お前らがレズって言うなら俺はホモだ (ワラスペ)
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止まれねぇんだよこの想い

蘭パパと友希那パパをヒロインにしたい(狂気)

後キャラが軽くヤバイです。苦手な人はオルガ以外は止まってください


俺はある日気がついた。

ある日とは高校2年になって少したった頃、いつの間にか俺の女友達が全員百合の花園を築き上げ女同士でイチャコラしていのだ。

最初はたまげたな〜と思ったが別に百合やレズに抵抗は無かった

 

なぜなら俺もホモだから(唐突)

だから内心同性を愛する仲間が見つかったと喜びでのたうち回る程だった。

同性を愛する気持ちはよく分かる。長年ホモである事を隠して来たが彼女達もレズだし、せっかくだから打ち明けようと女友達の一人である丸山を公園を呼び出した。

なぜ丸山かと言うと小学校で一緒のクラスだったし

更に白鷺と一緒にいる時に絶対顔が赤い時多いから絶対レズ(早合点)

あと俺が丸山のバイト先の店長が好きだからその事で相談に乗って欲しいからだ。

 

つまり同性が好きなもの同士分かり合える(極論)って思っていたんだ。

思って…いたんだ

 

「ゴメン意味分かんない(無慈悲)」

 

は?

 

 

* * * *

 

 

私の初恋は小学校頃だ。

きっかけは授業で将来の夢について作文にする宿題でアイドルになるって書いて笑われたのを庇ってくれた

 

「イイじゃんすげーじゃんアイドルって夢。別に笑うことないだろ」

 

クラスの中で一人私の夢を認めてくれた彼。

そんなものなれる訳ないだろ(半ギレ)と他の男子が言ってたけど、彼は人差し指を天井に向け自信満々にこう言った。

 

「ある人が言っていた、”光に向かって一歩でも進もうとする限り人間の魂が真に敗北する事など断じて無い”って。諦めなければ夢は叶うと俺はそう思う」

「じゃあお前の夢は何なんだよ」

「俺の夢は…」

 

あの時言った言葉が凄い嬉しかった。

あれから何年かして研修生からパスパレとしての活動が上手くいかなくて努力を否定された時も彼は私を励ましてくれた

 

「ベストを尽くせば結果は出る(至言)。上手くいかなくても俺は多分ずっとお前のファンだゾ」

 

だから私は前に進めた。

私は彼の事が好きだ。昔もこれからもずっと。

なのに…

 

「聞いてくれ丸山、いやMRYM。俺じつはホモなんだ」

 

は?

 

 

☆ ☆ ☆ ☆

 

「俺じつはホモなんだ」

「いや意味分かんない(無慈悲)」

 

は?

 

「いやだから俺ホモ」

「誰が?」

「俺が」

「you?」

「me」

「えっ?」

「えっ?」

 

えっ?ホモが分からない?

 

「すまん分かりづらかったな、つまりゲイだ」

「どれも一緒じゃん!」

「そうだよ(肯定)」

「ねぇ今日何の日か分かってる?」

 

いきなりなんだよ?あっそっか、忘れてた。今日はバレンタインだった。

俺はポケットから二つあるチョコを一つ取り出して丸山に渡す。

 

「(味)見とけ見とけよ〜店長さんに渡すから不味かったら言ってくれ、作り直すから」

「店長?」

「丸山のバイト先の店長さん」

「何で?」

「惚れたから。そして掘りたいから(迫真)」

「このチョコは?」

「友チョコに決まってんだルルォ?本命は一つしかないから」

 

丸山の顔は固まったままだ

なぜだ?ちゃんと経緯は説明した筈だゾ

 

「えっと私にLINEでバレンタインの日に話があるから公園に来てくれって言ったんだよね?」

「そうだな」

「普通は逆じゃないかって思っちゃうけど何かあると思うよね?」

「逆?まぁ何かあると思うな」

「そして公園に来たら何するの?」

「何するんだよ」

「普通告白だよね?」

「告白したぞ?ホモだって」

「お前の事が好きだったんだよ!ってなるんじゃないのそこは⁉︎」

 

それは屋上からのアイスティーを挟まなきゃ意味ないぞ

 

「ちょっと待って整理させて!」

「良いゾ〜」

「好きな人は?」

「店長」

「私の事は?」

「好きだぞ」

「like?love?」

「like。そしてFriendly」

「私に告白するつもりは?」

「無いです」

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

ウンメイノー

じゃなくて、つまり丸山は勘違いしていたんだな

 

「安心しろって丸山と白鷺の関係にチャチャを入れようなんて思ってない。なぜなら俺はホモだから」

「なんで千聖ちゃんが関係するの?」

「付き合ってんだろ?」

「は?」

「恋人同士なんだろ?」

「はぁ?」

「とりあえずチョコでも食って落ち着けって。ほら甘いぞ」

「うんじゃあ私のもあげる」

「おっ?ありがてぇ」

 

近くにあったベンチに座りお互い交換したチョコを食べる。丸山のチョコは美味しいだけじゃなくラッピングも凄い可愛らしい。

流石女子だな。クソッ!何で俺は男なんだ。

 

「丸山、凄い美味しいぞ。ラッピングも可愛いし俺がホモじゃなかったら確実に惚れている。これは白鷺も喜ぶぞ。で、俺のチョコはどうだ?」

「ぐすっ…凄くビターです…」

「え?ミルクだから甘いはずなんだけど」

「甘いけど…苦い…」

 

なるほど泣く程苦いか。まぁ店長さん男だし大丈夫やろ

さて本題に入ろう。

 

「それで店長さんは彼女とかいるのか?」

「いないよ」

「そうか。じゃあそれっぽい人は?」

「いないよ」

「年齢とかは?」

「24歳、学生」

「ファッ⁉︎学生?社会人じゃなくて?」

「社会人」

「どっちなんだ」

「どっちでも良いよ」

「はぁ〜あのさぁこっちは人生で重要な事聞いてんの。瞳孔開いて無いでホラ質問に答えてホラホラ」

「じゃあ私も聞いて良い?」

「どうぞ」

「店長のどこが良いの?」

「優しくて俺を受け入れてそうな所」

「多分店長ノンケだよ」

「誰が決めたそんな事」

「私や花音ちゃんを見る目がイヤらしい」

「イヤらしいのか?」

「胸ガン見」

「あいつノンケかよ(絶望)」

 

そっかノンケか…可愛い女がやっぱ好きなんすね。

こうなる事は分かっている。だからこそ諦めてはいけない。

まだ可能性はまだある。

 

「だから店長はノンケ!終わり!閉廷!」

 

だとしても

 

「それに私、ホモでも別に良いよ」

 

光に向かって一歩でも進もうとする限り

 

「いつか好きになってくれると信じているから」

 

人間の魂が真に敗北することなど断じてないッ‼︎

 

「だから!」

「なぁ丸山。あの時作文で書いた俺の将来の夢、憶えているか?」

「えっ?確かオランダで幸せな家庭を築きたいって…まさか⁉︎」

 

やっと気付いたか。オランダはな…

 

「決めた」

 

同性婚が認められている‼︎

 

「店長に告白して来る」

「待って落ち着いて‼︎」

 

いきなり丸山が俺の腰へしがみついてくるが誰も俺を止められない。

 

「キャストオフ」

 

ベルトのバックルの留め具を外しズボンと丸山を引き剥がす。

 

「あとワイシャツとパンツと靴下だけ…店に着くまで警察に捕まる可能性は大、ならクロックアップ!」

「ダメッ!行っちゃダメだから!」

 

今度はワイシャツへと摑みかかるが俺はワイシャツさえ破り捨て走り出した。

 

「ちょっとリサちゃん!友希那ちゃん!紗夜ちゃん!薫くん!助けて!. タクヤ君の頭が狂っちゃった!」

 

あっ俺の名前、井所タクヤ。よろしくな

 

 

 

in 例のハンバーガーチェーン店

 

「店長っ!俺だ!好きだ!愛している!」

「お前精神状態おかしいよ」

 

俺は晴れて出禁になった

 




主人公がホモになったのは薫君がイケメン過ぎるから

後なんで仮面ライダーネタがあるのか?
バンドリのカバー出してくれないかな(願望)

用語解説

キャストオフ (cast off)
スタイリッシュに脱衣すること。詳しくは仮面ライダーカブト、キャストオフで検索すれば出ます(他力本願)

クロックアップ(clock up)
かなり早く動けるヤベーシステム。詳しくはry



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やべぇよ…やべぇよ

感想と評価ありがとうございます。
駄文だらけですけど頑張って行きます。


私には後悔している事がある

 

「ちーちゃん!役者になるにはどうすればいいの?」

「ターくん役者になにたいの?」

「うん!ホモビに出たいんだ」

「ほもび?」

 

なぜ幼い時、気づけ無かったんだろ。

 

「ちーちゃん、A組のアイツから告白されたんだろ?…返事したのか(青春)?」

「あー…うん断ったよ」

「ッ!そっか。なら良いんだ」

「なにター君嫉妬した?」

「ゔぁかっ⁉︎そんなんする訳ないだろ!」

 

なぜあの時物事の裏を読めなかったんだろう

 

「ちーちゃん、かおちゃん。聞いてほしい事があるんだ」

「なんだい?」

「どうしたの?」

「実は俺男が好きなんだ」

「「は?」」

 

あの時どうして…

 

「ねぇ⁉︎このビデオが悪いの⁉︎このビデオがター君をホモにしたの⁉︎」

「ちがぁう!ホモビは悪くないんだ!俺は生まれつきホモなんだ!だがらやめろ(建て前)!やめろ(本音)!」

「は?」

「それでもホモビが罪なら…俺が罪を背負ってやる」

「嫌だ」

「頼む!何でもするから!」

「ん?それホント?何でも?」

「うん何でも。何でもぜかまし」

「それじゃあ…」

 

あんな事をしたのだろう?

