二次元旅行-真恋姫†無双-(完結) (九十)
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プロローグ

俺は今年高校生になったばっかりのどこにでもいるような高校生男子だ

並の顔に 並の運動神経 

ただ違うのは・・・俺には人と違い、能力がある

 

その能力は 二次元の世界に入ることができる

しかもだ 二次元の世界に入ると

現実では考えれないような動き 能力・・・

まあ簡単に言えばなんでもありだ

 

不幸だ!が口癖の、右腕ももちろん効かないし

『』をつけてしゃべる男の、なかったことなども効かないし

金髪の吸血鬼の、時の中でも動けるし

赤髪の女の子がでてくる、内部の因果を世界の流れから切り離す自在法の中でだって動ける

 

しいて出来ない事を挙げるなら

人の強さをなかったり 人の能力をなかったりできないこと それ位かな

例をあげるなら 武力100を0にしたり

魔法を使えなくしたり 空を飛べる人を飛べなくしたり

そういうのができないってことだな

 

 

つまり自分には何でもありで 人に干渉はできないってことだ

干渉といっても 回復させてあげたり、危害を加えたりそういうことはできる

後例にも挙げたが 魔法を使えなくすることは出来ないと言ったが、出来るといえば出来る

あのボウゲームのマホトーンみたいに一時的に使えなくしたり

まあ細かいことはそこまで調べてないからわからないが

人がもとから持ってるものはとりあげれないって感じなのかな・・

 

ということで俺はいつも暇なときは二次元の世界に入って遊んでいる

別に友達がいないわけでも 現実に嫌気がさしているわけでもない

考えてみてほしい 二次元に入れるという現実を

同考えても 普通に友達と遊ぶより ゲームをするより 勉強するより

なにをとってみてもそっちの方が楽しいって事だ

 

しかもだ しかもなのだよ

二次元の世界に入ると現実の時間は一切動かなくなる

二次元に1年居ようが 10年居ようが 現実に戻ればさっきと何一つかわらない

もうこれは なんていうかすごくいい なんだって一度の人生で何度でも人生を生きている

そんな感じなのだから

 

二次元内に入るとき容姿 体格 年齢も自由自在だ

自由自在と言っても 何もしなければ二次元の中では年をとる

ちなみにだが二次元の中で死ぬとどうなるかわからない

怖くて試したことがない  死ぬくらいなら寸前には現実に帰る

そんな危険をおかす価値なんて同考えてもないだろう・・・

 

今回はこの前買ったゲーム 真恋姫無双の中に入ろうと思う

理由は簡単だ 風って女の子に会いたくなったんだ

あの意味がわからない頭の上のロボ?人形?

あのやる気がないようなしゃべり方

そしてあのなんていうかかわいらしい感じ

これはもう会うしかない

 

ということでいくぜ

戦国の世の中に

ふへへー たのしみだぜ

 

 

 

主人公 名前 九(いちじく) 十(もげき)

基本二次元の中では 無(む) と名乗る

全部名乗るときは 本名の 九十 を名乗る あだ名はじゅう

能力 二次元に入る 

二次元内の能力 基本なんでもあり

真恋姫の中では格好は 風 の 服とおそろいのような男物の服(脳内補正お願いします)

体格はまあ普通並の細マッチョです 身長も170センチ程度




例えがどの作品のことかわからないと言うことなので

不幸だ!が口癖の、右腕ももちろん効かないし
とある魔術の主人公の事です

『』をつけてしゃべる男の、なかったことなども効かないし
めだかボックスのマイナスの方です

金髪の吸血鬼の、時の中でも動けるし
JOJOの第三部ボスのことです

赤髪の女の子がでてくる、内部の因果を世界の流れから切り離す自在法の中でだって動ける
灼眼のシャナの封絶 です

適当に勢いだけで書いてますがご意見どうもです。


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一話

ここはどこだ・・・

周りを見渡すが 風 の姿はない

 

こんな荒野の中とか・・・まるで北郷一刀の登場シーンみたいじゃないか

まあいつも適当な所に入るからな、とりあえずどこまで周りが進んでるか確認してから

場所でも探すか・・・

 

北に歩いてると、なにやら北郷一刀が三人組に絡まれてるのが見えてきた

おお あれは 風 じゃないか  最初から幸先がいいな 

こんな荒野で風達三人と居るということは・・・つまり今はあのノッポ チビ デブ から助けられた後か

 

なにやら話していたがそれも終わったみたいで

風達は分かれていったな・・・

うん? 北郷一刀の方に軍隊みたいなのが来てるな

 

あの曹の旗、そしてどくろの髪飾り・・あれは華淋か

つまり魏か、このまま風達を追うか

どうせ後から魏にくる風に会うためにとりあえず魏に行くか、どうしよう

 

 

うーん 華淋の所の春蘭とかめんどくさそうだし

とりあえず風を追うかな? そうしよう

さあ 追うぞー

あれ どこ行った いないぞ てかどっち行ったー

どうしよう 結局だめやん うーん 

あっち行ったと思うし行ってみるかな

 

ちなみにだが 能力使えば一発でわかるけど なんか味気ないし

基本なんでもかんでも自分の足で(普通の人間の速度)やらないとね

 

やっぱり達成感とか、大事だよね

 

さあ 行くぞ レッツゴー

 

 

 

 

さて うん なんて言えばいいのかな・・・

わかりやすく言うと迷子だね

適当に歩いて その後からまっすぐに北に歩いてるだけなのに

ここどこ 長く歩いたせいか辺りは真っ暗だぜ

夜中の荒野ってなんていうか寂しいよね

しかも寒いし、まあ俺には温度なんて関係ないんだけどね

快適な温度と湿度に自動調整だし

 

とりあえずここらに一回家でも建てて寝ようかな

もしくは時間を飛ばして朝にするか、寝る必要なんてちなみにまったくない

寝ようと思えば寝れるし 寝ないと思えば眠気なんてこない

 

まあとりあえず何か見つけるまではさっさと進めたいし

時間でも飛ばすか とりあえず6時間ほど

おお時間飛ばしたのに 暗い・・まだ辺りは暗いぞ  時間で考えるからいけないんだ

明るくなるまで時間を飛ばそう

 

うん いい感じだ

さて とりあえず北だな やっぱり男は黙って北に進むしかないな

なんか黙って前を歩く俺 かっこいい・・・

 

なんて自己満足しながら歩いていると おお あれは

夢にまで見た 村じゃないか ついに俺は風に追いついたか

 

と勝手にテンション上がっちゃって・・風が居るもんだと勝手に思ってましたよ

結果を言うと街をぶらぶらしたんだけど、いないね もうびっくりだよ

さっきの俺 なんで村についただけでいるとおもっちゃったのかな

 

ちなみに誰からも声をかけられてないのは俺が透明になっているからで

俺が気持ち悪くて誰もしゃべってこなかったり

村が滅びてる中を歩いてるわけじゃないんだからね

 

なんていうか目的はとりあえず風に会おうだからね

まあ後は 原作キャラでもいれば話したいけれど

とりあえずモブキャラとなんて話しても意味ないと思ってるからスルーでいいよね

 

 

うーんなんていうか風の行き先なんてさっぱりわからん

とりあえず 風には後で会うとして まだ始まってそんなにたってないから

世の中はそろそろ 黄色いあいつらと戦う時期だな

村の人たちが話してるのを聞く限り

村を襲いにくるらしいからちょっとくるまでまってるかな

 

・・・あれ こないぞもう2日も経つのにこないよ

 

まさか 俺が介入したせいで この村をもう襲わない感じなの どうなの

と思っていたら きたー 黄色い人達が20人位か 

まだ村の人がきずいてない距離だしちょっと 会いに行くか

 



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二話

おお びびってる びびってる 急に目の前に現れたらびびるわなー そりゃあ

 

「おい貴様どこからあらわれやがった」

なんか司令官なのかな 髭もじゃのおっさんがいってやがるぜ

 

 

「普通に走ってきただけだぜ」

 

まあ本当はワープしたんだけどな

 

「いきなり現れたくせになにいってやがるんだこいつは」

「しかし見慣れない,いい服を着てるな 今なら全部置いてくなら命だけ助けてやるがどうする?」

 

「は!面白い事言うなよ ちなみにお前らはなんの目的であっちの村を襲おうとしてるんだ?」

 

「決まってるだろ金と食料を集めるために襲ってるにきまってるだろ」

 

「じゃあ俺が食料をやろう だから貴様のリーダーのところにつれていけ」

 

「くれなくてもお前が食料もってるなら、殺してもらってくから選択肢なんてねーよ」

「しかもりーだーってなんだよ そんなもんしらねーぜ」

 

「話しをしててもしょうがないみたいだな、とりあえずお前らかかってこいよ」

「話しはそれからだ!!」

 

「ぐたぐたうるせえー いくぞ やっちまえー」

「「「おー!」」」

 

きやがったぜ さてどうするか

殺してもいいけど うーん とりあえず数え役満シスターズに会いたいしつれてってもらおう

 

と考えてる間に切りかかってきやがったぜ

ここはとりあえず 受ける そのまま狙ってきた 首で防御も何もせずに受ける

 

「ば ばかな 今首を切ったはずだぞ」

 

「残念だったなそんな武器じゃ俺に傷一つ つけれないぜ」

 

「ぐ 俺の武器もきかないぞ」

「ば ばけものだ」

「こ こ こんなやつにかてっこねー」

 

散り散りに黄巾党の奴が逃げていきやがる

 

髭もじゃのおっさんが仲間に向かって 「逃げるなー 切りかかれー」と言ってるが

誰も聞いちゃいない

おっさんを残して皆逃げちまったな

おかげでおっさん以外誰もいなくなったぜ

おっさんはびびりすぎて逃げるのも忘れてやがる

死を覚悟してるのか目が恐怖の色でそまってやがるぜ

 

「おい 髭もじゃ さて一対一になったし話でも聞いてもらおうか」

 

「ひぃ  い 命だけは」

 

「おいおい 命をとるなんて誰もいってねーじぇねえか 話しがしたいだけ わかる?」

 

「ほ ほんとか な なんでもする なんでも話すから」

 

「なら連れてってもらおうか張角 張宝 張梁の所に!」

 

「それだけはできない お前を連れて行けば殺すんだろ? 俺はあの方達に命をかけている」

「だからもういい殺せ」

 

「なに勝手にきめてくれてるのかなー? おれはちょっと会いたいだけなんだよ」

「実を言うと俺も,前違う村で歌を聞いてあの人達の事好きになったんだけど,どこにいるかわからなくて」

「俺の実力があればあの人達のために活躍できるし 仲間にしてもらおうかなーって」

「だからつれてってくれないか?」

 

「ほ ほんとうか こっちもあんたみたいな化け物が仲間になってくれるなら」

「しかし あんたみたいな男もやっぱりあの人達のよさをわかってくれるか!」

 

「お おう だからいこうぜ さあいこう すぐいこう」

 

「といっても仲間達が・・・後食料もないし ここからだと日数がかなりかかるぜ」

 

「髭もじゃのおっさんを見捨てて逃げるような仲間はほかっておこうぜ 後食料はあるぜ」

 

「そ そうか あんたがそう言うなら行こうか 俺もあの人達に会いたいし」

「ちなみに髭もじゃのおっさんじゃなくて 俺の名前は性が同(どう) 名が刃(は) 真名が爺(じじい)」

「気安く爺って呼んでくれ」

 

「おっさんよりひどいじゃねーか よろしくな爺」

「俺のことは無(む)って呼んでくれ」

 

「け これでも気に入ってるんだぜ よろしく無」

 

ということで今からいくぜ 役満シスターズ 目的変わってるけど ま いっかー どうせなら会ってみたいし



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三話

「爺こっちであってんのかー? 結構な日数歩いてるぞ」

 

「こっちであってますよ無さん ただ張宝ちゃん達が遠いというか、遠いほうに移動してるみたいで時間がかかります」

 

なんだかんだで爺と二人旅でまったり話しながら何日も歩いてるわけだが

そういってもある村ある町では普通に観光とかもしてたけどね

お金とか作りたい放題だし 青色のたぬきロボットが持ってるポケットより

なんでもでてくる腰袋 テレテレッテレー

 

でも うん なんていうか 爺と二人とか飽きてくるよね

花がないよね 花が 風とか 風とか 風とか

 

最初のうちはあの爺もじゃっかん警戒したり

この食べ物はなんですか とか言ってたり

めちゃくちゃ美味いですね 初めて食べましたよとか

めっちゃお金持ってますね 食料だけじゃなくてすごいですねとか

しかも俺の腰にある袋からなんでもかんでもだすから不思議に思ったみたいで

 

「その袋どうなってるんだ?」

 

と聞いてきたから

 

ちょっと殺気を込めて

「世の中知らないほうがいいってことがあるんだよ?」

「それでも知りたい?」

 

って言ったら

 

「い いえ なんでもないです」

 

と言ってたからね

それからなんか敬語だからね

 

まあこんな爺の余分な情報はいいや

なんていうか うん もう あれだよ

新鮮さもなくなったし 爺飽きたし 飽きたし

どうしよう・・ まあなんだかんだで我慢するしかないんだけどさ

 

「そういやーあの姉妹の中で爺は誰が好きなのかね?」

 

「もちろんそりゃー 張宝ちゃんですよ!」

「見てるだけでも癒されるし、みんな愛してるって言ってくれるんですぜ」

「俺のほうが愛してるって話しなんですけどね」

 

なんて事言ってやがるんだこの爺は もう見た目20台後半ぽいけど

なんていうか真名的な意味でもエロ的な意味でも エロ爺だ いや ロリ爺だ

 

「そ そうか そりゃーよかったな」

 

「ところで無さんは誰がお好きなんですか?」

 

「俺はもちろんふう・・・いや俺は歌で惚れたからな」

 

「そ そうなんですか(もちろんふう?ってなんだ?あいさつ?ため息?)」

 

「結構日数たったなー 途中の村の話しだとお前ら黄巾党も色んなところで討伐されてるみたいだぞ?」

 

「俺も村入ったときはやられるかと思いましたが、無さんが俺に何かしたら なにも言われなくなって助かりましたよ」

「けどそれ以来皆 俺の事が見えてないような対応でしたが、まあ知らないほうがいいんでしょうね」

 

「はは(そりゃー透明にしてやったからな)」

「まあそんなことより、ついたらもう黄巾党がなくなってるってのは勘弁してほしいな」

 

「そりゃ俺だって勘弁してほしいですぜ」

「張宝ちゃんがいなくなったら俺は生きていけない」

 

うん こいつもう張宝ラブすぎるだろ

張宝のためになら死ぬのも怖くないってか

あー 最初そんな感じだったな

 

 

「おい!爺! 落ち込んでないでちょっと前を見ろ」

「黄巾党の団体が戦ってるぞ!」

 

「ほ ほんとですね 早く行きましょう 助けましょう無さん」

 

俺が行けば逆転できるだろうが 助ける気はないんだよね

どうせ負けても華淋が捕まえるだろうし

 

お なんかすぐそこにシスターズが逃げてきてるじゃねえか

 

「おい爺! そっちじゃなくてあっち見てみろ 張姉妹達じゃねえか?」

 

「ほんとですね!なんか銀髪の女の子に絡まれてますね」

「ちょっと行ってきます!」

 

そういうと駆け出していきやがった

うーん 凪に勝てるわけないのになー

俺はちょっと様子見してみるかなー まあとりあえずシスターズは諦めますか

 

お! 爺が凪の目の前にでた

 

 

「テメェ! 俺達の張宝ちゃんに何をしようとしてんだっ!」

 

爺かっけー さすがロリ爺 いや敬意を込めて張宝ラブ爺

 

「・・・・逃げた主をなお庇うか。なかなか見上げた根性だが・・・」

「はああああぁぁ!」

 

あ 凪に吹っ飛ばされた

あんなに飛んだら死ぬしかないね なんか短い付き合いだったな爺!南無!

 



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四話

爺って誰だっけっていう位衝撃な事件が起こった!

もうなんていうか爺とかホント誰だよ!もう吹っ飛ばされ屋だろ!

 

実はですねー あの後適当に行った村でなんと風を発見しました

さすが俺 天は俺に傾いてるね

天ココに在り みたいなね!

テンションがおかしくなって意味不明な事言ってもしょうがないよね!

 

 

「風ちゃーん ここで会ったが百年目ー まってー」

 

「「!?」」

「あ あなたは誰ですか!急に風の真名を呼ぶなんて」

「むぅ お兄さん誰ですか?」

 

しまった!! めっちゃ怒ってる

テンションがあがりまくって何も考えずに呼んでしまった・・・

 

「ごめん まさか真名だったなんて そこの隣のかわいいお姉さんが風って呼んでたもので」

「ついそれを聞いてしまってその名前で言ってしまいました ゆるしてください」

 

「ようよう 兄ちゃんよ そんなんで許されると思ってるのかよ」

「宝譿の言うとおりなのですが、それで風に何か用なのですか?」

 

おお!! 頭の人形がしゃべったー マジでうまいな腹話術 しかし、やはり口が悪いな

 

「いや なんていうか・・・実は一目惚れしてしまいまして!一緒に連れて行ってくれませんか?」

 

「藪から棒ですねー 稟ちゃんどう思いますか?」

 

「か かわいいだなんて・・ごほん えっとそうですね って告白ですか!?」

「風 告白されてるんですよ!? そっちはどうでもいいんですか?」

 

「一目惚れと言っているだけなのですよー そんな一時期の感情なんてわからないのですー」

「それよりもお兄さんが連れて行ってと、いきなり言ってきてるのですがー?」

 

「(風さすがですね まったく動じないなんて)」

「そ そうですね まずは名前から教えてもらっていいですか?」

「後なんかできる事とかあるのですか?」

 

「ふっ! ここみたいに言わせてもらうなら 性は九 名は十 真名は無 だ」

「できることはそうだな 君(風)をどんな相手からでも守りきれる!キリ」

 

「ということは武術がかなりできるということで?」

 

「そうだな 呂布だっけ?いるじゃん? あいつなら楽に勝てる位は強いぜ」

 

「!!? あの呂布さんをですかー 噂だと黄巾党を一人で3万人倒したらしいですよー?」

 

「ああできるぜ! 君(風)のためならな!キリ」

 

決めまくる俺 もうこれで風は俺の虜だな

 

「風ちょっとあの人(頭が)おかしいかもしれませんよ?」

 

「(頭が)おかしいかもしれませんが多分大丈夫ですー」

「後実力を試したくても、星さんもいなくなってしまいましたし、試せれませんねー」

「とりあえず 護衛代わりにいいかもしれませんよー」

 

「いざとなればあの兄ちゃんを犠牲にしてその間に逃げていけばいいぜ」

 

「まあ最後の人形の言葉はあれだけど、という事は連れてってくれるって事でいいのかな?」

「連れてってくれるなら、二人の名前を教えてくれるとありがたいぜ?」

 

「はい 風は程昱って呼んでくださいー あ 風でもいいですよー」

 

「風いいのですか? 真名なんて預けちゃって?」

 

「はい~ お兄さんも無って真名を名乗ってますし 悪そうな人でもないので良いかなと~」

 

おぉ さっそく真名ゲット さっきの俺のキリ顔がうまくいったな

 

「そうですか・・私は郭嘉と呼んでください」

 

まあ稟は真名だろうがなんだろうがなんでもいいんだけね

 

「おう!わかったぜ 風に郭嘉な 俺は無 改めてよろしく」

 

こうしてやっと風に出会えたんだ 

ここから俺と風の楽しい二人旅が始まる!

今からでもわくわくするぜ

なあ旅にでようか なあ海を見ようかってか! へへ

一人忘れてるが関係ないぜ 俺に取っちゃあ まあ居ても居なくてもって奴だぜ

しかし これから何しようかな何処に行こうか全然考えてなかった・・・

会うのが目的だったからね

 



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五話

 

というわけで やること決めてないけど・・・

風の意見でも聞いて考えるかな

 

「風これからどこ行くんだい?」

 

「・・ぐぅ」

 

「風起きなさい!」

 

でた! 寝たふり&ツッコミ

 

「おぉっ!」

「風は見聞を広げる旅をしていますー」

 

「つまり行き先は決まってないってことかな?」

 

「はい~」

「そういえばお兄さんはどこから来たのですか?」

 

「俺は・・・あっちの方からきたんだぜ!」

 

「そういうことではありません!風はあなたがどこの出身とか そういうことを聞いているのです」

 

ちっ やっぱりそっちですよね うーん どういう設定にしとこうかな

 

「ああ 俺は記憶喪失なんだよ 気付い時には荒野の真ん中にいてさ」

「で荒野で途方にくれてたら やさしい黄巾党の人が声を掛けてくれて 一緒に来ないかと言われ 一緒に旅をしてたんだけど」

「この前の時に殺されてしまって・・・泣く泣く 今は一人で旅をしてたんだぜ」

 

まあ大体あってるからいいかな

嘘を言うときは真実を少しまぜるって誰かが言ってたしな

 

「そうなのですか~ それにしては全然悲しくなさそうですが~」

 

「まあ俺は元気だけがとりえだからな! 風が元気なくなったときとかまかしてくれよ」

 

「はい そのときはおねがいしますよ~」

 

「それにしても無さん あなたと風 似たような服を着てますね・・・偶然ですか?」

 

いまさら服の事を聞かれるとは

 

「偶然だよ 俺もまさか風と同じような服を着てるなんて もうなんていうか運命じゃない?」

「風こうなったら結婚しよう」

 

「お兄さんはいきなりすごいことをいいますね しかし風は結婚をしてる余裕はないのですよ~」

「これから世は荒れるのです そのときには風が乱世の世の力になりたいのです~」

 

「黄巾党が潰れたのに世が荒れるのかい?」

 

「そうなのですよ~ お兄さん知りませんか?おそらく朝廷はもう駄目なのです~」

「風の読みではこのまま行くと・・・時間の問題です」

 

「ほう ではその時までに仕える相手でも見つけるとでも?」

 

「はい」

「稟ちゃんは曹操さまの所に仕える予定ではあるのですが~」

 

「ちょっと風 勝手にそんなこと教えて」

 

「どうせ稟ちゃんの溢れる曹操さまの思いはすぐにばれると思います~」

 

「そんな私と曹操様が ぶっ」

 

おお 名物鼻血だ

 

「お兄さんびっくりしないんですね~ 本当に初対面ですか~?」

 

するどいな 

 

「いや・・びっくりしすぎて 固まってただけだ」

 

「(何か理由があるみたいです・・)そうですか~ そういうことにしておきますね~」

 

「それより郭嘉はこのままで大丈夫なのか?」

 

「はい~ 稟ちゃん とんとんしますよ とんとーん」

 

「は! 曹操様は!?」

 

「いませんよ~」

 

やばい、もうなんていうか原作通りというか 稟は妄想族すぎる

後やっぱり風はするどいな 俺の中では、恋姫の中でナンバー1軍師だしな

気をつけないといけないなー まあばれた所でってのもあるんだけどね

風かわいいな 風 もう結婚するしかない! つい勢いででちゃったけどまあいいよね結婚位

それにしてもこれから どうするのかな・・・・やっぱり華淋の所に行くのかな 

 

ちょっとあの猫達も見に行きたいんだよね

うーん ああ そうだ 曹操といえばなんか偏頭痛がするとかなんとかってのがあったなー

それが南方の熱帯の場所に曹操の偏頭痛を治す草があるとでも言えば稟が行く気になるかな?

まあこの腰の袋からナンデモナオルソウを出すだけなんだけどね

 

「そういえば郭嘉 曹操はなんでも偏頭痛に悩まされてるみたいだぞ」

「でその治す草が南方の熱帯の所に生えてるみたいなんだけどそれでも取りにいかないかい?」

 

「む そうなのですか? なぜあなたが知ってるか知りませんが本当にですか?」

 

「ああ 本当だ ちょっと情報元は思い出せないが絶対だ もし違ったら俺のできることなら何でもやるぜ」

 

「そこまで言うなら曹操様のために行ってもいいですね」

「そうしたら曹操様が・・・ぶはっ」

 

こいつ絶対血が足りないだろ

死んでるでしょ普通

 

「はい 稟ちゃん とんとーん とんとーん」

「(それにしてもお兄さんは記憶喪失と言いつつも曹操さまのそんな事を知ってるとは・・)」

 

「すまない 風」

 

夫婦漫才ですかって

 

「ということで行くか? 風?郭嘉?」

 

「そうですね、まあ行きますか~稟ちゃんのために~」

 

「そうですね行きましょう!!曹操様と私のために! ぶはっ」



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六話

 

さあ いざ 目指すは南蛮! 待ってろよ! みぃ! シャム! トラ! ミケ!

わくわくするなー なんたって俺は 猫好きだからね

猫を家でも一匹飼ってるし しかもね その猫は捨ててあった猫を拾ってきてね

最初はすごく警戒されてたけど 世話をしながら 遊んでたりしてたら

徐々に徐々に慣れていって もう今では毎日一緒に寝るくらいだからね

毎日と言っても こっちの世界にばっか来てるから 俺にとっては毎日じゃないんだけどね!

話しがずれまくったな・・

 

今回の旅は楽しいな 今まで一人旅立ったし やっぱり最低でも二人で旅はしたいよね

ぶっ飛ばされキャラとか知らないぜ

ちなみに今は皆で南蛮に向かって歩いてるんだぜ

 

「お兄さん何をにやにやしてるんですか?」

 

おっと顔に出ちまったか 

 

「いやー 風と旅できて楽しすぎて、顔がにやけっぱなしだぜ!」

 

「風もそう言ってもらえると悪い気はしませんが~」

 

「あの!私の事も忘れないで下さいね!」

 

そういえば居たね 眼鏡の方が

 

「所で兄ちゃん その腰の袋は小さいわりには色んなものが入ってるんだな」

「どうなってるんだ?」

 

く 聞かれたか・・・ これからはばれない様にちょっとは誤魔化すようにしないとな

 

「それは乙女の秘密って事で勘弁してもらえないかな?宝譿」

 

「兄ちゃん乙女って柄じゃねーだろう」

「しかも性別すら違いますね~」

 

食いついてくるな

 

「お前みたいな人形には教えてやらんー」

 

まあ腹話術といえ 別人って事になってるからな

適当に対応しとけばいいか

 

「お兄さんは風にも教えてくれないのですか?」

 

風にそう言われちゃあしょうがないな

しかし どうしようかな 何て言おう まあどうせばれてもいいし

 

「実はね 俺も記憶喪失のせいであんまり知らないんだけど」

「風ちょっと袋に手を入れてみて?」

 

「はいー」

 

 風が袋に手を入れると・・・

 

「!? どこまでも袋の中に手がはいります」

「お兄さんどういうことですか?」

 

「俺もわかんないんだけど なんか見た目と違って、どこまでも入るって感じなんだよ」

 

「ほんとうですか!? ちょっと私にも試さしてください」

 

「はい 稟ちゃんもどうぞです」

 

 風が手を抜き稟が袋に手を入れて・・・

 

「!? ほんとですね!どうなってるんでしょう?」

 

まあ二人ともびびるよね 四次元ポケットなんて

 

「ね?なんか不思議でしょ?でも結構重宝してるんだよ なんたって一杯入る!」

「でも取り上げられたりされたくないから ここだけの秘密にしてくれないかな?」

 

「うーん そうですね たしかに不思議ですが、わかりました!」

 

「風も大丈夫です~」

 

うんうん さすが二人とも俺が思ったとおりだな

胡散臭くて仕方がない袋を秘密にしといてくれるなんて

 

「さて風 それなりの日数歩いてるけど 目的地まで後どれくらいかな?」

 

「うーん そうですねー 大体今は半分ってところですかねー」

 

結構日数たったと思ったがまだ半分か・・・

このまま行くと童卓戦は間に合わないかもしれないな・・・

 

そういえば風と稟はどこで仕官するのかな いつの間にか砦の司令官だったもんな

まあベストは稟を華淋の所に置いて行って 風と二人旅行くのもいいかもしれない

見聞を広めないとね!笑

 

実際どうなるかわからないけど、まあ適当にやってればなんとなるよね!

 

しかしだな 何処の陣に行っても

華淋の所は春蘭 桂花がめんどくさそう

雪蓮の所は雪蓮 思春がめんどくさそう

桃香の所は愛紗 焔耶がめんどくさそう

あー後音々音とかもめんどそうだよな

なんだよちんきゅうきっくって 足折るぞ

まあ北郷一刀に対してだけ特に突っかかるめんどくさいキャラなのかもしれないけどね!

 

俺みたいな風一筋紳士には皆やさしいかもしれないな!

