ハイスクールS×S(セブン×シンズ) (いるふぃ)
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登場人物

天野 悠(あまの はるか)/ルクスリア・オメガ

3サイズ:88/55/88

身長:173cm

体重:58kg

誕生日:4月1日

種族:ハーフディアボロス

主人公。見た目は17歳くらいの少女。髪の色は黒。

出自以前の記憶はなく生まれてすぐに世間から隔離され匿われていた。趣味は読書。

普段は穏やかで優しい性格だが、ディアボロス・オメガとしての本能が目覚めるほどに好戦的となる。仮面の力で異常とも言える回復力を持ち、腹部を貫かれ出血多量で意識不明になる程の重傷を受けても肉が摂取できれば数時間で完治する。

彼女の正体は、ディアボロスの細胞を人間の遺伝子に移植した「ディアボロス・オメガ」。

本編開始2年前、天野 仁が自身の遺伝子をディアボロスの細胞へ移植していることから事実上、彼の実子となる。

仁によるとディアボロスを狩るために生み出した人工生命体。彼は「ディアボロスを狩れるのはディアボロスしかいない」と言っており、人類の味方となるディアボロスを生み出そうと考えて彼女を誕生させた。

仮面の種族は色欲(ルクスリア)である。

色欲の仮面を被り、『ディアボロス……!』の掛け声でディアボロス態へと変化する。

ディアボロス態での容姿は露出度が高い衣装に変化し、前腕部と太股部にアームカッターが装備される。腰部からはディアボロスの翼が出現し、お尻からは先端がハート型の尻尾が表れ、歯は八重歯へ変化。爪も鋭くなり、爪の色は黒に変化。右頬と右胸にはハート型のルクスリアの紋章がある。髪も紫へ変化。

衣装のイメージはサキュバス。

その戦闘スタイルは敵に跳びかかり我武者羅に攻撃を繰り出し、更には肉体を引きちぎるなど、自らの野生の本能を全開にしたワイルドな戦法で戦う。時には相手に噛みつくこともあった。興奮状態になると黄色い瞳から赤い瞳に変化する。主に戦闘時は赤い瞳で通常時は黄色い瞳。

 

北條 楓(ほうじょう かえで)/ベルフェゴル

3サイズ:76/57/79

身長:168cm

体重:54kg

誕生日:9月3日

種族:人間→転生ディアボロス

もう一人の主人公。性質は気まぐれで自由奔放。髪の色は茶髪。

明るく活発な性格の持ち主。何事にも前向きな姿勢であり、辛い状況に陥っても立ち直りが早く、規律に囚われないマイペースさも持ち合わせている。一方、後先を考えずに突拍子もない行動に出るなど、非常に無鉄砲な面を備えている。

父親が科学者で、父の影響で科学者になる。

自らを天才と言って憚らないがそれ相応の頭脳は間違いなく有しており、本編に出てくる神創具(アーティファクト)は彼女が開発したシステム。

一見すると飄々として掴み所がなく、知的好奇心を満たすことを優先する身勝手さが強い。

また自分の発明品は他人を笑顔にするためのものであり、兵器ではないと語っている。そのため自分の発明品を悪用されると激しく怒りをみせる。

ある日、家の近くに落ちていた仮面を拾ったことが原因でディアボロスに転生してしまう。

父と決別し、一人さ迷っていた悠を助ける。悠が自分と同じディアボロスであることを知ると、「帰る場所がないならここに帰ってきても良いよ」と言って彼女を迎え入れる。

仮面の種族は怠惰(ベルフェゴル)。

 

天野 澪(あまの れい)/レイ・ルキフェル

見た目は20歳前後の少女。

D×D世界のレイナーレに酷似している。学校では不良女子グループに疎まれ孤立していることから、悠を心の拠り所とし精神的に依存している。

性格は面倒見のいいお姉さんで義理の妹の悠にはいつも優しい。



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第1話

とある遺跡から超古代文明が制作されたと考えられている半仮面が発掘された。

 

 

これがこの物語の始まりである。

 

発掘した科学者である天野 仁は研究室で仮面の研究を行っていた。

 

仁は研究途中にあることに気がついた。それは……

 

 

 

"仮面が意思を持っていること"

 

 

 

そして仮面はやがて人の形となり、ディアボロスと呼ばれる異形の存在へと変化した。

 

 

ディアボロスはその場にいた研究員を喰い荒らした。

 

 

 

奇跡的にその場を抜け出すことに成功した仁は研究所をディアボロスごと爆破させようとした。

 

しかし、ディアボロスは死ぬことはなかった……

 

 

 

仁は今になって思うのであった。

 

 

あれは、開けてはならないパンドラの箱であったということに。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーー現在ーーーー

 

 

部屋で読書を楽しむ一人の少女がいた。

彼女の名前は天野 悠。

穏やかな性格な彼女だが、父親から病弱であることを理由に家から出ることを許されず、義理の姉の天野 澪と共に静かに暮らしていた。

 

「悠。今帰ったよ」

 

悠の部屋に入ってくる一人の少女。彼女が悠の義理の姉、天野 澪である。

 

「おかえりなさい。学校はどうだった?」

 

「いつも通りだったよ。悠は?」

 

「私もいつも通りだよ。今日、父さんが新しい本を買ってきてくれてね。それを読んでたの」

 

「父さん家に帰って来てたの?」

 

普段は帰ってこない二人の父親。科学者であり、一年のほとんどを研究室で過ごすような男である。

何の研究をしているかは極秘ということで、二人は知らない。

 

