ワンピースキメラの能力を持った男 (悪魔の実)
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グランドライン前
1話 転生


「あれ?ここは何処だ?」

 

「ん?メモと果物かこれ?」

 

ある森の中で1人の青年が目を覚ました。青年の名前は沖田総司何故彼が森で目を覚ましたのかは本人も知らなかったのだ。沖田が目を覚まし辺りを見渡していると1枚のメモと不気味な色をした果物を見つけたのだった。

 

〜メモ内容〜

どうも、沖田総司さん私はあなたの世界でいう女神という存在です。

アナタがこの森で目を覚ました理由は私がアナタを転生させたからです。因みに転生させた世界はONE PIECEと言うジャンプの人気マンガの1つの世界です。一応転生特典としてこの世界でしか手に入らない悪魔の実を授けます。悪魔の実の名前はキメキメ実です。能力は名前の通りキメラの能力を得ることが出来ます。もしこの世界で生き残りたいならば悪魔の実は食べる事をオススメします。ではご武運を

 

これが沖田が見つけたメモの内容だった。このメモの内容をまとめると①沖田は何らかの理由で女神によってONE PIECEの世界に転生させられた。②転生特典としてキメキメの実という悪魔の実を貰った。

 

「・・・マジかよ、俺転生したのかよそれもONE PIECEの世界かよ・・俺ONE PIECEの原作知らないぞ」

 

沖田は女神からのメモを地面に置き言った。そう沖田はONE PIECEは生前1回も見たこともないなめ今居る世界の事は1つも分からないのだ。

 

「取り敢えず食べるか・・・」

 

沖田はメモと一緒に置かれていた悪魔の実に手付け1口食べたのだった。

 

「おぇ・・・何だこれマズ・・・でも全部食べないと・・・」

 

沖田が今食べている悪魔の実の味は物凄く不味かったのだ。しかし沖田は何とか全部食べ切ったのだった。

 

「これで、本当に力が手に入ったのか?・・・って何だこれ!!」

 

沖田はそう呟きながら自分の手を見ると発狂してしまった。沖田が発狂してしまったのは無理も無い今沖田の姿を一言で表すなら“怪物“なのだから。

 

「・・・・・・マジでヤバいなこの悪魔の実。取り敢えずなんとかしてこの悪魔の実の力を制御しないと今後生活する時に困るよな・・・」

 

沖田はそう言いながら心の中で修行することを決めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もう、2年か早いもんだな・・・」

 

沖田が悪魔の実の制御をする為に修行を始めてから2年の月日が経った。沖田はこの2年で自分の能力について分かったことが幾つもある。①この能力は部分的に出現させることができる。②生身のままでも身体能力と五感は人の何十倍も成長している。③海には入れない

 

「取り敢えず何とかしてここから脱出しないとな。と言っても俺船は作れないし。他の船が来るのを待つと言ってもこの島にはあれから船は1隻も来ないしどうしたもんかな・・・」

 

沖田はそう言いった。沖田は生前普通の大学生の為船などは作れないため自力でこの島から脱出するのは不可能なのだ。そしてこの島に船が来たことはこの2年間で1度もなかったのだ。このまま船が来なかったら沖田は一生この島で過ごすことになるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

「なぁ、ナミあの島に行ってみようぜ!!」

 

沖田がいる島の近くの海では1隻の海賊船の上で麦わら帽子を被った少年にして海賊船の船長モンキー・D・ルフィが航海士のナミに言った。

 

「う〜ん、私は別いいけど皆はどうする?」

 

ナミは他の船員達に聞いた。

 

「俺はどっちでもいい」

 

「俺はナミさんが行くならOKです!!」

 

「うっ・・・島に上陸したら死んでしまう病気が・・・」

 

上から戦闘員のロロノア・ゾロ,コックのサンジ,狙撃手のウソップがそれぞれの意見を言った。

 

「えーと、みんなあの島に上陸するのに賛成ってことね、分かったわルフィこれからあの島に上陸するわよ!!」

 

「やったー!!」

 

ナミはウソップの言葉を無視してルフィに言った。ルフィはナミの発言を聞くと小学生見たく喜んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん?何かあの海賊船こっちに来そうだな・・・取り敢えず砂浜に出るか」

 

沖田はルフィ達が乗っている海賊船を見つけ砂浜に出る事にし砂浜に向かって行った。

 

 

 

 

 

 

「ん?ナミ何か人が居るぞ?」

 

「そんな馬鹿なあんな島に人が居るわけが無いでしょ」

 

ルフィの発言にナミは否定した。

 

「いや、ルフィの言う通り浜辺に人が居るぜ」

 

ルフィの発言を否定したナミにウソップが双眼鏡で砂浜を見ながらナミに言った。

 

「取り敢えず砂浜に上陸して見ましょそうすれば分かるはずだし」

 

ナミはそう言いルフィ達は砂浜に向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

「おっ、ここの浜辺に上陸する気か・・・」

 

沖田は今自身がいる浜辺に向かってくる海賊船を見て言った。

 

「おっ、ほら、ナミ見てみろよ!!本当にいただろう!!」

 

「なっ、ルフィと俺の言う通りだろ!!か

 

