英雄を目指したエウリュアレ (タマモワンコ)
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古代ギリシア編
第一話 メドゥーサは現実逃避する


思考の海で産まれた不可思議な物語。

息抜きの執筆なので不定期ですが頑張りマシュ。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の姉はおかしい。

 

「あらあら、そういうこと言っちゃうのねー?」

 

あ、いや上姉様は普通です…あ、ちょ、やめて、首に噛みつかないで、あいたたたたたたた

 

 

 

~少々お待ちください…~

 

 

 

いやはや、酷い目に遭いました。口は災いの元ですね…。

 

まあ、二人いる私の姉の一人である下姉様のエウリュアレ姉様はおかしいのです。はい。

 

突然ブジュツ?とかいうのの鍛練を始めたり、農業を始めて林檎を育ててみたり、何処かへふらっと行って犬やら猫やらドラゴンやらを拾ってきたり、魔術の鍛練を始めたり…挙げていくときりがありません。

 

 

なぜこんなにおかしいか。

 

私たち姉妹は元々は三人とも全く同じ、全く力を持たず、自我も持たず、成長もしない偶像として造られたはずでした。ところが、何故か私の作成に失敗した結果私は自我をもち成長するようになり、また姉様達も自我を手に入れることになりました。

 

本来ならこれだけで、上姉様と下姉様はほぼ同じ存在であり、私だけが異質な存在となるだけのはずだった。

 

そう、だったのです。

 

どうやらエウリュアレ姉様の作成も失敗していたみたいで、なんというか…中途半端に成長するというかなんというか。背丈とか体重とかはあまり変わらないけど魔力とか魔術の伸びは凄まじいみたいです。

 

しかも、その成長した魔術とか魔力とかでなにをしたかっていうと、物を造り出したんですよ。魔力を物体に変換して。本人曰く創造魔術だそうですが…ふざけてるんですか?

 

いや、それだけならまだよかったんですよ。なんで鉄の塊とか金塊とかを魔術で造り出してるんですか。なんで適当に剣を作ったらビームが出る剣になるんですか。なにが『ちょっと魔力増幅装置混ぜこんでみた』ですか。なんで旗の先に槍をつけるんですか。しかもなんでその旗を広げながら『りゅみのじてえてるねっる~』って魔力を通しながら言うとどんな攻撃でも…それこそゼウスの雷すらも逸らせるんですか。なにが『対魔力EXは伊達じゃない!』ですか。というかなんでちょっと頑張って造ったら白と黒のお互いに引き合うめちゃくちゃ硬い双剣ができるんですか。なにをどう頑張ったら神秘殺しの弓矢なんて造れるんですか。

 

 

「メドゥーサ?いつまで現実逃避しているのかしら?」

 

「上姉様…でも…」

 

「いい加減に諦めなさい。物を作るのに没頭したらエウリュアレは止まらないわ。」

 

「でも…!なんであんなばかでかい鉄の塊を下姉様は作っているんですか!まだ剣とかは納得はできましたよ!?でもあれは理解できません!」

 

「メドゥーサ。」

 

「なんですか!」

 

「理解しては駄目よ。きっとあちら側に引きずり込まれるわ。」

 

「えぇ…」

 

 

「鉄の塊とはなによ鉄の塊とはー!」

 

 

「な、下姉様!?聞いていたのですか!?」

 

「当たり前よ!というかこれは鉄の塊じゃないわ!船よ!」

 

「エウリュアレ…ついにそこまで狂っちゃったのね…。」

 

「な、どういうことよステンノ!」

 

「いや…下姉様、鉄は水に浮かびませんよ?魔術でも使うのならまだしも。」

 

「な、メドゥーサ!?くっ、ならしっかりと魔術レスで完成させて目にものを見せてやるわよ!」

 

「はぁ…。それで、この船?はどういったものなんですか?移動するだけなら木でいいので木で作ってください。」

 

「まさか!移動だけじゃないわよ。これの本質は戦闘よ!そう!船と船の戦い!速く!堅く!強い!51cm三連装砲三基に無数の対空砲と副砲!そして対61cm全体防御!うふふふふふ!これぞ戦艦!これぞロマン!」

 

「やっぱり狂ってるわね。船と船の戦いなんて滅多に無いじゃない。というかこんなの作ったら次こそはオリュンポスの奴等に攻め込まれるわよ?」

 

「まさか!この程度隠せない私じゃないわ!」

 

「いや、下姉様?前回ゼウスの雷を下姉様の『りゅみのじてえてるねっる~』で逸らせたからまだ私たちは生きてますけど、ゼウスとかが本気出してきたら次こそ死にますよ?」

 

「だいじょぶだいじょぶ!なんとかなるわ!んじゃ、建造に戻るわねー。」

 

「…駄目ね。」

 

「駄目ですね…。」

 

 

とまあ、下姉様はおかしいのです。鉄の塊が水に浮くわけがないでしょう、常識的に考えて。

 

まあ、こんな感じで変なものばかりを作っては何処かにしまっているのである。一体何処にしまっているのか。それは私も上姉様も知らない。

 

いや、確かにおかしいんですけど、人格は良い方ですよ。特にオリュンポスの神々と比べるととてつもなく。事実、オリュンポスの奴等が現れる前は下姉様は老若男女問わずすごい信仰されてましたし。私や上姉様は男を漁ったり誘惑したりしていたせいであまり多くは信仰されてませんでしたが。ただ、なんというか下姉様は神というよりは人に近いのかもしれません。本人も『できれば人として生まれたかった。』なんて言ってましたし。

 

はぁ…。なにも起きなければ良いのですが。

 

 

 

↑ここまでメドゥーサ。

↓ここからエウリュアレ。

 

 

 

いえーい。

 

みんな大好き男鯖殺し星三アーチャーのエウリュアレだよー。

 

…でも、残念だけど別物なんだ、うん。

 

いやー、実は私転生した存在でして。なんかエウリュアレの体に私の魂が入っちゃったみたいなんだよねー。

 

しかもそのせいでおまけのバグもらっちゃったみたいで、私の知ってるエウリュアレとは違って多少体は成長できるし、魔術もバリバリ使えるみたいなんだよねー。

 

だってほら、エウリュアレといえば幸運EXと魔力EX、そしてなによりかわいいやん?あと男性特効。

 

ただまあ、自分の体になったエウリュアレを見てかわいいと思うのは難しいというかなんというか。エウリュアレに失礼なのでできるかぎりその美貌を崩さないようにしてはいるし、性的行為なんて論外。

 

しかしここはギリシャ。ゼウスとかの時代になると男と女がいたら即よっしゃ!ってなる世界である。特に神とか神とかは絶対に駄目。ゼウスとかそもそも嫌。多少自分勝手なのは神だから、で諦められるよ?でもさすがに、ね?というかギリシャ神話、だいたいあの辺りが悪いじゃん?たぶん。

 

できればステンノとメドゥーサの二人を連れて極東にでも逃げたかったのだけど、さすがに説得は無理だった。未来を知ってるとかも言えないしねぇ…。

 

んで仕方ないので鍛えることにしたのでした。魔力は溢れかえるほどあるのでそれで武器の素材を出しては魔力を混ぜながら武器にして、それを魔術で作った高次元空間の倉庫にしまう。それを繰り返しつつ前世でやっていた剣術や射撃、あと子供の頃にお隣のお爺さんに色々教えてもらった中国武術を延々と鍛練。

 

結果として、色々出来るようになっちゃった。魔術に関しては三種類特殊なものを覚えた。まずエミヤシロウの投影のような『創造魔術』を使えるようになった。これは解析したことのあるものならほぼノータイムで造ることができ、空想のものでも確固たるイメージがあれば造れてしまうのである。凄まじい量の魔力と時間はひつようだけどね。

 

加えて『付与魔術』。これはまあ…言ってしまえばエンチャント。マイクラとかのあれ。元々はやっぱりエミヤシロウの使っていた夫婦剣、『干将・莫耶』が作りたくて試行錯誤した結果使えるようになったものだ。この魔術は名前の通り物に能力を付与する魔術である。神造兵器でもなければ付与できちゃう。応用が効くので結構重宝する魔術。

 

そして最後に『加工魔術』。これはその名の通り物を加工する魔術。さすがに自力で鉄の塊を鉄板にするのは厳しくて…。ただ、これのおかげで砂鉄を錬鉄にしたりとかそういったことが出来るようになったのでよかったとしよう。うん。

 

そして武術は…取り敢えず中国武術は普通。多少圏境とか絶招とか出来る程度。んで剣術は…縮地できました。やったぜ。

 

射撃はまだまだってかんじなので頑張る。

 

そんな感じでがんばって修行してたのだけれど、メドゥーサがfateの姿ぐらいに育った頃についにオリュンポスの奴等が現れてしまった。確か原典ではメドゥーサがアテナに喧嘩売って三人揃って怪物にされちゃうはず。というわけで回避じゃーい。

 

てなノリでなんとか二人を言いくるめて『形無き島』に逃げ延びてついでに内部が不可視になる結界も張ってやりました。どうだ、まいったかー。

 

さて、逃げ延びてのんびりやっていたわけなのだけれど…いやー、ポカやらかした。

 

ちょっと島の外に猫とか犬とかを捕まえにいったら見事にゼウスに見つかったみたいで、ついでで島の位置までばれちゃった。うーん、ドラゴンは余計だったかなー。

 

それでなにをしてきたかと言うと、夢の中でベットにお誘いかけてきやがったあのジジイ。

 

んで断ったらステンノとメドゥーサを人質に脅してくる始末。それでも断ったら…なんと雷落としてきました。これが天罰…。モンスター効果の発動を無効かな?

 

避けようが無いしまだ死ぬ気もなかったので死ぬ気で偽ジャンヌの宝具(要するにパクり)『りゅみのじてえてるねっる』を張ったらなんか生き延びれましたとさ。

 

以降たまに夢に来るけどまあ直接手は出してこないのでなんとかなってます。

 

それでも私は元気です。

 

そしてそう!今は気合いで『日本武尊』を作っている!やっぱ戦艦はロマンの塊!ひゃっはー!

 

明日もがんばるぞいー。




キャラ崩壊はキニシテハイケナイ。

駄文なのは後々良くなっていくはず…。


エウリュアレのマテリアルというかステータス的ななにか(現時点)

身長:140cm
体重:35kg
この二つは原作より少し成長している。
出典:ギリシア神話(改)
是非もないよネ!
地域:欧州
属性:混沌・善
隠し属性:地
性別:女
一人称:私
二人称:貴方、貴女、あんた、○○(呼び捨て)
三人称:貴方達、貴女達、あんたら、○○
イメージカラー:白銀
特技:剣、武術、兵器全般、機械いじり及び作成、逃走
天敵:神の類い(特にゼウスとポセイドン、ヘラ)
レア度:☆4


パラメーター
・筋力:E まだ弱い
・耐久:E これはどうやっても変わらない
・敏捷:B 主に走法と縮地のおかげ
・魔力:A+++ 何処からかの謎の魔力供給と突飛な発想の結果。EXにはまだ遠い。
・幸運:EX 原作通り
・宝具:E まだなにも無いしネ!

スキル

・エウリュアレ本人の物
・対魔力:EX 魔術?魔力でごり押しで弾けるのでパワーアップ
・付与魔術:A 干将・莫耶を作りたかったんや…。物にさまざまな能力を付与できる。Aランクなら神造兵器でもなければ取り敢えず付与できる。Cランク以下の宝具ならば半永久的に特殊能力を付与可能。
・高速神言:D なんかできた。多少速く読める。
・陣地作成:D なんかできた。家のなかだと安心する。
・神性:B バグの結果ランクダウン。
・単独行動:C アーチャーだしね。
・魔術:A+++ なんか色々できる。
・創造魔術:B 魔力に物を言わせて造り出す。エミヤの投影魔術とは違い映すのではなく造るので何でも造れる。ただし消費する魔力の量は投影魔術の比ではない。大量の魔力を使って時間をたっぷり掛けてかつ確固たるイメージがあれば架空の物も造ることができてしまう。
・加工魔術:A 魔力でその物体のまま形を変化させる。板チョコをハートチョコにしたり、鉄の塊を剣に作り替えたり、砂鉄を錬鉄にしたり、砂鉄を刀と不純物の山にしたり、オリハルコンをオリハルこんにしたり。
・魅惑の美声:B 声は良いので誘惑されれば惹かれてしまう。ただ本人にその気が無い。
・無限の魔力供給:EX 一体どこからきているのやら。これはいつか明かされる…かも?

・転生者の物
・転生者:B 転生した者が持つスキル。高ければ高いほど前世での記憶が残り続ける。Bランクでは自分のことはほぼ思い出せないが、得た知識、技術はしっかりと思い出すことができる。
・一意専心:D 集中するとパナイ。
・圏境:C
・絶招:C
・中国武術:C
隣に住んでいたお爺さんに教えてもらったもの。まだまだ完璧には遠い。
・射撃:E 興味から撃ってみたら結構楽しくてはまったもの。軍人としてやっていける程度の能力。
・道具作成(兵器):A 暇に任せて鉄鉱石の精錬をしたり剣をつくったり、それでも飽きたらず船やら戦艦やら航空機やらを作ってたらこんなスキルが…。作った兵器は宝具扱いとなり、威力や性能に応じてランクがつく。
・縮地:D これも剣術のちょっとした応用よ。
・心眼(真):D お爺さんとの試合で自然と身に付いた。


・偶像として作り出された三姉妹の真ん中…のはずだったのだが、メドゥーサのコピペ失敗や転生者の魂が紛れ込んだり等の要因でやけに中途半端な形になっている。魂の突飛な発想と多すぎる魔力でだいたいなんでもしてしまう。ちなみに魂は結構はっちゃけてる。表にはあまりでないけど。


こんな感じ。

ちなみにエウリュアレが違うのでステンノも少々丸くなっている。

次回、神と女神

…たぶん。


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第二話 エウリュアレとゼウス

キャラ崩壊は仕様故な、ワンコは謝らん。

…今さらですけど邪ンヌ爆死しました。泣ける。


 

 

最近姉がうるさい。

 

「―――――――――――!」

 

あ、いや、上姉様のことではないですし何て言ってるかうるさすぎて聞こえないです、あ、ちょ、噛まないで、いたたたたたたたたた

 

 

 

~少々お待ちください…~

 

 

 

…はい。下姉様がうるさいです。作った兵器を毎日のようになにか叫びながら撃ちまくっていてとてもうるさいです。

 

それになにか最近は気が立っているみたいで機嫌も悪いです。一体どうしたんでしょうか。

 

…あ、落ち着いたみたいです。

 

「メドゥーサ、メドゥーサ!今のうちにエウリュアレ止めて!毎日のようにあんな轟音を聞いていたら死んじゃうわ!ほんと!」

 

「わかりました。」

 

 

タッタッタッタ…

 

 

「下姉様?」

 

「はぁ、はぁ。あら、メドゥーサ。どうしたの?」

 

「いや、下姉様こそどうしたのですか。最近ずっと機嫌悪いじゃないですか。」

 

「…最近ね、ゼウスが良く遊びに来るのよ。」

 

「はあ…は?え?」

 

「しかも隙あらば襲おうとしてくるのよ。夢の中で済ませておけばいいのに。でもあれの機嫌損ねたら面倒でしょ?だからほんとね?もうね、限界なのよ。もう…刺し違えてもいいかしら?」

 

「いや、駄目ですよ!?」

 

「…ええ、わかっているわよ。でもね、ストレスで三キロ痩せちゃったのよ。ただでさえ軽いのに。でもこのストレスの捌け口はないから海に向けてブッパするしかないのよ。ふふふふふふ、GAU-8は爽快感抜群よ?もちろんやっと完成した日本武尊の主砲もね?うふ、うふふふふふふふふふふふふ…」

 

「…あ、ならポセイドンさんに頼んでみましょうか?彼ならゼウスに多少なら注意は出来るかもしれませんし。」

 

「…は?ポセイドン?」

 

「はい。」

 

「なに?もしかしてあれ?愛人とか?もうペガサス孕んでる感じ?」

 

「え、確かに愛人関係っちゃ愛人関係ですけど…、ペガサス?」

 

「…なんてこった。…まあ、なってしまったものは仕方ないか…。それで、ポセイドンとの馴れ初めは?」

 

「えっと…昔海岸で下姉様から頂いたギターで『熱情の律動』を弾いていた時に会いまして、そこから…。」

 

 

 

「………メドゥーサ。」

ゴゴゴゴゴゴ

 

「は、はい?なんでしょうか?」

 

え、なんで下姉様こんなに怒ってるんですか?なんか後ろに角の生えた化け物がみえるんですが?まさかポセイドンは地雷とか?え?え?

 

 

 

「『熱情の律動』は!農地で麦わら帽子を被って!横にゆっくりを置いて弾けとさんざん言ったでしょうがあああああああああああ!」

 

「ゆっくりしていってねええええええええ!」

 

「そこですか下姉様というかなにこのクリーチャー!?」

 

「はぁ、はぁ。ああ、これがゆっくりよ?ほら、私が『熱情の律動』を弾いてるときに必ず聞こえてたでしょ?ヘェーラロロォールノォーノナーァオオォーって。」

 

「あ、え!?あの声ってこの子だったんですか!?」

 

「…もしかして気付いてなかったの?」

 

「あははは…ずっと下姉様が歌ってるものだと思ってました。」

 

「ふーん。修行が足りないわねー。」

 

「それは毎日のように感じています…。にしてもこのゆっくりってなんの生物なんですか?これ。」

 

「あら、これはお饅頭の妖怪よ?」

 

「…オマンジュウ?」

 

「ええ。お菓子のひとつ。この子は豚まんを作ろうと試行錯誤していた時にうっかり魔力を流しちゃってできちゃった子なの。」

 

「ゆっ!」

 

「…もしかして食べられるんですか?」

 

「ゆ!?」

 

「ええ。所詮お饅頭だしね。」

 

「ゆっ!?」

 

「といっても、さすがに私は食べないわよ。責任を持って飼うわ。」

 

「はぁ…、そうですか。」

 

「ふゆー…。」

 

「…あら?」

 

「? どうされましたか?」

 

「侵入者。人間、それも大勢ね。しかも武装してるわ。んー、メドゥーサ、ちょっと様子を見てきてもらえるかしら。」

 

「戦闘行為は?」

 

「許可しないわ。メドゥーサはあくまで偵察だし、ね。」

 

「了解です。」

 

「あ、あと接触後はこうしてくれると嬉しいわー。」

 

「こうってどうですか?」

 

「それはねー…」

 

 

………………少女説明中…………………

 

 

「というわけよ。」

 

「うわぁ…えげつない。えっと、情報を適当に引き出したらこの煙玉を投げればいいんですね?」

 

「撤退するなら放置でいいわ。あと、投げたらすぐ逃げるのよ。全力で。」

 

「わかってます。まだ私は死にたくはありませんから。では、行ってきます。」

 

「がんばってねー。」

 

 

 

 

 

「…あれ、私放置ってひどくない、エウリュアレ…メドゥーサ…?」

 

 

………………少女移動中…………………

 

 

 

さて…取り敢えず接触してみますか。おや、あれがリーダー格の人でしょうか。では早速。

 

「すいませんが、この島になにかご用でしょうか?」

 

「っ!魔術師!あいつはエウリュアレか!」

 

「いいえ、違います!でかいのでメドゥーサかと!」

 

「そうか!」

 

「でかいってひどい……あー、エウリュアレ姉様にご用ですか?」

 

「ああ。我らの王の元に悪神たるエウリュアレを倒せという神託が下ったのだ。なにもせぬなら貴様には手を出さん。エウリュアレの居場所を教えてはくれぬか。」

 

「いや、姉を売る妹とかどんな薄情な妹ですか。話し合いの余地は?」

 

「無い!倒さねば国が滅ぶそうだからな!」

 

「うーん、わかりました。では…ていっ。」

ボムッ!

 

「な、幻術の類いか!?魔術師!結界を!」

 

「ただの煙玉ですよー。あ、あとそこから動くと苦しい目に合いますからねー。動いちゃダメですよー。」

 

「なに!?」

 

 

ドカァァン………

 

 

「なんだ!?雷か!?」

 

「いえ、空は晴れています!」

 

「ならばなんなのd」

 

ドガァァァァァァァン‼

 

 

 

…………………………………………………

 

 

 

 

「いえーい、初弾命中ー。」

 

「…うわぁ。全滅ですよあれ。」

 

「いいのよ。あれは見せしめだからね。あの人数が全滅したってなったら大抵の人間は来るのを渋るから。」

 

「…下姉様、わざわざ船の砲で撃つ必要は有りましたか?」

 

「うん。射撃の練習がひとつと、あと死体を運ぶの面倒だから。」

 

「ミンチじゃないですか…。というか、軍隊が全滅したって話が行ったら、それこそ英雄とかにすがるんじゃないですか?例えば…あのヘラクレスとか。」

 

「あら、面白いこと言うわねメドゥーサ。でも流石にヒュドラを倒すような化け物がこんなところに来るわけないでしょ。」

 

「そうだといいのですが…。」

 

 

いやまあ下姉様ならヘラクレスあっても倒せますかね。下姉様強いですし。

 

取り敢えず私は…下姉様の足手まといにならないように修行ですかね。

 

頑張りましょう。

 

 

 

↑ここまでメドゥーサ

↓ここからエウリュアレ

 

 

 

いやっほーい。

 

男鯖相手に玉藻マーリンエウリュアレで脳死耐久するのが得意だったエウリュアレさんですよー。

 

いやー、絶対ヘラだね。うん。

 

メドゥーサがあの連中から聞いたことを私も聞いていたけど、神託の発信源絶対ヘラだって。

 

ゼウスが最近うちに来てるせいだよこれ。

 

やっぱりゼウスにアヴェンジャーぶちこむしかない。それくらいの権利はあるはずだ!うにゃー!

 

でもそんな勇気はないへたれなので今日も今日とて海に撃つのです…。うにゃああああああああああああ!

 

がくっ。

 

もうやだ…。寝よう。うん、寝よう。

 

ばたっ。

 

 

 

「おや、先にベットに入っていくとは…ついに受け入れてくれたのかね?」

 

 

…は?

 

「ふふふ、今いくぞ麗しの女神よ。ワシの女にしてやr」

 

「ぎゃああああああああああああ!?」

 

「ぬおぉう!?どうした!?なんだ!?」

 

「な、ちょ、なんであんたここにいるのよ!?ここ私の部屋よ!?私の混沌としたプライベートが混ざりに混ざって銀河を為しているところよ!?なんであんたがここにいるのよ!?」

 

「ああ、それはもちろんお主を手に入れるためだ!」

 

「死ね。消え失せろ。すべての次元から消えてくださいお願いします。」

 

「えー。」

 

「はぁ…全く。まあお茶位なら付き合ってあげるから、終わったら帰りなさいよ?」

 

「むう…まあ仕方あるまい。」

 

「すぐに引いてくれるのは嬉しいわ。」

 

「お、もしかしてワシの好感度上がった?」

 

「今ので下がったわ。はい、紅茶よ。」

 

「おお、ありがとう。」

 

「………。」

 

「なんじゃ、ワシの顔をじっと見て。あ、もしかして惚れたか?」

 

「それはない。オリュンポスの最高神、全能神と聞いてどんな厳格なクソジジイかと考えていたから…こんなフランクなおっちゃんだとは思いもしなかったわよ。ほんと。夢の中に出てきた頃の威厳はどうしたのよ。」

 

「あー、あれか?あれはな、夢への介入は思いっきりヘラにばれるのでな。こうして自ら来ていると言うわけだ。ヘラにばれないようにな。」

 

「ならなんで『悪神たるエウリュアレを倒せ、さもなくば国は滅ぶ』なんて神託が人間に下るのよ…。」

 

「なに?どういうことだ?」

 

「今日の昼に来た連中よ。国を守るために死んだ英雄かしらね、彼らは。」

 

「いや、だがヘラには言っていないのだが…。」

 

「ポセイドンとかアルテミスとかヘスティアさんとかには?」

 

「…あ。」

 

「やっぱりか。」

 

「ははははは…いや、そのだな?酒に酔った時にポセイドンのやつにメドゥーサのことを自慢されてな、そのときにだな…。」

 

「待ちなさい、何て言ったのよ。」

 

「…ならばエウリュアレはワシの愛人にして見せる!と高々とだな…。」

 

「…ねえ。」

 

「な、なんだね?」

 

「…私まだ死にたくないのだけど。」

 

「もちろん、死なせるつもりもないが?」

 

「やばいじゃない!?ヘラに完全にロックオンされちゃったじゃない!」

 

「う、うむ…そう、だな。」

 

「…終わった。どうにかオリュンポスの神々に睨まれないようにしたかったのに…。」

 

「…その、すまぬな?」

 

「…ねえ。」

 

「な、なんだ?」

 

「私を愛しているのよね?」

 

「あ、ああ。そうだが?」

 

「なら…一緒に死にましょう?ええ、それがいいわ。貴方を殺してから私も死ぬから、ね?ね?」

 

「ぬおぅ!?待て、待てエウリュアレ!その白黒の双剣を振り回すのをやめよ!」

 

「だって貴方が原因じゃない!取り敢えず一発斬らせなさい!一撃で終わらせてあげるから!」

 

「いや待て!まだ諦めるには早いだろう!」

 

「ヘラに目をつけられるとか詰みでしょ!なんでこうなるのよー!もうやだぁあぁ!うわぁぁぁぁぁん!」

 

 

 

……………少女錯乱中……………

 

 

 

「…落ち着いたかね?」

 

「…ええ。ごめんなさい、なんかもう色々いっぱいいっぱいみたい…。」

 

「うむ…その、すまぬ。」

 

「…もういいわよ…。その分しっかりと私を守ってちょうだい…。」

 

「む?つまり愛人になってワシの傘のなかに入るということかね?」

 

「んなわけないでしょ。というかその傘のなかにはヘラがいるでしょ?」

 

「…あ。」

 

「もう…。」

 

「…取り敢えず、ワシの祝福位しか今は渡せぬのだが…。」

 

「それでも十分よ。私みたいな雑魚にはゼウスの祝福なんて破格よ。ただ…主に神絡みで何かあったときは頼るわよ?」

 

「お主が雑魚……?うむ、それくらいなら。」

 

「じゃあ、よろしくね。」

 

「それで、今夜どうかね?」

 

「却下よ。」

 

「…だろうな。では、帰るとするか。」

 

「あらそう。…嫁さんは大切にしなさいよー?」

 

「当たり前だ。ではな。」

 

「ええ。またね。」

 

 

………

 

 

 

 

「…はぁー。もっと強くならなきゃ、いけないわねー。」

 

なんて不幸な。

 

うーん、なんというかゼウス、私は好きよ?うん。ただ、私がエウリュアレである以上どうしようもないし。それにゼウスの愛人とか地雷でしかないし。ゼウスには悪いけど…いや、彼は多分私のことを気付いている…たぶん。

 

あくまで予想だけど、ゼウスは黒髭みたいな感じ…なのかな?うーん、まあいいか。

 

…よし、明日は色々頑張ろっと。




ゼウス…。どうしてこうなった…?(困惑)

というわけでエウリュアレの情報追加です。

変更点

ステータス
・筋力:E+
修行の成果也。
・宝具:A+
日本武尊等が完成。宝具にカウントされた。

スキル
・ゼウスの祝福EX
神性がEXより低い、又は持っていない相手との戦闘では全ステータスが一から三段階まで上昇し、おまけで幸運は普段の生活でもかなりのものになる(幸運EXならもっとよくなる)。また場合によってはゼウスの雷による援護射撃もある。つよい。

宝具
・『旭の旗の下に』 宝具ランクE~A+
前世にて日本に関係のある乗り物であり、かつエウリュアレが作成したものに限り召喚、自立戦闘を行う。召喚された乗り物はそれぞれに宝具ランクが決まっており、一部のみを召喚することも可能。現在はあまり数がないのでまだ弱い。エウリュアレが乗り物を作れば作るほど強化されていく。また、同じものを複数召喚することも可能である。が、ロマンがないのであまりやりたがらない。
ちなみに創作の世界のものであったとしてもエウリュアレ本人が当てはまると判断すればこれで召喚できる。
以下現時点で召喚可能なもの一覧
・日本武尊 宝具ランクA+ 対軍宝具(元ネタ:旭日の艦隊)
・日の丸A-10 宝具ランクC+ 対人宝具(元ネタ:なるたる)
・零式艦上戦闘機五二型 宝具ランクC+ 対人宝具
・九七式艦上攻撃機 宝具ランクB 対艦宝具
・伊601潜水艦 宝具ランクA 対艦宝具(元ネタ:紺碧の艦隊)


・『偽・我が神はここにありて』(りゅみのじてえてるねっる~) 宝具ランクA++ 結界・対軍宝具

基本的な点は本家と変わらないが、魔力による強力な結界が追加されている上、旗もエウリュアレの遊び心で色々と強化されているためゼウスの雷すらも逸らす。また、エウリュアレ自身はこれの展開のため動けないが、発動と同時に旗の防御の後方に大量の重火器及び各種設置系攻撃兵器が展開することができ、敵に対して攻撃を行えるため攻撃も一応は可能である(なおその重火器も宝具ランクDの宝具扱いである。)。
さらに、エウリュアレ本人による気の抜けた声の真名解放により相手の戦意を削ぐことも出来る素晴らしい宝具である。なお本人は真名解放が恥ずかしいのであまり使いたがらない。また、真名解放は気の抜けた声でなければならないため切羽詰まった状況では真名解放に失敗してしまう可能性があるというリスクもある。なんでやねん。

・『なんかビーム撃てる剣』(びーむそーど) 宝具ランクA 対軍宝具

魔力を少しだけ流すとエウリュアレが適当に作った魔力増幅機で魔力が爆発的に増えて一万の人間(ただしギリシア人の勇者とする。スパルタ人なら10人程度)が一瞬で消し飛ぶ程度のビームが広範囲に出る。戦闘中に片手間でブッパするのが良いでしょう。消費する魔力は遠阪凛のガンド一発と同程度。
『エクスカリバーほどは強くない。まだセーフ』とエウリュアレは言う。
なお真名解放するとビームが一本に収束する。あいてはしぬ。

・『陰剣・陽剣』(いんけん・ようけん) 宝具ランクB 対人宝具

エウリュアレが、エミヤのあの剣を使いたいという願望から作り出した形だけ良く似た別物の剣。素材はアダマンタイトであり、アロンダイトであってもこれと打ち合えば刃こぼれは必至である。また、引き合う性質は付与魔術によって刀に完全に練り込んであるため無くすことはエウリュアレ以上の付与魔術の使い手でない限り不可能である。逆に言えばエウリュアレならできる。本人が出来ても意味はない。

・『吹き飛ばす七つの砲』(アヴェンジャー) 宝具ランクA 対人宝具

A-10のあれにバックパックがついたもの。エウリュアレ本人が装備して、撃つ。イメージするとしたらFGOのバサスロットと新宿のアーチャーの宝具を合わせたような感じ…いや、ガンダムSEEDのバスターガンダムの武器+バックパックな感じが近いかも。背中のバックパックからはミサイルが大量に飛び出す。
なお、弾丸は通常の劣化ウラン弾と神秘殺しの性質を付与した弾丸の二種類がある。神秘殺し弾は神、人外、魔術師などだいたいに効く。アキレウスにもダメージは通るし再生も遅らせることができる。ヘラクレスにも効くし『十二の試練』の耐性も効かない。復活はする。
真名解放はバサスロット宝具にミサイル掃射な感じの演出。

・『勇者の弓』(光の弓) 宝具ランクA- 対人宝具

とある時の勇者が使っていた弓の一つ。その矢は全ての怪異、神秘を撃ち抜く。
ビームも撃てる。


・『■を射■■■女■の弓矢』(アロー・オブ・ザ・エウリュアレ) 宝具ランク■ 対■宝具

彼女はやり過ぎた。現在は使用できない。



こんな感じです。書いてて思った。宝具多いな!?

とまあ複数宝具持ちって感じですね。ギル程ではないからまだまだ大丈夫。え?もちろんまだまだ増えますよ?ははっ。

ちなみにメドゥーサも地味(?)に強化されているのはナイショ。

次回、クラフター・エウリュアレ

…たぶん。


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第三話 エウリュアレとステンノ

ステンノ強化イベ。

無力な女神(無力とは言っていない)


 

 

 

最近姉が

 

「メドゥーサ?」

 

え、ちょ、まだなにも言ってな、まって、そこ首じゃなくてくちび

 

 

 

~ずきゅぅぅぅぅん~

 

 

 

はぁい。

 

メドゥーサじゃなくて、姉のステンノよ。

 

メドゥーサはどうしたかって?メドゥーサはそこでイっているわ。漢字は各自で当てなさい。

 

では早速。

 

最近、妹が辛そうだ。

 

毎日何かに追い立てられるように物を作ってはそれを振り回したりしているわ。

 

というわけなのて姉としてめんたるかうんせりんぐ?ってやつをやってみたいとおもうわ。

 

「エウリュアレ。」

 

「…あ、ステンノ。どうしたの?まだお昼ご飯には早いわよ?」

 

「あら、まるで私が常にお腹を空かせているかのような言い方ね?」

 

「え?違うの?」

 

「え?」

 

「…いや、うん。なんでもないわ。それでどうしたの?」

 

「そうそう、エウリュアレ、貴女どうしたの?最近ずっと武器を作り続けているじゃないの。」

 

「あー、それ?んー…言わなきゃだめ?」

 

「ええ。だって貴女、辛そうだもの。見ていてこっちも辛くなってくるぐらいには、ね。」

 

「そっか…。うーん、そんなかー。結構参ってるのかなぁ…。」

 

「それで?」

 

「…うん。最近悪夢を見るのよ。内容はなんとも言えないのだけど、軽く首をつりそうになりそうな内容とでも。」

 

「…悪夢は私にはどうしようもないわね。」

 

「…ですよねー。」

 

「そうね、辛いからといって延々と自分の世界に沈み混んだらいけないと思うわ。だってほら、悪夢は基本的には自分の中から来るものでしょうしね。」

 

「ステンノ…。」

 

「たまにはなにもせずのんびりしてみるのもいいと思うわよ?」

 

「…そうね。」

 

「じゃあ」

 

「でも、今日は作りたい気分だから作るわ!」

 

「えぇ…。」

 

「でも…うーん、ネタが少しマンネリぎみなのよねー。なんかない?」

 

「なんかって…。あ、じゃあ私にも使えるような武器とか無いかしら?」

 

「…ステンノに?」

 

「ええ。ただ妹に守られるだけの姉なんて嫌だもの。少し位は二人の役に立ちたいわ。」

 

「私としてはステンノの笑顔だけでいいんだけどなー。まあ、そうねぇ。魔力を使うとして、杖とか?それか魔力を矢として打ち出す弓? 投げボルグみたいに魔力を込めると相手をホーミングする槍もいいかな?…よし、それにしよう。」

 

「なにを作ってくれるの?」

 

「それは出来てからのお楽しみー。それじゃ、ちょっと待っててね。」

 

「ええ、わかったわ。」

 

 

………………少女作成中………………

 

 

「……メドゥーサ、貴女ブラフって物を知らないの?」

 

「…うー。」

 

「明らかにさっきの伏せカードはブラフじゃない。それにサイクロンを撃つのはダメよ。」

 

「でも伏せカード怖いじゃないですか…。」

 

「それで逆転されてちゃ意味がないわよ。あ、カオスMaxで守備表示のマシュマロンに攻撃するわ。」

 

「うぅ、負けました。」

 

 

「ステンノー?できたわよー?」

 

「あら、ちょうどよかったわ。どんなものができたのかしら?」

 

「ふっふっふー。これよ!」

 

「…これは…宝石の首飾り?それも2つ?」

 

「ええ。待機状態では赤と白の宝石の首飾りになっているわ。適当に隠密魔術掛けておいたからその状態なら多分ばれないわ。」

 

「…それってかなりのものじゃないのかしら?」

 

「いやー、どうせ相手にするのは神とかだろうし無意味よ無意味。」

 

「えぇ…。私流石に神の相手は厳しいのだけれど。というか戦うことになるような神って確実にアテナとかその辺りじゃない…。」

 

「まあ、そうなるわね。ちゃんと修行はつけてあげるから頑張ってね。それで、説明を続けるわよ。その宝石は魔力を通すと戦闘形態に変化するわ。赤の宝石は槍で、白の宝石は弓に変化するわ。」

 

「なにそれすごい。」

 

「ふふふ、頑張ったんだから。いやまあ本気だしちゃうと抑止力に押さえつけられちゃうから多少抜いてはあるけど。…いや、真面目に作ったら対界宝具っぽいのできちゃったし…。」

 

「…え?」

 

「まあそんな事はどうでもいいのよ。うん。まずは槍の説明ね。取り敢えず展開してみて。」

 

「え、ええ。ていっ。」

ガシャン

 

「…成功ね。その朱槍の銘は『紅炎』。まんまだけどそういう名付けのセンスは私は持ってないから諦めて。その槍は魔力を通すと火炎が出るわ。」

 

「へぇ…軽いわね。まるで絹を持っているみたい。それで?どの程度でどのレベルの炎が出るの?」

 

「先にそれを聞く辺り私という存在について理解してるわね。うん。」

 

「あの…びーむそーど?を見たら聞くわよ…。置いてあったあれを拾っちゃった時は大変だったんだから…。」

 

「島が半分消えたものねー。あれはちょっとやり過ぎたと後悔はした。」

 

「反省は?」

 

「それでその槍は魔力を通すと火炎が出るわけだけど、基本的には刃のある方向に火炎が出るわ。」

 

「してないのね。それで、どの程度?」

 

「んー、15スパルタくらいかな?」

 

「つまり15000人の兵士を消し飛ばせる程度ってことね。ふざけてるのかしら?」

 

「いやー、ちょっとがんばった。はじめての姉への一生残るプレゼントだもの。」

 

「いっそもっと平和なものの方がよかったわよ…。」

 

「え?砲がよかった?」

 

「…これ突き刺して魔力通したらどうなるのかしらねー?」

 

「…ごめんなさい。」

 

「全く。」

 

「あ、ちなみに火炎は出す方向を意識すればどこからでも出せるわよ。頑張れば後ろと前に同時にぶっぱなすとかもできちゃう。つまり30スパルタ!」

 

「今さらだけどスパルタってなによ。単位?」

 

「人類史上最強クラスの人種と私は記憶してるわ。ギリシアのトップクラスの英雄が普通な種族って考えておけばいいと思う。」

 

「なにそれ怖い。」

 

「一騎当千を地で行く辺りすごいと思う。と、まあ槍はそれと、魔力を込めつつ投げると加速しつつホーミングしつつ炎を周辺にばらまきつつ、着弾すると刃からビームブッパ、あと投げたり撃ったり落としたりしても手元に戻ってくるわ。」

 

「すごいわね。ただ私に筋力はないから投げられないし、そもそも槍を撃つってなによ。」

 

「それは次ね。取り敢えず槍を待機状態にしてみて。念じれば出来るわ。」

 

「わかったわ。」

シュイン

 

「…うん、これも成功っと。それじゃ次は弓ね。」

 

「てい。」

ガシャン

 

「こっちも成功っと。」

 

「これは…銀?にしては絹レベルに軽い。というかでかいわねこれ。」

 

「ふふふ、エウリュアレ驚異の技術力ってやつよー。あ、銘は『白雷』ね。」

 

「それで?これにはどんなとんでも能力をつけたの?」

 

「よくぞ聞いてくれました!まずこの弓は基本的に矢は使わないわ。代わりに魔力を打ち出すの。」

 

「…普通ね。」

 

「普通じゃないです。あ、もちろん魔力増幅機付きだからガンド一発位の魔力で撃てるわ。射撃タイプは拡散、収束、速射、三点バーストの3つよ。」

 

「範囲とかは?」

 

「拡散だと正面を0として方位20から340の方角にビームが飛ぶわ。収束は…まあ普通のビームとでも。速射は収束を魔力を込め続ける限り打ち続けて、三点バーストは三発撃つって感じ。威力は…拡散はまあ2スパルタぐらい。収束は…まあちょっと山が吹き飛ぶ程度よ。」

 

「…普通ね。」

 

「普通じゃないです。んでこれはもうひとつ能力があるのよ。」

 

「…なにがあるのかしら?」

 

「この弓に物をセットして矢のように撃つと、魔力で加速して撃てるの。」

 

「…それがなにかになるの?」

 

「さてここでさっきの槍よ。弓で撃つのも投げる判定に入るみたいなのよ。なんでか。つまり、」

 

「高速で回りに火炎をばらまくことが出来る、と。」

 

「しかもホーミングする上槍は帰ってくるしね。どうよ!」

 

「すごいわね。ありがと、エウリュアレ。」

 

「いやいや、私も意外と得たものがあったからいいのよ。特に形態変化ははじめての試みだったからね。まあ、魔力とかの関係でかなり純度の高い宝石が必要なのがネックだけれど。」

 

「ふふ、やっぱり貴女は笑顔の方がいいわ。」

 

「…そうなのかな?ありがとう、ステンノ。よし!それじゃあ早速鍛練といきましょうか!」

 

「え、まって、明日でもいいんじゃないかしら…」

 

「なにいってるのよステンノ、善は急げよ!ほらほらはやく!」

 

「…もう。わかったわよ、ほら、メドゥーサも来なさい。エウリュアレだけだとなんか暴走しそうだし。」

 

「あ、はい。」

 

…まあ、エウリュアレが笑顔になったし良しとしましょうか。

 

 

「取り敢えず一日一万回感謝の突きからね!」

 

 

…これ生き残れるかしら…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↑ここまでステンノ

↓ここからエウリュアレ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――地獄を見た。

 

 

世界を闇が包んでいた。

 

 

―――地獄を見た。

 

 

街は廃墟となっていた。

 

 

―――地獄を見た。

 

 

善人も、悪人も、犬も、猫も、鳥も、花も、木も、空も、全てが等しく絶えていた。

 

 

―――地獄に、居た。

 

 

そこにあるのは無と、黒と、歪みだけだった。

 

 

―――私は、そこに居た。

 

 

ただの人間だったわたしは、瓦礫に押し潰されて死んだ。

 

 

無力だったわタしは、■に焼かれて死んだ。

 

 

お人好しだったワたしは、誰かを助けて落ちて死んだ。

 

 

誰かの死を受け入れられなかったわタシは、首を切って死んだ。

 

 

運の無かったワタしは、■に飲まれて殺された。

 

 

好奇心旺盛だったワタシは、爆発に巻き込まれて殺された。

 

 

■の奔流に巻き込まれて殺された。

 

死んだ■が成り果てた化け物に食らわれて殺された。

 

黒い■■に、殺された。

 

またわたしは殺される。

 

またワタシは殺される。

 

じゃあ、私は?

 

 

家族を愛していた私は、妹と弟を助けて死んだ。

 

父親似の赤毛の子供。

 

それで、良かった。

 

助かって、良かった。

 

だけど――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤毛の《少年/少女》は地獄の中に立っていた。

 

《少年/少女》は前に進めずにいた。

 

私はそれに近づいて、《少年/少女》を《抱き締めてしまった/背中を押した》。

 

そして《少年/少女》は、《捕らわれてしまった/また歩き出した》。

 

そして、私はそれを見て―――――――

 

 

 

 

 

微笑み、言った。

 

《もう離さないから/信じて進みなさい》、と。

 

 

 

 

私は願ってしまった。

 

 

まだ、消えたくないと。

 

二人を、《守っていたい/見守っていたい》と。

 

それが許されることのない願いと知りながらも、

 

 

 

願ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

願いは、叶えられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―っ!」

ガバッ

 

まだ、夜中だ。

 

「…はぁ、はぁ、はぁ…。」

 

身体中に嫌な汗がまとわりついている。

 

また、あの夢だ。

 

ゼウスの祝福を受けて以降、毎日のようにこの夢を見る。

 

まるで自分が自分でないような感覚の夢。

 

なにかに侵されるような感覚。

 

地獄と形容するに相応しい光景。

 

幾度も殺される。幾度も絶望する。

 

それがまるで私の未来を表すことのような気がして、怖い。恐ろしい。

 

何よりこれの正体を掴めないのが辛い。正体不明は不明故に怖いのである。ばれればそうでもない…かも?

 

多分私なんだろうけど…わからん!前世だとしても記憶はさっぱりないし!

 

うーん、でもどうしようもないしなー。

 

しゃーない。貘の絵でも書いて枕の下にでも入れとこ。

 

はぁ…。ステンノに言われた通りに明日は一日のんびりしようかな…。なにか気分転換になるものがあればいいんだけどなぁ…。

 

…そうだ、本気で武器一式作ってみようかな。抑止力も多分なんとか出来るし。気合いで。

 

よし、そうしようっと!

 

 




ステンノが強化されてしまいましたとさ。これで三人とも戦えちゃうという。前衛のメドゥーサ、後衛のステンノ、どっちも行けるエウリュアレ。強い。

今回はステンノのステータスとか。

身長:134cm
体重:31kg
出展:ギリシア神話(改)
地域:欧州
属性:混沌・善
隠し属性:天
一人称:私
二人称:貴方、貴女
三人称:彼、彼女
イメージカラー:白
特技:裁縫、料理
天敵:なし
レア度:☆4


パラメーター
筋力:E-
耐久:E-
敏捷:B
魔力:EX
幸運:EX
宝具:A+

スキル
吸血:D 正直美味しくない。メドゥーサへのお仕置きにしか使わない。
対魔力:EX エウリュアレに習った
神性:A
魅惑の美声:A++
魔力放出(炎):B 槍のおまけ。

宝具
・『女神の微笑』(スマイル・オブ・ザ・ステンノ) 宝具ランクB 対人宝具

うまく行くとキュン死しちゃうすごい笑顔。女であっても効くやつは効く。


・『紅炎』(こうえん) 宝具ランクB+ 対軍宝具

エウリュアレがステンノのために作った朱槍。待機状態では赤い宝石の首飾りである。
槍の状態でも絹のように軽い。
魔力を流すと火炎に変換して放出する。また、投げるとホーミングしつつ火炎を広範囲にばらまくという軍隊殺しな能力も持つ。弓で放つのもオーケー。


・『白雷』(はくらい) 宝具ランクA+ 対軍宝具

エウリュアレがステンノのために作った銀弓。待機状態では白い宝石の首飾りである。
弓の状態でも絹のように軽い。
魔力を増幅してぶっぱなす脳筋仕様。前方40度の方向に撃つ拡散、山を消し飛ばす収束、収束を魔力を流し続ける限り撃つ速射、三発撃つ三点バーストの四種類の射撃がある。連射速度は秒間六発。
また矢や槍を撃つこともできる。そのときは亜音速まで加速させることが可能。紅炎と合わせると亜音速で高精度ホーミングしつつ炎をばらまきつつ飛ぶ槍ができる。なんじゃそりゃ。



ステンノの強化は据え置き。主人公はエウリュアレだから仕方ないネ!


ついででエウリュアレの追加データ

身長:141cm 牛乳をのむのです!
体重:36kg 痩せたり太ったり大変。


敏捷:B+ 走り込みの成果


射撃:D 練習した。
道具作成:A+ 新たな境地へ。
縮地:C 三段突きを目指して


宝具

・『■を射■■■女神の弓矢』(アロー・オブ・ザ・エウリュアレ) 宝具ランク■■■ 対界宝具

抑止力は困惑している!


・『■■■■■■■』(■■■■■■) 宝具ランク■ 対■宝具

ヤバイ。


・『旭の旗の下に』

追加兵器
・伊401潜 宝具ランクA- 対艦宝具
・伊501潜 宝具ランクA- 対艦宝具
・伊502潜 宝具ランクA- 対艦宝具
・伊503潜 宝具ランクA- 対艦宝具
・巨大空母:『建御雷』 宝具ランクA 対軍宝具
・艦上戦闘機:『電征』 宝具ランクC+ 対人宝具
・中戦車:『九式・蒙琥』 宝具ランクB- 対人宝具

ナチュラルに五隻も巨大艦艇を作るチート。なお作業員一名な模様。

これが活躍するのはいつになるやら。…無いかも。

次回、エウリュアレ死す。

デュエルスタンバイ!


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第四話 第三と半分の試練

高評価とかお気に入りとかがすごい勢いで増えていてプレッシャーで死にそうな今日この頃。

戦闘描写は苦手ゆえ許してくれるとワンコは嬉しい。

あとご都合主義とキャラ崩壊は仕様ゆえほんと許してほしい。

追記:まさかのルーキー日間6位!?ひ、ひえー!?が、頑張ります!


 

メドゥーサだと思った!?残念!エウリュアレでしたー!

 

 

いや、うん、取り敢えず今の状況を説明しよう。

 

 

ヘラクレスが来ました。

 

 

なんでさ。

 

 

「いやー、ほんとなんでであろうなぁ。」

 

「あんたのせいでしょうが!」

 

「えー?これでもわし全能神だよ?そうなら流石にわかるわ。」

 

「にしちゃ女心がわからないわねぇ。まあ私もわからないけど。」

 

「んで、なんでなんだ?」

 

「絶対あれよ、ヘラが嫉妬でもしたのよ。んで私を殺すためにヘラクレスに動くようにしたんでしょ。」

 

「なにを言うか!ヘラが嫉妬なぞ…するかも。」

 

「いっそ否定したなら楽だったのに。」

 

「…それで、どうするのだ?」

 

「取り敢えずステンノとメドゥーサは地下に隠れてもらっているから心配ないとして、貴方はどうするの?」

 

「…流石に援護するわけにもいかんしなぁ…。なんと言われてヘラクレスを動かしてるかもわからぬし。」

 

「そうね。貴方が洗脳されてるみたいな理由だったら余計にヘイトを稼いじゃうしねぇ…。でも勝てる気がしないんだけれど。」

 

「そりゃヘラクレスだからな。ヘラは嫌っておるが、わしはあやつは気に入っておる…というか息子だしな。本人に何かするとヘラにばれるからこっそり周りの人間に根回ししたりしとるがなぁ…。それでもあやつは規格外だ。なに?ヘラが嫌っておるのはわしのせい?美女がおったら襲ってしまうのは仕方ないよネ!」

 

「ノッブは黙っといて…いやこいつゼウスだったわ。…せめて魔術でも使っていれば起源弾で倒せたんだけど…ないからなー。」

 

「あやつは完全に技量だからな。」

 

「…やるしか、ないかー。」

 

「…行くのだな?」

 

「ええ。骨は拾ってくれると嬉しいわ。」

 

「まさか、君が死ぬとは思えんが?」

 

「いや、普通に雑魚よ。うん。まあ、行ってくるわ。」

 

「ああ、行ってらっしゃい。」

 

 

……………………………………………

 

 

 

 

ああ…ここが私の死に場所なのか…。

 

 

「…貴様がエウリュアレか。」

 

「…ええ。その通り、私がエウリュアレ、一応女神よ。どんなご用かしら、英雄ヘラクレス?」

 

「簡単なことだ。貴様の首を取ることと貴様に捕らえられた我が父を救い出すことだ。」

 

「…じゃあゼウスを引き渡したら見逃してくれるかしら?」

 

「なに?どういうことだ。」

 

「だって私ゼウスを捕らえてなんてないもの。あいつが勝手にうちに来ているんだし。」

 

「…なぜ父が貴様のところに来るのだ。」

 

「私を愛人にしようと頑張ってるのよ…。ほんと止めてほしいわ。ほんと。おかげでこうやって貴方が来るようなことになっちゃったし。」

 

「なるほど、ヘラか。」

 

「ええ。…貴方も苦労しているみたいね。」

 

「まあな。今回の試練は少しおかしいとは思っていたが、そういうことだったのか。」

 

「…それで、見逃してもらえないかしら?ほら、私ただのか弱い女神だし?正直赤子より弱い存在だし?」

 

「…すまんな。父を救うのも一つだが、お前の首を取ることも命令されているのだ。」

 

「…ほんっとなんでなのよ…。」

 

「ヘラだろうな。」

 

「ですよねぇ…。取り敢えずゼウスを返した方がいいかしら?」

 

「ああ。」

 

「わかったわ…。ゼウスー。取り敢えずオリュンポスに帰ってくれないかしらー?ヘラクレスが困るからー。」

 

「…よかろう。ではエウリュアレよ、また来る。」

 

「私としては来なくていいです。じゃあね。」

 

「…死ぬなよ。」

 

「頑張るわー。」

 

「…親しいのだな、あの全能神と。」

 

「ええ。流石に毎日のように会っていたらこうもなるわ。」

 

「毎日だと?」

 

「ええ。こっちとしてはいつ襲われるかわからなくて怖いわ。」

 

「…まあ、お前の容姿ならばわからないこともないが…。」

 

「なに、貴方まで私を…」

 

「まさか。私には愛する妻が居るのだからな。」

 

「それならよかったわ。…さて、そろそろ始めましょうか。」

 

「…なに?」

 

さてさて、陰剣陽剣でどこまで行けるかしら。

 

「剣、それも二刀だと?」

 

「ええ。我流だけどね。貴方相手にどこまでやれるか試させてもらうわ。」

 

「気に入った。…いいだろう。かかってくるがいい!」

 

縮地で近づいて降り下ろす!

 

「なにっ!?」

 

「せぇりゃあ!」

 

ガキィィィン

 

「ぬう、まさか一瞬で間を詰められるとは。それになんという威力、なんという重い一撃。お前、本当に女神か?戦女神とかの間違いではないのか?」

 

「まさか!私はただの偶像、美の女神に近い変な存在よ!」

 

「そう、かっ!」

ブオォン

 

「うひゃあ!?こわっ!大剣こわっ!」

 

縮地で下がってなかったら死んでた!ヘラクレスこわい!

 

「今の距離でかわすのか!?確実に当たると思ったのだが。」

 

「一発もらったら死ぬのだもの、そりゃあ全力で避けるわ、よっ!」

 

縮地で近づいて切る!狙うは腕!できたら武器落として!

ザシュザシュ

 

「ぬううん、一撃入れられるとは。なんて速度だ、目で追えん。」

 

「…えー、今のかなり全力で切ったんだけど…表面ちょっと切っただけなのかー。」

 

「…ではこちらからも行かせてもらおう!」

ドカァン

 

踏み込みで地面えぐれたぁ!?

 

「ぬおぉう!」

ブオォォォン

 

ドカーン

うわ、薙ぎ払いの風圧で柱が折れたぁ!?

 

「うぴゃあ!?」

 

縮地縮地!いやなんで縮地に追い付いてくんのこの筋肉ぅ!?

 

「ぬん!」

ドガァァァァン

 

「にゃぁ!?」

 

ええい!くらえ陰陽剣!

 

「てりゃあ!」

 

「なに!?剣を投げるとは正気か!」

 

「当たり前よ!私は正気だ!」

 

びーむそーどを使わざるを得ない!

 

「な、剣の軌道が変わっただと!ッチイ!」

ガキンガキン!

 

あちゃー、弾かれちゃった。だがこれはどうかな!

 

「びーむそぉぉぉぉど!」

ドカァァァァァァン

 

「なにい!?」

 

ドーン

 

 

「…どう、かしら。」

 

「…ぬう、今のは効いた。」

 

「…まじかー。」

 

「どうした?もう無いのか?」

 

「いやー、今のやつ、私ができる最高クラスの一撃なんだけど…えぇ…。」

 

避けられないように広範囲に広げたのが間違いだったか。でもヘラクレス殺したらあとに響きそうだしなぁ…。

 

「仕方ない。私の奥義、食らってみなさい!」

 

来い、『勇者の弓』!

 

「む、次は弓か?」

 

「いくわよ!…九つの矢よ、光を纏いて我が敵を射よ!九つの矢(ナインアロウズ)!」

ドヒャア!

 

「ならばその奥義、正面から打ち砕こう!『射殺す百頭(ナインライブズ)』!」

 

あ、やばい。

 

今撃った矢、爆弾矢だあれ。

 

しかもヘラクレスさんめっちゃ近いんですけど。これ爆風に巻き込まれますねぇ!?

 

お疲れさまでした。エウリュアレの冒険はここで終わってしまった!

 

あふん。

 

ドカァァァァァァン!

 

 

 

 

↑ここまでエウリュアレ

↓ここからヘラクレス

 

 

 

流石だ。

 

まさか俺が迎撃することすらも読んで爆発する矢を撃つとは。

 

俺がここまでやられるとは。

 

死なない化け物ならばともかく、人間の形をしたもの、それも無力と言われていたあの女神がだ。

 

だがまだ俺は戦える。

 

さあ、次はどこから来る?どんな力を見せてくれる!?

 

 

 

 

…………来ない。どうしたのだ?まさか、逃げた?

 

…む?

 

 

「ばたんきゅー…。」

 

…は?

 

 

 

~少々お待ち下さい~

 

 

 

……どういう、ことだ?

 

爆発する矢を迎撃したらエウリュアレが倒れていた。

 

うーむ。まさか射殺す百頭が進化して十連激を打ち込めるようになったとかか…?にしては外傷は見当たらないが…。

 

 

「う、うーん。」

 

「む、気がついたか。」

 

「あ、れ?まだ生きてる?」

 

「ああ。それで?何があった?」

 

「えっと…自爆しました。はい。」

 

「…は?」

 

「いやー、間違えて爆発する矢を撃ってしまって…。」

 

「は、ははは。つまり、なんだ?俺はお前さんのうっかりでここまで追い詰められたと?」

 

「いやまあまだ手はあったけど…どちらにせよ私は負けていたと思う。」

 

「ほう、なぜそう思う?」

 

「だって、まだ対人戦は修行の途中だもの。軍隊相手ならなんとかなるのだけど一対一はまだ無理よ。」

 

「…修行の途中だと?」

 

「ええ。まだ作れていない武器もたくさんあるし、まだ完璧でない技もあるから。」

 

「…ふむ、もしそれが完璧であったらこの戦い、どうなっていた?」

 

「…少なくとも、5回は貴方を殺せるわ。」

 

「ふっ…ふっははははははははははは!言うじゃあないか、エウリュアレ!やはり気に入った!」

 

「…へ?」

 

「殺すには惜しいな。ああ、どうにかできないだろうか…。」

 

「え、え?ころさないの?」

 

「…そうだ、父を頼ろう。」

 

 

ペカー

「わしを呼んだか?」

 

「…うむ、いつから見ていたかは知らぬがどうにかできないであろうか。」

 

「…そうだな、ではわしから一つ予言を与えよう。『エウリュアレは未来において世界を救うであろう。故に殺してはならない。』とな。」

 

「…なんと適当な予言だ。」

 

「ほんとね。未来とはいってるけど何時なんて言ってないものね。ずるいわー。全能神ずるいわー。」

 

「だがそんなもので退けるのか?というかヘラをどうするのだ?」

 

「…どうしようかのう。」

 

「えぇ…。」

 

「…全能神とは一体…。」

 

「…まあ、なんとかしよう。うむ。」

 

「頼むわよ。いやほんと。まだ死にたくないし。せっかく助かったんだからまだ生きていたいわ。」

 

「俺としても成長したエウリュアレと戦ってみたいからな。」

 

「わしもエウリュアレをわしのものにしたいからな。というかエウリュアレよ、そもそもヘラクレスを殺す気など無かったんじゃろ?」

 

「…やはりか。」

 

「…え、ばれてたの?」

 

「ああ。なんというか、殺気が無かったからな。というか戦いのなかで『うぴゃあ!?』なんて悲鳴はおかしいだろう?」

 

「う、うるさいわね!怖かったのよ!」

 

「ははは。」

 

「むー。でもまあ、取り敢えずは終戦ってことで良いのかしら?」

 

「ああ。」

 

「そうじゃな。」

 

「じゃあ、取り敢えずメドゥーサとステンノを地下から出してくるわ。」

 

「うむ。」

 

タッタッタッタ…

 

 

「…なあ、ゼウスよ。」

 

「なんだ?」

 

「あいつは、エウリュアレは何者なのだ?あれが神とは思えん。まるで人間の小娘ではないか。」

 

「わしもそう思う。が、そこが良いのだよそこが。」

 

「…そういう考えをしているからヘラが嫉妬するのではないだろうか?」

 

「…まあそうだが…すまぬ。治せん。」

 

「だろうな。」

 

 

「…へえ、貴方がヘラクレス?」

 

「むう!?何奴…む、エウリュアレか?」

 

「あら残念。私はエウリュアレの姉のステンノよ。」

 

「ふむ…エウリュアレにそっくりだな。だがお前はなんというか…性格は神に近いのだな。」

 

「というよりはエウリュアレが人間に近すぎるのだと私は思うわ。」

 

「なるほど、そうかもしれんな。」

 

「にしても…エウリュアレがやられたと聞いてどんな化け物かと考えていたけど、普通の人間なのね。ちょっと身長は大きいけど。」

 

「いや上姉様、これはちょっとではないと思うのですが。私の二倍位ありませんか?」

 

「とすると、お前がメドゥーサか。」

 

「はい。はじめまして、英雄ヘラクレス。貴方の活躍はここにたまにくる人間に聞いています。」

 

「…たまにくる人間?」

 

「はい。エウリュアレ姉様を信仰している人間がちらほらと各地に居まして、その人たちがたまに来るんですよ。」

 

「こんなところまでか。すごいのだな。」

 

「ええ。自慢の姉です!」フンス!

 

「…ふむ、大切にしろよ。にしても、戦闘の後だからな、腹が減った!」

 

「あら、じゃあご飯食べる?ぱぱっとつくってあげるわ。」

 

「なに、女神の料理だと!?」

 

「上姉様の料理はとても美味しいんですよ。」

 

「頂こう!」

 

「じゃあご飯にしましょう!腕がなるわ!」

 

 

「…なんて平和な世界なのかしらねー。」

 

「良いではないか。無駄に殺しあうよりは数倍良い。人間の間引きなんてしなければならないわしとしては平和なことは良いことだよ。」

 

「まあ、平和を崩すのも神なんだけどね。」

 

「…すまない。」

 

「…頑張りましょうね。うん。」

 

 

「ほら、エウリュアレ!何してるの!手伝って!」

 

「ええ、わかったわ!すぐ行く!」

 

 

 

 

 

 

「…あれ、わしは?放置?わしの扱いひどくね?わしにもご飯おくれー!」

 

 




こんな駄文になったのは私の責任だ。だがワンコは謝らない!

\ショチョー!/

いや…うん。なんて駄文なのだ。

頑張って精進します…。


今回はヘラクレスのマテリアルとか。

マテリアル(3話)

身長:253cm
体重:311kg
出展:ギリシア神話(改)
地域:欧州
属性:秩序・善
隠し属性:天
一人称:俺
二人称:貴様・お前・○○
三人称:貴様ら・お前たち・○○
イメージカラー:鉛
特技:武芸
天敵:ヘラ
レア度:☆5

パラメーター

筋力:A+
耐久:A
敏捷:A
魔力:A
幸運:C
宝具:A

スキル

戦闘続行:A
神性:A
心眼(偽):A
勇猛:A
対魔力:B

宝具

・『射殺す百頭』(ナインライブズ) 宝具ランク:C~A+ 種別不明

ヒュドラ殺しの技を応用したもの。とてもつよい。


・ネメアの獅子の毛皮 宝具ランクA 対人(自己)宝具

人の産み出したあらゆる道具を無効化する特性を持つ。ヘラクレスはこれを鎧のようにして全身につけている。
なおエウリュアレはこれを当たり前のように突破して腕を斬っている。神だしね。

・ヒュドラの毒 宝具ランクA 対人宝具

ヒュドラから採取した毒。強い。



とまあこんなところ。

ついででエウリュアレに追加情報。

宝具
・『九つの矢』(ナインアロウズ) 宝具ランクC 対人宝具

九本の矢を同時にはなつだけの劣化射殺す百頭。射殺す百頭との相違点というと九本全て違う能力を付与できる程度。そこまで強くない(ヘラクレスと比較して)。


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第五話 神と女神と抑止力

UA10000突破…だと?

なんてこった、プレッシャーがきついぜ!

そしてプレッシャーの結果駄文にしてしまったワンコを許してくれ…。


どうも、メドゥーサです。

 

最近やけに神様がうちに来ます。

 

どうもヘラクレスとの戦いの結果下姉様の噂が尾ひれ付でオリュンポスとか各地に広がってしまったらしく、色々な神が降臨するようになってしまいました。

 

特に良く来るのはゼウスとアテナ、ヘパイストス、あとヘスティア神の四人ですね。ゼウスはまあいつも通りですね。

 

アテナ神はよく武器の打ち直しや新しい武器の作成の依頼に来たり、下姉様に稽古をつけたりしています。この前も、『アレスの野郎に盾壊されたからアレスに壊されないような強い盾を作ってくれ!今すぐだ!』とか言って盾を作らせていました。あのときは初めて下姉様の泣きそうな顔を見た気がします。

 

ヘパイストス神は下姉様と話が合うようで、武器とか防具とか色々な事について話しています。二人はなんというか…仕事仲間みたいな感じですね。

 

それでヘスティア神なのですが…下姉様はやけに信頼というかもう信仰に近いぐらいには信じているようなのです。初めて来られた際には全力でもてなしていましたし、敬語ですし。弟との扱いの差がひどいと私は思います。ゼウスは泣いていい。

 

 

 

それで、なんでこんな話をしているかというと…

 

 

「死ね!エウリュアレェェェェ!」

 

「なんでよおおおおおお!?」

 

 

こうなってます。

 

いやー、アテナが『この世で一番美しいのは私だ!』とか宣言していてですね、素で『え、エウリュアレ姉様じゃないですか?』って返してしまいまして…こうなりました。

 

 

「一番美しいのは私だぁぁぁぁぁ!」

 

「そんなの私は知らないわよおおおお!?」

 

 

あーあー、槍をぶんぶんと振り回してるよ…。

 

 

「というか!私は美しいよりも可愛いほうがいいわ!貴女は美しい!私は可愛い!それでいいじゃない!」

 

「なに!?…つまり私は美しいのだな?エウリュアレよ!」

 

「ええ!少なくとも私なんかよりは美しいわよ!メドゥーサの美しいの観点が周りとずれているだけだから!」

 

「うん…うん、そうだな!私は美しいのだ!流石だエウリュアレ!」

 

「はぁ…死ぬかと思ったわよ。」

 

「なにを言うか。お前が本気を出したら我が父でさえも勝てんだろうに。」

 

「んなわけないでしょ。これでもか弱い女神よ?戦闘前提の貴女たちとは違うのよ…。」

 

「まあ、そうなのか?」

 

「そうなのよ!もう!」

 

「ははは!そう怒るなって!」

 

「もー!」

 

 

なんか私の感覚がおかしいことになった。姉様たちのほうが美しいと思うんですけどねー。

 

 

「みんなー、ご飯よー。手伝ってちょうだーい!」

 

「おお!ステンノの料理か!今行く!」

 

 

そうそう、あと上姉様も有名になりました。美の女神ではなく料理の女神としてですが。この料理を食べるためだけに来る神様もいるほどです。

 

巷では『料理のステンノ、鍛治のエウリュアレ、魔眼のメドゥーサ』と言われているそうです。

 

 

「メドゥーサも!ご飯よ!」

 

「はーい!今いきます!」

 

 

…………………………………………………

 

 

 

「…うん、今日も美味しくできたわね。良かったわ。」

 

「ううむ、やはり美味いな。ステンノよ、やはりわしの元で料理の神にならぬか?」

 

「ごめんなさいね、ゼウス。私はここの生活が気に入っているの。だからまだ無理よ。」

 

「ぬう、そうか…。」

 

「というかゼウス、それただ単に貴方がステンノの料理を独り占めしたいだけでしょ?」

 

「ぐ、ばれたか。」

 

「ふふふ。まだ、ね。いつかはそっちに行くことになりそうだから我慢なさい。」

 

「むう…。」

 

「…そうだ、エウリュアレよ。」

 

「なにかしら、アテナ。」

 

「お前、旅に出てみないか?」

 

「…なんでさ?」

 

「正直なところだな、お前はこの島に収まるような存在ではないと思うのだ。それに色々なところでさまざまな物を見ればさらに色々な物を作れるようになると思うのだ。それで私にもっと良い武器を作れ。」

 

「うん、絶対に最後のだけでしょ。」

 

「当たり前だろう。」

 

「開き直ってやがる…。」

 

「それで、どうなのかしら?」

 

「んー…、ちょっと考えさせて。」

 

「良かろう。良い返事を期待している。ステンノ、おかわりいいか?」

 

「はいはーい。」

 

 

「…旅かー。」

 

 

 

旅…狙われる存在でしかない私たちには危険ではないのでしょうか。

 

「大丈夫だ。手を抜いてヘラクレスと対等にやりあったとか私やゼウスと対等に話ができるだとか色んな噂が広がっているから少なくともエウリュアレはバカなやつに襲われることはなかろうよ。」

 

「逆に各地で試合をやらされそうな気はしますけどね。」

 

「ははは、まああいつならなんとかするさ。どちらかというとあいつが気にするのはお前たち姉妹のことだろうな。」

 

「やっぱりそうですか?」

 

「ああ。あいつは優しいからな。」

 

「…ですね。まあ…すこし話し合ってみます。私としては下姉様のやりたいようにやってほしいですし。」

 

「私もあいつにはもっと強くなってほしいからな。出来るならばしてほしいのだがなぁ。」

 

 

旅ですかー。

 

 

 

↑ここまでメドゥーサ

↓ここからエウリュアレ

 

 

 

んー、旅かー。

 

いつかは行きたいとは思っていたけどなぁ。

 

…まあステンノもある程度は自衛出来るだろうし大丈夫かな?

 

そういえば最近服がきつくなってきた。おかしいなぁ、私は成長しないはずだけどなぁ。

 

そこでゼウスに聞いてみたら、『祝福ついでに成長するようにしておいたぞ!だってあれじゃろ、成長したらメドゥーサのようにボンキュッボンになるんじゃろ!?あ、もちろんいい具合のところで止まるから安心すると良い!』って言われた。思わず殴ってしまった私は悪くないと思う。というかどちらにせよ黒髭に狙われるからあまり変わらないような…。

 

というか私メドゥーサと瓜二つになっちゃうのかー。あれ、でもそのあとゴルゴーンみたいになるんじゃないか?ステイナイトメドゥーサ位で止まってくれると嬉しいなー。

 

…取り敢えず旅は二人が反対しなかったら出ようかな?

 

ただその前に船はたっぷり作っておかないといけないわね。確実に作る場所がないし。

 

ふふふ…、目指せ旭日、紺碧、高杉三艦隊!いえあ!

 

あ、でもその前にあれだ、本気で武器防具一式作ろうかな。

 

という訳でイクゾー!

 

デッデッデデデデ

 

カーン

 

 

…………………………………………………

 

 

という訳で完成したものがこちらです。

 

本気で作った物は色々とヤバイものなので私以外は使えないようになってます。ただまあこれに関しては呪い扱いみたいだから解呪の上手い人がいたら使えるようになってしまうかも知れないのはすこし怖い。できうる限りのことはしたけど。…まああれか、出さなきゃいいか。

 

今回作ったのは剣、槍、アサルトライフル、刀、服、盾、杖の7つ。ちょっとやり過ぎたような気もするけど気にしてはいけないかな?ま、いっか。さあ、説明いくわよー。

 

まずは剣。

 

形はエクスカリバーを模した物で、もちろんエクスカリバーみたいなこともできる。つまりブッパ!では対城宝具かって?残念、これは対人宝具なのです!

 

真名解放をすると一度ビームをぶっぱなした後に魔力が刀身に収束、その状態で斬ると…まあ恐ろしい威力が出るわけだ。これを説明するとしたらホースの例えが良いのかな?通常のビームがホースの先を潰したあれならこれはウォーターカッターってところかな?まあつまり…対城宝具の威力の対人宝具ってところかな。騎士王サマが個人に向けてエクスカリバーぶっぱなすようなもの。あ、もちろん収束後のフェイントビームもできるよ!

 

次は槍。

 

これはあんまり特殊なことはないかな。形はトライデント…にしたかったけどポセイドンに悪いのでドラクエ9とかの『きしんのまそう』みたいにした。ただ…ゲイボルグみたいに必中にするのもつまらないので因果逆転の呪いをちょっと使ってみた。内容は、『当たったから死んだ』ではなく『死んだから当たった』みたいな感じ。逆に言えば死ななければ当たらない。当たらないかどうかの判定は幸運値で計算するみたい。TRPGとかでいうラックだね。一応同じかたちのものをもう一本作ってあって、そっちは8分の1で即死って感じ。

 

アサルトライフルは…まあ普通かな?形はM4カービンまんま。ちょっと弾頭がホーミングするのと神秘特効なくらい。発射レートは毎分2000発程度。普通。魔力を通すとちょっと高火力なビームが出る程度でしかない。サブウェポンかなぁ…。

 

刀は…もっと普通。今回作ったなかでは一番普通だと思う。だってビーム出ないし。ただ、なぜかこれを持っていると縮地の性能が上がるのと、あとどうも勝手に対魔の力が着いた程度。弱い。まあ刀好きだから使うんだけどね!

 

次は…服ね。服装は今までと同じだけど、これは私の体が成長するとそれに合わせて合ったサイズになるようになっているわ。あとある程度の攻撃は完全に遮断、遮断しきれなくても軽減できる!そして自己修復するというおまけ付き!すっぽんぽんになっても三秒で全て戻る!しかも水洗い可!まあビームが出ないので普通かな?

 

あとおまけでコート。フード付で気配遮断C程度の能力が得られる優れもの。上の服とは絶望的に合わないのがネック。

 

あと盾。形はハイラルの盾で、これはロー・アイアスの発想を下にして作った。十枚の圧縮アダマンタイト板を重ねたものでおそらくこれを斬るのは不可能に近いと思う。

 

あー、アマダンタイトがなにかって?まあ…硬い鉱石?その程度よ。

 

そして最後は杖。

 

さて杖というと魔力弾を撃つための武器だったりするわけだけど…私が作るのだからもちろんそんなものな訳がない。

 

皆は知っているだろうか、とある仮面ライダーの武器を。そう、

 

リボルケインである。

 

あれは剣ではなく杖なのだ。本編ではキングストーン等の無限のエネルギーを相手に送り込んで爆発させるというえげつない武器だったが、そんな無限のエネルギー源なんてないので魔力を増幅しまくってなんとかする。

 

結果としてまじでリボルケイン染みたものになった。わろた。

 

ロマンもあるので相手を殺すときには使おうかなぁ。

 

…よし、あとは最近できた倉庫魔術の倉庫に突っ込んで、と。

 

 

…うん、おっけー。

 

そんじゃいつも通り修行でも…

 

 

「…ふむ、君がエウリュアレかね?」

 

…む?この諏訪部ボイスは…まさか!?

 

「…抑止の守護者、かしら?」

 

「…ほう、よくわかったな。」

 

「ええ…知っているわ。まさか私なんかのところに来るとは思ってもいなかったけど。そんな守護者が動くようなことはしたかしら?」

 

「ああ。どうやら君の作った武器がどうも抑止力としては看過出来ないもののようでね。それを生み出す君を実力をもって排除することにしたようだ。」

 

「…そんなすごいものを作った覚えはないのだけどね。せいぜいビームが出る程度よ?」

 

「いや、ビームが出るのは十分におかしいと思うのだがね。」

 

「あら、セイバーはビームを撃つものでしょう?」

 

「…待て、なぜ『セイバー』という単語が出てくるのだ?まだ聖杯戦争は…」

 

「…あ、それはー。」

 

「…なるほど、千里眼、それも未来視持ちか。それならばこの時代にないものを知っていてもおかしくはないな。」

 

「…流石ね。まあかなり先の未来しか見れないからあんまり役に立たないのだけどね。」

 

…うん、そういうことにしておこう!

 

「なるほど、たしかに役に立たないな。」

 

「ええ。さっぱり役に立たないわ。良かったわね、『セイギノミカタ』さん?」

 

「…訂正しよう。十分に役に立つようだ。特に私のような存在にはな。…君は一体何者なんだね?私のことを視たことがあるようだし、そもそも私の知るエウリュアレはライ…メドゥーサに守られる無力な女神だったはずだ。」

 

「ただのバグよ。本来なら無力だったはずなのに、ただの偶像でしかないはずだったのに『私』が混ざったからこうなった、それだけよ。」

 

「…よくわからないな。ではなんだね、私は平行世界にまで駆り出されたと?」

 

「よかったわねー。貴方、魔法を体験しているのよ?」

 

「魔術使いであった私としてはあまり嬉しくはないな。さて、そろそろ守護者としての仕事をしたいのだが?」

 

「えー。やだ。あ、はいお茶。」

 

「…あのだな、君は私に命を狙われていることを理解しているのかね?なぜ当たり前のように私に茶を出しているのかね?」

 

「んー、なんとなく。というか私はそのうちいなくなるから今動く必要はないんじゃないかしら?」

 

「…これ以上の暴走はやめるんだ、抑止力が泣いているぞ!」

 

「抑止力…。」

 

「そもそもだ、君は一体何を作ったんだ!?乖離剣エアでも動かないような抑止力が動くとは異常だぞ!?」

 

「思い付くのだと…これかしら?」

 

かもん、弓!

 

「それは…弓だな。それもどこか私の弓に似ていないか?」

 

「そりゃあ貴方の弓を見て作ったんだもの。 」

 

「…表面しか解析できないな…流石神造兵器といったところか。というかなんだね、名前が『弓』ってどうなのだ?」

 

「…だって思い付かなかったんだもの。」

 

「せめて『無銘』とかだな…。」

 

「いいじゃない、絶対にこんな名前誰もつけないわよ?」

 

「たしかにそうなのだがな…。それで、これはどういう物なのだ?私の解析魔術ではわからないのだが。」

 

「んー、ただ単に世界を削ることができる程度よ。ほんとそれだけ。」

 

「…十分におかしいと私は思うのだがな!なんだね世界を削るって!せめて空間を削る程度におさめておけばよかっただろう!?」

 

「だってなんかできちゃったんだものー。」

 

「なんかできたでこんなものを作るな!」

 

「えー。」

 

「…ああ、抑止力も諦めたようだ。後日話し合いをしようとのことだ。全く…。」

 

「やったー。私許されたー。」

 

「まだ許されてなどいない。」

 

「えー。」

 

「はぁ…。」

 

「まあこんど話し合いなんでしょ?それじゃあわたしは修行するから、じゃね!」

 

「…もう知らん。」

 

 

 

…………………………………………………………………………

 

 

 

 

おや、知らない天井。

 

 

ここは…一体…?

 

 

「抑止の空間だよ。エウリュアレ。」

 

「あら、錬鉄の英霊さん。つまり…ここで話し合い?」

 

「ああ。私はこの場では抑止力と同等の力を持つことができるのでな、抑止力の代理にされたらしい。」

 

「つまり貴方との話し合いになるわけね。」

 

「ああ。それでなのだが…まず下手に対界宝具なぞ作らないでくれ。すでに作ってしまった物に関しては黙認するからこれ以上増やさないでくれ。」

 

「出来ちゃったら?」

 

「全力で封印をかけてくれ。神造兵器は抑止力の力の及ばないものだから此方ではどうしようもないのだ。」

 

「…じゃあ対界宝具レベルの威力の対人宝具とかは?」

 

「…それなら…まあ。結局のところ世界に傷を作るようなものが駄目なのであってだな、個人に対してのものであれば…まあ。」

 

「わかったわ。」

 

「次だ。できることなら死後を抑止力に売ってほしい。下手に英霊として出てこられても面倒だからな。」

 

「嫌よ。」

 

「…なんでさ。」

 

「抑止力に売るつもりはないわ。だってやりたいことをやりたいようにできなくなるじゃない。それならいっそ世界の外に放り出されるほうがいいわ。」

 

「…そうか。まあそこはおいおいでもいいだろう。最後だ。お前は一体何者なのだ?」

 

「…正直なところ私も解らないわ。おそらく私を作るときにただの人間の魂でも紛れ込んだんじゃないかしら?」

 

「…そうか…。いくら抑止力でもそこまではわからないからな…。いいだろう、そういうことにしておこう。」

 

「他には何かあるのかしら?」

 

「いや、今はそれだけだな。では良い夢を。」

 

「最近ずっと悪夢しか見ていない人にそれを言うのはどうかと思うわ。」

 

「む、そうか。すまない。ではさらばだ。」

 

「ええ、またね。」

 

 

はぁ、ねむ。




抑止力が交渉に持ち込んだのはどうやっても弓を見て倒せないと理解したから。そしてヘッドハンティングを狙うもお断りされちゃう。抑止力は泣いている。

ちなみに対界宝具は今のところ今回出た弓しかないという。大抵が殺意満々の対人宝具だからねぇ…。

さて今回はエウリュアレの追加データとかをまとめてみようとおもう。

エウリュアレ(五話)

マテリアル

身長:146cm どんどんのびる。
体重:39kg
出典:ギリシア神話(改)
地域:欧州
属性:混沌・善
隠し属性:地
性別:女
一人称:私
二人称:貴方、貴女、あんた、○○(呼び捨て)
三人称:貴方達、貴女達、あんたら、○○
イメージカラー:白銀
特技:剣、武術、兵器全般、物の作成、逃走
天敵:神の類い(特にヘラ)
レア度:☆4


パラメーター(初期)
・筋力:D- まだちょっと弱い
・耐久:E おっと体は硝子だぞ?
・敏捷:B+ 走り込みは大切。
・魔力:A++++ EXより強いんじゃないかと思い始めた。
・幸運:EX 原作通り
・宝具:EX やりすぎである。

・エウリュアレ本人の物
・対魔力:EX なんだぁ?今のは…?
・付与魔術:A もはや呪い。
・高速神言:D 本読むの楽しいです。
・陣地作成:D いっそ引きこもりたい。
・神性:B++ なんかやけに信仰されるんだけど…
・単独行動:C アーチャーとは(哲学)
・魔術:A++++ なんでもできる。
・創造魔術:B 架空とはなんだったのか。
・加工魔術:A 饅頭に魔力を通すとゆっくりになる、これ豆な。
・魅惑の美声:B 男って怖い
・無限の魔力供給:EX なんかどうでもよくなってきた

・魂の物
・転生者:B+ 転生した者が持つスキル。なぜか思い出しつつある?
・一意専心:D 最近はそうでもない。
・圏境:B
・絶招:B
・中国武術:B
1日10000回の正拳突き!
・射撃:D アサルトライフルを500mで確定ヘッドショットできる。
・道具作成(兵器):A+ 宝具量産スキル。ヤバイ。
・縮地:C 未だ『視界全てが間合い』には至らない。せいぜい『五十歩?百歩?どっちも一歩じゃん。』程度。三段突きにはまだ遠い。
・心眼(真):C+ ヘラクレスやらアテナとの戦いでパワーアップ。
・ゼウスの祝福EX
神性がEXより低い、又は持っていない相手との戦闘では全ステータスが一から三段階まで上昇し、おまけで幸運は普段の生活でもかなりのものになる(幸運EXならもっとよくなる)。また場合によってはゼウスの雷による援護射撃もある。つよい。
・千里眼(偽):E なんてこった!千里眼持ちになっちゃった!おのれエミヤァ!

宝具
・『旭の旗の下に』 宝具ランクE~A+
前世にて日本に関係のある乗り物であり、かつエウリュアレが作成したものに限り召喚、自律戦闘を行う。召喚された乗り物はそれぞれに宝具ランクが決まっており、一部のみを召喚することも可能。現在はあまり数がないのでまだ弱い。エウリュアレが乗り物を作れば作るほど強化されていく。また、同じものを複数召喚することも可能である。が、ロマンがないのであまりやりたがらない。
ちなみに創作の世界のものであったとしてもエウリュアレ本人が当てはまると判断すればこれで召喚できる。
以下現時点で召喚可能なもの一覧
・日本武尊 宝具ランクA+ 対軍宝具(元ネタ:旭日の艦隊)
・日の丸A-10 宝具ランクC+ 対人宝具(元ネタ:なるたる)
・零式艦上戦闘機五二型 宝具ランクC+ 対人宝具
・九七式艦上攻撃機 宝具ランクB 対艦宝具
・伊601潜水艦 宝具ランクA 対艦宝具(元ネタ:紺碧の艦隊)
・伊401潜 宝具ランクA- 対艦宝具
・伊501潜 宝具ランクA- 対艦宝具
・伊502潜 宝具ランクA- 対艦宝具
・伊503潜 宝具ランクA- 対艦宝具
・巨大空母:『建御雷』 宝具ランクA 対軍宝具
・艦上戦闘機:『電征』 宝具ランクC+ 対人宝具
・中戦車:『九式・蒙琥』 宝具ランクB- 対人宝具



・『偽・我が神はここにありて』(りゅみのじてえてるねっる~) 宝具ランクA++ 結界・対軍宝具

基本的な点は本家と変わらないが、魔力による強力な結界が追加されている上、旗もエウリュアレの遊び心で色々と強化されているためゼウスの雷すらも逸らす。また、エウリュアレ自身はこれの展開のため動けないが、発動と同時に旗の防御の後方に大量の重火器及び各種設置系攻撃兵器が展開することができ、敵に対して攻撃を行えるため攻撃も一応は可能である(なおその重火器も宝具ランクDの宝具扱いである。)。
さらに、エウリュアレ本人による気の抜けた声の真名解放により相手の戦意を削ぐことも出来る素晴らしい宝具である。なお本人は真名解放が恥ずかしいのであまり使いたがらない。また、真名解放は気の抜けた声でなければならないため切羽詰まった状況では真名解放に失敗してしまう可能性があるというリスクもある。なんでやねん。


・『なんかビーム撃てる剣』(びーむそーど) 宝具ランクA 対軍宝具

魔力を少しだけ流すとエウリュアレが適当に作った魔力増幅機で魔力が爆発的に増えて一万の人間(ただしギリシア人の勇者とする。スパルタ人なら10人程度)が一瞬で消し飛ぶ程度のビームが広範囲に出る。戦闘中に片手間でブッパするのが良いでしょう。消費する魔力は遠阪凛のガンド一発と同程度。
『エクスカリバーほどは強くない。まだセーフ』とエウリュアレは言う。
なお真名解放するとビームが一本に収束する。あいてはしぬ。


・『陰剣・陽剣』(いんけん・ようけん) 宝具ランクB 対人宝具

エウリュアレが、エミヤのあの剣を使いたいという願望から作り出した形だけ良く似た別物の剣。素材はアダマンタイトであり、アロンダイトであってもこれと打ち合えば刃こぼれは必至である。また、引き合う性質は付与魔術によって刀に完全に練り込んであるため無くすことはエウリュアレ以上の付与魔術の使い手でない限り不可能である。逆に言えばエウリュアレならできる。本人が出来ても意味はない。


・『吹き飛ばす七つの砲』(アヴェンジャー) 宝具ランクA 対人宝具

A-10のあれにバックパックがついたもの。エウリュアレ本人が装備して、撃つ。イメージするとしたらFGOのバサスロットと新宿のアーチャーの宝具を合わせたような感じ…いや、ガンダムSEEDのバスターガンダムの武器+バックパックな感じが近いかも。背中のバックパックからはミサイルが大量に飛び出す。
なお、弾丸は通常の劣化ウラン弾と神秘殺しの性質を付与した弾丸の二種類がある。神秘殺し弾は神、人外、魔術師などだいたいに効く。アキレウスにもダメージは通るし再生も遅らせることができる。ヘラクレスにも効くし『十二の試練』の耐性も効かない。復活はする。
真名解放はバサスロット宝具にミサイル掃射な感じの演出。


・『勇者の弓』(光の弓) 宝具ランクA- 対人宝具

とある時の勇者が使っていた弓の一つ。その矢は全ての怪異、神秘を撃ち抜く。
ビームも撃てる。


・『■を射■■■女神の弓矢』(アロー・オブ・ザ・エウリュアレ) 宝具ランク■ 対界宝具

弓の名前は『弓』。


・『■■■■■■■』(■■■■■■) 宝具ランク■ 対■宝具

ヤバイ。


・『九つの矢』(ナインアロウズ) 宝具ランクC 対人宝具

九本の矢を同時にはなつだけの劣化射殺す百頭。射殺す百頭との相違点というと九本全て違う能力を付与できる程度。そこまで強くない(ヘラクレスと比較して)。


・『光の剣』 宝具ランクEX 対人宝具

殺る気満々の剣。本編参照。


・『きしんのまそう』 宝具ランクB 対人宝具

殺る気満々。ほぼ確殺の槍。


・『どくばりのやり』 宝具ランクB 対人宝具

きしんのまそうのマイルド版。即死の確率が一分の一から八分の一になる。


・『えむふぉーかーびん』 宝具ランクB 対人宝具

ホーミングかつ神秘特効。…他になにか?


