最強の魔導師?そんなのいらないから飯をくれ! (白猫イチリン)
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プロローグ
俺の名前は小森 永人だ。今真っ白い部屋にいるのだが…数時間がたっても誰も来ない。こう言うのて神様が出てきて転生させてくれるとかじゃないの?
俺はそう思ってもう一度周りを見渡すが誰もいない…
「真っ白い部屋で一生…」
そんなことが認められるはずがない!俺はなんとしても…転生してやる!
そう言って俺は真っ白い部屋を隅々まで調べてみるがなにもない…
「これ…詰んだのでは?」
そう思い肩を落とすと…どこからか声が聞こえた。
(なに!もう来ているのか!なんでそのことを言わなかった!)
(だって!あなたが寝てたから起こすのは迷惑かな~て)
(まぁ~いいか…でどこにいるんだ?)
(転生の部屋です)
すると俺の目の前の壁に線が現れていた。中に入ってきたのは二十代ぐらいの男性だった。
「転生者よ!調子はどうかね?」
そんなことを言う男に無言で近づいて笑顔で思いっきり…
「ぐぁ!」
腹パンしました~♪
「何をするんだ…お腹が…」
どうやら腹パンされたことに疑問を抱いているようだ。俺は男に顔を向ける。
「数時間…なにもない白い部屋に閉じ込められて俺のことを忘れて、寝ていた…ダメ男だから殴った」
本当はまだ許した訳じゃないがこれ以上やると話が進まないからやめた。
「なるほど…それはすまなかった」
「分かればいい…それで俺が転生者と言っていたがどういう意味だ?」
すると、男は立ち上がり俺を見る。
「まずは、俺神様だ!そしてこの部屋が転生の…なんたらかんたらだ!そして輪廻の輪からはみ出したお前は今から転生して、その転生した世界で生きて輪廻の輪に戻すのが目的だ」
「なんたらかんたらて…」
俺がこの神様にあきれているとどこからかまた声が聞こえた。
(転生の部屋です!ダメ神様)
「誰がダメ神様だ!アマテラス!」
(ちょっと名前で言わないでよ!法律違反よ!)
「うるさいなぁ!お前がダメ神様て言うから悪い!」
俺はその光景を見てこの神様は子どもみたいなやつだなと思った。
(いいから転生させなさい!)
「言われなくてもする!お前!」
すると半ギレのダメ神様が俺を指差した。
「今から行く世界は、フェアリーテイルの世界だ!好きな特典を二つつけてやる!早く考えろ!」
「そうだな…ドラクエの全魔法と無限の魔力だな」
それを聞いたダメ神様は指をならすと俺の体が光だした。
「これで渡したからな!では行ってこい!」
そう言って俺は意識を失った…のだか、俺はすぐに目が覚める。
「あれ?」
ダメ神様が俺の方を見て唖然としている。するとアマテラスの声が聞こえた。
(ダメ神様!特典をちゃんと聞かなかったでしょ!あなたの神力より転生者の魔力の方が強いから強制的にキャンセルされたじゃない!)
「そんなことが…どうしたらいい?」
(こうなったら…)
すると白い壁に線が現れて開くと美女が現れた。美女はダメ神様の方に近づいて俺の方を見る。
「アマテラス?なんで出てきたんだ?」
「強引だけど転生者と勝負をして勝つしかない!」
それを聞いた俺はアマテラスに話しかける。
「なんで勝負するんだ?」
「私の神力を使うには使うやつに勝たないといけないからよ!でもその条件をクリアすると負けたやつに絶対の神力が働くの」
「わざと負けなくちゃいけないのか?」
それを聞いたアマテラスは首を横にふる。
「それはダメ。全力で来ないと発動しない…」
「なら始めよう。全力でいく!」
「来なさい!」
そしてアマテラスの勝利で無事に転生できたのだが…
「大丈夫か?アマテラス?」
アマテラスは地面に倒れている。
「神様と同等の力なんて…キツかった」
アマテラスの体はところところ火傷や出血している。そして転生の部屋は半壊していた…
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この世界の俺の名前は…
俺は今、暗くて狭い空間で浮かんでる?状態だ。これはあれだなお母さんのお腹の中だな。まだ生まれてないのか~時間があるし少し寝るか。
そして日がたつにつれてどんどん狭くなっていき苦しくなった。なるほど…生まれるな…俺…そして
「おぎゃぁぁぁ」
ついに俺は生まれました。突然だがひとつ言わせてくれ…
「お腹すいた…」
俺がそう言うと周りの人が驚愕したような顔になる。だけどそのなかで冷静なのが一人いた。
「そうなんだね~きれいきれいしたらご飯あげるから待ってね~」
そう言って俺をやさしく見ている女性はベットに横になっている。多分だが母親だろうと俺は思った。まぁ~そんなことより早く飯を食べたい…
そして怖がりながらもやってくれたナースさんありがとうございます…これでやっと飯にありつけるてもんだ。
ん?ちょっと待てよ…赤ん坊の時のご飯て…ミルク?
それを思った瞬間…なんだ!こんな恥ずかしさしかないご飯は!
それから時は流れ…五歳になりました。え?時がたつのが早いて?当たり前だろ!あんな羞恥プレイを見せるか!でもミルクからお粥みたいなのに変わった時は、嬉しかったな~
あと、この世界での俺の名前が決まりました!俺の名前は、ブルー・イグニットだ。これからはブルーと呼んでほしい。
「ブルー。ご飯ができたからいらっしゃい~」
おっと!お母さんが呼んだのでここで今までの感想は終わりだな。まぁ~これからはブルーして人生を楽しむので応援よろしくな!
そう思いながら俺はお母さんのいるリビングに向かった。確か…今日のご飯は…
俺がリビングにつくとお母さんがご飯を並べていた。俺が来たことに気づくとお母さんは笑顔で俺を見て手招きをしている。
「ブルー。こっちおいで、ご飯食べよ」
それを聞いて俺は席に座り、お母さんも席に座る。二人は手を合わせて…
「「いただきます」」
そして俺とお母さんは食べ始める。そして食べているときに俺はあることに気づいた。
「やっぱり今日は、カレーなんだね」
俺がそう言うとお母さんは首をかしげて頬に手を当てる。
「ふふふ~張れちゃった。今日はお父さんの誕生日だってこと」
そうなのだ。俺のお父さんは今日が誕生日でいつもこの日になるとお父さんの大好物のカレーが出てくるのだ。そしてそろそろ…
「ただいまー!ニアとブルー今帰ったぞ!」
お父さんが帰ってきた。言い忘れていたがお母さんの名前はニア・イグニットでお父さんの名前がブラド・イグニットだ。この二人はとても仲良しだ。そしてお父さんがリビングに来る。
「今日はカレーか!やったぜ!」
カレーを見てガッツポーズをするお父さんを見て俺は子どもか!といつも思う。
「お帰りなさい。ブラド」
「おう!ニア」
そして抱き合う二人を見て俺は…もくもくとカレーを食べる。本当に仲良しだな~
するとお父さんが俺を見て何か思い出したようでお母さんから離れて俺に近づく。
「そうそう。ブルーお前に渡したいものがある」
お父さんはポケットから一枚の紙を俺に渡した。それを読んでみると、幼稚園入学を許可すると書かれていた。
「お父さんこれって…」
「ああ!お前は明日から幼稚園に通うんだ!楽しみだろ」
そう言うとお父さんはニカと笑顔になる。お母さんも温かく俺を見ている。
「ありがとう。お父さん、お母さん」
「おう!さぁ!飯にするぞ!お腹すいたー」
そう言ってお父さんは席についてカレーを食べる。そしてハッピーバースデーをして今日が終わった。明日から幼稚園かぁ~そう思うと俺は少しウキウキしていたのは秘密である。
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あの黒い鳥は…
さて、皆さんおはようございます!今日から俺はぴちぴちの幼稚園せいです!カバンに~筆箱…あとは適当にいれて~準備完了です!