「嘘でしょ・・・なんでこんな島に人が居るのよ・・・」

 

浜辺に上陸した麦わらの一味はルフィとウソップがまず船から降り浜辺に居る沖田を指さしたがらナミに言った。ナミは浜辺に居る沖田を見て驚きを隠せなかった。ナミが驚くのも無理もない沖田が2年間住んでいたこの島は外から見たらただの森の島で人が住める環境じゃないからだ。

 

「おい、お前誰だ?」

 

「なんでこんな所にいるんだ?」

 

上からゾロとサンジが沖田に質問をした。

 

「俺は沖田総司、なんでここに居るかは色々事情がある」

 

沖田はゾロとサンジの質問に答えた。

 

「おい、お前悪魔の実とか食ったか?」

 

「悪魔の実?一応キメキメの実を食べたけど」

 

「えっ、何キメキメの実って?」

 

「名前の通りキメラ人間になれることだよ」

 

ルフィの質問に沖田は自分が食べた悪魔の実の名前を言った。そしてナミの質問に答えた。

 

「ヒィィィィ!!食われる!!」

 

「何か変わった実ね・・・」

 

「ルフィとは違うタイプか・・・」

 

「よく、そんな実がこんな島にあったもんだな」

 

ナミ,ゾロ,サンジが沖田が食べた悪魔の実の事を知り1人ずつ感想を述べている中ウソップだけ森の木に隠れてしまった。

 

「ハハハッ、大丈夫だよ俺人間なんか食わないし」

 

「・・・ほ、ホントか?」

 

「あぁ、ホントだ」

 

「なら、安心だな」

 

隠れているウソップに沖田は笑いながら言った。するとウソップは森の木の影から出てきたのだった。

 

「なぁ、キメラの能力ってどんな奴があるんだ?」

 

「えーと、俺の能力は両腕,ボディー,手のひら,両足,に動物の力を宿らせることが出来るんだ。それとこの悪魔の実のお陰で身体能力と五感が人の何十倍にもなったんだ」

 

ルフィの質問に沖田は簡単に答えた。

 

「ちょっと、なってみるよ」

 

沖田はそう言うと腕をゴリラ,足をバッタ,ボディーをゾウに変えたのだった。

 

「「うおぉぉぉ!!カッケケケェェェ!!」」

 

「何か凄いわね・・・」

 

「すげぇな」

 

「こりゃー、凄いな」

 

何故か悪魔の実の能力を使うとさっきまで沖田に怯えていたウソップまでもがルフィと一緒に沖田をキラキラしま目で見たのだった。

 

「おい!!お前仲間になれ!!」

 

「いや!!いきなり過ぎるだろ!!」

 

沖田が能力を解除しているとルフィが沖田を仲間に勧誘したのだった。ルフィの行動にウソップがツッコミを入れた。

「別に仲間になるのはいいけど、他の人達は俺が仲間になってもいいのか?」

 

「俺はいいぞ別に」

 

「俺もだ」

 

「戦力にもなるしいいと思うぞ!!」

 

上からゾロ,サンジ,ウソップが答えた。

 

「・・・ウソップが言った通り彼の能力は戦力にもなるし私達にもメリットになるわね・・・って事で私も彼が仲間になる事に賛成よ」

 

ナミは言った。

 

「・・・じゃ、改めて自己紹介をさしてもらう。俺の名前は沖田総司だよろしくな!!」

 

「ニシシシ、俺の名前はルフィだ、よろしくな沖田!!」

 

沖田はナミの発言を聞き終わるとルフィに手を出しながら改めて自己紹介をしたのだった。こうして沖田は麦わらの一味に加わったのだった。



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2話 ローグタウンの出来事

沖田が麦わらの一味に加わってから数日の月日が流れた。

 

「なぁ、ナミ俺らはどこの島に向かってんだ?」

 

「取り敢えずこれからグランドラインに入る前に食材や衣服を調達したいから近くにある始まりと終わりの町ローグタウンに行くわ」

 

「へぇ〜、そんな町があるのか〜」

 

沖田はナミにこれから向かう場所をナミに聞いた。そしてナミは沖田の質問に答えた。麦わらの一味が向かう町ローグタウンは海賊王ゴールド・D・ロジャーが処刑された町で有名な場所だ。因みにロジャーが処刑された死刑台はローグタウンの観光名所になっていた。

 

「おーい、お前ら!!ローグタウンが見えて来たぞ!!」

 

沖田がナミに質問し終わった瞬間ウソップの大声がメリー号内に響いたのだった。

 

「よしっ、じゃローグタウンに上陸だ!!」

 

ウソップの声を聞いたルフィは大声で叫んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ウーーーーッ!!でっけー町だー!!」

 

ローグタウンに上陸した麦わらの一味はローグタウンの入口に居たのだった。ルフィはローグタウンを見て両手を伸ばし大声で叫んだ。

 

「よし!!おれは死刑台を見てくる!!」

 

「ここは、いい食材が手に入りそうだ」

 

「おれは、装備集めに行くか」

 

ルフィは早速ロジャーが処刑された死刑台に向かいサンジは食材を手に入れるために市場に向かいウソップは装備を集めるために武器屋に向かって行ったのだった。

 