 

おっとまだ先の事なのに色々考え過ぎちゃったぜ

 

とりあえず今は風達と猫達を見に行って 猫達とどうやって遊ぶかを考えるのに集中だな



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七話

なんだかんだで盗賊とか黄巾党とかとも全然会わずにまったり旅ができてるな

もっと沢山いる イメージなんだけどな 運がいいのかな

でもこっちの村とか結構荒れたりしてるんだよね

そろそろ登場してくるかな 盗賊とか黄巾党が

こっちは楽しく旅してるから あんまり会いたくはないな

 

「うーん それにしてもこっちの方の村は荒れてるな」

「曹操の所は何処も村に警邏だっけ?それが見回ったりして平和そうだったもんな」

 

「そうですね 村も活気がありましたですしね~」

「店の並びなどの作りもきれいになってましたねー」

 

「さすが曹操様、私達でも考えないような町作りをしてます」

「さあ 早く曹操様のために草を取りに行きますよ!」

 

ああ そうだった 草を取るって話しできたんだったな

猫達に会う事しか頭になかったぜ

 

「そ そうだな 早く取って早く戻ろうな」

「つってもまだ 曹操と知り合いでもなんでもないんだけどね」

 

「たしかにそうですね!つい無さんに乗せられましたが・・・」

 

「それについては風にいい考えがありますです~」

「うまくいくかわかりませんが多分うまくいくと思います~」

 

さすが風 もうその辺りも考えているのか

 

「とりあえずそろそろ着くかなー?」

「だいぶジャングルみたいになってきたし」

 

「じゃんぐるですか?それはなんですか?」

 

おお しくじったぜ

 

「自分用語ってやつかな? 自分だけわかる言葉 草とか木とか沢山生えてて ここみたいに暑くてじめじめした所の事を」

「ジャングルって呼んでるのさ」

 

「おぉ!そんなふうに考えて作ってるのですか、たしかに意味をまとめて一言で言えるのは便利ですが」

「他の人が知らないなら意味がないのです~」

 

「そうだろうね まあ自分だけわかるように書くときだけに使う言葉だから人がわからなくてもいいのさ」

 

「そうですか~仲間だけでしかわからない言葉とか作っても いいかもですね~」

「軍儀とかで 敵からの斥侯などが隠れて作戦など聞かれてもばれませんからね~」

 

なんか真剣に言い出したよ 適当に言っただけなのに 風ってば考えるな

しかし北郷一刀にばれると あっちの世界の仲間だと思われるよな 気をつけなきゃ

 

「それにしても暑いですね!風 無さん大丈夫ですか?」

 

「暑いですね~ 食料とか大丈夫ですか?」

 

「大丈夫だぜ!なんかわからないけど この中に入ってると食料とか腐らないみたいで」

 

まあ出すとき出すとき頭に思い浮かべて出してるから 常に出来立てなんだけどね

いちいち袋から出さなくても 目の前に出せるんだけどね

袋ってので一応誤魔化してるだけなのんだよね  普通に結構使ってたから不思議袋ってばれてしまって 全然誤魔化しきれてなかったけどね・・・

 

「おぉやはり その腰袋はすごいですね~」

 

「だね!記憶があればどうしてこんな変わった袋持ってるとかもわかったかも しれないのにね」

「まあくれぐれも秘密でお願いね」

 

「そこは大丈夫です!」

 

「はい~」

 

さてさて こんな場所で猫達を探すのは大変そうだな 見つかるかな

それにしてもこの辺だけ今までの場所と景色が変わりすぎだな

 

「これだけ もうあっちもこっちも草とか木で探すの大変だなー」

 

「これだけ色んな草とかあると探すの大変そうですね!」

 

「まあ見れば一発でわかるけどね」

 

「そうなんですか?そんなにわかりやすいんですか?(変わった草なんでしょうか)」

 

「ああ もう見た瞬間わかるよ この広い大陸でも南蛮でしか見れないんじゃないかな」

 

あの猫コスチューム?いや服なのかもわからないけど あんな猫みたいなのはここでしかいないんじゃないんだろうか

 

「無さんだからわかるってわけでもないんですね?」

 

「誰でも見分けれるよ まあもしかしたら危ないかもしれないから一応注意してね」

 

「危ないんですか!? 人を食べる草ってのがあるっていうのが本で見た事がありましたが本当に実在するとは」

 

やべ 草の話しだったか

 

「あ あぁ」

 

「お兄さん・・・違う話をしていましたか?」

 

「いや・・はは そうだね草を探しに来たんだったね」

「実はね・・この茂みに入ってからすぐ位に生えてるの見つけて・・・ほら!」

「違うこと考えてて、採ったけどもう一個の用事を考えてて・・・この草は郭嘉持っておく?」

 

「いつのまに!無さん見つかったなら早く教えてくださいよ」

「いえ それはその袋に入れておいてください」

「さあ見つけたし 早く戻りましょう あぁ曹操様・・・」

「そんな褒めて頂かなくても 曹操様の事を思えばこれくらいのことなんて何時でもお任せください」

「え そんな曹操様 褒美にそんな事いいのですか・・でもそれ以上は あぁ ぶぅぅーーー!」

 

「はい 稟ちゃん 帰ってきましょうね~  とんとーん とんとーん」

 

「あれ!?風曹操様は!?」

 

「いませんですよ~」

 

いつものやりとりは置いといて

 

「ちょっといいかな二人とも? 実はね・・・南蛮に変わった猫がいるらしくてそれが見たくて!!」

「だから草を見つけたんだけど、見つけた事を内緒にして 草を探す振りしてたんだ」

 

「変わった猫ですか~ その猫が危ないかもしれないってことなんですね~?」

 

「そうなんだよー ちょっと見てみたくてね 1日2日程度探してみて見つからなかったら諦めるとかじゃ駄目かな?」

 

「変わった猫さんですか 風もちょっと気になります~」

 

「そうですね・・・・ 草も早く見つかりましたし」

「ここらは暑くてじめじめしてて嫌ですが 1日2日程度ですか・・がんばってみます」

 

二人の了承ももらえたし ちゃっちゃと探すかな

まあ二人とも暑そうだし 時間もないし 能力使って探すか

さあ猫達は何処だ・・・って近くに居るな こっちを見て偵察でもしてるのかな?

てか出てきたな・・・

 

「お前らは誰にゃ!南蛮大王孟穫の縄張りに入ってきて、タダで帰れると思ったらいかんじょ!」

 

おぉ!! 思ったより可愛い もう猫なのか人なのかわからないけど 一家に一匹はほしいよね

 

「は?何なんですかこの・・可愛い猫?」

 

「この子?が猫なのでしょうかー?」

 

「そう そのとおりこれが見に来た猫だ! いやー 可愛いねー」

 

「猫じゃないにゃ!人間なのにゃ!みぃは南蛮の王様なのにゃ!えらいのにゃ! ハハーッって言えにゃ!」

 

なんて可愛いんだ! これはハハーって言うしかないんじゃないかな

 

「ハハー」

 

「むー!何をニヤニヤしながら言ってるにゃ!」

 

いやそれはもうしょうがないよね

 

「つい!南蛮の王様を見てハハーをするとつい!」

 

「バカにしおってー!そんな奴らにはたっぷりおしおきしてやるじょ!」

「コブンどもー!」

 

「にゃー!」「がぉー!」「・・・ふぁぁ」

 

来た 量産型のメインの3匹!

うんうん 皆可愛いな もう これもって帰って売れば 売れすぎてお金がやばいことになって統一も楽にできるんじゃないか?

最低15万匹は居るはずだし・・・

 

「猫さんがふえましたね~ 無1 無2 無3とでも名づけましょうか~?」

 

「風 そんな適当な」

 

とりあえずどうしようかな

 

「ほら 南蛮の猫王様」ナデナデ

 

「・・・なぁぁん(きもちいいにゃ)」

「って何するにゃ!猫の王様じゃないじょ! 南蛮の王様だじょ! 人間だじょ!」

 

「人間なのですか~?」ナデナデ

 

「・・・にゃぁん」

 

みぃを撫でる風 なんていうか・・・・両方合わさってやばいな

 

「反応は猫としか思えませんが・・・」

 

稟わかるよ! もう猫だよね!

 

「くぅー! みぃは猫じゃなくて、人間なのにゃ!」

 

「ちがうのにょ!みぃさまはひゃくじゅうのおうさまなのにゃ!」「がおー!」「・・・がぉー!」

 

仲間に違うと言われるてるけど・・・みぃ 

まあ仲間に否定されようがなんだろうが・・・

 

「とりあえず・・・もふもふさせろ!!」

 

「なにを言ってるかわからないにゃ!」

「こうなったらお前をお尻ペンペンして泣かせてやるじょ!」

「目にも止まらぬ みぃの攻撃で、あっというまにオダブツにしてやるのじゃ!」

 

といいつつ駆け出してきたな しかし 遅いな 

まあ一般兵よりは強いんだろうが・・・強いんだよな・・・?

とりあえず 振りかざしてきた鈍器?猫の手ハンマー? の一撃を軽く避けつつ遊ぼうかな

 

「にゃっ!?」

 

「おー 目にも止まらないね」ナデナデ

 

「・・・ふにゃぁ」

「ば ばかにするにゃー! 動かないでじっとしとくのにゃー!」

 

「はいはい次は動かないからね」ナデナデ

 

「本当にゃ? じゃあ行くのにゃ!」

 

と言いながらさっきみたいな一撃が来た 

約束通りその一撃を食らいながら・・・そのままみぃをもふる!

 

「にゃぁぁぁ!?」

「何するにゃ!離れるのにゃ!」

 

もふもふーもふもふーもふもふー

これは 猫だ!もふもふー 

この毛並み この耳 質の良い猫だ! もふもふー

そしてこの手の肉球!ぷにぷに 気持ちいいー

 

「お兄さん変態なのです・・・」

 

「それにしても風 無さんの今の見ましたか?」

 

「完全に殴られてたと思いますね あの猫の手みたいな武器は見た目どおりやわらかいのでしょうかー?」

 

「そんなわけないにゃ!みぃの武器は人間なんて、一発でおだぶつの威力にゃー!」

「硬いにゃー!当たれば痛いのじゃ!」

「こいつおかしいにゃ!そして離れるのじゃー!いつまでくっついてるにゃー!」

 

「はっはっはー かわいい猫をもふもふしてるだけだ 細かいことを気にするなー」

 

「みぃさまから離れるにゃー!」「離れるんだにゃー!」「・・・離れるにゃー!」

 

三匹が叫びながら素手で殴ったり 棍棒みたいなので殴ったりしてくるが

そうかそうか 皆相手にされなくて寂しかったのか

全員もふもふしてやるぞー

 

「あんなに叩かれて大丈夫なのでしょうか?」

 

「猫さん達に殴られながらも猫さん達に抱きついたり撫でたりしてますね~」

 

「こいつおかしいにゃ!あぶないにゃ!皆逃げるにゃー!」

「逃げるにゃー!」「逃げるのにゃー!」「・・・逃げるにゃー!」

 

あぁ あんなに遊んであげたのに行ってしまう・・・

おかしい こんなはずでは もっと遊ぶ予定が・・・

項垂れていると

 

「お兄さん打たれ強かったのですねー?」

 

「あれは打たれ強いとかそういうレベルではなかった気がしますが・・」

 

と何か二人が話しているが・・・

そんな事より遊んであげたのに!逃げられたショックが大きいよ

 

「はぁ・・・逃げられちゃったよ」

「まあそれなりに遊べたし よしとしておこうかな・・・」

 

「それでは早速曹操様の所に向かいましょう」

 

「そですねー 帰りますか~」

 

「二人とも切り替えはや! こっちは落ち込んでるのに!」

 

そして誰も突っ込んでくれないなか・・・寂しく南蛮を後にした

 



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八話

あれから南蛮を後にして 帰宅というか魏・・・華淋の所に向かっているわけだが

何時までも落ち込んでないで・・・前向きに!

なんだかんだで少しだけど 猫達と遊べれて楽しかったしな!

さて今から華淋かー なんか勝手にフレンドリーに華淋とか言ってるけど まだ面識ないんだけどね

うーん どの辺まで世の中は進んでるんだろうな

 

「思ったより楽しかったなー 南蛮は」

 

「そうですねー 南蛮があんな所だとは、孟獲さんが・・・人じゃなくて猫さんだったとは勉強になりました~」

 

そうだな確かに猫とは思わないからな 

 

「それにしても孟獲が政治をやってるんでしょうか?民は皆あんな猫ばっかりなんですかね?」

 

たしかにそれは思うよな稟

しかし民かはしらないが 同じ顔の猫が15万は居るはずだ

 

「そうだなーなんていうか 獣が集まってるようなもんじゃないのかな」

 

普通の猫より戦闘力がある猫がいっぱい居るようなもんじゃないのかな

ジャングルと言う狩場で自分で餌捕って生活してるんだろうな~

考えながら歩いていると遠方に黒色?の鎧の兵士達がいるなー

 

「なんかあそこに兵士達がいるんだけどなんなんだろうねー?」

 

「どこですか?」

 

「ちょっと遠いけど・・・あっち見えるかな?」

 

「ぎりぎり見えますね 旗もあげてませんね・・どこの軍でしょう?」

 

うーん なんだろう見覚えがあるような ないような

まあ 絡まれなければ気にするほどの・・・ あの赤色の髪 そしてあの手に持っている方天画戟

恋だ! でもなんでこんな所に? もう童卓軍攻められて 落とされ終わった後で逃げてる最中か?

 

「あの兵士達に興味持っちゃったなー」

 

兵と言うより恋にだけどね

後やっぱ呂布って言ったら最強じゃないとね

一人で3万とかじゃなくて一人で黄巾党位沈めれる位にはなってほしいよね

三国無双のゲームのプレイヤーキャラ並の強さに

ここは恋を鍛えて最強すぎる子にする計画をしてみようかな

恋って寝ててあんまり鍛えてるイメージないんだよね

きっと才能とちょっとの努力であの強さなんだろう

鍛えて楽に愛紗 鈴々 星 が相手でも一呼吸で余裕を持って勝てる強さにはなってほしいよね

ただ兵士はちょっと邪魔だよねー いらないでしょ兵士

 

 

「ちょっと風と郭嘉は離れて待っててくれないか?」

 

ちょっと恋のニュータイプ的な勘を信じて攻撃を仕掛けてみるかな

横に水平を切るような一撃をいれる 避けてくれるを信じてるよ 

兵士は全部真っ二つになるだろうけどね

ただ・・・恋が音々音と一緒に避けれるかどうかだね 音々音が死んだらこっちの話しなんて聞いてくれなそうなんだよね

 

「なぜですか? お兄さん何かする気ですかー?」

 

「ちょっとね そろそろ二人にも俺がどれだけ強いか見てもらおうと そのためにあの兵士達を犠牲にと思ってさ」

 

「! あの兵士達にいきなり攻撃を仕掛けるんですか? お兄さんが言うほどの強さだとして あの兵士達を倒せれたとしても どこの兵士達かわかりませんが十中八九増援がきてしまいますよ?」

「そして、なぜ急にそんな事をする気になったんですかー?」

 

「あの赤い髪の毛の女の子見えるかな?変わった槍持ってる子!」

 

「あの人がどうしたんですか?」

 

「あれが呂布だ!ちょっと呂布がいたから遊んでやりたくなってね」

「呂布がどれくらいの強さかも実際は知らないし いい機会かなと」

 

「そんな理由なのですか?」

「呂布さんより強いと聞きましたが 相手は呂布とその兵達ですよ」

「お兄さん死んでしまうかもですよー」

「もし倒せれるとしても風は無闇な殺生は嫌いですよ~」

 

なるほど 考えてもみなかったぜ

いらないって理由で全滅させるとか・・嫌われちゃうよな

良かった 勝手に何も考えずに攻撃をしなくて

それにしてもどうしようかな・・・軍師が二人もいるし相談してみるか

 

「じゃあどうしようかな・・正直に言うと呂布だけ一緒に連れて行きたい」

「その周りの兵士達はいらないんだよね どうにかして呂布だけを連れていけないかな」

 

「うーん そうですね 風に考えがありますが・・」

「お兄さんはなぜ呂布さんを連れて行きたいんですか?」

 

それは確かな疑問だよな

 

「呂布がまずこんな所に兵士1500人位かな?それを連れてここまで遠征ってのがおかしい」

「兵士達も戦った後が見えるしそしてなにより 見た限り兵糧もほとんどもってなさそうだし 何処からか逃げてるってのが合ってると思う」

「俺の中で呂布と言えば最強なんだよ 呂布が逃げる所なんて見たくない」

「呂布って存在が居るだけで 相手が10万だろうが警戒するような強さをもってほしいんだ」

「要するに呂布を最強に鍛えたいから連れて行きたいだけ」

 

こんな感じかな? まあ最後の一言が全てだけどね

 

「むむ なるほど」

 

「お兄さんがそこまで言うなら策を授けますが お兄さんは本当にあの飛将軍呂布を圧倒できるほど強いのですか?」

 

「あぁ その点なら心配はいらない 俺の言葉を信じてもらうしかないが あそこの兵士と呂布が合わさっても圧倒できる」

 

そもそも負けると言う言葉はないからね 攻撃が肉体に全て通らないんだから

そして攻撃もなんでもありだし 身体能力なんてものもあってないようなものだからね

相手の2倍動けると思えばもう相手の2倍の強さだし 相手を圧倒できる強さと思えばその強さだし

 

「多分兵達は呂布さんを信頼してます」

「兵達が自分の事を邪魔だと思わせればいいんですよ」

 

うん? どういうことだ?

 

「どういうこと?」

 

「兵達が居たら呂布さんが負けるとか死ぬとかそういうのを思い知らせてやればいいのですよ~」

 

「ほうほう つまり俺が今後呂布を守るからお前らは邪魔だって言ってやればいいのか」

 

「少し違うのですがそんな感じです~」

 

「兄ちゃんが格好つけて いつも通りのドヤ顔で」

「おうおう 兄ちゃん達 俺が呂布を守ってやるぜ! その為にはお前らは役立たずで邪魔だ」

「その証拠にお前ら全員を俺が一人で倒してやる」

 

「と宝譿が言ったように言えばいいのです~ ただそのときに兵達を殺しちゃうと今度は呂布さんが着いてこないと思います」

「後 戦う前にある程度の信頼を呂布さんを通して得た後じゃないと兵士も死に物狂いでくるので」

「まずは挨拶して同行させてもらえるように頼んでから信頼をえた後が筋かと~」

 

なるほど それはいい案だな・・それで行くか

 

「風ちょっとまって それじゃあ時間がかかっちゃうじゃないの!」

「呂布が敗走ってことは風の読みの童卓軍がやられて乱世に入ってることじゃない!」

「私は曹操様に早く使えるために行かなくちゃならないの 時間を使ってれないわ!」

 

稟がここにきて また楽しみを・・・

うん?まてよ 別に風は華淋の所に行くのは稟に付き合ってるような感じもするし

稟一人で華淋の所に行かせればいいんじゃないか・・・

 

「そうかもしれないが・・・風も早く行かなきゃならないか?」

 

「風はそこまでは急いでないのですよ~」

 

「風!」

 

ということは・・やっぱり稟だけ華淋の所に行ってもらえばいいよな

 

「俺にいい考えがあるんだが、聞いてくれないか?」

「呂布軍が見た所馬を少し持っているみたいだし、馬一頭と大量の食料で交換で譲ってもらい」

「郭嘉は一人で曹操の所に この偏頭痛が治る草を持って 仕官してくれればいい」

「どうかな?」

 

「しかし それでは風は」

 

「そもそも風は見聞を広める旅で・・・それとも もう曹操軍に付く予定だったのかい?」

 

「そうですね~ 特にそこまで曹操さんではいけないと言う予定はないのですが」

「曹操さんなら民も栄え 乱世も治めれる器だと思ってはいましたね~」

 

「それだったら風も私と一緒に!」

 

「しかしお兄さんと居るのもとても楽しく思ってきてまして~」

「もうちょっとお兄さんと居たい気持ちもあります」

 

風がこんなふうに思ってくれてるなんて うれしいな!

 

「たしかに無さんの不思議な空気と不思議袋 一緒にいて面白いってのはありますが」

「曹操様みたいな器があるとは思えませんよ?」

 

おうおう 言ってくれるねー

まあ器なんて ただの高校生ですから

 

「まあまあ そんな喧嘩しないで とりあえずそれで行こうよ」

「郭嘉にだって風を縛る権利はないぜ?」

 

「・・・ぐぅー」

 

「ここで寝るな!」

 

「おぉ!稟ちゃん 言葉より手の方が早くて痛いのですよ」

「風はお兄さんに今はついていくと決めました」

「だから稟ちゃんは曹操さんの所で仕えて下さい」

 

おお まじか! 風からそう言ってくれるとか いつの間にかフラグを取れていたなんて

うん・・?今は とか言ってなかった?

それでも一応今でもついてきてくれるなら いっか

 

「わかりました 風がそういうなら」

 

「とりあえず俺は今からこの辺に食料を用意するから」

「風と郭嘉で呂布と交渉してきてくれないかな?」

「用意したらその食料を持ってそっちに向かうから」

 

「「わかりました(~)」」

 

さてさて 恋達なら二人がきても話しも聞かずに殺すなんて事をしないだろうし

どれくらい食料だせばいいのかな

日本陸軍の身体健康な兵が中程度の兵業に従事した場合の1日の体内消費エネルギー量は平均2769カロリー

ってどこかのウィキの人が言ってたな・・

とりあえず食料を引く荷車を出してその上に兵糧を3000カロリー×1500人×2日分位あればいいか

うん 量がすごいな  いきなりこんな量持って行ったら風と稟がびっくりするだろうな

とりあえず待たし過ぎないように 早く持って行こう

 

「すみません お待たせしました 九十ともうします」

「いきなり此方どもの言い分で声かけさしてもらましたが、話しを聞いてくれてありがとうございます」

 

「無さんちょうど良かったです どれ位の食料と交換という 話しになってまして(どこから荷車を・・)」

 

「・・・よろしく」

「ねねは陳宮と言います その後ろの食料のどれ位と馬一頭を考えていますか!」

 

恋は近くでみると・・

可愛いかっこいいだな 愛紗があれだけ和むのもわかる気がしないでもない

 

「この後ろの食料全部と馬一頭を交換していただけたらと思います」

「後、道中一緒に俺ともう一人この子を同行させてもらませんでしょうか?」

「俺達の食料などは一切入りませんので」

 

「その食料全部とですとー!? それなら交換しますぞ」

「同行もいいですが・・・追われてる身なので命の保障はできませんぞ」

「馬を一匹もってこいですー!」

 

簡単に交渉がうまくいったな

 

「それはありがとう 命の保障は大丈夫 自分とこの子位は守れるくらいには強いので」

 

「・・・強そうに見えない」

 

言ってくれますね 恋ちゃん

 

「先に交換を終わらせてから 話しをしましょう」

「食料どうぞ」

 

兵士が数人で食料を持っていったな

入れ違いに違う兵士が馬を連れてきた  うん いい馬だ 

馬のことなんてまったくわからないから適当だけどね!

 

「この馬になりますぞ!」

 

さて馬を受け取ったことだし

 

「郭嘉お別れだな」

 

「稟ちゃんまたなのですよ~」

 

「無さん・・稟です」

 

「うん?」

 

「だから私の名前は稟です」

 

「稟ちゃんがお兄さんに真名を預けるということです~」

 

顔を背けつつ教えてくれるとか 真名を教えるのは恥ずかしいのか稟

でも別れ際に真名とか 死亡フラグですか?

 

「そっか ありがとう 稟またな!曹操のところでも元気でな!」

「はいこれ、数日分の食料と大切な草な! 後持ってるだろうがお金も入れておいたからな」

 

「ありがとうございます」

 

「じゃあな!気をつけて」

 

「稟ちゃん鼻血に気をつけるのですよ~」

 

鼻血の事なんて忘れていた・・

風が居ないと死んじゃうんじゃないのか?

 

「稟後これを飲んでおくんだ」

 

そう言って 稟に妄想しても今後鼻血がでなくなる飲み物を渡した

 

「はい なんですかこれは?」

 

「稟の為にさっき用意しておいた元気がでる飲み物だ」

 

「わかりました お元気でー」

 

そういうと稟は馬にまたがり 駆けて行った

 

「お兄さん最後に何を渡したんですか?」

 

「鼻血が出なくなる薬をね 風がいなくなったせいで出血多量で死ぬんじゃないかと思ってさ」

 

「そんな薬が・・稟ちゃんのためにありがとうです(やはりお兄さんは色々不思議ですね)」

 

さてさて お待たせしましたかね

 

「呂布 さっきは強そうじゃないって言ってくれたな」

「人を見かけだけで判断すると後悔するよ?」

 

「恋・・・強い」

 

音々音が辺りを見渡しながら

「呂布殿の事を知っていましたか!」

「追って・・・の用には見えませんですね」

 

まあ二人で恋を知っていて追うとかそんな命がけの部隊はいないだろうね

 

「まあたまたま通りかかっただけだからな」

「ところで呂布 手合わせでもしてみないか?」

 

手をクイクイさせて 挑発をしてみる

さあどうでるかな

 

「呂布殿に勝てるわけないのですぞ」

「やめておいたほうが良いのですぞー」

 

「・・・いい」

 

「まあ俺も口だけじゃないってそろそろ風にも見せてあげないといけないしね」

「さあいつでもきな呂布!」

 

「・・武器」

 

「お?武器使ってもいいぜ」

 

「武器・・使わない?」

 

「ああ 俺は武器は使わない 使っても使わなくても変わらないからな」

 

「・・・恋も」

 

おいおい 対等に合わせるってか

 

「いや 全力できてくれないと俺の強さくをわかってもらえないから・・・呂布 死ぬ気でこい」

 

「・・・わかった」

「後悔しても知らない」

 

そう言った直後 愛紗でも見えるかわかないようなするどい突きが俺の頭の右辺りの空間を襲う

しかしその突き出された方天画戟の先端の刃先を指二本で挟んで止める

 

「!?・・・見えると思わなかった」

 

「わざわざ外してくれなくても 俺を殺す気で きな!」

 

そういって恋の方天画戟の刃先を放してやる

 

「指で止める・・・すごい」

 

それからは一方的に遊んでやる

恋が鋭く突く 切る なぎ払う

そのどれも戦場では必殺の一撃の様な攻撃を すべて指二本で一回一回挟んで止めてやる

 

「・・・強い」

 

「世の中にはまだ上には上が居るってことだよ」

 

周りがびっくりしすぎて固まってるからね

兵士とか固まりすぎでしょ

 

「程昱殿 九十殿はあんなに強いのですか!?」

「呂布殿が遊ばれるなど初めて見ましたですぞ!!」

 

「風もお兄さんが自分で強い強いと言ってましたが 見るまでこんなに強いなんてしりませんでした」

 

強さがわかってくれて 俺もうれしいよ!

遊ぶこと30分・・・

 

「さて呂布 俺の強さがわかってくれたかな?」

 

「・・・恋」

「恋でいい」

 

「なるほど恋 じゃあ俺も 無 って呼んでくれ」

「で恋 決着はどうやってつける?」

「俺はそもそも恋に強さを見せるためだけの手合わせだからな」

 

「・・・わかった 恋の負け」

 

「呂布殿ー大丈夫ですかー?」

 

音々音がすごい勢いで走ってきたな

 

「お兄さんもお疲れ様です」

「自分で強い強いと言ってる話に合う位にびっくりするほど強かったのですね~」

 

「まあね!恋を鍛えようと思ってるくらいだからね」

 

「恋・・・鍛える?」

 

「ああ 恋を鍛える せめて今の俺の強さ位にはなってもらわないとな」

「ちなみに今の俺の強さは精々今の恋の倍位だ」

 

「・・・なぜ?」

 

「そのままじゃ 守りたいものも守れないぞ?」

「その隣のちんきゅーだっけ?守りたいだろ?」

 

「ちんきゅ・・・恋が守る」

 

「いつだって守ってもらってますぞー」

「九十殿!裏はないのですか!?」

 

なぜ 疑われる俺・・

展開が速すぎたかな・・・

 

「俺は恋の強さに惚れてたんだ」

「いつでもどんなときでも余裕を持って相手を倒せれる位の最強に」

「しかし・・・今の恋じゃ・・・無理な話だ」

「此処で偶然あったのも天の示し だから強くなってもらいたい」

 

「・・わかった がんばる」

 

よし いい感じに話しがまとまったな

 

「お兄さんお兄さん 今なら言いやすいのでは~?」

 

「なんだっけ?」

 

「兵達の事ですよ~」

 

ああ 忘れてた・・だってあいつら 固まってこっち見てるだけとかモブすぎるでしょ

 

「ちょっと呂布の兵達聞いてくれ!」

「お前らは呂布についてきたって事はお前らにはお前らの色んな思いがあると思う」

「しかし聞いてくれ! お前らは弱い はっきりいって 呂布の足手まといだ」

「ここからは俺が呂布を守る」

「そのための証明にお前ら全員俺一人を殺す気で今からかかってこい!!」

「一撃でも俺に傷をつけれたら 謝る 俺に出来ることはなんでもする」

「その代わり俺が一撃も傷つけられず お前ら全員が諦めたとき お前らは解散するか好きな軍に志願しに行け」

 

「九十殿!何を言ってるのですか!勝手すぎますぞ!」

 

「・・・ちんきゅ いい 皆傷つかない」

 

皆めっちゃ怒って突撃してくるなー どうやって心を折ろうかな

とりあえず武器と鎧を相手の攻撃を避けながら壊すか・・・

いやここは圧倒的実力を見せるかな

 

「おまえら!気張れよ! 行くぞ!」

 

と言った瞬間兵達に突っ込む そして・・・

 

「な!? 武器が鎧が・・」

「どうなってやがる何をした!?」

「!?何にも見えなかった」

「あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!」

「この人数を一瞬で・・・」

「何時どうやって俺の俺らの武器と鎧を破壊した」

「強すぎる・・・」

「俺らの負けだ」

 

なんか一人ネタっぽい奴の声が混じってたな

 

「・・・兵の中を直進していったようにしか見えなかった」

 

恋が見えないのもしょうがないよね

本当に直進していっただけだし! 後は能力で武器と鎧を壊しただけだから

 

「ということでお前らの負けだ」

「まだやるか?」

 

「確かに・・・俺らの負けだ・・」

「だが隊長が必要としてくれるなら俺らは命を賭けて着いていく」

「隊長!俺らは居なくなっても大丈夫ですか?命はとうに賭けています!」

 

「・・・皆いい ありがとう」

 

「兵の皆さん聞いてくださいぞ!呂布殿が 今までありがとう 負けた後まで命をかけてついて来てくれて」

「これからは無に付いて行く 安心して と行ってますぞ!」

 

いい感じに運べたな~

 

「ということだ!皆気をつけて達者でな」

「行く前にちょっとまって さっきの食料持ってきて」

 

後ろの兵達が慌てて食料を荷車を引いて持ってきてくれた

 

「実はな・・・」

 

食料の袋を破りながら 持ってきた食料の半分をお金に変える

 

「この中身の半分は全部金なんだ 兵士皆で分けて持っていってくれー」

 

「あの量のお金をもっていたのですか!あれがあればかなり立て直せますぞ!?」

 

「まあまあ ちんきゅーちゃん ここだけはごめんだけど 譲ってくれよ」

「今まで恋に命がけで付き添ってくれたんだしお金はいくらあっても困らないからね」

 

少し時間かかりそうだね まあ分けるって言っても1500人だしね

もっと適当に分けろよ 早い者勝ちとか

 

「・・・お腹すいた」

 

「はい どうぞ」

 

と言って恋におにぎりを渡す

 

「・・ありがとう」

「おいしい・・もっとある?」

 

そういえば大食いだったな

大量のおにぎりをばれないように出す

 

「はい 好きなだけ食べて」

「ああ 後犬達にはこれを」

 

いつの間にか来てた せきと達にもドックフードもあげたし

綺麗さっぱり話しも終わったし 目指せ! 華淋!あれ・・別に行かなくてもいいんじゃね・・?

とりあえず修行だな! いやー何処まで強く慣れるんだろうな 本気で修行した恋は・・。



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九話

句読点入れてみた・・こんな感じかな?


 

兵達も皆去っていき、荒野で4人でいるわけだが。

 

さて修行か。うーん、しかしそんな時間もないんだよね。

確か虎牢関が落ちて、ここまで逃げるのに日数が何日かわからないけど。

童卓軍が落ちてから一ヶ月前後で原作の風と稟の初登場シーンだったから、

それ位で世が動き出すから、麗羽と美羽が

あれ?風が居たから攻められたときに応援いらないって言って、麗羽が攻めないで桃香の所にいったけど。

このままだと真っ向からの勝負でどうにか華淋が勝つってシナリオになっちゃわないかな・・・。

そうすると、桃香も逃げないから・・逃げないなら逃げないで真っ向から美羽を打ち滅ぼして、

あれ?そうなると、紫苑とか仲間に入らないよね。

ということは、紫苑達は華淋の下に入るということになるよね。

もう誰も華淋に勝てない位の兵力になりそうだね。それはそれで面白そうではあるけど・・

でもね、狂うと色々と今後が読めなくなって色々力づくになっちゃうから、どうにか麗羽を行かせないように考えなきゃな。

 

まあ修行しながら考えればいいか・・・いざとなれば稟に協力してもらって、増援しないようにして貰えばいいよね。

 

修行って言ってもなにすればいいのかな・・・

筋肉とか絶対関係ないしね・・・恋とか細いし。やっぱり気なのかな?