 

☆ ☆ ☆ ☆

 

 

パンツ一枚で店長に告白したが呆気なく撃沈。通報は温情でしないでくれたが出禁を言い渡された俺は激情した。

 

「そうかよ…そうかよ‼︎そんなに俺を拒むつもりですか⁉︎だが俺にはそう思えないね⁉︎」

「落ち着きたまえタクヤ!」

 

いつの間に店に来た瀬田に羽交締めされるが俺は止まらなかった

 

「アンタは俺を出禁にした‼︎確かにそうした‼︎だがなぁ通報はしなかった‼︎それはアンタが心のどこかで俺を犯罪者にしたくないという気持ちが有ったんだよ‼︎つまりアンタの俺に対する好意はマイナスじゃないってことなんだ‼︎」

「タクヤ!それは店で騒ぎを起こしたくないだけだ!しかも今現在マイナスどころか限界突破中だ!」

 

うるせぇ!黙っていろ!

 

「頼むから俺を受け入れてくれ‼︎今じゃなくて良い‼︎最初は怖くて痛いかもしれないが慣れれば気持ち良いかもしれない‼︎」

「そんな事より服を着たまえ!」

 

だが店長は何も言わず汚物を見るような目をして来た

 

「何ですかその目は‼︎そういうプレイでs「良い加減にして」…え?」

 

どこか聞き覚えが有るがした

その声がした方を振り返るとそこには

 

「ちーちゃん助かった!」

「ちー…いや白鷺」

 

白鷺千聖、いや天敵がいた。

 

「ター君服を着なさい」

「……ワン」

「”はい”でしょ?」

「はい」

 

☆ ☆ ☆ ☆

 

 

「すまなかった。俺のせいで瀬田や白鷺だけじゃなくて丸山にも迷惑をかけてしまった」

「別に構わないさ」

「もう彩ちゃん泣いてたわよ?あんな事しないでねタクヤ」

「ワン」

「”はい”でしょ?」

「はい」

「タクヤ良い加減千聖にワンって返事するのやめたらどうだい?」

「無理だ」

 

そう白鷺千聖は俺の幼馴染にして丸山と瀬田に二股かけている凄腕。そして俺の天敵。

あの日アイツが俺にやった奇行が恐怖としてDNAに刻まれている。

 

「もうあの時の事は引きずるなって言ったじゃない」

「ワン」

「……」

「ごめんなさい、はい」

「あの時何が有ったんだい?」

「瀬田は純粋なままでいて(懇願)」

 




過去の詳細は次の話で明らかにします。

用語解説

俺が背負ってやる!
仮面ライダーファイズの名言。
正確には戦うことが罪なら…俺が背負ってやる!
ファイズを汚してはいけない(戒め)

何でもするから
正確には何でもしますから。
相手がホモで、ん?って答えてしまったら効果発動。

何でもぜかまし
何でもするからのノンケ版。ホモには効果無し(多分)


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逃れられぬカルマ

寝ぼけながら書きました。
抜けている所があったらご指摘してくれるとありがたいです

登場人物

主人公
足が速いホモ。よく食べ、よく学び、よく脱ぐホモ。


失敗は誰にでも有る。だって人間だもの。そこにホモとか関係ない。

いや一流のホモは失敗しない多分(曖昧)

 

話が逸れたが俺の失敗は中学の中頃だった。

それは幼馴染の瀬田と白鷺に自分がホモである事を暴露したことだ。二人に秘密や隠し事は行けないと思いつつ嫌われることを恐れた俺はホモである事を隠す毎日だった。

だが瀬田と白鷺を見ると何かこう百合ん百合んした雰囲気で、まるでアニメのエフェクトみたいにピンクでキラキラした空気が見えそうな位だった。

 

だから俺は決心してホモだよって暴露したら

 

「「は?」」

 

信じられないと言わんばかりの顔をされた。

それでも二人には強く言い聞かせた。

 

俺はホモだ

ホモは平安時代から続く由緒ある伝統

ホモは怖くない

汚くない、真実の愛だ

俺は最強だ(OHO)

 

すると瀬田はこう言った

 

「生物の時間で出ていたね確か人間の正式的な名称かな?」

 

絶対理解していない

白鷺は何も言わず泣いた後ダッシュでその場を後にした。

 

「うわぁ青春してんなちーちゃん」

「ター君、君は何で今更人間だって言ったんだい?哲学?」

「そのままの君でいて」

 

まぁ明日には普通に接して来るだろうと思い軽やかな気持ちで家に帰ると庭で焚き火を起こし俺のホモビこれくしょんを炎の中へ捨てようとしている白鷺がそこにいた。

 

「ちーちゃん!何やってんだ!ちーちゃん!お家へ帰ろう!」

 

白鷺の元へ近づき肩を掴むが女子とは思えない力で振り払われた。彼女の顔を覗き込むと目に光が宿っていなかった。

 

「ねぇ⁉︎このビデオが悪いの⁉︎このビデオがター君をホモにしたの⁉︎」

「ちがぁう!ホモビは悪くないんだ!俺は生まれつきホモなんだ!だがらやめろ(建て前)!やめろ(本音)!」

「は?」

 

無情にも彼女はビデオを一つ焚き火に放り込んだ。

泣いた。すげー泣いた。

それを皮切りに俺の決意が固まった。まだ生きている俺の宝(ホモビ)を守ろうと立ち上がり、涙と片隅に残る悲しみを拭い捨て怒りを燃え上がらせる。

 

「それでもホモビが罪だって言うなら…俺が罪を背負ってやる」

「嫌だ」

 

有無を言わさず次のホモビを投げ入れた。

泣いた。さっきよりすげー泣いた。

この人頭おかしい

 

「頼む!何でもするから!」

 

もうプライドもクソも無かった。守る、いや守護る唯その一心だった。

 

「ん?それホント?何でも?」

「うん何でも。何でもぜかまし」

 

お茶の間を魅了した美貌が笑顔へと狂い咲いた。

 

「それじゃあこの首輪付けて」

「えっそれは(困惑)」

「何でもするって言ったじゃない!」

 

またホモビを焚き火に投げ入れたので俺は大人しく首輪付けた。

彼女はこれまた慣れた手つきで首輪にリードを繋げた。

 

「ター君ワンって鳴いてみて」

「断る(不屈の精神)」

「…ホモビがどうなっても良いの?」

「ワン!」

「三回よ三回」

「ワン!ワン!ワン!」

「堕ちたな(確信)」

 

その日の行為は深夜まで続き全裸にさせられた後(首輪は繋げたまま)人気のない商店街をヨツンヴァインで軽く一往復させられ

 

「ター君ココ初めてか?(TNOK)」

 

お城みたいなホテルの前にたどり着いた。

 

俺は即座に首輪を引き千切り白鷺の首裏に手刀を与え、そのまま全力で家まで走った。驚く事にここまでの行動は全て無表情で行った。

 

「やべぇよ…やべぇよ(恐怖)」

 

家の中にある鍵を全て閉めようとトイレから風呂、リビングの窓の鍵を閉め自室の窓の鍵を閉めようと手を伸ばそうした瞬間、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

窓からあいつが覗いていた

 

 

☆ ☆ ☆ ☆

 

 

「はっ!」

 

上半身を起こし周りを見渡すと朝日に照らされていた自分の部屋だった。

 

「なんだ夢か…」

 

首の周りが痛いが気にしない。

夢だったのだから

布団から出て窓を開けると心地の良い風が吹き込んで来る。

 

「良い風だ」

 

ついでに庭を見渡すと別にどうって事はない。

ただ黒く焼き焦げた何かが有ったが別にどうって事はない。恐らく焚き火でもしたんだろう。

 

いや、アレ夢だし

 

ベッドの下に手を伸ばすが有ったはずのホモビが無い。

信じてはいけない。信じると現実になってしまう。

だが部屋中に変な匂いが残っている感じがする。何だろうかこの魚介類特有の変な匂い。

 

「これマジ?」

 

もし夢が本当にあったとしたら、あの後俺は…

 

「うおぇ」

 

嗚咽してしまうが何とか踏ん張り正気を保つ。

そうだ水を飲もう。

 

「はいター君、お水」

「 」

 

オンナ…コワイ

 

次の日俺は転校する決意をした。

 




用語解説

俺は最強だ(OHO)
仮面ライダー剣の仮面ライダーレンゲルの台詞。ちなみにレンゲルは初登場マジ強かった。終盤の方はイマイチ。対ライダーでは強いとは思うんでけど


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美しいって…何ですか?

感想と評価ありがとうございます!