「おれも、買いてェモンがある」

 

「貸すわよ利子3倍ね」

 

ゾロはお金が無いためお金を持っているナミをチラ見しながら言った。するとナミはニッコリと微笑みながら利子を付けてゾロに10万ベリーを貸したのだった。

 

「えーと、俺どうしよう・・・金もないしな・・・」

 

そう沖田は2年間島で修行をしていた為お金を1ベリーを持っていなかったのだ。

 

「そっか、沖田はあの島にいたからお金がいないのね、今回だけ特別に20万ベリーをあげるから何か買ってきなさい」

 

「ありがとうナミ」

 

ナミはそう言い20万ベリーを沖田に渡した。20万ベリーを受け取った沖田はナミに一言お礼を言い町の中に入って行った。

 

「さてと、私は服でも見ますかね」

 

1人残されたナミは服屋に向かったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ナミから20万ベリーを貰ったけどこれ多分日本円で20万だろ多分・・・こんな大金何に使おうか・・・」

 

沖田は手持ちの20万ベリーを見ながら頭で日本円に直し買う物を考えた。

 

「・・・・・・俺も麦わらの一味になったんだから戦闘もしないといけなし何か武器でも買うか!!」

 

沖田は買う物を決め武器屋に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「えーと、ここかな武器屋は」

 

沖田は何とか武器屋を見つけ出し中に入って行った。

 

「いらっしゃい、お客さん何の武器がお目当てで?」

 

────銃とか刀とかを買っても使えこなせないしナイフにでもするか・・・・・・

 

「えーと、じゃナイフとか売ってますか?」

 

沖田が店内に入ると武器屋の主人が沖田に質問をした。沖田は刀や銃だと使えこなせないと考え前世でも使ったことがあるナイフを選んだ。

 

「ナイフですね、なら今なら15本セットでケースもついて8万ベリーで売りますよどうですか?」

 

─────15本でナイフケースもつくのかそれはお得かな?

 

「分かりましたじゃそれ買います」

 

沖田は主人が自分の目の前に置いたナイフ15本とナイフケースを買うことを決めたのだった。

 

「まいど!!」

 

主人は沖田から代金の8万ベリーを受け取り沖田にナイフ15本とナイフケースを渡したのだった。

 

「取り敢えず、ここでナイフケースを巻くかな」

 

沖田は買ったナイフケースを腰に巻きそこにナイフを15本を1本ずつ入れたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜他の一味サイド〜

 

「・・・・・・3本あるとおちつく」

 

ゾロはナミから借りたお金で剣の店に行きそこで妖刀で運試しをしその行為を店主に認められて妖刀とその店の家宝の剣を無料で買い現在町をブラブラと歩いていた。

 

 

「おっ、なんだこの魚は!?」

 

「こいつは“エレファント・ホンマグロ“このあたりじゃ見ねぇだろ?どうやら南海から泳いできたらしいんでぇ、そこを俺が一本釣りよ!!」

 

「おめーが、釣ったのか!!」

 

「切ろうか?」

 

「いや・・・まるごともらう!!」

 

「気前がいいねあんちゃんまいど!!」

 

サンジは魚を売っている店でこのあたりじゃ見ない魚エレファント・ホンマグロをそのまま切らずに買ったのだった。

 

 

 

「おーーーーーっ!!!卵が安いぜーっ!!でもおひとり様1パックか・・・」

 

サンジが丸ごと魚を買っていると近くで武器屋に向かったはずのウソップがスーパーで安売りをしている卵を手に取っていた。

 

 

「これくだ・・・さいっ!!」

 

「これ全部!?お金はあんだろうね」

 

「あるわよ失礼ね」

 

ナミは服屋で大量の服を大人買いしていた。

 

 

 

「うっ!!?えっ、な・・・何だ!!?」

 

「よぉーし、よくやったカバジ!!これから、てめぇの“公開処刑“を始める!!ぎゃははは光栄だろう海賊王と同じ死に場所だ!!!」

 

ルフィは昔倒した海賊バギー海賊団により死刑台から動けなくさせられ今現在処刑されそうになっていた。

 

 

 

 

 

 

 

「お」

 

「あ」

 

「ん」

 

「あ」

 

ルフィが処刑されそうになっている中4人はばったりと合流していたのだった。

 

「────で?あいつは?」

 

「死刑台を見るって・・・言ってたわよね・・・」

 

「死刑台のある広場ってここじゃねぇのか?」

 

「なぁ、皆ルフィのあの状況ヤバくないか?」

 

ばったりと合流したルフィを除いた麦わらの一味はゾロはまだ合流していないルフィの居所を聞いた。それにナミがルフィの行き場所を答えウソップが死刑台の場所を答えた。そんな中沖田が目の前に見える処刑台を指さした。

 

「「な!!!なんであいつが死刑台にっ!!!」」

 

沖田が指さした先ではルフィが処刑台の上で身動きを取れないようさせられていたのだった。それを見た麦わらの一味は驚き呆れていた。

 

「取り敢えず、サンジくん,ゾロ,沖田は今すぐルフィを救出。私とウソップは今から荷物を持ってメリー号に行くわよ」

 