凪とか気弾飛ばすし。気か・・・気とかどうやって鍛えればいいのかな。

どこかの戦闘民族みたいに死に掛けてから復活すると強くなるとかなら楽でいいんだけどね。

 

とりあえず

反応速度を上げるために、ぎりぎり避けれない程度の速さで攻撃したりして鍛える。

気をどうやればあげるかわからないから死ぬ寸前位まで毎日追い込む。

まあ歩けるくらいまでは終わった後に回復してあげるけど。

 

まあこの二点をやればすぐ強くなるでしょう。

寝てる間に毎回全快に回復する効果も入れた、料理を沢山出してあげよう

後は恋が耐えれるかどうかだね。

 

だってどんだけ強くなっても、毎日ぎりぎり避けれない速度で鍛えるから。

恋自身訓練で強くなっていく感じが少ないかもしれないね。

予想では今の1.5倍位の強さにはなると思うんだけどね。

目標は今の2倍の強さにはなってほしいけど。

 

「と言うことでどうですか!」

 

「何も言ってませんですぞ!」

 

「頭の中でしゃべってたぜ・・・恋の修行内容は考えたんだけど、風とちんきゅーはその間どうする?」

「予定では一ヶ月位、この辺で鍛えようと思うんだけど」

「一応ちょっと行った所に村があるみたいだから、そこで宿を借りて拠点にしてすごそうと思うけど。」

「後お金とかは気にしなくていいから!全部俺が持つし 本とか服とかご飯とか買いたいだけ買ってよ。」

 

「そうですね。風はちんきゅーちゃんと宿で勉強しておきますよー。」

 

「ちんきゅーを鍛えてやってよ。稟に負けない位に」

 

「馬鹿にしていますかー!?陳宮が程昱殿に負ける前提とは舐めていますぞ!」

「これでも呂布殿の軍師ですぞ!」

 

「まあまあ、その辺はすぐ実力がわかるから・・・町に行ってからのお試しだな。」

「じゃあ風、はいこれお金。宿の外に目印やっておいて、夜になったら行くから。」

「基本夜のご飯だけは皆で食べよう、俺が夕食は用意するから何も容易しなくていいからね。」

「朝と昼は別々で!ここまでで意義のあるかた!」

 

「・・・せきと達は」

 

犬達か、どうしようかね?

適当に風に探しといてもらうか面倒見てくれるところを。

 

「じゃあ風、犬達を面倒見てくれるところも悪いんだけど探しといてもらえるかな?」

「お金はいくら使ってもかまわないから、ちゃんと世話をしてくれる所でお願い。」

 

「わかりましたです~」

 

「忘れてた・・宿の人に頼んで毎日お風呂も入れるようにしてもらって」

「別料金も宿の言い値でいいから」

 

「毎日ですか?今まで水洗いばっかりで済ませてたのにですか?」

 

「やっぱり毎日修行したらお風呂には入りたいからね。」

「風とちんきゅーは先に入ってていいからね。」

 

「はい お金がすごくいると思いますが大丈夫ですか?」

 

「まあそれはさっき渡した袋から払ってもらえらば・・・払ってるとそのうち気付くと思うけど・・・なかなか無くならないよ」

 

「お兄さんが言うならそうなんでしょうね」

「(不思議袋みたいに袋の大きさよりもお金が入ってるのですかね というよりお兄さんお金持ちすぎますね)」

 

「それじゃあ、また夜にね。」

「二人でいける?一回村まで皆で行ったほうがいいかな?」

 

言っといてから、風達が心配になったり・・・。

てか村平和なのかな、風達が襲われたらたまったもんじゃないよね。

 

「やっぱり、とりあえず今日は皆で村に行こうかな?」

 

「むぅ、大丈夫ですよー。」

「半刻程度の距離なので心配は無用です。」

 

「陳宮が付いているので大丈夫ですぞ!」

 

「・・・せきと達も」

 

たしか・・せきと達って遊ぼう遊ぼうな感じで守るために襲うとかできなそうなんだけど・・

音々音はあれか、ちんきゅーきっくか・・通じるのか・・?

まあ見える距離だし、大丈夫かな

 

「じゃあお願い」

「まあ何にせよ、気をつけてね!」

 

「それではお兄さんまた夜にです~」

 

「呂布殿がんばってくだされ!」

 

「気をつけて・・ちんきゅ」

 

さて・・二人とも歩いて行ったし、まずは恋に説明するかな。

 

「恋修行内容考えたんだけど、恋を鍛えるにはやっぱり実践がいいと思う。」

「それで恋と俺で組み手という形でやるんだけど、恋はそのもってる方天画戟が真剣に俺を殺す気でせめてほしい」

「どうかな?」

 

「・・・わかった」

 

「毎日恋ががんばってくれれば、朝、昼、晩と好きなだけおいしいものを食べさせてあげるからね!」

 

「・・・がんばる!」

 

なんかめっちゃやる気になってくれた

やっぱり強さよりご飯なのかな?後よく寝てるもんね。

寝て食べて犬と遊んでぼーっとするのが強さの秘訣なのか!?

なんか馬鹿な事考えちゃったぜ・・。

 

「じゃあ早速修行開始しますか!」

 

「・・・行く」

 

そしてあっという間に日が暮れてきました。

修行内容なんて・・・言っても面白くないでしょ結局突き合ったりしてるだけなんだから。

ちなみに俺も恋の武器と同じので訓練してるね、やっぱり同じ武器の方がいいかなって。

後時間がそんなになかったから、初日が一番きついんじゃないかって位恋を追い込んじゃったって事くらいかな。

 

「・・・無、強すぎる」

 

「ごめんごめん、初日で時間もないしちょっと張り切りすぎちゃった。」

「ほら恋、おんぶしてあげるから乗って。」

 

恋が背中に乗ってくれた。

よし、あんまり背中を揺らさないように帰るぞ・・・

 

 

さて、村に着いたんだけどどこかな?

 

「あそこ・・・ちんきゅの帽子がかかってる」

 

おおナイス恋

音々音の帽子とかわからんかったよ!

 

「じゃあ行こうか、それにしても結構良さそうな宿借りてくれたみたいで」

 

その後風達と合流したんだけど・・・

音々音がすごくうるさかったんだよ。

恋殿をこんなにぼろぼろにしてとか

鍛えるのが目的じゃなくて本当は追ってで殺そうとしてるとか

こんなぼろぼろの恋殿を毎日見るのは耐えれないからもっと怪我をしないようにしてとか

もううるさかったね。

明日からは傷もある程度治して戻ってくるかな。

 

後風に聞いたんだけど、宿は良さそうだからここにしたんじゃなくて、この宿じゃないとお風呂が毎日入れないみたいだね。

まあ犬達もここで面倒みてくれるみたいだし、結果よかったよね。

ただ貸切にしちゃったみたいだけど・・・どおりで宿屋の人が機嫌よかったわけだ。

 

風に袋の事も聞かれたな・・

「お兄さん、お金が使っても使っても袋の中身が減らないのですが」

「減らないと言うより元にもどるって言ったほうがいいですか?」

「おつりを袋にいれるとおつりのお金がなくなって一番最初のお金の状態になっているのですが・・・」

と言われて、記憶喪失のせいで詳しくわからないとか、つかっててお金が減らないの気付いたとか、

適当に色々言って、最後はしぶしぶ信じてくれなかったけど、信じてくれたよ。

まあ矛盾してるけど、言葉と態度がそんな感じだったからね。

 

ということで初日から大変だったけど、一ヶ月位でどこまで強くなるか楽しみだ。



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十話

只今、皆で晩御飯を食べています。

そして、そろそろ一ヶ月。

昨日驚く事があったんだよね。恋が必殺技が使えるように・・・

最初の頃に比べると2倍位強くなった恋ですが、それでも十分すぎる成果だったんだけど、

2倍位から伸びが殆ど見えなくなってきたので気をイメージすれば強くなるかなと安易に考えて、

昨日恋に気の事を説明してたんだけど、まあ昨日こんなやり取りが恋とあったんだよ。

 

 

 

「恋、気ってのが体にあるんだけど、それによって素早く動けたり力が上がったりするんだけど」

「そういうのって感じことあるかな?」

 

「・・・・・・?」

 

「感じたことないのかな?それとも質問の意味がよくわからないかな?」

「まあわかりにくよいね・・・。」

 

気とか俺もよくわからないし、しょうがないよね。

壁を越えるなんかいい方法とかあるかな うーん。

 

「ちんきゅ守る時、仲間守る時・・・力がわくような事はあった」

 

「お!そうなんだ!多分それなのかな?でもイメージ付きにくいよね。」

「そういえばさ、魏の曹操って所に楽進って武将がいるんだけど、その楽進が気を飛ばして使う技で気弾ってのを使うんだ。」

「こんな感じに」

 

と言って凪が使うような気弾を恋に見せてあげたら

 

「・・・すごい」

「恋もやってみる」

 

って言って力をためて、方天画戟を縦に振るったら・・・でっかい斬撃が飛んだね。地面にでっかい亀裂もはいってるし・・。

まあ楽進レベルで出来たんだから、恋でも頑張れば使えると思ったんだけど、一発でやるとは・・。

 

「恋、すごいね!それだよ!」

「それが気だよ!ちなみに今の横向きでも出来る?」

「後打てるだけ撃ってみて」

 

「・・・わかった」

 

その後横に斬撃飛ばしたけど、あれ一撃で数千人いけるんじゃないって威力だったね。

無敵じゃんとか思ってたら、3回目の斬撃を飛ばした後に恋が立てない位疲労してたから、実践では使えても一発だね。

一発でも相手からしたら、冗談以外何者でもない威力だけどね。

 

まあそんなことが昨日あって、恋がかなり強くなりました。

愛紗、鈴々、星が相手でもこれなら片手間だぜ!

強くするだけしてなんなんだけど・・・恋が何処かで力振るうかどうかはしらないけどね。

 

風と音々音は、音々音が風のおかげでかなりレベルアップしたみたい。

どれ位知力アップしたかわかんないけど、風が吸収の良さが良く思った以上の成果みたいな事を言ってたから・・

今の音々音なら稟といい勝負できるかもね!

 

後は、ここ一ヶ月で何したかな。

皆の着てる同じ服を皆に数着作ったり・・能力で皆の用意しました! 風と音々音はびっくりしてたね。

特に風には色々聞かれました・・・まあ適当に誤魔化して、納得してないけど納得してくれたけどね!相変わらずの矛盾!

 

晩御飯も色々出して、色々聞かれたね。同じく全て適当に誤魔化したけどね!

一番のミスは刺身出した事だね・・・食べたかったんだもん。

始めは皆食べてくれなかったけど、一応説明したら食べてくれたけどね! それなりにおいしかったみたい。

 

 

 

で今日色々思い出してるのは、風が世の中の動きを探ってくれてたみたいで、麗羽が白蓮を倒したって話しが今日来たからだね。

修行も期待以上できたし、さてどうしようかな?・・・こうなったら恋が強いのも見てみたいよね。

そのためにはどこに行こうかな・・・横槍とかでも良いかもしれないけどどうせなら何処かの勢力に行きたいな。

行くとしたら、華淋か桃香か雪蓮の所だな。間違っても美羽と麗羽はないな。

魏は北郷一刀がいるから・・行かなくてもいい気がする。俺等と北郷一刀が居たら・・・結果同じだよね!

決してもしかしたら、風が食われてしまうとかそんなのを警戒してるわけじゃないからね!

なんだかんだで一人で勝手に考えて決めようとしてるけど皆の意見を聞いたほうがいいな。

 

「ということでどうですか?」

 

「いつもどおり料理がおいしいぜ!」

「宝譿も認めるおいしさですー。」

 

「この卵のがすごくおいしいですぞ!」

 

ああそれはオムライスね!前もだしたんだけど・・・

 

「・・・おいしい」

 

恋は相変わらずのいい食べっぷりだね!目の前の食べ物がどんどん減っていくよ。

そして、もきゅもきゅしてて可愛いな。

 

「今日も満足してくれて皆ありがとう!って違うんだよね!」

「そろそろ修行もきりがついたし、世の中も動き出したみたいだから、何処かに付くっていうのもいいかなって」

「あ!ちなみに旗上げとかはしないから!面倒だし!」

 

「むぅ、風が言おうと思った事を断られました。」

 

「ここでこのまま暮らすってのは駄目なのですー?」

 

音々音何を言っているんだ、これからの為に風に勉強してもらってレベルアップしたのに!

 

「それはなしで!」

「このままだとお金も無くなっちゃうし、生活できなくなっちゃうよ!」

「後、せっかくここに天下の恋とその相方ちんきゅーそして風がいるんだし、俺達が手伝って乱世を終わらせようよ?」

 

お金の事は内緒だよ、と風にアイコンタクト送る・・・わかってくれたよな。

 

「ってことでどこに行ってみようか考えてるんだけど、それで皆の意見を聞きたいんだ!」

 

「そうですねー、今だと袁紹さん、袁術さん、曹操さん、劉備さんの順に勢力が強まってますね。」

「袁紹さんと袁術さんの所は兵数は多いですが、兵が他の方に比べ練度が低いですし、指揮をしてるのがあの方達なのでお勧めはしませんですが~」

「袁術さんの所の客将として居る孫策さんの兵は練度が高いですが、動きがちょっと気になります。何か企んでいるようです。」

「それを踏まえた上で考えるなら、お勧めは曹操さん、劉備さん、孫策さん、袁紹さん、袁術さんの順番ですかね?」

「曹操さんは天の御遣いと言う方が、いるみたいです。」

「劉備さんは甘い人だそうです。」

「孫策さんはそろそろ袁術さんから離脱か何かをするとおもいます。」

「袁紹さんは派手な事が好きな人です。」

「袁術さんは蜂蜜水ばっかり飲んでいる、お子様です。」

「こんな感じだと思いますが、風としては袁紹さんと袁術さん以外ならどこでもいいかと思います。」

「劉備さんの所の甘い考えでこの先通用するかどうかってのは、気になるところではありますが~。」

「お兄さんが行きたい所に行けば良いと思います。風はついていきますよ~。」

 

「なるほど、大体俺の読みと同じ具合だな。」

「ちんきゅーと恋はどう思う?」

 

「ねねと呂布殿はどこに行っても歓迎されないと思うのですー!」

「童卓軍として戦ってたのですぞ!」

 

そういえばそうだったね

 

「でも、曹操と劉備と孫策の所なら大丈夫だよ。」

「袁紹が皆を集めた時に、曹操と孫策は各自で洛陽に斥侯だして調べて童卓が噂通りじゃないって知ってる。」

「劉備の所は甘いと言う話だから、大丈夫。」

「それに抜きにしても、曹操、孫策、劉備の所なら呂布って言う武将を迎えたいと思うけどね。」

 

「そうなのですか!?」

「わかっていて反童卓連合に参加するなんて、酷いのですぞ!」

 

「まあその辺はしょうがないと思うよ。」

「とりあえず、大丈夫だと考えてちんきゅーと恋は何処がいいと思う?」

 

「ねねは恋どのに付いていきますぞー!」

 

「・・・無と同じ」

 

「俺が決定したら皆付いてきてくれる感じになっちゃってるよね!?」

「相談する意味が・・・特にちんきゅーと恋。」

 

「俺の考えは今の所、離脱すると考えての孫策か曹操の所、もしくは劉備だね。」

「とりあえず今日は考えて貰ってさ、明日晩御飯の時に俺の意見で決定とかじゃなくて教えてね。」

「まあ今日はそんなところで食後のおやつでも食べてくつろいでよ。」

「俺はちょっと用事があるから、一人で出てくるね。遅くても明日の晩御飯には戻るから!」

「恋も明日からは訓練なしだから、好きなことしててね。訓練してもいいけど、斬撃飛ばすのは使っても2回までだからね!」

「後!訓練なしと言っても、サボりすぎて実力を落とすなんて真似だけはやめてね!じゃあまた明日!」

 

矢継ぎ早に言い残して、一人宿から外に、そして向かうは稟の所!

一応うてる手だけは打っておかないとね!

しかし、ホントに何処行こうかな・・・。

 



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十一話

能力で稟の位置を探し、荒野の中をさっきの話の何処に行こうかを考えながら、ぼけーっと移動。

結局色々考えたけど、めんどくさいからそのまま北郷一刀がいる華淋の所にでも行こうかな?

後は原作を楽しみながら、恋の無双を見つつ風とまったりして帰ればいいよね!

そうして北郷一刀が調子悪くなる予言の所を俺が・・じゃなくて恋が何とかしたら、北郷一刀消えないんじゃない!?

北郷一刀と華淋のEDが見れる!それはそれで面白そうだな、もう華淋の所で・・・

色々考えてたら、何時の間に夜中に・・・もう真っ暗すぎるよ!全然距離進んでないし・・ワープするしかないな!

ワープ・・・そして着きました!夜中の稟の部屋前(窓の外)!

 

さて、着いたは良いけど、どうやって呼ぼうかな?とりあえず窓を叩いてみるか!

コンコン コンコン・・・反応ないね。

寝てるかな?本当はもうちょっと早く来る予定だったんだけど、あれやこれやで色々と悩みすぎたな。

兵とかは普通に起きてるけど、朝まで隠れて待つかな?

多分稟は起きるの早いと思うし。遅かったら皆がおきて来る気配がしたら起こせばいいし。

いや・・もう書置きしとけばいいかな?それだとやっぱり怪しいか。

書置きが悪戯とか思われて捨てられたら意味ないしね。

 

朝まで時間を飛ばせばいいか、あ・・・・てか対策を華淋側じゃなくて麗羽側でもいいのか?

そっちの方が楽かもしれないな!攻めて来た時の対応とか、稟から華淋への対応とか考えると。

だから麗羽が華淋じゃなくて、初めから桃香の方に攻めてくれれば良いんだよ!

麗羽ならお子ちゃまがひっかかる程度の策にのってくれるはず。

麗羽の夢見にたって桃香の所に行くように挑発してみよう!

 

よし!案が決まったことだし、さあ麗羽の元に!

っとその前に北郷一刀の部屋の机にエロ同人誌でも積んどいてあげよう・・・もちろん華淋の同人誌(r-18)!!

どうなるか結果は見れないが、どうなるか楽しみだね。

早く起きれば助かるかもしれないし、誰かが起こしに来たら・・・それがたまたま華淋が来たら!それはそれは面白い事に!

 

話しがそれたが、今度こそ麗羽の元に・・・到着!まあ一瞬だったね。ワープで。

ちなみに今度は寝てる布団の隣です。完全にぐっすりと寝ていますし。ちゃんとワープ前に麗羽が起きてるかどうかも確認したからね。保険に透明になってます。

着いて思ったけど、猪々子にもけしかけておけば更に成功率アップじゃん?

とりあえず何の夢を見せようかな・・二人の夢を、嫌がらせをしてくる星の夢と、寝てる間に桃香におでこに肉と書かれる夢と、楽しく麗羽達が桃香を蹴散らす夢と、

桃香を先に蹴散らしたら華淋が麗羽様はなんて素敵で強いのでしょうと華淋が麗羽に降る夢と、

華淋の所に攻めたら袁術と桃香が同盟組んで横から攻められた夢と、二人の行動に呆れて哀れみの目で見る朱里と、

それを馬鹿にしている鈴々と、白蓮が麗羽を馬鹿にしながら桃香の所に逃げて行くのと・・・まあこんな感じの夢を起きるまで、繰り返して見せてみるかな。

 

それでも華淋の所にいったら・・諦めよう!

人間諦めが肝心だよね!決してめんどくさくなったとかそんな事じゃないから!

最後におでこに肉とでも書くかな?いやさすがに夢の内容があると怪しいかな?

いやしかし!書いちゃえ!肉~肉~と、よし完璧だ!

 

しかし、一応晩御飯までに帰ってくるとか言った割には、もうやること終わっちゃった・・・まだ外は真っ暗だよ。

明日の晩御飯までに帰ってくるとか言っちゃったのに、朝食までにレベルだよ!まさに朝飯前だね!

こうなったらついでに他のトップでも覗いてくるかな。

桃香から行くか、桃香桃香っと、よっと到着!!

こんな夜中なのに、まだ起きて作業してるみたいだね!

なんかうつらうつらしてるけど・・こっそり激ウマ饅頭でも置いといてあげよう。ばれないように、こっそり隅っこに。

眠そうに作業してるし、気付かないかな。寝るまで気付かなくて、起きたら若干渇いた饅頭になってなければいいんだけどね。

 

次は美羽かな、美羽っと、二人で寝てますね。

机の上に蜂蜜水の飲みかけが置いてあるね・・・え?なんでわかったかは簡単なことだよ!

蜂蜜水かなと思って、少し飲んでみたから!

美羽には、蜂蜜水を激甘砂糖水に変えといてあげよう。

覗くが目的なのに悪戯とかになってる気が・・・。まあいいか、影響があるほどじゃないし。

 

次は雪蓮か。雪蓮もやっぱ寝て・・「誰かいる?」

っとなぜか起きた、そして気付いてるし、勘なの?透明なのに!ワープで来たのに気づいちゃうの!?

ここは、撤退だ!

 

「こんなよな・・ワープ

 

 

 

ふぅ。勘って怖いね!その自分の勘を信じれる雪蓮が怖いけどね!

さすがに今度会ったときに、この前私の部屋に来た?とか言われたら平常心でいられる自信はないよ!

そこまではさすがにわからないと思うけど・・・。

なんか興をそがされたな、変な汗も掻いちゃったし、結局まだ明け方もまだ早いけど、帰ろう。

 



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十二話

 

さて、帰ると決めたのはいいんだけど・・・とっさのワープでいつもの宿の自室だったり・・。

朝食を用意して、にこやかに皆を迎えるか、時間を飛ばして晩御飯前に帰るか・・どうしよう?

皆そんな細かい事をいちいち言ってくるような子じゃないし、下手したら今日麗羽が怒りに怒って桃香に攻めるかもしれないし、朝食用意でいいかな。

ってことで朝からたっぷり中華!中華!で皆で朝食!

っと思ったけど・・・恋は強いから何も用意しなくてもいいけど、風には何か用意しようかな?自分を守って逃げれる武器が必要だな。

中華をテーブル一杯に用意して、ちょうど起きてきた風に、一言言い残しちょっと考えるために武器屋に。

 

うん・・・武器屋閉まってるね。もうなんか、このパターン飽きたよ!

武器屋が開く時間まで時間を飛ばす!

やっと開いたな。

 

「おはようございます」

 

「おはようー!いらっしゃい!」

 

武器屋の亭主が元気に挨拶を返してくれる

 

「数人の山賊に襲われて、全然力がない人でも自分を守れて逃げれるような武器ないですか?」

 

「兄ちゃんが使うのかい?力がなさそうだもんな!」

「力がなくてもか・・「いや!俺じゃなくて違う人が使うんだけど!」・・・そうか、そいつはすまねえ!」

 

見た目普通ですけど!そんなに弱そうなのか!?

 

「しかし、兄ちゃんが使うにしろ、その人が使うにしろ、そんな良い武器はないな・・」

「結局強度を下げると軽くなるが簡単に折れるし、かといって強度上げると重くなるしな!」

 

「そうですよねー。鎧とかも同じですし・・。そもそも強い武将だと鎧ごと切っちゃいますからね。」

 

「そうだな!強い武将だと鎧も切っちゃうな!切れないようにすると、普通の人じゃ切れない重さになるからな!」

「しかも武器と来たもんだ!そんなものがあったら恐ろしい事になるぞ!」

「でもな!結局は武器にしろ、防具にしろ、使う人しだいだな!」

「ちなみに武器と言っても色んな種類がある、刀一本にしてもそうだ!この刀は重くて使いづらいけど、切れ味が良い!」

「この刀は・・・・・」

 

うん、説明してくれるのはいいけど長いな!もう半分右の耳から左の耳にだよ!

てか、こんな小さな店になぜそんなに武器が!?

 

 

 

時間がどれくらいたっただろうか・・。

やっと説明が一区切り終わったよ。

 

「説明を色々ありがとうございます。まあなんにしても、使い手の技術が大事ってことですね。」

 

「おう!いやーつい白熱してしまったな!所で兄ちゃん、他の武器はいらないのかい?」

 

「自分は武器は使わないので、すみません。」

 

「そうか!また何かあればいつでもきな!」

 

「はい!では!」

 

なんだかんだで話し込んでしまったな。

結局、そんな武器はないか。考えただけ無駄か。

まあ作れないこともないけど、あんまり無茶な武器とか防具とかは作りたくないんだよね。

昔入った世界で一回むちゃくちゃしてから、原作の中でその世界以外の物をあまり入れたくないんだよね。

とりあえず、風には某ゲームのリボンでも着けておいてもらおうかな?

 

ちなみにこのリボンという装備、すでに出してしまったけど、能力は装備すると状態異常にならない!

この世界で言うなら、毒矢で打たれても、毒を塗った剣で切られても、毒を飲んでも大丈夫!

ただ・・・毒矢で打たれれば矢のダメージはもちろんある。

後はそうだな・・・火の中に入っても、その火の熱さはあるけど火傷にはならない。

たとえば火事の中の火の中で立ってるとして、燃えて死ぬってことはないけど、体が熱さに耐えれなくて死ぬって感じかな?

そして見た目は、ただのリボン!風に合う様に色はエメラルドグリーン!しかも、燃えない、汚れない、傷つかない、ときたもんだ!

しかし、一人だけに物をあげるというのは気まずいな、恋と音々音にもなにかあげるかな?

 

全部某ゲームのでそろえるかな・・・恋には、パワーベルト!色、形は普段恋がつけてるベルトと一緒!違いは、ベルトの裏に恋って入れておいた。

能力は力がちょっとだけ、強くなる。後、ベルトは壊れない、傷つかない、汚れない!

 

音々音には、金の髪飾り!もちろん見た目は、音々音がいつも着けている髪飾りと同じに!もちろん色も!後、後ろにパンダの絵を小さく入れておいた。

能力は雷半減、消費MP半分!つまり・・この世界だと、燃えない、汚れない、傷つかないだけの髪飾り。

でも!もし音々音が雷に当たっても生き残れる確立はアップだね!そんなことが起こるとは思えないけど・・・。

 

よしこれで三人分手に入れたし、帰るか!出しただけだけど・・・。

用事はこれを買ってきたって事にできるな!

 

 

 

「ただいまー」

 

そして宿に戻ってきたわけだが・・・

あれ?誰も返事がない?てか、宿屋の主人はいろよ!

 

「皆おでかけですかー?」

 

皆お出かけみたいだね。

とりあえず、部屋で寝とくかな?誰かが帰ってきたら起こしてくれるでしょう。

おやすみなさい・・・。

 

 

 

 

 

「お兄さん、起きてください。」

 

ううん、誰かの声が聞こえるな。

 

「そろそろ、夕食の時間ですよ?」

「今日、朝はお兄さんが用意してくれたので、夜は風とねねちゃんと用意しました。」

 

寝すぎたようだな・・。

 

「おはよう風、寝ちゃってたみたいだ。」

 

「おはようございます、お兄さん。」

 

「皆いるかな?」

 

「皆いますよ~。後はお兄さんを待ってます。」

 

「そっか!じゃあすぐ行くから、先に行って待っててよ。」

 

「わかりました~。早く来てくださいね?」

 

「わかった!すぐ行くから。」

 

風がとてとてと部屋から出て行った。

かなり寝ちゃったみたいだな、何も考えずに寝るとリアル並にかなり寝れちゃうからな~。

皆そろってるみたいだし、皆にプレゼント持って行くか。

早く行かなきゃ、三つのプレゼントを持って三人の元に。

 

「ごめんごめん、おまたせ!」

 

「遅いのですぞ!恋殿がお腹を空かせてるのに、食べないで待っていたのですぞ!」

 

「そっか、ありがとう恋。」

 

「・・・大丈夫」

 

「じゃあ、とりあえず食べようか?」

「いただきます。」

 

「「「いだたきます」」」

 

「お兄さんは昨日、夜中から何をしていたのですか?」

 

「ああ、これを皆にあげようと思って」

 

と言って、三人に一個づつ渡してあげる

 

「ありがとうございます~。リボンですか?」

 

「そうそう、簡単につけれるから髪の毛でも腕にでも好きなところに普段から着けておいてよ。」

 

「・・・ありがとう」

 

「恋も普段のベルトをそれ使ってよ!他のと間違わないように後ろに恋って入れておいたから!」

 

「・・・わかった」

 

「ありがとうですぞ!急になぜですか?」

 

「ちんきゅーも普段にはそれを使ってよ!ちなみに、他のとわかる用に裏にパンダ書いといたから。」

「あ!恋のには裏に恋って書いておいた。ちなみに急になのは、修行も終わったし、そろそろ出発するからそのための・・お祝い?かな」

「後!そのあげた物はすごく貴重な物でできてて、汚れないから洗わなくてもいい!もちろん臭くもならない!らしいよ!」

 

「それはすごいです!わかりましたですぞ!」

 

「おぉ!この世の物とは思えない性能ですね。お兄さんどこで買ったのですか?」

 

「たまたま夜中に何をあげようかなって考えてたら、怪しい行商人が近くでお店を開いていてね。そこで買ってきたんだよ。」

「皆にあげたのは実際試してないからまだわからないけど、他に見せてもらったのが大丈夫だったから、大丈夫かな!」

 

「そうなのですか~、そんなすごいお店が近くに、風も行きたかったです。」

 

そんな店はないけどね!

 

「はは。ごめんね。皆に内緒で買ってあげたかったから。」

「そして、話し変わるけど皆考えてくれたかな?」

「ちんきゅーから教えてくれる?」

 

「ねねからですかー!?そうですね・・・曹操軍に行くのが得策だと思うのですぞ!」

「曹操殿は知、武とも両方才があり、村も発展しております!」

「曹操軍に行けば大陸の覇者になるのも容易かと思うのですぞ!」

「後、曹操殿の所には天の御遣いなるものがいるみたいです!」

 

「なるほど、ちんきゅーは曹操ね!恋は?」

 

「・・・・・」

 

首を傾げてるけど・・・考えてこなかったのかな?まあ最初から、どうせ俺に着いて来る、とかしか言わないかなと思ってたけどね。

 

「そっか、恋は俺が決めた所だったら何処でもいいって事かな?」

 

恋が首を傾けて頷く

「・・無に付いて行く」

 

「そっか、わかったよ!風は何処がいいと思う?」

 

「そうですねー。風は昨日と変わらず一番のお勧めの曹操さんの所ですね。」

 

「皆曹操かー!俺も曹操は確かにいいと思ってたんだよね!」

 

「では、曹操軍に行きますですか?」

 

「いや、皆がそんなに押すから逆に違う所に行きたくなった!」

 

「なんですとー!?」

 

音々音、そんなにびっくりするのか!

 

「って事で雪蓮の所の呉に行こう!どうかな?」

 

「風は別にいいのですよ~。」

 

「恋も」

 

「む、恋殿が行くならねねも付いていきますぞ!」

 

よし!呉で決まりだね!

 

「お兄さん、理由だけ教えてもらってもいいですか?」

 

理由が知りたいとな・・。

 

「うーん、そうだな・・・理由なんてないんだけどね!」

「それでもあげるなら、劉備の所よりは面白そうかなって事位かな!」

「後・・・あそこはちょっと、居辛い。」

 

「そんな理由なのですかー!?」

 

「お兄さん居辛いとは?何かあったのですか?」

 

「いや・・・曹操って・・・どうせ斥侯だしてるから聞いてるでしょ?」

 

「むぅ、わかりましたのです。」

 

「わかったのですぞ!曹操殿は皆と夜寝るって話のやつですね!」

 

「そうそう!曹操だけに!」

 

「「「・・・・」」」

 

う、皆の視線が痛い!