・『神刀:無』(しんとう:なし) 宝具ランクD 対人宝具

縮地のランクが二段階上がる。弱い。


・『エウリュアレの服』 宝具ランクB 対人(自分)宝具

カルナの鎧に近い。


・『勇者の盾』 宝具ランクEX 対人宝具

かてぇ。


・『王の杖』(偽・リボルケイン) 宝具ランクEX 対人宝具

つよい。


…なんだかなぁ。

チートかな?だね!

さりげなくエミヤンがでているという事実。守護者としてなら過去も来れる。



次回、エウリュアレ、アルゴー船に乗る。

多分。


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第六話 旅人エコーとアルゴナウタイ

エウリュアレが成長したら外見はメドゥーサになるとワンコは思うの。

つまりでかい。


 

 

いやっふー。

 

みんな大好き、男セイバー絶対殺す女神、エウリュアレちゃんだよー。

 

セイギノミカタ襲来のあと、姉妹で会議した結果、旅に出てもいいってことになったので色々と準備して旅に出たわ。

 

最初の一年は転移魔術を駆使して日本に行って一人で修行をしていた。なぜ日本か?そりゃ、TUBAMEやらINOSHISHIとかSHIKAとかは日本にしか居ないからね。特にTUBAME。いやー、あれは確かに斬るのには刀が三本いりますわ。燕返しは習得したよ!そうそう、INOSHISHIも恐ろしい存在だった。やつら地面を凄まじい速度で移動するから地面に足をつけたとたんに轢かれるっていう鬼畜仕様。結果として空気を踏んで空中をジャンプし続ける技を手に入れました。やっぱNIHONやべぇ。

 

一年の武者修行のあとギリシアに帰って来たら…いつも通りだったわ。

それでのんびりと各地を見てまわっていたら、なんかケモミミさんに気に入られました。なんでさ。

 

そう、知る人ぞ知る、子供大好きアタランテさんである。なんか私のことを子供の魔術使いと思っているみたい。まあ見ていて滑稽なので訂正しないんだけどね!

 

んでまあ…弓とか走りを半年ほど教えてもらっていました。そして今日に至る。

 

なに?適当すぎるだろう?まあそんなものでしょ。毎日剣を振り続けるだけの毎日だし。ただ身長とかは成長して少しずつメドゥーサに近づきつつあるよ!ごめんねステンノ!

 

声も少しずつ低くなってて…今の私はちょっと背の低くてテンションの高いメドゥーサである。せっかくなので髪型もメドゥーサに近づけて、服装もホロウアタラクシアのメドゥーサの普段着にしてみたよ!もちろん伊達眼鏡もあるよ!

 

…あれ?私ってエウリュアレだよね…?

 

…まあ、それでだ。今日もいつも通り走り続けるだけの一日だと思っていたのだけれど…。

 

「エコー、イオルコスに行くぞ。」

 

あ、エコーは私の偽名ね。エウリュアレだとあれだし。

 

「…えっと、突然どうしたんですか?神様にでもヤられましたか?」

 

「私は純潔を守っている。というか神がそんな節操の無いわけが無いだろう?」

 

「…いやなにいってるんですか。やつらはそんなもんですよ?私だってゼウスに何度も夜這いかけられましたし、一度アレスに襲われたし。」

 

「…は?あの軍神にか?」

 

「はい。」

 

「…どうしたんだ?」

 

「逃げました。全力で。」

 

嘘です。半殺しにしちゃいました。いやー、そのときちょーっとイライラしててね…。思わず魔力が滑ってしまいました。ちょっと山が消し飛んじゃったけど仕方無いよネ!

 

「…そうか。確かにお前の足ならできるだろうな。」

 

「それで、なんで突然イオルコスに?」

 

「ああ、イオルコスのイアソンという男がギリシアの勇者を募っているらしくてな。お前の修行に良いと思うから参加しようとおもう。」

 

「…まじすか。」

 

「ああ。よし、準備しろ。行くぞ。」

 

「うへぇ。」

 

 

…………………………………………………………………

 

 

アタランテの足は早い。恐らくギリシアでも一、二を争うだろう。

 

だが!

 

INOSHISHIどもとおいかけっこをしていた私は!今や化け物じみた速度を誇るのだ!はっはー!

 

というわけで二人して全力で走ってイオルコスに辿り着きました。因みにアタランテは普通のフォームの走りですが私は十傑集走りです。

 

さてイオルコス。いままで軽く俗世から離れた隠居生活状態だったからか人がこんなにいるって凄い新鮮。

 

「エコー?なにをしている、行くぞ。」

 

「あ、はーい。」

 

そろそろ形なき島にも帰ろうかなー。

 

 

…………………………………………………………………

 

 

「お前がイアソンか?」

 

「ん?そうだが、なんだお前?」

 

「アルゴー船に乗船する勇者を集めていると聞いてな。私と弟子の二人の乗船を許可して欲しい。」

 

「お前ら、名前は?」

 

「アタランテ、しがない狩人だ。」

 

「エコー。魔術使いよ。」

 

「へえ、あのアタランテか。君はいいだろう。ここに来るってことは噂通りの人物なんだろうしね。だけどエコー?っていったか?お前は駄目だ。」

 

「…何故だ?エコーは十分に実力のある魔術使いだ。」

 

「簡単な話さ。まだ有名なアキレウスとかならまだしも、無名のガキンチョなんて連れていく気は無いよ。下手に死なれたら僕の栄光に泥がつくしね。」

 

「…らしいので師匠、私は家でのんびりと待ってますよ。」

 

「なにを言うか。そもそもこれに参加するのはお前の修行の一環だ。イアソンよ、どうにかならんのか?」

 

「駄目だね、と言いたいけどあのアタランテの弟子だしそれなりの実力はあるのかも知れないか。じゃあ、こんなのはどうだ?」

 

「どんなのだ?」

 

「簡単なことさ。ヘラクレスと戦って、ヘラクレスに五回明確なダメージを与えられたら連れてってやる。どうだ?」

 

「な、ヘラクレスにだと!?」

 

「ああ。今集まってる面子のなかでは一番ヘラクレスが強いからな。そのヘラクレスとやりあえれば十分な実力があると認めてやる。」

 

「…もちろん、危険だと判断すれば止めるんだろうな?」

 

「ああ。だけど死んでも知らないよ?結局その程度だったってことだし?」

 

「…エコー?」

 

「帰りません?」

 

「やれ。」

 

「あっはい。というわけで挑戦します。」

 

「…なんて軽いノリだ。お前、あの英雄ヘラクレスに挑むんだぞ?」

 

「んー、まあほら、いっそ胸を借りる位の気持ちで行こうかなーって諦めました。こうなったら絶対師匠おれないし。」

 

「…お前も大概だな…。わかった、とりあえずヘラクレスと…なにかあったときのためにアスクレピオスを呼んでおく。すこしの間英雄達と話しておくと良いさ。良い経験にはなるだろうからね。」

 

「有難う御座います。」

 

「ふん。僕がわざわざ動くんだからそれなりのことはしてみせろ。」

 

…なんだろう、ツンデレ?男のツンデレとか…需要無いでしょ。うん、無い(断言)。

 

…さて、どうしようかー。ヘラクレスとの再戦とか考えても無かった。

 

仕方ない、やるかー。

 

にしても、私としては一人会ってみたい人が居るんだよね。

 

薪の勇者、メレアグレスに!

 

だってほら、不死ってすごいと思うの。あと神性持ちに対しても効くのか調べたい。…これは流石に駄目かな?

 

あとメレアグレスはランサーらしいのでブーメランサーやってみたい…だめ?あ、はい。

 

「おい、なにボーッとしてるんだ!準備できたぞ!」

 

「…はっ!え、はやっ!」

 

「そりゃそうだ。人を集めるだけだからな。ほ、ついてこい。」

 

「はーい。」

 

 

……………………………………………………………

 

 

「…ふむ、君がエコーか。」

 

「ええそうよ。お手合わせお願いします。」

 

「うむ。では始めるとしようか。イアソン、最初の合図は頼むぞ。」

 

「わかっている。」

 

さて…それじゃあ神刀・無を帯刀して、と。

 

「…弓か杖は出さないのか?」

 

「ええ。それに…」

 

「?」

 

「弓兵が弓を使うわけないでしょ!」

 

「全国の弓使いに謝りたまえ!?」

 

「始め!」

 

「抜刀!」

 

縮地、斬る!

 

「む!?」

 

ガキィン!

 

「飛ばしていくわ!『秘剣:偽・燕返し(つばめがえし)』!」

 

「遅い!『射殺す三頭(サード・ライブズ)』!」

ガガガキィン!

 

「ちいっ!まだまだ!『偽・牙突(がとつ)』!」

 

「くっ!」

ガスッ

 

 

「…やるな。」

 

「そこまでじゃないわ。」

 

「ならば…此方も少々上げていこう!」

 

 

 

 

↑ここまでエウリュアレ

↓ここからイアソン

 

 

…なんだ、これは。

 

なんであんな小娘がヘラクレスと対等にやりあってるんだ?

 

「…おい、アタランテ、お前の弟子って…」

 

「…いや、知らん。私はあんなことができるとは知らんぞ。」

 

「はあ?」

 

「私が教えたのは弓と走りだけだ。そもそもただの子供の魔術使いだと思っていたからな。」

 

「…じゃあ、あれは一体なんなんだよ?」

 

「…わからん。」

 

「自分の弟子なのにか?」

 

「弟子でもわからん。」

 

「…そうか。ただそれでもあれはおかしい。あんな小娘があのデカイヘラクレスとやりあえるわけがない!」

 

「私もそう思っていた。それでも経験になるか、と思っていたのだが…。」

 

 

『ヒンテミツルギスタイル!クズリュウセーン!』

 

『迎撃する!射殺す百頭(ナインライブズ)!』

 

ガアン!

 

「…ナインライブズってヘラクレスの奥義の一つだったと思うんだが…。」

 

「…打ち合っているな。」

 

「何者なんだよあいつ…。」

 

「…あ、仕切り直したな。」

 

 

『行くぞ…!抜刀、突撃…!』

 

『来るが良い!』

 

『斬れ、進め、斬れ、進めぇ!』

 

『おおおおおおお!』

 

『ここが!新、撰!組だぁぁぁぁぁ!』

ドカァァァァン!

 

『ぐあああ!?』

 

 

「…流石に剣からビームが出るのはわからないよな。というかヘラクレス吹っ飛んだぞ。」

 

「…ヘラクレスにさえわからないんだったら私などにはわからないな。というか今のでやっと二撃か。」

 

「…五回は多かったか?」

 

「まだまだ続きそうだな。」

 

 

『まだまだ行くわよ!一歩飛剣、二歩無間、三歩絶刀!無明、三段突き!』

 

『ぐあああああああああ!』

 

 

「…五撃入ったな。」

 

「まじか。そこまで!」

 

「…むう、負けてしまったか。」

 

「たまたまよ。それに貴方本気じゃないじゃない。」

 

「…それは…いや、今は言うまい。まあ、これで合格だな、イアソン?」

 

「…ああ。エコーのアルゴー船への乗船を認めてやる。せいぜい僕のために働くんだな。」

 

「ええ。あまり期待はしないでね。あ、ちょっとヘラクレスと二人で話してきても良いかしら?」

 

「知るか。それは僕に聞くことじゃ無いだろ。」

 

「良いかしら?ヘラクレス。」

 

「ああ。こちらも話をしたいと思っていたところだ。」

 

「…エコー、話が終わったら私と少しお話しようか。」

 

「うへ、はーい。」

 

「そうだな…取り敢えず街のカフェにでも行こう。あそこなら人も少ない。」

 

「わかったわ。」

 

タッタッタッタ…。

 

 

 

「…ふと思ったんだけどさ、」

 

「なんだ?」

 

「もうあいつらだけで良いんじゃないかな?」

 

「…私もそうおもう。」

 

 

↑ここまでイアソン

↓ここからヘラクレス

 

 

 

「それでだ。…エコー、君はエウリュアレだな?」

 

「…流石ね。すぐにばれちゃったわ。」

 

「全く。お前はなにをしているんだ?偽名なんて名乗って。」

 

「旅よ。アテナに勧められてね。」

 

「…そうか。」

 

「…できれば話を合わせてくれるとありがたいわ。」

 

「…そうか。にしてもあのときよりも…成長しているな。色々と。」

 

「どこを見て言っているのかしらー?」

 

「ははははは。」

 

「もう。貴方は相変わらずみたいね。」

 

「ああ。本当にどうにかして欲しいものだよ。」

 

「わたしもアレスに襲われたわ。ほんと自分勝手よねー。」

 

「なに、アレスにか。それで、どうしたのだ?」

 

「もちろん半殺しにしたわ。私はすでに純潔の誓いを立てているからね。ゼウスに。」

 

「…流石だな。」

 

「ふふー。」

 

「…しかし、まさか負けるとはなぁ…。」

 

「何言ってるのよ。貴方はさっぱり本領を発揮していないじゃない。」

 

「それはお前もだろう。あの弓を見せられたらさっきの戦いなぞおちょくられているようにしか思えんよ。」

 

「あー、あれは例外中の例外だからね?あのレベルはあんまりないよ。」

 

「あんまりということは少なくとも二つはあるのか。」

 

「あう。」

 

「全く。まあ…今回はお前に話を合わせてやろう。頑張れよ。」

 

「ありがとう。」

 

「かわりに今度ステンノの飯を頼む。あれは旨すぎた。」

 

「ええ、わかったわ。よし、それじゃ戻りましょうか?」

 

「その前になにか食べよう。腹が減った。」

 

「…確かにそうね。パンでも食べましょうか。」

 

 

…やはり、ただの人間にしか見えんなぁ…。いや、色々とおかしいのだが。

 

まあ、良い機会だ。今回の旅で見極めるとしよう。

 

人なのか、あくまでも神でしかないのかを。




エコー。エウリュアレ。なんか似てません?似てない?そっかー。

とまあ発想元は『NATOフォネティックコード』です。ジパングで出てきた『アルファ・ブラボー・チャーリー』とかのあれです。『目標郡ブラボー、さらに接近!』みたいな台詞もあった気がする。

そしてついにメドゥーサとステンノが出てこなくなるという。そのうち復活するから安心しててね!

そしてまたエウリュアレは魔改造されるという。一話またいだだけで超強化とかどうかと思う。

というわけでマテリアルなど。

マテリアル

身長:156cm
体重:46kg
出典:ギリシア神話(改)
地域:欧州・日本
属性:混沌・善
隠し属性:地
性別:女
一人称:私
二人称:貴方、貴女、あんた、○○(呼び捨て)
三人称:貴方達、貴女達、あんたら、○○
イメージカラー:白銀
特技:剣、武術、兵器全般、物の作成、逃走
天敵:神の類い(特にヘラとアレス)
レア度:☆4


パラメーター(初期)
・筋力:C エミヤェ…
・耐久:D ついに成長した。
・敏捷:A+ 主にINOSHISHIのせい
・魔力:A+++++ 地球一周行ける
・幸運:EX 原作通りすぎてなんとも。
・宝具:EX ふはははは、怖かろう!

・エウリュアレ本人の物
・対魔力:EX 効かぬ!
・付与魔術:A 意外と役に立つ場面が少ない。
・高速神言:D 本が…無い。
・陣地作成:D アウトドアになってしまった
・神性:B+++ 与ダメージアップなんて無い。
・単独行動:C アーチャーが弓兵の真似事とはなぁ!
・魔術:A+++++ まだまだ行くゼ!
・創造魔術:B そこにあっても架空なのさ
・加工魔術:A もやしを黒豆にできる。
・転移魔術:A 世界を一周できる。
・魅惑の美声:A 純潔の誓いを立てたら余計に狙われるようになった。なんでさ。
・無限の魔力供給:EX 聖杯作れるんじゃね?

・魂の物
・転生者:B++ 転生した者が持つスキル。母親は紫色の髪だった。
・一意専心:D そんな暇は無い。
・圏境:A+
・絶招:B+
・中国武術:B+
完全に溶け込もうとも殺される、それが古代日本
・射撃:C リボルバーで百メートル先の空き缶を確実に撃てる。
・道具作成(兵器):A+ 宝具量産スキル。最近は自重している。
・縮地:A 古代日本は魔境だった。ここまで来てやっと三段突きをできるようになった。
・心眼(真):B+ TUBAMEを斬るためには心の目が必要なのだ。
・ゼウスの祝福EX あのおっさんは当分出てこない
・アテナの祝福C アテナが適当にやった祝福。ちょっと強くなるかわりにギリシアに居る限りアテナに場所がばれる。
・千里眼(偽):C TUBAMEを斬るには未来を見るしか無かった。

宝具
・『旭の旗の下に』 宝具ランクE~A+
以下現時点で召喚可能なもの一覧
・日本武尊 宝具ランクA+ 対軍宝具
・日の丸A-10 宝具ランクC+ 対人宝具
・零式艦上戦闘機五二型 宝具ランクC+ 対人宝具
・九七式艦上攻撃機 宝具ランクB 対艦宝具
・伊601潜水艦 宝具ランクA 対艦宝具
・伊401潜 宝具ランクA- 対艦宝具
・伊501潜 宝具ランクA- 対艦宝具
・伊502潜 宝具ランクA- 対艦宝具
・伊503潜 宝具ランクA- 対艦宝具
・巨大空母:『建御雷』 宝具ランクA 対軍宝具
・艦上戦闘機:『電征』 宝具ランクC+ 対人宝具
・中戦車:『九式・蒙琥』 宝具ランクB- 対人宝具

・『偽・我が神はここにありて』(りゅみのじてえてるねっる~) 宝具ランクA++ 結界・対軍宝具
・『なんかビーム撃てる剣』(びーむそーど) 宝具ランクA 対軍宝具
・『陰剣・陽剣』(いんけん・ようけん) 宝具ランクB 対人宝具
・『吹き飛ばす七つの砲』(アヴェンジャー) 宝具ランクA 対人宝具
・『勇者の弓』(光の弓) 宝具ランクA- 対人宝具
・『■を射■■■女神の弓矢』(アロー・オブ・ザ・エウリュアレ) 宝具ランク■ 対界宝具
・『■■■■■の■』(■■■■■■) 宝具ランク■ 対■宝具
・『九つの矢』(ナインアロウズ) 宝具ランクC 対人宝具
・『光の剣』 宝具ランクEX 対人宝具
・『きしんのまそう』 宝具ランクB 対人宝具
・『どくばりのやり』 宝具ランクB 対人宝具
・『えむふぉーかーびん』 宝具ランクB 対人宝具
・『神刀:無』(しんとう:なし) 宝具ランクD 対人宝具
・『エウリュアレの服』 宝具ランクB 対人(自分)宝具
・『勇者の盾』 宝具ランクEX 対人宝具
・『王の杖』(偽・リボルケイン) 宝具ランクEX 対人宝具

・『ホロウな服』 宝具ランクA 対人(自分)宝具
メドゥーサっぽく成長してきたのでせっかくだからと作った。これを貫く剣は無く、これを焼く炎無し。
もはやこれを着し者の秘部なぞ見れぬと思え。洗濯は陰干しです。

・『偽・燕返し』 宝具ランク― 対人宝具
第五次聖杯戦争にて佐々木小次郎として召喚された剣士の奥義、『燕返し』を真似た技。
佐々木小次郎の剣は魔法と呼ばれる域のものだが、エウリュアレはそのレベルには達していない。
つまりこの技はただ単に超高速の三連斬りをしているだけである。なおTUBAMEは斬れた。

・『偽・牙突』 宝具ランク― 対人宝具
幕末から明治に生きたとある剣士の技。
しかしまだその域には達しておらず、エウリュアレは牙突しか放てない。
零式には遠い。

・『新撰組』 宝具ランク― 対人宝具
幕末に生きた剣士の技…を真似たもの。
残念なことにまだ銃はないので、刀からビームを出す。

・『無明三段突き』 宝具ランク― 対人宝具
幕末に生きた剣士の技。夢の中で会った剣士に教えてもらったため完璧である。


まだまだ強くなる。

ついでに古代日本について。

古代日本は神秘がとても濃い。が、動物はそこまで変なのはいない。たとえばドラゴンとかね。
ただし、既存の生物が化け物じみて強い。
たとえばTUBAMEは時速にして5000km/hほどの速度で飛び回り、各地を荒らす。INOSHISHIは五から十匹の群れで行動し、地面を荒らす。

まあなんだ、NIHONはやばい。そういえことです。


次回。アルゴー船、出撃す。

じかいもこいにどろっぷどろっぷー


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幕間の物語 外からエウを見てみよう

ちょっとふざけたがワンコは謝らん!ははは!どうだ、まいったかー!

というわけで番外編、ここまでに出てきた人たちからのエウリュアレの評価だワン。




 

・メドゥーサ

下姉様ですか?んー、あの人はなんというかよくわかりません。美の女神を名乗っているのに修行してますし、美の女神を名乗っているのに物を作りまくってますし。

ただ、とても優しくてそしてすこし子供っぽい可愛い姉ですね。

昔長剣と短剣をもらったことがあったのですが、とても恥じらいながら「これからも頑張りなさいよ。」って言いながら渡してきたんですよ。

ええ、思い出しただけでも鼻血が出そうです。

…だけど、ビーム狂いなのはどうにかして欲しいですね。なんで剣からビームが出るんですか。そう思いません?え、セイバーなら普通?…世界って広いんですね。

 

 

・ステンノ

エウリュアレ?ええ、良い妹よ。ただ順当に成長しているのは気に入らないわね。なんで…なんで胸がどんどん大きくなっているのよ。わたしと同じ姿なのに。かなり悲しい気持ちになるわ。…冗談よ。冗談だってば!もう!

エウリュアレは優しい子よ。受けた恩にはしっかりと返すし、恩が無くとも助けるし。というかお人好しね。ただ悪人だとかそういう類いにはさっぱり容赦しないわね。今までに何回かメドゥーサをあの手この手で捕らえて犯そうとしたやつらがいたのだけれど、全員消滅したわ。というかそんなときくらいよ、エウリュアレの本気が見れるのは。

それでずっと気になっていたのだけれど…この天丼ってなに?へぇ、揚げ物なの。え、作り方を教えてくれる?ぜひ!ええ、ありがとう!

 

 

・ゼウス

む、エウリュアレか?ううむ、取り敢えずオリュンポスの最高神として回答すると、神であり人である存在、だろうか。あいつはなんというか…すでに人間に近い。なんとかわしの祝福で神の身に止めておるが、ちょっとした切っ掛けで完全な人間になってしまうことも有り得るな。それほどにエウリュアレはおかしな存在なのだよ。

なに?わし個人として?…エウリュアレはだな、まだ男性経験がないのだよ。そしてだ、美の女神故恐ろしく男に刺さる外見・声をしとるわけだよ。しかも結構無后だ。

二つをもとに考えるとだな…やばくね?これはもうさ、男として襲わずにはいられないだろう?だけども本人が強いから誰も手を出せていないのだが。この前アレスのやつが挑戦して半殺しにされとったしな。

まあなんだ、結論から言うとエウリュアレマジ女神。

 

 

・ヘラクレス

なに、エウリュアレか?

ううむ、そうだな…底の見えぬ戦士だな。あいつの本気を想像することができない。事実俺と戦った時はどちらも手を抜いていたからな。

なにより今でも十分に強いのに、自分自身を雑魚だと評価しているのもあるだろうな。故に鍛練を怠らん。恐ろしい相手だよ。それに手数もいくらでもあるみたいだからな。

まあ…だからこそ越えたいと思うのだがな。いつか本気のあいつと戦ってみたいものだよ。

む、イアソンが呼んでいるようだ。すまんな。

 

 

・アテナ

エウリュアレ?…あいつはおかしいな。

なぜ数十分でアレスの攻撃に耐えるような盾を作り出せるんだ?いや確かに冗談半分で一刻以内に仕上げろとは言ったが…。

まああいつはおかしいよ。ヘパイストスも十分におかしいが、あいつもあいつで変な方向におかしい。

それにあれだ、戦闘のセンスも十分にあるな。戦女神のわたしとやりあえるのだからかなりのものだろうな。

だがなんでもビームが出るようにするのはどうかと思うのだ。そう思うだろう?なに?ビームはロマンがあるから良いんじゃないか?神っぽい?…そうなのか?ならいいか。

 

 

・ヘパイストス

む?エウリュアレか?あやつは面白いやつじゃよ。

まず発想が既にこの時代に無い!あやつは明らかに未来を見とる。恐らく千里眼でもあるのじゃろうな。叩き斬るのが主流じゃというのに刀を研いで研いで、刃の鋭さで切るじゃと。わけがわからん。

ただなんというかあの刀はまるで芸術品じゃった。わしには作れぬが。あれはわしにはつらい。

にしてもおぬし、その腰につけとる双剣はなんなのかね?見せてはくれぬか?だめ?むう、ならば仕方無い。

 

 

・ヘスティア

エウリュアレ?んー、良い子だよ!うん!

というかあの子、やけに私のことを信用してるんだけどなにかしたけっけ?わかんないや!

にしてもあれだね、あの子やばいね。なにあの剣。なんでビームが出るんだい?なんで矢がホーミングするんだい?というか当たり前のように島が何度も消し飛んでるんだけどなんであの姉妹はのほほんとしてるんだい!?

…はは、まあいいや。うん、エウリュアレは良い子だよ。ちょっとずれてる気もするけどね。

 

 

・エミヤ

なんだね。は?エウリュアレ?…それはどっちのエウリュアレだね。なに、でかいほうのエウリュアレ?ああ…あいつか…。

彼女は…規格外だな。うむ、その一言に尽きるな。ヘラクレスとやりあうような化け物だぞ。私かね?いや確かに狂化したヘラクレスとはやりあったが6回しか殺せなかったからな。だが奴は、理性のあるバリバリ現役のヘラクレスと手を抜いて戦って辛勝に持ち込めるほどだぞ。わかったか?あれはおかしいんだ。あいつを目指そうとはするな。近付く前に確実に潰れるからな。あいつの背中を目指すぐらいならまだ私の背中の方がましだろうよ。なに?私か?…あれは目指すべきではない。だって神だからな。

 

 

・アタランテ

…エコーか?あいつは…なんなんだ?すまない、あいつはなんなんだ?私はずっとただのお人好しな子供の魔術使いだと思っていたのだが…。

ああ、すまない。ちょっと頭がいたい。すまない。

 

 

・イアソン

は?エコー?

ああ…うん、なにあれ。あれ本当に人間か?

だってさ、見た目まだ子供だぜ?なのにあのヘラクレスとやりあうんだぜ?ふざけてるだろ。

しかもあれ、自称魔術使いだろ?だけどさ、ヘラクレスとの試合の時、魔術を使った形跡がさっぱり見つからなかったんだよ。これでも多少は魔術を勉強したからそれぐらいはできるんだけどさ、さっぱり無かったんだよ。アタランテも見たことがないって言ってたしさ?

つまりだ、エコーは実は魔術使いではなくて凄腕の剣士であるか、魔術の形跡を僕では見つけられないほどそういうのを隠すのが得意なのか、それとも魔術を使わずともヘラクレスに勝てるような化け物か。この三つのどれかってことだろ?やばくね?

なんだろう、もうあいつだけで良いんじゃないかな?できるなら部下にしたいな。…いや、殺されるか。

 

 

・■■■■■■

ああ?エウリュアレ?ああ、■■のことか?あいつは色々とおもしれぇな!だってよ、この■■に■の血を引いたやつが生まれてくるんだぜ?しかも人間としてのんびりと生きてるなんてほんと滑稽だろ?しかも■■■■に巻き込まれて■■■ときた!ほんと大爆笑よ!

だがまあ…あいつはおかしな奴だよ。なんせ俺が■■■■■■■■■■位ですし?あれの親も親でまあ異常な上にお前ら兄弟なんていろいろと変な方向に突出してるだろ?ああ、お前さんなら■■■■に、妹さんは…ああ、そっか、まだ再会できてないんだっけ?んじゃ、俺が叶えてやろうか?いや?ならしゃーねぇ。ま、■■が帰ってきたら俺は消えるだけだからな。それまでのんびりとしてるさ。

じゃな、坊主。強く生きろよー。




なに?変なのがいる?気にしてはいけない。

というかあれだ、はじめてエウリュアレが出ない話だこれ。

あ、ちゃんと次回はアルゴー船です。


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第七話 いざコルキス

難産というかなんというか。

ある程度話の形が決まっているからそこまで好き勝手できなかった感じがする。


 

 

―――アルゴナウタイ。アルゴノーツとかアルゴナイタイなんて言われることもあるって聞いた気がしなくもないような気がする(曖昧)。

 

ギリシア神話の英雄がイアソンの呼び掛けに応じてたくさん集まった、まあなんだ、スーパー戦隊の夏の映画みたいなものだ。

 

この旅の目的はイアソンを王にするためにコルキスから黄金の羊の毛皮をもらい受けることだ。なんだけど…

 

…いやあ、すごいね。

 

なんでみんなずーーーーーっと酒飲んでんの?

 

あ、私は飲んでないわよ。身長が170cmを越えるまでは飲まないって決めてるから。

 

たださ、吐くとかやめてよ…。

 

しかもさ、師匠もその男どもの中で普通に酒飲んでるんですよ。ようやるわ。

 

というわけで私はのんびりと舵取りのティーピュスさんと話すために上にきたというわけです。

 

「なんだ、嬢ちゃん。こんなところに来てもつまらねぇぞ?」

 

「私には下の方が辛いわ。それに操船の技術とかを見れるかもしれないし。」

 

「なんだ、嬢ちゃん船に興味あんのか?」

 

「ええ。海はロマンがあるもの。それに…落ち着くしね。」

 

「ははは!ロマンがあるときたか!だが…」

 

ザッバァァァァン

 

「あれ見ても言えるかい?」

 

ガオォォォォォォ

 

 

「…は?海獣?」

 

「そう、海獣だ。岸から追い風で1日位の距離まで来ると出てくる。しかもあれを倒すには神の加護のあるやつじゃなきゃいけないって言うおまけ付きだ。」

 

「うわぁ…。」

 

「だから神に嫌われてるヘラクレスにゃ倒せねーしそもそも剣やら矢でちまちまやって倒せるよーなもんでもない。詰みかねぇ、こりゃ。」

 

「…はぁ。ティーピュスさん、私がいってくるわ。どうせ下のやつらじゃ無理だろうし。」

 

「そもそも気づいてんのかねぇ?ま、ちゃちゃっと頼むぜ、エコーさんよ?」

 

「やめてちょうだい。というか絶対に私のことばらさないでよ?」

 

「たりめーよ。自分の信仰する神様を陥れる信者なんか何処にいるよ?」

 

「たまにいるから困るのよね…。ま、貴方はそんな人ではないでしょうけど。」

 

「ははは!ほら、頼むぜ!」

 

「わかってるわよ。艦首はあいつに向けといてね。」

 

「あいあいさー!」

 

「私は女よ!もう!」

 

「はははははは!」

 

 

…おや、下のやつらも流石に気づいたか。

 

 

「うおおおお!?なんじゃありゃ!?」

 

「化け物か!」

 

「ヘラクレス!」

 

「わかっている!くらえ、『射殺す百頭』!」

 

グオォォォォ!

 

「な、効いていないだと!?」

 

「残念だけど神の加護か神性でもないと攻撃は通らないってティーピュスさんが言ってたわよ。」

 

「はぁ!?じゃあどうすんだよ!」

 

「…はぁ。逝ってくるわよ。いちおうアテナ神の加護あるし。」

 

「…できるのか?」

 

「頑張れば。」

 

「…わかった、頼む。」

 

「はいはい。」

 

 

礼装展開、エウリュアレの服に。

 

倉庫魔術起動、『光の剣』召喚。

 

そして船首へ立つ。パパスもやってたからね、やらなきゃならんでしょう。ゲマ許すまじ。

 

 

「いくぞ海獣。『魔の力よ、我が思う形を取りて、全ての敵を討ち滅ぼせ!』『光の剣:限定解放(ソード・オブ・アウローラ)』!」

 

ドガァァァァァァァン!

 

 

「…は?なんだよあれ。」

 

「…恐ろしいな、あの光は全て純粋な魔力だ。」

 

「はぁ!?あれが全部純粋な魔力!?」

 

「…ああ。」

 

「お、おかしいだろ!魔力が可視光を放つだって!?どれだけ凝縮して放出すればあんなのができるんだよ!というかレーザーなんて普通は魔力を使ってエネルギーを産み出してそれを指向性を持たせて打ち出すものだろ!なのになんだよあれ!」

 

「…イアソン。」

 

「なんだよヘラクレス!」

 

「…俺は魔術はよくわからん。」

 

「…お、おう。」

 

 

説明ありがとう、イアソン。

 

よいしょっと、礼装封印、普段の服にっと。

 

うん、やっぱりズボンの方が良いわ…。ミニスカートだとぱんつみえちゃう。

 

 

「これでいいかしら、イアソン?」

 

「え?あ、ああ。よくやった、エコー。それであれは一体…?」

 

「あー、あれ?この剣の力よ。」

 

「…なんだよ、この剣?」

 

「私が昔アテナ神からいただいた剣よ。封印を解いた上で魔力を通すとあんな感じになるわ。」

 

「…ははは、やっぱり神の武器なのか。」

 

「ええ。もちろんある程度魔術が使えるなら貴方でも使えるわよ?」

 

「…まじで?」

 

「ええ。」

 

「…欲しいかも。」

 

「アテナ神と相談しておくわ。」

 

「…剣術、頑張ってみるかなぁ…。」

 

 

「よっしゃあ!エコーちゃんの海獣退治祝いに酒盛りだぁ!」

 

「「「おおおおおおお!」」」

 

「…は?」

 

「…あー、ドンマイ、エコー。」

 

「…逃げよ。」

 

ガシッ

 

「ぴっ!?」

 

「…諦めるんだな。」

 

「ちょっと、ヘラクレス!離してよ!嫌よ!あんな何処に行くのは嫌よ!私ティーピュスさんのとこに行くから!ちょ、服が伸びるから!やめて、はーなーしーてー!」

 

「あっはっはっはっは!諦めな嬢ちゃん!」

 

「いーやー!」

 

 

…………………………………………………………

 

 

ああ、ひどい目にあった。

 

酒は飲まないっていってるのに…。もういや。

 

 

「あっはっは!嬢ちゃん、ひどい顔だな!」

 

「うっさい。酒なんて飲んだことないのよ…。」

 

「へえ、珍しいな。がきんちょでも飲んでるやつは多いって言うのに。」

 

「だって…酔ってなんかやらかしても嫌だし。」

 

「ははは!まあ嬢ちゃんの立場じゃやらかすわけにもいかないしな!」

 

「というか飲んでいたら今頃ゼウスの愛人にでもなってたわよ…。」

 

「嬢ちゃんも大変だな!」

 

「…それで、船はどんな感じかしら?」

 

「んー、とくになにもないな!」

 

「あら、なら順調に行けそうかしら?」

 

「ああ。少なくともあと1日の間は大丈夫だろうな。」

 

「へえ、なんでそう思うのかしら?」

 

「なに、船乗りはそういうことが何となくわかるのさ。」

 

「…船乗りってすごいのね。」

 

「ははは!すごいのさ!」

 

 

 

………………………………………………………………………

 

 

 

"島が見えたぞ"

 

誰かが言ったその言葉に皆は沸き立った。

 

…まあ、目的地じゃないんですけどねー。

 

降り立った場所は『女だけの島』、レームノス島。男どもはまーハッスルしちゃってるね。すごいね。

 

私は船でのんびり…してません。のんびりと島を探索しています。ついでで船作ってる。

 

それでわかったこと。一つ、どうもこの島の人間はアフロディーテを信仰していない。二つ、男は殺されて全滅している。骨を見つけたが見事に心臓を一突きだった。他にも子供のものと思われる骨もあった。

 

そして三つ。やつらはイアソン達をそのまま住まわせようとしていること。これはやつらがこそこそと相談しているのを聞いてしまっただけだ。特に特殊なことはしていない。してませんよ?

 

それでどうにか脱出したいのだけれど…どうもチャームかそういう類いの魔術が掛けられているみたいでみんな聞く耳を持たない。魔術が基本的に効かない私には効かないみたいだけれど、他は壊滅している。だって師匠まで…女同士でやってるしさ。どうなんだ。いや、純潔ってなんだよ。

 

ティーピュスさんは船に残ってもらっているからなんとかなっているが、他は全滅だ。んー、どうしようか。

 

「イアソン。」

 

「あー?なんだよ。」

 

「あなた、一体何が目的でここに来たのかしら?」

 

「食べもんの補給だろ?だけどもうどうでも良いんだよ。」

 

「…はぁ。イアソン、歯ァ食いしばれい!」

 

「は?」

バチーン

 

「いったあ!?何しやがるエコー!」

 

「あんたこそなにやってんのよ!あんたはイオルコスの王になるんじゃないの!?こんなところでいつまでも女とぺちぺちやってるのか!」

 

「…は?なにいってんだ、エコー?まだそんなに時間はたってないだろ。」

 

「もう一週間も経ったわよ!私なんか暇すぎて戦艦を二隻も作っちゃったわよ!」

 

「…はぁ!?一週間!?」

 

「全く!気付いたならさっさと準備して!他のバカ共も目を覚まさせて!」

 

「わかった!エコーは船の準備を頼む!」

 

「了解!」

 

 

……………………………………………………………………………

 

 

「うわああああああ!?なんなんだよこの島!」

 

「ええい、本性を現したか!やはりおかしいと思っていたのだ!」

 

「そんな肌をてかてかさせて言っても説得力がないです師匠!」

 

「ぐっ。」

 

「イアソン、師匠!投げるからね!上手く着地して!」

 

「は!?ちょ、まて!うわあああああ!?」

 

「なああああああ!?」

 

「ティーピュスさん、船出すわよ!」

 

「おう!」

 

「まてえええええええええ!」

 

「うっさい!貴女達の自業自得よ!くらえ、スタングレネェェェェェド!」

キィィィィィン

 

「があああああああ!?」

 

「それじゃさよなら!二度と来ないわ!」

 

 

 

………………………………………………………………………

 

 

 

えーっと、そのあとは特に重大な事はなかったかな。ヘラクレスが置いていかれたりとかはあったけど。正直あの島のインパクトに勝るものはなかった。女って怖い。

 

…あ、ヘラクレスはちゃんと回収したよ。当たり前だね。反対した二人?…知らない方がいいわ。

 

というわけで着きましたはコルキス。『裏切りの魔女』メディアの出身地である。まあ、まだリリィなんだけどネ!

 

早速イアソンと一緒に数人で国王に謁見したわけです。

 

「…して、イオルコスの王子が何用かね。」

 

「はい、此度は貴国の宝である『黄金の羊の毛皮』借り受けたく参上した次第でございます。」

 

「ほう、黄金の羊の毛皮をかね。何故だ?」

 

「私が王になるためであります。」

 

「ふむ…それで貴君が王になるとわしやコルキスの国に何の利益があるのかね?」

 

「ありますとも!私が王になったのちにはコルキスとの国交を開き、交易を行えるようにします。」

 

「交易だと?だがかなり距離があるのではないのか?」

 

「その辺りも調査はしますが、今確認してある情報だけでも天候がどうであろうとも一月ほどの航海でたどり着けるようであります。ですので食料はある程度限られてはしまいますが他の…例えば武器や道具などはいくらでも運べるでしょう。そして何より、人の交流が生まれます。」

 

「…なるほどな。だが海に居る海獣はどうするのかね?あれが居る限り安定した航海は難しいと思うが。」

 

「それに関してはある程度は退治します。ですが完全な駆除となるとポセイドンの許可がないと厳しいかと。」

 

…ん?なんか嫌な予感が…?

 

「…まて、あの化け物を退治できるのかね!?」

 

「はい!我々アルゴナウタイの一人であるこのエコーができるのであります!」

 

「…あー、はい、どうも。ただの魔術使いのエコーです。」

 

「…そんな…子供にかね?」

 

「確かに見た目は子供ですがあのヘラクレスと対等どころか辛勝に持ち込めるほどの戦士であり、また海獣を一撃で消し飛ばすほどの魔術使いであるのです!」

 

「いやー、そんなに強くないんですけどね。」

 

「少々自己評価が低いのがあれですが。」

 

「…なるほど、凄いのだな。だが…如何にして海獣を全て倒すのかね?」

 

「…はぁ。えーっと、その辺りは私に任せていただけないでしょうか。」

 

「…よかろう。イアソンよ、黄金の羊の毛皮、一時貴君に貸し出そう。ただし王になった後に貴君の手で返しに来るのだぞ。良いな?」

 

「はい!ありがとうございます!」

 

「だが、黄金の羊の毛皮は我が国の宝ゆえ多くの防御を施しておる。手に入れるにはかなり大変な旅になると思うが、大丈夫か?」

 

「勿論ですとも!我々はギリシアの代表のようなものですからな!」

 

…主にヘラクレスとかヘラクレスとかヘラクレスとかかな?

 

…む、なんか嫌な予感がする。

 

索敵魔術起動。

コーンコーンコーン

 

…ソナーじゃないよ?

 

「…?エコーさん、なぜ魔術を使っておられるのですか?」

 

「なに、どういうことだねメディア?」

 

ポーン

 

みーっけ。

 

「そこの弓兵!何をするつもり!」

 

「チィ!」

パシュ

 

「きゃ!」

 

「な、メディア!?」

 

「今のはなんだ、エコー!?」

 

「…神の類いね。」

 

「大丈夫か、メディア!?」

 

「え、ええ。大丈夫です、お父様。」

 

「そうか…よかった。」

 

「大丈夫ですか?」

 

「あっ…」

 

…そういえばメディアってエロースだかの矢でイアソンに恋(強制)したんだっけ?あっ(察し

 

「…はい、大丈夫です、イアソン様。」

 

「…ん?ああ、そうか。ならよかった。」

 

「…そういえば、いつ黄金の羊の毛皮を取りに出るのかね?」

 

「明日にでも出ようかと考えております。」

 

「了解した。こちらからも支援はさせてもらおう。」

 

「…あ、あの!」

 

「ん?なんでしょうか?」

 

「私も連れていっていただけませんか!」

 

「…は?」

 

「まだ大きくはないですけど魔術なら使えます!」

 

「な、メディア!?何を言っているんだ!」

 

「お父様!行かせてください!お願いです!」

 

「…どう思う、ヘラクレス、エコー?」

 

「俺としては反対だな。いくら魔術ができようともあの体つきではついてこれまい。」

 

「エコーは?」

 

「…んー、なんとも言えないわね。確かに体力面ではヘラクレスの言う通りだけど魔術の能力は未知数だし、それに現地の人間、それも王族となれば色々とスムーズにはいくかも知れないわね。」

 

「なるほど…。」

 

「お父様!あの防御は私の魔術で生み出したものが大半です!ですから私がついていけばイアソン様の旅もすんなりと行けると思うのです!ですから!」

 

「む、むう…。イアソンよ!貴君はどう思う!」

 

「その…私としては来ていただけると旅は楽になるとは思います。ですが、旅に着いてこれるのか、どの程度魔術を使えるのかによるかと。」

 

「なるほど…むう、少なくとも魔術の腕は確かだ。」

 

「多分魔術に関しては私より上よ。まあ方向性が完全に違うからなんとも言えないけど。」

 

「…だそうだ。」

 

「お父様!」

 

「…わかった。ただし、護衛をしっかりと頼むぞ。」

 

「わかっておりますとも。」

 

「よろしくお願いしますね、イアソン様!」

 

「お、おう。」

 

「…そういえば海獣の駆除はどうするのだ?」

 

「私がやっておくわ。そっちは毛皮を取ってきて。それじゃ私はさっさとやってくるわ。範囲はどれくらいやっておけば良いのかしら?」

 

「…そうだな、とりあえずできる限り。無理はするなよ。」

 

「わかってるわよ。じゃね。」

 

さて、ここからは…

 

殺戮の時間だ、なんてね。

 

 

 

…そうだ、海獣の骨で槍でも作ってみようかしら。

 

まあ、いっか。よーし、やるぞー。海で私に勝てると思うなよー!

 

「『我が祖国の英霊達よ、我が呼び掛けに答え、敵を撃滅せよ!』『旭の旗の元に』!」

 

ザッバァァァァン!

 

ふはははははは!戦艦三隻、正規空母一隻、駆逐艦二十隻!さらに潜水艦九隻!如何なる海獣であろうとも消し飛ばしてくれよう!

 

行くぞ海獣!残機の貯蔵は十分か!

 

 

 

↑ここまでエウリュアレ

↓ここからヘラクレス

 

 

…なんかエウリュアレが船を何隻も召喚していたような気がするが気のせいだろう。ああ、そうに違いない。

 

しかし…イアソンはよくやっているものだ。ここまで試練の連続であったろうに一人の脱落者も出さずにここまで来た。流石と言うしかないだろう。それに指示も理にかなったものが多いから動く我々としては嬉しいものだ。

 

…意外とイアソンは王などよりも前線指揮官なんかの方が合っているのではないか?

 

…まあ、本人の望むものの方が良いか。

 

「…なあ、ヘラクレス。」

 

「なんだイアソン。」

 

「なんかアタランテがすごい落ち込んでるんだがなんでかわかるか?」

 

「…わからん。女の心はわからんからな。」

 

「ですよねぇ。しゃーない。アタランテ!どうしたんだ!」

 

「…ああ、イアソンか。いや、実はな…弟子が私なんかより果てしなく強いことを知って落ち込んでいるだけなのだ。」

 

「…あー。なるほど。だけど弓と足はあんたの方が上なんだろ?」

 

「…それがだな、魔術込みで考えるとどうあがいてもあいつの方が上なのだ。」

 

「…は?」

 

「あいつ曰く、『魔術を使っていいのなら撃てば当たる』だそうだ。実際に適当にばらまいた矢が全て猪に当たったりしたしな…。」

 

「なんじゃそりゃ。」

 

「…『これも魔術のちょっとした応用よ。』とか言っていた。」

 

「…魔術すげぇな。」

 

「…私は悲しい…。」

 

「なんだ、うん、ドンマイ。」

 

 

タッタッタッタ…

「ししょー!」

 

「…なんだ?」

 

「なんか竪琴をサルベージしたのであげます!それじゃ!」

タッタッタッタ…

 

「なんだ今のは。」

 

「さあ。」

 

 

「…私は悲しい…。」

ポロローン




ついに使われた『旭の旗の元に』。

今回はなんというか…ひどいね!うん!

アタランテさんとか色々とぶっ壊れちゃってるし…イアソンもかなり丸いような気がする。そもそもアルゴナウタイの面子がさっぱり出てこないという。これでいいのか。


今回はせっかくなので本編イアソンがサーヴァントとして召喚されたときのステータスとか考えてみた。完全に妄想なので悪しからず。

・イアソン

クラス:ライダー

パラメーター
筋力:C
耐久:C
敏捷:D
魔力:B
幸運:A
宝具:EX

スキル
・カリスマ:A+
・対魔力:C
・騎乗:B
・嵐の航海者:A
・エウリュアレの加護(物理):EX

宝具
・黄金の羊の毛皮 宝具ランク―
旅の果てに得たもの。
とてももふもふしていて触っていると癒される。

・アルゴー船 宝具ランクB 対軍宝具
英雄達が乗っていた木造船。その船はすべての海を、地を、空を征く。
基本的に体当たりでのダイレクトアタック位しか攻撃方法はない。なかには食料がたくさんある。宴会用宝具。

・『集いし英雄』(アルゴナウタイ) 宝具ランクEX 対軍宝具
アルゴナウタイの英雄達を座より召喚する。個々の能力はある程度下がるが宝具などの使用はできる。
正直エウリュアレが何とかしてくれる。


なんでこんなにステータスが高いかって?よく考えてみ、これでもケイローン先生の弟子なんやで?

とまあきっと本編では出てくることすらない設定でしたとさ。

次回、『帰郷』
君は、刻の涙を見る…。

嘘だワン。


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第八話 旅の終わり

突然の急展開だがワンコは謝らん!

にゃははははははははは!


 

 

―魔女メディア。

 

神代の魔術師である彼女は当時でもトップクラスの魔術師であった。だがその人生は不運であった。

 

ヘラの策略によって半ば強制的にイアソンに恋をし、 国からの追っ手を止めて彼らを逃がすために実の、それも幼い弟をナイフでバラバラにして海へと捨てた。これによりイアソンらは逃れることができたが、彼らの心はメディアから離れていた。

 

結果としてイアソンは他の女性と結婚し、それに対し憎しみを覚えたメディアはイアソンの親族を皆殺しにし、何処かへと去っていったという。

 

…まあなんだ、重度のヤンデレに近いものなんだね。それも独占したいし他のやつなんてどうでもいいって考えの。

 

しかし、これは前世での話である。今私が居る後世はまた違うのだ。なにがって?…イアソンの性格とか?

 

なんというかこの世界のイアソンは原典よりもかなり丸いというか。まあ優しいのだ。気遣いもできるいい子なんですよ。

 

それにメディアが恋をした結果、

 

バカップルみたいなことになったそうな。

 

どうも毛皮を取りに行く途中で色々あったらしく二人の間がすっごい縮まっているんだよね。いや何があったんだよ。

 

「…ヘラクレス、なにあれ。」

 

「…イオルコスの王子とコルキスの王女だが?」

 

「そういうことじゃなくて。なんであいつらずーーーーーっと手を繋いでんの?バカップルなの?」

 

「…俺にもなぜああなったのかはわからん。というか誰にもわからないだろうな。あいつらを除いて。」

 

「あれ見ててなんかすっごいイライラするんだけど。しかもなんか既視感を覚えるというかなんというか。どうしてああなった!」

 

「…毛皮を取りに行く途中で二人が皆からはぐれてしまってな、帰ってきたらあの調子だ。…にしてもお前はなぜまた神性が高まっているのだ?俺たちが旅に出る前よりも増えているような気がするんだが。」

 

「…一応これでも封印をして下げているのだけど…大体E相当には。」

 

「海獣を倒しに行く前がEなら今はDってところだな。なにがあった?」

 

「…ちょっとポセイドンと殴りあいをしていたわ。」

 

「…ちょっとですまないだろうそれは。」

 

「あはは…それのせいで海の生物たちに恐れられちゃったみたいでね。海辺に行くと自ら供物として飛び出してくる魚が居る始末よ…。」

 

「…というかよく生きていたな。ポセイドンはゼウスと同格と言っても過言ではないだろうに。」

 

「あはははは…いや、なんか新しく作ったものとか修得した技術とかを使ってたらすんなりと。」

 

「…そうか。」

 

「…あれ?イアソンとメディアどこ行った?」

 

「む?おや、見当たらんな。」

 

「…イアソンとメディアなら城へ行ったぞ。」

ポロローン

 

「あ、師匠。ありがとうございます。」

 

「なに、これぐらいどうということはないさ。ではな。」

ポロローン

 

「…師匠どうしたの?」

 

「…端的に表すなら『絶望した!弟子よりも弱い自分に絶望した!』ってところだな。」

 

「…なるほど。うん、ごめんね師匠!」

 

「それで、どうする?イアソンのところにでも向かうか?」

 

「そうね。なんか嫌な予感がするし。」

 

「お前の予感は当たるから困るのだが…。」

 

「私の予感は当たる(キリッ」

 

「俺としては直前になってからしかわからない直感よりも占いとかの方が良いのだが。というかそのエイは何処から出した。」

 

「倉庫から。よし、お前の名前はエビルダイバーだ。」

 

これは最期はアルトリア辺りを宝具の一撃から庇って死ななきゃならんですな。最期の言葉は『私の予感が…やっと外れる…。』で。

 

…ドラグレッダー作れるかなぁ。

 

「…エコー、いくぞ。」

タッタッタッタ…

 

「あ、待ってよー!」

 

……………………………………………………………………………………

 

 

「…むう、普通に歩くとやはり遠いな。」

 

「まあ街だしねぇ。だからといって走るわけにもいかないしね。」

 

「お前は歩きでも恐ろしい速度が出るだろうに。」

 

「ああ、縮地のこと?あれをやってまで急ぎたくはないかな。それに下手に技術を盗まれても嫌だし。」

 

「なるほどな。ん?」

 

『どけどけどけー!』

『どいてくださーい!』

タタタタタタタタタタ

 

「ありゃイアソンとメディアか?」

 

「だねぇ。」

 

「あ、ヘラクレス!早く逃げろ!捕まるぞ!」

 

「はぁ…。イアソンよ、何をしたのだ。」

 

「メディアを嫁にくださいって言ったらキレた。」

 

「…ばかなのか。」

 

「ばかね。」

 

「うっさい!早く船で逃げるぞ!」

 

「全く。あ、私は先に船に行っておくわね。すぐ出れるようにしておくからー。じゃ、頑張ってね。」

 

パシュン

縮地縮地~。

 

スタッ

「ティーピュス!すぐ船を出せるようにしといて!とんずらよ!」

 

「へいへいほー。」

 

ダダダダダ

「着いた!ティーピュス!船を出せ!逃げるぞ!」

 

「あいよ!出航!」

 

「りょうげんぜんしんびそー。」

 

「なんだその呪文。」

 

「知らなくていいわ。んで、なんでメディアと…子供?まで連れてきたのかしら?」

 

「そりゃ結婚するためだよ?」

 

「はい!愛の逃避行なんてロマンチックです!」

 

「…これは戦争不可避やでぇ…。」

 

「…俺もそう思う。」

 

「あっはっはっはっは!それで?この鈍亀舟じゃああいつらに追い付かれてしまうぜ?」

 

「それならば私にお任せください。」

 

「足止めできるのか?」

 

「はい!」

 

「よし、頼む!」

 

「わかりました!」

 

……………………………………………………………………

 

 

「…それで?船尾でなにをするつもりかしら?まさかその子供をバラバラにしてばらまくなんて言わないでしょうね?」

 

「あら、よくわかりましたね。」

 

「…正気なの?」

 

「ええ、もちろん。これがイアソン様のためになるのなら私は喜んでやりますとも。」

 

「止めなさい。そんな事をしても意味はないわ。」

 

眼鏡をはずす。

 

「意味はあります。必ず追っ手を止めることができますから。」

 

念話をヘラクレスに飛ばす。

 

(ヘラクレス!今すぐイアソンと出来る限りの船員を船尾につれてきて!早く!)

 

(ぬおぉ!?わ、わかった!)

 

「違うわ。そんな事をしたらイアソンや皆の心が離れてしまう。愛されることも無くなるわよ。」

 

「何を言っているんですか。イアソン様は私に頼んだと言ってくださりました。ならイアソン様からの愛が離れることはないでしょう。」

 

…仕方がない。封印解除、神性解放。

 

「ならば、女神エウリュアレとして魔女メディアに命じます。その右手のナイフを今すぐ海に捨てなさい!」

 

「な……断ります。イアソン様のためならば神すらも敵にしましょう!」

 

ダダダダダ!

 

「な、メディア!何をしているんだ!?いやというかエコー、なんだその神気!?」

 

「うっさい!そんな事よりはやくメディアを止めて!」

 

「さようならアプシュルトス。ごめんなさいね?」

 

「?」

 

「くそっ!『自己時間加速:四倍速(タイムコントロール:スクエアアクセル)』!」

 

縮地で近付いて右手を掴む!

 

「な、離してください!」

 

魔眼起動。メディアを睨む。

 

「止めろ、殺すぞ。」

 

「な…その、眼は…?」

 

「メディア!」

 

「イアソン様!これをどけてください!追っ手を止められません!」

 

「何をいってるんだ!お前、そいつを殺すために連れてきたのか!?」

 

「ええ!バラバラにして海にばらまけばお父様達は必ず…」

 

「馬鹿野郎、なにしようとしてるんだ!そんな事俺は許さんぞ!」

 

「な…!?」

 

「メディア、少し話をしよう。エコー!あとは頼んでいいか!」

 

「ええ。えっと、アプシュルトスくんだっけ?行くわよ。」

 

「!」

 

よーし、アプシュルトスを抱えて先頭の船にジャーンプ!

 

ドスッ

 

「な、なんだお前は!」

 

「女神エウリュアレ。ほら、お宅の王子…であってるのかしら?返すわ。あとメディアだけれど、今は呪いにかかっているから下手に手を打つと悪化するわよ。今はそのままにした方がいいわ。」

 

「だが、メディア様が帰ってくるという保証は…」

 

「そのときはイオルコスを攻めなさい。イアソンとメディアにはしっかりと伝えておくから。それじゃあね。」

 

さて、帰ろっと。

 

 

…………………………………………………………………

 

 

 

「…エコー、いやエウリュアレと呼んだ方が良いのか?」

 

「どっちでもいいわ。それで?メディアとの話し合いは終わったの?」

 

「ああ。…なんというか…神というのは」

 

「ストップ。それ以上は言わない方がいいわ。」

 

「…そうか。くそっ。なんであんなことに。」

 

「…今は呪いのせいで盲目な感じではあるけど、いつかは解けるはずよ。メディアはかなりの素質があるから研鑽を積ませればいつかは呪いを解くでしょうね。」

 

「…ならいいんだが。ああ、そうだった。エコー、お疲れさま。よくやった。」

 

「どういたしまして。それじゃ、私は少し寝…」

 

『せんちょー!大渦に捕まった!すぐ上に来てくれ!』

 

「…休めそうにないわね。行くわよ、イアソン。」

 

「ああ。」

 

………………………………………………………………………

 

 

「ティーピュス!なにがあった!」

 

「言った通りだ船長!大渦、いや特大渦だ!それに捕まった!」

 

「うわ、なんだよあれ!おい、脱出できるのか!?」

 

「無理だ!この船じゃあいい風が吹こうとも抜けられん!」

 

「…なら私が行ってくるわ。」

 

「な、できるのか!?」

 

「…半々、いや三割と言ったところかしら。船の後ろに張り付いて、私の剣の魔力放出で無理やり押し出すわ。」

 

「…おいまて、それってお前は…」

 

「ええ。十中八九あれに飲み込まれるでしょうね。ま、なんとかなるわよ。」

 

「馬鹿野郎!そんなの許可できるか!他の方法を…!」

 

「…なんにせよ早く決めないと抜け出せなくなるわよ。」

 

「…くそっ!…エコー、頼む。」

 

「任務了解。大丈夫よ、女神エウリュアレは伊達じゃないわ。…じゃあね。」

タッタッタッタ…

 

 

「…くそぉっ!」

 

「船長、準備を。嬢ちゃんを犠牲にして助からなかったじゃあ申し訳がたたねぇ。」

 

「わかっている!総員、帆を畳め!急げ!」

 

 

………………………………………………………………

 

 

…さて、やりますか。

 

私としては、イレギュラーである私が死ぬよりもヘラクレスとかが死ぬ方がまずいと思うのでまあ良しとしましょう。最後にメドゥーサとステンノに会っておきたかったかなー。

 

まあ、今更かな。

 

 

さあ、大仕事だ。来い、『光の剣』。

 

「『

 

―――封印解放、開始。

魔の力よ、我が思う形を取りて、全ての敵を討ち滅ぼせ。

 

 

 

魔力の光の帯が空へと伸びる。

 

 

 

―――第一封印、解放。

 

落ちし星の力よ、多くの命を救うために、その力を解放せよ!

 

 

光の剣:第一解放(ソード・オブ・シューティングスター)』!」

 

 

その光は更に強まり――

 

確かな質量を持って船を剣と共に渦の外へと押し出す。

 

だけど、私はそこのなかにはイナイ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…見事に吹き飛ばされました。むう、エネルギーの放出方向の調整が必要だったなぁ。撃つわけないさははは、とか言って放置していたからこうなったわけだ。ちぇ。結局自滅かぁ。

 

 

ああ、吹っ飛んだせいでもう渦の中心近くだよ。うわあ、すごいなぁ。渦のそこってこんなに深いのかー。

 

…いやー、しかもめっちゃ暗い。冥界にでも繋がっているのかなぁ。

 

ま、もう関係ないか。せっかくだ、寝よう。疲れたしね。

 

おやすみなさい、みんな。

 

 

 

 

 

………………………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―ここは、どこだ?

 

あかるい。しろい。なにも、みえない。

 

 

「…あら、貴女がここに来るなんて。よほど深い眠りについたのね。」

 

 

だれかのこえがきこえる。

 

だれかにとてもにていて、それでいてちがうこえ。

 

 

「…ちょっと?聞いているのかしら駄メドゥーサ…じゃないんだったわね。おーい?」

 

 

このこえをきいているととてもおちついて、とても…うれしいきぶんになる。

 

ああ、ずっときいていたい。

 

 

「ええい!いつまで寝ぼけているつもりなの、よ!」

バチーン

 

「いったあ!?」

 

突然世界が鮮明になる。目の前に居るのは…

 

「…え、エウリュアレ?」

 

「ええ。その通りよ。私が話しかけているのにボケッとしているなんていいご身分ねぇ?」

 

「あー、すいません。」

 

「よろしい。まずは挨拶でもしましょうか。はじめまして、■■。私は貴女の今の体に元々あった魂のエウリュアレよ。」

 

…?なぜかノイズが。

 

「…えっと、じゃあ私は貴女を殺して…」

 

「あら、それは違うわよ。私はあいつのお願いを聞いて貴女の魂を受け入れたのだから。それにこうやって貴女の中で生きているしね。」

 

「そうなのですか…。それにしても、あいつって?」

 

「…それはまだ言ってはいけないそうよ。そのうちわかるから今は気にしなくていいわ。それにしてもほんと駄メドゥーサにそっくりねぇ。」

 

「はい。元々三人とも同じ存在のはずだったからだと思います。」

 

「それもあるかもしれないけれどやっぱり■■■■■の■っていうのもあるでしょうね。■■■■■もその辺りを考えて■■を作るべきだったわねぇ。■がこうなっちゃってるわけなのだし。」

 

…やっぱりノイズが。なぜでしょう。

 

「…あら、もう時間みたいね。もう少し話していたかったのだけれど。」

 

体が不意に軽くなる。

 

「それじゃあ、また会いましょう?今度はあいつも一緒に話せるといいのだけれど。」

 

「…はい。それでは。」

 

「ええ。またね。」

 

視界が真っ白になる。

 

そして、いしきも…

 

 

↑ここまでエウリュアレ

↓ここから(エウリュアレ)

 

 

…ふむ、どうやら記憶にロックでもかかっているのかしらね。どうも理解できていなかったようだし。

 

「あー、あいつは帰ったか?」

 

「ええ、帰ったわよ。」

 

「そりゃよかった。今のあいつじゃあオレを見ただけで何者かわかっちまうからな。」

 

「貴方も大変ね。」

 

「…ま、あいつの願いを叶えるためだ。当分は協力してくれよ?」

 

「ええ。別世界とはいえ妹の形見だもの。これくらいどうってことないわ。」

 

「あんがとさん。いやー、感謝してもしきれねーぜぇ!」

 

「なら…いえ、なんでもないわ。貴方に願っても駄目でしょうしね。」

 

「おやおや、オレのことをよーくわかってるじゃない!つっても、あいつの願いを叶えるのにキャパを完全に割いてるから今言われても無理なんだけどな!」

 

「でしょうね。それじゃ、またお茶会でもしましょうか。」

 

「いいねぇ。お前さんの淹れる紅茶は旨いからいくら飲んでも飽きないからな!」

 

「この空間じゃ飽きが一番の敵だものね。ま、のんびり行きましょう。」

 

「だな。」

 

 

↑ここまで(エウリュアレ)

↓ここからヘラクレス

 

 

 

アルゴナウタイ。この全滅するとも思われた旅は船員一名の行方不明のみで終わった。

 

あの渦は海底に穴が空いていたことが原因で、これを重く見たゼウスとポセイドンがそこに巨大な山を投げ込むことで塞ぎ、渦は収まった。だが、その周辺にいた多くの魚と、そしてエウリュアレは戻ってくることはなかった。

 

イアソン達は悲しんだ。だがその犠牲を無駄にせんと必死に今を生きている。

 

ステンノとメドゥーサには俺が伝えた。二人とも悲しんだが…意外とあっさりと受け入れていた。仕方のないことだ、と。

 

俺は…今は贖罪の続きに挑んでいる。次で十二回目になる。そろそろ終わらせたいものだ。

 

 

エウリュアレよ、皆、いつか帰ってくることを願っているぞ。

 

だから、帰ってこい。




突然の急展開かつ超展開。どうしてこうなった!

というかエウリュアレが…。


次回、冥界にて

来週もエコーと地獄に付き合ってもらうぞ。


…嘘やと思う。


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第九話 落ちた女神っぽいの

投稿が遅れたのはワンコの責任だ。だがワンコは謝らない!


…はい謝りますすいません遅れてすいませんでしたぁ!

空の境界イベントを全力で走ったりゼルダの伝説botwやってたりちょっと三途の川渡ってサーヴァント化して帰ってきたりしてて遅れましたぁ!

許してください、何でも書きますからぁ!


 

 

 

どもども。

 

男鯖が戦闘したくなくてふるえるさーばんととっぷ(当社調べ)のエウリュアレだよー。

 

本日は冥界に来ていますー。

 

いやー、死んだと思ったんだけど、意外と生きていました。まあ冥界に居る時点で生きてるけど死んでる状態なんだけどネ!?

 

「ちょっと、なにかぶつぶつ話してないで水を掻き出すのを手伝ってほしいのだわ!?」

 

「えー、やだー!」

 

『サンダー!』

 

『アリダー!』

 

「貴方たちやかましいのだわ!?」

 

なんでEDFの奴等が居るんですかねぇ。

 

「冥界では見れない水と魚が見れたのはうれしいのだけど、これ後処理が大変なのだわー!」

 

「そもそもなんで穴なんて開けたのよ。」

 

「わ、私は悪くないのだわ!イシュタルが金星を落として開けやがったのよ!」

 

「…またあの女神か。」

 

「もー!イシュタルめー!」

 

「喧しいぞエレシュキガル。もう少し静かにできんのか。」

 

「部外者の私としてはなぜ貴方がここに当たり前のように居るのかが疑問です賢王様。」

 

「暇だったのだ。にしても我のことを知っているようだな。うむ、名を名乗ることを許す。」

 

「…女神エウリュアレ。ギリシアの女神よ。おそらく貴方達よりもあとの時代の女神よ。」

 

「ほう、後の時代とな。つまりお前は魔法にでも至ったと言うことか?」

 

「魔法!?すごいのだわ!」

 

「いや、違います。もし至っていたとしてもそれはイシュタルかと。」

 

「なに?あれがそんなことをできるわけが…ああ、なるほど、あれが撃った金星の影響か。」

 

「まだ推測でしかないけどね。」

 

「え?え?どういうことなの?」

 

「エレシュキガル、理解できないのなら黙っていろ。というか冥界に落ちてきた水をさっさと退かせ。鬱陶しくて敵わん。」

 

「あ、はい。」

 

「それで?エウリュアレよ、お前はどう考えているのだ。」

 

「そうね、恐らくイシュタルの金星落としが常世と現世の間の境界を乱した結果何かしらの影響が出たのだと思うわ。」

 

「…なるほど、高いエネルギーが冥界と現世の境界をぶち破ったによる衝撃により時空間が捻れたか切れて繋がったかした、というところか。」

 

「そういうこと。」

 

「そうなると戻るのは難しいだろうな。基本的に冥界と現世を往き来するには七つの門を通らねばならん。だがお前の世界と繋がっているのは…」

 

「冥界の天井ね。」

 

「そうだ。つまりあそこを通らねばお前はもとの世界には帰れない。だが、あの通り彼方側から蓋をしてある。」

 

「多分山でも落としたんだろうねぇ。あれを壊すとなるとちょっと面倒かな。」

 

「いや、ちょっと面倒程度なのはおかしいと思うのだけど。」

 

「まあこいつならできるだろうな。だが壊すことは我が許さん。」

 

「そうね。あれを壊したらまた水が落ちてくるものね。」

 

「でも、壊さずに冥界からエウリュアレの世界に帰るのは無理よ?例えば私が冥界の加護を与えても冥界と現世の間の壁はまともな方法じゃあ越えられないもの。」

 

「…ならまともな方法じゃなければいいのね?」

 

「…失言だったかしら。」

 

「いや、良いではないか。こいつは面白い発想をするからな。それを楽しもうではないか。」

 

「はあ。」

 

「よーし、やるぞー!作戦名は~名付けて『Op.R-TYPE(オペレーション・アールタイプ)』!」

 

「…ギルガメッシュ、なにか嫌な予感がするのだけれど。」

 

「…うむ、我も今そう思った。」

 

「ふははははははは!私の波動は次元を越えるぜー!」

 

「冥界を壊したりは止めてほしいのだわー!」

 

「…うむ、我を楽しませろよ?エウリュアレよ。」

 

 

………………………………………………………………………

 

 

「ギルー!どうしようー!」

 

「ん?どうしたエウリュアレ。」

 

「なんか適当に波動砲目指して作ったらヤバイのできた!」

 

「どれだ、見せろ。」

 

「これー。」

 

「…ふむ、なんだこれは。魔術ではなく科学か?」

 

「ええ。魔術無しで動くわ。と言ってもエネルギー源に魔力は使えるけど。」

 

「にしても…『対星宝具』と言ったところか?星を砕くことに特化した兵器とはな。」

 

「星!?星を砕けるの!?それかなり危ないんじゃないの?」

 

「最悪星の抑止力に目をつけられるかも知れぬが、ま、面白ければ良い。それに、お前が目指すものはまだまだ遠いのだろう?」

 

「流石ギル!その通りよ!」

 

「ならばこんなことをしてないでさっさと仕事に戻れ。」

 

「その前に試射してもいい?」

 

「赦す。」

 

「やったー!じゃあ早速!」

 

「ちょ!?ま、待つのだわ!?」

 

「『科学の力よ、その力の下星を打ち砕け!』『星砕く人の叡智(アステロイド・バスター)』!」

 

ドガアアアアアアアアアアアアン!

 

「…。」

 

「…。」

 

「(゜Д゜)」

 

「…これは…うん。やばいかな。」

 

「対星宝具…。なるほど。これならば星を砕けるやも知れぬな。」

 

「め…冥界が…。」

 

「…うん、頑張ろっと。」

 

「うわあああああああん!」

 

「ふはははははは!諦めよエレシュキガル!あいつも生きるためだからな!それにこれでもイシュタルよりはましであろう!」

 

「イシュタルと同レベルよー!」

 

 

……………………………………………………………………

 

 

「という訳で第二段!」

 

「ふむ、さっきのは完全に大砲であったが、これはグローブなのか。」

 

「ええ!こんなんだけど威力はさっきのよりも上がっているはずよ!」

 

「ふむ、だがそれもまだ理論上の話であろう?」

 

「うん。だから…」

 

「良い。赦す。盛大にぶっぱなすといい!」

 

「させるかぁぁぁぁ!止めるわ!前略、『霊峰踏抱く冥府の鞴(クル・キガル・イルカルラ)』!」

 

「ほう、冥界に冥界を呼び出すか。面白い。エウリュアレよ!正面からぶち抜くがいい!」

 

「もちろん!『始まりの光、敵を打ち砕け』!『試製波動砲(プロト・ウェーブキャノン)』!」

 

ドッガァァァァァァァァン!

 

 

「…やった…の…だわ…。がくっ。」

 

「ふむ…エレシュキガルのやつはなんとか冥界は守ったようだな。」

 

「なんか…ごめんねエレシュキガル…。」

 

「そう思うのなら止めるといい。」

 

「んー、でも試射はできればしたいしなぁ。いやー、形無き島はいい場所だったんだなぁ。」

 

「ならば異界でも作るといい。そうすれば冥界にはダメージは入らんだろう?」

 

「さっすがギル!それは思いつかなかった!」

 

「ふははははは!作れるのなら作るがいい!流石の我の倉でもそんな宝具は無いからな!作れたのなら我の倉に入れてやろう!」

 

「ほんとう!?よーし、頑張るわー!」

 

(もう…いやなのだわ…あ、魚達に餌をあげなきゃ…。ぐふっ。)

 

 

…………………………………………………………………

 

 

「エレシュキガルよ、あまり辛いのならば休め。我のように過労死などするべきではないからな。」

 

「忙しい原因が誰だと思ってるのよ!もう!」

 

「…そういえば最近はその原因であるエウリュアレの姿を見ないな。」

 

「…………そういえばそうね。あ、もしかして冥界に居たせいで本当に死んじゃったとか!?どどど、どうしよう!?」

 

「落ち着け。貴様の権限なら冥界の生命体の場所など簡単に割り出せるだろう。」

 

「あ、そうだったのだわ!どこなのだわ、エウリュアレー!?」

 

「喧しい。もう少し落ち着かんか。」

 

「…あ、居たのだわ!待っていなさいエウリュアレ、すぐに助けに行くのだわ!」

 

「落ち着けと何度も…。ん?どうした。」

 

「静かに。…寝てるのだわ。」

 

「ほう。過労はいかんぞ、過労は。」

 

「なら貴方が過労死なんてするんじゃないわよ…。」

 

「…あれは仕方無かろう。良い国とするために衰えた体で働き過ぎたのだ。」

 

「…あら、これはなにかしら。」

 

「盾…いや、なるほど。疑似固有結界を展開できるのか。」

 

「…え、本当に作っちゃったってこと?」

 

「そのようだな。恐ろしい女神だ。下手をすればすべてを滅ぼしかねんな。」

 

「私としては冥界が荒らされなくなるならなんでもいいのだわ…。」

 

「スヤァ……。」

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

…おや?ここは何処だろう。冥界じゃ…無いか。思いっきりビルあるし。地面がアスファルトだし。

 

日本…かな。なんだか懐かしい感じだ。見た感じ…まだ2000年ではないか。20世紀末かな?核の炎に包まれてはないね!

 

…いや、2000年より後もあり得なくはないかな?んー、あまり差がわからないからなぁ。

 

…ということは私の記憶なのかな。少なくとも『(エウリュアレ)』の記憶では無いとは思うけど。

 

『■ろうおとーさーん!■■■おかーさーん!』

『おかーさーん!』

 

…おや、子供か。

 

…あれは…いつかの悪夢に出てきた赤毛の少年と少女か。…赤毛というよりは赤銅色?まあいいか。

 

『待ちなさい、■■、■■。お父さんもお母さんも逃げないから。』

 

…それに…私?いや、外見的にはメドゥーサの方が近いのかしら?

 

…そういえば私の外見ってどんどんメドゥーサに近づいていたわね…。まさか未来の私とか?ははっ、まっさかー。

 

『いいじゃないか、■■。子供は元気でいいんだからな。』

 

『そういうお前は子供の頃はさっぱり動かなかっただろうに。』

 

『ははは、知らんな。』

 

『まったく。』

 

…あれが私の父母…?うん、父親は外見が士郎だこれ。母親は…メドゥーサ?んー、でも今のメドゥーサよりでかくね?主に身長とか…胸とか!まだでかくなるのか!?

 

あ、ゴルゴーンか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…えええええええ!?ゴルゴーンと士郎!?

 

なんでさ!?なんでさぁぁぁぁぁ!?

 

いや、待て!?メドゥーサがさらに成長したとかじゃね!?ならわかる…わけないわ!いくら受肉してもああはならないでしょ!?

 

ええええええ!?

 

すぅ…(深呼吸)

 

 

えええええええええええ!?

 

 

ほんと…なんでさ!?

 

…考えても仕方無いけど叫ぶよこれは!?

 

わ、

 

 

わけがわからないよっ!?

 

 

 

…もういや、夢から覚めよ。

 

うん、これはある種の悪夢だね…。

 

くそう、おのれマーリン!まだ生まれてないだろうに貴様ァ!

 

マーリンシスベシフォーウ!

 

 

…はぁ。よし、なんか作ろっと。




というわけでまさかのメソポタミアな冥界でした。なに?色々矛盾してる?

…指摘してくれると治るかも。

エレシュキガルは完全にサーヴァントの時と同じような性格…かさらにマイルドな感じになるかと思います。賢王様も然り。

ちなみに本編でエウリュアレがしようとしているのは、『冥界と現世の間の障壁が越えられない?ならそれよりも深い次元に潜って越えればいいんじゃね?よし、ならばR-TYPEだ!』って感じのことです。

ふと気付いたこと。
『光の剣』シリーズの説明してなかった。

というわけでやります!

・『光の剣』
あのままだとまた抑止力になんか言われそうな気がしたので何段階か封印を掛けた。ついでで抑止力とも交渉した。
結果としていつでも解放はできないけど代わりに最大火力が上がった。
ただ、最大解放はビースト相手でもないと難しい。

・『光の剣:限定解放』(ソード・オブ・アウローラ) 対軍宝具 宝具ランク:A
光の剣の封印を解かずに魔力のみで行う真名解放。これでも火力は十分だが少々燃費が悪い。具体的に言うとかなりの魔力があるエウリュアレが魔力不足ですこし疲れる程度。

・『光の剣:第一解放』(ソード・オブ・シューティングスター) 対軍宝具 宝具ランクA+
アラヤからのバックアップを受けることで行える真名解放。今回は『ヘラクレスなどが居なくなると色々とヤバイ』のでバックアップを受けられた。
燃費が多少改善されて威力も多少上がった。

・『自己時間加速』(タイムコントロール)
切嗣の固有時制御を目指して作った魔術。四倍までならリスク無しでできるがそれ以上は異常な量の魔力を消費する。解除後の修正がなぜか来ないので本人としてはかなり怖い。だっていつかまとめてきそうじゃん。

・『魔眼』
日本から帰って来て気付いた時にはあった。本人もあまりよくはわかってはいないがどうも劣化キュベレイ+見たものの解析を勝手に行う眼のようである。
おかげで視界はかなり酷いことになっている上に頭のなかもやばい…ので最近は魔眼封じの眼鏡をいつも掛けている。もちろん眼鏡はお手製のかなり効果の強い魔眼封じ。

・『星砕く人の叡智』(アステロイド・バスター) 対星宝具 宝具ランクA
小惑星やスペースデブリを破壊するための兵器。『R-TYPE』における波動砲の原型。
対星と言うだけあって威力は対城宝具を凌ぐ。ただしこれは実弾なので装填などはかなりかかる。あとかさばる。
これ一つでエピフ山が三つは消し飛ぶとはギルガメッシュの談。

・『試製波動砲』(プロト・ウェーブキャノン) 対星・対次元宝具 宝具ランクEX
『R-TYPE』において初期型R-9Aが装備していた波動砲。完全にエネルギーによる兵器となったため頑張ってユニットを小型化してグローブにした。手からビーム、あいてはしぬ。
…まあこれでもまだ弱い。まだまだ。


というわけでした。

最後にこれを書いている途中で思い付いたもの。ヘブンズホール戦でファイナル波動砲をぶっぱなすだけ。
エクストラシリーズはやるかわからないから思い付いた今のうちに投下しておこうかと。

というわけで。
↓ここからあるかもしれない未来



さあ…いくぞ。

《change start.》

エネルギーを貯める。

《ロックオン、方位角固定》

「食らうがいい、『王の財宝』!」

ギルガメッシュが宝具を撃ってアレの攻撃を邪魔してくれている。

《力場生成開始》

エネルギーを留めておく器を生成する。

《グラビティアンカー射出、座標固定》

バックパックからアンカーを地面へ撃って、体が後ろへ吹き飛ばないようにする。

「その、程度!」

アレがギルガメッシュへ反撃する。できればそのままギルにヘイトを向けといてください。

《ザイオング慣性制御システム作動、エネルギー生成加速》

バックパックのエンジンを起動して、エネルギーを更に作っていく。

《ハイパードライブシステム起動、エネルギーの波動エネルギーへの変換を開始》

チャージしたエネルギーを波動エネルギーへと変換していく。だけどそれでは足りない。

霊基の波動エネルギーへの変換を開始。

私の魂が削られていく。彼との繋がりも薄くなっていく。

できるなら離したくない繋がり。だけど、それも切る。

《力場の不安定化を確認、ストラグルビット起動、前方に展開…安定化確認》

バックパックから飛び出した二つのビットが前で回る。

四肢の感覚が薄くなる。視界が霞む。

《後部スラスター起動…機体完全安定》

全ての感覚が失われる。

《change completed.》

だが…勝ちだ。

「『

これは人類の全てを掛けた一撃、

これは散っていった英霊達へ手向ける鎮魂の光、

これは帰れなかったモノ達へ捧げる導きの光!

そして巨悪を討つ人類最後の光!

この光、我が全てを掛けて放つ!

食らうがいい!『終焉の光』(ラスト・ウェーブ)!

』」

最後の光は、放たれた。


↑ここまであるといいなと思う未来

ファイナル波動砲ってステラみてーなもんだよなぁ→あれを撃った相手ってある意味人類悪みたいなものよなぁ→あっ。

ってな感じで思い付いてしまった。どんどん装備を展開していくのはビック・オーリスペクト。

なんとなくFGO的なのも思い付いたので

『終焉の光』(ラスト・ウェーブ)
バスター宝具
ランクEX
対星・対悪宝具
敵全体に対悪属性特攻および対ビースト特攻の超強力な攻撃《オーバーチャージで特攻倍率アップ》+悪属性又はビーストに超高確率で即死効果+自身に即死効果(デメリット)

本編で出ることは無いんじゃないかな。

次回、『次元を越えて』

エコーの飲む冥界のコーヒーは甘い。

…嘘かも。


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第十話 冥界良いとこ一度はおいで

まだ冥界。

強化第4号。


 

 

いえーい。

 

 

ステンノねえ様を生前当てられなかったエウリュアレダヨー。

 

あの悪夢以降少しだけ生前の自分の記憶を思い出せるようになりました。

 

どうも私の家族は士郎(?)父、ゴルゴーン母、姉メドゥーサ、赤銅色の髪の妹、士郎似の弟の四人みたいです。まさかのメドゥーサルートなのかな?わけがわからないよ。

 

…これ、多分メドゥーサ=私なんだと思うけど…もしかしたらゴルゴーン=私かも知れないのが怖い。士郎の妻とか…家事とか大体士郎にやられそうだし。桜怖いし。桜こわいし!桜こわいしぃ!

