吸血鬼の真祖が双子らしい (つらら@ゆき)
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第1話 運命と宿命

主人公 アリアルーデ・A・S・マクダウェル(開始時アリアルーデ・マクダウェル)

身長:135

B67cm W48cm H63cm

シスコン


 

 

━━━ま━━━…

 

 

暖かい、そして心地良い

とても…気持ち良い

 

 

━━━━━ア━━様━━

 

 

鼻腔をくすぐる紅茶の良い香り

青々とした植物の匂い

 

 

━━アリアお嬢様

 

 

呼ばれてる?

少々面倒ですが呼ばれているなら仕方ありません、起きましょう

 

 

「おはようございますアリアお嬢様、そろそろティータイムにございます」

「おはようございますシャルーテさん…私は寝てしまっていたのですか?」

「はい、妹様とご一緒にぐっすりと」

「エヴァと?」

 

 

どうやら私はお花畑で遊びつかれてそのまま寝てしまっていたようです

シャルーテさんにエヴァの場所を聞くと手を繋いでいました

本当に…可愛らしい私の妹…

起こさないように頭を撫でているとくすぐったそうに顔をしかめる

そんな私を見たシャルーテさんが紅茶を入れてきますとだけ言い残して離れていく

 

 

「ん…ぅえ?姉様?」

「ハイ、そうですよエヴァ、おはようございます」

「おはようございましゅ…にゅ~ん」

 

 

横で座っていた私のお腹にへんな効果音をつけながら抱きついてきました

あぁもう可愛いですね、でもお父様に見つかると叱られてしまいますので一応注意はしておきます

 

 

「エヴァ?変な声を出しながら抱きついてきてはいけません」

 

 

ペチっとエヴァのおでこを軽く叩いておきましょう

エヴァもあう~とか良いつつ笑顔ですし

 

 

「アリアお嬢様、エヴァお嬢様お茶が入りましたのでこちらへどうぞ」

 

 

シャルーテさんがお辞儀をしながら伸ばした手の先にはテーブルがおいてありました

紅茶、マカロンになんと、お母様手作りのクッキーまで置かれているじゃないですか!!

 

 

「エヴァ、行きましょう」

「はい!姉様」

 

 

さて、エヴァを目と耳で楽しみながら鼻と舌で紅茶を楽しんでいる最中ですがここで紹介をしましょう

え?読者様に話しかけるな?多分今回だけになるので安心してください

さて、私の名前はアリアルーデ・マクダウェル、マクダウェル家の長女で次期当主になります

次に私の双子の妹、エヴァンジェリン・マクダウェル、今日で齢10を数える愛しい愛しい私の心の拠り所です。正直この子が居ないのなら私は存在する意義をなくしてしまいます

次にシャルーテことシャルロッテ・アギルビギニングス。代々マクダウェル家のメイド長や執事長を務めてくれる一族のメイドで私やエヴァの名前を自由に呼んでも良い数少ない存在です

 

 

「さて、アリアお嬢様、エヴァお嬢様、怒られたい(・・・・・)ですか?」

 

 

ギク…

シャルーテさんは怒るととても怖いです、言葉で言い表すことが出来ないくらい怖いです

そう、私とエヴァは手を繋いだままティータイムを楽しんでいたのですがお行儀が悪いのでやめなさいと何度も怒られては居るんですが…毎回言われるまでは繋いでいます

 

 

「いい加減にしていただかないと次回からは問答無用で罰を与えますよ?」

「良いじゃないの!!シャルーテは夫がまだ居ないから私と姉様がラブラブなのに妬いてるんでしょ!!!」

「あ!ばか!!」

 

 

恐ろしいことをエヴァは言ってしまいました

そう、シャルーテさんは結婚話がいまだに入ってきていないのです

代々アギルビギニングス家には耐えないほどの求婚届けが送られて来るそうなんですがシャルーテにはいまだに、一通も届いていないのです・・・それも妹のラーシュエルドさんは何十通も毎日のように送られてきているのに…

 

 

エヴァはシャルーテさんの一番触れてはいけない部分に思いっきり蹴りを入れたようなもの

青筋を浮かべながら笑ってない笑顔を向けながらこっちに歩いてヒィイ!!!

は、ははは、背後にあ、あ、ああ、あああ悪魔が!!!

 

 

「エヴァ~?エヴァンジェリン~?今なんと仰られましたかぁ~?」

 

 

あ、あれ?か、かか体が勝手に震えてる?

