君の名は。 ~かたわれ時〜 (奏狐音)
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遅刻ギリギリセーフ

「君の名前は」

 

 

と俺と目の前にいる綺麗な女性はお互いに聞いた。

綺麗な女性は、涙を流していて

もちろん俺も涙を流している。

理由は……

きっと、目の前にいる女性と出逢えたからだ。

もう少しだけもう少しだけ

と、いう願いが叶いそうになったときでもあった。

「わ、私は三葉…、宮水三葉…」

と、綺麗な女性、宮水さんは言った。

「俺は、瀧。立花瀧、新卒で……」

と、言って固まった。

おそるおそる時計を見てみるとなんと!!!

遅刻の二十分前だった。

「えっと、立花くんはやく行った方がいいんじゃないかな?」

と、三葉さんが気を使ってくれた。

男としてお言葉に甘えることにした。

そのあと、すぐにLINEを交換し電話番号メールアドレスを交換した。

「また、あとで話しましょう!!!」

元気に俺はいい、三葉さんも俺も仕事場に向けて走り出した。

 

 

 

 

 

会社についたのは9時ぴったり。

ギリギリセーフ…。

上司には遅刻じゃなかったからセーフだな!

と、寛大な言葉をもらい少し、いやかなりホットした。

そして、仕事に取り掛かった。

だが、全く手につかない。

大好きな建築関係の会社に勤め、毎日楽しい仕事なのに

何故か今日だけは全く手につかなかった。

いつの間にか、宮水さんのことばかり考えてる自分がいた。

あー、これはLINEをするべきか否か。

言うとしてもなんて言おう。

 

はぁ、迷う…。

 

 

 

 

同時間

 

うーん。

瀧くんになんて送ろう…。

同じく三葉もスマフォの前で腕を組みながら固まっている。

言いたいことも伝えたいことも沢山あるはずなのに

何一つ言えてないのが現状だった。

ちなみに、三葉は遅刻はしなかったが

顔がニヤつきすぎて周りの人に心配された。

もちろん、いまもスマフォのまえで

固まっているのであちこちから心配の声があがっている。

だが、当の本人は自覚がないのでそのままである。

ふっと見るとメールがきた。

もしや、、と思い開けてみると案の定、瀧であった。

(もしよろしければ、今夜お酒でも飲みながら話しませんか?)

(もちろんです。わたしは7時に上がれそうなのでそれ以降ならいつでも暇です)

って、これって硬すぎ?

と思いながら必死にメールを打っている。

「宮水さん?仕事してくださいね?」

と、いつもは優しい上司に少し怒られてしまった。

だが、三葉は気にしない。

ていうか、気にするはずがない。

だって、いまはもう

ずっと願っていたことが叶いそうだったからだ。

 

その後、気合をいれなおし

いつも以上のスピードで仕事を終わらせた三葉だった。




お読みいただきありがとうございます!


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待ち合わせ

待ち合わせ場所に、瀧が着いた時

三葉はそこで待っていた。

「す、すみません、遅くなって!!!」

「全然大丈夫よ〜、私も今きたところ」

と、はにかんで笑う三葉をみて瀧は嬉しく

心の中で飛び跳ねていた。

「そころで、この料理美味しそうじゃないですか?」

「たしかに、美味しそうですね。俺は、こっちも気になります!」

三葉が、選んだ料理はハリネズミが書いてあるオムライス。

瀧が選んだのは、ハリネズミの形をしたハンバーグ。

三葉は、悩んだ。

悩んで悩みまくった結果…

「また、食べにくる!!!!!だから、今日はオムライスで」

と、瀧に伝えた。

瀧も瀧で

「ま、ま、ま、またっっっ。一緒に来ませんか?」

と、顔を真っ赤にしてご飯に誘っていた。

「もちろん!!」

三葉は、太陽のように微笑み瀧の心を鷲掴みにしたのだった。

 

 

 

つかの間……………

「瀧くぅぅうーーーん。」

泥酔してしまった。

「三葉さん、三葉さん、三葉!!!!」

瀧は、焦りながら三葉に話しかける。

だが、でろんでっろんに酔った三葉には効果がなかった。

「瀧くぅーーん、おんぶしてええええ」

「えええええ、いいですよ。酔いさますよ?」

瀧が、優しく三葉をおんぶしながら会計をすまし

近くにある公園に三葉を置いたのだった。

「……どうしよう」

瀧はいま、迷っている。

このまま、瀧の家にいわゆるお持ち帰りをするか。

それとも、ホテルに泊まるか、、、。

いや、後者は金がないので却下だ、、。

などと思いながらかなり迷っている。

当の本人は幸せそうな顔をしていて寝てるので

憎めないのであった。

「家の住所、聞いとけばよかった、、、。」

後悔だけが、瀧に襲いかかる。

時刻は11時。

早めに戻らないと終電が無くなってしまう。

 

♪〜〜♪〜♪〜♪〜〜♪〜

 

携帯が鳴った。

瀧のではなく、三葉のが。

瀧が、画面を見るとそこには

「宮水四葉」

と、書かれてあった。

瞬時に瀧は、三葉の家族だと判断しかわりに

電話に出た。

「はーーー」

急に遮れられ、大声で怒鳴られた。

「お姉ちゃん!!!!

何時だと思ってるの!!!

はよー、帰ってき!!!!!!!

遅いならLINEいれなさい!!!!!!

どんだけ、心配したと思ってるん?!!」

一気に言われ、怖気ついた瀧。

「す、すみません。

三葉さんの、友達の立花瀧と申します。

いま、三葉さんでろんでろんに酔ってしまい

公園で酔いを覚まそうとしてるのですが、、、」

「そ、そうなんですか?!!

すみません、いまから迎えにいきます!!

場所、教えてもらえますか?」

「いや、女の子だし危ないから俺が届けるよ。

住所を教えてもらえるかな?」

瀧は、四葉から住所を教えてもらい三葉を届けることになった。

電話を切ってから、瀧は思うことがあった。

それは、

「どこがで会ったことある気かするんだよなぁ」

三葉をおんぶしながら歩いてた瀧はふと思ったのだった。

 




お読みいただきありがとうございます!!
最近、忙しかったので遅くなってしまいすみません!
これからも、頑張るので応援よろしくお願いします!