 

あ、あと隣に中国拳法の達人のお爺さんがいて中国拳法を教えてもらっていたのも思い出した。だから圏境とかできたのかー。まあ、无二打にはまだ遠いけど。あのお爺さんは強かった。本当に人間なのかあれ。実はサーヴァントとか?まっさかー。

 

そういえば、記憶は1994年位までしかまだ思い出せていないけれどなぜか知識は2016年位まであるんだよねー。だからなんというかちぐはぐかなぁ。生前知らなかったような気がすることの記憶もあるし。昔そんなにミリタリーは詳しくなかったと思うんだけどなぁ。

 

 

「…おい、エウリュアレ。飯はまだか。」

 

「お腹すいたのだわ!」

 

 

…どうしてこうなった。

 

「もうすぐできるから待っていて。というか私のご飯なんてそんな良いものじゃあ無いでしょうに。」

 

「確かにウルクの飯には遠く及ばぬがここの飯よりはましだ。」

 

「いや、冥界にまともなご飯があると思うのが間違ってると思うのだけれど。でもその美味しくない素材を美味しいご飯に料理しちゃうエウリュアレはすごいのだわ!」

 

「適当なんだけどなぁ。」

 

「適当、良いではないか。確かにいい加減という意味もあるがちょうどいいバランスという意味もある。」

 

「いい加減、も『い↑い↓加減』と『いい↑加減』の二つのイントネーションがあるものね。前者は良い、後者は適当。」

 

「イントネーションは地方によるがな!だが適当の良いところは無駄な力を割かないと言うことだ!故に過労から少しは遠ざかる!」

 

「どんだけ過労嫌なのよギル…。」

 

「過労はいかんぞ、過労は!我みたいに過労死するからな!自ら仕事を作りすぎた結果過労死など笑い者になるのが関の山だからな!我みたいに!」

 

「ギルは十分頑張ったんだから笑い者にはならないでしょう。どちらかというと英雄王の方が未来で…」

 

「その話は止めんか!あの頃は色々とテンションが高すぎたのだ!だって未来見えてたしネ!」

 

「ギルガメッシュがなにかテンションがおかしいのだわ!?」

 

「ふははははは!気にするな!」

 

「多分カニファン次元にでも捕まったのよ。うん。」

 

「かにふぁんってなんなの?」

 

「…ギャグアニメとでも。あ、あとランサーが死ぬアニメ。」

 

「ランサー…。」

 

「あやつは犬でしか無いからな!あの肉達磨の宝具になったときは流石の我も大爆笑したぞ!」

 

「宝具?」

 

「ブーメランサーというものがあってだな?」

 

「そういえばエレシュキガルもランサーよねー。」

 

「よしエウリュアレ!エレシュキガルでブーメランサーの再現をしてやれ!」

 

「えぇ!?」

 

「投げられたランサーは死ぬけどそこはご愛嬌ってことで!」

 

「ええええええ!?ちょ、まって!まってぇ!?」

 

「ふははははははははははは!」

 

「ご機嫌ねこんちくしょー!」

 

 

~エレシュキガル全力説得中~

 

 

「ぜぇ…ぜぇ…止めてほしいのだわ、ほんと…。」

 

「むー、一回ブーメランサーやってみたいんだけどなぁ。」

 

「あれはそもそもあの肉達磨の宝具な上、投げるランサーはあの犬でなければならんだろうよ。少なくともエレシュキガルではギャグ時空は無理だ。こいつじゃあ全てのルートできれいに死ねんし『自害しろ、ランサー』の名台詞もこのヘタレじゃあ聞けんだろうよ。良くてこいつの姿を見て動揺したフェイカーをアンブッシュで殺せる程度だろうよ。」

 

「というかそもそも神霊は呼べないけどね。…水没王子ならぬ埋没女神?」

 

「貴様には地の底がお似合いだ!」

 

「ふはははははははは!」

「あはははははははは!」

 

「あー!もう!うるさいのだわぁぁぁぁぁ!」

 

「エレシュキガル。」

「エレシュキガルよ。」

 

「何よ!」

 

「うるさいwww」

「喧しいぞwww」

 

「…うがぁぁぁぁ!くたばれあなたたちぃぃぃ!」

 

「ふはははははは!逃げるぞエウリュアレ!捕まったら下手をすれば本当に死にかねんからなぁ!」

 

「逃げるんだよぉぉぉ!スモーキー!」

 

「待たんかぁぁぁぁ!」

 

 

~賢王女神逃走中~

 

 

「ぜぇ…ぜぇ…。」

 

「ふむ、その程度で疲れるようではいかんぞ。体を鍛えろ、体を。」

 

「鍛えるべきね。最初は…そうね…まずは、うん。

裸 で 豹 と 闘 う の で す !」

 

「どんなスパルタ教育よそれぇ!?」

 

「まずはトレーニングだろう。」

 

「むんぬぅあぁ!」

 

「うるさいのだわ!?」

 

「とにかくトレーニングだろう。」

 

「テルモピュライ・エノモタイアァ!」

 

「うわなんか屈強な戦士の幻影がぁ!?」

 

「それでもトレーニングだろう。」

 

「どんだけトレーニング好きなのよギルガメッシュ!?」

 

「滾ってきたぞぉ!!」

 

「ちょ、槍を振り回さないで!?」

 

「死んでもトレーニングだろう。」

 

「これが…スパルタだぁぁああ!」

 

「もういやぁぁぁぁ!」

 

 

 

 

閑話休題。

 

 

「全く。悪乗りもほどほどにね。」

 

「ごめんなさい。」

 

「すまぬな。ついついやってしまった。後悔も反省もしていない。」

 

「いやそこはしなさいよ!?」

 

「してエウリュアレよ、あのあとの進捗はどうなのだ?試製波動砲以降あまり見せてくれぬが。」

 

「あー、一応一通りは作ったよ。ただ問題が発覚したんだよねー。」

 

「ほう?何が起きた。言ってみよ。」

 

「波動砲で次元潜航は可能になったけど、四次元時空に存在していたこの体だと高次元域で耐えられない。」

 

「…つまり、どういうこと?」

 

「高次元空間でも耐えられる入れ物が必要、と言うことだ。」

 

「あー、なるほど。そんなにきつい空間なの?それ。ちょっと我慢したら越えられたりとか。」

 

「多分無理ね。一度潜ったのだけどたまたま帰ってこれた感じだったわ。あとコンマ一秒でもこっちに戻ってくるのが遅れていたら今頃体は魔力の一粒までバラバラだったわ。うん、幸運EXで良かった。」

 

「幸運Eだったら即死だったろうな。どれ、我のヴィマーナでも貸してやろうか?もちろん利息はトイチだが。」

 

「それ返しにこれないから次に会うときまでどんどん返す額が増えるじゃん。」

 

「なに、利息分はたまに取り立てに行ってやろう。」

 

「なんて酷い。」

 

「どうするの?」

 

「…しゃーない。R戦闘機本体も少し作るかなぁ。」

 

「あ、なんとかしちゃうのね。」

 

「まあ、それがエウリュアレだからな。ああ、そうだエレシュキガル。」

 

「なにかしら?」

 

「冥界側から、ギリシアに繋がる穴を塞げるように準備しておけ。」

 

「え、なんで?べつにあっちから塞いでるのだし大丈夫でしょう?」

 

「そうしておかないと世界が滅ぶぞ。」

 

「了解したわ。世界を滅ぼすわけにはいかないわね。」

 

「…何故かは聞かんのだな。」

 

「だって貴方の眼は未来が見えるのでしょう?なら疑いようなんてないじゃない。」

 

「…ふ。少しは疑え。我だぞ?」

 

「何言ってんのよ。貴方はそんなことしないでしょうに。嘘を言うならもうちょっとふざけたことを言うわよ。」

 

「…流石だな。」

 

「伊達に長く一緒に過ごしてなんか無いわよ。」

 

 

…え、まさかのエレギル?あ、でもこれ立花にエレシュキガルをとられちゃう?

 

…略奪愛もまた一つの愛かー。

 

「何を馬鹿なことを考えている。そんなわけなかろう。」

 

…心をナチュラルに読まないでくだせぇ賢王様。

 

…うん、頑張ってR戦闘機作ろっと。

 

 

 

↑ここまでエウリュアレ

↓ここからエレシュキガル

 

 

 

 

女神エウリュアレ。

 

イシュタルが開けた穴から落ちてきたぎりしあ?の女神。

 

とてもつよい。

 

…いや、あの強さはおかしいのだわ!

 

だって一撃で冥界の三分の一も吹き飛んだのよ!?あのギルガメッシュの三連臼でもそこまでひどくはなかったのに!

 

しかも料理も美味しいしノリも良くて話しやすい!すごい良い子なのよ!もう囲い込んでしまいたいぐらいには!

 

…でもあの子は帰ろうとしている。だから私は応援するの。

 

でも冥界を荒らすのは止めてほしいのだわ!

 

 

 

にしても、あの子から色々と武器とか服とかを貰ったのよね。せっかくだしギルガメッシュにでも見てもらおうかしら。色々教えてくれそうだし。

 

「ねえ、ギルガメッシュ。ちょっと見てほしいものがあるのだけれど。」

 

「ほう?どれだ?見せてみよ。」

 

「エウリュアレが作ってくれたものなんだけど。この槍と、双剣と、マント。」

 

「ふむ…?ふむ、よくもまあ一つの物にここまでの要素を練り込むものだな。」

 

「…?」

 

「まずこの槍だが、一つ目に必中の効果が付与されている。魔力を込めずとも投げれば貴様が敵と認識しているやつを追尾して、確実に心臓を抉るだろうな。しかも手元に戻ってくるおまけ付きときた。」

 

「…え、すごいのだわ!」

 

「この時点であの犬めの槍と同等かそれ以上だが、まだある。」

 

「…へ?」

 

「この槍に魔力を流すと何百倍にも魔力を増幅した上で刃の方向にビームを放つことができる。威力は…場合にもよるだろうが貴様ならば対城宝具にも匹敵するやもしれぬな。」

 

「…え?対城宝具?」

 

「うむ。もちろん流す魔力の量を調整すれば威力や範囲は変えられる。魔力操作が巧ければビームを曲げたり一点に集中したり逆に拡散したり、などということもできるだろうな。」

 

「あ、それなら自信があるわ!だって冥界とか暇だもの!やることといったら有り余っている魔力で遊ぶことと檻作りぐらいだもの!」

 

「ふっ。相当な暴れ馬だぞ、これは。」

 

「それくらい手懐けてやるわ!私は冥界の女主人エレシュキガルよ?」

 

「ま、精々努力するのだな。三つ目にはこれで斬った相手に呪いが付与されるという効果だな。」

 

「呪い?」

 

「ああ。三つあって一つは回復、蘇生阻害。二つに霊基または魂への汚染。三つに…足の小指をタンスなどにぶつけやすくなる呪いだ。」

 

「…ん?タンス?」

 

「ああ。これは辛いな。かなり辛い。」

 

「これは私も嫌なのだわ…。」

 

「最後にちょっとしたものだが自身の陣地の強化、と言ったところだ。」

 

「…多いわね。」

 

「うむ。普通は使い勝手の良い道具には一つか多くて二つの能力しかないのだが、これは四つも持っている。それもその中の三つは魔術で編み込んだ物ときた。」

 

「すごいのね。」

 

「あいつはギリシアでは鍛冶の女神と呼ばれていたようであるからな。これくらいは朝飯前、というやつなのだろう。」

 

「え、それはすごいのだわ!」

 

「…まあ、次の武器に行くぞ。この双剣は…なんだ、どうも太陽の力を宿しているようだな。」

 

「…太陽?なんで太陽?」

 

「…どうやらその双剣の発想の元となった双剣が太陽の力を宿した剣だったようだ。原典は我の倉庫にもあるぞ?」

 

「へー。」

 

「これは装備していると対魔力アップ、弱体無効と言ったところか。」

 

「…あれ?普通?」

 

「…うむ、普通だな。真名解放で一時的に光速に近い速度で動き、思考することができる。」

 

「なるほど、言葉通りの神速の剣ってことね。」

 

「うむ。最後にこのマントだが…なるほど、防御に重点を置いた物のようだな。」

 

「逆に攻撃に重点を置いたマントってなによ…。」

 

「…飛翔斬とかか?いや、あれは違うか。」

 

「…よくわからないけど、思い付かないわ。」

 

「まあ、それはいい。このマントには攻撃反射能力と装着者の傷などを治す効果、呪いや状態異常無効、温度調整などがあるな。」

 

「へえー!すごいのだわ!」

 

「因みに洗濯機で洗濯してもいいが陰干し推奨だ。」

 

「…冥界に太陽はないわよ?」

 

「…まあ、そうなるか。」

 

「…うん。三つとも良いものなのね。」

 

「少なくとも耐久に関しては良いというレベルのものではないな。これは一生壊れんぞ。こういう何時までも使っていられるような素晴らしいものを作ってしまうからどんどん収益が落ちていくんだぞ日本企業!」

 

「それ良いことじゃないの…?」

 

「確かに杜撰なものを売り付けられるよりはましだが。」

 

「…この三つは大切にするわ。だって、初めて…初めて友達から貰ったプレゼントだもの。」

 

「…ふっ。あやつはお前にさまざまな物をくれたのだな。」

 

「ええ。私の一番の友達よ!」

 

「そもそも友がそこまでおらぬだろうに。」

 

「う、うるさいのだわ!私にだって友達ぐらい…いないのだわ…。」

 

「LINEの友達ですら少なそうだな、お前は。」

 

「ぎ、ギルガメッシュ、貴方は私の友達よね!?」

 

「我の友はエルキドゥただ一人のみだ。お前は友ではない。」

 

「…酷いのだわー!」

 

「もう少し友好的になるべきであろうな。さすれば奇っ怪な人間などは友になれる…かもしれんな。」

 

「なら、めざせメソポタミアで一番フレンドリーな女神!」

 

 

 

 

 

 

「まあ…冥界に人は来んのだがな。」

 

「がくっ。」




第七特異点がイージーモードからノーマルモードぐらいにグレードアップした!

ギルガメッシュが完全にネタキャラに…。良いのだろうか。これ。

そして今回のギルガメッシュを書いていて、stay night編をシリアスで書くのは難しいと感じたのでシリアルかギャグのどっちかでいこうかなぁ、と考えています。

…まあ、どうあがいてもチートなんだけどネ!?

次回、『脱出』

回るビットからエコーに熱いビームが突き刺さる。

嘘です。


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続・幕間の物語 外からエウを見てみようplus

突然の幕間である。ただの気分なので適当よー。


・メドゥーサ

 

…おや、またインタビューですか。下姉様ですか?そういえばそろそろ旅立ってから二年半になりますか。ヘラクレスさんは死んだと言っていましたがどうせ生きてますよ。だって…死体が見つかったわけでもないですし。それが見つかっていれば…見つかっても正直信じられないですけどね。

下姉様が居なくなったからか上姉様が下姉様がやっていた分も家事をやるようになっていて、最近はヘスティアさんに色々と習って技術を伸ばしているみたいです。おかげで私とゼウスのダメ人間化…いや、ダメ神かな?それが激しいんですよね。

あれ?もしかして下姉様が居ない方が平和なんじゃ…?

…考えなかったことにしよう。ここはカットしてください。お願いしますね。

あ、そういえばこの前やっとビームを剣から出せるようになったんですよ。これでセイバーの仲間入りですかね?え、剣技も必要?…頑張ります。

 

 

・ステンノ

 

あら、久しぶりね。インタビュー?料理しながらでも良いかしら?ならいいわよ。

エウリュアレ?そういえばまだ帰って来てないわね。たまに帰ってくるとか言っていたのにもう二年半もたったわねぇ。

エウリュアレはどうしているのかしらね。多分冥界に居るような気がするのだけれど。意外と楽しくやっているんじゃないかしら?なんでわかるかって?だって私はあの子の姉よ?それくらいなんとなくわかるわよ。

ただ…そろそろ帰って来て欲しいわね。なんというか、嫌な予感がするの。私ではどうにもできないような事が起きる気がして、ね。

…そういえば、この前教えてくれた天丼、完璧にマスターしたわよ!てんつゆを作るのには苦労したけど、今はもう完璧よ!ちょうどいいわ、貴方も食べていかない?うん!じゃあメドゥーサ達を呼んでくるわね。メドゥーサー!ご飯よー!

 

 

・ヘラクレス

 

む?おお、また君か。久しいな。インタビューかい?良いだろう!

エウリュアレか?

…彼女には悪いことをした。ああいった死地に赴くのは男のすることだというのに、彼女に任せて…そして死なせてしまった。もし生きていたとしても…亡霊として、だろうよ。俺はそういった奴を何度も、見てきた。きっと俺たちの事を恨んでいるだろう。

なにせ約束を破らせてしまったからな。いつか成長しきったときに全力で戦うという約束をな。

ああ…すまない、エウリュアレ。

…もしエウリュアレにあったら?そうだな、まずは謝る。そのあとに…

約束を、果たすさ。

 

 

・エミヤ

…またお前か。どうせあいつの事だろう?はぁ…。

私の方でも彼女の事を調べてみたのだが、どうも世界自体に彼女のデータが無い。ああ。彼女は…いや、彼女らは()()()()()()()()()()()()

だが、何故か抑止力には我々の世界の存在として彼女らも認識されている。事実私も駆り出されたしな。

つまりだ。

 

 

私にはわからん。

…なんだその顔は。ええい、笑うな!笑うなぁ!

 

 

 

・アタランテ

…エコーか?そうだな、あいつは最高の弟子だよ。恐らく一生あいつ以上の弟子には会えんだろうさ。ヘラクレスと同列かそれ以上の戦士なんて弟子にはできないだろうからな。

いっそ行けるところまで育ててやりたかったのだが…。ああ。もう、居ないからな。

現実は非常だと言うが、ここまでとは思わなかった。出来ることならば生き返らせてやりたい。そう、思っている。ああ。

聖杯?ほう、そういうものがあるのか。

…探してみるか。良い情報をありがとう。聖杯を探す旅にでも出てみるさ。

ふふ。なに、弓はなくともこの琴で十分さ。ではな。

 

 

・イアソン

…エコーか?

…ああ、あいつには悪いことをした。あの決断は一生後悔するだろうな。

…もうあんな決断をしなくてすむように、もっと強くならなければならない。

 

…なに、やってやるさ。最高の王になって、あいつの分も救ってやるさ。

 

 

・■■■・■■

おやおや?また坊主か。こんなところまで酔狂なこった。

■■かい?いやー、どうもギルガメッシュとは気が合う見てーだな!多分あいつの時代のネタも使えるから楽しく話せるんだろうな。ま、たまにはそういう息抜きも必要だろうさ。なに、どうせあいつのことだ。適当にギリシアに戻るだろうよ。流石に冥界に残るとか言い出したら強行策もとらなきゃあならないけどさ。

いやー、俺っちとしては■■と話したいんだけどね。だってあいつといたら色々と楽しいことが起こりそーじゃん?

まー、まだ会うわけにはいかないんだけどさ。まだまだ待ちますよーっと。

 

 

・ギルガメッシュ

む?お前は…、まあいい。なんのようだ、■■■■■?ん?エウリュアレ?ああ!あいつは面白いやつよな!ノリも良いし限定的とはいえ我のように未来のことも知っておるしな!あいつと居るとどうしても我もテンションが上がって仕方がない!

…ん?エウリュアレの事をどれだけ知っているのか、だと?

…ふっ。もちろん、全てだ!

なに?どの程度か、だと?

ふははははははははははははははははははははははははははははは!

げほっ、げほっ!

な、ならば教えてやろうではないか!今のエウリュアレの身長は166cm!体重は52.4kg!スリーサイズは上から88、56、86!

まだいくぞ!将来成長が止まった最高点の時の身長は174cm!体重は57.5kg!スリーサイズは上から92、60、94!それなりにでかいな!

まだまだ!

む、なんだ?それ以上はエウリュアレのためにも止めてやれ?ふむ…まあ、良いだろう。そのうち冬木で会えるであろうからな。その時に再会を楽しむとしよう。

ふははは!今からその時が楽しみだ!

 

 

・エレシュキガル

あら?貴方は…いえ、何でもないわ。なんだかこの依り代の子が反応したみたい。まあ、何でもないわね。

えっと、エウリュアレ?ええ、彼女は私の最高の友達よ!

ほら!この白黒の槍も、このマントも、この双剣もあの子に貰ったの!すごいでしょう!?しかも強いのよ!

 

へぷしっ!

 

…ごめんなさい。んー、にしてもあの子、かなり大きいわよね。なにがって、その…うん。

私も元の姿ならそれなりにはあるのだけど、やっぱりこっちの方が気に入っているのよねー。ちょっと小さいけど。

え?その依り代本人も気にしていること?

…なんで貴方がそれを?え、へー。そうなの。不思議な縁もあるものね。

あ、この依り代の子に縁があるなら多分イシュタルとも縁ができているかもしれないけど、あいつは絶対に仲良くしない方がいいわよ!あいつは酷いんだから!エウリュアレが冥界に落ちてきちゃったのもあいつのせいなんだから。

あー!なんかイライラしてきた!おのれイシュタル~!

 

 

・『(エウリュアレ)

あら?貴方は…なるほどね。こんなところまで来るなんて余程暇なのねぇ。え、夢だから?なるほど…何かしらの影響が出ているのかしら。あいつに聞いておきましょう。

それで?何のようなのかしら。え、エウリュアレ?んー…、あの子は…なんでしょう。すごいわね。なんであんなに成長しちゃったのかしらね。いいなぁ…。

はっ、いや、何でもないわ!?ええ!このからだのほうがいいわよ!ええ!

ちょっと、その微妙な表情はなによ!もう!あ、ちょっと!待ちなさい!逃げるな!ええい!食らえ、『女神の視線(アイ・オブ・ザ・エウリュアレ)』!死ねぇ!




というわけで二時間くおりてぃー。

そして明かされた衝撃の事実。

本作エウリュアレはメドゥーサよりもでかくなる!胸も尻も身長も!

そしてメドゥーサ本人もじみーに強くなっている模様。


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第十一話 そしてまた旅に出る

やーっと冥界から脱出です。

さて…この先どうしよう。なんも考えてねーや!ははっ。


 

 

イエェェェェイ!

 

げほっ、げほっ。

 

あ゛ー、皆さんこんにちはー!みんな大好きエウエウでーっす!

 

…このノリ辛いな。わんわんの人ってすごいんだなぁ。

 

さて、ついに完成しましたR戦闘機!いやー、疲れました。

 

とりあえず適当に何機か作ってみたら半年もかかってしまったという。

 

というわけでいまはお別れ会の途中です。

 

「…もう帰ってしまうのね…。」

 

「まあ、私の故郷はここでは無いからね。それに、家族も待たせてるから。」

 

「家族は大事にするのよ?ひょんなことで失ってしまうから。」

 

「わかっているわよ。」

 

「…ふっ。我は別れは言わんぞ。どうせ冬木で会うからな。」

 

「さりげなく未来を確定させるのはやめてください…。」

 

「なに、もちろんエレシュキガルも一緒だぞ?」

 

「え!本当に!?」

 

「ちょっとまてーい!冬木にエレシュキガルが来たら駄目でしょ!?」

 

「なに、大丈夫だ!どうせカニファン次元だ!」

 

「そうか!なら大丈夫ね!」

 

「…カニファン!?え、ブーメランサーされちゃうの私!?」

 

「本家が居るから大丈夫よ!」

 

「ならよかったのだわ!」

 

「さて…そろそろ行った方が良いだろう。」

 

「そうね。それじゃ…」

 

 

「ちょっと待ってくれるかな?」

 

 

「その声は!?」

 

「米倉、貴様ァ!」

 

「私はエレシュキガルだし何もしてないのだわというか米倉って誰ぇ!?」

 

「いや、言いがかりで喧嘩を始めないで欲しいかな、ギル?」

 

「エルキドゥ、お前、生きていたのか!?いや、死んだはずだ!」

 

「落ち着いてギル。君も死んでるじゃないか。」

 

「む、そういえばそうか。ならエルキドゥが居てもおかしくないな。」

 

「いや、その理論はおかしいのだわ。」

 

「貴方がエルキドゥ…。あ、はじめまして。ギリシアで鍛冶の女神をやっているエウリュアレです。」

 

「うん、はじめまして。知っているかもしれないけど、ギルガメッシュの親友のエルキドゥだ。よろしくね?」

 

「よろしく!」

 

「それで、エルキドゥよ。どうしたのだ?」

 

「ふふ、ギルと仲良くしてくれたみたいだしね。ちょっとお礼でも、と思ってね。」

 

「お前は我の保護者か。」

 

「親友さ。というわけで、これ。」

 

「…これは…鎖の首飾り?」

 

「そう。そして、それをつけていると僕の鎖を使えるのさ!」

 

「え!ほんとう!?よーし、やってみよう!いくぞ、えぬま・えりしゅー!」

 

「あ、それ似たことが本当にできちゃうから気を付けてね?」

 

「うわあああああああぁぁぁぁぁぁ…」

 

「エウリュアレが飛んでったー!?」

 

「あっはっはっは!いやー、愉快な子だね!」

 

「本当にな。む、帰ってきたな。」

 

「ま、まさか本当にできるとは…。」

 

「うん、大丈夫そうだね。じゃあ、大事にしてくれると嬉しいかな。」

 

「…ならば我からも餞別だ!受けとるが良い!」

 

「…これは…指輪?はっ、もしかしてプロポーズ!?まだ私は…」

 

「違うわ!」

 

「よかったー。」

 

「それはボムの指輪だ。」

 

「お返しします。」

 

「冗談だ。ただの呪い抵抗が上がる指輪…の原典だ。」

 

「なにその全ての呪いを打ち消しそうな指輪。」

 

「あの犬めの槍なら外れるぞ。」

 

「ゲイ・ボルクェ…。」

 

「恐らくそれが必要になるだろうからな。ふっ。しっかりと生きていくのだぞ。過労死なぞするなよ。過労死はあかんからな!ええな!?」

 

「なしてエセ関西弁…?まあいっか。ありがと、ギル!」

ニコッ

 

「…。」

 

「ギルガメッシュ?」

 

「…ふむ、女の心からの笑顔というのは存外尊い物なのだな…」(黄金の粒子になって消滅)

 

「ギルガメッシュぅぅぅ!?」

 

「『女神よ、ギルを繋ぎとめよう(エヌマ・ギルシュ)』。」

ジャラジャラジャラジャラ…

 

「………ははははははは!我、復活!

 

「…エレシュキガル、これ本当にギルかい?かなりテンションがおかしいけど。」

 

「エウリュアレが来てからずーっとこんな感じよ。でも、私はこのほうが楽しくていいわ。」

 

「まあ、そうなのかな?」

 

「さて、我も渡したが…エレシュキガル、お前はどうする?」

 

「えっ!?え、えーっと…」

 

(ぎ、ギルガメッシュ!友達へのプレゼントってどういうのがいいの!?)目線で会話

 

(そうだな、深淵の加護でも渡しておけ。役に立つだろうさ。)

 

(なるほど!)

 

「えっと、私からは…深淵の加護位しかあげられないのだけど…」

 

「深淵の加護?あ、それってもしかしてキングハサンのあれ?」

 

「キングハサン…?」

 

「ああ、それに近いものだ。あの暗殺者のように深淵の炎を操ることができる。ついでで不死にもなるが。」

 

「ほしいほしい!」

 

「いいの?こんなもので…。」

 

「いいの!それにエレシュキガルからのプレゼントだからね!」

 

「…なら、うん!ていりゃあ!」

 

おお、あれが加護?ボール型なのかー。

 

…ん?

 

え、なぜ投げたぁ!?

 

ゴツッ

「あたー!」

 

「…なあ、エルキドゥよ。加護というのは投げて当てるものだったか?」

 

「そんなわけないだろうギル。一度常識というものを見直すと良いよ。」

 

「…だろうな。」

 

「いつつつ…なんで加護を投げられたの…?」

 

「大丈夫か?」

 

「多分…。ん、ん?おー。青い炎が出た…あっつ!?」

 

「あ、服に火がついた。」

 

「うわぁ!?ちょ、水!水!」

 

「冥界の水とか絶対に駄目だと我は思う。」

 

「ええい、創造魔術!水よこい!」

ばっしゃあああああん!

 

「…びしょ濡れなのだわ…。」

 

「我は水避けの指輪をつけていたから無事だ。」

 

「せめて僕とエレシュキガルにも着けて欲しかったかな、それ。」

 

「ふははははは!なに、ちょっとしたお茶目のようなものだ!許せ!体と服は乾かしてやろう!」

 

「全く…。」

 

「ありゃ、おお?すごい!青い炎を使えるようになった!」

 

「筋が良いわね。大抵のやつは出せるようになるのすらかなりの時間がかかるのに。」

 

「ふっふーん!どうよ!」

 

「すごいわ!うん、頑張って生きるのよ!」

 

「わかってるわよ!」

 

 

ドガァァァァン…

 

 

「…む?何の音だ?」

 

「な、第一の門が壊されたのだわ!?」

 

「あー、うん、ギル。なにか投げつけるものはないかい?」

 

「ふむ、それならばこの投げ槍の原典を使うと良い。それなりには飛ぶはずだ。」

 

「あー、なるほど。奴が来たのね。」

 

「イシュタルなのだわ!なんであいつこういうときに来るのよ!?」

 

「ふははははははははは!なんせイシュタルだからな!」

 

「ああ、第二、第三の門も壊された!?」

 

「イシュタル単独じゃあ無理だろうしまた父親にでも泣きついたのかな?」

 

「え、なんか星と人の抑止力から攻撃許可が出たんだけど。」

 

「それほど扱いに困る物体という事だろうよ。ふっ。では我のウルクの守りを見せてやろう!全砲門、開錠!」

 

「多少威力は落ちるけど、体当たりだけが宝具じゃないのさ!さあ、神を地に縫い付けてやろう!」

 

「第四、第五の門突破されたのだわ!」

 

「うわぁ、詠唱も要らないレベルで補助してくれるんだけど。なんじゃこりゃ。」

 

「冥界においてもウルクの輝きは失われぬ!」

 

「投げやりな対応ってこういうのを言うのかな?」

 

「お願い、メスラムタエア!冥界を守るわよ!」

 

「時間がないので真名解放の詠唱はまたの機会に!」

 

 

「エレシュキガルー!今日こそは死んでもら」

 

 

「冥府を護るは我が決意!『王の号砲(メラム・ディンギル)』!」

「友と共に守ろう、僕は。故に、駄女神よ、死ぬがいい(エヌマ・エリシュ)』!」

「来たことを後悔するのだわ!霊峰踏抱く冥府の鞴(クル・キガル・イルカルラ)』!」

「抑止力の補助で300+300で600スパルタ!普段の二倍の振り上げが加わり600×2の1200スパルタ!そして!普段の三倍の魔力使用を加えれば1200×3!お前の20万ペルシアを越える、3600スパルタだーっ!くらえ、『光の剣:真名解放(ソード・オブ・ザ・ギャラクシー)』!」

 

 

「なんでよおおおおおおおお!?」

 

 

ウルクより放たれた無数の宝具が大地を抉り、投げられた槍に鎖が絡み付き貫き、冥府の炎が焼き付くし、そして光がすべてを包む。

 

 

チュドーン

 

 

 

 

もしこの光景をメドゥーサが見ていればこう、言うであろう。

 

 

 

 

 

 

流石エウリュアレ姉様です、と。

 

 

 

……………………………………………………………………………

 

 

 

「…うむ、思わぬ乱入者が来はしたが今度こそ出発といくか?」

 

「ええ、そうね。」

 

「寂しくなるわね…。」

 

「なに、また会える。我が予言しよう。またこの四人で過ごせるとな!」

 

「あっはっはっは!いいジョークだね!少なくとも僕は無理じゃないかな?」

 

「いや、四人でだ。だって未来を見ちゃったしネ!」

 

「まあ、そうなるのだわ。」

 

「…さて、そろそろいくことにするわ。何時までもうだうだとしてられないし。」

 

「そうか。ならば派手に送り出さねばな!」

 

「花火だね?わかるとも!」

 

「ちょっと!?なによそのロケット花火の山!?」

 

「ふははははははは!エウリュアレには打ち上げ花火でも足らん!ロケット花火と行こうではないか!」

 

「えっと…それじゃ、またね!」

 

「うむ!ではな!」

 

「また会いましょうね!」

 

「次に会うときは色々と話ができたらいいな。またね。」

 

「よーし、来い!『R-9A2』!」

 

「でっかいのだわ!これが飛行機?」

 

「どちらかというと宇宙船の類いよな。さて、こちらも準備はいいぞ!」

 

「よーし、行くわ!ザイオング慣性制御システム始動!エンジン点火!」

 

ゴオッ

 

「ふはははははははははは!エルキドゥよ!準備はいいか!?」

 

「うん。さあ、どこから火をつけようかな?」

 

「もちろんど真ん中でしょ!」

 

「同意見だ!」

 

「それも、いいね!」

 

 

「機体安定、波動砲エネルギー充填200%!さあ、時を越えるわよ!」

 

 

「じゃあ、火をつけるよー!」

 

「うむ!さあ、この華をもってエウリュアレの旅が良いものとなることを願おう!」

 

「ついでで再会もよ!」

 

「いくぞ!これがロケット花火の原典よ!『空彩る炎の華』!」

 

シュウウウウウウウウウ…

 

 

ドカァァァァン!

 

 

「…綺麗なのだわ…!」

 

「ふはははははははは!我が財に不可能など無い!エウリュアレよ、良い旅を、後悔の無い旅を祈るぞ!」

 

「僕の鎖、使ってくれると嬉しいな!じゃあね!」

 

「あ、えと、今度地上の食べ物を食べさせて欲しいのだわー!」

 

「自分の事ではないか!せめてエウリュアレの事を祈ってやらんか!」

 

「うわ、ご、ごめんねエウリュアレー!」

 

「謝る奴がおるかー!」

 

「うわーん!?」

 

「あっはっはっは!」

 

 

「…綺麗ね。」

 

…さて、行くわよ!

 

力場解放、タイプディフューズ!

 

拡散波動砲、ってぇー!

 

バシューン!

 

「よし!次元の歪みを確認!いざ、異相次元!」

 

 

 

 

…………………………………………………………………………

 

 

 

「…行っちゃったわね。」

 

「あっさりと行ってしまったな。もっと派手なのかと期待していたのだが。」

 

「そうかい?十分綺麗だと思うよ?あの次元に穴を開けたビームのエネルギーがほら、まるで雪みたいに降ってきてる。」

 

「…本当。なんだが幻想的ね。」

 

「…さて、では飯にでもするか?我は少し腹が減った。」

 

「いつから君は腹ペコキャラになったんだい?」

 

「正直娯楽なんてそれくらいしか無いからな!仕方無かろう!」

 

「貴方の財を使えばいいんじゃないの?」

 

「…なるほど。」

 

「えぇ…。」

 

「ならば、よし!TRPGでもするとするか!時間は有り余っているからな!」

 

「てぃーあーるぴーじー?なにそれ?」

 

「TRPGというのはだな…」

 

 

 

「…あ、そういえばイシュタルのこと忘れてたね。」

 

「は?なんだそれは。」

 

「あ、うん。なんでもないさ。とりあえずクトゥルフでもやらないかい?」

 

「我としては艦これRPGをだな…」

 

「ねえねえ、このエンドブレイカーって面白そうなのだわ!」

 

「…。」

 

「…。」

 

「え、なにこの険悪な空気?」

 

「…ジャンケンなんてどうだい?」

 

「良かろう。」

 

「ちょっと?二人とも…」

 

「いくぞ、ジャン、ケン、ポン!」

 

「…ギル?今のは後出しじゃないかい?」

 

「何を言うか。そんなセコい事を我がするわけが無かろう?」

 

「何を言ってるんだい。昔ジャンケンで後出しで勝ちまくっていたのは覚えているよ?」

 

「ほう?やるか?」

 

「いいよ?久しぶりの喧嘩だね?」

 

「ちょっと!?二人とも落ち着いて!?」

 

「ふはははははは!初手エアも今の我は辞さぬ!慢心は無いからな!」

 

「なら僕も少し本気で行こうかな。」

 

「ちょっと!ふたりとも!」

 

「ふははははははは!」

 

「あはははははははは!」

 

「うわああああああん!帰って来て助けてエウリュアレー!」




というわけでイシュタルは瞬殺されましたとさ。そしてエウリュアレもさりげなく強化されていくという。

さて…本当にこの先どうしていこうか。stay nightは確定としてその先が…。
hollow?extra?Apocrypha?大穴でタイころとか?それともそのままFGO?

…頑張って考えておきます。

さて、それでは恒例のエウリュアレのステータスなど。

まてりある

身長:166cm
体重:52.4kg
スリーサイズ:上から88、56、86既に胸はメドゥーサと同じ。ヒップはもうでかい。
出典:ギリシア神話(改)・メソポタミア神話(外)
地域:欧州・日本・古代メソポタミア
属性:混沌・善
隠し属性:地
性別:女
一人称:私
二人称:貴方、貴女、あんた、○○(呼び捨て)
三人称:貴方達、貴女達、あんたら、○○
イメージカラー:白銀
特技:剣、武術、兵器全般、物の作成、逃走
天敵:神の類い(特にヘラとアレス)
レア度:☆4


パラメーター
・筋力:C+ 無銘も越えた。
・耐久:C ギルガメッシュと戯れていた結果がこれだよ!
・敏捷:A+ まあ、そうなるな。
・魔力:A+++++++ もはやわけがわからない。
・幸運:EX EXじゃなかったら死んでた。
・宝具:EX まだまだ増えるよ!

・エウリュアレ本人の物
・対魔力:EX なお魔力が回せないとA+まで落ちる。
・付与魔術:A 結構なチート魔術だったりする。
・高速神言:D 粘土板しかねぇ!
・陣地作成:C エレシュキガルの指導の結果成長した。
・神性:A++ ポセイドンと殴り合いとかしてるから…。
・単独行動:B いいぜ、聞いてやる。てめぇ、どこの弓兵だ。
・魔術:A+++++++ もはや対魔力EXも貫けるかも。
・創造魔術:A 遂には空間すらも創造してしまった。
・加工魔術:A 鬼怒を絹にできる。
・転移魔術:A 宇宙だって行けなくはない。
・魅惑の美声:A ギルガメッシュを笑顔で殺せる程度。
・無限の魔力供給:EX パパパッパッパッパ,パウァー! ドカーン

・魂の物
・転生者:B++ 転生した者が持つスキル。士郎の妻か娘のようだ?
・一意専心:D 集中力は大切よ?
・圏境:A+
・絶招:A
・中国武術:A
どうやら隣のお爺さんによる指導の結果と判明。
・射撃:B ジェットパックで飛びながら2000m先のアリを紙鉄砲で殺せる。
・道具作成(兵器):A++ 宝具量産スキル。やっぱり作ってた。
・縮地:A 主に沖田さんのせい。
・心眼(真):A 全方位から放たれる宝具を避けるにはこれしか頼るものがなかった。
・ゼウスの祝福EX ゼウス…やっと復活かな?
・アテナの祝福C どちらかというと発信器に近い。多少盾の扱いが上手くなる。
・千里眼(偽):B ガチの千里眼持ちと戯れていたら影響が出た。なんでさ。
・深淵の加護:EX 深淵、冥界の炎を操ることができるようになるエレシュキガルの加護。キングハサン、通称初代様のあれ。瞬間移動はできないが火柱は上げられる。恐らくエウリュアレはこれを纏わせての剣撃とかが中心か?

宝具
・『旭の旗の下に』 宝具ランクE~A+
以下現時点で召喚可能なもの一覧
・日本武尊 宝具ランクA+ 対軍宝具 ×3
・日の丸A-10 宝具ランクC+ 対人宝具×20
・零式艦上戦闘機五二型 宝具ランクC+ 対人宝具×100
・九七式艦上攻撃機 宝具ランクB 対艦宝具×50
・伊601潜水艦 宝具ランクA 対艦宝具
・伊401潜 宝具ランクA- 対艦宝具
・伊501潜 宝具ランクA- 対艦宝具
・伊502潜 宝具ランクA- 対艦宝具
・伊503潜 宝具ランクA- 対艦宝具
・巨大空母:『建御雷』 宝具ランクA 対軍宝具
・艦上戦闘機:『電征』 宝具ランクC+ 対人宝具
・中戦車:『九式・蒙琥』 宝具ランクB- 対人宝具
・駆逐艦多数
・R-9A2『DELTA』 宝具ランクEX 対星宝具
・RX-10『ALBATROSS』 宝具ランクEX 対星宝具
・R-13A『CERBEROS』 宝具ランクEX 対星・対軍宝具
・R-11B『PEACE MAKER』 宝具ランクA++ 対軍・対悪宝具

・『偽・我が神はここにありて』(りゅみのじてえてるねっる~) 宝具ランクA++ 結界・対軍宝具
・『なんかビーム撃てる剣』(びーむそーど) 宝具ランクA 対軍宝具
・『陰剣・陽剣』(いんけん・ようけん) 宝具ランクB 対人宝具
・『吹き飛ばす七つの砲』(アヴェンジャー) 宝具ランクA 対人宝具
・『勇者の弓』(光の弓) 宝具ランクA- 対人宝具
・『■を射■■■女神の弓矢』(アロー・オブ・ザ・エウリュアレ) 宝具ランク■ 対界宝具
・『■■■■■の■』(■■■■■■) 宝具ランク■ 対■宝具
・『九つの矢』(ナインアロウズ) 宝具ランクC 対人宝具
・『光の剣』 宝具ランクEX 対人宝具
・『きしんのまそう』 宝具ランクB 対人宝具
・『どくばりのやり』 宝具ランクB 対人宝具
・『えむふぉーかーびん』 宝具ランクB 対人宝具
・『神刀:無』(しんとう:なし) 宝具ランクD 対人宝具
・『エウリュアレの服』 宝具ランクB 対人(自分)宝具
・『勇者の盾』 宝具ランクEX 対人宝具
・『王の杖』(偽・リボルケイン) 宝具ランクEX 対人宝具
・『ホロウな服』 宝具ランクA 対人(自分)宝具
・『偽・燕返し』 宝具ランク― 対人宝具

・『牙突』 宝具ランク― 対人宝具
夢に本人が来られました。お陰で弐式、参式、零式も出来るように。

・『新撰組』 宝具ランク― 対人宝具
・『無明三段突き』 宝具ランク― 対人宝具


・『光の剣:限定解放』(ソード・オブ・アウローラ)
解放一段階目。燃費悪め。
・『光の剣:第一解放』(ソード・オブ・シューティングスター)
解放二段階目の片方。人の抑止力からのみの補助あり。もう片方は星の抑止力からの補助のパターン。
・『光の剣:真名解放』(ソード・オブ・ザ・ギャラクシー)
解放の三段階目。人と星両抑止力の補助によって放たれる。威力、範囲ともにエクスカリバーを越える。なお、もう一段階上がある。

・『神の鎖』(エルキドゥ)
エルキドゥの鎖。ギルの物と一緒。

・呪い抵抗の指輪
呪いを防ぐ指輪の原典。ギルガメッシュ曰くゲイボルグが外れるほど。

・波動砲 対星宝具
たくさんあるので割愛。たいていEX。


…増えたなぁ。いい加減これ長くてだるくなってきた。主に宝具。


さて、では次回予告。

次回、『怪物』。
エコーも巨大な核爆弾。起爆、誘爆、御用心。

…ナレーション:銀河万丈で。

…嘘かも?


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第十二話 怪物

突然シリアスに傾いていくスタイル。

正直難産というか何というか…。コレジャナイ?


 

 

…とある怪物(めがみ)の話をしよう。

 

怪物の名前はゴルゴーン。ギリシア神話における怪物の一つさ。

 

そいつは元は土着神の類いである女神のなり損ないだった。だが、偶然かオリュンポスの神の策略か、結果としてそいつは女神アテナによって呪いをかけられて怪物となった。

 

「…あのー。」

 

さて、その怪物となった女神は島にやって来た多くの人間を殺した。異界化した住み処の島でな。

 

「おーい。」

 

だが最後は神々の寵愛を受けた英雄ペルセウスに殺された。

 

「…おーい!」

 

「ああもうなんだよ!俺が楽しく話してるってゆーのによー!」

 

「いや、なんで貴方が嬉々としてメドゥーサの話をしてるんですか。

 

 

…アンリ・マユ。」

 

「いやー、本当は出てくるつもりは無かったんだけどさ?もー我慢できなくなっちゃったんだわ!あっはっはっはー!」

 

「せっかく私もあんたのことを黙っていたのに、なんで自分から出ていくのよ…。」

 

「いやー、ごめんなエウリュアレ!もう色々と飽きた!」

 

「あんたねぇ…!宝具で消し飛ばすわよ!?」

 

「ひえっ!?止めてくれ、その宝具だと返す前に死んじまう!」

 

「…えっと、それでなぜ私はここに呼ばれたんですか?」

 

「あー、そうだったな。まあ結論から言うとこの世界でもゴルゴーンが生まれちまったってことさ。」

 

「…なぜそれを貴方がわかるのですか?」

 

「それは秘密だ。…おおっと、もう起きる時間か。それじゃあ■■(■■な)。最後に二つ助言だ。起きたらすぐにヘラクレスの所へ向かえ。そしてもうひとつ。メドゥーサを救うことは考えるな。それは無理だからな。」

 

体が軽くなり、意識が遠退く。

 

「そんじゃ、頑張れよ。救うべきものと切り捨てるべきものをしっかりと見極めろ。」

 

「またね、エウリュアレ。次は三人でのんびりと話しましょう。」

 

 

………………………………………………………………………

 

 

 

…なんだ今の。

 

 

…あ、どうも。やっとギリシアに戻ってきたエウリュアレです。

 

…なんでアンリが私の中にいるんですかねぇ。もしかして私汚染済とか?うわぁ。

 

それに、色々と言ってましたね。ゴルゴーンが生まれたとかヘラクレスの所に行けとかメドゥーサを救うことは諦めろとか。

 

 

…とりあえずヘラクレスの所へ…って何処にヘラクレスいるのさ。

 

…しゃーない、探すか。

 

 

「エェェェェウリュゥゥゥゥアレェェェェ!」

 

…ん?なんか聞こえ

 

「おらぁ!」

ドカーン

 

「うわぁ!?」

 

親方!空から女神アテナがぁ!?

 

「エウリュアレ貴様!今まで何処をほっつき歩いていた!」

 

「メソポタミアの冥界に落ちてましたが!」

 

「そんなわけがあるか!メソポタミアの冥界なぞ遠い昔に閉鎖したわ!」

 

「な、なんだってー!?」

 

「エウリュアレ!貴様が居ればステンノは…!」

 

「…待ちなさい。とりあえず状況の説明が欲しいわ。」

 

「…良いだろう。取り敢えずヘラクレスのところまで行くぞ。」

 

「わかったわ。」

 

 

 

 

 

 

↑ここまでエウリュアレ

↓ここからヘラクレス

 

 

 

エウリュアレが生き返った。

 

その報を女神アテナが私のところへ持ってきたのは三日前のことだった。

 

そして今日、エウリュアレを連れてくるということなのだが…。

 

「ヘラクレス!エウリュアレを連れてきたぞ!」

 

「ちょっと、引っ張らないで!」

 

…は?誰だ、あの美女は。

 

「…待て、女神アテナよ。そいつ、いやその女性はエウリュアレなのか?別人ではないのか?」

 

「…ヘラクレス?それはどういう意味かしら?」

 

「…本物、なのか?」

 

いやいやいやまさか。あの全く成長しない子供体型のエウリュアレだぞ。あんな巨乳な美女になるわけが無かろう。うむ。無い。

 

「…どうせあれでしょう?私が今まで全く成長しなかったから突然伸びた私を別人だと思ったとかかしら?」

 

「…なぜそこまで完璧に当ててくるのだね。」

 

「乙女の勘よ。というか体型で驚いたみたいだけど、よく考えて見なさい。私はメドゥーサの姉よ?」

 

「…ああ、なるほど。」

 

「さて、雑談はそこまでだ。情報の共有をするぞ。」

 

「了解した。」

 

「御願いするわ。」

 

「事の発端は一ヶ月前、ポセイドンのやつがメドゥーサを連れ込んで私の神殿で事に及んだのが始まりだ。」

 

「…あのバカ、神殿では絶対に駄目だと言ったのに…。」

 

「いや、おそらく二人は被害者の側だ。どうやら二人とも魔術、それもチャームの類いがかかっていた事がわかっている。それに関しては私もわかっていたから不問としようとしたのだが…」

 

「どうしたのだ?」

 

「…ヘラがごねたのだ。『神殿でそんな事をするような不届き者を不問にするなんて言語道断です!』と言ってな。オリュンポスの神のほぼ全員は反対したのだが、ごり押しで自ら呪いをメドゥーサへおとした。」

 

「…あいつ…!」

 

「…結果、メドゥーサは正気を失って暴走している。どんな呪いを掛けたのは不明だが、現在メドゥーサは巨大化して大体50mになっている。」

 

「…ああ、それは俺も見た。まさかメドゥーサだとは思わなかったが…。」

 

「しかも、周辺にかなり強い石化の効果と、ビームをばらまいている。ヘラクレスが島の端までしか近付けず、近くに居たステンノが石化するほどだ。」

 

「…じゃあ、ステンノは…。」

 

「…いや、死んではいない。」

 

「待って。石化したのでしょう?なら死んでるんじゃ…?」

 

「ああ。普通は石化によって身体は石となり、魂は破壊される。事実他の人間はそうだったのだ。だが、ステンノの体だけは違ったのだ。」

 

「…一部分だけとか?」

 

「いや、完全に石となっていた。だが、魂が破壊されていなかったのだ。」

 

「なら、ステンノは生きているのね!?何処にいるの!」

 

「あ、ああ。二階の部屋に保存魔法と結界を掛けておいてある。」

 

「早く!早く連れていって!」

 

「ま、待て!下手に何かすれば殺すことになりかねんぞ!」

 

「え、あ、どうしようヘラクレス!」

 

「ええい、一旦落ち着け!俺を揺さぶるな!落ち着け!落ち着けぇ!」

 

「どうしよう!どうすればいいの!?」

 

「やめんかぁ!いつも通りお前らしくぱぱっと作れば良いではないか!」

 

「だって呪いの付与はできても解呪は専門外なのよ!というかステンノ、対魔力EXレベルよ!?それで無理とか私にも無理よ!」

 

「…ん?おいエウリュアレ。その指輪はなんだ?」

 

「これはただの呪い避けの指輪よ!もらったの!」

 

「それを作ったのは何者だ!?そんなおかしい呪い避けの指輪なぞ初めて見たぞ!?」

 

「…あー。」

 

「…なあ、アテナよ。呪い避けの指輪があればステンノの呪いも消すことができるのか?」

 

「普通は無理だ。呪い避けの基本は呪いを打ち消すのではなく逸らす事だからな。それ故にある程度強い呪いでもそこら辺の人間が作った呪い避けの加護でも防ぐことができるのだ。だが、その指輪は違うのだ。それは自らに降りかかる呪いを逸らすのではなく、装着者に関わる呪いを全てできるのなら解呪、解呪が不可能でも打ち消すのだ。」

 

「え゛、なにそのチート。」

 

「だからだ。誰にもらった、その指輪を。少なくともその指輪は神の一人や二人程度では作れん代物だぞ。」

 

「えっと…言わなきゃ駄目?」

 

「あたりまえだ。そんな者を作れる奴がいるのならば是非ともマークしておきたい。」

 

「えっと…メソポタミアのギルガメッシュ王から頂いたものなのだけれど…。」

 

「…待て。何と言った?」

 

「だからギルガメッシュから…」

 

「…あのな、ギルガメッシュが生きていた時代は1000年以上前だぞ?そんなわけがなかろう。」

 

「だからこの一年半ずっとメソポタミアの冥界に居たの!そこでギルガメッシュと仲良くなってもらったのよ!」

 

「…いや、馬鹿な。少なくともあのギルガメッシュが女神である貴様などに…」

 

「事実なんだからどうしようもないでしょ!」

 

「あー、それでだ。アテナよ、この指輪ならステンノの解呪は可能なのか?」

 

「…いや、解呪は無理だ。だがそれを着けていれば呪いを打ち消し続ける事で生きることは可能だろう。もちろん指輪を外せば石になってしまうが…。」

 

「…なんか頭にメタリカメタルカっていう単語が…。」

 

「…なんだか単行本三巻あたりで打ち切られそうな単語だな。」

 

「…気のせいよ。うん。取り敢えず助けられるのね!?」

 

「ああ。少なくとも石化は解けるはずだ。」

 

「よし!やるからヘラクレス連れてって、早く!」

 

「おう!こっちだ!」

 

 

…………………………………………………………………

 

 

「これだ。」

 

「…見た目は完全に石ね。」

 

「ああ。これで生きているというのだから驚きだ。」

 

「…待って、これ意識が有るじゃない。」

 

「なに?」

 

「これは…辛いわね。呪いが解けなかったら一生このままなんて。」

 

「…もしや、あの場にあった他の石になった人間も…。」

 

「…それでももう救う手だてがないわ。諦めるしか、無いわ。今はステンノの方が大切よ。」

 

「わかっている。エウリュアレ。」

 

「ええ。

 

 

…ねえ、ヘラクレス。」

 

「なんだ?」

 

「指輪…左手の薬指につけた方が良いかしら。」

 

「いや、何故だ。普通に人差し指で良いだろう。」

 

「…まあ、そっか。では、失礼して…と。」

 

ピカッ!

 

「うおっ、まぶしっ!」

 

「なんだ!?」

 

 

 

「…エウリュアレ…久しぶり、ね。」

 

「…ステンノ?動ける?」

 

「ええ、私はばっちりよ。だけど、メドゥーサが…」

 

「…うん、これからそれについての話をするわ。取り敢えず下に降りましょう。」

 

「わかったわ。あ、あとヘラクレス?」

 

「なんだね?」

 

「私を見つけたときに取り敢えず胸を触ったことは助けてくれた事もあるし不問としてあげるわ。でも、流石に石になってるからって女性の胸を触るのはどうかと思うわ。」

 

「…ほう?ヘラクレス、ちょーっとあとでお話ししようか?」

 

「あ、ああ。後でな。」

 

「全く。」

 

「…にしてもエウリュアレ、貴女かなり成長したわね。」

 

「あはは、どんどんメドゥーサに近づいていってるけどね。私としてはこれでいいのか、っていう思いが大きいかな。」

 

「あら、良いじゃない。成長できるのは良いことよ。私なんてゼウスの力でも成長できないんだし。にしても大きな胸ねぇ。」

 

「戦いには邪魔だけどね。」

 

「良いじゃない。男の大半は大きい方が好みなんだし。そこの肉達磨もそうみたいだしね。」

 

「え…?」

 

「…。」メソラシ

 

「というか貴女ね、それなりにボディラインが見える服なのにブラを着けてないでしょう。さっきから胸がばるんばるんしててなんか見てるこっちは悲しくなってくるわ。」

 

「…あ。」

 

「それを忘れている辺り貴女らしいというか何というか…。」

 

「あー、あー、えっと、先に行っておいてください。さっきの部屋で着けてきます。」

 

「わかったわ。ヘラクレス、行くわよ。…というか貴方も葛藤している位ならぱっぱと襲えば良いじゃない。」

 

「だがな…。」

 

「即死級のカウンターは確定だと思うけどね。」

 

「…だろうな。」

 

 

 

………………………………………………………………………………

 

 

 

「…えっと…お待たせしました。」

 

「おや、なんだ。ノーブラはやめたのか?」

 

「わかっていたのなら指摘してほしかったわ…。恥ずかしい…。」

 

「いや、逆にそれに気づかないお前がおかしいのだと言っておこう。というか私はずっとそういうファッションなのかと思っていた。」

 

「うー。」

 

「エウリュアレの胸はあとで揉みしだくとして「えっ」今はメドゥーサの事よ。」

 

「うむ、メドゥーサについてなのだが…」

 

 

「ちょっと待った!」

 

 

「…えっと、アテナ?この方はどちら様でしょうか。」

 

「…アキレウスか。」

 

「ああ。久しぶりだなヘラクレスさん。」

 

「なるほど、貴方がアキレウス。して何用ですか?」

 

「簡単なことだ。メドゥーサ討伐に参加したい!」

 

「却下するわ。」

 

「なにぃ!?」

 

「…まてエウリュアレ。アキレウスは俺と同じぐらいに強い英雄だ。だから参加なら…」

 

「駄目よ。今回の戦いで突撃役は要らないわ。」

 

「ふむ、ではどういう人員が必要なのだ?」

 

「狙撃。それも高火力なのが必要ね。といっても正直ステンノとヘラクレスにアテナの三人が居れば足りるわ。」

 

「だが火力があってもあれを殺すにはこの三人では足りんぞ?」

 

「…私が首を落とすわ。メドゥーサ、いえゴルゴーンの討伐には抑止力の補助が受けられるから恐らく首も落とせるはずよ。」

 

「ならその突撃の援護を…」

 

「だから、要らないわ。というか貴方じゃゴルゴーンの魔眼には耐えられない。」

 

「そんなのやってみなくちゃわからないだろう!」

 

「…じゃあ、試してみる?」

 

「なに?」

 

「いちおう私も石化の魔眼…に近いものを持っているから。といってもまあランクは低いけれど。」

 

「なにそれ、初耳なのだけれど?」

 

「だって気が付いたのはギリシアに戻ってきてからだし。」

 

「どの程度なのだ?」

 

「そうね…メドゥーサがA+とするなら私はC+ってところかしらね。」

 

「かなり落ちるのだな。」

 

「まあ、別でおまけがあるからいいのよ。それで?挑戦する?」

 

「ああ!当たり前だ!」

 

「じゃあ…やるわよ。」

 

…ほう、あの眼鏡が魔眼封じなのか。特になにも…感じないな。

 

「…む、ちょっと体が重くなった気がするな。」

 

「…じゃあ駄目ね。」

 

「はあ!?なんでだ!」

 

「今ので駄目なら島にも近付けないわ。恐らくゴルゴーンになったことで魔眼は強くなってるだろうし、私の魔眼でそれなら確実に石になってしまうわ。」

 

「ではエウリュアレ、お前は大丈夫なのか?魔眼に耐えられるのか?」

 

「魔力が回せれば確実に。回せなくても多少は活動が可能だと思うわ。」

 

「…つくづくお前は可笑しいな。」

 

「あ、ステンノもできるわよ?」

 

「ええ。エウリュアレほど魔力の使い方は上手くないから燃費は悪いけどね。事実1ヶ月近くメドゥーサを抑え続けたのだしね。」

 

「…よくやったな。しかも近接戦でだろう?」

 

「ええ。まあ結局は魔力が切れて石になっちゃったのだけど。」

 

「して、どうやってメドゥーサを倒すのだ?」

 

「簡単なことよ。高火力の遠距離攻撃を絶え間無く叩き込んで動きを封じて、私が一気に接近して首を落とす。」

 

「…なるほど、単純で良いな。」

 

「でしょう?だから、アキレウスはこの戦いには必要無いわ。」

 

「むう…。」

 

「それに、ここにいる四人は皆貴方を殺せる奴等よ。せめてヘラクレスに自分より強いと言わせる程度には強くなって出直しなさい。」

 

「…わかった。だがエウリュアレ!」

 

「なによ。」

 

「いつか全力で試合をしてほしい。頼めるだろうか。」

 

「全力は無理ね。ちょうど良いくらいでやってあげるわ。」

 

「…ありがとう。」

 

「…さて!大体纏まったようだし今日は寝るとしよう。明日以降で作戦を詰めていこう。」

 

「わかったわ。」

 

 

…上手く行くと、良いのだが…。




というわけで突然メドゥーサがゴルゴーンに!まあ大変!

というかあっさりとステンノが復活する辺りにこの小説のご都合主義感を感じる。良いのかこれでぇ!

ちなみに、ヘラクレスは十二の試練突破後です。

そしてだ。

今まで主に幕間で出てきていた■■■■■■ことアンリ・マユ。
なぜかは当分先かな!ははっ!

次回予告。

次回、『別れ』。
ビームのシャワーの中、怪物が嘆く。

…嘘かも?


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第十三話 聖杯戦争、勃発?

前回シリアスに傾いたな。


…あれは振りだ。



いや、嘘ですよ?実際前回書いたときはシリアスで行くつもりだったんですよ?
だけどなんか設定集についたコメントで沖田が出てきた結果沖田とノッブが介入してきてですね…。はい、シリアルですらも無くなりました。
あ、ちびノブのルビは読者用です。本人たちがどう聞こえているかはわかりません。

すぐ追記:UAが50000をこえましたばんざぁぁぁぁい!
こんな小説をこんなに読んでもらえるとは思ってもいませんでした。正直駄作だしネ!
こんな才能の無い筆者ですが、これからも頑張って書いていこうと思います。


…どうも、エウリュアレよ。

 

今はゴルゴーンの無力化または殺害のために例の結界宝具、『帰らぬ場所(ばいどくうかん☆)』を使ってそのなかで色々と物を作っていたのだけれど…。

 

 

「うおおおおおお!?沖田、なんじゃこれはー!?」

 

「知らないですよ!なんで変なのが溢れ帰ってるんですか!?というかこれノッブが何かしたんじゃないんですか!?」

 

「わしはなにもしとらんわ!というかここどこなんじゃー!?」

 

「知らないですよー!」

 

ノッブ?(ここどこ!?)

 

ノブノブ?(どっかのえみやんのあれじゃない?)

 

ノブノブノッブ?(でも歯車ないよ?)

 

ピカチュー!(ちくわ大明神)

 

ノッブノブノブノッブノブ!(じゃあ別の人の固有結界とか!)

 

…ノブ?(…誰だ今の?)

 

「うるさいですこれ!ノッブ!なんとかしてください!」

 

「わしなんか電気鼠が見えたんじゃが!?まあよいわかった!三千世界に屍を晒すがいい…!」

 

「やめんか!」

ゴツッ☆

 

「痛ぁ!?なにをするかこの蛇っ娘!」

 

「ここ、私の心象世界なんですけど。なんで貴女たちがここにいるんですか。」

 

「あー、エウちゃんじゃないですか!久しぶりですね!」

 

「なんじゃ、沖田知り合いか?」

 

「はい!私の弟子ですよ!結構筋が良くて色々教えちゃいました!」

 

「ふうん…だがわしには勝てそうにないな!だってお主神性持ちじゃろ?わし神性特効あるしネ!」

 

「ふむ、ではその特効を上回る火力があれば良いわけですか。」

 

…ノブ…ノブ⁉(…なん…だと!?)

 

「…は?なあ沖田。いまこやつとんでもないことを言わんかったか?」

 

「あはははは…。エウちゃんは少々脳筋なところがあるんですよ…。」

 

「広範囲高火力攻撃…?いや、防御と攻撃を両立するべきか…?んー…。」

 

「…ところで沖田、こやつの広範囲高火力ってどの程度なんじゃ…?」

 

「ノッブが火縄銃を打つ感覚で国が一つ消し飛ぶ位ですね。」

 

ノブゥ!?(えぇ!?)

 

「それってあれか!?噂に聞く対国宝具ってやつかの!?」

 

「本人曰く対軍だそうですよ?」

 

「なんじゃそりゃ…。」

 

…ノッブ。(…えぇ。)

 

「…そういえばこのかわいい生物はなんなんですか?」

 

ノッブ!(ノッブだよ!)

 

「…ふむ、ノッブですか。可愛い名前ですね。」

 

ノッブ、ノブノブノッブッブ!(えっと、そこのバカにつられて来たの!)

 

「なるほど…そこの信長の召喚に引き摺られてみんな来てしまったと。」

 

ノッブ。ノブ、ノブノブノッブ!(うん。あ、ここに住み着いてもいい?)

 

「おや、こんなところが気に入ったんですか?別にまあ、ここに住むのは構わないですけど…。」

 

ノッブー!ノブノッブー!(やったー!じゃあちょっと探検してくる!)

タタタタタタタ…

 

「おや、行ってしまいました。」

 

「……。」

 

「……。」

 

「おや、どうしました?二人とも口をあんぐりと開けて。」

 

「いや…お主、あれの言葉がわかるのか?」

 

「はい。昔似たような生物を飼っていたので。」

 

「弟子が不思議ちゃんだった…だと!?」

 

「師匠のほうが変人なので大丈夫ですよ。」

 

「なんか弟子に罵倒されたぁ!?」

 

「ふはははははははは!沖田ざまぁwwwww」

 

「貴女も大概ですけどね。」

 

「なん…じゃと!?」

 

「それで?なんで貴女たちはここにいるんですか。ノッブは信長の召喚に引き摺られたと言っていましたが。」

 

「いやー、私達もよくわかってないんですよねぇ。」

 

「うむ。なんか聖杯に呼ばれたから召喚に応じたらここに放り出されたのじゃ。それでうろうろしとったら沖田とエンカウントした次の瞬間にはあの珍生物の塊に巻き込まれてここまで運ばれてきた、といった感じじゃな!」

 

「聖杯…?私、そんなものは…あっ。」

 

「む?何か心当たりがあったのか!?」

 

「昔…ふざけて聖杯作ったことがあった…。」

 

「聖杯を作ったじゃとぉ!?しかも『ふざけて』!?何もんじゃお主ぃ!?」

 

「ただのギリシアの鍛治の女神です。待てよ、じゃあ今って聖杯戦争中なんですかね?」

 

「ううむ、どちらかというと何かへのカウンター召喚みたいな感じじゃな。事実わしも沖田もマスターがおらぬからな。」

 

「じゃああとはランサーと四騎士ですか。うーん、ここ結構広いんで探すのは面倒ですね…。」

 

「「「「「「「ノッブノブノブノブノブー!(青いランサーだー!ころせー!)」」」」」」」

 

「うおああああああああああ!?なんだお前ら!?やめろ、おろせえええええ!?」

 

「おや、この声は…」

 

「うむ、型月一死んでいるサーヴァントの声じゃな。」

 

「今だと二位じゃないですか?ほら、ステラさんが居ますし。」

 

「あれは殿堂入りじゃろ。」

 

ノッブ!(放て!)

 

「「「「「「ノッブーーーー!(ってぇー!)」」」」」」

 

「うおあああああああああ!?」

 

「たった六人のノッブに投げられるケルトの大英雄…。」

 

「こうして人間は空へ飛び出したんですねぇ。」

 

「…なあ、あやつあのままだとあの剣山に突っ込まぬか?」

 

「…あ、そういえばなんとなく剣を刃を上にして立ててたんでした。」

 

「うおおおおお!?ちょ、待って!?」

 

「これ、『ランサーが死んだ!』コメ待機の為の時間ですかね?」

 

「『←この人でなし!』コメもじゃな!」

 

「そんなわけ無いでしょう。さて、では高性能高級釣竿を創造してと。」

 

「釣竿?お主何するつもりじゃ?」

 

「もちろんこうするんですよ。釣り針を飛ばして…

 

フィィィィィィィィィイッシュ!」

 

「ぬおおおおおおお!?」

 

「おお、すごいな!ランサーがこっちまで吹っ飛んできおったぞ!」

 

「『ふっ。ランサー一匹目フィッシュ。ところでそこの槍兵、今は何フィッシュ目だ?』」

 

「うるせぇ!今日は釣りなんてしてねぇよ!というかなんであいつの台詞なんだ!?」

 

「ランサーが死んでない!」

 

「このネタ潰し!」

 

「やかましいわ!なんで俺が死ななきゃなんねぇんだよ!?」

 

「そりゃ青いランサーは死ぬものじゃからな!」

 

「謝れ!全国に居るであろう青いランサーに謝れ!」

 

「青いランサーなんて他に居ましたっけ?」

 

「プロトニキはノーカンとしても…あ、あの困りますさんは青いランサーかの?」

 

「んー、どちらかというと紫では?」

 

「じゃなぁ。」

 

「にしてもなんでここに来たんですか、ランサー?」

 

「ん?お前…ライダーか?背ぇ縮んでないか?」

 

「…なるほど、貴方は冬木から来たんですか。」

 

「ああ。魚屋でのバイト終わらせて帰る途中であの変なのに捕まってここに連れてこられたんだが…どこだここ。」

 

「私の擬似固有結界です。」

 

「…はあ?いや、ライダークラスは宝具が多いのは知っていたがお前固有結界まで持ってたのか!?」

 

「…あの、私はメドゥーサじゃないんですけど。」

 

「…なに?じゃあ何者だ?」

 

「エウリュアレです。ギリシアで鍛治の女神やってます。」

 

「エウリュアレ?…いや、エウリュアレってこんな存在じゃねぇだろ。一応聖杯戦争が終わったあとに全員の神話とかを調べたから確かなはずだ。」

 

「む?ならこのエウリュアレは何者なのじゃ?」

 

「あー、多分この世界は三人が居た世界と別の世界線なんだと思います。」

 

「なんじゃと!?つまりわしらは世界を越えてしまったということかの!?」

 

「まあ、仮説でしかないですが。」

 

「「「「「「「ノッブノブノッブノブノブー!(ケモミミ褐色で巨乳で貧乳ー!)」」」」」」」

 

「おろ、降ろしなさい!ふけい!ふけいですうわああああああああ!?」

 

「おや、またあの子達が何かを見つけたみたいですね。」

 

「もしかしてあやつらってとても有能なんじゃないかと思い始めたのじゃが。」

 

「なにかお礼をしなければなりませんね…。茶器とかでいいのでしょうか。」

 

「あー、多分喜ぶと思いますよ?すぐ吹き飛ばすかもしれませんけど。」

 

ノブー!(優しく放てー!)

 

「「「「「「ノッブーーーー!(ふぉいやー!)」」」」」」

 

「きゃああああああああ!?」

 

「またフィッシュするのか?」

 

「まさか。あんなこと人間にしていいわけが無いでしょう。」

 

「なにぃ!?俺が人間じゃねえってのかぁ!?」

 

「お、おちるおちるおちるー!」

 

「おーらーい、おーらーい、そのあたり、そのあたりー。」

 

ぽすっ

 

「ふにゃあ!?」

 

「はーいオッケーでーす。」

 

「誘導の兄ちゃんかお主は。」

 

「うわぁ!?えっ、えっと…取り敢えず下ろしてもらっても…?」

 

「…ふにゃあ。」

 

「止めてください!?」

 

 

 

「……。」

 

「…こほん。私はファラオ・ニトクリスです。名を名乗ることを許します。名乗りなさい。」

 

「ドーモ、ニトクリス=サン。エウリュアレデス。」

 

「あー、ランサー、クー・フーリンだ。」

 

「ふははははは!我こそは第六天魔王、アーチャーの信長である!」

 

「あー、えっと。セイバーの沖田です。」

 

「…なんで三騎士がここに揃っているんですか?」

 

「A:正規の聖杯戦争ではないから。」

 

「はぁ…。ああ、私はキャスタークラスですよ。それで、エウリュアレ。貴女はクラスは?」

 

「…あ、普通にこの時代の生物(なまもの)です。」

 

「…待ってくれ。今って大体何年頃だ?」

 

「んー、さあ。ギリシア神話の時代ってところです。」

 

「過去じゃねぇか!?何?俺たちタイムスリップしちまったってことか!?」

 

「何いってんですか。コハエース本編でもタイムスリップはしていましたよ?」

 

「まじかよ!?コハエースって魔境だな!?」

 

「どちらかというとご都合主義とかそういう感じじゃと思うんじゃが。じゃが!」

 

「タイムスリップ…!それってすごいことじゃないですか!?」

 

「まあ、意図的にできたら魔法だね。」

 

「やりました、ファラオ・オジマンディアス…!ニトクリスは少し貴方に近付けたのかもしれません…!」

 

「なんじゃ、ファラオって魔法が使えぬとなれぬのか?」

 

「んなわけないでしょうが。ノッブは常識から見直すといいと思いますよ?」

 

「あとはアサシンとライダー、バーサーカーだな…。」

 

「「「「「「「ノッ………ブ、ノッ………ブ…!(がい…こつ、おっ…も!)」」」」」」」

 

「…なんだあれ。」

 

「ちびノブの上に…黒い鎧?」

 

 

「…ふむ、自らの仕事すらも果たせぬか。ならばその首は要らぬな。首を出せ。」

 

「「「「「「「ノブゥ!?ノ、ノッブノブー!?(うひゃあ!?は、働きますぅ!?)」」」」」」」

 

「あのごついのCV:ジョージじゃぞあれ。アゾられたりせぬか?」

 

「「「「「「「ノブー!(ついたー!)」」」」」」」

 

「…うむ。よく仕事を果たした。では………

 

首を出せ。」

 

「「「「「「「ノブゥゥゥゥゥゥ!?(えぇぇぇぇぇぇぇ!?)」」」」」」」

 

「やめたげてください、山の翁。」

 

「…なに、ただの冗談だ。ハサン・サッバーハ、幽玄の谷から召喚に応じた。」

 

「「「「「「「ノ、ノブゥ…。(た、助かった…。)」」」」」」」

 

「よろしくお願いします、キングハサン。」

 

「ふむ…汝は…いや、今は言うべきではないだろう。うむ、よろしく頼む。」

 

「では…あとはバーサーカーとライダーですか。」

 

ノブー!(ねーねー!)

 

「おや、どうしましたか、金のノッブ?」

 

ノッブ!ノブ、ノブノブノッブ!(探したよ!だけど、どっちも居なかった!)

 

「なるほど…。」

 

「恐らく、この結界の外に召喚されたのであろう。一度外へ出て情報を集めるといい。」

 

「わかりました。あ、その前に皆さん、契約しますか?」

 

「不要だ。聖杯からの魔力供給がある。」

 

「なるほど。ではちょっと外に行ってきますね。」

 

「うむ。」

 

 

 

↑ここまでエウリュアレ

↓一旦信長

 

 

「いやー、にしても聖杯戦争で七人のうち五人が揃うとは面白いこともあるものじゃな!」

 

「そうか?俺が召喚されたとこだと七人全員で戦ったこともあったぜ?」

 

「せ、聖杯戦争とは一体…。」

 

「気にするな。戦いの形式とは日々変化する物。多少変わろうともそれが流れなのであろう。」

 

「な、なるほど…。」

 

「…あ、私ってこの中だと一番後輩ですねぇ…。お茶でも持ってきましょうか?」

 

「うむ!良い茶を頼むぞ!」

 

「ノッブは水道水でいいですね!」

 

「ひどくね!?」

 

「それじゃ、ちょっと沸かしてきます!」

 

「全く沖田は…。」

 

「それでだ。結局この聖杯戦争ってなんなんだ?いまいち俺はわかってねーんだが。」

 

「うむ、わしもわからん!」

 

「なんなんだよ!?」

 

「今のところわかっていることというと、この聖杯戦争はエウリュアレが作った聖杯によって起きたもので、完全に意図していない開催って事だけじゃな!」

 

「聖杯を…作った!?」

 

「ふむ、それほどか、あの娘は。」

 

「といっても本当かはわからんがの。実物をみれたわけでもなし。」

 

「はいはーい、お茶ですよー。」

 

「おお、サンキュー。」

 

「うむ。」

 

「あ、ありがとうございます。」

 

「わしは!?」

 

「はい、『これ、お茶』。」

 

「やっぱひどくね!?」

 

「嘘ですよ。はい。」

 

「おお、流石沖田じゃな!」

 

「手のひらを返すのが早いですよノッブ。」

 

「…旨いなこれ!?」

 

「…良い。」

 

「これが極東のお茶…。体が暖まりますね。」

 

「大絶賛じゃの沖田!」

 

「いやー、照れますねぇ。」

 

「あー、そんでだ。結局今のところエウリュアレ待ちってことでいいのか?」

 

「まあ、そうじゃな。」

 

「あ、じゃあちょっとお茶菓子持ってきます。」

 

「…ふと思ったのですがどこから持ってくるのですか?」

 

「あー、なぜかあったキッチン部屋にありました。食べても良い、と書いた紙も丁寧に置いてあったので良いかと。」

 

「…よし!どうせエウリュアレのやつが戻って来るまで暇なんじゃし、雑談とするかの!」

 

「ノッブは壁にでも語っていてください。」

 

「やっぱわしにひどくね!?」

 

 

 

↑ここまで信長

↓ここからエウリュアレー!

 

 

 

「ああ、やっと見つけたぞエウリュアレ。」

 

「おや、アテナ。どうしたの?」

 

「うむ、メドゥーサについての追加情報だ。ヘラの掛けた呪いは成長する呪いだけだそうだ。」

 

「…でも今のゴルゴーンはバーサークしているのでは?」

 

「うむ。つまりだ。」

 

「…別のなにかもある、ということですか?」

 

「ああ。それについても調査をすることになった。それだけだ。」

 

「わかりました。色々と考えておきます。」

 

 

 

…ゴルゴーンは現在狂化状態って話だったけれど…、あ、もしかして私の聖杯とか?

 

…うわぁ。これ私のせいじゃね?

 

…うわぁ。

 

 

 

…うん、絶対に解決しなきゃ。




というわけでシリアスで行くはずがシリアルになってしまった。

いや、これギャグか。うん、ギャグだね!

というわけで未来の人間のはずの方々が召喚されるという。そして突然降って沸いたエウリュアレが聖杯を作っていたと言う事実!ご都合主義とも言うぞ!

没になったストーリーはいつか紹介しようかと思います。

それでは次回予告、イクゾー。

次回、『襲撃』。
エコー、敢えて火中の栗を拾うか。

…嘘かも。


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第一四話 襲撃

遅くなりましたすいません…。

いやー、人間関係って難しいですね…。ちょっと色々ありました…。

そして本編もなんというかどんどんカオスになっていく…。誰かどうにかしてくれー!


 

 

 

聖杯戦争。

 

それは魔術師たちが万能の願望器、ゼウスの血が注がれたという奇跡の器である聖杯を手に入れるために戦うその名の通りの『戦争』である。

 

参加権を得たものはマスターとなり、過去の『英雄』を一人使い魔として召喚し、戦う。

 

七人のマスターはそれぞれ『クラス』を持って召喚された英雄、『英霊』または『サーヴァント』と呼ばれる存在を使役する。その『クラス』は通常は七つ。剣士である『セイバー』、槍兵である『ランサー』、弓兵である『アーチャー』、騎兵、騎乗兵である『ライダー』、暗殺者である『アサシン』、魔術師である『キャスター』、そして狂った戦士『バーサーカー』。

 

この七つのクラスのサーヴァントによって聖杯戦争は行われる。

 

その聖杯戦争でも特に有名であるのが、日本の冬木における『第五次聖杯戦争(fate/stay night)』であろう。

 

この聖杯戦争ではさまざまな大英雄が召喚されたためだ。イギリスの騎士王アーサー、ケルトの大英雄クー・フーリン、裏切りの魔女メディア、そしてギリシアの大英雄ヘラクレス。

 

この聖杯戦争は各々が聖杯を求めてか、それか自らの目的のため戦った。そしてその記録は他のものに比べればしっかりと残っている。故に有名なのである。

 

…さて、ここまではいいでしょう。聖杯戦争とは聖杯を求めて戦うものであり、またそうでなくとも何かしらの目的があって召喚されるのである。

 

しかし。

 

しかしだ。よく考えてほしい。

 

何事にも例外というものはあるのだ。いや、例外を作るために基本を作っているような気もしなくはないが例外があるのだ。ああ、ある。あるのだ!

 

それが今回の、ギリシアにて偶発的におきた聖杯戦争である。

 

なにが例外なのか。それは簡単な事である。

 

全員、特に目的も願いも無いのである。

 

「…それで?結局何が言いたいんじゃ?」

 

「聖杯に自爆機構つけてあるんで吹き飛ばしていいですかね?」

 

「脈絡無さすぎねぇか!?」

 

「いやー、なにか願い事があるのであればそのままでもよかったんですけど、みんな特に無いんでしょ?」

 

「まあ…そうじゃな。わざわざ過去で叶えてものぅ。場合によってはこの世界線に囚われてしまうかもしれんしの。」

 

「まあ、そうですね。願うとしてもこの病弱なのを直してほしい、とかですかねぇ…。」

 

「ダメじゃろ。スター集中を上げれぬではないか。」

 

「あ、確かに。」

 

「キャットはご主人と一緒に居れればよいぞ。」

 

あ、そうそう。あの後タマモキャットと黒髭が遅れて召喚されました。ただくろひーがちょっと真面目め。

 

「私も特にありませんね。自力で何とかしなければファラオ失格です。」

 

「ファラオって大変な仕事なんじゃのう。」

 

「ですねぇ。」

 

「我に願いは無い。そもそも聖杯など信用に足るものに無し。」

 

「俺はさっさと帰りてぇ。あの坊主の飯が食いてぇ。いや、ステンノの飯もうめぇんだけどよ、どうもあの日本の飯が食いてぇ。というか米が食いてぇ。」

 

「…餌付けされたワンコ…。」

 

「あぁん?なんつった!?」

 

「なんでもないよ!」

 

「拙者としてはステンノちゃんを眺めていられるのならなんでもいいでござる。ステンノちゃんまじ女神。」

 

「なんじゃ、手は出さんのか?」

 

「…死ぬ未来しか見えないでござる。いや、なんなんだよあの強さ。正直俺が本気で殺しに掛かっても軽くいなされるぞ。」

 

「くろひーでも勝てないなら私では勝てないかな。」

 

「うわぁ、あのティーチをこうまで言わせるってことは相当なんですね…。というかこの中で最強の貴女は黙っていてください。」

 

「あら、そんなこと無いわよ。まだまだ私は弱いわ。メドゥーサを…止められなかったし。」

 

「まだ成長する気だぞこの女神…!?」

 

「というかさぁ!あんたのその槍はなんなんですかねぇ!?俺のゲイ・ボルクが完全に下位互換じゃねーですかよぉ!」

 

「それに関しては私に文句を言われても困るわ。エウリュアレに言ってちょうだい。」

 

「ちょっと気合いを入れて作ったらそうなったのよ。許してほしいわ。」

 

「というかあれなんですよねぇ、エウちゃんってここの全員の上位互換に近いんですよね。」

 

「ああー、確かにそうですなぁ。拙者とかほんと必要ないんじゃね?」

 

「強く生きるのだな!ちなみにキャットは料理と変化はご主人よりも上手いぞ!」

 

「まあ…私は料理の腕は普通だし。」

 

「でも普通に美味しいですよね。」

 

「ありがと、ニトクリス。」

 

「…なぁ、エウリュアレ。」

 

「なに?」

 

「ゼウスから伝言だ。『我が予言の下、怪物ゴルゴーンとなったメドゥーサを撃破し、英雄となるのだ!』だ、そうだ。」

 

「…。」

 

あ、ちょっと思い付いた。

 

ボォッ!

 

「エウちゃんが燃えたぁ!?」

 

「いやまて沖田!あれを見るのじゃ!」

 

「…。」

 

「あら、昔の姿に戻ってるわね。懐かしいわ。」

 

「…。」

 

「…エウリュアレ?」

 

「嫌よ。」

 

「わざわざその姿になって言うことか!?」

 

「ええ!よし、じゃあ戻ろうかしら。」

 

ボォッ!

 

「しかもその為だけかよ!?」

 

「ネタには全力が基本よ。」

 

「しかし…嫌とはどう言うことだ?」

 

「簡単なことよ。英雄ってのはね、英雄になろうとした瞬間に失格なのよ。英雄になれなんて私には無理よ。」

 

「なるほど、面白いことを言うな。」

 

「ま、とある人の受け売りだけどね。だから私は英雄は目指さないわよー。」

 

なんかタイトル無視とか受信したけどいいのよ。気にしてはいけないのだ!

 

「…なるほど。確かにそうだな。俺も贖罪のために必死に生きていたらこうなっていたな。」

 

「私とか新撰組で誠の旗のもと人を斬ってただけの人切りですしねー。」

 

「拙者とか英雄じゃないでござる。ただの悪党ですし?」

 

「キャットなどなにもしていないぞ!英霊とは適当なのだな!」

 

「…だが、メドゥーサは倒すのだろう?」

 

「ええ。それが、姉としての役目だろうから。」

 

 

 

「私も、それに参加させて貰えないでしょうか。」

 

 

「…その声は、もしや。」

 

健啖家で本編ではまともだけどそれ以外だとひどいことになっているあの…!

 

「サーヴァント、ルーラー。この正しきカタチから外れた聖杯大戦の調停者です。」

 

そう!ジャンヌ・ダルクだー!かぷさばではランサーにも呆れられてたジャンヌですよ!いえーい、ジルさん見てるー?

 

\ジャンヌゥゥゥゥ!/

 

「るぅらぁ?なあ沖田、なんじゃそれ。」

 

「知りませんよ。私横文字そこまで強いわけではないんで。」

 

「ルーラーって言やあ、中立の立ち位置なんじゃなかったか?こっちに着いたら立場上駄目なんじゃあねえのか?」

 

「自らの職務すらも果たせぬその首…置いていけ。」

 

「アサシン氏、別の人が混ざっているでござるよ。それ妖怪首置いてけですぞ。」

 

「…。」

 

「…睨まないでほしいですぞ。」

 

「…不味いわね。」

 

「どうしたのですか、エウリュアレ?」

 

「ルーラー、貴女今『聖杯大戦』って言ったわよね。」

 

「え、はい。そうですが…」

 

「他の七騎ははぐれ?それとも集団?」

 

「集団で、どこかの島に少し前には居ましたが…」

 

「やっぱり!総員、警戒態勢!」

 

「な、なんでじゃ!?」

 

「了解した。ご主人は必ず守ろう。」

 

「…なるほど。こりゃあ面倒だな。」

 

「なに、拙者の最後の戦いの時よりはましでござるよ~。」

 

「え、え!?な、なんですか!?」

 

「ルーラー!聖水あげるからサーヴァントの位置を出して!ヘラクレスとアテナは変なのが来たらいつでも叩き潰せるようにしておいて!」

 

「よくわからんが…わかった。」

 

「ふっ。お前の作った『女神の盾(イージス・エウリュアレー)』、やっと仕事のようだな。」

 

「じいじ、敵のサーヴァントが来たら首斬っていいから!」

 

「請け負った。」

 

「結界張るわ!ステンノ、補助お願い!」

 

「ええ!」

 

「サーヴァントの位置…ここから12km東、七人全員居ます!」

 

宝具によっちゃ届くぞそれ!?

 

「移動は!?」

 

「今はしていません!」

 

「ルーラー、外に出て宝具開帳をいつでもできる態勢でいて!位置は常に更新して!遠距離宝具または武器持ちは準備をお願い!近接のみは護衛をお願い!」

 

「わかりました!」

 

「なんじゃなんじゃあ!?どう言うことか説明せんか!」

 

「なんでサーヴァントなのにわからないんですか。馬鹿なんですか?」

 

「やっぱお主わしに辛辣じゃなぁ!?」

 

「これは七人のバトルロイヤルである聖杯戦争じゃなくて七対七の聖杯大戦だったんですよ。なのでサーヴァントが他にもいるんです。」

 

「な、なんじゃってー!?」

 

「結界構築完了!これで侵入は感知できるし、ある程度の攻撃は防げるわ!」

 

「それほんとに結界か!?」

 

「結界だとおもうわ!」

 

「異常な魔力を感知!敵宝具、来るぞ!」

 

くそ、やっぱりか!