エヴァの方を見ると「姉様HELPME!!!><」って流石にコレは助けたら私が殺されちゃいます

ガシっと言う音を立ててエヴァの頭を鷲掴みにして小声で何か言っているシャルーテさん

エヴァはもう涙を浮かべながら首を物凄い勢いで上下に振っていますし…何を言われたんでしょう

 

 

「ね、ねぇさまぁ…ちょっと漏れた…」

 

 

ぐずりながら私に報告されても…ですがアレは…私なら完全に漏らしていたかも知れません

なんというか…すごいですねエヴァは、アレを普通ではないにしろ耐え切れたのですから

 

 

今日の晩は家族全員に親戚も集まり私達二人の誕生日パーティーが開かれます

生憎おじいちゃんはこれないらしいです…私はおじいちゃんが好きなのでとても残念です

今日は私達が主役、エヴァとおそろいのドレスを着せてもらい皆が待っている広間へ向かいます

 

 

「あれ?…お父様?お母様?」

「姉様…なんだか怖い」

 

 

広間の扉を開くと明かりが一つも点いていませんでした

最初はサプライズの何かかと思ったのですが一向に明かりも点かずそして静けさだけが広間を包んでいます

 

 

「姉様…嫌な予感がします…嫌…やだ…怖い…」

「大丈夫、ほら、おいで」

 

 

エヴァが耐え切れずに泣き出してしまいました

エヴァのことが大好きなお父様やお母様がこんなことをするはずがありません

つまり、これはただ事じゃない事が起きているということです

とりあえずここは危険だと私の本能が告げています

 

 

「私達の部屋に戻りましょう?」

「うん…姉様ぁ…」

 

 

私達がこの部屋を出ようとしたその瞬間でした

何も無い静寂に包まれたこの部屋に聴いたことも無い声が響きました

 

 

「ふふ…お譲ちゃん達ぃ、君達は運が良い…」

「誰…?」

「私かぁ?名前はそうだなぁ…お前達人間がつけた名前ならあるぞぉ?俗に吸血鬼の真祖となぁ」

「吸…血…鬼?!!!」

 

 

先ほどまでは大きなテーブルを挟んで向こう側にいたはずの人影はいつの間にか私の前に立っていました

逃げないと!!!

 

 

「っ!?」

「ふふふふ…ふぅはははははぁ!!!お前達にチャンスをやろう」

 

 

か、体が動かない!?どうして!?こんなときに使えない体ですね!!!!

せめてエヴァだけでも逃がさないと

 

 

「お前、姉と呼ばれたのお前に選ばせてやろう。お前が助けたいのは自分か?それとも妹か?お前の助けたい方のみ助けてやろう」

「…えっ?」

「さぁえらべぇ!!!お前は自分の命をとるか妹の命をとるかぁ!!」

「妹、エヴァを助けろ。貴様指一本でもエヴァに触れてみろ、その首を引きちぎってやる」

 

 

愚問過ぎます、なぜ妹の命を犠牲にしてまで生きなくてはならないのですか

少々口が悪くなってしまいましたが仕方ないでしょう

どうやらエヴァは金縛りが解けたようでその場にへたり込んでしまいました

 

 

「エヴァ…逃げなさい、私は大丈夫だから…生きなさい」

「ぁ……ひっ……ぅあぁ…」

 

 

涙を浮かべながら首を左右に振るエヴァの真っ白なドレスは薄黄色い染みを作っていました

恐怖で腰も抜けて動けないのですね…

私がエヴァを逃がそうとした理由は私の死ぬ瞬間を見られたくなかっただけです

だって先ほどこの男は助けるといったのだから逃げる必要は無いのですし

 

 

「ね…ぇ様…エ、エヴァは…姉…様とずっと…一緒です」

「っ…ありがとうエヴァ、私達は永遠に一緒よ」

「くはっはっはっは!!!!いいねぇ!!君達は変わってるよぉ永遠に一緒ねぇ。その願いを叶えてやろう!!!」

 

 

そう言ったこの男は自分の指を引きちぎりそのまま私の口にねじ込んできました

私も必死に抵抗したもののその努力むなしく大量の血液を飲まされて体の変化に気付きました

先ほどまでは殆ど何も見えなかったはずの広間、それがまるでお昼時のようにはっきりと見えたのです

 

 

「コレでお前も吸血鬼の真祖に仲間入りだぁ、お前の妹もなぁ」

 

 

すぐに私はエヴァを守ろうとした、でも体は言うことを聞いてくれませんでした

声すら、発することもままなりませんでした

私がされたときと同じようにエヴァも血を飲まされて変化に驚いています

 

 

「ふふふふふふぅはははははははは!!!憎いか!?憎いのなら殺しに来い!!私を殺せるのはお前達だけだ!!!お前達には俺への忠誠心なんてものは一切入れてねぇ!せいぜい永遠をたのしみなぁ」

 

 

そしてその男は闇へと消えました

生き残った私とエヴァ、他の使用人や親戚の方はどうなったか分りません…

ですが多分、皆もうここにはいないんだと、なんとなくですが分ってしまいます…

 

 

「エヴァ…気持ち悪いね、お風呂入ろっか」

「姉……様………ぁ…うぅぁぁああああああぁぁあああ!!!!!」

 

