インフィニット・ストラトス〜Hell Brothers〜 ver Re: (アスティオン)
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第0章 出会い
Prologue 1


お久しぶりです


 

Prologue 1

 

 

 

 

 

あの日…、俺は全てを失った…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺はごく普通の中学1年生だ

 

朝、いつも通り中学校へ登校し、教室に入った俺の目に映ったのは…

 

 

 

 

 

俺の机がなくなっており、周りの人たちは俺のことを見て、ずっと腹を抱えて笑い、俺のことを馬鹿にするかのような言葉を掛け続けていた。

 

 

 

 

最初はただの悪ふざけかと思った。

 

 

だが、俺が机のことを聞いた途端、笑いがさらに大きくなった。

 

 

 

 

 

 

お前なんか、消えちまえばいいんだよ。ここにいるみんなそう思ってんだよ

 

 

 

 

 

 

ふと誰かがそう呟いたのを聞いた瞬間、俺は教室にいられなくなった

 

 

 

 

 

俺が教室から出てった後も、クラスから笑いが消えることはなかった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺はすぐに担任の先生に相談しようとした。そして職員室に入った。

 

 

 

 

 

 

だが俺を待っていたのは…

 

 

 

 

 

 

先生までもが俺のことを見て笑っていた。まるで教室にいた奴らのように腹を抱えながら

 

 

 

 

 

 

担任だけじゃない、他の先生たちも俺のことを見て笑い、そして馬鹿にしている

 

 

 

 

俺はここでも耐えられなくなった。学校を出てすぐに家に帰った。

 

 

 

家に帰って部屋に閉じ籠ろう。そう思った。

 

 

 

 

 

 

だがそれも、無駄な考えだった…。

 

 

 

 

 

 

俺が家の扉を開け、リビングに入った途端…

 

 

 

 

 

 

 

家族全員が俺のことをみて…

 

 

 

 

 

 

 

 

不審者が家に入ってきたと言って、父親に殴られそうになり、母親は警察に通報していた

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてこの時、俺は全てを受け入れた…

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は…、何もかも失ったんだ…

家族も…、友達も…、なにもかも全部…、失ったんだ…

 

 

 

 

 

 

 

 

気づけば俺はどこかもわからない街をフラフラと歩いてた

 

 

 

周りの人間は俺のことなんか気にも留めない。

 

 

 

 

空腹を感じ、何か食べようと思っても金なんか一銭もない

 

 

 

結局、何も食べるものもなくただひたすら歩き続けた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一体どれほど歩いただろう…

 

気がつけばもう夜で、俺は街の裏路地で1人うずくまっていた。周りにはホームレスなどがたくさんいる。そのホームレスたちはみんな俺のことをチラチラ見てる。

 

 

 

 

 

 

当たり前だよな、中学生が制服着て裏路地に1人で居るんだ。見ないはずがない。

 

 

 

歩いている途中、俺は今まで生きていたことを馬鹿馬鹿しく思うようになった。

 

 

 

 

 

 

なんで生まれたんだ、なんで俺なんか生まれたんだよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうせ俺なんか…」

 

 

 

 

 

 

 

俺は裏路地の角で体育座りをし、ずっとその言葉をただただ口ずさんでいた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時だった…

 

 

 

 

 

 

「お前、俺の弟になれ…」

「え……?」

 

 

 

 

 

 

 

これが俺と、ーーーー矢車想との出会いだった…

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

次回予告

 

「いい顔をしているな、地獄に落ちた顔だ」

「なんだよ、アンタも俺のこと馬鹿にしにきたのか」

「俺の、弟になれ…」

「俺の名前は、ーーー」

 

 

次回、『Prologue 2』

「歩いていこう、ゴールのない…、暗闇の中を」

「兄貴となら、俺は何処までも行くよ…」




どうも皆さんお久しぶりです、アスティオンです

インフィニット・ストラトス 〜Hell Brothers〜リメイクいたしました。

少し前作と変わってる部分がありますのでお付き合いよろしくお願いします


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Prologue 2

 

夜の路地裏の隅

 

うずくまっている俺の目の前に、1人の男が立っていた。

 

 

 

「お前、こんなところで何をしている?」

 

 

「なにって…、さぁ、俺もわかんないよ。俺はなにもかも失ったんだ…。気がついたらここにいた。ていうか、アンタこそ誰なんだよ?」

 

 

 

今の俺には人を信じることはできない。今までなら年上の人にもちゃんと敬語を使って話をしていた。でも今の俺にはそんなことはできない。誰も信じられないからだ。

 

 

 

「俺か?俺の名前は『矢車想』だ。ーーー闇の世界の住民とでも言っておこうか。」

 

 

男、矢車想はそう名乗った。闇の世界の住民か…

 

 

「闇の世界?なにそれ?それってーーー」

 

 

「ーーーお前、いい顔をしているな、地獄に落ちた顔だ」

 

 

俺が闇の世界のことを聞こうとしたら、俺の胸ぐらを掴み言葉を遮るかのように矢車想は言った。

 

 

「地獄か…、確かにそうかもな。なにもかも失った俺は地獄に落ちたと同じか…。でもなんでわかるんだ?アンタもそうなのか?」

 

 

「ああ、俺も地獄に落ちた。地獄に落ちて光を求めず、暗闇の中を歩き続けた。俺だけじゃない、俺には相棒がいた、今はもういない。俺は相棒と一緒に暗闇の中を歩き続けた。そして俺たちは白夜の世界を掴もうとした。だが相棒はそれも叶わずこの世を去った。そして俺は1人で旅を続け、いまお前の前にいる」

 

 

そうか…、この人も誰かに裏切られて、失ったんだな。

俺だけじゃないんだ。俺以外にもいるんだなそういう人って…

 

 

「そうなんだ…。それでアンタは俺に何の用なんだよ、アンタも俺のこと馬鹿にしにきたのか」

 

 

この人だって俺のことを馬鹿にするに決まってる。そう思った。

 

 

けど……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前、俺の…、弟になれ」

「え?」

 

 

 

 

 

弟?俺が?いきなり言われてもパニックなんだけど…

 

 

 

 

「弟って…、でもなんで俺なんだよ…」

 

「お前は俺と似ている。俺は闇を持つ人間には甘いみたいだからな。お前のことを弟にしようと思ってな。俺と一緒に暗闇の中を歩こう。だからーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー俺と一緒に、地獄に落ちよう」

 

 

 

 

 

 

この言葉を聞いた時、俺は思った。

 

 

この人なら、信じられる。この人なら俺は…

 

 

 

 

 

 

 

「ーーー行くよ。俺はアンタと…、いや…、『兄貴』と一緒に行く!」

 

 

「その答え、待っていたぞ。お前、名前は?」

 

 

名前…、そうだった。確か名前言ってなかったっけ。でも…

 

 

 

「ねぇ、兄貴…」

 

「どうした?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「矢車って名字、俺も名乗っていい?」

 

 

「ーーー好きにしろ」

 

 

 

好きにしろってことはいいってことだよね。だったら…

 

 

 

「俺の…、俺の名前は、ーーー『矢車翔《やぐるましょう》』だ」

 

 

 

 

もう昔の俺は今ここで死んだ。俺はこれから矢車翔として生きて行く。

 

 

 

 

 

 

 

「相棒…、2人で歩いていこう、ゴールのない…、暗闇の中を」

 

 

「うん、兄貴となら、俺は何処までも付いていくよ…」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

次回予告

 

「もう兄貴に出会って1年経つんだ…」

「そろそろZECTに顔出すか」

「俺に行かせてくれ兄貴」

「お前にこれを託す」

 

 

次回、『Prologue 3』

「お前、俺と一緒に来るか?」




どうもアスティオンです

頑張ってリタイアしないようにしていきたいとおもっております。

そして今回のお話
前作同様に想の弟というのは変更なしです。


そして次回、もう1人の主人公登場


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Prologue 3

俺は生まれ変わった。矢車翔として、兄貴と一緒に暗闇の中を歩いていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺が兄貴と出会ってから、1年が経った。

 

 

 

1年の間になにがあったかって?

まぁ、2人でいろんなとこを歩き続けたな。

その時ちょっといろいろあってある所に半年間お世話になった。その時見つけたんだ。守りたい人ってのをさ。それについては兄貴にも認めてもらってる。あとは兄貴に蹴り技とかを教えてもらったよ。兄貴の蹴りってすげーよ。ホントに兄貴すげー。

 

 

 

「相棒、お前誰と話してる…?」

 

「え!?あっ、いや…」

 

気づかなかった。まさか兄貴が隣にいたなんて…

 

 

兄貴と歩き続けて1年、いろんなところに行った。もう日本のほとんどは行ったんじゃないかな。さて、こらから何処に行くのかな

 

 

「さてそろそろZECTに顔出すか」

 

「え?ZECT?なにそれ?」

 

 

ZECT?なんだそれ?ーーーーえ?まさかそんな聞いたこともなくて危なっかしそうな名前のところ行くつもりなの兄貴!?

 

 

「そういえば、お前には話してなかったな。俺は元々ZECTの人間だ」

 

 

えっ?

 

 

「ええーーーーーーーー!?」

 

俺久しぶりに大声出したかも…

 

 

 

 

 

 

 

 

「久しぶりだな、天道」

 

「ああ、お前は変わらないな」

 

ZECTってビルに着くと俺たちはなんか偉い人がいるような部屋に連れてかれた。

 

「ところで矢車、そいつは誰だ?」

 

「ああ、俺の新しい相棒だ」

 

「あっ、ええっと、矢車翔です」

 

「そうか、俺は天の道を行き、総てを司る男、天道総司だ」

 

 

なんかこの人いきなり立ち上がって指を上にあげながらなんか言ったんだけど…

 

俺この人なんか苦手かも…

 

 

 

「俺は加賀美新、よろしくな」

 

「あっ、はい。よろしくです」

 

この人は加賀美さんって言うらしい。この人なら天道さんみたいに苦手意識ないかも…

 

 

 

 

 

あとから聞いたんだけど、兄貴がZECTって言ってたここは『ワーム』って言う怪物と戦う為の組織みたいだ。

 

 

 

あと最近はISの製作もしてるみたいだ。でも極秘なんだって。

 

ZECTって名前自体も聞いたことないし、そのことを聞いてみたら極秘な組織みたい。なんかあるのかな…

 

 

 

 

 

 

 

「そういえば、そろそろ第2回モンド・グロッソの決勝戦始まるんじゃないか?」

 

加賀美さんが思い出したかのように言ってきた。

 

 

モンド・グロッソ。俺も第1回の決勝はテレビでちょっと見たっけな。織斑千冬って人が優勝したとき、なんか日本中が騒いでたのを覚えてる。

 

 

正直アレのせいで女尊男卑が更に酷くなったんじゃないか?

 

俺はやっぱり今の社会が本当に気にいらない。破壊できるなら破壊したいくらいだ

 

 

「そういえばそうだな、今年は織斑千冬の2連覇がかかってるみたいだからな。日本中が大注目してるとーーーーー」

 

 

 

 

「ーーーーー社長、大変です!」

 

 

 

突然、部屋の中に社員だと思う人が走ってきた。

 

てか天道さんって社長だったの!?

 

 

「どうした?」

 

 

「実は、ーーー織斑千冬の弟である、織斑一夏君が試合会場前で誘拐されたみたいです」

 

 

「「「「!?」」」」

 

 

それはこの場にいた俺や兄貴と加賀美さんにも聞こえていて、俺たちは驚きを隠せないでいた。

 

 

「それって、まさか…!?」

 

「誰かによる織斑千冬の2連覇阻止、か…」

 

「天道、どうする…?」

 

「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺に行かせてくれ、兄貴…」

 

「相棒…」

 

 

 

俺が行く。ちょっと無謀だとは思うけど、俺は織斑一夏を助けたかった。

 

「覚悟はあるのか、相棒…」

 

「覚悟はある、俺が行く」

 

「………、いいだろう」

 

 

そう言うと兄貴は俺に銀色のベルトを俺に渡した。

 

俺も何度か見たことある。これは確か…

 

「え?兄貴どうして…、これは兄貴の…」

 

「お前にこれを託す」

 

「兄貴…」

 

「使い方はわかるだろう?」

 

「ああ!」

 

 

俺はすぐにベルトを巻いて、真ん中のボタンを押す。

 

すると、どこからか緑のバッタのようなものが俺の元へと飛んできた。

 

 

 

 

俺はそれを掴み…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうも、織斑一夏です。俺は千冬姉、織斑千冬の決勝戦の試合を観に行くためにドイツの試合会場に向かっていた。本当だったら双子の兄、織斑冬樹《おりむらふゆき》も一緒に観に行くはずだったのに、ドイツに来る前の日から体調が悪いと言い出し今は家にいる。だから今日の決勝は俺1人で見ることになった。

 

 

本当は行きたくなかった。正直言って面倒くさい。

 

 

行きたくないのに、冬樹に強制的に行かされる羽目になったんだ。

 

 

 

おれ、正直言うと、千冬姉と冬樹も好きじゃない。むしろ嫌いだ。冬樹の方は特に

 

 

 

俺は昔から『織斑の出来損ない』『恥さらし』などと言われ、周りから虐めの対象にされていた。

 

 

 

しかもその虐めの中心人物が冬樹だった。

 

それを知ったのはホントに最近だ。

 

千冬姉は、俺が傷だらけなのを心配してくれてはいるがそのあとはなにもしてくれない。

 

千冬姉は助けてくれると思ってたのに…

 

 

 

 

 

あー、なんかこの話してるとなんか気分悪くなるわ…

 

目の前に試合会場が見えた。その時だった。

 

俺の目の前が突然真っ暗になった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目が覚めたら、身体は座ってる椅子に縄でぐるぐる巻きにされていた。

 

 

「おっ、目が覚めたか」

 

突然、男の声が聞こえた。俺はその声がして方向に目を向けた。

 

そこには5人の男がいた。

 

 

 

そして俺は一瞬で悟った。

 

 

 

 

「誘拐か…、俺を」

 

 

「ご名答、なかなかわかってるじゃないか。なら、なぜ誘拐されたのもわかってたり?」

 

 

「ああ、どうせ千冬姉の2連覇阻止のためとかじゃないの?」

 

 

 

「さすがだな、そこまでわかってたとは。さて、そろそろ決勝戦が始まっちまうぞ。織斑千冬はどうかなー?」

 

 

 

誘拐犯は嬉しそうに部屋のテレビをつけた。そこには…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんでだよ…、千冬姉…

 

 

 

 

 

 

 

俺は見てしまった。千冬姉が決勝戦に出ている姿を

 

 

 

 

 

この時、俺の何かが壊れたような感じがした。

 

 

 

「おい、どういうことだ。なんで織斑千冬が決勝に出てやがる!?ちゃんと政府には伝えたんだろうな!?」

 

 

誘拐犯は焦ったかのような言い方だ。

 

 

 

俺はそれを聞いて…

 

 

 

 

 

「ふっはははっ」

 

 

笑いが出てきた。

 

 

 

 

「やっぱりだったんだ。千冬姉も俺のことなんか要らないって思ってたんだよ」

 

 

 

「クソ、どうするリーダー?」

 

「仕方ねぇ、ーーーーーこいつを殺すしかないな」

 

 

そう言って誘拐犯のリーダーは拳銃を取り出し俺に向けた。

 

 

 

なぜだか恐怖は感じなかった。

 

 

「悪く思うなよ、恨むならお前の姉を恨めよな」

 

「ああ、そうさせてもらうよ…」

 

そう行って俺は目を閉じた。

 

ああ、俺ここで死ぬんだな…。ごめんな…、弾、数馬、蘭…

 

 

 

 

 

 

ーーーーー鈴

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつまで経っても銃弾が来ない。

 

 

俺は不思議に思い、目を開けた。そこには…

 

 

 

 

 

 

 

緑をモチーフをしたバッタのような人が立っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふう、危ねえ危ねえ、間に合ってよかったぜ」

 

間に合ってよかった。なんとか織斑一夏を守れたな。

 

それにしてもドイツまで遠かったなぁ

 

ここにいる誘拐犯は5人か。ーーーーー軽いな。

 

 

「だ、誰だお前!?」

 

誘拐犯の1人が俺に向かって言ってきた。

 

 

「誰って…、名乗る気にもなれねえよ」

 

 

そう言って俺は1人に向かって兄貴から教えてもらった蹴りで5人の誘拐犯を気絶させた。

 

なんで一瞬でかって?だってこいつら弱いんだもん…

 

 

とりあえず縄に縛られてる織斑一夏を助けないとな。

 

俺は変身を解き彼に近づき、縄を解いた。

 

 

 

「大丈夫か?」

 

「あっ、ああ。なんで助けたんだよ。俺なんかを、『織斑の出来損ない』と言われている俺を」

 

「出来損ない?」

 

 

俺は織斑が何を言ってるのかわからなかった。でも部屋にあったテレビがその疑問を解決させてくれた。

 

「織斑千冬、か…。まさか弟より名誉を選んだとはな」

 

「やっぱ俺なんか…」

 

そう言い、俯向く織斑。

 

 

 

 

 

 

(似てる…、あの頃の俺に…)

 

 

俺は1年前の自分と今の織斑を重ねていた。あの頃の俺と全く同じだ。あの時、兄貴が現れなかったらどうなってたか。もしかしたら死んでたんじゃないか。そう思うと胸が痛い。

 

俺がこいつにしてやれることは…

 

これしかないか…

 

 

「お前、俺と一緒に来るか?」

 

「え?どうして…」

 

「似てるんだ、昔の俺に。だからほっとけないんだ。俺と同じ、闇を持っているお前をな」

 

「闇…」

 

 

 

兄貴、言葉借りるよ…

 

 

 

「俺と一緒に、地獄に落ちよう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「連れてってくれ、俺を、『兄貴』!」

 

「おう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……ん?あれ?……『兄貴』?

 

「いやいやちょっと待て!?なんで俺のこと兄貴って呼ぶんだ!?」

 

「いいじゃんかよ、兄貴!」

 

「いやいや俺って兄貴ってガラじゃないだろ、俺とお前同い年だぞ!?てか俺にも兄貴がいるんだよ。なんかややこしくなっちまうだろ!?」

 

「でも兄貴は兄貴だ。これからはこう呼ばせてもらうから!」

 

「んああもう、勝手にしろ〜〜〜!」

 

 

あーもう、これ兄貴になんて言えばいいんだよ〜

 

これ帰ったら絶対サンドバッグだよ…

 

 

一夏のヤロー、……いや、俺も相棒と呼ばせてもらうかな

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

次回予告

 

 

「織斑…、じゃなかったーーーーです」

「兄貴、どうして相棒にあの名前を?」

「いっくぅぅぅん♪♪」

「ええええーーーーー!?」

 

 

次回、『Prologue 4」

「俺たち、IS動かしちゃった…」




どうもアスティオンです

一夏地獄落ちとなりましたね〜
この辺も変更はありません。

変更した点としては関係性が一部変更されているところがあります。その辺は本編からわかってきます。

次回兎現る


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Prologue 4

Prologue最終話


矢車翔だ。

 

 

俺は一夏、いや相棒を連れてZECTに戻った。

 

 

 

そして俺は兄貴に事情を話した。

 

 

サンドバッグにされると思ったら、兄貴は俺に…

 

 

想「好きにしろ」

 

翔「え!?いいの?」

 

一夏「ほ、ホントですか?」

 

想「別にいいさ、弟が増えたと思えばいい」

 

 

まさかのOK貰っちゃったよ。サンドバッグにされると思った…

 

兄貴の蹴りめっちゃ痛いんだよな…

 

んで、今兄貴は相棒を連れて何処かに行った。なんでも大事な話?らしい

 

俺は今回のことを報告するために天道さんの元に来ている。

 

 

天道「そうか…、織斑千冬がか…」

 

翔「はい、だから相棒、織斑一夏は自分が保護して連れてきました。今は兄貴と話してます」

 

天道「わかった。ご苦労だったな」

 

「天道、入るぞ」

 

扉の所で声がした。振り向くと兄貴と相棒が入ってきた。

 

天道「矢車、その子が織斑一夏か?」

 

想「ああ、だが今は…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一夏「えっと…、初めまして。織斑…、じゃなかった、ーーーー影山一夏です」

 

 

 

 

 

 

 

 

天道・翔「「え?」」

 

 

 

天道さんと俺の声が重なった。え?影山?

 

翔「相棒、お前どうして…」

 

一夏「織斑って名前は捨てたんだ。俺は影山一夏だ」

 

翔「でも兄貴、どうして相棒は影山さんの名前を?」

 

想「ーーーーーーーーーー秘密だ」

 

翔「なんでだよ!?」

 

そこ教えろよ兄貴!?

 

 

 

 

 

 

 

織斑…、じゃなかった影山一夏です。

 

ZECTに来て想さんに影山を名乗らないか?って言われて、織斑を捨て俺は影山を名乗ることにした。

 

そして今は兄貴にZECTのビルの中を案内してもらっている。

 

翔「ここが、マスクドライダーシステムの保管庫だ」

 

一夏「マスクドライダー?」

 

翔「俺がお前を助けた時の姿、あれがマスクドライダーだ。俺のはキックホッパーって言うらしい」

 

一夏「へぇ〜、俺にもないのかな?」

 

さすがにないよね…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「あるぞ」

 

一夏「え?」

 

翔「いやだからあるって。さっき兄貴に渡されてな。お前に渡せって」

 

そう言って兄貴は俺に茶色のバッタのような機械とベルトを渡してきた。

 

ん?あれ?バッタって確か…

 

一夏「そういえば兄貴、これって兄貴のじゃ…」

 

翔「それは俺のとは違うんだよ。俺のはキックホッパーだけど、お前のはパンチホッパー。スタイルはまぁ言葉の通りだな」

 

一夏「ありがと、兄貴!」

 

翔「それはそうと次行くぞ、次はIS研究室だ」

 

そう言って兄貴は研究室がある方に向かった。

 

俺もついにライダーだ。あとで兄貴にレクチャーしてもらおっと

 

翔「さぁ、ここがIS研究室だ。ZECTはマスクドライダーだけではなくISも製作してるんだ。まぁ、表舞台にはウチのISは出ないけど」

 

一夏「え?どうして…?」

 

翔「ZECTのISだって知られてみろ。その時マスコミとかなんらかがウチに来てもしマスクドライダーシステムを盗まれたらどうする」

 

一夏「ああ、そうだね」

 

翔「さて、主任に挨拶に…、いや辞めておこう」

 

一夏「え?なんで?」

 

翔「いまにわかる」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いっくぅぅぅん♪♪」

 

一夏「え!?ま、まさか…!?」

 

 

何処かで聞いたことがある声がした。そっちに振り向くと…

 

振り向いた瞬間に誰かにダイブされた。

 

ダイブされたことにより背中が床に叩きつけられた。

 

一夏「痛ってて…、ってなんでこんなとこいるんですか束さん!?」

 

束「いっくん久しぶり〜、会いたかった〜」

 

篠ノ之束、ISを作った人だ。抱きつかれて頰スリスリしてくる。

 

でもなんでこの人が…

 

翔「ったく束さん、久しぶりだからっていきなりダイブはないでしょ?」

 

束「だって久しぶりすぎるから飛びつきたくなったのだよ。わかるかなしょーくん?」

 

束さんがしょーくんと言ってるのは恐らく兄貴のことだろう。まさか他人に興味がない束さんが兄貴のことを名前で呼ぶなんて…

 

翔「いや、わからん…」

 

束「え〜?もししょーくんだって『あの子』に抱きつかれたら嬉しいでしょ〜?」ニヤニヤ

 

翔「まぁ、そうだけど。…ってなに言わせんだよ!?」

 

あの子?兄貴一体誰だそれは?