あと今回の話は自分で書いたのに自分でも分かりません。頭を空っぽして読んでくれると嬉しいです


ファーストフード店で愛を叫んだ後、瀬田と白鷺と一緒に夜の道を歩く事になった。でも二人は親切でやってくれたんだろうが俺には余計な事だ。

恋に破れた悔しさ、二人に痴態を晒した恥ずかしさで自己嫌悪がハンパない。

 

「こんな俺に構わないで良いから(親切)」

 

もう良いんだ人には人の幸せがあるだ。俺みたいなホモの為にお前達のイチャコラタイムを削る事はしたくない。

 

「タクヤ、実はホモの事をネットで調べたんだ」

 

いきなり何言ってんだよ。

えっ…マジ?

 

「コメントが流れる動画でね」

「あっ(察し)」

 

星空を見上げた瀬田の顔は芸術品の様にとても美しかった。

 

「とても汚かった」

 

そっか。ついに知ってしまったか。悲しいなぁ(諸行無常)

俺としては汚れを知らない瀬田であって欲しかった。

 

「瀬田にとっては汚いかもしれない。だが俺にはそれが必要なんだ」

「分かっているさタクヤ。恋を止める権利は誰にでも無い。だけど約束してくれ」

「約束?」

「せめて美しい恋をしてくれ」

「美しい恋?」

「そうだ。ロミオとジュリエットの様に大勢を魅了させる恋をしてくれ。さっきの君は儚すぎる」

「そうすれば瀬田は納得してくれるのか?」

 

重要なのはそこだ。

ホモという深淵を知った。そして俺がどんな人間かを知った。

さぁお前はどうする?

 

「当たり前じゃないか」

「⁉︎」

 

良いのか?汚いとか美しいとかじゃなくて俺はホモなんだぞ?

 

「昔からの仲だろ」

「⁉︎」

「もし君が美しい恋をして悲しみを背負うならば一緒に背負うつもりさ」

 

自然と涙が流れた。

 

「やっと…受け入れてくれる奴がいた…」

 

こんな良い奴が近くにいたのに何故俺は遠ざけてしまったんだ。

 

「ありがとう…ありがとう!」

「思う存分泣くと良い。今夜なら涙を星屑と間違えそうだからね」

「……。」

 

 

☆ ☆ ☆ ☆

 

 

そうこうしている内に俺の家まで到着した。

本当にあっという間だったが何故だが悪くない。むしろ心地の良い気分だ。

 

「ありがとう二人とも。今日はとても良く眠れそうだ。…おやすみ」

「あっ!待ちたまえタクヤ」

「?」

 

ドアノブに手を掛けようとした所で瀬田が呼び止めた。

 

「瀬田ではなく薫って呼んでくれないか?」

 

ん?何で今更

 

「昔みたいにとは言わないが、それなりに親しい感じで呼んで欲しいんだ。それに千聖が不服そうにしているのはそこじゃ無いのかい?」

「そうなのか?」

「いや、それは(困惑)」

 

まじで?

 

「けどよ名前ぐらい好きに呼んでも良いだろ?」

「だがタクヤと分かり合え、そして真の友となった。それなり親しみは必要だと思わないかい?」

 

まぁ…ロミオとジュリエットの様な恋をしたらホモである事は気にしないって言ってくれたし。

でも俺にシェイクスピアになれって言ってる物だぞ(不服)

…ん?ちょっと待って。シェイクスピア?

 

「なぁ瀬田。お前はロミオとジュリエットの様な美しい恋をしろって言った。そうだろ?」

「ん?…あぁ確かにそう言った」

「だが今考えたらさぁ…お前の言った言葉には一つ正当性がないんだよ」

 

下手したらとんでもないぞコレは。

あかん!これじゃさっき流した涙(の意味)が死ぬぅ!

 

「…どこに間違えが有るんだい?」

「確かお前は俺の恋は汚いと言ったな?」

「あまり美しい物では無い(断言)」

「俺…つまりホモのする恋は汚いと言った訳だな?」

「あぁ」

「だがなぁ…ロミオとジュリエットを書いたシェイクスピアはなぁ」

 

どんなモノにも穴はある。それは男だろうと女だろうと。

例え…

 

「ホモだったんだよ」

「「⁉︎」」

 

文豪だろうと

 

「タクヤァ!言って良い事と悪い事が有るんだぞ!シェイクスピアがホモの訳ないだろ!」

「シェイクスピアはホモ。それ一番言われてるから」

「なん…だと…!」

 

色んな作品で結構ゲイのキャラクターとかいるし(迷推理)

 

「つまり何が言いたいのタクヤは」

 

良くぞ聞いてくれた白鷺よ

 

「シェイクスピアが描いた物語は綺麗。だがシェイクスピアはホモ。そして同じホモである俺が描く愛と言う名の物語はどんな物であろうと綺麗」

 

瀬田よ、墓穴を掘ったな(ゲス顔)

 

「つまりお前が知り得るホモの生態とお前が大好きなシェイクスピアの物語は同じだったんだよ」

「うわぁぁぁぁぁ⁉︎」

 

堕ちたな(確信)

 

「さぁどうする瀬田?反論は?」

「……。」

 

返事がない。TDNシカバネの様だ。

 

「これにて終わりッ!閉廷ッ!」

 

さっさと寝なきゃ(使命感)

 

だが、この時俺は白鷺と瀬田と丸山の玩具にされる明日が来るとは想像していなかった。

 

 

☆ ☆ ☆ ☆

 

「……。」

「薫、大丈夫?」

「ちーちゃん。決めたよ」

「?」

「ター君を汚す訳にはいかない。だがター君は男が好きだ」

「そうね」

「だったら…ホモでもガチ惚れする王子様を演じよう(マジキチスマイル)」

 




良い話では終わらせない(ゲス顔)

シェイクスピアがホモかどうかは議論されています。
自分はシェイクスピアはホモでは無いと思うんですけど(名推理)

用語解説

美しい恋をしろ
ある先輩の言葉。その先輩はかなりの愛妻家で先輩より一つ下に嫁さんがいます。年齢では無く次元が

星屑と間違えそうだからね
知り合いの言葉をイジりました。その人はあまり掃除をしないので溜まった埃を見て「星屑と間違えて集めてしまった」と常に言い訳をする。美しい掃除をしろと言い聞かしているんですが本人は掃除する気無し。


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君は誰とキスをする?

すみません(唐突)ぶっちゃけますと今回の話めっちゃクオリティー低いです。本番は次の話からです。
クオリティー低くてすみません!許してください。何でも(以下略



午前5時14分

今日は休日だがバイトが11時45分14秒からの出勤だから早く起きた。

早過ぎると思うかもしれないがバイト先は新宿の調教センターである為かなり急いで行かなきゃ遅刻してしまうのである。

なので朝食はアイスティーを温めた普通のティーに粉末のサプリメントを混ぜた軽いものにした。

 

「行かなきゃ(社蓄)」

 

朝食を早目に済ませスウェットから学ランに着替える。

なんでも今日の業務は学ランが必要らしい。何するんだろう?多分ナニするんだと思うんですけど(歓喜)

 

ピィィンポーン(ねっとりチャイム)

 

ん?こんな朝早くに誰だろうか。

 

「はーい」

 

駆け足で玄関へ向かいドアを開けた。

 

「おはようタクヤ」

「ワン(あっお疲れ様です)」

 

反射的にドアを閉めようとするが、白鷺に首元を掴まれた。

 

「おはようタクヤ」

「おはようございます白鷺パイセン。今日も綺麗っすね」

「ありがとう。それよりも少しお邪魔しても良いかしら?」

「お願い帰って(懇願)」

「……。」

「いやごめん全然ウェルカム。だから真顔やめて」

 

下手に抵抗したら何されるか分からん。何されるか?多分ナニだろう(絶望)

だけど”下手に”だ。上手くすれば大丈夫だと思うんですけど(名推理)

 

「悔い改めて」

「お邪魔します」

 

白鷺をリビングへ案内しソファへ座らせる。

 

「のどかっ…喉乾かない?」

「(のどか?)あー、確かに少しだけ」

「何か飲み物持ってくる。ちょっと待ってて」

「ありがとう」

 

白鷺に構ってる暇なんて無いだ。もうすぐバイトの時間が来てしまう。なので俺は睡眠薬を入れたアイスティを使って白鷺を眠らせ、そのまま俺はバイトへ行く。

ノンケなら眠っている白鷺に変な事するかも知れない。

だが本当の男なら無抵抗の女を襲っちゃいけない(戒め)

そうと決めた俺は手早くアイスティーに睡眠薬を入れ、一応怪しまれないよう俺用の普通のアイスティーを待って白鷺の元へ運ぶ。

 

「おまたせ。アイスティーしか無かったけど、良いかな?」

 

アイスティーを白鷺へ渡す。だが俺は一つ間違いを起こした。

あかん。そっち普通のアイスティーだ。

 

「じゃあいただきます」

「ちょっと待って」

「ん?どうしたの?」

「こっち飲んで(震え声)」

 

白鷺が持っていたアイスティーを取り上げ俺のと交換した。

 

「何で?」

「いや砂糖入っているの、そっちだから」

「変な物でも入れたんでしょ」

「砂糖入ってる俺甘いの嫌い」

「絶対変なの入れたでしょ」

「入れてないよ。俺を信じて」

「入れたでしょ?」

「ちーちゃん…」

「こんな時に呼ばれても嬉しくない」

「うるさいなぁ!良いから飲めやァ!(ヤケクソ)」

「実は見てたから知ってる」

 