 

「えっと、とりあえず話し戻すね!」

「孫策の所に行く事に決まったことだし、いつ行くか?」

「俺が調べた所によると、雪蓮は妹と兵隊を取られてるせいで袁術の場所で好きに動けないみたい。妹と兵隊助けちゃう?」

「そうすればそのまま合流しやすそうだし!」

 

「お兄さんは何処でその情報を?」

 

「頑張って人を一杯雇って、色んな場所から情報を集めてもらったんだよ!行商人とかからも、お金を握らせて情報集めたりして!」

 

「いつの間にです。いつも修行だけしてると思っていました。」

 

「やることは、やってるんだよね!こう見えても・・。」

「で?どう思う?」

 

「そうですね~、それでも良いですが、どうやってお兄さん達だけで助けるのか?と言うことですね。」

 

「そこは恋に頑張ってもらおうかな!」

「恋がどれだけ強くなったのかと、でもさすがに一人だと無理だから、気をうかがって、無理やり介入して助けよう。」

「その間はちんきゅーと風は俺が全力で守るから、でどうかな恋?」

 

「・・・頑張る」

 

「恋殿を一人で戦わせるのですかー!?無殿も一緒に行けば良いのですぞ!」

 

「やっぱり二人を守らないと恋が本気だせないから、まあ恋を信じてあげてよ。びっくりするくらいの強さになったからね!」

 

「ちんきゅ・・・大丈夫」

 

「恋殿~。」

 

納得してくれたみたいかな?

 

「ということでとりあえず明日の朝から移動したいと思う。下手すると今日から袁紹が動いてるかもしれないから、すぐ戦況も変わるよ。」

 

「そんなに早く動きますですか?袁紹さんの性格からみて、次は曹操さんの所ですかねー?」

「袁紹さんとそこの武将の文醜さんは派手好きみたいですので、弱小の劉備さんの所は後回しに攻めるかと。」

「袁術さんと同盟する可能性も低そうですし、風の読みはそんな所ですかね~。」

 

「そうだね。多分そう動くのがあの袁紹だと思うよ!」

「ただ・・罠を仕掛けておいたからもしかしたら、劉備の所に行くかもよ!」

 

「罠ですか?」

 

「そう罠!まあ、しょぼいし効果も微妙なので、恥ずかしくて教えれないけどね。」

 

「むぅ、わかりましたです。」

 

最近風が物分りよくなってきたな、基本最初から誤魔化した事は言わないからね。

知りたいけど、諦めるって感じなのかな?

じゃっかん剥れてるけど!それも可愛いからいいけどね。本気で怒ってるわけじゃないし!

 

「まあ、そんなわけで明日から向かいながら、どっちの状況になっても介入できるように二人とも何か策を考えておいてね。」

「あ!そうそう、恋一人で袁術、袁紹の軍なら5万はいけると計算してもらっていいからね!武将も込みで!」

 

「!? そんなにですか~。」

 

「恋殿すごいのです!さすがねねの恋殿なのですー!!」

 

「ちんきゅ・・・守る」

 

「そうそう、恋はちんきゅー守るために頑張って強くなったんだから!」

 

「ねねは感激ですぞ!」

 

「ちなみに恋、あの技使う時は敵しかいないとわかってる時にしか、使っちゃ駄目だからね!」

「あの技は・・なんかあの技って言いにくくない?何か名前ほしいよね。」

 

違う世界なら名前いらなかったりだけど、この世界だとあの技は反則すぎる威力だからね・・。

いや、しかし名前とかめんどくさいな・・・まあ普通に斬撃波とかでいっかな?

 

「斬撃波でいいかな?恋」

 

「・・・わかった」

 

「使えるのは一日で言うと何回かわからないけど、疲れてないときから戦い始めて1回だけにしといたほうがいいからね。」

「2回使うと体力的に数万と戦った場合続かないかもだし、3回使うと言うまでもないよね?」

 

「・・・・・」

 

恋が頷いてくれたから、わかったんだよね?

ああ見えても色々と頭良いし、自分の力量もわかってるよね。

 

「まあいいや、とりあえずあまり無理はしないこと!袁術軍と戦った時に無理そうなら戻ってきてもいいからね。」

「話し戻すけど、斬撃波は威力が大きすぎるから仲間がいると一緒に切っちゃうから使いどころを考えようねって事!」

「体力も結構使っちゃうしね!」

 

「・・・わかった」

 

「と言う事で、こんな感じで今日は寝て、準備して、明日から出発でいいかな?」

 

「無殿、移動は歩きですか?」

 

「そっか!わすれてました・・・・。すみません。馬じゃないと日数掛かっちゃうから馬が欲しいよね・・・。」

 

「明日の午前に準備してお昼を食べて出発ならできますですよ~。」

 

「さすが風!お願いしていいかな。もちろんお金はあれから使っといて。」

 

「わかりましたです。」

 

「じゃあ、また明日だね。」

 

「そうですね。風は準備があるので明日は朝はいりませんです~。」

 

「じゃあ俺も朝は良いから、ちんきゅー、恋の分よろしくね?」

 

「わかりましたですぞー!」

 

「今日は皆早めに休んどいてね!」

「今日も美味しかったよ、ごちそうさま!」

 

「わかりましたですー。」

 

「はいです!」

 

「・・・コク」

 

「お先に寝るね・・・。起きたばっかりだけど!」

 

「「「おやすみなさいです(恋も)」」」

 

恋だけ、自分も寝たい発言だったけど・・・まあいいか。

自分だけ立ち上がり、宿の自室に。

明日からは、やっと移動で楽しみだ。

 



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十三話

翌日の朝・・・特にやることないな。

あ!そういえばセキト達どうしようかな?とりあえず呉に行くまではここで預かってもらっておくか。

宿屋の主人は何処だ・・・あ、いたいた。

 

「おはよーございます」

 

「おはようございます」

 

「セキト・・犬達はどうしてますか?」

 

「すごく元気にしてますよ!何時も髪の赤い方が朝来て遊んでいますよ」

「先ほどから、今日も一緒に遊んでいますよ」

 

「そうですか、今日ここを出て行こうと思ってるんですが、その間犬達をお願いできますか?」

「今の貸しきってる状態のお金を引き取りに来るまで払いますので、部屋も貸切のままでおねがいします」

「とりあえず半年分、お金置いていきますので!」

 

「へ・・へい!いいんですか!?もちろん、任せておいてください!」

 

「その代わり・・・ちょっとでもあの犬達を傷付けたりしたら・・・」

 

「それはもちろん大丈夫です!こんなに沢山のお金をもらって、今までの分もありますし、快適に過ごさせますよ!」

 

「そっか、じゃあよろしくね?」

 

「へい!」

 

これでセキト達の事はいいかな・・・恋に言っておかないとね。

遊んでいる恋の元に・・。

 

「恋、おはよー」

 

「無・・おはよう」

 

「セキト達の事なんだけどさ、一緒に連れて行くと危ないから、俺達が落ち着いていられるまではここで預かってもらおうと思ってるんだけどいいかな?」

 

「・・・・・・」

 

そんな悲しい目で見ないで・・。

 

「落ち着くまではここで主人がちゃんと面倒見てくれるように話しもつけておいたし、セキト達も安全の方がいいでしょ?」

 

「・・・・コク」

 

「じゃあちょっとの間寂しくなるけど、我慢してね?」

 

「・・わかった」

 

「なるべく早く事を済ませば、一緒にすぐ住めるよ!」

 

「頑張る」

 

「恋殿ーご飯の用意ができましたでぞ!」

 

「ちんきゅーが呼んでるよ。また、お昼にね!」

 

「無・・・ご飯は?」

 

「二人で食べてきなよ!ちょっと準備があるから出かけてくるね!」

 

さて、出かける準備はこれくらいでいいかな?

風はどんな馬を用意しに行ってるのかな?様子でも見に行くか。

 

 

一時間後・・ちょっと迷ったよ。着いたけどね!

 

「風、おはよ」

 

「お兄さん、おはようございます」

 

「馬はもう用意できたのかな?」

 

「それがですね、3頭しかいないみたいで、今もう一頭いないか探してきてくれると言う事で待ってます。」

 

「最悪2頭でもいいんだけどね。風と俺が一緒に乗って、恋がちんきゅーと一緒に乗ればいいんだし!」

 

「おぉ!その手がありましたね。しかし、お兄さん1頭に人が多く乗るとそれだけ移動速度が下がってしまいますよ?」

 

「そっかー、そうだね。そこまでは考えてなかったよ!まあでも、そういうことならもし3頭しか用意できなかったら、風は俺の所ね!」

 

「風と一緒に乗りたいのですか?」

 

「まあ、それもあるけど・・。いや、俺なら風乗せても恋とちんきゅーについていけるからね!」

 

「そういうことにしておきますね~」

 

「そ、それよりリボン似合ってるよ!胸の辺りにつけたんだね。可愛いよ!」

 

「ありがとうございます。」

 

「他に何か準備するものとかあるかな?」

「あ!そういえば恋のセキト達は宿屋に置いていくで話しをつけておいたからね!お金も半年分払っておいたし」

 

「今頼もうとしたことを先に済ませておいてくれるとは、お兄さん早いですね。」

「後は特に準備するほどの物は、食料と水位ですが、そこはお兄さんの袋に任せていいですか?」

 

「そこはばっちり任せておいて!まだまだ一杯食料とか入ってるよ。」

「他の荷物も積むと重くなるし、全部袋の中に入れちゃおうかな?」

 

「おねがいしますー。」

 

「任せて!後はもうないかな?」

 

「後は大丈夫です。一応ねねちゃん達に準備がいるかどうかは確認しておいてくれますか?」

 

「わかったよー!とりあえず聞いておくね!風もまたお昼に~。」

 

「はいー、また後でー」

 

さて、宿屋に戻ってみるかな。

宿屋・・どっちだっけ・・・。

さっき迷ったばっかりなのに!もっと村を整備して作れってんだよ!

また適当に行くか、狭いから迷っても昼過ぎる事は流石にないと思うし・・。

 

と言う事で着きました宿屋!なんていうか迷ってないと思うよ!20分位でこれたし。

 

「ただいまー」

 

「おかえりなさいです!」

 

「お、ちんきゅー、一人?」

 

「はいです!恋殿はお昼までセキト達と遊んでいるです!」

 

「そかー、落ち着くまでは離れ離れになっちゃうからね」

「ところでちんきゅーは何か準備するものはあるかい?」

 

「特に無いのですぞー!」

 

「もう後は馬が来たら出発できるね?あ、後さ荷物は全部この腰袋に入れて持っていくから!」

 

「その袋に荷物が入るのですか?」

 

「あれ?話してなかったっけ?この腰袋さ、なんでも入るじゃんね!不思議袋って言ってくれればいいよ!」

「後ちなみに内緒ね?狙われたくないし・・。」

 

「本当にですか?」

 

「本当だともー!ちょっと手を入れてみなよ?」

 

そう言うと音々音は手をいれる。

 

「!? すごいのですぞ!どうなってるのです?」

 

「俺ってさ、記憶喪失でいつの間に荒野に居て色々あって風達と旅してるんだけど、最初の荒野に居た時点から持ってたから、わからないんだ。」

「でもさ!便利でしょ!使えるでしょ!狙われたくないから絶対内緒ね!」

 

「そうだったのですか、わかりましたです!」

「それでは、ねねの荷物と恋殿の荷物も持ってきますぞ!」

 

「よろしくね!そろそろお昼だし、お昼用意しておくね。荷物用意したら恋も一緒に呼んできて!」

 

「はいですー!」

 

お昼はラーメンでいいかな?まあ何でもいいんだけどね。

台所でラーメンを3つ用意してと。

まだ、音々音は戻って来てないか、とりあえずラーメンをテーブルに置いて待つ。

 

「持ってきましたですぞー!」

 

「お帰り!はい、ありがと。」

 

荷物を受け取って袋にしまう。

 

「本当に入ってしまったのです!」

 

「さっき確認したじゃん!」

 

「それでもびっくりするのですぞ!」

 

「そっか。あれ?恋は?」

 

「恋殿なら・・・そこでラーメン食べてます!」

 

「・・・おかわり」

 

恋いつの間に・・。そして食べ終わった3杯

 

「はいはい、すぐ二人の分持ってくるからね。ちんきゅーも座って待ってて!」

 

台所に行き、ラーメン3つ用意・・・1個は特盛りにしといた、普通のラーメンの10倍位かな?

ラーメンを皆の前に置き、座る。もちろん一番でかいのは恋の前に!

 

「はいどうぞ!こっちの大きいのが恋のね!」

「風はまだ来ないかなー?」

 

「・・・いただきます」

 

「いただきます!少し遅いですなー。何かあったのでしょうかー?」

 

「さっき様子見に言ったときは特に何もなかったよ。」

 

「そうなのですかー!そのうち戻ってきます、待ってるのですぞ!」

 

「そうだね、どうせ待つ位しかできないね。様子見に行ってすれ違いになってもだし」

「一応恋とちんきゅーは狙われてるんだよねー?まあ多分もう武将として迎える位しか狙われてないと思うけど」

 

「たしかに、そうかもしれませんです!一ヶ月位も何も無かったのです!」

 

「だよねー!まあ、もし違う場所で誘われても出来れば断ってほしいな!襲われたら守るし!」

 

「恋殿が良いなら良いのですぞ!」

 

「恋それでいいかな?」

 

「・・・ズルズル」

 

「食べるのに夢中だね!まあ、そのときになってからでいいか。」

 

「ただいまです~」

 

「お!風、お帰り!」

 

「おかえりなさいです!」

 

「すぐご飯用意するから、風はその間に荷物持ってきてよ。」

 

「はいですー」

 

台所に行き、風の為にラーメンを一杯用意する。

 

「もってきたのですよ~。」

 

「はいどうも、そしてどうぞ。」

 

ラーメンをテーブルの上に置いて、荷物を受け取り袋にしまう。

そして風の向かい側に座る。

 

「今日はラーメンですね、いただきます」

 

「風、食べてる所悪いけど、結果どうなった?」

 

「探し回ってくれたみたいですが、3頭だけしかなかったです。」

 

「そっか、じゃあ風は俺と一緒に乗ってくれるかな?」

 

「はいですー。お兄さんが優しく乗せてってください」

 

「まかせて!とりあえず風達はゆっくりラーメン食べててね、ちょっと馬を見てくる。」

 

一人席を立ち、宿屋の外に繋いである馬の元に。

どう見てもこの馬達・・・たいしたことなさそうな気が・・・ほっそいし!

何か与えて強化しようかな・・。うーん、馬が強化できるものか・・・。何があるかな?

特にうかばないよ!とりあえず向こうに着くまでがんばってくれればいいから、魔法かけておくか?

ケアルガ・・・HP全快、この世界だと傷が治って体力も全快に!

ヘイスト・・・時の流れを早くする、この世界でもそのままの効果で自分の動きが早くなる!

プロテス・・・防御力アップ、この世界でもそのままだね!プロテス状態なら一般兵の弓位ならは刺さらずに傷がつくだけで耐えれる!

リジェネ・・・徐々にHPを回復、この世界だと体力も徐々に回復!つまりずっと同じペースで走っていける!

これだけかけておけばいいかな?早く行かないと下手したら終わってるかもしれないからね!それだけは避けたいよね。

その後に介入とか・・・いや別に所々介入する要素はあるねー。

まあ気楽に行くか!

 

「お兄さんお待たせですー。」

 

「お、皆もう準備いいの?」

 

「はいですぞ!」

 

「・・・コク」

 

「さあ、じゃあ行こうか!」

 

さあ、やっと出発だ!!

 

 

 



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十四話

 

「この馬は見た目と違って、良い馬だったみたいですねー。恐ろしく早いです。」

 

「そうだね!風も乗り心地は良いかな?」

 

「はいです~。お兄さんにもたれて寝ることもできます。」

 

「寝てもいいけどね!」

 

馬3頭で只今移動中。

風は俺の前に乗ってて、体格差考えると親子みたい?服もお揃いだし!

結構走ったからかなり近づいてると思うんだけどね。流石にこの馬達早いのなんのって時速何十キロでてるんだろ?

お、なんか向こうに軍団が、よく見えないな・・・・あ!あれは鈴々?ってことは桃香達か、逃げてきたのか?ということは・・終わってるかも。

結局麗羽がどう動いたかわからなかったけど、まあ・・悪い方には動かなかったみたいだな。

それより、音々音が近づいてきたな。なんだろ?

 

「無殿!あちらに軍団がいますが、良いのですか?」

 

「ああ!あれは関係ないから気にせずに行くよ!」

「後、今日は夜まで飛ばして、その後近くの村で泊まって、明日も朝から飛ばすからね!恋にも伝えといて!」

 

「わかりましたですぞ!」

 

そして夜まで走り・・近くの村の宿に。

 

「今日は疲れたねー。皆好きなだけ食べたり休んだりしてね!」

「俺はちょっと情報集めてくるから、風も気にせずに休んでね。」

 

「・・・お腹すいた」

 

「恋殿!頼んだのですぐ来ますですぞ!」

 

「お兄さんわかりましたです。」

 

風以外は話しも聞いてないね!

まあいいんだけどさ。

一人宿からでて、情報集めに。

数時間後・・・。

村の人の話だと軍隊が動いてるかどうかとか。

まだちょっと離れてるみたいだね。

能力で目的地までの距離を測ると、ここから官渡までは朝でて、あの馬なら昼位にはつけるかな?

用事も終わったし、宿屋に帰るか。

 

「ただいまー。」

と小声で言いつつ宿屋に、皆流石に寝てるみたいだね。

服とか返してなかったけどいいのかな?この時代は2、3日一緒でもいいのかな?

まあ三人とも綺麗にだけはしといてあげるかな。もちろん服も脱がさないし、触れもしてないからね!

俺も朝まで普通に寝よう。

 

 

「おい!兄ちゃん!早く起きないとその大事な部分を落としちゃうぞ!」

 

ううん、朝から変な言葉が・・。

 

「!? あれ?いま何か変な事言った?」

 

「風は変なことは言ってませんですよー。お兄さんを起こしに来ただけです。」

 

「そっか、何か朝からNGワードが聞こえた気が・・。」

 

「NGワードとはなにですか?」

 

「いや、気にしないで!寝ぼけてて変な事口走っただけだから!」

 

「変な事なんですね?それより早く起きないと、ねねちゃんと恋さんが待ってますよ。」

 

「すぐ行こう!」

 

「はいー」

 

風と一緒に食堂に・・待ってないじゃん!食べてるよ二人とも!

 

「風・・全然待ってないよね。」

 

「全部食べないように、待ってたのですよ。」

 

「そういうことか!風も早く食べないとなくなるよ?」

 

「風はもう食べたです。」

 

「誰一人俺を待っていなかったよ!」

「朝位、食べなくてもいいけどね。あ!そうそう、今日はお昼位に目的地に着くから、お昼は食べれないかもしれないから沢山食べといてよ。先に馬の所に行ってるから、食べ終わったら来てね。」

 

「はいです!」

 

「風はお兄さんと一緒に付いていきます。」

「その前にちょっと、寄ってからいきます。」

 

恋は無言で沢山食べてるなー。

 

「うん、先に行ってるね!」

 

一人で馬の所に、朝から馬達もご飯もらったみたいで元気そうだな・・・いや体力徐々に回復だった。一応2日もつようにかけておいたけどね。

そうこう考えていると風が中華まんを手に歩いてきた。

 

「お昼食べれないから途中で食べようと、持ってきたの?」

 

「違うのですよ~。お兄さんの為に持って来ました。」

 

「おお!ありがとう、風は良い子だね。」

 

そういいつつ頭を撫でる、凄く撫でにくいけどね!宝譿が邪魔すぎる。

そういえば撫でるの初めてだなと思いつつ、顔色が変わらないから全然わからないが、内心嬉しいのか、嫌なのかどっちなんだ・・・まあ嫌なら流石に何か言うよね。

考えていると、風が変わった様子もなく。

 

「元気そうですねー?昨日あんなに走ったのにです。」

 

「そうだね、良い馬だったみたいだね。」

 

「お兄さん寝てる間に何かしましたか?起きたら服と体が綺麗になってました。」

 

「いや、何もしてないよ?元から綺麗だったんでしょ!馬の上では俺の前で座って、まったりしてたし」

 

「そうですかー?」

 

「そうだよ!」

「話し変わるけど、目的地着いたときにすでに戦が始まってたら俺の指示に信じて付いて来てくれる?」

 

「ちゃんと風を守って下さいよ?」

 

「うん!ついでにちんきゅーも守るよ!」

「そして恋に頑張ってもらう予定!戦が始まってなかったら作戦を立てようね?」

 

「わかりましたです」

 

「おまたせしたです!」

 

「・・・お腹一杯。」

 

「二人とも早かったね。さっき風と話してたんだけどちょっと聞いてくれるかな?」

「今から昼頃まで走ると目的地に着くんだけど、もし着いたときに戦が始まってたら俺の指示に従ってくれるかな?」

 

「・・・コク」

 

「はいですぞ!」

 

「ありがとう!それで戦が始まってた場合は俺が全力でちんきゅーと風を守るから、恋が俺の指示で動いてくれて、孫策と知り合おうと思うんだけど、良いかな?」

 

「何か作戦があるのですかー?」

 

「いや、戦が始まってたらその戦局に合わせて指示するから信じてよ!言われたとおりにしてね?」

 

「お兄さんがそういうなら、わかりましたです。」

 

「じゃあ行こうか!」

 

全員馬に跨り出発する。

そして走ること数時間、そろそろ目的地が見えてくるはず。

予想通り、戦が始まってるな~、誰が何処やら・・・。

能力で雪蓮の位置を探る。あそこか!

恋と音々音に手招きをして叫ぶ。

 

「恋、ちんきゅー、戦が始まってるみたいだ!」

「そのまま俺が先頭で横から突っ込むから、すぐ後ろにちんきゅーが付いて来て!その後ろに恋が!」

「恋通る時に殺すのは金色の鎧を着てる人達だけにしといて!」

 

「わかりましたですぞ!」

 

「・・・わかった」

 

さて、いよいよだ!行くぜ!

いきなり突撃してきた、正体不明の俺達をあまり気にしてる様子がないようだ・・・。

数人なんて気にするまでもないってか!それが命取りなんだけどね。

 

「貴様らどこの軍だ!」

 

金色の鎧着た兵士が何か叫んでるが、気にせずに切り落とす。

あ、ちなみにさっき武器を出しといた、流石に馬から素手だと無理でしょ。やれないこともないけど。

使ってる武器は、重さが40キロ位で長さが4m位の槍。

返り血が飛ばないように、切られたのが解らない速度で、雪蓮までの道のりの敵を切り落としていく。

お、いたいた、春蘭と戦ってるね。都合がいい!俺が引き受けて雪蓮を逃がして恩を売っておこう。

 

馬から風を抱いて降りながら周りの襲い掛かってくる兵士を一気に切り伏せる。

その光景に、春蘭と雪蓮が此方を見ている。

 

「あ、どうも!孫策!袁術達は撤退を始めたみたいだから、撤退するんだ!」

 

「あなた誰よ?見たところ袁術の軍を切ってるんだけど?」

 

「袁術が気に入らなくて、ちょっと喧嘩を売りに!」

「あ、ちなみに知ってると思うけど後ろにいるこの子、呂布ね!」

「撤退ついでに後ろから袁術やっちゃえば楽でいいでしょ?やっちゃいなよ!呂布を貸してあげるから!向かう間少し位、夏候惇も引き受けとくからさ!」

 

「貴様何を一人で言っている!しかし、呂布か!相手にとって不足なし!」

 

「話し聞いてなかったかなー?夏候惇の相手は名も無き武将の俺が相手するよ!だからその間に孫策逃げて?というか追撃?」

「風とちんきゅーは俺のそばを離れないで!恋はそういうことだから、孫策に付いて行って!後から行くから!」

 

「・・・わかった」

 

「貴様ごときが、私を止めれるだと!切り捨ててくれる!」

 

なにやら怒ってるんだけど・・。

 

「理由が不明すぎるけど。まあ、一応礼を言っておくわ!呂布も借りていくわね。」

 

「はーい!行ってらっしゃい!」

 

ちょうどそこに祭達が駆け寄って来て一緒に追撃?しにいった。

 

「わざわざ、会話が終わって逃げるのも待っててくれたんだね?夏候惇?」

 

「ふっ、どうせ孫策には借りがあるのでな、逃がすつもりだったのだよ!」

 

「そっか、ありがとう。俺もこのまま一緒に逃がしてくれるかな?」

 

「先ほどの発言が許せれないから逃がすわけなかろう!しかし・・・そうだな、一撃でも私にいれれたら逃がしてやろう。」

 

「本当に?一発いれた後またとか、今のはとか、そういうの言わない?」

 

「すでに入れれるつもりか!まあ、言わないで置いてやろう。さあ、何処からでもかかって来い!」

 

なにか凄くなめられてるのでどうしようかな?まあ、望みどおり一撃入れてあげようかな。一瞬で槍を突き出し、肩の髑髏を破壊する。

 

「な!?貴様今何を・・。」

 

「はい!一発入れたよ!じゃあ逃げさしてもらうね!」

 

「今のは・・」

 

もうやっぱり・・・この展開になると思ったので、風と音々音を抱えて逃げる。

 

「約束どおり退散だー!はっはっはー!」

 

後ろを見てみると、春蘭が何か言っているようだが追いかけてくる気配はなさそうだ。

さて、恋達はどうなったのかな?恋なら大丈夫だし、落ち着いてから合流しよっかな。



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十五話(全体視点)

ちょっと練習で全体視点で書いて見ました。


無を置いて逃げていった恋達だが、冥琳、祭、雪蓮と話し合い美羽を追撃するように決めたようだ。

呉が全軍で美羽の軍団を追いかける。

そして、呉の軍団の前に一人だけ駆け出る影がいた。

 

冥琳「呂布が一騎で駆けているのだが?」

 

雪蓮「考えがあるんでしょ?死ぬようなたまじゃないしほかっておけば良いわ!」

 

呉の軍が弓が届く距離まで、近づいたときに恋が足を止める。

そして、気を一瞬ためて方天画戟を横に振るう。

斬撃波が美羽の残り少ない兵、ほぼ全軍の上半身と下半身をずらす。

その光景を見ていた者達は、ぼーぜんとその場に立ち尽くす。

美羽の軍にいたっては何が起こったかわからず、パニックにおちる。

そして数分固まった後・・・。

 

雪蓮「ちょっと、何よあれ?」

 

冥琳「わからんが、呂布が槍を振るったら敵兵が死んだな。」

 

祭「噂以上の化け物みたいじゃな。」

 

冥琳「袁術も一緒に死んでないか?」

 

雪蓮「ま、死んでたらしょうがないけど、勘だと生きてるわね」

 

冥琳「雪蓮が言うならそうかもしれんな」

 

祭「ちょっとわしが呂布の所に行って、兵達を指示し確認してこよう」

 

そして祭が慌てて恋の下に向かうのだった。

呉でこのような事が起こっていた頃、魏では華淋が兵から報告を聞いていた。

兵の報告では、春蘭が孫策を逃がし、孫策は袁術を追っていると、そして何処からか呂布が現れ、孫策と一緒に袁術を追っていると報告が入った。

呂布の出現以外の事は、予定通りに動いていたが、なぜ呂布がこの場に現れたのかを考え、そして孫策と行動を共にしているのは何故かと思い、出来ればうちに引き込めないかと華淋が考えていたところに稟からも報告が。

 

稟「華淋さま、袁術の所に行かせておいた斥侯から連絡が入りました。孫策が袁術を裏切り、背後から攻撃を・・・。そして孫策の所に呂布が現れ一撃で袁術軍を沈めたと」

 

華淋「先の報告どおり呂布はやはり孫策の所か、一撃と言うのは?」

 

稟「その、報告によりますと、呂布が一撃横に振るったと思ったら、袁術の兵達が全軍切れていたと・・。」

 

一刀「ミホークみたいに斬撃を飛ばした・・?でたらめすぎるな」

 

華淋「そのみほーくの斬撃を飛ばすというのは?」

 

一刀「ミホークってのは剣士なんだけど、その剣士が刀を振るって、その刀の切った後がそのまま敵に飛ぶというのかな?」

 

華淋「っ、そんなことが可能なのかしら」

 

一刀「可能かどうかわからないけど、凪も拳から気弾を飛ばすし、それの刀版では?威力が違いすぎるけど・・」

 

華淋「そうね、借りを返したと思ったけど、最大の強敵を作ってしまったかもしれないわね」

 

魏にも恋の凄さが伝わっていたようだ。

当の本人の恋というと・・。

 

恋「・・・お腹すいた」

 

何事もなかったように、その場に座っていた。

座っている恋に馬が一騎駆けつけてきた、そして恋に近づき、話しかける。

 

祭「呂布殿、今のは一体?」

 

恋「・・・斬撃波」

 

祭「そういうものですか?」

 

恋「・・・コク」

 

恋とのやりとりが初めての祭には内容が良くつかめなかったが、先に美羽の確認をするために敵軍に向かう。

 

祭「詳しい話は後で聞かせてもらうとし、呂布殿は一旦本陣に行ってくだされ!わしはこのまま敵を追撃します」

 

恋「・・・わかった」

 

祭「貴様ら、何時まで呆けておる!いくぞ!残党を狩るぞ!」

 

祭の言葉で兵士たちがやっとぼーっとしていたのから立ち直り、返事をする。

祭の指示の下、死体の上を通り美羽が居ないか確認させたが見つからなかった。

そして、やはり本陣に戻る。

 

祭「策殿!恋術は居なかったのじゃ!」

 

雪蓮「そお、やっぱり逃げられたのね。ま、全軍と合流後城を落としに行くわ!」

 

そしてそのまま城を落とし、蓮華達とも合流でき、美羽を撃波したのだった。

美羽達がどうなったのかは雪蓮達しか知るところではなかったのだった。

そしてここに呉が再興された。そして・・城に帰り宴会の中、雪蓮に忍び寄る一人の男が。

 

無「よ!終わったみたいだね?」

 

雪蓮「あら、無事だったみたいね?今まで何処に行ってたのよ」

 

無「まあね。ちょっと楽しそうだったから遠くで見てたよ!途中からだけど」

 

雪蓮「無事で何よりだわ、その二人は?」

 

無「それより恋は?」

 

雪蓮「あっちでご飯食べてるわ」

 

無「そっか、でこの二人だっけ、とりあえずこの二人も一緒に混ぜてもらっていいかな?」

 

そういうと、抱えていた風とちんきゅーを雪蓮の前で降ろす。

 

風「始めまして、程昱です。よろしくですー。」

 

音々音「ねねは陳宮と言います!呂布殿の軍師ですぞ!」

 

無「と言う事で良いかな?」

 

雪蓮「はいはい、私は孫策伯符、ま、気軽に孫策って読んで、じゃあ付いて来て呂布の所まで案内するわ」

 

皆で恋の所に移動すると他の呉の武将もやってきて、自己紹介をし合い、皆でご飯を食べつつ雑談をしていると恋と無の話しに。

 