ナミは4人に指示を出し沖田,ゾロ,サンジはルフィが居る処刑台に向かいウソップはナミと共にメリー号に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「おれ、死刑って初めて見るよ」

 

「てめぇが死ぬ本人だよ!!!!」

 

「ええっ!!?ふざけんなーーーっ!!!」

 

「てめぇがフザけんなぁ!!!」

 

ルフィは死刑台の上で今にも処刑されそうにも関わらず隣に居るバギーとコントを繰り広げていた。

 

「これより、ハデに死刑を公開執行する!!!」

 

バギーはルフィの目の前立ち処刑台の下にいる部下と民間人に向かって叫んだ。

 

「麦わら、せっかくギャラリーが集まったんだ何か一言言っとくか?」

 

「おれは!!!!海賊王になる男だ!!!!」

 

バギーはルフィにそう聞いた。するとルフィは今から処刑されるにもかかわらず大声で自分は海賊王になる男だと宣言したのだった。

 

「な・・・・・・・・・!!!!か・・・海賊王だと・・・・・・!!?」

 

「・・・よりによってこの町で」

 

「ぷっ、なんて大それたことを・・・」

 

ルフィの宣言を聞いた民間人達の反応は驚いたり,呆れたり,笑ったりだった。

 

「いいたいことは・・・それだけだなクソゴム!!!!」

 

「・・・・・・ぐ!!ぎぎ・・・・・・!!!」

 

バギーがそう言いルフィの首に剣を振り下ろそうとしたその時

 

「「「その死刑待て!!!」」」

 

「サンジが!!!ゾロ!!!沖田!!!助けてくれぇ!!!」

 

沖田,サンジ,ゾロが現れた。

 

「やっちまいなおまえ達!!」

 

「「「やっちまいますアルビダ姉さん!!」

 

アルビダの指示でバギー海賊団達は一斉に3人に襲いかかった。

 

「「「邪魔だ!!!!」」」

 

襲いかかってきたバギー海賊団達にゾロは剣,サンジは足,沖田は能力で変えたモンハナシャコの腕で応戦したのだった。

 

「クソ野郎!!!勝負しろぉ!!!!」

 

───あの死刑台さえ蹴り倒せば

 

「・・・・・・・・・・・・・・・!!!」

 

───死刑台さえ切り倒せば

 

「退け、邪魔だ!!」

 

───あの死刑台さえぶっ壊せば

 

3人は処刑台を壊す為にどんどんバギー海賊団を倒して行き死刑台に近づいて行った。

 

「ゾロ!!サンジ!!ウソップ!!ナミ!!沖田!!」

 

「わりい、おれ死んだ」

 

「馬鹿なことを言うな!」

 

「馬鹿なこと言うんじゃねぇ!!!」

 

「まだ諦めんな!!」

 

ルフィは自分の仲間の名前を1人ずつ呼んでんからにいっと笑い言った。それに対して処刑台のすぐ側まで来ていたゾロ,サンジ,沖田がルフィに向かって叫んだ。

 

バリバリバリバリッ!!!! ポツポツポツ プスプスプス... ザァァァ・・!!

 

『!!?』

 

ルフィの首に剣が近づき首を刎ねれる1歩手前で突如ルフィとバギーが居た処刑台に落雷が直撃したのだった。そして処刑台は燃えガタッと倒れポツポツポツと雨が降り出したのだった。

 

「なはははやっぱ生きてた、もうけっ」

 

バギー海賊団や民間人達が驚いている中ゴム人間の為落雷を受けても無事だったルフィは空から落ちてきた自分の麦わら帽子を被り笑いながら言った。

 

「おい、お前ら神を信じるか?」

 

「バカ言ってねぇでさっさとこの町を出るぞ」

 

「何かもう一騒動ありそうだしね」

 

助かったルフィの周りにそれぞれバギー海賊団を倒したゾロ,サンジ,沖田が集まった。

 

「広場を包囲!!海賊どもを追い込め!!」

 

「きたっ!!」

 

「逃げろ!!!」

 

「おい、道どっちだ!?」

 

「道はこっちだよ!!」

 

ルフィの周りに集まっている広場の入口から海軍が現れた広場を包囲したのだった。ルフィ,ゾロ,サンジ,沖田はすぐさま海軍に追われながら広場を脱出しメリー号に向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「風がひどくなってきた」

 

「しつこいなあいつら止まって戦うか?」

 

「やめとけキリがねぇ、それにナミさんが早く船に戻れっつってんだよ」

 

「サンジの言う通りこの天気の中あの数相手に戦ってたら島から出れなくなちまうよ」

 

風と雨がますますひどくなる中4人は海軍から走って逃げていた。

 

「ロロノア・ゾロ!!!」

 

「「「たしぎ曹長!!!」」」

 

「あなたがロロノアで!!海賊だったとは!!私をからかってたんですね!!許せない!!」

 

4人が逃げていると4人の目の前に海軍本部曹長のたしぎが立ちはだかった。

 

「お前あの娘に何をした!!」

 

「てめぇこそ海兵だったのか」

 

ゾロはサンジを無視してたしぎに言った。

 

「名刀“和道一文字“回収します」

 

「やってみな」

 