ファッ⁉︎

 

「まぁ関係ないけど」

 

臆せずアイスティーを飲みほした白鷺は俺にキスをして来た。

 

「んんんッ⁉︎んん⁉︎」

 

硬く閉ざした俺の唇を白鷺の舌が艶めかしくこじ開け口に含んだ生暖かいアイスティーを俺へと流し込む。全力で抵抗しようにも段々体が言う事を聞かなくなり大人しく彼女の舌に絡まれつつ互いの息を交換していく。

やがて満足したのか、唾液の糸を引きながら俺を離す彼女は微笑みを浮かべていた。

 

現実から逃げるかの様に俺は夢へと落ちていった。

 

 




イベント始まりましたね。一緒に頑張っていきましょう


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ビーマイベイベー

前の話で誤字があったんで修正しました。
11時4分514秒から11時45分14秒に修正しました。


登場人物

白鷺千聖
ホモのすること為すこと全てを黒く焼き尽くす暴力。白い鷺ならぬ黒い鳥。腹も黒い。

主人公
ホモ。




私には双子の妹がいる。

天才で何でも出来る妹、そうじゃない姉。

それが一番苦しかった。

 

『おねーちゃんってのはね、ずーっと、一番かっこいい、妹の憧れなのっ』

『……っ!』

 

苦しくて

 

『良い加減にしてよ‼︎」

 

苦しくて、苦しくて

 

『憧れられる方がどれだけ負担に感じてるか…分かってないくせに‼︎‼︎』

 

とても苦しくて…

 

『何でも真似して!自分の意思は無いの⁉︎姉のすることが全てなら自分なんて要らないじゃない!』

 

逃げ出した

 

そして逃げた先に彼がいた。

 

『今井から話は聞いた。そして大体分かった』

 

私と日菜を知っている彼。

 

『気にするなって言ってるだろう?』

『アナタには関係ない…』

『関係するぞ。お前もお前の妹も俺の知り合い。そしてお前のギターを聞いた事あるし、この間お前の妹のギターを聞いた』

『⁉︎』

 

お願い…

 

『正直に言わせてもらうと』

『やめて⁉︎』

 

日菜と比べないでッ!

 

『お前のギターの方が俺は好きだな』

『へっ?』

 

そんなはずがない

 

『おでんの具は長く煮込んでた方が出汁が染み込んでいる。出汁が染み込んでいる方が俺は…いや大勢の人は好む』

 

意味が分からない

 

『ドストエフスキーは苦しむ事も才能って言っている。だからよ…止まるんじゃねぇぞ』

『慰めなんて要らない…!』

 

その時は深く受け止めて無かった。

けどコンテストの講評を聞いた時、

 

『結成からも日が浅く、短期間の練習でとても荒削りなのに…私達をここまで惹きつけた。Roselia。あなた達には、伸び代がありすぎる…』

『来年、もう一回り成長した姿を私達に見せてください』

『……⁉︎』

 

”おでんの具は長く煮込んだ方が出汁が染み込んでいる。出汁が染み込んだ方が俺は…いや大勢の人は好む”

 

その言葉が突き刺さった。

 

 

”お前のギターの方が俺は好きだな”

 

時々その言葉を思い出した時、とても嬉しい気持ちになる。

 

 

私のギターは好き…でも私は?

 

 

☆ ☆ ☆ ☆

 

白鷺から睡眠アイスティーを無理やり飲まされた後、眼が覚めると白鷺に首輪をつけられ商店街をヨツンヴァインの状態で散歩していた。

またかよ(絶望)

あのさぁ…引き出し少な過ぎない?と思いきや今回は服を着たままだった。服装は眠る前に来ていた学ランだ。

 

「急にすまんが白鷺。今日はバイトあるから勘弁してくれない?」

「さっき電話して辞めさせた」

「はっ?」

「あそこ労基違反してるから」

「はっ?(半ギレ)」

「あのねタクヤ。あそこで給料貰った事無いでしょ?」

 

確かにKB先輩から”金金って言うんじゃねぇよガキのくせによォン⁉︎”

って言われた後給料貰ってないが代わりにムチ打ちしてくれる。二十発もだ。

 

「だから辞めるって伝えといたから(親切)」

「やめてくれよ(真顔)」

「それより彩ちゃんに謝りに行くわよ」

 

丸山?あぁ確かに昨日勝手に呼び出しといて、そのまま放置だった。

謝らなきゃ(使命感)

バイトよりもそっちが先だ

 

「でも何でヨツンバインになる必要あるんですか?(正論)」

「彩ちゃんを元気付けようとLINEしても既読スルーばっかりだったからアニマルセラピーする?ってあの画像と一緒に送ったら”やっぱセラピーすっよね”って来たから」

「あの画像って、まさか…」

「中学の時の深夜散歩のタクヤ」

 

いつ撮ったんですかね。

そんな事よりも丸山が元気無いだって?

 

「丸山元気無いの?」

「まぁフラれたし、まぁ多少はね?」

 

えっ…フラれたんか丸山。

でもフッた本人にも関わらず白鷺は知らん顔しているのは何故だ?まさか瀬田の方を取ったのか。幼馴染は負けヒロインになりやすいってジンクスを覆したか。凄いぞ瀬田。

 

「良し。それなら俺が(癒し)ぶち込んでやるぜ」

「偉い殊勝ね」

 

当たり前じゃないか。前に俺は丸山のファンだって言ったんだ。ファンなら犬でも何でもやって見せるさ。

だから元気だして丸山。世界は恋に落ちてるから新しい彼女ぐらい見つかる。

俺も店長の事は忘れて新しい恋を見つけるから

 

「邪犬、今行きましょうね」

「ちょっと待ちなさい」

「「…?」」

 

声は後ろからした。

だから白鷺の声では無く、もちろん俺の声でも無い。

確認しに振り返るとそこには…

 

「可愛い犬ですね。少し触っても良いかしら?」

 

音楽狂もとい氷川紗夜がいた。

 

 




感想ありがとうございます!
おかげ様でまかないで稲荷が入ってるお寿司を食べる事が出来ました!

用語解説

おでんの具はry
何でしたっけコレ?元ネタがあまり思い出せません。


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ソーナノ

いつも見てくれてありがとうございます!
お気に入り300突破記念に主人公と蘭パパと友希那パパで遊び(意味深)に行く話を書いてたら、なぜか公園でゲートボールをして終わる意味不明な話になってボツになりました。
ごめんなさい。


俺は綺麗事が好きだ。

どうしようにも無い目の前の出来事に対処するにはそれを信じるしかない。俺は今まで信じたその言葉を実現させようとして来た。

けど今の俺はその言葉の重みを十分に発揮出来ない。

俺は何も無くなった、居るはずの人達も居なくなった。空っぽになったから

だけど、あの日

 

『出汁が染み込んでいる方が俺は…いや大勢の人は好む』

 

背負い続けた重みに耐えきれない彼女を見て負けて欲しくなかった。

 

『ドストエフスキーは苦しむ事も才能と言っている』

 

傍に妹がいる、けど彼女にも天才と真正面で渡り合える物がある。

 

『だからよ…止まるんじゃねぇぞ』

 

だから彼女に綺麗事を信じて欲しかった。

 

『慰めなんて要らない』

 

やっぱり空っぽの俺は無力だった。

 

はいシリアス終了。

だって今ヤバイんだもん。知り合いの女子に首輪付けられてさぁ

 

「可愛い犬ですね。触っても良いかしら?」

「「 ……」」

 

それを冗談が通じない人に見られたんだよ。

 

(おい!どうすんだコレ?唯のお遊びでしたじゃ通じねぇぞ!)

(へーきへーき平気だから…多分)

(絶対通報だよ!人生終わったァ!)

(大丈夫。犬らしく振舞って。ほら紗夜ちゃんを見て!)

 

「可愛い犬ですね。触っても?」

 

(犬らしく振るまっとけば誤魔化しは効くと思うわ)

 

はぁ?あんたバカァ?

 

(どこをどう見ても犬じゃないだろ)

(大丈夫。私を信じて…)

 

ッ⁉︎お前それを言ったらアカン。

 

「触っても良いかしら?」

「え、えぇ。優しくね紗夜ちゃん」

 

俺は揉め事は嫌いだが、揉む事は好き。

だからよ…

 

「バウワウッ!(迫真)」

 

平和的に行こう

 

「…⁉︎元気に鳴くわね。お手!」

「ワン!」

 

右手を差し出し

 

「ハァ…ハァ…ハァ…」

 

犬特有の吐息を忘れずに。

完璧だ…!

 

「それじゃあオカワリ!」

「ワン!ハァ…ハァ…」

 

楽勝!バク転要求してもええんやで?(慢心)

 

「それじゃあ右に回って‼︎」

「ワン!」

 

まだまだぁ!

 

「次はちんちんッ‼︎」

「ワン!」

 

ほらよッ!っと…どうだ氷川?完璧な仰向け状態だろ?

次は何だ?

 

「それでは失礼します」

 

俺の…ズボンの…チャックを下ろして…どうするんだ?

 

「ちょっと紗夜ちゃん!マズイですよ!」

「可愛い犬ですね。触っても良いかしら(錯乱)」

「ハァ?…ハァ?…ハァ?」

 

そのワンちゃんには触るなぁ!

確信犯だ!コイツぅ最初からわざと…!