幼稚園にいく準備ができたので俺はリビングに向かった。リビングではお母さんが食後のコーヒーを飲んでいる。
「お母さん。準備できたよ」
俺がそう言うとお母さんは俺を見る。
「準備OK?ならそろそろ行こうか~」
そう言ってコーヒーカップを台所に置いて玄関に向かう。俺は部屋にあるカバンを取ってお母さんを追いかける。
「お母さん~待ってよ」
「ごめんね~」
そして俺はお母さんに追い付いた頃にはゼイゼイと息を切らしていた。小さい体は動きが早い分足幅が小さいから疲れるな~と思いながら歩く。
「ブルーは、この世界てどう見えているの?」
お母さんが急に質問してきたので少しビックリしたが質問に答える。
「俺には…この世界が輝いているように見えるよ。木や風は楽しそうに見守ってくれて、それに…お母さんやお父さんの仲良しぷりは見ててあきないよ」
俺がそう言うとお母さんは嬉しそうに笑った。
「五歳のくせに~大人びたこと言って~」
「何か悪いかね?お母さん」
俺は笑顔でお母さんにそう言うと俺とお母さんは笑った。俺が言ったことは俺がこの世界に来てから感じたことだ。生前はこんなに緑が多く風が心地良いと感じたことはなかったからだ。
「ブルーは将来どんな人になるか、お母さん楽しみだよ」
「俺も楽しみだな」
お母さんと話で盛り上がっていると幼稚園が見えてきた。
「あそこが幼稚園だね~」
お母さんがそう言って俺の手を握った。
「どんなことが合っても…自分の信じた道を進むこと…あなたの近くに私やお父さんがいるから」
「わかってるよ。お母さん」
そう言って俺はお母さんが握っている手を離してお母さんから少し距離をとる。そして空には黒く大きな鳥がこのまちを見下ろしていた。
「アクノロギア…」
そこで俺は意識を失った。
俺が目覚めるとそこはとあるギルドのテーブルの上だった。隣には酒のタルがあちらこちらに落ちている。
「くそ…飲みすぎたか…」
俺はズキズキと痛む頭に手を当てて立ち上がる。
「よりにもよってあの夢を見るなんてな…」
そう言って俺は外にでる。外では人々が働いているのが見える。そしてふと後ろを向くとギルドのマークである。鳥に似たマークがあった。
「フェアリーテイル…ここに入ってもう二年がたつのか…」
俺は歩きながら昔のことを考える。あのアクノロギアが来てすべてを破壊した後、アイツは俺を見て笑ったように感じた。あのとき魔法がコントロールできていたら…
「くそ!やめだ…昔のことを後悔しても変わるわけがない。今はあのアクノロギアを倒すために情報を集めなければ…」
そして俺は森のなかに入っていく。数時間歩いていると誰かの声が聞こえてきた。
「たす…け…て」
俺はその声がした方に走っていくと、ゴリラ型の魔物が女の子を掴んでいた。俺はその魔物の前にたつ。
「ゴリラ。その子をはなしてやれ…」
それを聞いたゴリラは俺に遠吠えをして襲ってきた。
「力の差を知れ!」
俺はゴリラに向かって魔法を唱える。
「ザキ!」
するとゴリラの魔物は力尽きたように倒れる。倒れる直前にゴリラが掴んでいた女の子を助ける。
「生きてはいるようだが…至る所に深い傷があるようだな…」
俺はその女の子に魔法をかける。
「ホイミ」
緑色の光が女の子を包み傷がどんどん消えていく。そして少しして女の子の目覚めた。
「ここは…私は確か魔物に…」
状況が飲み込めない女の子に俺はスープを渡す。
「取り合えず、スープを飲め」
「ありがとう…ございます」
そう言って女の子はスープを飲むと落ち着いたのか俺に話をかけてきた。
「貴方はいったい…」
「俺はブルー・イグニットだ」
「私は確か魔物に襲われていたはずでは…」
「あの魔物なら倒した」
「そうですか…ありがとうございます」
女の子の質問が終わったので次は俺が質問する。
「次は俺から質問する。お前の名前は?」
「私の名前は…ユキノ・アグリアです」
「そうか…親とかはどうした?」
「私が5歳の時に…亡くなりました」
「なるほど…行く当てとかあるか?」
俺がそう言うとユキノは少し暗い顔になる。
「無いです…」
「そうか、ならうちに来るか?」
「え?」
俺がそんなことを言うとは思わなかったのかユキノは固まってしまった。
「無理にとは言ってない。知らない人だからな信用はできないだろう」
「いえ…そんのことは…」
俺はユキノの顔をまっすぐに見て答えを待つ。するとユキノは俺の方を見る。
「お願いしてもいいですか?」
「わかった。ならついてこい」
そうして俺はユキノをつれて俺の家に向かう。俺の家はこの森の真ん中にある草原に建っている。そして俺の家につく。
「ここが俺の家だ」
「…大きい家ですね」
ユキノが驚いても仕方ないだろ…どっかの貴族の屋敷ぐらいあるからな。
「取り合えず、風呂に入ってこい。お前…泥だらけだからな」
ユキノは自分の格好を見ていろいろなところに泥がついていることを確認する。
「わかりました」
「風呂場まで案内してやる。ついてこい」
そう言って俺とユキノは家に入る。そしてユキノをお風呂場まで案内して使い方を教えて俺はお風呂場からでる。
「さて…服をどうするか…まぁ~俺のお古でいいか」
俺は自分の部屋に戻って服を取ってお風呂場に向かう。ノックして中に入る。
「服は俺のお古だが我慢してくれ。お前の服は今洗っているからな」
「ありがとう…ございます」
ユキノの返事を聞いて俺はロビーに向かった。ロビーにつくと暖炉にまきを入れて火をつけると温かくなっていく。
そして俺はキッチンに行きコーヒーを入れてロビーに向かう。
「さて…ユキノのことどうするか…」
ロビーにつくとソフィアに座ってコーヒーを一口飲む。程よい苦味が口に広がる。そして俺はメガネをかけて本を読み出すのだった
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星霊魔導師てなに?
どうもこんにちは。ブルーです。森で助けたユキノを家につれてきたのはいいのだが…
「さて、ユキノ…これはどうゆうことだ?」
今、俺が見ているのはお風呂場の大きな穴だ。なんでこうなったかって?俺も知らない。ロビーでコーヒーを飲みながら本を読んでいたらお風呂場からすごい音がして行ってみたらお風呂場の壁に穴が空いていたのだ。
「…ごめんなさい。魔力が暴走して…壁に穴ができました…」
ユキノは震えなから俺に教えてくれた。どうやらこの事で家から出されるのではと思っているらしいのでユキノの頭を撫でる。
「正直に言ってくれてありがとうユキノ。魔力の暴走か…」
「はい…」
確かに魔力をコントロールしないと暴走して周りに被害が出てしまう。ユキノの場合はこの程度ですんだが…俺が子どもの時は…考えないで置こう。しいて言うなら森に大きな空き地ができるぐらいと言っておう。
「それなら、俺が魔力のコントロールを教えてやる。あとだな…この程度で追い出さないから安心しろよ」
「はい…」
さて、ユキノに魔力のコントロールを教えるのだがまずはユキノがどんな魔法に適しているかわからないといけないな~。
「ユキノはどんな魔法が得意なんだ?」
俺がそう言うとユキノは下向きながら言う。
「星霊魔法です…」
ここで俺が固まった。え?精霊魔法?なにそれ?俺知らないんだけど?滅竜魔法や身体能力アップとかエンチャントとかビーストチャンジじゃないの?
「ユキノ…星霊魔法て…なに?」
「え?精霊を呼び出すことができる魔法です」
「そうか…」
なるほど、精霊を呼び出すことができる魔法なんだな。なんか…星霊魔法てなに?て聞いたときのユキノの反応がこいつ知らないの?見たいな反応だったから心に刺さった。
「わかった。ユキノ今から魔力操作のことを教えるから庭にこい」
「わかりました」
そして二人は庭に出て魔力操作のことについて話す。
「まずは魔力操作の基本として…」
俺は手のひらから半透明な球体を出す。
「この球体は、魔力を固めたものだ。これができれば魔力操作が楽になるぞ。やってみろ」
俺がそう言うとユキノは教えた通りに球体を作ろうとするが割れてしまう。
「むずかしいですね…」
「最近はむずかしいが慣れれば簡単だぞ」
「はい。わかりました」
そして数時間がたって夕方になった。するとユキノの手のひらに綺麗な球体ができた。
「できました!ブルー様!」
「良かったな。ユキノ」
これで次に進めるな。次は得意な魔法の訓練だな
「次は得意な魔法の訓練なんだが…遅くなってきたし今日は終わりだ」
「はい」
元気返事だ。そう思いながら俺とユキノは家に入った。
「俺は風呂に行ってくるからユキノはロビーで待っていてくれ」
「わかりました。ブルー様」
そして俺とユキノは別れてそれぞれのところに向かったのだが…
「忘れていた…」
俺は完全に忘れていた…お風呂場の壁に穴が空いていたことを…
「直せるかな~」
そう思いながら俺はトンカチとくぎと板を持ってきて修復するのであった。
sideユキノ
私の命の恩人のブルー様に何か返したいと思った私はロビーに行く前にキッチンに行くのだが…
「ここはどこ?」
迷子になってしまった。そういえばここはとても広い家だし始めてきたことを忘れていたのだ。
「キッチンはどこ~」
一人で歩いていると奥の方から音がした。カタカタ…
「誰かいるの?」
私がそう思って音のした方に近づくとひとつの扉についた。中からカタカタと聞こえてくる。私はここだと思って少し扉を開けて中を除くと…
「みーたーなー!」
目の前に赤い髪をした女性が私を覗いていたのだ!
「お化けー!」
そう言って私は無我夢中で走っているとお風呂場についた。この恐怖から逃げるためにお風呂場にいるブルーのところにいく。
「ブルー!ブルー!うぇぇぇ~」
「うわ!どうした!?ユキノ」
ブルーが近くにいるととても心が落ち着いたのを感じた。そして我にかえって今の状況を確認する。お風呂場でブルー様は上半身裸で下にはタオルを巻いている。そして私はその…ブルー様…
「アワアワアワ~」
「どうした?ユキノ」
ブルー様が私を心配して私の顔を見ている…すると自分でもわかるぐらい顔に熱を感じる。
そして私はお風呂場で意識を失った…
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ナツ、エルザが不法侵入していた
ユキノが気絶してから数時間が立っていた。今はロビーで寝かしているが、なんで気絶したんだろうか?
