こんな世界滅びればいいのに (GO-DA主義)
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こんな世界滅びればいいのに
目が覚めたらそこは外国だった・・・・・・
皆さんこんにちは
転生者です
俺は・・・・・・名前はちょっと思いだせない、けど何処にでもいる男子大学生だった、はず
いつも通り学校に行って、講義うけて、友達と無駄話して、家に帰ってレポート書いて寝た、と思う
そして朝起きたらもうすでに転生済みでした。
どういうことだよ
神様に会った記憶どころか死んだ覚えもねぇよ・・・
夢だと信じたかったが、一年も赤ん坊やってると夢は夢でも胡蝶の夢だと諦めもつくってもんですね
ログアウトできないうえ、ここで死んで
今日も1日がんばるぞい!!
あ、俺の名前って「ヘレネ」っていうらしい
周りの人の顔や言語からして日本じゃねぇなとは思ってたけどここどこなんだろ
どうも皆さんこんにちはヘレネです。
時が経つのは早いもので私も大分成長しました。
そして絶望しました。
ここ、ギリシャなんですって
それだけならまだ良かった
察しのいい君たちならもう気付いてたかな?
俺のパパンってあの
兄弟にはポルックスとカストルとクリュタイムネストラがいるんだゼ
ま じ で か
世界三大美女の一角にして元祖
とっさに股間に手をやったわ
生えてました
安心できたと思った?
残念、古代においては
実際、成長した俺は女顔で華奢でどう見ても美少女なんだよなぁ・・・ちゃんとついてるのにさ
そんなわけで俺を欲しがる男が後を絶たないんだよね
男が
俺の性別は別に隠してないどころかきちんと「男」だと公表してんのに現れるのは男ばかり
男はみんなおホモだちになりたいヤツばかり
女はそんな俺を良く思わないし、一緒にいると比較されて嫌だって近寄らない
ボッチですがなにか?
ていうかさぁ、特に神様特典とか無いからさぁ
言葉がわかんねぇんだよね
いや、日常会話を、ゆっくりはっきりならなんとかわかるんだけどさ、恐らく情熱的であろう言葉を熱っぽくまくし立てられても
(´・ω・`)?
って感じでさ・・・・・・
言葉がいまいちわからなくても曖昧に微笑んで首を傾げてたら大体回りがなんとかしてくれたんだよね
だからある程度で十分かな?って思って過ごしてたらさ、
なんか結婚するみたいなんだよね、俺
メネラウスって男と・・・
お と こ と!!
マジ勘弁
体が勝手に動くんだよね
これってもしかして世界の強制力だか抑止力だかが歴史を変えさせないようにしてんの?
じゃあなんで俺の意識入れたの?
もぅマヂ無理。リスカしょ。
クッソ手が勝手に止まりやがる
どうも皆さん
ヘレネです
俺の純ケツが失われてから随分経ちました
夜になると
ふとした瞬間に死にたくなるけどそれも自動で止めてくれる心折設計
ニーチェ先生はまだですか
神様は死んでどうぞ
私は今イーリアスにいます
えぇ
お察しの通り
パリス君に拐われちゃった(てへぺろ)
絶対にだ
例によって
パリスも許さん
いつか絶対■してやる
こんにちは皆さん
ヘレネです
今日は最高最悪の日
そう俺の命日さ
あれからイーリアスは史実?通り戦禍に巻き込まれた
巻き起こしたのか?
まぁいわゆる「トロイア戦争」だわな
そして俺の知る通りイーリアスは陥落した
ところであの髭のオッサン、ヘクトル見たとき漸くわかったわ
ここFate世界かよ!!