 

あの男が消えたことで金縛りも消えました

多分エヴァも緊張の糸が切れたのでしょう、大声を上げて泣き出してしまいました

お風呂に入りたいです…

あ、お風呂と言うのはですね、お爺様の親友のお方がジャッポネの人らしくその国の文化でお湯を大きなベットサイズの箱に溜めて体を洗うものらしいです。初めてお爺様の家でお爺様と一緒に入ったときは天にも昇るような気持ちでした。コレをジャッポネでは湯浴みと言うらしくとてもすばらしいものでしたのでこの家にもお父様に我侭を言って作ってもらったのが記憶に新しいです

 

 

しかしこのお風呂、使用人には余り受けが良くなかったみたいで自分で準備するのならば、との条件で作ってもらったので今のような状況でも入ることが出来るのです

 

 

所変わって入浴中です

お風呂ではいつもはしゃいでいたエヴァも今日は私の手を握ったまま震えてます

仕方ないと思います…ですが何で私はそこまで恐怖に震えて無いんでしょうか・・・?

 

 

「エヴァ、明日お爺様の家へ向かいましょう」

「え?でも…」

「私達の大切な家を化物屋敷にしたくは無いのです…最も化物は私たちなのですが」

 

 

うう~ん…この子にもやはり教えておくべきでしょうね

魔法と魔術と陰陽術と呼ばれるものがこの世界に存在することを

まぁおんみょうじゅちゅ…陰陽術は私も良くは知らないのですけどね…

 

 

「エヴァ、明日お爺様の家に着いたら大切なお話があります」

「お話?」

「はい、お話です」

 

 

私とエヴァはその日、私のベットで一緒に寝ました

エヴァは泣き出し、私は怒りと憎悪に飲まれないようにするのに手がいっぱいになりました

 

 

 




※吸血鬼の真祖のおっさんのCVは若本さんと思って書いてみました

どうでしたか?

ちょっと調子に乗ったことを言ってみます

お気に入り、もしくはコメントが10以上送られてくると次話投稿します

ちなみに私が投稿しようかな~と思っても投稿します←


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第2話 修練と修行 

ども、お気に入りが10件どころかいつの間にか20件きててビビりましたつららです

あとがきで又合いましょう


 

 

「━━━げて…━━にげて…━逃げて!!!!ぇ~…え?ん?…夢?」

 

 

どうやら夢見たいです…嫌な夢を見ましたアレからすでに1ヶ月は経っているというのに毎日のように夢に出てきます…

あ、どうもおはようございますアリアです。

え?何時の間に一ヶ月も経ってるんだっですか?それは…まぁ移動の話とかも考えたのですよ?でもなんと言うかパッとしないしただの報告みたいになってしまっていたのでキンクリしちゃいましたテヘッ☆……ゴメンナサイ忘れてくださいお願いですから今のは無かったことにしてください

ごほん…では気を取り直して "ドドドドドドドドドドド" あら?何の音でしょうか

 

 

「姉様!!!!!!!」

「おはようエヴァ、どうしたのそんなに慌てて」

「どうしたもこうしたも無いです!!!どうして…どうして…どうしてあんなことをしたのですか!!!」

 

 

はて…なんの話でしょうか?全く心当たりが無いのですが…

でもエヴァがこんなに怒ってるのでそれなりに大事だと思うのですけど一体なにをしたのでしょうか私は

 

 

「エヴァ?話が見えないのですが」

「しらを切るつもりですか姉様…良いでしょう、あえて言って差し上げます。私のケーキを食べましたよね!!!証人も何人もいます、言い逃れは出来ませんよ姉様…フフフ、甘味の怨みの恐ろしさを教えて差し上げます」

 

 

 

ケーキ?…あぁ昨日食べたアレのことですか、あれ?でもアレには私の名前が書かれていたのですが

エヴァが自分のケーキに私の名前を書くメリットは無いはずですしメイドの方々やラーシュエルドさんが書くなんてことも無いと思いますし…話を良く聞いたほうがよさそうです

 

 

「一つ良いですかエヴァ」

「何でしょう姉様」

「私は自分の名前が書かれた箱に入ったケーキを食べたのですが?」

「…え?…ぁ」

 

 

どうやら思い当たる節があったようです

「あ、あー」とか言いつつ目をそらさずに私の目を見なさい

 

 

「こ、今回は不問にしておきますね!それでは!!」

「うふふ…逃がすと思いますか?」

「つ、罪の無いお姉様を責めた最愛の可愛い妹を助けてくれるようなお姉様に痺れる憧れる…かな」

「自分で可愛いとか言わない」

 

 

はぁ…仕方ないですね、今日は訓練の量を増やすだけで許してあげましょうか

とりあえずエヴァのおでこにデコピンを決めておきましょう

さてと…そろそろ起きないとお爺様に叱られてしまいますね

 

