新聞盗んだJCに制裁・調教・陵辱を (π×3パン)
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第一章 こんなもののために
1 撮影したからな


「おい、待て」

 

 斗真はかねてより警戒していた。

 走って逃げるその少女に声を掛ける。

 

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 始まりは4月くらいの暖かくなる辺りだった。新聞受けに置いてあるはずの新聞がない。無いのは晴天の日の翌日が多い。新聞屋に尋ねてみても、毎日間違いなく新聞受けに置いてあるという。ひょっとすると盗られているのでは? と言われたが、そう高いものではないので目を瞑ってきた。

 

 しかし、7月になると毎日のように新聞がなくなっていた。流石に頭にきた斗真は監視カメラを置き、犯人捜しのために証拠を得るために撮影した。

 

 数日後。

 

 斗真は知っていた。カメラに写るその人物を知っていた。相手は斗真のことを知らないかもしれないが、話には聞いたことのある人だった。始めみたときは間違いだと思い、しばらく撮影したが、間違いなく、その少女だった。

 

 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 

 その呼び掛けに少女は慌てて止まってちらりと振り向く。

 

「ちょっと来て。何が言いたいか分かるよね?」

 

 それでも少女は走り去ろうとする。その背中に――

 

「もう撮影したからな」

 

 凄味をきかせて斗真は低い声で言い放った。

 

 小走りになっていた少女の足が止まり、振り向くと思っていた通りの顔があった。

 しかし、その表情は泣きそうだ。

 

「ちょっと来い」

 

 逃げようとした少女の行為に語尾を強め、斗真は手招きをして家に招き入れた。

 

 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 

「あ、あの、口でしますから、お願いです。見逃してください」

 

 玄関の扉を閉め、少女の開口一番の言葉だった。

 

「おい、どこで覚えた? そんな言葉」

 

 困惑した斗真は尋ねる。

 

「高橋さんの家で……もうしない代わりに……誰にも言わない代わりに……やらされました」

 

「お前……ほかのところでも新聞盗んでいたのか?」

 

「……」

 

「なんでうちは毎日なんだ?」

 

「……こ、ここ……裏手で見られにくいし」

 

「新聞なんか盗ってどうするんだ」

 

「……盗ってこいって」

 

「確か、佐山さんところのミクちゃんだよな?」

 

 斗真の的確な問いにミクはびくりとして、静かに頷いた。

 

「中に入りなさい」

 

 玄関に鍵を掛け、斗真がミクを案内したのは寝室だった。

 

 デスクトップPCにノートPC、テレビ、等いろいろな電化製品がベッドの横の棚にいっぱいあった。それは待機電源を示す赤いLEDの明かりや、LANが繋がっていることを知らせる緑色のLEDなどの明かりがあちこちに見えた。

 

 無言で斗真はPCに新聞を盗んでいくミクの姿を映し出した。それを見たミクは、口の中がからからになりながらも言葉を発した。

 

「く、口で……」

 

「ミクちゃんは、何をしたのか分かるのか?」

 

「ど、泥棒」

 

「子供だと、警察に突き出されると少年院に行くよね?」

 

「お願いします、口でしますから」

 

「警察に突き出すと思う?」

 

 コクリと頷いたミクの目は涙目だ。

 

「残念。もっと大変だよ。新聞盗んだところ、動画でネットに流してあげるよ。警察がミクちゃんをどうするかは知らない」

 

「やめて! 何でもしますから!」

 

 ミクは土下座して謝った。しかし、斗真は以前から考えていたことがあった。

 

「何でもするね?」

 

「はい!」

 

「じゃあ、こうしよう。今回ミクちゃんが盗んだ動画を買い取ってもらう」

 

「い、いくらですか……」

 

「50万円」

 

「む、無理です! う、うち、貧乏だからっ! 無理です! 絶対無理です!」

 

 何度も首を振り、ミクは涙を流す。短い髪が何度も揺れた。

 

「じゃあ、身体で払うんだな」

 

 ニヤリとイヤらしい顔をして斗真はミクに言い放った。

 

「か、身体?」

 

「高橋さんところで、口でしたって言ったな?」

 

 自分の口に視線が届いていることを知って、口元を隠してミクは「はい」と震える声で返事をした。

 

「射精、させたんだよな? ……学校で習ったろう? 射精」

 

「飲めって、言われて……あ、あの精子、ですよね?」

 

「そう。あれを出すことが射精だ。それ一回につき千円分だ」

 

「50万円に……たった……千円」

 

 愕然とした表情でミクは肩を落とす。単純計算で500回だ……。

 

「たった? たった、だと? お前はもう犯罪者なんだ。文句を言うな」

 

 語気を荒げ斗真はミクの髪を掴んだ。痛くならないよう、ミクは斗真の掴んだ髪に合わせて顔を上げた。

 

「す、すみません」

 

「まあ、それだと可哀想だから……口で飲んだら二千円……喉で飲んだら三千円。一滴でも零したら千円だからな」

 

「の、ど?」

 

「ゴム付きだったら三千円……生だったら……五千円だ」

 

「ご、む? なま?」

 

「ちっ……まだ分からねえか……初潮は分かるだろ? 初潮は来たか?」

 

「それは……まだ……です」

 

 顔を上げたミクの顎に手をやり、斗真はとても嬉しそうな表情だった。

 

「よかったな。五千円分稼げるじゃないか」

 

 ミクはようやく意味を理解した。同じクラスの子と話をしても、あまり意味の分からないことで、自分には関係ないことなのだと思っていた。しかし、今、ようやく斗真の言った言葉で意味を知ることになった。

 

「そ、それ……それ以外で、なんでも――」

 

「うるさい」

 

 斗真はミクの言葉を遮る。

 

「脱げ」

 

 冷たい一言が一人の華奢な少女に浴びせられた。



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2 邪魔だな

 服を脱ぎ、生まれたままのミクの姿がベッドの前にあった。

 

「ちっ……乳もなけりゃ、毛も生えそろってねえ」

 

 言っている言葉とは裏腹に斗真は嬉しそうに舌舐めずりをしている。

 

「隠すな」

 

 手で胸と秘所を隠そうとするミクに、凄味をきかせて命令した。びくりとしたミクは、そのまま両手を後ろにして顔を逸らし、斗真に自分の全裸姿を見せた。

 

 しゃがみ込んだ斗真は僅かばかりに生えているミクの恥丘を眺める。

 

「ふうん」

 

 恥ずかしさにミクは隠したくて隠したくて仕方なかった。自分の秘所を眺めていた斗真が思い立ったように立ち上がり、ベッドの向こうに行った。その間だけでも隠したいと思ったミクは、見られていない時だけ手で秘所を隠し、戻ってくる斗真の姿にまた後ろ手になっていた。

 

 そして、斗真はまたしゃがみ込み、ふっくらと膨らみ、うっすらと生えているその恥丘に手を触れた。

 

「い、いやっ」

 

「お前、分かってるのか?」

 

 下からのぞき込むように斗真はミクを睨みつける。低い声で言われたミクは怖かった。大人に何をされるのか分からない。ひょっとすると殴られたり、刺されたりするのではないかと怯えていた。

 

「うぅうっ」

 

 泣きそうになりながら、恥ずかしさのあまり顔を逸らしつつ、しゃがんでいる斗真が何をするのか心配そうにちらちらと見ていた。

 

「ちっ、いらねえ」

 

 何がいらないのか、そう考える隙も無かった。

 

「痛っ!」

 

 突然生じた痛みに自分の下半身に目をやると、恥丘を触っていた斗真の指に、薄い毛が握られていた。

 

「うるさい。動くな」

 

 ぶちっ!

 

「んぐっ!」

 

「動くな!」

 

 ぶちっ!

 

「んっ!」

 

 斗真の指は何度も恥丘を痛みつけた。痛いはずなのに、自分で下半身を差し出していることに、ミクは頭で理解するのが追い付かなくなっていた。

 

「はぁ、はぁはぁ」

 

 涙を流してこらえていると、ベッドに押し倒され、ミクは脚を広げられた。

 

「い、いやあっ! いやっ! いやぁっ!」

 

「まだしないっ! 動くなっ!」

 

「ううううう」

 

 顔を隠した。何をされるのか見たくなかった。ミクは片手で顔を覆い、口元はもう片方の手の平で覆い、声を上げないようにした。

 

 股間に痛みが走る。

 

「ううっ!」

 

 それは何度も何度も続いた。股の間だけではなく、ついさっきまで毛を抜かれていた恥丘にも痛みが走る。

 

「はぁはぁ」

 

 どれくらい続いたのだろう。痛みが止まり、身体を起こして自分の股間を見ると綺麗に無毛となり、つるつるになっていた。所々赤いのは、毛を無理に引っ張ったためなのだろう。

 

「剃るとな、また生えてくるから抜いた」

 

 平然と斗真は言い、手にしていた毛抜きを放り投げる。そして手の平で恥丘を上に引っ張る。ただの筋でしかないミクの割れ目は開きもしていない。

 

「どれ、抵抗するなよ? 抵抗したら、分かるな?」

 

「ううう」

 

 斗真はミクを転がし、四つん這いにさせ、割れ目を開くように手で広げた。

 

「ちっちぇえなあ」

 

 大陰唇も小さく、ヒダも小さい。当然クリトリスは小さすぎて存在が分からない程だ。そして、肝心な膣は小指一本入るかどうかの大きさにしか過ぎず、閉じたままになっている。

 

 斗真はそのままベッドに上がり、ヘッドボードに背をもたれさせ、ズボンとパンツを一緒に下ろした。

 

 ミクは高橋のものを目にして、口にもした。しかし、高橋とほとんど変わらない歳の斗真のそれは、大きさが全く違った。高橋のものより長く、太さはそれほど無いが、先端が大きく見えた。

 

「じゃあ、どうする? いくら稼ぐ?」

 

 這いずってでも逃げ出したかった。この場から逃げ出し警察に駆け込みたかった。しかし、その間に動画を拡散されれば……。自分の人生も、家族の人生も終わりだ。涙をにじませ、斗真の座る横に腰を落とした。



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3 歯ぁ当たらねえようにしろ

「口で、飲めば……二千円ですよね?」

 

「ああ、そうだ。この亀頭からやってみろ」

 

「き、亀頭……じゃ、じゃあ」

 

 高橋のものを口にした時と同じように、ミクの小さな手で斗真のものを握る。ぴくりと動くそれは高橋のものとは比べものにならないくらい硬かった。

 ゆっくりと堅い棒のような部分をミクは上下に動かし始める。そして、震える唇を先端に近付ける、小さいその口を開き、その小さな舌先を恐る恐る近付けた。

 

 手でしごいているうちに、先端からはミクの知らない、透明なものがたらたらと溢れ始めていた。そして、その舌先がぬるぬるとした先端に触れた。

 

「吸って舐めろ」

 

 このぬるぬるを飲めと言うことなのか。これは、高橋が口の中に出したものと違うとミクは思った。高橋の時はずっと口に入れていたから、こんな体液が出ているとは知らなかったのかもしれない。

 

「ちゅう」

 

 苦いようなしょっぱいような味だった。ミクは顔をしかめる。

 

「おい、うまそうに舐めろ」

 

「ふぁい」

 

 手でしごけばしごくほど、溢れてきていた。それを小さな口を開き、先端を口に含んで、ミクはねばねばした体液を飲みづらそうに喉に押し込んだ。美味しそうに、とはどうすればいいのだろう。ミクには分からなかったが、とにかく必死に斗真の先っちょから出てくるものを舐め、飲み込んだ。

 

「それな、カウパーっていうのだ。気持ちいいとそうなる」

 

「ひゃうぱー……」

 

「ちっ、まどろっこしいな……歯ぁ当たらないように唇で押さえろ」

 

 頭を両手で掴まれ、ミクは言われた通り、唇を口の中に引っ込ますようにした。

 

「いいかあ? 最低限、ここまで入れろ」

 

「んぐ、むぐ、ううう、うう」

 

 亀頭がミクの口の中いっぱいに入っていく。小さな口は大きく開き、唇が歯と擦れて少しだけ痛かった。掴んだミクの頭を斗真は前後に動かした。

 

「ここが、カリって言うところだ。ここを唇でごしごし前後に動かせ」

 

「んぐ、んう、んぐ、ん」

 

 高橋の時とは違い、亀頭を口に入れるのが楽ではなかった。大きさが、直径が違う。それに、先端をすっぽりと口の中に入れることもなかった。

 

「ほら、やってみろ」

 

 くぷっ、くぷっ……くぷっ……くぷっ、くぷっ

 

 上下に大きく動かすことは出来なかった。しかし、言われたカリのところを唇で何度も往復すると、斗真は「う」と声を上げている。怒られていないところを見ると、ミクはこの動きが正解だと思った。

 

 その動きには邪魔が入ってきていた。横で一生懸命しているところに、ミクの小さな膨らみに、触られればくすぐったくなるような乳首を、斗真は弄り始めたのだ。

 

「んぐぅ、んぐっ、んんんん……」

 

「っつ!」

 

 くすぐったさのあまり、ミクは少しだけ噛んでしまった。

 

「おい……動画流されたいのか?」

 

 ドスの利いた声に、口から亀頭を出し、涎も拭かずに「ごめんなさい、ごめんなさい」とベッドの上で土下座をするようにミクは謝った。

 

「ちっ、まだまだ開発が必要だな……続けろ」

 

「……はい」

 

 開発って……なんだろう。と疑問に思いつつ、再度亀頭を口に含み、言われた通りカリが擦れるように、一生懸命に唇を上下させた。口の中は涎なのか、それとも時折びくびくと動くたびに出てくるカウパーなのか、それがずっと口の端からたらたらと垂れ続けていた。

 

「う、お、いいぞ」

 

 口を動かし続け、斗真の息が上がってきていた。高橋の時も、射精する時は同じような状況だったことを今でも覚えている。あの時は全部飲み込めず、吐き出してしまったが、何にも例えられないあの苦い味を覚えている。

 

「一滴でも零すなよ? 二千円じゃなく、千円になるからな」

 

 あれを全部飲めというのか……。出来るのかどうか分からない。しかし、やらなければ新聞を盗んだ動画が広まってしまう。まさか、今日一日で五十万円を稼げというのか? 唇を動かし続けたその身体が身震いした時だった。

 

「う、おっ!」

 

 口の中で亀頭が大きくなったと思った瞬間――

 

 どぷっどぷっどぷっどぷっどぷっどぷっ

 

 零されない。ミクは絡みつく精液を苦労しながらし、その小さな口の、小さな喉に流し込んでいく。生臭く苦い。吐きそうになるのを我慢して必死に飲んだ。

 

「んんん、んん、んんん、ん、んん、ん、ん、んんん」

 

 斗真はその必死になって飲み込んでいるミクの口の中の感覚に、射精がなかなか止まらなかった。飲み込もうと頬が必死に動けば亀頭を刺激する。零さないように唇を使ってカリの辺りを締め付ける。

 

「う、お、いい、ぞ」

 

 頭を押さえつけ、喉の奥に入れようと思ったが、射精した後の口の中の動きに阻まれ、仕方なくそのままミクのするがままにした。

 

「ん、ん、んんん、んんう、んぅ、んん、ちゅぅうぅぅ、ちゅぷっ」

 

 涙目になったミクが尿道から精液がこぼれないように吸い出し、口を離す。その口の中にねばねばする精液がたっぷりと絡んでいた。何とか唾を出し、飲み込もうと上を向き、苦しそうに「んぐ、んぐ」と喉を鳴らしながら必死に飲み込んだ。

 

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」

 

「さすが、一回やっただけのことはあるな……どれ」

 

 やっと飲み込み終え、苦しそうな表情のミクの手を引き、斗真が座っていた場所に押さえつけるように無理矢理寝かせた。



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4 隅々俺から見られるんだよ

 まだ粘つく口を開き、はあはあと息を荒くしながらベッドに寝かせられたミクは、何をされるのか怯えていた。

 

「風呂は昨日の夜入ったのか?」

 

 唐突な質問に「はい」とミクは即答した。

 

「そうか」

 

 舌舐めずりした斗真の瞳は、とてもイヤらしく、その先はミクの股を見ていた。

 

 斗真はミクの小さな尻を持ち上げ、上向きにする。斗真の顔が自分の一番恥ずかしいところにくっつきそうなことに顔を手で覆った。

 

「恥ずかしい……見ないで」

 

「うるさい、見るんだよ。お前は隅々俺から見られるんだよ」

 

 閉じていた足を斗真は無情にも軽々と開く。顔を隠していた細くて小さい手をミクは自分の股間に持って行こうとしたが「やめろ」と凄みの利いた声に、そのまま腰の横に置いて、自分の支えになるようにシーツを掴んだ。

 

 斗真の手が、ミクが自分でも開いたことのない筋をゆっくりと見せつけるように開いた。その有り様は自分の目の前で行われている。信じられない光景だった。自分でおしっこをする場所は知っているし、よく洗っていた。しかし、それだけではない。その割れた部分には、先生に教えられた、絵とは違う生々しい肉の割れ目があった。

 

 鮮やかなピンクに、その先端には米粒より小さな何か。そして、おしっこする場所の先に、小さな穴みたいなモノが見えた。斗真はそこに鼻を近付け、すんすんと匂いを嗅ぐ。

 

「しょんべんくせえな」

 

「ううう」

 

 ミクは恥ずかしかった。拭いているはずなのに。そんなことを言われ恥ずかしかった。臭いのなら、鼻を近付けているのを止めるのだろうと思っていたが、違った。

 

 斗真は大きな口を開き、ミクの股間をパクリと包み込んだ。その口の大きさは割れ目全体を簡単に覆うことが出来た。

 

「ひっ、い、いやっ」

 

 汚いところをなんで口にするのが信じられなかった。しかも、その口の中では、舌が自分のおしっこをする部分を舐め始めたのだ。

 

「汚いよっ! そこ、汚っ! んっ! くぅっ」

 

 ミクは舐められている部分と、その上の部分が変な感じだった。舌が自分のおしっこの穴の辺りを細かく動き、その上に何かあるのか、ちろちろと舐められるたびに、くすぐったさのほかに、別の感覚が湧いてきていた。イヤな気分には違いない。しかし、良い方の感覚もある。なにか心臓がドキドキするような、そんな感じだ。

 

「はぁはぁ、くすぐっ、ん」

 

 ニヤリとし、斗真は舌先を細かく左右に動かしながら下に移動していく。それに合わせてミクは身体をよじらせたり、小さく声を上げる。まだ快感を得るほどではないにしろ、感じるという感覚は出来上がっているようだった。

 

「そ、そ、な、んっ! な、なに、そこっ」

 

 初めて触れられた。ミクにとって自分でも触ったこともなければ、当たり前のように誰からも触られたこともない部分。そこを手ではなく、初めて舌が触れたことで、得たことが無かった感覚に身体がピクピクとしていた。今までに経験したことが無い感覚だ。

 

「き、気持ち悪っ……な、中に……舌? 舌ぁ?」

 

 斗真は舌先をくるくると回しながら、ミクの膣に舌を這わせた。時々舌を面白がりながら入れるとイヤそうな反応をする。何より驚いたのは、その先端でぬるぬるした感触を捉えたことだった。濡れている? この歳になれば身体が出来上がっているのかもしれないと斗真は思った。

 

「あ、は、おかし……い……あ……く……」

 

 頬を紅潮させたミクは自分の股間がムズムズとしているのが分かった。それがどう言う意味なのか、なんのためになるのか分からないでいた。

 

「ちゅぷ」

 

 舌を出しながら、斗真は顔をミクの股間から上げると、つーっと舌と膣から糸が張られる。それは粘着質で、しばらく切れない程だった。

 

「いっちょ前に濡れるのか」

 

「はぁはぁはぁはぁ……濡れ……る?」

 

 何のことかも分からず、ぽうっとしていると斗真は服を脱ぎだした。ミクは思わず顔を手で覆ってしまっていた。男の人の身体は見たことはあまりない。父親は死んだと母親に聞かされいる。お風呂も小さい頃から一人で入っている。だから、男の人の裸は見たことがなく、免疫がない。

 

「なんだ、恥ずかしいのか……ちんこは見慣れてるのに……やらしいな」

 

「男の人の裸は……あんまり」

 

「……ああ、そうか。お前のうちは母子家庭だったな」

 

 そう言って横に寝てきた斗真はミクの頭を撫でた。なぜ知っているのかと言うことよりも、意外なほど優しく自分の頭を撫でてくるその手に、思わず顔を覆っていた手を避けてしまっていた。

 

 イヤらしい目ではなかった。母親が自分に向けるような優しい瞳だった。

 

「あ、の」

 

 あまりにも意外なその表情に、ミクが声を掛けると、その表情はまた元に戻り、イヤらしい顔つきだった。

 

「どれ、大きくなるか触ってやるか」

 

 さっきまで自分の股間を舐めていた舌をイヤらしく出し、斗真はミクに覆い被さっていった。

 

 ちゅぱっ

 

 ミクのほんの小さな乳房の先端に吸い付き、直ぐに離す。

 

「んっ」

 

 ミクの眉がハの字になったのはくすぐったからだ。

 

 ちゅぱっ、ちゅぱっ

 

「あはっ! あははっ! ははっ!」

 

「くすぐったいか?」

 

「はひっ! はいっ! くすぐっ……う! あはは!」

 

 斗真は愛撫をしているつもりだったが、くすぐったく笑うミクに不満だった。ミクの細い脚の上に乗り、その両手首を押さえ、笑っても暴れないようにした。

 

「笑うなら、たっぷり笑え」

 

 そのまま乳首や乳房をたっぷりと口の中で転がした。そして、弄り回した。



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5 いっちょ前に堅くなってるな

 最初はくすぐったいせいで笑いが止まらなかったが、長時間、ほとんど無い乳房と幼い乳首を弄られる続けるとミクは何か変な感覚になっていった。少しだけ、気持ちが良い。笑いも止まるようになり、少しだけ息が上がってきていた。

 

「は、あ、ふぁ」

 

 ちゅぷ、ちゅぷ

 

「おじ、さん……なんか、おっぱい、おかしい」

 

「おじさんと言うな。……そうだな……斗真さんと言え」

 

「はい」と返事をし、押さえつける斗真を見ると、さっきまで自分が口の中に入れていたモノが首をもたげ、また血管が浮き上がるくらいびくびくとしていた。

 

 身体を起こされたミクは、ヘッドボードにもたれ掛かった斗真に背中を預けていた。その背後から両手で胸を弄られる。背中には熱くて堅い棒が押しつけられていた。

 

 揉むようなものが無い乳房を手の腹で擦るように刺激する。

 

「へへへ、ここはいっちょ前に堅くなってるな」

 

 乳首を摘まみ、くりくりとこねるように回すと、ミクははあはあと息を荒げる。小豆より小さいくらいのその先端を丹念にこねくり回し、右手はミクの下腹部へと移動し、股の間に手を入れる。

 

 くちゅ

 

「おお、ちっぱい弄っても、いっちょ前に濡れるんだな」

 

「濡れ、る?」

 

 股間を指で一撫でされると、ミクの身体がぴくりと動いた。なんの反応か全く分からなかった。どんな感覚なのか、一瞬のことでなぜ身体が動いたのか不思議だった。

 

 斗真はミクの前に撫でた指を持ってきて、中指と親指をつけたり放したりしてみせる。その指は何かねばねばして糸の引くような透明な液体が付いていた。

 

「女が気持ちいいと、おまんこから出るんだ」

 

 ミクは斗真の口から出た「おまんこ」と言う言葉に赤面した。そして、自分のその場所から何かが出てくることを初めて知った。

 

「知ってるか? おまんこ」

 

 ぷいとミクはそっぽを向く。

 

「へっ」

 

 粘ついた指を再度ミクの股間に戻すと、綺麗な盾筋に沿って指を何度も往復させる。

 

 すると、くちゅくちゅと小さな音が立ち始める。同時に乳首もくりくりと弄るとミクの身体は自然とぴくっ、ぴくっ、と反応し始めていた。

 

「知ってたんだろ?」

 

 くちゅくちゅくちゅくちゅくちゅ

 

「ふぁっ、はっ、は、はっ、んっ、はいっ!」

 

 執拗に股間を撫で回され、初めて知る得体の知れない、気持ちの良い感覚にミクの身体は踊らされていた。

 

「ただ撫でてるだけで、気持ちいいのか……これは、愛液って言うんだ」

 

「あい、えき?」

 

 目の前に出された斗真の中指が濡れていた。

 

「どうれ、もうちょっと弄ってやる……それからだ」

 

 斗真の言った「それから」の意味をぼうっとして考えると、背中の硬い棒がびくりとしたのが分かった。同時に、乳首を弄っていた手も股間に置かれる。そして、小さな大陰唇をマッサージでもするかのように撫で回しながら広げる。

 

「ひ、広げるとっ! い、痛っ……くない? はっ、ん? んぅ、あ」

 

 広げるといたいものだからと母親に教わっていた。しかし、脚の付け根と割れ目に置かれた手が何度も開いたり閉じたりされると、痛くはならなかった。むしろ、逆だった。

 

「はぁはぁ、はぁ、いっ、あっ、はぁはぁ、は、あ」

 

「くくく、気持ちいいだろう」

 

「ち、違いますっ」

 

「素直になれ」

 

 後ろからのぞき込んでくる斗真からミクは顔を遠ざけようとする。しかし、その細い首筋に、髪の隙間から唇ではむっと挟んでくる。

 

「ううう、ううう」

 

 首を舐められるようにされることは気持ち悪かった。斗真はそんなこともつゆ知らず首も責める。それ以外に触れられることは、頭を撫でられたりすることとはまた違った気持ちよさで、それはミクの身体を静かに蝕んでいた。

 

「はぁはぁはぁはぁ……と、ま、さん……ゆる、し、て……あ、あぁ」

 

 股の間の肉を斗真によって何度も動かされると、湿っているのを感じることが出来た。おしっこが出ているという感覚とは違う。お腹がきゅんとするような感じで気持ちが良い。そうなると湿っていってるような気がした。

 

「許して? 犯罪を犯したんだぞ?」

 

 斗真の指はとうとうその肉の間を摩(さす)った。片方の手で割れ目を広げ、片方の手でその間を沿って指を這わせた。股の間の一番真ん中の辺り。そこに指が少しだけ入る感覚に、びくりと身体は反応した。

 

 ――気持ちいい。

 

 ――違う!

 

 はっきり分かる感覚に、自分で否定した。酷いことをされているというのに、なぜそんな感覚になるのかが分からなかった。

 

「あ、あ、はぁはぁ、うう……んんっ」

 

 自然と声が溢れてくることを悟られまいと、声を押し殺そうとミクは必死に耐える。

 

「へへっ、そろそろだな」

 

 何がそろそろなのだろう。ミクは何も分からないまま、斗真の手からやっと解放された。



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6 力を抜けっ

 一度も経験したことの無い感覚に、ミクは脚に力が入らなかった。ただただ、恥ずかしいから脚を閉じ、手で胸とあそこを隠すことしか出来ない。

 

 背後にいた斗真が立ち上がると、ミクの目はその股間に釘付けとなった。高橋のを咥えていた時は目を瞑ってだった。だから大きさはあまりよくわからなかった。

 同級生のモノを見たことはあった。小学生の頃に、イジメで同級生がズボンを引きずり下ろされた時。あんなに大きいのは見たことがない

 

 びんびんに大きくなって立ち上がるモノを揺らし、斗真はミクの足を開こうと膝に手を掛ける。それにはびくりと脚に力が入った。しかし、ミクを睨みつけるその瞳は、抵抗するなと言っているように見える。

 

 素直になったミクは足の力を抜くと、斗真は足首を掴み、ゆっくりと膝を曲げさせてミクの股を広げた。

 

「ちっ、少ししか濡れてねえ……入るか、なっと」

 

 入る? 何のこと? ミクが疑問に思っていると、自分の股の近くに斗真のモノがそそり立っていた。途端にミクは保健体育のことを思い出す。

 

「やっ! やめてっ! 赤ちゃん出来ちゃう! やめてっ!」

 

 子供の作り方を少しだけ習った記憶だ。いや、しっかり習っていたとしても関係ないことだと思っていた。自分の股の間、膣に入れる気なんだと知り、ミクは恐ろしかった。

 

「出来ねえよ! 生理も来てねえお前に子供は出来ねえっ!」

 

 斗真が自分の股間に向けて、その大きなものを倒すと、ぴたり、と股の間に熱い感触が当たった。

 

 ぶちっ!

