ドラえもん のび太の彼らとの大冒険 (雷神 テンペスタ)
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野比のび太

 

この物語の主人公の1人

 

親友である桐々谷和人が失踪し、以来半年間ずっと家に引き込もっていた。母親の玉子に「たまには外に行きなさい」と言われたため、久々に外に出て、源静香や和人と再会して、そのあとドラえもんという猫型ロボットと出会い、そしてピー助という首長竜を世話をし、ヴァサゴという敵と戦ったのを皮切りに様々な冒険と出会いをする事になる。

 

勉強面は、原作やアニメと違い、50点前後取れるようになっているが調子が悪い時は0点を取る

 

運動神経は、原作より少しアップしているが泳ぎは苦手としている、が『人魚大海戦』時にソフィアさん、美夜子さん、和人の指導の元(若干ではあるが)泳げている

 

恋愛面では、静香、直葉、美夜子などに好意を寄せられている。鈍感ではないが少し鈍いところがあり、ソフィアさんが顔を赤くした時は少しわかっていなかった

 

 

時雨蒼燕流(しぐれそうえんりゅう)

 

のび太が習っている剣道の流派で戦国の時代に生み出された殺しの剣技。継承者は自ら「最強」を謳い、それを狙う刺客から守り抜くことを宿命付けられる。ゆえに、才能のある継承者が途絶えたときは失われる危険性もあることから、「滅びの剣」と例えられる。複数の弟子が継承することも可能であるが、師が弟子に型を教えるのは1度きりという掟が存在する。また、継承者が型を1つずつ開発することが最終試練であり、同じ「時雨蒼燕流」を名乗るものの型が異なる分派が複数存在する。しかしのび太は2つを開発した。

山本武は分派の1つを父・剛から継承しており、9代目である。のび太は時期10代目。

 

直葉との剣道の差は少し直葉が上になっている。半年のブランクが直葉との差を広げていたが和人との再会、ドラえもんと出会いで心が落ち着き、山本武の再特訓により少しの差になっている。

 

一の型“攻式”車軸の雨

刀を両手で持ち突進し相手を突く。車軸の雨とは、雨脚が強い大粒の雨のこと。

 

二の型“守式”逆巻く雨

刀で水を巻き上げて姿を隠し、体をかがめることにより攻撃をかわす。

 

三の型“攻式”遣らずの雨

 

刀を手以外で操る奇襲技。

 

四の型“守式“五風十雨

 

相手の呼吸に合わせて攻撃をかわす。

 

五の型“攻式”五月雨

 

通常の剣術で言うところの中斬りを放ちながら刀を素早く持ち替え、相手の守りのタイミングを狂わせる変幻自在の斬撃を放つ。

 

六の型は武からは教わっておらず、わかっていない。

 

七の型“守式“繁吹き雨

刀で水を回転するように巻き上げ攻撃を防ぐ。

 

八の型“攻式”篠突く雨

のび太の師匠、山本武の父、山本剛が友を助けるために開発した型。相手の懐に飛び込み鋭い斬撃で突き上げる。

 

九の型“攻式”うつし雨

山本武がある闘いで開発した型。逆巻く雨の応用で、巻き上げた水に自らの姿を映して相手の注意を引き、その隙を突く。

 

十の型“特式”燕特攻(スコントロ・ディ・ローンディネ)山本武が師匠の100番勝負のDVDを見て生み出した型。水をえぐるように巻き上げながら突進する。

 

十一の型“特式”燕の嘴(ベッカタ・ディ・ローンディネ)

 

時雨金時で、連続で鋭い突きを放つ。

 

十二の型は、諸事情により使えないが、師匠からある物を借りるとできるようになる。

 

十三の型“攻式”暴風雨(あばれあめ)

 

ヴァサゴとの戦闘で使用。一の型である車軸の雨を応用して、両肩、両足に向けて時雨金時をスピードに乗せて攻撃する。のび太が最初に開発した型

 

攻式奥義五月雨の舞(さみだれのまい)

 

時雨蒼燕流の攻式奥義、ヴァサゴとの戦闘で使用。力強い5連撃の斬撃を相手に放つ。攻式の奥義であるため他の型よりも強い。一連でも十分に強い威力をもつ、ヴァサゴ戦の時は一連で決めた。

 

鮫衝撃(アタッコ・ディ・スクアーロ)

渾身の一撃を衝撃波にかえて相手の神経を麻痺させる衝撃剣。その衝撃波は素手を金属バットで殴られるより強力。でもこれは時雨蒼燕流ではなく、山本武独自の技だがのび太は習得できている。

 

桐々谷和人

 

この物語の主人公の1人

 

疾走する前までのび太の親友であった

しかし、物語が始まる半年前にある事がきっかけで、両親や妹の直葉が本当の家族じゃないと知り、人との関わりがわからなくなり、失踪し、半年間行方をくらませた。しかし半年の間に母親達に見つかり、色々話し合った結果、和解し以前より仲良くなった。

そして、のび太たちの前に再び現れ、のび太の元に来たドラえもんとも仲良くしている。

 

勉強面は、80点前後をとっている。

 

運動面は、すごくいい。

 

恋愛面は、SAO本編に入り次第追記

 

 

ドラえもん

 

原作主人公にしてこの物語の準主人公

 

のび太の未来を正しくするために来たネコ型ロボットである。

最初は警戒はされたが、タケコプターやどこでもドア等を出したら、だんだんと仲良くなり、親友へと昇格した。

 

源静香

 

本作のヒロインの1人

のび太や和人等と一緒に居ることが多い。

幼稚園の時にのび太と和人に出会い、そのまま流れるようにのっちゃん呼びになった

性格はアニメや原作より活発ではあるがアニメの時のような、さん付けすることもある。口調も砕けた感じになっている。のび太や和人を誰よりも大切にし、彼らを馬鹿にする、除け者にする相手には容赦がない(事実スネ夫は滅多打ちにされた)為、ジャイアンですら静香には勝てない。

ドラえもんが来てからは、のび太に親友が出来たことは喜んでいるがちょっと嫉妬してることもある

 

直葉とは幼馴染だが、同じ人を好きであるライバルでもある。

 

そして明日奈や美夜子などのヒロインが出てくるようになるとさらに対抗心でのび太にアプローチをかけている。

 

 

剛田武

 

のび太や和人の親友にして心の友。

アニメや原作のような暴力はしないが、ガキ大将ではある、アニメや原作と違い言葉で解決する、それに歌も相当上手くなっている(あの泉のきれいなジャイアンではない)、こうなった経緯は、和人と直葉が調ky((説得をしてこうなった(その時のジャイアンの顔は地獄を見るような顔だったという(のび太談)

 

 

骨川スネ夫

 

のび太や和人の友達

 

アニメや原作通りの性格、やる時はやる男であるがマザコン、泣き虫、ウザさがさらにアップしている(決してスネ夫嫌いではないむしろ好き)、それと女好き属性も追加。明日奈や直葉、美夜子等の美少女に遊びに誘っているがいつも鋭く断れていて、女性陣からの扱いはかなり雑な扱いを受けている。男性陣は牽制をしているが。そのため『竜の騎士』編では…。静香の事は苦手としている。

 

桐ヶ谷直葉

 

本作のヒロインの1人

 

和人の妹で、のび太と和人をすごく大事にしている。

1年前の、兄の真相によって、兄妹の中はすごく良好となり、和人がきっかけでのび太達と出会った。

のび太と関わっていくうちに、内面に触れのび太を好きになりしずかに相談すると、しずかも好きだったとわかり、それ以降恋のライバルで、親友へとなっていった。

 

 

追加分

 

結城明日奈

 

本作のヒロインの1人

 

のび太がピー助と別れて数日後に、転校して来た女の子でものび太の幼馴染でもある少女でのび太からは《あーちゃん》と呼ばれている。

昔よくおままごとをしていたがある事件と自身の病気によりアメリカに行っていたが、のび太がドラえもんと出会う2年前に日本戻っていた。その後のび太の家の近くに戻ってきてから学校に転校してきた。

 

つまり、明日奈は赤い靴の女の子になっています

 

荒川瑠奈

ヒロインの1人(ほぼ出ないが)

 

情報が大好きな女の子でのび太や和人、ジャイアンなどに情報を提供している。

転校生や新たな情報にはすごく敏感でその姿は忍びと言われるほどで影を薄くして、情報を見つけている。

喋り方も特徴的で語尾がカタカナになる(これを書けばSAOキャラの誰かとわかるはず)

 

追加分(9月17日)

 

満月美夜子

 

ヒロインの1人

 

元々は魔法世界の住人だったが、

のび太達がもしもボックスで科学世界に戻した時にその場に居た。その時何かの影響でのび太達と同じ年齢に後退してる。以降はのび太の家で居候をしている。のび太が落ち込んだり、何かあった時は真っ先に励ます事を心がけている。

 

追加分(10月26日)

 

藤峰奈江、村原美奈

 

どちらもサブヒロイン

奈江はのび太達のクラスメイト、学年別マラソンで1位を取るほどの体力の持ち主で元気で活発な美少女、のび太の事をのんたんと呼んでいる。

 

美奈ものび太達とクラスメイト、奈江とは対照的に大人しめで奈江のストッパー役。学年1位の成績を持っているのび太の事はのび太と呼んでいる。ポニーテールとメガネが良く似合う美少女

 

そして2人の正体は『野比のび太とその周りの監視及び時間犯罪者で逃げ回っているヴァサゴ・カザルスの動向監視』をする為、タイムパトロールにから派遣されたタイムパトロール隊員、派遣された理由としてはのび太達と同い年だから。のび太は一応知っているが言っていない。

 

追加分(2020年6月12日)

 

ソフィア

 

ヒロインの1人

のび太や和人達が[架空水シミュレーターポンプ]で遊んだ次の日に出会った少女

その正体は5000年前に『アクア星』から移民してきた人魚族の姫。アクア星を探すために海を冒険していたら、[架空水巻き添えガス]に巻き込まれて、架空水が解けた瞬間に落ちたら、のび太とみんなに出会った。

冒険を続けるうちにのび太の優しさに触れて、徐々に好きになっていった。最初はまだそれが何なのかわかってなかったが、のび太が女王にして、ソフィアの祖母であるオンディーヌにソフィアのかっこよさを伝えた時にその気持ちがわかった。

 

山本武

のび太の剣の師匠…世界的に有名なイタリアンマフィアであるボンゴレファミリーに所属する人物で今はプロリーグで姿を見せているプロ野球選手である。今は日本でボンゴレの基地にいながら、のび太に時雨蒼燕流を教えていた。が、『人魚大海戦』時にボンゴレはボスであるツナが解体された。3年後の2021年にのび太に時雨蒼燕流守式奥義《村ノ時雨》、最終奥義《凍てつきの雨》を教えるつもりでいる。

 

【追加分6月17日】

 

猿山琉歩李(さるやまるふい)

 

通称ルフィ。静香の武術の師匠で御無龍拳(ごむりゅうけん)という武術の達人で、高校生でありながら師範代になっている。他に魚人空手という空手もしている。基本的にバカだが武術には真摯に向き合っている。静香からのび太達との冒険劇を聞かされているので行きたいと思ってるが、静香からは止められている。静香曰く師匠が行くと全部が解決するとの事。それと話し合いではなく力で解決しようと思ってるのでさらに却下。

 

 

 

 



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プロローグ~和人との再会~

10月6日少し修正しました!

さらに11月28日に修正しました!

のび太視点で行きます!


ーー2017年12月25日ーー

 

 

今日はクリスマス…だけど僕は自分の部屋で引きこもっていた。なんでかって?まぁ、色々あるんだよ。

 

「のび太!部屋に引き篭もってないで、外へ遊んだらどうなの!」

 

ママが僕に向かってそう言ってきた。だが、僕は外に行くほど元気はない。この半年碌に外に出ていなかった。だけど、ママは僕のことを思って言ってくれたのだろうと思い外に出ることにした。

 

「あっ、のびちゃん。テレビで獅子座が1位だったわよ!

何か、出会いと再会があるでしょうですって!」

 

ママがウキウキしながら、それに目もキラキラしながら、そう言ってきた。いい歳して何でこんな少女のような感じなんだろ?僕はママにこう言った

 

「ママ、いつから、星座占いに凝ってんの」

 

「べつにいいじゃない。ラッキーアイテムは、メガネですって!

のびちゃんは、既に持ってるからいいわね!」

 

「そういう問題?じゃあ、行ってくるね。」

 

僕はママにそう言ってから家から出た。

 

「あっ、いってらっしゃい~

やっと、外に出てくれた…

 

 

…和人君のことまだ気にしてんのかしら。」

 

 

 

 

ママがそう言っていた事を知らずに

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

外に出ると、案の定寒かった。それに半年も引きこもっていたから少し筋力が落ちていた。まぁ、クリスマスなわけだし。でもまた家に逆走してもママに怒られそうだから、そのまま商店街がある道をポケットに手を入れて歩いていくと、何だか商店街が騒がしかった。僕は少し気になったのでそっちに行ってみてみると、知り合いの女の子の後ろ姿があった。その子は僕に気づいたのか、後ろを振り向き僕の姿を見て驚いた顔をしていた…まぁ半年も引きこもっていたからそうなるんだろうけど。

 

「…やっと出てきてくれたの?のっちゃん…?」

 

「…出るつもりはなかったさ…でもママがたまには外にって言われて。しずちゃんも元気そうだね。」

 

「はぁ…どれだけ心配してたと思ってる?まぁ出てきてくれただけ、いいか。」

 

少し呆れた様子でそう言われた。彼女の名前は源静香、僕の友達の1人だ。僕はしずちゃんと呼んでいて、彼女からはのっちゃんと呼ばれている。でも、引きこもってから彼女(や他の友人)とは会っていなかったので、今も呼ばれてたとは思いもしなかったけど。僕はとりあえず、しずちゃんにこの人だかりはなんなのか聞いてみた。

 

「それでこの人だかりはなんなの?クリスマスのタイムバーゲン?」

 

「あぁ、そうじゃなくて。何か太〇の達人で全部フルコンボをたたき出してる人がいるみたいなんだ。」

 

「相当なゲーマーだねそりゃ、どんな人なの?」

 

「前の人達の話を聞いてみるに、うちらと一緒で少年みたいだけど、見てないからわかんないや」

 

「そっか…前に行ってみる?」

 

僕はしずちゃんにそう提案した。ちょっとした好奇心ってやつでどんな人か見たくなったのだ。

 

「人も少なくなってきたしそうしよ!そうと決まれば、行くよ!!」

 

「いや急に走らないで!?筋力衰えてるからぁぁぁ!?」

 

しずちゃんは僕の手を引っ張り走り出した。僕は急な事に足の筋力の衰えを訴えたがしずちゃんには聞こえていなかったので、虚しく響くのみだった。

 

ーーーーーーーーーーー

 

「えっと~、あっ!あそこあそこ!」

 

「はぁ…はぁ…しずちゃん早いから…」

 

しずちゃんが、止まった時には僕は体力と筋力の衰えで息がキレキレだった。これは鍛えないといけないなぁ…

 

「あっ、ごめん。そんなに体力減ってるとは。」

 

「僕も痛感してるよ…で?あそこ?」

 

「そうそう!」

 

僕がその方へ見ると…

 

『フルコンボだドン!』

 

本当にその人はフルコンボを叩き出していた。それも、流れているのは…

 

 

『千本桜』

 

 

少し前に流行った歌。太鼓の達人の体験者はみんな揃ってこれから始める人が多いらしい。そして次に流れたのは、

 

『ボクノート』

 

「…あの曲…よく僕らが歌っていた曲」

 

その曲が終わり、『フルコンボだドン』とまたもやフルコンボを叩き出した。そしてその人が後ろを向き僕らの方へ振り向いた瞬間、僕は愕然とした。その人の顔は…半年前に失踪した。僕の親友の桐ヶ谷和人の顔に似ていたから…

 

「…久しぶりだな…のび太…」

 

その人は、そう言ってきた…ということは…やっぱり…

 

「………和人?」

 

「か、和君!?」

 

「ごめんな…半年も待たせて。しずも。黙ってどっかに行ったりして…ここじゃ目立つから、公園にでも行こうぜ…」

 

和人がそう言ったので公園に着くと、僕は歯切れ悪く言う。

 

「和…ど…」

 

「ん?」

 

「どこに!どこに行ってたんだよ!!!」

 

僕が、そう叫ぶと、和人は俯き、悲しそうな顔で語りだした

 

「…実はさ。俺の母さんや父さん、スグは実の親や兄妹じゃなかったんだ。」

 

「な!」

 

僕は、何言ってるんだ!と言いたかった、でも言えなかった。和人の顔を見て…

 

「…俺はそれを知って、何だか、訳分からなくなって、人との距離感がわかんなくなって、親やのび太達に黙って逃げたんだ。母さん達に見つかってさ。3ヶ月間、色々と話し込んだんだ。二日前に、ここに戻ってきたんだ。」

 

僕は、語り終えた和人を見ていた、すごく悲しそうで…でもどこか嬉しそうな顔をしていた…そして和人はもう一度語り出した。

 

「俺は、この半年のび太やみんなのことも考えていた、黙ってどっかに行ったりしてほんとに…ごめんな…」

 

和人は、深々と頭を下げた。するとしずちゃんが固く閉ざしていた口を開いた。

 

「…和くん、のっちゃんはこの半年和くんがいなくなって、学校も行かずにずっと家で塞ぎ込んでたんだよ。」

 

「…!そ、そうだったのか…」

 

「今日、うちが商店街でフルコンボたたき出してる人の話を聞いていた時にふと振り向いたら、のっちゃんがいたからびっくりしたんだよ。のっちゃんも苦しんでたんだよ!和くんがいなくなって!」

 

しずちゃんが、経緯を話したら今度は、和人が話し出した。

 

「…昨日、この街に引っ越してのび太に会いたかったけど、どんな顔で会いに行けばいいのか分からなくてさ。この半年考えていたんだ、俺はもう逃げたりしない。家族とはもう和解して前と変わらないくらい仲良くなったんだ。それにのび太とはまた親友になりたいと思ったから、あそこで叩いてたんだ。のび太が来ると思って。」

 

そうだったのか…和人はこの半年で変わったんだ…それに比べて僕は和人がいなくなっただけで、自暴自棄になって、学校へも行かずに塞ぎ込んで何にも変わろうとしなかった、ダメだなぁ僕は。…僕は決めた…変わるんだ。変わらないといけない…

 

「和人…変わったね、いい意味で。」

 

「サンキューな…のび太…もう一度俺と親友になってくれないか?」

 

「そんなの決まってるよ」

 

ああ、そんなの決まってる…この1年間和人が変わったように、僕も変わるんだ。塞ぎ込んで殻にもった僕はもういない…和人との再会で僕は変われる気がする。そう、僕は和人の…

 

 

「親友さ!!」

 

 

 




雷神「はい!ということで、新たにドラえもんとSAOのクロスオーバー小説でございます!」

銀「…お前はまたなのか?」

雷神「前のドラえもんの小説よりこっちの方が、おもろいからねw」

銀「んで?肝心の青だぬきがまだ出てねぇが、また次回なのか?」

雷神「まぁ、そうなるねwプロローグは二回あって今回はオリジナルでは次は未来の国からはるばるとをベースに書いていくよ。」

銀「ほう?SAO要素はいつ出るんだよ。」

雷神「一応考えているのは、のび太の恐竜からカチコチまでの映画を書く予定で、その後にSAO本編になるんだ」

銀「リメイク版のあるやつは、リメイク版で通すのか?」

雷神「そのつもり、リメイク版にするのは、のび太の恐竜、新魔界、新宇宙開拓史、鉄人兵団、大魔境、日本誕生の6つはリメイク版にする」

銀「そう考えたら、21~22話で映画版は終わるんだな?」

雷神「まあね、頑張るよ。このあと設定もやります。」


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プロローグ~ドラえもんとの出会い~未来の国からはるばると~

今回は、あの青い天使ことドラえもんととの出会いですw
Stand By Meと旧ドラの未来の国からはるばるとをミックスしたような感じですw




ーー2018年1月8日ーー

 

和人との、久々の再会から2週間後の2018年1月8日。のび太は、寝息を立てていて夢を見ていた。

 

「すぅ…すぅ…」

 

「のっちゃん~!」

 

「ん…?あっ、しず…ちゃん?(何で宙に浮いてんの?)」

 

のび太が夢見ているのは、何故か宙に浮いてのび太を呼ぶしずかの夢であった。

 

「こっち来てよ!すっごく楽しいよ~!」

 

「(夢ながら、非科学的な事言うもんだ…まぁいいか)うん!待ってよ~!うわっほんとに浮くよ。」

 

「早く早く!!すぐちゃんもいるよ!」

 

「直ちゃんも!?僕何考えてんだよ。ほんとに。待ってよ~」

 

すると、追いかけようと、した瞬間、母の声が聞こえた。

 

「のび太~!!早く起きなさい!のびちゃん!!!遅刻するわよ!」

 

「ま、ママ!?で、デカ!?」

 

その母は、ものすごくでかく、睨みつけるようにのび太を見ながら言っていた。そしてのび太の浮遊感は消え、家へと真っ逆さま落ちていった。

 

「へ?ちょっ!?うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!うわっ、何か目覚め悪いな…むにゅむにゅ」

 

のび太は再び寝てしまった

 

『あれ?また寝ちゃった。せっかく起きたのに、遅刻しちゃうよ』

 

「のび太!!和人君が迎えに来たわよ!!いい加減に起きなさい!」

 

「ふぁ?あっ!?今日は和人と一緒に行くんだった!!なんで早く起こしてくれなかったのママ!」

 

「何度も起こしたわよ!」

そしてのび太は大急ぎで着替え、階段を落ちそうになりながらも、玄関へと向かった。

 

「和人ごめん!!ちょっと変な夢見てて!ママ!行ってきまーす!!」

 

「いや言い訳はいいから、早く急ぐぞ!もう遅刻しそうだ!!」

 

「うん!」

 

二人は全速力で学校へと向かった…しかし…

 

「…ごめん和人」

 

「そう思うなら、早く起きろよ…まぁのび太の寝坊癖は、変わんないな?」

 

二人は、コンマ2秒で遅刻となってしまった、謝るのび太をジト目で見ながらのび太の悪癖を言っていた。

 

『ほらやっぱりね!遅刻したよ?』

 

『でもコンマ2秒で遅刻だよ?結構全速力で行ってたしさ』

 

『うぐぐ』

 

『じゃあ、続きを見よう!』

 

キーンコーンカーンコーン

 

がら!

 

チャイムが鳴り扉が開く音がして、中から子供たちが出てきた。すると…

 

「参ったよ~昨日も高級ステーキで…ん?あれぇ?のび太に和人~?まーだ立たされてんの~?遅刻して立たされるのってどんな気持ち~?1回くらい、立たされてみたいよ~ふふふ、はははは!!!」

 

今、自慢話をしながら出てきたのは、のび太や和人の悪友である坊っちゃまの骨川スネ夫である。嫌味な事を言いながら、聞いてくる。すると…

 

「おい、バカスネ夫…」

 

「ん?ってげっ!?し、しずちゃん…直葉ちゃん」

 

声をかけたのは、顔をしかめながら睨んでいる、2人の友人である源静香とちょっと呆れたふうな和人の妹である桐々谷直葉であった。

 

「また、お兄ちゃんとのび兄をいじめてるの?ほんと懲りないね〜?前にしず姉にフルボッコにされたんでしょ?スネ夫くん」

 

と呆れながら、直葉は言い、静香は目を鋭くし目を光らせながら…

 

「また…殺られたい?^^*」

 

スネ「し、しししし、失礼しましたぁぁぁぁ!!!!!」

 

静香は悪事や悪い事が大嫌いな正義感溢れる少女で、武術で今みたいにスネ夫がのび太をバカにしていると俊敏な速さで、やってきてスネ夫を拳で黙らせている。この俊敏な動きや武術はある武術家に習っているのだが、それはまたの機会に説明する。

 

「別に俺たち気にしてなかったのにな?」

 

「ウンウン」

 

「二人が良くても、うちが気にするの!!だって、バカスネ夫と来たらのっちゃんや和くんのこと何も知らないでバカにするんだもん!あいつだって、幼い頃から一緒にいるくせに!」

 

と静香は、ぷんぷんっと音が出そうなくらいご立腹であった。するとのび太は

 

「ははは…気持ちは嬉しいけど。やりすぎないようにね…」

 

苦笑いしながらそう言った。

 

「うん!それにしても、2週間でよく体力とか戻ったね〜」

 

静香が指摘したのは、半年間も家に引きこもっていたのび太の体力と筋力の事だ。

 

「冬休みだったし、その期間中にね。僕もびっくりしてるよ。師匠のお陰でもあるし、」

 

「剣術も復帰して私も嬉しい。それに自分でびっくりしてるんだから、もう私達は驚かないよ。のび兄」

 

「ありがとね、直ちゃん」

 

「ってスグはなんでここにいるんだ?」

 

和人は何故一つ下の学年である直葉がここにいるのか聞いた。直葉は思い出したかのように。

 

「あっ、そうだった。のび兄にこれを渡すんだったの!」

 

「僕に?…手袋?」

 

直葉が渡したのは、少しほつれている手袋だった。

 

「私が作った手袋!まだまだ寒いから使って!」

 

「部屋で何か作ってると思ったらそれだったのか…のび太も罪な男だなぁ?」

 

和人は少しニヤついた顔でのび太を見た。

 

「和人…茶化さないでよ…直ちゃんありがとね?大切に使うよ。」

 

「ありがとう!!」

 

のび太は呆れ顔で和人に言った後に直葉にお礼を言った。実は直葉と静香はのび太に好意を抱いている。のび太もその事については気づいてはいるが過去にあった女子との出来事によりのび太は恋愛に臆病になっているのだ。

 

「野比くん、源くん、桐ケ谷くん早く中に入りなさい!桐々谷妹は早く自分の教室へ、授業が始まるよ。」

 

 

「「「「あっ、はーい!」」」」

 

そして時は過ぎ、放課後のび太や和人は帰ろうとしていた

 

「のび太!帰ったら、あのゲームしようぜ!」

 

「え、でもあのゲームって、この前クリアしたんじゃ」

 

「何か、この前アップデートして新章が始まったみたいなんだ!やろうぜ!」

 

「やったね!じゃあ、宿題も持っていくよ!」

 

『どうやら、ゲームをしながら宿題をするみたいだね』

 

『それは感心だね』

 

気づいたかもしれないが、のび太や和人達を観ている者が二人いる。1人はネコ型ロボットのドラえもん、もう1人はのび太の子孫でセワシという。何故この二人はのび太達を見ているのかというと、『スタンド・バイ・ミードラえもん』を参照してください。

 

「作者、説明を放棄したよ。」

 

「まぁ、仕方ないんじゃない?長いしってメタらないの!続き見るよ!」

 

「のび太~和人~、このあと野球するんだ。一緒にやらねぇか?」

 

今二人に話しかけたのは、ジャイアンこと剛田武である。ガキ大将ではあるが、言葉で解決する。怒ったら手に負えないが、のび太と和人が一声かけると元に戻る。

 

「ジャイアン?」

 

「野球か…どうする」

 

「やってもいいよ、でもすぐに帰るけどいい?」

 

「いいぜ!」

 

『運動神経はどうなのかなぁ』

 

のび太達は河川敷へ行き、野球をしていた。点数はジャイアン側が若干負けている

 

「のび太!決めちゃえ!」

 

「こういう時だけ応援するってちゃっかりだなぁ。まぁ、いいけど」

 

そう言いながら、のび太はバッターボックスに行った。投手が投げるとのび太はバットを振り…

 

カキーン!!

 

「お~飛ぶなぁ~。さってと走るか」

 

のび太が打ったボールは勢いよく2塁の方へと行き、二塁手を通り過ぎて行ったのび太は走って三塁で止まった。

 

「ここで止まった方がいいな」

 

「いいぞ!のび太!やっぱ頼りになるぜ!」

 

「じゃあ、次はオレが行く。」

 

「おう!ホームランよろしくな!」

 

「できたらな」

 

そう言って、和人はホームベースへと歩いて行った。

 

「じゃあ、軽く行くか!」

 

ピッチャーがさっきより早くボールを投げた

 

カキーン…

 

「おー、意外と飛んだな~あっ、入った!やり~」

 

和人が打ったボールは、綺麗な曲線を描きながらホームの外に入った…所謂ホームランである。

 

「「「いえーい、さすが和人&のび太だな!」」」

 

「和人!やったね!」

 

「おう!じゃあ、帰るか」

 

「うん!じゃあ、ジャイアン僕ら帰るね〜」

 

「おう!ありがとよ!あとは俺らに任せとけ!」

 

「「うん(おう)!」」

 

のび太達は、ゲームと宿題をするために、家に帰った。

 

『運動神経はいいほうらしいね。』

 

『そうみたいだね』

 

 

のび太は、和人とのゲームを一通り楽しみ、家に帰りそのあと勉強をしていた

 

『あっ、今度は勉強だね』

 

『でも寝ちゃったよ。』

 

『何か落ちた、テストの答案だね、54点だってさ』

 

『うーん、ねぇやっぱりやめようよ!この人親友もいるみたいだしさ!」

 

画面が切り替わり、セワシとドラえもんが未来の世界で話し合っていた。

 

「でもさ、それでも誰かが面倒みないと!」

 

「無理無理無理!無理だよ~」

 

「曾曾祖父さんに話聞いてみようよ!さもないと~ネズミぶつけるよ?」

 

「うわっ!?わかった!わかったよ!仕方ないなぁ~」

 

そう言いながら、ドラえもんとセワシは大急ぎで《タイムマシン》でのび太がいる2019年へと向かっていった。

 

「じゃあ、行くよ~」

 

 

----------------------

 

のび太は、夜ご飯を食べ明日の準備をしてから床につき寝ていた、すると突然…

 

ガタ!がたたた!!

と音を立てながら机が揺れた。そして中央の引き出しが開き…

 

「あっ、開いた。よっ、よっと!ひえ~えらくせまい出口になっちゃったな。よし、ねぇ、のび太くん!君!のび太くんだろ?」

 

「んーー、ふぁ?んー?」

 

のび太は起き出し、目の前に見えないが何かがいるようなシルエットがあり徐に眼鏡を探し、眼鏡をかけた。そしてそれを見た時に…

 

「た、たぬき!?う、うわぁぁぁぁぁぁ青だぬきなんて見たことない!」

 

目をキラキラさせながら、そう言った

 

「ずこぉ、何でそんな目をキラキラしながら言うんだよ。失礼だな君はもう。はぁ…無理もないかぁ。それにしても暗いなぁ。よし!こんばんわ!僕ドラえもん!」

 

「ドラモン?」

 

ドラ「ずっこー、ど、ら、え、も、ん!!!ドラモンじゃないから!」

 

「ツッコミ力がすごく長けてるね。」

 

「すごく冷静!?」

 

「よい、よっしょ!ありゃ?引き出しからでちゃった。よっしょ!やぁ!僕の名はセワシ!よろしく」

 

「うん?あれ…、ぇぇぇぇえええええ!?どうしてそんなとこから!?」

 

「今驚いてるよ。普通僕の方を驚くはずなのに」

 

のび太は、セワシが出た瞬間に驚いた。なぜ自分の机の中から人間(それものび太と同い年な感じの少年)が出たのか、何故たぬきみたいな外見のドラえもんという謎の物体と一緒にここにいるのかを。

 

「はは…と驚かずに聞いてね。僕らは!未来から来たんだ!」

 

「み、未来から!?あわわわわわ!ちょその中見せて!」

 

「あ、うん、いいよ!」

 

「はーい!うわぁぁ、なにこれェ!すごいや!」

 

のび太は、セワシに予め言い出てきた机の中を見て驚いた、机の中は青い空間に大きな時計が浮かんでいた。

 

「あっ、机の中の物は、ご心配なく。この《四次元ポケット》の中に入れたから!なんでも入っちゃうんだよこれェ…って話聞いてんの?」

 

ドラえもんが話をしている間、のび太はその空間に魅了されずっと見ていた。

 

「あっ、ごめん、なんだか感動しちゃって」

 

「だっは…まぁいいさ、話を聞いてくれない?」

 

「…?わかった。とその前にお茶とどら焼き持ってくるね?」

 

「どら焼きあるの!!」

 

「あ、あるけど、セワシ君、どうしたのこれ」

 

「ははは…ドラえもんはどら焼きに目がないんだ。昔、猫型の女の子からもらった、どら焼きがあまりにも美味しくて、どら焼きにハマったみたいなんだ。」

 

「そうなんだ。まぁ、待っててよ持ってくるから。」

 

「「うん(!!)」」

 

のび太は、お茶とどら焼きを持ってくるため、下に降りてから両親が目を覚まさないようにしずかに行動した。

 

「じゃあ、どうぞ!」

 

「あっ、ありがとう!」

 

「どら焼きーーーー!!」

 

「「ドラえもん!静かに!」」

 

「あっ、ごめん…」

 

「それで?なんでここにきたの?」

 

「あっ、うん。僕は君の孫の孫で4代後の子孫なんだ!」

 

「ん?でもさ、僕はまだ小4の子供だよ?まだ恋人もいないのに、子供に孫がいるもんか。」

 

「あのね、曾曾おじいちゃん、いずれ大人になるだろう?」

 

「うん」

 

「それで結婚するだろう?「まぁ、多分ね」結果的にはするんだよ。19年後に。」

 

「19年なんだ、意外と長いね〜」

 

「馬鹿に冷静だね?」

 

「…恋愛に臆病なだけだよ。それで相手は?」

 

のび太は、結婚相手を軽く聞いた、数秒後にそれを後悔することは知らないが。

 

「確か~ジャイ子とか言ったっけ?でこれが結婚写真!」

 

「…………は!?ジャイ子!?ジャイアンの妹の!?」

 

「それでこれがその後の生活!」

 

セワシは、ノンストップで写真を見せ続けた。写真のジャイ子とのび太は子宝に恵まれたみたいだが、のび太は、どんどん細くなり白髪まで生えている。一体どんな生活をしたのだろうか。

 

「あんなガサツな子が?嘘だろ?」

 

「嘘じゃないよ。真実さ」

 

「解せぬ…あっ、和…和人の写真は?」

 

「あぁ!和人さんね!これが写真だよ!」

 

のび太は、親友の結婚写真を見た。しかし…

 

「………何でこんな美人と結婚できたんだ。解せぬ…」

 

和人の写真は、茶色の髪色にロング…いかにも令嬢風な女性であった

 

「出会いは頑なに言わなかったみたい」

 

「そっか。それにしても何でその写真持ってんの?」

 

「撮ったのはおじいちゃんだからだよ。」

 

「それでな、っておじいちゃんって言うのやめない?」

 

「じゃあ、僕達は帰るね。また明日来るから!」

 

「あからさまな、誤魔化し方だなおい!」

 

「あっ、その前に聞いて欲しいんだけど、怒らないで聞いてね?この先君は、ろくな目に遭わないんだ…」

 

「ええ?」

 

「これ見て!就職出来なくて、自分で会社を興したんだけど火事に遭ってその会社は丸焦げ、そのあと膨大な借金だけが残っちゃったんだ、そのおかげで僕の家は超貧乏でオンボロのお古ばっかなんだよ。わかった?」

 

「………すまない。未来の自分が情けなくて子孫の君たちにまで迷惑かけて、ほんとにごめんな。

あの時、和人が戻ってきた時に変わらないといけなかったのに。何も変わってないなんて。」

 

「そんなに気を落とさないで!未来は変えられるんだから!」

 

「え?ほんとに?」

 

「うん!そのために僕は、僕らは来たんだから。ね?ドラえもん!」

 

「うん!僕も決めたよ!僕はのび太君のお世話をするよ」

 

「今日からこのドラえもんがたとえ辛くなった時、困った時があった時、きっとのび太君や周りの人を助けてくれるよ!」

 

「ほんと…に?ありがと!セワシ君、それとドラえもん!よろしくね!」

 

「こちらこそよろしく!」

 

ドラえもんがそう言った後にのび太とドラえもんは固い握手をした。

 

「じゃあ、僕は帰るからおじいちゃん頑張ってね~」

 

「またじいちゃん呼び。まぁ、いいか。うん、頑張るよ!」

 

セワシを見送りドラえもんが口を開いた。

 

「僕、明日この街を見学したいな!のび太君!案内してよ!」

 

「あっ、うん!もちろんいいよ。親友を紹介するね!明日ってどこで寝る?」

 

「僕はどこでもいいよ!僕は3mm浮いてるからね!」

 

「そうなんだ。じゃあ、一緒に寝よう?暖かそうだし。」

 

「わかった!」

 

「じゃあ、おやすみ!」

 

「おやすみ!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

次の日、のび太はまず両親にドラえもんを紹介し一緒に住むことを許可してもらった。

 

「意外と二人ともびっくりしなかったね。」

 

「まぁ、何かあの二人肝っ玉がすごいからね、何だかすぐに受け入れられんじゃない?」

 

「そっか。次はどこに行く?」

 

「和人の家…って言っても隣のここだけどさ。」

 

「うわぁ、何だか和風なお家だね」

 

「未来にはこんなふうなのはないの?」

 

「うーん、あるにはあるけど殆どが世界遺産に登録されてるね。」

 

「今度未来に連れて行ってよ。」

 

「いいよ!びっくりするかもしれないけど。」

 

「ドラえもん以上に?まぁいいや。じゃあ、押すよ。」

 

ピンポーン

 

ドラえもんと一通り話し終え、和人の家…桐ヶ谷家のインターホンを鳴らした。

 

『はーい!どちら様?』

 

「翠さん!僕です!のび太です!」

 

『あっ、のびちゃん?ちょっと待ってね〜』

 

ガチャッ

 

『入っていいわよ~』

 

 

「はーい!」

 

のび太とドラえもんは桐ヶ谷家に入って行き、和人の母・桐ヶ谷翠が出迎えた。

 

「いらっしゃいのび…ん?ってなにそれ!?」

 

「やっぱり、驚くんだ。」

 

「僕の事をキラキラした目で見たのは、君で2度目だったよ。」

 

「1度目は?」

 

「セワシ君」

 

「あぁ…子孫なだけあるね」

 

「って言っても、赤ちゃんの頃だからね」

 

「赤ちゃんの頃か。とそれはいいとして、翠さん紹介します!ドラえもんです!」

 

「こんにちは、ぼくドラえもんです!」

 

「…はっ!はじめまして、桐ヶ谷翠です!」

 

「和人は、今どこにいますか?」

 

「二階の自分の部屋にいるはずよ。」

 

「上がらせてもらいます~」

 

「どうぞ!ドラちゃんもどうぞ!」

 

「はーい!」

 

のび太とドラえもんは、和人の部屋へと行き、ドアの前で立ち止まりノックした。

 

「コンコン、和~!入るよ~」」

 

『おう!』

 

中に入り、和人が振り返る。

 

「今日はどうs…………なんだそりゃ!?青だぬき!?すっげぇこんなのゲームとかしか見たことねー!!」

 

と和人は、目をキラキラさせながら、言っていた。

 

「……僕もあんな感じだった?」

 

「……思いっきりあんな感じ、だけど、どうして…いつもいつもたぬきじゃないぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」

 

「へ?…たぬきじゃない?のび太、そいつなんなんだ?」

 

「はじめまして!ぼくネコ型ロボットのドラえもんです!」

 

「あとドラえもんは、未来から来たんだ。」

 

「ふーん未来からねぇ~?」

 

「そうそう、それでさ。和人の次はみんなに紹介するつもりなんだ。直ちゃんは?」

 

「今は、外の庭に居るんじゃないか?素振りしてると思う。」

 

「じゃあ、ドラえもん行くよ…って何してんの?」

 

「いや、なにもないんだなと思って…」

 

「まぁ、殆どがゲーム機だからな。勉強もあんましないし」

 

「って言ってながら、この間のテスト83点だったじゃん!」

 

「それはまぁ、わかってたからな(*`ω´*)ドヤッ」

 

「ドヤ顔するなァァァ!!!って行こうか。スグちゃんのとこ」

 

「急に冷静になったな」

 

「いつもこんな感じだぜ?」

 

「そうなのか…」

 

「二人とも~早く早く!」

 

3人は和人の部屋を出て庭へと向かった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

のび太達が、縁側で庭を見ると直葉が、竹刀を持ちながら自主練をしていた。

 

「はっ!はっ!」

 

「スグ~」

 

「ん?どうしたの?お兄ち………たぬき?」

 

「………ハハッ♪」

 

「ドラえもん、流石にその笑い方はやばいから。」

 

直葉がそう言うと、ドラえもんは如何にも危なそうな笑いをしたのでのび太が冷静にツッコミをした。

 

「ってのび兄もいたんだ!」

 

「あれ?僕そんな影薄かった?」

 

「うん、それのせいで」

 

「それとはなんだよ!失礼な!僕はドラえもんだよ!」

 

「あっ、ごめんごめん、ドラえもんかぁ。じゃあ、ドラちゃんね?さっきはごめんね、初対面でいきなりたぬき呼ばわりして…」

 

直葉はさっきの失言を謝った、少ししゅんっとなってる。ドラえもんはそれを見聞きして慌てながら…

 

「あっ、大丈夫だから!僕はもう気にしてないし!」

 

「ほんとに!?ありがとう!」

 

「うん!改めてよろしくね!」

 

「よろしく!ドラちゃん!」

 

それを見ながら、のび太と和人は…

 

「仲良くなってよかったね。」

 

「ああ、俺らもドラえもんとは長い付き合いになりそうだ。ドラえもんこれからもよろしくな」

 

「うん!よろしく!」

 

「じゃあ、次はしずちゃん、ジャイアン、スネ夫に紹介するよ!」

 

「あいつらはいつもの空き地だろ。でもあそこからここまで結構距離あるぜ?」

 

「じゃあ、僕がこの《四次元ポケット》で![タケコプター]!!」

 

「な、なんだそれ!?」

 

「未来のひみつ道具さ!未来ではこういう道具の発明も進歩してるんだ!」

 

「「「流石未来だね(だな)(ね)」」」

 

「じゃあ、のび太くんには僕がつけてあげるね!」

 

こうして、のび太達は、空き地へ向かうため、[タケコプター]で飛んでいくことになった。

 

「ねぇ、何か付けてるとこ間違えてない?」

 

ドラえもんがのび太につけたのはお尻であった。

 

「大丈夫だから!ほらちゃんと飛べてるじゃない!」

 

「うわぁぁぁぁぁぁ!」

 

「僕のすることに間違いはない。」

 

「「落ちてから、言うか(の)それ?」」

 

「え?あっ…」

 

のび太は、ズボンから抜け落ちていった。そこは目的地の空き地であるため、良かったといえばよかったが、下には…

 

「へっくし!今日も冷えるなぁ~」

 

ジャイアンがいた…

 

「じゃ、ジャイアン!避けて!!!」

 

「??…のび太!?」

 

「わぁぁぁ!!!落ちる!」

 

ジャイアンは、のび太の声が聞こえたのと同時に避けただが、のび太は、地面とキスを

 

「ぶねぇ!?」

 

 

しなかった、する前に和人が上から持ち上げていたからだ。そしてゆっくり落としてもらい、直葉からズボンを受け取った、そして…

 

「ドラえもん…わかったかな?」

 

「はい。今度から、こうならないように気をつけます。」

 

ドラえもんを説教し、今後はこうならないように宣言させた。

 

「よろしい。じゃあ、ジャイアン、スネ夫、しずちゃん。こいつの名前はドラえもん!昨日の夜から家に居候することになったんだ!」

 

「そうなのか…んん。俺はジャイアン!本名は剛田武だ。これから宜しくな!」

 

「僕は骨川スネ夫、よろしくね!」

 

「うちはね!源静香!気軽にしずちゃんって言ってね♪」

 

「うん!よろしくね!」

 

3人とドラえもんは、自己紹介をした

 

「それにしても、何で空から落ちてきたんだ?」

 

「あぁ…それはね、この[タケコプター]って道具をドラえもんに貸してもらったんだ。ドラえもんが間違った付け方をして落っこっちゃったんだ」

 

「いやぁ面目ない」

 

ヒュッ

 

グサッ

 

「ふぇ?」

 

ドラえもんの横を何かが通り刺さった。それをドラえもんが見ると鉛筆が深々と刺さっていた。

 

「鉛筆!?どこから!?」

 

「ドーラちゃん♪

 

 

 

 

 

 

 

 

今度、間違ったら"潰す"から♪」

 

「………」ブンブン!!

 

それを投げた者は静香であった、静香はものすごい勢いで鉛筆をドラえもんの横の壁へ投げ深々と刺した。

笑顔で近づきながら、ドラえもんを脅したのである。ドラえもんは冷や汗をかきながら無言で頷いた。

 

「「「「…しず(姉)(ちゃん)恐ろしい子!?」」」」

 

「…ははは、ドラえもん、しずちゃんを怒らせないようにね」

 

「肝に銘じておきます!次はこの道具を使って遊ぼ![ガリバートンネル]~これは、こっちから入れば小さくなれるんだ!」

 

ドラえもんが出した、[ガリバートンネル]は、大きい物や人間を大きな穴から入り小さな穴から出ると、その物や人間を小さくする事ができる道具なのだ。

 

「すげぇ!俺小さい頃に小さくなってみたいって思ってたんだ!俺お先!」

 

「あっ!待って和人!」

 

「あっ、お兄ちゃん!のび兄!待って!」

 

「待ってよ~!」

 

「和人ってこんなキャラだったか!?待ってくれ!」

 

「幼稚園からあんな感じだったじゃないか!待ってよ~」

 

「なかなか元気だなぁ。待って~」

 

和人がお先にとテンションが上がり[ガリバートンネル]へと入って行った。そのあとに続いたのは、のび太、直葉、静香、ジャイアン、スネ夫、ドラえもんの順で入って行った。

 

「すげぇ、ジャングルの奥地みてぇだなぁ。」

 

「全くもう、先に行っちゃうんだもん……うわぁ確かにすごい…」

 

「…すごい、これが空き地の雑草とは思えない…」

 

「…わぁ…感動しちゃう」

 

「…ドラえもんのおかげだな。」

 

「こんな所…生まれて初めてだよ…」

 

「どう?感動した?」

 

「「「「「「うん!ものすごく!」」」」」」

 

「満足してくれたら良かった。」

 

6人は、さっきまで居た空き地の変わりように感動していた。

 

「じゃあ、一通り回ってから帰るとするか!」

 

「「「「「「うん!」」」」」」

 

それからのび太達は、一通りジャングル(空き地の雑草だが)を周り、元の大きさへと戻り。7人は家に帰って行く、のび太とドラえもんは夜ご飯を食べ、眠りの準備をしていた。

 

「今日はすごく楽しかった!また明日ね!おやすみ!」

 

「うん!おやすみ!」

 

こうして、ドラえもんとの出会いによって、6人の少年少女はこれから大冒険へと誘われていく。

一体どんな世界へ、冒険へとなるのか…乞うご期待…

 

 

 




雷神「めっちゃかかっちゃったw」

銀「1万超えって、お前にしてはなげぇなw」

雷神「これからは、1万は余裕に超えるよ。」

銀「分けねぇのか?」

雷神「分けたら、やばくなる。」

銀「それもそうか。」

雷神「うん、ではみなさんすごく長いプロローグでしたが、どうでしたか?
次はのび太の恐竜です!のび太の恐竜は、リメイク版の方を参考にしてやります!
では、次回をお楽しみに!」


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大長編
第1話のび太の恐竜前編~君がいるから、頑張れる~


こんちゃっすw
前に言った通り、のび太の恐竜から始まります!

内容的には、2006をベースにしてオリジナル(キリトの会話とか)も入れていきます。

恐竜も2006版を参考にさせておりますw
今回も、のび太視点でいきます!
ではどうぞ!


ーー2018年6月10日ーー

 

ドラえもんが僕の家に居候してから、5ヶ月が過ぎて6月10日僕達はドラえもんの存在に慣れてきた。和人も帰ってきてから半年が過ぎようとしていた今日、僕と和人、直ちゃん、しずちゃん、ジャイアンは、スネ夫の家に遊びに来ていた…だが…

 

「僕達人類がこの地球に誕生するはるか以前の話!ざっと1億年の前の時代、まぁとにかくすごーく大昔の白亜紀と呼ばれる時代。地上は恐竜の天下だった訳!」

 

恐竜の模型がいっぱいあり、スネ夫は恐竜の話をしていた。関心はする。僕も恐竜は好きだからね。…しずちゃんが恐竜の模型を壊したのはあえて触れないでおく。

 

「それで…」

 

「おい!スネ夫!前置きなげぇぞ!なぁ静香ちゃん、直ちゃん!」

 

「えっ!?そ、そうだね~」

 

「確かに~」

 

スネ夫が話を続けようした瞬間に、ジャイアンが待ったをかけ前置きが長いと言った。…言う前に欠伸をしていた時点で、話は聞いていなかっただろうに…それに何故僕らにも話をふらないんだよ全く…しずちゃんはもうその首を直そうとするのを諦めた方がいい、逆に惨めだよ。

 

「早く、すっげえーもん見せろよ!」

 

「確かにそうだな…見せたいものってなんなんだ?」

 

「確かに見たいね。」

 

ジャイアン、和人、僕の順でそう言った。何故今日はスネ夫の家に居るかというと、学校が終わり、スネ夫に帰り際、凄い物見せるから来ないか聞かれたから。僕はそれに興味が湧き行くと言った。

 

「ちょ、ちょ、ちょっと待ってよ、この前置きが大事なんだから!まぁ、この恐竜時代の王者がこのティラノサウルス~」

 

とスネ夫は僕らにわかるようにT-REXの模型を見せてきた…何故かその時のスネ夫の顔が某5歳児の顔と似ていたのは気にしてはいけないのだろう。

 

「んで、こっちがそのT-REXの爪の化石!パパのアメリカ土産さ!」

 

「うぉぉ」

 

「すごーい」

 

「爪でかいね~」

 

「すげぇ」

 

「うわぁ、ちょっと良く見せて!」

 

「あっ、ちょっとこっちから見せてくれ。いいだろ?」

 

「っと、それもそうだね。」

 

ジャイアンがそう提案して、ジャイアン、しずちゃん、直ちゃん、和人の順で見ていた、そしてついに僕の番って、時にスネ夫がタイミングよく…

 

「しまっとこう!貴重なもんだから壊されると困るし~」ニヤ

 

「…最初からこのつもりだったな…」

 

「もうちょっと早ければ見れたのにな。」

 

「…このバカスネ夫ーーーーーーー!!」

 

 

スネ夫はタイミングよく、僕の手に渡る前に恐竜の化石をそう言いながら仕舞いに行った。

その後を激怒したしずちゃんが走っていった…。スネ夫、健闘を祈る。

 

ーーーーーーーーー

 

一通り話を聞き、僕達は帰るため、玄関に来ていた…まぁ、案の定ズタボロになっているスネ夫は気にしないようにする。

 

「いやぁ、いいもの見せてもらったぜ!だが、もうあんなことするのやめろよ。」

 

「…はい。また見に来たかったら言ってよ…」

 

「おう」

 

等と会話が繰り返されていた。僕はちょっと腹が立った。見せられていなかったからなのかもしれないが…

 

「スネ夫、あのさ」

 

「…どうしたの」

 

「あんな爪だけの化石で威張んないでくれない?」

 

「なッ!?だってT-REXの爪の化石だよ!!」

 

のび「僕は宣言しようと思うんだ。いいか1回しか言わないから聞いてね?僕は見つけてみせる。爪だけじゃなく、恐竜の丸ごとの化石を発掘させてみせる!」

 

「えッ!?」

 

「なっ!?」

 

「のっちゃん!?」

 

「ほう?」

 

「いいじゃんそれ!」

 

僕の宣言でみんな驚いていた、和人と直ちゃんは関心を持った目で僕を見ていた。

 

「へ、へぇ!楽しみだな!」

 

「楽しみにしてろよ!」

 

僕は、そう言った後に家に向かって走って行った。しかし途中で止まり…

 

のび「はぁ…また余計な事言っちゃな…悔し紛れででまかせを言うのが僕の悪い癖だよ…」

 

そう呟いていた。僕はついつい調子に乗るとこんな事を言ってしまう。すると、後ろから足音がふたつ聞こえた、後ろを振り返ると直ちゃんと和人が居た。

 

「のび太!俺も手伝うぜ!何か面白そうだし!親友の俺を頼れよな!」

 

「そうだよ!私も手伝うし、しず姉も後で合流するって!」

 

「二人共…ありがとう!」

 

和人…直ちゃん…危なかった…また塞ぎ込む所だった…親友が僕にはいるんだ!信じて行けば何よかなるよ!こうなったら、意地でも恐竜の化石を探すぞ!

 

「でもいいの?まるごとだよ?」

 

僕は和人と直ちゃんに聞いた。での2人は僕に付き合うみたいで意思は変えないようだった。

 

「まぁ、何とかなるだろ。」

 

「そうだよ!あっ、ドラちゃんに頼んでみようよ!」

 

「そうだね!」

 

こうして、僕達は恐竜まるごと見つけるために動き出した。見つからないかもしれないけど。諦めないぞ!

 

ーーーーーーーー

 

 

僕達はドラえもんにさっきまでの話をした。ドラえもんは…

 

「え、えぇぇぇぇ!?出来ることか出来ないことかよく考えてから喋ってくれ!」

 

思いっきり拒否られた、でもここで諦めるわけには行かない。

 

「そこを何とか!」

 

「お願い、ドラちゃん!」

 

「男が一度決めたことを曲げるわけにはいかないんだ!」

 

「だいたい、日本にはT-REXは住んでなかったの!!」

 

「「「頼むよ~」」」

 

ドラえもんはどら焼きを抱えながら、そう言っていた。どら焼き好きが聞いて呆れるよ?

 

「いない恐竜の化石をどうやって見つけるんだーーー!!」

 

「お願い!」

 

「ドラちゃん!」

 

「この通りだ!」

 

「無理無理無理!!だいたいのび太くんは無責任というか、軽はずみ、おっちょこちょい、ごにょごにょ」

 

…後半何を言いたかったのかはわからないが、もういいよ

 

「もういいよ!!」

 

「…ん?」

 

「!のび太?」

 

「のび兄?」

 

「今更後には引けないんだ。僕や和人、直ちゃんの3人でやる」

 

と僕は散らばったどら焼きをドラえもんに渡すと和人と直ちゃんを連れて部屋から出ていった…後ろからドラえもんが落ちそうになっているのは、無視だ。むしろ落ちちゃえ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

僕と和人と直ちゃんは、パパの部屋から恐竜に関する資料を持ってきて、机の上に置いた。

 

「どこからかき集めて来たのやら…」

 

とドラえもんは言っていたが、無視して資料を分担しながら読み始めた。

 

「この字なんて読むんだっけ?」

 

「忘れた、まぁいいんじゃね?」

 

「そうだね。」

 

「でも、自分達の力でやってみようとする心がけは立派だ。失敗してもいいさ。暖かい目で見守ってやろ。待てよ…暖かい目ってどんなだろ?ん~んー!あやぁ…ん!ぱあ…」

 

なんか後ろから聞こえるな。僕達は、夕方になるまで読み続けていた、調べ物も一息つきながら後ろをみたら…

 

「う、うわぁ!?」

 

「何!?…ドラちゃん何それ?」

 

「暖かい目…」

 

「ただのホラーじゃないか!!」

 

にたにたと凄く個性的な見た目になったドラえもんを見て和人がツッコミを入れた。本当にホラーみたいだよ…それから夜になり、和人たちが帰っても僕は資料を読み続けていた…横の変なのが気になるけど…

 

「むにゃ…はっ!」

 

眠るのを惜しんでも、やると決めていた。

 

ーーーーーーーーー

 

そして次の日僕は和人とともに、古い地層に行き削っていた、本によると化石は古い地層から出るという。古い地層は崖や斜面に露出しているらしい、僕の考えではここが最高な所だ。

 

「と思ったんだけどなぁ。」

 

「全く出ないじゃないか」

 

「当てが外れちゃったな。直ちゃん呼ばなくてよかったね」

 

直ぐちゃんは、危ないから呼ばなかった、怪我でもしたら大事だからね。

 

「こらーー!!降りてこーい!」

 

「うわっと、ありがとう」

 

「どいたま、でも怒られるなありゃ。」

 

「ははは…」

 

僕達はゆっくり降りていった…途中僕だけ落ちてしまったが…

 

「ん?どうも朝から土やらが落ちてると思ったら…」

 

「すいません!でも喜んでください!今いやになって帰るところです。」

 

「片付けはちゃんとします。」

 

僕と和人は後片付けをする事を伝えるとおじさんは安堵の表情になった。後片付けせずにそのまま放置はダメだからね。

 

「そうしてくれると、ありがたい。ついでにゴミを捨てる穴をそこに掘ってくれ…うん」

 

「はい」

 

僕達は泥の片付けが終わったあとに、ゴミを埋める穴を掘っていた…それにしても…

 

「はぁ…」

 

「どうした?」

 

横の和人が溜息に気づき、聞いてきた。

 

「いや、発掘に来たのに、埋める事になるなんてなぁって思ってさ」

 

「あぁ…あの時しずも来ればよかったのにな?」

 

その手があった!!いや待てよ…

 

「いや…やめた方がいい、またしずちゃん脅すから。」

 

「それもそうだな…ん?のび太なんかあるぞ?」

 

「え?あっ石?」

 

僕と和人が話していると、和人がなにかに気づき指さした、掘ってみると硬い石がそこにあり、スコップでちょっと掘り返し、それが露わになった。

 

「すごい石…んっしょ、重たっ…ふぅ…変な石。やれやれ…うわっとっと…」

 

「大丈夫か?」

 

「そう思うなら手伝ってよもう。これも埋めると化石になるのかな。」

 

「どうだろうな?」

 

「だよね~…ん?化石?」

 

僕はバケツの中の卵の殻を取り出し、その石の方へと合わせながら向けた。

 

「はっ!!卵だ!!」

 

「はっ!?」

 

「これを合わせて見てよ!!l

 

「た、確かに卵の形だな…」

 

「でしょ!?やったー!!見つけたぞ!!凄いでしょてぇんさいでしょ!」

 

僕は、その石を持ちながら喜んだ。某てぇんさい物理学者みたいな口調になっちゃったけど。すると声が聞こえた…

 

「どうだ?泥片付けて掘り終わったか?」

 

「あっ、はい!掘れました!」

 

「ん?おぉーご苦労さん!ほれ、麦茶を飲みなさい。」

 

「おじさん!この石もらってもいい?」

 

「石なぞ、いらん。持っていけ。」

 

「ふふ、ハハ!ありがとう!」

 

僕は、嬉しいあまり喜んで回ろうとした、それを和人が…

 

「っとここで回すなって…家に帰ってドラえもんに報告だ!」

 

「あっ、そうだね!じゃあ、おじさんバイバイ!!」

 

「お、おう…不思議な子達だったな」

 

おじさんにそんな事を言われてたと知らずに僕達は道路を走っていた。あっ、ドラえもんに報告する前に…

 

「スネ夫に言っておかない!?」

 

和「そうだな」

 

僕達は、ドラえもんに報告する前にスネ夫の家へ向かった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

僕達は、スネ夫の家の前にいた。

 

ピンポーン、ピンポーン

 

「はいはーい、はいはーい!あら?」

 

僕達はスネ夫のママが開けたドアに押しつぶされて、スネ夫のママは誰か来たのか、気づいてなかったから扉の影から顔を出して、こう聞いた。

 

「あの~」

 

「スネ夫君いますか?」

 

「スネ夫は留守ザマス」

 

「じゃあ、伝えてください!」

 

「約束の物見せるから。すごーいってっとっと」

 

「わかったザマス」

 

「では、さよなら~」

 

僕達は、一目散に僕の家へと帰った。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

家の近くまで行くと、ママが妊婦さんと話していた…とてもだらけた顔で…

 

「男の子~、女の子~?あら、のび太に和くん?どこ行ってたの?ちょ」

 

「よかったのか?あれ」

 

「今のママはめんどいからいいの」

 

「それでいいのか…」

 

和人が何か言ってるけど僕は気にせずに僕の部屋へと向かった。部屋に入るとドラえもんは寝ていた。いいこと思いついた( ̄▽ ̄)ニヤリッ

 

「和人、いいこと思い付いた。聞いて…ゴニョニョ」

 

「お前…ガキっぽいことを…まぁ面白そうだな。よし!」

 

「「せーの!ガオー!!うがーお!」」

 

「んあ!?な、なんだ!?」

 

「僕達ティラノ!うがー、う!!生まれた!」

 

「…どんな生まれ方だよ。」

 

ジト目でそう言ってくる和人…///いいじゃないか。これしか思いつかなかったんだから。

 

「気にしないで!ほら、ドラえもん見ろよ!すごいだろ!僕達だけで見つけたんだぞ!この恐竜の卵!」

 

「…どうしてこれが恐竜の卵だってわかるの?」

 

「え?」

 

ドラえもんが石を見ながらそう聞いてきた。

 

「あぁ…」

 

「ただの石っころかもしれないよ?それに化石だったとしても古代のきのみとか~」

 

「「………」」

 

「ナウマンゾウのウンチかもしれないよ~ニヤ」

 

とドラえもんはいやな笑みをしながら出ていった…でもうんこって…

 

「嫌な事言うなーー!!」

 

「でもドラえもんの言うことも一理あるぞ。のび太はあの卵の殻を合わせただけだからな。」

 

「うーん、そうだけどさ。もう1回ドラえもんに頼んでみる!」

 

「わかった」

 

僕は、下に行ったであろう、ドラえもんを追いに部屋から出た…でも…

 

「ドラえ…うわっとっとっといってぇ!!!」

 

廊下に風呂敷が置いてありそれに足を取られ、コケてしまった。

 

「大丈夫か!?」

 

「な、何とか。誰がこんなところに…ん?手紙?」

 

僕は風呂敷のそばに手紙が置いてあるのを見つけた、手紙を開いてみるとドラえもんが書いたであろう文字が書いてあった。それには、

 

「なになに?《この風呂敷の名前はタイムふろしき…見かけは薄い布だが、時流漏洩防止膜、未来流ファイバー、タキオン織りこみゾーン、過去流ファイバー、時流漏洩防止膜の五重構造になっており、中央から放出されるタキオンエネルギーが、過去流ファイバーを通してふろしきで包まれた空間に作用して、包まれたものの時間が操作される。 生き物をこれで包むと、若くなったり年を取ったりする。古代生物の化石やワニの革のような死体の一部でも生前の頃の状態に戻ったりもできる。物なら、ピカピカの新品にしたり時間を経過させてボロボロに古くしたりできる。また、破片や欠片1つだけに被せてもそこから全体を復元することが出来る。

このように、包んだものの時間が過去に逆行するか未来に加速するかは、裏表のどちらで包んだかによる。

 

また、タイムふろしきは破片でも効果を持つため、ビリビリに破れていても一番デカい破片で残りの破片を包めばすぐに再生する。 》だってさ」

 

「やたら長い説明文だな。」

 

ものすごい長い説明書を読み終わると、和人は苦笑いしていた。僕だってこんなに長いとは思わなかったよ。

 

「それ使えるんじゃないか?古代生物の化石も復元できるみたいだし」

 

「そうだね。えっと赤い方を表にして使うみたいだね。それに1億年も遡れば正体がはっきりする!」

 

僕はタイムふろしきを持ち、恐竜の卵を包んだ。するとタイムふろしきの時計の部分がリアルな感じになり時間を遡っている。

 

「待つしかないな。」

 

「うん」

 

 

僕と和人は、時間になるまで待つことにした。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「のび太~!のび太?のび…」

 

「んあ…?」

 

「もう昼間っから、ゴロゴロしてぇ…和人くんまで。スネ夫さん達が来てるわよ!」

 

「今行く。」

 

僕達は、どうやら寝ていたようで、スネ夫達が僕達の伝言を聞いて来たみたいだ。卵の方は…

 

「まだ、遡ってる…」

 

「…無理もないさ…1億年も遡るんだから。」

 

「それもそうか。ってスネ夫達来てるってよ?」

 

「また馬鹿にされる気がするんだが…主にスネ夫に」

 

確かに和人の言う通りスネ夫に言われそうだなぁ…でも待たさせてるのもあれだし。

 

「まぁ、とにかく降りよう。」

 

和「だな」

 

僕達が下へ降りると、スネ夫がジャイアン、しずちゃんと共にいた。何故しずちゃんまで?

 

「うちはまた、このバカスネが、二人をバカにしないかを見張りに。」

 

「来なくてもよかったのに…ボソッ」

 

スネ夫はぼそっとそんなことを言っていた。僕には聞こえてるよ。

 

「なんか…言った?」

 

「言っておりませんです!ってのび太、約束の物ってまさか!」

 

「あぁ…あれね。もうちょっと待ってよ。」

 

「今、ちょうど復元してるんだ。」

 

「へへ、やっぱりね~、そんなこったろうと思った~」

 

「どういう事だ?」

 

「つまり、ごにょごにょ、だよ」

 

「うーん…確かにそれは的を射ているな。」

 

うわぁ、もろ疑ってるよ。でもスネ夫よ。しずちゃんが目を光らせているぞ。

 

「じゃあ、僕達帰るから。じゃあね~」

 

「僕は嘘なんかついてないからね?これだけは言っておく。生きて動いてるやつだからね」

 

「ふん、そんなわけないじゃないか!」

 

「嘘だたったら、鼻でなんでも食ってやるよ。」

 

やっば、また余計な事言っちゃな…まぁ、いいっか

 

「その言葉忘れるなよ!鼻でスパゲティでいいな!!」

 

「面白そうだけど、スパゲティは流石にきついだろ。ジュースをいっき飲みでいいんじゃないか?」

 

「ジャイアン、それの方がきついから…」

 

とそんな会話を繰り返していたが、結局、鼻でスパゲティになった…何でそうなった。僕らは部屋に戻りタイムふろしきの卵を見たがまだみたいだった。

 

「はぁ…まだかなぁ。」

 

そう言った瞬間に、タイムふろしきが目覚まし時計のように音を立てながら、終わったと言いたそうに音が鳴った…何でこのタイミングなんだよ…

 

「できたぞ?」

 

「なんでこのタイミングかなぁ。いいか、見てみよう!」

 

僕はふろしきを解いた…そこにはさっきのような石はなく、薄茶色のような模様に薄肌色をした卵があった。

 

「卵だよ!!これ間違いなく卵だよ!!!」

 

「えぇぇぇぇーーー!?」

 

「そうだ!ドラえもんに!!」

 

「うん!!ドラえ…「うわッ」居たんだ。」

 

僕はドラえもんを呼ぼうと部屋を出ようとしたら後に居たドラえもんを知らずにぶつけて飛ばしてしまった、いつからそこに居たのか…

 

「居たさぁ~」

 

「ほら!やっぱり恐竜の卵だよ!」

 

「ドラえもん、どうだ?すごいだろ!!」

 

仕切りに僕達はドラえもんにそう言った、でもドラえもんはまだ疑いの目を持ちこう言った。

 

「そうかなぁ。古代の蛇の卵かもよ?新生代の恐鳥の卵かもよ~」

 

と言いながらドラえもんは出ていった…よく出ていくな…

 

「ドラえもんは、ああ言ってるけど。」

 

「うん、絶対恐竜さ!直ちゃんやしずちゃんに伝えて、恐竜の卵を見つけたって。」

 

「わかった。お前はどうするんだ?」

 

「ん?ふふーんニヤ」

 

「な、何だその顔…」

 

「僕は…」

 

和人は僕の話を聞いた後に家を出ていった。僕は…

 

「あっちー。」

 

布団を敷き、卵を温めている。卵を孵すためだ。すると

 

「ちょっと、何よ昼間っから布団なんか敷いて!具合でも悪いの?」

 

「別に~」

 

「じゃあ、起きなさい!」

 

「…」

 

僕は、話を聞かずに布団の中に潜った…自殺行為かもしれないが…するとママが出ていった音が聞こえた…それにしても…

 

「ぶっはーーー、やっぱり暑い!?はぁはぁ…ふぅ」

 

僕は徐に卵を見たが今の所何も変化はなかった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして夕方になり、誰かが部屋に入ってきた。

 

「のび太…」

 

パパの声だ。きっとママが言ったんだろう。今は話を聞くことにした。

 

「どうしてこんな事になってるんだ?」

 

「ちょっと…」

 

「ははは…ちょっとじゃわからんよ。…ん?」

 

パパは、そう言って何かに気づいた。きっと僕の机の資料だろう。

 

「下の本が何冊かないと思ったらここにあったのか。恐竜に興味あるのか?」

 

のび「ちょっと…」

 

僕は何も話せないので、同じ事を口にしている。いくらパパでも言えないよね。これは…

 

「ははは…僕もね~、小さい頃恐竜に夢中になってね。あちこち掘り回してもなんにも出てこなかった。」

 

パパはきっと当時を振り返りながらそう言ってるんだろう。パパも一緒だったんだ。

 

「怖いおじさんに怒られたりしてねぇ……なにか理由があってそうしてるんだろうが…あまり母さんの手を焼かすなよ?」

 

パパは、そう言って部屋から出ていった。

 

「パパも同じことしてたなんてな…やっぱ血は争えないみたいだなぁ。でも僕は、恐竜の卵を見つけ…ん?」

 

僕がそう言っていると、卵が微弱ながら動いた。これはもしや!

 

「やった!もう少しで生まれるんだ!希望が持てる…頑張ろう…」

 

と僕は、眠りながら言った…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして夜、和人と直ぐちゃんが泊まりに来た。

 

「それでずっとそうやって、あっためてるんだ。」

 

「うん、さっきから卵が動きっぱなしでさ。いつ出てくるか楽しみだよ。」

 

「でも寝ないとやばいから寝ようぜ」

 

「そうだね。」

 

僕達は、寝る事にした。

 

「…んあ…?ん!あっ!!」

 

僕は少し起きて、卵の方を見た…しかし抱いていたのは卵じゃなくてボールだった。

 

「やばいな…よし。」

 

僕は、直ちゃんと和人を起こさずにドラえもんに頼むことにした。せっかく寝てるんだけど。

 

「ドラえもん!」

 

「あ…ん?が?な、なに?」

 

「ごめん、ちょっと縛ってくれない?自分じゃ縛れないから。」

 

「んー、うん!」

 

ドラえもんは僕を縛りまた眠って行った…またあの暖かい目が出たのは気にしないでおこう。しかし、時間が過ぎて、僕は更なる危機に面していた。それは…

 

「漏れそう…」

 

冷静に言ってるが、心の中ではすごく焦っている。しかしながら今和人と直ちゃんが寝ているため、暴れられない…でも…

 

「ッッ!!ドラえもん!!!!解いてやばい漏れそうだから!!!?」

 

「!!何!?のび兄!?何その格好?って何で暴れてんの?」

 

「うーんと、ね、卵が冷えそうになるから縛って欲しいって言われたんだけど…トイレの事を気にしてなかったね…僕ものび太くんも…とやばいみたいだから、早く解かないと…ね」

 

「も、漏れる…」

 

僕は解放され、トイレへと一目散へ走った

 

「…すぅ…すぅ」

 

「お兄ちゃん…こんなにうるさいのによく寝ていられるね…」

 

「ほんとだよ。」

 

そして僕は、トイレから戻ってきた。直ちゃんはさっきの騒ぎで起きたみたいだけど、和人はまだ寝ているようだ。僕は布団に座った、卵がさっきより動いているのだ。

 

カタッ。カタカタ…パリッ

 

 

「あっ!和人!起きて!!」

 

卵が孵ってるから、寝ている和人を起こした。

 

「んあ…?」

 

「卵が孵ってるんだ!」

 

「なんだって!?」

 

パリッ、パリパリ!

 

卵は割れながら、そしてその中の子が必死に殻を破っていた。そしてついに全部割れたようでその子は鳴いた。

 

「ピューイ…ピューイ!ピィピィピィ!」

 

「うわぁ…」

 

「これが生命の誕生の瞬間か…」

 

「何か…感動的…」

 

「…これは、首長竜の一種でフタバスズキリュウだ…」

 

「ふたば…?」

 

「白亜紀の日本近海に住んでたんだ。」

 

「白亜紀?」

 

「そう。ティラノサウルスと同じ時代にね。」

 

ドラえもんが話し終わると、その子は僕の方へと歩いてきた。

 

「ピューイ!」

 

「その子、のび兄のこと親と思ってんじゃない?」

 

「きっとそうだ。卵の動物は生まれた時に最初に見たのを親と認識するらしい。」

 

「ぴゅ?」

 

僕はそれを聞いて、その子に聞かせてあげた。

 

「僕らがね?君を見つけたんだよ。フッ」

 

僕はそう言いながら寝転んだ。その子も引き寄せられたのか寝転んだ。すごく可愛い。

 

「ははは!」

 

「にゃ、だだっだだ…」

 

「ドラえもんは何してんだよ。」

 

「よし、よし!かわいいやつだ。お前の名前は…」

 

「ピィ!」

 

「ピィ?ぴー…ぴー…ピー助!!」

 

僕はこの子…否ピー助と名付けた。ピー助の鳴き声がピーピーなのでそれをとったのだ。

 

「ピィ!」

 

「じゃあ、私はピーちゃんって呼ぼうかな?」

 

直ちゃんはそう呼ぶことにしたみたいだ。

 

「それじゃあさ!スネ夫に見して驚かせようよ!」

 

「ドラえもん!」

 

「ん?」

 

「ダメだよ。こんなちっこいの見せたって…トカゲとか何とかって笑われる。それよりも…」

 

僕は、決心した。この子を…

 

 

ーーーーーーーーーー

 

「えぇぇぇぇ!?育てる!?」

 

「そりゃあそうでしょ!だって生まれたんだよ?大事に育てなくちゃ!」

 

直ちゃんは目をキラキラさせながら、ドラえもんに話していた。僕が和人と直ちゃんに言ったんだけどね?

 

「何か無理があるんじゃ…」

 

「10メートル位がいいかな」

 

僕が思っていた理想の高さを和人が代弁してくれた。ピー助を育てるには、そんくらいに育てないとうんうん!

 

「10メートル!?」

 

「スネ夫達には迫力満点の大公開としよう!!」

 

「いいいい…ああぁ…」

 

「暖かい目もう終わり?」

 

「それは触れなくていいんじゃないか?」

 

それから、僕達はピー助を風呂場で遊ばせていた。

 

「ピィピィピィ~、ピューピィー!」

 

「静かにね。餌は何がいいんだろ?」

 

「ミミズがいいんじゃない?」

 

「流石にそれはエグいだろ…」

 

「でもそれ以外にないし。」

 

「とりあえず、ミミズで」

 

直ちゃん、僕、和人の順でピー助の餌について話してから、ミミズと決定してドラえもんに後を任せて公園にミミズを取りに来ていた。

 

「うーん、雨の時は簡単に掘れるのになぁ。」

 

「じょうろとか持ってくればよかったね。」

 

「だな」

 

と話していたら、声がかかった。

 

「のび太~!和人~!練習してるかーー!!」

 

「スネ夫?何をだよ!!」

 

「鼻でスパゲティ…ああ…大丈夫ジャイアン、やーい!」

 

ジャイアンがスネ夫が話してる時にコケてから、どっかに行った。何がしたかったんだろ。気にしたら負けな気がする。

 

「何やってんだか…」

 

「気にしたら負けでしょ?やろうよ。」

 

「うん!(しず姉に報告しとかなきゃ)」

 

僕達は、ミミズをある程度取り家に帰った。和人たちは今日は泊まらないので家に帰って行った。ピー助の事が気になってたみたいだけど。僕はピー助はまだ風呂で泳いでいるのかと、思いながら風呂場へ行くと…

 

「タオルここ置きますよ?」

 

「あち!?ちょっと沸かしすぎだね!」

 

「あっ、はっ!!」

 

僕は、嫌な予感に襲われ一目散に風呂の中へ行った。ピー助!!

 

「ピー助!!恐竜殺し!!ピー助ーー!!」

 

僕はピー助を探していた、するとドラえもんがやってきて、

 

「のび太君!!こっちに移しておいたよ?」

 

どうやら、僕の早とちりみたいだった。パパに悪いことしちゃった。

 

「ふぅ…よかった…」

 

そして僕はピー助にミミズを与えようとしたんだけど、食べてくれなかった。

 

「うーん、ミミズは嫌いかい?」

 

「ピィ…」

 

ご飯の時間になり、僕とドラえもんは下へ向かった。そして僕はピー助にあげるものを考えていた。

 

「どうしたの?食べないの?」

 

ママがそう言ってきた、目の前にある刺身を見て僕は、これだと思い…

 

「部屋でゆっくり食べる。」

 

そう言っていると台所から出て僕は、部屋に戻った。

 

ーーーーーーーー

 

部屋に戻ると、ピー助は静かに待っていた。

 

「ピィ」

 

「ごめんよ。ピー助お腹減ったろ?これなら食べられるかなぁ?」

 

僕は、そう言いながらピー助に見せた…ピー助はすごく不思議そうな顔して、刺身を見ていた。

 

「これはね、お刺身って言って僕の大好物なんだ!」

 

僕は、そう言うと刺身をあげるためお箸で挟んだ…醤油はいらないだろうからつけずにあげようとした。

 

「ほら、お食べ」

 

ピー助は、差し出された刺身を必死に食べようとしていたが…

 

「あっ、食べづらいね」

 

僕は、刺身を手に乗せて上げることにした

 

「さぁ、お食べ」

 

「ピィ」はむはむ

 

「ふ、ふふっ…」

 

僕は嬉しくなり両手で支えてあげた。ほんとにかわいいやつだ。

 

「ピューイ!」

 

「気に入ったかい?じゃあ、もう1個!はい…フッふふふ、ちょっとくすぐったい。」

 

僕は一生懸命に食べているピー助を見ながら、眠たくなった。でもこれは言っておこう…

 

「いっぱい食べて…早く…ふあーん、おおきくなるんだよ…」

 

ピー「ピィーー!!」

 

のび「はい」

 

僕はそのまま眠ってしまった…

 

ーーーーーーーー

 

そして3日後、学校が早く終わったので僕と直ちゃんと和人は走って帰っていた。すぐにピー助に会いたいからだ。

 

「「「ただいまー(お邪魔しまーす)」」」

 

僕らは部屋に入り、押入れを開けた。

 

「ピューーーイ!!」

 

ピー助は、僕達をみると嬉しそうに飛んできた。僕は一回転してピー助を抱きしめた。

 

「いい子にしてたかい!」

 

「今日は俺達もいるぜ!」

 

「ピーちゃんやっほ~」

 

「ピューイ!」

 

僕はピー助を下におろすとピー助はボールがある方へと歩いていった。

 

「ピィ!ピューイ!ピィピィ!」

 

「ボールで遊ぼうって言ってるぞ?」

 

「え?いやぁ、今日は宿題が山のように出ちゃって、ふーっ!」

 

「…最初からやるつもり無かったでしょ…」

 

「へへ…じゃあ、ピー助遊ぼう!」

 

「ピュイ!」

 

「それ!」

 

僕がボールを投げるとピー助はボールを追いかけて、右へ、左へと、ピー助は一生懸命に追いかけていた。

 

「行くよ!それ!」

 

「ピィ!」

 

「上手いぞ!」

 

「ピーちゃん!ほら!」

 

「ピュイ!」

 

「ん?ンハハハ…」

 

途中でドラえもんも加わり、ピー助と同じ動きをしながら遊んだ。

 

「あにゅばにゅにゃやびゅにゃ!」

 

「ど、ドラちゃん…」

 

直ちゃんがドラえもんの行動にドン引きしていた。実際僕や和人も引いてる。

 

「ピュイ!ピッ、ピューイ!」

 

「あばにゅばにゅあばにゅにゅぬば」

 

ピー助がボールを追いかけているところを追いかけているドラえもんが、シュールで笑える…なんだか僕もやりたくなった。

 

「あばにゅにゅぬば」

 

「あばにゅにゅぬば…ずるいピー助!」

 

「3人とも…きもいよ?」

 

そう、直ちゃんにジト目で言われてしまった。しょうがないじゃないか意外と楽しかったのだから…それからピー助は、直ちゃんと二人で戯れていた

 

 

「んー、狭い押入れに閉じ込めてちゃ可哀想だなぁ。散歩に連れてってあげようかな?びっくりするだろうね。恐竜のペットなんて、日本中…いや世界中の話題になると思うよ。ふふッ」

 

「確かにそうだな。お前も色々と忙しくなりそうだな?」

 

「そうだね~」

 

僕達は、ピー助をもし散歩に出そうと考えていた、そんな傍らドラえもんが……

 

「そしてピー助は、連れていかれちゃうね?」

 

「「え?」」

 

僕達はその言葉に、驚きドラえもんの話を聞いた。

 

「学者が研究のために解剖するか、見世物にされて、確かに世界中の話題になるだろうね。」

 

「…うう…わぁ…」

 

「…」

 

「どっちにしても、この世界(2018年)はピー助にとって、故郷(白亜紀)じゃない…とっても暮らしにくい世界だよ。」

 

ドラえもんは淡々とそう語った…それを聞き直ちゃんと遊んでいるピー助を見た…

 

「ほらこっち!」

 

「ピィ!ピピピ!ピー!!」

 

「上手いうまい!!」

 

ピー助の顔を見ると、今の話に出たことをさせたくない。直ちゃんも遊んであげてるけど、今の話を聞いてるためか、少し顔がこわばってる。

 

「でもそれは、もしもの話だろ?」

 

和人がドラえもんに聞いた。でもドラえもんはさらに真剣な表情で続けた。

 

「…いや、これは絶対にはないにしろありえるんだ。人間というものは珍しい物には興味が湧き、それを調べたいという衝動に駆られる。現に22世紀では、今はいる動物はほとんど見られなくなっているんだ。」

 

「…俺達はそんな事絶対にしない。現にドラえもんも22世紀のロボットで珍しい物だ。でも俺たちは何も言ってないだろ?ピー助は、絶対にそんなことさせない。そうだろ?のび太?」

 

「うん、ピー助!」

 

「ピィ?」

 

僕は今の話を聞き、ピー助を呼んだ。

 

「僕が…僕達が今にきっと[タイムマシン]で一億年前へ送り返してあげるよ。」

 

でもごめん、ピー助…その前にスネ夫達をギャフンと!…これも人間の傲慢なのかもしれない。ごめんよ。ピー助…

 

 

それから3日が経った、この日は特別暑く蒸し暑かった。まだ6月だって言うのに、これも異常気象のせいかな。だから僕はプールに入れてあげようと思い準備をして、部屋でドラえもんと待ってるピー助を迎いに行った。和人や直ちゃんは剣道に行ってる。

 

「ドラえもん!」

 

「ほんとに出すの?大丈夫?」

 

「大丈夫大丈夫!」

 

僕はそろ~っと、庭に行きピー助を泳がせる、ピー助は気持ちよさそうに泳いでいる。

 

「嬉しいか?ピー助…僕が幼稚園の時のプールだよ」

 

「ピィ!」

 

「僕も泳げって?うーん泳げな…」

 

その時後から声が聞こえた。

 

「のびちゃん!」

 

のび「ああっ!あーっ!ププププ…懐かしいなぁ!和人と一緒に入った幼かった頃を偲んでたんです!」

 

「素直に白状なさい!最近、冷蔵庫の魚や肉がやたらになくなるけど?」

 

ママは少し溜め僕の顔に近づける、すごく凄みがかかってる。

 

「犬か猫を拾ってきてこっそり飼ってるんでしょ!」

 

「んんんッ!神に誓って犬も猫も飼ってないよ!!」

 

「んー?んーん?」

 

ママは疑いの目を離さずにこの場を後にした。ママは大の動物嫌いで犬や猫を買う事を許されていない……ドラえもんはいいのかって?彼ははロボットだし見た目たぬきだしいいんじゃない?

 

「ピィ?」

 

「実は、恐竜なんて言ったらひっくり返るだろうな?」

 

それから1週間が経ったピー助は大きくなっていた。ドラえもんが餌に成長を補助する薬を入れてみたみたいで、1週間で大きくなっていた。

 

「んー…のび太どうするんだ?こんなに大きくなっちゃ、こっそり変えないぞ?」

 

「のび太君…そろそろ」

 

「……まだだ!もっとでっかくしてスネ夫を震え上がらせるんだ。」

 

僕は、そう宣言した。スネ夫には色々嫌がらせされてるし、少しは震え上がらせたいじゃん?ってあれ?この前と言ってる事が真逆になってる…

 

「この先どうするの?」

 

直ちゃんに聞かれた。うーん…やっぱり…

 

「公園の池の方がいいと思う。あそこじゃあんまり見つからないし。」

 

「そうだね~」

 

「騒ぎにならないといいけど…」

 

このドラえもんの言葉がフラグとは思わずにその日のうちに僕はピー助を公園の池に放し、次の夜に餌とボールを持ちピー助に会いに行った。

 

「はぁはぁ…ふぅ…あッ!?いってぇ…」

 

小さい崖に落ちはしたものの、到着した。すると水面がぷくぷくしだして、ピー助が姿を現した。

 

「あっ…はー!ふぅ、ピー助!」

 

「ピューイ!」

 

「足音だけで僕がわかるんだ!すごいなぁ。よしよし、寂しかったかい。夜しか来てやれなくてごめんな?今夜のお土産はソーセージだよ?」

 

僕は、カバンを置きソーセージをピー助に見せた。でもピー助は僕の方を見ずに後ろの方を不思議そうに見ていた。どうしたんろうと思い後ろを振り向いたら。

 

「ほんとにここに居た。」

 

「しずちゃん?」

 

しずちゃんが仁王立ち出っていた。何故に仁王立ち?