 

一夏「ってそれよりどうして束さんがここにいるんですか」

 

束「ふっふーん。実はね、ワームに襲われてた所をそーじんが助けてくれくれたんだ。それで束さんのことをZECTが保護するって。最初はどうでもよかったんだけど、あのマスクドライダー見たら興味湧いてきてね。それで即OKしてZECTのIS主任になったんだ〜」

 

翔「そういうことだ、あとさっき束さんが言ったそーじんってのは天道さんのことな」

 

一夏「そうなんだ…」

 

束「そうだしょーくんいっくん、研究室の案内だよね。特別に束さんが案内するよ!」

 

一夏「じゃあ、お言葉に甘えて。いいよね兄貴?」

 

翔「まぁいいだろう」

 

 

そして俺は束さんの案内で整備室を見て回った。

 

いまは目の前に2機のISがある。

 

一夏「これがいま束さんが作ってるISですか?」

 

束「そうだよ。束さんの最新鋭の機体なのだよ!右のISが『天雷(てんらい)』で、左のISが『獄炎(ごくえん)』だよ〜」

 

一夏「へぇ〜」

 

俺は無意識で目の前のIS『天雷』に手を伸ばしていた。

 

すると…

 

 

 

 

 

 

 

 

一夏「え!?」

 

 

 

 

 

 

 

翔・束「ええーーーー!?」」

 

 

 

 

 

俺がISを纏っていた。

 

 

 

 

 

翔「相棒…、お前もか…」

 

一夏「え!?お前もってことはまさか兄貴も…!?」

 

翔「俺もこの前こっちの『獄炎』を纏ってしまった」

 

一夏「ってことは…、俺たち、IS動かしちゃったってこと…」

 

どうするんだこれから…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

次回予告

 

 

「影山一夏、よろしく」

「矢車翔だ」

「僕は織斑冬樹、同じ男子同士仲良くしようじゃないか」

「やつが織斑冬樹か…」

 

 

 

次回、『IS学園』

「失せろ、お前たちに興味ない」




どうもアスティオンです

これにてPrologue終了となり、次回からは本編に突入となります。


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設定資料(随時更新)

随時更新予定


矢車 翔《やぐるま しょう》

年齢 15歳

身長 177cm

6月26日生まれ

血液型 B型

仮面ライダーキックホッパー

IS 獄炎

好きな物(人) 甘い物系 簪

嫌いな物 女尊男卑に染まった人間

 

この作品の主人公の1人。

家族や友人全てを失い、暗闇の中で彷徨ってた所を矢車想に拾われ、想の弟として矢車翔を名乗る。

本名は『瀬川 亮也(せがわ りょうや)』

だが矢車翔を名乗ると決めた時にその名前は捨てた。本人曰く、『瀬川亮也は死んだ』とのこと。

自分を救ってくれた兄である想のことを、心から尊敬している。

更識簪とは恋人同士。

料理も得意としており、想に教わった麻婆豆腐が得意料理。(料理の腕は一夏程ではない)

性格は落ち着いたクールな少年。だが怒ると物凄く怖い(特に簪絡みになると誰も止められない)

髪は茶髪で襟足長めのロングウルフカット。想に拾われる前は黒髪の短髪だった。

 

 

獄炎(ごくえん)

 

操縦者:矢車翔

世代:第4世代

開発先:ZECT

 

翔の希望を元に篠ノ之束が組み立てた万能型IS

高速のスピードを持ち、スピードなら世界一の速さを持つ。

 

武装

ビームライフル《蓮火(れんか)》×2

アサルトライフル《不知火(しらぬい)》×2

ビット《流星(りゅうせい)》×8(シールドとしても使用可能)

腰部付レールガン《烈火(れっか)》×2

大剣《狼牙(ろうが)》×1

《煉獄(れんごく)》(左脚に付いている武装。相手を蹴った時に相手のシールドエネルギーを一気に削る。展開装甲)

 

 

 

単一能力 ???

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

影山 一夏《かげやま いちか》

年齢 15歳

身長 172cm

9月27日生まれ

血液型 A型

仮面ライダーパンチホッパー

IS 天雷

 

この作品の主人公の1人。

本名は織斑一夏《おりむら いちか》

優秀な姉、織斑千冬と双子の兄、冬樹の弟として常に見比べられており、周りからは『織斑の出来損ない』と呼ばれていた。

姉の決勝戦を見に行く際に誘拐され、助けに来てくれると思っていたが結局千冬は助けに来ず、殺されそうになった所を翔が変身したキックホッパーに助けられ、そこで翔の弟になることを決意。その後、織斑の名を捨て影山を名乗ることになった。

性格・容姿は原作とあまり変わらないが鈍感ではない。家事スキルが更に上昇している。ZECTに来てからは調理場は一夏の物となったとか。

元姉である織斑千冬とは自分は影山一夏として生きていくが弟には変わりはないと伝え和解した。

高速切替《ラピッドスイッチ》を得意とする。これは束に教わった。本人曰く、剣より銃の方がしっくりくるとのこと。

凰鈴音とは中学時代からの恋人同士である。ただ相変わらずのフラグ建築士(千冬いわく)

 

 

天雷(てんらい)

 

操縦者:影山一夏

世代:第4世代

開発先:ZECT

 

一夏の希望を元に篠ノ之束が組み立てた中・遠距離型IS

 

 

武装

アサルトライフル《雷我(らいが)》×4

ビームマシンガン《月光(げっこう)》×4

ミサイルランチャー《稲光(いなびかり)》×2

スナイパーライフル《朧月(おぼろづき)》×2

ショットガン《出雲(いずも)》×4

《伊奘諾(いざなぎ)》(右手に付いている武装。相手を殴った時に相手のシールドエネルギーを一気に削る。展開装甲)

 

 

 

単一能力 ???

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

更識簪《さらしき かんざし》

年齢 15歳

IS 打鉄弐式

好きな物(人) アニメ(特にヒーロー物) 翔

嫌いな物 翔を馬鹿にする人

 

本作メインヒロインの1人。

1年4組所属で日本代表候補生。

姉の楯無は生徒会長。

矢車翔とは恋人同士。2人きりになるとかなりの甘えん坊。

原作と違うのは楯無との仲は既に良好。←翔が仲介してくれたことにより和解した。

専用機の打鉄弐式も既に完成している。

性格、容姿は原作と同じ。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

織斑 千冬《おりむら ちふゆ》

年齢 24歳

身長 166cm

血液型 A型

 

1年1組担任。ブリュンヒルデの称号を持つ。

モンド・グロッソ2連覇をしその後引退。

新学期初日、一夏と再会し涙を流す。

翔には一夏を助けてくれたこともあってかなり甘い。

家事は破滅的。料理だとセシリアと並ぶのではないか。一夏がいなくなってからはコンビニや外食などで済ませていた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

凰 鈴音《ファン リンイン》

年齢 15歳

身長 150cm

血液型 B型

IS 甲龍(シェンロン)

 

本作メインヒロインの1人

1年2組所属で中国代表候補生。

愛称は鈴。

一夏とは小学校からの幼馴染で恋人同士。

篠ノ之箒と入れ替わる形で一夏と出会い、日本に来て周りに馴染めてないところを一夏によって救われ、その後一夏の辛い状況を知りながらも一夏を支え共に過ごす。その内に一夏に好意を抱き、中学入学と同時に一夏に告白し恋人同士になる。そのすぐに第2回モンド・グロッソで一夏が誘拐され行方不明になった際はしばらく部屋からも出ない状態になった。それから半年後、両親が離婚し親権が母親になったことで中学2年の終わりに中国に帰った。日本にいた際は実家の中華料理屋の自称看板娘として店を手伝っていた。得意料理は酢豚。一夏のフラグ建築には相当頭を悩まされて何度も千冬に相談をしていた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

篠ノ之 箒《しののの ほうき》

年齢 15歳

身長 160cm

7月7日生まれ

血液型 O型

IS なし

 

冬樹と一夏の幼馴染。

常に冬樹にくっ付いて行動し一夏によく突っかかってくる。その度に一夏に腹パンされ、これまでで4回は食らってる(殴られなかったこともある)。

クラス対抗戦以降なぜかおとなしくなっていて、徐々に冬樹に対する不安が芽生えているような。

(最初はアンチ対象ですが救済ありますのでご安心くださいby作者)

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

セシリア・オルコット

年齢 15歳

身長 156cm

12月24日生まれ

血液型 O型

IS ブルー・ティアーズ

 

1年1組所属のイギリス代表候補生

入学当初は女尊男卑に染まっており、翔や一夏に対して高圧的かつ蔑視した態度をとっていた。だがクラス代表決定戦で一夏に敗れ、さらに翔に地獄を見せられた。それがあってか翌日クラス全員の前で日本を侮辱した発言を謝罪した。この代表戦の際、一夏に好意を抱く。だが転校してきた鈴と一夏が抱き合っているのを見てかつ恋人同士というのを知らされた時は絶望した表情をしていた。料理は殺人兵器だとか。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

シャルロット・デュノア

年齢 15歳

身長 154cm

血液型 AB型

IS ラファール・リヴァイヴ・カスタムⅡ

 

1年1組所属のフランス代表候補生

愛称はシャル。

一夏と同様高速切替《ラピッドスイッチ》を得意とする。

転入当初は『シャルル・デュノア』の名で男として転入してきたが、女だとバレて男として転入してきた理由を話す。その後、翔と束のお陰で本妻が逮捕され父親と共にZECTに迎えられISのテストパイロットになる。もちろん代表候補生は続けてる(束がフランス政府を説得という名の脅迫をしたため)

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ラウラ・ボーデヴィッヒ

年齢 15歳

身長 148cm

血液型 AB型

IS シュバルツェア・レーゲン

 

1年1組所属のドイツ代表候補生

そして黒兎部隊《シュバルツェア・ハーゼ》の隊長で階級は少佐

転入前に副隊長のクラリッサから、『これが転校生の自己紹介の仕方です』とのことで、黒板に大きく名前を書き自己紹介をするなどと、日本の間違った知識を持っている(これが原因で翔はその副隊長に殺意を覚えた)。シャルロットが女だと知った後、自分の生まれや育ちを語った。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

更識 楯無《さらしき たてなし》

年齢 16歳

IS 霧纏の淑女《ミステリアス・レイディ》

 

2年1組所属の生徒会長でロシア代表。

更識家17代目当主。

本名は更識 刀奈《さらしき かたな》

性格は原作と同じシスコン。

翔のことは『義弟くん』と呼び弄っている。

楯無本人も翔と簪の交際は認めている。

ZECTのことも知っていた。

 

 

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山田 真耶《やまだ まや》

身長 155cm

血液型 O型

 

1年1組副担任。

教師になる前は日本代表候補生だった。

1組2組の合同授業の際、鈴とセシリアを相手に圧勝する。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

篠ノ之 束《しののの たばね》

年齢 24歳

 

ISの生みの親。天才というより天災

ZECTのIS主任をしている。

ワームに襲われていたところを天道に助けられ、その際に天道からZECTに誘われる。性格は原作よりかはフレンドリーになっている。だが渾名で呼ぶのは変わらない。翔→しょーくん/一夏→いっくん/想→そーくん/天道→そーじん/加賀美→かがみーん

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

織斑 冬樹《おりむら ふゆき》

年齢 15歳

身長 170cm

IS 白式

 

アンチ対象

織斑千冬の弟で一夏の元兄。

自己中心的で、自分の思うようになればいいと思っている。←ようは自分が主役だと思っていたい性格である。

昔、一夏をいじめていた連中を仕切っていた。

一夏と常にいる翔のことも出来損ないだと思っている。だがクラス代表決定戦では翔に手加減されてる状態で敗戦、一夏に手も足も出ずボコボコにされる。いわば最弱。クラス対抗戦でも鈴に簡単に追い詰められる(乱入がなければ負けていただろう)

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

天道 総司《てんどう そうじ》

仮面ライダーカブト

自らを『天の道を行き、全てを司る男』と称する。

ZECTの社長でもある。

性格は殆ど仮面ライダーカブトの時と変わらない

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

加賀美 新《かがみ あらた》

仮面ライダーガタック

昔は天道のライバル的存在だったが、いまは社長である天道を支える相棒的な立場である。

性格は殆ど仮面ライダーカブトの時と変わらない。

 

 

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矢車 想《やぐるま そう》

(元)仮面ライダーキックホッパー

翔と一夏の兄。暗闇にいた翔がかつての自分と重なり、放って置けなくなり翔を弟にする。

性格は殆ど仮面ライダーカブトの時と変わらない。




どうもアスティオンです
設定資料はキャラが増えるたび随時更新していきます。



【補足……煉獄、伊奘諾について】
わかりやすくいうと零落白夜と同じようなものであるが、煉獄、伊奘諾を使用した際自身のシールドエネルギーが減ることはない。そのかわり現時点では使えるのは1日1度のみ。


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第1章 入学、IS学園
第1話 IS学園


本編突入


ISをまとってしまった日から1年

 

 

 

一夏「はぁ…、やっぱこうなるよね…」

 

 

影山一夏です。ISを動かしてしまったためIS学園に通うことになってしまった…

 

まぁでも、兄貴も一緒に通うことが決まったし兄貴がいれば大丈夫か

 

そして俺たちは学園の正門前で担任の先生を待つことになっている。

 

なんでも入学の手続きが入学ギリギリになったので、クラスの人たちはまだ知らないみたいだ。

 

だから担任の先生と同時に行くことになったらしい。

 

ただ…

 

 

一夏「担任誰なんだろうね、兄貴」

 

翔「知らん、兄貴も束さんも何も言ってくれなかっただろ?」

 

そう。誰が担任だか聞いてないんだよ。誰か来てもその人が担任かどうかもわからないからな〜

 

そんな時…

 

 

???「すまない、遅くなって。私が担任の…、っ!?」

 

一夏「っ!?千冬、姉…」

 

翔「織斑千冬か…」

 

俺たちのクラスの担任は、まさか元姉の織斑千冬だった…

 

一夏「兄貴…」

 

翔「少し2人で話せ、俺は向こうにいるから」

 

そう言い、兄貴は俺たちから少し離れた。

 

千冬「一夏…、本当に一夏なのか…」

 

一夏「ああ、そうだよ…、『織斑の出来損ない』と言われてたアンタの元弟だよ」

 

千冬「一夏すまない!あの時のことを今更謝るのなんか遅いってのはわかってる!」

 

突然、元姉は俺の眼の前で土下座しだした。

 

千冬「あの時、一夏が誘拐されたことを知ったのは試合が終わって表彰式が終わったあとだったんだ。なんで試合前に言わなかったって問い詰めたら、日本の為だって政府が口止めしていたらしい。着いた頃には誘拐犯らしき奴らが気絶していただけ。でも…、生きていてくれたんだな…」

 

一夏「…………」

 

まさか政府がそんなことしてたなんてな…

 

一夏「千冬姉…、俺はアンタが嫌いだった。助けに来て欲しかった。でも、助けに来てくれなかった。政府が口止めしてたってそれ本当に?」

 

千冬「本当だ、あの後もう一度問い詰めたらそう言った」

 

一夏「なら、もういい…。俺は今日までずっとアンタを恨んでたけど、本当のこと聞けたからもういい別にいい」

 

千冬「一夏…」

 

一夏「でも…、でも今の俺は影山一夏だ。この名前をもらった時にもう覚悟は決めてるんだ。だからもう織斑に戻ることはない。それだけはわかってほしい。だけど俺は千冬姉の実の弟だってのは変わらないから…」

 

千冬「…当たり前だろ、お前は永遠にずっと私の弟だ」

 

そう言って、千冬姉は俺を抱きしめた。

 

なんかこうやって抱きしめられたの凄い久しぶりだな…、それと同時に恥ずかしい…

 

翔「あのー、時間的にそろそろ不味いんじゃないんですか織斑先生?」

 

突然いきなり兄貴が戻ってきた。てか…

 

一夏「兄貴さっきまであっちいなかった!?」

 

翔「ん?お前たちが話終わらないからいつ止めようかとずっとすぐそこにいたぞ」

 

一夏「なんだよそれ…、あっ千冬姉。この人が俺を助けてくれたんだ」

 

千冬「そうか…、一夏を救ってくれたこと、本当に感謝する」

 

翔「別に、ただ放っておけなかっただけですし」

 

兄貴…、照れてるな…

 

翔「うるさい」

 

いきなり兄貴が俺の足を蹴ってきた。

 

兄貴の蹴り痛いんだよ。てかなんで俺の心読まれた!?

 

千冬「お前、それだけは変わらないな」

 

千冬姉までなんで!?俺ってそんなに心読まれやすいの…?

 

 

 

 

 

 

 

その後、校内に入り1-1教室前

 

俺と兄貴は千冬姉、じゃなくて織斑先生(学校ではそう呼べ、と言われた)に

 

千冬「お前たちはここで待て。後で呼ぶから」

 

そう言って教室に入っていった。入った瞬間に黄色い声が凄いしたけどすぐに鎮まった。千冬姉、恐るべし…

 

しばらくすると…

 

千冬「矢車、影山、入ってこい」

 

やっと呼ばれ兄貴と一緒に教室に入った。

 

一夏「影山一夏です。ええっと、1年間よろしく」

 

やっぱ自己紹介は大事だよね。でもなんかシーンとしてる…

 

「キ…」

 

一夏「キ…?」

 

『キャーーーー』

 

ええーー!?なんだこの悲鳴みたいな声は〜。

 

ってか兄貴なんでそんな平然としてられるの!?

 

翔「………」

 

よく見たら耳栓してる、兄貴ズルい…

 

そんな悲鳴に耐えながらふと目を開けたら…

 

 

見つけてしまった。

 

俺の元兄、織斑冬樹の姿を…

 

 

 

 

 

 

 

矢車翔だ。耳栓を用意しといて正解だった。

 

こういうことがあるかと思ってたからな。

 

悲鳴が収まったところで耳栓を外す。

 

翔「矢車翔だ、よろしく」

 

とりあえず適当に自己紹介を済ましておこう。

 

先程と同じくまた悲鳴みたいな声が上がったというのは言うまでもないだろう

 

千冬「では、矢車と影山はそこの後ろの席に座ってくれ。どっちに座るかは2人で決めてもらって構わん」

 

そう言われたから、俺たちは空いてる席に座った。

 

場所的に言うと、相棒が真ん中の列の後ろから2番目の席で俺がその後ろ。

 

IS学園は入学初日から授業がある。俺たちは束さんからいろいろISに関することは全て教えてもらったから余裕である。

 

でもその最中に苦労したのは相棒だけどな…。束さんの勉強会が終わってから何度教えたことか

 

翔「相棒、お前大丈夫か?」

 

一夏「なんとかね、兄貴と束さんに教えてもらったからもう大丈夫」

 

今は授業が終わり休み時間、休憩したいところだけど…

 

『……………』

 

周りからの目線が凄い。クラスの人間だけじゃない。同じ学年の人や2,3年生までもが俺らを見に来ていた。

 

一夏「兄貴、この視線どうにかならない?」

 

翔「耐えろ」

 

耐えるしかない…、そんな時…

 

「やぁ君たち」

 

俺たちに声をかけてくる奴がいた。振り向くと…

 

冬樹「初めまして、僕は織斑冬樹。同じ男子同士仲良くしよう」

 

まさか奴から話しかけてくるとはな。奴が織斑冬樹か…

 

翔「そうか、だが俺たちはお前と仲良くする気はない」

 

一夏「右に同じく」

 

「貴様、冬樹に向かってなんて口だ!!」

 

ん?なにコイツ。織斑冬樹と一緒についてきた女が俺たちに怒鳴ってきたけど…、誰?

 

冬樹「いいよ箒。まぁ僕と仲良くしないなんて君たちは負け組と同じだね」

 

一夏「テメエ、兄貴を馬鹿にしやがったか!?」

 

冬樹「おお出来損ない、生きてたのか。死んだと思ってたよ」

 

一夏「黙れ、俺を馬鹿にするのはいいが兄貴のことを…」

 

翔「今はいい、落ち着け相棒」

 

目の前で言い争いをされると気分悪りぃ。

 

まぁ。このバカ(織斑とその女)に向かって…

 

翔「失せろ、お前たちに興味なんかねぇんだよ」

 

少しだけ殺気出して脅してやった。するとビビったのか織斑はすぐに自分の席に戻っていったが、ついてきた女は…

 

「一夏、ついてこい。話がある」

 

一夏「は?友達でもない奴にいきなりついてこいなんて言うか?」

 

「幼馴染だろう私とお前は!いいからこい」

 

幼馴染?ああ、そういえば相棒が言ってたな。昔、暴力女がウザかったって。さっき織斑もこいつのこと箒って言ってたっけ。確か篠ノ之箒だったな名前は。束さんの妹って話だけど…、性格正反対すぎるだろw

 

一夏「なんで?俺とお前幼馴染でもなんでもないだろ」

 

篠ノ之「ッ!!貴様!!いいから来いと言っている!!」

 

するとどこから出したのか木刀を握って相棒に殴りかかった。

 

一夏「…っ!」

 

それにすぐに反応した相棒は、篠ノ之の懐に入り込み、腹の溝に一発パンチを与えた。

 

食らった篠ノ之はその場に蹲る。

 

一夏「なにかあったらすぐ暴力を振るう。変わってねぇなお前は」

 

篠ノ之「ぐう、一夏、貴様…」

 

千冬「お前ら、早く座れ。授業を始めるぞ」

 

タイミングがいいのか悪いのか織斑先生と副担任の山田先生が入ってきた。

 

諦めたのか篠ノ之は痛む腹を抑えながら席に戻った。

 

この3年間の学園生活、めんどくせぇことになりそうだな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

to be continued

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

次回予告

「ちょっとよろしくて?」

「クラス代表を決める」

「イギリスだって大してお国自慢ないよね?」

「決闘ですわ!」

 

 

 

次回『英国の淑女』

「お前に見してやるよ、地獄をな」




どうもアスティオンです

お待たせしました本編突入です!

そして恒例の無理やり展開ですwww


さて次回は…
淑女登場

お楽しみに〜


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第2話 英国の淑女

影山一夏です。あの面倒くさい2人を撃退して、授業が終わってまた休み時間。今度こそゆっくりしたいけどやっぱり周りには女子の視線。これ慣れろってこと?無理だよ

 

兄貴も兄貴でなんか面倒くさそうな顔してる。

 

今度こそゆっくりしたい…

 

「ちょっとよろしくて?」

 

一夏・翔「「あ?」」

 

「まぁ!なんですの、そのお返事。わたくしに話しかけられただけでも光栄なのに、それ相応の態度というものがあるんではないかしら?」

 

めんどくせー!!めんどくせー!!MAXめんどくせー!!

 

こういう奴まじで苦手だわ。

 

そーいや、こんなお笑いコンビいたよなw

 

あ〜あ兄貴の顔が…、今にも蹴りかかりそうな感じだ…

 

一夏「ってもな、俺お前が誰だか知らねえし」

 

翔「俺もだ…」

 

兄貴、平然としてるけどつま先で地面を叩いてるよ…

 

「わたくしを知らない!?セシリア・オルコットを?イギリスの代表候補生にして入試主席のこのわたくしを!?」

 

一夏・翔「「へぇ〜(棒)」」

 

セシリア「馬鹿にしていますの!?」

 

翔「代表候補生か…、んで俺らに何の用だ。何もないなら失せろ」

 

セシリア「フン!男のくせに貴族であるわたくしにそんな口の利き方なんて教育がなってないんじゃありません?」

 

翔「あいにく、そんなもんは捨てちまってな。お前、俺たちにISのことを教えてあげるとかそんなこと言いに来たんじゃねぇのか?だったらそんなのは必要ない。俺たちには優秀な教師がいるからな。だから不要だ。消えろ」

 

教師ってのは束さんのこと。てか兄貴、失せろから消えろに変わったよ。

 

セシリア「そうですか。もしわからないことがあっても教えませんわよ。貴方が泣いて頼まれても。また来ますわ!」

 

二度とくんな!

 

そのあと織斑先生と山田先生が教室に入ってきた。

 

織斑先生が教壇の前に立ち…

 

千冬「再来週行われるクラス対抗戦に出るクラス代表を決める。まぁ簡単に言うとクラス長みたいなものだ。ただし一度決まると変更はないからそのつもりでな。立候補でもいいし推薦でもいい。誰かやる人はいるか?」

 

クラス長か…、面倒くさそうだな。

 

「はい、織斑くんを推薦します」

 

おっ、あいつが推薦されたか。このままあいつで確定してくれ。

 

「私は影山くんを!」

 

「なら私は矢車くん!」

 

おいーーー!?なんで俺たちまであげるんだよ。

 

クラスが騒いでいると…

 

セシリア「納得がいきませんわ!そのような選出認められません!大体、男がクラス代表だなんていい恥さらしですわ!このセシリア・オルコットにそのような屈辱を1年間味わえとおっしゃるのですか!?」

 

うわ〜、始まったよ。やっぱこいつめんどくせーなー

 

ツンツン

 

一夏「ん?」

 

後ろから兄貴が突いてきたので、振り向くと何かが書いた紙を渡してきた。俺はそれを見てから頷き、バックを開け…

 

セシリア「実力からいけばわたくしがクラス代表になるのは必然。それを物珍しいからという理由で極東の猿にされては困ります!わたくしはこのような島国までIS技術の修練に来てるのであって、サーカスをする気は毛頭ありませんわ!いいですか!?クラス代表は実力トップがなるべき、そしてそれはわたくしですわ!大体、文化としても後進的な国で暮らさなくてはいけない自体、わたくしにとっては耐え難い苦痛で…」

 

織斑「イギリスって大してお国自慢ないよね」

 

セシリア「なっ…!?」

 

一夏「ちっ…」

 

あのバカ、ここで割り込んでくるんじゃねぇ!せっかくの兄貴のプランが台無しだ。

 

セシリア「あ、あなた!わたくしの国を侮辱しますの!?」

 

織斑「先にしたのはそっちだよね?これでおあいこじゃない?」

 

セシリア「許せませんわ貴方!それにしても貴方たち2人はなにも言いませんのね。この方と違ってなにも言えないのかしら?先ほどは威勢はどこに言ったのでしょうね」

 

こいつ、兄貴のことまで…!

 

バァン!!!!