 

 いきなり股の間に焼けた鉄の棒が入ってきた感覚だった。

 

「いだっ! いだああっっ! うぐうっ! ひぃっ!」

 

「お、きっつ、ぬるって……血か……きちぃなぁ」

 

 亀頭がミクの膣にめり込み、処女膜を散らしていた。無理矢理自分の股間を大きなもので開かれた感覚に、ミクは喘いでいた。熱くて痛い。股の間がずきずきと痛み、手足に力が入らない。ベッドのシーツを何とか掴んで耐えようとするが、涙が溢れてくる。

 

「いだいぃぃ……はぁはぁはぁ……んぐうううう」

 

「力を抜けっ」

 

 亀頭しか入らず、それ以上は力が入っているせいなのか、濡れていないせいなのか、それ以上は入らなかった。

 

「うぐううう」

 

「力を抜けって」

 

「うぐぐぅ」

 

「ちっ」

 

 舌打ちをして斗真はペニスを狭いミクの膣から抜いた。ぬぽっと言う音ともに亀頭には血が少しだけ付いていた。近くにあった引き出しからドレッシングでも入っているようなボトルを取りだし、ふたを開ける。

 

 ミクは未だに痛みの引かない股間に、力も入らず大の字になっていた。そして、されたことにショックを受け放心状態だった。

 

「くく、これなら大丈夫だ」

 

 自らのペニスにボトルからたらりと、粘ついた液体を落とす。そして亀頭から陰茎に手でぐじゅぐじゅと塗り込むと、ミクの処女を失った証拠の血は、そのローションで分からなくなっていた。

 

 再度ペニスがミクにあてがわれる。

 

「ぃゃぁ……ぃゃぁ……痛ぃ……ゃぁ……ゃだょぉ」

 

 身体に力の入らなくなったミクは、声も力なく訴える。震える手で、斗真を避けようと胸を押すが、まったく無力だった。

 

「ひぎぃいっ!」

 

 ずぬぅ

 

 滑りの良くなった亀頭はすんなりと先端が入る。

 

「いだああ、いだいよお、うう」

 

 亀頭はざらざらした膣内をゆっくりと進んでいく。愛液はなくとも、ローションのお陰で力が入ったその中を容易に進むことが出来た。

 

「あ゛あ゛……はいるぅうっ……いだっ、いだあああ、あああっ」

 

 奥に行けば行くほど、その締め付けは斗真に快楽を与えた。

 

「おお、ここで行き止まりか?」

 

 その小さな膣はぎちぎちと入り口で陰茎を締め付け、ざらざらとした膣内はその奥に入った亀頭まできつく包み込む。それは斗真のペニスを半分少し飲み込んだところで止まった。

 

「慣れさせてやるか」

 

 びくびくと痛みに耐えるミクを気遣ってなのか、斗真は入れたまま動きを止めた。

 

「抜いて抜いて、抜いて……お願い……抜いて、抜いて」

 

「処女を頂いたから、これは5万にしといてやる。あとは射精させれば5千円だ」

 

「いや、いや、いやぁ……これ、いやぁ、抜いて、抜いてぇ」

 

 身動きのとれないことをいいことに、少しだけ大人に近付いた乳首を指で摘まみ、くりくりと弄り回す。たまに、乳房になりかけの部分を撫で回す。

 

「お、お、お、これ、いいのか」

 

 乳首を弄ると、膣内がうねった。小さいながらも感じれば膣内にダイレクトにその感覚が伝わってくる。それには斗真も感心した。そのうねりは締め付けながらも陰茎から亀頭へ、奥へ誘うようにぞりぞりと擦り上げていく。

 

「はぁはぁはぁ、やだよぉ、あ、あ、やだぁ、動かさないでぇ」

 

「いや? いやだって? ここを触るたびに、気持ちいいくせに」

 

 乳首をぎゅっとつねると、一気に膣内が収縮し、斗真の亀頭をうねりながら締め上げた。何もせずとも擦り上げるミクの膣内に、斗真も堪らなかった。

 

「お、お、出すぞっ」

 

 締め付けるのに抵抗するかのように、斗真のペニスはむくりと膨らんだ。

 

「いっ、いたっ、おっき、おっきくっ! あつっ! あついっ! ああああっっ!」

 

 どぷどぷっ、どぷぷっ、どぷどぷっ、どぷっ、どぷぷっ

 

「うおお、おお、いいぞ」

 

 ミクはお腹の中に何かが入り込んでくる感覚に、身体がびくんびくんと震えた。股の間は熱くて痛い。しかし、お腹に入ってくるモノの感覚に、気持ち悪いのと気持ちいい感覚が二つ入り交じっていた。

 

「はぐっ……あっ……んぐうう……」

 

「ふぅう……もう少しこのままだな」

 

「はぁはぁ、いやぁ、はぅ、はぁはぁ、もう、いやぁ」

 

 斗真は腰を振ること無く、そのままミクを貫いたまま、乳首を弄り回すだけでペニスを締め上げる快楽に浸り、何度もその中に射精をした。



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7 舐めて、綺麗にしろ

 その小さなお腹は膨らんでいた。小さな身体であればその膣内も小さい。その中に性欲を貯め込んでいた精液を四度も注ぎ込まれれば、すぐにいっぱいになる。

 

 ミクは変な感じになっていた。痛みがない。ただ股の間がきつく感じるだけだ。

 それ以上に、今まで得たことの無い感覚が身体を包み込んでいた。いや、蝕(むしば)み始めていたのかもしれない。

 

 変な声が自然と出てくる。声が漏れると言った方がいいかもしれなかった。乳首を弄られるたびに身体が熱くなって息も激しくなってくる。酸欠になりそうになりながらも、斗真のすることに耐えていた。いや、諦め、流され始めていた。

 

「どれ、今日は7万3千円稼いで終わるか?」

 

 どぽっ

 

 斗真のペニスが抜けると、精液がたっぷり溢れる音がした。そして、びくりとミクが仰け反ったかと思うと、堰を切ったかのようにミクの幼い膣から、その大きさには相応しくないほどの精液が溢れてくる。

 

「あ、あ、あ、いや、いや、なんか出てくる、あ、あ、あ」

 

「赤ちゃんの元だ」

 

 ミクの目の前に未だいきり立つ斗真のどろどろになったペニスがあった。さっきまで自分の中に入っていたモノだ。こんな大きいものが入っていたのだ。痛いわけだ。とミクの瞳に涙が浮かんだ。

 

「舐めて、綺麗にしろ。……このまま、また稼ぐのもいいかもな」

 

「ううう……」

 

 ミクは小さな舌を出し、アイスクリームをなめるように舐め始めた。触るのがイヤなのだろうか、身体を起こしても、それを手にしようとはしない。しかし、そのたどたどしさが斗真に火をつける。

 

「手を使わないで、口の中に入れろ」

 

 どこにやったらいいのか分からない手を、フラフラさせながら、ミクはぱくりと亀頭の先端を口に含む。

 

「動くなよ」

 

 その小さな口に、斗真はゆっくりと亀頭を沈めていく。

 

「んぅう、んぅ、うう」

 

「今度は舌を動かすんだ。ごしごし擦る感じでな」

 

 口いっぱいに頬ばりはしたものの、舌を動かすスペースは僅かだ。それでも、言われた通り亀頭の裏側をミクは舌先で恐る恐る舐めた。

 

「おお、お、うまいぞ」

 

 ミクが舌を動かすと、びくびくと大きくなっていくようだった。

 

「だめだ、もう一回だ」

 

 ベッドにミクを押し倒し、脇に置いてあったボトルからローションを出してまたペニスに塗りたくる。余った分を拭うようにミクの股に塗り込んだ。

 

「ま、また……や、やぁ……やだよぉ……やめてよぉ……いやあ」

 

「じゃあ、すぐに50万払え。じゃなけりゃ、ネットに流すぞ」

 

「うううう……」

 

 その一言でミクは抵抗することが出来なくなった。ただ、斗真のすることを我慢するしかない。

 

 股を広げられたミクは、赤く腫れたようになった割れ目が露わになった。もう、ミクには隠す気力も無い。ただ、我慢するだけだ。

 

 ずぶ

 

「ひぐっ! うぐうぅ」

 

 無理矢理広げられた感覚にミクは声を上げる。斗真が入ってくる。じんじんするのが痛い感覚なのか、なんなのか分からない。

 

「うお、入りやすくなったな……ふおお」

 

 ミクの締め付けは最高だった。ローションと、たっぷり出した精液のお陰もあって、締め付けながらもぬるぬるとなった膣がペニスを包み込む。それに幼いせいもあってか、体温が高いせいか、中はとても熱くて気持ちが良い。

 

 あまり気にもしていなかったが、挿入されているミクの腹を見ると、肋骨が浮き出ていた。痩せている? あまり食べていない? 斗真にそう思わせた。

 

「お前、満足に食ってないのか? ……腹減ってるのか?」

 

「はぁはぁはぁ、貧乏……だから……ん……あああ」

 

 同情なのか、斗真はミクの腹部をさする。真ん中がぽっこりと縦に膨らんでいる感触が手に伝わった。

 

「じゃあ、腹一杯にしてやるか」

 

「ふぁ? ふぐぅっ!! あぐっ!」

 

 自分のものを奥まで入れていこうとすると、ミクの腹が奥へ奥へと膨らんでいく。それが自らのペニスだと知った斗真は、ミクの腹をさすった。

 

「あ、あ、お腹……いっぱ……い……く、う……あ」

 

 びくびくとうねりながらペニスを締め付けるミクの膣に我慢出来なくなってきていた。

 

「我慢できね……少しは慣れたろ……動かすぞ」

 

 ミクはお腹の中が引きずられ、擦られるような感覚に背筋が弧を描く。

 

「ひゃうっ! あ、は……な、に、なに、これ……は……あ……あ……」

 

「気持ちいいか?」

 

 たっぷりと膣内に射精され、一度ペニスを抜かれた時に、ミクは信じられないほどの気持ちよさが下腹部に広がった。それは悟られないようにしていた。しかし、斗真はそれを何度も繰り返す。

 

「んあ……は、あ……よく……な……あ……い……ない……です……あ!」

 

「へへへ……じゃあ、もっと動かしても平気だな」

 

 ローションだけではなくなってきていた。幼いながらも、ペニスを受け入れるための体液が、少ないながらも身体の中から分泌し始めていた。

 

「おお、おお、中でどこに俺のモノがあるのか分かるぞ」

 

 根元までは入らないまでも、ミクの腹部にはペニスが入っている膨らみが見え、斗真が腰を動かすたびに、膨らみは上下に動き、ミクの背筋がびくびくと跳ねていた。

 

「あ、あ、や、こわ、こわい、なんか、なんか、おかし、おかしいよぉ」

 

 ミクの目は虚空を見つめていた。わけの分からない快感に身体が襲われていた。びくびくと身体が震えている。それは斗真が自分の中で動くたびに激しくなる。

 

「お、お、お、イクのか? お、お、おっ!」

 

「はぐっぅうぅ!」

 

「おおおお、うおっ! おぅ!」

 

 急な締め付けに斗真も負けずに腰を振ると、一気にその中にどぷどぷと精液を流し込んだ。ミクの腹はそれを受け入れるかのようにびくびくと痙攣をしていた。

 

「これは、もう少し楽しまねえとな」

 

 意識を失いながらも、身体を痙攣させ小さな喘ぎ声を上げるミクの身体を、斗真はイヤらしい笑みを浮かべながら何度も陵辱した。



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8 ほら、食べろ

 自分の股間がヒヤリとしてミクは目を醒ました。身体を起こすと、ヒヤリとしてはいたが、股の間はじんじんとして、まだ中に何かが入っているような感覚だった。

 

「……いた」

 

 呟くようにミクは言った。

 

「ティッシュで拭って、服着てこい」

 

 そんなに大きい声を出したつもりはなかったが、寝室とは別の部屋から斗真の声が聞こえた。

 

 自分の股間をベッドの近くにあったティッシュで拭う。ベッドには自分の股の間から出たであろう、白くてどろりとした、黄ばんでもいる液体がたっぷりと溢れていた。

 痛みになのか分からない。涙がこぼれた。拭う時に鼻につく香り。もう、戻らないだろう、今までの生活。幼いながらも、それを察知していた。声も、嗚咽も漏らさず、ただただミクは悲しみながら拭っていた。

 

 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-

 

 服を着て、斗真の声を辿って行くと、寝室の隣にある小さなキッチンだった。いい香りが広がっている。

 

「ほら、食べろ」

 

 四人が座ることが出来るようなテーブルに、ほかほかのオムライスがあった。

 

「え……でも……お金……」

 

「俺の気が変わらないうちに食え。これは含めないから安心して食え」

 

 あまり使われていないようなキッチンだった。座るように引かれてあったイスの隅っこには埃が溜まっている。ミクは言われた通り座ると、ギシッと音がした。

 

 その目の前には湯気が立っているオムライスがある。ほこほこと湯気の立つのと一緒に、ケチャップとバターの美味しそうな香りがミクの鼻腔をくすぐる。

 

「いいの?」

 

 様子を窺うように上目遣いで斗真を見ると、溜息をつくようにしてから小さく頷いた。

 

 反対側にどかっと座った斗真は食べる様子を見ることもなく、テーブルに頬杖をつき、どこを見ると言うこともなく、ぼうっとしていた。

 

 それを尻目に、ミクはオムライスの横に置かれたスプーンを取り、一口頬ばる。

 

 オムライスというのはこんなに美味しいとは思わなかった。

 

 ミクはさっきまで自分が置かれた立場を忘れて夢中で口に入れた。

 

「うまいか?」

 

「むぐ……う、うん」

 

「それ食ったら、新聞持ってけ」

 

「おじさん……」

 

「斗真さん、って言えっていったろう?」

 

 語気が強まることもなく、教えようとするかのようにミクに言った。

 

「あの、斗真さん……どうしたら、許してもらえるんですか?」

 

「言っただろう? あの動画は50万円で買ってもらう。それはミクちゃんが身体で返すんだ。今日で8万5千円稼いだな。……射精1回千円。口で飲んだら2千円、喉の奥まで突っ込んでだったら3千円。まんこで生だったら5千円、ゴムつけて欲しかったら3千円だ」

 

「別のお仕事では……」

 

 食べ終わり、スプーンを置いてミクは恐る恐る尋ねた。

 

「間に合ってる。明日から毎日来るんだな。気が変わってネットに流出させるかもしれないから、毎日来た方がいいぞ」

 

「……はい」

 

「それとも、おじいちゃんおばあちゃんか、お母さんに買ってもらおうか?」

 

 ミクは俯き「やめて下さい」とぽつりと言った。

 

「夏休みも始まったばかりだ。なに、すぐ稼げるだろう?」

 

「……はい」

 

「明日から玄関の新聞取ったら、そのまま家の中に入ってこい。……いいな?」

 

「……はい」

 

 

 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 

 

 新聞を手に、ミクは歩きにくさを感じながらトボトボと家路に向かった。涙がポロポロと溢れてくる。

 

 誰にも相談出来ないことを、どうしたら解決出来るのだろうか。言いなりになっていくしか方法がない。その間で逃げ道を何とか探さなければ。ミクは悲しみの中にも、光明を見いだそうとしていた。



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第二章 いらない知識
9 分かったか?


 太陽の日差しがまだ強くならない朝方、新聞を持ちながらミクは呼び鈴を鳴らすと、細面の男が現れる。斗真だ。

 

 無言でドアに身体を寄せて開く様は、入れと無言で言っているようだった。睨みつけるその瞳にミクは逆らえなかった。新聞を抱え、自分を守るようにミクは足を踏み入れる。

 

 中に入ると、すうっと冷ややかな空気が流れていた。玄関に新聞を置くと、斗真は無言で寝室まで歩いて行く。無言で肩を落としてミクはその後をついていく。

 

「昨日までは7万8千円稼いでいる。さあ、今日はいくらまで稼げるかな?」

 

 ニタリとして言う斗真にミクは間違いを指摘した。

 

「き、昨日は8万5千円です。……間違え、ないで……ください……」

 

「ちっ……まあいい。しっかり稼げよ……その前に勉強だ」

 

 勉強を教えてもらえる? 少しだけ喜びそうになったのは一瞬だけだった。

 

「脱げ……保健体育の大事な授業だ」

 

 肩を落としながらTシャツを脱いだところで斗真は「下着だけでいろ」と注文をつけてきた。斗真も服を脱ぎ、全裸となった。

 

 素直に従い、ミクは残った短パンを脱ぐ。白いスポーツブラに白いパンツだった。そこから伸びる手足も白く、どこかヒョロヒョロとしたような感じだ。

 

「ベッドに座れ」

 

 ちょこんとベッドの端に座り、ミクは何をされるのか不安に包まれていた。後ろに回った斗真は股の間にミクを挟んだ。そして、ブラの上からミクの胸をさするように撫でる。

 

「少し大きいな、ブラ」

 

 ミクもそう思っていた。母親が買ってきたブラはまだ大きく、それが張り詰めるほど胸は成長して無く、しわになるところがあった。

 

 そのしわの部分を擦り、斗真はぷっくりした手触りがあるのを感じた。

 

「お、気持ちいいのか?」

 

「違います……」

 

 たるんだブラの生地が乳首を擦るたびに、先っちょがじんじんと熱く、堅くなってきて、実際は気持ち良くなってきていた。寒くなった時に乳首が立って、服と擦れて気持ち良くなる。それより気持ちが良かった。

 

 乳房、と言うにはまだ未熟で、ほんの少し膨らんでいる感じであり、斗真はその小さな膨らみを楽しみながらブラの上からその感触を楽しんだ。

 

「おおお、立ってきてる! ミクちゃ~ん、乳首って気持ち良くなると、堅くなって、ぴんと立ってくるんだぞ? その時は『気持ちいい』って素直に言うんだ。分かったか?」

 

「……」

 

 気持ちいいなんて言葉を斗真になんか伝えたくない。そんな思いがミクの口を閉ざした。

 

「イヤならイヤって言えばいいんだ。……やめないけどな。イヤならイヤ、気持ちいいなら気持ちいい。素直に言うんだ。分かったか?」

 

「……」

 

「分かったか!?」

 

「いたっ!!」

 

 弄り回し、乳首の形が分かってきたその先端を、斗真はブラごと捻った。思わずミクの手が斗真の手を掴んでいた。

 

「分かったか?」

 

「いたっ、んぐぅ……」

 

「分かったかと聞いてるんだ!」

 

「い、痛いよぉ」

 

 手をどけようとしても、大人の力には敵わない。痛みに耐えながら「分かりました」と苦痛に満ちた表情で答えた。

 

「乳首を大切にしろ。子供が出来るまでは男のおしゃぶりだからな」

 

 何を勝手なことを、思ってもミクは言葉には発することが出来なかった。



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10 パンツ脱ぎたいか?

「さあて、次はまんこのことを教えてやる。パンツ脱ぎたいか?」

 

「い、イヤです」

 

 恐る恐る自分の意志を示した。捻った乳首を慰めるように触る斗真の指に、気持ちよさを感じつつも、また捻られてしまうのではないかと恐ろしかった。何より、直に触られることがイヤだった。

 

「そうかそうか、いいんだな……へへへ……こっち来い」

 

 来いと言っておきながら斗真はベッドの端に座っていたミクを後ろから抱えてヘッドボードのところまで引っ張っていった。自分は背をもたれさせ、股の間に再度ミクを囲う。

 

 ミクの履いているのは大人の下着のような、ぴっちりとしたパンツではない。柔らかな膨らみを守るには少しだけ緩さが感じられる、ショーツと言うには相応しくない、いわゆる子供独特のパンツだ。

 

「ミクちゃんはまだ乳房が出来上がってないみたいだな」

 

 揉みごたえのないその胸を、ブラの上から斗真は揉めるもの探そうと掴むようにしても、その手には小さな乳首の硬さが残るだけだ。

 

 その揉みごたえのなさ、小さな乳首のこりっとする感触に興奮しながら、やせ気味の腹の上に手を伸ばす。ヘソの上に手の平を置き温めるようにした。

 

「ここの中が子宮だ。精子を飲み込むところだ」

 

 昨日自分の身体の中に入れられたところ……。ミクは気持ち悪くなりそうだった。

 

「そして……」

 

 パンツの上、恥丘の部分からゆっくりと横に擦り始める。その手は次第に股の間に近づくと、ミクはぴくりと身体が動く。しっかりと脚を閉ざしてしまった。

 

「さあ、ここからがミクちゃん感じるところだ」

 

「か、感じる?」

 

「気持ちいいってことだ」

 

 パンツを少しだけ上に引っ張ると、それは食い込み、ミクの幼い割れ目がはっきりと分かる。

 

「の、伸びます……」

 

「じゃあ、開くんだ」

 

 僅かながらの抵抗も、斗真から痛い思いをさせられるのではないか、パンツを伸ばされてしまうのではないのか、不安に襲われ従わざるを得なかった。

 

 開かれたその股の間、割れ目が始まる部分を見つけ、斗真は指を這わせる。

 

「ここ、か?」

 

 筋の出来る辺りに指を置き、小さく横に下着の上から擦る。自分の身体を這う手を見ていたミクは、ベッドのシーツを握った。自分の股が、何かおかしい。斗真に触られることは気持ち悪い。しかし、昨日もそうだったが、身体は気持ちいい感覚に包まれる。

 

「ぅ……ぅ……ぅ……」

 

「気持ちいいだろう?」

 

「い、いや、あっ、です」

 

「ここは陰核といって男のちんちんの名残だ。気持ちいいはずだぞ。……普通はクリトリスって言うから覚えとけ

 

「くり、とりす?」

 

 胸を弄っていた左手は右手に加勢する。その人差し指はクロッチの真ん中をつんと突いた。

 

 くちゅ

 

「気持ち良くないんだっけか?」

 

「……良くないです」

 

「じゃあ、濡れてないんだな?」

 

 ミクはびくりとした。昨日、気持ちが良くなればあそこが濡れると言われていた。もし、自分のあそこが濡れていれば、それが斗真にばれてしまう。

 

「ここがまんこだ。ミクちゃんは女の子だから、おまんこ、って『お』をつけて言おうな。ここはなぁ? 気持ち良くなってくると濡れてくるんだ。いっぱいいっぱい濡れてくるんだぞ」

 

 擦られている場所がじんじんとして気持ちが良くなってきていた。

 

「やあ、やめてっ、やめてください」

 

 自分のクリトリスを弄り続ける斗真の腕をどけようとしても、昨日と同様、力では勝てそうにない。

 

「気持ち良くないなら、ずっと擦ってても大丈夫だよなぁ? 濡れることもねぇし、ミクちゃんは大丈夫だよなぁ? まさか、嘘ついてパンツがびしょびしょになって、ノーパンで帰るのかなぁ? それとも、びしょびしょのまま短パン履いて帰るのかなぁ? へへへへ」

 

「やあ、やめ、やめてえ、脱がせて、脱がせて下さい」

 

 クリトリスを触る手を動かそうとしても、ミクは力も入らなくなってきていた。斗真の擦る指が気持ちいい。拒否しても身体はどうしても力が入らない。

 

「脱ぎます、パンツ脱がせて、ぅぅ、は……やめ、気持ちいいです、気持ちいいですから……」

 

「気持ち良くないって言ってなかったか?」

 

 パンツの上からでも堅くなった小さな突起を指で感じることが出来た。斗真は執拗にそこを擦り続ける。

 

「はぅ、ぅ、ぅ、脱がせて、ぅぅ、脱がせてよぉ」

 

「お願いの仕方があるだろう?」擦る指を止め、ミクの耳元に囁いた。

 

 従わなくてはいけない自分が悲しかった。ミクは頭を垂れ、背後の斗真に懇願した。

 

「お願い、します……パンツを、脱がせて下さい」

 

「いいだろう……目の前で立って脱げ……」

 

 斗真の手から解放されたミクは立ち上がる。股間が少し冷たいことに、自分の下着がもう濡れていることが分かった。

 

 前屈みになって両手で下着の端を掴み、下ろそうとしてもその手は動かない。男の人の目の前であられもない姿を晒すのには躊躇いがあった。ちらりと斗真の様子を窺うと見透かしているかのようににやにやとした表情を浮かべている。

 

「どんどんパンツに染みっていくぞ? いいのかぁ?」

 

「うぅ……っ!」

 

 一気にミクはパンツを足下まで引き下ろす。片足ずつ脱いだが、上半身を起こすことが出来ず、屈んで自分の秘所を隠していた。

 

「ふっ……そのまま座れ」

 

 斗真の股の間で立っていたミクはそのまま股間を隠すように正座をすると、目の前には斗真のものがそそり立っていた。

 

「いいか? ちんちんとか、ちんことか、お前は言うな。お前はペニスと言え。その方がイヤらしいし、エロイからな、はははははははは」

 

 目を背けようとしたミクだったが、斗真の「手と口でしろ」の一言に、それと対峙しなければいけなくなった。



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11 口ん中、気持ちいいぞ

「そうだ。その棒のようなところが陰茎だ。竿とも言う」

 

 その小さな両手で、ミクは斗真の陰茎をしごいていた。先端から溢れているカウパーが、ミクの手が動くたびにぐちゅぐちゅとイヤらしい音を立てる。

 

 動かすたびに先端から溢れてくるカウパーにミクは汚い物を触っているような表情だ。しかし、その目は斗真のものに釘付けになっていた。動かせば動かすほど溢れてくる透明な液体。おしっことは違う。目立ったような匂いがない。そして、ねばねばとするその体液で陰茎を上下に動かしていた。

 

「先っちょの亀の頭みたいなのが、そのまんまの漢字で亀頭って言ってな? 気持ちいい場所がいっぱいあるんだ。覚えておけ」

 

「きとう……」

 

「その亀頭の出っ張りみたいなところをカリ首とかカリって言ってな? 男はそこが擦れると気持ちが良い」

 

 カウパーでぬらぬらとした亀頭のカリ首の出っ張り部分を。手の平を使ってぐちゅ、ぐちゅ、と引っかけるように擦りながら動かす。片方はぬるぬるとした陰茎をそのまま擦っている。

 

 ぬち、ぬち、ぬち

 

 手の平がカリに引っかかるたびにイヤらしい音が立ち、その先端からはどんどんカウパーが溢れてくる。

 

「いいか? 気持ちいいと、おしっこするところからねばねばのカウパーって言うのが出てくるんだ。もっと気持ち良くなると精液が出る」

 

 早く手を動かせばいいのか、ゆっくり動かせばいいのか、動かし方の分からないミクは、怒りもしない斗真の様子から、ゆっくりと動かすことにした。

 

「おおう、おおう、うまいな……ミクちゃん。まだイかないから続けろ」

 

「イく?」

 

「射精することだ。ただ射精させるだけなら千円だからな。精液を飲んだら二千円。喉の奥で飲むなら三千円だ」

 

 喉の奥とはいったいどういうことなのか。ミクはガチガチに堅くなった斗真のペニスを動かしながら、考えるだけで気持ち悪くなってくるような感じがした。

 

「ようし、今度は亀頭の部分を教える」

 

 話を聞こうとミクは手を止めたが「動かせ」と言って斗真はペニスをしごき続けさせた。

 

「お前の方から見える、真ん中の先っちょはおしっこも出るし、精液も出る尿道だ。そこを舌の先で舐めると気持ちが良い。あとはそこからカリの部分までを裏スジと言って、そこも刺激を与えると気持ちが良い」

 

 ミクは気持ちが良いと言われた裏スジに、小さな親指を当て、カリと一緒に擦り始める。

 

「お、お、お、いいぞ」

 

 自分の身体を触られることもない。汚らしいペニスを触るだけでいい。斗真が気持ちいいと滑稽な顔を見ることが出来る。自分の身体の中に、握っているペニスが入ることに比べれば、どんなに楽なことなのか。ミクは思った。

 

 ミクの親指の腹は幼いせいもあってか、ぷにぷにで、ぬるぬるしたまま裏スジを擦り上げてくるのは気持ちが良かった。

 

「舌で尿道を舐めろ」

 

 手を動かしながら、狙いを定めて自分の舌を亀頭の先端に触れる。舌先に触れる、ねばねばしたカウパーをつけながら、ミクは尿道をちろちろと舐め始めた。

 

「お、お、おおお、いいぞ! ミクちゃん、どうだ、俺のどうなってる」

 

「かひゃいです」

 

「何が堅い?」

 

「ふぇ、ふぇにふ」

 

「くっくっくっくっ……物覚えの良い、素直で良い子だ」

 

 斗真はたどたどしく亀頭を舐めているミクの頭を優しく撫でる。

 

 その触れ方は、ミクにとってキライではなかった。やっていることは酷いのに、時々するその優しさが不思議でならなかった。

 

「どれ、亀頭を口に入れろ」

 

 舌に突いたカウパーを手で拭き、ミクは大きく口を開き、ゆっくりとそれを唇に触れさせる。むわっと、何かの匂いがした。そして歯が当たらないようにゆっくりと含んでいく。入れた途端、それはびくびくと動いていた。

 

「はあぁあぁ……あったけえ……ミクちゃん……ちっ、めんどくせえ、ミクって呼んでもいいな。口ん中、気持ちいいぞ」

 

 びくびくと動くたびに、口の中にぬるぬるしたもの、カウパーが出てくるのを感じた。黙っていれば口の中がいっぱいになる。ミクはいやいやながらも、それをごくりと飲み込む。

 

「いいか、手も動かしながら、口もカリを気持ち良くするんだ」

 

 くぷっ

 

 カリの部分が現れるたびに音が鳴る。

 

「へへへ、さすが口まんこは処女じゃ無かっただけはあるな。ミク、うまいぞ」

 

 口まんこ……。高橋にしてあげたことで処女じゃなくなったのか……。どこか悲しかった。大切な自分がいろいろ失われていくような感じがしていた。

 

 くぷっ、くぷっ、くぷっ、くぷっ、くぷっ

 

「ほおおおお、ミク! うまいぞ! うまいぞ!」

 

 ミクにとって褒められても素直に嬉しくなることではなかった。

 

「うお、うお、うお」

 

 口と手を動かしていると、ペニスはびくびくとし始め、斗真の腰が少しずつ上がってきていた。

 

「おう、お、お、イくぞ」

 

 一滴たりとも零せない。斗真が射精するのだとミクは身構えた。

 

「う、う、おおおお」

 

 ぐっと腰が持ち上がり、小さな口の奥に入った。ミクは目を白黒させながらも、びくびくと震える亀頭から口を離さないように、どぶどぷと溢れんばかりに注ぎ込んでくる精液を喉に流し込んだ。

 

 どぷどぷどぷっ、どぷっどぷどぷどぷ

 

「んぐぅ、んん、んぐ、んぅ、んんぐうぅぅ」

 

 苦しくなろうと、ミクは必死に飲み込んだ。喉の奥に絡まろうと、その奥に流し込み、精液の臭いにも耐えた。

 

 じゅるるぅぅっ

 

「おっ、おっ、おっ」

 

 口の端から溢れそうになった精液をミクは必死に吸い上げる。絶頂を迎えたばかりの斗真にとっては気持ちの良い後戯だった。

 

 零してはいけない。口の中一杯になっている亀頭を舌でべろべろと舐め上げた。

 

 ちゅぷっ

 

 口からペニスを出しても、カリに精液は残っていないかミクは周りを見て、残っている場所に舌を這わせて舐め取った。

 

「良い子だ」

 

 頭を撫でる今の斗真の手には優しさがあったようにミクは感じた。



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12 手ぇ、どけろ

「さあ、今度は、ミクの番だな」

 

 正座したまま前屈みになったミクは首を振った。もう少し身体を前に倒せば土下座のようになってしまいそうだ。

 

「口で……口でしますから……わたしは、いいです」

 

「……へえ」

 

 斗真は頭を下げているミクの頬にペニスを擦りつける。

 

「いったい、いつになったら50万稼げるんだろうな? そのペースだと俺もしびれを切らすぞ? ネットに拡散した方が面白いかもなあ」

 

 頬に押しつけられたペニスから視線を逸らすようにミクはお願いした。

 

「がんばって口でしますから」

 

「お前のママが、代わりに稼いでくれるかなあ? 聞いてもいいか? なあ? ずうっとママ一人だろ? 彼氏いなかったろ? ああ、ひょっとすると気持ちいいって悦んで代わりに稼いでくれるのかもなあ?」

 

「ま、ママには……」

 

「お前が言うこと聞かなきゃ、ママに言うしかないさ。へへへへ」

 

 口がへの字になり、ミクは泣きそうになった。しかし、耐えた。泣いてしまえば斗真に負けてしまうと思ったから。

 

「……わ、わたしの番で……いい、です」

 

 イヤらしい目つきがミクの白い裸体に向けられた。

 

「自分で……股開け」

 

 恥ずかしい。昨日から何度思ったことだろう。この感情から自分を切り離さなければ、動画を返してもらえるわけがない。そうは思っても、なかなかミクは実行出来なかった。

 

 正座から仰向けになったが、両手で自分の股間を隠すようにしていた。カーテンで陽の光が遮られ、明かりがつけられた天井を見ながら、少しずつ股を開いていった。

 

 ゆっくりと開いていった股はM字に開脚されたが、ミクの手によって大事な部分は隠されていた。天井を見ているミクの瞳には涙で潤んでいた。

 

「手ぇ、どけろ」

 

 涙はこぼさない。心に誓い、ミクはゆっくりと手を股間から放し、シーツを握った。痛みや苦しみから耐えるためではなく、恥辱に耐えるため。

 

「ほほおっ、いいマン筋だ」

 

