであり両手でしっかり保持し覗き込むだけで光学サイトが表示される最新型スコープだ、拡大機能はサイト右側、グリップの上側にある長方形の箱のような装置が使用者の網膜に直接投影し風速・ストリングの引き具合と射角を高精度CPUで計算し着矢地点と弾道を表示させる科学技術の賜物である

 

ケーブルとストリングはナイロンとアラミド、新世代ナノミクロンカーボン糸を編み込んだ物で張り摘めた状態でもトラックの体当たりに耐える強度と柔らかさを追求

 

矢は携帯数を増やす試行錯誤の末細く頑丈、軽量のアルミとチタン、特殊な鉱物を混ぜ合わせて重ね合わせ完成するチタニウム-AⅡ合金を使用、矢柄に研ぎ澄まされた鋼を鏃に使用、矢羽は工夫を重ねて僅かに傾斜が付けられている極軽アルミ──といきたかったがレストに干渉するのを防ぐ為にストリングを引く時のみレストが上がり、緩んだ際にレストが下がる機構を採用、これなら矢羽をゴム羽や鳥の羽を使用せずともいけるだろう

 

勿論作れればの話だが・・・

 

(総額ヤバそう・・・)

 

フレデリックが開発費を想像していると夕張と明石はニュッと設計図とフレデリックの顔面の間に顔を滑り込ませた

 

「単純な計算でもUNSCの科学技術なら初速1,500kmは出せる代物になると思うんだ」

「どうどう?!提督さえ良ければこれも作ってみたいんだけど・・・」

「これも博士に聞いてみなきゃわからんが・・・ん~なんでだろうな、こんなデザイン霧島達のゲーム(CRISIS3)で見たことが・・・」

「ぎくぅっ・・・名前はね、プレデター・アロー!」

 

プレデター?もう確信犯じゃないか

耳を塞いでも夕張により首元に手の甲を当てて絶妙な骨伝導で無理矢理教えられてしまったフレデリックはもはや遠い目で窓から差し込む日差しを眺めるしかなかった

 

「あっそうだ(唐突)演習に来た鈴谷が明日翔鳳亭行きたい言ってるんだが二人は?」

「「モチ行きまーす!!」」

 

出来ることなら行きたくはなかったフレデリックだがこの二人でフレデリック以外が"鳳翔亭に行きたい"という結論となったのだった、そのまま哀れなスパルタンは一粒、「ハハ...皆でやれば怖くないってか・・・」と小さな涙を流した

 

オデノサイフハボドボドダ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─鳳翔亭(貸し切りver)─

 

 

 

『え~・・・と言うわけで横須賀鎮守府&呉鎮守府合同慰労会・・・やるでぇぇぇぇぇ!!!!』

 

「「「「「カンパーーイ!!」」」」」

 

 

 ワーカラアゲオイシイ! コノサンサイテンプラモナカナカ・・・ ビールデスビール! ワインモオネガイシマスゥー グレンキャノンモダ! ポンシュノサカナハヤッパリホッケヤキダナ! カニガプリプリデオイシィー! アァ^~イイッスネェ(ウン コノオソバナンハイデモタベレルノネ! ワフウパスタサイコーデース! チャワンムシガトロトロナノデス! オオトロデサスガニキブンガコウヨウシマス ネェサンコノスキヤキオイシイナ!

 

秘書艦の掛け声で始まった慰労会は料理を楽しむ艦娘で賑わっていた、一階のカウンター席では少し遅れて来た呉とフレデリック、酌をするために残った陸奥が呉に付き添い長門が「妹がいるから」という理由でカウンター席に着いている

時々駆逐艦達が様子を見に階段からチラチラ見てただろ!していたがその都度追加の料理が届き階段を駆け上がって行った

 

「すいません女将さん、騒がしくて」

「いえ、気にしないで下さい少佐さん、私も皆の笑顔が見れて嬉しいですから」

「提督、彼女等もこう言ってるしもう良いだろう、その謝罪は一体何回目だ」

 

フレデリックが前日に大人数での予約を入れてしまった事の謝罪を入れる、鳳翔はというとさほど気にしていない、むしろバッチコイといった様子で笑顔のまま板場で注文の刺身を捌いている

 

「ハハハ...少佐もたまにはこうして体をほぐしたほうがいいさ」

「あらあら、少佐は兎も角提督はほぐし過ぎかと思うけど、ねぇ?姉さん」

「おっ、そうだな(空虚の禅)」

「ぐぅ・・・何も言えません」

「もう、提督ったらいつもすぐに調子に乗っちゃうんだから。 はい、グラスが空いてるわよ?」トクトク...

「うん、ありがとう。」(釣りキチスマイル)

 

調子に乗った結果いつもどこかで遭難している呉、最近は国道沿いの中央分離帯で数日間遭難していた

呉は顔(T)をショボンと悄気らせると陸奥は呉のグラスにビールを注ぐ、場面場面で顔が明らかに骨格レベルで変化している呉の御尊顔は呉鎮守府と横須賀の面々にとってはもはや親の顔より見た光景である

 

(・・・私もやってみたいゾ)

 

呉と妹の陸奥が酌をしているのをまじまじと観察する長門

フレデリックのグラスを見ると少し残ってはいるが継ぎ足しても良いくらいの空き具合なのを見て長門は好機と捉えビール瓶を片手に嬉しそうにフレデリックに声をかける

 

「むっ!提督!グラスが空いてるな!注いでやろう!」ワクワク

「え?あぁ、頼むよ」

 

アルコールが入るとフレデリックや駆逐艦を絞め落とそうとする長門は珍しく戦艦大和印のラムネを嗜んでいた、その上都合良く酔った際の記憶を失っているのだからもう手の付けようがない

だがその様子を影で撮影していた響が寄越したメモリーチップには間違いなく服がはだけた長門がフレデリックに絞め技を仕掛けているのを本人が知ると「ゆっ、許してくれぇっ!なんでもするから~!!」と見事な土下座で許しを請うた、「ん?今なんでもって言ったな?」"なんでも"という言葉にホイホイ釣られたフレデリックは意気揚々と長門に暫くの禁酒令を出したのだった

 

「まぁまぁ・・・」トクトク

「おっとっと・・・」

「まぁまぁ・・・」トクトク

「おっとっと・・・」

「まぁまぁ・・・」トクトク

「おっとっ──とおぉぉ↑おぉお↓おう!」ドバー

ひょわあぁあぁぁあ!!

 

兄貴ィ!コイツ遂にやりやかったぜ!!勢い剰ってビールを溢しながら叫んだ長門は顔面蒼白に、自腹で拵えたRIOTのジーンズにビールを引っかけられたフレデリックは神戸の重巡のように悲鳴を上げた

 

「あらあら、姉さんったら」

「長門のオリジナルは天然要素有り・・・っと」メモメモ

「呉提督!変な情報を記録しないでくれぇ!!」

「ぅゎ下着にまで染みてきた・・・」

「みんな、とっても仲が良いんですね?今拭くものをお持ちします」クスクス

「女将さんそれは違うと思うにゃー」

 

そんなやり取りの中、金目鯛の柔らか煮付けをカウンターへ運ぶ割烹着を着た多摩が鳳翔に言う

厨房の奥では「ぽい~」やら「クマー」とか「にゃしぃ」「のじゃ~」「てやんでぇ」「ぴょん」など非常に独特な語尾で会話しつつ料理をひたすらに作る鳳翔と多摩同様に割烹着姿の元艦娘達がいた、あと「かも」と「やぞ」

 

「本当は女性用だけど、とりあえず更衣室来るにゃー。 結構いい量いったしこんなこともあろうかとスパルタンⅡにも合う割烹着があるにゃー」

「えぇ・・・(困惑)なんでそんなこと見越してるんですかね・・・」

「細かい事はいいから。 ホラ、焼き入れてやるから来るにゃー」

「使い処さん?!」

 

ズルズルと腕を引かれ厨房の奥にある更衣室へと連行されるフレデリックを生易しく見送った呉達は届いた金目鯛をただ無心に突いていたのだった

 

「「うん、OC!」」

「あら、提督も姉さんも少佐を何だと思ってるのかしらねぇ」

 

『あ、横須賀の提督さんっぽい!』『筑摩の言うとった通り男前じゃの~』『いつも守衛の人が御贔屓にしてくれてありがとうにゃしぃ』『写真で見るよりカッコイイかも』『何のために連れて来られたんだ俺・・・』『てやんでぇ!脱がされに決まってんだろぅべらぼうめィ!』『なっ、長門ー!助けてくれー!』『往生際が悪いクマー、身ぐるみ剥いてやるクマー!』『ズボン脱がせて割烹着履かせてるだけぴょん!』『取り押さえておくからみんなで脱がせるにゃー』『暴れんなよ・・・暴れんな・・・』

 

厨房の更衣室で波乱の気配を感じたのか2階から下りてきた金剛は「ワタシも混ざるネー!」と鳳翔亭メンバーと乱入し始めた、そんな金剛を追ってきたのは呉の伊勢と日向の二人、暖簾の隙間から顔をニョキッと出して厨房を覗き込むと──

 

『シェルシェルシェルシェル』

『ぽぽいぽいぽぽーい!』

『もう逃げられないクマ!』

『ドロヘドロ!(名作)流行らせコラ!俺は勝つぞお前!』

『ニャニャニャー!!』

『桂ァ!あと何キロぉ?!』

『Burning♡fire‼』

『カァン(謎の金属音)』

『何だお前(驚愕)』

『観念しろってんだ!』

『〆鯖ァ!!』

『のじゃら^~』

『あ、うつぶせになっちゃったぴょん』

『フル焼きそば!(赤城盛り)』ゴロン

『ゴホッ!(強化手術失敗)』

『エターナルちゃぶ台返し、大ダメージかも!』

 

 

「うわ、大乱闘じゃん」

「・・・まぁ、そうなるな」

『そこの二人っ!呉の伊勢と日向だろ?!助けてくれ!』

「「駄目です」」(ヤーマン)

『ブリb──危ない、乗せられるとこだった!』

 

助けを請うも却下されついつい先日朝霜と早霜に見させられた一般男性の魂が乗り移ったフレデリックを見て単に関わりたくなかったのか"あっち"の気があるのか不明だが、優しく微笑み暖簾から顔を引っ込める

 

「夜戦が始まりそう(淫語的な意味で)」

「提督よ、彼は・・・あれだ、助けた方がいいか?」

「愉悦!面白そうだから助けなくてもいいよね!」

「あらあら、提督ったらとんだ畜生ねぇ」

 

伊勢と日向の無慈悲な決断に呉は若干ゃ草を生やし陸奥は何だかんだノリノリである、イケナイと知りつつもノッてくる辺り陸奥も尚更タチが悪い

「ふむ・・・襲われないなら襲え、・・・ならワンチャンあるな」などとビール溢しの張本人は反省する色など何処吹く風、聞く者によってはドン引き間違いなしの虚言をブツブツ呟いていた

 

「姉さん頭でも打ったのかしら」ヒソヒソ

「軍人家系だしなぁ、コヴナント大戦の英雄部隊の血が欲しいのかも」ヒソヒソ

「でもその結果これじゃあ逆効果だわ」ヒソヒソ

「二人とも・・・聞こえてるんだが・・・」

「「あら^~」」

「あら^~、じゃない!人が真剣に悩んでいるのにどうしてそうも人を"オリョクル"んだ!」

 

逆ギレに近い長門のそれを呉はなんとか宥めようと諭すように口を開いた、自身に落ち度が無くとも非を被り艦娘を宥める提督の鏡餅

 

「OK、時に落ち着けながもん、それを言うなら"おちょくる"だYO( ´_ゝ`)」

 

呉は悪気無しに訂正をしつつ暴れ馬を落ち着かせるように語りかけるがもはや逆効果でしかなくなっていた

 

「うるさいっ!ばか!あほ!どじ!まぬけ! あとその名で呼ぶなっ!!」ガシッ! グンッ! グシャァ!

ア"ァ"ァ"ァ"ッ"!!イティ

「あらあら、姉さんたら何時の間にDDT(プロレス技)を?」

 

『ばか!あほ!どじ!まぬけ!』の掛け声に合わせて呉の顔面にジャブ・ストレートの後に左ブロー!直ぐさま良質な鋭い右アッパーが放たれた、ブローで体が僅かに浮きアッパーで40cmほど地から離れた呉の頭を脇腹と右腕で抱え込むように押さえ左手で右手首を固定、最後に相手の頭を地面に叩き付けて差し上げれば強力な殺虫剤の意から誕生したDDTがこの瞬間に完成するのである

ブレイブルー!」「ギルティ!」など空中での連続技ができそうな格闘ゲームの名前をダメージを受ける毎に喘いでいたがどうせすぐ生き返るから気にしない

実のところ長門のDDTはフレデリックを絞め落として色々する為ではなく深海棲艦と突発な格闘戦を想定して習得したらしいがそれが中々振る舞われる事も無く結局酒の席でフレデリックや大好きな駆逐艦、呉提督に対しては遺憾無く発揮されている

 

「コンナハズジャナイノニー!」うォン

「浮かせコンボなんてゲームだけかと思ってたわ、流石姉さん」

 

長門の悲壮な叫びはまるで子供が誰かに責任を押し付けた挙げ句秘薬を飲む前にベースキャンプから突き落とされたような、やわらかい戦車が自身の自己責任に後悔した時のような某ネズミの笑い声のように甲高い声が1階に充満した

 

 

 

 

 ~ ウ ン チ ー コ ン グ ~

 

 

 

 

「ひどい目にあった・・・」むちむち

 

鳥ササミのツマミをちびちび指で裂いて口に運ぶフレデリック

ジーンズに使っていた変哲もないベルトは『来店記念』として奪われてしまったがどうにかジーンズ自体は無事守りきる事ができたらしい、隣には絆創膏付きタンコブを作り意識が飛んでいる呉とヤケ烏龍茶に浸る長門とニコニコ笑顔で合鴨の味噌焼きを頬張る陸奥

 

「してだ、演習はどうだったんだい?」

「2勝2敗で引き分けだったわねぇ」

「おぉっ、少佐の艦隊も遂に第一線になってきたかぁ」

「まだまだですよ、今回の"大佐"の艦隊だって『第3戦隊』と『第4戦隊』ではありませんか」

「おや、何時の間に俺が昇進したのを知ってたのかい?」

「そりゃあ、着いた時に階級章をみればわかりますよ"呉大佐"」

「いゃぁ~照れるねぇ!」

「引き分けに持ち込めたのも、こちらは主力の『第1戦隊』と『第2戦隊』でしたから、だろ?長門」

「んぁ~??らんれふかぁ~?」ヒック

「アッ↑!?(スタッカート) 長門のヤツ目を離した隙に酒を・・・」

 

グラスを奪い取り口にすると、やはりアルコールの味がした、こうなるなら強引にでも引き離してスマブラから戻るべきだったか──

 

「ウーロンハイ1杯でここまで酔えるとは・・・たまげたなぁ、ウチの長門は豪酒なのに」

「私ったら...ごめんなさい!ここに来る長門さん達は皆お酒に強いから大丈夫かと・・・」

「いや、貴女(鳳翔)のせいでは・・・ご覧の通りオリジナルに限ってはこのザマですがね・・・」

 

フレデリックが横目で長門を見ると茹で蛸宜しく出来上がっていた

何故に横須賀の面々は酒に弱い連中なのか・・・一部の奴らを除いて(那智 妙高 武蔵)

 

あひゃひゃ、らぁまにはいいららいか~(あはは、たまにはいいじゃないか)」ヒック

 

呂律が廻りきらなくなってしまった長門を呉と陸奥は引いた目で眺めるとニッコニコの笑顔でそう答える

またもや階段の影からこっそりビデオカメラを回す響の姿が眼球の毛細血管を拡張して得た眼に入り込んだ、フレデリックの視線に響が気が付くとサムズアップをしてドヤッとした表情を見せた後にバタバタと階段を上がって行った

 

「これはひどいわぁ」

「だらし姉ぇさん?!」

きゃは、サンクネスごじゃいまぁ~しゅ(ありがとうございます)

 

 

響が撮影した映像や写真は翌日大々的に横須賀鎮守府にばら蒔かれ、写真を入手した守衛のスパルタンⅣにインフィニティ内で拡散されるのであった──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





HALO新作のインフィニットはMk-Ⅵアーマーではないらしく懐かしのタンクトップ・ブリーフだけどそれでリクレイマーサーガ(4→5→INFINITE)なのだろうか?ボブは
訝かんだ


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悪魔と深海


9/9の台風でネット回線に接続できずwar thunderとPSO2のログインボーナス獲得が危なげなので初投稿です


 ─朝 6:30 食堂─

 

 

 

 

 

 

『みーんみんみんみんみーーーん!(迫真)』

 

 

 

朝から気温が異常に高く夏の昆虫であるセミが朝から鳴き声を上げる横須賀鎮守府の朝

スティール・クロニクル種のカミヤ蝉という濃青と紺のパイロットスーツに身を包む青年が鎮守府に植えられている杉の木に四肢を可能な限り動かして留まり迫真の演技を行う、彼はハウンドスーツという作業用スーツで作業を行う工場に勤めているらしいが夏になると毎年蝉になるのだとか

 

「どっこいしょー!!」ザバァ

「ミ゚!」シュババババババッ

「あっ!にげるなー!」ヘヴィマシンガァン!

 

「今年こそは!(ガシャッ!)逃がすかぁ!(ジャコン!)うおらぁぁあぁあああぁぁ!ドガガガガガ!

 

しかし誰も鳴き声を聞かないし去年は明石に5-56(錆取りスプレー)を吹き付けられ何処かに(跳躍)んでいったカミヤ蝉、今年は蛆虫退治に使うヤバめな薬品を使ったが逃げられてしまった明石はスカートの例の隙間からヘヴィマシンガァン!(M247H Hevy machine gun)(ネイティブ)を取り出し腰だめで乱射したが一発も当たらなかった、結局砲身は赤く白煙を揺らめかせながらオーバーヒートし「ちっ!運の良い奴め・・・」と物騒な文句を言いながらとっ散らかった薬莢と弾帯を片付け工廠に戻り艦隊出撃の準備に取り掛かった

 

 

 

 

 

 

 

 

「提督~?・・・いないなぁ」ガチャ

「どう暁、提督いた?」

「全然駄目ね、天津風の方は?」

「守衛室に行ったけど"シノビ"の人しか居なかったわ、聞いても『教えてあげられないちょりそ~』ですって!ちょりそ~って何よ!馬鹿にしてるのかしら?!」

「全く!突然居なくなるなんてレディに対して失礼なんだから!」プンスコ

 

執務室や私室にフレデリックがいるかもしれないとそこいら一帯をくまなく探す駆逐艦

事の発端は朝起きてモーニングティーを飲んでもらおうと元気溌剌とした金剛(改二丙です、やったぜ。)がお洒落なカップとポットを用意していたのだが──

 

『good☆morning 提督ゥ!提督だけのKawaii♡Kawaii金剛デース!寝起きの一杯をミーと一生一緒にしてくれ──ってあれ~?可笑しいネ、誰も居ないネ・・・』

 

──というのが今朝1番の流れだったのである

 

「・・・構わないで欲しいけど、居ないと居ないでさみしい・・・」カチャ

「あ、山風。どうだったの?」

「冷蔵庫には入ってなかったよ」

「えぇ・・・(困惑)海風はどう?」

「ジャッキ達の小屋の中にはいなかったです」ドヤ

「そう・・・(無関心)というか山風、提督が金剛さんと入れ替わった時イキイキしてたのは何で?(レ)」

「・・・提督とは知り合ってまだ日が浅かったけど金剛さんはカッコイイから・・・」

「なんともまぁ・・・」

 

海風の渾身なのか天然なのかイマイチ掴み所がないボケをM820スコーピオンに弾かれた豆鉄砲のように流した

似たような出来事が過去にあったことから駆逐艦は頭を抱えて唸っているとフレデリックが居ないのを良い事にだらしなく欠伸をしながら脇腹を掻く秘書艦こと龍驤がやってきた

 

「秘書艦!提督を見てないですか?!」

「んぁ~?なんや自分ら『蟹になりたい(L I ○ E )』観とらんのかぁ?我らがスパルタンは真夜中に『緊急の任務が入ったから行ってくるぜ(キリッ)』──とか言うてワートホグに乗ってビューンや」ポリポリ

「なんというデジャビュ」

「ホントだわ!『蟹になりたい』に司令官から通知が来てる!」

 

《深夜帯から失礼するゾ~(謝罪) この任務召集夜遅スギィ!!!!!自分、出動いいっすか? みんな寝静まってそうだから『蟹になりたい』のグループチャットにメッセージぶち込んでやるぜー いきなり出発してすみません!買い物組のみんな許してください!今度なんでもしますから!(なんでもするとは言ってない)》

 

そんな鎮守府(ニコ)騒ぎを残しミョルニルアーマーを纏い居なくなってしまったフレデリック、着任当事の無垢さは既に消滅し、そこには一人のファッションホモが誕生していた!よもやスパルタンⅡの口から「邪剣『夜』逝魔衝音!」という台詞が飛び出して剣の訓練をしていた天龍も眼帯が『ズリッ』と滑り落ちて転けそうになっていた記憶も新しいっしゅ

 

「嘘つくな占守!言ってねぇしコケそうにもなってねぇよ?!」ゴン!

「痛てぇっしゅ!!」

 

天龍の拳骨(ツッコミ)が炸裂し夕雲型の4人にミームを無理矢理引き継がされ叙々に発想が汚くなってゆくスパルタンⅡはもしかしたら引き返せない所まで足を突っ込んでいるのかもしれない(手遅れ)

もちろん原初の原因である朝霜、清霜、早霜、秋雲(バカルテット)の4人は何処吹く風、皆がフレデリックを探し『()()()』を思い出したのかあたふたしている間に食堂で既に朝食の『焼き鮭定食』を夢中でがつがつと掻き込んでいる

 

「一部トラウマになってる人もいるから緊急とはいえ事前に一言欲しいよね~」

「深夜立ったんでしょ?すぐに行かなきゃいけないなら無茶だと思うけど・・・」

 

朝から愉快な駆逐艦と一部の艦娘は『とりあえず起きたらSNSチェック』をしたりしなかったりしろ的な所から見事なまでに2分割されていた、現に居ない事を知らなかった金剛も『蟹になりたい』を見て「居ないなら仕方ないネ!また次回誘うデース!」と潔く諦めた

 

「ふぐぅ~・・・二日酔いで頭おかしなるですぅ~・・・」

「Heyポーラ、ミー前から気になってたネ、ポーラは何故ワインボトルを抱き締めながら寝るんデスか?」

「さぁ~?ポーラが聞きたいですぅ~。伊良湖さぁん、『シジミづくし定食』お願いしますぅ~」

『はぁい!かしこまり!』バァン!(大破)

 

シジミには二日酔いに良く効く成分が含まれており酒を好む艦娘達(主に呑兵衛)にとって強い味方であった(成分的な意味で)

主菜に山盛りのシジミ、副菜に山盛りのシジミ、小鉢に山盛りのシジミ、漬物に山盛りのシジミ、碗物に山盛りのシジミ、果物に山盛りのシジミ

 

「ゴキゲンな朝飯ですぅ~」メリ...モニュ...

「ミーは・・・おっ(GRU兵) 今日の朝定食は焼き鮭がいいデース!」

「はぁい、とうぞ!(別レO)」☠PONG☠

「相変わらずSpeedyネ、いっただきマース!」モグモグ

 

いつも提督がいる時間なのに提督がいない、それを朝の情報に目敏い艦娘ならば『とりあえずSNS』でしっかり情報収集、こうして続々と妙高姉妹やふらふら歩く扶桑と山城等が集まると朝の食堂は賑わうのだった あぁん!?ワイワイチャーハン!?

 

隣のテーブルでは長門と加賀が楽しそう(?)に朝食を取っていた、鯖の味醂焼きを注文した長門といつもより巨大な山を見せるどんぶり、カメラさん移動して!加賀の顔見がえてないゾ

 

うおっ、加賀・・・今日は相変わらず食うな・・・」

「ええ、今日は食事後すぐ遠征だから食い貯めしておかないと」がつがつ むしゃむしゃ

 

天井に届かんばかりに盛られたメガトンライス(加賀用どんぶり)を減らす

キュウリの漬物を一口かじる、ポリポリと程よい漬かり具合

米を運び角が立つ新米の銀シャリを楽しむと次に焼き鮭の皮を半分噛み千切る、パリパリに焼けている上に脂の乗り具合も申し分ない

米を運び噛み締める柔らかすぎず固すぎず口の中まで崩れてゆく

味噌汁を啜ると今日の具材は高級な長ネギで有名な下仁田ネギ!シャキシャキして甘味と歯触りが楽しい

そして米を運ぶと鮭の身をほぐして口に運ぶ、取れ立ての鮭らしいので今夜か明日はイクラの醤油漬けかもしれない、沢山食べたい。気合い!入れて!行きます!(人違い)

 

「それに──」

「それになんだ?」

「日帰り遠征だし明日私は買い物組、明日提督が戻らなければ・・・」

「ちょっとまて、日帰り・・・?遠征・・・?・・・ん?日帰り?ん?」

「お尻に工廠の二人が提督の艤装を模して作った試作型のブースターを装備して行くの」

 

まるで「EVAの新型で海いくのよ(CCO)」とでも言わんばかりに答える加賀、ブースターは兎も角としてそれを尻に装備とはこれいかに

 

「あのバカコンビ(夕張 明石)はまたそんな・・・で?そのブースターを尻に装備すれば数日の遠征が日帰りになると?そんなばかな・・・」

「私もそう思っていたわ、けど不易流行(ふえきりゅうこう)とも言うし・・・私自信(古い物)を忘れずも新しい物(屁ターボ)を取り入れ変化していく時代なのよ」

「ん、蕉風俳諧(しょうふうはいかい)──ということか」

「そう、新しい武器(ブレデター・アロー)もある」フンス

「そうかぁ・・・(私もそろそろ装備を新調したいな...)」

「あぁ、それと貴女はブースターを装備しない方がいいわよ」

「何故に」

「ア○ルが弱そうだから」

「Ah!(cv織田裕二)」

 

食事中にも関わらず凛とした御尊顔(ごそんがん)からヨダレをたらす加賀、チャットの《なんでも》の文字に釣られ『とりあえず高そうな飲食店に連れていって貰おう』という考えているのが手に取るようにわかってしまう

長門は各鎮守府の長門達のアナ○の弱さに不甲斐なさを覚えながらぶつくさ言いつつ味噌汁を啜った

 

((うん──んまい))ズズッ...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ─北緯0度13分 西経176度31分─

 

 UNSC HIDE(ハイド)級 超重装甲重巡洋艦

     『DEAITAIN(デアイタイン)

 

 ベーカー島 上空3万メートル(約98000ft)

 operation 『Devils Hunt(デビルズ ハント)

 

 

 

「ブルーチーム諸君良く来てださいましたぁ、私はデアイタインの艦長"オノ・ダイスケ"です、階級は准将。さっそくですが作戦を説明しましょうか、簡易的にねぇ。」

 

1つのポータルからアルテミスが入手した情報が表示されるとベーカー島が映し出される、深海棲艦が現れる前は無人島ではあるがマニアが観光していたりテレビ番組でサバイバルなどを行っていた島である

現在は深海棲艦が拠点にしていたという噂が風に流されながら人類に届いたが信憑性は一切存在していないに等しい、だがとある情報提供者によれば

 

"They are on Baker Island(奴らがベーカー島にいる)"

 

という言葉が暗号通信によりUNSCインフィニティに届けられた、特殊なモールス信号に近い物でその信号を拾った元ODSTのスナイプを得意とするスパルタンⅣが遊び半分で16進数に変換、それをUnicodeに置き換えた際に確認された暗号であった──

 

「今回ブルーチームはミーティア(スパルタンⅡ用艤装)を装備して特型(コヴナント)深海棲艦が根城にしているベーカー島を襲撃する電撃作戦です、最初は上空から降下、スラスターで滑空しながら制空権を握っているファントムとバンシー、セラフを撃破、着水後は各自散解し海上戦になるでしょう、目撃証言によりCPV級駆逐艦、CCS級戦闘巡洋艦、レヴェランス級巡洋艦、サブリメ・トランセンダンスと思わしき超大型空母と確認されており敵勢力を完膚無くまで破壊、海域と島陸地を制圧したら島内部の敵を蹂躙、巣を突つけば兵隊アリが出向くのは当たり前・・・そしてそれを片付ければ親玉は出さる得なくなる、逃げ場が無い訳ですからねぇ、最大戦力を掃討されて穴蔵に引きこもり続ける行為はスパルタンⅡの前には不可能、玉座から親玉を引き摺り出し叩きのめしてИгровой набор(ゲームセット)

 

「准将、発言の許可を」

「勿論ですマスターチーフ」

「目撃証言──"情報提供者"というのは何者で?」

「やはり気になるでしょう・・・入ってくださぁい」

 

小さめの作戦室に入ってきたのは真っ白い肌と髪、燃えるような赤く揺らめく瞳

縦編みのセーターのような白い服を着て額からは黒い角のような物が付き出していた、豊満な胸とプロメシアン兵士を連想させる手のような爪も特徴的だ

 

「港湾棲姫か・・・」

「あら、フレッド知ってるの?」

「いや、俺は実際に見るのは初めてだ、呉提督から話には聞いてたんだがな」

「随分と際どいわね・・・あんな格好で大丈夫なのかしら」

「艦娘にはもっと凄いのがいるぞ(島風 伊19)、いろんな意味でな」

『・・・ワタシは、コウワン、セイキ、人類に頼む、嫌だ、ケド、"蒼いアイツ"、強い、勝つ、悪魔の力、必要・・・』

(確か前に鎮守府にヲ級が紛れ込んでたよな・・・カタコトだが流暢に喋ってたしヲ級はスパイ兼なのか?)

「随分とちぐはぐだな」

「マスターチーフ、もし貴方が良いなら彼女をグリーンチームとして指揮下に置いてみては?」

「遠慮しましょう。命令ならば、やりますが」

「──そう言えばぁ、シエラ104(フレデリック)は日本海軍横須賀鎮守府で指揮官をしていましたねぇ・・・彼女は貴方の指揮下にしましょう」

「私の艦隊(艦娘)が良いとは言わないと容易に想像が付きますが?」

「命令と在らば拒否権は無いですけどもねぇ・・・?まぁその話は置いておくとして港湾棲姫さん、何故貴女は我々UNSC・・・スパルタンⅡ、その中でも最高戦力として名高いブルーチームを名指してきたのか、やはり彼等が先の大戦で極めて高い戦果を築き上げてきたからで?」

 

港湾棲姫は口を紡いだまま僅かに頭を縦に動かし叙々に姿勢が前にのめり込み目は先程よりも虚ろになる、数秒呼吸で肩が上下した後目線だけをスパルタンⅡに向けた

 

『・・・ワタシ達(深海棲艦)、人類、和平、望む、人道的、するなら、なんでも、する、だから』

 

"なんでも"──というワードに釣られたオノ・ダイスケは目を怪しく細めると口角をつり上げながらクスクスと笑いだした

何事かとブルーチームの各々は奇妙珍妙な物を見たような顔でダイスケを見た

 

「なんでもする──聞きましたね、みなさぁん?」

「いえ?」

 

喰い気味にリンダがしらばっくれるように牽制をかける、日本人なら女の捕虜をどうするか、日々切磋琢磨するSS投稿者達や平成のニートっ子達(AOC)なら言わずものがなである

港湾棲姫は眉を八の字に怯えて『なんでも』というワードを口にした事を後悔した

 

『くっ・・・来るなッ・・・!』ダッ

「嫌ですねぇ、生憎ながら私は生粋のホモでしてね?確かに男としての観点から視れば彼女は素晴らしいの言葉に尽きます、これって...勲章ですよぉ」

 

唐突なホモングアウトに嫌悪を感じた港湾棲姫は席を立ち上がり一番近くにいたフレデリックの横へ隠れるように回り込み腕に引っ付いた、酷く怯えているようだ

 

「なんだよ、落ち着けって、な?」

「ほんとフレッドってモテるわね、妬けちゃうわ」

「茶化さないでくれ、唯でさえ鎮守府でも色々と警戒してなきゃならないんだ」

 

がっちりと横からホールドされた港湾棲姫の腕はかなりの馬力があるらしく引き剥がすのは諦めた方がいいと判断したフレデリックは抵抗するのを溜め息混じりで辞めた

 

「やはり艦娘を統べる人物は艦娘に似た存在(深海棲艦)にも好かれるのでしょうかねぇ」

「好かれたくて指揮官をやってる訳でもありませんが・・・」

 

しがみついたままの港湾棲姫にチラリと視線を移すと"ポッ"と顔を赤くした港湾棲姫は身体を腕に押し付けるようにしながら答えた

 

「ヲ級、青い悪魔、いけめん、言った、ワタシ、いけめん、すこ」ギュッ

(スパルタン退役して再テラフォーミング中のリーチで静かに暮らしたい・・・)

「ここに1337がいたら悔しさでハンカチを噛み千切るでしょうね」

「アッハッハ、なんか芸術的。さぁてお喋りはここまでです、ブルーチームはミーティアを装備し降下準備に入ってくださぁい、必要であれば"カント級巡洋艦 ゲンチャーン"を支援に就かせますのでぇ・・・それではブルーチーム、AXIOS!(我らに価値あり)」ヒュパッ

「「「「AXIOS!!」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・で、こっちは?」

『・・・ほっぽ(北方棲姫)・・・ゼロ、おいてけ』

「"ゼロ"だと?アービターに連絡して"ゼロット"を数人連れてこさせよう」

「チーフ、絶対にそれ違うぜ?」

「じゃあなんだ?・・・いや、もしかしたら暗号的なものかもしれん、時間を掛けて解読する必要がありそうだ」

『おいで、ほっぽ、新しい、おとうさん、だよ』

『ふぁっ!?うとゥーすん(おとうさん)!?』

「断じて違う、カエレ!!(半ギレ)」

「はぇ~これもうわからないですねぇ~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─格納庫 ミーティアデッキ─

 

 

ブルーチームが格納庫に到着するとミーティアを取り囲むようにスパルタンⅣや海兵隊が一ヶ所に集まっている、どうやら"スパルタンⅡ用の新装備"をこの目で見ておこうと集まっていたようだ、その輪の一部にはマジェスティック隊ことコーヒー豆(ホーヤ)味付け海苔(ソーン)鼻ワサビ(マドゥセン)ゴリラ(テドラ)、隊長のデマルコは戦死していた為補充として"キムラ・ナオキ"という青を基準に白いラインが掛かったスカトロカス型アーマーを装備した日本人の青年が入りマドゥセンが隊長として活動しておりその中に最近良く会う白衣を纏った眼鏡を掛けた男がいるのが見えた

 

「あれグラスマン博士じゃない」

「やぁスパルタン・ケリー!・・・そうか、もう出撃かい!?」

「いつでも行けるわ」

「そうこなくっちゃ! そうそうスパルタン・フレデリック!君の艦隊の協力で更に良い艤装が作れそうだよ!」

「それは良かった、ですが次があるならば駆逐艦全員分頼めますかね?みな拗ねてしまうもんで」

「あぁ...ス、スパルタンも冗談を言うんだな・・・さあ旅支度を!もう時間だろう?」

 

フレデリックの一言に冷汗を垂らすグラスマン

ジャパニーズジョークか何かと思ったが至って真面目に言い放つフレデリックをみて本音であることを把握したグラスマンは話題を無理矢理切り替えた、横須賀鎮守府に貸し付けた駆逐艦用のUNSC艤装は日本の単価で一騎7,500,000,000,000,円(パリ級重フリゲート)に近い費用で造られた一騎のみのプロトタイプである、最新の装甲技術やテクノロジーはもちろん動力となる超小型重水素核融合炉が2機、威力をそのままにサイズを小さくしたM.A.C.ガン、知るものは少ないがスパルタンⅡのミョルニルアーマーMkⅥ Gen1に匹敵し人型構造の装備の中では2番目に巨額の製造費になる、それを艤装として装備すれば間違いなく清霜の目指した"戦艦"そのものを体現する事ができると言っても過言ではない

言わずものがなグリーンチームのUNSC艦娘の艤装も修理するとおぞましい額面がモニターいっぱいに広がって阿鼻叫喚である

スパルタンⅡ用の艤装であるミーティアに関しては既に予備を含め30騎用意されており生産は終了したが暫くは電気ケトルでモヤシを茹でて焼き肉のタレに浸して食べる程になるくらいONIの懐事情(UNSCが造らせた)はよろしくない

インフィニティ2番艦(シメオン)3番艦(レビ)を建造中というのもあり日本円で数千『垓』円は吹き飛ぶ見通しである

2番艦と3番艦の建造によりインフィニティも『インフィニティ級1番艦(ルベン)』というカテゴリに別れた、・・・明らかに"ヤコブの子供達"の名前がつけられている辺り13番艦までインフィニティ級を建造するつもりなのだろうか・・・?

よって艦娘に使用するUNSC艤装を今すぐ量産するのは無茶な話だというのがご理解頂けるだろう

 

ミョルニルアーマーを装備したままミーティアのフレームを固定していた前バージョンから発展したのかインナースーツを包むように衝撃緩和材の付いたフレームを固定し動力供給チューブの接続してその線を重水素核融合炉へ繋ぐ、内部が露出しないように隠しつつ上に全身を囲うように装甲プレートを固定する、数度の戦闘で使用した為か機関銃を弾き飛ばした銃痕が見え隠れしている、チェスト部分以外は大半が傾斜した複合装甲(チタニウムA3戦闘用装甲)で出来ており機関銃程度は跳弾させられるだろう

主砲ならば砲口初速はモノ(口径)にもよるが概ね発射を見てから回避するのは比較的簡単な分類になる

・・・通常の深海棲艦の艦砲ならば──だが

 

コヴナントのビームライフルやコヴナントカービン等のプラズマ兵器やプロメシアンのバイナリーライフルのような兵器は光学兵器でありUNSCのSRS-99 M5 AM(対物ライフル)(スナイパーライフルシステム99・モデル5・アンチマテリアル)は艦隊(艦娘)の武装とはそもそも製造された時代や特性がまるで違うのだから仕方ないといえる

 

「ミーティアは前までアーマーごとフレームを組んでいたが・・・」

「不安かしら?チーフ」

「フレッド、"馬子にも衣装"って言葉が日本にはあるんでしょう?素顔に対するパパラッチ耐性の無いチーフに何か言ってやりなさいよ、"ミーティアも似合ってる"って」

「さぁね、俺は見られるのに慣れちまったからなぁ・・・慣れるしかないだろ、慣れだ慣れ!なんならウチの連中(艦娘)に囲まられてみるか?」

「遠慮しよう(即答)」

 

ちなみにバイナリーライフルとはペン程のサイズの反物質をフォトンでコーティングしたカートリッジを発射する全長2mの長距離武器である、命中した有機生命体は"原子レベル"にまで分解されてしまうので気を付けよう(提案)

ゲーム中にも幾多のチーフがデータ化されたのは言うまでもない──内緒にしようぜ!(HSMT)そうだな!(SBT)

 

「よーし、いいぞスパルタン」

「ん?武装が変わりましたね、"エンドゲーム(スパルタンレーザー)"?」

「私のも変わってるわ」

「あぁ、君らの武器に改良を加えさせてもらったよ、レーザーは威力を高めて冷却性能を強化したんだ、ジェネレーター(重水素核融合炉)から電力を得てるから発射可能数はチャージを待てば無制限──そうそう、貫通力は無くなったから二枚抜きは禁物だよ。スパルタンケリーのショットガンは"ブレイズ・オブ・グローリー"スキャッターライフル(データ化兵器)とショットガンの合の子だ。スパルタンリンダはノルンファングを越えられる物が無いからそのままだけどマスターチーフのレールガンは"ウィップラッシュ"、バッテリーを改良して2発連続で射てる」

 

フレデリックは『うんうん』と頭を上下に振り

ケリーは意気揚々と鼻歌混じりでチューブの中にシェル(弾薬)を込める

チーフは無言ではあったが胸の内側で『・・・いい』と、満足していた

 

「あら博士、私だけお預け?」

「ノルンファングを改良するといったら口径を大きくするくらいだよ、UNSCのスナイパーライフルで使える弾頭(APFSDS)の性質上これ以上大口径化したら銃そのものを新規で大型化する必要があるんだ、只でさえノルンファングは弾頭の中に指向性榴弾(三式弾(?))とそのモーションセンサー型信管が仕込まれてるんだから!もしそこまでしたらスパルタンリンダの資産は全ておさらばバイバイだよ!」

「そう・・・(無関心)」

 

新たな装備の説明をされ関心を示す3人と使い慣れた一本を愛用し続ける1人

会話を無視するようにフレームを組み立てる床から『クルルァ、クルルァ、クルルァクルルクルクルクルクルクルクルクルkrrrrrr...』とやかましい音を立てている

 

「あと駆動系のチューニングをしてある、細かいことは彼女に聞いてくれ」

 

グラスマンが視線を向けた先にはちびっとだけポニーテールにした銀髪にオレンジ色のゴーグル、左側の肩掛けがだらんと垂れたオーバーオールに白いタンクトップと右頬に付着したオイルとゴツい手袋をはめた少女がいた

 

「始めましてスパルタン、会えて光栄だよ!わたしは"橘リッカ"、よろしくね!」

「あら!あらあら!可愛らしいメカニックじゃない!!」

 

ケリーは"小さくて可愛い"を最近博愛し始めたのだろうか駆逐艦や軽巡洋艦、平たい胸族(龍驤 瑞鶴 大鳳)に強い関心を示していたのだ

 

「スパルタンⅡはコミュニケーションが苦手って聞いてたけど・・・まぁいっか!各種駆動系なんだけど・・・ほんの僅かな違和感も拭い去りたいからね、神経インターフェースと同期させるためにちょっと私が作ったシステムを入れたんだ!」

「システム?ミーティアの反応速度を上げるのか?」

「0,001mm単位のフレーム微調整がメインだからシステム関連はオマケ程度だけど、どちらかと言えば高速で動き回るミーティアのレティクル感度の効率化も含まれてるんだ。正直スパルタンⅡの反応速度は人類随一と言っても過言じゃないよ、艦娘やFTLエンジンとか興奮するけど私はスパルタンⅡの存在以上に興奮したことはないよ!さっすが超兵士計画!筋肉キレッキレだよ!そうだ!(唐突)良かったら握手してよ!友達(神機使い)への土産話にね!あとそれから────・・・」

 

その後リッカの余りのスパルタンワッショイにチーフも多少驚き棒読みになっていた、スパルタンの苦悩を理解しつつも素直に素晴らしい所を絶賛し非効率と感じる事も素直に包み隠さずコメントする10代半ばの少女が語るのをチーフ達はただ困惑しつつ眺めるしか無かったのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──高速で降下するブルーチーム等のミーティアを纏ったスパルタンⅡの一人、フレデリックはリッカに問うた質問への"返し"に考えていた

横須賀に着任して暫くしてからの小さな悩みではあったがその小ささ故に妥当な答えが見出だせずにいたのだ、フレデリックはリッカの"返し"を今一度思い返した

 

『・・・それは貴方が考えている事をそのまま"答え"にすればいいと思うよ、そもそも私は"スパルタンⅡの軌跡"をログで知り得ただけで『人間』である貴方達へどうこう言える立場じゃ無いからね。スパルタンⅡは"兵器"じゃないよ、間違いなく"人間"なんだから。スパルタンⅡの全てはクローン入れ替え誘拐と強化手術も既に開示されてるし貴方達を擁護する組織ができるかも知れない、逆に国連宇宙軍(U N S C)以外の軍組織がスパルタンⅡ欲しさで映画の子悪党みたいに言うこと聞かせる為に人質を取る事もあるかもしれない。あはは!まるでアクション映画みたいだね。』

 

 

 

 

 

 

 

──────

 

 

────

 

 

──

 

 

 

 

 

 

 

 

「──シエラ117より"DEAITAIN" 間もなく作戦領域に到達する、敵の気配は無いが──胸騒ぎがする、恐らく死角に身を隠していると思われる」

『──確認した117、細心の注意を払い接近、敵を排除しベーカー島を確保されたし。オペレーション『devils hunt』開始。ウェポンフリー、交戦を許可する』

コピー(了解)DEAITAIN、117交信終了」

「アルテミス起動──敵艦隊確認、攻撃開始」

「敵が艦載機を配置・・・海だけじゃない、島からも上がってきやがる。まだまだ出るぞ──・・・1000以上はいるな、さすが拠点にしてるだけある、たまげたなぁ」

「たまげてる場合じゃないぞフレッド、"DEAITAIN" 敵艦載機が多い、支援攻撃を要請」

 

チーフの呼び掛けでDEAITAINが慌ただしく動き出す、オノ・ダイスケはスパルタンⅡを信用していないわけではないが用意していた"Cant(カント)級巡洋艦 Gencharn(ゲンチャーン)"だけでは些か火力不足であると素早く判断力するとDEAITAIN(出逢いたい!)はゲンチャーンの艦長"秋吉 亮"は「まかせろスパルタン、炎神全開!レイピアミサイル発射!射ちまくれ!!」と、搭載されているレイピアミサイルを順次発射しブルーチームを援護する物量作戦を始めた、深海棲艦は本来艦娘以外の攻撃で仕留めるのは難しいと114514人の研究家達により判明している、しかし深海棲艦の亜種として現れたコヴナント艦はともかく艦載機であればレイピアミサイルで対処可能ではあろう、事実上ミーティアも"深海棲艦ですら耐えきれない超火力"で敵を仕留めている、艦娘の艤装は未だに謎が深いのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   続きを!!

 

 

  激闘必至の第一ラウンド開戦ッッ!!

 

   更なる決着を求めて・・・本当の戦いはこれから!!

 

    漬けまぐろ、打ち合わせと違うじゃないですかァァ~!!!(適当)

 

(特型深海棲艦の顔面に蹴りをかますマスターチーフの画像)

 

 

 

 

 

 

 





HALO INFINITEのビジュアルイメージ見るとインフィニティが火吹いて墜落しそうになってるんですがどう考えでもこのSSでタイムパラドックス発生してますね・・・二次創作やし歴史改編してもかまへんか・・・


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悪魔と深海2

フレデリックの本名が『frederic ellsworth』(フレデリック・エルズワース)であると判明しました、信憑性?しらぬいです。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブルーチームが降下しつつ敵勢力に攻撃を行う、レールガンやレーザーキャノンといった高火力兵器で敵戦闘機を破壊する中、ケリーは既に着海し空母を叩きに向かっていた

衛星軌道からの大型ミサイル攻撃を特型等はまともに回避する事も出来ず熱気に充てられた羽虫のように海に沈んでゆく、"悪魔"を相手にしつつ何時襲い掛かるかわからない直上からのミサイルやM.A.C.ガンを避ける事など出来やしないのだ

ミサイルの流星群だけなら兎も角、迫り来る魔の手からは逃れる事は出来よう筈もないのだから──

 

波の隙間から襲い掛かる赤い光線が直撃すればその身が一瞬で燃え尽き灰となって崩れ去り広大な海へ消える、射たれた瞬間を認知する事も叶わず熱を帯びまた一人焼き尽くされ大海に溶け込む

 

蒼い磁気を纏った弾頭が深海艤装を、身体を抉る

目前にいた仲間(CCS級戦闘巡洋艦)の片腕が割れた風船のような音をたてて吹き飛ぶと着弾の衝撃に耐えられず重力を無視し視界の横に飛ばされ海面に叩き付けられると爆散してゆく

 

なんとか避けても背後から忍び寄る斥候に至近距離から"何かを射たれ"橙色の粒子となって散る

CPV級駆逐艦のタレットが迎撃に移るも意図も簡単に潜り抜け餌食となる

 

──ここまで蹂躙されてから気が付いた、何故シールドが作動していないのか

リアクターにアクセスしシールドを展開させようとするも作動しない、一瞬目を離しリアクターのチェックを試みようとした瞬間ブリッジに近いリアクターが燃焼していた、いつの間にか流れ弾を受けていたか──そんな事を考えた瞬間視界に先端を尖らせた槌のようなモノを振りかぶる悪魔の姿がいた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらゲンチャーン艦長の秋吉だ、レイピアミサイルの残弾が尽きた。あと俺らが出来ることはハウラーミサイルとM.A.C.ブラストの援護くらいだな。先程滑走路と思わしき場所にM.A.C.を射ち込んだ、思いの他被害が広がってる事を察するに地下に洞窟でもあったか?艦載機は出せっこねぇし精々あるとしたら周囲施設と洞窟の入り口だな。ハウラーミサイルは強力すぎる、M.A.C.ブラストもだが・・・これ以上欲張ればおたく等にも危害が加わる可能性がある、どうする?

「こちらシエラ117、支援に感謝する。制空権は間もなく確保できる、後は問題ない」

了解したマスターチーフ、後方支援だが一緒に戦えて光栄だぜ、ゲンチャーンRTB(帰投)FTL(エンジン全開)開始ィ!宜候(ヨーソロー)

 

ゲンチャーンが核融合炉を『オッオッオッ!オーホッホ!』と唸らせ離脱する、宙域に残るは旗艦のデアイタインのみ

しかしブルーチームは最低限の支援で作戦を遂行すべく銃を今一度握り直す

 

「畜生!あの艦載機しぶといな、呉提督や長門が言ってたeliteってヤツか?」

 

フレデリックに対峙するバンシーは赤い色のボディで所々深海棲艦の艦載機のように黒い結晶が纏わり付いた視界を歪ませる程の覇気(オーラ)を纏う誰が見ようと関わるべきではない存在感があった、現にレイピアミサイルを掻い潜る程の機動力を持ったそれはフレデリックのミーティアに徐々にダメージを蓄積させていた

 

「フレッド、救援は?」

「いや、来れば陣形を乱す事になる、問題な──うお!」バヂィッ!

