ご都合主義種付けハイスクールD×d (おーり)
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リアス・グレモリー その1

なんていうか、ハイスクールD×Dのヒロインってエロい目に合わせても全く心が痛まないから使い回し的にもお得だよね!



 駒王学園でも割かし有名な、兵藤一誠という変態に彼女ができたらしい。

 それを耳にした咄下(はなした)好児(こうじ)という少年は、心なしかショックを受けていた。

 

「(あんな変態にも彼女ができるのに、俺は何をやっているんだ)」

 

 格下に見ていたモノが良い目に合うと、心中はささくれ立つのが人のサガである。

 しかし、この噺の主人公に当たる彼は、控えめに言っても普通の少年であった。

 

 駒王学園は元女子校だ。

 男女共学になったのは現二年生からの年代で、好児もまた美少女が多いという噂に釣られて入学試験を突破した『好き者』の一角に当たる。

 当然、健全な男子として美少女と付き合いたいが、良くも悪くも特徴を持っていない中肉中背の彼のような凡俗の高校生に、好き好んで懸想する物好きも居ない。

 踏み出すことを勧んでいなかった、過去の己を好児は悔やむ。

 そこに名前から無駄にマイナス方面へと連想された綽名の過去の実績は関係ない。結局は、傷つくことを恐れて自分を売り出すことを良しとしなかった積み重ねの結果でしかないのだから。

 踏み出す一歩こそが最大の魔法、とは良くも言ったものだ。

 

 さて、無駄に字数を稼いで少年が己を回顧する時間は此処で終わる。

 彼は街中で手にした『願いを叶える』と噂の契約チラシに、全力で願ったのだ。

 

「童貞を捨てさせてくれる美少女をください!!!」

 

 控えめに言って禄でもない願いであった。

 

 

  ☆

 

 

 リアス・グレモリーは困惑していた。

 

 悪魔として仕事をする、というモノは主に人間の欲望を対価を以て叶え得る、という行動に収束する。

 『そう』なった大まかな歴史的背景には、そもそも人間を守護する立場の天使や神が人の願いを叶えることが希少になってきた現状と、彼らへと傾けられる信仰を削ぐことにも目的が添えられている。

 だが人の欲とは蓋を開けてみればその内実がドロドロと濁っていることなど珍しくもなく、マテリアルな側面での物欲を除けば生物としての本能に基づく欲求が掲げられることもまた事実。

 願いを叶える、という文言に分かりやすく釣られるのは、たいてい決まってリビドーに直結した肉欲ばかりが粗目立つのが現状である。

 しかしながら、リアスは『そういう方面』への支援を極力避けて活動していた。

 

 数千年から数万年を生きるとされる悪魔に、肉体的な老化はほとんど訪れない。

 彼女の母親のヴェネラナなんかは娘よりも若く見られる容姿で生活しており、その実年齢がまったく不明なことからも悪魔の外見年齢はほとんど当てにされていないものだ。

 しかしリアスは現在17歳。

 見た目は逆に成人過ぎにも取られ兼ねないほどに熟れてメリハリの効いたモデル体型だが、その精神と育った年数は魔王の保証が入るほどに短く、だからこその【活動の抑制】が罷り通っていた。

 

 無論、悪魔として行動するならば年齢制限などという倫理は投げ捨てて、若々しい肢体を思う様に曝け出すことこそが相応しい。

 しかしそれは彼女の家柄の、貴族という立場と人類圏に近い倫理で育った環境、そして何より(魔王)の過保護という幾重にも重なる壁によって、その方面へ手を伸ばすことを自然と避けられるようになっていた。いうなればグレモリーウォールとでも呼ぼうか。

 

 無駄に真面目な話がつらつらと挙げられていたが、要するにリアスは未成年であることを理由に肉体方面に直結した願いを聞き届ける資質を意図的に排除されていた、という話だ。

 そのことには彼女自身把握していたし、微かな興味こそあるモノの『自らを安売りする真似』とも取れそうな行為に身を預けるほど彼女自身軽薄なつもりもなかった。

 だからこそ――、

 

「オナシャス!」

「え、えーと……?」

 

 ――シャットアウトされるはずの願いを契約チラシが受理し、自らが召喚者本人の前に呼び出されたことにこそ困惑せざるを得なかったのである。

 

 

  ☆

 

 

 ダプッ、と両手でこぼれるほどの重量と柔らかさを掴まえる。

 服越しだというのに、指先が埋もれる感触からして下着(ブラ)をつけていないのだ、と少年に知らしめている。

 それを堪能するかのごとく、彼の指先は軟体動物(タコ)の触手か何かのように彼女の乳房を蹂躙し、その年頃の誰よりも豊かな双丘が形を変えるたびに喘ぐような苦悶の声だけを上げさせ続けた。

 契約を交わしたリアス・グレモリーはそれ以上の抵抗をすることもなく、彼の手つきのされるがままに身を預けていた。

 

 何気に未経験ながらも若干の耳年増でもあるリアスの倫理観は、言うほど低いわけでは当然無い。

 しかし契約は為されてしまったのだ。

 少年が【童貞】を対価として捧げる代わりに、【肉体関係を許す美少女(リアス)】をキチンと与えなくてはならない。

 契約を違えることは、悪魔として決してあってはならないことなのだ。

 

「んぁっ……!」

 

 彼の弁を信じるならば初体験のはずなのだが、その手つきは的確にリアスの乳房に快感を与えてくる。

 服越しに揉みしだかれるメートル級手前の柔肉果実が熱く熟し、時折コリコリと摘ままれる先端の乳首が自然と勃起している。

 この部屋にいる自分がとてもイヤらしい生き物に変わってしまったかのようだと、リアスは茹だる頭で身悶えていた。

 

「おほっ、すっげぇ胸……っ、リアスちゃん、何センチあるの?」

「きゅ、きゅうじゅうきゅう、よ……。恥ずかしいこと言わせないで……っ」

「恥ずかしがることないじゃん、いいよー、すげぇキモチイイ」

 

 さらに興奮した少年が後ろから抱き着くように密着し、でっけぇー、とはしゃいでやや乱暴に乳房を揺さぶる。

 たぷたぷとした擬音が、むしろ重量的にはだっぷんだっぷんとゴムまりのように、両の乳房は弄ばれる。

 そして、リアスの臀部には密着した少年の陰茎が、固く当たっていることもまた伺えた。

 

「ね、ねえ、制服にしわがついちゃうから、もういいでしょう……?」

「お、そうだね。じゃあ脱いじゃおっか」

 

 ブチィ! と、

 

「……えっ?」

 

 少年の言葉が終わるよりも早く、リアスのシャツはボタンが千切れるほどに破り開かれていた。

 案の定、下着をつけていなかった若い乳房が、学園では男子たちに時に女子たちに服越しに妄想されていた真白い素肌が、白日の下に晒される。

 

 その行為自体は、リアスにもなんら恥じるモノでもない。

 学園ではシャワー室なんかも完備されているので、自らの身体に何のコンプレックスも抱いていない彼女が他の生徒と遭遇し、偶然にも視られることもざらにあったくらいだ。

 問題は結果ではなく、過程であった。

 

「ちょ、ちょっと! 乱暴な真似は止してちょうだい!?」

「ごかいちょーう」

 

 衣服が使い物にならなくなてしまうことは、普通に手痛い。

 だがそんなことは彼は全く気にもかけず、むしろそういうシチュにさらに興奮が重なったのか、なおもはしゃいでリアスの胸に顔を埋めた。

 

 その一瞬を、彼女はいまいち把握しきれていない。

 

 胸が肌蹴たと思った次の瞬間には、背から回されていた腕の主は正面に回り込んでおり、初めから全裸であった少年の身体が自らに抱き着いてきたのだ。

 超スピードとか瞬間移動とか、チャチなモノでは決してねえ、もっと恐ろしいモノである。恐らくは。

 