 

「ルーラー!」

 

「はい!宝具開帳!我が旗よ、我が同胞を守りたまえ!『我が神はここにありて(リュミノジテ・エテルネッル)』!」

 

ドガァァァァァン!

 

「まーた髪の話をしとる…」

 

「へあーじゃなくてごっどの方ですよノッブ。」

 

「なるほど、なら寺を焼かねばならぬな!」

 

「特に理由の無い焼き討ちが延暦寺を襲う!やっぱりノッブって最低ですね!」

 

「ひどくね!?」

 

「ルーラー!宝具について情報!あと敵の位置!」

 

「敵宝具は恐らく対軍宝具、黒いビームでした!敵は…七名中一人を残して此方へ来ています!」

 

「遠方の空に…船だと!?攻撃が来るぞ!」

 

「ルーラー!」

 

「あの規模は無理です!旗が持ちません!」

 

「ならこの旗使って!アテナ、防御!」

 

「わかっている!これは我が友が造りし最強の盾!『女神の盾(イージス・エウリュアレー)』!」

 

ドガガガガガガァァァァン!

 

「おい、おいおいおい。ありゃあ、あの船は…!」

 

「どうしましたか、ティーチさん!?」

 

「ありゃあエル・ドラゴか!ははは、なんてこった!エウリュアレ!俺ぁ船で飛ぶぞ!」

 

「わかったわ!ただ私の艦隊も出すからね!」

 

「いいぜ!世紀の大海戦といこうじゃねぇか!ははははははははははは!いくぜぇ!『アン女王の復讐(クイーンアンズリベンジ)』!」

 

「空をも征すは我が艦隊!『旭の旗の下に』!」

 

「敵サーヴァント、視認しました!」

 

「ならば先手必勝じゃ!三千世界に屍を晒すがいい…!天魔轟臨!これが魔王の『三千世界(三段撃ち)』じゃあ~!」

 

「ついでです!可愛い死霊がざざーん、ざざーん!『冥鏡宝典(アンプゥ・ネプ・タ・ジェセル)』!」

 

「な、一人強硬突破してきました!」

 

「ルーラー!あれのクラスと真名は!?」

 

「サーヴァント、クラスセイバー!真名…アルトリア・ペンドラゴン!」

 

「アーサー王か!でもなんか黒いわよ!?あれオルタじゃない!?」

 

「宝具来るぞ!」

 

 

「卑王鉄槌。極光は反転する。光を呑め!『約束された勝利の剣(エクスカリバー・モルガーン)』!」

 

「正面から行かせてもらうわ!第一封印解放!落ちし星の力よ、これでまともな人が救える気はしないけどその力を解放せよ!『光の剣:第一解放(ソード・オブ・シューティングスター)』!」

 

ドガァァァァァン!

 

「敵の宝具を宝具で相殺するとかふざけてんのかぁぁ!?」

 

「ヘラクレス!」

 

「了解した。黒騎士よ、足止めさせてもらおう。」

 

「ヘラクレスだと…、良かろう。全力で行かせてもらう。『卑王鉄槌(ヴォーディガーン)』!」

 

「行くぞ!『射殺す百頭(ナインライブス)』!」

 

「初手奥義だと!?」

 

 

「敵艦隊接近!右回頭85ぉ!左砲戦よおぉい!さあ、いくぜぇ!『アン女王の復讐(クイーンアンズリベンジ)』!一斉射ぁ!」

 

ドンドンドンドンドン…!

 

「あははははは!いいねいいね!やっぱこうやってぱーっと撃ってこそ海賊だぁ!野郎ども、出番だよ!亡霊の王、嵐の夜、ワイルドハントの始まりだぁ!」

 

ドドドドドドド…!

 

「諸元入力完了!大石司令長官、いつでも撃てます!」

 

「全艦、いつでも砲撃できます。にしても司令長官…まさか日本武尊が空を飛ぶとは考えてもいませんでしたな。」

 

「全くだ。それもフランシス・ドレイクと戦うことになるなど考えたこともなかったさ。…さて、雑談はここまでだ。全砲一斉射撃!ってぇー!」

 

「撃て!」

 

ドオォォォォン!

 

 

「上はどんぱち始めたわね!さあ、私たちも行くわよ!」

 

「了解。さあ、いくわよ『白雷』!」

 

「残りの敵真名看破しました!ランサー、メドゥーサ!アーチャー、エミヤ!アサシン、カーミラ!キャスター、メフィストフェレス!バーサーカー、クー・フーリンです!」

 

「なに!?メドゥーサでランサーなら幼女では無いのか!?というかエミヤもクー・フーリンもオルタだし!」

 

「反逆のうんたらかんたら!とりあえず沖田さんはあの鎌持ってるやつを相手しますねー。」

 

「ならば私はあの…かーみら?を相手しよう。なに、エウリュアレの盾があれば問題ない。」

 

「わかったわ!」

 

「俺は俺の相手をするぞ。というかあれ、俺じゃあねぇような気もするがまあいいか。バーサーカーの俺ってもっとひどいはずなんだが…。」

 

「わしは適当に援護するぞ!誤射しても許してくれ!」

 

「では、私とステンノであの…えっと、仮名ボブを相手します!」

 

「あんなのエミヤじゃないわ!銃もったただのボブミヤよ!」

 

「だったら殺しゃいいだろ!」

 

「そんなぁ…。」

 

「よし、ルーラーは高火力の攻撃を防いでおいて!キャット!私たちはめっふぃーを潰すわよ!」

 

「了解した。タマモ地獄を見せてやろう!にゃははははははは!」

 

 

戦闘は始まったばかりだ!




ああ、なんだかどんどんカオスに…。

というわけで15人のサーヴァントが揃いました。

だが残念だったな!筆者は戦闘描写が苦手でな!まだどうなるかわからんぞ!

では次回予告。

次回、「反撃」。
次回もエコーと地獄に付き合ってもらうぞ。


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第十五話 翁さん大勝利!

…さて、前回を読んだ諸君は戦闘だと考えていたのだろう。

残念だったな、そんなことはないぞ!


 

 

 

―――――戦いは、終わった。

 

長く苦しい戦いだった…。

 

「…NKT…。」

 

「いやー、本当に長く苦しい戦いでしたねぇ!?ワタクシもあのあまりに一方的な虐殺っぷりは悪魔の血が騒いでしまいましたぁ!いや、ワタクシは善のメッフィーなので行動はしませんけどねぇ!?」

 

「ご主人、この喧しいチクタクを消し飛ばしても良いか?」

 

「一応味方だからだめ。」

 

「うひゃひゃひゃひゃ!『一応』味方ですしね!?あでも裏切ったらばっさり切り捨てて構いませんよぉ?」

 

「当たり前だ。ご主人を裏切るなど言語道断だ。」

 

 

…うん、どうしてこうなったのか。軽く説明しよう。

 

まあ、結論から言うとこっちの圧勝でした。まず三人ほどじいじが張り切ってさくさく(比喩にあらず)とやってしまいました。なんか久々の首だったらしくすごくテンションが高かったです。クー・フーリンオルタの首かっさばいたときとか『毎度毎度、お前の槍はなぜ外れるのか…。』ってどこぞの麻婆ボイスで言ってたし。

 

そんなかんじのノリでじいじがクー・フーリンオルタ、ランサーメドゥーサオルタ(大人)、カーミラさんをさくさくっと(比喩ではない)殺ってしまいました。流石グランドアサシンは格が違った。

 

アルトリアオルタは…なんというかすごいことになっていました。

 

 

~回想~

 

「初手奥義だと!?くっ、うおおおおおおお!」

 

墜ちた聖剣に全力の魔力を流し、魔力放出も使ってアルトリア自身の持ちうる全ての力を使って神速の九連撃を迎え撃つ。

 

ギャリィン!

 

星の聖剣と岩の大剣が一瞬のうちに九度ぶつかり、音と共に火花が散っていく。

 

後ろへ吹き飛ばされながらも、魔力放出で無理矢理体勢を建て直した。

 

 

―――アルトリアは一つ、安堵した。ヘラクレスの奥義たる『射殺す百頭(ナインライブス)』。それをギリギリとはいえども無傷で耐え抜いたのだ。これ以上のものは恐らく無いのはわかっている。ならばこの戦い、勝てる。そう、考えたのだ。

 

―――――だが。

 

 

「『斬り殺す一頭(ワン・ライフ)』。」

 

 

一拍にて、一瞬にて振り下ろされた大剣によって、霊基ごと二つに切り裂かれた。

 

 

「――――――かふっ。」

 

黒き騎士王が、膝をつく。

 

「…見事だった、黒き戦士よ。」

 

岩が如き英雄は、騎士王を心から賞賛する。これまでに『射殺す百頭』を打ち破った物は三人しか居なかったのだ。それをこの騎士王は、打ち破った。たった数分の戦いとはいえ、賞賛を送るに値しよう。

 

「…ふっ。見知ったものと、思っていたが。実際は形の同じ、別の存在だったか。」

 

「なんのことかは知らんが、敵の前で油断するのは即ち死であるとだけは忠告しておこう。…にしても。」

 

「…なんだ?」

 

「…なぜ、お前は()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「…は?」

 

()()()()()()()()()()()だからエウリュアレだけが特別だと思っていたのだが…どういうことなのだ?」

 

「…お前の血は、黒いのか?」

 

「ああ。」

 

騎士王は思案し、何かを思い付き…そして、それを心の底にしまった。

 

「なるほど…もしかすると、この世界は…虚構なのかもしれんな。」

 

「…どういうことだ?」

 

「演者たる貴様がそれを知るべきではないさ。」

 

それを言い終わると共に、黒き騎士王の体は光の粒子となっていく。

 

「では…さらば、だ。」

 

「…ああ。さらばだ、黒き戦士。」

 

~回想終わり~

 

 

てなかんじ。

 

それでボブミヤは…うん、どうもステンノと一緒にギャグ時空に捕まってしまったようなんだ。

 

回想…いる?あ、いる。はい。

 

 

~ボブな回想~

 

 

「止まりなさい、えっと…えっと、ボブさん!」

 

ニトクリスが叫ぶ。

 

「…。」

 

「…。」

 

「…?」

 

ニトクリスは杖を、ステンノは槍を、エミヤオルタ(以下デミヤとする)は二挺の拳銃を油断なく構える。

 

―――――無言の時が過ぎる。遠くの砲撃の音が木霊する。

 

「…おい。」

 

「な、なんですか?」

 

「ボブとは…誰だ?」

 

「…え、貴方のことですけど…」

 

「…そうか。」

 

よく分からない空気がその場を包む。既にポンコツしているニトクリスはまあいいとしてもボブを否定しないデミヤも既にギャグ時空に捕まっているのだろう。だめだこの戦闘早くなんとかしないと。

 

突然、ステンノが槍を仕舞いナイフを取り出す。

 

「来なさい、べネット。銃なんて捨ててかかってきなさい。」

 

そして、挑発する。どこぞの元コマンドーの如く。

 

「ボブじゃあなかったのか…?」

 

悲しいかな、デミヤのツッコミは誰にも聞こえなかった。

 

「どうしたべネット、怖いのかしら?」

 

「…安い挑発だな。だが、買ってやろう。

 

てめぇなんか怖かねぇ!(銃を投げながら)

 

野郎オブクラッシャァァァァァ!」

 

銃と一緒にキャラクターも投げてしまったようだ。

 

…うん、戦闘シーンはカットでいいね!ニコニコとかでコマンドーの戦闘シーンでも見るといいよ!もちろんコマンドー本編を視聴するのも良いぞ!なに?手抜き?気にするな!

 

 

…まあ色々ありまして。

 

最後はステンノが槍をデミヤに突き刺して終わりって感じでしたとさ。

 

…デミヤべネット説…うん、無いか。

 

 

~回想終わり~

 

 

ボブミヤ、扱いが悪いですね。

 

ちなみにニトクリスは涙目で震えてます。女神怖いとか言いながら。ははは、女神なんてそんなものだよ?

 

ドレイク船長は…うん、悲しいかな、ロ号弾 ―今で言う燃料気化弾頭弾― で船団ごと消しとんでしまいました。それに耐えたとしても…ねえ?近代軍艦と木造帆船じゃあ戦いにはならんよ。

 

そして最後にめっふぃーなのですが…。

 

「おいご主人。こっちのす巻きにしたチクタクは殺してもいいか?」

 

「まだだめ。悪のめっふぃーを殺しちゃうと善のめっふぃーも死んじゃうから。」

 

「『まだ』ですかぁ!確かに正しい判断ですねぇ!もしワタクシが逃げたときも悪のメッフィーを殺せばいいわけですからぁ!アハハハハ!さながらワタクシはトラファルガー・ローに心臓をとられた状態と言ったところですかねぇ!?」

 

…うん、すげぇうるせぇ。

 

キャットと私でこいつと戦っていたら、突然二人に分裂してですね?

 

善のめっふぃー悪のめっふぃーを自称したのでとりあえず悪のめっふぃーをす巻きにしたと言った感じです。

 

ナニコレ。

 

「…とりあえず情報を吐いてください。全て吐いたら殺しますので。」

 

「まさかの死刑宣告ときましたかぁ!戦力としてのメッフィーはいりませんかぁ!?」

 

「要らないわ。さあ、吐け。」

 

「ですよねぇ。私星3のキャスターですし?同じところにクー・フーリンさんが居ますから影薄いですしぃ!?子安ボイスはアンデルセンさんがいますしぃ!?」

 

「…うん、なんかごめんなさい。というわけで吐け。」

 

「辛辣!もう少し優しくしてくれてもいいんですけどねぇ!?…まあいいでしょう。ここからは善のマジメッフィーと行きましょう!まずこの聖杯大戦ですがぁ、これはメドゥーサさんが手に入れた聖杯によって行われていますぅ。」

 

「やっぱりか…。」

 

「えぇ!聖杯とは名ばかりで明らかにあれの形は茶碗な気がしましたが役割は十二分に発揮していたようでしてぇ?メドゥーサチームとそれ以外と言った感じで召喚されたみたいなんですぅ。まあ、それ以外のサーヴァントは当たり前のように一ヶ所に集中して召喚されてしまいましたからこっちは全滅したわけなんですけどねぇ!?ギャハハハハハハ!」

 

「それで?なんでメドゥーサはこんなことを?」

 

「なぜ?それはワタクシにも完全にはわかりませんねぇ。此方のサーヴァントは皆命令に従うか適当にやるタイプばかりでしたしぃ?メドゥーサさんはセイバーの食事の作成のせいで不定の狂気を食らったみたいですし?流石にこの時代にハンバーガーをたんまり寄越せって言うのは厳しいですよねぇ。」

 

「他に、何か情報は?」

 

「…あー、そういえば、『ヘラを墜とす』とは言っていたような気がしますねぇ。ヘラってあのヘラですよねぇ?それ大丈夫なんですか?」

 

「…ハハッ。」

 

「まあ貴女ならなんとかなりそうですねぇ。さて、ワタクシが話せることはこの程度ですけどもぉ?ああ、一体ワタクシはどうなってしまうんですかぁ?」

 

「…そう。ならいいわ。とりあえず貴方は待機していなさい。そこの悪のめっふぃーも貴方に任せるから。」

 

「おやおやおやぁ!?ワタクシ善のメッフィーとはいえども結局は悪魔ですよぉ!?いいんですかぁ!?」

 

「まあ、そのときは貴方達が二人とも消し飛ぶだけだから。」

 

「あひゃひゃひゃひゃひゃ!たしかにそうなりますよねぇ!いやー、こういうのを恐怖統治って言うんですかねぇ!?まあまだ死にたくはないのでおとなしくしていますともぉ!」

 

「ならよし。何かあったら言いなさい。ある程度なら叶えてあげるから。」

 

「万能の願望器を作った女神に叶えてもらうとか、どんなことでも叶っちゃいそうで頼むのが怖いですねぇ!?」

 

「じゃあいいわよー。」

 

「なにかあったら言いますのでぇ?今はいいですぅぅぅ!」

 

「はいはい。」

 

 

………………………………………………………………

 

 

 

「…というわけで、アーチャー、ランサー、ヘラクレス、アテナ。」

 

部屋のなかにエウリュアレの声が響く。恐らく普通の男が聞いたのなら魅了がかかるようなきれいな声。

 

「…これから、聖杯爆破大作戦について話し合おうかと思います。」

 

…その声で、突拍子もないことをいい放ったが。

 

「いや、どうしてそうなった。」

 

青い槍兵がツッコミを入れる。よくやった。そしてまだブーメランサーはされていなかった。

 

「いえ、メドゥーサの狂気の原因は先ほどヘラクレスが倒したあの黒騎士王だと言うことがわかったので、あとは聖杯を手に入れて、メドゥーサを元に戻した上で吹き飛ばせば万事解決ダナー、と思い付いたので。」

 

「ん?ならばここからさっさと聖杯を吹き飛ばせばよいではないか?」

 

「いえ、それではいけません。あくまで可能性ではありますが、聖杯をメドゥーサが取り込んでしまっている可能性があるので。」

 

「なるほどのう。確かにそれでメドゥーサが死んでしまえば元も子もあるまい。」

 

「はい。というわけでどうします?私にやらせるといきあたりばったりになりますけど。」

 

「…以外とそれでいいんじゃねぇか?なにせ今は情報がねぇ。ライダー…じゃねぇ、メドゥーサの発狂も一時的なのかそれとも永続的なのかもわからねぇしよ?」

 

「まあ、そうなんですけどねー。」

 

「それに、メドゥーサの魔眼の有効範囲に石化することなく突入できるのはお前とステンノだけなんだろ?なら他が遠距離で援護してお前らが突入するだけだろ。」

 

「あう。」

 

「…わかったか?」

 

「はーい。」

 

「んじゃ、そういうことだしさっさと寝よう。俺ぁ疲れた!」

 

「ええ、おやすみ。」

 

「おうよー。」

 

 

 

「…私も寝るわ。」

 

「うむ。」

 

 

…………………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

―――――目が覚める。

 

また変な夢の続きを見ていた。

 

ここは、俺の部屋で、家は、武家屋敷。うん。確かに俺の生きてきた世界だ。夢じゃない。

 

…どうあがいても夢でしかないよなぁ、あれ…。エウリュアレがああなるとか、ヘラクレスが当たり前のようにぼこぼこにされるとか、ギルガメッシュがあんなにご機嫌とか、遠坂が女神とか…。うん、どれも絶対にあり得ないよなぁ。特に一番最後。

 

ふと時計を見ればもう七時だ。いくら今日が日曜日で今日の料理当番が俺じゃなくてもそろそろ起きるべきだろう。

 

顔を洗って身だしなみを整えて、襖を開けて居間へ入る。

 

「おはようございます、シロウ。今日は起きるのが遅かったですね。」

 

「あ、お兄ちゃんおはよー!」

 

「おはよ、シロウ。」

 

「おはよう、セラ、イリヤ、リズ。」

 

そういいながら、座布団に座ってお茶を飲む。

 

…いつも通りの日曜日の風景だ。セラが料理をしていて、イリヤとリズはニチアサを見ている。この時間だとそろそろ―

 

「おはようございます、シロウ、セラ。この臭いは…今日の朝御飯は焼き魚と味噌汁といったところですか?」

 

「流石セイバーさんですね。その通りです。」

 

「ふふふ、私の鼻はごまかせません!」

 

そう言ってセイバーはふんす!と鼻をならす。

 

「うん、おはようセイバー。」

 

「おはようございます…。」

 

「おう、ライダーもおはよう。眠そうだけどどうしたんだ?」

 

「いえ…キノ…じゃなくて小説を読んでいたらいつの間にか寝るのが遅くなっていてですね…。」

 

「なるほどな。確かにキノは面白いけどほどほどにな?」

 

「はい…。」

 

「…そういえばランサーはどうしたんだ?」

 

「いえ、帰っていないようですが。」

 

「へぇ…珍しいな。あいつが何も言わずに帰ってこないなんて。」

 

あいつは大抵帰りが遅くなるなら何か言ってから行くんだがなぁ。あー、どっかで事故ったとかか?

 

「まあ、大方どこかで事故に巻き込まれているのでしょう。いつものことですし。」

 

…まあ、同じ事を考えるよなぁ…。

 

「ライダー…、いくらランサーでもそこまで酷くは無いだろ。多分。だって今月はすでに20回以上事故ってるぞ?」

 

「まあ、そうですかねぇ。あっても月に20回前後が普通ですからね。これ以上は…多分。」

 

「そうそう。ランサーは丈夫だから医療費もそこまでかからないし特に問題も無いしなぁ。事故も大抵は起こした方の過失が多いしな。」

 

「シロウ、ライダーさん。ご飯が出来たので運んでくれますか?」

 

「おう。行くぞ、ライダー。」

 

「わかりました、シロウ。」

 

 

……………………………………………………………

 

 

「…おや、今日は魚かい?」

 

「あらあら、セラが和食を作るなんて珍しいわね~。」

 

ご飯が並ぶ頃にじいさんとアイリさんが起きてくる。

 

「おはようございます、アイリスフィール、キリツグ。この前シロウに教えてもらったので挑戦してみたのですが…。」

 

「おはよう、じいさんにアイリさん。」

 

「おはよう士郎。」

 

「おはよう。」

 

「…そうだ、シロウ。今日の昼から買い出しに行くので同行をお願いできますか?」

 

「ああ、わかった。俺だけで大丈夫か?」

 

「はい。そこまで沢山買い込むわけではないので。」

 

「りょーかい。」

 

「そういえばお兄ちゃん、最近起きるのが遅い日があるけど調子でも悪いの?」

 

「んー?あー、いや、特に体調が悪いわけではないんだが、最近変な夢を見るんだよ。」

 

「夢?どんな夢なの?」

 

なんでそんなに興味津々なんだイリヤ…?

 

「なんというか…ギャグ?」

 

「へ?」

 

「夢なのにどうも色々としっかりとした舞台設定がされているみたいでな?舞台が古代ギリシアで主人公が女神エウリュアレなんだよ。」

 

ピシッ

 

何かが固まった音がした。

 

音のした方向に顔を向けてみると、ライダーが空っぽのご飯茶碗を少し持ち上げた状態で固まっていた。そういえばいじめられてたんだっけか。ごめんな、ライダー。

 

「へー。でも、エウリュアレーってただの弱い女神だったんじゃないの?ギャグって…?」

 

「ああ、ギャグなんだよ。まずエウリュアレが成長する。」

 

パキッ

 

何かにひびが入った音がする。やっぱりライダーだった。

 

「…ライダー、これ夢だからな?」

 

「…え、あ、はい。えっと…ちょっと体調が悪いみたいなので部屋に居ますので。何かあったら呼んでください。」

 

「わかった。」

 

「それでだ。そのエウリュアレはな…ヘラクレスよりも強いんだ。」

 

ズテーン!

 

廊下で何かが転けた音がしたが気にしなくてもいいだろう。

 

「シロウ…エウリュアレは美の女神で、かつ最も弱い存在の筈ですが。」

 

「それがな、夢に出てくるエウリュアレは魔術で剣とか銃とかを作って戦うんだよ。それで鍛冶の女神を自称してるんだ。」

 

ドン ドサドサドサ…

 

ライダーの部屋の方角から何かが崩れた音が聞こえたが気のせいだろう。あのライダーがいちいちリアクションをとるわけがないしな。

 

「訳がわからないですね、それ…。」

 

セラに呆れられてしまった。

 

「夢のまんまなんだけどなぁ…。あ、あと海に落ちたら古代メソポタミアの冥界に落ちて、外見が金髪になった遠坂の女神エレシュキガルと、すごいご機嫌なギルガメッシュと楽しく過ごしていた時もあったな。」

 

ドカーン

 

何かが爆発した音が聞こえるが誰も気にしない。意外と俺にしか聞こえていないとかだろうか。というか何が吹き飛んだ…?

 

「あのギルガメッシュが…!?シロウ、その夢はあり得ません。あのこの世全てが俺のもの、なギルガメッシュが、神は見たら即殺すようなあのギルガメッシュが女神と仲良くするなんてありえません!」

 

すげぇ反論するな、セイバー…。

 

「だから明らかに夢なんだろ?あとあったことと言うと…あー、すごいスタイルが良いことだな。」

 

「…スタイル?」

 

「ああ。なぜか具体的な数値まであるのがよくわからないんだが。」

 

…ん?なんでセラはこっちを睨んでるんだ…?

 

「それで?その数値とは?」

 

…セラさーん?なんでそれを聞くんですかねー?

 

「え、えっと…確か身長が174cm、体重が57.5kgだったと。」

 

「ライダーよりも大きいですね、それ。」

 

「ああ。外見もライダーそっくりだ。テンションとかノリとかはそっちの方がいいんだが。」

 

「…スリーサイズも夢の中にあったのですか?」

 

「…えっと…セラ、それ言わなきゃ駄目か?」

 

「はい。シロウが普段どう言うことを考えているのかわかるかもしれませんから、それを元にシロウが淫らな行為に走らないよう対策をすることができますし。(シロウの好みの体型もわかるかもしれませんし…。)」

 

「いや、そんなことしない。でもほら、夢とはいえ女性の気にするところだし…なあ、セイバー?」

 

「私は知りたいですね。」

 

…え?

 

「…イ、イリヤは…」

 

「わたしも知りたい…かな?」

 

…あれ?

 

「ア、アイリさん…」

 

「えー?私も知りたいわー?だって思春期の男子がどういうことを妄想しているのか気になるもの!キリツグはそういうのはないもの。」

 

「あ、ははははは。その頃は色々と大変だったからね…。」

 

ああ、じいさんの目が死んだ…。

 

「…リズ…」

 

「…だいじょぶ、シロウ。私はシロウがどんな性癖でも大丈夫だから。」

 

取り付く島どころか藁すらもない…。

 

「…はい、言います…。スリーサイズは上から92、60、94だそうです…。」

 

デデーン

 

どこかで某龍球で星が消えたときのような音が聞こえた気がするが…なんか外明るくないか?気のせいか。

 

「…私と胸は同じだけどおしりが大きい。つまりシロウが胸派ならイケる。」

 

別に俺の好みというわけではないんだが…。というかセラ、なんで世界に裏切られたかのような表情なんだ…?

 

「…シロウ、胸はやっぱり大切なんですか…?」

 

セイバーは涙目だし…。

 

「…いや、セイバー。俺は性格とか相性だと思うぞ?」

 

あ、セラが復活した。

 

「うん、まあ俺の好みというわけではないんだと思う。…多分。」

 

「…ええ、きっとそうですね。それで、その夢のせいでなにか不調になることはありますか?」

 

「いや?最初にもいったが特にないぞ。」

 

「わかりました。もしなにかあればすぐにいってくださいね。」

 

「おう、わかったよセラ。」

 

「ええ。あ、デザートにプリンがあるのですが食べますか?」

 

「プリン!はい!食べます!」

 

「あ、わたしもわたしも!」

 

「わたしもいただこうかしら。」

 

「僕はいいかな。あ、お茶はあるかい?」

 

「今から沸かしますよ。」

 

「ならセラはみんなと一緒にプリンを食べていてくれ。俺が沸かすからさ。」

 

「ですが…」

 

「いいっていいって。のんびりしてろ。」

 

セラがプリンを楽しみにしているのも知ってるしな。

 

「…わかりました。お言葉に甘えさせてもらいます。」

 

「うむ。」

 

 

…そういえばランサーのやつどこ行ったんだろうなぁ。




おつかれさまでした。

エウリュアレが寝たと思ったら士郎が目覚めていた。何が起こったのかわからねーと思うが私にも何が起こったかわからねぇ!

…あ、次回は古代ギリシアから普通に始まりますのでご安心を。まだギリシア編は終わってませんぜ!

そして…戦闘シーンを期待した皆様、本当にすいませんでしたぁ!

頑張って一度書いてみたんですが、どーしても納得ができずこういうかたちになってしまいました。主にデミヤごめん!

そして冬木編ですが…今のところ言えるのは複数の作品が混ざってカオスしてます。これは多分察してくれたと思う。

これの具体的な説明をすると…今のところ言えるのはプリヤ世界+ホロウ世界+タイころ世界+FGO世界って感じです。なので皆さんの知る世界観や設定、キャラクターから解離しているかもしれませんがそこはまあ、諦めてください!

今のところ判明しているのは、
・切嗣とアイリスフィール生存
・セラとリズ、イリヤと士郎は同じ家
・イリヤは外見相応の歳
・セイバー、ランサー、ライダーは衛宮家に居候
・セラルート

といったところでしょうか…。


…うん、次回予告いきます。



襲撃を乗り越えた先にあったのは、また再びの戦場であった。
狂った剣の女神は荒れ狂い、嘗ての姉さえも敵と見なす。
その行動は何故にか―。
次回、『決別』。
姉妹の愛は、報われることはないのかもしれない。

…ボトムズっぽく。できてない?でしょうね!


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番外編 外からエウを見てみようEX!おまけ付き!

NKT…。

というわけで番外編です。

遅れたのは鼻血が止まらなくて何にも出来なかったからです…。今は一日二回程度まで落ち着いたので投稿です。


・ステンノ

あら、久しぶり!元気にしていたかしら?…うん、それならよし!

エウリュアレのことでしょう?ええ、やっと帰ってきたわね。少し遅かったけど…。

メドゥーサはああなってしまったし、ね?それでも帰ってきてくれたことはとても嬉しいわ。

ただ…成長しすぎじゃないかしら?特に胸とか。え?別に憧れたりはしないわよ?小さくても不便ではないし、力よりも速度が中心の私だと大きくなったら逆に戦えないもの。

にしても…貴方ってイケメンね。しかもかなりの手練れでしょう?イケメンで強いのね、嫌いじゃないわ!

…うひゃっ!?なんか寒気がしたわ…。やっぱり慣れないことは言うものじゃないわね。うん。

 

 

・ヘラクレス

おや、君か。元気かい?うんうん。子供は元気なのが一番だ!

そういえば、最近新しい技を開発したんだが、意見をくれないか?ああ。『斬り殺す一頭(ワン・ライフ)』という技なんだが、少ししっくりこなくてな。

なに、エウリュアレか?ああ、生きていたな。やはりあいつは…本当に何者なんだろうな。冥界に落ちていたとか言っていたしなぁ。女神とは一体…。

メドゥーサは…どうにかなるといいのだが。あいつが死んでしまったらステンノやエウリュアレは悲しむだろう。やはりヘラはどうにかせねばならぬな。

む?アテナが呼んでいるな。すまんがここまでだ。

 

 

・エミヤ

む?どうした?ランサーなら見ていないが…。おかげでサバがよく釣れる。…む、サバ68匹目フィッシュ。

なに?エウリュアレ?なぜお前が…ああ、そういえばあっちにもなぜか居たな、お前は。なんだ、インタビュアーの真似事か?…まあいい。

エウリュアレだが、どうやら聖杯戦争が関わっているようだ。あの世界が出来たのは第四次聖杯戦争終結時だということがわかった。そして、第四次聖杯戦争には受肉したサーヴァントが参加していたこともわかった。ああ、第五次のギルガメッシュのような存在だ。サーヴァントの真名は『ゴルゴーン』。第三次聖杯戦争で召喚され勝利したサーヴァントだ。おそらく、あのエウリュアレにはこのゴルゴーンが関わっているのだと思うが…いかんせん情報が無い。もう少し調べることにフィィィィィィイッシュ!

 

 

・アテナ

エウリュアレが帰って来た!これで勝つる!

…しかし、サーヴァントとは強いのだな。あのかーみらとやら、変な鉄の箱を飛ばして戦うとか言う不思議なやつだったしな。それを一太刀で切り捨てた翁もすごいし、な。

これはもう、戦女神として戦うしかあるまい!

よし!ちょっとやってくる!すまんな!

 

 

・沖田

あ、どもどもー。とりあえずお茶をどうぞー。

それで、エウちゃんのことですよね?エウちゃんは…鬼才、ですかね。新撰組にいたら隊長できましたね、あれ。土方さんと斎藤さんも気に入ってるみたいですし、結構楽しくやれたかもしれませんねー。

私が生涯で磨いた技を、あっさりとマスターしてさらに成長していく。あの子は師があってこそ成長するタイプですね。日本人的ってやつです。改良と魔改造は日本の十八番ですからね!

おそらく、聖杯戦争に参加しようものならどんどん成長して手がつけられなくなるでしょうね。

あ、ノッブがなんか言ってますね。ちょっと黙らせてきますのでー。

 

 

・信長

なんじゃ?エウリュアレ?ああ!あやつは面白いな!なんであんな発想ができるのか、わしには理解できぬわ!まださるのやつとか明智のバカの方が分かりやすかったぞ!

しかも近代兵器もバリバリつかうじゃろ?しかも神秘特効とかいうおそろしーい能力持ちじゃろ?わしの上位互換じゃの!

…言ってて悲しくなってきたわ…。すまぬな、ちょっと寝る!

 

 

・ノッブたち

※翻訳してお送りします

あれ?おにーさんだーれ?

あれじゃない?えーっと、えーっと、そう、エミヤリリィ!

でも白髪じゃないよー?

まあいっかー。

え?エウリュアレ?

うん!いい人だよ!良い茶碗くれるし!

わたし、火縄銃の強化をしてもらったよ!

キャタピラ作ってもらったりもしたよ!

すごいいい人!

エウリュアレさんばんざーい!

 

――――この後万歳コールが十分経っても終わらなかったため取材を断念した。

 

 

・クー・フーリン

んあ?坊主か。

エウリュアレ?あー、なんだあれ。バケモノ?

明らかにあいつおかしいだろ。エクスカリバーを量産できるとかさ、訳わかんねぇよ。

すまねぇ、疲れてるんだ。休ませてくれ…。

 

 

・黒髭

おやぁ?…なるほど、大勢の女に好かれちゃいるが、もう一人に決めてんのか。好かれてるのは気に食わねぇが、一途なのは評価してやる、爆死しろ。

ああん?エウリュアレ?あいつとはそりは会わねぇな。あいつは軍人、こちとら海賊だ。こっちにはこっちの、あっちにはあっちの誇りがある。それは譲れねぇからな。

ただ、ステンノちゃんはまじ女神だ。母性が半端無い。料理もうめぇし性格も良いし顔も良いし最高じゃねぇか!

あっ(昇天)

 

 

・"山の翁"

今言えることは無い。天命を待て。

 

 

・ニトクリス

え、エウリュアレさんですか…?

はい、いい人ですよ。優しいですし、強いですし。

…強い女神とは一体…。

というかあれですよね、私影薄くありませんか?薄い?そんなぁ…。

 

 

・タマモキャット

む?ご主人か?うむ!ニンジンをくれる良いご主人だぞ!バーサーカーとしては三流以下のキャットを受け入れてくれたしな!おそらく後にも先にもキャット唯一のマスターだな!

うむ、少し脳筋なところもチャームポイントだぞ!

にゃはははははは!

 

 

・モーさん

ヘラクレスと戦える黒い父上かっけぇ!

 

 

・メフィストフェレス

エウリュアレさんですかぁ!?うひゃ、うひゃひゃひゃひゃひゃ!

あれなんなんですか?

いや、女神なんてもっと糞みたいな、それこそワタクシたち悪魔よりも屑な存在でしょう?なのに…なんというかまともすぎやしませんか?

もう少し神に近ければ後ろからバッサリとやったんですけどねぇ。

まあ、かなり見ていておもしろいので、のぉんびりとさせていただきますよぉ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

番外編:エウリュアレとアンリ・マユのメタい話。

 

「さてさて、はじまるぜぇ?アンリとー?」

 

「エウリュアレのー?」

 

「「メタい話ー!」」

 

「はい、というわけでここからはメタ当たり前で色々と謎空間で話していくコーナーだぜ。」

 

「あれね。竹本泉さんのなかがきみたいなものね。」

 

「ざっつらいと。これからは外エウの後にこのコーナーを入れたいと思うわ。」

 

「ちなみにここで話されることは基本的に本編とは関係ないことだぜー。だから読まなくても問題はないぞ。」

 

「というか色々と元ネタとか設定の説明とかあとは没になった話について、それと話の補足を話すだけよ。」

 

 

タマモワンコ(バイド)とは…』

 

 

「それじゃあ最初は…筆者についてでも話すか。」

 

「筆者のタマモワンコは…一言で言うなら馬鹿ね。」

 

「だろうな。話はプロットも作らずに書いているし、キャラクターは崩壊させるし、チートだしとただの糞二次小説家だな。」

 

「だからといってプロットを書くとやる気がなくなる、とはあのバカの主張よ。」

 

「作家としては三流以下だな。まあ、そういうやつだから今みたいな突拍子もなくぶっ飛んだ話になってるわけなんだが。」

 

「それでもまあ、こんな小説でも毎回読んでくださっている方がおられるわけなので。少しずつでも進めていくわよ。」

 

「さて…それじゃあ一話から読み直しつつ振り返りつつ話していくか。」

 

「どんどんなかがき化が進んでいくわね…。」

 

「まあしかたないだろ。ははは。あ、本編を眺めつつみることをおすすめするぜー。」

 

 

『第一話 メドゥーサは現実逃避する』

 

 

「一話はメドゥーサの『私の姉はおかしい。』から始まって、ステンノがおしおきするっていう流れで始まったわね。」

 

「そういえばこの頃はまだステンノとメドゥーサの性格は原作に近かったんだな。」

 

「今では見る影もないけどね。まあその辺りも理由付けはしていくとか筆者は言っていたわよ。」

 

「下手に触れない方が良いと思うんだがなぁ…。」

 

「設定をしっかりと詰めておかないからこうなるのよ。」

 

「まあ、そうなるな。それでエウリュアレの奇行がメドゥーサによって並べられるわけだ。」

 

「…そういえば背丈とか体重が変わらないっていう設定は…」

 

「あーあー!聞こえませんねぇ!?」

 

「…そう。そしてエウリュアレが初登場!」

 

「まだ頭のおかしいキャラでしかなかったよなぁ。」

 

「今でもそうだとは思うけど…?」

 

「…確かにな。にしても、まだこの頃はしっかりと設定が固まってないから今見ると矛盾とかおかしいところもあるな。」

 

「耐久は成長しないとか書いてあるものね。その辺りのおかしいところは基本的に最新話準拠でいくわよ。」

 

「あいよ。」

 

 

『第二話 エウリュアレとゼウス』

 

 

「それじゃ二話だな。まず二話は…うん、ゆっくりがなぜか現れたな。」

 

「なんであれ出したのかしら。というか今頃死んでるわよねあれ。」

 

「島はゴルゴーンが占拠してるしな…。その辺りはまだ不明ってことで。」

 

「だな。そして軍人たちは…なぜころたし。」

 

「なんとなくかもしれん!」

 

「今となってはわからないわね。敵意があったからってことで一つ。」

 

「可哀想に。そしてついに登場、最近影も形もないゼウスさん。」

 

「このころはやっぱりまだキャラが定まってないわよね。」

 

「そもそも出す気も最初の頃はなかったからな。」

 

「あ、この小説はこういうことが多いわよ。突然予定になかったキャラが出てくるとか。」

 

「適当だなぁおい!?まあ、そんな感じだったな。そして、宝具がやっと決まったな。」

 

「ドレイク船長涙目な宝具よね。近代艦艇がバリバリ出てくるし…。」

 

「やっぱ筆者って糞だな!ははは!」

 

「もう。」

 

 

『第三話 エウリュアレとステンノ』

 

 

「えっと、次は三話ね。この話は始めてまともにステンノが話したわね。」

 

「一応一話でも話してはいるがな。まあ、キャラが大体定まったっていうことではここが始めてかもな。」

 

「それでもまだやさしめのステンノって感じではあったけどね。」

 

「腹ペコキャラもあるぞ!さっぱり出てこないがな!ちなみにこの時点で特技に裁縫と料理があるので既にママ気質はあった模様。」

 

「どうしてああなったのか私にもよくわからないわ…。」

 

「多分ヘスティアさんのせいだろ。」

 

「それで…エウリュアレの夢、ね。結局あれなんなの?」

 

「ん?前世の最期だろ。」

 

「え、言っちゃうの?」

 

「逆に他に何があるって話だしさ。それにほら、ぶっちゃけこの小説独自設定が多いから多少情報を出しても問題ないだろ!」

 

「いやまあそうかもしれないけど。」

 

「ちなみにその死んだ原因とか環境もこの俺、アンリ・マユがここにいて話してることから予想できると思うぜ!」

 

「そうなるとあの赤毛の男の子って…」

 

「それはいいとしてももう一人の女の子は多分まだわからないと思うぜ!あ、シリーズのどれかの主人公の一人ってことだけは明かしておくぜー。」

 

「つまり、またキャラ改変かつ設定変更と。というか赤毛なんてそんなにいないじゃない。」

 

「まあ、そうなるな!」

 

「全く…。」

 

「あ、そういえばこの話からかな?次回予告でふざけ始めたのって。」

 

「確かにそうかもしれないわね。まあ、どうでも良いことね。」

 

 

『第四話 三と半分の試練』

 

 

「さて、始めての戦闘だな。」

 

「作中初戦闘がヘラクレスって…。」

 

「たしかに、メドゥーサとの模擬戦とかを入れておいても良かったかもしれないわね。」

 

「今更だな。にしても…戦闘シーン、酷いな。」

 

「ええ。酷いわね。どうなってるのかさっぱりよ。」

 

「今度地の文を入れて強化させておこうか。」

 

「まあ、それくらいならいい…のかしら。」

 

「そして戦闘の終わりかたも雑ぅ!」

 

「大方書いてて辛くなったのでしょう。駄目じゃない。」

 

「今更だな。そしてそのあとの流れも雑よな。」

 

「円満な感じにしようとして失敗した感じがあるわね。」

 

「どうにかしてほしいものだな。」

 

「そうそう、この小説を書き始めるまえに考えていたストーリーだと、エウリュアレはヘラクレスに連れ去られ、メドゥーサとステンノは殺されるっていうシナリオだったそうだ。」

 

「うわぁ…。」

 

「そうならなくてよかったな。」

 

 

『第五話 神と女神と抑止力』

 

 

「さて、第五話だな。」

 

「今のエウリュアレって…可愛いの部類かしら。」

 

「多分外見は美しいの類いになるんだろうな。だってメドゥーサとほぼおなじだし。」

 

「つまり、この時点ではまだあそこまで成長するはずではなかったってことなのね。」

 

「だな。そしてみんなの女神、ヘスティア神が名前だけだか登場したな。」

 

「ちなみにヘスティアは巨乳よ。」

 

「いるか?その情報。」

 

「さあ。ちなみにイメージはブーディカさんよ。どっちもママって感じなのかしら。」

 

「そしてだ。ここで料理の女神と鍛冶の女神が確定したんだな。」

 

「ええ。料理はすごい美味しいっていう設定なのかしらね。」

 

「なのだろうな。そして、武器紹介の回だな。」

 

「今回であの『光の剣』が登場したのね。」

 

「他の武器はさっぱり使われないがな。いつか使うだろうけど。」

 

「そして、まさかのエミヤ登場である。」

 

「思い付きだそうだ。」

 

「ですよねー。」

 

 

『第六話 旅人エコーとアルゴナウタイ』

 

「これはひどい。」

 

「アタランテが海のリハクみたいなことになってるわね。」

 

「その目、節穴じゃねーか!」

 

「そして戦闘シーンも相変わらずね。」

 

「だな。」

 

「『弓兵が弓を使うわけがないでしょ!』」

 

「やめてやれ。筆者が苦しむ。」

 

「そういえば、この時点で既に沖田とエウリュアレは面識があるのよね。」

 

「ああ。エウリュアレの夢に出てきたそうだ。色々とあれだな!」

 

「そしてさりげなく話の外でぼこぼこにされるアレスェ…。」

 

「そういやメレアグレス、結局本編では出なかったな。」

 

「なんというか…その…ほら、なんかやめておいた方がいい気がしたのよ。」

 

「なんじゃそりゃ。まあいっか。それで、この変な日本はなんなんだ?」

 

「んー、神秘の濃い日本。」

 

「…そうか。」

 

 

『番外編 外エウ』

 

 

「始めての番外編だな。」

 

「題名はとある番組のパクリね。」

 

「オマージュと言えオマージュと。」

 

「はいはいそうですね。」

 

「そういえばここからか、メドゥーサのセイバー=ビームの勘違いが始まったのって。」

 

「どうあがいてもエウリュアレのせいよねぇ…。しかも短長二刀をプレゼントしてるしね…。」

 

「ちなみに、三姉妹のクラス適性はステンノが弓・槍・術・殺、エウリュアレが剣・槍・弓・騎・殺・術・復・作製者(クラフター)、メドゥーサが今のところ剣・復ってところよ。」

 

「エウリュアレ多すぎねぇか?」

 

「仕方ないでしょ。物を作りすぎなのよ。」

 

「そういや俺っちの初登場もこの回だったな。」

 

「正直なところこの回で気付いた人はいないと思うわ。居たらそいつはきっとルパンよ。」

 

「ばかもーん、そいつがルパンだー。」

 

 

『第七話 いざコルキス』

 

 

「ギリシア夏の映画の回ね。」

 

「なぜかサブキャラ入りしたティーピュスさん。」

 

「ほんとなんでティーピュスなのかしらね。」

 

「知らん。だけどもティーピュスがサブとしてでもまともに話しているような作品なんてうちくらいだろうよ。」

 

「でしょうね。」

 

「そして現れたのは海獣という。」

 

「イメージはフタバスズキリュウよ。」

 

「うっわいらねぇ情報だな。そしてでました光の剣!」

 

「おそらくエウリュアレの代名詞になるんだと思うわ。これ。」

 

「ちなみに、光の剣の真名解放にもレベルがあって、抑止力の補助の度合いによって変わるんだよな。」

 

「人の抑止力はほぼ服従状態だけどね…。」

 

「ははは。」

 

「エウリュアレのみが『ソード・オブ・アウローラ』、人の抑止力の補助ありが『ソード・オブ・シューティングスター』、人、星の抑止力の補助ありなのが『ソード・オブ・ギャラクシー』…。名前のセンスが…」

 

「やめてやれ。筆者が首を吊りそうだ。」

 

「そして道中大体カットってどうなのよ。」

 

「書くのが辛くなったんだそうだ。うまーく変えるのはなかなか難しい上、ヘラクレスとエウリュアレがいると大体消し飛ばせちゃうしなぁ…。」

 

「それをやるのが二次作家でしょうに…。やっぱり首を吊るべきね。」

 

「ははは…。」

 

「にしても、メディアは原作通りエロースの矢を受けちゃうのね。」

 

「大抵の小説では回避していたからな。あえて受けてみてもらおうかと。」

 

「ついでにエウリュアレが万能ではないことを示そうとしたらしいけど…」

 

「そんなことができるはずもなく。はは、ざまあ。」

 

「あ、ついに首を吊ったわね。まあすぐリスポーンするわよ。」

 

「死んでも生き返る筆者とは一体…」

 

「ある意味で私たちの世界の創造神ね。きっと土管から出てくるわよ。」

 

「それはほら、神というよりゾンビじゃないか?」

 

「似たようなものよ。」

 

「えぇ…。」

 

「そして一話からあった『旭の旗の元に』。初使用ね。」

 

「一応言っとくとなんの変鉄もないただの旭日旗だぜー。ちょっと倉庫魔術への干渉と自立行動をさせられるようになるだけのな。」

 

「あれよ、ギルガメッシュの『王の財宝』でいう、ばういる?だったかしら。あれみたいなものね。」

 

「違うような気もしなくはないがまあそうだな!」

 

 

『第八話 旅の終わり』

 

 

「タイトルで盛大にネタバレしていくの止めない?」

 

「実際には終わってないからいいのよ。それで、メディアとイアソンは…」

 

「平和に結ばれましたとさ。」

 

「二人が行方不明になってるときに何があったのよ。」

 

「よく考えてみろ、バーニングラブ(物理)で燃え盛っているヤンデレ適性のある美少女お姫様と、イケメンで性格も良くて、独身の王子様が暗い森の中で二人きりだぜ?あとは、な。」

 

「あー、なるほど。なら私からいうことは一つね。リア充爆発しろ。」

 

「美の女神ならいつでもリア充になれるんじゃねーの?」

 

「充実するとは限らないじゃない?」

 

「なるほど。」

 

「そしてよ。なんでエウリュアレは画面外でポセイドンと殴り合いをしてるのよ…。」

 

「あー、メドゥーサとの正式なお付き合いを許可を貰いに?」

 

「なんて律儀な。それ本当にポセイドンなの?」

 

「多分。それでエウリュアレが『妹が欲しければ私を倒してみせろぉ!』→『ウィーン エウリュアレェ パーフェクツ』って感じになったみたいだ。」

 

「…お付き合いは?」

 

「許可が出たそうだ。ちなみに話にすら出ていないがポセイドンはステンノにもぼこぼこにされてる。素手で。」

 

「美の女神とは一体…うごご。」

 

「そして…アタランテが…。」

 

「トリスタン擬きになっちゃったわねー。」

 

「ちなみにアタランテは普通に歌とかは巧いぞ!」

 

「まさかとは思うけど琴でトリスタンみたくざざざざざってできるわけではないわよね?」

 

「あー、音で切るみたいなことか?できないできない。アタランテは琴の弦で矢を撃つ程度だ。」

 

「へー。」

 

「まあ、基本は琴で殴るんだが。」

 

「えぇ…。それで…エウリュアレが渦に飲み込まれたわね。」

 

「ざまーないぜ!はははは!」

 

「まあ、死ぬ死ぬと言っておいて結局生きてたのよね。」

 

「逆に死ぬと思うか?あれが。」

 

「…無いわね。」

 

「だろうな。そして遂に本物のエウリュアレが現れたな。」

 

「私ね!」

 

「そして俺も登場だ!」

 

「まあ、ちょい役だけどね。」

 

「それはほんとな。」

 

「というか■が多いわねー。」

 

「まあ、仕方ないというかなんというか。■はエウリュアレの『転生者』のスキルのランクが上がっていくにつれて外れていくぞ。ちなみにE-で九割九分九厘■になるぞ。」

 

「もはやテレビの砂嵐ね。」

 

 

『第九話 落ちた女神っぽいの』

 

 

「ひどいタイトルだな。」

 

「事実女神(笑)だから仕方無いわね。」

 

「まあエウリュアレだしな!」

 

「そういえばこの話辺りからどんどんギャグに傾いていった気がするわね。」

 

「それは…主にギルガメッシュのせいだな。事実この話を書くまでは結構シリアスめに行くつもりだったんだが…。」

 

「今では見る影もないと。」

 

「というかそもそもメソポタミアの冥界に落ちる予定も八話を書いている時点では無かったしな。本来なら落ちた次の話でエウリュアレが復活してゴルゴーン戦に入って速攻でメドゥーサを殺す筈だったんだが。」

 

「ほんとうにどうしてこうなったのかしらね。」

 

「まあ、筆者はメソポタミア編は書いてて楽しかったらしいからな。書いてる当時は自分が書いて動かしたエレシュキガルに自分で癒されるとかいう変態なことをしてたしな。」

 

「うわぁ…。」

 

「にしても、ギルガメッシュのキャラ崩壊が酷いな。」

 

「筆者曰く、『恐らく英雄王のギルガメッシュは第五次聖杯戦争編(エウリュアレは出ないので番外編)でしか出ないと思う。子ギルと賢王様は出るけど。あ、でもCCCはわかんない!』だそうよ。」

 

「え、第五次聖杯戦争にエウリュアレは乱入しないのか?」

 

「らしいわね。まあ、それについては最期辺りに話すと思うわ。」

 

「あいよー。それで、なんでR-TYPEなんだ?」

 

「時間を越えると考えて最初に出てきたのがR戦闘機だったらしいわ。もっと他にあったわよね。例えば…デロリアンとか、デンライナーとか。」

 

「まあそうだよなぁ…。」

 

「そして特殊カテゴリー宝具、『対星宝具』ね。他の対星宝具だとBBの『カースド・カッティング・クレーター(C.C.C.)』と殺生院キアラの『この世、全ての欲(アンリ・マユ/CCC)』があるわね。」

 

「前者は世界を侵食して呪いにてそれを抉るもの、後者は星の元に生きる生命を快楽にて融かすとかいうわけわからん能力だが…エウリュアレのこれは名前の通り星を消し飛ばす宝具(?)だな。」

 

「対星宝具と名付けたときは特に考えていなかったのだけど、調べてみるとどっちも大権能とか大地母神とかそういうレベルの話なのよね…。これ、大丈夫かしら。」

 

「今更だな。そんな事より問題なのはこれがばかすかノーリスクでどこでもなににでも撃てちまうことだろ。」

 

「バランスブレイカーだものね。あまり使わないようにしないと駄目ね。」

 

「波動砲のパープルヘイズ化が進む…!」

 

「そして賢王は過労どんだけ嫌なのよ。」

 

「この世界でのギルガメッシュは過労死ということでひとつ。最期には諸説あるみたいだからな。ここまできたらネタに走ってもらおうかな、と。」

 

「えぇ…。」

 

「…あ、そうだ。地の文の練習ついでに後書きのFINAL波動砲のシーンを強化してみたんだが…」

 

「それ、いる?」

 

「まあ、読み飛ばしてくれればいいからな。だってここおまけだしネ!」

 

「というわけでどぞー。」

 

 

 

…………………………………………………………………………

 

 

 

 

 

―――――アンリ・マユ。

 

なるほど、あのエロ尼はそう形容するに相応しいだろう。

 

この世全ての悪ならぬこの世全ての欲。全てを犯し、全てに犯され、快楽によって全てを融かす。

 

快楽の獣―即ち人類悪といっても過言ではない。

 

あれは、倒すべき存在だ。我々のためにも、そしてBB達のためにも。あと純粋な子供たちのためにも!

 

「…エウリュアレ。」

 

マスターが心配そうに、されども覚悟を持って私の名を呼ぶ。

 

「…大丈夫ですよ、マスター。アレみたいな獣を倒す秘策もあるので。ただ、何時もみたいに出してすぐブッパとは行きません…。ですので、ギルガメッシュ、はくのん。」

 

何時もならドラえもんの如く新しい宝具を出して敵を消し飛ばしていたが、今回ばかりはそうはいかない。

 

ならば頼るしか有るまい、英雄王を!

 

「なんだ、女神。」

「なに、エウリュアレちゃん。」

 

「…一分、時間を稼いで下さい。」

 

「…はくのん、どうする。」

 

「何言ってるの、ギルガメッシュ。珍しくエウリュアレが頼ってくれたんだから。やるしかないでしょ!」

 

「ふははははははは!だろうな!では先鋒は勤めさせてもらおう!なに、別に我が倒してしまっても構わんのだろう?」

 

「それ死亡フラグだよギルガメッシュ!?」

 

二人はいつも通り、マイペースだ。うん、流石としか言い様がない。

 

「…最後のお話は終わりましたか?」

 

妖艶な声が響く。

 

「まさか!終わるわけが無かろう!貴様のような売女なぞに我が負けるわけなどないのだからな!」

 

「あらあら…まさか勝てると思っているのですか?」

 

「あったりまえよ!ここで勝たずしてなにがマスターよ、魔術師よ!」

 

「さあ、ゆくぞはくのん!」

 

「ええ!ギルガメッシュ、お願い!」

 

「まとめて融かして差し上げましょう…!」

 

「『王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)』!」

 

黄金の波紋の中から、数多の黄金の武器が射出される。それは真っ直ぐにエロ尼へ進み…そして、消滅した。

 

物も融かせるとかわけわかんねぇな。

 

「召喚、『FINAL波動砲』。」

 

背中に巨大なバックパックが装着される。時間は無い。すぐにエネルギーのチャージを開始する!

 

《change start.》

 

無機質な音声がエネルギーの充填の開始を告げる。

 

《ロックオン、方位角固定》

 

あのエロ尼がロックオンされて、必中が確定する。

 

《力場生成開始》

 

エネルギーを留めるための空間の歪みを前方に生成。それは普通ならば見えない物だが…この月の裏側においては空間が歪んで見えるようだ。いらない情報だなぁ。

 

《グラビティアンカー射出、座標固定》

 

バックパックから、重力を操作するアンカーを地面に撃ち、反動で吹き飛ばないように固定する。さながらBIG・Oの『ビックオー・ファイナルステージ』の如く。

 

「その程度ですか?では、次はこちらからイかせていただきましょう…!」

 

「ふははははは!その程度効かぬわ!」

 

エロ尼がギルガメッシュへビームを放つ。できればそのままギルにヘイトを向けといてください。

 

《ザイオング慣性制御システム作動、エネルギー生成加速》

 

ザイオング慣性制御システムを起動、爆音と共にエンジンに火を着ける。エネルギーの生成は加速するが、このままでは波動砲では撃てない。だから…

 

《波動砲ユニットリミッター解除、ハイパードライブシステム起動エネルギーの波動エネルギーへの変換を開始》

 

波動砲ユニットとハイパードライブシステムを起動する。ハイパードライブシステムにてエネルギーを無限増殖し、波動砲ユニットにて波動エネルギーに変換し、歪みに溜め込む。

 

それでも、足りない。あのエロ尼を倒すには。

 

だから。

 

 

 

霊基の魔力への、エネルギーへの変換を開始。

 

魂が、霊基が削れ、歪みがさらに強くなる。

 

 

――――音が消えた

 

 

霊基が削れると共に、岸波白野との繋がりも溶けていく。だが、それを気にしている余裕はない。

 

 

 

 

『―――――エウリュアレ、頼む。』

 

 

 

 

―――――頭に、彼の声が聞こえた。

 

「ええ!やってやりますとも!」

 

《力場の不安定化を確認、ストラグルビット起動、前方に展開…安定化確認》

 

過剰にも過ぎる波動エネルギーが器を破り、溢れ始めた。それも二つのビットを使って無理矢理に抑え込む。そしてビットを回転させてエネルギーの方向も整える。

 

霊基が崩壊し、四肢の感覚が無くなる。視界が失われる。

 

《後部スラスター起動…機体完全安定》

 

バックパックの後ろにあるスラスターが起動し、私というひとつの波動砲が完成する。

 

《change completed.》

 

――――――――私達の、勝ちだ。

 

「『

 

これは人類の全てを掛けた一撃、

 

これは散っていった英霊達へ手向ける鎮魂の光、

 

これは帰れなかったモノ達へ捧げる導きの光!

 

そして巨悪を討つ人類最後の光!

 

この光、我が全てを掛けて放つ!

 

食らうがいい!『終焉の光(ラスト・ウェーブ)』!

 

』」

 

最後の光は―――放たれた。

 

 

 

 

……………………………………………………………………

 

 

「うああああああああああ!長かったぁぁぁぁぁ!」

 

「お疲れさま。それで?なにが変わったのかしら?」

 

「…地の文が少し…。」

 

「無駄ねぇ。」

 

「ぐふっ。」

 

「…はぁ。ほら、起きなさい。次行くわよ。」

 

「…うい。」

 

 

『第十話 冥界良いとこ一度はおいで』

 

 

「少しずつ転生者のランクが上がっているわね…。」

 

「というかどんだけ桜こえぇんだよ。」

 

「まあ…ね?うん。」

 

「だろうな。」

 

「そしてギルガメッシュは…」

 

「…もう、だめね。完全にギャグに染まってるわね。というかまだブーメランサー諦めてないのね。」

 

「まあ…そうなるな。」

 

「そして…なんてスパルタなのかしら。エレシュキガルが可哀想ね。」

 

「ははは、スパルタは実際はもっと酷いんだろうけどな。」

 

「うわぁ…。」

 

「そして、波動砲も大方完成と。」

 

「ところがどっとい、脱出できません…!」

 

「是非もないネ!」

 

「そしてエレシュキガルが強化されたというね。」

 

「強化三人目か?」

 

「ええ。これいいのかしらね…?第七特異点がハードモード化待ったなしよ?」

 

「どうせエウリュアレがなんとかするだろ。」

 

「ですよねー。」

 

「そういえばあの双剣ってなんなんだ?マントと槍は原作のあれだそうだが。」

 

「…筆者は適当に双剣としか考えてなかったそうよ。一応今は設定があって、外見は仮面ライダーアギトシャイニングフォームのあの双剣よ。」

 

「へー。」

 

 

『番外 外エウ プラス!』

 

 

「番外編そのに、だな。」

 

「メドゥーサが…」

 

「ああ。ついにビーム撃っちまったな。そしてインタビューの彼に剣技も必要と言われてちょっとしょぼーんとしてるな。」

 

「そしてステンノもどんどん強化されてるわね。主に料理の面で。」

 

「そして…ギルガメッシュは…。」

 

「まさかのスリーサイズ暴露…。」

 

「はははは…。」

 

「そういえば、エレシュキガルのくしゃみはなんなの?」

 

「あのくしゃみの時に髪が黒くなってます。」

 

「…それだけ?」

 

「それだけ。」

 

 

『第十一話 そしてまた旅に出る』

 

 

「やーっと脱出か。」

 

「まあ、脱出だけでまるまる一話使ったけどね…。」

 

「は、ははは。」

 

「そしてギルガメッシュは未来を確定してきたわね。」

 

「冬木がどんどんカオスになるなぁ!」

 

「しかもそこにエルキドゥ投下よ!」

 

「うわあぁぁぁぁ!」

 

「しかもまさかの外部からのエウリュアレ強化ときた。」

 

「…うん、これ以上強化してどうするんだ?」

 

「この小説はそんなものよ。」

 

「えぇ…。」

 

「そして…イシュタルェ…」

 

「この小説で扱いの悪い神の一人だな。他はヘラとアレス。」

 

「え、ポセイドンは?」

 

「メドゥーサと円満な時点でましだろ。」

 

「…まあ、そうね。」

 

「というかエヌマ・エリシュあそびすぎじゃねぇか!?」

 

「『神よ、ギルを繋ぎ止めよう(エヌマ・ギルシュ)』やら『駄女神よ、死ぬがいい(エヌマ・エリシュ)』やら…流石ギャグ時空ね。」

 

「せやな。」

 

 

『第十二話 怪物』

 

 

「突然のシリアスね。」

 

「なに、いずれこれもぐだぐだに沈む…。」

 

「ぐだぐだとは腐海だった…?」

 

「そしてだ!ついに!俺、参、上!」

 

「本来は出るはずではなかったという。語りを書いてるときはマーリンにでも語らせようかと思ったのだけど。」

 

「マーリン産まれてないよな。」

 

「というわけでアンリになったわ。」

 

「なんて適当な!」

 

「そしてエウリュアレの名前が少しずつ解放されてるわね。漢字二文字で読みが三文字、三文字目は『な』。」

 

「…明日菜とか?」

 

「それはSAOのヒロインよ。ちなみにその名前を漢字で入れてグーグルで検索したらなろうの作家さんがヒットしたわ。まあ、数ある星の一人かしらね?」

 

「かぶっちゃってもしゃーないしゃーない。」

 

「それで?結局メドゥーサとポセイドンを嵌めたのはだれだったの?」

 

「ヘラだな。ただ、怪物化したのは完全に予想外だったらしい。たまたまそこに聖杯があったからああなったとか。」

 

「つまりエウリュアレのせいじゃない?」

 

「まあ、そうなるな。」

 

「えぇ…。」

 

「そしてステンノが…」

 

「あっさり復活したな。ちなみにゴルゴーン編を考え始めた頃のストーリーだとステンノは石から戻らず、死亡するっていう感じだったそうだ。見事にギルガメッシュがぶち壊したが。」

 

「流石ギルガメッシュね。」

 

「そしてアキレウスが登場したな。」

 

「参加は突っぱねたけどね。」

 

「対魔力の値はライダーの時を基準にしているからもしかするともっと高いのかもしれん。だが今さらだな!」

 

「まあ、そうなるわね。」

 

 

『第十三話 聖杯戦争、勃発?』

 

 

「なるほど、これがコハエースですか。」

 

「いや、違うからね?」

 

「ありゃ、そうなのか?んじゃ、ぐだぐだオーダーか?」

 

「それも違うわ。というわけで突然のノッブとおき太ね。」

 

「なぁんであとの時代の奴等が召喚されるんですかねぇ?」

 

「まあほら、それを言い出したら第七特異点でレオニダスがいるのもおかしいんじゃないかしら。」

 

「ちなみに筆者曰く理由はあるとのこと。一体どういうことなのか…。」

 

「あの筆者の考えはわからないから…。(遠い目)」

 

「…まあ、そうなるな…。」

 

「そしてノッブも引くレベルの脳筋なエウリュアレ…。」

 

「もう大英雄クラスの化け物よね。知名度補正は無さそうだけど。」

 

「無しでもヘラクレスクラスに強いんじゃね?まあいいか。」

 

「そしてまさか聖杯を作っていたという。」

 

「聖杯舐めてるの?」

 

「汚染した貴方が言うと説得力あるわね。」

 

「まあ作ったなら仕方ないけどさ。そしてまさかの本家ランサーの出現である。」

 

「そしてまさかの死亡回避。ランサーとしてどうなのかしら。」

 

「死ぬだけがあいつの取り柄じゃないからな…?」

 

「まあ、兄貴と呼ばれる程だからねぇ。」

 

「では、行きますか。」

 

「なるほど、あれね?」

 

 

「ランサーが死ななかった!」

 

「このネタ潰し!」

 

 

「…そういえば、今更だけれど青いランサー、パールヴァティーが居たわね。」

 

「…あー、あれはほら、どうせ制服になるからノーカンで。というかどうせ桜だし。」

 

「…人妻桜…。」

 

「やめろ。」

 

「そしてニトクリスとじいじも来たわね。」

 

「ニトクリスはともかく山の翁って…召喚されねぇだろ。」

 

「最初の頃はゴルゴーンがビースト扱いされて召喚されたっていう設定だった。ぼつった。」

 

「えぇ…。」

 

「だーってどうやってもエウリュアレが一瞬で消し飛ばすんだもの…。どうにかできないかしらあれ。」

 

「ムリダナ(・×・)」

 

「ですよねー。」

 

「というか、山の翁のキャラも少しギャグに寄ってないか?」

 

「まあ、そうなるわね。」

 

「そういえばさ、『これ、お茶』ってなんだ?」

 

「サンガリアが販売しているペットボトルのお茶よ。それなりに美味しいわ。」

 

「へー。」

 

 

『第十四話 襲撃』

 

 

「まさかのキャット登場である。」

 

「黒髭もおるぞー。」

 

「というわけで7つのクラスが揃ったわけね。」

 

「この戦い、我々の勝利だ!」

 

「どうやってもこいつらに勝てないとおもうの。ヘラクレスを並べても難しいんじゃ…?」

 

「いや、勝てないわね。だってエウリュアレ相手だと十二の試練も微妙だし。」

 

「正直一撃で命全部抉りそうね。」

 

「はははは。」

 

「そしてまさかの聖杯大戦ね。」

 

「ルーラーがおもっきし片方の陣営に肩入れしてるんだが…?」

 

「緊急事態故是非もないネ!」

 

「…ですよねー。」

 

「そしてなんか襲撃されたでござるの巻ね。」

 

「セイバーアルトリアオルタ、アーチャーエミヤオルタ、ランサーメドゥーサオルタ、ライダーフランシス・ドレイク、アサシンカーミラ、キャスターメフィストフェレス、バーサーカークー・フーリンオルタ。なんだよこれ。」

 

「オルタが基本で…あとは適当かしら?」

 

「えぇ…。」

 

 

『第十五話 翁さん大勝利!』

 

 

「なんだぁ?このタイトルはぁ?」

 

「いいから入ってみようぜぇ…であってるのかしら?」

 

「さあ?デスクリムゾンやったことねーからわからん。」

 

「ならネタとして使うのはどうなのよ。」

 

「まあいいのさ!ここからもネタもりもりだぜ!」

 

「えぇ…。」

 

「さあ、皆さんご覧頂けていますでしょうか。エウリュアレが殺戮するというパフォーマンス!非常に美しい光景です!」

 

「まさにNKT…って無理矢理ネタをねじ込まなくていいわよ。というかそれだとエウリュアレが三十秒程度で城を壊す変態になるじゃない。」

 

「まあエウリュアレなら潜入もせずに消し飛ばしそうだがな。」

 

「…軌道修正するわよー。」

 

「あいよー。」

 

「それで、あれだけ出しておいて出番無しってどうなの?なにか弁解は?」

 

「ありません…。最初は全戦闘を書いていたんだが、しっくり来なくてこうなった。後悔も反省もしている。」

 

「全く。そしてアルトリアオルタもなんというかあっさりとやられてるし。」

 

「まあ…これは仕方ないんじゃないかと思う。アルトリアオルタは聖杯があるならバサクレスは圧倒できるって情報があるけど、これマトモクレスですし?しかも原作より強化されてるし。」

 

「…『斬り殺す一頭(ワン・ライフ)』ってなんというか…ださい。」

 

「ぐはぁ!」

 

「いや、ナインライブズに対してのワンライフってのはわかるけど、なんというか…」

 

「…やめてくれぇ…。」

 

「まあ、いいわ。それで…血の色云々はどういうことなのかしら?」

 

「それに関してはおいおい。まあ、黒くてどろどろした液体で型月っていえば一つくらいなものだろ?」

 

「…?まあ、そこは読者が想像して楽しむところよね。うん。」

 

「そしてだ、デミヤェ…」

 

「彼はギャグ時空に捕まったのよ…。」

 

「どちらかというとぐだぐだ粒子とかそういうものよな。」

 

「…それいいわね。そういうことにしておきましょう。」

 

「えぇ…?」

 

「そして、だ。なんで突然士郎がでてきたのよ。」

 

「セラが書きたくなって書いたとは筆者の談。」

 

「…あとでしめておきましょうか。」

 

「漬け物にしようぜ!」

 

「まあ、それは置いといて。この世界線なんなのよぉ!なにこれ!?ぐっちゃぐちゃじゃない!プリヤ世界線かと思ったらサーヴァント共がいるし!セラと同居してるっぽいから衛宮さんちのきょうのご飯の世界でもないし!なぁにこれぇ。」

 

「筆者曰く複合世界線(カオス)だそうだ。ぐっちゃぐちゃ。」

 

「…えぇ?それ色々と大丈夫なの…?」

 

「もちろん原作からかけ離れてるぞ。特にプリヤ組がな。」

 

「あー…どんな感じなの?」

 

「まだ確定というわけではないが…取り敢えずイリヤはプリヤ準拠、セラとリズは性格はプリヤ、能力はステイナイトから超強化、士郎は性格はきょうのご飯とかで能力はベツモノ、凛とルヴィアはプリヤ準拠などなど…。」

 

「待って、もしかして凛って…」

 

「恐らく聖杯戦争の事を知らない設定だろうなぁ。」

 

「それ、ぐっちゃぐっちゃじゃない。」

 

「まあ、頑張るしかないな。」

 

「それで…ヒロインって誰なの?これ。」

 

「もちろんセラだとも。」

 

「…えぇ?」

 

「…うん、それはおいおい決めていきます。」

 

「…そう。」

 

 

 

 

「やーっと終わったわね。長かったわ。」

 

「これぞNKT。」

 

「それじゃあ、最後にいつかエウリュアレに言わせたい台詞を一つずつ出して終わりにしましょうか。」

 

「なんだその企画?」

 

「気にしてはいけないわ。それじゃ私から。『《Dance with our angels!(天使とダンスだ!)》』なんてどうかしら?」

 

「AC6の合言葉だな。なら俺は…『《Yo, baddy. Still alive?(よう相棒、まだ生きてるか?)》』なんてな。」

 

「結局どっちもエスコンなのね…。まあ、そういうわけで、おまけの『エウリュアレとアンリ・マユのメタい話』は終わりよ。またいつか!じゃあね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけのおまけ エウリュアレが適性クラスのどれかで呼ばれたら…?

 

・セイバー

 

筋力:B

耐久:B

敏捷:A

魔力:A+++

幸運:EX

宝具:EX

 

スキル

対魔力:A++

魔力放出:A+

騎乗:C

神性:A

 

宝具(主力のみ一つ):『光の剣』

 

 

・ランサー

 

筋力:B

耐久:D

敏捷:A+++

魔力:A++

幸運:EX

宝具:B

 

スキル

友との誓い:EX

心眼(真):A

戦闘続行:C

対魔力:A

神性:A++

 

宝具:『きしんのまそう』

『どくばりのやり』

友の力、お借りします(エヌマ・エリシュ)!』

 

 

・アーチャー

 

筋力:D

耐久:D-

敏捷:A

魔力:A++++

幸運:EX

宝具:EX

 

スキル

千里眼(偽):A

創造魔術:B

加工魔術:B

射撃:A

単独行動:B

対魔力:B

神性:B

 

宝具:『弓』

『吹き飛ばす七つの砲』

 

 

・ライダー

 

筋力:EX

耐久:EX

敏捷:EX

魔力:EX

幸運:A

宝具:EX

 

スキル

太陽の加護:EX

王の石:EX

正義の味方:EX

フォームチェンジ:EX

進化:EX

てつを:EX

 

宝具:『リボルケイン』

 

 

アサシン

筋力:C

耐久:D

敏捷:A+++

魔力:A

幸運:EX

宝具:―

 

スキル

中国武術:A

縮地:A

深淵の加護:EX

単独行動:C

 

宝具:『燕返し』

『無明三段突き』

『牙突』

 

 

キャスター

筋力:E

耐久:E

敏捷:B

魔力:EX

幸運:EX

宝具:EX

 

スキル

陣地作成:C

高速神言:D

魔術:EX

神性:C

 

 

アヴェンジャー

 

筋力:A

耐久:EX

敏捷:D

魔力:E

幸運:C

宝具:A

 

スキル

魔王の子:EX

ウォートホッグ:A

近接航空支援:EX

戦闘続行:EX

千里眼(AWACS):EX

魅惑の美声(ロマン):EX

射撃:A




つかれたぁぁぁぁん!

にどとこんなながいのかかん。

おつかれさまでした。


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第十六話 鍛練

まず最初に…

一週間以上かかってすいませんでした。

セイバーウォーズ→ゼルダの伝説BotwDLCプレイ→風邪→エイプリルフール→SAOIF六層攻略とやっていたらいつの間にかこんなに時間が経っていました。

因みにエイプリルフールはコンプリートしましたよ!セイバーウォーズ?聞かないで…。


 

 

 

やあやあ。

 

みんな大好きエウリュアレだよー?

 

なんか久しぶりな気がするけど気のせいかな。うん。

 

さて、現在何をしとるかというとですね…。

 

 

特訓しております。

 

 

 

はい。ステンノと二人で特訓です。

 

突入組の二人はかなり頑張らないといけないからね。クー・フーリンを審判に置いて試合しています。

 

 

 

「しっ!」

 

鋭い気合いと共に真紅の槍が一瞬前に私の体があったところを通っていく。

 

「せいっ!」

 

さらにそこから魔力の炎が私を焼かんと迫る。まあ当たってあげないけど。

 

「ユクゾッ」

 

どこかの世紀末病人っぽく縮地をつかって距離を取る。ふははははは!仕切り直しd

 

「炎の槍よ、心を穿て!『炎槍一穿・過剰蒼炎(フレイムランス・オーバーレイ)』!」

 

やり投げぇ!?うわわわわわわわわわぁ!?

 

「まだまだ!魔討ちし矢、女神の加護をもって敵を射たん!『天煌めく白き雷(ライトニング・オブ・ステンノ)』!」

 

光の矢が空へと飛び…

 

そして、雷となってたくさん降ってくる。

 

…うわぁ。

 

―おそらから

――めっちゃかみなり

―――ふってくる

――――せなかはあつい

―――――やりがあるもの。

エウリュアレ、心の一首。

 

うわぁぁぁぁぁ!?後ろから猛スピードでホーミング槍!空からは自機狙いと自機から少し外れたところにランダムで落ちる雷!

 

まだギルガメッシュのお遊びの方が楽だこれー!

 

「ほら、エウリュアレ!そのままじゃ私が勝つわよ!」

 

ええい、やってやるさ、くそー!

 

「よし、花火の中に突っ込むぞ!」

 

狭い安地を全力で走りつつ、そんな事を言う。

 

そっちがアーチャーの真似事というのならばこっちはランサーといこうじゃないの!

 

えーっと、この倉庫のこの辺りに…あったあった、サーヴァントカードー!(某青狸っぽく)

 

あ、サーヴァントカードはFGOのキャラ絵とHPとATKが書いてあるあれね。決して麻婆神父がopでばら蒔いたりしてるカードじゃないわよ。

 

その中から…あった、エレシュキガルとエルキドゥのカード!よーし、いくわよー!

 

「エレシュキガルさん!」

『女神、エレシュキガル!』

「エルキドゥさん!』

『兵器、エルキドゥ!』

「鋭いやつ、頼みます!」

『カジノメガミエウリュアレ、ランサーフォーム!』

「冥府の炎、神をも穿つ!」

 

変身完了!黒のワンピースに白銀の鎖、そして白黒の槍!え?変身がどっかのウルトラマンぽかった?気のせいよ。

せーかいじゅうがーきみをまーってーいるーやーみをーてらせーせいぎーのーぱーわあーでー

 

「な、なによその変身!」

 

「あ、やっぱりだめだっt」

 

「かっこいい!」

 

…どうやらステンノはロマンがわかる口のようだ。

 

「いーなー、そういうものがつくれてー。」

 

「…あとで教えてあげるから。とりあえずいまは特訓よ!」

 

「ふふっ、だけどこの勝負は私の勝ちでしょ?」

 

「それはどうかな?(某ATM風に)」

 

「なにぃ!?」

 

「貴女が天ならば、私は地の力を使うまで!エレシュキガル!」

 

『ええ!やってやるのだわ!」

 

「これが冥界、地の底の底!」

 

『ごめんなさい、エウリュアレのお姉さん!』

 

『「霊峰踏抱く冥府の鞴(クル・キガル・イルカルラ)!」』

 

 

 

↑ここまでエウリュアレ

↓ここからクー・フーリン

 

 

 

よう。

 

おれおれ、クー・フーリンだ。

 

いまはステンノの嬢ちゃんとエウリュアレに頼まれて二人の模擬戦を見てたんだが…

 

 

なんだよこれ!?

 

 

模擬戦って当たり前のように宝具を放つものだったか!?それもよ、手加減してとかじゃなくてあれ当たったら普通に死ぬぞ!?

 

しかもなんだよこれ!?なんだ、最終戦争か!?空からはバリバリと雷が降ってくるしよぉ!?地面からは岩が生えて炎が吹き出すしよぉ!?うわぁぁぁぁ!?

 

というかなんで雷を炎で相殺できるんだよ!?電気タイプと炎タイプは等倍だろ!?

 

「もういっぱーつ!作成者が同じだからきっとゲイボルク理論が通じるはずだし!喰らえ、『冥府の槍』!」

 

ガキーン!

 

…は?なんで槍に槍が当たるんだよ?

 

というかこっちに飛んできてませんかねぇ!?

 

ちょ、ちょちょちょ、う、うわあぁぁぁぁ!?

 

ガスッ

 

ぐふっ。

 

 

 

↑ここまでクー・フーリン

↓ここからエウリュアレ

 

 

…あー、やっちゃった?

 

うん、これは死んだね。右心房と左心房に一本ずつ、必殺の槍が刺さってるし。二本の槍をぶつけた結果は二つの槍が別の目標をロックオンしただけだった、と。うん、このデータは貴重だね。

 

「ちょ、ちょっと!?エウリュアレ!?ランサーが…」

 

ステンノが慌てる。慌てている姿もかわいい。

 

「…そうね。」

 

「ねえ、なんでそんなに落ち着いてるのよ!?」

 

「大丈夫よ、ギャグが続く限りは次の話あたりで蘇るわよ。それよりも大事なことがあるわ。」

 

「な、なにがあるのよ?」

 

「ええ、この状況になったときには必ず言わなければならないことよ。」

 

「…それは?」

 

「…それは…」

 

「…(ゴクリ)」

 

 

 

 

 

 

「ランサーが死んだ!」

 

『このひとでなし!なのだわ!』

 

 

「なによそれー!?」

 

 

 

……………………………………………………………………………

 

 

「あ゛ー、ひどい目にあったぜ…。」

 

「…やった私が言うのもなんだけれど、なんで生きてるのよ…?」

 

「あー?んなもん心臓貫かれるなんてしょっちゅうだからな。ブーメランサーでもされない限りはひどいことにゃならねぇさ。」

 

「そのわりには車に跳ねられて死ぬけどね。」

 

「鉄の塊と武器を一緒にすんな。」

 

「…ランサーって、すごいのね。」

 

「そりゃあ、ランサーだからねー。」

 

「全員がそうってわけでもねぇぞ?知り合いの小僧なんて心臓を自分の槍で突き刺した後にゃ恨み言しか言えなかったしな。近くに敵がまだいんだから一人ぐらい殺って死ねってんだ。」

 

「いや、それを求めるのは酷ってもんでしょ…。一応貴方、ケルトのトップクラスの英雄なんだし。」

 

「それがどうしてこうなったかねぇ…。いや、切実に。」

 

「あはははははは…、必中即死装備とかいうチートのせいじゃないかしら?」

 

「確かに、こいつ全く当たらねぇしな。ほんと、英霊になってから戦闘ではろくなことがねぇ。」

 

「ら、ランサーも大変なのね…。槍、やめようかしら…。」

 

「何言ってんだ。嬢ちゃんと俺とじゃ方向性が全く違うだろ。例えるなら…そうだな、俺は敵の弾を受けつつも突っ込んで敵を叩き潰す重戦車。嬢ちゃんはその速度と小っこさで敵弾をすべてかわして必殺の一撃を叩き込む中戦車。それを比べるのは間違ってるだろうな。」

 

「そっかー。うん、ならこれからも頑張るわ!」

 

「私は?わたしはー?」

 

「あ?俺たちが戦車ならお前は遠い洋上にいるミサイルレーザーなんでもござれの航空戦艦だろ。こっちがどんな強い陸上兵器でも一番嫌な一手を打って確実に全滅させてくる敵としては最悪な類いだ。」

 

「おー、クー・フーリンにそこまで言われるってことは本当に強いのかな、私?」

 

「それは冗談で言ってんだよな…?お前がそこまででないならヘラクレスでさえも普通止まりだぞ…?」

 

「いやいやいや。ヘラクレスはつよいよ?だって十二の試練なして私と同等だもの。なら今はあっちの方が強いわよ。」

 

(微妙な気がするわ!)

 

(同感だ。)

 

「…?なにをこそこそ話してるの?」

 

「…いや、なんだ、頑張れ。てっぺんは遠いぞ。」

 

「…?」

 

 

………………………………………………………………………………

 

 

「というわけで、教えてちょうだい?創造魔術!」

 

「いいけど、できるかはわからないわよ?」

 

「わかってるわ!」

 

「俺も見せてもらって良いか?知り合いが似たような魔術つかってんだ。」

 

「え、ケルトに?」

 

「いや、冬木にだ。ケルトは大抵ルーン魔術だからな。」

 

「冬木ってことはもしかして衛宮士郎?それともアーチャー?」

 

「そうだが…なんで知ってんだ?」

 

「あら、これでも千里眼持ちよ?」

 

「ほーん?未来も見えるのか?」

 

「限定的にならね。大体は現在、それも一部しか見えないわ。」

 

「逆に言えば現在が多少見えてかつ未来も見えるってことか。劣化ギルガメッシュみてーなもんか?」

 

「まあ、そんなところね。」

 

「…?」クビカシゲ

 

「あー、ごめんステンノ。とりあえず…創造魔術だったわね。そうね…私が創造魔術を編み出したきっかけが投影魔術なのよね。」

 

「投影魔術っていやあアーチャーの野郎の得意な魔術じゃねえか。」

 

「ええ。それを千里眼で見て、まあ憧れたのかしらね。なんとか独学で投影魔術をマスターして…そして絶望したわね。」

 

「絶望?」

 

「…ああ、そういやあいつの投影は特殊なんだったな。」

 

「ええ。あれは投影というよりは彼の固有結界から溢れたものって感じだから再現をしようがないのよ。私ではがわしか作れなかったわ。」

 

「エウリュアレでそれなら相当ね…」

 

「まあ、投影魔術で四苦八苦したから創造魔術は簡単に実戦レベルまで持っていけたけどね。創造魔術の基本はイメージ。ある程度解析によって補助できる投影魔術とは違って、イメージの通りにできてしまうから確固たるイメージをもっていないと不思議な物体ができるわ。」

 

「不思議な物体?」

 

「例えば針が逆に進む時計とか。例えば刃と峰が逆の日本刀とか。」

 

「うわ、それは…。」

 

「というかそれ、戦闘中にやるのは厳しくねぇか?」

 

「最初は大変だったけれど、並列思考ができるようになれば楽よ?鍛練の方法は…そうね、例えば模擬戦をしながら創造してみるとかかしらね。実戦に勝るものなしよ。」

 

「えぇ…?」

 

「よし!じゃあ早速作ってみましょうか!最初はそうね…ただの立方体とか?」

 

「…どう作るのよ?」

 

「んー、その物を作りたい空間座標に物のイメージを置いて、そこに魔力を流し込む感じ?」

 

「なるほど?んにゅうぅぅぅぅぅ…」

 

ぽむっ

 

「…できた?」

 

「…なんだ、この黒い…箱?」

 

 

「8ZhldweZw<」

 

 

「き、きゃあぁぁぁぁ!?喋った!?」

 

「いや、なんだよこれ!?」

 

「えっと…箱?」

 

「これが箱なわけあるか!どう見ても新種の化けもんじゃねえか!」

 

「7y77ー!」

 

「え、ちょ、こっちきた!?こ、来ないで!来ないでー!」

 

「ちょっと!?エウリュアレ!?どこ行くのよ!」

 

「うわーん!」

 

 

「…なんじゃこりゃ。」

 

「…箱形謎生物、良いと思うのだけれど…。」

 

「0qdmc46mejr」

 

 

 

↑ここまでエウリュアレ

↓ここから■■■■■

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうも、メドゥーサもといゴルゴーンです。

 

はい、現在進行形で大変なことになってます。

 

とりあえずこれだけは言わせてください。

 

 

どうしてこうなった!