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夜と朝

「す、すみません。こんな遅くに送ってもらっちゃって」

インターホンを、瀧が押すとすごい勢いで四葉が出てきた。

「本当の本当にすみません!!!姉が、本当にいい歳して、、。あとで私がキツく言っときますので!!!」

もう、どちらが姉がよく分からなくなってきた瀧であった。

「全然大丈夫だよ、俺が止めなかったのも悪いしね。」

笑いながら瀧はいい、三葉を玄関におろした。

すると、

「瀧くん、帰んないでぇー」

駄々をこね始めた三葉がいた。

「ちょ、、まっ!!!!

え、えーと四葉ちゃん、、、」

三葉が瀧の足にしがみつき、帰れなくなってしまった。

瀧は四葉に助け舟をだすが、、、

「泊まっていってください、お兄ちゃん」

四葉にキメ顔でそう言われてしまい

止まることになった瀧であった。

 

 

四葉の粋な計らいにより、三葉の部屋で寝ることになってしまった瀧は

次の日も仕事であるが、理性をどこまで保てるかの試合が始まってしまっていた。

当の本人、三葉はスヤスヤと寝息をたて

ベッドで寝ている。

瀧はその横で布団をひいて、寝ようとしていた。

本当は、三葉の横で寝ろと四葉に言われたが頑なに断った瀧であった。

「四葉のあの呼び方。なんだよ、お兄ちゃんって」

口に出してみたが、悪い気はしない。

むしろ、

「お兄ちゃんって、呼ばれて少し嬉しかったな」

と口に出てしまうほど嬉しい瀧であった。

 

 

 

 

 

 

翌朝

 

「え、、、なんで瀧くんが私の部屋におるの?」

三葉は、起きて横を見るとなんと、そこには

瀧がいたのだった。

三葉が、瀧を見つめていると

瀧がテレパシーを感じたように起きた。

「ふぁあぁあ。よく寝た。」

と、1人で伸びている。

「って、おおおおおおお?!!!

なんで、ここに?!」

「いや、それ私のセリフやからね?!瀧くん。」

二人して記憶を思い出しているの四葉がやってきた。

「お姉ちゃん!!!瀧くんはもうわたしのお兄ちゃんなったんやよ!!!」

「ふえええええ?」

三葉が、はてなマークをだしているとき瀧が全てを思い出した。

そして、照れる。

「た、た、瀧くんもなんなんーーー?!!」

三葉はまだ困惑している。

「しょうがないなぁ、お姉ちゃんは。

私がいまから説明するでね、ちゃんと聞きなさい!」

「は、はい。」

四葉の説明がはじまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三葉の感想。

「昨晩は本当に申し訳ありませんでした。」

ただ一言、2人に謝った。

「ホントやよー、お姉ちゃん。

いい年してもうー。

お兄ちゃんもなんか言ってやって!!」

「い、い、いや。俺は別に困ってないから!!」

 

 

三葉は四葉と瀧のやりとりをみて思った。

 

懐かしいな。と。




全然、話が進みません。
気長に読んであげてください。
お読みいただき、ありがとうございます。


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2人の決意

三葉の家に泊まった日の数日後

瀧は悩んでいた。

ものすごく悩んでいた。

思わず、大きなため息がでて上司に心配されるほどであった。

職についてから、バリバリと元気だけを取り柄として

頑張ってきた瀧であったがいまはそれどころじゃなかった。

 

「どーしよ、、、、」

1人でブツブツと同じことを永遠につぶやいている。

「三葉に、告りたい、、、。」

((ずっと、探していた。

名前もしらない誰かを。

それが、三葉だった。

愛おしくて愛おしくてたまらない。

いつの間にか手のひらを見ている癖もなくなっていた。

何故かはわからない。

目が覚めてから、泣いていることもなくなっていた。

三葉が好きだ。

この気持ちだけを抱えてこれから生きていくなんて

耐えきれない。

伝えよう、三葉に。))

瀧は決意した。

 

 

 

 

そのころ、三葉も仕事中であった。

「瀧くんにあいたい、、。」

仕事のせいで、思考がおかしくなっているのか

よくわからないが瀧に甘えたいと三葉はずっと

考えていた。

まだ出逢ってから何日もたっていない。

「けど、、、、、わたしは、瀧くんが好きや。」

((一目惚れとは少し違う。

きっと、ずっと前から知っていた。

大学の時だってそう、

何人かの人に告白された。

けど、この人じゃないなって思ってしまう自分がいた。

もしかしたら、この先ずっと独りで寂しく生きていかないとダメなのかな。

この大切な何かを忘れてしまったわたしには

幸せになる資格はないって思ってた。

そして、あの日瀧くんと出逢った。

 

瀧くんのことを想うと胸が痛い。

きっと、この気持ちは好きって気持ち。))

ふぅぅ〜と息を吐いて、気持ちを入れ替える。

 

「わたしは、瀧くんが好きや。」

 

 

 

 

俺は、慣れない手つきでLINEをうつ。

 

私は、その気持ちを自覚した上で一生懸命言葉を紡いでく。

 

やっとの思いで紡いだ言葉をさっさく俺は送る。

 

すると、瀧くんからLINEがきた。

すると、三葉からLINEがきた。

 

 

『今夜、初めて飲んだお店で三葉に聞いてもらいたいことがある。今夜空いていますか?』

 

『今日、仕事が終わったあと瀧くんに言いたいことがあります。どうですか??』

 

俺はそのLINEをみて微笑む。

 

私はそのLINEをみて微笑む。

 

そして、もちろんです。と俺は送る。

 

了解ですと私は送る。

 

『了解です。では今夜』とLINEがきて本格的に緊張する。

 

『もちろんです。ではまた』とLINEがきてなんとも言えない気持ちになる。

 

ああ、はやく逢いたい。

 