 しかし、その事態になっても彼の行為は変わっていない。

 胸の谷間に顔を埋めて、ぐりぐりと動かして乳房の感触と温度を頬で感じて、肌を嘗めて先っちょを甘噛みし、埋もれたまま呼吸する。

 そんな少年の様子に、リアスは呆れるやら困惑するやら、といった様子で結局反論することも辞めてしまい、されるがままを続けていた。

 

「あぁ~、おれもうがまんできねぇっ、いいよなリアスっ、もう挿入れちゃってもいいよなぁっ!?」

 

 こつん、などという可愛らしい表現ではなく、少年の先端が既に埋まっていた。

 ずぶっ、と肉襞を割き進む感触は痛みよりも異物感をリアスに覚えさせ、彼女が返事をしないままに少年の自身はリアスの秘所を押し広げて踏み入って征く。

 然程も大きくない逸物であるが、未経験な彼女の閉じた割れ目には充分に過度な領域戦犯であった。

 

「――ンギィッ!?」

「~~~んぉぉ……っ、きっもちぃぃ~~……っ」

 

 抵抗する暇もなく、処女(おとめ)という国境は突破された。

 膜を破られた破瓜の痛みは、彼女に優雅とは言い難い蛙みたいな鳴き声を上げさせた。

 しかし少年の腰は留まることも無く、彼女の最奥まで深く深く沈んでゆく。

 襞を擦り、窮屈な肉壺を分け入って征く快感で背筋を震わせながら、コツンと膣内で雌雄の口がキスをする。

 逸物の先端は、どうにか子宮口にまで届かせることに成功したようだった。

 

「ぎゅうっぎゅうに狭い……っ、ああ~、すぐ出そぉ~……っ」

「~~っ、~~っ、~~……っ」

 

 ふーっ、ふー……っ、とリアスが辛そうに呼吸を整えている。

 両腕は大の字に広げて、逃げるような姿勢でベッドシーツを掴まえている。

 その脚も、閉じられていたのは最初だけで、今では放るように広がったまま、だらしなく投げ出されている。

 少年はリアスのその様子など気にも留めず、彼女の身体に抱き着いて豊満な乳房に顔を埋めたまま、勝手なことを口にしてぐいぐいと腰を揺さぶっていた。

 リアスの秘所から流れ、シーツにまで滲んでいる赤い粘液など目もくれていない。

 

「おっ!おっ!いくっ、すぐいくっ!リアスの中にめちゃくちゃだすっ!」

「っ、っ、っ、……っ」

 

 酷く勝手なそれは、とてもセックスとは呼べない身動き。

 自慰と呼ぶことも烏滸がましい、もはや強姦(レイプ)に近いほどの身勝手さだ。

 

 それでもリアスはそれをさせなくてはならない。

 契約は絶対で、その中身には【少年が満足するまで抵抗してはならない】という条件も含まれている。

 もし抵抗すれば、悪魔の膂力では人間なんてすぐに殺してしまえるからだ。

 悪魔としての矜持に賭けて、契約は必ず達成させなければならないのだ。

 

 初めて自慰を覚えた猿のように、少年は腰を打ち付ける。

 心中では酷い嫌悪を覚えつつも、リアスはそれを受け入れ続ける。

 

 ――そして数分もしないうちに、少年の欲望はリアスの膣に無造作に吐き捨てられていた。

 

 

  ☆

 

 

 ――あっあっあっ……。いいっ、そこっ、きもちいい……っ。

 

 虚ろな目で、リアス・グレモリーは言葉を紡ぐ。

 両脚は胸に顔を埋める少年の腰を離さないように絡まっており、腕は彼の背中を抱きしめている。

 しかしその視線は少年には向けられておらず、ただ無情に天井の染みを数えていた。

 

 『一回目』が終わった後、これで契約を果たしたと帰ろうとするリアスに、少年は言ったのだ。

 「初物いただけたのは良かったけどさー、もうちょっと良い感じに童貞捨てたかったなぁー」と。

 つまり、満足していない、まだ関係を終わらせるわけにはいかない、と迫ってきたのである。

 

 悪魔の矜持に賭けて、契約を果たさねばならないことは必至。

 少年が本当に満足するまで、リアスは帰ることを許されていなかった。

 

 しかし、少年は普通の人間だ。

 何も精力も絶倫というわけでもない。

 そこでリアスは自分の魔力で少年を強化し、【彼が満足するまでセックスが続けられる】ようにした。

 

 結果、召喚から既に半日経ち、時計の針は深夜1時を過ぎていた。

 いつになれば解放されるのかわからない、人間の果てしない欲望に、リアスはほとほと辟易するのであった。

 

 




――兵藤一誠、死亡確認ッ!


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リアス・グレモリー その2

俺はいじめっ子じゃねえからよぉ~
生かしておいても良かったけど、それはもうやったからよぉ~


 初体験の余韻も特になく、結果的にはただ身体を捧げたリアスは自室でシャワーを浴び終えてようやくひといき着いた。

 何処かの世界線で体験した情事と似たように、ただただ酷い結果になった覚えもあるが、そのことは彼女自身に自覚はない。

 本日も仕事をし、悪魔としての尊厳を守り通せたと認識していたリアス。

 しかしそのことを誇ることもなく、契約の内容もまた誰に口にすることも必要はない。

 もとより彼女は彼女自身の眷属の主であり、仕事を差配するのもまたリアス自身である。

 誰何の行方も不要であり、それゆえに『今回の仕事』の後も彼女自身の気分で自宅への直帰が許される。

 

 少年に組み伏せられている間に、使い魔を通して眷属たちには伝えてある。

 自分の契約が長引きそうなので、仕事を終えればそれぞれ先に帰宅することを許す、と。

 それは自分がその手間取った事実へ恥を感じているからでもあるが、それ以上にこの件を無駄に蒸し返すことが憚られた心理が働いたためでもあった。

 

 消費した魔力は自然に戻る。

 それは体力を消耗することに似た感覚であり、実質、慣れない経験で全身を、特に乳房や胎を弄ばれたことが疲労を重ねさせた。

 よく泡立てたボディソープで汚された肌を丹念に洗い、夜明けにも近い時刻だというに湯船に湯を張り身を委ねた。

 同年代と比較しても過剰に豊満な双丘が、温めの水面に自然と浮かぶ。

 その身体に自負こそ覚え、恥など微塵も無い。

 だがこの時、彼女の脳裡に自然と連想されたのは、弄ばれた記憶だった。

 

「…………んっ」

 

 熟した果実に譬えられたこともあるその膨らみを、玩具のように弄られたことは忘れようもない。

 グレモリーは貴族だ。その血統と高貴さを称えるために、相応のコミュニティとの付き合いだってある。

 彼女が冥界(地元)で家族だけとともに暮らしていたわけでは当然無く、いずれ結婚も決められている相手やそれ以外の貴族の男性と顔を合わせたことは一度や二度では済むはずもない。

 そして悪魔はその欲望に忠実であり、それを自ら称えることが悪魔としての在り様である、という自負もある。

 結果として、彼女の身体はよく褒め称えられたことがあり、しかして魔王という絶大な壁があるために、触れ得ぬ象徴の一つとして一層脚光を浴びていることもまた事実だ。

 

 その『象徴』を、リアスは自ら弄び始めていた。

 

「……っ」

 

 男性の手のひらに収められたことなど一度もなかった。

 掴まれて、まだその跡が残っているような感触を、自分で持ち上げることで想起する。

 たぷ、となめらかなモチのような肌触り。

 しかし、決して形を崩すことを忘れない重量感は自らの手からこぼれることはなく、微かに膨らんでいるようにも伺える先端のサクランボのような桃色を自然と摘まむ。

 背筋がしびれたようなそれは、確かに『快感』であった。

 