 

翔「めんどくせーなー」

 

兄貴がやっと動いた。ここまでにしとくか。

 

兄貴…、いまのバァンで机壊れたよ…

 

 

 

 

 

 

 

 

矢車翔だ。なんか変な演説始まってイライラしてたところだ。

 

セシリア「貴方、わたくしに向かってなんと仰いました?」

 

翔「めんどくせーって言ったんだよ。お前、まず第一にここはどこだ?」

 

セシリア「どこって…、日本という島国ですけどなにか?」

 

翔「じゃあお前の周りにいるこいつらは?」

 

セシリア「…っ!」

 

いきなりオルコットの顔が青ざめた。

 

翔「質問に答えろよ金髪。じゃあISを開発した人の名前とその人の出身国は?そしてモンド・グロッソで優勝した人の名前と出身国は?」

 

セシリア「そ、それは…」

 

オルコットの顔はどんどん青ざめていく。さらに追い打ちかけるか…

 

翔「さらにお前の言葉は日本を敵に回す発言をした。分かるか?」

 

セシリア「な、なにを言っていますの!?わたくしがいつ…」

 

翔「わかってねーなお前。相棒」

 

一夏「りょーかい」

 

相棒はバックからホッパーゼクターを出し、ある映像を見せた。それは…

 

オルコットが喋り始めた時から俺が喋るまでの映像だ。

 

俺は先ほど、相棒にオルコットの声と動画を撮れと相棒に頼んだのだ。

 

翔「これでわかったか?ここにいる以上お前の言葉はイギリス全体の言葉と同じなんだよ。これをもし俺たちが日本政府に提出したら国際問題に発展する。その後お前はイギリスに強制送還、代表候補生剥奪に死ぬまで牢獄、二度と光を浴びることはないだろうな」

 

再びオルコットを見ると、絶望したような顔をしている。

 

翔「それから織斑、お前もだ。少し気をつけろ」

 

織斑「え?なんで僕がそんなこと気にしなきゃいけないんだい?男性操縦者の意見って大事じゃないのかい?」

 

一夏「テメエ、兄貴が言ったことわかんねえのか!」

 

織斑「出来損ないと一緒にいる奴の言ってることなんかわかるわけないじゃん」

 

一夏「テメエ!!」

 

翔「相棒、今は落ち着け」

 

今にも殴りかかりそうな相棒を俺は止める。

 

セシリア「け、決闘ですわ…!貴方たち3人!わたくしが勝ったらあなたたち3人もとわたくしの奴隷にしますわ!」

 

震えながら言ってもなんもねえぞ。でも…

 

織斑「僕はいいよ」

 

一夏「俺もだ」

 

織斑と相棒は睨み合っていた。

 

翔「俺もいいだろう」

 

俺はオルコットを見ながら…

 

翔「お前に見してやるよ、地獄をな」

 

千冬「では、織斑・オルコット・矢車・影山の4人は1週間後クラス代表決定戦を行う。4人の総当り戦を行い勝利数で勝敗を決める。各自、準備をしておくように」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

to be continued

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

次回予告

「2人の寮の部屋の鍵を渡しにきました」

「な、なんでいるんだよ兄貴!」

「弟の成長を見るのも悪くないなってな」

「1055…」

 

 

次回『寮の部屋割り』

「翔…?」




どうもアスティオンです
まず先に今日で東日本大震災から7年が経ちました。
復興には時間がかかるとは思いますが1日でも早い復興を願っております



次回は…
ヒロイン登場


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第3話 寮の部屋割り

影山一夏です。あの後いろいろあって授業も終わりいまは放課後。

 

鬱陶しかった女子の視線もなくなり今は兄貴と教室でゆっくりしてる。

 

翔「相棒、どうだ?元兄と再会した感想は?」

 

一夏「別に、前より嫌いになったよね。それに奴にへばりついてる篠ノ之もさ」

 

翔「お前、昔よく一緒にいれたな」

 

一夏「いたくないのに無理やり連れてかれるんだよ。友達と遊ぶ約束があっても勝手にキャンセルされるしさ、なにかあればすぐ暴力に変わるし」

 

翔「それは面倒くさいな」

 

本当に昔の俺はよく耐えられたと思うよ。

 

そんな時…

 

山田「あっ矢車くん影山くん。よかった、ここにいたんですね」

 

副担任の山田先生が教室に入ってきた。

 

一夏「山田先生、お疲れ様です。どうしたんですか?」

 

山田「2人の寮の部屋が決まったので、部屋の鍵を渡しにきました」

 

えっ?寮?

 

翔「山田先生、俺たちは1週間は寮に入れないんじゃ…」

 

兄貴の言う通りだ。部屋の調整が済んでないから1週間は自宅通学してくれって。まぁ自宅って言っても俺たちはZECTの本社なんだけどね。

 

山田「ええっと、はい。そのはずだったんですけど…」

 

「お前らがクラス代表決定戦をやるから、わざわざ部屋割りを無理やり変更したんだ」

 

ヘェ〜、そうなんだ。ってあれ?今の声…、確か…

 

翔「な、なんでいるんだよ兄貴!?」

 

想「なんでって、俺は整備科の講師だからだ」

 

な、なんで想さんがここにいるんだ!?しかも先生っていつの間に…

 

翔「兄貴、どういうことなの?」

 

想「まずうちの会社はIS学園に多額の寄付金を出している」

 

翔「でも兄貴が先生やる理由にはならなくない?」

 

確かにそうだ。寄付金だけで十分なのになんで想さんが先生なんかに…

 

想「そうなんだがな…。実は学園から1人講師として雇いたいって話があってだな。それは男でも構わないって言われてな。そしたら天道が俺を選んだってわけだ」

 

一夏「へぇ〜、天道さんがね」

 

翔「でも兄貴はよかったの?」

 

想「まぁ、弟の成長を見るのも悪くないなってな」

 

山田「矢車先生は弟思いなんですね、なんか微笑ましいです」

 

翔「まぁ兄貴にはいつもいろいろとやってもらってますからね」

 

想「うるさい、とりあえず荷物は持ってきてやったから一度寮の部屋を確認して夜でもいいから俺の部屋に荷物を取りに来い」

 

そう言って想さんは早足に教室を出て行った。

 

おそらく恥ずかしかったんだろうな…

 

 

 

 

矢車翔だ。

 

俺たちは寮の中を歩いていた。

 

案外デカイ寮だなぁ…、ここに生徒全員いるのか…

 

一夏「兄貴は何号室なんだ?」

 

翔「1055だ。お前は?」

 

一夏「俺は…、1050。部屋違うんだね。」

 

翔「兄貴が無理やりねじ込んだって言ってたからじゃないか?」

 

一夏「それもそうか。あっ、ここだここ。俺の部屋」

 

俺たちは相棒が住む部屋の前に着いた。

 

だがここで一つ相棒に注意しておこう。

 

翔「相棒、相部屋だってことを忘れるなよ?ノックして誰かいるか確認してから入れ」

 

一夏「わ、わかってるよそれくらい。じゃああとで兄貴の部屋行くね」

 

翔「ああ、夕飯のときくらいに来てくれ」

 

俺は相棒がノックするのを確認してから自分の部屋に向かう。

 

翔「1055…、ここか」

 

相棒の部屋から少し歩いて、1055室のドアの前に着いた。相棒にも言ったが相部屋だ。ちゃんとノックして誰かいるか確認してから入ろう。

 

コンコン

 

「はい…」

 

中で声がした。誰かいるな

 

翔「突然ですまない、相部屋になった矢車だ。入っても大丈夫か?」

 

ドアが空いた。部屋にいたのは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「翔…?」

 

翔「簪…?」

 

 

部屋にいたのは、更識簪。実はーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

to be continued

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

次回予告

「久しぶりだな」

「えいっ」

「学園で専用機を用意することになった」

「貴様も鍛えてやる、ついてこい」

 

 

次回『再会』

「そんなだからよ、いつまでも門下生のままなんだよ」




どうもアスティオンです

ついに出ましたヒロイン簪ちゃん!
作者一推しなんでね。やっぱここはヒロイン簪ということです



さて次回は
序盤はイチャイチャタイム?


お楽しみに〜


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第4話 再会

矢車翔だ。まさか俺の同室の相手が簪だなんて…

 

兄貴、ありがとう…

 

部屋の中に入り、窓側のベッドの側に簪の荷物が置いてあったので、俺は手前のベッド側の机にカバンを置き、ベッドに腰掛けた。

 

簪も自分のベッドに座り、お互い向かい合っている。

 

簪「久しぶり、翔…」

 

翔「久しぶりだな、簪…」

 

簪「あの時以来、かな…?」

 

翔「そうだな、1年半ぐらいか…」

 

あの時とは、俺と兄貴が旅をしている途中、更識家に半年程お世話になったことがある。

 

その時に俺と簪は出会い、一緒に暮らしているうちに俺は簪に惹かれていった。

 

そして1ヶ月経った頃に、簪から告白され俺と簪は恋人同士となった。

 

付き合い始めたその日から俺と兄貴が更識家を出るまでの間、俺は簪とずっと一緒にいた。一緒に寝たりもした。

 

その後も俺と簪はケータイ越しではあるが毎日電話やメールをしていた。だから会うのは実に1年半振りだ。

 

簪「…………」

 

突然、簪が立ち上がった。どっかいくのか?

 

簪「えいっ」

 

どこかにいくかと思ったら、俺に抱きついてきた。俺も抱きついてきた簪を受け止めた。

 

翔「やっぱ、会えなくて寂しかったのか?」

 

簪「うん…、でもこれからはずっと一緒なんでしょ…?」

 

翔「当たり前だろ。簪は俺の大切な人だ。ずっと側にいるし守ってやるよ」

 

そして俺たちは唇が触れるだけのキスをしてまた抱きしめ合う。

 

やっぱ大切な人が近くにいるってのはなんかいいな。昔の俺からしたら凄いことだよ…

 

抱きしめあって数分後…

 

一夏「兄貴〜、入るよ〜。……え?」

 

いきなり相棒が入ってきた。そして俺たちを見た瞬間固まった。…ノックしろよ

 

一夏「…兄貴、どゆこと?」

 

翔「お前忘れたか?前に言ったろ。簪、俺の彼女だ」

 

一夏「ああ〜、言ってた言ってた。どうも影山一夏です」

 

翔「簪、メールでも言ったけど、相棒の一夏だ」

 

簪「ど、どうも…。更識簪です…///」

 

さっきのが見られたのが恥ずかしいのか顔を赤くしながら相棒と挨拶をした。

 

相棒には事前に俺と簪の関係は既に伝えてある。

 

翔「さて、食堂行くか。簪も行くだろ?」

 

簪「うん…、行く」

 

一夏「そうと決まったら早く行こ、この時間きっと混むよ」

 

翔「そうか。じゃあすぐ行くか」

 

そして俺たち3人は食堂に向かい、夕食を食べた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ええっと…、更識簪です…。

 

まさかルームメイトが翔だなんて…。

 

IS学園に行くことになったとは聞いてたけど、まさかこんな感じで再会するとは思わなかった。

 

久しぶりで思わず抱きついちゃったけど、いいよね…

 

でも翔も受け止めてくれたし、キスもしちゃったし…、えへへ

 

翔「上がったぞ」

 

簪「ふぇっ!?///」

 

さっきまでシャワー浴びてた翔が戻ってきた。

 

翔「どうした?びっくりして」

 

簪「ううん、なんでもないよ…///」

 

翔「そ、そうか…」

 

簪「あ、あのね、翔…」

 

これから同じ部屋ってことは一緒に住むってことだし…、いいよね…

 

簪「い、一緒に、寝ていい…?///」

 

翔「あ、ああ、いいぞ」

 

やったーー!許可が出たので、私は翔の布団の中に入り寄り添った。

 

簪「久しぶりだね…、一緒に寝るの」

 

翔「そうだな。付き合い始めた時からだよな。一緒に寝てたのは」

 

簪「うん。ねえ…、これからずっと、いい…?」

 

翔「ああ、いいぞ」

 

簪「ありがとう、翔…」

 

私は布団の中で翔に抱きついた。そしたら翔も私のこと抱きしめてくれた。やっぱ安心するな翔の腕の中は…。

 

翔「おやすみ、簪…」

 

簪「おやすみ、翔…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜翌日〜

 

どうも影山一夏です。

 

入学して2日目。朝のHRで織斑先生が…

 

千冬「織斑、お前のISのことだが…、予備機がなくてな。なので学園で専用機を用意することになった」

 

急に周りがざわつき始めた。そりゃそうか。専用機は国家または企業に所属する人間にしか与えられない。まぁ、コイツが例外なだけか…

 

セシリア「それを聞いて安心しましたわ。訓練機と専用機で対戦だなんてフェアじゃありませんものね」

 

また出しゃばってきたかこの女は。昨日の兄貴に言われたこと完全に忘れているな。

 

織斑「そうかい。まぁ、専用機を与えられるのは僕だけみたいだし、そこの出来損ないとその兄貴とかいう奴にはないみたいだね」

 

こいつ、やっぱりムカつく。いますぐにでも殴りたくなる。

 

翔「落ち着け相棒。織斑先生、俺らのことは聞いてますよね?」

 

千冬「ああ、今日の放課後に渡すと矢車先生が言っていた」

 

翔「了解です」

 

そうなんだ。俺たちにも専用機があるんだよ。しかも束さんが作ってくれた最新鋭の機体。あの俺が初めて纏ったISだよ。

 

織斑「ど、どういうこと!?なんでこんな奴らなんかにも専用機があるんだ?」

 

一夏「悪いな、俺たちはある企業に所属している。名前は言えないけどな。だから俺たちにも専用機があるんだよ。残念だったな天才くん(笑)」

 

織斑「ぐ、ぐうう…」

 

あっはは、おっもしれーあいつの顔。自分だけ優遇されてると思ってたみたいだな。

 

 

 

 

そして放課後。俺はなぜか剣道場に連れてこられた。

 

 

 

 

 

 

 

遡ること、20分前。

 

授業も終わり、俺と兄貴は想さんのとこへ行こうとしたら…

 

そこに暴力女、もとい篠ノ之がやってきた。

 

篠ノ之「おい、貴様も鍛えてやる、ついてこい」

 

一夏「はっ?なんでお前なんかに。俺は兄貴がいるから平気なんだけど。ていうか俺これから行くとこあるんだけど」

 

篠ノ之「いいから来いと言っている一夏!お前の剣の腕が鈍ってないか確かめてやる」

 

は?ホントにこいつ何言ってんの?俺もうそんなのとっくに辞めてんだけど…

 

でもこのまま断っても煩いままだしクラスのみんなに迷惑かかるからしょうがないか…

 

 

 

 

 

 

そしていまに至る。

 

篠ノ之「一夏!!なんのつもりだ!?なぜ防具をつけない!?」

 

一夏「いちいちうるせーなー。なんでって、これがいまの俺なんだよ。剣道なんかもとっくに辞めてんだ」

 

なぜ俺は防具をつけてないのか。

 

それはこんな奴に防具付けてやっても無駄だからだ。

 

一応、竹刀は手に持ってるけどね。

 

それにしてもコイツはホントにうるせーな。なにも変わっちゃいねー。ホントにめんどくさいわ。

 

織斑「いいのかよ出来損ない。防具つけたほうがいいんじゃないのか。お前が箒に勝てる訳ないだろ」

 

そういや、このバカも来てたっけ。ちょっと周りを見てみよう。上のギャラリー席人多くね!?兄貴と簪もいるしクラスのみんなもいるじゃねーか。

 

部長「いいの?影山くん、そのままで?」

 

一夏「平気っすよ、こんな奴に防具なんか必要ないです。あと、俺は剣道をしないんで、そこはいいですよね?これは剣道の試合ではなくてただの勝負ですから」

 

部長「え?ま、まぁいいわよ?」

 

今回審判をしてくれる剣道部の部長が心配してくれたけど、篠ノ之なんか相手に防具なんていらないし。

 

「影山くんあんなこと言って大丈夫なのかな?」

 

「篠ノ之さんって確か去年の剣道全国大会優勝者だよ?」

 

「え!?ホントに!?」

 

ギャラリー席でなんか話してるけど、そんなのは関係ない。だってこいつの剣は…

 

部長「勝負は一度のみね。それでは、試合開始!」

 

篠ノ之「はああああ!」

 

ただ突っ込むだけの剣道の『け』の文字もない。ただの暴力だ。

 

一夏(やっぱ変わんねえな、こいつは)

 

ただ突っ込んでくる篠ノ之に対して、俺は…

 

 

手に持っていた竹刀を、ーーーーーー投げ捨てた。

 

 

篠ノ之「めええええん!」

 

俺はただ振り下ろされてくる竹刀に向かって、右手の拳をぶつけた。

 

そして、竹刀がバキバキに折れた。

 

追撃として、空いてる左の拳で篠ノ之の腹を殴った。

 

食らった篠ノ之はその場に蹲った。そういや昨日もこんなことあったな〜。再放送〜

 

部長「そ、それまで!勝者、影山一夏」

 

篠ノ之「一夏!貴様どういうつもりだ!剣道をしろ!」

 

一夏「俺言ったよな。もう剣道なんか辞めてるって。それに俺は試合前に部長に剣道をしませんって言ったんだぞ。お前も聞いてたはずだ」

 

篠ノ之「黙れ!もう一度だ!」

 

は?こいつなに言ってんの?

 

一夏「おいおい部長が言ってただろ、この勝負は一度だけだって。それに部長は俺を勝者といったぞ」

 

篠ノ之「そんなことは知らん!もう一度勝負しろ!」

 

こいつはスポーツマンシップとやらがねえのか。…あっ、俺もか。

 

一夏「とにかく、俺の勝ちだ。2度と俺に付き纏うな。てか俺の前に姿を見せるな」

 

俺はそう言い放ち、出口に向かう。だが…

 

篠ノ之「一夏…、貴様っ!!!!」

 

後ろから篠ノ之が竹刀を持って襲いかかってきた。

 

てか2本目どこにあったんだよ。あっ、俺が放り投げたやつか…?

 

もうホントに面倒くさいなこいつは

 

俺はすぐ振り返り、今度は腹ではなく、顔面に右のパンチを食らわせ、篠ノ之を殴り飛ばした。

 

一夏「お前、ホントなにひとつ変わってねぇな」

 

俺は倒れてる篠ノ之の前に行き…、あの言葉を言う。

 

一夏「そんなだからよ、いつまでも門下生のままなんだよ」

 

箒「っ…!」

 

そう。じつはこいつは10年経ってもまだ門下生のままなんだ。

 

それを聞いたクラスメートはさらにざわつき始める。

 

一夏「いいか?2度と俺に付き纏うな。あと…、お前のやってる剣道は剣道じゃない、ただの暴力だ」

 

俺はそう言って、剣道場を出て行った。

 

剣道場を出てすぐに、兄貴と簪を見つけた。

 

翔「どうだ?気分は?」

 

一夏「ああ、なんか変に疲れたわ…」

 

翔「そうか、お前今日はもう部屋に戻れ。兄貴には俺が言っとく。お前の専用機も俺が受け取ってあとでお前に渡すから」

 

一夏「ありがと兄貴。それじゃ」

 

俺はすぐに寮の部屋に戻った。

 

実は俺1人部屋。とはいったものの、なんか1人入学が遅れてるみたいだ。その人が俺のルームメイトになってる。だからその人が来るまでは俺1人だ。

 

とにかく、早く帰ってシャワー浴びて寝よ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

to be continued

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

次回予告

「行くぞ…、獄炎」

「さぁ、踊りなさい。わたくし、セシリア・オルコットとブルー・ティアーズの奏でる円舞曲で!」

「これが、白式…」

「さぁ、行こうぜ天雷」

 

 

次回『クラス代表決定戦』

「「お前に地獄を見せるのは…、兄貴(相棒)だ」」




どうもアスティオンです

翔のヒロイン簪登場です!
イチャイチャ描写って書いてるとブラックコーヒー欲しい時がありますよねwww自分で書いてるのになぜか欲しくなるんですよね〜www


さて次回は…
戦闘開始

お楽しみに〜


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第5話 クラス代表決定戦

影山一夏です。あれから1週間、おれは兄貴と簪と3人でISの特訓をした。簪は日本の代表候補生ということで教えも結構わかりやすかった。

 

そして今日はクラス代表決定戦。

 

対戦表は…

 

 

1試合目 セシリア・オルコットvs影山一夏

2試合目 矢車翔vs織斑冬樹

3試合目 セシリア・オルコットvs織斑冬樹

4試合目 セシリア・オルコットvs矢車翔

5試合目 影山一夏vs織斑冬樹

6試合目 矢車翔vs影山一夏

 

となっていた。てか誰だよ対戦表作ったの…

 

そして俺は1試合目。いきなりかよと思いながらアリーナのピットで自分のIS『天雷』の最終調整を終えた。

 

千冬『影山、準備はいいか?』

 

アリーナの管制室にいる織斑先生から通信が入った。

 

一夏「大丈夫っす。いけます」

 

千冬『そうか。ならカタパルトに向かえ。既にオルコットは出撃している』

 

一夏「了解です。……さぁ行こうぜ天雷」

 

俺はカタパルトに足を入れ、姿勢を低くする。

 

一夏「影山一夏、行きます」

 

するとカタパルトが動き出し、アリーナへと射出される。

 

セシリア「あら、逃げずに来ましたのね」

 

もう既にオルコットがいた。ISに乗ってても腰に手を当てるんだな

 

オルコットのIS『ブルー・ティアーズ』か…

 

厄介なのはあの腰についてるビットって言ってたな。

 

セシリア「最後にチャンスをあげますわ」

 

一夏「は?チャンス?いらねえよそんなもん」

 

セシリア「そうですか…、なら…」

 

ーー敵IS、射撃体勢に移行。

 

セシリア「お別れですわね!」

 

いきなりレーザーライフル《スターライトmk-Ⅲ》を撃ってきた。

 

ていうかこいつの射撃…、素直すぎるだろ。

 

俺は右にかわし、左手にアサルトライフル《雷我》を構えすかさずオルコットを狙い打つ。

 

反撃が来ないと思い込んでいたんだろう。奴は避けることなく、発射した弾は全弾命中した。

 

セシリア「っ!なかなかやりますわね。ですがこれなら!」

 

そう言うとオルコットは腰についてるビットを展開し攻撃に出る。

 

セシリア「さぁ、踊りなさい。わたくし、セシリア・オルコットとブルー・ティアーズの奏でる円舞曲で!」

 

一夏「却下!」

 

円舞曲なんかで踊れるか!つーかこいつのビット操作…、素人だ。

 

こいつはビット操作中は動くことができないしビット以外の射撃もできない。

 

そしてこいつは、俺の反応が一番遠い角度を狙ってくる。

 

これを気付いたのは3発避けただけで気付けた。

 

セシリア「ど、どいうことですの!?全て躱すなんて!?」

 

一夏「だから言ったろ?ハンデなんかいらないって。さて、こっからは俺のターンだ!」

 

俺は《雷我》を構え、オルコットに向かって行く。

 

セシリア「っ!は、速い!?」

 

オルコットは驚いてるけど知ったもんじゃない。俺はオルコットに向けライフルを連射しまくり、弾が切れたときは《雷我》を納め、ビームマシンガン《月光》を展開し撃ちまくる。

 

束さんに教わった高速切替《ラピッドスイッチ》はダテじゃない!