 

「和君に教えて貰ったんだ!それにしても…この子がピーちゃんなんだね?」

 

「うん、ここまで育つとなんだか嬉しいんだ!」

 

僕はしずちゃんにそう言ったら、しずちゃんは安心したような顔になった。仁王立ちは相変わらずにやってるけど、それからこう続けた。

 

「…よかった…前ののっちゃんに戻ったみたいで…この前まで、家で塞ぎ込んでたなんて思えないもん…和くんが戻ってきて、ドラちゃんと出会えたからかな?」

 

……僕が塞ぎ込んでいた間にしずちゃんから宿題をママ経由で渡されていた。本当に迷惑をかけたと思う。あの時の僕は、和人が居なくってある人の事も思い出し、それも相まって、何もやる気に出せていなかった。それでもしずちゃんやジャイアン(一応スネ夫)達は僕の事を見捨てなかった。しずちゃんも言った通り和人が戻ってきて、ドラえもんが来てから以前の僕に戻ったと思う。

 

「ごめんね、あの時は和人が居なくなって、ちょっと現実逃避してたんだ。でもこの通り今ではピー助を育てるまで元気になったから、安心してよ!」

 

僕はしずちゃんに笑顔でそう言ったらしずちゃんは安心した顔になった。

 

「うん!安心した!スネ夫やジャイアンを驚かせたいんでしょ?」

 

「まぁね。ピー助のことは2人に言わないでね?」

 

「わかった。じゃあ、うち帰るね!バイバイ!」

 

「うん。バイバイ!」

 

しずちゃんは、手を振りながら去っていた。でも…

 

「何で仁王立ちだったんだろうか?じゃあ、ピー助。ボール遊びしよっか!」

 

しずちゃんが帰った後に僕はピー助とボール遊びをした…この日から不穏な影がこちらを覗いていたのも知らずに…

 

ーーーーーーーー

 

そして3日が経ち僕は学校で掃除をしていた…スネ夫が何かを話しているが無視をした…というか、ゴミを投げるなよ。掃除の意味がなくなるぞ…しかしスネ夫はその後しずちゃんにぼこぼこのズタボロにされたのは完全な余談だ。

 

「で?ピー助の公開は今夜なのか?」

 

「ごほッゴホッ!ズズっそのつもり」

 

「お前風邪気味じゃないか?」

 

「そんなわけないでしょ」

 

二日が経ち風邪じゃないと思っていた僕は風邪で寝込んでしまった。まさか風邪になるなんて、塞ぎ込んだ時でさえ風邪引かなかったのに何でこんな時に。

 

 

ガチャ!

 

「あっ、ドラえもん悪いなぁ…ピー助元気だった?

 

風邪を引いた僕に変わってドラえもんや和人が代わりに公園にいるピー助の遊び相手やソーセージをやっていた。

 

「でも食べないし遊ばないんだよ。君を恋しがってる。君が風邪で寝込んでから会ってないんだ、無理もない。」

 

「う、うぅ…ピ、ピー助ぇ」

 

僕は立ち上がり、公園の池に行こうとした。風邪だっても、行かなくちゃピー助が寂しがるから。

 

「お、おい!どこいくんだよ!よせ!ぶり返したらどうするんだ!治るまで大人しく寝てろ!」

 

のび「ピー助…」

 

ごめんよ、ピー助。僕が風邪なんか引いたから…そんな時だった。

 

ど…んどーん!!どん!

 

 

「「ん?」」

 

足音が聞こえ僕とドラえもんは顔を見せ合った。

 

「ん?うん?」

 

どん!どーん

 

「何だろ?ん?あぁっ」

 

僕は机の上に登りカーテンを開けた…そこには…

 

「ピュイ!」

 

「「ピー助!?」」

 

そこにはピー助がいた。すごく心配した顔でこちらを見ている。

 

「ウッ…ば、バカ!こんな所まで出てきて!誰かに見られたらどうするんだ!」

 

「きっとのび太くんをお見舞いに来たんだよ…」

 

「ピ?ピー!」

 

ドラえもんがそう言った後にピー助の首だけが部屋に入ってきた。

 

「あっ…くっく…こらー!うわぁっと」

 

「ピー!ピィ!」

 

「わかってるよ。僕も会いたかった…風邪が治ったら、またみんなでうんっと遊ぼう?それまで我慢しておくれ」

 

「ピュイ!」

 

「ふふッ…ドラえもん悪いけど、ピー助を公園まで…」

 

「わかった。これを使おう。[透明マント]~! これを被せると姿が見えなくなるんだ!」

 

「それじゃあ、誰にも見つからないね。」

 

「じゃあ、行こうか」

 

「ピィ!」

 

「ちゃんと餌を食べるんだよ~」

 

僕は姿が見えなくなったピー助を見て決心していた…もう…グズグズしていられないな…

 

ーーーーーーーー

 

そして僕は風邪も1日で治り道路を焦りながら和人と直ちゃんと走っていた。その理由は…

 

「ほんとにいるのよ。怪獣が!」

 

「公園の池で?」

 

など。

 

 

「ものすごーく長い首でね、すごいらしいのよ!」

 

「それろくろっ首じゃないの?」

 

「それだと、見つかったのろくろっ首でしょ?」

 

「それもそうね。」

 

等と、ものすごーく長い首、公園に怪獣…ピー助の存在が噂されている…今聞いたのは何故かろくろっ首の話だったけど。公園に着いたら人で溢れかえっていた。警察、メディア、記者…いわゆるマスゴミ…失礼。マスコミがこの公園にいた。見物人も大勢いて、とてもじゃないが入れそうになかった。

 

「どうする?」

 

「1回家に帰って作戦を考えよう。」

 

「そうだね」

 

僕、和人、直ちゃんの順で話し合い、家に戻りふと居間を見るとママがテレビを見てていて、生物なんちゃらとテレビで話していた、テレビでも公園に怪獣…ピー助の特集をやっていたのだ。今夜ダイバーが潜るという話が出て、僕達は一目散に部屋に戻った

 

「和人!直ちゃん!どうしよう!ピー助が…ピー助が!」

 

「今は落ち着け!落ち着かないと冷静に物事が考えられない!」

 

「1回深呼吸して!」

 

「…すー…はー…すー…はー…」

 

僕は直ちゃんに言われた通りに深呼吸をした。

 

「落ち着いたか?」

 

「うん。」

 

「じゃあ、今からピーちゃんのところに行きましょ!」

 

「そうだね!ボールっと!」

 

僕は、ピー助が好きなボールを手に取り、カバンの中へ入れた。

 

「ん?ボール落ちてるぞ?」

 

「え?あれ?なにこれ?」

 

僕はいつものボールを入れたと思ってたけど、カバンの中を見ると黒い目玉みたいなボールが入っていた。なにこれ?

 

「やあ」

 

そのボールを持った後に男の声が聞こえた。ドアの方を見ると、線が入り穴が空きその向こうに黒マスクの男がいた。

 

「だ、だれ!?」

 

「誰だ!」

 

「なんなのよ!こんな時に~!!」

 

男は、穴から出てきてこう言った。

 

「ふふふ、私が誰でどこから来たのか…それはこの際関係ない。まして、要件に時間をかけるつもりもない。ズバリ言おう…君は…のび太君は首長竜を飼っているね?」

 

「くびなが…ピー助の事?!」

 

その男は急にピー助の話をし始めた。一体なんなんだ。

 

「そうだ。私は今までこんなに人に懐いた首長竜を見たことがない。」

 

「くっ…何が目的だ!」

 

「欲しいんだ。」

 

「何?」

 

「欲しい?」

 

「欲しいんだ。タダでとは言わない。欲しいだけ金は払う。」

 

「ッッ!!それって、ピーちゃんを取り引きしてるって事?」

 

「そうだ。なるべく手荒な事はしたくないんでね。こうやって、優しく言ってるんだ。」

 

僕はそう言っているこの男の胸にあるものを見て、直感でこの男はやばいと悟った。だからこう言った。

 

「お断り!ピー助は白亜紀の海へ返すんだ!」

 

「しょうがない…なら手荒な事に…」

 

 

ブーッ、ブーッ!

 

男…黒マスクが喋った瞬間、警告音が鳴り響き黒マスクの顔が焦りに変わった。

 

「ちっ、邪魔が入ったか…ピー助は諦めないよ…じゃあ」

 

そう言って黒マスクと傍にいた黒いボールは消えていった。

 

「和人…直ちゃん…ホントにピー助の幸せを願うなら…」

 

「取るべき道は…」

 

「一つ…だね?」

 

そして夜になり、僕達は公園に居た。本当にダイバーを池に潜らせてピー助を探すみたいだ。

 

「僕がうまく引きつけるからこれを渡しておくよ![スモールライト]!これはガリバートンネルと一緒で物体を小さく出来る!赤いボタンが、スイッチだからね!」

 

「わかった!ありがとうドラえもん!

 

「こっちに出たぞー!!」

 

ドラえもんが言ったことにより、大勢の人々が向こうへ行った。

 

「のび太!早く!」

 

「うん!ピー助!来てくれ!ピー助ー!!」

 

僕は、小さいながらも聞こえるであろう声でピー助を呼んだ。すると水面がぷくぷくしだして、ピー助が出てきた。

 

「ピィ!」

 

「今からお前を白亜紀の世界へ送るよ!」

 

僕はそう言うとスモールライトをピー助に向けてボタンを押した。ピー助はみるみる小さくなっていった。

 

「これでよし!じゃあ帰ろう!直ちゃんが待ってる。」

 

「ああ!」

 

ピー助を小さくして、ボックスの中に入れた、僕達は、家に帰り待機していた直ちゃんと共に[タイムマシン]へと乗った

 

「じゃあ、行くよ!掴まってて!」

 

「「「うん!」」」

 

「一億年前の白亜紀へ!出発!」

 

「あれ?前見た時青くなかった?」

 

僕は超空間が薄暗かった。なんで?

 

「超空間はメンテナンス中なんだ。でも時間旅行はちゃんとできるよ」

 

「超空間にメンテなんてあるんだな。」

 

「うーん、まぁね。」

 

「ドラちゃん…時間かかるの?」

 

「まぁ、そこそこかな。」

 

「…よっしょっと。」

 

「ピューイ!」

 

「シー!いい所へ連れってってあげるからね?」

 

「お前が言ってるそれ…言葉だけで見ると大人が幼女を…「違うからね!?」冗談だよ」

 

「たくっ…ん?」

 

シューーーー

 

「ドラえもんなにか来るよ?」

 

「え?まさかこんな超空間に…」

 

「そのまさかだよ…どんどん近k…あいつは!!」

 

超空間に居たのはあの黒マスクだった。

 

「あいつだ!ピー助を狙ってる!!」

 

「えぇ!?」

 

「待ちなさいのび太君…待て…止まれぇぇぇぇぇ!!!」

 

「「「逃げてー!!」」」

 

「うん!」

 

ドラえもんは、僕達が言った通りに急いで逃げた。黒マスクは追いかけてくる。

 

「ふん!!!」

 

「やば!ドラえもん!もっとスピード出せないのか!?」

 

「これが限界!向こうの方が性能がいいんだ!!」

 

「えぇ!?」

 

黒マスクのタイムマシンからアームのような物が出てきて、ドラえもんの[タイムマシン]を捕まえようとしていた。

 

「「「「うわぁぁぁぁ!!」」」」

 

ドラえもんは必死に逃げていた。

 

「ド、ラ、えもーん!!」

 

「あばばばば!!」

 

「きゃァァァ!!」

 

「避けられるのが、不思議~!!」

 

「ピィー…」

 

ドラえもんは、避けられるのが不思議と言ってる。それもそうだ。あっちの方が性能がいいんだから、ピー助も僕達と一緒でほっぺたがやばくなってるのは可愛い話だ。ついに黒マスクのアームが[タイムマシン]に突き刺さった…刺された部分はバチバチと放電しながら、煙が出ていた。

 

 

「ピィー!ピィ!」

 

「ピー助!」

 

ピー助が今の衝撃で落ちてしまいカゴを口で掴んだのをいい事に、黒マスクは捕まようとしていた。しかしピー助は、避けに避けまくっていた。そしてさっきと同じように警告音が鳴り響き黒マスクは逃げて行った…いずれまたな、という言葉を残して…

 

「ふん!ん?おっ?正常航行に戻った!」

 

「ふぅ…何とかなったか。」

 

「何ていうか。ジェットコースターより怖かった。」

 

「ピィー!ピューイ!」

 

「よかったぁ…あと少しで捕まるところだったな…偉いぞ!ピー助!」

 

「ピューイ!」

 

「…あの黒マスクピー助をどうするつもりだろう?」

 

「譲ってくれとは言われたがそのあとはわかんないな。でも…」

 

「またピーちゃん狙われないかな。」

 

「平気さ!首長竜の群れに入っちゃえば見つからないよ!」

 

「それならいいけど…」

 

そして僕達は、白亜紀へと着いた。ここでお前とはサヨナラになるんだな。ピー助…

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

僕達は、歩いて海の近くまで行った、そこでピー助とお別れするつもりだからだ。

 

「ピー助?」

 

「ピュイ?」

 

「ここがな?お前の世界なんだ。」

 

「う…っぐ…ここで幸せに暮らすんだよ…ピーちゃん…うぅ」

 

直ちゃんは泣いていた。僕の次にピー助と関わっていたからしょうがないのだ。僕が剣道で忙しい時に家に来てドラえもんと遊んでくれていたと聞いた。僕達は、ピー助を置いて行こうとしていた…しかし

 

「ピューイ!」

 

ピー助はついてきたのだ。それも笑顔でいつもの顔でついてきたのだ。僕は可哀想だったがこう言い放った。

 

「ついてきちゃだめだよ!向こうへ戻れ!じゃあな!」

 

「のび太…ピー助!わかってくれ!ここはお前の故郷なんだ!」

 

「うぅ…ピーちゃん…」

 

「ピュイ!」

 

「あっ、こらッ!!」

 

ピー助は僕の襟を掴み上へとあげた。僕は強く言い放つ。

 

「わっかんないやつだな!!やめろ!離すんだ!ピー助!」

 

「ピィ…」

 

「ダメだったら、ダメなの!!近づくと!!」

 

そのあとの言葉が出なかった…いや出したくなかったのかもしれないが…嘘でも言っちゃいけないと思ったんだ。僕は、一瞬だけピー助を見た…涙を流していた。いたたまれなくなって、僕は走り出した。みんなが後を追ってきた。

 

ピー「ピューーーーーーーイ!!」

 

僕は、走った…ピー助の声が聞こえなくなるまで、走り続けた。途中転けそうになったけど、それでも構わず走り続けた。僕はいつの間にか泣いていた…涙の味を噛み締めながら僕達は[タイムマシン]についた。

超空間でも僕は泣き続けた。僕の涙や直ちゃんの涙が超空間に漂っていた…

 




雷神「ふぅ…やっぱ、映画は疲れるな…すっごく楽しいけど。」

銀「お前…前編って書いてるが?あれなんだ。」

雷神「1話で書くのが疲れたから、前編後編で分けることになりました(๑>؂•̀๑)テヘペロ」

銀「お前が思いつきそうなこっていな…後よ…」

雷神「ん?何?」

銀「バレた。」

雷神「は?」

銀「あいつらに、バレた。」

雷神「…͡° ͜ ʖ ͡° ) what?」

銀「だから、明久達にこの小説書いてる事がバレたって言ってんだ!!!」

雷神「………やべぇ」

銀「てなわけで、雷神の死亡フラグがたった所でこれにて終わる。後編もお楽しみにーー」

雷神「oh......」


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第2話のび太の恐竜中編~冒険の始まり、恐竜ハンターへの挑戦~

はい1年ぶりの投稿です。ごめんなさい!

【11月30日追記と修正】

視点は、のび太、直葉、和人、のび太の順です!


僕達は、現代世界に戻った。僕と和人、直ちゃんは、僕の部屋で静かに佇んでいた。ドラえもんはいない。まだピー助と別れて、1時間も経っていない。

 

「「の、び、太くーん!」」

 

不意に声が聞こえた、恐らくスネ夫とジャイアンであろう。もちろん来たのは『アレ』のことだろうね。そして、僕、和人は、ジャイアンとスネ夫に連れられて空き地に来ていた。そこには大皿にスパゲティーが鎮座していた…どこでどうやって作って持ってきたんだよ。

 

「じゃあ、鼻で食ってもらおうか!!」

 

「…スネ夫…僕達はちゃんと一匹恐竜を育てたんだ。今いないのは1時間前に白亜紀に返したから、いないんだ。」

 

「そんな嘘が通用するか!!」

 

「なぁ。のび太、和人…弾みで嘘を言うことは誰にでもある…だがな。あっさり謝れば、笑い話で済むんだぞ?」

 

僕は、ジャイアンの言葉を聞いてムカッとした…何だかピー助を否定された気がしたからだ。

 

「…あんまりだよ。ジャイアン…僕はホントのことしか言ってないんだ!そこまで疑うなら!見せてやる!僕の恐竜を!僕の育てたピー助を!」

 

僕は、そう言った。ジャイアンとスネ夫はあまりの僕の剣幕に驚愕の顔を浮かべていた。

 

「…のび太」

 

和人が心配そうな目でこちらを向いていたことは気づいてなかった。

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

途中しずちゃんと合流して僕達は、家に帰るとドラえもんが部屋に戻ってきていた。僕達はドラえもんに頼んだ。

 

「ドラえもん、ピー助が…ピー助が今どうなっているか見たいんだ。」

 

ドラ「見ない方がいいよ。見たらまた会いたくなるよ?1時間前に別れたばっかりだろ?直ちゃんだってまだ心が癒えてないだろ?」

 

「…そうだけど、でも見るのは私達じゃないの」

 

「うん。ジャイアンとスネ夫に見せるんだ。」

 

僕と直ちゃんがそう言うと、ドラえもんは少し考えポケットに手を入れてテレビを出した

 

「[タイムテレビ]!これは過去や未来の、どんな場所でも見る事が出来るテレビで立体映像として目の前に投影することも出来るんだよ。これでピー助を見せるよ」

 

ドラえもんはテレビを操作し、スネ夫とジャイアンに見せていた。僕達は見ないように後ろを向いていた。

 

「映った!」

 

「うおーー!すげえ!」

 

どうやら、映ったようなので僕はこう言った。

 

「どうだ?すごいだろ僕のピー助?」

 

「うん、すげえ!…けどよ、『どれ』なんだ?」

 

「「「「え?」」」」

 

「うーん、この『いじめられてる』やつ?」

 

「「「「はっ!?」」」」

 

僕達は、スネ夫の言葉に耳を疑った。どれって…いじめられてるってどういう事!?僕達は勢いよくテレビの方を向きそこにいった。するとそこには、黒い首長竜がピー助をいじめてる映像であった。

 

「ピー助…!?」

 

「い、いじめられてる…」

 

「ピーちゃん…嘘…どうして?」

 

「…何で…」

 

「おかしいな…」

 

すると画面のピー助が、その黒い首長竜の集団から離れていった。すごく落ち込んだ表情で…。ピー助…。するとスネ夫は何かに気づいたようで言い出した。

 

「これって…エラスモサウルスじゃん!北アメリカに居た首長竜!」

 

「「「「北アメリカ!?」」」」

 

「ピーちゃんは、日本産のフタバスズキリュウだよ?」

 

「じゃあ、何でこいつらはここに…」

 

「アメリカからピー助に会うために日本に遊びに来たのかなぁ?可愛いね?」

 

「「うん、それはない。絶対に。」」

 

「ふ、二人して何よーー!!」

 

しずちゃんが天然発言していたのを、僕と和人が冷静にツッコミをした。時々天然発言するんだよなぁと思いながら、ドラえもんの方を見ると神妙な顔をして、タイムテレビを見ていた。

 

「やばい事になったかもしれない…」

 

「やばいって?一体?」

 

「僕らがピー助を…白亜紀のアメリカに送っちゃったんだ!」

 

「え!?ど、どうして!?」

 

「ひょっとしたら、[タイムマシン]が…」

 

僕は、もう1度タイムテレビに表示していた地図を見た。白亜紀の世界の地図を見て、ドラえもんに言った。

 

「今すぐ行こう!」

 

「俺も行く!俺もいたんだ。そのくらいはいいだろ!」

 

「私も行くよ!ピーちゃんを助けたいから!」

 

「和人…直ちゃん。うん!ドラえもん行くよ!早く!急いで!」

 

僕は、何かを言っているドラえもんをタイムマシンがある、机の引き出しへ放り込み、その後に続いた、その後に和人…直ちゃんの順に来たがなんとジャイアンたちも来たのである。

 

「定員オーバーだーーーーッ!!!」

 

ドラえもんはそう叫んでいた。元々ドラえもんのタイムマシンは、ちっさくてせいぜい、2、3人が入るスペースをドラえもんを除いて、7人も乗車しているんだ。今の状況は…

 

「あの時黒マスクに!!」

 

「落ちる!!やべぇ!」

 

「スネ夫君!!しず姉から手え離して!!」

 

「離せ!バカスネ夫!!」

 

「無理無理無理!!!」

 

…すごくカオスな状態になっていた。しずちゃん、直ちゃん流石にスネ夫を落とさないであげてね。するとタイムマシンは着いた…砂に埋もれた状態で…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「ぷっは…きっつぅ…」

 

「な、何とか生きられたか…」

 

「黒マスクの男の時よりスリルが増したよ…」

 

砂から抜け出せた、直ちゃんと和人がそう言っていた…確かに黒マスクの時の絶叫より絶叫だったなぁ…そんな時ふと横を見ると……

 

「…2度とうちのスカートつかむなよ?」

 

「はひ…もうひはへごはいまへん(申し訳ございません)」

 

静ちゃんがスネ夫をフルボッコにしていて、スネ夫の顔がえらい事になっていた…

 

「ははは……何はともあれ、ドラえもん探すか…」

 

苦笑いしながらジャイアンがそう言うと僕達はみんなでドラえもんを探し出した。

 

 

「ドラえもーーーん!!」

 

「ドラえもんーー!!」

 

「ドラちゃんーー!!」

 

「ドラちゃーーーーん!!」

 

「ドラえもん~!」

 

「ほはへほーーん(ドラえもーーん)!」

 

ばしゃ !ジャラジャラ!!

 

すると音が聞こえて、その方を見るとドラえもん(とタイムマシン)が出てきた。

 

「ドラちゃん、大丈夫?」

 

「僕なら、大丈夫!」

 

「ドラえもんはともかく~」

 

「タイムマシンにはぐれたら…」

 

「帰れないもんな」

 

3人がそう言うと、ドラえもんの顔は変になって行ったがそれは気にしてられなくなった。何故かというとさっきまであった霧が晴れ、周りが見えるようになったからだ。

 

「「「「「「うわぁ…」」」」」」

 

陸にはハチのような虫がいて、海にはペンギンのような動物が波に入っていっている…すると。

 

「ぷぷぷ…プテラノドンだー!!」

 

「本物だ…」

 

「ドラちゃん…ここが…」

 

「そう、白亜紀の世界だよ。」

 

ドラえもんがみんなにそう伝えていると僕は、あるものを見つけて叫んだ。

 

「あっ!あそこ!ピー助と別れたところ!」

 

僕はそう言ったら脇目も振らず走り出した。

 

ーーーーーーーーーーーー

 

「もう早いんだから…ってドラちゃん?どうしたの?」

 

のび兄が走りだしたのを見て、私は挙動不審なドラちゃんを見て聞いてみたら、ドラちゃんは焦りながらこう言った。

 

「え?!あ、あぁ、き、気にしなくていいよ!す、直ちゃんものび太くん達の所にい、行ったら?」

 

すごい焦りよう、聞いてみようかな。

 

「何でそんなに焦りながら言ってるの?」

 

「え?そ、そうかなぁ?ほ、ほら!のび太くん達ピー助を探してるよ!僕はここに残ってタイムマシンがプテラノドンに壊されないか見てるから行ってきなよ!!」

 

ドラちゃんがそう言ったので、私はまぁ、いっかと思いのび兄達の元へ向かった……この時もっと聞けばよかった。何故こんなにドラちゃんが焦っていたのかをーーーー……

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

 

僕はピー助と別れた所まで走った。まだ僕らの足跡が残っていた。

 

「はぁ…はぁ…」

 

「おっとっと、」

 

「すげぇ」

 

ジャイアン達は何かに感動してたみたいだけど僕は気にせずにピー助の名前を呼んだ。

 

「ピーーーーーーーー助ーーーーーーーーーー!!!おーーーーーーい!!僕だよ!のび太だよーー!!」

 

「ピーーーーーーーー助ーーー!!俺もいるぞーーーー!」

 

「ピーーーーーーーーちゃーーーーーーんーーーー!!!」

 

僕、和人、しずちゃんの3人でピー助を呼んでいた。

 

「…来ないぞ?」

 

「来ないね。」

 

ジャイアン達はそう言うが僕らは呼び続けた…

 

「場所が違うんじゃない?」

 

「最悪、食われt「…それ以上言うとジャイアンでも怒るよ?」す、すまねぇ…」

 

 

ジャイアンが『ある言葉』を言う前に止めた。…それだけは聞きたくもなかった。もしかしたらそうなっているかもしれないから…

 

「……あっ!!の、のっちゃん!!アレ!!」

 

しずちゃんが、突然叫び指をさした。その指を見てから、海の方を見ると見た事がある恐竜のシルエットがあった。

 

「はッッ!!ピ、ピー助!!」

 

「ピー助…!!」

 

「ピーちゃん!…」

 

僕は、海へと行きピー助のもとへと行こうとしたが海が急に深くなり僕は足が滑り落ちてしまったが、間一髪の所をピー助が助けてくれた。ピー助が僕を背に乗せみんなの元へと動いた。

 

「じゃあ、紹介するよ。ジャイアンにスネ夫、これが僕の…僕達のピー助さ!」

 

僕はジャイアン達にピー助を紹介した。二人はピー助を見るなりこう言った。

 

「のび太…疑ったりして悪かったな。」

 

「…ごめん、僕も…」

 

2人は、僕に向けてそう言った。だから僕は、笑顔で返した。

 

「いいんだよ!ジャイアンにスネ夫!僕は怒ってないからさ。わかってくれればそれで!」

 

「ピュイ」

 

ピー助が顔をスネ夫の前まで持っていき鳴いた。

 

「あの…よろしく」

 

「ピュイ、ピィ!」

 

「ぷっ…ははは、うわ!?」

 

スネ夫が、ピー助に握手(こういう場合握足かもしれない)を求めるとピー助は、握手の代わりに水をぶちまけた…スネ夫(そばにいた、ジャイアンも)ビショ濡れになり、それを見て笑った僕はピー助の背中から滑り落ちてしまった。

 

「お前は…何やってんだよ。ほら」

 

「へへ、面白くって。ありがとうっと」

 

「でもよかった!スネ夫くんとジャイアンがピー助と仲良くなれそうで!」

 

「ふふーん♪スネ夫がのっちゃんに対して土下座した所も見れたことだしね~」

 

「しずちゃん…それは皮肉…?」

 

「さぁ、どうでしょうね〜?w」

 

しずちゃんがけっこうゲスい笑顔でそんなこと言いながら、スネ夫を見ていた。そんなゲス顔しなくても…ともかく。

 

「じゃあ、ドラえもんのところに行こ!」

 

「「「「「おう(うん)!!」」」」」

 

僕達は、ドラえもんがいる所へと歩いていった。

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

「ドラえも~~~ん!」

 

「うわ!どわっしゃしゃ!ぬっと!!」

 

僕達がドラえもんの所に戻ると、何故かアロハシャツを着てタイムマシンの運転席でくつろいでるドラえもんがいた。

 

「やぁ、ピー助に会えたかーい?」

 

「会えたけど、その格好何?」

 

「ギグッ。い、いやぁ、この白亜紀を満喫中なんだよ~」

 

今ギグっとしたのは気のせいじゃないかもしれないけど、今それどころじゃないんだ。

 

「ドラえもん…くつろいでるとこ悪いけど、今すぐ日本へピー助を連れ帰ろ?」

 

「ん、あっ、あぁ~、その事だけどねえぇ~。は、は、は、白亜紀なんてめったに来られないところだから、今日1日たのしーく遊んでだねぇ。か、帰るのは明日にしたら?」

 

そう言って入るけど、ドラえもんの焦りように気づかないようにすべきなのかこれは…あの(暖かい)目が出てるし。でも、ドラえもんの言葉にも一理あるね。

 

「おもしれぇじゃん!」

 

「いいかも!」

 

「そうだね!」

 

「…そうだね…じゃあ、夜はでっかいキャンプファイヤーとか?」

 

「おっ!それいいな!」

 

ジャイアンが言ったのを皮切りにスネ夫、直ちゃん、僕、和人は思い思いのことを喋った。横のドラえもんがゆっくりと向こうの方を見て、ため息していたのは気にしないでおこう。すると、しずちゃんが申し訳なさそうに手を挙げて言った。

 

「あのぉ…うちね…ごめん…宿題がまだ終わってないし、ママに断らないと怒られる。」

 

「…そういえばそうだな。スグの剣道の稽古もあるしな。」

 

「あぁ…確かに剣道の一式向こうにあるもんね」

 

「稽古かぁ…僕もやらないとなぁ…」

 

「僕も、6時までに帰らないとママが…」

 

「俺も母ちゃんが…」

 

しずちゃんがそう言ったのを皮切りに、次々と帰りムードへとなっていくが、ドラえもんがこう言い出した。

 

「し、心配いらないよ!たたたたた、タイムマシンだから!出てきた時間の1分後とかに戻ってくればいいんだよ!ここに何日、何年過ごそうが、1分しか経ってないことになるんだよ!」

 

ドラえもんの説明が終わりしずちゃんが少し考えていた…すごく焦っているドラえもんは気にしてない…

そして、しずちゃんが喋った。

 

「なるほどね、それならいいかなぁ。白亜紀の海なんてロマンチックだし♪」

 

「そうだな。でも何年ってまるでタイムマシンが壊れたみたいだな?」

 

「ギグっ!そそそそそ、そんなわけないじゃないか!ははは、和人くんも冗談がうまいねぇ!!」

 

「ハハ、そうか?(めっちゃ動揺してるけど)しずの許可も出たし、白亜紀の海で泳ごうぜ!!」

 

「じゃあ、水着が要るね![着せ替えカメラ]!これは紙に書いた服の絵をこのカメラに入れて対象の人に向けて撮ると、その人物にその絵の服が着せられるんだ!」

 

「わぁ!ドラちゃんってほんとに色んな道具持ってるのね!」

 

「ははは~そうだろ?じゃあ、6人とも書いて書いて!」

 

「「「「「「うん(おう)!」」」」」」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

俺達は、自分達が着る水着を描いていた…俺はちゃんと描けていたが隣ののび太はうまく描けていないようだったが、気にせずに紙をドラえもんに渡した。

 

「じゃあ、撮るね!6枚いっぺんに撮るからね!スネ夫くんちょっと下がって…じゃあ撮るよ!」

 

パシャ!!

 

ドラえもんが着せ替えカメラのボタンを押したら、俺達全員に煙が立ちこみ俺達6人を包んだ。煙が晴れるとほんとに絵の水着になっていた…二人を除いて…

 

「な、なんだこれぇ!?」

 

「わ、私の水着!?きゃっ!見ないでぇ!?」

 

直とジャイアンの水着が入れ替わっていた。いっぺんに撮るときのデメリットがわかった気がする…だが…隣の狐が鼻の下を全開に伸ばしていたので、とりあえず一発殴っておいた。妹の裸をエロ目で見ていたからイラッとしたからな

 

「うぅ…ドラちゃんのバカァ…」

 

「ごめん…直ちゃん!撮り直すから!」

 

「もう!ドラちゃんも気をつけてよね!ただでさえここにはのっちゃん以外のオス共がいるんだから!」

 

しずがドラえもんに怒っていた、でも何で…

 

「俺も入ってるんだよ…」

 

「あったりまえでしょ!まぁ、誰かさんを殴ってくれたのはありがたかったけど」

 

「それは兄としての役目さ…それとドラえもん…次はどうなるか…わかってるな?」

 

俺は、ドラえもんの方を見て言った。自分ではわからないが多分今の顔は目が笑っていないだろう。

 

「は、はい…気をつけます…じゃあ、次は[深海クリーム]と[エラチューブ]!これは…」

 

ドラえもんの深海クリームとエラチューブの説明を終えた俺達は、(ジャイアンとスネ夫は一目散に)白亜紀の海へと入った。

 

「水、超綺麗!」

 

「すげーじゃん!」

 

 

スネ夫とジャイアンが海を絶賛しているのを聞いたが、隣に居るのび太が立ち尽くしていた。そういえば…

 

「浮き輪ないと泳げなかった…」

 

「のび太…運動神経いいくせに泳ぐのはダメって、どうなんだ?」

 

「それは僕が知りたいよ…」

 

のび太は少し落ち込みながら、俺に言ったその瞬間にのび太の身体をピー助が持ち上げたんだ。

 

「ピュイ!」

 

「ピー助?わぁ!!」

 

「ピー!!」

 

「ちょっ!?置いてくなよ~!」

 

ピー助はのび太を背に乗せジャイアン達がいる所まで行った。俺は叫びながら追いかけて行く。何というかピー助はおちゃめな所があるな。俺はそう思いながら、追いかけて行った。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

のび「やっほー!」

 

僕とピー助は、ジャイアン達の横で止まり、手を振ったら、ジャイアン達が乗り始めた。

 

「んー?俺達も乗せてくれよ!」

 

「そ~だ~♪よっしょ」

 

「うんうん♪」

 

「乗れるかな。よっしょ」

 

「よし乗った。」

 

ジャイアンがそう言った瞬間に僕達は沈んでいく、って事はまだピー助は子供なんだ。スネ夫も同じことを言っていた。僕達はみんなより後ろに居り和人が追いつき乗ってから、ジャイアンにいたずらした。

 

「お、っぷぅ……やったな~!まてぇ!」

 

「まてぇ♪」

 

「お兄ちゃんとのび兄ずるい~、待ってよ~」

 

「ははっ、待って~」

 

 

こんなやりとりをしてから、みんなはその後思い思いのことをやったみたいで満足していたみたいだ…ジャイアンはアンモナイトに潰されたってのに、生きてるのが不思議だけど…夕方ではピー助の首で飛び込みをした。そして、夜になり、キャンプをしている。[コンクフード]という美味しくて栄養たっぷりな道具なんだ、とドラえもんは言っていた。確かに美味しい、しかしみんなの方を見ると不満な顔をしていた。

 

「うーん…何かこうこれもいいんだけど…」

 

「もう少し、色々あると楽しいよなぁ…」

 

「仕方ないさ、元々ピクニックの予定でここに来たわけじゃないしな?」

 

のび「そうだよ。な?ドラえもん?」

 

ドラ「ギグっ…いやぁ!キャンプは楽しいねぇ!!」

 

僕が、ドラえもんに気丈に振舞っていた。さっきからどうしたんだろう?ジャイアンはそれを気に留めていないのか草をキャンプファイヤーに入れた。ふと、空を見ると…

 

「うわぁ…」

 

「どうした?ん…あぁ…」

 

僕に釣られて、みんなも空を見た、その光景は現代ではまずありえないような星々が空に光り輝いているのに感動したんだ。

 

「何かさ…人間が1人もいない時代って実感わかないけど、怖いね?」

 

「うぅ…しず姉それ言わないでよ…ちょっと怖いじゃん」

 

「あっ…ごめんごめん」

 

しずちゃんと直ちゃんの話を聞いていたら、ジャイアンが…

 

「まぁ、確かに今人間が俺達7人だけってのが不思議だよなぁ。」

 

「はは…確かにな」

 

和人達の話を聞いてスネ夫が話し出した。

 

「ねぇ…もしもさ、帰れなくなったらみんなどうする?」

 

「ば、馬鹿な事言うなよ!」

 

「例えば、タイムマシンが壊れたとか?」

 

「それだよ!それ!」

 

「ギグっ!!」

 

スネ夫がもしものことを聞き直ちゃんがタイムマシンの事を言ったら、ドラえもんがすごく動揺していた。本当にそろそろ心配してきた。さっきから本当にどうしたんだろ?

 

「み、みんな聞いて!」

 

「「「「「「ん?」」」」」」

 

「じ、実は、そ、そのたたたたた、たいm「ちょっと待って!」え?」

 

「静かに…」

 

ドラえもんが何かを話そうとしていたらしずちゃんが話を遮り、静かにした。耳をすますとなにやら得体のしれない足音が聞こえだし、ここに向かってきていると真っ先にわかったが、正体が全くわからなかったけどすぐに正体がわかった。それは…

 

「ティ、ティラ、ティラ、ティラノサウルス!?」

 

そう、今聞こえていたのはティラノサウルスの足音だった…僕達の匂いで来たのか、火の光で来たのかはわからないけどこいつは来た。

 

「みんな、僕の後ろへ!野獣は火を怖がるはずだ!」

 

ドラえもんに言われたとおりに、僕達はドラえもんの後に行った。でも恐竜と野獣は違うと思うけど…

 

「恐竜にそんなの通用すんのかよ!?」

 

ティラノは僕達を見ていたが炎がものすごく音を鳴らしていた。威嚇しているようにも見えるけど、そんなのお構い無しとティラノサウルスのヨダレが炎を小さくしていった。

 

「ガルルルルル」

 

「すげぇけど…」

 

「うわぁ…」

 

「ひぃぃぃぃ静香ちゃんより怖いよぅ」

 

「うちと張り合わせんなぁ!」

 

「それ今関係ないし、うぅ…」

 

「動いちゃだめぇ」

 

和人、僕、スネ夫、しずちゃん、直ちゃん、ドラえもんはそれぞれ言っていた。言ってるうちにT-REXは、僕達を見ながら焚き火がある所を周り、そして焚き火に足を引っ掛けそのまま逃走していった…けど…僕は立ち上がり、ドラえもんに帰ろうと言いながら皆とともにタイムマシンの元へ行き操縦席に乗り、運転しようとしたら一気にタイムマシンがぶっ壊れて、椅子のバネが弾き僕は飛ばされた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「「「「「「故障!?」」」」」」

 

「う、うん…あの時黒マスクが追ってきた時に壊れたみたい。」

 

ドラえもんは、申し訳なさそうにそう言った…確かにあの時アームに掴まれていたと思ったけど…まさかタイムマシンが壊れるとは思わなかった…するとスネ夫が…

 

「そう…そそそ、それじゃつまり僕達は帰れなくなったって事…ふざけんなよ!!何でそんなオンボロに乗せたんだよ!!」

 

「…スネ夫!!俺達が勝手に付いてきたんだ!ドラえもんばっかり、責められねーよ!」

 

「ハッ…うぅ…ごめんドラえもん…」

 

「…いいさ」

 

スネ夫がドラえもんに謝った後に僕はこう聞いてみた。

 

「…ドラえもん、確か、タイムマシンは空間移動機能と時間移動があるって言ってたよね?壊れたのが空間移動機能なら、時間移動が可能って事でボクらの時代には帰れるんだろ?」

 

「…まぁね…でもそのためには出発した地点まで[タイムマシン]を僕らの手で戻さなくちゃ行けないんだ。つまり日本まで!いや、この時代には日本列島は出来ていないから…日本になる海の上まで行かなくちゃいけど、正確に東京ののび太君の家ののび太君の部屋ののび太君の机の引き出しの重なる位置へ、[タイムマシン]を置かなくちゃならない」

 

それを聞き僕は、いや、僕達は驚愕した。何故ならここは現代アメリカになる予定の陸地…日本まではどう足掻いても、遠い…何か方法はないか考えていたら…

 

「なぁ、[タケコプター]はどうだ?[スモールライト]で[タイムマシン]を小さくする、そして日本に向かうってのは?」

 

和人が思いついたのかそう言った。

 

「…ごめん…それは無理なんだ。[タケコプター]は時速80キロで8時間連続運転するとすぐ電池が上がっちゃう…ここから日本までは何千キロもある…」

 

「いい案だと思ったけどなぁ。すまない…」

 

ドラえもんはそう説明して、和人が少しシュンっとなった。すると…

 

「その電池のことだけどさぁ…ラジコンで遊ぶ時に続けて長い時間動かすと、すぐ電池切れるけど休ませながら使うと長持ちするじゃない?ひょっとしてそれと同じ事が出来るんじゃ…」

 

スネ夫の言葉を聞きドラえもんは考え、そして口にした。

 

「ん…そうだね。1日4時間飛んで、あと20時間休ませればかなりもつよ!」

 

ドラえもんの言葉を聞き、希望が出てきたが…僕は疑問に思ったんだ。

 

「ドラえもん…[タケコプター]を休ませるって言ったけど…どこで休ませるの?この時代はひろーい太平洋があるんだよ?」

 

「え?あっ…そうだね…うーんと」

 

僕がそう言ったら、ドラえもんはまた考えてしまった。

 

「ピー!ピー!ピー!ピューイ!」

 

ピー助の呼ぶ声が聞こえた、どうやら僕の背中に乗ってけと言っているようだった…でも…

 

「ピー助…ありがとう…でも君はせいぜい二人までが限度だろ、無理だよ。」

 

「ピィ…」

 

ピー助はシュンとしてしまった。ごめんねピー助、せっかく思いついたのに…

 

「そうだ、そうだ!」

 

ドラえもんがそれを聞いていてなにか思いついたのか、海に向かって行き僕らの方へ向き説明し始めた。

 

「ずーっと昔は、日本とアメリカは北の方で陸続きになってるんだ!だから、北回りのコースなら時間はかかっても、日本へ行けるよ!」

 

「ドラえもん…ほんとか!」

 

「うん!!」

 

「それじゃ…」

 

「「「「「「「日本へ帰れるんだ!バンザーーイ!!」」」」」」」

 

「ピューイ!」

 

そして、朝になり僕らは海まで来ていた、ドラえもんから[タケコプター]を渡され、朝日を背に僕達は白亜紀のアメリカの地を蹴って、空へと飛び出した。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

それからというもの、ジャイアンとスネ夫が道を外れてトリケラトプスに触ろうとしていたのを止めたり、パキケファロサウルスやアンキロサウルス等を空から見ていて、ボックスから顔を出していたピー助と共に笑ったり、[コンクフード]がなくなってしまい代わりになるソーセージの材料集め等をしていた…材料集めの時にネズミによく似た動物を見てドラえもんが逃げたのは余談だ…そして[キャンピングカプセル]で僕、和人、ドラえもんで1号舎に泊まり、2号舎にジャイアンとスネ夫、3号舎に直ちゃんとしずちゃんで泊まり、その日の冒険は終了して、次の日には、僕が先頭に立って歩いていたが途中で疲れが出てしまい、みんなに迷惑をかけてしまった。

 

 

そして夜に和人とピー助と共に海辺に来ていた。

 

「流石に堪えたみたいだな…ドラえもんの説教に」

 

「はは…僕が1番しっかりしなきゃって思ったら張り切っちゃって…」

 

「ピィ」

 

「張り切りすぎだっての、まだ冒険は始まったばかりだ。今頑張ってももたねーよ。」

 

「うん…そうだね…」

 

そんな話をしていると、雲が晴れ月が出てきた

 

「ん?なんだろうあれ?」

 

「ん?光ってるのか?行ってみよーぜ!」

 

「うん!ピー助!」

 

「ピュイ!」

 

僕と和人は2人でピー助に乗り、その光っている場所に向かっていた。その場所は月の光の影響でサンゴが光り輝いていた。

 

「すげぇ…お?のび太!ピー助!あれ見ろよ!!」

 

「ん?わぁ…」

 

和人が指さした方を見ると虹が出ていた。

 

「夜に虹が出てるんだな。神秘的だなぁ…ピー助…」

 

ピー「ピュイ!」

 

この日見た、月によって持たされた幻想的で神秘的な光景を僕達は2度と忘れないように誓った、ピー助や僕らの旅はまだまだ続くんだ…と僕はそう思っていた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして次の日、砂漠の上を飛んでいたがドラえもんが[タケコプター]を休ませる為降りると言って、砂漠から歩きだし、そこからジャングルっぽい所で水を飲みに行こうとした時に、ピー助がパラサウロロフスの親子を見ていた。ピー助は何かを思ったみたいだけどわからなかった。そしてジャングルっぽい所を通り抜けようとした時に、僕の足が絡んでしまいみんなを巻き込んで転けてしまった。

 

「ごめんみんな…」

 

「気にするこたぁねぇって、そろそろ限界なんかもよ。」

 

「うーん…あっ!ドラちゃんあれ!」

 

しずちゃんが、ドラえもんに何かを見つけ指さした。走りの早い恐竜だった。

 

「ん?しめた!!おーい待って~!あややややや…あたたたたた!!」

 

ドラえもんはその恐竜を見て、真っ先に走り出した…すごく転がっていたけど…

 

「あれ?居なくなっちゃった?あっ!」

 

ドラえもんが着地したその後にもう1度その恐竜が来て、ドラえもんはポケットに手を入れてなにかの道具を出そうとしていた。

 

「んんーー!それ!」

 

ドラえもんがそれを投げると7体の恐竜は食べ始めこっちを見た。

 

「これは[桃太郎印のきびだんご]で動物や恐竜に食べさせると、なつくんだよ!非常食にも適してるんだ!さぁ乗って、オルニトミムスは僕らの友達になったよ!!」

 

「キョエー!」

 

ドラえもんがそう言って皆は、自分が乗るオルニトミムスに挨拶をしていた…僕はオルニトミムスに乗り始めたピー助を乗せたのはいいけど…

 

「キョー!」

 

「間違えた…」

 

「のび太…わざとか?」

 

僕は、オルニトミムスの尻尾の方に間違えて乗ってしまった。それと…わざとじゃないよ和人

 

「しゅっぱーつ!!」

 

「え!ちょ、うわぁ!!」

 

僕が乗り換えようとした瞬間にドラえもんが号令をかけた。わざとか、わざとなのか!!僕はそのまま出発したオルニトミムスの毛にしがみつく事しかできなかった…意外と怖いんだもん。オルニトミムスはジャングルの木を右へ左へとよけながら走っていた。そして大ジャンプして、下の流木に着地…こういう時は着木したと言った方がいいかもしれないが…あともう1度走り出した…着木する時ピー助が落ちそうになったのを持ち上げた。危なかったよほんとに…

 

「今度はあの火口湖にキャンプしよう!」

 

ドラえもんがそう言った時にオルニトミムスは火口湖へと向かった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「「「「「「「バイバーイ」」」」」」」

 

「キョエー!!」

 

僕らはオルニトミムスと別れ、火口湖にいた。するとオルニトミムスが去った方から巨大な恐竜が姿を表した。

 

「うわー!!あれあれ!!」

 

「でけぇ」

 

「ディプロドクス!!…いや違うなもっとでっかい!あっ!アラモサウルスだーー!!」

 

スネ夫が、恐竜の名前を興奮した感じでそう叫びながら走っていった。

 

「スネ夫食われちまうぞ!!」

 

「ドラちゃん大丈夫なの?」

 

「大丈夫だよ。草食でおとなしいから踏み潰されないように気をつけてれば!」

 

僕は、それを聞いてからもう1度アラモサウルスを見ると既に僕らの頭上にまで歩いていた。アラモサウルスはすごくでかくて、迫力がすごかった。そしてアラモサウルスは火口湖の水を飲み始めた。ひょっとしてここって…

 

「この子達のお家かな?」

 

「かもね。ってピー助危ないって!」

 

僕としずちゃんが話してるうちにピー助がボックスから出て、アラモの下にいたのを止めた。するとアラモサウルスは鼻に水を貯めて、仲間同士掛け合っていた。すると…

 

「ピィーッ!」ブシューーーーー!!

 

ピー助に同じ事をされた…僕は少し苦笑いしながら…

 

「あ、ありがとう…」

 

とお礼を言った。まぁ、アラモサウルスの真似したんだからね。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

それからというもの、ジャイアンとスネ夫がアラモサウルスを触ったり、静ちゃんと直ちゃんがアラモサウルスの子供と一緒に遊んだりしていた。僕らはというと…

 

「ピー、ピッ!」

 

「ありがとな。ピー助!」

 

「ピー!」

 

「ピー助は無理じゃない?」

 

「ピー…」

 

アラモサウルスの頭の上に乗っていた、ピー助も乗りたがっていたが大きいサイズにしたので無理であったがここはなんだか…

 

「昼寝にもってこいの場所だ」

 

「出たよ。のび太の昼寝」

 

「やれやれ」

 

2人にそう言われたが、ここはホントにふかふかなんだよ。とそんな時アラモサウルスが起き出して、上へと上がった。

 

「「「うわ、おっと。」」」

 

突然の事に僕達3人は同じ事風に言ってしまったけど、いい景色だった…そして、この平穏も終わりを告げる…

 

 

『ぎゃ、ああああああああぁぁぁ!!!』

 

どこからともなく、吠える声が聞こえた。その声を探すと奥にティラノサウルスがおり、こっちめがけて走っていた。アラモサウルスが暴れだし僕達は振り落とされてしまったが間一髪の所でピー助がクッションになってくれて事なきを得て、僕達はジャイアン達がいる方へと走ってから岩陰に隠れた。岩陰に隠れながら見ていたら、ティラノサウルスはアラモサウルスに突進しようとしていた、アラモサウルスは突進するティラノサウルスに尻尾を鞭のようにティラノの体へ打ち付けた。ティラノは一回転してから地面と激突したようだが、全く効いてないようでまたもやアラモの方へと駆け出してから特攻をかけた。

 

『ギョエエエエエエエエ』

 

1匹のアラモの尻尾を避けてから、もう別のアラモへと特攻をかけて倒して足をかけたが、さっき攻撃したアラモの尻尾がティラノを攻撃し吹き飛ばした。その後アラモはもう1度尻尾で攻撃したがそのままティラノがくわえて引っ張った。

 

『プワーーーーン』

 

そして倒されたアラモが起き上がり仲間を助けようとしたその時にティラノがそれに気づき、そのアラモに向けて牙を剥き出しにして噛み付いた。その時火口湖の水が溢れ出し、しずちゃんと直ちゃんとアラモの子供がいた所に押し寄せて、アラモの赤ちゃんが流れてしまいしずちゃんと直ちゃんが助けようとしていた。だが、ティラノが2人に気づき近づこうとしていた…こうしちゃいられない!

 

 

「和!」

 

「ああ!!」

 

「俺もい…うお!?」

 

「ジャイアン行っちゃダメだよ!食べられちゃうよ!」

 

「僕が行く!2人はピー助と…ってピー助まで行った!?」

 

「ピー!!」

 

「ピー助!?もういいや行くぞ!」

 

「ああ!!ティラノ!やめろ!」

 

しずちゃんと直ちゃんの前にピー助がおり、その前に僕と和人で守っていたら、ティラノの牙が目前に来た時に…

 

「あった!!おっりゃ!」

 

ガキン!!!

 

『ンン…ンーーーー』

 

「上手くいったぁ!」

 

ティラノが噛み付く前にドラえもんが間一髪の所で[桃太郎印のきびだんご]をティラノの口の中に投げて事なきを得た。僕達は安心してため息が出た。

 

「「「「ふぅ…」」」」

 

「ティラノサウルスはもう友達だよ!一緒に遊んでも平気だよ!じゃあ、皆さんにご挨拶」

 

『グゥ!』

 

ドラえもんがそういうとティラノは律儀に挨拶をした…その間抜けヅラはどうにかなんないのかなぁ…

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

それからは、ジャイアンとスネ夫にティラノを紹介してから、ご飯の時間になったのでソーセージをピー助にやっていた。ふと、ジャイアンとスネ夫と和人とティラノの方を見ると…

 

「ほら、お前も食うか?」

 

「バクッ!」

 

「ぎゃあああ!?ジャイアン腕が!?」

 

「ははは、なんちって」

 

「ジャイアン、うまいな」

 

「ジャイアン、心臓に悪いよ!?」

 

「すまんすまん!」

 

そんな事をやっていた、そして夕方になり火口湖を回るためピー助が先頭に立ち、その後ろをちびアラモと僕らを乗せたティラノが歩いた、その後はキャンピングカプセルを出してもらい寝たのだった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

次の日、僕らはタケコプターで渓谷を越えようとしていた…けど。

 

「ん?うお?うわぁぁぁ!?」

 

僕のタケコプターが変な音をだして身体全体が、ピー助諸共回ってしまった。原因は…

 

「バッテリーが限界に近いみたいだな…」

 

「冷静にそう言わないでよ…」

 

「いっつも、お前がぶr…(;´Д`)おえっ」

 

スネ夫が僕に何かを言う前に僕と同じように回った。どうやら全部のタケコプターが限界みたいだな。

 

「早く越えよう。ここままじゃみんなもこうなりかねないから」

 

「そうだね。みんな行こう!」

 

急ごうとしていた時に、しずちゃんが突然言い出した。

 

「ねぇ…何か見えなかった?」

 

「え?何も見えなかったけど?」

 

「気のせいかなぁ?」

 

「ねぇ、岩が白いよ?」

 

「塩じゃねーの?」

 

「流石にそれはないと思う…ん?何か見えないか?」

 

次は和人が何かに気づいたみたいで、そこを見てみると…

 

「卵だ!」

 

「沢山ある。ここってさ、鳥の巣じゃない?」

 

「雀みたいな鳥だといいけど…」

 

ドラえもんがそう言った瞬間に上を見たら、プテラノドンみたいな翼竜が飛んでいてこちらに向かっていた。

 

「逃げろ!!全速力!!」

 

ドラえもんに言われ、僕らは全速力で逃げ出した。途中でスネ夫があの翼竜がケツァルコアトルスという名前だと言っていた。僕らは逃げていたら、ジャイアンがさっきの僕やスネ夫のような状態に陥ってしまい僕はとっさにジャイアンの手を掴み必死に逃げていたが、その後みんな一緒にあの状態になったが、それも構わずに僕達は全速力で飛んだ。すると…

 

シュッ!ドーン!!ドドドドド!!

 

 

そんな音が聞こえ、コアトルが撃たれバラバラになり落ちていった。そしてよく見ると乗り物がコアトルを撃ち殺していた。僕達は立ち止まって、その光景を見ることしかできなかった…

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

僕達は陸に降りて見てみたら、さっきの乗り物を運転していた人物はあの黒マスクだった。

 

「ふふふっ…また会えたねのび太くん」

 

「こんな所まで追いかけてくるなんて!!」

 

「ピー助は渡さないぞ!」

 

「そうだ!!」

 

「ピュイ?」

 

僕達がそう言ったらピー助が顔を出したので僕は…

 

「こら!出ちゃダメ!」

 

と言いながら、ピー助が入っているはこの蓋を閉じた。

 

「アッハッハッハッハッ!!これはこれは…先に言われてしまったね。少なくとも今日のところは命の恩人だよ?にっこり笑って歓迎して欲しいな。」

 

黒マスクの男がそう言ったら…

 

「あっ、はい、歓迎します!」

 

「「バカ野郎!!!」」

 

スネ「ぐへッ!?」

 

スネ夫がそんな事を言っていたから、しずちゃんと和人が思いっきり殴り飛ばし、スネ夫は吹っ飛んだ。天国でもちゃんと生きれよスネ夫よ…

 

「死んでないから!?」

 

心の中を読まれてたのかな。それは置いといて黒マスクが話し出した。

 

「もちろん、察しの通り我々の狙いはピー助君…前にも言ったとおり私は数多くの恐竜を見てきたがあれほど人に慣れているのは、初めてだよ。」

 

こいつ…一体何が目的なんだよ…

 

「わかったぞ!お前達は!恐竜ハンターだな!!」

 

「ははは、[タイムマシン]を操るだけあるな…たぬき型ロボットくん」

 

「誰がたぬきだ!!!」

 

「「恐竜ハンターってなんだ?」」

 

ドラえもんが聞いたことない事を行っていたので僕と和人がその言葉を復唱し聞いた。

 

「中生代にいる恐竜や珍しい生き物を殺したり、捕まえたりして金持ちに売るんだ!でもそれは、航時法という法律で禁止されているんだ。歴史を狂わす恐れがあるからね!地球環境への干渉、生態系、特に進化に対する影響で原生生物の原種。例えば人類の先祖だって、この時代、哺乳類型爬虫類として生きているんだ!それを死滅させたらどうなると思う!?僕達や君たち、そしてあんたも!居ないことになるんだ!!」

 

ドラえもんがこの世界で何をしたらどうなるかをこの男達に喋ったけど…黒マスクの男は笑いだし。

 

「ははは!この世界には恐竜がたくさんいるんだッ…100頭、200頭狩ったってどうってこたぁない。」

 

「ひ、ひどい。」

 

「フッ、まぁ、結論は急がない事だ。子供だけの冒険旅行もさぞかし大変だろ?これは私たちのささやかなプレゼントだ。それと前にも言ったとおり、相当な代金を払うよ?そのうえ我々のタイムマシンで君達を日本まで送ってやろうじゃないか。今夜みんなでゆっくり相談しなさい。アディオス…」

 

そう言って黒マスクの男は去って行こうとした、だが

 

「待て。恐竜ハンター…」

 

「ん?何だいのび太くん」

 

「僕はピー助を絶対に渡さない。僕達は何が何でもピー助を守り続ける。これだけは覚えておけよ。」

 

「クックックッ…覚えておこう。ではな…」

 

僕がそう言うと黒マスクの男は、今度こそ去って行った。スネ夫が悲しそうな顔で黒マスクの男のタイムマシンを見ているのを知らずに…

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

夜になり、僕達はキャンプをしていた…すると…

 

「…僕は、僕は、もう絶対に嫌だからね!!冒険なんてもうたくさんさ!!ピー助が欲しいって言うなら、渡しちゃおうよ!今すぐ日本へ送り返してもらおうよ!!」

 

スネ夫は今までの鬱憤を撒き散らすようにそう言っていた。

 

「なに?さっきの事、真に受けるの?うちはあの男信用出来ない!それにそれじゃピーちゃんがかわいそうじゃん!」

 

「そうだよ!ピーちゃんを売れとか言ってる連中だよ?信用出来ない。」

 

「取って食われるわけじゃないだろ?金持ちのペットになってプールで買われるんだろ?いいじゃんそれで!」

 

「それが、ピー助にとって幸せだと思うのか!?いきなり知らない奴が周りに居るんだ!それはピー助にとっては恐怖なんだぞ!そうならない為に日本へ帰ってるんだ!」

 

「違う!ただ日本へ帰るために頑張ってるんだ!」

 

スネ夫がそんなに的外れな事を言ったから僕はすかさず言った。

 

「スネ夫!僕らが帰るのとピー助を送り返すのは同じことだよ!だから日本に行ってるんだ!」

 

「違う!全然違うよ!!」

 

「同じだよ!なぁ、ドラえもん!」

 

僕は、ドラえもんに聞いてみたが、ドラえもんは浮かない顔をしていた。

 

「…そうなんだけどね、みんなに知らせておかないといけないことがあるんだ。タケコプターがさっきの高速連続運転でもう使い物にならなくなっているんだ…」

 

ドラえもんがそう言った瞬間に手に持っていたタケコプターの羽の部分が、しおれるようにシュンっとなった。僕達も持っているタケコプターを見ると同じようなことになっていた。

 

「ほーら、見ろ!これは否応もないよ!送ってもらうしかないじゃんか!!」

 

「歩けばいいじゃん!」

 

「そうしたら、いつか日本に着くよ!!」

 

「横暴だよ!!ありえない!!」

 

「横暴だとしても行かなくちゃなんないんだよ!!」

 

「僕は、行かないね!!」

 

 

『やめろ!!!』

 

僕達が言い争いをしたら、ずっと黙っていたジャイアンが静止した。

 

「「「…」」」

 

「なぁ…ジャイアンも言ってやってよ!もうピー助を渡すしかないって!ね?」

 

スネ夫がそう言った瞬間にジャイアンは持っていたタケコプターを落として僕の方へ向き、こう言った。

 

「俺は…歩いてもいいぜ。日本まで…」

 

「ジャイアン…」

 

「俺が、落ちそうな時、のび太は俺の手離さなかったもんな」

 

ジャイアンは僕に向かってそう言った…僕は思わず泣きそうになりジャイアンに握手をした。そして、スネ夫が。

 

「ほ、本気かよ!歩いてなんて帰れるわけないじゃん!うぅうわぁぁぁん」

 

とうとうスネ夫は泣き出してしまった…ジャイアンはスネ夫の方に向かい話をした。

 

「スネ夫…しっかりしろよ!これまでの事を思い出せ…お前だって1人でここまで来たんじゃないだろ…みんなここまで支えあった仲間だろ?」

 

「な、仲間…」

 

「そうだよ。スネ夫!まぁ、のっちゃんに対する嫌がらせはやめてほしいけどね?」

 

「すぐに自慢ばっかりするけど、今回ばかりは恐竜うんちくは助かったしね?」

 

「あぁ…キャンプの時だって、スネ夫が人知れず準備を手伝ってたの知ってるんだぜ?」

 

「僕達がここまで来れたのも、スネ夫のおかげでもあるんだから、仲間だしね?」

 

「うん、そうだよ。スネ夫くん困った時、仲間に頼ったりするのが一番なんだよ。君が1番帰りたいってのは知っていたからこそ、あの男の口車に乗せられかけている君をみんなは止めていたんだ。」

 

「ジャイアン、しずちゃん、直ちゃん、和人、のび太、ドラえもん…」

 

 

『ピューーーーーーーイ!』

 

 

「「「「「「「…ん?」」」」」」」

 

スネ夫を説得している時に急にピー助の声が聞こえ、見てみるとピー助が月に向かって鳴いていた。

 

「ピューーーーーーーイ」

 

「ピー助!?離れちゃダメだよ!」

 

僕は急いでピー助の元に向かった。

 

「ピュイ?ピーーーーー!!」

 

「ピ、ピー助…?」

 

「何を見て鳴いてるのかな…?」

 

しずちゃんが、そう言ったらドラえもんがこう言った。

 

「あの方向に日本があるんだ…ピー助が卵の時に生んだ親がいる日本が…」

 

「スネ夫…さっきも言ったが、今はピー助がピンチなんだ。俺たちでピー助を守るんだよ!」

 

ジャイアンがそう言ってるのを聞きつつ僕は鳴いているピー助を抱き締めていた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「…のび太…」

 

ピー助の元に来た数分後にスネ夫から声をかけられた。

 

「僕…ごめん、ピー助の事を考えずに…」

 

のび「いやいいさ。」

 

「僕…怖かったんだ…この誘いを受けなかったらあいつらに目をつけられてなにかされるんじゃないかって…ピー助やジャイアン、のび太の言葉を聞いて決心がついた…仲間が居れば、怖くないって…だから、僕も歩くよ。日本まで…」

 

スネ夫は泣きながら、顔をぐしゃぐしゃにしながら、そう言っていた…スネ夫だって怖かったんだ、得体の知れない恐竜ハンターを目にして恐怖が生まれたんだ…きっと僕もスネ夫側だったらそうなるかもしれない…でもスネ夫は意を決して僕達と歩く事を決めてくれた。いつも憎たらしくて、自慢ばかりの皮肉屋がこんなにも涙を流して、僕達と歩く事を…

 

「スネ夫…うん、一緒に日本へ行こう。」

 

「へっ…スネ夫泣いてんじゃねーよ…」

 

「ぐず…泣いてないよー!」

 

これからも、一緒に冒険するんだ。その前に……

 

「恐竜ハンターへの挑戦だ。」

 

戦いは、これから始まる。




雷神「い、1年ぶりの投稿です。お久しぶりです。」
サトシ「それで?」
銀時「今まで」
明久「何してた?」

雷神「私生活がすごく忙しくて。ごめんなさい」

サ「まぁ、反省してるなら別にいい…だが」

銀「次はいつ出すんだ?」

雷神「それもいつになるか。。。ですが皆さん、次はいつになるかわかりませんが続きもよろしく。」


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第3話のび太の恐竜後編~僕は君を忘れない~

ずっと保留にしてしまってすいませんでした!

待っててくれた方(いるのかな)お待たせしました!

今回は第三者目線、のび太、直葉、和人そしてのび太の順でお送りします!


そして所変わって、ここは24世紀。二人の男がモニター越しで話し合いをしていた。

 

「それで?手に入れたのかね?人に慣れた恐竜は。」

 

「手に入れたも同然なんですがね。最後の仕上げにオーナーご自身の手でやっていただいた方がと思いまして」

 

「ほう?私が?」

 

「はい…飼い主のあの少年もそんなにすんなりと渡さんでしょう」

 

この男達は、白亜紀でのび太たちを追いかけていた恐竜ハンターとその雇い主の、ドルマンスタインである。のび太達がなかなかピー助を差し出さないから恐竜ハンターの男は雇い主のところへ来たのだ

 

「ふん。君が時空間でヘマさえしなければこんなことにはならなかったのではないかね?」

 

「お耳が痛い…当局のマークも厳しくなってますんでね。」

 

それを言った時恐竜ハンターの画面に赤い血のようなものがてんてんと浮かび上がった。男はそれに気づきドルマンスタインの方を向きこう言った。

 

「どうやら子供達が動き出したようです。…そこで提案があるんですがね、どうです…人間狩りは?」

 

男はドルマンスタインに提案…という名ののび太達を捕獲することを言った。

 

「ふっ…面白そうじゃないか」

 

「ギャアアアアッ!!!」

 

ドルマンスタインがそう言った途端、けたたましい鳴き声が聞こえた。そして部屋が明るくなり、ドルマンスタインの後ろには恐竜の姿があった、ドルマンスタインはそれに怒ったのか椅子を蹴り上げ、その恐竜…スピノサウルスに向かってムチを延々と叩きつけた。そしてスピノは倒れ、眠るように静かになった。ドルマンスタインはスピノを叩きつけたあとに恐竜ハンターの男に向かってこう言った。

 

「行こう。」

 

「お待ちしております。」

 

ドルマンスタインの部屋はまた暗くなった。そして通路のような所の明かりが点き始めドルマンスタインは動きを止めた。するとその通路の壁が動き出し少し広くなった。なんとそこには剥製となった恐竜達が並んでいた。ドルマンスタインは奥へと行き端っこのまだ何も無いところを見た。そこには、《ピー助》と書いてあった。それを見終わり奥へ進んだそこには恐竜の赤ちゃんが剥製にされ、銃が置かれていた。それを手に持ったドルマンスタインはさらに奥にある金色の恐竜の化石に照準を合わせ。

 

「そろそろ恐竜狩りにも飽きてきたところだ」

 

そう言いながら、金色の恐竜の化石を撃ち抜いた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

数日が経ち、ドルマンスタイン達はあるバギーカー7台を見つけていた。それは数日間消息を絶っていたのび太達であった。

 

「最後の警告だ。ピー助を渡さねば、銃撃する。」

 

黒のマスクの男はそう言いのび太達を脅していた。しかしのび太達は止まらなかった。

 

「…あんなもので逃げ切れると思うのがお子様だな。…では始めますか!」

 

「…あぁ…あげてくれ!」

 

黒マスクの男がそう言い、ドルマンスタインは男の乗っているタイムマシンの座席から上がり銃撃を開始した。

 

〜数分後〜

 

男達はのび太達が乗るバギーを一つ残らず撃ち抜いた。

 

「ふっ…急所は外してある。」

 

「さぁ…出てこい。死なないようにしてやったんだ。」

 

男達はそう言いながら、壊れたバギーの元へ歩いていた。しかし。

 

「死ぬも何もねぇ!!最初っから生きてねぇぜ!」

 

「何!?…うお!?」

 

男の仲間がそう言い、黒マスクの男が壊れたバギーを蹴ったらのび太…のおもちゃがバネを弾ませていた。

 

「く…ふっ!」

 

男が見渡すと他のバギーから人形がはねていた

 

「他のバギーも…全部人形だと!?」

 

その光景を見て、ドルマンスタインの表情が怒りに満ちていた。

 

「説明してもらおうか?何故おもちゃなのか…君はおもちゃ狩りを私にやらせたかったのかね?」

 

ドルマンスタインの言葉に黒マスクの男が立ち上がりながら。

 

「とんでもない、すぐ探します!!探せ!!ラジコンの電波をたどるんだ!!」

 

そう言いながら、黒マスク達はタイムマシンを起動させ飛び立った。

 

「そう遠くへは行っていないはずだ!この礼はたっぷりさせてもらうぞ!」

 

「ふっ…今度こそ楽しませてもらうぞ。」

 

黒マスクの男が怒りを爆発させてそう言い放ち、ドルマンスタインはまだまだ楽しませてもらう事への思いを持ちながら、飛び立った。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

場所は変わりここはジャングルの川、僕達はここにいた。

 

「んー…もうダメかも。手応えがない。」

 

ラジコンを操作をしていたスネ夫がそう言った、手応えがないという事はもうそのラジコンは壊されていると意味している。ドラえもんはそう思ったのか。

 

「スイッチ切って。相手はプロだ、おもちゃのラジコンなんて造作もないさ。すぐに壊されてラジコンの電波を辿ってここにくる。だから少しでも遠くへ時間を稼げればいいんだ」

 

ドラえもんはそう言いながら、筏を急かしていた。

 

「戻ってくるかな。」

 

直ちゃんは、少し不安そうに言った。恐竜ハンター達が自分達の居場所へ来るのではないだろうかと。

 

「その前になんとか基地へ行ければいいんだ。」

 

「急ぐぜ」

 

ぶぉぉぉぉん

 

すると突然ヘリのような音が僕達の耳に入った。

 

「上を見て…どうやら来たみたいだ…」

 

ドラえもんがそう言うと僕達は上を見た。すると黒マスクの叫び声が聞こえ、黒マスク達のタイムマシンが上にいた。

 

「向こうからは、見えてないみたい」

 

「よーしっ、全速力で!!」

 

「待って!!ジャングルが!!」

 

ジャイアンが全速力で行こうとしたところ、静ちゃんがジャングルが終わった所を見た

 

「やばい!!」

 

僕達は急いで元来た道を戻ろうと急いで水をかけていた。しかし無情にも川の流れは僕達の意志とは関係なく進んでいき、とうとう黒マスク達に見つかってしまった。見つけられた瞬間男達は追いかけてきた。

 

「戻ってくる!」

 

「頭を低く!!」

 

男達は通り過ぎたもののまた引き返し僕達の頭上を飛んだ。その時手が滑りピー助が入っている箱がスネ夫の頭を1バウンドしたあとにピー助は箱からとびだした

 

「ピィッ!?」

 

すると黒マスクのタイムマシンから何か飛んできた

 

「やばい!粘着弾だ!」

 

「俺に任せろ!」

 

ジャイアンがそう言い頭に兜を被りーーその時スネ夫に1弾当たったがーー何とか一発打ち返した。

そしてジャイアンとしずちゃんがスネ夫の粘着弾を取っていた時に怒涛の勢いで粘着弾がジャイアンに降り注いだ…そしてその後に大きな岩が爆発し僕達は川に飛び込んだ。僕達は流され続け、途中ジャイアン、しずちゃん、スネ夫が川の分岐で別れてしまい、流れに逆らえず、右に上に左に下へと行ったあとに、出口の先は滝になっていた。

 

 

「「「「うわぁー!?」」」」

 

「ピィー!」

 

「ピー助!!こっちへ!和人!直ちゃん!ドラえもん!!」

 

「なんかないか!ちょ、これ!?交通安全お守り!?」

 

「「それ必要ある!?」」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「ピィ!」

 

「…ん…あっ…ピー助!?」

 

僕は気を失っていたみたいで、ピー助に起こされた。でもそこは木の上だった。気をつけながら降りていくと、和人、直ちゃん、ドラえもんが気を失って倒れていた。

 

「和人!直ちゃん!ドラえもん!起きて!」

 

「んあ…ここは…」

 

「ハックシュン…助かったの?」

 

「…無事でよかった…でもジャイアン達は?ん?あれは!?」

 

気がついたドラえもんの先を見ると恐竜ハンター達が気を失っているしずちゃん達を滝の中へ連れて行ってるところだった。

 

「…助けよう!」

 

「当然だ!」

 

「うん!」

 

僕達はジャイアン達を助けに行く事に決めた。そしてついて行こうとするとピー助を引き止め。

 

「直ちゃん、ピー助を頼んだ。この子は狙われてるから」

 

「でも私も…」

 

「直葉…何かあった時ピー助だけだったら、心細いだろ?だからここはお前に頼む…」

 

「お兄ちゃん…わかったよ、のび兄!ドラちゃん!絶対にしず姉達を助けてね!」

 

直ちゃんからそう言われて僕達は必ずジャイアン達を助ける、そして恐竜ハンター達を倒すと心に誓った。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

私はのび兄達を送り出してからピーちゃんと一緒に恐竜ハンターの基地の前にいた。すると。

 

「ピィ!」

 

「ピーちゃん?まさか、行くつもり?」

 

「ピィ!」

ピーちゃんは、決意した目で訴えて来たので聞いてみたらそうだった。でも。

 

「ピーちゃんあなたは狙われているんだよ?そのあなたが行ったら確実に狙われるのび兄達の邪魔にもなるんだよ?」

 

「ピー!!ピィピィ!!」

 

ピーちゃんは私が言った後でも訴えかけてきた。僕がパパを守るんだってそう言ってるように感じた。

 

「ピィ!!ピピピピ!!ピィ!!」

 

「ピーちゃん…あなた…ほんとにのび兄の事大好きなんだね。」

 

「ピィ!」

 

この子は…あの人の愛に触れ育ってきた。あの人はこの子を愛おしく想い育てて来たんだ。私だってあの人のことが好き。この子の思いは私にはわかる。私も本当は行きたかった。私はこのメンバーで1番年下、心配だからピーちゃんを私に託しのび兄達は行った…

 

「考えてる場合じゃないよね。ピーちゃん…命の危険になるかもしれないよ?それでも行く?」

 

私は、ピーちゃんの思いを大事にして、そして何より命を考慮してからピーちゃんに言った。

 

「ピィ!!」

 

ピーちゃんは、元気に返事をした。この子は小さな体でも危険な場所へ行こうとしてる、だから私は。

 

「行こう、ピーちゃん…のび兄達を助けに…」

 

「ピィ!!」

 

私はピーちゃん…ピー助と共にのび兄達が行った道を辿ることを決意し、歩き出した。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「ねぇ!!これ以上は無理じゃない!」

 

ドラえもんがそう言ってきた。確かにここは切り立った崖だ。でもこのまま行かなかったら、ジャイアン達がどうなるかわからない。

 

「みんなあの中に居るんだ!!何がなんでも行かなきゃ!!」

 

「そうだ!どうなってもみんなを助けなきゃ!」

 

俺達はそう言った。するとドラえもんはポケットに手をつっこみ何かを探していた。するとドラえもんの後ろにあの黒いボールがいた。

 

「ドラえもん!!」

 

「え?何うわぁ!?」

 

ドラえもんが捕まり、どこかへ連れていこうとしたところを俺とのび太はお互い頷き合いドラえもんのにしがみついた。ドラえもんは苦しそうにしてるが、俺達はそのまま、滝の中へ入って行った。

 

 

滝の中…恐竜ハンターの基地の中に俺達は連れてこられてきた。すると。

 

「やぁ、のび太君、和人くん、タヌキ型ロボット君」

 

明かりがつき、目の前には黒マスクの男がいた。

 

「あいつは!?」

 

「僕はたぬきじゃない!!」

 

「みんなをどこへやった!?」

 

「お友達はここだよ!」

 

黒マスクが指を鳴らした後に箱が運ばれてきた。その箱の蓋が上がり、スネ夫、しず、ジャイアンが閉じ込められていた。

 

「よくもッ!」

 

「痛ッ!?見えない壁あっていけないよドラえもん!」

 

「ちょっと待って、[通り抜けフープ]を!」

 

「ふっ…感動的な再会を前に楽しいお遊戯をお見せしよう。It’sshow time!!」

 

男がそう言うと、一つの壁が上がり何か物陰が見えた…あれは…

 

「ティラノサウルス…!!」

 

「ぎゃおおおおおおおおおお!!!!」

 

「腹ぺこのティラノだよ。このままだと友達はどうなるかな?」

 

そう、ティラノサウルスであった。前に見たティラノと思ってしまったが、あいつは桃太郎印のきびだんごで特有のアホ面になっていた。しかし、あのティラノはアホ面じゃないから前に見たティラノではないことは明白、そうこうしてるうちにティラノはジャイアン達の方へと走り出した。ティラノはバリアに当たり一瞬引いたが元に戻った。

 

「はははははは!!!危ない危ない!ここにのび太君に相談があるんだ。君がYESと言ったらこのshow timeを終わらせよう…しかしNowと言えば、君の大切なお友達は胃の中だ。」

 

 

外道…この男はその一言に尽きる。

 

「さぁ…ピー助を渡せ!!」

 

のび太は男を睨みつけていた。考えがあるんだろう、いや考えは決まってるはずだ。でもジャイアン達がピンチにあの言葉を言うのは、躊躇ってしまう。

 

「のっちゃん!!!」

 

しずの声が聞こえた。ジャイアンが檻を抑えてはいるが檻はぐしゃぐしゃになっていた。

 

「うちらの事は気にしないで!?ダメだよ!ピーちゃんを差し出しちゃ!!絶対にダメ!!」

 

しずは、涙ながらにそう言っていた。この言葉にのび太の心は決まったみたいだ。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

僕はしずちゃんの声を聞き、決意が固まった。

 

「黒マスク!!!」

 

「どうやら決まったようだな?」

 

「…ピー助は絶対に渡さない!!お前らに渡したら何されかもわからない!!ピー助は渡さない!!」

 

僕は黒マスクの男にそう向かって言った、それに今ピー助は直ちゃんと一緒にあそこに居るからここにはいないから安全だ。

 

「そうか…なら…お友達には死んでもらう。」

 

男はそう誓言した。あぁ…ごめんジャイアン、スネ夫、しずちゃん…救けに来たのに僕は何も出来ずに…

 

「待ちなさい!!!」

 

声が聞こえた…あれは…!!

 

「スグ!?それにピー助!?」

 

何で…何でここにあの二人が…

 

「ピ?ピィ!!」

 

「あっ、ピーちゃん?ってティラノサウルス!?」

 

「ぎゃおおおおお!!」

 

「ピィピィ!!」

 

ピー助は、ティラノに何かを話してるようだった。そしてティラノの顔があのあほ面になった。それはつまり…

 

「こいつひょっとして!?」

 

「きびだんごを食べた、あのティラノか!?」

 

「ピー助!」

 

僕は一目散にピー助の元へ行き抱きしめた。

 

 

「こらぁ一体…」

 

「どうなってるんだ」

 

すると突然黒マスクの男に緑色の光が集中しだした。その光の出先を辿るとそこには、恐竜ハンターのボールとよく似た白いボールが周りを囲っていた

 

「タイムボール…!!」

 

「「「「「「タイムボール?」」」」」」

 

ドラえもんがそう言ったので僕達はオウム返しで聞いた。

 

「あれは、タイムパトロールのタイムボールで時空間を移動する超小型の監視カメラで、絶えずこのカメラで航時法に違反している組織的な犯罪者を監視し、適切な情報をタイムパトロール本部に送信している物なんだ。」

 

「つまり?」

 

「僕達の味方だよ!じゃあとりあえず、ティラノの上に乗って…反撃だ!!」

 

「「「「「「うん!!」」」」」」

 

ドラえもんがそう言って僕達はティラノの上に乗り、タイムボールと共に恐竜ハンターへ反撃を開始した。ティラノは恐竜ハンターのすぐ側まで来たが黒マスクの男はそこにはいなくて、金髪の男だけになっていた。すると。

 

「反撃もそこまでだ!!スピノ行け!!!」

 

「スピノサウルス!?みんな降りて!ここは僕だけで行く!」

 

「気をつけろよ!ドラえもん!」

 

「うん!ティラノ行くよ!」

 

ティラノ(とドラえもん)はスピノに向かっていった、僕達は邪魔にならないように端っこに来ていた。すると突然水が溢れてきた。上のせき止められていた川が一気に流れてきたのだ。その水に乗じてティラノはスピノを壁へと叩きつけた。

 

「みんな乗って!タイムボールの誘導に従う!」

 

僕達は再度ティラノの頭上に乗り、タイムボールを見た。

 

「もう大丈夫、タイムボールが瞬間移動で脱出させてくれるよ!」

 

ドラえもんがそう言った瞬間…タイムボールが爆発した。僕達は驚くしかなかった。これをやったのはもちろん…

 

「フハッハハハハハハ!!君達はそこで絶滅するのだ!恐竜達と一緒にな!」

 

あの男は恐竜の子供の入った箱を持ちながらそう言っていた。

 

「meは何度でもやり直す。showを楽しませるためにね!アディオス少年たち!はははは!!」

 

男はそう言いながら時空間へと消えて…行かなかった…なぜなら時空間が消えその後に岩が円状に切り崩されそのまま川の水が落ちてきたからだ。男はそのまま落ちてしまった。

 

「もう時間が無い!みんな僕のポケットの中へ!!」

 

僕達はドラえもんのポケットの中に入り、脱出することになった。そしてピー助が外まで運んでくれる。

 

「ピー助、頼んだぞ!」

 

「ピィ!!」

 

その後は、ピー助が岩を避けながら、川を泳ぎドラえもんが何かの柵に挟まったのでそこからを出して、僕達は水から勢いよく出ていき、空を舞ってしまい落ちていく。

 

「「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」

 

いいタイミングでドラえもんのポケットから水が出てきて、ティラノの背の上に乗っていた。他の恐竜達も無事だったみたいだ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「なるほど…」

 

「スピノサウルスは回復しそうです!1名逃走しました!!」

 

「誰が…逃げた。」

 

ヴァサゴ・カザルス(・・・・・・・・)です!!」

 

「奴が…まだ生きていたのか…」

 

「それと子供達の姿が見えません!」

 

「彼らは…もう先へ向かった。」

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

僕達は草原を歩いていた。どこかはわからないがいつの間にかここに来ていた。

 

「はぁ…せっかくタイムパトロールが来たのによ〜」

 

ジャイアンが珍しく愚痴っていた。まぁ仕方ないかもしれない。タイムパトロールのタイムマリンに乗ればすぐ帰れたはずだったのを僕達は歩く事にしたからだ

「そうだね〜」

 

「秘密道具も全部流れちゃったし!」

 

「まぁ結局ここまで来たの自分達の意思だからな。スネ夫、お前だけ送ってもらえばよかったな。」

 

和人が(皮肉かもしれないが)そう言うとスネ夫は少し考えた様子で。

 

「いや最後まで僕らの力で頑張ろうよ。みんな仲間じゃないか!」

 

「こういう時だけ仲間ね〜?」

 

スネ夫の言葉を受け、しずちゃんはジト目でそう言っていた。

 

「えぇ!?」

 

「へへ、冗談冗談!」

 

「冗談きついよ。しずちゃん…」

 

「はははは!!まぁいいじゃねぇか!これで道は進めるってもんだ!」

 

「そうだね…」

 

スネ夫は苦笑いしながら、そう答えた。今回の事件でスネ夫も丸くなるといいけど。そして僕達は海に来ていた。

 

「陸がないよ?」

 

「きっとくっついたり離れたりしてるんだ」

 

「どうすんだよ?泳いでいくのか?」

 

「女の子が2人居るんだ、それは無理だよ。」

 

「これって詰みか…?」

 

「ピィピィ!!」

 

僕達が途方に暮れてると、ピー助が鳴き出した。これは。

 

「お前に乗れって?」

 

「ピー!!」

 

「でも大丈夫なの?前乗った時2人がやっとだったけど」

 

「ピィピィ!」

 

「わかったよ。ドラえもんスモールライトで大きくして」

 

「わかった。[スモールライト]〜これは…」

 

「「「「「「説明はさっき聞いたから早く!」」」」」」

 

「わ、わかったよぉ」

 

そして大きくなったピー助にみんなで乗ると…

 

「みんなで乗ってもビクともしない!!」

 

「成長したんだよ!!」

 

「すっげぇぞお前」

 

すると上空から音が聞こえ、上を見てみるとタイムパトロール隊がこちらに向かって敬礼していた。その後はタイムパトロール隊の一機がこちらに向かってきて、隊長さんがこちらに向かって。

 

「のび太君…実はあの黒マスクの男が逃走したんだ」

 

「えっ!?そんな!」

 

「…全力を尽くして捕縛に徹する。君たちの世界にも現れるかもしれんが、私の部下が一時そちらの時代に住むことになった。」

 

「そうなんですか。その方はいつこちらに?」

 

「君達の時代の明日には来る。では私達はこれで」

 

「はい…ありがとうございました!…ドラえもん、和人」

 

「警戒はするよ。」

 

「俺もだ。」

 

「うん。みんなもだよ。」

 

「ああ」

 

「うん」

 

「「うん!」」

 

黒マスクの男は逃走…これから先にもしかしたら会うかもしれない。次会ったら、絶対に捕縛してやるよ…ヴァサゴ・カザルス

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「ん?あれは!![タイムマシン]の入口だ!!のび太くんの机の引き出し!」

 

「という事はここは日本!?」

 

僕の引き出しを発見して数分後に僕達は着いた。ここが日本。白亜紀の日本は海でいっぱいであった。ここに将来陸ができ始め僕らの祖先が住み始め、僕達の時代へ続いていくんだと思うと考え深いものがある。

 

「うん!間違えないぞ!えーっと」

 

ドラえもん達は入口の近くへ行った、僕と和人はピー助の近くにいる。

 

「ここが日本…ピー助、ここがお前の故郷なんだよ?わかる?」

 

僕はピー助に言い聞かせるようにそう言った。

 

「のび太…あれ」

 

和人が指を一点にさし、そちらの方へ向くと首長竜の群れがいた…つまりピー助の本当の仲間であった。

 

「ピィィィィ!」

 

「ピィ」

 

ピー助は仲間達の方に視線を向けていた。

 

「うぅ…ピー助!!ここがお前の故郷なんだよ!」

 

僕は涙が出そうになったけど、我慢していた。ここで泣いたらダメだと思ったからだ

 

そしてピー助が歩き出したので僕と和人は付いていく。僕は歩いているピー助の足元を見ながら、ピー助が生まれた時を思い出していた。最初はよちよち歩きで高い声で僕や和人、直ちゃんについて回っていたのに今じゃここまで立派になった。僕は。

 

「ピー助、お前はこれから色んなことを知って、いろんなものを見て…もっともっと…んっ…大きく…なるんだよ!僕も…僕も…ヒック、僕も頑張るからね!!和人!行くよ!」

 

「あぁ…っ!!」

 

「みんな乗って!!」

 

僕達はピー助から逃げるように走った途中コケて、ピー助に追いつかれそうになって水をぶちまけた。怯んでいるうちにさらにタイムマシンにまで着いた。

 

「ピィ!ピィィィィイイイイイイイイイイイイイイイイィ!!!」

 

 

僕達はタイムマシンに乗った。

 

 

「出して!うっ…早く!!急いでーー!!」

 

「うん!!」

 

タイムマシンは起動した。上に向って行った。

 

「ピィ!!」

 

そして赤くなりこれでほんとに最後になりかけようとした。

 

「さよなら!ピーちゃん!!」

 

「あばよ!!」

 

「元気でやれよ!!」

 

「ピー助!!お前はやればできる子だ!!がんばれよ!!」

 

「ピーちゃん!!!さようなら!!元気でね!!」

 

「出発ー!!!」

 

僕は最後に…

 

「ピーーーーーーーーーーーーーーーーーすけぇぇぇぇ!!!!」

 

名前を呼び、涙を無くし、笑顔で。

 

「さよーーーーーーーならーーーーーーー!!!!!」

 

 

「ピィィィィイイイイイイイイイイイイイイイイィ!!!」

 

 

…こうして僕達はピー助と本当の意味でお別れをした。

 

そして現代に戻り皆が帰ろうとしていた。

 

「あら?まぁまぁ、みんなで何してたの?」

 

僕は、僕達は涙を流した後だからかもしれないけど、心はすごく穏やかだった。ママが聞いてきたので。

 

 

「うん…ちょっとね。」

 

 

 

この冒険がこれからの冒険の序章に過ぎないと僕達はまだ知らなかった。

 




雷神「てなワケで思い出して書いた訳ですが…」

銀「うおぉぉぉ…」

雷神「何で銀さんがそんなに無くし!?」

銀「だってよぉ…のび太とピー助の友情に感動だったんだよ〜!」

雷神「それはわかるけど。」

銀「でよ。おめぇはこの次どうするか頭にあるのか?黒マスクをあいつにしたんだからよ。」

雷神「まぁ、SAO編は大体はできてるから一応ね。黒マスクをあの男にしたのは何のためにのび太の恐竜からやってるかを知ってもらいたかったかな。まぁ書いてる途中にそうしようってなったけどね。この次の話は、赤い靴の女の子だから永遠に続くかもねw」

銀「しかしそれは半年前の話だろ?よく覚えてたな?」

雷神「まぁ覚えてなかったけど、書いてたうちに思い出してた。

銀「そうか、次の話は赤い靴の女の子だが、原作やアニメ覚えてるのか?」

雷神「覚えてる」

銀「だから次は早いんだろうな?」

雷神「多分ね。でも頑張るよ。」

銀「つーわけで、次回もお楽しみになw」


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第4話赤い靴の女の子

どうもこれがいつ投稿されるかわかりませんが、おはこんばんにちは!雷神テンペスタです!