 

「止まるんじゃねぇぞって言ったのは誰かしら?」

 

俺です(震え声)

…ん?っていうか、あの時の言葉覚えといてくれたのか

 

「あの時は…ごめんなさい」

 

『慰めなんて要らない…!』

 

……。

 

「だからお詫び(意味深)するわ」

「だが断る」

 

そんな事しなくて良いから(親切)




主人公に重い感じの何かが有るけど無い(意味不明)
まぁ気にしない!


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(リズム感)すごいガッチリしてるけど

日付変わる前に投稿したかった(届かぬ思い)


氷川が乱心してから一度落ち着こうという訳でカフェテラスにやって来た。相変わらず男は俺一人しかいないカフェ、いやここら辺のエリアは男が少ない気がする。この街は男の出生率が微粒子レベルしか存在しない?

まぁとりあえず丸山が来るまで三人で時間を潰す事になった。

 

「丸山来るまで時間掛かる感じ?あっごめんライフ0になった」

「ちょっと遅れるって、あっごめんなさいライフ0になっちゃった」

「……!…⁉︎」

\HEY!YO,HEY!/

 

三人仲良く音ゲーの協力ライブしているけど俺と白鷺は前奏でリタイア、氷川は何とか頑張ってる。

 

「すまん氷川…言い訳じゃないけどテンションが高ければ行けた」

「私も言い訳じゃないけどテンションが足りなかったわ」

「ちょっと静かに」

\のっびのびいこう〜/

 

それにしてもこの曲最高やな。あ^〜この可愛らしい声聞くだけヤバイ。反面にスライド鬼畜だけど。

 

「っしゃあ…!」

\ハッピータイム!/

 

どうやら最後までノーミスで行ったらしい。

ドヤ顔している氷川を写メに収め、すかさず氷川妹に送った。

 

「ちょっと何してるの!」

「「か゛わ゛い゛い゛な゛ぁ゛」」

 

思わず照れる氷川を見て二人でにやけてしまう。

おっ早速氷川妹からLINEが来た。

 

日菜『ニーサン⁉︎何してるの?それにおねーちゃんのドヤ顔。ありがとナス!』

 

相変わらず姉関係だと速いな。

ちなみにニーサンとは俺の事。同じ年なのにニーサンとはたまげたなぁ。

 

(^U^)『氷川(姉)が楽しんでいらっしゃる来て差し上げろ』

日菜『ごめん今日仕事で行けない(絶望)』

(^U^)『お前はまたホモ狩り(アイドル活動)か?』

日菜『そうだよ(便乗)。少しでもホモ傾向がある人を私達の音楽でノンケに更生させる。出来ればニーサンにもるんっ♪てなって欲しいな』

(^U^)『良い台詞だ。感動的だな。だが無意味だ。それじゃあ仕事中すまんかった』

日菜『じゃあねー。写メありがとうニーサン』

 

るんっ♪とはするけどノンケにはならない(鋼鉄の意思EX)

そう言えば氷川妹は仕事と言ってたけど二人はそんな暇で大丈夫か?

 

「白鷺と氷川は用事の方大丈夫なのか?」

「大丈夫。今日私はオフだから」

「ええ、私も今日はオフです」

 

オフか。俺は二人に比べたらいつもオフみたいなものだし良いけど。

 

「丸山の事は俺で何とかしておくから白鷺は松原と遠いカフェでお茶してて(老婆心)」

「花音は今日こころちゃん達と遊びに行ってるわよ」

 

こころ先生と?いつもの楽しい事探しをしているんだろうか。

 

「氷川は羽沢とお茶しなくて良いのか?」

「羽沢さんはバンドの練習があるらしくて」

つまり遊び相手無し?

 

「二人とも…今日のお茶代タダで良いから」

 

目頭が熱くなってしまった。せっかく他のバンドメンバーと仲良くなれたのに…悲しいなぁ

 

「何ですかその目は?」

「もう夏が終わったんやなって(2月)」

 

もう一人で楽器店で座ってる氷川を見たくない。良くないなぁ、つぐってないなぁ。とりあえず丸山が来たら女三人でショッピングでもしたら良いじゃないかな?

そんな事考えている間にピンク色をしたアイドルがこっちへ走って来た。

 

「おまたせ千聖ちゃんタクヤ君!っと紗夜ちゃん?」

「こんにちわ彩ちゃん」

「こんにちわ丸山さん」

 

さてショータイムの始まりだ。

 

 

 




中途半端な終わりですみません。次の投稿は明日中にはしたい(願望)


用語解説

(^U^)
海東純一、通称ニーサンの顔文字。LINEの名前が(^U^)だとかなりイラッて来る。


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番外編 薫くん誕生日記念

誕生日おめでとう薫くん。
星3怪盗が多く当たる内にファンになりました。


二月には重大イベントが二つある。一つはバレンタイン、今年は知り合い全員にチョコレートを作ったが知り合いが多過ぎて四十肩になる程の大変さだった。

まぁ世間一般の女子達は大体がそうだったと思う。

それともう一つ、俺が個人的に仰々しく慌てているイベント

 

「瀬田の誕生日どうしよう?」

 

幼馴染の誕生日である。

子供の頃は雑煮作ってプレゼントを渡すのがほとんどだったが年が経つにつれ趣向を凝らし、星空が綺麗な夜に瀬田を公園に呼び出し雑煮を作って一緒に食った後プレゼントを渡し

ある時は瀬田の家に泊まり二人っきりで滅茶苦茶スマブラした後、雑煮とプレゼントを渡した。

さて、今年はどうしようか?という訳でアレコレ悩んでいるのだが最終的に雑煮作るに至ってしまう。

これじゃあ毎年同じになってしまうので瀬田のファンである上原をカフェテラスに呼び出し相談したのだが

 

「全然ダメですタクヤ先輩」

「どこが?」

 

全く遺憾である

 

「なんで最終的に雑煮を作るになるんですか?」

「いや瀬田の好きな物が雑煮だから作っているんだが」

「それとこれとは話が違います!」

 

でも美味しいって言ってくれるから嬉しくてつい

 

「夜呼び出して雑煮作り始める友達を見てどう思います?」

「やばいな」

「そうですよね!」

「でも俺は雑煮用の道具と材料をちゃんと用意してたからセーフ」

「アウト!」

 

なんだい…ご機嫌斜め30度だな

 

「ちなみに雑煮作った後のプレゼントは何渡したんですか?」

 

確か夜呼び出した時は…

 

 

 

”餅欲しかったら言えよ?まだ余ってるから”

”いや大丈夫だよタクヤ。それより出汁変えたのかい?”

”おっ!よく分かったな”

”ふっ…当然さ”

”それより、これ誕生日プレゼント。たいした物じゃないが”

”ありがとうタクヤ。開けても良いかい?”

”良いぞ”

”…ッ⁉︎これはっ!”

 

 

 

 

「iT◯nesカード一万円分だ」

「は?」

「iT◯nesカード一万円分」

「は?」

「だから…」

「分かってますよ!なんでiTu◯esカードなんですか!」

 

だって現金じゃイヤらしいし、それにi◯unesだとガチャ引けるじゃんか。

 

「(ありえ)ないです」

「でも一万円分だぞ?」

「ハァ…(クソデカ溜息)じゃあスマブラの時は何渡したんですか?」

 

あの時は…

 

 

 

”タクヤ…クッパの道連れはやめてくれないか…”

”俺は手加減なんかしない”

”あぁ!私のネスが…あぁ…儚い…”

”よし!終わったな!それじゃあコレ、雑煮と誕生日プレゼント”

”ん?…ああ、そういえば誕生日だったね。…っ⁉︎これはっ!”

 

 

 

「カラフルに着色した花をフラワーアレンジメントして渡した」

「着色?…アレンジメント?」

「紫色と青色に着色したカーネーションとガーベラを小さい籠に入れて渡した」

「すごいちゃんとしている(小並感)」

「まぁね」

 

当時は生け花にハマってたからな

 

「いや、今年もそれでいいじゃないですか」

「せっかくの誕生日を毎年同じ事するって嫌じゃん?」

「ならスマブラなんてしないでロマンチックに花束渡せば…」

「それは恋人にやりたい」

「えっ!iT◯nes渡した人とは思えない」

「だから考えて上原、俺は何をすれば良い?」

 

上原は眉間にシワを寄せ、やがてこう言った。

 

「べつに何でもいいじゃないですか?大切なのは気持ちですよ」

「気持ち?」

「そうですよ。それと薫先輩のイメージと意外性です」

「イメージと意外性?」

「はい!それじゃ私コーヒー貰って帰るから(棒読み)」

 

気持ち…瀬田のイメージ…

気持ちには自信がある。

それに瀬田のイメージは色は紫、それ以外はバンドと王子様と分かりやすい。

そして意外性となると……ふむ。大体分かった。

俺は携帯を取り出し、ある人物に電話をした。

 

「もしもし。今大丈夫か?」

 

 

 

 

 

そして2月28日。放課後の羽丘女子学園。

 

「やぁタクヤ…どうしたんだい?」

「瀬田、お前今日誕生日だろ?」

「ああ…そうだね。それじゃあ今年も雑煮かい?」

「今年は違う」

 

そう、今年は一味違う。上原が最後に言った意外性、それは俺が決してしないと思う物。

 

「お前の爪にネイルさせて貰えないか?」

「⁉︎」

 