 

オルコットは避けられず全弾命中し、シールドエネルギーは0になった。

 

『試合終了、勝者 影山一夏』

 

セシリア「わ…、わたくしがなぜこのような男に…」

 

一夏「俺がするのはここまでだ。1つ忠告しとくぞ、次はこんなもんじゃないぞ?」

 

そうだよな、オルコットを完膚なきまで叩きのめすのは…

 

一夏「お前に地獄を見せるのは…、兄貴だ」

 

さて、ピットに戻って兄貴の試合見よっと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

矢車翔だ。相棒の試合が終わり、次は俺の番。

 

対戦相手は相棒の元弟、あの織斑冬樹だ。

 

翔「さて、行くか」

 

俺はIS『獄炎』を起動させ、カタパルトに足を入れた。

 

翔「行くぞ獄炎…。矢車翔、出る…」

 

そして俺はアリーナへ射出された。

 

それから少し遅れて織斑が反対のピットからやってきた。

 

翔「ほう…、それがお前のISか…」

 

織斑「土下座するなら今のうちだよ?勝つのは僕って決まってるんだから」

 

翔「知るかそんなもん」

 

こいつと話すのは面倒だから俺は両手にビームライフル《蓮火》を展開し、試合開始の合図と同時に瞬時加速《イグニッション・ブースト》を使い織斑の懐に入り近距離で《蓮火》を撃つ。

 

織斑「この僕に当てるなんて身の程知らずだね」

 

翔「知るか」

 

織斑の武装を見るとブレード一本だけだ。こいつ勝つ気あるのか…

 

織斑「はあぁぁ!」

 

織斑が突っ込んでくるがひらりとかわす。

 

翔「はぁ…、こんなもんか?」

 

織斑「ふん、出来損ないといるお前なんかにこの僕が負けるわけないんだよ!」

 

そう言った瞬間、織斑のISが光りだし、変化した。

 

翔「ここで一次移行《ファーストシフト》か…」

 

織斑「これが…、本当の白式…!。矢車、これでお前の勝ちはなくなったぞ?」

 

翔「知るか」

 

こいついちいち面倒くさいな。

 

織斑「終わりだぁぁぁ」

 

すると織斑はブレードを振り上げながら突っ込んできた。

 

どうやらブレードもさっきのとは違うようだ。

 

《雪片弐型》織斑先生がモンド・グロッソで使っていた刀の改良版かなんかだな…。ってことは厄介だな。

 

改良版ってことはバリア無効化攻撃も持っているんだろうな。一撃食らえばかなりのシールドエネルギーをもってかれる。

 

だが…

 

翔「俺の相手じゃねえ…」

 

向かってくる織斑に向かって《蓮火》を連射。織斑は避けるものの、避ける場所もわかっていたのでそこにも連射する。全弾命中し織斑のシールドエネルギーはゼロになった。

 

『試合終了、勝者 矢車翔』

 

織斑「ふざけるな、なんで天才の僕がこんな奴に…」

 

自分で天才って言っちゃうんだこいつ…

 

翔「お前は俺に勝てる訳ねえんだよ。今のは俺の2割ぐらいの射撃だ」

 

織斑「な、手加減しただとぉ!?この天才の僕に!」

 

翔「それにな…、お前に…」

 

俺は織斑を見下ろしながら…

 

翔「お前に地獄を見せるのは…、相棒だ」

 

 

 

その後俺はピットに戻り次の織斑とオルコットの試合を見ていた。

 

結果はギリギリでオルコットの勝利。バリア無効化攻撃を食らいながらもよく耐えたものだ。

 

だが…

 

 

翔「これからが本当の地獄だオルコット…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

to be continued

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

次回予告

「覚悟はできてるな…」

「お前みたいな出来損ないにこの僕が!」

「弱いんだよ、お前…」

「クラス代表はーー」

 

 

次回『代表決定』

「まぁ、そういうことだ」




どうもアスティオンです
始まりました決定戦

わたくし相変わらずの戦闘描写ド下手です…
誰か教えてくれぃ…


さて次回は…
地獄絵図…?w

お楽しみに〜


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第6話 代表決定

矢車翔だ。さて、やつに地獄を見せるか…

 

もう既にオルコットはアリーナで待っている。あとは俺が出るだけだ。

 

翔「矢車翔、出る…」

 

俺は『獄炎』を展開しアリーナへ飛んだ。

 

セシリア「あ、貴方で最後ですわね…」

 

なんか若干怯えてねえかアイツ。相棒がなんか言ったな。

 

翔「おいオルコット、お前…」

 

セシリア「っ!?はっ、はい…」

 

おいおい、俺呼んだだけなのにめちゃくちゃビビってんじゃねえかよ。

 

翔「覚悟はできてるな…」

 

セシリア「ヒィッ…」

 

もう遠慮はいらねぇな。さて、地獄の時間だ…

 

『それでは、試合開始』

 

アナウンスが鳴ったと同時にオルコットは《スターライトmkⅢ》を俺に向かって撃ってきた。

 

俺はすぐに《蓮火》を両手に展開し、オルコットのレーザーを撃ち落とした。

 

『ええーー!?』

 

アリーナで見ている生徒から驚きの声。レーザーをレーザーで撃ち落とすのは見たことがないだろう…

 

セシリア「なっ、なんですって!?レーザーをレーザーで撃ち落とすなんてそんなの非常識ですわ!?」

 

翔「知るかそんなもん。お前の射撃が緩いんだよ」

 

セシリア「な、ならこれなら!」

 

そしてオルコットはビットを展開し俺に向かって撃ってきた。

 

それにしても本当にコイツのビット操作は素人だな。相棒の試合も織斑の試合も見てたがこれで候補生とはな…

 

翔「緩い…」

 

こんなのは簡単。俺は全部のビットからの射撃を避け、さらに両手に持つ《蓮火》でビットを撃ち落とした。

 

セシリア「わ、わたくしのビットが!?な、なんでですの!?あの影山って方もそうですし、貴方までそう簡単に…!?」

 

翔「お前のビットなんか簡単に避けられんだよ素人が。……見せてやるよ、本物のビットの使い方を」

 

俺はビット《流星》8基を展開し、オルコットに向かわせた。

 

セシリア「な、なぜ貴方までビットを!?」

 

翔「お前が知る権利はない」

 

俺はビットを操作しながらオルコットに《蓮火》を連射し、動きを封じる。

 

オルコットは動こうにも動けずビットからの攻撃と翔が撃ったビーム両方を食らっていた。

 

翔「これで終わると思うなよ…」

 

俺は更にビットを動かし、オルコットをアリーナ上空のシールドギリギリまで誘導する。

 

翔「さぁ、地獄を見せてやる…」

 

俺は上昇するオルコットより先回りして、《蓮火》を納め、大剣《狼牙》を展開し、構える。

 

セシリア「あ、あああ…」

 

オルコットはもう絶望したような顔をしている。

 

翔「いくぞ…」

 

俺はオルコットに向かって《狼牙》を振り下ろす。

 

セシリア「イ、インターセ…」

 

翔「遅えよ…」

 

オルコットも対抗しようと近接武器を展開しようとしたが間に合わず、《狼牙》を食らってしまい、上空から地面に向かって落ちていく。だが…

 

翔「…まだ終わりじゃねえぞ」

 

俺は左脚の特殊武装《煉獄》を展開した。

 

この装備が『獄炎』の切り札だ。

 

俺は瞬時加速《イグニッション・ブースト》を使ってオルコットに向かっていく。

 

そして…

 

翔「終わりだ…」

 

左脚でオルコットを蹴った。

 

蹴られたオルコットは地面に叩きつけられ、動く気配すらない。

 

シールドエネルギーを見るともう0だった。

 

『試合終了、勝者 矢車翔』

 

翔「ふぅ…、こんなもんか…」

 

それを聞いてすぐに俺はピットに戻った。

 

そこには兄貴と織斑先生がいた。

 

千冬「矢車、やり過ぎだ。まぁ今回は大目に見てやろう。この前の件もあることだし」

 

翔「すみません…。あと織斑先生、俺次の試合棄権します」

 

千冬「なに?」

 

想「さっきの《煉獄》、いまの『獄炎』にはかなりの負担が掛かる。もし使ったらすぐに整備をしろというウチの主任からキツく言われててな」

 

兄貴の言う通りで、今の『獄炎』では《煉獄》を使うのは1回が限界。使ったあとはかなりの負担を背負うことになる。《煉獄》を使ったらすぐに整備しろと束さんからもキツく言われている。でも近々その強化パッケージができるとのこと。それさえあれば《煉獄》を何度でも使える。

 

千冬「そうか、わかった。ならお前はゆっくり休め」

 

織斑先生あっさり受け入れてくれたけど、ウチの主任が束さんだってことに気づいてるのか…?

 

翔「ありがとうございます」

 

さて、俺は終わったぞ。あとはお前だ相棒…

 

 

 

 

 

影山一夏です。兄貴は容赦ないな〜

 

まさか《煉獄》を使うなんて…、これは俺も使っていいってことかな。

 

俺はピットに着いた。そして天雷を展開しようとしたんだけど…

 

目の前からオルコットが壁を使いながら戻ってきた。

 

かなりフラついている。これは兄貴かなりやったな…

 

すると突然オルコットが体勢を崩し倒れそうになった。

 

俺はすかさずオルコットの身体を支えた。

 

一夏「大丈夫か…?」

 

セシリア「あ、ありがとうございます…」

 

一夏「ああ、それにしても派手にやられたなお前…」

 

セシリア「はい…。影山さん。この度は本当に申し訳ございませんでした」

 

一夏「いいって。俺はもう気にしてないし、その謝罪は今度クラス全員の前で言いなよ」

 

セシリア「はい、ありがとうございます影山さん」

 

一夏「一夏でいいよ、俺のことは」

 

セシリア「では、わたくしのこともセシリアとお呼びください」

 

一夏「おう、それじゃ俺行ってくるから」

 

セシリア「はい、いってらっしゃいませ」

 

これでオルコット、じゃないやセシリアも変わってくれたかな。

 

さて、俺は…。アイツをやるか…

 

織斑「出てきたな出来損ない。僕を待たせるなんていい度胸してるじゃないか」

 

すでに織斑がアリーナで待っていた。

 

一夏「知るか。お前が勝手に先に出てたんだろう」

 

織斑「お前、出来損ないのくせに僕に歯向かうなんて!」

 

『それでは、試合開始』

 

開始の合図とともに、俺は《雷我》を2丁展開。すぐに織斑に向かって撃つ。

 

織斑はなんとか避けつつも《雪片弐型》を構えながら、俺との間合いを詰めてくる。

 

織斑「落ちろよ出来損ない!」

 

織斑が斬り掛かってくる。

 

一夏「そんなんでやられるかよ」

 

俺はすぐに織斑と距離を取り《雷我》を納め、ミサイルランチャー《稲光》を展開、織斑に向かって撃つ。

 

当たったことで煙幕が発生しこれで視界を遮る。《稲光》を戻し再び《雷我》を展開、織斑がいるであろう場所に撃ちまくる。そして弾が切れては《月光》に切り替える。

 

煙が晴れると織斑がいた。だが奴のシールドエネルギーは20%をきっていた。動くことすらしなかったのかこいつは…

 

織斑「お前、ふざけやがって。この僕に!」

 

再び織斑が斬りかかってきた。

 

だがこんなものは簡単に避けれる。

 

織斑「ふざけるな!お前みたいな出来損ないにこの僕が!」

 

一夏「無駄なんだよ」

 

俺は振り上げられていた《雪片弐型》を《月光》で狙い撃つ。

 

織斑の手から《雪片弐型》が落ち、何一つない状態となった。

 

冬樹「ああっ!僕の雪片が!?」

 

一夏「ほら、取りに行かなくていいのか?ご自慢の武器なんだろ」

 

織斑「お前、天才の僕にこんなことしていいと思ってるのか!」

 

一夏「知らねえよ。お前が天才だったらこの世の中の人間誰もが天才だわ」

 

そして俺はとどめに、右手の特殊武装《伊奘諾》を展開。

 

織斑「そ、それはまさか…」

 

一夏「ああ、そのまさかだよ…」

 

どうやらこれがなんだかわかってたみたいだな。

 

一夏「行くぜ…」

 

《伊奘諾》を構え《瞬時加速》で織斑の懐に入り込み織斑の腹を殴る。

 

一夏「ふっ…!」

 

織斑「かはっ…」

 

一夏「これで終わりじゃねえよ…」

 

俺は何度も何度も織斑の腹を殴り続けた。そして…

 

一夏「弱いんだよ、お前…」

 

ラスト一撃、顔面に向かって《伊奘諾》を繰り出す。

 

殴られた織斑はアリーナの壁に激突。よく見たら泡吹いてる。

 

俺…、人が泡吹いてるの初めて見たw

 

別にやり過ぎたとはなんとも思わない…

 

今までのことを考えれば…、な…

 

『試合終了、勝者 影山一夏』

 

倒れてる織斑を半目で見たあと俺はすぐにピットに戻った。戻ると織斑先生と想さんがいた。

 

千冬「影山、お前もやり過ぎだぞ」

 

一夏「すいません」

 

千冬「まぁいい。この後矢車と試合の予定だったが矢車が棄権してな。今日はもう終わりだ」

 

あっ、兄貴棄権したんだ。でも兄貴が棄権しなくても俺が棄権してたね。

 

《伊奘諾》も兄貴の《煉獄》と同じで1度しか使えない。使ったらすぐに整備。

 

一夏「わかりました、では失礼します」

 

これで全ての試合が終わった。

 

まぁ、そのあとあのモップ(篠ノ之)が現れ、冬樹が負けるわけがない!男なら剣で戦え!とかなんとか言い掛かり付けて突っかかってきたけど腹パン一発で黙らせた。

 

 

 

試合結果は…

 

影山一夏 3勝(1勝は棄権)

矢車翔 2勝1敗(1敗は棄権)

セシリア・オルコット 1勝2敗

織斑冬樹 3敗

 

…となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ー翌日ー

 

山田「1年1組のクラス代表は織斑冬樹くんになりました」

 

『ええー』

 

クラス全員ブーイングが起こった。

 

クラス代表は織斑となった。あのあと俺と兄貴は織斑先生に辞退すると言いに行った。

 

でも織斑先生は俺たちを代表にさせたら他のクラスと差ができるということで代表にはさせたくなかったようだ。

 

ならセシリアはどうしたか。セシリアも織斑先生に辞退すると言ったみたいだ。

 

織斑「なんで僕なんですか!?アイツが一番なんでしょ?」

 

一夏「辞退した」

 

織斑「くっ、なら矢車が…」

 

翔「興味ない…」

 

織斑「ならセシリアが…」

 

セシリア「わたくしも辞退しました。ていうか貴方に名前でしかも呼び捨てで呼ばれたくありませんの」

 

おっ、セシリアのやつバッサリ切り捨てたな。

 

翔「まぁ、そういうことだ。よかったな天才くん(笑)」

 

織斑「ぐ、ぐうう…」

 

こうしてクラス代表は織斑冬樹に決まった。

 

周りからは「終わった…」「デザート半年フリーパスが…」とか残念な声が上がっていた。

 

このあと、セシリアが今回のことでクラス全員の前で謝罪し、兄貴もセシリアのことを許したみたいだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、学園正門前では…

 

「ここがIS学園…」

 

1人の少女がボストンバッグを持って立っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

to be continued

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

次回予告

「さすがにこれ以上はキツイっす」

「2組に転校生…?」

「中国の代表候補生なんだって」

「ほう…、そういうことか相棒」

 

 

次回『中国からの来訪者』

「会いたかったよ…、一夏ぁ…」

「俺もだ…」




どうもアスティオンです。

前から言ってはおりますがわたくし戦闘描写は超がつくほどのド下手なのでこれが精一杯なのです…。ご了承下さい。


設定資料更新しました

今回から感想欄にいただいた感想へ少しずつ返信をしていきます。

さて次回は
もう誰が来るかわかっちゃうよね?

お楽しみに〜


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第7話 中国からの来訪者

千冬「ではこれよりISの基本的な飛行操縦を実践してもらう。織斑、オルコット、矢車、影山。試しに飛んでみせろ」

 

矢車翔だ。SHR後、アリーナにて織斑先生によるISの基本的な操縦に関しての授業を行っている。

 

まず試しに俺たち専用機持ちが見本として飛ぶことになった。

 

俺たちはすぐにISを展開…、と思ったが織斑が少々手間取っている。

 

千冬「早くしろ。熟練したIS操縦者は展開までに1秒もかからないぞ」

 

織斑「は、はい」

 

そのあと織斑もようやくISを展開した。

 

千冬「よし、飛べ」

 

俺たちは言われてすぐに上空に飛んだ。

 

順番からすると、俺が先に飛び、次に相棒とセシリアが同じタイミング、最後に織斑という順番だった。

 

一夏「ちょ、兄貴速すぎ。俺らが追いつけない」

 

翔「そうか?これでも抑えてるつもりだけどな」

 

セシリア「これでもですの!?全力出したらどれだけのスピードが…」

 

さすが『獄炎』、スピードは誰にも負けないみたいだな。抑えてるはずなのに相棒もセシリアも追いつかない。まぁ、織斑はわかっての通りかなり遅れている。

 

さすがにちょっとあれだから俺は止まってみんなを待つことにした。

 

翔「遅いぞ相棒」

 

一夏「兄貴が速すぎるんだよ!?」

 

セシリア「どうしたらそんなスピード出るんですの?」

 

翔「『獄炎』はスピード重視で作られた機体だからな。実際にお前体験したろ?」

 

セシリア「あ、あれは本当に耐えられませんわ…」

 

なんかセシリアが思い出したかのように顔を真っ青にして震えてるけど、いっか。

 

その後、遅れてきた織斑が合流した。

 

織斑「まったく。僕を置いていくなんて」

 

翔「知るか」

 

篠ノ之『冬樹!一夏!いつまでそんなところにいる!早く降りてこい!』

 

いきなり通信回線から篠ノ之の声がした。よく見ると山田先生のインカムを篠ノ之が奪っていたみたいだ。

 

もちろんその後は織斑先生の鉄拳制裁。

 

翔「相棒、あいつもう関わるなっていうの忘れてんじゃねえのか?」

 

一夏「ホントにね、もう面倒くさいや」

 

千冬『お前たち、急降下と完全停止をやってみせろ。そうだな、目標は地表から10センチだ」

 

翔「了解。じゃあ誰から行く?」

 

セシリア「ではわたくしから行きますわ」

 

そう言ってセシリアが一番最初に地面に向かっていった。

 

どんどん急降下していき、最後に完全停止。なかなかやるな。

 

織斑「よし、次は僕だ」

 

続くように織斑も降りていった。途中までは良かったが、最後ビビったのか地表から30センチという結果になった。

 

結果が結果だから織斑先生に怒られてる。

 

翔「俺たちも行くか」

 

一夏「うん兄貴」

 

そして最後に俺たちも地面に向かっていった。

 

やはり俺のスピードに相棒はついてこれず、相棒を置いていく形で地面に降りた。

 

千冬「矢車、スピード抑えられないか?見ていてヒヤヒヤする」

 

翔「いや、さすがにこれ以上はキツイっす」

 

千冬「そうか。さて、次はそれぞれ武装を展開してみせろ」

 

そう言われて、織斑は《雪片弐型》、セシリアは《スターライトmkⅢ》を展開するのだが…

 

千冬「さすがは代表候補生だな、だがそのポーズはやめろ」

 

セシリア「ですがこれではわたくしのイメージが…」

 

千冬「両隣を見てみろ」

 

セシリア「え?」

 

そう言って横を見ると、俺と相棒がセシリアの頭に銃を突き付けている。

 

翔「いい度胸だな…」

 

一夏「もっかい地獄に落ちないとわからないのか?」

 

セシリア「あっ、ああっ…」

 

千冬「撃たれたくなければ直せ、いいな?」

 

セシリア「は、はい…」

 

千冬「なら、近接用武器を展開してみろ」

 

セシリア「は、はい。ぐっ…、ぐぬぬ…」

 

全く武装が出てくる気配がない…、まさか…

 

千冬「まだか?」

 

セシリア「す、すぐです。ああ、もうっ!《インターセプター》」

 

武器の名前を叫んで展開した。こいつホントに候補生かと思う。

 

千冬「何秒掛かっている。実戦でも敵に待ってもらうのか?」

 

セシリア「じ、実戦では近接の間合いに入らせません!」

 

千冬「ほう、矢車のときの対戦で簡単に入られてたよな?」

 

セシリア「うっ…」

 

図星を突かれたのかセシリアは顔を俯かせた。

 

セシリア『あなたのせいですわよ!』

 

翔『知るか』

 

プライベートチャンネルでセシリアが文句を言ってきた。

 

 

 

 

 

その後、授業は終わり夜。寮にてーーー

 

 

谷本「すごーい!これホントに影山くん1人で作ったの!?」

 

相川「うーん!これ美味しい!!」

 

本音「すご〜いイッチー!」

 

寮の食堂で相棒が作ったお菓子やデザートをみんなで食べていた。

 

ことの発端は、SHR後だった。

 

クラス代表が決まって、周りが「デザート半年フリー券が…」とつぶやいていた時、相棒が…

 

一夏「ったく、デザートくらい俺が作ってやるのに…」

 

ボソッと呟いたはずなのにこれを聞いたクラス全員(織斑+篠ノ之以外)が一気に押し寄せ、夜に親睦会をしようということになり、今に至る。

 

翔「お前、よくこんなに作れたな」

 

一夏「忘れた兄貴?俺本社の食堂の料理場も任されてたじゃんかよ。これくらい余裕だって」

 

そういやそうだった。相棒がZECTに来てから食堂の料理番が相棒に変わっていた。理由を聞くと、手伝えることをしたいからだという。

 

あと、この場には一応織斑と篠ノ之も参加している。

 

簪「ねえ翔…、私もいていいの…?」

 

翔「大丈夫だ、それに見たところ1組以外にもいるし」

 

周りを見ると2組や3組などといった面々までもが参加していた。

 

本音「かんちゃ〜ん、しょーしょーもこっちおいでよ〜」

 

翔「だそうだ。行くか簪」

 

簪「うん」

 

相変わらず俺は本音のネーミングセンスに疑問を覚える。

 

本音とは俺が兄貴と一緒に更識家にお世話になっていた時に出会った。

 

なんでも本音の家の家系は更識家と昔から繋がりがあるみたいで本音は簪のメイドなんだとか。

 

さらに俺と簪が付き合い始めてから本音は俺のこと「旦那様」とか言ってからかってきたのを思いだす。

 

いまでは俺のことを「しょーしょー」って呼んでるけど、本当に本音のネーミングセンスはどうにかならないのか…

 

ちなみに相棒の呼び方は「イッチー」らしい。これ当たりハズレあるのか…?

 

相川「更識さんだよね?わたし相川清香。よろしくね!」

 

簪「う、うん。よろしく…。簪で、いい…」

 

簪もなんとか1組のみんなと仲良くなっているみたいだ。俺としては連れてきてよかったかな。

 

谷本「でも矢車くんに彼女がいたなんて…」

 

鏡「そうだよね…、イケメンだもんね…。彼女がいてもおかしくないよ…」

 

谷本さんと鏡さんはなんか落ち込んでるというか納得してるというか…。

 

俺と簪の関係は本音が喋ってしまったそうだ。そのあと本音の姉、虚さんがお仕置きしたとかしてないとか…

 

そんなとき…

 

「はいはーい、新聞部でーす。話題の男子操縦者3人にインタビューしに来ました〜」

 

一夏「えっと、どなたですか?」

 

黛「あ、わたしは2年の黛薫子。新聞部副部長でーす。はいこれ名刺」

 

名刺を受け取って名前を見ると、画数多そうだな…

 

黛「じゃあまず織斑くんから。クラス代表になった感想を」

 

織斑「えーと、対抗戦優勝目指して頑張ります」

 

黛「うーん、いいんだけどねー。もうちょっといいコメント欲しかったな〜。まぁいいや、次は矢車くんと影山くん。2人はお互いのことを相棒、兄貴って呼んでるけど、君たちって実の兄弟とかなにか?」

 

翔「いや、俺たちは実の兄弟ではない。お互い同じ境遇で育ったもの同士なだけだ。なぁ相棒?」

 

一夏「そう、そういうこと」

 

黛「ヘェ〜、そうなんだ〜。あともう一ついい?矢車先生と矢車くんは兄弟でいいんだよね?」

 

翔「まぁ、一応はな。俺は兄貴に拾われて育ったんだ」

 

黛「ふむふむ、そこにはなかなかのエピソードがあるみたいだね!ああそうだ。セシリアちゃんもコメントくれる?代表候補生だからね」

 

セシリア「あっ、はい。別に構いませんわよ?」

 

なんか満更でもないような感じで答えたな…

 

黛「じゃあどうしてクラス代表を辞退したの?」

 

セシリア「コホン、ではまず、どうしてわたくしがクラス代表を辞退したのかというと、つまりですわねーーー」

 

黛「あー、長そうだからいいや。よし織斑くんに惚れたからにしよ」

 

セシリア「なっ、なぜあんな人なんか!!」

 

黛「あっ、ダメだった?じゃあ影山くんにしとくよ」

 

セシリア「なっ、な、なな…!?」

 

おいおい、動揺しすぎだろ。てか相棒に惚れたのかよ…

 

黛「あっそうだ。専用機持ち全員の写真もらっていい?」

 

そして俺たちは中心に右から織斑、セシリア、相棒、俺という順番に並んだ。

 

黛「じゃあ撮るよー!35×51÷24は〜?」

 

知らねえよ。てか普通1+1じゃないのか!?