今話は設定に書いてあった。明日奈登場回です。
SAO原作より早い登場&のび太達の幼馴染設定(つまりキリアスじゃない)

この話はいわゆる過去回でもあります。ほぼオリジナル入ってますのでそこはご配慮を、視点は和人、のび太の順で参ります

ではどうぞ。


ーー2018年6月27日ーー

 

ピー助と別れて、驚いた事にドラえもんの言う通り俺達が白亜紀に行って数日経ってたのにほんとに1分前に戻ってきた。ほんとになんでもありだなって思う。それから4日が経ち6月27日。俺達は普通の生活を送っていた。俺は学校が終わり、のび太に向かってこう言った。

 

 

「のび太。今日帰ったら、ゲームしようぜ」

 

「あぁ…ごめん、今日やめておくね。また後でね。」

 

のび太はまだ心に何かつっかえているのか、ゲームに誘っても、断られている。するとしずがこちらに向かって歩いてきた。のび太のことが心配なんだろう。

 

「和君。のっちゃん…まだピーちゃんの事…」

 

「そうみたいだなぁ…心に何かつっかえてるだろうな。」

 

「まさか、また塞ぎ込むって事はないよね。」

 

しずが懸念してるのはこれだ、のび太は何か心にモヤがかかるとすぐに塞ぎ込んでしまう。これで3度目になりそうだな。いや2度目は俺のせいでもあるので何も言えないのだが。

 

「塞ぎ込む事は無いだろ…多分な。でもこのままだと心配だから帰ったら行ってみるか。」

 

「そうだね…帰ったら、のっちゃんの家の前で集合ね。」

 

「おう」

 

俺達は1度帰りのび太の家に集合する事になった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

家に帰り、スグがいたので、スグも誘いのび太の家の前にいた。しずもいる。

 

「よしチャイム鳴らすぞ?」

 

「「うん!」

 

ピーンポーン

 

『はいはい?どちら様?』

 

「和人です!静香も直葉もいます!のび太はいますか?」

 

『あぁ…和人君ね。いいわよ入ってきて!』

 

「はい!」

 

俺達は、家に入りのび太の部屋まで来たが…

 

「お兄ちゃん、何か黒いモヤみたいなのがのび兄の部屋から出てるんだけど!?」

 

「うちにも見える!」

 

のび太の部屋の中から何か黒いモヤみたいなのが、ドアの隙間から出ていた。俺の気のせいかと思ったがどうやら、違ったようだ。というかドラえもんもこの中にいるんだよな?

 

「うーん、いや考えても埒が明かないから開けよう。」

 

「そ、そうね?」

 

「うん」

 

コンコン

 

「のび太、入る…ぞ?」

 

「へ?」

 

「何これ思ってたのと違う!?」

 

「ふぇ?どうしたのさ。3人も揃っちゃって、ケホッケホッ」

 

「のび太君が掃除機爆発させるからでしょう〜」

 

「てへへ〜」

 

俺達が中に入ると黒い煙を放つ掃除機の周りにのび太とドラえもんがいた。どうやら、これは俺達の思い違いだったかもしれないな。

 

「それで?どうしたの?」

 

「あ、あぁ…実はな?」

 

俺は俺達がナゼここに来たのかをのび太、ドラえもんに話した。それを聞いたのび太は。

 

「あちゃー、ごめんね、最近ピー助と別れてちょっと体調が悪かったんだ。なんとか治ったんだけど、今日は掃除しなさいってママから言われたからさ。それで今日ゲーム断ったんだ。帰る前にそう言えばよかったね。」

 

「紛らわしいぞ…俺はてっきりまた塞ぎ込むかと…」

 

「ごめん、ごめん、流石に3度目にも塞ぎ込まないよ!確かにピー助と別れて悲しかったけど、それでも思いは別れる時に、洗いざらい言ったしさ!」

 

のび太は、そう言った。屈託のない笑顔で、俺の思い違いだったみたいだな。ピー助との別れでのび太の心は逆に成長してたみたいだった。親友の心の事もわかんないなんてな。

 

「よかったよ〜、だってのっちゃん心ここに在らずって感じだったしさ!」

 

「あれ?そんな風に見えてた?ごめんごめん、今はこの通り掃除してて元気だよ。」

 

「黒い煙を出すほどにね?」

 

「うっ…それは…」

 

ドラえもんがジト目でそう言ったら、のび太はバツが悪そうに目を逸らした。これは終わりそうにないな。俺はこの光景を見て、こう言った。

 

「俺も手伝うか?」

 

「え!?ほんとに!?ありがとう!なかなか進まなくてさ!」

 

俺が提案を出すとすぐにキラキラした顔でこちらに向かってのび太は言った、おいおい仮にもドラえもんが居たのになんでだよ。まぁいいけどさ。

 

「仕方ない、うちも手伝うよ〜なんか時間かかりそうだし。」

 

「私も!」

 

「2人も…ありがとう!」

 

しずもスグも、見かねてかそう言っていた。2人より3人、3人よりも掃除は早く済むからな。

 

「じゃあ和人は窓側からお願い」

 

「任せろ」

 

俺達は、こうしてのび太の部屋の掃除をやるのであった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

それから1時間が経ち一通り終わった頃。僕はある物を見つけ見続けていた。

 

「ちょっとのび太君!なんだい僕らばっかり働かせて!ってどうしたのポカーンとして。」

 

「どうした?ってそれは」

 

ドラえもんがそう聞いてきて、和人もこちらに来た。

 

「…この靴にはね。思い出があるんだ…今思い出しても心が痛むよ…」

 

「誰の靴なの?」

 

「この靴の持ち主の名前あーちゃんって言うんだそうあれは…」

 

 

僕はドラえもんに言い聞かせるように昔の話、和人達とも出会って間もないの頃に出会った栗色の髪をした日本人離れした容姿の年上の女の子だ。僕の家の隣に住んでいて、僕はあの時あーちゃんと2人きりでおままごとをしていた。あーちゃんとはそれほど仲が良かったんだ。僕が転んで泣いちゃっても、痛いの痛いの飛んで行けーって言ってくれたりしてとても優しい子だった。でもおままごとの帰り際、今より意地悪なジャイアンと、鼻たれスネ夫が僕をからかってきたんだ。

 

『やーいのび太、明日菜とおままごとばかりしてるのび太やーい!』

 

『のび太は明日菜が大好きだもんなぁ!』

 

『うわぁ…やいやい赤くなった!』

 

『照れてんの〜!』

 

僕は、そんなこと言われ心にもない事を言った。こんな事言っちゃいけなかったんだ。あの時の僕にはそれがわからずに口走った。

 

『あ、あんなの大嫌いやい!!』

 

『よーしそれがホントなら、いじわるしてみろよ!』

 

『え?』

 

『どうした?できないのか?』

 

『やっぱり好きなんじゃないのか?』

 

僕は、2人の口車に乗りあーちゃんの家に戻って、おままごとの続きをしようとしてる、あーちゃんを見ながら、心が少し痛み出した。でも壁の向こうにはジャイアンとスネ夫がこちらを見ていた。

 

『こらーのび太根性見せろ〜!!』

 

『モタモタするな〜』

 

ジャイアンとスネ夫の言葉を聞き僕は半ば投げやりであーちゃんが出してくれた土のハンバーグや草のやつをいたずらした。あーちゃんがそれを見て、大泣きした。すると。

 

『いいぞ!靴をもってこい!!』

 

僕はスネ夫の声が聞こえ、あーちゃんの靴の片っぽを持って走って逃げるようにあーちゃんの家から飛び出た。一瞬後ろを見たらあーちゃんはさらに大泣きしていた。

 

『いいぞのび太!逃げろ〜』

 

僕は大泣きしていた。あーちゃんをほったらかしにして、ジャイアン達と逃げた。もうその後は何をして遊んだのかも、覚えてない。空き地でいた事は多少だけど覚えていた。日が暮れてからも、家に入るのが怖かった。あーちゃんはきっと僕がいたずらした事をお母さんに言いつけてると思ったから。でもそれは思い過ごしだった。今は亡きおばあちゃんが優しい顔で僕を向かい入れてくれた。パパもママも知らなかった。あーちゃんは誰にも言ってなかったんだ。僕はおばあちゃんと一緒に台所に行った。

 

 

『おかえりなさい!早く座って。』

 

そして僕は席に付きその日の夕飯を見たらハンバーグだった。僕はあーちゃんにやったいたずらを思い出してその日の夕飯は残した。僕は次の日に外へ行ってみると、その日からあーちゃんは外に出なくなっていた。風邪を引いたらしい。それから1週間程が過ぎて、幼稚園から帰ると、あーちゃんの一家が引っ越したとママから聞かされた。僕は居てもたってもいられず走った。話によるとおじいさんが迎えに来て、横浜の波止場から、渡米したって。

 

『はぁはぁ…』

 

あーちゃんの家はガランとして、もう誰も居なかった。僕は悲しくなった。こんな事になるなら、あんなイタズラしたことを謝ればよかったと、ジャイアン達の事を無視すればよかったと、あーちゃんの事が好きだって素直に認めていれば、こんな事はって、あの時の僕は泣いていた。

 

「今思えば、なぜジャイアン達の言葉を聞いてあんなバカなことをしたんだろうって思ってた。この靴を返して、謝りたかったのにちゃんと別れも言いたかったのに。」

 

僕はドラえもんにそう言った、和人やしずちゃん、直ちゃんにはある程度知ってる感じ。これが僕の最初に塞ぎ込んだ理由だった。

 

「じゃあ、謝りに行こう!」

 

ドラえもんは急にそう言い出した、何言ってるんだと思った。昔の、幼稚園の時の話だ。今更謝ったってあーちゃんには迷惑な話だ。

 

「ドラえもん、これは過去の話だ。今更謝ったって明日奈に迷惑…」

 

「…僕がいつの時代から来たか忘れたかい?これがある!」

 

ドラえもんは僕の机に向かってそう言った。僕の机の引き出しの中にはタイムマシンがある。

 

「タイムマシン…そうか!!タイムマシンを使えば!」

 

「そう!タイムマシンを使えば」

 

「「過去に行ける!」」

 

「うちらは留守番してるね。ちゃんと仲直りしてきなよ?」

 

「のび兄ならできるよ!」

 

しずちゃんと直ちゃんは留守番するみたいだ、確かに大所帯で行ったって何も出来ないしな。こうして僕、和人、ドラえもんであーちゃんの引越しした日に行くのであった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして僕達はあーちゃんが引越しをした日に着いた。

 

「うわぁ…懐かしい。あーちゃん居るかなぁ。」

 

僕達は窓から中を覗くと、そこにはあーちゃんがいた。どこか元気がない様子だった。

 

「あーちゃん。そろそろお爺様が到着しますよ。準備は済んでますか?」

 

「だってのびちゃんや和くん達にお別れのご挨拶が…」

 

「仕方ないでしょ…のび太君達は幼稚園なんだから」

 

そう言っていたあーちゃんのお母さんは浮かない顔で出ていった。僕は咄嗟に入ろうとするが。

 

「バカ!その姿じゃわかんないだろ!明日奈は小さい頃のお前しか知らなんだから!」

 

和人に止められた。それもそうか、今の姿は10歳の姿。このまま会ってもあーちゃんには僕と認識しない。

 

「こういう時は[タイムふろしき]で小さくなればいいんだよ。はいのび太くん。」

 

[タイムマふろしき]、これはピー助の時にも使った風呂敷だ。これは裏から包めば若返るようになる。ドラえもんにふろしきで包んで貰い僕は小さくなった。服はそのままなのでぶかぶかだ。そして僕は意を決して、あーちゃんが居る部屋のガラスを叩いた。

 

「あーちゃん!」

 

「のびちゃん!!」

 

あーちゃんは僕を見るなり笑顔でこちらに来た。和人とドラえもんは影で僕達の動向を見ている。

 

「来てくれたのね!」

 

「ま…間に合ってよかったよ!」

 

僕はあーちゃんと見つめあった。恥ずかしかったけどね。僕は持っていた片方の赤い靴をあーちゃんに渡した。

 

「ごめんね。あーちゃんあんなバカなことをして…」

 

「ううん、そんな事よりあたしのびちゃんに会えて嬉しい。」

 

「あーちゃん//」

 

この子は…この年からなんて可愛いことを…僕はちょっと恥ずかしくなった。でもまだ渡す物があるんだ。

 

 

「あーちゃんにお菓子を持ってきたんだ!船の中で食べて!」

 

「ありがとう!」

 

僕はあーちゃんが嬉しそうにお菓子を受け取った様子を見て、また涙が出始めた。ジャイアン達の口車に乗ったとはいえ、こんないたいけな子にあんなバカなことをした事に心がまた痛み出した。でもそんな僕をあーちゃんは。

 

「どうしたの!お腹痛いの!?痛いの痛いの飛んで行けー!ほらもう痛くないよ?」

 

僕は泣くのをやめた。こんな涙を見せるためにここに来たんじゃないと、笑顔で送りだすと決めていたから…

 

「うん!痛くないよ!」

 

「じゃあちょっとまってて。」

 

あーちゃんは部屋から出ていき、ギイギイといっぱいおもちゃが入った台車を持ってきた。

 

「これのびちゃんにあげるね!」

 

「うわぁ、ありがとう大切にするね!」

 

そして僕はあーちゃんからの提案で再びおままごとをした。昔を思い出しながらおままごとは終わった。あーちゃんは最後まで笑顔だった。おままごとが終わり僕達が帰ろうとしたところ、

 

「のびちゃん!また会ったら一緒に遊ぼうね!大好きだよ!!」ちゅ

 

あーちゃんは僕にそう告白し頬にキスをした…その時僕は気づいた。この子が僕の初恋の子だったんだって。

 

「うん…!僕も大好き!!また…!」

 

こんな奇跡はないって思ってる、だからそれ以上は言わなかった。初恋とわかったとしてもこの子はアメリカに行ってしまうから、だから僕は言えなかった。そしてあーちゃんとその一家はタクシーへと乗り、アメリカへと行ったのだった、僕達は帰るためのタイムマシンに乗っていた。

 

「長い間の心残りが多少消えた気がするよ。僕は前を向いて歩くよ。それにピー助もそう望んでるはずだしね。」

 

実を言うとピー助の事もまだ心に引っ掛かっていた。でもこんなんじゃいけないって思ったんだ

 

「やっぱり、ピー助の事も心に残ってたんだな。」

 

「うん…ピー助もこんな僕を見たくないだろうし。」

 

「それと…明日奈が初恋の相手って気づいたんだろう?」

 

和人はいたずらっ子みたいな笑顔でこちらを見てきた。って。

 

「気づいてたの!?」

 

「当たり前だろ?何年親友してると思ってんだ」

 

「ははは…うん…初恋の人があーちゃんって気づけてよかったよ。この思いは大事にしておくよ。僕は。

 

「そうか(こりゃ、しずとスグが騒ぎそうだな。内緒にしとくか)」

 

「のび太君、和人くん、もうすぐ着くよ!」

 

「「うん(ああ)!!」」

 

 

そうして僕は過去の罪の意識から開放されたのかもしれない。これからどんな事があっても前向きに行ける気がする。そう思いながら、僕は元の時代戻ったのだった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ーー2018年6月29日ーー

 

「おっはよ〜のっちゃん!」

 

そして2日が過ぎ、僕は学校の教室についていた。後ろから声が聞こえたから振り向いたらしずちゃんがいた。

 

「おはよう、しずちゃん」

 

しずちゃんに挨拶されたので返した。

 

「のっちゃん!転校生が2人このクラスと上の学年に来るってよ!!」

 

「転校生?もうすぐ一学期終わるのに?それも2人も?」

 

一学期も1ヶ月で終わるのにこんな時期に転校生が来るなんて。

 

「うん!情報屋の提供で!」

 

「…その情報屋ってまさか…」

 

「オレっちだヨ。のーちゃん?」

 

「やっぱり瑠奈ちゃんかぁ。」

 

いつの間にかここにいるこの子は、荒川瑠奈。通称アルゴ。情報が何よりも大好きな女の子だ。僕やジャイアン達はよくこの子から情報をもらっている。

 

「どこからの情報源なの?それって。」

 

「ふふん、いくらのーちゃんでもそれは秘密サ」

 

「まぁいいけどさ。で?その転校生っていつ来るのさ。」

 

「今日には来るヨ」

 

「そっかぁ、しずちゃんもよく瑠奈ちゃんから情報貰えたね〜?結構がめついのに瑠奈ちゃんは」

 

「え?あぁ…まぁ友達だしね。瑠奈は。」

 

「がめついってひどいなぁ。男の子だけにやってるんだヨ?それにしずには利害の一致で渡してるだけサ」

 

「利害の一致ね〜それ以上は聞かないどく」

 

「そうしてくれるとありがたい。じゃあオレっち戻るからネ」

 

「うん〜」

 

そしてチャイムが鳴り、先生が来た。しずちゃんは急いで席に戻って行った。…鳴る前に行けばよかったのに…。

 

「えー、朝の挨拶の前にみんなに紹介したい子がいる。ほら入ってきなさい。」

 

先生は、ホームルームを始める前にそう言った。瑠奈ちゃんの情報は100%当たってる。でもその情報を得るには100円が必要。なおさっきのしずちゃんとの会話である通り、利害の一致があれば無償で情報をあげている。まぁ、とにかく瑠奈ちゃんの情報はあってたみたいだ。

 

「はい。」

 

僕の知らない人だった。転校生だし分かるわけないよね。

 

「えぇー、今日からみんなと一緒に勉強する。有村雀宮(すずめ)さんだ」

 

有村さんは僕の席から少し離れた、席になった。時間は過ぎ昼休みになり僕は和人の席に来ていた。しずちゃんと瑠奈ちゃんもいる。

 

「いいのか?ここにいても。」

 

「何でニヤつきながら言うわけ?」

 

「有村さん可愛いもんナ〜」

 

横にいる瑠奈ちゃんもニヤつきながら言ってきた。…しずちゃんが睨んできてるからそう言わないでよ

 

「有村さんこっちみてるぞ?」

 

「え?ほんとだ」

 

和人が言ったから有村さんの方を見たら、有村さんが僕に向けて微笑んでいた。

 

「…」

 

「しずちゃん?僕はあの子と本当に初めてあったんだからね!?」

 

「浮気を目撃された彼氏かお前は。」

 

いや、しずちゃんの睨みが凄かったからね!?

 

「…まぁ、いいか。あっ、こっち来た。」

 

しずちゃんの声でそっちを見たら、有村さんが来ていた。

 

「ど、どうしたの?有村さん」

 

「いえ、あなたが先輩の言っていた『のびちゃん』かと思いまして。」

 

「「「え?」」」

 

僕、和人、しずちゃんはその呼び方に反応した。それはあの子に呼ばれていた呼称だから…

 

「先輩の言う通り、あなたは優しそうですね。」

 

「ね、ねぇ!その先輩って!!」

 

キーンコーンカーンコーン

 

するとここぞとばかりのチャイムが鳴り出した。有村さんは続きは放課後と言ってから、自分の席に戻って行った。僕は有村さんの言葉が頭に回っていが、授業は進み、あっという間に放課後になった。

 

「のび太!この後ゲームやろうぜ!」

 

ジャイアンが僕にそう言ってきた。でも僕は、有村さんの言葉の続きが気になりジャイアンに断りを入れてから有村さんの所に行った。そういえば和人がいなかったけど、もう帰ったのかな?

 

ーーーーーーー

 

「有村さん」

 

「来ましたね。あなたは今から裏山に行ってください。あなたに会いたい人がいるので。」

 

「え?うん。」

 

有村さんはそう言われてから、僕は1人で裏山に来た。一体何があるんだろ。

 

「…のび太」

 

「え?」

 

声が聞こえ、後ろを振り返ったら、ドラえもんと和人がいた。いなかったと思ったらドラえもんといたのか…ってあれ?有村さんが言ってた会いたい人って和人とドラえもん?いやでも和人は有村さんと初めて会ったはずだし。

 

「会いたい人って2人なの?」

 

「いや、俺たちじゃない。この人だ。」

 

そう言って、和人は1人の女性を前に出した、その人は栗色の髪に赤と白が混ざっている服を来ていた。

 

「久しぶりね。…のびちゃん」

 

この声を僕は知っている…いやあの子より少し低くなっているけど…この声はあーちゃんの声だ。

 

「あー…ちゃん?」

 

「そうよ。」

 

あーちゃんは険しい顔で肯定した。何でこんなに険しい顔に…?

 

「な、何でそんなに怒ってるの?」

 

「へぇ?分からないのかなぁ。私はこの2人から聞いて知ってるんだよ〜?」

 

あーちゃんは、笑顔(尚目は笑ってない)でそう言った。し、知ってるって、まさか…

 

「ドラえもん…和人。喋ったの?」

 

「悪いと思ってるさ…でも僕は気づいたんだ、この行為は過去を変えるってことに…あの黒マスクの男達とやってる事が一緒だったんじゃないかって。軽い気持ちでやったけど、事の重大さに気づいたんだ…」

 

「俺もドラえもんに言われなかったら、何も考えずにいた…」

 

ドラえもんの言う事もわかる…確かに過去に行って、過去を変えたらそれで終わりになる。でも過去に干渉する…それはヴァサゴ・カザルスと同じようなものでは無いかと。規模は確かに違う、でもこの行為も時間犯罪の一種ではないかと。

 

「過去を改竄してまで私に許しを請いたいなら、直接こっちに来なさいよ!私はそんなことも知らずにこの6年を過ごした!あの時ののびちゃんの顔に何の疑問も持たずに!!」

 

あーちゃんは、怒りながら僕に言った。…僕の軽はずみな行動であーちゃんを怒らせるなんて最低だよ。僕は、今度こそ謝る為に、怒っているあーちゃんの前に来た。

 

「あーちゃん…」

 

「何よ!」

 

「ごめんなさい…あの時、ジャイアン達の口車に乗ったとはいえ、あんな馬鹿なことをして…そして僕達はそれを過去へ行って精算しようとした事も…」

 

「本当に反省してる?」

 

あーちゃんは、険しい顔から真剣な顔に変わってそう言った。僕のこの行為は到底許されるべき行為ではないだから僕は、誠心誠意の気持ちを込めて、僕はこう言った。

 

「…もう二度とこんな事はしないって誓うよ。あーちゃんが僕を許してくれなくてもいい。」

 

「はぁ…許さないって言ってないでしょ。反省してくれればそれでいいの」

 

あーちゃんの声に僕は頭を上げると優しい笑顔になっていた。口調は呆れ具合だったけど。

 

「許してくれるの?」

 

「許すに決まってるじゃない。怒っていたのは、過去を改竄した事。それにあの行動って武君とスネ夫くんのせいでしょ?」

 

「…俺達もすまなかったな。」

 

「僕が言い出した事でもあるし。本当に…本当にごめんなさい」

 

和人とドラえもんも謝った。ドラえもんは僕よりも深い反省をしてるようで深々としていた

 

「だ、か、ら!許すに決まってるでしょ!だからもうそんなに思い詰めないで。」

 

あーちゃんは笑顔で許してくれた。僕達がやった行為も全部…。そういえば…

 

「有村さんって、何者なの?」

 

「すっちゃんは、私の後輩なの。私が日本に帰るって言ったら着いてきちゃって。」

 

着いてきちゃってって、あの子の行動力すごいな。

 

「…そっか。あっ、先輩にあーちゃんって呼ぶのはダメかな。」

 

「もう今更じゃない?別にいいじゃない?」

 

「…いいのかな?」

 

「いいの!」

 

呼び方はあーちゃん呼びのままになった。

 

「あーちゃんってどこに住んでるの?」

 

「あぁ!のびちゃんの家の隣だよ!またあそこに引っ越せたんだ!」

 

あーちゃんは笑顔でそう言ってきた。もうそんな笑顔で言われたら、勘違いしちゃうじゃないか。確かにあの時に僕に向かって大好きって言ってたけど、あれは友達としてだろうし。僕の初恋が実るのはまだ遠そうだなぁ。ってそんな事思ってる場合じゃないか。これを言わないと。

 

「あーちゃん…」

 

「ん?何?」

 

「色々と反省したけど……おかえりなさい!」

 

僕は笑顔でそう言った、僕達はピー助の事も忘れない。そしてこの前やった時間犯罪の事もきっと忘れない。でもこれだけは言わないといけなかった。

 

「うん…ただいま!」

 

あーちゃんは笑顔でそう言ってくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




雷神「フゥ何とか書けた…」

銀「何か重くなってないか?」

雷神「シリアスにするつもりはなかったよ。でも原作とかで見るとさ時々思ってたんだ。のび太達がやって来た事って、一種の時間犯罪じゃねって、だって、あれだけ過去に行ってるのにタイムパトロール隊何も言って来ないじゃんってさ」

銀「まぁ、それでのび太の恐竜に繋げたかったんだろ?しかし強引じゃないか?」

雷神「多少強引だったかもしんないけどね。でもこれも書きたかったことなんだよね〜」

銀「お前な…まあいいか。次回は、魔界大冒険なんだろう?できるのか?」

雷神「できるできないじゃないやるんだ(*`ω´*)ドヤッ」

銀「言いたかっただけだろ…」

雷神「てへっ、ではでは次回もお楽しみに!」

追記

雷神「明日奈を同い年ではなく原作通りにしました。」

明「何でいま?」

雷神「よくよく考えてみると、同い年じゃ。SAO編の最初荒れてる理由がわからなくなっちゃうから。」

銀「…色々変えないといけないな」

雷神「そうなんだよね〜、では次回もよろしくお願いします!」


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第5話魔界大冒険前編〜もしもの世界〜

こんちにわ!
今回は、魔界大冒険に行きます

それでもしもボックスで魔法世界を作るのですがその場にいるのは、のび太、ドラえもん、和人、明日奈、直葉の5人になります。
静香、ジャイアン、スネ夫は劇場版通り魔法世界の住人になります。そしてジャイアンと静香は原作の性格になっています。原作の性格になっています(大事なことは2回言う)


視点は、のび太、(初)明日奈、のび太、明日奈、和人、直葉の順です!


ーー2018年7月2日ーー

 

あーちゃんと再会、そして和解をして、3日が過ぎた7月2日のこの日。僕は過去を類を見ない絶不調に見舞われていた。テストでは50点取れていたというのに今回は0点だった。その日の放課後に僕は先生に怒られていた。ほんとに僕も何で0点を取ったのか不思議だった。その日の野球も全部三振でジャイアン達にも怒られた。そして家に帰ると…

 

「のび太!なんで今日はこんなに散らかってるの!!今日は片付けるまで夕ご飯はなしです!」

 

「…」

 

ママにそう言われて、僕は今日はほんとに類を見ない絶不調だと思った。僕はやけになりながら、片付けていた。だがボールに足を取られ、思いっきりコケた…

 

「何でこんなに不幸なんだよーーーーー!!!」

 

僕は部屋から飛び出て、ドラえもんが居る居間に来た。

 

「のび太君〜?片付け終わったの〜?ってな、何するんだよくすぐったいよ〜」

 

僕は少し泣きながら、ドラえもんにしがみつき揉みくしゃにした。そうこうしてるうちにテレビの画面が切り替わり、魔法少女マミが流れ出して、ドラえもんがメロメロ顔で見ていた。

 

『魔法少女マミ〜!マミマミルルンパ、くるりんぱ!お部屋よ綺麗になーれ♪』

 

「おー!可愛いー!」

 

『ついでに宿題もお願いね?…よーし試合に出るわよ!バットくん今日もお願いね?』

 

『OK♪任せてよ〜!』

 

僕はこれを見て、何か頭に疼いた…何だろうこれは…いやこれは…

 

『いってきまーす!』

 

「いってらっしゃーい」

 

僕は気づいた。これだよ。何か引っかかってた気がしたんだ。

 

「ドラえもん…これだよ、これ…」

 

「ん〜?」

 

「魔法があればいいんだよ!!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「和人君、直ちゃん、明日奈ちゃんからも言ってやってよ!!魔法なんてないって。」

 

ドラえもんは僕が言った事を遊びに来ていた和人、あーちゃん、直ちゃんに言っていた。ここはちらかった僕の部屋だ。ドラえもんはロボッターっていう道具を使って何かをしてるみたいだ。

 

「まぁ、面白そうだとは思うけどな」

 

「のびちゃん、確かに昔は魔法と言われたものはあったみたいだけど、全部科学の今の時代で解き明かされているんだよ」

 

「魔法はね、迷信なの」

 

和人、あーちゃん、ドラえもんの順でそう言われた。

 

「ふぅ、元の場所へ戻れ!」

 

ドラえもんがそう言うと、散らかってる物達が1人でに動き出し元にあった場所へ戻った。僕の部屋は綺麗に整頓された。

 

「すごーい…」

 

「迷信は、息の根を止められて、こういう科学の世の中になったんだ。」

 

僕はドラえもんのその言葉を聞いて少し不満な顔をしながら、戻り損ねていたオシシ仮面のフィギュアを戻しながら。

 

「科学じゃなくて魔法が発達すればよかったのに〜。魔法が使えたらもっといい世の中になってたと思うよ。呪文1つで簡単にさ、ホイホイホイっとね。」

 

「それは確かに思うけどな。今日1日だけ不調だったわけだし、明日には戻るだろ。そんなに腐んなって。」

 

「そうだけどさぁ、ってあれ?」

 

僕と和人が話してる途中何故か部屋全体が揺れだした。窓を見ても他の場所は揺れていなかったからここだけだというのがわかる。

 

「何?これ?」

 

「地震?…じゃないみたいね。」

 

「だけど…」

 

恐る恐る上を見たら、突然天井が崩れ2つの石像が落ちてきた。

 

「え…えぇー!?」

 

「いったい…何ぃ!?」

 

「えぇー!?」

 

「これは…石像?」

 

「何これ…」

 

僕、ドラえもん、直ちゃん、和人、あーちゃんの順で落ちてきた物に驚いた。もっと驚いたことにその石像は…

 

「これって…ドラえもん…と直ちゃん?」

 

そう、目の前にある石像はドラえもんと直ちゃんだった。

 

「空から?何でだ?」

 

僕達は驚きながらそれを見続けていた。すると…

 

『のびちゃん?何やってるの?』

 

「やば!?ママが来るよ!?」

 

「タイムふろしきを!!あとロボッターも!」

 

ママの声が聞こえたので、慌ててロボッターで再度散らかっていた本達を戻した。そして4人でこの石像を囲み、ドラえもんはタイムふろしきで天井を直した。

 

「のび…あら?綺麗になったじゃない。ん?何してるのドラちゃん?」

 

「え?なんでもないよ!?ははは…よっしょ!」

 

僕らは石像を隠すように立った。そして…

 

ピーンポーン!

 

チャイムが鳴ったので僕達は慌ててドアへ向かった。ドアの向こうに居たのはしずちゃんだった。

 

「のっちゃん!和君!大変大変!空き地でのっちゃん達を見つけたの!」

 

「え?」

 

「お、俺達を?」

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

しずちゃんに連れられて、僕達は空き地にやってきた。そこにはジャイアンとスネ夫もいた。

 

「ジャイアン」

 

「ん?おーのび太か。これお前らのか?」

 

「何かここに落ちてあったんだよ。」

 

「僕と和人の石像だ…一体なんで?」

 

僕達は疑問に思ったが、夕方なので持って帰ることにした。ちなみに和人、あーちゃん、直ちゃんは僕らの家に泊まる予定だ。

 

「でもさ、持って帰ったらまたゴミが増えるって怒られるよ?」

 

「失礼だな!ゴミとはなんだ!僕らの石像だぞ!」

 

「はぁ、誰がこれ作ったのかしら。」

 

僕達は家の庭にさっき落ちてきたドラえもん、直ちゃんの石像も並べて置いた。

 

「ほんとによくできてる…」

 

「まるで生きてるみたいだ…何か怖いものでも見てこんな風になったみたいだね。ひょっとしてこれ…魔法でこんなふうになった僕達なんじゃ」

 

僕はなんとなくそう言ってみると、和人がジト目で言ってきた。

 

「また魔法か?じゃあここにいる俺達はなんなんだよ。ドラえもんが言った通り魔法なんてないんだって。」

 

「でも…空から来たのは変だよね。」

 

みんなが話してる途中僕は僕の石像を見ていた…すると石像から一滴の水が流れたこれは…

 

「み、みんな!!石像が汗を流した!」

 

「はぁ!?何言ってんだよ!そんな訳…って雨?」

 

「そういえば、台風が近づいてるって、さっき天気予報で。汗じゃないよ雨だったんだよ!のび兄!」

 

「えぇ…」

 

そうこうしてるうち、雨は強くなりだしたので、家の中へ駆け込んだ。

 

「風邪引くわよみんな拭いて!」

 

そして…夜になり、寝ている途中何か物音が聞こえたのでドラえもんと和人を起こし下に行ったら、どうやら台所のドアが開いてただけだった…僕らは安堵して、部屋に戻ろうとした時にふと、何かが玄関に居たような気がした…そして…そこを見るとさっきの石像がそこいて…雷が鳴った時に不気味に感じ僕達は叫んだ。

 

「「「う、うわぁぁぁ!!!」」」

 

「何!?」

 

「どうしたの!?」

 

「なになに!?」

 

「何!?」

 

僕達が大きな声で驚いたもんだから、寝ていたパパ、ママ、直ちゃん、あーちゃんが起き出してしまった。

 

「ん?まぁ、のびちゃんに和人君!?何やってるのこんな夜更けに!」

 

「ママ…ママ…あっち」

 

ママが小ボケをしてる間に僕達は恐る恐る石像の前に来ていた。

 

「なーにこのガラクタ?」

 

「勝手に入ってきたんだよ!」

 

「庭に置いてあったんですよ!?」

 

「そんな馬鹿な、石が勝手に動くわけないだろ」

 

「夜中にこんな悪ふざけして、早く片付けなさい!」

 

僕達は必死に弁明したが、信じては貰えずに、パパとママは眠りについた。

 

「はぁ…片付けろたって…外は嵐なんだけどなぁ。仕方ないひとまずポケットの中に入れとこう。」

 

「なぁ…のび太…」

 

「うん」

 

ドラえもんがそう言ってる間に僕と和人はある事に気づいた。

 

「ねぇこれさっきと形が違うんじゃない?」

 

「え?確かにちg「早く寝なさい!」

 

「ともかくポケットに入れて、部屋で話そう。」

 

「「「「うん」」」」

 

僕達は石像4体をドラえもんのポケットの中に入れて、僕の部屋に急いで行ったのだった。

 

「それでだ…ドラえもん石像おかしいよなぁ」

 

「まぁ、おかしいけど、明日調べよう。もう眠いよ…」

 

「…気になって眠れないよ…」

 

「俺も」

 

「私も」

 

「私も!」

 

僕はあの石像の事を考えていたら、頭が覚醒して全然眠気が襲わなかった。それは和人もあーちゃんも直ちゃんも一緒だった。

 

「何か楽しいこと考えれば、寝られる。」

 

「んー…楽しい事ね〜」

 

「もしも魔法があればねー」

 

「直葉ちゃんも、やっぱり魔法があった方いいと思ってる?」

 

「はい!だって、魔法があれば箒も乗れるし、何か色々できるじゃないですか!」

 

直ちゃんは、あーちゃんに聞かれると目を輝かせてそう言った。僕も同じこと考えていたから共感するよ。

 

「ねぇ、ドラえもん…」

 

「君達もしつこいなぁ!魔法なんかないんだよ!」

 

って言って、ドラえもんはだらーんとなった

 

「あはは…ドラちゃんも大変ね。」

 

「ほんとだよ…僕はねr…うぐ!?」

 

僕達に呆れたのかドラえもんは再度寝ようとした。しかし、急にお腹を押さえだした。

 

「ど、どうしたの!?ドラちゃん!?」

 

「お、お、お腹が急に!?ふぐぉ!?緊急事態発生!!ちょっと22世紀に帰る!!!」

 

「ドラちゃん大丈夫!?」

 

「だい…じょーぶ!!すぐ戻る!」

 

ドラえもんはお腹を押さえながら、タイムマシンで未来へと帰っていった。僕達は驚きながらもその場にいることしかできなかった。

 

「…何が原因だと思う?」

 

「…昼間ドラえもんがどら焼きを30個買ってたのを見たぞ?」

 

「…それが原因ね」

 

「ほんとにドラちゃん…どら焼き好きだねー」

 

「まぁ、そうだね…それにしても今日は変な事ばっかり起こってる…僕の絶不調にも関係があるのかな。」

 

「確かにな、今日に関してはのび太の絶不調から始まったって事もあったりしてな。」

 

「なにそれこわい。そうだとしたら、何か起こるのかなぁ。はぁ…」

 

和人と2人で僕の今日の絶不調に関して、話し合った。もしもそれが今回のこの怪現象の原因であるなら、説明もつくんだよね。昨日までは普通に野球もテストもちゃんとできていたから、そんなこと考えるうちに枕が目に入り僕はこう言った。

 

「まくらよ…浮かべ」

 

「のび兄?」

 

「のびちゃん…それは…」

 

「いやぁ…ほんとに魔法ないのかなぁってさぁ」

 

「ドラえもんや明日奈も言ってる通り、魔法は廃れたんだぞ。」

 

「そうだけどさ〜…はぁ…もしも魔法が使えれたらなぁ…」

 

「もしもね〜、ドラちゃんにそんな道具あるか、聞いてみる?」

 

「「「それだ!!」」」

 

「うわぁぁぁ!!」

 

「「「「っ!?あっドラえもん(ドラちゃん)!?」」」」

 

僕達が、意気込んだら、ドラえもんが帰ってきた、酷く慌てた様子だったので僕はどうしたのか聞いたら。

 

「あー、いやへへ、大丈夫ただの食べすぎだったよ!」

 

「ならいいんだけど」

 

「それでさ、ドラえもん…何かもしもこんな世界になったら!ていう道具ない?」

 

「もう…そんな道具は…あっ…あった。」

 

「えっ…あるの!?」

 

「うん…[もしもボックス]〜!この道具は外観はこんな一昔前の公衆電話ボックスだけど、中に入って電話をかけて、「もしも○○○だったら」「**な世界を」と申し出て受話器を戻し待つ。設定が完了すると電話機のベルが鳴るので、それを確かめてからボックスを出ると、外の世界は実際にその通りの世界に変化しているんだ。電話の周りに居る人もこちら側の人間だから、明日奈ちゃん、和人君、直ちゃんも魔法は使えないけど行けるよ!」

 

「じゃあ、ちょっとだけ魔法の世界に変えてみようよ!!」

 

「面白そうだな!」

 

「ちょっと怖いけど、楽しみだね!」

 

「魔法の世界かぁ!!」

 

僕達は、若干テンションが上がって思い思いに言った。まさかほんとに魔法の世界になるなんて思いもしなかったから。

 

「じゃあ誰が電話かける?」

 

「僕がかけるよ」

 

「言っとくけど、ちょっとだけだよ?ちょっとしたら直ぐに戻すんだよ!」

 

「わかってるって!」

 

僕はもしもボックスの中に入り、受話器を取り耳に当て…

 

 

「もしも…」

 

これが冒険の始まりとは知らずに

 

 

「魔法の世界に」

 

 

僕は言った。

 

 

「なったら!」

 

 

ジリリリリリリリリリリ!!

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

のびちゃんがそう言ったあとに私達は何度か魔法を試したがなかなかうまくいかなかった。呪文が違うのか。何なのかわからなかった。でも今1番の問題は…

 

「ドラえもんの道具はいっつもそうだ!期待して損したよ!!」

 

「なんだい!元々言ってただろ!!魔法なんてないって!!」

 

「なんだと!!」

 

のびちゃんとドラちゃんが喧嘩していた。いや止めないといけないんだろうけどさ、剣幕がすごくて近寄れなかった。

 

「たぬきになれ!」

 

「毛虫になれ!!」

 

「オケラになれ!」

 

「豚になれ!!」

 

「ミジンコになれ!!」

 

もう幼稚な事を言い出した。あれ…これ案外深刻な喧嘩じゃないかもしれない。

 

「「石になれーーー」」

 

「いい加減にしろ!!お前ら幼稚か!!」

 

和人君がそうツッコむとのびちゃんとドラちゃんはこちらに向きながら。

 

「…うん何か馬鹿らしくなってきた…」

 

「僕も。はぁ…今日もはもう寝よ」

 

「そ、そうね…おやすみなさい」

 

「「「「おやすみ〜」」」」

 

私達は、今度こそ床につき寝ることにした…

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして次の日になり僕とドラえもんは一緒に目を覚ました。ドラえもんと一緒に窓を開けてたら、すごい光景になっていた。すかさず、僕はみんなを起こした。

 

「あーちゃん!和人君!直ちゃん!!起きて!!」

 

「…んが?どうしたのあーちゃん…?」

 

「明日奈…?どうしたんだ」

 

「うゅ…?」

 

「外を見て!!」

 

私はみんなに外を見るように言った。

 

「…こ、これは…」

 

「…なんて事だ…」

 

「…うわぁ…」

 

あーちゃん、和人君、直ちゃんの順で驚いていた。目の前に広がるのは、空飛ぶ絨毯に乗る人…箒に乗ってる人など、この科学の世の中では絶対ありえない光景が広がっていた。そうこれは…この世界は。

 

「「「「「魔法の世界だ!!」」」」」

 

僕達は顔を合わせながらそう言った、その後朝食をとるため下にやってきていた。

 

「おはようみんな」

 

「「「おはようございます!」」」

 

「「おはよう」」

 

台所に来ると、パパさんから挨拶されたので返した。そして周りを見てみると、ママさんが調理してる姿を見つけたの。チンカラホイと言ってから、目玉焼きを作っていた。そしてそれをチンカラホイと言いながら、それを皿に乗せた。

 

「「「「「すご…」」」」」

 

僕達は思わずそう言っていた。これはこちらの世界の住人からしたら、普通のことかもしれない。だけど科学の世界から来た僕達にとってこれはほんとにすごいことだって。

 

「早く食べちゃいなさ〜い、遅刻するわよ」

 

「まっさかー、遅れるわけないでしょ。魔法のじゅうたんでひとっ飛びすれば」

 

「何寝ぼけたこと言ってるの〜、そんな高い物うちにはありません。のび太もいい加減箒に乗れるようになりなさい。」

 

僕達はそれを聞いてもしやと思ったが、思い違いかもしれないので、朝食を食べたら直ぐに学校へと向かった。そして…学校に着き、授業を受けた。しかし…

 

「野比君!桐ヶ谷君!こんな事もできないのかね!物体浮遊術は魔法の基本中の基本だよ!」

 

『『はははは!!』』

 

僕、和人君は、授業内容の物体浮遊術が出来なくて、先生に怒られていた。

 

「さぁ…もう一回やってみなさい。心を穏やかにして、チンカラホイと唱えるんだよ。」

 

「はい…チンカラ…ホイ!!」

 

僕はは言われた通り心を穏やかにして、唱えた…でも人形は全く動かなかった。

 

「チンカラホイ!!」

 

「チンカラホイ!」

 

和人も出来ていなかった。それを見ていたみんなはまた笑っていた。すると。

 

「先生!僕がやります!!」

 

「うん、やってみなさい。」

 

スネ夫さんがそう言い出した。先生も許可を出したのでスネ夫さんはこっちまできたそして。

 

「チンカラ〜ホイ!」

 

スネ夫さんは、そう唱えた…僕に向かって…

 

「うわぁ!?うご!?うえ!?」

 

僕は、スネ夫さんに思うがままに動かされていた。その日の授業は終わり、野球をしに川の土手まで来ていた。しかし、そこでも、僕も和人もはいい活躍は出来なかった。そして何より…

 

「のび太!飛べないやつに用はねぇ!!」

 

ジャイアンが暴力的かつ暴言の塊の人と化していた。その他にも。

 

「のび太さん和人さん今日どうしたの?」

 

「いや、大丈夫だよ…ははは」

 

「ならいいんだけど、じゃあ私帰るわね?」

 

しずちゃんの性格も真逆になっていた。そういえば、スネ夫が僕で遊んでいた時もいつもの俊敏な動きも何も無くその場にいたなぁ。この世界とあっちの世界とでは、性格が違うのかもしれない。武術はないはずだから、ルフィさんもいなさそうだし。

 

ーーーーーーー

 

 

そして私、和人君、直ちゃんはのびちゃんの部屋でのびちゃんを待っていた。下の居間でのびちゃんがのびちゃんのママに怒られているからだ。そして…絞られたのびちゃんは、脱力した感じで部屋に入ってきた。

 

「はぁぁぁ…」

 

「おととと、にゃァァァ!!」

 

倒れてきたのをドラちゃんには避けられた。めちゃくちゃドラちゃんが猫っぽく見えた……ネコ型ロボットだったね。

 

「元の世界より、ダメになってるよ!!どうなってるんだよ〜…」

 

のびちゃんは駄々っ子みたいに足や手をバタバタさせながら、そう言っていた。ちょっと可愛いって思ったのは内緒だよ?

 

「あたしもダメだったよ。みんなに笑われちゃった。それに剣道の道場が無くなってた。」

 

「私の方も、実技の方が出来なかった。」

 

「どうもね〜…魔法も勉強と同じで努力しないとならないらしいね。剣道もないのはこの世界には剣道や武道が必要ないし、僕たちが魔法を使えないのは習ったことがないからなんだよ。」

 

ドラちゃんはそう私達に説明した。何か釈然としないなぁ。

 

「それにこの世界ののび太君達はどうやら落ちこぼれの烙印を背負ってるらしいしね。じゃあ、元の世界に戻そうか?」

 

ドラちゃんはそう言ってきた。前者に関してはいつ調べたんだろうと思ったけど、この世界にも瑠奈ちゃんがいたから、情報を貰ったんだろう。ドラちゃんはうちのクラスメイトとも仲がいいから…でも何かなぁ。

 

コンコン!

 

すると窓を叩いてる音が聞こえたので私達はそちらに向いた。そこには武さんとスネ夫さんがいた。

 

「おいのび太、和人!ホーキング行こうぜ!」

 

「ホーキング?」

 

「サイクリングの箒版じゃないか?」

 

のびちゃんと和人君がそう話し合っていた。この世界には科学の結晶たる自転車や自動車がない。近くて小回りできるのは箒で、遠く大回りをするのが絨毯というのがこの世界の常識みたい。

 

「直ちゃんも明日奈ちゃんも僕ちゃんが教えるからさ!魔法の出来ないのび太や和人と居ても何もできないよ!」

 

スネ夫はそう言ってきた。この世界でもスネ夫さんはのびちゃんや和人君を馬鹿にしている。その言葉を聞いて、イラッとした、それは直ちゃんも一緒なのかこちらに歩いて一緒にスネ夫さんに笑顔で。

 

「「ごめん、そんなのいらないから帰ってください?」」

 

「グハッ!?」

 

そう笑顔と敬語を入れ込んだ感じで言った後にスネ夫さんはなにかわからないけど、ダメージを負ったみたいだった。

 

「…あっ…パパがさ、ドイツ製の最新型を買ってくれたんだよ!明日奈ちゃん乗ってかない!」

 

それでもスネ夫さんがそう言ってきたのでうっとおしくて怒り気味に。

 

「行かないからさっさと行ってくれば?」

 

「うぅ…ママ〜!!」

 

私がそう言うとあの狐マザコ…失礼、スネ夫さんはどっかに向かった。武さんもいつの間にか消えていた。すると和人くんがやってきて

 

「容赦ないな。明日奈にスグも」

 

「しつこいし、ウザかったのよ。のびちゃんのこと悪く言ったし!」

 

「そうだよ!あのクソマザコンめ!」

 

「俺も言われてたんだがな…それにスグ、その言葉はやめなさい。」

 

ちょっと和人君が沈んでたので、ちょっとからかってみる事にした。

 

「え?なになに?和人君も心配すればよかった?もう素直じゃないなぁ!」

 

「いやもういい…愛しののび太を馬鹿にされればそうなるか…」

 

「え!?いや…そ、そうだけど//」

 

「はいはい、ごちそうさま」

 

「返された…」

 

「してやったりと言ってくれ。でもまぁ、世界が変わってもスネ夫は変わらなかったな。のび太」

 

私と一通り喋ったら、和人君は、のびちゃんに話を振った。

 

「まぁね…でも…ドラえもんまだ世界を戻すの待って、…せっかく魔法の世界にしたんだ。せめて一つでも簡単な魔法でいいから使えるようになりたいよ。」

 

のびちゃんは自分の意見を私達に言い聞かせるようにそう言った。さっきのスネ夫さん達ので、その思いが強くなったみたいだった。

 

「…わかったよのび太君…じゃあ先生の所に向かわなくちゃね?」

 

「え。先生?」

 

ドラちゃんは、そう言った。その先生というのは…

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「え?私に?」

 

俺達が今居るのはしずの家の前にいる。ドラちゃんが言った先生とはしずの事。

 

「うん!しずちゃんの教えを請いたいんだ!!頼むよ!」

 

「の、のび太さんがそこまで言うなら、教えるわよ//」

 

「ありがとうしずちゃん!」

 

「//」

 

のび太は嬉しいのかそのまま、しずの手を握り握手していた。この世界のしずもどうやらのび太の事が好きみたいだな。それを見た明日奈はというと。

 

「……はは♪」

 

「アス姉…」

 

まぁ、予想はしていた。口は笑っていたが目は笑っていやしなかった。のび太ってほんとに罪作りな奴だと思う。そして後ろから刺されればいいと時々思ってしまうのは余談だ。そしてしずの家の庭に来た俺達は物体浮遊術の練習をしていた。

 

「チンカラホイ!!」

 

「もうだめだめそんな力任せにやっちゃ。落ち着きながらやって」

 

「チンカラーホイ!!…はぁ…ここまでできないと自信失っちゃうよ。」

 

のび太は少し自信を無くしつつあった。ちなみに俺もやってはいるが、結果はのび太と一緒だ。するとドラえもんが。

 

「諦めるな。今ホコリがひとつ浮いたぞ!」

 

そんなこと言い出したので皆で一斉にドラえもんの方へ向き。

 

「「「「「ほんと!?」」」」」

 

「ごめん、冗談だよ。和ませようとして…」

 

「岡本社長みたいな事言わないでよ。…うーんくそぉ!!チンカラァァァホイ!」

 

のび太は、それでもめげずにし始めた。

 

「チンカラホイ!チンカラホイ!!チンカラホイ!!!はぁ…はぁ…」

 

「焦っちゃ、ダメよ。もうちょっと心を穏やかにしなきゃ!おーきく深呼吸して人形を浮かべることだけを考えるの。」

 

しずは、懇切丁寧にのび太にそう言い聞かせていた。

 

「スーーーハーーー…浮かべ…浮かべ…チンカラホイ!」

 

しかし何も起こらなかった…いや…待てよ?人形のスカートが…俺はドラえもんに目配せをしながら呼んだ。

 

「ドラえもん」

 

「し…まだ確証はないよ」

 

「だな」

 

「もう1回!!チンカラホイ!!浮かべったらほい!」

 

すると人形のスカートがひらりとなった。これは…

 

「見た?これって…」

 

「軽いものならできるんだよ。」

 

「よーしっ!チンカラホイ!!

 

そしてのび太はコツを、掴んだらしく勢いよくやった。すると…しず、明日奈、スグのスカートが浮いて、3人のパンツが顕になった。

 

「「うあ!」」

 

「きゃあああ!!」

 

 

「やったぁ!チンカラホイ!チンカラホイ!チンカラホイ!」

 

のび太は調子に乗って、どんどんスカートをあげて行った。いや…今ののび太の顔は変態のそれだった…ってこれは!

 

「そろそろやめたれ!!!」

 

「「あっ…」」

 

のび太とドラえもんはしまったという顔になっていた、おいおい。

 

「「「……のび太さん(のび兄)(のびちゃん)覚悟はできてる…?」」」

 

しかし3人は怒り心頭みたいで、のび太に向けて、そう言った。ドラえもんはノーカンなのか?

 

「ご、ごめん!!わ、悪気はなかったんだよ!?」

 

「「「問答無用!!」」」

 

「ぎゃあああああああああ!!!!」

 

こうして、のび太は…安らかに眠ったのであった…

 

「勝手に殺さないでよ…」

 

という訳でもなく、ボロボロなのび太がそこにはいた。

 

「自業自得だろ?それに俺も一発かましてやりたいんだからな。」

 

「勘弁してよ〜…あれ?」

 

「…何かしらあれ」

 

「流れ星?」

 

「黒い流れ星なんて…」

 

空には黒い流れ星があり、森の方へ行き消えた。

 

「なんだろう…行ってみよ?」

 

「そうね…でもみんな箒に乗れるの?」

 

「僕と直ちゃん、和人君、明日菜ちゃんはこれがあるからね。タケコプター!」

 

「え?じゃあ僕はしずちゃんの箒に?」

 

「仕方ないだろ?じゃあ、はい和人君、明日奈ちゃん、直ちゃん」

 

ドラえもんは俺、明日奈、スグにタケコプターを渡してきた。まぁ、仕方がないが…

 

「「むぅ…」」

 

2人は、のび太がしずと乗るのが不満そうにむくれていた。まぁさっきのことがあったとはいえ、やっぱり好きな人がほかの女の子と二人っきりで乗るのは嫌なんだな。

 

「二人共何してるの?行くよ〜」

 

当の本人は気にせず、しずの箒に乗っている。はぁ…先が思いやられそうだな。

 

「それでね。要はバランスなのよ。」

 

「バランスが大切ってわかってるんだけどね〜、なかなかうまくいかなかったんだよ」

 

「そうなのね…そういえば思ったんだけど、ドラちゃん達が持ってるの変わった魔法ね。」

 

しずが言ったそれとは[タケコプター]の事を指している。

 

「これは魔法じゃないよ。科学の力で超小型化したプロペラ機なんだ」

 

「ははは!冗談ばっかり、科学なんてそんなの迷信よ!この魔法文明の世の中で、ふふっ。」

 

しずは、笑いながら、そう言った。やはりこの世界では、魔法が主流なので科学は廃れたみたいだった。これは向こうの世界と逆の事が起きてるんだな。そして、俺達は流れ星が落ちたであろう所に着いた…酷く枯れている木々がそこにはあった。

 

 

「ひどい…」

 

「これは…あの流れ星普通じゃないぞ…」

 

すると突然俺達の目の前が爆発した。

 

「なんだ!?」

 

「何か爆発したよ!?」

 

そして、その爆発した所から、何かが飛び出してきた。あれは…

 

「なにあれ?猿ぅ?」

 

そう、猿のような者と後から来たジャイアンとスネ夫がそれを追って…そして2人に向けて手からビームを放った。

 

「助けるぞ!!」

 

「当然!!」

 

「僕達も!」

 

「うん!!」

 

「「待って!!」」

 

俺とドラえもん、そしてのび太としず、明日奈、スグはそう言って全速力で落ちていくジャイアンとスネ夫を受け止めようとしたが、煙が立ち込める所に2人が落ちたのでわからなかったが直ぐに見つけたが、謎の人物が2人を助けていた。しかし、俺達のスピードが止まらず、その人が乗っている絨毯とぶつかり落ちてしまった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「いてて…あっ!のび兄大丈夫?」

 

私は起き上がり、近くにいたのび兄にそう言った。

 

「大丈夫…ジャイアン達は?」

 

のび兄がそう言って向こうを見てみるとジャイアンとスネ夫君が向こうに居て更に奥に女の人が居た。

 

「ひどいよ!潰れちゃうよ!」

 

「イッタァ…フゥ…あなた達大丈夫?」

 

その人は、そう2人に聞いていた…見てみると陽の光に照らされて、その人は少し魅力的な感じになっていた。

 

「ふふっ…結局落っこちちゃったわね。ほら立てる?」

 

あの人は、そう2人に言っていた。2人は鼻を伸ばし赤くなっていた。これだから男は…

 

「あのー…2人を助けてくれてありがとうございます。」

 

「いいのよ」

 

アス姉がそう言っていた。

 

「あれ?なんだお前ら来てたのか?」

 

「うん」

 

ジャイアンがそう言ってきたのでのび兄が返事をしていた。…変態狐はいつまでも女の人を見てるけど。

 

「あの…怪我はないか?」

 

「大丈夫よ。あなた達こそ平気?」

 

「「「はい!」」」

 

「でもすごかったわ!あなたの絨毯の操縦!」

 

「ありがとう!こう見えて絨毯の操縦はA級ライセンスなのよ!」

 

そう言いながらのび兄の頭に乗っていた草を取っていた。それを見てのび兄は顔を赤くしていた…は!?あののび兄が!?やっぱり年上のお姉さんにはそういう感じなの!?

 

「あ、ありがとう//」

 

「ふふっ」

 

きゃあああ!!?のび兄が落ちちゃう!?落ちちゃうよぉぉぉ!!ってアス姉としず姉は!?

 

「……プシュッ」

 

「……プシュッ」

 

何!?プシュッて!?オーバーヒートしちゃった!?2人共!?と思っていた矢先…辺りが揺れだした。

 

「うわぁ!?地震だ!?」

 

これはチャーンス!!これを便乗して…のび兄に…って…

 

「あ、ありがとう」

 

「いえいえ、大丈夫ですか?」

 

「う、うん//」

 

Oh My God…目の前に広がるは、女の人がコケて、のび兄の腕に収まっていた。何この展開!?ってそんな場合じゃない!?なんなのこの地震!?

 

「またこんなに大きいのが!?」

 

「またって…?」

 

「昨日も、一昨日も!!ってお前らも知ってるだろ!?」

 

「そ、そうだね…」

 

「さ、最近ずっとよ。一体どうなっちゃってるの…」

 

「世界の終わりが来るんだよ!?」

 

うん、話が進んでるけど全く入ってこない!?ちょっとそこの2人早く離れてよ!?もう…あっ…地震が止まった。

 

「…早くここを離れましょ!」

 

「「「「「「「「え!?」」」」」」」」

 

女の人はそう言った。私達は驚いたが、女の人は更に続けた。

 

「ここは謎の魔力で満ちてるわ。この森が枯れてしまったのも、何か強い魔力を浴びたせいよ。こんな森に長くいては危険よ。」

 

女の人がそう告げた一瞬シーンとなったが。

 

「あっ!僕のドイツ製が!?」

 

「あっ!俺のも!」

 

「いいわ。みんな私の絨毯に乗って」

 

女の人はそう言うと、絨毯を操ってここまでやってこさせた。そして…ジャイアン、スネ夫君、お兄ちゃん、アス姉、しず姉、ドラちゃん、私、のび兄の順で乗り、最後は女の人が乗った…のび兄の隣にそれも密着させながら…ってなんで!?

 

「ど、どうして僕の、隣に?//」

 

「ちょっと狭いからね。迷惑だった?//」

 

「いや…そんな事はないです///」

 

そんな会話が繰り返されていた。それを見ていたみんなは……

 

「なんでいつものび太ばっかり!」

「のび太のくせにィ!!」

 

ジャイアンとスネ夫君は、涙を浮かべながらそんなことを言い。

 

「のびちゃんの隣に!?」

 

「なんで!?」

 

しず姉とアス姉は驚き。

 

「うわぁ…またか…のび太…」

 

「はぁ…先が思いやられるよ…」

 

ドラちゃんとお兄ちゃんは、呆れながら言っていた。ほんとになんでよ〜

 

「じゃあ、出発するわよ!!///」

 

 

女の人の名前…そういえば聞きそびれちゃった…こうして私達は彼女の絨毯に乗りこの森を去ったのであった。

 

 




雷神「はいひとまず終了…」

銀「…キャラ崩壊の域超えてるぞお前…特に直葉」

雷神「なんか楽しくなっちゃってww」

銀「はぁ…だが、のび太の一級フラグ建築士ぶりには驚かされたな。出会って数分で」

雷神「まぁ、前に見た小説を参考したんだけどね。その小説消されてたから思い出して書いてたw」

銀「はぁ…そうか…じゃあ、次は満月牧師が出てくる所からなんだな?」

雷神「もち!だからのび太の恐竜と一緒でまた中編後編になるね」

銀「だろうと思ったよ」

雷神「では皆さん!次回をお楽しみに!


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第6話魔界大冒険中編〜魔界歴程争奪戦〜

おはこんばんにちは!雷神テンペスタです!

前の話に出たのは間違いなく、美夜子さんです!まだ自己紹介してなかったので、まだ女の人と言っていました今話でちゃんと、自己紹介します!劇場版沿いなので、こうなっちゃいました。

今回の視点はのび太、(初)美夜子、のび太の順になります!

ではどうぞ!


僕達は空を飛んでいた。さっき会った彼女の絨毯で。今向かっているのは、彼女の家に向かっている。森を上へ下へ左へ右へと、僕達はすごく面白かった。彼女は相変わらず、僕に密着したままだけどね。そして…目的の場所に着く前に…

 

「待って!大丈夫よ!この人達は私のお客様なの!」

 

動く石像が僕達に向けて弓を構えていたので彼女はそう言った。動く石像は弓を収めて、元の定位置に戻った。

 

「うわぁ…すごい警備」

 

「これは魔物に対する備えよ」

 

「魔物?」

 

彼女が言うには、最近の地震や異常気象は魔界星が近づいていると彼女の父親が言っていたそうな。

 

「魔界星…?」

 

「そう…まぁ、入って」

 

そう言うと彼女は建物の扉を開け、僕達は中に入った。

 

「真っ暗だな」

 

「…パパ!私よ!」

 

彼女がそう言うと、急に扉が閉まり完全に真っ暗になったが、直ぐに明るくなった。そして…

 

「ようこそ皆さん!魔物に出会ってその程度の怪我とはあなた達は運がいい…」

 

声が聞こえ辺りを見渡すと、一つの絵から初老の男性が出てきてこちらに来た

 

「傷の手当てをしてやろう、奥の部屋へどうぞ…」

 

「あ、あなたは!」

 

「満月牧師!!」

 

「…ねぇしずちゃん、満月牧師って誰?」

 

僕はこそこそ話で隣にいたしずちゃんに聞いてみた。ちなみに和人、あーちゃん、直ちゃんも聞いている。

 

「え…知らないの?有名な魔術師よ。いつもテレビに出てるじゃない。」

 

「あ…そうか…満月牧師って…」

 

僕達の世界での満月牧師は有名な天文学者で前のテレビにも映っていた。

 

「うん…知ってる。ごめんね」

 

「ならいいけど」

 

「さよう…それで美夜子、皆さんに自己紹介はしたのかね?」

 

「……あっ…!!ごめんなさい!!するの忘れてたわ!」

 

彼女は…美夜子さんは今思い出したように、そう言った。うっかりさんなのかな?

 

「おいおい…はぁ…うちの娘が済まないね。」

 

「いえ大丈夫です。僕らも言えてなかったですし。」

 

「じゃあ、改めて!私は満月美夜子!よろしくね!」

 

「あ、僕は野比のび太です!」

 

「僕はドラえもんです!」

 

「私は源静香です!」

 

「俺ァ、剛田武!ジャイアンと呼んでくれ!」

 

「僕、骨川スネ夫です!」

 

「俺は、桐ヶ谷和人だ」

 

「あたしは、桐ヶ谷直葉です!」

 

「私は、結城明日奈です!」

 

僕達はできなかった自己紹介をし、その後に奥の部屋に行き、僕、ドラえもん、しずちゃん、和人、あーちゃん、直ちゃんは椅子に座り、ジャイアンとスネ夫は美夜子さんに怪我の手当を受けていた。僕は満月牧師に魔物について聞いてみた。

 

「満月牧師。魔物って言ってましたけど、あの黒い流れ星も何か関係があるんですか?」

 

「…あぁ…今恐ろしい事がこの地球で起ころうとしているのだ。」

 

満月牧師は少し間を起きながらそう答え、次にこう言った。

 

「……君達は悪魔の存在を信じているかね?」

 

「昔は居たけど、人類の進化に押されて絶滅したって、聞いたことあります。」

 

「そう言われている…だが私は古い文書を解読し …恐ろしい事実を知ったのだ…」

 

満月牧師は重々しく、そして淡々と語った。文書によると自分達人類は元々悪魔から魔法を授かり、今の魔法文明を築いたのだと。そしてその悪魔族とは地球の生物ではなく、さっき美夜子さんが言っていた魔界星から来たのだという。

 

「…悪魔というのは宇宙人ということですか?」

 

和人は疑問に思ったのかそう言った。満月牧師はそれを肯定し更にこう述べた。

 

「魔界星は過去に何度も地球に接近しているのだ。恐竜の絶滅やノアの方舟の伝説…地球上の生物を滅亡に追い込むほどの恐ろしい天変地異…あれらは、全て魔界星の接近によって齎されたものだったのだ。そして今その魔界星が再び地球に接近しつつある……だが、私がいくら警告しても、誰も悪魔や魔界星の事など信じようとはせん…しかしこれは事実なのだ…魔界星が目に見えるところまで来てはもう遅いのだ…」

 

僕達は、その話を聞きただただ驚きを隠せないでいた。確かに周りから見ればこの話は信じ難い話だ、でも満月牧師や美夜子さんの顔を見ればこれが本当だというのがわかる。

 

「でも…ママは信じてくれたわ…」

 

美夜子さんは悲しそうな目でそう言った。

 

「美夜子…ママの話はもう…」

 

「でも…ママは…」

 

「例え誰かを救うためでも悪魔の力を使うなど!!許されたことではない!!!」

 

パリーン!!!

 

そう強い口調で美夜子さんの言葉を遮り、満月牧師が言い切るとそれに反応したのか、僕の前に置いてあった、マグカップが割れた。この一家の過去に一体何があったんだろうか…

 

「…すまない…つい」

 

「のび太さん…ごめんね…大丈夫?」

 

美夜子さんは目の前でそう言ってくれた。僕は大丈夫と言ったが美夜子さんの顔には曇りが見えていた。美夜子さんはそのまま割れたマグカップを持ち、部屋を去っていった。僕はわからないけど、美夜子さんが歩いて行った方へ走っていった。すると美夜子さんは台所でお茶を淹れ直していた。浮かない顔をしながら…僕は意を決して、話しかけることにした。

 

「美夜子さん…?」

 

「…の、のび太さん?ど、どうしたの?」

 

「美夜子さんが心配だったんだ…何か浮かない顔をしていたから。」

 

「だ、大丈夫よ。ほら、みんなの所に」

 

「美夜子さん。」

 

僕は美夜子さんの声を遮り。

 

「美夜子さんがどうして浮かない顔をしてるのかはわからない。でも僕は満月牧師の話を信じるよ。出会って数時間の僕らだけど、満月牧師の言ってることは、多分合ってると思うから、だから。美夜子さん…話してよ。その顔になってる原因を…」

 

「のび太さん…ありがとう…いいわ…教える。」

 

美夜子さんは、語ってくれた。美夜子さんがまだ小さい頃、難病を患い、その頃の医学では到底治せれないと断言され、美夜子さんのママは黒魔術…つまり悪魔と契約を交わし、その命と引き換えに美夜子さんが助かったことを…

 

「そしてあの事が、魔界星がこの地球に来てる引き金になったってパパは言ってたわ…」

 

「…なるほど…魔界星は来るんだね。何か策はないのかな」

 

「ええ…そしてパパはある書物を見つけたの。5000年前にナルニアデスって男の人が悪魔族の力を封印したって言い伝えがあって…その方法綴った、魔界歴程が地球上のどこかにあるらしいの。」

 

「じゃあ、その魔界歴程さえあれば…悪魔を恐れることはないんだね?」

 

「ええ…でも…」

 

美夜子さん歯切れ悪くなった。この感じから察するに…

 

「古いから文書だから、言葉がわからないんだね?」

 

「そうなの…パパは頑張って読み解こうとしてたけど、ダメだったの…」

 

やっぱりそうか…古い文書には必ず古代の文字が使われている。いや待てよ?

 

「…ドラえもんが役に立つかもしれない…」

 

「え?」

 

「ドラえもんのポケットにはある物がいっぱい入っていて、その中に古代の文字を読み解ける物があるはずなんだ…」

 

「そんな事が…」

 

「うん…でも結局は、ドラえもん頼みになっちゃうな…僕は何も役に「そんなことないよ」え?」

 

美夜子さんは僕の言葉を遮り、さっきの浮かない顔から笑顔に変わっていた

 

「だって、さっきの私が浮かない顔してた時に真っ先に来てくれたじゃない?役に立たないわけないよ。十分私には役立ってる。」

 

美夜子さんは笑顔でそう言ってくれた。何だか僕は少し恥ずかしくなった。

 

「そう言ってくれると、照れちゃうな…」

 

って今考えたら、この状況不味くない?いくら歳が離れているとはいえ台所で男女が2人いるんだ。それに満月牧師の話を聞かずにここまで来ちゃったからまずいよな…美夜子さんに言おう。うん…

 

「もうそろそろ戻らないとね」

 

「ふふ。戻ろうとしたけど、のび太さんが引き止めたんじゃない?」

 

美夜子さんに笑われながらそう言われた。いやそうだけども!?

 

「あれは!美夜子さんが心配で…」

 

「ふふっ…わかってるよ〜…じゃあ、戻ろうか?」

 

「うん…」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

僕達はみんながいるへ部屋と戻ってきた…しかし…美夜子さんが僕の腕に自分の腕を絡めていた。

 

「ねぇ…聞きたい事があるのだけどいいかしらのびちゃん…何で美夜子さんが君の腕にしがみついてるかな?」

 

とあーちゃんは立ち上がり、笑顔(目は笑っていない)でそう尋ねてきた。いや怖いんだけど、あーちゃん!?

 

「あら、別にいいじゃないの?それでも何?のび太さんにしがみつくのはダメなのかしら?」

 

いや何で、美夜子さんも怖い笑顔でそう言ってるの!?っていうかしがみつくのが強くなって胸が当たってる!?当たってるからァァ!?

 

「って僕を挟んで、睨まないで!?」

 

「「のび太さん(ちゃん)は黙ってて!」」

 

「…ひ…はい…」

 

僕は2人の圧に呑まれ込み黙ってしまった。うん何この修羅場!?周りを見ると…

 

「何でのび太ばっかり…!」

 

「のび太のくせにィ…」

 

ジャイアンとスネ夫は黒いをオーラを放ち、僕に向かって恨み言を…ってさっきから殺気立ってるね!?

 

「あーぁ、さっきので考えてはいたが…」

 

「まさかああなるとはねぇ…はぁ…」

 

和人、ドラえもんの2人は呆れながら言っていた。さっきのって!?まさか絨毯の時のこと言ってる!?

 

「…明日奈さん頑張れ…」

 

「アス姉負けんな!!」

 

ははは…女子2人はあーちゃんを応援していた。いやうんわかってたけどさ!?いや待てよこれじゃ収拾がつかない。満月牧師に…

 

「……」

 

うん…満月牧師の方を見るとめちゃくちゃ睨まれてた…下手すれば、その目線で死人が出そうな程に…満月牧師も父親なんだなぁ…じゃなくて!?

 

「ド、ドラえもん!満月牧師にま、魔界歴程の居場所を記す書物の古代の文字がわかる道具ってないかな!?」

 

「あからさまに、話題逸らしたね。まぁ、あるけどさ」

 

「あるの!?」

 

「うん、[翻訳コンニャク]!満月牧師、これを食べてください!」

 

「こんにゃく?」

 

ドラえもんが出したのは、こんにゃくだった。ドラえもんの道具は見た目は普通でもその機能はほんとに抜群なんだ。ピー助の時だって、[タケコプター]や[桃太郎印のきびだんご]などを使って冒険していたから。まぁ、もしもボックスの後に喧嘩したのは、あーちゃんと再会した後に少しだけドラえもんの道具で遊んでいたら、いきなりその道具が壊れたから…ってすごく話が逸れたね。

 

「騙されたと思って食べてみてください!」

 

「うむ…」

 

満月牧師は少々警戒をしていたが、それを食べた。そして書物に目を移した。

 

「これは……!?読めてきたぞ!」

 

満月牧師は目を見開き、驚いていた。やはりあのこんにゃくも普通のこんにゃくじゃなかったみたいだ。

 

「…あなたって不思議な魔法を使うのね?こんなの初めて見たわ。」

 

美夜子さん(というかジャイアン達も)はこの光景を見て、ドラえもんにそう言っていた。

 

「いや、これは魔法じゃなk「そ、そうなんです!すごいでしょ!ははは!!」

 

ドラえもんがまた科学の事を言いかけていたので、話を逸らして魔法ということにした。またややこしくなるからね。

 

「これで悪魔が来ても一安心だな。」

 

「でも念の為警戒は怠らないわ。何があるかわからないし」

 

「そうだね」

 

「じゃあ、もうそろそろ帰らないと」

 

「あっ…もうこんな時間ね。長い時間ごめんなさいね。」

 

美夜子さんは僕達に申し訳なさそうにそう言った。僕はすかさず。

 

「いえ、大丈夫ですよ!じゃあ、さようなら美夜子さん!」

 

「ええ…のび太さん…また来てくれる?」

 

「え…いや…」

 

僕がそう言うと美夜子さんは少し赤い顔しながらそう言ってきた…いや美夜子さん!?またそんな感じで言うとみんなが!?

 

「「のび太…殺す!」」

 

案の定、ジャイアンとスネ夫はまた殺気立った…もういいよ…

 

「…のびちゃん後でOHANASIね?」

 

あーちゃん!?また目が笑ってないよ!?お話のニュアンスがなんか違うよ!?

 

「お前も罪作りなやつだな!1回刺されてくれ。」

 

和人!?笑顔で物騒なこと言わないで!?

 

「のび太君…やれやれ」

 

この青狸!?また呆れやがったな!?っとっと…つい口調が…

 

「「うぅ…のび兄(のび太さん)…」」

 

泣きたいのはこっちだよ…二人共…

 

「ははは!のび太君!娘がこんな顔になるとは…娘に手を出すと紅蓮の劫火で君を焼き尽かさないといけないから、そのつもりでな?」

 

満月牧師は、最後に小さな声でそんな事を言ってきた…ははは…気をつけます!?気をつけますとも!!

 

「…じゃあ、今度こそ、さようならです…」

 

「え…ええ…ごめんね?」

 

「謝らないでください。惨めになるだけです…」

 

僕はこの日最も疲れた気がした。そして家に帰り、ドラえもん、和人、直ちゃん、あーちゃんと共に、僕の部屋に置いてあったもしもボックスで世界を戻す話をしていた。

 

「じゃあ、元の世界に戻そうか?」

 

「そうだね…絨毯にも乗れたし。」

 

「箒にも乗れたし。」

 

「魔法も使えるようになったしね?」

 

僕がそう言うと直ちゃんとあーちゃんがこっちを向いた。

 

「「それって…スカートめくりの事?」」

 

「ぶふ!?違うよ!?物体浮遊術!!」

 

「ふふっ…冗談よ。」

 

「のび兄のエッチ〜」

 

どっちがエッチだよ…僕達はそんな話をしていて、部屋に戻ると…そこにはもしもボックスは無く、ママが居て布団のシーツを変えていた…って!?

 

「ママ!?ここにあったもしもボックスは!?」

 

「あの大きな箱?邪魔でどうしようかと思ってたのよ〜。ちょうど粗大ゴミ回収絨毯が通りかかって、出しちゃったわよ?」

 

「「「「「ええええええ!??」」」」」

 

「ドラえもん!!まだ間に合うかもしれない!!行くぞ!!」

 

「うん!みんなも行こう!!」

 

和人がそう言って、ドラえもんがタケコプターを僕達に渡してきた。そして僕達は、粗大ゴミ回収絨毯が行ったであろう所まで行った…しかし…もしもボックスは既にボロボロで直しようのないまでになっていた…

 

「あぁ…もしもボックスがないんじゃ…もう元の世界に戻せない…」

 

「そんな…なんとか直せないの!?」

 

「無茶言うなよ。こんなにボロボロじゃあ、[タイムふろしき]も使えないよ!」

 

「そんな無責任な!?なんとかしてよ!」

 

「君が作った世界だろ!君が責任取れ!」

 

「そもそも何で出しっぱなししてたんだよ!そういう所が悪いんだよ!!」

 

「のび太君だって!何でも出しっぱなしじゃないか!!」

 

「のびちゃん…ドラちゃん!1回落ち着こうよ!」

 

「そうだよ!2人が喧嘩したってしょうがないよ!」

 

「でものび太君が!!」

 

「ドラえもんがいけないんだろう!!」

 

 

僕とドラえもんは意地の張り合いで喧嘩をしてた。元の世界に戻れないからなのか…なんなのかわからなかったけど、言い合わないとこの気持ちをどう解消すればいいのかわからなかったから…

 

 

「いい加減にしろ!!」

 

 

「「…ッ!!」」

 

僕らが言い合っていると、荒らげた声が聞こえた。さっきまで黙っていた和人だ。

 

「確かにドラえもんがもしもボックスを部屋に置いてきたのも問題だ!でもな!俺ものび太もその場にいた全員が気づかずに部屋を出たんだ!2人共お互いに責任をなすりつけあうなよ!!これはここにいるみんなの責任だ!明日奈やスグだってわかってるぞ!」

 

「…和人君の言う通りだよ…」

 

「…そうだよ。のび兄…ドラちゃん…」

 

和人が、そう言った後にあーちゃん、直ちゃんも暗い顔をしながら、そう肯定していた。何だか居た堪れなくなった。僕とドラえもんは2人で互いに責任をなすりつけあっていた。和人、あーちゃん、直ちゃんは最初から気づいていたんだ。この事態が起きたのは、僕達5人がやった事だって。

 

「のび太…ドラえもん…頼むからもう喧嘩なんてよしてくれ…」

 

「…そうだね…ドラえもん…ごめんね…後3人共ごめんね…」

 

「いや…僕も悪かったよ。」

 

「仲直りしたならそれでいいのよ!のびちゃん、ドラちゃん!」

 

「そうだよ!お兄ちゃんの言う通りでもあるし!」

 

「ふぅ…とりあえず今日はもう帰ろう。今日も俺達はのび太の家に泊まることになってるからな。そこで話し合おう。」

 

「「そうだね…」」

 

僕とドラえもんは仲直りをして、5人でこれからの事を話すために帰路に着いた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

私は、のび太さん達が帰った後に1人で水晶玉を覗いていた。水晶玉に映っているのは魔界星の様子だった。光を取り込んでどんどん大きくなって、近づいてる。

 

「おーい美夜子!」

 

そんな事を考えているとパパが私を呼びこちらに走ってきた。きっとドラちゃんの不思議な魔法のお陰で解読が完了したんだろう。

 

「パパ!」

 

「ついにわかったぞ!これで魔界歴程が手に入れられる!!」

 

どうやら案の定わかったみたいだった。私はその言葉を聞き嬉しくなった、あの事が元でこんな事になっていたのをパパは負い目に感じていたのを見ていたから、こんなに喜ぶパパはほんとに久しぶりだ。

 

「見てくれ。ここだ。」

 

パパはそう言って、魔界歴程の場所を記されている書物を見せてきた。しかし…その時ただならぬ妖気が私たちの家の周りに立ち込めた。急いで外に出ると守りに当てていた石像が壊されていた。その上を見ると悪魔(と昼間の猿)が不敵な笑みを浮かべながら、こちらを見ていた。私はその姿を見てすごく恐怖心が芽生えた。悪魔はこちらを…というより私がかけているペンダントを見て、目を細めた。その時だった。

 

「こ、これは!!」

 

パパの声に気づき下を見ると、私達の家の周りに魔法陣が浮かび上がっていた。そして悪魔が雄叫びを上げたと同時に魔法陣から赤い光が立ち上った…だが、私とパパは間一髪で避けることが出来たが、避けた先に悪魔がおり。私は立ち止まった。

 

「あなたは何者なの!」

 

私はそう聞いた。

 

「我が名は、メジューサ…大魔王デマオン様の忠実な下僕だ。」

 

悪魔…メジューサは私にそう言った。次の瞬間メジューサが動き出した。私の目前まで来たが隣にいたパパの攻撃でメジューサは吹っ飛んだ。メジューサは吹き飛ばされ、パパはものすごいスピードでメジューサを追い、そのまま再度攻撃をしたが、あの猿が来てパパを吹っ飛ばした。メジューサは再度こちらに向き、近づいてきた。私は咄嗟に攻撃をした…しかし、効かなかった。メジューサはそのまままた私の目前まで来た。

 

「お前にはしばらく消えてもらう…」

 

「ご、ごほ…ごほ!な、何をする!!娘から離れろ!!」

 

遠くからパパの声が聞こえた。消えてもらうって…メジューサは一体何を…

 

「はぁぁぁ!!!」

 

メジューサは私に向かって魔法を唱えた。眩い光が目の前を覆い尽くした…そして気づいたら…

 

「チュ!?」

 

私はネズミになっていた。

 

「な、なんてことを!!!貴様ァァァ!!!!」

 

パパはその光景を目の当たりにして、激怒しメジューサに特攻をしかけた。だがメジューサの方が若干上なのか直ぐにパパは気絶させられた。私はただ見るしかなかった…パパは他にいた悪魔の手により魔界星へと連れて行かれた。

 

「嘆くがいい…父親を救えなかった。愚かな娘よ…」

 

メジューサは私にそう向かって言ってから去って行った…

 

「チューーーーー!!!」

 

私は悔しさと悲しみでいっぱいになり、叫んだのだった…のび太さん…助けて…

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「…ん?」

 

僕は何だか美夜子さんに呼ばれた気がした。何だろう嫌な予感がする…

 

「どうしたの?のび太君?」

 

「…何か、美夜子さんに呼ばれた気がして…」

 

ドラえもんに聞かれたので、ご飯を食べながらパパとママに聞こえないようにそう言った。

 

「美夜子さんが?そんな馬鹿な。僕達は魔法を使えないんだよ?美夜子さんの声が聞こえるもんか」

 

「何かの間違いじゃないか?」

 

「そうだよ。のびちゃん…まぁ、さっきまでその事について話し合ってたから心配なのはわかるけど。」

 

「のび兄…」

 

ドラえもん、和人、あーちゃんはそう言ってきた。直ちゃんは心配そうに見つめた。まぁ、確かに気のせいかもしれないからね。その時だった…

 

カタ…カタ…カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ!!!!

 

急に揺れだした。地震だ。この地震は昼間のよりもひどい揺れ方をしていた…僕達は机の下に潜り込み地震が収まるを待った。その後地震が収まり一目散に居間に行きテレビを…付けられなかった…いやなんでだよ!?

 

「何してるんだ?テレビの点け方も忘れたのか?スイッチに触れて念力を送るんだよ。」

 

パパが丁寧にそう言ってくれて、テレビを点けてくれた。ニュースには超大型の台風がこちらに迫っていると報道されていたが、さっきの地震の速報が入った。震源地は樹海の森の奥地と言っていた…そこって!

