基地にてショップを経営している猫もとい明石の朝は早い。『前世』あるいは、『過去』では連合艦隊の数割の整備工作修理などを単独で補っていただけあって、薄緑色の髪の毛を無造作に寝床に撒き散らし半裸で丸まっている姿からは想像すらできないほどに普段は働くのだ。そう、普段は。
しかし、世間様はお休み。彼女もお休み。何せ世間様は猫の日らしいではないか。ということで、今日も値引きしてだのうるさい指揮官やら、ゲーム機が壊れたから直してとかいってくる連中の塗り絵は無視して、今日のためにこしらえた看板をお店の前にどんと置いてゴロゴロしていたのだ。
「うにゃぁぁ寝坊って素敵だにゃぁぁぁ」
なんとすばらしいことか。もとより最前線を張るような船でなかっただけに、普段の任務で抜擢されることもまずない。本業は工作、修理、整備である。上層部の事情もあったのかはわからないが、お店をやることになったのは予想できなかったが。
彼女は自身の部屋もとい工房でごろごろしていた。これでもかと暖房を利かせまくっているので寒くなく、むしろ暑いくらいだった。髪の毛も結んでいないし、服は下着くらいなもので、誰かがそこにいると仮定してちょっとかがめば裸体を拝むことができるだろう薄着で、指揮官が入ろうものなら卒倒し、即レンジャー先生の戦術講座(3時間)とケルン先生の理論講座(3時間)に懲罰をかねてぶち込まれることだろう。
「にゃむ? なにか妙なにおいがするにゃ?」
明石の耳がぴくんと動く。鼻をすんすん言わせると、布団を着物のようにかぶったままスススと工房の別の部屋に移動していく。侵入者だろうか。空き巣にしては人がいるのに入り込むなんて大胆すぎるし、指揮官のにおいじゃないし、むしろこれは『艦娘』もとい『艦船少女』のにおいに近い。気がする。
『艦船少女』とはこの71%が海に覆われた世界において、セイレーンと呼ばれる人知を超えた技術を有する勢力の技術力を使い誕生した、もしくは対抗するため作られた兵器の呼称であり、かつて存在したもしくはまったく別次元の情報を元に人型をとって誕生した生物兵器のことである。メンタルキューブという物体がコアになっているとはいわれているものの、元人間だった娘もいるし、あろうことか違う世界からやってきた娘までいたり、『そういうもの』というあいまいな認識を受けていた。
明石は、猫である。アズールレーンとレッドアクシズという二つの陣営――悲しいかな人類はセイレーンという敵対的存在を前に二つに別れ戦争をしていた――重桜すなわちレッドアクシズ側であるはずの彼女がどうしてアズールレーン側にいるかは定かではないが、とにかく、明石は猫である。重桜側の娘はみなケモノの特性を有しているといわれ、明石もまたケモノすなわち猫の特性を有している。犬ほどではないが、嗅覚は利くのだ。
「にゃー! 明石のはうすに侵入するなんて許さないにゃ!」
いうなり明石は壁に立てかけてあった身の丈ほどの工具を掴むと、相変わらずの半裸で歩いていった。そこは工房の隅の物置のような場所で、いらないものを放り込んでおく場所だった。
「ふしゅー! 明石のはうすでなにしてる……にゃ?」
がらりと扉を開けると、そこには白い髪の毛を円形状にしてその中央で寝転んでいる女の子がいた。身の丈は明石と同じくらいだろうか。幼い顔立ちに、つつましい胸元。なにやらかばんのようなものを抱えていて、侵入者というにはあまりに無防備すぎた。
明石はとりあえずかがむと、匂いをかいで、ちょんちょんと突いてすぐ後退した。身をかがめ猫パンチをいつでもかませるようにしている。
「くんくん。にゃ!? この子明石たちとおんなじにおいがするにゃ!? ……もしかしてかんむす? にゃ?」
そうと決まれば話は早い。さっそく明石は相変わらずの半裸で工具を横に置くと、少女をゆすり始めた。
「起きるにゃ。おーきーるにゃー!」
「ねむいよーねかせてよー……ふぇ? え、こ、ここどこ? んー………ん??」
少女は目をこすりながら上半身を上げて周囲を見回していたが、疑問符を浮かべたまま明石と顔を見合わせた。
「にゃ?」
「ん?」
並んだ二人の顔は似通っていた。一瞬の間があった。程なくして再起動したのは白い少女だった。
「はわ……うわわわわ接近されてるぅぅぅぅ! 護衛艦は!? ラタトスクちゃん! いないし! ほかの子は? いない! こ、こうなれば自衛あるのみぃぃぃ!」
「うわ、落ち着くにゃ! 建造されたてにゃ?」
「建造ならするほうですぅぅぅ! 展開!」
少女が大声をあげたせいか明石は驚きひっくり返ってしまった。
次の瞬間、少女が抱えた鞄をおもむろに地面に叩きつけ、そこからにゅっと体積を無視した量のクレーンやら煙突やらが生え始め、小部屋を破壊。明石の工房を埋め尽くさんばかりの勢いで増殖していく。
「にゃぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁ!!」
明石がとるものもとらず逃亡した。三十六計逃げるに如かず。絹を切り裂くような声を上げて、半裸で工房を脱出。そこに通りがかりのロリコ……アークロイヤルと鉢合わせした。
「ふう。仕事は終わった。そろそろ妹たちが委託から帰ってくるころだな。時間に間に合わせるのは得意なんだ。いや、足止めをする、かな。おやあれは……」
スチームパンクとでもいうべき古風な装備を身につけ胸元の開いた装束身に纏ったセクシーなその女性は、半裸で走ってくる明石を見て、神に感謝した。両手のこぶしを固め、ねっとりと視線を送る。
「ぐっ……く、駆逐艦ではない……しかも猫……猫は苦手だが……しかし、これは、いいものだ!!」
同時に神に深くどうして駆逐艦じゃないんだという文句を送りつけ、興奮の余り震える体を必死にこらえながら明石の前に立った。
明石がアークロイヤルの前で急停止すると、小さい胸を上下させつつ背後を指差した。
「なにかあったのか!!」
「にゃー! あれを見てほしいにゃ!!」
二人の背後で明石の工房を突き破り膨張を続ける余りにもでかすぎる構造物があった。
「わーいでっかいぞー!」
「お姉ちゃんずるーい!」
金と紫色の二人組みが歓喜の声をあげて増え続ける構造物に突進していく中、アーク・ロイヤルはさすがに常識人フェイスを取り戻した。が、しかしそこは小さい子が好きなんです(自称)である。基地の七不思議に数えられる(一応)駆逐艦のロリ娘二人組みを見るやでへへと鼻の下を伸ばし始める。
「あれはブリ! 七不思議に数えられる子……! なんて私はついているんだ早く閣下にも教えてあげよう!!」
異音を聞きつけやってきた女性がいた。ブロンド髪を横で一房とり纏めた制服にマントをつけた姿。クリーブランドだった。
「なんだありゃあ……」
「クリーブランド、おんぶ、して」
「もちろんさ。ほら」
隣を歩いていたブロンド髪をツインテールにした少女が、足をばたつかせておんぶをねだった。クリーブランドはああと頷きつつ少女エルドリッジに対し頷いた。クリーブランドはエルドリッジをひょいと持ち上げてだっこすると、体を上下に軽く揺すりながら明石の工房だったものを見つめていた。電流は流れていなかった。大家族の長女たるクリーブランドは、こういった子供の取り扱いに長けていた。
「こりゃあ大事だぞ……」
唖然とする一同の前で、明石が我に返った。
「さ、寒いだろう。私の服を羽織るといい」
上着を脱ぎ明石に着せようとするアークロイヤルがいた。顔はもはや誰にも見せられない崩れっぷりだった。
明石は布団を体に巻きつけると、じっとりと湿った目を向けた。
「寄るんじゃないにゃ。引っかかれたいかにゃ? ……へっくち! さ、さむいにゃああああ! お布団だけじゃ寒いにゃああああ!」
「あたためてあげよう!!!」
「フシュゥゥゥゥ!!」
バリバリー
「ぎゃあああああああっ!?」
騒ぎはあわてて駆けつけた指揮官によってかろうじて収束したという。
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「覚えてないにゃ?」
「う、うーん……なんか記憶があいまいっていうか……」
「間違いないにゃ。明石の妹に違いないにゃ!」
現状集められるメンバーを集められるだけ集めた講堂にて、くだんの娘の聴取が行われていた。
娘が語るところによれば、記憶が曖昧で、自分が工作艦だったような気がするし、ドックだったような気がするとのこと。ドックが船であるはずがないと一堂が言い切ってしまったので、ますます本人は首をひねるばかりだった。
第一発見者である明石は、隣に腰掛けて肩をくっつけて座っていた。見れば見るほど二人の顔立ちはよく似ていて、姉妹と言われてもおかしくなかった。
「自らの名……仮称ですら未明とのこと、いかなる心境か」
ホワイトアッシュのロングヘアの軍服にコートを纏い儀礼用サーベルを腰にぶら下げた少女が問いかけた。Z46。ついに実戦を経験することなくドックの中で生涯を終えたかつての大国の新鋭駆逐艦。冷徹ささえ感じさせる声はしかし確かに高ぶっていて、好奇心を抑え切れていない様子だった。
白い少女はうーんとうなり、ダブダブのジャージ姿のまま首をかしげていた。
「え、えと、うーん……あははわかんないや」
「名前わかったかもしれないぞ」
クリーブランドが白い少女の持ち物を講堂の隅で検分していた。鞄をひっくり返し、名前らしきものが刻まれているのを発見したらしく、声を上げた。
「スキズブラズニル……?」
少女が、あっと小さく声を漏らした。
「思い出した。私の名前は――――スキズブラズニル。ドック艦よ」
続け!