 

瀧と三葉は、お互いにそう思った。




いま、君の名は。を見返して書いていました。
いつ観ても幸せになれますね。

皆さんのご期待に添えれるようなものをかければと思っております。
お読みいただき、ありがとうございます。
また、誤字などがありますが気にしないでお読みください。


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突然の告白

瀧は、5時に仕事が終わった。

新人だという点と挙動不審すぎたので強制的に帰ることになったのだった。

瀧が携帯を見るとまだ三葉からLINEはきていない。

いつも、7時頃に終わっていると前に言っていたので

まだまだだようと瀧は推測した。

7時頃になったら三葉の会社の近くであう。

これを頭にいれいまから、時間との戦いであった。

ふと思い立って

背後に佇む会社を見る。

大きいビルの5階が、瀧の会社だ。

三葉よりも、収入は少ないし経験も少ない。

もちろん、恋愛についてもそうだった。

知恵はない、経験もない、

けれども、三葉を想う気持ちは誰よりも強いと思っている。

初めて会って、まだ数日後とは思えないぐらい

瀧は三葉のことを想っていた。

さて、出陣だ。

近場にあるジュエリーショップの中に瀧は入っていった。

 

 

 

「はぁあ。」

三葉は大きいため息をついた。

何故、仕事というものははやく上がりたい時に

沢山あるのだろうか。

何故、今日に限って捗らないのだろうか。

今のペースで仕事をしたら7時に上がることになる。

もう少しだけペースをあげて頑張ろうと三葉は気持ちを切り替えた。

 

 

 

 

「ふぅ、疲れた。」

時刻は6時半。

三葉は、ペースをあげて仕事を終わらせた。

周りをみると、何人かの人しかいなかった。

「お先に失礼します」

と、一声かけて三葉はスキップで仕事場をでようとした。

「♪〜♪〜♪〜〜」

スマフォが鳴った。

そこには、立花瀧という名前がでていた。

「はい!」

「あ、三葉??いま、三葉の仕事場のビルの前出待ってるから。」

「え?!瀧くん、迎えに来てくれたん?!」

「そうだよ。三葉に会いたくて会いたくてたまらなくなって来ちゃったよ。」

瀧はあははと子供のように笑う。

その声を聞きながら三葉は、急いで外に出る。

「さて三葉。問題。俺はどこにいるでしょう?」

「え、え、え?!私がいまから瀧くんを探すんね?

ヒントほしいなぁ〜。」

すこーしだけ、甘えてみた三葉だった。

「んじゃあね、俺からは三葉が見えてる。」

「ええええ、いまから移動して見つけるからまっといて!」

三葉は、気合を入れ直しまあまあ人がいるところにでた。

「瀧くん、見つけられないよぉ」

人混みに疲れてた三葉は少し開けた桜並木のところへきた。

すると、うしろから声が聞こえて目を隠された。

「そっか、三葉。

今回は三葉の負けだね。

はい、目をつぶってー。」

と言って、腕で目を隠しながら瀧が三葉の指に何かをはめた。

「はい、目を開けてね」

三葉が目を開けるとそこには瀧が笑顔でたっていた。

左手を見てみると指輪がはめて合り、三葉の瞳からは大粒の涙が零れた。

「た、瀧くん〜〜」

嬉しすぎて瀧に抱きつく三葉。

「こーら。人がたくさんみてるし会社のちかくだぞ。」

瀧が、優しく三葉の頭を撫でる。

「これは、ずるい。」

と言い、三葉は離れる。

瀧が三葉を見つめて、言葉を紡ぎ始める。

「三葉、俺は三葉と出逢ってから全てが変わりました。

出逢ってから数日しかたってないけど、俺は三葉のことが好きです。

い。いや。大好きです。

俺と付き合ってください」

頭を下げる瀧。

周りからのすごいという賞賛の声。

そんなのも、関係なしで三葉は涙を零しながら言う。

「こちらこそ、よろしくお願いします」

と。

すると、周りからのおめでとー!!!幸せになれよ!

などの声が聞こえて恥ずかしくなる2人であった。

「とりあえず、どっか行こうか」

「2人だけで話したいな」

上目遣いで言う三葉。

「よし、俺んちいこう。」

2人は駅に向かって歩き出した。

 

 




お読みいただきありがとうございます。
今回も、みなさんのご期待に添えれたでしょうか?
まだまだ不安なのでよろしくお願いします。


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番外編 突然の告白での瀧

ジュエリーショップで三葉に似合うものを探すことにした。

ショーケースの中を見てみると、どれもこれも

高級でそしてピンとはこなかった。

((金のことはさておき、三葉に似合うものって言ったらなぁ。シンプルなものでもいいんだけどな))

「お客様、何をお探しでしょうか」

と、店員に聞かれ瀧はますます悩んでしまった。

「いやー、好きな人に何かをプレゼントしようと思ったんですけどどれがいいのかさっぱりわからなくて、。」

また。違うショーケースを見てもいいのが無かった。

((三葉は、いつも、、、、、、紐で髪の毛を結んでいるな。))

瀧は紐に目をつけることにした。

「すみません、紐みたいな指輪ってありますかね?」

苦笑いで瀧は聞いた。

だが、その瀧の苦笑いで店員さんの心を射止めた。

瀧は恋愛経験が少ないだけでイケメン部類に入っている。

もちろん、本人は自覚がない。

「おまかせてください。」

店員さんは、一生懸命考えてくれ結論がでた。

「このようなウェーブタイプの指輪などはいかがでしょうか。このように2本のウェーブが入っているので、紐に見立てられるのではないでしょうか。」

店員さんが持ってきてくれた指輪に瀧は決めた。

「これ、ください。」

「そのお方の指のサイズなど、教えて貰ってもよろしいでしょうか。」

「え?!す、すみません。

まだ、告ってもいないんでわからないっすね、、」

((ち、ちくしょー。そんなの聞いた方がいいなんて聞いてないし!!けど、これ三葉に似合うしなー。))

三葉が、つけているところを考える。

((うん、似合う!))