たしぎは刀に手を掛け言った。ゾロはそう言い3人より1歩前に出た。

 

「先行ってろ」

 

「おう」

 

ゾロは切りかかってきたたしぎを1本の刀で止めルフィに言った。ルフィは軽く返事をしゾロの横を走って通り過ぎた。

 

 

 

 

 

 

 

「何だ誰かいる!!」

 

「またか」

 

「しつこいなぁ」

 

3人が逃げていると今度は海軍本部大佐スモーカーが立ちはだかった。

 

「お前は誰だ!!」

 

「俺の名はスモーカー、海軍本部大佐だ、お前を海へは行かせねぇ」

 

「うわ!!何だ何だ何だ!!!」

 

スモーカーは名を名乗ると腕を煙にしルフィを捕まえてしまった。

 

「てめぇ・・・このバケモノがぁ!!」

 

「ザコには用はねぇ」

 

「ホワイト・ブロー!!」

 

「うわぁ」

 

サンジはスモーカーの首に蹴りを入れたがスモーカーは煙人間の為蹴りは通じずスモーカーの技によってサンジは壁に激突しあっという間に倒されてしまった。

 

「ルフィ,サンジ!!てめぇ、ルフィを離しやがれ!!モンハナの一撃!!」

 

「だから、ザコには用はねぇって言ってんだろ!!ホワイト・ブロー!!」

 

「ぐわっ」

 

沖田は腕をモンハナシャコに変えスモーカーに向かって右ストレートを放ったがやはり効かずサンジがやられた技でサンジとは逆の壁に激突した。

 

「サンジ!!沖田!!んニャロー・・・ゴムゴムの銃!!」

 

「お前3000万ベリーだと!?まださっきの奴の方がマシだ」

 

「うべぇ!!」

 

ルフィは拳を伸ばしスモーカーの胴体にぶつけたがスモーカーは体を煙にしルフィの背後に回り込みルフィを地面に倒し押さえ込んだ。

 

「クソっ!!あの野郎よくもルフィを!!」

 

「待ちなさい、まだ君ではスモーカーには勝てないここは俺に任せてくれ」

 

「・・・誰アンタは?」

 

「名は名乗れないがルフィの味方が」

 

壁に激突した沖田は起き上がりルフィを助けるためルフィの元に向かおうとするがそれを黒いマントを着て黒いフードで顔を隠した謎の男性に止められてしまった。謎の男性は一言“ルフィの味方だ“と言いそのままルフィの元に向かってしまった。

 

「フン、悪運尽きたな」

 

「そうでもなそうだが・・・!?」

 

スモーカーがルフィを押さえつけながら背中の武器を抜き出そうとしたがそれを謎の男性が止めた。

 

「政府は、てめぇの首を欲しがってるぜ」

 

「世界は我々の答えを待っている・・・!!!」

 

『突風だ!!!!』

 

スモーカーと謎の男性言った。すると突風が吹き海兵達やルフィは吹き飛ばされてしまった。

 

「ルフィ走れ!!島に閉じ込めらるぞ!!」

 

「馬鹿でかい嵐が迫ってる!!」

 

「ナミさんが言ってたのはこういうことか〜〜〜〜〜っ!!!」

 

そこにたしぎとの決着がついたゾロが飛ばされたルフィを掴み沖田が嵐の事を知らせサンジは嵐を見ながらメリー号に向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ルフィ!!急げ急げ!!ロープが持たねぇ」

 

「早く乗って!!船出すわよ!!」

 

ルフィ達は何とかメリー号に乗り込み麦わらの一味は無事ローグタウンから脱出出来たのだった。

 

 



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グランドライン
3話 偉大なる航路


麦わらの一味はローグタウンを脱出し海の上に居た。勿論海の上も嵐のせいで荒れているのだ。

 

「うっひゃーっ船がひっくり返りそうだ!!」

 

「あの光を見て」

 

「あれって島の灯台か?」

 

嵐の中ルフィが呑気なことを言っているとナミは目の前に見える光を指さして言った。沖田が疑問を口にした。

 

「そう、島の灯台よ。そしてあの灯台の光は“導きの灯“あの光の先に“グランドライン“の入口がある」

 

ナミはルフィ達に説明をした。

 

「どうする?」

 

「よっしゃ、偉大なる海に船を浮かべる進水式でもやろうか!!」

 

ナミの問いかけにサンジがダイニングから樽を取り出し進水式を提案した。

 

「しかし、お前何もこんな嵐の中を・・・・・・なぁ!!オイ!!」

 

「俺はオールブールを見つけるために」

 

「俺は海賊王!!」

 

「俺は大剣豪に」

 

「私は世界地図を描くため」

 

「俺は誰にも負けない人間になるために」

 

怯えているウソップをよそにサンジ,ルフィ,ゾロ,ナミ,沖田の順に樽に片足を乗せ自分達の目標を言った。そして全員がウソップを見た。

 

「お・・・お・・・俺は勇敢なる海の戦士になるためだ!!」

 

そして遅れてウソップが樽に片足を乗せた。

 

「「「「「「いくぞ!!“グランドライン“!!!!」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい、大変だナミ光がとぎれた。やべぇな!!“導きの灯“なのにな」