 細い脚の間にぷっくりとした割れ目があった。その隙間からは鮮やかなピンク色がのぞいていた。その割れ目の周りは濡れているように見えた。

 

「くくく、感じなかったか……そうか、感じなかったんだな」

 

 含んだ笑いをしながら斗真は左手でミクの右足を押さえ、右手は割れ目の先端に伸びる。柔らかな筋を横に動かすと、小さな皮に包まれた、薄い桃色をした小さな未熟な果実があった。

 

 いったん指を口に含んだ斗真はたっぷりと唾をつける。未熟な果実に直接触れると傷付いてしまいそうだった。斗真は皮の上から小さな果実を左右に揺らした。

 

「……ぅ……ぅ」

 

 まだ熟すには早い。程よい食べ頃になるにはもう少し大きく、堅くならなければならない。

 

「気持ちいいか?」

 

「イヤです……」

 

「何がイヤなんだ?」

 

「……」

 

 まあいい。幼かろうが、気持ちいいから濡れている。嘘は言っても身体は正直に答えてくれる。ニヤリとほくそ笑み、斗真は果実を舐めたくなる衝動を抑えながら、その指を動かし続ける。

 

「ぁ……ぅ……ぅぅ……ぃゃ……」

 

 指が乾けばまた斗真は唾をたっぷりつけ小さな果実に擦る。何度も擦っているせいか、皮が少しずつめくれ、デリケートな部分が露わになる。直接敏感な部分に指が当たるたびに、ミクは小さく声を上げた。

 

「ぁっ……ぅぅぅ……ぁっぁっ……ぃゃ、ぃゃぁ、ぃゃぁ……ぁっ」

 

「くくく、何がイヤなのか言ってみろ」

 

 天井を見ながら、ミクは答えられなかった。気持ちはイヤだ。触られるのがイヤだ。けど、気持ちが良い。知らない間に、気持ちが良いことに自分が流されていることがイヤだった。自分がイヤだった。

 

「お、お、お?! 堅くなってきたぞ」

 

 擦り続けたことによって、隠れていた皮から小さかった果実は露わになり、そのピンク色した姿を現した。米粒程度の大きさのそれは、柔らかくはなかった。ぷにぷにとした感触の中に硬さがある感じだ。

 

「イヤ、じゃなくて気持ちいいんだろう? 口にしろと言ったよな?」

 

「はぃ……ぅぅっ! 気持ち、いいです」

 

 脚を押さえていた左手を離しても、ミクの足は閉じることはなかった。知らぬ間に、斗真の指を求めて開いているのかもしれない。

 

 左手を恥丘におき、指で割れ目を開くように上に引っ張り上げた。すると、ぷっくりとした筋は果実を包んでいた皮ごとめくり上がり、ミクの桃色の小さな果実をさらに露わにした。

 

「ここは、なんて言ったっけ?」

 

 唾をたっぷりとつけた指で、露わになって形がよくわかるようになった米粒程度の丸い果実を、転がすようにくちゅくちゅと擦り始める。

 

「あっあっ! うぅっ、うっ、うんっ!」

 

「ほら、なんて言うんだ? ここのことを」

 

「くっ、くりとっ! あっ、んっ! はぅっ! くり、ぃっ!」

 

「ん? なんだって?」

 

「んぁっ! くりっ! ぃぃっ! くっ! はぅ」

 

 剥き出しにされたのはおそらく初めてであろう、果実は唾に濡らされた指によって蹂躙され、触れるたびにミクの身体は得たこともないような痺れに似たような感覚に何度も身体を跳ねさせた。気持ちが良いい、その先の感覚だった。身体は幼いせいもあり、それに追い付いてはいなかった。

 

 ミクが口に出そうとするたびに斗真は指で激しく擦り、まるで言うのを阻止しているかのように見えた。何度も身体が仰け反り、ついには斗真に答えることもできず、ただただ喘ぐことしか出来なくなっていた。

 

「おお、ごめんごめん。これじゃあ、答えられないな。……もう一回聞く。……触っていたところはなんて言うんだ?」

 

 わざとらしく謝った斗真は擦り続けていた指を止めていた。

 

 息を荒くし、ミクの手は力なく頭の辺りのシーツを力なく握っていた。未だに触られているように、股の間がじんじんとしている。

 

「ぜぇぜぇ……んっ……はぁはぁ、くりとりすです……はぁはぁ」

 

 唾を飲み込み、言い慣れない単語で答えた。

 

「よく覚えていたな。良い子だ。……気持ち良かったか?」

 

「……わかりま、せん」

 

 ぼうっと天井を見ながら答える。ミクにとって、気持ちが良かったのかどうか分からなかった。身体が勝手に反応してるだけだったのだから。

 

「教えてやる……いまのが気持ちいいって事だ。ほら、ここはこんなに濡れてる」

 

「あぅっ」

 

 突然股の間を触れられ、ミクは声を上げてしまった。驚いたこともあったが、その触られた感触は、明らかに濡れていた。気持ちいいと濡れると言われたことを思い出したからだ。

 

「もう、準備は出来たんだよ。俺のちんこが入る、な」

 

「いやぁ……いやぁ……」

 

 股の間に斗真が腰を下ろす。ミクはその様子を見ると、その下腹部にはびんびんにそそり立ったものが見えていた。また入れられる。また痛い思いをする。心の底からやめて欲しいと思っていた。



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13 ダメだ。我慢出来ね

 腰を持ち上げられ、ミクの目の前に自分の割れ目を見せつけられた。しかし、自分で見てもいつも閉ざされているそこは、自然と開いていた。そして、ぬらぬらと濡れていた。

 

「見てみろ。濡れてるだろう? それに、開き始めてる。この歳で男を誘うようなまんこを持ってるのは凄いな」

 

「ひ、広げないで……」

 

 開き始めた割れ目を斗真は両手で開く。鮮やかなサーモンピンクのその中はしっとりと濡れ、上側に実る果実はぷっくりと大きくなり、その下には濡れる源泉となる小さな穴が控えめに開いていた。

 

「はあ、はぁ、ダメだ。我慢出来ね」

 

 ミクのお願いむなしく、腰を上げられたまま割れ目を広げられると、そこは濡れているせいか明かりに照らされ、妖しい光沢を湛えていた。

 

「いやぁ、やめて、やめて、お願いですから」

 

 そそり立った斗真の一物は、濡れ光っているミクの股のある、下へ向けられた。向きを変えられることに驚き、それが昨日入れられた部分に当てられると、熱くて堅い感触が伝わった。

 

「やめっ、やめっ、やめ……ってぇっっ! んぐぅっ!」

 

 昨日のような痛みはなかった。しかし、手で無理矢理口を引っ張られるような感覚が股にあった。

 

「お、お、お、入る、入るぞ……うお、名器! 名器! きっつ! きっつ!」

 

 ずぬぅ

 

 自分の身体の中に異物が入ってくる。それは広げられたような感じの中に、何か別の感覚が含まれていた。

 

「うう、う……ううう……うあっ」

 

 熱い塊は容赦なく自分の身体の中に沈んでいく。ミクの腹が侵入していくにしたがって、その形に膨らんでいった。

 

「おほ、お、お、ここまでか? うおお、ミク……どこに何が入ってる?」

 

 ヘソ辺りまで辿り着き、斗真は侵入を止めた。斗真の根元にはまだまだ届かない。

 

「はぅ、あ、あ、あ……お、まんこに……ぐ……う……あ……ぺに、すが……入って……ます……あ、ぐ」

 

 斗真が尋ねることにミクは素直に答える。恥ずかしい言葉は本来言いたくはない。抵抗しようと思っても、身体が処理しきれず、そんな考えも出てこなかったのだ。

 

「ほら、昨日みたいに中を動かせ」

 

「は、あ、大き、くて……くる、し、はぅ」

 

「おお、大きいなんて言われると嬉しいなぁ。昨日みたいに、俺が動かなくても中、動かしてくれねえかなあ?」

 

 ミクのお腹に自分のものが入っているのが分かった。斗真はそこを撫でると、びくりとミクが反応した。

 

「はうっ! ……動かす? どう、すると……あ、うぅ」

 

「ちっ」

 

 舌打ちをした斗真は、スポーツブラをたくし上げ、ミクの幼い乳房を露わにすると、その小さな先端をつまんだ。

 

「はうっ!」

 

 つねられた時の痛みがまだ残っていた。ぴくりと身体が跳ね、腰が持ち上がるとさらに斗真のペニスが奥に入り、ミクは悶絶するかのようだった。痛みにではない。別の感覚のせいでだ。

 

「おおお、それだよそれ。……やっぱここを弄らないとダメか」

 

「はぁはぁはぁ……も、やめ、ああああああっ」

 

 小さな乳首をくにくにと動かしながらつまむと、斗真を包み込んでいるミクの中はうねり、ぞりぞりと斗真の陰茎と亀頭に吸い付き擦る。

 

「おほっ、これこれっ! くぁあっ! いいぞぉっ!」

 

「はぅっ……こ、これ、あ、は、気持ち、いいですっ! あっあっあああ」

 

「お前、凄いぞっ! 名器だぞっ! 名器っ! 中がすげぇうねるっ!」

 

「ち、乳首、はっ、うっ、あそこ、おか、しっ……う、うう……んぁっ」

 

 幼い乳首を弄ばれ、膣にペニスを入れられ、もはや痛いという感覚は無くなり、ミクは気持ちいいという感覚を得られた。お腹がいっぱいいっぱいと言うことより、中に何かが入っていることで、自分の中が擦られて気持ちが良かったのだ。

 

「あそこじゃない、おまんこだと言ったろう」

 

「あ、う、おまんこ、おかしいっ、あっ、ですっ」

 

「おおう、も、もうイくぞ!」

 

「あ、やだっ、やだっ、やだやだよぉ」ミクは中に精液が注ぎ込まれる感覚がいやだった。妊娠してしまうのではないのかと恐ろしかったからだ。

 

 ぎゅうっと小さな乳首をつねると、ミクの中は一気に斗真を締め付け、さらにうねりが激しくなる。腰を何も動かさなくとも、ミクの中は搾り取ろうと動き、斗真のペニスを膨張させた。

 

「ひぎぃっ!」

 

「う! お! おお!」

 

 どぷどぷどぷどぷどぷどぷ

 

 射精は止まらないような勢いでミクの中に注ぎ込んでいく。

 

 熱い何かが入ってくるのを感じたミクも身体が反応した。持ち上げられた腰は自ら上がり、体全体が痙攣したような感じだった。快楽が全身に広がり意識が遠退きそうになったが、乳首の痛みにそれは留まらされた。

 

「うぐぅぅぅぅぅぅっっ!!」

 

 何か分からない感覚に、瞳は潤み、それは涙として溢れた。何も考えられずに、身体が勝手に動く。なすがままの状態となっていた。

 

「うお、お、お、すげ、お前……すげえな……その年で、中イキかよ」

 

 まるで搾り取るような動きに斗真は感心した。そして、手放したくない。と言うその思いが頭の中を巡り、算段を講じようとしていた。



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14 ぬるぬる倍増だな

 挿入したままミクの腰を下ろし、ミクの脚を上げ正常位の体位にした。

 

「気持ち良かったろう?」

 

 息を切らしながら、ぽうっと惚けたような表情でミクは何度も頷く。

 

「今みたいに気持ち良くなるのを『イく』って言うんだ」

 

「……い……く……?」

 

「イく時は必ず言うんだぞ」

 

「はぁはぁ……はい」

 

「よおし、気持ち良くさせてもらったし、俺がお礼をしてやるよ」

 

「は! あ!」

 

 腰を掴まれると、広げられた股の間で斗真の腰が動き、ミクの中からゆっくりとペニスが引きずり出て行く。それは、出っ張りがミクの中をぞりぞりとかき分けていく。

 

「はあああああ、あああ、ああ、んっああああっ」

 

「おほっ、たっぷり出したお陰でぬるぬる倍増だな……うおお、気持ちいい」

 

 締めていたものが広げられていくことに、ミクの身体は敏感に反応した。中を引きずられることは、昨日と違って意識が混濁するのでは無いのかと思うほどの快感が身体を駆け抜ける。

 

 ずぬぅ

 

 さらに今度は中に入ってくる感覚に身体が仰け反る。

 

「あうううう、はぅ、ああ……」

 

「気持ちいいか?」

 

 ミクの中に押し込み、動きを止めた斗真が聞いた。

 

「はぁはぁはぁ、お、おかしく、なりそう、で、はぁはぁ、やめて、ほしいです」

 

「大丈夫だ。お前は同じ年頃の子供とは違って……もう、おかしいから。……処女じゃあないし、気持ち良くて気持ち良くて、男のちんこを咥え込んでるじゃないか。口でも、まんこでも」

 

「う、う、うう、同じ。うぐぅ……みんなと、同じだよぉ」

 

 今自分がされていることはクラスの誰もしていないに違いない。でも、ほかの友達と自分は同じだ。斗真の言葉を否定した。

 

「友達が知ったら、どう思うだろうな」

 

「やめて下さい!」

 

「うるさい」

 

「あうっ! あぅ、あぐ、はぅ、んんぅっっ」

 

 ミクの言葉に斗真は腰を動かし始める。小さい膣に大きなペニスが入り、ぴったりと吸い付くように、膣がめくり上げられる。出入りするその隙間から、時折、白濁した精液が漏れてきていた。

 

 ぬち、ぬち、にち、ぬち、にち

 

「おかしくなってしまえ。もう、処女にも戻れねえしな。それに、気持ち良くて気持ち良くて、もう頭がおかしくなりそうなんだろ? いいじゃないか。気持ち良くなって、動画を返してもらうんだから、よっと!」

 

 ずちゅ、ずちゅ、ずちゅ、ずちゅ

 

 ゆっくりピストンしていた腰を早めようとしたが、吸い付くようなきつさに早めることが出来なかった。それでも、ミクにとっては快楽の押し寄せる間隔が短くなってくる。

 

「はぐっ……いっ、いっ、いやっ……おかし、くっ、はぅ……なるっ」

 

「なれなれっ、いいんだぞ、おかしくなっていいんだぞ」

 

 拒絶したい。しかし、ミクの身体は快楽に蝕まれていく。『いや』ではなくなりつつある自分がいる。斗真が動くたびに、それはどんどん増していく。自分の意思を持って判断することが難しい年頃なのかもしれない。

 

 そこに斗真が心を揺さぶる提案が持ち出される。

 

「そうだ……気持ちいい、気持ちいいって言って、ヤダをあまり言わないで、俺が喜ぶことをしたら、特別にボーナスをやろう。最大、2万円だ。喜ばせられなきゃ、ゼロだ」

 

「よろ、こぶ? こと?」

 

 2万円だと中で射精をさせずに済む。いや、その回数が減る。そして、実質早く動画を買うことが出来る。『いや』と言わずに、気持ちいいと言っていれば……。ほかに斗真が喜ぶことを

 

「自分で考えろ……くっくっくっ……」

 

「ひゃんっ!」

 

 突然、斗真が腰を掴み、くすぐったかった。

 

「うぉう、一瞬締まった……こういうのもいいのか……」

 

「な、なに? ……んぐっ! あ、あ、いっぱ、い……いっぱい」

 

 脇腹の辺りを掴んだ斗真は腰を締め付けるように掴む。それがミクの中も締め付けることになったのだ。

 

「あ、はぁ……ぱん、ぱん、です……きつ……あぐ……あ、あ」

 

「おお、締まる、ざらざらで気持ちいいぞ」

 

 斗真の両手の親指はヘソの位置まで届く。ミクのぺたんこなお腹は、斗真の腰が動くたびに、ペニスがどこに入っているのか分かるように膨らんだ。それを確かめるように親指で自分のペニスを確認する。

 

「あぅうぅ……こす、すれるぅ……あ、あ、あ、あ」

 

「また、食ってねえのか……」

 

「あう、あう……あ……」

 

 細い腰を締め上げ、親指で自分のペニスを触りながら斗真はピストンをすると、あっと言う間に射精した。

 

「うおっ! おっおっおっ」

 

「はうううううっっっ」

 

 自分の中で何かが弾け、熱いものが放出され、ミクの身体も何かが弾けた。

 

 びくん、びくん

 

 身体ががくがくとして震えが止まらなかった。さっきも訪れたこれは斗真の言っていた『イく』ことだ。あまりにもの快感に頭で処理切れず、ミクは意識が遠退いていった。

 

「ちっ」

 

 舌打ちをした斗真はペニスを抜こうとはしなかった。入れたままミクの中をぐりぐりと押しつけながら堪能していると、またうねりが始まる。萎えていたものはまた大きく、堅くなっていく。

 

「反応なけりゃ、ただのオナホだな。まあ、いい。極上のオナホ、堪能させてもらうとするか」

 

「う……う……うう」

 

 意識を失ったミクは斗真が動けば身体だけがうねるように反応し、時折、声を上げるだけになっていた。

 

 そのミクの意識が失ってもなお、力を失った身体を貪るように斗真は腰を振り続け、その中に何度も射精をし続けていた。



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15 いいから食え

 また昨日と同じだ……。

 

 股の間の冷たさに意識を取り戻した。どれくらい意識を失っていたのだろう。斗真からされると言うことにイヤだという気持ちが大きいはずなのに、自分の身体は気持ち良すぎたせいで意識を失った。自分が恥ずかしかった。

 

 近くにあったティッシュで自分の股についた白くてどろりとしたものを拭う。教科書で習った通りだ。別に意識していなかったはずの栗の花の香りが鼻につく。

 

 近くにあったパンツを取ろうと身体を起こすと、股間から腿にかけて熱い雫が流れるのを感じた。それはさっき股の間にたっぷりと留まっていたものと同じもの。白濁した精液が流れてきていた。

 

「ひっ」

 

 流れるように溢れてくる精液に、どれだけ自分の中に注ぎ込まれたのか、考えるだけで恐ろしかった。

 

 昨日家に帰ってから保健体育の本を探し出して、第二次成長期と妊娠についてじっくりと読んだ。生理の来ていない自分は妊娠しないとは言え、これだけの精子が中に入れば妊娠してしまうのでは無いかと考えてしまう。

 

 膝立ちになると、溢れてくる精液は少し収まったようだ。恐る恐る、ミクは自分のお腹を押してみる。

 

 こぽり

 

「いやっっ」

 

 斗真が自分の中で出した、白くてどろどろした精液が、暖かな筋を作り、脚を伝いながら流れてくる。

 

 ミクは何かを決意したように歯を食いしばり、お腹を何度も押す。そのたびに、こぽり、こぽり、と精液が流れてくる。

 

「う、ううう」

 

 身体から出さなくては。出したところでどうにもならない。それでも、身体から出したくて、精液が出なくなるまで何度も何度もお腹を押した。

 

 

 服を着終わる頃には何かをじゅうじゅう焼く音がミクの耳に届いていた。寝室の中に充満している栗の花の匂いをかき分けるように、食欲をそそるいい香りが鼻腔をくすぐった。

 

 お腹を鳴らすような匂いにつられ、昨日オムライスを食べさせてもらったキッチンへ行くと、丁度、皿に盛りつけられているところだった。

 

「座って食え」

 

 ぶっきらぼうに言う斗真の言葉に従い、昨日と同じところに座った。

 

 目の前の白い皿に盛りつけられたのは焼きそばだった。ソースの香ばしい、いい香りがミクのお腹がぐうと鳴らせた。

 

「これ、麺が太い」

 

 ミクがいつも食べる焼きそばと違い、麺が太かった。うどん程ではないが味噌ラーメンなどに使われるような太麺だ。

 

「いいから食え」

 

 イスにどかっと腰を下ろした斗真はそっぽを向き、ぶっきらぼうに言葉を投げかけてきた。

 

 皿の手前に置かれた割り箸を使い麺をすくう。湯気が立って、またソースの香りが広がり食欲をそそる。麺には挽肉や小さく刻んだキャベツも一緒にくっついてきていた。

 いつも食べるソースとはまた違った香りに誘われ、以外と大きくすくった麺を大きな口を開けて一口食べる。

 

「むぐむぐ……ん、んぅっ!!!」

 

「俺が食って残った分、温め直しだ……うまいか」

 

「むぐむぐ……美味しいです」

 

 別に機嫌を取ろうと思って言ったわけではなかった。太い麺の焼きそばなんて食べたことがなかった。挽肉や細かめに切られたキャベツがとても美味しい。焼きそばにしてはいつもと違ったソースだったが、今まで食べた焼きそばの中で一番美味しいとミクは思った。

 

「そうか」

 

 ミクの言葉に、あどけない顔で斗真は笑った。それは好感が持てる顔だった。していることを除けば、普通のおじさんなのに……。斗真のその移り変わりが疑問だった。

 

 食べ終わる頃にはお腹がいっぱいになっていた。冷たいお茶まで出してくれる優しさがあるところにも疑問だった。

 

「今日は口で一回、中出しで5回だ。昨日までで8万5千円。今日2万7千円追加で11万2千円だな」

 

「今日……2万7千円……」

 

 50万円というはるか先のことよりも、5回も自分の中で出されていたことに目眩がするようだった。

 

「なんだ? もっと稼いでいくか?」

 

「イヤです」首を何度も振り拒否した。

 

「それと」

 

 びくりとしてミクは斗真の続きの言葉を待った。

 

「ほど遠いが、サービスでプラス3千円で合計11万5千円だ」

 

「あ、あ、ありがとう……ございます」

 

 どんな基準でサービスを決めているのか分からなかったが、とにかく斗真を喜ばせなければいけない。それが動画を買うための近道だとミクは心に留めた。

 

「じゃあな。新聞持ってとっとと帰れ」

 

「……はい」

 

 斗真から帰れと言われれば嬉しい。しかし、帰れと言われることに、どこか、ほんの僅かだったが、響きがそうしているのか、悲しい感じがした。

 

「明日も来いよ。来なければ……分かってるよな?」

 

 大きく頷き、ミクは斗真の家を後にした。

 

 

 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 

 

 いつも通り斗真の家の横にある生け垣に入り、少しだけ遠回りして、ミクはいつも通りの元の生活に戻っていく。

 

 本当に元の生活に戻ることが出来るのだろうか。このペースでいけば夏休みが終わる前には目標が達成される。夏休みが終わっても続いていたら……。

 

 ぶるっと身震いをしてミクは家路に向かった。



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第三章 仕方ないこと
16 まあいい、慣れるんだ


 人通りの少ない道に沿ってある林の中に入って行くと、このうちしか使わない通りに出る。車だと遠回りだが、歩きだとこの家に行くのに一番の近道だ。

 

 ミクは昨日一昨日と同じように道とは正反対にある玄関に辿り着き、新聞受けから新聞を取り、玄関で呼び鈴を鳴らす。ゆっくりとドアが開き「入れ」とぶっきらぼうな声がする。

 

 素直に入り、斗真の後をついていく。寝室に連れて行かれると思っていたが、今日はキッチンだった。テーブルの上にはラップに包まれたおにぎりが三個と冷たい麦茶が載っていた。

 

「食ってないな? なら、食え」

 

 確かに食べていない。昨日一昨日はコトが終わった後に食事を出された。何か意味のあってのことだろうかとイスに座りながら頭を捻る。その様子を見ていたのか斗真はその疑問に答えてくれた。

 

「昨日の晩飯のあまりだ。捨てるのももったいない。レンチンしただけだから食え」

 

「いいの?」

 

「いいから食え」

 

 ミクがおにぎりを手に取るとほかほかだった。レンチンしたものだと熱くて持てなかったりするものだ。これは、手に優しい暖かさで、握りたてなんじゃないかとミクは思った。

 

 ラップを剥がして一口。少しだけしょっぱい感じがした。それでも、中に入っているシャケと相まって丁度良い塩加減だった。残りのおにぎりの中身は二つとも焼きたらこだった。ミクのお腹は満足していた。

 

「あの……どうして、おじさんは、こうやって食べさせてくれるの?」

 

「おじさんじゃない。斗真さんだって言ったろう」

 

「あ、……ごめんなさい……斗真さん」

 

 ミクは小さくなって謝る。

 

「まあいい、慣れるんだ。……お前に飯を食わせる理由か……う~ん」

 

 斗真は腕を組んで考える。

 

 自分を酷い目にあわせているのに、時々見せる優しさに、ミクは斗真の全てをキライになることが出来なかった。されることはイヤだった。……しかし、それは嘘だと自分は分かっていた。気持ちいいのは確かだからだ。相反するその思いにミクは葛藤していた。

 

「可愛い……」

 

「え?」

 

 その一言にミクは頬を赤らめた。

 

「ペットにエサをあげる感じか?」

 

「はぁ……」

 

 ミクは一気に落ち込む。

 

「成長盛りのお前が食わないのは可哀想だと思ったからだ」

 

 腕と足を組み、ぷいと横を向いてボソリと言った斗真をミクは見た。少しだけ赤らんで見えた。どこか憎めない、そんな感じがした。

 

「夏休みはいつまでなんだ?」

 

 とりとめの無い話が斗真から持ち出され、身構えていた感じだったミクは少しだけ力が抜けたような気がした。

 

「8月いっぱいまでです」

 

 それは、それほど長い時間話をしていたわけではない。他愛ない話だった。スマホを学校に持って行けるのか、だとか、友達はどれくらいいるのか、好きな子はいるのか、果ては母親の年齢を言い当てられたりミクは驚いたりもした。流石に好きな子はいると言っても名前などは教えることはなかったが、お互い笑いあって話をしていることが嘘のように思えた。

 

 しかし、斗真は突然、話をミクにとってしたくないことに切り替える。

 

「そういえば、昨日で11万5千円だ。三日でこれだけ稼いでいるなら、50万円まであっと言う間だな。俺を喜ばせれば最大2万円のボーナスだ。くくく、今日も楽しませてくれよ」

 

 いつも通りか……。昨日一昨日の出来事でも、ずっと続けているかのように思えてしまう。50万円まで、ほど遠い。あと4回も同じ事を繰り返すことを考えると、目眩がしてくるようだった。

 

 席を立った斗真の後をミクはついていく。足取りを重くしながら寝室に向かって行く。



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17 ここも広げてみるか

「へへへ、着たまましたいか? それとも、全部脱ぎたいか?」

 

 家に帰る時に、ここでの出来事を忘れていきたい。下着に染みなどもつけていきたくない。ミクは素直にベッドの上で何も言わずに服を脱いだ。脱ぎたい気持ちなんてこれっぽっちもなかった。

 

 小さな胸と秘所を手で隠し、全裸の斗真の前に座り込む。何をされるのだろう。ミクの胸がドキドキとしている。それは、いつもとは違った鼓動のような気がした。

 

「俯せなってここに寝ろ」

 

「俯せ?」

 

「そうだ。……枕を貸してやるから俯せになれ」

 

 枕を抱え込み、ミクはベッドに俯せになった。これなら胸も隠せるし、股間も隠せる。少しだけ安心して枕を抱いた。枕からはクラスの男の子達が運動をした後のような男臭い香りがした。

 

「いいな、それ。枕を両手で抱えてろ」

 

「なんで? ……きゃっ」

 

 斗真はミクの腰を持ち上げ、お尻を突き上げる格好にさせた。

 

「昨日行ったことを覚えてるな? 気持ちいい、気持ちいいって言ったり、俺を喜ばせれば、ボーナスで稼げるからな? 分かってるな?」

 

「……はい」

 

 腰を突き上げたままの足を斗真は開いた。

 

「い!」

 

 イヤと言うのをミクは留まった。

 

「ん? 『い』?」

 

「なんでも、ないです」

 

 イヤと言えば、もしかするとボーナスが出ないかもしれない。胸をなで下ろしたのも束の間、斗真の両手はミクのお尻の肉を広げた。

 

「ひゃん!」

 

「おお、尻の穴も、まんこも丸見えだぞ」

 

 枕に顔を突っ込み恥ずかしさに耐えた。やめてと言うのを抑えるかのように。

 

「ようし、ここも広げてみるか」

 

 小さな割れ目を斗真の無骨な手で広げる。

 

「ん? なんか湿ってるのか?」

 

「う、うそ?!」

 

 枕から顔を上げ、振り向いて斗真の方を見た。すぐにミクはぴくんと身体が反応した。なぜなら、斗真がミクの膣口に指を這わせたからだ。

 

「見てみろ」

 

 ミクの目の前に出された斗真の中指と親指には糸を引く蜜が付いていた。指をつけたり放したりすると、にちにちと音が鳴る。

 

 それを見てミクは驚いた。気持ちいいこともされていないのになんで? と。それは斗真も同じだった。まさか、見られただけで濡れるとは、と。

 

「面白いな、お前……ようし、観察してやる……楽しませてくれよ」

 

 ミクの小振りの尻の前に行き、斗真はまた尻を掴み、ぷっくりとした割れ目を親指で広げた。

 

「や、やめ、見ないで、見ないで下さい……お願い……見ないで……」

 

 枕に顔を埋めながらミクは懇願した。当然、斗真は聞く耳を持つはずもない。

 

「相変わらず……綺麗な色だな」

 

「き、綺麗? 綺麗なんかじゃ……み、見ないで下さい」

 

 小さな割れ目が開くと、その谷間は桃色が広がる。その先には蕾の中に小さな実が生っていた。そして、しっとりと湿っている小さな穴はまだ開こうともしていない。

 しかし、そこからは蜜が密かに染み始めていた。

 

「ミクは、ここのクリトリス、気持ち良かったっけか?」

 

「ううう、気持ち良かったです」

 

 ふっ、とその場所に息を吹きかけるとぴくんとミクは反応した。

 

「このちっちゃなまんこに、ちんこ入れられるのと、クリトリス弄られるの、どっちが気持ち良かったんだ?」

 

「恥ずかしい……恥ずかしいです」

 

「どっちがいい?」

 

「うう……う……お、まんこに……入れられる方……」

 

 恥ずかしさに本音が思わず出てしまっていた。言ってしまってから顔が真っ赤になっていた。ミクは何度も絶頂を与えられたセックスの方が気持ちが良かった。クリトリスを弄られてイったことは無かった。

 

 広がらず受け入れる準備は出来なくとも、涎を垂らすかのように、ミクの小さな穴からは一滴、たらりと溢れてきていた。

 

「入れて欲しいか?」

 

「うう、う、分かりません」

 

「どうせ稼がなきゃ出来ないなら、気持ち良く稼いだ方がいいだろう?」

 

「はぁ、はぁ、はぁ」

 

 なぜか自分の息が上がり、身体が熱くなってきているのをミクは感じた。こんな恥ずかしい思いをしているのだから、そんなの当たり前だと自分に言い聞かせた。

 

 胸が高鳴っている。

 

 恥ずかしいからだ。

 

 期待している?