そう、ネイルだ(大事な事なのでry)

 

「驚いた…タクヤが私にネイルとは…出来るのかい?」

「もちろん」

 

あれから三日間、今井にみっちり仕込んでもらい合格だと言われた。だから腕は確かなはず

 

「気に入らなかったらすぐに落としても構わない」

「いや…よろしく頼むよ。すごい楽しみだ」

 

良かった。もしダメだと言われたら雑煮とiT◯nesカードになってた。

 

「ありがとう。それじゃ右から行くか」

 

まずネイルする前にヤスリで爪を整え、甘皮(爪の根元の薄い皮膚)を綿棒で押し上げ余った甘皮を木の棒で取り除き、水を含ませたコットンで全体を拭く。それを全部の爪にする。

そして色を付けやすくする為にベースジェルという液を皮膚に付かないよう薄く塗って…

 

 

〜〜〜数十分後〜〜〜

 

 

よし、完成だ。

 

「すまん時間掛かった」

「驚いた…いや、たまげたなぁ…」

 

俺がしたネイルは爪全部の基本カラーは紫で仕上げ、その上から爪それぞれに別の色でデザインを施した。

まず親指はオレンジと白で漫画肉を、人差し指はピンクと黒と白を使って熊、中指は黄色でヒマワリ、薬指は白で白馬、小指は水色でクラゲを描いた。左も同様に施した。

 

「これは…」

「分かった?」

 

基本カラーの紫は瀬田。オレンジの肉は北沢、ピンクの熊はミッシェルもとい奥山、黄色のヒマワリはこころ先生、白馬は瀬田、水色のクラゲは松原、つまりハローハッピーワールドをイメージしてデザインした。

 

「今思うと凄い奇抜だなコレ」

「これが良いんだよ…ああ…儚い…」

 

手を上に向け眺める瀬田は一枚の絵のように様になり、どこかの王子様のようだった。

 

「それで良い?」

「もちろんさ」

 

どうやらお気に召したようだ。

良かった、自分の爪で練習したかいがあった。

 

「誕生日おめでとう…かおちゃん」

「タクヤ今なんてなんと⁉︎」

「雑煮食べよう…ちゃんと。って言った」

「いや今かおちゃんって!」

「言ってない言ってない。それより雑煮食べよう。タッパーウェアに入れて来たから」

 

この後、めちゃくちゃ雑煮食べた。

 

 

 

 

 




もし、対バンした時に名前がcv細谷佳◯が言いそうな台詞の奴がいたら…そいつは多分俺です。
すみませんリズムゲーム凄い苦手なんです


用語解説

ガーベラ
花の一種。花言葉は希望、前に前進。それを昨日知って何故かあの名シーンを思い出して笑いそうになった。


カーネーション
花言葉は永遠の幸福。


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三人はどういう集まりなんだっけ?

遅くなりましてすみません。
インフルエンザすげーきつかったゾ。やっぱ大人しく病院行った方が良いですね。


「ごめんね遅れて!」

「いやお疲れ丸山。ほら席に座って」

 

丸山が先に座り改めてメンツを確認する。

白鷺、氷川、丸山。花女2年生組の過半数だな。

そういえば白鷺と丸山が喋っているところは見たこと有るが氷川を入れた三人で喋っているところはあんまり無い。かなりレアだな。

まぁそんな事よりも丸山からの謝罪から入らないと

 

「丸山、あの時呼び出しておいて勝手にいなくなってごめん」

「いや全然気にしてないよ!ま、まぁ色々と驚いたけど」

 

そりゃ驚くよな。知り合いの男がホモだと言った後にバイト先に向かってパンイチで走り出すんだよな。俺がノンケだったら通報している

 

「本当に申し訳ない。少し忖度が足りなかった」

「そんなレベルじゃすまないわよ」

「いや良いよ千聖ちゃん…それよりタクヤ君が首輪しているって聞いたんだけど…」

「「「あっ」」」

 

やべ、すっかり忘れてた。けど待ってくれ公衆の面前だぞ。

こら白鷺!首輪を取り出すな!氷川も嬉しそうな目をするんじゃない!注意しろよ風紀員だろ!

 

「ちょっとストップ、落ち着こう。アイドルとその知り合いが男相手にSMプレイしているのを他の人に見られたらヤバイ。別の事をしよう」

「別に良いよ、プライベートで話しかけられたこと無いもん」

「私は上手く誤魔化すわ」

「私は有名人じゃないので」

 

丸山…自分で言っちゃダメだろう。白鷺、何か怖いぞ。氷川は音楽雑誌に載っていただろう?

 

「頼む!マジで別の事をしよう、ね?」

「「「チッ」」」

 

不満交じりだが何とか諦めてくれたようだ。女の子が舌打ちとかしたらダメ。

 

「で、何するのかしら?」

 

そう慌てるな。せっかちだとホモになるぞ?

 

「では、これより第一回討論大会を始めたいと思います」

「わ〜い!…って何始まるの千聖ちゃん?」

「さぁ?何かしら」

「何ついて議論するんですか?」

「それは勿論、ホモの事どう思う?(唐突)」

「「‼︎」」

 

いきなりで悪いがショータイムの始まりだ。首輪から話題を逸らしつつ俺がホモである事を認めさてやる。

現在の状況はカフェテラスで女三人に対して男は俺一人。ホモとしての生き残りをかけた裁判が始まる。

数では劣勢だがレズの三人にホモの良さを伝えて見せる。だが俺が負ければ現世の恋を諦め、髪を剃って仏の道を歩む事になる。

戦わなくては…生き残れない!

 

「はい」

 

最初に挙手するは氷川か。まぁ良い、先手は譲ろう。

 

「どうぞ氷川」

「では…ゴホン!男性同士が愛すること、西洋では古代ギリシャから始まり日本では平安時代の上流階級の風習であり。現在、日本で10人に一人の割合で存在するセクシャリティです」

 

あー…うん、それは分かっている。そういう事じゃないんだよ

ってか詳しいなオイ

 

「じゃあ例えば、そこら辺にいる男がホモだった場合お前はどう思う?」

「まぁ…人それぞれですし、良いんじゃないですか。私がとやかく言う権利は無いと思います」

「そうだよな!そうだよ(便乗)」

 

当たり前だよなぁ?

 

「よし!結論が出たな。これにて終了」

「あの、こんな話して何が言いたいんですか?」

「気にするな氷川。自分の答えを大切にしろ」

 

33ー4、圧倒的な結論でした(感涙)

 

「「異議あり!」」

 

チッ、やはり邪魔するか。

 

「どうぞ二人共。」

「私から行かせてもらおうかしら」

「千聖ちゃん!お願い!」

「まかせて。それじゃあ、まずタクヤ。あなたの例えが悪いわ」

 

例え?どこも悪くないと思う

 

「紗夜ちゃん。あなたは、そこら辺にいる男がホモだったら、さっきの答えで良いのよね?」

「ええ、もちろん」

「私もそう思うわ。けどね…タクヤがホモだったら、紗夜ちゃんはどう答えるかしら?」

「認めないわ」

 

は?お前ふっ↑ざけんなよ!前に言ってた事が違うだろ!

 

「そういうことよ、タクヤ」

「どういうことなの…」

「お題を少し変えるわね。タクヤがホモであることについて、どう思う?はい、よーいスタート(棒読み)」

 

おい氷川、さっきの答えをぶち込んでやれ

 

「タクヤさん!あなたホモだったの⁉︎」

 

あっ、そこからですか。そういえば氷川に言ってなかったな。妹さんは勘で気づいたみたいだけど

 

「俺、実はホモなんだ」

「…好きな俳優は?」

「ケイ◯コスギ」

「…好きな芸人は?」

「オード◯ー春日」

「…本当何ですね」

「本当だ」

 

俺は真剣な表情で答える。男は心もち◯こも真っ直ぐ硬くあれ、これだけは曲げたくはない。

 

「なら私は反対です」

「なぜ?さっきは肯定的だったよな?」

「いや…、それは(動揺)…」

「俺だけダメって言うのはおかしいよなぁ?」

 

俺も恋したって良いじゃないか。

 

「はいはい!私、言っていいっすか?」

 

おっ?丸山か。何を言うんだろうか

 

「発言して、どうぞ」

「それじゃあいくね。タクヤ君はホモなのに私のファンって、おかしくない?本当はノンケなんだよね?」

「俺みたいなホモがよぉ、アイドルを応援しちゃあかんのか?」

「違うよ!どんな人でも嬉しいよ!」

 

よう言うた、それでこそアイドルや。やっぱ言うことが違いますわ

 

「ホモでも頑張る人を応援したいってハッキリわかんだね。って事で論破だ」

「うう…」

「まだよ、タクヤは最初からホモでは無かった」

「「「‼︎」」」

 

おい!待てい!何その新事実⁉︎俺だって知らねぇぞ‼︎

 

「白鷺さん、どういうことですか?」

「千聖ちゃん、それマジ?」

「証拠は!証拠はどこにあるんだ⁉︎」

 

いかん!これ負けフラグだ!

 

「小さい頃、一緒にお風呂入った時チラチラ見てたわよね?」

 

 

………うん。

………えっ、それマジで?