 

「美夜子さんがいる教会の近くだ。」

 

「のび太」

 

「うん…あーちゃんと直ちゃんは待ってて、嫌な予感がするから」

 

「でも」

 

「私達も」

 

あーちゃん達は心配そうにこちらを向いてきた。

 

「大丈夫さ…美夜子さん達が無事なら一緒に連れて帰る…だから心配しないの」

 

僕はあーちゃんに向かってそう言った。あーちゃんはまだ少し不安そうだが、こう言った。

 

「絶対よ!のびちゃん!和人君!ドラちゃん…美夜子さんをどうか連れてきてね!」

 

「のび兄!絶対だよ!」

 

「「「ああ(うん)!!」」」

 

僕、和人、ドラえもんは、タケコプターで美夜子さんと満月牧師がいるであろう樹海へと向かった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして樹海の中に入り、教会の近くに来たが…

 

「これは…」

 

「ひどいな…」

 

「教会がなくなってる…」

 

僕達が着いた時にはもう教会も、美夜子さんも、満月牧師の姿はなかった。

 

「美夜子さーーーん!!」

 

「美夜子さん!!!」

 

「満月牧師ーーー!!」

 

僕達は大声を上げて、2人を探していた。しかし2人の声は聞こえなかった。

 

「戦った後がある…一体何が起きたんだ?」

 

ドラえもんは、周りを見てからそう言った。

 

「何かが美夜子さん達に襲いかかったって事か?」

 

「多分ね。…?ぎゃああああ!!ネズミ!?」

 

ドラえもんが急に飛び上がって、どうやらネズミが出たようだ…そういえばドラえもんの耳がないのはネズミにかじられたって言ってたけな。

 

「チュウ…?チュ?チュウ!!!」

 

そのネズミは、ピンク色のした体を持っていた…何かどっかで見たようなぁ…

 

「何で!!こんな所に!いるんだよーーー!!」

 

「いいから落ち着けよ!!」

 

ドラえもんは、すごく跳び回っていた。いやどんな反射運動だよ…

 

「だぁぁ!!!ばぁ!?」

 

ドラえもんは、何かに当たったらしく、こちらに反動で帰ってきた、その方向を見るとそこには…

 

『ぶおおおおおおおおおおおおん!!』

 

ドラゴンがいた。僕達は咄嗟に動きドラゴンの攻撃を避けた。自分でもびっくりなくらい避けれたのが奇跡だった…って前の黒マスクの男(ヴァサゴ)の時でも反射神経はよかった気はする。

 

「お前らも小娘の仲間か!」

 

僕達に言ってきたのは、ドラゴンの上に乗っていた悪魔だった。テンプレな悪魔の容姿だなって思ってたのは余談だよ…その悪魔も手からビームを出して、攻撃してきた。そのビームが和人の目前まで来るとドラえもんがマントのような物を持ってビームを打ち返した。

 

「これは[ひらりマント]!目の前に迫ってくる物に対してこのマントを振りかざすと、闘牛士のマントの如く、どんな標的でも回避したり跳ね返すことができる。跳ね返せるのは物体等の物理攻撃だけではなく、衝撃波や光線などの不定形なもの、更には魔法にも効果がある!電磁波の反発を利用した道具で静止している物体でも、こちらからマントを振りかざせば向きを変えたり吹き飛ばすことが出来るんだ!」

 

「長々と説明ご苦労さん!!」

 

「チッ…もう一回だ!!」

 

今度は僕に標的を変えたのか僕に向かって撃っていた。

 

「ダメだ!間に合わない!!」

 

「のび太!!」

 

ビームは僕の目前まで来たが、氷の巨塔が僕を守ってくれた。下を見ると美夜子さんが悪魔を睨みつけていた

 

「美夜子さん!?無事だったんだ!!」

 

悪魔は標的を美夜子さんに再度変え特攻して行った。僕達はそれを黙って見てるわけにはいかなかった。加勢するため近づこうとするが美夜子さんが防いだビームがこちらに来て近寄れなかった。そしてビームが氷の巨塔に当たってその部分が溶けてしまい、僕達はそれを避けたが美夜子さんは昼間の猿に襲いかかられて、倒れていたのを見て悪魔が攻撃した。僕は咄嗟にドラえもんが持っていたひらりマントを手に取って、美夜子さんの前に立った。

 

「の、のび太さん!?」

 

「大丈夫だよ!僕が守る!」

 

「あ、ありがとう///」

 

そして、ひらりマントで跳ね返した悪魔の大技は悪魔とドラゴンに直撃し、悪魔はこの世を去った。

 

「大丈夫?美夜子さん…?」

 

「え、ええ…大丈夫よ?」

 

あれ?何か美夜子さん…違う?

 

「のび太!美夜子さん!」

 

「大丈夫!?」

 

和人とドラえもんが上から下へと降りてきた。

 

「ごめんなさい。あなた達を巻き込むつもりはなかったの。」

 

「ふぅ…美夜子さん、あれが悪魔なんですね?」

 

「ええ…私も初めて見たけどね。」

 

「…満月牧師は?」

 

「悪魔族が教会ごと異空間へ連れ去ってしまったの…」

 

美夜子さんは立ち上がり上を見ながら、そう淡々と言った。

 

「そんな…」

 

「私だけは運良く逃げられたんだけど。さっきの悪魔に見つかって追われていたの。でもこの古文書は無事だったわ。魔界歴程を探し出せば、悪魔族の力を封印する方法がわかるわ。それを持って魔界星へ乗り込めば…」

 

美夜子さんは、決意した目でそう言った。

 

「大魔王デマオンを倒さない限り彼らはきっとここへ来るわ。それにパパを助けることも…」

 

僕は美夜子さんの言葉に少し考えさせられた。このまま行ってしまっていいのだろうか。何か他にも方法が…

 

「いきなりでごめんなさい、でもお願い!3人とも!」

 

「気持ちはわかります。協力もします。けど…4人だけで何ができるんですか?」

 

和人がそう言った。確かに今の人数では蟻が人間に戦いを挑むようなものだから、和人もそう思い言ったのだろう。美夜子さんは少し暗い顔になり、こう続けた。

 

「そうよね…やっぱりあなた達を巻き込むのはひどいわよね。これは私の問題だわ。」

 

「み、美夜子さん?」

 

 

ピーーーーーーーーーー!!!

 

そう言うと美夜子さんは口笛を吹いた。次に絨毯がこちらに来た。

 

「ごめんね?さようなら…」

 

「ま、待って!!」

 

「美夜子さん!!」

 

美夜子さんは、そのまま絨毯に乗り雲の上に飛んで行った…僕達はなにも出来ずに場を後にした…さっきのネズミが付いてきてることも気づかずに…

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

「のびちゃん!!美夜子さんは!?」

 

「のび兄!」

 

家に帰るとあーちゃんと直ちゃんが玄関の前で待っていた。

 

「…美夜子さんには会ったよ…」

 

「…でも…行ってしまった。」

 

「そんな…」

 

「どこに向かったの…?」

 

「きっと魔界歴程がある所に向かったんだろう。」

 

「…何で止めなかったの!!お兄ちゃん達なら止められたはずでしょ!?」

 

直ちゃんは和人にそう言った。確かに僕達になら止められたはずだ、でも…

 

「止めたかったさ!!でも美夜子さんは止めても、行ってたはずだ!そんな人を止めれない!」

 

「お兄ちゃん…ドラちゃん…これからどうするの?」

 

「とりあえず今日は、もう休もう…明日学校でジャイアン達にも相談して。」

 

「それがいいな…」

 

僕達は美夜子さんの事を考えながら、眠りについた。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして次の日、僕達は学校でジャイアン達に昨日の事を話した。

 

「じゃあ、美夜子さんは1人で魔界歴程を取りに行ったのか?」

 

「そうかもしれない…」

 

「…わかんないけどな。」

 

「のび太!和人!」

 

「で、でもさ!流石に魔界星に行くなんて無茶だよ!僕達簡単な物体浮遊術と箒に乗ることしか出来ないんだから!」

 

スネ夫は少し怯えたようにそう言った。

 

「そりゃ…そうだけど…」

 

「足でまといになるだけだよ!」

 

「スネ夫の言う事も最もだ。」

「美夜子さん1人でなんて…」

 

僕達が話していると先生が入ってきて、午後の授業は中止になった…スネ夫とジャイアンは急いで帰って行った。

 

「待って!スネ夫!ジャイアン!」

 

そして僕達も帰ることにした。このまま学校に居ても埒が明かないからだ…。途中からあーちゃんと直ちゃんと合流し、家に入りママが居間から顔を出してきた

 

「のび太!和人君に直葉ちゃん、明日奈ちゃんも!大丈夫だった?」

 

「はい…なんとか。」

 

「翠さんや京子さんも今日は帰れそうにないから今日も皆泊まりなさい。パパも心配だし…」

 

僕達はそれを聞いた後に直ぐに部屋に入った。ドラえもんは窓の外を見ていた。

 

「おかえり皆…」

 

「「「「ただいま」」」」

 

「すごいことになったね。魔界星はどこまで近づいたかな…大地震…巨大台風…」

 

「そして…」

 

「世界の終わりかぁ…」

 

僕達はなんとなく話し始めていた…すると窓から物音が聞こえた。そこには…

 

「野比のび太さん!速達です!!」

 

郵便局の人が箒でこちらを見ていた。

 

「ぼ、僕に?」

 

僕は窓を開けた。大きな風が部屋をめちゃくちゃにしたがなんとか荷物を受け取れた。しかし…

 

「ぎゃああああ!!!」

 

「またネズミか?って前に見たやつだな?」

 

「冷静に言ってないでよ!!鬼は外ビーンズ!!鬼は外!!」

 

ドラえもんが不思議な豆を投げるとあのネズミは外に行き風でどこかに飛ばされた。

 

「ねぇ…あのネズミは?」

 

「昨日教会の近くでいたネズミだよ。」

 

「ふーん、ってのび兄…届いた物って?」

 

僕は直ちゃんに言われると受け取った荷物を見た。それは美夜子さんからの古文書だった。内容は。

 

《私に何かあった時はこれを役立ててください。最後まで迷惑かけてごめんね 美夜子》

 

と書いてあった。

 

「やっぱり…」

 

「美夜子さんは行ったんだね…」

 

「1人で魔界歴程を探しに…」

 

美夜子さん…僕はこれを読み…決心した。美夜子さん1人で魔界歴程を探しに行ったんだ…だから。

 

「のび太君」

 

「のび太…」

 

「うん…行こう」

 

「私も行くよ!」

 

「私だって!!」

 

ドラえもんと和人、あーちゃん、直ちゃんも行く決心がついたようだった。そして…

 

「俺達も行くぜ!」

 

ジャイアン達が部屋を開け入ってきた。

 

「はははっ!覚悟決めたぜ!」

 

「ほ、本当は行きたくなんかないんだけど、けど魔界星が来るのを待つよりは!いっそこっちから!」

 

スネ夫はそう言ってくれた。こっちの世界でも男を見せてくれた。ジャイアンもそう思ったのか、スネ夫の背中を叩いていた。

 

「置いてかないで!」

 

声が聞こえ外にはしずちゃんが風に吹かれて入るに入れないでいた。咄嗟に僕とジャイアンがしずちゃんを助けた。

 

「足でまといになるだけかもしれない、けどやっぱりじっとなんかしてられないわ!」

 

「しずちゃん…」

 

どの世界にいたとしても、性格も違うとしてもしずちゃんはやっぱりしずちゃんだった。

 

「よーし!そうと決まったら、これだ!魔法帽子!」

 

「何だ?何かすごい魔法でも使えるのか?」

 

ドラえもんが何やらすごいのを出したので、和人が聞いていた。

 

「ううん。ただの飾り」

 

返ってきた答えは、ただの飾りだと…ははっ♪

 

「いっぺん死んでみる?」

 

「物騒な事を笑顔で言わないでよ!?」

 

「…ともかく行くぞ」

 

「気分の問題だったんだけどなぁ。[どこでもドア]〜!」

 

ドラえもんがぶつくさ言ってから出したのはドアだった…

 

「やっぱり…1回死ぬ?」

 

「だから物騒な事を言わないでよ!?このドアは行き先を言えばその場所に行けるんだ!美夜子さんの所まで行って驚かそう!」

 

「それはいいかもしれないけど。」

 

「危なくないか?」

 

「大丈夫でしょ!じゃあ、行くよ!美夜子さんの所まで!!」

 

ドラえもんがドアを開けるとそこは…

 

ビューーーーーー!!!

 

 

絨毯の上だった。それも高速で動いている…

 

「え!?」

 

美夜子さんが前に居て僕達に驚いていた。よかったねドラえもん、美夜子さん驚いたみたいだよ!?僕達も驚いたけどね!?

 

「うわぁぁ!?」

 

「またこんなのーー!?」

 

そして周りを見ると氷の世界が広がっており、周りにはドラゴンと悪魔の大軍が大勢いた

 

「皆!来てくれたの!」

 

美夜子さんはそう言ったけどね。今すごい事になってるんだよ!?ドアから出た時落ちそうになっていたスネ夫と僕はジャイアンに掴まれてる状態になってる

 

「来るんじゃなかったーーー!」

 

スネ夫はそう言った…まぁ確かにね!?誰がこの状態になると予想した!?

 

「スネ夫暴れんじゃねー!!」

 

「のび太もしっかりしろ!!」

 

「洞窟を見つけるまで持ちこたえて!!」

 

oh......これをずっと!?スネ夫の足が変色しちゃうよ!?っていうかスネ夫離せってひどいな!?

 

「洞窟!?」

 

「魔界歴程はその中よ。悪魔が入れないように結界が張ってあるの!」

 

美夜子さんはそう説明してくれた…全然入って来ないけどね!?

 

「この近くなんだけど…雪が多くてどこにあるのか。」

 

そうしてる間に敵の攻撃が来たので、美夜子さんは避けながら探していた。

 

「んー!![ひらりマント]![空気砲]!!和人君!」

 

「あっ…」

 

ドラえもんが出した空気砲が僕の腕に入ってきた…僕がやれと!?

 

「のび太君!![空気砲]には中にボタンがある!それを押して打つんだ!」

 

僕は説明を受け、手の感触で確認すると確かに中にボタンがある。僕は小さな頃から射撃も得意なんだ。そして僕が撃つとドラゴンの一体に命中し落ちていった。そして…

「あれは!」

 

どうやら、落ちたドラゴンのブレスで雪で隠れていた洞窟が出てきた。

 

「見て!あれが魔界歴程がある洞窟よ!私が悪魔達を引き付けてる間にみんなは洞窟の中へ行って魔界歴程をお願い!」

 

「1人じゃ無理だ、僕も手伝う!」

 

「皆!!俺に掴まれ!!」

 

「「「うん!!」」」

 

そして、洞窟の周りに魔法陣が出てきて、ジャイアンがジャンプして僕達は魔法陣から出る光に包まれた。そのままゆっくりと下へと降りて行った。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

僕達は洞窟の中に入っていた。下へ降ろされるとそこには五芒星のマークが掘られた箱があった。

 

「うーん、チンカラホイ!!」

 

「「チンカラホイ!!」」

 

「よし僕も…チンカラホイ!」

 

「「「ひゃ!?」」」

 

「あっ…またやっちゃった…」

 

ジャイアンが物体浮遊術をやったのを皮切りに、スネ夫としずちゃんもやっていたので僕も物体浮遊術をやったが…直ちゃん、あーちゃん、しずちゃんのスカートがまためくられてしまった。

 

「もうのびちゃんは物体浮遊術をやらないこと!!///」

 

「はい!!」

 

あーちゃんにそう言われ、僕は背筋をピーンとしてそう言った…

 

「ってどうするよ…これは…」

 

「そうだなぁ。こういう時はドジなやつがたまたま押すんだけど、な?」

 

「僕の方向かないでよ。僕はそんなにドジじゃな…」

 

じゃないって言う途中で滑ってしまい、なにかボタンを押した。って何でこんな時に限ってドジが発動するんだよ…

 

「あっ…開いた」

 

「ナイスドジだなw」

 

「褒めてないでしょそれ…とにかく持っていこう。」

 

僕らは、そのまま上に行き僕が持っていた空気砲で邪魔な雪を吹っ飛ばしてから外に出た。外には悪魔達の姿は無く、ドラえもんと美夜子さんだけだった。

 

「ドラえもん。悪魔達は?」

 

「それがどっかに消えちゃったんだ」

 

「魔界歴程が怖くて逃げたのよ。きっと」

 

「何だそうか…」

 

「それより魔界歴程は?」

 

…おかしいぞ?悪魔達は魔界歴程を欲していたように美夜子さんを襲っていたというのに、何で僕らが手に入れた途端に引き上げたんだ?そもそも魔界歴程を欲していなかった?いや…それだと何で美夜子さんを襲っていたんだって事になるけど…

 

「へへっ!じゃじゃーん!手に入れたぜ!」

 

考えたってしょうがないな。こうして魔界歴程は手に入ったんだ。ジャイアンは魔界歴程を出して喜んでいた…次の瞬間…

 

「うわっっはぁ!?」

 

ジャイアンが倒れた…他でもない美夜子さんの手によって…

 

「ふっふっふっ…」

 

「み、美夜子さん?」

 

「魔界歴程…確かに貰ったぞ…こんなものは始末せねばならん…我々にとっては邪魔な代物だ…」

 

我々…?まさか…さっきの考えた事が本当なら…

 

「お前…美夜子さんじゃないな!」

 

「ふっ…今更気づいても遅いぞ。ふふふふふ…」

 

美夜子さん…いや謎の人物は笑いながら正体を顕にした…悪魔の容姿だった…

 

「我の名は、メジューサ…大魔王デマオン様の忠実な下僕だ…」

 

「ちっ…最初から仕組んでたって訳か!!!美夜子さんをどこにやった!!」

 

僕は少し口調が変わってしまったが目の前の悪魔…メジューサに向かってそう聞いた。

 

「さぁな…どの道死にゆく者達は知る必要はない!!」

 

そう言って、メジューサは氷の柱を僕らに目掛けて投げつけてきた…がしかし僕はそれを避けると、タケコプターでメジューサの目前まで来た。

 

「ほう…貴様はよく動けるようだな。」

 

「そんなことどうでもいい!!美夜子さんはどこに居るんだ!!」

 

「ふっ…冥土の土産に教えてやろう…愚かな人間よ…あの小娘はネズミにしてやったわ。」

 

「なに!?…まさか!あのネズミが!」

 

メジューサの言う事を信じるならば、思い当たるネズミは一匹いた…あれが美夜子さんだとしたら、ピンク色も納得する。

 

「ふっ…お前もあの世へ行け…」

 

「そう簡単には…」

 

いかないと言いかけたが、そうは言えなかった。言う前にメジューサが魔法を使い僕を皆の所まで飛ばしたからだ…

 

「くっ!!メジューサ!!!」

 

「さらばだ…愚かな人間達よ。フリーズ……スピア!!」

 

僕はそれから記憶が無い…最後に見たのはメジューサの不敵な笑みだった…




雷神「ふぅ…終わったぁ」

銀「今回長かったな。1週間も時間かけて。」

雷神「リアルで仕事が忙しいからね。銀さんと違って」

銀「おい!?はぁ…でだ…次回も頭には入ってるんだろうな?」

雷神「もち、まっかせなさーいw」

銀「じゃあ、皆次回もお楽しみになw」


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第7話魔界大冒険後編〜キラキラかがやく君になれ〜

どうもです!

今回で魔界大冒険が終わります。
ドラミちゃんが初登場します!


視点は、のび太、美夜子、のび太の順で参ります。


それから数時間か経ち僕は目を覚ましたが氷の中でカチコチになっていたが誰かに持ち上げれた…ドラえもんだ…ドラえもんは何やら手袋を出してから、凍っている僕達を持ち上げてからどこでもドアを出して、僕の部屋に放り込んだ。

 

「オールシーズンバッチ夏!」

 

ドラえもんはそう言うと僕達を覆っていた氷が溶けだした。僕達は氷から開放された…

 

「…くそ…」

 

「まさか…悪魔に騙されていたなんてね。」

 

和人は悔しそうにして悪態をついた後にあーちゃんがそう言った

 

「魔界歴程…盗られちゃったね…」

 

「…メジューサ…あいつが美夜子さんに化けていたなんて…」

 

「やれやれ…まさに一本とられたってわけだな…ふっ」

 

「「「「「「「えぇ!?」」」」」」」

 

ジャイアンがそう言うと手に持っていたのはなんと魔界歴程だった。僕達は驚きそれを見た。これってもしかして!

 

「2本あったって事!?」

 

「そうなんだよ!こっちとこっちに1本ずつ入ってたんだよ!」

 

ジャイアンはそう言ったあとに魔界歴程を開けてから僕達は囲むようにそれを見た

 

「じゃあ、半分は手に入ったって事だな?」

 

「そういう事だ!」

 

みんなは魔界歴程があったことに喜んでいた…でも僕は本物の美夜子さんが心配になっていた。

 

「…せっかく、半分手に入ったのに、美夜子さんはどうなっちゃんだろう…」

 

「あぁ…魔界歴程が手に入ったことはいい事だけど、美夜子さんがどうなったか結局わからないままだったか…」

 

和人もそう言った…そんな時だった窓からチュウチュウと鳴き声が聞こえた。そちらを見たら…

 

「さっきのネズミ?」

 

「う…ぎゃああああ!!!」

 

さっきのピンク色のネズミが僕達に存在を示すように手を振っていた…何か人間的だな。ドラえもんはネズミを見た瞬間どこでもドアの上に登った、どんだけ嫌いなんだよ。

 

「昨夜からずっといるなぁ。このネズミ…」

 

「ネズミの呪いだァァ!!!」

 

ドラえもんはどこでもドアの上でそんな事を言っていた。ネズミの呪いって…そんな馬鹿な。

 

「ん?のびちゃんこの子首輪をしてるわよ?」

 

「え?あっ…ほんとだ…誰かに飼われてたのかな?」

 

「ありえない。ありえない!早くどっかやってよ!!」

 

ドラえもんを見ると変な顔でそんなこと言っていた…でも何かこのネズミの首輪…どこかで見た気がするな…そう最近見た気がする…ん?緑の宝石が入ってる…?どこだ?どこでこの首輪を…

 

「んーうわ!」

 

「ちゅ!?」

 

そうこうしてるうちにジャイアンが驚かせて、ネズミはそこから転がって座り込んだ。そんな時だった…雲が晴れて月の光がネズミを照らした…ネズミはその光を受けると光りだした…そしてみるみるうちにでかくなり…その姿は…

 

「み、美夜子さん!?」

 

そう、僕達が心配していた美夜子さんだった。でも…

 

「待て、その前にあなたは本物なのか?」

 

和人が言ったように、僕達はさっきまでメジューサに騙され、利用されていた。疑心暗鬼になっちゃうのも仕方ないことだ。

 

「本物よ!メジューサの手によってネズミに変えられていたの!」

 

「でも、俺達はさっき美夜子さんに化けていたメデューサに騙されていた。本物っていう証拠はあるのか?」

 

「そ、そんな…」

 

厳しい言い方だけど、和人の言い分はあっていた。何か僕達に通じる事があれば…あっ…!

 

「美夜子さん…僕が今から言う事をちゃんと答えてね?」

 

「の、のび太さん…」

 

「僕も信じたいよ。でも…和人も言った通り僕らは騙されていた。だからこそ、今から言う事を答えて。」

 

「わかった…信じて貰えるならなんだって!」

 

「じゃあ、言うよ…昨日僕と美夜子さんは二人きりなったね。僕が心配になった理由を君に教えた。それはなんだった?」

 

僕は昨日の事を聞いた、本物の美夜子さんなら答えられるだろうと思ったから。

 

「…私が浮かない顔をしていたから…!」

 

「…ふふっ…皆、この人は本物だよ。」

 

僕はみんなにそう言ったこれは僕と美夜子さんしか知りえない事だ。

 

「信じていいんだな?」

 

「うん…美夜子さんは本物だよ。僕が保証する。」

 

和人は少し警戒を解いた感じでそう言った。

 

「ありがとう…ありがとッ!!」

 

美夜子さんはそう言って…僕に抱き着いた…やばいこの状況は…!?

 

「「…こんな時までのび太か!?」」

 

いやもうこれはいいよ!?何回やるつもりだよ!?

 

「…何はともあれ、美夜子さん疑って悪かったな。」

 

「…いえ、いいのよ!私もあそこでメジューサが私に化けてのび太さん達に言っていたのを見ていたから…」

 

「何でネズミなんかに?」

 

「あの腐れババァ…失礼…メジューサに姿を変えさせられてたの」

 

一瞬美夜子さん…暴言吐きかけてたね。いやまぁ、仕方ないか…って僕はそのメジューサにネズミの正体が美夜子さんって聞かされてたじゃないか。何で忘れてたんだ?

 

「パパが私を守りながら戦ってくれたけど…とても敵わなかったの。私達は負けて私はネズミに変えさせられて、パパは連れて行かれた…うぅ…私は何もできなかった。」

 

美夜子さんはそういった後にまた泣き出してしまった。僕は泣いている美夜子さんの頭を撫でることしかできなかった。僕達はその姿を見て決心がついた。

 

「美夜子さん…泣かないで、満月牧師を助けに行こう」

 

「ぐす…!行ってくれるの?」

 

美夜子さん、少し驚いたようにそう言った。僕達は美夜子さんをこんな目に合わせた悪魔達を許せなかった。それに…

 

「メジューサには借りがあるからね。」

 

「だから。私達も一緒に魔界星へ行くわ!」

 

「悪魔達は俺達がぶっ飛ばしてやるからよ!」

 

ジャイアンは僕と和人の頬をムニュムニュしながらそう言った。

 

「そうだよ。美夜子さん…それに…」

 

あーちゃんの目が僕とあった。なんだろ?

 

「のびちゃんの事についても、この戦いが終わってから話し合いたいからね?」

 

「ふふ…それは私も同じよ?」

 

えーと…だから僕を挟んでバチバチしないで貰えないかな!?

 

「ちょっと!明日奈さん!私も忘れないでよね!」

 

「そうだよ!アス姉!私達もなんだからね!!」

 

その光景を見ていた直ちゃんとしずちゃんも入ってきた…そういえばジャイアン達が入ってこないなぁ。見てみると…

 

「「…」」

 

ははは…ジャイアン達めっちゃ睨んでる…もういいよぉ!?

 

「こんな時まで…これだからフラグ製造機は…」

 

おいそこの親友、呆れながら何言ってんの!?

 

「ははは…そうだ!美夜子さん!魔界歴程手に入ったんだよ!」

 

ドラえもんは苦笑いしてたが、思い出したように魔界歴程の事を言ったが半分だけとドラえもんは少し苦笑いしながら言いながら、美夜子さんに渡した。もう一本はメジューサに持っていかれたから。

 

「す、すごいわ!」

 

「皆で決めたんだ。地球を悪魔族から守ろうって。必ず満月牧師を助け出すよ。」

 

僕は代表して美夜子さんそう言った。美夜子さんは感動したのか、また泣き出して僕らに抱きつこうとしたが……

 

「ちゅ?」

 

月がまた雲に隠れまたネズミに戻ってしまった…という事は…

 

「ぎゃあああああああああ!!!!」

 

案の定ドラえもんは美夜子さんがネズミになった瞬間大声を出しながら、気絶してしまった…なんだか先が思いやられるよ…

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「ドラえもん!ドラえもん!起きろよ!」

 

僕は気絶してしまったドラえもんを起こしていた。

 

「ネズミーー!!はぁ…はぁ…」

 

「そこまで嫌いなのかよ。ネズミ」

 

「僕はネズミに耳をかじられたんだ!!あの時の事を思い出すだけでゾーっとするんだよ!」

 

「はぁ…深刻だな」

 

「うーん、まぁ、それはまたいつか聞くよ。今は美夜子さんの姿を変えているんだ。変身の魔法は解けなくても他の魔法を上からすれば、別の姿になるって。」

 

僕はドラえもんにネズミ嫌いになった原因を後日聞く事にして美夜子さんの事をジャイアン達が変えている方を見ながらそう言った。

 

「チンカラホイ!」

 

「じゃあ、次は私が、チンカラホイ!

 

「こ、これは…」

 

「しず姉…これ怖いよ!?」

 

……見なかった事にしよう。何も見てない。美夜子さんが爬虫類の何かになっていたなんて見てないからね!?

 

「うわぁーん、僕やだ帰る〜」

 

「どこに帰るんだよ!心配するなって少しずつ良くなってる!」

 

「どうせネズミもどきじゃないか!」

 

「そうじゃないのも居たろ!」

 

「とにかく僕やだなの!!」

 

「往生際が悪いぞ!」

 

僕と和人はドラえもんが駄々をこねているのを止めていた。すると…

 

「「「「「出来た!!」」」」」

 

ジャイアン達が一斉にそう言った。そしてジャイアン達が引いたその先には…

 

「にゃ?」

 

そこには…ピンク色の猫が2足で立っていた。人間の時でも綺麗だったけど、他の動物でも可愛くなるのは美夜子さんが美人故かもしれない。まぁ、そんな考えはともかくとして…

 

「もうにゃーだ可愛い〜」

 

僕の上に乗っている変態青狸が鼻を伸ばしながら、美夜子さんを見ていた…

 

「にゃ…にゃ?」

 

「ね、ねぇ美夜子さん二人っきりでちょっと話さない?大丈夫!何も心配ないからさぁ…」

 

「「誰がさせるかこの変態青狸!!!!?」」

 

「ぶへは!?」

 

僕と和人は、変な事をのたまった変態青狸を成敗した。言ってる言葉もそうだが、何より行動が本当に変態のそれだったから。変態マジ撲滅。

 

「にゃ…にゃにゃにゃ…」

 

美夜子さんは僕に怯えたようにしがみついていた。やっぱりあのドラえもんには身の危険を感じたのだろう。

 

「はぁ…とにかくドラえもん…もし美夜子さんに手を出したら脳天にこれをぶち抜くからそのつもりでね?」

 

僕は笑顔でドラえもんの頭に空気砲を突き付けながら脅した。こうでもしないとこの猫はまた美夜子さんに発情するから…

 

「わ、わかりしました!?」

 

「ははは…ドラちゃん、翻訳コンニャク出して。そうしないとわからないから」

 

あーちゃんは、苦笑いしながらドラえもんにそう言った。

 

「そ、そうだね!じゃあ、僕が手取り足取りたべさせt…」

 

「…」

 

「ははは!冗談だよのび太くん!!じゃあ、明日奈ちゃんが食べさせてよ!ははは!!」

 

懲りずにまだやろうとしていた変態青狸に無言で空気砲を突きつけたら、咄嗟にあーちゃんに翻訳コンニャクを渡した。最初からそうしてよ。こうして、翻訳コンニャクを食べた美夜子さんは人語を話せるようになり、美夜子さんの絨毯に乗り込んだ。僕達が乗り込んだら、美夜子さんは張り切って。

 

「じゃあ、皆…行くわよ!」

 

「「「「「「「「おう(うん)(ええ)!!!」」」」」」」」

 

「では…魔界星へ!出発!」

 

 

僕達はこうして魔界星へ進軍した…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

僕達は雲の上にいた。月を遮るものがなくなったので美夜子さんは人間の姿に戻っていた…青狸は残念がっていたが…

 

「やっぱり月の光を浴びると戻るのね?」

 

「ええ…」

 

そして絨毯は、宇宙空間に入った。そして地球を見たら…

 

「雲に呑み込まれているみたい…」

 

地球は雲によって覆われていた。まるで無数の蟻が幼虫を襲うように…

 

「魔界星の接近を止めなきゃ…」

 

そして月は地球の陰に隠れ、美夜子さんはまた猫の姿に戻った。

 

「あっ…戻っちゃった…」

 

「あのクソババァを倒せば、元に戻るわ…よ?ぶる!?」

 

美夜子さん…とうとうメジューサをババァ呼びにしてしまったが確かにそうだ。でも今美夜子が寒気を起こしているのは…

 

「でへー」

 

青狸がまた変態の顔になっていたから…はぁ…

 

「ドラえもん…?」

 

「ビクッ」

 

「わかっているね?」

 

「分かってるさ、の、のび太くん…ははは…」

 

うん…全く説得力がなかった。今のドラえもんはあの暖かい目が出ているからだ。

 

「本当だろうね?はぁ…」

 

「のび太さんも大変ねははは…」

 

「ほんとだよ…でも…何で悪魔族の魔法は月の光を浴びると解けるんだろう?」

 

僕はドラえもんの事を置いて、美夜子さんに尋ねた。

 

「月の光には悪魔族の魔法を封じる力があるの。それのお陰かもしれないわね?」

 

美夜子さんは僕にしがみつきながら、そう言った…いや今のドラえもんの近くに居たくないからって、しがみつかなくても…

 

「のび太君羨ましい。」

 

「お前は自重しろよ!?」

 

ドラえもんは羨ましそうにこちらを見ていた、和人がそんなドラえもんにツッコミを入れていた。ほんとだよ…

 

「つ、月はいつも地球の周りを回っているでしょう?魔界歴程を書いたナルニアデスは地球を守るために月の光に力を与えたんですって!」

 

美夜子さんは、少し動揺をしながら語ってくれた。なんというかナルニアデスって人物はほんとに偉大な魔法使いだったみたいだなぁ…

 

「そ、そうだ!月光灯!これは月の光と同じ力だから、悪魔と戦う時はこれを使おう!」

 

「へぇ、それいい道具だな。」

 

「ホントは狼男になるための、道具だけどね?」

 

「デメリットが狼になるだけか?」

 

「ネズミにされるよりマシだよ!」

 

「「「ははは…」」」

 

「ドラちゃんってほんとに不思議な魔法使うのね〜見直しちゃった!」

 

と美夜子さんが言ったら…

 

「じゃあ!!今度僕とデートでも!!」

 

「ジャキ…」

 

「はっ!ごめんなさい!なんでもないです!?」

 

懲りずに変態顔で言うもんだから、空気砲を構えたら焦りながら引き下がった。

 

「懲りないねぇ〜どっかの狐と一緒で〜」

 

「直ちゃん!?それって僕のこと言ってる!?」

 

「あっ、自覚してたんだ〜…私、スネ夫君なんて言ってないのに〜」

 

「うっ…」

 

ははは…やっぱりこの世界のスネ夫も直ちゃんには敵わないみたいだ、まぁ年下を口説こうとしてるスネ夫が悪いんだけどね。

 

「まぁ、これはほんとは未来の道具で科学の力で」

 

「もー!和人君ったら!科学なんて迷信を信じてるの!?嫌だなも〜」

 

「はぁ…前には自分で言ってたくせにこういう時だけ。」

 

「ドラちゃんもオスって事よね〜…科学サイドのしず姉に見せたらどうなるか…」

 

直ちゃんがそう聞いてきたので。

 

「まぁ、まず間違いなく…」

 

「「ボコボコにされるね(な)」」

 

僕と和人は合わせながらそう言った。科学サイドのしずちゃんは知っての通り曲がったことが大嫌いで悪事をしてる者を見つけると忍者も顔負けな瞬身が使える少女だ。今のドラえもんの愚行を見ていたら、向こうのスネ夫の時のようにズタボロにされるだろう。スネ夫に関しては僕関連なんだけど…

 

「よかったね?ドラちゃん、魔法サイドのしずちゃんで?」

 

「…はい…」

 

ドラえもんは、少し引き気味にあーちゃんの言葉に返事をした。

 

「「「「???」」」」

 

魔法サイドの美夜子さんとしずちゃん、ジャイアン、スネ夫は頭に?を浮かべていた。まぁ、この会話はわかる奴にしかわからないから無理もないか。

 

「さあ、そろそろスピード上げるから、中に入って!」

 

「中?」

 

美夜子さんがそう言うと、真ん中の星のマークが階段になった。

 

「入口は狭いけど中は広いのよ!」

 

美夜子さんがそう言った後にみんなは入って行った。

 

「…」

 

「ん?どうした?のび太」

 

「ドラえもんの奇行で気づかなかったけどさ。宇宙なのに空気がある。」

 

「き、奇行ってのび太くんひどいなぁ…どうも、魔法の世界の宇宙は僕らの世界と随分違うみたいだね。」

 

「根本的に魔法サイドと科学サイドって違うんだね。」

 

ドラえもんが補足にそう言ってくれた。魔法と科学の違いがまたできたのか。いや宇宙に関してはまだ科学サイドの方は行ったことないから確かめようがないけどさ。

 

「まぁ、多分皆待ってるから降りよう」

 

「そうだな、のび太行くぞ。」

 

「うん」

 

僕達は絨毯の中に入った、そこは…絨毯の中とは思えないくらいの広さだった。

 

「すごいなこれは…」

 

「これが絨毯の中?」

 

「ここから下に行けば個室にも行けるのよ!魔界星までは少しかかるから、ゆっくり休んで!」

 

美夜子さんは僕達にそう言った。するとしずちゃんはその言葉を聞き…

 

「お風呂もある!?」

 

「もちろん!」

 

「あぁ!幸せー!」

 

ははは…魔法サイドのしずちゃんは大のお風呂好きで1日に3回は入ってるらしい…科学サイドのしずちゃんもお風呂は好きだけどさ。せいぜい一回か二回だ、ここも魔法サイドと科学サイドでのしずちゃんの違いがわかった気がする。

 

「今すぐ入る?」

 

「入るわ!明日奈ちゃんと直葉ちゃんも入りましょう!」

 

「そうだね〜汗もかいたし。入ろっか?」

 

「うん!」

 

しずちゃんはあーちゃんと直ちゃんを誘いお風呂に入るみたいだった。これ以上は男子は聞いちゃいけないな…まぁ、2人を除いては…

 

「スネ夫…」

 

「ジャイアン…!」

 

しずちゃん達3人が出ていった後に変態ゴリラ(ジャイアン)と狐(スネ夫)が何やら見つめ合いながら、しずちゃん達が入って行った階段を見ていた…はぁ…ドラえもんもそうだけど何でこうも僕の周りは、変態が多いんだよ…

 

「のび太!お前も」

 

「そんな事はしないし、させないよ?」

 

「なんだよ!のび太の癖に生意気だゾ!」

 

スネ夫がそう言ってきた…それどころかまたあの5歳児みたいな顔になってるし。心做しかあの子の声に聞こえた。…ってそれとこれとは別だって!

 

「それは関係ないだろ!お前ら!今から魔界星に行くっていうのに、覗きして何が嬉しいんだ!」

 

「うっ…それは確かに…だが!男にはやらねばならぬ事があるんだよ!」

 

「いやもうそれは最低だっての!?」

 

「ふん!腰抜けな2人はそこにいろよ!」

 

スネ夫がそう言って、ジャイアンと共に下へ行った。はぁ…もういいや…あーちゃんに殺されなきゃいいけど。そして数秒後…

 

「「ぎゃあああああああああ!!!」」

 

2人の叫び声が聞こえた、あーぁ、あーちゃんの逆鱗に触れちゃったねありゃ…そして蓋が開きあーちゃんが出てきた。生きる屍となった変態2人を脇に抱え、僕らに渡してきた。

 

「はいこのゴミ2人返す。」

 

「すまんな。止めたんだが。」

 

「この2人が強行突破したんでしょ?」

 

「うん」

 

「まぁ、いいわ、じゃあ入ってくるね!のびちゃんは覗いてもいいのよ?」

 

あーちゃんはいたずらっ子な顔でそう言ってきた。うん何でだよ!?

 

「覗かないよ!?」

 

「ふふっ、冗談よ。」

 

あーちゃんは笑顔でまた入って行った。ふぅ…ひとまず休憩にするか。僕らはこうして魔界星へ行く間少しばかりの休息に入るのであった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

私は静香さんの髪を乾かしながら、明日奈さん、直葉さんと話していた。

 

「絨毯の中でお風呂が入れるんなんて、幸せだわぁ」

 

「まぁ、あの二人(ジャイアンとスネ夫)が来て、警戒しちゃったけど。」

 

「アス姉が一気にコテンパンにしちゃったもんね〜」

 

あの二人が来た時の明日奈さんは覇気がほんとに、すごかった。赤いオーラを出しながら、2人を…これ以上は言えないわ。

 

「そういえば、静香さんってほんとにお風呂が好きなのね?」

 

「大好き!一日中入ってても飽きないわ!」

 

「えぇ…」

 

「それじゃふやけちゃうわよ…ふふふ。私もね。小さい頃静香さんや明日奈さんみたいに長かったの。」

 

私は、昔を思い出しながら3人に言った。

 

「ほんとに?」

 

「どうして髪を切っちゃったんですか?」

 

直葉ちゃんがそう聞いてきた。私は少し迷いながらも。

 

「短い方が似合うかなって!」

 

「そうなんだぁ…でも長かった美夜子さん見てみたかったなぁ。長い時でも可愛いかったと思うし。」

 

「そんな事は…」

 

「あると思いますよ。私は今の髪型キープしてるけど、髪伸ばすのもいいかなぁって思ってますし!」

 

直葉ちゃんは自分の髪を触りながら、そう言った。それって。

 

「のび太さんの好みが長い髪の人だからなの?」

 

「いや…どっちかって言うとのび兄はショート…ってそうじゃないよ!?」

 

「なーんだ…そいうえば3人はいつからのび太さんの事を好きになったの?」

 

私はのび太さんの事も聞いてみた。私ものび太さんの事好きになったから、3人がいつのび太さんをすきになったのかも知りたいし。

 

「…いつからだろう。気づいた時にはもう好きなってたの///」

 

「私は小さな時にのびちゃんとおままごとしてたんだけど、その時からかなぁ///」

 

「私は!お兄ちゃん経由で知り合ったんですけど!一緒に遊んでるうちに…///」

 

3人は顔を真っ赤にしながら言っていた。わかる気もするなぁ。のび太さんってなんとも言えない魅力があるから。

 

「そっか〜…私も負けていられないわね?」

 

「こればっかりは負けないよ!」

 

「私もよ!」

 

「ふふふ…」

 

私は、みんなと話してるうちに昔を思い出していた。ママがまだ生きていた頃にもこういう話や髪型の事を話していたから。

 

「美夜子さん?」

 

私が昔を思い出していると明日奈さんから声がかかった。

 

「え?」

 

「どうしたの?」

 

「いえ、なんでもないの!少し風に当たってくるわね!」

 

「え?あ、うん」

 

私は少し風に当たりに外に出た。何だか悲しくなってきたから。ママが亡くなって私は強くなろうと決心していたのに、結果はあのメジューサには負け、パパも連れ去られた。私がもう少し強ければ、あんなことにはならなかったのに…そんな事を思っていると涙が溢れ出した。泣きたくなんてないのに。

 

「美夜子さん」

 

声が聞こえた。私は流していた涙を拭き、後ろを向くとのび太さんが心配そうにこちらを見ていた。私は心配させまいと笑顔で。

 

「あら、のび太さん!どうしたの?」

 

「あーちゃんに聞いたんだ。出ていった後に美夜子さんの顔が少し暗かったから行ってあげてってね。」

 

明日奈さんにはどうやら見破られてたみたい…恋敵でもある私にのび太さんを向かわせるなんて…私はシラを切ろうと。

 

「そんなことないわよ!」

 

と笑顔でそう言った。しかしのび太さんの顔が少し曇った。

 

「なら…どうして泣いてるんだよ。」

 

「え?」

 

のび太さんに言われ、手を目の近くまでやるとさっき拭いたはずの涙がまた流れ出していた。

 

「…美夜子さん。確かに僕達は出会って間もないし。前にも言った通り僕は美夜子さんが心配なんだ。いつ壊れてもわからないくらい、心が壊れかけてるってわかるよ。」

 

「…どうして…」

 

「僕もね…わかるんだ。2回くらい心が壊れた時期があったから。」

 

のび太さんは切なそうな顔でそう言った。

 

「一体…何が…?」

 

「…1回目はあーちゃんを傷付けたから、僕とあーちゃんがおままごとしてたって聞いたよね?」

 

「聞いたわ」

 

その時から好きって事もだけど、これは言っちゃいけないわね。

 

「その時ジャイアン達にそそのかされて、あーちゃんにいたずらしてしまったんだ。」

 

「そんな事が…」

 

「僕はその時に心が壊れて、塞ぎ込んだんだ。僕はその事をドラえもんに言うとドラえもんが過去に連れていってくれた。」

 

「そんな魔法がある!?」

 

私は驚いてそう聞いた。そんな魔法があれば、私もママを助けられて魔界星だって来なくなる!

 

「うん…まぁ、一応ね。」

 

のび太さんの顔が少し暗くなった。あれ?どうしたんだろう?

 

「それで過去に行って、あーちゃんに謝ったんだ…その後に現在戻った僕の学校のクラスに転校生が来るって情報が回ってきたんだ。まぁ、あーちゃんの事だったんだけどね?あーちゃんが転校した日に僕は呼び出された。あーちゃんにね?学校に山があるんだけどそこに和人とドラえもんもいた。ドラえもんはあーちゃん話していたんだ。あの日に来たのは現在の僕だって。」

 

「言っちゃったの!?」

 

「うん…でもね。ドラえもんは気づいたんだ。過去に干渉する事はホントは未来では許されないことを…ドラえもんはそれに気づいて、あーちゃんが引越しする日にその話をしたらしい。僕は泣いてる彼女を見て、事の重大さに気づいたんだ。過去でやった事を過去でやっても、結局は何も無いんだって。それから僕はあーちゃんに本当に謝った。過去でやってしまった事も全部」

 

のび太さんの話は、嘘のような本当の話だった。過去でやった事を過去でやっても…か。私は愚かな事を考えていた。確かに過去に戻れば、ママが死ぬ過去は変えられる。それに魔界星だって来なくなるって思っていたけど、この話を聞いたら、そんな事したらダメなんだ。

 

「それで2回目なんだけどね。和人の事なんだ。」

 

「え?和人くんが?」

 

「うん…僕はあーちゃんの事を後悔したままだった、けど和人のお陰で立ち直ることは出来たんだ。でも…和人は、去年突然姿を消した。」

 

のび太さんの表情はなんとも言えない感じになった。

 

「僕はショックが大きすぎて、半年間家に引き込んでた。義務教育である自分が何で進級できたのか不思議でたまらなかったけど、ママが先生に事情を話してくれてたから、そして半年前に僕は久しぶり外に出た。ママにたまには外に出なさいって言われたから、そんな時にしずちゃんにも再会して、街の商店街に太〇の達人をフルコンボしてる人がいるってしずちゃんから聞いて、そこに行ってみるとほんとにフルコンボしてる人がいたんだ…それが…」

 

「和人君だったのね?」

 

「そうなんだ。僕は和人の顔を見た時…あぁ帰ってきたんだ…そして怒りもあった。この1年間に何をしていたんだって聞いたら…」

 

「俺の親やスグが血の繋がりのない家族って知ったんだ」

 

不意に後ろから声が聞こえた。和人くんだ。

 

「…和人?どうしたの」

 

「どうしたもこうしたも、ご飯の時間だから、2人を呼びに来たんだよ。でもあの話を話してたから俺も言おうと思ってな?」

 

「あっ、そんなに話し込んでたのか。美夜子さん…僕が言いたいのはね。」

 

どうやら、2人で話してたら時間が経っていた。そしてのび太さんが私に向けて言おうとしてた事を理解した。つまり。

 

「…1人で抱え込まないで、みんなに頼ってってことよね?」

 

「そうだよ…僕は過去の経験があったから、今がある。だから僕も頑張るよ…美夜子さんも守るし、何より満月牧師も助け出すよ。約束するよ。」

 

「俺もだ。きっとみんなもそう思ってる。だから美夜子さん」

 

「「僕(俺)達はあなたを守る騎士となるよ。」」

 

のび太さんと和人君はそう私に言ってくれた。何だか嬉しい…でも

 

「守られるだけじゃ…私いけないわ…だから一緒に戦うわよ!…ありがとう。元気出た!」

 

私はのび太さんと和人の頬に手を当てて、元気になった事を伝えた。

 

「じゃあ、下に戻るか。」

 

「「ええ(うん)」」

 

私はのび太さん達と一緒に戦う事をまた決意しながら、下の食堂に直行したのであった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして地球から3日が経ち…僕らの目の前には黒い星…魔界星があった。

 

「ついに…来たね」

 

「あれが、魔界星か…」

 

「あの星の接近を止めるには、悪魔族の王…大魔王デマオンを倒すしか道はないわ。」

 

美夜子さんは僕達にそう言い聞かせるように、魔界星に顔を向けながらそう言った。

 

「魔界星を包む黒い炎への入口はただ1箇所に存在する。地球で言うと南極にある場所にある穴から入るらしいわ。ただし、10秒で通り過ぎないと何もかも燃やし尽くしてしまうらしいわ。」

 

魔界歴程を開き、美夜子さんは魔界星の入口を教えてくれたが、猶予は10秒…10秒以内に入らないと絨毯はもちろん僕らのやき尽くされてしまう。

 

「10秒か…」

 

「フルスピードで突っ込んでも、もつかどうか…」

 

美夜子さんの心配をよそにとうとう炎裂け目までやってきた。その裂け目は、見た目は台風のようだった。

 

「重力圏に突入するわ!みんな!何かに捕まって!」

 

そう言われたみんなはなんとか掴んでいたが…僕は何も掴めずすんでのところで転がってしまった…こういう時に不運はいらないんだけど!?…そうこうしてるうちに絨毯は魔界星の重力圏に入りフルスピードで魔界星に突っ込んだけど、やはり炎の威力に負けて絨毯は至る所から、燃えだしたので僕らは急いで脱出し、タケコプターで空を飛び絨毯が南極に激突し爆発した所を見ていた。

 

「急いで!悪魔達がこれに気づいて、ここに来るかもしれないわ!」

 

美夜子さんそう言われ、僕らは物陰に隠れその様子を伺っていた。するとほんとに悪魔達が来て、絨毯の周りを取り囲んだ。そして話し終わったのか、再び飛び立ちどこかへ行った、それをスパイ衛生で追跡させた。それはともかくとして…

 

「さ、寒い…」

 

「この格好だからなぁ…」

 

僕らの今の格好は半袖に半ズボンだったので、当たり前だけどすごく寒かった。

 

「さ、寒いけど、後を追うよ!」

 

僕達はタケコプターで、悪魔達のあとを追うため飛び立った。しかし…

 

「…眠い…」

 

吹雪の中、突然睡魔が襲いかかってきた。ここで寝たら頭が凍って死んでまう…でも僕は知っての通り睡魔には従ってしまうわけで…

 

「ぐぅ…」

 

僕はその後の記憶はなかった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

僕は夢を見ていた…謎のクリームがその手にあり、それを手で少し肌に付けるとそこだけ暖かくなった。どういう夢だよ。そして僕は誰かに呼ばれた気がした。これは夢つまり誰かが起こしてるんだ。

 

「まぁ、起きるしかないよね。」

 

僕はそう言った後に目を覚ました。身体が火照っていた。横を見るとドラえもんと和人が2人で僕に何かを塗っていた。

 

「…和人にドラえもん?」

 

「あっ!起きたね!今塗ってるのは[あべこべクリーム]!寒いところでこれを塗れば、熱くなるんだ!その逆も然りだよ!」

 

「すごい!身体中ぽかぽかだわ!」

 

「あったかいー」

 

どうやらみんなもそれを塗っていた。あれは夢じゃなかったのか。そして僕達はまた飛び立った。

 

「見て!南極を抜けるわ!」

 

南極を抜けると海が広がっていた。それを通り過ぎた。そして…

 

「気をつけて!あと少しで悪魔達が住む大陸よ!」

 

美夜子さんがそう言い目の前にあるのは悪魔達が住む陸地があった、僕達は上陸しようとしたしかし…

 

「あぁ!!タケコプターが!」

 

僕のタケコプターのバッテリーが切れて、白亜紀の時みたいに回された。それが終わった後に周りを見たらみんなも同じでバッテリーが切れていたようだった。僕達は陸上に急いで行ったら間に合った。そしてその後にスパイ衛生を見ることにした、スパイ衛生に映っていたのはデマオンがいるであろう城だった。

 

「あれにデマオンが…パパも…」

 

「どうやって近づくんだ?周りは魔物だらけだぞ?」

 

和人がそう言うとドラえもんは少し考えてから言った。

 

「考えがあるよ![モグラ手袋]!」

 

ドラえもんは手袋を出してから、掘り出した。岩も柔らかく掘れるんだな。僕達は穴に入ってドラえもんの後を追った。美夜子さんがナビゲーションしながらドラえもんは掘り続けていた。途中からジャイアンに変わってからはものすごい勢いで掘り進めれた。そして目的の場所の真下に着き、再びスパイ衛生の映像見ていた、スパイ衛生は悪魔の裾に忍び込んだ。そのまま広い広場まで来たら大きな影がそこにはあった。

 

「あれは?」

 

「多分あれが、大魔王デマオンよ。」

 

あーちゃんが代表して口にした時に美夜子さんがそう説明してくれた。そして再びスパイ衛生の映像に目を移すと。

 

『地球人達は依然見つかりません。』

 

『ふふふっ…少しはやるようだな』

 

デマオンはそう言いながら、手に稲妻を走らせ悪魔…いやスパイ衛生に向けてその稲妻をぶつけた。どうやら見破られたようだった。スパイ衛生からの映像は消えてしまった。

 

「…映像越しからでも強さがわかるな。」

 

和人は汗をかきながら、そう言った…実際僕も汗が止まらない。

 

「大魔王デマオンを倒すには、この銀のダーツを心臓に投げつけること。」

 

美夜子さんが魔界歴程から出した銀のダーツを出しながら僕達にそう説明した。

 

「ダーツは12本…今居るのは9人か」

 

「3つ余っちゃうね…どうする?」

 

「…公平にジャンケンで行くか。」

 

僕達は余った3つを誰が持つかを決めるためにジャンケンをした。その結果…

 

「のび兄とお兄ちゃんと美夜子さんかぁ」

 

余った3つは僕と和人と美夜子で持つことになった。これに加えて、ドラえもんから月光灯も人数分配られた、ドラえもんは他にも。

 

「[盲点星効き目長持ち安心バージョン]!これを付けた人は相手の盲点に入ってしまうんだ!」

 

「盲点って視神経と接続する、網膜上の点。映像がここに結んでも視覚を欠き、その物が見えないってあれか?」

 

「そうそう!これはそれを意図的にするやつなんだ!つけてみるよ!」

 

ドラえもんが盲点星を付けるとドラえもんの姿は消えた。それに続き僕らも付けたら完全に皆消えてしまった。ほんとにドラえもんの道具の効力ってすごいね。ある人の言葉を借りるならば…かがくのちからってすげー!

 

「馬鹿な事考えてるだろ。」

 

「な、なわけないだろ!」

 

和人が姿は見えないけど、多分ジト目でこちらに声をかけてきた。何でわかるんだよ…

 

「じゃあ、みんな行くよ!」

 

ドラえもんの一声で僕達は地上に向かった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

地上に出ると、悪魔やドラゴン達がそこら中にいた。途中の階段で悪魔に見つかりそうになったけど、相手は見えてなかったので事なきを得た。

 

「それにしても広いな」

 

「とりあえず満月牧師が捕まってる部屋を探そう。」

 

「でもこんなに広いと探すのも骨だぞ。」

 

階段を登る途中悪魔と顔が合った。でもやっぱり見えていないようなので、急いで上へと向かった。しかし…

 

「もう…登ったり降りたりへとへとだよ。」

 

この城はすごく入り組んでいて、登ったと思ったら、また降りたり、登ったりを繰り返した。直ちゃんが言うのも納得するよ。

 

「満月牧師〜!」

 

僕は小さな声で満月牧師を呼んでいた。ドラえもんにたしなめられたがそれでも呼んだ。

 

「ん〜…?あっちだよ。」

 

寝ぼけていた悪魔に教えて貰った。いやいや見えてないはずなのに何で顔がかち合ったんだよ!?とりあえず、僕達は言われた方へと進んだ。奥には大きな扉がありそれを開けたがそこにはだだっ広い部屋があるだけで何も無かった。満月牧師の姿も。

 

「ねぇ…人を閉じ込めておくには広すぎない?」

 

しばらくそこを歩いてたら、あーちゃんがそう言った…確かにこの部屋は人一人を閉じ込めるには広すぎる気がする…というかここってスパイ衛生が最後に映した部屋にそっくりだ。次の瞬間だった…

 

『地球人の分際でよくここまで来たな。』

 

デマオンの声が姿も無く聞こえてきた。僕達は厳戒態勢を取った。僕らの目の前に大魔王デマオンが姿を表した。

 

「デマオン!!パパはどこなの!」

 

「満月牧師じゃなかった!あの寝坊助悪魔に騙された!」

 

「ふふふっ貴様らの姿など、全てお見通しだ!」

 

デマオンはそう言って、水晶を僕達に向けた。そういう事かあの水晶で僕らの姿を見て、ここまで誘導されたってわけか!!僕達は盲点星を外してからデマオンに向き直った。

 

「大魔王デマオン!地球侵略を諦めて、引き返しなさい!!」

 

美夜子さんがそう叫んだ。しかしデマオンは不敵な笑みを浮かべ嘲笑うかのように。

 

「ふん…それは出来ぬな…地球には我々悪魔族が何千年もの間、狙ってきた獲物…諦めるには美しすぎる星なのだ…」

 

デマオンは淡々とそう言った。

 

「ならば覚悟!!」

 

美夜子さんの合図で僕達は銀のダーツを構えた…しかしデマオンは青や紫といった色の炎を纏った後に僕らの周りにデマオンが増えた。

 

「本体は一体!他は幻よ!!」

 

美夜子さんが僕達にそう言った後に銀のダーツを投げたがその先にいたデマオンは幻だった。みんなも次々と投げたがそれも空振りだった。

 

「くっ!!もう銀のダーツもない!!どうすれば!!」

 

僕と和人と美夜子さん以外のみんなは銀のダーツを投げ終えたので、もう手持ちに銀のダーツがなかった。他には月光灯…これだ!!

 

「はっ!!」

 

僕は月光灯をデマオンに向かい放った。デマオンは幻を消しながら、苦しんでいた。

 

「何だァ…この光はぁ!?」

 

「今だ!!」

 

和人と美夜子さんは銀のダーツを投げた。僕は投げなかった何だかいや予感がしたから。

 

「う…うわぁぁ!!!…ふふふふ!!!ハハハハハ!!!効かぬ。」

 

「そんな!?何でなの!?」

 

確かに2人は心臓に向けて銀のダーツを投げたはずだ…胸の左側に…いや待てよ?

 

「そこには心臓がないんだな!」

 

「ふ…その通りだ。」

 

「くっ!!」

 

デマオンがそう肯定した後に美夜子さんが走り出した。剣を持って、デマオンに向けて斬りかかったがデマオンは斬られても何事もなかったかのように立ったままだった。そして風を起こし美夜子さんを吹き飛ばした。僕は走り出して美夜子さんを受け止めた。そして僕は美夜子さんが持っていた剣を持ちデマオンに斬りかかった。やはり実体がないようにすり抜けてしまった。

 

「のび太!無茶するな!!」

 

「分かってる!でも!」

 

「ふっ!!虫けらどもめ!!」

 

僕と和人が話してるうちにデマオンが風の魔法を放ち、僕達は城の壁をぶち破り吹き飛び散り散りなってしまった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「のび太君!!」

 

「のび太!!」

 

「…ん…?」

 

僕はどうやら気を失ってしまってた…ドラえもんと和人の呼び声で目が覚めた。

 

「早く隠れて!!」

 

「悪魔族が来る!」

 

「うわっと!!」

 

僕はそう言われ、物陰に隠れた。

 

「みんな!一旦逃げて作戦を練り直しましょう!城の反対方向に森があるのが見える?」

 

美夜子さんが言った方を見るとほんとに森があった。

 

「[盲点星]を付けたら全速力であの森を目指して!森の入口で落ち合いましょう!」

 

僕はそう言われてから、盲点星を付けて走ろうとした。しかし…

 

「痛い!」

 

「あーちゃん!?」

 

走ろうとした時にあーちゃんが隣に居たらしくぶつかってしまった

 

「ごめん!あれ?何この柔らかいの…?」

 

「早く手を離して!!」

 

あーちゃんがすごい形相でこちらを睨んできた。僕は自分の腕の先を見ると僕の手があーちゃんの胸を掴んでいた…ってこんな時まであれって出るの!?じゃなくて!!

 

「あーちゃんごめん!!」

 

「もういいわ!!さっさと行くわよ!//」

 

「はい!?」

 

少しトラブルが起きたが、僕達は盲点星を付けて走り出した。しかし…

 

「うわぁ!?」

 

ジャイアンが…

 

「ママぁ!!」

 

スネ夫が…

 

「いやぁぁ!!!」

 

しずちゃんが…

 

「きゃあああ!!」

 

さっきまで近くにいたあーちゃんも…僕はみんなの悲鳴を聞きながらも走り続けた。こうしないといけないから、でも僕はつまづいてしまいちょっとした穴に落ちてしまった…その時盲点星が砕けてしまった。

 

「くっ!!ここまでか!!ってうわぁ!?」

 

僕は捕まるかと思ったけど、身体が宙に浮いた。そのままに僕は洞穴まで来たそこには…

 

「美夜子さん!?」

 

美夜子さんがそこにはいた。盲点星を外して、僕を助けてくれた。

 

「し…」

 

美夜子さんは、上を見たそこには悪魔達が落ちた洞穴を囲っていた。

 

「…のび太さんこれを使って。」

 

「これは…」

 

美夜子さんが渡してきたのは、美夜子さんが付けていた盲点星だった。待ってよこれって!

 

「まさか!犠牲になるつもり!?」

 

「そうよ!私が悪魔達を引きつけるから、その間に!」

 

「待ってよ!!言っただろ!!守るって!」

 

僕はそう言った。でも美夜子さんは少し怒りに満ちた顔でこちらを向き。

 

「あなた魔法が使える!?悪魔と戦える!?ここで2人とも捕まったら誰が地球を守るのよ!!」

 

「美夜子さん…」

 

わかってはいた…僕には魔法も戦える道具もない…守るとか言っといて結局は何も出来やしない…

 

「…ごめんなさい…言いすぎた…とにかく今は逃げて。私ね…最初に会った時のび太さんの事頼りにないなぁって思ってたんだ。でも2人で話した時にあぁ…この人ってこんなに頼れるんだって、3日前の絨毯の時も…それに皆が一緒にいてくれたから、一人じゃなかったから何も怖くなんかなかった。のび太さんと和人さんが言ってくれた時なんてほんとに嬉しかったの。」

 

美夜子さんはそう語ってくれた。そして涙を流しながら笑い悪魔達がいる所へと飛び出して行った…

 

「美夜子さーん!!」

 

僕は涙を流し、再び走り出した。無我夢中で森の方に駆け出した。必ずみんなを助けに戻るから!美夜子さん!!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

森に着き、和人とドラえもんと直ちゃんが後からやって来た、叫び声は聞こえたけど、まだ捕まってないと思って、僕らは空を見上げながら、みんなを待っていた。

 

「月が…真っ赤だ…血みたいに真っ赤だ…」

 

ドラえもんは空を見上げながら、そう呟いていた。この魔界星にも月があるとは思ってなかった。

 

「みんな…来ない…」

 

「……やっぱり捕まったんだね…」

 

考えたくはなかった。でも…来ないという事はやっぱり捕まったんだ。

 

「銀のダーツが使えなかったのは、あそこの部分に心臓がなかったから…どこかにあったんだ。」

 

「魔界歴程のもう半分があればそれもわかったのかもしれない。」

 

「……僕がこんな世界にしなければ…」

 

あの時魔法なんて思い付かなかったらこんなことにはならなかったんだ。僕は魔法ならなんでも出来るって思い込んでいた。これがこの結果だ。

 

「お前だけ責めるなって…俺達もあの場に居たから、同罪だ…」

 

「でも!!僕が最後まで駄々を捏ねて!魔法を否定した和人やドラえもん、あーちゃんの言葉を素直に受け取ってなかったから!!」

 

「私だって、魔法の世界を否定しなかった!もしもボックスを思い付かなかったらって…!」

 

僕と直ちゃんは罪の意識からか、涙を流しながら言っていた。するとドラえもんが…

 

「みんな……取り返しはつくかもしれないよ」

 

「何でだ?もしもボックスはもうないぞ?」

 

ドラえもんは神妙な顔をして僕らに話しかけた。和人はもしもボックスの事を言ったがドラえもんは…

 

「…明日奈ちゃんの時みたいに過去に戻って過去の僕らにもしもボックスを使わせないようにするんだよ!」

 

「…それはどういう意味かわかってるのか!?また時間犯罪に手を染める気か!!」

 

「世界を救うためにやるんだよ!」

 

「…くっ…背に腹はかえられんか…でもタイムマシンはのび太の部屋にあるぞ?」

 

和人も言った通り、今タイムマシンがあるのは僕の部屋の机の中だ。いくらこの星が地球には近づいてるとはいえ、戻るには時間がかかる。

 

「これを使おう。[取り寄せバッグ]!これはワームホールが内蔵されており、遠くの場所にある物をバッグを通じて手元に取り寄せることができる道具なんだ!地球ののび太君の部屋から机をっと。出た!さぁ、3人とも!」

 

「「「うん!!」」」

 

僕らはタイムマシンに乗り超空間に居たしかし…

 

ビーッ!ビーッ!

 

「なに?」

 

「後ろに何かいる…」

 

タイムマシンから警報がなり、後ろを見てみると

 

「メジューサ!?ドラえもん!!」

 

「うん!」

 

メジューサが超空間を何も無く航行していた。ドラえもんはヴァサゴの時の様に猛スピードで過去の世界に行った。そして僕達は過去の僕の部屋まで来た。

 

「くそ!まだ追ってくる!!」

 

「一先ずタケコプター!!」

 

僕らはタケコプターで逃げようとした…が

 

「電池切れーー!?」

 

電池切れなのを忘れていて、落ちた。僕達は箒があったので仕方なくそれを乗ることにした。

 

「大丈夫なのか!?」

 

「火事場の馬鹿力ってやつだよ!!」

 

そう言った瞬間飛べた。上を見るとメデューサがこちらに来たので急いで飛べと言った。

 

「飛べ!!」

 

飛べはしたが、やはり4人も乗ってるので上手く飛べずにジグザグに進んでいた。そして僕達はメジューサからの魔法で石になってしまい、ドラえもんと直ちゃんは僕の家へ。僕と和人は木の上に落ちた。そうか…やっぱりあの時の石像は僕らだったんだ…そう思ってるうちに僕らは木の下に落ちて、ジャイアン、スネ夫、しずちゃんがやって来て、しずちゃんがどこかに行き。そのあとに僕達がやって来て僕らを持ち庭へ行き、そのまま放置された…そして夜になり、月が出てきた時だった。

 

「痛たたぁ…戻った。」

 

「きっと月の光だ。ってそんなこと言ってる場合じゃない!あと少しでもしもボックスが使われる!」

 

「早く急ごう!」

 

僕達は急いで玄関から通り抜けフープっていう道具で中に入り、行こうとしたが…

 

「あぁぁ!!?月が!!」

 

「固まるぅ!!」

 

僕達は再び石になってしまった…

 

 

「なーにこのガラクタ?」

 

「勝手に入ってきたんだよ!」

 

「庭に置いてあったんですよ!?」

 

「そんな馬鹿な石が勝手に動くわけないだろ」

 

「夜中にこんな悪ふざけして、早く片付けなさい!」

 

僕達はドラえもんのポケットの中にいた…ポケットの中は色んなひみつ道具があった。

 

 

『ドラえもん!』

 

『んー…どうしたらいいんだよ〜…あっ!』

 

ドラえもんは何かに気づいた。そこには月光灯があった…なるほどあれの光を浴びて元に戻るのか。

 

『ぐぬぬーー!』

 

『ドラちゃん!頑張って!』

 

『おりゃ!』

 

ドラえもんが少し動いて、月光灯を蹴り飛ばしたそしたら、色んな道具がぶつかった後に月光灯にヒットマンのような道具があたり月光灯は光出して僕達に当たった。

 

「あおーん!!」

 

「鳴いてる場合か!!暴れてここのドラえもんに気づかせるんだ!」

 

「そうだね!!」

 

僕達はひたすら暴れた。月光灯の効き目が切れるまで…しかし過去のドラえもんには気付かれずにそのまま月光灯の効き目は切れてしまった…

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ーーー太君!のび太君!!」

 

僕はいつの間にか気を失っていたようだった。ドラえもんに起こされた。でも何で僕達は元の姿に戻ってるんだ?

 

「この子が助けてくれたんだって!」

 

直ちゃんが指をさした。その先には黄色いドラえもんより小さなロボットが目の前にいた。

 

「…はじめまして!私!ドラミ!お兄ちゃんの妹なの!」

 

「でもどうしてここに来たんだ?」

 

ドラえもんは疑問に思ったのか。ドラミちゃんに聞いていた。

 

「セワシさんが言ったの、お兄ちゃんの腹痛の原因は四次元ポケットにあるかもしれないから、スペアポケットで様子を見たらどうだって、そしたら、石になった4人を見つけたってわけ!」

 

「ドラミー!!」

 

ドラえもんは感極まってドラミちゃんに抱きついた。ドラミちゃんのお陰で助かったんだ。僕らは兄妹の抱擁を微笑ましくそれを見ていた。

 

「やめてよもう〜…一体どうなってるの?」

 

「それは僕から説明するよ。ドラミちゃん。」

 

僕はドラミちゃんに関節丁寧に事の次第を説明した。

 

「まぁ、そんな事があったの?じゃあ、これで解決よ!もしもボックス〜!」

 

ドラミちゃんは即解決とばかりに、もしもボックスを出した。でも僕は少し疑問に思った。

 

「…疑問なんだけど、これで世界は元に戻るけど、魔法サイドの出来事はどうなっちゃうの?」

 

「そ、それは…」

 

ドラえもんは歯切れ悪く、少し申し訳なさそうにしていた。

 

「つまり並行世界(パラレルワールド)になっちゃうの」

 

「パラレルワールドって…あの?」

 

並行世界(パラレルワールド)…それはつまり世界が分岐して科学サイドと魔法サイドで分かれてしまうという事…

 

「ダメじゃないか!そんな事したら、美夜子さんを裏切ることになる!それにあーちゃんも置いてくことになっちゃうじゃないか!」

 

向こうの世界にはあーちゃんもいる。そんな事したら、あーちゃんは置いてけぼりにしてしまう。それに僕は、美夜子さんと…だから…!

 

「…ドラえもん…和人…直ちゃん…戻ろう…」

 

「のび太?」

 

「僕は約束したんだ…美夜子さんのお父さんを助けて、悪魔達から美夜子さんを守るって…誓ったんだ!必ず美夜子さんを助けるって!!」

 

「俺だってそうだ…忘れるとこだった…」

 

「私も戻るよ!!私だって、美夜子さんやアス姉達を助けたい!」

 

「うん…戻ろう!決着をつけるために!」

 

僕達は決着をつけるために、魔界星に戻った…美夜子さん、みんな!待っててね!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

僕達は魔界星に戻り、まずは絨毯をタイム風呂敷で戻してから、城へと直行した。

 

「じゃあ、作戦通りにね!」

 

「「「「うん!!」」」」

 

僕達はそれぞれ魔界星に行く前に練った作戦通りに行動を開始した。僕はみんなを助ける為和人と共に皆が捕まってる所までやって来た。中にいる悪魔達が出ていった後に僕は通り抜けフープを壁に付けてから、中に入った。

 

「みんな!」

 

「助けに来たぞ!」

 

「「「「「「のび太(のびちゃん)(のび太さん)(のび太君)!?和人(和人君)(和人さん)!?」」」」」」

 

「って美夜子さん元に戻ってる!」

 

「そうなの!魔法をパパが解いてくれたの!」

 

「よかった!」

 

僕は美夜子さんが人間の姿に戻ったのを見て嬉しくなった。するとドラえもんが後から入ってきた。

 

「みんな…あれ?美夜子さん元に戻っちゃったの…?」

 

「ジャキ…何か文句でも?」

 

ドラえもんがあからさまに落ち込んだのを見て僕はまた空気砲を装着し、突きつけそう言ったらドラえもんはすごい汗をかき

 

「な、ないです!?」

 

と全力で言った。ともかく皆を助けることが出来た。

 

「のび太さん!!」

 

安心してる間に美夜子さんが抱き着いてきた。ドラえもんが美夜子さんについていた手錠を外したんだろう。

 

「本当にありがとう!約束を守ってくれて!」

 

「うん!でもまだ安心は出来ないよ。」

 

「そうね…行きましょう!」

 

美夜子さんは笑顔でそう言った。そしてドラえもんが通り抜けフープで外に出たが…

 

「さぁ、急いで!ドラミが悪魔を引き付けてるうちに…あっ!?」

 

悪魔の1人とかち合ったやばいな。

 

「だ、誰だ貴様!ん?星が1つ2つ3つ4つ…!?し、失礼しましたー!?」

 

「何今の?」

 

「この帽子が役に立ったみたい…ははは…心臓に悪い。」

 

そんな事がありながらも、僕らは直った絨毯に乗り、飛んでいた。

 

「絨毯は燃えたはずなのに!?」

 

「…僕の魔法さ!」

 

ドラえもんが疑問に思っていた美夜子さんにそう言った。その後ドラえもんの気球を壊したドラミちゃんを救った。

 

「ドラちゃん!このまま月に向かうわ!メデューサが月の魔力を消し去るつもりなの!」

 

「…なるほどね…じゃあ、みんな!中に入って!大丈夫!あべこべクリームを絨毯に塗ってあるから!」

 

僕達は絨毯の中に入り、炎を突っ切った。そのまま絨毯は月まで直行した。月まで来ると、裏側にメデューサがおり今にも中心部を突き刺そうとしていた。

 

「まてぇ!!」

 

「もう遅い…地球は悪魔族の…?」

 

メデューサの動きが止まった。美夜子さんの方を見ていた…

 

「やめてぇ!!」

 

「う…うぅぅぅ!!」

 

メデューサは急に苦しみ出した。美夜子さんを見てから何だかおかしい。そしてあの猿が苦しむメデューサを押さえつけいた…しかし猿はメデューサにぶん投げられた…仲間割れか?でもメデューサはそのまま剣を月の中心部に突き刺した。月は眩い光を放ち、次の瞬間には月の光が無くなっていた。そして僕達はいつの間にか月に落ちていた。メデューサの方を見ると…

 

「う、うわぁぁぁ!!?」

 

メデューサはさっきより苦しんでいた。直に月の光を浴びたせいなのか。

 

「あれは…嘘…!ママ!」

 

美夜子さんと満月牧師は、苦しんでいたメデューサの方に走り出した。メデューサの姿はどんどん溶け出して、女性の姿になり倒れかけたところを美夜子さんが受け止めた。あの人はまさか…

 

「美夜子…!」

 

「ママ…?」

 

「こんな…こんな事が…どうしてなんだ…」

 

「あの時の悪魔と契約を交わした時に私の魂は悪魔に囚われてしまったの…それかずっとデマオンの下で…ごめんなさい…あんな事をするなんて…美夜子の大切な友達まで騙して…でも…貴女を…貴女を助けたかった…だけなの…」

 

美夜子さんのママは、涙を流しながら美夜子さんや満月牧師にそう言っていた…

 

「ふふふふ!!ははははは!!!皆の者!!月の魔力は解かれた!!我々の邪魔をする者は生きて帰すな!!!」

 

デマオンの声が聞こえた。そんな中まだ美夜子さんのママはまだなにか言おうとしていた。

 

「魔界星に…魔界星に浮かぶ赤い…月…」

 

「月…?月が何!」

 

その瞬間また美夜子さんのママが消えそうになったが、なんとか持ちこたえたらしくこう言った。

 

「それが…デマオンの…心臓!」

 

「ママ!行かないで!」

 

美夜子さんのママは力の限り声を振り絞りそう言った…しかしどんどん姿が消えだしていく…

 

「美夜子…あなたを愛してるわ…大切な人を大事に…ね…」

 

そう言って美夜子さんのママは完全に消えてしまった…美夜子さんのママはメデューサの姿になったとしても、美夜子さんを見守っていたんだ…魂を捕われたとしても…

 

「うぅ…」

 

「くっ……」

 

僕達は泣いている満月親子を見て…決意をさらに強固なものとした…僕は…いや僕達はアイツらを絶対に許さない!

 

「「「「「「「「美夜子さん…」」」」」」」」」

 

僕は後ろを振り向き、美夜子さんが涙を流しながらペンダントを抱きしめていた。僕達は手を出し美夜子さんを呼んだ。美夜子さんと満月牧師は涙を拭き、こちらを向いた。そして美夜子さんが僕の手を握った後にみんなも握り。最終決戦へと身を投じた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

僕達は絨毯に乗り、デマオン率いる悪魔族に向かっていった。

 

「星よ!雷となれ!人間どもを打ち砕け!!」

 

デマオンは、星を謎の魔法をかけて、僕達を襲わせた。僕らはドラえもんの道具で戦う者と自身の魔法で戦う者に分かれてからそれを打ち破っていた。そして僕達の最終目的である、デマオンの心臓まで近づいた。デマオンも気づいたのか悪魔達に指示していた。

 

「くそ!キリがない!」

 

「近づけないわ!

 

「数が多すぎる!」

 

「そうだ![どこでもドア]ーーー!!!」

 

ドラえもんがどこでもドアを出して、心臓の近くまで来た。僕が持ってる銀のダーツを打ち込んだらこれで終わりだ!

 

「のび兄!決めちゃえ!!」

 

「やっちゃぇぇえええ!!!」

 

「おりゃああああ!!」

 

「[ビッグライト]ーーー!!!」

 

僕が投げた銀のダーツをドラミちゃんが大きくして、大きくなった銀のダーツはデマオンの心臓に突き刺さった。

 

「やめろーーーーーーーーーーー!!」

 

デマオンの心臓は一回脈打ち、そして崩れ始め、魔界星にぶつかり魔界星は完全に消滅した。

 

「終わったね…」

 

「うん…のび太さん…本当にありがとう!大好き!」

 

「えっ…ははは…ってあれ?ペンダントが光ってるよ?」

 

「これはママの…あぁ!」

 

美夜子さんの持っている美夜子さんのママのペンダントが光りだして、いい線上になった光が月に向かって行きその光の元なのか…美夜子さんのママのおかげなのかわからないけど、月の魔力と光が元に戻った。それを見届けた。

 

「やったぁ!」

 

「のび太やったな!」

 

「え?あぁ…うん!これでみんなとお別れだね…」

 

「のび太さん?お別れって?」

 

「訳は帰ってから説明するよ…それに教会も直さないとね…」

 

僕は…美夜子さんに疑問を持たれたのか聞かれたが帰ったら話すと言った。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

地球に戻り壊されていた協会を僕達は直した後に湖で美夜子さんと二人きりで話していた。

 

「まさか…のび太さん達が科学サイドの人間だったなんてね…」

 

「なかなか言い出せなくてごめんね」

 

「いいのよ…でも私諦めないからね?」

 

「この世界には魔法サイド僕もいるんだよ?そっちに…」

 

僕は言葉を続けられなかった。どうしてかって?それは頬に美夜子さんからキスをされていたから…ってなんで!?