「まぁ~そんなことよりだ…この魔力は…」
ロビーの扉の前に俺が知っている魔力が二つあるな~やつらだな…確実に…
俺が扉を見つめていると扉が開いた。
「久しぶりだな…ナツ、エルザ」
俺の目の前にはピンク色のツンツン頭の男と赤い髪で鎧をきた女がいる。
「久しぶりだなブルー」
「ブルー俺と勝負しろ!」
「ブルーお帰り!」
ナツの後ろから青い猫が出てきた。この猫はナツの相棒のハッピーだ。
「ただいま。ナツはいつも道理だな~」
「俺は強くなったからブルーに勝てるぞ!だから勝負しろ!」
そう言って俺の近くに来るのは良いが…家を燃やさないでくれよと思ってしまう。するとエルザが俺に質問してきた。
「ところでそこの気絶している。女性は誰だ?」
「ああ。こいつの名前はユキノだ。訳あってここに泊めることになった」
「なるほどな」
エルザが俺の回答に頷いているとナツとハッピーが何か言っているのに気がついた。
「どうした?ナツ、ハッピー」
「いやなに。ブルーが他人を家に上げるのが珍しいな~てな」
「あい!」
そういえば、そうだな~基本は一人が好きだから家にはあまり他人をいれないが…そう考えてみると…
「お前たちに質問していいか?」
「なんだ?」
「?」
「お前たちはどうやって俺の家に入ったんだ?招いた覚えもないのだが?」
俺がそう言うとエルザとナツが顔をそらす。こいつら…
「不法侵入て…悪いことだってしてたか?」
俺は笑顔でナツとエルザを見る。二人とも震えていた。
「落ち着けブルー!」
「お…俺たちはお前に会いにきたんだ」
「へぇ~ならなんで玄関のベルを鳴らさなかった?」
そんなことをしているとユキノが目覚めた。そしてエルザの方を見て俺に抱きついてきた。
「ブルー様!この女性怖いです!」
「え?どうしたんだ?ユキノ」
「私…少しでも恩返しがしたくて料理を作ろうと思ったのです。でも…迷子になっちゃて…そしたらあるドアから音がしたので見たらその人が怖い顔で私を見てたんです!」
「なるほど…」
俺はエルザの方を見ると顔が青ざめていた。
「覚悟は出来ているだろうな?」
「ち…違うんだ!」
隣でナツが大声で笑っていたので…
「お前もだぞ?ナツ」
「え?」
急にそんなことを言われたナツは固まるがそんなのをお構い無くエルザとナツの首根っこを掴んで外に出た。
「さて…お仕置きだ!二人とも!」
「待てぇー!ブルー!」
「ナツ諦めろ…」
エルザは諦めているようだナツは…抵抗するので先にお仕置きをすることにした。
「まずは…ナツお前からだ!」
拳をナツの腹に一発入れて最後にげんこつをする。鈍い音を立ててナツは気絶をする。
「次は…エルザだな」
「やるなら早くしてほしい…」
エルザは少し震えているがエルザにはやってほしいのとがあったのでそれにする。
「お前にはユキノことを任せたい」
「はぁ?」
「俺はそんなにゆっくりしていられなくてな。その間ユキノをお願いしたいのだが…ダメか?」
俺がそう言うとエルザは笑顔で引き受けてくれた。
「ところで…また仕事にいくのか?」
「ああ…数年は帰ってこない」
俺がそう言うとエルザは心配そうな顔になるので頭を撫でてから家の中に戻った。ナツは放置で。
「ユキノー!」
俺がそう言うとユキノは俺のところにきた。
「なんでしょう?ブルー様」
「少しこの先のことを話し合うのだがな…俺は仕事にいくからエルザを頼ってほしい」
「よろしくな。ユキノ」
そう言ってエルザはユキノに手を伸ばす。ユキノは少し戸惑いながらもその手を取った。
「明後日に仕事に向かう予定だからそれまでゆっくり家にいる。仕事にいくときにユキノにお金を渡してくからそれを使って必要なものがあったら買ってくれ」
「了解した」
「おう。俺は少し早いが寝る。ユキノはロビーの近くの客間で寝てくれ」
「わかりました」
「うん。はぁ~おやすみ」
そう言って俺は寝室に向かった。
sideユキノ
私は今、エルザという女性と一緒にロビーでお話をしています。エルザさんはとても面白い方です。
「ユキノはなんでブルーの家にいるんだ?」
「私が魔物に襲われているところをブルー様が助けてくれたのです。そして行くあてがないなら俺の家に来いと言ってくれたのでここにいます」
「なるほど…ブルーがねぇ~」
エルザさんはブルー様のことを知っているようなのできいてみることにした。
「ブルー様はどんな方ですか?」
「そうだな~ブルーは私たちのギルドのS級魔導師でな。ギルドでは、一番強いやつだな。でも…魔力を一定以上使うと空腹になり、倒れたこともあったな」
「そんなんですか?」
「ああ。だからあいつは魔力を使うとなにかしら食べているからギルドの中では暴食の鬼て言われているぞ」
「そうなんですね」
ブルー様は魔力と空腹が比例しているのかな?
「確か…一度だけ魔力を使いすぎたときはマグノリアの食糧がなくなりそうになってたな」
「そんなにですか!」
魔力使いすぎて食糧危機て恐ろしい…そう思っているとエルザが真剣な顔で私を見てきた。
「なんでしょう…エルザさん」
「ユキノが良かったら私たちのギルド フェアリーテイルに入らないか?」
突然ギルドに誘われたので私は少し固まってしまった。
「私はお前を気に入った!どうだ?」
急にそんなこと言われても…でも少しエルザさんやブルー様のギルドに興味があったので私は…
「迷惑でなければ…入りたいです」
「迷惑なんてとんでもない!私はユキノを歓迎するぞ!」
そして私はフェアリーテイルに入ることに決まりました。
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魔導師ギルド:フェアリーテイル
おはようございます。ブルーです。昨日はエルザとナツが勝手に家の中に入っていたので罰を与えました。ナツは鉄拳制裁してエルザはユキノの面倒を見るように言いました。そう言えばエルザとユキノはロビーで何か話をしていたけど何を話していたのだろうか?え?なんでその事知っているかって?トイレをするためにロビーの横を通ったら声がしたからです。
「ほぁ~そんなことより…顔洗おう」
そう言って俺は洗面所に向かった。洗面所はお風呂場の横に有ります。俺が洗面所に向かっている途中ユキノとあったので一緒に洗面所に向かうことになった。
「エルザとは仲良く出来そうか?」
「うん!」
そう言って俺に笑顔を向ける。朝からいい笑顔するな~ユキノは。
「そうか。まぁ~何かあったら俺に言え」
「わかりました。ブルー様」
昨日は疲れていたからあまりツッコ間なかったが…なんで様なんだよ!
「ああ~ユキノ。様はやめてくれないか?」
「なんでですか?」
「あまりそう呼ばれたことないから違和感があってだな~」
俺は頬をかきながらユキノに言うとユキノはなぜか涙目になっていた。
「私は…ブルー様を…尊敬しているのです…」
「そ…そうか!ならいいよ!」
俺がそう言うとユキノは笑顔を取り戻した。涙に弱いこと俺言ってないよな…エルザか?そうこうしていると、洗面所についた。
「そういえばユキノの歯ブラシ無かったな~確かここに…」
そう言って俺は洗面所の上の棚を開ける。そして新品の歯ブラシをユキノに渡した。
「これでいいか?」
「はい。ありがとうございます」
そう言って俺とユキノは並んで歯磨きをする。他人から見たから親子みたいに見えるほどシンクロしついた。
「歯磨きが終ふぁったら~飯にすふよ」
「わかりふした。ブルーさぁま~」
そして歯磨きも終わりユキノにロビーで待っているように伝えて俺はキッチンに向かった。
「さて…朝は軽めでいいか。トーストとサラダと…まぁいろいろだな」
そう言って俺は料理に取りかかる。一人暮らししているので料理は大体のものはできる。ユキノに合うかわからないがな…と思いながらもサクサクと料理を作っていく。
「よし。こんなもんだろ」
そう言って俺は料理をロビーに持っていく。ロビーでは、ユキノがソファーに座っていたので、その前にトーストとサラダなどをおく。
「まだ料理があるから持ってくるの手伝ってくれないか?」
俺がそう言うとユキノは立ち上がる。
「わかりました!運びます!」
そして二人で料理を運んでソファーに座る。
「それでは…」
「「いただきます!」」
そう言って俺とユキノは食べ始める。誰かと一緒に食事をするのは久しぶりだな~
「ブルー様…言わないといけないことがあります」
ユキノが俺に言わないといけないこと?なにかあったのかな?
「なんだ?」
「私…フェアリーテイルに入りたいです!」
「え?」
急にそんなことを言われたので俺は固まってしまった。
「ブルー様?どうしましたか?」
そう言いながら俺の目の前で手をふるユキノは心配そうな顔をした。
「いやなんでもない。なんでギルドに入ろうと思ったんだ?」
「実はエルザさんから入らないか?と言われまして…それにブルー様が入っているギルドがどんなものか興味があるのです」
ユキノが急にギルドに入りたいて言ったのはエルザのせいか…でもユキノが入りたいなら止める理由もないしな。
「いいんじゃないか?入っても」
そう言うとユキノは喜んでくれた。そんなに入りたかったんだな~
「だったら今日のうちでギルドに登録するのか?」
「はい。そのつもりです」
確か、今日はフリーだったな俺。ユキノをギルドまで案内するか。
「なら、俺が案内してやるよ」
「いいんですか?」
「いい」
そう言って俺は自分が食べた皿をキッチンに持っていく。
「ギルドに入るか…」
そう呟きながら俺は皿を洗う。俺がフェアリーテイルに入った理由は…家族の仇であるアクノロギアをこの手で殺すこと…そのために俺は…。俺は両手を見る。
「いや…今はそんなことはいいか…今日はユキノをギルドまで案内することだからな」
皿洗いが終わりロビーに向かうとユキノは手を合わせてお祈りをしていた。
「失礼する。今大丈夫か?」
俺が話をかけるとユキノは俺の方を見て笑った。
