異世界を塗り替えなイカ (PIGRO ナマケモノ)
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異世界に転生してみなイカ

 今のは3時半を少し過ぎたころ

さっき 授業の終わりを告げるチャイムが鳴ったところだ

 

 「さーて、今日もバイト頑張りますか」

 

 俺は伸びをしながら 意気揚々と帰る準備をする

 

 「ハル…中学生のセリフじゃ無いよそれ、先生が聞いたら勘違いするぞ」

 

 隣には帰る準備をすませた アキ<豊田秋吾・トヨタシュウゴ>が俺の発言に訂正をいれる

 

 「…ん、金イクラを集めるバイト 間違ってない」

 

 ほら見ろ、フユ <沢城舞冬・サワシロ マフユ>もそう言ってるじゃ無いか、あってる あってる

 

 「何時に集合~?くまさんのバイトまでみんなでナワバリとかする?」

 

 ほら、ナツ <岩崎夏希・イワサキ ナツキ>もバイトって言ってる、あってる あってる

 

 「はぁ、じゃあもうバイトでいいよ、それより今度のスプラトゥーンの大会 皆予定大丈夫か?」

 

 「勿論だ アキ」

 「…あたりまえ」

 「バッチしだよ!」

 

 俺、<春野輝明・ハルノ テルアキ>はさっきのアキ、フユ、ナツ の幼馴染み3人とでチーム四季 を結成して一緒にゲームをしている、最 近しているゲームはもっぱら「 スプラトゥーン」だ、これでもこのチーム四季、なかなか強くネットで開かれる大会にいろいろ出場しては結構な成績を納めている

 

  今日も通学路をいつも通り並んで帰り、そしていつも通りそれぞれの家に着き皆 switchを機動していただろう

 

 

 そう、 いつも 通りなら…

 

 

 並んで帰っていたところに ブレーキが一ミリも踏まれていない大型トラックが突っ込んだせいでその いつも は一生くることは無かった

 

 

 ーーーーー

 

 「やッべー、自分の身体ながらグロいなー」

 

 トラックでペチャンコになった自分の体を見ての感想がそれだった、ゲームによるグロ耐性のお陰かそれとも現実としての実感がわかないのか分からないが自分で言うのも何だが凄い落ちつきようだ

 

 「でっ フユ、どうだ?」

 

 「…無理っぽい」

 

 「ナツもか?」

 

 「1度出ちゃったらダメっぽいね~ せっかく救おうとしてくれたのにごめんね~ ハル、アキ」

 

 「…ごめん」

 

 いやいや、救えなかった俺らに謝られても…

 

 トラック激突時に俺とアキは反射的にナツとフユを押し出しトラックの直撃を防いだが このように四人とも幽霊?みたいな状態になっている、直撃を避けた二人の身体は比較的に綺麗な為 戻れるかどうか試したが頭などを強く打ったり出血のせいで駄目なようだ…俺とアキ? モザイク必須の状態だよ …

 

 さて、これから俺らはどうなんのかね~、オレンジ髪の死神が来て尸魂界(ソウル・ソサエティ)とかに連れてかれるのかな?

 

 

 こんな幽霊の状態、作り話の中だけだと思ったし そのせいで死んだ実感がまるで無い、皆もそうなのかこれからどうするの?って感じになってる…いや、四人だから落ち着いてんのかな独りぼっちで幽霊とか心細すぎるし…

 

 「うーん」

 

 俺が悩んでる所に皆の視線が集中する、いや 期待されてもこんな状況で良い案なんて出ないぞ…

 

 「「「ハル…足の所に…」」」

 

 綺麗にハモる皆、目線を足に向ける…

 

 くぁwせdrftgyふじこlp‼アイエエエエ! 触手!? 触手ナンデ!?

 

 それはぬるぬるに絡み付く何本もの触手、なにもない地面から生え俺を地面に引きずり込もうとしてるようだ、

女騎士でも無い俺に絡んで誰得だよ、つーか何で俺気付かなかったし

 

 身体を覆われ地面に引きずり込まれる時に最後に見たものは、他の3人の足下にも触手が出現したという光景だった

 

 

 ーーーーー

 

 「すまんすまん ワシが悪かったの~泣かんでおくれ、悪気は無かったんじゃ、でも考えたらいきなり地面から触手生えるのは怖いの~いやー本当すまん」

 

 謝りまくる謎の老人、今の状況を説明しよう

 

 触手に捕らわれたあと俺を含めた四人は何もない白い空間へと連れてこられた、そこにつく際にナツが全力で大泣き、フユもかなり怯えている状況だ

 