 

「…これが私の気持ち…確かにこの世界ののび太さんもいる…でも私は科学サイドのあなただったから好きになったの…」

 

「僕が元に戻したらもう会えなくなるんだよ!」

 

「この恋を諦めないわ。たとえ別世界なったとしてもね?」

 

「…はぁ…僕の周りの女の子はほんとに活気だよ…」

 

「そういえば、科学サイドの静香さんって…」

 

「元気いっぱいで曲がったことが嫌いな女の子だよ」

 

「ほんとに性格が違うのね。」

 

並行世界(パラレルワールド)の影響かもね。」

 

「そっかァ…明日奈さんも直葉ちゃんも和人くんも科学サイドなのね?」

 

「うん…そ「のび太くーん!!」どうやら、時間みたいだね。」

 

「もうそんな時間か…そうだ!握手しよう!のび太さん!」

 

「それくらいは…」

 

僕と美夜子さんは最後に握手をした…これが後に解消されるとは思ってなかったけど。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

僕達はドラミちゃんのもしもボックスで元の世界に戻した。

 

「ほんとに戻ったのか?」

 

「さぁ?じゃあ一応…チンカラーッホイ!」

 

僕は確かめるため、あーちゃんと直ちゃんに向けてチンカラホイと唱えた…

 

「何も起きないね…でもねのびちゃん…何で私達に向けてやったのかなぁ?」

 

「いやぁなんとなくなだよ…ははは」

 

「笑って誤魔化さないの!もう…」

 

そんな会話をしてから空き地いるであろう科学サイドのジャイアン、スネ夫、しずちゃんに会うために玄関の外に出た…しかし目の前には…

 

「美夜子さん!?」

 

「こんにちわ。のび太さん!」

 

「どうしてここに!?ていうか近くにいたの!?」

 

「そうよ、もしもボックスの事はある程度聞いてたし。」

 

「でも満月牧師にはどう!?」

 

「パパにはちゃんと説明して、説得したわよ?」

 

「えぇ…じゃあ、この世界で生きる気?」

 

「もちろんよ!これからもよろしくね!」

 

美夜子さんは笑顔でそう言ったよく見てみると美夜子さんの背があーちゃんくらいの背になっていた。この科学の世界に来たからなのか。彼女の笑顔を見ながら何かが起きてるんだろうかと思いながら、僕達の魔界大冒険は幕を閉じた…

 




雷神「フゥ…長かったァ」

銀「そりゃこの後半に映画のほぼ後半をぶち込んだこうなるわな美夜子に関してだがどうするんだ?科学サイドに連れてきてよ。」

雷神「なんか作ってる間にああなちゃったw」

銀「次回どうすんだよ」

雷神「魔界大冒険の後日談的なのをやるつもり。美夜子さんの日常風景とか?」

銀「つまりオリジナルってわけだな」

雷神「そういう事w」

銀「はぁ…では次回もお楽しみに!」

雷神「あっ、それと感想での指摘されたんですがスモールライトに関しましては、リトルスターウォーズが始まるまでは、スモールライトのビックライトモードを用います。」

銀「劇中での説明が足りてないんだよ。」

雷神「俺も思ったよ。混乱させてしまいすいませんでした。では改めまして次回もお楽しみに」

【11月30日追記分】

サ「って言っておいて、ビッグライトにしてるのは?」

雷神「リトルスターウォーズまでしばらく時間がかかっちゃうし、スモールライトの解除線を用いてますって説明は無理があったからかな?」

銀「何かココ最近変えてるが何があったよ?」

雷神「この物語に日付をつけるのを忘れてたんだ。ソードアート・オンラインって日付がよく出て来てるし。ソードアート・オンライン要素があるこれにつけないのはお門違いかなって。だから、全部に修正を入れてる。」

銀「そういう事か」

雷神「それでは次回もお楽しみに!」


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第8話美夜子さんの化学の世界の私生活

前の8話を消し新しくしました。

オリキャラの2人を特殊な役割にしています。

視点は、前半美夜子さんで後半は第三者目線です




ーー2018年7月14日ーー

 

 

あの事件から1週間が経つ7月14日。私は今学校の教室の前にいた。私が無理に来たせいかわからないけど、この世界に来て2日後に私の年齢がのび太さん達と同じになっていた。原因は不明のままだけど、私が今住まわしてもらっている、のび太さんのご両親に学校に行った方がいいと言われ、手続きをしてくれた。

 

(ほんとにのび太さんのご両親には感謝ね。)

 

私は心の中で呟いた。こんな身元もわからないような子を(この世界にも私はいるけど)住まわしてもらってる上に学校にまで行かせてもらうんだから。

 

「では、満月君入りなさい。」

 

「はい」

 

私は先生に呼ばれ、教室の中に入った。教室の中にはのび太さん、和人君、武さん、スネ夫さん、静香さんが居た。6人は私を見て手を振ってくれた。静香さん達には私の事を全部話した。みんなは疑うことなく信じてくれた。私は教卓の隣に立ち自己紹介をした

 

「親の都合で転校してきました。満月美夜子です。よろしくお願いします。」

 

「「「また女の子だ!!うおおおおぉ!!!」」」

 

私がそう言ったあとに男子が悪盛り上がりをした…ははは…

 

「男子!静かに!!美夜子さんが困ってるでしょ!」

 

そう言ったのは、メガネにポニーテールをした女の子だった。なんだか委員長っぽいな〜。

 

「村原君の言う通りだ。静かに!さて、席は…野比の隣が空いてるな。あそこに行きなさい。」

 

「はい」

 

先生がそう言ったあとに男子は静かになり先生が指さしたのはのび太さんの席の窓側の席だった。私は歩きだしのび太さんの隣の席に座った。

 

「美夜子さんよろしくね。」

 

「うん!よろしくね。」

 

のび太さんにそう言われ、私は微笑みながら答えた。先生からの報告を聞いてから朝の会は終わった。そして…

 

「ねぇねぇ!美夜子さんって満月教授の娘さんの美夜子さんに似てるけど姉妹なの!なんでこの時期に転校してきたの!?好きな人っている!?」

 

などなど、1人の女の子にマシンガントークで質問してきた。私は丁寧に答えることにした。ちなみにのび太さんはこの事を予感してたのか和人君の所に避難している。

 

「よく間違えられるけど、姉妹じゃないよ。満月教授とも会ったことないし。何でこの時期かは私もわからないの…好きな人に関しては…秘密よ♡」

 

「何だか居そうな感じ!?」

 

「菜江!質問しすぎよ!」

 

女の子を止めていたのはさっき男子を注意していた女の子だった。

 

「美奈ちゃん硬すぎだよ〜!」

 

「菜江は明日奈ちゃんにも同じ事言ってたじゃない。はぁ…まぁいいわ。ごめんね。菜江がマシンガントークして、あたしは村原美奈!よろしくね?」

 

ポニーテールがを揺らしながら女の子は私に丁寧に自己紹介をした。美奈さんか…

 

「大丈夫!ちょっとすごかったけど。」

 

「あっ、私は藤峰菜江っていうの!よろしく!」

 

マシンガントークで質問して来た活発そうな女の子からも自己紹介された。

 

「よろしくね!」

 

「そういえば、美夜子さん野比君に挨拶してたけど、知り合いなの?」

 

「うん!のび太さんとは前に会ったことがあったの。」

 

嘘は言ってない。でもまさか、ドラちゃんの道具でのび太さんが魔法の世界にした時に会ったって言ってもどんな反応されるかわからないからこう言った。

 

「へぇ!まさかカズっちやジャイアン達とも?」

 

「まぁ、そんな感じね。私が困ってる時に助けてもらったの。」

 

「のびたんって優しいからね〜!」

 

「の、のびたん?」

 

「菜江は親しい友達の事を特殊な呼び方をするの、気にしないでね?」

 

私が菜江ちゃんの呼び方に少しびっくりしたら、美奈ちゃんがそう説明してくれた。

 

「そうなのね。」

 

私達は軽く話をして、チャイムがなったので菜江ちゃんと美奈ちゃんは席に戻って行った。時は過ぎて、放課後帰る時間になった。帰り支度をしていたら、のび太さんから声をかけられた。

 

「美夜子さん。先に家に帰ってて僕、道場に行くから。」

 

「わかった。ママさんにもそう伝えておくね。」

 

「ありがとう。」

 

のび太さんはそう言うと和人君と一緒に教室から出ていった。私もそれに続いて教室を出ようとした…けど。

 

「ちょーーーーっと待ったぁ!!今の会話って何!?一緒に住んでるの!?のびたんと!?」

 

「ちょっと菜江!」

 

廊下を出た後に、菜江ちゃんが疾風の如く私の前まで来て、さっきの事を聞いてきた。美奈ちゃんも一緒に。まぁ言っても問題ないかなぁ。

 

「うん、まぁそうなんだ。ちょっと訳ありなんだ。」

 

「そうかぁ。ならいいや!引き止めてごめんね!またあしたね!!」

 

そう言いながら、菜江ちゃんは脱兎の如き速さ走っていった。忙しい子だなぁ…

 

「はぁ…菜江がごめんなさいね。じゃあまたあした。」

 

「いえいえ。うん。またあしたね。」

 

美奈ちゃんは謝ってから、菜江ちゃんの後を追い歩いて行った。

 

「ふふ。さすがの美夜子さんも菜江ちゃんのには驚いたみたいね?」

 

「あの元気さは見習いたいってうちも思うしね〜」

 

後ろから声が聞こえ、そちらを向くと明日奈さんと静香さんが苦笑いにも似た表情で立っていた。

 

「ははは…あの元気に一瞬気圧されそうになったけどね。2人は帰ったらどうするの?」

 

私は2人に聞いた、何も無ければ2人とこの街を散歩しようかなと思い、この一週間街を散歩とかできなかったから。

 

「うち、ピアノのレッスンとか、武術の稽古もないから、暇かな。」

 

「私も、特にないかなぁ。」

 

「じゃあ、よかったらだけど散歩でもしない?この一週間あまり街を見れなかったから。」

 

「あっ!行こ行こ!うちも美夜子さんと話してみたかったし!!」

 

「私もいいよ!」

 

私達は、約束をしてから家に帰りのび太さんの事をママさんに言ってから階段を上りのび太さんの向かい側の自分の部屋に入り、宿題を終えてから隣の家の明日奈さんを待ってから、一緒に静香さんの家に向かった。その道中に。

 

「そういえば、美夜子さんこっちに来てから魔法は使えてるの?」

 

明日奈さんがそう聞いてきた。魔法か…

 

「残念ながら、試したけど使えなかったの。この世界は魔力がないからかもしれないけど。」

 

魔法はこの世界《科学の世界》では既に廃れているからなのか、それともこの身体になったからなのかは不明だけど、使えなくなっていた。普段から魔法を使っていた事もあり最初の2日は困難だった、でも3日目では慣れてきたので問題は無いけどね。

 

「そうなのね。でもびっくりしたよ。ここに来て1週間で学校って。」

 

「私もよ、ほんとにのび太さんのご両親には感謝だわ。」

 

「のびちゃんのご両親ってほんとに優しいもん。何回も泊めさせてくれるし。」

 

「そうよね〜、そこがのび太さんにも似たのかもね。」

 

「ふふ、そうかもね。」

 

明日奈さんと話しているうちに静香さんの家の前まで着き、静香さんが来るのを待っていた。すると。

 

「あっ!美夜子さん!明日奈ちゃん!」

 

声が聞こえ、そっちを振り向くとスネ夫さんがいた。

 

「奇遇だねぇ!2人とも!これからしずちゃんとお散歩?」

 

「うん、そんな感じね。」

 

「そうなんだ!あっ、もしよかったら3人とも僕の家でお茶でもどう!ドイツ製の紅茶があるんだけど!!」

 

「散歩に行くって、静香さんにも言ってあるし。今日は散歩したい気分なのごめんなさいね?」

 

「そんな事言わずにさ!僕の家に来てよ!」

 

「いやだから。」

 

スネ夫さんには、丁寧お断りしてるのにさらに誘ってきた。しつこいなぁ。

 

「ねぇねぇ!家に来なよ!」

 

「はぁ…だから。スネ夫くん?美夜子さんも私も散歩の気分だから。やめておくって。」

 

明日奈さんもしつこく感じてるのか、少し呆れた顔でスネ夫さんに言っていた。でもスネ夫さんはさらに。

 

「そんなこと言わずにさ!(今しずちゃんがいないんだ!)楽しいから行こうよ!」

 

そんな時だった…

 

 

「…おい」

 

「ビクッ!?し、しずちゃん!?」

 

笑顔(目は全く笑っていない)で静香さんが、立っていた。す、すごい気迫…

 

「人の家の前で堂々とナンパすんなし、また…ヤるよ?」

 

「ご、ごめんなさーーーーーい!!」

 

スネ夫さんは猛スピードでこの場を去っていた。何だかかませ犬感が否めないんだけど…

 

「全くあの狐は油断も隙もありゃしない!」

 

「まぁまぁ、そんなことより散歩に行きましょ!」

 

スネ夫さんに怒る静香さんを明日奈がおさめてから散歩に向かった。その間も3人で世間話をしていた。そして一通り街を散歩した後に、学校裏までやってきた。

 

「ここが学校の裏山の入口だよ!」

 

「最後はやっぱり学校の裏山ね!」

 

静香さんと明日奈さんはそれぞれにそう言った。学校の裏山か…

 

「この山のてっぺんには千年杉って木があってね!小さい頃からのっちゃん達と遊んでるんだ!」

 

「私はその頃アメリカに居たからいなかったけどね」

 

「まさに子供楽園だったわけね…それにしても小さい時ののび太さんや和人さん達ってだったの?」

 

私は小さい時ののび太さんや和人達の事を聞いた。

 

「のっちゃん、あの頃は今より大人しい感じだったかなぁ。それと泣き虫?和くんはその反対にわんぱく坊主って感じでのっちゃんを積極的に遊びに誘ってた感じかなぁ。」

 

「そうね。あの頃の武さんは魔法の世界の武さんのような感じだったね。スネ夫さんはそのままだけど。」

 

何だか想像でき…武さんとスネ夫さんは出来るか。のび太さんや和人さんは想像できないなぁ。と思ってるうちに。

 

「あっ…てっぺんに着いた…」

 

裏山のてっぺんに着いた。そしてそこには静香さんが言った千年杉があり、その奥にはさっきまで歩いた街が夕日に照らされていて、とても綺麗だった。

 

「やっぱりいつ見ても綺麗ね…」

 

「ほんとにね〜」

 

静香さんや明日奈さんもそう思ったのか、感動していたようだった。私はこの光景をしっかりと目に焼き付けて置こうと思った。すると奥から影が見えた。

 

「おーい!しずちゃーん!あーちゃーん!美夜子さーん!!」

 

「迎えに来たよ〜!」

 

そこにはのび太さんとドラちゃんが頭にタケコプターをつけてこちらに来ていた。

 

「ふふ、迎えに来てくれる所ほんとに優しいよね。のびちゃんとドラちゃん」

 

「そういう所が好きなんだよね〜ってのっちゃん稽古の後に来てくれたんだ〜」

 

「ほんとにね。あっ…静香さん!明日奈さん!」

 

「「ん?」」

 

私はまだここに来て日が浅いし、化学の世界の常識もわかってない。パパには寂しい思いをさせるけど、それでも私は一緒に戦ったのび太さんや和人さん、明日奈さん、直葉ちゃんと別れるのは…悲しかった。正直常識がないって言われるかもしれなかった。みんなはそんな事言わないってわかってるけど、それでも不安だった。けどのび太さんや和人さん、明日奈さん、直葉ちゃんはもちろんの事、この世界では初めましての静香さん、武さん、スネ夫さんは笑顔で受け入れてくれた。だから…

 

「まだまだこの世界わからない私だけどこれからもよろしくね。」

 

「「もちろん!よろしくね!美夜子さん!」」

 

2人はこの世界に来た時と同じような笑顔でそう言ってくれた。

 

ーーーーーー

 

美夜子が新たな決意をしていた同時刻、同場所に2人の少女の姿があった。2人は美夜子達の様子を見ていた。というより監視の方が合っているかもしれない。2人は話をしていた。無論美夜子達のことで。そしてこの2人はひみつ道具の一つである透明マントをつけているので、美夜子達には見えていない。

 

「…美奈ちゃんどう思うよ〜?」

 

「…間違いなく黒ね。あの子は別次元の子よ。」

 

この2人の正体はのび太や美夜子達のクラスメイトの藤峰奈江と村原美奈である。なぜこの2人がこんな事しているのか、その答えは簡単。この2人はタイムパトロール隊の一員であり、そして彼女達の目的は『野比のび太とその周りの監視及び時間犯罪者で今も逃げ回っているヴァサゴ・カザルスの動向監視』なのだ。

 

「はぁ…隊長も面倒な任務与えてくれたよね〜。」

 

「仕方ないじゃない。あたし達しかのび太君と同い年がいないんだから。」

 

「そうだけどさ〜。はぁ…それにしてものびたん達まさか魔法の世界に行ってたとはね〜」

 

「もしもボックスを使われちゃ、あたし達もわからないわよ。この世界には向こうの世界ののび太さん達も居たことだし。見た目変わらないからわからなかったし。ほんとは美夜子さんがここにいる事自体ギリギリなんだから。」

 

のび太達が魔法の世界に行ってる間化学の世界では魔法の世界ののび太達がいたので美奈達はなんも疑いなく監視を続けていた。しかしのび太達がこの世界に戻った瞬間に魔法の世界ののび太達も消えたので、美奈達は慌てて調べ、のび太達が魔法の世界に行っていた事を知ったのだ。ちなみに美奈達がタイムパトロール隊の一員という事はのび太達は知っていない。不安を煽るような事はしたくないという美奈意見に奈江が賛成している。そして何故この数ヶ月しかいない美奈達をのび太達が違和感なくクラスメイトとして認識しているのはタイムパトロール隊の特権で少し記憶をいじったからだ。

 

「まぁ、この任務はヴァサゴが姿を現すまでって言われてるし。長期休暇って感じだから不憫には思わないけど。」

 

「それでものび太君達の監視は怠ったらダメよ。長期とはいえこれも任務なんだから。」

 

「わかってるって〜。まぁ今日も何事も無かったし。帰ろ〜」

 

「そうね。明日もちゃんとやるわよ。」

 

「まっかせなさーい」

 

美奈は奈江にそう言うと奈江はVサインを掲げながらそう言った。

 

 

 

美夜子の新たな決意と共に藤峰奈江と村原美奈の監視も良好な感じで今日の一日は終わるのであった。

 

「…美奈ちゃん達がタイムパトロール隊員だったのか…」

 

「どうしたの。のび太君?

 

「早く帰ろ?」

 

「いや、なんでもないよ。うん、帰ろう…」

 

のび太に正体を知られる事になるとはこの時の美奈と奈江には知る由もなかった…

 




雷神「てな訳で、前の8話を消して。最後にオリキャラの会話分を追加しました。」

銀「これも唐突に降りてきたんだろ?」

雷神「うん、何かオリキャラをこのままの感じの登場で終わらせるのはどうかなぁってさ、仕事中に思い浮かんだ。」

銀「お前は…仕事中に何考えてんだよ。」

雷神「えぇーほぼニートの銀さんには言われたくないよ。」

銀「ほぼニート言うな!?と、これから先の順は前と一緒だな?」

雷神「うん。少し変えて劇場版10本→SAO編→劇場版5本→ALO編→GGO編→劇場版5本エクスキャリバー編→マザーズロザリオ編→劇場版14本ってな感じかな。」

銀「そりゃまた、壮大な事だな。やれんのか?」

雷神「やるかやらないかじゃないやるんだ!」

銀「そのネタはいい」

雷神「ぐぬぬ…では皆さん今度こそ次回をお楽しみに!」


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第9話竜の騎士前編〜恐竜は今の世にいるのか〜

こんにちわ!今回は竜の騎士になります!

今回から上映順ではなくランダムで劇場版を書いていきます!

竜の騎士って若干ホラー入ってますよね。パラレル西遊記やブリキの迷宮よかマシですけど。


視点は、のび太少しスネ夫の後にのび太になります!

【11月22日中編の後半部分を最後のほうに追加】

改めて視点は、のび太、少しスネ夫、のび太、和人、スネ夫の順になります!


ーー2018年8月8日ーー

 

 

美夜子さんがこの世界に来てから時間が経ち8月8日の夏休み。今日は僕、和人、ジャイアン、スネ夫の4人でいつもの空き地に来ていた。何で集まっているかと言うと。

 

「だからさ〜、恐竜は絶滅したからいないんだ」

 

「どうして、そう言いきれるんだよ。お前はこの地球上を隅々まで見たのか?」

 

和人がスネ夫にそう言った、僕達が今話しているのは今の時代に恐竜がいるかいないかの話だ。

 

「それが常識だもん。」

 

「そうだぞ。のび太、和人流石に今の時代に恐竜はいないんだ。」

 

「じゃあ、ネッシーの話はどうなるの?あれはどう説明するの?」

 

僕はスネ夫に聞いた。ネッシーとはイギリスのネス湖に存在すると言われている恐竜の事だ

 

「それは地球のあちこちで、目撃したって人はいるらしいけど、証拠が見つかったことが無い。何よりもおかしいと思うのはそんなでっかい恐竜が何百体も見つかったら、ピー助の時以上に大騒ぎになるよ。それにそんなのが今まで生きていたとすれば、骨の1本や2本見つかるはずだろ?なのに今見つかってるのはどれもこれも6500万年前の化石ばっかりに限られてるんだぜ?…まぁ恐竜は一匹残らず絶滅したと考えるしかないんじゃない?ドラえもんのタイム風呂敷使って生きていたなんて事はしない事だね!僕はもう帰るよ!」

 

スネ夫は一通り喋ると満足したのか帰っていた。確かにスネ夫の言うことは理論上合ってる…けど…

 

「スネ夫はああ言ったけど、諦めるって訳にはいかないよ」

 

「はぁ…のび太の諦めの悪さは筋金入りだな。」

 

僕がそう言うとジャイアンが呆れたようにそう言った。そうだよ。僕は諦めが悪いさ。

 

「俺も手伝うからな。お前が諦めなかったから、ピー助の卵を見つけたんだ。とことん付き合うぞ!」

 

「ありがとう。和人!ジャイアンまたね!」

 

「おう!俺は何もできないが頑張れよ〜!」

 

「「おう!」」

 

そして僕達は、家に帰り、暑さでごろ寝してるドラえもんに頼んだ…でも…

 

「また恐竜?…それも生きた?世界中探すのに一体何年かかると思うんだよ!」

 

ドラえもんは呆れ半分、怒り半分でそう言った。ドラえもんの言い分もわかるけど。それでも僕達は!!

 

「僕らは一生かかっても構わないよ!」

 

「ああ!そこまでの覚悟なんだよ!!ドラえもん!生き残りの恐竜を探すまではな!」

 

「はぁ…[○×占い]〜!」

 

ドラえもんは唐突にそんな道具を出した。赤い丸と青いばつの至って普通のような道具をなんなのこれ?

 

「これはどんな質問にもマルかバツで答えてくれるんだ。これは100%信用できる道具だよ。」

 

「ドラえもんの道具だからなぁ。前に道具貸してもらったけど、全く役にたたなかったじゃないか」

 

「あれはのび太君の使い方が悪いんだよ!試してみよう。のび太君の今日のテストは0点!」

 

ぶっぶー!!

 

ドラえもんがそう言うとバツの方が上がった。確かに今日は0点取らなかったけどさ。でもこれはドラえもんにはまだ話していないから、確かに信用はできそうだね…よし

 

「…アメリカに恐竜はいる?」

 

ぶっぶー!!

 

「じゃあ…マレーシア!」

 

ぶっぶー!

 

「アフリカ!」

 

ぶっぶー

 

「東京!!」

 

ぶっぶっぶーー!!!

 

「はぁ…一つ一つ質問してちゃキリがないよ。たった今この地球上で恐竜が一匹でも存在し生き残っているか!」

 

ぶっぶーー!!

 

無情にもバツが浮き上がった。…わかってはいたさ。恐竜はいない事なんて、わかりきってたことなんだ…それでもピー助のようにいたらよかったって思ってた。…別れたはずなのにまたピー助に会いたくなってきたなぁ…

 

「…さっきも言った通りこの占いは100%信用出来る」

 

「…のび太…どうするよ?」

 

和人は僕に聞いてきた。どうするもこうするもなぁ。結果として見ればここからは諦めるしかないんだけどなぁ。

 

「のびちゃん〜!お使い頼むわ!」

 

考えてる時にママからそう頼まれた。いつもは煩わしい買い物だけど、こんな時はお使いに行って裏山に行こうそうしよう…

 

「また考えが浮かんだら言うよ。」

 

「わかった。今日はもう帰るな?」

 

「うん。バイバイ〜はぁ…」

 

「僕も一緒に行くよ。」

 

「ありがとうね〜」

 

僕はドラえもんと一緒に買い物を済ませて家に帰り、荷物をママに渡してから裏山に行った。

 

「裏山に行ってどうするの」

 

「ちょっと沈んだ心を休ませに行くだけだよ。」

 

「そう」

 

ドラえもんから心配そうにそれを聞かれた僕は沈んだ心を休ませる為にと言った。それだけ聞くとドラえもんは黙ってついてきてくれた。本当にドラえもんって優しいやつだな。

 

「あっ。」

 

「スネ夫?」

 

歩いているとスネ夫がいた。なんか顔色悪いな。

 

「僕見てないもの!あれは気のせいだもの!あぁー!!見ていよ!!」

 

そう言って僕らから逃げるように走り去って行った…

 

「なにあれ?」

 

「さあ?また明日奈ちゃんとかに振られたんじゃない?」

 

「ははは…ありえるかも」

 

僕とドラえもんはスネ夫の行動に疑問に思ったが別に何も気にせずに裏山に行った。

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

裏山についてから僕とドラえもんは千年杉の下で座っていた。普段ならこの心地いい空気で眠れるんだけど、今日はそんな感じじゃなかった。裏山に来ても心が晴れなかったからだ。夏だから暑いけどね…

 

「ねぇのび太くん…気分が晴れなかったら秘密基地作ってみない?」

 

ドラえもんがそう提案してきた。秘密基地かぁ。

 

「と言っても地下の空洞なんだけどね。」

 

そう言いながらドラえもんはポケットに手を入れて、道具を出した

 

「[どこでもホール]〜」

 

ドラえもんと出したものはなんだかスイッチがいっぱいついてある箱の蓋のようなものだった。

 

「これは地面にできた空洞を探し出す機械なんだ」

 

ドラえもんはそう言いながらその道具のスイッチを押していた。ほんとになんでもありだな。22世紀の道具って。

 

「繋がったよ。世界のどっかの空洞にね!」

 

「大丈夫?開けてコウモリとか出ない?」

 

「それはわからないけど、とりあえず開けるよ。」

 

ドラえもんが蓋を開けると本当に空間が広がっていた。中は真っ暗で何も見えなかった。

 

「入ってごらんよ」

 

「それフラグにしか聞こえないんだけど。」

 

僕はジト目でドラえもんを見るとあの暖かい目が久々出て慌てながらこういった。

 

「き、気のせいだよ!ほら入って入って!」

 

僕はドラえもん言われ中に入ったが…

 

バッシャーン!!

 

「…ドラえもん?」

 

「ははは…」

 

案の定、僕は中に入るとそこには水があり、びしょ濡れになった。ハッックション!

 

「今度は僕がやるよ。」

 

「うん…」

 

僕は少しいじってから、ホールの蓋を開けた

 

「今度は大丈夫かな?」

 

「どれどれ…うん大丈夫みたいだよ!」

 

ドラえもんは顔を突っ込み中を確認してからそう言った。

 

「結構大きい空洞だよ!なかなかの広さだ!」

 

ドラえもんはそう言うと中に入って行った。

 

「ドラえもん大丈夫?」

 

「うん!あっ!そうだ!みんなも呼んでさ!僕らの秘密基地を作ろうよ!」

 

ドラえもんはそう提案してきた…確かにこの広さを僕達2人で独占はしない方がいいか

 

「そうだね。でもこんなに暗いんじゃ」

 

「大丈夫大丈夫!これがある![ピッカリ苔]〜!これは苔の1種で光を出しながら岩について、どんどん繁殖していくんだ!」

 

ドラえもんがそう言うと、辺りは明るくなった。急に明るくなったから目が眩んだけど、周りを見ると広かった。

 

「奥まで続いてるね〜って明日探検しよう。夕方になっちゃうし。」

 

「それもそうだね。って部屋ってどうするの?」

 

僕はドラえもんにそう聞いたいやだってさ。広いと言ってもここは岩だらけのでこぼこな感じだし。

 

「それも明日ね。」

 

ドラえもんはそう言うと上に上がって行った。確かに明日にした方がいいか。僕が上につくと、ドラえもんはホールを取ってポケットに入れた。って…

 

「取っちゃって大丈夫なの?」

 

「ダイヤルのメモリさえ覚えとけば、どんな所でも大丈夫!」

 

ドラえもんがそう言ったので大丈夫だってことがわかった。辺りを見ると夕方になっていたから今日はもう帰ることにした

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

家に着くと美夜子さんが玄関の前にいた。言うのを忘れてたけど、美夜子さんは直ちゃんと一緒に、また散歩に出ていた。この世界に来て、散歩が日課になっているようだった。直ちゃんは今日の剣道の稽古は休みで僕も和人も休みだ。

 

「ただいまぁ、美夜子さんも今帰り?」

 

「違うわよ〜でも今日は直ちゃんが一緒だったから楽しかったわ!今日はのっ君もドラちゃんと遊んでたのね?」

 

「まぁそうだね。和人やスネ夫達とも居たけど途中で別れたんだ。」

 

「そうなんだ!さぁ!中に入りましょ!今日は私が料理の担当なの!できてるから早く入って!」

 

美夜子さんは僕の家に住んでから、進んで料理を作っていた一週間前くらいからママと美夜子さんが分担して料理しているんだ。僕?僕は食べる専門さ…前に料理を手伝おうとしたけど、ママに怒鳴られたから。美夜子さんの料理はすごく美味しいから、僕もドラえもんもパパも絶賛してるんだ。ママからはこの腕だとすぐにお嫁さんになれるわねと言われていた。美夜子さんは僕の方を見てから顔を赤くしていた。その時はどう反応すればよかったのかわからなかった…ははは。

 

閑話休題

 

 

僕達が家に入ると台所からいい匂いがしていた。美夜子さんが作った料理の香りが鼻を刺激した。それから台所へ向かうと、美味しそうな青椒肉絲がそこにあった。今日は青椒肉絲とレタスサラダかぁ。

 

「じゃあのび太とドラちゃんも帰ったことだし。食べましょ?」

 

「パパは?」

 

「今日遅くなるらしいわ。」

 

「ふーん」

 

「ではいただきます!」

 

「「「いただきます!」」」

 

ママの号令で僕達はご飯を食べた。美夜子さんが作った青椒肉絲はすごく美味しかった。肉のやわらかさと青椒肉絲特有の味でピーマンの苦味を抑えられ、たけのこの硬さでコリコリとした食感は、口の中がパレードような感じでほっぺが落っこちそうなになるほどであった。って何か美食家みたいだな。

 

「ふぅ…!ごちそうさまでした!今日も美味かったよ!美夜子さん!」

 

「ふふ、お粗末さまでした。」

 

「じゃあまたね!」

 

僕は部屋に戻ると、今日出されていた宿題をしてから、漫画を読んでいた。ドラえもんもここにいる。すると扉からノックが聞こえた。

 

「はい!」

 

「のっくんちょっといい?」

 

「うん、いいよ」

 

ちなみに、なぜ美夜子さんが僕や直ちゃん達を愛称で呼んでいるのかと言うといつまでも他人行儀なのはいやらしいので僕を含めた親しい人には愛称で呼んでいるみたいなんだ。

 

「和くんから聞いたわよ?恐竜を探し出してみせるって言ったんだってね?」

 

「うん…でもまぁ、それは半分諦めてるよ。ドラえもんの道具で調べたら、居ないってことがわかったしね…」

 

「それでも割り切ることが出来なくて、外に散歩に出たって感じかな」

 

「そんな感じかなぁ…魔法の世界にも恐竜いなかったんだよね。」

 

「残念ながらね…あっちでは恐竜を特別視しなかったから。」

 

「はぁ…もしもボックスで恐竜の世界に行ってみたいよ…」

 

僕は少し期待を込めた風にドラえもんを見ながら、そう言ったが。

 

「今日はもしもボックスメンテに出してるからないよ〜」

 

そう返された…はぁ…諦めた方がいいのかぁ。いや!でももしかしたらいるかもしれないんだから!諦めないぞ!

 

「のっくん、まぁ諦めろとは言わないわ。アスにも相談すればいいし。しずちゃんだって乗ってくれるはずよ。私も恐竜には興味あるし。」

 

美夜子さんもそう言っていくれた。ピー助の時だって諦めなかったから出会えたんだ!ここで諦めたら男が廃るってもんだしね。

 

「じゃあ…お風呂は私から入るわね!覗いてもいいからね?」

 

「しません。」

 

美夜子さんはいたずらっ子のような笑顔でそう言ってから、部屋から出ていった。本当に美夜子さんもあーちゃんも女の子がそんなこと言っちゃいけないだろうに…ってあっ、美夜子さんに秘密基地の事言うの忘れてた。後ででいいか…今は鼻を伸ばしてる青狸をどうにかしないとね?

 

「じゃあ…僕が…」

 

「……行かせるわけないでしょ?」

 

「じょ、冗談だよ〜の、のび太君〜やだなぁははは…」

 

あの目になってるから、説得力がまるでないんだけど?美夜子さんが出るまで見張っとくか。そんな事を思いながら、今日は終了した。明日は出校日だから早く寝たいけど。

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

次の日、学校が終わり僕は走って家に向かった。和人が何か言ってた気がするけど…

 

「ただいまぁ!!」

 

僕は手を洗ってから、部屋に入るとドラえもんが部屋にホールを置いて待っていた。

 

「この部屋からでも行けるんだね。」

 

「昨日も言っただろ?こっからでもできるんだ。えっとダイヤルを299のMにっと」

 

ドラえもんがダイヤルを合わせるとホールからチーンという音がなった、これで昨日の空洞に入れるんだね。

 

「すごいなぁ。と靴靴っと」

 

僕はあらかじめ持ってきた靴を持ち、空洞に入った。

 

「すっかりピッカリ苔が繁殖してる!」

 

「洞窟とは思えないくらい明るいね。それで部屋はどうするの?」

 

僕は昨日スルーされた部屋の事を聞いた。多分なんかの道具を使うんだろうけど。

 

「これを使うんだよ![インスタントルームセットお湯付き]〜!これはどんな所にも空間や部屋を作れるんだ!大きさはマッチ箱から大都市まであるよ!それでこれが一人分の部屋の粒!」

 

「ちっさいね?」

 

「この粒の大きさはみんな同じだよ。これをあそこの穴の中にそしてこの湯を流すと」

 

お湯を流した瞬間に緑色の扉が出てきた。僕はその扉を開けるとその中には家具付きの部屋がそこにあった。すごいなぁ。ベッドがある…よし寝るか…ってそれはまずいか

 

「みんなを呼ぶ?」

 

「うーん、直ちゃんは剣道だし。和人はゲームをしてるし。しずちゃんは武術の稽古。あーちゃんはピアノ稽古…美夜子さんとジャイアンとスネ夫呼ぶか。」

 

「美夜子さんはまだ帰って来てないから、ジャイアンとスネ夫を呼びに行こう。」

 

「そうだね。」

 

「この際空き地にホール持っていこう。ジャイアンとスネ夫はそこにいるはずだから。」

 

僕達はそう思いながら、ホールから出たら美夜子さんがちょうど帰ってきた。ちょうど良かった。

 

「へぇ、でも恐竜の事は?」

 

「恐竜の事は諦めないよ!それにもしかしたら、その空洞にいるかもしれないしね?」

 

僕は昨日からそれも頭に入れていたあの空洞なら恐竜がいる可能性があるからね。美夜子さんと話してるうちに空き地に着いた。ジャイアンとスネ夫は駄弁っていた。スネ夫は昨日から様子がおかしいな。僕はジャイアンとスネ夫に秘密基地の事を話した。

 

「へぇ、秘密基地か面白いな。」

 

「だろ!和人達にはまた後で言うつもりなんだ!」

 

「僕もいいよ…はぁ…」

 

ドラえもんはホールを空き地の地面に置いた。それからみんなでホールの中に入った。

 

「うおー…広いなここは〜」

 

「そのうち探検してみようよ。」

 

「そうだな」

 

美夜子さんとジャイアンはドラえもんが用意した部屋の中を覗いていたけど。

 

「よくそんなに騒いでいられるね。もっと静かにいたいのに…」

 

「なにあれ?」

 

「あいつ、ノゼノーゼらしいんだ」

 

「「「ノゼローゼ?」」」

 

僕達はジャイアンが言った事に疑問を抱いていると、いつの間にかスネ夫は奥に進んでいった。何も起きないといいけど。

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

はぁ…昨日から本当に調子が悪い…きっとあんな物を見たからだ。なんとでも言え煩わしい世間を離れ地底深くの静かな環境だけが僕の傷ついた僕の心を癒してくれるだろう…

 

「このくらい離れればいいだろう。」

 

シーーーーーン

 

 

「静かだ…なんて静かなんだ。シーンとしてて耳が痛くなってくるくらいだ!」

 

なんて1人で言ってるのも虚しい感じがする。今すぐのび太達の所に戻ろうか…

 

 

ドドドドドド!!!

 

 

と思っていた矢先ものすごい音が洞窟に轟いた。

 

「誰だ!地底で騒いでるやつは!!

 

と僕は苛立ちを抱き、走ってその音の主が居るであろう所まで来たら、そこには

 

 

どどどど!!!

 

 

そこには、オルニトミムスっぽい恐竜がその広場を走っていた。これは!?そんな馬鹿な!!!あれは…

 

「きょ、きょ…恐竜だーーーーーーーーー!!!!!」

 

僕は驚きのあまり猛スピードでドラえもん達がいる元の場所に走った。

 

 

ーーーーーーーーー

 

「「「「恐竜?」」」」

 

スネ夫が腰を抜かしながら、戻って来て言ったのは、恐竜が居ただった。

 

「う、嘘じゃない、ほ、ほ、本物!」

 

スネ夫に言われた所に行くとそこには何もなく、だだっ広い広場が広がっていた。

 

「恐竜がいっぱいだろ?」

 

「いないよ?」

 

「そ、そんな!?あっ…ほんとだ、さっきまで本当に居たんだもん!ほんとだってば!」

 

スネ夫は必死にそう言っていた。スネ夫がここまで言うとは…

 

「だが、絶滅したと言ったのはお前だろ?」

 

ジャイアンがそう切り出した。確かにそうだ僕や和人があれだけ言っても、恐竜は絶滅したと一点張りだったスネ夫が急にこんな事言うなんて僕が原因かな。○×占いの結果を見てもなかなか諦めていない僕の。

 

「スネ夫…どうしたっていうのさ。昨日から変だよ?」

 

「…いいよ。ごめん。僕の勘違いだったみたい。騒がせちゃったね。」

 

「いやいいんだけどさ。」

 

「まぁともかく、今は遊ぼうぜ。明日からは和人達も誘ってよ!」

 

ぴー!ぴー!

 

「留守宅警報テレビだ!」

 

『じゃあ、のっちゃんもみっちゃんも居ないんですね。』

 

『そうなのよ。全くどこほっつき歩いてんのかしら。のび太もみーちゃんも』

 

そこに映っていたのは、ママとしずちゃんだった。やば何も言わずにここにいるから、2人とも心配してるよ。

 

「念の為にセットしといたんだよ。」

 

「今日は帰ろうか。心配させるのもあれだし。」

 

「そうね。帰りましょうか。」

 

「そうだな。スネ夫悪いな今日はお開きだ。明日また遊ぼうぜ。」

 

「うん…ありがとうね…じゃあ僕が先に出るよ。また明日…」

 

スネ夫はそう言っていた。上に上がって言った…大丈夫かなぁ?

 

「のび太、俺も帰るな?」

 

「うん。また明日ね。」

 

僕達は、ホールを置いて、家路に着いた。

 

ーーーーーー

 

「あっ、のっちゃんにみっちゃん、ドラちゃん!」

 

「どこいってたのよ?」

 

家の前にはあーちゃんとしずちゃんがいた。しずちゃんはいたのは知ってたけど何であーちゃんまで?

 

「忘れたの?今日は泊まり込みで勉強会って言ってたじゃない!のびちゃんすぐ帰っちゃったから和人君も言いそびれたって言ってたよ!?」

 

あっ!?そういえばそうだった!!地下空洞の事ですっぽり頭から抜け出てた!!美夜子さんの方を見ると彼女も忘れていたようだ。

 

「ごめん!すっぽり頭から抜けてた!」

 

「はぁ…まぁいいけど。和君にも謝りなよ?」

 

「それはもちろん!って和人は?」

 

「直ちゃんのお迎えに行ったよ。あいつの事もあるし。ココ最近誘拐も多いし。」

 

「ああ…彼ね。そうだね。僕らも…家に入ろうか」

 

僕らはそう言って、中に入った。その後和人と直ちゃんはやってきた。案の定、例の彼に直ちゃんは絡まれてたみたいだった。僕は早速和人に謝った。

 

「いいっていいって。また何かあったんだろ?恐竜関連か?」

 

「まぁそれは近いね。また僕の部屋で話すよ。」

 

「頼んだ。」

 

僕が和人にそう告げた後にご飯を食べ、風呂に入って部屋に戻った。

 

「それで?何してたんだ?」

 

「そうそう!ママさんも心配してたんだよ!」

 

「のびちゃんが約束を忘れるまで何をしてたのかな?」

 

「そうだよ!のび兄!美夜姉もドラちゃんもいなかったみたいだしさ!」

 

和人が言ったことを皮切りに女子3人もそれぞれ聞いてきた。僕は昨日までの経緯と今日何してたかを話した。

 

「地下空洞に秘密基地かぁ…面白そうだね?」

 

「うちもうちも!」

 

「そういう面白いことはまず俺からだろ!?」

 

「お兄ちゃん用事あったじゃん。けど、私も行きたいなぁ秘密基地」

 

4人は話を聞いた後にそう言ってきた。スネ夫の事も言ったんだけど、興味がないらしい…まぁスネ夫の自業自得だからしょうがないかその辺は。

 

「明日は僕、師匠の稽古があるから行けそうにないから、4人とも行ってくれば?明日は暇でしょ?」

 

「そうだねぇ〜。じゃあそうしよっか?」

 

「そうしよ!そうしよ!楽しみだなぁ!うちそういうの好きだし!」

 

「それがいいな。俺は恐竜の事を探してみる。」

 

「お兄ちゃんも恐竜好きだね〜!でも私も楽しみ!」

 

「じゃあ、明日は頼んだよ。ドラえもん、美夜子さん。」

 

「任せてよ!」

 

「ふふ、じゃあそろそろ勉強始めましょ?アスとしずは一緒の私立目指してるんだっけ?」

 

美夜子さんがそう言うとあーちゃんは苦笑いをしながら。

 

「そうなの。私としてはみんなと一緒のところに行きたいけど、お母さんが許してくれなくて。」

 

「うちもね〜。あっちゃんがいるだけマシだけど〜」

 

あーちゃんはワガママを言って僕の街に引っ越してきた。だから中学からは私立の中学に入る予定になっている。僕も入ろうかなって思ってるけど、あーちゃんが狙ってるその学校の偏差値が高いのでとてもじゃないが入れるところじゃない。まぁ中学受験まで1年以上もあるから頑張れば入れると思うけど、お金の事情が入ってくるので、やっぱり入れそうにない。しずちゃんもあーちゃんが入る予定である中学に入るみたいだし。

 

「まぁ、まだ子供だから友達と遊ぶのはいいって言ってくれてるだけマシだけどね。」

 

「という事はアス姉とは1年とちょっとしかいれないんだぁ…寂しいね…」

 

「中学は違うけど、家からは離れないからその辺は大丈夫よ。」

 

「うちもね〜?」

 

「2人とも可愛いからは人気者になるんじゃない?」

 

「うんうん。学校でもいつの間にか美夜子さんと合わせて、美人三姉妹って言われてるくらいだしね。」

 

「はぁ…そこが1番やなんだよね〜、視線を感じるのっていつまでもなれないわ。」

 

美人三姉妹…美夜子さんが学校に転入してから、いつの間にか呼ばれていた3人の通称で何でも長女は言わずもがなあーちゃん、次女は美夜子さん、末っ子はしずちゃんらしい。瑠奈ちゃんがそう言っていた。聞いた時僕は2週間でもうそんなに?って思ったもん。

 

「誰が言ったんだろうね〜。うちが末っ子ってなんでだろうね?」

 

しずちゃんがそんなこと言うので僕と和人は目を合わせてからはこういった。

 

「「天然ですばっしこいからじゃ(ない)(ね)?」」

 

「うわぁ!ひどい〜!そんなにすばっしこいかな!うちは!」

 

「奈江以上にすばっしこいだろ?お前は。」

 

和人の言う通り、しずちゃんは走るのが早いそりゃあ、とにかく早い。50メートルを7秒台で走るほどで、奈江ちゃんよりも早いのだ。

 

「やっぱ納得いかないよ〜」

 

しずちゃんは、ほっぺたをプクッと膨らましご機嫌斜めって感じなった。そういうところだよ。

 

「まあまあ、しずちゃん、でもいいじゃない褒められてるんだから。」

 

「ぶぅー…まぁいいかぁ。」

 

あーちゃんはしずちゃんを慰めてたらしずちゃんはすぐに戻った。あーちゃんまじでお姉さんみたいだなぁ。こういう所を誰かに見られて、あの美人三姉妹って事になったのかなぁ?

 

「こーら!みんな勉強始めるわよ!」

 

美夜子さんはそう言った、話に夢中で勉強を疎かにしていた。あぶないあぶない。まぁ小学校だから勉強はしなくてもいいだけど、勉強をしないに越したことはないね。それにしても、長女が美夜子さんって気がするなぁ、だって美夜子さんって年齢的には…ーー

 

「のっくん…何か失礼なこと考えてない?」

 

「へァ!?か、考えてない考えてない!!」

 

「そう…ならいいけど」

 

美夜子さんはエスパーかな!?いや考えるのはよそう…今は勉強勉強

 

ーーーーーー

 

勉強も宿題も一通り終わり、寝る準備をしていた。しかし隣にはすごく眠そうな直ちゃんがいた

 

「直ちゃん大丈夫」

 

「…うゅ…」

 

何この可愛さ…よし…

 

「直ちゃんのお兄さんやこの子写真を撮っても構わんかね?」

 

「お前はどこの爺さんだ!」

 

と言われながらチョップされた。

 

「いてっ…殴ることないじゃないかぁ。」

 

「人の妹の写真撮ろうなんざ100万年早いわ!」

 

「じゃあ100万年後に行ってからでいいの?」

 

「物理的に行こうとすんな!?言葉の綾だよ!?」

 

「こらそこ!早く寝る準備して!直ちゃんは私が持っていきます!」

 

そう言って、美夜子さんは直ちゃんを抱っこして行ってしまった。

 

「じゃあ、100万年後に行くか」

 

「うん、何でそこで100年後に行こうとする!?」

 

「冗談だよ〜。それにしても直ちゃんどんどん可愛くなっていくね〜」

 

僕は和人にそう言った。いやもう直ちゃんの可愛さに勝てる人…3人くらいいたか…

 

「誰かさんの為だろうな?」

 

和人はニヤニヤしながら、そう言ってきた。何その顔さっきの仕返し!?

 

「だ、誰のためかなぁ。」

 

僕はあえて、分からないふうに言った

 

「お前だお前!あいつはお前の為に可愛くなっていくんだよ!明日奈やしず、美夜子さんが可愛いから頑張ってんだ。」

 

それを聞いて僕は少しむず痒くなった。

 

「だからお前も早く誰かに絞れよ。俺としてはスグを押すがな」

 

「お兄ちゃんがそれ言っていいの?今はまだ言えないけどね…」

 

「もう明日奈には許してもらったんだ。恋愛してもいいだろ?」

 

あーちゃんの事があり僕は恋愛に対して少し臆病になっていた。あの時と違って誰が誰を好きであろうと誰にもバカにされないだろうから、別にいいだろうけど…けど初恋の人に誘導されたとはいえあんな事言ってしまったから…だから僕はまだ恋愛ができない。でもあーちゃん、しずちゃん、直ちゃん、美夜子さんは僕なんかを好きでいてくれてる…待たさせてるのはほんとに気が引けるけど…

 

「待たせてるのは本当に申し訳ないよ。恋愛関してはヘタレだからね。自分で言うのもあれだけど……あっ…」

 

「どうした?……」

 

僕は言葉を失った。それは何故かって?美夜子さんが鬼の形相でこちらを睨んでいたからだ…これはやばい…

 

「のっくん!!和君!?早く準備しなさい!!!」

 

「「はい!!!」

 

僕達は急いで準備に取り掛かった。そしてこの時は知らなかったんだ。この先恐竜に関しての謎が解けるという事を…ーーー

 

ーーーーーーーーーー

 

のび太の家で勉強会を終えて、次の日。俺、明日奈、スグ、しず、美夜子さん、スネ夫、ドラえもんの7人で昨日聞いた秘密基地のどこでもホールがあるいつも空き地に来ていた。のび太は師匠の所に、ジャイアンは店番で今日は来れない。俺達はどこでもホールの中に入った。

 

「ここが秘密基地の空洞か…なかなか広さだな」

 

「のび兄がここを引き当てたんだよね。引き運いいよねー」

 

「のびちゃん、そういう運だけはあるのかしらね?いつもはドジなのに。」

 

「のっちゃんこの前も犬のしっぽ踏んで追いかけられてたもんね〜。」

 

本人が居ないことをいい事に言いたい放題だな。この3人は。

 

「ははは…みんなの分の部屋も作っといたよ!見に行ってみて!」

 

ドラえもんがそう言うと俺達は自分の部屋に向かった。俺の部屋は黒の扉と聞いていたそこに向かい扉を開けると、ベッドと本棚と勉強机がそこにはあった。部屋の広さもなかなかいい感じだ。俺はそこに荷物を置いてからまた扉を出た特にやることないからな。外に出るとドラえもんと美夜子さんが慌てた様子で何かを探していた。

 

「どうしたんだ?」

 

「あっ、和人君!スネ夫君見なかった!?」

 

「さっきから探してるんだけど、見つからないの

 

「見てないぞ?あいつも部屋でくつろいでるんじゃないか?本調子じゃないだろうけどな。」

 

スネ夫は今日もいまいち元気がなかった。昨日のび太やドラえもんに聞いた通りだとすれば、まだ恐竜の事で引きずってるんだろうな。

 

「そうだといいんだけど。直葉ちゃんや明日奈ちゃんに聞いても興味ないって言われたし。」

 

「しずにも頼んだんけど、あの子にも断られちゃって。」

 

興味ないはさすがにひどいとは思うが…まぁ、日頃の行いのせいだから何も言えないな。

 

「いつも明日奈達にちょっかい出してるスネ夫の日頃の行いせいだな。…心配してんのは俺も一緒だ。探しに行くか?」

 

「………いや心配しずぎてもしょうがないからね。やめておくよ。スネ夫に嫌がられても困るし。」

 

「……確かにそうね。」

 

ドラえもんと美夜子さんは、考えた後にそう言った。そうだ。心配をしずぎてもしょうがない。スネ夫は今は1人で居たいはずだからな。と俺は気軽に考えていた。まさかスネ夫が今この時大ピンチである事も知らずに…ーーー

 

 

ーーーーーー

 

僕はビデオカメラを片手に昨日見た広場に来ていた。ここは昨日恐竜が大量に横切っていた場所。6500万年前に絶滅した筈のあの恐竜がここを…

 

「あれは恐竜の幽霊だったのか…」

 

そう考えると足が震えてきた。でものび太や和人に大見得切って恐竜は絶滅したと言った手前僕はあの正体を知る必要がある。僕はそう思いながら、崖を登り広場は予想以上に大平原だった僕はカメラを回した。

 

「何か写ってくるかもしれない。」

 

僕は回しつつけていた。しかし待てど暮らせど、何も映ってこなかった。

 

「やっぱり、昨日のは僕の気のせいだったのかな」

 

カメラを回しながらそう口にしていた。そんな時だった…

 

ブーーーーーン

 

音が聞こえた。何だかプロペラ機のようなそういう音だ。カメラをそっちに移すと、そこには…

 

「ぼ、僕のラジコン…?」

 

そう…ラジコンだ。あれは一昨日多摩川の底に沈んだはずのラジコン…ま、まさか…

 

「ら、ラジコンの幽霊だーーーー!!!」

 

怖くなり逃げた。カメラを投げ捨ててから一目散に逃げ出した。崖から落ち上を見上げるとラジコンの幽霊は僕を追いかけてきた。さらに怖くなり洞窟に逃げ込んだ。逃げてるうちに滑り台みたいな崖に滑り落ちたそのまま滑り落ちて出口が見えてそこからは、暗い洞窟に出た。

 

「ここどこだ…?」

 

僕は洞窟を歩いた。

 

「おーい!ドラえもーーん!明日奈せんぱーい!!直葉ちゃーん!和人ー!美夜子さーん!!」

 

迷子になってしまった…これはやばい…僕は確かにあの恐竜の正体を知りたかったけど、迷子になる気なんてさらさらなかった。歩いていたら、出口が見えてきた。

 

「しずちゃーん!!ママーー!!」

 

あの洞窟の近くではないだろうけど、明るかったのでそっちに行くことにした。出口から出るとそこには大きな地底湖があった。その光景をみていると後ろから足音が聞こえた。僕は崖にひっつくように隠れた。足音がどんどん近づいてきた。

 

「…あ、あれは!!」

 

バレないように崖の影からその姿を見た…足音の主は恐竜と…騎士の姿だった。その姿を見た僕は力が抜けるように湖の中に落ちてしまった。薄れゆく意識の中で竜の騎士が僕に手を差し伸べていたが僕の意識はそこで消えるのであった…ーーーー

 

 




雷神「ふぅ…かけたかけた…」

銀「ほんとランダムだな。それも竜の騎士とはな」

雷神「まぁね。竜の騎士はpixiv大百科で調べた時ピー助のこと書いてたから、これだ!って思って」

銀「まぁそれはいいがよ…後半から全く映画と関係ない話じゃねぇか!?」

雷神「ははは…何か書いていたら、いつの間にかあんな方向に…」

銀「お前の頭のプロットどうなってんの?」

雷神「残念ながらもう思いついた事を書いてるから、プロットなんてものはないのだよ!」

銀「いばんな!次もそうなのかよ!」

雷神「多分…」

銀「はぁ…まぁいいかぁ。じゃあ、読者の皆様次回もお楽しみに!」

雷神「銀が言うのね」


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第10話竜の騎士中編〜その姿は竜の騎士〜

中編です。
バンホーさんが登場します!

視点は和人、スネ夫、和人、のび太の順で行きます!


俺達は昨日のスネ夫が恐竜見たという広場でバギーの競争をしていた。今の所俺がリードで明日奈、スグが2位争い、しずと美夜子さんが3位争いをしていた。めちゃくちゃデットヒートしていた。俺はそのままゴールを目指そうとするが…

 

「…ん?」

 

「どうしたの?」

 

「何かある。」

 

「ん?…ビデオカメラ?」

 

ゴール目前に、黒い物体…ビデオカメラが落っこちてたのを見つけた。俺はバギーを止めて目の間に来た。これは確かスネ夫のビデオカメラだ。あいつ金持ちの癖にビデオはビデオカメラでって言って、撮影にはこれをいつも持ってきていた。そのスネ夫のビデオカメラが俺らの秘密基地の洞窟の出口と広場の崖の近くに落ちてあった。

 

「あいつは物を粗末にするやつだったっけ?」

 

「ナンパ男だけど、それはしないよね〜?」

 

「自慢ばかりするけどそこは弁えてると思う。そういえばスネ夫くん見てなかったね。ここに来てから。」

 

「置きっぱでどこいったんだろう?」

 

「勝手に家に帰ったんじゃない?」

 

「それは流石にしないだろうけどな。ノイローゼ気味って聞いたけど、ここまで来ると本気で心配だな。」

 

さっき、あんなこと言わずに探しに行けばよかったかもしれないな。ここに来てから誰もスネ夫の姿を見てないし、部屋に篭ってるだろうと思ってたから、そんな時だった。

 

ぴーぴー!!

 

「留守宅警報テレビ?…何でなってるんだろう?」

 

ドラえもんは不思議そうにそんな事を言っていた。俺達はやましい事やってないのにあの音がなってるからな。あれは家を抜け出したりしたとき、それがバレそうになるとブザーで知らせてくれる道具だ。俺達は別に抜け出してここに来てるわけじゃない。だから、何であれがなってるのかわからないけど。

 

「一応行ってみようぜ。何かあってたら、まずいだろ?」

 

「そうだね」

 

ドラえもんがスネ夫のビデオカメラをポケットに入れてたから俺達は秘密基地に戻っていき、留守宅警報テレビを見た…

 

『和人や直葉がいないんです。こんなに夜遅いのに。』

 

『家の明日奈もです。どこに行ったか知りませんか?』

 

『うちもみーちゃんがいないのどこ行ったのかしら?』

 

そこに映っていたのは、うちの母さんと明日奈の母さんが映っていた…時間を見ると9時を過ぎていた。やべぇ!?

 

「やばいぞ!!気づいたらもうこんな時間だ!帰ろーぜ!!」

 

「そうだね!!急いで帰ろ!!」

 

「ママ心配してるよー!?」

 

俺達は上に上がり急いで行こうとした。ふと目線をドラえもんに向けるまたどこでもホールを空き地に置いたまま、放置してきた。

 

「いいのか?あれ?」

 

「いいのいいの。何も起きないって!」

 

「まぁ、いいか!急ごう!」

 

どこでもホールを置いて、俺達は急いで帰路に着いた。母さん達から小言を言われたがそれ以外は何も言われずに家に入った。次の日にどこでもホールが無惨な姿になる事を知らずに…ーーーー

 

 

ーーーーーーーー

 

「ーーーースネ夫がいなくなってた?」

 

和人にそう告げられたのは、僕の部屋だ。今日は学校も師匠の稽古も休みで和人達が夜遅くまで秘密基地で遊んでいたのは知っていたけど……スネ夫が居なくなってたとは、近頃僕達を避けてるって感じはあったけどさ。

 

「ああ、家に帰ったんじゃないかって思ってる」

 

「僕もそう思ってね。ビデオカメラは回収したよ。グチグチ文句言われるかもしれないし。」

 

「まぁ、そうだね。今日はどうする?秘密基地行く?」

 

僕は昨日行けなかったからもちろん行くつもりだ。

 

「もちろん行くぜ!今日こそはバギー競走であいつらを負かす!!」

 

「負けず嫌いな性格を女の子相手に出さなくても、別に負けたなかったからいいじゃないか。和人くん」

 

「今日は僕も居るから、1位はやらないよ?」

 

「ふふふ!俺は昨日コツを掴んだからかな!!そう簡単にはやろんよ!はっはっは!!」

 

「キャラ迷子してるよ。」

 

「俺というキャラはこういう感じだろう!」

 

「メタなのかよくわからない発言はやめてよ。そんなことより行くよ。あーちゃん達も後で来るらしいし。」

 

キャラ迷子していた和人に冷静にツッコミを入れた後に僕達はタケコプターで空き地に向かった。空から見る街はほんとに爽快だなぁ。と思っていると、空き地が見えた。しかし…

 

「あいつらホールで何してるんだ?」

 

空き地には僕のクラスメイトの上原誠(うえはらまこと)西村憲剛(にしむらけんご)がバットでどこでもホールを転がしていた。ははーん、マンホールの蓋と思っていると転がして遊んでたわけだな、と思っていたら、憲剛がどこでもホールをバットで転がして、どこでもホールは道路にまで出た。その瞬間…

 

「あっ!?」

 

「どこでもホールが!?」

 

ちょうど通っていたトラックがどこでもホールを踏みつけた…ってあれやばくない!?

 

「…やばい逃げる?」

 

「マンホールの蓋壊したなんてバレたら母さんにどやされる!?」

 

「2人とも逃げんな!?」

 

逃げようとしていた2人を和人は呼び止めた。2人は上空に居る僕達を見つけた顔を青くした。

 

「和人にのび太…それにドラえもん…まさかこれってお前らの?」

 

「そのまさかだよ…」

 

「「…ごめん!!!」」

 

「ホントの持ち主はドラえもんだから、ドラえもんに謝って」

 

2人は僕と和人に向けて言ってきたのでどこでもホールの持ち主であるドラえもんに謝るように言った。ここで僕が怒ってもしょうがないし、ショックは大きいけど。せっかくの昼寝兼勉強部屋がなくなっちゃし、荷物もあったから…

 

「ドラえもん…本当にごめん!!マンホールの蓋って思って俺…」

 

「僕だって止めなかった。ほんとにごめんなさい!」

 

「大丈夫だよ…2人とも、僕がここに放置してたのも悪いし…」

 

2人はドラえもんに謝った。ドラえもんは怒るどころか、しゅんとした面持ちでそう言った。

 

「…ほんとにごめんな!俺達帰るわ…和人ものび太もまた明日」

 

「また明日ね…」

 

2人は反省したようにとぼとぼ帰って行った。あれだけ反省してれば、それでいいけど…今は和人か…

 

「和人。落ち着こうか。」

 

「何でそんなに冷静なんだよ!!そもそもドラえもんが昨日ここに置いてさえしなかったら!!!こんな事には!!」

 

「それはドラえもんも反省してるし。何より冷静にしないと和人が暴走するでしょ?」

 

「…わかったよ…ドラえもん悪かった。」

 

「…うん…昨日和人君に言われた通りにすれば良かったんだ…もしもボックスの時だってそうだ…僕が…」

 

確かにあの時と今の状況はよく似てる…僕は何で怒らないかはショックが大きすぎって事もあるけど、冷静さを失ってドラえもんに当り散らすのはお門違いと思ってる。それに、もしもボックスの時みたいに責任を押し付けあっても、何もならないから、今のドラえもんから見ても、ドラえもんに怒るのは間違ってるから…

 

「ドラえもん、本当に反省してるんなら、今後は大事な道具は放置しないこと。わかったね。」

 

「…のび太くん…うん…わかったよ…」

 

「ほらほら、元気だして!ドラえもんが暗いと後で来る皆が心配しちゃうよ!」

 

「のび太…うん!わかったよ」

 

「…はぁ…まぁ、ここで怒ってもしずと明日奈からまたこっぴどく叱られるのは目に見るしな。」

 

和人は呆れ顔でそう言った。いや確かにしずちゃんとあーちゃんが1番怒りそうだな…あの二人に飛び火しないかな。

 

「あっ…それは言わない約束でしょ。和人」

 

「……死ぬのかな僕…」

 

ドラえもんはすごく顔を青くして、そうな事言った。うん…ドラえもん流石にしずちゃんとあーちゃんはそこまでしないよ…多分…

 

 

ーーーーーーーーーー

 

「……しばくよ?」

 

「…ッ!?」

 

今空き地は極寒の地にいるが如く寒さを漂わせていた。あれ?おかしいな。冬はまだ当分先なのに…って言うのは冗談として、案の定しずちゃんが、ブチギレた。そりゃもう、冷静にブチギレた。今のセリフは笑顔だけど、目は笑ってもなければ光もうつってやしなかった。僕はしずちゃんを落ち着かせるため、話しかけることにした。これ以上この空気を漂わせたくなかったし。ドラえもん死にそうだし。

 

「し、しずちゃん!ドラえもんは深く深くそれはもう地底の深ーくまで反省してるから、それ以上責めないであげて。」

 

「ははは〜。別に怒ってはないよ〜。……ただちょっとそこの青だぬきをたぬき鍋にするだけだよ?」

 

うん、それめっちゃキレてるよね!?めっちゃキレちゃってるよね!?最後のセリフってほんとにしずちゃんが言ったの!?思いっきりドスが利いてたけど!?ダメだ!これは僕でも止められない!?っていうかドラえもん!?何逃げようとしてんの!?

 

「ドーラちゃん?なーに逃げようとしてんの?今からあなたはたぬき鍋になるの逃げちゃダメよ?」

 

はいこれは、あーちゃんです。この子もすごくご立腹でございます!?和人が言った通りめっちゃキレてる!?

 

「ふ、2人とも1回落ち着こう。ほんとにダメだから!?ジャイアンも和人も止めて!?」

 

「こ、こればかりは俺でもどうする事もできない。」

 

「右に同じく。」

 

だと思ったよ!?でも今とめないとほんとにドラえもんたぬき鍋にされちゃう!?いや元々もたぬきじゃないけどね!?そこはどうでもいいか。

 

「直ちゃんも、美夜子さんも止めてよ!?」

 

「今手出しすると、危ないし、1回ドラちゃん痛い目見ないとわからないよ?」

 

「そうね〜。もしもボックスの時だってそうだったし、しず姉とアス姉を止めるの怖いし。」

 

痛い目というか、鍋なんだけど!?見た目はこれだけど、機械だからね!?誰がそんな鉄クズの鍋を食べたいんだよ!?って論点ズレまくってる!?あれ?そういえば。

 

「す、スネ夫は!?」

 

「今は狐よりこのたぬきを鍋にする話」

 

「いやもうやめたげてよ!?って実際しずちゃんもあーちゃんもそんなに怒ってないでしょ!?面白がってるでしょ!?」

 

「「…てへぺろ♪」」

 

「た、助かった…」

 

ふ、ふう…一先ず一安心か…

 

「それでスネ夫な…俺一昨日のあれから見てないぞ?」

 

「おかしいな。昨日帰ったんならジャイアンの目にも止まるはずなのに。」

 

和人の言った通り、スネ夫の家は空き地から出て、ジャイアンの家の前を通る。だからこそ昨日店番をしていたジャイアンがスネ夫の姿を見ないなんておかしな話だ。

 

「一応…スネ夫の家に行ってみる?」

 

「「「「えぇ…?」」」」

 

僕がそう言うと、女性陣は露骨に嫌な顔をした。そこまで嫌がらんでも…まぁ、これもスネ夫の日頃の行いが原因か…うんスネ夫がもし家に居たら、お説教しよう。流石に女性陣とは仲良くしてもらいたいし。

 

「はぁ…じゃあ女性陣はじゃんけんで残った人はもう帰っていいよ。」

 

「そうしましょ…癪だけど」

 

美夜子さん…聞こえてるよ。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

スネ夫の家の玄関の前に来ていた。じゃんけんで負けたのはしずちゃんであーちゃん、直ちゃん、美夜子さんは帰って行った。残りの男性陣も帰っていた。そして僕は、チャイムを押してスネ夫のママにスネ夫がいないかを聞こうとする前に…

 

「まぁ、のび太さんに和人さん、静香さん!この度はスネちゃまがお世話になって、3泊4日の合宿なんザマスって?」

 

スネ夫のママはそう捲し立てたというか、え?

 

「3泊…?」

 

「ちょっと心配ザマしたけど、ドラちゃまが一緒なら安心ともいまして、可愛い子には旅をさせよっていうザマしょ?あの子元気にしてるザマス?」

 

「えぇっと…え?」

 

「あの子はとっても心がおデリケートなものですから。」

 

この話を聞いて僕は確信を得た。

 

「のび太行くぞ。」

 

「のっちゃん」

 

「うん…ママさんお邪魔しました。」

 

「お母様によろしく〜」

 

僕達は早足でその場から去った。あの話が本当で本人が家にいないからという事は…スネ夫は…

 

「「「あの地底にまだいる…」」」

 

「あのバカ…とにかく家に帰ってドラえもんに言ってみる!2人は家に帰ってて!」

 

「「うん」」

 

僕はそれだけ言うと、タケコプターを頭につけてから家へ急いで帰ってから、ドラえもんと美夜子さんにこの事を伝えると、ドラえもんは酷く取り乱した。

 

「どうしよ!どうしよ!!」

 

「こんな時に魔法が使えたら!?」

 

「ドラえもん!美夜子さんも!落ち着いて!スネ夫のビデオカメラを見ようよ!何か写ってるかもしれない!」

 

「「それだ!!」」

 

僕と美夜子さんとドラえもんは急いで部屋から出てから、テレビのある居間に行き、そのビデオカメラのコードをテレビに刺し、その映像を見た…そこには…ひとりでに動いているラジコンとスネ夫が狼狽えながら、ビデオカメラを投げ捨てた映像だった…

 

「地底にスネ夫のラジコンが?」

 

「それも多摩川から?」

 

「こ、こーしちゃいられない!!急ごう!!」

 

ドラえもんにそう言われ僕達は急いで行こうとしたら…

 

「どこ行くの?」

 

ママが目の前に立って、そう聞いてきた。急いでる時に限って何で聞いてくるんだよ!?って当たり前か今の時刻は夕方6時、今から出掛けるには遅すぎる。

 

「いや、どこにも行かないよ。ごめんね、ママ。」

 

「ならいいけど、…無茶だけはしないようにね?」

 

ママは心配した風にそう言った。無茶はしないようにって?僕は安心させるために。

 

「わかってるよ。」

 

そう言っておいた。ママには何も言ってないはずだけど、ピー助の件も魔法の世界の事も全部向こうで済ませて帰ってきてるはずなのに、親は子供がやってる事はお見通しって事なのかな…僕らは部屋に戻った。

 

「夜に出かけよう。スネ夫くん無事でいてくれよ…」

 

ドラえもんは心配そうにそう言った。僕も心配だ。どこでもホールがあんな事になった後じゃ…ってそういえば…

 

「タイム風呂敷でどこでもホールを直せないの?」

 

「……タイム風呂敷ももしもボックスと一緒にメンテに出してるんだ…」

 

「それはタイミングが悪かったわね…」

 

ーーーーーーーーーー

 

 

そして夜になり、僕達は部屋を後にした。ママからは心配した顔で僕らを見ていたが、心配させないように何もしない事言った…騙してる感じで嫌だったけど、僕らは空き地に着いてからドラえもんがポケットに手を入れて、道具を出した。

 

「[夢風鈴]〜これは眠っている人を眠らせたまま呼び集め、自由に操ることができる道具なんだ!ジャイアン、静香ちゃん、明日奈ちゃん、和人くん、直葉ちゃん、すぐに着替えて空き地に来てくれ…」

 

そう言った数十分後にジャイアン達が寝ながら歩いてきた。何故か手を前にあげながら…ここは気にしないでいいのかな。

 

「こんな夜遅くに呼び出してごめんね」

 

僕達は皆を起こそうとして、まずはあーちゃんの前にたったが…

 

「…ぅゅ……」

 

あーちゃんが僕に抱きついてきた。…いやいやほんとに寝てるんだよね!?ピンポイント過ぎない!?そのままバランスが取れず僕はコケてしまった。あーちゃんはまだ眠っていて、それでいて、柔らかいのが僕の胸に押し付けられた。…柔らかいのはこの子の胸ですはい…あーちゃんのはでかい、美夜子さんも、しずちゃんもでかいけど、この子のはさらにでかい…小5なのになんでこんなに…何かこのままでいいやと思ってしまった…

 

「のっくん」

 

「…ッ!?」

 

鋭くそれでいて冷たい呼び方をされて、そちらを見ると美夜子さんが鋭い目で睨んでいた…はい!?今すぐ起こします!!

 

「あーちゃん!起きて!」

 

「…はぇ?のびちゃん?」

 

「起きて起きて!今からやる事あるから!」

 

僕はあーちゃんにそう言ったら、あーちゃんは、ゆっくりとだが、起き上がり立った。ふぅ…よかったよ。

 

「ってあれ?何で私空き地で寝てたの?それに何で着替えてるの?」

 

あーちゃんは不思議そうに自分の格好や今の状況に驚いていた。というか和人やしずちゃん達も起きていて、同じような反応をしていた。僕達はスネ夫の事をみんなに伝えた。和人としずちゃんはやっぱりみたいな顔になっていた。

 

「だからみんな、手を貸してください。僕がどこでもホールを空き地に置いたままにしたのが原因でスネ夫君を置き去りしちゃったから…多摩川の底にあるあの地底の入口を探すのを一緒に探してください。」

 

ドラえもんは深々と頭を下げて、みんなにそう言った。

 

「ドラちゃん…顔を上げてちょうだい昼間は確かに怒りすぎたと思うわ。昨日…いやもう一昨日か…あれだって冷静に考えると私達も急いでいたから同罪よ。だから、ドラちゃん…私やるよ。スネ夫君を探すの手伝うよ。スネ夫くんは一応友達だしね?」

 

「うちもごめんね、ドラちゃん。昼間は悪ノリがしすぎちゃった。うちだって一応スネ夫の友達だしね。だから。ドラちゃん手伝うよ。」

 

「そうだよ!ドラちゃん!あたしだってどこでもホールが壊れたって聞いた時ショックだったけど、怒ってなんかないし。一応あたしもスネ夫くんの友達だし、手伝うよ。」

 

3人はドラえもんに言い聞かせるようにそう言った。ドラえもんを見ると泣いていた。

 

「うぅ…ありがとう…3人ともぉ…」

 

「ほらほら、泣かないの!男の子でしょ!」

 

「ぐすん!…うん…そうだね」

 

ふぅ…これでドラえもんのメンタルは改善されたかなぁ…それにしても3人とも一々一応って強調してたな。ほんとにスネ夫には帰ってきたら、調ky…ゲフンゲフンお説教しないといけないね。

 

「よし…話は纏まったな。しかし…あのラジコンが本当にあそこにあったのか?」

 

ジャイアンが聞いてきた。

 

「うん…信じられなかったけど、僕とドラえもん、美夜子さんで確認したんだ。スネ夫のビデオカメラをね…」

 

「そうか…じゃあこーしちゃいられないな…急いで多摩川行こう」

 

「「「「「「「うん」」」」」」」

 

ジャイアンの一言で僕らは多摩川へと飛んで行った。

 

 

ーーーーーーー

 

「じゃあ、出発するよ!」

 

「「ちょっと待て!」」

 

「なに!急いで探さないとスネ夫くんが!?」

 

「いきなり川に入ったら俺達は死ぬぞ!?」

 

「……あっ。うっかりしてた。わりいわりい」

 

うん、しっかりして欲しい。そこはほんとに、ドラえもんは多摩川に着くやいなや、いきなり川に潜ろうとして僕と和人でそれを止めたロボットであるドラえもんは、川に入っても何ともないけど、僕達は人間だからね!?

 

「じゃあこれ[水中酸素アメ]〜!これを舐めてれば、水中でも酸素があるように歩けるんだ。では改めて、しゅっぱーつ!!」

 

ドラえもんの後を進んでいき川の中に入った、目を開けても、口を開けても苦しくはなかった。ほんとに22世紀の道具はなんでもありだな。後これは未来の道具だから間違っても普通の飴を舐めて、水中にいかないようにね?真似はダメ絶対。ってどこかの広告かな…っていうか水中で思い出した僕って…

 

「泳げないのに泳げてる…」

 

「水中酸素アメを舐めてる間は泳げない人でも泳げるんだ。さっきの説明の時言えてなかったね。」

 

「まぁ、その辺はいいか、ちゃっちゃと探そ。」

 

そうして探している間に時間がたった。その時だった。

 

「あっ!見っけた!!」

 

ジャイアンがそう言いながら、下に泳いでいったトンネルを見つけたのだろうか?

 

「空いてないジュースまだ飲めんな!」

 

「「今は洞窟みつけようとしてんだ!!そんな紛らわしいことすんな!!?」」

 

「お、おう…すまねぇ…」

 

ジャイアンが紛らわしい事を言ったので僕と和人は咄嗟にツッコミと怒りをぶつけた。全くもう…また時は過ぎ…

 

「あっ、のっちゃん!みて!!」

 

「また空いてないジュース?」

 

「ちーがーまーすー!!穴を見つけたよ!!」

 

しずちゃんが穴を見つけた、一瞬ジャイアンみたいなボケをかますと思ったけど、どうやら本当に穴を見つけたようだ。

 

「きっとこれだ!!」

 

穴の周りを僕、ドラえもん、和人、ジャイアン、あーちゃん、直ちゃん、しずちゃん、美夜子さんで囲み、その穴を見た。その穴は大人3人くらいは入れそうなものだった。僕達は意を決してその穴に飛び込んだ。その穴は最初こそ直角だったが、下に行くと直角に曲がりその後はまっすぐになっていた。そのまま進んでいくと水がどんどんなくなっていき、陸地ーーとは言っても洞窟の中ーーに着いた。そのまままっすぐタケコプターで飛んで行くとそこには…

 

「シダ?」

 

誰かがそう呟いた。確かにそこにあるのは白亜紀の時に行った時に見たシダだった。それ以外にも白亜紀の草や木々がそこにはあった。まるでここは白亜紀の…恐竜の時代のような場所であった。

 

「これは…あれは!!」

 

ドラえもんがそう叫ぶ、ドラえもんの目線を追っていくとそこには…

 

「クェーーーーーーー!!!」

 

あのケツァルコアトルが飛んでいた…あの姿を見るとあの冒険を思い出す…いやでもこれは…

 

「恐竜は…生きていた…?」

 

こんな形で見つけるとは思わなかった。スネ夫の事で恐竜の事は後回しにしてたけど…まさかこんな…皮肉みたいじゃないかこれじゃ…恐竜の絶滅を信じてやまないスネ夫を探していたら、恐竜がいるなんて…これってさ…

 

「夢?」

 

「じゃない現実だ。」

 

僕がそんな事を言うと和人からそう言われた。試しにつねってみる…直ちゃんを。

 

「のび兄!?何!?いひゃいいひゃい!!」

 

「やっぱり夢じゃないようだね。」

 

「なんであたしで試すのよ!!」

 

直ちゃんは、ほっぺを擦りながら聞いてきた。それはね…

 

「ちょうどいいほっぺたがそこにあったから、ごへぁ!?」

 

「ばかぁ!?」

 

正直に言ったら、殴られた。うん、悪いと思ってるよ。あまりにも現実離れしてたから少し混乱してた。

 

「おい、イチャイチャしてないで行くぞ。」

 

「「イチャイチャしてない!?」」

 

和人にそう言われ、僕らは2人でツッコんだ。そのキメ顔なんだよ、和人一発殴りたい。冗談だけど。それはともかく。

 

「ケツァルコアトルがいるって事は恐竜もいるんじゃない!?やっぱり恐竜は滅んでなかったんだ!!」

 

「でも○×占いでは、現在地球上には…」

 

ドラえもんはそこまで言うと何かに気づいたように止まってから口にした。

 

「そうか!地上では絶滅したけど地下では生き残ってたのか!」

 

ドラえもんは力強くそう言った。確かに○×占いに聞いたのは地球上で恐竜は生き残っているかだった。地下まで含まれないとなると○×占いは地上の部分に反応して、バツをあげた。今地下には恐竜がいるかと聞いたら間違いなくマルが浮かび上がるだろうな。

 

「でもどうしてこんな地底なんかに…不思議だ…」

 

「確かに不思議だね…」

 

「それは後で考えるとして、スネ夫探そうよ。」

 

僕らが不思議がってると、しずちゃんからそう言われた。確かに今はスネ夫の事だ。

 

「そうだった!早く見つけないと!スネ夫くーん!!」

 

僕達はスネ夫捜索を再開して、スネ夫を呼び続けた。

 

「スネ夫ー!!」

 

「スネ夫くーん!!」

 

「スネ夫くーん!!」

 

「スネ夫ーー!!」

 

「スネ夫くんーー!」

 

「スネ夫ーー!」

 

「スネ夫くーん!」

 

「スネ夫ーー!いるのかいないのか!いないんならいないって言え!!」

 

「「ジャイアンそれは無理ある!」」

 

ジャイアンが無理なこと言うからツッコミを入れてからもう一回、スネ夫を呼んだが、いっこうにスネ夫の姿は見えなかった。

 

「みんな一先ず降りよう!」

 

ドラえもんがそう言ったので僕らは陸地に降りた。それからドラえもんはポケットに手を入れてから道具を出した。

 

「[ミニ探検隊]〜!なんでも変わったものを発見すると、すぐに知らせてくれる!」

 

「え?スグに?」

 

「私の事じゃないよお兄ちゃん!!」

 

漫才してる兄妹はほっといて、ミニ探検隊の子達は探しに行った。

 

「これだけ大勢で探せばなんとかなるだろ?このまま歩いて探そう!」

 

僕達は歩いて探すことになった、またタケコプターの電池が切れてぐるぐる回されるからね。それにしても改めて見ると本当にここは地下なのか疑うくらいの白亜紀の森になってる。何千万年と誰にも見つからず、ここまで…

 

PPPP!!!

 

「何か発見したみたいだ!ここから近いみんな走るよ!」

 

ドラえもんに言われ僕達は走って、ミニ探検隊の子を発見した。

 

「ルックルックルックス!!」

 

その子は何を指さしていた。その方向を見るとそこには…

 

「スネ夫のラジコン!?」

 

そこには、ビデオカメラに映っていたスネ夫のラジコンだった。

 

「追いかけよう!!」

 

僕達はタケコプターを頭に乗せてから、飛び立った。ラジコンは早かった。そりゃもう早かった追いかけてるうちにタケコプターのバッテリーが上がんないかヒヤヒヤしていたが、何も無かった。けどラジコンの姿を取り逃してしまった。

 

「はぁはぁ!見失った!誰かがかい」

 

 

PPPPPP!!!

 

「あっちでも何かに発見したらしい!」

 

その方向に行き、ミニ探検隊の子を発見し、指差す方を見るとそこには巨大な岩に窓のような物が付いた建物のような物がそこにはあった。何だか、あれって。

 

「…地底人でもいるのかな?」

 

「それはありにしても、知能指数絶対低いか野蛮人だろーな。」

 

「怖いわね。悪魔の方がマシかも」

 

「悪魔の方が怖いでしょ?」

 

「どっちもどっちだよそんなん。」

 

僕、和人、美夜子さん、あーちゃんの順で喋った。悪魔が怖いかここにいるであろう地底人が怖いかは、地底人に会ってみないとわからないからどうしようもないけどね。

 

PPPPPP!!!

 

 

「もうまたなにか見つけたみたいだ!!」

 

「あの子達めっちゃ仕事してるから、給料あげよっか?」

 

「月500円?」

 

「何それブラック!?」

 

「そんな事言ってる前に、行くよ!」

 

しずちゃんとあーちゃんがそんな話をしていたので僕は急かすように言った。確かにミニ探検隊の子には働いてもらってるから、給料をあげないといけないな…ってそんなこと考えてる場合じゃないか。

 

「何かさっきから、同じ所をぐるぐるしてるみたいだァ…ッ!?」

 

そんな事を言ってたら、突然身体回った。というかあの状態だ。うっぷ…

 

「うぇ…これ何回されても、なれないや…」

 

「んなもん慣れてたまるか!」

 

「とりあえず降りよう!」

 

僕が最初にバッテリーを上げてしまって降りることになった。それからまた歩いて探すことになり、それからだった。

 

「ルックルックルックルック!!」

 

「今度は何を見つけたんだ?」

 

「慌ててない?」

 

「うーん…?…ッ!?みんな!!!走るよ!!!

 

ドラえもんは慌てながら、そう言ってきた。何故かって?

 

「ティラノサウルスは見つけても、知らせなくていいのーーーーーーー!!!!」

 

ミニ探検隊の子が見つけたのは、何とティラノサウルス!なんでもって言ってたけどね!?ほんとに何でもかんでも教えないでよ!!さっきの給料の話はもうなしだね!?って考えながら走ってたら急に身体が浮いた…はいティラノサウルスに捕まりました、なんで僕!?白亜紀の時のティラノサウルスに会いたいよ!?あのあほ面もう一回見せて!?なんて考えていると、ティラノサウルスに弓矢が刺さっていた。え?

 

「ドラえもん?」

 

「僕じゃないから!!早く逃げるよ!」

 

ドラえもんが助けてくれたと思ったら違った。無数の矢はティラノサウルスをこれでもかと刺していた…うわぁこれがスプラッシュショーかぁ…

 

「現実逃避すんな!」

 

和人からそう言われた。何で考えてることわかんだろうか。ティラノサウルスはとうとう力尽きてその場に倒れた。

 

「し、死んだのか?」

 

「…みたいだね。」

 

「ドラえもんじゃないとすると誰が?」

 

「静かに…誰か来る!」

 

ドラえもんにそう言われティラノサウルスに群がる無数の人影がそこにはよく見ると顔に模様を塗り、服装は昔見たことがある原始人のような人…では無い何かに似た何かがそこにいた…

 

「僕が挨拶してくる…」

 

「絶対捕まるぞ。」

 

「見た目で判断しちゃいけない。あんな見た目だけど、実は…」

 

そんな事言ってるドラえもんの首元に槍が…ドラえもん…見た目通りじゃないか…

 

「ダメだったか…」

 

 

ーーーーーーー

 

 

結論から言うと僕達は捕まった。今いるのは原始人の人間のような何かの集落にいる…さっき捉えたティラノサウルスはもう骨だけになっていた。何かに似た奴らは…何に似てるんだろう…あーいう顔が逆三角の生き物…イヤ生き物じゃないな…伝説上の…あぁ!!そうか!

 

「カッパそっくり!」

 

「いや似てるけど今言う事!?」

 

「黙って何考えてると思ったら、捕まってるのに。」

 

「お気楽なの?馬鹿なの?」

 

「のっくんそれは無いよ?」

 

僕がそう言うと、女性陣から強烈なツッコミを受けた。あれれ?何か目から汗が出てきてるけどなんだろうかこれは…と思っているとカッパに似たやつらがこっちに近づいてきた。あれ?日本語わかるの?

 

「ジラオカヘンテクコ!」

 

「ピキピー!ハッハッハ!!」

 

何こいつら人の顔をジロジロ見て何か喋って笑いだした。

 

「こいつらにとってのび太の顔が面白いんだろ?」

 

「イケメンな君に言われたらホントに惨めだね僕って。」

 

「イケメンの方が辛いぞ。見られすぎるから。」

 

何その贅沢な悩み!?殴っていい?一発殴っていいよね!?って今手が塞がってるから無理か…確かに僕の顔は平凡さ、イケメンの和人にはわからないだろうね!!平凡な顔の辛さをさ!!って言うかこいつらいつまで笑ってんだ!!

 

「いい加減にしろーーー!!」

 

「ギラオ!ゲラオカ!!」

 

僕が叫ぶと、槍を突き付けてきた。何これもう悪循環?でもないか…

 

「ガオ?」

 

「ギオ?」

 

「グオ?」

 

「ゲオ?」

 

「ゴオ?」

 

何こいつらいきなりが行で驚いてるんだけど、最後のゴオって絶対発音しにくいでしょ?って思いながら上を見るとスネ夫のラジコンがあった。何だスネ夫のラジコンか…ってなんでスネ夫のラジコンが!?

 

「スネ夫のラジコンだ!?」

 

スネ夫のラジコンはそのまままっすぐ、下降してきて、カッパ共を転けさせた。いいぞもっとやれ!!と思ったけどカッパ達は慌てたように僕らを連れて移動した。

 

「何かから逃げてるのかな?」

 

「多分ね。スネ夫のラジコンを見た瞬間にこれだ。」

 

「バカに急いでるようだ。」

 

「ソコダソコダ!」

 

「いやどこだし!」

 

「しずちゃん反応しないの!」

 

みんな口々そう言っていた。しずちゃんはソコダソコダと言ってる奴に反応していた。時々日本語みたいな事言うからなこいつら。

 

「オ?ワレシツブレロ!」

 

「ズガタカイズガタカイカクレロカクレロ!!」

 

1人(一匹)が何かに反応してから、カッパ共は蹲り出した。って今のは頭が高い隠れろって言ったよね!?こいつらなんなの!?日本語本当は知ってるんじゃないの!?

 

「何かにいるのかな?」

 

「ハヤクカクレロ!」

 

もうつっこまないよ…あーちゃんが言ったように奥に何かにいる…。あれは…騎士?その騎士が乗っているのオルニトミムスがこちらに気づいたのかこちらを向いた。

 

「うほおおおおおおおおおおおおおおお!!ヤッタルデ!!」

 

「ソヤデソヤデ!」

 

「やめられない♪とまらない♪」

 

うわぁ…とうとう関西弁っぽいの言ってる奴まで出てきた。マジでなんなのあいつら…っていうか最後の奴に限ってはカッパ○びせんの歌じゃないか!マジでなんなの!?何て考えてると、カッパ共は騎士に蹂躙されていた。うんそれは字のごとく蹂躙あっという間カッパ共はやられていた。威勢よく出た割にはほんとにあっけなく散った。えぇ…悪魔より弱いんじゃない?

 

「あれは悪魔より弱いわね。魔法が使えたら、あいつらけっちょんけっちょんにしてやったのに!」

 

後ろにいる元魔法少女からもお墨付きに弱いんだあいつら…ってそんな奴らだったら、僕達も戦えたんじゃない!?

 

「俺達直ぐに捕まったろ。ドラえもんも手が塞がれちゃ何もできないって」

 

「それはそうだけどさ…って何普通に地の文字に反応してくれちゃってんの?」

 

「俺だからな。」

 

「何その自信ウザイ。」

 

「ってそんなこと言ってる場合じゃないでしょ!あの人こっちに来てるよ!」

 

あーちゃんに言われそちらを見ると騎士がこっちに来ていた

 

「敵かな味方かな?」

 

「それは私たちが勝手に決める!」

 

「そこでそのセリフ聞けるとは思わなかったけど一回黙ろうか。」

 

直ちゃんからあの有名なセリフを聞かされるとは、思わなかったけど、騎士は徐に剣を振り切って…縄を切ってくれた。

 

「ふぅ…助けてくれたという事は…」

 

「味方だね…」

 

「こんにちわ!僕ドラえもん…は言葉が通じないか、[翻訳コンニャク]!はいみんな食べて!」

 

ドラえもんは翻訳コンニャクを出してみんなに配り、それを食べてその騎士の方に向いて、言葉を待っていた…

 

「地上人の諸君怪我がなくて何よりだ…」

 

どうやら、この人は僕達の事を知ってる様子だった。まさかスネ夫が先に来てるんだろうか?

 

「地上人って。という事は僕達の事を!」

 

「ああ、もちろん私は竜騎隊士バンホー。これからの諸君の安全は私が保証しよう。」

 

「お願いします…僕はドラえもんです!」

 

「僕は野比のび太です。」

 

「俺は桐ヶ谷和人です。」

 

「うちは…いや私は源静香です!」

 

「私は、満月美夜子です!」

 

「私は、桐ヶ谷直葉です!」

 

「俺は剛田武です!ジャイアンと呼んでください!」

 

「それでですけど、僕達の前に男の子いませんでした?」

 

「こんな顔した。」

 

「来たよ。我々が保護している。それも含めて、これからの話をする。」

 

こうして僕達は自己紹介をしてからスネ夫の事を聞き彼、竜騎隊士バンホーさん彼との出会いが、これから直面する事になる恐竜が何故地下に居るのかを証明する事になるとはこの時の僕は夢にも思ってなかった。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

バンホーさんが言うにはスネ夫は今ここにはいなくて、ホワ大陸の首都エンリルという場所にいるそうで、そこまでついて行くことになった。この地底ってそんなに広いんだね。歩いてる間に、スネ夫のラジコンを見つけた。バンホーさん曰く川底で拾って改造して監視用に使っているみたい。ドラえもんが言うにはかなり科学技術が発達してるみたいだ。22世紀から来た科学の結晶がそう言うんだから、相当な化学文明みたいだ。バンホーさんはなんでも原始動物保護区の監察官で地上ではとっくに絶滅しているはずの古代生物がここでは僅かに生き残っている。その貴重な動物達を密猟者から守ったり、地上世界へ迷い込んりするのを防ぐらしい。

 

「…地上で目撃されたネッシーはそれか」

 

「みたいだな。ネッシーとかは説明はつくし、日本の妖怪カッパはさっきのだろうな。」

 

僕と和人はそう推測した。そう考えると恐竜はやっぱり絶滅してなかったんだ。何故ここにいるかはわからないけど。

 

「…ねぇここって見覚えあるんだけど。」

 

そんな事を考ええていると、直ちゃんが言い出した。辺りを見るとどこでもホールに出たあの秘密基地の入口が見えた。

 

「荷物取りたいね。」

 

「俺もステージ衣装」

 

「…それはまた後だ。今はスネ夫だろ?」

 

「それもそうね、止まってても仕方ないし。」

 

和人と美夜子さんが言った事ももっともだ。秘密基地の事を一旦置いといて、奥へと進んだ。そこには…

 

「地底湖…すごい」

 

「君達の友人はこの地底湖で発見され、保護した。まもなく港だ。」

 

地底湖に感動してた僕達を諭すようにバンホーさんはオルニトミムスを走らせた。地底湖沿いを歩いていくと、港が見えた。そこには戦艦大和のような…いや、海賊船のような鉄の帆船だった。バンホーさん曰く地力を利用して動いてるそうだ。

 

「乗りなさい!すぐに出航する!」

 

バンホーさんが乗組員に何かを話した後に僕らにそう言った。船の中に入りバンホーさんに連れられて部屋に入った。そこは広い洋風の部屋で大きな地図がそこにあった。

 

「エンリル市まで5時間の行程だ。ゆっくりくつろいでくれたまえ。ではまた後で」

 

バンホーさんはそう言うと部屋を出ていった。優しい人だけど、何か裏がある気がする。

 

「のっちゃん!見てみて!めっちゃいい眺めだよ!」

 

しずちゃんにそう言われ僕は窓の外を見た。確かにいい眺めだなぁ。と思っていると船が動き出した。するとどうだろう船はまっすぐ壁の方へ突っ込もうとしていた…は!?