雪蓮「所で九十、なぜ呂布と一緒にいるのかしら?」

 

無「たまたま風達と一緒に旅してたら、目の前に恋の軍団が見えたから挨拶して、成り行きで・・。」

 

音々音「あれが挨拶と成り行きですと!?」

 

雪蓮「何をしたの?」

 

無「恋達の兵士をちょっとね」

 

恋「でも・・・あそこで無と会えてよかった」

 

無「まあ恋もこうやって言ってくれてるし、気にするなよ!ちんきゅー」

 

音々音「む、恋殿がそういうなら」

 

雪蓮「それにしても呂布強いわね、私と手合わせしてもらえないかしら?」

 

恋「・・・コク」

 

無「良いってさ!中庭に行こうか?」

 

雪蓮「ええ」

 

皆でぞろぞろと中庭に向かう。

その途中、無が恋に何かを耳打ちし恋が承諾する。

 

雪蓮「さ、始めましょう」

 

恋「・・・何処からでも」

 

雪蓮「あら?呂布武器は?」

 

恋「・・・いらない、稽古」

 

雪蓮「なめてくれるわね!後悔しても知らないから!」

 

そういうと雪蓮は南海覇王を振るう、そしてその南海覇王の剣先を恋が二本の指で挟む。

雪蓮が攻撃しては恋に挟んで止められ、それを数回繰り返し、恋が片手しか使ってないのに気付き雪蓮は諦めたようで。

 

雪蓮「はぁ、こんなに実力の差があるとは思わなかったわ」

 

恋「・・・無の方が強い」

 

恋がこんなことを言ったので、周りの視線も無に集まり、疑いの眼差しが痛い。

無も別に隠す必要もないので、やれやれという感じで見せてあげることにした。

 

無「なんか疑いの眼差しが・・痛いんだけど!しょうがない、ちょっとだけ見せてあげるよ!恋、ちょっと本気で俺に攻撃してきて、あ!斬撃波はなしね?周りの被害が酷すぎるから」

 

恋「・・・わかった」

 

そういうと恋は方天画戟を構え、無に攻撃をする。

そして先ほどの雪蓮と恋の挟んで止めるの光景が今度は恋が止められるという逆の光景で繰り広げられる。

しかし、その恋の本気で振るう速さを追える者は少なく、音だけが回りに響いた。

数分恋が一方的に無に攻撃し、そこに無の言葉が入り終わりとなった。

 

無「ま!こんなもんだよ!」

 

雪蓮「凄いってもんじゃないわね。全部見えていたかどうかも解らないわ。さっき九十が言った斬撃波ってのが袁術軍を打った技かしら?」

 

無「お!使ったんだ?恋が方天画戟を横に振るってその後兵士が上半身と下半身に分かれた技なら斬撃波だよ!」

 

雪蓮「そうね。間違いないわ」

 

祭「それにしてもおぬしすごいのう!呂布殿は噂以上の豪傑だと言えど、おぬしの噂など聞いたこともなかったのじゃ!」

 

無「あんまり色んな事にかかわりたくなかったんだけど、風に一目惚れして旅してたら、こんな感じに」

 

雪蓮「あら、ああいう子がお好み?私みたいな人じゃだめかしら?」

 

無「はは!駄目じゃないけど、風一筋って決めてますので!」

 

雪蓮「残念ねぇ。気が変わったらいつでも来て貰ってもいいのよ?」

 

風「お兄さんいきなりこんな所で、そんなふうに言われても恥ずかしいのですよ。」

 

雪蓮「所で、これからどうするの?良かったらうちにこない?」

 

無「客将として、自国を守る限りなら手を貸すよ!」

 

雪蓮「ま、それでいいわ!敵に回られると手に負えないかもしれないからね。」

 

無「後、犬達を数十匹住まわしたいんだけどいいかな?」

 

雪蓮「犬?別に構わないわ」

 

無「よかった。恋の愛犬達でさ、恋良かったな!」

 

恋「・・・ありがとう」

 

無「俺は防衛しかやらないけど、俺以外の事は俺以外各自に聞いてね!別に俺の部下ってわけじゃないから」

 

雪蓮「あらそう?じゃあ陳宮と程昱と呂布は手を貸してくれるのかしら?」

 

風「風は別に構いませんのですよ~」

 

恋「・・・いい」

 

音々音「恋殿が良いなら、ねねも良いのですぞ!」

 

雪蓮「ありがとう、そういえば程昱は何ができるのかしら?見たところ武が出来そうな感じではないけれど?」

 

無「風は軍師だよ!しかも孫策の所の周瑜かそれ以上のね!」

 

雪蓮「言ってくれるわねと言いたい所だけど、さっきの事もあるし、九十が言うならそうなのかもね。それにしても一気に軍師が沢山増えちゃったわね、と言っても二人は客将だけど」

 

無「多くても問題はないでしょ?それだけ色んな意見が汲めるし、色んな所にもわけれるしね!ちんきゅーは常に恋と一緒で、風は出来たら城からは出さないでほしいな、守れなくなるし」

 

雪蓮「はいはい、その代わり九十は私達の稽古でもお願いしようかしら?」

 

無「それくらいなら、まあ引き受けるよ、周泰とか鍛えたいと思ってたんだ」

 

雪蓮「あら、そういえば明命が居ないわね。」

 

明命「は!ここに!」

 

雪蓮「何処行ってたのよ?」

 

明命「あぅ、先ほど九十さんが入ってくるときに不審者と捕まえようとしたら、逆に捕まってしまって・・・そのときに少し3人と自己紹介しまして、少し顔を合わせずらかったです。」

 

雪蓮「そんなことがあったのね。確かにあんな所から入ってきて不審者としか言いようがないわよね?九十?」

 

無「ごめんごめん、表からとか色々とめんどくさそうで、孫策の所に来たらなんとかなるかなって!」

 

雪蓮「はぁ、呆れた。なんとかならなかったらどうするつもりだったの?」

 

無「そのときは・・・恋も連れて逃げたよ!」

 

雪蓮「逃げられるとでも・・・逃げれそうね」

 

無「周りの被害を考えなければ使える技はあるし」

 

雪蓮「そうね、さすがに私でも呂布の斬撃波を受け止めれるかどうかなんてわからないし」

 

無「そろそろ宴会にもどらないか?何時までもここにいるってのは」

 

雪蓮「あら、つい話しこんでしまったわね。戻ってゆっくり続きを話しましょう」

 

また皆でぞろぞろと戻り色々と雑談をし、夜も暮れ、床につくのだった。

 



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十六話 

目を覚まし回りを見ると、小さな部屋で部屋の中はタンスと机と椅子とベットの簡単な作りになっていた。

机の上に腰袋から、恋、風、音々音の荷物を取り出し置いておく。

さて、今日から雪蓮の所でお世話になるんだけど、とりあえず雪蓮に挨拶しに行くか。

部屋から出ると、右見ても、左見ても・・・わかんね。どっちかな?とりあえず適当に歩いていれば誰かと会うと思い歩き始める。

歩いていると、仏頂面の人が・・どうみても思春だね。

 

「おはよ、甘寧」

 

「おはようございます、九十殿」

 

なんか礼儀がいいんだけど?

 

「聞きたいことがあるんだけど、孫策って何処にいるかな?」

 

「雪蓮様なら先ほど中庭に居ましたが」

 

「わかった、ありがとう」

 

「いえ」

 

場所も聞いたので別れをつげ、中庭に向かう。

中庭に着くと、教えて貰ったとおり雪蓮がいた。

 

「おはよ、孫策」

 

「おはよー、十」

 

「ちょっと今から犬達取りに行ってくるから、風達に聞かれたら教えておいてくれる?」

 

「わかったわ、何時頃戻るのかしら?」

 

「今日中には戻るよ!そんなに遠くないし」

 

「はーい」

 

といいながら一撃入れてきた。

 

「よっと、何?」

 

木の枝で攻撃してきたので折る。

 

「昨日の実力が本物かなってちょっと思っちゃって、呂布が合わせてるのかと思ってね?」

 

かわいらしく舌を出しながら言うが、不意打ちは良くないよな。

 

「なるほど、しかし不意打ちは良くないな」

 

と言いつつ仕返しと言わんばかり雪蓮の服を破壊し、塀を飛び越え逃げる。

何か雪蓮が言っているようだが無視をし、逃げるのであった。

 

「外に出たのはいいけど、周泰!」

 

「お、お気づきでしたか?」

 

「まあね、普通の人なら気付かないだろうけど、恋とか孫策なら気付くでしょ?」

 

「あぅあぅ、すみませんが、同行させてもらえないでしょうか?」

 

「同行してもいいけど、周泰が同行すると日帰りが3~4泊になっちゃうんだよね!」

 

「付いていけなくなったらおいて行って構いませんので!」

 

軽く置いてっちゃうけど・・まあいいか、これからの為に。

 

「じゃあ、少しは遅くするけど、日帰りで帰ってこないとだから、それなりにはスピード出すからね?」

 

「わかりました!」

 

「行くよ!」

 

と言って、初速から時速何十キロのスピードを出す、最初だけ一瞬付いてきたが、案の定どんどん離れて置いて行く。

そしてある程度走ってから、周りに人影がまったく見えなくなってから、目的地までワープし、宿屋に着いた。

 

「おはよー!店主いるかーい?」

 

呼ぶと奥から返事が返ってきた。

 

「おはようございます。早いお帰りですね?」

 

「いや、犬達を引き取りにきたんだけど・・何か全部の犬を入れる籠とか何かないかな?」

 

「もうお決まりに・・・?籠とかですか・・」

 

「思ったより早く決まってね。あ、別にお金は返さなくていいから何か犬を入れれるものよろしく!その分の掛かる費用も払うから!」

 

「へい!わかりました!すみませんが時間を一刻ほど下さい」

 

「了解、適当に待ってる」

 

店主が慌てて宿から外に出、どこかに消えていった。

暇なのセキト達がいる所に向かい、セキト達と戯れる。

セキト達と遊んでたり、ぼーっとしてたりしてたら店主が帰ってきた。

 

「はぁはぁ・・お待たせしました。これでいいですかね?」

 

荷車の上を犬達が乗った後降りれないように作で囲いを付けてある、囲った荷車を持ってきた。

 

「おお、たしかにそれならいいね。」

 

「すみませんが、これほど掛かったのでいただけますか?」

 

思ったよりいい値段がしたが、素直に払う

 

「ありがとうございます」

 

「ま!犬達も元気だし、お礼もかねてってことでいいや」

 

そして犬達を荷車に積んで、店主と別れ村の外にでて、最初のワープした位置までワープで戻る。

そこからは荷車を引いて、歩いて戻った。

町に着くと、ちょうど夕食近いらしく、周りから良いにおいが漂ってきた。

食べようか悩んだが、セキト達もお腹空かせていると思い早く恋の元に連れて行こうと進んでいく。

兵に挨拶をし、正門から入った所で、セキト達をそもそも何処にやればいいかわからず、とりあえず中庭に置いておけばいいかなと、中庭に向かう。

中庭に着くとそこには恋が寝ていたので、恋を起こそうとしたらセキト達の気配に気付いたのかどうかはわからないが、セキトを抱き合い、すごく喜んでいた。

 

「恋、ここで皆でご飯にしようか?」

 

「・・・うん」

 

「じゃあ、はいこれ。セキト達にご飯ね」

 

セキト達にドックフードを与える。

 

「恋は何が食べたい?」

 

「・・・美味しいもの」

 

「とりあえず肉まんでいいかな?」

 

頷いて恋が返事をしたので、肉まんを腰袋から取り出し、恋に肉まんをとりあえず7個ほど渡す。

 

「・・・・おいしい」

 

そういいながら、もくもくと食べる恋、そして恋が食べ終わったら次を要求してきたので、ゴマ団子を10個ほど渡す。

ゴマ団子も食べ終わるとまだ食べたいという表情していたので次は桃饅頭を渡す。

そうこうやっていると、明命が現れた。

 

「九十様!あの速さはなんですか!?」

 

「だから言ったじゃん?周泰じゃ無理だって!まあ恋でも無理だけどね」

「とりあえず、周泰は恋の攻撃を避けれる位の速さにはなろうね?」

 

「あぅあぅ、昨日の恋様の攻撃は恥ずかしながら、殆ど見えませんでした」

 

「明命ならすぐ見る位ならできるようになると思うわ」

 

明命は雪蓮が近づいてきていたのを、気付いていなかったみたいでびっくりしている。

 

「孫策、ただいまー」

 

「おかえり、それよりも帰ってきたなら顔だしなさいよね!朝も服を壊して!治すのが大変だったんだから」

 

「ごめんごめん、まあ不意打ちはお互い様でしょ?顔は出そうと思ったんだけど、犬達をとりあえず中庭に置いてから行こうと思ったら、恋がちょうどいたからね、つい長いしちゃったよ」

 

「う、まあそうね。長いってのは・・ご飯?呂布、凄く食べてるけど」

 

「まあ・・結果的には・・」

 

「まあいいわ、兵から十が帰ったのを聞いてたから、ご飯の用意が出来たから探しに来たのよ」

 

「あれ?じゃあ周泰が言えばよかったんじゃ?」

 

「あぅ、九十様の顔を見たら朝のことで頭が一杯になってしましました」

 

「ま!そんなこともあるよね?じゃあ行こうか恋、孫策、周泰?」

「あとさ、犬達はどうすればいい?」

 

「後で兵にやらせておくから、このままご飯食べさせておきなさい」

 

「よろしくね!まあ場所が決まったら恋に教えてあげてね」

 

「わかったわ」

 

皆でご飯を食べに食堂に、でご飯食べながら色々と話し、明命が朝の事を言うからそれを追求され、風にも声掛けなかったことを起こられ、

明日からは好きな将を鍛えてくれと言われて、周泰を鍛えると言い、雪蓮が私も暇なときは仕掛けに行くわと言ってきたので、孫策の相手は疲れそうだなと話していたら、

雪蓮が真名を預けると言い出し、そこからは呉の皆と真名の預け合いになった。

昨日の恋との模擬戦?が役にたったのかな?と、真名を預けて貰えるなんてやほーいとか喜んでました。

そして、皆食べ終わり解散になった後、風が近づいてきた。

 

「風ごめんね、勝手に行ってきちゃって」

 

「そのことは別に良いのです~」

 

「じゃあどうしたの?」

 

「お兄さんと話しをしに来ました」

 

「話しってなに・・?何かあったの?」

 

「普通に話しをしにきただけですよ~」

 

「ああ、雑談か!よし話そう!すぐ話そう!」

「風は今日は何してたの?」

 

「風はですね、起きてから冥琳さんに呼ばれて、軍人将棋していました」

 

「勝った?」

 

「ずっとしてたので勝ったり負けたりではありましたが、合計では風の勝ちですね~」

 

「さすが風!お疲れ様」

 

「ありがとうです~、その後色々と軍事を冥琳さんと話してまして、途中から亞莎さんと穏さんが来て政務を皆でやっていました~」

 

「今日から風は手伝ってあげてるのかー、頑張ってるね!」

 

「はいー、お兄さんは明日から頑張るのですー」

 

「ま、適度にやるよ!」

「あ!そういえば三人の荷物部屋に置きっぱなしだった、皆の所に運ぶかな、部屋わかる?」

 

「はい、恋さんとねねちゃんは同じ部屋ですよー」

 

「今から運びに行っていいかな?」

 

「良いのですよ」

 

そして、風と部屋に行き荷物を持ち、恋と音々音の部屋に行き荷物を渡し、風の部屋に荷物を置き風が眠くなるまで話し、自分の部屋に戻って眠りについた。

 



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十七話

 

朝から明命の訓練をしてあげているのだけど、伸びが全然少ないな。まだ一日目だし、恋みたいに初日からそこまで伸びないよね。

 

「明命、それが限界?」

 

「はぁはぁ、まだいけます!」

 

「がんばってねー!」

 

どうやって鍛えようか考えながらやっているので、とりあえずは明命の攻撃をひたすら避けて、たまにデコピンをしてるだけなんだけどね。

 

「明命遅くなってきてるよ?」

 

明命は常に全力で戦っていて、見るからに疲れがたまりスピードが落ちてきてる。

 

「あぅ・・」

 

「一回休憩しようか」

 

二人で木陰に座り、明命に飲み物を渡してあげる。

 

「ありがとうございます」

 

「朝から訓練してるんだけどさ、実はまだ明命の鍛える方針を決めてなかったり・・・」

 

「えぇー!そうなんですか?でもあれだけで、自分がどれ位足りてないか良くわかります」

 

「明命は隠密が主だから強くなる必要が他の武将よりも低いかもしれないけど、それでも戦の時は戦いが必要だからね」

 

「いえ!それでも弱くて良い何て言う理由になりませんですし、沢山鍛えてください」

 

「やる気だねー!まあ、雪蓮と互角に戦える位は強くなろうか?」

 

「孫策様とですか!?」

 

「そう!頑張ろうねー」

 

「呉で一番強い孫策様に追いつけるのかな」

 

「まあ恋に一撃入れるでもいいけど、どっちを目標にする?」

「ちなみにだけど雪蓮を倒すのと、恋に一撃を入れるだと、圧倒的に恋に一撃を入れるほうが難しいけどね!」

 

「じゃあ・・・孫策様に・・」

 

そのとき近くに来ていた雪蓮が

 

「明命!目標が低くてどうするの?せめて目の前の無に一撃をいれると言うのよ!」

 

「はぅあ!?孫策様・・がんばります!無様あなたに一撃を入れれるくらいまで鍛えてください!」

 

「えっと、それは無理だね!今の恋でさえ一撃入れれないのに・・ま!でもがんばってみなよ」

 

「あぅあぅ・・・」

 

「で、雪蓮はどうしたの?」

 

「私も一緒に鍛えてもらおうかと思ってね!」

 

南海覇王を持ってきてる時点で鍛えるというか、やる気・・殺る気まんまんだね。

 

「まあいいけどね!どうせ明命のも刃を丸めてないし!」

 

「あら、これのことかしら?無なら良いと思ってそのままで来たわ」

 

南海覇王の刃が綺麗に研いであるみたく、輝いて見える。

 

「その代わり、明命の教育方針を考えてくれよ」

 

「あなたが受けてくれたのでしょ?私はしらないわ!」

 

「じゃあとりあえず、明命をある程度強くなるまでは武将として任務に入れれないくらい鍛えちゃうけどいい?」

 

「まかせるわ。そのかわり恋を借りるわよ」

 

「それは本人に聞いてくれ」

「まあ、自国の防衛なら俺にまかせてくれ」

 

「わかったわ、じゃあとりあえず始めましょうか?」

 

「ちょっとまって、明命の教育方針を恋の時と同じにしようと思ってさ、説明だけさせて」

 

「興味あるわね」

 

「はい!おねがいします」

 

「簡単に言うと、毎日俺から明命をぎりぎり避けれるか避けれないかの速度で攻撃する、それを死ぬか死なないか程度まで毎日行う」

「すきあらば反撃してね?まあ、こんなところだよ!」

 

「結構凄いわね?つまり、どれだけ成長しても避けれるか避けれないかが続くわけね?」

 

「そうそう!だからどれだけ強くなったのが実感できないのが修行してる方の辛い所だね」

 

「は、はい!がんばります」

 

「じゃあ二人ともかかってきなよ」

 

そして日が暮れるまで二人の相手をした。訓練が終わった後は二人とも立てる元気さえなかったので、寝て起きたら全快に回復するようにじわじわ回復するようにしてあげておいた。

なんだかんだで二人を毎日の用に訓練していたある日・・というか雪蓮たまに来るんじゃなかったのか!呉はもう蓮華に任せたのか!?

大して気になっていなかったので聞いてないけどね。

でそんなある日!自分が強くなっているのに、実感がわかないらしい明命が。

 

「無様、私は強くなっているのでしょうか?」

 

「もちろんなってるよ?うーん・・・明命って思春より強かったっけ?」

 

「いえ!私は思春様には勝ったことがないですが・・」

 

「じゃあちょっと思春と勝負してみてよ」

 

「私が呼んで来てあげるわ」

 

「じゃあ雪蓮よろしく!」

 

「いえ!孫策様が行かれずとも私が行ってまえります!」

 

「あなたは今から戦うのだから体をほぐしておきなさい」

 

「あぅ、いいのでしょうか?」

 

「まあ呼んで来てくれるって言うんだし、明命は言われた通り体でもほぐしておきなよ」

 

「そういうこと!ま、行ってくるね」

 

待ってる間明命のストレッチを手伝ってあげといた。

 

「連れてきたわ」

 

「明命と勝負ということですが」

 

「雪蓮お帰り、うん!その通りだよ、ちょっと模擬戦をやって貰えるかな?」

 

「はっ!明命本気でやるぞ」

 

「はい!お願いします」

 

結果はほぼ互角だった。

 

「二人ともそこまで!うーん、そろそろ思春になら勝てると思ったんだけどな・・・思春もかなり鍛錬してる?」

 

「今は恋様に時間が空いた時に訓練してもらってます」

 

「なるほど、それでか!他に恋が訓練してる人しってる?」

 

「祭様が時折訓練してるみたいです」

 

「なるほどね!皆強くなっていくなー」

 

呉の武将だけ強さがやばくなってないか?まあいいか別に。

 

「それでも誰も恋にも無にも一撃も入れれないのは悔しいわね、恋には一撃入れれるようにはなれないかしら?」

 

「そればっかりはなんとも言えないけど、そろそろ雪蓮は恋以外の武将になら1対1で負けないと思うよ?」

 

「それは嬉しいけど、無が鍛える前の恋と比べてならどうかしら?」

 

「昔の恋の方が強いね!多分もう少し鍛えた明命と思春の二人を相手にして勝てれば、前の恋と同じ位の強さだと思うけど」

 

「けどなにかしら?」

 

「雪蓮の伸びがそこまで高くないから、昔の恋の強さ位が限界かもしれない」

 

「そう・・。恋の斬撃波みたいなのは使えないのかしら?」

 

「あれもね・・・気を武器に纏わして飛ばすって技だから頑張ればできるかもしれないけど、普段の動きで無意識に使ってるわけだからあんまり使えないと思うよ?」

「ただ、気を意識できるようになれば伸びも速いと思う。恋はその辺は自然に出来てたみたいで・・・天才だね。」

 

「気ね。がんばってみるしかないわねー」

 

「うんうん。そういえば、誰も蓮華は鍛えてあげてないの?」

 

「はっ!私が訓練しています」

 

「思春が訓練か、まあ頑張ってね」

 

呉の武将の強さはそのうち雪蓮>>明命>思春>>祭>>蓮華になりそうかな?

まあこの後の伸びとかしだいでわかんないんだけどね。恋みたいに倍さらに倍みたいに強くならないと思うし。

 

「明命?静かだけどどうしたの?」

 

「いえ!ちょっと互角に戦えると思っていなかったので、うれしくて!」

 

「そのうちこのままだと、勝てるようになるよ」

 

「明命には負けるわけには行かない!」

 

「まあ、思春も負けないように頑張ってね!」

 

訓練量が違いすぎるし、負けると思うけどね。

明命は朝から晩まで訓練という名の地獄だし、思春は時間があるときだけだしな。

 

「思春は今日は用事はあるのかな?」

 

「ありますが、急なものは無いので何かあるならやりますが?」

 

「いや、どうせなら今日は3人とも修行つけてあげるよ!」

 

「では、おねがいします!」

 

そしてそのまま3人を晩まで訓練してあげた。終わった後、訓練の酷さに思春は若干驚いていたようだが、これからの訓練の意気込みもあがっているようだ。

それからまた訓練の日々が続いた。

そんな中、桃香が華淋に攻め入ると言う話しがはいった。

 

「雪蓮、ちょっと魏と蜀の戦でも見てくるね」

 

「ちょっと、そんな気楽に見に行かれても困るんだけど?」

 

「あの二つが勝負してる間に攻められることはないでしょ?袁家の残党ごときに負けるわけもないし、連れて行くのは明命と風だけだし、恋は留守番してもらうし、いいでしょ?」

 

「もう!わかったわ!そのかわり!ちゃんと帰ってくるのよ?」

 

「明命も連れて行くし大丈夫だよ」

「ま、行ってきますー!」

 

そして風と明命を連れて旅だった。ちなみに一頭の馬(強化されてます)に三人で仲良く乗っているという・・狭いです。

なぜそうなったかと言うと、風が俺と一緒に乗るといい、一人だけ離れてると寂しいかなと馬車でも用意しようかなと思ったんだけど、「荷物もいらないですし、三人乗れないですかねー?」と風がいいだして、

「じゃあ乗ってみる?」って三人で乗ったら案外乗れたからそのままで行く事に!まあ強化馬じゃなかったらやばいと思うけどね?二人軽いから良いかもしれないけど!

そして道中。

 

「そういえば、明命は機会があれば関羽と戦ってもらうからね!」

 

「えぇ!あの関羽さんとですか?」

 

「いや、やっぱりまだ早い気がするから趙雲辺りを見つけたらやろうね!張飛でも良いけどね!」

 

「わかりました!がんばります」

 

「お兄さん、風は見てるだけですかー?」

 

「そうだね、風は見ながら一緒にご飯でも食べようよ、つまみは明命と魏と蜀がいるし、楽しめるよ」

 

「あぅあぅ、つまみですか・・」

 

「兵とか矢とか来たらどうするのですかー?」

 

「兵とか矢が来たら邪魔させないように処分するから大丈夫」

「問題は有名な武将が来たらだよ!そのときはあしらって逃げるか気絶させちゃおう」

 

「はいー」

 

「魏行くと、稟いるかもしれないけど、会っていく?」

 

「無理に会う必要はないです、そのうち戦場で会うと思いますー」

 

「そっか、ま、気軽に行こう!」

 

「所でお兄さん、なぜ明命ちゃんが戦うのは蜀の武将ばかりなのですか?」

 

「いや、なんとなく最初に関羽だしちゃったから、ついそっち方面ばっかりに・・・別に魏もいいけどね」

「魏なら夏候惇は多分まだきついから、張遼か曹操辺りとなら勝負していいよ」

 

「わかりました!」

 

そうこう話しながら魏と蜀の戦いの元に向かうのだった。



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十八話

そして数日、着いたんだけど、もう始まってるね。少し離れた高台の上で馬を止める。

押されてるね、魏が!これは華淋の所に明命が行って勝負をしかけるかな?どうせいい所で一刀が止めてくれると思うし、

あと・・今更だけど・・・ここで明命介入したら、呉攻められないか?

やべーなんも考えてなかった。一応蜀の鎧着て顔も隠して戦ってもらうかな?

 

「始まってますね~」

 

「そうだね!明命、ちょっとあそこに曹操がいるのわかる?」

「あ!まってすぐそこに趙雲がいる!趙雲の方が近いから趙雲とやってきて!」

「わかる?あの白い服の鎧着てない人!」

 

「あ!わかります、すぐそこのあの人ですね」

 

と言って指を指してくれるけど、その先が合ってるかは、わからんけど、

まあ多分大丈夫でしょ、とりあえず魏の鎧セットを出して明命に渡す。

 

「これ着てからばれない様に戦ってきて!ちなみに負けるかもって思った時点で逃げてきてね?別にこっちは稽古だと思って行くだけだからさ」

 

「わかりました、行ってきます」

 

鎧を持って馬から飛び降り駆けていく、途中で着替えるのか・・?ばれなきゃいいけどね。

さて、観戦はこのままここでいいかな

 

「風、この辺から見る?ちょっと遠いかな?」

 

「大丈夫ですー」

 

「そっか、とりあえずこれ使って見てね」

 

「なんですか?この筒は?」

 

「覗いてみて」

 

「おぉ!なるほどです」

 

望遠鏡を覗いて見たり、肉眼で見たりして確かめる。

 

「わかったくれたみたいだね?」

 

「遠くが近かったりして不思議ですが、わかりました」

 

「じゃあそれ使って観戦しようね」

 

「はいー、それにしてもこのままだと魏が負けそうですねー」

「あの戦力差なら籠城した方が良いと思うのですが」

 

「そうだねー、なんでだろうね?」

 

桃香の理論かなんかが気に入らないからなんとかこうとかって理由だったきがするけどね。

それは、逃げたくない理由だったかなー?

まあ、思い出せない以上考えてもしかたがないか。

 

「お兄さん星ちゃんの所にそろそろ明命ちゃんが着きますよ」

 

「考えてて見てなかった、あの鎧が明命かな?」

 

喋りながらも机、椅子と飲み物、お茶菓子を用意する。

 

「相変わらずの不思議袋ですねー」

 

「まあね、でも、おかげでここで一緒にお茶ができるね」

 

「そうですねー」

 

「さて、ここで観戦でもして楽しむか」

 

「はいー」

 

さて、そろそろ始まったみたいだ。

明命の見た目が魏の兵士だから、魏の兵士と星がいい勝負してるのが、見ているとなんか笑えるな。

星は、最初の一撃は軽く倒せれると思って、まだ余裕が顔に見えてたが、数合打ち合ってびっくりしてた顔になり、流石にただの兵じゃないと思って今は真剣な顔をしてるな。

見た感じ、速さはほぼ互角かな・・・じゃっかん星の方が早いかな?危ない時があるし、力は見た感じではわかんないな、二人とも避けあってるし。

二人の戦いのせいで周りの兵が輪になってるね。魏の兵とかはなんだあの兵は?あんなやついたか?ってなってないのかな?

 

それにしてもいい勝負だな、切って、かわして、突いて、かわして、・・あれ?なんで明命いつもの愛刀の魂切じゃなくて西洋刀みたいなの使ってるの?

セットで渡したからそれを全部そのまま使ってるのか・・・。ってことは鎧の中に自分の魂切も入れてるとか・・?

そうすると、本当は今の実力で明命は星に勝てるかなって位はあるのか・・・明命は真面目すぎるのも、だよな。

 

「二人とも良い勝負ですね」

 

「そうなんだけど、明命は自分の武器使ってないからなー」

 

「そして慣れない鎧も着てるって事ですか・・・星ちゃん負けてますか?」

 

「多分負けてるだろうね、明命が育ってて何よりだ」

 

「あっちで何か動きがありますよ」

 

「なんか粉っぽいね向こう」

 

「白いですねー」

 

華淋は愛紗一人にも抑えられてしまったのかな?見てなかったけど。

そうじゃなくても助けてるか、北郷なら。

 

「そろそろ明命帰ってこないこないかな?」

 

「いなくなってますね。魏がひき始めましたねー」

 

「兵がごっちゃごちゃで明命が何処行ったかわかんないね、え、まさか負けるかもと思うまで帰ってこなくて、一緒になって戻ったりしてないよね?」

 

「どうでしょう?明命ちゃんですからねー」

 

「ここで待ってるしかないか?まあ移動しても明命ならこっちを見つけると思うけど、本職だし」

 

「話してる間に魏が全部城の中に入ってしまいましたね」

 

「そうだね・・間違いなく行っちゃったみたいだね」

「なんか、趙雲がこっちに近づいてきてない?」

 

「どこですかー?あ、いました。近づいて来てますねー」

 

「そこの方達、先ほどから見てるが何用かー」

 

「叫んでるね。相手する?逃げる?」

 

「星ちゃんなら大丈夫ですよ」

 

そういえば、気にしてなかったけど知り合いだったね。

 

「登ってきたね」

 

「人が呼んでるのに無視をしてー」

 

あ、来た

 

「おぉ、風じゃないか」

 

「星ちゃん、お久しぶりですー」

 

「してここで何を?」

 

「風とお茶を飲んで休憩?」

 

「此方の御仁は?」

 

「お兄さんは九十って言います。別に怪しくないですよー」

 

「そうか、して、私が兵と戦ってるとき見てたようだが?」

 

「この距離で気付くの?」

 

「何かきらきらしていたしな」

 

望遠鏡が反射したのかな?