 その白い空間の主?かな白い髭がイカの触手のようになってる老人がそんな二人を見てあわあわしている、悪気は無かったって言ってるけどかなりの恐怖だったぞ あれ…

 

 俺が二人を慰めている間にアキは何か事情を知ってそうな老人に話しを聞くことにしたようだ

 

 「悪気は無かったとして話しを進めます、この四人が置かれている状況を説明していただきたいです」

 

 おーおー、アキ怒ってるなー 一応言葉を丁寧にポーカーフェイス気取ってるが付き合いが長いからわかる

 

 「うーん、ちょうど良いタイミングで欲しかった魂が4つもあったので拐った…あら?ワシ悪者みたいじゃ…」

 

 四人のジト目が謎の老人を襲う

 

 「怒らんでくれ、どのみち死神が魂を回収しに来て記憶とか綺麗に消され別の命として転生するんじゃから ほら むしろラッキーじゃろ」

 

 「ラッキーかどうかは これからの僕達の今後にもよると思います」

 

 そらそーだ、その魂を悪魔の餌にしますとかだったら最悪だしな…

 

 「ほら あれじゃ 地球の物語によくあるじゃろ異世界転生ものじゃ、ざっくり言うとワシが神様みたいな感じで君らに能力を与えて記憶持ったまま転生みたいな感じじゃ」

 

 「神様 みたい と言うことは神様じゃ無いんですね…」

 

 「ざっくりで良いじゃろうが…一応神様じゃ、司るものは烏賊のみ…低級神じゃわいの」

 

 「…と言うことは私達が生まれ変わるのもイカ…」

 「いやぁァぁァぁー」

 

 なだめてた女性陣がショックを受ける…俺もショックだ 勇者様で俺ツエーがしたい

 

 「待て待て、そこでお主らの魂を使う意味があるんじゃよ、「スプラトゥーン」と言うゲームを知っとるじゃろう、お主らたしか大会に出とったではないか」

 

 「はい…全大会は3位でした…」

 

 「そうそれじゃ、そのスキルが欲しかった」

 

 「…だから僕達を殺したと…」

 

 「ちがうわい、それが出来るなら一位の奴ら狙っとるわい、殺すなんて事出来んから待つしかないし ワシが出来る事など魂を拐うくらいじゃ 、何より元々スプラトゥーンやった事のあるそれなりの腕の持った魂だったら誰でも良かったんじゃ 」

 

 「でっ なんでスプラトゥーン?」

 

 そこのイカの老人が犯人かどうか確かめる方法が無いため、俺は話しを進める為に質問する

 

 「そうじゃのう…説明の為にはまずお主らが行く世界の説明からした方が良いじゃろう……」

 

 

 

 始まった長話、要点をかいつまむと

 

 ・世界の名前は「マニャム」…神様語で奪い合う世界だそうだ

 

 ・そこでは神様の眷属達(魔物や人)が生活して 神力 を奪い合っているらしい

 

 ・神力 と言うのは自分の神様(俺らならこの烏賊老人?)から誕生時に与えてられるもので死ぬと倒した者の力が移るらしい

 

 ・神力はそのまま神様の力で、眷属が力を回収する際に一部の力が神様に行くらしい

 

 要約

 

 ワシ 中位神になりたいから「マニャム」で敵を倒しまくって欲しい!

 

 

 「……そこでスプラトゥーンじゃ‼」

 

 やっと俺の質問の答えが返ってきた長話だったな

 

 「この世界にイカの強い反応を感じ来てみたら 強きイカ達が切磋琢磨して腕を磨きあっとるではないか 、残念ながらゲームの中であったがこれをベースにワシの眷属を造ったら強い魔物が出来る…いや出来たんじゃ…」

 

 あー なるほどだから俺らの魂か

 

 「だが 駄目じゃった、ゲーム内では縦横無尽に動いとった影も無くただただ走り 適当にインクをばらまくだけのイカにしかならんかった…、じゃからワシの神力 全て使ってお主らの魂を確保したんじゃ」

 

 烏賊の老人が土下座しだす

 

 「どうか頼む、「インクリング」となってマニャムで戦ってくれ」

 

 頼まれてる様な状況だが実質俺らには決定権はない、戻る身体も無ければ この神様にほっとかれると死神が来て記憶消されて別人になるらしい…

 

 他の3人も状況はわかってるようで俺に目線で合図を送る…

 

 

 「わかりました…前に進むしか無いじゃないですか…」

 

 

 転生は一週間後とのこと…インクリングへの身体になれるのや心の整理期間だそうだ…

 