 

 そんなことはない。

 

 自分の体と心がなにかズレが生じてきているような感じがした。

 

「仕方ない……」

 

 グイとお尻を広げられ、大事な部分が広げられるような感じがした。ミクは入れられる覚悟して枕を顔に埋めた。

 

「ふぁっ」

 

 生暖かい感触が近付いたと思った途端、思ったとは違う感覚が敏感な部分に触れた。

 

 柔らかく、生暖かく、ぬるぬるしたそれは、ミクの小さな果実を包み込んでいる皮から出そうと、ちろちろと動き回る。

 

「はっ、くっ、う……うぅ……はぁはぁ……あ……ぅ」

 

 自分の中に入れられないことにホッとしたことのほかに、期待が外れてしまったという思いがミクに生まれていた。

 

 斗真は包んでいる皮の隙間に器用に舌先を入れ、小さな突起をみるみるうちに露わにした。指とは違った滑らかに敏感な部分に触れる感じに、思わず腰を押しつけてしまいそうになっていた。

 

「うぅ……いい、です……気持ち、いぃ……はぁはぁ……うんっ!」

 

「ここは、どうかな?」

 

 ちろちろと先端を押しつけるようにして責めたのは――

 

「あっあっあっ、そこぉっ……おしっこするとこぉっ……やだぁ……やだよぉ」

 

 小さな穴を舌が掘るように舐める。くりくりと責め、突然ベロリと舐め上げたりする。そのたびに、おしっこが出るような感覚に、あそこがムズムズしていた。

 

「あああ、汚いです、汚いです……斗真さんぅ……汚いですよぉ……あぅぅ」

 

「汚い? お前に汚いところなんて無い……舐められるぞ」

 

「ひゃっ! そこっ! お尻ぃぃっ! あああ……ううううう」

 

「なあ? 俺は、お前のどこでも舐めてやれるぞ」

 

 絶頂は迎えていなかったが、頭を枕に埋め、尻を突き出したままびくんびくんとしていた。斗真の舌が自分のあらゆるところを舐め回すのに驚いたことと、ミクはなぜか身体悦んでいることにも驚いていた。



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18 見ててやるから、そこでしろ

「はぁはぁはぁはぁ」

 

 自分の股の至るところを舐め回され、気持ち良くなりすぎ、びくびくと身体を震わせたまま、ミクは横になってしまっていた。

 

「まんこも十分濡れたことだし、くくく、入れてやるか」

 

 ころりと斗真に仰向けにされ、足を盛大に開かれた。斗真の方に目をやると、その股間に大きくそそり立った、先端からダラダラとカウパーが流れているものがあった。

 

 また、突き入れられる……。ミクに諦めに似た感情が溢れる。

 

 いつも通り、熱くて硬いもので股の間を広げられ、中が擦られていく感覚。と、ミクは突然、思い出したかのように身体を起こし、力の入らない腕で斗真の胸を押してそれ以上の侵入を拒否した。

 

「と、斗真さん! ご、ごめんなさい! あ、あの……」

 

 突然の抵抗に、斗真は眉根にシワを寄せた。

 

「なんだ?」

 

「い、今入れられると、そ、その……」

 

「亀頭は入ったぞ」

 

 ぐっ、と押し込もうと腰を動かし始めたが、ミクは抵抗をやめなかった。

 

「ダメですっ! で、出ちゃいます! 出ちゃいますから! お願い!」

 

「うん?」

 

「あ、あの、お……おしっこ……」

 

 尿意を覚えたミクは、斗真のあの大きいものが入ったりしようものなら、漏らしてしまうに違いない。そう思ったのだ。

 

「ちっ」

 

 舌打ちをした斗真はぬぽっとミクに入っていた先端を抜く。「んっ」と抜けた感覚にミクは声を漏らした。

 

「こっちだ」

 

 ベッドから下りた斗真はミクもベッドから下ろし、手を引き家の中を案内をした。裸のまま室内を歩き回ることに恥ずかしさがこみ上げてきていたミクに対し、斗真はニヤリと笑みを浮かべながらトイレを過ぎ去った。

 

 からからと軽い音を立てて開け放ったのはお風呂の戸だった。

 

「トイレじゃ……」

 

 大人一人余裕で横になっては入れるユニットバスに、二人並んで洗えるようなスペースのない洗い場だった。

 

 斗真は浴槽に栓をすると、シャワーを出し始める。夏場と言うこともあり、温まったお湯が出始めても、湯気の量は少ない。

 

「おじ……斗真さん?」

 

 お湯の温度を確かめている背中にミクは声を掛ける。

 

「ここ座れ」

 

 ユニットバスの縁に座るよう促され、そこにミクは大人しく従った。

 

「見ててやるから、そこでしろ」

 

「する?」

 

 何のことか一瞬理解出来なかった。しかし、おしっこをするために連れてこられたのだ。お風呂に。

 

「無理無理無理です……恥ずかしいです……それに汚いです」

 

「ちっ」

 

 斗真は縁に座っていたミクを寄せ、自分が座ったかと思うとその股の間に座らせた。

 

 ミクの背中にはがちがちに堅い斗真のものが当たっていた。

 

「無理無理言うな。……まだ分かっていないようだからもう一度言うが、新聞を盗んだ動画をいつでも広められるんだぞ。いいな? ……するんだ」

 

「で、でも……」

 

 仕方ない、と言うと斗真の左手はミクの割れ目に伸び、小さく幼いそれを人差し指と中指で広げる。そこは桃色一色となり、割れ目の先端は少しだけ大きくなり、その舌にある小さな穴は閉じたままだった。残った右手は、さらにその下にある、濡れてひくひくとしてある場所へと伸びた。

 

「は、うぅ」

 

「くくく、よくこの短期間で濡れやすくなったな……ほら、これで、出しやすくならないか?」

 

 つぷりと膣に少しだけ入れられた中指を、ミクの小さな突起と近くにある小さな穴を交互交互に刺激した。

 

「あぅ……あ、あ、うぅ」

 

「ほら、出して、見せろ」

 

「あ、あ、あ、うぅ……うぅ、で、出ません」

 

 くちゅくちゅと音を立てながらクリトリスと尿道を刺激されても、それが尿意に繋がることがなく、ミクにとっては、ただただ気持ちが良いだけだった。

 

 斗真の左手が離れると、割れ目は少し閉じたが、右手による執拗な愛撫は止まらなかった。

 

「手伝ってやるぞ」

 

「あうっ」

 

 ちょろっ

 

 突然、膀胱の辺りを押され、少しだけ漏れてしまった。しかし、ミクの心の中の何かが、その先をさせようとしなかった。

 

「なんだ、これだけか?」

 

「だ、だって……はぁはぁ……おしっこ、はぁはぁ……恥ずかしくて、うぅ、見せるものじゃ、はあぅっ! ないのぉ……押さないでぇ……」

 

 ぐっぐっと何回もお腹を押されたミクは、少しも漏れないように耐えていた。

 

「ちっ」

 

 再度左手で割れ目を大きく開き、右手では溢れてくる潤滑液を中指ですくい取り、尿道とクリトリスを縦に擦って刺激した。

 

「あっあっああ……はぁはぁ、ダメだよぉ……」

 

 しばらく擦り続けても出ないものは出ない。いや、ミクが耐えていた。

 

「仕方ねえなあ……ミク」

 

 耳元に口を寄せ囁く。ミクは尿意と快感に耐えていた。気持ちよさに気が緩んでしまえば、一気に出してしまいそうだ。息も荒くなり、意識もぼうっとしていながらも、下半身にはぎゅっと力を込めていた。

 

「見せてくれたら、千円プラスだ。……稼ぐ近道だぞ」

 

「あぁ、はぁはぁ、でもぉ……はぁはぁ……」

 

「見てるの俺しかいないじゃないか……動画を買ってしまえば、終わりだろ?」

 

「はぁはぁ、いいのかなぁ……いいのかなぁ……ああ、うぅ……」

 

「ほら、いいぞ。……おしっこするだけで、千円なるんだから、楽だろう?」

 

「で、でもぉ……うう」

 

「恥ずかしいことなんかじゃないぞ。お前は俺から命令されているだけだからな。お前が恥ずかしいと思っても、俺からの命令なんだからしょうがないんだ」

 

「めいれい?」

 

「お前は俺の命令を聞かなきゃいけない。……我慢しろ。そう言ったらお前はずっと我慢しなきゃならない」

 

 ぐっぐっとミクの腹を押し込む斗真は意地悪く言った。それにミクは身体をよじらせ、尿意を我慢した。

 

「そ、そんな……やめ、やめて、押さないで下さい」

 

「ここでするのは恥ずかしい? 見せたくない? 違うぞ? お前は俺の命令を聞かなきゃならん。だから、恥ずかしいなんて思わなくていいし、見せたくないんじゃなくて、見せなきゃいけないんだ……わかったか」

 

「はぁはぁ……わかりました……命令だから、仕方、ないんですね」

 

 我慢の限界だった。斗真の言いなりになって素直におしっこをしたい。見られたって構わない。命令だからしょうがない。恥ずかしいかもしれない。しかし、命令されたのだから、自分の意志で恥ずかしいことをするわけではない。ミクはそう思った。

 

「そうだ」

 

 ミクの返事に不敵な笑みを浮かべ、斗真は舌舐めずりをした。

 

「ミク、しょんべん、出せっ!!!」

 

「はいっ! んあっ!」

 

 擦っていた手を止め、斗真は割れ目の隅々まで分かってしまうくらい両手で広げた。

 

「あ、はぁあぁぁぁ」

 

 ぷっしゃぁぁぁぁぁっっっっ!

 

 ミクは腰を突き出し、一気におしっこを放出した。何も遮るものも無く、それは穴から直接、勢いよく排出した。

 

 ミクはその時、排尿する時に気持ちいいという感覚があることを初めて知り、ぶる、ぶる、と身体を震わせながらミクは快感に酔いしれていた。その後ろでは「良い子だ……良い子だ」と耳元へ斗真が囁いていた。



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19 男のも見せてやるか

 用を足した後、敏感だった股間にシャワーをかけられ、またも身体をびくびくと震わせていると、背中に斗真の熱く滾ったものの感触があった。

 

 それは何度となくミクを貫き、意識を失う程の快楽を与えるものだ。それを知って、認識してしまったミクは、背中に大きくて硬いものが当たるだけで、胸がドキドキとしていた。

 

「風呂にいるし、せっかくだから、男のも見せてやるか」

 

「え?」

 

 ミクはその言葉におしっこでもされるのかと思った。

 しかし、湯船の縁に座っている斗真は、自分の目の前にミクを膝立ちさせ、その手にカウパーでぬるぬるとなった一物を握らせた。

 

「いいか? ミク……男はエロいもの見ればこんな風に大きくなる」

 

 斗真に指示をされなくとも、ミクは斗真の太いものを握ると自然と手を動かししごき始める。斗真の説明を聞いていると、どんな風に大きくなっているのか興味を持ち始めていた。

 

 握り方で怒られたことはない。何となく皮の中に硬い芯があるような触り具合で、その皮を上下に動かしているようだった。そして、それはしごけばしごく程、先端からぬるぬるした、カウパーが溢れてくる。

 

「おじ……斗真さん、あの、痛くないの? こんなに大きくなって」

 

「痛くなることはあるぞ」

 

「どんな時?」

 

「とってもエロいの見たり、エロいことしたりするときとか、とっても可愛い子と、こんなことをする時だ」

 

 両手を使って動かしていると、時々びくりと動くと同時に膨らむ。先端からはぷくりと珠のようなカウパーが溢れてくる。友達には、あまり男子の、その性に興味は無いと言っても、実際目の当たりにすると、興味が湧いてくる。

 

 斗真の説明を聞きながら、ミクは遊ぶかのようにその一物をしごいていた。

 

「そう、ミク、お前みたいなとっても可愛い子に触られていると、がちがちになって痛いくらいになるんだ」

 

 顔にぼっと火が付いたように一瞬でミクの顔が真っ赤になった。視線を逸らし、口元がひくひくしていた。斗真には感情を押し込んでいるようにも見えた。

 

「あの、ここ、気持ちいいって……」

 

 カウパーでぬるぬるとなった右手でカリの部分を包み込み、引っかかるようにして擦り始める。

 

「お、おお、おお、男の誰でも、そこを弄ってやると悦ぶぞ」

 

「早い方がいいんですか?」

 

「時と場合だな。イキそうになった時に早く動かすといい。イったらゆっくりスピードダウンだ」

 

 風呂場の中に、ミクがしごく「にちにち」と言う音が響いている。

 

 そのミクの視線は、いつの間にか斗真のペニスに釘付けになっていた。

 

「おしっこを見せてもらったからな、射精を見せてやる」

 

「あ、あの、飲まないと、二千円が……」

 

 ミクの頭を優しく撫でる斗真は、息が荒くなってきていた。

 

「今回は特別に口で飲まなくても5千円だ……イきそうだ、早く動かせ。……自分の胸にかけるようにして、出るところをよく見ろ」

 

「は、はい」

 

 射精はどんな風になるんだろうと興味はあった。口に入れたり、あそこを貫かれたり、実際どんな風に射精しているのかを見たことはなかった。ミクは胸を高鳴らせながら、斗真のものをスピードを上げて擦る。

 

 ミクが上を見上げると眉にシワを寄せ、何か困ったような顔をしながら息を荒げている斗真の表情があった。その様子にミクは、自分が優位に立ったような、優越感に浸ることが出来た。

 

「うっ、おっ、お、イくぞ」

 

 ミクは自分からよく見えるように亀頭を擦っていた右手を陰茎に戻し、斗真のものの角度を自分に向ける。そしてしごく速さを上げた。

 

 それは根元からむくりと何かが先端に向かって伝っていく。そして、先端に向かって太くなっていく。むくりと亀頭が大きくなったかと思うと、先端が広がり、びゅーっと勢いよく、粘つくような体液が噴き出した。

 

「うっ、くっ、うっ」

 

 それはミクの胸に飛び散ると、生暖かさを感じた。どろり、とそれは粘るように身体から流れ落ちていくが、下まで落ちない程、粘着性が高かった。

 

 勢いがなくなっていくと、精液は亀頭からだらだらと溢れ、下に落ち辛いのか、それは長い糸を引いていた。

 

「はあ、はあ、はあ……うまかったぞミク。……さあ、舐めて掃除しろ。2千円サービスしてやる」

 

 亀頭から流れ落ち、しごいていた手にも精液が絡み、栗の花の香りにむせかえるようだった。しかし、射精を見たミクは心臓が張り裂けそうな程だった。イヤでではない。興奮してだった。

 

 返事をせずにミクは亀頭から垂れ下がってる精液を口に含み、口腔で絡むのも構わず飲み込む。苦さに我を取り戻しそうだったが、刺激が強かったせいか斗真の言葉に従順になっていた。

 

 落ちそうな精液を飲み込むと、口をすぼめて先端から中に残っているものを音を出しながら吸い出した。そして、亀頭周りに付着している白濁した塊をちゅるちゅると、まるで溢れたゼリーを吸うように舐め取っていた。

 

「手に付いてるのも舐めろ」

 

「……はい」

 

 斗真の目の前で、ミクは自分の手の平に付き、固まり始めた精液を舌で丁寧にすくい舐め取った。

 

「良い子だ」

 

 そう言いながら頭を撫でる、斗真の手の優しい感触が心地よかった。

 

「どれ、洗ってやる」

 

 身体にこびりついた精液に留まらず、斗真はミクの身体の隅々まで洗った。イくことは出来ずとも、執拗なまでの手洗いにミクは何度も身体をびくびくさせながら斗真のなすがまま洗われていた。



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20 おねだりしてくれればなあ

 寝室に戻り、斗真は一息つこうとしてなのか、その上であぐらをかき、ミクに話しかける。ミクは隠すようなものが無い胸と、正座してその股の間に手を置いて隠していた。

 

「ミク、盗め、って誰から言われた?」

 

「……」

 

 俯いたミクの顔には表情というものが隠れてしまったように見えた。

 

「母親か?」

 

 母親という単語に、ミクは髪が乱れるくらい首を横に振った。

 

「父親はいないんだよな……爺さんと婆さんから、か?」

 

「……」

 

 唇を噛んだのが返事だった。

 

「母親は知ってるのか?」

 

「言ってない……」

 

「なんで――」

 

「爺ちゃんと婆ちゃん……お前が生まれなければ、お母さん、幸せだったって、わたしのこと……責める」

 

「可愛がってもらってないのか?」

 

「お母さん、くらい、かな? お母さん、いっぱい可愛がってくれるから、ほかの人からは、別にいい」

 

 ニコリと笑顔で笑うその目尻が少しだけ濡れているように斗真には見えた。

 

 斗真は顎に手をやり、何かを考えていた。その様子にミクも窺うように顔をのぞき込んだ。その表情は真面目だ。会社にいれば、こんな顔をしているのかもしれないとミクは思ったが、夏休みは自分たち子供が休みなだけで、大人は仕事をしている時間だというのに、斗真はなぜ仕事にも行っていないだろうと疑問に思った。

 

「あの……斗真さん?」

 

 何を考えているのだろう? 何を企んでいるのだろうと不安になってミクは名前を呼んだ。

 

 突然、斗真は恥ずかしがって隠しているミクの手を掴み、にやあっと笑いながらベッドに押し倒した。

 

「お母さんだけじゃ足りないだろう? 俺も可愛がってやるから……な?」

 

「お母さん……だけで、いい……」

 

「遠慮するな……いや、俺が可愛がってやる。可愛がられろ。命令だ」

 

「うう」

 

 手を押さえられ、無防備になったささやかな膨らみに、斗真は口をつける。

 

 始まった……。自分から意志が失われていく。ミクは諦める時間が来たと悟った。

 

 胸の先端を斗真の舌先が唾をつけて転がす。柔らかいと思っていた自分のそれは堅くなり、あっちへ行ったり、こっちへ行ったり、翻弄されるたびに胸に快感が走る。それは不思議と股の間にも伝わり、何かムズムズしてくる感じだった。

 

「くくく、気持ちいいか? もっと可愛がってやる」

 

「い……」

 

「い?」

 

「な、んでも、ないです」

 

 押さえつけていた手を解放し、斗真はあぐらをかき、手を当てた首をこきこきと慣らす。あぐらの間からは、硬くなったものが血管を浮き上がらせそそり立っていた。

 

「ああ、いやって言いたかったんだろう? いやか……そうか。今日はやめるか?」

 

 一瞬ミクの顔がほころんだ。しかし、次の斗真の言葉に顔が青ざめた。

 

「今日の稼ぎは8千円だ。合わせれば12万3千円だ。くっくっくっ、50万円までほど遠いなあ。……俺もしびれを切らして、拡散しちまうかもなあ。それもいいかあ? 色んな人からお金が稼げるかもしれねえからなあ。それがいいかもなあ」

 

「や、やめてください! ごめんなさい! ごめんなさい!」

 

 ミクは斗真にすがりついた。涙は流さなかったが、泣きつくようだった。

 

「いやって言われちゃあなあ……」

 

「ど、どうしたらいいんですか? 斗真さん! お願いしますから、拡散だけはしないで下さい! どうすれば?!」

 

 顔を近付けて懇願するミクの顔は必死だった。新聞を盗んだ動画が広まり、こんなことをしていると言うことも広まってしまえば、斗真にさえ辛い思いをしているというのに、いろいろな人から同じことをされるのは恐ろしかった。

 

「そうだなあ」

 

 すがりつくミクを引き離す。

 

「脚を広げて、おねだりしてくれればなあ」

 

 にたにたと笑い、斗真はさも独り言を言っています、そんな言い方だった。

 

「俺の機嫌も治るかなあ」

 

「わかり、ました……」

 

 ミクはベッドの中央に戻ると、おずおずとゆっくりと股を広げた。後ろに手を置き、脚はM字に開く。そこには白い肌の間に、無毛の綺麗な縦筋があった。

 

「手で割れ目を広げてくれたらなあ」

 

「う、う……」

 

 股の間にミクは両手を伸ばし、親指で自分の割れ目をゆっくりと恐る恐る開いた。

 鮮やかなピンク色が少しずつ露わになる。恥ずかしさに、広げるミクの手は震えていた。

 

「おねだり、言って欲しいなあ」

 

 どんな風に言えばいいのか。どんな風に言えば斗真が悦ぶのか、「あの、ど、どうしたら?」とミクは聞いた。

 

「自分のまんこに、俺のを入れて欲しいって、具体的に、俺を喜ばすように言ってくれればいいなあ」

 

 風呂で握っていたものが、あぐらをかいている斗真の股間から飛び出ていた。なぜかゴクリと唾を飲み込み、ミクは指でいつの間にか割れ目をいっぱいに広げていた。

 

「わ、わたしの……おまんこに……斗真さんの、おっきい、ぺにす……入れて、ください。お願いします。……入れて……欲しいです」

 

 恥ずかしい。でも、これは命令されてしていることだから、仕方なくやっていることなのだ、とミクは自分に言い聞かせた。

 

「そうか……俺のおっきいの、欲しいか?」

 

 のそりと、斗真はミクに覆い被さるように、あぐらから動き出した。

 

「……はい……斗真さんの、ぺにす……入れて下さい」

 

「そうだよなあ……これくらいまで入ったからなあ」

 

 斗真はミクの股の間に入ると、恥丘に自分のものを下から腹の上を這わせて押しつける。それは小さなミクのヘソの辺りで止めた。

 

「昨日一昨日はな? ここまで入ったんだぞ?」

 

 ミクの視線は、自分の腹の上、ちょうどヘソのところで、カウパーで濡れに濡れた亀頭の先から離れなかった。

 

「こ、ここまで……」

 

 自分の身体の中に入っていたことへ驚き、そして、また貫かれることを思うと、ヘソの辺りがきゅんきゅんする感じがした。

 

「くっくっくっ、ここでお前は気絶するくらい気持ち良かったんだな。だがな、もっと奥まで入れることが出来るんだぞ」

 

 股の間に何かが触れた感じがした。すると、斗真の先端はヘソのさらに上へと到達した。

 

「こ、こんなところまで……」

 

 昨日でさえ、身体がおかしくなってしまう程だったのに、ここまで入ってしまったらどうなってしまうんだろう。恐れ、と、期待、二つの間で揺れ動くミクの心は、イヤとは思っていても、あの快楽から、期待へ傾きつつあった。



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21 命令だから、仕方ないよなあ?

「ミク、もう一度おねだりしろ」

 

 堅くなったその先端から溢れるカウパーを、ミクのヘソに擦りつけ斗真は命令した。

 

「斗真さんの、大きいぺにす、おまんこ……入れて下さい」

 

「ここまで、入るんだからな?」

 

 ヘソの真下に亀頭が置かれ、ミクは唾を飲み小さく頷く。あんな大きい先っちょが、自分の小さな穴に入って行く。幾度となくされたことだが、信じられないことだった。

 

「どれ、広げて見せろ」

 

 腰を上げ、ミクは両手の親指でこれから陵辱される割れ目を広げる。鮮やかで綺麗な桃色が露わになり、その下側にある小さな穴からは、小さいながらも息をつくようにゆっくりと動いていた。

 

「濡れてねえなあ……」

 

 呟くように――ミクの耳にも届いていたが――言うと、斗真はベッドの脇の棚に置いてあったローションを取り出し、つっと垂らし自分の亀頭に塗りたくった。

 

 入れられる……。そう思うミクの手が少しだけ緩んでしまっていた。

 

「おい、ちゃんと広げて欲しがれ」

 

「はい……入れて下さい、……ぺにす、入れて下さい」

 

 眉にシワを寄せ、思っているのとは正反対の言葉を漏らす。浮かべた自分の表情が斗真にとってどんな風に映ったのか、ミクには分からなかったが斗真は似たりとイヤらしい表情を浮かべた。

 

「くっくっくっ、じゃあ、入れてやるよ」

 

 言わせてるくせに。ミクは心の中で文句を言った。当然、斗真に届くはずもない。

 

 自分で広げている、その間に、さらにきつく広げてくる感覚に「うぅ」とミクは呻き声が上がる。

 

「はおおっっ、相っ変わらずきっちぃなぁっ」

 

 狭い入り口を、斗真は亀頭でこじ開ける。ローションが付いているお陰で、ぎちぎちとした感じではなく、ずるんと侵入する感じだ。一度入ってしまうと亀頭の形が押し潰されるような締め付けが襲い、さらに入って行けば陰茎もぎゅっと握られているような感覚に捕らわれる。

 

 しかも、中ではうねりを上げ、奥に誘うように膣壁がペニスを擦り上げていく。特にカリ首をざらざらと刺激を与えるのには、斗真も喘ぎ声を漏らさなければならない程だった。

 

「うぉ、おっおっ……一発出すぞ」

 

 自分で股を広げ、手では割れ目を開いているその間に、斗真は腰をびくびくと震わせる。

 

「あっあっ……熱い……」

 

 何度も自分の中で膨張を繰り返し、熱い精液を注ぎ込まれるその感覚に、自分の心とは別に、身体のうちでは何かが違ってきているようにミクは感じた。息が少し上がってきているところを見られたくはない、とそっぽを向けようとした時、頭を掴まれ、斗真に自分の腹を見させられた。

 

「ミク、ほら、入って行くところ、わかるだろ?」

 

「はぁっ……あ、入って、入ってく……あっあっ」

 

 股の間を押し広げ、気持ちよさも押し寄せてくる。その根源が、自分のお腹の中に侵入してくるのが目に見える。ゆっくりと、快感を伴いながらヘソまで到達した。

 

「はぁはぁはぁっ……入ったぁっ、あっ」

 

「それじゃあ、オナホなってもらうか」

 

「あぐっ、いっぱ、い……いっぱい」

 

 脇腹を掴んで締め上げると、ミクの身体は斗真のものをぎゅうっと締め付ける。お腹がいっぱいになり、気持ち良くはならず、ぱんぱんでお腹がいっぱいいっぱいになり、どちらかというと苦しかった。

 

「お、お願いします……あぐ、締めると、苦しい、です」

 

「ああ? 苦しい? ……仕方ねえなあ……気絶したらやるか」

 

「き、気絶したら?」

 

 脇腹から離れた斗真の手はミクの小さな乳房に伸びた。

 

「ほぅ……気持ちいいのか……立ってる」

 

 触られてもいないはずの乳首が、斗真が手にする前から堅くなり、小さなその粒がぴんと立っていた。

 

 触れられたミクは自分でも驚いた。なんで? なんで? なんで? と。

 

 小さな先端を人差し指と中指の間で挟むようにし、小さなその膨らみを揉む、と言うよりは、硬さのある中の柔らかさを探るように手を動かした。

 

「ぁ、ぁ、くぅ、ぅぅ、ぁ、ぅ」

 

 自分の身体が少しずつ変化していく。エッチになっていく。斗真の手が胸の上で動くたびに先端も指の間でくにくにと動き回る。ミクは声を出さないように我慢をしていたが、斗真の体全体が動き始めると、意識しなくとも、口から嗚咽が漏れてきていた。

 

 聞かれたくない。ミクは我慢しようとすると息苦しくなる。そうすると息が激しくなり、声が漏れる。

 

「ぉ、ぅ、ぅ、ぁ、ぁっ……ぁっ、ぅ、ぅぅ、ぁっ、ぁ、ぅ」

 

「遠慮するな……いや、声を上げろ。気持ちいいんだろう? 声を出せ、命令だ。もっと声を出して、俺を興奮させろ」

 

「あっ……はぁはぁ……ぅ、ぅぁ……で、も……ぁっ」

 

「サービスのためだ。お前は仕方なくするしかないんだよ。サービスで最大2万円もらえるんだぞ? 俺が悦ぶために、お前は仕方なく、声を出すんだ。我慢しているわけじゃあ……ないよなあ? 命令だから、仕方ないよなあ?」

 

 前後に動き、熱く硬いもので自分の中を擦る斗真の顔はイヤらしかった。たとえ見透かされていても、斗真の言葉にミクは頷いた。

 

「がま、んっ! してないっ……あっあっ……さーびすっ、しないとっ、はうっ! わざとっ! んあっ! はぁはぁ、出してるのっ」

 

「くっくっくっ、そうだな。サービスのためだし、金のために仕方なく、なんだよな? そら、声を出して喘げ」

 

 ぐっぐっと何度も入り口から奥までをこじ開けようと斗真は腰を動かしていた。その手は胸を擦るように触り、先端をも擦る。

 

 ミクの手は割れ目を広げたままだった。斗真の動きの邪魔はならない。なぜならまだペニスの全てを入れているわけではないからだ。自らの陰部を広げていることにミクは次第に恥ずかしさではなく、気持ちの良さに変わっていっていることに気が付いていなかった。

 

「あっはっ! はぅっ! 気持ちっいいっ! 斗真さんの、ぉっ、ぺにすっ! うぐぅっ! はぁはぁっ」

 

「いいぞお、いいぞお、ミクぅ」

 

 ミクの中のヒダはうねり、斗真のカリ首をざらざらと擦る。さらに中はローションだけではない、愛液が出始めていた。ローションとは違うぬめりに、斗真の亀頭はさらに硬くなった。

 

「くぉっ! ミクぅっ!」

 

 出し入れされる動きが速くなると、ミクの頭は痺れたようになり、気持ちよさだけを求めたくなっていた。

 

「きっ、気持ちいっ! あぅっ! あっあっ! 変っ、変になるっ!」

 

「うおおおっっ!」

 

「あああああああああっっ!! っつぅぅぅぅ!!」

 

 擦れて燃えるような感覚と、気持ちよさが極まり、トドメに中に熱い精液が放たれ、ミクの小さな身体はびくんっと大きく仰け反る。絶頂を迎えたのにも関わらず、精液を残らず出そうとするその腰の動きに、意識が遠退いていく。

 

「気持ちぃぃ……気持ちぃぃ……気持ちぃぃ……」

 

 瞳を潤ませ天井を見るミクは、うわごとのように同じことを繰り返していた。

 

「くくく、極上のオナホを味わうか」

 

 意識を失ったミクの乳首を擦り始めると、射精したばかりで、挿入したままの斗真のペニスを無意識のうちに膣壁がしごき始める。

 

「うお、はあ、いいぞ、気絶してるうちに、たっぷり注いでやる」

 

「気持ちぃぃ……気持ちぃぃ……」

 

 ぬちゅ、ぬちゅ、と愛液が溢れペニスを擦る音が、斗真の飽きるまで続いていった。



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22 ほら、薬だ

 いったい、どれくらい意識を失っているんだろう……。

 

 意識を取り戻したミクは天井を見ていた。目尻にヒヤリとした感覚に手をやると、涙を流していたようだ。

 

 全裸でいるのには、このたったの三日間で慣れてしまったのかもしれない。身体を起こすと股間が冷たい。またたっぷりと自分の中に精液を入れられたのだ。お腹を押すと、こぽりと生暖かくどろりとした白いものが溢れてくる。

 

「ううう」

 

 ミクはそれが出てこなくなるまで、お腹を何度も押していた。

 

 

 

 服を着てミクはキッチンに行くと斗真がイスに座って待っていた。いや、待っていたのかどうかは分からない。そこに斗真がいた。

 

「気が付いたか」

 

「……はい」

 

 テーブルの上にはロールケーキが載っていた。その隣にはペットボトルの紅茶。

 

「食え」

 

 大人しくイスに座ると、股の間が少しだけ痛かった。

 

 小さなフォークを手に取り、小さく切りながらロールケーキを一口。

 

「美味しいっ」

 

 ミクのその反応に斗真はニコリと笑った。ミクは思う。なんで、そんな素敵な笑顔を見せることが出来るのに、酷いことをするのだろうと。

 

 ミクは二度三度首を振る。素敵、なんて思うなんて、自分はどうしたんだろう。自分を否定した。

 

 ペットボトルの紅茶は甘めだったが、ロールケーキを食べるのには丁度良い飲み物だった。どれほど喉が渇いていたのか、ぐびぐびと飲んでいた。

 

 ロールケーキを食べ終え、紅茶は少しだけ残っていた。

 

「今日の稼ぎだが……3万8千円だ。今日は命令で仕方なく、『気持ちいい』とか言ってたからな、サービスで1万円加えてやる。16万3千円だ」

 

「あ、ありがとうございます……」

 

 気絶した後、4回も出されたのか……。合計で6回も……。そう思ったミクの気持ちが落ち込んだ。

 

「三日で3分の1か……くくく、このペースなら、もっと稼げるようになるかもなあ? ミクぅ」

 

「……」

 

 確かに斗真の言う通りだ。慣れてくれば、きっともっと早くこの関係を断ち切ることができるかもしれない。ミクは複雑な気持ちだった。

 

「おお、そうだ。ほら、薬だ。……これやるから、今から12時間おきに飲んでおけ」

 

 じゃらり、と渡されたのは錠剤だった。

 

「え? ……これ、麻薬とかじゃ……」

 

 斗真の目が大きく見開かれたと思うと、大きな声で笑い出した。

 

「あっはっはっはっはっ! 俺、そんな犯罪者に見えるのか」

 

「えっ? じゃあ、これは?」

 

「妊娠しないようにする薬だ」

 

 妊娠という言葉に、自分のされてきたことを思い出す。セックスとは言っても、結局は子作りをする行為だ。気持ちいいことだけではない。

 

「あの、わたし、生理きてないんですけど……」

 

「用心のためだ。もし、妊娠したら、お前、どうするつもりだ?」

 

「危ない、薬じゃ……」

 

 そっぽを向き、斗真は答えた。

 

「知らねっ」

 

「そんな……」

 

「ちゃんとした薬だ。それは安心しろ。……ほら、飲め」

 

 渡された薬を一粒取り出し、ミクは言いなりになり紅茶で飲み込んだ。

 

 妊娠するのはイヤだ。斗真との子供なんていらない。ミクは中に出された精液の意味を重々知ることになった。

 

「飲んだら帰るんだ。新聞と薬を持って」

 

「……はい」

 

 帰れ、と言う言葉に、ミクは少しだけ寂しい感じがした。

 

「明日もだ……忘れるなよ」

 

 ミクは気が付かなかった。斗真のその言葉に、少しだけ浮かれていることに。

 



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第四章 明日は来られない
23 飯は食ったか?