「大体の女の人のサイズできっと合うと思うのでよろしくお願いします。」

「わかりました。少々お待ちください。」

ふぅ、と瀧は安堵した。

いまの時間は6時前。

ゆっくり行っても7時には間に合う。

((俺、安堵できなくね?!!!

なんて、言って指輪を渡そう、、、))

誰かに相談するためにLINEの友だちをみた。

((奥寺先輩、、、、だめだ、絶対バカにする。

司!!!!!、、だめだ、奥寺先輩と一緒にバカにする。ていーかこの前会ったとき、かなりバカにされたし、、、、。

高木、、、こいつ忙しいってこの前言ってたし彼女といまラブラブだったな、、、。))

瀧が悩んでいると司からLINEがきた。

『おまえ、俺に相談しろ』

え、なにテレパシーと思い周りをキョロキョロすると

ジュエリーショップの店の前で

奥寺と腕を組んでいる司がたっていた。

奥寺は手を振りながらある意味怖い笑顔でいた。

((げ、まじかよ、、、))

『げ、じゃねーよ。感謝しろよそこは。』

指輪をもらい、ジュエリーショップをでると

早速捕まり近くのカフェで話すことになった。

もちろん瀧は抵抗したが司のある一言。

「告白はかなり重要だぞ。

告白が上手くいかなかったらそのあとも上手くいかない。

けど、俺とミキに相談したら上手くいく。」

と、うまいぐわいに丸め込まれてしまい相談することになった。

 

 

「え?!まだ出逢ってから数日しかたってない?!!」

奥寺は、ガトーショコラを食べながら驚いている。

「そうなんです。けど、三葉とはそんな気が全然しなくて」

「瀧くんらしいわね」

と、コーヒーを飲みながら奥寺は笑う。

「ところで、瀧。

まじで三葉さんに告るのか?」

「あぁ。そう思ってる」

司は思った。

((三葉さんのことになるといつになく

真剣な顔になるんだよなぁ。

いじってやりたくなる、、。))

「んで、三葉さんと何時に待ち合わせしてるんだ??」

「えっと、7時。」

「なら、いますぐ行かないと間に合わねえじゃん。

ぱぱっと、作戦言うぞ」

「え、もう考えてあるの??」

「もちっろん!瀧くんのために前々からずっと

私達考えてたのよ?」

奥寺と司のコンビネーションはやばいと思った瀧であった。

 

 

1通り作戦を聞かされたあと瀧は一言。

「お、おれそんなことできる?!!」

「普通の瀧なら無理だな。」

「今までの瀧くんなら無理に決まってるじゃない」

盛大にハモった2人。

「三葉さんのことを本気で考えているならできる。」

「そーよそーよ。男なら一肌脱ぐ時があるわ。」

瀧はやるしかないなと、思い始めた。

「わかった。奥寺先輩、司ありがとう。

ちょっと。一肌脱いでくる。」

瀧は決めた。

司と奥寺の考えたすごい男らしいことをすることに。

 

 

 

 

 

瀧がカフェから出たあと。

「三葉さん、あんなことされたら嬉しくて泣いちゃうんじゃない?」

笑いながら奥寺は言う。

「だろうな。」

司も笑う。

「私もはやく三葉さんに会ってみたい」

「俺も会ってみたい。

よし、付き合ったら集まるか」

「さんせーい!」

集まることになったのだった。

 

 

 

瀧は急いで電車に乗り、6時半すぎに着いた。

「よし、まずは司の言う通りメールを男らしく、、。」

うったメールをみて、いたいか?と思ったが

送ることにした。

すると、すぐ返信が来た。

しばらくすると、三葉がでてきた。

((よし、ここからが勝負だ。))

 

 

瀧が男になった瞬間であった。




この前の話の瀧に何があったかを書いた話です。
色々な人に読んでいただいてとても嬉しい限りです。
ゆっくりなペースですが、必ず完結させたいと思っているのでよろしくお願いします。
お読みいただきありがとうございます。


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瀧の家

三葉の会社の最寄り駅から

歩いて電車に乗って歩いて

ようやく瀧の家に着いた。

「わたし、もう瀧くんの彼女かぁあ。」

指輪を見ながらニヤニヤしながら三葉が言う。

「そーいう俺は、三葉の彼氏かぁあ」

三葉を見ながら瀧がニヤニヤしながら言う。

手を繋いで初々しく2人は歩いている。

「あ、四葉にLINEしたの??」

「かるーくさっきいっといたけど、、」

三葉が自分のスマフォを見ると画面に

『避妊はちゃんとしなね✨✨

健闘を祈る 

お姉ちゃんとお兄ちゃん、お幸せに✨』

と書いてあった。

瀧と三葉、2人とも赤面しながら歩くハメになったのだった。

((四葉ぁぁあぁぁぁあ))

瀧の心境であった。

けれども、もうそういう仲と言うことも嬉しかった。

また三葉も

((四葉、、、、。おめでとうは嬉しいけどそこ前の文がな、、、、))

と思っていた。

2人とも赤面しながら歩いていると瀧の家にあっという間に着いた。

「ここ、俺んち。

いま、親父転勤してるから独り暮らししてる。

部屋は散らかってるけど気にしないで」

と、赤面しながらドアを開けた瀧だった。

「独り暮らししてるんや!

わたしも、大学のときはしてたわ!」

懐かしく感じはしゃぎ始めた三葉をみて

瀧は

((抱きたい、、、、てか、家に入るのも躊躇なくって、

俺どんだけ安心されてんの?!男してみられてな、い?))

悩み始めたのであった。

「瀧くん。瀧くん。」

「ん?どうした三葉??」

テレテレしながら三葉が上目遣いで聞く。

((やばい、可愛い))

もう瀧は三葉にベタ惚れだった。

「ご飯作っていい??」

「もちろん!俺も手伝おっか?」

「ううん。大丈夫!!瀧くんはお疲れだろうから

お風呂でもはいってきな!」

三葉に進められ、風呂に入ることにした瀧であった。

 

 

 

風呂に入っている間、1人で考えていた。

((三葉と絶対にどこかで出会った気がするんだよなぁ。

気のせいかぁ??))