 まー前に進むって決めたし、悲しいのも本音だがやるしかない

 

 さあ、やるとなったら四人の全力で

異世界を俺達色に染めてやる

 

 

  異世界を塗り替えなイカ‼

 

 

 

 



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能力を把握してみなイカ

 

 「よしッと まーこんなもんだろ、皆はどうだ?」

 

 「…おk」

 「バッチしだよ」

 「思ったよりは動けてるよ」

 

 それぞれこの白い空間でチュートリアル的な事をしている 、インクリングの中に入れられ動作確認中だ、

 

 俺達はあの世界にユニーク個体してポップするらしい、普通の個体は人間のように雄牝の個体で増えていくらしい、誕生時の神力の節約になるし 数は武器だからだ

 

 逆にユニーク個体は一から神様が造る為コストがかなり高いらしい、増えないから力を溜め込みその分強いらしいが増えないので殺られたら終わり

 

 「ワシの持っとる神力 「インクリング」にほとんどつぎ込んだ、あの世界初参戦のワシが中途半端な増える烏賊の魔物にしても他の神の餌になりそうじゃからの…一世一代の博打じゃ」

 

 とか言ってた…俺らが終わったら烏賊神様も神力無くしてほぼ終わり…負ける気無いけどギャンブラー過ぎると思う、ルーレットの一点賭けみたいなもんだろ…

 

 さて、そんな烏賊神様が造ったインクリングの能力を紹介していこう

 

 ・基本はスプラトゥーンのゲーム通り、メイン武器を撃つ サブを投げる インクを潜って泳ぐ ・スペシャルは敵を倒してしかゲージが溜まらないけど撃てる 、ほとんどゲームと変わらない でも一人称視点になれないと駄目だな

 

 ・そして俺達四人インクリングは死んでもリスポーンする、そう このリスポーン地点が俺らの本体「マザー」だ 、これを破壊されたら本当に死んじゃう感じ…タワーディフェンスみたいに守るのも重要になって来そうだ、烏賊神様言うには神力取り込むと頑丈になってくらしいし移動も出来るようになるとか 頑張ろう

 

 ・今 全員の武器がワカバシューターだが神力を回収すると「G」に変換されて武器の購入や自分達を強化出来るギアが手に入るらしい…今思ったがこの単位ゴールドじゃ無くて烏賊繋がりでゲソだったりするのだろうか?

 

 ・最後にインクについての説明だ、実際に魔物がいないので試せないが インクを相手のHP分(防御無視)ぶっかけると一気にぱぁんって弾けるらしい ついでに最強種の竜でもHPは 99999 がmaxらしい. 96ガロン約1923発だね…、あと床や壁に塗ったインクは相手の魔力を纏った攻撃や魔法をくらうとインクが蒸発して何も塗ってない状態に戻るし 二日で自然に蒸発するので足場には注意が必要だ

 

 

 とざっくりこんな所か、俺はもともとシューター武器を基本に使うからしばらく「ワカバシューター 」で良いとして、ナツとフユが使いにくそうだな…アキ?あいつは状況に合わせて何でも器用に使うからほっといてよし

 

 「そろそろマニャムにスポーンする、どうやら大迷宮内のようじゃ、頼んだぞ」

 

 

 リスポーン地点…「マザー」が強く光出す

 

 

 

 そうして俺達はマニャムに転生する、烏賊神様の考えた最強の魔物「インクリング」となって

 

 

 

 ーーーーー

 

 

 ~大迷宮魔物図鑑 56版より一部抜粋~

 

「インクリング」

 

・この魔物はどうやら本来イカの形態のようだ、子供のようなヒト形態にも変身することができる。 

 

・ヒト形態の際には様々なブキの様なモノを持ち毒液を飛ばし、イカ形態の際は自分の毒液を泳ぐ様に動く。

 

・自分の出す毒液を床や壁に塗りつけ自分の縄張りを広げる習性がある。

 

・4匹一組ので行動しているようで魔物を見事なチームワークで狩っている所を目撃されている

 

・それぞれの個体に魔物の特徴であるコアが無く 、何処かに「インクリング」の母体と言えるようなものがあると推測される。

ー 蜂の巣自体が魔物である「ビースフィア」同系列 の可能性がある ー

 

その他 新種個体 又特殊個体の為情報提供をお待ちしています

 

ーーーーー

 

 【名前】春野昌明 ・ ハル

 

<得意武器>

 シューター、マニューバ

 

サブの使い方が上手い、塗り武器が好きで実はガチよりナワバリのほうが得意だったりする

 

【名前】岩崎夏希 ・ ナツ

 

 <得意武器>

 ローラー

 

待ち伏せの奇襲から ダイナモバシャバシャまで色んなローラーを使いこなすパワフル女子

 

 【名前】豊田秋吾 ・ アキ

 

 <得意武器>

 バケツ、ブラスター、スピナーetc.