 

 

確かに出来心で下姉様の杯を触ったのは駄目だったと後悔してますよ!?でもこれは酷くないですか!?なんでこんな…こんなに大きくされなきゃならないんですかぁ!?

 

恥ずかしさのあまり上姉様と喧嘩して石にしちゃったし!

 

しかもなんか杯が起動して私のなかに溶け込んじゃうわ7人の変な人は召喚されるわ黒い剣士はハンバーガーを要求してくるわ!

 

うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!

 

 

…………………………………………………………………………

 

 

ぐすっ。

 

 

…それで、杯もとい聖杯を取り込んだことでわかったことがあるんです。

 

どうやら、私たちの生きているこの世界は正しい歴史からは外れた世界なんだそうです。

 

原因は、下姉様。

 

下姉様が遊びまくった結果、こうなったようです。

 

…えぇ。下姉様が楽しく生きていたからだそうです。

 

なんでさ。




というわけでちょっと短めでした。

もうぐだぐだでいいや、となった結果メドゥーサもといゴルゴーンも正気になったという…なんだこのぐだぐだぁ!

…疲れてるみたいです。寝てたら起こさないでください。


というわけで(?)久々にステンノのステータスなどなど。

マテリアル

身長:134cm
体重:31kg
出展:ギリシア神話(改)
地域:欧州
属性:秩序・善
隠し属性:天
一人称:私
二人称:貴方、貴女
三人称:彼、彼女
イメージカラー:白
特技:裁縫、料理、槍、弓
天敵:なし
レア度:☆4


パラメーター
筋力:E
耐久:E-
敏捷:EX
魔力:EX
幸運:EX
宝具:A+

スキル
対魔力:EX エウリュアレに習った。魔力が尽きるとAランクまで下がる。
神性:A++ なんだかんだで上がりつつある
魅惑の美声:A+ 某所では駄目男製造機とかいう呼び名もあるとか?
魔力放出(炎):B 槍のおまけ…のはずだったがいつの間にかマスターした。赤い炎の姉、青い炎の妹。
創造魔術(生命):B ラフムやゆっくり、ちびノブを産み出せる。

宝具
・『女神の微笑』(スマイル・オブ・ザ・ステンノ) 宝具ランクA 対人宝具

うまく行くとキュン死しちゃうすごい笑顔。女であっても効くやつは効く。最近は美しい笑みではなく慈愛に満ちた笑顔になっているとはゼウスの談。


・『紅炎』(こうえん) 宝具ランクB+ 対軍宝具

エウリュアレがステンノのために作った朱槍。待機状態では赤い宝石の首飾りである。
槍の状態でも絹のように軽い。
魔力を流すと火炎に変換して放出する。また、投げるとホーミングしつつ火炎を広範囲にばらまくという軍隊殺しな能力も持つ。弓で放つのもオーケー。


・『白雷』(はくらい) 宝具ランクA+ 対軍宝具

エウリュアレがステンノのために作った銀弓。待機状態では白い宝石の首飾りである。
弓の状態でも絹のように軽い。
魔力を増幅してぶっぱなす脳筋仕様。前方40度の方向に撃つ拡散、山を消し飛ばす収束、収束を魔力を流し続ける限り撃つ速射、三発撃つ三点バーストの四種類の射撃がある。連射速度は秒間六発。
また矢や槍を撃つこともできる。そのときは亜音速まで加速させることが可能。紅炎と合わせると亜音速で高精度ホーミングしつつ炎をばらまきつつ飛ぶ槍ができる。なんじゃそりゃ。


『炎槍一穿・過剰蒼炎』(フレイムランス・オーバーレイ)宝具ランクA 対軍宝具
『紅炎』の真名解放。近いものにはランスロットのアロンダイト・オーバーロードがある。
本来外に放出する魔力を全て内側に止め、着弾と同時に解放するえげつない宝具。遠隔で魔力は送り込めるため着弾まで長ければ長いほど威力が上がる。
因みに、十六話では真名解放の体はとっているが魔力は込めていない。それ故にランサーは死ななかった。これが少しでも魔力がこもっていたら十七話までランサーの出番は無かった。


『天煌めく白き雷』(ライトニング・オブ・ステンノ)宝具ランクA+ 対軍宝具
『白雷』の真名解放。
空に矢を放つと、雷が敵に向かって落ち続ける。もし矢を敵に放つと当たった敵は問答無用で死ぬ。



これだけ。


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第十七話 突撃!鮮血神殿!

なんだかんだでやっと突入。やっとだよほんとぉ!

因みに、古代ギリシア編だけでこのクラスのイベントがあと三つはあります。これいつになったら冬木行けるんだ…?

そういえば、長らく金ライダーが居なかったうちのカルデアに星5ライダーが来てくださいました。

…ツァーリが来ました。めっちゃいい声です。

ただ、ろすとべると?ってなんですかツァーリ!?まだ二部さっぱりでわからねぇ!知ってるのはゴルドルフ所長マジヒロインってことぐらいっす!

え?二部を進めろ?えっと、まだ1.5部がまだなんで…。

…あ、今回もぐだぐだかつ急展開だよ!つまりいつも通りだ!にゃははははは!


 

 

「というわけで。」

 

「…?突然どうしたのだ?」

 

アテナが不思議そうな目でこちらを見る。

 

「いや、みんな準備も出来ただろうし突入しようかな、と。」

 

「……お、おう。」(軽くメドゥーサのことを忘れていたとは言えないな…)

 

「それで、みんなにはこれを装備してもらうわ。」

 

「これは…?」

 

…まあ、わからないよね。

 

「ただの無線よ。ボタンを押している間だけ声が届くわ。あ、私とステンノの方からの音は基本的に流した状態にしておくわ。」

 

「了解した。」

 

「さて、じゃあ流れを確認するわよ。まず私とステンノが突入、問題がなければ聖杯を爆破してゴルゴーンを鎮圧するわ。もし戦闘になった場合は援護射撃をしてもらう。」

 

「まあ、仕方ないと言えば仕方ないか。」

 

クー・フーリンが少々不満そうに言う。

 

「あら、不満?」

 

「いや、まあ命あっての物種だからな。今回は遠距離で援護ができると納得するさ。」

 

「そう。ならいいわ。よし!じゃあそういうことだから、三十分後に出発ね!」

 

「おう!」

 

 

…………………………………………………………………………

 

 

 

というのが二日前のこと。

 

今はゴルゴーンを射撃できる位置に拠点を作って突入準備中。

 

「それで、ステンノ?どう?」

 

「酷いわね。島まるごと異界化してるわ。」

 

「遠距離射撃は通りそうに…無いわねぇ。」

 

「高火力の砲撃なら多少は通るかも、って程度ね。回りに死体が見えない事から考えるに行きはよいよい帰りは怖い、って感じかしらね。」

 

「んー、やっぱ初手光の剣でまるごと消し飛ばした方がいいかな?」

 

「絶対に駄目よ。姉として、絶対に助けなきゃ。」

 

「私もそうしたいのはやまやまなんだけどねー。」

 

アンリの言っていた「メドゥーサは諦めろ」っていうのも気になる。救えないってのはどういう意味なのやら。

 

「そういえばステンノ、魔力は大丈夫?」

 

「ええ。行きでゆっくりしたからね。」

 

「なら大丈夫ね。」

 

「エウリュアレ、こっちは準備が完了したが…」

 

ヘラクレスが準備の完了を伝える。

 

「了解したわ。」

 

 

……………………………………………………………………

 

 

「なに、援護が難しいじゃと?」

 

「ええ。形無き島が完全に異界化してて、砲撃が通らないかもしれないわ。恐らく異界内部は完全にメドゥーサの魔眼の効果範囲内だから、救出も不可能ね。」

 

「それじゃエウちゃんとステンノちゃんは…」

 

「まあ、決死隊ってところね。是非もないわね。」

 

「…勝算は?」

 

「さあね。わからないわ。」

 

「なら私も!」

 

「だめよ、アテナ。」

 

「だが…!」

 

「大丈夫よ、多分なんとかなるわ!」

 

「まあ、エウリュアレ殿ならなんとかするでござるよ。」

 

「ですね!」

 

「お前らのそのエウリュアレへの信頼はなんなんだよ…。」

 

「よく考えて見るのだな、クー・フーリン。ご主人なら大体なんとかなるだろう?」

 

「いやまあそんな気はするけどよ!?万が一ってこともあるじゃねぇか。俺はみすみすマスターを失いたくねぇんだ。」

 

「あら、嬉しいこと言ってくれるわね。でも…」

 

「ああ、わかってる。俺はなんもできねぇ。くそっ、せめてセイバーで召喚されてりゃ…!」

 

「おい、沖田。言われとるぞ。」

 

「悪かったですね病弱でげほっ!げふっ、こふっ!」

 

「大丈夫かのぉ。」

 

「メジェド様…ニトクリスはこの先やっていけるか不安です…。」

 

―――(ローマ)」(無言で大丈夫と訴える)

 

「メジェド様ぁ…!」

 

 

「うん、まあ仕方ないしね。なにがなんでも魔眼だけはどうにかしてくるから、死んだらそのときは頼むわ!」

 

「無事で帰ってくるのだぞ、ステンノ。」

 

「アテナ殿の言う通りですな。ステンノちゃんが死んだら黒髭は大人気もなく泣きますぞ!」

 

「…え、私は?」

 

「正直に言うとエウリュアレは殺しても死なんと思うからな…。実際に冥界から帰って来ているから余計にな…」

 

「そんなー。」

 

「大丈夫だぞご主人!ヘラクレスが心配せずともアタシは心配しているからな!」

 

「キャット…!」

 

「そういっておけばご主人のアタシへの好感度も上がるだろうからな!にゃははははは!」

 

「キャット…。」

 

「おっと、つい本音が漏れてしまったな!だが心配しているのは本心故な。…必ず、帰ってきてくれよ、ご主人。」

 

「キャット…!あったりまえよ!私は天下無敵のエウリュアレよ?」

 

「何!?無敵だと!?エウリュアレとは美の女神ではないのか!?」

 

「残念!鍛治の女神よ!」

 

「にゃははははは!」

「あはははははは!」

 

「…あの二人は一体何をしてるのよ…。」

 

「…わからん。」

 

「もう。エウリュアレ!そろそろ出撃よ!」

 

「あ、はーい!じゃあ、行ってくるわね!」

 

「それで?どうやって行くの?」

 

「んー、どうする?ビタロックで飛ぶ?」

 

「嫌よ!?あれで飛ぶのは絶対に嫌!あれは女神がやるべきものではないわ!やるとしても勇者がやるものよあれ!」

 

「まあほら、勇者はそんなものよ?それに悪とされちゃってるメドゥーサを倒しにいくわけだし私たちって勇者っぽくない?というわけでトロッコを出します!」

ドガン

ガシッ

 

「何がというわけでよ離しなさいエウリュアレぇ!」

 

「あっはっはっはー!だいじょぶだいじょぶ!ゾンビホバーをやろうってんじゃないから!もちろんボムチュウホバーもやらないわよ!スーパースライド?まともな生物にできるわけないでしょ!やっぱ勇者って変態だな!まあ、ほらほら、トロッコにのって!」

 

「ちょっと!?さりげなくトロッコに縛り付けるな!」

 

「ビタロック!さあ!いくわよ、いくわよいくわよいくわよー!」

 

ガインガインガインガイン!

 

ハンマーで時間を止めたトロッコを殴って力を貯めていく。

 

「助け…助けてアテナぁ!?」

 

「…すまない、武運を祈る。」

 

「アテナー!?」

 

「『止めて、殴って、吹き飛ばす(ブレスオブザワイルド面白いよ)』!」

 

時止め解除!吹っ飛

 

「いぃぃぃぃぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…!?」

 

「あっはっはっはっはっはー!」

 

んだー!

 

 

↑ここまでエウリュアレ

↓ここからヘラクレス

 

 

 

…いつであっても、エウリュアレはエウリュアレだった。

 

トロッコを吹き飛ばして、それに乗って移動すると言うのは…独創的というか、ぶっ飛んだ発想というか…。まあ、いつも通りか。あいつの発想は突飛すぎる。

 

しかし…エウリュアレの奇行に巻き込まれるステンノは大変だな…。さっきの吹き飛びも一度体験しているようだしな。

 

…強く生きろ、ステンノ。

 

 

 

↑ここまでヘラクレス

↓ここからエウリュアレ

 

 

というわけで飛んできました鮮、血、神、殿!

 

うわー、空が紫だよ。

 

紫の空、走る雲、吹き飛ぶトロッコ、転がるステンノステンノォ!?

 

「いたたたたた…。」

 

「大丈夫ー?」

 

「げっほ、げっほ…!もう、着地のタイミングは教えてよ…。」

 

「あはは、ごめん。」

 

「笑い事じゃないわよ…。」

 

『エウリュアレ、かなり大きな音が聞こえたが大丈夫か?』

 

「大丈夫よ。ただ、もう魔眼の影響下みたいね。」

 

「魔力に気を付けながら進まないとね。」

 

『了解した。何かあれば言え、すぐに突入するからな。』

 

「ありがと。」

 

にしても高ランクの石化の魔眼ってすごいね。ずっとピリピリくる。あと、頭がすっごいちりちりとする。魔眼って結構効くねぇ。

 

「…エウリュアレ、大丈夫?」

 

「ええ、問題ないわ。ちょっとピリピリ来るけど。」

 

「…ピリピリ?」

 

「ええ。来ない?」

 

「いえ、全く?」

 

「あれー?まあ、いっか。」

 

「それで?ここに来たはいいけどどうするのよ。」

 

「そりゃー、とりあえずは首を落としに行くわよ?そのために来たんだし。」

 

「…えぇ…。」

 

 

 

「…来たのですね、姉様。」

 

「あら、メドゥーサ。巨大化したとも、発狂したとも聞いていたのだけれど…大丈夫そうね。」

 

「はい。大量のハンバーガーを要求された時には気が狂いそうになりましたけどね。ただ、色々と大きくなりましたが…。」

 

「…ねえ、正気なら倒す必要は…」

 

「…すいません、上姉様。それはできません。」

 

「なんで?」

 

「私は、許せないのです。私を…私をこんなに大きくしたヘラがぁ!」

 

「…まあ、そうなるな。」

 

「え、納得しちゃうの?」

 

「だってヘラ嫌…じゃなくて苦手だし。いや、やっぱ嫌い。こちとら被害者だっつーの。そんなに夫をとられるのが嫌だって言うなら手綱でもつけとけば良いのに。」

 

「そうですよね!ほんとなんで放し飼いにしてるんですかね!しかもそのせいでポセイドンさんやアテナさんにも迷惑かけましたし!」

 

『…エウリュアレよ、あまりヘラを悪く言わないでやってくれ…。後が面倒だ。』

 

『その通りだな。あとで癇癪を起こされようものなら次こそオリュンポスが割れる(最終戦争る)ぞ。』

 

『うへぇ、やっぱ神って酷いんでつね。』

 

『ご主人!鞄のなかのニンジンは食べて良いのか!?』

 

「いいわよー。」

 

『ふはははははは!ニンジンがあってご主人がいればアタシはなんでも良いぞ?神との戦争だろうとついていこう!』

 

「…下姉様…。」

 

「んー、流石にそれは駄目ね。ゼウスはなんだかんだ言ってヘラのことを愛しているし、私達がヘラを殺してゼウスが最高神を降りたとしてもどうしようもないし。」

 

『…もういっそエウちゃんが最高神にでもなれば良いんじゃないですか?』

 

「駄目。私は既に旧い時代の神だからね。もう時代はオリュンポスの神々に移った。なら、オリュンポスの神々かそれ以降の新しい神が時代を進めていくべきよ。」

 

「…エウリュアレ。」

 

「それに、めんどうくさいし!」

 

『…まあ、エウリュアレならそう言うと思っていた。』

 

『自分の興味の無いことにはとことんやらないからな。』

 

『つまりいつも通りと言うことですねわかります。』

 

「…それで?どうするのメドゥーサ。戦わないなら戦わないでさっさと決めて欲しいのだけど?」

 

「…もし、戦わなかったとしてこの体は元に戻るんですか?」

 

「さあ?ゼウスにでも頼めばいけるんじゃないかしら。あいつ意外となんでもできるし。」

 

『まあ…我が父はいちおう全能神だからな。』

 

『女癖の悪ささえなければ完璧なのだがな…。』

 

『言ってやるな…。』

 

なんかアテナとヘラクレスが言ってるけど気にしない気にしない。

 

「じゃあ…」

 

「…あ、でも流石にお咎め無しで許すわけにもいかないわよね。よし!そういうわけだから戦闘といこうか!」

 

「えぇー!?」

 

「ちょっと、エウリュアレ!?」

 

「あっはっはっは!大丈夫よ、命まではとらないから!」

 

「下姉様、待って!?」

 

「えー。なによー。」

 

「ひとつ、聞かせてください。」

 

「うん。なにかしら?」

 

「その……、エウリュアレ姉様は、本当にエウリュアレ姉様なんですか?」

 

「…どういうこと?」

 

「失礼なことを聞いているのは理解しています。ただ、聖杯を取り込んだときに見てしまったんです。」

 

「一体、何を見たの…?」

 

「異世界のエウリュアレ姉様は…小さかったんです。」

 

「…え?」

 

「異世界のエウリュアレ姉様はどれもみな小さくて可愛い姉様だったんです!ですが姉様は…エウリュアレ姉様は私みたいに可愛くなく成長してしまってます!それに、ぶっ飛んだものを作ったりもせず私を虐めて生きていて、私の姉様とはさっぱり違うんです!だから…だからもしかしたらエウリュアレ姉様は実はエウリュアレ姉様ではないのかもと…」

 

…泣くほどの事かしら、それ?少なくともメドゥーサに損は無いように思うのだけれど。だって、ねえ?

 

「それは違うわ、メドゥーサ。」

 

ウェ!?

 

「…ステンノ、姉様?」

 

「確かに、異世界では私のように成長しない体であるのかもしれない。でも、今ここに居るエウリュアレは貴女にとってのエウリュアレなのでしょう?それに、アテナが教えてくれた異世界論では、可能性の数だけ世界があるそうよ。つまり、エウリュアレが成長したり、ぶっ飛んだ発想をしていたり、ギリシア最強クラスだったりしても別におかしくはないのよ。そういう世界なんだから、ね?」

 

「ですが…」

 

「メドゥーサ、じゃあ私は貴女の姉であるとは認めてくれないの?」

 

「いいえ!エウリュアレ姉様は私の姉様です!ただ、不安になって…。」

 

「全く。そういう事はもう少し賢くなってから考えなさい。いや、全く帰ってこなかった私も悪いのかしら…?」

 

『まあ、そうなるな。』

 

『だろうな。』

 

「…ごめん、メドゥーサ。そしてアテナとヘラクレスは帰ったらスパルタコース三時間ね?」

 

『は?』

 

『なに!?』

 

「…さて、じゃあ…そろそろやりましょうか?」

 

「…そう、ですね。ええい、ここで私に負けるようならそれはエウリュアレ姉様ではありません!全力で行きます!」

 

「私を姉だと否定したいのか肯定したいのかはっきりしなさいよ…。まあいいわ。今回は色々と試させてもらうわよ!倉庫魔術起動、検索、『ファイズドライバー』、『ファイズギア』、『ファイズアクセル』!」

 

いつもの倉庫魔術を起動してとあるベルトを取り出す。

 

「…ベルト?一体何を…」

 

「見てればわかるわ!」

 

ファイズドライバーを腰に巻き、ファイズギアを開く。

 

―5 5 5―

 

"Standing by"

 

「な、へんな箱がしゃべった!?」

 

「変身!」

 

"Complete"

 

赤いラインが体をなぞり、まばゆい光と共に服が仮面ライダーファイズっぽいスーツに変わる。

 

…うん、確かに変身はできたけど…さ?

 

なんでぴっちぴちのライダースーツなんですかねぇ!?

 

くっそ、作ったとき何を考えていたんだ私ぃ…!ボディラインがしっかり見えてるだろうなこれ…!

 

「うっわー、恥ずかしい格好!」

 

「やかましいわ!」

 

流石にあの怪盗(レッドローズ)ほどじゃないわ!

 

『ステンノ殿!カメラで写真を!どんな格好かはわかりませぬがエロい格好なのはわかりますので写真をぉ!』

 

「黒髭…後で覚えときなさいよ?スパルタ500時間コースなんだから!」

 

『き、筋肉達磨しかいないのはいやでござるうううう!?』

 

うん、そうしよう。聖杯でクラス違いのレオニダス一世を7人喚んで2100人で追いかけ回してやろう。うふふふふふふ…!

 

「ですが!たかが服がエロくなったところで変わりません!行きます!」

 

メドゥーサが二振りの剣を構えて突撃してくる。あれ、私が結構前にあげた剣だな…まだ大事にしていてくれたのか、しっかりと手入れもされてるみたいでとっても嬉しい。まあ、手加減なんてしないんだけどネ!

 

「こっちもいくわ!召喚、ファイズエッジ!ファイズの力、見せてあげるわ!…にしてもこれ動きやすいわね。まるで裸でいるみたい。」

 

『エウリュアレ殿は裸族なんでござるかぁ!?』

 

「ちげーわ!」

 

『…なんとも締まらない始まりかたじゃのー。』

 

『そりゃノッブがいますからね、仕方ないですね。』

 

『…是非もないネ!』

 

エウリュアレの戦いはこれからだ! (エウリュアレ先生の次回作にご期待ください)

 

 

 




なお大体の読者はメドゥーサの勝つ未来が見えないであろう!まあ、エウリュアレだしね!

ふと思い付いたサーヴァントの設定ができたのでのっける。おそらくFGO編ででるのでそれを確定させるためにも。


・冬木のキャスター(真名未解放)

ステータス

レア度:星5
クラス:キャスター
コスト:16
HP(Lv.90):12648
ATK(Lv.90):13012
属性:秩序・善・地、人間・女性


宝具:???
属性:Arts
味方全体に毎ターンHP回復状態を付与(5ターン)
&NPをチャージ
&攻撃力up
&宝具威力up
……少しずつアップ→カットイン→右手を振り上げる、右手からは白いキラキラが飛ぶ→画面が真っ白白い花が回りに咲く→すてあっぷあっぷあっぷ

スキル(スキルLv.1時)
・強化魔術A(7ターン)
味方単体の攻撃力up(Lv.1)3T
&防御力up(Lv.1)3T
&宝具威力up(Lv.1)3T

・詠唱補助B(9ターン)
味方単体のスキルターンを進める(Lv.1)1T
&NPチャージ(Lv.1)
+自身のNP減少(35)

・相棒への想い(5ターン)
自身にガッツ付与(Lv.1)5T
&NPチャージ
&攻撃力up(Lv.1)5T

クラススキル
・陣地作成:B
・ホムンクルス:EX
毎ターンHPとNPを少し回復
・一途な愛
魅了無効、特定の敵からのダメージ増加

カード構成
クイック1アーツ3バスター1


セリフ

・召喚
「召喚に応じ参上しました。まだ真名は伝えられませんので…一旦は、『冬木のキャスター』とお呼びください。」

・レベルアップ
「どうやら、強くなったようです。」

・霊基再臨1
「ふう、やっとローブを脱げました…。おや、なんですか?この格好に文句がおありですか?この服は由緒正しきメイド服。仕える以上この服でないと…。」

・霊基再臨2
「なんですか。え?この服は変?
……確かに、そう思いますけど…他に正装なんて…。
え、別に私服でいい?
…そんなー。」

・霊基再臨3
「本当に、私服で良いのですか…?
似合っている?その方が可愛い?
はあ、ありがとうございます。」

・霊基再臨4
「全く、素性もわからない私をここまで使うなんて…馬鹿なんですか?
私を、信じている?
………はぁ~。
まあ、これからもよろしくお願いいたしますね。」

・バトル開始1
「私、後方援護しかできないんですが…。」
・バトル開始2
創造、開始(トレース、オン)。…………なんちゃって。」
・バトル開始3
「宇宙キ、たとでもいっておいてあげましょう。」
・スキル1
「さあ、行きますよ!」
・スキル2
「お願いしますね!」
・コマンドカード1
全弾装填(オールリロード)!」
・コマンドカード2
「魔術式、起動!」
・コマンドカード3
「ロックオン!」
・コマンドカード4
「チェック!」
・宝具カード1
「大規模魔術式、起動。さあ、花を咲かせましょう!」
・宝具カード2
「ダイカイガン、ワタシ!なんてね。さあ、行きます!」
・アタック1
「アタック!」
・アタック2
「ファイア!」
・アタック3
「てー!」
・アタック4
「アタック、ワン、ツー、スリー!」
・エクストラアタック
「おまけのレーザーです!やー!」
・宝具1
「真名封鎖、擬似宝具展開。草花の詩、蒼き水、自然の伊吹は我が命!

皆に自然の加護がありますように…。」
・宝具2
「真名封鎖、適当に行きます!自然即ち我が命、灰で枯れ木に花をも咲かす!

まあ、これ小麦粉なんですけどね?」
・ダメージ1
「痛い!」
・ダメージ2
「きゃあ!?」
・戦闘不能1
「ごめんなさい、一度撤退します…。」
・戦闘不能2
「まだ…眠るわけには…」
・勝利1
「皆さん、お疲れ様でした。」
・勝利2
「戦闘終了、警戒に戻りますか?」

・会話1
「そろそろご飯の準備でもしましょうか。」
・会話2
「困ったことがあれば申し付けてください、マスター。」
・会話3
「私の魔術ですか?はい、神代の魔女仕込みの魔術ですよ。といっても、補助に特化しているので攻撃に関してはそこまでではないですが。」
・会話4
「なぜこの剣を使わないのか、ですか?それは……私の筋力では振れないからです。」
・会話5(エミヤ所属)
「シロウ…?いや、あれはアーチャーですか?ええ、彼はいい人ですよ。彼が暇そうにしていたら釣りに行かせてあげると良いかと。多分大量に釣ってくれると思いますので。」
・会話6(メディア所属)
「師匠が居るのですね。彼女は頑張って悪人を演じていますが…根は優しいので、仲良くしてあげて欲しいです。お願いしますね?」
・会話7(イシュタル所属)
「彼女は…んん?いや、気のせいでしょう。知り合いにそっくりでびっくりしてしまいました。いやあ、不思議なこともあるのですね。」
・会話8(エレシュキガル所属)
「彼女は…遠坂凛?まさか、金髪になっているとは。彼女が髪を染めるなんて無いと思っていたのですが、奇っ怪なこともあるものですね。」
・会話9(イリヤスフィール所属)
「な、イリヤスフィール!?…いや、私がいるのですし不思議は無いですか…。あの子に、あまり無茶をさせないように。あの子は無理をしますから…。」
・会話10(アイリスフィール、アサシンエミヤ所属)
「アイリスフィール…?いや、別人ですか。え、キリツグ…?あれも、別人?な、なんなんですか?なんでこんなにそっくりさんが…?」
・好きなこと
「そうですね……。
………シr、いえ、自然ですね。花や鳥、風に月。これに勝るものは無いです。」
・嫌いなこと
「そうですね…、鈍感な男とかでしょうか?見ていてイライラしますね!」
・聖杯について
「……聖杯は、不幸しか産みません。ですから、これ以上産み出されるべきではない、と思います。」
・絆Lv.1
「マスター、なにか飲み物はいりますか?…わかりました、すぐに用意しますので少しお待ち下さい。」
・絆Lv.2
「真名はまだ明かせません。え、礼装で見た?…多分それは別人かと…。」
・絆Lv.3
「マスター、お弁当です。これからレイシフトなのでしょう?腹が減っては戦はできぬ、です。」
・絆Lv.4
「マスター、その…この、仮面ライダーの変身ベルトが欲しいのですが…できませんか?…そうですか…。がっくり。」
・絆Lv.5
「マスター、私はまだ真名を明かせません。ですが…それでも使ってくださるとメイド冥利に尽きます。というわけでとりあえず厨房を借りてもよろしいでしょうか?料理がしたいので。」
・イベント開催中
「またセイバーさんがうるさいですね。なにかあったのでしょうか。」
・誕生日
「お誕生日おめでとうございます。厨房の皆さんとケーキを作ったので食堂で食べましょう!もちろんプリンもありますよ!」


というわけでなぞの冬木のキャスターさん。一体誰なんだ…?え、わかった?さっすがー。

ちなみに、本編では真名は即ばれるのでこのセリフ集は大体使われないという。はっはっは、書きたかったのさ!

…にしても、どこまでマイナーめなネタを突っ込んでいいのか判断に困る。R-TYPE然り、仮面ライダー然り、今回でのパワポケやらゼル伝然り。

いやまあ、どうせ全部突っ込むんだけどネ!?

…さて、では次回予告、バカテス風に。

第十八問

エウリュアレ「問題、フォトンブラッドとは何か。簡単に説明せよ。」

黒髭の答え オルフェノクにとっての猛毒、人間にはあまり効果がないという話もある。

コメント その通りです。さすが黒髭ですね。因みに私の作ったやつでは当たり前のように人間でも殺せます。ま、是非もないネ!

信長の答え 「超宇宙的ななにか!」

コメント 「違います。というか光子はどこにでも大体ありますしそもそも超越したような物質ではありませんしブラッドの要素が足りません。ネタとしてもだめです。」

信長「次回!毒とビームと大爆発!」

エウリュアレ「ここ、テストに出ます。」


…なんちゃって。



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第十八話 終点

突然のシリアス。

そしてです!

ついに我がカルデアのエウリュアレが100レベになりました!

開始当初からずっと居てくれたエウリュアレ、次はスキルマフォウマを目指します。


 

キン!キン!

 

赤い閃光と紫の流星が幾度も切り結ぶ。交わった回数は既に百は越えるだろう。

 

端から見ればこの剣のぶつかりあいは未だ互角だ、と感じるのかもしれない。

 

だが、実際は違う。

 

結論から言うと私が押されている。

 

「せいっ!」

 

メドゥーサの気合の一声と共に長刀と短刀が同時に上下から私を挟み切らんと迫る。それを魔力放出で目眩ましをしつつ後ろへ飛んでかわす。

 

「くっ…」

 

けっこうきびしい。うん、かーなーり、やばい!

 

ファイズに変身したパワーアップのおかげでなんとかギリギリで回避はできてるけどこのままじゃ負ける!

 

というか技量に関してはメドゥーサの方が上だ。剣術、魔力操作、どちらも私が負けている。

 

そもそもそういった技術に関しては私はステンノとメドゥーサに何歩も劣っている。だって縮地からの不意討ち暗殺か縮地からの超至近距離高火力攻撃とかしかやってなかったしネ!ビームも魔力も暴走させてぶっぱなしているようなものだからいうて特に難しくもないし。

 

…そんな私が三人の中でトップと言われるのは創造魔術と付与魔術でその場で相手に一番効く武器を作り出して戦うことができるからだ。物量には広範囲攻撃、弱点があればそこをつき、ないなら無いで物量で押す。とりあえずバスターで殴るんだ。

 

じゃあ、なんでそうしないか?

 

いやー、したいのはやまやまなんだけどね。どうもメドゥーサの魔眼が強くてそれの対処で精一杯なんだよね。

 

私の対魔力は魔力を回していればルーラーしか持ち得ない対魔力EXクラスになる。逆に言えば魔力が回せなければそこらへんの女神と変わらない対魔力でしかないのだ。更に、メドゥーサの魔眼は正直対魔力EXクラスを維持しないとたちまち石になってしまうだろう。流石にそうなってくると魔術に魔力を回しにくくなるのに、おまけにどうも魔力の通りが悪い。そのせいで多分一度しか倉庫魔術を発動できないだろう。二度目を使ったら多分どっかしらが石になる。くそう、ストロスの杖を作っとくんだったなぁ。

 

「せいやぁ!」

 

メドゥーサが二刀にて斬りかかり、それをファイズエッジで受ける。

 

バキン、とファイズエッジから音がする。

 

「くっ!」

 

うわ、やばい。明らかにいまファイズエッジから嫌な音がしたよ。

 

…まあ、メドゥーサの怪力で振り下ろされる剣をここまで受け止めてきたのだから仕方ない、か。

 

恐らく次に受け止めたら折れるだろう。なら…

 

パシッ

縮地で距離を取る。もうこれ事実上の瞬間移動よな。

 

「仕切り直しなんてさせませんよ!」

 

メドゥーサが私の首を断たんと長刀を振りかぶりつつ駆け寄る。

 

「なら真正面からぶったぎるだけよ!」

 

"Ready"

 

ミッションメモリーをファイズエッジに刺し込み、刀身にフォトンブラッドを通す。なに?ファイズエッジはミッションメモリーを刺さないと刀身が出ない?ははは、そこまで再現できなかったんだよ。フォトンブラッドを完全に固定するのは無理だったんだ…。

 

「…いくわ!」

 

互いに剣を構え走る。

 

「はあぁぁぁぁぁ!」

「てやあぁぁぁぁ!」

 

三歩にて互いの首を落とせる距離。メドゥーサの剣は確実に私の首を落とすだろう。

 

そう、そこまでに正確に斬ってくるだろう。

 

だが、私にだって秘策はあるのさ!

 

深淵の炎よ…!

 

 

 

エウリュアレが、蒼い炎に包まれる。

 

 

「な、消えた!?いや、違う!」

 

「そう、昔の姿になっただけよ!そして!一瞬の隙が…」

 

ガスッ

 

メドゥーサの剣は私の頭上を通りすぎ、わたしのファイズエッジの刀身はメドゥーサの腹を捉える。

 

「ぐっ…」

 

「命取りよ!」

 

"Exceed Charge"

 

それと同時にファイズエッジにフォトンブラッドを流し、高熱にて斬る!

 

ギュイィィィィン!

 

「ぐうう!?」

 

 

ばきん。

 

 

「ぐぅあ…」

 

「…折れたぁ!?」

 

ま、まさか一度の真名解放(?)も耐えられないほどに損耗していたとは…!

 

はっ、一度間合いをとらなきゃ!縮地!

 

 

 

 

「…ぐ、流石ですね、エウリュアレ姉様。まさかそんな方法で不意を討ってくるとは。」

 

「あはははは…、逆に言えば不意でも討たなきゃ勝てないってことなんだけどね…。」

 

 

 

そういいながら深淵の炎で普段の姿に戻る。

 

「ぐう、途中で折れたとはいえ高温の剣に…これは毒、ですか。効きますね…。」

 

「だけど、まだ手は残しているのでしょう?」

 

「…それを言うなら、エウリュアレ姉様なんて一度も私の剣を喰らってないじゃないですか。私なんてさっきの一発以外にも何度も細かい傷をもらってるんですよ?」

 

「いや、私だと一発食らえば変身解除、そのまま食らえばワンパン即死だからね?ただでさえすぐ取れるベルトなんだから。」

 

というか流石に私がお遊びで作った剣を折るとかメドゥーサのパワーやべーよ。

 

「…仕方ありません、本気の一撃、受けてもらいます!」

 

「できれば使ってほしくないけど戦いだし是非もないよネ!」

 

そういいつつメドゥーサは二刀を下段に構える。すると、剣が光を帯びていく。

 

「…ビーム、かぁ。」

 

ならばこちらもやるしかない。

 

魔力をーまーわせー魔術をー起ーこせー、今ーがそ、の、と、き、だ!

 

テレレーテレレーテレレーテレレー

 

ビィィィムソォォォド!(チェェェンジゲッタァァァァァ!風に。)

 

先手必勝、先に撃った方が有利だ!ならば即撃てるこいつでしょ!

 

半身に立ち、剣を持った左手を顔の横まで上げ右手は刀身に添える。

 

「敵吹き飛ばせ光の帯!『なんかビーム撃てる剣(ビィィィィィムソォォォォォォド)』!」

 

そこから剣を前に突き出してビームを撃つ!左片手一本突きじゃーい!

 

 

光の奔流がメドゥーサへと伸びていく。

 

 

これなら…

 

 

「これは我が夢、我が想い、我が希望!しかと受けよ!『希望具現せし(ホープカリバー・)…」

 

な、結構発動が早い!いや、光の剣の発動が遅いだけなのか!?くそう、おのれ抑止力ぅ!

 

ドカアァァァン!

 

メドゥーサが二刀を同時に振り上げてビームを撃ってきた…けど、この威力なら押しきれ…

 

「…二本の剣(デュアルブレイク)』!」

 

ドガアァァァァァァァン!

 

ぬおあああああああ!?

 

ちょ、ビーム二回とか私聞いてない!

 

やばい、出力があまり多くないこれだと押しきられ…

 

ビキッ

 

…うへぇ、まさかの剣の限界ですよ…。あと…三十秒ってところかな、それくらいで…この剣は粉々になるだろう。壊れるのと同時に光に飲み込まれるだろう。

 

…仕方ない。

 

 

"Complete"

 

 

ファイズフォンにアクセルメモリーを差し込んでアクセルフォームに変身する。

 

スーツの脚とか腕とか胸の谷間とかお腹とかの布がなくなってさらにアレな格好になったのはもはやどうでもいい。

 

アクセルフォーム。十秒間のみ通常の1000倍の速度で動くことのできるフォーム。使用後は冷却が必要だが今は関係ない。これで、決める!

 

「はあぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

メドゥーサの気合の声と共にさらにビームが強まり、剣がどんどん崩れていく。

 

やがて剣が完全に崩れ…光が迫る。

 

さて、ではいっちょ行きますか。

 

 

 

 

 

 

"Start Up"

 

 

 

 

瞬間、世界が縮んだ。

 

 

 

 

 

 

↑ここまでエウリュアレ

↓ここからメドゥーサ

 

 

 

 

 

…『希望具現せし二本の剣(ホープカリバー・デュアルブレイク)』。私が追い求めた剣ビームの極致。

 

まさか一撃目を優勢に持ち込まれるとは思わなかったが、なんとか二撃で押しきることができた。

 

さて、エウリュアレ姉様は…

 

 

 

 

…な、居ない!?一体どこへ!?

 

まさか消滅したとか!?

 

 

 

"Three"

 

突然、空間に無機質な声が響く。

 

"Two"

 

視界の中をなにかが高速で通り過ぎる。

 

"One"

 

それがエウリュアレ姉様だと気付いた時には、

 

"Time Out"

 

目の前に、エウリュアレ姉様の顔があった。

 

「真の女神は、眼で殺す。」

 

その顔は、とても辛そうで、苦しそうで。

 

「『女神の視線(アイ・オブ・ザ・エウリュアレ)』」

 

もう終わりにしよう、と受け入れたと同時に視界は白く染まった。

 

 

 

……………………………………………………………………………………………

 

 

 

 

目覚めたのはベットの上だった。

 

結局、エウリュアレ姉様に私は負けてしまった。

 

そして、私が見たのは、様々な感情を露にする皆だった。

 

ステンノ姉様は泣いていた。いつかこうなる気はしていたが、まさか今日だとは、と。

 

アテナは怒っていた。命を捨てるようなことか、と。

 

ヘラクレスはただ剣を振っていた。いつか約束を果たすため、全力で戦えるように鍛練を続ける、と。

 

ネコみたいなキツネみたいな生物(ナマモノ)は昼寝をしていた。よく考えろ、ご主人だぞ?と言いながら。

 

ほかのサーヴァントは居なくなっていた。生物曰く聖杯の魔力源であったエウリュアレから魔力が来なくなったからだそうだ。

 

…結論から言おう。

 

エウリュアレ姉様は死んでしまった。

 

どうやら、あの高速移動の反動がある状態で目からビームを撃った結果私の魔眼を打ち消せず、また魔力の暴走も相まって魂のみが砕かれた、とステンノ姉様は考えているそうだ。

 

事実、ビームを撃ったときのエウリュアレ姉様は苦しそうな顔をしていた。そして、エウリュアレ姉様の体はベットの上に、冷たくなってはいるがきれいなまま寝かされている。

 

私のせいでエウリュアレ姉様が死んだ。

 

そう、理解するのに時間はいらなかった。

 

エウリュアレ姉様が昔に行方不明になったときは遺体も見つからなかったし、なんだかんだで生きているだろう、と思っていた。

 

だが、今は違う。目の前に、冷たくなった姉様の体がある。

 

動かない。なにもしない。いつものようにふざけた口調で話してもくれない。

 

私は、罰を受けようとした。だけど、ステンノ姉様たちはこう言った。

 

「エウリュアレは貴女を生かした。ならエウリュアレの分も生きること。それが義務で、そして罰にもなるだろう」と。

 

 

そのあとも、ゼウスとハデスとポセイドンが協力して蘇生しようとしたりもしたができず、せめてもの報いとして『妹を命を捨てて救った女神』として天上へと捧げられることになった。

 

捧げる星は空にて特に明るい21の星の一つ、フォーマルハウト。

 

その星に、エウリュアレ姉様とついでに生物は奉られることとなった。

 

エウリュアレ姉様は、星となったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…まあ、キャットとしてはご主人と居れた方がいいから言わなかったが、この後生き返るんだワン。だって、ご主人だぞ?ははは。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↑ここまで古代ギリシア

↓ここから冬木

 

 

 

 

 

目が、覚める。

 

…いや、なんなんだよこの夢は…。

 

なんでエウリュアレがガチでメドゥーサと殴り会えるんだ…?しかも相討ちとか…。

 

…取り敢えず今日は何もないし、起きる…あれ?誰か腕を掴んで…

 

「すぅ…すぅ…」

 

「…え?」

 

…うん、なんでセラが俺の横で寝てるんだ?しかも俺の手を握って。

 

…とりあえず、起こすか。

 

「おーい、セラー。セラー?起きろー。」

 

「…むぅ、んん……あぁ、おはようございます、シロウ。」

 

「おはようセラ。それでなんで俺の布団で一緒に寝てたんだ?」

 

「…あ。」

 

「…?」

 

「…えっと、昨日の夜シロウがうなされている声が聞こえて、せめてましになればと手を握って…そのまま寝てしまいました。」

 

「…。」(ジトッ

 

「な、なんですか。疑ってるんですか!?」

 

「…ははっ。いや、セラが嘘をつくとは思えないしな。うなされてたのか…うん、ありがとう、セラ。」

 

「うぇ、え、ええ。どういたしまして。ほら、シロウ。もう明るくなってますしご飯、を…」

 

ん?どうしたのかセラが時計を見て固まってしまった。なんでだ?と思い時計を見ると…

 

\13:00/

 

見事に昼真っ盛りである。

 

これは、マズイ。

 

なにがマズイって他に料理を積極的に作る人間が俺とセラ以外に居ないのだ。ランサーは行方不明、ライダーは早朝からバイトだ。

 

つまり居間には腹を空かせた騎士王様がいるわけで…

 

下手をすれば俺達が食われかねない。

 

セラの方を向くと、目があった。

 

「…なあ、セラ。」

 

「…なんですか、シロウ?」

 

「…二度寝、しよっか。」

 

「…ですね。」

 

そうして二人は布団に戻り、目を閉じ…

 

「いい加減に起きたまえ、バカ夫婦。」

 

布団をひっぺがされた。

 

「な、アーチャー!?」

 

「なぜいるのですか!?というかバカとはなんですか、バカとは!」

 

「なに、早朝から釣りに行ったは良いものの一人では食べきれない量だったのでね。お裾分けに来てみれば腹を空かせて凶暴化したセイバーが居るときた。流石に彼女に罪はないからな。料理を作って、そして君達を起こしに来た、というわけだ。」

 

「な、なるほど…。とりあえず、サンキュな、アーチャー。」

 

「なに、ただの気まぐれだ。にしても、君達は…なんだ、お楽しみか?」

 

「違う。断じて違う。」

 

「え、ええ!そうです!まだそんなことはしてません!」

 

「まだってなにさ…。」

 

「…ふっ。まあいい。…ああ、そうだ。昨日の夜、夜道を歩くイリヤスフィールを見た。」

 

「え!?」

 

「な、どういうことだ!?」

 

「私は知らん。そのときは死にかけのランサーを運ぶので手一杯だったのでね。ただ、子供の夜遊びはいただけないからな。君達から叱っておいてくれたまえ。」

 

「…ん?ランサー帰ってきてるのか?」

 

「ああ。昨日の夜道路でしわくちゃになっているのを拾った。今はアイロンがけをして畳んでおいてある。」

 

「…ランサーとは…。」

 

「…さて、では昼飯だ。とりあえず居間へ行くぞ。」

 

「ああ。」

 

「わかりました。」

 

 

……………………………………………………………………………………………

 

 

「…それで?なぜお昼になって起きてきたのですか?シロウ、セラ?」

 

「えっと…うなされてました。」

 

「それを抑えるために一緒に寝てました。」

 

「…なるほど、なら仕方ありませんね。私は許しましょう。」

 

「セイバー…!」

 

「ですがこの聖剣が許すかな!?」

 

「セイバーッ!?」

 

「茶番はそこまでにしておけ。今から料理だ。バタバタするな。」

 

「わかりました、アーチャー。」

 

「…なあ、べつに俺達は起きたんだし昼飯まで作らなくてもいいんだぞ?」

 

「ふっ。せっかく騎士王に俺の料理が求められたのだ。作るべきだろう?」

 

「いや、多分本人はそこまで深くは考えてないと思うのですが。」

 

「なに…別に三食とも作ってしまっても構わんのだろう?」

 

「いや、別にいいけどさ…」

 

「ならば問題はないな。では行くぞ。…I am a apron boy…!」(BGM:EMIYA)

 

「なんの詠唱だよ…。」

 

 

 

今日も冬木は平和です。




シリアスだと思った?残念、すべてはギャグに収束するのさ!

というわけでまだまだ続くよ!安心してね!

今回は…メドゥーサのマテリアルとか。軽めなのは許してぇ!

マテリアル

身長:172+?cm
体重:57+?kg
出展:ギリシア神話(改)
地域:ギリシア
属性:混沌・善
隠し属性:地
スリーサイズ:B88+?/W56+?/H84+?
一人称:私
二人称:貴方、貴女
三人称:彼、彼女
イメージカラー:紫
特技:剣
天敵:ステンノ、ヘラクレス、ヘラ
レア度:☆4


パラメーター
筋力:A
耐久:B+
敏捷:C
魔力:C
幸運:D
宝具:A+

スキル
石化の魔眼A++++
実りし努力EX
神性C

宝具
希望具現せし二本の剣(ホープカリバー・デュアルブレイク)

二本の剣を振り上げ、振り下ろす二連撃。

というわけでした。

次回、フォーリナー

まだまだカオスにいく、ワン!


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外からエウを見てみよう 四回目

というわけで外エウ四回目。

エウリュアレが死んだキャンペーンで現在『Fate/gland order エウリュアレの謎』の消費APがなんと破格の4/1に!

これはお買い得!

…はい、本編どぞ。


 

 

・メドゥーサ

ああ、お久しぶりですね、■■■。え、なぜ名前を知っているか、ですか?そりゃあ、平行世界の私がお世話になってましたからね。たまたま見えてしまっただけです。

そうそう、純粋な剣技でエウリュアレ姉様を越えられたんですよ!いやまあ代償としてエウリュアレ姉様が亡くなりましたがそれはそれ。ビームも撃てて剣技も十分!これでセイバーの仲間入りですよね!?

…え?それではまだ個性が足りない?二刀流とかベタすぎる?

うむむむむむむ…!これ以上は私だけでは厳しいですね…。

仕方ありません。ヘラクレスにでもなにか助言を貰ってきます。

 

 

・ステンノ

…あら、久しぶりね。ごめんなさいね、左腕を骨折しているから何も出すことができないの。別に大丈夫だと思うのだけど、アテナがすごい剣幕で安静にしていろと言ってくるのよ…。全く、私は子供じゃないんだから大丈夫なのにね。

…そうだ。ひとつ助言を貰えないかしら?エウリュアレから教わった創造魔術なんだけど、あまりいい感じの生き物ができないのよ。ちびノブならいくらでも作れるのだけれど、完全な人間とか動物なんかは作れないのよ。

…なるほど?大事なのはイメージ、ね。『イメージするのは常に最強の自分』?それは…あまり役に立ちそうにないわね。まあ、ありがとう。お礼にこんどご飯を作ってあげるわ。

 

 

・アテナ

む、またお前か。

なに、エウリュアレ?ふん!あんなやつ知らん!わざわざ正気な奴に無理やり戦闘を吹っ掛けておきながら追い詰められて自爆だぞ!?一体あいつはなにがしたかったんだ!?本当に!

全く!勝手に死ぬのは構わんがもう少し周りのことも考えろってものだろう!?というか鍛治の女神が正面きって戦うか!?普通はせいぜいが後方支援止まりだろう!いや、美の女神なのに、がしがし戦ってるステンノもおかしいがな!?

…いや、違うな。あの三姉妹がおかしいのだ!なんだあの三人は!

だー!もう!やってられるか!アルテミス!アルテミス!?酒だ!酒持ってこい!なに?オリオンにお仕置きするのが忙しい?うがー!

 

 

・ヘラクレス

む、また会ったな。

まあ、エウリュアレの事だろう?うむ…こんなことを言うのはアレだが、どうせ復活するんじゃないか?エウリュアレだしな。それに、なんだかんだで約束は守る奴のはずだからな。俺との約束は破りはせんだろうよ。

しかし…あの三姉妹はなんなのだ?うむ、なんなんだ?

当時からエウリュアレはおかしかったが、最近…というかエウリュアレが昔に行方不明になって以降ステンノとメドゥーサもかなりパワーアップしているな。メドゥーサは剣一筋、といった感じだが魔眼がかなり強くなっているし、ステンノに至っては槍の扱いは達人の物だ。それに脚も恐ろしく早い。恐らくアキレウスとやりあっても圧勝するような技量だ。うむ…本当にあいつらは美の女神として産み出されたのか?戦女神とか英雄の女神とかではないのか?

…やはり、美の女神なのか…。ううむ、美とは一体…。

 

 

・ヘファイストス

む?なんだ坊主。ここは子供が来るようなところではないぞ。

なに?エウリュアレについてのインタビュー?ふむ…酔狂なことをする子供もいるのだな。

エウリュアレは、一言で言うなら『馬鹿』だな。やることなすことが明らかに常識をぶち壊していくような類いのものばかりだ。いやまあ、作り出す存在からすると革新的なのは良いことだが、あいつは基本から完全に特殊だからな…。その上でしっかりとしたものを作ってくるから羨ましい限りだ。

創造魔術、真面目に習得を考えてみるか…。

 

 

・エミヤ

む?なんだね。お代わりならまだ残っているが?ああ、エウリュアレのことかね?うむ、やっと尻尾を掴めた。ゴルゴーンは第三次聖杯戦争にて勝利したマスターのサーヴァントで、その際に受肉して生きていたようだ。そして、そのゴルゴーンは第四次聖杯戦争の最後に溢れ出た聖杯の泥によって…恐らく消滅したと見られている。

…確認は出来てはいな「アーチャー、お代わりを下さい。」…うむ、わかったセイバー。

それでだ。エウリュアレはそれに関連して産まれた平行世界の存在か、彼女に作られた別の歴史なのではないかと考えている。例えば…そうだな、ゴルゴーンが第四次聖杯戦争でも勝ち残り、平和に生きた自分を願った…などか?

そもそも私の知っている第四次聖杯戦争とは違うからあまりわからないが、少なくともセイバーは早い段階で脱落しているからな。そんなことがあっても不思議ではないだろう。

…なんだセイバー?なんで私を睨んでいるのだ?なに?あのときは知り合いが出て来てビックリした隙にやられた?今の私なら簡単に勝利できる?

ははは、ぬかしおる。

 

 

・山の翁

…うむ、一つだけ伝えさせて貰おう。

晩鐘は未だ彼の者の名を指し示さず。女神エウリュアレの旅はまだ続くであろう。

…ただし、堕ちし時には晩鐘が鳴るであろう。

 

 

・キャット

うむ!その先はタマモ地獄だぞ?

なるほど、進むのだな?この演劇を見ることを止めても良いのだぞ?

ふむ、決意はあるのだな。ならば最後までエウリュアレと地獄に付き合ってもらおう!このモフモフ地獄に、だワン!

…なに?キャットは本当にバーサーカーなのか?ふむ、確かに狂化はCランクあるぞ?まあ、本質的にはアルターエゴだがな。うむ、まだわからないだろうがいつかわかるだろう。

ご主人は…脳筋だな。もっと言えば多分バカの類いだな!だからその場で思い付いたことをパッとやってみたりする。メドゥーサとの戦闘なんかはそれの最たるものだな!まあ、そう言うところがアタシは好きなんだがな!

…ただ恐らく、メドゥーサと無理やりにでも戦ったのにはなにか理由もあるんじゃないかなとキャットは睨んでいる。例えば…お昼御飯の取り分が少なくなることとかな!

あはははははははは!

 

 

・めっふぃー

…はい、ワタクシですとも。

いやー、今回は短くいこうかと思います。

ワタクシの活躍がなかったんですけどぉ!?

敵から味方に寝返ったキャラって何かしら重要なところで役に立つんじゃないんですかぁぁぁぁぁ!?

ワタクシ、退去してしまいましたけどぉぉぉぉぉ!?

いやまあ、色々と貴重な体験ができたのでいいですけどぉぉぉ?例えば善悪のメッフィーに別れたりとか?まともな状態のヘラクレスと話したりとか?

…まあ、面白かったのでよしとしますかねぇぇぇぇ!

うひゃひゃひゃひゃひゃひげほっ、げほっ。

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ・例の冬木のキャスターの事とか。

 

 

「いえーい、この作品ではかなりの善人にされちゃうアンリさんだぜー?」

 

「主人公の心の中で生き続けてるほうのエウリュアレよー。」

 

「というわけで番外編だが…スパンが短くないか?」

 

「タマモワンコ曰く、『区切りのいいところで入れていく』そうよ。今回はエウリュアレが死んだからちょうどよかったのでしょうね。」

 

「しっかしついに死亡確認されちまったな、エウリュアレ。これはあれですか、ついにFGO編突入か?」

 

「残念、まだ古代ギリシアよ。」

 

「つまり復活する、と。」

 

「まあ、そうなるわね。どういう理由で復活するかは楽しみにでもしていなさい。」

 

「どーせ下らない理由だろーよ。それで今回話すのは…ああ、十七話の後書きで突然出てきた『冬木のキャスター』とやらについてか?」

 

「みたいね。全く、こんなところで補足しないといけないようなものを後書きに書くなっての。」

 

「本当だな。えっと、なになに?FGOでのイベント的なタイトルを考えた?」

 

「これ、いる?」

 

「まだ入らないとおもう。けど書きたいから書いてるんだろうさ。えーっと、

聖杯集結都市 冬木

エミやんを救え!

ネコセラエウジャガ

大行進!

だそうだ。」

 

「…うん、カオスになりそうね。」

 

「まあ、仕方あるまい。タマモワンコだからな。流石の俺もどうかしてると思うが。」

 

「にしても、その冬木に本編で突入するのはいつになるのかしらね。」

 

「ワンコとしては本編三十話までには冬木に突入したいそうだが…ぐだぐだだからな。どうなるかなんて英雄王ぐらいしかわからん。」

 

「でしょうね。…というかこのまま行くと士郎の夢オチ、なんてこともしかねないから困るのよね。」

 

「流石にそれは…ないだろ?ない、よな?」

 

「…。」

 

「…。」

 

「うん、とりあえずこの言葉をワンコの奴に送っておくわ。『ワンコ執筆しろ!』」(コハ体で)

 

「…けどよ、これが投稿されてるってことは執筆はしてるんじゃないか?」

 

「ワンコ執筆してた!?」

 

「あの駄文メイカーの名前をきのこ氏を弄るネタで使うのはきのこ氏に失礼だと思うぜ。」

 

「まあ、そうなるわね。」

 

「うん、他に特にないしこのぐらいにしておくか。」

 

「ええ。それではまた次回。にしても次回予告でフォーリナーとか大体予想できるわよね。」

 

「まあ、蛸の方じゃないけどな。」





そういえば、三蔵ちゃんイベが復活しましたね。
私は特に確認もせずにストーリーに出てるしなんかボーナス対象鯖だしステンノ姉様が確率アップしてるんじゃね?となんとなくなけなしの呼符と石を使って三蔵ちゃんPUを五回ほど回したら、ふーやーちゃんと三蔵ちゃんとイベ礼装三枚がきました。

…なんでさ。
うん、物欲センサーの力を再確認しました。


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第十九話 神と女神と肉球

…うむ、残念だがシリアルだ。私はチョコシリアルが好きだぞ!牛乳なしでも別に食べられるしな!

にしても、三蔵ちゃんイベ周回が辛い!そこまで効率とかは気にしてないからいかんせん集まらん!
今日も今日とてアルジュナをワンパンする日々よ…。うん、エウリュアレ強い。バフちょっと盛ればカルナ相手に10万近くダメ出すからね!

雑談はこのくらいにして本編どぞー。


 

 

 

 

「…起きろ、メドゥーサ。検査は終わりだ。」

 

しわがれた声に起こされ、目が覚める。

 

「…おはようございます、ヘファイストスさん。検査とやらは一瞬でしたね。」

 

いつもの我が家のベッドだが、今回はヘファイストスさんがベッドの横の椅子に腰かけている。

検査の内容はただ一つ、私の体に同化した聖杯についてだ。

 

「ふん。検査をしていたこっちからすればなにが起こるかわからない代物を調べていたのだからな?エウリュアレめ、自爆機構なぞつけおってからに。」

 

「あははは…、エウリュアレ姉様はちょっとお茶目なので…。」

 

「あれがお茶目で済むか。あいつのことだからどうせロマンがなんだかんだといって着けたんだろうな。全くもって面倒なことをしてくれおる。」

 

「あはははは…。」

 

エウリュアレ姉様ですから仕方ありません…けどもう少し自重してもいいと思いますね。

 

「…それでだ。お前の体は特に異常はない。これ以上成長することもないし、魔眼も不必要に周りに撒き散らすことはないだろう。」

 

「…私ってそんなに魔眼を撒き散らしてたんですか…?」

 

「自覚はなかったようだが、少なくともヘラクレスが死にかける程度には撒き散らしていたようだぞ?お前の配下のサーヴァントには効いていなかったから感じなかったようだが。エウリュアレの魔眼封じの眼鏡がなければこの治療も困難を極めただろうが…まあ、いい。」

 

「にしても、なんでエウリュアレ姉様は魔眼封じの眼鏡をいつも掛けていたのでしょうか。戦った時にはいつの間にか外していましたが…」

 

なんとなく眼鏡を作ったら魔眼封じもついででついてしまったとかでしょうか?エウリュアレ姉様ならありえますね…。

 

「いや、エウリュアレは魔眼持ちだが?」

 

「…へ?」

 

「なんだ、知らんのか?あいつは後天性の魔眼でな、覚醒した当時は大変だったそうだ。」

 

「へぇ…、エウリュアレ姉様も魔眼を…とすると、あの『女神の視線(アイ・オブ・ザ・エウリュアレ)』も魔眼の力ですかね?」

 

私も似たようなこと(カレス・オブ・メドゥーサ)ができますし。

 

「それは違うわ。あれはただの魔力ぶっぱよ。」

 

後ろから鈴の音のような声が聞こえる。

 

「ステンノ姉様…。体の方は大丈夫なのですか?」

 

「大丈夫…ではないわね。まだ左腕は固定していないと駄目だしね。…にしても、残念だわ。」

 

ステンノ姉様は、エウリュアレ姉様の『女神の視線(アイ・オブ・ザ・エウリュアレ)』の余波で吹き飛ばされてしまって左腕を骨折してしまっている。私やヘラクレスなら直ぐに治るのですが、ステンノ姉様は元々戦いに向かない美の女神。普通の人間よりも治りは遅い。しかし…

 

「あの、残念、とは?」

 

「あら、勿論鍛練ができないことよ。私は弱いから、毎日しっかりと鍛練しないと。それにどうやっても限界はあるから、少しでも手を増やしておかないと。」

 

「お前は一体なにを目指しているのだ…?」

 

「無論、エウリュアレよ。妹に負けているなんて嫌だもの。」

 

「技術の面ではあいつより上だと思うのだが?」

 

「その通りですよ、ステンノ姉様。」

 

エウリュアレ姉様を越えるとかどんな化け物ですか。

 

「なにいってるのよ。エウリュアレのやつ、模擬戦とか、メドゥーサとの戦いの時とかも必ず自分に縛りを加えた上で戦ってるのよ?」

 

「え、ほんとうですか?」

 

「そうでもなきゃ貴女との戦いの時にビームソードしか使わないとか私との戦いの時に槍しか使わないなんてことはないわよ。」

 

「確かにそうだな。エウリュアレは多くの武器を所持しているが、使うのは決まってただの刀かビームソード、光の剣程度だ。あいつはぶっ飛んだ武器なぞいくらでも持っているのにな。」

 

「…例えば、どんなものですか?」

 

「そうね…一発直撃したら体が塵になるような弾を何千発も連射する武器とか?」

 

「たしか地球すら破壊できる『リボルケイン』とかいう杖も持っていたはずだ。」

 

「…やっぱりエウリュアレ姉様っておかしいですね。」

 

もしかしてエウリュアレ姉様が死んだのは世界にとっては良いことだったり…?

 

「…二人とも、お茶にしましょうか。フナちゃん、お茶を持ってきてちょうだーい!」

 

…フナちゃん?

 

そう疑問に感じた時に、ドアを通って無数の脚が生えたお盆がやってきた。

 

「o…tya…」

 

喋った…だと!?

 

「ありがとう。」

 

「…なあ、ステンノよ。その…なんだ、ほぼまっ平らで、黒くて脚が無数に生えた生物?はなんだ?」

 

「ああ、紹介してなかったわね。この子はフナちゃん。昨日エウリュアレから教えてもらった魔術で産み出したのよ。どう?可愛いでしょう?」

 

…かわ、いい?

 

その黒い紙みたいなものが?猫目のついた変な存在が…?

 

「…う、うむ、かわいい…のか?」

 

「…いや、私にふらないでくださいよ…ただ、なんというか…私は苦手です…。」

 

「えー、かわいいと思うのだけれど。」

 

ううむ、なぜ私の姉は二人ともこんな感じなのだろうか…。

 

…あ、姉妹だからか。なるほど。

 

「…それでだ。メドゥーサの体に同化した聖杯だが今は完全に停止している。恐らく稼働のために使っていた魔力がエウリュアレから供給されていたのだろう。エウリュアレが死んだ今は動くことはあるまい。」

 

「…あれ?でもエウリュアレが冥界に行っていたと言っている頃にメドゥーサはああなっていたわよ?」

 

「うむ、それなのだが、恐らくヘラの呪いが魔力源になってしまっていたようなのだ。ヘラがかけたのは成長の呪い。しかも成長させるために過剰に魔力を使ったのだろうな。その魔力で動いていた痕跡がある。」

 

「またヘラですか…。」

 

「いつものことだ。ただ、エウリュアレはこれの維持にかなりの魔力を取られていたのかもしれんな。本人は自覚していなかったのかもしれんが。」

 

「…それって、無自覚にハンデを貰っていたってことですか?」

 

「まあ、それは本人しか知らぬことだがな。」

 

「その、維持の魔力ってどの程度なの?」

 

「そうだな…常に剣でビームを撃っているのが近いかもしれんな。実際は更に多いかもしれん。」

 

「…それってかなりの量では…?」

 

「やっぱりエウリュアレは異常ね…。」

 

「ですね…。」

 

「…さて、結局エウリュアレも居なくなってしまったしな。そろそろ帰る。」

 

「わかりました。今日はわざわざありがとうございました。」

 

「なに、同僚の妹の命を救うと考えれば軽いものよ。なにかあれば頼れ。多少ならこの爺でも役には立つだろうさ。」

 

「はい、よろしくお願いします。」

 

「うむ、ではな。」

 

 

…エウリュアレ姉様の分も、しっかりと生きなければなりませんね。

 

頑張りましょう。

 

 

 

 

 

 

↑ここまでメドゥーサ

↓ここから■■■■■■

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(´・ω・` )やあ。

 

うん、またなんだ。また冥界に行ってました。それも今回は魂だけだったから大変だったね、うん。ガルラ霊って魂で戦うと結構強いんだわ。しかもエレシュキガルの許可がないからこっちは全裸武器なしだし?いやー、初めてまともに八極拳を使ったかもしれない。

 

それでまあなんだかんだあって二ヶ月ぐらい冥界をさまよった挙げ句追い出されて帰ってきたのだけど…

 

うん、何処ここ!?うちゅーだようちゅー!しかも下には蒼い星!

 

おお、こんなときには解析の魔眼は役に立つね。なになに、『フォーマルハウト』?えーっと、みなみのうお座の一等星だっけ?うお座だっけ?まあいっか。

 

しっかし、なんでこんなところに居るんだ…?んー、わからん!というかなんで呼吸できてるの?魔法?実は死んでるとか?

 

『そんなもの、我が加護によるものに決まっておろう。』

 

…ん?なんだか神様の類いの気配が…?

 

『後ろだ。』

 

…後ろ?うむ、まあとくに変なことはせず振り替えるかな。さーて、だれかな?

 

『我だ。』

 

なるほど、貴方ですか。

 

 

 

 

…して、どちら様でしょうか…?

 

『まあ、知らぬのも仕方なかろう。そうさな…お主達の言語で《クトゥグア》と言えば分かるか?』

 

…クトゥグア、クトゥグアぁ!?

 

外宇宙の旧支配者やん!?ハザードトリガーよりヤベーイやんか!

 

しかも…赤髪ツインテじゃなくて普通(?)のじいちゃんや…。

 

『うむ、なぜ赤髪ツインテという発想が出たのかは我にもわからんが、流石におかしいだろう日本人。』

 

日本だからね!是非もないね!

 

…それで、なぜ私がここに?

 

『まあ待て。その話の前に彼女が話したいそうだ。』

 

…彼女?

 

「ようご主人!まだ生きてるか?」

 

「え、キャット!?」

 

「そう!ご主人のサーヴァントたるキャットだ!アタシはご主人の側に居たかったからな!ついてきたというわけだ!」

 

「流石バーサーカー!躊躇いもないね!」

 

「それでだご主人!なぜあんな無茶苦茶をしたのだ!?アタシも一瞬ご主人が本当に死んだのかと思って野生に還りかけたのだぞ!?」

 

「あー、いや、それはですねー。」

 

「言い訳無用だご主人!どうしてこうなったのかだけをアタシに説明するのだな!」

 

「…えっと、アクセルフォームの速度がめちゃくちゃきつくて、これ以上の戦闘続行は厳しいかなー、って思ったから魔力全振りでメドゥーサを殺すぐらいの気持ちで大技をぶっぱなしたら見事に暴走して自爆しました。はい。」

 

「……………なんというか…ご主人らしいな。」

 

「おうふ。」

 

「今回は生きていたから良かったが、ご主人が死んだらキャットはとても悲しい!だから無茶はしないで欲しいんだワン。」

 

「キャット…。うん、わかったわ。できる限り無茶はしないようにする。」

 

「うむ、断言しない辺りがご主人らしくて良いな!ではそろそろクーさんと交代しよう!」

 

『…うむ、良い主従関係…なのか?まあいい。お主とそこのキツネ「キャットだ。」…うむ、キャットがここにいるのはゼウスによってこの星に祭り上げられた、ということになっている。』

 

「『なっている?』それって…」

 

『お主の考えた通りだ。我が呼び寄せたのだ。』

 

「我が脚本を書き換えたのだ!」

 

「何処のドン・サウザンドよ…。」

 

『我はラスボスではない。どちらかというと悪魔城ドラキュラのアルカードポジだ。」

 

「アルカードォ!」

「アルカードォ!」

「アルカードォ!」

「アルカードォ!」

「いくぞ!」

「おう!」

 

「「グランドクロス!」」

「しまった」

「しまった」

 

『グランドクロスを誤爆している場合か。というかそのネタはまだ未来のものだろう。』

 

「あっはっはっは、ギャグ時空みたいだしいいのよ。」

 

「ここにいる3分の2が存在がギャグだからな!仕方あるまい!」

 

『…まあ、そうでもなければこうなってなどおらぬか。』

 

「まあ、そうなるわね。それで?なんで私をここに呼んだのかしら?」

 

『…うむ、面白そうだったからだ。』

 

「…まあ、神だし仕方ないか。」

 

「皆が皆そうでもない…と言えないのが悲しいところなのだな。」

 

『というわけでだ。少しの間、ここで過ごしていくといい。』

 

「拒否権は?」

 

『無いな。』

 

「デスヨネー」

 

「つまり、アタシとご主人の新婚生活なのだな!うむ…good(キャッツ)!」

 

「あっはっはっは!え、新婚?」

 

「うむ!うむ!」

 

「…え?え!?」

 

『落ち着け、そいつはバーサーカーだ。』

 

「うん…うん?まあ…いい、のか?」

 

 

 

………………………………………………………………………………………………

 

 

 

久しぶりの白い空間。夢か現か、曖昧な…んー、精神世界的な?

 

 

「…久しぶりね、■■。」

 

「よーう、生き残っちまったんだな、おまえさん。」

 

「…ええ、どうやら生き残ったようです。エウリュアレ、アンリ・マユ。」

 

「いやー、なんだ?ほんとお前は運がいいな。なんで外宇宙のカミサマにまで気に入られてんの?」

 

「あら、そのカミサマが■■に目をつけたのは貴方の気まぐれのせいじゃないかしら?」

 

「ううむ、まあそうだよなぁ。」

 

「…それで、どういった内容で?」

 

「あー?ああ、とりあえず生存おめでとう。まさか外部からの干渉があるとは思わなかったけどな。」

 

「あら、良かったじゃない。メドゥーサも■■も死ななかったんだしね。」

 

「…まあ、そうだな。」

 

「…そういえば、今更ですけどなんでアンリ・マユがいるんですか?」

 

「あっはっはー!それを言ったらつまらないだろ?まだその時じゃないからな。ま、もしかしたらあのカミサマが教えてくれるかもな。」

 

「できれば聞いてほしくないけれどね。」

 

「それはどういう…」

 

「…おっと、そろそろ起きる時間みたいだぜ?」

 

「な、まだ話は…」

 

「さて、では心優しいアンリさんからの助言だ。『鉄の巨人、打ち倒すは鍛練の結果なり』とでも?」

 

「鉄の巨人ってそれヘラクレスじゃ…」

 

「そんじゃ、またな!」

 

「頑張りなさいよー。」

 

「ちょ!ちょっと待、待ちやがれアンリ・マユー!」

 

「あっはっはっはっはー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガバッ

 

「…うむ、あまり良い目覚めには見えぬなご主人。アタシの肉球で癒されるか?」

 

…うん、なんなんださっきの夢。夢?…夢ってことにしとこう。

 

鍛練、鍛練かー。最近武器製作ばっかりでちょっとサボってたからなー。頑張ろう。でも、その前に…

 

「とりあえず肉球で癒して…。」

 

「うむ、よかろう。タマモ地獄をくらうがよい!」

 

ポムッ。

 

「…ああ…良い…。」

 

「うむ、ご主人が嬉しそうでアタシも嬉しい!」

 

 

このあと、腹を空かせたクーさんが来るまでモフモフは続いた。




癒し枠二号、タマモキャット。ただ、キャラが難しい…。もっとこう、狂化できなものだろうか…。

あ、クーさんもといクトゥグアはだんでぃなはくはつのおじさまです。うん。

そして今更ながら今作エウリュアレはポニテという設定…を追加しようそうしよう。そうすれば髪型で少なくともメドゥーサと見分けがつくね!うん!

…あんまりネタがない。んー、何処までやっていいものか…。
まあ、少しずつやってきます。

次回予告?ああ…死ぬほど疲れてる。起こさないでやってくれ。(要するに未定)

それではまた次回!さいならー!


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第二十話 ビームと左腕と必殺技

遅くなりました。(いつもいつも遅くなってるとかは言ってはいけない。)

はい!ついにこの小説のお気に入り数が1000を越えました!こんな駄文ではありますが、楽しめていただけていたなら本当に幸いです!

これからも頑張って続けていきますので、エウリュアレ共々よろしくお願い致します!

では本編、いつも通りのギャグ風味でいきますとも!


ぶおん、ぶおんと剣が空を斬る音が庭から宇宙空間へ溶けていく。空気のない宇宙で一体私は何を斬っているのか些か疑問に思うが切り捨てる。

 

すたたたたたたた、と気持ちのいい音をたてながらキャットがキッチンでキャベツを千切りにしていく。キャベツを切っているのにしゃきの一つも鳴らないとかそもそもあの手でどうやって包丁を持っているのかと疑問に思うがそれも切り捨てる。

 

ただひたすらに剣を振る。だるくても、血が流れようと、ひたすらに剣を振り続ける。それが私のやり方だ。昔メドゥーサにそのやりかたは非効率的だと言われたが、いつか剣が音を置き去りにするまではこれをするつもりだ。ちなみに拳の方は音を置き去りにできた。といっても鍛練を少々サボっていたのでまた一からやり直しだが。

 

そうして一万回の素振りが終わる。なかなか無心になるというのは難しいもので、普段から常になにかを考えていたせいで無心になれないというのがなんというか悲しいところだ。

 

「日課の素振り、ご苦労様なのだな。とりあえずキャット特製のお茶でもいきなり飲むといい。」

 

そういってキャットがお茶を渡してくる。一体なにが特製なのかはわからなかったがちょうど喉も乾いていたのでありがたくいただくことにした。

 

「ありがと、キャット。」

 

「良妻たるもの、これぐらいは当然なのだ。」

 

キャットと二人でちゃぶ台を囲み、のんびりとお茶をすする。

 

…ちなみに、今いるのはクーさんことクトゥグアによって完全再現された衛宮邸(庭と蔵付き)である。宇宙に浮かぶ衛宮邸はなかなかにシュールである。まあ、おかげで今こうしてのんびりと鍛練ができているのだが。

 

「そういえばご主人。」

 

「んー?なに?」

 

「いや、そのな…ご主人には、必殺技は無いのか?」

 

「必殺技?」

 

「うむ。ご主人が多くの武器を持っているのは知っているが、ご主人とまともにやりあうような相手ならご主人のその武器を封じるぐらい容易いのではないかと思ってな。」

 

「…ねえ、キャット。」

 

「む?なんだご主人。」

 

「キャットって…本当にバーサーカーなの?」

 

「あはははは!うむ!確かに狂化はあるぞ?」

 

「…そっか。うーん、確かに武器封じは弱点なのよねー。実際にそれでメドゥーサに負けたし。」

 

「やはりか。それで、何かあるのか?」

 

「うーん…女神の視線(アイ・オブ・ザ・エウリュアレ)とか?」

 

「…ご主人、残念だがアタシは知っているぞ。その技はまだ未完成な上にどうやっても自爆技でしかないことを!」

 

「な、なんだとぉ!?まさかばれていたとは!」

 

「事実自爆したわけだしな。」

 

「うぐっ。」

 

「それで、なにか無いのか?」

 

「うーん、一応なにかしらの刀か弓があれば必殺技はあるんだけど…エルキドゥと武術程度かなぁ。中堅クラスまでなら素手でもそれだけでなんとかなるけど、メドゥーサとかアキレウスとかヘラクレスとかみたいなトップクラスのやつらにはせめて得物が欲しいかな。…あ、神性が無い前提でだからね。」

 

「ふむ。逆に言えばトップ組とも得物があればやりあえるのか。やはりご主人は強いな。」

 

「あっはっは、流石にそこら辺相手だとまともにやっても厳しいけどね。」

 

「あははは、うそつけ。」

 

「ひどい!?」

 

「そもそも、ご主人はエルキドゥの鎖に加えて深淵の加護があるのではないか?それにご主人の武術は无二打に近いレベルではないか!」

 

「いや、さっぱりだと思うけど。」

 

「…ご主人…。」

 

「…な、なに?」

 

「…いや、なんでもない。」

 

キャットが明らかになにかを諦めたかのような顔をしてるんだけど一体なにを言おうとしたんだ…?

 

「えー、なによう、気になるじゃん。」

 

「そういえばご主人。」

 

「突然話題を変えてきたね…。で、なに?」

 

「うむ、ご主人はいつからそんなものを体に住まわせ始めたのだ?」

 

「…そんなもの?」

 

「ご主人の左腕を形作っているその泥だ。」

 

「…泥?泥ってーと…思い当たる節はあるけど、腕?」

 

アンリ…なのかな?ううむ、キャットしててもアマテラスってことなのか。

 

「…まさか、自覚がないのか?」

 

「うん。普通の腕だと思うけどなぁ。」

 

「…ふむ、わかった。ならばご主人、左腕を出してくれ。」

 

「え、なにをするの?」

 

「もちろん、ご主人とその泥を分離するのだ。その泥は…生きるものにとって害でしかないからな。」

 

そういってキャットが私に近づいてくる。その後ろからはなんだか光が…え、後光?後光なんで?

 

「ちょ、キャット後ろから光が、後光がでてるよ!?」

 

「当たり前だ。今のアタシはご主人を救うために必死だからな。ガチモードなオリジナルに近づく程度どうということはない!」

 

「まって、うぇいと!?キャットはサーヴァントなのに泥に触って大丈夫なの!?」

 

「ふっ、この程度腕に神力を纏わせておけば侵食はされないし泥も消せる故な。だから安心して腕を出せ、ご主人?」

 

「でもほら、別になにか害があるわけでもないし…」

 

「確かにアタシやクーさん、それとご主人は大丈夫かもしれぬが、それ以外はそうとは限らぬぞ?それにだ。すべての毒あるもの、害あるものを絶つのが婦長の教え故な。」

 

「お願い、すとっぷ、すとっぷぷりーず!」

 

「むう…なぜそこまでして逃げるのだご主人?それは害しかないと思うのだが。」

 

「いや…これの原因に心当たりがあるからちょっと検証してからにしてほしいなー、と。できれば自力で解決したいし。」

 

「…ふむ、わかった。ご主人がそういうのならあてはあるのだろう。」

 

「ふう…。ありがと、キャット。」

 

「だが、なにかあったら問答無用で分離するからな?」

 

「ええ。そうなるときには私にはどうにもできない時だろうしね。」

 

「ならばよし。…うむ、いい加減狂化を抑えるのが辛くなってきたから解放するぞ。おそらく普段の二割増し程度にはおかしいかもしれん。」

 

「やっぱり無理してたのね。…私のためにありがとう、キャット。」

 

「…うむ、うむ。ご主人のその言葉と気持ちだけでキャットは嬉しい。」

 

「キャット…!」

 

「あ、そうだ。せっかくだからな、ご主人の必殺技を見せてはくれぬか?キャットは気になる。」

 

「うん、いいよー。では庭へゴー!」

 

「ランサーとセイバーがやりあったあの庭だな?うむ、では開演と行こうではないか!ニャハハハハハハ!」

 

 

…………………………………………………………………………

 

 

庭に出ました。キャットは縁側に座っている。

 

「というわけだけど…まず何からやればいいの?」

 

「そうさな…ではキャットから刀をリクエストさせていただこう!標的のゴーレムは準備済みだ!クーさんがな!」

 

そう言うキャットが指を指す先には燃え盛る炎のごついゴーレムが立っている。

 

「うむ、お主の技見させていただこう。」

 

「クーさんも見るのね…。了解、じゃあ最初は…そうね、これでいくわ。一歩音越え、二歩無間…三歩絶刀…!『無明 三段突き』!」

 

縮地を使って三歩にてゴーレムの懐に潜り込み、たたたん、とリズムよく三回の突きを入れる。これはかなり練習したので、沖田師匠のように一つの突きに三つの突きを内包した突き…に限りなく近くなっている。まだまだだが。

 

それでもゴーレムの胸にあたる部分に直径50㎝程度の穴が空く。ひえー。

 

「…なあ、クーさん。アタシには今の突きは一発しか入れていないように見えたのだが。」

 

「なるほど、一の太刀を払おうともそれに続く二の太刀、三の太刀があるわけか。なるほど、よく考えられた技だな。」

 

「…うむ、そうだな。うーん、アタシがおかしいのか…?

………………あ、そういえばアタシはバーサーカーだったな。なるほど。」

 

うん、なんか気分が乗ってきた!ひゃっはー!

 

「次いくわ!抜刀…突撃…。

斬れ、進め!斬れ!進めぇ!

ここがぁ!」

 

刀を構えて全力で走り、跳んで、

 

「『新!」

 

上から斬る。

 

「撰!」

 

返す刀でもう一度斬る。

 

「組だぁぁぁぁぁぁ!』」

 

そしてとどめに刀からビームを撃つ!

 

ゴーレムは爆発四散!

 

「…流石にただの刀からビームを出すのはどうなんだ…?」

 

「よく考えろ、ご主人だぞ?」

 

「…なるほど。」

 

「まだまだ!『秘剣:偽・燕返し(ぎ・つばめがえし)』!」

 

第二魔法の一端たる多重次元屈折現象(キシュア・ゼルレッチ)。それを成した燕返し…を真似たものだ。未だに平行世界から事象を取り出すには至ってはいないが、燕を斬れる程度にはなっている。

 

なおゴーレムは三枚下ろし。

 

「…ふむ、平行世界から事象を取り出しているのか…。」

 

「ん?どうしたクーさん。」

 

「いや、なんでもない。」

 

「これが最後よ!俺が戦う目的は、昔も今もただひとつ…!即ち、悪・即・斬!いくぞ…!」

 

左手のみで刀を持ち、右手を刀身に添えて平正眼に構える。

 

「『牙突(ガトチュ)』!」

 

一度の踏み込みにて近付き、突き飛ばす!

 

「 『牙突弐式(ガトチュセッケンスタイル)』! 」

 

そして、跳躍し上から突き潰したのち右手で掴んで空へ投げ飛ばし、

 

「『牙突参式(ガトチュサードスタイル)』!」

 

空から落下するゴーレムに向かい跳躍、下から上へと突く。

 

「そして喰らえ!『牙突零式(ガトチュゼロスタイル)!』」

 

そして超至近距離に着地してで体のバネのみで穿つ!

 

ゴーレムは木端微塵!

 

「…ふむ、最後の一撃はもろに喰らえば我であっても痛手を負うかもしれぬな…。」

 

「…うむ、あれはガチモードのオリジナルであっても厳しいかもしれぬな。」

 

「あはははは、買い被りすぎよ。齋藤さんでもない限り無理だって。」

 

「ご主人にそこまで言わせるとはすごい奴なのだな、齋藤とやらは…。」

 

「む?刀はもうしまうのか?」

 

「ええ。必殺技クラスはこれくらいしかないからね。よし!じゃあ次は弓ね!」

 

「弓か…しかし弓の必殺技とは一体。」

 

「ご主人の事だしビームだと思うんだワン。」

 

「ビームも撃てなくはないけどただの弓で撃つよりは剣から撃つ方がやりやすいのよねー。あ、もちろんそれを目的に作った弓は別よ?」

 

「まあ…そうなるのか?」

 

「アタシに聞かないでくれクーさん。」

 

というわけで倉庫から『弓』を改造、改良した『弓・改』を取り出す。

 

「待てご主人、その弓は…」

 

「ええ、私の持っている武器でもトップクラスの物よ。」

 

「なるほどな。それほどのものはまず見れまい。」

 

「では手始めにこれから!九つの矢よ、光を纏いて我が敵を撃て! 『九つの矢(ナインアロウズ)!』」

 

魔力を帯びた矢が九本同時に放たれ、ゴーレムを粉々に吹き飛ばす。なんちゅうもろいごーれむじゃ。ちなみに矢の消費は一本である。原理は謎。

 

「…?なあクーさん。アタシには一本しか矢をつがえていなかったように見えたのだが。」

 

「確かに九本飛んだな。また平行世界から事象を取り出したのか…?」

 

「さあ、次はこれよ!―――I am the born of my sword(体は剣で出来ている…).」

 

螺旋状の剣をその場で創造し、『空間を抉る』という効果を付与魔術で付与して弓につがえる。。そして、真名解放!

 

「『偽・虹霓剣(フェイク・カラドボルグ)』!」

 

初速から音速を軽く越えたそれは空間ごとゴーレムを抉りとる。

 

「まだまだ!―――I am the born of my sword(体は剣で出来ている…).」

 

創造するのは黒き剣、付与するは血を追い、敵を食い破る獣の本能!

 

「『偽・赤原猟犬(フェイク・フルンディング)』!」

 

紅き猟犬がゴーレムに食らい付く。見事なまでにゴーレムは食い荒らされ、消滅する。通常ならここからさらに『壊れた幻想(ブロークンファンタズム)』に繋げるが今回は無し。

 

にしても赤…あか…緋色?

 

…あかしけ やなげ 緋色のねこです くさはみ ねはみ よろしくおねがいします。

 

 

…はっ、私は一体何を考えていた…?うーん、まあいっか。

 

「なるほど、敵を追尾するわけか。にしてもさっきからなんだかどこぞの無銘に似た技を出すのだな。」

 

「だってリスペクトしてるからネ!さあ、次が弓はラストよ!」

 

「一体なにが飛び出すやら。」

 

「さあ、いくわよ!―魑魅魍魎跋扈するこの地獄変…エウリュアレは此処に居る!」

 

矢をつがえ、全力で魔力を込めつつ引き絞る。矢は光を放ち、周りに風が巻き起こる。

 

―――む、謎の電波を受信した。なんか空に向けて撃たなきゃいけないきがするー!