 

「なにやってんの!?」

 

「やべぇぞ!?」

 

僕と和人が驚いてる間に船は壁に入っていく。心臓に悪いよ!?地面の中を進んでいる。これがこの地底にある技術…

 

「みんな!この世界地図を見て!」

 

ドラえもんにそう言われ、壁に貼ってあった。地図を見ると、緑色の点が点滅している。これが今乗ってる船か。

 

「どうも地底の大空洞の地図らしい。」

 

「あれ?地球の表面からすぐ下はマントルなんだよね?」

 

僕達が思っていた事を直ちゃんが言ったらドラえもんがすぐに教えてくれた。……ダジャレじゃないからね?

 

「すぐ下とは言っても、直径百キロくらいの厚さがあるんだよ。地底に大陸があったって不思議じゃない。」

 

ドラえもんは、真剣な目で僕達に言った。確かに百キロくらいの厚さがあれば、その理屈は通るし不思議でもないか…地底に文明を築くなんて、この世界の人達はすごく努力したんだな。

 

「…あの辺が日本だ!」

 

「それは大した事じゃないでしょ?」

 

「でも気になるじゃん!うちって何かこういうのを見つけたいんだ!日本がどこにあるのかハワイがどこにあるのかも!」

 

そういや昔からそんな感じだったな、しずちゃん。探究心の塊みたいな感じで。

 

「この船はアメリカに向かってるのね。」

 

美夜子さんがそう言った。確かにあの方向だったらアメリカになるね。

 

「アメリカかぁ…」

 

あーちゃんが何かに思い出すように呟いた。そういえばアメリカにあーちゃんはいたんだっけ。

 

「病気が治ったら、すぐに帰るはずだったのに兄さんがまだアメリカにいたいって駄々をこねたの。お父さんもアメリカで何かに勉強したいって言うからね…2年前にアメリカからこっちに戻ったの。まさかこんな形でアメリカに行くことになるなんて」

 

前には話さなかったけど、あーちゃんは僕らの街に来る前に他の街にいたらしんだけど、その後は前にも言った経緯で僕らの街にいる感じ

 

「とは言っても地底だからな?」

 

「それは余計だよ。和人くん」

 

和人が余計な事を言ってあーちゃんはジト目でツッコミを入れた。なんて言うか妙に息合ってるよね。あーちゃんと和人って…

 

「なになに?のびちゃんも加わりたいの?」

 

「うちがやってやろうか?」

 

「のび兄には私が…」

 

僕の考えてる事がわかったのか、あーちゃん、しずちゃん、直ちゃんがいじってきた。何かに電波でも出てたのかな?

 

「その通り、君達は地底世界最大のホワ大陸を目指している。その中央にエンリルがある」

 

僕達が話していると、声が聞こえ後ろ振り向くと見たことのない人?が入ってきた。誰だろこの人?

 

「どうしたんだ?僕だよ。バンホーだよ。」

 

「そういえば、その声はそうだけど。」

 

「失礼ですけど、変な感じです。」

 

「本当に失礼だな。僕達から見たら君たちこそ…」

 

バンホーさんが言いかけてたのはきっと僕達の方も変なんだろう…これは1種の差別発言だよね。気をつけよ。

 

「いやいい。食事を持ってきた。食べてくれ」

 

バンホーさんは、目の前にある荷物を出しながらそう言った。

 

「ありがとうございます。それと色々話し合いたいことが…」

 

僕はバンホーさんにそう言ったでもバンホーさんはこれから船が着くまでに法王庁に報告書をまとめないといけないと言って、部屋から出ていった。

 

「忙しそうだな。」

 

「僕達は言わば、不法侵入者みたいなもんだろうしね。お腹空いたしご飯食べよ?」

 

「それもそうね。」

 

僕がそう言うとみんなはご飯を1人ずつ持ってからテーブルに座った。ドラえもんがなんだか辛気臭い顔でご飯を見ていた。どうしたんだろう?

 

「これ食べれるのかな…」

 

「「じゃあ、食べなくていいよ。」」

 

僕と美夜子さんがそんな事をのたまったドラえもんにそう言ってドラえもんのをとった。美夜子さんは家で食事担当だし、当然だ。僕がなぜ言ったか?食べ物を粗末に扱ったドラえもんに怒ったから。善意でくれたってのに。

 

「あっ!!ごめん!!食べるから!!食べるから返して!」

 

「じゃあ、次からそんなこと言わないように!食べ物は粗末にしないこと!」

 

「…はーい」

 

美夜子さんがそう言うとドラえもんはしゅんとなりながら、そう言った。

 

「ドラちゃんが、みっちゃんの弟みたい…」

 

しずちゃんがそう呟いていた。まぁ、確かに今のドラえもんって嫌いな物を前にした子供みたいだったけどさ。……美夜子さんの実年齢を鑑みても…

 

「……」

 

よしこの考えはやめよう!え?なんでかって?美夜子さんが今にでも使えない魔法を使いそうな勢いでこっちを見てたからさ!何でこういう事って女性陣気がつくんだろうね!…まぁ、それはともかくとして僕は目の前にある食べ物を食べてみた。…前にいるジャイアンはガツガツ食ってるけど。

 

「…これ美味しい!」

 

「本当だ…これは地上と同じ味付けね。」

 

美夜子さんは料理人としての方で感心してた。何か今にでもレシピを聞きに行きたそうな感じなってる。

 

「ちょっとレシピを聞いて来るわ!」

 

「待って待って!調理室わかんないでしょ!?」

 

案の定、行こうとした美夜子さんを止めた。もう少し遅かったら美夜子さんが迷子になるところだった。

 

「あら、いけない。てへ♪」

 

美夜子さんは舌を出しながら頭をかいていた。いわゆるてへぺろってやつだね…

 

「全く…でドラえもんは次に何が不満なわけ?」

 

「どら焼き」

 

「OK…もうドラえもんは黙って食ってて」

 

ドラえもんの不満を聞く前にわかったので聞いた瞬間黙らせて食わせた。僕の家に住んでる人は何でこんなのばっかなの?まぁ、素直に食べてるからいいか。

 

「大変ね〜のっちゃんも〜」

 

「何て言ってるしずちゃんは何してるの?」

 

「貰おうと思って♪」

 

「僕の分取らないで!?しずちゃんもいっぱいあるでしょうが!?」

 

「もう食べちゃった。」

 

「何その無駄なはやさ!?僕食べてないからあげません!!」

 

「ぶう…のっちゃんのケチ」

 

ケチも何もないよ!?僕は慌てながら、ご飯をかっこんだ。しずちゃんは名残惜しそうに人差し指を顔に当て見ていた。どんだけ食い意地はってるの!?

 

ーーーーーー

 

「のびちゃん」

 

食事も終わり、僕は窓の外を見ていたらあーちゃんに声をかけられ。振り向くとみんながいた。

 

「どしたの?」

 

「私達を連れて行って何されるのかなと思って。」

 

「うーん、スネ夫に会わせてくれるとは聞いたけど。」

 

「うちは信用できると思うよ?」

 

「…問題はスネ夫に会った後にすんなり地上へ帰してくれるかだ。」

 

「そうね…?…何か暑くない?」

 

確かに暑い。外を見ると何故か辺りが赤くなっていた。どんどん暑くなっていくと僕ら男性陣は服を脱ぎ暑さを凌ごうとしたが横を見ると…

 

「ってあーちゃん達まで脱がないの!?」

 

女性陣まで服を脱ぎ始めていた。危機感持ってよ!?スタイル人一倍すごいんだから、みんなは…

 

「だって暑いんだもん〜。」

 

「まずいな。実にまずいな。げへへ」

 

「「青だぬきはむこう向いてろ!!」」

 

何でこのロボットは人間の女子の裸を見て欲情するんだよ!?猫だからか!?獣だからか!?なんて考えていると…

 

ピーピーピー!!

 

『うっかりしていた。今火山帯を通過中だ。ドアの横のスイッチを押しなさい』

 

バンホーさんの言う通りに、ジャイアンがボタンを押していた。その後に部屋が涼しくなってきた。ふう、安心…

 

「残念だなぁ…」

 

する前にこのロボットには手厚いお仕置きをしないといけないね。反省を全くしてないし、和人と目が合い頷き合うと僕達はドラえもんの腕を掴みこう言った。

 

「「ドラえもん、ちょっとOHANASIしようか?」」

 

「え?ちょっとのび太くん?和人くんなに…ぎゃあああああ!!!」

 

 

 




雷神「フゥ…疲れた」

銀「中編でこんなに長いのかよ。後編どうなるんだ?」

雷神「ちょっと前編を短くしずぎちゃったから後編はもっとかかるかもね。」

銀「それって、これ以上にか?というか中編すごいアニメネタやメタ発言多かったな。」

雷神「補足もつけてるしね?」

銀「泳げないはずののび太が泳げてる矛盾とかか?」

雷神「そうそう!それっぽく書いたけど、無理があったかな?」

銀「それは読者さんが判断するだろ。感想待ってろ」

雷神「そうだな。」

銀「でよ。雷神ふと疑問に思ったんだがよ。」

雷神「何?」

銀「明久とかサトシとかかをここに呼ばなくていいのか?ここんとこ俺ばっかりここにいるが…」

雷神「あぁ…それは単純に…」

銀「単純に?」

雷神「怖い…うちの小説のサトシと明久チートだから、特にサトシはチート中のチートだから尚更…」

銀「はぁ…お前は最近あいつらの小説も書いてないだろ。この小説が一段落したら書いてやれよ。前はあいつらも凶暴だったが、今じゃ何も言ってこねぇだろうが。」

雷神「愛想つかされてるとも言わない?」

銀「まぁ、ついてるだろうがよ。次回は明久呼んでこい。そしてあいつが来なかったら、愛想つかされてる証拠だ。」

雷神「はぁ…それもそうか…ではみなさん!次回は竜の騎士後編です!楽しみにお待ちください!」

銀「それとこの時後書き劇場も楽しみにな!」


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第11話竜の騎士後編〜夢は現実に〜

はい!どうも雷神です!
竜の騎士後半になります!魔界大冒険のように劇場版の最後部分を入れていきます!


視点はのび太です!


「ーーーーーごめんなさい、二度としません。」

 

ドラえもんはボロボロ状態でそう言っていた。ちょっとやりすぎたかな?ははは…

 

「火山帯って事は、ハワイの近くだね〜」

 

しずちゃんスルースキルすごいなぁ…さっきまでの出来事を何も無かったかのように振舞ってる。逆に怖い。まぁ、いつの間にかその火山帯も越えていた。すると壁の向こうには建物や他の船なんかが停泊していた。僕達は船から降りると、バンホーさんに連れられて、オルニトミムス2頭が引っ張る馬車(この場合は竜車?)に乗り、港町を離れ、大陸横断鉄道に来ていた。あと地底には、自動車やバイクが無かった。ドラえもんは排気ガスが出るからとか言っていたけど、現代社会は今や電気自動車って感じだから、地底でもあるものかと思っていた。地上の今の化学より発達してるんだったら…

 

「ここはエンリルじゃないって事ですか?」

 

あーちゃんがそう聞いた。僕も思っていたからバンホーさんの方に顔を向けた。

 

「首都エンリルは、ホワ大陸の中央にあるとさっきも言ったはずだ。ここは首都より離れている港町。今から行く駅に乗って、エンリルまで行く。」

 

そういえば、そう言っていた。色々あったから忘れてた。バンホーさんが言った後に駅に着き僕達は電車っぽい乗り物に乗った、その乗り物は僕達が乗車した数分後に出発した。

 

「それにしても、早いなぁ、新幹線より早いんじゃない?」

 

「それに静かだしね?」

 

僕達が乗ってる乗り物は新幹線より早かった。走行音も何もしない。全くの無音ってわけじゃないけど、静かだった。

 

「そうさ。この乗り物動力は磁気なんだ。」

 

ドアが開き、バンホーさんが入ってきた。なるほど、磁気という事はこれはリニアモーターカー…今になってはリニアモーターカーも普及はしてるけど、ここは地上とは違って、地底…いや地底だから磁気も強いのかもしれないな。

 

「あとどのくらいでエンリルにつくんですか?」

 

和人がバンホーさんに聞いていた。僕も気になったから、そっちに意識を向けた。

 

「まだ大分掛る。それまでゆっくり休んでおきなさい。なにかあったらそこのボタンで知らせてくれ。」

 

そう言ってバンホーさんは出ていった。僕達は特にやることも無く寝る事にした。

 

 

ーーーーーー

 

 

「ーーーーーーび太くん!のび太くん!起きて!」

 

「……んが?」

 

「着いたぞ。」

 

ドラえもんに起こされ、和人にそう言われ周りを見たらリニアモーターカーが止まっていた。また僕の悪癖が出てたみたい

 

「ごめんごめん。」

 

「俺らも今起きたところだ。行くぞ。」

 

僕達は、リニアモーターカーから降りて、エンリル駅の広場でバンホーさんの話を聞いていた。でも…

 

「ーーーースネ夫に直ぐに会わせられない?」

 

「約束が違うじゃないですか!」

 

「勝手な事を言ってはいかん!いいかい?君達が不法入国者だという事を忘れちゃいかん。」

 

……確かに僕達は、不法入国者だ。バンホーさんが言ってる事は何も間違っちゃいない。間違っちゃいないけど、最初に言って欲しかった。それから僕達はそれぞれ尋問を受けた。僕は名前や住所、年齢を言うことになった。これはどこの国でもされる事、不法入国や不法侵入を犯した人がやる事がさだめ…別に不満じゃないけど、厳ついおじさん竜人達にジロジロ見られるのは、嫌だった。

 

「のび太」

 

尋問も終わり、僕は広場に戻って椅子に座っていると和人の声が聞こえた。

 

「あっ、和人も終わった?何された?」

 

「住所とか聞かれたな。のび太は?」

 

「僕も同じだね。女性陣は何されてんだろう?」

 

気がかりなのは女性陣だ。ドラえもんやジャイアンならまだしも、女性陣に何かあったら全員のご両親に面目が立たない。美夜子さんは僕の両親だけど。いや満月牧師だね。おじさん竜人共にエロい事されてたら多分僕は暴れ狂うだろうな。まぁ、暴走した僕を和人がと…めるわけないか直ちゃんもいるし。和人はシスコンだから、直ちゃんに何かあれば暴走する。うん確実に。

 

「戻ったよ〜ってどったの2人とも、渋い顔しちゃって」

 

何て考えてるとしずちゃんが戻ってきた。見た所何もされてないだろうけど。

 

「大丈夫だった?おじさん竜人共に何もされなかった!?」

 

「な、何もされてないから!落ち着いて!?こっちはおじさん竜人じゃなかったから!お姉さんだったから大丈夫!」

 

「ほ…よかった。いやでも後の3人も心配だ」

 

「3人のもお姉さんだったし。心配無用だって〜だからそこのお兄ちゃんも落ち着こうね?」

 

後ろを振り向くと、ソワソワしていた和人と目が合った。心配無用だって言われても心配は心配だよ。

 

「って言ってるうちに戻ってきたよ。あっちゃん」

 

しずちゃんが指さした方を見るとあーちゃんが歩いてきた。ふう…

 

「どうしたの?2人とも」

 

「うちらが心配だったんだって〜、おじさん竜人達に何かされたんじゃないかって。」

 

しずちゃんはニヤニヤしながら、あーちゃんに言った。あーちゃんはみるみるうちに顔が赤くなった。正直言おう可愛い…

 

「ば、バカなこと言わないでよ!それに私の体は、のびちゃんの」

 

「公の場で何言おうとした君は!?」

 

あーちゃんが変な事言う前に口を塞いだ。何言おうとしたかはだいたい予想つくけど、つきたくなかったけど…

 

「…ぷは!とにかく!私は何もされてないわ!」

 

「ふう、あとはスグと美夜子さんか…」

 

「そうだね。早く戻ってこないかな。美夜子さんと直ちゃん」

 

「ジャイアンとドラちゃん忘れないでよ。」

 

「「男だし問題ない。」」

 

僕と和人がそう言うと、2人は苦笑いした。自分でも驚くくらい、即答したな。

 

「そういう所で以心伝心しなくても」

 

「まぁ、親友だしね。僕と和人との心の距離!目をつむっていてもすぐわかるし」

 

「…どっかの歌詞みたいなこと言うな…というか、スグはまだか…のび太に嫁入りする前に竜人共に何か…」

 

「何かって何?」

 

「そりゃ〇〇〇とか〇〇〇とか?それはのび太にやってほし…ってあれ?今ののび太か?」

 

「後ろ」

 

僕が和人の後ろを指さすと、和人はロボットのようにギギギと後ろに振り返った。まぁ、そこには直ちゃんがいるわけだけど…目が笑ってない状態で…

 

「…お兄ちゃんのドスケベ!!!」

 

そう言って、和人をぶん殴った。…おおー綺麗な曲線で飛んでるなぁ。同情はしないよ。だって和人のさっきの禁止用語はまじでやばいし。小5の彼が何故あんなの知ってるのかは知らない。まぁ僕も何で知ってるかは内緒だよ。直ちゃんも無事なのは、よかった。後は美夜子さんか…

 

「美夜子さん…」

 

「呼んだ?」

 

「うお!?」

 

僕が美夜子さんと呟いたら、美夜子さんが前触れもなく現れた。ってあれ?魔法使えないよね?

 

「さっき戻ってきたけど、気づかなったの?」

 

「うん、でもこれで女性陣全員が無事なのは確認できた。」

 

「なにそれ?」

 

「うちらが心配だったって!いかがわしいことされてないか」

 

またもや、ニヤニヤしずちゃんが言い出した。でも美夜子さんは顔色ひとつも変えず言ってのけた。

 

「私の体はのっくんのだし。男性は和人くんやジャイアン以外に触れられるのは絶対嫌だしね。」

 

「……」

 

うん、冷静に言うものだから口を押さえられなかった。これが年上の貫禄というものなのか、身体年齢は僕らと一緒だけど。…多分今僕の顔は真っ赤だ。暑いし。というか、ドラえもんとスネ夫の名前がなかった。ドラえもんには魔法世界の時とか変態顔されたし、スネ夫は常日頃からナンパされてるから、しょうがないか…しょうがないのか?

 

「……う、うちの!だ、だって!」

 

「し、しずちゃんは言わないで、心臓に悪いから。」

 

しずちゃんが言う前に制した。これ以上は僕の心臓がやばくなる。あーちゃんの時以上に。

 

「…むぅ…」

 

言う前に制したもんだから、しずちゃんはほっぺを膨らませた。…可愛いけど、可愛んだけども!!

 

「と、とりあえず!ドラえもんとジャイアンを…」

 

「俺は終わったぞ」

 

「ぎょえ!?」

 

僕が場を、ただそうと思ったら、ジャイアンの声が聞こえたから変な声を出してしまった。何みんな色んな意味で僕の心臓を狙ってるの!?

 

「すまんすまん、最後は、ドラえもんか」

 

「うん…」

 

何だかとても疲れた気がする…ドラえもんが戻ってくるまで僕は持つかな?

 

 

ーーーーーー

 

 

「ーーーはぁ…くすぐったい取り調べだった。」

 

ドラえもんは戻ってくるなりそう言った。どうやらドラえもんはこちょこちょの取り調べだったらしい。何そのふざけた取り調べ。

 

「…これからどうなるんだ?」

 

「わからない」

 

「まぁ、そうだよなぁ。」

 

ガチャ!

 

「「「「「「「「ん?」」」」」」」」

 

ドアが空く音が聞こえたら、そちらを振り向くとスネ夫がいた。五体満足でそこに。

 

「みんな…来てくれたんだ!」

 

スネ夫は、そう言いながら走ってきた。僕は手を出しスネ夫と握手した。

 

「スネ夫無事だったんだ。よかった。」

 

「心配してたよ。」

 

「うんうん」

 

「ぐはっ」

 

「しず、明日奈、スグもっと心を込めろよ。」

 

後ろにいるしずちゃん、あーちゃん、直ちゃんが棒読みでスネ夫に向けて、そう言った。うわぁ、ここまで来るともう何もできないよ。スネ夫は心に100くらいダメージ受けたんだろうね。

 

「まぁ、ともかく無事でよかったわ。」

 

ありがとう、美夜子さん!!これでスネ夫の心は少し安らぐよ。スネ夫は美夜子さんに近づこうとしたが。

 

「でも近づかないでね?」

 

「ぐほっ!?

 

前言撤回…またノイローゼになるよ!?やめたげて!!スネ夫のライフはとっくゼロだよ!?

 

「取調べの結果、君達が悪意の侵入者じゃない事がはっきりした。スネ夫君も同様だ。」

 

バンホーさんは何事もないように話しかけてきた。うん…今の光景をスルーするって騎士だからかな、いや心做しか苦笑いしてる。

 

「だから、地上に送り返してあげよう!」

 

その言葉を聞いて僕達は歓喜した。

 

「しかし!法王の認可手続き上2、3日居てもらう」

 

歓喜する僕達を前にバンホーさんが強くそう言った。まぁ、2、3日はしょうがないか。

 

「その間に観光でもしようよ!」

 

しずちゃんがそう提案した確かにそれがいいかも。

 

「これを学校に発表したら一大先生賞だな…」

 

「生憎だがそれはできない。地底世界に関する記憶は全て消す事になるよ。」

 

急に記憶を消すと言われても、納得はできなかった。でも贅沢は言っちゃいけない。

 

「…まぁ、それが1番いい事か…地上に帰れるんなら。」

 

和人が言ったように地上に帰れるんだからね。それも合理的だし、僕らがこの地底世界の事を、口をすべらしたら一気にこの世界に地上の人達が来るかもしれない。ピー助の時だってマスゴ…失礼。マスコミが湧いてたし。ドラえもんが言ってたように、人間は興味が湧いたものにはとことん追求したがるものだから。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

僕達は、出発するまでバンホーさんの家に行くことになった。バンホーさんの家にはでローさんという妹さんがいるとの事。バンホーさんは竜人族では特にイケメンの部類に入るそうで(どこからの情報かは内緒)、その妹であるローさんも美人だった。人間の僕達がわかるほどに。

 

「ローです!お友達になってください!」

 

ローさんは笑顔でキラキラしていた。僕以外の男子陣は顔を赤くしていた。あと鼻も伸ばしていたいやいや和人はそんなキャラじゃないだろうに…

 

「…鼻の下を伸ばさない。」

 

なんて考えていたら低い声でしずちゃんに言われた。振り向くと睨んでいるしずちゃん。直ちゃんとあーちゃんも同様に…伸ばしてないのになにこれ理不尽?僕以外が伸ばしてるよ!?

 

「市内を見物するといい。しかし念の為に行っておくあの建物には近づかないで欲しい。立ち入り禁止区域なっている。」

 

「僕達はそんなことしませんよ。折角疑いが晴れたのに。」

 

「それもそうだな。では、僕は法王庁に向かう。ロー後は頼むよ。」

 

「はい!行ってらっしゃいお兄様!」

 

バンホーさんはそう言って、家から出ていった。僕達はその後に続くように街へと出た。ローさんの案内で街のあちこちを見学をしてから、法王庁という場所ーーーバンホーさんが度々口に出していた建物だーーなんでも法王というのは神に仕える偉い人らしく、その神は地底国を作った方らしい。それを踏まえてから、僕達は歴史博物館の中に入った。

 

「黄金の化石…」

 

「聖域で発見されたの。神の奇跡の印よ!」

 

「こんなのトロオドンの骨の成分が分解して、こんな色になってるんだよ。」

 

後ろからスネ夫のうんちくが披露されていた。しかし。

 

「人が感動してる時に余計なうんちく言うな。」

 

しずちゃんに、強くそう言われていた。あーちゃんと直ちゃんも同意した感じで頷いてる。スネ夫一回黙ってよ?どんどん君の評価がダダ下がるばかりだよ?スネ夫はしゅんとしていた。

 

「ははは…それで聖域っていうのは?」

 

「神聖な場所、こっちにいらっしゃい」

 

ローさんに案内され、世界地図のある部屋に来た。ホワ大陸のその上に小さい大陸の南西の端に四角いのがあった。あれが聖域?

 

「ドラえもん、どう思う?」

 

「どこかであれに似たのを見たんだけど。思い出せない。」

 

「そうか…スネ夫、お前は?」

 

和人はドラえもんに聞いたけど、ドラえもん見覚えはあるらしいけど、思い出せないみたい。次にスネ夫に聞いたけど。

 

「えっと…不思議だねぇ…としか」

 

まぁ、それもそうか…

 

「……役立たず」

 

「しずちゃん…流石にあれはスネ夫でもわからないって、何でもかんでも否定しないの」

 

「……確かにそうね。言いすぎた。ごめん」

 

「い、いいよ!」

 

僕が強く言うと、しずちゃんは素直に謝った。流石にあれはスネ夫でもわからない。それで役立たず呼ばわりはいけない。

 

「…続きを話すわね?地上では今から6500万年前、ちょうどあの大災害が時なの。地球上の生物はほとんど死に絶えた時、一部の恐竜達がこの聖域に住んでいたらしいの!それでさっきのトロオドン、彼らは恐竜の中で飛び抜けて大きな脳を思ってたの。それがやがて、際立って進化の道をたどった…つまり私達竜人族のご先祖さまになったの!」

 

目の前にあるのは竜人族のご先祖さまの模型、これが恐竜の子孫でもあるのか…

 

「…恐竜が人間と同じ進化をするとは…」

 

「驚くことないわよ。あなた達人間の先祖だって、後ろをご覧なさい?」

 

後ろを振り向くとネズミみたいな哺乳類がそこにはあった。あ…やばいこれ見ると

 

「ぎゃああああ!!!」

 

ドラえもんが驚いて、竜人族のご先祖さまの模型に隠れた。はぁ…あれ久々見るな。

 

「中生代では人間はこんな姿なのよ?」

 

ローさんは、模型を見ながらそう説明してくれた。いや待てよ?確か前に…

 

「ドラえもん、前に言ってたよね?人間の先祖は哺乳類型爬虫類って、白亜紀の話なんだよね」

 

僕は人間の先祖に怯え、竜人族のご先祖さまに隠れているドラえもんに聞いた。

 

「う、うん!」

 

「今のローさんの説明がそうなら、白亜紀って中生代でしょ?つまりソーセージの材料見つけてる時に見つけた。あの動物がこれに似てるからさ。爬虫類じゃなくない?」

 

「そうだけど、今はそんなことどうでもいいでしょ!」

 

まぁ、確かに今はそれはいいか、誤魔化された感は否めないけど。まぁあの時はヴァサゴへ言ってたわけだから、怒りに任せてそういったんだろうな。

 

「6500万年前に一体何があったんですか?」

 

「…それは誰にもわからない、でも今それを突き止めるための大計画が進行中なの。」

 

和人がそう聞いたけどローさんは意味深な言葉を口にした。大計画ってどんなのかを和人が聞いたが。

 

「それは言えません。」

 

はぐらかされ、ローさんは少し俯いたが元に戻り前に進んだ。…大計画って一体なんなんだ?

 

「それから文明を持ち、科学技術も発達した先祖はやがて社会を大きく発展する大発明をしたの!それがこれ!」

 

ローさんは竜人族の歴史を引き続き語った。ーーー大計画の事が気になったけどーーローさんが言った先には世界で初の次元転換船らしい船に模型があった。次元転換船とは異次元の世界へ行ける船らしい。ドラえもんが説明した。…科学技術22世紀の世界に近いな。

 

「…そうなの。地殻の中を自由に入れるわけ。これによって次々に未知の大陸が発見されたの、大航海時代の幕が開いたってわけ!」

 

航海…って言うより航地殼って感じかな?その説明を最後にこの世界の神様の御話は終わった。歴史博物館の後はしずちゃんの提案でピクニックをする事になった。

 

「では!22世紀の道具を久しぶりにお出ししましょう!」

 

「誰に向けて言ってんだ?」

 

「それは言わない約束だよ!和人くん!」

 

そんなわけで、ドラえもんが出したのはタケコプター、僕らがリニアモーターカーで休んでた時に充電が完了してたみたい。ローさんに使い方をレクチャーした後にみんなで飛んだ。

 

「空を飛ぶなんて初めて!」

 

ローさんは歓喜して、感想を言っていた。僕はそんなローさんを横目に和人が話しかけてきた。

 

「お前は大計画についてどう思う。」

 

「僕も思ってるけど、ローさんが口を割らない限りこれ以上は追求できないよ。」

 

「…また変な事件に巻き込まられたりしないよな?」

 

「…そういうのをフラグって言うんだよ。」

 

「のっちゃーん!和くーん急いで!」

 

僕がそう言ったらしずちゃんの声が聞こえそっちを見ると、意外と離されていた。ありゃいつの間に。

 

「急ぐぞ!」

 

「うん!」

 

僕らはその後湖がる所で料理を食べていた。もちろんこれはドラえもんから出た道具[グルメテーブルかけ]という料理をリクエストしたら出てくるものらしい。

 

「ここはいつでも春みたいなのね。」

 

美夜子さんがそう言うにここの気温は地上では春と同じで、雨も降らなければ雪も降らない。ローさんは雨や雪、雷の事を聞いてもわからない様子だった。ジャイアンやスネ夫はいつでもサッカーや野球ができるって喜んでた。僕は夜が真っ暗なのが怖いと思う。見渡しても月の光がないから、怪しい人が現れても分からないだろうし。

 

「地上って、まるで夢の世界みたい!」

 

僕らの話を聞いてローさんはそう言った。確かに雲とかを見ない人(この場合は竜人?)がそんな話をされたらそう言うかもね。

 

ドゴーン!!ドッカーン!!

 

「なんだ?この音?」

 

「森の向こうからだ」

 

なんて話していたら、森の向こうから爆音が聞こえた。僕らはその音に向かって行くことにした。

 

ーーーーーーーーーー

 

向かった先には本当の戦争のような戦いが繰り広げられていた。ローさんが言うにはこれは演習らしい。騎士団ともなればいつ何時本当の戦争になるか分からないからこんな演習をしてるんだろうか、でも実践のような戦い方をしてるのには疑問がある。だってこの地底世界は、平和そのもの時々僕らみたいに迷い込んでくる人(はいないだろうけど)がいるくらいだ。それも記憶を消せば、地上には何も影響がないのに…でもこれは…

 

「兄さん!」

 

なんて考えていたら、ローさんは1人の騎士に声をかけた。という事はあの人はバンホーさんか…

 

「ロー!来ていたのか!」

 

バンホーさんはローさんや僕達に気づき、近づいてきた。

 

「ロー。喜んでくれ!ついに大遠征が実現されることになった!」

 

「大遠征?じゃあ、あの計画が!」

 

「そうだ。ついに長い間の悲願がついに実現する!我々の演習がやっと実を結ぶ時が来た!」

 

「良かったぁ…いつ頃に?」

 

「近頃だ。じゃ。ここいらは危険だから、ほかの場所で遊びなさい!」

 

バンホーさんはローさんと話をして、僕らにそう言って戻っていった。…遠征って一体何しに行くんだろ?あの大計画ってやつと関係があるのかな。

 

「…兄さんもああ言ってたし。次は牧場に行きましょ!」

 

ローさんはまた少し俯いたが、笑顔でそう言った。…嫌な予感が頭から離れないけど。そして僕達はタケコプターを頭に付け、ローさんが言った恐竜牧場に行くことにした。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

恐竜牧場にはオルニトミムスが大勢飼育されていた。レンタルできるオルニも居て、どこへ逃げてもこの牧場に帰ってくるらしい。ジャイアンがこれに乗って街まで帰ろうと提案し、僕らは賛成した。前みたいな反対な乗り方はしないよ!でも…

 

「この子何で!こんなに!!暴れるんだよ!!」

 

僕が選んだオルニは暴れ牛ならぬアバレオルニ(某戦隊物じゃない)だった。僕の言う事を聞かずに真っ直ぐに進んでくれなかった。なんでこういう時に限って運が悪いんだろう。

 

「のび兄?大丈夫?」

 

「やたら手綱引っ張ってもダメだよ〜!」

 

「わかってるけど!うわそっちじゃないって!!」

 

直ちゃんに心配され、ドラえもんから注意を受けた。わかってるんだけど、この子はとにかく暴れる。そうこうしてるうちに。

 

「あのさ!街まで競走しようぜ!」

 

ジャイアンがまたそう提案してきた。いやいや、今この状況で競走しようとか言われても無理なんだけど!?

 

「俺はのび太とゆっくり行くよ。」

 

「じゃあ、私も」

 

和人と直ちゃんは僕に合わせてくれるようだった。よかったこれで置いてけぼりになったら、きつかったし。

 

「そうか?じゃあ、他のみんなで競争だ!行くぞ!!」

 

「負けないわ!!」

 

「私もよ!」

 

ジャイアンの掛け声であーちゃんとローさんがスピードをあげた…あれ?あーちゃんはともかくとしてローさんは負けず嫌いなのかな。ジャイアン達が遠くにまで行くと大人しくしていた僕のオルニがまた暴れだした。

 

「ちょ!そっちじゃないってうわぁぁ!!」

 

「のび兄!?」

 

「どこ行くんだ!!」

 

「僕に聞かないでーー!?

 

僕のオルニは横に逸れて森の中を進んでしまった。何でこういう事になるかな!?

 

「止まって!止まれ止まれ。止まってよーーー!!!」

 

オルニは僕の声も聞かずにずんずんと進んでいく。何かの壁を飛んだ…って手を離せばいいんじゃないか!

 

「いってぇ…」

 

僕は手綱から手を離した。オルニは自由になったと言わんばかりに、先に行った…

 

「大丈夫か?」

 

「めちゃくちゃだったね。あの子」

 

和人と直ちゃんの声が聞こえ頭を抑えながら、上を見ると2人が壁の向こうからやってきた。

 

「大丈夫…って和人達のオルニは?」

 

「壁の向こうに置いてきた。」

 

「それはいいとして…ここって確かバンホーさんが言ってた禁止区域じゃない?」

 

直ちゃんにそう言われ、前を見るとあの建物がそこにはあった。やば、バンホーさんにああ言ったのに。

 

「誰だ!」

 

バキューン!

 

「誰か来た!」

 

「隠れよ!」

 

誰かが来たから、僕らは木陰に隠れた。建物の横から警備員らしい2人の竜人が来た。

 

「竜が一匹飛び込んで来たが、2、3発撃ったら向こうへ逃げて行ったようだ。」

 

「はぐれ竜かな?念の為他を見回っておこう!」

 

そう言いながら向こうへと行った、僕らは木陰から出てから、建物に近づいた。やっぱり気になるし。

 

「何の建物かなぁ?」

 

「何かを作ってるとか?」

 

「…ロボットとか?」

 

「「それだ!!」」

 

『よーしもう大丈夫だ!』

 

さっきの警備員の声が聞こえた。やばいこのままじゃ見つかってまた尋問とか受けられるかもしれない。そんな事になったら、せっかく得た信用がなくなってしまう。

 

「とりあえずこの扉の中に入ろ。」

 

「そうだな。」

 

僕らは隠れるために建物の扉の中に入った。そこには階段があり、警備員に見つからないように上に登ったら、そこにはまた扉があった。

 

「開けてみる?」

 

「…まぁ、そうするしかないよな?」

 

「でもいいのかなぁ。ここって出入り禁止区域なのに。」

 

確かに直ちゃんの言う通りここはバンホーさんが言った禁止区域だ。事故とはいえ来てしまったのはしょうがないよ。

 

「そうだけど、他に道ないしさ。」

 

「…それもそっか。」

 

直ちゃんは少し納得した様子だった。僕は扉を開けた。そこには…

 

「な、なんだこれは!?」

 

扉の向こうにはさっきの博物館で見た次元転換船を赤くしたものがそこにあった。僕は思わず大きな声で驚いてしまった。

 

「「静かに!!」」

 

「…ごめん、でもこれは…」

 

「こんな大きな船…一体何が目的なんだ?」

 

ガチャガチャ!

 

和人が言った瞬間に扉のドアノブが動き出した。

 

「誰か来る!下に隠れるよ。2人で直ちゃんを支えよ」

 

僕達は展望台のすぐ下に隠れ、柱を僕と和人で持ってから片方の腕で直ちゃんを支え、上の声に耳を当てた。

 

『ついに完成したか、よくやった。』

 

『ありがとうございます。最司教。』

 

どうやら、上にいるのは法王庁のトップである最司教とここの責任者みたいだ。さらに聞き耳を立てると。

 

『長い間の夢だからな。6500万年もの間、遥か先祖から受け継がれてきた夢…今哺乳類共が我が物顔でのさばってる地上世界…元々は我々の楽園だった地上を!再び竜人族の手に取り戻すのだ!!』

 

…これがローさんが言った大計画だったのか。和人の懸念が当たってたみたい。竜人族が地上を取り戻すためにこの船を作り、何より僕達人類いや…哺乳類全体を討ち滅ぼす為の…こうしちゃいられんない…だけど。上の最司教とここの責任者が出ていかないと…

 

『では下へ参りましょう。温かい紅茶をご用意しております。』

 

『うむ…ありがたく頂戴しよう。』

 

ガチャン!

 

そう思っていたら、2人は出て行った、僕と和人はまず直ちゃんを上に上げてから和人、僕の順で上に上がった。

 

「…和人の懸念が当たっちゃったね。」

 

「…ああ、さっさと帰ろう。きっとみんな俺たちを探してる。この話はドラえもん達も交えてやるぞ」

 

「そうだね。」

 

僕らはドラえもん達にこの事を伝える為に階段を下り、扉を開けた。外はすっかり暗くなっていた。辺りを見渡しても警備員の姿はなかったので急いでその場から立ち去った。でも暗いからここがどこか分からず3人で彷徨ってしまった。体力も少し限界を迎えようとした瞬間…

 

「のび太くん!和人くん!直葉ちゃん!」

 

上から声が聞こえ、そこを見るとドラえもんと美夜子さんがいた。他にもジャイアンとスネ夫がいる。和人が思ってたとおり、みんなで僕らを探していたようだった。僕はドラえもん、和人はジャイアン、直ちゃんは美夜子さんにおぶってもらい、スネ夫は僕の背中を支えてくれた。帰ってからみんなにあの事を伝えようと僕らは思いながら、バンホーさんの家へと向かって行った。

 

ーーーーーーーーーー

 

「ーーーー皆話を聞いてくれ。とても大事な話がある。」

 

バンホーさんの家に着き、ローさんやみんなに心配かけたことを謝罪してから美夜子さんに少し休むように言われて、みんなで部屋に入った後に和人がローさんがいないことを確認した後にそう言った。僕と和人、直ちゃんはさっきの件をみんなに話した。皆は横槍も入れずに聞き入れてくれてから、話は終わったら…

 

「…それは間違いなのか?」

 

ジャイアンは腕を組み、真剣な表情で聞いてきた。確かにいきなりの話だからそうなるかもしれない。僕はさらにこう続けた。

 

「本当さ。この耳で最司教とあそこの責任者の話を聞いたから。和人や直ちゃんもね。地上世界でのさばってる哺乳類から取り戻すためにって言ってた…そのために大きな軍艦が完成したんだよ!」

 

僕はみんなにそう言った。

 

「…その話が本当なら、ローさんやバンホーさんが言ってた大計画はそれの事なのね…それって悪魔達が来てた理由と似たようなものじゃない…!」

 

美夜子さんは悲痛な表情で、そう叫んだ。確かにあの事件と似たような理由、竜人族とも戦わないといけないのかな…

 

「…あの戦いのような事にならないよね。のび兄。」

 

「また誰かが犠牲なったりしたら、嫌よ…!」

 

あの事件を知ってる。美夜子さんのママのような犠牲が出ないか、直ちゃんとあーちゃんは、不安でいっぱいで落ち込んだ表情になってる。しずちゃん、ジャイアン、スネ夫は事件を知ってるようで知らないから、少し困ってる感じだった。

 

「…戦うにしてもこっちは9人だ…分が悪い。この事を記憶が消される前に、地上のみんなに知らせよう。信じてくれるかはわからないけどな。」

 

和人の言葉を聞き、僕達はさっそく行動に移そうとした、その間にバンホーさんが帰ってきた。僕達は急いでタケコプターでバンホーさん宅を飛び立った。美夜子さんとしずちゃん、あーちゃん、直ちゃんはローさんに黙って出ていって申し訳なさそうにしてた…僕達は少し行った岩場で朝になるまで寝る事にし、その後にドラえもんに起こされてから地上の出口が近くにある所を目指す。ここの地上はきっと北アメリカかカナダの西だと思うと、しずちゃんが言っていた。

 

「…皆心して聞いてくれ。これから僕達はこの大渓谷を越えなくちゃならない。きっとピー助の時のようにクェツァルコアトルスや恐竜に襲われる可能性やそれにこの地底独自のなんだかわからない者達に襲われる可能性がある。美夜子さんと明日奈ちゃんは前に居なかったからわからないかもしれない…けどちゃんと気を引き締めてね!」

 

ドラえもんにそう言われ僕達は気を引き締めた。ピー助の時のような事を現代でするとは思ってなかった。最初はスネ夫救出のためにここに来たようなものだ。だけど、大計画の事実がわかった今僕達は地上を目指す。

 

「あっ、のび太くんタケコプターの調子が悪くなったら、言ってね。」

 

気を引き締めたのにドラえもんにそう言われ、足を滑らせた。

 

「何で僕限定で言うんだよ!?」

 

「お前が最初に回る可能性があるからな。」

 

「…否定できないのが悔しい…」

 

「じゃあ、出発するよ!」

 

めちゃくちゃ腑に落ちないけど、ドラえもんがそう言ったら僕達はタケコプターをつけても飛んだ。それからは何も問題なく、渓谷を飛んでいたバッテリーの調子もいいし、渓谷を進んでいたら…

 

『クェーーーー!!!』

 

「来たぞ!!」

 

案の定、ケツァルコアトルスが数体僕達の後ろを飛んできた。僕達は少しスピードを上げてから逃げた。前はヴァサゴ率いる恐竜ハンター共が来たけど、ここは現代であり恐竜ハンターもいないから一先ず、岩場の穴に逃げ込んだ。コアトルは執念深く追ってきたしつこいな。

 

「そんなにしつこいと女の子にモテないよ!!」

 

『クェーーーー!!!』

 

しずちゃんがそう言ったらよりいっそうつついてきた。何?言葉でもわかったの!?てかオスなの!?コアトルの他に別の恐竜…ティラノがやってきた。…もう本当に嫌になってきた…コアトルとティラノが戦ってる間に気付かれずにその場から去ろうとしたら、別の恐竜に驚かされた。スネ夫に聞いてみても、あの恐竜はわかならないそうな…タケコプターでしばらく進んでいくとそこには洞穴があり、僕達はそこに入った。

 

「ふぅ…とりあえず命拾いしたな…」

 

「なんとかね。もうハズレまで来たと思うけど…少し休んでからまた進もう。」

 

ドラえもんが僕達にそう言いこの洞穴で休むことにした。タケコプターの少しの充電も兼ねてる。ちなみに休んでいる順番は洞穴の入口から、ドラえもん、和人、美夜子さん、あーちゃん、直ちゃん、スネ夫、ジャイアン、僕で奥にはしずちゃんがいる。

 

「…のっちゃん…」

 

「ん?」

 

不意にしずちゃんに声をかけられた。どうしたんだろう?まさか、今になってバンホーさん宅に忘れ物とか?いやいや僕達は何も持ってきてないからそれはないと思うけど…

 

「お腹空いた。」

 

「…いや何も食べずに来ちゃったからしょうがないけど、今言う事?」

 

どこまでも食い意地張ってるねこの子は…昔から食い意地張ってたけど、でもどこに栄養行ってるんだろう?

 

「だって〜お腹空きすぎて目の前に目玉焼きが見えるんだもん〜」

 

「いくらそれでも無理が…え?」

 

しずちゃんが指さしたの方には目玉焼きが瞬きしながら、こちらを見ていた…っては!?

 

「「瞬き!?」」

 

僕としずちゃんが驚いた瞬間に目玉焼きの正体が僕らを取り囲んだ。それは前に会った部族と少し違う野蛮人達だった。…バンホーさんが言ってたがこの手の部族はナンジャ族と呼ばれているらしい。なんて考えてる場合じゃないな…僕達はまた捕まり、野蛮人達が住まう所に連行された。

 

ーーーーーーーーーー

 

夜になり、野蛮人達は楽器でダンスを踊っていた。僕達?縛られて宙吊り状態だよ…周りには恐竜の骨や何かの骨が木に刺さっていた。きっとここ野蛮人共が食ってた物なんだろう。

 

「…これ見せられてるけど何が起きるんだろう?」

 

「僕達は食われるんだよ…あの鍋で煮られて…これはそのための大宴会だよ…」

 

下には、大きな鍋のお湯を回してる野蛮人2人がいた。僕達を見ながら汚い笑顔で舌なめずりをしてる。嫌悪感やばい…

 

「……私、悪魔の時も食われそうになったのにこれで2回目よ。」

 

美夜子さんが嫌悪感丸出しでそう言った。前の事件で美夜子さんは悪魔に捕まった時に食われそうになったらしい。料理内容は唐揚げとか素揚げとか…何で悪魔達はそんな料理知ってたんだろう?食文化は地球と一緒だったのかな……ってこんな事考えてる場合じゃないか。だって、目の前に変な仮面をつけた野蛮人がこちらに歩いてきた。その瞬間だった

 

「ミロ!アレミロ!」

 

ここの野蛮人達はカタコトだけど、バンホーさんが使ってた言葉を使っている。その野蛮人の1人が上を向いて、指さした。そこには僕と和人、直ちゃんが見たあの帆船が、飛んでいた。その帆船はゆっくりとこちらに降りてきたーー野蛮人達はいつの間にか消えていたーーすると、中から数人の人が出てきて、最後に出てきたのはバンホーさんだった。

 

「食べられずに済んだのはよかったけど…」

 

そうだね。それはよかったけど、ドラえもんがそう言った瞬間にバンホーさんは舌打ちをしていた。無断で出ていったからなんだろうけど…それから僕達は縄を切ってもらい、それから帆船の中の部屋に入ってからバンホーさんに言われた。

 

「自分達のした事がわかっているのか?重ねて言うが君達は不法入国者!だが僕は君たちを救った!そして無事地上に送り返すと約束した!」

 

バンホーさんが怒っているのもわかる。僕達はバンホーさんに命を救われた。にもかかわらず脱走して裏切るようなマネをしたんだから…

 

「…勝手に出ていったのは本当に申し訳ないです。でも僕達にはこの道しかなかったんです。」

 

「地上人を滅ぼすという情報が入ったので。」

 

僕と美夜子さんが真面目な表情でそう言ったら、バンホーさんが驚き誰から聞いたのかを聞いてきた。僕と和人、直ちゃんは説明をし、ドラえもんが目的地がどこかを聞いたが、バンホーさんは説明してくれなかった。これ以上機密に首を突っ込むことは許さいと言葉を残して、部屋を出て行った。

 

「…だってさ。」

 

「やるせないわね。ドラちゃんどうする?」

 

バンホーさんが出て行った後に美夜子さんがドラえもんにどうするかを聞いた。僕達はドラえもんに顔を向けた。

 

「これ以上は何もできない…一先ずここで作戦を練ろう。目的地もわからないけど。」

 

「それもそうだな。」

 

ドラえもんの言葉を聞き僕達は作戦を練る事にした。目的地が謎なだけに、作戦というかどう食い止めるかに話を変えていったら、船からカンカンという音が鳴り出し動き出した。船は上に上がった。すると辺りが明るくなった皆で窓を見てみるとそこには…

 

「太陽…」

 

つまり、ここはどこかの地上になる。

 

「雲も青い空も!何だか久々な気がする」

 

「地上のどこだろう?」

 

誰かが呟いたのを聞き僕は辺りを見渡した。するとそこには大きな氷山があった…アレって…

 

「ドラえもん。あの山って!」

 

「うん、あれはカナリアンロッキーだ!」

 

とドラえもんが言った瞬間に大きな音と共に船が揺れだした。この船は今浮いてるから地震じゃないのは明らかだ。というか、この空間って…

 

「時空間?」

 

「のび太くんの言う通りだよ。これは時空間だ。」

 

ドラえもんも肯定してくれた。時空間から出るとそこには白亜紀の森が広がっていた。一瞬また地下に潜ったのかと思ったら太陽や雲があるから、それは違うとドラえもんに言われた。それにしても。

 

「こんな形でまた白亜紀に来るなんて。」

 

「……ピーちゃんに会いたい?」

 

直ちゃんが心配そうに言ってきた。みんなも心配そうにこちらを見ていた。

 

「…会いたいさ。でも今会ったら今度こそ僕はピー助と離れなくなる。それに同じ白亜紀だとしてもこの時代にピー助がいる保証もないしね」

 

僕はみんなに向けそう言った。ここは白亜紀でもピー助が生きているかもわからない。白亜紀は前期から後期まで長い間続いてる時代だから、冒険した時代はドラえもんが言うには白亜紀後期の真ん中にあるサントニアンらしいし、今いる白亜紀がそれ以降なのかそれ以前なのかわからないから…

 

「…まぁ、のっくんがそれでいいならいいわ。…ドラちゃん」

 

「うん、みんなも気づいてるね。…この船は巨大なタイムマシンだ。」

 

話してるうちに船はさらに先へと進み、海辺に不時着した。すると、兵士が次々と荷物を運び何かをしていた。スネ夫は竜人族は哺乳類先祖を絶滅させるためにこの時代に来たんだと、推理していた。確かにそれだと話の辻褄は合うか…

 

「これが狙いか…この時代なら哺乳類の先祖はネズミ退治みたいなものか。」

 

「…本当にそれだけで、これだけの軍隊やこの船を作ったのか?」

 

「確かに腑に落ちない所もあるが、この地上を取り戻すためにこの時代に来た理由ではあってそうだな。」

 

ジャイアンの言葉を聞いてから、ドラえもんが抜け出すことを提案した、夜になってからの行動だけど。

 

「のっちゃん」

 

またしずちゃんに呼ばれた。何か既視感があるなぁ。またお腹でもすいたんだろうか?

 

「お腹空いたの?」

 

「違う違う!あれ見て!」

 

しずちゃんが指さした先には彗星があった。それも昼間なのにはっきりと見える…なんだろう?あれを見てるととてつもなく不安なんだけど…そして、また夜になり、外では竜人族のお偉いさんが何かを演説していたが僕らは気にせずにドラえもんが出した[通り抜けフープ]で部屋を出てから、船の廊下を渡ってから再び[通り抜けフープ]で縄を垂らしてから抜け出した。

 

「のっちゃん!!彗星が!」

 

しずちゃんに言われ彗星の方を見ると

 

「…何であんなに大きくなってるんだ?」

 

昼間見た彗星が大きくなっていた。なんだろうさらに不安が…すると、船から警報が鳴り出した。きっと僕らが抜け出したとバレたんだろう。僕達は急いで逃げた。ドラえもんにタケコプターの事を聞いてたら、充電中らしい。後ろを見ると騎士団の数名が追ってきていた。あとすこしで追いつく勢いだ。

 

「いってぇ!」

 

僕はよそ見をしていたから地面にあった根っこにツマづいてしまった。ドラえもんが[こけおどし手投げ弾]という音と光だけど威力バッチリの道具を出して、騎士団の方に投げた。その隙に僕達はさらに逃げた。ふと横を見ると彗星はさっきよりも大きくなっていた。僕達は一先ず寝る事にした。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

そして朝になりドラえもんは風雲ドラえもん城というでかい城を出した。よくそんなの入ってたな。ていうか前にポケット入った時無かった気がするけど。

 

「目立ち過ぎじゃない?」

 

あーちゃんがドラえもんに言ったら、どっちみち見つかるからいいじゃないと言われた。この城ドラえもんの趣味も入ってるのかもしれない。

 

「戦う前に話し合えないかしら…」

 

「売られた喧嘩だぜ。遠慮なくやってやろうじゃんかー!!」

 

「ジャイアン…こわい。」

 

美夜子さんがそう提案したけど、ジャイアンがこわい顔でそう言った…何か魔法世界のジャイアンを思い出すよ…そんな話をしていたら、大砲が撃ち込まれる音がなり、大砲が飛んできた。どうやら美夜子さんが提案した事は向こうが無効にしたようだ。勢いがすごくてドラえもん城が揺れ始めた。

 

「彗星が!!」

 

「しず!今はそれどころじゃないぞ!!」

 

「ドラえもん!手投げ弾を!」

 

僕達は手投げ弾を次々と投げた…しかしもう手投げ弾の仕組みを知られているから、部隊は突撃をやめなかった。

 

「なんだよどんどん来んじゃん!他に何かないの!」

 

「これがはったりバズーカ、脅かしミサイル、見せかけ銃…」

 

ドラえもんが出したのは、それぞれドッキリの物に使うような物だった。まぁ、子守用ロボットが太刀打ちできる武器を持ってるわけないか。下を見ると忍者のように投げ縄を城の所にかけてから上がって来た。

 

「じゃあ、これだ![天地逆転オイル]〜これは…」

 

「説明はあとでいいから、早く!」

 

「それもそうだ!」

 

ドラえもんは[天地逆転オイル]を下にいる兵士達にぶちまけた。すると兵士達は落ちていった。すると向こうから何十人もの兵士が乗っている灯台のような車が来ていた。ドラえもんが焦って何かを出していたけど…

 

「みんなーーー!!」

 

「どうしたしず!」

 

しずちゃんの声が聞こえそっちに向かうと、外を見たら昨日からあった彗星がこちらに近づいていた。僕らは急いで下に向かって行き、城の石垣に一塊になり、彗星が横切った後の風圧に負けないようにしていた。彗星はそのまま海の向こうには落ちて…

 

どっかーーーーーーーん

 

その瞬間から、辺りは地獄絵図と化した。火山は噴火し海は大津波がやってきた。僕達は何とか衝撃に耐えたがドラえもん城は崩れ落ちてしまった。バンホーさん達は船で逃げていた。僕達はというと…

 

「どうするんだ。ドラえもん!」

 

「こういう時は!![ポンプ地下室]!!ジャイアン!これを埋めて!」

 

「おう!」

 

ドラえもんは四角上の箱と爆弾で使うようなスイッチを出して、四角上の箱をジャイアンに頼んで埋めた。そしてドラえもんはスイッチを押して、その四角上の箱が爆発してから地下室へ通じる扉が出てきた。僕達は急いで中に入った。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

中は真っ暗だった。近くには直ちゃんと和人がいるが他のみんなの声は聞こえるけど姿が見えなかった。ドラえもんが動かないようにと言われたので、そこでじっとしていたら、辺りが明るくなった。きっとドラえもんが[ぴっかりゴケ]をまいたんだろう。みんなを探すと意外と近くにいた。

 

「どのくらいの広さなんだ?」

 

「北海道くらいかな?」

 

「何その無駄な広さ」

 

「ははは…急いでたから大きさを考えなかったんだよ」

 

北海道くらいの広さか…ん?待てよ?

 

「ねぇドラえもん地底の地図持ってるよね。」

 

「あるけど。」

 

「ちょっと見せて」

 

僕はドラえもんに地図を貸してもらい、僕はあの聖域の場所と今の場所が同じ位置であると確信した。僕はそれをみんなに話すと…

 

「そうか…あの既視感はポンプ地下室の感じと似ていたからか!」

 

「聖域はドラえもんが作ったようなもんだな。」

 

和人はそう言っていた。確かに元を辿ったらそう言えるか…

 

「でもこれからどうするの?きっと騎士団も今は地底に潜ってるだけよ?また戦うの?」

 

「……この状態じゃあ、戦えないしなぁ」

 

「…騎士団と和解してから、この先に何があるかを言うよ。コンピューターで調べるし。この時代が白亜紀最期の時代ってわかったし、美夜子さんが言った通り話し合いをする。だから、白旗をあげる。それとこれものび太君も説明してね。今から話すことは竜人族にとってのきっかけだから…」

 

ドラえもんから色々聞き、準備をした後に僕達は地上に上がった。タイミングよく時空転換船も上に上がってきたので、ドラえもんが白旗を上げてから、バンホーさんがやってきてから、抜け出した事を謝罪して、中に入れてもらった。数人に警戒されたけど、陰口も言われずに僕達はお偉いさんが大勢いる会議室に入った。

 

「じゃあ君は、全てあの彗星のせいだと言うのだね?」

 

バンホーさんに聞かれドラえもんが次のように語った。

 

「はい。直径10キロの彗星が太平洋に落下し、高さ1000mを超える大津波を引き起こして、海水や海底の土砂を大気圏外まで巻き上げたんです。その量は約10億トン。空気中の塵となって全地球の表面を覆い尽くし、それが太陽を遮って、昼でもこんなに暗いんです。」

 

ドラえもんの話を聞き、法王は愕然としていた。

 

「恐ろしい天変地異だ…しかしそれはもう終わったのではないか?」

 

法王はドラえもんに聞いたが代わりに僕が話をすることにした。

 

「いえ、本当の災害はこれからなんです。コンピューターの計算では塵が落ち着くまで約数ヶ月かかります。そのための気温は40度も下がり、激しい暴風雨が続き、木や草も枯れ海中にプランクトンは死滅し、それを食べていたほとんどの生物がこれから6ヶ月の間に絶滅する事になります。…これは避けられない誰にもどうする事も出来ない運命なんです。」

 

僕が語り終わると、会議室にいるバンホーさんを含む竜人族全員が涙を流していた。確かにこれだけでは絶望的な話かもしれないな

 

「えい!たった1個の彗星ごときに」

 

「神がこんなに酷いことをなさるとは…うう」

 

「神の御業をあげつらってはならぬ。深い思し召しがあるのだろう。恐竜類の滅びが神が定めた運命なら従わねばなるまい。」

 

法王は、そう言っていた。…まぁ話の腰を折るのは気が引けるけど。

 

「いえ!いくらなんでもこれはあんまりです!」

 

「「「え?」」」

 

僕はドラえもんに聞いた通りに話をした。

 

「今苦しんでいる恐竜達を救えるだけ救いたいと思います!」

 

僕はそう言ってから、説明をした。それからは僕達は外に出て、まず僕、和人、直ちゃんで陸の方にいる恐竜を桃太郎印のきびだんごで食べさせて、向かわせる方に誘導。あーちゃん、美夜子さん、しずちゃんが山の方で同様な事をし、ジャイアンとスネ夫で恐竜の先導をしていた。ドラえもんは竜人族達に説明をしていた。全てが終わり僕達はドラえもんとバンホーさんがいる所に戻った。

 

「救出作戦終了したよ!」

 

「ご苦労さま!」

 

そして法王とその他の竜人族が土下座をしてドラえもんや僕達にお礼をしてきた…こういうの慣れないからやめて欲しい。

 

「皆様ありがとう、あなた方は神お使いに違いない。」

 

「よ、よしてくださいよ!僕達にやれる事をやっただけだもん」

 

ドラえもんがみんなに止めていた。僕達はそれを遠目できていた

 

「聞いた?僕達って神様の使いだってよ!確かに美夜子さんや明日奈ちゃんに直葉ちゃんみたいな可愛い子は天使だよ〜」

 

スネ夫がそう言ってきた。何か本調子に戻ってる感じがする…でもさ

 

「何でうちが入ってないんだ!!!」

 

「ぶふぉーーーー!!!」

 

スネ夫は綺麗な曲線を引きながら、ぶっ飛ばされた…こういうのオチ!?なんて事はなく、バンホーさんが僕達を次元転換船に乗るように言われた。それから元の時代の地底に戻ってきた後に法王庁のトップが座る下の方でたっていた。

 

「今や全て明らかとなった全て神の思し召しであると…」

 

トップが話してる間にローさんを見つけてから、手を振っていたらしずちゃんに睨まれた。しずちゃんはそのままローさんに手を振っていた。自分はいいのかい…

 

「努力を怠ってはいけないのだ。竜のお子らに祝福あれ!神のお子らに幸あれー!」

 

『ぉぉおおおおお!!!』

 

トップがそう話し終わると、民衆達は大盛り上がりだった。不法入国者から一気に神の使いにされちゃったなぁ。って言ってももう今日で地上に帰るからなぁ…家から出て4日経っちゃってるし…ママやパパ心配してるだろうか。僕達は最初に乗った帆船で日本の地底に戻ってきてから、学校の裏山に戻ってきていた。地上は夕方だ、バンホーさんとローさんがお別れの挨拶として、立っていた。

 

「バンホーさん、ローさん。長い間お世話になりました。」

 

「せっかくお友達になれたのにねぇ…」

 

「そのうち、きっと自由に行き来できるようになりますよ!」

 

そう言って僕、しずちゃん、直ちゃん、和人はバンホーさんがとローさんに握手をした。

 

「そうしたら、必ず遊びに行きます!」

 

「じゃあ、その時は僕が案内しますよ!何しろ僕の家にはすごい車があ…ひぃ!」

 

スネ夫はローさんにそう言っていたがしずちゃんに睨まれた。お得意の自慢をしてたし、ローさんはお礼を言ってから。

 

「その時は…この美しい空を飛んでみたいわ…」

 

ローさんは空を見上げながら、そう言った。僕達も一緒に見上げ夕日で赤くなっている空を見た。竜人族にとって空は本当に神秘的なんだろうなぁ。そしてバンホーさんとローさんは船に乗りこんでから、僕らが見える場所で手を振っていた

 

「じゃあ、さようなら!」

 

「さようなら〜!…ってあっ!秘密基地の荷物!」

 

「そういや、そうだった!!」

 

「荷物は後で送ってあげるよ!!」

 

「ありがとう!さようなら!!」

 

こうして、僕達は地下世界の冒険は幕を閉じた。しかし今から家に帰りママやパパに説明しなくちゃならない。なんか憂鬱…ジャイアン達も怒られる覚悟で家に帰って行った。僕、美夜子さん、ドラえもんは家の前にいた。あーちゃんと和人、直ちゃんは家に向かって行った。

 

「どうする?」

 

「…入るしかないわよ。こってり絞られるかもね…」

 

「そうだよねぇ…よし!」

 

僕は意を決して扉を開けた。

 

「のびちゃん!みーちゃん!ドラちゃん!もう2日間もどこ行っていたの!!」

 

「……え?」

 

ママからの言葉に疑問を持ってしまった。だって4日も家を空けていたのに、ママからは2日間と言われた。とりあえずママに謝ってから、僕達は部屋に入った。

 

「…ドラえもん僕らって向こうにいたのは、4日経っちゃってたよね?」

 

「僕の憶測だけど、多分地下世界の時間はこっちの2分の1だと思うんだ。地下世界には太陽がないからね。だから体感時間がズレてたんだと思う。」

 

ドラえもんの憶測は、確かに的を得ている気はする。だってもしもボックスでこの世界に来たら僕らと一緒の年齢になった元魔法少女の事例もあるわけだし、物理法則めちゃくちゃ無視しちゃってるけど。まぁ、2日間ならよかったよ…良くない気もすけど、これで僕達は恐竜の謎や竜人族との戦い、和解をした地下世界の冒険は終わった…

 




雷神「ふう…終わり。」
明「…」
サ「…それで?」
雷神「…お久しぶりです。明久、サトシ。今回は銀さんに休んで頂いてサトシと明久に来てくれました(✌^∀^♪)ウェーイ」
サ「はぁ…まぁいいか怒る気にもならん。」
明「もう何も文句はないけど、この小説はかきあげなよ。」

雷神「了解!では次回は劇場版最後に決めてるオリジナルな話です!」

明「次回もお楽しみに!」

サ「ポケモンゲットだぜ!」


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第12話人魚大海戦前編〜海の世界〜

あけましておめでとうございます。遅れてすいません。前の話での後書きでオリジナルな話をすると言いましたが…ごめんなさいあれは嘘です。人魚大海戦を見ていたら、創作意欲が掻き立てられて、人魚大海戦になります。それと主要人物がSAOの3人と美夜子さんを含め9人なのはさすがに多いので今回からのび太、ドラえもん、和人、直葉が固定。静香、明日奈、ジャイアン、スネ夫、美夜子さんはランダムの登場になります。

今回の視点はのび太になります。


ーー2018年8月20日ーー

 

 

地下世界の冒険から1週間が経ち8月20日。まぁ、体感的には8月22日って感じなんだけど、地下世界とは2日も違うからね。僕達はいつのもの生活を送っていた。今日は僕、和人、直ちゃん、スネ夫の4人で空き地で話していた。しずちゃんは、武術の稽古。あーちゃんはピアノの稽古で来てなくて、ジャイアンは家の手伝い、美夜子さんはママとお買い物出かけている。それと僕、直ちゃんは剣道が休みの日。和人とスネ夫は暇だったらしい。あと話してるのは一昨日スネ夫がパラオへ家族旅行に行った時の話だ。今、日本は8月だけど、パラオへ行くのは羨ましいなぁ。

 

「綺麗ね〜」

 

「パラオへ行ける金がよくあるよな。あっ、ニモ」

 

「だろ〜コレ見てよ!僕と魚が写ってるの!僕って何と撮っても美しくなるでしょ!」

 

スネ夫は自分が写ってる写真を直ちゃんや僕らに見せた。うんスネ夫のナルシスト発言は今に始まった事じゃないけどさ。正直それはどうでもいいんだけど。

 

「…あっ!この魚可愛い!」

 

「魚だけなの…」

 

直ちゃんはそのナルシー発言を無視して、魚の方に感想を言っていた。スネ夫はあからさまに落ち込んでる。直ちゃん反応してあげなよ。僕達もしないけど。

 

「はぁ…南太平洋島国なんだ。どこまでも透きとおるような海がパーッて広がってたんだ!それにコレ見てよ!マンタっていうイトマキエイの1種なんだ!」

 

スネ夫は次のページを開き、マンタというエイの仲間を見せてくれた。すると右下の写真にはスネ夫が映っていた。……スネ夫のいとこって撮り方無駄に上手いな。

 

「あっ、スネ夫くんがマンタの背にいる。」

 

「直葉ちゃん!気づいてくれた?ぜんぜーん怖くなったんだよ!直葉ちゃんだって乗れるよ?今度どう?」

 

「ふーん。あっ、この子可愛い」

 

スネ夫はキメ顔で直ちゃんに言ったけど。直ちゃんはそれを見ずに写真に夢中になっていた。どんまいスネ夫、まぁあれからスネ夫は無駄にナンパする事もなくなったし。いや今のはナチュラルにナンパしてたか…

 

「俺達が変わりに行こうか?」

 

兄である和人がスネ夫にそう言ったら。

 

「和人はともかく、のび太は泳げないじゃん。無理だね無理〜」

 

うわ、久々その態度されると腹立つな。僕の運動神経は前にも言ったけど、良い方だけど何故か泳げない。泳ぐ時の筋肉の使い方が違うからなのかわからないけど。スネ夫を助ける時は水中酸素あめの効果で泳げてはいたけど、あの効力も地下世界の冒険の間に消えてたから戻って最初のプールに入って溺れた時は死ぬかと思ったもんね。ドラえもんそこも説明に入れて欲しかった。

 

「そこまで言うなら、泳ぎをマスターしてやるよ!」

 

「ふん!そんなの無理だね〜!ドラえもんの道具を頼るんだろう!」

 

「泳ぐのは自分の事!こんな事ドラえもんには頼めないさ!」

 

「せいぜい頑張るんだね〜!」

 

スネ夫はそう言って、空き地を1人で出ていった。泳ぐのは簡単じゃない…やっぱりドラえもんに頼むか。いやスネ夫にあんな大見得切ったんだ。頼めないなぁ。

 

「のび兄本当に泳ぎをマスターさせるの?」

 

「するつもりだよ。真っ直ぐ自分の言葉は曲げない!」

 

僕はだってばよ忍者の如く、そう告げた。

 

「のび兄がそうするなら応援するけど、でもドラちゃんの道具で泳げるようになるのはダメでもドラちゃんに泳げるような場所に連れてって貰うのは?」

 

「「それだ!!」」

 

僕達は直ちゃんの提案を元にドラえもんがいる家へと帰った、ちなみに今日も和人と直ちゃんは僕の家にお泊まりをする。

 

ーーーーーーーーー

 

家に着き、2階の僕の部屋に入ると謎の道具があったけど、それを無視してドラえもんにさっきあったことを話した。ドラえもんは前のような嫌がりは見せずにメガネを僕と和人、直ちゃんに渡してきた。

 

「[加工水体感メガネ]〜!ダイビングを兼ねて泳ぐ練習もしたいんだろ。」

 

ドラえもんは僕達の話を聞いてそう言った。泳ぐ練習もできて、何よりダイビングもできる…一石二鳥じゃないか!

 

「どこでやるの!ドラちゃん!ハワイ?」

 

「沖縄っていう手もあるな!」

 

直ちゃんと和人も嬉しかったようで、行き場所ついて話していた。ハワイやパラオに行ったらすごくいいな。だって綺麗な海を見られるんだよ?沖縄も母国で1番綺麗な海だしね!他の海が汚いってわけじゃないけど…

 

「ここ」

 

「「「……ここ?」」」

 

ドラえもんはそんな僕達の話を遮ってそう言った。いやここって僕の部屋で?せっかくどこでもドアがあるのに?

 

「そう!さぁ、実験を始めようか!メガネをかけて!」

 

何で今ネタをAre you ready?って言えばいいの?僕達は言われるがままメガネをかけた。ドラえもんの方を見るとさっきからあった謎の道具のポンプ部分を押して水を出していた……って!!

 

「何してくれちゃってんのドラえもん!!美夜子さんやママに叱られる!!」

 

「メガネをとってみて?」

 

何でこんなに冷静なわけ!?まぁ、言われた通りに取るけどさ…ってあれ?さっきまであった水がない…?

 

「どういう事なんだドラえもん?」

 

「これは[架空水面シミュレーターポンプ]なんだ」

 

「架空水?」

 

ドラえもんが言うには、この道具の本来の用途は地球の海面がどのくらいの上がったらどうなるか調べる機械で偽物の水らしい。でも、22世紀の子供達は、僕達のようにダイビングの用途としても使っているらしい。

 

「それでこの道具の水は体感メガネを付けてなければ、見えもしないし濡れもしない!」

 

それを聞いたら、本当に22世紀の道具ってすごいよね。かがくのちからってすげー!

 

「あっ、ドラちゃんのやりたい事わかった!この水を溜めて!」

 

「この辺を海底にして!」

 

「ダイビングを楽しみながら、泳ぎの練習をするってわけ!」

 

ドラえもんはさっきの話でここまでするとは、本当にドラえもんに出来ない事…はあるか…ドラえもんだって全知全能じゃないんだし。

 

「ねぇ。それ私にも押させて!」

 

「いいよ」

 

なんて考えていたら、直ちゃんがポンプを押すのを代わって欲しいと言っていた。あれ?代わる時ひとりでにポンプが動いていたようなぁ…?

 

「これってどれくらいかかるの?」

 

「多分今日の夜中〜」

 

「え!?そんなに漕いでられないよ!」

 

直ちゃんは手を止めてドラえもんにそう言っていたが、やっぱりポンプがひとりでに動いてる。そういう事か

 

「あれ?動いてる?」

 

「多分漕がなくても、ひとりでに動くんだろうね。」

 

「なーんだ。」

 

直ちゃんは少し安心したように言った。ドラえもんも頷いていた。その後ドラえもんからタケコプターを渡された。他にも準備するらしいから、空き地に行くみたいだ。

 

「なんで空き地に?」

 

「魚の調達!わかってるって、泳ぎをマスターしてから写真を撮ってスネ夫をギャフンって言わせたいんだろう?」

 

ドラえもんは例のあたたかい目を出しながら、そう言った。全てお見通しってわけね。

 

「ありがとねドラえもん」

 

「お易い御用さ!」

 

そう言いながら、ドラえもんは空き地に着いてから道具を出した。

 

「魚が喜ぶ[トトスキー]!のび太君、和人君、直葉ちゃん。これを空き地のあちこちに置いてね。」

 

ドラえもんが出したのは、瓶に入った粒状の餌っぽいやつ。ドラえもんにこれの説明を聞いたら、これで魚が食べに集めってくるらしい。…加工水ってそんな事もできるんだね。ここから海まで遠いのに空を飛んでここに来るのかな?

 

「さあ!実験を始めようか!」

 

「Are you ready?」

 

「そのネタはいいから始めるよ。」

 

「さっきから聞いてたら、言いたくなってな」

 

和人が言い出したのをツッコミを入れてから僕達は[トトスキー]を土管や枝に置いてから、ドラえもんが仕上げと新たに道具を出した。

 

「[お座敷つり堀]〜!これは広げられた面に、大部分を占めるスクリーンと脇に並んだ座標指定用のダイヤルやスイッチで構成されていて、川や海などの水がある場所を座標で指定して選ぶと、選んだ場所と四次元を通じてつながってスクリーンが水面になってから、そこにそのまま釣り糸を垂らして部屋の中でも気軽に釣りを楽しむことができる道具なんだ!」

 

久々にそんなに長く説明されたなぁ…。これで魚達を呼ぶわけなんだね。ドラえもんがダイヤルを調節したら、[お座敷つり堀]の表面が水面っぽくなった。その時魚が跳ねて、本当に海と繋がったんだとわかった。

 

「あとは[架空海水まきぞえガス]!このガスに触れた魚は架空水の中でも生きていけるようになるんだ!」

 

ドラえもんはそう言った後に[架空海水まきぞえガス]を[お座敷つり堀]の中に投げ入れた

 

「なんだ。魚がはるばるここに来るわけじゃないんだ。」

 

直ちゃんは少しがっかりした様子でそう言った。僕もそう思ってたから黙っている。

 

「ははは…何かがっかりさせちゃってごめんね、さあ…これで夜まで待とう!」

 

「いいのいいの!楽しみだなぁ!」

 

僕達は夜になるのを楽しみに思いながらタケコプターを頭に付け家に戻ったら、家の前に美夜子さんが立っていた。あれ?どうしたんだろう?まだ遅い時間じゃないはずだけど。

 

「家に帰ったら、4人共いないから何してたのかなって思って。」

 

「なんだそっか、実はね!」

 

僕は美夜子さんにさっきまで何をやっていたかを話した。まぁ、内緒にすることでもないしね。

 

「へぇ、また面白そうな事してるのね!もちろん私も行くからね?」

 

「わかってるさ!って、ドラえもん美夜子さんの分もあるの?加工水体感メガネって。」

 

「…あるよ。」

 

ドラえもんは何故かぶっきらぼうにそう言った。なんでそんな言い方するんだろう?横を見ながらぶっきらぼうなこの顔…ってこれは。

 

「……今の時代にそのネタわかる人いるの?」

 

「そ、そんなに冷静なツッコミをいれなくてもいいじゃない!やってみたかったんだよ!」

 

ドラえもんは顔を赤くしてそう叫んだ。恥ずかしいなら言わなければよかったのに。美夜子さんも苦笑いしてるじゃないか。何で今日のドラえもんはライダーネタやそのネタをするんだよ。そういうネタが好きなわけ?いや、今日のというかドラえもんは魔法の世界の時も時事ネタやってたか…いや僕も言えないか、だってばよ忍者の事とか。

 

「そんな事より部屋に戻ろう。寒いし。」

 

「ネタが?」

 

「うん。寒い。」

 

直ちゃんはそう言った後に家の中に入っていった。夏だから寒くないんだけど、っていうツッコミはなしだろうな。ドラえもんは少し落ち込んで中に入り、和人と美夜子さんはそんなドラえもんを苦笑いしながら、見て入っていった

 

「…そういえばドラえもんがここに来てから、半年が過ぎようとしてるんだなぁ。」

 

僕はみんなが家に入った後に空を見ながらそう呟いた。ドラえもんが来てから、色々な道具を出してもらったり、白亜紀や魔法の世界、地下世界に行ったりと大変な半年間だった気がする。それにこの前、ドラミちゃんに聞いたけど、9月3日はドラえもんの誕生日らしいから、お祝いをしてあげようと思う。祝え!未来の化学の結晶であるドラえもんの誕生日である!!なんて祝い方はしないけど。…自分からライダーネタ言っちゃったよ。

 

ーーーーーーーー

 

「ーーーーーっ君!のっ君!」

 

「…んぁ?」

 

「そろそろ時間だよ。のび兄!」

 

美夜子さんに起こされて、直ちゃんにそう言われた。あの後僕達は時間になるまで寝る事にした。夕食や風呂にも食べてから入ったよ?それから着替えてから、僕は今の状況に疑問に思った。

 

「あれ?全然溜まってなくない?水」

 

「メガネかけてないからでしょ?のび兄。」

 

「そうよ。はいこれ。のっ君の分のメガネ。」

 

「ありがとう、ってドラえもんと和人は?」

 

僕は目覚めた時から姿が見えなかったドラえもんと和人の事を聞いた。どこに行ったんだろう?

 

「2人なら先に行ったよ?待ちきれないって言って。」

 

「えぇ…まぁ、起きなかった僕が悪いし。待っててくれたんだ。直ちゃんも美夜子さんも」

 

僕が直ちゃんと美夜子さんにお礼を言ったら、美夜子さんから足ヒレみたいなものを渡された。なにこれ?

 

「ドラちゃんからこれも渡されたわ。[かなづち用足ヒレ]ですって。」

 

「ありがとう。このメガネをつけたら加工水が…」

 

僕は足ヒレをつけてからメガネをつけた…その瞬間に溢れんばかりの水があった。あっぶな!もしこれがなかったら溺れてたよ。あと直ちゃんと美夜子さんは前もってメガネをつけていたようだから、少し宙に浮いていたのを気づいてなかった。

 

「驚いたでしょ!あっ、あとドラちゃんがこれのこのボタンを押さないようにって言ってたよ。メガネをかけていたら水が押し戻されて最悪な事態になるからって!」

 

直ちゃんはポンプの横にあるボタンを指さしながら言った。

 

「了解…ってそれって前もってい言っといてれればよかったのに。」

 

「忘れてたって。」

 

「はぁ…まぁ、ドラえもんらしいか。」

 

僕はそう言いながら、窓を開けて外を見た。…そこには色々な魚が意気揚々と泳いでいた。電柱の所にいたり、電灯の所にも…そこはまるで海の世界で街全体が海に沈められたような感じであった。僕、美夜子さん、直ちゃんで架空水面に上がって行った。

 

「町中が海になったみたい…!化学の力は84年後にここまで行くのね…」

 

美夜子さんは、しみじみとそう言っていた。魔法の世界にいた彼女はこの化学の力に感動してるみたい。まぁ、化学の世界の僕達でさえこれは感動してる。これはもしかしたらこの街だけじゃなくて、世界中がこうなのかもしれないなぁ…

 

「のび兄!美夜姉飛び込もう!お兄ちゃんとドラちゃん、空き地にいるって言ってたし!」

 

直ちゃんが急かすようにそう言ってきた。ドラえもんと和人はさっきも言った通り先に向かっている。でも空き地にいるとは思ってなかった。僕達は架空水に飛び込んで和人達がいる空き地へと向かって行った。

 

「あっ、のび太君起きたんだね。お!美味しいかい〜?」

 

空き地に着いたら、ドラえもんは僕達に気づいた後に枝についている[トトスキー]をつついていた魚に向かって言っていた。

 

「のび太!来いよ![お座敷釣り堀]から魚が出てるぞ!」

 

和人は土管の影から顔を出してから、僕を呼んできたので僕はそこに向かった。直ちゃんと美夜子さんはドラえもんの方にいる。

 

「おおー!こうやって、入ってきてるんだね!」

 

「すげぇよなぁ。これでこのメガネを外したら、水のない所で魚は浮いてるって感じなんだぜ?周りから見たらシュールだよなぁ。」

 

「確かにそれはシュールだし。怖いね。」

 

「まぁ、これもドラえもんさまさまってことだよな!」

 

「うんうん!…あれ?今なんか通らなかった?」

 

僕と和人が話していたら、大きな尾ヒレみたいなのが壁の向こうに行ったような感じがした。それを和人に言った後に僕は壁の向こうを見たら、そこにはクラゲや魚、タコしかいなかった。なんなんだったんだろ?

 

「何かいたか?」

 

「うーん、気のせいだったみたい。何かあの尾ひれ…人魚っぽかったけど。」

 

「流石にこの現実に人魚はいないだろうよ。恐竜はいたけど。」

 

「恐竜がいたなら、人魚もいそうだけどね。」

 

僕と和人は苦笑いしながらそう言った。もしさっきのが人魚だとしても恐竜がいるって事実を知ってる僕らにとってはなんら驚かない。まぁ、伝説上の生物がいたにしても、何をする訳でもないけどさ。

 

「のび太君!泳ぐ練習しようよ!」

 

ドラえもんの声が、聞こえ僕達はドラえもんの方に行き、僕はドラえもんと和人から指導をしてもらいながら、泳ぐ練習をしていた。…空き地まではどうやって来たか?美夜子さんと直ちゃんに支えてもらいながら来たよ…情けない話だけど。それから僕は指導を受けてもらっていたけど、多少は泳げるようになった。けどまだまだだと和人から言われた何気に辛口なんだよね。ドラえもんもそんな感じ。美夜子さんと直ちゃんは、バードウォッチングならぬフィッシュウォッチングを楽しんでいた。僕が言った事だし、弱音は吐かないよ?

 

『ヒ、ヒェアアアア!!』

 

「なんだ?」

 

「叫び声?」

 

「とりあえず行ってみましょ!」

 

「「「「うん!」」」」

 

そんな時だった、遠くから人の叫び声が聞こえ、美夜子さんが言った後に僕達は叫び声の場所に行き。そこには酔っ払いのパパと警察官がそこにはいた。話を聞いていたら、サメがこの街にいるそうだ。…パパは酔っ払ってるから、警察官からは軽くあしらわれてたけど…でもこれが本当の話なら…

 

「大変だ!のび太君が見たのは、人魚じゃなくてサメだったんだよ!」

 

「早く見つけて、海へ還さないと!」

 

それと何故パパがメガネなしでサメを見た理由については。メガネは架空水を見るために物でかけてないパパに魚が見えるのはドラえもんが出した[巻き添えガス]のおかげで架空水の中でも魚達が住めるようになったかららしい。だからサメもこの街にいるんだ。とにかく僕達は手分けをして、サメを探しに行った。

 

 

ーーーーーーーー

 

僕と直ちゃんは、泳いでサメを探していた。辺りを見渡してるけど、一向にサメの姿は見えなかった。

 

「見つからないねぇ…」

 

「まぁ、この街も広いからね。直ちゃん大丈夫?疲れてない?」

 

「大丈夫!大丈夫!だって、私も白亜紀の時から冒険してるんだよ!これで根を上げちゃダメでしょ!それに鍛えてますから!」

 

直ちゃんはサムズアップしながら、そう言った。それにどこかで聞いたセリフも…それもそうか。僕らの中で最年少の直ちゃんは魔法の世界からのあーちゃんや美夜子さんよりも先に冒険をしてるんだし。剣道も頑張ってるしね。僕も剣術をしてるけど、実力差では直ちゃんの方が上だし。そのわけはまた別の機会で言うことにするよ。

 

「お兄ちゃん達はどこに行ったんだっけ?」

 

そんな風に考えていたら、直ちゃんに聞かれたから、こう答えた。

 

「多分、しずちゃん家の近くじゃないかな。」

 

「じゃあ、もうちょっと先に「直葉ちゃん!のび太君!後ろ!!」

 

すると突然ドラえもんが現れて、そう言った瞬間に2人で後ろを振り向くと、そこにはどデカいサメが口を開けて、間近にいた。僕は直ちゃんの手をとって逃げた。サメはさらに追いかけてきた。僕達は右へ左、上から下へとヴァサゴの時のように避けられるのの不思議だし、こういう時に僕は泳げていた。火事場の馬鹿力ってやつなのかな。…ってこれ。メジューサの時もなってたね!!

 

「[ゴーホームオルゴール]!僕が相手だ!かかってこーい!!そーれ!」

 

ドラえもんはカエルのような道具を茂野○郎もびっくりな剛速球でサメの口の中に入れた。水の中なのにすごいな、それからサメとその他魚達はどこかへ向かっていった。ドラえもんが言うにはあのオルゴールを聞いたらどこにいてもすぐにうちへ帰りたくなるらしい。僕達は和人と美夜子さんと合流をしてからサメとその他魚達が[お座敷釣り堀]から出ていくのを見届けた後にドラえもんは釣り堀をポケットに入れた。

 

「僕らもそろそろ帰ろうか!」

 

「そうだね。流石に眠くなってきた。」

 

「……のび兄。いつまで手を握ってるの?」

 

あ…サメの事ですっかり忘れてた。ずっと握ってるのもダメだね。僕は手を離そうとしたけど、離れなかった。あれ?…まさか?

 

「帰りまでこのままで…」

 

「…やっぱり?僕からやっちゃったし、いいか。」

 

僕が先にしちゃったし、断るのも悪いから、そのままにしておくことにした。隣から暖かい目をしてくる青狸とニヤついてくる親友の視線は気になるけど…

 

「じゃあ、私も。」

 

すかさず、美夜子さんも来た。うんだと思ったけどさっきのでちょっと手が汗ばんでるって言った。

 

「直ちゃんは良くて私はダメなの?」

 

という至極真っ当な事を涙目で言われたから何も言えずに直ちゃん同様そのままにしておく事にした…目薬が見えてたから嘘泣きってわかってるけど…それから僕達は家に帰った。

 

「ふう…今日も疲れたね。」

 

「明日はアスとかも呼んであげよう?今日は忙しかったみたいだし?」

 

「あっ…忘れてた。あーちゃんにジャイアンは明日も家の事情で来れないみたいなんだ」

 

「…そういえば、そうだった。」

 

あーちゃんは今日はピアノの稽古だったけど明日から3日間親の実家にお盆に行けなかったから行くってさっき言われた。ジャイアンはこの時期が売れ行きがいいから、しずちゃんは明日暇みたいだから、ジャイアンとあーちゃんには後日埋め合わせしよう。スネ夫もちゃんと誘うよ?