ふぅ〜と息を吐く。

すぅ〜と息を吸う。

見えないなにか、かつてはこの手の中にあったものを

たぐりよせるように、、。

目をつぶる。

目を開ける。

右手を見る。

意味もなく右の手の平に三葉と、いう文字を書く。

その文字を包み込むように、右手を握りしめる。

空を仰ぐように上を見る。

天井だけが、目に映る。

もう1度、右手を見る。

涙が頬を伝う。

((あぁ、俺は、、、、、俺は、、、、))

感情的になる。

((まだ、まだ、、、、何かが足りないっっっ。

それが、すごく、、、つらい。))

気持ちを落ち着かせて三葉と話そうと思った瀧だった。

 

 

 

 

瀧が風呂からでると、三葉が料理を作り終わってお皿に盛り付けているところだった。

「瀧くん、冷蔵庫の中にたくさんお野菜とかあったから

使っちゃった。

大丈夫だった??」

「つかってくれて、ありがとう。

使い道わかんなくてさ。

調味料とかの場所、複雑だったと思うけどわかった??」

「なんかね、懐かしくてすぐわかっちゃった!!!」

((な、懐かしい??))

瀧と三葉の顔が曇った。

「三葉、俺んち来たの初めてだよな?」

「うん、、、。」

「なんで、、、」

「けど、会ったことが絶対にある。」

 

「少し、話をしようか。」

 

答え合わせの時が一気に近づいた音がした。




お読みいただきありがとうございます。
これからは、ペースを上げていこうと思っています。
よろしくお願いします。


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答え合わせのためのピース

三葉が作ったご飯を食べながら話をすることにした。

けれど、三葉の作ったご飯が美味しくてなかなか話を切り出せない瀧であった。

すると、三葉が話を切り出した。

「私のね、出身糸守なん、、、。」

今までの三葉は、糸守出身と言うことを誰にも言っていなかった。

糸守出身というだけで、いままで様々な目にあってきたからだ。

三葉の心は、砕けそうになったときもあった。

けれど、

「けど、瀧くんと私にはきっと糸守に落ちた彗星が絶対に関係してると思うん。」

真剣な表情で三葉は語る。

「俺もそう思う。話長くなるけど、少し話していいかな??」

 

 

 

 

瀧の話がはじまった。

高校生の時、やけに楽しかったこと、世界が違ってみえたこと、周りにおかしなことを言われたこと。

そして、糸守に行ってしらない山で1晩野宿してたこと。

「何をしにいったかは覚えてない。

けど、あの日から何かを無くしてしまったような感じだけが残っていた。」

と、瀧は語る。

 

 

 

 

「わ、わたしも彗星が落ちてきた日。

友達のテッシーとさやちんと一緒に爆発事故を起こして

町民全員を避難させようとしたん、、。

けど、その作戦は私が立てたとは思えんかった、、。

彗星が落ちてきて、みんなが不安がってた。

町も無くなってしまったし、、。

ふと、右手の手をみたらすきだって書いてあって。

それに、すごい励まされたん、、、。

その字を、書いたのが瀧くんだと思うん。

根拠はないけど、私の勘がそう言っとる、、。」

三葉は、瀧から貰った告白指輪をみた。

涙がこぼれてくる。

瀧が三葉抱きしめ、頭を撫でる。

「今まで、傍に入れなくてごめんな。

けど、今は俺がいる。

俺を頼ってくれ。」

三葉の目から益々涙がこぼれる。

「え?!俺、なんか泣かせること言った?!!」

「ううん、、。嬉しくて、、、」

三葉が瀧から離れ、涙を拭う。

その姿を瀧はみてなにを感じたのかもう1度抱きしめる。

「三葉、、、、。

つらいかもしれないけど、糸守に行こう?」

優しく瀧は言う。

三葉は頷く。

「わたしも、そう思った。

絶対に、何かあると思う。」

「そっか、、、。

気持ちが落ち着いたらでいいから行こうな」

瀧はさっき以上に強く抱きしめる。

 

 

 

 

 

「♪〜♪〜♪〜」

いい雰囲気のときに、三葉携帯が鳴った。

「た、瀧くん、ごごめんね??」

「大丈夫だよ、きっと四葉だろ??」

瀧は苦笑いで言う。

「だと思う、、」

三葉も苦笑いで言う。

携帯を見ると四葉からのLINEが。

「お姉ちゃん、もうお兄ちゃんとゴールした?(·∀·)ニヤニヤ」

三葉の顔がみるみるうちに赤くなる。

「四葉、、、、。」

そのあと、三葉のガードが固くなったのは

紛れもしない事実であった。

 

 

 

 




お読みいただきありがとうございます。
やっぱり、瀧くんはイケメンですね。


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初めてのデート 1

『瀧くんおはよう。今日はよろしくね。』

瀧はそのメールをみてニヤニヤする。

今日は、なんとなんと記念すべき瀧と三葉の初デートであった。

もちろん、瀧は色々なリンクや様々な人に聞き

デート予定をたてたのであった。

気合いを入れ、朝の準備をはじめた。

 

 

瀧が迎えにくるまで、もうすこし。

三葉はドキドキしていた。

((瀧くんと初デートや))

わくわくしながら待っていると四葉がきた。

「お姉ちゃん、お兄ちゃんと今日デートなんやって?」

ニヤニヤしている。

「そーやよ。」

「どこに行くかはわからんけど、これ

保険としてもっとき!!」

四葉が三葉に渡したものはなんと、

コンドームだった。

三葉の顔が赤くなる。

「あ、あ、あ、ありがとう。」

三葉が受け取る。

((これって、普通女の人持たないよね?!!!))

『三葉んちの最寄り駅着いたからもう少しで着くよ』

そのタイミングで、瀧からLINEが来る。

「よ、よ、よ四葉のあほーーう!!!」

と叫び部屋からでる。

((馬鹿なお姉ちゃん、、。))

四葉は、悪く微笑む。

((お兄ちゃん!!渡しといたからね!))