 木々の植え込む間隔が広くない林は雑木林と言っていい程だ。その先がよく見えないその木の間を通り抜けると、背の高い垣根がその家の様子を見せないように植えられている。気持ちが清々しくなるくらいの朝日はこの家には届かない。

 

 これは自分をここで酷いことをするために植えられたのでは無いのかと思う程、都合の良い壁が出来上がっていた。

 

 いつもと同じように垣根につけられた入り口とは正反対にある玄関に辿り着き、新聞受けから新聞を取る。ひょっとして、と玄関のドアに手前に引くとカギが掛かっていなかった。

 

「入れ」

 

 ドアの開いた音を聞きつけてなのか、それとも、どこからか監視されているのかもしれない。新聞を盗んだことを動画にとってあるくらいだから。

 

 声のするキッチンに行くと、そのテーブルの上にはサンドイッチが置いてあった。

 

「飯は食ったか?」

 

「爺ちゃんと婆ちゃん、朝ご飯は自分たちの分しか作らないから……。朝ご飯は、お母さんが起きてる時に作ってもらうだけ……」

 

「母親は仕事か?」

 

 イスに座ったミクは小さく頷いた。

 

「夜は仕事で遅くに帰ってくるから寝てる……。スーパーで、お総菜担当だから、昼くらいから夕方までいない」

 

「そうか……」

 

 美味しそうなサンドイッチを目の前に、母親のことを思い出し、ミクはハッとした。

 

「あ! あの……明日、ちょっと用事が……」

 

「ああ? なんでだ?」

 

 俯き、恐る恐るミクはお願いをした。

 

「明日は……久しぶりに、お母さんと……買い物に……」

 

 小さな溜息だった。ミクの予想とは正反対に、斗真の答えは至って素っ気なかった。

 

「ああ、なんだ……行ってこい。……明後日は必ず来るんだ」

 

 ホッとミクは胸をなで下ろした。

 

 喜んでサンドイッチを口にする。今日もだ。いつも出される食べ物はとても美味しい。

 

 席を立ったかと思うと、斗真は冷蔵庫から炭酸飲料をコップに入れてくれた。

 

「このサンドイッチ、どこで?」

 

「ああ、俺が作った」

 

 中に入っているカツまで作ったというのか……。中に入っている具材全部、ソースまで、いつも食べているものとまったく違うものだ。

 

「とても……とても、美味しいです」

 

「そうか?」

 

 はにかんでみせる斗真の笑顔は好感が持てる。素直に喜んでいるのが分かるからだ。

 

 あのことさえなければ……。

 

「明日は来られないのか……じゃあ、明後日は二日分楽しませてもらうからな。それとも、今日と明後日の二回に分けて楽しむか?」

 

 ニタリと笑う斗真の顔はキライだった。そのことしか考えていない。そうしか思えない表情に見えるからだ。



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24 よおし、剥いてやるか

 この日は寝室で全裸にされると風呂場に連れて行かれた。

 

 口でするよう言われ、素直にそれに従い、ミクは濃くてやたらと喉に絡む精液を一滴残らず飲み込んだ。

 

 その後は手で直接身体を洗われ、ミクは身悶えしながら為されるがままだった。

 

 

 そして寝室に戻ると、ミクは仰向けにされ、大きく股を広げられていた。

 

「薬は飲んでるか?」

 

「はい」

 

「飲まないと、赤ちゃん出来るからな?」

 

 生理も来ていないのに……。と思ってもミクは口にしなかった。もしかすると出来てしまうかも、そんな思いもあったが、斗真の機嫌を損ねたくなかった。

 

「ミク、クリトリスより、中がいいんだったな?」

 

「……はい」

 

 正直にミクは答える。斗真はぐいとミクの腰を持ち上げ、自分の腹の上に置いた。

 

「いい眺めだ。ミクの割れ目がよく見える」

 

「ぅぅ」

 

 恥ずかしさのあまり、ミクの顔は見る見るうちに赤くなり、思わず顔を逸らしていた。

 

 細くて白い脚が広げられ、恥丘から続く小さなお尻の間に、ぷっくりとした割れ目があった。見ただけでぷにぷにとして柔らかそうだ。

 

「中は、どうなってるかなあ」

 

 斗真の言葉にミクは唇を噛んでいた。その手が割れ目を開いていく。にち、と小さな音が立ち、ゆっくりと開かれていく。じわりじわりと開かれた割れ目は薄桜色で、少しだけ湿り気を帯びていた。

 

「はぁ、うう、恥ずかしい……」

 

「何度も見られてれば、そのうち慣れる。……相変わらず綺麗だな」

 

「そんな……汚いところ……綺麗じゃない……」

 

 ミクは恥ずかしさのあまり、斗真の言葉を否定した。

 

「こんなに綺麗な色だぞ? それに、小さなまんこも、とっても綺麗だ」

 

 顔を真っ赤にし、ミクは目の前で広げられた自分の股間から目を逸らすことが出来なかった。自分でさえ開いたことのないその場所に、興味が無いわけではなかった。

 

「……よおし、剥いてやるか」

 

「むく? ……んぁっ」

 

 斗真は恥丘と割れ目の境目を上に広げる。小さな痛みがあったが、それは一瞬だった。割れ目の始まりの辺りに小さな丸いものをミクは発見した。乳首のそれとは違った感じだが、それよりもっと小さい。皮から出されたそれは斗真がよく言っているクリトリスなのだとミクは認識した。

 

「ここも、綺麗だな」

 

「うう」

 

 恥ずかしさの中に、なぜかミクは胸がドキドキしていた。息も自然と上がってくる。

 

「今日はなあ……ミクは、今までちんこ入れたまんこの中でしかイったことが無いようだからな。外でもいける勉強しようか」

 

「そ、外で?」

 

 外とかの意味がよくわからないミクは聞き返す。家の外に出るのかとも思った。

 

「いいか? 普通はな? お前みたいな年の子は、何人かオナニー経験してるはずだ」

 

 その言葉は知っていた。クラスの子達が話をしているのを横で聞いたことがある。

 

「その年でオナニーしてイくのが外側……つまり、ここだ」

 

 広げたままの手は動かさず、割れ目の間にある小さな豆粒を、唾をたっぷりつけた舌でペロリとなめ上げた。

 

「きゃうっ!」びくりと腰が上がった。

 

「敏感だろう? どんな感じだ?」

 

 気持ちが良い。その言葉を言うことができない。恥ずかしいことが勝り、その言葉がすぐには出てこなかった。

 

「もう一回やってやろうか」

 

 ちゅううううっっじゅるうるるううっ!!

 

「くあっ! ああああっっ! うあっ! あっくぅぅぅっ!」

 

 その小さな豆粒は、吸い付かれ、伸びてしまいそうになっていた。そして、斗真が口を離すと、ぷっくりと堅くなり、その形をはっきりさせていた。ミクはあまりにもの気持ちよさに、はあはあと息を切らしていた。

 

「どんな感じだ?」

 

「はあはあ、はあ、気持ち、いい、です……」

 

 まったく手を動かさず、ミクの割れ目はずっと開かれたままだった。その下側にある小さな穴はぴくぴくとしていた。

 

「そうか、気持ちいいか。……くくく、そうだよな? まんこが濡れてきてるからな。ミクが気持ちいいから、おつゆが溢れてきてるぞ」

 

「う、うそ」

 

 まだ幼いこともあり、身体の柔らかいミクは身体を起こすと、確かに自分の膣から涎を垂らすかのように濡れているのを見ることが出来た。

 

「あ、あ、あ」

 

「ミク、オナニーしたことはあるか?」

 

 しっとりと濡れている割れ目を見ながら、首を振ってミクは答える。

 

「じゃあ、やってみようか」

 

「え? したこと――」

 

「教えてやる」

 

 斗真の顔を見るミクの眉は八の字になっていた。自分でしたことがない上に、恥ずかしいことを男の、斗真の目の前でしなくてはならない。ミクにとっては苦痛だった。

 

「だから、やれ。命令だ。……中指を出せ」

 

 自分の胸が露わになるのも構わず、手を頭の後ろに隠すように上げ、ミクは首を振って拒否を示した。

 

「……いいのか? 動画が拡散されるぞ? いいのか? 母親にばれるぞ? いいのか? クラスの子にばれるぞ? いいのか? 町中にばれるぞ?」

 

「うううう」

 

 下唇を噛み、ミクは右手の中指を斗真の前に差し出さざるを得なかった。

 

 美味しそうな飴を舐めるかのように、斗真はミクの指をパクリと口の中に入れると唾をたっぷり絡ませながら舌でねぶり回す。

 

 舌が自分の指を這いずり回る感覚に、ミクは背筋がぞくぞくとしていた。



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25 オナニーして、俺に見せろ

「そうだ……そのまま、クリトリスに指を持って行くんだ」

 

 ひたひたに涎にまみれた中指を恐る恐る、ミクは自分の股の間に伸ばした。

 

 くに

 

 そこは、自分で思っていた硬さとは違った。

 

「あ」

 

 もっと硬いものだと思っていたが、柔らかい。そして、気持ちが良い。敏感すぎる場所だった。

 

「ぬるぬるになってる指で、それを擦るんだ」

 

 剥き出しになったクリトリスを中指で横に撫でると「あっ」と声が漏れた。涎でぬめるからまだいいものの、これが何も濡れてもいなかったら痛いのではと思う程、そこは繊細だった。

 

「で、でも……あの……」

 

 何かを躊躇うミクの股の間で、斗真はニヤリとして問うた。

 

「気持ち良かったんだろう?」

 

「……」

 

 顔を伏せるようにしながら、ミクは頷いた。クリトリスに置いたままの指は知らない間に、小さく動いていた。

 

「ミク、命令だ。オナニーして、俺に見せろ。命令だから仕方ないんだ。俺にオナニー見せないと、拡散されてしまうんだから、しょうがないんだよ」

 

「はぁはぁはぁ、あ……はぁ、ん……ぁ……はぁはぁ」

 

 安心していた。斗真の言葉でミクは自分の意志でオナニーするわけではない。そう言い聞かせ、指を動かし始めた。

 

 初めて自分で触るクリトリスの感覚は乳首を弄んでいるようだった。寒くなったときの乳首のように大きくも堅くはない。それに、過敏が故に優しく触らなければ、刺激が強くなってしまう。

 

 くちゅ……くちゅ……

 

 横に静かに動かすと、じんわりと気持ちよさが股間から広がってきていた。じっくりと、その大きさを確かめるように、クリトリスを見ながらミクは指を這わせた。

 

「あ……ぁ……はぅ」

 

「前に声を出せと言ったろう? 俺を興奮させなきゃな、サービスを出さないと言っただろう? 声を上げて興奮させるんだ」

 

「はぁっ……でも、でもぉ、自分でしてるのにぃ……は、あっ、ぁぁ」

 

「命令だ。声を上げろ」

 

 ミクの指は、慣れてきたのか、横に動かすだけでなく、敏感な部分の形を確かめるように周りを撫でるように動かす。

 

「んはぁ、あっあっ、あっ、んくっ、……ん……ん」

 

 指の動きが鈍くなったミクは潤んだ瞳で斗真を見つめた。

 

「うん?」

 

「あ、あの、ぬるぬる、しなくて……」

 

「お? お? おお、そうかそうか」

 

 恥ずかしそうにそっぽを向きながら、ミクは中指を差し出した。

 

「あの……」

 

「なんだ、唾をつけて欲しいのか? くくく、命令で仕方なくしてるからなあ。しょうがないんだよなあ。……自分でまんこの、おつゆをつけるんだ」

 

「そんな……」

 

「命令だ、やれ」

 

 差し出された手は、ほんの少し前まで弄り回していた股の間を過ぎ去り、斗真に広げられた割れ目に小さく開いた穴へと近付く。そこからは、涎をタラリと垂らしているように、艶やかな液体が零れていた。

 

「こ、ここ?」

 

「そうだ」

 

 自分では触ったこともない場所だ。せいぜいトイレの時に意識せずに触れてしまうかどうかの場所だ。初めて触れるその場所に、中指が触れると、くちゅ、と音を立て、指にはねっとりとした愛液が付く。

 

「……っ」

 

 指が付いた途端、口が大きく開いた。声に出ることはなかったが、クリトリスとはまた違った気持ちよさだった。

 

「もう少しつけろ」

 

 はぁはぁと息をしながら、ミクは頷き小さく開いた穴の周りをなぞるように、愛液をすくうように触った。

 

「んっ」

 

「気持ちいいのか?」

 

「はぁはぁ……」

 

「そこは、俺がたっぷり触る。お前はおつゆを取ったら、その指でクリトリスでオナニーしろ」

 

 ぬるぬるになった指を離し、ホッとしたような、残念なような気持ちで、自分の堅くなった突起に指を触れる。

 

「ふぁっ!」

 

 唾とは違った滑らかなぬめり具合に、ミクは思わず声を上げてしまった。

 

「どうだ? 唾より気持ちいいだろう?」

 

 広げられた股にある小さなクリトリスを見ながら、ミクは指を這わせる。下から持ち上げるように押すと、その小さなうす桜色した形がよく見えた。斗真の指がその周りの皮を剥いてくれているせいもあるのかもしれない。

 

「んう……う……う……あはぁっ……あっ、あっ、自分の、おっ、つゆ、はぁはぁ、気持ちいいの」

 

 くにくにと指で下から押していくと、クリトリスはさっきより堅くなっていた。それに飽き足らずか、下から上に擦り、くちゅくちゅと音を立たせていた。

 

「はぁ、はぁ、んっ、くぅ、あっ、はぁはぁ、ぬる、ぬるでっ、あっあっ」

 

「足りなくなっても大丈夫だ。いやらしいおつゆが、どんどん出て来てるからな」

 

 弄っているその向こう側の小さな穴からは、とろりとまた愛液が溢れてきていた。

 

「も、もっと」

 

「指は入れるな。……俺が入れるから、おつゆを取るだけだ」

 

「あっ、あっ……はい」

 

 とろとろとなった膣口に指を当て、くちゅくちゅと音を立てながらミクの中指には愛液が付いていく。物足りなさ下にその指を離すと、つーっと糸を引いていた。

 

「これ……わたしの……」

 

 その指の粘りを見て、目的の場所を確認しながら、ミクは自分でクリトリスに指を這わせる。薄桜色したそこは、ぬらぬらと天井の明かりを妖しく反射しながら、ミクの指に弄ばれていた。

 

 自分で弄る気持ちよさを知ったミクを見ているだけの斗真は、なかなか絶頂を迎えないことにしびれを切らしていた。



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26 なんだ、可愛い声出すじゃないか

「ミク、四つん這いなれ」

 

「はぁ、あっあっ、んぅ」

 

 夢中になって自分のクリトリスを擦り続けるミクに斗真は命令した。

 

「はぁあっ、あはぁ、あ、あ」

 

「……聞いてるか? イかせてやる」

 

 斗真の声が聞こえてこない程、ミクはオナニーに没頭していた。自分の小さな突起を見ながら、熱心に観察でもするかのように弄り回していたのだ。

 

「イかせて? はぁはぁ、気持ちいいの?」

 

「自分でするより気持ちいいから、四つん這いだ」

 

「はあい」

 

 頬を紅潮させ、ミクは嬉しそうに返事をした。割れ目を広げてやっていた斗真の手が離れると、ミクはゆっくりとした動きで四つん這いとなる。

 

「頭を枕に、手をだらんとして……そうだ」

 

 お尻を突き上げる格好をとらせると、その真後ろに行き、左手でお尻側から割れ目を広げた。

 

「そうか、指を入れるのは初めてかもしれなかったな」

 

 初めてのことをミクは今日二回もしている。クリトリスを弄り、膣を触り、今度は指を入れられる。恥ずかしさや悔しさはどこかに行ってしまったようだ。

 

 とろとろになった小さく幼いミクの穴に、斗真の中指がつぷりと入る。

 

「んっ!」

 

 声を我慢するようにミクは枕に顔を埋めて呻いた。

 

「おほお、とろとろだぞ。もうぬるぬるで、あったけえ。……ミクぅ、オナニー、気持ち良かったんだなあ」

 

「はぁはぁ、こ、こっちが、いい……」

 

 振り向かず、くぐもった声でミクは遠慮がちに言った。

 

 つぷつぷと、指はきつめの膣の中に侵入していく。きついとは言っても、ぬめるその中は嬉しそうに中指を飲み込み、ざらざらとうねりながら奥へと誘うようだ。

 

 自分で弄っていたときとは違う。自分の中に入ってくる感覚、中を擦られていくと気持ちよさが格段に違う。人から触られるのが気持ちいい。

 

「あ、あ、指、あっ、ああ、はぅぅ……ううぅ」

 

 入れている指を斗真は手前に動かす。

 

「んぅっ! はっはっはっ、そ、そこぉ、変ぅっ!」

 

「くくく、ここか? その年でGスポット責められて悦ぶのは、ミク、お前しかいないぞ」

 

「あっあっ、変っ、あっ、これ、あっ」

 

 ぐりぐりと内側を擦り始めるとミクの腰はびくびくとし始め、入れている指もきゅうきゅうと締め付けてきていた。

 

「そろそろか。それが、イくことだ。ちゃんとイったの教えろ」

 

「あっ、はいっ! あっあっ、イきますっ、イきますっ、あっあっ、はぁあっ! も、もうっ! い、イっくぅぅっっ!!」

 

 身体に快感が染み渡るようだった。お尻を突き上げ、弓なりになってミクはびくびくと身体を震わせた。咥え込んだ指を離さないようにぎゅうっと締め付け、その隙間からは愛液がタラタラと溢れていた。

 

「くぅっ、き、気持ちいいっ……はぁはぁ……あっ、ま、まだっ」

 

 入れていた指をくるりとひっくり返し、斗真はミクの左側に膝を突くように座った。

 

「左手邪魔だな。……でかけりゃ、すぐ見えるんだがな……手をついて、そう犬みたいな格好だ」

 

 お尻だけを突き出していた格好から、手を付かせて四つん這いにさせた。斗真の手はお尻の方から、ミクのとろとろの穴に指を入れることになる。吸い付く膣に、斗真は指をゆっくりと動かし、中を擦り上げる。

 

「んっ! はぁはぁ、ああ、出たり、くぅ、入ったりぃ……あっ」

 

「こっちを向け」

 

 はぁはぁと息を切らし、ミクは首を傾け斗真を見る。口を少しだけ開き、瞳が潤み、頬を紅潮させたその表情に、斗真はミクの少し汗ばみ、柔らかな髪をそっと撫でた。

 

「可愛いな」

 

「ふぁっ♡」

 

「ん?」

 

 入れている指がきゅっと締まった。そして可愛らしい声でミクが鳴いた。もう一度頭を撫でたが、反応が薄い。

 

 ぬるぬるになり、中が熱くなった膣を弄りながら、斗真はにやりとした。耳元に近寄り、囁いた。

 

「なんだ、可愛い声出すじゃないか」

 

「あぅ♡」

 

 ぴくんと背筋が伸び、再度斗真の指をミクは締め付ける。

 

「ミク、見てみろ……俺の、こんなになってるぞ」

 

 潤んだ瞳が見つめたのは、斗真の股間だった。反り返り、血管が浮き出てかなり痛そうに見える。その亀のような先端からはたらたらと珠のような透明な体液が流れ出ていた。

 

「ミクが可愛いから、こんなになっちまった」

 

「はぁ♡ 可愛くない、もん……んっ」

 

 締め付けるのを無視し、斗真は指をつぷつぷと出し入れする。

 

「可愛いから、勃起したんだよ。……ミク、普段も可愛い。だがな、気持ちいいって、声上げるお前は、すごく可愛いんだ」

 

「こんなっ♡ わたしがっ、あっあっ♡ 可愛いの? んぅう、はぁはぁ」

 

 それほど激しく指を動かさずとも、ミクはきゅうきゅう指を締め付け、今にもイキそうになっているのが斗真には分かった。その姿に、斗真は自分のもののを左手でしごき始めていた。

 

「可愛いから、俺もオナニーしなきゃならねえ。ミクが可愛いから、オナニーするんだ。見ろ」

 

 カウパーが溢れ、ぐちぐちと音を立て自分の陰茎をしごき、それをミクの顔の近くで見せつける。

 ミクの眼は蕩けたようにそれを見ている。そして、斗真に何度も言われた「可愛い」と言う言葉に、身体が悦んでいた。どんどん押し寄せてくる快感に、ミクはシーツに置いた手をぎゅっと握り、脚の指先にも力が入ってきていた。

 

「わ、たしっ♡ 可愛いから? あっ あっ♡ イキそうっ、イキそうっ♡」

 

「イって見せてくれ。ミクの可愛いところ……可愛いぞ、可愛いぞ」

 

 ミクの幼い穴がびくびくと指を締め付ける。

 

「はぁっ……くぅっ♡ イく、イくっ、イくうぅっ♡」

 

 下唇を噛みながら、幸せそうな表情でミクは身体をびくびくと震わせ、斗真の指をぎゅうっと締め付け離そうとしなかった。

 

「あ♡ はぁ、ああぁ」

 

 吸い付かれた指が抜けると、ぬぷっと音が立った。気持ちいい脱力にミクは身体を横に倒すと、がちがちになった斗真のペニスはミクに向けられしごいていた。

 

「くっ、俺もイキそうだ……どうする? 飲むか?」

 

「んっ、飲むっ♡」

 

 ミクは熱にうなされているようだった。可愛いと言ってくれる斗真に何かしてあげないと、そんな思いが、息を切らしたミクを動かした。

 

 汗ばむ白い裸体を横にしながら、目の前に差し出された斗真のペニスにしゃぶり付く。その先端をパクリと口にすると、斗真の手の動きが速くなった。ミクもそれを手伝うかのように口の中で舌を動かし、亀頭をべろべろと舐め刺激を与えた。

 

「んおおっ、う、うまいぞっ! くおっ、ううっ! たっぷり飲めっ!」

 

 どぷどぷどぷどぷっどぷっどぷっどぷどぷっ

 

 斗真のものが爆発したかのようだった。一気に膨らむとそれは大量にミクの口の中を溢れさせていった。舌でさえいる場所がない程に注ぎ込まれ、ミクは口から溢れさせてしまった。一滴も零せば、そう言われていたはずだった。しかし、ミクは口から流れていっても、恍惚とした表情のままだった。



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27 おおう、きっちいなあ

「んくっ、んくっ、ちゅ、んくっ、ちゅう」

 

 口の中に出された精液は全て飲み干したミクだったが、零れてしまったものは頬や顎に白い跡を残している。

 

「可愛いぞ、ミク。だがな、……残念だ、零してしまったら、千円だからな」

 

「は、い……」

 

 ぽうっとし、精液にまみれた口元を一向に拭こうともしないミクに斗真は仕方なく、ティッシュで拭った。

 

「おい? どうした?」

 

「わたし、可愛くない……です」

 

 身体を起こし、ぺたんと座るとミクは俯いた。

 

「可愛いって言うの、お母さんだけだから……わたし可愛くないんだ」

 

「自分で顔を見ても、自分の顔は、分からないもんだからな」

 

 俯いた頭を斗真はぽんぽんと優しく叩いた。

 

「お前は端から見ても可愛い部類だ。俺が気に入るくらいだからな」

 

「斗真さん、ロリコン?」

 

 ぶふうっと斗真は吹き出した。

 

「あっははは! 俺はどんなのでもいい。幼かろうが年を取っていようが、言いなりにさえなればいいんだよ」

 

 じっとミクの眼を見つめ、斗真は抱きしめる。突然のことにミクは戸惑った。

 

「ミク、お前は可愛い。しばらく可愛がってやるからな。もっと気持ちいいことをしてやるから、可愛いところを見せてくれ」

 

「ん♡ ……はい」

 

 耳元で囁かれたミクはびくりと身体を震わせた。背筋をぞくぞくと気持ちいい感覚が走り抜けたからだ。

 

「今日は後ろからしてやる……また、四つん這いになれ」

 

 抱き付かれた身体を離すのが、ミクは不思議ともったいない感じがしていた。そのせいか、のそりと緩慢な動きで斗真に自分のお尻を向けた。恥ずかしい気持ちよりも、どんな風にされるのだろうと言う、性に対する興味の方が勝っていた。

 

「くく、ミク、まんこが丸見えだ。いいぞお。……入れてやるからな」

 

「はぁはぁはぁはぁ」

 

 度重なる気持ちの良い陵辱が、ミクを快楽という谷に突き落としてしまっているのかもしれなかった。ミクは既に恥ずかしさと言うものが無くなっているのかもしれない。

 

 身長差があることからミクの脚を閉じらせ、斗真は自分のペニスに丁度良い高さにした。

 

「可愛いぞ。……ミク、入れるぞ」

 

 両手で閉じているお尻を開く。割れ目はとろとろに濡れ、アナルもひくひくとしていた。ミクの小さな穴は待ち遠しいのか、涎を垂らして待っているようだった。

 

「はぁはぁ、入れて、下さ……んあっ!」

 

 閉じられた足によって、幼く小さな入り口はさらに狭かった。ぬるりと入ってくる感じは、足を広げてするいつもと違い、ペニスの形が分かるぐらい密着しているように感じられた。

 

「あ、はぁ……い、っぱい……くぅ」

 

「おおう、きっちいなあ。ミク、可愛いぞ。……この尻……この腰……この、まんこ……可愛い……可愛いぞ」

 

「あ♡ くぅ、あっ、あっ♡ だめぇ……気持ち、いぃ」

 

 半分を過ぎた辺りで斗真は侵入をやめた。ゆっくりとそれを引き抜いていくと、ミクの中はそれを出すまいとうねり、ペニスを擦り上げて奥へ誘おうとする。それを逆らいながら腰を引けば、膣内で亀頭が刺激された。そして、抜けていく陰茎にはぬるりとしたミクの愛液が付き、吸い付き具合を示すかのように、もめくれてくるようだった。

 

「うっ、くぅっ、ミク、気持ちいいぞ」

 

「出、てくぅ、う、あ、はぁ♡」

 

「いいか? ミク」

 

「はぁはぁ、うん」

 

「男ってのはな、一度射精すれば、すぐには立たねえんだ」

 

 カリ首まで出て行くと、流石にミクはきつそうだった。入ってしまえばいいが、膣口で出たり入ったり細かく斗真が動けばミクは悶えた。

 

「おぉ、おっき、おっきぃ、くぅ……いっぱいっ、くぅ」

 

「普通は暫くしねえとまたセックス出来ねえがな、俺はすぐにがちがちになる。なんでか分かるか?」

 

「分かりっ、くぅっ、ません……い、入れて、入れてもらった方が……」

 

 亀頭を中に受け入れた方が、小さく幼い膣口にとっては楽だった。斗真の質問の意図も分からず、ミクは懇願する。

 

 身体を倒し、斗真はミクの首元で囁いた。

 

「ミク、お前が可愛いから、すぐがちがちに勃起するんだよ。可愛いお前が俺を勃起させるんだ……可愛いよ、ミク」

 

「うぅ♡ くぅ♡」

 

 可愛いという言葉の連続に、ミクはお腹がなぜかキュンキュンした。切なく、何かを欲するようにミクは自分の腰を斗真の方に押し出す。

 

「うう、う、んっ! 入ったぁ♡」

 

「おほおっ、自分で入れてきたか。やっぱり、可愛いなあ」

 

「はぁ♡ くぅ……い、言わないで」

 

「そうか、バックだと、自分で入れられるもんなあ。やらしくなったよ、ミク」

 

 やらしくなったと聞き、ミクも我に返り、腰を引こうとした。しかし、斗真が腰を掴んで阻止をした。

 

「待てよ……初めてのバックだ。楽しもう、な」

 

 にち、にち、にち、にちゅ

 

 ミクの腰を押さえ、斗真は腰を動かし始める。脚を閉じているせいで、いつもより余計に身体の中をペニスから擦られる感じに、ミクはよがる。

 

「くぁっ、うぅっ、くぅっ、はぅっ……あはぁ♡ んぅ、あ、あ、あぅ」

 

「おおお、相変わらず、名器だっ! ミク、可愛いぞっ、可愛いぞっ」

 

 熱く、ぬるぬると締め付けるミクの中に斗真は興奮した。ミクのその奥に、残った陰茎を突っ込みたい気持ちを抑え、斗真は腰を振る。

 

「あっあっ♡ も、もう、ダメ、やだ、やだっ、んあっ♡ 気持ちいいよぉっ」

 

 ペニスをきゅうきゅうと締め付けてくるのはミクがそろそろイクのだと斗真は悟った。

 

「ヤダよぉ、気絶しちゃうぅっ! 気持ちいいの、続けて欲しいのにぃっ」

 

「くくく、そうか……セックスが良くなってきたのか」

 

「イく、イくっ♡ 気絶したくないのぉっ! あっはっ、うぅ、ヤダよぉ」

 

 にちにちにちにちゅにちゅにちゅ

 

 卑猥な音が立ち、ぴっちりとペニスを咥え込んだミクの膣からは、ぷぴゅっと愛液が溢れて流れていた。

 

「いいぞ、気絶しても起こしてやる! イけ!」

 

「ほ、ホント? じゃ、い、イく! あっあっあっ♡ い、イくっっ♡♡」

 

 その小さな背中を仰け反らせ、ミクは小さなその口から涎を垂らし、大きく息を吸い込むように身体を痙攣させた。身体を支えていた手は力が無くなり、頭を枕に埋め、小さな肩が大きく上下して息が激しいことを知らせる。

 

「ミク? おい」

 

「……」

 

「また気絶したのか……感度がいいせいか……それとも……まあ、いい。起こしてやるか」

 

 まだ射精をしていない斗真はにやりと不敵な笑みを浮かべ、腰を動かすのを再開していた。



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28 入ってるのが丸見えだ

 ――パァンッッ!!