 

  ☆

 

 

「兵藤一誠……? ああ、確か学園でも噂の子ね。その子が亡くなったってこと?」

 

 リアス・グレモリーは悪魔だ。

 人間界の駒王学園に通っているがその事実は変わらず、ひとりの人間の命が脅かされたからと言って目くじらを立てるほど、人間というモノに思い入れはなかった。

 グレモリーは比較的愛情深いとよく言われるが、それは眷属や仲間へしか傾けられない情である。

 

「ええ。昨夜召喚されて、向かったところ息を引き取りましたわ」

 

 眷属であり、女王という役職に就いている、転生悪魔の姫島朱乃が同じ抑揚で応えた。

 彼女もまた、リアスとその感情が違えられることはない。

 転生悪魔は基本的には悪魔以外から悪魔へ転向した者を指す言葉だが、朱乃の転生前は堕天使と人間のハーフだ。

 元の種族に思い入れがないからこそ悪魔へ転向した稀有な例であり、それ故に朱乃の感情は主であるリアス以外には傾けられない。

 

「召喚チラシを持っていた、ということなのね。となると、願いがあって、対価を支払った、と」

「ええ」

 

 そのこと自体を問い詰める気はリアスにはない。

 自分にも明け透けに語りたくない事実もあることだし、朱乃が自ら口にしない限りは問うつもりなど全くなかった。

 

「死ぬ前におっぱいを見たい、などと口走っておりましたので、私のを見せましたわ。対価として、彼の持っていた神器を此処に」

神器(セイクリッド・ギア)……!? って、その前に貴女ね、淑女がみだりに肌を晒す真似をするのはどうなの!?」

「問題ありませんわ」

 

 おっとり笑顔のまま、聞く気がなかった事情を明け透けにした朱乃。

 何やら驚愕の事実が語られたが、その比較はリアス的に前半が重要だったらしい。

 自分もまた昨夜肌を晒した淑女であるのだが、そこは半ば無理やりなのでカウントされない事情らしかった。

 

 寝る暇も無く登校したものの、当然ながら本日のリアスは授業に身も入らなかった。

 比較的丈夫な悪魔の身体といえど、溜まった疲労は即座に癒せるわけもない。

 貴族ながらの高潔さを日々の生活に示すことがリアスの日常であり、この学園に通う上での自らに課した目標でもある。

 自身を律することが、さすがに少しでも休まないとできそうにもない、と自覚した彼女は、教師より『催眠』という許可を頂いて保健室へと訪れていた。

 

 そんな中、自分の眷属にたった今耳に届けられたのが以上の事実である。

 リアスが別の仕事に身を預けている間に、既にどうしようもない事実として同じ学園に通っていた男子生徒の訃報を遅ればせながら教えられていた。

 

「神器使いがこんな身近にいたなんてね……。願いもそうだけど、対価として支払われるモノもあり得ないわ。こんなイレギュラー、そうそう起こって欲しくないわね」

「まあ、それでも悪くない結果を引いたのですし、良かったのでは」

 

 微笑を絶やさずに応える朱乃。

 リアスの手が空いていれば、件の男子も眷属として転生させられることが可能だったのかもしれないが、その裁量は主にしか与えられていない。

 眷属がそこらの貴族と比べても少ない、少数精鋭を主義にしているわけでもないのに出会いが少ないリアスは、人材の確保を逃したとつくづく昨夜の情事を悔やんでいた。

 

「それに、昨夜リアスが来れていたとして、神器使いを転生させたとしても元が普通の人間ではたかが知れていますし。駒を使わずに済んだと思うべきですわよ」

「……そうね。ありがとう、朱乃」

 

 そんな主の後悔を感じ取ったのか、フォローも入れる有能な女王。

 元より死んだ少年とは馴染みも無かったので、失われた命そのものを悔やむことはどちらもしない。

 その事実を誰もが留意することなく、互いだけを大事に想う彼女たちは暫し見つめ合っていた。

 

「……それより、問題は死因の方ですわ」

「? 事故か何かじゃないの?」

「……堕天使です」

「なんですって!?」

 

 苦虫を嚙み潰したかのような、ほんの数舜までとは打って変わった唾棄すべき顔つきで、ふたりは自分たちの懐に入り込んだ問題をどうにかすべく盛り上がり続けるのであった。

 

 

  ☆

 

 

 好児もまた、昨夜の経験から眠気が抑えられずにいた。

 一晩中まぐわり続けて、寝る暇が無かったのだから残当だ。

 いくら若いと言っても、徹夜を過ごした以上は泥のように眠りたがることは必然だった。

 

 そうして保健室へ来たのだが、先客がいることまでには思いもよらなかった。

 

「リアス先輩じゃねーか。……寝てんのか?」

 

 ベッドの一つを件の先客は占領し、薄い毛布に包まって静かに寝息を立てていた。

 入室の際には気づかなかったが、養護教諭の姿が無く、カーテンで仕切を遮られていては、その静寂に人の気配を読むにはいささか無謀な挑戦だ。

 気づいたのも、彼女が寝返りを打ち、僅かにベッドが軋み、「うぅん……」と色気のある寝息が漏れたからだった。

 

 傍のハンガーには彼女の制服が、おそらくは皴になることを避けてだろう、引き下げられている。

 その事実を確認したとき、好児は無意識に生唾を飲み込んだ。

 

「……ちょ~っと確認させてくださいね~」

 

 勝手なことを口ずさみ、少年はそろそろと毛布を捲る。

 リアスの眠る姿勢は横向きになっており、これも無意識だろうが彼女の顔が伺えない、反対側からそっと捲った。

 

 思えば、その薄い毛布には身体の線がはっきりと表れすぎていたし、全身を隠さないほどのタオルケットのような短さから覗く生足には、制服着用時にはつけていて当然なはずの靴下も履かれていない。

 生徒にとっては休むには心許無さすぎる杜撰な備品だが、好児はこの時ばかりは管理力の足りない我が校に感謝もした。

 よくもまあ此処までイヤらしいモノに仕上げてくれるものだ、と。

 

 そうして捲ったところで、少年は自らの推測が当たっていることを知る。

 リアス・グレモリーの真白い尻が、毛布の下から露わになった。

 彼女は眠るとき、服を脱ぐことがデフォルトであるようだ。

 

「おほっ……、準備いいじゃねーか……!」

 

 感じていた眠気は、既に吹き飛んでいた。

 まだるっこしいベルトをカチャカチャと外して、シャツを脱ぎ、ズボンを脱ぎ、下着も放り投げて彼女の眠るベッドへと同衾する。

 まだ起きないリアスの背から抱き着いて、腕で微かに遮られている乳房へとその魔手を伸ばした。

 

「ん、んん……?」

「あー……、やっぱいいなぁ、リアス先輩……、一晩ヤッただけじゃ全然たりねーわ」

 

 一晩まぐわって、手を出して当然と思っている乳房を、少年の手のひらが虫が這うように揉みしだく。

 すでに手慣れた様子を醸し出し、水風船を弾ませるように、ゆさゆさと豊満な果実を堪能した。

 

「ん……っ、ぁ……? なぁに……? ぇ?」

「あ、起きたっすか? お邪魔してまーす」

「な、あなた昨日の……!?」

 

 すぐに跳ね除けようとしたリアスであったが、その手が出る前に寸でのところで思考が割り込む。

 抵抗してはいけない、と。

 

「いやぁ、偶然見つけちゃったんですけど、リアス先輩も準備万端だったじゃないですかぁ。学校で裸で寝るなんて、誘っていなくちゃしないことでしょ?」

「勝手なこと言わないで……っ、いますぐ、んっ、やめなさい……よぉっ」

「またまたー、感じてるじゃねーっすかぁ」

 