心の中で2人がはやく結ばれることを祈っている四葉であった。

 

 

「ぴんぽーーーん」

瀧は緊張している。

いつもの髪型ではあるが、服はすこし凝ってみた。

三葉は、大手アパレル会社に勤めている。

なので、変な格好は出来なかった。

((全身タイツとかは有り得ないけど、普通にはしとかないとな))

何故か気合を入れ直す瀧。

「おはよ、瀧くん」

少し恥ずかしそうに出てきた三葉。

((や、や、やばい。可愛すぎ!!!!))

瀧は三葉に目を奪われてしまった。

「お、おはよう。三葉。

行こっか」

さり気なく手を出す瀧。

顔を赤くして手を繋ぐ2人。

傍から見るとただのバカップルであった。

「今日は、水族館に行こうかなって思って。」

「へえ!!!どこのどこの?!!」

「秘密」

というラブラブな話をしながら着いたのは

スカイツリータウンにあるすみだ水族館であった。

「ここ!!!!行ってみたいと思ってたん!」

「まじで?!なら、よかった」

ほっと息を下ろす瀧であった。

((三葉とのデートは会話が続く。

そして、楽しい。

本当に今日はいいな))

 

 

1通り水族館をみたあと、

スカイツリーに登った。

「いつもよりは、人少ないみたいやね。」

「まあ、平日だしね」

床がガラス貼りになっているところにも行った。

「た、た、た、た、瀧くん、、、、、」

助けを求める三葉。

「大丈夫だって、ガラスだもん」

「ガラスだから怖いんやよ?!!!」

笑いながら2人で歩く。

スカイツリーのちょっとオシャレなお店でお昼ご飯を食べ、

スカイツリータウンをみることにした。




デート、いいですね。
お読みいただきありがとうございます。


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初めてのデート 2

「わぁぁぁあ。この、ハリネズミ、、、瀧くんみたい、、、。」

スカイツリータウンの中にあるとある店で

三葉は運命的にハリネズミの人形を見つけた。

「ちょ、俺こんなにツンツンしてないぞ?」

笑いながら瀧も、答える。

「いや、絶対似てる。」

真剣にハリネズミを見つける三葉。

「…………ほしいの??」

瀧が三葉の顔を覗きこんで聞く。

三葉が、静かにうなづく。

「なら、っと」

瀧が、三葉の手からハリネズミを奪いレジにもっていく。

すると、三葉もうしろからテトテトと足音が

聞こえると思うほど可愛らしく瀧のうしろでならんだ。

「わたしもこれ、瀧くんへ買う」

といい、三葉が持っていたのは似合わないスーツをきたハリネズミであった。

 

 

 

 

 

 

 

三葉と瀧は、三葉の家に向かって歩いていた。

三葉の家が見えてきたところで瀧はこういう。

「三葉、今日はありがとうな?」

時刻はもう7時。

少しはやいが明日から二人とも仕事ということで

ここらへんできることにしたのだった。

「私こそありがとうね。

瀧くんと一緒に出かけられて本当によかった。」

三葉は、心の底から笑った。

「いいんだよ。俺も楽しかったありがとうな」

そういい頭を撫でる瀧。

「瀧くんって、、、」

三葉が何かをいいかける。

「いいや!!!なんでもない!」

「?そうか」

「♪〜♪」

四葉から、LINEがきた。

『お兄ちゃんのぶんの夜ご飯、

つくっとたからお姉ちゃんさそってき!』

三葉は、そのメールを読み思わず微笑んだ。

「瀧くん、今日四葉が夜ご飯つくってくれたみたいだから

食べてってあげて?」

「おおお、うれしいなそれは。

お言葉に甘えてお邪魔します」

瀧は、予感した。

((これ、またお泊まりコース???))

鼻の下が伸びきってなかなか戻らない瀧であった。

 

 

 

「ただいま〜、四葉、瀧くん来たよ〜」

三葉が、台所にいるだろう四葉に言う。

すると、そそくさと瀧のところへ来る四葉がいた。

「お兄ちゃん、お姉ちゃん、

ごめんね??どうしても、2人と一緒にいたかったんよね」

と、笑いながら言う四葉。

「えーと、お邪魔します。

俺も、そういう気持ちになる時あるし

四葉のご飯楽しみにしてる」

「そーやよそーやよ。

わたしも、3人で過ごすのすきやよ??」

三葉も瀧に同意する。

((やっぱりこれは、お泊まりコース??))

またまた、嬉しくなる瀧であったが

理性との戦いの鐘が鳴った気がした。

「ほらほら、2人とも。

いつまでも、玄関いないで手を洗って座ってて!!」

四葉が、元気よく言う。

「四葉、わたしも手伝うよ?」

「お姉ちゃんは、お兄ちゃんの相手しとって!」

「………はい。」

どっちが、姉なのかよくわからなくなってきた瀧であった。




いつもより、遅れてしまってすみません。

お読みいただきありがとうございます。
また、お気に入りに入れてくださっている方や
この作品を見てくださってる方。
全ての方々に支えられ書くことが出来ています。
本当に感謝しています。
ありがとうございます。
まだまだ続きますよ!!


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初めてのデート 3

「はい、お兄ちゃん!お姉ちゃん!!

たんとお食べ!!!

全て私の力作やらかね!」

四葉が胸をはりドヤ顔で言う。

「瀧くん、三葉の料理はねすっごく美味しいから

たくさん食べた方いいよ!」

三葉は、目をキラキラさせながら瀧にいう。

「お、おう。いただきます。」

そこから、三葉の家でデートの延長という

ご飯を一緒に食べたのであった。

 

 

「お兄ちゃん、今日泊まっていきな!

お姉ちゃんの部屋で!!!

お姉ちゃんも、いいやろ?」

「ちょ、ちょ、三葉??」

「最近、友達が学校で行ってたんやけどな

会える時は会ったり泊まれる時は泊まった方が

仲いいんやってよ!」

「え、今どきの高校生ってもうカップルで

お泊まりしてるの?!」

((お、俺四年前まで高校生だったけど

そーいう人周りにいなかったぞ?!