 

「エヴァ、とりあえずこの話は後にしましょうか」

「あぃ~…」

 

 

おでこを抑えながらなみだ目で返事を返すエヴァ…物凄く可愛らしいですフフフ

コレで今日一日の元気をいただけました

エヴァを見ながらのんびりとしているとラーシュエルドさんが部屋に入ってきました

 

 

「アリアお嬢様、エヴァお嬢様。ご主人様がお呼びです」

「ハイ、すぐに行きます」

 

 

着替えを済ませてお爺様の元へと向かいます、もちろんエヴァと手を繋ぎながら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

所変わってとある山の奥地

 

 

「アリア、エヴァ、二人とも今日はワシと手合わせでもするかの?」

 

 

ハイ、死刑宣告です

先ほどエヴァが荒れていたのがどうやら駄目だったみたいですね

え?吸血鬼の真祖なんだから余裕じゃないのかって?そんなわけ無いじゃないですか

私達のお爺様、イクスガルーダ・マクダウェルことイクスお爺様はジャッポネの武術である合気柔術とチャイニーの武術である剛術、両方で免許皆伝、更に伝説の八将の大将と呼ばれるほどの武術の達人なんです。つまり…お爺様からしてみれば逆立ちしながらでも勝てる相手なわけです私達は

 

 

 

「望むところですじじ様!!私が勝ったらジャッポネに連れて行ってもらいますよ!!」

「お爺様の技術、この身をもって習得したいと思います」

 

 

まぁエヴァはいつもどおりやる前から勝った気でいるんですよね~…

でも最近エヴァの成長がすさまじくて私も姉として負けるわけには行きません!!

 

 

「ホゥ…どれほど強くなったか味わってみたいものだのぉどちらから来る?アリアか?エヴァか?…それとも二人同時に来るか?」

「まずは私から!!!!」

 

 

私を置いてエヴァはお爺様へと駆けて行きます

ッ!?想像を超える速さでお爺様の懐に入りました!!さすがのお爺様も細い目を片目だけ見開きました

コレならエヴァの先制の一撃が入ります!!

 

 

「ふふッじゃが甘いわい」

 

 

エヴァの肘による打撃は見事に流されて足を刈られそのままお爺様が拳をエヴァの顔寸前で止めます

あの速度での攻撃でも駄目ですか!?

なんというか…流石はお爺様です、御歳は確か82では無かったですか?

これが老練の技というものなのでしょうか?

 

 

「又まけたぁぁあ!!!」

「ふむ、まぁ速度は申し分ない、じゃが攻撃が単調すぎるし一撃のみじゃだめだのぉ」

「連撃って事ですか?じじ様」

「そうじゃな、じゃが今のは速度も相まって大抵の者なら一撃で倒せるじゃろう」

 

 

そのお爺様の言葉を聴いてエヴァの顔が一気に明るくなりました

お爺様が人を褒めるのは珍しいので嬉しいんでしょうね、私も褒められたいです

 

 

「じゃが…見ての通り単純じゃ、格上の者や同格の者には全くとは言わんが使い物にはならん。それと魔法も組み合わせてみても良いかもしれんの」

「魔法と組み合わせる…分りました」

 

 

あ、エヴァがお爺様に頭を撫でられています…うらやましいですね

そうそう、私達、ちゃんと魔法の勉強もしているんですよ?

お爺様は陰陽術も使うらしくその派生で魔法を覚えたらしいです

書物も一杯あってかなりの環境と言えるのでは無いでしょうか?

 

 

「さてと、次はアリアお前の番じゃよ?かかってきなさい」

「それでは…参ります!!!」

 

 

 

 

side Evan

 

 

結構今回は自信あったのにあっけなくやられた…

本当にじじ様は人間なのだろうか?

普段と口調が違う?そりゃそうでしょう、だって姉様が砕けた口調で喋ると怒るんだもん

それも場合によるんだけどね~人の目が無いところだとあんまり何も言ってこないし

 

 

それにしても魔法と攻撃を組み合わせて連撃って良い案だと思う

肉体の攻撃だと限界があって隙が出来ちゃうけどその隙を魔法でカバー、もしくは隙の間も攻撃を続けられたら相手は防戦一方になるよね!