「どうした、応答しろフレッド」

「後部スラスターが一基やられちまった──こんナロ(野郎)ッ!」

 

バンシーeliteにレーザーを射ち放つもまるで息を合わせるかのようにバンシーは機体を翻しレーザーを寸の所で避けたのだ、250ノット(時速460km/h)という艦娘の艦載機に近い速度からレーザーキャノンをスラスターで安定制御をしつつピンポイント射撃を可能にするミーティアのシステムも大概ではあるがやはりあのバンシーは何かが違う

完全にこちらの動きをトレースしているようだ、15mmガトリングの自動偏差射撃を行ってもなおひらり、ひらりと隙間を縫うように──

 

「──ッ!しくった!!」

 

何時の間に放たれたバンシーの燃料ロッドガン(プルトニウムキャノン)が眼前に迫っていた

重盾は間に合わないとスラスターを絞り波を利用しミーティアを一瞬海面から離した、生き残っている稼動スラスターの左側全てを最大出力で起動──三次元スライドによる強制マニューバで直撃を避けるがミーティアの左脚部に強烈なプラズマの熱量と衝撃が襲った、左脚部の裏側にあるスラスターが溶解するのを角張ったヘルメットのHUDから情報が表示される

赤く点滅する右上背部スラスターと左脚部、『CONTROL SYSTEM DOWN(操舵不能状態)』と表示され警報が耳元で騒ぎ立てた

 

「ぐあぁッッ!?」

「チーフ!フレッドの援護を!」

 

リンダの一声でマスターチーフはフレデリックの上空にいる赤いバンシーにウィップラッシュの標準を合わせトリガーを引き絞る、約1秒後にマッハ9まで加速せんと高性能榴弾を仕込んだ投射体はローレンツ力で加速され銃口から火花と余波の電磁波を残しバンシーへ"確かに"寸分の狂いもなく──

 

「・・・!なんだと・・・?」

 

チーフの放ったレールガンでさえ遣り過ごしたバンシーはフレデリックから標準を離しチーフがウィップラッシュの特性である"2発目"を射つ間も与えずあっという間に雲の中へと消えていった、二人同時は堪えるのか、もしくはあのバンシーの戯れだったのか、どうも釈然としないチーフは積乱雲に逃げ込んだバンシーを横目にフレデリックに一番近いチーフはフレデリックに島への上陸を指示する、よろめきながら浜辺に揚がるとミーティアは限界へ達したのかフレームが硬直化し緊急用のコマンドでミーティアを脱ぎ去るのだった──

 

 

 

 

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ミョルニルアーマーも無しに戦うのは骨が折れるとオノ・ダイスケはミーティア装着時に格納されていたフレデリックのアーマー、"センチュリオン"を技師と急拵えの装着機をペリカンに詰め込みビーコンを便りにベーカー島へ降り立った

 

「まさかそんなヤツがいたなんてね・・・ミーティアがズタボロだよ、足は大丈夫?アーマーを装備すればパワーアシストで負荷は掛からないと思うし、かといって応急措置の時間も無いから──。とりあえず急ごっか!」

 

リッカとグラスマン、アーマー技師数名がフレデリックを囲むと敵の奇襲に恐れているのだろう、視界を左右にとてもぎこちないが他のブルーチームメンバーが警戒に就いている事もあり幾分か余裕はあるだろう

奇襲が無ければ──の話だが艦船はアルテミスで確認出来ている分は全て轟沈させておりどの空母が赤いバンシーを発艦させたのか滑走路か、はたまた突然空に現れたのか不明のままであった

この件は報告書にまとめてオノ・ダイスケに提出するようグラスマンにデータチップを渡しミョルニルアーマーの装着が開始された

 

「やっぱり長年付き合ってきたコレだな、ミーティアも悪くはないが身に染み渡ってるモンが一番だ」

「ミョルニルアーマーMk-Ⅵ Gen1・・・やっぱ最高だよねぇ!」

「おうっ(島風)わかるか?リッカ」

「もちのロン!Gen2も悪くはないけどGen1は重量感がたまんないよ!大型のショルダープレートも"ザ・アーマー"って感じだし!」

「リッカと言ったか、また後にしてくれ」

「あぁごめんごめん・・・つい、ね。」

「まぁよくも君達は平然としてられるな・・・」

 

グラスマンのツッコミも虚しくミョルニルアーマーの話題に花を咲かす二人だが名残惜しくも装着が完了し再出撃となったブルーチーム、リンダとケリーがミーティアに搭乗しマスターチーフもフレデリック同様ミョルニルアーマーを装着した

チーフはM57 pilum(ロケット蘭ちゃん)MA5D(アサルトライフル)を手に取りサプレッサーをマズルを取り外してから取り付ける

フレデリックはM395 DMR(マークスマンライフル)とサプレッサーが装着されたM6H2 TACTICAL MAGNUMを手に取った、勿論M9フラググレネードを2個づつ忘れずにマグホルスターに取り付ける

 

仕度が完了した事を確認しペリカンから先に降りるマスターチーフ、それを追うようにフレデリックが降りる──がフレデリックは振り返ってリッカにこっそりと小声で語りかけた

 

「・・・守衛の連中(スパルタンⅣ)には言っとくから近い内に横須賀に遊びに来いよ、多分気の合うメカニック(明石 夕張)がいるし艦娘を知りたがってたろ?」

「えっ、いいの?」

「前日でもいいから事前に連絡くれよな」

「・・・うん!あっそうだ(唐突)これ持って行って!5倍濃縮された高速修復材の注射器!4本入り2ケースだよ、きっと役に立つと思う!」ヒュッ!

「サンキュ!」パシッ

 

そう言ってさっさと降りペリカンのパイロットはカーゴが閉じると足早と飛びさって行った

 

「──フレッド、何を話してた・・・?」

「おっ、気付いてたのか。"今度遊びに来い"って話だが?まさか反対するつもりだったか?」

「・・・いや、お前が横須賀の指揮官だろう、逆らって出禁にされたらカレーが食えなくなる」

「ハハッ、そうだな」

 

歩きながら他愛ない会話をする二人のスパルタンは島の木林の中に進む

邪魔な枝をフレデリックがナイフで切り払いながら洞窟へ進路をアルテミスで確認しつつ歩み続けるとフレデリックが立ち止まる、どうやら何か見つけたようだ

 

「チーフ、獣道だ。恐らく"コー"のヤツが言ってた洞窟と港を繋ぐ道だ」

 

チーフは獣道にしゃがみこんで簡易的な調査を始めフレデリックは周囲を見渡して奇襲がないか警戒している、雑草が残る場所は柔らかく手を押し込めば数cm程沈む、しっかりと踏み固められてはいるがやや湿った地面はその地面から10数cmの差があること、獣道にしては幅が広く木々の間隔も余裕をみて比較的広めだということから獣道とは少々違うようだ

そもそも獣が歩いたなら足跡が残るはず──チーフはバイザーに装備された新しいシステムでもある熱探知バイザーを起動すると獣道を入念に調べ始めた

 

「・・・当たりだ。獣の足跡は無い、人に近い足跡しかない。しかもまだ新しい・・・だが人の体重ではこうも深く足跡が付くはずはない」

 

固まりきっていない足跡と思わしき土を触る、熱探知バイザー(サーモグラフィック)には微かに熱を帯びていた、足跡の形や歩幅などからみて重装備の女性が通ったことがわかる

念のためにそうでない固まった土と触り比べ一目瞭然といえる証拠を確信したチーフは立ち上がった

 

「決まりだ、ヤツら(特型深海棲艦)はまだ生き残りがいる、もしくは──今の"コー"側と同じ深海棲艦だ」

「そんな話していたか?」

「いや、コーが部屋から出る時俺に引っ付きながら言ってたろ、『みんな逃げてきた、でも逃げ遅れたヤツもいる、助けてやって欲しい』って」

 

チーフはフレデリックを見ながら一間空けて答えた

 

「フレッド・・・さっきから言っている"コー"とは誰だ」

「誰って・・・港湾棲姫に決まってるだろ、俺の所(横須賀鎮守府)に来るのはほぼ確定しちまったし、仲間になるなら形はどうであれ親しみを持たないとな」

「・・・彼女(艦娘)達がお前に緩んだ顔を見せる理由がわかった気がした」

 

チーフはフレデリックの"自覚の無い女(たら)し"な様子を呆れたようにため息で流す、そりゃ女性だらけの場所、男に無意識にいつでも優しく撫でられれば蕩けてしまうのが早春期の女子である、しかも唯一の男ともなれば取り合いにもなるだろう

スパルタンⅡ達は無口な方だが家族や親しい仲間、信頼できる上官(メンデス)等必要であれば民間人に対して滑舌にもなる、スパルタンⅡを作ったハルゼイ博士はスパルタンⅡ達に『余計な事を喋らない』と教育してはいたようだが。

しかしスパルタンⅡもウィリアムや1337──ケイイチ、フレデリック、ファジャドといったようなある種のユーモアを持ち合わせている者もいる

チーフはそんなフレデリックの"誰にでも優しく親しい"というスパルタンとしてではなく本来のフレデリックとしての性格を『少し羨ましくも自分には必要ない──親しいそいつが死んだ時に感傷に浸る時間が少なくてすむから──』と意識を僅かに消沈させライフルを構え直した

フレデリックは『一体なんのこっちゃ?』と言いたげに顔を傾げるとチーフの後を追った

 

数分程歩き続けるとチーフが停止のハンドサインを促した、フレデリックは手頃な木影に隠れ様子を伺うと岩の崖に裂け目を見つけた、アルテミスで確認した限りここで間違いないようだ

チーフは岩の影まで忍び足で近づくと頭を少しだけ影に隠れるように出す

 

「ケリー、リンダ、これより裂け目に入る。」

「了解チーフ、私たちは崖の回りをアルテミスで調べるわ。僅かな隙間だって逃さないわ」

 

チーフはハンドサインでフレデリックに付いて来るなように指示する、チーフ同様岩に隠れると同時に岩に添うように裂け目へと侵入した

 

 

 

 

 

 

 

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「思ってた以上に不快な場所だな、気温37℃、湿度が95%になってやがる、海が近い鎮守府でも見たことないぞこんな湿度・・・」

「故にこういうヤツ(特型深海棲艦)が蔓延する。オートマッピング起動、片付けるぞ」

 

巡回の見張りが二人・・・チーフはアサルトライフルで、俺はハンドガンで額に狙いをつける、照門と照星・・・は無いがスマートリンクから投影される着弾予想を示すレーザーサイトを巡回の額に照らす

 

「案の定というか、やっぱりさっきのが全戦力じゃなかったな」

「俺は右を、フレッドは左だ、合わせろ。3、2・・・」

 

『ヴシュ』『デュッ』

 

濁った音を発した銃器から弾丸が飛び出した

ハンドガンの50口径マグナムの弾丸は巡回の頭に飛び込んだ、50口径ホローポイント弾が容赦なく人外の頭を弾けたスイカのように床と壁に散らばらせた

それとは対称的にアサルトライフルの7.62mm弾は頭に小さな風穴を作りながら勢いを殺す事なく貫通し壁に衝突した

 

『ブシッ ブシュッ』

 

死体をいたぶる訳でもないが確実に息の根を止めるためにチーフが1発づつ頭に弾丸を叩き込む

完全に動かなくなった女の子の姿をした標的を近くまで寄り確認する、人類に仇をなす敵ではあるが・・・身長で言えば軽巡洋艦──天龍に近い背丈の子供を容赦無く足で蹴飛ばし仰向けにする

 

「フレッド、深海棲艦には艦娘の兵器以外効果が薄いと報告書にはあったが」

「そこらへんは俺の仮説だがUNSCにも艦隊(宇宙戦闘艦)があるだろ、俺らの銃火器も普段は搭乗してる艦に備え付けられてる、艦娘の武装同様にな。全く以てこじつけもいいとこだが(名推理)」

 

用は今装備しているUNSCの銃火器、元はデアイタインに積まれた武器でありデアイタインの原形であるストライデント級重フリゲートと同じ構成をしつつ大型化されその巨体に身合う武装を施された重装甲重巡洋艦でありグリーンチームに属する艦娘、ストライデント級のエミネント・ドメインとサイズは違えど同じ規格の武装を搭載されていた、それなら"デアイタインの銃火器や艦載兵器も艦娘エミネント・ドメインの一部"であり艦娘の対空機関銃、主砲などと同じという面倒臭い屁理屈である

 

現に深海棲艦よりも強力とされる特型を不意打ちのウィークヒットとはいえアサルトライフルやマグナムピストルの射撃で屍に変える事ができるならこれ程都合の良い事は中々ないだろう、もちろん単純な威力では艦娘達の武装には敵わないだろうが艦娘は陸での活動はあまり得意とはしない、だが陸に足を付けていても艤装を身に付けている艦娘は荒削りではあるが並のスパルタンⅣを軽く凌駕し一部の高い適性をもった少女がオリジナルとなった艦娘はスパルタンⅡに匹敵、もしくは同様の戦闘力を持つとされている

ちなみにだが艦娘のオリジナルとして極めて高い適性を持ち合わせていたオリジナルは『吹雪』『叢雲』『漣』『電』『五月雨』といった比較的年代層の低い少女が"戦闘"に向いた適性を持っていたが大半のオリジナルは退役し元の生活に戻っている所謂初期艦である

長門や特定の艦娘のオリジナルは戦闘面よりも艤装を長く装備し続ける『耐久性』に特化しており今もなお戦場に駆り出されているが建造された(オリジナルではない)艦娘より戦闘力が僅かに下回っている、オリジナルとしての年齢が低いほど戦闘力が高く耐久性が低い、年齢が高いほど戦闘力より耐久性に適性があるのだ

艦種により戦闘力やらが左右し戦闘力と耐久性のバランスを取ったのが建造された(オリジナルではない)艦娘である──

殆どのオリジナルは退役したがフレデリックが横須賀の提督として着任している事を知っているかはしらないが龍鳳(もとい大鯨)のオリジナルが現役舞鶴鎮守府に属しており『少佐のファンサイトに登録してるみたいですねぇ』との報をローランドに聞かされた事はある、(クリスマス回の伏線回収)もちろんチーフが一番人気らしい。

 

フレデリックは自分達が拉致されてきた時とあまり変わらない世代の子供等が戦場に繰り出されるのをあまり快く思っていない、もし深海棲艦との戦いを終えるには『核爆弾を持ち込み手動起爆させる』等カート・アンブロスと同じ轍を踏む事に躊躇はしないだろう、それで彼女達に平穏が訪れるならそれこそスパルタンⅡの市民を守る責務が果たせるのだから...

 

チーフは先早と足を進めフレデリックは後方を監視しながら背がくっつき合わせるかのような距離を保ちつつ移動する

開けた場所を避けるように浅い水辺を進むと牢屋と思われる鉄格子(ナランチャ)が付けられた裂け目が幾つか見受けられた

 

『ぅ...うぅ...』

 

「チーフ」

「あぁ、聞こえた。カバーする」

 

チーフがモーショントラッカーを注意深く確認し合図を出すとフレデリックはマグナムピストルを構えたまま近づく

閉じ込められていた深海棲艦をアルテミスでスキャンし結果がでるまで様子を伺うと囚われた深海棲艦はボソボソと喋りだしたのだ

 

「・・・ズタボロだな、オイ生きてるか?」

「ダ・・・ダレ・・・ダ・・・?」

「スパルタンⅡだ、港湾棲姫に頼まれて救出に来た、他に誰かいるか?」

「ソウカ・・・オクノ・・・牢屋ニ・・・ゲフッ!ゴホッ!」

「無茶すんな、他の連中も助けてやる」

コイツ(駆逐古鬼)ヲ・・・モウ、助ケテヤッテクレ・・・虫ノ息ダカラ・・・ゴホッ!」

 

確認、"駆逐古鬼"及び"駆逐水鬼"と判明。駆逐古鬼のバイタルサインが危険値に達しています、直に処置を行って下さい

「高速修復材は使えそうか?」

診断中・・・、・・・・・・、・・・ピピッ、可能、適切箇所は大腿動脈(股関節)──速やかに処置を実効してください

 

フレデリックはアルテミスを通じてオペレートを行う医療AIから受けた指事を駆逐水鬼に行うよう注射器を渡した──が

 

『ドコニ使エバ・・・ゲフッ!ゲフッ!』カラ-ン カラカラ...

「チーフ、見張っててくれ」ガシッ

 

フレデリックが鉄格子を掴むと力ずくで抉じ開けようとする、どのみち救出の際に何かしらアクションを起こさねばならないのは変わらない、幸い洞窟の入り口からさほど離れていない位置でもあり絶好の機会でもある

 

「・・・ヤメテオケ・・・ソノ鉄格子ハ深海ノ者デ──」

 

 ギッ・・・メリ・・・メリ・・・ギゴゴ、ゴ・・・

チ・・・チーフゥッ!手ェ貸して・・・くれぇ!」メリメリ・・・

「まかせろ」

「~~ッ?!?」

 

くお~ここでインド人を右に!

フレデリックの呼び掛けにチーフは直ぐ加勢し始める

二人のスパルタンⅡが鉄格子を無理矢理抉じ開けるとちょうど一人が出入り出来る程の穴を作り出したのだ、戦車をパンチで破壊する強化人間だからこそのアドバンテージ

子供を材料にしたスパルタンⅡはリーズナブルで機能的、ポイント還元も地味に嬉しい

 

 

チーフ・・・頼んだ・・・」ゼェゼェ...

 

バテてしまったフレデリックを余所にチーフは駆逐古鬼の内股の動脈に素早く正確に注射針を射し込みスイッチを入れる

人の姿をした何かではあるが女性のデリカシーなど知ったことではないとチーフは一切気にしてはいないようであった

 

大腿動脈への注射はかなりの激痛を伴う、チーフが迷い無く注射針を突き立てると駆逐古鬼は痛みから潰れたカエルのような声をあげ暴れそうになるが駆逐水鬼が押さえつけていた事もありすんなりと注入に必要な深さまで針が入ると注射器はキシュー・・・と音を立てて修復材が注入される、落ち着いたのか駆逐古鬼の呼吸の荒らさは一先ず安定した

 

痛み止(モルヒネ)の注射器と今使用した注射の予備を置いていく、そいつ(駆逐古鬼)が目覚めたら脱出するんだ。仲間には伝えておく、適切な治療を受けるんだ」

「ワ・・・分カッタ・・・」

 

つい昨日まで敵であった深海棲艦に対してこうも対応が変わるものなのだろうか、チーフにとって深海棲艦は只の一風変わった敵であり上官からの命令であり守るべき人類の敵だから深海棲艦を倒していただけであった

その命令が殲滅から保護──救出任務の対象へと切り替わったのであればその任務をこなす、至って簡単でありチーフの行動原理であったのだ

彼女(艦娘)達が深海棲艦の息の根を止める際に何を思っているのかはチーフはもちろんフレデリックすらも把握していない、スパルタンⅡが把握すればいいのは"壊しても良いオモチャ"を如何に叩き潰するか──である

 

少し歩いた先にもう一つの牢屋を見つけるとチーフは様子を伺う

先と同じならば間違いなく巡回が廻ってくるはず、岩肌の僅かな隙間に指を添え難なく高い位置まで登りマグブーツで逆さまの状態になる、あとは獲物を待ち喰らうのみだ

 

「一体どれだけの深海棲艦が救助を待ってんのかね」

「さあな...フレッド、本当にヤツ(港湾棲姫)を鎮守府に連れて行くのか?」

「上官命令だしな、ウチの連中(艦娘)が満場一致で嫌だと言うならラスキー大佐かフッド卿に頼むさ・・・お互い被害者面できる間柄でもないが向こう側(深海棲艦)こっち(UNSC)を頼りにして来たんだ、敢えて言うなら折りを付けるならやっこさん(深海棲艦)側だろうな」

 

じゅんかいふたりがやられた まちがいなくあくまだ しぬきでかかれ でなければしぬのはこちらになるぞ

とらえたひとじちはどうする

うばわれるくらいならころせ あくまがここにきているならもはやひとじちなどむいみだ

 

「サンヘイリ語とは違うな。チーフ、例のアレ試してみようぜ」

「わかった...翻訳開始──」太すぎるっピッ

 

『じゅんかいふたりがやられた まちがいなくあくまだ しぬきでかかれ でなければしぬのはこちらになるぞ』

『とらえたひとじちはどうする』

『うばわれるくらいならころせ あくまがここにきているならもはやひとじちなどむいみだ』

 

どのようにして翻訳をしたかはわからないがかなりの正確さを発揮した翻訳機、これはスパルタンⅣのオリンピア・ヴェイルが組み上げた新型のシステムを組み込んだ最新型である

 

「物騒なこって」

「フレッド、オートマッピングが完了した。手分けするぞ」

「データ受信・・・よーしキタコレ(小声)っと時間との勝負だ、一丁やるかね」

 

 

 

 

ピタゴラ♪ ドミニオン 

 

 ベースを確保せよ!(幻聴)

 

 

ドミニオンとは陣地を構築し最終的に陣地を多く持つ陣営の勝利となるUNSCでも防衛陣地や攻めの基点の大切さを多くのルーキー達に"数の暴力"を持ってしてこれでもかと云わんばかりに猪突猛進のルーキー達をハンマーで頭を殴り付けてきた由緒正しい通過儀礼である

 

同時に地面を蹴り加速するとあっという間に速度計は30km/hを越える、チーフは右側の通路に入りフレッドは左の通路に向かう

 

「そろそろ次の・・・居た」

 

牢屋前で艤装を人質に向けている特型に45km/hの速度と500kg超を越えるアーマーを纏った暴走特急(飛び膝蹴り)が特型の顔面に激突した、『ピぎっ』という豚が鳴いたような声をあげながら壁に激突した特型を横目にもう1体の特型の後ろへ回り込み首を左腕で締め上げ右手にはマグナムを構え巡回に対して翻訳機を起動したまま問答する

 

あばれんなよ よけいにくびがしまるぜ」ミシミシッ...

 

あっという間の出来事に特型の1人は反応が遅れ不利な情況に立たされた

 

うごくな ほかのひとじちはどこだ こたえないならこいつのくびをへしおるぞ

 

仲間の一人をとんでもない一撃で蹴り飛ばし、苦しそうに顔を歪めるもう一人の仲間を人質にしている悪魔に改めて恐怖した

始めから悪魔達は情け容赦無いのは知っていたが躊躇無く顔面に飛び膝蹴りを見舞いし人間よりも優れた肉体を持ってしてもビクともしない左腕に正確に自分の額を狙う異質な雰囲気を醸し出す大型の拳銃、そしてなにより一切気が付く事無く背後に忍び寄っていたもう一人の悪魔──チーフが最後の特型の首をフレデリック同様絞め技を掛ける

 

「!?」

 

チーフが首を絞めながら特型の耳に口を近づけただ静かに語りだした

 

「悪いがお前達の住み家は洗いざらい把握している、油断してくれたな?これは駄賃代わりだ」ミキッ ミリミリッ ゴキッ

「アンタもだ、殺すなら殺されもするだろう?洞穴で大人しくしてりゃいいものを」メリッ ギチギチ メキャッ

 

瞬く間に顔が真っ青に染まる特型の二人は抵抗しようにも空気を蹴り飛ばすだけでむしろ自ら僅かに残された隙間を埋め唾や涎、涙と汚物を撒き散らしながら、1分もしない内に完全に事切れた

 

「ばっちぃな」ポイ

 

チーフとフレデリックが牢屋に眼を向けると扉は巨大な南京錠で厳重に守られていた、その巨大さは人1人分ともいえるサイズであった、実際スゴイデカイ

 

五美(It's my)○リオかよ・・・」

「それ以上いけない」

 

目線にモザイクを引いたMr.任○堂が幻影として二人の背後に現れたが気にしている余裕は無い

辺りを見渡して鍵を探す、あからさまな岩がぽつんと佇んでおり影を覗くとそこにはキーブレード南京錠のサイズに合わせた巨大な鍵が無造作に置かれていた、フレデリックは「やっぱりあったぜ」と鍵を肩に乗せ南京錠の鍵穴にそれを差し込みガチャリと回し解錠した

 

「やっぱり五美マ○オだろ・・・」

「・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

  ─次回予告─

ガ~オガオガオガオ○イガ~

 

 

 業火(コンロの火)に包まれし鉄の船()、煮えたぎる錬獄()に泳がされるは白き絹(そうめん)

 

 ()を切り払う守護神(ザル)は凍てつく神の露(水道水)に洗われる!

 

 覇道の道(台所)に降り立ちし女神(伊良湖)()神の包容(具材)はいかなる邪悪(空腹)も打ち払う!!

 

 次回、"天空(台所)よりい出し天女の衣"(冷えたそうめん)じっちゃん( 金剛 )は何掛ける!?

 

 

 

 

めんつゆデース☆

 

 

 

 

 次回も、君の心にデアの共鳴!

 ツイテラッシャイ・・・(幻聴)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──嘘です。

 

 

 

 

 

 





タイタンフォール2が12月のフリープレイに来るゾ!ダウンロードしてプレイ・・・しよう!!(提案)




不具合か何かかフォントが反映されないんですが大丈夫なんですかねこれは・・・


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長門と龍鳳の免許取得?!

新年を迎えたので初投稿です

そしてアンケートを反映して旬の艦娘やみんな大好き既存の艦娘を追加
たぶんこれ以上"艦娘は"追加はしないと思います、既にいる艦娘の一部が忘れ去られてるからね、しょうがないね。

6/4 誤字修正



─横須賀鎮守府 客間─

 

「ふぅむ・・・4輪車の免許を習得したい・・・かぁ」

 

本日の横須賀鎮守府に招かれるは大本営の重鎮、長門の父親でもある野澤鉄夫准将──

 

側にいるのは准将の秘書艦あきつ丸

 

「ここ横須賀鎮守府ではエルズワース少佐が直々に車両を回し皆さんをショッピングモールにご招待しているようですな」

「えっ、ちょっとあきつ丸君、エルズワースってもしかしてフレデリック少佐の名前かね?」

「その通りだあきつ丸秘書艦、いつも提督は人間にあるまじきテンポで書類仕事を完遂し私達に気を使ってくれているのだ、服や日用品、ちょっとしたお菓子・・・お陰で不自由は一切無いな」

「うぅむ、聞いちゃおらん・・・」

「ふむ、週に4日も・・・さすれば自動車免許を取り少佐殿の手助けをしたいと言うのはいささか不思議ではありませんな」

 

あきつ丸が手元の資料を机に戻すと同時に龍鳳が客間の扉を開けた、中に入ると緑茶と醤油せんべいを机に配膳しながら口を開いた

 

「お茶とお煎餅お持ちしました、長門さんのお気に入りの品です、ご鑑賞下さい」

「愛娘のちょいす?ほんとぉ?・・・すまないね、ではお言葉に甘えて・・・」バリバリ

「ふむ、塩気の中に甘みが・・・溜まり醤油と味醂の餅を食しているような塩梅!良い煎餅であります。茶も・・・ずずずっ・・・薫り深い、これは玉露でありますな」

「気に入って貰えて嬉しいよ、帰りに一袋土産にもっていくといい」

「いやはや(かたじけ)ない」

 

がやがやとお茶会のように煎餅を噛み砕く音が客間に響き渡ると龍鳳が万を満たしてといった様子で野澤に本題の話を告げる

 

「私たちも車両を運転出来るようになれば提督への負担も減るはずなんです、どうにかなりませんか?」

「免許を習得する事自体は全くかまわなんだが・・・何故私に話そうと?」

「えっと・・・提督の事実上の上官であるのが野澤准将ですし・・・提督はスパルタンⅡとしての任務で深夜の内に出立してしまいましたので・・・」

「それは少佐に直接話せば良かったのではないのかね?何時でも機会はあっただろうに」

 

野澤の誰もが思う返答に龍鳳は顔を赤らめて「内緒で習得してびっくりさせたかったんです・・・」と龍鳳から聞き出すと何か察したように口の回りに蓄えた立派な髭を撫でながら軍部重鎮特有の眼光で龍鳳を見た

 

((ふーむ、これは・・・彼女は少佐にホの字(惚れ)のようだな?■■よ、恋路の宿敵が沢山おるのう?))

((うーん、父上から変な視線を感じる・・・一体何を考えているのやら))

 

長門当人はさほど気にしていないような口振りであった、そもそも免許の話をしているのに恋煩いの話は今現在関係無いからだ

 

「何は途もあれ軍部関係者のみ利用可能な教習所を紹介しよう、そこなら教習料も支払わなくてもいいし、なんなら主力戦車の操縦に必要なカタピラ限定の大特免許だって習得できるしのう、これで構わんかなあきつ丸君」

「そうでありますな准将殿。手続きは此方で済ませます故、午後からでも教習に参加してみては如何でありましょう?」

 

願ってもない提案に長門と龍鳳は歓喜の表情を見せる、二人のおつむの良さなら筆記は問題ないだろうと野澤は表情を緩くしながら茶を啜った──

 

((フレデリック少佐の名は"フレデリック・エルズワース"か、覚えとこ))

 

 

 

 

 

 

 コソコソ

((提督のフルネーム・・・ムッフッフー♪良いこと聞いちゃったネー♪))

 

フレデリックの名前が鎮守府に触れ回られるのもそう遠くはない──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Chalybs Defense Solutions(チャリーブス防衛ソリューション)は皆さんの明日を守ります、自衛の手段はCDSへ、あなたにも鋼鉄のボディーガードを。テレーンテレーレー♪

 

【挿絵表示】

 

↑CDS社エンブレム☆

 

「おや?これは新しいCMですね、前と比べて民間に対して当たりが良くなった気がします、相変わらず社章の髑髏は恐ろしげですが」

 

大鳳がUNSCの雑誌を読みながらタイトルと野澤が言った戦車の免許の伏線マシマシなテレビCMに気がつきそんなことを口にし、側にいた大淀がその言葉に返答した

 

「UNSCにスコーピオン戦車シリーズや炸薬兵器をメイン(M57 Pilum ハイドラMLRS)にミョルニルアーマーmk-Ⅵ Gen2など*1を卸している企業でしたね、コヴナント大戦の影響もあるでしょうけど戦後になったからには表現を押さえなければいけないのでしょう」

「とはいってもUNSCは今やコヴナント大戦を終結させた功労者で世界最大規模の組織です、CDSやUNSCに販売をしている企業はUNSCが有る限り黒字安泰かと思いますが...」

「そうですけどね・・・世間様の世論にも配慮しなければ死の商人はたちまち弾圧されるものです、イメージダウンの対策でしょう。私たち艦娘も悪く言ってしまえば兵器です、毛頭兵器してる気なんてありませんが一般から見れば"日本が製造している兵器"であることは間違いありませんし提督だってスパルタンⅡです、UNSCが所有する兵器(備品)と聞きました」

この雑誌(スパルタンパゥワァー!!)にも艦娘に関する記述が少し載っています、UNSCは艦娘を人間として見知しているようですね」

「UNSCや日本海軍ほど頼もしい存在があるのは"私達"にとっては僥倖です・・・はぁ、日本がステイツ(アメリカ)寄りの社会性であれば実力で市民権をもぎ取ってみせるんですがね・・・」

 

眼鏡を指で直しながら言い放った大淀の言い分も一理あると他の艦娘達も口を"への字"にして思い思いの考えに浸る、スパルタンⅡの情報も既に開示され艦娘達の存在も民間に公となった事により様々なデモが発生したのはつい一月前の事だ

『危険な兵器(艦娘 スパルタンⅡ)を破棄せよ』『女子供に戦わせるとは何事か』『艦娘に対する殺人予告』『スパルタンⅡ被検体の取材』『マスターチーフ(   英雄   )怪物(UNSC海軍)に造られた操り人形だった』

それに限らず各国から非常に面倒な要求をされたり各鎮守府への不法侵入やプレゼントと称した危険物等数えればきりがない、横須賀鎮守府の艦娘に至っては街への買い出し中に拉致紛いの出来事や艦娘のオリジナルにもストーカー被害があったなど・・・日本海軍の根回しにより日本だけでなく海外艦娘のオリジナルが住んでいる各国の護衛や費用を用立てて各国政府が管理するマンションに住まわせる等対策は十二分に施された、後は様子を見ながらその都度事を進める事になる

 

艦娘達はメディアや一般世間からの言葉を聞いて考えた、自らのアイデンティティーは一体何なのだろうか?深海棲艦と戦う為だけに存在している兵器なのか?もっと別の意味があって艦娘が生まれたのか、人間として扱ってもらえているのだろうか、キュウリの成分と同じ"見たくれが立派で中身が空っぽ"のハリボテなのか

 

ンアーッ!(≧Д≦) ンアーッ!(≧Д≦) ンアーッ!(≧Д≦) ンアーッ!(≧Д≦) ンアーッ!(≧Д≦) ンアーッ!(≧Д≦) ンアーッ!(≧Д≦) ンアーッ!(≧Д≦) ンアーッ!(≧Д≦) ンアーッ!(≧Д≦) ンアーッ!(≧Д≦) ンアーッ!(≧Д≦)

 

時計の針を皆が見ると丁度正午、クッソ汚い何かが胴体をマジックハンドのように伸び縮みさせながら正午の咆哮を12回唸らせた

ネガティブな気分を転換する為に全員で伊良湖が待つ食堂へやけに重く感じる足を動かし始めた

 

 

 

その足で向かう大淀に対して近くにいた電は大淀の格好について尋ねた

 

「所で大淀さん、なんでバニーガールの格好してるのです?明石さんとお揃いだったはずだったと思うのです」

「さぁ?私も知りません、提督の趣味なんですか?」

「司令官さんの趣味?司令官さんに限ってそんな趣味はないと思うのです・・・」

「このウエストからヒップのライン・・・安産型っしゅね」スリスリ

「なんだこの占守!?(驚愕)」スパーン!

あべしゅ!

 

大淀の強烈なビンタで占守は昏倒した

 

 

 

 

 

 

──────

 

────

 

──

 

 

 

 

 

 

 

「車両の操縦は──・・・"習うより慣れろ"だ、右足右側がアクセル、真ん中がブレーキ、左側がクラッチ・・・アクセルとブレーキはわかるだろう?クラッチはマニュアル車両の変速機だ、ギアを変化させる際に使用する。やってみろ」

 

龍鳳の乗る車両の助手席にいる小さく"デフォルメ化されたマスターチーフに良く似た何か"が座っている、カラフルなアサルトライフルを"ドラ◯もん"めいた丸い右手に持ち左手には"爆弾です"と言わんばかりの導火線がはみ出た黒く丸い物体を持っていた、最後に意味がわからなすぎるオレンジ色の頭から生える丸い玉・・・オプーナかな?(純粋)

 

「はっ、はいっ!」アクセルフミー

 

車両が前進し始めだだっ広いコースの上で速度を上げて標識と道路に書かれた速度制限を守りながら走る、曲がり角に近づきアクセルを緩めるとブレーキを軽く踏み込み停止線の前で余裕を持って停車した

 

「いいぞ、交差した道路に中央線があれば必ず停車しろ、今の停止線もだ。あの交差点の中にまで書かれた中央線は"優先車線"だ、両側から車両が接近してなければ発進させろ、交差点だけではなく二車線の丁字路に合流するのも停止線で待ち、中央線があれば相手を優先させるんだ」

 

教習車両は長門と龍鳳の二台きりの巨大なコースだが本番の実地試験に限りなく近づける為に3Dホログラムの車両が行き交っているのを龍鳳はひたすら車列が途切れるのを待ち続けた、そして遂に龍鳳は視線をマスターチーフに向け車両が途切れるのを待ちつつ語りかけた

 

「・・・あの~・・・」ブウウウン...

「・・・なんだ」

「貴方は・・・チーフさん・・・ですよね・・・?」ブロロロ...

「・・・『マスターチーフボンバー』だ」

「ボッ・・・ボボボボンバー?!」キキィィィッッ!!!

「急ブレーキは減点だぞ、後続車両がいたらどうなる?艦娘といえど玉突き事故の衝撃で怪我をするぞ」カリカリ...

「オカマ掘られるよりチーフボンバーさんの方が色々衝撃が強いと思いました」(小並感)

「失敬な」(海外の反応)

 

アナログなボードとボールペンでなにやら書き込む"マスターチーフボンバー"さんを横目に龍鳳はウインカーを点滅させ再度発進させた

S字カーブやクランクの道も問題なく突破し車庫を模した空間に車両を入れて終了、ハプニングはあったがチーフボンバーは車両から降りるなり「あとは結果待ちだ、基礎は出来ている、問題ないだろう」──と言うと"ニョモ ニョモ ニョモ"と瑞鶴と同じように変な足音をたてながら建物に消えていった

 

「戦場での乱暴な運転なら大丈夫レベルだと思うんですけどね・・・」

 

独り言を呟く龍鳳の側へとやってきた長門、両腕には困った様子の"デフォルメ化されたアービター"を抱え表情から察するに"結果と試合に勝って翌日風邪を引いて祝勝会不参加"のような顔をしていた

 

「あ、あの・・・どうしたんです?長門さん?」

「・・・・・・見てくれ龍鳳よ・・・アービター殿がクッソかわゆ~くならていた・・・なんなんだこの・・・デ・・・デ・・・デフォ・・・?・・・そうだ!"ベシャメル"化は・・・!」ワナワナワナwanna be crazy

「ベシャメル?!デフォルメって言うんですよ!?ベシャメルじゃあグラタンのソースになっちゃいますからね?!」

 

アービターに対し愛が目覚めた長門

現物は口がワチャワチャ動くエイリアンであるがそこはデフォルメ化された可愛いサンヘイリ族らしき謎の生物、どことなく腹が出っ張ってる気がしないでもないそれを愛玩動物のように抱えた長門は涙を流しながら龍鳳にただひたすら訴えている

アービターは右手に持った端末を上下に振りながら長門に下ろすよう要求し始めるのだった

 

「ナガトよ、お前の最終審査をしなければならないから放してはもらえまいか」

「うわ~ん!ヤダッ!"デフォメル"アービタ~!欲しいよ~!!一家に一台なんだ~っ!!」オンオンカレーオンザライス

「えぇ・・・(困惑)またおかしな事を・・・」

「だって・・・ジャッキ達は明石が親権利握ってるし・・・メンダコタチャンカは・・・・・・・・・まぁどうでもいいか」

 

 

☆メンダコタチャンカ☆

(レインボー目シックス科防衛族)

メンダコのようにヒラヒラ(なび)くヒレで陸を駆けるマリモの擬人化

別名ロシアのよもぎ餅、ダメージを蓄積させると「ア°ーーーッ!!」と鳴く

二種の矢が射てるクロスボウを強く嫌い固定機関銃を設置しているときは燃焼矢で足元を焼くと"焼きよもぎ餅"になる

 

【挿絵表示】

 

 

 

「どうどう、鎮守府に帰ったら一杯いきましょう?だからアービターさんを放してあげてください」

「"ゼル・ヴァダムボンバー"だ、"アービターボンバー"でも構わん」

「あぁ...またややこしい事を・・・」

 

先日野澤准将と話をしていた時は普通だったはずの長門、どうしてこういう事態になってしまうのか?龍鳳は両手で顔を隠すように項垂れてしまった

可愛い物好きにも限度があるだろうが『左ヒラメに右カレイ』で有名な"ナゲット民"やらどこぞのクッソ汚い現場監督に求愛する日本のインターネット民もいる為"可愛い"とは千種千万なのである(適当)

 

 

 

 ニョモ ニョモ ニョモ...

 

 

例の足音を聞いた龍鳳は後ろを向くとそこにはマスターチーフボンバーがニョモ ニョモと此方に歩いている、審査を終え戻ってきたのだ

さらに良く見ると建物の近場の休憩場にデフォルメ化されたキャラクター(?)達が集まり何やら楽しそうに談話してるのも見える

 

ピンク色のロングヘアーで青いセーラー服を着た女の子のボンバー、そんな彼女が作った弁当を涙を流し美味しそうに食べるカーボン製高周波ブレードを装備したサイボーグボンバー、赤い衣装を着てスープレックスが得意そうな女子レスラーボンバーと会話する明らかに人間ではないオービタルフレームなボンバー・・・踊る白ヘルメットに赤ランプが付いたサルボンバーもいれば『従軍先輩 ─下北沢の戦い─』という小説を読む鞭を持ったドラキュラハンターボンバー、キセルで一服する天下の義賊泥棒ボンバー、サングラスにハゲ頭で右手にモザイクの入った茶色い"何か"を持ったフンドシ一丁の土方ボンバー、おしりがデカいピ○グーボンバーと様々、どんな話題で盛り上がっているかはわからないが((ちょっと楽しそう・・・))と龍鳳の意識もそちらに誘導されてしまっていた

 

「リューホー、お前は合格だ、免許証用の写真を撮るからついてくるんだ」

「はぁい、わかりました」

「アービター、まだ審査表が提出されてないらしいが?」

「うぅむ・・・この状況を理解してなおそのセリフが出るとはな。ナガト・ナガト・ナガト、いい加減にしてくれ、免許証いらないのか?」

「さぁて、それをフレデリックが知ったら何て言うだろうか」

 

チーフボンバーが黒い影を纏いながら長門にじわりじわりと近づく

アービターボンバーとフレデリック、どちらを取るか二人を天秤にかけさせると長門はしばし葛藤した

ゆらりゆらりと揺れる天秤の片方にデフォルメアービターボンバー、片方にデフォルメされたフレデリック。唸り少しの間の後、くしゃりと悲しそうな顔をし何時ものキリッとした顔を見せた、どうやら腹は決まったようだ

 

「・・・すまなかったアービター殿、私はやはり免許証にしがらみがありそうだ」

「そうか、ならば早速査定を開始するとしよう」

 

チーフボンバー同様"ニョモ ニョモ ニョモ"と歩き建物に入るのを見届けるとチーフボンバーと龍鳳もアービターボンバーの後を追い建物に入った

 

「さぁて、少しゆっくりするかな」

 

首に掛けた小さな錨のネックレスを揺らしながら辺りを見回す長門

艦娘の制服ではなくワインレッドの7部丈のシャツとそれに合わせたジャケット、スリムなスラックスと私服姿である

自動販売機に硬貨を入れて迷い指をしながらふと見た甘そうなジュースを購入し適当なベンチに腰を下ろした

 

まだ冬だが日中陽が差していればそこそこ暖かい事もあり冷たいジュースが喉を通る度に心地よくなる

 

「──ふぅ、いい天気だなぁ」

 

長門も数分後アービターに呼ばれ証明写真を撮影しに建物に入っていった

 

「リューホーは普通4輪AT限定、ナガトは大特カタピラ( 戦車 )限定だ。使用水準を満たせず破棄するM820スコーピオンがあるが持っていくか?」

「ま・・・待て待て!!そもそも私は乗用車で検定してたんだが?!」

「遠慮するな、呉の提督がフッド卿に話をつけたらしい、新造のプロトタイプだ、150mm滑腔砲付きだ」

あの野郎!ぶっ殺してやる!!

どーしましょ・・・提督になんて言えば・・・」メソメソ

「きっと役に立つ、スコーピオンも4輪なのは変わらん。それに牽引ワイヤーも取り付けてある、とりあえず持っていけ」キュラキュラキュラ...

準備がよすぎる~!また皆に"ながもん"言われる~!」ウワーン

 

かくして長門は開き直りハッチを開けたままスコーピオンを転がし鎮守府に帰投した!

 

開き直ってない!諦めたんだ!!

「リューホー、お前は機銃席にタンクデサントしておけ」

えぇ・・・(困惑)」

 

 

 perfect communication!

 

 

 

 

──────

 

────

 

──

 

 

 

─横須賀鎮守府 居間─

 

 

居間に出されたコタツに入り暖をとる横須賀ではまだ見かけない艦娘数名が思い思いにリラックスしていた

特別な海域での任務を終え帰投した艦娘が連れ帰ったのは合計8人の艦娘達、日本海軍の艦娘のみでなく海外で活躍した艦娘も連れ帰っており今コタツに入って──もとい占領しているのがコタツに魅了されてしまった彼女らだ、少しその会話を覗いてみるとしよう・・・

 

 

 

 

「今頃ナガトとリューホーは結果待ち?二人とも合格するといいわね」

 

ミカンを口に放り込みながら比叡が借りていたレンタル映画の『カビキラーVSもやし○ん』を視聴する彼女は"コロラド"、アメリカからやってきた戦艦である

横須賀鎮守府は戦艦の割合が少し多く扱いに少し不自由だが、多分どうにかなるだろう

 

「それよりもせっかく着任したのに提督さんが出撃中なんてね、ツイてないなぁ・・・まっ仕方ないか──あっこのワンピかわいい」

 

モゾモゾとコタツの掛け布団を器用に扱い全身くるまるように位置取りするチェリーブラウンの髪色の彼女は防空巡洋艦の"アトランタ"、ファッション雑誌の『男を墜せ♡大人の春コーデ ワンピース特集』特集を見ながらコーヒーを啜っている

 

二人ともあまり他人とは馴れ合わないタイプのアメリカ生まれの艦娘だがそこはまぁコタツの力である故致し方無し

 

対面には優雅に焼き牡蠣を食しているイタリアから来た軽巡洋艦の"ルイージ・ディ・サヴォイア・ドゥーカ・デッリ・アブルッツィ"──通称"アブルッツィ"がいる、居間の扉の側に裸で眠りこけるヨイドレノザラシことポーラがいるがあまり気にしている様子はないようだが問題は絵面だ、コタツで牡蠣は日本人にとってなかなか馴染み深いのではないだろうか、知らず知らずとはいえアブルッツィも既に畳化が進んでいるのかもしれない、イタリアの艦娘にしては珍しくいつでもワインを飲んでいる訳ではないらしくしゃんとした姿勢を保っており淑女さが滲み出ていた、ワイン一口で"へべれけ"が出来上がってしまうらしいが・・・え!!ワイン一口で泥酔状態に?!できらぁ!!

 

彼女もまた他の艦娘とは馴れ合いを避けるスタンスであるらしいが瑞鶴にはどことなく親近感を感じるらしい

 

「っていうか、提督さん結構イイ男らしいじゃん、名前なんてーの?アンタしってる?」

 

アトランタがコタツにいる四人目に問う、赤茶色のショートボブの髪に紺のベレーとセーラー服を着た駆逐艦はため息混じりで答えた

 

「・・・フレデリック・エルズワース少佐、親しい人からの愛称はフレッド。身長216cm、体重は炭化セラミック骨格含め194kg、使用アーマーはmk-Ⅵ gen1"Centurion(センチュリオン)"──上官になる人なんだから自分で調べるなりしなよ、第一に用意された資料読んでれば書いてあるはずでしょ」

「あっそ。にしても・・・"フレッド"かぁ、もしかして"ウッドス○ック"の家族だったりして」

 

アメリカの下町生まれだからこそわかる『スヌーポー』に登場する黄色い鳥のキャラクターを想像するアトランタはさっさと雑誌に目を移しどうフレデリックを墜すかを考え始めた

 

「マックス、そんなの放っておいて工廠に行こう、犬がいるらしいよ」

「へぇ、種類はなんだろう・・・日本なら柴犬かな」

「ラフ・コリーだってサ、大型犬だよ」

「ふぅん、"名犬ラッシャー"と同じなんだ。撫で甲斐があるね」

 

コタツに入っていたセーラー服の艦娘はマックスというようだ、正式には"マックス・シュルツ"

マックスを呼んだ艦娘も同郷の姉"レーベレヒト・マース"

マックスはコタツから這い出てレーベとさっさと居間から去っていった

 

「ん、炬燵空いたなら入ろうかしら、朝潮姉さんほら、こっち」

「うん、ありがとう」(釣りキチスマイル)

 

空いた場所にスルリと入ったのは朝潮と霞、駆逐艦である二人は一人分で二人入れるほど小柄であることが幸いし姉妹らしく仲良くしていた

 

日本艦の[大淀][朝潮][霞]

海外艦の[コロラド][アトランタ][アブルッツィ][レーベレヒト・マース][マックス・シュルツ]

計8名の艦娘が横須賀に着任した、日本艦は兎も角海外艦は性格に一癖二癖もある艦娘であるが"提督"に対しては素直な子達であるため今後が楽しみである

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─ 食堂 遅めの昼食 ─

 

ウマーイ メシめし飯... ミートパイ&teaデース あぁ^~ ヨコスカノギンシャリハイツモサイコウネ... テートクノオカゲダナネーサン ネコヒロッテキタヨニーサン ネコダメ!ステテコイ!

 

いつものように賑やかな食堂に(そび)え立つ加賀(用)丼のチョモランマ( 銀シャリ )、まるで早食い競争のような勢いでチョモランマが抉れてゆく

隣の武蔵はラーメンどんぶりに大盛にされた銀シャリをおかずの『肉じゃが』と『山菜と鯖の酒蒸し』で食べ進めていた

 

 

「──結局遠征から帰投しても一晩待とうも提督は帰らなかったわ」モグモグ

「彼も忙しいのだろう、いつもの書類仕事に加えて最前線の中核に限りなく近い精鋭部隊(スパルタンⅡ)として出兵してるんだからな」ゴクゴク

「提督には約束通り銀座のお寿司屋に連れて行ってもらうの、時期的にお肉とろとろのビーフシチューと焼きたてのバゲットもいいわね」モムモム

「・・・そうか」カチャカチャ

「羨ましいの?」ズズズ...