 

「それ、ほんとぉ?」

「本当よ」

「やった!白鷺さん!これって勲章ですよ!」

「これで勝てるよ!」

 

ちょっと待て。それがガチなら何で俺は今ホモなんだ?矛盾しているだろ

 

「まだ安心出来ないわ。確かに出会ってから数年はチラチラ見てたわ。けど小年生の終わり辺りから急に”ホモビに出たいんだ”って言い出したわね?」

 

白鷺と瀬田は小さい頃は一緒に遊んでいた。小学校に入ってから二人とは別の所に通って休日に三人が暇な時にしか遊べなかった、その代わりに六年生辺りから丸山と一緒のクラスだった。

そして中学でまた二人と一緒になってから俺だけ転校して、そこで氷川姉妹と知り合った。

 

「ねえタクヤ…」

 

高校は俺一人だけ男子校で、けど色んな奴と知り合って現在に至る。いや、待て何か大事な物が抜けている。

 

「小学生の頃、あなたの家で何が有ったの?」

 

 

 

………。

 

 

”おっす!お邪魔しまーす!”

”誰ですか?なんで勝手に入って来ているんですか?”

”ゴミ溜まってんなぁオイ。こんなの毎日続いたら辞めたくなりますよ〜人生〜”

”いや見ないでください”

 

”ちょっと刃当たんよ〜”

”いや包丁で指切ってますって!ちょっと一旦調理やめてください!”

”白菜かけますね”

”せめて血を止めてからにして!”

 

”(160キロ)出そうと思えば”

”キャッチボールで子供相手に本気で投げて大人として恥ずかしくないの?”

 

”(これ以上は)ダメみたいですね”

”そうですか…。色々とありがとうございました”

 

 

”さようなら…”

 

 

 

 

「うっ…」

 

急に足が、つってしまった!クソッ…後もう少しで何かを思い出せるのに!

 

「タクヤ!」

「タクヤさん!」

「タクヤ君!」

 

痛みに耐えきれずに地面へ倒れてしまう。

何だこの痛み(驚愕)!あっ、そっか…この前パンイチになって全力疾走したな

 

「ちょっ…大丈夫だから…」

「全然大丈夫じゃないわ!今、救急車呼ぶから!」

「AEDを店から取って来ます!」

「どうしよう…!」

 

いや違うから!トラウマ的な物を思い出して気を失うなんてフィクション紛いな事じゃないから!ただ足が疲れてただけだから!

 

「ち…違うから、少し…休めば良いから…」

「もしもし!救急車お願いします!」

「AED持って来ました!」

「紗夜ちゃん!手伝うよ!」

 

本当に違うから!やめて!

 




足が攣る感覚ほんと怖いですよね。あと腹筋が攣った時のどうすれば良いか分からない感じ嫌いです。皆さんも運動した後はストレッチをしてくださいね。


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なん…だと…‼︎

今回はシリアスな感じで申し訳ないです。
例えるならオルフェンズ43話以降ぐらいのヤバイです。


カフェテラスで倒れた俺は救急車で運ばれ緊急手術を受ける事になったが

 

”先生。この患者足が攣ってるだけです”

”ふざけるな…ふざけるな…バカヤロォォ!”

 

ある医者の言葉のお陰で難を逃れ健康体だと証明された俺は無事退院した。

病院まで来てくれた三人に足が攣っただけだと伝えた後、丸山と氷川とはその場で解散し白鷺と家路に着くことにした。

 

「ごめんなさいタクヤ。余計な事を聞いたかしら…」

「いやお陰で少し何かを思いだせたような気がする、助かった。」

 

そう白鷺から過去の事を聞かれて時、頭の中に流れて来たあの記憶。変な男が家に入り込んで小さい俺と一緒に料理したり遊んだりして、最後には男と離別した記憶。

 

「何を思い出したの?」

「変な人と暮らしてた」

 

今はそれしか言えない。

だって、その男は俺の親じゃない。ましてや兄でも叔父でもない。

 

「なあ、小さい頃遊んでた時に俺達以外の誰かが居たか?」

「いや居なかったわ」

「そうか」

 

やはり白鷺と瀬田は知らない事、そして俺も覚え出せない事。

 

「なんか凄い犯罪臭がする記憶だな」

「タクヤは知りたいの?その記憶について」

「もちろん知りたい」

 

でもそれが怖いとは思わない。むしろ知らなきゃいけない気がする。

 

「まあ地道に思い出す」

「その時は教えてくれる?」

「内容によっては言えないかも」

 

恐らく白鷺は俺が気付けなかった事に気付いたから、あんな質問をしたのだろう。なぜ彼女は知りたいんだと疑問が襲う。

 

「なんで、そんなに聞きたがるんだ?」

 

隣で真剣な瞳で見つめる彼女。その瞳が更に謎を残す。

彼女は俺の何を見ているんだろう?それを見て、どう思っているんだろう?

 

俺はそれが知りたい。

 

「タクヤの事を教えてくれるなんて無かったから」

「俺の事?」

「ほらホモ以外で自分の事を他の人に言うこと少ないでしょ?」

 

いや聞かれなかったからだ。それに丸山の時も氷川の時も結構自分の思ったことや、自分自身の事は言ってた。

 

「それは勘違いだ。聞かれたから言っている」

「でも今日タクヤのこと聞いたらどうなったかしら?」

「‼︎」

 

的を射た答えに心臓の鼓動が速くなる。

 

「ほら自分の核心的な事を言ってないじゃない」

 

早くこの緊張をどうにかしたい。早く楽になりたい。

 

「分かった。今まで言わなかった分、今言うから」

 

こうすれば楽になれる。そんな浅はかな希望に縋り付く。

 

「そう、ならタクヤは…なんで男の人が好きなの?」

「……ん?」

 

やばい事聞かれるんじゃないかと呼吸が一瞬止まるかと思った。けど白鷺からの質問はかなり拍子抜けだった。これなら答えをすぐ出せる。麻雀で例えるなら天和状態だ。

 

「そりゃもちろんホモだから」

「ふざけないで」

 

互いに足を止めた、その瞬間に何かが壊れる。

彼女の真顔が逃げられないと物語っていた。

頼む。いつもの様に、は?って言ってキレるなり首輪を着けようとするなり何なりしてくれ。

 

「タクヤは私のこと嫌い?」

「違う。嫌いだったら何しても全力で無視する」

 

そこに嘘は無い。むしろ嫌いじゃなくて怖いが正直な気持ちだ。

 

「なら、教えて?ホモだからとか言い訳しないで」

「……。」

 

怖くて堪らない。普段の白鷺は他人の領域にズカズカと入るタイプしゃない。むしろ気に入らない人間相手には全力で距離を置くタイプの人間だ、白鷺の中で俺は気に入らない人間だと思う。

だって彼女が演技で悩んでいた時いつもの様に話をしただけ。俺は演技の事なんて知らないから力になれなかった。

だから、そんな俺の家に来たりする白鷺が白鷺じゃない他の人間じゃないかと思えて怖くて堪らない。

 

「頼みがあるんだ、白鷺」

「何かしら…」

 

彼女とちゃんと向き合うのが久しぶりな感じがして、どんな顔をして良いか分からない。

けど、これだけは言いたい。

 

「俺の事を知っても軽蔑しないか?」

 

彼女は一瞬驚いて、ゆっくりと微笑んだ。

 

「もちろんよ」

 

昔と同じ笑顔。それが彼女を信じられる様な気がした。

 

やっぱり君は素敵だ。

 

 

* * * *

 

 

小さい頃から芸能界に入って色んな事があった。そこで活躍するには他人との関係を慎重にしなければならない。

けど、そんな事をしなくても平気な人が小さい頃にいた。

 

「オレはちーちゃんの味方だもん!何すればいいか分からないけど、話だけでも聞くよ!」

 

笑顔の彼を見るとなぜか明るい気持ちになれた。

高校生になって演技の事でプレッシャーを感じてた時、彼はいつもの様に話を聞くだけ…

 

「そいつヤベーな。病弱な妹という設定なのに熱くなれよとか矛盾しすぎだろ。絶対に修造もどきだな」

「いや結構有名な演出家よ?」

「本当か!一度会ってみたいな。写真見せて」

「はい」

「ああ(絶望)、なるほど。…それよりも松原遅くない?」

「あっ」

 

でも、それが彼なりの優しさのように感じて凄い嬉しかった。

 

だけど私でも知らない事が彼には沢山ある。

なんで朝早く家に行っても、あなたしか居ないの?

なんでホモビを燃やしに行った時、家の中に誰も居なかったの?

 

だから少しでも教えて欲しい。

 

「俺の事を知っても軽蔑しないか?」

 

優しいあなたに何があるの?

 

 

 

 




次の話はなるべく明るい話にしたいと思います。
ラブアンドピース、それが一番ですからね。


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番外編 恋↑人↓からだとぉ?ふざけんじゃねぇよオメェ‼︎結婚だルルォ⁉︎

本当におまたせしました。
待たせておいて番外編と駄文。本当に申し訳ございません!