 

 

「さてと、次はアリアお前の番じゃよ?かかってきなさい」

「それでは…参ります!!!」

 

 

とと、姉様の訓練がはじまっちゃう

姉様は本当にすごい、私が訓練をがんばっても未だ追いつけない

姉様ががんばってるのは知ってるしねたましくも思わないっていうかむしろ尊敬してる

だから私は姉様の背中を追って日々努力を続けられるんだし

 

 

「アール・リル・エルド・ラスド…来たれ氷精、大気に満ちよ。白夜の国の!!!! ぐッが!?」

「詠唱に集中しすぎで体がお留守じゃぞ?」

 

 

は、速過ぎました…姉様が氷結系魔法の呪文を唱えている途中にじじ様がいつの間にか姉様の腹部に掌低を入れてた。私の時とは圧倒的に違う速度と力…やっぱり姉様は凄い、じじ様にそれだけの力を出す必要があると思わせられるんだから

そして少しだけ、ほんの少しだけ…うらやましかった

 

 

 

 

 

side Ex

 

 

 

最近メキメキと成長してきおる孫娘の相手でもしてあげようかの

この子達は才能に満ち溢れておる。

それも天武のものと言っても良いほどに、魔術と武術、両方に相性が良いみたいじゃ

 

 

「アリア、エヴァ、二人とも今日はワシと手合わせでもするかの?」

 

 

ワシがそう言っただけでアリアは一気に顔色が悪くなりおった

アリアはかなり魔術に秀でて居るし武術もかなりのものを持てる才能があるし片鱗も垣間見えるのじゃが…ジャッポネ特有の謙虚じゃったか、それを持ち合わせておる。こやつにジャッポネの血は流れておらんのになぜじゃろうな…

 

 

「望むところですじじ様!!私が勝ったらジャッポネに連れて行ってもらいますよ!!」

「お爺様の技術、この身をもって習得したいと思います」

 

 

エヴァもアリアに負けん位の才能の持ち主じゃ、それに挑戦しようという姿勢が嫌いじゃないわい

なぜかこやつはジャッポネに興味があるみたいじゃから連れて行け連れて行けとせがんできおるわ

 

 

「ホゥ…どれほど強くなったか味わってみたいものだのぉどちらから来る?アリアか?エヴァか?…それとも二人同時に来るか?」

「まずは私から!!!!」

 

 

ワシが声をかけた瞬間じゃった、かなりの速度でワシの懐に入ってきたエヴァが肘を丁度肝臓の位置に持ってきた。ふむ、狙いも位置も速度も悪くは無いのぉ、大概の奴ならこの一撃をもらって悶絶するじゃろう

 

 

「ふふッじゃが甘いわい」

 

 

思わず笑みを溢してしまったわい

孫娘の成長を見て喜ばぬ親など居るまいよ

ここは合気術で力を流してそのまま足を刈ると…案の定エヴァは体制を崩してこけよったわ

ここで反撃に出られれば合格なのじゃがまぁ仕方あるまい。

拳をエヴァの目の前で止めて試合を終わらせた

 

 

「又まけたぁぁあ!!!」

「ふむ、まぁ速度は申し分ない、じゃが攻撃が単調すぎるし一撃のみじゃだめだのぉ」

「連撃って事ですか?じじ様」

「そうじゃな、じゃが今のは速度も相まって大抵の者なら一撃で倒せるじゃろう」

 

 

ワシを驚かすほどの速度なんじゃしな、当然じゃ

エヴァが今後どう化けるか楽しみじゃしアドバイスくらいはしてやろうかの

 

 

「じゃが…見ての通り単純じゃ、格上の者や同格の者には全くとは言わんが使い物にはならん。それと魔法も組み合わせてみても良いかもしれんの」

「魔法と組み合わせる…分りました」

 

 

ふふふ…なんとも良い目をする、まぶしいくらいに純粋で、まっすぐな目だ

軽く頭を撫でてやるとアリアがうらやましそうな目をしておるわ

本当に可愛い孫達よのう

 

 

「さてと、次はアリアお前の番じゃよ?かかってきなさい」

「それでは…参ります!!!」

 

 

さて、どのような戦法で掛かってくるか

奇襲か?正攻法か?奇策か?楽しみじゃのぅ

 

 

「アール・リル・エルド・ラスド…来たれ氷精、大気に満ちよ。白夜の国の!!!! ぐッが!?」

「詠唱に集中しすぎで体がお留守じゃぞ?」

 

 

口調は落ち着かせては置いたが…何ということだ

もうこおる大地が使えるようになり居ったのかこの子は…

天才を超えてコレではまるで鬼才じゃ…

それにワシも掌低を腹に入れてしもうた

 

 

「ゴホッ…ゴフッ…ゲホゲホッ…」

「大丈夫かアリア」

「ま゙だでず…」

「今は休め、少し休憩じゃ」

 

 

果てさて…今後どうなっていくのかのぉ

魔法の才があふれ出ておる…

それにアリアは本来…

 

 

 




ハイ、ゴメンナサイ

いやだって…まさかこんなに早く投稿する羽目になるなんて想像してなかったんですって

いや嬉しいんですよ?かなり

あ、あと今回は余りお話としては進んでいません…川OTL皆様すみませんですorz

じゃぁもう少しだけ調子に乗ってみても良いですか?