 少年の腕が、横になっている自分の下から回り込む。

 伸ばされた手は、リアスの胎を伝って膣口を這いまわり始めていた。

 不意打ちで熾された雌としての本能が、雄を知った股座が蜜をじわりと滲ませる。

 

 その間も、リアスの脳裏には思考が交じる。

 『契約の対価は支払われている。彼が満足する行為を果たすまで、抵抗してはならない』。

 その思考を悪魔として当然のことだと理解しながら、リアスは愕然とした。

 それでは、この先自分が彼と離れるまで、半永久的に身体を差し出さねばならないことになる。

 我ながら、ろくでもない契約を交わしてしまった、と反省していた。

 

「わ、わかったわ……、せめて、学校では、やめてちょうだい……っ、わたしがこんなことをしている理由を、あからさまに、するわけに、っいかないこと、ぐらいっ、わかってくれる、でしょう……? んっ」

 

 息継ぎのように懇願する。

 その懇願の間、自己申告でIカップあるという彼女の爆乳は、ずっと弄ばれたままだった。

 反省はしたが、同時に悪魔として果たさねばならないことを『しない』選択は無いのだ。

 そこを違えてしまえば、それは悪魔としての誇りを汚すことに繋がる。

 

「まあまあ、学校でヤルくらい大丈夫っすよ。そんな簡単に気づかれたりしませんって」

 

 少年は手つきを辞めない。

 嗤いながら乳房を持ち上げたり谷間を開いたりと弄び、リアスの首筋に舌を這わせた。

 生ぬるい唾液が肌を滴り、また逃れられないのだという最後通牒が彼女の抵抗感を根元から圧し折っていた。

 

『リアス? 起きていますの?』

 

「「!!」」

 

 保健室の扉を閉めることは忘れていたらしい。

 ノックとともに、姫島朱乃の声が仕切の向こうから届いた。

 

 

  ☆

 

 

「リアス? 先ほど伝え忘れたことがあったのですけど……」

『お、起きてるわよ、朱乃』

 

 わずかに躊躇ったが、返事があったので朱乃は顔を覗かせる。

 ひとこと、「あけますわよ」と前置く事は当然忘れないが、然程のラグもなくにカーテンを開く黒髪の少女がそこにいた。

 

 そうして自らの主の姿を拝見した『女王』であったが、その様子に怪訝を浮かべる。

 

「あら。お布団まで出して、そんなに体調が悪かったんですの?」

「え、ええ、寝不足だけじゃなかったみたいね」

 

 ベッドの脇に備え付けられていた、多少具合が悪い生徒のために、と用意されていた厚手の掛布団を、リアスは自らに被せていた。

 起きたことで被せられている部分は腰から下だが、ベッドの半分以上を覆う大きさのそれを引っ張り出すほどとは思いも寄らず、朱乃は主の体調を純粋に心配していた。

 心なしか、普段は張りがあるツンと主張するおっぱいも、その自重によって垂れているようにも伺える。

 

「それほど体調が悪いのなら、普段みたいに全裸で眠るのはいかがかと思いますけど」

「し、仕方ないでしょ、癖みたいなものよ」

「あと教室のカギがかかっていませんでしたわ。不用心ですわよ?」

「……そうね、それは反省してるわ」

 

 その後半の殊勝な態度に、やはり本当に元気が無いのだと朱乃は理解した。

 普段の彼女なら、自分の悪い点などそんな簡単に認めようともしないはずなのに。

 

「そんなに体調が悪いのなら、また後日に用件を伝えますわ。今日はもう早退したらどうかしら」

「……っ、いいえ、話だけなら聞けるわ。お願い」

「……わかりましたわ」

 

 赤髪の少女は顔まで赤くしてこちらを見上げてくる。

 彼女を思って苦言を呈したが、主として仕事を果たすべきと矜持が囁いているとでも言うのだろうか。

 掛布団の端を握る手も、僅かに震えているようにも伺えた。

 

「~~で、~~ですから」

「そうね。でもそこは……っ!?」

 

 突然、話の最中にビクンとリアスが身悶える。

 仰け反るような姿勢になったかと思えば、すぐに俯いて小刻みに震える。

 呼吸も荒く、断続的に息継ぎも危うい彼女に、朱乃は呆れたような声を出した。

 

「……はぁ、やっぱり無理じゃありませんの。今日はもう早退すると先生にも言っておきますわ、迎えを用意しますので、リアスはしばらくゆっくりと休んでいてちょうだい」

 

「……っ、お、おねがい……っ、する、わ……っ」

 

 話は途中だが仕方がない。

 最後に退室しようとする朱乃に、リアスはカーテン越しに言葉を投げかけていた。

 

『あ、朱乃……っ、カギ、閉めておいて……っ、もらえるっ、かしら……っ?』

「はいはい、承知しましたわ」

 

 

  ☆

 

 

「フッフッフッフ!」

「んっんっんぁっ、ぁっ、ぁなたっ、ねぇっ、なんてっ、たいみんぐ、でぇっ、あんっ、なっ、まねをぉっ!」

 

 遮音結界というモノをリアスにかけさせ、声の漏れる心配もなくなった保健室で肌の重なる音が響く。

 厚手の掛布団から這い出て、解剖されたカエルみたいな恰好のリアスに圧し掛かるのは好児だ。

 豊満な乳房の谷間に顔を埋めながら、腰を動かすことを辞めない少年に、リアスは抗議の声を上げた。

 

 朱乃が入室する寸前で、咄嗟の解決策として少年を隠すことに成功したリアスだったが、隠す場所は成功とは言い難かった。

 自らの腰に覆いかぶさるように、少年の顔は股座に挟まっていた。

 早く続きをしたい少年が、そのリアスの股間を舐めまわし、特に敏感な突起部分を甘噛みしたのだ。

 それを朱乃は体調不良と判断した。

 

 今は昨夜のようにリアスに覆いかぶさって、秘所が繋がったことを悦び少年は腰を打ち付ける。

 処女のように肉厚で蜜蜜しい締まった膣内は、少年の然程太くもない逸物でも充分に名器であった。

 ざらざらの天井を亀頭が擦り、感じたくもない快感をリアスへ教えていた。

 

「ちょっとっ、んんっ、きいてるのぉっ!?」

「うるせぇ! だまってろ!」

「んぐぅっ!?」

 

 乱暴に彼女の唇へ吸い付く。

 思えば初めて唇を許したわけだが、情緒も何もないその行為にリアスはただ茫然とした。

 

 ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ。

 舌が絡み合い、お互いの唾液を交換し、しかし好感は微塵も湧いてこない。

 その間も少年の腰は勝手に動き、とうとう熱い精液をびゅるびゅると吐き出した。

 

 リアスは昨夜のように、黙って膣中に欲望をまき散らされ。

 学園で最も目立つ美女を好き勝手に種付けできる優越感に、好児はただただ満足していた。

 





疲れていたんだ…。
暫く真面目な話ばかり手掛けていたから、疲れていたんだ…。



あ、感想お待ちしてます


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リアス・グレモリー その3

昨日割烹で問うてみたところ読みたいですとの声を頂いたので更新に来ました
しょうがないにゃあ…

ところでオリ主でHSDDですがこの作品テンプレとかけ離れてますよね
タイトルその他、変更するかどうか考察中です
小文字dはドブ川のdでしたが、もっとわかりやすいほうがいいですよね


 早退したリアスはすっかり消耗しきっていた。

 学内で明白に誰某の子女だと宣言しているわけではないが、それなりに特別な人物であることを示唆されるお嬢様なので、自室までの迎えにも相応の風格(カムフラージュ)を用意する必要がある。

 人の世で悪魔であることを堂々と表明するわけにもいかないが、かといって素性を隠蔽するにはそれに『丁度いい』立ち振る舞いは必須であるのだ。

 