 

「灯台の灯だもん、そりゃ途切れもするわよ。そのためにわたしがいるんでしょ?大丈夫方角くらい覚えてるから」

 

ルフィがメリー号の頭に足を掛け逆さになりながら導きの灯が消えた事をナミに伝えた。ナミは気にすることもなく海図を見ながら答えた。

 

「ほぉ、やるなお前」

 

「それより、あんた降りなさいよそこ!!」

 

「いーや、この場所は譲らねぇ」

 

「誰が譲れっつったのよ!!もーお、沖田こいつ連れて行って!!」

 

「はいはい、ほらルフィ行くぞ」

 

逆さになっているルフィにナミが注意をしたがルフィは自分がいる所をナミに取られると思い込み却下した。するとナミがキレ沖田にルフィをどこかに連れていくように言った。沖田はナミの言うとおりルフィの服の襟を掴みジタバタと暴れているルフィを無視してダイニングに入って行った。

 

「・・・・・・・・・しかしまいったな・・・・・・・・・このまま進むと“噂通り“・・・!!」

 

1人その場に残ったナミは海図を見て呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グランドラインの入口は山よ」

 

「「「「山!?」」」」

 

ナミはダイニングに入り机に海図を起きグランドラインの入口が山だと言うことを告げた。ナミの発言聞いた4人は驚いた。それもそのはずグランドラインの入口がまさかの山なのだから。

 

「そう!海図を見てまさかとは思ってんだんだけど、これ見て“導きの灯“か差してたのは間違いなく“レッドライン“にあるリヴァース・マウンテン」

 

ナミが海図のある場所を指さすと全員がそこに注目しナミの説明を聞いた。

 

「何だ、山へぶつかれってのか?」

 

「違うわよここに運河あるでしょ」

 

ナミの説明を聞き終わるとルフィが言った。そのルフィに発言に対してナミは呆れながら現在位置の近くにある運河を指さしたのだった。

 

「運河!?バカいえ、運河があろうと船が山を登れるわきゃねぇだろ!!」

 

ウソップが言った。ウソップがそう言うのも分かる何故なら普通に考えて船が運河を渡ることはどうやっても無理なのだから。

 

「だって、そう描いてあんだもん」

 

「そうだぞ、お前らナミさんの言うことに間違いがあるか!!」

 

「バギーから奪った海図だろ!?当てになるかよ」

 

「山登んのか船で!!おもろーーーーーっ!!不思議山か」

 

「ルフィお前は黙ってろ」

 

上からナミ,サンジ,ゾロ,ルフィ,沖田の順に言った。

 

「だいたい何でわざわざ入口に向かう必要があるんだ、南へ下ればどっからでも入れるんじゃねぇのか?」

 

ゾロが言った。

 

「それは違うぞお前!!」

 

ルフィがゾロの発言を指摘した。

 

「入口から入った方が気持ちいいだろうが!!」

 

「違う!!」

 

「おい!!あれ!?嵐が突然止んだぞ」

 

「ホントだ・・・」

 

ルフィの的外れな発言にナミがルフィの後頭部を殴りツッコミを入れているとウソップが言った。

 

「・・・・・・え・・・そんなまさか嵐に乗って入口まで行けるハズなのに・・・」

 

 

 

 

 

「おーーーっいい天気だ!!」

 

「どういう事だこれ?」

 

嵐が急にやみ外に出たルフィと沖田が言った。

 

「しまった・・・“カームベルト“に入っちゃった・・・」

 

「カームベルト?」

 

「ナミそれって何なんだ?」

 

「お、“向こう“はまだ嵐だこっちは風もねぇのにな・・・」

 

ナミが焦っている中ルフィ,沖田,サンジが言った。

 

「あんた達呑気なこと言ってないで早く帆をたたんで船を漕いで嵐の軌道に戻するのよ!!!!」

 

「はい、ナミさん♡」

 

「了解」

 

「何あわててんだよお前漕ぐってこれ帆船だそ?」

 

「何で、またわざわざ嵐の中へ」

 

ナミの言うとおりサンジ,沖田は船の帆をたたみに行っている中ウソップとルフィはナミに反論していた。

 

「いいから言うこと聞け!!!!沖田このバカ達連れて行って!!」

 

「はいはい、分かりましたよ。ほら行くぞお前ら」

 

沖田はナミの言うとおりルフィの襟ウソップの鼻を持ちその場から離れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「せっかくこんなに晴れてんのに」

 

「じゃ説明してあげるわよ!今この船はあんたがさっき言った通り南へながれされちゃったの!!」

 

ゾロがダイニングから出て来て呑気なこと言っているとナミが怒鳴りながら今の状況を説明した。

 

「へぇ、じゃぁグランドラインへ入ったのか?」

 

「それができたら誰でもやってるわよ!!」

 

ゾロがナミの説明を聞き的外れなことを言っているとナミが怒鳴りながらツッコミを入れた。

 

「“カーム“ね・・・どうりで風がねぇか───で?それが一体・・・」

 

「要するにこの海は・・・・・・」

 

甲板に降りたゾロにナミが何か言いかけたその時地面が揺れたのだった。

 