 

「眠いけど、今日の事思い出してたら、すごいテンション上がっちゃう!」

 

「その気持ちはわかるし、夏休みだけど。ちゃんと寝ないと肌に悪いよ?直ちゃん」

 

僕は直ちゃんにそう言った。あとドラえもんはさっさと眠った。よほど疲れてたんだろうね。明日も泳ぐ練習をするって言われた。

 

「そうだけど〜!加工水だって言われても海の世界に行けるなんて思わなかったし!」

 

「スグの気持ちもわかるぞ!俺だって、楽しかったしな!」

 

「兄妹揃ってテンション上がっちゃってるし。はぁ…はいはい!気持ちはわかるけど、のっ君が言った通り早く寝ないとね!直ちゃんは私の部屋に来なさい!」

 

「…それもそうか〜。はーい!のび兄、お兄ちゃんおやすみ〜」

 

「「おやすみー」」

 

直ちゃんと美夜子さんは僕の部屋を出てから、美夜子さんの部屋に入っていった。

 

「じゃあ、寝るよ。和人。」

 

「そうだなぁ…」

 

僕達も眠る事にした。ドラえもんも2人も寝ちゃったし。今日もドラえもんの道具は夢を叶えてくれた。サメには追いかけられたけどね…

 

 

ーーーーーーーー

 

それから朝になり、僕達は起きてから下の居間に来ていた。美夜子さんと直ちゃんが撮っていた写真の現像をするためだ。僕はその前に窓を開けた。

 

「うわぁ…降りそうだなぁ。」

 

僕は空を見て言ったら、ドラえもんが写真の現像を始めると言ったので中に戻ろうとしたら、庭の隅っこにある木から物音が聞こえた。

 

「どうした?」

 

「向こうから音が聞こえたんだ。」

 

和人に聞かれてから木の下の草の方を見たらそこには大きな尾ヒレがあった。って!

 

「うわ!!」

 

「なんだよ!」

 

「見てみて!」

 

僕は和人に言った後に和人も見たら、和人も驚いたように尻もちをついた。

 

「昨日のサメがまだ居たのかな?」

 

「サメ?俺が見たのは女の子だったぞ?」

 

「え?」

 

僕は和人に言われた後にまたその草の向こうを見たら、和人が言ったように女の子が倒れていた。それも美夜子さんやあーちゃんに引けを取らない可愛いさを持っている少女。あれ?確かに僕が見たのは尾ヒレだった気がしたんだけど…

 

「僕の見間違いかなぁ?」

 

「じゃないのか?」

 

僕らは少女を見て、そう言った。その瞬間に少女が飛び上がり、僕らはその拍子に倒れてしまった。身体能力すごいしかっこいいな。

 

「どうしたの〜?ってあら?」

 

美夜子さんが僕らに気づいて庭に顔を出した。まぁ、ちょっと騒がしかったしね。

 

「誰なの?この人?新しい友達?」

 

「のび兄上がってもらったら?」

 

直ちゃんの言ってることも最もなので僕達は女の子を家の中に入れてあげ、ママからジュースを貰ってその子にあげた。その子は喉乾いてたのか、がぶ飲みしていた。

 

「&¥!!?!&&&!!!」

 

その子は喋りだしたけど、何言ってるかわからなかった。英語でも、スペイン語でもない謎の言語だ。その子はドラえもんに近づき、ほっぺをむぎゅむぎゅしている何この状況?

 

「&!?&&&!!!」

 

何かを言ってるけどわからない…ってこういう時こそあれだね?

 

「ドラえもん。翻訳コンニャク」

 

「むぎゅ…そうか!じゃあ。みんなの分あげるから食べて!」

 

ドラえもんから僕達は翻訳コンニャクを渡されてから、またその子に向き直りドラえもんが聞いたら…

 

「これは何?ふぐの1種なの?」

 

その子言葉がわかった瞬間ドラえもんに向かってそう言っていた。いやタヌキとかに見間違われるのは、わかるけど、フグって…

 

「「「「ブフッ!!」」」」

 

僕達は思わず吹いてしまった。本当にそれは変化球だった。

 

「あの!猫ですけど!」

 

「ねこ?」

 

「っていうか、4人ともいつまで笑ってるの?」

 

ドラえもんは僕達にジト目で言ってきた。僕達は声を押し殺して笑っていた。だってドラえもんはいつもタヌキって言われてるのに、フグって…くっくっく…

 

「くっくっく…ごめんごめん。僕、のび太です!こっちは…」

 

「ね・こ・の!!ドラえもんです!」

 

「私は直葉って言います!」

 

「私は美夜子です!」

 

「俺は和人です!」

 

「私は……ソフィアよ!」

 

彼女…ソフィアさんは、笑顔で僕達にそう言った。

 

ーーーーーーーーー

 

自己紹介した後に僕とドラえもん、和人で町を案内する事にした。美夜子さんと直ちゃんは留守番、大所帯になるしね?それから空き地に来ていた。空き地にはしずちゃんとスネ夫がいた。2人で何かを話していた。どうしたんだろう?って珍しいな2人でいるの。っていうかしずちゃん赤いカチューシャつけてる。

 

「嘘じゃないって!ママが聞いてきたんだから!昨夜、町に出たって!」

 

「えぇ?海もないのになんでサメがでんの?」

 

「出木杉がサメを見たんだってよ?」

 

「出木杉君が〜?うっそだ〜」

 

「僕の時みたいにノイローゼになってたのかもね〜…ってん!?」

 

あっ、こっちにスネ夫が気づいた。とういうか土管からずり落ちた。ソフィアさんを見て。

 

「の、のび太!そ、その子は!?」

 

顔を赤くしながらそう聞いてきたから僕は紹介する事にした。

 

「紹介するよ。ソフィアさん。町を案内してから、ここに来たんだ!でこっちは」

 

「僕ちゃんの名前は、スネ夫!この町1番のお金持ちなn…ぐふ!?」

 

「はいごめんなさいね!うちは静香って言うの!気軽にしずちゃんって言ってね!」

 

僕の声を遮ってからスネ夫が言ったけど、しずちゃんに止められた。肘鉄で…その後にしずちゃんは笑顔で自己紹介した…ソフィアさんは、苦笑いしてるよ…しずちゃん…

 

「ソフィアさんは、どこから来たの?」

 

しずちゃんは何事もなかったように聞いてきた…ん?

 

「そういえば、どこからだっけ?」

 

「…そういやそうだな。」

 

「…ああ!」

 

僕達が話していると、ソフィアさんは何かに気づいて上を見上げて声に出した。目線を追っていくとそこには飛行機があった。

 

「なんだ、飛行機じゃない。」

 

「空を……泳いでいる!」

 

ソフィアさんは、飛行機を見ながらそう言った…泳いでいる?

 

「面白い言い方だね!」

 

ドラえもんはソフィアさんが言ったその言葉にそう言った。

 

「ソフィアさんは飛行機を見た事ないのかな?」

 

「まさかあ!今この時代に?よっぽど田舎に住んでたんだね〜」

 

僕がそう言うとスネ夫が笑いながら、そう言った。

 

「スネ夫。そういう言い方は失礼だぞ?俺達だって、ドラえもんの道具を初めて見る時そうなるだろ?」

 

「…それもそうだね。ソフィアさん。ごめんなさい。」

 

「別にいいわよ。」

 

和人は、笑っていたスネ夫にそう注意をしたらスネ夫は素直に謝った。ソフィアさんは別に気にしてない感じでそう言っていた。それからしずちゃんとスネ夫を交えて町をさらに案内した。これから先ソフィアさんの秘密を知る事は僕達はまだ知らない。




雷神「あけましておめでとうございます!遅れてすいません!」

明「またずっとやらないのかと思ったよ?」

雷神「リアル仕事が忙しくて…」

銀「1ヶ月に一回はちゃんと投稿しろよ?」

雷神「いえっさー!」

明「では、次回もお楽しみに‪(ᯅ̈ )!」


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第13話人魚大海戦中編〜ソフィアの秘密、のび太の憂鬱〜

お久しぶりです…ものすごく時間かかりました。みなさんはコロナは大丈夫ですか?さぁ中編は、ソフィアさんの謎に迫って行きます

視点は、初の静香、のび太、静香、のび太、和人、美夜子さんの順です!コロコロ視点が変わりますがご了承ください!


それからうちらは一通り町を案内してから、裏山の信号を走って渡っていた。でも渡った後にソフィアさんの姿見えなかった。あれ?さっきまでうちの隣にいたのに?

 

ププーーッ!!!

 

「ソフィアさん!?危ない!?」

 

 

車のクラクションに気づいてそこを見るとソフィアさんが道のど真ん中で空を見ていた。ソフィアさん!?

 

「ごめんなさい!」

 

ドラちゃんが頭にタケコプターをつけてソフィアさんを助けていた。ホッ…でもソフィアさんなんでこんなに知らない事が多いんだろ?いくら田舎育ちだって、飛行機やさっきの様子から見て車もわからないみたいだし。ピーちゃんの時や魔法の世界の時みたいにならないといいけど…

 

 

ーーーーーーー

 

それから僕達は空を飛んでいた。何故かって?ドラえもんがソフィアさんを助けた後にソフィアさんが[タケコプター]に興味を持ち、貸してくれないかと頼みドラえもんはそれに答え僕達もついでに空を飛ぶ事にしたんだ。ソフィアさんはタケコプターを頭につけるといとも簡単に使いこないしていた。僕らも飛ぶのに時間かかったのに。

 

「あはは!あー!」

 

ソフィアさんはそのまま急上昇していった……って!

 

「ソフィアさんスピード出しすぎ!」

 

僕の声が聞こえないのかソフィアさんはどんどん上がっていった、でもソフィアさんはそこで止まってしまった。僕や和人達はすぐさま駆け寄り、手を差し伸べたら。

 

「水を……お願い水の中に入りたいの……」

 

「うちの家に!早く行こ!ドラちゃん!」

 

「んっ!どこでもドア!」

 

ドラえもんがどこでもドアを出し、僕達は急いでしずちゃんの家に入った。

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

「さぁ!ソフィアさん!しっかりしてね!今お風呂に入れてあげるから…って男ども!!早く出ていって!」

 

「「「は、はい!!」」」

 

うちがそう言うとのっちゃん達は急いで出ていった。でもドラちゃんが何か戻ってきた。なに!?

 

「あのー[どこでもドア]忘れちゃって「早く!!」は、はい!!」

 

もう、何で男の子ってエッチなんだろ。とにかくうちはソフィアさんの服を脱がし、お風呂に入れてあげた。ソフィアさんもお風呂が好きなのか、入った瞬間に元気になっていた。

 

「ふぅ…これでいいか…あっ!綺麗!」

 

うちは、ソフィアさんの服を洗濯物入れに綺麗に畳み置いて横を見たら綺麗なティアラのようなカチューシャがあった。これってソフィアさんの?まぁ、人の物に手を出す趣味もないし。いいか。

 

ーーーーーーー

 

「なぁのび太。何か変じゃないか?」

 

僕達はとりあえずしずちゃんの部屋に待機していた。するとスネ夫が急にそんな事を言い出した。まぁ…何が変かは予想出来たけど。

 

「信号や飛行機も見たことないみたいだし…もしかしてソフィアさんて!カッパだったりして〜」

 

「ごめんそれは同意できない。なんでカッパだよ。」

 

「だって急に水浴びたいって言ったからさ〜」

 

スネ夫が言うのももっともだけど、カッパは納得できないなぁ。それに最初に会った時ソフィアさんは確か…ドラえもんに聞いてみるか。

 

「ねぇ、ドラえもん。人魚っているのかな?」

 

「カッパの次は人魚か?なんでだ?」

 

「…僕が最初にソフィアさんを見た時足にヒレがあったように見えたんだ。人魚みたいな。」

 

それにカッパより人魚の方がイメージが強い、ソフィアさんは美人さんだしさ。

 

〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪

 

 

なんて考えていたら、着信音が聞こえた。その方を見るとドラえもんの携帯みたいだった…21世紀ではスマホなのに、ドラえもんの携帯って昭和のバカでかい携帯っぽかった。22世紀は携帯退化しちゃったのかな?電話の相手はドラミちゃんかららしい。

 

「ドラミにちょっと頼んで置いたんだ。」

 

とドラえもんが言った瞬間に超空間の穴が開きドラミちゃんが来た。その反動でドラえもんがベッドから落ちた…何やってんだか

 

「大丈夫。それで何かわかったの?人魚の事」

 

ドラえもんがそう言うとドラミちゃんは[タイム電話]ニューモデルに任せろと言ったが、その前に僕に人魚の絵を書いて欲しいと頼まれ書くことにした。って僕絵心全くないから、ものすごく下手な人魚の絵になってしまった。

 

「お前の中のイメージの人魚ってそう言う化け物なのか?」

 

和人にジト目で言われた。文句言わないでよ。僕はイメージ通り書いただけだよ。横のスネ夫には笑われてるし。

 

「ははは…人魚の話だけど、最も古い人魚伝説は紀元前3000年。今から5000年も昔になるわ。人魚というのは上半身が人間で下半身がお魚という姿で描かれているわね。のび太さんが書いた絵みたいに…。でもこれを見て」

 

ドラちゃんがタイム電話から出したのは人間の頭に魚をフードのようにした男性だった。ドラミちゃんが言うには、これはオリエントの神話が出てくるオアンネスという神様らしい。海から現れて、そこに住む人々に文明を授けたと言われているらしい。それとこれが人魚のモデルになったとも言われている。

 

「オアンネスは航海の無事を祈る神様として崇拝されいたらしいわ。他にもね。」

 

他にも、ギリシャ神話に出てくる海の神ポセイドン、その息子であるトリトンも人魚の姿をしていたと言われている。人魚の伝説は世界中にあることがわかった。スネ夫が言うには海で泳いでいるジュゴンを見間違えた説もあるみたいだし、ネス湖ネッシーみたいな物か…ドラミちゃんは、スネ夫の言葉を聞き、ジュゴン画像も見せてくれた。まぁお世辞抜きでも見た目からして人魚の姿には見えない。

 

「子供にお乳をあげる姿が、人魚に見えたらしいわね。」

 

「うーん、そう見えるかな。」

 

「そうだよな。」

 

確かにこれは難しい話かもしれない。ネッシーだって本当は地下空間から来てたわけだし。恐竜はまだ地下で生きてる事実は僕、ドラえもん、和人、スネ夫、ジャイアン、しずちゃん、直ちゃん、あーちゃん、美夜子さんの9人だけだ。前にも思ったようにこの事は恐竜の事実と一緒なのかもしれないなぁ。

「じゃあまた何か分かったら連絡するわね!」

 

「うん!ありがとうドラミ!」

 

ドラミちゃんはそう言い残すと未来に帰っていた。人魚の謎はドラミちゃんがもっと調べてからにすることになった。まぁ…手がかりもないからしょうがないか。

 

「キャーーーー!!」

 

 

と思った瞬間に下からしずちゃんの叫び声が聞こえた。僕は咄嗟に下に向かい風呂場を開けるとそこには…

 

「しずちゃん!?その格好!?」

 

足が魚になったしずちゃんが倒れていた。…どうなってんの?これじゃまるで…

 

「人魚?」

 

ーーーーーーー

 

「ソフィアさんは海底から来たの!?」

 

それから僕達はしずちゃんの部屋に戻り、ソフィアさんから事情を聞いた。ソフィアさんは海の底から来たらしく、ソフィアさんが着ている服は海の中を自由に泳ぎ回るために考え出されたものだという。

 

「ごめんなさい、びっくりしたでしょう?」

 

「まぁ、最初にはね〜!でも何か人魚になったって感じでもうちは嬉しかったよ!」

 

「そう良かった。」

 

しずちゃんの言葉にソフィアさんは笑顔になってそう答えた。まぁ…何でここに来たかはあらかた予想はできる。僕は和人に目を合わせた。

 

「和人」

 

「まぁ…巻き添えガスの影響で架空水の中に入ったんだろうな。」

 

「ドラえもんも気づいてるみたいだしね。ソフィアさん、家って海底って事?」

 

僕は和人と話をした後にソフィアに聞いた。聞かなくてもわかるけど、一応確認のためにね。

 

「ええ!私達人魚族の祖先は、今から5000年程前にこの地球にやってきて、海底に街を作り暮らし始めたと伝えられてるわ。」

 

ドラミちゃんが調べた人魚伝説も5000年前…ソフィアさん達の祖先が来たのも5000年前に…人魚伝説は本当だったんだなぁ。って待ってよ?

 

「地球にやってきた?」

 

「ソフィアさんの祖先は、宇宙人って事なのか?」

 

「それに5000年前っていや人魚伝説と一緒だよ。」

 

「そうか、ソフィアさんの御先祖を海で見かけて、世界各地に人魚伝説が広まったのかもしれないね。」

 

そう考えると、ドラミちゃんが調べたのと今の話が合致するって事かぁ…こんなにもスケールが大きいって思わなかったし、やっぱり人魚は存在してたんだ。

 

「どうして、この地球に来たんだ?」

 

和人は、皆が思ってる疑問をソフィアさんに聞いた。ソフィアさん曰く人魚族の伝説によると地球によく似た水の惑星【アクア星】で平和に暮らしていたらしい。この地球でも問題になってる海の汚染、そして生命が住めるような星ではなくなった。だから人魚族は他に住める場所を求めこの地球にやってきたらしい。

 

「本当はこうして陸地に上がることは固く禁じられているの。でも、私達の故郷の星を探したくて、海底からやってきたのよ。」

 

ソフィアさんは禁じられている事を犯してまでその決意が固いと目で見てわかった。あの目は美夜子さんやバンホーさんが持っていたものだ。だからこそ僕は…

 

「…ソフィアさんそれ僕に手伝わせて。」

 

「え?」

 

「ソフィアさんの目を見て、決意が硬いってわかった。その目を見ると手伝いたくなるんだ。だからさソフィアさん…それを僕に手伝わせて。」

 

僕がソフィアさんに言うと肩に何かが乗った。横を見ると和人が手を乗せていた。

 

「達ってつけろよ。のび太。これも何かの縁だ、ソフィアさん俺達もそれを手伝うぜ。」

 

「あなた達…」

 

「確かに一理あるね〜!うん!うちも手伝うよ!ね?ドラちゃん!」

 

「うん!僕達も手伝うよ!」

 

ドラえもんがソフィアさんに言うとソフィアさんは目を輝かせた。

 

「ありがとう!恩に着るわ!」

 

「よし、でとりあえず、その星を見に行こうぜ?」

 

「でも今は昼だよ?どうすんの?」

 

しずちゃんの言う通り、今はちょうど12時、昼だ。だから今星は見えない。でもねしずちゃん。

 

「夜に行けばいいんだよ。」

 

「「「「「え?」」」」」

 

 

ーーーーーーー

 

今僕達がいるのは南半球の夜に来ている。夜に行くとは言ってもいっぱい夜がある。アクア星はどこにあるのかはソフィアさんに聞いてもわからないようだった、でも伝説によると、アクア星と4つの月を結ぶと五角形になると言われてるらしい。スネ夫から五角形の星座は、ぎょしゃ座という、でもぎょしゃ座は冬の星座だから、今の日本じゃ見られない。だから南半球の夜に行くという結果になった。

 

「やっぱこの格好じゃ寒いな」

 

「こっちじゃ冬だからな。当たり前だよな。」

 

「それにしても…綺麗だなぁ」

 

しずちゃんが上を見たと同時に僕達も上を見たら綺麗な星々が光り輝いていた。白亜紀の時でもこんなに綺麗に星が光っていたなぁ。この光景を見ると白亜紀の時を思い出す。でも今は星を見続ける訳にはいかない。まぁ見なきゃぎょしゃ座がわからないから見るんだけど。

 

「この中にアクア星もあるのね。」

 

ソフィアさんはそう呟いていた。綺麗な星々にソフィアさんも感動しているみたいだね。

 

「スネ夫わかるか?」

 

「うーん…やっぱりこんなに見てもわかんないの…どれがどれだかわかんないよ。それより寒く…」

 

「何か…文句でも?」

 

「ひぃぃ!?わかったよ!探すよ!」

 

スネ夫が文句をたれる前にしずちゃんが久々の迫力を見せ、スネ夫はちゃんと探そうとしたが結局見つからず、部屋に戻ってきた。

 

「ごめんね。ソフィアさん。」

 

「ありがとう。皆、でももういいの」

 

「でも、ソフィアさん!故郷の星を!」

 

「ううん…あんな綺麗でたくさんの星を見られたんですもの。私、とっても幸せだった!うふふっ。スネ夫さん、ありがとう!」

 

ソフィアさんは諦めたわけじゃない、僕達を落ち込ませないように振舞ってるんだ。その振る舞い…美夜子さんと似ていた。そう…魔王デマオンに1人で立ち向かった時の美夜子さんと…

 

「私、宮殿に帰ります!」

 

僕が考えてるうちにソフィアさんはそう言っていた。でもちょっと元気がないように感じる。気のせいかな。

 

「ソフィアさん…本当にそれでいいの?」

 

「ええ!さっきも言ったけど、綺麗な星々を見れて、嬉しかったわ。宮殿の者達も心配してるだろうし。」

 

「宮殿って、ソフィアさんは、女王なのか?」

 

「正式に王の座は受け継いでないの。まだ人魚族のお姫様♪」

 

つまり、王女って事か。

 

「綺麗な宮殿なのか?」

 

「すってきな宮殿なんだろうなぁ。」

 

「…しずちゃんに宮殿は似合わないと思うけど…」

 

「あ?」

 

「なんでもございません!?」

 

宮殿かぁ。宮殿っぽいのは何かの本で読んだことあるけど行ったことないなぁ。まぁ…白亜紀や魔法の世界に行ったことは、あるけどね。

 

「なら来てみる?」

 

「「「「「え?」」」」」

 

僕達が宮殿のことで話していると、ソフィアさんがそう提案してきた。

 

「でもいいの?」

 

「招待するわ。私から言えば何も問題ないわ!恩人だしね?」

 

ソフィアさんはウインクしてそう言った。恩人って、アクア星を見つけられなかったのに…僕なんかが行ってもいいなのかな。手伝うとか言っといて何も出来やしない。これじゃまるで、美夜子さんの時と一緒じゃないか。

 

「よーしっ決まりだ!のび太もいいな!…どうした?」

 

「え?あっ、うん!そうだね」

 

和人に言われ僕は少し無理な笑い方をしてるだろうな。和人には気づかれなかったよね。

 

「って、あっ、美夜子さんや直ちゃんには言わないと」

 

「すっかり忘れてた。のび太の部屋にいるんだったか。」

 

「ソフィアさん。この事あの二人にも伝えていい?」

 

「ええ!もちろん!あの子達も招待したいわ!」

 

とりあえず僕達は、美夜子さんと直ちゃんにこのことを伝えるために僕の部屋に戻ることになった。

 

 

ーーーーーーー

 

 

「ーーーーなるほど、あなたも訳アリだったのね?」

 

僕の部屋に戻り、待機していた美夜子さんと直ちゃんにさっきの出来事を話した。美夜子さんはソフィアさんの秘密を聞いて、妙に納得していた。まぁ、美夜子さん自身も訳アリ中の訳アリだもんね。平行世界の住人だし。

 

「あなたにもそんな秘密があったのね。」

 

ソフィアさんが秘密を教えたのに、美夜子さんはフェアじゃないと思ったのか自身の事を話したら、ソフィアさんも納得してくれたみたい。

 

「なぁ、のび太、ソフィアさんって何歳なんだろうな?」

 

「何さ、いきなり?」

 

「いや、気になってな?「私は12歳よ?」おっと聞こえてたか。」

 

「いえ、いいのよ。」

 

「年齢は僕達より2歳年上なんだ…恭奈と一緒か」

 

2歳年上…美夜子さんは見た目は僕達と一緒だしね。美夜子さんが何でこうなったのかは結局の所わかってない、色々憶測があったけどね。ってこんな事話してる場合じゃないんだった。

 

「美夜子さんと直ちゃんも来る?ソフィアさんの街に。」

 

「行きたいのは山々だけど、こんな人数行って大丈夫かなぁ?」

 

「大丈夫よ。何とかなるわ。」

 

ソフィアさんはなんてことなく、言った。ソフィアさんがいいならいいのかな。

 

「じゃあ、行く!楽しそうだし!」

 

「私もね。」

 

直ちゃんと美夜子さんはそれぞれ嬉しそうな顔でそう言った。

 

「よし決まったね!その前に…[フエルミラー]!」

 

ドラえもんが2人の言葉の後に謎の鏡を出した。

 

「これは物体を複製できる鏡台で、スイッチを入れるとこれにに映った物が鏡の中で実体化します。この鏡は中へ手を入れられるので、それをつかんで取り出せば一つ増えるんだ!ただしフエルミラーから取り出した物は、元の物とは奥行きが反転した鏡像と呼ばれる形態になってるけどね。服は字や絵が描かれていなければ何も変わらないよ!」

 

久々の道具紹介だけど、これ何気に使ってる時があった気がする。

 

「タケコプターもこれで増やしてるんだよ!じゃあ、ソフィアさんこれの前に立って! ってみんなはどいて!」

 

すると、フエルミラーから、ソフィアさんの服に似た物が人数分出てきた。それも色別に。

 

「いっちょ上がり!海底に行くのなら、ソフィアさんの人魚スーツが便利だと思ってね!」

 

さすがドラえもんだなぁ。あれ?ソフィアさんが不思議そうに見てる。そりゃこれみたら不思議に思うか

 

「これって、どういう魔法なの?」

 

ははは…何かデジャヴなんだけど、向こうのしずちゃんや美夜子さんも同じこと言ってたっけ。

 

「そうよね〜。私もドラちゃんの道具みた時そう思ったわ!」

 

美夜子さんは、ちょっと嬉しそうにそう言っていた。やっぱ化学の力ってそれを見ていない人からすると魔法に見えるのか、まぁ…ドラえもんのはチートな気もするけどね。

 

「これは魔法って言うか、まぁ…魔法みたいなものか」

 

「おいおい、とにかくドラえもんには出来ない事なんてないんだよ!」

 

「何回か失敗するけどね。」

 

「それは言わない約束でしょ!」

 

「「「ふふっ」」」

 

「じゃあ着替えたら、出発準備いいね!」

 

「「「「「「「うん!」」」」」」」

 

ーーーーーーー

 

それから僕達は着替えてから庭に来ていた。しずちゃんは黄色を、直ちゃんは緑、美夜子さんはピンクだった。しずちゃんはよく黄色い服を着てるし、直ちゃんは色々着込んでる。美夜子さんは、ピンクがよく似合うよなぁ。向こうの世界ではよく着てたみたいだけど、この世界来てから、他の色の服も来ていた。閑話休題。

 

「じゃあ早速、[テキオー灯]これは22世紀の未来において宇宙の様々な天体に進出した人類が、大気・温度・重力などが地球と著しく異なる環境で活動するために開発された道具なんだ!この道具から照射される光を体に浴びることで、高水圧の深海だろうと、宇宙空間だろうと、特別な装備なしでも地上と全く変わりなく活動できるんだ!」

 

あれ?スネ夫を助ける時、それ使っていればよかったんじゃ?

 

「何で前は使わなかったんだ?」

 

「スネ夫くん救出の時は、メンテナンスに出してたんだよ。あとこれの効き目は24時間だからね!」

 

前に貰ったアメの時も効き目を話しておいてほかったよ。なんて言うのは無粋だと思ったので、何も言わなかった。

 

「上乗せ可能なのか?」

 

「もちろんだよ!」

 

ドラえもんは、僕達にテキオー灯を浴びせた後にお座敷釣り堀を出した。これで海底にまで行く事になる。何かドキドキするなぁ。っていうか。

 

「ドラえもんは浴びなくていいの?」

 

「僕はロボットだよ!」

 

ごめん。愚問だった。

 

「じゃあ!行きましょう!」

 

ソフィアさんの掛け声で僕達は早速お座敷釣り堀に飛び込んだ。お座敷釣り堀の中は見事なサンゴ礁があった。ソフィアさんが言うにはここはハワイの近くらしい。そりゃこんなに綺麗なはずだね。僕ら早速服で人魚になった…けど

 

「お、泳げなかったんだった。」

 

わかってた。わかってたさ!これで泳げるかなぁって思ってたよ!?でもやっぱり泳げない。もう!アクア星は見つけられないし…泳げないしなんなんだよ…

 

「のび太大丈夫か?」

 

「だ、大丈夫…!」

 

「やっぱり泳げないのかよ〜!のび太〜!」

 

「ふんっ!!」

 

「グヘェア!?」

 

スネ夫が僕に何か言ってたみたいだけど、しずちゃんが鳩尾に肘をぶつけ、スネ夫が悶えた。

 

「ははは…じゃあ行きましょ。」

 

ソフィアさんの掛け声で僕らは進んだ。サンゴ礁には色んな熱帯魚がいるなぁ。イワシの群れの穴を通ったり、亀と戯れたり、ハリセンボンに驚いてるスネ夫を横目に僕はちゃんと泳げるようにしていた。けど…

 

「のっ君。もっとゆっくり足を動かしてみて?」

 

「よしゆっくりだね?ゆっくりゆっくり、あれ?!」

 

「違うそうじゃない!?」

 

ゆっくりゆっくり泳ごうとしたけど、またもや違うのか上手く泳げなかった。何が違うんだよ…。すると目の前にクジラの群れが現れた。なかなか見えない光景だよね。そして夕方になってきたから、ドラえもんがある物を出した。

 

「これはね?[水避けロープ]このロープの中に入ると水を避けてくれるんだ。」

 

「うわぁ」

 

ソフィアさんは、避けられた水を見て驚いていた。僕達も驚いてる。レベルを超えすぎてるしさ。

 

「それじゃ次は…テントアパート!これはボンベで膨らませて使用する中は広間と六つの個室が完備されている。海底などで生活するための家なんだ!」

 

僕達は、中に入り中央の椅子に座って、雑談をすることにした。

 

「驚いた〜。ドラちゃんって、伝説に出てくる海の神様マナティアみたい!」

 

「伝説の神様…マナティア?」

 

「ええ!お祖母様が教えてくれたの」

 

何でも、ソフィアさん達人魚族が危険に晒されると、人魚の剣を使って助けてくれるという伝説らしい。

 

「人魚の剣?」

 

「そんなものがあるんですか?」

 

「そう、私達人魚族の先祖はその人魚の剣を大切に守ってきたと伝えられているわ。でも今はどこにあるのか…」

 

「なくなっちゃんですか?」

 

「もう5000年以上の昔の話だから、単なる伝説に過ぎないって言っている人もいるし…」

 

伝説の剣かぁ。そういうのはロマンも感じるし、かっこいいとは思うけど、どこにあるのか、分からないんじゃしょうがないか。

 

「ねぇ!ドラちゃん!探してみようよ。伝説の剣!」

 

「え!そんな直ちゃん!」

 

「そんな事ができるの?」

 

「だいじょーぶ!だってここにいるのは、伝説の海の神様マナティアにも負けないドラティアなんですもん!」

 

「え!?」

 

「直ちゃん」

 

「え?何のび兄?」

 

僕は少しイラッと来た。何故だか分からないけど。

 

「ドラえもんを過信しすぎだよ。ドラえもんだってできないことだってあるんだからね。それに!今ここに来てるのは伝説の剣とかそんなものじゃないでしょ。はぁ…何か僕疲れたから寝るね。」

 

「ちょ!のび兄!?」

 

「おい、のび太!」

 

僕は直ちゃんや和人の呼び掛けに気にせずに部屋に入った。はぁ…何やってんだろ僕。何にイライラしてんだろ。これじゃただの八つ当たりじゃないか…自分が何かできるとでも思ったんだきっと、過信していたのは僕の方だよ。

 

ーーーーーーー

 

「…のび兄…」

 

スグは部屋に入っていたのび太の方を見て少し落ち込んでいた。やっぱり今日ののび太は様子がおかしい。そうだ。アクア星を見つけられなかったってわかった時からあんな感じだよな。

 

「…何か悪いことしたかしら?」

 

ソフィアさんは、のび太が急にあんな感じを自分のせいだと思ったのか、そう呟いた多分ソフィアさんのせいじゃないし、ましてやスグのせいでもない。

 

「うーん…多分ソフィアさんは気にしくていいと思うわ。のっ君も何か心につっかえがあったんだろうし。直ちゃんも気にしないの」

 

「でも…」

 

「何であいついきなり?」

 

「スネ夫に何か言われても怒らないのっちゃんがあんなにイライラするのって、和くんが戻ってきた時くらいなんだけど。」

 

しず、それは何か違うと思うぞ?ちょっと少しトゲがある言葉だぞ!?てか、なんでジト目でこっちを見る!?

 

「はぁ…とりあえず俺が…」

 

「待って、私が行くわ。」

 

俺がのび太の方に向かおうとしたら美夜子さんに止められた。

 

「のっ君ちょっと病んでるっぽいから年上の私になら何か言ってくれるかもしれないし」

 

確かに俺が行くより、年上の美夜子さんが行った方がいいかもな。魔法の世界の時もそうだったし。

 

「…ここは美夜子さんに任せるか」

 

「うん!任せて、じゃあみんなも早く寝なさいよ?」

 

美夜子さんは、ウインクしてからのび太の部屋に入っていった。明日になったら、元ののび太に戻っていて欲しいけどな。俺はそう思いながら、割り振りされた部屋に入ったのだった。しずとスグはちょっと羨ましそうにしていたのは内緒だ。

 

ーーーーーーー

 

私はのっ君の部屋に入ると暗い部屋の隅でのっ君は体操座りをしていた。はぁ…これ相当さっきのにこたえてるみたいね。

 

「のっ君」

 

「…!」

 

私が声をかけるとのっ君は体をビクつかせた。それに構わず、横に座ってさらに話しかける

 

「あなた、アクア星が見つけられないのを自分のせいにしてない?」

 

きっと今ののっ君はあの時と一緒の精神状態だと思った。私がデマオンに単身で向かった後にのっ君は自分のせいだと、自分がこんな事思いつかなかったらって、自分を責めたててたと和くんから聞いていた。

 

「そんな事…」

 

「のっ君…いえのび太さん。あなたが言ったこと覚えてる?」

 

「言った…事?」

 

「助けるって、言ってくれた。ほんとに助けてもらった時は嬉しかった。のび太さん、だから。」

 

私は笑顔でこの言葉を、言うことにした。のっ君が教えてくれた事。

 

「1人で抱え込まないで、私を…いえ私達を頼って?きついでしょ?これはあなたの言葉よ?」

 

私はのっ君目を見ながら、そう言った。

 

「…美夜子さん…ごめん。僕は手伝うとか言っといて…何も出来なかった…それに…それに泳ごうとしても泳げないし…それで直ちゃんの言葉にイラッと来ちゃったんだ…何だか僕は無能だって、ドラえもんがいれば何も問題ないって言われているみたいで…被害妄想だよね。」

 

のっ君は、言葉を振り絞るように言った。はぁ…やっぱり泳げないのも原因だったのか、確かに被害妄想なのかもしれないけどね。

 

「でも、さっきも言ったようにのっ君は私や地下恐竜達を助けてくれたじゃない。」

 

「それはドラえもんの道具があってこその結果だよ。僕なんか何も」

 

この子は…自分が何を言ってるのか、わかってるの?これはガツンと言った方がよさそうね。

 

「そんなことない!のび太さんは言葉で!行動で!私を救ってくれた!確かにドラちゃんの道具があってこその結果かもしれない。けど…結果的に私やバンホーさんを変えたのはあなたの言葉よ!」

 

「み、美夜子さん…」

 

「のっ君…だから元気だしなさい!あなたは無能なんかじゃない!自分で自分を蔑まない!あなたの言葉で行動で!変わった人は多いんだからね!」

 

私は思っていた事をすべて吐き出した。のっ君がここまで悩んでたとは思ってなかったし、助けてくれた恩人…いや好きな人を助けたいと思った。助けてもらってから、何も出来てなかったし。

 

「…うん、僕どうかしてたみたいだ、美夜子さんありがとう!」

 

「ふう…いいのよ。のっ君には私や和人君がいる、ドラちゃんだっているのよ!だからまた何かあれば吐き出しなさいよ?」

 

「今回は、美夜子さんが吐き出したように思えるけどね」

 

「それは言わないの!とにかく明日直ちゃんに謝りなさいよ?」

 

「うん…美夜子さん、本当にありがとうね」

 

のっ君はさっきまであった陰りもなくなりキラキラの笑顔でそう言ったそうあなたはそのキラキラが似合うのよ!それが、あなたの取り柄なんだからーーーーーー




雷神「はい…久々の…「「また遅くなりがったなパンチ!!」」グヘェア!?」

銀「お前!前の投稿から5ヶ月だぞ!?いい加減にしやがれ!」

雷神「すいませんでした!?」

明久「だからもっと頑張って投稿しようよ!」

雷神「いきなりぶん殴った人の言葉じゃ「あ?」なんでもございません」

銀「作者、頻度上げろよ?」

雷神「ちゃんとやるこれはほんとうに…」

銀「はぁ…本当かね。まぁ…次遅れたらわかってるな?」

明久「跡形もなく消すからね?」

雷神「い、YESmam!?」

銀「というわけで、この小説もいつSAO編に入るかわからんが、次回も楽しみにしててくれ。」

雷神「よろしくお願いします。」


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第14話人魚大海戦後編1〜これが僕らの戦い〜

人魚大海戦後編になります!人魚大海戦も大詰めに来ました!5ヶ月間の空白を補完できるか不安ですが、よろしくお願いします!それと感想で書いてあった、ソフィアさんののび太ハーレム入りはもう考えてあります!それも楽しみにしてください!人魚大海戦で捕まった時にジャイアンの歌で助かりましたが、今回の旅にジャイアンを入れるのを忘れるという痛恨のミスをしてしまったので、ジャイアンの歌に変わる物を使って脱出します。それが何かは本編で。それと後編は意外と長くなったので後編は1、2と続いて行きます!


視点はのび太、ソフィアさん、しずちゃん、のび太、ソフィアさん、和人、のび太、ソフィアさん、のび太君、しずちゃん、のび太、ソフィアさんの順です。今回もコロコロ変わりますがご了承ください。

テキオー灯がテキトー灯になっていたのでテキオー灯直しました!ご指摘ありがとうございます!

【追加分2020年6月9日】

10番目のしずちゃんの視点にある男を登場させました。


「ーーーーみんなごめん!僕どうかしてた!直ちゃんは特にごめん。」

 

次の日、8月23日。僕はみんなに謝っていた。せっかく和気あいあいとした空気を崩してしまったというのもあるけど、何より直ちゃんには怖がらせたと思ったから直ちゃんにはものすごく深々と謝った。

 

「まぁ、特に気にしてなかったよ?ちょっと怖かったけど。」

 

顔をあげると直ちゃんは、いつものように笑顔で言ってくれた。良かった。

 

「あっ、でも!本当に怖かったから、今度遊びに行ってくれたら、許すよ?」

 

直ちゃんは何故か上目遣いで言ってきた…まぁ…遊びに行くくらいなら、なんて事ないけど、でも直ちゃんが言った瞬間に美夜子さんとしずちゃんの雰囲気が変わった。あれぇ?

 

「…最初からそう狙ってたでしょ?直ちゃん?」

 

「私が説得したのに…」

 

「早い者勝ちだよ!」

 

しずちゃんはジト目で直ちゃんを見て、美夜子さんは悔しそうにしていた。何か申し訳ない。

 

「ま!とにかく俺たちは気にしてないからな。のび太!」

 

「僕は…「スネ夫も気にしてないって言うからいいでしょ?」ちょ僕何も」

 

「あ?」

 

「僕もキニシテナイヨ」

 

スネ夫が言う前にしずちゃんが遮って言った。スネ夫は何かを言おうとしたけど、結局しずちゃんの凄みに負けて、カタコトで言っていた。

 

「のび太さん、私も気にしてないわ。これからも仲良くしてね?」

 

「ソフィアさん…うん!ありがとう!」

 

僕は、ソフィアさんにもそう言われ、思わずソフィアさんの手を握り、言ったけど、手を握ったのに気づいて僕は即座に手を解いた。

 

「あ、ごめんなさい!」

 

「あっ…いえ、い、いいのよ?」

 

ソフィアさんは、少し顔を赤くして、許してくれた。何で顔赤くなってるんだろう?

 

「…みっちゃん」

 

「まだ分からないから。様子見よ?」

 

何だか後ろでしずちゃんと美夜子さんが何か話してる。なんなんだろ?

 

「よしのび太くんも、戻ってきたし。[宝探しペーパー]と[あぶり出し暖炉]〜!」

 

ドラえもんはここぞとばかりに道具を出した。何をやるつもりなんだろ?

 

「よいっしょ!ソフィアさん!これを持って!」

 

「え、ええ!」

 

ドラえもんは宝探しペーパーを破り、ソフィアさんに渡した。ソフィアさんは少し戸惑っていたけど、受け取った。

 

「で、それはなんなんだ?ドラえもん」

 

僕らが思ってる事を和人が言ってくれた。結局説明がなかったからわからなかった。何でタイム風呂敷とかは説明をこれでもかとするのに、これはしないんだよ。時々ドラえもんって説明端折るんだよね

 

「あ、言ってなかったっけ。これは大事な物を探す時、ヒントをくれるんだよ!」

 

「…それってさスネ夫の時でも「買う前だったからね。」

 

僕が言う事をさすがにわかったのか遮って、ドラえもんは説明した。買う前ならしょうがないか。

 

「それで、昨日の話の続きでもし人魚の剣が存在するならきっとヒントがあぶりだされるよ!」

 

昨日僕が話の腰を折った人魚の剣の話か、まぁ…僕もあんなこと言ったけど気にはなってた。本当に昨日の僕はどうかしてた。

 

「さぁ、ソフィアさん!」

 

「…こうすればいいのね?」

 

「そう!さぁ!実験を始めようか!」《Are you ready?》

 

ってまた、てぇんさい物理学者のネタ!?いや確かに前回は全くもってネタが出なかったけどさ!?っていうか心做しかAre you ready?って聞こえたんだけど!?って僕が考えてるうちにあぶりだされてきた。そこに書かれていたのはこうだ

 

《王家の祈りが捧げられる時、五つの光集まりて、願いは叶えられん》

 

これは一種のナゾナゾみたいなものだ。これを解けば封印されしエクゾディア…じゃなかった伝説の剣が見つかる…のはずだ!ってさっきから何言わせんの!?

 

「王家は、ソフィアさんとして、五つの光ってなんだ?」

 

「うーん…ってなにこれ!?」

 

考えていると、次は謎の文字が現れた。何この文字?

 

「これは…アクア星の古い文字だわ。」

 

ソフィアさんは、気づいたのかそう言った。なんて書いてあるか聞いてみても、古すぎて分からないみたいだった。翻訳コンニャクを使ってる僕達でさえ分からないからね

 

「でも、これでわかったな。ソフィアさん、人魚の剣はやっぱりどこかにあるんだ。」

 

「え?」

 

「この謎が解ければ、きっと見つかるよ!僕達を信じて!」

 

アクア星は見つけられなかったけど、どこかにある人魚の剣は絶対に探し出してみせる。おばあちゃんの名にかけて!

 

「ありがとう。のび太さん!それにみんなも、あっ、ちょっと私、気になることがあるら少し部屋に戻っていいかしら?」

 

ソフィアさんは、少し思い当たるのがあるのか、そう言って部屋に戻っていた。一体どうしてんだろ?まぁ出発するのはまだ先だしいいか。

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

私は部屋に戻り、さっき出てきたこの文字と私が今付けているティアラの裏に書いてある文字が同じということに気づいた。でもやっぱりわかならないわ。でも…

 

「おばあ様なら、何かわかるかもしれない。」

 

そう、私のおばあ様は、今の国の女王だからこの文字も分かるかもしれない。だからこの事をのび太さん達に…それにしてものび太さんは不思議な人だわ。最初は素性を明かさなかった私を助けてくれた。それに私が空を泳ぐ…いえ飛んで。倒れた時やアクア星を探す時も真っ先に助けてくれたし。

 

「それにさっき…あっ//」

 

のび太さんは、勢い余って私の手を握った。生まれて初めて男の人に手を握られた。何だか恥ずかしくて、でも嫌じゃなかった。心が洗われてるようなそんな感じだった。それにのび太さんは昨日怒っていた。優しい人が急に…でも理由はアクア星を見つけられなかったから、私は嬉しかった。何でこんなにのび太さんを思うと、心が締め付けられるんだろう。

 

「どうしちゃったのかしら私…」

 

そう、この時の私はこの心のざわつきが何なのかわからなかったーーー

 

 

ーーーーーーー

 

 

「どうしたの?ソフィアさん」

 

ソフィアさんは戻ってきたと思ったら、ちょっと外に出ると言って、出ていった。のっちゃんが行こうとしたけど、ちょっと疑いのあるソフィアさんとのっちゃんを2人きりするのはヤダだったから、うちが行くことにして、ソフィアさんの所まで来た。

 

「あっ、静香さん…いえなんでもないんだけど、なんだか心がざわついてるから、外に空気を吸いに来たの。」

 

「そうなの?」

 

うん、これは間違いなく、のっちゃんにおちちゃってる。ソフィアさんは自覚ないみたいだけど、この赤い顔には見覚えがあるし、はぁ…なんでこうものっちゃん天然タラシなんだろうね。うちも好きだから言えないけど、っていうか。

 

「そのティアラ本当に綺麗だよね!」

 

ソフィアさんが身につけてたティアラ、昨日の風呂場の時でも見たけどとても綺麗。今頭に付けてるカチューシャは気まぐれで付けた。女の子はオシャレが大好きだからね♬︎

 

「これはね、人魚族の王女の証なの。」

 

「やっぱりそうか!いいなぁ!」

 

「やっぱり王女に憧れる?」

 

「うん!まぁ、活発なうちが王女って柄じゃないんだけどね?」

 

「そんなの事ないわよ?あなただって可愛いし。…そうだ。1回つけてみる?」

 

ソフィアさんは、ティアラを持ってうちにそう言った。えぇ!?そんな高そうなのをうちが!?いやでも昨日少し興味あったし、つけてみたいなぁって思ってたよ!?けど…まぁ、ソフィアさんからの厚意だし。

 

「王女の気分をちょっとだけ味わえるかも!」

 

「じゃあ、ありがと!」

 

うちは早速頭につけてあるカチューシャを取ろうとした。ソフィアさんがこれを持つと言ってくれたから、渡してから、うちはティアラをつけた。何だか本当に王女になった気分!心が踊っちゃう!何かシンデレラになった気分〜

 

「あっ」

 

「「のっちゃん(のび太さん)?」」

 

これが聞こえたからそっちを振り向くとのっちゃんがいた。

 

「そろそろ出発するって」

 

「あら。そんなに話してたのね。」

 

「ほんとに!はは!」

 

「ふふ」

 

「???」

 

のっちゃんは何もわからないのか、?がいっぱいだった。こればかりは女の子同士の内緒だよ〜!まぁ、ソフィアさんの心の事情はいつかわかることだろうし、今は気にしないでもいいか

 

ーーーーーーー

 

それから僕は、ソフィアさん、美夜子さん、和人の指導の元、猛特訓して何とか泳げるようになった。ふうこれでなんとかなるかなぁ。身体中痛いけど。そして僕達はソフィアさんの誘導で宮殿がある所の亀裂に来ていた。そこには色々な魚がいたが今は気にせずに、僕達はソフィアさんの号令で、中に入っていく。しかし…

 

「何でこんなに明るいんだろう?」

 

「あっ、それはテキオー灯のおかげだよ。実際にはここは暗くなってるんだ。変わってないように見えるんだよ。1万メートル潜っても太陽の下にいるのと同じさ!」

 

「テキオー灯もチート道具だよね。」

 

「まぁね。でも時間制限があるってことを忘れないでね。今はまだ大丈夫だけど。」

 

ドラえもんの言う通り、昨日テキオー灯をやってもらってまだ14時間くらいだから大丈夫だ。けど確かに気をつけないといけないね。僕達はさらに進み、少し岩場がゴツゴツした所に来ていた。わぁ、これは探索隊でも見つけられないな。

 

「気をつけないとお化けイカとか出るかもしないぞ!」

 

「何つまんない事言ってんの?」

 

「あはははっ!もうその辺に居たり…ぎゃ!?」

 

スネ夫が後ろの方を見て、何かに驚いた。何急に?驚かせる気?そんな手には…

 

「のび太!後ろだ!」

 

和人も何かを発見したようで僕に言ってきた。一体何が…後ろを振り向くとそこにはどデカいウツボに似た怪物が僕らを狙うように舌なめずりしながら、こちらの様子を見ていた…ってこれはもしかしなくても…!?

 

「に、逃げろーー!!」

 

ドラえもんが言った瞬間に僕達は急いで逃げた。僕は泳げるようになったはいいもののやっぱりみんなよりかは遅くウツボに追いつかれそうになったけど何とか回避した…けどウツボは再度体当たりをしてきた

 

「うわっと」

 

「みんなこっちだ!この中に隠れろ!」

 

和人の声が聞こえたが、僕はそれどころじゃなかった。やはり泳ぎになれていない僕は逃げ遅れてしまった。そんな僕をウツボはここぞとばかりに狙ってきた。何でいつも僕はこうなるわけ!?地下の時でもこんな感じだったんだけど!?

 

「僕を食べても美味しくないってば!?」

 

そんな叫びをしてもウツボには聞こえてないわけで、ウツボは襲いかかってくる…ってこんな時こそ!

 

「ドラえもん!桃太郎印のきびだんごは!?」

 

「ごめん!!メンテナンス中!!」

 

「だから何でこうピンポイントにメンテナンス中なのかな!?」

 

「とりあえず助けるから!」

 

僕はドラえもんに助けられて、和人達がいる穴に入った。とりあえず何とかなったけど、ウツボは旋回してからこちらに向かってきた。

 

「なんかないか、何かないかな!あっ![水圧砲]!ってあ!?」

 

ドラえもんが何かを出した瞬間にウツボのしっぽで叩かれて、飛ばされてしまった。何事もないことを祈るけど、…ウツボは襲いかかってくるそれも頭突きで僕達が入っている穴をぶつけてくる。どんだけ執念深いんだよ!?

 

「ドラえもん!」

 

「フグじゃない!猫なの!ねっこ!」

 

ドラえもんはソフィアさんに最初に言われたような事を何かに言っていたけど、見えなかった。そしてウツボは、何者かに電撃を浴びせられた、するとウツボはみるみるうちに小さくなっていき、そのままどこかへ行ってしまった。

 

「あのウツボ…誰かに操られたんじゃ?」

 

スネ夫があのウツボが行った先を見ながら、そう推測していた、いや確かにそうだと思う。僕らがこの岩場に入った瞬間に襲ってきたし、小さくなった瞬間のウツボの顔はとても凶暴そうには見えなかった。

 

「誰が何のために、こんな事したのか分からないけど。」

 

思う事は1つ、また事件の予感がするという事、白亜紀の時や悪魔星の時と同じ匂いがするってこと…

 

「ハリ坊!」

 

『姫様!』

 

そんなことを思っていたら、ソフィアさんが助けてくれた人達から敬礼されていた。知り合いかな?

 

「良かった!ご無事でしたか!」

 

「ソフィアさんの知り合いだったんですね!助かりました!」

 

「いえいいのよ!ハリ坊」

 

ドラえもんがお礼を言うとソフィアさんは笑顔で受け答えたがその後に真面目な顔になり、目の前のハリ坊というハリセンボンに似た人魚に話しかけた。

 

「何だか悪い予感がするの。この事をすぐに調査してちょうだい。」

 

「わかりました。ですがここは一度宮殿にお帰りになって、メジーナ博士にご相談なさった方がよろしいかと思います!」

 

「それもそうね。みんなも来てちょうだい!」

 

「この方たちは私が責任を持ってお送り致します。」

 

「そう…お願いね」

 

ソフィアさんは、先に宮殿に行く事になり、僕は目の前のハリセンボンに似た人魚に話しかけた。

 

「君、ハリ坊って言うんだね?よろしくね!」

 

「ハーリー…」

 

握手を求めたけど、何故か拒絶された。それに何か怒ってるようにも見える。何で?

 

「何だあいつ感じ悪い。」

 

スネ夫の言う事ももっとも…そしてハリ坊は僕らの方に振り向いた。依然として仏頂面のまま。

 

「お前達を誘拐罪で逮捕します!」

 

「は?誘拐?俺達が?」

 

「だ、誰を!?」

 

僕達は誰を誘拐したのかも心当たりはないし、誘拐なんてする気もない。とんだ言いがかりだ。ハリ坊が言った瞬間兵士さん達も銃を突きつけてきた。本当に意味がわからないんだけど!?

 

「姫様です!!」

 

「ソフィアさんを!?」

 

「勝手なこと言わないで!私達はソフィアさんをあなた達の元へ送って来たのよ!それにソフィアさんからも招待するって言われてるわ!」

 

「そんなの嘘に決まってます!

 

美夜子さんがそう言っても、ハリ坊は納得していなかった。話を聞けって!?このままじゃ拘束されるな。

 

「ドラえもん!拘束される前にあれを出して!」

 

「あれ?そうか。渡しとくよ!」

 

僕はドラえもんからあるものを拘束される前に、渡してもらった。その瞬間に拘束されたというか瓶状の何かに詰められた。結構きつい!?こうして僕達は、ハリ坊に捕縛されてから、そのまま宮殿がある所に連れていかれた。しかし僕達は気づいてなかった。この時既に物事が進んでいた事、そしてしずちゃんがいなくなっていたことに……ーーーー

 

 

ーーーーーーー

 

私は、一足先に宮殿に戻っていたドラちゃんが出してくれた物をメジーナ博士に見せる為に。

 

「メジーナ博士。そこに書かれた謎の言葉といい、私達を襲ってきたあの巨大なウツボといい、何かが起こりそうな気がするの」

 

あのウツボは何かに操られていた。それは間違いない。でも何者なのかも分からないから、メジーナ博士にご相談した…けど

 

「んんー。実に興味深い。このペーパーの持ち主に会って話を聞いてみたいものですな。」

 

はぁ…メジーナ博士はものすごく探究心がすごいお方。でもまぁ、先にドラちゃんに会わせた方が逆にさっきの相談を聞いてくれそうね。

 

「ハリ坊が連れてくるはずよ!」

 

「では…ハリ坊を呼んでみましょう。」

 

メジーナ博士は通信機でハリ坊呼んだ…けどそこに映ったのは拘束されたのび太さん達だった!何故!?

 

「大変!!」

 

きっと、ハリ坊はのび太さん達を誘拐犯と勘違いしてるんだわ!早くハリ坊言ってこんな事辞めさせないと!私は急いでハリ坊のいる部屋に飛んで行った。

 

ーーーーーーー

 

「苦しい」

 

僕らは処刑場に連れ込まれていた。そこは下に海があり上には兵士やあのちんちくりんがいる…5人も同じ拘束機の中にいるからものすごく苦しい。あれを使うにもタイミングが悪いし、何よりこの体制はもっとやばい。僕の今の体制は、直ちゃんと美夜子が上にいる状態で横に和人、スネ夫がその上にドラえもんがいる…だからね?この状態だからさ、2人の胸が…

 

「姫様を誘拐するとは不届きな奴らです!許しません!」

 

あのちんちくりん!話もろくに聞きもしないで言いたい放題言ってさ!ってん?何か下で泳いでいる。あれって!?

 

「あれはメガロドンだ!?」

 

「メガロドンって絶滅したんじゃないのかよ!?」

 

まさかと思うけど、処刑方法ってあいつのエサにするってこと!?何それ!?この小説に残酷な描写タグでもつけたいの!?やめてくんない!?

 

「やっばこうしちゃいられない。もう飲むしかない!」

 

僕はさっきドラえもんに貰った道具[声のキャンデー]を呑んだ。そして勢いよく!

 

「ボエーーーーーーーー!!!!」

 

これは声を録音すると飴玉になる飴玉を食べると、録音した人と同じ声になる。効き目は30分。前にドラえもんから貸してもらったことがあり、色んな人を真似したことがあった。魔法の世界行った時もジャイアンの声を録音してたけど、使う道がないと思った。けど僕はこうなると踏んだので、ドラえもんからジャイアンキャンデーをもらったわけだ。

 

「なんですか!?この声!?」

 

「ハリ坊!分からないの!?早くのび太さん達を出してあげて!」

 

「でも!」

 

「この音波は悲鳴よ!分からないの!?」

 

「のび太!そろそろやめろ!耳が死ぬ!?メガロドンもいなくなったぞ!」

 

「ボエー…あっ、本当だ。」

 

僕は和人に言われ、歌をやめた。僕は何であの声に慣れていたかって?慣れてなんかいないよ!?僕も苦しかったさ!我慢してただけだよ!?そして僕達は、開放された。フゥ…

 

ーーーーーーー

 

「ごめんなさい。みんな。」

 

「大丈夫です。まぁ…そのちんちくりんを料理したいから渡してください。」

 

「ひぃ!?」

 

あぁ…これ美夜子さん許す気ないな。笑顔だけど、目が笑ってないし。何より後ろに般若が見える…ってそんなこと思ってる場合じゃないね!?

 

「美夜子さん落ち着いて、このちんちくりんも反省してるみたいだしな?」

 

「はぁ…次はないからね?」

 

「は、はい!」

 

和人が言うように、ハリ坊を見ると怖がってはいるし、反省もしているようだった。美夜子さんの脅しにハリ坊も敬礼で対応してる、何かしずちゃん思い出すよ…ってあれ?しずちゃんは?

 

「それでしずちゃんはどうしたんですか?」

 

「「え?」」

 

…まさかと思うけど…しずちゃん置いてかれちゃった?そういえば捕まる時も近くにいなかったし。ってそれ不味くない!?

 

「まだあそこにいるんじゃ!?」

 

「ハリ坊!あなたまさか静香さんだけ置き去りしてきたんじゃないでしょうね!」

 

ソフィアさんは、強気でハリ坊に問いつめたが、当のハリ坊は何も分からない感じだった。これは本当にまずいことになる前にしずちゃんを探しに行かないと!

 

「姫様!」

 

僕らがソワソワしていると1人の兵士さんがソフィアさんに話しかけてきた。一体何が?

 

「オンディーヌ様がお呼びでございます!」

 

「おばあ様が?」

 

「はい…お客人もお連れしろとの事でございます!」

 

僕達も?一体何が?誘拐罪はハリ坊の独断だろうし。ソフィアさんのおばあ様なら、この宮殿の女王になるはずだけど。でも

 

「しずちゃんどうしよ」

 

「のび太、ドラえもん、美夜子さん、スグはソフィアさんと行ってこいよ。俺とスネ夫が探してくるから、しずの事は任せろ!」

 

「何で僕まで!?

 

和人は僕達に向けて、そう言った。和人とスネ夫が行ってくれるならいいかスネ夫は拒否ってるけど、

 

「拒否ったら、しずから粛清されるがいいのか?」

 

「…行きます」

 

やっぱりスネ夫はしずちゃんに弱いみたい。ここは2人に任せるか。

 

「そしてもちろん、そこの隊長さんにも手伝ってもらうからな?」

 

和人は振り向きざまに、ハリ坊に言った。ハリ坊は名誉挽回といった感じで意気込んでいた。

 

「ハリ!」

 

和人とスネ夫、そして近衛兵団はしずちゃんを探しに出ていった。僕達はというと、車っぽい乗り物に乗って、女王様がいる所に行っていた。すると

 

〜〜〜♪〜〜〜♪〜〜〜

 

またあの着信音が聞こえた、ドラえもんは早々に出たら、またもやドラミちゃんからだった。また人魚の事で面白い事がわかったみたいだけど、すごく大きな声で言ったもんだから、ドラえもんは少し苦笑いをして、今は急用だからとドラミちゃんの電話を切った。

 

「良かったの?」

 

「うん、それに人魚の事はわかったようなものだしね!」

 

嫌そうだけどさ、少しドラミちゃんの話の内容聞きたかった部分もある。まぁ、今は目の前に来ている町に注目した…だって海底にこんな立派な町があるんだよ?感動するってもんだよ!

 

「本当にびっくりだわ。賑わってるみたいだし!」

 

「ふふっ!ありがとう、さぁ行きましょう!おばあ様に紹介するわ!」

 

「「「「はい!」」」」

 

僕達は、ソフィアさんに連れられて宮殿の本殿に入っていくのであった。

 

 

ーーーーーーー

 

俺、スネ夫、ハリ坊と近衛兵団はさっきの場所でしずを探していた。さっき入った穴にはしずの姿はなかった。一体どこに行ったんだ?

 

「見ろーっ!見ろ見ろ!どうするどうする!?どうしよーー!しずちゃん!どこにいるんだよ!

 

「プレッシャーに弱いタイプ?」

 

「まぁな」

 

スネ夫は、白亜紀の時も真っ先に恐竜ハンターに下りそうになったり、この前の地下の件でもノイローゼ気味になるから、本当にプレッシャーにだけは、弱い。

 

「あいつも、根はとってもいいやつだけどな。」

 

「それよりこれを見てください!」

 

ありゃ、スネ夫の事は興味なくしたか、ハリ坊が言ったその先には黒いモヤみたいなのが、そこら中に漂っていた。

 

「何だこれ?」

 

「分かりません!けど」

 

「けど?」

 

ハリ坊に聞こうとしたが、その時兵士が何かを見つけて、ハリ坊に見せていた。それはイカの何かに似ていたがハリ坊は何かに気づいた様子だ。

 

「それを大至急。メジーナ博士の研究所へ運びなさい!あとこの黒い液体も一緒に!」

 

ハリ坊は、兵士にそう命令した…って結局これがなんなのか、わかってないんだが?

 

「おい、隊長さんどういう事なんだ!」

 

「あなた達を襲ったあの巨大なウツボは奴らに操られていたと思われます!」

 

やっぱりあのウツボは誰かに操られたんだな?ちっ…なんでもこうも毎度毎度こうなるんだよ!1回旅に出ると何かしらの事件になるな。

 

「そして静香さんも奴らに連れ去られたのです!」

 

「なんだと!?」

 

「しーずーちゃーん!」

 

俺は荒れていたスネ夫の胴体を掴み、止めた。そして俺は聞くことにした。

 

「そのヤツらはってのは誰なんだ!」

 

「え!?」

 

ーーーーーーー

 

ソフィアさんは、さっきの服装から着替えフリルのついた服になった。僕達もいつもの服装に着替えている。僕達は階段を登っていた。その先には。

 

「おばあ様!」

 

ソフィアさんがそう言って、その人の隣に行った。この人がこの国の現女王であるソフィアさんのおばあ様か。威厳がバチバチしてて、少し厳しそうだ。ちょっと怖い。僕達は部屋に入った。すると。

 

「あなたはいずれ、私のあとを継いでこの国の女王になるのです!身勝手な行動は慎みなさい!」

 

口を開いたと思ったら、ソフィアさんを叱りつけたいや止めたかったけどね。すごく怖かった。ママや美夜子さん並に。

 

「失礼なこと考えたでしょ?」

 

「ううん!?」

 

美夜子さんからジト目でそう言われた。何でこうも考えてることわかんの!?

 

「でもおばあ様。女王の座に就いたら自由な時間が無くなってしまいます。ですから、今のうちにたくさんの事を知りたくて!」

 

「お黙りなさい!」

 

ソフィアさんの弁明は、一言で黙らせられた。やっぱりこの方は怖いよ。隣の直ちゃんは手を握ってるし。

 

「座りなさい。ソフィア!」

 

「…はい。」

 

ソフィアさんは、少し元気がない感じで返事をして、座った。やっぱり王族はこういう事になるんだな。

 

「ソフィア。あなたはもうここにいる全ての人魚族の未来を背負っているのです。私はこの国の平和と人々に幸福を願って来ました。それこそが王家に生まれた者の務めであるからです」

 

女王様が言ってる事も、もっともだ。日本で言えば天皇陛下だって僕達民間人の平和を願っている。各国からは日本の象徴って言われてるし、ただいるだけの存在だって揶揄されてるって聞いた事もある。でも、僕達日本人はそうは思わない。7年前に起きた地震の時だって、天皇陛下を初め一族の方々は、色々なことをしてくれた。外国からの言われなんて気にしてない感じだしね…ってものすごく脱線しちゃった。

 

「だから、私はそれをあなたにも強く願います!それ故…これ以上あなたのわがままを許す訳には行きません!わかりましたね?」

 

女王様は、強くそう言った。ソフィアさんは少し落ち込みながらも返事をした。いくらそう思ってもソフィアさんにはソフィアさんの意思があると思う。まぁ、やっぱり僕が思うのは…

 

「…お姫様ってやっぱり窮屈なんだね?」

 

「のび兄?」

 

「テレビでは何となくわかっていたけど、実際に目の当たりにすると、そう思ったよ。でも僕は…」

 

今までのソフィアさんを見ていると、僕はありのままの事を言うことにした。

 

「ソフィアさんは、どんな事があっても、素敵な女王様になれると思う。だって。最初に会った時もあんなかっこよかったし、活発で頼りになるし、アクア星が見つからなくても元気な振る舞いをして僕達にそれを気づかせないようにしたり、それに…綺麗だし」

 

「…///」

 

ガタン!

 

「え?」

 

「「なんでもない」」

 

僕が綺麗って言った瞬間に美夜子さんと直ちゃんが音を立てた。なんなんだろう?

 

「あぁーっと…僕、ソフィアさんと友達になれて良かったと思ってます。」

 

「のび太君…」

 

「わかってる。この問題はすぐに解決できないことくらい。」

 

そうだよ。この問題は国の問題、他人のそれも外国人である僕が何を言おうが覆らないことくらいわかったるけど、僕はこれを伝えたかった。女王様に何を思われてもいいし、追放されたって構わない。僕が思った本心だしね。

 

「のび太君。ありがとう…」

 

ソフィアさんがこちらに来て握手を求められた。僕の言葉が突き刺さってくれたのなら良かった。僕は握手をした。そしてそのまま握られたあれ?どうしたんだろう?

 

「それに私の心のざわつきが…今本気でわかったわ。のび太君。私…あなたの事が好きみたい♪」

 

ソフィアさんは、僕の手掴んだままそう言った。

 

「え?」

 

「な!?」

 

「うわぁ…やっぱりかぁ」

 

「ぇぇえええええ!!!」

 

何で!?僕、そんなにいい事してないはずなんだけど!?

 

「ソフィアさん?本気なの!?」

 

「はい!これだけは、決して譲らないわ!だから、直葉さん、美夜子さんも…挑戦するわよ!」

 

え、ちょ、何を!?ソフィアさんは隣にいる直ちゃんと美夜子さんに向けて、そう言ったというか何かの宣言をした。いや意味はわかってるけどね!?急展開過ぎて、頭回ってないんだよ!?

 

「望むところよ!」

 

「私だって!負けません!」

 

「ふふ!」

 

何か女の子同士の争いが今始まった気がした。っていうか女王様!?何で止めないの!?ちょっと微笑ましいそうにこちらを見ないでください!?

 

「のび太君も罪作りな人だね〜」

 

ドラえもんは笑顔とあの暖かい目でこちらを見てきた。見てておもしそうにしてるね!?よし帰ったらたぬき鍋にしてやるそうしてやる!!

 

「オンディーヌ様!」

 

なんて事をしていると、声が聞こえたそこにはハリ坊と和人、スネ夫の姿があった。あれ?しずちゃんの姿がないけど…?

 

「ただいま戻りました!」

 

「しずは、見つけられなかった。」

 

「「「「え!?」」」」

 

「だがあそこに変な黒い液体と機会っぽいのがあったんだ」

 

和人は、そう説明した。

 

「奴らの仕業です!」

 

「さっきから奴らって言ってるが誰なんだよ!」

 

「奴らは、奴ら!地上人には関係ないです!」

 

はぁ…まだハリ坊は、僕らを許してるわけじゃないみたいだね。

 

「ごめんなさい、ハリ坊には言ってきかせます。ハリ坊来なさい。」

 

ソフィアさんは、ハリ坊を連れて外に出て行った。はぁ…問題は山ずみみたいだね。

 

 

ーーーーーーー

 

私はハリ坊を連れて、宮殿の一角にある見晴らしのいいところに来て、ハリ坊に聞いた。

 

「ハリ坊、どうして仲良く出来ないの?」

 

「奴らは地上人です!地上人は世界を支配した気になり、地球の資源を掘りつくし挙句の果てにこの綺麗な海を汚し続けています!仲良くなんかできません!」

 

ハリ坊の言ってる事は確かにそう…でものび太君や和人さん達はそのハリ坊が思ってる地上人とは違う。困っていた私を助けてくれた。だからのび太君の事を好きなったのかもしれない。それに…

 

「のび太君達は違うわ。きっとこの地球を大切に…そして愛している。それに守ってくれるわ。私はそう信じてる。」

 

「どうしてそんなに肩を持つのですか!まさかと思いますけど、あの中の誰かに恋をしたと言うんですか!?」

 

…当たってるけど、ハリ坊とは長い付き合いだしわかるかもと思ったけれど、こうピンポイントにわかるのね。

 

「そうなんですね!お姫様が地上人に恋をするなんて前代未聞ですよ!?」

 

「別に私が誰を好きでもいいじゃないの!ハリ坊!さっきのでわかってくれた?仲良くするの?しないの!?」

 

「はり…」

 

はぁ…困った時はいつもこうなのよね。小さい時から…

 

 

ーーーーーーー

 

ソフィアさんとハリ坊が話したが終わった後に僕達はメジーナ博士の研究室に来ていた。メジーナ博士曰くあの残骸は地球ではまだ見つかっていない物らしい。そして黒い液体も同様に。

 

「以上の事から考えられる結論は…」

 

「怪魚族がこの地球に?…なんという事だ…」

 

女王様は、その怪魚族なる者に心当たりがあるらしく、驚いていた。怪魚族って一体…

 

「女王様。怪魚族って何なんですか?」

 

美夜子さんが代表して、言ったら、女王様は少し考え言ってくれた。

 

「いいでしょう。ソフィアを救ってくれたあなた達に教えます。我が人魚族が、アクア星からこの地球にやってきた事はソフィアから聞いていますね。」

 

「はい。紀元前3000年前にこちらに来たと伺っています」

 

女王様は、何か思いため息をした後に話してくれた。その紀元前3000年の時にアクア星では人魚族と怪魚族が仲良く共存していた。でもアクア星の海の資源を食い物にして、勢力を広げていった怪魚族が、突如として、アクア星を乗っ取ってしまったらしい。

 

「生き残った者達は山岳地帯へと逃れ、戦い続けたが敵の圧倒的戦力の前では無力だった。」

 

…これは所謂領土争いってことだよね?ソフィアさんにはちょこっとしか聞かされてなかったけど、ここまで酷いとは思わなかった。というか、ソフィアさんも初めて聞かされたのか驚いてる。ハリ坊も。

 

「そして、やむ無く我々人魚族の先祖はアクア星を離れ、長く宇宙をさ迷った末に…」

 

「この地球にたどり着いた。」

 

この話が本当なら…その怪魚族は人魚族を追ってこの地球にたどり着き、何かのタイミングでしずちゃんを勘違いで捕まった…のかもしれない。

 

「やっぱり、しずちゃんはその怪魚族に捕まったんでしょうか!」

 

「…そう考えるしかないであろう…」

 

女王様は、負い目を感じてるのか、少し落ち込んだ様子だった。手掛かりはあの黒い液体と機械か…

 

 

ーーーーーーー

 

「人魚の剣はどこにある?」

 

うちは、偉そうに座る人魚族でもないやつに聞かれた。さっき岩場でイカっぽい何かに捕まって、ここに来た。

 

「何の話」

 

本当に何も分からないから、そう言ったが目の前の偉そうなやつは。

 

「とぼけるな!!」

 

「痛た!何すんのよ!女の子にこんなことしていいと思ってんの!?」

 

「そんな事はどうでもいい!お前ら人魚族が隠し持っているはずだ!」

 

え?何言ってんのこのおっさん?人魚族?うちが?っていうか人魚の剣なんてわかるけないじゃない!

 

「知らないって言ってんでしょ!」

 

「ほう…人魚族の姫が知らぬと言うか。」

 

「姫?ウチ姫なんかないけど?」

 

さっきから何言ってんのかわかんないんだけど!何か勘違いしてんじゃないのこのおっさん!

 

「そのティアラが王族の証だろうが!!」

 

「え?あっ!」

 

そう言われて、うちが今頭にしている物がソフィアさんのティアラって思い出した。いっけない!あの時返し忘れてた!って事はこのおっさん。ティアラを見てうちを姫って思ったの!?えぇ!?流石に今の姫様の顔ぐらいわかっときなさいよ!?って無理そうかスマホとか無さそうだし。

 

「ブイキン殿ちょっとこの子と2人で話してもいいか?」

 

すると横に居た男が、おっさん向けてそう言った。誰なのこの人?

 

「…いいだろう。協力してくれた例だ…いいだろう。()()()()殿?」

 

「ヴァ…サ…ゴ?」

 

うちはこの名前を聞いて鳥肌がたった…こいつは白亜紀でうちらの行く手を阻み、そして殺そうとした元凶で行方不明になっていた男だ。そしてさっきのおっさんはどこかに行き。うちとヴァサゴの2人だけになった

 

「この姿で会うのは初めてだね。静香君?」

 

「何であんたここに!」

 

「何を言うか、今や地球は俺にとって居心地の悪い所だ。ブイキン殿と共にあのタイムパトロール共がいなくなるような未来にして、地球を支配しようと思ってね。」

 

「そんな事させるわけないじゃないの!!」

 

「君が今自分が置かれている状況がわかってないのか?電流の網に捕まってる君に何も出来やしないだろうが。…俺はこのSHOWが早く見たいんだよ!血生臭い争いを見るのがな!!はっはっはっ!!」

 

こいつ!とことんクズだ!こんな檻なかったら師匠の武術で滅多打ちにしてやるのに!!ヴァサゴが笑いながら奥へと入っていた。

 

「のっちゃん…和くん…みんな。」

 

うちはこの事を知らない皆が心配でしょうがなかった。ヴァサゴはあのおっさんと協力して明らかに地球を、破壊するつもりだ。

 

「お願い何も起きないで…」

 

うちはそう呟いた。

 

 

ーーーーーーー

 

「そういえばソフィア、ティアラをどうしたの?」

 

僕達が考えていたら、女王様がソフィアさんに聞いていた。そういや、昨日まで頭にあったソフィアさんのティアラがない

 

「え?ちょっと静香さんに…あっ!」

 

「どうしたんだ?ソフィアさん…?」

 

「…ごめんなさい!あのティアラは王族の証なの…」

 

「って事はつまりの…?」

 

「…どうやら、ソフィアと間違えられて囚われたようです」

 

何そのベタ展開!?よくある話だよね!?そういえば僕が話しかける時にしてた気がするね!?

 

「ドラえもん!」

 

「わかってる!でもどうして怪魚族はソフィアさんを捕まえようなんて?」

 

確かに気になる…でもしずちゃんが今どうしてるか分からないし。でも焦ってもまだしずちゃんの居場所も分からないか…

 

「その答えはどうやらここに隠されているようじゃ」

 

メジーナ博士は、ペーパーを指さして言った…って事は怪魚族は人魚の剣を手に入れるために?でもソフィアさんも知らない事をどうしてわかったんだ?

 

「人魚の剣を?」

 

「ぼう!」

 

「いってぇ!?何するんだよ!」

 

「人魚の剣の事をどうして知ってる!?」

 

こいつこの期に及んでまだ僕達を目の敵にしてるよ。

 

「あっ…」

 

「ソフィア、あなたが?」

 

「おばあ様…皆は私達のために人魚の剣を探そうとしてくれているのよ。」

 

確かに僕達は、人魚の剣を探そうとしていた。帰る間際にもと思ってたけど、まさかこんな事になるとは思ってもみなかった。本当に僕達は行く先々でもこういう事になるんだから…

 

〜〜♪〜〜♪〜〜♪〜〜♪

 

 

あっ、またあの着信音、何でこうもいいタイミングでドラミちゃんは電話をかけてくるんだろう?

 

「あれ?なんだこれ!?」

 

ドラえもんが携帯を出そうとしたら、ドラミちゃん本人がここに来た。さっきみたいに切られないためか、いや僕の押し入れには、スペアポケットがあったはず、確か、ドラえもんのポケットとスペアポケットは繋がってるって聞いてたから、物理的に来たんだろうなぁ。じゃなくて!?

 

「初めまして!ドラミです!」

 

「今度は黄色いフグが出てきたです!」

 

いやハリ坊それはドラミちゃんに可哀想だって、ドラえもんはいいとして、ドラミちゃんは女の子なんだからさ!?

 

「むぅ!何なのこのちんちくりん!」

 

「それでドラミちゃん?何でポケットから来たの?」

 

喧嘩する前にドラミちゃんがここに来た訳を聞いた。

 

「お兄ちゃんがいつまでも」

 

「ん〜実に興味深い!実に興味深い!」

 

「これを見てください!!!」

 

あっ、さっきから写ってたさかなクンの声に似た人が怒った。そしてそこからスクリーンが出てきてそこに映し出された物は…

 

「しずちゃん!?」

 

これはやっぱり捕まってたってことか!」

 

『ほう!姫の名前はしずちゃんと言うのか』

 

画面が移り変わり、多分怪魚族の親分なのか分からないおっさんヅラが画面にドアップで出てきた。

 

「お前がしずを攫ったんだな!」

 

『ふん…我こそは怪魚族の王ブイキンである。お前達の姫は預かった。』

 

僕達の懸念通り、このおっさん…ブイキンはしずちゃんを人魚族の姫と勘違いしていた。

 

「その人は!!」

 

「ソフィアさん!」

 

「のび太君?」

 

「今は黙ってて、あいつに本当の姫がここにいると分かったら、しずちゃんがどうなるか分からないでしょ?それにしずちゃんは肝っ玉が座ってるから、あんなの怖がらないよ。」

 

「…冷静を失ってたわ。ありがとう…」

 

「いえいえ…それで?何が目的だ?」

 

僕はソフィアさんを落ち着かせ、ブイキンに語りかけた大方の予想は着いてるけどね。

 

『剣を渡せ!今すぐ人魚の剣を渡せ!さもなくば!』

 

ブイキンはさらに映像を変えて、しずちゃんやそこにある柱を電流で攻撃した。反吐が出る!そして映像は消えた。クソ!

 

「ソフィアさん!あそこはどこに?」

 

「…西の方にある壊れた会場よ。私達も滅多に行かない所」

 

「ドラえもん。」

 

「うん…」

 

「…のび太君達は何もしなくていいわ。」

 

「何言ってるの?」

 

「ここは私が行きます!」

 

ソフィアさんは、真面目な顔してそう言い残して、部屋から出ていった。多分ソフィアさんは自分が本当の姫だと名乗りを上げてしずちゃんを助けるつもりだろうな。誰がそんな事させると思うんだ。

 

「のっくん。」

 

「わかってる。行ってくるよ。」

 

「……本当は行かせたくないんだからね!のび兄!」

 

ははは…直ちゃんはさっきのソフィアさんの発言で僕とソフィアさんを2人きりにさせたくないんだろうな。でもこればっかりはソフィアさんを1人にする訳には行かない。

 

「はり!僕が行きます!」

 

「ごめんハリ坊を誰か捕まえてて…って言う前に捕まってたか」

 

ハリ坊が行こうとしたから、僕は頼もうとしたら、和人に捕まっていた。僕は今度こそ部屋から出ていこうとしたら。

 

「のび太さん。」

 

次は女王様に声をかけられた。

 

「ソフィアを頼みます。」

 

女王様は微笑むようにそう頼んできた。ははは、これは気合いを入れて説得しないと行けないね。僕はそう思いながら、走ってソフィアさんの所へと向かった

 

 

ーーーーーーー

 

「ソフィアさん!」

 

のび太君の声が聞こえ後ろを振り向くと、のび太君がいた。

 

「のび太君?さっきも言ったでしょ私が行くの!」

 

「自分が名乗り出て、しずちゃんが解放されると思うの?」

 

「でも!!のび太君も反対する気なのね?反対するなら来ないでちょうだい!」

 

「そんなんで僕が引き下がるわけないでしょ?そんな凄みはしずちゃんで慣れてるし、何より今ソフィアさんまで捕まりに行かせるような事を僕が許さい、それにソフィアさん1人で抱え込んでみんなが無事ならそれでいいって考えてるでしょ?」

 

のび太さんは、私がやろうとしてる事にわかったのか、少し怒りながら言ってきた

 

「そうよ!私1人の命だけで静香さんが助かるなら、私はいくらでも渡すわ!」

 

「ソフィアさん1人の命で事足りると思ってるの?」

 

のび太君が言った瞬間に私はのび太君を殴っていた。

 

「やめてよ!そんな事言うの!次言ったら許さないわ!私はそれを止めようとして名乗りをあげるのよ!静香さんは何も悪くないのに何故捕まらないといけなかったの!?私があの時ティアラを渡さなかったら!静香さんはこうはならなかったのよ!悪いのは全部私なのに!」

 

私があの時ティアラを静香さんにちょっとでも貸そうと思ったのがいけなかったんだ!

 

「じゃあ。何で君は命かけてんだよ!!あいつを見ればわかるでしょ!1番にやんなきゃいけないことくらい僕だってわかるよ!」

 

のび太君が言おうとしてることはわかる私1個の命じゃ無意味だと、人魚の剣を渡さないと結局は同じ穴のムジナなる事くらいわかってる!

 

「なら!私はどうすればいいのよ!人魚の剣何てどこにもないし!私が行かないで静香さんを誰が助けるのよ!!」

 

私は涙を流しながらそう言っていた。私が行って解放されるなら命はいらない!

 

「僕達の命くらい一緒にかけてよ!仲間だろうが!!」

 

「はっ…のび…のび太君…!?」

 

「だから1人で何もかも抱え込まないで!僕達は君を見捨てないからさ!」

 

のび太君がそう言うと、いつの間にか来ていた和人君達と並んで立っていた。

 

「ソフィアさんには僕らがついてる。だから人魚の剣を一緒に探そう!」

 

のび太君は私に微笑みかけながら手を差し出してくれた。私はその手を掴み、溢れる涙を抑えながらこう言った。

 

「のび太さん…みんな協力して…」

 

「そんなの…」

 

《当たり前だ!》

 

私の言葉にみんな応じてくれた。私は、1人で行くのをやめて、皆で協力する事にした。あんな馬鹿な事を感がなければよかった。最初からみんなの協力を仰げばよかったんだ。だから…ブイキン待ってなさい!人魚の剣を見つけて、静香さんを取り戻すわ!

 

 

 




雷神「うっし、後編1はこれくらいっと」

銀「前半はともかく、後半のネタは…狙ったのか?」

雷神「…何か書いてたら途中でこうなちゃったからもうどうにでもなっちゃえと思ってなっちった」

銀「本当に行き当たりばったりだな。まぁ…あれもこれも王女の物語だしな。」

雷神「書いてるうちにあれ?これにてんじゃね?なったしねアラバスタ編のルフィVSビビに」

銀「おま!?俺がオブラートに包んだのに言うのかよ!?」

雷神「わかるネタだからいいっしょw」

銀「はぁ…まぁ…次回で人魚大海戦も終わりだな?」

雷神「うん!初の後編を2回にしたよ!だから人魚大海戦は4話もある!」

銀「まぁ、続きも気になるところだな。」

雷神「うん!ではみなさん!次回もお楽しみに!」


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第15話人魚大海戦後編2〜剣技の時、決着の時〜

はい。やっちゃいました。予見なくのび太に後付けで能力を付け加えました。それに伴い他キャラも本作には出ます。本当にやっちゃいました。いきなりの事で混乱すると思います。それが何かは本編へ。


視点はほぼのび太で和人、ソフィアさん、少し(初)ドラえもんです!

文字数が2万超になっています。




「ーーーーーーーそれで、人魚の剣をどうやって見つけるかだよな。」

 

ソフィアさんの説得も終わり僕を含んで和人、ドラえもん、ドラミちゃん、美夜子さん、直ちゃん、スネ夫、ソフィアさんの8人は広場で話をしていた。あと服も人魚になれる服に着替えている。しずちゃんの元に行くのに普通の格好じゃ締まらないしね。それに和人の言う通り、人魚の剣を見つけないと事は始まらないし

 

「あのぉ…さっきから気になってたんだけど、人魚の剣ってなぁに?」

 

ドラミちゃんが申し訳なさそうに聞いてきた。あっ、そういえば説明してなかった。僕らはドラミちゃんに全てを話した。

 

「そんな感じだったのね。」

 

「それでソフィアさん、人魚の剣はどんな形なの?」

 

「ごめんね。誰も見た事がないの。でも言い伝えでは、真珠のように光り輝く美しい剣だと聞いているわ。」

 

何だか、余計にわからなくなった気がする。

 

「じゃあこれね![インスタントパール]!」

 

ドラミちゃんが出したのはアコヤガイによく似た道具だった。ドラえもん曰くこれ真珠は作れるらしいけど、欲しいのは剣だからなぁ…ってあっ、そういえばポケットの中に…あった。

 

「じゃあこれを真珠にしたらどう?」

 

僕が出したのは風船型の剣で膨らますと意外とでかくなる。

 

「何でそんなの持ってんだ?」

 

「海賊ごっことかしたいなって前に思ってたけど、結局使わなくて」

 

「のっくんらしいっちゃらしいけど。小5でそれ持ってるの。のっくんくらいよ?」

 

えぇ…何かバカにされてる気がする。しょうがないじゃん。海賊ごっことかすんの楽しいしさ。

 

「まぁ、いい考えではあるね!」

 

「そうよ!誰も見たことがないのよ!」

 

「まぁ…それもそうか。じゃあ膨らますか!」

 

そして膨らんだ風船型の剣をインスタントパールに入れた。そしてドラえもんから逃げろと言われたから少し遠い場所まで来た。確かにすごく暴れてるから逃げた方が良さそう。インスタントパールを見ていると踊っているように暴れていて最後には空気を吸うようにして膨らんだら、プシューと言いながら萎んだ変な空気を出しながら。

 

「ゴホッゴホッ!逃げろってこれの事?あんま意味なかった気がするんだけど」

 

「タケコプターで上に行けばよかったね。ゴホッゴホッ」

 

そして、インスタントパールが口を開いて、中から出てきたのは綺麗な真珠をした剣になった風船型の剣だったって長いな。

 

「はい!いっちょあがり!」

 

「のび太君のお陰ねありがとう!」

 

ソフィアさんは僕に手を握りながら、そう言ってくれた。

 

「ははは!これでしずちゃんを救えるね!」

 

「ええ!やっぱりみんなに協力を頼んで良かったわ!」

 

ソフィアさんは嬉しそうに皆の顔を見て、そう告げた。うんうんこれで…

 

「それはいいのだけれど、ソフィアさん?いつまでのっくんの手を握ってるの?」

 

「え?別にいいじゃない?何かご不満でも?」

 

「不満は大ありよ?早く手を離して?」

 

美夜子さんがいつまでも僕の手を握っているソフィアさんに笑顔で(なお目は笑っていない)そう言ったら、ソフィアさんも応戦して、笑顔で(こちらも)さらに腕を組んできた…あれぇ!?この流れでしずちゃん助けに行くんじゃないの!?

