リリすれ超番外編・魔法少女?こんなん違~うっ?! (タカヒロオー)
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第1話

戯れにさわりだけ書いてみました。…ので凄く短いです。


プロローグ

 

『魔法のお姫さま・ミルキーモモ』。…ミッドチルダの子供たちに第二次魔女っ子ブームを巻き起こした伝説の作品である。

 

そして今ここに、新たなモモが産まれようとしていた…。

 

 

 

「おはようございますっ!」

 

わたしの名前はユーカリ・タムラン、職業は声優。

 

わたしがこの仕事を目指した理由の1つは…『魔法少女』の役に憧れてたから。

 

小さい頃見たアニメに出てきた小さな女の子がステッキ一振りで大人に変身し、ご近所の平和を守る…わたしはそんなアニメに憧れこの仕事を目指した。

 

最初は端役ばかりだったけど、幸い熱烈なファンに恵まれ人気声優の仲間入りをすることが出来た。

 

そして1年前に、わたしは運命を変える作品と出会う。その作品の名は…

 

 

 

『魔法少女リリカルすれいや~ず!』

 

この作品のオファーが来たときわたしは狂喜乱舞した。ついに魔法少女の役、しかもWヒロイン!…夢が叶ったと嬉しがった。

 

…でも実際は…このお話を読んでる皆さんもご存知の通り。

 

時空管理局のトップエースである逢魔リナさんと高町なのはさん(2人とも旧姓)の幼少時代の活躍を描いた作品で、ご近所の平和を守るというより世界の平和を守るために戦う魔導師の出会いの物語だったんです。

 

「魔法少女…こんなん違~うっ?!」

 

思わずわたしはマネージャーにそう言いました。

 

でもリナとなのはのように、わたしにとっても運命の出逢いが。

 

…わたしはその人の楽屋の前に。

 

(あ~、緊張するぅ~。…よしっ!)

 

わたしは意を決すると、ドアをノックする。

 

コンコン!

 

「…どうぞ、開いてるわよ?」

 

「…失礼しますっ!」

 

ドアを開けるとそこには1人の女性。見た目30代にしか見えないこの女性、実は…

 

「それは言っちゃだめよ、ユーカリ♪」

 

そう言い放つ彼女からは凄まじいオーラ。

 

「…す、すいません、ウッドパークさんっ!」

この人の名前はメグ・ウッドパーク。数々の人気アニメの主役やヒロインを演じ、一斉を風靡したレジェンド声優。

 

わたしが演じる高町なのはと彼女が演じる逢魔リナのWヒロインが人気を呼び、TVシリーズは3期まで続く事に。

 

そして今日はメグさんとのアフレコの日。演じるのはもちろんリナとなのは…だけではなく。

 

「はぁ…シュテルはなのはとは270度性格が違うから…演じきれるかなぁ?」

 

「ふっ、甘いわね…『ねぇ、ご主人たまぁ?リヒト、がんばったよ!』…ざっとこんなもんよ?」

 

…凄い…メグさんの後ろに新キャラのリヒトが見えた?

 

さすがイタコ声優って呼ばれるだけはある。…ところでイタコってなんなんだろ?

「…まぁいいわ。それよりユーカリ、あんたアフレコ終わったら時間ある?」

 

へっ?時間は問題ありませんけど何か?

 

「いや、一緒にゴハンでもどう?…イヤならいいけど…」

 

「行きますっ!」

 

メグさんのお誘いにわたしは即答した。…メグさんといえば声優界でも有数の大食…ゲフンゲフン…美食家。

 

こんなお誘い、断ったらバチが当たるっ?!

 

「そんじゃOKね。…実は断られても連れていくつもりだったの。紹介したい人もいるしね?」

 

紹介したい人?誰なんだろ、楽しみだなぁ…

 

でもその出逢いがわたしの運命をさらに大きく変えるなんて…




正直連載に耐えうるかは疑問ですが、皆さまの要望があれば頑張って見たいです。(執筆中の他作品に影響しないレベルで)

続きが読みたい奇特な方、ご感想お待ちしています!


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第2話

とりあえず続き書いてみました。


前回のあらすじ

 

ミッドチルダの若手声優、ユーカリ・タムランは共演したレジェンド声優のメグ・ウッドパークから食事に誘われる。そこで彼女を待ち受けるのは…?