「いや、提督と提督の財布が可哀想だな。と思ってな」ムシャムシャ

「私はむしろそんなしょげた提督にこそ興奮すら覚えるわ、空の財布を眺め放心した提督の手に私の手を添えて惚れた女の目で『ごめんなさい、でも私にとって提督との時間はかけがえのない幸せな物なの』と言う、すると提督はいつもみたいに『まぁ仕方ないか』と顔を綻ばせ優しく微笑んで次のお店に梯子するの・・・そこは譲れません。耳齧りや手咥えも蒼龍に禁止されてそれしか楽しみが無いのよ」キリッ

「長い、もっと抽出しろ」

「提督は結構チョロい」バッサリ

「とんだ悪女だ・・・たまげたなぁ・・・」

「日頃提督のお酒のおつまみやおやつを盗み食いしてるから罪悪感はあるわ、でも素直に謝れば許してくれるし・・・多分、私はそんな彼に依存しているのかもしれないわね」ショネリ

「フム、提督無しじゃ生きていけない体になってるのか?いやらしい艦娘だな」

「さ・・・さすがに今のは心に突き刺さる物があるわね・・・否定はしないけど」

 

加賀と武蔵は今日も平常運転だ

さて、長門と龍鳳の二人が『これから鎮守府に戻る』と連絡を入れてから一時間が経とうとしていた、時間的にそろそろ到着するハズだろうと買い物好きの艦娘らが首を長くして待っていた

 

 

 

 

 

「摩耶さん摩耶さん、鹿島さんの洋服って確か四越のブランド品ですよね」

「本人はそう言ってたなぁ、それで?それがどうしたんだチビッ子(如月)

「とても綺麗で羨ましいな~って思ったんです!」

「あ~・・・アタシの服とはベクトルが別方向だけど確かにあいつ(鹿島)は女としての人生謳歌(おうか)してるよな~」

 

女性の宿命の一つである"オシャレ"・・・それは世界の法にも定められている"猥褻物陳列罪(変態という名の紳士淑女達)"に該当しないように用意された衣服であり(自分)の表現を表す一つでもある

先ほど朝潮が形容しがたい釣りキチスマイルを披露していたがそれはハロウィーンイベントに大本営が用意した衣装を着ていた時のなごり(恥ずかしさ)

クリスマス衣装(やけに張り切る龍驤)や最近には節分イベント(太巻き(暗黒)咥えた明石)の期間衣装もあったりと大本営はどうしてなかなかミーハーな所がある

西暦2561年──人類は別銀河までも手を広げながらも未知のエリアへとこれでもかと突き進むのであった

クリスマス衣装が素敵でも決して彼女達を汚してはいけない(戒め)

 

館内放送ウー、長門と龍鳳が戻って来たホイ

「おっ!よっしゃ迎えに行こうぜ如月!」

「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ─ 横須賀鎮守府 正面隔壁ゲート前 ─

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 キュラキュラキュラキュラ・・・ブシューッ・・・

 

教習を終えて帰投した二人を迎えるため鎮守府の隔壁前で待っていた艦娘達が最初に見たのは最新の"M990電熱化学(磁気火薬複合)式滑腔砲を装備し複合装甲の塊で出来た軍用色(カーキー)巨大な蠍(M820スコーピオン)"だった──

 

「ホアキーン。新型のスコーピオンちょ~」

「Oh...やっぱり"ながもん"だったネー・・・」

「」

「」

「」

「」

「」

「おわっこれ、これすごっ、これすごいよぉ」

「」

「」

「」

「」

「」

「」

「」

「」

「」

「」

「」

「うっわー!ほら見てよ明石!やっぱりあれM820スコーピオンじゃない!?」

「やっぱり新型スコーピオンのM990電熱化学式滑腔砲はイカしますねぇ!150mmですよ?!あれぞロマンの塊ね!」

「良く見たら車体の操縦席ハッチと砲塔のバッテリーモジュールが一新されてる!・・・まさか新造型?!正式稼働よりも前に新型に出会えるなんて^~♡」

「それだけじゃないわ!車体正面と砲塔正面にモジュラー装甲のジョイントフックまで付いてる!おそらくPiece Support Operation(平和維持活動型)に最適化されたバージョンよ!」

「本当だ!良く見れば砲塔の上に何か見慣れない物も・・・あれはAPS(アクティブ防護システム)?今の時代はお菓子の箱くらいまで小型化してるのね!」

 

皆が口をポカーンと開けたまま目は驚愕に満ち見事に見開かれている、一部うるさい二人を除いて・・・

 

何故UNSCの主力戦車が?誰もがそんな事を考えている時、開かれたままのハッチから見知った黒のロングヘアーの女性がスクッとたちあがったのだ

 

ただいまー、ほ~ら駆逐艦諸君!スコーピオンに一緒に乗らないか?」スクッ

「「「「えっ遠慮しておきます!!!(  駆逐艦達の声  )」」」」(食い気味)

薄々分かってはいたが即答だよ、なんとも世知辛いな!

 

完全に吹っ切れた清々しい表情の長門は良く考えればスコーピオンを貰っただけで懐事情的にはむしろ売り捌いてしまえば車を購入する資金になると考えていた、破棄予定ではあったがおそらくワゴン車くらいなら新車でもお釣も出るだろう、そんなやり取りをしている間に機銃席の穴から這い出た龍鳳は恥ずかしそうにスコーピオンから降りる

ふんわりした純白のスカートはスコーピオンの厳つい装甲に対して全く似合っていないのはいうまでもない

 

も・・・戻りました・・・」ゴニョゴニョ

 

小声で喋る龍鳳は、ふと顔を見上げると全員の目線は長門とスコーピオンに注がれていた、これを良しとして龍鳳はこっそりと自室に戻り運転免許証をニマニマしながら見つめるのであった...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1
パイロット型 マーベリック型 ノーブル型 トレーサー型




次回はまたブルーチームにシーンチェンジします、新たなアンケートは鎮守府に迎え入れる深海勢力のアンケートです


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深海と悪魔3



長らくお待たせしました初投稿です

コロラドウイルスやらで大変でしょうが皆さん頑張って野獣先輩女の子説を証明しましょう☆ミ

アンケートの結果ですが結局全員参加といういつものオチとなりました(知ってた)


─北緯0度13分 西経176度31分─

 

 ベーカー島

 

 operation 『Devils Hunt』

 

 上陸から220分経過──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──よし、こいつらで28人目・・・これで捕虜の解放は全部だな」

 

チーフとフレデリックは特型に捕虜にされた深海棲艦の解放を終え最後の空間を目指して歩く

初めこそ比較的脅威度が低い深海棲艦が閉じ込められていたが洞窟を進むにつれて個の戦闘力が高い者がより強固な監視と堅牢な檻に封じ込まれている事が判明し、意識がしっかりしている者には道すがら危険な状態にある者を手助けすることを条件に手早く解放し可能な限りスパルタンⅡの労力を割かずに済ませるのだ、いくらか脇道のどん詰まり(行き止まり)に囚われている者は致し方なくチーフかフレデリックが入り口で待機しているペリカンまで運びインフィニティで必要な医療を受けさせるべく2機のペリカンがひたすらシャトルランを繰り返していた

最後の牢にいた二人はどうやらゴキゲンではないらしく、最後であることもあり"鍵を開けた後、親玉を排除し回収を済ませ脱出"する手筈となる

 

「枝道は虱潰しに当たったがこの道が最後だな、ある程度広い空洞にアルテミスが拾った生体反応もそこだ」

「残弾の確認をしておけフレッド、残りはサブリメ・トランセンダンス・・・奴をどうにかしない限り終息はしない」

「あいよ、ここまで楽にやらせて貰えたしな・・・DMRはまだ一発も使ってない──っと、マグナムはあと2マガジンと3発(27発分)だな、チーフは?」

「M57 pilumは未使用、ライフルは4マガジン(36発分)と30発で残り174発だ」

 

フレデリックは鼻で息を吐くと幾何か物足りなさを感じていた、チーフがライフルを射つ時は必ず一発を脳髄へ叩き込みもう一発をトドメと言わんばかりに追い討ちをかける

頭部に装甲のある一部のフルフェイス装甲を持った特型にはダブルタップで装甲で留まった一発目の弾丸に二発目の弾丸を当て装甲を貫き一発目の破砕した榴弾さながらの弾丸とそのまま侵入し装甲内部で跳弾しながら脳髄をズタズタに切り裂く二発目のピンポイントショットを見舞いしていく、この技もスパルタンⅡならばこそ可能な神業に近い、しかしチーフとフレデリックはそれを意にもすることなく暗い洞窟を明かりも無しに進んだ

スパルタンⅡは眼球の毛細血管にも手を付けられて(強化手術)いる為暗闇であっても視界もまるで昼間のように見えているからだ、ヘルメットにライトが設けられているがあくまでそれはスパルタンⅡ以外の友軍と共に行動する際の道しるべとなる為の明かりの様な物に近いだろうか

 

チーフはMA5Dのディスプレイに表示された方位を示す簡易コンパスと[30]と記されたマガジンに残っているM118 7.62×51mm FMJ-AP弾が詰まったマガジンを慣れた手つきで抜き取り新しいマガジンを装填するとディスプレイには[36]と表示された、最終戦になる前にたった6発であってもその内の1発が決め手となることもあり6発使用し30発となったマガジンはしっかりとマグホルスターにマウントされる

本来フルオート型のMA5D(アサルトライフル)の弾を過剰に使用し過ぎないようにタップ射ちをしていた事もあり、ある程度残弾は残されているようである

 

「・・・サブリメ・トランセンダンスは全長2kmはある──比較的新型のCCS級より旧型だが体格で勝る、洞窟内では重兵装(ミーティア)は使えん、今までの特型より手堅く攻める必要がある、案はあるか?」

「そうだな、ウチ(横須賀)の長門って知ってるだろ?奴に頼まれて近接格闘の稽古をしてやってるんだがな、かなりパワーがある・・・如何せんまだまだ荒削もいいとこだが捨て身の全力スイングで600年前の225mの戦艦が戦車を8m吹っ飛ばせる威力は有してる、()()()()──だ、2kmのコヴナント船ともなりゃ冗談混じりに小突いただけで戦車をボールみたいに投げるようなモンだ、一筋縄じゃいかないぜ?というか戦艦クラスともなるとタッパ(身長)がデカイんだ、ヒール除いても180cmちょいあるんだ・・・俺らもデカイせいで感覚が薄れてるが一般女性にしちゃデカイ(確信)」

「・・・」

「だが何も俺とチーフが直接手を下さなきゃならん訳じゃない、的確な急所や装甲の無い場所に銃弾をキッチリ当てりゃいいんだからな・・・で、簡単且つ旨いお手軽レシピがあるが──どうだ?」

「・・・任せる」

「そうこなくっちゃな──リンダ、チーフのARC-920(レールガン)の弾薬はたしかチタニウム-AⅡ 16×65mm M645 FTP-HE(榴弾内臓スラグ弾) だったよな?リミッター解除した上で岩石ならいくら抜ける?」

あら?正直面倒なんだけどまぁいいわ、そうね・・・岩石だけなら精々27.3m──榴弾の信管を抜けば34.3mってところね。さぁプランを聞かせて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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──

 

 

 

 

 

 

─洞窟 最深層部─

 

 

 

 

 

 

・・・・・・イルのだロう、さッさトでてキタラどうダ?うすぎタなイにんげんモドきよ

 

((へぇ、下っ端が人の言葉を使ってなかった事から察するに親玉も同じもんがかと思ったがそんな事は無かったか))

 

深海棲艦はもとより艦娘とも一切似つかない独特なアクセントのある機械的だが多少の知性を感じさせる言語は頭の中に僅かに残るような気がしてならなかった

簡単な仮説だがその違いは運用されていた乗組員らから"愛着を持たれていたかどうか"ではないかと考えた、艦娘の元となった第二次世界大戦当初の艦艇は乗組員達に大層愛娘のように可愛がられていたそうだ、人類は船を扱い始めた辺りから「船に宿る魂は女性の姿をしている」なんて話を良く聞いたからか・・・1つ1つ大きな意味のある名を授かり、クルー1人1人が誇りを持ち使命に燃えていた人類が古くから築いてきた時代

同族同士の殺し合いが旧き良き時代だなんて言うつもりはないがそれでもコヴナントの艦艇なんかよりはその魂は大分マシであったろう、"自分を只の物"として扱われる事もなかったのだから

それに対して特型のアイツ(コヴナント深海棲艦)らはどうだろうか、コヴナント軍では実際には艦艇は"旧文明の発掘品"をそのまま使用しているのだ、一部のサンヘイリ(エリート)族らは武士道心を持った種族だったらしく(アービター談)乗船する艦艇を信頼し命を預ける者も少なくはなかったという、それでも数で勝るアンゴイ族(グランド)や殺し合いが出来れば何でもいいジラネルハイ族( ブルート )やミミズの集合体であるレクゴロ(ハンター)、同盟というよりは傭兵に近い残虐な種族キグ・ヤー(ジャッカル)、無理矢理爆弾をくくりつけられて従らされていたハラゴック(エンジニア)と人類のヒロインことデア等々の面々で艦に愛着を持っていたのは精々大きめの塩瓶にひとつまみの砂糖が入っている割合のようなものだろうか

それを鑑みればコヴナントの艦艇には"愛着"なぞ無いに等しい物だったのではないだろうか?クルーに愛されていた艦娘とそうでないやつら(特型)、こうして見れば安直であるにしろ理屈は通っているはずだ

深海棲艦に関しては人間に敵意であっても意志疎通するために何処からか自然に、いつの間にか学んだと港湾棲姫は語っていた、だがそれが一体[誰]で[最初の深海棲艦]が何者なのかは一切わからないという、北方棲姫も「シラナイ。ゼロ、オイテケ、オナカヘッタ、ギュウドン、オイテケ」としか言わなかったのである

原初の深海棲艦は結局判明せずただ深いだけの謎も解き明かせると期待していたが無駄に終わったようだ、UNSCの研究員達は「イ級」ではないかと睨んでいるようだがそれは「イ級が成長(進化)した者が泊地や姫になる」という事だろうか?先の言ったを自分の発言を棚に上げるつもりはないがイ級は駆逐艦だ、闘気(オーラ)を纏うなど違いはあるが安易に決めすぎではないだろうか?

 

「心外だな、こちとら結構宜しくやってた方だったんだがな?それとも最初に挨()しとくべきだったか?悪いな、土産(グレネード)の1つも無くてよ」

ハッ・・・よクいう・・・モウいっピきはドうシた?フルエあがッテおじケついたカ?

「スパルタンⅡがそんな玉に見えるならお前の目は節穴ってことになるな」

 

親玉が砲を向けプラズマ砲を一発放つ

DMRを身体に引き寄せて左に捻り初弾をかわし勢いをそのままにスラスターを起動、足の遠心力にスラスターのパワーを加えて飛び上がりながら身体をひねり右足を地に戻し勢いを無駄にせず左足を振り上げて更に跳躍しながら横軸に回転する、1発目が寸前自身がいた場所に命中し岩場が粉々に砕けていた

2発目が胸の前を通り過ぎるのがハッキリと見えている、ここで再度スラスターを吹かし速度を上げ繋げて3発目も背面を無事通り抜ける、意識を集中させていた影響で周囲がまるでスローモーションのように感じていた、1発目からだ──まるで霧島達が遊んでいたテレビゲーム(VAN♂QUISH)の感覚に似ている

着地と同時に片膝を地に付けDMRをトランセンダンスへ向け何時でも発砲できるように構え銃身を向けた、知っている人達からみれば今の動きは[バタフライキック]から[ポップダブルフルツイスト]を繋げたアクロバットに見えただろう、腕はDMRを引き寄せる為に一切使っていないのでスラスターありきの力業のアクロバットだが・・・

まだ下拵(したごしら)えが済んでいない、もう少し時間を稼ぐ必要があると余裕があるように見せつけるために結構カッコつけてしまった

 

ホぉ・・・ずうタいにニアワずヨクうゴく・・・どうしてナカナか・・・やツラ(深海棲艦)よリかは、いクぶんカはタのシメそウダな・・・

「どうもお前は常に威厳(いげん)誇示(こじ)してないと気が済まないのか?だったら"お褒めに預かり誠に光栄"とでも言って欲しいか?」

ヌかせ、カトウせイぶつのニンゲんナンぞにいわレたとこロで、きミがワるいだケダ

「ふん...そうかよ」

 

そんなやり取りを続けているとヘルメットのバイザーにリンダから連絡が入る、相手から見てこちらのバイザーを透視するのは不可能だ

目線だけをワイプに映るリンダに向け清聴しておく

 

こちら守り鬼(リンダ)Are you ready?(もういいかい?)

 

準備はできたようだ、なら"蹴り手"を如何にして"罠"に連れていくかが肝になる──とはいうが投げ飛ばそうが吹き飛ばそうが結局蹴り手を"空き缶"に近づけさせれば良い事には変わらない

日本ではこれを"缶蹴り"なる遊びに近いだろう、駆逐艦から教わった

鬼以外が隠れて鬼が隠れた人を探す、鬼は隠れた人を見つけたらその見つけた人物の名前を告げる、隠れる側の仲間が仲間を守る為に缶に攻撃を開始するのだ

缶を蹴ら(攻撃さ)れないように(拠点)を守る昔ながらの遊びだ、空き缶を蹴られてしまったら捕まえた人質は鬼の手から逃れる事ができる

スパルタンⅡは幼少期にこの缶蹴りとかくれんぼを合わせたような戦術指導をよく行った、本来の缶けりは鬼は一人だがスパルタンⅡ流は4人1小隊の鬼がいる、缶を防衛するためなら小石を投げつけようが徒手空拳で薙ぎ倒そうが缶の周囲に罠を張り巡らせようが鬼も隠れようが缶に迫る隠れる側を阻止するスパルタンⅡ流の缶けりである、鬼は隠れる側を罠に嵌めるために敢えて名前を告げても缶を直ぐに守らない鬼もいる

早い話が"隠密している敵性勢力を索敵・包囲し拠点への攻撃を阻止しつつ敵を罠に陥れ各個撃破する"訓練である

今やろうとしているのは親玉に砲撃をさせずに格闘戦が有利となる距離をギリギリを保ちつつ誘導し待ち伏せた鬼が攻撃を加えればいい、だが缶に罠がある事を蹴り手に悟られれば殺られるのはこちら()

この作戦は冷静にこちらを追い詰める相手には不得手だが奴みたいに強大な力がある故に慢心した相手なら効力を発揮できる、ここで仕留めそこなってもありったけのハイペリオン(TNT換算280メガ㌧級)核弾頭と3テラトンの破壊力を有するデアイタインのMark IX Heavy Coil-45J3D3 MAC(重巡洋艦用M.A.C.)を射ち込めば奴とて無事では済まない、初めから核を試用しない理由は人質と島の奪還の二つ、無人島とはいえ核を使えば周辺の海に放射能をばら蒔く事になるし陸路では十二分に離れているが海路は遠くとも日本に繋がっているのだ、影響が無いとは言い切れない

彼女達(艦娘)のホームを核で汚染するのを俺は看破できない、それだけではなく海洋汚染によって太平洋のみならず世界中の海の生態系が滅茶苦茶になってしまう、チーフやケリーとリンダ、現時点で生き残っているスパルタンⅡも「核なんぞ使わないに越したことはない」──と、皆そう言うだろう

ならば俺達(スパルタン)がやるんだ、艦娘の為だけではなく世界情勢の為にも"できない"では済まされないんだ

 

Not yet.(まぁだだよ) これから誘導する、奇跡のカーニバル開幕の用意はいいか?」

ライトアップは既にスタンバイしてるわ、合図で花火が打ち上がる、ド派手なやつよ

「了解・・・また連絡する」

 

 

 

 

 

 

 

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 ─ 回想 ─

 

 

岩石ごとトランセンダンスをブチ抜くですって?

「そうだ、アルテミスのスキャンからして一番岩石が薄い箇所は海に面した崖の波打ち際だ、厚さは31.0m──信管抜けばいけるだろう?」

簡単に言うけど侵徹角度やその他の要因でも厚さに差が出るのよ?いくら只の岩と云えど内部に長石や石英のようなそこそこ固い物も含まれる、それを不可視の(岩石)越しにピンポイントスナイプだなんてナンセンスにも程があるわ

 

リンダは言葉に若干の刺を孕ませて答える、スパルタンⅡの戦いの中でも特に苛烈な戦いだったオニキス内部のダイソン球(人工惑星)では強固なフォアランナー製の内壁があり障害物を貫通させることは叶わなかったが他の作戦ではコンクリートのトーチカや木に隠れたアンゴイを遮蔽物ごと吹き飛ばしてきたリンダでも遮蔽物を貫徹し障害物越しに命中させるのはたやすいことではない

 

出来なかった訳ではないが一発たりとも無駄射ちできない状況で数が限られる大口径型弾(14.5×114mm)を補給無しでフルマーク(全弾命中)させる為に不確定要素がある射撃は避けていた

そんな彼女は必見必中を気構えていた、宣言通りダイソン球での戦闘戦績においてスパルタンⅡで唯一のブルズアイ(全弾命中)を成し遂げたリンダではあるが彼女にとって今の状況はあまり好ましい事ではなかった、頼れる目がアルテミスとフレデリックの合図のみというのは現段階では余りにも心許無(こころともな)

 

「で、やってくれるか?それとも出来ないか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上等・・・こんな面白いスナイプなんて早々体験できないわ、やってやろうじゃない。その代わり艦娘の子達にフレッドの極秘資料流すから

「お前こんな事してタナトス...タダで済むと思ってんのかよ(絶望)・・・中身は何だ?」

知らない方がいいわ

「俺・・・鎮守府に帰ったら四式ソナー作るんだ・・・"特別なおにぎり"の量産もしなきゃ(使命感)アークロイヤルが「新しいソーフィ欲しい」言ってたしソーフィMk-Ⅲも作りてぇな~(無邪気)」

日本ではそういった言葉を"死の暗喩(死亡フラグ)"って言うみたいよ、あと特おにぎりだって横須賀には長波と阿賀野がいないわ、艦載機もF-41 K.spe Tear-Ⅲ(艦娘仕様 第3式)使ってるし旧型の複葉機はいらないんじゃない?

「SSに出てないだけで長波と阿賀野も着任はしてるんだよ、E型(新型)といえどブロードソードも本来装備できないし、何より()()()()()()()()()だ」

あとソードフィッシュMk-Ⅲはイベント報酬よ、作者が艦これ始める数年前に終わってるわ、なんならアーク繋がりでC-59 Archangel(アークエンジェル) starfighter(スターファイター)でも渡せばいいんじゃない?

「アークエンジェルは大気圏外用戦闘機だから・・・(震え声)」

 

フレデリックとリンダの会話を無線越しに聞きチーフは「何やってんだこいつら・・・」と独りごちた、見張を全て消して何時でも脱出できる支度を済ませたとはいえまだ奥に倒さねばならない親玉がいるのだ、悠長(ゆうちょう)にしていられる時間は余り残されていない──と、不意にケリーが「グリーンチームはどうしてるの?」と聞いてきたのでチーフは「・・・首尾は上々だ、私生活がだらしない(部屋が散らかってる)が」と答えておく、この親玉の件を片付けたらグリーンチームを連れて横須賀のカレーをUNSC艦娘に知らしめに行くのも悪くないかもしれない

 

チーフが近場の岩陰に隠れ何時でもフレデリックを援護できるように待機している中、リンダとケリーは攻撃地点で準備を終えていた

フレデリックはというとトランセンダンスの砲撃と格闘技を凌ぎながら位置に誘導していた、不自然にならないようにスラスターを吹かしながら横に回り込みつつ風切り音を纏う拳をトランセンダンスの顔面スレスレに捻じ込み、時にはスコーピオンをバラバラにしながら数十m吹き飛ばす蹴りを脚に向け避けれる程度に振るいわざと避けさせて誘導する、最低限の回避行動でも体制を整えられるように仕向け、予想よりも大きく動いた場合はトランセンダンスを必要以上に動き回らせないようにマグナムを曲面装甲に射ち弾かせて足止め、すぐさまDMRに持ち替えて足元の岩石を破砕させ避ける先にフラググレネードを投げ込み徐々に罠への誘い込みを行う

フラググレネードは既に2つ使用し残されてた弾はあと数発のマグナムとディスプレイに12と表示されたの7.62×51mm弾、アサルトライフルと同じ弾を使用するDMRだが薬装が異なるためアサルトライフルの弾を使用することができないのが致命的な致命傷(経験が生きたな)である

 

おもっタとうリダ、まだマダヤりたりなイぞ!もっとわタシヲたノしませロ!

「ッ・・・!やなこった、お遊戯なら1人でやって──うおッ!ぐあっ!」

 

懐に飛び込まれたフレデリックは脇腹に一撃を見舞われ軽くバウンドし追撃の蹴りで地面に叩きつけられた

素早い受け身をとり体制を立て直すも相手は既に間合いまで侵入し次の一撃を振りかぶっている

 

((ちっ・・・万事休す──いや、まだだ!))

 

予定とは少しばかし違う事に痺れを切らしたチーフが遂に援護を開始した

アサルトライフルのFMJ(徹甲弾)がトランセンダンスの装甲を徐々に穿つも当の本人は動きを止め後方に回避した後チーフに砲を向けてプラズマ砲を発射し始める、直ぐ様岩場に隠れたチーフは空になったアサルトライフルを素早く装填しチャージングハンドルを引き腕とライフルのみを岩場ら晒しブラインドショットを行う

チャンスは今しかない、フレデリックはスラスターに火を灯しトランセンダンスの腹部に良質なタックルを敢行した

 

 

!!きさマ、はカッたナ!?クソ!はな・・・セ・・・ッ!!

「リンダ!やれ!!」

It's open!(さぁ、開園よ!)

 

既に発射体制に入っていたリンダは疑うこともせずレールガンのトリガーを引く、侵徹体を組み込ませたバッテリーパックからトリガーを通じて信号が送られメインモジュールに送電される、上下に別れた銃身にローレンツ力が働く磁界が発生しチャージゲージが最大まで充填される瞬間信管を抜かれたマッハ9のスラグ弾が岩壁を箸を豆腐に差し込むようにフレデリックに指示された地点へ寸分の狂い無く放たれた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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──

 

 

 

 

 

 

──チーフ、フレッドは?

「岩壁の砕けた塵で視界が確保できん、だが──静かになった、少し待て」

 

「う゛ぁ゛~い゛っ゛て゛ぇ゛・・・」

 

チーフはバイザーのサーマルを起動すると重苦しい重低音で唸るフレデリックを見つけトランセンダンスに警戒しつつ駆け寄る

 

「・・・こちらシエラ117──デアイタイン、作戦は完了、最後の捕虜とペリカンに向かう」

こちらデアイタイン通信士"紗奈 奈々( SNNN )"了解しました117、帰投してください

「117了解、・・・あとメディックとミョルニルの磁気関連のメカニックを寄越してくれ、交信終了」

 

塵が晴れると大穴から光が入り込む、トランセンダンスはリンダの狙い通り命中し顎と身体を残し消滅していた

レールガンの余波を受けてか少し離れた場所で転がっていたフレデリックはうつ伏せから自力で仰向けに寝返る、腕の動かし方と唸り声からどうやら骨折でもしたのだろうか

決して折れない炭化セラミックの骨格と関節が明後日を向かないように磁気制御されたミョルニルアーマーがあるにも関わらずこうなったからにはトランセンダンスの発する磁場が関与しているとチーフは仮説を立てたのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─ 横須賀鎮守府 執務室 ─

 

 

 

Prrrrrr~電話じゃけぇ! Prrrrrr~まぁ、電話だな Prrrrrr~電話だぞクソが! Prrrrrr~電──ガチャ

 

「はいはいこちら横須賀鎮守府秘書艦龍驤や、どないなご用件で?」

UNSC、スパルタンⅡのマスターチーフだ

「あら、英雄さんかいな。どないしたん?もう作戦は完了したん?」

・・・そちらにペリカンを迎えに出す、秘書艦含めもう1~2人誰か来るように伝えてくれ

「?? まぁええけど・・・司令は無事なんやろ?・・・()()()()みたいんは・・・ホンマに堪忍やで・・・?」

 

龍驤が声を絞らせながら呟いた、()()()()と云うのは間違いなく()()()の事だろう、チーフはダグラスがフレデリックの胸にパンチを繰り出して生を繋ぎ止めた事を知り当時はダグラスに心底呆れ果てたのを思い出し今一度鼻でため息をついた

 

・・・迎えの理由は3つ、1つは"フレッドが右腕を骨折した"事、もう1つが・・・"UNSC所属の艦娘(グリーンチーム)を連れて横須賀鎮守府に行く"、最後が"友好対象となった深海棲艦の一部が今後横須賀鎮守府に属する"事だ

「しっ司令が骨折?!ホンマ大丈夫なん?!」

 

悄気(しょげ)たり動揺したり忙しい龍驤をチーフは何時もの様に気にせず容態を伝える事にした、()()()()もありかなり敏感になっているようだ、チーフも自身の地位を上手く利用し日本海軍からUNSC艦娘の為にと提出された資料を無理矢理閲覧した事があるがどうやら艦娘は基地司令官が不在の艦娘は全てにおいて能力が著しく低下するというのが日本海軍の調べらしい、司令官──提督になるにも"妖精が見える"という端から見れば異常者必須の"才能"と職業軍人としての覚悟が必要との事

現在日本では艦娘という存在は公となり日本海軍の公式サイトには各国を代表して戦艦から[大和][アイオワ][ガングート][リットリオ][ビスマルク][ウォースパイト][ローマ]──空母からは[赤城][アークロイヤル][ザラ][グラーフ・ツェッペリン][コマンダン・テスト][アクィラ]など比較的成人の年齢に達している艦娘が紹介され日本国民から「一般人からも指揮官をつのるべき」と一般男性市民から鼻の下を伸ばしたような声が挙がっているが軍人としてのノウハウもバイタリティーもない素人には任せられないのもまた理由の一つでもある

日本海軍の関係者は例外無く"妖精が見える"人物を集めた自衛隊やUNSCの優秀な士官である、それ以外にも日本国自衛隊員や政府による特別な診断にたまたま来て"妖精が見えた"国民に事を説明し任意を得た上で自衛隊員として実績を積んだプロフェッショナルしか所属しておらず搬入その他の業者は"妖精が見えない"者である、日本人の人口割合で言えば"妖精が見える者"の数は年齢に関わらず概ね1000人に1人居るか居ないかという"才能"を持つ物を集めるにはかなり骨が折れるのは言うまでもない、日本海軍と日本政府は国民からの反発を抑制すべく

「仮に"才能"があれど軍人ならば身体が資本である、現在人手は十二分に足りている事とUNSC海軍所属の日本人隊員、日本国自衛隊員佐官のみ採用する方針である、例外として外国籍のスパルタンⅡや元ODST(キヨシ・カズヤ)・・・柴犬、子供、ありとあらゆる関節が1080°回転する一般男性などが指揮官として配属されているが皆戦績は非常に優秀であり日本海軍ならび日本政府とUNSCはそれを認可している」

という発表は美女に囲まれたいだけの日本国民や在日の外国人にとって無慈悲な物であった、だが"(艦娘)"を戦場に送り込み"(艦娘)の命を預かる"のだ、当たり前の処置である

それにUNSCのスパルタンⅡ達が信用できる教官達や実績を積んだ自衛隊員に本気で取り組む者とそうでない者を上手く(ふるい)に掛ける事もできる算段である・・・本当は1日で判る"才能"の有無の見極めには数年掛かると少し嘘も含ませて・・・

・・・余談だがこれにより時間がかかるが比較的安全かつ指揮官として実力を積める自衛隊、実戦による命の危険はあるが自衛隊より近道があるUNSCに入隊する日本人の倍率が急増したとか・・・問題は鎮守府の提督の椅子に一切空きがない状態であるため"才能"があっても精々予備員として大本営から召集が来るまで自衛隊・UNSC海軍の兵役を勤めなければならない点だろう、そう簡単にポンポンと100人200人と提督を着任させる事ができるのならば深海棲艦など既に完全に殲滅しているのだから

 

本人は至ってピンピンしている、医師もスパルタンⅡなら一週間(ニンジャなら無料)と言っていた、問題はないだろう・・・ペリカンを降りたらペリカンは直ぐに引き返す、あくまつで引率役だな

「そ、そうなんか・・・良かったわ!そしたら誰か暇しとるやつ見繕って待っとるで!ほなまた!」ピッ

 

胸を撫で下ろす龍驤はやっと気分を落ち着ける事ができたようだ、基地司令に対する心配が積もっていたせいか()()()()が完全に頭から抜け落ちていたようだ・・・

 

「・・・・・・(まぁいいか)」ツー...ツー...

「ほらフレッド、しっかりしないな」

「あ~ちっくしょう・・・骨折なんて不名誉の極みだっての」トボトボ・・・

「オッサン、コッセツ、ゼロオイテケ」

 

通話が切られたウスーイフォンを見るチーフ、画面のアイコンは何やら巨大なガトリングガンを構えた赤いロボットに龍驤と同じサンバイザーを付けているシュール極まりない物が使用されていた

 

チーフが先頭を歩きフレデリックがリンダに連れられデアイタインの艦内を歩きそれにほっぽ(命名:ケリー)が続くように歩く、その後方にしかめっ面の[トラファルガー(ポエニ級超大型空母)]に引っ付くように港湾棲姫が歩きそれを心配そうに眺める[イオウジマ(パリ級重フリゲート)]と[エミネント・ドメイン(ストライデント級重フリゲート)]、そして"空母ヲ級"と呼ばれる深海棲艦の1人──総勢8名・・・ケリーは予定があるらしく横須賀には来ないらしい

今後横須賀鎮守府に複数名の深海棲艦が情報提供や共同戦線として参加する事がUNSCと日本海軍の意向により本日付けで[北方棲姫][港湾棲姫][空母ヲ級]の着任が決定されまた後日に[駆逐水鬼][駆逐古鬼][泊地水鬼]が着任する予定となっている

横須賀の艦娘にどう説明すべきか・・・キリキリ痛む腹部を左手で擦りながら一番お堅い難関ステージ、長門の口振りを想像する・・・・・・北方棲姫(ほっぽ)がいれば長門(ながもん)ならばもはや居ないも同然だ

次は港湾棲姫( こー )、龍驤や大鳳、(瑞鶴)といった薄い胸族が何と言うか・・・デアイタインの艦内でほっぽとよく遊んでいたことから駆逐艦を世話する重巡・軽巡・巡洋艦組と気が合うところがあるかもしれない・・・空母組からはあまり良い目で見られない気がするがまぁ馴れだ馴れ、デアイタインの食堂でデミグラスソースをたっぷり掛けたハンバーグを痛くお気に召していた点から食事と言う名の賄賂で懐柔は可能だろう

次が空母ヲ級(ヲーちゃん)、空母であるらしいがカタパルトが無いように見える・・・淡い蒼色に霞のように光る三日月型の杖を持っている事からファンタジーな魔術師のように艦載機を召還するのだろうか?後でお手並み拝見といこう、頭に乗っかる魔女のような(いささ)か不気味さを(かも)し出す帽子からは数本の触手と口から紫色の長い舌がベロンチョとはみ出ている、何故だか着任したての加賀を思い出した・・・そうだ、あいつ(加賀)は俺が食べ物を手に持っていれば手を押さえ着けてきてそれ(食べ物)を手ごと咥えて奪い、おやつの催促と称して耳や手首を囓ってきたりと最初は録な奴ではなかった猫かな?

半年から一年くらいで蒼龍が 調♀教 したおかげて他所の加賀と同じようにはなったのだ、ただ半端に深海化した影響か瞳が赤色になり白くなった髪は髪染めで元の色に似た濃茶色にしているが

 

「・・・んで、ヲ級の帽子は"1人"にカウントしていいのだろうか・・・?」

「ヲ?ヲヲッ、ヲッヲ」

「いつの間に横に・・・前に潜入してた時(awakening the HIBIKI)片言で喋ってただろうよ」

「・・・フン、ヨクワカッタワネ、ニンゲンノクセニ・・・マァ、ホメテアゲルワ」プイッ

 

最後尾を歩いていたはずのヲ級はいつの間にやらフレデリックの横に付き杖を両手でぎゅっと()(かか)えながら歩いていた、やけに高圧的な言葉の節々から棘のような物を感じるが発音自体に圧は無く気持ちが高ぶっているように聞こえる、ふ~む...照れ隠しでもしているのだろうか・・・

 

「少佐とごはん!久しぶりで楽しみだなぁ♪」

「イオウジマ姉さん随分元気ね・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

──────

 

────

 

──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─ 横須賀鎮守府 資材倉庫棟外壁 ─

 

 

 

 

 

 

 

 

   ミーンミーン

              ミーン

 

 ミーン           ミーン          ミーン    みんみ

          ミーンミーン 

    ミーン・ガールズ       

          ミーン

 

 

 

 

 

 

 バタバタ バタバタ ジタバタ

 

「何やら、お°も°し°ろ°い°こ°と°に°な°っ°と°る°ヴォ゛ォ゛ン゛」シャク...シャリシャリ...

 

セミが鳴き喚く夏の空の中で倉庫棟の亀裂に挟まり悶える小柄な艦娘に対して龍驤は600年の歴史を持つ"赤○乳業"の代表商品のソーダ味アイスを食べながら冷めざめと語りかけた

ただただバタつかせていた足はそれを無駄な努力だと嘲笑っているようにもみえなくもない、透き通った水色のフリルが付いた黒のショートパンツの艦娘は動きを変えて平泳ぎのような足さばきを見せ始める、意味が無くとも何もしないよりはマシなのだ

日差しで火照った身体をサワサワと流れる海風が肌を優しく撫でた

 

──夏の伊吹の到来である

 

すっかり夏の気分が冷めきった龍驤は隣の亀裂に挟まりショートパンツの艦娘より控えめに足をパタパタさせて脱出を計る艦娘を見下ろす

緑色のスカートに黒のニーソックスを履いた艦娘は隣の艦娘同様にもがくのを中断し身体をひねり始める、胴体が反転しうつ伏せ状態から仰向けになり時計回りに回転し始めるのを見計らって再度足をパタパタと動かすが無情にも進展はない

スカートが完全に(めく)れ上がり赤い小さなリボンの付いた白のショーツが露になるがもはやそんなことどうでもいいのだろう、更にもがくも悲しく時計回りにまたうつ伏せに戻ってしまった

 

「水無月は兎も角・・・如月がこれ(壁ハマり)やるのは男性読者の股間に悪いんや・・・早いところ茶番を終わらせなアカンなぁ・・・」

 

依然として悲しく空を切る足を掴み力任せに引っ張る龍驤、麦わら帽子を被りチェック柄のシャツとオーバーオールを着て手拭いを首に掛け軍手を嵌めれば間違いなく似合うこと請け合いである

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   ヨイショー! スポーン

      コラショー! スポーン

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁっ・・・はぁ・・・助かったぁ・・・ありがとうございます秘書艦・・・」

「ふぅ、ふぅ・・・一時はどうなるかと思いました・・・伊良湖さんに頼まれて缶詰め取りに来たんですけど鍵持って来るの忘れちゃって・・・」

「・・・引っこ抜くの面白(おもろ)かったし礼は別にええわ、それより何で絶望要塞のCMの真似事やっとったん・・・?」

「その、ほらあれですよ、"穴があったら入りたい"って(ことわざ)あるじゃないですか、そしたら抜けなくなっちゃって・・・」

「あるにはあるけどなぁ・・・で、鍵忘れて横着(おうちゃく)して隙間から入ろうとしたらこうなったんか・・・あんな?あの場面で使われる諺の身にもなったほうがええで?」

「ん、おかのした」

「あのぅ、それで龍驤さんはどうしてここに?」

 

如月の言葉に(ほう)けた顔でハッとする龍驤、どうやら龍驤も一瞬目的を忘れていたようだ

とりあえず日陰に移り溶け始めていた氷菓子(シャリシャリ君)を一嘗めしてから目的を告げた

 

「──と、ある程度の筋書きはこんなもんやな、丁度ええから一緒に司令を迎えに行くで、(選ばれた事を)喜ぶんやど?」

「いや、僕ら伊良湖さんの頼まれ事を~・・・」

「ほんなら早よう済ませばええやん?出番・・・無くなるで?」ニヤニヤ

「「!!!!」」

 

唯でさえ初登場から今まで作者にすら忘れ去られていた水無月と如月、他にも忘れ去られた艦娘はいるだろうけどもここで出番を失えば、下手すりゃ最終回まで御鉢が回ってきそうにも無いのも事実・・・なんとかしてレギュラー化を果たしたいものだ(鼻ホジ)

 

「わ!わかったよ!直ぐに済ませてくるから!!」ダッ!

「如月達を置いてイかないで下さいね!」ダッ!

「うむ、素直で宜しいわぁ♨」

 

龍驤は氷菓子が溶けない内に被り付くと姿勢を低くしてから残り数口を楽しむ、あの二人の事だろうから数分で戻るだろう──と、のんびりしていた

 

「今の話し!聞いたゾ龍驤!!」

 

あびゃああぁぁあぁああぁッッッ!!?」ビクーン!

「どうした、そんなビックリして」しなり

 

 

余りの驚きに思わずアイスを手放してしまった龍驤、前のめりになり四つん這い(ヨッツァンヴァイン)でわたわた猫のように暴れていた

 

「あ^~死ぬかと思ったわ全く・・・やっぱり所詮は"ながもん"やな?!」

「ハッハッハ!そんな大袈裟な、照れるじゃないか!まぁそれよりもだ・・・提督が戻るのだろう?まだ()は空いてるか?」

 

龍驤は「誉めとらんわ"ばかもん"め・・・」と悪態をつきながら地面で胡座をかいて悲しく蟻がワサワサと(たか)るアイスを見た

いつの間に後ろにいたのだろうか?倉庫棟は鎮守府の隅っこに建てられており回り込むには反対側の裏から来る必要があるはずなのだ

 

「これにて満員や、これ以上は直接聞いてみなあかんわ・・・というか、なして裏から回り込めたん?いっくらなんでも神出鬼没すぎや」

「話せば長くなるから割愛すると如月と水無月のおぱんつを奥の角から撮影してたのだ!水無月はショートパンツだから撮りにくいが隙間からチラリと見えた瞬間を──」

威張るなや変態対魔艦め!!タコとイカまみれの壺にぶちこんだろか?!?!

「ほう、タコとイカの踊り食いか!胸が熱くなるな!」ジュルリ...

「・・・コイツと話してるとこっちまで頭クルクルパーになりそうやな・・・一応言ったるけど英雄様は()()()()()()()言うたから(つの)った一行なんや、もう満員やから4人目は知らん・・・せや、♂イカの内臓の白い袋を生で食ったらアカンよ?それ精莢(せいきょう)言うてな・・・まぁ・・・ぶっちゃけ精○なんよ、刺激を与えると袋の中の筒から飛び出して柔らかい物に突き刺さった後先端が膨れるんや・・・!舌や食道、はたまた胃袋に刺されたら最悪死んでまうで!刺された箇所を小さく切開しながら1つずつ除去せなアカンねん!これ豆知識や!」

 

謎の豆知識を披露する龍驤を他所にもう満員と聞いた長門は目から生気(ハイライト)が消えてガクッと膝を付いていた、龍驤は過去に長門が改二になった際に

「提督!改二になった事で大発を積めるようになったんだ!提督が行ってくれと言うなら・・・遠征に行ってやらんでもないゾ・・・?」チラッチラッ

と言っていたのを思い出していた、フレデリックからは「大発積むなら横須賀には睦月と夕張がいるし・・・長門は留守番な!」と却下されていた時も同じようにレ○プ目になり"ぐでん"と力無く涙をポロリと流し、まるで事後(意味深)のように倒れていたのはまた別のお話し

 

「はぁ、はぁ、はぁ・・・龍驤さん、お待たせしました・・・」ゼェゼェ...

「迎えの、ペリカンはまだ・・・来てないんですか・・・って、なぜ長門さんがここに??」ハァハァ...