 

 お尻への突然の痛みにミクは目を醒ました。

 

 顔は枕へ横になり涎が頬を伝い、腕は枕を抱き手でぎゅうっと握り、腰を上げ、お尻を斗真に向かって突き出したままだった。

 

 ――パンッ!

 

「ひぐっ! 痛ぁっ!!」

 

「お? 起きたか」

 

「うぁ、お、お尻、叩かないで……」

 

 気が付くと、お腹の中が一杯になった感じだった。気絶している間に、またたっぷりと射精されたとミクは悟った。

 

「お、起こしてって……」

 

「起こしてやったさ、こうやってな」

 

 ぐじゅ、ぐじゅ、ぐじゅ、ぐじゅ

 

 入り口近くまでカリ首を引き出すと、ミクの小さな膣からは白濁したものが流れ落ちる。いつの間にかそれは脚を伝い、ベッドに大きな染みを作っている程だった

 

「んぁっ、はぁっ! あんっ、あっあっあっ、こ、これじゃあ、前とっ」

 

 今までされてきたことと同じで斗真だけが気持ち良くなって、自分は意識を失ったままだ。

 

「三回もイっちまったよ。だから、こうやって」

 

 ――パァンッ!

 

「ひぐっ!」

 

「叩いて起こしたんだ」

 

「ひ、酷い……」

 

「人のモノを盗んだヤツに、酷いなんて言われたくねえなあ? ミク?」

 

 ――ぬぽっ

 

「んあっ」

 

 斗真がペニスを引き抜くと、どれだけ密着していたのか、吸い付いていたことを表す卑猥な音が小さな音が立った。

 

「明日は出来ねえからな、今日はもう少し楽しませてもらうぞ」

 

「きゃっ」

 

 ミクの身体を転がし、仰向けにし、斗真はミクの膝を握り、大きく脚を広げる。

 

 ――ぶびゅっ

 

「いやっ!」

 

 自分の股間から精液が溢れてくるのが分かった。そして、そこからは空気が漏れるように、精液と共に溢れてくる音が続く。恥ずかしい音だった。斗真にたっぷりと注ぎ込まれたのを思い知らされるような音だった。

 

「くくく、いい音だな。……どうれ、塞いでやるからなあ」

 

 ミクの幼い穴からするやらしい音を止ませるように、斗真は精液が零れてくる場所へ、栓をするかのように亀頭を当てた。

 

「んあああっ」

 

 焦らしもせずに、ミクのいつも入れている場所まで、ずんっと一気に貫いた。それでも、斗真は根元までは入れなかった。

 

 掴んでいた膝を離すと、ミクの腰を浮き上がらせるように両手で持ち上げた。

 

「ミク、入ってるのが丸見えだ。ほれ、お前のクリトリスも、割れ目から勃起してはみ出して、気持ちいいって言ってるぞ」

 

「ひぃ、ひぃ、恥ずかしいよぉ」

 

「大丈夫だ。恥ずかしいことをされてるんだから。気にすることはねえよ」

 

 引いては下から突き上げるように腰を動かすと、ミクの腹部がぼこっと膨らんだ。

 

「はぐぅっ」

 

 ごりっと中を擦られたその感覚は目が眩んでしまうかと思うくらい気持ち良かった。

 

「可愛いなあ」

 

 ごりっ

 

「はぅっ♡」

 

「声も、可愛いぞ」

 

 ごりっ

 

「んはぁっ♡」

 

 下から膣の上側を擦り上げ、ミクが喘ぐたびに斗真のペニスは締め付けられ、ピストンするごとに亀頭が擦れる。

 

「気持ちいいのか?」

 

 ごりっ

 

「うん♡ あ、押しつけっ♡ はあぁぁ♡ られてっ、はぁはぁ、気持ちいい」

 

「可愛いなあ……ミク、気絶しないように、ゆっくりするか?」

 

 ごりっ

 

「ふぁっ♡ お、お願いっ、しますぅ♡」

 

 腰を持ち上げられ、仰け反った白い肌には、小さな乳房とその小さな乳首が目立った。ごりっと突き上げられるたびに、ミクは頭も、身体もぴくんと僅かに動いた。

 

「ごりごり、気持ちいいか?」

 

「はぅっ、はい♡ ……いいの。ごりって♡ くぅっ」

 

「くくく、ガキだからこそ、なのかもな。こんな風に腹ごと膨れるのは……なっ!」

 

 ごりっ

 

「ふっ、くぅっ♡」

 

「可愛い声だな、ミク……もっと聞かせろ」

 

「ふぁっ♡ 可愛い? ん♡ あ♡ 嬉しいよぉっ、あう♡」

 

 ごりっごりっ

 

「ああああ♡ きっ、気持ちいっ! うぁ♡ あぁ♡」

 

 ぐりぐりぐり

 

「きゃぅぅぅっ♡ いっ、イくっ、イくっ」

 

「気絶するなよぉ」

 

 ごりごりごりごりごりごり

 

 ミクの腹部が中から亀頭によって持ち上げられ、膣壁のざらざらした部分を擦り上げると、一気に膣内が収縮した。

 

「くぁっ♡ も、も、もぅっ! イきますっ♡ イきますぅうっ♡」

 

「おおおっ、お、俺もぉおっ!」

 

 収縮に逆らうように斗真はピストンをする。それがまた気持ち良かった。ミクの膣内のざらざらと、既に何度も射精した精液と愛液が混ざり合ってどろどろになり、それが相まって斗真のペニスは一気にむくりと膨らんだ。

 

 意識を失うかのようにミクの身体中、快楽が走り抜ける中、腹部に熱い精液がびゅうびゅうとかけられたお陰で、意識を失わずに済んだ。

 

「あ、あっつ♡ あっついよぉ♡ しゃ、しゃせー♡、す、す、ごいぃ♡」

 

 ミクの中のうねりが凄かった。搾り取ろうとする動きで根元から一気にざらざらとペニスを擦り上げ、射精を終えても、まるで喉を鳴らしてごくごくと飲み込むかのようにミクの膣は亀頭を咥えて離さなかった。

 

「ぐっ、ミクっ……すご、いぞ」

 

「はぁはぁはぁはぁ、あり、がとう、んっ……ございます」

 

 抜かないまま、持ち上げていたミクの腰を下ろし、斗真はミクの頭を撫でた。

 

「可愛かったぞ」

 

 優しく微笑む斗真に、どっちが本当の斗真なのだろうと、ミクは頬を赤らめこくりと頷いた。

 

「んあっ♡」

 

「意識、失うなよ」

 

 また斗真は腰を振り始める。

 

「うん……はぁ、あ、あ、くぅ」

 

 どうせされるのなら、優しい斗真がいいな。そう思いながら、ミクは快楽に身を溺れさせていった。



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29 いい声で喘いだな

 ぬぷっと斗真のペニスが抜けると、今回は音もなく、こぽりと股の間から白濁したものが溢れてくる。

 

「ほら」

 

 斗真はティッシュの箱をミクに渡し、自分も何枚か手に取り股間を拭いていた。ミクはまたお腹を押しながらティッシュで拭いているうちに、斗真は着替えを始めた。

 

「なんか食うか?」

 

 シャツに手を通しながら尋ねるのに、ミクは小さく「はい」と答えた。運動をした後のように感じ、汗もかいて何度も喘ぎ声を上げ、喉がカラカラで、何か飲み物も飲みたかった。

 

「よし」

 

 ベッドから下り斗真はキッチンへ向かう。ミクの前を通り過ぎる時、頭をぐしゃぐしゃと撫でて行った。

 

 調子が狂う。酷いことをするときと優しくするときの差が激しすぎるのだ。ミクは戸惑うことしか出来なかった。

 

 キッチンへ行くと、テーブルの上にはいくつかのスナック菓子とスポーツドリンクがコップに注がれて置かれてあった。その内の、うすしお味の一袋だけは広げて開けられ、それを不満そうに摘まみながら斗真が食べていた。自分にもスポーツドリンクを注いであり、それを一口飲んでいた。

 

 イスに座り、斗真の食べていたスナック菓子を手に取って食べる。

 

「ん? これでいいのか?」

 

「うん」

 

 流石に喉がからからで一口食べて続かない。ミクはスポーツドリンクをごくごくと飲み干した。空いたコップに斗真はおかわりを注いだ。

 

「あの……斗真さん?」

 

「うん?」

 

 口にスナック菓子を挟みながら斗真は返事をする。

 

「……なんか……不満でした? わたし、その――」

 

 自分が満足させてあげられなかったのか。それでサービスが減ってしまうのではないのかと不安になってミクは尋ねた。

 

「ああ、なんか作ってやろうと思ったけどな、作れなくてな」

 

「……なんだ」

 

「なんだって、なんだよ」

 

「あ、いえ……」

 

 口元が緩んでいた。作ってくれることを考えてくれていたことに、純粋にミクは嬉しかった。

 

「明日は――母親と買い物だったな。明後日……必ず来いよ」

 

「うん」

 

 ぱりぱりと斗真と一緒に菓子を食べ、二袋目のコンソメ味を開け、半分程食べたところで斗真は口を開いた。

 

「今日は口で飲んだのが一回、零したのが一回、中出しが6回だな」

 

 あれだけ口から溢れる程出されたのに、それを6回も自分のあそこに出され、パンパンになるわけだと自分のお腹をさすった。

 

「あと、よく声を上げたり、いい声で喘いだな。サービスで1万円だ」

 

「あ、ありがとう、ござい、ます……」

 

 自分でもあれだけ声を上げるとは思わなかったし、あれだけ恥ずかしいことをよく言えたのだとミクは顔を真っ赤にしていた。

 

「今日で4万3千円の稼ぎで、合計――20万6千円だな」

 

「20万円超えた……」

 

「くくく、気絶している間に、もっと中出ししているかもしれないぞ? 気を失わないようにしろ」

 

 ゾクリとした。気を失っている間に何をされているのかも分からないのだ。ひょっとするともっと稼いでいるのかもしれない。いや、それ以上に何かもっと酷いことをされているのかもしれない。

 

「薬は必ず飲んでおけよ。妊娠したくないならな」

 

「はい」

 

「来ない日もだからな。毎日飲むんだ」

 

 二袋目のスナック菓子を食べ終えたところで、ミクは斗真の家を後にした。

 

 雑木林に入るときにミクは斗真の家を振り返る。

 

「どうしよう」

 

 ミクは言い聞かせるように呟いた。

 

 自分の心が何かおかしい。

 

 その何かが分からなかったが「どうしよう」と言う言葉が出ていた。

 

 いや、違う。

 

 心の底では分かっていた。それを認めたくない。だから、理解をしようという考えには及ばなかったのだ。

 



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第五章 麻痺
30 ……ったく


 斗真の家に向かうために、雑木林を抜けるときに、昨日、母親と買い物をしたときの会話を思い出していた。

 

 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 

「あれ? ミク? 胸、ちょっと膨らんできたかな?」

 

「え? そう? かな?」

 

 試着室に入り、サイズが合うかどうか母親に見てもらっているときのことだった。

 

「だって、ほら」

 

 ミクの襟元を広げ、下着のスポブラに手を入れてくる。

 

「あ」

 

 少しだけ、隙間がなくなっていた。そして、触れた部分の乳房が少し痛かった。

 

「おおっと、ミク、大人になっていくね~」

 

「う、うん」

 

「あとは、生理が来れば、立派な大人の女性の仲間入りってね」

 

 片目を瞑ってミクにおどけて見せた。ニッコリとした母親はとても嬉しそうだった。

 

 夕方まで一緒に買い物をし、帰りがけの道中で母親はそのまま仕事へ行ってしまった。

 

 母親の言葉に、ミクは気が気では無かった。

 

 斗真に陵辱されてからは女性の身体について調べていた。妊娠についても。胸が大きくなり、それは張ってきて痛くなる。二次成長に似ていると言うことだ。そして、生理が来なくなる。もともと生理が来ていない自分にとって関係ないことかもしれないが、ミクは不安に襲われていた。

 

 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 

 新聞を取り、ミクは玄関の呼び鈴を鳴らす。何の反応もない。玄関のドアを引くと案の定カギが掛かっていない。

 

 このまま逃げてしまえ。そんな思いがあったが、新聞を盗んだ動画が広まってしまうかもしれない恐怖に玄関に足を踏み入れる。

 

 斗真の家は寝室とキッチン、トイレとお風呂の場所は知っていた。先に寝室に行ったが斗真はいなかった。キッチンに行くと、その部屋を狭いものにしている、テーブルとイスのほかにあるソファの上で斗真が寝ていた。

 

 ぐっすり寝ているところを起こすのも悪い気がして、そっとイスを引いてから座り、ミクはキッチンを見回した。

 

 一人暮らしの割りに大きい冷蔵庫。四人用のテーブルとイスに、大きめのテレビと立派なオーディオ機器。それを見るように置かれているのか、それとも、食事してすぐにゴロリと今の斗真のようにすぐに横になれるためにあるのか、大人一人が寝ることが出来る大きめのソファがあった。

 

 イスに座ったまま、ミクは背伸びをするように斗真の様子を見る。無精髭が伸び始めている。不潔な感じはしない。よく見ると、悪い顔ではない。やせ気味の顔はひょっとすると怖く見えるかもしれないが、ニコリと笑ったときは素敵だと思うくらいだ。

 

 素敵、という言葉が脳裏を過ぎったことに何度も首を振った。あんな酷いことをする男じゃないか、と。

 

 しかし、可愛い、母親以外から言われたこともない言葉を何度となく囁いてくれるのはこの口だ。言われたことを思い出すたびに、心がきゅっと締まる。酷いことをするくせに、なんてことを言うんだろう。

 

「んぁっ?」

 

 びくっとして間抜けな声を上げ、斗真はむくりと身体を起こす。

 

「んお? おお? お、来たか」

 

 ソファから下り、冷蔵庫を開けるとラップに包まれた皿が取り出され、それをレンジに入れ暖め始めた。しばらくすると暖め終わった音楽が鳴り、熱そうに皿を持ってミクの前に置いた。

 

「あちちちっ……ほら、食え」

 

 白い皿の上に炒飯のように盛られた炊き込みご飯が載ってあった。

 

「寝ぼけててな、炒飯みたいに盛りつけちまった」

 

「ぷふっ」

 

 酷いことをするときと違って、おっちょこちょいなことをした斗真に、思わずミクは口元が緩んで吹き出してしまった。

 

「笑うなよ。俺も今気が付いたんだからな」

 

「あはははっ、それじゃあ、いただきます」

 

 ミクは両手を合わせ、美味しそうに炊き込みご飯を頬ばった。いつも提供してくれるご飯の美味しさに感動し、ちらりと髪の隙間から頬杖をつく斗真の表情を見ると、母親と同じような表情をしていて、ミクは恥ずかしくなり視線を炊き込みご飯へ戻してしまっていた。それは、ミクを見守るような表情だった。

 

 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 

「ふう、美味しかったです。……ごちそうさまでした」

 

 手を合わせ、満足げにミクは目を瞑って言った。

 

「美味かったか……そうかそうか」

 

 斗真も満足そうにし、ソファの上にどかっと座った。

 

「そう言えば、一昨日で20万6千円だったな」

 

「はい……その、今日は……」

 

 斗真は手招きをしてソファへ座るよう誘ってきていた。

 

 大きなソファに座った斗真の隣にミクが腰を下ろす。

 

「爺さんと婆さん、お前のこと、どう言ってるんだ?」

 

「……」

 

「ん? 言いたくないのか?」

 

 優しい口調に、どうせ言ってところで何も変わりもしないし、関係ないことだろうと、ミクは重い口を開いた。

 

「お前が生まれてきたから、お母さんも自分たちも不幸になったんだって……」

 

「……」

 

 斗真は聞いたことがあった。佐山ミクの祖父母は元々何をしでかしたのか分からなかったが、ここら辺の地区一帯から村八分にされている家だった。

 その娘であるミクの母親は、綺麗で嫋やかでいて豊麗、そして才女と呼ばれ、有名大学に進んだ。しかし、その時に子供が出来てしまい実家に戻ってきている。その子供がミクだ。

 母親が大学を出てさえいれば、ひょっとするとここから家族全員出て行くことも出来たかもしれないのに、認知もされない子供が出来たばかりに、ここから脱出することが出来ない。

 

 ミクは祖父母にとって忌々しい存在なのかもしれない。言われているかどうかは分からないが、思春期真っ盛りのミクは察しているのだろう。

 

 真一文字に口を引き締め、ミクは何かに耐えていた。

 

「……ったく」

 

 後ろに手を回し、斗真はミクの頭を優しくぽんぽんと撫でる。

 

「ぐすっ」

 

 鼻をすするミクの頭を撫で、二人はソファに暫く座ったままだった。



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31 お前の中にいつも入ってるんだぞ

「落ち着いたか?」

 

「ん……」

 

 ハッと気が付き、ミクは自分の胸を抱いた。

 

「あ、あの……わたし、妊娠……してる?」

 

「はあ?」

 

 昨日の買い物で母親と話をした、胸が大きくなってきていることが気になっていた。もし妊娠なんてしてしまったら、生まれてくる子供も不幸と言われないかと不安になっていた。

 

「薬飲んでるだろ?」

 

「う、うん」

 

「じゃあ、大丈夫だ」

 

「で、でも……」

 

「ん? どうかしたのか?」

 

「昨日、お母さんと買い物行ったとき……胸おっきくなってるって……それに、ちょっと痛いから……妊娠すると……そう……なるって……」

 

 恐る恐る、という言葉が似合う表情のミクと、その小さな胸を斗真は見比べた。

 

「大きく?」

 

「なってる、って」

 

「大きく?」

 

「なってる」

 

「ふっ」と斗真は鼻で笑う。

 

「鼻で笑うって……ひどい」

 

「お前くらいの年じゃ、第二次成長期で胸も張るんじゃないのか?」

 

 回していた手をミクの胸に回し、片方の手も胸に回しすと、そこに触れた。

 

「大きく?」

 

「むぅっ」

 

 頬を膨らませてミクは怒った。触られることに拒否という感情が表れなかったことに、斗真の方が驚いた。

 

「痛いのか?」

 

「……今は痛く……あ」

 

 シャツの上から擦るようにすると、ミクは声を上げた。

 

「痛いか?」

 

「……」

 

「気持ちいいのか?」

 

 横を向き、恥ずかしそうにミクは小さく頷いていた。

 

「始めるとするか……まずは俺を……」

 

 斗真の指がミクの下唇に触れた。

 

「どうすれば……」

 

 斗真はジーンズをはいたままだった。服も着ているし、ミクも服を着ていた。斗真の言葉から口でしなければならないと言うことは分かっていたが、まさか自分より身長も体重もある斗真の服を脱がさなければならないのかと心配になった。

 

 斗真は自分の股間を指差す。

 

 横に座ったまま、ミクはジーンズのチャックに手を伸ばす。よくわかりました。とでも言いたげに斗真の手はミクの頭を撫でた。

 

 ――じーっ

 

 ミクがゆっくりとチャックを下ろすと、ぎゅうぎゅうに詰まったものが、弾けんばかりにむくりと膨らんでいた。

 

 中にある斗真の下着をどうしたらいいのか。がちがちになったそれは下着のどこから出せばいいのか分からなかった。

 

 斗真に目をやってもにやにやしているだけで答えは教えてもらえそうにない。ミクはジーンズのボタンを外し、下着をそのまま下ろすと、斗真のいきり立ったものが、ぶるんっ! と姿を現す。

 

 自分で斗真の熱く硬くなったものを服から出したことはなかった。ジーンズから飛び出たそれは、裸でいたときに見るより、はるかに大きく見えた。

 

 隣に座っているミクは、そのまま身体を倒すようにして、口を大きく開いてその先端を口に入れた。

 

 堅い。

 

 自分の胸を揉んだりせずに、ただ触れていただけなのに、がちがちになっているのにミクは驚いた。

 

 言われていた通りに、先端のでっぱりを唇で擦るために口に含むが、横になっているせいで上手くできなかった。頭を斗真の方に向けて斜めに咥えても中々上手くいかない。仕方ないので、自分の頬に当てながら、舌を前に出して裏スジをぺろぺろと舐めてみた。

 

「う、お、上手いぞ」

 

 ミクがどうやっているのか見えないが、斗真は頭を撫でてやった。

 

 くぷ、くぷ、ちゅぷ、くぷ、くぷ、くぷ、ちゅぷ

 

 確かに気持ちが良いが、ミクの頭が動くだけで何をしているのか分からず、少しだけ消化不良気味だった。

 

「ミク、気持ちが良い、確かに気持ちが良いが、お前の可愛い顔を見せろ」

 

 斗真に顔が見えなくて良かったとミクは思った。「可愛い」と言われれば今まで顔が熱くなっていたが、今日はなぜか頬が緩んでしまっていた。それが収まるにはそれほど時間はかからなかった。

 

 ミクはソファに座った斗真の股の間に入り、硬くなったものを握る。そして、あーんと口を大きく開いて含んだ。

 

「こっちを見ろ」

 

 見られたくなかった。顔は斗真に向けはしてもミクは視線を逸らし、顔を赤くしながら口を上下に動かした。

 

 くぷ

 

 唇がカリを通り過ぎるたびに音が鳴る。口の中では亀頭を頬ばっているせいでそれほど舌を動かすことは出来ないが、裏スジをがんばって舐めるようにした。どれもこれもやろうとしているためか、涎とカウパーの混じり合ったものが陰茎を伝って垂れていく。

 

 両手でしごくその陰茎は、そのせいでぐちゅぐちゅと音が鳴る。がちがちになったそれを強く握ればいいのかわからず、微妙な力加減、中の堅い部分を皮で擦るような感じで両手を動かした。

 

「うお、上手くなったな。……ミク、こっちを見ろ。……そうだ。……おおお、口で一生懸命にするところ、可愛いなあ

 

 口を大きく開けて、涎を垂らして、唇が引っ張られたりする姿が可愛いわけなんか無い。そう思い聞かせても、ミクの頬は小さく緩んでいた。

 

「ミク、それが、お前の中にいつも入ってるんだぞ」

 

 口の中に入れたモノが……。ミクはどきっとした。実は昨日、ミクは一人で指を入れてみた。一昨日に教えてもらったオナニーをしたのだ。自分では入れるなと言われていた指を入れると、一本入るだけできつかった。

 

 それなのに、こんなに大きいのが。

 

 けっこう口いっぱいに広げているつもりのはずが、自分の小さなあそこに入ってしまう。そして、手で握っている硬くなっているものは、あそこの入り口から中まで擦っていく。今、口にしているこれが……。

 

 ミクは自分のお腹が熱くなってきたような気がした。

 

「いいか、これがお前を気絶させる程、気持ち良くさせているんだ」

 

 くぷ、くぷ、くぷ、くぷ

 

「どうやって動かして欲しいか、口でしてみろ」

 

 顔を真っ赤にしながら、ミクは斗真を見ながら、少しだけ口の奥に亀頭を突っ込んだ。ゆっくりと、少しずつ奥に咥えたが、大きなそれは半分も奥に入れることは出来なかった。

 

「可愛いな」

 

 一生懸命に咥え込もうとしているミクの頭を撫でる。

 

「素直だ。良い子だ。……まんこに入れたら同じようにしてやるぞ」

 

 くぷくぷくぷくぷくぷくぷくぷ

 

 ミクの身体は火照っていた。自分の中に入ることを考えたら、口を早く動かしていた。そして、舌が口からはみ出で、涎やカウパーが垂れてくるのも構わず、べろべろと裏スジに刺激を与えた。

 

「くっ、もう、うおおっ」

 

 びゅびゅーっ! びゅーっ! びゅっびゅっ!

 

 ミクの口の中は、斗真の勢いのある射精ですぐに一杯になった。しかし、無理矢理喉を動かし、ごくごくと精液を飲み込んでいく。

 

 びゅびゅっびゅっ、びゅっびゅっ、びゅびゅっ

 

「くおっ、う、う、はぁ」

 

 ミクは涙目になりながら一生懸命に飲み込んだ。

 

「上手くなったな」

 

 一滴も零さず、口を押さえてしゃがみ込んだミク。

 

「一生懸命に飲み込む姿、可愛かったぞ。……今度は、たっぷりまんこに飲ませてやるからな……」

 

 上を見るようにミクは残った精液をこくんと飲み込むと、知らない間に小さく、頷いていた。

 



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32 どうれ、味見だ

「座れ」

 

 ミクは素直に従い、斗真の座っていた場所に腰を下ろす。座っている間に斗真は全ての服を脱ぎ捨てた。

 

「今日は俺が脱がす」

 

「ぬ、脱ぎます」

 

 身を抱えてミクは訴える。

 

「ダメだ」

 

 一蹴され、ミクは簡単にシャツを脱がされた。そこにぴっちりとした黒いスポーツブラが現れた。

 

「興奮するなあ……おお!? お前、もう乳首堅くなってるぞ」

 

「う、うそ?」

 

 自分の胸元を見ると、スポーツブラの先端が、つん、立っていた。

 

「ううう」

 

 ミクは顔を覆った。

 

「どれどれ」

 

 ミクの腰に手を当て、斗真は緩めのショートパンツに手を掛ける。顔を隠したままのミクは腰を上げて素直に脱がしやすい体勢を取っていた。

 

 そこに現れたのは黒いスパッツ。

 

「くくく、今日はそそるなあ。ミク、わざと俺を欲情させようとしているのか?」

 

「ち、ちが――んっ!」

 

 スパッツの真ん中の縫い目に沿って斗真は指を這わせる。

 

「おいおい、ミク……もう濡れてるぞ」

 

「ち、違う……んあっ」

 

 くちくちくち

 

 斗真の指が何度かミクの股の間を往復する。

 

「この音を聞いてもか? ん? フェラチオしてて、入れて欲しくなったか?」

 

「はぅ、ち、がう」

 

「じゃあ、入れないぞ」

 

 ミクの足を開いたまま、斗真は這わせていた指を離した。

 

「う、うう」

 

 手で覆っていた顔を出すと、頬を紅潮させ、瞳は潤んでいた。そして、顔を逸らし俯いて「ごめんなさい」と小さな声で言った。

 

「まあいい。……大きくなったと言ってたな? まずこっちだ」

 

 スポーツブラを引っ張るようにしてたくし上げる。小さく膨らんだその薄桃色した先端はぷっくりと立っていた。

 

 ミクの手は後ろに置かれ隠す様子もなく、まるで差し出すかのようにしていた。

 

「どうれ、味見だ」

 

 ミクに覆い被さるように斗真が近付く。そしてその口が、その舌が、自分の胸に触れるまで、ミクはじっと食い入るように見ていた。斗真の息遣いが肌で感じる程になる。

 

 ちゅぷ

 

 唇が先端を含む音と共に、気持ち良さが乳房に広がる。

 

「うぅ」

 

 斗真の口に含まれ見えなくなったその先端は、その中でさらに先端をくりくりと弄られる感触が伝わってくる。それは、舌が乳首の先を舐め回していたのだ。身体がピクピクと自然に動き、ミクは自分の下腹部がキュンキュンしてくるのが分かっていた。

 

「はぅ……う、あ……ぁん……ぅ」

 

 そして、空いている片方の膨らみに斗真の手が伸びる。乳房の膨らみを手の平で確かめる。手の腹には硬い先端の感触があり、膨らみを縦に横に動かせばその先端も動いてくる。確かに、少しだけ大きく、柔らかくなっているのかもしれなかった。

 

 その小さな膨らみを、斗真は丁寧に、じっくりと揉める場所を集めるように、手の平でその感触を楽しんだ。それは熟すにはまだまだ。しかし、初めの頃より青っぽさはなくなっていた。

 

「あ……ん……んっ……はぁっ……あっあっ……ん……」

 

 母親が触れたときは痛かった。それがどうしたことか、斗真が触れると痛いどころか気持ちが良い。自分のあそこが信じられないくらい熱くなっているのを感じた。

 

「……斗真さん……あっ……はぁはぁ、あの」

 

 ミクは切なくなってきていた。あれだけイヤだったことが、今では違う。どうしても、口にしていたもの――斗真の下腹部に目が行ってしまう。

 

 ちゅぷ、と音を立てて斗真が乳首から口を離すと、それはつんと立ち誇張するかのようになっていた。

 

「そろそろ? か?」

 

 ミクはコクリと頷く。

 

 イヤらしい笑いを浮かべ、斗真はスパッツに手を掛けると、ミクは素直に腰を上げ、脱がしやすいようにした。引き下ろされたスパッツを斗真はミクの目の前で広げてみせる。その股間の部分を。

 

「ミク、見ろ。……こんなに濡れて、欲しいんだな?」

 

 目の前の黒いスパッツは、少しだけお漏らしをしたようだった。そのシミを作ったのは自分だ。恥ずかしい。でも、身体は欲しがっている。イヤなのか。イヤではない。心が欲しがっている。

 

 ソファに座ったミクの、だらしなく放り出した脚を斗真は持ち上げ、大きく広げてM字開脚させた。そして、その小さな割れ目に指を這わせる。

 

「は、あ、あ……」

 

 期待の眼差しは斗真の股間に向けられているが、それが近付くことはなかった。それはゆっくりと、期待しているはずの場所に埋められていく。

 

「きついな……中指でこれだ、締まりが言い訳だな」

 

「ん、あ、ど、うして……」

 

「ん? どうして? ……俺は指が欲しいんだと思ってたぞ? 何が欲しいのか、ちゃんと言わないとなあ。……おねだりしないと分からねえなあ」

 