次話投稿は合計お気に入り数が45に達するもしくはUAが2000を超える、もしくはコメントが10件を超えるで次話を投稿しようと思います

あぁあともう一つだけ、アリアがゼロ入りするお話を書いているんですが読みたいという方が居るのであれば投稿しようかなとか思っています

読みたい方は出来ればコメントの方お願いします←セコイ

※side Ex ←これはイクスさんです


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第3話 実験と結果

やはやはお久しぶりです

ではどうぞ


さて、どうも皆さんこんばんは?こんにちは?おはようございます?私はおはようございますです

作者はつい先日トラックと衝突事故を起こして入院していたらしいです…まぁ脳に異常は無かったようですが・・・と言うよりもともと脳内はおかしいんですけどね。

お爺様に惨敗して今日は座学と研究、あとは適正を調べるとお爺様に言われたアリアです

もちろんエヴァも一緒です

 

 

「え~とだな、魔法使いには適正がある。その適正にあった魔法を使うと適正のあっていない魔法を使うのよりも魔力消費や威力が違ってくる」

「じじ様~その適正ってどうやって調べるの?全部使ってみるのですか?」

「適正を調べるのは初期で行うのじゃ、全て打つ前に魔力が切れて倒れてしまうわ」

 

 

適正ですか、今後の戦闘にかなり重要なもののようですね

 

 

「そこでコレを使う」

「キレイ…」

「何ですかそれは?」

 

 

お爺様が棚から取り出したのは中が金色に輝く水晶の玉でした

それをお爺様が直接持つと中の様子が変化しました

あれは…電気でしょうか?紫電が水晶の中を暴れまわっています

 

 

「見えるか?コレが適正じゃ、ワシは雷の属性にもっとも適正があるんじゃ。このように適正に応じて水晶の中が変化するからホレ、お前達も順番にやってみなさい」

 

 

お爺様はそういうとエヴァに水晶を渡しました

すると…キンッ という甲高い音を立てて中に氷柱と雷雲のような黒い雲が出てきました

 

 

「じじ様!!コレは私は氷ってことになるんですか?」

「おぉおぉもう出たか、普通は数分かかってもおかしくは無いんだが…ほぅ、エヴァお前の適正は氷と闇だの」

「闇?」

 

 

闇ですか…なんとも皮肉の篭った適正ですね…

エヴァにかわった様子は見られませんが、私はそうはいきませんでした

ですがここで怒りを出しても意味の無いことです…深呼吸して落ち着きましょう

 

 

「言い忘れておったな。属性は基本的に火炎、水氷、雷電、暴風、大地、閃光、暗闇の7種類に分かれておる、他にも砂や花などもあるが攻撃系統といえばこの7種類じゃな。それぞれに特徴はあるがそれは後でも良かろう」

「次、姉様の番ですよ!!」

 

 

そういってエヴァに水晶を手渡してもらうと中にあった氷が消え一瞬で燃え上がりました

ということは私の適正は炎と言うことなのでしょうか?

炎は黒炎、つまり私も闇が入ってると言う事なんでしょうね…

 

 

「ほほぉアリア、お前は炎と闇に適正があるようじゃの。二人とも優秀でワシも鼻が高いわい」

 

 

笑顔で私とエヴァの二人の頭を撫でてくれるお爺様、その顔が慈愛に満ちていて心が温まりました

やっぱり私はお爺様が大好きです。

 

 

「ッ!!熱っ」

 

 

水晶を持っていた両手が急に熱を感じて水晶を落としてしまいました

幸い割れはしなかったので良かったのですがお爺様が怪訝そうな顔をしています

 

 

「熱い?…アリア、手を見せてごらん」

「ハイ…!?」

 

 

私の手は焼け爛れていました

一部は墨のように黒ずみ、まるで炎を持っていたかのように手が焼けていました

お爺様の顔から笑顔が一瞬でなくなりました

ですが私の手は少しずつ元に戻るので心配はしないでください

 

 

「…どういうことじゃ?水晶が適正の属性でダメージを与えるなんて聞いたことも無いぞ?」

「すみませんお爺様…」

「あぁすまないアリア。怒ってるんじゃないんだ、手は大丈夫か?」

 

 

手は…もう元の手に戻ってます

お爺様もその手を見て少し安堵した表情に戻りました

 

 

「少し調べてみる必要が在りそうじゃな…アリア、エヴァ、今日の勉強はここまでじゃ。その代わりに明日までの課題を出しておいてやろう」

「課題ですか?」

「そうじゃ、属性魔法の初歩、魔法の射手じゃ」

 

 

魔法の射手、確か魔法を飛ばす技ですよね?