 

「実はあの兵知り合いなんだけど、心配で様子を見に?」

 

「ふむ・・風は今何処かで世話になっているのか?」

 

「今はお兄さんと呉の孫策さんの所にいますよー」

 

「そうか、稟はどうした?一緒に呉か?」

 

「いえ、稟ちゃんは今の相手の魏に行ってますですよー」

 

「そうか、まあ稟なら元気にしてよう。して、あの兵は呉の兵か?」

 

「あれ?なんでそんなことが?」

 

「わざわざ、知り合いで見にこないだろう普通は」

 

「そっかー、そうだよね。そんな簡単に見に行くなら、風の様子を趙雲が見に来たり、逆もしかりか」

「内緒にしておいてくれるなら教えるけど、その対価としてちょっとだけなら手伝うから」

 

「ふむ、変な話でなければな」

 

「簡単な話しだよ、策とか関係なくて、あの趙雲と戦ってた兵士がそろそろ趙雲と互角に戦えるかなって勝負しに来ただけ」

 

「なんと、その様な理由だけわざわざ戦場に」

 

「そう!所で、こんな場所で長々話してて良いの?」

 

「しまった、早く戻らねば」

 

そういうと高台から飛び降りていく。

 

「あれ?手伝いはいらないの?」

 

「不要だーー」

 

叫びながら走っていった。

 

「行っちゃったね、結局趙雲は無駄な時間を使っただけだったね」

 

「そうですね、風は星ちゃんと会えて良かったですがー」

 

「そっか、ま、とりあえずここで観戦だね」

 

「そうですねー、曹操さんがここからどう動くのかも見たいですねー」

 

その後、蜀が火矢を打ち、魏は丸太を落とし弓を打ち、

遠くから軍団が・・というか、春蘭、秋蘭、霞、凪達だね。

応援の魏の兵達が後ろから攻め、華淋達も門を開けて兵を出す。

そして一兵先頭を走る兵が、あれは間違いなく明命だね・・出すぎでしょ。真面目にまた愛紗狙いだろうね。

混戦のなか愛紗まで走った明命だが、着いた時には愛紗と霞が勝負をしていたので、そこに入ろうと頑張っていたら、霞に怒られて・・その間に愛紗に逃げられるという。

それを見た、明命は霞から逃げて愛紗を追うが、周りが敵兵だらけになり、追撃が無理だと考えたらしく、戻ってきた。

 

「お、おかえり」

 

「ただいまです!関羽さんと勝負したのですが、負ける気がしなかったので戦ってたのですが、逃げられてしまいました」

 

「最初の撤退のときに、戻ってこればよかったのに」

 

「まだ大丈夫かと思い、気を窺ってました」

 

「そっか、ここにいるのも危ないし、とりあえず戻りながら話そうか?」

 

「わかりました」

 

「はいー」

 

返してもらった鎧、出していた机等をしまい、強化馬に皆で乗り、喋りながら帰宅をする。

 

「明命なんで自分の武器使わなかったの?」

 

「全部貸して貰ったのを使ったほうが良いかなと思ったのですが、武器位自分のを使えば良かったですね」

 

「そっか、まあ一式渡した俺も悪かったね、ま、でも鎧も着ないで自分の武器使ったら多分勝てたんじゃない?」

 

「いえ、そんなことありませんよ。関羽さん凄く強かったですし、勝てるとは言えません」

 

「そうかー、まあ次は勝てるよ!また頑張ろうね!修行」

 

「はい!」

 

そして、また修行の日々の入り・・呉は呉で何かしてるみたいだけど、基本関与せずで毎日修行。

馬騰が曹操に討たれたという情報が入ったが、まあ特に興味もなかったので、放置だったんだけどね。遠いし!

そして皆修行の伸びがなくなってきた所、てか・・雪蓮まじでほぼ毎日来てたな、もう政治する気ないだろ!

でだ、皆に「もう伸びが殆どなくてこれ以上は鍛えるじゃなくて維持と技術を鍛えるという感じかな?」と話してたら、

今、呉で誰が強いのか決めようという話になり、呉の武将の強さを決める勝負が始まった。ちなみに発案者は雪蓮だ。

ちなみに総当り戦で疲れが見えなければ連戦、疲れが見える場合は次の日にという感じに始まった。

参加者は雪蓮、蓮華、思春、明命、祭の5人だ。

 

そして初日、今から雪蓮と蓮華の勝負が・・一撃で終わったね。まあ蓮華の首元に南海覇王を止めてのおしまいだけどね。

蓮華を思春に相当鍛えられたのか・・・一撃でやられた事に凄く悔しそうにしてたけどね。

 

雪蓮は疲れて無いということで、まあ一撃だったし、連戦で次は祭と勝負になった。

祭がまず距離をとり弓を構え矢を討つと、それを雪蓮が掻い潜り、祭の懐に入る、そして祭が武器を取り出そうとしたときに、雪蓮が祭を蹴り飛ばし、祭が倒れ、首先に刃を当て雪蓮の勝ちに。

 

二連戦したので次はまだ戦ってない思春と明命の勝負という事になり、明命と思春の戦いに。

思春がまず明命に攻めだしたが、明命の速さの方が思春より速く難なくと避ける。

その後は近距離での攻撃のし合いになったが、明命の方が速いので手数も多く、思春も避けたり防いだり反撃を試みるが、それでも手数の多さに押され、降参をした。

思春は悔しそうだったが、明命が勝ったのにばつが悪そうな顔をしていたので、思春が明命に一言言い、そこには明命の笑顔があった。

 

次の戦いは雪蓮は疲れてないと言っていたが、流石に思春と明命はいい勝負をして疲れていたので、明日にと言う事に。

残っていた蓮華と祭の勝負に。

雪蓮との時と同じように祭が距離をとり弓を構え矢を討つと、蓮華が矢を避け、矢を防ぐが、それだけで手一杯のようで何時までも勝負はつかず、段々と蓮華に疲れが見え始め矢も避けたり防ぐことも出来なくなってきて降参した。

その後蓮華は明命と思春とは勝負をしない事にした。思春に教わっているのでその思春に勝った明命にも勝てる自身はないようだ。

ここで蓮華が5位になったのは決まった。

 

それを聞いて祭も、「わしもあの二人には勝てる気がせんわ」と言い、雪蓮が「そうね、祭はここまでね」と4位に落ち着いた。

 

そして次の日の朝、まずは雪蓮と思春の戦いになった。

雪蓮が開始そうそう攻める。そうすると思春は防戦一方となり、そして鈴音を飛ばされてしまい。降参した。

簡単に言っているが、それなりの時間は戦っていたよ。

雪蓮は連戦できるわと言っていたが、もし負けたらそれを理由にすると思い、俺がご飯食べて休憩してから午後からやろうと決めた。

 

そして皆でご飯を食べ終わり、少し休憩をした後、雪蓮と明命の勝負が。

二人の勝負は早さではほぼ互角、ただ、力が雪蓮の方が上なので防御すると明命に勝ち目がないため避ける、避ける。

たまに隙を突いて明命が反撃するがその度にいい一撃を食らいそうになり、冷や汗ものだ。

雪蓮が無傷に対して、明命が服も肌も切り傷が増えてきたところ、雪蓮が一瞬汗をぬぐった所に明命がしかけ、それを雪蓮が避け、明命に南海覇王を打ちつけ、明命が気絶し終わった。

 

こうして勝負は1位雪蓮、2位明命、3位思春、4位祭、5位蓮華で終わった。

 

その翌日雪蓮が恋に勝負を挑んだが、軽く捻られ、

その後、明命と思春も加え3人で恋に挑んだのだが3人とも誰一人恋に一撃を入れることが出来ずに終わった。

雪蓮は「恋は強すぎるわ、味方にいるうちはホント頼りになるけど、敵に回ったらと思うと恐ろしいわ」と言っていた。

そこに俺が、「雪蓮も他の国から見たら恐ろしい存在だよ」と付け加えておいてあげた。

 

そしてその後は特に何も無く、どこも攻めてこないから仕事もなく、たまに言われれば訓練をして、

後は風の仕事の邪魔したり、風と遊んだり、恋と遊んだり、セキト達と遊んだりしていたが、呉は頑張っていたらしく、南部を統一して宴を開いていた。

混ざって騒いだけどね。俺以外は手伝ってるし!音々音もちゃんと頑張っているみたいだよ!興味なくて見に行ってもいないけど。

 

そして華淋が動き出したという情報が入った。

 

 

 



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十九話

 

動き出してもすぐ攻めてくるわけじゃないし、遊びに行くかーって、昨日風を連れて遊びに出かけていたら、戻ってきたら皆ぎすぎすしていた。

祭と皆でいざこざが合ったとちょうど居た思春を捕まえて聞き出した。

なるほど、その辺は変わらずか、どう考えても戦う方に乗っても勝てる気がするんだけどな・・。

まあ、俺は恋の微調整でもするかな、ずっと戦ってないし。

恋を呼び出し訓練をする。

 

「恋、修行した?」

 

「・・・した」

 

「じゃあ、前の恋の強さで相手するから、いいね?」

 

「・・・良い」

 

俺も方天画戟を出し、構える。

一応、さ、強さなどは最後に訓練した時の恋と同じだがそれに予知を加えて勝負をする。

此方は予知を使い一手先の攻撃を読みながら勝負をしているのだが、やはり恋は強くなっていたらしく、

攻撃すればぎりぎり避けられ、避けようとしてもぎりぎりにしか避けれなかった。

 

「恋、強くなってるね」

 

「・・・前の私の強さって言っている、無と互角」

 

「強さだけは同じなんだけど、ちょっと恋の動きを先読みしてるからさ、だから互角に戦えるのが凄いんだよ」

 

「・・・・・」

 

考えてるのかな?

 

「まあ、これくらいにしとこうか、そこに居る雪蓮が話があるみたいだし」

 

「あら?気付いていたのね」

 

「まあ、恋も雪蓮の事を気付いてたけどね」

 

「さすがだわ。相変わらず、凄い打ち合いだったわね。いつの間に恋が無に追いついたのかしら?」

 

「いや、一番最後に訓練した恋と同じ位の強さで勝負してた。ところで用事は?」

 

「曹操が攻めてきてるんだけど、それでなんかちびっ子が策を預けにと来てるんだけど、城守りなら策より無が守ってくれないかなって」

 

「守りなら任せてよ、とりあえず風と音々音と恋も連れて行くけどね」

 

「それ位良いわ、そもそも私が言う権利もないし、後悪いんだけど私と冥琳以外の武将連れてってもらえないかしら?」

 

「そんなに沢山か、まあいいけど、あぁ!それだけ連れて行くなら思春と明命も借りようかな、その二人には兵士をつけてもいいけど」

 

「了解!じゃ、そうやって伝えに戻るわね」

 

「あっ!ちびっ子に策とかじゃなくて最初から同盟を乞いに来てればよかったのになって言っておいて」

 

「わかったわ、じゃあね、よろしく」

 

その後、恋には音々音を呼びに言ってもらい、俺は風を呼びに、呉の武将達も準備をし、合流した後、籠城するための捨て城に向かう。

祭は一応監禁と言う事で来てない。雪蓮にはこの戦が帰るまでは勝手な行動をとらせないように言ってある。

 

そして、城に着き作戦会議を始める。

風は俺が出るということで何も言わなかったが、音々音と亞莎と穏は色々と策を考えているようだ。

 

「色々策を考えてもらってる所悪いんだけど、最初にこれだけは聞いてくれ、最初に恋単機で行かせる」

「恋が攻め終わり敵と交えだしたら、思春、明命を続けていかせる、俺は城門前で待機、風も俺の後ろで待機」

「それ以外は好きにして!」

 

何か言いたいそうな顔も居たが、何も言わず話しあって決めたようだ。

最前線に恋、思春、明命、もちろん3人とも兵など連れていない。

そしてその後ろに、蓮華率いる兵が2万、城には兵1万と残りの武将だ。

 

華淋達、魏がやってきた。兵の数が大体10万、赤壁の戦いの時に30万位居たはずだからそれ位連れてくると思ったのに対したことなかったな。

そして、恋の姿を見た華淋達が警戒するように行進を止める。

止まったのでその隙に恋が魏の兵達に向かって駆ける、そして相手も武将が出てきた、あれは秋蘭だな、秋蘭が兵と共に矢を恋に向かって撃つが、恋は難なく避ける。

ある程度まで恋が近づき、斬撃波を使う。秋蘭は予想してたようで、斬撃波をかわす、しかし後ろの兵士達は反応しきれずに、一気に数万削られる。

うん・・威力上がってるね。しかも、ためがなくなってるし・・。

相手の兵士達は恋の斬撃波を受け驚愕とパニックだ。その中に恋がそのまま兵たちに突撃していった。

自分の兵達の中に突撃するまで、ぎりぎりまで矢を撃っていた秋蘭が恋を追おうとするが、そこに思春と明命が近づく、しかし、魏も明命達を食い止めようと、春蘭、霞が止めに出てきた。

秋蘭も恋を追おうとしていたが先に二人を倒した方が良いと考えたかわからないが、二人と共に明命達の相手をする。

しかし、魏の3人の武将で明命達を止める事が出来ず、やられそうになった所に流琉、季衣、凪が助太刀に入る。

春蘭、霞、流琉、季衣が接近戦で戦い、後方から凪が気弾で、秋蘭が弓で攻撃をし、明命と思春の有利は無くなり防戦一方の勝負に。

その間に恋一人に魏の兵士達は切られ、飛ばされ、殺りたい放題殺されていく。

城門前に出ていた俺の前に広がっている蓮華達はその光景をぼーぜんと見ていた。

その光景を見て俺は前の兵達に聞こえないように、まあ距離があるから普通の声じゃ聞こえないけど・・・。風に話しかける。

 

「風、蓮華達は加勢にも行かないんだね」

 

「そうですね、恋ちゃんがあまりに強かったのか斬撃波の威力が凄すぎるのかで、ぼーぜんとしてますですね」

 

「なるほどね、思春と明命も凄い事になってるんだけどね」

 

「向こうの武将さん達を二人で止めちゃってますね~」

 

「策なんて必要ないと思える強さだよね」

 

「む!それは風に対する挑戦なのですか?」

 

「そういうつもりじゃなかったんだけど、風がもし魏に居たらどうする?」

 

「呉と同盟を結びます」

 

「戦ってさえいないよ!?」

 

「ぐーーーー」

 

「寝るのか!?」

 

「・・・は!聞きたくない言葉が聞こえてきた気がして、猛烈な睡魔に襲われました」

 

「そっか、それじゃあしょうがないね」

 

「いいのですか~」

 

「いいでしょ!というか俺も向こうに居たらどうしようか悩むよね」

 

「お兄さんが居たら、お兄さんが行けばいいのです~」

 

「俺が戦わないとして、俺が向こうに居たらってのを考えてる」

 

「そうなのですか、お兄さんが戦わないなら、風が魏に居たら恋ちゃんに勝てる策はあるのですよ」

 

「そうなんだ?どうするの?」

 

「それは秘密ですー。もしもの時にとってあるのです」

 

「まあ気になるけど、秘密ならしょうがない・・・。でも恋が止めれても思春、明命、雪蓮がいるよ?」

 

「多分それはどうにかなるです」

 

「どうにかって?」

 

「風はまず、呉の様子を見ながら蜀を落とします。蜀から武将を引き上げれれば勝てます」

 

「あーなるほどね。確かにそれが上手くいくならいけるかもね」

 

「お兄さん、曹操さん達が退却をし始めましたよ」

 

「ホントだね、一応恋達には退却し始めたら追撃はしなくて良いって言ってあるから戻ってくると思うよ」

 

「追撃はしないのですかー?」

 

「防戦のみ手伝うって約束だからね!」

 

「そうですかー」

 

そして、曹操軍は7、8割方の兵を失い退却をした。

恋はまだ体力にも余裕があったが・・・というか無傷ですが、明命、思春は結構限界に近いものがあったらしい、それなりに傷も負っていた。

 

「皆お疲れ様・・皆というか、恋、明命、思春お疲れ様」

 

「・・・お腹すいた」

 

「がんばりましたー!」

 

「不覚を取りましたが」

 

とりあえず恋に肉まんを渡す

 

「思春、不覚なものか明命と二人であれだけの武将を食い止めたのだ、凄いことだぞ」

 

「蓮華様、ありがとうございます」

 

その前に・・・蓮華は動いてさえいないけどね!

この後どうするか話になったが、追撃をしないで斥侯を出し、華淋の動きを確認してからもう一度考えるということで話しがついた。

その後皆でご飯を食べたが恋の話題が持ちきりだった。明命と思春の話しも、もっとしてあげて!と思ったけど口に出すことはなかった。

そして交代で休憩することになり、俺は気にせずにそのまま適当な部屋で寝て、そして夜が明けた。

朝起きて、ちょうど廊下にでたら、兵が居たのでどうなったか聞くと、只今城に帰る準備をしてますということなので、華淋は完全に退却したようだ。

じゃあ俺も用意というか、風でも探そうかなとぶらぶらしていると、小蓮がいた。

 

「小蓮おはよう」

 

「無だ!おはよー」

 

「風見なかった?」

 

「風?見てないよ?昨日は、恋ばっかりで無は戦わなかったね」

 

「残念ながら出番がなかったね」

 

「恋より強いのに、もっと戦えばいいのに」

 

「はは、ま、気にしないで」

 

「ぶぅーー!気になるよ!」

 

しつこいですなー小蓮は、風なら納得してないけど納得してくれるのに!

 

「戦うより鍛えるのが好きだからー!」

 

「そうなんだ?じゃあじゃあ、シャオもお姉ちゃんみたいに強くなれる?」

 

「死ぬ気で頑張ればなれるよ、俺が雪連とか明命を鍛えるのを見てない?」

 

「うーん、たまに見るけど、所々速すぎて見えないから飽きちゃうよ」

 

「それを毎日やると強くなるよ!」

 

「そっかー、シャオはまだいいかな」

 

「そうだね!じゃ!俺は風を探しに行くからまたね!」

 

「まって、もっとお話ししようよー」

 

「ちょっと、用事があってね!また城に戻ったら!」

 

「お城にいると、誰かと組み手か誰かと遊んでるもんー」

 

「訓練中は駄目だけど、遊んでるときなら一緒に混ざりにきなよ」

 

「うー、わかった!」

 

「じゃあまたねー!」

 

「またね!」

 

小蓮からは大した情報ももらえず、次の情報か風を探しに、と思ったんだけどめんどくさくなってその辺の兵に集まる場所を聞きそこに向かう。

さっきの兵に聞いたところ行くと亞莎がいた。

 

「亞莎、おはよー」

 

「無さん、おはようございます」

 

「風見なかった?」

 

「風さんなら先ほどまで一緒にここで兵達を指示をしていましたが、一段落ついた所で、お兄さんはまだ寝てるのですかね?と言い、起こしに行ってきます、と言ってましたよ」

 

「そっかー、入れ違いになっちゃったね、まあここに居ればそのうち来ると思うし、ここでまったりとしてるよ」

 

「わかりました」

 

「何か手伝ってほしいことある?」

 

「いえ、大丈夫です」

 

「そういえば曹操軍は諦めて、完全に撤退していった?」

 

「はい、このまま更に兵を引き連れて戻ってくるか、力を蓄えるかはわかりませんが、ひとまずは引いてくれました」

 

「そっか、じゃあ俺は、あそこの木陰で寝てるから、風が来たら起こして」

 

「わかりました」

 

そして木陰で軽く寝る事に決め、寝ていると起こされた。

 

「お兄さーん、置いていきますよー?」

 

「おはよう、風」

 

「おはようございます、お兄さん」

 

「俺を起こしに来てくれてたみたいだけど、すれ違ったみたいだね」

 

「ちゃんと起こせましたよー」

 

「うん?」

 

「今起こしましたー」

 

「そっか、ありがとう風」

 

「どういたしましてー」

 

あまりにも周りが静かなので周りを見渡すが、周りに誰も居ない事に気付き、風に尋ねる。

 

「置いてきますよーじゃなくて置いてかれた?」

 

「風がお兄さんが疲れてるかなと思い、ぎりぎりまで寝かせて置いてもらえるように頼みましたー」

 

「ありがとう、だけど置いてかれるまで寝かせなくても」

 

「大丈夫です、先ほど皆さん行ったばかりなので、追いつけますよ」

 

「まあ、追いつかなくてもいいけどね、まったり帰ろうか?」

 

「はいー、馬はこっちに用意してあります」

 

用意してあった馬は一頭だったが、いつも通りに二人で馬に跨り駆けていく。

 

「風、俺と居ると策を考えても使えなくて、つまらない?」

 

「そんなことないのですよ、恋ちゃんが負けたらとかの策も考えてます」

 

「そっか、ならいいんだけどね」

 

「お兄さんは来ないので知らないかもしれませんが、雪連さんとかと一緒に行くときは風もお手伝いしてます」

 

「なるほどねー、攻める時はついて行かないもんな」

 

「後、風は策を考えて兵を倒すより、町の発展の為に考える方が好きですよー」

 

「そっか!このまま呉で力を尽くしてていいのかな?」

 

「風はお兄さんについて行くと決めましたので、お兄さんが思う所で良いと思います~」

 

「ありがとう」

 

「大陸が平和になるのなら、何処でもいいと思います、それが力による平定でも」

 

「曹操の事?」

 

「秘密ですー」

 

「うーん、平定に向けて呉はこれからどう歩むべきだと思う?」

 

「そうですね、力による平定か、天下三分、曹操さんがそんな甘い事を言わないと思いますから天下二分ですかねー」

「それでも、このどれかで平定したとしても、今の世代でしか通じないかもしれません、後の世代まではわかりませんねー」

 

「まあ、それはそうだよねー」

 

「風が生きてる間位は平和な時代を過ごしたいね」

 

「はいー、お兄さんもですよ」

 

「そうだね」

 

その前に帰る可能性の方が高いけどね。

そして、呉の軍に合流し城に帰った。

 

「おかえり、恋と思春、明命だけで曹操軍を追い払ったって聞いたわ、無が出るまでもなかったわね」

 

「恋がちょっと強くなりすぎちゃってね・・・」

 

「ちぇ、私もそっちに行きたかったなー」

 

「こればよかったのに」

 

「冥琳の指示でねー、ま、祭の事もあったし」

 

「そういえば祭はどうなったの?」

 

「呉を思っての行動だったから不問よ」

 

「そっか、恋の強さとか俺の強さとかに頼りたくなかったのかな」

 

「そうでもなかったみたいだけど、読みが甘かったみたいね」

 

「恋が強すぎるからなー、読めないよね」

 

「高すぎる山は何処が天辺かもわからないわよね、無の事も言えるのだけど?」

 

「まあ、俺はそこそこだよ」

 

「ま、そういう事にしとくわ」

 

「しといて、これからどうするの?」

 

「蜀と同盟を結んで、曹操軍と戦うという話しがでてるけど、無はどう思うかしら?」

 

「最初から同盟を結びに来なかった蜀と同盟を結ぶの?」

 

「やっぱり、ちびっ子が蜀の人ってのは気付いてたのね」

 

「ま、ね」

 

「ま、こっちから同盟を結ぶって話しは止めといたわ」

 

「それがいいよ!どうせ攻められて負けることはないしね」

 

「そうね、3人であの曹操軍十万引けるなら、私達呉全軍と無が戦ったらどれ位の人数と戦えるのかしら?」

 

「やってみないとわからないよ」

 

「それもそうよね」

 

「ま、気長に行こうか」

 

呉の防衛線は終わった。

あれだけやられた華淋だが、どうでるのかな?同盟?戦力をそろえてまた挑戦?それとも・・・。

どう動くか楽しみだ。



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十九話 魏視点

北郷「なんだあれは・・・・話しを聞き、予想していたとはいえ、とても人間技とは思えない」

 

驚愕しているのは魏の天の御使いと言われる男、北郷一刀だ。

北郷が目にしている光景は赤色の髪の女の子・・・恋が一振りした後の光景だ。

北郷の目の前に広がっていた大群はその一撃により、数万の兵の体が、上半身と下半身がずれ崩れた。

前に話しには聞いていたのだが、実際目の前にするまではそこまでの技が人間にできるとは思えてなかった北郷は、あまりに強い敵に出会ったために話しに尾ひれがついてしまったものだと思っていた。

しかし、実際目の前に現れてその技を見た北郷は、その話が尾ひれがつくどころか、それでも足りない威力だと言う事を今知ったのだった。

 

北郷「はは・・・ゲーム以上に実物は強いんだな」

 

口から出たのは、思っていた言葉ではなく、現実を忘れているような言葉だった。

そして恋が兵に突っ込んで行き、魏の兵をまとわりついている虫を払うように兵を殺していく光景を見たときには、北郷は口は渇き、恐怖で体も震えていた。

 

北郷「どうやって止めるんだよ、あんなの」

 

少しの間ぼーぜんとして、ふと頭に、魏の武将達皆で掛かればいけるのではないとかと思い、武将達が何処にいるか見渡し探す。

そして、武将達がそろって、二人の女性と戦っている姿が目に入る。

あの、秋蘭、春蘭、霞、季衣、流琉、凪が相手しているのにもかかわらず、耐え切っている姿を見て、また驚愕するのであった。

頭の中で呉で誰が強いキャラだったのかを考え、もしかしてあれが、呉の孫策と孫権なのかと思い、あれほど強いのかと、言葉もなかった。

しかし、このままでは全滅すると思い北郷は頭を少しでも冷静になるために頬を叩き拳をぎゅっと握り、冷静に考える。

そして考えた結果が、退却だ。

まだ此方に攻めてきているのは3人だ、後ろに2万程度の兵が控えているが、何故か攻めてこない。それを考えた時にでた答えだった。

少し呆けている華淋に声をかける。

 

北郷「華淋、すぐに撤退しなくていいのか?何か作戦があるかわからないが、後ろの兵まで来られたら、耐え切れないぞ」

 

華淋「わかってるわ!くっ、予想以上の強さだったわ、桂花すぐに撤退するわ」

 

桂花「はっ!」

 

撤退の命令をして、魏の兵が撤退し始めると、何故か呉の3人ともは追撃してこなかった。

北郷は見逃してくれてよかったと思っていたが、華淋は私達は追撃するまでもない相手ということねと怒っていた。

明命と思春を相手にしていた魏の武将達は

霞は恋以外にもあんなに強い武将がまだまだおるんやなと心躍っていたが、まだ強ならんとあかんと更に鍛え強くなる決心をしていた。

春蘭は自分があんなに抑えられたのは初めてで、今まで自分はどこかで自分の強さに甘えていたのでは思い、華淋様の足を引っ張るわけにはいかないと、自分を攻めていた。

秋蘭は恋にかすりもしなかった自分の弓の事を考え、またこれからあの武将達と戦ったときにどうすれば良いかを考えていた。

季衣と流琉は二人して全力に戦って疲れてしまったのかどうかわからないが二人して寝てしまっていた。

凪は明命と思春のことも脅威だとは思っていたが、最初に恋が飛ばした技を見て、あれほどの気を飛ばせるのかと関心し、自分もこれ以上の技を見につけなければと今まで以上、自分の技に励む決心をした。

 

ちなみに沙和と真桜はというと恋が兵の中に突撃して、兵を殺しに殺しまくってる中、恋を止めようと行ったはいいのだが、恋の攻撃をうけ、それをどうにか二人で庇い合ってその一撃だけを武器で受け止めたのだが、その一撃によって二人の武器は破壊され、骨も折れ、気絶していた。

撤退する途中に二人が居ない事に気付いた凪が、呉の3人が居なくなったのを確認して、探し拾って戻ったのだった。

 

一旦兵達全員を引き上げた華淋達だが、流石にすぐにどうこうというわけにはいかず。

 

華淋「悔しいけど、今回は完全に負けね」

 

北郷「呉は恐ろしく強いってのはわかったが、これからどうする?」

 

華淋「とりあえず、撤退よ!城に戻るわ、傷を負ったものを休ませ、動けるものはすぐ軍儀を開くから来るのよ」

 

こうして魏の武将達はそれぞれ思う事もあったが、二度は同じ轍を踏むようなマネはしないと心に誓う華淋だった。



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二十話

話しの流れ的にはできてるのですが、作者のレベルが低すぎて、表現とか調べたりしてると全然すすまない。


朝から、今日は何しようかなとぶらぶらしていると蓮華が前から歩いてきた。

 

「無殿、おはよう」

 

「おはよ、蓮華」

 

「私は先日の戦で動けなかった」

 

「そうだね、予想以上に凄かったんでしょ?恋が」

 

「ああ、そうだ。あれがもし我が軍に向かって来たと考えたら、恐怖で動けなかった」

 

「そんな深く考えないでも今は味方だし」

 

「今はな・・しかし・・」

 

「ま、恋の事は恋にしかわからないけど、今の所はとりあえず大丈夫じゃない?」

 

「もしだが、恋殿が我が軍に向かって来たとして、我が軍は勝てるのだろうか?」

 

「とりあえず、戦える武将と兵でいけばいけるかもしれないよ?」

 

「姉さまと思春、明命でも止められないのか?」

 

「わからないねー、ちょっと模擬戦でもしてもらう?」

 

「そうか、試してみれば良いのだな、では3人を呼んでくるので無殿は恋殿をお願いできるか?」

 

「了解、じゃあ中庭に集合で」

 

そう言って別れて、恋を探しにセキト達が居る小屋に向かう。

途中風も連れて行こうと、風の位置を探し、風の所に向かった、風と冥琳が話しをしていたが、割って入り、風を借りる。

 

「お兄さん何処行くのですか?」

 

「今から恋を探しに行くんだけど、セキト達の所にいるかなって向かってるの」

 

「居ると思います、恋ちゃんを見つけた後はどうしますか?」

 

「えっとね、蓮華と話してて、雪蓮と思春と明命と恋が戦ったらどうなるかってのを話してて、じゃあやってみようって事になったから」

 

「それを風にも見せるために、お兄さんは風を呼びにきたのですねー」

 

「そうそう、楽しそうでしょ?」

 

「楽しそうですが、実力を見せるために呼びにきたのかと思いました~」

 

「そう、そうだよ!楽しそうだし、実力を見たほうが良いと思ってだよ!」

 

「はいー、早く恋ちゃん呼びに行きましょうね~」

 

そして、風と恋を呼びにいき、中庭に向かった。

恋の所に行くと、音々音もいたので一緒に連れてきた・・というかついて来た。

中庭に着くとすでに4人が揃っていた。

 

「無、遅いわよ?」

 

「ごめん、ちょっと風も呼んできて、連れてきてた、しかしそっちは速いね」

 

「ちょうど探しに行ったら、三人とも中庭に居たわ」

 

「すでに目的地に居たらそりゃー速いよね」

 

「話しは聞いてるわ、私達と恋で組み手ね」

 

「そうだね!そろそろどんなものかなと、恋準備いいかな?」

 

「・・・がんばる」

 

「ということで雪連、明命、思春も準備は良い?」

 

「いつでも大丈夫よ」

 

「はいですー」

 

「はっ!」

 

そして3対1の勝負が始まった。

 

まずは思春と明命が恋に攻めるが思春と明命の攻撃を難なくかわすと思春に攻撃を入れる。

思春がどうにか鈴音で恋の攻撃を防ぐが、その一撃により吹き飛ばされる。

その隙を攻撃しようと明命が攻撃するが、恋に難なくかわされ、反撃を受ける。

明命はその反撃を避けようとするが、避けきれず腕に当たる。

 

さすがに刃は丸めてあるので、悪くても折れる程度だが・・・恋が攻撃して兵が受けたら切れそうだが、

話しがそれたが、刃で攻撃されたら、致命傷になりえる場所以外なら使わずに続行というルールが前から決めてあるので、そのルールにのっとり明命は片手が使えなくなった。

 

そして、雪蓮が一呼吸入れた恋に攻撃を仕掛ける、雪蓮の攻撃を恋が受け流しそのままの勢いで後ろに来ていた思春を切る。

思春は雪蓮の相手をしながらも此方にくると思わず一瞬反応が遅れて切られて、リタイヤだ。

思春を攻撃した瞬間の恋に雪連が絶妙なタイミングで攻撃を入れるが、ぎりぎりかわされる。

 

そして、そのかわした瞬間の恋に明命が攻撃を入れるが・・それもぎりぎりかわされ、尚且つ恋は雪連に反撃をする。

恋のその攻撃を雪蓮は南海覇王でそらすが、そらされた恋は方天画戟を力で止め、すぐさま切り返す。

しかし、雪蓮は勘でそう来るとわかったのでかわし、すぐ攻撃をする。恋はそれをかわす、かわした先を明命が攻撃しようとするが、それよりも早く恋が明命に攻撃をする。

攻撃のところに攻撃を入れられたので、明命はかわしきれずにもう一本の手も切られ、自主的にリタイヤした。

 

リタイヤの理由を聞くと、両手が使えないなら雪蓮の足手まといになってしまうということだった。

残った雪蓮は、明命と思春が居なくなって周りを気にしなくてよくなった恋に、押されに押されやられた・・。

そして終了となった。

 

終わった恋のもとに音々音がかけていく。

戦った後のわりには雪蓮達は疲労の色は見えない。恋ももちろん疲労の色は見えない。

つまり差が結構あるから、皆疲れる前に勝負がきまったってことか?