 朱乃が用意した『迎え』は、それらを考慮した黒塗りのベンツであった。

 多少車体が前に幅を持つ、車内でゆったりと寛げる程度の、運転手付きの豪奢な迎えだ。

 朱乃の仕事上、得られた契約主から許可を得て拝借したモノである。

 

 そんな豪華な迎えを気にも留めない様子で、疲れ切ったリアスは大勢に見送られながら車へ乗り込む。

 駒王学園の制服に身を包んでいるが、迎えの来るほんの数分前までは学内で下着すらもつけないで、ある下級生に裸体を弄ばれ蹂躙されて、精子が枯れるほど子宮へ呑まされた女子高生だ。

 年齢に比べて些か過剰な色気を醸し出す少女だが、経験を顧みればその消耗も納得がいく。

 急いで穿いた赤いレースの下着には、クロッチ部分に白濁の泥染みが生まれていたが、見送る生徒の誰もがそのことには終ぞ気づくことはなかったという。

 

「(やはり疲れてますわね。堕天使の住処を強襲する予定でしたけど、少々見送るべきかしら)」

 

 同じように見送った朱乃が内心で独り言ちる。

 言葉だけなら随分と冷徹に見える第一のグレモリー眷属であるが、ただ同調して解決させないそこいらの女子ではそれこそただの役立たずだ。

 彼女の部下であると同時に家族でもある、と認めてもらえているのであるから、朱乃は感情ではなく合理を優先し物事に当たらなければならない。

 ゆえに、リアスに欠けている部分を補うことが彼女の役割だ。

 主が中心であることは間違いがないが、だからこそリアスが動けないうちに前準備を済ませるべきである、と決意を固める。

 それに「見舞いに来なくても大丈夫」と予め言い含められていることもあるし。

 

 

  ☆

 

 

 芸能人か何かのように大勢に見送られたリアスの、昼頃の騒ぎを思い出して好児は内心で皮算用を企てる。

 やはりいいところのお嬢様であったのか、と。

 

 そんな人物像を連想し、そういう特別な人物で初体験を済ませたどころか、セフレとして関係を続けてもくれている。

 その事実に今まで以上の優越感を覚え、仄暗い性根が歓喜に打ち震えていた。

 

「にしても、リアスはおっぱいばっかじゃねえよなあ。尻もいいよ、うん」

「んぁっ、ぁっ、あひっ、んひぃっ」

 

 布団の上で、四つん這いにしたリアスを、後ろから腰で膣奥を突き上げる。

 一寸前までは背後から覆い被さり、ぶら下がってたぽたぽと揺れる乳房も弄んでいた。

 垂らす乳房は手のひらから零れんばかりに豊満で、握ると指の隙間から肉が溢れるように歪み、リアスは厭らしく悲鳴を上げた。

 それもまた悪くなかったが、しかし今は別のモノを味わっている最中だ。

 腰をがしりと掴まえて、突くたびに震え(つぶ)(たわ)(ひしゃ)げる尻の肌肉が、リアスの超高校生級の裸体を如実に顕わしていた。

 

 ふたりの肌が触れ合うたびに、部屋に水が弾ける(さま)に似た隠避な音が大きく響く。

 好児が独り暮らしで助かったが、これはこれで誰に釈明のしようもない様相だ。

 親ならば彼女ができたで済むかもしれないが、それにしたって遣り様が酷い、やはり秘匿すべき事項なのかもと、茹だった脳で少年は哂っていた。

 

 腹を尻へと叩きつけるように、彼女の膣を突き上げる。

 尻肉は衝撃で震え、波打つように歪む姿を露わにする。

 例えるならばアコーディオンだ。

 歪ませるたびに、リアスという楽器は厭らしい嬌声を幾度となく奏でてくれる。

 

 柔らかさと豊満さは乳房を揺することにも等しい劣情を催させ、リアスの肉壺に詰め込んだ自身の逸物は膣内の傾き加減がより刺激となるのか、昨日以上に反り返って肉壺の天井を亀頭が擦っていた。

 口の端が吊り上がる笑みは厭らしく歪み、むしろこの全てを衆目へ晒してしまいたい、と無意識が悪魔の誘惑を生じさせていたのは、いったい何の皮肉であったのだろうか。

 

「おっおっ、また出るっ! おらっ、飲め飲めっ、孕めリアスっ」

「あ゛っ、あ゛っ、あひぃ゛ーっ」

 

 昨夜から数えてもう何度目になるかわからない、少年の射精による膣内(なか)出しで悲鳴を上げる。

 好き勝手な言葉を投げかけるが、それに是と応えているようには到底聴こえない。

 しかし、少年の背徳心を嗜虐心を大いに逆撫でてくれるその反応は、むしろ嬌声よりもより()()()ものであった。

 

 

  ☆

 

 

 孕め孕めと、聞きたくもない囁きが熱を伴って胎に溜まる。

 悪魔は子供が出来難いが、こうして数を熟されるとどうなるかわからない。

 リアスは危機感を覚えるが、しかしそれを自ら辞めることができなかった。

 

 少年の手つきには嫌悪しか感じない。

 上げる嬌声は悲鳴の代名詞だ、嫌だと言葉にすることができない心が、必死で泣き叫んでいる。

 恋も知れなかった少女は、しかし身体で男を誘う術ばかりを身に着け始めていた。

 その術が役立つことも、この先にあるとは思えないのが現状だ。

 

 また少年の指先が乳房を這う。

 桜色の乳首は摘ままれることでぷっくらと屹立し、それを少年は悦んで潰す。

 ちいさな痛みが先端を痺れさせるが、それが快感に変わるまでに届かない。

 しばらく弄ることで満足した少年は、再び腰を動かし始めるからだ。

 

 今夜はこの姿勢から変えられることが無いのかもしれない。

 四つん這いは意外と疲れるはずなのだが、身体を支える腕が畳まれることの見通しは無い。

 ただ突かれるたびにたぷたぷと揺れる乳房が、付け根がどうなるか怖いと思う程度だ。

 

 また膣内(ナカ)射精()された。

 

 リアスの施した術によって一晩中遣り続けられる体力を備えてしまった少年は、その若い欲望の赴くままに彼女の身体を好き勝手に弄び続ける。

 胎に溜められた精液は、その小さな()がプチプチと潰れるように子宮の中へと次々注がれており、受け止めきれない粘液が膣口から染み漏れていることも気に掛けられない。

 

 悲鳴が段々と、まるで(さか)ったセイウチのような下卑た嬌声へと変わって逝く。

 そのことを自覚しながらも、それを辞められそうにないほどに自身を蔑ろにし始めるリアスは、きっとまた後で後悔するのだ。

 しかしそれでも、背を仰け反らせてケダモノの様な声を上げる彼女を止める者も、この部屋にはいなかった。

 

 

  ☆

 

 

「お゛っお゛っんぉ゛っおあ゛っ」

 

 いいところのお嬢様が自分のS●Xで変わって逝く。

 狂ったように啼き声を上げる美女、というモノを犯し続けることに、好児は尚最高潮のエクスタシーを感じていた。

 

「おらっおらっ、ここかっ、ここがいいのかぁっ? いけっ、またイケぇっ!」

「んお゛-、お゛あ゛あ゛ぁぁぁーーー!」

 

 もう何度目かも覚えていない射精を終えて、とうとう好児は満足した。

 とりあえず今夜は、と前置きが付くが、狭くて良く窄まるリアスの良器を堪能し、彼女へそのまま後ろから抱き着くように布団の上へと寝転ぶ少年。

 腹へと回した腕は胸の下を潜り、肉厚のこれまた狭いトンネルを通過。

 リアスおっぱいトンネルは交通渋滞に苛まれていた。

 