超今更なんですけど
今、俺の前に立つのは最初の俺の
メネラウス
訳のわからんままに転生し、男に貪られ、女に妬まれる人生も漸く終わる
物語ではメネラウスと帰って幸せに暮らしました
なんて書いてあったみたいだが、そんなの皆認めないだろう
実際ホラ、メネラウスの後ろにいるヤツらみんな蔑んだ目で俺を見てるもん
ここまでで俺の役目が終わったのか、体は自由に動く
これ以上こんな世界で生きていくのは御免だよ
短剣を喉にあてがい心からの笑顔で世界に告げた
「こんな世界滅びればいいのに」
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FGO風マテリアル
クラス:キャスター
名前:ヘレネ
キャラクター詳細
ヘレネはトロイア戦争の引き金となった人物である
ゼウスとスパルタ王妃レーダとの子とされ、絶世の美女であったというが・・・・・・
パラメーター
筋力:E 耐久:E
敏捷:E 魔力:A
幸運:A 宝具:EX
身長/体重:156㎝・45㎏
出典:トロイア戦争
地域:ギリシャ
属性:混沌・中庸
保有スキル
黄金率(体):A 魅惑の美声:A 神性:C+
宝具:
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:1~
彼に宝具とできるほどの能動的な行動の記録は無い。
しかし、彼がサーヴァントの枠に嵌められた時、宝具と呼べるだけの逸話だけはあった。
その具現がこの宝具である。
彼はなにもしない。
そして何者も彼を傷つけない。
彼の美貌に惑わされた者は彼を傷つける事が出来なくなるという破格の効果。
「対魔力:B」以上によるレジストのみが有効
しかしレジストされると彼は一切の戦闘能力を有さないため必敗である。
マテリアル
絶世の美女とされたヘレネだが、この世界においては男性であったようだ。
だがその美しさには一筋の瑕疵も無い。
男性と知って尚、目を奪われるほどの美がここにある。
彼女が闘争を好んだという記録は無いが、彼女は常に争いと共にあった。
その美しさ故に彼を巡っての争いは止まず、神々の思惑も絡み、国を滅ぼす戦すら起きたのだ。
しかし、彼女は何もしていない
そう、国を滅ぼす切っ掛けでありながら、何一つ行動していないのだ。
生まれ持った美貌により、何不自由なく生きた彼女は、何者にも脅かされることなく、いつでも悠然と微笑んでいたという。
トロイアが滅んで尚、その美しさ故にメネラウスは彼女を殺せずに連れ帰り幸せに暮らしたとされる。
だが実際は違ったらしい。
彼の主観においてその人生は貪られ続ける事であった。
神の干渉か、自由などなく、その
友も無く、愛も無く、ただ所有されるだけの美術品だったのだ。
彼に許されたたった一つの自由は、全てが終わった後、世界を呪うことだけだった。
その最期から、世界の滅びを許容、むしろ望んですらいたため本来カルデアのシステムでは召喚できず、英霊として成り立つような逸話もないためサーヴァントにはなり得ない。
しかし居るだけで争いを産む彼は特級のトラブルメーカーでありながら異様なまでのコスト(魔力消費)の低さから、
滅ぼす側としては「余ったコストで置けるなら置いとけばいいや」というレベル
実際、人の多い特異点の場合、彼が現れてから時間が経てば経つほど彼を巡っての争いは大きくなる
それでいて彼を害そうとすると彼に魅了された者が「協力して」襲ってくる上に対魔力が無ければ近づくだけで魅了されるというクソゲー仕様
敵で出てくるとチート級のくせに仲間にするとなんの役にもたたないという極限までプレイヤーに喧嘩を売るスタイル。
ただし、彼は神や、自分を取り巻く環境を呪ってはいたが、人類を憎んでいた訳ではなく、愛情、友情といったいわゆる「ふれあい」に飢えているために説得され、依頼されれば容易く人理修復に協力してくれるだろう。
史実、型月設定との矛盾点、誤字脱字等ございましたらご指摘下さると幸いです
もっとカッコいい宝具名も募集中ダヨ?