 

「結果恋の勝ちだね!」

 

「そうね、私としては一騎打ちしたいのだけど、実力がまだまだ足りないみたいだわね」

 

「そのせいか、雪蓮すぐ攻めなかったよね?雪蓮が一番最初に接近戦を行き、明命と思春が隙を突いて攻撃していけばもっといけると思うんだけど、三人の中では雪蓮が一番強いんだし」

 

「次はそうしてみるわ」

 

「明命、思春、怪我はしてない?」

 

「大丈夫です!ちょっと痺れてる程度です」

 

「はっ!大丈夫です」

 

「蓮華はどうだった?」

 

「勝てなかったか・・・」

 

「まあそんな落ち込まなくても、皆大丈夫そうならお昼食べてからもう一回やってみる?」

 

「いいわね、それじゃあお昼にしてから、また中庭に集合だわね」

 

「お兄さん、風は所々見えなかったので、後で説明してもらって良いですか?」

 

「うん、ご飯食べながらでも説明するよ」

 

「俺達は町にでもご飯食べに行って来るけど、皆はどうする?」

 

「じゃあ私も一緒に行こうかしら?」

 

「・・・恋も」

 

「恋殿が行くなら、ねねもですぞー」

 

「姉さまちょっとお話しが・・」

 

「無、蓮華が話しあるみたいだから私達は別で食べるわ」

 

「了解ー、じゃまた後で」

 

そして別れ、ご飯を食べに行く。

 

「そういえば小蓮に聞いたんだけど、最近美味しいお店ができたみたいなんだけど、行ってみる?」

 

「いいですよ~」

 

「・・・うん」

 

「あのお店ですかー!ねねも聞きましたぞ!少し高いけど凄く美味しいらしいですぞ」

 

「じゃあ、そこに行こうか」

 

そして皆でお店に行く、ザ 中華って感じの店だね。

これこそが中華みたいな?まさしく中華みたいな?そんな感じだね。

お店に入ると、恋の要望でとりあえず店の品を一通り頼む。

その一通りで恋以外の皆はお腹一杯になったのだが、恋だけは気に入った品を追加して食べている。

 

「とても美味しかったですー」

 

「ねねはお腹いっぱいです」

 

「美味しかったねー!よかったね!恋は今からが本番だけどね!」

 

「もきゅもきゅ」

 

恋はまだ、めっちゃ食べてるよ。しかし、恋が食べるの見ると和むな・・・・・・・。

はっ!ぼーっとしてたよ。そろそろ風に説明するか。

 

「そういえば風どこが見えなかった?」

 

「恋ちゃんの動きが特に見えませんでした、後、雪蓮さんの攻撃もたまに見えなくなります」

 

「なるほどね」

 

風になるべくわかりやすいように、こう動いてこうなってこうだったんだよ等々説明してあげた。

 

「なるほどですー。やはり恋ちゃんが凄すぎますね~」

 

「雪蓮もかなり凄いけどね?明命と思春で防戦一方だった武将達と互角に勝負できると思うよ」

 

「雪蓮さんでそれほどですかー」

 

「それだけ恋が強いってことだねー」

 

「策がいらないほどの強さですね、でも風の策があれば、多分恋ちゃんをとめれます~秘密ですが~」

 

「ねねは恋殿の役に立ちたいのですがー」

 

「あっちこっちで攻められたら流石に恋だけだと止めれないからそのうち役に立てるよ!それまで頑張って勉強しておきなよ」

 

「うー、はいですぞー」

 

「・・・お腹いっぱい」

 

「そんなに食べて恋大丈夫なの?」

 

「・・・大丈夫」

 

恋が食べ終わった事により、ごちそうさまになり、お店にお金を払い、中庭に戻った。

中庭に戻るとまだ雪蓮達は戻ってないようだったので、恋が草の上にゴロンと横になったので、恋の周りに皆で仲良く寝ころがり・・いつの間にか寝てしまっていた。

後から聞いたのだが、雪蓮達は戻って来たら俺達が皆で仲良く寝てるのを見て、一緒に横になって寝たそうだ。

通りで起きたときに皆が回りにいたんだね。あと雪蓮達以外にも、セキト達と野良猫?もいつの間にか集まってたみたいで凄い光景でしたよ。

とりあえず皆を起こして、続きをやるか聞いたんだけど、日が落ちてきていたので、明日の朝やろうという話しになった。

 

 

 

そして翌日!

昨日みたいに、やりあったんだけど、結果は恋の勝ちだった。

雪蓮が最初から休みなしに、攻めに攻めまくって、ちょっとでも雪蓮に攻撃を入れようとしたり、恋が雪蓮の攻撃を避けて隙が一瞬でもできると明命と思春でその隙を攻撃するというのを繰り返して戦っていた。

朝からやって勝負は昼まで続いたのだが、雪蓮が体力を消耗して、ほんの少しスピードが落ちた所で恋に切られ、そこから総崩れとなった。

 

その後、お昼を食べてから祭を入れてやったところ、結果は恋の勝ちだったが・・・辛勝だった。弓が混ざると流石にやりにくかったみたいだ。

祭の弓が凄かったせいもあるんだけどね。

 

なんだかんだで、恋が辛勝だったのが良かったのか、勝てる希望が見えたのかわからないが、蓮華はちょっと落ち着いたようだった。

 

 

 

そして、それから1ヶ月。

魏が蜀に攻め、落とした。

魏を倒すには今が好機なので動きたいと冥琳達軍師は思い、今こそ魏を滅ぼすチャンスと言わんばかりに雪蓮に言っていたのだが、呉は蜀からの要請が来なければ特に動かないでおこうと雪蓮が決めたので動かなかった。

 

そして、報告によると、

蜀からは同盟を組んでくれないかと、ぼろぼろになっていた翠と死にそうな雛里が来たのだが、同盟を言いに来たときには、すでに魏が蜀を滅ぼした後だった。

魏は兵数を50万用意し、破竹の勢いで攻めてきたようだ。

驚く事に魏は更に20万の兵を蜀から呉に、通達などが出来ない用に色んな所に敷いてあったらしく、それで翠達が手遅れになった理由のようだ。

翠の話しによると、何処から向かおうとしても魏の兵たちによる確認があり、日数が立ってきて、悠長に安全にいけない事を知り、無理やり通るしか方法がなくなり、無理やり通ろうとしたのだが、連れてきた兵たちは皆死に、命からがら雛里と翠だけが来れたようだ。

 

ここまで報告で聞いたのだが、その話を聞いて雛里の元に向かってみたら、布団に寝かされ、腕などに包帯が巻かれており血が滲んでいる状態の雛里を見た、

もう手当てが終わった後のようで、部屋には医者が一人いただけだった。

医者の話では、もしかしたらこのまま目を覚まさないかもしれない、この数日死なずに生きれたら可能性があると言っていたので、かなりの重症のようだった。

敵じゃなくて、尚且つこんな子が死なれるのは嫌だったので、こっそり雛里を全快に回復して、すぐ起きたら面倒かなと眠らせておいた。もちろん物理的にじゃなくて魔法的に眠らせておいた。

 

その後翠と話そうかなと探しに言ったら、まだ雪蓮達と話していたので、まあいいかと諦め、恋達と遊びその日は暮れいった。

 

 

次の日の朝、翠がすごく大きな声で叫んでいたのが聞こえた、声の方に向かって行くと途中明命と会い挨拶をする。

 

「なんか凄い叫び声が聞こえたけど、何言ってるんだろ?」

 

「わかりません、私も今聞こえたので確認をしに行く所です」

 

到着して、入ると医者が包帯を変えてる途中のようで、固まっていた。翠は雛里の服を脱がして傷がないのを確認して、抱きついていた。

どうやら傷がなくなっていたのを医者がびっくりして固まり、翠がそれを聞いて雛里の服を脱がして確認したが、本当に傷がなくなっていたので、うれしくて抱きついて叫んでいたようだ。

その事に安心して俺は部屋を後にしたが、明命はわかってないので翠に話しかけていたが、翠はそれどころじゃないみたいで、明命の問いかけが聞こえてないようだった。

 

・・・・雛里は裸だったけど、翠が抱きついていたので全然見えてませんよ! あ、雛里の事しっかり見てなかった、起きてたのか、寝てたのか、まあどっちでもいいか。

 

 

さて、これから皆どう動いて行くかな?楽しみだ。

 

 

 



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二十一話(注意原作キャラ死にます)

 

数日後・・・音々音が死んだ。

 

俺が知ったのは、音々音が死んでしまった後なのだが、聞いた話によると・・

 

雪蓮達が遊びに出かけていたとき、雪蓮を狙う弓があった。

その弓が引かれ、矢が放たれた時に、ちょうどその放たれた矢と雪蓮の間に音々音が入ってしまったようだ。

ただの矢ならよかったのだが、その矢には毒が塗ってあった。すぐに応急処置等をしたようだが、毒が塗ってあっては効果がなく、どうしようもなかったようだ。

弓を撃った者は明命と思春がすぐ捕らえたのだが、そのものは捕えられる前にすでに自身で毒を飲んでいたようで、捕まえてすぐ死んでしまった。

しかし、よくよくその者を調べてみると、魏の兵であることがわかった。

 

その話しを聞いた恋は一人怒り狂い、魏に一人で攻めに行った。

 

 

ここまでが俺の聞いた話なのだが、完全に予定外な出来事が起こったね。でも、その予定外がおもしろいよね。

 

情報を整理しよう。

呉は魏を討つか討たないかで話しが割れたが、雪蓮の一言で仇を討ってやろうと戦の準備を進めている。

そして恋は今何処にいるのかはわからない。

翠と雛里は客間で待機している。

風は俺と一緒にいる。悲しんでいるし、俺に恋を止めてもらいたいようだ。

魏は蜀の武将をある程度配下に加え、すでに蜀の土地だった所を平定できているようだ。

兵の数は魏兵士90万、呉兵士25万。

 

後、能力を使って調べた所、蜀の武将で魏に降ったのは、桃香、愛紗、鈴々、朱里、紫苑の5名のようだ。

まあ、だからと言って俺が特にそこまでかかわらないけどね。

 

 

そして、とりあえずぶらぶらしていたら、雪蓮に話しかけられた。

 

「無聞いたかしら?」

 

「ああ、聞いたよ」

 

「無はどうするのかしら?」

 

「俺はどうもしないよ?」

 

「・・・仲間だったんじゃ」

 

「仲間だったよ」

 

「それでも・・・動かないのかしら?」

 

「それでも、動かないよ」

 

「本気?」

 

「本気」

 

「そう・・・」

 

そういうと、雪蓮が切りかかってきた、もちろん軽く止める。

 

「なぜ!?貴方はこんなにも強いのに、恋は一人で行ってしまったのよ!なのに無!貴方は!」

 

「まあ色々とね」

 

「仇討ち以上の理由があるとでも言うの!?防衛しかしないのはなぜ!?」

 

「色々とあるんだよ・・・ま、居てほしくないなら出てくよ」

 

「っ!」

 

無言で雪蓮は悔しそうに、寂しそうに、去っていく、入れ違いに風が来た。

 

「お兄さん、いいのですか?」

 

「ま、いいさ。風は雪蓮と同じ気持ちなのかい?」

 

「風はもちろん仇をとってほしいのですが、お兄さんに動いてもらいたいと言うと・・・・・風は考えたのですが、多分お兄さんは一人で100万でも200万でも楽に勝てる位強いと考えているのです、なのでお兄さんが動いてくれると一人で魏を皆殺しに出来るのかもしれません・・でもそれでは駄目だと思います」

「お兄さんは、魏の天の御使いと言われてる人と同じ天の御使いなのではないのですか?」

「そして、本当にあの曹操さんがそんなことをするとは思えませんですー」

 

 

「風は俺の事を色々と考えてるんだねー!まあ、大体あってるよ。けど風の敵にはもちろんならないし、俺が一つの国を滅ぼすこともありえない」

「そんな大それた人じゃないよ!魏のは本物の天の御使いだろうけど、俺は違うよ」

「そうだね、俺もそう思うよ!曹操なら正々堂々と打ち崩してくるはずだよね」

「それでも、ちんきゅーが死んだのは事実だし、恋は仇が欲しいんだよね」

 

「風は最後までお兄さんを信じます!」

 

「ありがとう、民が平和に暮らせれる位の手助けならがんばるよ」

 

まあ、ちょっとブルーな出来事があったけど、ここから先はまったくわからなくなったな。



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二十二話 全体視点

呉と魏の戦が始まろうとしていた。

 

しかし、魏の大群の前に一人の赤色の髪の毛の少女が現れた・・・恋だ。

恋は悲しみに満ちており、心がここに無いような虚ろな目をしている。しかし、その肉体からは圧倒的な気を放っており、一般の兵達には、目の前の少女はすでに何倍も大きく、まるで目の前に山が現れたように見えていた。

そして魏の大群はいつの間に止まっていた。誰もが足を止めてしまっていたのだ。

その異変をいち早く気付いて、恋の元に一人駆けていた霞が、恋の元にたどり着き声をかけた。

 

「恋、どないしたん?」

 

「なぜ・・・殺した」

 

「誰か呉のお仲間になった人でも、殺されたん?戦やし、しゃーないで?」

 

「・・・そんなこと・・・関係ない!」

 

恋がそういうとそのまま霞を攻撃した、あまりにも速い攻撃だったが、あれから毎日、鍛えに鍛えなおした霞はその事に気付き防御をしようとした、だが・・まったく間に合わず恋は霞を一撃で霞の意識を刈り取って、気絶さした。

そして恋が吼える!その声は恐ろしさもあり、声の音量もすごく大きく、獣じみた声であった、その声に兵士達は体から汗が噴出し、怖くて逃げ出したかった。

しかし、逃げるもなにも、恋が吼えたあとすぐに斬撃波を狂ったように繰り出した。それはもう自分がどうなろうが関係ないといわんばかりに繰り出した。

3発討っただけで立てない位、疲れていた恋だが、今は我に我を忘れており、意識がなくなるまで繰り出した・・その数10発!

そして恋は、10発斬撃波を使ったときには意識が無く、その場に崩れ落ちた。

 

そして・・・斬撃波を攻撃された魏の兵はたまったものではない、あの1発でも恐ろしいのが10発も打ち込まれたのだ。

100万いたのだが、ざっと見た限り6割、7割は死んでおり、血の海が出来ていた。

その光景に魏の兵士は恐ろしくなり、泣き出す者、逃げ出す者、狂う者がいたが、兵士の1割、役10万の兵は死をもとより覚悟しており、目には闘志がもえていた。

その10万の兵こそ魏の精兵中の精兵、覚悟を決めた北郷一刀、やられ、二度と恥をかかないと決めた華淋、そして魏の武将達で鍛えた兵だった。

 

兵士の屍の下から、斬撃波を避けた武将達がでてきた。そして、倒れた恋の元に駆けていき、そのまま恋を捕まえ、霞を助けていった。

恋をすぐ殺すかどうかの話しになったが、桃香が止めた。

 

「華淋さん、もう必要以上じゃない殺しはしないって約束してくれたじゃないですか」

 

「甘いのよ、桃香、呂布一人にこれだけの兵が殺されたのよ?もし起きて、またやられたらもう勝てないわ」

 

「きっと、わけがあるのですよ」

 

「わけがあろうが無かろうが、脅威でしかないのよ」

 

「華淋さん!私に任せて下さい」

 

「失敗したら皆死ぬのよ?貴方が守った元蜀の人たちも!仲間も!」

 

「わかってます!だけど任せて下さい!」

 

「華淋、任せたらどうだ?もし何かあったら・・・最後まで俺は華淋のそばにいて命果てるまで守るよ」

 

「一刀・・・貴方ほどの腕じゃ守られるまでもないけどね、期待しておくわ」

 

一刀の言葉が、華淋は凄くうれしかった。

 

「はぁ・・・わかったわ、桃香任せるわ」

 

「華淋さん!ありがとうございます!」

 

桃香は華淋に頭を下げ、恋の元に向かった。

華淋は桃香が去って行くのを目で追った後、これからどうするかを考える。

 

「桂花、稟残ってる兵を集めなさい、怪我をしているものにはすぐに手当てを」

 

「「はっ!」」

 

二人とも兵に指示をだし作業をこなす、全ての作業が終わったのは日が暮れる頃だった。

夜になり呉の様子を見に行っていた斥侯から報告が入った。呉は後2日で今華淋達がいる所まで着くという話しだった。

 

「兵達はどうだったの?」

 

「生き残った兵は35万、戦える兵が25万です」

 

「そう、死んだ兵は?」

 

「穴を掘り埋めました」

 

「そう・・・霞と呂布はどうなったか聞いている?」

 

「二人ともまだ目を覚まさないようです」

 

「なら呂布は桃香に任せくとして、霞は治療に専念させて!さて、これからどうするか」

 

「華淋さま、兵の数的には互角ですが、新鋭隊10万以外はまだ恐怖が抜けておりません。一度城に戻るのも手かと」

 

「そう、稟はどうかしら?」

 

「はっ!甘寧、周泰みたいに呉の他の武将もあれほどの強さだと考えた場合引くのが最善かと」

 

「たしかにやっかいだわね・・朱里はどうかしら?」

 

「同盟を結んで天下2分で行くのが良いかと思いますが、呂布さん見たいに話しが通じないかもしれないですね」

 

「話しが通じたとしてもそれはできないわ」

 

「そういうと思いましたので、良い案があります」

 

「なにかしら」

 

「実は星さん、蒲公英ちゃん、桔梗さん、焔耶さん、公孫賛さんが兵を引き連れて来てくれる事になってます」

 

「私の知らないところで、何をしようとしてたのかしら?」

 

「何もしようとしていません、呉の前の話を聞く限りと斥侯を行かせ集めた情報から100万ではもしかして勝てないと思い、星さん達に頼んで兵を集めました」

 

「今はとがめないでおくわ、どれ位の兵が用意できたの?」

 

「報告では25万、後星さん達が戦ってくれるなら、相手の武将も止めれる可能性も高くなりましゅ・・あう」

 

「ふふ、よくやったわ!そして何時来るのかしら?」

 

「はわわ、えっと、2-3日かと思います」

 

「ここにいてはぎりぎりね・・・一度城まで引くぞ」

 

「「はっ!」」

 

稟と桂花が指示を出しに行った。

 

「そういえば、一刀は?」

 

「北郷さんは兵士の手当てを手伝ってくれてます」

 

「そう・・・少し休むわ」

 

「はい」

 

華淋はそういうと、自室に戻っていった。

魏がこれからの事を決めた頃、呉では斥侯から報告をうけていた、恋が魏の兵士を一人で大半倒した事と、恋がそこから行方不明で捕まったのか死んだのかわからないという事だった。

 

恋が魏の軍を大半倒してくれた事を聞いて、今が攻め時と考えた呉は進むペースをあげるのであった。

 

そして次の日から負傷兵を連れながら移動する魏、ペースを上げて追いかける呉、ペースを上げた事により魏が城に向かって移動しているとはいえ遅いので、城に着く前に魏に追いつかれそうだった。

そして追いつかれそうなのはあの日から3日目の出来事だった。

 

「くっ、追いつかれそうね」

 

「華淋さま、私にお任せを!」

 

そう言うのは華淋の右腕春蘭だった。

 

「待て、春蘭は霞の様子を見てきて、大丈夫そうなら連れてきなさい!」

 

「はっ!」

 

「このままじゃすぐ追いつかれるわね、朱里!趙雲達はまだかしら?」

 

「はわわ・・・わ、わかりません。あれ以来連絡が来ていません」

 

「そう・・仕方ないわね。桂花、準備は?」

 

「はっ!準備を開始してます」

 

「じゃあ、俺も行って来るよ!」

 

「一刀!貴方はここで待機よ」

 

「あれをやるんでしょ?それ位なら俺も手伝えるし、使えるよ」

 

「貴方はここに居て」

 

一刀は華淋がこの前のこともあり、怖いのかなと思い素直に了承した。

そして両軍ともに慌しくなってきた。

 

「華淋さま!霞を連れてきました」

 

「霞、傷は大丈夫かしら?」

 

「大丈夫や、所で恋はどないしたん?」

 

「桃香の所にいるわ」

 

「ほな、一度行ってくるわ」

 

「わかったわ、すぐ戦になるから準備しておきなさい」

 

「了解やー」

 

霞が去って行ってからすぐ呉が追いついた!呉は魏が見える位置になると止まり、雪蓮が出てきた。

どうやら舌戦をするつもりらしい。

 

「華淋、勝てそうか?」

 

「勝てそうか、じゃないわ。勝つのよ」

 

「そうだな・・・」

 

「そうよ。・・・・行ってくるわ、一刀」

 

「応。いや、王・・・行ってこい!」

 

「ふふ」

 

そして華淋も雪蓮の元に歩み出る。

 

「やっとでてきたわね、兵士達同様、疲労しているのかしら?」

 

「えぇ、何処かの赤髪の少女のせいでね」

 

「貴方が少女って言うと・・ぷぷぷ・・」

 

「孫策、貴方はそんな事を言いに来たのかしら?」

 

「そうね、ところで恋はそちらにお邪魔しているのかしら?」

 

「今降伏するなら、貴方達も呂布と同じ道を歩まなくて済むわよ?」

 

「そういうことね・・・そうやってねねちゃんも貴方達が!」

 

「ねねちゃんってのは誰の話?」

 

「お前達が私を狙ってそれが外れて、恋の可愛い軍師、陳宮を殺したんでしょうが!?」

 

「私達はそんな事してないわ!」

 

「していても、していなくても、一緒だわ!ここで決着をつける!」

 

「話しを聞きなさい!私達はそんな卑怯な事なんてしないわ!」

 

「話しはそれだけだわ!後は貴方が敗者という立場で聞いてあげるわ!」

 

「くっ、いいわ、私が勝者の立場で話すからそのときは話しを聞きなさい!」

 

二人とも自軍に戻り号令をかける。

雪蓮は兵に号令をかける。

 

「呉の将兵よ! 我が盟友たちよ!」

「我らは父祖の代より受け継いできたこの土地を、袁術の手より取り返した!」

「だが!」

「今、愚かにもこの地を欲し、無法にもまた大群をもって押し寄せてきている敵が居る!」

「敵は卑劣にも、我が身を消し去らんと刺客を放ち、この身に毒矢を放とうとした!」

「しかし!その毒矢を自分の身を犠牲にして守ってくれたものがいる!」

「助けられた我が身、今ここに!仇を討つときがきた!」

「勇敢なる呉の将兵よ! その猛き心を! その誇り高き振る舞いを! その勇敢なる姿を我に示せ!」

「命をかえりみず、ここに道を作ってくれた呂布のためにも!」

「呉の将兵よ! 我が友よ! 愛すべき仲間よ! 愛しき民よ!」

「孫伯符、ここに大号令を発す!」

「天に向かって叫べ! 心の奥底より叫べ! 己の誇りを胸に叫べ!」

「我らが地を守り、仇を討ち、平定を手に入れるのだ!総員、突撃!」

 

そして華淋も兵に向かって号令をかけていた。

 

「聞けぃ! 魏武の精鋭たちよ!」

「長く苦しいこの戦いも、いよいよ最後の一戦となった!」

「黄巾の乱より始まった大陸の混乱も、半董卓連合、そして官渡から連綿と続くこの戦いによって、いよいよ収束を見る!」

「全ての戦いを思い出せ! その記憶、その痛みと苦しみ、経験と勇気の全てを、この一戦に叩き付けるのだ!」

「魏武の王としてではなく、この国を愛する者として皆に願う! 勝て! そして素晴らしき未来を手に入れるのだ!」

「大陸の繁栄のために・・総員、突撃ぃぃぃ!」

 

両軍が号令の元、突撃を始めた。

呉は兵士を率いて雪蓮を先頭に、両側に明命、思春、そしてその後方から祭が率いる軍が突撃をする。

魏は先頭に愛紗、春蘭、霞、鈴々が並びそのすぐ後方に兵を率いて、季衣、流琉、その後方から凪、春蘭、紫苑が兵士を率いて続く。

 

雪蓮と愛紗、春蘭、霞、鈴々がぶつかろうとした瞬間横から兵を引き連れた軍が現れた。

 

星、蒲公英、桔梗、焔耶、公孫賛がタイミングよく来たのだった。

 

それでもすでにそんな事では両軍は止まらない、そして打ち合いが始まる。

雪蓮を愛紗、春蘭、霞、鈴々でぶつかり合った!雪蓮がこの4人を一人で打ち破る・・・事が出来ず、打ち合っていたところに思春、明命が応援に入り後ろの兵たちも押し寄せる。

しかし、季衣、流琉、兵達も相手を襲う。

 

 

そして、この戦いを見てる影があった。

 

「お兄さんはまだもどらないのですかー」

 

「無とか言ったっけ?私達をここに連れてきて何がしたいんだよ?」

 

「あわわ、愛紗さん達が曹操さん達と一緒にいますよ」

 

「私達は桃香に会いに行って来るぞ!」

 

「でも、何処にいるかわかりません」

 

「風は待ってますので、行ってもかまいませんよー」

 

「じゃあ、遠慮なく」

 

そこに無が戻ってきた。

 

「いや、待っててって言ったじゃん!」

 

「おかえりなさいです~」

 

「お、やっと戻ってきたか、で私達をここに連れてきた理由は?」

 

「あわわ・・・」

 

「ただいま風、連れてきた理由?特にないけど!」

 

「じゃあ、待てと言った理由は!?」

 

「なんとなく」

 

「☆△■○☆▲○■★×」

 

「なんていってるのでしょー?」

 

「さあ?」

 

「うっせーお前らな!じゃあ私は桃香の所に行くぞ!」

 

「え、行くの?」

 

「じゃあ用があるのか?」

 

「ないけど」

 

「おい!じゃあ言ってもいいだろ!?」

 

「そうだね!雛里ちゃんはどうする?」

 

「あわわわわ・・わ、私も桃香さんに会いたいです」

 

「そっかー、じゃあ気をつけて行きなよ」

 

「雛里と私と態度が違わなくないか?」

 

「しょうがないじゃん、雛里ちゃんとおね翠さんじゃ」

 

「おねってなんだ!しかもまた、勝手に真名で呼ぶな!」

 

そう言うと翠が無を切りかかる。

もちろん簡単に無は止める。

 

「つい、からかうのが楽しくて」

 

「そんなことするなよー!で、武器を放してくれないか?」

 

「あ、ごめんごめん」

 

放したら、そのまま無を突こうとした。

なんなくまた無が止める。

 

「何度やっても無駄なんだから、諦めなよー」

 

「真名でからかわれて、諦めれるかー!!」

 

「いいの?行かなくてさ」

 

「あわわ、無さんの言うとおり早く行かないと、戦場が凄い事になってますよ」

 

「くそ、また今度にしてやるー」

 

そういうと翠は雛里を抱え馬に乗り、走っていった。

 

「行ってしまいましたねー」

 

「そうだね、風はどちらが勝つと思う?」

 

「雪蓮さん、明命ちゃん、思春さんの強さも侮れませんが、このままだと曹操さんが勝つと思います」

 

「そっかー、そうかもしれないし、そうじゃないかもしれないね」

 

「お兄さんはどちらが勝つか、考えてないですか?」

 

「考えてないけど、雪蓮を舐めてはいけない」

 

「何かありますかー?」

 

「ふふ、どうだろうねー」

 

「むぅー、お兄さんが意地悪です」

 

「そんなこと無いって、でも曹操達の勢いは凄いね!雪蓮達じわじわと押されてるね」

 

「兵士の数の差と武将の数の差がでてますねー」

 

「このまま押し切れるといいね」

 

「それは、どういう意味ですかー」

 

そして雪蓮と華淋の戦いは続く。



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二十三話

華淋達が準備をしていた投石器を使い出した。

投石は呉の真ん中~後方の辺まで飛び、兵の数を削っていった。

 

「前からも押されて、上からは投石でやられ、このままだと負けちゃうかもしれないね」

 

「お兄さんは思わせぶりな事言ってたのに、風の読みどおりですねー」

 

「このまま行くと、そうかもしれないけど、このまま行くかな?」

 

「行くと思いますよ~。先ほどの馬超さんもあそこで加勢してますし、合流した星さん達もいますー」

 

「うーん、俺の過大評価だったかな・・・それでもじわじわと押されつつもぎりぎり止めてる雪蓮達もすごいよね」

 

「そうですねー、特に孫策さんの動きは凄いですー」

 

「一人で関羽、夏候惇、張飛、星を止めてるからね、他の武将を明命、思春、祭でどうにか食い止めてるけど・・・そっちが大分おされてるね」

 

「はいー、兵の数も減ってますし、覆る事はないのではないのでしょうかー」

 

「むぅー、恋もあそこで自滅さえしなければなー」

 

「お兄さんはみていたのですかー?」

 

「ちょっとね!斬撃波を撃ちすぎの自滅だったよ」

 

「そうですかー、恋ちゃんも居れば覆る可能性は大いにありましたです」

 

「そうだねー、せっかくの大陸一の最強の武将なのにね」

 

「でも、ねねちゃんが死んだので・・・しょうないですね」

 

「ま、無いものを言ってもだね」

 

「そういえばお兄さんは、ここに着いてから何処に行ってたのですか?」

 

「お土産を天の使い様にあげに行ってたんだけど・・・このままなら使わないかもね」

 

「切り札って奴ですなー」

 

「そう!しかも、それを使うと・・・聞きたい?」

 

「おぉ!お兄さんが秘密を喋ってくれるのですか!?いつもはぐらかすのにです」

 

「まあ、面白い話だからね!それを使うと、天の使いは死にます・・けど大切な人は守れるっていう代物さ」

 

「それほどのものをどこからですか?そしてそれはなにですかー?」

 

「それは!この腰袋に入ってたのさ!そして、それは天の使いが使ったらの楽しみさ!」

 

「むぅ、このままじゃ使うことがないのですよー」

 

「じゃあ、もう一個秘密を教えてあげるから」

 

「なにですかー?」

 

「風が何時も付けてる・・・今も付けてるそのリボン」

 

「汚れないし、傷も付かない、すごいリボンってのは知ってますよー?」

 

「実は・・・毒矢を受けても、毒を飲んでもそれを付けてる時は風は毒にやられないのだー!」

 

「おぉ!?ほんとにですか?身に付けてるだけでそんなことが防げるのですか?」

 

「うんうん、ちゃんと試したからね!」

 

「だからこれを貰ってからは、体調を崩した事なかったのですねー」

 

「う、うん。そうだね!」

 

あれ?そこまでリボンって万能だったのか・・・。

 

「それなのに、ねねちゃんは死んじゃったのですか?」

 

「あー、それは違うんだよ。風にあげたそのリボンだけがその効果があるんだよ」

 

「そうなのですかー、恋ちゃんにあげたのもでは違うのですか?」

 

「あれもちがうねー」

 

「風だけにですか・・」

 

「風だけにだね!というか、風にだけあげようと思ったんだけど、それだと二人がと思って急遽二人のも用意したって感じ」

 

風が嬉しそうな、照れ照るような顔をしてる・・・やばいね。

 

「・・・ありがとうです」

 

う、なんか沈黙が流れてるんだけど・・・ってここ戦場近くなんだけど!見てない内に雪蓮達押されまくってる、というか雪蓮以外押されてる。

なんか呉の武将達も魏の武将達も息が上がってるんだけど、雪蓮だけまだまだいけそうな感じだ。

ここから、押し返しがあるかな・・・?あるといいんだけどなー!