 

「『星を射落とす女神の弓矢(アロー・オブ・ザ・エウリュアレー)』!」

 

凄まじいほどの衝撃波と、少しの反動を残して、光の奔流は…

 

空へと消えていった。

 

「…なんで上に撃ったのだ?ご主人。」

 

「…いや、なんか新しい種類の直感が私に空へ撃てと…」

 

「ご主人はニュータイプだったのか?アタシはオールドタイプでいいが。」

 

「…しかし、お主が矢を放った方角は見事に地球のある方向だな。」

 

「やっぱ電波かなー。」

 

「まあいい、ご主人!次はないのか?」

 

「楽しんでるね、キャット。」

 

「うむ!こんなに新しい料理を思い付きそうなものはないぞ!」

 

「…料理とは一体…?まあ、あと三つかな。ではまずはこれ!私の十八番よ!」

 

手に取るのはいつもの『光の剣』。ちょっと詠唱が長いのは難点だけどねー。

 

「魔の力よ、我が思う形を取りて、全ての敵を討ち滅ぼせ!」

 

光の剣へ、詠唱をしつつ魔力を込める。すると剣の中で増幅されて光る!魔力消費が少し多いのはご愛嬌。

 

というわけで皆さんご一緒に。

 

エクス…

 

「『光の剣:限定解放(ソードオブアウローラ)』!」

 

カリバァァァァァァ!

 

さらばゴーレム…。

 

「ビームだ。」

 

「ビームだな。つまりいつものご主人だ。」

 

「なによー、私がビーム狂みたいとでも?」

 

「うむ、そうだろう?」

 

「…えー。」

 

「…まあ、次だ次。」

 

「次はこれ。」

 

かもん!『きしんのまそう』!

 

「…これは…槍か?」

 

「ええ、槍よ。あ、刃には触らないでね。死ぬから。」

 

「…は?」

 

「どういうことだご主人。」

 

「刃にあたると即死するの。この槍。」

 

「…なんと。」

 

「ためしにゴーレムをつつくと…てい。」

 

ドゥゥゥン(即死の入る音)

 

「…ね?」

 

「お、おう。」

 

「…ゴーレムェ…。」

 

「それじゃ、こんな危ないのはしまって、と。次がラストかな。」

 

「…ふむ、以外と少ない…のか?」

 

「まて、サーヴァント的に考えると宝具が十個以上あることになるから十分おかしいんだワン。」

 

「…確かにそうだな。」

 

「さあ、ラストいくわよー!『リボルケイン』!」

 

さりげなく腰に装着しておいたサンライザーの前に右手を置き、リボルケインを出し左手に持ちかえる。

 

「トゥアッ!」

 

そして跳躍、ゴーレムに突き刺し、押し込む!

 

 

「…酷いな、火花が散っているではないか。」

 

「それよりもあれは太陽の力だワン!アタシは嬉しい!」

 

 

必死にゴーレムが逃れようとするが貫通したリボルケインは抜けない。

 

そして、ちょうどいいタイミングで…

 

抜いて、跳びつつ振り向く!そして大きくRを作るように振りつつ腕をXにクロス!

 

そして最後に左手をベルトに、リボルケインを右真横に構えて…

 

ドカーン!

 

うむ、ばっちり。

 

「ふむ、それは…剣か?」

 

「なに?リボルケインは杖ではないのか?」

 

「棒っていう説もあるわね。まあ、一応杖っていうことにしているわ。」

 

「なるほどな。にしても、多彩というか器用貧乏というかなんというか…」

 

「いいと思うんだワン。だってご主人だからな!」

 

「…なるほど。」

 

「なっとくするんだ…。」

 

「…む、そろそろご飯時だな!キャットはご飯を作ってくる!ではな!」

 

「…では、私は仕事でもしようかね。ではまた。」

 

 

 

「………素振りでもしてよう。」

 

 

 

 

↑ここまでエウリュアレ

↓ここからヘラクレス

 

 

 

 

…ヘラクレスだ。

 

今俺たちはステンノ達の家で…まあ酒盛りをしている。

 

その状況なのだが…

 

 

「すてんのぉ!おさけ!おさけもってきてー!」

 

「ちょっと、アタランテ!ぐでんぐでんじゃない!」

 

「うるしゃい!のまにゃきゃこんにゃんうけいれられにゃー!」

 

「あ、アタランテさん耳!猫耳生えてきてます!」

 

「にゃー?…………にゃ、にゃんだこれぇぇぇ!?」

 

「えうりゅあれじゃー!えうりゅあれのしわざじゃー!」

 

「もうえうりゅあれだけでいいとおもうわー。」

 

「イアソンにメディアまで…」

 

「わしいる?わし全能神名乗ってていいん?」

 

「ボコボコにされていたのでノーコメントで。」

 

「ぐふっ。アテナ…わしに厳しくね?」

 

「日頃の行いだと思うわ、あなた。」

 

「ヘラまで…。」

 

「傷つきはしなかったけど吹き飛ばされて即脱落って…すまねえ姐さん、ステンノさん…。」

 

「…いやまあ居ても居なくても変わらなかったからまあいいんじゃないかしら?」

 

「ひでえやステンノさん…。」

 

 

…とまあなかなかに混沌とした状況だ。

 

これのきっかけは先の『ギガントマキア』である。

 

突然宇宙から山以上もある巨人が大挙してやって来て、山を野原を蹂躙していった。

 

オリュンポスの神々は人間の力が必要だという予言のもと人間にも協力を求め、その呼び掛けの元…そこまで多くはない人数が集まった。

 

駿足のアキレウス、竪琴の狩人アタランテ、イオルコスの王イアソン、魔術の女王メディア。そして女神ステンノにメドゥーサ。俺はまあいい。

 

さらにそこにオリュンポス十二神。ギリシア最強の面子といっても過言ではないだろう。

 

だが、結論から言うと…完全敗北だった。

 

十二神は神ではあまりダメージは入らないとはいえ簡単に撃退され、アキレウスは殴り飛ばされて遥か彼方へ吹き飛ばされ、アタランテは弓矢で攻撃するもまともに通らず、イアソンとメディアのコンビネーションも流石の巨人相手ではどうしようもなく撤退、メドゥーサは善戦するも重症を負い、結局五回ほど死んだ俺と超遠距離での狙撃に徹していたステンノも撤退した。

 

そんなこんなで敗北し、撤退したのだが…

 

うむ、まさしく『その時不思議なことが起こった』だった。突然空が光ったと思ったらたまたま平野に集まっていた巨人すべてを光が飲み込み、塵一つ残さず消し飛ばしたのだ。

 

…ああ、ギガントマキアはそれでおしまいだ。一応各地にはゼウスの雷によって巨人は全滅した、と報ぜられたが、各地では『もしやエウリュアレ神の仕業とかでは?(もうエウリュアレのせいでいいんじゃ)』だとか『エウリュアレ神の怒りだ!(それも全部エウリュアレって神のせいなんだ)』とかと囁かれている。それが本当かどうかは…神すらもわからん。

 

ああ、全く。どうしてこうなったのやら…。




凸カレさまでした!

いやはや、いつも通りのエウリュアレでしたね。

そういえばみなさん、アポクリファコラボどうですかね?私はエウリュアレと一緒に延々とスパルタクスとジークフリートを消し飛ばしていました。一発四十万ダメは伊達じゃない。

そしてストーリーも読んでて楽しいですね。みんなかわいいですし。アヴィケプロンとシェイクスピアとジャックの「なる」「ほど」「なー」とか、スパルタクスの「叛逆(おやすみ)」、「叛逆(おはよう)」、「鋼気煌々(こけこっこー)!」とかとか…。うん、スパさんやっぱいいね!

そして我がカルデアにはケイローン先生が単発で二人来ました。ヘラクレスがすごいいたたまれなさそうにしています。


そういえば突然話題は変わるんですけど、ちょっと寝込んでいたときに『デレリュアレ』っていう単語が頭に浮かんだんですよ。
それで寝ているときにはすることもないのでそれを考えてしまってですね…ストーリーも思いついちゃったんですよ。『デレデレなエウリュアレと二人目のマスター』…。
…………うん、反響があったらもしかしたら書くかも?




次回…はまだ未定だ!ははは!それも私のせいだ!はははははは!

それではまた次回です!


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第二一話 悪と願いと封印と

エミヤ「何をしに来た!」

タマモワンコ「続きを投稿します俺!」

エミヤ「(三ヶ月も本編の投稿をしていなかったのに)まだそんなことを!」

タマ「俺なんかのせいで読者が悲しむのは見たくない!読者に笑顔でいてほしいんです!」

タマ「だから見ててください!俺の……投稿!」




というわけでお待たせしましたギリシア編ラストです!


 

 

やあやあ。

 

叛逆(おやすみ)から叛逆(おはよう)まで、圧政に叛逆するエウさんだよー。

 

今はスペースエミヤハウス(命名:タマモキャット)にて四人で重大な話をしている。イントネーションの位置は『エ』だよ。

 

「クーさん。いったいなにがわかったのだ?」

 

「…そうだな。結論を言うと………

 

 

 

 

 

 

この世界は消滅する!」

 

 

「「「な、なんだってー!?」」」

 

 

という状況なのである。まる。

 

これだけではわからないMMR(マガジンミステリー調査班)の諸君も居るだろうし、少し時間を遡って説明しよう。

 

 

~時間はその日の晩御飯終了後~

 

 

 

「ふふふ、どうだご主人にクーさん!このカレーライスの味は!」

 

「もう少し辛くてもいいんじゃないか?」

 

「もう少し甘くていいかなー。」

 

「むう、真逆の事を言われると困るのだな。だがそれを成すのも良妻の仕事よな!」

 

「…辛いものが苦手なのかね?」

 

「というよりは辛すぎるカレーが苦手ね。麻婆豆腐とかは普通に好きだけど、カレーは…こう、子供の頃から食べていたものがそこまで辛くなかったから。」

 

「なるほどな。まあ、食に関しては人それぞれの好みだからな、仕方あるまい。」

 

「そうね。」

 

「古代ギリシアにカレーがあるのかとかそもそもご主人の子供の頃とは一体なにかとかの突っ込みどころは今はおいておこう。それでご主人、結局その左腕はどうするか見当はついたのか?」

 

「んー、一応置換魔術を使えばとりあえずもとの腕に戻すことはできるけど…」

 

「けど?」

 

「多分また欠損したらでてくるわ。」

 

「…一体なんなのだその泥は…」

 

「それは…」

 

 

多分アンリよねー、と言おうとしたその時だった。

 

『おおっと、そこから先は俺に説明させてくれるかい?』

 

「む、何奴!」

 

「うわぁ!?」

 

突然左腕から声がしたと思ったら泥が溢れ出した…だとぅ!?ちょ、左腕が、うでがー!

 

『聞かれたからには名乗らにゃならねぇ!ある時は聖杯の泥、またある時はただの復讐者(アヴェンジャー)…しかしてその正体は!』

 

そして溢れ出した泥が集まり少しずつ形を作っていく。

この時点でキャットは気付いたみたいなのでせっかくならと目配せして二人でネタに走る。

そして、泥が人形になり、目がついて…

 

「…そう!この俺、ア「仮面ライダーだ!」はぁ!?」

 

「出たなRX(ご主人)!だが今回の怪人は怪魔英霊大隊最強の戦士、アンリマユンだ!行けアンリマユン、RX(ご主人)を泥でドロドロに溶かしてやるのだ!」

 

「…え、は?」

 

・アンリ は こんわくしている!

 

「泥ならば、こちらは水だ!はああぁ!」

 

「その時、不思議なことが起こった。

RXの爆発した想いが、その体をバイオライダーへと変身させたのだ!」

 

「いや、そこのじいさんはなにさも当たり前のようにナレーションとして参加してるんすかねぇ!?」

 

「俺は怒りの王子!R、X!バイオ、ライダー!」

 

「ライブマンが、五人に!?」

 

キャットの反応は別の作品(超獣戦隊ライブマン)だし一文字しかかすってないけどまあいいか。

変身なんて言ってはいるが実際はいつもの黒いセーターから水色のセーターに着替えただけだ。

 

「聖杯の泥で全てを汚染し人々を苦しめんとするその野望、俺が打ち砕く!バイオブレード!」

 

バイオライダーの武器の名を呼ぶと同時に右手を左腰に添え、鍔のない直刀を創る。

 

「ちょ、ちょあまってくれ!?」

 

「いくぞ!トゥアッ!」

 

跳躍して一気に懐に潜り込む。もちろん、バイオブレード(仮)は刀身に光るという能力を付与して光らせておく。

 

「まてまてまてまてぇ!?ここで俺を殺しても話が進まねぇだけだぞ!?」

 

必死に止めようとするアンリを無視して、刀身に物体透過と斬ったら数秒の後斬ったものから爆発エフェクトが出るという能力を付与する。よし、これで行ける!

 

「そんなこと、俺が知るか!」

 

「その台詞はRXじゃねえじゃねーか!」

 

「食らえ、ギャバン・ダイナミック!」

 

というわけで真一文字に叩き斬る!

 

「しかもそれ仮面ライダーですらねーじゃねーかあぁぁぁぁぁ!」

 

一閃。だが刀身はアンリをすり抜ける。さて、乗ってくれるかな?

 

「ぐあぁぁぁぁ!く、流石だジライヤ…貴様ならばこの先の敵とも戦っていけるだろう…!」

 

なぜジライヤをチョイスしたのかはわからないけど乗ってはくれた。

 

「貴様の旅路に幸運あれ、されど聖杯には呪いあれぇぇぇ!」

ドカーン

ばたっ、とアンリは畳にに倒れる。

 

「………あくは、ほろびた!」

 

「いや、結局なんだったんだよ。」

 

ねっころがったままでもちゃんとツッコミをいれてくれるアンリ流石。

 

 

 

………………………………………………………………………

 

 

 

 

「…というわけで、みんな大好き聖杯の泥が生まれる原因となった、そう!この俺、アンリだ!」

 

「というわけでアンリマユさんです皆さん心無い拍手をお願いしますー。」

 

「わー(棒)。」

 

「」(無言の拍手)

 

「ひでぇな!?それならいっそシーンとされた方がましだわ!」

 

「で、なんでわざわざこっちに来たの?」

 

「反応すらしてくれない!」

 

「ご主人が聞いているのだ、さっさと答えろまっくろくろすけ。」

 

「泥ですらない!それ煤だから!」

 

「なるほど…この場に足りなかったのはツッコミ役だったのね…。」

 

「」(無言の同意)

 

「おいコラ勝手に俺をツッコミにするな!というかじいさんはなんでさっきから無言なんだよ!」

 

「」(無言の腹パン)

 

「げふっ。」

 

「…あれよ、多分それがやりたかっただけかと。」

 

「」(無言の肯定)

 

「ぐ…貴様が遊戯王ネタに走るのなら俺だって乗ってやる!デュエルだ!暗黒界の力を見せてやらぁ!」

 

「…ふ、ならばBFにて受けてやろう!」

 

「普通に喋るのかよ!まあいい!いくぞ!」

 

「「決闘(デュエル)!」」

 

「…どうしようかこれ。」

 

「思うままにやらせておけばいいとおもうんだ、ワン。」

 

「そうだね。」

 

 

 

………………………………………………………………………

 

 

 

「…三戦三敗とか、やだ、俺って弱すぎ…?」

 

「うむ、ガッチャ、よいデュエルであった。」

 

「ぼこぼこにしておいてよく言うんだワン。」

 

「はぁ…。それで?なんでわざわざ外に出てきたのよ。」

 

「あー、あー。すっかり忘れてたぜ!」

 

「全く。」

 

「エウリュアレよー、お前さんなんてことやらかしてくれやがったんだよぅ!」

 

「…え、私?」

 

「そうだよお前だよ!なんで気まぐれで対界宝具持ち出した上に地球にぶっぱなしてくれましたかねぇ!?」

 

「え、直感だけど。」

 

「くそう、こういう無駄なときにスキルにない直感発動させやがって!お陰さまで地球は救われましたよ!」

 

「む?なら別によかったではないか。ご主人はなにもやらかしてなどはいないとキャットは理解したのだが。」

 

「いやまあ、人間の側からすりゃそうだけどさ…見事にこの先のシナリオをぶち壊してくれやがったんですよ!」

 

「私がシナリオだ!」

 

「一応決まってたんだよ!」

 

「あっはっはっは!シナリオブレイカー!」

 

「ルルブレみたいに言うな!」

 

「…なあ、くろすけよ。」

 

「あー?なんだ生物(ナマモノ)。」

 

「今の口振りから察するに、おまえは未来を知っているのだな?」

 

「あー、まあ知ってるというか作ってるというか…」

 

「…どういうこと、アンリ?」

 

「そもそも、エウリュアレの生きていた世界は冬木の大聖杯によって作り出された平行世界…に近いものだ。」

 

「近いもの?」

 

「ああ。言ってしまえばこの世界は冬木の大聖杯の内部にある空間なわけ。」

 

「いやいやいや、流石の大聖杯でもこれは無理でしょ。」

 

「まー、一度の聖杯戦争だけじゃ無理なんだけどさ?第4次聖杯戦争まで見事に全て失敗してたじゃん?それのせいで無駄に大聖杯に魔力がたまっててさー?そこでたまたまお前さんの願いを受け取っちゃってこうなったわけ。」

 

「…待って。私の願いってどういうこと?」

 

「…………あー、なんだ、まだ思い出してないのか?」

 

「ええ、前世についてはまだ、ね。」

 

「まじかー。うーむ、どうするか…」

 

「待てご主人、前世とはなんのことだ?」

 

「んー、私、転生してこの世界のエウリュアレになったみたいなのよね。だからいろいろ知識があるのよ。」

 

「…なるほど、ご主人の奇行はそれのせいだったのだな。」

 

「奇行って…まあ、そうね。それで?どうするのよ。」

 

「………なら、まあいいか。取り敢えずお前が願ったことだけ教えておく。お前が願ったのは、『二人を守ること』だ。」

 

「…二人?」

 

「ああ。お前は前世…いや、現世か?まあいい。外で聖杯から漏れでた泥に取り込まれて死んだんだが、そのときになぜかお前さんの願いを聖杯が受け取ったんだ。」

 

「…だがまっくろくろすけよ、ご主人が外で生きているときに願ったことなら、その『二人』はここにはいないのかそれかここでまた別人として生きているのではないか?」

 

生物(ナマモノ)、お前本当にバーサーカーか…?まあ、その通りその二人はまだ外で生きているぜ。かなり奇っ怪な人生を歩んじゃいるがな。」

 

「ならばなぜこの世界を作り出してご主人を生かしているのだ?」

 

「そりゃー、まず第一にはエウリュアレの体を作ることさ。エウリュアレの元々の体は聖杯の泥を浴びた時点で消滅しちまってるからな。現世な戻るために体が必要だったのさ。」

 

「ご主人がエウリュアレである必要性は?」

 

「最終的に元の姿になれば誰でもよかったんだが、予想外な事に一番近い形になる存在がエウリュアレだった。それだけだ。最初はメドゥーサになるはずだったんだが。」

 

「私からも質問させてほしい。この世界はどう作っているのかね?」

 

「この世界か?これは英霊の座にあるこの時代の情報を元に作ってるぜ。だから台本通りに行けるはずだったんだが…元々のイレギュラーだったエウリュアレが予想以上におかしくなったからかなり予定とは違っているな。」

 

「なるほど…だいたいわかった。」

 

「クーさん?いったい何がわかったのだ?」

 

 

 

とまあ、こういった感じで冒頭の会話に繋がるわけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……………………………………………………………………

 

 

 

 

 

「…いや、なぜ君が驚くのかね?」

 

「いやほら、雰囲気的に言わなきゃならない気がしたんだが。」

 

「是非もないわね!」

 

「それでクーさん、どういうことなのだ?」

 

「ふむ、よく考えてほしい。この世界は聖杯によってできており、その中心はエウリュアレなわけだ。」

 

「まあ、聞く限りだとそうね。」

 

「そして、今回アンリ君が出てきたのは…外の世界にエウリュアレを出すためだろう?」

 

「…流石じいさん。その通りだ。」

 

「えーっと、どういうことよ、アンリ?」

 

「要するに体を育てる期間は終了ってことだ。本来ならギガントマキアにお前さんが乱入して、そのあとのテュポーンとの戦いで相討ちして退場って流れだったんだが…」

 

「だが?」

 

「お前さんの対界宝具で巨人は消滅!しかもその後のために大気圏外で待機させてたテュポーンに至ってはそれの流れ弾で見事に蒸発しちまったんだよ!いやほんとお前さんおかしいだろ!?ギガントマキアのほうは千歩ぐらい譲っていいとしてもなんでお前さんと同程度で想定して強化してあったテュポーンが余波で溶けるんだよ!おかしいだろ!」

 

「いやー、それほどでも。」

 

「ほめてねぇよ!?だー!もう!」

 

「あっはっはっはっは!流石ご主人だな!略してさすじん!」

 

「そこにtを加えると?」

 

「さつじんだな!つまりご主人は殺人犯だったのか!?見損なったぞご主人!」

 

「確かに自衛のために殺しちゃいるわね。」

 

「ふむ、自衛なら仕方ないな!うむ!」

 

「ほんとお前ら楽しそうだな…。」

 

「にしても、エウリュアレはかなり異常な存在となっているような気がするのだが…どうやって外の世界に出すのかね?」

 

「あー、それは簡単なこった。外の世界で聖杯戦争を起こす。」

 

「待って、聖杯戦争なんか起こしてどうするのよ。」

 

「んなもん魔力回収に決まってんだろ。だいたい三騎分の魔力があればあっちにエウリュアレを召喚して受肉までできる。そのために一旦こっちでエウリュアレを封印する必要があるがな。」

 

「なるほど。では、エウリュアレが封印された後この世界はどうするつもりだ?」

 

「エウリュアレに関わった人間が全員座に登録されるまでは続行するが、終わったら強制終了だな。」

 

「待てまっくろ、あのはちゃめちゃな連中を座に登録するのか!?」

 

「ああ。その方が面白いだろ?」

 

「確かに面白いが…」

 

「ま、そういうことだから安心して外に出てくれ。」

 

「はあ、まあいいけど…元々の私の名前がわかんないんじゃどうしようもないと思うのだけど。」

 

「確かにそうだな。ま、封印されてる間に頑張って思い出すんだな!」

 

「んな適当な…。」

 

「そういうわけだからエウリュアレ、封印するぞー。」

 

「待て、ご主人が封印されるならアタシはどうなる?」

 

「あー、お前さんには外で聖杯戦争…いや、召喚戦争に参加してもらうぜー。頑張ってご主人を召喚するんだな。」

 

「なるほど。よし、ご主人!安心して封印されていてくれ!アタシがしっかりと迎えに行くゆえな!」

 

「あー、ねえ、アンリ。」

 

「あー?なんだ?」

 

「封印に抵抗するから精神力でロールしていい?あ、これキャラシね。」

 

「いや、なんで突然TRPG始めてんだよ…、というかPOW最大値じゃねぇか…。じゃあ、1D100でファンブル出したら失敗な。」

 

「りょーかい。というわけでダイスgo!」

 

カランカラン…

 

「…ご主人、これは…」

 

「ふむ、素晴らしく運がないな君は。」

 

「99…まじか…」

 

「はい、お疲れさん。おとなしく封印されろ。」

 

「おのれダイスの女神ぃぃぃ!」

 

「あっはっはっはー。…………あ、そうだ。」

 

 

 

「ずーっとこっちを見てる『観測者』さんよ、

 

 

もう夢から目覚める時間だぜ?」

 

「は?アンリ、何言ってるの?」

 

「いーや、ただの独り言だ!というわけで楽しい封印ライフを楽しんでこーい!」

 

「いや楽しい封印ライフってなによぉぉぉぉ!?」

 

「またなご主人!すぐ助け出すからなー!」

 

 

 

 

 

 

 

……………………………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

目が、覚める。

 

 

 

いつもの不可思議な夢が終わり、いつもの日常へ戻ってくる。

 

 

 

取り敢えず一言。

 

 

 

「『この世全ての悪(アンリ・マユ)』ってあんなんなのかよ…。」

 

 

まさか自分の人生を狂わせた元凶たる存在があんなのとは…なんというか…うん…。

 

 

 

「シロウ?もう朝ですよ?」

 

「…ああ、セラか。おはよう。」

 

「おはようございます。もう朝ご飯もできますから、着替えてくださいね。」

 

「りょーかい。」

 

 

………うん、いつも通りの朝だ。さて、考え事もほどほどに着替えるか。

 

 

にしても、変な夢だった。なんでかアンリ・マユは俺のことを『観測者』って呼んでたし。

 

 

………待てよ?観測ってことはあれは俺の夢なんかではなくて現実なんじゃないか?

 

「…まずいな。」

 

そうなると…召喚戦争とやらがこの冬木で起きるのかもしれない。

 

「…なら、被害がでる前に止めないとな。」

 

よし、朝ご飯の時に皆に話してみるか。

 

 

「シロウー、ご飯だよー。」

 

「わかったリズ。先に行っててくれ。」

 

「わかった。」

 

 

変なことにならなきゃいいんだがな…。

 

 

 

 




というわけでギリシア編終わり!閉廷!

ちなみに番外ぐだぐだ編はパラレルワールドで、分岐点はフォーマルハウトに送られるか否かだったりします。それ以外だとぐだぐだ行きです。多分こっちが毎週日曜日の放送であっちがTVスペシャル。

次回からは…冬木編でございます。さあ、エウリュアレ無双だひゃっはー!

そういえば三周年福袋、エクストラを回したんですが…天草式サリエリ祭りゴルゴーン添えでした。無事サリエリは宝具5になったのでうれしいです。しかもゴルゴーンまで!あとはランサーメドゥーサだけだひゃっはぁぁぁぁぁぁ!


というわけでこれからも英エウをよろしくです!

それではごきげんよう!


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記念番外編 ぐだぐだギリシア神話!そのいち!

どうもお久しぶりです、タマモワンコです。
1ヶ月も間が空いてしまい本当に申し訳ありませんでした…というかいまだに本編はまだです。
どうも筆が進まず完成しないといった状況なのです。

とまあ謝罪はここまでにしておいて、なんと英雄を目指したエウリュアレ、遂に10万UAを突破しました!こんな駄文がここまでこれたのも皆さんのお陰です!
というわけでして今回から何話か(具体的には本編次話が書き上がるまで)はぐだぐだしようかとおもいます。

・読む上での注意
ぐだぐだギリシア神話編は本編世界とは平行世界的なナニカです。本編とは基本的に干渉しあうことはない…はずです。
戦闘シーンは無しです。FGOの戦闘みたいなものとでも。
ぐだぐだイベ恒例の名前ネタをやるために台本形式擬きとなっています。ご了承ください。

では番外、どうぞ!


 

 

―――人理継続保障機関 フィニス・カルデア。

 

それは未来を観測し、保障する機関である。

 

そのカルデア、そして人類史に対しビーストは人理焼却を始動、それに対しカルデアはグランドオーダーを発令、人類史を取り戻すべく戦った。

 

そしてカルデア、そして人類最後のマスター『藤村立香(ふじむらりつか)』と英霊達はビーストによる人理焼却の企みを阻止し、無事人類史を守り通したのであった!

 

これは、そのマスターの藤村立香を巻き込むかなりぐだぐだなお話である!

 

 

………………………………………………………………………

 

 

カルデアの唯一のマスター藤村立香の部屋、通称『マイルーム』。別名屯所、ローマ、etc…

そこで俺、立香と信長、沖田、茶々はのんびりとお茶を飲んでいた。

 

ノッブ「……そういえばわし、昨日変な夢を見たんじゃよ。なんかわしと沖田が聖杯戦争に召喚される夢なんじゃけど…」

 

おき太「あー、エウちゃんですね?わたしも同じ夢を見ましたねー。」

 

立香「エウちゃん?沖田さんそれ誰?」

 

おき太「エウリュアレさんです。ほら、カルデアにもいるじゃないですかアーチャーの。」

 

立香「うん、確かにいるけど…夢?もしかしてハリエットって名前だったりしなかった?」

 

この前の不思議な事件(虚月館殺人事件)がまだ続いているのならまたあっちに呼ばれるかもしれないかな?

 

おき太「いえ、ちゃんとエウリュアレさんでしたよ?」

 

立香「そっかー。」

 

…ジュリエットに会えないのは少し残念かな…。あのあとあの二人がどうなったかすごい気になる。

 

そういえばあれ(虚月館殺人事件)の後辺りからステンノ様にちょくちょくランチに誘われたりゲームに誘われたりするようになったんだけとどうしたんだろう…。まあ、いっか。

 

茶々「それでそれで!?伯母上、どんな夢だったの?」

 

ノッブ「あー、なんじゃ?沖田と食堂のアーチャーと二丁拳銃の海賊を足して三を掛けてメドゥーサに流し込んだようなエウリュアレがギリシアで起きた聖杯戦争で無双する話じゃったわ。」

 

茶々「あはははは!なにそれ、茶々大爆笑なんだけど!」

 

立香「それ本当にエウリュアレなの…?」

 

おき太「まあ、夢ですしねー。こういうぶっ飛んだ内容なら楽しくみられますし別にいいんじゃないですか?エウリュアレさんには悪いですけど。」

 

ノッブ「どこぞのゆめにっきとか色々としんどいからのう。というかあれ3D化しとるとかわし初めて知ったんじゃが。なんじゃDDって。」

 

おき太「そのあたりはインディーズゲームですからつっこんじゃだめなんじゃないですかね?」

 

立香「モノ子とか完全に敵キャラになってたもんね、あれ。」

 

茶々「んー、茶々には何を話しているのかよくわからん!」

 

おき太「あー、まあ、そうですよね。ゲームの話ですし。」

 

ノッブ「…そういえば沖田。」

 

おき太「なんですか?」

 

ノッブ「…わしらってたしかカルデアから退去せんかったか?そもそもカルデアって…」

 

おき太「いつものことじゃないですか。あ、ノッブその煎餅とってください。」

 

茶々「いつものことで済ませていいとは妾は思わないんだけど!?」

 

立香「あはははは…カルデアだとよくあることだから仕方ないよ…。」

 

茶々「立香、そなたはこの環境に毒されすぎだと思うんだけど!?」

 

立香「んー、そうかもねー。あ、ノッブその団子取って?」

 

茶々「まさかのマスターが一番毒されてる!?」

 

そんな感じでぐだぐだと話していたときであった。

 

 

ビー ビー ビー ビー

 

と、カルデア内に警報が鳴り響いた。そして

 

ドガァン!

 

と、部屋のドアが開かれた。

 

ヒッジ「沖田ァ!立香ァ!敵襲だ!新撰組、出るぞ!」

 

おき太「土方さん、それ自動ドアなので自分の手でこじ開けないでください!?」

 

ヒッジ「あぁ?ああ、わりぃ。それよりも敵襲だ!屯所各地で他所のノブノブ鳴く奴が騒いでやがる!」

 

ノッブ「…これはまた聖杯かのぅ?」

 

おき太「ですねぇ。次はなにをやらかしたんですか、ノッブ?」

 

ノッブ「わ、わしじゃないわ!」

 

おき太「どうせまた血縁者でしょ…。」

 

ノッブ「違うし!わし違うし!」

 

そんな感じでやっぱりぐだぐだと話していると…

 

ダヴィンチ『…立香君!緊急事態だ!また特異点が発見されたから管制室に来てくれ!』

 

とダヴィンチちゃんからのお呼びがかかる。

 

おき太「…よし、じゃあ行こっか。」

 

茶々「んー、茶々は最近の周回で大変だからパスー。」

 

ノッブ「わしは茶を飲みたいからパスじゃ!」

 

おき太「なにいってんですか、行きますよノッブ。」

 

ノッブ「やめろー!離すのじゃ沖田ぁぁぁ!」

 

 

 

 

 

~カルデア管制室~

 

 

ダヴィンチ「うん、またぐだぐだ粒子が観測されたんだ。」

 

マシュ「ダヴィンチちゃん、もう少し説明を…」

 

ダヴィンチ「嫌だね!なんなんだあの粒子は!いくら真面目にこっちが観測しても全部お釈迦になるとかやってられないね!」

 

マシュ「えっと…具体的にわかっていることは、特異点が紀元前1210年のギリシャにあることと、ぐだぐだ粒子が観測されていること、聖杯の存在がほぼ確定していること、カルデアがちびノブによって襲撃を受けていること、そして魔神柱の反応はないことです、先輩。カルデア内のちびノブはサーヴァントの皆さんに対処してもらっています。」

 

立香「了解、ありがとうマシュ。」

 

ヒッジ「ぎりしゃ…ってのは何国にある土地だ、沖田。」

 

おき太「土方さん、ギリシャは日本じゃなくてヨーロッパです。海外ですよ。」

 

ノッブ「うむ、ならばわしの血縁者は関係無いじゃろうな!だってギリシャじゃし!」

 

立香「そうだといいねノッブ。」

 

ノッブ「な、立香お主、まだ疑っとるな!?ひどくね!?」

 

立香「にしてもマシュ、紀元前1210年って…何の頃の時代なの?」

 

マシュ「えっとですね…あ、アキレウスさんとヘクトールさんが戦ったトロイア戦争の二十年後ですね。つまりギリシア神話の時代です。」

 

立香「ギリシア神話かー。そうなるとステンノ様とかがいるのかな?」

 

マシュ「そうですね…えっと、その時期だと亡くなられてしまっているかもしれません。」

 

立香「そっかー。」

 

うーん、ちょっと残念…じゃないか。カルデアに居るしね。

 

マシュ「あ、そうです先輩、メドゥーサさんに今回の特異点解決に参加してもらってはいかがでしょうか?メドゥーサさんならギリシャのこともわかるかもしれませんし。」

 

立香「なるほど!なら来てもらおうかな。ダヴィンチちゃん館内放送貸してー。」

 

ダヴィンチ「あいよ。」

 

立香「ありがとう。『あー、あー。アナさん、ギリシャの特異点解決に参加して欲しいので管制室までお願いしますー。』」

 

ダヴィンチ「なんて適当な呼び出しかたなんだろう…。」

 

ノッブ「まあほら、ぐだぐだじゃし。」

 

おき太「是非もないんですかね?」

 

ノッブ「それわしの台詞じゃ沖田ァ!」

 

ヒッジ「なあ盾っ娘、ぎりしゃの沢庵はうめぇのか?」

 

マシュ「えっと…多分ギリシャには沢庵はないかと…。」

 

 

 

…………………………………………………………………

 

 

二十分後、アナさんが何かを引きずって管制室へと到着した。

 

 

アナ「マスター、少し遅れてしまいすいませんでした。」

 

立香「大丈夫だよアナさん。それで…なにを引きずってるの?」

 

アナ「これですか?通路に未来の私っぽいのが転がっていたので引きずってきました。」

 

…うん、いつも通りの服…じゃなくてエウリュアレ様っぽくかつロングスカートな服を着たメドゥーサさんだこれ!?

 

ノッブ「ひぇっ、流石女神、容赦がないのぅ。」

 

おき太「そうですか?通路に転がってたなら別に引きずられても文句は言えないと思いますけど。私もよく近藤さんにやられましたし。」

 

ヒッジ「そうだな。」

 

マシュ「…新撰組って凄いんですね…。」

 

ダヴィンチ「うん、多分新撰組はそんな所じゃない…と思うんだ。」

 

立香「まあ、とりあえず起こそうか。おーい、メドゥーサさーん。起きてー。」

 

メドゥーサ?「むにゃむにゃ…はっ、此処は誰、私は何処!?」

 

立香「何寝ぼけてるのメドゥーサさん…。此処はカルデアで、貴女はメドゥーサですよ?」

 

メドゥーサ「メドゥーサ…?ああ…はい、そうでした。有難うございます。それで、貴女達は…?」

 

ノッブ「うーむ、どうも記憶が曖昧になってるようじゃの?」

 

メドゥーサ「ええ…あまり、思い出せないというか…。」

 

ダヴィンチ「…あれ?おかしいな。」

 

マシュ「どうしたんですか、ダヴィンチちゃん。」

 

ダヴィンチ「いや、メドゥーサなんだけど…どうやら霊基が変わっててクラスがセイバーになってるんだ。」

 

立香「セイバーに?でもメドゥーサさんにセイバー適性は…」

 

ダヴィンチ「まあ、ほぼ確実に無いね。つまり、聖杯のせいかもしれないかな。」

 

メドゥーサ「…えっと、私はセイバー、なんですか?」

 

ダヴィンチ「ああ。それは確実だね。なにか剣とかは持ってないかい?」

 

メドゥーサ「剣…?あ、こんなものならありますけど…」

 

そういいながら、メドゥーサは一振りの日本刀を実体化させる。

 

ダヴィンチ「…日本刀だね。」

 

メドゥーサ「日本刀ですね。」

 

ダヴィンチ「…うん、訳がわからないよ!なんでギリシャの女神のメドゥーサが日本刀を持ってるんだい?」

 

ノッブ「まあ、十中八九聖杯のせいじゃろ。とりあえずさっさと行かぬか?いい加減待ちくたびれたんじゃが。」

 

立香「そうだね。それにここでぐだぐだ話してても何にもならないし。」

 

ダヴィンチ「…わかった。特異点に向かうのはこの五人で良いのかい?」

 

立香「うん、それでいいよ。」

 

正直これ以上増えてもどうしようもないし。

 

アナ「…あ。」

 

立香「ん?どうしたのアナさん?」

 

アナ「えっと…姉様達からの頼み事があるのを忘れていて…」

 

立香「…うん、なら仕方ない。ステンノ様とエウリュアレ様の頼み事の方が優先だからね!土方さん、沖田さん、ノッブ、メドゥーサさんの四人で行ってくるよ。」

 

ダヴィンチ「了解だ。じゃあコフィンに入ってくれたまえ!」

 

マシュ「先輩、私は管制室からマシュっと支援させていただきますね!」

 

ダヴィンチ「うん、お願いね!それじゃ、レッツゴー!」

 

「「「おぉー!」」」

 

 

 

 

…………………………………………………………………

 

 

 

~地点A:イオルコス近郊 その1~

 

 

立香「…うん、無事にレイシフトできたね。みんな、大丈夫?」

 

おき太「はい!沖田さんは無事ですとも!まだ血も吐いてません!」

 

ノッブ「わしも大丈夫じゃー。」

 

ヒッジ「おまえら、他人の心配する暇があるなら警戒しろ。敵地だぞここは。」

 

立香「確かに土方さんの言うとおりだね。…あれ?メドゥーサさんは?」

 

ふと姿の見えないメドゥーサさんを探すと

 

 

メドゥーサ「………助けてくださぁ~い。」

 

 

ノッブ「…うむ?どこかから声が…」

 

 

メドゥーサ「………なんか穴の中なんですー。」

 

…と、なぜか空いている穴の中から声がした。

 

 

立香「…土方さん、お願いしていいですか?」

 

ヒッジ「わかった。おら、手ェだせ。」

 

メドゥーサ「ありがとうございます…。…うう、なぜ私だけ穴の上に…。」

 

おき太「ありゃー、メドゥーサさんは既にぐだぐだ粒子に毒されちゃってるんですかね?」

 

メドゥーサ「そんなぁ…。」

 

よくネットで見る『ort』のポーズをするメドゥーサさん。これはぐだぐだですねぇ。

 

ノッブ「それで、ここは一体どこなんじゃ?」

 

立香「ダヴィンチちゃんならわかるかも…あれ、通信が繋がらない…」

 

おき太「まーた通信障害ですか?」

 

立香「みたいだね。」

 

メドゥーサ「…あの、マスター。遠くになんか大勢の軍勢が見えるんですが。」

 

立香「え?」

 

 

 

 

 

イアソン王「なあ…なんで俺はここに居るんだ?」

 

メディア女王「どうせ聖杯か魔神柱でしょう。」

 

リリィ王女「かなりしっかりと言い切るんですね…。」

 

メディア女王「だってこれ三回目よ!?いい加減にしてほしいわよ!」

 

イアソン王「というかこのへんな生き物はなんなんだ?」

 

ギリシアチビノブ「ノッブ!」

 

メディア女王「…だそうよ。」

 

イアソン王「なんだよそれ…。」

 

 

遠くで言い争っている(?)のはメディアとメディアリリィ、それとオケアノスにて戦ったイアソンだった。

 

 

立香「…うん、ぐだぐだだね。」

 

ノッブ「ぐだぐだじゃな。」

 

イアソン王「…ん?お前は確か…?」

 

メディア女王「あぁ…またなのね…。」

 

立香「またみたいですね。」

 

イアソン王「おい、何がだ?」

 

メディア女王「毎回毎回召喚されては倒されてるのよ、こいつに。」

 

立香「毎回仕方なく…。」

 

イアソン王「ふうん…よし!なら倒すか!いくぞメディア!」

 

メディア女王「はあ!?なんでよ!」

 

リリィ王女「わかりました!行きましょう、イアソン様!」

 

メディア女王「白歴史の私まで!?ああもう!」

 

ノッブ「なんじゃ、戦闘か?」

 

立香「みたい!ノッブと土方さんはちびノブの掃討をお願い!沖田さんとメドゥーサさんはイアソン達を倒すよ!」

 

ノッブ「了解じゃ!いくぞ土方…っていないじゃとぉ!?」

 

おき太「土方さんならもう突撃しました!」

 

ノッブ「あのバカ!」

 

メドゥーサ「マスター、私たちも行きましょう。」

 

立香「うん!」

 

 

―戦闘―

 

サポート枠

沖田(セイバー)Lv.90

メドゥーサ(セイバー)Lv.50 スキル3未解放

ステータスは後書き

 

wave1ギリシアチビノブ(ランサー)×2

wave2ギリシアチビノブ×3

wave3イアソン王(ライダー)、メディア女王(キャスター)、リリィ王女(キャスター)

リリィのみ消滅演出、他二人は撤退演出

 

―戦闘終了―

 

 

Now loading…

 

 

 

ガキィン!

 

リリィ王女「きゃあ!」

 

イアソン王「な、小さい方のメディア!」

 

リリィ王女「ごめんなさい、イアソン様…お先に失礼します…。」

シュイーン←消滅するときの音

 

メディア女王「くっ、不味いわよイアソン!へんな生物もほぼ壊滅したわ!」

 

立香「よし、このままならいけるよ!」

 

イアソン王「仕方ない…メディア、宝具を使うから手伝え!」

 

メディア女王「ああもう!どうとでもなりなさい!」

 

おき太「不味いですマスター!敵宝具、来ます!」

 

イアソン王「来い、我が船の元に集いし英雄達よ!『荒波越えし英雄の船(レジェンド・オブ・アルゴノーツ)』!」

 

宝具の名前をイアソンが叫ぶと同時に世界が塗り替えられていく。

 

ノッブ「な、固有結界じゃとぉ!?」

 

ヒッジ「…あぁ?…ここは、船の上か?でけぇ船だな。」

 

メドゥーサ「これはアルゴノーツ…なんだか懐かしい感じです。」

 

イアソン王「でかいのは当たり前だ!これはギリシアの海を旅した最強の英雄が集いし船だからな!といってもまあ、俺だけじゃあこの宝具は発動できないんだがな。」

 

ノッブ「なんじゃと…?まさか!」

 

立香「あれか、『王の軍勢』と同じ類い!?」

 

イアソン王「さあこい、この船にて共に旅した英雄よ!主にヘラクレス!」

 

 

メレアセタンタ「…あー、すまねぇが恐らくお前さんの望みの人間は来ないと思うぜ。」

 

メディア女王「…なるほど、また貴方達なのね…。」

 

エミヤテーテース「ああ、残念な事にな。にしても私などがヘラクレスの親友の名を騙るのはどうかと思うのだが。」

 

謎のティーピュスX「それを言うならなぜ私が舵取りなのはどうでしょうか。」

 

イアソン王「ええい、そんなことはどうでもいい!かかれぇい!」

 

おき太「敵来ます!」

 

立香「ぱっぱとやっつけちゃおー!」

 

ノッブ「ええい、ノリがぐだぐだすぎじゃぞ!」

 

 

―戦闘―

 

サポート枠

信長Lv.80

沖田Lv.90

土方Lv.90

メドゥーサLv.60 スキル3未解放

 

wave1 ギリシアチビノブ×2、謎のティーピュスX(アサシン)

wave2ギリシアチビノブ、エミヤテーテース(アーチャー)、メレアセタンタ(ランサー)

wave3ギリシアデカノブ、イアソン王(ライダー)、メディア女王(キャスター)

 

 

―戦闘終了―

 

Now loading…

 

 

エミヤテーテース「ぐっ、すまないイアソン。私達では倒せないようだ…。」

シュイーン

 

メレアセタンタ「はぁ…いい加減幼名はやめてほしいんだがよ。」

シュイーン

 

謎のティーピュスX「なぜ私が舵取り…え?もっとしっかりと国の舵を取るべきだった?…なるほど…無念!」

シュイーン

 

メディア女王「…駄目だったわね。」

 

イアソン王「…だな。あー、こうなるならやめときゃ良かったか?」

 

メディア女王「でもまあ、楽しめたからいいわ。それじゃ、先に行くわね。イアソン。」

シュイーン

 

イアソン王「…全く。ああ、固有結界も消えちまったか…。くそっ。」

 

ノッブ「残ったのはお前だけじゃが…わしが手を下すまでもないようじゃの。」

 

イアソン王「ああ。…おい、人類最後のマスター。」

 

立香「…なんだい?」

 

イアソン王「西へ向かえ。西にある小屋にサーヴァントが居るはずだ。」

 

立香「わかった。ありがとう、イアソン。」

 

イアソン王「ふん。勝者が敗者に礼などするな。じゃあな。また機会があれば会おう。」

シュイーン

 

立香「うん、またね…。」

 

おき太「…さて!では言われた通り西に行ってみましょうか!鬼が出るか蛇が出るか!」

 

メドゥーサ「できれば蛇はやめてほしいですね。」

 

立香「それじゃ、レッツゴー!」

 

 

立香達の旅は始まったばかりだ!

 

To be continued…(続く!)

 

 




というわけで番外でした。ううむ、ぐだぐだできているかかなり心配です。

予定ではあと三話程度になるかなぁ、とか。

というわけで一体誰なのか皆目検討もつかないセイバーメドゥーサさんのステータスFGO式です。

メドゥーサ

クラス:セイバー
星4
HP:10046
ATK:11980
属性:混沌・善・地

バスター一枚
アーツ二枚
クイック二枚

宝具:???(ぐだぐだギリシア神話ストーリークリアまたはイベント終了で解放)
属性:Quick
敵単体に超大ダメージ+防御をダウン

スキル
skill1縮地A+
quickアップ+回避1ターン
skill2不死身の女神EX
ガッツ付与(5000回復)+HP回復+弱体解除
skill3???

クラススキル
対魔力A++
騎乗D
神性B
外なる神EX


…かなり適当な気もするけどまあいいや。

そういえば、うちのカルデアが新撰組になりました。土方さん一人に対して沖田さんが三人来るという事件。無事沖田さんは主力入りしました。

というわけで短いですがまた次回!


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記念番外編 ぐだぐだギリシア神話!そのに!

―――――私は、戦った。
―――――家族を、友を、全てを守るために。
―――――その『果て』が、残酷な(優しい)ものと知りながら。

『回収された手記より』











ノッブ「…なんじゃいまの。」

おき太「どうせいつもの発作でしょう。ほっときましょう。」

ノッブ「そっかー。」




 

 

 

 

 

 

ぐぅぅぅだぐだギリシア神話ぁ!前回のあらすじ!

 

さらばイアソン王!また会う日まで!

 

 

 

 

 

~地点B:謎の小屋X~

 

 

イアソン達を倒してから西へ西へと歩き続けたが、いつまでもどこまでも平原が広がるばかりであった。まる。

 

 

ノッブ「なんじゃこのステージの適当な名前は。」

 

おき太「多分アルトリアさんリスペクトなんじゃないですかね?」

 

ノッブ「適当じゃのー。…む?」

 

おき太「どうしたんですかノッブ?馬糞でも踏みましたか?」

 

ノッブ「んなわけないわ!あそこ見てみるんじゃあそこ!」

 

そう言ってノッブが地平線を指差す。別になにも…

 

立香「…あ、なんかある。」

 

メドゥーサ「やっとこのコピペして嵩増ししてある平原フィールドから脱出できるんですね…。」

 

ヒッジ「…んで、どうする。奇襲なら沖田に任せるべきだと思うが。」

 

おき太「なんで戦闘前提なんですか土方さん!?」

 

ヒッジ「んなもんサーヴァントならどうやっても戦うしかねぇんだろう?なら奇襲でもかけて少しでも優位に持ってくべきじゃあねぇか?というわけで沖田、手頃な奴にあの魔剣ぶっぱなして逝ってこい。」

 

おき太「字がおかしくないですか!?」

 

立香「…うん、土方さんの意見ももっともだね。よし、沖田さんゴー!奇襲が成功したら僕たちも突入するから!」

 

おき太「あー!もういいですよやけっぱちですよ!私が新撰組ですともぉぉ!」

 

 

そう沖田さんは叫びながら小屋へ突撃していった。そして…

 

おき太「こんにちは、氏ね!『無明三段突き』!」

 

?????「ぐあぁぁぁぁぁぁ!?」

 

キ????「ライダーが死んだ!」

 

ア?????「この人でなし!」

 

立香「よし、突撃!ゴーゴーゴー!」

 

ヒッジ「御用改め!新撰組だ!」

 

ノッブ「いいやわしらは織田軍じゃ!」

 

メドゥーサ「え、えっと地球連邦軍だ!」

 

立香「なぜ地球連邦!?」

 

 

韋駄天小僧 アキレウス「ぐう…あいつの剣には神性の欠片もないはず…なのになぜ…!?」

 

おき太「だってほら、FGOですし。」

 

韋駄天小僧 アキレウス「なん…だと!?というか俺の出番これだけかよ!?くそっ、FGOに不幸あれ、聖杯に呪いあれぇぇぇ!」

シュイーン

 

キャス(アタ)ランテ「アキレウスが死んだか…だがあいつはギリシア英霊四天王の中でも最弱…」

 

アチャ(ヘラ)クレス「アタランテ、貴女までネタに走らないで欲しい。」

 

キャスランテ「だがなヘラクレス!私のクラスがキャスターでしかも弓じゃなくて琴しかないのだぞ!?これでどう戦えと!」

 

アチャクレス「いえ、我々の先の時代に音によって敵を切り裂く弓使いが居ると聞いたことがあります。貴女ならできるのでは?」

 

キャスランテ「できるか!」

 

ノッブ「…うむ、ぐだぐだじゃな。」

 

立香「ぐだぐだとはいったい、うごご…。」

 

ヒッジ「んなこたぁどうでもいい!戦闘だ!」

 

立香「さあ、戦いだ!」

 

メドゥーサ「何処のサイバトロン戦士ですか私たちは…。」

 

おき太「まだ病弱が発動しないやったー!…こふっ。」

 

ノッブ「沖田も死んだ!」

 

メドゥーサ「この人でなし!」

 

 

―戦闘―

 

サポート枠

信長Lv.80

土方Lv.90

メドゥーサLv.65スキル3未解放

 

wave1ギリシアチビノブ(アーチャー)×3→攻撃のみ

wave2ヘラクレス(アーチャー)、アタランテ(キャスター)

ヘラクレス→攻撃(弓)、勇猛、心眼、戦闘続行

宝具:射殺す百頭(ナインライブズ)

自身に無敵貫通付与、敵単体に超強力な攻撃+防御ダウン

アタランテ→攻撃(琴で殴る)、治療の竪琴、音楽を奏でる(全体攻撃アップ)

宝具:野生の唄

味方全体のHP回復+攻撃アップ+回避付与(1ターン)

 

 

―戦闘終了―

 

 

Now loading…

 

 

 

 

アチャクレス「なるほど…人類史を救ったマスターとはこれほどなのですか…。」

 

キャスランテ「せめて弓があれば…。」

 

アチャクレス「そもそもアタランテ、別に弓ならこの小屋にいくつもあるのだからそれを使えば良かったのではないのですか?」

 

キャスランテ「…。」

 

アチャクレス「アタランテ?」

 

キャスランテ「べ、別にこいつになら徒競走で負けてもいいかなとか思ったわけでは断じてないぞ!本当だからな!」

 

アチャクレス「…。」アタマカカエ

 

ノッブ「なんじゃ、絆レベルがまだ召喚もしとらんのにカンストしとるんじゃが。バグかの?」

 

メドゥーサ「詫び石はよ!」

 

おき太「ぐだぐだすぎ…こふっ。」

 

立香「えっと…うん!じゃあまた今度、味方として弓も見せてくれると嬉しいかな!」

 

キャスランテ「…!ふ、ふん。いいとも、私の力を次は見せてやる!ではな!」

シュイーン

 

ノッブ「うーむ、もうツンデレキャラはツインテだけで間に合っとるし、これアタランテ好きなマスターに怒られるんじゃないかの?」

 

メドゥーサ「あー、まあこれは二次創作なのでそういうことです。はい。」

 

おき太「こんなんでいいんでしょうか…。」

 

アチャクレス「…さて、確か…立香で合っていますか?」

 

立香「はい!藤村立香です!」

 

アチャクレス「藤村…何処かで聞いたことがあるような気もしますが良いでしょう。立香、この特異点の中心はここからさらに西にある『形なき島』です。そこにこの特異点の核たる聖杯があります。」

 

立香「ほんとうですか!?」

 

アチャクレス「はい。恐らくそこにいるサーヴァントは手強いでしょうが、貴方達ならば打ち勝つことが出来るでしょう。期待していますよ、立香。」

 

立香「はい!頑張りますとも!」

 

アチャクレス「うむ。それではまたいつか会いましょう。」

シュイーン

 

ヒッジ「…今の大男、()()()()()()()()()()()()()()()な。」

 

おき太「…え?」

 

メドゥーサ「そうですね…。宝具も『射殺す百頭(ナインライブズ)』しか使いませんでしたし。それに『十三の試練(ゴッドハンド)』もありませんでした。元々戦うつもりはなかったのかもしれませんね。」

 

ノッブ「うむ、手加減してくれてもギリギリとか大英雄恐ろしすぎじゃな!え?宝具がひとつなのはFGOの仕様?いやほら、ネロ祭とかアガルタの例とかあるし?」

 

立香「そうだね。とりあえず今は手加減してくれたことを感謝しておこう。…よし!それじゃあ西へ向かおうか!」

 

ノッブ「おー。」

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

~地点C:何もない平原~

 

 

ノッブ「…。」

 

おき太「…。」

 

ヒッジ「…。」

 

立香「…。」

 

メドゥーサ「…本当に何もありませんね…。」

 

ノッブ「いや、何もないとかそういう次元の話じゃないと思うんじゃが!まだドラクエの平原の方が物があるぞ!?木の一本もはえとらんとかおかしいじゃろ!」

 

おき太「いい加減に飽きてきますね…。なんというかひたすらにロードランナーをしているかのような感覚ですねこれ。」

 

立香「歩き疲れた…というかカルデアとの通信は未だに通じないし…。」

 

ヒッジ「…おい、お前ら。剣を構えろ。真っ正面に敵だ。」

 

ノッブ「なんじゃと!?うむむ…うむ、敵サーヴァント三騎にちびノブが多数じゃ!」

 

立香「誰かわかる!?」

 

ノッブ「あれは…」

 

ダビデウス「やあやあやあアビジャグたち!元気かい?」

 

アテナ(アルテ)ミス「私がアテナ役とか面白くないかしら、ダーリン?……あ、そっか、今回はダーリンはお休みなんだった…。アテナにはダーリンいないし。」

 

頭の上の熊の人形『今回は休みですヤッター!』とかかれた紙を持っている

 

ヘステ(ブーデ)ィカ「あははは、アタシなんかが竈の神様でいいのかな?どちらかというとエミヤとかの方が…」

 

ダビデウス「いや、彼はどちらかというと料理の神様じゃないかな?」

 

アテナミス「紅い弓兵…一体何ミヤなの…!?」

 

ヘスティカ「いや、エミヤじゃない…?」

 

ダビデウス「だろうね!」

 

ノッブ「あー、漫才しとるとこ悪いんじゃが戦うんでいいのか?」

 

ダビデウス「ああ、そうだね。彼女の頼みだからね。君たちを倒させてもらうよ。」

 

おき太「ええい、またアーチャーですか!面倒ですねぇ!」

 

メドゥーサ「ですがどうやら三人とも聖杯によって神性を付与されているようです!」

 

ノッブ「なるほど!ならばわしの出番じゃな!立香、指示を頼むぞ!土方は援護をせい!沖田はそこら辺で倒れておれ!」

 

立香「みんな、行くよ!」

 

ダビデウス「ふふふ、彼女があの旗を使えないなら勝てるだろうさ!さあ、戦おう!」

 

メドゥーサ「総員戦闘可能!提督、ご命令をどうぞ!」

 

立香「だから連邦じゃないよ!?」

 

 

 

 

―戦闘―

 

サポート

沖田 Lv.90

信長 Lv.90

土方 Lv.90

メドゥーサ Lv.65 第三スキル未解放

 

wave1

ギリシアメカノブ(アーチャー)×3

攻撃モーションはビーム

wave2

シルバーギリシアメカノブ(アーチャー)×2 ゴールデンギリシアメカノブ(ライダー)

wave3ダビデウス(ランサー) アテナミス(ランサー) ヘスティカ(キャスター)

三人とも行動は通常と同じ。

 

 

―戦闘終了―

 

Now loading…

 

 

 

 

ノッブ「ノブァァァァァァァ!?」

ドカーン

 

おき太「ノッブが死んだ!」

 

メドゥーサ「この人でなしぃ!」

 

ノッブ「死んどらんわ!というかなんでランサーなんじゃ!?お主らアーチャーとしての誇りはどうした!」

 

アテナミス「え、だって今回ダーリン居ないし。」

 

ノッブ「ぐ、ううむ、な、ならばダビデは!」

 

ダビデ「ふふ、信長だったかな?」

 

ノッブ「う、うむ。そうじゃが。」

 

ダビデ「僕は必要とあらば誇りも捨てるよ。だって…

 

 

女性は!誇りじゃ!墜とせないからね!」

 

 

ヘスティカ「…えー。」

 

立香「とりあえずランサーだし沖田さんゴー!」

 

おき太「我がワープ剣を見るがいい!てーい!」

 

ダビデウス「おっとぉ!?」

 

アテナミス「きゃあ!?」

 

ヘスティカ「うわあっ!」

 

おき太「くっ、ダビデは仕留め損ねましたか…。」

 

アテナミス「あー、ごめんねアテナー。ダーリン今いくわねー。」

シュイーン

 

ヘスティカ「くっ、ごめんなさいヘスティア神、そこまで活躍できませんでした…。」

シュイーン

 

ダビデウス「ふっ、流石は僕。そしてゼウスだね!初見殺しのワープソードだって回避できるのさ!」

 

メドゥーサ「…ゼウス?」

 

ダビデウス「そうさ!そしてそこのエウリュアレは今は旗を使えないからね!僕に勝てる存在なんていないのさ!」

 

メドゥーサ「エウ、リュアレ…。ああ、そうか。」

 

立香「え、メドゥーサがエウリュアレってどう…」

 

そのとき。

 

メドゥーサ「てりゃー!」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

…うん、剣がいーっぱいだぁ。

 

立香「…いや!なんでさ!?」

 

ダビデウス「うわわわわわわ!?剣!?剣が飛んでくるとかどんなUBWだい!?」

 

エウリュアレ「ええ…思い出したわ。これが私の魔術が一つ…『創庫魔術(そうこまじゅつ)』!」

 

ノッブ「いや、倉庫ってしまったものを打ち出すカタパルトじゃないと思うんじゃが!?」

 

エウリュアレ「そこはほら、バビロンリスペクトよ!そして今なら!起きなさい、『光の剣』!」

 

そうメドゥーサもといエウリュアレが言うと、空間から一振りのエクスカリバーに似た剣が出てくる。だが、鍔が黄色で柄が青色のエクスカリバーとは違い、鍔は灰色、柄は黒と無骨な色になっている。

 

エウリュアレ「立香!今は()()()()として貴方に従います!指示を!あのクソ爺を切り捨ててやりましょう!」

 

ダビデウス「クソ爺って僕のことかい!?」

 

立香「うん、よし!エウリュアレ、頼む!」

 

おき太「今こそ貴女の力を解き放つとき!さあ、今がそのときです!」

 

エウリュアレ「ええ!コマドリルを喰らえええええい!」

 

ノッブ「今の時代コマサンダーとかわかるやつおらんじゃろぉ!?」

 

 

―戦闘―

 

サポート

沖田Lv.90

土方Lv.90

エウリュアレLv.80第三スキル解放宝具Lv.5

 

wave1 ギリシアメカノブ×2 シルバーギリシアメカノブ

wave2 シルバーギリシアメカノブ×2 ゴールデンギリシアメカノブ

wave3ゴールデンギリシアメカノブ×2 ダビデウス

 

 

―戦闘終了―

 

 

 

ザンッ

 

ダビデウス「ぐぅっ!まさかここまでとはね!」

 

エウリュアレ「とどめよ!立香、ノーブルファンタズムの使用(ファイナルレスキュー)を要請するわ!」

 

立香「ノーブルファンタズム(ファイナルレスキュー)承認!爆裂的に!撃滅(鎮圧)せよ!」

 

ノッブ「トミカヒーローとか懐かしすぎるんじゃが!というかレスキューするきさらさらなくね!?」

 

「いくわ、光の剣、起動…!」

 

光の剣を前に構え、そうエウリュアレが呟くと同時に剣から凄まじい魔力が溢れだす。アルトリアの魔力放出や、イシュタルの宝石魔術もかなりの魔力が吹き出すがこれはその比ではない。ただただ暴力的な、敵を吹き飛ばすための魔力。近いもので言うと、アルトリアオルタのエクスカリバー・モルガンだろうか。

 

だが、もちろんダビデもバカではない。正面に立つことを避けつつ宝具を準備しているエウリュアレをいつになく真面目な顔で倒そうと近付いてくる。だが、

 

友の鎖(エルキドゥ)

 

悲しいかな、そんな行動すら封じられてしまう。アーチャーのギルガメッシュの使う鎖、『エルキドゥ』。それをなぜかエウリュアレが使い、ダビデを捕まえてしまう。

 

 

全兵装使用自由(オールウェポンズフリー)…!

 

―――封印解放(シールリムーブ)開始(スタート)

 

魔の力よ、我が思う形を取りて、全ての敵を討ち滅ぼせ。

 

』」

 

 

エウリュアレが言葉を紡ぐと、剣から魔力の帯が空へ突き刺さる。

 

 

「『

 

―――第一封印(ファーストシール)解放(リムーブ)

 

落ちし星の力よ、何処かの世界を救うために、その力を解放せよ。

 

』」

 

さらにエウリュアレが言葉を紡ぐと、魔力の帯の輝きは一層増していく。既にアルトリアの聖剣と同じ位の輝きを放っているが、更にエウリュアレは言葉を紡ぐ。

 

 

「『

 

―――第二封印(セカンドシール)解放(リムーブ)

 

人と星の力よ、我が剣に集いてその敵を撃滅せよ。

 

―――全封印解放完了(オールシールズフリー)

 

』」

 

 

その言葉を紡ぐと共にさらに光は強まる。ここまでは他の聖剣と同じだったのだ。だが

 

 

「『―――侵食、開始。』」

 

 

そうエウリュアレが呟いた瞬間に、夜空の空の如き輝きを放っていた魔力の帯はさながら夏の夕暮れのような優しくも悲しい色へと変わる。

 

 

「『

 

―――これは、私が行き着いた『果て』。

 

―――その生涯に意味はあれど、誰も報われることはなく。

 

』」

 

 

その詠唱が紡がれると共に、空へと強く伸びていた帯はその剣へと収束していき

 

 

「『

 

―――例え、私を迎えるのが琥珀色の空のみとなろうとも。

 

―――それでも、ワタシは敵を斬ろう。

 

』」

 

 

最後には、琥珀の刀身の剣となる。

 

それをエウリュアレは振りかぶり、こう、囁いた。

 

 

「『英雄の剣』」

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

ノッブ「…うむ、なんじゃったのじゃ、さっきの?アロンダイトもどきかの?」

 

エウリュアレ「えっと、確かにアロンダイトに発想は少しもらったけど…?」

 

おき太「にしては隙がありすぎません?」

 

エウリュアレ「あ、それなら大丈夫よ。詠唱破棄すれば多少威力を落として即打てるわ。」

 

おき太「ひえっ。」

 

ヒッジ「…にしても、流石に斬った相手が粉々になるのはやり過ぎじゃないのか…?」

 

立香「粉々というかさらさらだったよね、完全に塵になってたし。」

 

エウリュアレ「久しぶりだったからちょっとやりすぎました。てへ。」

 

立香「やりすぎだね、うん。ダビデからなにか聞けたかもしれなかったのに。」

 

エウリュアレ「うう、ごめんなさい…。」

 

立香「…あれ?エウリュアレって…瞳の色って…」

 

エウリュアレ「ああ、これは後天的なものよ。色々とあって、ね。」

 

立香「そっか。」

 

エウリュアレ「えっと…とりあえずこの特異点を終わらせない?」

 

ノッブ「うむ…まあそうじゃな。今はそっちの方が優先じゃな。行くとしよう。それでよいか、立香?」

 

立香「うん。行こうか。」

 

エウリュアレ「わかったわ。」

 

おき太「うーん、メドゥーサさんの外見でエウリュアレさんっぽい喋り方だとなんかすごいむずむずしますねこれ。」

 

ヒッジ「そうか?俺はいいと思うが。」

 

おき太「…帰ったらカーミラさんに告げ口してやります。」

 

ヒッジ「なんであいつなんだ…?」




思うがままに筆を進めたらなんかシリアスが混ざってきた件について。これぐだぐだかな…。

そういえば新ぐだぐだイベ、けっこうすごかったですね。ストーリーとか。ぐだぐだイベなのにドシリアスじゃないですかやだー!

高難度クエもきつくて結局令呪コンテしたうえでラストは沖田一人だけになってギリギリ勝ちましたし。我がカルデアにアーチャーはダメなんだ…ランサーがエレちゃんとレオニダスしか育ってないんや…。しかもフォームチェンジとか無理…。

そして沖田ちゃんピックは爆死です。エミヤ三人、李書文先生一人、そして何故かデオン二人が来ました…。なんでさ!あ、以蔵さんは六人来ました。

…うん、ここまでにしておいて、本編は完全にストップしてます。ちょっとこの先全てを考え直さないといけないかもしれないので…なので当分番外編です。すいません…。


うん、というわけでセイバーメドゥーサもといセイバーエウリュアレのステータスとかとボイスです!てりゃー。



エウリュアレ

クラス:セイバー
星4
HP:10046
ATK:11980
属性:混沌・善・獣

バスター一枚
アーツ二枚
クイック二枚

宝具:英雄の剣
属性:Quick
敵単体に超絶大ダメージ+防御をダウン

スキル
skill1縮地A+
quickアップ+回避1ターン
skill2不死身の女神EX
ガッツ付与(5000回復)+HP回復+弱体解除
skill3創庫魔術EX
バスターアップ+NPチャージ

クラススキル
対魔力A++
騎乗D
外なる獣EX
外なる神に自動回復毎ターン500
単独行動EX



セリフ

・召喚
「セイバー、エウリュアレ。召喚に応じ参上したわ。私のような獣が居て良いのかはわからないけど、居れる間は仲良くさせてもらうわね?」

・レベルアップ
「あら、私を強くしていいのかしら?食べちゃうわよ?…嘘よ。逃げなくていいわ。」

・霊基再臨1
「なるほど、これが霊基再臨…。こう、スカッ!とした感じがするわね。」

・霊基再臨2
「えっと、着替えないのかって?ええ、今の私はセイバーだから、服を倉庫から取り出せないのよ。剣はいくらでも出てくるし作れるのだけれど。何かいい服はないかしらねー。」

・霊基再臨3
「また強くなっちゃったわね。全く、あなたには世界を滅ぼしかねない存在を育てていると言う自覚はあるのかしら?…わかっていてやっている?……はぁ~。あなたって底無しのバカね。」

・霊基再臨4
「あーあ、ここまで育ててしまったわね…。もう、こうなれば死なばもろともよ。私と地獄に付き合ってちょうだいね?…え、先客がいる?なら仕方ないわね。」

・バトル開始1
「よし、斬るわ!」
・バトル開始2
「ひゃっはー、侵食の時間だー!」
・バトル開始3
「お食事ターイム!」
・スキル1
「なるほど、美味しそうね。」
・スキル2
「あ、お醤油取ってもらえる?」
・コマンドカード1
「ええ。」
・コマンドカード2
「なるほど。」
・コマンドカード3
「オーダーはそれね。」
・コマンドカード4
「レシピはこうね!」
・宝具カード1
「侵食、開始。」
・宝具カード2
「ファイナルレスキューを要請するわ!」
・アタック1
「せいっ!」
・アタック2
「しゃあ!」
・アタック3
「斬る!」
・アタック4
「がぶりんちょ!」
・エクストラアタック
「くらえ、創庫魔術!」
・宝具1
「詠唱破棄、宝具簡易発動!

『英雄の剣』!」
・宝具2
「封印解放、開始。魔の光よ…

ええい長い!略して『剣』!」
・ダメージ1
「いたっ!」
・ダメージ2
「大丈夫、修復するわ!」
・戦闘不能1
「ごめん、一度消えるわね…。」
・戦闘不能2
「私が死のうとも第二第三の私が…」
・勝利1
「うん、エウちゃん満腹。」
・勝利2
「これであなたたちもワタシの仲間入りね。」

・会話1
「私が何者か?うーん、平行世界のエウリュアレかな?」
・会話2
「私の瞳?ええ…色々あってこの色になったの。仕組み?私にもわからないわね。」
・会話3
「私の魔術?ええ、創造魔術って言うんだけど…え、親友がそれを使ってた?一体そいつ何者よ…。」
・会話4
「え、なんでバビロンをリスペクトしてるかって?そりゃー、なんか親近感が湧くからよ。」
・会話5(エミヤ所属)
「ああ、彼ね。昔…いや、未来かしら?で戦ったわね。彼は確かに強いけれど…究極の1には敵わなかったようね。」
・会話6(メディア所属)
「メディア…いいえ、ここの彼女とは関わりはないはずよ。ただ、私のいた歴史の彼女は…もっとアクティブだったのだけど。」
・会話7(エレシュキガル所属)
「エレシュキガル…いいえ、獣に成り果てた私に彼女に会う権利は無いわ。彼女は、かなり純粋だから…。今の私が会っては、いけないわ。」
・会話8(ステンノ所属)
「…正史の、ステンノね。ええ、大丈夫よ。ちょっと…辛かっただけだから。というか正史のステンノってかなり女神してるわね。」
・会話9(メドゥーサ所属)
「メドゥーサ…。あー、ごめん、ちょっとつらい。吐きそうかも。うぅ、もうちょっと後の時代の私なら大丈夫なんだろうけど、今の私にはちょっと辛いや…。」
・会話10(エウリュアレ『アーチャー』所属)
「…なるほど、正史の私ね。うん…小さいわね。あれで数多の男サーヴァントを葬ってきたとか怖いわねー。」
・好きなこと
「好きなこと?…そうね、一人でなにもせずにぼーっとしている時間が一番好きね。そのときだけは、全てを忘れられるから…。」
・嫌いなこと
「嫌いなもの?今の私という存在ね。私はこの世の全てにとって害でしかない。だから、嫌いよ。」
・聖杯について
「聖杯?んー、そうね。ちょっと令呪を三画つかって私をフォーリナーにしてくれたらいくらでも創ってあげるわよ?…冗談よ。やめておきなさい。フォーリナーの私はただの怪物だろうから。」
・絆Lv.1
「…私はただの獣。それを忘れては駄目よ。」
・絆Lv.2
「獣だと何度も言っているのだけど…私に情を入れるのはやめておいたほうがいいわよ?」
・絆Lv.3
「もう。ここまでするのなら…いざというときには、ちゃんと消しなさいよ?」
・絆Lv.4
「はい、お茶。あなた、疲れているでしょう?顔に出てるわよ?」
・絆Lv.5
「全く。私は獣なのだから、下手に手懐けるべきではないのよ?…もう。まあ、いいわ。獣は獣らしくあなたを守ることにするわ。これからもよろしくね、マスター?」
・イベント開催中
「あー、お祭りかしら?とりあえずお小遣いあげるから楽しんでらっしゃい?」
・誕生日
「ハッピーバースデー!あなたにはこの紫のコアメダルを…え、いらない?ならこっちの私謹製の聖杯を!…これもいらない?…んー、じゃあご飯でも食べに行きましょうか。」

・エミヤ
「な、彼女は…!マスター、悪いことは言わない。すぐに彼女を消すべきだ!彼女は世界を滅ぼしかねない存在だぞ!?…ああ、もう!なぜお前はいつもいつも…。はぁ。まあいい。マスターがそういうのなら今は様子を見よう。だが、もしもの時は、わかっているな?」

・ギルガメッシュ(キャスター)
「おや、あいつは…なるほど、外れてしまったのだな。ならば仕方あるまい。とりあえず愚痴でも聞いてやるとしてやるか。すまぬな雑種、少し席を外すぞ。」

・エレシュキガル
「…ねえ、マスター?いま、こっちに……、いえ、何でもないわ。あの子にも、事情はあるのだろうけど…相談ぐらい、してくれてもいいのに。友達、なのだから…」

・メドゥーサ
「…今のは、私?にしては辛そうな顔を…あ、逃げられました…。マスター、私、なにかしたでしょうか…?」







…なんで獣かって?この時点で察してる人はいるんじゃないかな?

とりあえず次回でぐだぐだギリシア神話は終わる予定です。色々と明かされるはず!はずですとも!ええ!あかせよ筆者!


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記念番外編 ぐだぐだギリシア神話!そもさん!

書いているうちにどんどん設定が生えてきて困る。

一応注意として、R-TYPEネタがあることと、ぐだぐだ編は本編とは完全に別の世界線だと言うことだけは理解した上でお願いします。


 

 

―――――かつて、彼女は英雄だった

―――――しかし、今は全てを食らう獣

 

―――――女神の持つ狂気が

―――――彼女を解き放ってしまったのだろうか?

 

―解放記念館跡地にて回収された文章より引用―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぐだぐだギリシア神話、前回の三つの出来事!

一つ、アキレウスが死んでアタランテがデレた!

二つ、何故かギリシアの神三人が立ちはだかった!

三つ、メドゥーサはエウリュアレだった!

 

 

 

 

―地点C 何もない平原―

 

ツツー

『先輩!ご無事でしたか!?』

 

立香「おお!?やっと通信が通じた!うん、僕は大丈夫だよ!」

 

マシュ『ご無事で何よりです!』

 

ダヴィンチちゃん『それで?立香くん、状況の報告をお願いできるかい?』

 

立香「はい、まずですね…」

 

 

――少年説明中――

 

 

ダヴィンチちゃん『…つまりだ。私たちがメドゥーサだと思っていたセイバーはなんとエウリュアレだった、と?』

 

立香「そういうことになりますね。」

 

ダヴィンチちゃん『…これは、ぐだぐだ関係なくかなり異常な事態だね…。彼女がいた世界自体が亜種特異点になりかねないような事態だと思うんだけどな。』

 

エウリュアレ「あ、それなら恐らく大丈夫よ。」

 

ダヴィンチちゃん『ほう、その心は?』

 

エウリュアレ「一つ、この世界における歴史と完全に乖離した異世界だから。二つ、私の世界はその異世界世界線群においても剪定事象とされる世界線で、2500年代前半において滅んだから。三つ、()()()()()()()()()()()()()()()()

 

立香「…ほろ、ぼした?」

 

エウリュアレ「ええ。といっても、今の私にはその記憶はないのだけど。全てを殺し尽くしたのか、全てを食べ散らかしたのか、全てを侵食しつくしたのか…今となってはわからないわ。」

 

ダヴィンチちゃん『待った、つまり君は古代ギリシアの時代から2500年始めまで生きていたということかい?』

 

エウリュアレ「あー、いえ、時間移動をしたわ。大体今の年の辺りからぴょんと。」

 

ダヴィンチちゃん『…うん、どうやってだい?』

 

エウリュアレ「んー、ちょっと空間に高次元の穴を開けて?こっちの英霊として召喚されたのもそのときの次元跳躍のときに千切れた私の切れ端のせいだと思うし。………あれ?それってけっこう不味いかも…?なにか悪さしてなければいいけど。」

 

ダヴィンチちゃん『どうあがいても規格外だね…。まあいい。取り敢えず君のことを話してくれないかい?』

 

エウリュアレ「いいわ。まず、私がこうなったきっかけは生まれたとき。そっちの世界ではメドゥーサだけが成長したけれど、私の世界ではメドゥーサと私も成長してしまった。そしてそのせいで歴史にかなりの乖離が生じたわね。」

 

ダヴィンチちゃん『待った、その程度だったらそこまで酷くは変わらないんじゃないかな?女神とはいえど所詮人類史には大きく関わっていないところだろう?』

 

エウリュアレ「まあなにもなければそうだったのだけど、何故かゼウスに目をつけられたと思ったらヘラクレスに殺されかけて、そしたらなんでか未来視ができるようになってね。そのままぐだぐだとギリシア神話の世界に関わるはめになっちゃったのよ。」

 

ノッブ「…いや、わけわからんのじゃが。というかそれならギリシアの英霊だと納得はしたとしてなんで日本刀なんじゃ?」

 

エウリュアレ「…さあ?それについての記憶…というかギリシャにいたころの記憶がかなり磨耗しててあんまりわからないのよ。大筋は思い出せるのだけど。」

 

ダヴィンチちゃん『もしかするとどこかで…それこそ2500年で何かしら日本と関わりがあったのかもね。それで、その後は?』

 

エウリュアレ「そのあとは…何故かメソポタミアの冥界でギルガメッシュやエレシュキガルに会って…ギリシアに戻ってからは聖杯大戦が起きて、結果私は宇宙に放り出されたのだったはずよ。」

 

おき太「うわー、カオスですねー。」

 

ダヴィンチちゃん『ストップ、その聖杯大戦に魔術王の関わりは?』

 

エウリュアレ「ないわ。原因は()()()()()()()()聖杯だったから。」

 

立香「…ん?ステンノが作った聖杯?」

 

エウリュアレ「ええ。私の世界のステンノは変なものを作るのが得意でね…聖杯もそのひとつだったの。それをメドゥーサが起動しちゃって大惨事ってわけよ。」

 

ノッブ「…なんじゃそりゃ。」

 

おき太「というかナチュラルに宇宙に追放されてますけど、そのあとどうしたんですか?」

 

エウリュアレ「ちょっと頑張れば動けたから宇宙旅行をしてたわ。多分400年位かしら。」

 

マシュ『400年も一人で…それは…』

 

エウリュアレ「辛くは無かったわよ?ゆらゆらとしてたらすぐに時間はたったもの。辛かったのはそのあとだから。」

 

マシュ『それよりも辛いこととは一体…』

 

エウリュアレ「そんなの殺し合いに決まってるでしょう?何時ものようにふよふよと宇宙を漂っていたら、とある星に違和感をかんじてね。よく見てみたら、バイドに侵食されていたのよ。」

 

ダヴィンチちゃん『バイド?それは一体…』

 

黒髭『…今、バイドと言ったか?』

 

ダヴィンチちゃん『え、ああ、そうだけども…』

 

黒髭『ダヴィンチどの、それは拙者から説明させていいだくでござる。バイドとは、日本のアイレムエンジニアリングが販売したシューティングゲーム、『R-TYPE』の敵キャラの総称のことでござる。』

 

ノッブ「ほう、シューティングの敵キャラとな?ならばわしの三千世界(さんだんうち)で一網打尽じゃな!」

 

黒髭『駄目だ。もしバイドが本当に原作通りの設定で存在するんなら絶対に戦っちゃなんねぇ。』

 

ノッブ「む、なぜだ?わしの火縄なら楽々じゃぞ?」

 

黒髭『バイドは、怪物だとか化物だとかでは表しきれねぇような『生物兵器』だ。』

 

ダヴィンチちゃん『…ふむ、生物兵器ということは作成者がいるのかい?』

 

黒髭『ああ。R-TYPEにおいては二十六世紀の人間が他の惑星系への攻撃のために作り出した兵器、となっている。』

 

ノッブ「なるほど、未来の科学というわけじゃな。だが、いくら二十六世紀の科学力でもわしの火縄なら殺せると思うぞ?」

 

黒髭『いや、バイドの恐ろしいところはそこじゃあねぇ。バイドは、何もかもを侵食して己と同じ『バイド』にしちまうんだ。無機物や有機物だけでなく、果てには精神や空間までも、な。』

 

ダヴィンチちゃん『は…はぁ!?なんだいそれ!?恐ろしすぎないかい!?』

 

黒髭『そういってるだろうが。だから、もし遭遇したらすぐ逃げてカルデアに戻ってこい。いいな!?』

 

立香「ら、ラジャーっす!…あれ?でもエウリュアレの話だと遭遇しちゃってない?」

 

エウリュアレ「ええ、遭遇どころか殲滅したわよ?」

 

立香「…。」

 

ダヴィンチちゃん『…。』

 

黒髭『うん、もうエウエウだけでいいんじゃないかな?』

 

エウリュアレ「見つけちゃったものは仕方ないから殲滅したわ。んで、そのままズルズルと戦ってたら突然バイドが次元を越えてやって来てねー。それを追撃してったらなんか2500年…いえ、二十六世紀にたどり着いてたわ。」

 

ダヴィンチちゃん『なんてぐだぐだな…。いや、もうこれはぐだぐだの域を越えてるんじゃないか…?』

 

ノッブ「うむ、ぐだぐだでは表し切れない馬鹿みたいな現実はいっそ『エウエウ』とでも呼べばいいんじゃないかの?」

 

おき太「馬鹿なことをいってる場合ですか。それで、二十六世紀に跳んだのはわかりましたけど、それで終わりではないのでしょう?」

 

エウリュアレ「ええ。二十六世紀に跳んだ私は元凶を潰しに行ったわ。地球に、ね。そこで、バイドに抵抗していたTEAM R-TYPEと地球連邦軍に協力して元凶と戦って、撃破したわ。」

 

立香「…その元凶って?」

 

エウリュアレ「…ステンノよ。何がしたかったのかはどうでもいいけどステンノは地球をバイド化させたうえに私の時代にまで侵食を広げようとしていた。だから、倒した…いや、消し飛ばした、かしら?まあどちらでもいいわね。」

 

マシュ『実の姉を、そんなにあっさりと、ですか?』

 

エウリュアレ「なにか言っていたような気はするけど、こっちに銃を向けていたもの。なら、やるしかないでしょ?」

 

マシュ『それは…』

 

エウリュアレ「それでステンノを倒して…そのあとは、太陽に突っ込んで死んだ…はずだったのだけど。」

 

ダヴィンチちゃん『え、なんでだい?』

 

エウリュアレ「なんでって、バイドに汚染されてたからよ?流石に無茶苦茶したからね。だけど、どうも太陽に落ちて死ぬ前に理性を失って消し飛ばしたみたいね。」

 

おき太「ま、待ってください!?つまりエウリュアレさんは、バイド…?」

 

エウリュアレ「んー、まあ、そうなるわね?でもまあ大丈夫だと思うわよ?サーヴァントである限りは。姿形もまだ人の形をしていた頃のものだしね。」

 

ノッブ「いったい最後はどんな姿を…いや、止めてくれ、話さんでいい。」

 

エウリュアレ「でしょうね。とまあ、こんなところでいいのかしら?」

 

ダヴィンチちゃん『あ、ああ。そうだね。十分だとも。」

 

エウリュアレ「よかったわ。じゃあ、さっさと形なき島へ行きましょうか。もしステンノがバイドを作ろうとしているのならまた倒さなきゃだしね。」

 

立香「…うん、そうだね。それじゃ、行こうか。」

 

 

 

 

 

 

 

―地点D 形なき島―

 

おき太「ここがやべー女神のアジトですか?」

 

ステンノ「だれがやべー女神なのかしら?」

 

立香「ッ!ステンノ、様…。」

 

ステンノ「ステンノでいいわ、カルデアだったかのマスター?」

 

立香「わかった、ステンノ。」

 

ステンノ「それでいいわ。それにしてもすごい面子ね。第六天魔王信長、幕末の天才剣士に鬼の副長。そして………、エウ、リュアレ…!?」

 

エウリュアレ「…久しぶりね、ステンノ。」

 

ステンノ「……ああ、ああ!久しぶりねエウリュアレ!ええ、何千年ぶりかしら!三千?四千?そんなことはどうでもいいわね!生きてたときは変な化物に殺されて会えなかったけれど、まさかサーヴァントになってから会えるだなんて!これほど嬉しいことはないわ!」

 

エウリュアレ「…この特異点の目的は?」

 

ステンノ「よく聞いてくれたわね!それはまた三人でのんびりと暮らすためよ!メドゥーサの持っていた聖杯と今回の聖杯、合わせて二十一騎のサーヴァントの分の魔力をつかってエウリュアレとメドゥーサを召喚したうえでこの空間を完全に固定するの!そうすれば、また三人で、三人で暮らすことが、できるの…!」

 

ダヴィンチちゃん『…なるほどね。素晴らしい姉妹愛だ。だけど、それは人類史に対しての攻撃だ。完全に関係のない空間に世界を作るのではなく、あくまでもギリシア神話の時代に上書きしているわけだからね。だから…三人をカルデアに招待するってので妥協してくれないかい?そうでないと、我々カルデアとしては君を倒さなければならない。』

 

ステンノ「…なんで。」

 

ノッブ「…む?」

 

ステンノ「なんでみんな私達が三人で暮らすことを邪魔するの!?」

 

ダヴィンチちゃん『いや、だから三人でカルデアで暮らせば…』

 

ステンノ「それじゃ意味がないのよ!人間も他の神も、みな私達を引き裂くことしかしない!アテナはエウリュアレを旅に出させてしまった!ヘラはメドゥーサを怪物にした!アルゴナウタイはエウリュアレを生け贄にのうのうと生き残った!ゼウスはエウリュアレを宇宙へ捨てた!だから、他のやつなんていらない!三人だけがいればいい!」

 

おき太「狂ってますね。他の人のせいだけではないでしょうに。」

 

ステンノ「黙りなさい。貴女達もエウリュアレを私達から奪うのでしょう?だから殺すわ。待っててね、エウリュアレ。邪魔なやつらを殺すから。」

 

エウリュアレ「…ねえ、マスター。」

 

立香「なに、エウリュアレ?」

 

エウリュアレ「…倒すわよ。あれは私の障害だから。」

 

立香「…わかった。」

 

ステンノ「…なんで?なんで私の邪魔をするのエウリュアレ!?」

 

エウリュアレ「貴女は私に刃を向けた。なら敵でしょう?」

 

ステンノ「なんで…なんで!なんでなんでなんで!」

 

エウリュアレ「ステンノ…貴女はどうも狂ってしまったようだから…殺してあげるわ。もう一度、ね。」

 

ステンノ「もう、一度?まさか…」

 

エウリュアレ「戦闘よ、マスター。殺すわよ。」

 

 

―戦闘―

 

 

―サポート枠―

エウリュアレLv.80 宝具5

 

 

wave1 ステンノ(ランサー) HPゲージ三本、一ゲージ目HP240000

行動

最初『聖杯の力』発動

毎ターンチャージを2進める

通常攻撃 槍

魔力放出(炎)

のみ

 

宝具なし強攻撃

 

一ゲージ撃破で終了

 

 

―戦闘終了―

 

 

Now loading…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エウリュアレ「ちっ!私の宝具でも駄目か…」

 

ステンノ「なんで、どうしてエウリュアレ、貴女が、なんでバイドの力を使ってるの!?」

 

エウリュアレ「なんでって、バイドに侵食されたからに決まってるでしょう?」

 

ステンノ「誰よ、そんなことをしたのは!」

 

エウリュアレ「貴女に決まっているでしょ?だってバイドは貴女が産み出したのだから。」

 

ステンノ「そんな…」

 

エウリュアレ「私から三人で暮らす可能性を摘み取ったのも貴女だし、私が貴女を殺さなければならなくなったのも貴女の自業自得。」

 

ステンノ「…やっぱり、あのときの化物は貴女だったのね…?」

 

エウリュアレ「さあ?私はずっと人の形のつもりだったけど?」

 

ステンノ「…。ああ、そんな。私のせいで…」

 

エウリュアレ「だから、諦めてとっとと殺されて?」

 

ステンノ「…ねえ、もしまた三人で暮らせたら、暮らしてくれる?」

 

エウリュアレ「…無理ね。二人と違って私はもう化物だから。」

 

ステンノ「…………………そう。」

 

ツツー

ダヴィンチちゃん『解析終了した!彼女はその土地の霊脈から魔力を吸い上げている!』

 

立香「なら、ノッブ、固有結界を」

 

ノッブ「あ、それ無理じゃ。」

 

立香「なんでぇ!?」

 

ノッブ「よく考えてみるのじゃ!わしここまでに何回三千世界(さんだんうち)したと思っとるんじゃ!?今の状態じゃ発動してもすぐ崩壊するぞ!?」

 

立香「な、なるほど…。」

 

エウリュアレ「…固有結界を張ればいいのね?」

 

立香「え、もしかして…」

 

エウリュアレ「できるわ。まあ、代償に消滅はするけどそれは些細なことね。」

 

マシュ『いえ、それは全く些細なことではないと思うのですが!』

 

エウリュアレ「私一人の命で世界を救えるなら安いものでしょう?」

 

ステンノ「待って、エウリュアレ!なんで貴女が命を捨てるのよ!世界なんてどうでもいいじゃない!」

 

エウリュアレ「うん、まあ確かに義理も恩もないけれど

 

―――――私は、英雄だから。ただ、それだけよ。」

 

ステンノ「そんなのおかしいわよ…!」

 

エウリュアレ「マスター、第二宝具展開するわ。」

 

立香「承認!」

 

それを聞くと同時にエウリュアレは詠唱を始める。

 

エウリュアレ「第二宝具、開帳…!