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FGO 亜種特異点風味
さて、これはいったいどうした事だろう……
トロイアが滅びたあの日、ようやく
その瞬間聞こえた謎の声により俺は生かされ、仮初めの自由を手に入れた
魔神柱と名乗るソイツは俺の望みを叶えてくれるらしい
なんでも俺という存在は単体ではなにも出来ないが、力ある存在たる魔神柱が
そこまで本気でもなかった、というより心底世界がどうなろうとどうでも良かった俺は
まぁ、滅ぼせるなら滅べばいいよ
くらいの投げやりな気持ちで身を任せ、晴れて世界の敵になったのだった
もうね、気分はアレです……
ブラック○ャップ……あるいはホウ酸ダンゴ……
俺と融合した魔神柱は目の前にいたメネラウス等を殺した
そしてその後サーヴァントを召喚し護衛とし、自らを俺の霊基の底上げに使いきったのだ
それにより得られた結果とは、俺という存在の「性質」を
際立たせることだった
では俺の性質とは一体なんだろうか
そう、「傾国の魔性」だそうだ
トロイア戦争の原因を皆さんはご存知だろうか
ヘラ、アテネ、アフロディーテの中で誰が一番美しいか、その審判を任されたパリスに3女神はそれぞれ賄賂を囁いたわけだ
ヘラは「アシアの君主の座」を、アテネは「戦での勝利の加護」を、アフロディーテは「世界一美しい者」をそれぞれ与えるとしたのだ
そしてパリスが選んだのは
俺、男なんですけどね……
つまりどういうことかと言うと
俺は
そんな俺の性質を強調するとどうなるのか……
周りの人間全てが俺に群がってくるという訳だ
そしてそれを護衛がわりのサーヴァントが仕留めると……
なぁにこれぇ……
俺を奪おうとする男がいる…………頭を割られて死んだ
俺を求める女がいる…………頚を跳ねられ死んだ
俺の名を呼ぶ子供がいる…………踏み潰されて死んだ
俺に見惚れて呆然とする老人がいる…………上下に分かれて死んだ
あぁ……ドイツもコイツも俺を救わなかった奴ばかり
死んでも構わない、寧ろ清々する
最初はそう思って嗤ってたけど……
やっぱりあんまり面白くない
なんでかな……いや、それもそうか
俺ってグロ系苦手なんだよね
世界がどうなっても知らないけど別に今となっては特定個人が憎い訳じゃない
憎くもないヤツが目の前で死んだらそりゃあ「うわ、嫌なモノみた……」ってなるわ
でも、もう仕方ないんだよね
魔神柱は完全に俺に溶け込んじゃったみたいで反応ないし
諦めて滅べばいいよ
あぁ、そういえばここってFate時空だったっけ
胸に突き立った刃を見ながらぼんやりと考える
なんでこうなったのかな
なにがいけなかったのかな
人理を乱す者を許すわけにはいかないとあの子は言っていた…………知らないよそんなこと俺には関係ない
人を滅ぼそうとする貴方を許せないとあの子は言っていた…………誰も俺を救わなかったクセにあいつ等は救われるのか
人の心を弄ぶことに罪悪感はないのかと彼等は叫んでいた…………あぁ、違和感の正体はそれか
操られて、自分の意思を曲げられて、無為に潰される
そんな人生が嫌で、それを強いる世界が憎くて
みんなみんな滅べばいいと思ったのに
俺は操る側になってたのか
道理でつまんない筈だわ…………
ふふふ……なんて皮肉
何一つ自由にならなくて、楽しいことなんてほとんどなかったけど
今は少し……なんだろう、嬉しい……かな?
人の心を弄ぶ
俺が出来なかったこと
俺がしてほしかったことを
成し遂げて貰えた気がしてちょっとだけ愉快
あぁ、なんて贅沢なんだろう
彼等が泣いている
俺を許せないと言った彼等が
他に道はなかったのかと
俺を許さないと言った彼等が
貴方を救えなかったと
最後のその後
あの日死んでいた筈の俺に
あの日死に損なって殺戮をもたらした俺に
看取って泣いてくれる人がいるなんて
あんまりにも贅沢だから、ひとつ、最後くらい気分よく祈ってみようか
嗚呼、願わくば彼等がその貴き意思を貫けますように……
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