 

一夏「えーと、2?」

 

黛「ぶー、74.375でしたー」

 

なんだそりゃ。パシャリとシャッターが切られた。

 

てか…

 

セシリア「なぜ全員入ってらっしゃいますのー!?」

 

気付いたら簪や本音、篠ノ之やこの場にいた全員写真の中に入っていた。

 

相川「まーまーまー」

 

谷本「セシリアだけ抜け駆けはないでしょー」

 

セシリア「う、ぐ…」

 

こうしてクラスの親睦会は終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ー翌日ー

 

影山一夏です。翌日、教室に着くなりずいぶん騒がしかった。すると…

 

相川「ねえねえ矢車くん影山くん聞いた?今日2組に転校生来るんだって」

 

翔「2組に転校生…?」

 

一夏「いや、俺も初めて聞いたな」

 

隣の相川さんが転校生のことを聞いてきたのですぐわかった。この騒ぎは転校生のことだと。

 

翔「今の時期にか?」

 

鷹月「うん、中国の代表候補生なんだって」

 

相川さんの隣にいたクラス1真面目の鷹月さんが教えてくれる。

 

一夏「中国か…」

 

翔「相棒、どうした…?」

 

一夏「ああ、いや、なんでも…」

 

中国か…。そういやもう2年も会ってないのか…

 

あいつ…。今ごろどうしてんのかな?俺のこと死んだって思ってんのかな…

 

セシリア「あら、わたくしの存在を今更ながらに危ぶんでの転入かしら」

 

どっからくんだよその自信…と突っ込みたいのを我慢しつつセシリアを見る。相変わらず腰に手を当てるポーズは様になってるんだよな…

 

翔「てか、別のクラスだったらそこのクラス代表変わるんじゃないのか?」

 

一夏「あっ、確かに…」

 

そして俺たちは織斑を見る。視線に気づいたのかこっちを睨み返してきた。でも全然怖くねー

 

翔「今度こそ本当に終わったな。まぁ、4組の代表が簪だからその時点で負けなんだけどな」

 

相川「矢車くん本当に簪さん好きだよね?」

 

鷹月「羨ましい…」

 

なんか女子2人が凄く羨ましそうな顔してるんだけど…

 

でも兄貴は本当に簪のことを大切にしてるからな。もし簪になにかあったら兄貴はもの凄い怒るだろうな…

 

そんなとき…

 

ガラガラ

 

「ねぇ、1組の代表ってさーー」

 

突如、教室のドアが開き、全員が注目する。そこにいたのは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一夏「り、鈴…」

 

 

鈴「え…?い、一夏…?」

 

 

俺は気付いたら鈴の目の前まで歩いてきていた。

 

鈴「一…、夏…、本当に…、一夏なの…?」

 

一夏「ああ、そうだよ…。ただいま…、鈴」

 

鈴「い…、いち…、一夏ぁ!!」

 

すると鈴は俺に抱きついてきた。よく見ると泣いていた。

 

鈴「バカ…!バカバカバカバカバカァ…!バカ一夏…!行方不明って聞いたとき、アタシがどれだけ…」

 

一夏「うん…、ごめんな鈴…」

 

俺も鈴をそっと抱きしめた。

 

 

 

 

 

鈴「会いたかったよ…、一夏ぁ…」

 

一夏「俺もだ…、鈴」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして俺は1つ重大なことを忘れていた。

 

 

 

ここ教室だった。

 

 

 

 

『ええーーーーーーー!!!!???』

 

セシリア「そ、そ、そんな…」

 

翔「ほう、そういうことか相棒」

 

鈴との再会が嬉しかったからここが教室だってことすっかり忘れてた。

 

そのあと織斑先生が来て一喝したらすぐに鎮まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

to be continued

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

次回予告

「一夏!その女は誰だ!」

「お前に言う必要はない、とっとと消えろ」

「一夏さん…、そんな…」

「お茶…、飲んだら…?」

 

 

次回『ルームメイトは実は…』

「もしかして…、同じ部屋…!?」




どうもアスティオンです

今回お話のおさらいはカットで報告があります

自分は今年から就職活動が始まり忙しくなりました。
今後投稿は週1、よくて週2になるかもしれません。
でも空いてる時間を見つけ執筆・編集をしていきますので、今後ともお付き合いよろしくお願いします


さて次回は
イチャイチャタイムその2?w

お楽しみに〜


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第8話 ルームメイトは実は…

8 ルームメイトは実は…

 

翔「つまり、君は相棒の彼女…、ってことでいいのか?」

 

鈴「ええ!アタシは一夏の彼女。で一夏はアタシの彼氏。あとアタシのことは鈴でいいわ」

 

翔「相棒…、なぜ言わなかった…」

 

一夏「いや、その…。なんか言うタイミングが…」

 

矢車翔だ。あのあと織斑先生により騒ぎは鎮まり鈴も2組に戻り、午前の授業は終了し今は昼休み。

 

俺は相棒に鈴との関係を聞くため食堂に来ている。

 

ちなみにここに居るのは、俺、相棒、鈴、簪、セシリアの5人だ。

 

そしてよくみるとセシリアの顔がなんか…

 

簪「ええっと…、セシリア?だ、大丈夫…?」

 

セシリア「そんな…、一夏さん、そんな…」

 

あーこれ完全に相棒に惚れてたんだな。まぁ彼女がいるなんて思わなかったんだろう。俺も初めて知ったけど…

 

簪「お茶…、飲んだら…?」

 

セシリア「ありがとうごさいます簪さん…」

 

簪から差し出されたお茶をセシリアは受け取るとそれを一気飲みした。

 

鈴「それにしても一夏、アンタいったい今までどこでなにしてたのよ?」

 

一夏「ああ、俺は今所属している企業の会社にお世話になっててな。というのも俺が自分で兄貴に連れてってくれって。あの家に帰るのは嫌だったし。だったら兄貴に連れてってもらったほうがいいって考えたんだ」

 

鈴「そうだったんだ…。ありがとね、一夏のこと助けてくれて…」

 

翔「別にお礼なんか…」

 

簪「翔…、照れてる?」

 

翔「う、うるせぇ」

 

簪「ふふっ」

 

一夏・鈴・セシリア「はははっ!」

 

そんなに俺が照れるのが可笑しかったのかみんなして笑ってる。

 

でも自然と嫌な気分にならない。昔だったらただ笑われただけで嫌になってたのにな。これが本当の友ってものなのかな…

 

そんなとき…

 

篠ノ之「一夏!誰だその女は!」

 

楽しい空気をぶち壊すかのように掃除用g…、篠ノ之がまた怒鳴ってきた。

 

てかこいつ怒鳴ることしか知らねえのか。

 

一夏「あ?お前に言う必要はない。とっとと消えろ。つーか、二度と俺に関わるなって約束忘れたのか」

 

篠ノ之「そんなものは知らん!第一お前と私は幼馴染だろう!私にも知る権利はある!」

 

一夏「は?俺がいつお前と幼馴染になった?俺の幼馴染は鈴だけで今は俺の恋人だ」

 

鈴「ちょ…、一夏///」

 

言われた鈴は恥ずかしいのか顔を真っ赤にしている。

 

篠ノ之「黙れ!幼馴染は私だけだろう!」

 

織斑「まあまあ箒、落ち着きなって。やあ鈴、久しぶりだね」

 

鈴「あら、アンタまだ生きてたんだ?てっきり死んだかと思ってた」

 

織斑「へぇ…、僕にそんな態度取るんだ…。まぁいいさ、今度の対抗戦で君に格の違いを見せてあげるよ。この天才の僕がね」

 

そう言って織斑は篠ノ之を連れて食堂を出た。

 

鈴「ったく、いちいちムカつくわね。アタシがあんな天才(笑)に負けるわけないじゃない」

 

へぇ、鈴もあの天才(笑)のこと嫌いなんだな。

 

一夏「鈴、俺も練習付き合うよ」

 

セシリア「わたくしもお付き合いしますわ」

 

鈴「え?いいの?」

 

翔「まぁ、もうクラスの奴らも優勝は消えたって言ってるからな。俺らが手伝ってもなにも文句はないだろ?あっ、俺は簪の手伝いだから」

 

簪「うん…。ありがと」

 

翔「さて、そろそろ休み時間も終わりだし教室戻るか」

 

そして俺たちは食器を片付けて教室に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

影山一夏です。ほんとに今日は凄い1日だった。

 

まさか鈴に会えるなんて…。しかも鈴は中国代表候補生にまでなってた。中国に戻ってから相当努力したんだな。

 

そして俺は今授業が終わり寮に戻ってきた。

 

鈴との練習は明日からやることになった。

 

鈴の練習には、俺とセシリアの3人が付き合うことになった。

 

そのときにまた篠ノ之が突っかかってきたが腹パンして黙らせた。これであいつに腹パンしたの4回目。いい加減にしてほしいよね。

 

それにしても1人部屋って暇だな〜。

 

てかまだ手続き終わってないのかよ。

 

でも他の女子と相部屋になったって知ったら鈴すげー怒るだろうな。もう今から織斑先生に頼み込もうかな。

 

 

 

 

 

ガチャ

 

 

一夏「え?」

 

鈴「ごめんね、これからアタシもここに住むことに…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一夏「鈴!?」

 

鈴「え、一夏!?」

 

待て待て待てなんで鈴が!?しかもここに住むって…

 

 

 

 

 

 

あれっ?ちょっと待てよ…。1回整理しよう…

 

 

 

俺と同室になるルームメイトは入学の手続きが遅れ転入生扱いになっている

そして今日転入生が来た

その転入生は鈴

転入生は俺のルームメイトになる…

ルームメイトは…、鈴!

 

 

一夏「そういうことかぁ…」

 

鈴「え!?も、もしかして…、同じ部屋!?」

 

一夏「そういうことだ。よろしくな鈴」

 

鈴「え!?う、うん…。よろしく…」

 

一夏「そんな硬くなるなよ。兄貴だって簪と同室なんだぜ?」

 

鈴「そ、そうね…」

 

なんでそんな硬くなるんだ…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

凰鈴音よ!一夏と同室なんてアタシ聞いてない!

 

も〜う、先に言ってよ〜

 

でもアタシ達付き合ってるわけだし、ね…

 

鈴「ねぇ、一夏…」

 

一夏「ん?どうした?」

 

鈴「あのさ…。やっぱアタシがいないと寂しかった?」

 

あーもうアタシなに言っちゃってんのよ〜。恥ずかしいじゃない…

 

一夏「そりゃそうだろ」

 

鈴「ふぇっ!?」

 

一夏「好きな子と2年も顔を合わせられなかったんだぞ?そりゃ寂しいさ」

 

そっか…、アタシだけじゃないんだ…。一夏が行方不明って聞いた時アタシはしばらく部屋に閉じこもった。しばらくして中国に帰ることになり帰国後にIS適性があることが判明。その後代表候補生になった。でも今日一夏が生きてたってわかって凄い嬉しかった。

 

一夏「んで、それがなんだ?」

 

鈴「ううん、別に。ーーーーい〜ちか!」

 

アタシは一夏に飛びついた。会えなかった寂しさを忘れるために。

 

そして一夏はアタシを受け止めてくれた。やっぱり一夏だ…

 

一夏「お、おいっ、鈴…」

 

鈴「えへへ、一夏〜」

 

今は本当に嬉しい。ここにこうして一夏がいることが。

 

一夏とこうして抱きしめ合えることが。

 

鈴「一夏大好き!」

 

一夏「俺も好きだぜ、鈴」

 

そしてこのまま、アタシたちは一緒の布団で一緒に寝ることになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして翌日、クラス対抗戦の対戦カードが発表された。

 

ー第1回戦ー

第1試合

1年3組 vs 1年4組

 

第2試合

1年1組 vs 1年2組

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

to be continued

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

次回予告

「おいで、打鉄弐式」

「がんばれよ簪」

「行くわよ、甲龍!」

「鈴、頑張れ」

 

 

 

次回『クラス対抗戦』

「僕の勝ちは確定してるのさ」

「まだそんなこと言ってるのか天才くん(笑)」




どうもアスティオンです

第2回イチャイチャタイム突入しましたね〜。
可愛い鈴をどう表現しようかと自分なりに頑張りました。うまくできてるでしょうか?


さて次回は…
待っていた方多いと思います

お楽しみに〜


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第9話 クラス対抗戦

 

『只今より、クラス対抗戦を開催します』

 

矢車翔だ。ついに今日、クラス対抗戦が開催される。

 

俺はこの対抗戦までずっと簪の練習に付き合っていた。

 

簪は日本代表候補生だ。そう簡単に負ける訳がない。

 

ーーーーー悪いが優勝は簪が貰う。

 

そして、そろそろ第一試合開始5分前になった。

 

翔「簪、大丈夫か?」

 

簪「うん…、これまで翔が練習付き合ってくれたから…」

 

翔「そうか…。頑張れよ、簪…」

 

そして俺は簪の唇に自分の唇を重ねた。いわゆる勝利の御呪いみたいな

 

簪「うん!ありがとう、翔」

 

これでさらにやる気が出たみたいだ。

 

簪「おいで、打鉄弐式」

 

簪は専用機、打鉄弐式を展開しアリーナへと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

えっと、更識簪です。翔にキスされて更にやる気が出ました。

 

もう負けられない…、翔のために…

 

私がアリーナにいると、反対側のピットから3組のクラス代表が打鉄を纏ってアリーナに出てきた。

 

「ごめんね、遅くなって」

 

簪「ううん…、大丈夫。そんなに待ってないから」

 

『それでは、試合開始』

 

試合開始の合図とともに私は得意の薙刀で打鉄のシールドエネルギーを奪う。

 

やはり相手はまだISに慣れていないようだ。でも…

 

簪「手加減は…、しない…」

 

私は薙刀を納め、荷電粒子砲《春雷》を展開し発射。

 

2、3発は避けられたけどその後は全て命中し打鉄のシールドエネルギーは0になった。

 

『試合終了、勝者 更識簪』

 

私は初戦をノーダメージで勝利した。

 

この次の試合は1組と2組の試合。

 

きっと私の次の相手は鈴に違いない。絶対負けないんだから…

 

私がピットに戻ると…

 

鈴「やるじゃない簪」

 

一夏「おつかれさま」

 

鈴と一夏がいた。どうやらこっちのピットを使うようだ。

 

翔「お疲れ、ほら」

 

翔がスポーツドリンクを渡してくれた。

 

簪「あ、ありがとう」

 

鈴「簪、次はアタシとの勝負だからね。しっかり準備しときなさいよ」

 

簪「鈴こそ、油断して負けないでよね」

 

鈴「当たり前よ、負ける訳ないじゃん。行くわよ、甲龍」

 

鈴は専用機の甲龍を展開した。

 

一夏「頑張れよ、鈴」

 

鈴「ええ!行くわよ!」

 

鈴はアリーナへと向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

凰鈴音よ!次はアタシの番。相手はあの天才(笑)の織斑冬樹。

 

あんなヤツに負ける訳ないんだから!

 

織斑「やっと来たね、鈴」

 

アタシがアリーナに着くと既にアイツが待っていた。

 

織斑「鈴、いまなら間に合うよ。この前僕に言ったことを今ここで謝れば君は痛い思いをしなくてすむけど?」

 

鈴「は?何言ってんだか」

 

織斑「まだわからない?もう僕の勝利は決まってるのさ」

 

鈴「はぁ〜、その自信どっから来るのやら。聞けばアンタクラス代表戦とかってやつやってあっけなく全敗だったって聞いたけど〜」

 

織斑「へぇ…、この僕に向かってそんな口聞けるんだね。もう手加減しないよ?」

 

アンタなんかに手加減されたら気持ち悪いわよ!

 

『それでは、試合開始』

 

開始とともに織斑が《雪片弐型》を展開し、アタシに向かってきた。

 

織斑「はあぁぁ!」

 

一夏から聞いたけど、あれは昔千冬さんが使っていた雪片の改良版でバリア無効化攻撃もあるとか。あんなモン当たったらひとたまりもないわね…

 

だからアタシは《双天牙月》を展開、それを連結させ織斑に向かって投げた。

 

鈴「そおりゃああー!!」

 

織斑「なにっ!?うわぁ!?」

 

鈴「ほらほら、そんなんでビビってちゃアタシに一撃入れられないわよ〜」

 

追撃でアタシはこの甲龍の18番、《龍砲》を撃つ。

 

織斑「ううっ、いまのは…」

 

鈴「あら、衝撃砲を知らないのね。ならとっとと落ちなさい!」

 

そしてアタシは龍砲を撃ちまくる。織斑もかろうじて避けようとはするが、この衝撃砲は普通は見えない。

 

織斑「はぁ、はぁ。なかなかやるじゃないか鈴。でもこれからが本番だよ」

 

そして織斑は再び雪片を構え突っ込んでくる。

 

だが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドオオオオオン!!!

 

 

『………………』

 

「ヴヴヴ…」

 

鈴「え!?」

 

織斑「なっ!?」

 

アリーナに黒いISと変なのが入ってきたんだけどーー!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

影山一夏です。なんと鈴の試合中に『奴ら』が現れた。

 

一夏「あれは…、兄貴!」

 

翔「ああ…、ついに来たか。ーーーーー兄貴、聞こえるか?」

 

兄貴は通信回線を開き、管制室の想さんに繋いだ。

 

想『ああ、わかっている。頼む』

 

千冬『まて矢車、あれは一体なんなんだ!?』

 

翔「それはあとで言うから、ここは俺らに任せろ」

 

千冬『お、おいまて矢ぐーーーー』

 

兄貴は無理やり通信を切った。

 

翔「いくぞ、相棒」

 

一夏「おーけー、兄貴」

 

簪「翔…」

 

翔「大丈夫だ…、すぐに戻る」

 

そして俺たちはアリーナに足を踏み入れた。

 

そこには鈴と織斑、そして現れた黒いISと『ワーム』が5体いた。

 

鈴「っ!一夏、翔!どうして…」

 

一夏「鈴、こいつ連れてすぐピットに戻れ」

 

織斑「何言ってる!いまはそれどころじゃ…」

 

その時…

 

 

 

 

 

 

 

 

『冬樹ぃ!』

 

 

突然、どこからか声が聞こえた。この声まさか…

 

篠ノ之『そんな敵さっさと冬樹の剣で倒してしまえ!そんな敵に勝てなくてなんとする!』

 

はぁ!?あのバカ!なんで放送室にいるんだよ!?おい、放送部の人倒れてんじゃねえか。まさかあいつ無理やり放送室入って気絶させたのか!?

 

『…………!』

 

黒いISが声に反応したのか放送室に銃口を向けた。

 

やばい、あの馬鹿はともかく倒れてる人たちが…

 

翔「ちぃ…!」

 

すぐに兄貴が『獄炎』を展開、左脚の《煉獄》で発射寸前のISを蹴り飛ばし、さらに《流星》《蓮火》《烈火》を展開し…

 

翔「消えろ…」

 

ISに向かって一斉射撃。そしてそのISは爆発した。

 

鈴「ちょ、なにしてるのよ!あれには人が…」

 

一夏「乗ってない、あれは無人機だ」

 

そうあれは無人機だ。それをわかっていたから兄貴はあのISを破壊できた。

 

一夏「それより、早く下がるんだ。ここは俺たちがやる」

 

織斑「邪魔だよ出来損ない、僕1人でこんな敵倒せるから」

 

翔「まだそんなガキみたいなこと言ってるのか天才くん(笑)」

 

その時、兄貴が戻ってきた。

 

織斑「な、なんだと!?」

 

翔「いいから消えろ。お前みたいな奴は邪魔だ」

 

織斑「ふざけるな!僕はーー」

 

千冬『織斑、下がれ』

 

織斑「ち、千冬姉さんまで!どうして!」

 

千冬『何度も言わせるな、命令だ』

 

織斑先生に言われ、仕方がなく織斑は下がった。その顔は悔しそうな顔をしていた。

 

翔「さて…、ワーム5体か…」

 

一夏「こんくらい楽勝じゃない?兄貴」

 

翔「そうだな…、いくぞ相棒」

 

一夏「ああ…」

 

そして俺たちは、腰についているベルトのボタンを押しバックルを開ける。

 

すると、どこからか2体のホッパーゼクターがやってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔・一夏「変身…!」

 

 

 

 

『HEN-SHIN』

 

 

 

 

 

 

 

 

『Change Kick-Hopper』

 

『Change Punch-Hopper』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

to be continued

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

次回予告

「いくぜ、相棒…」

「な、なによあれ…」

「ごめんな、なにも言わなくて」

「こいつの処分はどうなんですか?」

 

 

次回『新・地獄兄弟』

「テメエまだわかんねえのか!」




どうもアスティオンです

お待たせしました〜!
ようやく出せました仮面ライダー


そして相変わらずの戦闘描写のド下手さ
おそらく世界一でしょう


さて次回は
地獄無双?事後報告

お楽しみに〜


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第10話 新・地獄兄弟

 

 

翔「いくぜ、相棒…」

 

一夏「うん兄貴」

 

矢車翔だ。まさかワームがIS学園に現れるとはな。さて…

 

絶滅タイムだ…!ってか

 

一夏「兄貴、俺が3体やる。いいよね?」

 

翔「まぁいい、やってみろ」

 

相棒が3体。俺が2体のワームと戦うことになった。

 

翔「ふっ、はあっ!」

 

俺はワームに向かって回し蹴り、ヤクザキックなど蹴りをかます。

 

相棒の方も…

 

一夏「オラオラオラァ」

 

相棒もパンチホッパーならではの戦闘でどんどんワームを殴る。

 

翔「決めるぞ、相棒」

 

一夏「おう兄貴」

 

 

 

『Rider Jump』

 

 

 

足に跳躍のためのパワーがたまる。そして俺たちは同時に飛び上がった。

 

翔「ライダーキック…!」

 

『Rider Kick』

 

一夏「ライダーパンチ!」

 

『Rider Punch』

 

俺は左脚でキックを決める。そしてワームに蹴りを決めた時、左脚のアンカージャッキでさらに跳躍、もう一体のワームにも蹴りを決め、ワームは爆発した。

 

相棒も右腕でパンチを決め、ワームを殴った時にアンカージャッキでワームを残りの2体に向けて飛ばし爆発させた。

 

倒したのを確認した後、俺たちはホッパーゼクターをバックルから外して変身解除。

 

一夏「終わったな、兄貴」

 

翔「ああ、だがワームが現れたってことは…」

 

これは、なにか起こりそうな予感だな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

矢車想だ。相棒たちがワームを倒してくれたおかげで、生徒たちへの被害がゼロに抑えられた。

 

そのまえに…

 

千冬「矢車先生、あれは一体なんなんだ?」

 

織斑先生は俺に説明を要求してくる。

 

潮時か…

 

想「それについては…」

 

「失礼します」

 

想「楯無か…」

 

そこに現れたのはIS学園生徒会長の更識楯無。

 

楯無「学園長が今回のことで報告をして欲しいと仰っているんですが…」

 

想「ああ、わかった。ーーー相棒」

 

翔『どうした兄貴?』

 

想「一夏と簪、凰、織斑、篠ノ之を連れて会議室に来てくれ。すぐにだ」

 

翔『ああ、わかった』

 

想「ということだ、これでいいな楯無」

 

楯無「はい、もちろんです」

 

そして楯無は扇子を顔の前で開き、そこには『流石』と書かれていた。ホントにこいつの扇子はなんなんだ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

影山一夏です。兄貴と共に想さんに指名された人を連れて会議室についた。

 

そこにいたのはセシリア、想さん、千冬姉、山田先生、楯無生徒会長、教師数名、学園にいる各国代表候補生達がいた。

 

そこに…

 

轡木「集まってくれてありがとう。1年生の君たちは初めまして、私が学園長の轡木十蔵です、以後よろしく。さて早速だが今回の襲撃事件について報告して欲しい。そこであの生物に詳しい矢車先生と矢車くん影山君の3人に説明をしてもらいたい」

 

想「なら俺が…。まずは全員が気になるであろうあの緑色の生物について説明させてもらう。あれはワームという数百年前隕石に内包されて地球に飛来してきたいわば地球外生命体だ」

 

鈴「そ、そんなものが…」

 

想「そしてワームにはISでは全く歯が立たない。だが、俺たちが所属する組織はそれに対抗するシステムを完成させた」

 

千冬「まさか、矢車と影山が…」

 

想「マスクドライダーシステムというワームに対抗できる唯一のシステムだ。お前達も観ただろう、相棒と一夏が変身した姿。あれが我が社で開発したマスクドライダーシステムだ。ーーーだからといって奪おうとか考えるんじゃないぞ?もし奪ったりすればどうなるかわかってるよな…?」

 

想さんが注意を促すと、少し離れて聞いていた教師数名の顔つきが変わった。これは奪おうとか考えてたに違いないな。

 

轡木「成る程…。ですが一緒にいたあのISはなんなんです?」

 

想「本来はうちの組織で作られていたISなのだが突然何者かにデータを盗まれてな。まだ犯人も見つかってない、だから今の状況では何も言えない」

 

轡木「わかりました、ありがとうございます。ではなにか質問などがある人はいますか?」

 

ここで質疑応答に入った。そこで手を挙げたのは…

 

セシリア「あの…、先ほど矢車先生が仰っていた組織というのは…」

 

やはりそこに食いつくよな…。

 

翔「兄貴、いいのかよ…」

 

想「ここまできたら言うしかあるまい。オルコットの質問に答えよう。俺たちが所属している組織というのは…、ZECTという組織だ」

 

想さんの言葉で周りがざわつき始めた。

 

楯無「ZECTってもしかしてあのZECTですか!?」

 

想「さすが楯無、調べてたか」

 

楯無「ええ、てことはもしかして翔くんたちのISもZECTのISということで間違いないですね?」

 

想「そうだ」

 

鈴「一夏、アンタそんなとこに所属してたなんて…」

 

一夏「ごめんな、何も言わなくて」

 

轡木「では他に質問のある方は?」

 

そして次に手を挙げたのは………、兄貴だった。

 

翔「学園長、俺が聞きたいのは、ーーーこいつの処分はどうなんです?」

 

そういって兄貴が見たのは、篠ノ之だった。

 

篠ノ之「なっ、なぜ私が!」

 

翔「こいつがしたことは他の生徒を巻き込むことになりました。あの時俺が間に合わなかったら篠ノ之だけではなく、放送室で倒れていた生徒もタダでは済みませんよね?倒れている状況から見て、篠ノ之が放送室に入る時に気絶させたと推測できる。答えろ篠ノ之、なぜあんなことをした?」

 

篠ノ之「決まっているだろう!!冬樹に喝を入れるためだ!!」

 

は?こいつホントになに言ってんだか…

 

一夏「テメエまだわかんねえのか!」

 

篠ノ之「な、なにっ!?」

 

一夏「テメエのそういう考えのない行動で他の人の命まで奪いかけたんだぞ!兄貴が間に合わなかったらどうなってたかわかってんのか!」

 

篠ノ之「黙れ!!私は冬樹のためにだな!!」

 

轡木「わかりました。篠ノ之箒さん、あなたは1ヶ月の停学、部活動の参加禁止。そしてゴールデンウィーク中は校内の奉仕活動をしてもらいます。異論は認めません。それでは解散してください」

 

このことについて篠ノ之がまた騒ぎ出したが他の先生に止められ無理やり会議室を追い出された。それに続いてと織斑も出て行った。その時に俺たちを睨んでたけどそんなもん全然怖くねー。

 

そして兄貴、想さん、千冬姉、山田先生、楯無生徒会長、簪、鈴、セシリアが残っていた。

 

千冬「一夏…、お前がそんなことをしていたなんて…」

 

セシリア「一夏さん、どうして言ってくれなかったんですの?」

 