  

なんでも器用に使いこなすオールマイティー 悪く言うと器用貧乏、気遣い上手で皆 得意武器があるからと状況に合わせて色んな武器を使う

 

  【名前】沢城舞冬 ・ フユ

 

 <得意武器>

 チャージャー

 

 ポーカーフェイスで敵を撃ち抜くクールビューティーな女の子、エイムの鬼

 

 

 

 

 

 

 



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初戦闘してみなイカ

ババババババ…

 

 やっぱり初心者向けのワカバシューターの塗り性能はなかなかですなー、世の中には整地厨と言われる人種がいるらしいが気持ちは少し解る、俺もこのインクを綺麗に塗っていく作業は癒しに近いものを感じる

 

 

 「うーん、やっぱ ローラーでこうコロコロって塗りたいね」

 

 「…無い物ねだり、私もチャージャーがいい」

 

 「二人とも マザーを狙って魔物が寄ってくるらしいからハルを見習ってほら足場 確保」

 

 「…あれは塗り中毒の変態 真似できない」

 

 いやいや、変態じゃないぞ!塗ってると落ち着くだけだ

 

 「それにフユもヘッドショット中毒じゃないか…」

 

 「…ヘッドショットは快感」

 

 「ほら、ハル フユ喋ってないで塗るとこいっぱいあるぞ」

 

 「うーっす」

 

 今皆でマザー周辺にインクを塗っていき自陣を確保している所だ、運動場のような広い空間をただひたすら塗っていく

 

 この巨大な洞窟内(迷宮?)にスポーンしてから一時間 、まだ魔物に出会っていない、マザーの関係上 遠出 出来ない俺達は 少しリスキーだが少し魔物を誘き寄せる事にした

 

 さて、ここでひとつ説明をしよう、魔物達は本能的に神力の高いもの狙って集まる習性がある それを逆手にとったのがマザーの機能その①だ、神力をわざと遠くまで解るようにして魔物達を誘き寄せる つまり返り討ち作戦だ、ON OFF が出来るので今はONの状態にしてある

 

 

 初めは戦いやすい敵でありますようにっと

 

 

 ーーーーー

 

 おっふ いきなり群れで来やがった…

 

 洞窟の暗闇から出てきたのは狼のような魔物、角ついてるのがイカにも魔物っぽい

 

 1 2 3 … 13匹

 

 群れで出てくるとクマさんのバイトサーモンランを思い出すなッと

 

 結構なスピードで迫り来る一角狼…そろそろインク塗ったテリトリー内に侵入してくる…まー初めは様子見でっと

 

 コロコロってね

 

 サブ武器のスプラッシュボムを転がす

 

 カランコロンと音を立てスプラッシュボムは狙い通り一角狼の足もとに転がり

 

 キュィィン パァン

 

 弾け飛ぶインクの直撃をくらった一角狼はそのまま膨らみ破裂インクをばらまく…HP180以下でしたか余裕だね

 

 他のメンバーも初手ボム投げて様子見ている、ワカバシューターの射程短いからね

 

 パァン パァン弾ける敵 残る数は8

 

 狼達の角が光出す…なんか来るな

 

 インクに潜り勢いよく後退、まずは敵の観察が大事だよなーまあ置きボムしときますけど

 

 角から放たれる一撃は風の刃 インクを蒸発させながら俺に迫る

 

 ははは 遅い遅いー

 

 そのレベルの一撃を俺が避けられぬわけないだろうが見てからの回避で余裕だ 、そしてその狼の足元で俺の置きボムがぱぁんする

 

 キュピン‼

 

 後は蒸発したインクの部分に気を付けつつインク内から他の一角狼に一気に接近

 

 ババババババ

 

 敵の懐に入り至近距離で1発27ダメージのインクが多段ヒットして一気に狼を溶かす

 

 ガゥゥ

 

 その溶けた一角狼の近くにいたもう一匹が俺に牙を向け襲いかかる

 

 ほいっ キュピン‼

 

 丸い球体が俺を包む、初代スプラトゥーンのワカバシューターのスペシャル ウェポン「バリア」だ 一瞬ノックバックくらうも直ぐにエイム合わせて はいOK~

 

 バリア維持したまま近くの狼もバイバイっと

 

 バリアが切れた頃には辺りは戦闘前のように静かになっていた

 