 

「おい、ドラえもん…まさかと思うが?」

 

「…ソフィアさんものび太君に落ちちゃった。」

 

「…はぁ…先が思いやられる」

 

「何でのび太ばっかりぃ!!」

 

横を見ると和人がドラえもんに何かを聞いていた。横のスネ夫は恨めしそうに僕を見ていた。話してないでこれを止めてよ〜…

 

「って言い争って場合じゃないでしょ!しずちゃんを助けに行くよ!」

 

「それもそうね。話はしずちゃんも交えてね」

 

「そうね」

 

えっと…2人の間に冷気というか吹雪が吹いている…ように見える…これいつまでも続くのだろうか…先が思いやられる気分だよ…お前が言うなって?言わせてくれよ…

 

「私も忘れないでください!」

 

「お前…絶対後ろから刺されるぞ?」

 

後ろからそんな声が聞こえた…ははは、僕もそう思うよ…あれ?これしずちゃんも、それに今はいないけど、あーちゃんも交えたらやばい事にならない?…よーし!しずちゃんに救出に集中しよう。そうしよううん…え?現実逃避をするなって?…そうします

 

「じゃあ!しずを救出しに行くぞ!」

 

「「「「「「「おーー!」」」」」」」

 

「ソフィアさん…すいませんがあとは僕達でやります。潜水艇を1隻貸してください!」

 

ドラえもんは、ソフィアに向けてそう言った。確かに今ソフィアを一緒に連れていく訳にはいかない。あの説得は身代わりになろうとしてたソフィアさんを止めるためのものだし、行かせられない。

 

「さっきも言ったでしょ?私も行きます。」

 

「だから。ソフィアさん!さっきも言ったけどあなたは、この国を人魚族を率いていくんだ!行かせる訳にはいかないよ!」

 

「さっきのは私が1人で行く事を止めててくれたんでしょ?それに静香さんを1人を守れなくて、この国を守る事もできません。協力してくれるんでしょ?だから私達の仲間を助けに行きましょう!」

 

…これだけ言われちゃ、断れないよなぁ。はぁ…説得してる時の僕を殴りたい気分だよ。それにソフィアさんの目はキラキラを増している。迷いも何もない目をしていた。…美夜子さんのママが倒れた時の美夜子さんの目にそっくりだし。

 

「姫様!」

 

「ハリ坊?」

 

いつの間にかいたハリ坊がソフィアさんを呼んだ。一体どうしたんだろう?

 

「また邪魔する気なの?」

 

ソフィアさんは少し怒ったように、ハリ坊に言った。違うよソフィアさん。ハリ坊は…

 

「違います!お願いです!お供させてください!姫様をお守りするためなら、ハリ坊、どんな事でも致します!」

 

以前のハリ坊の目は、僕達に向けては嫌悪、疑いといった『負の感情』しかなかった。でも今は違う。ハリ坊の目には、決意、忠義、そして信じようとする『正の感情』の目になっていた少しは僕達は地上人を信じてくれるようになったのかな?でも1人で張り切ってるって感じだなぁ。ドラえもんもそう思ったのか僕に顔を合わせた。僕が頷くと…

 

「また張り切っちゃって、1人で頑張ろうとする事は素敵な事だよ?…さっきソフィアさんにも言ったけどね。1人で抱え込んでも心が壊れちゃう。だから…」

 

「そう。これはさっきソフィアさんにも言ったけど、僕達の命くらい一緒にかけてよ。仲間でしょ?」

 

「それにな。可愛げのないハリセンボンだがお前がいないと何か張り合いないし、つまんないしな

 

和人は、ハリ坊に向かってそう屈託のない笑顔で和人は語り掛けた。和人そこまでハリ坊を見てたんだ。なんだろう。最近僕と和人は一緒にいない気がする。この国に来てからかもしれないけど。何か和人が遠く感じるなぁ。

 

「…親友が何か離れてるって思ってない?」

 

「……なんでわかったの?」

 

僕が思っている事を美夜子さんがわかったのか小さく話しかけてきた。

 

「私は何でもわかるのよ!」

 

「魔法使えないのに?」

 

「それとこれとは話が別です。…別に和くんは、のっくんといたくないと思ってないでしょ。少し離れたくらいで親友との距離が無くなるわけじゃないんだから。」

 

「そうだけどさ。」

 

「だからそんな考えさっさと捨てなさい?和くんとのっくんは唯一無二の親友同士でしょ?」

 

「……まぁ…それもそうか、ありがとうね。美夜子さん。」

 

「いえいえ!…あっ!この件が終わったらデートしよ?」

 

「……ここぞとばかりに言ってきたね。」

 

「こうじゃないと、ライバルがどんどん増えていくからね。…アピールしないと」

 

最後のは聞こえなかった事にするよ…ってそういえば直ちゃんとも遊ぶ約束してたっけ…まぁ…この件が終わってからでもいいかぁ。

 

「頼りにしてるわよ!小さな隊長さん!」

 

僕と美夜子が話してる間にソフィアさんとハリ坊の中も元サヤ戻ったみたいだった。よしこれで準備は整った。

 

「のび太!」

 

「和人?」

 

「俺達で助けようぜ!しずを…そして!この国をな!」

 

和人はニイっと笑いかけてきた。僕は何を馬鹿な事考えてたんだろうか。美夜子さんの言う通りだよね。たとえ離れたとしても僕と和人の友情は途切れない。もちろん皆との友情もね?これから先何があろうと僕達は親友である事を今は心に決めた。まぁ…ずっとしてたけどね

 

「うん!そのつもりさ!」

 

 

ーーーーーーー

 

 

僕達は潜水艇を1隻借りて作戦会議をしていた。ハリ坊はやっぱり軍を率いていた事もあり、どんどん作戦を練ってくれた。まず先発隊は僕、和人、ドラえもんの3人だ……うーん?何か息苦しい。

 

「どうしたの?のび太君?」

 

ドラえもんは心配になったのか、聞いてきた。

 

「何か…はぁ…はぁ息苦しい。それにちょっと頭もフラフラするし。」

 

「私も確かに、息苦しいわ。」

 

「そういや、俺もさっきから息苦しいな」

 

「んーー?あぁ!!!しまった!テキオー灯の効き目切れかかっているんだ!」

 

ドラえもんは慌てて僕達に再度テキオー灯をかけてくれた。でもこれが僕達に起きているんだとしたら…は!

 

「しずちゃんも危ないよ!?」

 

「あと30分しかない!?」

 

「急ぐぞ!手遅れになる前に!!」

 

僕、和人、ドラえもんは、さっきのハリ坊の言った通りに先にしずちゃんの元に急いで向かった。ちゃんと伝説の剣(仮)を持って、急いで行った先にはブイキンはいなくて他の怪魚族と謎の人物がしずちゃんと一緒にいた。誰あの人?

 

「静香姫様!お迎えに上がりました!」

 

「何だ、子供じゃないか。」

 

「舐めた真似しやがって」

 

怪魚族の2人が僕達に向けてそう言った。舐めてんのはそっちだろ?ボスじゃなくて他のやつがいるなんてさ。

 

「ブイキンはどうした!」

 

「ふん!お前達の相手などこのトラギス様で十分だ!」

 

…相手は僕達の事を舐め腐った風に言った。よしいいよそっちがその気なら僕の師匠の剣術…時雨蒼燕流(しぐれそうえんりゅう)でその舐め腐った根性叩き直してやるよ!…まぁ、今それをやるには時雨蒼燕流用の剣がないから無理なんだけど…

 

「それより!人魚の剣は持ってきたか!」

 

「ここに入っている!」

 

「よーしこっちよこせ!」

 

何当たり前のように無交換でやろうとしてるんだ?どこまでも僕らを舐めてる。…キレてもいいよね?いいよね!?

 

「ダメだ!姫様と交換だ!」

 

僕がキレかけていると和人がそう言った。…僕が冷静にならないとね。ってあ、何か話し合ってるし、隣のやつは剣に手をつけてる。短気だねぇ…僕が言えないか。ていうかしずちゃんが苦しそうにしてる!?時間がない証拠だ!早くしてくんないかな!?

 

「よーしそこで交換する!」

 

トラギスは、そう言ってタコかイカの中間的なやつを階段の真ん中に置いた。ていうかあれはしずちゃんが入ってる物も持ってるし、アレがきっとあの一部あった機械の本体なんだろう。

 

「よしいけ!そこの青いふぐ!」

 

そのネタ飽きたし、しずちゃんが危ないからドラえもんは急いで行った。

 

「なぜ止まる!」

 

しかし真ん中に行く手前で止まった!くそ!まず本当に剣を見せてからだな!!焦っている時に限って!!

 

「剣が先だ!青いふぐ!」

 

「僕は猫!」

 

ってそんな言い争ってる場合じゃないでしょうが!?僕はしずちゃんが心配で和人と共にしずちゃんの元に向かって行った。そしてドラえもんの隣に来てから、ドラえもんは剣を見せていた。

 

「さぁ!しずちゃん…姫様を…って何をする!!」

 

あの怪魚族共!?いや命令したのはあの謎の男か!僕は一瞬あの男を見たが、急いでしずちゃんの方へと泳いで行った。下からドラミちゃんの声が聞こえた。

 

「のび太!」

 

「うん!ドラえもんテキオー灯貸して!」

 

「え?うん!」

 

僕はテキオー灯を貰い全速力でしずちゃんの元へ向かい、しずちゃんにテキオー灯をあびせた…ホッ。

 

「はぁ!のっちゃん…?」

 

「しずちゃん?大丈夫?」

 

「何とか命拾いしたな。」

 

「ふぅ…」

 

「和くんにドラちゃんも…あっ!」

 

しずちゃんは僕達に気づいたけど、さっきのトラギスが居る階段の先を見ていた。だけど見ているのは、トラギスではなくあの男を見ていた。それも親の仇を見るような憎悪に満ちた目で…あの男は一体?

 

「あなたの言う通りに行ったな!()()()()殿!」

 

…今トラギスはなんて言った?

 

「俺の思った通りだ。テキオー灯の効き目を予期していたあいつらは、焦ってみすみすこの剣を手放した…面白いなぁ…この…SHOWは!」

 

男がこっちを見た瞬間、謎の既視感と嫌悪感を覚えた。いやこの感覚は前にも…まさか!

 

「しずちゃん!あいつは!」

 

「うん…今逃げ待って行方不明になってた。()()()()()()()()()本人!のっちゃんあいつを止めて!あいつはこの地球を滅ぼす気なの!!」

 

まさか、ここであいつが暗躍していたなんて…そうかあの機械は地球ではまだ見つかってない金属…ヴァサゴの生まれ育った時代は隊長さんが言うには24世紀。ドラえもんが居る22世紀よりも先の未来から来た存在だ。それなら合点がいく、22世紀のドラえもん達が知らない金属だって、24世紀には見つかるはずだ。

 

「のび太君久しぶりだね。ピー助は…元気かな?」

 

「ピー助は白亜紀にいる。お前に手出しはさせないぞ?」

 

「和人くん…ふんもう、あんな恐竜には興味が無い。俺がピー助を取り引きしたのは、あの三下の命令だ。」

 

三下…ドルマンスタインの事か、あいつ元上司にも何も未練がないみたいだな。こいつは一体何がしたいんだ。

 

「ヴァサゴ!お前は一体何をしたいんだ!!」

 

「静香くんには言ったが、俺は…血生臭い争いが見たいんだよ!血で血を洗うそんな戦いをな!!」

 

「させると思うか!」

 

「ヴァサゴさん!もういいっすか!やっちゃっても!」

 

ヴァサゴの周りの奴らが剣を携えながら、そう言っている。反吐が出そうだ。

 

「…まぁいい。好きにしろ。アディオスのび太君。俺とトラギスはこれをブイキンに渡すのでね。…偽物だとしてもな」

 

僕は最後の言葉を聞いて、やつにはあれが偽物だと気づいたと悟った。それを知ったらまたブイキンが何かを仕掛けるんじゃないかと思い僕は…

 

「ヴァサゴぉぉぉぉ!!」

 

ヴァサゴの名を口にしながら猛スピードでヴァサゴの元に行こうとした。しかし…

 

「行かせると思うかの?」

 

剣を携えた老人の怪魚族に止められた。くそ!この人を倒さなきゃいけないってのか!

 

「のび太君!これ!」

 

ドラえもんが何かを渡して来た…ってどうやってここまで来たの?は、いいとして僕はドラえもんから受け取った物見て、驚愕した。そうこれは…

 

時雨金時(しぐれきんとき)?」

 

「君のお師匠が何かあった時にって!預かってたんだ!」

 

「師匠が?」

 

あの人はこの事を予期していたのかな?…いつも天然ボケの激しい師匠が?いややる時はやる人だし。まぁ…これで戦えるね。時雨蒼燕流は… 完全無欠最強無敵って言われてる流派で師匠は分派の1つを師匠の父から継承しており、9代目らしい。僕はそれを全て教わっているから次の継承者はお前だなって呑気に言われた。あと何で白亜紀や魔法の世界、地下の時に使わなかったのかは、時雨蒼燕流を使うには剣が必要なんだ、それも真剣。残念ながら、3つの事件の時は、刀を手にする事が難しかったし。時雨金時は師匠が持ってたしね。それとこの流派にはもう1つ顔があるそれは…

 

「行くぞ!」

 

うわ!考えてるうちに相手の剣士が来た!?僕は人魚モードを解いてから、時雨金時を抜いた。時雨金時は普段は鋼鉄製の竹刀だけど時雨蒼燕流で抜いた時のみ刀身がつぶれ真剣に変形する特殊な日本刀で時雨蒼燕流継承者が代々受け継いできたと師匠から聞いている。

 

「ほほう?普通の竹刀かと思えば、真剣に…お主もやるようじゃの」

 

「あなたもね。おりゃ!」

 

僕は、そのまま後ろに行き、距離を置いた。こうもしないと技も出せないしね。そして僕と彼は動いた。僕は距離を詰めながら、技名を叫んだ。

 

鮫衝撃(アタッコ・ディ・スクアーロ)!!」

 

この技は渾身の一撃を衝撃波にかえて相手の神経を麻痺させる衝撃剣だ。これは師匠が師匠の師匠の技で真似て作った技だ。僕も一応他にも技作っている。時雨蒼燕流はそういう流派だからね。でも相手はそれをすんでで避けた。この人見た目によらず中々やるな。僕が舐めていたかもしれない。

 

「その技はいい技であるな。」

 

「僕の尊敬する師匠の技だからね。次で決めるよ。」

 

「そうはさせぬ!」

 

相手は剣を交えてから、斬りかかってきた。いい太刀筋だ…。何も迷いもないそんな太刀筋…何でこの人はあんな下劣な怪魚族に手を貸してるんだろうか…ヴァサゴに何か弱みを握られてるとか?…あいつは姑息なやつだ。

 

「どうした!剣に迷いが見えるぞ!」

 

「そ、そんなことは無いぞ!」

 

相手は僕の心がわかったのか、そう言ってきた…剣士は剣を交えると迷いがあるとすぐにわかるからね。相手はやはりわかったのか…

 

「ふん!そんな弱い太刀筋で迷いがないとでも言うのか!」

 

…そうだ師匠に言われていたじゃないか!

 

【いいか。のび太。剣の戦いをする時は迷いを払え!戦う時は相手に敬意を表して、戦うんだ。俺も師匠に言われてたよ。ヘラヘラしてないで来い!たたっ斬るぞ!ってな】

 

僕は師匠の言葉を思い出して、勝負に集中した。ヴァサゴの事も今は忘れろ。相手に集中するんだ。僕は目を開け、次の技を口にした。

 

「《時雨蒼燕流“特式”十の型》燕特攻(スコントロ・ディ・ローンディネ)!!」

 

「カハッ!?」

 

この技も師匠が師匠の師匠の100番勝負のDVDを見て生み出した型。鮫特攻(スコントロ・ディ・スクアーロ)をヒントにしており、技の入りも同じ。しかしこれは鮫特攻(スコントロ・ディ・スクアーロ)とは違い水の力を利用する。燕の名がついてるようにつばめがえしのような要領でやっていて、水をえぐるように巻き上げながら突進する。ここは海底だし、十分最適な技でもある。

 

「お主は…迷いを打ち消し、わしを打ち負かした…トドメをさせ…その流派そのための物だろ」

 

この人の言う通りこの時雨蒼燕流は戦国の時代に生み出された殺しの剣技で継承者は自ら「最強」を謳い、それを狙う刺客から守り抜くことを宿命付けられる。才能のある継承者が途絶えたときは失われる危険性もあることあるから「滅びの剣」と例えられると師匠から言われた。複数の弟子が継承することも可能であるし。師が弟子に型を教えるのは1度きりという掟が存在する。僕のはさっきも言ったように分派の1つを師匠から教えて貰ってるけど…

 

「トドメは刺さないよ。僕らはそんな事望まないからね。」

 

「ふん…世迷い言を…いやお主の剣からもわかる…な」

 

目の前の剣士さんは、傷を負いながらも少し微笑んだ、やっぱりこの人は優しそうだ。

 

「剣士さんどうして、あなたは…」

 

僕は剣士さんに聞いた。この人の目は優しさ、そして慈愛に満ちている目だ

 

「俺の家族が、ヴァサゴのやつに…人質に取られているのだ…だからわしはこうするしかなかった…」

 

「あいつに?」

 

僕の予感は、悪い方に当たっていたみたいだった。…ヴァサゴのやつ!どこまで腐ってるやつなんだ!…そうだ。一番最初に聞く事を忘れていた。僕は剣士さんにこう聞いた。

 

「剣士さん…あなたの名は?」

 

「剣士として、最初に言うべきじゃったの。わしの名はカシバルと申す」

 

剣士さん…いやカシバルさんは、傷を負いながらも姿勢を正しくしながら、そう言ってくれた。

 

「僕は野比のび太、いい太刀筋でした。カシバルさん。」

 

「わしもそう思っておったよ。君は一瞬迷いが生じたが、一瞬のうちにその迷いを断ち切り、ワシに真っ向から挑んできたのだからな。」

 

「僕の時雨蒼燕流は完全無欠最強無敵ですから!」

 

「そうか…お主はいい師匠にに巡り会えたようじゃの…もっと若ければお主と剣を切磋琢磨に修行したかったものじゃ……が!?」

 

「なっ!?」

 

カシバルさんが言った瞬間だった。突如としてカシバルさんの胸を光の矢みたいなのが刺した。そしてカシバルさんから血が溢れ出した。奥を見てみると、ヴァサゴが気味の悪い笑みを浮かべながら、こっちを見ていた。それを見て全て理解して怒りが溢れ出した。

 

「お前はァァ!!!どこまで外道なんだ!!!ヴァサゴ・カザルス!!!」

 

「そのまま円満に終わらすと思ったか!それとカシバルさんよ!おめぇの家族!殺しといたからな!」

 

「なん…だと!?」

 

「おめぇの目は、気に食わなかった!ただそれだけだ!」

 

「おぬしは…本当に…外道じゃの。」

 

「なんとでもいいな。じゃあな!今度こそアディオス!のび太君!」

 

「ヴァサゴ!!!」

 

「のび太…殿!」

 

僕はヴァサゴを追う前にカシバルさんが腕を掴んだ。そうだ!あいつを倒す前にカシバルさんを!ドラえもんの道具で何か出来るかも!

 

「ど、ドラえもん!カシバルさんのこの傷を治してよ!」

 

「のび太君…僕の道具じゃ…もう」

 

「な、何言ってるんだよ!ドラえもんの道具は何でも治せるんだろ!!」

 

「のび太…殿!」

 

僕がドラえもんに詰め寄っていると、カシバルさんに止められた。

 

「わしの事は気にせず…早くヴァサゴを倒…すんじゃ!」

 

「でも…そんな事したらカシバルさんの命が!!」

 

僕は必死で、カシバルさんに言ったが、カシバルさんは首を振りこう続けた。

 

「どうせ…老い先短い…命じゃ…わしは…最期に君のような…剣士と…剣を交えて…本当に…楽しかった…剣を交えただけじゃが…わしはお主を長年の友と思った。」

 

カシバルさんは、僕の手を掴んでそう言ってくれた。僕も思ってるよ。だから!

 

「そう思うなら!命をあきらめないでよ!また剣を交えようよ!」

 

「嬉しいのぉ…のび太殿…必ずヴァサゴに一太刀入れて…くれ…」

 

そう言ってカシバルさんの手は力を失い、僕の手から落ちた…

 

「うぅ…カシバルさーーーーーん!!!」

 

ーーーーーーー

 

あの後僕達の前には、大きな船が現れ、他に居た怪魚族は撤退して行った。僕らはカシバルさんの遺体を持ち帰りは1度宮殿に戻ってきた。最終決戦に向けて、準備をさらに強めるために。

 

「ソフィアさん。本当にいいの?」

 

「ええ。その方は他の怪魚族とは違うもの。」

 

ソフィアさんはカシバルさんの遺体をこの国の墓に入れてくれるそうだった。さっきの戦いを見て、怪魚族にも優しい人はいるとわかったしね…

 

「…それでのっくんその時雨蒼燕流だっけ?…どういったものなの?」

 

またさっきの広場に来ていた僕達、美夜子さんは不思議そうに聞いてきた。そういえば時雨蒼燕流は美夜子さん初めて見たっけ。ドラえもんや和人達は知ってるし、師匠にも会ったことがある。まぁだからドラえもんは師匠から時雨金時を預かったわけだしね。時雨蒼燕流である僕の剣術は、直ちゃんや和人が習ってる剣道とは違うんだ。直ちゃん達は普通の剣道でこっちは元は殺しの剣術…普通の剣道からはやはり差ができてしまうわけだ。

 

「さっきも見た通り。時雨蒼燕流はこの時雨金時を用いて使う流派なんだ。僕の師匠…山本武(やまもとたけし)さんから授かったね。名前は聞いたことあるよね?魔法の世界でも居たし。」

 

そう、僕らが魔法の世界に言った日の朝にパパが読んでいた新聞に師匠の姿を発見した。師匠は昔から野球が大好きな人だったしね。

 

「知ってる!アメリカのプロリーグで活躍してる人でしょ!?え?どういう事なの!?」

 

「師匠は、こっちでの表向きではそういう風にしてるんだ。ある組織の所属って事を隠すためのね。」

 

魔法の世界にあの組織がある事は知らないけど。

 

「そうなの?その組織ってなんなの?」

 

美夜子さんはその組織が気になるみたいだなぁ。でも言ってもいいのかぁ。師匠の組織って言ってしまえば裏の世界の家業だし。まぁ、ツナさんが昔のような自警団に変えるって言ってるし…

 

「のっくん?」

 

…あ、考えてたら、美夜子さんが不思議そうに見てきた。

 

「うーんごめんね?こればかりは僕の一存じゃ言えないんだ。」

 

「あぁ…また何かあるのね?」

 

「まぁ…その通りだね。…どうやら悠長に話してる場合じゃないみたいだね。」

 

階段の上を見ると、女王様とメジーナ博士が立っていた。そして手招きをされて僕達は五角形の祭壇がある所に連れてこられた。メジーナ博士は着くなりこう説明した。さっきわかった事があり、人魚の剣には赤い宝石が付いていたと言われている。

 

「じゃあヴァサゴは…」

 

「そのヴァサゴという男は、最初から知っていたのでしょう。」

 

「わざとつかましたって訳か。」

 

だからあの時偽物とわかっていたのか、でも何でヴァサゴはそんな事を?偽物とわかっているなら、持って帰らずに、壊せばよかったんじゃ…いや愚問だ。そうしなかったのは偽物とわかったブイキンを怒らせて、さらに醜い争いを見られるからと思ったからか。

 

「あの男は今はいいでしょう。それで他に何がわかったんですか?」

 

ソフィアさんは、メジーナ博士に聞いた。確かに今はヴァサゴよりメジーナ博士と女王様が何かをした事だね。

 

「そうでした。かつて、怪魚族が我らの先祖を攻めた時に怪魚族を追っ払ったという伝説の戦士が居た事がわかったのです。その戦士が身につけていた物が姫様のそのティアラです。古文書によるとティアラ、人魚の剣、最後に金色の鎧を身につけられる者は、人魚族の神《マナティア》に選ばれた戦士だけだということです。」

 

メジーナ博士は古文書を読みながら、さらに続けた。

 

「神に選ばれた戦士はやがて人魚族の指導者となり、人々を率いて怪魚族に戦いを挑みました。このお方の名を『ソフィア』と言ったそうです!」

 

…つまり、その伝説の人物は…

 

「ソフィアさんのご先祖さま?」

 

僕はソフィアさんの顔を見ながら、そう言った。伝説の戦士がソフィアさんのご先祖さまなら何故ブイキン達が姫様を狙ったのか合点がいく、伝説の戦士の子孫だからこそ、姫様…いやソフィアさんは狙われていたんだ。

 

「それから、どうなったんですか?」

 

和人がさらに伝説を聞いた。

 

「…何しろ多勢に無勢、人魚族はどんどん追い詰められ、とうとうアクア星から脱出するしか道は残させれてなかったのです。その際、鎧は怪魚族に奪われ、人魚のの剣は行方不明になったようです。そして…」

 

メジーナ博士は古文書を閉じて、今はソフィアさんがつけてあるティアラを見た。そうか、もう人魚族にその戦士が残した遺物は、ティアラしか残されてないというわけか…

 

「そのティアラの力を使えるのは、伝説の戦士…『ソフィア』と同じ名を持つ姫様だけなのです!」

 

メジーナ博士がそう言った瞬間にティアラが少し煌めいた。何かに反応したという事か?まさか…

 

「メジーナ博士、もしかして、その3つはそれぞれの呼び掛けに応えるって言われてませんか?」

 

「おお!そうなのです。のび太君が言った通り、人魚の剣、金色の鎧、ティアラにはさっきも申した通り赤い宝石が埋め込まれていまして、近づくと反応するのです!」

 

…という事は…人魚の剣は…本当の剣がこの近くにあるって事になる!

 

「陛下!!」

 

僕がそう思った瞬間に兵士さんがやってきた。

 

「怪魚族が進撃を開始致しました!!」

 

…ヴァサゴのやつ。こちらの様子を見てたのか?でもここに…ん?あれは…

 

「仕方ありません。反撃の準備を」

 

「は!」

 

僕が気づいたものに気を取らていると女王様が兵士にそう言っていた。って!

 

「ちょっと待って!!」

 

「どうしたのですか?」

 

「ここ…盗聴、盗視されています!」

 

「なんですって!?」

 

「どういう事なの!」

 

女王様とソフィアさんは驚愕して僕に詰め寄った。って近い近いって、あれ!?女王様ってこんなキャラだっけ!?ってそんな事考えてる場合じゃないか!

 

「よっと!」

 

僕はソフィアさん達の横を通り、目の前にある物を時雨金時で斬った。そう僕が斬ったのは…

 

「ヴァサゴの黒いボール!?」

 

ヴァサゴと最初に会った時に、居たあの黒い偵察用のボール。いつからいたのか分からない…けど今は襲撃を受けているのは、きっとこれが流した情報で今がチャンスと思ったに違いない。

 

「…くそ!」

 

「のび太!」

 

僕は脇目も振らずに飛び出した。これ以上あいつの思い通りさせてたまるか!!

 

 

ーーーーーーー

 

のび太君は、一目散に怪魚族がいるであろう所のに走っていった。和人君が呼んでも止まらなかった。…よほどカシバルさんの事が悔しかったんだろう。私も悔しかった。目の前で殺されるなんて思わなかったから。

 

「のび太さんは、先に行ってしまいましたね。…ソフィア」

 

おばあ様は、少し心配そうに私を見てきた。

 

「はい…」

 

「心配なのはわかっています。彼は強い…わかっているでしょう?……ふぅ。ソフィア。全権をあなたに委ねます。あなたが正しいと思う事をおやりなさい。」

 

おばあ様はここで、それを言ってきた…

 

「この戦いの、行方は私にも分かりません。厳しい戦いになるでしょう。それだけに、重い責任をあなた一人で背負うことになります。…許してくださいね。私はこれまであなたに厳しさばかり求めてきました。…でもこれだけは忘れないで。私はあなたを誰よりも愛しています!」

 

おばあ様、わかっていました。お母様やお父様が亡くなってしまい時期女王に繰上げになった時からおばあ様は私を見ててくれた。だから私は、溢れる涙を止めずにこう言った。

 

「おばあ様!私もです!!私もおばあ様が大好きです!」

 

「ソフィア…」

 

おばあ様は私を優しく包み込んで抱き締めてくれた。

 

 

ーーーーーーー

 

「お兄ちゃん…私大好きよ!」

 

「ぐす!僕もだよ。ドラミ!」

 

ソフィアさんと女王様のに感動していた俺は横の兄妹がそう言っていたのが聞こえた。

 

「お兄ちゃんも大好きだからね?」

 

横にいるスグが、俺にそう言った。スグと俺の関係は前も言った通り俺達は少し血は繋がっているが本当の兄妹じゃない。本当の関係はいとこ同士だ…でも俺達はもうそんな事関係なく普通の兄妹のようになっている。だから。

 

「…わかってるよ。」

 

少し照れくさいってのもあるが、ぶっきらぼうにそう言っていしまった

 

「「ナーンてね!冗談だよ?」」

 

「「ズコー!?なんだよそれは!!」」

 

「「ふふ!!」」

 

示し合わせてかのように妹二人は笑っていた。くそぉ、兄の威厳ってのがァ

 

「やっぱり、和くんは直ちゃんに弱いよね〜」

 

「それを今言わないでくれ…美夜子さん」

 

「…ふふ…さぁ。みんな先に行ったのび太君が心配だから行きましょう。」

 

ソフィアさんはこの光景を見て、笑っていた。真剣な表情に戻り、そう言った。確かにこんなことしてる間にもあいつは何しでかすか、わかったもんじゃないしな。ソフィアさんの指揮の下俺達はヴァサゴ率いる怪魚族へ反撃を開始した。

 

ーーーーーーー

 

僕は、人魚モードになってから海へ飛び込み、敵の大軍をすり抜けながら、ヴァサゴがどこにいるのか探していた。しかし…

 

「どこにもいない?」

 

いくら探してもやつの姿は見えなかった。一体どこに行ったんだ?

 

「小僧!」

 

「ん?」

 

「さっきはよくも無視してくれたな!」

 

いやあんたのこと見たことない…ってあぁ…大軍に入った時に何か話しかけてきたな。ヴァサゴを探してそれどころじゃなかったし。

 

「俺の剣のサビにしてくれるわ!!」

 

おじさんは、剣を振り上げ、僕に刺した。けど僕は“消えた”

 

「何!?ぐは!?」

 

「《時雨蒼燕流“攻式”九の型》うつし雨」

 

これも時雨蒼燕流の攻式で師匠がツナさんや他のみんなを守る為に開発した型である。巻き上げた水に自らの姿を映すことによって相手の注意を引き、その隙を突く技…ふぅ…これって意外と疲れるからなぁ。っておじさんに気を取られてる場合じゃないな。

 

「こうしてる間にもあいつは…!?」

 

僕は何かの気配を感じそれを避けた。すると目の前にはカシバルさんを射抜いた凶弾である。光の矢が刺さっていた。これを来た方を見ると…

 

「ヴァサゴ」

 

「やぁやぁ!来ると思っていたよ。…のび太君?」

 

僕が探していた人物である。ヴァサゴ・カザルスが不敵な笑みを浮かべて、こちらを見ていた…。どこまでも余裕綽々な顔してやがる…

 

「いやぁ…あれは実に滑稽だったなぁ。カシバルの最期」

 

その言葉を聞き時雨金時を持ち、やつの懐に入ったが避けられた。でも僕はさらに詰め寄りながらこう言った

 

「《時雨蒼燕流“攻式”一の型》車軸の雨!」

 

「おいおい、いきなり攻撃とは、君らしくもないな。」

 

「黙れよ。」

 

「おぉ。こわッ。俺も本気出すか」

 

そう言ってヴァサゴは懐から刀を出てきた。こいつも剣術をしていたのか。どこから出したんだよ。

 

「知ってるかい。のび太君…飛天御剣流の名を!」

 

飛天御剣流…それは幕末の剣士…緋村剣心が使っていた流派だ。この流派の良さは剣の速さ、身のこなしの速さ、相手の動きの先を読む速さという三つの速さを最大限に生かし、最小の動きで複数の相手を一瞬で仕留めることを極意とし、一対多数の戦いを得意とする実戦本位の時雨蒼燕流とまた違った殺人剣で、緋村剣心が亡くなって、継承者がいなくなり、飛天御剣流は廃れていったと師匠からは聞いていた…筈なのに!

 

「何故お前が使える!!」

 

「俺は未来人だぜ?」

 

…多分ヴァサゴは、タイムマシンで幕末の時代に行き、剣心さんの剣技を盗ったんだろう。姑息なこいつがやりそうな手だ。

 

「愚問だったか…」

 

「君の思ってる通りだ。さて…始めようぜ?」

 

ヴァサゴはそう言った瞬間に抜刀してきた。確か、飛天御剣流は抜刀を主に使ってたと聞いた。僕は落ち着いて、ヴァサゴの刀を受け止めた。こいつの剣にも一応剣士の意思があるようだった。腐っても飛天御剣流の使い手ってわけか、僕は後ろに飛んだ。

 

「また時雨蒼燕流か?…いいぜ。飛天御剣流の技を見せてやるよ!」

 

僕が後ろに行ったらヴァサゴはそう言いながら、宙を飛んだ。何が出てくるんだ!

 

「飛天御剣流!龍槌閃!」

 

ヴァサゴはそう言った瞬間に刀を僕の方へと突き立ててきた。僕は咄嗟に“守式”二の型うつし雨を使い、体を屈めたら、ヴァサゴは通り過ぎた。その後ドゴーン!!という音ともに、通り過ぎたヴァサゴがいる所に大穴が空いた…やばい、あんなの食らってたら、間違いなく死ぬよ。

 

「これを避けるのは、君が初めてだ…次はどうだ?ふんっ!!」

 

ヴァサゴはさらに高速で攻撃してきた。僕は時雨金時で受け止めたが、力が強い。何だこの技!?

 

「龍巣閃まで君には止められるわけか…」

 

龍巣閃!?それって師匠から聞いた事がある!確か…急所全部を狙って攻撃するという技だ。何で飛天御剣流は完全に殺しに来るような技ばっかりあるんだよぉ。

 

「…っていつまでしてくるん…だよ!」

 

僕が考えてる間にも、ヴァサゴは龍巣閃をやめなかった、真顔でやってくるもんだから、本当にウザかった。

 

「ふっ!君も、早く技を見せろよ!さっきから受け身ばっかで楽しくねぇよ!」

 

ヴァサゴは、剣を肩に置き呆れた顔で言ってきた。何かさらにムカついてきた。よし使ってやるよ!僕の作った型でさ!

 

「《時雨蒼燕流“攻式”十三の型》暴風雨(あばれのあめ)!」

 

この暴風雨(あばれのあめ)は、さっき出した一の型である車軸の雨を応用して、両肩、両足に向けて時雨金時をスピードに乗せて攻撃する。僕が最初に作った僕の時雨蒼燕流だ。

 

「…いいなぁ!!のび太ぁ!来いよ!次はおれだ!」

 

ヴァサゴは攻撃を受けてもなお、そう(のたま)った。次は刀の峰に手を置いた。

 

「飛天御剣流… 龍翔閃!!」

 

ヴァサゴが消えた…いや物凄い速さで懐に入ってきた刀は、下にあり。刀を振り上げた。僕は“守式“ 繁吹き雨で回転しながら、それを避けた。危なかったもうちょっと遅く繁吹き雨を出さなかったらやられていた。

 

「ほう!これも避けたか!!いいね!いいね!!もっと楽しむぜ!俺は飛天御剣流の他にも流派を持ってるんだ!!次も行くぜ。」

 

ヴァサゴはさらに高揚とした顔になりながら、そう言ってきた…なんかキモいんだけど…っていうかまだ流派を持っている?…剣士が複数の流派に手を出すのはご法度…ってこいつは時空犯罪者だし。そんな事考えてる場合じゃないか。そしてヴァサゴは、さらに刀を2つも出した。…まさか…

 

「三刀流!かの有名な海賊!ロロノア・ゾロの流派だ!」

 

もう何だってありなの?ヴァサゴどんだけ暇だったんだよ!ああ。そうだね!こいつは指名手配犯!どの時代にも逃げてたはずだし!カリブの海賊の、技も見ていたんだね!ていうか!何でもかんでもできるって万能型すぎだろ!!

 

「じゃあ行くぜ?三刀流…鬼斬り!!」

 

ヴァサゴは、両腕を交差した状態から、突進して斬り付けて来た。僕は見え見えに突進してきたから難なく避けた。ヴァサゴは、壁に激突した。……あいつ冷静無くしてない?

 

「…どうやら俺は、この戦いに高ぶり冷静を失っていたようだ。」

 

「全身から、血を流しながら言う事か!?」

 

「こんなのすぐに治る…」

 

そう言ったら、ヴァサゴはポケットから何かを出し、それを飲んだ。そしてみるみるうちにヴァサゴの身体は治っていく。何これチートじゃない?

 

「傷は治っても、体力はもうほぼない。次で最後だ。」

 

さっきの激突で本当に冷静を取り戻したヴァサゴは、とうとうこの戦いに終止符を打つつもりだ。ヴァサゴは、さっき持っていた2つの刀を捨て、また1本に戻した。つまり、飛天御剣流の奥義をするつもりだ。だから僕も。時雨蒼燕流奥義をするつもりだ。僕とヴァサゴは刀に手をやった

 

「飛天御剣流奥義…」

 

「《時雨蒼燕流“攻式奥義”》」

 

「「天翔龍閃(あまかけるりゅうのひらめき)!/五月雨の舞(さみだれのまい)!」」

 

ガキン!!ジュシャ!!

 

僕とヴァサゴは技を出して交差してから、ヴァサゴの方へとを向いた。しかし…

 

「くっ!」

 

僕は肩に傷ができ、僕は膝をついた。肩から血が吹き出た、避けきれなかったか、しかし目の前のヴァサゴは、何も動かったなかった。何だ?

 

「…がは!?」

 

ヴァサゴは、血を流しながら倒れた。…良かったちゃんと…うま…く…いった…僕の意識はそこで途絶えた。

 

 

ーーーーーーー

 

「のび太!どこだ!」

 

俺は、のび太を探していた。…さっきの出来事は本当に信じられなかった。俺はのび太を探していた。あいつはきっとヴァサゴを倒したはずだ。何でそんなに信頼してるかって?親友の俺が信じなくてどうするんだよ!

 

「あいつ、どこまで…ん?」

 

俺は探していると、1人のおっさんが浮いていた。おっさんには切り傷があった。この切り方は…

 

「時雨金時…?…おっさんはまだ生きてるか…」

 

時雨蒼燕流は殺し剣術…しかし武さんやその親父さんは、それを変えていた。のび太も人を殺す事には嫌悪してるしな。

 

「このおっさんの奥を見ればあいつはいるのか?」

 

俺は、更に奥へと、突き進む。するとそこには血だらけになり、気絶してるヴァサゴと肩を負傷し、これまた気絶しているのび太がいた。やっぱり倒したのか。

 

「それにしても、相当な戦闘だったみたいだな。」

 

俺はすぐにドラえもんに連絡をした。ドラえもんはすぐに行くと言った瞬間にどこでもドアがでてきた。ってびっくりするなおい!?

 

「和人くん!!…ってどうしたの?」

 

「ドラちゃんが、電話出た瞬間にどこまでドアで来たから引いてるんでしょ」

 

「あっ、ごめんごめん!」

 

俺の思っている事を横にいるスグが言ってくれた。さすがは俺の妹だな。ドラえもんは照れてるように、謝ってきたまぁいいけどな。

 

「ドラえもん、今はのび太の治療を頼む。肩から血が溢れてる。ここは海水だ。傷に障る」

 

「は!そうだね!とにかく今はヴァサゴも連れて」

 

「あいつはふんじばっとく?」

 

「それがいいかもな。逃げられたら、かなわん」

 

「じゃあ、これで縛ろう。」

 

ドラえもんは徐にロープを出した。

 

「どっから…ってポケットか、それも秘密道具なのか?」

 

「いんや、普通の」

 

「ズコ…まぁいいか。」

 

俺達は宮殿のある場所に戻ってきた。ドラえもんはのび太の肩に包帯を巻いていた。

 

「とりあえず、応急処置はしといたよ。ブイキンは僕達で食い止めてるからのび太君が目を覚ましたら、来てくれ!」

 

「わかった。気をつけろよ。」

 

「うん!」

 

ドラえもんはそれだけ言うと、再びどこまでドアで今も暴れているであろうブイキンの元に戻って行った。くそ。早く目覚めろよ!のび太…早くしないと地球が…

 

 

ーーそして…俺達はまだ知らなかった。ヴァサゴ・カザルスとの因縁はまだ終わりではなかったと…ーーー

 

 

ーーーーーーー

 

 

「ーーーー兄!のび兄!!」

 

「んあ?」

 

「あっ、起きた!お兄ちゃん!のび兄が起きたよ!」

 

目が覚めると、直ちゃんがいた。そして奥には和人も。…そうか。ヴァサゴを倒して、僕も気絶したんだ。…それにしても

 

「よくあそこがわかったね。」

 

「探してたら、おっさんが倒れてて、奥を見たら。」

 

僕とヴァサゴが倒れていたと…って!

 

「ヴァサゴは!?」

 

「ん。」

 

和人は、親指で後ろを方をさしていた。それを追っていくとまだ気絶しているヴァサゴがいた。ロープでぐるぐる巻きにされて。なんて言うかシュールだな。って今はヴァサゴはいいんだ。

 

「今の戦況は?」

 

「ブイキンが今人魚の剣を手に入れて大暴れしてるの!」

 

「は!?」

 

僕が今の戦況を聞くと直ちゃんにそう言われた。ってなんでそんな事に!?

 

「…お前がいなくなってからだ。」

 

和人が教えてくれた。怪魚族に人魚族は圧倒的に不利となり、何とたった1時間で人魚族の兵士は半分になったらしく、そんな時にソフィアさんが祈りをした瞬間に人魚の剣が現れたという。その人魚の剣は、近くにいたブイキンの手に渡ってしまったらしい。

 

「だから、悪いがのび太。」

 

「わかってるよ。」

 

怪我はドラえもんが治してくれたらしい。そして今はいないドラえもん、ドラミちゃん、スネ夫、美夜子さん、しずちゃん、ソフィアさん、ハリ坊は暴れているブイキンを必死で食い止めているらしい。休んでる場合じゃない。ドラえもんはどこまでドアは置いて行ってくれていた。僕は立ち上がって、ドラえもんが巻いてくれた。包帯をとった。傷は治っていた。きっとドラえもん応急処置は迅速だったんだ。肩が動くかどうかを確かめてから、僕は時雨金時を持ち…

 

「最終決戦だ!」

 

ーーーーーーー

 

「ハッハッハ!!逆らう者は容赦しない!!この俺様が、全宇宙の支配者となるのだ!!ぐはははは!!」

 

ブイキンは人魚の剣を持ちながら、暴れていた。ブイキンが放った衝撃波で海には大荒れになったが、幸いな事に僕の作った水よけロープがその部分だけ何もないようになっていた。そして僕は[手ばりDXVer.]を使い、流れていたみんなを助けた。のび太くん!和人くん!直ちゃん早く来てくれ!!君達が来ればこの戦況は変わるはずだ!

 

ーーーーーーー

 

「……なんでこうなるかな!?」

 

僕がどこまでドアに入るとそこは大荒れになっていた海だった。当然和人と直ちゃんとははぐれた。解せぬ。幸いな事にここはあの岩場の所で、流れる海に抵抗できた。ふう、まぁ流されそうになるのは変わんないけど、和人達は無事かな。

 

「のび太君!?」

 

後ろから声が聞こえ、そっちを振り向くとソフィアさんがいた。あぁ!無事ってわけじゃないか…

 

「あの男を倒したのね!良かったわ!」

 

「まぁね。ソフィアさんごめんね。」

 

「いいのよ…恐ろしい。あの剣の威力は計り知れない。のび太君。このままじゃみんなが!これで終わりなんだろうか…」

 

…この絶望的状況でソフィアさんの目にはあのキラキラさがなくなっていた。諦め、絶望、憎悪、『負の感情』に満ちていた。…僕がヴァサゴと戦っている間にこんな事になってしまったんだ。僕は意を決して、ソフィアさんに話しかけた。

 

「ソフィアさん。剣は絶対に取り戻すよ。だからそんな目をしないで!」

 

「の、のび太君?でもあなたは、あの男と戦って痛手を。」

 

「僕は確かにあいつと戦って肩にも傷ができた…けど!ソフィアさんに言っておいて僕は皆と一緒に決戦に行かなかったし。これはみんなを置いていった僕の罰だよ。」

 

「でも」

 

ソフィアさんは、僕の肩を見ていた。治ってるはずだけど、あぁ…少し傷が開いてる。こんな事気にしちゃいけない。

 

「…ソフィアさん」

 

「え?」

 

「僕は今度こそ皆を置いて行ったりしない。だからソフィアさんは諦めないで!」

 

「のび太君…ええ…そうね!今度こそみんなでやりましょう!」

 

良かった。ソフィアさんの目に、希望、勇気といった『正の感情』が戻ってきた。僕とソフィアは互いの手を握った。そして…

 

「何これ!?手?」

 

大きな手みたいなのに捕まった。そしてその手が離され周りを見ると昨日ドラえもんが出した水よけロープの中にいた。はぐれていた和人、直ちゃんを含め全員がここにいた。

 

「ドラえもんの道具?」

 

「[手ばりDXVer.]だよ!」

 

「そっか…」

 

ドラえもんはそれだけ言うと、ポケットにしまい込んだ。

 

「聞いたわよ。ヴァサゴとの決着をつけたのね?」

 

「うん、ドラえもんから聞いたんだね?」

 

「直ちゃんからもね。きつく縛ったからそう簡単には逃げれないって。」

 

確かにあいつすごくきつく縛られていた気がする。

 

「そうでもしないと、」

 

直ちゃんは笑顔で言っていた。何だか直ちゃんの将来が心配だなぁ。…ってなんて世間話をするためにここに来たんじゃないって。

 

「お兄ちゃん!」

 

するとドラミちゃんがタケコプターをつけた状態で上から来た。どうしたんだろう?

 

「ブイキンをここに呼び寄せられないかしら!」

 

「「「「「「「「「え!?」」」」」」」」」

 

「そうですね!水が無ければ、人魚の剣も使えないはずです!」

 

あっ、そういう事?でもこの水避けロープの幅はせいぜい10メートル前後とてもじゃないけどここにブイキンは呼べない気がするんだけど。

 

「あっ!そうだ![架空水巻き添えガス]を…あ!1発ででた!」

 

って何1人で喜んでんのドラえもんは?

 

「どうするのそれを?」

 

「これをブイキンに浴びせてやるのさ!」

 

あぁ…そうすれば、架空水の中にブイキンを入れることができるね。

 

「でも、それを使うには架空水を先に!」

 

「ドラミちゃん。多分ドラえもんはポンプのスイッチは入れたまんまだよ?」

 

「え?そうなの?」

 

「うん!」

 

「そういう事なら!」

 

ドラミちゃんはドラえもんのポケット経由で1回僕の部屋に戻ってポンプを取りに行った。ドラミちゃんが取ってくる間にドラえもんの考えた策を聞いた。まぁ至って単純…それは…

 

「サーフィンをしながら、巻き添えガスを使うかぁ…単純明快なこっちゃな?」

 

「まぁ、ドラえもんらしい策って言えばそうだけど。」

 

ドラえもんとスネ夫、美夜子さんが巻き添えガスをブイキンに浴びせに行き、急いで近くの島まで行く、ブイキンは追ってきた。水と一緒に、僕はさっきの戦いのダメージが少し残ってて、ソフィアさんに手を引かれながらタケコプターで飛んでいた。いやここまでダメージがあったとは思ってなかったんだよ?ほんとだよ?そして…島に辿り着いた…ソフィアさんに雑な置かれ方をしたけど…ブイキンは水柱の上に立っていた。

 

「ドラミちゃんは?」

 

「まだ。その前に!これ付けて!」

 

ドラえもんはみんなに架空水体感メガネを渡した。ソフィアさんはこれを付けたら驚いていた。…あれ?そういえばソフィアさんって最初に来た時架空水巻き添えガスを浴びて、架空水を泳いでたはずじゃ…

 

「ドラえもん、巻き添えガスの効き目って何時間で解けるの?」

 

「あー…うん。ざっと3時間したら巻き添えガスの効き目は切れるよ。」

 

「まぁ…それならいいや。」

 

「貴様ら!そこまでだ!」

 

やばい!悠長にしていたら目の前にブイキンが来ていた。ドラミちゃんが来るまで応戦するか?

 

「ブイキン!もう諦めろ!!」

 

ドラえもんはブイキンにそう告げた…しかし

 

「小賢しい地球人めが!ヴァサゴ殿を打ち倒した程度で図に乗るな!貴様らも小娘同様道連れだ!!」

 

考えてる暇はない!僕はそう思い、時雨金時を手に持ち、ブイキンに近づこうとしたが、ソフィアさんに止められた。

 

「あなたは、口では大丈夫と言ったけど、まだ本調子じゃないでしょ?」

 

確かにヴァサゴとのダメージは残っているけど、このままソフィアさんを行かせる訳には!

 

「ふははははは!!!5000年の時を経て、ようやく人魚族を始末できる!死ねー!!!」

 

ブイキンそれだけ言うと、人魚の剣を振りかざして衝撃波を出した。しかし何も起こらなかった。ブイキンは尚も、人魚の剣を振っていたがやっぱり何も起こらなかった…まぁここは本物の水じゃない架空水の中だ。だからどれだけ人魚の剣の力を使おうとしても、使えるわけが無い。

 

「どうした?人魚の剣の力ないとただの雑魚か?」

 

「ちっ!」

 

「その剣はお前が持つものでは無い!」

 

「さぁ!返すんです!人魚の剣を!」

 

ソフィアさんとハリ坊はすかさずそう言ったら、ブイキンは意を解してないのかさらに悪態をついた。

 

「ふんっ!この俺様の邪魔をするやつは海の藻屑にしてくれる!!」

 

そう言って、ブイキンは人魚の剣を振りかざしながらこちらに走ってきた。ここは僕がやろうとしたけど、ソフィアさんが剣を持ち走り出して行った。でも見た目はどうであれブイキンの方が力もあり、ソフィアさんが持っていた剣を叩き折った。

 

「ソフィアさ…いて!」

 

僕はすかさず、行こうとしたが、肩の傷が開きまた血が溢れてきた。くそ。やっぱり応急処置だから完全には治らなかったのか!

 

「止まれ!…人魚族よ!俺様に立ち向かってきた勇気だけは褒めてやろう。だがそれまでだ!ヴァサゴ殿を打ち倒した少年は今や動けない。この剣さえあれば、俺様が全宇宙を支配することには変わらない!ハッハッハ!死ね!!」

 

「名刀電光丸!!」

 

ドラえもんはポケットから剣を出して、ブイキンを止めて人魚の剣を飛ばした。その後ドラミちゃんが架空水シミュレーターポンプのスイッチを切った。僕達はメガネを外し、流れているブイキンを見ていた。何もない所でブイキンは回ってるように見えるからすごくシュールだ。そしてブイキンは、架空水シミュレーターポンプの中に閉じ込められた。

 

『頼む!ここから出してくれ!!頼むーー』

 

ブイキンの虚しい声がポンプの中から聞こえていた…ふう…とりあえずこれで怪魚族と決戦は幕を閉じたってわけかーーその間に女王様が、ブイキンは捕虜とし、ヴァサゴも倒したと怪魚族に言っていたーーソフィアさんは人魚の剣に近づいて行ったら…

 

キラーン!!

 

人魚の剣は、煌めき出した。海に突きつけられた人魚の剣、そしてソフィアさんが居る中心から光が出て、その光がブイキンの手によって汚されていた海を元の姿へと戻した。…これが人魚の剣が善なる人が持つと真の力が発揮されるという意味なんだ。

 

「人魚の剣の本当の力…」

 

「ええ…いつの日か私達は、この剣を持ってアクア星に帰ります。」

 

ソフィアさんは海を見ながら、そう宣言した。…だけど

 

「でも今は、怪魚族のせいで汚れきった水しか無い星です!!」

 

ハリ坊の言うことに間違いはない。でもソフィアさんの目は本気だよ。

 

「それでも私達の故郷よ!」

 

「はり…」

 

「そう!諦めちゃいけないのよ!のび太君達が…教えてくれたわ!1人で向こうとした私を諦めずに説得してくれたし!あなただってそうでしょ!だからこそ!私は諦めないわ!アクア星の事を!」

 

ソフィアさんは澄んだ目で純粋にそう言った。ハリ坊は最初から断る気もないからもう何も言わなかった。言っても、ソフィアさんは諦めないだろうしね。

 

「だから、この剣で汚れた水を元に戻し、美しい星を取り戻す!それが私達人魚族に与えられた指名なのよ!そうでしょ!ハリ坊!」

 

「…はい!姫様!」

 

「…のび太君…私あなた達に出会えて本当に良かった。それに…あなたを好きになってよかった。」

 

あっ…そうだった。ヴァサゴの事ですっかり忘れてたけど、ソフィアさんは僕のこと好きになっちゃったんだった。

 

「だから!」

 

「ちょっと待って」

 

何か嫌な予感!?

 

「アクア星が見つかった暁には、一緒に来てくれない?」

 

「「「ちょっと待った!!!」」」

 

ソフィアさんが言った瞬間に美夜子さん、しずちゃん、直ちゃんが待ったをかけた。…こうなるとわかったから待ってと言ったのにぃ!?

 

「そんな事私が許しません!!」

 

「みっちゃんだけじゃない。うちもだよ!」

 

「そうですよ!」

 

「…あら?いいのかしら?」

 

何かソフィアさんが含み笑いをして3人に、言った

 

「何がですか!」

 

「のび太君が私のお婿さんになったら、それは王になるのよ?そうすればあなた達も妃になれるわよ?」

 

は!?いや何どっかのトラブルチックな事言っちゃってんの!?ソフィアさん!?

 

「…それはいいかも」

 

「確かに…側室になるのは勘弁だけど」

 

いやいや何納得しかけちゃってんの!?っていうかしずちゃんのそれは大奥だからね!?

 

「のび太は前途多難だな?」

 

「まぁ…頑張って〜」

 

「くぅ!!のび太のくせにぃ!」

 

えぇ…男性陣はこれ止めてくんないのぉ…スネ夫に至っては、恨み言だし

 

「ふふ!本当にありがとう!」

 

ソフィアさんは屈託のない笑みを浮かべながら、僕らに向けて、そう言った。はぁ…でもこの笑顔が守れたから別にいいか…よかないんだけど。…ってあっ、あーちゃんも…今は忘れようそうしよう…

 

ーーーーーーー

 

それから僕達は、宮殿に招かれて式典に呼ばれていた。…何か地下世界でもこんな感じなった気がする。

 

「本当に立派になられた。これも“婿殿”のおかげだ!」

 

メジーナ博士?僕の方を見てそう言わないで?まだ婿じゃないし。横からの約3人の目線が怖いから、何で女王様は反対しなかったの?二つ返事で、OKしちゃったしね。まだ婚約って感じだけど。

 

「ええ、どうやら王位を譲る時が来たようです。」

 

「ハーリー!」

 

女王様がとうとうソフィアさんを王にする事を心に決めたようだ。

 

「女王…『ソフィア』に栄光あれ!」

 

「あっ!!」

 

女王様改めてオンディーヌ様がそう言った瞬間にしずちゃんが何かに気づいたように、声を出した。

 

「どうした?」

 

「昨夜の無断外泊、ママに叱られる!」

 

「あ。」

 

「げっ」

 

「どうすんの?」

 

「とりあえず、ヴァサゴをタイムパトロール隊に引き渡してからで」

 

ヴァサゴは起きていたが、直ちゃんの思惑通りに何も出来ないでいた。だからこそ、ドラえもんに頼んでタイムパトロール隊を呼んでもらった。

 

「のび太君!ありがとう!君のお陰で凶悪犯を捕まえる事ができたわ!」

 

白亜紀の時の隊長さんとはまた違う女性の隊長さんにお礼を言われた。今は僕一人でタイムパトロール隊の人と会っている。大所帯だしね。…菜江ちゃんや美奈ちゃんはどうなるんだろう?あの二人って監視のために来たのに。僕は隊長さんに僕は聞いた。

 

「あの二人はこのままこの時代に残します。あなたが知ってることはわかってますしね?」

 

「それならいいんですけど」

 

「もう質問はないですね?」

 

「はい」

 

僕は隊長さんとの話を終えてから、さっきの場所に戻った。ヴァサゴは大人しくしていた。というか何かを話したそうだな。

 

「ヴァサゴ。何かを話すんじゃないのか?」

 

「…どうやらわかったようだね。のび太君タイムパトロール隊隊長?発言よろしいかな?」

 

ヴァサゴは僕と最初に会った時と一緒の口調で喋ってきた。本当にムカつくやつだ。

 

「5分だけです」

 

「寛大ですな。さてのび太君」

 

ヴァサゴは、不気味な笑顔をまたうかべた。一体なんなんだ?

 

「…俺のこの名ヴァサゴ・カザルスは何世紀も続く由緒ある名なんだぜ?ちなみに俺は10代目だ。」

 

ヴァサゴ・カザルスの名が何世紀も続く名前?一瞬何が言いたいのわかなかった。でも一瞬にしてわかった。…師匠の所属してる組織と一緒じゃないか。それに10代目って…。

 

「おう?察しがついたか?初代ヴァサゴ・カザルスは君の時代の人物だ。気を付けろよ。そいつは俺より危ねぇからな?それと初代より先の俺より前のヴァサゴがお前に会うかもしれないからな。」

 

「なんでお前がそんな事を?」

 

「最後まで斬り合った中だ。それだけだよ。」

 

「そうか…十分に警戒はしておくよ。…最後にお前には謝って欲しい人物がいる」

 

「…あぁ…カシバルかぁ…悪かったと伝えといてくれ」

 

「心から思ってないな。」

 

「なんとでも思いな。…もう時間切れだ」

 

「のび太君もういいかしら?」

 

ヴァサゴが言った瞬間に隊長さんがやってきた。こいつの脳内時計どうなってんの?

 

「じゃあ、のび太君。本当にありがとう…あと航時法の事だけど君達には特別な許可が降りたので、ちょっとした時間をいじるのが許されます。人助けなら特にね。」

 

「え?」

 

「野比のび太、桐ヶ谷和人、桐ヶ谷直葉、剛田武、骨川スネ夫、源静香、満月美夜子、結城明日奈8名を含み、後にあなた達と出会うであろう人物にもこの特別な許可が出るわ。」

 

「なんですか。それは!」

 

「それはドラえもんに聞いてみて、じゃあもうそろそろ、行くわね。」

 

隊長さんはそれだけ言うと今度こそ、ヴァサゴを連れて、タイムパトロール隊本部へと戻って行った。

 

 

ーーーーーーー

 

「どうしたの、のび太くん?」

 

僕はタイムパトロール隊を見送ってから宮殿の中に戻ってきた。みんなはここに待機していた。僕はドラえもんにさっきの事を話した。

 

「何か隊長さんが特別な許可が降りて、ちょっとした時間をいじるのは許されますだって。」

 

「それって特別航時法だね。……ってえ!?それって僕達の事!?」

 

「う、うん、僕、和人、美夜子さん、ジャイアン、あーちゃん、直ちゃん、スネ夫、しずちゃんの9人はもちろん、今までやこれから会う人にもできる…って、あれ?ドラえもん?」

 

僕が話してる間にドラえもんがなにか上の空なっていた。どうしたんだろう?

 

「のび太さん、特別航時法は、…いいえ特時は本当に限られた人しか許されていないの。8人も許される前例なんて全くないのよ。」

 

ドラミちゃんが放心状態になってるドラえもんの代わりに説明してくれた。

 

「それってやっぱりすごいことなの?」

 

「すごいも何も過去に行って、その過去に干渉してもいいの。その過去に暗いのがあればね。」

 

「それはつまり、僕が今行っている時間改編が簡単にみんなも出来るということ。それと過去に行って過去の人との交流も許される。」

 

それってあーちゃんの時や魔法の世界で過去に戻ってやり直す事がもう航時法云々関係なくできるってこと?何そのチート仕様…まぁ…

 

「めったのことでそんなの使わないだろうし。」

 

「そうだなぁ。俺も。そんなに今は捨てたもんじゃないし」

 

「僕も」

 

「うちもそうかなぁ。」

 

「私も」

 

「私も!」

 

そんなに、特別航時法にピンとも来ないから僕を含めたみんなは、過去行っていじることは別にしない…まぁ…2回くらいやっちゃってたけど、言わずもがな、あーちゃんの時とバンホーさん達竜人達の先祖達を助けた事。ここにいない、あーちゃんとジャイアンもそう思うだろうし。

 

「まぁ、みんなそう言ってくれると思ってた。ってそろそろ帰らないとみんなの親が怒るから、昨日に戻るよ!」

 

ドラえもんは早速、特時を使おうとしていた。ドラえもんにはなぜ無いかって?ドラえもんはこの時代に来た本来の目的は僕の未来を変えることだよ?今じゃそんな事忘れてたけど。

 

「「もう使おうとしてるんかい!?」」

 

『ははは…』

 

「じゃあ、もう、お別れなのね?」

 

「違いますよ?ソフィアさん。」

 

「え?」

 

「確かに僕らは過去に戻るけど、今日になれば、この時間軸にも僕達がきっといます。それは確かにこの交流した僕達じゃないのかもしれない。けど!それでも僕達は変わらないです!」

 

ドラえもんはソフィアさんに向けてそう説明した。めっちゃくちゃややこしいけどね?

 

「じゃあ明日もあの町に行けば、のび太君やドラちゃん達に会えるのね?」

 

「はい!少しややこしいですけど!」

 

「…わかったわ。一時のお別れね?」

 

ソフィアさんは少し涙を流していた。いくら会えるからって、そこにいるのはここにいる僕らじゃない…昨日に戻って今日になって、それ以降に会うソフィアさんも今ここにいるソフィアさんじゃない。でも僕は、どんなソフィアさんでもまた仲良く慣れる気がする。だから僕はこう言う

 

「ソフィアさん。前にも言ったけど、あなたはとてもいい女王になれるから、だから僕らはそれを見るのは別のソフィアさんだけど。この時間軸の僕らに見せてあげて、その栄光なる姿をさ!」

 

「のび太君…ええ!やってみせるわ!この時間軸にいるのび太君や和人にも必ず会う。だってもう、婚約しちゃったし♪」

 

あぁ…忘れていた事を…

 

「でもいいの?この時間軸ののっくんはあなたの好きなのっくんじゃないわよ?」

 

あれ?美夜子さん。結構攻撃的じゃない?どうしたんだろう?

 

「私はどの時間軸であっても、のび太君の事を愛しているわ。これからもずっと」

 

いやちょっと照れくさい…!?後ろからものすごい殺気を感じて見ると、直ちゃんとしずちゃんが親の仇を見るような目でこっちを見ていた…2人は攻撃的なのね!?

 

「そう、じゃあこれからもずっとライバルね。」

 

「ええ。そのつもりよ?」

 

あっ、美夜子さん好戦的だったわ。だってまた2人の間に吹雪が吹いちゃってるもん。やだぁもう帰りたい。現実逃避をすんな?だからさせてよぉ。

 

「じゃあまた明日会いましょ!」

 

そう言って、ソフィアさんは僕に近づいて来た。どうしたんだろう?

 

「ずっとずっと、愛しているわ。ちゅ」

 

「!?」

 

「あ!?」

 

「ちょ!?」

 

「もう!?」

 

耳元でそう囁かれ、ほっぺにキスをされた。いやこれ以上ないほどに恥ずかしんだけど!?女性陣が1番反応しちゃってるし!?

 

「ほうほう!罪作りな男だ。」

 

「でぃししし!のび太くん頑張って〜」

 

「のび太…殺す殺す殺すetc」

 

2人は当然の反応として、スネ夫がもう原型を留めていない程の呪詛を僕に言っていた。やめてくれる!?

 

「ふふ!じゃあまた会いましょう!みんな!」

 

ソフィアさんは、この状況楽しんだ上で僕達に最後の挨拶をした。これで最後じゃないとわかってるけどね

 

「うん!また会おう!ソフィアさん!」

 

「さっきのは許さないけど!また会いましょう!」

 

「そうだよ!でもソフィアさんはきっといい女王になれるよ!」

 

「私もそう思う!じゃあね!ソフィアさん!」

 

「また会おう。ソフィアさん。」

 

「僕も同じく!」

 

「うん!あとこれだけ言いわせて!」

 

僕らがそれぞれソフィアさんに言った後にドラえもんが切り出した。なんだろう?

 

「ソフィアさん達人魚族の伝説は、これから先も続いていくよ!きっと!」

 

「ドラちゃん…ありがとう…頑張るわ!」

 

「さようならは、別れの言葉じゃないから…また会う約束だからね。」

 

ソフィアさんはドラえもんの言葉を聞いて、涙ながらにそう言い。僕はソフィアさんにそう言った。いくら違う時間軸だとしても僕達はまた会うから。タイムマシンに乗った。こうして僕達の人魚大海戦の物語は終幕した。だけど。ヴァサゴが言っていた事…僕の時代には初代ヴァサゴ・カザルスがいる事。何代目か分からないヴァサゴが僕と会う事も。いつの日か現れるって言ってたしね。それだけは、考えていこうと、僕達は誓った。

 

 




雷神「ふぅ…人魚大海戦長かった。」

銀「あぁ…確かに長かった…があれはどういうことだ?」

雷神「突然思いつきです…」

銀「設定にも付け加えとけよ?」

雷神「いえっさー」

銀「しかしまぁ、15話目でいきなりあんなことすりゃ驚くぜ?それに何か変えたろ?」

雷神「のび太が戦ったヴァサゴが何代目かを追加しました。」

銀「今後のためか?」

雷神「いつか出るかもしれないしね。」

銀「…そうだな。では次回もお楽しみに!」







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第16話師匠との時間、武術の時間。和人の心情。直葉の問題。

のび太と山本武の会話、しずちゃんの武術、和人の心情、直葉の問題の話になります!

視点は、明日奈、ジャイアン以外ののび太、しずちゃん、和人、直葉、のび太の順になります!


ーー2018年8月21日ーー

 

僕達は戻ってきた。みんなはそれぞれ帰って行った。今頃この時間軸の僕達はソフィアさんと海に行ってるはず…まぁ、気にしないでいいか。僕は時雨金時を師匠に返す為に並盛町に来ていた。ここは師匠が住んでいる町で風紀財団という財団が守っている。まぁ、師匠はその財団所属じゃないんだけど。

 

「っていうか、今日借りたのに。すぐに返すと怪し…まれるわけないか師匠だしね。」

 

「…のび太」

 

「え?…あっ。恭奈!?」

 

後ろを振り向くとさっき言った風紀財団の総帥でもあり、師匠と同じくある組織の幹部でもある雲雀恭弥さんの妹で雲雀恭奈(ゆきな)僕とは2歳年上の中学。あとタメ語なのは堅いのは嫌いだからと、恭奈本人から言われたから。

 

「今日こそは咬み殺すよ」

 

恭奈は、前に僕と戦った時があり、僕は偶然にも勝ってしまった。それ以来恭奈は僕がこの街に来る度にこうトンファーを構えて来るんだ。兄である恭弥さんの英才教育により強くなっている。

 

「今は急用があるから!!」

 

「そんなの知らないから!」

 

僕は、逃げながらもそう言ったが戦闘狂である恭奈が聞くはずもなく、さらにスピードを上げてきた。ちょ、待って!?恭奈と僕の地獄の鬼ごっこはさらに続いた。いやいや!?こんな事してる場合じゃないのに!?

 

「ちょっと待ってくれよ。雲雀」

 

「山本武?邪魔をしないで」

 

「そいつは俺の弟子だしな」

 

「ふん。…また会おうのび太」

 

「あっ、うん」

 

次に現れたのは、僕の師匠である山本武さんが助けてくれた。恭奈は急に冷めたのか、どこかへと去っていた。ふぅ…何とかなったかぁ。まぁ…その場しのぎか、僕は並盛町の師匠の道場に来ていた。

 

「さってと、お前どうしたんだ?もう用事は終わったのか」

 

「はいっ!だから師匠に時雨金時を返しに!」

 

「そっか…いや、もうそいつは返さなくていいぞ?」

 

「え?」

 

「ツナがな。ボンゴレを解体した。」

 

「ボンゴレを!?」

 

ボンゴレ…それはイタリアにある最大のマフィアで師匠達は10年前にそのマフィアに所属した。それからボスであるツナさん…沢田綱吉さんはボンゴレの業を嫌い、ボンゴレを壊すって宣言したのだ。それが10年前の話。ツナさんの家庭教師であるリボーンさんは、その意気込みを聞いてネオボンゴレにさせるつもりだったらしいけど。なんでここまで知ってるかって?ツナさんが僕に教えてくれたんだ。

 

「ツナと獄寺は向こうに残って反対派の残党を片付けるそうだ。」

 

「そうなんだ。師匠は、もう剣術やめちゃうの?」

 

「俺はあいつらを守る為に、剣の道に入ったからな。…ボンゴレがなくなったら辞めるつもりだった。時雨蒼燕流は六の型と守式奥義と最終奥義以外をお前に教えたのも、そのためだった…悪いな小5のお前に押し付けた感じで」

 

師匠は少し切なそうな顔をして言ってきた。わかってたよ師匠。でも5年前に押しかけたのは僕だし。師匠の事情を聞いたのも僕だからね。

 

「そんなに気にしないでよ。師匠。押しかけたのは僕だし。」

 

「ハッハッハ!確かにな。お前が来た時はびっくりしたもんだ。5歳でここに来て、強くしてください!って言われた時は…当時のランボを思い出したくらいだ。」

 

「ランボも5歳で暗殺者だったらしいしね。それに来たのは強くなりたかったからね。まぁ去年は来れなかったけど…本当にあの時はごめんね。」

 

「和人が居なくなってたんだ。挫折くらい誰だってあるもんなのな。それに前にも言った通りにこの剣の道は邪道でもある。時雨蒼燕流は殺しの剣術だ。やめたっていいんだ。」

 

確かに今の世の中は、殺しの剣術は必要ないのかもしれない。でも万が一、ヴァサゴみたいな者がやつが現れたらと思うとやっぱりこの剣術が必要かもしれないし。

 

「やめないよ。…また事件が起きてたんだ。」

 

僕は、師匠に事のあらましを全て教えた、カシバルさんの事も含めて。ピー助の事も、魔法の世界の事もそれに地下世界の事だって、師匠には教えている。まぁ、師匠に話しても誰も話さないってわかってるからね。

 

「あぁーっと…お前も、色々大変だな?ドラえもんが現れてからの8ヶ月間も色んな事件に巻き込まれて、俺達もそうだったなぁ。」

 

師匠は昔を思い出すように、言っていた。まぁ、師匠達、ボンゴレファミリーも何かの事件に巻き込まれたみたいだし。僕が生まれた時の事だから師匠から聞いた時嘘だって笑ってたけど。今じゃ僕が嘘みたいな冒険しちゃってるから、もう笑えないよなぁ。

 

「10年後の俺はお前を見つけられなかったみたいだけどな?俺はお前を見つけて良かったと思ってる。」

 

「僕も師匠に押しかけて良かったと思ってるよ!」

 

「ハッハッハ!言えてるな!……お前もとうとう人の死を見たんだな。」

 

「…人が死ぬ瞬間を見るのは辛かったし。その殺したやつも憎んだよ…。」

 

「…だけどお前は殺さずにそいつを生け捕りにした。…俺とは違ってな」

 

師匠は、自分の手を見ながら、言っていた。…ボンゴレに所属してから汚れ仕事をしていたと聞くし…。そして師匠は徐に立ち上がった。

 

「さってと、さっきも言ったが時雨金時はお前に授ける。弟子をとるかはお前次第だがなぁ。」

 

師匠は笑顔でそう言ってくれた。弟子かぁ。時雨蒼燕流って奥が深いから楽しいけど…僕や師匠みたいな事件に巻き込まれるならともかく、この先大きな事件も起きないだろうしなぁ。ていうか僕の行く先々で事件が起きてるし。そんな事起こるわけないかぁ。

 

「それと守式奥義と最終奥義も教えとくな。」

 

「…もう今さらじゃない?」

 

「ハッハッハ。そう言うなってこの奥義2つはツナから止められてたんだよ。」

 

「ツナさんに?」

 

「ああ。お前には身が持たないってさ。成長期の体を痛めつけたくないそうだ。」

 

ツナさんが言いそうな事だなぁ。ツナさんや師匠達ボンゴレ10代目ファミリーは何かと僕を良くしてくれた。隼人さんは、よく師匠と僕の事で喧嘩してたっけ。雲雀さんは…恭奈を押し付けられた。結果があれだけど、了平さんからはボクシングを勧められたなぁ…断ったけど。凪姉からは、特に気に入られたみたいでよく遊びに連れて行ってくれた。…それとしずちゃんと直ちゃんに会った時は何か話していたけど、教えてくんなかった。骸さんからは、幻術を教えてもらったけど、覚えられなかった。向いてなかったみたい。時雨蒼燕流があるし幻術は使えなくても良かったしね。ランボは…ノーコメント。

 

「…それでも僕は教えて欲しい。」

 

「まぁ…お前ならそう言うと思ったよ。…本当にこの2つと五月雨の舞は危険だ。使う時は危機的状況になった時だからな。」

 

師匠は念押しをしながら、僕にそう言った。…わかってる。師匠。五月雨の舞を使った時も身体が思うように動かなかったのも、反動によるものだしね。ヴァサゴに肩を傷つけられたくらいであんなに体力が落ちたのはそのため。

 

「わかってる。」

 

「なら…今から教えるぞ。守式奥義…村ノ時雨。最終奥義…凍てつきの雨。今からするから金時を」

 

僕は師匠に言われ、時雨金時を渡した。そして師匠は、2つの奥義を見せてくれた。

 

「まぁ…こんな感じだ。」

 

「…何かキツそう。」

 

「…やっぱお前がもう少し成長してからでいいか。」

 

「…そうしてください。」

 

2つの奥義は今の僕には耐えられないかもしれない。それにもし覚えたとしても、身体がぶっ壊れるし。

 

「まぁ…お前の身体ができてから、…そうだな3年後くらいだな」

 

「日本にいるの?その時。」

 

「当分は日本のプロリーグでやってくつもりだしな。メジャーに誘われてたけど、蹴るつもりだしな。」

 

「でも。」

 

せっかくのメジャーを蹴ってまで僕の稽古をつけるのはちょっと気が引ける。師匠の野球の才能は日本のプロリーグを超えてるって、テレビで言われてるし。いいのかなぁ。

 

「はは!気にすんな!お前が気落ちする必要はねぇって。」

 

師匠は、あっけらかんとした声音で僕に言った。えぇ…何か見透かされてる?まぁ…

 

「…師匠がそう言うならいいけど。」

 

「おう!時折こっち来いよ。offん時はだいたい暇だしな。」

 

「うん。わかってる。…あ!じゃあさ!ドラえもんの誕生日が9月3日なんだ!師匠も来てやってよ!」

 

「おお!行かせてもらうわ!そん時はツナ達も残党を片付けて、日本に戻ってくるかもしんねーし、あいつらも連れてな!」

 

師匠は、僕の誘いに二つ返事でOKしてくれた。そして僕の頭を撫でてくれた。僕はこの手が大好きだ。この手には野球に、仲間を守る為の剣技をしてきた。この手が…。それとこの感じだと師匠は僕に総てを教えた後に剣術を辞めるつもりだ。何百年も続いたボンゴレをツナさんが解体し、完全に無くしたからだ。これからは僕に剣術を教えながら、野球を続けていく。

 

「師匠!楽しみに待っててね!」

 

「おう!」

 

ーーーーーーー

 

うちは、のっちゃん達と別れて、うちが通う道場の前にいた。ここはうちの師匠の道場。

 

「うっし、今日も行きますか!」

 

うちはそう言ってから、道場に入ったら師匠が座禅を組んでいた。あれ?師匠ってこんな感じじゃなかったはずだけど。

 

「師匠?」

 

「…グゥ」

 

「寝てるだけか。」

 

うちが声をかけると、寝息が聞こえた。座禅を組んでいたと思ったら寝ていた。はぁ、まぁこの人って寝ながら物食ってるしなぁ。

 

「師匠!」

 

「んあ…?…静香か?」

 

師匠は目を覚まして、後ろを振り返らずにうちだとわかり、そう言ってきた。師匠は見聞色の覇気という特殊能力を持っており気配などを探り当てる。これは誰でも発現出来るというらしいけど、うちはまだそれを発現できていないが、他の物は使える。

 

「そ!師匠!今日も武術の稽古お願い!」

 

「お前…バイオリンの稽古はいいのかよ?お前下手なのに」

 

「ほんっとに、師匠ってば失礼だよね〜!」

 

師匠は、デリカシーの欠片もない。まぁいい人ではあるんだけどそこの所は本当に直して欲しい…まぁ、言っても聞かないし、無邪気な子供をそのまま成長させたような性格だしね。はぁ…まぁいいか。

 

「ほんじゃ!始めるか!」

 

師匠は、立ち上がってそう言った。師匠は生き生きとした顔で。

 

「うん!…ってあ!今日も話聞く?」

 

「お!?のび太達と言ってる不思議な事だな!聞かせてくれよ!!どんな冒険をして来たんだ!」

 

うちがそう言うと師匠は、さらにキラキラした顔をして聞いてきた。ほんとに17歳とは思えないくらい子供みたいなんだから、まぁ…こんな師匠だから尊敬もできるんだけどね。あっ、紹介してなかったね。この人は猿山琉歩李(さるやまるふい)、あだ名はルフィ。武術、御無龍拳(ごむりゅうけん)の使い手で、ここの師範代…って言ってももう弟子はうちだけだけどね。御無龍拳の使い手である師匠は体質がゴムみたいになっている。何か小さな頃に変な味のした実を食ってからそうなったみたいなんだ。師匠らしいというかなんと言うか、残念ながらうちはそんな体質じゃない。まぁそんな体質の人が2人居たらそれこそびっくりものだけど。他にも武術を心得ているからうちはそっちを習っている。うちはさっきあった事を師匠に話した。

 

「やっぱ、のび太の周りじゃあ!すげえ事になってるよな!俺もついて行きてぇ!」

 

「師匠が行ったら、すぐに力でねじ伏せようとするじゃん」

 

「殴れば、万事解決だろ?」

 

「はぁ…師匠はすぐそれなんだから、じゃあ始めよ!」

 

「なぁんでお前が決めてんだよぉ。」

 

うちがそう言うと何故かぶすくれた。もう本当に子供なんだから。

 

「そんな事言うとビビ姉とナミ姉に言いつけるよ?」

 

「げぇ!それはやめてくれよ!あいつら怒るとこえーんだからよぉ!」

 

ビビ姉…基荒川美弥(あらかわびび)、ナミ姉…基麗美七海(うるみなみ)は師匠の幼馴染でいつも師匠の暴走を止めている。ビビ姉は名字からわかるように瑠奈のお姉ちゃんでもある。2人は本当に怒ると怖いけどさ。でもうちには優しくしてくれる。今は他の人達とどこかへ出かけているようだ。

 

「ほんじゃあ…やるか!魚人空手!」

 

師匠は拳を合わせ、そう言った。御無龍拳の他に教えて貰ってるのは、魚人空手という物。全体的なスタイルは空手に似てるけど、水中で使用しても威力が減衰しないという性質があって、技によってはむしろ強化される場合もあるらしい。何であそこで使わなかったのは、ほぼ牢屋にいたし、のっちゃんと違って1体1の戦いがなかったし、あっという間に戦況が変わったから、使う場面がなかったしね。

 

「今日は甚兵衛(じんべえ)の技にするぞ!これは…」

 

今日の武術の稽古も厳しくなりそう。だけどうちはこんな事でめげないよ!強くなりたいと思ったのはうちの意思だし!バイオリンの稽古とか勉強も頑張るけどね。師匠の指南は今宵も続いていく。

 

 

ーーーーーーー

 

のび太達と別れて家に帰ってきていた。部屋に戻り俺は、ゲーム雑誌を読んだ、この雑誌は色々な開発者から聞いた物を書いてる。ある記事にはポケモ○の最新作や数年前に終わったと思ったドラゴンクエストモンスターズジョーカーの続編が出たとか。どれも面白そうなものだ。ページを進めていくとある名前を見つけた。

 

ーー茅場晶彦。

 

量子物理学者、天才的ゲームデザイナーとして知られ、確か2年前にナーヴギアを発売した、俺はそれをいの一番で買った。のび太は2年分のお小遣いを前借りして、買ってもらったらしく、すごく落ち込んでいたが…。それから後に2022年あるゲームを開発し、発売すると言っていた、茅場晶彦はVR技術者の最先端にいる存在でもある。だからこそゲーマー達は歓喜した。ドラえもんから前に聞いたことがある。22世紀のVR技術は、全て茅場晶彦の技術の賜物らしい。それを聞いてやっぱり俺は茅場晶彦の事を尊敬した。それとメディア嫌いで有名で記者の必死な懇願によって叶えられた唯一の質問に答えたのが、この雑誌だ。写真も載ってある。俺もそのゲーム欲しいと思う。

 

「ドラえもんには22世紀のVRのゲームは、まだ買ってないから無理だって言ってたしな。」

 

ナーヴギアを発端に22世紀の技術に追いつくんだろうか。まぁ…それは技術者の仕事だしな。俺達はその時は生きてないだろうし、未来に行けば見れるかもしれんが…

 

「俺にはそんなのよりのび太が大切だな。」

 

俺は去年、何回も言うが家族が義理の家族と聞いた瞬間にのび太を置いて、俺はこの町を出ていった。のび太はそれが発端で、明日奈のトラウマを呼び起こして家に引き込んだ。のび太の心には深い闇があったことを、俺は知っていたはずなのにのび太を間接的に傷つけてしまった。だから俺はのび太を1人になんてさせない。今回は特に戦闘面ではのび太に頼りっぱなしだった。そのためには…。

 

「俺も剣道を再開しないとな。」

 

俺の母…桐ヶ谷翠の父で俺の祖父は剣道の師範をやっていた。その名残りでこの家には道場がある。スグもそこで練習をしているが、だいたいは、練馬区の他の道場に行っている。俺はココ最近剣道をやれていなかったし。いい機会かもしれないな。

 

「…スグに頼むか?」

 

いや、兄である俺が妹に頼るのは何か違うと思うし。のび太の師匠である武さんにも頼るのも違うと思う。…待てよ?

 

「あの人なら…教えてくれるかもしれない。」

 

俺は置いていたスマホを、手に持ってある人への電話番号にかけた。…2年ぶりにする気がする。

 

『もしもし?…久々の電話じゃないか?…カズ。』

 

「…お久しぶりです…。

 

 

 

 

 

“師匠”」

 

 

 

俺は“師匠”にまた指南してほしいと、頼み込んだ。結果は、前より厳しくするという条件だけだった。あの人はこのご時世に何でも屋をやっている。探偵ではないが。剣術は武さんと引けを取らないほどに強い。いつもだらけているがやる時はやる人だ。俺はこの人により、のび太と背を預けながら、戦えると思いながら電話を切って、師匠がいる…“歌舞伎町”へと向かった。

 

 

ーーーーーーー

 

「スグ…歌舞伎町に行ってくる。」

 

「はーい!行ってらっしゃい」

 

お兄ちゃんはそう言って、出ていった。歌舞伎町…って事は2年ぶりにあの人の元に行くんだろうなぁ。のび兄達と別れてからあたしは日課である竹刀をふっていた。…まぁ…もう20回は素振りをしてるからもう辞めるつもりだけど。

 

「ふ…こんくらいでいいか。」

 

あたしは竹刀を置いてから支度をしてから、家から出た。のび兄やしず姉はそれぞれ師匠の元に向かったし。お兄ちゃんも今出てったし。美夜子さんもあのままどこかへ向かって行った。ドラちゃんはデートらしい。スネ夫くん?さぁ?

 

「何か1人で街歩くのも久々だなぁ。」

 

最近は、みんながいたし、なんだか久々。あたし昨日…いや今日?ほんとにややこしい…まぁいいか。とりあえず今日行った商店街にまた行こうと思い商店街に向かった。