「大丈夫ですよ。ブルー様」
もしかしたらユキノは…いや詮索はしないでおこう。それより…
「出かける準備ができたら行くぞ。ギルドに」
「はい。わかりました」
そして俺はユキノと共にギルド:フェアリーテイルに向かった。
ギルドに着くと中から女の声と男の声が聞こえてきた。中にはいると…昨日きたナツと上半身裸のネックレスをした男がナツと喧嘩をしており、それを止めようとするエルザがいた。
「おい!グレイ俺と勝負しろ!」
「からんでくるんじゃねえよ!ナツ!」
「喧嘩はよさんか!」
エルザがナツとグレイの顎を押すとナツとグレイの首がゴギて鳴って二人は地面に倒れた。
いつも道理だな~と思いながら俺はユキノをつれてマスターのところに向かった。奥に行くとカウンターの上で座っている小さなおじいさんがいた。
「ご無沙汰しております。マスター」
俺がそう言うとマスターは俺に気がついて顔を向ける。
「おお!ブルー昨日ぶりじゃな。それでもう仕事にいくのか?」
「いえ。今日はフリーにしております。俺が来た理由は…」
そう言って俺の後ろに隠れているユキノをマスターに見せる。
「この子をギルドに入れたいと思いましてね」
「ユキノです。よろしくお願いします」
ユキノはマスターにお辞儀をした。マスターは俺とユキノを見てうーんと唸っていた。
「ユキノちゃんはブルーの娘か?」
マスターがまさかの爆弾発言をした。周りの視線が俺に向く。
「違う。昨日家に帰る途中で魔物に襲われているところを見つけまして助けたのです。そして行く宛もないので俺のところに泊めているだけです」
「そうなんじゃな。ユキノちゃんとやら」
マスターがカウンターからおりてユキノの前にたつ。
「ブルーは優しいか?」
マスターがそう言うとユキノは顔を輝かせる。
「はい!とっても優しい方です!」
「そうか」
そんなことを本人がいる前でやらないでほしいな~恥ずかしい。
「マスターそこらへんで…ユキノをフェアリーテイルに入れても大丈夫ですか?」
「勿論いいぞ。ユキノちゃんこれからもよろしくね!」
こうしてユキノは右足にフェアリーテイルの紋章が入った。
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ブルーVSラクサス
こんにちは。ブルーです。今は俺のギルドのフェアリーテイルでユキノを仲間として歓迎したところです。正直、ユキノがギルドに入りたいなんて言うとは思わなかったなぁ~でもこれで安心して仕事にいけることは確定したので明日に行く仕事を探しに二階にいく。
「さても~どんな仕事がいいかな~」
と俺が掲示板を見ていると後ろから俺に向けて強い殺気を感じた。
「…俺が何かしたかな?」
そう言いながら後ろを向くと大柄の黄色い髪で左目のところに傷?がある男が俺を見ていた。
「ラクサス…」
「よぉ~相変わらず間抜けの面だな~ブルー」
ラクサスとは、マスターの息子で次のマスターになるかもしれない男だ。だか、欠点があるそれは…
「人に殺気を向けるからには理由があるんだろうな?」
ラクサスは笑いながら俺を見る。
「ああ。お前は強いのに弱いやつと楽しくしているのが勘に触るんだよ。お前は俺と同じ匂いがしたんだがな…見込み違いか…」
そう言ってラクサスは俺をゴミを見る目になる。
「それはお前の考えだろ?俺はお前とは違う」
「はぁ!だろうな。俺の方がお前より強いからな!」
そう言って俺を笑うラクサスを俺は哀れむような目で見る。
「ああん!なんだその目は…」
さっきより殺気をが強くなったな…
「いや…ただ自分の強さによっている人なんて相手にする価値もないと思ってな…さぁ~て仕事仕事~」
俺は再び掲示板を見るが後ろからバチバチと音がする。この魔力はラクサスだろ。
「おい!ブルー…」
「なんだ?ラク…」
俺が振り返ろうと瞬間、電撃を纏った拳が俺を直撃する。俺は下の階まで吹き飛ばされてマスターの前に倒れる。突然のことでみんな固まっているがマスターは二階を見ていた。
「ラクサス!これはなんの真似だい!」
その声に反応してラクサスが二階から姿を現す。
「何て、ブルーが喧嘩を売ってきまから買ったまでだが?」
そう言ってラクサスは笑った。それを聞いて俺は立ち上がりマスターに顔を向ける。
「喧嘩をしたいそうなので懐かしい決闘ルールでやりたいのですが…いいですか?」
俺がマスターに笑顔でそう言うとマスターは少し難しい顔をなったが認めてくれた。ラクサスも話を聞いていたようで賛成してくれた。
「いいだろ!ボコボコにしてやるよ」
「ボコボコにできたらいいね」
俺とラクサスは外に出て構える。
「審判はワシがやろう!双方構え…始め!」
マスターの合図と共にラクサスがすごいスピードで俺の懐に入ってきた。そして雷を纏った拳で俺を殴ってくる。俺はなす統べなく殴られる。
「オラオラオラオラ!どうしたその程度か?」
そしてさらに殴るスピードをあげて最後に蹴りがヒットして俺は吹き飛ぶ。
「とんだ拍子抜けだな…お前本当にS級魔導師か?」
そう言って俺に近づいてくるラクサスを見て笑いそうになるのを我慢する。俺の目的は…
「なぁ~ラクサス。賭けとかしないか?」
「ああん!どうゆうことだ?」
ラクサスは不思議そうに俺を見る。俺は口から垂れている血をふいてラクサスをみる。
「俺が勝ったら俺に絡まないこと…」
「面白いじゃないか!なら俺が勝ったらギルドをやめろ」
うん。ラクサスがそう言ってくることはわかっていた。だから俺はあえて最初の攻撃を食らった。でも…もうその必要はない…ここからは…勝ちにいく。
「わかった。それでいこう」
「精々、頑張れよ!ブルー」
そう言ってラクサスはまた同じように俺の懐に入るが俺はラクサスの頭をつかんで地面に叩きつける。あまりの威力に地面に小さなクレーターができた。
「これで終わりかな?」
そう言って俺はラクサスの頭から手を離す。周りの者はびっくりして固まっている。だか…
「雷龍の咆哮!」
そんな声が聞こえて後ろを見ると凝縮された雷(レーザー)が俺に向かってくる。
「面白い技だな。マジックバリア」
レーザーは俺前で分かれて俺は無傷だ。まぁ~あの魔法を使ったであろう人を見る。
「まだ、倒れてなかったのか…ラクサス」
「絶対お前を殺す!」
そう言って俺に襲ってくるがラクサスの攻撃は俺には当たらない。
「お前が例え、早くなったとしても俺にはかなわないぞ」
「うるせぇー!雷龍の雷撃!」
空から落雷が俺に落ちてきたが…落雷が曲がりラクサスに直撃した。
「悪いな…俺に魔法は食らわない…マジックカウンター」
そしてラクサスは自分の落雷に当たり地面に倒れた。俺はマスターのところにいき決闘の結果を聞く。
「この決闘の勝者は…ブルー・イグニット!これにて決闘を終了する!」
マスターがそう言うと周りから歓声の声が上がった。そして俺は…
「疲れた~。それにお腹すいたー!なにか食わせてくれよ~」
そう言ってギルドの中に入りミラに飯を出してもらって美味しく頂いた。
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思いの重み
こんにちは。ブルーです。先程ラクサスと決闘して忘れていたが今日はユキノの服とかいろいろ買うためにミラかエルザに頼むために来たんだった。
「ミラ。このあと時間あるか?」
オムライスを食べたがら俺はミラに言うとミラはいつものように笑顔で俺の質問に答える。
「う~ん。まだ仕事はあるけど少しだけなら時間あるよ」
「そうか。ならユキノの服や必要品を一緒に選んでやってくれ。今ユキノが来ている服は俺のお古だからな」
俺はそう言いながらオムライスを食べ終わる。今回は少しケチャップが多かったな~。
「いいわよ。それで予算はどれぐらいまでなら使えるの?」
「そうだな…」
そう言って俺は懐から袋を取り出してカウンターにおく。
「100万ぐらいで足りるか?」
俺がそう言うとミラは笑顔のまま固まってしまった。
「おーい。ミラ大丈夫か?」
「え?大丈夫だけど…なんで100万持って来たの?」
その疑問はもっともだろう。
「どれぐらい掛かるかわからないから取り合えず100万あればいいかな~て」
「そんなに要らないと思うのだけど…」
「そうかもしれないな…ならユキノの買い物が終わったら遊ぶ分として渡しとくよ」
そう言って俺はミラにお金と代金を払ってギルドの外に出る。ユキノのことはミラに任せて俺は…
「ルーラ。クロッカス」
すると、俺の体を水色の光が包んで俺はそれを飛ぶ。この魔法はとても便利で一度行ったことのある場所なら行けると言う魔法だ。まぁ~欠点と言えば天井があったら思いっきり頭を打つがな。
「着いたな…さてと」
俺はこのフィオーレ王国に城に向かって歩き始めた。城に着くと門番が俺を見て一礼をする。
「久しぶりです。ブルー様」
「そうだな。あの本をもう一度見るために北のだが…入っても良いか?」
「わかりました。では中にお入りください」
門番に門を開けてもらって、俺は中に入る。城の中に入るとカボチャの頭をしたぬいぐるみが立っていた。
「久しぶりカポ。またあの本を見に来たカポね」
「そうです。案内をお願いしてもいいですか?」
俺がそう言うとカボチャのぬいぐるみはグーと親指をあげて、歩き出したので俺はその後ろを付いていくことにした。
そうして歩いていると大きな扉の前についた。
「ここがあの本がある場所カポ」
「ありがとうごさいます。それでは…」
扉を開けるとそこには…沢山の本が綺麗に収納されていた。
「それでは、私は行くカポ」
そう言ってカボチャのぬいぐるみは廊下を歩いて行った。俺は扉の中に入り、扉を閉める。
「さて…調べるとするか」
俺は本を一つ一つ調べていき俺が探していた本が見つかった。その本には…
「竜王祭…」