 

 

 

アフレコを終えたわたしがメグさんに連れられて向かった先、それは…

 

「こ、ここですか?」

 

「そうよ…何、あんた初めて?」

 

…そこはミッドチルダでも有名な焼肉屋、その名も『JYO‐JYO』。

 

「なんか店員さんがオラオラ言いながら殴りかかってきそうな名前…」

 

「何言ってんの、待たしてる人いるからさっさといくわよ?」

 

「は、はいっ!」メグさんに促されて店の中に入ると店員さんが。

 

「いらっしゃいませ、ウッドパーク様!先ほどよりお客様がお座敷のほうでお待ちです。…ご案内します。」

 

店員さんに案内されたのは離れのお座敷。

 

「こんばんはメグです、遅くなりました!…入りますっ!」

 

メグさんは中に声を掛けると無造作に襖を開ける。そこにいたのは…2人の男女。

 

「やぁ、メグ、ユーカリお疲れさん!今日のオフレコ問題なかったかい?」

 

先に声をかけてきたのはわたしもよく知ってる人だ。

 

Mr.ビッグムーン…『ミッドチルダのアニメ界にこの人あり』と言われる大物プロデューサーで、メグさんを声優として見いだし更にはアイドル声優の先駆けとしてCDデビューさせた張本人だ。

で隣にいる女性は…えっ?…ま、まさかっ?

 

「…あなたがユーカリ・タムランちゃん?…はじめまして、マミ・チィヤマです。」

 

…やっぱりっ?!この時わたしの脳裏に浮かんだのは伝説の魔法少女。

 

…『魔法のお姫さま・ミルキーモモ』。

 

空の上に浮かぶ魔法の国・スカイナーサの王女様モモが犬・猿・小鳥3匹のお供を連れてミッドチルダに降臨、幾多のご近所トラブルを解決していくまぁありがちなお話…なんだけど。

 

そのヒロイン・モモ(初代)を演じたのが誰あろうこのマミ・チィヤマさんなのだ。

 

マミさんの演じるモモのあまりの可愛さに作品の人気は爆発、魔法少女ブームの先駆けとなった。

もちろんわたしも幼い頃欠かさず見ていたクチだ。

 

しかしこの作品が伝説と呼ばれるのはもう1つ理由がある。

 

この作品の最終回、ヒロインであるモモが交通事故で命を失ってしまう。

 

魔法の使えない普通の人間として養父母の実子となる救済こそされたものの、視聴者の子供にトラウマを残した。

 

その後、幾多の魔法少女が産み出されたあとにミルキーモモは新たなシリーズが発表された。

 

2代目モモ(CV:メグ・ウッドパーク)は海の底にある魔法の国・アクアナーサの王女様。

 

初代モモのいとこにあたる彼女もまた、何故かよく似たお供3匹を連れ、やっぱり似ている養父母の元で色々なトラブルを解決していくというストーリー。

一部の初代ファンからは「初代モモを汚すな」「ご都合主義」などと揶揄されながらも、少し天然で天真爛漫な2代目モモは新たなファン層をつかんだ。

 

その後は2人のモモが共演する特別編も描かれたほどの人気作。

 

 

 

…そして今、わたしの目の前に2人のモモ…今日はなんて日だ!

 

「…お~い、ユーカリ~っ!…戻っといで~っ…?!」

 

…はっ?!

 

「…す、すいませんっ!あまりの状況につい我を忘れてしまいましたっ?!」

 

わたしの返事に3人とも苦笑い。

 

「まったく…まぁあたしもマリアさんに初めて会った時は『あ、本物の声優さんだぁ~っ?!』って言っちゃったし。」

 

…ちなみに今名前のでたマリアさんというのはリリカルすれいや~ず!で共演しているマリア・リバーヴィレッジさんの事。

 

高笑いさせたらミッドチルダ1の声優さんだ。

 

「まぁまぁ…とりあえずお腹すいてるだろ?…お~い、そろそろ始めてくれる?」

 

『かしこまりました。』

 

「まぁお話は食べながら…ね?さ、座って座って。」

 

促されたわたしとメグさんは席につく。

 

…でも、いったいこの2人わたしに何の用なんだろう?

 




モトネタみんな解るんだろうか…心配だ。

皆さまのご感想お待ちしてま~す!


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第3話

第3話です。短いです。


前回のあらすじ

 

ユーカリがメグに連れられて訪れた焼肉屋…そこに待っていたのはメグをプロデュースする大物プロデューサー・Mr.ビッグムーンとベテラン声優のマミ・チィヤマだった。

 

果たしてこの面子が集まった意味はいったい…

 

 

 

(あ~、なんなんだろこの緊張感…のなさは?)