鈴「ホントよ一夏…、心配したんだから」

 

一夏「だからごめんって…」

 

鈴はともかくまさか千冬姉まで心配してくれたなんて…

 

楯無「聞いてないわよ翔くん、あなたがライダーだなんて」

 

翔「まぁ、言う必要がなかったからな」

 

楯無「それでもよ、将来の義弟くん♪」

 

翔・簪「なっ///」

 

うわっ、兄貴が顔赤くするなんてすげー珍しい。

 

想「相棒、一夏」

 

そのとき、俺たちは想さんに呼ばれた。

 

想「あのISのことは引き続き調べる。お前たちは今後もワームを頼む」

 

翔「ああ、わかってる」

 

一夏「任しとけ」

 

そうだ。俺たちがやるしかないんだ。絶対にみんなを守ってやる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

to be continued

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

次回予告

「なんでこいつが…」

「ようやく見つけたわよ」

「今更なんなんだよ」

「俺のーーー」

 

 

次回『幕間 矢車翔の真実』

「本気でお前を殺す」




どうもアスティオンです〜

キックホッパーとパンチホッパーようやく出せました!
それにしても短かったかな?
まぁでもこれからも出していきますので今後も期待しててください

さて次回は…
翔の…

お楽しみに〜


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第10.5話 幕間 矢車翔の真実

 

 

5月中旬。

 

矢車翔だ。

今年のゴールデンウィークも終わり、授業も4月より少し難易度が上がっている。

 

IS学園での生活に慣れてきた俺は、毎日授業が終わると簪と相棒、鈴の4人でアリーナでISの練習をしている。

 

毎日練習って訳ではない。2日に1回は機体のメンテナンスも行っている。

 

そして今日はメンテナンスをする日だ。

 

 

キーンコーンカーンコーン

 

 

千冬「よし、今日の授業はこれまでにする。解散!」

 

今日の最後の授業は織斑先生によるISの動作についての授業だった。

 

簪「お疲れ様、翔」

 

翔「簪、早かったんだな」

 

簪「うん、今日は終わるのが早かったんだ」

 

翔「そうか、悪いな。いつも迎えに来てもらって」

 

一夏「じゃあ兄貴、鈴もそろそろ来るだろうし行こうぜ」

 

翔「ああ、そうだな」

 

教科書をバッグに仕舞って教室を出ようとした。

 

が…

 

千冬「矢車!ちょっといいか?」

 

織斑先生に呼び止められた。

 

翔「なんすか?」

 

千冬「さっき山田先生から連絡があってな。お前に会いたいという人がいるようだ」

 

翔「俺に客?」

 

千冬「ああ、いまその人は応接室で待たせている。だからいまから行くぞ」

 

翔「って、先生も来るのか?」

 

千冬「私はお前の担任だ。これくらいはしなければならないんだ」

 

マジかよ。メンテしたいのによ…

 

翔「つう訳だわ、2人ともすまん。終わったらすぐ行くから先行っててくれ」

 

簪「うん、わかった」

 

一夏「じゃ先行ってるな」

 

翔「おう」

 

相棒は簪と教室を出て行った。

 

ったく、なんだよ客って。なんかの勧誘か?それならお断りだからな。

 

千冬「矢車、行くぞ」

 

翔「ああ。でも先生、なんかの勧誘とかだったらすぐに帰るからな?ZECTのことを知られたりでもしたら…」

 

千冬「それはわかっている。ただ…」

 

翔「ただ…?」

 

千冬「山田先生の話だと、何処かの企業とかそういう感じは無いようだ。ただお前に会いたいとの一点張りで…」

 

翔「なんだそりゃ…」

 

千冬「まあいい、とりあえず会うだけ会っとけ。ほら着いたぞ」

 

織斑先生と話しているうちに応接室についた。

 

つーか、なんでわざわざこんなとこに来るかね。てか俺に会いたい奴なんかいるのかよ。企業の人間だったらまだしも、そういう感じじゃ無いんだろ?俺にはそんな知り合いも誰もいねえんだからよ。知り合いだったら天道さんやZECTのみんな、それに昔お世話になった更識家の人たちしか浮かばない。

 

てかなんで無関係の人が学園に入れたんだよ…

 

はぁ…。なんかめんどくせえ…

 

翔「失礼しま…、っ!!」

 

俺は最後まで言葉を言えなかった。なぜなら…

 

翔(なんで…、なんでこいつが…!)

 

俺の目の前には…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ようやく見つけたわよ、ーーーーーー亮也」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの日俺を捨てた女、母親だった…

 

 

 

 

 

 

 

 

なんで…、なんでこいつがここに居るんだよ…

 

どうして俺がここに居ることを知っている…

 

千冬「あの…、なにを仰っているんですか?この学園には亮也という生徒は居ませんが…」

 

女「なにを言うんです?この子こそが亮也。ーーー『瀬川亮也』なんですよ」

 

千冬「ちょ、ちょっと待ってください!?彼は『矢車翔』ですよ?瀬川亮也なんて名前ではありません!」

 

俺の目の前では織斑先生と元母親が口論をしている。

 

俺はずっと俯いたまま。こいつと顔を合わせたくないからだ。

 

翔「ーーーー織斑先生」

 

千冬「なんだ?」

 

翔「俺、この人知らないんで。帰っていいだろ?」

 

千冬「矢車…」

 

女「なに言ってんのよ!!アンタは私の息子でしょう!!」

 

親?なにそれ?あんなことして今更親気取りかよ。

 

翔「ははっ、誰と間違えてるんですか?俺には親なんか居ないんですけど。俺にいるのは兄貴と相棒だけだ」

 

女「ふざけるんじゃないわよ!!産んだ親に向かってなによその口は!!」

 

翔「だから言ってんじゃねえか。俺に親なんかいねえって」

 

気づけば俺は口調が変わっていた。こんな奴に敬語なんて使う必要はない。

 

女「いい加減にしなさい!!どうして帰ってこないのよ!?帰ってくるのが当たり前でしょ!?」

 

はぁ?帰ってこい?俺を捨てた奴がなに言い出すんだよ。

 

あーあ、もうめんどくせーや。

 

翔「ふっはは、あっははははは」

 

もう笑うしかなかった。今更家族ヅラして家に帰って来いとかとんだ馬鹿だよ。天才(笑)並みの頭じゃねえのか。

 

女「なに笑ってんのよ!」

 

翔「今更なんなんだよ、家族ヅラして俺に帰ってこいだ?どういう風の吹き回しだよ。笑えてくるっつうの」

 

千冬「矢車、お前…」

 

翔「ああそうだよ。俺の本当の名前は、ーーーーー『瀬川亮也』だ」

 

俺はついに自分が矢車翔という名前ではなく、本当の名前は瀬川亮也だということを織斑先生に明かした。もう出すことないと思ってたのに…

 

千冬「じゃあ矢車翔というのは…」

 

翔「あれは俺が兄貴に拾ってもらった時につけた名前だ」

 

千冬「そうだったのか…」

 

女「ふざけないで!アンタは私の子の亮也でしょ!!なにそんなふざけた名前を名乗ってるのよ!!」

 

あー、本当にムカつくなこいつはよぉ。黙っててくんねえかな。

 

翔「あの日お前と親父が俺を捨てたんだろうが。その時にもうこんなクソみたいな名前は捨てたんだよ。もう『瀬川亮也は死んだ』んだよ。今ここに居るのは矢車翔だ」

 

女「なに…」

 

翔「つうか、親父はどうしたんだよ?」

 

この場には俺と織斑先生と元母親しかいない。コイツが来てるということは親父も来てると思ったがここにはいない。

 

女「ああアイツね。アイツならもう必要ないから捨ててやったわ。ホントに男は使い物にならないわ。でもアナタは迎えにきてあげたのよ。感謝しなさい」

 

はっ?使い物にならないから捨てた?こいつ俺が最も嫌いにしてる女尊男卑主義者になったか。

 

それにしても、…迎え、ねぇ…

 

翔「迎え、ねぇ…。違うだろ?迎えに来たとか言ってよ、ーーーーホントは違う目的なんだろ?」

 

女「な、なにを言ってるのよ。息子だから迎えに来たに決まってるでしょ!」

 

翔「馬鹿じゃねえの?俺を迎えに来たとか言って、実際はどっかの研究所にでも売るつもりなんだろ?俺はISを動かした男だからな、それなりに高くつく。そいつらに俺を売ってその金で遊んで暮らすつもりだろ?違うか?」

 

女「くっ…」

 

翔「ほらな、言った通りだ。お前みたいなクソな女の考えてることなんかわかってんだよ」

 

女「ふざけるんじゃないわよ!!男なんて所詮道具に使ってナンボなのよ!!いいから私にーーーー」

 

翔「ーーーーふっ!」

 

しびれを切らしたのかいきなり襲いかかってきたので、俺はこいつの顔面に一発蹴りを与えた。鼻くらいは折れてるだろう。

 

翔「もっといくか?それとも…

 

 

 

 

 

 

…殺されるか?俺に」

 

俺は殺気付きでこいつを睨んだ。

 

女「ヒィッ…」

 

翔「いいか?2度と俺に近づくな。2度と俺の前に現れるな。2度と俺を家族と言うな。もしどれか一つでも破ったら、ーーーーー本気でお前を殺す」

 

俺はそう言い残し、応接室を出た。

 

翔(ああ、すげえ気分ワリイ。部屋戻るか)

 

この後相棒たちのとこに行く予定だったが、アイツのせいでそんな気はなくなってしまった。

 

その時…

 

想「相棒…」

 

翔「兄貴…」

 

応接室を出てすぐに兄貴と遭遇した。

 

想「話は大体聞いていた。大丈夫か?」

 

翔「ああ…、でも…」

 

想「なにも考えるな、今は休め」

 

翔「うん…」

 

兄貴と数は少ないが話をして俺は部屋に戻ってきた。

 

すぐに俺は制服のままベッドにうつ伏せ状態で寝転んだ。

 

あいつが来たせいで俺は…

 

自分の存在価値をまた疑ってしまった…

 

翔(またか…、また俺は…。どうせ俺なんか…)

 

 

 

 

 

 

 

 

ガチャ

 

 

 

翔「…え?」

 

簪「翔…」

 

ドアを開ける音がしたので音の方に振り返ると、そこには簪がいた。なんで…

 

翔「お前、なんで…」

 

簪「想さんから連絡があったから翔が心配で…。ねぇなにがあったの?一体誰に会ったの?」

 

翔「………」

 

簪「翔…、話して」

 

簪は俺のベッドに腰掛けた。簪は真剣な眼で俺を見ていた。俺も起き上がり簪を見る。

 

翔「……簪は知ってるだろ?俺の本当の名前…」

 

簪「うん、瀬川亮也…、だよね。あの時聞いた。でもそれがどうしたの?」

 

翔「俺を捨てた母親が来たんだ。俺を迎えに来たとか言いだしてさ。んで結局迎えに来たってのは嘘で俺をどこかの研究所に売ってその金で遊んで暮らすっていうのが本当の目的だったらしい」

 

俺は応接室で起こったことを簪に教えた。

 

簪は驚きながらも俺の話を聞いてくれている。

 

翔「結局俺ってなんなんだろうな…。俺…、自分の存在価値がまたわからなくなっちまった…。俺はずっと暗闇の中で光を掴めないんだ…。簪…、俺はーーーーー」

 

俺が言葉を言おうとしたら、簪は俺のことを抱きしめていた。

 

簪「そんなこと…、ない…。一夏も、鈴も、想さんも、クラスのみんな…、先生たちも、みんな翔のこと好きなんだよ?それに私も…、翔のこと大好きなんだよ?」

 

翔「簪…」

 

簪「だから…、だからそんなこと言わないでよ。私はずっと…、翔の側にいる。あの時約束したじゃん」

 

あの時とは、俺と簪が結ばれた日。その時に俺たちはお互いに誓い合った。『これから先なにがあっても2人でずっと歩いていく』…と。

 

翔「簪…。おれ…、うわぁっ」

 

いきなり簪が俺を押し倒してきた。

 

簪「私は…、翔が苦しんでるのは見たくないの…。私も背負うから…。2人一緒なら大丈夫…。翔のためなら私…」

 

翔「簪…、お前…」

 

簪「だから…、ね…。わ、私が…、忘れさせてあげる…」

 

翔「かん、ざし…」

 

俺と簪の唇が重なった。一度だけでは終わらず、その後も何度も何度もお互いを求めあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

兄貴…

俺、掴めたよ…、光を…。

あの時から掴めてたのかもしれないけど、でも今ようやく実感が湧いたよ。

簪がいれば俺は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

to be continued

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

次回予告

「転校生を紹介します!」

「フランスから来ました」

「お、男…?」

「よろしく頼む!」

 

 

次回『疾風と黒雨』

「日本の自己紹介というのはこうやるのではないのか?」




どうもアスティオンです

2年前は番外編ということになってた話ですが10.5話という形で投稿させてもらいました。話の内容も変わっております。


捨てた名前を呼ばれるってのも悲しいものですよね…。それも捨てられた親に呼ばれるとなるとまた…

そして最後はイチャイチャタイム…、なにを伝えたいのでしょうか自分は…wまぁ甘く書けたと思うので勘弁してくださいwww


さて次回は…
金と銀が来る〜

お楽しみに〜


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第2章 金と銀
第11話 疾風と黒雨


相川「やっぱりハヅキ社製のがいいかな」

 

鏡「え?そう?ハヅキのってデザインだけって感じしない?」

 

鷹月「私は性能的に見てミューレイのがいいかなぁ」

 

どうも影山一夏です。

 

ゴールデンウィークも終わり、今は6月だ。

 

ちなみに俺は、ゴールデンウィークは鈴と過ごした。

 

一緒に『五反田食堂』に顔出しに行った時、弾と蘭は俺の顔見た瞬間泣きだしたっけな…

 

そのあとに数馬も来てやはり弾たちと同じように泣きだした。

 

やはり俺が行方不明になったことでかなりの心配を掛けたみたいだ。

 

そのことも含めて俺は弾たちに謝り、これからは影山一夏として生きるという事を伝えた。

 

みんなその話を受け入れてくれてそのあとは昔みたいに遊んだ。

 

ちなみに兄貴は、簪と一緒に簪の実家、更識家に行ってたようだ。

 

それで今、兄貴と一緒に教室に入るとクラス中の女子がカタログを持って、ワイワイとしている。

 

鷹月「そういえば、影山くんたちのISスーツってどこのやつなの?あんまり見たことない型だけど」

 

一夏「あ〜、あれはうちの企業のオリジナルのやつなんだよ」

 

翔「付け足して言うと、俺たちのISスーツはどこの代表も使っていない。言ったら俺たち専用のISスーツってやつだ。あとちなみに織斑のは知らん。多分織斑先生が頼んだやつなんじゃないのか」

 

「「「へぇ〜」」」

 

案外簡単に納得されたな…

 

山田「ISスーツは肌表面の微弱な電位差を検知することによって、操縦者の動きをダイレクトに各部位へと伝達、ISはそこで必要な動きを行います。また、このスーツは耐久性にも優れ、一般的な小口径拳銃の銃弾程度なら完全に受け止めることができます。あ、衝撃は消えませんのであしからず」

 

うおっ、いつの間に山田先生いたんだ?てかすらすらとよく言えたな…

 

相川「山ちゃん詳しい!」

 

山田「一応先生ですから!……って、や、山ちゃん…?」

 

鏡「山ぴー見直した!」

 

山田「今日が皆さんのスーツ申し込み開始日ですからね。ちゃんと予習してきてあるんです。えへん!……って、山ぴー?」

 

入学して2ヶ月。山田先生には8個の愛称がある。大変だな…。山ぴーって芸能人いたよな…?名前被ってね?

 

山田「あのー、教師をあだ名で呼ぶのはちょっと…」

 

相川「えー、いいじゃんいいじゃん」

 

鏡「まーやんは真面目っ子だなぁ」

 

山田「ま、まーやんって…」

 

相川「じゃあヤマヤに戻す?」

 

山田「あ、あれはやめてください!」

 

山田先生…、ヤマヤになんのトラウマがあるんだ…

 

千冬「諸君、おはよう」

 

『お、おはようございます!』

 

うおっ、一気に教室の雰囲気が軍隊みたいに変わったよ。さすが織斑先生というか…

 

千冬「今日からは本格的な実戦訓練を開始する。訓練機ではあるがISを使用しての授業になるので各自気を引き締めるように。各人のISスーツが届くまでは学校指定のものを使うので忘れないように。忘れたものは代わりに学校指定の水着で訓練を受けてもらう。それもないものは、まぁ下g…、いやなんでもない。とにかく忘れないように」

 

おい、いま下着って言おうとしたろ!去年までならともかく今年は俺や兄貴に織斑といった男子3人いるんだぞ。

 

しかも学校指定の水着ってスクール水着ってことだよな。それもそれであれだろ!

 

はぁ…、もしこの中の誰かが忘れてスクール水着とかで受けてたらあとで鈴になんか言われるんだろうなきっと…

 

千冬「では山田先生、ホームルームを」

 

山田「はい、ええとですね、今日はなんと転校生を紹介します!しかも2人です!」

 

翔・一夏「は…?」

 

織斑「え…」

 

『えええええっ!?』

 

おいおいおいおい、普通転校生きたら分散させないか?なんでこのクラスに集中するんだ…?

 

「失礼します」

 

「失礼する」

 

一夏「え?」

 

クラスに入ってきたのは、銀色の髪をした女の子と…

 

 

 

金髪の……、男子だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャルル「シャルル・デュノアです。フランスから来ました。よろしくお願いします」

 

転校生の1人目、シャルルはにこやかに告げた。

 

ツンツン

 

一夏「ん?兄貴?」

 

翔「ほら…」

 

そう言って兄貴が渡してきたのは耳栓だった。

 

あー、なるほどね。

 

「お、男…?」

 

誰かがそう呟いた。

 

シャルル「はい。こちらに僕と同じ境遇の方がいると聞いて本国より転入をーー」

 

「きゃ…」

 

ヤバい、くるぞ…

 

『きゃああああー!』

 

うおー危ねー。耳栓しててよかったぁ〜。

兄貴ありがと〜!

 

「男子!4人目の男子!」

 

「しかもうちのクラス!」

 

「美形!守ってあげたくなる系ね!」

 

「矢車くんたちとは違うタイプ!」

 

「これで男子が4人…、フフッ」

 

おいおい最後怖いって!この女子絶対『腐』がついてるだろ!?

 

千冬「騒ぐな、まだ自己紹介が終わってないだろ」

 

そう言うと、さっきまでの騒ぎはなんだったのかのように静かになった。

 

千冬「…挨拶をしろ、ラウラ」

 

ラウラ「はい、教官」

 

千冬「ここではそう呼ぶな。この学校ではお前と私は生徒と教師だ」

 

ラウラ「了解しました」

 

そう言われ、ラウラと呼ばれた子は黒板に…、え?

 

黒板一面にでっかく『ラウラボーデヴィッヒ』と書いた。

 

ラウラ「ドイツから来たラウラ・ボーデヴィッヒだ!よろしく頼む!」

 

 

………え?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

矢車翔だ。転校生が2人も一緒にこのクラスに入るか?

 

しかも1人は男だしもう1人に限っては…

 

ラウラ「む…?どうしたのだ?」

 

あのラウラって奴の自己紹介。あきらかに古い漫画にあるような自己紹介じゃねえかよ。しかも周りを見ろ、みんなポカーンって固まってるじゃねえか。

 

それに織斑先生頭抱えてるし…、アンタ知り合いなんだろ?フォロー入れてやれよ…

 

ラウラ「む?日本の自己紹介というのはこうやるのではないのか?」

 

一夏「そうそう。よろしくボーデヴィッヒさん」パチパチ

 

相棒が空気を読んでくれたのか拍手をした。それにつられて周りも拍手した。

 

千冬「あー、ではホームルームを終わりにする。今日は2組と合同授業だ。各自着替えて第二グランドに集合するように。おい男子たち、デュノアの面倒を見てやれ、同じ男子だろう。女子はボーデヴィッヒを頼む。では解散!」

 

まぁ、そりゃそうなるわな。

 

シャルル「えっと、よろしくね。僕はーーー」

 

翔「まぁ自己紹介はさっき聞いたからいい。とりあえず行くぞ」

 

一夏「そうそう、早くしないと」

 

シャルル「うわぁ!?」

 

織斑「あっ、僕を置いていくな!」

 

俺はシャルルの手を取り、すぐに教室を出た。

 

翔「いいか?俺たちは空いてるアリーナ更衣室で着替える。実習があるたびいつもこのような移動だ。早めに慣れてくれ」

 

シャルル「う、うん…」

 

ん?なんだこいつ。妙に落ち着かなそうだけど…

 

翔「どうした?」

 

一夏「トイレか?」

 

シャルル「ち、違うよ…!」

 

とりあえず階段降りて…、うわぁもう来やがった。

 

「あ!転校生発見!」

 

「しかも矢車くんたちも一緒!」

 

「者共出会え出会え!」

 

一夏「ここはどこの武家屋敷だ!?」

 

早速きやがったよこいつら。どんどん周りに女子が集まっていく。

 

「織斑くんと影山くんの黒髪、矢車くんのワイルドな茶髪もいいけど金髪ってのもいいわね」

 

「しかも瞳はエメラルド!」

 

「きゃあ見て!矢車くんと手繋いでる!」

 

「お母さん産んでくれてありがとう!今年の誕生日はカップラーメンより美味しいの作ってあげるね」

 

「腐腐腐腐腐…」

 

まともなもの作ってやれよ…。てかインスタントじゃねえか。

 

そして最後、怖えよ…

 

一夏「どうする兄貴…」

 

翔「…よし。織斑逝け」

 

織斑「え?」

 

俺は織斑を女子がいる方に蹴飛ばした。

 

名付けて、『織斑犠牲作戦』ってかw

 

織斑「お、おい矢車!どういうつもーーー」

 

翔「よし、今のうちに行くぞ」

 

織斑がなんか言ってるけどそんなの気にせず走り去っていく。

 

シャルル「ねえ、なんでみんな騒いでるの?」

 

一夏「そりゃ、俺たちが男子だからだろ?」

 

シャルル「え?」

 

翔「普通珍しいだろ。男にIS動かせるわけないんだからよ」

 

シャルル「あ!ああ、うん、そうだね」

 

なんだこいつ、なんか引っかかるよな。

 

そして俺たちはアリーナ更衣室に着いた。

 

一夏「よし到着!」

 

翔「ちなみに言うとあれぐらいだと思ったら大間違い。いつもはあれの3倍以上が押しかけてくる」

 

シャルル「さ、3倍…!?」

 

翔「ふっ、冗談だ。改めて俺は矢車翔だ。よろしく」

 

一夏「俺は影山一夏。よろしくな」

 

シャルル「よろしく。僕のこともシャルルでいいよ」

 

一夏「てかヤベッ。急いで着替えちまおうぜ」

 

シャルル「わあっ!?」

 

翔・一夏「え?」

 

なんだ?どうした?

 

一夏「どうした、着替えないのか?」

 

シャルル「う、うん?き、着替えるよ?でも、その、あっち向いてて…ね?」

 

一夏「まぁ、着替えをジロジロ見るつもりはないけど急げよ、って着替えるの早くないか」

 

相棒が振り向くとすでにシャルルは着替え終えていた。

 

一夏「着替えるの早いな、なんかコツでもあるのか?」

 

シャルル「え?ええっと…」

 

翔「もう既に制服の下に着ていたんだろ」

 

一夏「え?そうなの!?」

 

翔「そうでもしないとすぐに着替えられないだろ。ちなみに俺も下に着ている」

 

一夏「そうなのか〜。てかそれより早く行こうぜ兄貴、シャルル」

 

翔「先行ってろ、すぐに行く」

 

俺は2人を先に向かわせた。理由は…

 

翔(どうもシャルルの様子は変だ。俺が手を掴んだ時の反応やさっきの相棒が着替え出した時も、それに女子が騒ぐ理由もわかっていなかった…。これはなんかあるな…)

 

そして俺は携帯を取り出し、2人の連絡先にメールを送った。

 

翔「よし、とりあえずは連絡待ちだな。さてあの出席簿アタックだけは食らいたくないからもう行くか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ?そういえばなんか1人忘れてるような…。

まぁいっか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

to be continued

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

次回予告

「もう昔のことですよ〜」

「以後は敬意を払って接するように」

「お前に間違った知識を吹き込んだのは誰だ…」

「あ、兄貴落ち着いて…」

 

 

次回『教師の実力とは…』

「さて、話してもらうぞ」




どうもアスティオンです〜

シャルとラウラがやってきました〜

ラウラは初っ端からいろいろやらかしましたーw
この方が面白いかなと思ったのでwww

さて次回は
真耶出陣

お楽しみに〜



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第12話 教師の実力とは…

 

 

 

千冬「では、本日から格闘及び射撃を含む実戦訓練を開始する」

 

凰鈴音よ!今日の実習は1組と2組の合同実習。てことは一夏がいる!

 

千冬「今日は戦闘を実演してもらおう。ちょうど活力溢れんばかりの十代女子もいることだしな。凰!オルコット!」

 

はぁ!?なんでアタシなのよ!?