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2話
・指揮官ってどんな立場の人なんだ
・軍事組織はどうなってるんだ 艦が独自判断してるような場面もあるよな
・人がそもそもいるのか?
・艦娘が「実家が」とか言い始めるけど元人間なのこのひとたち
・艦これみたいなスケート方式で滑って撃ち合ってるの?
・大破しても沈まず帰ってくるけどどうなってるの?
とかいろいろ考え始めてきりがないので筆が進まぬ
もうさ、適当にいちゃつかせてさ終わりでいいんじゃない
「スキズブラズニル……北欧神話における小人たちが神々のために建造したという船。折りたたむことができるだけではなく、風がなくとも航行できる船であるとされている」
Z46――フィーゼが淡々とその名前について解説した。フィーゼはついにドックから出ることなく生涯を終えた箱入り娘だった。本だけが友達だったこともあってか、艦隊メンバーの中では指折りの博識だった。
しかしそれを聞いても一向は首をかしげるばかりだった。誰一人、そんな船について知らなかったからだ。セイレーンでないということはレッドアクシズ側となるはずだが、レッドアクシズではないようだし、民間人にも見えない。キャリーのついた旅行かばん型に縮んでいる艤装を持つ民間人などいるはずがない。しかし、歴史上スキズブラズニルなる船が建造されたことはないのだ。
明石は相変わらずスキズブラズニルの横に並んでいた。明石は計画では妹となる船がいたが結局生まれることなく終戦を迎えてしまった船である。妹につよいこだわりがあるのだろうか。
「うーんたしかに先の大戦では私最前線にはいたけど対空砲くらいしか撃たなかったしなあ。武勲を立てるようなポジションでもないし……無名なせいでみんな知らないのかも」
「待つにゃ。ドック……だったにゃ? 工作艦にゃ?」
「ドックで間違いないよ。急造でこしらえた……んだっけ。ウィルキア国で帝国主義連中が引き起こした……?? うーん………記憶が……? 明石?」
スキズブラズニルは首を傾げつつ、時折口ごもりつつだった。
「とりあえず検査をしてもらうべきだと思う。艦船少女とはいっても身分としては民間人なのだから。私が工房まで送ろう」
なぜか鼻を押さえながらアークロイヤルがいうと、夕方に差し掛かっているせいかお眠なエルドリッジを膝に抱えたクリーブランドが半目になりながら口を挟んだ。
「アークロイヤル。まーた夕立に頭から齧られても私は助けないぞ」
「私は駆逐の子たちをいとしいと思っているだけでおかしなことはしないぞ!」
「アークロイヤル………お菓子またくれる?」
「もちろんだとも駆逐の子たち用にお菓子を作っておいたからな! いつでも大歓迎。部屋は空けてあるから好きなときに出入りしていいぞ」
眠そうなエルドリッジがアークロイヤルの大声に反応して声を返す。アークロイヤルがばっと身を乗り出すも、次の瞬間にはエルドリッジは目を閉じてクリーブランドの胸に顔をうずめてすやすやと寝てしまった。
「~~~~~かわいぃぃぃ!」
「はぁーまた始まった。アークロイヤルもコレがなきゃあかっこいい姉御って感じなんだけどなあ」
くねくねして身悶えるアークロイヤルに対し、ぶつぶつとクリーブランドが呟きつつ、エルドリッジを抱えなおす。
「それなら問題ないにゃ。さっき、明石が調べたにゃ! どこも故障してないから修理しなくてもいいにゃ!」
「皆、遅くなってすまない」
講堂に若干顔に疲れを宿した銀髪ロングヘアのうら若き乙女が入ってきた。エンタープライス。第一艦隊旗艦にして、アズールレーンのエース。
初顔合わせになるスキズブラズニルとエンタープライスだったが、エンタープライスはスキズブラズニルを数秒見つめてすぐに目線を講堂に集まった一同に戻した。
「緊急事態が発生した。所属不明の巨大戦艦が本国領海線を突破して侵攻中。こちらの通信には一切応じない。哨戒機が上がって状況を確認中だが、このままいくと基地を射程内に収める計算になる」
場に緊張が走った。巨大戦艦――レッドアクシズ側重桜とすると、いくつか該当がある。超弩級の称号を持つ『モンスター』である『大和』か。あるいは、同盟側の鉄血か。あるいは新型か。
「メンバーは選定してある。すぐ出撃準備にかかってほしい。それからスキズブラズニルと言ったな、君は」
「は、ひゃい!」
エンタープライスの涼しげな眼がスキズブラズニルを捉えた。
スキズブラズニルが素っ頓狂な声を上げると、エンタープライスは手招きをした。