現代っ子す、すげえ。))

なぜか、心の中で関心する瀧であった。

同じく、三葉も

((ちょっと、高校生お泊まりしとるん?!

四葉も、もしかしてお泊まりするんかな?!

そしたらちゃんと姉として

言わんといけないこともあるなぁ、、、。

現代っ子、侮れへんなぁ))

と関心していた。

「お姉ちゃんとお兄ちゃんが、

少し遅れてるやけやよー。」

笑顔で言う四葉にさらっとおじさんおばさんと

言われた気がしてならない2人であった。

 

 

 

「と、いうことで

本日三葉の、部屋に泊まらせていただく立花瀧です。」

瀧は、三葉に土下座をしている。

顔を真っ赤にしながら。

「いいんやよ??

四葉のわがままに付き合ってくれてありがとう」

ベッドに座りながら三葉は、微笑む。

((四葉に、誘われて酒飲んでたら

終電がないというね、、。

気づかない俺も俺だけど全員

四葉はしってたよな?!!

ち、ちくしょ、、、。))

またまた、マイワールドにお出かけしている瀧。

「なぁ、瀧くん。」

布団にはいり、顔がそっぽ向いてる三葉が言う。

「ま、ま、ま、またデートしような、、?」

耳まで真っ赤にしながら三葉が言う。

「ああ、もちろん。」

瀧も、布団をひくのをやめて

言う。

「瀧くん、、、す、す、す、、、」

とそこまで言い

「お、おやすみ!!!!!」

すごい勢いで布団を被った三葉。

「ばさっ」

布団が瀧の手から落ち、

瀧の手は頭へ行く。

「あ、あれは反則でしょ、、、」

顔を真っ赤にしながらつぶやく瀧であった。

 

 

 

布団にはいりひと段落した瀧。

((この煩悩を、落ち着かせるにはなにをすればいいんだ?!!))

絶賛悩みスマホォで、

煩悩 なくす方法

と、ぐぐる瀧。

『写経をするのがオススメです。

字も上手になりますし、煩悩が全くなくなります』

写経セットをその場で買った瀧であった。

((これから、ずっと持ち歩こ、、、))




これで、初めてのデートは終わりです。
まだまだ初々しい二人。
なかなか展開しないこのはなし(笑)
一生懸命書いておりますので、これからもどうぞよろしくお願いします。
また、必ず話は完結させますので
安心してお読みください!!!
((フラグじゃないですよ!(笑)))

お読みいただきありがとうございます。


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夕飯

三葉の家でのお泊まりを無事(?)が終わり

瀧も三葉も、お互い仕事をこなしていた。

「♪〜♪〜♪」

三葉のスマホォにLINEが届く。

『今日、俺んちで夕飯食べない??

はやめにあがれそうだから作っとく。

まあ、遠回しに言っても三葉にはバレると思うし正直に言います。

俺の力作を三葉に食べてもらいたいんだ 』

あまりにも、ストレートすぎる言葉と

その前のグタグタの文を読み三葉は微笑んだ。

「もう、瀧くんってば。」

ふふふと言いながらLINEを返し

仕事に戻った三葉であった。

 

 

 

 

「♪〜♪〜♪〜♪」

瀧のスマフォに、三葉からの返信が届く。

『了解ですっ ( ̄^ ̄ゞ

7時には、瀧くんの家に着けると思います。

楽しみにまっとくね(o^^o)』

((これは、写経セットの出番くるのか、、??))

と、三葉の返信に悩む瀧。

「♪〜♪〜♪〜♪」

『けど。明日は朝がはやいので

10時には瀧くんの家を出ないといけません(><)

ごめんね』

三葉からのLINEで、写経の出番が無くなったことに

安堵した瀧と

ガッカリした瀧がいた。

 

 

 

 

 

 

「お邪魔します」

瀧の家に7時ぴったりに着いた三葉。

「あがって、適当に座ってて!!

あとは、盛り付けでおわるからさ!」

と、台所で巧みにフライパンを操る瀧。

お皿にパスタをのせ、その上に具材を盛り付ける。

三葉は、その間に手を洗い横で瀧の技術を見ていた。

「み、三葉さん、、。

そんなにガン見されるとぼく、照れちゃいます」

瀧が、そっぽを向きながら言う。

「だって、瀧くんがすごいんやもん。

外までいい匂いしててもう、わたし

お腹ぺこぺこですっごい楽しみなんよ??」

「う、、」

三葉の可愛い顔と言葉と声に負けた瀧。

「お願いですから、お席にお座り下さい。」

顔を真っ赤にしながら言う瀧。

「はーーい」

といい、席に座ろうとする三葉にある物が見つかった。

「………。

瀧くん、これなに???」

な、な、なんと三葉が見つけたのは届いたばかりの

写経セットであった。

「そ、そ、それは、

俺の新しい趣味の、、、写経です、、、」

チラチラと三葉を見る瀧。

「そーなんや!!!

わたしも、こーいうのやってみようかなぁ。」

瀧が、思ってないことを言った三葉。

「こういうことすれば、字も綺麗になるらしいし

瀧くんがやるならわたしもやろーと!!」

絶句した瀧であった。

 

 

 

「はい、召し上がれ。」

瀧が、料理したのは

沢山の具材がのったパスタだった。

「これ、瀧くんがつくったの?!!」

三葉は、ビックリしている。

瀧は、嬉しそうに

「ば、バイトで料理長に教えてもらったのを作ってみた。」

「わぁあお。

私は、和風の料理しかつくれんから

すごい尊敬するなぁあ。」

「まあまあまあまあ??