 

―――これは我が旅路の果て

 

―――夢の果てにたどり着いた悪夢

 

―――悪夢の果てに安らぎなど無く

 

―――されど私を優しく包む

 

―――琥珀の空は英雄を包み

 

―――ただ悲しみと共にそこにあり

 

―――故に、過去の英雄は未来(さき)へと進み

 

―――『宇宙ノ女神ハ果テヘト至ル』

 

 

 

 

そして、詠唱が終わると同時に世界は光に包まれた。




………うむ、なにがなんだかわしにもわからなくなってきたんじゃが。多分次で終わると言うか終わらせたい。

あと本編ですが取り敢えず方針は決まったのでぐだぐだ編が終わり次第進めていきます。

そしてリアルではデッドヒートサマーレース復刻ですね…。やる気がさっぱり起きない。いしゅたるきらい…。


ああ、そうだ。ぐだぐだ編の世界線と本編世界線の差異についての補足をば。

まず、ぐだぐだ世界線ではエウリュアレは前世の記憶は持っていません。ただ、ヘラクレス戦にて未来視を含む千里眼が覚醒しており、それをもとに色々と作っています。
ステンノはエウリュアレと同じ時期に創造魔術を会得しており、バイドや聖杯も作れます。そのステンノの作った聖杯によってぐだぐだ世界線では聖杯大戦が起きています。(本編ではエウリュアレ作成のもの)
そして、ぐだぐだ世界線では宇宙に追放されたときにキャットは既に消滅しており、またクトゥグアにも遭遇しませんでした。ぐだぐだ世界線を英雄(バイド)ルートとすると、本編ルートと英雄ルートの分岐点はキャットがついてきてクトゥグアに遭遇するか否かです。する場合はフォーマルハウトにとどまるため何もありませんが、遭遇しない場合は行方不明となりエウリュアレは未来へ、ステンノはバイドを最終的に作り出してしまいます。
そして、エウリュアレは未来にたどり着いた時点で九割方バイドになっていました。が、気合いで人類に協力、各地のバイドを殲滅してステンノを倒しました。しかし、その後結局バイドに完全になり果て、人間の手によって討たれています。

あと、ステンノをあっさりばっさりいったのはバイド化の影響です。

とまあこんなところかな?なにかあれば感想で指摘してください。

というわけで次回で会いましょう。さいならー。


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記念番外編 ぐだぐだギリシア神話! 最終回!

この一ヶ月が無駄で無かったことの証のために…!
(核地雷を設置)

再び投稿を続けるために…!
(核地雷の電子部品の上にニワトリを設置)

ぐだぐだ編完結のために…!
(地面に埋める)

『英エウ』よ、私は帰ってきたあああああああああああ
(起爆)
うわああああああああああああああ!?


特に本編に関係ない玉藻「マスターが死んだ!?」

関係ない玉藻2号「このろくでなし!」

なんでさ!







 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――作戦にて彼女は最期、我々の敵として現れた。

―――――その圧倒的な力をもって、我々の悉くを無力化した。

 

―――――だがそれでもなお、彼女は人類を守るために戦い、そして散った。

―――――彼女は、化物に成り果ててなお、英雄であった。

 

―終戦の際の地球連邦長官の演説より抜粋―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前回のあらすじ

実はやべーやつだったメドゥーサだと思っていたエウリュアレは聖杯を二つ持ったやべー女神なステンノを倒すために固有結界を発動した!

 

おき太「なんて酷いあらすじなんだぁ!」

 

ノッブ「いつものことじゃ、諦めい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―風が、吹いている。

 

光が収まり、目を開けると

 

そこは、不毛の大地であった。

 

黒い岩の地面が果てしなく広がり、その地には剣や槍、朽ち果てた兵器などが突き刺さり、転がり、果てている。

 

そして空には、なにもない。ただ青い光を持つ深淵がいつまでも続くだけだ。

 

これが、エウリュアレの心象。ただただ、終わりだけが広がっている。

 

ああ、だけれど。

 

なぜ、この風景に……悲しみを感じてしまうのだろう。

 

エウリュアレは…彼女達はただ帰りタかっただケなのに。

 

 

 

 

 

ノッブ「立香ァ!気をしっかりもてぇい!」

バチーン

 

立香「ぬわー!?ちょ、ノッブ!流石にビンタは酷くない!?」

 

ノッブ「呼び掛けても答えんのだから仕方なかろう!」

 

立香「いつつ…でもありがと、ノッブ。」

 

ノッブ「今のわしはお主のサーヴァントじゃからな!当たり前のことよ!それよりも今はしっかりと気をもて!気を抜けば直ぐに取り込まれるぞ!」

 

立香「了解!」

 

ヒッジ「にしても…こいつぁどういう心象なんだ?固有結界ってのは自身の心象風景を写すんだろう?」

 

おき太「そのはずですが…これは…一体?」

 

エウリュアレ「…これが私の心象風景…らしいわ。ここまでなにもないと悲しくなってくるわね。うん。」

 

ノッブ「いや、反応が軽いと思うんじゃが!?」

 

エウリュアレ「いやー、だってこの宝具初使用なのよ。理論は出来ていたけど使う機会がなかったというか、だいたい波動砲でなんとかなったというか。」

 

ノッブ「いやまあ型月的には波動砲とかチート級な武器だし是非もないよね!?」

 

ステンノ「だけど、この程度なら聖杯で…!」

 

ステンノが聖杯を取り出す。だが

 

エウリュアレ「させるわけないでしょう?」

 

というやいなや、エウリュアレは()()()()()

 

ステンノ「くっ!?」

 

流石のステンノも突然の弓矢には対応できず、聖杯の使用を中断する。

 

ノッブ「…あれ?エウリュアレってセイバーだったと記憶しとるんじゃが…」

 

エウリュアレ「…そういえばそうね。まあほら、剣で戦う弓兵もいるし弓で戦う剣士がいてもいいんじゃない?」

 

ノッブ「うはははは!その理論でいくとそのうち魔術で戦うランサーとか出てきそうじゃな!…あれ?それもうクラスとか意味無いとおもうんじゃが。」

 

ダヴィンチちゃん『駄弁っている場合じゃないとおもうんだけどなー?』

 

立香「…はっ!ぐだぐだにやられていた!総員警戒!」

 

エウリュアレ「すでにしてるわ!取り敢えず喰らえ、本編じゃ未だに出番の無い吹き飛ばす七つの砲(アヴェンジャー)!ヒャッハー!30mm劣化ウラン弾頭の徹甲弾をくらえー!」

 

そういうやいなやエウリュアレはどこからか取り出したごつい機関砲をぶっぱなしまくる。すさまじくうるさい。

 

立香「ええい、さっきまでのシリアスはどこへいったぁ!?」

 

ノッブ「今更だし是非もないね!というかなんじゃあれ、わしの宝具と同じぐらいの火力が出とるような気がするんじゃが!?」

 

エウリュアレ「あははははは!神秘特攻に加えて戦車殺し的な意味での騎乗特攻もあるわよー!」

 

ノッブ「まさかのわしリストラ!?いや、あれセイバーじゃしノーカンじゃノーカン!」

 

立香「うっさいノッブ!」

 

ノッブ「一蹴!?そんなー。」

 

ヒッジ「にしてもこれじゃあ手出し出来ねぇな。」

 

おき太「火縄の弾幕とはレベルが違いますしね…。」

 

立香「エウリュアレ、いけそう!?」

 

エウリュアレ「…んー、あー、だめそう。」

 

立香「…は?」

 

こいつは何を言ってるんだ?

 

エウリュアレ「総員、対ショック、対閃光防御!」

 

そうエウリュアレが言うと同時にさっきまでの弾丸が着弾していたところから凄まじい爆風と殺気が飛び出す。

 

ノッブ「急にできるわけなかろう!?のぶあぁぁぁぁぁ!?」

 

おき太「ノッブが吹っ飛んだ!」

 

ヒッジ「捨て置けぇ!」

 

ノッブ「おのれ、うらむぞ土方あぁぁぁぁぁぁ…」

キラーン

 

ステンノ「くっ、痛い…」

 

エウリュアレ「ステンノ、諦めて聖杯をこちらへ渡しなさい!そしたら取り敢えず聖剣一発で許してあげるから!」

 

ステンノ「それはなから許す気無いじゃない!?ええい、ならば…聖杯を使う!」

 

エウリュアレ「結局聖杯じゃない!マスター、面倒なことになる前に倒すわよ!」

 

立香「了解!」

 

ステンノ「聖杯二個持ちが負けるわけ無いでしょ!行くわよぉぉぉ!」

 

 

―戦闘―

 

サポート

・エウリュアレLv.80 宝具レベル5

・土方Lv.90 宝具レベル5

・沖田Lv.90 宝具レベル5

 

 

ステンノ hp二ゲージ 一本目275680、二本目145000

 

行動

戦闘開始時 『解放:狂気の聖杯』発動、宝具ゲージマックス、プレイヤーキャラ全体に毒(毎ターン500、ターン解除なし、弱体解除有効)と防御ダウン(3ターン、30%)を付与

 

・通常攻撃

・魔力放出(炎)A+

バスターアップ+宝具威力アップ(1T)

・創造魔術(生命)EX

自身の攻撃up(3T)+HP回復(10000)&敵全体に呪い付与(500、3T)

 

ゲージブレイク時『顕現:狂乱の大聖杯』発動、宝具ゲージマックス、自身の攻撃アップ(一回)、宝具威力アップ(一回)、プレイヤーキャラ全体に強化無効(3T)付与

 

 

・宝具

焼き尽くす炎の槍(オーバーロード)

単体超絶ダメ+火傷+延焼

 

 

―戦闘終了―

 

 

 

 

……………………………Now loading…

 

 

 

 

 

ツツー

ダウィンチちゃん『大聖杯が顕現!あれを潰せばこの特異点は解決できるはずだ!』

 

立香「わかった!エウリュアレ!」

 

エウリュアレ「了解!宝具詠唱破棄、英雄の剣完全解放!人類史が作ったものならば!人類史を救ってみせろぉぉぉぉ!」

 

そうエウリュアレは叫び、

 

ザシュ、と聖杯からまるで生き物を斬ったかのような音がなり

 

 

光が爆発した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―地点D' 汚染された形無き島―

 

 

『…………ぱ…い…………んぱい………先輩!』

 

聞きなれた声で目を覚ます。一体何が起こった…?周りからは…戦闘の音しか聞こえない。

 

マシュ『先輩!ご無事ですか!?』

 

ノッブ「立香、起きたか!?起きたなら指示をよこせぇい!」

 

みれば、ノッブ達が…沢山の、吐き気をもよおすような赤い肉塊と戦っていた。

 

立香「…え、ちょ、なにこれ!?というか周りも崩壊してるか肉塊が覆ってるかだし!?」

 

ノッブ「わからぬ!エウリュアレが聖杯を斬ると同時に聖杯が爆発してこやつらが撒き散らされおった!しかもエウリュアレが消えたせいで固有結界も消えたから見事に島も汚染されとる!」

 

ステンノ「なんで聖杯からバイドが…」

 

ノッブ「ええい、そこのヤンデレシスコン女神!考える暇があったら敵を蹴散らせい!」

 

ステンノ「誰がヤンデレか、誰がシスコンか!取り敢えずこの島から離脱するわよ!」

 

おき太「というかこのグロいのなんなんですか!?」

 

ステンノ「多分バイドよ!汚染されたくなければ脱出するわよ!私が先陣を斬るわ!そこのマスター、指示をちょうだい!」

 

ノッブ「ええい、ままよ!」

 

 

―戦闘―

 

サポート

・ステンノ(ランサー) Lv.90 宝具レベル3

ステータスは後書きで

 

 

バトル1

肉塊(フォーリナー)×3 HP65000

行動

通常攻撃

『液体を飛ばす』プレイヤーキャラ 単体HP減少(1000)、防御ダウン

 

ゲージ攻撃

『汚染』

プレイヤーキャラ単体HP減少(5000)

 

バトル2

肉塊×6

 

バトル3

肉塊×9

 

 

―戦闘終了―

 

 

 

 

……………………………………Now loading…

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒッジ「くっ、数が多すぎる!このままだとこの島を脱出する前に後ろのやつに潰されるぞ!」

 

ステンノ「………なら、私が殿を勤めるわ!貴方達は脱出しなさい!」

 

ノッブ「お主、死ぬつもりか!」

 

ステンノ「私が原因なんだからそれくらいするわよ!さっさといきなさい!」

 

立香「ステンノ…!」

 

ステンノ「二度も言わせないで!」

 

立香「わかった!また会おう!」

 

タッタッタッタッ…

 

 

ステンノ「…全く、何がまた会おう、よ。敵だったというのに…。」

 

 

ステンノ「…さて、この先は行かせないわよ!喰らいなさい、私の霊基を全て掛けた宝具を!

 

 

焼却せし女神の槍(オーバーロード・フレイム)』!」

 

 

 

 

 

どがあん、と後ろの方で巨大な火柱が上がる。

 

立香「ダウィンチちゃん!」

 

ダウィンチちゃん『…駄目だ、女神ステンノの反応は消失した』

 

立香「くっ。」

 

おき太「…!見えました!海岸です!」

 

ノッブ「ようし!土方、立香を抱えて跳べい!」

 

ヒッジ「わかった!行くぞ!おおおおおおらあぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

土方さんが俺を抱えて跳ぶ。同じように沖田さんとノッブも跳ぶ。

 

 

ドガァン!

ノッブ「よし!脱出成功じゃ!」

 

ダウィンチちゃん『まだだ!あれをどうにかしないと人類史に確実に攻撃を仕掛けてくるぞ!』

 

ノッブ「ああ、そうじゃった!あれどうすればいいんじゃ!?」

 

ダウィンチちゃん『焼却すれば倒せるみたいだけどそんなことができるサーヴァントなんて限られてる!ええい、今からじゃレイシフトしても間に合わない!』

 

立香「俺の魔術でカルナさんを呼び出したら!?」

 

ダウィンチちゃん『無理だ、それでも火力が足りない!もっと、こう、星を消し飛ばす位じゃないと生き残ってしまう!』

 

立香「じゃあどうすれば!」

 

 

「………なら、私に任せてくれるかしら?」

 

立香「な、その声は…」

 

エウリュアレ「ええ、まだ生きていたわ。んであれは…なるほど、また面倒なことになったわね。」

 

ダウィンチちゃん『エウリュアレ、できるのかい?』

 

エウリュアレ「どうせダメもとよ。やるしかないわ。」

 

黒髭『参考までに聞いとくが…なにを使うつもりだ?』

 

エウリュアレ「…『FINAL波動砲』。」

 

黒髭『相討ち前提じゃねぇか…というのも今更か。』

 

エウリュアレ「ええ、本来なら消滅しているはずだったしね。いまここにいるのはほぼ確実に抑止力のせいね。」

 

立香「エウリュアレ…」

 

エウリュアレ「…マスター、ここまでありがとう。貴方は…結構気に入ったわ。(ビースト)に気に入られても嬉しくないか。」

 

立香「いや、すでに一人気に入られてるから大丈夫だよ。」

 

エウリュアレ「…えぇ…、それどうなの?」

 

ノッブ「人たらし、女たらしじゃ、今更じゃよ。」

 

エウリュアレ「…そう。じゃ、ぱっぱと行って撃って終わらせてくるわ!じゃあね!」

 

立香「うん、またね!」

 

エウリュアレ「あはははは!ええ、またね!」

 

 

 

 

 

 

 

――――そのあと、まばゆい光とともに島は跡形もなく消滅し、特異点は解決された。聖杯はいつの間にかノッブが回収していた。

 

特異点も解決されたのでレイシフトして帰還、自分の部屋へと帰ってきたのだが…

 

 

エウリュアレ「…えっと、おじゃましてます。」

 

ステンノ「取り敢えずお近づきの印に聖杯いる?」

 

立香「あ、結構です。」

 

なんでか、二人はカルデアに仲間入りしたのだった。

 

 

立香「どうしてこうなったんですかねぇ…」

 

龍馬「あはははは…まあ、僕という前例もあるからなんとも…」

 

お竜さん「お竜さん的には面白いからいいとおもうぞ?」

 

立香「いやほら、パワーバランス的な意味で…。」

 

龍馬「あはははははは…まあ、頑張ってね。」

 

立香「ぐああああああああ!」

 

 

 

 

今日もカルデアはぐだぐだでした。




はい、というわけで締まらない終わり方ですがぐだぐだ番外編、これにて終劇となります。次回からちゃんと本編書きますのでこれからもよろしくお願いします。

というわけでランサーステンノの各種データとかセリフじゃーい!がががー!



ステンノ(ランサー)

星五
HP:10025
ATK:16302
属性:混沌・悪


バスター2
アーツ2
クイック1



宝具『焼き尽くす炎の槍(オーバーロード)
バスター
単体超絶ダメ+火傷+延焼

スキル
魔力放出(炎)A+
バスターアップ+宝具威力アップ

創造魔術(生命)EX
自身の攻撃up(30%)+HP回復(2000)&敵全体に呪い付与

狂気の聖杯EX
NPチャージ(50)&敵全体に毒付与+防御ダウン


クラススキル
対魔力:EX
外なる神:EX
神性:EX
狂化:D


セイントグラフ
無再臨
→通常のアサシンステンノ無再臨と同じ服装、槍を右の地面に突き刺してある。

第一再臨
→アサシンステンノ第三再臨の服、ブラ着き。

第三再臨
→アサシンステンノ第三再臨の服ブラ着きが黒を基調とした黒と紫の同じ服に。


・召喚
「ランサー、ステンノ。大丈夫、今回はちゃんと英霊として、英雄としてここに居るわ。あなたにつくさせてもらうわ、マスター!」

・レベルアップ
「ええ、努力は大切よ、マスター?」

・霊基再臨1
「これが霊基再臨…なるほど、強くなったのが良くわかるわ。」

・霊基再臨2
「また強くなったわね。いいわね、うん。」

・霊基再臨3
「まさか、黒くなるとは…うーん、やっぱり根幹の部分では変わっていない、ってことなのかしら…。」

・霊基再臨4
「…ねえ、マスター。私は、英霊として、英雄としてちゃんとあれているかしら…?貴方の役に、たてているかしら…?………………ありがとう、マスター。」

・バトル開始1
「大丈夫よ、全部切り捨てるわ!」
・バトル開始2
「貴方の正義、否定させてもらうわ!」
・バトル開始3
「ステンノ、道を切り開くわ!」
・バトル開始4
「と・つ・げ・き!」
・バトル開始5
「戦うわ、あなたの笑顔のために!」
・スキル1
「大丈夫、行けるわ!」
・スキル2
「これがステンノ流よ!」
・コマンドカード1
「ええ。」
・コマンドカード2
「突撃ね?」
・コマンドカード3
「要するに突撃ね?」
・コマンドカード4
「やっぱり突撃ね?」
・宝具カード1
「さあ…燃やし尽くすわ!」
・宝具カード2
「女神、なめないで欲しいわね!」
・アタック1
「やあっ!」
・アタック2
「てあっ!」
・アタック3
「せいやっ!」
・アタック4
「やあああああ!」
・エクストラアタック
「燃え尽きなさい!」
・宝具1
「この一投で燃え尽きるがいい!

『焼き尽くす炎の槍』!」
・宝具2
「詠唱なんてないわ!

ギリシア式槍投げをくらえー!」
・ダメージ1
「きゃっ!」
・ダメージ2
「いやっ!」
・戦闘不能1
「ごめん…なさい…ます、たー。」
・戦闘不能2
「ごめんなさい…ごめん、なさい…!」
・勝利1
「ちゃんと、守れたかしら…?」
・勝利2
「マスター、怪我はない?………よかったぁ。」

・会話1
「大丈夫?怪我はない?お腹空いてたりしない?なにかあったらすぐに言ってね?」
・会話2
「マスター、変な人に付きまとわれてたりしない?最近ストーカーとかすごいらしいから…うん、ならいいわね。」
・会話3
「大丈夫?聖杯いる?」
・会話4
「じゃーん!ステンノ特製のご飯よ!さあさあ、召し上がれ!」
・会話5(エウリュアレ(セイバー)所属)
「あら、エウリュアレ!貴女も元気?なにか困ってることはない?うんうん!ならよし!」
・会話6(メドゥーサ(ライダー)所属)
「あのメドゥーサは……別人、かぁ。まあいっか!ちょっと世話を焼いてくるわ!」
・会話7(ゴルゴーン所属)
「め、メドゥーサがやさぐれてる!?ちょ、ちょっとごめんねマスター!メドゥーサを正しい道に連れ戻してくるわ!まっててメドゥーサあああああ!」
・会話8(カルナ所属)
「あ、マスター!へいよーかるでらっくす!ええ!同じ炎の槍使いの人に教えてもらったの!あの人は好い人ね!」
・会話9(スカサハ(ランサー)所属)
「マスター!あの紫の全身タイツのおねーさんどうにかして!事あるごとに試合をしかけてくるのよー!うわーん!」
・会話10(エウリュアレ『アーチャー』所属)
「…え、あれがエウリュアレ?あははは、冗談がきついわよマスター?……………え、マジ?あれが?」
・好きなこと
「好きなこと?…皆が、笑顔で笑っていること、かな。自然な笑顔は、幸せな証だもの!」
・嫌いなこと
「嫌いなものは…家族と、引き離されることかな。ええ、やっぱり、辛いわね…。」
・聖杯について
「聖杯?はい、どうぞ。え、違う?聖杯についてどう思うか?うーん、ちょっとした魔力タンクかしら?」
・絆Lv.1
「マスター、怪我はない?うん、ならよし!じゃあ次の戦場に突撃するわよ!え、私の怪我?そんなのいいからいいから!」
・絆Lv.2
「だから私の怪我なんていいのに…もう。でもありがと、マスター。」
・絆Lv.3
「ま、マスター?怪我を治療してくれるのはいいけど…ちょっと、顔が近くないかしら…?い、いや、嫌って訳でもないのだけど…うあー。」
・絆Lv.4
「ごめんなさい、マスター。また怪我をしちゃったから治療をお願いしてもいいかしら?」
・絆Lv.5
「マスター、あなたは私がしっかりと守ってあげるから!だから……これからも、一緒に居てね?」
・イベント開催中
「お祭りよ、マスター!取り敢えず花火でも撃ちましょう!」
・誕生日
「お誕生日おめでとう、マスター。これからも、しっかりとあなたを守らせてもらうから…よろしくね?」



………うん、セリフを書いていたらなんかキャラが崩壊してた。どうしてこうなった。




さて、これからの投稿についてなのですが、私のリアルがかなり忙しくなってしまうので、来年まではかなり不定期な更新になってしまうと思うのでここにて謝罪を先にしておきます。エタるつもりは毛頭無いので、楽しみにしてくださっている方々には本当に申し訳ないのですが少し長く待っていただけると幸いです。

それでは、また!


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キャラクター設定的な? ギリシア編キャラまとめ

第十五話時点

 

・エウリュアレ

ギリシアの鍛治の女神(自称)。

創造魔術と付与魔術という特殊な魔術を使ってさまざまなチートアイテムを量産する。聖杯も作ってしまった模様。因みに性能は虎聖杯以上ムーンセル以下。

生まれたときのバグとかゼウスがいらんことしたりした結果成長。胸が既にメドゥーサと同じかそれ以上。

新撰組をリスペクトしているのは土方に新撰組にスカウト(強制)されたからだった。

別世界ではビーストに成り果てているとか。

 

・メドゥーサ

ギリシアの女神の一人。ポセイドンの愛人であり仲は良好。

戦闘スタイルは長短二刀による二刀流。ビームも撃てる(重要)。

ヘラの呪いとエウリュアレの聖杯がうまいことなんやかんやあってゴルゴーンのすがたになってしまった。しかし精神はメドゥーサのままなので結局メドゥーサである。

三姉妹の中で一番常識にとらわれているような気がする。

素の戦闘能力は三姉妹でトップ。ただし魔術や能力は上の下程度なのでお遊びモードのエウリュアレととんとん位。

 

・ステンノ

恐らくエウリュアレを除くと最も原作から解離した存在。性格は穏和で誰に対しても多少は悪態はつこうとも優しく接する。ギリシアの料理の女神でありまた美の女神でもある。

戦闘能力もかなりのものであり、エウリュアレを止めることができる存在の一人。槍術、弓術共に達人のものであり、凄まじい魔力量もあり恐ろしい瞬間火力を誇る。また、アキレウスと並ぶ程度には足が速い。弱点は耐久。

まだまだ成長したいと思っている。

嫁にしたい女神なんばーつー。なんばーわんはヘスティアさん。(株式会社ギリシア神話調べ)

因みにエウリュアレのふざけたことに巻き込まれてどんどん成長している。素の戦闘能力と家事スキルではエウリュアレより上。

 

・ポセイドン

メドゥーサの愛人。

エウリュアレに殴り倒されたり魅力の魔術を掛けられて嵌められたりと意外と散々。

ただ、なんだかんだいってメドゥーサ達とは仲良くやっている。

最近メドゥーサとよりが戻った。

 

・ゼウス

黒髭タイプのおっさん。

エウリュアレの事を好いている…のかな?エウリュアレ達にはかなりの支援をしてくれている。エウリュアレがボンキュッボンになったのもこいつのせい。

ちなみにエウリュアレと互いに全力で殺しあった場合意外とエウリュアレが勝つ。

エウリュアレがシリアスに染まるとゼウスが勝つ。

 

・ヘラ

今作のラスボス(?)。

ヘラクレスにエウリュアレを殺させようとしたり、メドゥーサに呪いを掛けたりとかなり色々やっている。

でも呪いの内容はちょっと()成長するだけという可愛いものであった。

なんだかんだでエウリュアレ以外とは和解したようで、ギガントマキアにおいては共闘もした。エウリュアレは居ないからできていない。

 

・ヘラクレス

ギリシア最強の人間。恐らくギリシアでヘラクレスに勝る人間は居ない。

強化するする詐欺の被害者。いつかするから…。

今のところエウリュアレとの戦いでの戦績は一勝一敗。

戦力としては最強と言っても過言では無いだろう。

ギガントマキアにおいて人間側で参戦し、戦闘の最後まで戦場にいた。

まあ、結果はあれなのだが。

 

・アテナ

ギリシアの戦いと知恵の女神。エウリュアレを止めることのできる存在の一人。

戦いの女神というだけあって戦闘能力はかなりのものである。ステンノの師でもある。強い。

本人は認めないがステンノを溺愛している。強い。

エウリュアレは友である。つよい。

盾はエウリュアレ作成のものである。ツヨイ。

最近出番がない。つよい。

 

・ヘファイストス

ギリシアの鍛治の神。エウリュアレとは作るものの方向性は違うがそれ故に色々と良いインスピレーションを得れるとか。

ちなみに本気を出せばエウリュアレ以上のものを作れる。だが面倒なのでやらない。

聖杯について検査したりと鍛治関係ないことまでやらされる悲しい神。

 

・ヘスティア

ギリシアの女神であり、そして

ギリシアの良心である(重要)。

家事と子供をあやすのが得意。ステンノに家事を教えている。

なぜエウリュアレに信仰されているかはあまり理解できていない。

書くときのイメージはブーディカ。

…もちろん胸はでかい。

最近ステンノに教わることも増えてきていて少し嬉しいやら悲しいやら。

ギガントマキアには多数の反対があって参加しなかった。いや、できなかった。

 

・アレス

ギリシアの戦神…だが話の外でエウリュアレを襲撃した挙げ句半殺しにされた悲しいヤツ。

恐らく以降関わることは無い(断言)。無い(確定)!

ギガントマキアでは一番最初に投げ飛ばされた。

 

・エミヤ

守護者で見せ筋。実はエウリュアレについて知っている数少ない『人間』。

ちなみに抑止力はエウリュアレをどうにかすることは諦めている。

なんかオルタも出てきた。そしてギャグ時空に囚われた。

フィッシャーの適正もあるバトラーである。

冬木では流石に活躍するはず。釣りで。

 

・沖田

エウリュアレが日本で修行しているときに夢に出てきた幕末誌氏。こいつのせいでエウリュアレは縮地をマスターしてしまった。

つまり戦犯。

まさかの本編にて登場。クラスセイバー。主に信長をいじる。

特に活躍もなく戦いは終わった。いつか土方さんも出したい。

 

・アタランテ

エウリュアレもといエコーの弓と走りの師であったが、自分に自信がなくなり今は修行をしている。

最近琴で矢を放つことができるようになった。

だがなんだかんだで生きており、ギガントマキアにも参戦。地味に弓で目を潰して援護したりしてはいた。

神話でやってたかけっこ勝負はしていないので未だ未婚。

 

・イアソン

アルゴナウタイの船長。そしてメディアの夫。

原作ほど屑ではないのでとても円満な家庭ができている。またエウリュアレを切り捨てる決断を悔やみ、全てを救えるようにと日々研鑽を積んでいる。エウリュアレを止めることのできる存在の一人。基本は剣だが場合によっては槍や弓、斧も使う。

また魔術もかなりのもので、正直なところイアソンだけで国を一つ滅ぼせる。

ギガントマキアにも参戦したが、正直きつかった。

 

・ティーピュス

エウリュアレを信仰する英雄。過去に形なき島にやって来たこともあり、エウリュアレの姿も知っていた。

エウリュアレが死んだ(生きていたが。)後は各地で魔物を倒したりする傍らエウリュアレの信者を増やしていた。

結果として更にエウリュアレの神性が高まることとなった。

エウリュアレ復活後も布教を続け、今ではギリシアでもトップクラスの教団の教祖である。

 

・メディア

裏切りの魔女とならなかったifなメディア。今はイオルコスでイアソンと平和に過ごしている。

魔術は原作以上に成長しており、家事から戦闘、果てには《電波妨害を受けている!》までなんでもイアソンの援護をする。イアソンいてこそのメディアであり、またメディアいてこそのイアソンである。

子供は二人。

イアソンとともにギガントマキアに参戦するも、流石に厳しかった。

 

・『私』

エウリュアレの元々の魂。現在はエウリュアレの深層意識でのんびりと過ごしている。

本人曰くエウリュアレには自分から体を明け渡したのだとか。

ちなみにまだギリシア編だが既にサーヴァントとしての能力を持っている。

予想以上に楽しんでいる模様。

 

・アンリ・マユ

なぜかエウリュアレの深層意識に居る士郎モドキ。

どうやら外の状況を知る手だてがあるようだが…?

というかなにやらエウリュアレの中にすんでいる可能性が?

ほんと一体何者なんだ…?

 

・ギルガメッシュ

既に過労死で死んでる超ご機嫌な賢王。エウリュアレは気に入っており、エレシュキガルとは何というか保護者ポジに近いのかもしれない。

エレシュキガルをいじって遊ぶのがかなり楽しいようだ。

ちなみに過労死したせいかかなりキャラが壊れている。

セイバーには全力でキャラを否定された。

地味にステンノを救ったりとやっぱり良い人な賢王様でした。

 

・エレシュキガル

メソポタミアの冥界の女主人。エウリュアレは初めてにして唯一の友達。そしてエウリュアレによって強化されてしまった存在の一人。ちなみにエウリュアレがあげた槍とマントはエレシュキガルの第三再臨のあれ。あの白黒の槍。

イシュタルは大嫌い。

今作の癒しの一人。

ギルガメッシュとエルキドゥは家族のようなものである。

最近ヒロインはエレちゃんでいいような気がしてきた。

 

・エルキドゥ

ギルガメッシュの変わりっぷりに結構驚いた親友さん。エルキドゥも結構キャラが壊れている。

エレシュキガルは信頼に値すると思っている。イシュタル?なにか投げつけるものはないかい?

 

・イシュタル

今作で扱いの悪い女神の一人。他はヘラとアレス。

本編で一瞬出たのに消し飛ばされた。ざまぁ。

因みにこの世界ではイシュタルとエレシュキガルはあることがきっかけで顔をみたら殺し会うような仲である。

あることってなにか?そりゃー、ギルガメッシュについてです。

 

・ランサー

会話のなかで散々殺される人。

ちなみに現在考えている第五次聖杯戦争はギャグ時空なので、

ランサーは死ぬ。

沖田達と共に本編登場。だが、

ギャグ時空だ。

しかしどうもシリアスに傾いてきたからかFGOのオルタと戦うことに。

だがどうせギャグ時空だ。

しかも冬木に召喚されていることが判明。月に二十回は事故に巻き込まれている。

つまり死ぬ。

十七話にてマスターを思う発言をしたいいやつ。

だが死ぬ。

ところが無事冬木に帰ることができた模様。

まあ事故ってたが。

 

 

・アキレウス

とてもはやい。はやいったらはやい。サラマンダーよりずっとはやい。ステンノと同じくらい。

 

・織田信長

アーチャー。FGOとコハエースの記憶持ちだったりする。つまりメタ要員!

主にリアクション役。というか沖田のおまけで参戦してきた感じでもあったり。

三千世界での広範囲射撃でそれなりに活躍した。

 

・ニトクリス

キャスター。思い付いたのがこの娘だった。後悔はしていないけどなんというか原作から解離してしまっているような…。ごめんなさい。

今作の良心の一人かもしれない…。

影が薄い。

あ、そのメジェド様ローマに染まってますよ?

 

・山の翁

アサシン。初代様。つよい。

なぜ召喚されたとかそういう真面目なことは考えてはいけない。だってギャグだしネ!

ご本人のキャラもギャグに傾いてきている。

首おいてけ。

地味に出てきていない。

 

・タマモキャット

バーサーカー。まさかの本編登場である。

エウリュアレをご主人と慕っている。

因みにこのキャットはヘラクレスとためをはれる。つまり強い。周回のお供にどうぞ?

エウリュアレとは気が合うのか相性がいいのか仲が良い。

そしてまさかのレギュラー入りの可能性…。うむ、good(キャッツ)

 

・黒髭

ライダー。なんでこいつをチョイスしたのか私にもわからん。

なんというか私の力不足でまともになっている?

BBA(ドレイク)好きは相変わらず。

せっかくドレークと戦えたのに、エウリュアレ旗下の日本武尊にロ号弾で一発で消し飛ばされたので悲しんでいる。エウリュアレとは絶対にわかりあえねぇ!いや、男のロマンについては例外でつけど!?とか。

 

・アルトリアオルタ

敵のセイバー。

ヘラクレスの『射殺す九頭』はギリギリ凌いだものの、『斬り殺す一頭』にて敗北する。

どうやらこの演劇についてなにか気づいたようだ。

 

・ランサーメドゥーサ

敵のランサー。

狂化が入っているため意志疎通は不可能。

じいじに瞬殺された。

因みに武器はハルペー。

 

・エミヤオルタ

敵のアーチャー。

ステンノの一言によってギャグに引きずり込まれた。

最後はステンノによって腹に槍を突き刺され死亡。地獄に落ちろデミヤ…とかは冗談でも言わないであげて。

 

・フランシス・ドレーク

敵のライダー。

ゴルゴーンになったメドゥーサに同情してゴルゴーンの味方となった。

なお消し飛んだ。

 

・カーミラ

敵のアサシン。

ゴルゴーンになったメドゥーサには思うところがあったらしく、手を貸した。

アテナとそれなりにやりあったが、じいじの不意討ちにて敗北した。

実は死んでない。けど出番はいつになるかはわからない。そんな設定はなかった、いいね?

 

・メフィストフェレス

敵のキャスター。

戦闘中に悪のめっふぃーと善のめっふぃーに分裂したため悪のめっふぃーはす巻きにされている。

何かしらの思惑があってエウリュアレ側についた。が、活躍なく退場。

 

・クー・フーリンオルタ

敵のバーサーカー。

クー・フーリンとやりあっていたところじいじに罵倒された上で殺された。俺その麻婆と関係なくねぇか!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・タマモワンコ

この小説の筆者にしてタマモナインの追加戦士枠、怠惰と堕落と劣化の化身、タマモワンコなり!クラスはライダー、だって調子に乗ってるからネ!もちろん狂化はEXだ!

好物は安い豚肉と牛乳で牛肉と野菜は苦手。でも最近乳製品禁止を言い渡された。

感想とUAとお気に入りが増えることが一番の喜び。

宝具は『無限の妄想(あんりみてっどわーるどわーくす)』。やられそうになっても妄想の世界に逃げて事なきを得るぞ!

こいつが小説を書き続けるのは皆の感想のおかげだ!これからも頼むぞ!




お疲れさまでした。

私はこういう本編外にネタを入れまくるのでその辺りよろしくです。


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番外編 これがエウリュアレの全てだ!(大嘘)

予想外に本編の筆が進まないので生存報告も兼ねてエウリュアレのステータスとかを詳しく解説。

疑問とかがあれば指摘してくれればここで治る。ダメな点を冬木編に持っていかなくてすむのでがしがしツッコミください。


エウリュアレ

 

身長:170cm

体重:55kg

スリーサイズ:上から90、57、88

出典:ギリシア神話(改)・メソポタミア神話(外)・クトゥルフ神話

地域:欧州・日本・古代メソポタミア・フォーマルハウト

属性:混沌・中庸

隠し属性:地

性別:女

一人称:私

二人称:貴方、貴女、あんた、○○(呼び捨て)

三人称:貴方達、貴女達、あんたら、○○

イメージカラー:白銀

特技:修行、道具作成、ビーム

好きな物:ステンノ、メドゥーサ、ビーム

嫌いな物:訳のわからないもの

天敵:ヘラとアレスとアルテミス

レア度:☆4

CV:浅川悠

 

 

 

概要

原典のエウリュアレに、転生した未来の一般人の魂が憑依した存在である(…と、本人は考えている)。

創造、付与、加工魔術という特殊な魔術を得意とし、その場で武器を創造したり、普段から武器を創ってそれを使って戦う。ただ、いろいろと作りすぎて最近は『王の財宝(ゲートオブバビロン)』の真似事すらできそうなことになっている。勿体無いのでやらないが。(ただし、キャスギルのように魔術を撃つかわりに剣ビームを撃つとかは楽しそうだなー、とかは考えている。やめろください。)

得意な武器は刀と弓、そして銃。縮地の練度がかなり高く、数十キロ先から一瞬で敵の目の前に移動し首を斬る、なんてこともできるしそれなりにやっている。相手が格上だとみたときは斬る代わりにビームが超至近距離から飛ぶ。弓は、真面目に撃つと世界が滅ぶのであまり使わない。

本人の性格はかなり適当である。先のことまで考えているようで実はなにも考えていない。なにかあっても『まあ、なんとかなるでしょ』でなんとかするから困る。ただその瞬間にやりたいことができて、面倒なこととかが起きなければ良い。

基本的に慢心ぎみである。最初から本気は出さず、ノってきたらちょっとずつ上げていく。ただ、なぜか自己評価が低いので同等程度の力を持っていたりすると全力でかかってくる。なんだこれ。

冠位に関してはアーチャー、セイバー、キャスター、アサシンとしてはできなくはないが、やはり一芸に秀でた存在たちには劣る(と本人は思っている)ため現状取ることはない。分かりやすく言えば蹴った。

 

 

 

パラメーター

 

・筋力:B

→本来であれば成長しないエウリュアレだが、ゼウスの加護によって人並みに成長するようになった。ただし、この筋力は修行の成果である。

 

・耐久:B

→筋力に同じ。

 

・敏捷:A+++

→基礎の速度もあるが、縮地の恩恵も大きい。短距離における速度ではアキレウスには敵わないが、長距離における最終的な移動速度ではエウリュアレが勝つため敏捷の値はアキレウスのA+に勝っている。長距離でのタイムと短距離でのタイムで長距離のタイムを元に評価をしているみたいなもの。

 

・魔力:A++++++++++

→いい加減にEXで良いような気もしてきたがまあそれはそれ。ここまで魔力の+の数が多いのはエウリュアレ本体の魔力量が多いのに加えて『魔力を増幅する装置』をエウリュアレが創造できるからである。そう、一話にて当たり前のようにメドゥーサの語りのなかに出ていた魔力増幅装置である。あれがあるので事実上無限に魔力を増やせるのである。さながらLHCで延々と原子を加速させるかのように!

…ちなみに、どこまでがエウリュアレの素の魔力で、どこからが増幅を加味した数値なのかは…

……………かにのみそしる。

 

・幸運:EX

→これに関しては原典通りである。ただ、幸運の度合いは原典よりも高いかもしれない。

 

・宝具:EX

→正直なところ増えすぎたためまともにステータスとしての役割を果たしていない。

 

 

・スキル一覧

 

・対魔力:EX(A+)

→原典エウリュアレは対魔力はAだが、このエウリュアレは素でA+ある。また、魔力をたっぷり使って結界を幾つも重ねに重ねることで擬似的にEXの値も出すことができる。ただし、魔力消費はトップサーヴァントの宝具など目ではない。それどころかヘラクレスの宝具である『十二の試練(ゴッドハンド)』の命のストックを十二個一気にそれも常に回復させる方がマシなレベルである。

 

・付与魔術:A

→エウリュアレの不思議魔術その一。

物体、生物、果てには概念にまで『何か』を付与することができる。近いものでは強化魔術やエンチャントなどがあるが、これは基本的に『どんなことでもできる』。無論魔力消費は強化魔術の比ではないが。

エウリュアレはこの魔術を武器への特殊効果付与にのみ使っているが、やろうと思えば筋力倍増だとか光速で移動できるように、なんてこともできなくはない。どんな反動があるかは知らないが。

エウリュアレが実際にやったのは『互いに引き合うという効果の付与』や『空間を抉るという効果の付与』などエミヤの宝具の再現のためが大抵だが、『ホロウな服』などにはバリバリと付与しまくっているし、エレシュキガルにあげた槍についていた能力もこれによるものである。

応用の利きすぎる能力は打ちきり漫画の常だが、これは漫画ではないので問題ない。

 

・高速神言:D

→詠唱速度に関わるスキルなのだが…魔術がそもそも詠唱をしていないせいで空気となりつつあるスキル。そしてこの先も使われるかは…うん。FGO編で役に立ったら良いね!

 

・陣地作成:C+

→自らに有利な陣を作るスキル。冥界でひたすらにいろいろと創っていた時にエレシュキガルに教えをうけてここまで強くなった。エウリュアレの陣地はただひたすらに創ることに特化した物となる。一年くらい余裕で引きこもれる。

 

・神性:A++++

→あくまでも初期は神霊の体に人間の魂が混ざったものであったためBランクであった。だが、ゼウスとそれなりの関係であったりポセイドンとガチで殴りあいをしたり一度死んで蘇ったりゴルゴーンとなった妹であるメドゥーサを救って死んだ(ということになっている)りしていたうえに、アルゴナウタイの舵取りのティーピュスが各地でエウリュアレについての布教をしていたせいで信仰が集まった結果ここまで上がった。ただしこの小説では神性EXイコール神性A+×11とする。

 

・単独行動:A

→単独でどれだけ行動できるかの指標。アーチャーのクラススキルだが、サーヴァントでもないエウリュアレにとってはただのフレーバースキル。いらない。

 

・魔術:A++++++++++

→基礎的な魔術を一通り修得したということを表すスキルである。まる。

 

・創造魔術:A

→ある意味このエウリュアレをエウリュアレたらしめているスキル。想像したものをその通りに創造できる。ただし魔力はバカ食いするが。

未知の素材や空想上の素材であっても創造することができる。故に『絶対に折れない剣』なんてものも作れてしまう。

ちなみに今作の衛宮士郎もこれを使うが、セラの魔力補助無しでは剣も作れない。

 

・加工魔術:A

→物体を加工することができるスキル。ランクが高ければ高いほど元の能力や素材の特性をそのままに加工できる。

創造の練度が低かった初期は素材を創造して加工していたが、現在は船などであってもPONと出せるため影の薄くなった悲しい子。ただし、エミヤごっこには必要。

 

・転移魔術:A

→座標の点と点を移動する魔術。俗にいう瞬間移動。

…なのだが、エウリュアレのこれは実は瞬間移動ではなく次元潜航からの浮上だったりする。しかしそれを気付くものがおらず転移ということになっている。

 

・魅惑の美声:A

→魅力されちゃう良い声。エウリュアレを(性的に)狙う存在が増えたからかここまで戻ってしまった。やめてー!?

 

・無限の魔力供給:EX

→どこからともなく魔力が供給されるけどそもそも魔力とか有り余っているのであまり意味はなかった。ちなみにルビーちゃんは関係ないですよ?

一体何杯の仕業なんだ…?

 

・転生者:A

→転生したという記憶を持つものが持つスキル。前世の記憶がある、という人物はこのスキルを持っているのかも…しれない。

このランクがEXなら完全に前世の記憶を持っている。つまりよくある転生主人公はこれのランクがEX。エウリュアレはまだ。

 

・一意専心:D

→一度始めたら止められない?ならこのスキル持ちですね。つまりそういうことだ。

 

・圏境:A+

・絶招:A

・中国武術:A

→この三つはまとめて。

前世においてお隣のお爺さんから教わっていた中国武術をひたすらに修行したもの。言峰と正面切ってやりあえなくはない。やりたくないけど。

 

・射撃:B

→射撃に関するスキル。同じランクにアン・ボニーが居る。

一応エウリュアレもそれなりの技術はある。やらないが。

 

・道具作成(兵器):A++

→道具作成に関するスキルだが、エウリュアレは武器や兵器の作成に特化している。これと加工魔術を組み合わせて初期はいろいろと作っていた。今は使われない悲しい子。

 

・縮地:A+

→武芸の極致が一つ。ここまで来ると仙術である。

どこであってもどんな距離でも一歩かつ一瞬で移動できる。ただし宇宙とかは無理。

 

・心眼(真):EX

→修行にて培った目はヘラクレスとの戦いにて開花した。その戦いではドジ踏んでやられたが。

その後はギルガメッシュと戯れていたらいつの間にかこんなことになっていた。どうしてこうなった。

 

・ゼウスの祝福EX

→ゼウスによる加護。神性がEXより低い、又は持っていない相手との戦闘では全ステータスが一から三段階まで上昇し、おまけで幸運は普段の生活でもかなりのものになる(幸運EXならもっとよくなる)。また場合によってはゼウスの雷による援護射撃もある。

しかし、役だったところを見たことがない。

 

・千里眼(偽):A

→エミヤに未来を見ることができる、と偽ったことによりできてしまったスキル。逸話からの派生タイプ。実際は『衛宮士郎及びそれに関連する人物の生きている時代』及び現在しか見通すことはできない。正しい千里眼とは違うためAランクの千里眼を持つアーラシュのように読心のようなことや未来視なんてことはできない。もちろん視認できる距離も遠くはならない。

また、衛宮士郎との繋がりが薄い人物しか居ない時代は見通すことが難しい。さらに未来を見た場合確定とはならない。

 

・深淵の加護:EX

→深淵、冥界の炎を操ることができるようになるエレシュキガルの加護。キングハサンのあれ。もちろん即死効果もつく。

 

 

 

 

宝具

・『旭の旗の下に』 宝具ランクE~A+

―――その旗は、旭日旗だった

 

前世にて日本に関係のある乗り物であり、かつエウリュアレが作成したものに限り召喚が可能。また自立戦闘を行う。召喚された乗り物はそれぞれに宝具ランクが決まっており、一部のみを召喚することも可能。現在はあまり数がないのでまだ弱い。エウリュアレが乗り物を作れば作るほど強化されていく。また、同じものをコピペして複数召喚することも可能である。が、ロマンがないのであまりやりたがらない。

ちなみに創作の世界のものであったとしてもエウリュアレ本人が当てはまると判断すればこれで召喚できる。その場合、乗組員もいれば召喚が可能。

ちなみに発動の詠唱はただの雰囲気出し。フレーバー。

 

以下現時点で召喚可能なもの一覧

日本武尊(ヤマトタケル) 宝具ランクA+ 対軍宝具 ×3

→荒巻義雄原作の仮想(火葬)戦記、『旭日の艦隊』および『紺碧の艦隊』に登場する超大和型戦艦。この小説では紺碧の艦隊OVA版最終話の時点でのものを基本として考える。

主砲51cm45口径三連装砲三基をはじめとしてさまざまな兵器を搭載する巨大戦艦である。その戦力は単艦にて敵艦隊を撃滅せしめるほど。

召喚された場合、大抵は大石司令長官を中心とした乗組員が共に召喚される。

 

・日の丸A-10 宝具ランクC+ 対人宝具×20

→一部のミリタリー好きな日本人の中で空想される日本所属のA-10対地攻撃機。それがこれである。一応鬼頭 莫宏原作の漫画『なるたる』にも出ているがまあそれはそれ。やはり30mm七連装ガトリングはロマンなのである。無論エウリュアレの魔改造入りなのでA-10と甘く見るとドッグファイトで落とされるので気を付けるべし。具体的にはどこぞの金ぴかのヴィマーナとやりあえる。そしてなにより、対『人』宝具である。

 

・零式艦上戦闘機五二型 宝具ランクC+ 対人宝具×100

→日本人なら恐らく誰もが知っている『零戦』である。特攻の象徴だとかほざくやつがいたらとりあえず四十六サンチ三連装砲パンチをお見舞いしてやろう。ちなみにゼロと侮るなかれ、これももちろん魔改造入りだ。具体的には金ぴかの(ry

 

・九七式艦上攻撃機 宝具ランクB 対艦宝具×50

→艦これをやっているなら嫌というほど見ることになる艦上攻撃機。真珠湾の功労者の一つ。

艦艇を攻撃するのに特化して改造してあるため対艦宝具というカテゴリとなった。

 

・伊601潜水艦 宝具ランクA 対軍宝具

・伊501潜 宝具ランクA- 対軍宝具

・伊502潜 宝具ランクA- 対軍宝具

・伊503潜 宝具ランクA- 対軍宝具

・伊701潜 宝具ランクA- 対軍宝具

・伊702潜 宝具ランクA- 対軍宝具

→荒巻義雄原作の仮想(火葬)戦記『紺碧の艦隊』等艦隊シリーズに登場する潜水艦。上記六隻及び補助艦艇にて紺碧艦隊を成す。

端的に言えばチート。その時代以上の兵器を装備しており、まず捕捉すらされない。

伊601潜には前原一征少将も召喚されるのだが、彼自身もかなりのチートというか…。遠見やら予知やら。

 

・伊401潜 宝具ランクB 対軍宝具

→うってかわって普通()のリアルな潜水艦。うん、普通ダヨ?ちょっと強化してあるだけで。

 

・巨大空母:『建御雷(タケミカヅチ)』 宝具ランクA 対軍宝具

→『紺碧の艦隊』シリーズに登場する巨大空母。言ってしまえば強化された空母『信濃』。ここにおいては下記の電征のみを搭載している。

 

・艦上戦闘機:『電征(でんせい)Ⅲ型』 宝具ランクC+ 対人宝具×50

→『紺碧の艦隊』シリーズに登場する艦上戦闘機。OVA版を採用している。20mm、30mm機関砲や対地噴進弾などが装備でき、どちらかというと戦闘爆撃機となっている。もちろん魔改造してあり、具体的には(ry

 

・迎撃機・高高度噴式戦闘機:『噴式蒼莱(ふんしきそうらい)』宝具ランクA 対人宝具×200

→『紺碧の艦隊』に登場する高高度ジェット戦闘機。最高速度は時速1000kmを越える。武装は30mm機関砲4門または57mm機関砲2門。57mm砲とは…当時のチハと同じである。ひえー。

 

・中戦車:『九式・蒙琥(もうこ)』 宝具ランクB- 対人宝具

→『紺碧の艦隊』に登場する戦車。事実上の74式である。無論魔改造済みなり。

 

・駆逐艦多数

→駆逐艦がいーっぱい。

 

・R-9A2『DELTA』 宝具ランクEX 対星宝具

・RX-10『ALBATROSS』 宝具ランクEX 対星宝具

・R-13A『CERBEROS』 宝具ランクEX 対星・対軍宝具

→アイレムソフトウェアエンジニアリングから発売されたゲーム『R-TYPE Δ』に登場するR戦闘機。何故召喚できるか?…このゲームのstage1の背景をよく見てみるといいかも。

 

・R-11B『PEACE MAKER』 宝具ランクA++ 対軍・対悪宝具

→この機体は石川県警にも配備されている…らしい。

 

・『偽・我が神はここにありて(りゅみのじてえてるねっる~)』宝具ランクA++ 結界・対軍宝具

→本家『我が神はここにありて(リュミノジテ・エテルネッル)』とは違い、どちらかというと『熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)』に近い。

大量の魔力を使用して広範囲に何十、何百という数の結界を重ね、決して破れることのない一枚の結界を作る。

さらに、その結界の中に重火器を召喚し攻撃することもできる。火器の宝具ランクは一律にDとなるが。

 

・『なんかビーム撃てる剣(びーむそーど)』 宝具ランクA 対軍宝具

→初期に作成したビームが出る剣。これの強みはノータイムでぶっぱなせること。ただしダメージ式は筋力×5。

しかし、メドゥーサ戦にて壊れた。

 

・『陰剣・陽剣(いんけん・ようけん)』 宝具ランクB 対人宝具

→エミヤの使う『干将・莫耶』のエウリュアレ版…みたいなもの。ビームが出るとかの特殊すぎる能力は無いが、とにかくひたすらに頑丈である。それはアロンダイト並だったり。

 

・『吹き飛ばす七つの砲(アヴェンジャー)』 宝具ランクA 対人宝具

→復讐者の名を冠し、攻撃機A-10の装備する機関砲である『GAU-8 アヴェンジャー』。それを歩兵用に改造したものである。背中のバックパックと砲がセットであり、バックパックにはミサイルがたんまりと積んである。

 

・『勇者の弓』 宝具ランクA- 対人宝具

→イメージはゼルダの伝説ブレスオブザワイルドの王家の弓。怪異や神秘に対して特に強いダメージを与える。つまり神秘や怪異の少ない現代や現代英霊に対してはただの弓であるが、逆ならば恐ろしい威力を持った弓となる。例えばウルクで撃てばエピフ山が吹っ飛ぶ。

 

・『星を射落とす女神の弓矢(アロー・オブ・ザ・エウリュアレ)』 宝具ランク■ 対界宝具

→エウリュアレの必殺技と言っても過言ではない。その破壊力たるやギリシアの全戦力をもってしても全く太刀打ちできなかった巨人達を一撃で消滅させるほどである。インフレ激しすぎやしませんかねぇ!?

…ちなみに基本的にオーバーキルなんてものではないので使わない方針で。

 

・『■の■■■の■(■■■■■■)』 宝具ランク■ 対■宝具

→まーだわからないよー。

 

・『九つの矢(ナインアロウズ)』 宝具ランクC 対人宝具

→本人曰く、『射殺す百頭(ナインライブズ)に比べると、ね。』とのこと。

一本の矢の射撃で九本の矢を放つ。特に…うん。

 

・『光の剣』 宝具ランクEX 対人宝具

・『光の剣:限定解放(ソード・オブ・アウローラ)

・『光の剣:第一解放(ソード・オブ・シューティングスター)

・『光の剣:真名解放(ソード・オブ・ザ・ギャラクシー)

→エウリュアレの十八番たる光の剣、その真名解放シリーズ。

形はゼルダの伝説ブレスオブザワイルドのマスターソードで威力はエクスカリバーと同程度。まあ…なんだ、とても強い。ただし、隙もその分大きい。

 

・『きしんのまそう』 宝具ランクB 対人宝具

→刃が刺さるとほぼ確実に死ぬ。そんな槍。形はドラゴンクエスト9の『きしんのまそう』。

 

・『どくばりのやり』 宝具ランクB 対人宝具

→マイルドきしん。確定即死が八分の一の確率で即死になった。そんな槍。にしてもきしんって聞くとマクシーム・キシンがすぐ思い浮かぶんだけどこれどうおも(不必要なためカットされました

 

・『えむふぉーかーびん』 宝具ランクB 対人宝具

→ちょっとホーミングして神秘に特攻ついててついでで魔力を込めたらビームが出るちょっとよくわからない代物。なぜビーム。

 

・『神刀:無(しんとう:なし)』 宝具ランクD 対人宝具

→装備すると縮地のランクが二つ上がる。ただそれだけの頑丈な刀。ただし縮地のスキルを持っていなければ恩恵はない。

 

・『エウリュアレの服』 宝具ランクB 対人(自分)宝具

→強力なダメージカット、再生、そしてフィット機能。いつになっても着れて使える素晴らしい一品。

ただし、色々と大きい姿でこのフリフリミニスカは少し恥ずかしいかもしれない。

 

・『勇者の盾』 宝具ランクEX 対人宝具

→ブレエリちゃん大歓喜の盾。形はゼルダの伝説ブレスオブザワイルドのハイラルの盾…の青いところを赤くしたもの。

圧縮アダマンタイトを十枚重ねて盾とした一品。アダマンタイトとは…とっても硬い鉱石である。色は赤。

 

・『王の杖(リボルケイン)』 宝具ランクEX 対人宝具

→皆様ご存知仮面ライダーBLACKRXの必殺の武器…を擬似的に再現したもの。

キングストーンなどあるわけがないので仕方なく魔力増幅装置を詰め込みに詰め込んだ。

無論ビームも出るし反射もできる。

 

・『ホロウな服』 宝具ランクA 対人(自分)宝具

→メドゥーサがfate/hollow ataraxiaにて着ていた服、そう上縦セタ下ジーンズである。

もちのろんで強化が施してあり、『エウリュアレの服』以上のダメージカット、再生能力に加えて異常なまでの耐久性も備える。基本的に描写がなければこれを着ている。

 

・『偽・燕返し(ぎ・つばめがえし)』 宝具ランク― 対人宝具

→無名の剣士が辿り着いた極致たる『燕返し』、それを模倣したものである。多重次元屈折現象(キシュア・ゼルレッチ)は起きてはいるのだが本人はそれに気づいていない。一応高速の三連閃である。

 

・『悪即斬(あくそくざん)』 宝具ランク― 対人宝具

→新撰組の一人である齋藤一の提唱した『左片手一本突き』、それを本人が昇華したのが『牙突』である。

その技をエウリュアレは沖田を通じて夢で会い、伝授してもらった。

この『悪即斬』はその牙突のコンボ技のようなものである。命名は沖田。

まず一気に接近し牙突にて突く。離れた相手に対して跳びつつ接近、空中からの牙突である牙突二式を放ち、一度刀を抜き空いている右手で相手を投げる。次に対空の牙突である牙突三式にて突きあげる。

最後に零距離にて放つ最強の牙突、牙突零式にて止めを刺す、という流れである。無論この通りでなくとも良い。

クトゥグア曰く零式ならばただではすまないとのこと。そんなチートで本当にすまない…。

 

・『新撰組』 宝具ランク― 対人宝具

→新撰組の副長の…なんだろう、格ゲーでいう超必?がこれである。

これを新撰組の信念と沢庵の良さと共に夢でエウリュアレは叩き込まれた。つまりエウリュアレは新撰組である。

この宝具(?)の最大の強みは『気迫』である。大抵の存在では動くことすらままならない。エウリュアレでこれだから本人だともっとヤバイ。

 

・『無明三段突き』 宝具ランク― 対人宝具

→新撰組の天才剣士、その生きざまを表すかのような剣技、それがこれである。

三歩にて懐に入り、三つの突きを内包した一突きにて敵を穿つ。

これをなんでか夢に現れた本人にエウリュアレは教わり、修得した。なんでこんなところでぐだぐだギリシャ神話とかやってるんじゃおき太ぁ!

 

・『神の鎖(エルキドゥ)

→メソポタミア神話における英雄王ギルガメッシュ、その唯一の友がエルキドゥである。

そしてこれは彼から譲り受けた彼の操る鎖である。もちろん賢王には許可はもらっている。

…英雄王?ハハハ、エアられるんじゃないですかね?

 

・波動砲 対星宝具

→メソポタミアの冥界から脱出する際に作った宝具。全てが対星宝具に少なくとも分類される。もちろん場合によっては他のカテゴリも追加されるがなにせ波動砲だけでもかなりあるのでここにかいてられん。というわけで出てきたやつのみ紹介する形になると思う。

波動砲は全てグローブ型のものと通常の砲の形をしたものの二種類が作られており、場合によって使い分ける。バビロンごっこをするときにグローブが出てきたらシュールすぎるからネ!




なんで息抜きで三時間程度でかいたものが9000字越えてるんですかねぇ…?まあいいか。

そういえば虚月館殺人事件イベント、始まりましたね。とりあえず一話を終えた感想。
エウリュアレはやっぱり可愛い&ステンノ姉様が結婚…だと!?うん、アバターだとわかってても…ね?
そしてイベに関連してステンノPUですよ皆さん!私はとりあえず諭吉一人を生け贄にして見ようかと思います!え、ホームズ?ははは、あんな薬中ホームズじゃないさ。私のホームズはワンコ顔で部屋で変な実験をしている名探偵なんだ…!ああ、モリアーティはいいけどやっぱりホームズのグラは慣れない。犬ホームズに変えるMODとかないですかね?ない?そっかー。

そして筆者ことタマモワンコなのですが、現在(投稿時)入院しとります。しかも理由が『急性胃腸炎』っていうなんというか残念な感じです。
もしかしたら次話の投稿が遅れるかもしれませんが許してください…。

あと、UAが十万を越えたら記念でちょっとお遊びな番外編でも書こうかと思います。

それでは最後に一つ。
こんな駄文ですまない!
それではまた!


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冬木編
第二十二話 冬木と衛宮とぐだぐだと


呼符でスカディが来た…!?

やばい、明日あたりに死ぬかも。




読む上で注意してほしいこと

・カオス。

以上。
考えるな、感じろ!


 

 

 

『………問おう、汝が我が契約者か?』

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

衛宮邸、それはサーヴァント六騎という現状世界で最大の魔術的な戦力をもつと言っても差し支えないただの武家屋敷である。

 

そんな屋敷のリビングに今夜、集まり得る最大の戦力が一同に会していた。

 

 

「士郎、それはつまり―――また聖杯戦争が起こるということなのかい?それも、聖杯が自ら起こすと?」

 

 

そう問うのは衛宮家の大黒柱、衛宮切嗣。世界的に有名な『魔術師殺し』であり―――今は、家族の味方だ。

 

 

「ああ。十年前の第4次聖杯戦争の時に願われた願いがトリガーになって起こる、らしい。」

 

 

そしてそれに答えるのは正義の味方志望の少年、衛宮士郎。第4次聖杯戦争にて孤児となり衛宮切嗣に救われた、第5次聖杯戦争の()()()である。

 

 

「だが第4次聖杯戦争の勝利者はおらず不完全に終わったのだろう?ならば誰が願いを願ったというのだ?」

 

 

それの答えに対し疑問をぶつけるのは第5次聖杯戦争にて()()()()()サーヴァントであったアーチャー、英霊エミヤ。

 

 

「その夢でアンリ・マユが言っていたのは前に話した夢に出てきたエウリュアレが願った、らしい。」

 

「ああ、3日前の朝に話していたあれですか。たしかチートなエウリュアレが無双する夢でしたっけ?」

 

 

その疑問の答えに情報を付け加えるのは衛宮家のメイドにして衛宮士郎の『相棒』であるセラ。彼女はアインツベルンによって手を加えられた人間であり、リズとは違ってホムンクルスではない。

 

 

「ああ、それだ。どうもあれは夢は夢でもサーヴァントの過去を見るような感じの夢みたいなんだ。」

 

「なるほど、それならばエウリュアレーの妹にあたるライダーが関係しているのではないですか?どうですか、ライダー。」

 

 

そうライダーに発言を促すのは第5次聖杯戦争の勝利者、セイバーのサーヴァント、ブリテンの騎士王、アルトリア・ペンドラゴン。

 

 

「恐らく私は…いえ、恐らくこの世界の歴史に存在する人物は関係が無いのではないでしょうか。なにせアンリ・マユが生まれたのはギリシアの時代よりも後ですから。それにエウリュアレ姉様がそんなのになってるとか信じたくないです。聖杯の泥が見せた悪夢という線はありませんか、士郎?」

 

 

そして促されて回答するのは第5次聖杯戦争の間桐桜のサーヴァント、ライダー、メドゥーサ。だが、彼女は正真正銘の夢ではないかとと語る。

 

 

「…いや、そいつは現実だぜライダー。なにせ俺はそれに実際に巻き込まれたからな。」

 

 

しかしそれを否定するのは第5次聖杯戦争のギルガメッシュのサーヴァントだったランサー、クー・フーリン。我が家の稼ぎ頭の一人だったりする。もう一人はライダーである。

 

 

「この前にランサーが話していたことか…。」

 

「ああ。ありゃあ確かに現実だったと少なくとも俺は感じた。」

 

「なるほど…。ランサー、もしそのエウリュアレと敵対した場合…勝算はあるかい?」

 

「………正直に言うが、こちらが十全どころか出し得る力の十二割をここにいる全員が出したとしても…億、いや兆にひとつもないだろうな。」

 

「ランサー、さすがにそれは言い過ぎではないですか?仮に私やアーチャーに抑止力の補助が加わったのなら可能性はあるのではないでしょうか。」

 

「そうですよランサー。神霊であっても神造兵器にして星の聖剣たるエクスカリバーなら…」

 

 

ランサーの結論にセイバーとセラが反論する。しかし

 

 

「残念だがセイバー、それでも無理だ。」

「ああ…アーチャーの言うとおり、厳しい。」

「…とまあ、アーチャーも坊主も同じ意見だ。」

 

「なぜですかアーチャー、シロウ!」

 

「そのエウリュアレには会ったことがある。あれの強さは…例えるならばその場のノリで動く英雄王だ。乗り気でなければ適当にあしらうだろうし、乗ってしまえば最悪対界宝具の使用すらありえる。」

 

「な、対界宝具だって…!?」

 

「それ以外にも俺のゲイ・ボルクの上位互換やらアーチャーの固有結界じみたものやら明らかにエクスカリバーよりも火力の高い剣やら坊主の創造魔術やら…なんでもあり、スーパーパワーのバーゲンセールってところだ。」

 

「…ふむ、魔術師殿、発言よろしいですかな?」

 

 

アーチャーとランサーが絶望的な内容を述べていくところに、アサシン、呪腕のハサンが意見を具申する。

 

 

「ああ…なんだ、アサシン。」

 

「それほどの強さのサーヴァントであるならば、倒すよりも味方につけることを考えた方が良いのではないでしょうか?」

 

「…やっぱり、そうなるか…。」

 

「まあ、そうなるよなぁ…。」

 

「じゃあ士郎、その方針でいいかい?」

 

「ああ。みんなもいいか?」

 

「私は何があってもシロウに協力するだけです。」

 

「マスターであるシロウの指示に従います。」

 

「どうしようもないなら…仕方ありません。」

 

「よし、じゃあそうしようか。」

 

「………ではシロウ!頭を使ってお腹が空いたので夜食を作ってください!」

 

「りょーかい。それじゃあぱぱっと…」

 

「…いや、残念だがお客さんが来たようだ。」

 

「ん?そりゃどういうことだアーチャー?」

 

 

 

「ふむ、流石おかん、客の気配には敏感ということか…!?」

 

 

 

 

「ええい、誰がおかんだ!姿を見せろ!」

 

「よかろう!そして姿を表したならば名乗らねば狐の名が廃るというものなのだな!」

 

 

そういいながら現れたのは、巫女服を着た…耳と尻尾が生えた女性であった。

 

 

「我が名はバーサーカー、タマモキャット!ご主人を封印から救うために冬木に降り立ったしがないメイド狐なんだ、ワン!」

 

「えっと…犬?猫?狐?巫女?メイド…?」

 

「ライダーさん、多分あれは全て合成したナマモノかと。」

 

「ええい、なんなのだこのカオスは!ネコカオスか!?ネコアルクもいるのか!?虎聖杯なのか!?」

 

「虎聖杯…イリヤ…小悪魔キャラ…うっ頭が」

「虎聖杯…遠坂…カレン…魔法少女…うっ頭が」

 

「安心してキリツグ、うちのイリヤは小悪魔キャラじゃないわ!どちらかというと魔法少女チックよ!」

「安心して下さいシロウ、傷は深いです!」

 

「キャットよう、なんかおめーさんが来てから一気にぐだり始めたんだが。」

 

「仕方なかろう、ランサー。カオスなのはキャットの特権、ぐだぐだなのはご主人のせいなのだからな!」

 

「なるほど、つまるところエウリュアレのせいか。」

 

「まあ、そうなるんだワン!」

 

 

「…ハッ!シロウ、なんだか嫌な予感がします!具体的にはまだ他にも来るような気が!」

 

「もうやめてくれぇぇぇ…」

 

 

「ふはははははははは!流石の直感だなアルトリア・ペンドラゴン!」

 

「な、この高笑いは…!ギルガメッシュですか!」

 

 

キャットによってぐだぐだし始めた空間に颯爽と黄金の光が!

 

あれは誰だ!?余か?余か!?それとも余か!?

 

 

「ふっはははははははは!もちろん(おれ)だ!」

 

「なにぃ!?英雄王だと!?」

 

「ふははははははははははははははは!そう、英雄王ギルガメッシュ……………

 

 

…ではない!

 

今の我は賢王!キャスターギルガメッシュである!弓の我のことは忘れよ!あんなのが我とか正直嫌だし!」

 

「ギル、人の家の塀の上に立っちゃ駄目だよ?」

 

「だからといって玄関からお邪魔してもつまらんだろう!」

 

「まあ、そうだね。じゃあいっか。」

 

「いやいやいやいや!?よくないのだわ!?ちゃんと玄関から入るべきってドゥムジも言っていたのだわ!?」

 

 

塀の上に現れたのはなんか少し落ち着いているような気がするギルガメッシュに緑の髪をした中性的な人、そして金髪な遠坂(?)であった。

 

 

「…え、遠坂が…金髪?」

「…士郎、やっぱり虎聖杯なんじゃないかな?ああ…イリヤがまた小悪魔に…」

 

「シロウにキリツグ!今回のは虎聖杯ではなくて大聖杯のせいですから!あんなカオスにはならないはずです!どちらかというとシリアスかと!」

「そうよキリツグにシロウくん!まだネコは溢れてないから、ね!?」

 

「すさまじくカオスなんだが…」

 

「ランサー、これどうにかなりませんか?」

 

「すまんライダー、セラさん。俺には無理だわ。」

 

「ごははははははっ!久々のぐだぐだでキャットは喜びのあまりオムライスを作ってしまったんだワン!」

 

「オムライス!不思議な狐よ、私にそれを!ぷりーず!」

 

「うむうむ、食に素直なのは良いことだワン!ではタマモ地獄オムライスバージョン!受けてみるんだワン!」

 

「ひゃっはー!ごはんだー!」

 

 

「大変よキリツグ!セイバーまであっち側よ!?」

 

「士郎…僕はね…正義の味方になりたかったんだよ…」

「なんだよじいさん…諦めちまったのかよ…?」

「キリツグにシロウくんーーーー!?」

 

 

「予想以上にカオスで我かなり困惑。」

 

「現世って面白いところなのね。」

 

「いや、違うはずだぞエ………セイバー。」

 

「そういえばギル、いちおう真名は隠した方がいいのかい?」

 

「いや、隠す必要もなかろう。どうせうっかりばらしてしまうだろうからな?」

 

「……なによ、私がうっかり真名をばらすとでも思うの?」

 

「うむ。」

「うん。」

 

「ひどいのだわ!?私はそこまでうっかりではないのだわ!」

 

「うっかりその双剣を無くして大慌てしたのは誰だったか?」

 

「うぐっ。」

 

「うっかりセーターを洗濯しちゃって縮ませちゃったこともあったね。」

 

「うにゃっ!?」

 

「我の秘蔵の線香花火の山にうっかり火を放ったこともあったなぁ?」

 

「………あ、それはわざとなのだわ。」

 

「……………なにぃ!?エレシュキガル貴様、いまのは聞き捨てならんぞ!?」

 

「むしゃくしゃしてやった、八つ当たりできればなんでもよかった、いまも反省も後悔もしていないのだわ。」

 

「反省はせんか!よくも我が精神的に辛いときに一人で楽しむために作っておいた線香花火を!」

 

「まあまあ、あのときは三人で楽しく線香花火を作ったんだし許してあげなよ?」

 

「それとこれとは話が別だエルキドゥ!反省していないのならば罪は重い!よってエレシュキガルは一月の間風呂上がりのコーヒー牛乳は無しとする!」

 

「!?(ガーン)

 

そ、それは嫌なのだわ!お風呂上がりのダビデ印のコーヒー牛乳がないとやってられないのだわ!」

 

「ならば諦めて反省するのだな。」

 

「その時の分は線香花火を作って償ったのだわ!よってこの処罰は不当なのだわ!上告するのだわー!」

 

「ええい、反省せぬのなら朝のヤクルトACEも一月の間抜きだ!」

 

「!!?(ガガーン)

 

そ、そんな、横暴なのだわ!?朝のヤクルトがないとお腹の調子が整わないのだわ!?」

 

 

ワーワーギャーギャー

 

 

 

「…ランサー、エレシュキガルにエルキドゥだそうですけど…」

 

「あー、たしかメソポタミアの冥界の女神にギルガメッシュの唯一の友だったか。どっちもやべぇじゃねぇか…。」

 

「これ、かなりヤバイ状況なのでは…?」

 

 

「キャットさん、おかわりです!」

 

「よかろう!次のオムライスを食らうがいい!」

 

「こ、これは…カレー!?」

 

「オムライスと言ったな、あれは嘘だ!ワン!」

 

「なるほど、美味しい!アーチャーもどうですか?」

 

「う、うむ、ならば一口………むう!?これは美味い!口のなかに辛みが一瞬現れたと思ったらすぐに消えていく…!しかも肉に至っては掬えばポロリと骨がとれるほどの柔らかさ…!これは一体…!?」

 

「ちょっとキリツグ!アーチャーくんまであっちに行っちゃったわよ!?」

 

「じいさん、なら俺がなってやるよ…。」

「そうか…ああ、安心した…」

「キリツグ?キリツグぅぅぅぅ!?」

 

 

「……小次郎殿、これはどう収集をつければ良いのでしょうか…?」

 

「ふむ……そうさな………時間が解決してくれることもあるのではないかな?」

 

「要するに諦めろ、と。」

 

「まあ、そうとも言うな。」

 

「……はぁ。全く平和ですなぁ…。」

 

「そうだな……。」

 

 

 

 

 

今日も冬木は平和でした。




というわけで一発目からカオスですとも。


一応色々な設定
・たいコロ、アッパー終了後。
・4次においてキリツグ、アイリ生存。
・5次に遠坂未参加。遠阪のポジションには沙条綾香がすっぽりと収まっている。ただしすでに別件で死亡している。
・5次の勝利者はセイバーチーム。マスターの士郎を魔力タンクのセラが補助していたため十全な騎士王がストレートで勝利した。
・虎聖杯騒動の影響で5次のサーヴァントは復活、一部は受肉している。していないのは小次郎とハサン。キャスター以外は士郎と契約している。
・地味に登場していないキャスターは新婚旅行中。
・セラはホムンクルスではなく人間。ただしアインツベルンによって多くの調整をされており、第二魔法の一端すら内包しているとか。
・現在プリヤ時空だったりする。

こんなところ。まだまだ出てきたら加筆するかも。


次回予告!

突然現れた四騎のサーヴァント!しかしまだまだ現れる!?そして現れる黒幕とは…!?

次回、姉と船と晩鐘と
次回もぐだぐだしていくわ!


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第二十三話 猫とサバとタイガーと

くっそ忙しい上に夏の水着イベントとか殺しにかかってると思う。水着邪ンヌが配布鯖とかまわるしかねぇやん…。しかも内容はかなりぐだぐだめだし。ねこです。そしてなんだかクトゥルフ要素増えてないですかねぇ?あー、やばい、疲れでまともに前書きが書けていない…。

うむ、だめっぽいので本編を、

よろしくおねがいします。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

前回のあらすじ

 

「大変よキリツグ!シリアスが死んじゃったわ!」

「大丈夫だよアイリ……僕も、頑張っていくから…」

「ちょ、キリツグ、それは貴方の台詞じゃないわよ!?」

「お の れ エ レ シ ュ キ ガ ル !我は怒ったぞ!」

「にゃああああああ!?エルキドゥ助けて!?」

「もういっそ殺し会えばいいんじゃないかな?」

「エルキドゥうううう!?」

「うむ、ぐだぐだなんだな!」

 

 

 

ここから本編っぽい?

 

 

 

 

 

 

 

「んで。」

 

 

とりあえず落ち着いた衛宮家のリビングに士郎の声が放たれる。

 

 

「なにがどうなってこうなったんだ?」

 

「ふむ、(オレ)にもわからん。」

「アタシは知ってるぞ。だからそこのもさもさしたおっさんは懐の拳銃から手を離してくれぬか?」

 

「………もさもさしたおっさんって僕のことかい?」

 

「そうだな、衛宮切嗣。とりあえず銃をいつでも撃てる状態じゃあビビって話もできない。銃から手をはなせ、オッケー?」

 

「オッk…」銃取りだし

「ストップよキリツグ、それは声優が違うわ!?貴方はコマンドーというよりもCTUよ!?」

「アイリスフィール、確かに声は似ていますがキリツグはジャックバウアーではないですよ…。」

 

「今のやり取りに似たのを知ってるのだわ。たしかネコネコ動画で見たのだわ。」

「コレクターの我としてはその弾丸が気になるのだが…」

「ギル、今は抑えてね。」

「うむ。」

 

「………んで、タマモキャットだったか。説明をお願いできるか?」

 

「よかろう。まずこの亜種聖杯戦争…長いな、召喚戦争と呼称するとしよう。これの原因は十年前の第4次聖杯戦争の時に叶えられた願いが切っ掛けで起きているのだが…」

 

「ああ、その辺りは士郎が言っていたね。それにその本人とランサーは遭遇しているようだし。」

 

「あー、エウリュアレの世界…そうだ、聖杯の中の世界だから聖杯史と呼ぶことにするんだワン。…………………そういえば聖杯史での聖杯大戦ではそこのランサーも呼ばれていたな。」

 

「ああ。………まて、今の今まで忘れていたのかよ?」

 

「うむ、やけに馴れ馴れしい青タヌキがいるなぁと思ってたんだワン。」

 

「タヌキ!?いやなんでタヌキなんだ!?」

 

「知らない方がしあわせだワン。その聖杯大戦の面子もかなりおかしかったがそれはまあいいのだな。それでこの召喚戦争の目的はひとつはその願いを叶える事だワン。」

 

「えっと…たしかアンリ・マユが言うには『二人を守ること』だったか?」

 

「………なるほど、お前がくろすけの言っていた観測者なのだな?」

 

「…おそらく。ずっと夢で見せられてたからな。」

 

「ふむ………まあ今はいいか。とりあえずその願いはこっちに復活すれば良いみたいで、だから聖杯は復活させようとしているわけ。」

 

「なるほど、つまりその『聖杯史のエウリュアレ』は元々は現世の人間で、聖杯史においてはエウリュアレという名前と形を与えられていたに過ぎない、ということですか。それで復活させるのに良い状態になったので封印してこっちにもってこようとしていると。」

 

「その通りだ腹ペコ王。」

 

「誰が腹ペコですか誰が!」

 

「ふっ。それでこの召喚戦争のもう一つの目的は『聖杯内の魔力を使いきること』なんだワン。」

 

「…魔力を使いきること、ですか?」

 

「うむ。実はだな、冬木の大聖杯にはたっぷりと魔力が残留しているんだワン。それも第1次聖杯戦争から第5次聖杯戦争まで、使いきらなかった魔力がすべてだワン。」

 

「………それってかなり危険な状態だと思うのだけれど?」

 

「その通りだエレちゃん。」

 

「え、エレちゃん?」

 

「まあ、そうだな…下手をすれば日本がまるまる聖杯の泥で覆われるかもしれぬ魔力の量だろう。」

 

「…たった五騎のみだった小聖杯でさえ冬木の新都が壊滅したというのに、それほどの魔力が大聖杯にあるのか。」

 

「うむ。故にこの召喚戦争は成功させないと…まあ問題を先送りすることになるわけだな。」

 

「………なあ、じいさん。これは…」

 

「ああ。この国に住む人々を死なせるわけにはいかないからね。どうにかして、終わらせよう。」

 

「うむ、うむ!ではこれからの話をすることにしよう!とりあえず金ぴか達はこの後どうするのだ?」

 

「我か?我はとりあえず英雄王の我が買っていた家に三人で住むつもりだが?」

 

「ふむふむ、ではアタシもそこに滞在させてもらおう!良いか?」

 

「良い、許す。」

 

「ではそういうことだ。切嗣よ、それで構わぬか?」

 

「ああ。そろそろ夜も明けるし、そっちに向かった方がいいんじゃないかい?」

 

「ではそうしよう。いくぞエルキドゥ、エレシュキガル、タマモキャット。」

 

「うん。それじゃあ、お邪魔しました。」

 

「えっと、お邪魔しました!これからもよろしくお願いするのだわ!」

 

「邪魔したんだワン。」

 

「うん、お邪魔されました。」

 

 

………………………………………………………………………………

 

 

 

「………結局徹夜してしまったね。士郎は今日は学校だろう?」

 

「あー、そういえばそうだった。んじゃちょっと風呂入ってくるかな。」

 

「ではお風呂の準備をしてきますね、シロウ。」

 

「ふむ…では私は朝食の準備でもしておこう。時間はあるからな、期待しておくといい。」

 

「期待!あのアーチャーが言うということは素晴らしいものが沢山出てくるのですね!」

 

「あー、んじゃ俺は朝飯まで釣りでもしてくるわ。」

 

「了解した。良いサバを期待しているぞ、ランサー?」

 

「うっせえアーチャー。今日こそは大物釣り挙げてやらあ。」

 

「ふっ。どうだか。」

 

「だー!ムカつく野郎だよほんと!」

 

「ふむ、では私は門の番に戻るとするかな。」

 

「では私は街の方で異常がないか探ってこようと思いますがよろしいか、魔術師殿?」

 

「ああ、頼むアサシン。」

 

「御意。それでは。」

 

 

…………………………………………………………………

 

 

 

 

「おはよ~しろー。」

 

「あ、おはようイリヤ。」

 

「イリヤちゃんおはよう~。」

 

「おはよう、イリヤ。」

 

「……あれ、キリツグとお母様が起きてる!?」

 

「なんだい、まるで僕たちが寝坊助のような言い方だね?」

 

「い、いやそういうわけじゃないけど…。」

 

「まあ、座りたまえイリヤスフィール。もう朝食はできているぞ?」

 

「あ、アーチャーさん。おはようございます。」

 

「うむ。今日はサバが大漁だったのでな、サバの味噌煮にしてみた。」

 

「サバばっかで悪かったな!たくっ、なんでこうもサバしか釣れねぇんだか…。昔はもっとでかいのも釣れたんだがなあ。」

 

「そのでかいのってかなり危ないやつではないですか、ランサー?」

 

「まあちと手間はかかるが焼いただけでも結構旨かったぞ。骨も再利用できたしな。」

 

「へー。それってどんな魚なんですか?ランサーさん。」

 

「んー?知りたいか、嬢ちゃん?」

 

「はい!」

 

「まずとにかくデカイ。俺でも陸に引きずり出すのに半日もかかったからな。」

 

「釣りに半日って、どんな大物ですか…。」

 

「でけぇ船ぐらいの大きさはあったな。外見は…あれだ、日本のフタバスズキリュウってやつに似てるな。」

 

「いや、フタバスズキリュウはとっくの昔に絶滅してますよ?」

 

「…まあそんな感じでな、しかも陸に上がってからも暴れに暴れる。仕留めるのにもかなり時間がかかったなぁ。」

 

「あははははは…。………冗談ですよね?」

 

「………ま、そう形容できるほどの大物だったんだ。」

 

「そんな奴でも今はサバしか釣れんが。」

 

「うっせぇ!」

 

「はぁ…とりあえず食べないか?アーチャー、ランサー。」

 

「なにをいっている、衛宮士郎。まだあと二人来てないぞ?」

 

「なにいってんだ、うちのは全員揃って…………あー。」

 

「そういうことだ。む、来たようだな?」

 

 

ダダダダダダダダダダダ!