 

千冬「代表候補生ならすぐに始められるだろう。いいから前に出ろ」

 

セシリア「なぜわたくしですの…」

 

鈴「めんどくさいなぁ…」

 

すると千冬さんがアタシたちの耳元で…

 

千冬「お前ら少しはやる気を出せ。ーーーアイツにいいとこ見せられるぞ凰?」

 

はっ!そうだ!今日は一夏もいるんだった!ここでいいとこ見せて褒めてもらおう!

 

セシリア「やはりここはイギリス代表候補生、わたくしセシリア・オルコットの出番ですわね!」

 

鈴「なんでアンタまでやる気になってるのよ…?」

 

セシリア「それで、相手はどちらに?わたくしは鈴さんとの勝負でも構いませんが」

 

千冬「慌てるな。対戦相手はーー」

 

「私ですよ?」

 

すると上からISが降りてきた。乗ってたのはーーー山田先生だった。

 

鈴「え?山田先生と戦うんですか?」

 

千冬「山田先生は元代表候補生だ。実力はあるぞ?」

 

山田「む、昔のことですよ。それに候補生止まりでしたし…。それにその時の代表は先輩だったじゃないですか…」

 

先輩ってのは千冬さんのことで間違いないのよね…?

 

セシリア「織斑先生、もしかして2対1で…」

 

千冬「安心しろ。今のお前たちならすぐ負ける」

 

負けるですって…!そんなこと言われたら黙ってられないわ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千冬「では、はじめ!」

 

影山一夏です。織斑先生の合図で鈴たちが飛翔した。

 

セシリアが先制とばかりにレーザーを撃ったが簡単に回避された。

 

千冬「さて今の内に…、デュノア、山田先生が使っているISの解説をしてみろ」

 

シャルル「あっ、はい。ーー山田先生が使っているISはデュノア社製『ラファール・リヴァイヴ』です。第二世代開発最後期の機体ですが、そのスペックは初期第三世代型にも劣らないもので、安定した性能と高い汎用性、豊富な後付武装が特徴の機体です。現在配備されてるーー」

 

すごいなシャルルは。こんなことよく覚えてるな。

 

ん?デュノア社?てことはシャルルはデュノア社の社長の子供ってことか?道理でこんなにスラスラと言えるわけだ。

 

あれ?兄貴がなんか考え込んでるな…

 

一夏「兄貴?どうしたんだ?」

 

翔「ん?いや、なんでもない」

 

どうしたんだ兄貴…?そんなこと考えてると爆発のような音がした。音がした方に振り向いてみると鈴とセシリアが地面に落ちていた。どうやら山田先生の勝ちのようだ。

 

セシリア「さ、流石元代表候補生…」

 

鈴「今回はアタシたちの負けみたいね…」

 

千冬「さて、これで諸君にもIS学園教員の実力は理解できただろう。以後は敬意を持って接するように」

 

凄いな山田先生…、普段とは大違いだ…

 

バァン!

 

一夏「痛ってぇ!」

 

千冬「だから敬意を持てと言っただろうが馬鹿者」

 

だからなんで俺の心を読めるんだよ!?

 

千冬「それではグループになって実習を行ってもらう。専用機持ちは矢車、影山、織斑、オルコット、デュノア、ボーデヴィッヒ、凰だな。専用機持ちは別れてそれぞれのグループでリーダーとなり実習を行え。では分れろ」

 

言い終わるや否や、俺と兄貴、デュノア、織斑に一斉に詰め寄ってきた。

 

「織斑くん一緒に頑張ろう!」

 

「矢車くんいろいろ教えて!」

 

「影山くんわたしもわたしも!」

 

「デュノアくんの操縦技術見たいなぁ」

 

まぁこれは予想通りの展開だよね?

 

千冬「この馬鹿者共が…。出席番号順に1人ずつ各グループに入れ!」

 

織斑先生が怒ると群がってた女子達はすぐに散らばった。

 

「矢車くん、いろいろ教えてね?」

 

「影山くんと同じ班だ。よろしくね〜」

 

「やったあ織斑くんと同じ班だ」

 

「うー、セシリアかぁ…」

 

「デュノアくん!学校生活で分からないことがあったら私に聞いてね!」

 

「よろしくねボーデヴィッヒさん!」

 

「凰さんよろしくね。あとで影山くんのお話聞かせて」

 

どうやらシャルルと一緒に転校してしたボーデヴィッヒも馴染めているようだな。あと鈴、変なこと言わないでくれよ?

 

山田「いいですかーみなさん。これから訓練機に一斑一機取りに来てください。数は『打鉄』が3機、『リヴァイヴ』が4機です。好きな方を班で決めてください。早い者勝ちですよ!」

 

山田先生いつもより3倍、ーーいや5倍はしっかりしてるな。おっと、こんな事考えてたらまた怒られてしまう…

 

一夏「さて、取りに行ってくるからどっちにする?」

 

『お任せ!』

 

任せるなよ。なら打鉄でいいかな?さっさとやってさっさと終わらせるか。

 

 

ーーーそして授業も終わりに近づいてきた。

 

千冬「では午前の実習はここまでだ。午後は今日使った訓練機の整備を行うので、各自で格納庫に班別で集合すること。専用機持ちは訓練機と自機の両方を見るように。では解散」

 

午前の授業が終わった。さて使った訓練機片付けて食堂行くか

 

鈴「一夏〜、お昼いこー?」

 

一夏「おう、行こうぜ」

 

鈴「でさ一夏、今日お弁当作ったんだけど…、一夏の分もあるんだ。よかったら屋上行かない?」

 

うおお!鈴が作ってくれた弁当なんて中学校以来じゃないか!

 

一夏「ありがとう。じゃあ屋上行こうか」

 

鈴「うん!あと翔と簪も呼んであるんだ。それとデュノアって転校生も呼ぶって翔が」

 

一夏「兄貴達も来るのか。よしじゃあ行くか」

 

そして俺たちはお互い使った訓練機を片付けて屋上に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

矢車翔だ。俺は鈴に屋上で弁当食べようと誘われて屋上に来ていた。それに簪も一緒だ。簪も弁当作ってきたようだ。

 

簪「はい、これ翔の分」

 

翔「サンキュ、簪」

 

鈴「はい一夏!アンタの弁当よ?」

 

一夏「ありがと鈴!」

 

こっちも鈴が相棒の分も作ってきたようだ。

 

シャルル「ねえ?僕がここにいていいのかな?なんかもの凄い甘い雰囲気が…」

 

翔「食堂にでも行ってみろ、質問攻めで食事どころじゃなくなるぞ?それにお前、まだ学校の施設覚えてないだろ?」

 

シャルル「確かにそうだね。ありがとう翔」

 

簪「ええっと…、デュノア君でいいんだよね?」

 

シャルル「僕のことはシャルルでいいよ?よろしく簪さん」

 

簪「うん、よろしく」

 

セシリア「あら一夏さん翔さん、こちらにいらっしゃいましたのね?」

 

するといきなりセシリアまでここにきた。それと…

 

セシリア「そうですわ。ボーデヴィッヒさんも連れてきたんですの」

 

ラウラ「すまないな。こちらで食事を取ってもいいだろうか?」

 

一夏「おう、大丈夫だぞ?いいよなみんな?」

 

簪「大丈夫」

 

鈴「いいわよ!一緒に食べましょ」

 

翔「構わないぞ、それに聞きたいことがあるからな」

 

俺はどうしても聴きたかったことがある。それは…

 

翔「お前…、あの自己紹介はどうしたんだ?」

 

ラウラ「む?なにかおかしかったか?」

 

翔「お前に間違った知識を吹き込んだのは誰だ…」

 

ラウラ「それは我が軍の優秀な副官から教わったのだ」

 

『はぁ?』

 

え?副官…?

 

ラウラ「日本の自己紹介はこうやるのだと何度も練習させられてな。これですぐに友人ができると」

 

簪「ねえ翔…、これって…」

 

翔「よくある漫画の自己紹介だな…」

 

なぜだろ…?なぜかこいつの副官を思い切り蹴ってやりたい…

 

一夏「あ、兄貴落ち着いて…」

 

おっと、どうやら顔かなにかに出てたようだな。

 

さて、昼飯食べるか

 

 

 

 

ーーーそれから午後の実習も無事に終わり俺は寮の部屋に戻った。

 

簪「ただいま」

 

翔「おかえり」

 

簪も戻ってきた。

 

簪「ねえ翔、さっきお姉ちゃんからメールきたんだけど、あのデュノア君のことで…」

 

翔「ああ、朝授業前に楯無さんにメール入れたんだ、シャルルのことで。なんか変なんだよな。あれどう見てもーーー」

 

ピロロロ

 

俺の携帯が鳴った。メールが来たようだ。差出人は…

 

翔「おっ、もう情報集めたのか…。ーーーーっ!?」

 

俺は届いたメールを見た。ーーーやはりか…

 

簪も横からメールの内容を見ていた。やはり驚いていた。

 

簪「これ…、どうするの翔…」

 

翔「話聞いてみるか…、相棒と織斑先生にも来てもらう。一緒に行くか?」

 

簪「うん」

 

翔「なら楯無さんに連絡入れといてくれ」

 

簪「わかった」

 

すぐにお互い連絡を入れると俺と簪は部屋を出て、ーーーシャルルのいる部屋に向かった。

 

部屋割りが合わないようでしばらくはラウラと同室のようだ。

 

コンコン

シャルル「はーい、あれ翔?簪さんもどうしたの…?」

 

翔「ちょっといいか?話がある」

 

シャルル「うん、いいよ」

 

シャルルは疑うこともなく俺たちを部屋に入れた。

 

シャルル「それでどうしたの?話ってーーー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「さて、話してもらうぞシャルル・デュノア。いやーーー、『シャルロット・デュノア』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

to be continued

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

次回予告

「一体なぜ…」

「僕は…、愛人の子なんだ」

「お前はどうしたいんだ…?」

「羨ましいな…、私には…」

 

 

 

次回『シャルロット・デュノア』

「僕だって此処に居たいよ!」

 

 




どうもアスティオンです

真耶って改めて思うと結構可愛いなって思ってしまうんですよね…。普段の姿とIS乗ってる時の姿、これがいわゆるギャップ萌えってやつですかね?w



さて次回は…
シャルが語る

お楽しみに〜


p.s 就職活動が大変です…、時間欲しいよぉ…by作者


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第13話 シャルロット・デュノア

 

 

 

翔「お前はシャルル・デュノアではなく、本当の名は『シャルロット・デュノア』。そうだろ…?」

 

矢車翔だ。先程届いたメール、ーーー束さんからのメールで事実が判明した。

 

ここにいるシャルルは、ーーー男ではなく女。

 

性別を偽って転入してきた。

 

シャルル「な、何を言ってるの翔?僕は…」

 

翔「これを見てまだそれが言えるか?」

 

俺が見せたのは、束さんから届いたメール。

 

シャルルが女だという証拠のデータ。

 

翔「お前、一体なぜ…」

 

「兄貴、入るよ?」

 

ちょうどその時に相棒が来た。織斑先生と楯無さんもいっしょだ。

 

それに、ラウラまでもが一緒だった。

 

ラウラ「おい、これはいったい…」

 

千冬「矢車、いったい何の用だ?私は忙しいんだ」

 

翔「織斑先生、これを見てもですか?」

 

俺は先ほどシャルルにも見せたデータを織斑先生たちに渡した。

 

千冬「なにっ!?デュノア貴様…」

 

一夏「嘘だろっ!?」

 

楯無「これは…」

 

翔「だから呼んだんです。とりあえず話だけでもって」

 

千冬「わかった。デュノア聞かせてくれるか?なぜ性別を偽って転入してきたのかを」

 

シャルル「……はい」

 

シャルルは観念したようで口を開いた。

 

翔「シャルル、お前なんで男のフリなんかして…」

 

シャルル「実家からそうしろって言われて…」

 

翔「実家?お前の実家ってデュノア社だよな?」

 

シャルル「そう。僕の父がその社長。その人からの命令なんだよ。僕は…、愛人の子なんだ」

 

っ!ここにいる全員が絶句していた。愛人って…

 

シャルル「引き取られたのが2年前。ちょうどお母さんが亡くなった時にね、父の部下がやってきたの。それで色々と検査する過程でIS適応が高いってことがわかって、非公式ではあったんだけどテストパイロットをやることになってね。父に会ったのは2回くらい。会話は数回くらいかな。普段は別邸で生活をしているんだけど、一度だけ本邸に呼ばれてね。あの時は酷かったなぁ。本妻に殴られたよ。『この泥棒猫の娘が!』ってね。参るよね」

 

あはは、と愛想笑いを繋げるシャルル。だけど顔はちっとも笑ってなかった。俺にはそう見えた。

 

シャルル「それからだよ。経営危機に陥ったの」

 

一夏「なんでだよ?だってデュノア社って量産機ISシェアが世界3位だろ?IS学園にもラファールが」

 

シャルル「そうだけど、結局リヴァイヴは第2世代なんだよ。ISの開発は物凄くお金が掛かるんだ。ほとんどの企業は国からの支援があってやっとなりたっているところばかりだよ。それに今は第3世代が主流になってるからね。セシリアやラウラが来たのもそのデータ取りのためだよ」

 

一夏「そうなのか?ラウラ」

 

ラウラ「ああ、そうだ」

 

シャルル「話を戻すね。それでデュノア社でも第3世代を開発していたんだけど、元々遅れに遅れての第2世代最後発だからね。圧倒的にデータも時間も不足していてなかなか形にならなかったんだ。それで政府から予算の大幅カット。次のトライアルで選ばれなかったら全面カット、IS開発許可を剥奪するって」

 

一夏「でも、なんでそれが男装に繋がるんだ?」

 

シャルル「簡単だよ。注目を浴びるための広告塔。それにーー」

 

翔「同じ男子同士なら、俺らみたいなイレギュラーと接触しやすいからだろ?」

 

シャルル「翔の言う通り。それとそのデータを取ってこいってね…。僕は翔や一夏、織斑くんのISデータを盗めって言われたんだ」

 

なんだよそれ…、父親なんだろ。なんで平気でこんなこと…

 

シャルル「話はこれで全部。騙しててごめんね…」

 

一夏「お前、これからどうなるんだ…」

 

シャルル「どうって…、僕はきっと本国に呼び戻されて牢獄入りと代表候補生剥奪だろうね」

 

簪「そんな…」

 

一夏「どうにかならないのか…?」

 

翔「シャルル、お前はどうしたいんだ…?」

 

シャルル「え…」

 

翔「お前はこのままなにもせずにフランスに帰るのか?それとも…」

 

シャルル「そんなの…」

 

シャルルは俯きながらも俺の言葉を止めた。

 

シャルル「そんなの決まってるよ!僕だって此処に居たいよ!みんなとずっと一緒に居たいよ!」

 

涙を流しながらも俺たちに向けて言い放った。

 

翔「それなら、俺たちに任せろ」

 

シャルル「え?それって…」

 

俺は携帯を取り出して、電話をかける。

 

翔「あっ、もしもし?シャルルのことで…、ってわかってるか。全部聞いてたんだろ?ーーー束さん」

 

千冬「た、束だと!?」

 

織斑先生が驚愕してる。

 

束『さすがしょーくんわかってるね〜♪もう既に証拠は集めてあるんだ〜。あとはこれをフランス政府に送りつければ完璧!』

 

翔「それなんだけど、そのデータ俺に送ってくれないか?」

 

束『ふえっ?なんで〜』

 

翔「俺が直々にフランスに行ってくる」

 

一夏「えっ!?」

 

簪「翔…」

 

束『…わかった。でも気をつけるんだよ?デュノア社は何するかわからないんだからね』

 

翔「わかってる、絶対戻ってくるっつーの」

 

束『じゃあデータは『獄炎』に送っとくね〜』

 

翔「了解。ーーーってことで織斑先生、俺に外出許可とIS使用許可を」

 

千冬「矢車、本気か…?」

 

翔「当たり前だ、こんなこと許しておくわけにはいかないんでね」

 

千冬「……いいだろう。ただし絶対帰ってこい」

 

翔「了解、ーーーシャルル。こっからは俺に任せろ。絶対にお前を自由にさせてやるから」

 

そう言って俺は部屋を出ようとすると…

 

一夏「待てよ兄貴、1人で行くのか」

 

翔「ああ、お前には此処に居てもらいたい。もしワームが現れたらお前が倒せ。いいな?」

 

一夏「ああ、わかった」

 

簪「翔…」

 

簪は心配そうな顔をして俺を見ていた。

 

翔「心配すんな。ちゃんと戻ってくるからよ」

 

簪「……わかった。信じる。気をつけてね」

 

翔「ああ…」

 

俺は簪の頭を一撫してから部屋を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

影山一夏です。兄貴が部屋を出てから少し経って…

 

一夏「なあ先生、シャルルはこれから女子として生活してくのか?」

 

千冬「そんなすぐには無理だ、書類のこともあるからな。よくて学年別トーナメント後だ。それまでには手配しておこう」

 

一夏「なら、これは俺たちだけの秘密だな」

 

簪「うん」

 

楯無「いつでもフォローしてあげるからね」

 

シャルル「…みんな、ありがとう」

 

嬉しさからかシャルルは涙を流していた。

 

気づけばシャルルの周りにはみんながいた。

 

ラウラ「……」

 

ただ、ラウラを除いては

 

一夏「ん?ラウラどうした?」

 

ラウラ「いや、家族か…。お前にもいるのか?家族が」

 

一夏「お、俺は…」

 

家族か…、俺の今の家族って兄貴なのか…。それとも…

 

ラウラ「いるのであろう?ーーー羨ましいな…、私には家族は生まれた時からいないんだ」

 

一夏「え…」

 

ラウラ「ちょうどいいだろう。私も本当のことを話そう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

to be continued

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

次回予告

「私は、試験管ベイビーなんだ」

「作られた、…ってこと」

「そんなことが…」

「教官…」

 

 

次回『ラウラ・ボーデヴィッヒ』

「ラウラはラウラだろ?」

 




どうもアスティオンです

シャルの正体バレるの早すぎましたかね?
まぁ早めの展開ってのもアリかなと思ってたり、作者恒例の無理やり展開がここでも起きています。ご了承ください


さて、本編と話が逸れるんですがISのアプリ『アーキタイプブレイカー』自分もやってるのですが、ヴィシュヌが可愛い…。でも1番は簪なんだ…

いつかアーキタイプのキャラクターもこの作品に出してみようかと考えているのですがなかなか難しいですね…


さて次回は
ラウラも語る

お楽しみに〜


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第14話 ラウラ・ボーデヴィッヒ

最初に言っておく

キャラ崩壊、発生


 

ラウラ・ボーデヴィッヒだ。シャルルが真実を話したのだ。私も話すとしよう。

 

ラウラ「ラウラ・ボーデヴィッヒ。それが私の名前。識別上の記号。一番最初につけられた記号はーー、遺伝子強化試験体C-0037」

 

一夏「な、なに言ってんだよラウラ…」

 

ラウラ「そう。私は、試験管ベビーなんだ」

 

一夏「えっ!?」

 

シャルル「ラウラ…」

 

ラウラ「さっき言っただろう、私には家族はいないと。私は人工合成された遺伝子から作られ、鉄の子宮から生まれたものなんだ。ただ戦いのためだけに作られ、生まれ、育てられ、鍛えられた。知ってるのはいかにして人体を攻撃するかという知識。わかっているのはどうすれば敵軍に打撃を与えられるかという戦略。」

 

一夏「そ、それってつまり…」

 

楯無「戦うためだけに作られた…、ってことよ」

 

ラウラ「自分で言うのもなんだが、わたしは優秀であった。性能面において、最高レベルを記録し続けた。それがある時、世界最強の兵器、ISが現れたことによって世界は変わった。その適合性能向上のために行われた処置で異変が起きた」

 

私は左目の眼帯を外し、皆に見せた。

 

一夏「ラウラ、その眼は…」

 

ラウラ「これは『越界の瞳(ヴォーダン・オージェ)』、脳への視覚信号伝達の爆発的な速度向上と、超高速戦闘状況下における動体反射の強化を目的とした、肉眼へのナノマシンでいわば擬似ハイパーセンサーみたいなものだ。これは危険性もなく不適合も起きない…、はずだった」

 

簪「はず…?」

 

ラウラ「私はこの処置によって左目はこのように金色へと変質し、常に稼働状態のままカットできない制御不能へと陥った」

 

私は左目を指しながら説明していく。

 

ラウラ「この事故により私は部隊の中でもIS訓練においても遅れをとることになりいつしかトップの座から転落、部隊員からの嘲笑と侮蔑、そしてーー、『出来損ない』の烙印だった」

 

一夏「っ!出来損ない…」

 

楯無「そうだったのね…」

 

ラウラ「私は深い闇へ止まることなく転げ落ちた。そんな時に出会ったのがーー、織斑教官だった」

 

一夏「えっ!?どういうことだよ」

 

そして一夏は教官へと振り返り問いただす。

 

千冬「わたしは第2回モンド・グロッソのあと、ドイツで1年教官として働いていた。その時にこいつに出会った」

 

ラウラ「そして私は再びトップに君臨した。教官の教えは間違いではなかった。私はそんな教官に追いつきたい。だから私は訓練後も教官といろんな話をした。話がなくても側に居続けた。少しでも追いつきたいと」

 

簪「どんな話をしたの?」

 

ラウラ「そうだな、私が一番記憶に残っているのは、なぜ強いのかって質問をした時だ」

 

千冬「ま、まてラウラ。ここでその話はーー」

 

ラウラ「その時教官はこう言ったんだ」

 

ーー回想ーー

千冬「私には2人の弟がいる」

 

ラウラ「弟…、ですか」

 

千冬「ああ、2人は双子でな。だが1人は私のせいで行方不明になってしまった」

 

ラウラ「そ、そんな…。なぜ…」

 

千冬「私は救えなかった。だがいつか帰ってきた時、強い私を見せよう、そしてまた一緒に暮らそうと言えるようにと常に思っている」

 

ラウラ「教官…」

ーー回想終了ーー

 

ラウラ「ーーーとな」

 

千冬「遅かったか…」

 

一夏「………」

 

ん?教官はなんか言いたそうな顔してるし、一夏がなぜか俯いてるな。って、泣いてないか…?

 

ラウラ「い、一夏…?」

 

シャルル「ど、どうしたの…?」

 

一夏「……す、すまん…、取り乱して。その…、行方不明になった弟っていうのは…、俺だ」

 

シャルル「え…、ええっー!?」

 

ラウラ「なっ、なんだと!?ではお前と織斑冬樹は兄弟で教官の弟ということなのか…」

 

一夏「ああ、そうだよ」

 

ラウラ「きょ、教官は知ってらしたのですか?」

 

千冬「ああ、入学式の時にな」

 

な、なんということだ〜!まさか眼の前にいたのが教官の弟だったとは…

 

一夏「あっ、そうだラウラ。さっきの話、お前がどうであれ、人工的に造られたからって、俺たちはもう友達だろ?」

 

ラウラ「え?」

 

周りを見るとシャルルも簪も頷いていた。

 

ラウラ「で、でも私は…」

 

一夏「バーカ、ラウラはラウラ。だろ?」

 

ラウラ「私は…、私?」

 

千冬「そうだ。お前はラウラ・ボーデヴィッヒだろ。私に追いつく必要はない。お前はお前の道を歩けばいいんだ」

 

ラウラ「は、はい…」

 

気付いたら私は泣いていた。こんな感情は初めてだな…

 

私にも…、友達がいるんだな…

 

 

 

 

 

 

 

あっ、そういえば…

 

ラウラ「そういえば一夏、これも教官が言ってたことなのだが…、『もし日本に来て私の弟たちに会ったら心は強く持てよ。一夏の方には特にな。あれは未熟者のクセにどうしてか、妙に女を刺激するのだ。油断していると惚れてしまうぞ?』と」

 

一夏「はぁぁぁぁ!?」

 

千冬「お、お前、なぜそれまで覚えてるんだ!?」

 

ラウラ「い、いえ…。それは…」

 

一夏「千冬姉そんなこと言ったのか!つーか知ってるよな!俺には鈴がいること!」

 

千冬「お、お前は他人までも落とすだろうが!鈴音はそれで何度も私に相談してきていたんだぞ!」

 

一夏「え!?そうだったの!?」

 

千冬「そうだこの歩くフラグ製造機が!!」

 

一夏「なっ!なんだとこのズボラ姉貴!家だと1日中部屋でゴロゴロして酒飲んでたくせに!それに家事は超下手くそ!今はちゃんと家事できるのかよ!」

 

千冬「お、お前が居なくなってからは冬樹と毎日コンビニに…、って黙れこの天然たらしが!!どれだけ女子にフラグ立てるつもりだ!」

 

一夏「俺は立てたくて立ててるつもりねえんだよ!俺には鈴がいるの!つーか彼氏とっとと作れよ!彼氏いない歴=年齢と同じなんだろ!!」

 

千冬「なっ、なにを〜!!!」

 

ほうほう。これが兄弟喧嘩というものなのか。素を吐き出せばもっと友ができるということなのか。なら私も…

 

シャルル「ラウラ…、これは特別なものだと思うから参考にしないほうがいいと思うよ?」

 

ラウラ「む?そうか…。ならまた副官に教えてもらうか」

 

私はドイツにいる副官、クラリッサに電話をしようと携帯を取り出す。が…

 

簪「それもダメ」

 

簪に携帯を取られた。

 

ラウラ「な、なにをする!?返せ!私の携帯を〜」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数日が経ち放課後、翔がフランスから戻ってきた。

 

傷一つ付かずに戻ってくるとはな。

 

その後テレビをつけてニュースを見ていると…

 

『デュノア社、ロゼンダ・デュノア容疑者以下数名拘束!』

 

と報道されていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

to be continued

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

次回予告

「さて、どこから入るか…」

「そうか…、君が…」

「アンタは実験材料なのよ!」

「お前に地獄を見せてやるよ…」

 

 

 

次回『幕間 デュノア社襲撃』

「お前を裁くのは、法だ」

 

 




どうもアスティオンです〜


千冬、一夏のキャラ崩壊発生ですwww

前回も後書きで話したのですがアーキタイプ・ブレイカーやってます。よかったらフレンド申請してくれたら嬉しいです。
IDは『333409』です。


さて次回は
デュノア社、突入

お楽しみに〜


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第14.5話 幕間 デュノア社襲撃

翔「あともう少しか…」

 

矢車翔だ。今俺はフランスに向かっている。

 

IS学園を出て大体6時間くらいで現在北大西洋を横断中。あと1時間もしないでフランスに着く。

日本からフランスまでは約10000キロらしい、飛行機だと大体12時間くらいで着くみたいだが『獄炎』なら7時間で着く。こいつやっぱ凄いISなんだなと改めて感じている。スピード重視だからかな…

 

 

 

 

翔「とりあえず、人目につかない所に降りるか…」

 

1時間後、ようやくフランスに着いた。流石に人が多い場所に降りたくはないのでその辺にある森に降りてISを解除。

 

翔「さて、束さんに連絡しとくか」

 

『獄炎』の通信を開き、束さんに連絡を取る。

 

束『は〜い、みんなのアイドル束さんだよ〜』

 

翔「束さん、いまフランスに着いた」

 

束『お〜、流石『獄炎』のスピード、到着が早いね〜』

 

翔「休憩なしのノンストップで飛んだんだ、早くて当たり前だろう」

 

束『確かにそうか!しょーくん、デュノア社にはどうやって入るの?』

 

翔「データ見る限り、あの会社は派閥があるんだろ?その派閥を利用するだけさ」

 

束『お〜、でも気をつけなよ?あの会社は本妻派が多いからね』

 

翔「そこをなんとか掻い潜るさ、それじゃ終わったら連絡するわ」

 

そう言って通信を切り俺はデュノア社へと足を向け…

 

翔「といってもこっちは夕方か、明日行くか」

 

デュノア社に行くのは明日にするとして寝床探さないと…

 

 

 

 

 

 

 

 

ー翌朝ー

 

翔「朝9時、ちょうどいいだろ」

 

朝になり、デュノア社へと向かう。

 

え?どうやって一夜過ごしたかって?飯と寝袋をISに積んであったからそれで十分だぜ?