「気にする必要ないで?昼飯に食った"カキフライ"で腹下したみたいなんや(適当)」

「あっ、ふ~ん・・・(察し)」

「ほら、こんな話してる間にペリカンの到着や、ほらいくど~」

 

悠々と着陸するペリカンの後部ハッチからアーマー姿のチーフに支えられ降りてきたフレデリック、それに続くようにグリーンチームとリンダが降りる

 

「お?なんや変わった艦娘やなぁ、所属聞いてもええ?」

「勿論だ、私はポエニ級超大型空母トラファルガーだ、こっちのショートカットのがパリ級重フリゲートのイオウジマ、ポニーテールがストライデント級重フリゲートのエミネント・ドメインだ」

「ウチは龍驤型軽空母1番艦の龍驤やUNSCの艦娘なんて初耳やで、よろしゅうな!こっちの青いのが水無月でこっちのめんこい(かわいい)のが如月や!」

「そして私は長門型戦艦1番艦長門だ!!」

「ホいつの間に?!」ギョッ

 

唐突に現れた長門に驚きつつ一頻り(ひとしき)の挨拶と握手を済ませた龍驤達は踵を返してフレデリックに目を向けた、右腕をギプスで固定し包帯で吊るしたそれには「please keep you healthy?( 養生しろよ? )(byグラスマン)」とか「ギプスは臭いぞ~?えんがちょ!(by1337)」「怪我は男の勲章だよスパルタン!(byリッカ)」「治療の秘訣は・・・ナオキです・・・(byスープカレー屋)」などと隊員や仲間達からの落書きが加えられている

これでは制服をキチっと着こなせないのか白のスラックスにワイシャツとネクタイのみという出で立ちだったいつもの白い海軍服は肩にかけられ龍驤は第二次世界対戦同時のガキ大将をしみじみと思い返していた

 

「キミ!聞いたで!骨折なんつー無茶苦茶しよってからに・・・他に怪我はしとらんのか?」

「提督!任務ご苦労様!」

「如月も提督がご無事で嬉しいです、でも無茶はしないで下さい・・・ね?」

「しかし流石スパルタンⅡだ。提督よ、怪我した時は旨い酒と栄養満点の料理がいい、今夜街の飯屋に繰り出すぞ!!」しれっ

「悪い悪い、心配かけたみたいだな・・・この通り大丈夫だ」

 

 

司令の安全を確認した4人の艦娘はまだ誰かが降りてくるペリカンを見やるどこかで見たことがあるシルエットに龍驤、水無月、如月、長門の4人は目を見開いてフレデリックとその無法者の合間にズチャッ!と割って入った

 

「待てやきさん(貴様)ら!何でここにおるんや!!」

「待て待て待て、後で詳しく話すが深海棲艦との戦いはもう終わった、人類側に有利な条件付きの終戦協定が一昨日に可決された」

「戯けた事を抜かすな提督!コイツらにどれだけ人類が苦汁を飲まされてきたか・・・知らんとは言わさんぞ!?」

「言いたい事はわかる、だから俺の話しを信じるか信じないかはお前らの好きにすればいい、だが()()()()に手を出せば協定は即座に破棄される、俺も提督の立場を部下の責任追求として解任されるだろうな。俺は別に構わないが日本政府とUNSCの顔に泥を塗るのだけは辞めとけ?最悪解体されるぞ」

 

終戦・協定・政府の可決という幾つかのワードに改めて目を険しく開く龍驤と長門、事実上人類が勝利したとは言うが本当の話しかどうかは一兵士の艦娘には分かりはしない

確かに攻撃の意図はも仕草も感じられない、攻撃するなら幾らでもチャンスはあるハズだったのだ、チーフにリンダ、フレデリック、更にはグリーンチームの面々は今度は艦娘に向かって深海棲艦を守るように立ちはだかり始めた

時に北方棲姫が港湾棲姫の足にすがり付きながら「オネーチャン、アノオネーチャンタチコワイ」と怯えていた

 

「ダイジョウブ・・・モウミンナタタカワナクテイイ、ミンナ()()()()ニナルノ」ナデナデ

おっ、あのちっちゃいのかわいい♡イオウジマとエミナントカもかわいいゾ♡

「エェ・・・(ドン引き)」

「空気読めやながもん・・・」

「・・・コイツの話しは本当だ、()()()()の代わりにコヴナントの戦闘艦を模した()()()()()()と呼ばれる新たな敵と過去に交戦したはずだ」

 

チーフの言葉にリンダも顔を縦に振る、その特型とやらが現れ始めたのは一年ほど前の出来事だったが横須賀の面々が交戦したのはその時のみでその後は各鎮守府の報告書によれば特型の深海棲艦は強力なシールドが施され撃墜・撃沈は不可能とし艦載機を囮にした強行帰還の報告と遭遇率の低さもあり合計5名の建造型艦娘の戦死、幸いにもオリジナル型艦娘への被害は無し──建造型もオリジナル型も大事な存在だがオリジナル型に被害が及ばなかったのは非常に大きい、建造型艦娘の艤装は基本的にオリジナル型の艤装を人体ごとコピーするのが主流だ、事を言えばオリジナル型にUNSCの艤装を認証すればその艤装も建造型艦娘の艤装として登録される

健在はオリジナル型の多くは退役し建造型が9割と大半を占めている、艦娘を特型とかち合わせるには今後全ての艦娘に対しUNSCが艤装を官給品として配備しなければならない

特型と交戦し勝利を納めているのは現状スパルタンⅡと怒涛の勢いで更新が行われるUNSC海軍艦と艦娘の敵艦載機撃破記録は横須賀の正規空母加賀所属[巨剣隊(旧フルチョーク隊)]のみしか事例がない事も合わさりUNSCの艤装も近日中に量産ラインが整う手筈になっている

 

()()()らとやり合うんかキミ・・・?舞鶴と新日暮里所属の艦娘が提出した報告書見とるんやろ・・・?()()じゃ到底勝算が見込めんで?」

「今まで何故UNSCの艤装を温めて来たと思ってるんだ?使い所さんがあるとすればまさにこのタイミングにうってつけだろ、遂に本格始動だな、各試験も天津風ならお(あつら)え向けだろ」

「おおっ!なら遂に私達艦娘もM.A.C.ド○ルドが使えるようになるということだな?!」

「M.A.C.ガン──な?清霜に使わせた艤装の最適化と小型化、各艦娘に合わせた武装量の効率も考える必要があるがな、UNSCのM.A.C.を搭載した戦闘艦とは船体の規格がWWⅡ当初とはダンチ(段違い)なんだ、必然的にM.A.C. を搭載できる中で1番小さいスタルワート(全長478m)級軽フリゲートよりも小型のM.A.C.になる、所謂ミニM.A.C.って言うんだが~・・・──」

「ウチの艦載機どうなってまうん?紙媒体の艦載機と巻物艦板は気に入っとるからあんまり変えとうないんやけど」

「その点もグラスマン博士に聞いておかないといけないわね」

「」

 

   やいの やいの

 

新型艤装の話題で持ちきりになっている一部等と話に置いてけぼりな水無月、如月、深海組は敵対で無くなった事もあり、さっそく北方棲姫と親交を深め始めていた

 

「ビックリするほど蚊帳の外だね・・・え~と、僕は水無月、宜しく頼むよ」

「わたしは如月です、ほっぽちゃん宜しくね」

「ほっぽ。ゼロ、スキ。ゼロ、オイテケ。牛丼モ、ツイデニ"グレンキャノン"モオイテケ」

「僕たちは駆逐艦だから艦載機は持ってないんだ~ごめんね~」

「コラ・・・初対面ノヒトニムカッテ欲シガリハダメヨ・・・」

「工廠ニイッテミレバイイジャナイ、ソレクライモワカラナイノ?モウチョット頭ツカイナサイヨ、ほっぽは本当ニオバカサンネ」

「ほっぽ、オコッタ。"ヘラクレスオオカブト"、燃料(愛媛みかん)投与、ヘラクレスエンジンレベル99デ発進!」ブィーン...ピタッ

「ヲッ?!?!ヲヲッ!痛ッ、イタタタタ!!何ヨコノカブトムシ?!」

「カブトムシチガウ、ヘラクレスオオカブトの"虫助(ムシスケ)26号"」フンス

 

とりあえず何かしら置いていくように凄むがクリクリした橙色の瞳はその目力を引き出そうも我が儘を言う幼女にしか見えない北方棲姫・・・

それを(なだ)めて落ち着かせる港湾棲姫・・・

呆れて北方棲姫を少し小馬鹿にしたように渋い反応を示す空母ヲ級・・・そして愛媛みかんを燃料に動くヘラクレスオオカブト・・・ヲ級の顔面に張り付いたそれは6本の足だけでヲ級を地獄へと叩き落とした・・・良く見ればツノを含めて280mmくらいある、なにあれデッケェ!!(一般的なヘラクレスオオカブトは約140mmが平均サイズ)

 

今まで深海棲艦とは戦ってばかりだったからか彼女等の生活圏までは把握仕切れていなかった人類

こうして見れば彼女たち深海棲艦も生きているのだと実感を感じる、如月と水無月はどういった経緯で深海棲艦と終戦協定が結ばれたのか話が掴めていない状況であろうがその件に関しては司令官から詳細を聞く事でわかるだろう

 

 

恐怖の事件が発生することも知らずに人類は新たに友好的な種族が一種増えた事に現を抜かしているのだった──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




時間かかった癖に内容スカスカで申し訳ナス!
タドコロナで入院してたらあーっという間の数ヶ月でした。



 ~閑話 広告のR-18漫画~ 
まとめサイトとか見てると広告出るじゃないですかァ~、(ジョジョ風)
メイン広告は漫画サイト新着の紹介だったりAm○zonのアクションフィギュアとかだけどたま~に「カ○ミ○カリ」っていうR-18漫画の広告が出てくる、「へぇ、主人公が女の子に告白してアレコレするんか?ええやん!(純粋)」と勝手な想像してたけどな~んか違うらしい。NTRとかビ○チ化とか野郎が突如やって来て「ヤっちまおーぜ」的なレ○プ展開てんこ盛り肯定派は人間として脳に欠陥があると割りと本気で思うゾ、じゃけん大型破砕機に飛び込んでくれよな~頼むよ~
その点「ふたりエ○チ」は凄いよな、最後まで純愛たっぷりだし
そんでそーゆー広告ってcookieから検索履歴やらなんやらを参考にして広告出してるって聞いたんですが「なろう系漫画とBL」なんて一切見てないのになろう系とか淫夢以外のホモ広告が頻出して「マ?(疑心暗鬼)」ってなってるお前(自動広告)のケツガバガバじゃねぇか(呆れ)



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失敗ペンギンと謎のわたあめ with MAIZURU base



あなたを詐欺罪と器物損壊罪で訴えます!理由はもちろんお分かりですね?あなたが皆をこんな情報で騙し、マンティス(豆弾の出るゴミ)破壊した(初めからゴミ)からです!ドミニオン (ネイティブ) の準備をしておいて下さい。ちかいうちに開戦します。惑星メリディアンでの裁判も起こします。アサ(クソ)ルトライフル強化にも問答無用で賛同してもらいます。徴発カードの準備もしておいて下さい!貴方はUNSC反逆者です!ONIにぶち込まれる楽しみにしておいて下さい!いいですね!






「なんでち?これ」
「今更バグチートパショーネ見た影響でワザップジョルノ改変作りたくなったらしいのね!」
「ふ~ん・・・(無関心)アサルトライフルはHalo5からすっごい強くなったからいいと思うでち」
カマキリ(マンティス)さんにも慈悲の手を差し伸べてあげてほしいのね~」





 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ─ 舞鶴鎮守府 執務室 ─

 

「あう~やっと書類片付いた~・・・」

「お疲れ様です司令官」

「突然の大量書類なんだもぉん・・・めっちゃ疲れたよ~。あっそうだ(唐突)朝潮ちゃん午後の予定あったわよね?教えてちょ!(MSTさん)」

「えっと・・・横須賀鎮守府の少佐が空母艦隊と戦艦と防空艦の編成での模擬演習と、ちょっとした相談をしたい・・・と仰ってましたね、時間通りならヒトフタサンマルに空母艦隊と戦艦・駆逐艦隊がこちらへ到着する。と・・・」

「うひゃ~横須賀の司令官って秘書艦を龍驤ちゃんにしてるスパルタンⅡのフレデリック・エルズワース少佐だよね?って事は・・・横須賀の空母群って加賀さんと蒼龍さんかぁ~・・・長門さんもオリジナルだし・・・あぁ^~ブロードソード怖いなァ、特型深海棲艦との戦闘も織り込んで天津風ちゃんにレールガンとか艦娘の砲に合わせたサイズの武器とか載せる試験やってるし・・・もう主力艦には装備されてるのかなァ・・・」

 

舞鶴鎮守府の女性司令官、山木 岬(23歳 独身)が胸に手を当て不安げな表情で執務室内を彷徨(うろつ)きながら挙動不審になっている

それを見かねた秘書艦の朝潮は予定を記した昔ながらの紙を媒体にした小さな手帳を一枚、また一枚と捲った

 

「送られてきた情報によりますとレールガンやブロードソードは使用せず従来の艦娘として演習を行うとの事です、横須賀の艦娘はUNSCの最新世代光学機器を幾度も体験した事により艦娘従来の装備に僅かながら体感の乱れが生じているのではないか──と思われます、それに横須賀鎮守府の艦娘は練度を最大まで迎えて尚も少佐はカッコカリを済ませていないという報告もあります、朝潮はむしろ対横須賀艦隊撃破への足掛かりになると思います!ちなみに艦娘用レールガンの名称は[Mark-2561M.A.C. オナガー]と命名されたようです、旧型より電力効率や破壊力も格段に向上しているらしく一艦のみでシールドを展開したコヴナント艦を撃破可能な最新装備ですね」

 

朝潮はスラスラと横須賀の懐事情を想像しうる限りを簡潔に述べた、鎮守府毎の練度だけでいえば横須賀鎮守府は実際一年前に新設された旅順口(岩美 健吾(33) 司令官)鎮守府としばらく前に壊滅させられ施設ごと復旧した佐世保(唐澤 貴洋(??) 司令官)鎮守府、日々訓練とは別口でレスリングを勤しむ新日暮里(キヨシ・カズヤ)鎮守府を覗けばワーストである、戦闘評価率は様々な要素により変動するが概ねランキングゥ~チェケラ

 

一位 呉(98%)

二位 大湊(92%)

三位 舞鶴(87%)

四位 横須賀(57%)

五位 佐世保(51%)

六位 旅順口(49%)

七位 新日暮里(45.450721%)

圏外 下北沢(1.14514%)

 

──という統計になっており評価率は任務の成功率だけでなく危険な海域から生還した艦娘の割合や艦娘の保有数や装備品その他の図鑑埋め要素も含まれている、呉鎮守府の図鑑虫は今日も有頂天で天井に激突している

 

大湊鎮守府司令官は[角松 洋介 准将(68)]が当たっておりコヴナント大戦時には優れた指揮で多くの命を助けた海上自衛隊イージス型護衛艦[みらい改二]の艦長で[海上自衛隊の一枚岩]という2つ名と共にグイグイとランクを上げている、しかし呉には遠く及ばないのが現状・・・やはり遺伝子単位で吟味され選定され教育され各々が最高のスペシャリストとして極まったスパルタンⅡに勝ちうるには遺伝子組み換えを行いミュータントになるしかないとでもいうのだろうか?

 

「またそんなトウモロコシみたいに・・・」

 

致し方ないだろう、まさか呉鎮守府司令官の本性がスパルタンⅡだという事実は呉の艦娘ですらほんの一握りしか存在しない──ただ単に呉の艦娘は司令官がスパルタンⅡだという真実を知る数人の艦娘が「提督はスパルタンⅡだ」という事を知らないであろう艦娘達が全く信じていないだけでもあるが・・・

しかし実に七年──深海棲艦相手に七年の間、艦娘達と苛烈な激戦を共に過ごしていたのだ、その積み上げられた血潮と努力は決して揺るぎないのは間違いない

三位に位置する舞鶴鎮守府は過去に前任司令官が汚職が発覚した後拳銃による自殺を図った事があると日本海軍では有名だ、木山 岬は海上自衛隊に父を持ち同じ道を志し海上自衛隊に入隊、艦内看護科兼セラピストであることに加え妖精が見える数少ない人材の一人だ、彼女は舞鶴の艦娘達の精神的ケアを行っていたが彼女が行った心身のケアで心を開いた舞鶴の艦娘達に頼み込まれ流されるままに司令官として着任した、元から強豪揃いだった舞鶴の艦娘達は木山が司令官となった後も勢いは衰えを知らず更にパワーアップし今もなお二位の大湊鎮守府に食らい付かんとしている、司令官選定の際に妖精を視る事が出来た事には大層驚いていたとか

 

肝心な四位の横須賀だが艦娘と装備などの保有数は多くない、57%の内30%以上はUNSCの技術を流用した新型装備の開発実績や深海棲艦との交渉役(?)としての功績が大本営から評価されたという嬉しくもあり悲しくもある真相であった

 

 

 

 

 

 

 

 ─ 一時間後 ─

 

 

 

 

ザッザッザッ...(横須賀勢の歩く音)

 

ペタペタペタ...(コウテイペンギンとヒナの歩く音)

 

サモ...サモ...(わたあめが歩く音)

 

 

 

 

「どうも木山中尉司令官、こっちは秘書艦の龍驤。クリスマスの時以来でしょうか?」

「そうですね少佐、本日は舞鶴鎮守府へようこそ。こちらは秘書艦の朝潮ちゃんです!演習の後に夕食会の支度もしてますので是非召し上がって行って下さい!」

 

クェクェクェクェ-!」(コウテイペンギンの鳴き声)

「わぁ、ペンギンさん!」

 

コウテイペンギンとヒナを見て笑顔になる朝潮に何かを感じたのかペコリと頭を下げ挨拶するペンギンとそれに反応しお辞儀を返す朝潮を他所に軽い挨拶を済ませて海軍式の敬礼を見せる

互いの秘書艦もピシッと敬礼した後秘書艦同士で演習のプランを確認し合っていた

 

「えっと・・・こちらには大食艦(加賀 瑞鶴 蒼龍 長門 金剛 霧島)がいますが・・・大丈夫でしょうか・・・?」

 

フレデリックが目線を右に流し横須賀の面子をなじるように見る、加賀は受けてたとうと言わんばかりの自信に満ちた顔をしているがその他の横須賀勢は「いくらなんでも他所様でそんな失礼はしない」という表情を見せる・・・が大型艦や空母の信憑性はもはや謂わずものがな地の底である

不安の種はそれだけではない、毎度毎度合同演習で各鎮守府に赴く度にサインを求めらる、既に慣れた事だが面倒に感じてしまう──しかしそれを断り艦娘を泣かせるのも後味が悪いと謂わざる得ない

実際に呉に演習に赴いた際にサインを求めら断ったところ呉の駆逐艦や海防艦達がビービーと泣き出してしまった、そんなに楽しみにされていたのにそれがオシャカになってしまえば小さい子ども達が泣き出してしまうのも無理もない

 

「ところで少佐」

「はい?何でしょうか?」

「私とて軍属・・・空気は読めるつもりです、しかし・・・あの・・・そのぉ・・・」チラリ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

木山の目に映るのはペンギンに餌を与える横須賀所属の長門の姿であった、肩に掛けたクーラーボックスを下ろして中からサンマを取り出してペンギンに与えている

 

「おっと、ごはんの時間だったな。そ~ら、新鮮なサンマだぞ~」

あぁやだ♡すぐ嬉しい♡」(サンマを飲み込むコウテイペンギン)

「日本語喋ったぞコイツ」

「・・・」

「・・・」

「・・・」

「・・・」

・・・マーグナーム!(44口径)

「なんだただのピ○グーか」

「クキュルルル、クキュルルル」(ヒナの鳴き声)

 

ペンギンは親が餌を丸飲みし消化し切る前に溶けだした餌をヒナに与えて生き物だ、ヒナは待ちきれないとピィピィと鳴き声を出している

 

サモ...サモ...(蟻に集られるわたあめ)

 

「まぁ、相談事というのはコイツらの事でして・・・」

「あぁ・・・なるほど・・・」

 

サモ...サモ...(徐々に消えゆくわたあめ)

 

「なるほど、わからないわ」

ウチ(横須賀)の明石はいつもみたいに"てへぺろ☆"してたんで前例かあるんじゃないかと思ったんですがね、その様子じゃそうでもないみたいですね」

「失敗にもバリエーションがあるんですか?(困惑)こちら(舞鶴)の明石ちゃんはペンギンと謎の物体を生産したらもっと驚愕して工廠から逃げ出すと思うんですが(確信)」

「・・・俺のとこの明石は何処かに頭でもぶつけたって事でs・・・そんな事あったなぁ(納得)」

 

フレデリックは顎に手を当てながら神妙な顔つきで明石の行動に一人静かに納得していた、ヤツ(明石)に比べれば他の横須賀艦娘は可愛すぎるのだ、金剛も、長門も、龍鳳も、他のやつらも──

 

 

 

「女の子はですね、好きな異性に対して積極的な乙女になるものなんです、女の子の気持ちは大切にしなきゃですよ少佐」

 

「・・・」

「・・・」

「・・・」

「・・・」

「・・・」

「・・・」

「・・・」

 

なんで?(勇次郎)」

「さぁ?私は艦娘の愛の味方ですからね!」

 

 

 愛とは・・・なんぞや・・・愛とはなんぞや・・・!

  愛とはぁ!──何でっしゃろ?(WKMTNRO) 

 

 

魂入れ替えロープ(トゥラえもんの秘密道具)なんて作って俺と中身を入れ替えてミョルニルアーマー着たり力ずくで既成事実を作ろうするのが、乙女・・・ですか・・・?」

「Oh...横須賀の明石ちゃんブッ飛んでますねぇ~」

「んまぁそう・・・是非本人に聞かせてやって下さい・・・」

 

フレデリックが後ろを向き、再度向き直ると先ほどまで居なかった横須賀のマッドサイエンティストがまるでエラー娘が抱える猫のように現れた、少し楽しそうなのは内緒だ

 

「──にゃーん!!(迫真)」

「ホ?!少佐は手品もできるんスか!?(素)」

「モッ○ー知ってるよ、淫○ピンクがこのお兄さんの後ろにずっと隠れてただけだってこと」

「なんだこのオッ・・・スッポンポンの恥女?!(驚愕)」

 

局部に✕印を付けた恥女は形容しがたい笑顔で机に頬杖いていた

 

「私か?私は○ッピーこと篠ノ○ 箒だ!!よい子のみんな、素っ裸で表を歩く時は警察と同人に出てくる竿役に注意しよう!!(しののの注意喚起シリーズ)」テッテッテーレッテテッテ テッテッテーレッテテッテ

 

腕を楽にして椅子から立ち上がるとデフォルメされた姿から一転攻勢、軽快な音楽と共にスタイルの良い一糸纏わぬ女子高校に変身したのだ!

 

「うん、良い曲だな──って君は?何処から入ってきた?何で裸なんだ?ほら上着貸してやるから羽織っておけよ」ファサ・・・

「言うべき箇所、そこじゃあないんだよなぁ・・・」

「そう言うなって、軽快なリズムは嫌いじゃぁないしな」ズイ₍₍(ง˘ω˘)ว⁾⁾ズイ

「さすがジ○ジ○ジン○ン○ン○スカンを着メロにしてるスパルタンは格が違った」

「裸を見られるのは○夏で慣れてしまったからちょっとチャレンジしてみたがこうもスルーされ音楽を優先されるのはかなり辛いな・・・」

「スパルタンⅡは手術の影響で性欲がキャストオフ(鋳型製品)されてるだけだから...」

「提督は型から取り出されたクローンだった・・・?」

「提督に裸を見られ・・・羨ましいネ!スッポンポンなら負けないデース!(嫉妬)提督ゥ!触ってもいいけどサー、時間と場所はこの際どうでもいいヨー!」バサァ!

「ちょ・・・金剛さん?!(クソみてぇな対抗心は)まずいですよ!!」

「ふむ・・・やはり金剛も下の毛を処理しているか・・・」

「NO!ただの毛ジラミ対策ネー」

「・・・バカばっかりや・・・」ゲンナリ

「それより明石、このペンギンどうにかしておけよ?」

「了解です提督~♪」

 

  スタスタスタ

 

「・・・」

「・・・」

「・・・」

「・・・」

「・・・」

「・・・」ペコリ

「・・・!」ペコリ

 

  スタスタファミスタ

 

「どうだった?」

何も問題はないようじゃがのォ~

「ならいいか...」

「いやいやいや、司令キミ頭おかしくなったんか?!」

「環境省は『木下ベッカムなら南極条約には当てはまらないから大丈夫だって安心しろよ~』って言ってましたよ☆」

「木下さん!?コウテイペンギンじゃなかったんか!!ちゅうかバカ石は黙っとれ!!」

マーグナーム!(.50AE)

「やっぱりコウテイペンギンやんかぁぁぁぁーーー!!!!」

「 そうだよ(肯定)

 

 

HALOこれくしょんは ご覧のスッポンポン(スポンサー)の提供で、お送りしておりマスターチーフ

 

 

 

「とりあえず話を進めましょうか、此方の準備は万端ですから」

「ふごー!むぐー!ふぐー!」バタバタ

 

裸で迫る金剛の顔面を片腕で抑えるフレデリック、その手つきはもはや慣れ親しんだ奥義──むしろ伝家の宝刀に近い

心なしか金剛も構ってもらって嬉しそうである

 

「うわ横須賀金剛ちゃんひっでぇ(ツラ)してるな~瞳に♡出ちゃってるし顔真っ赤だしよだれ凄い垂れてるし舞鶴の金剛ちゃんとは大違いですよ・・・一体どうして横須賀には変わった性格になっちゃう艦娘が多いんでしょうか?」

 

金剛を抑えたままフレデリックは木山の言葉に現を抜かし上の空になる・・・

 

明石と金剛はこんなだし・・・長門も他所に比べると何処か抜けてるトコあるな・・・龍鳳は改二になってから様子おかしいし・・・呉提督曰くこの独自の進化を遂げた龍鳳は"キラーホエール"とか言われてるらしい・・・響も着任当初はハラショーしか言わなかった、加賀もだいぶ変化があったなぁ

大鳳もテーブルの角に頭をぶつける頻度は減ったものの、次は壁や箪笥の角に足の小指をぶつけて「び・・・びくともしないわ・・・(震え声)」とかやって・・・瑞鶴はいまだ歩く度に軽快な効果音が鳴る、駆逐艦は駆逐艦で何かしらおかしい点がチラホラ確認できる、しばらく前にいつもの安心艦(朝霜 清霜 早霜 秋雲)が"でりさくらTシャツ"なるおぞましい悪魔を召還していた・・・フレデリックのプライベート用PCを供物にして──・・・「ノンケフィルターは一切なしだから」

そういや昨日の夕食に足柄が作ったカツカレーは旨かったな、絶対いい嫁さんになるぞ・・・何故かチーフが何処からカレーの匂いを嗅ぎ付けまたまたグリーンチームを引き連れ鎮守府に来てた・・・もはや手立て無し、HALOも艦これも互いに原型を留めていない

 

「・・・ノーコメントで」

 

先日着任した大淀やアトランタが聞いたら「横須賀所属というだけで性格を疑われるのは差別だ!」──と、ブチギレ確定だがその二人がここ(舞鶴)にいるわけでもないのでフレデリックは聞かなかった事にした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ─ 演習後・・・ ─

 

 

 

 

「Yes! お風呂の後は提督の入ったお風呂の残り湯でダージリンに限るネー!」コポポ...

「えぇ・・・横須賀の人達頭おかしい・・・」(ドン引き)

「生憎と既に知れた事やし気にせんといてや。あとな、"達"じゃなくて"一部"な?」

「そうね、"私達(空母)"まで巻き込まれたら迷惑この上無いわ」

「加賀・・・お前も初めは似たようなモンだったんだが・・・?」

「そうだったかしら・・・?(すっとぼけ)」

「そうやで(便乗)」

「えぇ・・・(困惑)」

 

シラを切る加賀をジトリと見つめながら夕食が配膳されるのを待つ横須賀の民達...

 

演習の結果だが舞鶴側が三勝、横須賀側が一勝という結果に終わった。木山提督の話によると

「本来艦娘は時間をじっくりかけて練度を上げていくものです、いやはや・・・少佐の訓練方式は中々にキツイものです、さすが職業軍人すら畏怖するスパルタンⅡの指導の賜物といったところでしょうか」

というコメントを頂いた、単純に相性が悪かったで済む話ではなかったが横須賀組の裏を上手く突いて来ているとフレデリックは感心していた

これをバネに更に腕に磨きをかけられればよいのだが・・・

 

「はぁ~い、おまちどおさまです!本日はお客様がいらしているので舞鶴の名物で贅沢しちゃいましょう!」

 

 ワーイ ヤッター ゴチソウダッテネェサン!

 

舞鶴の間宮と鳳翔が仕上げた料理を駆逐艦達が配膳のお手伝いしていた、次々運び込まれる料理に頂く前から気分が高鳴るのがわかる

 

「どうぞ少佐殿」すん...

「ありがとう、・・・君は?制服からして陽炎型みたいだが・・・」

「はい、陽炎型二番艦の不知火です。不知火に何か落ち度でも?」

「いや、駆逐艦のわりにしゃんとしてるから気になっただけだ、呼び止めて悪かった」

「そうですか...それと少佐殿、後程で構いませんので一つ頼まれて貰えませんか?」 

「ん?あぁ・・・サイン、か」

「話が早くて助かります、色紙とマーカーペンはこちらで用意しますので。ではまた」

 

不知火はそう言うとたま厨房の暖簾を潜って行った、足取りが先ほどより軽くなっていた事から察するにサインの予約を取り付けてご機嫌になったようだ・・・恐らく彼女は暁のようなクールレディなのだろう

 

「まずはお通しです。とり貝と茹でてほぐしたカニ、わかめの甘酢の和え物です、そしてこちらは取れたての岩牡蠣に特製のタレを掛けた物です、そのまま御召し上がり下さい」

 

「うまそう(素直な感想)」

「よっしゃ司令、ウチが酌したるで!」

 

食事が揃う前に上品な肴で一杯・・・今宵は心が踊らざる得ない、横須賀も真似をするとしたら・・・・・・いや待て横須賀の名物はカレーライスくらいしかない・・・ビールとカレーライスならまぁワンチャンあるかもしれない

 

「龍驤パイセン!それでしたらこの鈴谷にお任せkドゴン!!おっぱ~~~!!!るい~~ん

 

舞鶴の鈴谷はどうやら呉の鈴谷と同じ属性を持っているらしい、巨大な"胸のような何かに"弾き飛ばされ隣の部屋までるい~~んと放物線を描きながら綺麗に飛んで行ったのだ

 

「それでしたらこの高雄が任されましたわ♡」ばいーん♡

「うわ出たよ・・・チチデカ清楚サキュバス怪獣タカゴンDouble☆Turboメロン

クッソおぞましいあだ名を付けられた高雄は格段気にしている様子は見られない、隙あらばスパルタンに酌で媚びようとしていた艦娘達、いち早くフレデリックの横に陣取った高雄は自慢のバデェをこれでもかと見せつけてきた 鈴谷?気にすんな!

 

横から割って入ってきた高雄はニコニコしながらも形容しがたい"舞鶴鎮守府最古参の圧"を放ち他の艦娘達を追い払ったのだ・・・単純にスパルタンと飲み比べしたかった戦艦と巡洋、F-41B艦載機をねだりたかった空母、納得いかないとブー垂れる潜水艦、泣き出す駆逐艦、つまみ食いに夢中な海防艦、絶望に打ちひしがれ項垂れるオリジナルの大鯨の直下式ボム──、珍しくも騒がない横須賀の艦娘をフレデリックは不思議に思うが横須賀組は何時でもチャンスがある故の余裕を見せつけているように感じ、察した。横須賀の面々の顔がドヤッとしてるので間違いないだろう

 

「・・・酒注いでもらうくらい誰でもいいか・・・」すん...

「あらあら!少佐ったら口がお上手ですわねぇ・・・さぞや"下のお口の扱い"もお上手なのかしら?」ウフフ(ねっとり)

「(なんなんだこの人・・・)龍ゥ~驤ォ~」チラリ

 

入渠で温まった身体を冷まさないよう御猪口に熱燗を一人注いで楽しもうとしていた龍驤に助けを求める、珍しく真面目な顔で救済を求むフレデリックに龍驤は"ハァ・・・仕方ない・・・"といいたげな表情を見せ御猪口に注いだ熱々の酒を一気に飲み干した後大きく手を二回叩き食堂全ての者達の注目を集めた

 

 

「さぁそれでは!ここで横須賀鎮守府提督、『フレデリック・エルズワース』を競りたいと思うで!まず、3万円からや!提督の出来る技は、競り落としさえすりゃあ"後ろから優しくハグ"はもちろん、ローソク、鞭打ち、それから・・・小便飲ませたりも、身体を舐めさせたりも、調教次第ではおんぶに抱っこも出来るかもしれんでぇ?まず、3万円から!さぁお客さんどや!」

 

唐突に始まった謎のオークションにフレデリックは硬直した、しかしまるで待ってましたといわんばかりに舞鶴の艦娘達はヒートアップしている

何故に自分がオークションの商品になっているのか・・・フレデリックはそこでようやく意識を取り戻した──が、遅かったようだ、舞鶴の艦娘によって両手を後ろ回しでシュバルゴ!〆鯖ァ!されてしまったのだ

 

悪夢かな?

 

この縄くらいならば力を込めれば簡単に千切る事は容易だが手荒な事は出来るだけ避けたいフレデリック、とりあえず今はされるがままになっておこうと大人しくしておく

 

「張った張ったァ!ウチらの司令はスパルタンⅡや!安くないでぇ?!」

「新型一眼の為にコツコツ貯めたおこずかいの4万円!」

「悪質パパラッチャー青葉4!」

「是非ちん──ゲフン!・・・是非ヌードモデルに!5万!」

おこぼ(男を知らない)エロ漫画センセ(秋雲)5!ろっ・・・もう一声や!」

「蝋燭と鞭OKなら・・・6万円出しちゃおうかしら~」

「ギガンティック・サド・竜田が6!もう一声おらへんか!」

「muscleはステイツのculture(文化)ネー!ミーは7万出すヨー☆」

「アメリ艦アイオワは7!もう少し欲しいなぁ司令は、こう見えても、童◯、身体はムキムキ、しっかりぶっとい首の筋肉・・・バッチリの筋肉質なんや。さぁもう一声どうや!」

「どっ・・・童・・・!・・・なっ・・・7万5せぇん!」

「意外とスケベなオリジナル大鯨が7.5!もう一声こいやぁ!」

「私の尿を飲ませられるのはとても興味があります、9万です」

「澄ました顔して変態の舞鶴大淀が9!もう一声!歯切れのいい所で!」

 

舞鶴の加大淀一声に場が淀めく、艦娘の給金はかなり高給取りだが彼女達はお年頃の女の子

無駄遣いはあまりないが必需品や趣味や備品などの補充で意外とカッツカツでしっかり貯金できている艦娘はあまり多くはない、しかし出逢いが少ない鎮守府暮らしの艦娘達にとって今折れてはそれこそ艦娘の名折れのレレレ。おずおずと他の者の様子を伺いながら挙手するかするまいかと舞鶴の艦娘達は頭を抱え現在最高額を入札した大淀はその様を見ながら息を荒くしニヤリと笑った

 

 

 

 

 

 スゥ-...(手を挙げる音)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「飢えた狼の2つ名──その所以(ゆえん)を今こそ教えてあげるわ・・・・・・36万4364円ッッッ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まさかのレート爆上げ──

誰もが予想だにしていなかった30万台を易々と越えた足柄に一同は戦慄と驚愕の視線を送り歓声が響いた

 

「はい!36万4364円!!他には!────おらんなら舞鶴鎮守府の足柄に決まりや!ほな四捨捨てて36でいってみよう!」

 

こんなことならもっとしっかり給金を貯めておくんだった・・・そんな事をぼやく艦娘達の悲壮の声が随所から悲鳴が挙がっていた

 

嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ嘘よ・・・」ブツブツ

「お・・・大淀ちゃん・・・変わった趣味だねぇ・・・」

 

木山提督迫真のドン引き

舞鶴の THE 清楚嬢 で通っていた大淀、特殊な訓練(コアなエ◯同人の影響)で養った感性はムッツリ助平のそれであった

何より一番驚いていたのが日頃共にし夜にはベッドで百合百合イチャコラしていた舞鶴の明石である、目は点になり口はこれでもかと開かれている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『はい、とても驚きました、まさか知り尽くしていたと思っていた大淀がそこまで変態さんだったなんて・・・なら、ア◯ルだけでなく穴という穴を開発しても大丈夫という事でしょう(謎理論)私ならそうされますし、私ならそうします、ええ(自問自答)』

 

 後日インタビューにて悟りを開く明石 byワレアオバ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『あと横須賀のフレデリック少佐も色々開発します、妥協はしませんよ、舞鶴の工作艦明石の威信に賭けて──』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「賭けなくていいから・・・(良心)。木山提督・・・舞鶴の明石はまともじゃなかったのでは?・・・というかもはや俺関係無くないか?」

 

ファファファファファファファファファファファファファファ・・・飲み過ぎィ!ハァッアッ・・・ンアッーーー!!」グビグビ

 

全く聞いていない

既にビール缶を10本以上開け飲み尽くした木山岬の姿があった、彼女は中々に酒豪のようだ。フレデリックは悟りと哀愁を含んだ表情で死んだ魚のような目線を彼女に送った

 

「お客さんまいどおおき!さぁ!そしたら触っていってみてくださいな、し、まず品定めしはって、納得いくように!何でも出来るでぇウチ(横須賀)の司令は!さぁ司令立つんや!」

えぇ・・・(困惑)」

「なかなかいいお尻してるわね!男子特有のキュッとできたお尻のえくぼか服の外からでも・・・しかも年下ときたわ!・・・ジュルリ・・・」サワサワ

「腹筋とかどや?鍛えられたこの、筋肉。なかなかのモンでしょ」

「なかなか・・・ちょっとこれイケそうね・・・(恍惚)」サワサワサワサワ

「こ↑こ↓はどないやぁ?ここもなかなかg、ガタイに合って、デカいでぇ?・・・強化手術で勃たんし司令のブツ見たことあらへんから大きさ知らんけどな」ボソリ

「? 何か言ったかしら?」

「なんでもあらへんよ~(すっとぼけ)」

 

かくしてオークションは終了した、実際に足柄から36万を頂いたわけではないらしくあくまでもお遊びだったそうだ

 

結局の所あのペンギンは下北沢水族館に送られる事となったが、開発失敗の副産物であるペンギンのぬいぐるみが何故皇帝ペンギンになったのかは解らず終いであった

後日職員が引き取りにくるまでは横須賀に居させる手筈だ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クェクェークェー

・・・

マーグナーム!(S&W M500)

プパラピチャピプ」ペタペタ...

 

 

 

 

「ふ・・・増えてる・・・」

「というかわたあめどこ行った?」

「消えました、蟻の集団に巻き込まれて」

「諸行無常~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





色々あってインフィニティのCR-03B S8 SUPER HAVY M.A.C. のエネルギーを計算しましたよ
驚愕の450.000.000.000.000.000.000ジュール!!!(秒速300000000km/s)
んまぁそう・・・つまり、訳わからん天文学な数字が出てきましたわゾってことですねそこですね(定位置)
参考までに戦艦大和さんの主砲は4.441.320ジュールだそうな
厳密な光速である299792458km/sで計算するってぇと・・・14万?うせやろ?
449.377.589.368.408.830.000ジュールとなり申す。意味わからなすぎてもう顔中クエスチョンマークだらけや。
そもそも計算式合ってるのかこれもうわかんねぇな。お前どう?(同調圧力先輩)




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あきつ丸「おや?また少佐殿が艦娘と入れ替わっておられますな!」(前編)

ネタが尽き性懲りもなくTSをするホモの屑

でも本当は前話のフラグをさっさと終わらせたかったのと明石ちゃんの限定modeを登場させたいだけの人生なので初投稿です


後半にフレデリックの中の人こと土田 大 氏の中の人ネタ有り

最近の活動で分かりやすく解説すると
 ・ライトニング・マックィーン(カーズ)
 ・ウィリアム・ビショップ(ACAH)
 ・マックス・ダ・コスタ(エリジウム)
 ・ガネーシャ(ダンまち)
 ・河地大吉(いちごドロップ)
 ・ケイド・イェーガー(トランスフォーマー)
 ・レンスとハロルド(グラブル)
 ・トリヘイ(コトブキ飛行隊)
といった声優活動をされてる方ですねこれは・・・

鎮守府モードは河地大吉っぽく、戦闘モードはビショップっぽく、おふざけモードはガネーシャ+マックィーンっぽく・・・といった感じで書き上げてます




 ─ 横須賀鎮守府 執務室 ─

 

 

 

「んで、あいつ(明石)が作ったって言う薬だが・・・」

 

「あ~悪くはないと思うで?明石のお陰でウチちょっといい気分なんや──"持つ者"の喜びを知ってしもうたんよ」フッ

 

執務室の秘書艦用に宛がわれた机に左手で頬付きながら龍驤はペン持ったまま右手をヒラヒラと動かす

事の始まりは数時間前に明石が持ち込んだ新な開発品を書き記した書類である、内容は──

 

特定対象に投与した体質変化薬の試験結果

 

と直筆で書かれた明らかに危険な内容である、その他に

 

その1、人体に害を及ぼす薬品は入念な調査を行い混入していないことは確認済みである事。

 

その2、投与対象には事前に確認と承諾を得て投与した事。

 

その3、"試験"であるため効果は5時間から6時間程で切れるが薬品の効能により限定的に一部の効能が24時間程持続し私生活に支障がない程度に続く事。

 

その4、効果は対象により異なり横須賀鎮守府所属 当試験責任者工作艦明石への投与結果は"跳躍力の微向上"※測定では概ね1m50cm程と観られる。

 副次効能・若干腹部の痛みを確認、御手洗いで確認したところ下着に少し血が混ざったおりものが確認された、それにより"痛みがかなり少ない生理"と判明、今のところ行動に支障はないが今夜あたり提督の部屋に夜這いに行こうと思う、互いに初めてなら相性は間違いなく破壊力ばつ牛ンだろう。

 

そう細かく記されていた

 

「・・・生々しい内容だが・・・悪影響がなければ悪くないな・・・本人が投与して安全を証明してるし身体能力が向上するならこれからの戦いを有利に進められるかもしない、といっても副次効能次第だがな・・・あと龍驤、また今夜部屋に避難させてもらってもいいか?(逃走準備)」

 

「別にええよ(快諾)、そんかわりにいつも宜しく旨い酒と(つまみ)を忘れんといてな~。──ところでキミ・・・ウチを見てや」

 

フレデリックは少し考えてブランデーと肉野菜炒めをつまみに持っていこうと決める

そんな考えを終えていたら龍驤が椅子から立ち上がり両手を広げる、フレデリックは顎を指で触りながら龍驤を見るもいまいち意味が理解できなかったがそれを感じ取った龍驤は「続き見てみぃ?」とフレデリックに続きを読むように言う

 

「え~っと、なになに・・・」

 

投与対象者──アブルッツィ・コロラド・翔鶴・龍驤・港湾棲姫・伊19・天龍・那智・ポーラ・駆逐古鬼──・・・

 

「お前も受けてたのか?」

 

フレデリックは多少の驚きを見せ龍驤を改めてもう一度よく観察してみた、特に変わったところは見受けられないが龍驤は両手を腰に当てまるで"ふんす"と自身を誇示しているようにも見える

なら龍驤の"変化"は第三者からでもわかる投与対象自身の変化の類いなのかもしれない

しかし毎日隣にいるのにどこが変化したのかどうもよくわからない

 

「ダメみたいだな(静観)」ウーン...

 

それを聞いた龍驤は"ムッ"と途端に不機嫌そうな顔をしフレデリックにずんずんと近寄ってきた

物事はそう単純ではない、虫眼鏡はあれば目を凝らさないと見えないものが見えてくるため非常に便利だ、しかし近くから見れる分集中力が虫眼鏡のレンズにフォーカスされ虫眼鏡の外枠は意外と見落としができるものだ

 

「ホラ、よう見てや!いつもと違うシルエットでしょ?」

 

龍驤は先程と同じように腰に両手を当て胸を張った

それが指し示す意味をなんとなくだがフレデリックは徐々に把握できてきた

 

「・・・男の俺が言うのもあれだが・・・"胸"が心なしかサイズアップ、され・・・てるのか・・・?」

 

男が女性の胸をどうこう言うのは些か気が引けるが龍驤本人はそれを言われたかったのだろうか、遠慮気味に答えたフレデリックに対して龍驤は屈託のない明るい笑顔を見せた

 

「ご名答や!正直あんな薬を信用しとらんかったし遊び半分程度に乗らされてみたんや、頭の回転速度や身体能力が上がればキミをもっと手伝えるやろうし悪い影響が無いなら──と思ったんや。

因みに副次効能はたんぱく質と炭水化物の摂取効率の僅かな低下やったで、むしろそれなら食事量を少し増やして体型維持すればウチも世の男達から持て(はや)される愛されバデェに──ニシシ・・・」モミモミ

 

龍驤はそう言うと自身の膨らんだ胸を触りだした・・・フレデリックは自身の胸を揉む事に夢中な龍驤を見つつ「お~い、(意識)帰ってこーい」と呟く

 

「流石にDはあらへんけどDとCの合間よりちょこっと小さいくらいや、こんなら・・・今後ウチが出資して本格的に実用化して貰いたいくらいやな!()()を維持するためならこの際銭の糸目は付けんで!!」モミモミモミモミ

 

龍驤が気分よさげに笑いながら相変わらず自身の胸を揉み続ける──が、龍驤は小さな声で

 

 

「ふぅ、ふぅ、ふぅ・・・」モミモミモミモミモミモミ...

 

はんっ」ビクン

 

と声をあげると顔を紅く染め一度咳払いをすると龍驤は何事も無かったように机に戻った、さすがに何か思うところがあったのだろう

 

((Hmm...そっとしておくか・・・))

 

触らぬ乳になんとやら、フレデリックは引き続き書類を読み耽り1ページ目を(めく)

2ページ目には投与した対象の効能を記録した文書がぎっしりと書き込まれていた、普段工廠から出歩いている際はボケが独り歩きしているような明石だがこういった工廠仕事の書類に記録を纏める事に関しては割りと侮れないと感じさせる

普段からキッチリカッチリしていてくれれば秘書艦(龍驤)に休みをやるときに夕張に工廠や道具屋を任せて代理で秘書艦に抜擢できるのだが・・・

 

投与対象者の効能内容について

 

長門・筋力の増強による身体能力全般の向上が認められる。

 副次効能・肉体の逆行化を確認、記憶は投与時の承諾と投与時の薬の味を覚えている事から肉体自体が若返ったと見られる。通称ちびもん。

 

アブルッツィ・艤装適合率の著しい上昇を確認。

 副次効能・アルコールに対する執着が見られるようになった、ワインよりもワンカップTNOK(タニオカ)を好んで摂取している模様、アルコール依存ではなく"仕事後の一杯"を楽しむオフィス・レディに見えなくもない。

 

コロラド・視力の向上、検査の結果両目とも5.5を記録、現人類において最も視力の優れたマサイ族に勝る事が判明。

 副次効能・英語訛りと米国人の持つ観点が完全に解消し約4時間程日本に染まった模様、畳部屋でゴロゴロしつつ煎餅と緑茶を貪りながらドラマ番組"3643648104545回イッたMUR猫"を視聴している姿は正午に休憩しているコロコロした主婦そのものであった。

 

翔鶴・警戒心が向上すると共に聴力も向上を確認、猫の耳としっぽが生えるようになり行動にも猫の生態に近しいものが見られる、生魚を与えたところ興味を示し食べ始めた、試しに倉庫棟の脇で自然繁殖していたメンダコ・タチャンカを与えると猫のように遊び始めた事から猫の習性を持った人間、ファンタジーでいう所の猫人としてみるのが解釈として良いと思われる。

 副次効能・上記の点から任務に支障をきたす恐れ有り、副次効能が切れるまで任務編成に組み込む事は不推奨。メンダコ・タチャンカについてだが『ア°ッーーーー!!』という断末魔をあげながら臨床的に死亡した。

 

「ふむ・・・この資料を俺に提出したってことは副次効能も"切れ"てるってことだよな、確かに投与対象になった奴らは少し前に非番申請してたから出撃枠から外してたが・・・こういう事か」

 

それにしても思いっきり悪影響が発生しているではないか・・・とても行く先が不安である

個人的に気になる点は1つの薬で個人各員に現れる効果が相違するというところだ

仮の話しだが銃火器=艦娘に例えるとしよう、銃自体が違う物であっても弾薬──つまり弾薬=薬だ、弾薬が同じならバレルの長さやガスピストン機構の作動効率によっては"多少"の違いはあるが威力自体はほぼ同じになる

同じ狙撃銃でもバレルの全長が違うだけで飛距離やオリコリ力(重力の影響)、弾丸の初速や加速時間とかなりの差が生まれる、MA5D(アサルトライフル)DMR(マークスマンライフル)は同じ弾薬なのに威力が全然違うのもわかりやすい例えだろう

 

・・・いやまて、まさかではあるが・・・その"多少"が艦娘に及ぼしている"効果の違い"なのだろうか・・・どうも釈然としないが信憑性がある説明をするならもうこの例えしかないだろう、むしろそんな適当な理由付けでもなければ納得できなくなってしまった、ここ数年人並みの生活をしていたからだろうか?

 

「・・・いや、深く考えるのはよしておこう、キリがないし・・・」

 

更にページを捲り読み(ふけ)るとまたまた変わった内容が書かれていた

 

龍驤・胸部装甲(比喩表現)が増大、龍驤型にとってこれ程喜ばしい効能は他に類を見ないと思われる・・・が、効能はそれだけであり期待値はキュウリの構成要素と同等。

 

「キュウリと同等って・・・キュウリの別名は確か"世界一栄養の無い果物"だったよな・・・直接戦闘面のアドバンテージにならないとはいえ、あんまりな言い方だな・・・」ズズッ・・・

 

龍驤に関する内容の文面を見ながら飲み忘れていたコーヒーを(すす)

しかし誰が淹れたかわからないコーヒーを一杯分だけ拝借したがすっかり冷めてしまっていた、かといって捨てる訳にもいかないと一気に飲み干した

 

 『副次効能・たんぱく質及び炭水化物の摂取効率が低下、今になってから記載するのも忍びないが体質変化薬は個人で用意するには少しばかり高価な薬品を用いている、恐らく龍驤は"薬の追加"を頼みにくるであろうがその値段故に量産化はかなり困難な物と予想される。

 

あゞ龍驤よ、どうか安らかに成仏してクレメンス。

 

龍驤本人は金の糸目は付けないと豪語していたが心の中でフレデリックは合掌する、近い内に秋月と初月も呼び出して鳳翔亭で何かご馳走してやろう・・・余りにも哀れすぎる

 

「なら駅前に最近できた岩牡蠣料理専門店がええなぁ、舞鶴の"おもてなし"で牡蠣にハマってもうたわ~」

 

「心を普通に読むんじゃないよ...まぁ、牡蠣か・・・そっちでもいいけども」

 

そしてあることに気がついた投与対象の欄に良く見ればフレデリック自身の名が記されていた

思考が停止し目線だけがあっちこっちに泳いでいることに自身の事ながら気が付けなかったフレデリックはページを急いで捲り自身の"投与結果"を嘗め回すように見始めた

 

提督・本人に話しても恐らくこの試験には乗らないことは明白である、それを鑑みた結果"提督が飲みそうなコーヒーに予め変化薬を混ぜておいた"。上官にこのような事をするのは本来許されざる行為だが元を返せばこの体質変化薬は"危険な薬剤を使用せず戦力の増強を確保する"事にある、スパルタンⅡに投与するのはこれと言っておかしい話ではない。フッド卿・ラスキー大佐・マスターチーフ・野澤准将には許可を得ていますのでどうか許して下さい。(・ω<)てへぺろ☆

 

「・・・そんな無闇に人を騙すなんて、許されないんDA☆(CYA-KN)もう許せるぞ!・・・もう許さないからな~」

 

フレデリックは混乱しながら独り言を言いつつも立ち上がり行動を開始した、勿論行き先は明石のいる工廠である、薬を作ったのが彼女ならきっと解除方法もあるハズだ。

そう疑うこともなくフレデリックは龍驤に後を任せて早歩きで工廠へ向かうことにした

 

「いざ鎌倉──ってやつやな~ウチはどうも嫌な予感しかせぇへんわ・・・占守を偵察に送ったろ。カモン占守ッ!」パチン!

 

「ヘイ、ムッしゅ!」しゅたっ

 

龍驤が指パッチン(クッソ貧弱なボキャブラリー)で占守を呼び出す、何処に居たかは語るべからずだが髪からローファーまで埃が付いているあたり屋上に居ましたと誰からも解ってしまう姿をしている

 

「ちょっと司令が心配や、こっそり偵察したってや」

 

「かしこまり!」

 

占守はピシッと敬礼をすると早速フレデリックを追うべく行動を開始した・・・T.○. Rvolutionよろしく"身体を夏にして過激に最高"と言わんばかりに執務室の窓ガラスをぶち破って飛び出して行く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────

 

────

 

──

 

 

 

 

 ─ 工廠 ─

 

 

「(治療薬は)ないです。」

 

「あっ、無い・・・ふぅ~ん・・・(唖然)」

 

やはりというべきか、工廠に赴き体質変化薬の製作者に問いただすも無慈悲な返答にフレデリックは絶望に打ちひしがれた

 

「そもそもな、俺に薬を飲ませた理由は?」

 

「それは報告書に記載した通りです、提督は特別なので・・・UNSCと野澤准将に許可は得ましたから大丈夫ですよ~」

 

「そこは普通に考えて本人の意思を尊重しようぜ・・・それで本題だ、薬の効果は何なんだ?筋力の向上とかがわかるなら時間がかかるって訳でもないんだろ?」

 

フレデリックが項垂れながら椅子に座り半ば無気力に明石と会話を進めてゆく

明石はというと机に向かって配線と数本のアンテナと異空間からの謎の手が蠢くヘルメットのような何かを調整していた。数は2つある、スペアか何かだろうか

 

「──364364倍です」

 

「36・・・何だって?」

 

「性感帯感度36万4364倍です、所謂対魔艦ってやつですね」

 

「おぉう・・・もぉう・・・(戦慄)」

 

「先ほどコーヒーを飲んだのなら効果は間もなく発現するハズです、あぁもう・・・もう逃げられないですよぉ・・・」チラリ...