それを本棚から取り出して俺は読む。そこには竜と人が戦っていた記録があった。そしてドラゴンスレイヤーのことも書かれていた…そしてこの竜王祭の最後は…黒いドラゴンスレイヤーがすべての竜を殺してそのドラゴンスレイヤーが竜王となったと書かれている。
「そんなことがあり得るのか…ドラゴンスレイヤーが竜になるなど…」
俺の仮説では、この黒いドラゴンスレイヤーはすべての竜を殺したと書かれているが…この竜王祭は竜の王を決めるために行われたと考えられるのだが…まさか…この黒いドラゴンスレイヤーは…
「アクノロギア…なのか?」
そして俺は竜王祭について、もう一度調べることにした。
side…ユキノ
ブルー様とラクサスさんの戦いを見てブルー様は本当に強い人であると再確認できた。そしてそれを知ってしまったことにより不安が膨らんできた。この人はどんな理由で強さを求めているだろうかと…
「ブルー様の過去に何があったのかな…」
そう思いながらそれを見ていると誰かに話しかけられた。
「あなたがユキノちゃんね」
私に話しかけてきたのは白い髪を古紙まで伸ばしておでこの方を縛っているとても綺麗な女性だった。
「そうです。私がユキノです」
「私はミラジェーン。ミラて呼んでね」
そう言って私に手を伸ばすミラの手を掴んで握手する。
「ブルーからあなたの服と必要品を買うように言われたの今から買いに行くけどいい?」
ブルー様が私のためにそんなことを…そう思うと申し訳無さが出てくる。
「ブルー様に迷惑をかけてばっかり…」
私は自分の不甲斐なさを噛み締める。すると…
「あなたはまだ子どもなんだからそんな顔をしたらダメだよ。それにブルーがあなたを拾った理由もなんだかわかったような気がするわ」
そう言ってミラは私の手を握る。
「あなたがブルーに迷惑を掛けているなら大きくなってブルーが困っていたら助けてあげて」
「助ける?」
「そうよ。でも今は自分のできる範囲でブルーを助けることを考えて行動したらいいわ」
それを聞いて私は少しだけ元気が出たように感じた。
「わかりました。大きくなったらブルー様が困っていたら助けます」
「うん。でも、今は自分が必要な物を買わないとね」
「はい」
そう言って私はミラさんと買い物に行った。
side…ブルー
あれから竜王祭のことを調べていたらすっかり夕方になっていた。
「今日はここまでだな…」
俺はこの部屋を出て城の門に向かった。途中で王様からご飯の誘いが合ったが明日は仕事なので断った。城から出て歩いているとひとつの店に目が行った。
「アクセサリーを扱っている店だな…」
中に入るといろいろなアクセサリーが合ったがひとつだけ気になるアクセサリーがあった。それは、青いバラの形をした髪止めだった。
「ユキノにお土産として持っていくか…」
そして俺はその髪止めを買って自分の家までルーラを使った。家に入ると驚くことに綺麗だった。
「お帰りなさい。ブルー様」
ユキノがエプロンを着けてほうきを持っていた。
「ただいま…それでどうしたんだ?その格好は?」
するとユキノは笑顔で質問に答える。
「私はブルー様に迷惑を掛けてばっかりだったので少しでも恩を返したいと思いまして家の掃除などをやりました」
「なるなど…あとこれはお土産に買ってきたんだが…」
俺は先程買った髪止めをユキノに渡す。
「良かったら貰ってくれ」
「ブルー様が私に…ありがとうごさいます」
ユキノはさっそく髪止めを着ける。ユキノの髪の色と髪止めの青いバラをがマッチして似合っている。
「似合っているぞ」
「本当ですか?…ありがとうごさいます」
「今日は疲れたからお腹空いたな~」
「ご飯の準備は出来ていますよ」
そしてユキノと俺はロビーに向かった。明日から仕事だから早めに寝ないとな~
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気になる依頼
こんばんは。ブルーです。昨日はいろいろと大変だったけど正式にユキノがフェアリーテイルに入って良かったと思うし、ユキノが恩を返したいて言って掃除などをやってくれた。俺の部屋なんてホコリひとつ落ちてなかった。将来は素敵なお嫁さんになるだろうな~と思いながら俺はロビーに向かう。
「そう言えばラクサスに邪魔されてあまり掲示板見れなかったけどひとつだけ面白そうなのが合ったな~」
そう言いながらロビーに入るとユキノがコーヒーをテーブルに置いていた。
「おはよう。ユキノは早起きなんだな」
ユキノのは俺に気づいて俺の方を向く。
「はい。少しでも恩を返そうかと思いまして」
「なるなどな…」
俺はソファーに座ってユキノのが入れたであろうコーヒーを飲む。そしてチラッとユキノを見る。昨日と違ってユキノは綺麗な服を着ている。
「それ新しい服か?」
「そうです。昨日、ミラさんと買ったやつです」
やっぱりミラに頼んで正解だったな。俺が行ってもこんな可愛い服なんて見つけられなかっただろうし…
「似合っている…」
小さい声で言ったのだがユキノは聞こえていたらしくて顔が赤くなるのがわかる。
「ありがとう…ごさいます」
俺はコーヒーを飲み終えると出掛ける準備をするためにロビーを出る。ロビーを出る前にユキノに仕事のことを伝えて生活費を渡した。いつ帰ってくるかわからないから多めにな…
「ユキノのことは…ギルドに任せるとして…」
出掛ける準備を終わらせて、外に出ようとしたときにユキノが俺に「いってらっしょい」と言ってくれた。何年ぶりだろうな…他人にいってらっしょいて言われるのは…
「行ってきます…」
そして俺は外に出て、ルーラ使ってギルドまで飛んだ。ブルーは気がつかなかった、家の屋根に黒いローブを来た人がいたことに…
俺はルーラを使いギルドの前まで来た。
「さて、あの依頼まだあるかな~」
そう言いながら俺はギルドの中に入るとエルザが大きな荷物を持ってマスターに話をしていた。毎回思うのだが…そんなに必要か?
するとエルザが俺に気づいたらしく俺のところにやって来た。
「ブルーもこれから仕事か?」
「まぁ~な」
「そうか、お互い頑張ろうな」
そう言ってエルザはギルドを出ていった。俺はエルザを見送った後、二階に上がり昨日見た依頼を手に取る。
依頼の内容:数日前に突然現れた遺跡を調べてほしい
依頼人:マグノリアの北にある小さな村の村長
報酬:60万ジュエル
数日前に現れた遺跡か…もしかしたらアクノロギアについての物が有るかもしれないな…そう思いこの依頼を受けるためにマスターのところに向かった。
「おはようございます。マスター」
「おはよう。ブルー」
マスターと朝の挨拶を済ませて俺は手に持っている依頼をマスターに渡す。
「この依頼を受けたいです」
「ふむ…わかった!承諾しよう!」
マスターはフェアリーテイルのマークがついたスタンプを依頼に押す。
「これでこの依頼はお主が受けたことになったぞ」
「ありがとうごさいます」
お礼を言って俺はギルドの外に出てルーラを使おうとしたが反応がなかったので俺が行っていない所だった。
「うーん。めんどくさいが…トベルーラ」
トベルーラを唱えた俺は体が宙に浮かび、北に向かって飛ぶ。
トベルーラはルーラの応用魔法で空を飛ぶための魔法で魔力を一時間で少しずつ削って来るのが欠点である。
「行ったことない所はこれを使うと早く着くからまぁ~便利だがな」
数分が経った頃、俺の前に小さな村が見えた。その村は、豊かな緑に囲まれていてとても空気がいい。
「この村かな?」
俺はその村に降りて中に入ろうとした瞬間、村の方から煙が出てきた。俺は急いでその煙が出ている所に行くと村人らしき人達が集まって燃えている家に水を掛けていた。
「早く火を消せ!」
「早く消さないと中にいる人が助けられない!」
「お母さんを誰か助けてください!おねがい…します」
俺は泣きながら周りの人にお願いしている子どもを見て…
「みんな離れろ!ヒャダルコ!」
俺がそう言うと火を氷が呑み込んで火が消えた所で俺は家の中に入り倒れている女性を抱えて外に出る。
「…何とか助けられたな」
そう言って泣いていた子どもの前に抱えている女性を寝かせる
「この女性が君のお母さんか?」
俺がそう言うと子どもは泣きながら頷いた。それを見ていた他の人は、「おおーー」と大きな声で言っていたのだが…無視することにした。
「所で村長は何処に居るかわかるかい?」
子どもは泣きながらではあるがこの村で一番大きな家を指した。あそこに村長がいるのか…
「ありがとう。それじゃあまたな…」
そう言って俺は村長がいる家に向かった。
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謎の遺跡と村の異変
こんにちは。ブルーです。俺は村長の家に向かっている途中で気になる点を見つけた。それは村人が俺を見ると何かをコソコソと話をしていることだ。そんなことを考えていると村長の家についた。
「やっぱり近くで見るのとさらに大きいな~」
そう言いながらドアをノックすると中からお爺さんが出てきた。
「何のようかね?」
「依頼を受けて来たのですが…此処で合っているでしょうか?」
俺がそう言うとお爺さんはひとつため息を吐いて俺を家の中に入れてくれた。家の中は藁が敷いてあり真ん中に吊るされているフックに鍋が掛けられている。
「どうぞ。お座りください」
そう言って村長は俺を藁の上に座らす。中々座り心地がよかった。
「依頼を受けて来たそうじゃな?」
「そうですね。ある遺跡を調査してほしいと依頼書に掛かれていましたがその遺跡とは?」
「…この村から北にある遺跡のことじゃ。あれが現れてもう…100年…いろいろなギルドの人が来ましたが見つけることが出来なかった…」
村長の話を聞いて少し引っ掛かる所が合った。
「見つけることが出来なかったとは?」
「我々村のものは遺跡を見ることが出来るが…他の人は見えないそうなのじゃ…それでギルドの人が来ても調査しないで依頼を放棄するのじゃ」
なるなど…村の人しか見れない遺跡か…何かあるのかな?