「あーーー……、よかったぁーーー……」

 

 すべすべの背中に食らいつくように貼り付いて、手先は自然と乳房を弄ぶ。

 リアスおっぱいトンネルは崩落しており、乳肉峡谷のがけ崩れが懸念される。

 ちなみにそこからはるかに下のリアス膣穴海峡では溢れすぎた精液で大洪水が誘発されており、少なくとも救助が入るまでは身動きも取れないようだとリアス自身も理解していた。

 

「……あ、そうだ。今度えっろい水着とか着てきてよ、それかえろい衣装」

「……え?」

 

 『次』の催促が先立って入る。

 休憩していたリアスだったが、その余韻を潰されたことにわずかながらの困惑を感じており、咄嗟に何か気の利いたことを返す余裕も失せていた。

 それを知らずに、好児は好き勝手に要求を続ける。

 

駒王(うち)の制服も良いけどさ、もっといろんなシチュを楽しみたいじゃん? リアスは下着もワンパターンなんだよなぁ、色っぽいけどさぁ」

「そ、そんなことをいわれても……」

「あ! じゃあ買い物にいこーぜ! 都心まで! むちゃくちゃいやらしい服買ってさぁ、それ着てセックスしようぜ!」

「……」

 

 地元ではないことがせめてもの救いかもしれない。

 そんな内心を抱えたリアスは、やはり断ることを選択できない。

 なし崩しのまま、不純な関係は続いていくしかなかった。

 

 

 




感想ではもっと身体欠損とか期待されてたみたいですけど俺ではこれが精いっぱいです


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リアス・グレモリー その4

昨日ぶりです
しょうがないにゃあ…そのに


ところで画像参考にしているソシャゲ画像のサイトが閉鎖してました…

更新をずっと待っていたのですが、普通に残念です…


「……こんなところかしら?」

 

 駒王町はずれの廃教会で、リアスは悠然としていた。

 周囲にはカラスのモノよりもずっと大きな黒い羽根が散らばっており、その手には鈍い輝きを放ち続ける指輪が納まっている。

 たった今、最近領内を騒がせていた堕天使の一団、その首領と思しき女を『滅びの魔力』で塵へと変えたところである。

 手にしている指輪は姫島朱乃が死んだ少年から回収した神器と同類のものらしく、堕天使を殺すとそれだけが手元へと残っていたのだ。

 『滅びの魔力』は問答無用で対象を消し去るモノで、しかもよっぽどの特殊な場合を除いて神器の類は保持者と共に消失するはずだったのだが……。

 元々あの女には性質として合うことが無かったとか、そういう理由なのかもしれない。

 

「容赦がありませんでしたわね。リアスなら、もっと時間をかけて尋問も視野に入れるかと思っていたのですけど」

「この町が私の領地だということを理解できていない連中よ? どうせ大した情報も持ってないわ」

 

 むしろ『そういう性質』は朱乃の方では、と思う反面、リアスは自分の心内を見透かされたのではと多少なりと焦燥していた。

 それというのも、ここ最近呼ばれ続けている『ある依頼主』が原因だ。

 彼から要求される『願い』に対処するリアスには、必要以上のストレスが溜まり続けていた。

 今回の討伐は、それの発散も主な原因に挙げられていると言っても過言ではない。

 

「部長、地下にはぐれ神父たちと、シスターの死体がありました。シスターの方は、その言い辛いのですけど、神父たちに乱暴されていたみたいで……」

「……汚らわしかったので全員殺しておきました。死んだ女の子を代わる代わると、サイテーでした……」

 

 眷属のひとり、木場祐斗という少年が返り血姿で祭壇の陰から現れる。

 うんざりとした表情に見える無表情フェイスで続くのは塔城小猫だ。

 ふたりは教会の地下で見てきた、あまりにも非道な人間の側面を思い出したくも無い、と吐き捨てる。

 ダークサイドに堕ちた仙水忍なんかも同じ気持ちだったのかも知れない。

 

「そう。お疲れ様ふたりとも、今日はもう上がって構わないわ」

 

 リアスは悪魔だ。

 彼女は種族的に人間を下に見ているために、人間の死には頓着していない。

 可哀そうだとは思うが、それは犬猫の死とほぼ同列と言える。

 

 だからシスターの死体、というモノに執着を見せなかった。

 しかし、傍にいる朱乃は違った。

 彼女は元々人間であった。

 

「……リアス、その指輪は神器ですわよね?」

「え? ええ、そうね。……そういえば、有効に使うには適応者が必要なのよね。小猫、使ってみる?」

 

 話を振られた少女が応える前に、朱乃が口を挟む。

 

「地下のシスターに使うのはどうかしら? 神器は元々人間用ですし、人間としての因子を僅かにでも挟まないと変な不具合が起こる可能性も否定できませんわ。それに、この場にあるということは、元々は彼女のモノであった、という可能性もありますし」

 

 説得されて、そういえば『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』も朱乃に備えさせたままだったことを思い出す。

 『僧侶の駒』も余っているのだし、丁度いいかも知れない。

 そういうことになった。

 

 

  ☆

 

 

 

「あっあっんっ、がんばれっ、がんばれっ、ちっんっぽぉっ」

 

 チアガール姿になったリアスが、仰向けになった裸の少年の腰に跨って上下に揺れる。

 両手にはポンポンと略称される衣装の一部が握られており、彼女はスクワットの要領で自主的な上下運動を任されていた。

 もうわかるだろうが、今日のリクエストはこういうことだ。

 

 勿論、衣装の下にインナーは一切無く、リアスの膣口と少年のペニスはずっぽりと直結していた。

 ピチピチにミニな衣装ではリアスの豊満な乳房は隠しきれるモノでもなく、敢えて捲られていないがひらひらと揺れるたびに南半球からエベレストまでがちらちら覗く。

 きゅっと締まったウエストを掴まえて今にも乱暴に突き上げたい衝動に駆られるが、最近リアスからの『ご奉仕精神』が足りないなぁ~、と粘着質に訴えた数分前の交渉(強制)を無駄にしてはいけない。

 太ももに微かに触れ続ける桃尻の感触とナイロンのミニスカート生地のくすぐったさが少年の嗜虐心を益々そそり、苦痛のような時間を彼らは交わしていた。

 

「あぁーん、はやくせいしだしてぇー、りあすぅ、もうがまんできないのぉー」

 

 スクワットをしながらやや棒読みで、それでも微笑を崩さずに言い放つのは悪魔としての矜持だ。

 仕事として形を要求された以上、どんなにふざけた内容でもヤり遂げなくてはならない。

 悪魔として人間を堕落させるために身体を売り、笑いかけて、膣口を窄め、乳首を勃起させる。

 それくらいできなくてはプロを名乗れないのだと、リアスの高尚な精神は自己をより高めるために奮起する。

 破瓜の痛みも、身体を好きでもない男にまさぐられる嫌悪も、次第に快感に変わって逝く。

 神経を削る毛虫が肌を這う如くの愛撫も、全てをリアスは受け入れつつあった。

 それでも言葉を上手く扱えないのは、彼女の『本心』が拒絶を続けるためなのだが、そのことに彼女自身は永遠に気づけない。

 

「もっとぉ、もっとぼっきしてぇっ、おちんぽから濃厚なせーしをりあすにそそいでぇっ」

 

 上下運動が激しくなる。

 笑顔は引き攣り、言葉にすることを彼女自身が拒絶しているのに、勢いを受け入れて仕事を終えようと脳の片隅が訴えるために動くことを辞めない。

 あるいは、女子が上になることを善しとする『悪魔』の本能なのかも知れないが、正しい答えなんてどこにもない。

 ただ、リアスの巨乳はたぷたぷとした小さな揺れからだっぽんだっぽんと大きく弾む形へと勢いを増しているので、下から覗き上げる少年の視覚的には凄まじく暴力的な光景が広がっている。とだけは書いておこう。