 

北郷に上げたあれを使って欲しいし、つってもただのアイテムなんだけどね!北郷が敵を倒す、歴史を変えた、そして消えるみたいな感じで死ぬって意味だったんだけど、雪蓮このまま押すかな?

ちなみにアイテムの名前は、英雄の薬!しかも俺が手を加えたオリジナルなのさ!

英雄の薬(オリジナル)・・・この世界だと、北郷一刀専用。他の人が飲むとただの美味しい飲み物。一定時間無敵、そして無敵の間、能力が一気に急上昇。ちなみに今の恋を基準にたとえると、恋の2倍位の強さが基本の強さにのる。

ま、こんな感じのアイテムなんだけど、一応北郷に会った時に、どうしても大事な人を守りたいときに飲め、そして飲むと死ぬぞって言って渡したけどね。

まあ、いきなり会った人にそんなこと言われたから信じてるかどうかは知らないけど、去り際に、鏡でこの世界に来たのかもしれないが、今居る世界が現実だって言っておいたから、信じてるとおもうんだけね。

 

「おーにーいーさーんー」

 

「なにその呼び方!」

 

「やっと気付いたです。さっきから何回も呼んでたのに気付いてくれなかったのですよー」

 

「ごめんごめん、考え事しててさ」

 

「何を考えてたのですかー?」

 

「このまま・・・・っていつの間に対等に勝負してるね」

 

「それでお兄さんに呼びかけてましたー」

 

「どうなったの?」

 

「曹操さんの所の武将が大分疲れてきてるので、そこを雪蓮さんが一人で押し返し始めました」

「後、曹操さんの所の兵が最初の兵と後半の兵の強さが違うのも原因ですねー」

 

「あー曹操の所の先頭の兵は精兵だったもんね」

 

「でも雪蓮さんは頑張ってますが、もう兵が殆どいませんー」

「それに比べて、曹操さんの所の兵はまだ20万位はいます。いくら強くてもそこまで押し返せれないと思います」

 

「そうかもしれないねー、風はどうなってほしいの?」

 

「風は早く平和になってほしいのですよー、雪蓮さんでも曹操さんでも民を平和に導いて、繁栄させてくれるなら誰でもいいです」

 

「そっかー、終わらせちゃう?」

 

「終わらせちゃいますかー?」

 

「うーん、なんかこんなにながながながながながながとやられると、そろそろ良いかなって」

 

「今まで手を出せないのではなく、手を出したくなかったのですね」

「そして言ってた事が違いますー!」

 

「ごめん気分屋で・・」

 

「別にいいのですが、止めた後どうするのですか?」

 

「考えてない!」

 

「お兄さんは駄目ですね~」

 

「風はどうしたら良いと思う?」

 

「そうですねー、今は呉の客将ですし、雪蓮さんに任せればいいのではないのですか?」

 

「あ!良いこと思いついたんだけど・・・」

 

「悪い顔してますですよー」

 

「とりあえずそれでいいかな?」

 

「それでは、わかりませんですー」

 

「秘密ー!もうそれで行くね!」

 

「むぅ、しょうがないのです、お兄さんが好きなようにすればいいと思います」

 

「じゃあ行って来るね!」

 

「行ってらっしゃいです~」

 

風を残し、雪蓮と華淋達がいる所に駆けていく、さてどうやって決めちゃおうかな。




いつも駄文を読んでくれてありがとうございます。
そろそろ終わりに近づいてきましたー!
最初はちゃちゃっと10話程度で終わる予定だったのに・・・。
なんか長くなりました。

のりで書き始めたのですが、なんだかんだで楽しくなってしまいました!
次の作品からは全体をメインで書ければな・・・
全体って色んな人の考えを書かないといけないので・・・レベルの低い僕には難しいです。

読んでくれる方、アドバイスをくれた方ありがとうございます。
これからもいじめないで、適度にまったりと駄文を温かい目で見て、読んでくれればです。


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二十四話

とりあえず近づいたものの何も考えてない・・・。

全員殺してもいいけど、それじゃあ味気ないし、何も残らない。

とりあえず雪蓮に話しを聞きに行こうと、雪蓮の元に行く。

雪蓮の元に行き、魏の武将と兵達を片手間に相手をしてやりながら雪蓮に話せれる余裕を持たせてやる。

 

「よ!苦戦というかやられそうだねー?」

 

「無、貴方やっとやる気になったのかしら?」

 

「質問に質問とは、まあいいけど、いや別にそういうわけでもないんだけど」

 

「じゃあ何しにきたのかしら?」

 

「雪蓮達と曹操達がちんたらと長々と戦ってまだまだ勝負がつきそうじゃなくて・・・飽きちゃった」

 

「無、戦をそんな風に!しかも、貴方・・・殺されたのよ!ねねちゃんが!!」

 

「うーん、そういわれてもね」

「とりあえず、戦を終わらせようと思うんだけど?」

 

「くっ・・・もういいわ・・で、終わらせてどうするつもりなの?」

 

「新しい王を立てようかなと!」

 

「貴方が王として君臨するのかしら?」

 

「風になってもらうつもりだけど?」

 

「はぁ、結局貴方は何がしたいのかしら?」

 

「いや、特に何にも考えてないけど・・風以外には付きたくないし、だるい戦も見たくなくなったので」

 

「じゃあ、今から貴方は敵ね!」

 

そういうと、雪蓮が俺に向かって攻撃をしようとしたので、ずっと攻撃してきてる魏の武将も、もちろん雪蓮本人も気付かないスピードで攻撃し気絶させる。もちろん物理敵にだ。ただちょっと殴りすぎたみたいで全身骨折程度にはなってるかもしれない。

 

「なっ!」

 

一番びっくりした声の方を見ると・・愛紗か。

 

「関羽、どうしたんだい?そんなびっくりした声をして」

 

「貴様、今何をした?そして先ほどから私達全員の攻撃を話しながら防ぐとは、かなりの実力者だな」

 

「今のが見えないようじゃ、全然だめだぜ?」

 

「私にも、見えない速度で攻撃したのか・・?」

 

「鈴々にも、何も見えなかったのだ」

 

「うちにも・・」

 

めんどくさかったので、その場にいた、愛紗、鈴々、霞、春蘭、星を気絶させる。

あれ?何しにきたんだっけ?

あー・・・雪蓮と話しをしてーだったけど、雪蓮の方を見るが、さっきやったばっかりだし、完全に沈黙しているな・・・とりあえず次は華淋の所に行くか!

 

 

そして一瞬で華淋の元に、華淋の元には、華淋、北郷、雛里、稟、桂花が居た。

 

「な、どこから!?」

 

「よ!久しぶり、そして初めての人は、始めまして」

 

「お前はさっきの!?」

 

「あわわ」

 

「無さん・・・」

 

「あなた、誰よ?」

 

「曹操に用事があってね!というか、戦いが全然つかないから飽きちゃって、来ちゃった」

 

「私に何かようなのかしら?稟と一刀は知り合いみたいだけど、どういう人なのかしら?」

 

「俺はさっきあったんだけど、俺と同じ所から来たかもしれない」

 

「えっと、無さんは私が華淋さまに使える前に一緒に旅をしていた人です、そして・・・呂布の師匠です」

 

稟の最後の言葉に他の4人が驚愕する。

 

「ということは、呂布を取り返しに来たのかしら?」

 

「いや、さっきも言ったけど戦いにがだらだらしすぎで、飽きちゃったんだよね」

 

「飽きたですって!?私達は真剣に命を賭けて戦っているのよ!華淋さまこのような奴は・・「荀彧はうるさいからちょっと黙ってもらえるかな?」」

 

と言って、桂花を一瞬で布でぐるぐる巻きにする。

 

「な!今どうやって!?」

 

「華淋さま、この強さが無さんです・・どうあがいても止めれませんので話を聞くのが良いかと」

 

「飽きちゃって先に雪蓮の方に行ったんだけど、話しが通じなくて気絶してきたから、このまま戦えば華淋達が勝てるだろうけど、そうすると北郷が消えるかもよ?」

 

「孫策のことも驚いたけど、それより一刀が消えるってどういうこと!?」

 

「気付いてるんだろ?その前兆に」

 

「一刀が調子悪くなるのは何時だって、節目・・・確かに、私もそういうことがあるかもしれないと予想はしてたけど・・・」

 

「でなんだけど、北郷と大陸を統べるのと、どちらが大切なんだ?」

 

「・・・・・・・もちろん大陸の王になることよ」

 

「そっか、どっちでもいいんだけどさ、風を王にしてみようかなって、さっき、なんとなくで決めたんだけど俺が今から曹操達の全員を殺してなるか、曹操が諦めて降るかどっちがいい?」

 

「くっ!呂布の師匠で尚且つさっきの動きからして、呂布より強いみたいだけど・・・私達を舐めるのもいい加減にしてほしいわ!しかも、風って誰よ!」

 

「華淋さま、風とは私が無さんと出会う前から一緒に旅をしていた子です」

 

「舐めるも何も、そういうことでしょ?」

 

「そう・・」

 

怒ってるね。

 

「まってくれ!じゃあお前がくれたあの飲み物は?あれを飲んだら俺が華淋を助けれるから、消えるってことか?」

 

「そういうことだね」

 

「じゃあ今これを飲めば・・・」

 

「ああ、飲んでもいいけど、俺には意味がないよ?」

 

「くそっ!」

 

「じゃあ、こういうのはどうだろう?俺対曹操軍の武将全員、もちろん恋も手懐けれるなら参加させてもいいよ」

 

「大口言ってた割には、我が兵達も居たら勝てないって事かしら?」

 

「はぁ、殺さないようにしてあげようって言うのに・・・」

 

そう言って、その場で戦っていた呉の兵、魏の兵、そして星が連れてきた兵、この場にいるすべての兵を一瞬で気絶させる。・・・少しは殺しちゃってるかもしれないけどね。

 

「「「「「「「「な!?」」」」」」」」

 

いきなり兵士が皆倒れる光景を見て、戦場に居た武将達、そして目の前の華淋達は驚愕している。

 

「で、兵達がなんだって?」

 

「あははははは、貴方本当に規格外の武のようね。呂布の師匠ってのも、うなづけるわ」

「こんなのを見せ付けられたら、私には拒否する権利はないようね?1ヶ月後に大陸をかけて勝負しようじゃないかしら?」

 

「いいね!やる気になってくれて、あ!呉の武将達も説得して仲間にしちゃえばいいんじゃない?どうせちんきゅーのことだって誤解なんだし」

 

「そこまで、舐めたことを後悔させてあげるわ!」

 

「後ね」

 

「まだあるの?」

 

「いや、賭けをはっきりしておかないとね。俺が勝ったら劉備、雪蓮、曹操が主となって風を支えるってことでいいね?」

 

「風って子を見たこと無いけど、貴方が仕えるほどの器なのかしら?」

 

「いや、可愛いからだけど?」

 

「はぁ、貴方って何も考えてないのかしら?」

 

「考えてないからこうなるんじゃないのかなー?」

 

「・・・その風って人とは、会わせてもらえないのかしら?」

 

やれやれって感じなんだけど・・・。

 

「あ、いいよ」

 

というと一瞬で風を連れてくる。

 

「「「!?」」」

 

「おぉ!お兄さん、一言いってほしいです」

 

「ごめん、この目の前にいる曹操が会いたいって言ったから」

 

「始めまして?私は曹孟徳!貴方は?」

 

「始めましてですー、風は程昱と言いますー」

 

一瞬で連れてきた時はびっくりしてたはずなのに、この華淋の何事も無かったような対応は、風が驚いてないから、驚いて恥を出したくないのかな?

 

「そう、なぜ貴方は王になりたいのかしら?」

 

「む?なんのことですか?」

 

「あ、ごめん、さっきさ、風と喋ってたときに、もう風が王でいいんじゃね?って思ってそういう流れに」

 

「という事は、貴方自身王になりたいわけじゃないのね?」

 

「風は特に興味はないのですよー、世の中が平定して繁栄し、皆幸せに暮らせる国が作れるのならー」

 

「と言ってるけど?」

 

「良いじゃん、上が誰でも平和なら」

 

「誰でも良いなら、このまま私達に勝たせてくれるなら平和になるけど?」

 

「一刀が消えて悲しくないのか!?」

 

「・・・・・・・・・悲しくなんてないわ」

 

「もう、ややこしいな、とりあえずさっきの話でいいね!」」

 

「私達が勝ったらどうなるのかしら?」

 

「勝ったら、華淋が王で、俺も風も配下になるよ!」

 

「そう、では一ヵ月後に会いましょう。我が城に来なさい」

 

「あ、このまま一ヶ月お世話になりますー」

 

「な!?」

 

「いやー、雪蓮をやっちゃったし、あっちで住むのもめんどくさいかなーって、雛里とかとも遊びたいし」

 

「あわわわわ」

 

「はぁ、もう何でも良いわ、この兵士を片付けて、状況整理しないといけないし・・・兵達は全部倒れてるし・・・」

 

「ま、がんばってね!」

 

そして、そのまま付いて行く事に、風に色々と言われたけど・・・なんとなか説得したよ。

兵士を全部気絶させたので、結局その戦場が片付くのに2週間かかり、その2週間後から一ヶ月という話しになった。

 

 

 

そして2週間であった出来事は・・・ここからは言伝で聞いた事をまとめたのだが、

雪蓮達はというと、雪蓮以外はそこまで酷い怪我はなく、2週間の間に完全に回復した。

華淋達も特に酷い怪我などはないようなので2週間で完全回復だった。もちろん俺が気絶さしたあの5人もだ。

 

雪蓮は華淋の説得のもと、というかすでに負けということで貴方に降るわとなった。決定打は呉の領地はそのまま雪蓮に任せると言った一言なのかもしれないが。

雪蓮が降った事により、雪蓮以外の武将も手を貸すそうだ。俺が裏切った事になってるらしいが。

恋は目を覚ましてすぐにまた仇を討つと行こうとしたが、桃香とまずは話し、落ち着き、その後華淋と話して誤解が解けて、俺と戦うのも別に良いと言ったそうだ。詳しくは何を話したか知らないが結果は恋は華淋に降ったみたいだ。

 

そんな感じかな?

その2週間で俺はとりあえず何もしてないけど、たまに武将が挑んで来たりしたのを軽くあしらったり、風が華淋の仕事を手伝ってあげるのを邪魔して、風と遊んだり・・・風が華淋に話しかけて、華淋も人手もないし手伝ってもらったようだ。

後は雛里をからかったり、してたね!

 

 

そして華淋の軍に付いて行き城で部屋も一室貸してくれた、なんか対応がいいねー。さすが華淋、器がでかいですな。

その次の日からは凄い光景だったよ。

なんたって、軍師以外の全武将(雪蓮は怪我のため見てた)が一緒に訓練してたからね。

 

一日その光景を眺めていたんだけど、実践じゃないので完全にその強さが正しいとは言わないけど、見てた感じ、強さ的にはこんな感じだったかな?

 

遠距離系が得意な、紫苑、秋蘭、祭、桔梗は除くけど、

 

恋、明命、思春、は飛びぬけて強いね。

でそこからは結構僅差になったり、同格とかになったり、してくるけど、春蘭、霞、愛紗、華淋、鈴々、星、翠、季衣、流琉、凪、ここまではかなりの使い手だね。後、魏の武将がレベルが高いね、恋に負けてから修練してたんだろうね。

でここからは強いけど、上との差があるね、蓮華、北郷、蒲公英、焔耶、真桜、沙和、白蓮って所かな。同じ魏でも、真桜と沙和は全然修練しなかったんだろうね・・・。

 

思った事は・・・北郷一刀が強いんだけど・・。

うん・・なんだろうね、もっと雑魚キャラだと思ってたのに、中途半端に強いと強くなって欲しいよね。

 

ということで北郷にだけ毎日夜に・・・いや夜だと華淋とか他の武将とかと色々してたので、毎朝種入りおにぎりを食べさした。

最初は俺が敵でそんなもの食えるかみたいな感じだったけど、これを食えと脅し食べさしたら、食べた瞬間から自分の何かが変わったのがわかったみたいで、お礼を言ってきた。

 

それから毎日俺は訓練とかなんて覗かずに、風と遊んだり、雛里をからかったり、してたんだけど、雛里と風と一緒に居た時に、二人が訓練を今日は見に行くと言っていたので、二人ともが同じ用事なら付いて行こうと思って付いて行って、久しぶりに訓練光景を見たんだけど・・結構レベルが上がってるね。

 

特に上がってるのが、まあ・・言うまでも無いけど北郷だね。

で北郷以外だと、春蘭、霞、愛紗、華淋、鈴々、星、翠、がかなり上がってて、季衣、流琉、凪、は訓練最初の愛紗クラスにはなってるね。

蓮華、蒲公英、焔耶はかなりの使い手クラスには上がってきたけど、真桜、沙和、白蓮は・・かなりの使い手クラスまで後一歩かな?

 

あ、北郷は恋クラスに上がってるね。

さすが種をあれだけ食べれば、あがるね。

何の種かって言うと・・・その種を食べると、力、素早さ、防御力が上がるって言う、すばらしい種だよ。

正確名称はちからの種、すばやさの種、まもりの種って言うんだけど、それを毎日毎日、食べさしたかいがあったね。

 

二人で連携技とか考えてるみたいで、二人で色々やってたんだけど、見た瞬間は、あの二人だけレベルが違いすぎると思ったね。

気になった技は、恋が個人サイズの小さい斬撃波を連続で飛ばす、それに続いて北郷がも連続波を飛ばす、

そして、二人とも連続波に隠れながら接近し、攻撃を繰り返すっていう技

もう一個が、一人が接近戦を攻撃して、もう一人が小さい斬撃波を連続で撃ってのコンボ、あのスピードで近距離と遠距離やられると普通はもう避けきれないですねー。

 

ただ両方とも、二人だからできるだけで、他の武将が居たらやれないよね、皆で組み合わせて考えないといけないと思うんだけどなー。

ま、恋と連携できてるだけも凄いのかもしれないけどね。

 

そんなこんなで一ヶ月が経った。

 

周りの被害を考え荒野でやることになった。

 

 

俺の前には全部将が揃っており、軍師等戦えない人は離れて観戦している。

そして何故か周りには凄い数の兵士が居ます・・・・俺の攻撃は当てないけど、恋と北郷の攻撃とか当たったらしらないよ?

 

風には一応、英雄の薬を飲んどいてもらった。

前のは、北郷専用に出したけど、今回のは普通にオリジナルで風用に出したから効果は同じさ。

 

 

そして、戦いが始まろうとしていた。



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二十五話

 

「さて、始めようか?言葉は要らないからいつでもどうぞ」

 

「一ヶ月間貴方を調べたけど、結局修行さえしなかったわね・・舐めるのもいい加減にしなさい!」

「行くぞ!」

 

「「「「「「おう!!!」」」」」

 

まずは北郷が攻めてきた、サポートに思春、明命、そして遠距離からは恋、紫苑、秋蘭、祭、桔梗が攻撃をしてくる。

お、恋は遠距離から攻撃なんだと考えながらも北郷の攻撃を避け、思春の武器を横から手刀で折り、折れた刃を掴み丸め、沙和に投げる。

そして、小さな斬撃波が飛んできたので、同じ強さのエネルギー弾を放ち相殺する。

相殺したらその斬撃波の後ろから、矢が数発飛んで来ていたのですべて避ける。

矢を避けてる最中に明命が攻撃して来たが、それもついでに避けた。

 

矢を避けていたら、北郷がその避けたタイミングに合わせ、後ろから切りかかってきたが、避け、そして北郷を蹴り飛ばす。

その間も矢と小さい斬撃波が飛んできていたが、すべて避け、素手で攻撃してきた思春を殴り飛ばす。

 

そして沙和に投げた、元俺折れた刃の鉄の塊が沙和に当たり、沙和は意識を失った。

 

北郷、思春を飛ばした事により、残りの武将達も徐々に一緒に攻めてきた。

 

明命の攻撃を避け、愛紗の攻撃を避け、霞の攻撃を避け、華淋の攻撃を避け、鈴々、星、翠、季衣、流琉、凪・・の攻撃も避け、そして北郷、思春も戻ってきて攻撃してきたのでそれも避け、

 

春蘭が武器に気を溜め、鋭い一撃を放ってくるが避け、気絶する強さで顔面を殴ってやる。吹っ飛び気を失ったようだ。

 

蓮華、蒲公英、焔耶、真桜、白蓮は激しい攻撃の連続と、見えない攻撃が飛び交う中に参戦するタイミングを見失っていたようだ。

 

矢を避けてて思ったんだけど、一本だけ。たまに凄い速い矢が飛んでくると思って、弓の方を気にして見てたら、恋が弓を使わずに矢をそのまま投げてた。

 

 

 

そして・・・かれこれ10時間位戦っただろうか?日が傾いてきた。

蓮華、蒲公英、焔耶、真桜、白蓮は結局全然参戦してこなかったので、途中飛んできた矢を丸め、投げて当てて、沙和みたいに全員気絶さした。

そして、体力がなくなってきた感じの人達を次々と気絶さしていった。

 

「ふう、後はお前らだけだね?」

 

「強すぎる・・」

 

「・・・強い」

 

「無さん、強すぎますー」

 

「蓮華様の仇を!」

 

いや、蓮華死んでないからね。

 

「ほんま、強いわー」

 

「くっ、一発もかすりさえもしないなんて」

 

「勝てないかもしれなくても、やるしかないのよ!」

 

「恐ろしく強い」

 

残ってるのは喋った順番の北郷、恋、明命、思春、霞、愛紗、華淋、秋蘭、だ。

思ったより皆鍛えてるな、あれだけの攻撃を繰り返しているのにまだまだ動けるなんて。

 

残った武将を体力がなくなるまで鍛えるようにぎりぎりの攻撃をし、体力が無くなっていった順番に霞、愛紗、秋蘭、思春、明命と気絶させていった。

恋はまだまだいけそうだったが、気絶さした。

 

「残るは曹操と北郷だけだね?」

 

「遊ばれてるだろ・・」

 

「何かないかしら!何か」

 

「最後に二人で作戦があるなら、考えてもいいよ?」

 

そう言うと、二人とも一瞬考え、相談することにしたようだ。

その間、周りの兵と軍師達を見ていたのだが、兵士達は絶望の色かと思いきや、祭りのように楽しんでいた。

軍師達は悔しい顔をしたり、諦めたり、応援したり、傍観したりしてる人の顔をしていた。

 

「どこを向いてるのかしら?」

 

「あ、決まった?」

 

「ええ、最後の最後でこっちに時間を与え、注意を行った事を後悔させてあげるわ!」

 

そして、華淋が攻めてきた、どうやら華淋がメインで北郷がサポートみたいだ。

華淋の攻撃をさばきつつ、後ろから北郷が来るのをかわそうとしたら、北郷のスピードが予想以上の速さになっていて、当たってしまった。

 

当たった瞬間北郷の刀は半分以上砕け散った。

その瞬間北郷にささやく。

 

「北郷、まさか英雄の薬をこのタイミングで飲むとは・・・今の折れた瞬間はお前しか多分速すぎて気付いていない、その折れたので俺の心臓を刺せ、そしてずっと押さえておけ!」

 

北郷は折れた事にびっくりしていたが、俺が何かを伝えたいと読むと、俺を刺した・・・と言うか刺さらないため、刃の先のない刀が俺の胸に置いてある感じだ。

しかし、北郷と俺以外には刺さっているように見える。皆に見えないスピードがあってこそ実現できた事だ。

 

地面に俺が倒れ、その上から北郷が突き刺した状態になった。もちろん折れた刃は一瞬で消しておいた。しかも胸に血を出しておいた。尚且つ北郷が消えるシーンみたいに体を徐々に薄く。

 

「一刀・・・やったわね!」

 

「やるな・・・華淋、北郷、引っ掻き回していてなんだが、最後に頼みがあるんだが・・・」

 

「ええ、聞いてあげるわ」

 

「風を頼まれて、くれないか?きっと曹操の役に立ってくれる」

 

「それくらいお安い御用だわ!あの子の実力は一緒にいたから知ってるわ」

 

「北郷・・風も他の武将と一緒に愛してやってくれ」

 

「!?お前、こんなところで何を!」

 

「頼んだよ」

 

「っそれは風ちゃんが決めることだけど、わかった」

 

 

「はぁはぁ・・・おにいさんー!!」

 

刺されたのを見ていつの間にか風が走ってたようだ。

 

「お兄さん、風は風は、お兄さんの事が、大好きですー!」

 

「あり・が・・と・・・う・・・」

 

そして、北郷の刀を治し、現実の世界に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

-----後日談、北郷視点-----

 

魏、呉、蜀が華淋の手によって統一させられ、そして呉、蜀は今までの自分の所だった所を任せれ、お祝いのための大宴会を行う事になった。

大宴会ではどの国の兵も、武将も関係なしに祝っていた。

 

俺は一人離れていた。

 

俺は・・勝ったのか?あの時確かに俺の攻撃は当たったが、無には攻撃は通らなかった。

しかし、刀も折れたと思ったけど、破片も見当たらなかったし、刀も傷一つ無かった。

わざと受けたのか?それにしては一瞬びっくりした顔をしてたよな。

 

「・・・こんなところにいたの?」

 

「ん?・・・・ああ、華淋か。どうしたんだよ。」

 

「まったく。主役がこんなところで一人で何をしてるのかしら?」

 

「主役か・・」

 

「一刀が無を倒したんだし、主役でしょ?」

 

「そう・・だな」

 

「何か悩み事でもあるのかしら?ちょっとここではうるさすぎるわね」

 

そう言うと華淋は、俺の手を引いて城の近くの小川に来た。

 

「・・・なあ、華淋」

 

「・・・何?」

 

「こんな所まで来て・・・大丈夫なのか?」

 

「何が?」

 

「間諜とか・・・」

 

「ふふっ。どこの国が間諜を放つというの?」

 

「・・・あ、そうか」

 

「それに、一刀、貴方が居るでしょ?貴方が勝てない人は、もういないでしょ?」

 

「なんだかんだで、恋よりも強くなっちゃったしな・・・」

 

「始めの一刀からは信じられないわね」

 

「俺も信じられないよ」

 

沈黙が流れる

 

「綺麗な月ね・・・」

 

「そうだな・・・。俺、こんなに大きな月、初めてみたかも」

 

「そうね・・・。戦っている間は、こんなに落ち着いて月を見たことなんか無かった気がするわ・・・」

 

「華淋でも余裕のない時ってあるんだ」

 

「恋と無のせいでね」

 

「そうだな・・。あの強さは無かったよな」

 

「今の一刀の強さも、信じられない強さだけどね」

 

「確かにね・・」

 

「一刀、何を悩んでいたのかしら?」

 

「無は本当に俺が倒したのかって・・・」

 

「そうね・・・確かに貴方の剣は折れたわ」

 

「っ!?華淋もあの時見えていたのか」

 

「ええ、そして・・・折れた破片を無が消したのも」

 

「そうか、だから見つからなかったのか」

 

「でもあの最後の消え方は・・・」

 

「きっと、無は帰ったのかな?自分の世界に」

 

「!? 無は違う世界から来たの?」

 

「推測だけどさ、俺がここにどうやって来たか知ってたし、俺の知識も持っていたし、もしかしたら、俺と同じ所から来たのかもしれない」

 

「天・・貴方も帰るの?」

 

「帰りたくはないな」

 

「そう・・・、ずっと私の傍にいなさい」

 

「ああ、無のお陰で俺はずっとこの世界に入れるみたいだし、ずっと居るよ」

 

「本当に?帰らないで、ずっと私の傍にいてくれるの!?」

 

「ああ、死ぬまで一緒にいるさ」

 

「一刀・・・!一刀・・・!」

 

華淋が俺に抱きついてくる、それをしっかりと抱き返す。

俺は、無のお陰で多分ここに残ることができたんだろう・・・俺の変わりに無は消えてしまったのか?

無・・・最後の約束・・・風は俺がなんとしても幸せに生きてもらえるように頑張るよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風はなんとかその後、悲しみを抱えつつも、幸せには暮す事が出来たようだ。

雪蓮は怪我は治ったが前みたいな動きができなかったようだ。

 

 

そして死亡者・・・無、音々音

 

 

 

おしまい




回収し切れなかった複線。
そして、ちぐはぐがちょいちょいあったと思いますが、すみません。
最初に比べればちょっとは、まあー良くなったかなー程度でしたが・・・。
こんな駄文を読んでくれた方ありがとうございました。


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