 

明石のしたり顔と何が恥ずかしいのか僅かに紅潮した病んでそうな顔を目の当たりにし生唾をゴクリと呑み込むフレデリック

その目には不安と後悔が込められていた、いっそのこと効果を聞きに来ない方が幸せだったかもしれない──そんな考えだった

 

「けど、1つだけ薬の効果を回避する方法があります」

 

突如として舞い降りた歓喜

だが話が美味すぎる、そんな都合の良いことあるはずがないのである

 

「・・・却下と言いたいが──、一応聞いておく」

 

明石はクルリと此方を向き先ほどまで弄くっていたヘルメットを指した

このちんぷんかんぷんな出来損ないのウニの片割れに見えるヘルメットは一体何に使用する物なのだろうか・・・

 

「まぁ、話の流れ的にお察しかもしれませんがこれは"魂入れ替えヘルメット(トゥラえもんの道具)"です」

 

おまたせ。

フレデリックは明らかな嫌悪感丸出しな表情で渋る

ロープからヘルメットへ変わったが前回登場したワードが今回登場するのは何らおかしい事ではない、むしろ早く構想と余興を済ませてしまえばさっさと次の段階に移れるというものだ

 

「・・・それを使ってどうするんだ?」

 

「コーヒーに忍ばせた薬を飲用したのは提督です、私も副次効能はまだ残っていますがそれも切れるのは時間の問題です、性感帯感度364364倍は自制心のある人間でも理性の(たが)は持たないでしょう」

 

机の前を教壇で室勉をとる教師のように往復する明石からは『自尊心ある教師』というよりは『マッドな科学者』のそれに近しい雰囲気を感じた

それにまだ"問題"が幾つか残されている

 

「仮に──だ、俺とお前が入れ替わったとする、俺にはその感度()()()()()倍だか知らんが大変な状態であることには変わらない、それに()()()()()なったとしてもその感度は俺の身体に残ったままになる、それに関してはどうなる?」

 

「私は正直提督を襲うつもりでしたよ、感度364364倍になればそよ風が触れる感触ですら"鞭を待ちかねた競走馬"みたいなHEAVEN状態になるでしょう。です──が!少なくとも提督はその感度を肌で感じることはありませんし()()()()()()()()その感度で身動きが取れないでしょう、後は()()()()()()()()本来自身の身体を蝕む感度364364倍の効果が切れるのを待つのみです、私にも呵責というものはありますよ、嫌だという人に対して無理強いするのは・・・嫌ですから・・・」ホロリ...

 

さめざめとした表情で弱々しく語る明石をフレデリックは神妙な顔つきで聞いていた

 

「何か色々語ってるがそれじゃまるで俺が悪者みたいになってるからな?」

 

それにしても明石が言う事には一理ある

いや、一理もクソも元はヤツ(明石)が原因なのだが・・・ともかく今は感度364364倍を回避する事に専念するべきと考えるそれがたとえ他人に成り済ますという邪道な道であっても、こないだの金剛との件もあったが、何なら部屋に閉じ籠ったまま食事は龍驤に持ってきてもらい入浴もしない、トイレは最低限必要な為これも龍驤に手伝ってもらう

後の要介護これくしょんである

 

あとは映画鑑賞するなり執務室の書類を持ち込んで時間を潰し身体が返ってくるのを待てば良いのだ、アイテム屋も工廠も夕張に出来ない訳でもないし精々1日そこいらの立て籠りならスパルタンの身体でなくともなんとかなるだろう

 

「あっ、そうだ(唐突)ちゃんと食堂で食事取ってお風呂も浴場でしっかり入って下さいね?ジャッキ達の散歩もありますし今日は非番というのもあって横須賀モールに注文した工具を受け取りに行かなきゃいけないのでそれもお願いします♡」

 

「こんなの絶対おかしいよ・・・」

 

震源地(元凶)とはいえ私だって女の子ですからね~提督の考えは良くわかりますし()()もしてますよ」

 

今日は非番、そうか・・・だから黒のワイシャツにベージュのセータードレス、ショートブーツと黒のタイツという出で立ちなのか・・・

それにしたって震源地という例えはおかしくないだろうか?

 

それはさておきその入れ替えヘルメットなるものを万を満たして使う事となった

いや、本音を言えば使いたくないのだがコーヒーに薬を仕込んだ自称震源地のせいで丸1日悶えるのも御免である、やはり本人に責任を取らせるべきだがそしたらそしたで明石は人様の身体を使って色々しでかす腹積もりらしい

悪を野放しにする(いわ)れはない、工廠に来る道中に確認してみたが確かに体質変化薬の投与は了承済みらしい、ならば此方も裏を取って細工を仕込んでおいた

 

そこらへんの詳しい要所はまた後で話すとしよう

 

 

 

 

 

 

「さぁさぁ提督、準備はいいですか?」

 

「いいけどよくない、我ながらどっちなのだよ・・・」

 

互いにヘルメットを被り配線だらけの椅子に座る

フレデリックは天井の隙間から視線を感じ取りそちらに顔を向けるとそこには占守がこちらを観察して目線が交差すると占守も子供らしく笑顔になり手を小さく振っていた

 

「なにやってんだあいつ・・・(困惑)」

 

「ンモ~提督ってば余所見しちゃだめですよ~」テレテレ

 

「なぁんで照れてるんだお前はァ・・・」イライラ

 

「それよりこれ!嗅いで下さい!いい香りですから落ち着きますよ?」スッ

 

差し出されたアロマディフューザーに使用する原液が受け皿に注がれていたのを見てフレデリックはとある疑問を浮かべた

 

((こいつ、こんなもの(アロマディフューザー)使う性格だったか?・・・胡散臭いがこの際"どうにでもなれ"・・・だな))

 

明石だけでなく天龍、最上や摩耶だって女の子だ、甘い食べ物は大好物だし摩耶は女の子らしくスローロリス(クソザコナメクジ)の小さなバックパックを持ってるし格闘技に関する雑誌をよく読んでいる

天龍もUNSCの採用銃器を模したBB弾を射てる電動ガンを幾つも所有しながらもパッチワークなどを嗜んでいる

最上は普通にワンピースとか着たりするしパーカー+半ズボンだって着たりする

ならば明石だって工具や重機以外にもアロマディフューザーの1つや2つ所有していてもおかしくはない、ディフューザーといっても様々で加湿器のアロマ版やお灸のような物から陶器の受け皿に原液を垂らして蝋燭で焚くなど様々だ、差し出してきたこれは液体を焚くタイプの物を嗅がせようとしているらしい

 

女性に対して少々失礼な事を考えながら受け皿に注がれていた液体に顔を近付けて嗅いだ

 

そんな儚い想いに幻想を抱いていたフレデリックは物の見事に裏切られる事となった、その陶器の受け皿に注がれていたのは・・・

 

 

 

 

 

            

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

化学式: NH3

 

モル質量: 17.031 g/mol

 

沸点: -33.34°C

 

密度: 0.73 kg/m³

 

融点: -77.73°C

 

IUPAC名: Azane

 

 

詳しい人に語ればこれでわかるだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アンモニアの原液なのだから・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エンッ!」コテリヌス...

 

「やったぜ。(英雄の明石())」

 

何やらバックで聞こえる力強いBGMがサビを迎えた瞬間、目を閉じ右手を握り締めて高く掲げている明石、アンモニアの原液から発生する刺激の強い臭いをそこそこ良い勢いで嗅いでしまったフレデリックは物の見事に大ダメージを受け朦朧とする意識の中、決断力は曖昧になり邪険の判断ですら一瞬揺らいでしまう

例えるならグラビティ・ハンマーが頭に直撃したような感覚だろうか

 

「すみません、この機械(ヘルメット)の性質上どうしても"1人は気絶、もしくは気絶寸前"にしなきゃいけなかったんです・・・ですがこれは私自身の為でもあり提督の為でもありますのでどうか辛抱を」

 

とんでもねぇ条件があったものだ

 

そこでフレデリックはふと思い出す、天井に占守が居たことを

焦点が合わない眼で先ほどの場所を見ると未だに同じ場所から偵察を行っていた、こんな目に遭うなら自身で感度364364倍を味わった方がマシだ!

ヘルメットを被り対面の椅子に座る明石は眼からハイライトが消えているにもかかわらず『ユッ○ーは私が守るンゴwwww』とでも言いたげな恍惚とした表情をしている、この表情を目の当たりにしてやはりこの計画は中止にしようと決心した

 

だが意識が遠退く現状自力で脱出するのは不可能、機械がバチバチと火花と電撃を放ちながら異様な音を唸らせている

・・・あまりやりたくはないが、他に手立ても見つからない、仕方ない・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

占守ーッ!しゅークリーム毎日2個1ヶ月分だッッッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「おっすお願いしまーしゅ」ザンッ!

 

 

 工廠の天井から舞い降りた守護天使

 

  海防艦占守が今ここに降臨する

 

   成すべきは司令官の命を守る為

 

 

 

「守護天使は(明石)の肩書きでは???」

 

ボルガ(明石)博士、お許し下さい!」ババババババッ

 

「ホいつのまに!?占守ちゃん何をする気?!」

 

両手を使い物凄い早さで陰を結びだす占守、一体何をしでかすするつもりなのだろうか

フレデリックはもはや自身の声に反応しアクションを起こした占守に全て委ねるしかなかった

 

「しゅしゅしゅーー!キンポー(忍法)!!身代わりの術!!!」ババババッ!!キュインキュイン♪

 

いつの間にそんな術を取得したのだろうか?

色々と激アツ演出みたいな突っ込み処満載の効果音や言い違いなどがあるがこの際何でもいいから助けて欲しいフレデリックはただただ見守っていた

 

瞬間、眩い光に3人の視界が塞がれた、こんな超常現象は類を見ないだろう

 

「・・・なにやってんだあの3人・・・(驚愕)」

 

「クゥーン...」

 

2人がヘルメットを被る少し前からここまで沈黙を通してこのやり取りを見ていた夕張は3匹の犬にオヤツとして口臭対策用骨ガムを与えながら3人が繰り広げる茶番を生暖かい目で見ていた

 

「あと私、改二になって制服変わったからよろしくぅ☆」

 

「ワウ?」

 

どうでもよい情報を垂れ流しつつ眩い光が晴れる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「しゅ~~・・・って、あれ?」

 

「けほけほ、・・・え?何で私床に座って・・・」

 

「おい・・・これ・・・どういうこったよ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

まるでフレデリックのように喋る占守と占守のように喋るフレデリック、占守がいた場所に尻餅をつく明石がいた──

 

「えぇ・・・(困惑)」(夕張)

 

 

 

 

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「つまり、占守は″俺″と″占守″の位置を入れ替えようとして変わり身の術を使った──違いないな?」

 

「その通りっしゅよ」コリコリ

 

「ところが術の″陰″を間違えて(キンポー)(明石)″と″占守″ちゃんの位置を入れ替えてしまった──と・・・」

 

「そうっしゅ」ポクポク

 

「「スゥーーー・・・(静かなため息)」」

 

「私の計画が・・・納得いかない・・・!(絶望)」ガックシ

 

「やめてくれよ・・・(絶望)」ぐったり・・・

 

「本当に申し訳ない(BRIKHKS)」

 

「その台詞は二度と戻れない状態になるからやめろ!(迫真)」

 

「え?なになに?一体何をしてたの??」

 

遂に我慢が出来ずに話に乱入した夕張は事情を聞き出そうとする、明石が立てた投薬計画から占守が明石と位置が入れ替わっていたこと、フレデリックと占守が入れ替わったこと、全てこと細かく説明された

 

夕張は口に出さずに((相変(あいっか)わらず明石は馬鹿みたいなことしてるな~))と心の中で嘲笑していた

 

「事情はわかったわ。それで提督はどうするの?本体の方、薬でヤバいんでしょ?」

 

「それに関しては手配済みだから問題ない、いや問題だらけか・・・」ハァ...

 

パイプ椅子に座ったまま項垂れる占守(in フレッド)は頭と制服に付いていた天井の埃を手で払い眉間を眼の疲れをほぐすように指で抑える

いつものスパルタンⅡの威厳は無くなり、そこにいるのはただの″グレた占守″だった・・・今回俺は犠牲者だ、前回(金剛)の時は隠し通したが今回はそうはいくまい

手配通りならそろそろインフィニティからケリーがフレデリック(in 占守)を迎えに来るだろう、事情を説明して″本体″はグラスマン博士に任せておこう

 

「もちろん明石はお仕置きだ、おやつ抜き2週間と今月と来月の給料を半分に減俸だな」

 

「・・・・・・何故ですか?」ぬらぁ

 

納得いかないような、まるで(明石)も被害者と言いたげな″ぬらぁ″っとした強張った表情を見せる明石

 

お前(明石)のせいでこうなったんだ、当たり前だよなぁ?」

 

「そ、そんなぁ・・・(;‘Д‘)」

 

「諦めなよ明石、流石に今回は明石が悪いよ?」

 

「提督~お慈悲^~」

 

「占守はどうなるっしゅか?(CV:土田 大)」

 

「あー、それは後で迎えが来るから付いていってくれ、グラスマン博士の言うことちゃんと聞けよ?身体が戻れたら約束通りシュークリーム買ってやるから(CV:佐々木 瞳)」

 

「もちろん若本堂の超ビッグカスタード&カラメルソースしゅークリームっしゅよね?ありがたや~提督最高っす」

 

「ぐっ・・・足元見たな・・・。1日だけだが・・・かなり荒療治になるかもしれん、気張れよ?」

 

「いやーキツイっす(占素(しむす))」

 

・・・夜にありて迷わず、血に塗れて酔わず...名誉ある教会の狩人よ...獣は呪い、呪いは車厄...そして君たちは、教会の剣とならん...」ブツブツ...ゴッ、ゴッ、ゴッ、ゴッ

 

「ねぇ提督。明石さ、壁に頭当てて顔ヤバいよ?」

 

「おい明石、そのブツブツ前回使った文はネタの乱用になるからやめてくれ(無慈悲)」

 

「・・・やめてくれ(念押し)」

 

「・・・・・・最近横須賀モールにできた″しょっぱな♨ステーキ″・・・連れて行ってくれたら・・・機嫌治します・・・今日に」

 

why?(なぜに?)

 

まだ機嫌を取る為にステーキハウスに連れていくのはわかる、しかしどうして″今日″というワードが出てきたのだろうか

変な憶測──いや、確信と言っていい、多分こいつ(明石)は思い通りに事が進まなかったことで拗ねているのではないだろうか?明らかに逆恨みとしか言わざる得ない

 

「・・・今日じゃなくてもいいだろ」

 

「・・・実は今日までしか使えないクーポン券があるんですよ・・・これです」ゴソゴソ

 

セータードレスの裾に手を突っ込んだ明石は何処からともなくクーポン券を取り出した・・・一体あのスカートの内側はどうなっているのだろう?聞いた話ではスリットから重機関銃を取り出したり大型レンチなどを取り出す事が多々あったと噂が絶えない、ましてや制服だけでなく私服状態でもその珍妙な技が使えるのはその都度敵から武器を拝借しそれを使用するスパルタンにとって少し羨ましいと少し思わされた

そして差し出されたクーポン券はたしかに今日が使用できる最後の日のようだ

・・・むっ!オニオンコンソメスープ1組様無料券と10%割引券、あとこいつは・・・ジョッキビール1杯無料券!

 

ステーキをビールで流し込むのも悪くない、とよく考えてみれば今俺の体は占守の体になっている、酒なんて飲みたくても飲めないだろう

 

「くそっ・・・目の前のアルコールを断つのがこんなにもツライものだとは・・・」

 

ポーラや那智の酒好きが毎日酒保からアルコールを引っ張り出す理由が今になってわかるような気がする

こうなったらペポシ(炭酸飲料)を酒替わりにステーキに食らい付くしかない、そんな事をパイプ椅子に座ったまま足を組んで考える

 

本題を差し置いているがフレデリック本人は1日経過しなければどうにもならないという事をしっかり把握した上での行動である、とりあえずこの埃まみれの制服を脱いで着替えなければなるまい

 

「たしかこいつ(占守)にはトレーナーとハーフパンツを買い与えていたハズだ、それを着てバカ(明石)を連れて横須賀モールのステーキハウス行って・・・運転は酒をあまり飲まない龍鳳に頼むと・・・おい龍驤──っとあいつ(龍驤)は執務室でここは工廠だったか・・・」ブツブツ...

 

「しゅっしゅっしゅっしゅ~・・・ん?」テクテク

 

「提督ー?龍驤さんが提督はこ↑こ↓(工廠)にいるって聞いたからきたんだけどー?いますかー?」キョロキョロ

 

そこにやってきたのは蒼龍だった、彼女も今日は非番なので髪を下ろし白い八部丈のチュニックとダークブラウンのスカートを着た私服姿である

 

「おっいたいた~・・・って、なにやってるの?そんな所さんで?」

 

蒼龍が見た光景はまさに地獄絵図といったところ、ヤマムラをキメた工作艦となんだかポヨポヨしたフレデリックと神妙な顔で考え事をする占守、そして困り果てた顔の夕張と三匹の犬と哀れにも犬にオモチャにされ中身(こし餡)がモロにはみ出しているタチャンカ・パックマンなどなどバリエーションはとても豊かだ

 

「蒼龍か、何だ?」

 

「え?占守一体どうしたの?まるで″提督″みたいに喋ってるけど」

 

「おっとっとー、蒼龍さん実は″ミウミウキムキム″で・・・」

 

「なるほど、″タドタドコロコロレプリティア″っと・・・ウケる~提督ぅ草生やしていいですか~?(笑)」ケテケテ

 

夕張から状況を簡潔に聞きそれらを飲み込んだ蒼龍はカラカラと笑っていた、フレデリックもはやそれを却下する余力さえ残ってはいない

 

「もう・・・笑いたきゃ笑えよ・・・そんで一体何の用だ?」

 

「おっと、そうだった。ケリーさんが『フレッドを迎えに来た』ってドックに来てるんだけど」

 

「そうか、今行く・・・占守、行くぞー」

 

「了解っすー」

 

パイプ椅子から降りたフレデリックは本体(フレデリック)を先導しドックへ向かった、道中歩幅の小ささとすれ違う艦娘達の視線が気になった

それもそうだろう、普段からポワポワした海防艦があからさまに不機嫌な(つら)をして力みがちに歩いてれば誰もが避けてゆくに決まっている

・・・目が合うだけでいきなり抱きついて「ああ^~占守ちゃ~ん!今日も細い脚線と幼い体躯にプニプニ頬っぺが可愛いでちゅね~♨」と呂律の回りきっていない口調の長門を除いてだが・・・

 

「やめろ!離せっ!離れろっ!」ベシベシ

 

あぅん♡ありがとうございます!!もっと強く!!!」デレデレ

 

「そんなら!御望み通り・・・セイ──ヤッ!」ゴキッ☆

 

バーン・ガニアッッ!!」ゴトリ

 

「な・・・長門さんが占守ちゃんのチョーク・スリーパーで瞬撃・・・?!」ガクガク

 

変な現場を数人の艦娘に見られた、ブラックホールがあったら入りたい・・・そんな衝動に()られた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────

 

────

 

──

 

 

 

 

 

 

 

「──それでグラスマン博士に話を通したのね」プルプル

 

「・・・なぜ笑いを堪えてる?こっちは大変なんだ、人の気も知らずに・・・」

 

笑いを何とか我慢し続けるケリーに対して珍しくキレ気味に占守(in フレデリック)は答える、だが身体そのものが占守であるため相も変わらず拗ねた子供のそれにしか見えないのであった

 

「嫌ねぇ、そんなに怒ること無いじゃない?可愛い顔が台無しよ?若い内から眉間に皺を寄せてたら跡が付いちゃうんだから」

 

「・・・そうやってわざわざ気に触れる事を言うからこっちも機嫌が悪くなるってもんだ、知ってるか?日本には″触らぬ神に祟り無し″って言葉があるんだよ」

 

「でもフレッドは神様ってわけでもないじゃない」

 

「″アンドリュー・デル・リオ(インフィニティ初代艦長)みたいなヤツには関わるな″ってのと一緒だ」

 

「あぁ・・・苛ついてる人物に注意しろってことね、把握したわ・・・なんとなくだけど。それで、本体の方はありとあらゆる検査が必要になるはずよ、一体どういう説明をしたの?期待と絶望に満ちた顔でペリカンに乗って行ったけど」

 

「″飴と鞭″って言えば手っ取り早いな・・・」

 

「フレッド、私が言うことじゃないでしょうけど財布の紐はもう少し固くした方がいいわよ?あなた正直なところ艦娘の子達に対して″飴と飴、ついでにケーキ、オマケでパフェ″状態になってるじゃない」

 

ケリーの言葉に隙を付かれ一瞬躊躇(ためら)うフレデリックだったがこういった出来事は横須賀鎮守府ではしょっちゅうである、ペリカンでドナドナされた占守の要望した若本堂の超ビッグカスタード&カラメルソースシュークリームは1つあたり400円也

それが1日2個の1ヶ月、消費税込みならば大体だが約25000円となる、決して安いとは言い難いが占守に助けを求めたのはこちらという事実、そして例のアレ(2万5千円)のおかげである意味生き長らえたと考えればマイナス面は悪くはない買い物だ、奇しくも(かつ)て金剛と中身が入れ替わってしまった出来事が別の艦娘で再度発生したという最悪の現状をこれに加味すれば惑星リーチ防衛戦に匹敵しうる絶望でもあるのは言うまでもない

 

「艦娘ってのは子供に見えて戦事(いくさごと)に関しちゃ立派な大人だ、それにあいつら(艦娘)を伸ばしてくにはしっかり誉めて褒美を与えるのが一番いいんだ、失敗したら言葉で慰めてから食べ物で励ますのがいい、″女の子″だしな・・・それに俺自身は日本海軍からの給料と支給品で私生活は問題ないし金を使う事もたまに酒買ってメシを外で喰う以外にそう多くはないしな・・・たまに想定外の出来事で大枚(1万円)が数枚か消えてくが」ゴソゴソ

 

「それもいいけど、女の子は″スリルや興奮″にも目敏(めざと)いのよ?たまには飴の味も変えなきゃ他の男に取られるわよ?」

 

「俺らみたいな戦略兵器(SPARTAN-II)と一緒にいるよりは幸せになれるだろうよ・・・っと」スタッ

 

そこまでフレデリックが言い終えると占守の部屋を漁り見つけた服を着替え始めた

さっさとファー付きの上着とセーラー服を脱ぎ払い白色のトレーナーを着てスカートとタイツを同様に脱ぎ捨てると間髪入れずに半ズボンと(くるぶし)丈の靴下とスニーカーを履いて軽く決めポーズを取った

 

「どうだ?」ニヤッ

 

「いいんじゃないかしら?随分現世(うつよ)の情勢にも染まってきたじゃない」

 

「下界の民に想い馳せ人に混ざって生活する神様かよ・・・俺は神様じゃなかったんじゃないのか?」

 

「″言葉の綾″ってやつよ、私もそろそろ行くわ・・・じゃあまた」ギィ・・・バタン

 

「・・・はぁ・・・ケリーのヤツ、言い逃れする時は上手く日本語を使いやがる」

 

その後、各々支度を済ませ横須賀モールへ出撃する面々はいつもとは違う雰囲気であったのは言うまでもない──

 

 

 

 

 ☆公判(後半)へ続く☆

 

 




最近またアイスボーンにはまってるゾ
モンハンと艦これクロスssを書きたい衝動に駈られてる


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番外編+設定など+HALOの雑学や茶番劇
番外編 お夜食フレッド ~響と和風海老ピラフ~ 


番外編です。15~21歳頃まで寿司屋に勤めてたので知識を搾ってお料理回。


 

 

 

  横須賀鎮守府 ~寮棟~

 

 

風邪の強い夜、一人の艦娘が夜風の音に気が付き目を覚ました

    

 

 

    ヒュゥー   ガタガタ・・・

 

   

 

 

     バタン!ガタガタ‼

 

 

 

「!」ビクッ

 

 

   カタカタ・・・  カタカタカタ・・・

     ヒュー・・・カタ・・・

 

「ハラショ・・・」ホッ・・・

 

「!」ぐぅ~・・・ぎゅるる・・・

 

「・・・ハラショー。」ムクリ

 

 

 

 

 

   鎮守府 ~寮棟 廊下~

 

 

カチャ、キィ・・・

 

 

「ハラ・・・」チラチラ

 

 

寮棟の明かりは消灯されておりその暗さは夜に忘れ物をして取りに行った時の学校を思い出して欲しい

 

 

占守

「最近は直当の先生と夜だけ巡回してる警備員さんがいるっしゅ、学校に連絡してから一緒に教室に取りに行くっしゅよ!」(謎の声)

 

「?」(・д・ 三 ・д・)キョロキョロ

 

 

  ヒュゴオォォォッッ‼ ガダガダガダ‼‼

 

 

ハラショー

「!!!」ビクーン

 

 

嵐の夜に起きてしまった響、しかし人間はお腹が空いてしまったままではどうにも寝れないものなのだ

響はなんとか寮棟の食堂にある冷えた白米だけでも食べたいとそろり、そろりと歩き出した

 

 

「ハラショ・・・」ドキドキ・・・

 

 

廊下を進み角を曲がる、強風で揺れる窓ガラスに驚きながらも階段を降りる

 

 

  コツ・・・コツ・・・

 

 

「!!!」ドキッ!

 

 

響は後ろを振り返るとまた強風で揺れる窓ガラスと視界に映り込む黒い人のような影をみて響は数秒間佇んだ後目を大きく見開いて全力で階段を下に、下に走り出した、その目には大粒の涙が溜まり始める。

 

 

ガッ!

 

ハラショー

「!!」ヨロッ

 

 

響は手摺に肩をぶつけてよろめくと両足が地から離れて顔面から階段に落ちていく

 

 

もう終わりだ。夜に部屋から抜け出したから神様が怒って私は死んじゃうんだ。

響は落ちる間際にスローモーションになり様々な記憶がフラッシュバックする

 

落ちる・・・落ちる!・・・落ちる!!

 

 

目を強く瞑り最後の時を待つも体は空を浮いたまま

響は目を開けて暗闇で先が見えない階段にゴクリ・・・と生唾を飲み込み何故自分が宙を浮いているのかと考えた所で聞きなれた声がした

 

 

フレッド

「響!大丈夫か!?」

 

「ハ・・・ハラショー!」

 

フレッド

「さぁ、おいで。」

 

 

響はフレッドの胸に飛び込んだ

優しいいつもの人だ!おっきくて暖かいあの人だ!

響は両手でフレッドの左右の肩の服を強く掴み両足をフレッドの胴体にギュッと巻き付ける

 

 

フレッド

「怖かったな、間に合って、無事で良かった、本当に。」

 

 

響は目元に貯めていた涙をこっそりとフレッドの胸に顔を押し付け拭いた

 

 

スパルタンは強く、早く、聡明で、勇敢だ

響が走り出した先に階段がある事を瞬時に思い出して駆け出した、一歩目でリレー選手より速く、二歩目で動物より速く、三歩目で最高速に達するスパルタン2。

カルシウム製の脆い骨から堅牢な剛鉄製の骨に入れ換え、恐ろしく危険な薬物を投与し強化された筋肉、タイムラグを無くすために光ファイバーに入れかえられた神経組織、毛細血管を薬物で強制的に拡張し眼球に血を多く流し込む事で人間枠から逸脱した視力と夜目の良さ、それらが全てフル稼働し悪魔とまで言われる身体能力。

しかし禁忌ともされた法外な改造手術のお陰で響は無事だったのだ。

 

 

フレッドは誰もが寝静まる頃になるとここ数日寮棟を見回りをして白い海軍服を着た男なる不審者のチェックをしていた、しかし風と揺れる窓ガラス以外に小柄な人が歩く足音が微かに聞こえフレッドは一瞬足を止めた、足の裏から伝う振動、歩幅、間隔、間違いない、駆逐艦の誰かだ。

フレッドは自然と早足になり階段がある角を曲がり響を見つけたのだ。

 

 

 

フレッド

「それにしてもどうしてここにいるんだ?トイレは逆方向だろうに。」

 

「ハラショー。」ぐぅ~

 

フレッド

「・・・なるほど、腹が減って寝付けなかったか。」

 

「・・・」ぐるる・・・

 

フレッド

「・・・よし、食堂に行くか!俺が何か作ってやるよ。」

 

「ショー!?」

 

 

 

フレッド

「フレッドの!和風海老ピラフ!!」ジャーン

 

「ウラ~!」カァン!(謎の金属音)

 

フレッド

「まずは白米をザルに入れて白い研ぎ汁が出なくなるまで優しく水で洗う。

ザルを上げて水を切る、ザルを斜めにしとくと切れが良くなるぞ。

ベーコンと玉ねぎを細かく刻む、熱したフライパンにバターと醤油を入れて良くバターが溶けたら肉から炒める、次に野菜で最後が白米だ。

白米を投入する前に追加でバターを入れてよく水を切った白米を投入、白米が透き通るまで弱火でじっくり炒める。

炊飯器はでかいな、量は少ないし一人用の土鍋で炊こう。

フライパンで炒めたベーコン、玉ねぎ、白米を土鍋に、

酒、塩、胡椒を適量、熱湯を加えてだしの素を入れる、

ひと混ぜさせたら炊く。

次だ、即席の枝豆を殻から数個剥いて、生の剥き海老を解凍、醤油を少しかけて揉み込む、

よし、炊けたな、蓋を取って剥き海老と枝豆を入れてひと混ぜ、少し蒸らす間に味付け海苔を包丁やハサミで細かく刻んで小ネギを少し、

枝豆と剥き海老を炊けた具入り白米とさっくり混ぜたら完成だ!調理時間は下準備と炊きをあわせて一時間くらいだ、だしの素の代わりに希釈しためんつゆもいいぞ。」

 

 

フレッド

「さぁ、響、召し上がれ。」

 

 

フレッドが蓋を開けると程よく焦げたバターと香ばしい醤油の薫りが鼻を擽る

響はスプーンで早速一口頬張るとベーコンのジューシーさと飴色の玉ねぎの旨味、甘味のある枝豆とぷりぷりな剥き海老で口いっぱいに満たされる

 

 

響はあっという間に平らげる間にフレッドは洗い物をしていた

 

 

「けふー」

 

 

からっぽの土鍋をフレッドに渡すと直ぐに金束子でガシガシと洗って片付けるとフレッドは響をだっこして部屋に送る

 

 

フレッド

「旨かったか?」

 

「ハラショー!」

 

フレッド

「そいつぁ良かった。」

 

 

こんなにも強くてかっこいいのに美味しいごはんも作れるフレッドに響は嬉しそうな顔で眠りに就いてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

加賀

((提督の・・・作るごはん・・・羨ましい・・・))デローン

 

食堂の外でよだれを垂らしていた加賀は近い内に自分も・・・と思いながら部屋に帰っていったのだった。

 




過去→「腹へった!おで、メシ、作る!!」

今→「腹へった!おで、コンビニ、行く!!」


  何 故 な の か 。


というわけで番外編です、
時間短縮の為土鍋炊きですが慣れてないと焦がしてしまうので 是 非 !! 炊飯器で作ってください。


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HALO用語集+登場キャラクター

ここまでに登場したキャラクターやHALOシリーズの用語を纏めた話です、
スラスターユニット回だと言ったな、あれは嘘だ。

YouTubeにも参考となる動画が幾つかあるので動画タイトルを交えながら紹介します。


3/25 インフィニティ項目の更新


登場中の艦これ陣

 

原作よりも内容に角を立たせるために全員少し性格を弄っています

 

 

☆雷

横須賀鎮守府に配属された艦娘

比較的マイペースでさっぱりした性格

比叡の紅茶に合うお菓子を模索中

 

 

好物は卵料理

 

☆電

雷の妹として横須賀鎮守府に配属される

原作よりの性格だが少しサバサバしている

結局まだ肩車をしてもらっておらず何か大きな計画を立てている

 

好物は形を自由に作れるお菓子やハンバーグ

 

☆暁

横須賀鎮守府で建造されたテンション高めの艦娘

一人前のレディーになるためスパルタン4指揮官のサラ・パーマーを崇拝している

私服でいる際には髪をポニーテールにしている

 

好物はBIGプリン

 

☆響

横須賀鎮守府で建造された艦娘

頭のねじが少しずれており基本的にセリフはハラショーのみ

ハラショーにキャラクター名を奪われる事が多々ある

 

好物は夜な夜なフレッドが作ってくれるピラフ

 

☆朝霜

横須賀鎮守府で建造された艦娘

あたいな艦娘

ギザ歯がチャームポイント(笑顔が少し怖い)

就寝中に嵐などて天気が悪くなるとフレッドのベットにこっそりと入り込むらしい

 

好物は豆料理

 

☆比叡

横須賀鎮守府で建造された艦娘

紅茶を淹れる事においては右に出る者はいない

しかしpoison★cookingは健在である

遠征中に重傷を負い戦闘から帰投中のブルーチームに救助された

 

好物は金剛の下着

 

☆金剛

横須賀鎮守府で建造された艦娘

相も変わらず提督lover

しかし他の金剛よりも抜けているところがありその様はまさにゴールデンレトリーバー

紅茶の茶葉を集めまくっている

 

好物は比叡の淹れる紅茶とイタリアン

 

☆明石

横須賀鎮守府に配属された艦娘

提督loverよりもスパルタンlover

女を捨て重機に生きていたがフレッドの着任により女を取り戻した

時折冷静に突っ込みを入れてくれる

 

好物はステーキ

 

☆神威

横須賀鎮守府で建造された艦娘

おしとやかだが代わりに少し空気が読めなくなった

濃い目の味付けを好む

艦娘が増えて数が足りない炊飯器を業務用に更新したがっている

 

好物はイカの刺身

 

☆大鯨

横須賀鎮守府で建造された艦娘

ビビりで泣き虫

建造時にフレッドから棒付きキャンディーを貰い父を見る目になった

酔うと性格が豹変しフレッドの頭に脱ぎたてのタイツを被せて「ウェヘヘ///」と恍惚する勇敢なソルジャー

 

好物は甘い物

 

☆龍驤

横須賀鎮守府で建造された艦娘

サイコな仲間に囲まれる苦労人

サインを良く貰いそびれる

呉鎮守府の龍驤とは別艦娘

駆逐艦ズから"できるお姉ちゃん"と呼ばれる

フレッドの良心その1

 

好物はたこ焼

 

☆天龍

横須賀鎮守府で建造された艦娘

男勝りなのは変わらないがフレッドとの試合で完封されて以来フレッドに尊敬を示しつつフランクに接している

 

好物は旨い酒と肴(鎮守府近海で取れる蟹を炭火で焼くらしい)

 

☆大鳳

横須賀鎮守府で建造された艦娘

スパルタンファンの艦娘で武士もどき口調になっている

落ち着いた性格ではあるが好きな話題になると必死に喋ろうと頑張る

 

 

好物は揚げ物

 

☆蒼龍

横須賀鎮守府に配属された艦娘

加賀のお目付け役

あまり話に絡まないがSっ気があるのか首輪や鞭を隠し持っている

比較的おっとりしているのかフレッドの良心その2である

 

好物はお煎餅

 

☆加賀

横須賀鎮守府に配属された艦娘

あまり喋らないクールレディーかと思われがちだが実際は言葉の選び方が得意ではなく口下手だからのようだ(※つまりは超絶パソコン初心者のチャットルーム状態)

 

好物はフレッドの手に持っている食べ物

 

☆長門(改)

中央司令部 野澤鉄夫の愛娘にして艦娘の適性があり長門型のオリジナルとなった艦娘

父にフレッドとの婚約を勧められるがいい男だけに自分じゃ相応しくないと感じている節がある

私服姿が七分丈のエンジ色のワイシャツで下がスリムなグレー色のスラックス、縁無しのツーポイントのメガネとスタイリッシュでカッコいいと本人に預かり知らぬ密かな人気がある

 

好物は焼き魚

 

 

 

 

 

日本海軍大本営

 

深海悽艦出現に伴い発足された組織

困難な作戦を立てる時もあるがそれ以上に艦娘に対して自分達の命を優先しろと義務づけ復帰不可能の艦娘に対しても十分過ぎる保証と資材の提供と補償金を用意していたりと至って善良的な組織

 

 

☆野澤鉄夫

階級は准将と日本海軍再編成初期からの重鎮であり長門(改)の父でありスパルタン2のファン

秘書艦として(長門)を置いていたが様々な助言や支援を送るなどしてフレデリックに貸しを作り今時お堅い頑固な娘を嫁に貰って欲しいと考えている

 

 

 

 

 

 

 

UNSC(UNITED NATIONS SPACES COMMAND)

及び

ONI(office of naval intelligence)

(※細かすぎるので詳しくはHALOぺディアを参照下さい)

 

使用通貨はcRと呼ばれ地球各地で公平な換金ツールとしても有名

 

オリジナル要素は地球ではUNSCの技術は殆ど無く現代世界で宇宙は超科学力によりUNSCが取り仕切る感じです

かなりのスパルタン2が存命だったりスパルタン4以上に高額なアーマーを装備した最精鋭として情報が開示されていたりする程度だったりです

 

 

 

 

※概要が多すぎるため大半がHALOぺディアからの引用になります、同志に感謝!

 

 

 

UNSCインフィニティ

大型戦闘艦

(HSC:INF101 REG77263.000_A)

 

全長

5,694.2m (18,682フィート)

 

全幅

833.3m (2,734フィート)

 

全高

1,041.2m (3,416フィート)

 

専属AI

初代 2553~2556年

Aineと呼ばれる女性型AI

(レクイエム不時着時に大破)

 

2代目 2557~

ローランド

 

「おい!無視しないでもらえるか!?」

ローランド

 

「口を挟むなローランド。」

ラスキー

 

「ですが言わせてもらいましょう博士!貴女はコルタナの生みの親であるにも関わらず彼女(コルタナ)を糾弾し、見捨てるのですか!?」

ローランド

 

 

2557年12月以降UNSC インフィニティの艦上AIとして搭載された。初代のAIはレクイエムへ不時着した際に破壊されてしまったためである。 第2次レクイエム攻防戦中、彼はUNSC陣営において所々で指揮を取った。あるファイアチームがレクイエムから持ち帰ったアーティファクトによって艦が惑星に固定されてしまった際、艦のエンジンルームから要員を退避させ封鎖したが、ハルゼイ博士の到着と共にシステム制御を放棄、船にとって重大な案件にのみリソースを投入することができるようになった。

スパルタンオプスにおいて、スパルタン・ソーンがレクイエムに転送された事実を艦長達に伝えたり、Ep7においてローランドはイリジゥムと呼ばれるものを解除させられ、ハルゼイの指示に従わされ、ターミナルのアクセス権を引き渡し、ライブラリアンの情報を全て引き渡させ、ジル・ムダマと接触する為の操作をさせられた。しかし、ムダマとの通信中正気を取り戻したローランドはお返しとして護衛たちに捕らえさせ、ハルゼイが勝手な事をしていたという事実を艦長に知らせる等、様々なところで活躍している。

 

コルタナは稀代の天才ハルゼイ博士のクローンから作り出した脳を使用し作られた為高性能だったがHHALO4以降、コルタナがいなくなってからはローランドが事実上現行AIの頂点となっている。

 

 

エンジン 出力機関

 

 

スリップスペース機関

ショウ-フジカワ 光速機関 Mark X Macedon / Z-PROTOTYPE#78720HDS

 

シールド

アドバンスシールド(WG-44N重拡散シールド)

 

質量

907,000,000メートルトン

 

装甲

最薄4m90cm 最厚8m チタニウム-A3戦闘用装甲

 

武装

4基 CR-03B シリーズ8 スーパー重M.A.C.(2558年HALO4の後にCR-03からCR-03Bにバージョンアップされた)

350基 M42 アーチャーミサイルポッド(各24発装填)

250基 M75 レイピアミサイルポッド(各30発装填)

500基 M96 ハウラーミサイルポッド(各20発装填)

合計25'000発のミサイル兵器

830基 2問式70mmポイントディフェンスガン

M2551 MAC 100基以上(※カタログの倍と言われる程)

M85 対空砲

M97誘導ミサイルシステム

ハヴォック戦術核

ハイペリオン核弾頭

フェンリル大型核弾頭

 

登載兵器

ワートホグシリーズ

M820 スコーピオンシリーズ

M510 マンモス

マングースシリーズ

Mark 11 マンティス ADSシリーズ

ペリカン降下艇シリーズ

F-41 ブロードソード

UH-144 ファルコン

10隻の新型艦載型重フリゲート(ストライデント級重フリゲート)

R1295 発射システム/M9407 SOIEV (329基)

B854 投下ベイ繋留/M8823 HEV (124基)

SKT-29 Class-8 EHL/C (8,900基)

RLT-85 非常用シャトルポッド (12,570基)

 

搭乗員

スパルタンIV

海兵隊

科学者

各種専門の民間人

総勢17000人の最精鋭

 

インフィニティ級戦艦は、UNSC海軍の大型戦闘艦の1種類であり、唯一シールドを有する艦種である。ネームシップのUNSC インフィニティはONIによってコヴナント戦争中に20年以上の時間と膨大な予算を使用して建造された。地球がコヴナントの攻撃を受けて陥落した際の最後のオプションとして、建造が進められていたが、完成したのは2553年のことであり、そのときには戦争が終わっていた。

 

インフィニティ級戦艦はこれまで建造された、如何なるUNSC戦闘艦よりも大きく、最大の戦闘艦として君臨している。艦底部には小型戦闘艦を投下する為のスペースを有し、艦には最低約5mのチタニウムA装甲とアドバンスシールドの二つの防御が備えられている。特にシールドは強力で、コヴナントの大型戦闘艦と激突しても自身は無傷であった。シールドはオニキスで発見されたものをリバースエンジニアリングで獲たものである。武装は数百発の連装MACや、数千のミサイル発射機、ポイントディフェンスガンを装備し、エネルギープロジェクターなるフォアランナー製の兵器も搭載していた。艦には895のデッキが存在し、知られているデッキにはSデッキがある。ここにはスパルタンIV部隊が駐留するスペースが確保されている。戦闘訓練用スペースから、兵舎、武器庫にいたるまで完備しており、戦闘訓練を行うにしても十分な設備を持っていた。

 

ネームシップ UNSC インフィニティはコヴナント戦争中、オールト雲の内部に秘匿されUNSC ONIの作業員らが建造作業に従事していた。オニキスで発見されたフォランナー由来の最新鋭シールドを搭載し、2553年に完成する。初陣はサンヘリオス内戦である。内戦で反体制派の軍隊に攻撃を加え、勝利を得た。2557年ごろには他のヘイローを調査、発見するための任務に就いていたが、その過程でレクイエムを巡る争いに巻き込まれ、半年後に調査のため再びレクイエムに向かった。

 

コヴナントの最新艦に対してスリップスペース直後に横から体当たりしシールドが少し削られる程度でコヴナント側は艦首が真っ二つになり轟沈する程

 

 

 引用 HALOぺディア

 

 

 

インフィニティ乗員

 

☆トーマス・ラスキー

 

産まれ

火星 マレ・エリュシウム トリコード村

 

生年月日

2512年8月15日

 

経歴

士官候補生(2526年)

中佐(2553年)

大佐(2557年)

 

経歴2

コヴナント戦争

 

戦後時代

Notable Facts

シルシニウスIV攻防での士官候補生アカデミーの生存者の三名の内の一人

 

第2次レクイエム侵攻時のUNSCインフィニティ艦長

 

戦艦インフィニティの艦長を勤める人物

かつて士官候補生時代にマスターチーフに助けられマスターチーフをずっと尊敬し生きてきた

序盤で触っていた石は救出された際に自身が囮となりチーフにハンター撃破のチャンスを与え戦利品としてハンターのアーマーの破片をチーフから授かった物である

チーフの「よくやった、兵士よ。」このチーフの言葉によりラスキーはUNSCに残り戦う事を決意した

 

 

SPARTAN-Ⅱ

 

☆フレデリック104

本作の主人公“フレッド”の愛称で知られるスパルタンⅡ。マスターチーフに比肩する実力を持つ優秀な戦士であり、数多の戦場を切り抜けてきた

ありとあらゆる戦闘技術に高い適性を示し、特にナイフ格闘で右に出る者はいない

戦場に赴くスパルタンIIの中では大尉と一番階級が高い

目立つのが好きではなくいつも惰性で任務をこなしてチーフのサポート役に徹している

チーフ曰く「本気を出したらスパルタン2で一番手になれる男」らしい

 

 

☆ジョン117

 

"私が選んだのよ、知らなかったでしょ。どのスパルタンと組みたいかってね。

もちろん、リサーチはしたわ。

あなたが理想の戦士に成長して行く過程を。

あなた達は皆、並外れた強さと勇気を持ってたわ。リーダーの素質もね。

でもあなたにしか無いものがあった。それを見抜いたのは私だけ。

何だと思う?   運よ。  違った?"