 

わたしがそう思うのは悪くない…と思う。

 

だって目の前に広がっている光景は…

 

「ちょっとボーイさん、カルビとロース10人前追加!あとハラミとホルモンもっ!」

 

「あとお酒も追加ね♪キムチとナムルもお願いするわ。」

 

「…どうしたユーカリ、食べないのか?」

 

メグさんたち3人によって運ばれてくる料理やお酒がみるみるうちに消えていく。…噂にはきいてたけど、まさかここまでとは…

 

「ははっ…食べてますよ、普通には。」

 

そう、わたしは普通に食べている。ただ周りが食べ過ぎ飲みすぎの太〇胃〇なの。

 

「そう、それならいいけど。それでユーカリ、君に今日来て貰ったのは他でもない、やってもらいたい役があってね。」

 

「はいっ?」

 

…どうやら役のオファーらしい。でもそれならなんでマミさんが?

 

「ふふふっ…それは私とメグも同じ作品に出るからよ。」

 

「わたしら3人でトリプルヒロインって訳。」

なるほど、それなら…って…え~っ?

 

「君たちにやってもらいたい作品のタイトルは…これだよ。」

 

そういってMr.ビッグムーンがカバンから出してきた企画書。その表紙に書いてあったタイトルは…

 

 

 

『魔法のお姫さま ミルキーモモ』(第3期)

 

 

 

… … …

 

「ええ~っ?!こ、これって…」

 

わたしは企画書を奪い取るとすぐさまキャストのページをめくる。

 

 

美空モモ(初代モモ)…マミ・チィヤマ

 

海原モモ(2代モモ)…メグ・ウッドパーク

 

土中モモ(3代モモ)…ユーカリ・タムラン

(わ、わたしが3代目のモモ…ゆ、夢じゃないよね?)

 

試しに頬をつねってみる。

 

………痛い。ということは…

 

「…夢じゃないわよユーカリ。あんたは選ばれたの、新たな魔法少女に…ね。」

 

〈推奨BGM:魔法のプリンセス・ミンキーモモより・Bon Voyage!〉

 

「…わたしが…新しいモモ…や…やったぁっ!」

 

わたしは思わず立ち上がりガッツポーズ!

 

「ふふっ、おめでとうユーカリちゃん。一緒に頑張りましょうね?」

 

「はいっ!よろしくお願いします、マミさん!」

 

わたしは祝福してくれたマミさんに感謝を伝える。

「…それでねユーカリ、あんたにこれ渡しとくわ。…はい。」

 

メグさんから手渡されたのは…招待券?

 

「それ、わたしの1Stライヴの招待券。色んな作品から何曲かずつで構成するんだけど…あんた、モモのパートの時ゲストに出てよ。」

 

はいっ?それって…?

 

「実はその時にミルキーモモ復活を発表する予定なんだ。その時に3代目モモも御披露目しようと思ってるんだけど。」

 

御披露目…はいっ、喜んで行かせていただきます!

 

わたしは魔法少女を演じる自分を思い浮かべつつ、皿に盛られたお肉をほうばるのであった。

 




ミルキーモモ見てみたいですか?…というか本当にミンキーモモ(3期)しないかな…?


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第4話

久しぶりに書きかけだった分に追加して投稿します。次回は未定です。


ちりりりり…

 

『あさだよぉぉぉ…はやくおきてぇぇったらぁ…』

 

ひえぇ~っ、ごめんなさいもうしませ~んっ!…ってあれ?なんだ今の般若みたいな声は?

 

『ねぇ、おきてぇぇったらぁ…おきないぃ~っと…キぃスしちゃぁうよぉぉ~っ♪』

 

…その声は目覚まし時計から。でもあれ?流れるのは、わたしが演じた高町なのは(幼少期)のはずなんだけど…?

 

不思議に感じたわたしは時計をあちこち調べ回す。すると…

 

「な~んだ、電池が切れかけてただけかぁ…よかった、一瞬何かの呪いかと…えっ?ちょっと待って?!」

 

その時、わたしはある1つの恐ろしい事に気づく。電池が切れかけてると言うことは、時計は遅れてると言うことで…

恐る恐る壁時計を見ると…?

 

「…ふぎゃあ~っ?やっぱり寝坊してるぅ~っ?!」

 

わたしはすぐさま着替えを済ませるとタクシーに乗り込み運転手さんに…

 

「…すいません、フラガナン・サンプラザまで、大至急っ!」

 

…そう、今日はメグさんの記念すべき1Stライブ。そしてミルキーモモ復活の発表の場でもある。

 

「もし遅刻なんてしたら…暴れちゃうぞ♪」

 

メグさんにあれだけ念押しされてたのに~!

 

タクシーは道に混むことなくなかn…じゃなかったフラガナン・サンプラザへ。

 

アイドル声優ブームを造り出したメグさんのライブにしては小規模な気もするけど、アットホームでいいかも?