 「…歯ごたえがない」

 「もうちょと多くても良かったね、サーモンランに比べると数が少ないから余裕だったよ」

 「はいはい、初戦闘なんだから欲張らない、一旦マザーの敵寄せOFFにするよ」

 

 そういったアキはマザーの中にトポンッと入る、俺らは神力の回収かな? 一角狼の弾けた位置にイクラのような塊がある、それを拾いマザーへ運ぶ…気分はサーモンランのバイトだ

 

 

 「じゃあ、俺見張っとくから ナツとフユはマザーで休んできたら?」

 

 「…ん、中もっと詳しく見てくる、よろしく」

 「詳しく見てくるよーお願いね ハル」

 

 トポンッと音を立て二人はマザーの中に入っていく、見た目はゲーム スプラトゥーンのスタート地点にある丸い奴 、中に入るとちょっと良いとこのマンションの一室みたいな空間が広がっている これがマザーの機能 その②だ

 

 リビングにキッチン、お風呂トイレ別 それぞれの個室となかなかの設備だ今はモデルルームみたいに寂しい感じだが神力、つまり「G」 で家具家電などが買えるらしい…もっと魔物狩らねば

 

 ついでに食料とか生活に必要なものも「G」を使って購入する、選んだ食材がリビングにあるの小窓から出てくる、牛乳パックひとつ15G

だった 1G=10円くらいかな

 

 「ハル、イクラぽいの全部回収した」

 

 「おう、で何 G 貯まった?」

 

 「678Gだ、1匹 約50Gくらいかな 」

 

 「おーまずまずだな 、アキ まずは二人の武器購入が目標で良いか?」

 

 「そうだね、生活費とマザーの防御強化代を確保して 残りはまずローラーとチャージャーの武器を買ってあげようか 」

 

 マザーの防御強化は俺達の生命線なので稼いだGの半額はマザーの強化注ぎ込む事を四人一致ですでに決定している

 

 今マザーの能力が

  HP 500 ・防御力10だ

  HPは30Gで1上昇、防御力は1000Gで1上昇だ結構コストがデカイ

 

 防御力と言うのは俺達の武器には無意味だが結構大事である、例えば敵がワカバシューター持ち(防御無視無し)なら1発27ダメージを 1発17ダメージに減らせる 最大HPも大事だし「G」はいくらあっても足りないものだ

 

 「まー頑張るしかないんだよねー」

 

 「だな、試しに敵を誘き寄せたが弱い奴だけが来るとも限らない…結局の所 ギャンブルみたいなもんだな…」

 

 安全を確保するために強くならないといけない…強くなるにはリスクを負わないといけない… 難しいな…

 

 「でも 理不尽にトラックが突っ込んで来るより対処の方法がある分今の方がましだって 、また戦闘配置について誘き寄せるか?」

 

 「だな、ハル見張りよろしく、二人呼んでくるわ」

 

 さてっと そうだ、狼の攻撃でインク蒸発した所塗り直ししてこないとな、そしてG 貯めて 二人の武器を購入だな使用武器使うだけで動きが違うもんな、頑張ろう

 

 

 

 

ーーーーー

 

 アキのメモ帳

 

 一日目

 

 ・魔物

 

 一角狼 角より風魔法のようなものを放つ、スプラッシュボム1発で倒せる為HPは180以下と思われる

  ※魔物にレベルの概念があるならHPなど増える可能性あり注意

 

 1匹 約50G 個体によりばらつきある為レベルの概念がやはりあるかもしれない

 

 爪長ウサギ 二回目の誘き寄せで出てきた大型犬サイズのウサギの魔物、今の所爪に魔法を纏わせた近接攻撃のみ おこなってくるが まだ10匹弱しか遭遇してない為 要観察

 

 1匹約30G

 

 でっかい蜘蛛 これも大型犬サイズの蜘蛛 魔力を纏った糸を放出してくる、糸の挙動はスプラ2のパラシェルターに近い感じ、壁を移動するために注意が必要

 

※フユが虫 苦手のため早急に遠距離武器購入する

 

 1匹約45G

 

 白い蝙蝠 見えない超音波は俺らにダメージは無いようだがインクが広範囲で蒸発する、攻撃方法は近接のみだが動き早く音波で把握しているのか位置取りも上手い

 

 1匹約80G

 

 

 今日の稼ぎ 2192G

 

 出費・マザー強化

  防御力10 → 11

 HP 500 →503

 

 -1090G

 

 食費、冷凍ピザ、ジュース等購入

  -173G

 

 残高 929G

 

 

 

 



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