しかも矛盾点があるかもしれないのでこの話は飛ばしても良いかもしれないです。


パシャッ!パシャッ!ブッ‼︎チッ‼︎パッ‼︎

 

大量のカメラから弾き出されたフラッシュ音が流れるテレビ画面、右上にはLIVEの文字。

 

『私、白鷺千聖は昨日をもちまして…』

 

そして一番に目につくのは白金の髪と薄紫色の瞳のアイドル、白鷺千聖と…

 

『入籍しました』

 

白鷺千聖(30) 電撃結婚と書かれたテロップ。

 

「……。」

 

そのニュースを見ている俺、井所タクヤはソファーに座りながら諦めの境地に達していた。

 

『プロポーズの言葉は?』

『Would you call me if you need my love?と言われて思わずウィー↑って返しちゃいました』

 

嘘付け。言った覚えは一つも無いぞ。

どこのAgapeだよ

 

『お相手はどんな方なんですか?』

『会社勤めをしている…ホモです』

 

そうだよ。ホモだよ。

 

『ホモなんですか⁉︎じゃあ何で結婚を』

『世界中の誰より一番幸せになって欲しい人が私だと。あらちょっと…恥づかし///』

 

いやいやいや、ちょっと待って。

 

『いつからお付き合いを?』

『実は彼とは幼馴染でして。小さい頃からの付き合いなんです。ですけど高校卒業から離ればなれになって、もう会う事は無いだろなって思っていた所を偶然再会して運命を確信しました』

 

あれを…あれを運命って言っちゃうのか(困惑)

 

全ての発端は千聖達と離ればなれになる十二年前に遡る。

 

 

☆ ☆ ☆

十二年前

 

激しく鳴り響く胸の脈動。

心臓が絞られた雑巾みたいに捻れられる。血液の代わりに痛みが全身へと巡る感覚に耐え切れず床へ倒れる。

 

「タクヤッ!タクヤッ!しっかりして!」

 

俺の両肩を掴んで揺らす白鷺。暗くて見えなくなる視界の中で彼女の顔だけが白く鮮明に映った。

 

「ごめ…んな…しら、さぎ」

 

無理やり肺から空気を吐き出し喉を震わせた。死を悟った今だからこそ言わないと絶対に後悔する事になるから。

 

「昔から…俺…融通…聞かない…バカ…だったけど…」

「もう喋らないで!」

「今言わせて…くれ…!」

 

俺の千聖に対する本心。

色々衝突が有った…けど笑える時が有った。お前に出会えた、それだけで充分に幸せだと思えることが出来た。

全てが羨ましくて、怖かった小さい頃の俺に温かさを教えてくれた千聖にどうしても言いたかった。

 

「俺と…白鷺の間に…友情は…無かったのかも…しれない」

 

幼馴染から始まりレズそしてホモという奇妙な繋がりで終わった。結局千聖にホモを理解してくれなくて名前ではなく白鷺と呼んでいた。

 

「しかも俺…ホモだから…白鷺に…恋や愛…そんな綺麗もの…抱けなかった」

 

ノンケだったらと時々考える時、何回も何回も考えた結果…やっぱり誰よりも前に、一番最初に出会った千聖に恋したかもしれない。おそらくメイビー。

 

「俺は白鷺に…愛も…恋も…友情も…抱けなかったけど…」

 

千聖の頰に涙が伝う。

違う、違うんだ、違うんだよ、ちーちゃん。

 

「ただ…有ったのは願い…いや俺の汚い…独り善がり…だけど…ずっと笑っていて欲しい。みんなに…出会う前の…周りに向けてた…薄ら笑い…じゃなくて…本心から…笑って欲しい」

 

やっと言えた。

そう思った瞬間、体が冷たくなっていく。

 

「起きて。ねぇ!起きなさい‼︎起きてッ‼︎」

 

仕事でも私生活でも色んな目で見られて来て癒される時間が無かったちーちゃんに…

どうか…どうか…

幸せだと思える時間を…

一緒にいて幸せだと思える人を…

これからずっと永遠に…

 

頼む薫、花音、パスパレのみんな

 

「タクヤッ‼︎タクヤァ‼︎」

 

 

大量のホモビのパッケージと丸め込まれた大量のティッシュの中、力尽きた俺を抱き締める白鷺。

 

そう、俺がこうなった原因はテクノブレイクだった。

 

 

気絶した後、緊急搬送され

 

「ウッソだろwwwお前www」

 

テクノブレイクした俺を笑いながら必死に手術してくれたお医者さんの頑張りで一時的に助かったがミスが有ったせいで、もう一度手術しなくてはいけない。そこで浮上した問題が

 

「笑っちゃうんすよね」

 

笑いを堪えられる医者が日本に居なかった。外国に一人笑いを堪えられる医者がいるらしいのでアメリカに飛ぶ事になって、それが初めての海外旅行だと俺はたまげまくった。

 

そんなアメリカ行きの準備をしている最中、ある噂を小耳に挟む

"アメリカで短パン履いて歩いてるとホモに目を付けられる"と

運命…いやガイヤ、そして自由の女神とトラ◯プが囁いた。

 

おいでよ桃源郷へ

 

「よっしゃああああ‼︎俺は勝つぞお前!」

 

 

速攻で海を越え、体を治して貰いそのままアメリカの大学へ入学。は?なんちゃら大学(曖昧)というクソ難しい大学だったが、ご当地のゲイビでスピードランニングしたお陰で何とかなった。

そこから俺は弾けた

 

「ジャパニーズさん⁉︎マズイですよ‼︎」

「お前のことがアイラブユーだったんだよ‼︎」

 

ホモである俺の無双状態。爛れた大学生活を謳歌し一生分のホモセ◯クスをしたと満足したので無事大学卒業し日本へ帰還。

そして手軽に、より安全に、より早く昏睡レ◯プさせる紅茶を作りたいと志し飲料メーカーへ就職した。

普通にホモビ会社に就職しようと考えたが、そもそもテクノブレイクした原因が高校卒業後ホモビ会社に勤めて男優とイチャイチャしようとしたが未成年という理由で断られた怒りを股間にぶつけたという馬鹿らしい理由だった。

 

だけど散々ホモセ◯クスをしたので少し冷静になり普通にホモビを見る方が楽しいと考えを改め、股間に捕らわれる事無く仕事先を見つけた。

充実した私生活

やりがいの有る仕事

上司と居酒屋のハシゴする夜

そんな日々を過ごして数年経ったある日、会社から帰宅途中に寄ったコンビニで

 

「「あっ…」」

 

伊達メガネにマスクをした白鷺千聖と再会した。

 

 

 

* * *

 

 

 

結局タクヤの本音を聞けたのは高校卒業間近、彼が倒れた時だった。

彼の過去はあの時二人で帰宅する途中で聞いた。

小学校三年生の頃に彼の母親が失踪していた。それから一人で生活していたこと。

それでも彼は悲観することは無かった

 

「俺が捨てられたのを引きずってたら…また会った時に母さんが後悔するかもしれないから」

 

そう言って必死に今を楽しむバカでお人好しだった。

でも…

 

「あらタクヤ。貴方バイオリン弾けたの?」

「おう。右手をより早く上下運動する為、左手は玉袋を揉む為に訓練がてら練習してたら上手くなってた」

 

でも…

 

「何で…ちくわでVOODOO KINGDOMが吹けるのかしら(困惑)」

「◯ェラの練習がてら吹いてたら上手くなってた」

 

せっかく再会した息子がそんな変態に成長してた方が後悔するに決まってるじゃない…。

ああ…そうだ。やっと本音を聞けたのもテクノブレイクで倒れた時だった。イカ臭い部屋で真面目な話をされるこっちの身にもなって欲しい。

情熱を向ける方向を完全に間違えてしまったタクヤだったけれど

 

「ごめ…んな…しら、さぎ」

 

「しかも俺…ホモだから…白鷺に…恋や愛…そんな綺麗もの…抱けなかった」

 

「俺は白鷺に…愛も…恋も…友情も…抱けなかったけど…」

 

「ただ…有ったのは願い…いや俺の汚い…独り善がり…だけど…笑っていて欲しい。みんなに…出会う前の…周りに向けてた…薄ら笑い…じゃなくて…本心から」

 

下心無しで純粋に私を想ってくれる優しさが好きだった。

汚い独り善がりでも一緒に居てくれるだけで幸せだった。

見返りを求めない彼が好きだったけど寂しかった。

 

タクヤがホモになった原因が"初めて拾ったエロ本がゲイ雑誌だったから"と言ってたけど本当は違うんじゃないかと思う時がある。

 

"また会った時に母さんが後悔するかもしれないから"

 

本当はもう会えないと諦めている。

愛した女性が母親みたいに消えてしまうって怖がっているんじゃないかって

 

でも答えは得られない。

何故なら…

 

「彼のテクノブレイクは深刻な状態です。一時は何とかなりましたが再び手術が必要です。ですけど…」

「ですけど?」

「笑いを堪えられる医者が日本にいません。まぁアメリカに俺は大丈夫と自信満々に答えた猛者がいましたので、そっちに移動すれば助かりますよ」

「良かった…」

「後は成功率0.114%の手術を乗り越えれるだけです。ついでにその医者腕はクソザコナメクジですけど根性は一流なんで安心して下さい」

 

彼はアメリカから帰って来なかった。

 

もう彼は居ない。

 

過去は聞けたけど、本音は聞け無かった。

フィクションでよくある聞かなくても通じ合える関係だと勘違いしていた。

早く本音を聞けば良かった。もっと早く本音を言えば良かった。

過去を振り返ると好きって言ってなかった。

 

そんな後悔ばかりしてたある日

 

「「あっ…」」

 

タクヤと再会した。




後編へ続きます


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