 

「あっあっあっだめぇー! イっちゃうぅぅー!」

 

 宣言と共にビクンビクンとリアスが大きく仰け反り、ずぶりゅと腰が沈む。

 痙攣するように蠢く膣内が、その言葉が嘘ではないと少年に教えてくれた。

 

「よく頑張ったなリアス、偉いぞぉ」

 

 下から手を伸ばし、上から目線で乳房を揉む。

 ぐにぐにと感触をただ楽しむために伸ばされたそれに、少女はおっおっおっとパフォーマンスを見せるアシカのような嬌声を上げた。

 下卑た笑顔でそれを見上げていた少年は、とうとう我慢できなくなったのかリアスの身体を引き寄せて前のめりに崩させる。

 膣内の角度が変わったことでアンと小さく喘いだリアスが倒れ込み、ふたつのビッグサイズマシュマロがぐにゅうと潰れていた。

 

「そういえば、今日はちょっと遅かったな。何してたんだ?」

「んっ、ちゅっ、かんけい、ないでしょぉっ、ちゅばっ」

 

 ふたりの顔が近づいたことで、リアスは義務的に少年の口へと舌を這わせる。

 態度はそっけないが、これには悪魔の事情に一般人を巻き込んではいけない、という理由がある。

 悪魔は人間よりも上位の存在で、身体能力的にも優位に立っている。

 だからこそ人間の社会を脅かさずに保護している、という優位性や特別感を彼らは自然と備えており、世間から秘匿されている以上は言葉にすることは決してできないのである。

 

「まあそうつんけんするなよ。ほらっほらっ、突き上げてやるからさ」

「んあっ、あっ、これぇっ、いいっ、だっ、堕天使をころしてきたのぉっ、わたしのっ、りょうちで好き勝手してたからぁっ」

 

 堕天使、という初耳の存在に少年の腰が止まる。

 悪魔が居るのだからそれ以外も居ても良い、とは思っていたが、いきなり殺し合いの殺伐とした関係を暴露されるとは思ってもみなかったらしい。

 

「んっ、どうしたのぉ? もっと動いてぇ」

「……あー、リアス、堕天使ってどんなやつらだったんだ?」

「聞きたいの? 酷いのよ、私たちと契約した依頼人たちを殺したり、神器を持っている人間を襲ったりして」

 

 何気に自分にもその手が及んでいたかもしれなかったことを教えられて、少年のケツの穴がキュッと窄まっていた。

 ビビり過ぎだが、普通なら仕方ないのかもしれない。

 

「神器、って何?」

「むー、もっと動いてくれなきゃおしえてあーげない」

 

 気になることの方が多いのだが、閨で話すことでもないのでリアスが不機嫌になるのも仕方がない。

 しかし、ずっと嫌々やっていたっぽい彼女が次第に身体を動かすことに意欲的になっており、かつそうした仕事を優先したがるとはどういう心境の変化が働いたのであろうか。

 とりあえず、ちょっと可愛く見えてきてしまったのでそんなことはどうだっていいことだ、と少年は意識を切り替えることにした。

 

「そうだな、今夜も寝かせないぜ」

「んぁっ!? あっ、これぇっ、もっとぉ、もっとうごいてぇっ、リアスのおまんこの奥の奥まで、ずんずんってしてぇっ!」

 

 リアス・グレモリーは悪魔の少女だ。

 そろそろ淫魔の方へと転職するのかもしれない。

 




陥落はええよリアスさん…

あとさらっと酷い目に遭ってるアルジェントさんだけど死んでる間だったからまだセーフ(白目


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リアス・グレモリー その5

とうとう陥落し始めたリアスちゃん
どうなる…!?




 紅い髪の美少女がスカートを翻し、街中を颯爽と歩く。

 容姿もさることながら、目を引くのはたわわに実ったその乳房だ。

 歩くごとに弾む、という目立ち方がその重量感を周囲へと言葉にするまでも無く語っており、通り過ぎられてゆくたび微かに触れるフェロモンに街中の男たちは生唾を否応なしに呑み込む。

 中には女性と連れ添って歩いていた男性だっているのだが、例外も無く彼女を目で追ってしまうために、連れ立っていた女性たちは不機嫌に男性たちへと各々反応を返す。

 言葉で、態度で、時には折檻で。

 

 さてそうして悪目立ちしている少女が誰かと言えば、ご存知リアス・グレモリーだ。

 駒王学園の三年生で、この魅惑のボディラインを持っていて未だ高校生。

 しかしてその正体は悪魔であり、魔界でも名折の領地を備えた貴族の直系にして現魔王の妹のひとりだ。

 そんな彼女が自ら任されている領地の駒王町ではないこの町へ、乳をたゆんたゆん揺蕩わせながらふらりとひとりで赴くわけがない。

 

「ごめんなさい、待たせてしまったかしら?」

「いいや、全然待ってないぜ、リアス」

 

 少々冴えない外見の少年に、花も綻ぶような笑顔で声をかける。

 それは年齢を知れば自然と見える年相応のあどけなさを写しているのだが、肌の大事な部分を除いて隠そうともせずに顕わとしている恰好から、見た目でのリアスは魅惑的な娼婦のようにも伺えてしまう。

 なので、それを見ていた周囲の者たちは『そういう職業の人か』と、自然と納得もしていた。

 

 対して待ち合わせていた少年は、やや下卑たような嗤いを見せる。

 『彼女』の肉付きと魅力を今にも貪ろうかという欲望を隠そうともしていない視線を、誰の目にもわかるほどに顕わとしている。

 リアスが魅惑的な娼婦ならば、少年の方は明らかに鴨にされている客だ。

 彼を見る周囲の視線は『そんな美人と並べて羨ましい』などというモノには一切ならず、社会の厳しさと幾ばくかの洗礼をこれから受けるであろう彼に対して、むしろ敬意か憐憫のような感情を向けていた。

 もちろん中には其処まで配慮することも無く、単純に美人と事に及べる、またはそれ相応の関係を繋げられることに対して、羨望にも似たモノを向けたりする者も居たのだが。

 得てして、少年が無意味に上機嫌になっているのは、自らもそういう後者に属する性格であるからこその近視眼性が原因なのである。

 

 まあ、結局のところはそんな精神性の考察など、ろくに意味なども無い。

 

 

  ☆

 

 

「あああああっ」

 

 繁華街の一角に佇む恋人同士または不倫関係の連れ込み宿、いわゆるラブホの一室に、入って数秒でリアスは少年の逸物を受け止めていた。

 彼女の許容量を顕わとするかのような実に狭窄な蜜壺は、破瓜を味わった程度で易々と拡張されるほど緩くはない。

 ワンピースの衣服を脱がされることもなく、捲り上げられたスカートから覗く桃尻を背後から蹂躙される。

 部屋に入りながら、今日は大事な話がある、と口火を切ったリアスに返されたのがこの肉体言語だ。

 男の味を無理矢理に教え込まされた彼女は、喘ぎ声を上げつつ自然とその場に四つん這いになっていた。

 

「ま、まって、いきなりは、あぅっ」

 

 少年の鈴口がリアスの子宮口とドッキングする。

 叩きつけられたその衝撃で、リアスの言葉は喉から吐き出されることも無くなっていた。

 

「ふっ、んっ、ふぉっ、ぁうっ」

 

 パンパンパンッと、尻を肌が叩く音と共に、少女の肢体は前後に揺すられる。

 下着もつけていない乳房が、重力と重量にされるがままに揺れている。

 それが我慢の利かなかった少年の視界に入ることは無いが、身体を無理矢理に動かされるリアスはその痛みを訴えることは出来なかった。

 