属性付与が必須ですけど詠唱なしでも使えてしかも弾数が任意に変更できる初歩でありながら、基礎でありながらも大魔導師ですら戦闘で使われることもあると言います

 

 

「少し表に出ようか」

 

 

そういってお爺様と私達は外に出て行きます

いつもの修練場に到着したときお爺様が振り返られました

 

 

「さてと、良く見て置けよ?」

 

 

はぁ!!!っとお爺様が気合を入れると周りの空気が一瞬で重たくなりました

こ、ここまで!?…いえ未だ本気ではなさそうです…

どうやらお爺様は本当に人間なのか疑わしいほどの存在なようです

 

 

「雷の精霊557柱。集い来たりて敵を討て!!!魔法の射手・連弾・雷の557矢!!!!!」

 

 

そう言って手を前に向けた瞬間に正面にあった山に多分ですが言葉から察するに557もの雷の矢が吸い込まれていきました…あはははは…なんという事でしょうか、山に穴が開きました

そう、穴です。正面に、ここからでも見えるほどの、貫通された穴が

 

 

「ふぅい…本気でやると危ないんでちと抑えたが山に穴があいてしもうたな」

 

 

コレが初期魔法ですか?

多分…一般的な魔導師の大魔法や極大魔法を凌ぐLvの魔法にしか見えないのですが

 

 

「まぁここまでは求めんよ、じゃがそうだな、明日の午後5時までには打てるようになりなさい」

 

 

お爺様との手合わせで使おうとした魔法を使えるようになるまででも20日かかってしまったのに今度は一日でやらないといけないんですね…

 

 

「自分の属性を思い浮かべてやると良い。自分を受け入れるんじゃ、それを忘れてはイカンぞ?わしは少々やることがあるんでな、それじゃがんばるんじゃぞ」

 

 

そういっておじい様はここを後にしました

自分を受け入れる…ですか

まずは一発でやって見ましょう

属性によって多少詠唱は違うみたいですけど私もエヴァも問題は無いでしょう

 

 

 

 

 

 

 

 

そういえば属性によって詠唱って違った気がするんですが…どうしたらいいのでしょうか

 

 

 

 

 

 




短くてごめんなさいw

事故で手のひらをやってしまいリハビリのつもりで書いてますw



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第4話 修行と犠牲

普段よりも千字近く短いです


 

 

 

 

 

 

side ex

 

 

さてと…そろそろ約束の時間じゃのぉ

7とまでは言わんがせめて3は撃てるようになっておったらいいんじゃが

 

 

「さて、どこまで撃てる様になったのか実戦で見てやるからのかかっておいで」

「なら私から!!!」

「きなさいエヴァ」

 

 

わしが構えを取る前に一昨日と同じように中々のスピードで突進してきたがコレでは前と同じ

同じ技を同じ相手に使っても相手が二流三流でないと通じるわけ無かろうて

足を刈ると案の定前と同じようにバランスを崩しおった、エヴァは撃つ暇もなく終了かの?

 

 

氷の盾(リフレクシオー)!!!」

「なっ!?馬鹿者!!!」

「ふぇ?」

 

 

エヴァの今放った魔法、氷の盾は相手の攻撃魔法(・・)を防御、反射する魔法。

当然ただの拳であるわしの拳を防げるわけも無く…努力むなしくわしの拳骨をくらいおった

それに魔法の射手を覚えろと言った筈なのになぜこの高等魔法を覚えとるんじゃこいつは…

 

 

「エヴァ」

「は、はいじじ様」

「魔法の射手は覚えたのか?」

「そ、それはぁ~…」

 

 

ギ、ギギギという効果音の似合いそうなほど動揺しながらアリアの方を向くエヴァ…入知恵したのはアリアか?珍しい。そんなことは今は置いておいて

 

 

「エヴァよ…罰として今日の風呂の掃除と薪割りをしなさい」

「そ、そんにゃぁ~!!」

 

 

トホホ…と涙目になりながら項垂れているエヴァは少しの間ほおって置くとして

 

 

「アリア、次はお前の番じゃ」

「はい!!行きます!!」

「ぬ?」

 

 

アリアが距離をとったまま何かを唱えとるな、大方この距離からなら発動までは来ないとおもっとるんじゃろうが…

 

 

「甘い!!!」

 

 

こやつらにはまだ見せたことの無い技じゃが縮地法、瞬動術といういわゆる兆速移動でアリアに詰め寄りそのまま拳をアッパー気味に鳩尾に入れる。多分アリアも何が起きたか理解できないじゃろう

 

 

そう、思っておった…鳩尾にわしの拳を受けたアリアは今わしのこぶしの上に乗っておる状態じゃ

そのアリアは吐しゃ物を吐き出した後口をニィと歪ませ

 

 

「火精の…ゴフ……女…王」

遅延魔法(ディレイスペル)か!?」

 

 

反応が遅れてしもうた。たかが魔法の射手といえど一番の攻撃力を誇る火属性の射手をほぼゼロ距離で11発、片手はアリアに握られ片手でしか防ぐことはできない。完全に一杯食わされた