「うん。毎日薬を欠かさず飲んでるご褒美だって」

 

悠は毎日父親にある薬を欠かさず飲むように言われていた。

何の病気かも知らない悠。父親からは「お前の体を安定させるための薬」と言われているだけ。

 

そんな悠が澪にある愚痴をこぼす。

 

「あの薬ちょっと苦くて嫌な味がする……。上手く表現できないけど、とにかく苦い……」

 

「でも、悠のことを心配して薬を作ってくれているんだからちゃんと飲まないと……。今日のぶんはちゃんと飲んだ?」

 

悠は首を縦にふる。

 

「よかった……。じゃあ、私自分の部屋に行くね。何かあったら言ってね?」

 

そう言い残して澪は自分の部屋へ戻った。

 

悠は机の引き出しを開ける。そこには悠が飲む薬が入れてある。

普通であればもう既に薬は悠が飲んだためないのだが、引き出しの中に薬はあった。そう、悠は今日のぶんの薬を飲んでいないのである。

 

そんな中、彼女達の父親である天野 仁は……

 

 

秘密裏に増殖していったディアボロスの駆除をしていた。

 

普段は人間に擬態しているが、人間の肉を好む食人本能を有している危険な存在。

彼は自分がディアボロス復活に関与してしまった責任感からディアボロスを狩り尽くすことを自らの使命としている。

 

しかし、普通の人間がディアボロスに立ち向かうなど蟻が恐竜に歯向かうくらい無謀なことだった。

 

彼はディアボロスの唯一の弱点が仮面であることを知っており、特殊な兵器を使用して仮面を破壊してディアボロスを駆除していた。

 

また一匹、彼はディアボロスを殺した。

 

「コイツもあのディアボロスとは違う……。早くあのディアボロスを駆除しないと、この駒王町はディアボロスに支配される。そんなことになったら……この地球はおしましだ」

 

 

彼は今日もディアボロス探査に向かうのだった。

 

 

 

ある日、悠は自分の体に異変を感じていた。

 

湧き上がる本能、まるで何かが自分の中にいるかのような感覚だった。

 

『喰え……喰え……ここから出なさい……お前は魔王の仮面を持つ者……ここから出なさい……』

 

「あなたは誰なの……!?どこにいるの……!?」

 

そして突き動かされるまま彼女は家を飛び出す。

どこに行くのかもわからないまま、彼女は歩き続ける。

そしてたどり着いた場所は、どこかわからない森の中。

 

そこで彼女が見たものは……

 

「あれは……父さん……?」

 

悠の目に写っていたのはディアボロスと戦う父の姿であった。

 

ディアボロスを見た瞬間、湧き上がる本能が先程より高まる。彼女の体は段々熱くなっていき、体の周囲から紫色の炎が燃え上がる。

 

そして、彼女は獣の如く雄叫びを上げる!

 

 

「ううう……うおおおおお!!!」

 

雄叫びを上げたあと、天高くジャンプし、ディアボロスの前に立ちはだかる!

頭からは角、腰部からは大きな翼、先端がハート型の尻尾も生え、両腕の前腕と両脚の太股部分からは鋭いカッター状のものが表れる。爪は獣のように鋭く伸び、歯は八重歯に変化した。

悠の姿は人間に酷似した異形のディアボロスへ変貌していた。

 

「ディアボロス……!?いや、お前は…………悠か……?」

 

突如目の前に現れたディアボロスに驚く仁。しかし、彼はそのディアボロスが悠だといち早く気がついた。

 

 

「ううう…………」

 

ディアボロスをじっと見る悠。

ディアボロスは悠の姿を見て言う。

 

「その姿はまさか……!?しかし、何故だ!何故お前が色欲の仮面を付けている!?人間の匂いがするお前からどうして!?」

 

それを聞いた仁がその疑問に答えるように言う。

 

「彼女はお前らと同じディアボロスだ。でも少し違う。どこが違うかは……戦ってみればわかる」

 

「面白い。人間風情が我らディアボロスに敵うと思うなよ!」

 

悠に襲いかかるディアボロス。悠はうなり声をあげながら迎え撃つ。

 

悠はディアボロスを地面に押さえつけ、首ものを噛む。

一定時間噛んだあと、首の肉を引きちぎる。

引きちぎったあと、ディアボロスの腰部に生えていた翼をむしり取り、がむしゃらに攻撃を続ける。

 

「ううう……うおおおお!!!」

雄叫びを上げたあと伸びた爪でディアボロスの体全体を引っ掻き、そのあとに倒れ込むディアボロスを足で蹴り飛ばす。

 

「うっ……こいつ…………一体なに……もの」

 

ディアボロスは今にも息絶える寸前であった。

 

「うおおおお!!!うああああ!!!」

 

まだ敵は生きていることを認識した悠は雄叫びを上げたあとに高くジャンプしたあとにディアボロスの顔を踏みつけた!

 

ぐしゃと肉が潰れる音がしたと同時にディアボロスの顔はぐしゃぐしゃに潰れた。

 

それと同時に仮面も粉々に壊れた。

 

 

「はぁ…はぁ…うっ……」

 

 

戦いが終わったあと、悠は疲れたのか異形の姿から元の人間の姿に戻り、その場に倒れ込んだ。

 

それを見た仁はすぐさま悠に寄り添い、背中におんぶをする。

 

「悠……お前はやっぱり他のディアボロスとは違う。色欲の魔王であり、俺たち人間の救世主だ」

 

 

 



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