食べて食べて!冷めちゃうからさ!」

瀧が、褒め殺しにされる寸前までいったのだった。

 

 

 

 

 

 

「料理食べてからさ、、

三葉に言いたいことがあるんだ。」

瀧は真剣な表情をして三葉に言った。




お読みいただきありがとうございます。
ここから、急に展開していく予定です!
(前にも言った気が、、、、)
沢山のお気に入りや沢山の人にこの作品が、
読んでいただけていることを
とても嬉しく思っています。
これからも、どうぞよろしくお願いします。


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最初の一歩

突然、瀧が微笑む。

三葉の髪の毛をすきながら、一つ一つの言葉を紡いでいく準備をする。

しばらくの無言が続く。

「あ、あのね!!」

瀧よりもはやく、言葉をだしたのは三葉だった。

「きっと、瀧くんも同じことを考えているんやと思うんだけど、、、」

三葉が、深呼吸する。

瀧も、つばをのむ。

「糸守に行ってほしいです、、、」

三葉が、うつむく。

ただその肩は静かに震えていて。

何処か寂しそうで。

((そんな三葉を抱きしめたいって思うのはやっぱり

罪深いのかもな、、。俺はあの時そばにいてやれなかったし、、))

と、瀧は思う。

((ん??あのときってなんだ??))

など、悩み事をしながら三葉を抱きしめ

その疑問を言葉に出した。

「あのとき、そばにいてやれなくてごめんな。」

「ぐすっっ、あのときって、、ぐずっぐすっ、なに??」

三葉は、泣きながら尋ねる。

「俺もよくわかんないけど、

いてやれなくてごめん。」

三葉は、キョトンとしてから

「ありがとう」

と言い瀧をますます強く抱きしめた。

 

 

 

 

 

 

 

「また、くるね。

ご飯美味しかった、ごちそうさま」

そういい、三葉は駅の改札をぬけて行った。

いまの時刻は11時。

女性1人で帰るのはダメだと思った瀧だったが

三葉に負け、一人で帰らせることにしたのだった。

((ふつう、男は送るよな、、))

ずっと、後悔している瀧。

次こそは、絶対に送ると誓った瀧であった。

 

 

電車にゆられる三葉。

((今日は、とっても楽しかったな。))

先程までの時間を思い出し微笑む。

((次は、糸守にいく、、、。

決意をきめなきゃ、、。))

瀧に言えば、慰めてくれる。

だが、三葉は言わないことにした。

なぜなら、

((心配かけたくないしね、、、))

いつの間にか、訛りが直っていたり

いつの間にか、表情が豊かになったり

いつの間にか、幸せをかみ締めることが多くなった。

((いつの間にか、瀧くんのことが大好きになってた。))

窓の外を見ながらそう思った三葉。

((だから、決意をきめなきゃ。))

最寄り駅につき、自宅に向かって歩き出した三葉であった。

 

 

 

 

 

 

「ただいま。」

そう瀧が言っても

「おかえり。」

と、返してくれる人がいなくなった。

それは、いつからだろうか。

小さい頃に亡くした母。

大学2年生になるころに転勤した父。

「さびしいなぁ。」

と、苦笑しながら久々にベランダに出て

満月の月をみながら

ビールを飲む瀧だった。

((あんまり、飲まない方だけど、、

今日は飲んでもいいよな、、、))

月に何かをうったえながら

瀧はビールを飲んだ。

その何かは瀧にさえもわかっていないが、、。




お読みいただきありがとうございます。


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糸守1

三葉と瀧は連絡を取り合い、

遂に糸守に行く日を決めた。

その日は今週の金曜日から日曜日にかけての三日間。

社会人として、三日間の休みがとれたのは

ほぼ奇跡だったが

2人はその奇跡に感謝し糸守に行った。

 

 

 

 

「なあなあ、瀧くん。」

新幹線に乗り、ポッキーを食べながら三葉は瀧に聞いた。

「私のこと、どこが好きなん??」

「ぶふぉっっ!!」

瀧は盛大にお茶を吹いた。

「な、なんで急にそんなこと聞くんだよ、、」

「いやぁな?だってな、四葉がな

お姉ちゃん、まだお兄ちゃんに自分のどこが好きか

教えて貰ってないのぉ??

それはあかんよ。いますぐ、聞かないとあかんよ。

って、よくわからんことを言われたんよー。

だから、知りたいなーって。」

つまり要約するとこうだ。

四葉は、瀧がヘタレすぎて呆れたため

三葉に三葉の好きなところを言いヘタレを

返上させようとしたのだった。

((いや、四葉、、、。かなり、

俺にはハードル高いんすけど、、))

と瀧は思い

((いや、四葉っ!!

これ、私から言っちゃあかんことなんだったないん?!!))

と、お互いに四葉に助け舟を求めていた。

ごほん

「あ、あのな三葉。

俺は三葉全てが好きなんだっっっ」

顔を真っ赤にしながら瀧は、新幹線の中に響きわたる声でいい

とんだ恥をかいたのであった。

もちろん、三葉は嬉しくて嬉しくて顔を真っ赤にし

どうすればよいのかわからなくなり

のちのちの2人は

ただの挙動不審カップルにしかみえなくなったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい、三葉は助手席に座ってね」

名古屋で新幹線を降り

そのままローカル線で飛騨まできたふたり。

新幹線内でのぎぐしゃくも大分落ち着いていた。

「え??いや、わたし運転するよ??」

いまは、どちらが運転をするか話し合っていたのであった。

「いや、そこは男として俺が、」

「けど、歳上の私が、、」

となかなか決まんない。

「なら、疲れたら交換してもらうから初めは俺に運転させて?」

と、瀧に優しく言われたので三葉は渋々助手席に座った。

「けど、瀧くん。絶対の絶対に交換してもらうからね!!」

三葉は、瀧に釘をうちそのまま寝てしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「三葉さーん。

おきてくださーい。

昼メシ食いましょー。」

そういい、瀧が運転してきたのは例の

ラーメン屋さんだった。

そのラーメン屋さんは瀧が司と奥寺と一緒に

飛騨探索に来た時に立ち寄ったラーメン店であった。

「そこで、これを渡そうと思ってきたはいいものの。

三葉がおきねぇ。」

目的地まで着いたのであったが三葉がなかなか起きないため

顔をつねってまつことにしたのであった。




お読みいただきありがとうございます。


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