「うわっ、何だ地震か!?」

 

「バカそんなこと有り得ないだろ、ここは海の上だぞ」

 

ルフィの発言に沖田がツッコミを入れているとザバンと波を立てて大型の海王類達が現れた。流石の麦わらの一味も海賊王達には驚いていた。

 

「海賊王の巣なのよ・・・・・・」

 

「い・・・いいなとにかく・・・こいつが海へ帰っていく瞬間思いっきり漕ぐんだ」

 

「「「お・・・おう」」」

 

ゾロがオールを握りしめルフィ,サンジ,沖田に言った。

 

「・・・ンニ・・・!!ッキン!!!」

 

「「「「なにいいい〜〜〜っ!!!?」」」」

 

だがメリー号を頭の上に乗せていた海賊王が突如くしゃみをしてまいその勢いで船は海に落ちてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

「・・・よかった・・・ただの大嵐に戻った・・・」

 

「これでわかった入口から入る訳」

 

「ああ・・・わかった」

 

あれから何とか天候は元の大嵐に戻り麦わらの一味は既にヘトヘトの状態になっていた。

 

「わかった・・・・・・」

 

「何がわかったんだ?」

 

ナミは起き上がりそう言った。ナミの発言に沖田が聞いた。

 

「やっぱり、山を登るんだわ」

 

「どうやって登るんだよ」

 

「“海流“よ4つの海の大きな海流が全てあの山に向かってるとしたら4つの海流は運河をかけ登って頂上でぶつかりグランドラインへ流れ出る!!もう、この船はその海流に乗っちゃってるからあとは舵しだい。リヴァースマウンテンは冬島だからぶつかった海流は表層から深層へもぐる誤って運河に入りそこなえば船は大破──海の藻屑ってわけ・・・わかる?」

 

ナミの発言に沖田が質問をするとナミは丁寧にわかりやすく答えたのだった。

 

「はは〜ん、要するに不思議山なんだな?」

 

「いや、違うからルフィ」

 

「まあ、わかんないでしょうけど・・・」

 

ルフィの発言に沖田がツッコミを入れナミは呆れていた。

 

「聞いたことねぇよ船で山越えなんて」

 

「おれは少しあるぞ」

 

「不思議山の話か?」

 

「入る前に半分死ぬと聞いた。簡単には入れねぇとわかってた」

 

ルフィ,ナミ,沖田の後ろでゾロとサンジがそんな会話をしていた。

 

「不思議山が見えたぞ!!!!」

 

ゾロとサンジが会話しているとルフィが叫んだ。全員がルフィの方向に視線を移すとそこにあった物はレッドラインだったのだ。

 

「あれが・・・レッドラインか」

 

「雲のてっぺんが見えねぇ!!!!」

 

沖田,ルフィはレッドラインを見て言った。

 

「吸い込まれるぞ!!しっかり舵をとれ!!」

 

「「まかせろォ!!」」

 

ルフィの指示にサンジとウソップが舵を取りに行った。

 

「すごい」

 

「有り得ないだろ・・・」

 

「本当に海が山を登ってやがる・・・

 

ナミ,沖田,ゾロの順に言った。

 

「ずれてるぞもうちょっと右!!右!!」

 

「右!!?おもかじだァ」

 

「おらァア〜〜〜〜〜!!!!」

 

ルフィの指示にサンジとウソップが2人ががりで舵を右に傾けた。

 

ボキッ

 

「なっ・・・舵が・・・」

 

だがあまりの力に舵が持たず舵は折れてしまった。

 

「ぶつかる─────っ!!!!」

 

舵が折れてしまったメリー号はそのまま壁に向かって行ってしまった。

 

「ゴムゴムの風船!!」

 

その時ルフィが麦わら帽子をゾロに投げ渡し自分の体を膨らませてメリー号を弾いたのだった。

 

「ルフィ捕まれ!!」

 

「ぬ!!!!」

 

ゾロは海に落ちかかっているルフィに手を伸ばした。それにルフィが手を伸ばしゾロの力技でルフィを船に戻したのだった。

 

「「「「「「入ったァ────っ!!!!」」」」」」

 

そして麦わらの一味は無事にグランドラインに入ったのだった。



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4話 クジラ

「ひゃ─────っ!!あとは下るだけだ!!」

 

グランドラインに入ったメリー号は現在海を下っていた。

 

「ここが世界で1番偉大な海・・・・・・行け───っ!!!!」

 

ルフィは特等席の船首に座り叫んだ。

 

ブオオオオオオオ!!!!!!

 

すると遠くの方から何かが鳴く音が聞こえてきた。

 

「おい、何だ何か聞こえたか?」

 

「知るか────行け─────!!!!!!」

 

「風の音じゃない?変わった地形が多いのよきっと」

 

ゾロが言った。ルフィはゾロの発言をスールしテンションMAXの状態で船首の上で騒いでいた。ナミがゾロの疑問に答えたのだった。

 

ブオオオオオオオ!!!!!! ブオオオオオオオ!!!!!!