「指揮官がお呼びだ。君自身の素性はもちろん、現在侵攻中の巨大戦艦について話があるそうだ」
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偵察任務を帯びたドロップタンク付きのレシプロ機が上がっていく最中、夕暮れ時の海にユニコーンを中核とする艦隊が派遣されていた。元々基地近海の
「きょだいせんかんって、どんな人……かなぁ」
ユニコーンは巨大戦艦襲来の知らせを受けて対潜水艦任務を切り上げて、駆逐艦を引き連れて海を行っていた。交戦する必要はなく、あくまで時間稼ぎでよいとのことだった。いくら戦艦とて単独では航空戦力に巻かれてあっという間に海の藻屑であるから、当然のことだっただろう。というのに後詰めとして第一艦隊の出動があるというのだから、ユニコーンも不安で仕方がなかった。
「偵察だなんてつまんないぜ~魚雷かましたいんだけどダメ? ダメ?」
対潜装備を引っ込めて魚雷と砲の準備をしながら巡航していた夕立が言うと、そのすぐ傍を艤装に腰掛けてふわふわ航行(?)していた不知火がふんと鼻を鳴らす。
「あの大うつけ殿は飼い犬に首輪をつけていないと……本部からの命令では交戦は控え時間稼ぎに徹しろとのことでございます。でしゃばった真似は控えていただき……」
「アァ? しょうが焼き?」
「はぁ~………これだからうつけものは嫌いでございます」
夕立は血気盛んな若者だった。血気高まりすぎて後ろで囁くように話す不知火の言葉が聞こえていないようだった。
「みんな、あ、あの、あ、あんまり前に出ないで……」
ユニコーンは海上を優雅に滑るように航行しながら、偵察に飛ばした航空機からの報告を待った。部隊の旗艦を任せられているとはいえ、臆病でやさしい性格のためか前に出たがる夕立に強い言葉をかけられずにオロオロしていた。
『敵艦ミユ』
敵艦が見えてきた。その異様な姿に対潜水艦戦部隊は息を呑む。
おそらくは50cm砲であろう異常な砲を両腕両肩両腰に抱え込んだ長身の女性が、全身から煙を上げながら進んできた。しかし速すぎる。速力は優に30ノットを超えており、駆逐艦にも迫ろうかというほどだった。
女性は白い男物の着物を着こなした長身で、漆黒の髪の毛を後頭部で結わいていた。両腕には手から伝ってきたであろう血を吸い鈍く輝く日本刀が握られており、甲板には無数の被弾が、額の上はざっくりと切れ流血していて、息も絶え絶えまさに満身創痍だった。
「なんだ次は駆逐艦と空母が相手か………」
不気味な音声が無線に伝わってきた。
ユニコーンは意を決して口を開く。
「ロイヤルネイビー、ユニコーン………先に進む前に、お話をしたい……です」
反応はあった。敵意むき出しの声が無線越しに大気を揺らす。
「いいだろう相手になってやる。
話す口など持たぬと言わんばかりに主砲を一斉射。砲弾は夕立をかすめ、背後の海面に巨大なクレーターを咲かせた。
「く、この! やりやがったな! ぶっとばしてやるぜ!」
着弾衝撃で体勢を崩した夕立が、顔にかかった海水を手でぬぐうと、全速力で肉薄を開始した。後から不知火が続く。
「時間稼ぎが任務と釘を刺されているはずでは?」
「相手のほうが足が速いんだぜ!? 逃げられねぇし! 所詮単独しかも手負いなら魚雷でボコボコにして海の藻屑だ!」
相手が攻撃してきた以上、反撃に出ても問題はない。まして今は戦時中。領海を侵して来る相手に容赦など不要である。とはいえ任務はあくまでも時間稼ぎ。接近戦を挑んだために大破轟沈など許されない。
「だめ! 任務は攻撃じゃなくて……!」
ユニコーンが部隊をとめようと、しかし同時に航空機による攻撃をさせようと頭をフル回転させたところで無線が入った。一般的な周波数。すなわち誰にでも受信できるチャンネルによるものだった。
『こちらはスキズブラズニル。聞こえる? 播磨さんへ。状況がまったく飲み込めてないと思うから投降してください。我々には主力艦隊を差し向ける準備があります。見たところそう遠くは航行できないと思います。曳航してほしいならそうしますけど』
スキズブラズニルを名乗る声に続き、エンタープライスの声が入った。
『こちらユニオン所属エンタープライス。当方に迎撃の準備あり。我々は確かに戦争をしているが、帝国なる国からの宣戦布告は受けていない。一時休戦し、話し合いを望む』
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