 

-コルタナのログ-

 

 

ジョン-117 最上級兵曹長(Master Chief Petty Officer John-117) は、UNSC 特殊機甲部隊SPARTAN-IIの一人であり、ヘイローシリーズの主人公である。約30年に渡って従軍し、戦争捕虜勲章以外のありとあらゆる勲章を受け、UNSCにおいて最も多くの勲章を得た兵士である。

2553年、インストレーション 00戦 にて当時アービターであったゼル・ヴァダムと共にフラッドの脅威を(グレイブマインドによれば先送りしただけであるが)完全に退けた後、M.I.A.判定(作戦行動中行方不明)となった 。様々な武器と兵器の知識を備え、戦闘に関してはそうそう並ぶものがいないほどの実力を有する。

幸運の女神が嫉妬で狂う程の運勢を持ち、例えるなら雪風が幸運1に対しジョンは幸運10かそれ以上といえる

 

 

 

ゲーム中では「ジョン」という名前はコルタナから一度呼ばれるだけである。UNSCの人間からは単に「マスターチーフ」、(省略して)「チーフ」、「S(シエラ)-117」等と呼ばれ、コヴナントからはその恐ろしいまでの強さから「悪魔」と呼ばれている。343ギルティスパークや2401ペネテントタンジェントからは「リクレイマー」と呼ばれているが、これは人類全体に対する一般名称であり、ジョン-117個人に対する呼び名では無いようである。

 

経歴

幼少時代

2511年ごろ生を受け、エリダヌスIIのエリュシオン市で両親と共に町から少々外れた海沿いの戸建てで過ごす。茶色の髪、そばかす、隙歯が特徴の少年であった。本人の記憶によれば、彼の母親は"優しく、開けたばかりの石鹸の香りがした"と言う、現在の生死は不明。

6歳のときキャサリン・ハルゼイ博士によりスパルタン-II計画の150人の候補者の一人に選ばれる。ジョンは非常に高い筋力、反射神経、身体バランスを示し、更に成功に対する大きな意欲を持つ、肉体的にも精神的にも理想的な候補者であり、すぐに頭角を現した。また、高い知性と強運の持ち主でもあり、その能力はハルゼイや、2517年に彼を調査しにエリダヌスⅡへ赴いたジェイコブ・キース大尉から高い注目を受けていた。候補者としての最終試験であるコイントスの試験に対し、彼はトスされた空中のコインの動きを正確に観察する事で正しい面を言い当て試験を通過した。その後の同年、ジョンは他の74人の6歳児とともに「徴兵」された。これは実際には誘拐であり、本人とフラッシュクローンのすり替えが極秘に行われていた。(クローンはその後自然死する為誘拐の事実は隠された。)誘拐された候補者たちはその後惑星リーチへと連れて行かれ、ハルゼイからSPARTAN-Ⅱ計画の説明を受ける。「地球とその全ての植民地を守り抜く」という使命を彼らは託されたのだ。その翌朝、彼はサービスタグと訓練用ユニフォーム、そして新たなジョン-117という名前を得た。

 

無断離脱

ウル-ダイダクトの敗北とコンポーザーアビスを破壊した後、ジョンはフッドから作戦から離脱し休息をとるよう告げられ、ブルーチームから離脱する。その代わりにONIから彼の精神状態の憶測を描画され、必要に応じてブルーチームの指揮を執った。

HALO5の始まりである。

 

~随話~

 

○搭乗した艦艇は必ず墜落、もしくは撃沈する。

なおインフィニティに限り堕ちない模様。

(不時着はしたが当時はインフィニティ所属では無いためノーカン)

○チーフを殺害するためにコヴナントは戦艦2隻をハルシオン級ピラー・オブ・オータムに差し向けるも暗殺に失敗する上に、逃げられた挙げ句アルファ・ヘイローを人類に見つかってしまう

○HALO3のとあるムービーシーンをゲームプレイで再現する際に顔面からスライディング御逝去してリスポーンした

○HALO4からはヒロイックなアーマーに更新されたがそれ以前のミョルニルアーマーはタンクトップ・ブリーフと古アパートの窓から体を乗り出すオッサンみたいな不名誉称号を持っていた

○HALO4とHALO5での声優はFate/Grand Orderにてエミヤ(アサシン)やテイルズ・オブ・ヴェスペリアのデュークを勤めた小山力也氏。

○初代~HALO3まではガンダムGのレコンギスタ、ロルッカ・ビスケスを勤めた谷昌樹氏。

○ジョン117はラスベガスにある蝋人形館マダム・タッソー館に仲間入りを果たした。ビデオゲームのキャラクターとしては彼が史上初めてだという。

○Mr.任天堂ことマ○オすらも抑えた米国1の人気キャラクター、産みの親である343studioには等身大フィギュアが置いてあり、日本の誇る変態メーカー、コトブキヤのプレイアーツ・改、海外メーカーなどでも幅広くリリースされている。

他のアーツ改より品薄で既に絶版。おかげでクッソ高いけど作り込みも随一、是非買って遊んでね☆(露骨なダイマ)

○スパルタン時代での顔について公式からは明言されておらず、ゲーム本編ではHALO4を最高難易度でクリアした際に影が掛かった目元のみしか映らない

海外兄貴がHALO4ゲーム本編をハッキングしてそのシーンを少し離して見たところ、少しでも視点をずらすとヘルメットをかぶった状態になってしまうらしい

(※恐らくチーフを演じる中の人の顔をCGムービーシーンに張り付けただけだから見れないのでは?との声も)

 

 

☆カル141

 

カル-141はUNSC海軍特殊機甲部隊SPARTAN-II の一人である。

 

徴兵

カル-141は2517年、彼女が6歳の時にSPARTAN-II計画の被験者としてキャサリン・E・ハルゼイ博士によって見出され、徴兵される。彼女はその後惑星リーチへ送られ、他の被験者と共にAI DéjàとChief Petty Officer フランクリン・メンデスのもと、スパルタンとしての訓練を受けた。

 

暗殺任務

コヴナント戦争中、カル-141は惑星「平安星」一帯に展開するコヴナントを指揮するプロフェットを暗殺し、同時に平安星に存在する未知の古代文明の遺跡のデータ収集を行う任務の為、とある駆逐艦(UNSC-0052)に搭乗している第105ODST師団所属の4人のODSTと共にチームを組む事となる。この部隊は隊長のコルテスとチェックマン、ダッチ、狙撃手のオブライエンで構成されていたが、この内チェックマンが平安星の大気圏への突入時に死亡してしまう。更には降下後にオブライエンのHEVが故障するというトラブルも発生したが、カル-141は即座にこれに対処しオブライエンを助け出した。

 

また、作戦中にはグラビティハンマーを装備したブルート・チーフテンとの格闘戦も行っている。これは古代文明の遺跡近くでチーフテンに殺害されそうになったオブライエンを助ける為に行った戦闘だったが、この際にカルは携行していたMA5Bアサルトライフルを失ってしまう。しかし卓越した格闘能力により徒手空拳でチーフテンを圧倒、近くを流れる川の滝壺へと叩き落してオブライエンを助け出した。

 

その後、プロフェットを暗殺するための狙撃位置に到着し狙撃体制を整えるカル-141とODSTだったが、そこに前述のチーフテンが再び表れ、背後から一行に襲い掛かる。周辺警戒を怠っていたODSTの一人――オブライエンを庇おうと咄嗟に飛び出したカル-141は、振り下ろされたグラビティハンマーの直撃を受けてしまう。

 

チーフテンはすぐにODSTに取り押さえられ、ダッチが頭部へとマシンガンの接射を叩き込む事で始末される。彼らはカル-141の怪我の具合を確かめる為に彼女のヘルメットを脱がすが、そこで目に飛び込んできた姿――白に近い銀の長髪を持った美しい女性の姿に、今までカル-141を男性だと思っていたODSTの面々は愕然とする。しかし彼女はそれには構わず、オブライエンに負傷した自分の代わりにプロフェットへの狙撃を果たすように言い放った。

 

オブライエンがプロフェットの狙撃に成功した後、ODST達は負傷したカル-141を助けようとするが、彼女は既にそれが手遅れである事を悟っていた。彼女は自分のアーマーから古代文明の遺跡のデータを記録したチップを抜き取ってコルテスへと渡し、自分の代わりにハルゼイ博士の下へと届けるように言う。コルテスはカルが自分でそれを届けるべきだと言うが、彼女はこれに対して無理だと答え、そのまま息を引き取った。最期に「これをハルシィ(ハルゼイ博士)に・・・貴方達なら安心。」と言い、コルテスの手を強く握り締めてチップを託した。

 

サインを書くのもお手の物。

CVは大鳳と同じ能登さん

シェリル・ノームとカル141が同じ声優でキャラクターが似てるせいかファンからはマスターシェリルとか能登ルタンとか言われている

 

 

(※本作では生きています)

 

 

 

マジェスティック隊

 

☆ガブリエル・ソーン

ガブリエル・ソーンはSPARTAN-IV部隊の一員で、マジェスティック中隊に所属する兵士だ。彼はHalo 4のスパルタンオプスで主人公となる。

スパルタン4としては新米だが洞察眼やヘルメット無しでサンヘイリ族と互角に戦う等ハルゼイ博士に初めてスパルタン4として誉められスパルタン2としての素質があるとまで言わせた人物

ニューフェニックス出身で彼はたまたま出身地から離れていたためダイダクトからのデータ化攻撃を免れた、スパルタンⅣに志願したのは『家族や友人を助けられなかったから』との後悔の念からであり本編でフォアランナーの遺物から解析されたデータ内データ化された友人を見付け『何故お前が見えた・・・!』とフォアランナーの秘密に迫った。

本来はHALO5のファイアチーム・オシリスのメンバーでエドワード・バックのポジションに就くはずだったのだが役者が多忙によりあまり多く撮影を行う事ができず、短編ストーリーのSPARTAN OPSの主人公として起用され、エドワード・バックが再登板を果たした。

 

☆カルロ・ホーヤ

ソーンのチームメイト、黒人の男性客を勤めた

彼はどちらかと言うとチームを和やかにする立場にいるがレクイエムでの戦いではショットガンを用いて戦いプロメシアンナイトとの戦闘で負傷した。

 

☆アンソニー・マドセン

説明不要我らのマドセン。

大鳳の所持するスパルタンブロマイドブックの大半を埋める存在

マジェスティック中隊隊長のポール・デマルコの腰巾着でもあり元ODST、スナイパーライフルを所持してるため射撃の腕は悪くはないはず。

(※実際のマドセンは濃縮めんつゆを飲んだり粉わさびを鼻から吸い込んだりしません。)

 

☆ポール・デマルコ

元ODSTでマジェスティック中隊の隊長。

軽率な態度が見てとれる時もあるが戦闘中においては高い指揮能力を発揮しチームを導く。

ホーヤ曰くナンパ厨らしい

何故かわからないがハルゼイ博士の護送中、インフィニティを移動中未だに機密である『スパルタンⅡは子供を拐い改造・洗脳した』とマドセンと博士本人に聞こえるように悪態を付いていた。

コミック版にてアービターとフッド郷を守る為に戦い戦死した

 

デマルコ

「何で犯罪者を俺達が護送する?」(嘲笑)

 

マドセン

「スパルタンを作った、チーフもだ・・・」

 

デマルコ

「ほ~う・・・」(笑)

 

マドセン

「──っと、まず子供を誘拐して洗脳してたな。」ニヤニヤ

 

といった内容

 

 

☆テドラ・グラント

本編しょっぱなからダイダクトのデータ化攻撃の被害に見舞われたニューフェニックス出身のソーンに『ニューフェニックス出身でしょ?』と言いソーンに轟沈級のダメージを与えたキレッキレな女性スパルタン。

あまりにも情報が少ない為ゲーム本編、当SSでは空気気味だったがマジェスティック中隊、ひいてはSPARTAN-Ⅳの中でも屈指の実力を持つ事が判明、どうしてデアといいテドラ・グラントといいブルート族が人類軍にいるんですかね・・・(困惑)

 

 

参考動画

インフィニティ・マジェスティック隊系

Spartan Ops episode 1: Departure

「HALO 4 オフィシャル トレーラー」(字幕付き、E3 2012公開版)

 

スパルタン2関連

HALO 4 -- 「Scanned」 ローンチ トレーラー

HALO 5:Guardians 日本語版 オープニング

(ブルーチーム版、ファイアチーム オシリス版もよろしく!)




大半が引用ですがこれでも一部です、
もっと皆さんにHALOを知って貰いたいですねぇ!


知ってます?日本ではHALOはあまり馴染みはありませんが海外でHALOシリーズはMr.任天堂と同等の人気があるんです。


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※HALOシリーズのおさらい

少し前にHALO陣営の紹介をしましたがどうも忘れていた事が数点ありましたので追記する事にしました、ご了承下さい。


スパルタン2

 

☆ケイイチ-047

 

ケイイチ-047は、UNSC海軍特殊作戦部隊に所属するSPARTAN-IIの一員である。彼は西暦2531年のハーベストの戦いに参加していた。

 

彼はハーベスト北極圏でコヴナントの機甲部隊と接触した際、レイスを奪取してこれと交戦した。またAIE-486H重機関銃を使用している事も確認されている。この戦いの後、彼はセリーナに対しミョルニル・アーマーマークIV及び神経インプラントの不具合をCOMリンクにて報告している。

 

その後の彼の運命については確認されていないが、惑星リーチ陥落時に行方不明(MIA)とされている。

 

チーフやスパルタン2の仲間達に唐揚げなる聖なる食べ物を知らしめた料理が好きな日本人のスパルタン2という設定で登場します。(正史では日系人です)

 

(※もちろん例の如く生存しています。)

 

 

 

 

 

☆ケリー-087

 

ケリーはスパルタンで最も素早い

- カート-051 -

 

ケリー-087二等兵曹又は正式な名前ケリー・シャドックはSPARTAN-IIスーパーソルジャーの一員で、ジョシュア、サミュエル、リンダ、フレッド、ジョンと仲が良かった。彼女は一時行方不明となっていたが後にオニキスで他のスパルタンと合流する(ジョンとは合流できなかった)彼女は他の生き残りのスパルタンIIとSPARTAN-IIIらと共にマイクロダイソン球に閉じ込められていたが、後にONIの艦艇(UNSC Glamorgan、UNSC Port Stanley、UNSC Belleisle). ジョンの友人である彼女は、MJOLNIRアーマーを纏ってスパルタンの中では恐ろしい機動性を持っていた。彼女は、2558年までに201の作戦(124のキャンペーン)に従事していた歴戦の兵士であった。

 

人格

 

彼女はスパルタンの中では非常に速い人物であった。なんと、バーストを含めて時速62km(38.502 MPH)という速度で行動することが出来たのだ。これは全てのスパルタン中で最速を誇り、高速反射神経も備わっていた。迅速、かつ正確に他のスパルタンより速く任務をこなす事も可能であった。が、任務の前に他のスパルタンに合わせて速度を大幅に落とす必要があった。何度と無く負傷してきているが、彼女は痛みに対して寛容であった。完全に回復するまで時間を管理し続けていた。

 

彼女は若い時、髪を青色に染めていたが、やがて彼女はジョンより背が高くなり、長い時が経った頃には元の色に戻っていたようだ。彼女は、チームの状況や使命を超えたシニカルなユーモアのセンスや亀裂ジョークなどを持っていた。味方部隊の攻撃の為のトラップとして、その速度を活かして囮になる事もあった。このため、彼女はチーム内で「ウサギ」と呼ばれ、攻撃をリードする役目を持っていた。

 

ケリーは2511年9月21日インナーコロニー界のインベルにて生まれた。彼女が6歳になったとき、彼女の物理的、知的に優れていた事からキャサリン・ハルセイ博士によってスパルタンII候補生の一人として選ばれた。彼女は捜索チームガンマの追跡を6時間にわたって逃れ続けた。が、最終的に彼女の誕生日の為のゲームであると判断し、自ら進み出たのであった。 彼女がリーチに送られた後、フラッシュ・クローンが身代わりとして残された。

 

ケリーはUNSCとONIに対して忠誠は全く存在していない、彼女を動かす原動力はブルーチームとの絆のみであり無許可離隊した際には「他のチームが何だろうと先にメリディアンに行きましょう。」とチーフと行動を共にした。

 

 

 

ケリー伝説はかなり長いのでここで割愛します。

(詳しくはHALOぺディアを見てね☆)

 

 

 

 

☆リンダ-058

 

リンダ-058 は、スパルタン-II スーパーソルジャーだ。 彼女は、ジョン-117の親しい友人の中の1人であり、スパルタン-IIの数少ない生き残りの1人である。スナイパーライフルを用いた狙撃の名手として名を馳せ、ジョン-117が彼女は誰を狙ったのかさえわからないほどすばやく、正確な狙撃をおこなう。

 

惑星リーチ

 

リンダはリーチの戦いが始まる前、しばらくの間 UNSC ピラー・オブ・オータムに乗船していた。 ジョン-117のチームのブルー3として、 Reach Station Gamma に停泊中のUNSC シカンファレスに残っていた航行データ破壊の任に就いた。途中ジェームズが行方不明(恐らく戦死)となり、ジョン-117と二人で、エリートとジャッカルのレンジャー部隊が展開するステーションに侵入せざるを得なくなった。ベイでエイブリー・J・ジョンソンの部隊を救出し、脱出までコブナントを押しとどめた。しかしベイのドアを開こうとペリカンを降りた際、プラズマピストルとプラズマライフルで撃たれてしまった。光弾はアーマーと肉を貫通し、骨を炭化していた。ジョン-117はすぐに海兵隊員に彼女を回収させたが、彼女のバイタルサインは消え、死亡したと思われた。

 

マスターチーフ, ジョンソン軍曹, ロックリア伍長, ハーバーソン大尉, ポラスキー二等軍曹 がコブナントのアセンダント・ジャスティスを拿捕した際、リンダはまだ冷凍睡眠状態で船に乗せられた。適切な医療措置が受けられるまで、冷凍状態である必要があった。リーチからハルゼイ博士とフレデリックのチームの生存者が救出されると、ハルゼイ博士はUNSC ゲティスバーグ 内でリンダを蘇生した。ハルゼイはリンダの腎臓と肝臓をクローン生成し、移植するという外科手術を行った。手術は成功したが、ハルゼイは1週間は寝たきりでいるよう言った。しかし地球への脅威が顕在化すると、リンダはこれを無視した。少なくとも彼女は数日間で作戦に耐えうる程度に回復したようだった。

(※この際に快適なミョルニルアーマーを着たまま休暇を取るには重傷を負えばいいのね。と言ったとか)

 

チーフの無許可離隊の際にはチーフに対し「一人でやろうなんて考えないで。」とケリー、フレデリックと同様にチーフと行動を共にした。

 

 

 

☆フレデリック-104(※追記)

 

チーフの無許可離隊の際には「皆でやれば怖くないだろ?」とケリー、リンダ同様にチーフと行動を共にした。

 

理由は定かではないがハルゼイ博士に対して憎悪すら生ぬるい劣悪感を持っている。

(※理由は公式のどこかしらに設定があったはず)

 

 

 

 

☆ミョルニルアーマー

 

ミョルニル・アーマー(MJOLNIR Armor)

マスターチーフやブルーチーム、スパルタン達が常に着用しているパワードスーツの一種である。『Halo』の時点ではMark Vで、『Halo 2』から新型のMark VIにバージョンアップする。また、『Halo 3』以降、チーフがコールドスリープに着いている間にコルタナにより改良され『halo 4』にはマイナーチェンジ版のMarkVI gen1となる。 北欧神話に登場する最強の戦槌ミョルニルから名付けられた。

 

概要

SPARTAN-IIプロジェクトに於いて、コヴナントとの戦闘を前提に設計された最先端の戦闘服である。気密式で、宇宙服も兼ねている。着用時の重量は0.5トン。 開発者はUNSCのキャサリン・エリザベス・ハルゼイ博士である。

 

防衛機構

装甲は特殊合金の多層構造で、表面はエネルギー兵器を拡散するコーティングが施されている。装甲内部にはジェル層があり、衝撃を吸収するため、アーマーロックを使用すれば衛星軌道の高さから落ちても無傷で済むこともある。

全身を包むエネルギーシールドは、銃弾・プラズマ兵器・ビーム兵器・打撃のいずれに対しても完全な防御を行う。キャパシティには限界があるが、しばらく安定した状態が続けば、再び完全な状態まで回復できる(オート・リチャージ)。

戦闘補助機構

ある種のパワーアシストがあり、60tの重量があるスコーピオン戦車を一人でひっくり返せる力がある。またその重量にもかかわらず、走力やジャンプ力でも一般兵士に劣らない。アーマーの動作は神経回路インタフェースにより、思考と同じ速さでコントロールされる。

HUDには銃の種類にかかわらず常に照準が表示されており、正確な射撃をサポートする。

銃火器の残弾やバッテリー残量を解析し、表示する。

通信機構

クリスタルによるネットワークを内蔵しており、コルタナのようなAIをサポートできる。

外部との通信機能を内蔵しており、友軍との通信はもちろん、コルタナは度々スーツ内からコヴナントのネットワークに侵入している。

 

付加装備

モーショントラッカーにより、周囲360度の動く物体を探知できる。更に、その敵味方も判別できる。

暗所で使用するフラッシュライトを内蔵している。

背中には武器を装備するためのマグネットがあるようでくっつけるように装備できる。

MarkVIはテレスコープを装備しており、遠方の索敵が出来る。

MarkVIから治療装置が内蔵され、致命傷でない限り自動で怪我の治療が行われる。

MarkVI Gen1以降、足裏にはマグブーツがあり、無重力下でも重力下とほぼ同じように行動でき、重力下でも壁に直立できる。また全身にスラスターを装備しており、宇宙空間を高速で移動でき、重力下でもダッシュや降下を簡単にできるようになっている。

その他水中でも活動できるが、その重量のためか沈んでしまう。

Mark VIからは脚部の機能が強化されたようで、多少の高所から飛び降りてもダメージを受けない。

 

 

 

☆ミョルニルアーマーのランク付け☆

ミョルニルアーマーは幾つもの種類があり装着者によって性能を引き出せるかどうかが決まるがここでは近年で有名なアーマーの性能評価をしていく

 

●下記にいくほど性能が良いとして見て下さい●

 

◎SPIアーマー

スパルタンⅡとⅢのミョルニルアーマーの中間に位置する性能、スパルタンⅡであるカート・アンブロスの為に作られたワンオフ品、悪くはないが既に時代遅れの型となっている

 

◎mk.Ⅲアーマー

HALO2でマスターチーフが身に付けていたアーマー

知名度が上がりデザインも一新されスマートさを手に入れた──が時代遅れである

 

◎mk.Ⅲ白兵戦型アーマー

HALO WARsのジェローム、ダグラス、アリスやカルが身に付けている白兵戦型に調整されたアーマー、右肩にペイントされた海賊旗がポイント、こちらも時代遅れとなるがダグラス、アリス、ジェローム、カルのmk.ⅥGen1が完成していない為未だに現役、チェスト部の重量感が凄い(小並感)

 

◎Mk.Ⅴアーマー

HALO3でマスターチーフが身に付けていたアーマー

他のスパルタンⅡも装備していたが違いはヘルメットと色の違いのみらしい、Mk.Ⅵに1番近い性能を持つ

 

◎Mk.Ⅵ Gen1

HALO4とHALO5でスパルタンⅡが身に付けている最新機能を詰め込んだ大型のアーマー、悪魔が強くなってもれなく3人増えるキャンペーンでストーム・コヴナントが憐れで仕方ない、

(※Genは"generation"の頭3文字から来ている)

 

◎Mk.Ⅵ Gen2

HALO4からスパルタンⅣが身に付けている事実上最高性能を持つ世界中の様々な企業が製作するアーマー、スパルタンⅡのGen1よりも高性能で小型、必要に応じてカスタマイズできる拡張性が魅力、スパルタンⅡに代わる兵士を掲げるもスパルタンⅡとⅣでは経験の差がダンチなせいで結局スパルタンⅣは"高性能な量産兵"というレッテルを貼られてしまった

 

 

 

 

☆ヘンリー・グラスマン

 

 

10万年も前のエイリアンのエンジンを、あんた達は犯罪者の博士の手を借りて・・・この船に取り付けたんだ!・・・まともに・・・制御なんて、出来るわけ無いだろう!

 

-グラスマンがトーマス・ラスキー大佐に対して -

 

ヘンリー・グラスマンはUNSCの技術者の一人。彼は2558年にUNSC Infinityに乗艦、ファイアチーム クリムゾンが持ち帰ったフォアランナーの遺物が想定外の作動をし、船の動力を奪って制御不能に陥れた。機関室に居た彼は大慌てで動力の復旧をし(サラ・パーマー中佐がフォアランナーの遺物に蹴りを入れただけだが)、2度目のレクイエム不時着を防いだ。

その後ハンガー・ベイにあったそれを調査したが2度触れた瞬間、遺物に吸い込まれてしまい惑星レクイエムに転送されてしまった。彼は運悪く現地のコヴナント軍の一人ジル・ムダマの軍に発見され、捕まってしまう。殺されるのを防ぐ為に彼グラスマンはムダマに協力する事にしたが、ムダマは部下との会話の中で、最終的にグラスマンを殺害する考えを示唆している。

 

彼はレクイエムの内部にある遺跡でコヴナント軍の捕虜となり、爆破物入りのベスト?を体につけられたまま、ライブラリアンと接触する為の作業することを強要された。

 

作業はムダマらの監視の元順調に進められ、ついに完了したことをムダマたちに告げたが、グラスマンは「嫌な予感がする」として、サンエイリ達の注意が逸れた隙を突いて脱走を図る。 運良く遺跡の出口で[[Gabriel Thorne |スパルタン ソーン]]と合流した(ソーンも又フォアランナーの転送装置に触れてしまい、レクイエムに飛ばされていた。その後現地のコヴナントとの交戦で気絶し、施設に連行されていた)彼は爆破物入りベストを外し、まさに起爆される寸前のそれを敵に"返送"して貰い難を逃れた。 ソーンと共にガリレオ基地へ向けて移動中、ムダマの側近に襲われたがマジェスティック中隊の救援によって救助された。

 

その後はマジェスティックがこの際入手したコヴナントのマップを解読し、フォアランナー施設の調査をクリムゾンに要請。 収集したデータをもとに、施設の防衛システムの解析などで現地のコヴナントとの戦闘を支援してみせた。

 

インフィニティが地球に帰還してからは平和な雰囲気に侵され不味いコーヒー片手にポケーっとしている時がある。

 

 

 

 

☆ODST

 

Orbital Drop Shock Troopers(オービタル・ドロップ・ショック・トゥルーパー)の頭文字をとってODSTである。意味は軌道降下強襲歩兵。別名「ヘル・ジャンパー」(Hell Jumper)。つまり地獄(Hell)へと飛ぶ者(Jumper)である。 彼らODSTは海兵隊などの通常部隊が活動を見込めない過酷な場所へと投入される特殊部隊である。 『Halo Wars』でもプレイヤーが経験したように、敵地の背後、あるいはど真ん中に降下して戦局を打開させるための任に就く。そのため各員にはあらゆる面で高いスキルが求められ、エリートの中のエリートしか所属できない精鋭部隊とされる。作戦にもよって差があるが、6~8名前後で小隊を編成している。

 

彼らにはいくつかの特殊装備が提供されており、その一つはHEV(Human Entry Vehicle - ヒューマン・エントリー・ビークル)という個人用降下ポッドである。別名Single Occupant Exoatmospheric Insertion Vehicle。これにより宇宙艦から直接地上へと降下することが可能だが、敵の攻撃に晒される可能性があるため乗員は手導操縦で回避行動をとる必要がある場合もある。乗員は地上50メートルでエアブレーキ及び逆噴射をかけるが、もしそれらが故障したとすれば凄まじい速度で墜落して乗員が死傷することもある。なお、『Halo 2』でもマスターチーフがこの装備を用いてデルタ・ヘイローに降下している。

 

この他にVISR(Visual Intelligence System Reconnaissance - ビジュアル・インテリジェンス・システム・リーコンナイサンス)、つまり視覚情報機能偵察と呼ばれる補助システムがある。これはODST隊員たちのアーマー・ヘルメットに内蔵され、ワイヤーフレームによる敵と味方の識別・強調や各種情報の整理が可能。必要に応じて目的地のナビポイントを表示したり、映像力を強化して暗視モードにすることもできる。

 

ODSTのアーマー「ボディースーツ」は通常与圧されていて真空空間でも活動可能であるが、今作のアーマーは指先や首などで皮膚が露出しており与圧できない。

 

余談だがスズキなる日本人隊員も所属していたりする為本作での地球以外に住む人々は

"UNSC所属の惑星開拓者として名乗りを挙げた度胸のある元隊員"として扱います。(鈴木サーン!)

 

 

 

○関係無いがタイタンフォール2キャンペーンでの虎大施設には"ケンタロウ三等小銃兵"(ビリビリ銃で核融合炉を復旧させた後のBTが待機している場所への案内役)や最近公開された「スターシップトゥルーパーズ レッドプラネット」にはヘルメットに筆で「馬」と書かれた TOSHI BABA(馬場さん)というシンプルな黒縁メガネを身に付けたサラリーマンチックな日本人キャラクターが存在している。

 

※宇宙規模のSF作品に日本人キャラの名前があると流石に気分が高揚します。(赤城並の感想)

 

 

 

 

HALO陣営兵器の詳細

 

 

☆シリーズ8 スーパー重M.A.C.

 

インフィニティの船首に4基埋め込まれた最新鋭のM.A.C.ガン、地球衛星軌道防衛ラインに位置するスーパーM.A.C.の数倍の威力を誇りその破壊力はHALO4にて敵の巨大な玉(語弊のある言い方)に軌道防衛ラインのスーパーM.A.C.で傷つけることすらできなかったがこのシリーズ8スーパー重M.A.C.ガンは直ぐに修復されるもチーフが突入するに十分な隙間を作り出した。

 

弾頭が余りにも早すぎる故に弾頭がプラズマ化し、弾頭が通過した時にまるでレーザー兵器のように見えたという

(計算式も確証も無いが恐らく秒速30万km、光速と同等と思われる。)

 

 

 

☆アージェントムーン

 

2556年、アージェント・ムーンはONIの管理下から離れる。研究開発中だった生物化学兵器の漏洩により艦内に居たONI職員は全滅。生存者は無し。脱出ポッドも使用した痕跡は無く、又、艦のAIも寿命を迎えている為に存在していない。

 

コヴナント残党の一部、ジャッカル(キグヤー)が放棄されて18ヶ月3週間後に発見。キグヤーたちはステーションで発見した品をジュール・ムダマに売却した。その後、コヴナント残党軍が乗り込み、ステーションを実質上占拠する。

 

2558年3月又は4月にUNSCはスパルタンIIブルー・チームをアージェント・ムーンに派遣する。 彼らへの命令はコヴナント残党軍を排除し、ステーションを奪還するというものであった。 しかし、コヴナント残党の増援が到着したことによりステーション奪還を断念。プロウラーステルス艦に乗り込み脱出、アージェントムーンは自爆放棄された。

 

 

 

☆マンモス

 

機動対空兵器プラットフォームM510 Siegework/Ultra-Heavy(別の名称はマンモス)とは、Halo 4で登場した大型の機動兵器である。この兵器は戦時中に使用されていたエレファントを大きくしたものであると思われる。この兵器の役割としてはUNSC地上軍の前線指揮所となることであろう。なお、ワートホグやマングース級の小柄な兵器と歩兵部隊を輸送することが可能だ。

 

マンモスはUNSCではエレファント以上に大きく、恐らくはUNSC史上最大の車両兵器であろう。この兵器はワートホグとマングース位ならば格納して移送することが出来る。マンモスには左右に3つずつ巨大なタイヤを装備している。カーゴドアは車両の前方下部に位置する。マンモスには小型ながらもMACキャノン("ミニMAC"と呼ばれる)を車両上部の後方に据え付けている。

 

 

☆ストライデント級重フリゲート

 

インフィニティに搭載されているシールドを保有した重駆逐艦。

 

ストライデント級重フリゲート

 

全長

575m (1,890 ft)

 

全幅

124m (410 ft)

 

全高

112m (370 ft)

 

エンジン 出力機関

メインエンジン(2基)

補助エンジン(1基?)

 

エネルギーシールド有

 

装甲

60cmのチタニウムA3装甲

 

ナビゲーション

AIまたはNAVCOM

 

武装

MACキャノン

ハイペリオン核ミサイル (サイロ 3基)

アーチャーミサイルポッド

ポイントディフェンスガン

 

使用した用途

偵察

護衛

防衛

軽度の強襲戦

 

コヴナント戦争後の時代

 

ストライデント級フリゲートはUNSC海軍の戦闘艦の一種である。戦時中に活躍していたUNSC フリゲート(パリ級、カロン級、スタルワート級)とは見た目が全く異なる。

 

艦底部後部の大型格納庫の廃止(大幅な小型化?)や艦上部中央の大型ブリッジ、艦後部にある左右に大きく伸びていた動力部とそれを守る大型シールドの小型化などデザインは大きく変わり、従来のフリゲートクラスの艦に比べてかなりスマートかつシンプルな物になった。シールドを搭載しておりコヴナント戦闘艦隊相手にすぐ沈められるという今までの事態を脱することになったであろう。

 

Halo4:スパルタンオプスのオープニングにおいてUNSC インフィニティ艦底部から複数の同艦が出撃しているので艦の長さ、大きさはそれほどはないと思われる。

 

UNSC インフィニティはこのフリゲートを10隻も搭載していると言われている。

 

艦名を含め、知られている船としてはUNSC エミネント・ドメインがある。この艦はドラエトヘルスV攻防において支援を行っていた艦で、数百のスピリット級降下艇と何隻かのコヴナント艦艇を破壊する戦果を上げたが、やがて被害が航行不能に陥るレベルに達し、墜落した。墜落する直前、ODSTチームをX50に投下する予定であった。結局、艦はX50に墜落して破壊された。

 

本来インフィニティを母機としているためショウーフジカワ光速機関は搭載せずスペースを出力機関の底上げの為に使われていると思われる。

 

 

 

☆スパルタンレーザー

 

ウェポン/アンチ-ヴィークル モデル6 グレンデル/ガレリアン ノンリニアライフル

 

W/AV M6 G/GNRはUNSCの携帯式対車両用レーザー兵器である。

 

この兵器は人類で唯一の携帯式エネルギー兵器で、スパルタンレーザーという愛称でも呼ばれるが海兵隊員やODST等の一般兵士も使用できる、スパルタン専用というわけではない。この愛称はW/AV M6 G/GNRがSpartan Ⅱ用のMJOLNIR パワードアサルトアーマーのGUNGNIRタイプアーマーと並行開発された事に由来するようだ。

 

M6 Spartan LaserはUNSCで使用されるエネルギー兵器だ。目標に狙いを定めトリガーを引くことで短いチャージ後赤いレーザーが発射される。このレーザーは極めて強力で、軽装甲車両や軽航空機なら確実に撃破することが可能。重装甲車両でも目標破壊に至らずとも甚大な被害を与える事が出来、操縦席付近に着弾すれば操縦者を熱により殺傷し目標を無力化する事もある。発射後は2~4秒の冷却時間が必要である。

 

スパルタンレーザーはヘイローワールドで最も強力な武器だ。その強力な破壊力が使用者に素晴らしい恩恵を与える。1発の射撃によって車両ならばほぼ確実に粉砕できる。相手が一直線に並んでいる場合、ロケットランチャーよりも効果が高い。

 

武器の命中精度は驚異的で、狙った場所にほぼ確実に命中すると言っても過言ではない。

 

欠点

 

素晴らしい性能を有するこの武器にもやはり欠点は存在する。

 

次射撃までにリチャージタイムが必要:3秒前後必要とする。

発射可能回数の少なさ:仮に未使用品を入手したとしても、1発当たり20%もエネルギーを消費してしまう。よって5回しか撃つことができない。

迅速に動き回る目標への攻撃がし辛い。

複数のレーザーが収束されて発射されるため目標を正確に捉え命中させなければ威力が大幅に低下してしまうこと。

 

 

☆DMR

 

M392 選抜射手ライフル一般にDMRと呼ばれるこの銃器は国連宇宙司令部が使用する。

 

UNSCでは2548年以前ではよく使用される姿が目撃されていた。しかし、2548年以降BR55を使用する部隊も増加し、その数は減りつつある。主な運用組織はUNSC陸軍

 

フレデリック104が好んで使用ている優秀な火器

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マスターチーフ率いるブルーチームの無許可離隊した際の会話

(かなりはしょってますが大体こんな会話)

 

 

チーフ

「シエラ117からインフィニティ、アージェントムーンは自沈、惑星メリディアンに向かう、コルタナから接触があった。」

 

通信士

「待って下さい、コルタナには別の隊を向かわせます」

 

フレッド

「・・・なんだ?(なんでお前ら前から知ってんのにチーフに言わねぇの?)」

 

通信士

「すぐインフィニティに帰投してください。」

 

チーフ

「それは無理だ(半ギレ)、気に食わんな。(コルタナと生涯を共にした俺に隠しだてしやがって!)」

 

ケリー

「別チームがなんだろうと先にメリディアンに行きましょう。(始めからUNSCとONIに忠誠は無い)」

 

チーフ

「ケリーよせ!(俺だけが行けばお前らは軍法裁判は免れられる)」

 

リンダ

「一人でやろうなんて考えないで。(家族想いの暴れる君)」

 

フレッド

「皆でやれば怖くないだろ?(スパルタン2による一斉離反での赤信号皆で渡れば怖くない精神)」

 

 

という流れです。




以上になります、追記などがある場合さらに新要素を加えつつ記事を書き起こす形となります。


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UNSC所属艦艇について

友人から「HALOの艦隊ってどんな名前とかなん?」

という質問を受けたのでアービター含むサンヘリオスの剣達が主軸の新話作成中ですが新にHALOシリーズの追加に至りました

なかなか調べてるとユニークな名前だったりします。

可能な限り和訳してますので日本艦はいくつあるか数えてみるだけでも楽しいです。

あと、例の如くそこそこな量になってしまった為、追加要素や新たな本編未登場の艦娘を紹介します。


エポック級重空母

UNSC エポック 状況不明

 

オリオン級空母

UNSC オリオン 状況不明

 

ポセイドン級軽空母

UNSC ポセイドン 状況不明

 

トラファルガー級超大型空母

UNSC トラファルガー 大破

 

UNSC ポエニ コヴナント大戦初期に大破

 

艦種不明

UNSC オール アンダー ヘブン 状況不明

 

UNSC アトラス 状況不明

 

UNSC マゼラン 状況不明

 

UNSC ムサシ 大破

 

UNSC スターリングラード 大破

 

UNSC ウィットネス 状況不明

 

 

巡洋艦

マラソン級重巡洋艦

 

UNSC キャンベラ 状況不明

 

UNSC ドレスデン 大破

 

UNSC フィーリング ラッキー 大破

 

UNSC ハンニバル 大破

 

UNSC イオ 大破

 

UNSC リバイアサン 状況不明, 推定 大破

 

UNSC マラソン 状況不明

 

UNSC プロフェシー 大破

 

UNSC セイ マイ ネーム 状況不明, 推定 大破

 

 

ハルシオン級軽巡洋艦

UNSC コンスタチノープル 大破

 

UNSC ドーン アンダー ヘブン 大破

 

UNSC ハルシオン 状況不明

 

UNSC ピラー オブ オータム 大破

 

UNSC ローマン ブルー 状況不明

 

 

オータム級重巡洋艦

UNSC ユークリッド アンヴィル 現存

 

UNSC ピラー オブ オータム2世 状況不明, 推定 現存

 

UNSC ソング オブ イースト 現存

 

UNSC アントゥ ザ ブリーチ 現存

 

 

ヴァリアント級超重巡洋艦

UNSC エベレスト    状況不明, 推定 大破/AWOL

 

UNSC ヴァリアント 状況不明

 

 

重輸送艦

UNSC マタドール 大破

 

UNSC スウィッシャー 状況不明

 

UNSC ウィッピング・ウィローズ 大破

 

 

艦種不明

UNSC チャーレ 状況不明

 

UNSC エンデバー 状況不明

 

 

駆逐艦(Destroyers)

ディリジェンス級

UNSC ディリジェンス 状況不明

 

UNSC クロンシュタット 状況不明, 推定 現存

 

 

ゴルゴン級駆逐艦

UNSC ゴルゴン 状況不明

 

ハルバード級駆逐艦

UNSC イロコイ 状況不明, 推定 大破

 

UNSC ハルバード 状況不明

 

UNSC ハート・オブ・ミドロシアン 大破

 

UNSC パイオニア 状況不明

 

 

ヒルズボロ級

ヘラクレス(Heracles) 状況不明

 

UNSC ヒルズボロ 状況不明

 

 

艦種不明

UNSC Agincourt 大破

 

UNSC アルマゲドン・エッジ 状況不明

 

UNSC ブラシダス 大破

 

UNSC カルカッタ 状況不明

 

UNSC クレアリダス 状況不明, 推定 現存

 

UNSC ドゥ ユー フィール ラッキー 大破

 

UNSC グラスゴー キス 大破

 

UNSC ヘロドトス 重度の損傷

 

UNSC イオウジマ 大破

 

UNSC ジェリコ 重度の損傷

 

UNSC ランスロット 状況不明, 推定 大破

 

UNSC ラスベガス 状況不明

 

UNSC ミノタウロス 大破

 

UNSC ペルセポネ 状況不明, 推定 大破

 

UNSC レゾルート 状況不明

 

UNSC シアトル 損傷

 

UNSC サーシス 大破

 

UNSC テルモピュライ 損傷

 

 

フリゲート艦

カロン級軽フリゲート

UNSC イージス フェイト 現存

 

アラビア(Arabia) 大破

 

UNSC カロン 状況不明

 

UNSC チオグロッサ 大破

 

UNSC フォワード オン トゥドーン 大破

 

ボストーク 大破

 

無名のフリゲート 状況不明

 

パリ級重フリゲート

UNSC コモンウェルス 退役。リーチ攻防戦時には解体作業中

 

UNSC グラフトン 大破

 

UNSC パリ 状況不明

 

UNSC サラトガ 状況不明

 

UNSC サバンナ 大破

 

UNSC バージニア・ケープ 大破

 

 

ストライデント級重フリゲート

UNSC エミネント・ドメイン 大破

 

UNSC ストライデント 状況不明

 

 

スタルワート級軽フリゲート

UNSC イン アンバー クラッド 大破

 

UNSC スタル・ワート・ドーン 状況不明

 

 

艦種不明

UNSC アライアンス 大破

 

UNSC Andraste 現存

 

UNSC ベレロフォン-ベリコース 反乱軍が拿捕

 

UNSC ブエノスアイレス 大破

 

UNSC ユーフラテス 推定 大破

 

UNSC フェア ウェザー 大破

 

UNSC ゲティスバーグ 推定 修理中

 

UNSC メリウェザー・ルイス 推定 大破

 

UNSC ミッドサマー ナイト 重度の損傷

 

UNSC プロビデンス 大破

 

UNSC プルポス 大破

 

UNSC レディー オア ノット 推定 現存

 

UNSC リダウテブル 推定 大破

 

UNSC タンネンベルク 推定 大破

 

 

プラウラー/電子戦艦

エクリプス級軽プラウラー

UNSC エクリプス 状況不明

 

サハラ級重プラウラー

UNSC アラジン 現存

 

UNSC サハラ 状況不明

 

ウィンター級軽プラウラー

UNSC ウィンター 状況不明

 

艦種不明

 

UNSC アポカリプソ 大破

 

UNSC アップルビー 状況不明, 推定 現存

 

UNSC アテネ 状況不明, 推定 現存

 

UNSC シカンファレンス 大破

 

UNSC ダスク 状況不明, 推定 現存

 

UNSC エッジ・オブ・アンブラ 状況不明, 推定 現存

 

UNSC ラーク 状況不明, 推定 現存

 

UNSC ラスト グリーミング 状況不明, 推定 現存

 

UNSC レイザー エッジ 状況不明, 推定 現存

 

UNSC レッドホース 状況不明, 推定 現存

 

UNSC ルビコン 行方不明

 

UNSC トウキョウ・ルール 状況不明, 推定 現存

 

UNSC ウィンク・オブ・アン・アイ 状況不明, 推定 現存

 

 

コルベット高速船

快速コルベット

UNSC ツー フォー フリンチング 状況不明, 推定 現存

 

ステルスコルベット

UNSC ポート スタンリー 現存

 

艦種不明

UNSC バム ラッシュ 状況不明, 推定 現存

 

UNSC カリスト 状況不明, 推定 廃棄

 

UNSC シャロン 状況不明, 推定 現存

 

UNSC コーラル シー 状況不明, 推定 現存

 

UNSC ポニー エクスプレス 状況不明, 推定 現存

 

 

殖民船

フェニックス級コロニー船

UNSC スピリット オブ ファイア 状況不明

 

UNSC スキッドブラドニール 大戦より前に廃棄

 

艦種不明

シーズン・オブ・プレンティ 状況不明

 

オデッセイ 状況不明

 

 

主力艦

インフィニティ級

UNSC インフィニティ INF101 現存

 

ヴィニディケーション級

UNSC ヴィニディケーション 状況不明

 

その他の艦

 

UNSC アグニコート - 艦種・状況不明, 大破

 

CMA アルゴ - 偵察船, 大破

 

UNSC アームストロング - 艦種・状況不明, 重度の損傷

 

UNSC Austerlitz - 艦種・状況不明, 大破

 

UNSC バズラ - 艦種・状況不明, 大破

 

UNSC ベルファスト - 艦種・状況不明, 大破

 

UNSC Belleisle - 補助艦, 現存

 

UNSC ブリリアント ショウ - 艦種・状況・運命は全て不明

 

UNSC バンカーヒル - 艦種・状況・運命は全て不明

 

UNSC カンポ・グランデ - 艦種・状況不明, 大破

 

UNSC Dunedin - 補助艦, 現存

 

UNSC エクセレンス - 艦種・状況不明, 大破

 

UNSC ファイナルサミット - 艦種・状況・運命は全て不明

 

UNSC グラスゴー - 艦種・状況・運命は全て不明

 

UNSC キシン - 艦種・状況・運命は全て不明

 

UNSC ヘルメスII - 艦種・状況・運命は全て不明

 

UNSC ヒルベルト - 科学船, 大破

 

UNSC Iceni - 測量用シャトル, 現存

 

UNSC ランス ヘッド ハイ - 艦種・状況不明, 大破

 

UNSC ロング タイム カミング - ONI 探査船, 大破

 

UNSC ローレンツ - 艦種・状況不明, 大破

 

UNSC マジェスティック - 艦種・状況・運命は全て不明

 

UNSC メイルシュトローム - 艦種・状況不明, 大破

 

UNSC ミッドウェイ - 艦種・状況不明, 大破

 

UNSC オブ・アンコモン・コラージュ - 大破

 

UNSC オナーン - 貨物輸送艦, 状況不明

 

ONI PRO-49776 - 状況不明

 

UNSC ポイント オブ ノー リターン - ステルス巡洋艦 - 現存

 

UNSC ツクモヒラサカ - 艦種・状況・運命は全て不明

 

UNSC Pompadour() - 艦種・状況・運命は全て不明

 

UNSC ルジコン - 艦種・状況・運命は全て不明

 

UNSC サクラメント - 艦種・状況不明, 大破

 

UNSC シルバーグ - ステルス艦, 状況不明

 

UNSC テキサス - 艦種・状況不明, 大破

 

UNSC サリス - 艦種・状況不明, 大破

 

UNSC トロイ - 艦種・状況不明, 大破

 

UNSC ワーク オブ シーム - ONI スループ, 状況不明, 推定 現存

 

UNSC Waterloo - 艦種・状況不明, 大破

 

UNSC ウイッチ バケット - 艦種・状況・運命は全て不明

 

Beatrice - テンプレート:艦種 - 退役, later 大破

 

Coda - Shuttle Pod, 大破

 

Han - Diplomatic Shuttle, 状況不明

 

モナ・リザ貨物輸送艦, 大破

 

 

ステーション

軌道防衛グリット

 

カイロ ステーション 重度の損傷

 

アテネ ステーション 大破

 

ショコウ ステーション 大破

 

ナッソーステーション 現存

 

オアハカ ステーション 現存

 

 

その他の軌道施設

リーチステーション・ガンマ 軌道上乾ドック 大破

 

 

機動ステーション

UNSC Cradle 修理施設 大破

 

デルファイ ステーション 造船所 退役

 

UNSC ホープフル 病院船 状況不明, 推定 現存

 

アンカー9 不明 大破

 

 

遠隔スキャン前哨地

フェミリオン 大破

 

デモクリツス 状況不明

 

アルキメンデス 現存

 

トリポリ 状況不明

 

 

医療ステーション

 

ONI医療施設 状況不明, 推定 大破

 

M25L回復ステーション 状況不明

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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3/22 キャラクター&その他紹介

ようこそみんな!

新しい艦娘の紹介だよ!(裏声の杉田智和)

 

 

 

☆霧島

横須賀鎮守府で建造された艦娘

松風さんに替わって登場、艦隊の頭脳。(知将)

比叡は金剛の下着を好むが霧島は金剛の髪を主食とされている

テレビゲーム、フォールアウトシリーズを嗜んでおりステータスはS.P.E.C.I.A.L.(スペシャル)で構成され S(Strength).P(Perception).E(Endurance).C(Charisma).I(Intelligence).A(Agility).L(Luck).の頭文字からスペシャルと呼ばれるスキルを筋力(STR)・体力(END)・運勢(LUC)に極振りのようだ、やっぱり脳筋じゃないか!

 

好物は金剛の髪

 

 

☆天津風

横須賀鎮守府で建造された艦娘

ポテポテ☆ポテトがいただきますの意味として勘違いしているがポテトが好きな訳でも芋に関する宗教に入っている訳でもない

髪に付けている筒は噛めば噛む程味が出る

 

好物は川永ヨーグルト

 

 

☆鹿島

横須賀鎮守府で建造された訓練用の艦娘

隠れスパルタンファンで提督となったフレッドのアーマーの傷の数を数える暇潰しをする

駆逐艦ズにテーブルマナーを教えようとしているが結果は果たして・・・?

フレッドが安心できる人物の一人

 

好物は山菜料理

 

 

☆早霜

横須賀鎮守府で建造された艦娘

とある人気のビデオ作品のファンでTシャツにもプリントアウトするほどの猛者

しかし元ネタがホモビなのを知らない

 

好物はジュース

 

 

☆清霜

横須賀鎮守府で建造された艦娘

フレッドのパソコンで怪しいTシャツを作った張本人

自由に楽しくがモットーらしいがオリジナルTシャツのせいで自由が終わり兼ねない危険な領域へと突入しつつある

 

好物は乾物の珍味

 

 

☆占守

横須賀鎮守府で建造された艦娘

独特な語尾で喋り唯一フレッドに気配を感付かれない隠密性を我が物にしており様々な場所で登場した

酷いときは同時に複数人で現れたとか

 

好物はスカートの丈が短い艦娘のパンチラ(自身含め)

 

 

 

その他のキャラクター

 

 

☆メイトリスク

焼肉屋─肉でも食ってリラックスしな─の店長

筋肉言語を是としており悪者であっても気が合えば仲良くなる人徳の持ち主(なお最後は殺す模様)

 

 

☆ベネット

メイトリスクの部下

悪者ぽく見えるが意外と人柄は良い

何かと10万○○○☆PON☆を着けたがる

ベネチャージが携帯電話の充電機能の先駆けとなった(嘘)

 

 

 

ラーメン屋"ここたま"

 

☆マギー

左肩から欠損しておりロックの計らいによりアケロンセキュリティ製の義手を付けたくすんだ青髪の女性

昔のロックの悪友

冷たい態度であるが悪い人ではない

 

☆ファットマン

ビールっ腹の初老の男性

マギーの義理の父でありロックとは旧知の仲

 

 

 

深海悽艦

 

 

☆ホ級

イオウジマのM.A.C.ブラストにより消滅したモブ

 

☆チ級

ケリーのスパルタンレーザー(W/AV M6 G/GNR)により灰と化したモブ

 

☆イ級

リンダ専用50口径徹甲榴弾を装填した"ノルン・ファング"スナイパーライフルで轟沈したモブ

 

☆タ級

ケリーのM.A.C.パイル(旧ブロウル・ヴォルテクス)により胴体と頭が消滅したモブ

 

☆超輸送型

呼称は決められていないがコヴナント艦のスーパーキャリアーであることは判明している

グリーンチームの最大チャージのM.A.C.ガンにより血飛沫となり消滅した

 

 

 

 

HALO陣営

 

 

 

スパルタン2

 

☆S-1337

おーい!待ってくれ!乗せてくれー!!置いていくなー!!