「一つ聞いてもいいですか?」
「なんじゃ?」
「その遺跡が現れて村に変わったこととかありましたか?」
俺がそう言うと村長は少し言いずらそうに俺を見る。そして覚悟を決めたように俺に話してくれた。
「この事を言うとギルドの人は病気と判断してしまうのであまり言いたくないのじゃが…この村ではたまにあることが起きるのじゃ。それは…」
村長が言おうとした瞬間に、村長の家のドアがバン!と開きある子供が入ってきた。
「ギルドの魔導師は居るか!」
そう言って子供は俺を見ると睨んで俺を指さす。
「どうせ!お前も他のやつと同じでこの村のことを見捨てるんだろ!」
それを聞いた瞬間、俺はイラッとしてしまった。そして子供は村長の近くに行く。
「お爺さんもそろそろ諦めて依頼をやめろよ!使えないやつばっかり来るんだからよ!」
この子は俺のことがそんなに嫌いか?指をさして睨むなんて失礼だろ。
「お爺さん!何とか言ったらどう…」
するとその子どもは急に力が抜けたように倒れようとしたが、村長が体を支えてくれたので地面に倒れることはなかったが…子どもはそれっきりピクリとも動かなくなった。
「まさか!おーい!大丈夫か!」
そう言って村長は子どもに呼び掛けるが返事はない…
「村長これは?」
「これが村では起きている…魂倒(こんとう)じゃ!」
「コントウ?」
「そうじゃなく魂倒じゃ。この魂倒は体から魂が抜けることじゃ…少なからず村のものはそう呼んでいる」
なるなど…謎の遺跡が現れてこう言う現象が起きているてことか…
「なんで?魂が抜けたことがわかるのですか?」
「それは我々が生ながら見えるのです…先程この子の体から白いモヤが抜けました」
「そうですか…」
「どうか!あの遺跡がなんなのか!そして魂が何処にあるのかを、調べてほしいのです!」
村人しか見えない遺跡…謎の現象…調べる価値はありそうだな…
「わかりました。調べましょう」
「おお!やってくれるか!」
「はい。ですが俺一人では難しいので村の人たちにも手伝って貰います」
「わかった。村で一番の狩人をつけよう」
「ありがとうごさいます。それでは行きたいと思いますので…」
俺は倒れている子どもを見て早く安全な所に運ぶように言って俺は村長の家を出る。
「さて…仕事を始めるとしよう」
そう言って俺は狩人とともに遺跡に向かった。
遺跡がある所に着くのだが、なにもない…村長が言っていたように村の人以外は見えないのは本当らしい…
「ここが遺跡があるところだが…見えるか?」
そう言って来るのは狩人のジバだった。ここに来る途中でこのジバと少しは仲良くなったような気がする。
「見えないな…」
「やっぱりか…」
「取り合えず遺跡の入り口まで案内してほしい」
「わかった」
そう言ってジバ付いていくのだが、やっぱりなにも見えない…
「ここだ」
「そうか…やっぱり見えないな」
それじゃあ…試してみるか…
「マジックバリア!」
すると、俺を包むように紫色の薄い壁が出来る。そして…
「やっぱりな…遺跡が見えたぞ」
俺がそう言うとジバは驚くさっきまで見えなかったはずの遺跡が見えるようになったからだ。
「本当か!」
「ああ。やっぱり魔法で隠していたようだ…」
そして俺は遺跡の中に入ろうとするが…
「ジバ…お前は村に帰れ」
「何でだ!」
「この遺跡は…危険だからだ」
「それは百も承知だ!」
「そうじゃない…お前たち村の人間が一番危険なんだ」
そう言って俺はあるものをジバに投げる。それは…
「おい!ブルーこれは!」
俺が渡したのは…魂倒していた村の人だった。
「そのやつだけじゃねぇ…俺の前には…」
俺の目の前にはたくさんの魂倒した人が地面に倒れている。
「この事を村長に伝えろ!」
ジバは頷いて村の方に向かった。それを見送って俺は遺跡の奥に歩いていく。
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霊竜バルコニス
こんにちは。ブルーです。今遺跡の中にいるのですが此処であることがわかりました。それは…魂倒しているのが村の人だけと言う点についてです。俺の考えではこの遺跡の近くに何年もいたことにより遺跡が見えるようになって何らかの魔法で魂が抜かれたと思う。そうだとしたらこの遺跡の奥にいるやつは魂関係の魔法を使っていることになる。俺でも魂が抜かれたらどうすることもできない…
「気を抜いたら…俺もやられるな…」
いつも以上に気を引き締める…そうしないと俺の本能がやられると感じているからだ…そしてどんどん奥に進んでいくと少し広い空間に出る。
「…」
俺は警戒を解くことなく広場を見渡す。すると広場の奥の方に何かが地面に刺さっている。
「なんだ?あれは…」
そう言って近づいて見るとそれは…
「杖?」
緑色をして先端には何かの玉を囲むようにしてドラゴンの顔がある。
「なんだ…これは…」
俺はその杖に引き寄せられるように杖を掴んでしまった。俺が掴んだ瞬間、その杖から凄まじい魔力が俺に向かって飛んできた。その魔力はマジックバリアを通り抜けて俺の胸に当たり俺の中に入ってきた。
「なんなんだ…この魔力は!」
どんどんその魔力は俺の中に入っていく。しばらくしてすべての魔力が俺の中に入った。
「なんなんだ?今…ぐぁ」
言いきる前に身体中が激痛に襲われた。その痛みは体内の細胞が加速してぶつかり合うようなそんな痛みだった。
「ぐぁぁぁぁあ!」
俺はあまりの痛みで地面に倒れてしまったが痛みはまだ続いた。そろそろ…ヤバイ…意識が…飛ぶ
「ぐぁぁぁぁあ!負けて…たまるか!」
俺は自分の魔力を高めて抵抗する。すると頭の中に直接声がした。
(私の魔力に抵抗できるなんて…凄いですね)
「お前は…誰だ!」
(私の名前は霊竜バルコニスです。あなたの体を貰いたいのですが…いいですか?)
急に何を言っているんだ!絶対に渡してたまるか!そう思いさらに魔力を強める。
(まだ魔力が上がるのですか…ならば)
そう言って痛みがさらに強くなる。
「ぐぁぁぁあ!」
(諦めて私に体を渡しなさい!)
「嫌だ…ね」
そう言って俺は抵抗していると、バルコニスが苦しみ始めた。
(早く渡しなさい!ぐぁ…)
「お前も苦しそうだな…ガハ!」
(仕方ない…)
バルコニスがそう言うと痛みが引いていき…俺はその場で倒れる。
(私に対抗できる魔力…貴方は普通の人間ではありませんね…それに私と相性がいい…)
最後に頭の中でバルコニスがそう言ったのを聞いて俺は意識が飛ぶ
数時間が経って俺はやっと目が覚める。そして俺はあることに気がつく。
「杖がない…」
周りを見ても杖はない。俺が混乱していると誰かの声がした。
(やっと起きましたね…)
「お前は!霊竜バルコニス!」
(そうです。先程は自分のことばかり気にしていましたが、貴方の体の中に入って自分と相性がいいとわかりました)
「相性だと?」
俺が首を傾げる。
(はい。相性がいい体に入ることによって生きることが出来るのです)
「相性がいい体…俺はお前を許可した覚えはないぞ!早く出ていけ!」
そう言うとバルコニスが慌て出した。
(そ、そ、そんなこと言わないでくださいよ!私だってこんな風に行き続けないと生きていけない体じゃなかったら…)
「そんなの俺には関係ない!」
(お願いします!貴方の体に入らせてください!)
バルコニスは俺にお願いしてくる…
「じゃあ、お前がいて俺になんのメリットがあるんだ?」
(私が居れば、私の滅竜魔法がつかえるようになります!それに貴方の健康を守ります!)
「お前に助けられるほど不健康じゃない!」
(うぇぇぇーお願いします!)
「わかった!居ていいから!泣くな!頭の中が痛くなる!」
(本当ですか?)
「ああ…但し!お前が今まで迷惑をかけていた村の人の魂を戻してやれ」
(はい!喜んで!)
バルコニスがそう言うと俺の体から白いモヤが出てきて村の方に向かっていた。
(戻しましたよ!)
「わかった…はぁ~なんでこうなった?」
(あなたが私の体に触れたからです)
「お前に触っただと?そんなことしてないぞ?」
(触りましたよ?)
「だから!触って…もしかして…あの杖か?」
(はい!そうです!)
「はぁぁぁ!」
俺は柄にもなく大声で驚いてしまった。そんなことがありながら俺は村に向かった。
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依頼報告と宴
やぁやぁバルコニスだよ~。え?なんでブルーじゃないて?それは挨拶ができないほど今忙しいからです!何をしているかって?それは…
「おかわり!もぐもぐ」
お食事中だからです!皆さんガッカリした?まぁ~そんなことは置いといて、これからたまに私が挨拶をするので暖かい目でみてくださいね!そろそろブルーの食事が終わるので変わりますね~
ん?なんだか大切なことをバルコニスに取られたような気がするのだが…気のせいか。今はクロッカスで食事をしている。何故って?バルコニスのせいでお腹空いたからである。そろそろ村に戻って報酬を貰うために村に向かう。村に着くと俺を見つけるやいなや村の人達が俺の所に集まっていろいろお礼の言葉を言ってきた。
「ありがとうごさいます!魔導師様!」
「お前凄いな!まさか解決するなんてよ!」
「ねぇねぇ!遺跡はどんなところだった?」
そんな風に村人に囲まれているとジバが俺の所にやって来た。
「ブルー!お前は俺たちの英雄だ!村長が是非ともお礼がしたいとお前を呼んでいるぞ!」
「わかった今行くよ」
そう言って村人を掻き分けながら村長の家に向かう。村長の家に着くと家の中からいい匂いがした。うーんさっきクロッカスで食事してきたんだけどな~そう思いながら俺は村長の家のドアを開ける。
「おお!お帰りなさったか!ブルー殿」
「ただいま戻りました」
そう言って俺は村長に向き合うように立つ。
「この村を救ってくれてありがとうごさいます!今日は宴にしたいと思います。ブルー殿も参加して欲しいと思っております」
「わかった。それで報酬の方を貰ってもいいか?」
俺がそう言うと村長は頷いて俺に報酬を渡す。
「確かに貰った。それでは、一度ギルドに報告してから来ます」
「わかりました。帰ってくるときまでには準備を終わらせておきます」
そして、俺は家の外に出てルーラを使ってギルドに向かう。
ギルドに着いた俺はギルドの中に入ってマスターの所に向かう。
「ただいま戻りました。マスター」
「そうか。依頼はどうじゃった?」
それから俺はマスターに依頼のことや霊竜バルコニスのことを説明した。
「お主の体に霊竜バルコニスがの~」
「はい。あとこの事は他のものには秘密でお願いします」
「わかった!依頼ご苦労であった!」
「はい。それでは」
依頼の報告も出来たので俺はギルドを出て自分の家に向かった。家に着くいてドアを開けようとしたが開かなかった。どうやら鍵が掛けられているようだった。
(これが、ブルーの家か~)
バルコニスがそう言っているが俺は無視して鍵をポケットから取り出してドアを開ける。
(無視は酷いと思います!)
「うるさい。お前は黙っていろ」
(話したい年頃なの!)
「そうですか~てかお前何歳だよ!」
(う~ん秘密かな)
「はいはい。BBAなんですね」
(誰がB·B·A~バ·バ·アじゃ!)
「お前ノリツッコミ出来るんだな」
(そんなことより、ブルーはこんな大きい家に一人で住んでいるのか?)
「違う。ユキノと住んでいる」
(へぇ~)
俺はバルコニスの顔は見えないが今何か嫌なことを企んだな…
(ユキノて~ブルーの彼女さんかな~)
「違うな」
(え~だったらお嫁さんかな?)
「茶番は終わりだ。そろそろ村に向かうとしよう」
(はぐらかした…)
バルコニスの話を無視して俺は着替えをして村に向かった。そして村に着くと宴の準備が出来ていてあとは中心の丸太を重ねたものに火を着火すれば宴が始まる。
「おお!ブルー殿。宴の準備は出来ております」
「そうよだな」
「では、ブルー殿も来たことだし…宴を始めるかの~」
村長がそう言うと村の人はいろいろ料理を持ってきて宴を始めた。その宴は明日の朝まで続いて、日が出る頃にはみんな眠りについていた。
(私は眠ってないけどね)
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マスターからの依頼より約束が優先です
こんにちは。ブルーです。昨日は村の人と宴をしましたが…飲みすぎて…気持ちが悪い。
(気持ち悪いのはブルーが調子に乗ってジバと飲み比べしたせいです)
「お前は…俺の体にいるのに気持ち悪くならないのか?」
(それは、私が貴方の魂とリンクしているからですね。魂と体は似ているようで違います)
「じゃあ…お前は魂に取りついているてことか?」
(そうなりますね。だからあなたが二日酔いで苦しんでいても私は何ともないし、ブルーが苦しんでいる所を笑って見れるのです)
「お前を出すにはどうしたらいいんだ?」
(えっ!何を言っているのですか!私があなたに何かしましたか?)