 薄ら笑いを浮かべている斗真に、ミクはやはり酷い人だと思った。しかし、当初の酷い、とは意味が違っているとはミク本人には分かっていなかった。

 

「ど、う言ったら……」

 

「じゃあ、教えてやる」

 

 斗真の顔が近付き、その耳元で優しく囁く。つぷつぷと自分の中に出入りする斗真の指に身体をピクピクさせ、教えられた言葉の意味を知りながらも、自分の快楽のために、口に出した。

 

「はぁ、くぅ、わたしの、イヤらしくて、エロくて、んぅっ! 動かさないでぇ、言えないよぉ」

 

「ダメだ」

 

「うぅう、ぐじゅぐじゅになった子供おまんこに、んぁっ、斗真さんの、はぁはぁはぁ……ぺにすを入れて、ずぶずぶしてぇっ、あっあっ、くださぃ……んぅ」

 

「ようし、よく言えたな」

 

 中指を締め付けるのに逆らうように動かしながら、斗真はミクの頭を優しく撫でた。その指を抜くと、ミクの股と指で糸を引いた。

 

「くっくっくっく……ご褒美あげようか?」

 

 囁きながらぬるぬるになった中指で、斗真はミクの乳首の先端を擦った。触れられるたびにぴくりとし、ミクは潤んだ瞳で斗真を見つめた。

 

「斗真さんの……ぺにす、入れて……下さい」

 

 ミクは堕ちた。



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33 奥まで突っ込んでやる

「入れて……入れて……」

 

 斗真を見つめながらミクは懇願した。

 

「くくく、入れてやるぞ」

 

 ソファに座り、M字開脚したミクの股の間に斗真が入る。反り返ったペニスを持ち、その先端でミクの割れ目を広げると、カウパーと愛液によってくちゅくちゅと音が立つ。

 

「はぁはぁ」

 

 最初は見るのもイヤだった。しかし、今は行く末を見守るように、ミクは自分の股間に視線をやる。「早く、早く」と心の中で斗真を急かす。

 

「ほら、ご褒美だ」

 

「くぅ!」

 

 亀頭が入るときは広げられるようで痛い。しかし、それが中に入ると、狭いところを押し広げられていく。もう、痛くはなかった。抉り、擦り、引きずられるような感覚はミクの身体に快感をもたらした。

 

「んあっ……かは、んっ……ぐぅ……はぁ」

 

「気持ちいいなら良い、どこが良いか、言うんだったよな?」

 

「はぁっ、あっ、おまんこ、気持ち、いっ、うぅっ、くぅっ」

 

「ミク、可愛いな」

 

「んあ♡ は♡ くぅ、い、言わないでぇ、んあっ」

 

 膣の中のいつもと同じ場所で斗真のするピストンにミクはびくびくと身体を震わせた。そして腰を振られながら「可愛い」と言われると、電気が走ったかのように、いつもと違った声で喘いでしまう。

 

「そんな可愛いミクにさらにご褒美だ」

 

 乳首も弄ってもらえるのか、ミクはさらに気持ち良くしてもらえると期待した。ミクの耳元で斗真が囁く。

 

「ご褒美は俺にもだ。今まで我慢してきたご褒美だ。今日はミク、……奥まで突っ込んでやる。俺も我慢してたんだ……きっと、気持ちいいぞお」

 

 身体を起こして斗真はミクににっこりと微笑む。ミクもそれに応えた。期待に口を震わせながら、うっとりと微笑んだ。

 

 これ以上入ったら、もっと、もっと気持ち良くなるのでは。と、ミクは悦んでいた。

 

「奥まで、入れるぞ?」

 

 息を弾ませ、こくりこくりとミクは頷く。

 

「おらっ」

 

 どちゅっ、身体の奥を突かれる音がした。

 

「ひぎぃっ!」

 

 びりびりとミクの子宮と膣に電気が走ったようだった。目の前がちかちかした。

 

「可愛い声で鳴くなあ」

 

「ひぃひぃ♡ き、気持ちいっ♡ はぁはぁ♡ す、ごいよぉ」

 

「くくく、おらっ!」

 

 どちゅっ、どちゅっ、どちゅっ

 

「うひぃっ♡ あっあっ♡ も、も、もぅっ、い、いぐぅっっ!!」

 

 奥をずんずんと突き上げてくる刺激に、一気に沸き上がってくる快楽にミクは絶頂を迎え、その小さな四肢をびくびくと震わせながら、斗真のピストンに為されるがままだった。

 

「ふぁ……あ……あ……」

 

 あまりにもの快感に、ミクの意識がふっと遠退いた。――しかし、ぐっと背中を押されたような感覚に、そして、ピストンが続けられていることに、意識を取り戻した。

 

「んぁっ……くぅ……」

 

 目の前に広くて大きな胸があった。斗真が背中に手を伸ばして抱きしめたのだ。母親からだけだ。抱きしめられたことがあるのは。他人、しかも異性から抱きしめられることが、こんなに心地良いとは思っていなかった。増して、セックスをしている最中に抱きしめられるのは、体温を感じることが出来て、とても心地よかった。

 

「ど、して」

 

「こうしても、く、くっついても気持ちいいからだ」

 

「ぁっ、くっ、ふぁっ」

 

「俺の身体を掴んで、気絶しないように耐えろ」

 

 ミクは手を伸ばし、掴めるような余分な肉はないが、その広い背中を掴んだ。

 

「うおおっおおっ」

 

「ひぃ、んあ、あっあっあっあっ! おまんこ、のっ、んぅっ、奥いいよぉっ」

 

 奥に入れても良い反応をするミクに、斗真は遠慮無くペニスを突き入れた。全てを飲み込んだミクの膣はペニス全体を締め付け、溢れる愛液とカウパーによって中でずるずると奥に誘う。

 

 何度も出たり入ったりし、しかも感じる奥を何度も突き上げてくる斗真のものに、ミクは意識が何度も遠退きそうになったが、手にした斗真の背中を掴み、爪を立てて耐えた。それは、耐えれば耐える程快楽が増していく。

 

「背中に手を回して、耐えてるんだな? くくく、可愛いぞ、ミク」

 

「あぅっ♡ く♡ あ♡ 気持ちいい♡ すごっ♡ いいっのっ♡」

 

 自分の膣が、自分の子宮が、斗真を求めていた。心も、もっともっとと、斗真を求めていた。今まで何を嫌がっていたのだろう、そう思うくらい、ミクはセックスに夢中になってしまった。

 

「たっぷり、注ぐぞっ!」

 

「だ、出して♡ 出して♡」

 

 長いストロークで動かしていた斗真のペニスは、奥だけを執拗に細かく何度も擦るように突き上げた。

 

「はぁっ♡ な、ナニこれっ♡、ナニこれっ♡ あうううううう」

 

 意識が絶えないように、ミクは斗真の背中を思いっきり掴んだ。滑らないように爪を立て、気持ちいいこの瞬間がずっと続くようにと。

 

「ぐううっっ! おおおっっ」

 

「ひぐうっ♡ 熱っ♡ 熱っ♡ 熱ぅっ♡ 熱いぃ♡」

 

 突き破られると思うくらいの勢いで、斗真はミクの奥を突き上げ、勢いよく出てくる精液を膣壁に擦りつけるようにして射精をした。びくびくと何度もミクの中に擦りつける。それを受け入れようとしてか、ミクの股は大きく開いていた。

 

 びゅっびゅっと奥に熱い精液が迸る感覚に、ミクも身体を震わせていた。お腹がびくびくと痙攣して、飲み込んでいく。そんな感じだ。

 

「はっ、くぅ♡ んっ♡ んっ♡ んはぁ♡ あ♡」

 

「お、お、お、子宮が吸い付いてきてるぞ」

 

「き、もち、いいのぉ♡」

 

 ぎゅうっとミクは斗真の胸にしがみつき、その胸に自然とキスをしていた。



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34 そんなにご褒美が欲しいのか?

「あ♡ はぁはぁはぁ」

 

「ミク、可愛いぞ……あまり可愛いから、4回もしちまったな」

 

「嬉しい……はぁはぁ♡」

 

 ミクは既に麻痺していた。脅されているのにも関わらず、斗真との情事を重ねているうちに心惹かれてしまっていた。それは斗真になのか性行になのか、ミク自身にも分かってはいなかった。

 

「よし、もう少しやるぞ」

 

 ミクは頷いた。

 

 ぬぱっ

 

 斗真はミクの中から自分のものを出すと、こぽり、こぽりとミクの膣口からは精液が溢れてくる。熱いその雫が股を伝う感覚は、昨日とは違って気持ち悪いものではなかった。

 

「あんっ……もう少しって……」

 

「安心しろ、可愛いお前を、もっと可愛がってやる」

 

 ソファの上で股を開いていたミクを立たせると、そのまま低めの背もたれに手を掴ませた。つまり、立ったまま、ミクは斗真にお尻を突き出した格好になったのだ。その股の間からは、ミクの中にたっぷりと注がれた斗真の熱い精液がぽたりぽたりと流れ出て、木目調のタイルを濡らしていった。

 

「おお、幼いからなのか? 俺のを咥え込んでても、すぐに小さくなったな、まんこの穴」

 

「続き……」

 

 後ろを振り返り、ミクは物欲しそうに斗真を見つめる。

 

「分かった分かった」

 

 幼く、小さいその穴からどろどろとした精液が溢れる。例え愛液が出ていなくとも、今は狭い膣でも、精液でするりと入りそうだった。

 

 片手で割れ目を広げ、自分のそそり立ったものをミクの小さな膣口にあてがう。ミクの瞳は斗真の腰が動くのを、今か今かと待ち望んで見ていた。

 

「くくっ、好きになったもんだな」

 

 ぬぷっ

 

 入り口での狭さという抵抗はあったが、ミクの小さな穴は、大人でも大きめの斗真の亀頭を飲み込んだ。

 

「あはぁ♡ 入ったぁ♡」

 

「バックで、奥に入れるのは、まだだったな」

 

 斗真は少しだけ焦らすことにした。

 

 ミクの背筋を、触るか触らないかの微妙なフェザータッチで、つっと撫でる。ミクはその感触に背筋がぞわぞわした。

 

「綺麗な、背中してるな」

 

「くぅ♡ う、動いてよぉ」

 

 ぐっとミクの腰を斗真が掴む。いよいよ動かしてもらえるとミクは心が躍ったが、斗真は両方の脇腹をフェザータッチでかすめる。

 

「はぁはぁ♡ も、もう、お願いします」

 

 脇まで伸びた手は、そのまま胸に触れる。

 

「あう、あ……あ……」

 

 びくびくとミクの身体は素直な反応をし、膣をきゅうきゅうと締めて答えた。優しく触れていたその手は、小さいものの、少しだけ柔らかい部分を揉み、時折堅くなったその先端を指でくりくりとつまんだ。

 

「んぁ、はぁ、斗真、さん……の、ぺにすを、わたしの、んぅっ! エッチなおまんこで、はぁはぁはぁ、動かして下さい」」

 

「くくく、そんなにご褒美が欲しいのか? ん?」

 

「お、お願いします! 動いて下さいぃ!」

 

「ご褒美だ」

 

 どちゅっ

 

「んはぁっ♡」

 

 お腹の中を抉る一突きに、あまりにもの快感が背筋を通り抜け、ふっと一瞬目が眩んだ。

 

「き、気持ちいいっ♡ はぁはぁ」

 

「とんだ泥棒になったもんだな……まあ、買い取るまで、楽しもうなあ、ミク?」

 

「も、もっと♡ お、奥に♡ ください」

 

「聞いてねえな……まあ、いい。楽しもうなあ、ミクぅ」

 

 入り口近くまで引き抜き、精液と愛液でどろどろになったミクの狭い膣を一気に貫く。膣壁がざらざらと斗真のペニスを擦り上げる。

 

 どちゅっ

 

「うおっ」と気持ちよさに斗真は声を上げる。

 

「あはああああ♡ 奥ぅ♡」

 

「ミク、可愛い声だ……気持ちいいだろう? ケツの穴も気持ちいいってひくひくしてるぞ」

 

 まんこからずるずるとペニスを引き抜けば、ミクのアナルはぴくぴくと物欲しそうにする。奥に突っ込めばきゅっとアナルは締まる。

 

「んぐっぅ♡ 恥ずかしいよぉ、そこぉっ♡ 見ない、で、くぅ」

 

「お前の、くっ、どこも可愛いんだ……見たっていいだろう」

 

 ミクの腰を掴み、容赦なく、斗真はその奥底の熱い部分にペニスを何度も擦りつける。

 

 どちゅっ、どちゅっ、どちゅっ、どちゅっ

 

 ミクはソファに掛けた手に力が入る。ぎゅっと握る。奥を無理矢理擦ってくる斗真のペニスが、さっきとは違った場所を責めてくる。立っていられなくなりそうな程、下半身がビリビリと気持ち良かった。

 

「い、イキそうですっ、あ、はぁはぁ、んぐぅ♡ いっ、いぐうぅぅっ♡」

 

「うおおっ、出すぞっ」

 

 びゅくびゅくっ、びゅくっびゅくびゅくびゅくっ

 

 幼くとも、その身体は女だった。奥にたっぷりと注ぎ込まれ、ミクは絶頂と共に子宮が精液を飲み込もうとびくんびくんと痙攣していた。元より、その狭さから零れるものは無いというのに、膣内はうねりを上げて精液をその奥へと誘おうとする。

 

「あは♡ い、いいっ♡ くぁ、あ、はぁ♡」

 

 イった後も、斗真の腰は奥を求めてくる。膣口に股間が押しつけられ、さらに膣内の奥も奥に亀頭を押し込んでくる。意識を失いかけながらも、それを保ちながらミクはさらに快楽を求める。

 

「ひぐぅっ♡」

 

 堅いままの斗真が、ミクを下から突き上げる。さらに奥に、快感をもたらすその奥に突かれ、ミクは思わず身震いした。

 

「あぐ、はぅ……あ、足が――」

 

 腰を掴まれたミク。斗真がずんずんと奥を責めるたびに足が浮き上がり、つま先立ちになってきていた。それに伴い、突かれるたびに背筋に電気が走ったようだった。

 

「くく、しっかり掴まってろよ」

 

「こ、こわい」

 

「ちっ」

 

 腰に手を回し、反対の手は胸に手を回すと、斗真はミクを持ち上げる。

 

「はぐっ! あ、あ、あ……さ、刺さってる……くぅ、お、奥にぃ」

 

 持ち上げたとき、ミクの身体が少しだけ落ちた。それはミクのさらに奥へと突き入れられることになった。

 

「軽いなあ……気持ちいいだろう。ほら、全身に力入れろ」

 

 握るところなどほとんど無い胸を支えに、斗真はミクにペニスを挿入したまま宙で抱え込んでいる。腰に回していた手など、危うい感じに支えているような気がしていた。

 

「おらっ、おらっ」

 

「あうっ、うぐっ、あはぁ♡」

 

 ミクは手足にぎゅっと力を入れる。自分の下半身、貫かれている場所にだけ、集中出来た。そのぞくぞくと気持ちよさを直接味わえるような感覚に、貫かれていることにミクは一気に絶頂を迎えた。

 

「ひぐうううっっっ!!!」

 

 ミクの腹部が斗真のペニスの形で膨らみ、それに沿ってびくびくと腹筋が震える。手足もびくびくと痙攣し、恍惚の表情をしたミクの頭は斗真にもたれ掛かった。

 

 ずんっ!

 

 締め付けられてなお、力強く斗真は一突きする。一気に射精感が高まり痙攣しているミクの奥底に精液を流し込む。

 

「はぅ♡ 来たぁ♡ う♡ くぅ♡」

 

 ゆっくりとミクをソファに下ろし、ミクの後ろからミクの耳元で斗真は囁いた。

 

「まだ10時だ……昼飯も、食っていくか?」

 

「はぁはぁ……はい……んあっ」

 

 頷いたところに、斗真は突き刺さっていたものを抜く。小さな割れ目に似つかわしくない穴がぽっかりと開き、それはゆっくりと閉じようとしている。しかし、それを許さないようにしているのか、そこから流れてくる白濁した体液は、とくとくと溢れ出て来ていた。

 

「ベッド、いくか?」

 

「……うん」

 

 ソファで恥ずかしそうに身体を縮ませていたミクは、小さく頷く。

 

「くく……楽しもう、な」

 

 ひょいとミクを抱き上げると、斗真はお姫様抱っこをした。その力強さに、ミクの頬は赤く染まっていた。



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35 こっち向け

 びゅっ、びゅびゅびゅっ

 

「んぶぅ、ぅあ、はぁ、あふぅ」

 

「出る量が少ねえのに、また飲めなかったのか。……千円だな」

 

 昼になりそうな頃まで斗真はミクを抱いていた。絶倫と言われたこともある自分が、これほどまで腰を振って疲れたこともなかった。最後はお礼とばかりにミクはフェラチオをしてきたが、ミクは二度の射精で、どちらも精液を零してしまっていた。

 

 途中で口を離してしまい、まだ幼さの残るその顔に精液がベッタリと飛び散っている姿は、とてもそそりはしたが、斗真の腰が追い付かなかった。

 

「風呂入るぞ」

 

「あの、立てなくて……」

 

 ミクの膝はガクガクで立ち上がれなかった。何度もイって足に力が入ってしまい、足の感覚がおかしかったのだ。

 

「しょうがねえなあ」

 

 斗真はミクをお姫様抱っこして風呂場まで連れて行き、風呂イスに座らせた。連れて行ってもらう間、ミクは斗真の広い胸板に頭をつけ、その感触を堪能していた。

 

 二人で各々身体を洗い、お風呂につかる頃には歩けるようにはなっていた。ミクは斗真の股の間に入って湯船に漬かった。背後にいるからと言って、斗真のものは堅くもなく、反り返ってもいなかった。

 

 お風呂で暖まっている間、ミクは言おうか言うまいか、斗真の方を何度か振り返り口を開こうとするが、ぷいと振り向いてしまう。

 

「なんだなんだ。何が言いたいんだ」

 

 思わせぶりなミクの仕草に怪訝そうな顔をした。ミクは身体を斜めに、斗真の方を仰ぎ見るように、そして様子を窺うように言った。

 

「あ、あの、ああいうことをするのって……その、恋人同士ですよね? ……その、わたし達は違うけど……その」

 

「うん?」

 

 脅されてしている。そうは分かっていても、何かをミクは欲していた。

 

「その……キス、ってする……と……その……」

 

「俺と?」

 

 ミクは頷いて、後ろを向いてしまった。

 

 斗真は心の中でにやりと笑う。

 

「ミク、こっち向け」

 

 潤んだ瞳で振り返り、斗真を見つめると、ミクは瞳を閉じた。すると唇に何かがくっついた感覚。

 

 目を開けて良いか迷っていると「少し口を開け」と斗真の声が目の前でした。言いなりになり、少しだけ開くと、ぬるりと何かが滑り込んでくる。

 

「んむぅ」

 

 それは斗真の舌だ。胸が高鳴った。時々テレビで見る、そのシーンになると祖父母がチャンネルを変える、そんなキスだ。

 

 ミクの口の中に舌が入り、それを求めるようにミクは舌を絡める。それが引っ込んでいくと、ミクは斗真の口の中に恐る恐る自分の舌を入れる。舌は口を閉ざすかと思うと吸われたり、舌の裏を舐められたりした。

 

 キスが続けば続く程、触れていた斗真のペニスがどんどん硬くなっていくのを感じられた。それを知ったミクの身体も火照り、あそこがむずむずし、お腹がきゅんきゅんとしてきていた。

 

「くっ、可愛いぞ、ミク……今日ラスト、もう一回だ」

 

 ざばっとミクの下半身を風呂場から出させると、斗真はそのままぬるぬるになったミクの膣に自らを沈めていく。

 

「はぁっ♡」

 

 キスだけで、こんなにすぐに大きくなって、セックスが出来るなんて。ミクは斗真の激しい動きに身を震わせた。

 

「こっち向け」

 

 挿入されたままミクは身体を捻ると、斗真が唇を無理矢理奪ってきた。

 

「うむぅっ♡ んんぅ♡」

 

 斗真がミクの中で果てるまで、ミクはキスをしながら三度も絶頂を迎えていた。

 

 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 

「はぁ……ごちそうさまでした」

 

 ミクは手を合わせて昼食の塩ラーメンに感謝をした。野菜炒めがたっぷり入り、肉厚のチャーシューも入った豪華な物だった。

 

「美味しかったぁ」

 

 つい数分前まで斗真のもので一杯になっていたお腹は、昼食が代わりに入ってお腹が膨れていた。

 

「そうか、美味かったか」

 

 食べた感想を言うと、いつもこの人は、どうしてこんなにも嬉しそうな表情をするのだろう。その浮かべる笑顔は、少なくともミクにとって好意が持てるものだった。

 

「今日は飲んだのが1回、零したのが2回、中出しで……10回もしたんだな」

 

 自分の身体がおかしくなってしまうんでは無いかと思うくらい気持ち良かったとミクは思い出していた。頬を赤く染めながら。

 

「あと、サービスは、お前、がんばったから2万だ。今日の稼ぎが7万4千円で合わせれば28万円だ」

 

「半分過ぎたんだ……」ミクは嬉しさが少ない自分の声が不思議だった。いや、薄々勘付いてはいた。イヤなことをされてきたが、自分を可愛がってくれる斗真と離れてしまう時が近付いている。そう考えると胸の辺りがぎゅっと掴まれてしまうような感覚に捕らわれているのだ。

 

「今日はもう遅くまで引き止めたんだ。早く帰れ」

 

 そう、斗真の『帰れ』と言う言葉にもミクは心が苦しくなってきていた。

 

「いいか、明日も必ず、だぞ」

 

 イスから降り、ミクは斗真の元に行き「ちゅ」と頬にキスをする。

 

「じゃあ、また明日ね、斗真」

 

「おいおい、呼び捨て――まあいい」

 

 口の端を上げて笑う斗真の表情にミクはどきっとした。

 

「新聞持って行けよ」

 

 ミクは元気に斗真の家をあとにした。

 

 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 

 誰にも見つからないように斗真の家からミクは離れる。人が通ることはない。通るとすれば斗真か、斗真の家に用事のある人だけだ。それは新聞配達をする人か宅配の人程度。

 

 そういえば、どうして斗真の家も自分の家と同様、誰も近寄らないのだろう。自分と同じで、仲間外れにされているのだろうか。ずきっと心が痛んだ。可哀想と。

 

 ミクは気が付いていない。

 

 来るときの足取りと、帰るときの足取りが真逆になっていることを。今は、帰るときの足取りが、とても重くなっていた。

 

 日が経つにつれ、幼いが故に、されることが好意に繋がると思い込み、斗真に惹かれていったのだ。



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第六章 ゆだねる
36 くっくっくっ、抵抗ないんだな


 その日、斗真の家に行くミクの足取りはとても重かった。もう、今日で50万円に達してしまう。それだけ、斗真と逢瀬を交わしていることになる。いや、日に日にお互いの身体を求め、1日行かなかったとしても、会ってから10日目で50万円に達する。

 

 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

「んむぅ、あ、あ」

 

「また、零したのか」

 

 朝ご飯を食べさせてもらい、ミクは斗真のものを口で気持ち良くしていた。口いっぱいに頬ばって、喉の近くまで入れることが出来るようにもなっていた。その上、斗真のものが口いっぱいになっても、舌で擦って舐めてあげることも出来るようになっている。

 

 ミクはどくどくと口内射精された精液を口の端から、つーっと白い線が出来るように零してしまっていた。

 

「ごめんなさい……」

 

「まあ、いい」

 

 ミクは口から零れた精液も残らず舐め取り、小さな口を開き、中を舐め回して何も無くなっていることを斗真に見せる。

 

「あ~ん」

 

「よしよし、良い子だ。全部飲んだんだな?」

 

 頭を撫でられると、気持ちが良かった。ミクは目尻を下げて嬉しそうな笑顔を浮かべる。

 

「うん」

 

「ミク……」

 

「ん……」

 

 上を向き口を少し開くと、斗真がキスをしてくる。舌を絡ませ、涎がお互いの口から流れるのも構わず、お互いの唇を求め合った。

 

 キスをしている間、ミクは斗真のペニスを、斗真はミクの膣を、お互いにゆっくりと弄り回す。お互いのものから、粘液を擦るイヤらしい音が響く。その二人の息遣いはキスをしているせいか、荒い。

 

 お互いが舌を貪りあい、離れた口からは糸が引いていた。ミクの瞳は蕩け、下腹部はきゅんきゅんとして斗真のものを欲している。心臓も高鳴っている。ほんの数日でほんの少しだけ大きくなった胸は、その先端が堅くなり、小さなそれはツンと上を向いていた。

 

「斗真……今日はどうしたいの?」

 

「そうだな……うんこしてきたか?」

 

「……それは……その……あの……お風呂……入る前……に……」

 

 ミクは二日前、開発された。抵抗もなく、斗真に浣腸をされ、そしてアナルを指で犯された。それはローションをつけて感じているのか感じていないのか分からない。しかし、膣がどんどん濡れてきて斗真のものを求めているのが分かるくらいになっていた。

 

 今日もミクは自分で、斗真の家に来てから浣腸をしている。

 

「ああ、いいぞ。くっくっく、抵抗ないんだな」

 

「もう……」

 

 赤くなってミクは斗真の胸に飛び込む。成長したせいか前とは違い、その胸には揉めるだけの少量の肉は付いている。それでも、Aカップに入った程度だ。

 

「じゃあ、上になれ」

 

「うん」

 

 ヘッドボードに背をもたれさせると、斗真の股間では大きなペニスがそそり立つ。その先からはカウパーがぬらりとイヤらしく溢れていた。その上に、ミクは躊躇いも無く跨がる。

 

「広げて見せろ」

 

「……うん……ほら、……もう……濡れちゃってるよ」

 

 斗真を跨ぐようにし、ミクは自ら割れ目を開き、とろとろになった小さなイヤらしい穴を見せつけた。幼いその穴はピンク色にぬらぬらとしている。

 

「ミク、こっちを見ろ……可愛いぞ」

 

「はぁ、う、入れるよ? ……んぅ♡」

 

 腰を下ろし、ミクは斗真の陰茎を持ち、それを自分の割れ目に擦るようにした。

 

「入るぅ♡……あはぁ♡ くぅ」

 

 亀頭が入るには狭いミクの幼い膣は、それを飲み込むと、ぬぷっと音が聞こえた。そして、じっくりと時間をかけながら斗真のものを根元まで飲み込んでいく。

 

「は、入ったぁ♡」

 

 くたっとミクは身体を斗真に預けてしまった。

 

「なんだ、やっぱりここまでか」

 

「ち、違う……できるよ……う、動くよ」

 

 支えになるようにミクは斗真の胸に手を置くと、腰を前後に動かす。何度も自分の奥に擦りつけるように、ぐりぐりと押しつけたりもしていると、ミクは動きが鈍くなってきていた。

 

「はぁはぁはぁ……も、イっちゃう、よぉ」

 

「くくく、相変わらず早いな。……どれ、イかせてやるよ」

 

「あっ♡ くぅ♡ うあっ♡ くぅ、はぁはぁ、ああっ♡ あっ♡ あっ♡」

 

 支えていた手を払い、そのままミクを胸に抱きしめた。そして上になっているミクの膣に向けて腰を打ち付ける。ぬちぬちとペニスが出入りすると、ミクは斗真に助けを求めるような瞳で見つめる。

 

「ふっ」

 

 しょうがない。そう思い斗真は笑った。少しだけ開いた口に斗真は口を重ね、舌を滑り込ませる。

 そして激しく腰をミクに何度も押しつけた。ぴったりと斗真に吸い付いたミクの膣は裏返ってしまうようになる。斗真が動くたびに膣が陰茎に吸い付き引っ張られていた。

 

「んぅっ♡ んっ♡ んっ♡ んっ♡ んっ♡ んぅっっ♡ んはああっっっ」

 

 斗真に抱きしめられ、その胸の上でびくびくと身体を震わせ、ミクは斗真のものを絞る取るように蠕動していた。

 

「ふおおお、凄いぞ、うお、吸い付くっ」

 

 ミクの膣内の動き、その流れに逆らうように、ペニスを突き入れる。斗真のカリがざらざらとした膣壁に擦られ、一気に亀頭が膨らむ。

 ミクもその膨らみに、身体が求めるかのように背筋が反り返り、自らの腰が斗真のものを奥へと誘った。

 

「うおっ」

 

 どぷどぷっ、どぷどぷっどぷっどぷっ

 

「いくうぅっ! うああっ♡ あ♡ あはぁ♡ あっあっ♡ で、出てるぅ♡ はっ、あっ、はっ、あぁ♡ はぁ♡ はっ、んくっ、はっ♡」

 

 ミクの子宮は射精を合図に、再度飲み込むかの如く、びくびくと痙攣して精液を受け入れる。小さな胸はびくびくと悦びを表し、息が止まるようだった。しかし、それには幸福感が伴い、身体と共に心が震えていた。



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37 その可愛い身体で悶えてくれよ

「斗真さんが……」

 

「どうした? また『さん』付けで」

 

 何日前にキスをしてから、ミクは斗真を呼び捨てにしていた。恋人気分にでも浸っていたかったのかもしれない。身体を許していることを肯定するためになのか、それともミクが心を許してしまったせいなのか。

 

「ん~とうまさんが、とうさん、だったら良かったのになあって」

 

 挿入したまま身体を起こし、ミクは口に指を当てて想像していた。

 

「ミクは良いのか?」

 

「うん?」

 

「お前とじゃなく、お前の母親と、こういうことをしなきゃいけないんだぞ」

 

 ずんっとミクを軽く突き上げる。

 

「んあっ♡ ……ん~、それは、やっぱりヤダ」

 

「ミクとは母親がいないときに、母親とはミクが寝ているときに、セックスしまくることが出来……ん」

 

 笑いながら言う斗真の口に、ミクは言葉を奪うようにキスをした。今日で最後なんだから、あまりそんなことを言って欲しくなかった。自分が言い出したことだったが、ミクはイヤだった。口を離しミクは話題を変えた。

「わたし、上のまんまで良いの?」

 

「そうだな。……くくっ、仰け反れ」

 

 ミクの口に笑みがこぼれた。

 

「嬉しいか?」

 

 こくりと頷きながら、ミクは足を広げると大きなM字になった。斗真の足の方に手を置くと、自分の中に斗真が入っているところが丸見えになった。

 

「ミク、仰け反ってる姿、綺麗だ」

 

 ストレートに言う斗真にミクは顔を赤くしてそっぽを向いてしまった。いつも可愛いとか綺麗とか言うのに何の躊躇いもない。それが心地良いが恥ずかしいところでもあった。

 

 仰け反ったその白い肌の稜線には、膨らみが出来ていた。その先端はつんと尖っている。

 そして繋がっている場所には何の毛も生えていない。生えてくるのを発見するたびに、斗真が抜いてしまっていた。初めは痛かったが、何度もされているうちにミクも慣れ、身体も慣れてしまったのか、それ以上生えてくることがなくなっていた。