わたしは裏口から会場に入ると一目散に楽屋へダッシュ…よし、ギリギリ間に合った!

 

スパパーン!

 

「何が間に合ったよ、時間ギリギリじゃないのっ?!」

 

…メ、メグさん?いったいそのスリッパはどこから?

 

「こんなの乙女のたしなみよっ!それより早く支度しなさい、ミルキーモモはオープニングなんだからねっ?!」

 

はっ、そーだったっ?!最初にメグさんが何曲か歌ってMCで発表するんだっけ…

 

「それじゃあ行ってくるから、支度急いでっ!」

 

そういいながらメグさんはステージへ飛び出していく。

 

ラ、ラ、ラ、ラ、ラ~♪

…このイントロは…魔法のお姫さま・ミルキーモモのOPテーマ「夢を抱いちゃって」だ!

 

『扉そっと開ければ そこは夢の浜辺…♪』

 

いつもの豪胆なイメージからは想像できない軽やかな歌声で会場を盛り上げていく。曲は変わってジャズ風にアレンジされたEDテーマ「好き好き大好きミルキースマイル」へ。

 

『パラレン パラレン ドリマンパ! ティアシャン ティアリャン マアリンパ! ドバドバハートでミルキースマイル!』

 

懐かしの呪文も飛び出しテンションも上がって…

 

「みんな、ちあ~す!…メグ・ウッドパークで~す!」

 

ドワア~ッ!!

会場は大声援。こ、こんな中で発表するのっ?

 

「まずはミルキーモモから2曲、聞いてもらいました。…懐かしかった?実はここでスペシャルゲスト、どうぞ!」

 

タラリラララ~♪

 

懐かしすぎるイントロにざわめく会場に現れたのは…

 

『ラブラブミルキーモモ!お願い叶えて…ラブラブミルキーモモ!お願い叶えて…」

 

もちろん初代のモモ(通称空モモ)のマミ・チィヤマさん。

 

レジェンドの共演に皆大声援!

 

うぅ…わたしこの後にでるの?…プレッシャー以外何も感じないよぉ…

 

やがて曲が終わり…

 

「…と言うわけで1人目のスペシャルゲスト、マミ姉ですぅ~。」

「みんなお久しぶり!マミ・チィヤマで~す!」

 

ウオォォォ~ッ!

 

大歓声の中、メグさんのトークは続く。

 

「さて、マミ姉に来てもらったのは…ここで重大発表、ジャジャン!」

 

メグさんの声と同時に大型モニターに映し出されたのは…

 

『魔法のお姫様ミルキーモモ・第3期(仮題)、制作決定!』

 

次の瞬間、大歓声!

 

「…で、みんな気になるでしょ?3代目モモが誰か。…実はここにお呼びしております!」

 

メグさんの爆弾発言にざわつく観衆。

 

『誰だよ?』『あの子かな?』

 

「それじゃ登場していただきましょうか?3代目モモはこの子だっ!」

 

ブツン!

 

メグさんの声と同時に会場の照明が消え、モニターには…

 

「魔法少女、始めます。」

 

これって「リリカルすれいや~ず!」のキャッチフレーズ。それが、一部分がぞわぞわと変化し…

 

「魔法のお姫様、始めます!」

 

観客の中から「あっ!」とか驚きの声が上がり始める。

 

わたしが魔法少女(正統派)の役をやりたがってたのはファンの間では有名な話だからね。

 

…さぁ、いこう!

 

「みんな、こんにちわ~っ!…3代目モモはわたし、ユーカリ・タムランです。よろしくお願いします!」

 

わたしが登場すると一瞬会場が静まり返る。そして!

ウオォォォ~ッ!

 

「ユカリンキターっ!」

 

「おめでとうユカリンっ!」

 

ファンのみんなからの暖かい声援…あ、思わず涙が…

 

「ありがとうございます!偉大な先輩がたに負けないように頑張りますので応援よろしくお願いします!」

 

ウオォォォ~ッ!

 

声援は留まろうともしない。

 

「…それじゃ3人のモモで歌います…『11月の雪』。」

 

歌うのは本来は先輩2人の曲。本邦初公開のトリオバージョンだ。

 

「ひらひらと 白い雪が 都会の道に降る 落ちてもほら まだ積もらない…」

 

…こうしてわたしは3代目モモとして受け入れて貰えた。

 

でもこの後…コンサートの最後に予想外の来客があるとは思いもしなかったんだ…。




ある方からの楽しみにしてるの言葉に押されて投稿しました。

次回はいつになるかわかりませんが、頑張って書けるよう努力します。

応援や評価、お待ちしています!


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