こいつ…自分が言ったこと忘れているのか?もしかして…天然か?
(ちょっと何か言ってください!怖いじゃないですか!)
「そうですか~」
俺は立ち上がって水を飲みに行く。途中でジバに会ったので一緒に水を飲みに行く。
「さっきから気になっていたんだが…お前は誰と話しているんだ?」
「え?」
「一人でブツブツ言っていただろ」
少し考えて俺はあることに気づく…バルコニスの声は俺にしか聞こえないから周りから見たら一人で喋っている可笑しな人て見られているんだ…
「あー…遠くの仲間と話していたんだよ」
「へぇ~そんな魔法もあるんだな」
「おう…」
俺はこのとき、この村が魔法にあまり詳しくなくて良かったと思った。それからジバと一緒に水を飲んで俺は自分の家に帰ることにした。
「皆さん。楽しい宴ありがとうございました」
俺が言うと村の人達は笑顔で見送ってくれた。俺はルーラを使って自分の家に戻る。家に着くとユキノが洗濯物を干していた。
「ユキノ。今戻った」
俺が話しかけるとユキノはパァーと明るい笑顔になる。
「おかえりなさいませ!ブルー様」
そう言ってお辞儀をするユキノを苦笑いで見ていると…
(ブルー…お前もしかして…こんな趣味が…)
バルコニスが要らない反応をする。
「違うからな。ユキノは訳あって一緒に住んでいるだけだよ」
(そうなのか~私はてっきりそう言う趣味かと思ったよ~)
バルコニスに棒読みでそんなことを言うので少しイラッとする。俺とバルコニスの会話を見てユキノは首を傾げる。
「お客様でもいらっしゃるのですか?」
「え~と…」
俺がバルコニスのことを説明しようとすると…
(ブルー。少し私の魔力を体に纏って欲しい)
バルコニスの魔力?俺と別の魔力を纏うことなんて出来るかわからないがやってみるか…そう言ってバルコニスの魔力を探して体に纏うイメージをする。すると俺の意識とバルコニスの意識が逆になる感覚がした。
(これでいいのか?て…)
「いいよ~♪」
「え…ブルー様?」
ユキノは今の俺の状況を見て困惑している。ちなみに俺もなにがなんだかわからない…
「申し遅れました…私は霊竜バルコニスです。訳あってブルーの体の中に居るものです」
「ブルー様の?」
「はい」
バルコニスがユキノと話しているとバルコニスの頭の中に声が聞こえた。
(バルコニス!どうやったら戻るんだ?)
「変わったときと同じように自分の魔力を纏うように意識したら戻れるよ~」
バルコニスに言われてまたやってみることにした…自分の魔力を纏わすイメージ…するとバルコニスと入れ替わる感覚がした。
「…戻れた?」
「ブルー様ですか?」
「ああ、ブルーだ」
それを聞いたユキノはホッと息を吐く。
「ごめんな。びっくりさせて」
俺がそう言うとユキノは少し慌てて「大丈夫ですよ」と言って洗濯物を干し始めた。
「俺も手伝うよ」
そう言って二人で洗濯物を干すと意外にも早く終わりユキノと一緒にロビーで休むことにした。そしてユキノに質問してみた。
「まさか…俺が仕事中ずっと家事をやっていたのか?」
「はい…ダメだったでしょうか?」
「ダメじゃないが…」
俺は苦笑いをしてユキノが入れてくれたコーヒー一口飲む
「俺が仕事中何してたんだ?」
まぁ~ある程度は予想はついているけど聞いてみた。
「お家の掃除と食材の買い物とミラさんにいろいろと家事のことや料理を教えてくれると言っていたので教わりに行っていました」
俺はそれを聞いてガックと頭を落とした。
「どうなさいましたか?」
心配になって俺に声をかける。いい子なんだけどな~
「ユキノはまだ子どもなんだから遊んでいいんだよ?」
「はい…でも恩を返したくて…」
本当にいい子だ!だけど…心配だな~
「じゃあ明日俺と何処かに遊びに行くか」
「いいのですか?」
「おう。約束だ」
そう言って強引に約束をして俺はコーヒーが入ったカップを台所に置いて洗う。洗っている途中でユキノも持ってきたのでユキノの分も洗う。
「さて…俺はギルドに用があるけど…ユキノも来るか?」
「私はまだ途中の掃除があるので行けません」
「そうか…早く戻るようにする」
そう言って俺はギルドに向かった。ギルドは今日も賑やかだった。
「ミラ…お前がユキノにいろいろ教えたのは…」
そう言って俺はカウンターに座る。ミラは笑顔で俺を見る。
「ユキノちゃんのこと?」
「そうだ。遊んでもいいのに家事ばっかりやってる…俺はユキノにもっと自由にそして子どもらしく居て欲しいのに…」
「まぁ~あの子は真面目だからねぇ~ブルーの役に立ちたいんじゃないかな~」
「はぁ~」
俺はカウンターでグッテーとするとマスターが話しかけてきた。
「なんじゃ!女性一人でそんな事言ってからに!」
「そう言われましても…」
「マスター!そんなこと言ったらブルーが可哀想ですよ!」
マスターは俺のそばに座る。そして騒いでいる仲間を見ながら俺に話す。
「ユキノちゃんの幸せてなんじゃと思う?」
「自分がしたいようにすることですかね?」
「そうじゃ!ユキノちゃんは今、お主と居てお主の役に立つことを幸せと感じておるんじゃないか?」
「うーん…」
「人の幸せはいろいろじゃ!お主がユキノちゃんを大切にしているように、ユキノちゃんはお主の役に立つためにがんばっておる…そこのところを理解してやるのもいいとワシはいいと思う」
「俺の役に立ちたいか~…」
「そうじゃ!…所で話は変わるんじゃが…ワシからお主に依頼がある」
「マスターからですか?」
マスターから依頼なんて珍しいな~
「最近、ある闇ギルドがララバイというものを狙っているらしくてな~それを何とかして欲しいんじゃよ」
「ララバイですか~」
「それで明日にも出発して欲しいんじゃ「いやです!」頼まれ…え!」
マスターが驚いた顔で俺を見る。
「明日はユキノと遊ぶ約束があるので…それ以降ならいいですよ」
「あらあら~ユキノちゃん楽しみにしてそうね~」
ミラは片手で口を押さえながら笑っている。
「じゃが…一刻も時間が…」
「そんなの俺には関係ないです。約束が早かったので残念でしたね」
そう言って俺はギルドを出る。
(あのお爺さんの依頼を優先しないんですか?)
「ユキノの約束が大事」
(ふーん。ユキノのこと好きですか?)
「好きだぞ」
(!!何処がですか?)
「子供は大抵好きだぞ。よく子どもと遊ぶことが多かったからな」
(それって…単に子供好きてことですか?)
「そうだが?」
(異性として好きじゃないと?)
「当たり前だろ?ユキノは子どもだぞ?」
(…あなたは)
「なんだ?」
(何でもありません)
「変なやつ」
そう言って俺はルーラを使い自分の家に戻った。明日はユキノと何処に行くか考えながら寝た。
(絶対ユキノはブルーのこと好きだよね。はぁ~頑張れユキノ)
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ピクニック
こんにちは。ブルーです。昨日マスターからララバイがどうたらの依頼がありましたがそれを受けずに、ユキノと遊ぶことにしたのだが…どこで遊ぼうか~悩む。今まで、こんな風に遊ぶようなことをしていないからあまり思いつかない…
(どうしましたか?ブルー)
そんなときにバルコニスが話しかけてきた。もしかしたらこいつなら分かるかもしれない…
「いや…今日ユキノと遊びに行くのだが…いい場所が思いつかない…どうしたらいいと思う?」
(そんなことですか…女子は買い物とかが喜ぶと思うよ)
買い物か…それでもいいのだが…うーん
「買い物とかはいつでもできるだろ?他のがいいな」
(ブルーは仕事仕事てタイプだからいつでもできるわけないと思うのですが…まぁいいでしょう)
「そうだ!あそこに連れていこう!」
そう言って俺はキッチンに行き、バスケットに簡単なサンドイッチを作り入れる。そしてシートを準備する。
(あの~何をしているのですか?)
「いや、ピクニックしようと思ってな。ユキノはここ以外あまり行ってないと思うから」
準備しているとユキノが起きてきた。
「ブルー様…何をやられているのですか?」
ユキノは眠い目を擦りながら俺に聞いてくる。こんな眠そうなユキノを見るのは始めてだったので、少し驚いた。
「いや、今日はお前と遊ぶ約束しただろ?その準備している」
それを聞いたユキノは眠気が吹っ飛んだように目を大きく開ける。
「そうでした!私準備してきます!」
そう言ってユキノは洗面所に向かっていた。
(楽しみにしているのがすごい伝わりますね)
「ああ…」
そしてユキノが白いワンピースを着て、水色の帽子をつけて外に出てきた。
「お待たせしました…」
「待ってない。それより…」
ユキノが出てきてから気になっていたことがある。
「なんで下を向いているんだ?」
「それは…その…」
すると頭の中に声がした。
(お前はバカなの?死ぬの?)