 

─SPARTAN-1337が惑星に墜落直後に遠ざかるペリカンに向けて叫ぶ─

 

SPARTAN-1337はSPARTAN-II部隊の一員だ。彼はUNSC 海軍 特殊作戦軍に属していた。このキャラクターは、Haloユニバース本編とは全く関係無い存在だ。

なかなかいい性格の為S-141同様キャラクターとして起用

 

出演作品はHALO Legendsの Odd One Out

彼はマスターチーフと比べてドジを起こしやすい非常に不運なスパルタンとして記述されている。スパルタン-1337は非常に生意気かつ陽気な人物である。その性格故、コルタナや艦長、果てはマスターチーフから大丈夫か?と心配がられている有様である。

 

彼は惑星の住民(子供達)に発見された時SPARTAN-IIの事を"宇宙で最強の兵士だ!"と正々堂々と明かしていたりする。彼は、墜落した惑星においてブルート改造兵士"プルトン"と激しく戦った。

 

惑星の子供達からは"おっさん"と呼ばれていた。

 

物語の最後に惑星の住民が母の話をした後小声で「ママ、か・・・」と物悲しく呟いた

 

中の人はワンピースのサンジと同じ人(平田さん)のため作中では「S-1337サンジ」と呼称した

 

 

☆サミュエル-034

サミュエル二等兵曹は、UNSC 海軍 特殊作戦グループ セクションIIIに所属するSPARTAN-IIの一員である。

 

サミュエルは当初、最初期に育てられたスパルタンの中では最も能力の高いスパルタンと考えられていたようだ。ジョン-117曰く、彼は優れた聴力と視力を持っていたという。 また彼は体格にも恵まれており、日焼けした体はスパルタン候補生の中で最も背が高く、身体増強手術からの回復も最も早かった。 サミュエルはフレデリック-104やジョン-117のように優れたリーダーシップを発揮する事は無かったが、海軍での任務中はジョンの副官的なポジションから任務をサポートする事が多かった。その一方、無関係な民間人に多数の死傷者が出るのは明白であるにも関わらず、反乱軍の拠点にC-12爆薬を仕掛けて破壊する事を提案したりと、冷酷な側面も度々示していたようだ。また彼は他のスパルタンと比べて社交的な面があり、ユーモアのセンスにも恵まれていたと言われている。

 

そしてサミュエルはジョンとケリーの友人でもあった。サミュエルはジョンが始めて作ったスパルタン候補生の友人であり、そこにケリーが加わった。三人はとても仲が良く、特にジョンとサムは兄弟の様な固い信頼関係で結ばれており、正しく親友と呼ぶべき関係であったという。

 

2517年、彼はUNSCにより六歳でスパルタン候補生として徴兵される。フラッシュクローンと置き換えられた彼は惑星リーチへ送られ、そこでフランクリン・メンデス兵曹長とAI デジャの元、他の候補生と共にスパルタン候補生としての訓練を受けた。

 

訓練開始

 

僕らは友達になれると思う、君が望めば。難しい事じゃないだろう?

サム

 

その通りね。

ケリー

 

分かった、友達だ。

ジョン

 

訓練初日。Military Reservation 01478-Bで行われた訓練で、メンデスはスパルタン候補生達を三つのチームへと分けた。サミュエルとジョン、ケリーはこの時に一緒のチームへと振り分けられた。

 

その後"遊び場"と呼ばれる訓練場へのランニングにて、ジョンは最も最初にゴールへと到着したが、ケリーとサミュエルは逆に最も到着が遅かった。到着を報告するジョンに対してメンデスは「お前の部隊員がだらし無いせいでお前は死ぬだろう。お前だけでなく、部隊全員が到着するまで終了したとは認めない」と言い放つ。彼らのチームは最も到着が遅かった為、その日は夕食を食べる事が許されなかった。

しかしそれはスパルタン同士のチームとしての結束を強める為の訓練であり、以後彼らは常にチームとしての成果を上げるように意識するようになる。三人が結束を深めて親友となり、夕食を勝ち取るようになるのにそう時間はかからなかった。

 

 

訓練と身体増強手術

 

惑星リーチのハイランド山脈にあるMilitary Wilderness Training Preserveでの訓練時、サミュエルはジョンとケリー、ファジャド-084やリンダ-058と協力してUNSC海兵隊の分隊を制圧、ペリカン降下艇を奪取する。ジョンはこの訓練の後、正式にチームリーダーへと昇進した。

 

その後、スパルタン候補生たちは惑星リーチ軌道上にあるONI Medical Facilityにて身体増強手術を受ける。ファジャドを初めとした数十名の仲間が死亡あるいは障害を負う中でサミュエルはこれに見事に適合し、術後の回復も全スパルタンの中で最も順調な経過を見せる。彼はUNSC アトラスで行われた、手術に適合できずに死亡したスパルタン候補生の葬儀に参加した後、ハイランド山脈で行われるスパルタンとしての最終訓練に参加する為にリーチへと帰還した。

 

その後ミョルニルアーマーを受理し初の対コヴナント戦にてエリート族(サンヘイリ族)の攻撃からジョンを守る為に盾となりミョルニルアーマーに亀裂が走った

結果サミュエルはコヴナント艦から脱出が不可能となりジョン達を逃がした後動力機関に設置した爆薬が発破されるまで動力機関付近でコヴナントと果敢に戦い僅か15歳という若さで初のスパルタンIIとしての"行方不明者"となった

もしサミュエルが生きていればジョンやフレデリックをも凌駕する最強のスパルタンとなっただろう

 

 

 

☆テレンス・フッド

フッド海軍提督はUNSCの指揮官で国連宇宙司令部海軍に属する。それと共に太陽系防衛艦隊の司令官でもあった。

 

伝記

地球攻防戦以前

フッド卿の戦前の生活に関しては知られていないが、イギリス貴族の出身であるということは分かっている。

 

フッドは何時頃かは不明であるが2530年より前にUNSCDFに入隊した事だけは確かなようだ。2531年、アルカディアに出撃したカッターの後を追ってハルシオン級軽巡洋艦 UNSC ローマン ブルー(艦長として乗り込んでいた)でアルカディアへ向かう。フッドは上層部からの任務はアルカディアへ向かい、戦闘を避けつつ(アルカディアは失われたと考えられていたため)スピリット・オブ・ファイアのログを回収するというものであった。しかし、現地に到着したフッドは無残な姿となったアルカディアとその軌道上にて行動中のCPV級重駆逐艦部隊を発見。怒りに震えていたフッドは攻撃を命令した。が、相手は数が多すぎた。艦は結局退却を余儀なくされ、当初命じられていた任務も達成できなかった。彼はスピリット・オブ・ファイアを見捨てることに罪悪感を持っていた。その為、カッターの残された家族への財政支援を行っていた。

 

幾つかの任務をこなしメタル・オブ・オナー等の勲章を授与された。2552年に彼は海軍最高司令官に昇格する。2552年9月に崩壊するリーチより帰還したワグナー大尉からリーチ崩壊の危機が迫ったと報告を受けた。また、彼はとある事実を公に晒し、ジェイムズ・アッカーソン大佐を叱責し解雇した。

 

リーチ崩壊後、現地にまだ残っているであろうスパルタンチームを救出するため、現地の調査を認めたとされる

 

 

彼は少なくとも2度もスパルタンIIに命を救われていた。このため、彼は金食い虫のスパルタンIIを始末しようとするジェイムズ・アッカーソン大佐からスパルタン2達を我が子のように守り続けた。彼はジョンと一度リーチ攻防戦前に会っていた事も知られている。

 

地球の戦い

2552年10月にジョン-117、エイブリー・J・ジョンソン上級曹長とミランダ・キース中佐 (彼女の父はジェイコヴ・キース大佐) の3名に対しカイロ・ステーションにてインストレーション04での功績を称え勲章を授与した。授与直後に第一次地球の戦いが発生した。悔恨の預言者の艦隊が地球を攻撃した。

 

2552年11月2日にハルシー博士から救援要請が届き、オニキスにスパルタンII(-104, -058, -043)を送った。

 

フッドは、地球軌道の戦いが終盤に達した時もまだ損傷しつつあるステーション・カイロにおいて指揮を取っていた。そこへ真実の預言者が乗るフォアランナーの艦からチーフが通信してきたのを知ってその艦で何をしているのかを聞く。そして返ってきた答えは・・・"ケリを付けにきました"

 

本作では横須賀鎮守府の艦娘達のジジどんとして活躍、もとい"ちゅうちゅうタコかいな"されている

 

 

 

UNSC所属艦娘

撃沈したUNSCの艦艇

似た特長としては制服が艦種関係なく酷似しており上下に別れた艦首がショルダーガードとして機能し脚部の機関は元の艦と同じエンジンとエンジン外側の物理シールド装甲を備えブリッジが天龍同様背中に存在している

海面を滑る訳ではなく10~20cm程浮き上がり滑空する

短時間なら航空機のように飛行可能だがかなり疲れるため飛行することは無いだろう

 

 

☆イオウジマ(硫黄島)

UNSCパリ級重フリゲートの艦娘

容姿は駆逐艦に近いが重のため少し年上程

格好つけたがる年頃(厨二病)でUNSC士官制服に似たプリーツのスカートが特長

 

 

☆エミネント・ドメイン

UNSCストライデント級重フリゲートの艦娘

イオウジマに似た制服だが背丈は重巡と同じくらい

 

☆トラファルガー

UNSCトラファルガー級超大型空母の艦娘

背丈は空母組より高い程

ロングソード艦載機、ペリカン降下挺に加え大量のM.A.C.ガンを保有する"殴り合える空母"超大型は伊達じゃないっ!

制服はイオウジマのプリーツ型からタイトスカートに替わったくらい

 

 

 

UNSC兵器

 

☆レールガン(Asymmetric Recoilless Carbine ARC-920)

非対称無反動カービン-920

 

製造費

63'405'00cR

 

弾頭(投射体)

M64 16mm×65mm FTP-HE

 

ARC-920 Railgun とは、UNSCが配備している携帯式レールガン。

比較的小型な歩兵用火器ではあるが小型リニア電磁加速器で16mm×65mmのFTP-HE弾(高性能炸薬弾)を高速で発射する事で軽目標に大きな被害を与える。エネルギーシールドを装備した敵歩兵は勿論、軽装甲であれば車両にも高い威力を発揮する。

 

高性能を誇るARC-920だが欠点もある。一秒程度のチャージが必要な為にトリガーを引いてから発砲までにタイムラグがある点、弾薬がHE弾としては小さくため炸薬量が少なく、スプラッシュダメージが殆ど無く目標に直撃させる必要がある点、成形炸薬弾ではない為に、レイス等の重装甲車両の相手にはW/AV M6 G/GNR(スパルタンレーザー)やM41 SSRM ロケットランチャー程の効果は期待できない点だ。

 

製造したアケロン・セキュリティ社とは、人類界の企業の一つでUNSCに兵器を供給している軍事関連企業だ。

 

この会社について知られている事は殆ど無く、唯一知られている事としてはARC-920シリーズを開発したという事だけだ。

 

(マギーの義手はジェバンニが一晩でやってくれました)

 

 

 



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スパルタン図鑑

大鳳
「名前とタグが判明しているスパルタン達の図鑑であります!さぁ!射ちなさい、御部雷園(オブライエン)!」(中の人ネタ)


スパルタン I (オリオン・プロジェクト)

 

ジェームス・リー

ギリー

モラウス

ラディス・ウィルソン

海兵隊上級曹長 エイブリー・ジュニア・ジョンソン

(トリロジー1~3)

海軍兵曹長 フランクリン・メンデス

海兵隊軍曹 ジョン・フォージ(HALO WARs)

 

 

 

スパルタン II(脱落者・戦死者を含む)

 

☆が付いているのはHALO公式で在命のスパルタン

★は在命(HALO WARs)

●はこの作品で在命(もしくは登場)

◇は2558年(HALO5)の時点で在名(HALO本編未登場・コミック登場有り)

マーク無しは(行方不明・治療中)事実上の死亡

 

 

SPARTAN-005: James|ジェ-ムス

 

SPARTAN-006: Jai|ジャイ ◇

 

SPARTAN-008: Li|リー

 

SPARTAN-010: Naomi|ナオミ ◇(リングワールド=ヘイローに取り残される)

・出身星 サンサール

 9/15生まれ (伊-402と同日)

・スウェーデン系らしい

・現在は[キロ-5]と呼ばれるONIの工作員の一人

 

●父親は門限には必ず家に帰るナオミが門限を過ぎても平然としつついつもと様子が明らかに違った事からナオミが本物ではないと薄々気が付いており、その裏にUNSCの陰謀があると確信を持っていたことから反乱軍「ヴェネツィア」を立ち上げた首謀者であった

 

SPARTAN-011: Leon|レオン ◇

 

SPARTAN-018: Kirk|カーク

 

SPARTAN-019: Serin|セリン ☆(ONI提督)

 

SPARTAN-023: Daisy|デイジー

・出身星 サルガッソー

・CV:桑島法子さん

・HALO Legendsに収録された1作品、ビートレインが手掛けた「Homecoming」に登場する女性スパルタン、cal-141同様なかなか人気がある

・幼女時代(拉致前)が可愛い画像検索になかなかヒットしないレアキャラ

・軍に拉致され脱走して家に帰ったはいいけどクローンが生きてたので軍に戻り強化手術を受けた件(ラノベ風)

・本物が戦死した際にクローンが本物の自分の死に際を六感で悟りクローンも自ら命を絶った

・小説Halo:Silent Storm(英語版のみ)にも登場する、時代設定が2526年のため年齢はちょうど15歳くらい

 

SPARTAN-025: Robert|ロバート ◇

 

SPARTAN-029: Joshua|ジョシュア

 

SPARTAN-030: Vinh |ヴィン

 

SPARTAN-031: Otto|オットー 

・7/25生まれ (ヴィットリオ、秋津風と同日)

 

SPARTAN-034: Samuel|サミュエル

・出身星 ハーベスト

 7/10生まれ(戦没14歳)(同日無し)

 身長 213cm(アーマー無し)

 体重 200kg

 

SPARTAN-037: Randall|ランダル

・出身星 地球

 

SPARTAN-039: Isaac|アイサック

 

SPARTAN-042: Douglas|ダグラス ★●

・出身星 アスフォーデル

 4/21生まれ (同日無し)

・ゲーム本編を日本語音声で聞くとかなり若々しい声でスローイングアックスを投げた際の「ハアッ!」という声はイケメンを彷彿とさせるが実際は少し年期の入った軍人顔(総コールド・スリープ期間はかなり長いハズだが・・・)

キウイフルーツ・ウニ・イガ栗・たわし

 

SPARTAN-043: William|ウィリアム

 

SPARTAN-044: Anton|アントン

 

SPARTAN-047: Keiichi|ケイイチ ●

・大型設置式(全長163cm)の重機関銃を弾薬パックを幾つも持ちプライマリーにするくらい体格が良い

・唐揚げのレシピを数多く知る日本生まれのスパルタンⅡ、喋り方は幾つかの方言を適当に混ぜた喋り方だがオリキャラではない

・厳密にはキョウト・コロニー生まれで日本人の血が濃く入った日本に籍を置く日系人の母とアメリカ人の父から生まれた日系人であるためミドルネームが存在する

 

SPARTAN-051: Kurt|カート

・本名 カート・M・トレヴィルヤン

 UNSCに与えられた偽名 カート・アンブロス

 

・出身星 サーカムスタンス

 10/19生まれ (天津風と同日)

 身長 142cm(6歳当時 デカイ(小並感))

 238cm(アーマー無し(スパルタンⅡトップ))

 250cm(アーマー装備)

 体重230kg

 

SPARTAN-052: Jorge|ジョージ

・出身星 リーチ

 3/5生まれ (夕張、長波と同日)

 身長 223cm(アーマー無し) 234cm(アーマー装備)

 体重 211kg

 

SPARTAN-053: Margaret|マーガレット 

 

SPARTAN-058: Linda|リンダ・プラヴディン ☆

・出身 アウターコロニー・ヴェレント

 3/19生まれ (筑摩と同日)

 身長 213cm(アーマー装備)

体重 148kg

・フレデリックにアタックする艦娘の様子を陰ながら応援するスカウトの鏡

・コールドスリープ期間がスパルタンⅡの中で一番長く肉体年齢は未だ23歳前後

 

SPARTAN-059: Malcom|マルコム

 

SPARTAN-062: Maria|マリア ☆(退役)

 

SPARTAN-065: Sheila|シェイーラ 

 

SPARTAN-066: Soren|ソレン

 

SPARTAN-069: Solomon|ソロモン

 

SPARTAN-073: 不明 

 

SPARTAN-075: Cassandra|カサンドラ

 

SPARTAN-079: Arthurアーサー

(s)くりぃむしちゅー池田《/s》

 

SPARTAN-081: René|ルネ

 

SPARTAN-084: Fhajad|ファジャド ☆●(ONIから指令を受けスリップスペースに関する論文を発表する)

・ある目的のため整形手術後日本人として呉鎮守府の提督として潜入する

 

SPARTAN-087: Kelly|ケリー・シャドック ☆

・出身星 インバー

 9/21生まれ (春雨と同日)

 身長211cm

 体重142kg

・速い(60km/h)、スラスター有りで走るともっと速い(小並感)

ポニーテールに姫カットの前髪、声も合わさり"御姉様"系、肉体年齢は20代後半くらい(希望的観測)

 

SPARTAN-092: Jerome|ジェローム ★●

・出身星 ミニスター

 ゴーヤ生まれでち (同日無し)

 身長219cm

 体重210kg

・鳳翔に気があるらしい、鳳翔亭に良く足を運んでは声をなかなか掛けられないでいる

 

SPARTAN-093: Grace|グレース

 

SPARTAN-096: Musa|ムーサ(後にスパルタンⅣ計画の監督に)  ◇

 

SPARTAN-099: August|オーガスト ◇

 

SPARTAN-101: Victor|ビクター

 

SPARTAN-104: Frederic|フレデリック・エルズワース ☆

・出身星 バラスト

 4/3生まれ (初月と同日)

 身長216cm(アーマー無し) 226cm(アーマー装備)

 体重194kg

・①マスターチーフよりも階級は上官

②良く喋り素顔も知られている

③"近接格闘術"においてスパルタンⅡ最強と言われ"戦術指揮能力"はスパルタンⅡ中でもトップクラスでコルタナを失ったチーフを慰めたりスパルタンⅢ達の長期間のサバイバル任務でストレスからくる不安定な精神状態ケアする等"対話"に優る

④上記を含めスパルタンⅡ創設時、教官であった[メンデス上級曹長]が選定した四人の指揮官に選ばれている(034サミュエル 051カート 104フレデリック 117ジョン)

⑤少数での行動を好むマスターチーフに対してフレデリックはスパルタンⅡ20人の大部隊を指揮するなど"指揮官らしい"事が切っ掛けで主人公になる

・最近はもっぱら伊良湖がいる酒保で一人酒、酒癖が悪かったり送り狼狙いだったり酔い潰れを部屋まで送るなどで面倒が多いからだそうな

・肉体年齢は概ね25前後

 

SPARTAN-111: Adriana|アドリアナ ◇

 

SPARTAN-117: John|ジョン ☆

・出身星 エリダヌスⅡ

 3/7生まれ (同日無し)

 身長218cm(アーマー装備) 208cm(アーマー無し)

 体重171kg

・横須賀のカレーに胃を捕まれる、唐揚げには照り焼きソース、セットで大盛サラダに大葉ドレッシングを掛けるのが最近の馳走らしい、サムズアップの太鼓判付き

・横須賀鎮守府に足を運ぶ際はミョルニルアーマーを装備したままかラフに着た軍服にスポーツキャップで顔を隠す等していたが蒼龍に帽子を剥ぎ取られ「食事するときくらいは外しましょうね~♪」と言われてしまった

 

SPARTAN-120: Mike|マイク ◇

 

SPARTAN-122: Joseph|ジョセフ

 

SPARTAN-129: Oscar|オスカー 

 

SPARTAN-130: Alice|アリス ★●

 

SPARTAN-137: Carris|キャリス(?) 

 

SPARTAN-143: Roma|ロマ 

 

 

 

HALO Legends

 

SPARTAN-141: Cal|カル ●

・HALO Legendsに収録された内の1作品、スタジオ4°Cに制作された「THE babysitter」に登場する女性スパルタン、女性スパルタンの中でも特に人気があるがHALOの正史には登場しないLegendsオリジナルのキャラクターである

・CV:大鳳こと能登麻美子さん

能登ルタン

マスターシェリル

・本来はデイジーをSSに登場させる予定だったけど中の人ネタをやりたかったのでデイジーさんには戦死してもらった ひでぇ話だ

 

SPARTAN-1337:???|??? ●(当SSでは中人つながりで声優平田氏のサンジ)

・「誰もいってくれないから自分で言うが(哀愁)・・・決して諦めないのが私の良~いところだ!(自画自賛)」

 

 

我らがブルーチームの面々と部隊章

↓右から「ケリー」「リンダ」「ジョン」「フレデリック」

 

【挿絵表示】

 

↓たぶん隼、部分的にそう(特定おじさん並感)

 

【挿絵表示】

 

 

 

スパルタン III(HALO Reach)

 

SPARTAN-A239: Emile|エミール

SPARTAN-A259: Carter|カーター

SPARTAN-A266: Jun|ジュン ☆(スパルタンⅣ指揮官サラ・パーマーの師匠)

SPARTAN-A???: Shane|シェーン

SPARTAN-A???: Robert|ロバート

SPARTAN-A???: Jane|ジェーン

SPARTAN-B004: Adam|アダム

SPARTAN-B091: Lucy|ルーシー

SPARTAN-B174: Min|ミン

SPARTAN-B292: Tom|トム

SPARTAN-B320: Catherine|キャサリン(キャット)

SPARTAN-G099: Ash|アッシュ

SPARTAN-G122: Holly|ホリー

SPARTAN-G188: Dante|ダンテ

SPARTAN-G???: Olivia|オリビア

SPARTAN-G???: Mark|マーク

 

 

SPARTAN IV

 

サラ・パーマー(初出演・HALO4 スパルタンIV指揮官)

ジャレド・ミラー

ロバート・ダルトン

カーマイケル

ジョエル・トーマス

エドワード・デイビス (KIA)

イルサ・ゼーン(排除)

ホン(KIA)

エルンスト・デミング(KIA)

エステイ・ベテル(KIA)

リンカーン(KIA)

ダンラップ(KIA)

カシラス(KIA)

タシ(KIA)

 

 

マジェスティック中隊

 

ポール・デマルコ(初出演・SPARTAN OPS・元ODST)コミック版にて戦死

テドラ・グラント(初出演・SPARTAN OPS)

アントニー・マドゥセン(初出演・SPARTAN OPS・元ODST)

ガブリエル・ソーン(初出演・SPARTAN OPS主人公・半年前まで民間人)

カルロ・ホーヤ(初出演・SPARTAN OPS)

 

 

キャッスル中隊

 

第二次レクイエム進行作戦中に全滅

彼らはスパルタンⅣではなく生身の海兵隊員だがクリムゾンチーム、マジェスティックチーム、オシリスチームに勝るとも劣らない実力派でありマジェスティック中隊とのウォーゲームで勝利した実績を持つ

 

 

ファイアチーム・オシリス

 

ジェムソン・ロック(初出演・映画:HALO night fall)

・コーヒー豆

 

エドワード・バック(初出演・HALO ODST)

・不祥事おじさん、一回死にかけてロックに貸しにされてタナカに奢らされる不憫なおじさん

・デア(ブルート)との関係はそこそこらしい

 

オリンピア・ヴェイル(初陣)

・コヴナント語を解読した才女

 

ホーリィ・タナカ(初陣)

・先端恐怖症のアタック号、力こそ全て

 

 

 

 

著名なSPARTAN

 

SPARTAN-117が特に有名かつ最強の存在と思われがちだが彼よりも特化したスキルを持つ者も多い。

特にSPARTAN-117はリーダーとして有力だが同時に自身をただ一人の兵士として考えている節があり政治的な問題等の解決は上官に丸投げか無視する傾向があった。

そんな彼の影に隠れてしまいがちだが特にSPARTAN-ⅡではSPARTAN-117を特定分野で超える力を秘めた者達もいる。

 

SPARTAN-034(サミュエル)(愛称:サム)

 ジョンとケリーの友人でありやや乱暴ながらも彼と共に訓練を受け最初の任務や対コヴナント戦に参加している。

全体的な能力自体はかなり高く評価され聴覚と視覚に優れ体格も恵まれており手術後一番最初に回復したSPARTAN。

任務中はジョンのサポートを担当する事が多いが民間人すらいるであろう反乱軍基地のベイをC-12爆薬で吹き飛ばして脱出する等ジョンが悩むような行動も厭わない極端な合理性と最短ルートを行くための冷徹さを備えている。

コミュニケーション能力が不足しがちなハルゼイのSPARTANとしてはSPARTAN-051カート程ではないが社交的である。

最初のコヴナントとの戦闘でジョンを庇いプラズマガン数発の被弾でアーマーが破損しEVAでの宇宙船からの脱出が不可能となりジョンは彼に爆弾が破裂する瞬間までの防御を命じサムはそれを忠実に遂行した。

彼は正式に部隊となったSPARTAN-Ⅱ最初の戦死者である。

 

SPARTAN-087(ケリー)

 全SPARTAN-Ⅱの中でも彼女ほどの俊敏さを持つ者はいないと断言できるほどの機動性を持つ。

その機動性を活かして驚異的な戦闘力を持つオニキスのセンチネルを引き付けながらトンネル内に誘い込み爆破して生き埋めにするという無茶な作戦を成功させトンネルから脱出している。(爆破担当のSPARTAN-Ⅲが予定より早く爆破したにも関わらず)

 サムとジョンとは友人であり訓練初期からの付き合いだが最初のゲームでジョンの独断行動が原因で夕食抜きという悲惨な目にあっているがその後認識を改めたジョンとの関係は良好。

最初のコヴナントとの戦闘に参加しジョン、サム、ケリーの3名で船内に侵入爆弾を設置し撤退するはずがサムのアーマーが破損しジョンの死守命令に反発するも現実的な問題として脱出手段が無い事から最終的にはサムと別れを告げ船から脱出し2553年までコヴナントと戦い続け生還し2558年は再編成(2553年オニキスでSPARTAN-Ⅲを緊急の処置としてメンバーに加えていた)されたブルーチームのメンバーとして活動しているがコルタナ絡みのジョンの独断行動を止めるでもなくむしろ自発的に協力している。

この事に関してブルーチーム追撃を行っていたファイヤチームオシリスのメンバーのバックはブルーチームメンバー達を家族と評していた。

 

SPARTAN-058(リンダ)

 彼女以上のスナイパーは全SPARTANを探しても存在しないと言える。

彼女の狙撃能力の高さは初任務時の段階でジョンが他の者はMA2で統一するよう調整していたが彼女のみスナイパーライフルを使わせることを迷わず選択した。

実際の狙撃でも負傷から立ち直って間も無いあまり良好とはいえないコンディションであるにも関わらず片手でスナイパーライフルを操作し飛行するバンシーの編隊を狙撃、内部にいるコヴナント軍パイロットを殺害するほどでオニキスではミシェラン兵器工廠のガンスミスが作る極めて精度の高いマッチグレード弾を使ったが高速で飛行するセンチネルに対してほぼフルマークで命中させ撃墜している。(オニキスのセンチネルは異常なほどエネルギーシールドが強力なためミサイルでシールドを減衰させた後一点集中突破を狙うしかなかった。)

コヴナント戦争を生き抜き2558年には再編成されたブルーチームにスナイパーとして参加しケリー同様ジョンの独断行動を止めず協力している。

 

SPARTAN-104(フレデリック)(愛称:フレッド)

 スパルタン2の中でも特にナイフを使用した格闘戦能力は格闘戦闘成績最優秀とされるS-008:リー すら手も足も出ない程高い適正がある。

SPARTANのコマンダーとしての素質があり全SPARTAN-Ⅱの中でも4名しか見出されなかった存在のうちの一人でありコヴナント戦争末期ではジョンと共に部隊を指揮して戦っている。

少数メンバーでの行動を選択しがちなジョンとは異なり20名以上のSPARTAN-Ⅱを指揮する等比較的大部隊(通常の部隊と比べると少ないが)の指揮も可能で撃墜寸前のペリカンから全員飛び降りるよう命じる等緊急時の対応も早い。(この時はかなりの高高度でありかなり危険な選択だったがアーマーの機能により防護されるも犠牲者4名を出したがそれでも撃墜されるよりはマシだった。)

またSPARTAN-Ⅱとは別の出自であるSPARTAN-Ⅲを率いて行動していた時期もある。

 2552年末頃はファーストストライク作戦実行前のハルゼイの脱走やジョンがアンバー・クラッドと共に行方不明になった挙句コヴナントの大侵攻をなどトラブルが続き僅かに残ったブルーチームを指揮するも彼周辺の戦況は芳しくなかった。

さらなる災難としてコヴナントの駆逐艦を強奪に成功した頃に地球を離れオニキスへ向かうよう命じられる。(同時に虎の子の空母を有するスターリングラード艦隊も向かっている)

オニキスに到着後は既に現地に展開していたSPARTAN-Ⅲとフレッド曰く死んだと思っていた仲間SPARTAN-051カートとハルゼイ脱走時に拉致されたケリーに加えメンデスやハルゼイ本人も居た。

重要な作戦からの脱走とケリーの拉致が原因でフレッドはハルゼイを完全に信頼しなくなっておりハルゼイの提案をひたすら蹴り(最終的に採用されるが)カートを支持、ブルーチームはカートの指揮下に入る。

その後のサンヘイリ軍の侵攻を致命傷を負ったカートが仲間を守る為に核弾頭を手動起爆し犠牲になることで逃れる事に成功し生還を果たす。

その後のブルーチームは生存したSPARTAN-Ⅲを編入しフォアランナーの遺跡の探索(主に物資調達)や野生動物を捕まえる等してサバイバル生活と今まで起きた出来事が原因での人間関係の問題が発生したり行方不明者が出る等トラブルが多かった。(行方不明者は後にB-091との交渉の末バラゴックが送り届けている。)

2553年頃ダスクからの連絡がONIへ届き生存者は救出されるが元SPARTAN候補生のセリン大佐の手によりハルゼイ博士は逮捕された。

そして2558年の彼は例外に近いカートとランダル、特別なスパルタンⅡを除けばSPARTAN-Ⅱで最も階級が高い中尉になっていた。(階級自体はカートの権限で自身の後継としてオニキス戦末期に臨時で任命されていた。)

本来なら彼がブルーチームを指揮すべきだがブルーチームの指揮権についてはジョンに完全に委託している。

コルタナ絡みのジョンの独断行動に対しては「皆でやれば怖くないだろ?」と軽口を叩きながらさっさとステルス船に乗り込んでいる。

HALO5の終り頃に大尉へ昇格する。

 

SPARTAN-043(ウィリアム)(愛称:ウィル)

 ウィルと呼ばれほとんどの作戦でブルーチームに参加している。

 リーチ攻防戦を初めとした激しい戦闘を乗り切り地球へ帰還できた数少ないSPARTAN-Ⅱでもある。

昔は比較的ジョークを言うタイプだったらしいが長く続く戦争は彼からユーモアを奪った模様。

地球に残存していたSPARTAN-Ⅱでもありジョンの行方不明後はフレッドの指揮下で戦い続けていたがオニキスへの援軍として派遣される。

 オニキスではセンチネルに追い掛け回され苦戦を強いられどうにかリンダの狙撃でセンチネルを撃墜しゾーン67へ向かいシールドワールドへ通じるポータルへ到達するがそこへNOVA核爆弾の大災害から避難し優勢だったスターリングラード艦隊(巨大センチネルをうまく利用して犠牲を出しながらも壊滅寸前までサンヘイリ艦隊を追い込んでいた)を全滅させたサンヘイリ軍の地上部隊が現れ応戦するも弾薬が尽きてしまい接近してきたハンターを相手に素手で戦いを挑む。

素手でハンターを相手に立ち回るその光景は居合わせたコヴナント軍全兵士を凍り付かせた。

激しい戦闘の後ハンターの攻撃によりついに彼は戦死してしまう。

ブルーチームのレギュラーメンバーとしてはサムやジェームズ以来の戦死者となった。

 

SPARTAN-051(カート・アンブロス少佐)

 メンデスが最高のリーダーとなるであろうと判断していたSPARTAN-IIのリーダー格の一人でSPARTAN-117の対抗馬と言えた。

 高いコミュニケーション能力を持ち狡猾な政治家相手に対等以上に駆け引きすら可能な異質なSPARTAN-Ⅱ。

 第六感に近い危機管理や状況分析能力により装備を見るだけで作戦の破綻と待ち伏せを看破単独行動で反乱軍に捕獲されたブルーチームを救出した。

 その後2531年造船所の偵察中アーマーが故障を起こし宇宙空間へ放り出され捜索はされたがM.I.Aとして処理された。

しかしこれは嘘で計画的に偽装殺害されてしまい彼自身は駆逐艦サイズのステルス艦ポイント・オブ・ノーリターンが生きたまま回収した。

 そこでアッカーソン大佐がSPARTANを大量に育成し戦わせ何人かを教官にしてさらに育成する計画としてSPARTAN-Ⅲ計画に勧誘したがこれがうまくいけば数千数万のSPARTANが生まれコヴナントへ対抗しうる戦力となるはずだったが実際の運用はまるで違っていた。

いくつかの作戦を中隊規模でありながら精鋭の一個大隊規模の戦闘力を発揮して成功させたアルファ中隊だったがK7-49襲撃に参加したアルファ中隊の末路を見た彼は、自分が何をしたのかを知り作戦成功として昇進させられたが内心は穏やかではなく自身に必要なのは軍事法廷での裁きであると考えた。

その後使い捨てられるSPARTAN-Ⅲ達を最大限守るためメンデスと共に多くの工夫とプロトコル違反を行う。

 しかしさらに厳しい訓練とアップグレードしたSPIを装備させたベータ中隊が情報ミスで多数の巡洋艦と搭載兵力の前にペガシ・デルタで壊滅し生存者2名をONI(特にアッカーソン)から保護するためカートは今まで構築していたコネを最大限利用、パラゴンスキー中将に次の中隊育成の教官として必要として保護に成功した。

 2552年11月彼はオニキスの戦いでは既にSPARTAN-Ⅱである自分と自身が育成して12歳の時に地獄へ送り出してしまったB-091達との差についてもはや受け入れられず圧倒的優位性を持つMJOLNIR Armorを捨てSPARTAN-Ⅲと同じSPI Armorを装備した。

それについてB-091は必死にMJOLNIR Armorを装着する事をジェスチャーで伝えたが自身と彼女らは同じであると語った。

ゾーン67のシールドワールドのゲート前で追い詰められかつての仲間、メンデスにSPARTAN-Ⅲとハルゼイらを逃がすため致命傷をバイオフォームで誤魔化し無理矢理戦い続けようとした時最後まで共に戦うと主張したB-292とB-091を生かすためにB-292を気絶させB-091と共にシールドワールドへ送り出し別れを告げ僅かな弾薬で戦いやり遂げた後死亡したSPARTAN-Ⅲと自分の状態をSPARTANの伝統としてMIAに登録した。

 最後まで不利な状況下で戦い続けたカート・アンブロスを見たエリートの兵士は人類であるとしても自分達と対等の立場にある戦士としてむしろ敬意を払う。

 そのエリートとの短い会話の後彼は自身が確実に死ぬ事を指摘されたのを笑い飛ばし「お前は知らないのか?SPARTANは決して死なない。」と言い放ち核を手動起爆し彼の戦いは終わり、安らかな眠りについた。

 この核爆発はUNSCプラウラー級ステルス船ダスクが確認し後日残存部隊への救援が到着する。

 またSPARTAN-Ⅲの後継として育成されたSPARTAN-Ⅳ達を育成したのはカートが育成したSPARTAN-Ⅲ元アルファ中隊(年齢から推定)所属でリーチ攻防戦ではノーブルチームのスナイパーとして活躍したA-266 ジュンだった。

 

 

B-292 トム

 SPARTAN-Ⅲ β中隊所属のSPARTANでペガシ・デルタ破壊の為に行われたトーピード作戦を生き延びた数少ないSPARTAN-Ⅲ。

作戦中彼が所属していたフォックストロット隊はアダムとミンが戦死するもB-091 ルーシーと共に生存しサブ・プラウラーを用いて脱出に成功している。

作戦後トム以外の仲間を失ったB-091は重度のPTSDを患い話す事が出来なくなり兵役不適格としてONI心理部に送られた場合何をされるか分からない危険な状態だった為カートと阻止する事に成功しB-091と試作の新型SPIのテストや後に育成されるガンマ中隊の教官を務める。

ただ彼自身も実を言うと何をされるか分からない状況にあった。

アッカーソン大佐が個人的に使いたいという意向を示していたからである。

当然これもカートによって阻止されている。

 トムとルーシーは最も長い間カートと過ごしたSPARTAN-Ⅲでカートを信頼しどのような不利な状況であっても最後まで共に戦う覚悟を持っていた。

しかし彼らを生かしたいカートの不意打ちの拳を喰らい気絶しカートに説得されたルーシーによってシールドワールドへ避難し生存した。

 戦後彼がどうなったかについては分からないがSPARTAN-Ⅲの生存者はSPARTAN-Ⅳへ移籍する事になっている為トムもSPARTAN-Ⅳに参加している可能性が高い。

 

 

B-091 ルーシー

 SPARTAN-Ⅲ β中隊所属の女性のSPARTANでペガシ・デルタへ投入された中隊の一人でトムと同じくフォックストロット隊に所属していたがアダムやミンが死亡し作戦終了時には自分とトムを除いた苦楽を共にした仲間達全員が死亡したショックにより重度のPTSDで話す事が出来なくなり暗闇でパニックに陥る等の症状が出た為かONIは兵役不適格として心理部へ送る予定だった所をカートにより救い出され名目上ガンマ中隊育成の教官として扱われ新型のSPIのテスト等にも参加していた。

長年SPIを装備していた為か肌は青白く投薬や肉体改造により大人並の体格になりやすいSPARTANとしては小柄。

 オニキス攻防戦勃発直後武器を取りに行くカートに対してジェスチャーでMarkⅤと比較すると旧式だがカートが長年保管していたMJOLNIR Armorを装備するよう訴えるがカートは自分とルーシー達は同じなのだと語る。

その後ブルーチームとの合流や脱走騒ぎを起こしたハルゼイ博士との合流等もありSPARTAN-Ⅱと共同で戦いながらシールドワールドの入り口まで到達するもサンヘイリ地上軍との戦闘となりカートが重傷を負うも殿を務める為に残った弾薬で戦おうとした所へ合流する。

トムと同じく最後まで共に戦う覚悟だったがもう犠牲者を出したくないカートはトムを気絶させルーシーに別れを告げて逃がした。

 その後ルーシーは紆余曲折あり仲間とはぐれ一人でフォアランナーの施設で迷子になっている時遭遇し反射的にバラゴックを射殺してしまい他のバラゴックの前で武器を収め敵意の無い事を伝えるよう努力した所フォアランナーのターミナルを使っての筆談を行い交渉に成功しバラゴックによってブルーチームと再度合流に成功する。

しかしその場ではハルゼイ博士が外と連絡を取ろうと躍起になっておりそれをバラゴックが止めようとした所怒りが爆発したのかヒステリックに騒ぎ立てる。

ルーシーはそれに対しSPARTAN史上初のキャサリン・ハルゼイの顔面を殴打し無理矢理止めた。

この一件で吹っ切れたのか彼女は声を取り戻しここは安全であると連れてきてくれたバラゴックに説明した。

 

 

ジェイムソン・ロック(スパルタン ロック)

 本名はジェイムソン・ロックで階級は少佐と比較的高い階級に属する。 

最新世代のSPARTAN-Ⅳでありファイヤチームオシリスのリーダーを務める元ONIエージェント。

彼は何かとSPARTANに縁のある男で彼が生まれ育った故郷ジェリコⅦは2529年コヴナント軍の襲撃を受けそれに対抗する形でSPARTAN-Ⅱが投入されガラス化が行われる寸前まで戦っているこれはロックが6歳の頃の出来事である。

また彼と同郷の4歳~6歳の子供の志願者500名弱はSPARTAN-Ⅲアルファ中隊へ参加している。

ロックはこの戦いで親を失っており当時要求されていた遺伝的適正があればSPARTAN-Ⅲへの参加を持ちかけられていた可能性があった。

 コヴナント戦争が終わった頃も彼はONIのエージェントとして活動しており任務の傍らSPARTAN-117について調べている。

 そして2556年頃コヴナント戦争時奇跡的に襲撃を受けることなく戦争をやり過ごしたコロニーのセドラで発生したサンヘイリが実行した生物兵器によるテロの調査時ランダル・エイケンと名乗る元SPARTAN-Ⅱと共にアルファ・ヘイローの残骸の調査を行うがハイテクに反応して襲ってくるムガ・レグゴロを構成する1匹のワーム状の生物レグゴロの襲撃を受ける。

レグゴロは融合していない場合フラッドに匹敵しかねない物量で襲ってくる上にアルファヘイローの残骸にはレグゴロ達の餌が存在しないためロック達は餌になりかけ逃げるのに使える2名乗りの宇宙船の奪い合いで犠牲を出し最終的に生き残りの2名が船で脱出しランダルは危険な残骸を破壊する為ハヴォックの手動起爆で戦死した。

この事件の後にSPARTAN-Ⅳへ参加しファイヤチームオシリスを率いてコヴナント・レムナントやプロメシアンと戦っているがONIから特別な任務を与えられる。

アージェントムーンでの作戦後コルタナの調査の為脱走したSPARTAN-117を含むブルーチームの捕獲もしくは無力化である。

メリディアンの地下にてブルーチームに追いつきアーマーを停止させるデバイスを用いてSPARTAN-117の無力化を試み格闘戦になるがロックが最新のSPARTANであってもSPARTANとして活動したのはセドラの事件直後に参加したとしても2年程度に対しコヴナント戦争最初期から30年もの間戦い続けたSPARTAN-117とは雲泥の経験の差がある上にアーマーに関してはGenⅡはGenⅠのMarkⅥと性能差がほとんど無く有利な要素が一つも無いものの善戦しバイザーにひびを入れるが本気で反撃してきたSPARTAN-117によりデバイスを奪われた挙句自分のアーマーに取り付けられ機能停止に陥る。

その後サンヘリオスを経由して任務内容が変更されオシリスはコルタナの手によりクリプタムへ幽閉されたブルーチーム救出を行い成功させたがフォアランナーの兵器ガーディアンは銀河中へばら撒かれてしまった。

マスターチーフを英雄として見る熱狂的な崇拝者でありブルーチームを追跡する任を受けた際には「みんな、奴(マスターチーフ)のせいで此処にいる。」とスパルタン・バックに言った。(マスターチーフを英雄視する者達から敵視されようとも自身が英雄視するマスターチーフを停めたいという気持ちの表れか?)

 

 

 

 

 

☆おまけ☆

 

HALO正史におけるスパルタンⅡの死因と現状

 

 

SPARTAN-005: ジェームズ - 行方不明。リーチ攻防戦で戦死したと推定。

 

SPARTAN-006: ジャイ - 残りのグレイチームと共に行方不明

 

SPARTAN-008: リー - プラズマ魚雷の爆発に巻き込まれて戦死したと思われる

 

SPARTAN-010: ナオミ - 2553年3月時点で生存 現在はキロ-5にいるらしい

 

SPARTAN-011: レオン - アルカディアの戦いの後に行方不明、生存は確認されているようだが・・・

 

SPARTAN-023: デイジー - ハーベストにてペリカンとその搭乗者を敵の攻撃から守ろうとしてニードラーに突き刺され戦死しているのが後から駆け付けたマスターチーフにより確認された

(HALO Legendsで登場、赤いミョルニルアーマーと金髪が特長の女性、施設から脱走した事があり自宅に向かうもフラッシュクローンは車椅子生活ではあったが異常無く生きておりONIに拉致された際に落とした熊のキーホルダーをクローンから受けとる。)

 

SPARTAN-029: ジョシュア - リーチ陥落時、コヴナント戦艦のプラズマ兵器の直撃を受け戦死したと思われる

 

SPARTAN-030: ヴィン - リーチ陥落後に戦死したと思われる

 

SPARTAN-031: オットー - インストレーション03で戦死

 

SPARTAN-034: サミュエル - ミョルニルアーマーに発生した亀裂が元でEVA活動が不可能に、ジョンにより『動力に設置した時限爆弾を死守せよ』との命を受け果敢に戦い戦死した。非艦隊戦で初めてコブナント艦を撃沈したとして名誉勲章と二階級特進を受ける

 

SPARTAN-037: ランダル - 戦時中に行方不明になるも、後に大佐に昇進。2556年に戦死した

(HALO nightfallにて登場、ミョルニルアーマーではなく生身での登場の為影が薄い)

 

SPARTAN-039: アイサック - リーチ陥落後に戦死したと思われる

 

SPARTAN-042: ダグラス - 2531年にUNSC Spirit of Fireに乗艦後、艦もろとも行方不明(ゲーム本編で素顔を晒す珍しいスパルタン、是非検索して素顔を拝んでみよう。)

 

SPARTAN-043: ウィリアム - オニキスでハンターの攻撃を受け戦死しているのが確認された

 

SPARTAN-044: アントン - プラズマ魚雷の爆発に巻き込まれて戦死したと思われる

 

SPARTAN-047: ケイイチ - ハーベスト戦で目撃されたのが最後に行方不明

 

SPARTAN-051: カート - オニキスの心臓部でFENRIS核弾頭2発を起爆して戦死

 

SPARTAN-052: ジョージ - リーチ軌道上で行われた作戦を最後に行方不明、恐らく戦死

 

SPARTAN-053: マーガレット - インストレーション03で戦死

 

SPARTAN-058: リンダ - 2558年時点で生存。リーチ陥落のさなか医学的に死亡していたが、Installation 04の戦い後に蘇生された。

 

SPARTAN-059: マルコム - リーチ陥落中に戦死を確認

 

SPARTAN-062: マリア - 退役

 

SPARTAN-065: シェイーラ - ミリデムの戦いで戦死

 

SPARTAN-069: ソロモン - キャサリン・ハルゼイ博士救出中にコヴナントのデコイ爆弾によって戦死

 

SPARTAN-079: アーサー - キャサリン・ハルゼイ博士救出中、二隻のコヴナント戦艦に体当で磨り潰され戦死(くりぃむしちゅー池田とは別人ですw)

 

SPARTAN-087: ケリー - 2558年時点で生存

 

SPARTAN-092: ジェローム - 2531年にUNSC Spirit of Fireに乗艦後、艦もろとも行方不明

 

SPARTAN-093: グレース - ファーストストライク作戦中に戦死

 

SPARTAN-096: ムーサ - 強化手術に失敗し車椅子生活となる、後にスパルタンⅣ計画の立案者に

 

SPARTAN-101: ビクター - インストレーション03で戦死

 

SPARTAN-104: フレデリック - 2558年時点で生存

 

SPARTAN-111: アドリアナ - 残りのグレイチームと共に行方不明

 

SPARTAN-117: ジョン - 2553年にカロン級軽フリゲート、フォワード・オントゥ・ドーンにアービターと共に脱出の為乗艦するが、スリップスペース時にマスターチーフがいた格納庫(艦後部)が分解、コールドスリープを行い後に行方不明、2557年に惑星レクイエムで戦艦インフィニティとの交信で生存確認。

 

SPARTAN-120: マイク - グレイチームと共に行方不明

 

SPARTAN-129: オスカー - 2525年に拳銃自殺(14歳)

 

SPARTAN-130: アリス - 2531年にUNSC Spirit of Fireに乗艦後、艦もろとも行方不明

 

SPARTAN-137: キャリス - リーチ陥落中に戦死

 

SPARTAN-141: カル - 平安星の暗殺作戦中にODST隊員オブライエン(160cmのチビ)を庇い頭部にグラヴィティ・ハンマー(着撃時に強烈な重力波を発生させるジラルハネイ(ブルート族)の格闘武器)の直撃を受け戦死。

 

SPARTAN-143: ロマ - インストレーション03で戦死

 

ブラック-1 2552年9月の時点で生存

ブラック-2 2552年9月の時点で生存

ブラック-3 2552年9月の時点で生存

 

SPARTAN-458: ニコル - 行方不明

(なんかよくわからない格ゲーにゲスト出演)

 

SPARTAN-1337 状態不明 何処かの海賊船でコックやってんじゃないですかね。(ハナホジー

 

 

 

 

脱走者

 

SPARTAN-122: ジョゼフ - UNSCが確保後、消息不明

 

SPARTAN-303: ラルフ - UNSC海兵隊へ異動 2525年~2531年の間に戦死

(HALO LegendsにS-023デイジーと共に登場、脱走後一般の海兵隊へと転属される、デイジーを救出しようとペリカンで迎えに来るがコヴナントからの苛烈な攻撃で墜落し大破した際に爆発に巻き込まれ戦死する)

 

 



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5/18 新規キャラ+HALO兵器覧

前回の紹介以降のキャラを紹介したりしなかったり。

UNSC兵器はまだありますが代表的な物をチョイスしました


艦娘

 

☆妙高

横須賀鎮守府で建造された艦娘

・面食いの傾向有り

・フレッド曰く膝が温かいので膝枕での昼寝に最適

・説教が長いという難がある

 

好物は美容に良い食べ物

 

 

☆扶桑

横須賀鎮守府で建造された艦娘

・不幸が売りで有名だが妹の山城とドロップ艦を引き連れて帰ってきた実績がある

・不幸故に紹介事項も少ない

 

好物はお寿司

 

 

☆山城

横須賀鎮守府で建造された艦娘

・不幸が売りで有名だが姉の扶桑とドロップ艦を引き連れて帰ってきた実績がある(投稿者に優しいネタのリサイクル)

・不幸故に紹介事項はもちろん少ない

 

好物は扶桑と同じ

 

 

☆伊19

横須賀鎮守府で建造された艦娘

・初の潜水艦でフレッドが泣いて喜んだ

・オリョクルにトラウマを抱えているらしい

・フレッドにジャージをプレゼントされご満悦のようだ

 

好物は酸っぱい物

 

 

☆伊58

横須賀鎮守府で建造された艦娘

・オリョクルはもう嫌でち!

