カゲロウデイズ-A story of imagination- (蘇芳ゆの)
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カゲロウデイズ-A story of imagination-

年末にカゲロウデイズを読み二人の姉についての文があったことを思い出し、これはーーっと書いた文章です、なかなかの即席なので不快になられましたら本当に申し訳ないです。良ければ優しい方読んで見てください。不快にさせてしまったらほんっっとうにごめんなさい(びびり)


右足、左足、そしてまた右足と交互にリズムを刻みながら進めていく。

この世界はまるでゴールのない迷路のようだ、彼ならもっとうまく表現することが出来ると思うけれど、私にはこれが精一杯だった。

「みんな怒ってるだろうなあ、でもこれできっとみんなを守ることが出来た」

静寂の中独り言を呟きながらただ前へと歩いて行く。

「 目をかける能力 かぁ」

私もあの子達のように赤い目、能力を持ってしまった。

「そう言えば、昔ヒーローごっこなんてして遊んだりしたっけ、そうそう、あのとき修哉と幸助が……」

今になってたくさんの思い出が浮かんで来る、いわゆる走馬灯…ではないか。

でもこの世界にいるということは走馬灯でも間違いではないのだろうか?

まるでアニメや漫画の話のようなこんな突飛なこと、今でも夢じゃないかと疑いたくなる。

「それはさておき、これからどうすればいいのかな〜」

誰かに届けるように大声で言ってみたけれどここで返事が返ってくるなんてことはまずないと思う。そんな展開が実際に起こるとは思えない。

 

「……今の声、誰かいるのか!?」

 

返ってきた、そんな展開が起こってしまった。

ここまで思った通りになっても良いのだろうか。

声のした方へと進んでみる、そんなに耳は悪くないはずだからこっちで間違いないはずだ。

 

その先にいたのは1人の少女だった。

少女と言っても私よりも大人っぽい見た目をしている。

「あなたがさっきの声の?」

「はい、そう…です。まさか人がいたなんて思ってなくて」

近くで見るととてもかっこいい人だ。

「私も声が聞こえて驚いたよ。そうだ、自己紹介がまだだったな、私は木戸凛という、よろしくな」

「初めまして、楯山文乃です」

凛としている名前の通りの人だ。

あれ、木戸?どこかで聞いたような、それにここにいるのなら……

「も、もしかして、つぼみのお姉さん……ですか?」

「つぼみのことを知っているのか!?」

「その、私もつぼみのお姉ちゃん…です」

脳がこの急な展開についていけず頭がぐるぐるしている、この状況で冷静に話せる人がいたら知りたいものだ、いや1人は心当たりがある。

「つぼみは元気でやっていけているのか!?ちゃんと健康な生活はできているのか!?」

「え、えっとあの」

もうダメかもしれない、オーバーヒートってこんな感じなのかも。

「す、すまない、取り乱してしまった。まさかこんなところで……」

「い、いえ私も分かります、その気持ち」

つぼみが笑顔で過ごしている情景を、姿を、なんとか伝えたい、なにか方法は……

そう言えば、お姉さんは綺麗な赤い髪をしている。

まだ私の知らないこともあるのだろう……赤、赤い目、、目をかける能力……これを使えば伝えられるかもしれない。

目に全神経を集中させるような感じで上手くいくかはまだわからないけれど、やれるだけやって見る!

『 目を かける 』

「あの、つぼみはとても良い子なんです、家事ができて、面倒見が良くて。それにとても良い笑顔をするんです。」

「赤い目、これは、君の?……よく伝わった、ありがとう、またつぼみが笑ってくれて本当に良かった。君はつぼみにとても良くしてくれたんだな」

「い、いえそんな……私は」

こんな言葉しか返すことが出来なかった。

『目をかける能力』これは優しさや思いやりが詰まった優しい能力なのかもしれない、この能力は人を助けることも出来るだろう。

私がこの能力を使って誰かを助ける日、目を引くような出来事が起こらないことを願いたい。




ど、どうでしたでしょうか(ごめんね?ごめんね?)


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