「死なねえよ!」
「ブルー様どうしましたか?」
「いや、バルコニスが変なこと言うから…答えてた」
「そうですか」
「ああ、それより行くか!ピクニック」
「はい!」
そう言って俺はユキノに手を出す。
「ブルー様…これは?」
「ルーラは自分に触れている人も一緒にいけるんだ。だから手を繋いで」
「……はい」
そう言ってユキノは俺の手を握る。それを確認して俺はルーラを使う。
「着いたぞ」
「え?」
ユキノが目を開けるとそこには、先程居たところとは違って賑やかな町に着いていた。
「よし!この町を出て北に進むと洞窟がある。その洞窟を抜けた先に目的地がある」
「そうなんですね」
「それじゃあ行くか」
そう言ってユキノと俺は歩き出す。念のためユキノにスカラを使っておく。しばらく歩くと洞窟が見えてきた。
「この洞窟を抜ければ目的地だな」
「そうですね」
ユキノを見ると少し疲れが見えたので少し休むことにした。
「ユキノは俺と住むようになって嫌だったか?」
「え?」
「いや、お前も年頃の女性だからな…俺がいたら嫌かな~て」
俺はユキノから顔をそらして聞く。
「そんなことないです!嫌じゃないです!」
ユキノは普段と違って大声で否定する。
「私はブルー様が助けたくれなかったら生きていません…それにブルー様は誰とも知れない私に居場所くれました!そんなブルー様だからこそ…私は…」
最後まで言い切る前にユキノの顔が真っ赤になる。
「どうしたんだ!?体調でも悪いのか?」
「うぅ…私は…何を…」
それを見ていたバルコニスははぁ~とため息をついたのは秘密である。
「そろそろ休憩は終わりにして先に進むか?」
「はい…わかりました」
ユキノはまだ赤いので少し気にしながら洞窟を進んでいく…本当に何があったんだ?
「無理していたら…言ってくれよ」
「大丈夫!気にしないでください!」
そんなこんなで、俺とユキノは洞窟を出るとそこには…
「綺麗~こんなの見たことないです」
俺たちの前にはおとぎ話にも出てきそうな綺麗な川が渦を描くように流れている。
「ここをユキノに見せたかったんだ」
「ありがとうございます!ブルー様!」
そして俺とユキノはシートを敷いてこの川を見ながらサンドイッチを食べていろいろな話をした。
(サンドイッチ美味しそうだな~)
そう思うバルコニスであった
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スカウト?
こんにちは。ブルーです。今はユキノと一緒に俺のお気に入りの場所にピクニックしに来ている。この場所は偶然見つけたものだ。まぁ~暇が合ったら来ようと思っていたし丁度よかったか。そう思いながらサンドイッチを食べる。
「ブルー様楽しいですね」
「そうだな」
ユキノは景色を見て俺にそう言う。
「ブルー様は…なんのために強くなったのですか?」
突然、ユキノにそう聞かれたので少し困ったがユキノに自分のことを話すことにした。
「俺が強くなった理由か…簡単に言えば復讐だな」
「復讐ですか?」
ユキノは意外そうな顔をする。
「小さい頃、あるドラゴンに故郷が消されたんだ…その時に両親や友達も死んだ。俺は最初から魔力が強くドラゴンが攻撃した瞬間に無意識でその攻撃を弱める魔法を使ったらしい…だから俺だけが生き残った」
「そこからは一人で特訓をしてあのドラゴンを倒すために頑張っていたが…無理が祟って倒れていた所をマスターに拾ってもらったんだ」
ユキノは何も話さず俺の話を聞いている。
「だから、俺の強さは憎しみや怨みから来ているからあまり参考にはしない方がいい」
「そうですか…」
「ああ…暗い話しになったな」
「いえ、ブルー様のことが知れて嬉しかったです」
そう言って笑顔を向けてくるユキノを見て俺はユキノの頭を撫でる
「ありがとうなユキノ」
「はい!」
それから二人はサンドイッチを食べながら世間話をして盛り上がっているとこの場所に誰かが来る気配を感じた。
「誰か来たな…」
「誰でしょうか?」
俺とユキノは洞窟の方を見ているとフードを被った人が出てきた。
「あなたがブルー・イグニットだな…」
俺はこのフードの人が誰かわからないが…あの人は俺のことを知っているようだ。
「そうだが…お前は誰だ?」
俺がそう言うとフードを外す。そこには頬に大きな傷がある男だった。
「俺の名前はメストだ…今日はブルー・イグニットに用が合ってきた」
「俺に何のようだ?」
「お前に聖十大魔道に入ってほしい」
「そうですか…それで?」
「近いうちに来てくれとのことだ」
俺は少し考えてメストに言う。
「そんな称号いらないです」
「それで本当にいいのか?」
「はい」
「わかった。伝えとく」
そう言ってメストは洞窟の中に入って行った。
「びっくりしたが、これでいい」
「なんで断ったのですか?」
ユキノは不思議そうに俺を見る。
「めんどくさいからかな」
「それだけで聖十大魔道に入らなかったんですか?」
「それだけて…」
俺は苦笑いをする。まぁ~ユキノがそう言うのも仕方ないがな…聖十大魔道は言わば魔導師の憧れだからな~確かマスターが入っていたな
「ブルー様が決めたことでしたらこれ以上言いません」
「ありがとう。あとこの事は他の人には言わないでね」
「わかりました」
ユキノは元気よくそう言うと深呼吸して俺の方を見た。
「これからもよろしくお願いします。ブルー様」
「急にどうしたんだ?」
「いえ。なんでもありません」
ユキノはとても機嫌が良いようだ。何が合ったんだろう?
(お前は他人の感情を読むのがミジンコ並みですね)
「ひどくないか?」
(そうですね。ミジンコに失礼ですね)
「そっちかよ」
「ブルー様?バルコニス様とお話ししているのですか?」
「そうだ。バルコニスが変なこと言うのでな…それよりそろそろ日が沈むから帰るか」
「わかった」
そう言って俺はユキノと手を繋いでルーラを使い家に帰った。いろいろ合ったがユキノが楽しんでくれたようなのでいいとしよう。明日からはマスターの依頼を受けないといけないな…ララバイかぁ~まためんどくさそうな依頼だな~。
(ブルー…いいか?)
「なんだ?」
(ブルーの故郷を消したのはどんな竜なのだ?)
「アクノロギアだよ。今現在唯一の竜て言われているやつだよ」
(そうですか…)
「どうしたんだ?」
(いえ、何でもないです)
「ふーん…おやすみ」
(おやすみなさい。ブルー)
そう言って俺は深い眠りについた。
(アクノロギア…唯一の竜ですか…だとしたらあの戦争で生きていた竜たちは死んだのですね…私の弟も…)
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もう一人の星霊使い
こんにちは。ブルーです。昨日はユキノとピクニックをしていたらなんかスカウトされましたが、興味がないので断りました。今はマスターの依頼を受けるためにギルドに向かっています。
ギルドの前に着くと聞きなれない声が中から聞こえてきた。
「ナツ!」
「なんだよ!ルーシー」
どうやらルーシーと言う声的、女性が中にいるようだが…関わらないようにしよう
そう思いながら俺はギルドの中に入る。するとナツとルーシーという女性が俺を見る。これはあれですね…
「ブルー!俺と勝負しろ!」
出ましたよ…ナツの悪い癖が…
「勝負しない」
俺がナツにそう言うと今度はルーシーが俺に話しかけてきた。
「あなたがブルーさんですか!?若いんですね!」
「ありがとう…」
俺は早くこの2人から離れないとと思いカウンターの所まで早足で行くのだが…後から炎が飛んで来た。絶対にナツだよな〜
それはその炎を消すために魔法を使う。
「ヒャド」
俺が出した氷とその炎がぶつかり水蒸気がギルド内で発生する。机と椅子が飛ばされるほどの威力だ
「やっぱり、ブルーは強いな!」
そんなナツに俺はイラッとする。なぜなら急に攻撃してきたからだ。俺はナツが反応できないほど素早くナツの懐に入り、ナツのお腹に拳を放つ。
「ぐは!」
と声に出しながらナツはギルドの外に飛んでいく。それを見たハッピーは飛んで追いかけて行った。
「ナツには困ったもんだ…」
そう言いながら俺はカウンターに座る。座る時にルーシーの方を見ると口を開けて固まっていた。カウンターに座るとミラが話しかけてきた。
「相変わらず凄い威力だよね〜」
「そうか?普通に殴っただけだが?」
「あなたはそうだけど周りの人からして見たら凄い威力だよ〜昔の私のサタンソウルの時のパンチより威力が出ていると思うわよ?」
「そんなことはないよ」
そう言いながら俺はミラが出してくれた水を飲む。
「ところでミラ。マスターはどこにいる?」
「マスターは今日の朝、他のマスターたちから緊急招集がかけられて出かけちゃったわよ」
「そうか…ありがとうミラ」
マスターがいない以上、依頼は受けられないな…さてどうしたものか…
そうやって考えていると誰かに声をかけられた。
「あの〜すいません」
声が掛けられたところを見るとルーシーがいた。
「何のようですか?」
「最近、入ったルーシーと言います。得意な魔法は星霊魔法です!これからよろしくお願いします!」
どうやら自己紹介をしに来たようだ。そして俺はルーシーの自己紹介で気になったところがある。
「星霊魔法だと?」
「はい…そうです」
それを聞いていたミラは笑う。なるほどミラはルーシーが星霊魔法が使えることを知っていたのか…
「ルーシー。実はね〜ブルーの家にはあなたと同じ星霊魔法が使える子がいるのよ」
「ミラ!あんまりそうやって個人情報をばらしていいものではないぞ!」
「あら〜ごめんなさい〜」
ミラは笑って謝る。全然反省していないなこれは…
「私以外にも星霊魔法が使える子がいるんですか!」
ルーシーは目をキラキラさせて俺を見る。めんどくさいことになりそうだな〜
「ああ…まだ魔法もろくに扱えないが星霊魔法が得意らしい…俺は使っているところは見たことないが…」
そう言うとルーシーは喜んでいる。多分、自分と同じ魔法が使える人に会うのは珍しいようだ
「もし良かったらその子に会わせて下さい!」
「え?」
俺がそう反応するとミラが話し出す。
「いいんじゃない?もしかしたらユキノちゃんの魔法について教えてくれるんじゃない?あなた星霊魔法わからないんでしょ?」
「それは…そうだが…」
「ならいいじゃない。ユキノちゃんも喜ぶと思うわよ」
「はいはい。わかりしたよ」
俺はルーシーの方を向く。
「ユキノに合わせるよ…だけどユキノを傷つけたりしたら分かるよな?」
とまぁ〜少し圧をかけると少し悲鳴を上げて頷いた。はぁ〜しょうがないと思って俺はルーシーを連れて家に戻ることにした。
『私の出番が…今回なかった…』
と誰かの声が聞こえたが、無視した。
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