・オリョクルを強制しないフレッドに尊敬の念を抱いている

・魚雷の手入れはかなり細かいようだ

 

好物は苦くない物

 

 

☆最上

横須賀鎮守府所属の扶桑と山城に連れて来られたドロップ艦(強制)

・ドロップ時、かなり面倒くさがっていたが提督がイケメンの外人と聞き不幸姉妹より早く帰投・着任した

・芋かわいい

 

好物は穀物

 

 

☆桜

「Awakening the HIBIKI」にて電ちゃん桜湯のためにブチ折られた憐れな枝。

桜を折るとそこから腐ってしまうから折るのは・・・やめようね!(戒め)

 

 

 

 

 

スパルタンⅡ

 

☆S-084ファジャド

・呉鎮守府の提督でありスパルタンⅡ賛同派エージェント

・過去にスリップスペースの論文を発表し知将と呼ばれている

・神経系の強化手術に対応できず一命をとりとめた後にONIに転属され日本人に成り済ますため整形手術をするる

・秘書艦になにかと調教されている(本人は脱却したいらしいが無駄な模様)

 

好物は刺身

 

 

☆S-047ケイイチ

 

・日本人のスパルタンⅡであり出身は高知市

・坂本龍馬のようなしゃべり方をするが多分こんなしゃべり方じゃない

・体がデカすぎる

・料理が好きで仲間のスパルタンⅡ達を唐揚げで虜にする

 

好物は唐揚げ

 

 

 

 

 

UNSC兵器覧

 

 

☆AIE-486H重機関銃

本来は三脚を用いて使用するガトリングガン

S-047ケイイチが好んで使用していた

 

製造元はミシュラン兵器廠

 

AIE-486H Heavy Machine Gun (略称AIE-486H HMG又はシンプルにHMG) 一般的に重機関銃ターレットとして知られるこの機関銃はUNSC軍の武器のひとつであり、歩兵や軽車両相手に効果を発揮する。

 

AIE-486H重機関銃はUNSCにおいて標準的なガトリング機関銃である。攻撃、防御の両方で使用でき、M247GP機関銃よりも強力であった。

 

防御的な役目のため、要所に三脚で固定されて配備されるが、攻撃に使う場合三脚に固定されている重機関銃をすばやく取り外し、最前線で使用可能な設計である。ただ、取り外した場合弾薬が最大200発しか装填できない事などの欠点がある。又、これは取り外し状態と固定状態にも言えるがフルオートになるまで1秒ほど時間がかかってしまう。

 

そして、一番の問題は持ち運ぶ場合その重さから機動力が大幅に下がってしまうのだ。射撃時の反動も欠点のひとつと言えるかもしれない。この機関銃は他の機関銃と違い、いくら連射しても過熱して一時使用不能にはならないという利点もある。

 

AIE-486 は7.62x51mm SLAP(Saboted Light Armor Penetrator:装弾筒付き軽装甲貫徹弾 )弾薬を使用する。この弾薬を使用することでレイス級の戦闘車両であったり、ゴーストであったりといった車両を攻撃し、装甲を貫くには十分な力を持つ。

 

☆欠点

大きな欠点としては、固定砲台では良い的になってしまう、そして分解して運用しても、一度切り離した本体を三脚に再度固定する手段が無いということだ。機動力も大幅に低下し機銃掃射をしながら動くと更に遅くなる。これは機銃自身、又はゲームバランス調整のためかもしれないが。

 

 

 

☆スナイパーライフルシステム 99-シリーズ5 アンチマテリアル

 

全長161cmを越えM232 14.5x114mm APFSDS弾を使用する大型対物理スナイパーライフル

 

製造元はミシェラン兵器廠

 

セミオートマチック、ガス圧動作方式、4ラウンドマガジン式のスナイパーライフルだ。高い精度と目標のエネルギーシールドとアーマーに対する高い貫通能力を備えシールドを備えたエリート兵を一撃で絶命させる事ができる。高性能な本銃だが欠点もある。高い火力を誇るM232 14.5x114mm APFSDSだが、大口径弾薬故に1マガジンあたりの装弾数が4発と少ない上マガジンが大型化し、携帯可能数が減り、さらに全体重量が15.6kgもあるのだ

 

 

 

☆MA5アサルトライフル

 

ミシェラン兵器廠によって製造され、United Nations Space Command 防衛軍が2437年以降から採用したアサルトライフルのファミリーといえる。MA5系列は大反乱時代とコヴナント戦争時代に使われ100年に渡りバージョンアップを繰り返し現状に至る。

 

全てのMA5系列はブルパップ式ライフルであり、弾薬は7.62x51mm NATO弾であった。UNSCDF軍の"白米と納豆"といえる存在であったようで、UNSCDF要員の標準的銃器であった。

 

MA3アサルトライフルが使用されていたのがかなり前の話になるが、MA5シリーズがMA3ライフルと同時期に使用されたかどうかは不明だ。

 

この武器はベルギーFN F2000ライフルやHeckler & Koch社の銃器(UMP, MP5, G3系列)に所々類似しているようだ

 

こら、そこ!無い方がマシンガンとかクソルトライフルとか人類の敗因とかいわない!

 

HALO4で強化、5でさらに大幅な強化とスマートリンク対応が施され初代からずっとマスターチーフの相棒として看板を飾ってきた

 

 

 

☆M41 SSR MAV/AWロケットランチャー

 

みんな大好きロケット蘭ちゃん

何故かHHALO5からデザインが変わり紹介事項が少ないかわいそうな設定、製造はミシュラン兵器廠

 

 

 

☆HRUNTING/YGGDRASIL Mark IX Mantis(マンティス)

 

多機動型二足歩行機。

右腕にチェーンガン、左腕に5連装ロケットランチャーを装備する。

移動速度は遅いが不安定な足場でも転倒せずに安定して射撃でき、複数の武器を切り替え無しで一人で運用できることが強み。

足下へ接近した敵に対しては衝撃波を発するストンピング攻撃も可能。

ただ装甲に難があり、ゴーストですら脅威となる。マンティス自体にエナジーシールドが張られているため、それが破壊されないようにたちまわることで装甲の弱さを補うことができる。

ただし前作と異なり、シールドの残量が画面上部に表示されないため、目視で判断するしかない。

初登場のHALO4では、左腕の連装ロケットランチャーはトリガーをホールドした時間に応じて発射数が変化し、

5発全て撃つ際には大きな隙が生じていたが、今作ではワントリガーで即座に全弾発射する様に仕様変更された。

 

度重なるアップデートを乗り越え遂にタピオカを発射できるゴミビーグル兵器最弱ランキング1位を欲しいままにしクソザコナメクジと化した、タチャンカと違い移動しながら射てる(核心的な技術)こともありスペツナズ組よりも戦場に赴く機会は幾らか多いだろう

 

☆M12B Warthog (ワートホグ)

 

基本乗車人数三人の4WDの自動車。

最大速度はマングースより遅く、レーザーや爆発物などに対する耐久力は低い。

後部のチェーンガンタレットに機関銃手を乗せ、ヒットアンドアウェイ戦法を取ることでと戦闘力が跳ね上がる。

ウォーゾーン序盤などでは対抗できる装備も限られるので、乗員同士の連携が取れれば無類の強さを発揮する。

運転手は機関銃手の安全を守るため、危険な状況は避けるよう運転しよう。

また、運転手は右トリガーでクラクションを鳴らす事が可能。

武装を外して人員輸送型にもできる

 

 

 

☆M808B Main Battle Tank(スコーピオン)

 

M808は人類の主力戦車として30年余りの長きにわたって使用され続けた兵器だ。M808Bは非常に軽量で、ペリカン輸送機での前線への輸送も可能だ。コヴナント戦争において大々的に使用されてきた。この兵器は機動用に4つのキャタピラーを装着している。この4つのキャタピラはサスペンション・システムで制御されている。これによって戦場の障害物を乗り越えたり、回避することができる。車体には戦車の主砲、防護用の機銃が2挺装備される。車体は重チタン・セラミック装甲で覆われている。これは小火器では貫通できない強固な作りになっている。 この兵器の使用には神経インタフェイスを備えた兵士が必要となる。

 

キャタピラ4輪に一人ずつテザントが可能だがゲーム故の仕様であり恐らく詰めれば20人近く搭乗は可能である

 

主砲は90mm高速度砲使用する。対歩兵にも使用できるこの砲弾は高性能炸薬を内蔵する代わりに装甲貫徹能力を犠牲にしている。これ以外にもキャニスターと言われる特殊砲弾の使用も可能とされている。この砲弾は対歩兵戦闘には極めて高い効果を示している。また、壁などの障害物排除にも大きな効果を有する。

 

M247T 7.62mm汎用機関銃を副砲とする

 

重量は66tで4つのキャタピラを使用し障害物を難なく乗り越える

 

派生型としてグリズリー重戦車や民間人・反乱軍が部品を盗み組み上げた物や恐ろしい戦闘力を誇るONI仕様が存在する

 

 

 

 

☆ミシュラン兵器廠

 

火星に存在するこの会社では、UNSCが使用する武器であるM6シリーズ、BR55HB SR、SRS 99D-SR AMといった火器を製造して納入している。

 

この他、軍用宇宙戦闘機(ロングソード級インターセプター)等大型兵器の製造であったり、2543年にはMJOLNIR マーク5 セキュリティを製造している。この会社はUNSCの軍用火器の大半を製造し、ODST Ballistic Battle Armorのような機器から車両まで多くの製品を製造しているのだ。

 

軍への納入のみならず、民間にも販売しているようで軍用グレードの火器を民間人が購入できたようだ。

 

火器だけではなく、特別に弾薬を製造することもあったようで、オニキスの戦いの中、リンダ-058がミシュラン兵器廠で製造された特別な弾薬を使用していた。その弾薬は、SRS 99D-S2ノルンファングの銃弾であった。

(ノルンはアイスランドの言葉で魔女という意味でありそのまま訳すと"魔女の牙"となる、ノルンファングと命名したリンダはアイスランド出身なのだろうか?)



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8/1 艦娘出席票とか茶番の元ネタとか

艦娘総集編と茶番の元ネタ集です。
ここに紹介されてない茶番はその時か後書きで解説してますので見て、どうぞ。


番型順ではないですね、思い出した順です。

Lvやら改装やらは私自身のゲームの進め具合に反映されています、勿論ご存知のようにイベント限定艦も居る謎。暇を見つけては怒涛の勢いでレベリングしてるので『スパルタンⅡ(帰投編)』以降改装が反映します。(一挙大改装の嵐)

何が言いたいかと言うと作品内に登場艦娘は殆ど手塩にかけてずっと育てていた改かそれ以上になります。

 

※他にも所持してる艦娘はいますが一応SS内で増える予定はあったりなかったり・・・海外艦は『居ないより居たほうが楽しいやろ』という理由から、これにてドラゴンインストールからのブランディングブリーチでネタもゲージもすっからかん。手の内は終いか。

 

 

 

 

──登場艦娘一覧──

 

 

☆駆逐艦☆

 

電(改二)

雷(改)<なんでわたしだけ改二がないのよ!

響→Верный(なお呼び方は響のままで通す模様)

暁(改二)

 

早霜(改)

清霜(改)

朝霜(改)

秋雲

 

三日月(新人)←悲しいなぁ。

望月(改)

 

秋月(改)

初月(改)

 

天津風(改)

 

☆UNSC艦娘(重駆逐艦)☆

 

イオウジマ(UNSC最新鋭パリ級新型M.A.C.搭載改修)

エミネント・ドメイン(UNSCチタニウム-A3戦闘用装甲増幅改修)

 

 

 

☆海防艦☆

 

占守(改)<ウゥィッしゅ!!(DAIGO並感)

 

 

 

☆潜水艦☆

 

伊19(改)

伊58(改)

オリョクル?なんの事かな?(すっとぼけ)

 

 

 

☆軽巡☆

 

天龍(改)

 

夕張(改)

 

カロン級軽フリゲート(産☆廃)(ナオトテクノロジー V4/L-DFRエンジン性能向上)

 

 

 

☆給油艦☆

 

神威(改)

 

 

 

☆工作艦☆

 

明石(改)

 

プラウラー艦<電子戦機やぞ。

 

 

 

☆練習巡洋艦☆

 

鹿島(改)

 

 

 

☆重巡☆

 

妙高(改二)

羽黒(改)←設計図ががが・・・

 

最上(改)

熊野(改)

 

ポーラ

 

 

 

☆空母(軽)(装甲)(正規)(潜水)(その他)(そうだよ全部ひっくるめてだよ。)☆

 

龍驤(改二)(秘書艦)

 

大鳳(改)

 

加賀(改二)

 

蒼龍(改)

 

翔鶴(改)

瑞鶴(改)

 

大鯨→龍鳳

 

アークロイヤル

 

☆UNSC艦娘(超大型空母)☆

 

トラファルガー(UNSC最新鋭大規模改修)

 

 

 

☆戦艦(例の如く一纏め)☆

 

金剛(改)

比叡(改二)

榛名(新人)←悲しいなぁ。

霧島(改)

 

扶桑(改)

山城(改)

 

長門(改二)←頑張った(資材やらなんやら的な意味で)

 

ウォースパイト

 

武蔵(維持)←悲しいn(ry

 

UNSCインフィニティWithローランド(核融合リアクター出力230%改善)(エネルギーシールド出力140%向上)(スーパー重M.A.C.4問→2問に改装)(弾速→秒速30万kmから41万km)(弾頭密度9800㌧→12000㌧)インフィニティ君は何をしでかすつもりなんでしょうかね・・・

※UNSC将校によると2番艦と3番艦の製造プロジェクトがもう始まってる!(フォアランナー製のエンジンは複製できない?知らんな。)

 

 

 

 

茶番の元ネタなどなど

 

 

☆艦娘を造るには☆

 

呉「アイヒー☆」→コヴナント兵のエリートの断末魔のひとつ

 

明石「ぐぉぉ!HA☆NA☆SE!」→武藤遊戯

 

呉提督「ヌゥゥゥゥゥン‼」→マスターチーフの断末魔

 

蒼龍「私のタランチュラと戦わせましょう。」→『ボケて』しずかちゃんシリーズ

 

雷「あっ、リージョンのリーダーだ。」呉提督「デケデケデケ‼ヴィィィィィン‼」→タイタンフォール2、リージョン級タイタンの処刑攻撃

 

雷「知らない方がいいわ・・・」→コマンドー、中身はなんだ?

 

 

 

☆昼食とはティータイムであると見つけたり☆

 

解凍待ちの高級な冷凍肉団子みたいにな。→映画フィフス・エレメントの主人公と警察のやり取りで主人公が発した台詞

警察『種族は?』 主人公『あぁ解凍された冷凍肉団子だ。』

 

 

 

☆エスコートは楽じゃない!?☆

 

スパルタンパゥワァー!→ボディーソープの妖精

 

殺しのフロア→KAMISHIBAIコマンドー KOMERIに入店したメイトリスクとシンディ

 

田所と名札に書かれた肌のどす黒いウエイター→野獣先輩

 

 

☆1ヶ月のフレッド☆

 

やめろォ!(建前)やめろォ!(本音)→やめろォ!

 

より続く犠牲、その犠牲の犠牲にな→ナルトス万能説爆誕

 

イカれたメンバーを紹介するぜ!→(正確には“を”は入れないが複数人いるから)包茎のジョニー!以上だ!

 

 

 

☆レッツゴージャパン!! ~サンヘイリ族のお忍び~☆

 

フレッド「あぁん?なんで?」(レ)→レスリングシリーズの空耳

 

ウィキぴゃ~デア(ブルート)→wikiと酒匂とデアという元ODSTでエドワード・バックの彼女の名前、だからブルート族をデアっていうのやめロッテ!

 

"飛天堂" 蒸せたビーフンとか→KYMシリーズの空見

 

「いざ鎌倉、という開放感」→淫夢語録、『という開放感』は意外と知られていない

 

畳まれた布団に寄りかかる坊主頭の地沼→MUR大先輩

 

「蟹になりたい」というアプリを開く→(LINE的な何か)レスリングシリーズ、伍作が兄貴の耳元で発した空見。蟹になりたいね?(洗脳)

 

暁「さぁ!早く!早く!ハリー!ハリー!!ハリー!!!ハリー!!!!」→ヘルシング

 

 

 

☆"クリス"と"マサ"(前編)☆

 

元特殊部隊隊長こと、筋肉モリモリマッチョマンの変態店長がお送りするスジ肉専門店「肉でも食ってリラックスしな」→コマンドー

 

謎の縮れ毛が浮かんでそうなキチガイ染みた雰囲気を醸し出す焼き肉専門老店「これから毎日肉を焼こうぜ?」→チャー研

 

金剛「おわりなのネ~ん。」(33-4)→なんでや!阪神関係無いやろ!

 

 

 

☆"クリス"と"マサ"(後編)☆

 

『オーガの☆地上最強旅館』→範馬勇次郎が出迎えてくれる

 

大鯨「ユッケ美味しいですよね。」天龍「大鯨のやつ、もうユッケ三皿目だぜ?」最近のユッケはマグロにタレと胡麻油掛けただけでとても悲しみ。

 

駆逐ヶ丘→自ネタ、けっこう好き。長門が住んでそう(こなみ)

 

金剛・比叡・霧島

「「「ぷっはぁ~!!麦茶だこれ!!!」」」ダァーン‼→ご存知のアレ

 

 

 

☆出撃、ブルー&グリーン(前編)☆

 

ローランド「それにスパルタン104のブロマイドを肌身離さず所持してますからね。」→トラファルガーがフレデリックのカードを所持している→マドセンのカードばかりの大鳳が泣く

 

イオウジマ「We are K!N!M!S!(かんむす)」→ODSTの験担ぎで言われる「we are O!D!S!T!」。因みに本項では直ってるが元の編では「We ar~」と間違っている

 

黒幕は恐らくONIだろう、いつの時代もONIのせいで余計な出来事が巻き起こるのだ、→→→ONIの半分近くは長官(ONI提督と一部の将校など)ゴミで構成されている。日本のマスゴミやN○Kみてぇだな!(暴論)詳しく言うと残党コヴナント(ジュール・ムダマ)に資金を流してサンヘリオスの剣(アービター)との戦いを長引かせていたり『人類に知れ渡ったスパルタンⅡの存在は政治にすら介入しかねない』と敢えて危険な任務に連続で投入して戦死させようとしたりしている。

 

 

 

☆横須賀艦隊vsブルーチーム☆

 

比叡「邪ッッッッ!!!!」グシャァ!→範馬勇次郎のジャブより速いハイキック

 

マスターチーフ率いるブルーチームの活躍を知りフレッドのファンクラブに入会した、→扶桑と山城以外にも様々な人がスパルタンⅡファンクラブに入会している、もちろんマスターチーフが抜きん出てトップ票でそこいらのアイドル慰問より『マスターチーフに来て欲しい』とブーイングと役場へのクレームが絶えない

 

グラスマン「僕はヘンリー・グラスマン、インフィニティの研究班のチーフをしている、扶桑君と山城君の過去の運に関するデータを元に確率計算インプラントを作ってみたよ、どうかな?」→fallout:NVでプレイヤーがキャラクターに施す事ができるS.P.E.C.I.A.L.の内Lackの数値を上げることが可能な手術

 

「ちくわ大明神」「なんだ今の(素)」→なんだ今の

 

響「ハラショ」ガタッ 電「座ってるのです。」スッ・・・ドボン!→お前じゃねぇ座ってろ。

 

伊19

「この船、どうやって飛んでるのね?」ローランド

「軍事機密ですな。」→原作HALOでは反重力装置により浮遊する。(スリップスペースの原理は重力をねじ曲げて(謎理論)道を作ってる為重力の制御はできる筈)SS内の地球はUNSCの技術は殆ど使われて居ない為反重力装置なんて考えようがない。

 

 

 

☆UNSC インフィニティ☆

 

朝霜・清霜・早霜

「ナリナリナリナリナリナリナリナリナリナリナリナリナリナリ・・・」→ネットに強い弁護士

 

しかし戦力増強のために鎮守府に戻ったら資材を叩き込んでみよう(猛烈に熱いフラグ)、→足柄さんではなく妙高さん。理由は足柄さんが建造できてないから。

 

太陽神「シジミッ!」→松岡氏

 

王子「ファイナルフラーッシュ!」→野菜王子

 

 

 

☆呉提督、横須賀鎮守府へ行く☆

 

曙「もう!はやくしてよクソ提督!」ウチクダケー!

呉「トキミチテー!」グシャァ

龍田「おみやげよろしくね~。」

呉「安住は幾億光年先・・・」ヨタヨタ→シドニアの騎士(OP曲)

 

RAD君「放射能カリカリカリカリ-wwww」→falloutの放射能効果音

 

呉「関西弁、関西弁。」龍驤「あぁ、いかん忘れとった・・・」→謂わずものがな龍驤は横浜生まれ横浜育ち(因みに漬けまぐろの誕生日と1日違い)

 

スパイ映画をゲーム化させて条件を満たすと使用できるDKモードを連想させる。→ゴールデンアイのアレ

 

紛れ込んでいた小さな蜘蛛男を窓から投げてから→東映スパイダーマン

 

ちなみに開発には日本の大手である永久機関コンヴィニオン→ノムリッシュ変態糞土方

 

 

 

☆呉、その後に。☆

 

電は江戸時代にいた占い師の「ぷぷぷぷぷぷぷぷぶらずま~!」真似事を言い→がんばれゴエモンのぷらずまおやぢ

 

まともなのは僕だけか!?(by呉)→MGS:TPPのヒューイ

 

 

フレッドが見つけたのは『熊のプニキとロビカス─100ヘクタールの森─』→熊の○ーさん

プニキ→ホームランダービーをプレイしたプレイヤーから信頼の証として授かった称号

ロビカス→ク○○○○ァー・ロ○ン→ホームランダービー(鬼畜な球を投げクリア難度が高いことからカス+ロ○ンでロビカス)例:ジグザグしながら物理的に消える球など。

 

『パンサー君、ひょっとしてそれはギャグで言ってるのか──?』→クロマティ高校

 

 

 

☆Awakening the HIBIKI☆

 

雷「キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!」→ハッピーセット

 

 

 

☆スパルタンⅡ☆

 

シノビアーマーのスパルタンⅣ→浦安鉄筋家族の春巻龍

 

長門「タイラン・レーイブッ!!」→ギルティギアシリーズのソルが使用するゲージを使う必殺技(正確にはタイランレイブVer.β)

 

 

 

☆スパルタンⅡ(中編)☆

 

彡(゚)(゚)「J型ヤ級、やきう民──」→なんでも実況ジュピターの“やきうのお兄ちゃん”

 

 

 

☆スパルタンⅡ(中編・2)☆

 

シノビ『蚊に食われて大量失血になってリスポン待ちホイ。』→春巻龍は蚊に血を吸われて倒れ2匹の蚊に『悪い事しちゃったかな...』と言われた事がある

 

 

 

☆スパルタンⅡ(佐世保組編)☆

 

熊野「お待ちしていたんですの。」カチッ、バシャッ!ババババババ‼ 呉「うあああああーーーっ!!」バタリ→コマンドー

 

金剛「hmm...あっ、そうだ(日本語)モールで会ったゲジマユのスパルタンデース!やっと思い出したネー!!」→実際ソーンはゲジマユ

 

 

 

☆スパルタンⅡ(後編・1)☆

 

鬼鮫みたいな看護師

「お体に触りますよ・・・」フレッド「うおああああ!!止めろ めろめろ イタチめろ!!」ガバッ→ナルトス

 

 

 

☆スパルタンⅡ(帰投編)☆

 

1337「・・・俺は?」ラスキー「君は惑星ズーで“また”怪鳥に拐われてるからインフィニティに居ないだろう・・・」1337「ふ・・・不公平だぁ!」→HALO Legends ODDにて1337はラストにプテラノドンに拐われている

 

響「ボタンを連打しても早く来るのはゲームだけだし2回で充分だよ。」→MGS1のエレベーター

 

少しするとエレベーターは☠PO~NG☠という音を出して到着する→レスリングシリーズの茂美がジョウロを置いた時の効果音。なかなかクセになる。☠PONG☠ do you like watching me?(幻聴)

 

『詰め込めるだけ、つめ、詰め込もうぜぇ』→淫夢のKBTIT

 

歪みねぇ職員「ないね♂」→ビリー兄貴

 

スタンピードな職員

「マシンガンで床に円形の穴開ければいけるんじゃない?」→トライガンのヴァッシュ・ザ・スタンピードが義手マシンガンで近道と称し床に円形の穴を開ける

 

響「かるぱす~。」ヽ(・ω・)ノ 

フレッド「にゃんぱす~、な?」→のんのんびよりのれんちょん

 

過去に銀座にある四越という日本有数の高級デパートでモデルに抜擢されるほど全国の提督から素養がしっかりとしているとの事だ→三越コラボ




以上、茶番の元ネタです。
見返してみるとけっこう誤字があるけど直すのめんどいし放置でかまへんか・・・(ホモは適当)



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HALOに登場する企業とか、いろんなお店

本作に登場するHALO世界の企業や架空の企業、会社などをまとめてみました
「HALOにこういう企業があるよ」と知っている方いらっしゃいましたら是非教えて♡教えろ(豹変)


☆→HALOの企業
○→本作オリジナルの企業




Sinoviet Heavy Machinery(シノヴィエット重機)

 

【挿絵表示】

 

 パリ級重フリゲートの建造をUNSCに委任されている企業、UNSC海軍の戦闘艦艇をメインに建造している

 製品・・・

 ・HM 1220 LTUV-M

 ・パリ級重フリゲート

 ・オータム級重巡洋艦

 ・スタルワート級軽フリゲート

 ・ハルバード級駆逐艦

 ・エポック級重空母

 

☆ナオトTechnology(テクノロジー)

 カロン級軽フリゲートのエンジン「V4/L-DFR」を手掛ける企業、船体はUNSCが担当している模様

 

☆AMG Transport(トランスポート) Dynamics(ダイナミクス)

 

【挿絵表示】

 

 ワードホグやマングースといった信頼性バツグンの車両を製造する古参企業──だったが2552年にニューモンバサに対するコヴナントの侵略で事実上の倒産となった

 製品・・・

 ・M12ワートホグシリーズ(ガウスキャノン型 ミサイルポッド型)

 ・M12軽偵察車両

 ・M12A1対装甲車両

 ・M12G1対装甲車両

 ・M831輸送車両

 ・M864Artic車両

 ・M914回収車両

 ・M274マングースシリーズ(通常型(武装無し) ガングース(武装有り))

 

 ・民間向けのCapri

 ・民間用ワートホグ

 

Watershed(ウェイターシェード) Division(ディビジョン)

 

【挿絵表示】

 

 日本名は"流域地帯"恐らくだが『戦場の流れを変える力』という発想から命名されていると思われる。

 エンブレムのモデルは水牛の頭蓋骨変な名前だって?ワイトもそう思います

 ミョルニルアーマーMk-Ⅵ GenⅡやGenⅠを製造するのがこの企業の役割。

 フレデリックのアーマー『センチュリオン( 百人隊長 )だけでなくホープライト( 永遠の光 )ハンター( 狩猟者 )コッパーヘッド(アメリカマムシ)アーガス( 百眼の巨人 )エルメス( 馬車 )の製造も行っている

 

☆HuCiv

 HALO reachにて登場する運搬用民間トラックや地球の乗用車を製造している企業、日本におけるトヨタ的存在

 

Lethbridge(レイスブリッジ) Industrial(インダストリアル)

 

【挿絵表示】

 

 レイスブリッジインダストリアルは地球のケニアに位置する軍事企業だ、主にミョルニルアーマーMk-Ⅵ GenⅡとアビリティ型スラスターパックや装着型ジェットパックを製造している

 製品・・・

 ・ヴェナトル( 狩人 )(GEN1)

 ・エンジニア( 技術者 )

 ・ロカス(遺伝子)

 ・レンジャー(生産終了)

 ・ウォーマスター( 戦神 )

 ・ウェットワーク( 暗殺者 )

 ・アヌビス( わんわん )

 

 ・シリーズ8ジェットパック

 ・シリーズ12ジェットパック

 ・M805Xスラスタパック

 

Material Group(マテリアル グループ)

 

【挿絵表示】

 

 HALOをプレイするプレイヤーなら多くが知っている企業、ミョルニルアーマーをMk-ⅠからMk-Ⅴまで作り上げていた企業である

 Mk-Ⅵは様々な企業が製造しておりもちろんマテリアルグループも参戦している、HALO INFINITE(インフィニット)のPVでマスターチーフが着用しているミョルニルアーマーはMk-Ⅵの後継として製造された最新型のMk-Ⅶであることも判明している4~5の後だと流石にデザインが古臭く感じるが

 製品・・・(Mk-Ⅵ GenⅡ)

 ・デシメーター( 符号変換 )

 ・エヴァ( 生きるもの )

 ・プロテクター( 役職者 )

 ・スキャナー( デジタル信号 )

 ・スカウト(スパルタンⅣなら誰もが憧れる最新型、サラ・パーマー中佐と彼女の師匠ことSPARTAN-A226 ジュン(ヘルメットのみスパルタンⅢ時代の物)が使用している)

 ・ウォリアー( 戦士 )

 ・ミョルニルMk-Ⅵ(マスターチーフのアーマーを模した人気モデル)

 ・ソルジャー( 兵士 )

 

 ・mk-Ⅶ

 

 製品・・・(他)

 ・XRP12グレムリン

 ・ミョルニルアーマーMk-Ⅰパワードアサルトスーツ

 ・HRUNTING(フルンティング) Mark III(マーク3)サイクロプス

 ・HRUNTING / YGGDRASIL Mark II [J] (フルンティング/ユグドラシル・マークII [J])Colossus(コロッサス)(HWS共同)

 ・HRUNTING / YGGDRASIL(フルンティング/ユグドラシル) Mark Ⅸ Mantis(マーク 9 マンティス)

 ・HRUNTING / YGGDRASIL(フルンティング/ユグドラシル) Mark Ⅸ Mantis(マーク 9 マンティス) seteus(セテウス)(ジェローム-092仕様)

 

Chalybs Defense Solutions(チャリーブス ディフェンス ソリューション)

《社ロゴは"長門と龍鳳の運転免許"》

以前は植民地惑星メリディアンでUNSCの重装甲兵器生産を請け負っていたがコヴナント大戦時、コヴナントにガラス化された事を切っ掛けにUNSCはメリディアンを放棄、結果UNSCとの合間柄が悪くなりコヴナント大戦後からはアケロン・セキュリティーが開発を引き継いでいる

 コヴナント大戦後はメリディアンに残る民間人にのみに対して民兵団として兵器を卸している、SS内ではHALO5本編にて惑星メリディアンが破壊されており地球に残された中規模の工場が拠点となった

 

 製品・・・(Mk-Ⅵ GenⅡ)

 ・パイロット(F-41ブロードソードのパイロットに最優先で配備されるアーマー)

 ・マーベリック( 一匹狼 )

 ・ノーブル( 高潔な者 )

 ・トレーサー( 目印 )

 

 製品・・・(他)

 ・M808 スコーピオン(HALO初代~4)

 ・M850 グリズリー

 ・M145D ライノ

 

 ・M363 スティッキーデトネーター(遠隔起爆式カンプピストル)

 ・M57Pilum ロケット蘭ちゃんランチャー

 ・ハイドラMLRS ミサイルランチャー

 

Beweglichkeitsrüstungsysteme( 機動兵器システム )

 ドイツのエッセンに拠点を構える軍事企業、スパルタンⅢ用のミョルニルアーマーやスパルタンⅣ用のMk-Ⅵ GenⅡを製造している

 

 製品・・・(Mk-Ⅵ GenⅡ)

 ・バルボ(イタリアの政治家)

 ・フリーブーター( 火事場泥 )

 ・テクニシャン(技巧に優れた者)

 

Imbrium(インブラム) Machine(マシーン) Complex(コンプレックス)

 

【挿絵表示】

 

 木製の軌道衛星として位置する第一衛星イオでミョルニルアーマーMk-Ⅵ GenⅡを開発している企業

 

 製品・・・(Mk-Ⅵ GenⅡ)

 ・ブレイカー( 破砕機 )

 ・サイファー( 監視者 )

 ・ディフェンダー( 前線の盾 )

 ・エンフォーサー( 用心棒 )

 ・パスファインダー(道を見つける者)

 ・リーコン( 偵察 )

 ・レイダー( 侵略者 )

 ・ストライダー(大股で歩く人)

 

Hannibal(ハンニバル) Weapon(ウェポン) Systems(システムズ)

 

【挿絵表示】

 

 地球のニューモンバサ(ケニア)と植民地惑星ニュー・カルタゴ(コトカ市)に施設を持つ光学器機研究機関、ミョルニルアーマーMk-Ⅵ GenⅡとUNSCのレーザー兵器を扱う企業、自社開発は少ないが他社の兵器に手を加えるなど改良を行いそれに自社製のレーザー兵器を搭載する後付けによる性能向上を図る

 各種兵器は馬鹿みたいにコストは高いがそれに見合った破壊力と生存性を発揮する

 ニュー・カルタゴはこのSSでも度々登場する[ヘンリー・グラスマン]博士の故郷だったりする

 

 製品・・・(Mk-Ⅵ GenⅡ)

 ・アビエイター( 飛行士 )

 ・デッドアイ( 射撃の名手 )

 ・グングニル( 揺れ動く者 )

 ・インフィレーター( 浸透(密偵) )

 ・オーシャン( 大海 )

 ・リーパー( 死神 )

 ・リクルート(マルチプレイ(HALO4~5)の初期アーマー、全ての性能がバランス良く設定されたバランスのいい山本選手新兵向けバリアントだ。このアーマーで個人の適正を調べて長所を活かすアーマーへと転換していく、正に"リクルートスーツ"と言える存在だ。もちろんこのアーマーを愛用するスパルタンもいるがハンニバル社からは早期にアーマー転換申請することを推奨されている。ぶっちゃけ器用貧乏を体現したアーマーだ(SPARTAN OPS主人公のガブリエル・ソーンが使用しているアーマーでもある))

 ・ローグ( 悪党 )

 ・ヴァンガード( 先駆者 )

 ・オセアニック( 大洋 )

 

 製品・・・(他)

 ・M820B4 スコーピオン・ハンニバル

 ・AV-49H ワプス・ハンニバル

 ・HRUNTING / YGGDRASIL Mark II [J] (フルンティング/ユグドラシル・マークII [J])Colossus(コロッサス)(material group共同)

HRUNTING / YGGDRASIL(フルンティング/ユグドラシル) Mark Ⅸ Mantis(マーク 9 マンティス) Hannibal(ハンニバル)

 

NAPHTHALI(ナフタリ) Contractor(コントラクター) Corporation(コーポレーション)

 

【挿絵表示】

 

 太陽系から10.5光年離れたイプシロン・エリダニ星系に位置する第三惑星イプシロンエリダニⅢのトリビュート市に工場を持つ企業

 ミョルニルアーマーmk-Ⅵ Gen2をメインに卸している

 

 製品・・・(Mk-Ⅵ GenⅡ)

 ・エアアサルト(空からの奇襲)

 ・EOD(締め切り)

 ・オペレーター( 作戦行動 )

 ・オービター(軌道周回)

 ・ストーカー(追跡者)

 ・コマンドー( 奇襲 )

 

CASCADE(カスケード) Stronghold(ストロングホールド) Technologys(テクノロジーズ)

 

【挿絵表示】

 

 植民地惑星ロパトの首都ミンドロに構える企業、ミョルニルアーマーMk-Ⅵ GenⅡをメインに開発している一般technolo爺

 

 製品・・・(Mk-Ⅵ GenⅡ)

 ・ヘルジャンパー( 強襲 )

 ・ナイトフォール( 大禍時 )

 ・リコシェット( 跳弾 )

 

Misriah Armory( ミシェラン兵器廠)

 

【挿絵表示】

 

 火星に拠点を置くHALOにおいて最も巨大な企業でありUNSCに最も兵器を卸している企業でもある

 

 製品・・・(Mk-Ⅵ GenⅡ)

 ・セキュリティ(ONI本部のガードとして配属されるスパルタンⅣに宛がわれている)

 ・MP(軍警察仕様)

 

 製品・・・(他)

 ・BR55バトルライフルシリーズ

 ・BR55HB

 

 ・BR85バトルライフルシリーズ

 ・BR85HBバトルライフル

 

 ・M20サブマシンガン

 

 ・M247機関銃

 ・M247タクティカル

 ・M247重機関銃

 

 ・M3063タレット

  

 ・M319グレネードランチャー

 

 ・M343A2チェーンガン

 

 ・DMRシリーズ

 ・M295DMR

 ・M392DMR

 ・M395DMR

 ・M395B DMR

 

 ・M739SAWシリーズ

 ・アペタイト フォー デストラクション

 ・ジ・アンサー

 

 ・M41軽対空砲

 

 ・M41ロケットランチャー

 

 ・M45タクティカルショットガンシリーズ

 ・M45D Tショットガン

 ・M45E Tショットガン

 ・ローギヴァー

 ・栄光の光

 ・オーススウォーン

 

 ・M46軽対空砲

 

 ・M460自動手榴弾ランチャー

  

 ・M555ガウスキャノン

 

 ・Weapon/Anti Vehicle(ウェポン-アンチ ヴィークル) Model 6(モデル) Grindell/Galilean(グレンデル/ガレリアン) Nonlinear Rifle(ノンリニア ライフル)(スパルタンレーザーシリーズ)

 ・エンドゲーム(バッテリー増量、冷却高速化、発射までのチャージを短縮した最上位互換型)

 ・ランス・オブ・セレーネ

 

 ・M6マグナムピストルシリーズ

 ・M6(AからPタイプまで存在する)

 既知のモデル

 ・M6A:主に民間の治安部隊によって使用される標準的な仕様で黒色のポリマー仕上げ

 ・M6B:ほとんどが民間治安部隊で

使用されるタイプ、KFA-2 2倍率スコープを備えハードクローム仕上げ

 ・M6C:ガンスミスが一つ一つ作り上げたマッチ・グレード弾を装填する専用の弾薬を備えたアップサイズ型

《アップサイズって何?》*1、黒色のポリマー仕上げ

 ・M6C/SOCOM:スマートリンク型4倍率スコープVnSLS/V 6Eを固定している、マズルブレーキ機能も持つ新型サプレッサーを備えたタイプ、ブラックポリマー仕上げで「M6S」とも呼ばれる

 ・M6D:高爆発性( HE )の弾薬を装填可能、KFA-2 2倍率スコープを搭載

 ・M6E:オーソドックスな標準型、無電解ニッケル仕上げ

 ・M6F:スマートリンクスコープKFA-2 2倍率スコープ型、無電解ニッケル仕上げ

 ・M6G:D型をアップサイズしたスパルタン仕様

 ・M6H:F型を大型化したスパルタン仕様

 ・M6I:Select-fireバリアント、取り外し可能なショルダーストックを装着可能、ブラックポリマー仕上げ

 ・M6J/C:UNSC陸軍のカービンバリアント、取り付け型355mm延長バレル、取り外し可能なショルダーストックを備える、無電解ニッケル仕上げ

 ・M6K:警察機構の「潜入捜査」バリアント、6ラウンドマガジン容量、ブラックポリマー仕上げ

 ・M6P:ポケット(小型化)バリアント

 

 ・M6H2マグナムピストルシリーズ(HALO 5からの新型)

 ・M6H2PDW

 ・ウィスパード・トゥルース(小型サプレッサーを装備しハンドガードを廃したメッキ仕上げ)

 ・M6H2ガンファイター(ハンドガード、レーザーサイトを廃し最小限の小型スマートリンクを搭載したタイプ)

 ・M6H2Tタクティカル(銃身一体型サプレッサーに小型スマートリンクを仕込んだ隠密仕様)

 ・スパルタン バックのM6H2(ガンファイターのスマートリンクを海兵隊やODSTに慣れ親しんだアイアンサイトに変更したタイプ)

 

 ・M7ケースレスサブマシンガン

 ・M7Sケースレスサブマシンガン

 

 ・M79マルチロケットシステム

 

 ・M80ミサイルランチャー

 

 ・M85対空砲

 

 ・M90Aショットガン

 

 ・MAアサルトライフルシリーズ

 ・MA1

 ・MA2B

 ・MA3A

 ・MA40

 

 ・MA5アサルトライフルシリーズ

 ・MA37

 ・MA5B

 ・MA5C

 ・MA5D

 ・MA5Kカービン

 

 ・Mark-2488 M.A.C(15cm弾)

 ・Mark-2551 M.A.C(25cm弾)

 

 ・SRS99-AMスナイパーライフルシリーズ

 ・シリーズ2

 ・SRS99C

 ・SRS99D

 

 ・シリーズ5

 ・エンド・オブ・ライン

 ・アロー・オブ・タイム

 ・ノルンファング

 

 製品・・・(車両)

 ・AV-14ホーネット

 ・AV-30ケストレル

 ・AV-49ホーネット

 ・B-65ショートソード

 ・F-41ブロードソード

 ・D77-TCペリカン

 ・D77H-TCIペリカン

 ・D79-TCペリカン

 ・G79H-TCペリカン

 ・D81-LRTコンドル

 ・GA-TL1ロングソード

 ・M12イボイノシシ

 ・SP42コブラ

 ・UH-144ファルコン

 ・C-59アークエンジェル・スターファイター

 

Acheron Security(アケロン セキュリティ)

 

【挿絵表示】

 

 唯一判明しているのはこの企業が「ARC-920」を製造した事のみである──がミョルニルアーマーMk-Ⅵ GenⅡを製造しているらしい

 「登場人物:ラーメン屋のマグノリア・カーチス」の義手を作った企業として登場した

 

 製品・・・(Mk-Ⅵ GenⅡ)

 ・CIO(責任者)

 ・ハゾップ(安全評価主砲)

 ・パイオニア( 開拓者 )

 ・トラッカー( 追跡者 )

 

 製品・・・(その他)

 ・Asymmetric(アシンメトリック) Recoilless(リコイルレス) Carbine(カービン)(非対称無反動カービン)-920レールガンシリーズ

 ・ウィップ・ラッシュ

 ・アークライト

 

 ・M820スコーピオン(HALO5~)

 

 

 

 

 

 

 

 

○ショッピングモール

 横須賀の面々が買い物先として利用する複数のメーカーや企業などを1つの建造物にまとめた巨大な商業施設

 良く利用する客達が「すんごい美人や美少女達を侍る2m越えのマッチョ外人が来る」と有名、ナンパ目的で艦娘と知らずか知ってか声をかけるも完全に無視(体当たりで吹っ飛ばされる)か「邪魔」の一言と共に十数メートルに渡り張っ倒されるの二択しかない、"人間"が艦娘に勝てるわけないだろ!いい加減にしろ!!

 フレデリックや希に付き添いとして来るマスターチーフやジェロームに対しても女性からの逆ナンパもあるが軽くあしらわれている──1337は何故か逆ナンパはされないそうだ

 

 施設一覧

 ・朝からラード

 朝7時から開店している飲食店、文字通り朝っぱらから油っこい食事を取る事が可能であり赤豚ァ!白豚ァ!野郎から食べ盛りな艦娘達も大絶賛、人気メニューは「たっぷりラードでこんがり焼いたベーコンエッグ朝定食」

 肌が浅黒く笑顔が爽やかな男性スタッフ「田所 浩二」がウェイターにおり男性客に人気を泊している

 ・銀座かねまつ横須賀モール分店

 金剛やファッションにうるさい艦娘が良く利用する靴屋、銀座の名は伊達ではなく安くても数万円、高いと数十万円というかなりのセレブ向け、艦娘のおねだりに負けしぶしぶとカードを取り出すスパルタンの姿が見える見える(一応"銀座かねまつ"は実在する靴屋です)

 ・343アイスクリーム(未登場)

 主に長門や龍鳳、スイーツ大好きな艦娘が利用するアイスクリームショップ、好きなアイスクリームをブレンドする事が可能で合わせて合計300種類のアイスクリームと43種類の世界中から取り寄せたカップとコーンを選べるため楽しさは無限大

 マスターチーフを称えて等身大フィギュアを店先に置いている

(HALOを産み出したバンジーのHALO専用スタジオ343インダストリーから拝借)

 ・飛天堂

 世界で最も知れ渡ったゲームメーカー、人気ソフトは「CCOの伝説シークレットソード2家具付き」、今なら家具が付いてくる!別バージョンの「全裸の伝説ヒワイレ○プ プリンケツ」も人気

 ・若本堂

 和菓子で有名な若本堂が横須賀に!一番人気は「望み通り・・・天からお塩!大福」お得用セット

 

○四菱重工

 大型タンカー船はもちろん鎮守府の重クレーン、ショベルカーからハンドドリル、工具までも取り扱う日本最大の建機メーカー

 ミョルニルアーマーMk-Ⅵ GenⅡ「シノビ()」「テイシン( 帝神 )」「ライジン( 雷神 )」をUNSCに卸している(この3つのアーマーは本来制作企業が謎に包まれているらしいが開発(343ind)がせっかく3つ共"日本をモチーフにした、内部CPUや表面上に見えない内側には日本語が刻まれている"アーマーとの事らしいので日本企業製にしました)

 明石と夕張の工具、青葉の一眼レフも四菱重工製である

 

○ラーメン"ここたま"

 ラーメン屋激戦区の池袋に店を、構えるラーメン屋

 店長は小太りのおっちゃん「空野(そらの) 太敏(ふとし)

義手を付けた青髪の勝ち気な女性「加地巣(かちす) 真木(まき)

アルバイトの「烏場(からすば) (つよし)」の3名

 真木(愛称:マギー)とジェイムソン・ロックはかつてワル友であり色々やらかしたらしい、UNSC関係者でも無いにも関わらず何故か軍事機密を多く知る彼女は副業として情報屋も掛け持っている

  

四越(よつこし)デパート

 大本営と提携関係を結んだ大型の超高級デパート、主に女性用の衣類を販売しており非常に非常~~に高価らしい

 日本海軍大本営勤務の野澤准将から男性用スーツのモデルをフレデリックとマスターチーフに頼んだ事があるらしいが前屈みになったフレデリックが背広を意図せずパンクさせマスターチーフは屈んだ際にスラックスの股部分を破いてしまった事がある

 艦娘達もモデル(匿名)として数多く雑誌や店内ポスターに載っている

 ・マラ♂マート

四越デパートの一角にあるアメリカンレスリングの男性達が店員を勤める雑貨店、キャッチコピーは『ヤりたくなったらヤっちゃいNow!』、気に入られた男性客はもれなく「植え付け行う♂」

 

○焼き肉店─肉でも食ってリラックスしな─

 筋肉モリモリ、マッチョマンの変態が経営する焼き肉店、焼き方にコツがいるスジ肉をメインに愉快なオッサン仲間達が焼き方から食べ頃、肉毎にオススメのタレまで優しくレクチャーしてくれる

 フレデリックが店主ことメイトリックスに痛く気に入られているようで「最後に殺す」と無理矢理約束されてしまった

 店員は「ベネット」「サリー」がいるが他にもいるようだ

 店を利用する際は事前に予約を取り貸し切り状態にしなければ艦娘が入りきらないという痛いポイントがある

 「どこで(肉の)焼き方を習った?」「説明書(お品書き)を読んだのよ!」

 団体客には会計を少し安くする事でリピーター獲得を狙っている「この焼き方に限る(この焼き方しか知りません)」

 

○鳳翔亭

 退役した元艦娘達が働く割烹店、割烹とはいうが艦娘達の貸し切り状態なら洋食や中華などをホイホイ作ってしまう女将こと鳳翔ママはお艦の鏡餅

 横須賀鎮守府の守衛に配属されたスパルタンⅣが定休日を除き毎日大盛ネギラーメンの出前頼んでいるとか

 やはり艦娘としての性か客からのセクハラは問答無用でボコボコにして出禁と共に追い出しているそうだ

 出前要員の睦月が「最近良くジェロームおじさんが食べに来るにゃしぃ」「あいつ、女将に気があるんだ」とフレデリックと内緒話しをしている

 

○しょっぱな♨ステーキ

 明石やアメリ艦娘など肉好きな艦娘が行きたがるチェーンステーキハウス、中々良い肉を使っているため値段はお太い!明石の好物は明石焼きがいいって?勿論それもわかるマン・・・でも肉を頬張る女の子が最強だって、はっきりわかんだね

 フレデリックが300g(2300円)食べるのに対して明石が18kgと加賀が25kg、全国店舗ランキング一位と二位でワンツーフィニッシュを飾っている、もちろん支払いはフレデリックだ!

 店員が死角から胃に優しい"大根おろし"をスパルタンⅡでさえ気が付く間もなく置いていくことからフレデリックや海外艦娘達は「店員はみんなニンジャ、ニンジャなら(大根おろしは)無料、ホモなら有料」と思い込んでいる

 

○オーガの☆地上最強旅館

 箱根の温泉街に並ぶ地上最強の生物(旧)が経営する温泉宿、スタッフは皆筋肉モリモリなグラップラーである

「親父ィ・・・皿洗ってくんね?!」

「エフッ!エフッ!エフッ!」プルプル

「「「ッッッッ~~~~!!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1
スパルタンⅡやスパルタンⅣといった明らかに一般人や海兵隊といった非スパルタンよりも体格(手の大きさ)が圧倒的な巨躯のスパルタン部隊が「トリガーガードに指が収まりきらない・・・」という声に対応すべく作られた大型化仕様、HALO本編に使用できるハンドガンは基本全てアップサイズ型で非スパルタンが持つとデカすぎて持て余してしまう




とりあえず以上になります、新話も書き進めてますのでしばしお待ちください♨
紹介しきれていないミョルニルアーマーもありますが開発企業がなに一切わからないので省いています、カワイソウニ...カワイソウニ...(逆再生先輩)

他にも色んな企業があるみたいだけど書くの面倒臭ぇな


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