 

更に謎の音は聞こえてきたのだ。この音は明らかに風の音じゃないのは確かなのだ。たが麦わらの一味は全員それに気づいていなかった。

 

「・・・・・・ナミ!!風の音なんかじゃない!!アレはクジラだ!!」

 

だが唯一謎の音の正体に気づいたのは沖田だった。何故なら彼が食べたキメキメの実は食べた人物の五感と身体能力を何十倍にもするからだ。そのお陰で彼の視力は人の何十倍にもなり遥か向こうにある石も見えるようになったのだ。そして彼の目に移ったのはクジラだったのだ。

 

「まさか・・・こんな所にクジラが居るわけ無いでしょ」

 

ナミは沖田の発言を信じなかった。何故ならここはグランドラインの入口そんな場所にクジラが居る訳は無いのだ。その為ナミは沖田の発言を信じなかったのだ。

 

「オイ・・・何だありゃ・・・」

 

「ナミさん!!前方に山が見えるぜ!!」

 

「山?そんなハズないわよ!この先の双子岬を超えたら海だらけよ」

 

ウソップはゴーグルの双眼鏡で沖田と動揺何かを見つけたのだった。サンジはマスト上から山を見つけたとナミに報告した。しかしナミが言うにはこの先には双子岬しか無くそれを超えたら海しかないのだ。その為山なんかある筈はないのだ。

 

「だがら、クジラだって言ってんだろうが!!というかもう目の前に居るし!!」

 

「ほ・・・ホントだ!!」

 

沖田の言う通りナミが前を向くとそこには巨大なクジラが退路を塞いでいたのだった。もしこのままクジラ一直線に進んでしまったらこの船メリー号は大破してしまう可能性があるのだ。

 

「だから、言ったじゃねぇか!!」

 

「キレてる場合じゃないだろ、左抜けられるとり舵だ!!」

 

沖田が少しキレてるいるとゾロが冷静に分析し左に抜けられる事を言った。

 

「舵折れてるよ!!」

 

たがグランドラインに入る前サンジとウソップのバカ力により舵は折れてしまったのだ。舵が折れてしまっているならとり舵なんか取れないのだ。

 

「何とかしろよ、俺も手伝う!!それと沖田お前も来い!!」

 

「わかったよ!!」

 

ゾロはそう言い舵ある場所に行き沖田もゾロに続いて行った。

 

「そうだいい事考えた!!!!」

 

「何すんのルフィ!!?」

 

「「「「とり舵っとり舵ィ!!!!」」」」

 

ルフィが何かを閃いていた時ゾロ,サンジ,ウソップ,沖田が残っている舵でとり舵を取ろうとしているがメリー号は曲がらずクジラに一直線に向かっているのだ。

 

ドゥン!!!!!!

 

「「「「「大砲・・・・・・」」」」」

 

メリー号がクジラにぶつかる寸前ルフィがクジラに大砲を放ったのだった。たが勿論そんなことでメリー号は止まらずそのままクジラに激突し船首が折れてしまった。

 

「「「「「・・・・・・・・・」」」」」

 

「!!!?・・・・・・俺の特等席っ!!」

 

ゾロ,ナミ,ウソップ,サンジ,沖田はクジラに視線を移した。ルフィだけは自分の特等席だった船首が折れてしまいショックを受けていた。

 

「に・・・逃げろ今の内だァ!!」

 

「何だ一体どうなったんだ!!?砲撃に気づいてねぇのか!!?それともトロイだけか?」

 

「普通に考えてあのクジラ頑丈なだけだろ!!」

 

上からゾロ,ウソップ,沖田の順で言った。

 

ブオオオオオオオ!!!!!! ブオオオオオオオ!!!!!!

 

「ぐあァ!!!!耳が痛てぇ!!」

 

「漕げ!!とにかく漕げ!!こいつから離れるんだ!!」

 

「早く離れないと鼓膜が持たねぇぞ!!」

 

ゾロ,サンジ,ウソップ,沖田は必死に船を漕ぎクジラから離れようとしていた。今の位置ではクジラの鳴き声はとてつもなく耳に響くのだ。早くこの場から離れないと鼓膜が破れる可能性があるのだ。4人が必死に船を漕いでいる中ルフィがクジラの目の前に立ったのだ。

 

「お前、一体俺の特等席に・・・・・・何してくれてんだァ!!?」

 

ルフィはそう叫びクジラの右目に強烈な一撃を放ったのだった。

 

「「「「「アホ─────っ!!!!」」」」」

 

ルフィの行動に一味全員がツッコミを入れた。それもそのはず今までクジラは自分達に気づかなかったのにルフィの一撃でクジラはこっちに気づいてしまったのだから。

 

「かかって来い!!コノヤロォ!!」

 

「「てめぇ、もう黙れ!!」」

 

ルフィがクジラにそう叫んだ。するとゾロと沖田がルフィの後頭部を蹴りながらツッコミを入れた。

 

グバァッ!!!!

 

『うわああああああああ!!!!』

 

「うわあああああ!!」

 

「ルフィ!!」

 

クジラはメリー号をエサだと思ったのか大きく口を開けてメリー号を飲み込んでしまった。飲み込まれる時ルフィだけがメリー号から落ちてしまったのだ。ルフィが海に落ちようとしている中メリー号はそのままクジラの口の奥に消えて行ってしまったのだった。

 



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