 

スパァン!(襖を開ける音)

 

「おっはようございます切嗣さーん!」

 

「おはよう士郎ー!」

 

「おはよう大河ちゃん。今日も元気だね。」

 

「藤ねえに立花…まだ朝早いんだからあんまり大きな声を出すなって。」

 

「あっはっはっはー!朝から大声を出せなきゃ1日を元気に過ごせないよ、士郎?それでそれで?今日のご飯はなんじゃろなー?」

 

「今日はサバの味噌煮だ。」

 

「やったー!サバだー!………またサバかー。」

 

「ええい、藤村のねーちゃんまで俺をばかにしやがるのか!?悪かったなサバしか釣れなくてよ!」

 

「え、ランサーさんが釣ってきたの!?こんなに!?すごっ!というかいつものサバってもしかして全部!?え、うちに欲しいかも。サバ食べ放題じゃん。」

 

「大河ねえ、早く食べよう!」

 

「うむうむ、私の妹である以上食べ物を求めるのは仕方ないが先に席につくとはどういうつもりじゃ妹ー!」

 

「ぎゃー!いたい大河ねえ!頭ぐりぐりしないでー!」

 

「……タイガとリツカはいつも通りでなんだか安心しますね。」

 

「藤ねえと立花はイリヤと並んでこの家の日常みたいな存在だからなぁ。」

 

「それよりも大河ちゃん、食べなくていいのかい?今日も早いんだろう?」

 

「あ、そうだった!じゃあ食べましょ食べましょ!」

 

「うん。それでは、」

 

 

「「「「「「「「「いただきます!」」」」」」」」

 

 

 

 

 

なんやかんやあっても結局衛宮家は平和でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………………………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

いえーい。

 

 

てきとうに封印ライフを楽しんでるエウリュアレちゃんですよー。

 

 

いやー、暇すぎてたまらない。やることといったら武器とか兵器とかつくってあとは鍛練するだけだし、つまらないったらありゃしない。ああ、人と話したい。

 

武器は思い付くものはあらかた作り尽くしちゃったし兵器もまともな兵器だけでアメリカどころか世界を相手に圧勝できちゃうくらいにはそろっちゃったし。

仕方ないから架空兵器作ってもネタは無限じゃないから全部作りきっちゃったし…。

 

 

つまるところやることがないんだー!うがー!

 

 

もういいし!ネタに困って作ってしまった、次元の壁を物理的に叩き壊せる対界宝具なハンマー、時空砕きを振り回して遊んでやるー!うらー!

 

 

 

 

 

 

……………うえ、回りすぎて酔った。取り敢えずハンマー地面に置こう…。

 

もういいや、てきとうに投げて倒れよう。えいっ。

 

 

バリン。

 

 

「…………え?」

 

 

なんか床に穴が空いたんだけど。というかなんか自由落下なうなんですけど。

 

 

 

「……なんでさあああああああああああああ!?」

 

 

 

 

 

一体どこへ落ちるのこれぇぇぇぇぇぇぇぇ………

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回予告はあてにならない。そして台詞ばかりですまない…。




というわけでお疲れさまでした。今日も私はげんきです。

取り敢えずガチャは、水着イバラギンだけ来ました。あとBBとXX狙ったらすり抜けでアナスタシアがきました。なんでさ!
それと福袋はエクストラを回したところ天草、ゴルゴーン、そしてサリエリが五人でした。多い。

…少々夏バテぎみでいつものテンションがでなくてこんな感じですが勘弁してくだせぇ。なんでもはしません。


次回はエウリュアレパートかそれとも召喚戦争パートか…書きだめもプロットもないからね、わからないでござる。

というわけで次回でまたお会いしましょう。さよーならー。


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第二十四話 黒き聖剣と光の剣

夏イベお疲れさまでした。

なぜか突然弓トリアピックアップが始まったりしましたが私は元気ですワン。

予想外に前書きのネタが無いので本編ですとも!


 

 

 

 

 

前回のあらすじ

「サバ!サバ!サバ!サバしか釣れなくてランサーとして恥ずかしくないのか!?」

「うるせえ!悪かったなアーチャー!」

「「ふはははは!我ら天下無敵の藤村姉妹なり!そのサバの味噌煮は頂いていく!」」

「だー!カオスにカオスを重ねるんじゃねえ!」

 

「なんか落ちてるんだけどぉぉぉぉぉ!?」

 

こんな感じだった。

 

 

 

 

ここからほんへ

 

 

 

 

 

 

いえーい。

 

 

絶賛自由落下中のエウリュアレさんだよー。

 

 

そろそろ自由落下始めて一時間近くたってるけどまだ落ちてるんだけど。長い。

 

 

………む、なんか下の方にビルが見える。よし、パラシュート展開!

 

バッサア

 

 

………よし、着地成功!いやー、実際にヘイロー降下をやるはめになるとは。ほんと魔術世界は地獄だぜ!

 

 

さてさて、ここはいったい何処やら…どうやら世界の裏側に近い場所みたいだけども…

 

 

「■■■■■■…………」

 

 

………む?なにかのうなり声が…

 

 

「■■■■■■■■――――――――!」

 

 

なんぞぉ!?

 

え、ヘラクレス!?しかもあれバサクレスやん!?しかも敵意マシマシカラメニンニクだよあれ!

 

 

「■■■■■■■■■―――――――――!」

 

どっかーん

 

「ちょ、うわぁ!?ばかやろー!突然大剣で斬りかかるバカがいるか!ここにいたわ!」

 

「■■■■■■■―――――――――!」

 

「だーもう!やるだけやるしかってやつね!やってやるわ、存分に!」

 

 

「■■■■■■―――――――――!」

 

「喰らえ、対界宝具を対国宝具まで落とした簡易型!『女神の弓矢(ゴッデス・ボウ)』!」

 

 

エウリュアレの戦いはこれからだ!

 

 

 

 

………………………………………………………………………………

 

 

 

 

「―――もうちっとどころかまだまだ続くんじゃ。」

 

「あー、衛宮よ、なにを言っているのだ?」

 

「悪い一成、なんか言わなきゃならない気がしたんだ。」

 

「そうか。ならば仕方ないな。」

 

「あ、流すんだ。」

 

 

「あの、士郎くん…一緒にお昼ご飯を食べてもいいかかな?」

 

「ん、森山か。いいか?一成。」

 

「構わん。」

 

「だとさ。」

 

「うん!」

 

 

うん、これが平和というやつなのだろう。このまま何事もなく一日が終わればいいんだがなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………駄目だったよ。

 

 

「シロウ、なぜイリヤスフィールが魔術師と一緒に、しかもこんな夜中に河川敷に来るなんて…。」

 

「それがわかれば苦労しないかな。」

 

うむ、今セラが説明した通り、イリヤが夜中に家を抜け出してツインテと金髪ドリルの魔術師と一人の友人?とともに河川敷に来ているのである。流石に無視するわけにもいかないので付けてきたのだが…。

 

「なんだあの姿。魔法少女かなにかか?」

 

「確かにイリヤスフィールは魔法少女物は好きでしたがまさか本当になるとは…。」

 

「…ん?なんか術式を展開してないか?」

 

妹が魔法少女に変身したと思ったら結界みたいなのを発動していた。

 

「おや、あれは…転移魔術の類いでしょうか。」

 

「解析と再現は?」

 

「解析はほぼ。再現はできます。」

 

「流石だセラ。」

 

そんなことを言っていたらイリヤ達は転移してしまった。

 

 

「…よし。それじゃあ俺たちも飛ぶか?」

 

「そうですね。何かあっては遅いですし。ただ、イリヤスフィールに見つかっても問題ないように変装はしましょうか。」

 

「魔術で?」

 

「はい。メディア師匠曰く、『夫の不倫捜査用の完璧なマジカル変身魔術ヘカテー式』だそうです。」

 

「なんじゃそりゃ…。まあいい。とりあえず頼めるか?」

 

「わかりました。術式起動!『これぞヘカテー魔術式!マジカルリリカルルルリララー!』」

 

「うっわー、恥ずかしい詠唱!?ってなんか煙が出てきた!?うわー!?」

 

セラが変な呪文を唱えると魔方陣から煙がもくもくと溢れだし、もくもくと二人を包み込んだ。そして煙が晴れたときには…

 

 

「………なあ、セラ。これは変装というよりも変身じゃないか…?明らかに身長とか伸びてるんだが。」

 

(この先、解除するまではシロウはアーラシュの、セラはアナスタシアの姿となっています。)

 

「…確かにそうですね。まあなんとかなるでしょう。あ、あちらではシロウはアーチャー、私はキャスターという符丁で行きましょう。それではシロウ、あちらへ飛びますよ!」

 

「お、おう、わかった!」

 

「それでは。術式再編、次元転写開始!回廊作成、完了!いきますよシロウ!転移(ジャンプ)!」

 

 

瞬間、光に包まれ…

 

 

 

 

次に目覚めた先は、魔力弾の降り注ぐ戦場であった。

 

 

「ッ!シロ…いえ、アーチャー!防御術式を起動します!近くに!」

 

「了解したセラじゃなくてキャスター!」

 

セラが腕を振り結界を起動すると同時に魔力弾がこちらにも降り注ぐ。

 

「これは…」

 

「恐らくメディア師匠の魔術です。が、少々弱い気がします。」

 

「キャスター…まさか召喚戦争か!?イリヤ達は!?」

 

「一体何処に…な、アーチャー、上です!」

 

「…な、イリヤが………飛んでる!?なんだよあれ?」

 

「仕組みはわかりませんが飛んでいます…あ、メディア師匠を見つけました!あそこです!」

 

そういって空の一点をセラは指差す。

 

「…見つけた。だが転移を繰り返しているな。」

 

「あれを繰り返されるとイリヤスフィール達が不利ですね…。どうしますか、アーチャー。」

 

「………そうだな、困ったときのアーチャー頼みといこうか。『赤原猟犬(フルンディング)』を使う。キャスター、魔力補助を頼む。」

 

「わかりました。魔力同調を開始しますね。」

 

「ああ。

 

『―――――創造(トレース) 開始(オン)』。」

 

創造するのは無銘の弓、そして無銘の弓兵の投影(つく)り出した、狙った獲物を何処までも追いかける猟犬の名を持つ剣。

 

「『―――――創造(トレース) 完了(オフ)』。」

 

その剣の形のみを創り―――そして、作り替える。

 

「『―――同調(トレース) 開始(オン)

基本骨子、解明。

構成材質、不明。

基本骨子、変更。

変更行程、完了。』」

 

赤き剣であった物を紅き矢へと作り替え、創造した弓へつがえる。そして、

 

「『―――効果付与(エンチャント)――――― 完了(コンプリート)』。」

 

ただの剣であったものに、獲物を追い詰める猟犬の力を付与する。

 

「さあ、緋色の猟犬、今こそ走れ!『仮想・赤原猟犬(フェイク・フルンディング)』!」

 

そして、敵のキャスターへと放つ。

 

紅き猟犬は空へと走り―――

 

その身をもってキャスターを食い破った。

 

「命中です!」

 

「うん、当たったな。これでなんとかなったかな?」

 

「そのようです。空を覆っていた術式も消滅しました。」

 

「敵のキャスターは?」

 

「えっと…どうやらイリヤスフィールらが止めを刺したようです。」

 

「そうか。これで一件落着かな。よし、じゃあ見つかる前に帰ろうか」

 

 

その時であった。

 

 

 

どかん、という音とともに黒き極光が空へと伸びた。

 

 

「…キャスター。」

 

「ええ、あれは…」

 

 

『アアアアアアアアアアアァァァァァ!』

 

 

「セイバー、だな。しかし…なんか黒くないか?。」

 

「反転体、セイバー・オルタナティブといったところでしょうか。それよりもアーチャー、キャスターとの戦いで疲弊したイリヤスフィールらではセイバーには勝てません。武力介入しましょう!」

 

「了解した!キャスター、援護頼む!」

 

「ええ!」

 

 

 

 

…………………………………………………………………

 

 

「アアアアァァァァァ!」

 

叫びとともにセイバーが美遊を切り払う。

 

「きゃあっ!」

 

「美遊!大丈夫!?」

 

「くっ…あっ…!」

「駄目です、美遊様の変身を維持できません!変身、解除されます…!」

 

「そんな!」

「イリヤさん、あとは貴方だけです!なんとか持ちこたえて撤退するのがいいかと!」

 

「だけど美遊は動けないし、凛さんとルヴィアさんは吹き飛んじゃって見当たらないし!どうすればいいのよルビー!」

 

 

「―――ならば、我々に任せてもらおう。」

 

 

「え?」

 

 

「『フェイク・カラドボルグ』。」

 

 

その言葉とともに後ろから、魔術弾か何かが飛んできて―――それに当たったセイバーが吹き飛んだ。

 

 

「―――む?まさか当たるとは思わなかったな。本来の彼女ならあの程度軽く避けるのだが…。」

 

「どうやら本来のセイバーよりも数段ほど弱いようですね。これならばまだなんとかなるかもしれません。」

 

「だといいがね。」

 

そこに立っていたのは、黒い髪に褐色の肌で、東洋系の屈強な男性と、まるで雪のような白い肌と髪をした、お人形のようなお姫様だった。

 

「貴方…達は?」

 

「我々か?そうだな…アーチャーとキャスター、とだけ名乗っておくとしよう。」

 

「アーチャーとキャスター…まさか、貴方たちもサーヴァント!?」

 

「ふむ……ここでさらに敵に増援があると、こちらに勝ち目がなくなってしまいますね~?」

 

そんな、ただでさえ二人もサーヴァントがいたのに、さらに二人もなんて…!

 

「我々がサーヴァントかどうかということよりも今はセイバーの撃破が先決なのではないかね?」

 

「え…?たしかに、そうだけど…」

 

「ならば問題あるまい。君は下がっていたまえ。我々があれは受け持とう。」

 

「…わかり、ました。」

 

 

 

 

 

今はセイバーは二人のサーヴァントに任せて、美遊を助けないと…!

 

「美遊、大丈夫!?サファイア!」

 

「大丈夫です、治療は完了しています。あとは意識を取り戻せば完璧です。」

 

「ならよかった…。」

 

 

「イリヤ!」

「美遊!」

 

「凛さん、ルヴィアさん!無事だったんですね!」

 

「ええ!それよりもイリヤ、サーヴァントは!?」

 

「えっと、黒いセイバーのサーヴァントが突然現れて二人が吹き飛ばされて、そのあと美遊もやられちゃって…」

 

「そのセイバーは!?」

 

「いま、何処からかやって来たアーチャーとキャスターのサーヴァントが戦ってます!」

 

「な、サーヴァント同士が戦っているの!?一体どういうことなの…!?どこ!?」

 

「あっちです!」

 

「わかった…見えた!な、なによあれ!?」

 

「どうしたのですかトオサカリン!」

 

「あれが…サーヴァント同士の戦闘…?次元が違いすぎるわよ…!?」

 

「凛さん、なにが!?」

 

「早すぎて、アーチャーの動きが見えないのよ!それにキャスターの魔術も私たちのものどころか、さっきのキャスターの魔術以上の威力よあれ!もう、なんなのよほんと!」

 

「うわー、なんですかあれー。イリヤさんとかさっぱり相手になりませんよー。たぶんセイバーを倒したら次はこちらですねー。どうしましょうかねー。」

 

「そ、そんな…どうしよう凛さん!」

 

「そんなこと言われてもあんなのどうしようもないわよ!だけどあれを倒さないとだめなのよ!」

 

「そんな…。」

 

どうすれば、いいの…?

 

 

 

 

………………………………………………………

 

 

黒の聖剣と、白黒の夫婦剣が闇の中にて切り結ぶ。

 

「セイ……ハイ…………ヲォォォォ!」

 

「ふむ、聖杯を求めているのか?となると、これは召喚戦争とは別なのか…?」

 

「わかりません。ただ先程のキャスターとこのセイバーが召喚戦争のサーヴァントであるなら重複して召喚されていることになります。そうなると、これまでの知識は役に立ちませんね。」

 

「別物なら別物でまた厄介だが、な!」

 

「アァ!」

 

「遅い!」

 

黒が斬りかかり、それを白黒がかわし、離れる。

 

 

シロウへと魔力補助をしつつ軽めのレーザーを放って援護をする。

 

 

 

黒く染まったセイバーは、本来のセイバーとは比べるに値しないほどに弱かった。

 

加速の弱い魔力放出では数々の大英雄を見、そして剣を交えたシロウを振り切れず。

弱体化した直感では本来の物を知り、それに食らいつくその剣をかわせず。

並以下となった対魔力では神代の魔術に並び得ると言われる私の魔術は弾くことができず。

そしてセイバーをセイバーたらしめている剣技でさえも、本物を知る二人にはかすらせることすらなしえない。

 

現代に生きるただの人間(イリヤスフィール)や、それに少々毛が生えた程度の人間(そこらへんの魔術師)であればこのセイバーであっても容易く切り伏せることが出来ただろう。

 

しかし、今回ばかりは相手が悪かった。なにせ、人々を救うために数々の英雄達に真正面から立ち向かった正義の味方(大馬鹿者)が相手なのだから。

 

 

 

「ガ、アッ!」

 

「…まさか、ここまで弱いとはな。」

 

 

騎士王が膝をつく。

 

戦い始めてすぐは、セイバーの持つ高すぎる直感によるカウンターを警戒してできる限り近づかないようにシロウは立ち回っていた。しかし、本来のセイバーであればあっさりと叩き潰せるようなその消極的な戦い方であってもセイバーは傷ついていった。

 

そして今、セイバーが放った剣を右の白剣にて切り上げ、左の黒剣でカウンターを叩き込む。

 

本来のサーヴァントであれば、この程度では霊核にはなんともないがどうやらこのセイバーは今のでさえ傷がついたようだ。

 

これで決着はついた。このまま時間が立てば霊核に傷のついたセイバーは消滅する。

 

だが、それでもなおセイバーは剣をとり、そしてこちらと距離をとる。

 

 

「ウアァァァ!」

 

そしてその身の全てをもって―――聖剣に火をくべる。

反転した極光が空へと伸びる。

 

 

「む、エクスカリバーを撃つのか。すぐにとどめを刺すべきだったか。」

 

「シロウ、このまま撃たれるとイリヤスフィール達が…」

 

「ああ、そこまで折り込み済みだろうさ。だから、こちらも真正面から立ち向かう。」

 

「ですが…」

 

「大丈夫さ、セラ。(イメージ)は、もうできてるから。」

 

「…わかりました。魔力は回しますが、やるからにはちゃんと勝ってくださいよ!」

 

「わかってるよ。

 

―――いくぞ。

―――――『創造(トレース) 開始(オン)』。」

 

 

シロウが創造魔術で一振りの剣を創る。その形はセイバー、アルトリア…いや、アーサー王の持つ剣であるエクスカリバーそのものである。ただし、形だけであるが。

 

 

シロウの最も得意とする魔術は『創造魔術』。頭のなかで創造したものを、凄まじい量の魔力を使ってこの世に作り出すという魔術だ。

この魔術はシロウの起源である『創造』によって成されている魔術で、アーチャーとはまた違ったものである。アーチャーの投影は固有結界の記録から零れ落ちたものだが、こちらは一から作っている。

しかし、アーチャーの投影とは違ってこの創造魔術ではなにかの能力をその物につけることは出来ないという難点もある。それを補うためにエンチャントを使えはするが、精度はあまりに粗末なものだ。

 

ゆえに、あの剣はただの剣であるはずなのだが―――

 

 

「アアアアアアアアアァァァァァァァ!」

 

「さあ、勝負だセイバー…!」

 

 

―――脇に構えられたその剣は、光を放った。

 

 

黒き騎士王は高く構えた聖剣から闇の帯を空へと伸ばし、対する弓兵は脇に構えた剣から白い光を溢れ出させる。

 

 

そして、

 

 

 

 

エクス……カリバー(約束された勝利の剣)ァァァァァ!」

 

フェイク・アウローラ(永久に届かぬ光の剣)ァァァァ!」

 

 

二つの帯が、衝突した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 






凸カレ様々です。

………間違えた、お疲れさまでした。

というわけで突然のプリヤですとも!ええ、ここからカオスになりますよー。
ただもうすでにプリヤ組が一般人枠になってる辺りインフレが進んでるのかもしれないとか書いてて思いました。

エウリュアレもなんか変なところに落ちてますし、もう訳がわかんないですねこれ。



…うん、次回へ続きます!
エウリュアレのぐだぐだがこの小説を救うと信じて―――!


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冬木編 キャラ設定等

現時点設定集です。付け足していく時には一番後ろに持っていくようにします。

8-21、一部追記および大河、立花について追加。

2018-10-27 一部追記。

2018-11-4 誤字修正。

2018-11-7 召喚戦争のアサシン、アーチャー、ライダーと謎の契約者について追記。


・衛宮士郎

17歳。

原作主人公にしてギリシア編と冬木編の橋渡し役。また第5次聖杯戦争の勝利者。

この世界では色々と生存しているため士郎自身もさまざまな教育を受けている。(魔術、射撃、剣術etc…)

現在は穂群原学園高等部の二年生。弓道部に参加してはいるが第5次聖杯戦争以降幽霊部員になりつつある。

契約しているサーヴァントはセイバーアルトリア、ランサークー・フーリン、アーチャーエミヤ、アサシン佐々木小次郎、アサシン呪腕のハサン。ただし魔力はセラが負担している。

この世界の衛宮士郎はアヴァロンの影響を受けてなお起源が変わっておらず、べつに投影魔術は異質ではない。その代わりに、起源によって使える特異な魔術である創造魔術を中心に戦う。無論通常の魔術も十全に使える。

魔力の量は原作の衛宮士郎に比べれば格段に多いが、創造魔術の魔力消費が多すぎるためにセラなどによる魔力の支援がないと継戦能力はほぼ皆無となる。その代わりに魔力支援があれば場合によっては英霊とも正面から殴り会うこともできたりする。

もし契約している鯖と魔力支援ありの状態で本気で殺しあった場合、相手の土俵に立たなければ呪腕、佐々木、エミヤ、アルトリアには勝つ可能性がある。クー・フーリンにはほぼ勝てない。

ちなみに神性特効が刺さる。

セラルートまっしぐら。

 

 

・ セラ・アインツベルン

19歳。

もしかすると冬木に出てくる人物で最も設定が変わっているかも知れない人物。

原作においてはホムンクルスであったが、この世界ではアインツベルンによって次代の完璧な小聖杯の作成のため様々な調整を受けた人間である。魔術回路の移植増設や身体機能の改造などを受けており、神秘の薄い現代であっても神代の魔術をワンアクションで行使することすらできる。

第4次聖杯戦争後に衛宮切嗣の手によってアインツベルンからイリヤとリズとともに連れ出され、アインツベルンの養子という扱いで日本へと来る。

第5次聖杯戦争においてはマスターとなった士郎の補助役兼魔力タンクとして魔力の消費がひたすらに多い士郎を魔力、そして精神の面においても支えた。どうやってかって?まあ、そういうコトだ。

虎聖杯騒動のあとはキャスターに教えを乞うた結果やべー魔女となっている。その技量は単独での鏡面界への移動を可能とするほど。当たり前だが士郎とともに封印指定クラスである。

恐ろしい量の魔力の根元は第二魔法の一端であるという噂がある。噂だといいね。

士郎への好感度値はすでにMaxなのであとは告白イベさえ起こせばゴールインである。

 

 

・リズ

みんな大好きハルバード系ゆるふわメイド。シロウとセラは私がそだてた。

面倒くさがりな性格は変わらないけど、あっちの私と違って完全な戦闘用ホムンクルスであり並のサーヴァントなら場合によっては完全勝利もありえるぞ。

家事の能力も多少はある。やらないけど。

とある魔術機構をその身に宿しているのだ。

いけいけリズ、冬木の未来は君の手にかかっているぞ!

 

 

・衛宮切嗣

39歳。

この世界では聖杯の泥によって呪われることもなく、されど正義の味方は諦めて家族の味方となった。プリヤ切嗣ルート亜種といえるのか…?

今の目的は冬木の大聖杯の解体であり最愛の妻たるアイリスフィールと、第4次聖杯戦争で関わったロード・エルメロイⅡ世と協力して解体へ向けて日々動いている。

士郎の創造魔術とセラの魔力のお陰で起源弾は実質無限となっている。ただし、『サブマシンガンに起源弾を沢山詰めてばらまいたらほぼ勝てるんじゃないか?』という幼少期士郎の提案にセラと切嗣が賛成してキャリコに起源弾を詰め込んだりしていた結果作成の時はアイリの同伴の元でやるというルールが最近追加されたとか。

 

 

 

・アイリスフィール・フォン・アインツベルン

スーパーゆるふわお母さん。だいたいプリヤのおかーさん。

原作では振り回す側だがなんだがこの世界ではサーヴァント達や士郎達に振り回されている。このままいくと常識人ポジになりそうな気がする。

 

 

・セイバー:アルトリア・ペンドラゴン

第4次聖杯戦争における切嗣のサーヴァントにして第5次聖杯戦争の士郎のサーヴァント。第4次では二槍のランサーや英雄王やバサスロットに囲んで叩かれた結果早々に退場した。

第5次においては幸運にも勝利でき、気がついたら勝利者になっていた。だいたい士郎とセラがなんとかしていた。騎士王とはいったい…うごご。

…………ああ、なるほど。はらぺこ王か。

 

 

・ランサー:クー・フーリン

虎聖杯にて復活したランサー。第5次においてはギルガメッシュに召喚されたが早々に士郎と契約、共同戦線を張った。だが死ぬ。

カニファンのネタキャラ感と本編のスゲーやつみを併せ持つ強いランサー。ただし死ぬ。

なんだかんだで士郎の下のんびりと暮らしている。それでも死ぬ。

過去にクリードを一本釣りしたこともあるすごい釣り屋。しかしサーヴァントになってからはサバばかり釣れるんだとか。

 

 

・アーチャー:エミヤ

虎聖杯にて復活したアーチャー。第5次聖杯戦争においては沙条綾香のサーヴァントであった。

本編、カニファン、FGOの中だとFGOみが最も強い。おかん。

この世界では衛宮士郎が自身の過去と完全に解離しており復讐する気も失せ、なんとなく正義のために日々過ごしている。

人助けから迷子探し、暴漢の退治などをしていた結果付いたあだ名は「冬木の英雄」。

 

 

・ライダー:メドゥーサ

第5次聖杯戦争にて間桐桜のサーヴァントであった、まともな歴史のメドゥーサさん。まともなのでセイバー適性はない。ビームも剣からはでない。まとも。

なんだかんだで第5次聖杯戦争も生き抜き、セイバーと一緒にちゃっかり受肉したのだが、魔術にあまり関わっていない間桐慎二と一緒の家で過ごすのはあまりよくないということになり衛宮家に居候している。

ランサーと共に商店街でバイトをしている。

なんだかエウリュアレが関わらないと影が薄くなる。

 

 

・アサシン:佐々木小次郎

皆さんご存じオルレアンの大英雄、ツバメキラーの農民。

虎聖杯騒動で再召喚されたもののキャスターは騒動が終わって少したったら新婚旅行に行ってしまったため現在は士郎と契約して衛宮邸の門の前で佇んでいる。なお別に門の前から動けないということもなく、ただ心地がいいから門の前に居るだけなのだとか。

彼を見た遠坂やルヴィア、美遊が大慌てするのは少し先のお話。

 

 

・アサシン:呪腕のハサン

虎聖杯騒動の際に冬木に初めて召喚されたアサシン。虎聖杯騒動では士郎&セラに協力して騒動の解決を行い、そのあとは士郎と契約して悪と戦いつつのんびりと暮らしている。

はっちゃけたやつが多いなかでの常識人ポジ。

衛宮家の家事のうち料理はアーチャー、士郎、セラが、その他は士郎、セラ、ハサンが行っている。

まともにアサシンしているすごい人。

 

 

・バーサーカー兼アルターエゴ:タマモキャット

亜種聖杯戦争たる『召喚戦争』にバーサーカーとして召喚されたエウリュアレと一緒にいた方のキャット。

さすがに現世でけもみみしっぽにくきゅうは不味いと考えてなんとか仕舞ったらまともになってアルターエゴの判定が出た。

とりあえず召喚戦争の間はギルガメッシュのところに居候することになった。

ご主人を救うために頑張るんだ、ワン!

 

 

・キャスター:ギルガメッシュ

突然現世にやって来た系賢王。

『召喚戦争』のキャスター枠だが別に魔術に限らずなんでも使える。つまるところ慢心しない話の通じるまともな英雄王。FGOで魔術のみなのは魔術王に対抗してだからほら…。

本気の彼を止められるのは正直なところエルキドゥとエウリュアレぐらい。

現在は新都の方にある、英雄王のギルガメッシュがなぜか買っていた一軒家に四人で暮らしている。

 

 

・ランサー:エルキドゥ

突然現世にやって来た系友。

『召喚戦争』のランサー枠にしてギルガメッシュのブレーキ。

じみに影が薄い。だが戦力としてはトップクラスである。

 

 

・セイバー:エレシュキガル

突然現世に連れてこられた系女神。

エウリュアレがあげた双剣のせいでセイバー適性が発生し、しかも双剣に太陽パワーが込められていた結果なんか冥界の女神なのに太陽神扱いとか言う訳のわからないことになった。

キャットにエレちゃんと呼ばれてかなり嬉しかったりする。

なんだかんだで現世に適応してパソコンやテレビ、携帯を操りぐうたらな生活を始めるのは少し未来のお話。

 

 

・藤村大河

みんな大好きタイガー。その身にジャガーはまだ宿してはいないので一応ただの一般人である。ただ虎聖杯騒動で関わってたりするので一般人に近いなにかである。

この世界ではとなりに衛宮ズが住んでいるのでよく来襲している。しかし切嗣には妻がすでにいるので初恋はすでに過去のものになっている。

 

 

・藤村立花

17歳。

人理を救いそうな外見をした女の子。大河の妹。

第4次聖杯戦争での孤児であり、切嗣に救われた士郎に対しこちらは藤村組に救われ、養子となった。

性格は姉である大河に似てトラブルメーカーでありまた元気。

外見とか髪の色とかからよく学校では士郎と双子扱いされたりする。たいてい士郎が兄とされる。

魔術の知識はない一般人である。

 

 

・アサシン:山の翁

召喚戦争のアサシン。本人曰く休暇で冬木にやって来た旅人。なお契約者(マスター)も既にいる模様。

休暇中なのでハサンは殺さない。

 

 

・アーチャー:ステンノ

召喚戦争のアーチャー。なんかぴこーんと来たので召喚戦争に召喚された。死んだタイミングはギガントマキアから数十年たっているためかなり成長している(体格は変わらないが)。

 

 

・ライダー:イアソン

召喚戦争のライダー。死んだのはギガントマキアのかなり後だが、今回はライダーでの召喚なためアルゴナウタイの時の姿で召喚されている。セイバーやランサー、アーチャーならもう少し後の姿で召喚されるとか。

 

 

・謎の契約者

山の翁と契約するなんて、一体藤何立何なんだ…!?

 

 

・イリヤスフィール・フォン・アインツベルン

魔法少女になっちゃったイリヤ。クラスカードの名前と家にいる父親の知り合いが同じ名前なのが気になっている。

 

 

・ルビー

素敵なステッキ、ルビーちゃんですよー?

ええ、イリヤさんと契約しましたがあの家は色々おかしいですねー。いやー、でもまあ、面白いので黙っておきます!下手にしゃべると文字通り消されちゃいそうですから!

 

 

・サファイア

カレイドステッキのサファイアです。

美遊様と契約させていただいています。

なにか一言…?そうですね、姉さんをどうにかしてくれる方募集してます!

 

 

・美遊・エーデルフェルト

もう一人の魔法少女。セイバー(クラスカード)にやられた。

 

 

・遠坂凛

魔術師のツインテの方。虎聖杯騒動には巻き込まれてたりする。

 

 

・ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト

金髪ドリル。

 

 

・キャスター(クラスカード)

クラスカードによって顕現したキャスター。イリヤたちはこれを倒すために頑張って修行したわけだが…士郎の放った矢によって撃墜された。

 

 

・セイバー(クラスカード)

クラスカードによって顕現したセイバー。幼女相手に無双したら保護者が出て来てボコボコにされた。どうしようもないので聖剣(設定上オリジナルのエクスカリバーと同威力のはず)を放ったら真正面から迎撃されてやられた。

 

 

・エウリュアレ

封印されている間記憶を取り戻すべく集中して、武器をすごい勢いで量産していた。

ハンマーを振り回したらなんかバサクレスの前に落ちた。とりあえず撃った。効かなくなったら効くやつで撃ち殺した。なんかヒュドラの毒を託された。なんでさ。

 

 

・バーサーカー(クラスカード)

なんかヤバそうなのが落ちてきたので歓迎したら弓撃たれました。

クラスカードによって顕現してはいるがその魂は第五次聖杯戦争において召喚されたバーサーカーのもの。故に士郎たちのことも知っている。だからといって士郎にヒュドラの毒を軽々しく託すのは如何なものか。




以上です。
色々と変な記述がありますがツッコミをいれると返信で新情報がポロリするかもしれません。


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第二十五話 デタラメばかり

どうも、タマモワンコです。

季節の変わり目だったり、台風が連撃を仕掛けてきたり病弱Cが発動して自分にクリティカルが入って一週間寝込んだりとしていた結果二月も空いてしまいました。すいませんでした。


………というわけでえみやんとえうえうのヒャッハー回ですとも。ええ!


 

 

 

 

前回のあらすじ

 

■■■■■■■ーーーーーー!(ええいなにものかぁーーー!)

「げえっ、ヘラクレス!とりあえずビィィィム!」

■■■■■ーーー!?(ぬわーっ!?)

 

「イリヤスフィールが魔法少女に!?」

「こっちも変身して援護しよう!」

「キャスターが居ます!」

「フルンディングを使う!」

「セイバーの宝具も来ます!」

「なんかできたビームを喰らえぇぇぇ!」

「アアアアアアアアアァァァァァァァ!?」

 

「なんなのよこれー!?」

 

 

こんな感じ。多分!

ここからはんぺん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やうやう。

 

みんなの心のRX、エウリュアレさんだよー。

 

さて、前回私はヘラクレスに宝具をぶっぱなしたわけなのだが…

 

 

 

「■■■■■■■■■■ーーーーーー!」

 

まあ、やっぱり生きてるよねー。いやー、十二の試練(ゴッドハンド)は伊達じゃないね。一回は殺せたみたいだしまあいっか。

 

「さあ!第二ラウンドだよヘラクレス!いつかにした勝負の約束を果たそうじゃない!」

 

「■■■■■■■■■■■■ーーーーーー!」

 

そう叫べば鉄の巨人は私に吼え、そして大剣を振り上げ、落とす。だが―――

 

「遅い!」

 

それを縮地でかわし、そのまま後ろを取る。

 

「てやー!」

 

そして、適当に取り出した刀で斬る。

 

が、

 

 

 

 

 

カンッ

 

 

 

 

 

「…あれー?」

 

弾かれた。あれれー?おかしーぞー?切れ味は抜群なはずなんだけどなー。

 

「■■■■■ーーーーーー!」

 

うわっと、振り返り様に斬ってきた。

 

むむむ、なんでかなー。ゼウスの髭ならあれくらいの刀でも斬れたんだけどなー。

 

 

おっと、とりあえず離れておこうかな。

 

「目眩ましついでに喰らえ、『新しめな何かビーム撃てる剣(ビームソード・Ⅱ)』!」

 

メドゥーサとの戦いの時に壊れちゃったのをちょっと改良した新作をくらえぇぇぇい!

 

「■■■■■ーーー!?」

 

 

…あれ、これは効いてる。うーむ、つまりどういうことだってばよ!?

 

思い出せ。見た限りだとあのヘラクレスはstaynightのバーサーカーっぽい。そしてそのstaynightのバーサーカーの持つ特殊能力は…うん、『十二の試練(ゴッドハンド)』だけのはず。

 

つまりゴッドハンドになにかまだ能力がある…?あれはただの十二回ガッツじゃなかったっけ…?ヘラクレスと模擬戦はしても殺すことはなかったからわからん!

 

「■■■………」

 

くっ、もう復活したか…とりあえずもう一度死んでてもらおう!

 

「もいっぱーつ!『新しめな何かビーム撃てる剣(ビームソード・Ⅱ)』!」

 

「■■■■■■ーーーーーー!」

 

「効いていない!?嘘ぉ!」

 

なんでぇ!?まさかさっきのがまぐれ当たりだったとか!?ダイスロールでクリティカルだったかんじなのか!?

 

「■■!」

 

ぬおわぁ!?あぶねぇ!からだのすぐ横を大剣が通ってった!流石ヘラクレス、近距離じゃやっぱこえーよ!

 

なー!思い出せない!なんだ、何が駄目なんだ!?火力か?火力が足りないのか?

 

 

 

「……………だー!もう、めんどくさい!面倒な宝具なんざまとめて吹き飛ばしゃあいいのよ!来い、『魔猪の怒り(アヴェンジャー)』!」

 

「■!?」

 

 

呼び出すのはアメリカ空軍の攻撃機A-10の主兵装であるGAU-8 AVENGER 30mm七連装機関砲…を改良して歩兵用(歩兵が使えるとは言っていない)にし、ブースターとミサイルポッドを兼ねたバックパックに取り付けた『アヴェンジャー』。ビジュアルのイメージは機動戦士ガンダム第08MS小隊の陸戦型ガンダムのパラシュートパックに、よくバサスロットがぶっぱなしてるM61A1バルカンをごつくしたものをくっついてるかんじ。

 

 

「というわけでヒャッハァァァァ!乱れ撃つぜー!」

 

 

ヴォォォォォォォォン!(←発砲音)

 

「■■■■■■■■■■■■ーーーーーー!?」

 

 

うわあ、ヘラクレスが蜂の巣だよ。こりゃーひでーや。

 

このアヴェンジャーは普通に撃つ分にはただのランクBの宝具でしかない。ところがどっこい、このアヴェンジャーの放つ弾丸は通常にあらず。なんと神秘に対して特攻の乗る不思議な弾丸なのである。

 

この神秘に対して特攻のる不思議な弾丸、名付けて『神秘殺し(ファンタズムブレイカー)』はその周辺の神秘の濃さや対象の神秘の度合いによってその破壊力が上がるのである。ちなみに神秘のほぼない現代の物体に撃ったとしても通常のアヴェンジャー程度の威力はある。

 

さて、この神秘殺しなのだが、この弾丸は発射されたあとは神秘を内包するなりしていれば如何なる物であっても干渉が出来ないとかいう訳のわからない能力を持っている。つまるところ、飛翔するこの弾丸は神秘の一欠片も内包しない物でしか迎撃できず、この弾丸は神秘による防御はできないのである。

 

本来は形なき島に居たときに将来の対サーヴァント戦の対策のために『宝具の干渉を受けない弾丸』を作ろうとしたのだが、なんでか想定以上の効力を持った弾丸になってしまった。なおこの弾丸の特性はこれらの後に作成された『勇者の弓』や『星を射落とす女神の弓矢(アロー・オブ・ザ・エウリュアレ)』に活用されていたりする。

 

まとめると、この弾丸ならヘラクレスのゴッドハンドも別に問題なく貫通できるのである。魔術的には証明できない理論で動いているのは多分聖杯のせいなので考えてはいけない。いいね?

 

 

「………………………………。」

 

そんなことを解説していたらヘラクレスがかなりぐったりしていた。恐らく蘇生中なんだと思うけど、一体何度死んだのだろうか。かわいそうに。

 

「■……………。」

 

「あら、やっと復活?さっきよりも遅くなっていないかしら?」

 

もしかすると貫通せず体内に残っている弾丸が蘇生を阻害してるのかもしれない。これは検証の余地ありかね?

 

「■■■■ーーーーーー!」

 

「全く、もう少し考えて攻めなさいよ…。まあいいわ、せっかくだから私はこの赤の扉を………間違えたわ。せっかくだから山の翁にさりげなく教わっておいた新しい技を見せてあげるわ!」

 

取り出すのは黒い大剣。それに冥府の青き炎を纏わせる。

 

「聞くが良い…冥界の女神は汝の名を指し示した。

 

深淵の炎…首を絶つか!

 

死告女神(クル・ヌ・ギア)』!」

 

コーンコーン(エレちゃんの檻が鳴る音

 

「■■■ッ!?」

 

おー、効いた効いた。ほんとどういう仕組みなんだろあれ。ま、いっか。

 

「………ぐ、一体なにがどうなったのだこれは…?」

 

「あら、正気に戻ったのね。久しぶりね、ヘラクレス。」

 

「……すまない、私の記憶には貴女についての記憶は無いのだが…。」

 

「………あれ?それじゃあもしかして正史の方のヘラクレスだったの?あちゃー、これはやらかしたかな?」

 

「なんのことかはわからんが、貴女には完敗だ。まさかゴッドハンドすら破られるとはな…」

 

「まあ、私はそういうのへのメタみたいな物だからね。それで?この世界で誰かに言伝てなんてあるかしら?それぐらいしか私にはできないけれど…。」

 

「…そう、だな。それならば…あの、赤い髪の少年にこれを渡してやってほしい。」

 

そう言ってヘラクレス(正史の人だった)は紫の液体の入ったビンを渡してくる。

 

「…これは?」

 

「…まあ、俗に言うヒュドラの毒だ。」

 

「おいこら、ただの小市民に大英雄すら殺すヤバイ毒を譲渡するんじゃないわよ。」

 

「ふ、彼ならば正しく扱えるだろうさ。それでは、な、強き女神よ…」

 

 

 

 

「…女神だと言った覚えは無いけどなぁ。流石大英雄なのかな…?とりあえず、これはどうするかなぁ。」

 

もしかすると神性の封印が駄目なのかな…。あとで封印しなおしておこう。

 

「…ん?なんだこれ。」

 

なんか金色のカードが落ちてる…まあ、とりあえずひろっておくかな。

 

 

 

 

 

 

 

…………………………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…なによ、あのデタラメ。あれが、本物の英雄の力なの…?」

 

光と闇の帯が消えた後に訪れた静寂は、凛さんの呟きが破った。

 

剣士のサーヴァントは、あの二人のサーヴァントによって容易く打ち倒された。

 

「どうするのですか、トオサカリン!キャスターのクラスカードは回収しましたけどセイバーのクラスカードはあの英霊に回収されてしまいましたわよ!?」

 

「そんなこと言ってもどうしようもないでしょう、あれ!イリヤスフィールと美遊を簡単に倒すようなやつを完封するような化物よ!?」

 

「ですがどうにかしないと皆殺しですわよ!?」

 

凛さんもルヴィアさんも混乱していて戦えそうにない。

 

それに、美遊はまだ意識が戻らない。なら、私が、戦わないと、守らないと。

 

でも、どうやって?

 

「だー!もー!どうするのよ!こっち来てるんだけど!?」

 

「撤退!撤退ですわ!イリヤスフィール、早く撤退を!」

 

 

どうやって?どうすればいいの?

 

『戦うための力が欲しいのかしら?』

 

そうしないと、みんなを守れない。

 

『なら、私の言うとおりに動きなさい。』

 

…そうすれば

 

『ええ。皆を守れるでしょうね。』

 

………わかった、お願い。私に、みんなを守る力を…!

 

 

 

 

 

 

……………………………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

セイバーとのビーム対決を征し、無事に生き残ることができた俺とセラなわけなのだが。

 

「…さて、キャスター。無事にセイバーを倒したわけだが…このカード、なんだと思う?」

 

「魔術礼装の類いのようですが…詳しく調べるにはここでは難しいですね。」

 

「…なら、こいつらと戦っていたイリヤ達に聞いた方が確実か。」

 

「そうですね…。」

 

とりあえず、イリヤ達に話を聞くと言うことでまとまった。

 

 

その時であった。

 

 

凄まじい魔力の暴風とともに、空へと光が延びていく。

それも、イリヤから。

 

「セラ、あれって!」

 

「あれは…不味いです!それになぜ今更小聖杯としての封印が解けるのですか!?」

 

「知らないけどとりあえずどうする!?」

 

「わかりませんよ!」

 

 

 

無幻召喚(インストール)

 

そして、何かを呟いたイリヤに光が収束し―

 

 

 

 

 

 

 

―――――なんかアーチャーチックな服装になってた。

 

 

「………へ?」

 

「あれは一体!?というかなぜイリヤスフィールが英霊の力を!?」

 

「いやまあ義理の兄妹だし(アーチャー)の力を使っても可笑しくはない…か?」

 

「おかしいですよ!ああもう!一体なにが何やら!」

 

 

その当事者であるイリヤは

 

「―投影、開始(トレース・オン)

 

と呟き、干将・莫耶をつくり出す。

 

 

 

「『創造開始(トレース・オン)』、だって?まずいな、この状況で敵とされるとしたら―」

 

「…私たち、ですかね。とりあえず無力化するしかなさそうですね………。」

 

「わかった。セラは防御を頼む。『破壊すべき全ての符(ルールブレイカー)』は」

 

「イリヤスフィールにどんな影響があるかわかりませんから駄目です。」

 

「了解だ。『創造 開始(トレース・オン)』。サーヴァント、アーチャー!いざ参る!」

 

 

 

 

 

 

 

………………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

理解が追い付かない。

 

キャスターをなんとか倒したと思えば突然セイバーが現れて吹き飛ばされ、戻ってみれば美遊は気絶していてルビーとサファイアはそっちの治療に付きっきり、しかもセイバーとはどこからか現れた二騎目のアーチャーとキャスターが戦っていてしかも完封してしまう。

 

そしてその二人への対応をどうするかルヴィアと言い争っていたら、イリヤがカレイドステッキなしでクラスカードを使い変身、サーヴァント達へ特攻してしまった。

 

そして―――

 

 

 

「…ふむ、予想外にあっさりと無力化できてしまったな。」

 

「ええ…そもそもよく考えてみれば魔術に関わったことのないただの少女でしたからね…。なんにせよ想定より簡単に無力化できたのは良かったです。」

 

「流石に『偽・螺旋剣(カラドボルグⅡ)』を使ってきたときには焦ったがな。」

 

 

 

イリヤは、あっさりとやられてしまった。

 

変身したイリヤは白黒の剣をどうやってか召喚し、それを構えて突撃したのだが…

 

同じように似たような剣を召喚したアーチャーに両方の剣を一撃で砕かれ、退きつつ放った矢はアーチャーの出したピンクの花(恐らく宝具だろう)に防がれ、キャスターの放った魔力弾を辛うじてアーチャーが出していたピンクの花(こっちはアーチャーのものより少し小さかった)で防いだところで、一瞬で接近していたアーチャーに腹パンをされてあっさりと気絶、変身も解除されてしまった。

 

見ていて感じたのは、サーヴァントらはかなり手加減して戦っていたように思えたことだ。一体どういうことなのか…?

 

 

 

「…さて、それでは色々と話を聞かせてもらおうか。残念だが逃げるのならば命は保証しない。」

 

「………わかったわ。ただし、先にイリヤスフィールと二枚のクラスカードをこちらに渡しなさい。話はそれからよ。」

 

「ほう、魔術師は等価交換が基本だと聞いていたが先に私が賭けるものを決めてしまっていいのかね?こちらがなにを吹っ掛けるかもわからんのだぞ?」

 

「確かにそうね。だけど、それでもそのカードと…協力させている一般人に過ぎないイリヤスフィールは奪われるわけにはいかないのよ。」

 

「ふむ、魔術師としては協力者を切り捨ててでも目的のカードを手に入れるべきではないかね?」

 

「それは…そうだけど…」

 

「…ふ、心の贅肉だな。」

 

「う。」

 

「だが魔術使いに過ぎない我々とすればむしろ完全な魔術師でなくて良かったと思うが…キャスターはどうだ?この話、それでいいか?」

 

「そうですね…その少女とその少女が使っていたカードに関しては渡しても良いでしょう。ただ、あのセイバーから回収したカードについては話の内容を聞いてから判断しましょう。場合によっては我々で解析した方が良いかもしれませんし。」

 

「だそうだ。こちらから求めるのはこのクラスカードについて、そして先程の魔法少女についてだが…ふむ、どうやらこの空間が崩壊し始めたようだな?」

 

「え?どういうこと…?まだサーヴァントが居るのに崩壊し始めるなんて…?」

 

サーヴァントがいるのに崩壊するってことはもしかしてこの二人はサーヴァントじゃなくてただの人間…!?ま、まさかね?

 

「…取り敢えずはこの空間から脱出することを優先するとしよう。キャスター、彼女らもあちらに戻すことは可能か?」

 

「ええ、可能です。」

 

「ならば、まずは外に戻るとしよう。それでいいかね、ツインテールの魔術師?」

 

…うん、もうわけわからん!

 

「…もういいわ。戦闘はなしよ!?」

 

「当たり前だ。ではキャスター、頼む。」

 

「わかりました。それでは。術式再編、次元転写開始!回廊作成、完了!それでは、転移(ジャンプ)!」

 

 

色々と考える事を諦めた私たちは、そのまま光に飲み込まれたのだった…。




はい、というわけでお疲れさまでした。とりあえず一言。
体調管理はしっかりしましょう。うん。

流石に二月も空いてしまうとなんだか書きづらいですがこのさきもがんばりますとも!


というわけでいくつか宝具の紹介をば。

新しめな何かビーム撃てる剣(ビームソード・Ⅱ)』宝具ランクA 対軍宝具
→メドゥーサに折られてしまった初代びーむそーどの改良型。ちょっとだけ威力が上がったような気がする。

魔緒の怒り(アヴェンジャー)』宝具ランクB 対人宝具
→初期の『吹き飛ばす七つの砲』の改良型らしい。正直なところ違いはわからないが2つのアヴェンジャーを合体させると擬似的なフリーダムガンダムごっこができるぞ!
弾頭には劣化ウラン弾と神秘殺し弾の二種類がある。神秘殺し弾は諸々の神秘が多ければ強いというなんというか曖昧な性能である。しかしまあ、対応しうる範囲が広いのは強いのかもしれない。
ちなみに、防御系の宝具やスキル、魔術等に対してはめっぽう強い。ヘラクレスやアキレウスとかであっても戦い方をしっかりすれば完封も見える。

死告女神(クル・ヌ・ギア)』宝具ランクEX 対人宝具
→いつぞやの聖杯大戦のときに山の翁に教わっておいた死告天使(アズライール)にエレシュキガルへの敬意やら冥界の加護やらなにやらをこねこねと混ぜて完成させた技。アズライールとは違い純粋な剣術ではないが、その代わりにその冥界の炎やらエレシュキガルの援護やらとまた違った形で追加攻撃してくる。

仮想・赤原猟犬(フェイク・フルンディング)』宝具ランクB 対人宝具
→えみやんの宝具。アーチャーのフルンディングをえみやんの創造魔術で擬似的に作り出したもの。それ故に宝具ランクもアーチャーと同じくらいである。

仮想:偽・螺旋剣(フェイク・カラドボルグⅡ)』宝具ランクA 対軍宝具
→えみやんの宝具(今更だがまだ人間なのに宝具って言っていいのか?)。大体上と同じようなもの。

永久に届かぬ光の剣(フェイク・アウローラ)』宝具ランクA 対軍宝具
→えみやんの作り出した宝具。とわにとどかぬひかりのつるぎ。
エウリュアレの生み出した魔力増幅装置を劣化ながら創り出し作ったビームも撃てる剣。エウリュアレのソード・オブ・アウローラの劣化コピーであるが、それでもエクスカリバーとやりあえなくは…ない。魔力さえあれば。




こんなところだにゃーん。予想以上に疲れたクマー。

それではまた次回、頑張って仕上げるんだ、ワン!


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第二十六話 やっぱり冬木は魔境

FGO1500万DLばんじゃーい。ワンコはとてもびっくりしたがおかげで風邪も治ったんだワン。

というわけで前書きのネタもないのでさっさと二十六話、ろーんちだ、ワン。


 

 

 

 

ぜぇぇぇんかいのあらすじぃ!

 

 

ヘラクレス「これを…衛宮士郎に…」つヒュドラの毒

えう「危なくない?」

ヘラクレス「彼ならばきっと…」

えう「えぇ…。」

 

凛「イリヤが暴走した!?」

シロウ(無言の腹パン)

イリヤ(気絶)

シロウ「さあ…交渉をしようじゃないか。」

凛「ヒエー」

 

 

 

 

おそらくこんなもん。

というわけでエウエウズレディーゴー!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いえーい。

放て熱線、弾けろ宝具、我こそは魔法の一端すら修めし最強クラスの魔法少女(幼女モード時に限る)、エウリュアレぞー。ものども、ひかえおれーい。

 

 

…………とまあ、そんな下らないことを考えていられるくらいに暇なう。

何をしているかって?

そりゃー、いつものごとく落下ですとも。ヘラクレスを倒したと思ったら空間が崩壊してポイですとも。

 

恐らくここは虚数空間的な何かだと思うのだけれど…まあ、いざとなったら波動砲でも撃って脱出すればいっか。いまは虚数潜航(?)を楽しもっと。

 

にしても私って落ちすぎな気がしなくもないなぁ…。もしかして私って落下系ヒロイン?

 

 

……………落下系ヒロインってなんだよ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………………………………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

あの後、私たちはサーヴァントの試行した魔術で河川敷に戻ってきたわけなのだが…

 

 

「さて、では知っていることをキリキリ吐いてもらおうか…いや、この協力者の少女を家に返す方が先かね?」

 

「そうね。だけど、イリヤスフィールは気絶してるしどうしよう…」

 

「ふむ、それは問題無い。なにせ親は呼んであるからな。」

 

「え?」

 

こいつは何をいっているんだ?というかいつの間に…?

 

そんなことを考えていたら、近くのベンチに座っていたくたびれたコートをきた男性が近づいてきた。

 

「そういうことだ。見つけてくれてありがとう、弓郎(くろう)君、術子(みちこ)ちゃん。まさかイリヤが夜遊びに出るなんて思わなかったよ。」

 

「私もだ、切嗣。この少女達からは私が事情を聞いて後々報告する。切嗣はイリヤスフィールを連れて帰るといい。彼女を夜風に当て続けるのは良くないだろうからな。」

 

「ああ、そうさせてもらうよ。それと、君達。」

 

「…え!?あ、はい!」

 

「…イリヤもそういう年頃…なのだと思うし、反抗期な面もあるんだろうけど…できれば、連れ出すならば親に許可はとってほしい。いいかい?」

 

「…はい、わかりました。」

 

「うん。それじゃ、弓郎くん、あとは頼むよ。」

 

「了解した。それではな、切嗣。」

 

そういって、イリヤスフィールの父親…切嗣とやらはイリヤスフィールをおぶって去っていった。恐らくイリヤスフィールの家に帰ったのだろう。

 

「…ああ、そういえば言っていなかったな。魔術に関係していない人には『夜遊びに出ていて、疲れて寝てしまった』といったところのカバーストーリーを伝えてある。魔術の秘匿は問題ない。」

 

「さ、流石ね…。」

 

「根源など目指していない我々からすればどうでもいいことだがね。」

 

「…あ、そうよ!貴方たちは一体何者なの!?常に魔力を纏ってるからサーヴァントかと思ってたら違うようだし!というか冬木を拠点にしてるんだったらセカンドオーナーである私に金を払いなさいよかねぇ!」

 

「ふむ、我々程度でサーヴァントとは…本物に失礼だな。本物のサーヴァントならば我々程度容易く消し飛ばすだろうさ。まあ…代行者クラスになればやりあうやつもいるかもしれんがな。」

 

「ならあんたたちは何者なのよ!」

 

「ただの魔術使い…いや、『正義のヒーロー』かね。」

 

「なによそれ…ああもう、訳がわからないわ。」

 

「さて、そろそろ本題に入りたいのだが。まずは君たちについてだ。」

 

「私たち…?あー、名前も言ってなかったわね。私は冬木のセカンドオーナーの遠坂凛よ。んでそっちの金髪ドリルが―」

 

「金髪ドリルとは失礼な!わたくしはルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトですわ!そしてこの子は美遊・エーデルフェルトですわ。」

 

「なるほど、ドリルヴィアさんに美遊さんですね。覚えました。」

 

「なんだか不名誉な渾名が!?おのれトオサカリン!この赤まな板!」

 

「はあ!?うっさいわよこのキンキラドリルホルスタイン!」

 

「不毛な争いはやめてくれ…。とりあえずあの空間とサーヴァントはなんなんだ?サーヴァントは黒化していたが…」

 

「あそこは鏡面界といって、いわばこの世界の影みたいなものね。地脈の乱れに応じて大きくなるみたいよ。そしてサーヴァントは、このクラスカードによって召喚されてるようね。」

 

「…ふむ、それならばやはりこちらで解析すべきだな。」

 

「無理よむりむり。時計塔が全力を尽くしても全貌を解明できなかったのよ?貴方達でも流石に無理よ。」

 

「そうか…まあそれはいいだろう。それで、なぜイリヤスフィールが戦っていたのだ?彼女は一般人なのだろう?」

 

「あー、うん…本来なら私とルヴィアが戦うはずだったのだけど…そのー。」

 

「…戦うために必要なカレイドステッキが、美遊とイリヤスフィールに勝手に契約してしまったのですわ。」

 

「…管理がなっていないな。」

 

「うう…そのとおりです…。」

 

「契約解除も難しいしな…仕方あるまい、さっさとこの騒動を終わらせるのが一番か。面倒事が増えたな…。」

 

「そういえば、今のところ撃破したサーヴァントは何騎なのですか?」

 

「今のところ撃破したのは五騎ね。残りはアサシンとバーサーカーのはずよ。」

 

「…撃破したサーヴァントの真名はわかるか?」

 

「アーチャーは不明。ランサーは恐らくクー・フーリン、ライダーは不明、キャスターも不明、セイバーは宝具からして…アーサー王かしら。」

 

「ふむ…アーチャー、ライダー、キャスターの特徴はわかるか?」

 

「アーチャーは私達が戦ったわけではないから不明よ。限定展開(インクルード)しても黒い弓が出るだけよ。そういえばさっきイリヤスフィールが使ったのもアーチャーのカードね。」

 

「…なるほど。」

 

「ライダーは…たしか二振りの、鎖付きの鉄杭を使っていたわ。あと女性だったわね。キャスターはローブを被っていたからよくわからなかったけれど、恐らく神代の魔術師ね。」

 

「…なあ、キャスター。これは…」

 

「…おそらく、そういうことでしょうね。」

 

「…わかった。恐らくだが、この先の2騎は今まで以上に強い相手だろう。そちらがよければ我々もこの先のクラスカードの回収に協力したいと思うのだが…どうかね?」

 

「…どういう意図かしら?」

 

「なに、さっさとこの騒動を終わらせればイリヤスフィールを巻き込む理由も無くなるだろう?それは我々の望むことだからな。」

 

「…そう。なら電話番号を渡しておくわ。連絡を一度頂戴。」

 

「了解した。さて…それでは解散としようか。子供はもう寝る時間だからな。」

 

「そうね。それじゃあ、また会いましょう。」

 

 

 

 

 

…………………………………………………………………

 

 

 

 

 

「…さて、そろそろ変身を解こうか、セラ。」

 

「そうですね、シロウ。それでは魔術式…解除…良し。」

 

ボフン!

 

「…うん、やっぱりいつもの姿のほうがしっくり来るな。体の大きさが違うとリーチとかも変わってくるから大変だった。」

 

「そうですね。私も移動が大変でした。」

 

「…そういえば、アサシンとバーサーカーと、あの姿で戦わなきゃならないんだよな…。」

 

「…考えないでおきましょう、シロウ…。それよりも帰ってキリツグ達に報告しましょう。」

 

「だな。」

 

 

 

 

…………………………………………………………………………

 

 

 

《衛宮邸・居間》

 

 

 

「…つまるところ、イリヤは召喚戦争とは別件の魔術騒動に巻き込まれたわけだね、シロウ?」

 

「ああ。今ある情報をみるかぎりではどうも第五次聖杯戦争を、少なくともサーヴァントはなぞっているようだ。」

 

「となると残りのアサシンとバーサーカーは…小次郎くんとヘラクレス…かな?」

 

「恐らく、な。佐々木小次郎はなんとかなったとしても、ヘラクレスはどうにもならないだろうからな。」

 

「ああ…彼は強かった。本当にね。シロウがメタを張れなければ勝てなかったんじゃないかと今でも思えるよ。」

 

「そうなると、弱体化していた黒化セイバーに一方的にやられていた彼女達ではいくら弱体化したとしてもヘラクレスには勝てないだろう。だから、協力を申し出たんだが…」

 

「先にこちらで倒すことはできないのかい?」

 

「できればそうしたかったんだけど…クラスカードのある場所がこちらではわからなかったんだ。」

 

「ある程度の目処はついているのですが、術式の展開に失敗すると場合によっては世界の外なんかに飛ばされてしまう可能性があるので下手に跳べないのです。」

 

「なるほど、クラスカードの位置はあちらが抑えてるうえ、試しに跳ぶ、なんてこともできないわけか。うん、なら仕方ないね。」

 

「まあ、クラスカードについてはこれくらいだ。」

 

「わかった。とりあえずイリヤとは話し合いかな。でもまあ、イリヤがグレたとかでなくて良かったよ…。」

 

「お兄ちゃん嫌い、だなんて言われた日には…」

 

「きっとシロウは悲しみのあまり引きこもってしまうでしょうね。」

 

「…うん、容易に想像できるよ…。」

 

 

 

 

ガラガラガラ パンッ!(障子を開ける音

 

 

「雑種!居るか!居るな!」

 

「うおお!?ぎ、ギルガメッシュ!?」

 

「ちょっと、ギルガメッシュ!うるさいのだわ!」

 

「仕方なかろう、緊急事態だ!アサシンとアーチャー、ライダーが小競り合いを始めた!とりあえず猫と我が友を向かわせたがどうなるかわからん!」

 

「な、わかった!クー・フーリン!」

 

「おう、どした坊主…って金ぴかじゃねーか。つーことは戦いか?」

 

「ああ。ギルガメッシュ、先導頼む!」

 

「よかろう、ついてくるがいい!」

 

 

 

…………………………………………………………………

 

 

 

《冬木市・新都》

 

 

「エルキドゥ!無事か!」

 

「あ、ギル。全くもって大丈夫だよ?」

 

「…む?小競り合いはどうなったのだ?」

 

「安心するといいよギル、いつものぐだぐださ!」

 

「安心していいのか、それは…」

 

「とりあえずサーヴァント達に会えるか、エルキドゥ?」

 

「いいとも。」

 

 

 

…………………………………………………………………………

 

 

 

 

 

俺達がエルキドゥに先導されていった先には、異様な光景が広がっていた。

 

…とても、異様な光景が。

 

「…いや、なんだよこれ。」

 

「…我に聞くな。うん、聞かないでほしい。」

 

「私の記憶だとここは新都のど真ん中のはずなのだけれど…」

 

 

そこには―――

 

地面に畳が八畳ほど並べられ

ちゃぶ台と座布団が並び

そのちゃぶ台を骸骨の剣士と、ツインテの幼女と、金髪の青年と、キャットが囲んでお茶を飲んでいた。

 

 

「うん…なんでさ。」

 

なんでさ。

 

「知らぬわ…。」

 

 

 

「…あら、お客様かしら?」

 

「いや、どちらかというと敵だと思うんだが。」

 

「彼等を敵と決めつけるのは早計であろう。」

 

「キングハさんの言うとおりなのだな。少なくとも戦闘を進んでするつもりは無いと思うぞ?」

 

「…まあ、そうだな。とりあえず話し合いといこうか。俺はライダー、イアソンだ。それでこっちは―」

 

「アーチャー、ステンノよ。弓はあまり得意では無いけれど、弓兵よ?」

 

「なるほど、貴様があのエウリュアレの姉であったか。なるほど、なるほど。あれの姉というだけあって、充分すぎるほどに規格外だな。」

 

「あら、それほどでもないわ。だってエウリュアレには遠く及ばないもの。」

 

「あれを目標にしていてはダメだと思うがな…。」

 

「えっと、それでそっちの骸骨の方は誰なんだ?」

 

「…雑種よ、もう少し会話を楽しむ心をだな…」

 

「良い。我が契約者も少々慌てているようだからな、今のうちに自己紹介は済ませておこう。我は初代山の翁、幽谷の淵より―――休暇を取って此処に参上した。故に今の我が身はハサンを殺すハサンにあらず。只の旅人也。」

 

「まさかの旅行客だったよ…。」

 

「暗殺者が旅行に来る街とかどうなのでしょう………そういえばうちのキリツグも暗殺者でしたね…」

 

「我、こんな危険な街は滅ぼした方がいいと思うのだが。」

 

「…正直否定できないのだわ…」

 

「…あー、とりあえずうちに場所を移さないか?此処だと何かあったら困るしな。」

 

「私はかまわないわ。イアソンは?」

 

「むしろ移動したい。吹きさらしに畳広げるとか俺には理解できなかったしな。」

 

「ふむ…ならば、我は我が契約者を連れて後から向かおう。」

 

「契約者…ってことはマスターがいるのか?」

 

「是なり。契約者なれど魔術師にはあらず。善良な市民である。」

 

「…まあ、関わってしまった以上仕方ないか。それじゃ、ステンノとイアソンはついてきてくれ。」

 

「了解だ。」

「わかったわ。」




というわけでお疲れさまでした。面子が面子なせいで召喚戦争のほうは下手にどんぱちできないのが現状だったりする。

ステンノはまさかのアーチャーとしての参戦。ちなみに聖杯史(本作エウリュアレがいたギリシアのある歴史)はしっかりと座なんかにも登録されているので縁があれば召喚はできる(できるかは未知数)。下手をするとアテナやらゼウスあたりも飛び出しかねないがそこはご愛嬌ということでひとつ、ね?

というわけなので今回はアーチャーステンノのマテリアルやらなにやら。どぞー。


ステンノ(アーチャー)

身長:135cm
体重:34kg
出展:ギリシア神話(聖杯史)
地域:欧州
属性:秩序・善
隠し属性:天
一人称:私
二人称:貴方、貴女
三人称:彼、彼女
イメージカラー:白
特技:裁縫、料理、槍、弓
天敵:吠える大型犬
レア度:☆4


パラメーター
筋力:E
耐久:E-
敏捷:EX
魔力:EX
幸運:EX
宝具:A+

スキル
対魔力:EX 魔力を回さずともこの値となった。
女神の神核:EX 彼女は正しく女神となった。
魅惑の美声:EX 流石にママ呼びはやめてほしいと思ったとか。
魔力放出(炎雷):A+ 炎と雷が混ざって最強になりつつある。炎の色は金色になった。
創造魔術(生命):EX 生命体はもちろん、簡単なものなら物体も生み出せるようになった。

宝具
・『女神の微笑み』(スマイル・オブ・ザ・ステンノ) 宝具ランクA+ 対人宝具

その微笑みは、すべてを魅力する。女性にも効く。


・『白雷』(はくらい) 宝具ランクA+ 対軍宝具

エウリュアレがステンノのために作った銀弓。待機状態では白い宝石の首飾りである。
弓の状態でも絹のように軽い。
魔力を増幅してぶっぱなす脳筋仕様。前方40度の方向に撃つ拡散、山を消し飛ばす収束、収束を魔力を流し続ける限り撃つ速射、三発撃つ三点バーストの四種類の射撃がある。連射速度は秒間六発。
魔力放出と組み合わせることも可能である。


『天煌めく白き雷』(ライトニング・オブ・ステンノ)宝具ランクA+ 対軍宝具
『白雷』の真名解放。
空に矢を放つと、雷が敵に向かって死ぬまで落ち続ける。もし矢を敵に放つと当たった敵は問答無用で死ぬ。要するに必死の宝具である。



とまあ、こんなところだワン。

というわけで、また次回に会おう!いつかはわからんがな!なははははは!


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第二十七話 戦争の終わり?

一月かかりましたぁ!

ここんところ忙しくてホントにかけなかった上に現実逃避してガルパン小説書いたりしてましたぁ!

ほんと三月ぐらいまで忙しいので、待ってくださる方々には申し訳ないです…。

…あ、星五鯖なんて夏以降一人も来とらんとです。なんでさ。


 

 

前回のあらすじ

 

凛「貴方は一体なんなんだぁ!」

えみやーちゃー「通りすがりの正義のヒーローだ。覚えておけ!」

キャスセラ「なんですよ、ドリルヴィアさん。」

ドリルヴィア「だれがドリルですってぇ!?」

 

 

ギル「貴様らは何をしているのだ…。」

ステンノ「暇してる」

翁「旅をしている」

イアソン「多分聖杯戦争だと思うんだが…」

えみやん「とりあえず家来ようか。」

 

 

なおエウリュアレは落っこちた。

 

 

 

えうりあ「さあ、はじまるざますよ!」

ぎるがめ「いくでがんす!」

えるきど「ふんがー。」

しゅき「まともにはじめてほしいのだわ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《衛宮邸》

 

 

 

正義のヒーローを目指す少年、衛宮士郎は困惑していた。

 

なぜなら―――

 

衛宮邸はいま、混沌(カオス)に包まれているからだ。

 

 

…ああ、いつぞやのように猫のような怪生物(ネコアルク)が溢れかえっているわけではないので安心して欲しい。

 

事の顛末はこうだ。

 

 

まず、ステンノを見たライダー(メドゥーサの方)が一瞬だけ気を失って倒れ。

それを受け止めようとして受け止めきれなかった冬木の英雄な方のアーチャーが幸運:E(もしかするとEX)を発動してなぜかライダーを押し倒した上で両胸を鷲掴みにし。

気を取り戻していたライダーが少し顔を赤らめながら『………まあ、貴方なら………』とか言って余計に状況が悪化し。(恐らくライダーの悪ふざけ…だと信じている!)

ちゃぶ台の横に座ってお茶を飲んでいたステンノが『貴様なぞに妹をやるかぁ!』と見事なまでのちゃぶ台返しをして淹れたて熱々のお茶を被った親父がリタイアし。

イアソンはちゃぶ台が顔面に直撃して悶え。

青いランサーと金ぴかと緑のランサーは大爆笑し。

衝撃が伝わって隣の家(藤村家)ではみかん一個を犠牲に固有結界が発動し。

そしてなぜかライダーとアーチャーは正座をさせられてステンノに説教をされているのだった。

 

 

「…なんなんだろうな、この状況。」

 

そう呟けば、

 

「…召喚戦争始まってからずっとこんな感じですし、召喚戦争のせいじゃないですかね?」

 

と、隣でプリンを食べているセラが返し…

 

「いや、そんなわけ無いのだわ!?」

 

と、エレシュキガルがツッコミを入れる。この状況でもまともなのは真面目ゆえであろうか。

 

 

「そもそも女性のおもちを鷲掴みにするとかサイテーじゃないかしら!?」

 

「いや、あれは不慮の事故であってだな!」

 

「喧しい!言い訳なぞ見苦しいだけよ!確かにメドゥーサのおもちは大きいけど!」

 

「何をいってるんだね君は!?」

 

「メドゥーサのおもちのことよ!」

 

「あの、上姉様…」

 

「貴女は少し黙ってなさい!」

 

「えぇ…?」

 

 

まだ説教は続く…

 

 

 

 

一方その頃。

 

「何処だ………」

 

「ねえじいじ、私ずっと冬木に住んでるけどここ知らないよ…?」

 

「…魔術師に家の場所を聞いておくべきであったか…」

 

「とりあえず一旦家に帰ろっか。」

 

「…うむ。」

 

山の翁と謎の契約者は迷っていた!

 

 

 

 

……………………………………………………………………

 

 

 

 

 

「…にしても山の翁、遅いな。」

 

「ですね。」

 

 

「いいわね、しっかりとメドゥーサを幸せにするのよ!」

 

「いや、なぜそうなる!?」

 

「不束者ですがよろしくお願いしますね、アーチャー。」

 

「待て、貴様もかライダー!?待て待て待て待て!?」

 

「メドゥーサを…お願いね…!」

 

「お、おい衛宮士郎!この状況をどうにかしろ!ステンノはともかくメドゥーサは貴様のサーヴァントだろう!」

 

「あ、ごめんなアーチャー。これからセラと一緒にアマゾンズを一気見するから助けられそうにない。」

 

「シロウ、早く見ましょう。昭和ライダーのリメイクとなれば見ないわけにはいきません。」

 

「ア、ウン、ソウダネ。」

 

「…なぜ片言なのですか、シロウ?」

 

「…ハハハ」

「…え、え?」

 

「おのれ衛宮士郎!おい待て、ライダー、引っ張るな!何処へ連れていくつもりだ!?」

 

「もちろん寝室ですよ?ほら、行きますよ?」(怪力A発動)

 

「ぐ、おぁぁぁぁ!」

 

 

「…ねえ、あれいいの?アーチャーはかなり嫌がっているように見えるのだけれど。」

 

「アーチャーか?大丈夫さ、流石にライダーも本気じゃないだろうしな。」

 

たぶん。

 

「シロウの言うとおりですよエレシュキガル。もしライダーが本気だったとしても星は取得してあるから問題はないですし。」

 

「いや、問題大ありなのだわ!?」

 

「ははは。」

 

 

 

『―――マスター。』

 

「ん、アサシンか。どうした?」

 

『いやな、今屋敷の前を恐ろしい剣気を纏った骸骨が通って行ったのだが…どうすればいい?』

 

「サーヴァントか?」

 

『うむ、恐らくな。』

 

「わかった、すぐに出るから呼び止めてくれ。」

 

『承知した。』

 

 

 

………………………………………………………………

 

 

「うむ…魔術師の家は一体何処なのか…」

 

「そもそもその魔術師さんってどんな容姿なの?」

 

「容姿か。たしか髪が赤い少年であったが」

 

 

「あー、そこな御両人。少し、宜しいかな?」

 

「うひゃあ!?え、侍!?というかいつの間に!?」

 

「契約者よ、我の後ろへ隠れよ。恐らくサーヴァント、それもセイバーだろう。我が召喚されているのであれば、他に召喚されていてもおかしくはあるまい。」

 

「ふ、私はただの農民…いや、今はサーヴァント、アサシンか。仮に私が柵のない身の上であれば貴公と一つ果たし合いでもしたかったところだが…駄目なのだろう、マスター?」

 

「ああ、今回はなしだアサシン。それで、山の翁はどうしたんだ?かなり時間がかかったようだが。」

 

「うむ…家の場所がわからなかったのだ。許せ。」

 

「…あー、うん、教えてなかったな。すまなかった。それで?あんたのマスターってのは誰なんだ?」

 

「それは…」

 

「………もしかして士郎?」

 

「………な、まさか立花か!?どういうことだ山の翁!」

 

「うむ…それがだな…」

 

「ごめん!私のせいなの、士郎!」

 

「どういうことさ、立花。」

 

「実はね………」

 

ぽわんぽわんりつかー

 

 

……………………………………………………………………………

 

数日前………

 

 

「ふははー!たっだいまー!」

 

「あ、大河ねえお帰り!やけに機嫌がいいね?」

 

「ふっふっふー、聞いて驚くがいい!実は今日、古本やさんでただで凄そうな本をもらえたのだー!これも私の美しさ故ねー!」

 

「はっはっはっは、そんなわけ無いよ大河ねえ、きっと誰も買わないから処分したかったんだよいたたたたたた!やめて、頭ぐりぐりしないで!」

 

「むー。まあいいわ、これ立花にあげるから面白かったらおしえてちょーだい?」

 

「えー、自分でよまないの?」

 

「だって難しそうだしー。それじゃ、ちょっと士郎達のところに行ってくるわね!」

 

「いってらー。」

 

ダダダダダダダ…

 

「…さて、鬼が出るかジャガーがでるか…、読んでみるかな。なんだろうこれ…魔法の本かな?」

 

パラパラ…

 

「…あ、なんか召喚の呪文みたいなのがある。えーっとなになに?『素に銀と鉄、礎に契約の大公。降り立つ風には壁を。四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。

閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)閉じよ(みたせ)。繰り返すつどに五度。ただ満たされる刻を破却する。

――――告げる。

汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うなら応えよ。

誓いを此処に。我は常世総ての善と成るもの。我は常世総ての悪を敷くもの。

汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ』!

 

………なんてね。こんなんでくるわけ…」

 

 

ヒュオォォォォ

 

「…え、風?というかなんで魔方陣が、書いた覚えなんて…まさか…」

 

ズズズズ…

 

「え、なんか出てき…骸骨ぅ!?」

 

「怯えるな契約者よ。アサシン、山の翁。聖杯の導きのもと顕現した。」

 

「え、えぇ!?なんぞぉ!?」

 

「…なるほど、おおむね理解した。落ち着け、契約者よ。一から説明しよう…」

 

 

………………………………………………………………………………

 

 

「てなわけでなんか召喚しちゃって、じいじに色々教えてもらった!」

 

「…山の翁、今のは…」

 

「事実だ。」

 

「…わかった。とりあえずその本は没収な。後で持ってきてくれ。」

 

「えー。」

 

「えーじゃない。下手すると死にかねないから没収だ。」

 

「死…?え、そんなヤバイの?」

 

「そもそもサーヴァントをなにもなしで召喚して平然としている時点で異常だ。場合によっては魔術師に捕まって魔力タンクにされるとか解剖とか、最悪ホルマリン漬けとかもありえる。」

 

「ひえっ、は、はやく家に入ろう、士郎!」

 

「はぁ…。山の翁、護衛は頼むぞ。」

 

「請け負った。」

 

 

………………………………………………………………………………

 

 

 

「と、いうわけで山の翁のマスターは立花だった。」

 

「…よりによってリツカですか…。これはまた身内が巻き込まれてしまいましたね…。」

 

「立花の嬢ちゃんまでこっち側たぁまた不幸なことだな。」

 

「えーっと、なになに?もしかしてランサーさんとセラさんも魔術師なの?」

 

「残念だけどな、この家にいる人型の生き物で魔術に関わっていなかったのはイリヤだけだ。そのイリヤも最近別件で巻き込まれたけどな…。」

 

「ちなみに俺とアーチャーの野郎、ライダー、セイバーはサーヴァントだぜ。」

 

「え、えぇ…。えっと、魔術師であることは…」

 

「絶対に秘匿すること。さっきいった通りバレれば殺されると思っといた方がいいな。」

 

「うへぇ…。」

 

「それでだ。とりあえず七騎のサーヴァントは揃ったわけだけど…どうすればいいんだ?」

 

「…いや、我が知るか。知ってるとしてもあの黒いのだろう。」

 

「アンリ・マユか…だけどあいつどこに行ってるのかわからないんだよな…。」

 

「…あ。」

 

「ん、どうしたステンノ?」

 

「いや、アンリ・マユなんだけど、この聖杯戦争の説明に来たときにちょっとムカついてぼこぼこにして倉庫魔術の中に放り込んだままだったわ。」

 

「…出してやってくれ。」

 

「ええ。」

 

ミョンミョンミョン、と変な音とともに真っ黒の影が現れる。

 

「おう…流石にこの仕打ちは酷いと思うんだが。」

 

「私の妹にした仕打ちの罰よ。」

 

「いや、その妹が願ったことなんですけどねぇ…?んで、サーヴァントは七騎ともそろったわけかい?」

 

「ああ。この面子だと下手すると冬木が滅びかねないからできれば平和的に解決したいんだが?」

 

「なら簡単なこって。七騎のうち二騎、自害した上で俺を殺しゃいいぜ。元々俺は死ぬつもりだったからな。」

 

「自害…か。誰か、してくれるか…?」

 

「我は断る。せっかくエルキドゥとともに召喚されたのだ。第二の生を楽しみたい。」

 

「僕もギルと一緒に居たいかな。」

 

「うーむ、キャットはご主人と再開すると約束した故な、まだ死ねないのだな。」

 

「我が有給を妨げるのならば聖杯であろうと斬る。」

 

「いや、斬っちゃ駄目なのだわ!?えっと、私は…エウリュアレには、会いたいけれど…う…」

 

「…………俺は自害しよう。」

 

「…イアソン、いいのか?」

 

「ああ。俺はエウリュアレには返しきれない恩があるからな。少しでも返したい。それに此処にいるメディアは俺の知るメディアじゃ無いらしいしな。」

 

「わかった。ステンノは?」

 

「………自害、かな。あっちでは結局エウリュアレは死んでしまったから、こっちで生きられるのなら嬉しいもの。」

 

「…わかった、イアソン、ステンノ、ありがとう。」

 

「…なあ、坊主。思ったんだが、ここで自害しなくてもどうせ聖杯戦争終了とともに皆消えるんじゃねぇのか?」

 

「おう、それなら大丈夫だぜ?なにせ聖杯に魔力は有り余ってるからな。俺ら三騎の魔力を足したものでエウリュアレを召喚、受肉して、余りの魔力で他は受肉できるからな!」

 

「…ん?なら別に三騎分の魂って要らなくないか?」

 

「いやいや、それがそうもいかないのさ。魔術の発動に必要な魔力と消費する魔力は違うからな。例えるなら電気だな。起動に必要な電圧は高いだろ?あれだあれ。」

 

「そうか。」

 

「…それじゃ、自害するとするか。庭の端を借りるぞ?」

 

「ああ。………すまないな、イアソン、ステンノ。それにアンリ・マユ。」

 

「なに、縁があればまた会えるさ。いずれな。」

 

「エウリュアレなら軽々と召喚しそうだしね。それじゃ、またね。」

 

「さーて、それじゃいっちょ死にますかね。ほんじゃな、坊主。」

 

 

 

………………………………………………………………………………

 

 

 

「…サーヴァント三騎の消滅を確認しました、シロウ。」

 

「了解だ、セラ。なあ、ギルガメッシュ。なにか違和感とかはあるか?例えば霊体化できないとか。」

 

「…む、む?確かに出来んな。エルキドゥはどうだ?」

 

「ふむ…確かにできないね。」

 

「私も出来ないのだわ。」

 

「む、キャットは…耳と手足の肉球だけ消えたぞ!」

 

「我はできるな。」

 

「まあ、山の翁は見た目があれだしな。てことは、上手いこと成功した…のかな?」

 

「だといいがな。それで、エウリュアレはどこだ?」

 

「…なにか心当たりってあるか?」

 

「…無いな。」

 

「………エウリュアレって戦術核とかと同レベルのヤバイやつだよな…?」

 

「ああ。」

 

「………い、急いで探すぞぉぉぉぉ!」

 

「我もそれに賛成しよう!行くぞ!あれを野放しにしてはならぬぞ!」

 

「え、ええ!?」

 

「なんか大変なことになったな。」

 

「私たちも行きますよ、ランサー。」

 

「あーいよ。」

 

 

今日の衛宮家は大変でした。

 

 

………………………………………………………………………

 

 

 

 

 

やあやあ、虚数空間的な所を絶賛落下中のエウリュアレさんだよー。

 

いやー、暇だね!ちょっと下の方に出られそうな空間が見えるんだけど、いつまでたっても落ちないね!時空が歪んでるね。

 

 

 

 

…………む、なんか思い出しそう。

 

 

 

思い……出した!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………やっぱ思い出してないわ。うん。

 

いや、思い出したのかも知れないけどどこかの英傑のように映像は流れなかったや。

 

んー、なんか引っ掛かってる感覚はあるけどとりあえずあそこに降りてから考えよう。

 

それじゃ、降りるまで寝るかな。おやすみー。




………はい、ほんとすいません。この終わり方は自分でもちょっと微妙かなー、とは思ったんですけど、戦っちゃうとどうあがいても冬木が燃えちゃうのでこうなりました。

そしてエウリュアレはエウリュアレで思い出せないと。あーもうめちゃくちゃだよ。

今回受肉した人たちは多分いつか活躍するかもしれないけど期待はしてはいけない。

そして次回も多分掛かっちゃうので、本当に申し訳ないですが待ってていただけると幸いです。

…以上!


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