「おねっ、がいっ、はなしをっ、きいてっ、ほんっ、とうにっ、だいじなっ、ことなのぉっ、ふう゛っ!」

 

 どぷっ、と少年の一番搾りがリアスの膣内に充満していた。

 じわりじわり、どぷっどぷっびゅるるる……、とリアスは子宮に届く音を身体で聴いている。

 はぁ、ああ、あ゛--……、と身勝手な少年の身体が声を漏らしぶるりと震えて、最初の会話がこれで終わったのだとリアスは実感していた。

 

「……、で、リアス、大事な話ってなに? 別れよう、ってのは無しだぜ?」

 

 後ろから覆い被さり、乳房へと手を這わせながら少年は尋ねる。

 子宮に届いている熱を内心で嫌悪しつつ、リアスは微笑を浮かべる。

 これが本当に大事な話なのだ、将来のためにも。

 

「私ね、結婚が決まったの」

「……はぁ?」

 

 

  ☆

 

 

 ワンピースを脱ぎ直し、ベッドの上で仰向けになりながら、リアスは語る。

 婚約者との結婚が少々早いが本決まりとなり、向こう側の希望で披露宴を開催することになった。

 相手は大学生だが、こちらが高校生のうちに話を決めてしまいたい、と言い出したとか。

 リアスの乳房を揉みながら、そういう付加価値を気にする小者が相手か、と少年は理解した。

 

 結婚が決まればこの町に居続けることが許されない、つまりここいらで行っている仕事は全て引き払うことになるらしい。

 太ももを抱えられながら、乳房を揺らしてリアスは語る。

 だからこの関係は自然消滅になる、もうあなたと会うのもこれで最後になるだろう。

 少年にレイプされながら、リアスは笑顔で語り続ける。

 再び膣に熱を帯びた粘液を吐き出され、それでも彼女は微笑を向けた。

 

「ふぅーん……」

 

 少年の顔がリアスに近づく。

 唇を重ねて、ぐじゅぐじゅと舌先が口内を蹂躙していた。

 それをされるがままに、リアスの微笑は消えたりしない。

 

 小さく喘ぎ、身体を抑えつけられたままのリアスは、ただ少年の答えを待った。

 契約破棄は悪魔の矜持を傷つけるものだ。

 しかし、それがやむを得ない自然消滅ならば致し方ない。

 たとえこの事実が明るみになったとしても、其処を誇ることすれ何も恥ずべきものではないはずだった。

 

「……リアスはさぁ、自分が金を払って手にした料理を、見ず知らずの奴に差し出せって一方的に言われて、納得できるタイプか?」

「……っ!」

 

 しかし少年の一言で、自分がどれだけ厚顔無恥な言い分をしていたのかを瞬時に悟る。

 喩えこそ悪辣だが、自分が行ったことはそういうことだ、と少年に教えられたのだ。

 強張った彼女を、少年は抱きかかえる。

 これはリアスが彼に施した術のひとつ、その効果だ。

 身体が繋がっている限り、リアスの魔力量に準じて少年の精力は何度だって迸る。

 胎に残る不快感を混ぜ込むように、太ももを抱えられたリアスは再び上下に揺すられ始めた。

 

「今の俺はさぁ、尽きることも飽きることも無い美食を差し出されて、それを満足するまで味わっているんだ。それを中途半端なところで、「続きは別のお客様が味わいます」なんて言われて、納得できるわけがねぇよなぁっ」

「あっ、あんっ、んっ、ふぁっ、はいっ、ごめっ、ごめんなさいっ、わたしがっ、わるかったですぅっ」

 

 乳房が激しく連動し、痛いくらいにばるんばるんと揺すられる。

 リアスの反省は早かったが、それで納得する少年なら今もこんなことにはなっていない。

 謝罪と嬌声を諸共に吐き出すリアスの膣に、本日何度目かの射精が迸る。

 粘つく精子の脈動を子宮で感じ取りつつ、リアスは申し訳ないキモチでいっぱいだった。

 

「……いいぜ、別れてやるよ。ただし、条件があるけどな」

 

 そんなリアスに齎された彼の言葉は、まさに光明だ。

 決して許されるはずがない、悪魔としての矜持にも傷をつけるであろう彼女の身勝手な言い分を、彼は条件を呑むことで許してくれると、自ら切り出したのである。

 この時ばかりは彼の下卑た笑顔ですら、リアスの心をときめかせる清涼剤のようであった。

 

「まずひとつめだ、リアスは俺の子を絶対に孕め」

「はぅっ!」

 

 ずんっ、と子宮が満ちているにも関わらず、肉棒が力強く突き上げて刺激される。

 彼の言葉に連動するかのように、今日感じたことの無かった快感が、リアスの胎を擽っていた。

 

「今までは魔法的な何かで避妊でもしてたのかもしれないけど、今日からは絶対に許さねぇ。何を優先してでも俺の子を孕ませる、お前の身体はでかいおっぱいもケツも、狭いのに柔らかいまんこも、その可愛らしい顔も、全部が俺を満足させるための『料理』なんだってことを自覚するまでこうやって教育してやる。おら味わえっ、ご主人様のちんぽだぞっ」

「あぁんっ! はいっ、あなたがっ、りあすのっ、ごしゅじんさまですぅっ!」

 

 嬉しさがこみ上げていた。

 貴族の娘として大事に、蝶よ花よと育てられたことを恨んだことは一度も無い。

 しかし、全てが上手くいくように敷かれていたレールは、こうして横から脱線させられて初めて意味を知れたのだ。

 その『安全運転』の結果として、守り育んできた『自分』を差し出すに足る主人が現れてくれた。

 彼に差し出すためにこそ、今までの自分があったのだと、リアスはそれを実現できた『今』にこそ感謝した。

 もちろん、大事に育ててくれた両親や家族にも。

 

 目の中にドロドロに濁ったピンク色のハートを浮かべて、そのことに自覚のないままにリアスの心は塗りつぶされる。

 『契約』の延長上、少年が欲したことを満たすように『リアス』が書き換えられているのだが、それを改善し(救っ)てくれる『主人公』は既にいない。

 両腕を広げて、脚を大きく開いて、上下に揺すられ続けるリアスは蕩けた表情で嬌声と歓声を上げ続けて、ひたすらに少年の『命令(要求)』を心待ちにしていた。

 

「次に、お前が使えない間に間に合わせられる美少女を寄越せ。リアスレベルの奴だぞ、最低限、な」

「わかりましたっ、喜んでっ、忠実な雌を差し出しますっ」

 

 命ずる少年の脳裡では、既に姫島朱乃が剥き出しになって妄想されていた。

 リアスよりもでかいあの乳房で、何を要求してやろうかと皮算用を働かせる。

 

「最後に、結婚した後も俺のところに通え。何度だって孕ませてやる、お前のガキは全部俺の子だ」

「あはぁっ、わかっておりますご主人様っ、リアスの全てをっ、あなたにささげますぅっ」

「イイ返事だ、結婚しろリアスぅっ!」

 

 妄想の中で朱乃を孕ませながら、少年は猛った肉棒を引き抜いて、リアスの乳房に精液を放射した。

 ドロドロと白く濁ったそれを正面から浴びて、リアスは嬉しそうに表情を綻ばせる。

 まるで花嫁が被せられるライスシャワーのようだと、これが彼からの祝福なのだとリアスは悦んでいた。

 

「はい……、結婚します、アナタ……♡ んじゅぽっ♡」

 

 そして誓いのキスを、差し出された肉棒へ小鳥が啄むように捧げ、相手が此処にいるかのように宣言する。

 その意味は決して間違っていないのだと、熟れた脳裡でリアスはこれからの未来へ希望を抱くのであった。

 




とりあえず書き貯めは此処まで
次回? 未定だよ!

…ところで主人公の名前なんだっけ?(どうでもいい


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