 

 仰け反り、目立つようになった乳房の、その先端もつまみやすくなってきたような気がしていた。

 

「あ、はぁ、乳首、いい……」

 

 乳首を弄るとミクの膣はぎゅうっと締め付け、中でペニスを擦り上げるように動き回り、射精したばかりでも、その気持ちよさにすぐに硬さを取り戻すことが出来る。

 

「……ミク、本当にお前のまんこは名器だな」

 

「んっ、わかんないよ……んぁ……そんなこと言われても……あぅ」

 

「ようし、動いてやるぞ。……その可愛い身体で悶えてくれよ」

 

 ぎんぎんに硬くなった斗真のペニスは、ミクの腹部のどこにあるのか分かる程になっていた。いや、ミクが幼く、身体が小さいせいもあるからだ。腰を動かせば腹部の膨らんだ場所も動く。ミクにとって、ごりごりと中をかき回すそれは、快楽を与える物だ。

 

「はぁ♡ お、なか、ぐりぐり♡ いいよぉ♡」

 

「もっと仰け反れ」

 

「んぅ、こう?」

 

「ああ、いい眺めだ」

 

 幼い割れ目いっぱいに斗真のペニスが咥え込まれていた。膣口も狭い。動くと膣が陰茎にくっついてくる。射精しているにも関わらず、ぴっちりと密着して咥え込まれて溢れてくることがない。ただ、抜き差しすれば、ぬちぬちとイヤらしい音が鳴る。

 その割れ目の境目に、小さな蕾があった。皮に包まれたその蕾を斗真はめくる。

 

「あ♡」

 

 最初に弄ったときよりは簡単に皮を剥くことができた。剥き出しになった、桜色の小さな蕾を斗真はつまもうとするが、ぬるぬるしているのと、小さいこともあって中々掴めず、その蕾をこねくり回すことになる。

 

「んぁっ、つまんじゃ、ダメぇ、はぁはぁ♡」

 

「じゃあ、擦ってやるよ」

 

 陰茎に付いてきている愛液を指につけ、ミクの股に手をやり、少しだけ堅くなったつぼみを親指で擦った。

 

「あっあっあっ……あっ、入れたまま♡ んぅぅぅっ」

 

「これも、いいんだよな?」

 

 斗真が入っていると分かる、お腹が膨らんだ場所を斗真は掴むようにした。

 

「んっ! くぅっ!! あ、ダメ、それ、ダメっ! ダメっ!」

 

 ごりごりと中から斗真の硬い先端でお腹を擦られているのに、それを外側の方から手で握られた。握るとは言っても、掴めるまでではない。それでも、ミクにとっては眼がちかちかとするような強い刺激だ。

 

「な、中でもぐりぐりって♡ んくぅっ♡ 外もっ、ぐりぐりぃ……はぁぅっ」

 

「俺も分かるよ……自分の手でも、ペニスでも」

 

「す、ご♡ ……う、動かすっうぅっ! とっ、あっあっあっ、はぁっ♡」

 

 ゆっくりと突き上げながらクリトリスを弄り、さらにミクの腹部にあるペニスの膨らみを斗真はしごく。

 

「ふぐううっっ!! も、も、それダメっ! それダメなのっ!!」

 

 ダメであれば仰け反りをやめればいい。しかし、ミクはさらに仰け反り、自分の中で動く斗真のものをさらに膣壁に擦りつける。

 

「くくくっ、ミク、可愛いぞ。……この年で、こんなにエロいやつなんて、どこにもいない。ほら、もっと喘げ」

 

 目立つようになった腹部の膨らみを、斗真はごしごしとしごく。

 

「ダメええええええっっっっっっ!!!」

 

 仰け反っていたミクの身体が、大きくびくんと跳ねた。自分の目の前が真っ白になり、全身に広がる痙攣で息をするのが苦しくなっていた。快感が全身に広がり、身体が突っ張る。

 

「はぁあぁぁあぁ♡」

 

 震えれば震える程気持ちがいい。自分の中でその形が分かるんじゃ無いかと思う程、無意識に斗真を締め付けているのが分かった。そして、追い打ちをかけるように、斗真のものが一気に膨らんだ。

 

「あっあっあっあっ、く、来るぅ」

 

 どぷどぷどぷっどぷっどぷっ

 

「あ、はぁ♡ あ♡ あ♡ あ♡」

 

 突き付けられていた膣壁に射精され、身体がふわりとした感覚に包まれ、イってしまった。考えることが出来ない程の気持ち良さも加わり、開いた口から涎が流れているのも分からなかった。



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38 力抜いてろ

 びくびくと身体の震えるミクの腰を押さえ、斗真は片手でまた膨らみ掛けようとしている乳房を揉んだ。親指と人差し指の間につんと尖った先端を挟み込み、ささやかな膨らみの触り心地を堪能する。

 

「ん、あ、はぁ」

 

 イったばかりで、ぼうっとして余韻に浸っていても、ミクの身体は素直に反応し、入ったままの斗真のペニスを締め付けながら刺激した。

 

「相変わらず、名器だ。……程良い加減で立たせてくれる」

 

 仰け反ったミクは、斗真がまた自分の中でむくむくと膨らんでいっていくのを感じた。そして、次はどんな気持ちいいことをしてくれるのか、期待に小さな胸を膨らませる。

 

 仰け反ったミクを抱きかかえ、そのままベッドに押し倒す。ミクも背中に手を回し、ぎゅっと抱きしめた。

 

「抜くから、俯せになって寝ろ」

 

 ――ぬぷっ

 

 密着していたペニスが抜けると音が鳴った。それは、中に入っていた精液もこぽりこぽりと溢れさせてくる。

 

 溢れてくるのを止めようとしてか、それとも股を開いたままで恥ずかしかったのか、ミクは足を閉じ俯せになった。ひょっとして、自分の好きなことを? とドキドキしながら待っていると、閉じた股の間に斗真の熱を帯びた物が滑り込んでくる。

 

「あっ、ちょ、そこ、違う」

 

「お、悪ぃ、悪ぃ。……ここ、だな」

 

 覆い被さるようにして、斗真は閉じた股の間、膣の中にペニスを滑り込ませた。

 

「そこぉっ♡」

 

「寝バック好きか?」

 

「んっ、好きっ」

 

 閉じた股を膣をこじ開けてくるように斗真がミクに入ってくる。ただでさえ狭い穴を、斗真の大きな亀頭がぬぷっと入り込み、溢れていた精液に蓋をした。

 

「んはぁ♡ 斗真のぉ……おっき、おっきいの、んんん♡」

 

「力抜いてろ」

 

「うん♡」

 

 ミクは斗真の言葉に手足の力を抜き、俯せになったまま貫いてくる快感に身を任せた。

 

「ああああああ♡ ううううううう♡ あ、あ、ああ、あああああ♡」

 

 ミクが何もしなくとも、自分の一番感じる身体の奥を、斗真の熱く硬くなった先端で擦ってくる。ただただ、委ねるだけ。自分は感じるだけでいい。

 

「ああああっ、ううう♡ はあああああああ♡」

 

「締まりのねえ、喘ぎ声だなあ……まんこは締まってるのにな」

 

 だらりとした手足だったが、ミクの腰だけは力が入ったように、斗真が突き入れるたびに、びくんびくんと反応していた。大きく喘ぎ始めたミクに、奥に入れることができないことを良いことに、斗真はそのお尻にパンパンと音を立て、腰を動かすテンポを上げた。

 

「うう、いぐううううう」

 

 俯せのまま、枕に顔を横にしているミクの口からは涎が垂れ落ちる。手と足の指が痙攣しながらぴくっぴくっと動いていた。

 

「おほお、締まるっ」

 

 絶頂の締まり具合を確かめるように、斗真はずぶりと奥に入れたままにする。

 

「奥にぃ♡ ううう、気持ちいいよぉぉ」

 

 斗真は、息を弾ませながら、だらりとしているミクの両手を掴み、頭の近くに持って行き押さえ込んだ。

 

「逃げようがないな。くくく」

 

 絶頂に似た、背筋にぞくぞくとした快感がミクに走る。追い込まれ襲われているようなシチュエーションにミクは興奮した。

 

「はぁはぁはぁ」

 

「襲ってレイプしてるみたいだな」

 

 手首を掴み、乱暴にミクの膣にペニスを打ち付ける。

 

「んぁっ! はぁはぁ、最初っから……はぁはぁ、んぅっ、うう、斗真に、襲われてるよおっ、あはぁっ」

 

「そうか?」

 

「脅して、はぁっ、あっ、あっ、あっ、わたしに乱暴したっ、あっ」

 

「くっくっくっ、そうだな……もうすぐで。50万だし、乱暴にするか」

 

「んあっ、くっ、はやっ、すぎっ! うぅっ、くぅっ、いっ」

 

 束縛されながら、斗真が自分の中をごりごり擦りつけてくる。頭の中が真っ白になりそうなくらい、気持ち良くなっていた。

 

「乱暴したのはな……可愛いからだ」

 

「んぁっ♡ だ、だめ♡」

 

 褒められ慣れないミクにとって、斗真の「可愛い」「綺麗」と言ってくれる言葉には弱かった。

 

「可愛くなけりゃ、こんなことはしないぞ。……それに、こんなに綺麗な身体だ。襲いたくもなるさ」

 

「ふぁっ♡ も、もう♡」

 

「俺もだ。くっ、たっぷり出すぞ」

 

 ミクはいつの間にか押さえ込まれながらも、腰が浮き上がり、斗真のものを奥へと奥へと誘おうとしていた。

 

「イくぅぅぅっっ♡」

 

「くぅっ!」

 

 どぷどぷどぷどぷっどぷどぷっ

 

 膣内に精液が溢れていくのが分かった。子宮も痙攣して精子を飲み込んで満たされていくのも分かった。斗真の物が、中で大きくなって、何度も何度も脈動ししているのも分かった。分かれば分かる程、ミクの身体は何度も、それに応えるようにと馬を締め付けていた。

 

「ふぉおっ……くぅっ……ミク、最高だ……これで、49万8千円だ」

 

「はぁはぁはぁはぁ」

 

 ぬぷっ

 

 斗真がミクの身体から抜け出ると「あっ」と名残惜しい声が上がる。そして、抜かれた物をミクの顔の前に出すと、それが当たり前のように、萎えてしまったもの口に含んだ。

 

「これで、50万円だな」

 

 口で飲めば2千円。ミクは絶頂を迎えた余韻に浸りながら、身体を少し起こしてペニスに付いた精子を舐め取り、少しずつその先端を口に含んでいく。時折、竿の下側の零れそうな精液をすくい取り、また先端を含み舌先で尿道をちろちろと弄り回す。

 

 フェラチオをするミクのお尻に手を回し、たっぷりと注ぎ込んだどろどろになった穴に指を入れる。

 

「んぅ」

 

 くぐもった声を上げたミクを無視し、中の精液を掻き出すように指を動かし、それを肛門へ塗りたくる。

 

 ペニスを咥えたまま小さく首を横に振り、大きく目を見開き斗真を見つめた。

 

「くくくっ、噛むなよ」

 

「んぉっ!」

 

 斗真の指がミクの肛門に少しだけ入った。噛まないようにミクは大きく口を開き、亀頭を口に含み、カリの辺りを前後に動かす。斗真もそれに応えるように指を出し入れしながら、アナルに埋没させていく。

 

「んんんぅっ!」

 

 斗真に何かを訴えるように必死に見つめ、ミクはフェラチオを続ける。訴えは届かず、斗真の中指は根元までアナルに侵入した。

 

「んぉぉぉぅ……んっんっんっ、んぉ、んぅ、んっんっ」

 

「くっ、上手い、上手くなった……く、上手すぎ」

 

 アナルに入れていた指を抜き、ミクの頭の動きに合わせ、その頭に手を添え腰を動かす。

 

「んっんっんっんっんっんっ」

 

「うぉっ、もう、イくぞっ」

 

「んぅっ!!」

 

 ミクの口の中に粘り着く精液が注ぎ込まれた。今日何度となくミクの身体の中に出しているせいか、それほど量は多くない。

 

 ――しかし、ミクの口の端からは、精液が溢れてきていた。そのミクの恍惚とした表情。こぼれ落ちる精液。口に入れたままの斗真の物はまたもや精気を取り戻したかのように、堅くなってきていた。

 

「零したか。……50万超えるが……後ろから、するぞ」

 

 大きくなり、硬さを取り戻してきている亀頭をしゃぶりながら、ミクは小さく頷いていた。



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39 ミク……良かったぞ

「四つん這いなれ」

 

 頬を染め、息を弾ませながら犬のようになり、お尻を斗真の方に向けた。

 

「くくく、いい眺めだ。まんこから精子溢れてるぞ」

 

 溢れてくる白濁した精液を手ですくい取り、斗真は再度肛門に塗りたくる。

 

「そこ、は」

 

「ローションじゃなくても、精子でもよかったろう?」

 

 向こうを向いたミクは頷いた。その表情は斗真に見えずとも、嬉しそうに口の端が笑っていた。

 

「どっちを責めればいい?」

 

「……」

 

「久し振りにだんまりか……そうか」

 

 ミクが後ろを振り向かないのは、期待だった。どんな気持ちの良いことをしてくれるのか。斗真だったらきっと……。そんな思いがミクにあった。

 

「んあっ」

 

 押し広げようとしてきたのは、ミクのアナルだった。びくりとしたのは。指とはまったく違った感触だったからだ。

 

「そ、それだけは、やめ、やめて」

 

 ぎりぎりと広げてくる裂けてしまいそうな感覚。

 

「黙ってただろう?」

 

「お、お願いしますっ、それだけはっ!」

 

 侵入しようとしていた動きが止まった。

 

「……そうだな。……もう少し大きければな、たっぷり注ぎ込んでやったんだがなあ……ふん」

 

 アナルに押しつけていた熱く滾った斗真の物は、そこから這うようにミクの膣口に当てられた。

 

「わたしの……わたしの……あ、あそこ……おまんこにください」

 

「よく言えたな……ご褒美だ」

 

 ずんっ

 

 すんなりと、一気に斗真の物はミクの奥に届いた。

 

「ひぐっ……ふぅぐぅ♡」

 

 押し込まれた拍子にミクは反り返り、食いしばろうとしても口は緩み、涎がつっと顎を伝って落ちていく。

 

「おまけも、あるぞ」

 

 ぴたりと斗真の指がミクの肛門に触れた。

 

「む、無理です。りょ、両方、同時?! 無理無理無理ぃっ、ひぃっ!」

 

 中指の第一関節が入った。たっぷりと塗られた精液が潤滑剤となってはいるが、多少の抵抗感はある。

 

「無理? 違うだろ? 俺がやりたいからやるんだ。……勘違いするんじゃない。お前の意志は関係ないんだよ」

 

「はいぃっ……うっくぅ……はぁはぁ、ふぅっ、くっ……はぁはぁ」

 

 アナルを責められたことはあっても、指を入れられるだけだった。同時にされたことはなかったのだ。弄られているときのように肛門の力を抜こうとしても、ペニスを膣に入れられたままだと上手くはいかなかった。

 

「力抜けねえなあ……ねじ込むか」

 

 第一関節までは滑らかに入った中指を、斗真はぐりぐりと捻りながらアナルに沈めていく。

 

「いあっ! ま、回さないでぇっ、ううう、変だよぉ、うぐぐ、回しちゃっ、あ、あ、ひぁっ、うあぁあああ、くぅう、はあああ、ああ、あ」

 

 背筋をびくんびくんと跳ねさせながら、ミクは悶えた。下半身が埋まっていく。ペニスに指に、隙間が埋められ、いっぱいいっぱいになる感覚。

 

「おおお、根元まで入ったなあ」

 

「はっはっはっはっ……はい……」

 

「これは、どうだった?」

 

「ひぃっ、ま、回すとっ、んあっ、ふぁっ、くぅっ、うっくぅうう」

 

 四つん這いで逃げようともせず、身体をねじらせて悶えるミクの姿に、斗真のペニスががちがちに硬くなっていく。

 

「くくく、可愛いぞっ! 可愛いぞっ!」

 

「んあっ♡ だ、だめぇっ♡」

 

 片手でミクの腰を押さえ、アナルに指を入れられ狭くなった膣の奥を抉るようにピストンを始めた。

 

「斗真ぁ、斗真ぁ、斗真ぁ……はぁ、はぁ、だめぇ、だめぇ」

 

 ゆっくりと回していた指を、肛門を広げるかのようにぐりぐりと早く回し、若干出入りさせる。

 

「んぐぅううううううう……だ、だめぇぇっっ!」

 

 排泄とは違う感覚、快楽がミクの肛門を襲い、背筋を電気が走ったかのようだった。

 

 びくんっっ!!!

 

「かはっ、はっはっ、はぅっ、あはぁっ、はっ、はっ、はっはっ」

 

 大きく仰け反り、ミクは手で身体を支えることも出来ずに、顔を横にして頭を枕に沈めた。息が止まってしまいそうなくらい身体が痙攣している。

 

「イったか。……そんなに良かったか」

 

 声も上げられず、息も荒いままミクは静かに頷いた。

 

「くくく、その年でケツイキするとはな。いい女になってるぞ」

 

 斗真の言葉にミクは肩を上下に揺らしながらも嬉しそうに微笑んだ。

 

「だがな、イく時はイくと言えと言ったはずだ。……くくくっ、お仕置きだな」

 

 奥に突っ込んだままのペニスをぐりぐりと押し込み、再度ピストンを再開する。ミクの最奥を何度も突くように、小刻みに高速で腰を動かす。

 

「お、お仕置ぎぃぃぃっっ♡」

 

 褒められたときより、ミクは悦んだ表情になっていた。快楽に意識を無くしそうになりながらも、その快楽を貪るために意識を留めようと抗っていた。

 

 どちゅ、どちゅ、と奥を何度も激しく突かれながら、アナルに入った指も出し入れしていた。指が膣の方を擦ることによって、アナルと膣両方で斗真のペニスが擦れていく感覚に酔いしれていた。

 

「こっちにも、出してえなあ」

 

 高まってくる射精感に、自分の指をペニスに見立て、卑猥な音を立てながら腰も指も激しく出し入れする。

 

「はっはっはっはっはっ、くぅ、も、もぅ、うぅ」

 

「これで50万オーバーだっ! イくぞおおおおっっっ!!!」

 

「ひぃぃいぃぃっっっっ♡」

 

 今まで味わったことがなかった程のピストンに、ミクは気持ちよさのあまり悲鳴のような歓喜の声を上げた。

 

 どぷどぷどぷどぷどぷどぷっどぷどぷどぷっどぷどぷっどぷ

 

 ずんっと突き込まれたペニスに合わせ、ミクも腰を斗真の方に押し出す。自分の一番感じる膣の奥に熱い精液がたっぷりとかかっていくのが分かり、身体を何度も痙攣させていた。そして、腹部――子宮もびくびくと痙攣をして精液をごくごくと飲むかの如く動いていた。

 

「はぁはぁ、ミク……良かったぞ」

 

 その言葉は……今のことを言っているのか、それとも、今までのことを言っているのか、ミクはどっちのことなのか知りたかったが、極まった快感に口が震え、問い掛けることが出来なかった。



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40 まあ……好きにしろ

「こっちへ来い」

 

 ペニスが抜かれ、精液まみれのそれを拭きもせずに、斗真はベッドから下りてパソコン前のイスに来るように促した。

 

「で、でも」

 

「来るんだ」

 

 ミクも同じで、身体を動かすと膣の間からは、今日たっぷりと注ぎ込まれた精液が流れてくる。それは生暖かく、足を伝ってゆっくりと流れていく。

 

 立ったままパソコンを起動させ、ミクには分からないことをし、一つのファイルをミクの前に見せた。

 

「座れ」

 

 黒い革張りのイスが引かれていたので、そこにミクは大人しく座る。くちゅ、と音を立てて腰を下ろす。素肌で座る革張りのイスの感触、精液が漏れてくる感触にミクが不快だった。

 

「パソコンの使い方は、分かるな?」

 

 斗真を見上げ、ミクはコクリと素直に頷く。

 

「そこにあるのが、お前が新聞を盗んだときの動画だ。今まで稼いだ50万分の動画ファイルだ。パソコンのゴミ箱に入れて、さらに削除しろ」

 

 こんなもののために……。ミクはマウスを手に取り、動画ファイルをゴミ箱へ移し、さらに削除ボタンを押そうとして、少しだけ躊躇いがあった。それも束の間、削除ボタンを押した。

 

「ミク、たっぷり楽しませてもらったな」

 

 ミクはそっぽを向いた。今までイヤだったから、恥ずかしかったから、進んでしたから、いろいろな思いが視線を逸らした。

 

「これで、50万4千円になって、4千円余ったわけだ。……金で欲しいか? それとも今からもっと稼ぐか?」

 

「え? 今、え? もっと? ……どういう――」

 

 ミクが手にしていたマウスを斗真が奪うと、ほかの場所にあるファイルを開き始める。そこには、12個の動画ファイルがあった。それぞれ、日付が違っている。

 

 ミクの鼓動が早くなってきていた。

 

「さっき消したあれはな? 1日分だ。それも、走って盗んで行った、特に短いやつだな。ほかのは、それの倍の時間のが12個だ。単価として1ファイル100万。それが12個だから、1,200万だ」

 

 クーラーの効いた部屋にいるせいなのか、それとも裸でいるせいなのか、それとも……ミクの喉はからからになっていた。

 

 斗真はマウスから手を離し、ミクの手をマウスに置かせた。

 

「まあ……好きにしろ」

 

 背を向け、斗真はベッドにごろりと転がる。「冷たっ」と情事の果てに濡れて冷たくなったシーツに声を上げる。

 

 ミクの手は震えていた。

 

 12個も、まだある。1ファイル100万円。全部で1,200万円。そして、斗真はそれを委ねた。マウスを動かすだけで簡単に消すことが出来る。温情か。愛情か。それとも……。なぜ、自分にその判断を任せたのか理由が分からなかった。

 

 心臓が高鳴った。そしてマウスを握る手も震える。

 

 こんな酷いことをされたのだ。答えは簡単だった。

 

 ミクは斗真の方に振り返りもせずに言った。

 

「……稼ぎます」と。

 

 斗真には見えることの無いミクの表情は、とても、とても、嬉しそうだった。



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エピローグ

 マウスから手を離し、肘掛けに手を置いたミクは肩の力が抜けていた。言ってしまった。後悔なのか、それとも期待なのか、自分の心に何かが芽生えていることに気が付いていなかった。

 

 イスの背もたれの向こうからミクを抱きしめるようにして、その手を交差させてミクの胸に当てた。その手は温かく、両方の小さな胸を包み込む。

 

「くっくっくっ……言うと思ったぞ」

 

 胸に置かれた手にミクは自分の手を重ねるように触れた。

 

「稼がないと……」

 

「今までは俺が射精した基準で金額を決めてたからな。少し変えよう。……今度は、お前が俺より先にイったら、マイナス千円だ」

 

「そ、そんなことしたら……」

 

 触れていた胸の先、つんと堅くなった小さな先端を斗真はつまんだ。

 

「あっ」

 

「分かってるんだぞ? お前がやたらと口から零してた理由を。……千円分損したふりをして50万まで少しでも多くセックスしたかったんだ。……なあ、セックスしたかったんだろう?」

 

「ち、ちが――」

 

「違わねえよ。ガキの頃から快感覚えたら、猿みてえにセックスしたがるんだよ。いいか? マウス預けてたんだ。消すチャンスはやってたんだよ。お前はセックスしたくてしたくて堪らねえんだよ。オレ以外にセックスすることが出来ねえからな。セックスする理由が欲しくて消さなかったんだろう?」

 

「ち、違うよ」

 

 俯いてイスに座ったミクは首を何度も振り否定した。

 

「違ったとしてもだ、消さなかったこと、後悔するなよ」

 

 イスの正面に回り、斗真はミクの顎をクイと上げた。顔が近付くと、ミクは目を瞑る。そのひたむきな顔に欲情し、斗真はミクの唇を貪る。

 

「ぷはぁ……くっくっく……ミク、これからは、大人の玩具も使ってやるからな。楽しみしていろよ」

 

 ぽうっと虚空を見つめて「大人の玩具」がどんなことなのことなのかも分かりもしていなかった。

 

 いつの間にか手にしていた紐を斗真はミクの目の前で見せつけた。

 

「縛るぞ?」

 

「え? え? え?」

 

 驚いたミクは逃げようとも抵抗しようともしない。片手ずつ、肘掛けに縛られた。

 

「足、上げろ」

 

 操り人形のように、斗真の言葉に逆らうことが出来なかった。そうされることが当たり前のように、ただただ従った。

 

 ミクの足も手と同じように肘掛けに縛られ、イスの上で股を広げ、差し出すように腰を前に出し、あられもない姿を晒していた。

 

「ほれ見ろ、逃げもしなかったし、抵抗もしなかった。……ミク、お前はセックスに貪欲なんだよ。どんなことをされるのか、楽しみなんだよ」

 

「ち、ちが――」

 

「いい加減認めろ……楽だぞ」

 

 どきどきとミクの心臓が早鐘を打つようだった。「セックスだけじゃない」そう言葉が出そうになったのを、ミクは飲み込み、唇を噛んだ。

 

「まあ、いい。……さあ、4千円分、楽しませてやるよ」

 

 斗真の指が、ミクの小さく幼い、精液が漏れてくる膣内に入って行った。

 

 

 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 

 

「くくく、我慢出来ねえのかあ? んん?」

 

「ううう」

 

 下唇を噛んだミクは縛られたまま、ぷるぷると耐えていた。斗真の指がミクの中を擦り、もう二度も絶頂を迎えていた。そして、三度目の絶頂がすぐそこに見え隠れしている。

 

 膣の手前、上側を斗真は擦る。ざらざらとした部分を擦れば擦る程、指をぎゅうぎゅうと締め付け、気持ちの良いことをその指に知らせている。そして、絶頂がすぐそこにあることも教えてきていた。

 

「ほれ、我慢するな。気持ちイイの好きだろ?」

 

「ううう、斗真ぁ、斗真のぉ、入れてぇっ……あぐっ、や、だあ、入れてイきたいよおぅ、あああ、ううう」

 

「んん? 何が欲しいんだ?」

 

 ミクが懇願してきても、斗真の指はずっと擦るのをやめない。

 

「ふぅうぅっ……ぺにす、ぺにすをぉ、はぅ、しゃせえええっ、おまんこの、んんんっ! 中でっ、はぅ……してよおっ」

 

 くちゅくちゅと出し入れしている斗真の指には、白い精液なのか、愛液なのか、粘つく体液はその指をたっぷりと濡らしていた。

 

「なんだ? 早々に稼ぎたいのか? ん? それともセックスしたいだけか? くくくっ、まずイけっ!」

 

 ぐちぐちぐちぐち

 

「うぐうううっっっ!!!」

 

 手足を縛られたままイスでミクは仰け反った。

 

「ひぃひぃひぃひぃひぃ」

 

 イスの上で身体を何度も弾ませ、息も絶え絶えのミクの股間からは、とろとろになった白濁したものが溢れてきていた。その小さな胸は上下し、先端はつんと尖り上を向いている。

 

「よし、今日は特別に一回だけ大人の玩具で遊んでもらうか」

 

「はあはあはあはあ……」

 

 潤んだ瞳で斗真を見ると、視界が涙でぼやけていた。その手には大きな太い棒のような何かを持っている。

 

 かちっ

 

 ヴィィィィィッッ!!

 

 機械的な音がしたかと思うと、自分の股間が突然痺れ、下半身がびくびくとして止まらない。

 

「なっ! なにっ! うあああっっっ!!」

 

「クリトリスでのイき方、教えてやるぞ」

 

「ひぎいいいいぃぃっっ!!!」

 

 ミクの目の前が真っ白になり「気持ちいい」その感覚が爆発したようになり、意識もどこかに吹っ飛んでいってしまっていた。

 

 

 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 

 

 その家は町の中でも道に沿った林を抜け、道路のどん詰まりにあり、用もなければ誰も行くことのない場所にあった。

 

 そこには毎日のように通う少女の姿があった。それは誰にも目撃されない。あの日から、毎早朝、毎夕、可愛くも、妖しくもある少女の嬌声が、その家から聞こえるようになっていた。




あとがき

 佐山ミクちゃんの物語は一区切りです。いやいやだったミクちゃんは変わってしまい、もう斗真からの捕らわれでは無く、自ら捕らわれていきました。タイトル、タグについてはだいたい回収したのかな?


 さて、物語は――続きます。


 今後はミクちゃん自ら選んだ道と言うこともあり、JCSTRのタグにそぐわない物語になります。ですので、本日9時過ぎに新たな物語を何話か投稿します。それ以降はプロット、骨子書きなどしてからになりますので、時間をおいてから更新したいと思います。

「JCの調教、そして家政婦への教育を」

 略称JCHKとなる予定です。ミクはさらに堕ちていきます。そして……。

 全開のタグには無いものが多数追加されますので、性癖の合わない方もいらっしゃるようになるかと思います。
 新たな性癖に目覚める、のも良いかもいれません……。

 宣伝はさておき、お気に入りにしてくださったり、評価してくださったり、感想を書いて頂いたり、連載中はとても励みになりました。読者の皆様のおかげでJCSTRを完結に導くことが出来ました。本当にありがとうございます。

 完結しても、感想などお待ちしておりますので、よろしくお願いいたします。

 読者の皆様、本当にありがとうございました。

4月1日 八咲御雷


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おまけ
おまけ~シーンジャンプ


今さらですが、『JCSTR』上の各エッチシーンへジャンプ出来るようにしました。

 

あんなことや、こんなこと、ミクちゃんとの思い出のシーンへ一気に!

 

用途別、ではありませんが、「~編」として纏めてあります。

 

 

 

 

『フェラチオ』編

 

1 初めての

 

2 ペニスの勉強

 

3 して欲しいように動かしてみる

 

 

 

『愛撫』編

 

1 くすぐったい

 

2 濡れたことを知って

 

3 乳首弄り

 

4 クリトリスの勉強

 

5 クンニで勉強

 

6 四つん這い

 

7 放尿シーン

 

8 手こきから掃除フェラ

 

9 オナニー披露

 

10 褒められて感じて

 

11 入れて下さい

 

 

 

『セックス』編

 

1 処女喪失

 

2 初めての絶頂

 

3 二度目の陵辱

 

4 男の喜ばせ方

 

5 自分に正直に

 

6 褒められると気持ちがいい

 

7 奥の良さ

 

8 ナニこれ!

 

9 ソファで奥責め

 

10 自らおねだり

 

11 上になって

 

12 力を抜いて

 

13 最後はバックで

 

 

 

リンクが繋がっていない、リンク先がおかしい、そういった場合はメッセージで私まで連絡頂ければ訂正いたします。

もう少し早くこのような物を作っておけば良かったかな~なんて思いました。

のちのち、JCHKの方も同じようなものを、種別に作る予定はありますが、それなりに時間がかかることをご了承願います。



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