1…弾く、2…弾く、3…流す、4…頬を掠める、5、被弾、6、7、8、9、10、11、被弾

 

 

「っ~…イテテテテ、アリア、よぉやったのこの戦闘はお前の勝ちじゃ」

 

 

さすがのわしでも破壊に特化した火属性の射手は痛いわい…

コレはアリアにしてやれたの…まさか最初から一撃を食らうことを想定して戦いに挑むとは

アリアの頭をなでてやると笑みを浮かべてそのまま意識を落としてしもうた

 

 

 

 

 

side evan

 

じじさまは時間通りにやってきた。時計なんて持ち歩いてないのによく時間通りに来れるよね。

そんなことはおいておいて、今回の私は一味違うのだよじじさま。

なんと今回は姉さまにわざわざ防御魔法を教えてもらってその魔法を習得したんだから!!

 

 

「さて、どこまで撃てる様になったのか実戦で見てやるからのかかっておいで」

「なら私から!!!」

「きなさいエヴァ」

 

 

ふふふ…そんな余裕で居られるのも今のうちですよじじさま!!

まずは前みたいに高速で攻撃するけどやっぱり普通にかわされて足を引っ掛けられた…

でもそこからじじさまの一撃を防御魔法で防御!!しようとしたら

 

 

氷の盾(リフレクシオー)!!!」

「なっ!?馬鹿者!!!」

「ふぇ?」

 

 

じじさまの拳が私の氷の盾(リフレクシオー)をすり抜けて…え!?

いたい…頭がわれるぅ~…

じじさまに魔法の射手は覚えたのかと聞かれて私はギクリとした、完全に忘れていた。

どうにかして一撃じじさまに入れることしか考えてなかった…

 

 

姉さまも私に氷の盾教えるときに言ってくれればいいのにぃ~

私は姉さまにちょこっとだけ恨めしい思いのこもった目を向けると苦笑されちゃった

姉さまにとっても予想外だったわけね…

 

 

「エヴァよ…罰として今日の風呂の掃除と薪割りをしなさい」

「そ、そんにゃぁ~!!」

 

 

薪割り、お風呂に入るためには必須のこの作業は私にとってはそれはもう苦行。

だって斧は重たいし汗はかくし、特に虫!!!いろんな種類の虫が居るのがもういやになる。

 

 

「アリア、次はお前の番じゃ」

「はい!!行きます!!」

「ぬ?」

 

 

どうやら姉様の修行が始まるみたいだ。今は悔しいし色々な感情が混じったなんともいえない気持ちだけどそれでも、格上の人の試合は見ておかなければ絶対に後悔するから目を向けておく。

姉さまが相手だとじじ様も私の手加減が目に見えてる時とは全然違う、しっかりとした戦いをしてくれるから見ている側としてもありがたい。

 

 

でも試合が始まっても姉さまは動かず、口元をもごもごさせてる…何かを食べてる!?……なわけは無く、多分あれは何かの詠唱。それを見たじじさまはいつの間にか姉さまのお腹を殴ってた。その威力は想像すら出来そうも無い…姉さまが吐いてるのがわかった瞬間私のお腹がちょっとだけキュッってなってから背中にいやな汗が出てきた。

 

 

「わ、私ならあれは胴体千切れちゃうんじゃないかな…」

 

 

そんな姉さまの姿を見ているとじじ様の方に顔を上げたかと思ったら口元をニヤリと歪ませてじじ様に言い放った。

 

 

「火精の…ゴフ……女…王」

遅延魔法(ディレイスペル)か!?」

 

 

でぃれいすぺるって言うのは何なんだろうか?良くわかんないけど姉さまが火精の女王と呟いた瞬間に火属性の魔法の射手がじじさまを襲った。

しかも最初の方はかわしたり流したりしていたのに段々と掠って、あたる様になっていく。

最後の一発がじじ様の顎に当たったときにじじ様は少しだけ顔を歪ませてから

 

 

「っ~…イテテテテ、アリア、よぉやったのこの戦闘はお前の勝ちじゃ」

 

 

と姉さまを撫でてから大きな声で笑ってた。

とうとう姉さまがじじ様に勝った、負けを認めさせた。

すごい、すごいなんて言葉じゃ足りないくらいすごい。

でも当の本人は気を失ってるし何よりも運動着として着ていた薄手のワンピースがお姉さまのゲロゲロでドロドロになってしまってる。

 

 

このまま寝かせておくのはかわいそうだったので洗い流すための水を汲んでこよう。

まったく、世話のかかるお姉ちゃんだなぁ、ふふふ。

 

 

 

後日…アリアが「わ、私のワンピースが…それに私のベットに臭いが…」と膝をがっくりと落し、嘆いてる姿を見たものが数名居たという




アリア視点はあえてなしでいきました


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