 

 

 

 

 

ーデュノア社ー

 

歩くこと1時間、デュノア社に到着した。

 

とりあえず入口から入って社長に会わせてくれと頼むことにした。

 

社長室の窓から侵入ってのも考えたがちょっとあれかなと思ってしまったため真っ正面から入ることにした。

 

その理由も、受付の人は社長派の人間で本妻に対してはあまり好印象を持ってないようだ。それを利用させてもらう。

 

翔「アルベール・デュノア社長に会わせて貰いたいのだが?」

 

受付「申し訳ありませんが、事前の連絡がないと社長とはーーーー」

 

翔「ISを動かした男でもか?」

 

受付「っ!ーーーわかりました。案内します」

 

話がわかる人で助かった…

 

 

 

 

受付の人に案内してもらい怪しまれることなく社長室まで通してもらった。

 

翔「ふぅ…、よし」

 

深呼吸をして社長室のドアを開ける。

 

翔「失礼します」

 

社長室に入る。そこに居たのは…

 

社長「君か、ISを動かした男というのは…」

 

デュノア社社長、アルベール・デュノアだ。

 

翔「ええ、矢車翔だ」

 

アルベール「そうか…、君が…」

 

翔「早速だがーーー」

 

アルベール「ーーーシャルロットのことか」

 

翔「っ!」

 

こいつ…、まさか俺がここに来た目的に気付いたのか…?

 

翔「気付いてたか…。そう、あなたの娘シャルロットのことだ」

 

アルベール「いいだろう、そこにソファがある。かけたまえ」

 

社長に言われ、俺はソファに座る。社長も俺の前のソファに座った。

 

アルベール「君が来たということはシャルロットの正体がバレたということか」

 

翔「いや、シャルロットのことを知ってるのは俺含めて極数人だ」

 

アルベール「そうか、それで君はーーー」

 

翔「ーーー社長、俺と取引しないか?」

 

アルベール「なに?」

 

取引という言葉で社長の顔が歪んだ。

 

翔「別にそんな構えなくていい。俺は社長含めあなたの部下をスカウトしに来たんだ」

 

アルベール「スカウト?私にデュノア社を捨てろと」

 

翔「言い方を変えればそう思ってしまって可笑しくないよな。だがこのままだとデュノア社おろかあなたの命が危ないぞ?」

 

アルベール「私の命だと?」

 

翔「本妻、『ロゼンダ・デュノア』は裏ではかなりヤバイことに手を出してるみたいだな。麻薬の密売、違法取引、例を挙げたらキリがないくらいだ。彼女だけではなくここの社員も殆どがあの女に手を貸している。デュノア社の経営危機、その原因はアイツだ。アンタは気付いてるんだろ?」

 

アルベール「そこまで調べてるとは…。だが彼女がいては…」

 

翔「本妻達を一気に始末できる方法がある…」

 

アルベール「なんだと…!?」

 

俺はテーブルに1つのUSBメモリを置く。

 

翔「ここにその密売を含めたあらゆる悪事を纏めたデータがある。もちろん本妻に手を貸した人間含めてだ。これを警察に出せば一瞬で終わりだ。どうだ?この話乗るか?」

 

アルベール「だが…」

 

翔「デュノア社を捨てろと。アンタはそう言ったな?それは違う。デュノア社をうちの傘下に置くということだ」

 

アルベール「ど、どういうことだ…」

 

翔「ZECT…、俺が今所属しているところだ。言うのはあれだがそこには頭のネジが外れた天災もいる。つまり、ZECTのフランス支社ということでデュノア社に協力をお願いしたいということだ」

 

アルベール「ZECTか…、なるほど…。天災ということは篠ノ之束がいるということか」

 

翔「そういうことだ…。どうだ?この話乗らないわけはないだろ?」

 

アルベール「………」

 

まだ悩んでるのかこいつは…

 

仕方ない、追い討ち掛けるか…

 

翔「悩むのもわかる。だがこのままではアンタの命だけじゃねえ、シャルロットにも危険が及ぶかもしれないぞ」

 

アルベール「なっ!?それはどういうーーー」

 

翔「シャルロットがIS学園に来た理由は聞いた。データを取ってこい。アンタはそう言ってシャルロットを突き放したが本当は本妻の命令なんだろ?本妻の手が届かないようにわざとキツイ言葉を掛けて。この話を無かったことにしてシャルロットの正体がバレたなんて知られてみろ、本妻はシャルロットを殺すかもしれないんだぞ。そんなことになっていいのか?」

 

アルベール「………」

 

こいつ…、もう我慢できねぇ…

 

翔「悩んでる場合じゃねえだろ!たった1人の娘なんだろ!父親が娘守れないんでどうするんだよ!」

 

悩んでる社長に嫌気がさし俺は立ち上がり社長の胸ぐらを掴んだ。

 

翔「シャルロットを守りたい為にIS学園に行かせたんだろ!?アンタは学園に行かせただけで満足かよ!?このデータを使えば本妻達を逮捕できるチャンスなんだぞ!?今度こそ娘を守ってやれよ!」

 

アルベール「っ!」

 

翔「安心しろ、このデータはあの天災が集めたデータだ。奴らは一生日の目を浴びることはない。これが終わればアンタとシャルロットは自由だ」

 

アルベール「……わかった。その話乗ろう」

 

翔「ようやく目が覚めたか…」

 

社長の目がようやく覚めたようだ。俺は掴んでいた手を離す。

 

翔「すまない、手を出してしまって…」

 

アルベール「いやいいんだ、手を出してくれなかったら私はあのままだったかもしれない。早速このデータを警察に出そう」

 

翔「ええ。ーーーーと言いたいところですけど…」

 

アルベール「え?」

 

ドォン!

 

翔「ネズミのお出ましだ」

 

突然扉が破壊され扉から『ラファール』が3機突入してきた。

 

翔「もう気づかれたか…」

 

ロゼンダ「あなた!今の話はどういうこと!?」

 

『ラファール』の後ろから本妻のロゼンダ・デュノアの姿があった。もちろん『ラファール』を纏っていた。

 

アルベール「どうもこうもない!私とお前の関係もこれで終わりだ!」

 

ロゼンダ「ふざけるんじゃないわよ男の分際で!そのデータを壊してあなたも殺せば何もないわ!ついでにそこの男には実験材料になってもらうわ!」

 

アルベール「なにっ!?」

 

翔「へぇ…」

 

こいつやっぱ女尊男卑主義者か…。まぁわかってたけど

 

翔「俺を実験材料…、ねぇ…」

 

ロゼンダ「男は女の道具なのよ!!いいから私に従いなさい!!」

 

翔「断る…、って言ったら?」

 

ロゼンダ「断らせないわ!貴方を殺してでもーーー」

 

バキューン…

 

その後の言葉は出なかった。なぜなら…

 

翔「量産機相手に俺が負けるわけもないだろ…?」

 

『獄炎』を左腕に部分展開して《蓮火》を撃ったからだ。

 

ロゼンダ「は、早い…」

 

翔「お前も…、地獄を見たいようだな…」

 

俺は『獄炎』を完全に展開した。

 

翔「見せてやるよ…、地獄を…」

 

俺は《蓮火》、《烈火》、《流星》を展開し、一斉射撃の体制をとった。

 

翔「さぁ、覚悟はいいか…?」

 

ロゼンダ「そ、そんなもので私たちの『ラファール』がやられるわけないでしょ!いきなさーーー」

 

翔「ーーー遅えよ」

 

『ラファール』が向かってくる前に一斉射撃を放った。当然撃ってくると思ってなかったようなので全弾食らっていた。

 

『ラファール』は強制解除。操縦者は本妻を残し気絶している。

 

翔「さ、あとはお前だけだ…」

 

まだ意識があった本妻に向けて《蓮火》を構えた。

 

ロゼンダ「ヒィッ…!た、助けて…!」

 

翔「なに、こんなことまでして命乞い?それで助かると思ってんのかよ…?」

 

ロゼンダ「お、お願いだから…、命だけは…」

 

翔「はぁ…」

 

俺は『獄炎』を解除しロゼンダの目の前に向かう。

 

翔「仕方ねえから今だけは助けてやる」

 

アルベール「なっ!?」

 

ロゼンダ「ほ、本当ーーー」

 

翔「ーーーだが」

 

安心してる本妻の首めがけて左足を振り抜いた。

 

簡単に安心してんじゃねえよ…

 

翔「お前を裁くのは、法だ」

 

って言っても聞こえてないか…、首に蹴り入れたから本妻意識飛んでるし

 

アルベール「お、終わった、のか…?」

 

翔「ああ、これで邪魔は入らない。また邪魔が入る前に急ごう」

 

アルベール「っ!ああ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本妻達を蹴散らしてから数時間後、データを見た警察が一斉にデュノア社に雪崩れ込んできた。本妻派の人間は全員逮捕され、二度と日の目を浴びることはないだろう。

 

そして…

 

 

 

 

 

 

 

 

日本に帰る時が来た

 

帰りは社長が日本行きの飛行機を手配してくれた。ありがたい

 

翔「じゃあ、俺は日本に帰りますわ」

 

アルベール「本当に何から何までありがとうございました!」

 

翔「でも本当に良かったのか?あんなことまで…」

 

アルベール「ええ、これからまた心機一転ゼロから始めようと思いましたので」

 

翔「そうか…。ZECTフランス支社のことについては近々うちの社長から連絡が来るはずだ。その時にでも」

 

アルベール「はい!」

 

翔「ああそれと…」

 

アルベール「はい?」

 

翔「シャルロットと、ちゃんと向き合えよ?」

 

アルベール「っ!はい!」

 

翔「じゃあな…」

 

俺は搭乗ゲートをくぐって飛行機に乗りフランスを後にした。

 

疲れたし…、眠いし…、寝たいし…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

to be continued

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

次回予告

「タッグマッチを行うことになった」

「「「「私と組もう!!」」」」

「わ、私でいいのか?」

「ワリィけど、おれ出ないわ」

 

 

 

次回『突然の知らせ』

「これを、あなたに」

 

 




どうもアスティオンです


翔くん一斉射撃なんて容赦ないですね〜
本妻には退場していただきました。ZECTフランス支社の起業は近いでしょう


さて次回は…
急展開

お楽しみに〜


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第15話 突然の知らせ

 

影山一夏です。シャルルとラウラの件から3日が経ち、兄貴がいつ戻ってくるのかと考えているとその日の放課後に帰ってきた。

 

翔「よっ、ただいま」

 

一夏「兄貴!よかった無事で。それでデュノア社は…?」

 

翔「ああ、まぁ明日になればわかるだろ」

 

一夏「え?明日?」

 

翔「それはそうと俺は織斑先生のとこに行ってくる。報告をしないといけないからな。あと簪のところにもな」

 

一夏「ああ、簪結構心配してたぞ。すぐ顔見せてあげなよ」

 

翔「そうだな。じゃあ行ってくる」

 

そう言って兄貴は職員室に向かった。

 

でもよかった兄貴が無事で。しかも無傷って…

 

そして翌日。

 

『デュノア社、ロゼンダ・デュノア容疑者以下数名拘束!』

 

このことはどこのテレビ局でもとりあげられていた。

 

一夏「ビルが…」

 

シャルル「う、うん…。凄いことに…」

 

VTRのときに映ったデュノア社なんだが、ビルの形跡が…、と言っていいだろうか。もう完全に崩壊している。

 

俺の隣にいるシャルルも唖然としているよ。

 

兄貴…、一体何したらこうなるんだよ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

矢車翔だ。

 

とりあえず、…ただいまとでも言っておこうか。

 

ニュースで取り上げられた通り、本妻の悪事を公表して逮捕、アルベール社長、そしてシャルロットも自由の身になった。

 

ビルの破壊については、本妻が逮捕されたあと社長が壊してくれと言われたので壊した。

 

シャルロットは今後、後に起業されるZECTフランス支社所属ということになりISのテストパイロットとして迎え入れることになった。

 

代表候補生は下されるはずだが、束さんがフランス政府を説得(という名の脅迫)をして、代表候補生は続けられることになっている。

 

とりあえずこの件は一件落着と。

 

そして俺は久しぶりに教室に行くと…

 

翔「うぃーっす」

 

鏡「あっ、矢車くんだ!」

 

相川「ねえねえ矢車くん。昨日までどこ行ってたの?」

 

やはり予想通りの質問攻め。俺を見た瞬間にクラスのみんなが一気に俺の元にきた。

 

翔「え?ああ、本社だよ本社。ちょっと社長さんに呼ばれてな」

 

相川「へぇ〜、そうなんだ〜」

 

とりあえず簡単な嘘でこの場をやり過ごした。

 

その後、先生たちがやってきてHRが始まった。

 

千冬「さて、諸君も知っての通りもうすぐ学年別トーナメントが実施される。それのことについて説明がある」

 

そう。先生が言った通りに、今月の下旬に学年別トーナメントが行われる。

 

基本的に参加は個人の自由で、参加しなくても別に良い。

 

だがきっとみんな参加するだろう。なぜなら前回中止になったクラス対抗戦の優勝賞品だった『デザート半年フリー券』が復活した。

 

おそらくこれを狙ってみんな参加するだろう。

 

千冬「その学年別トーナメントのことだが…

 

 

 

 

タッグマッチを行うことになった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ええーーーー!?』

 

これを聞いた瞬間、クラスが騒ぎ出した。

 

千冬「静かに!これは学園長からの指示でな。去年までは個人戦だったが今年は団体戦、タッグマッチが行われることになった」

 

翔「マジか…」

 

まぁ、恐らくはあの時の事だろうな。対抗戦のときに現れたあの黒いIS、そしてワーム。もし今後そのような事態が起きた時を想定としたんだろう。だがISはまだしもワームは俺たちしか倒せない。でもこれがうまくいけば俺たちはワームと戦うのに集中できるかもしれないな。

 

千冬「参加を希望するものは早いが明日までに職員室に来るように。ではこれより授業を始める」

 

今日の1限は織斑先生の授業だったわ…。

 

 

 

 

そして昼休み

 

 

 

「「「「私と組もう!!」」」」

 

やっぱり来たよ。1年の女子殆どと言っていいだろう、俺たち男子を囲むようにみんなが押し寄せてきた。

 

一夏「ちょ、ちょっと待てって」

 

シャルル「みんな落ち着いて」

 

相棒とシャルルの所にもどんどん集まってくる。

 

そしてあいつのとこにも…

 

織斑「みんなごめんね。僕は箒と組むことにしてるから」

 

篠ノ之「えっ…?わ、私でいいのか…」

 

どうやら織斑は篠ノ之と組むようだ。というか篠ノ之、なぜ聞き返したんだ?いつもなら『当たり前だな!』って言うだろ…

 

とにかく…

 

「ねえねえ矢車くん、私と組もうよ!」

 

「ダメ!私と組むの!」

 

とりあえずこいつら何とかしないとな…。

 

簪「翔…、大丈夫?」

 

翔「おう簪、まぁ大丈夫だ。タッグマッチの件だけど…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワリィけど、俺出ないわ」

 

 

 

 

 

『ええーーーー!?』

 

「なんでよー!?」

 

「そうだそうだー!」

 

翔「なんでもなにも、ちょっといろいろあるんだよ。だから諦めてくれ」

 

とうとう諦めがついたのか俺に群がっていた女子たちは絶望したかのような感じで教室を出て行った。

 

一夏「お、俺もさ。俺も今回は出ないんだ。だからごめんな」

 

相棒も俺と同じで出ないことにしたようだ。

 

シャルル「ぼ、僕は…」

 

おいおいまてまて、シャルルを誰かと組ませるのはマズいだろ。もしこれで女だってばれたら…

 

「私とだ!」

 

どっからか声がした。そこにいたのは…

 

シャルル「ラ、ラウラ…」

 

ラウラ「みんなすまないな、実は少し先に私と組むことを決めていたのだ」

 

シャルル「そ、そうなんだ。だからごめんね」

 

ラウラ…、ナイス!よくやった!

 

するとやはり女子たちは絶望したかのような顔で出て行った。

 

シャルル「あ、ありがとうラウラ」

 

ラウラ「気にするな、私とお前の仲だろう」

 

簪「それより翔、どうして出ないの?」

 

翔「ああ、実は…、フランスでかなりやっちまってな…。整備しないといけないからタッグマッチに間に合わないんだ」

 

簪「そうなんだ、じゃあ私も出ない」

 

翔「いいのか、簪?」

 

簪「うん」

 

一夏「じゃあ俺たちは今回は見学だな」

 

翔「アホ、もしまたワームが来た時に備えとくんだよ」

 

一夏「あ、ああ、そうだったな」

 

ったく、わかっててくれよ相棒。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タッグマッチのペアは以下の通りになった。

 

凰鈴音&セシリア・オルコット

 

シャルル・デュノア&ラウラ・ボーデヴィッヒ

 

織斑冬樹&篠ノ之箒

 

不参加 矢車翔 影山一夏 更識簪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千冬「ふぅ…、これで全部か」

 

織斑千冬だ。今年はタッグマッチになったことで私たち教師も仕事が増えてしまった。

 

真耶に手伝ってもらおうと思ったが副担任に押し付けることは出来ない。

 

ちょっと外の空気でも吸いに行くか

 

私は職員室を出て、屋上に上がっていった。

 

そこには先客がいた。

 

想「お疲れ様です。織斑先生」

 

千冬「矢車先生、こんなとこでなにを」

 

想「ZECTから電話があったのでここで連絡とってたんですよ。ちょうどよかった。この後あなたのところに行こうとしてたんですよ」

 

千冬「私に?何の用です?」

 

矢車先生は私に近づいてきて…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

想「これを、あなたに」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

渡されたのは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1本の剣だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『Standby』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

to be continued

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

次回予告

「何処いったんだ…」

「や、矢車くん!矢車くん!!」

「いい度胸してるわね…」

「あなたに翔のなにがわかるの!?」

 

 

 

 

次回『幕間 地獄を見せるとき…』

「お前らか…」

 

 




どうもアスティオンですー

ちょっとなんか箒さんの様子がおかしいですね〜
ナンデショウネー(棒読み)

最後は…、もうわかるよね…


さて次回は…
ブチ切れ


お楽しみに〜



追伸、今後しばらく投稿遅れるかもしれません…


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第15.5話 地獄を見せるとき…

 

 

翔「ただいま〜、ってあれ?」

 

授業を終え、俺は寮の部屋に戻ってきた。

 

トーナメントに俺は出ないから放課後は空いている。

 

ISの特訓もしたいがこの時期はトーナメントに出る人たちでアリーナ予約が埋まりつつあるので、そこはトーナメントに出る人を優先しようと俺なりの考え。

 

俺の他にも相棒と簪も出ない。

 

だからいつもは俺が部屋に戻ると既に簪がいるはずなのだが…

 

翔「あれ?まだ帰ってきてないのか…」

 

今日はまだ帰ってきていなかった。珍しいな…

 

まぁ、夕飯前には帰ってくるだろう…

 

 

 

 

 

 

 

 

おかしい…。帰ってこない…

 

さっきメールも送ったのに返事すら来ない。

 

何処行ったんだ簪は…

 

翔「何処行ったんだ簪…。鈴たちのところか?」

 

もしかしたら鈴たちのとこにいるのかもしれない。俺は鈴に電話をすることに。

 

プルルルル…

 

鈴『もしもし?どうしたの?』

 

翔「あのさ、簪そこにいる?」

 

鈴『簪?いやいないわよ?ここには一夏とセシリア、シャルルとラウラがいるわよ?』

 

翔「そうか…。わかった…」

 

ガチャ

 

俺は電話を切った。鈴たちのとこじゃないってことは本音たちのとこか?

 

次は本音に掛けてみるか

 

プルルルル…

 

本音『ほいほ〜い、しょーしょーど〜したの〜?』

 

翔「あのさ、本音のところに簪いる?」

 

本音『かんちゃん?ううん、いないよ〜』

 

翔「そうか…、わりぃな、ありがと」

 

ガチャ

 

そしてまた俺は電話を切る。

 

連絡もないしどうしたんだ簪は…

 

動いてみるか…。まずは食堂だな。

 

俺は食堂に向かった。ちょうど夕飯の時間なので生徒たちがたくさんいる。でも…

 

翔「ここにもいないか…」

 

簪は食堂にもいなかった。次は…、整備室だな。

 

次に俺は整備室に向かった。もしかしたら打鉄弐式のメンテナンスをしていてメールに気づいていないのかもしれない。

 

そして俺は整備室に向かった。でも…

 

翔「ここもか…」

 

整備室にも簪の姿はなかった。

 

食堂にもいない、整備室にもいない。いったい何処に…

 

「や、矢車くん!矢車くん!!」

 

誰かが俺を呼ぶ声がした。声の方に振り向くと…

 

翔「ん?相川?どうしたんだ慌てて」

 

相川「矢車くん大変なの!簪さんが…、簪さんが…!」

 

翔「落ち着け、簪に何かあったのか」

 

相川「簪さんが、3年生たちに無理やり連れてかれたの!」

 

翔「なに!?」

 

簪が…、連れてかれただと…

 

いい度胸じゃねえか…

 

翔「相川、これを知ってるのはあと誰だ…?」

 

相川「いま、静寐が後を尾けてるの。だから知ってるのは私と静寐だけだよ?ーーーあっ、静寐からだ」

 

鷹月『清香?あの人たちいま学園の端の廃棟の中に入ったわ』

 

相川「わかった。いま矢車くんと会えたから言っとくね。ーーー矢車くん、あの人たち廃棟の中にいるって」

 

翔「そうか…、わかった…」

 

相川「矢車くん?」

 

まさか俺を怒らせるなんてな…

 

さて…、その前に…

 

翔「ーー楯無さん、翔です。ちょっといいすか?」

 

楯無『なに翔くん?いまちょっと忙しくて…』

 

翔「簪のことでも?」

 

楯無『ーーーなにがあったの?』

 

翔「今から俺が指定する場所に来て下さい。場所は廃棟前です」

 

楯無『わかったわ。すぐに行くわ』

 

さすが楯無さん、簪のことになればすぐに動く。

 

それと…

 

翔「もしもし?だいたいわかってると思うけど…」

 

俺は楯無さんの他にもう1人にある頼みごとをした。

 

翔「さて…、お前も来てくれ相川」

 

相川「え?でも…」

 

翔「俺があいつらとやり合い始めたら簪を連れてすぐに逃げてくれ」

 

相川「…うん!わかった、私も行く!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺と相川が廃棟前に着くと、先程まで尾行をしてたという鷹月と、電話をして数分なのに楯無さんも既にいた。

 

翔「すまないな鷹月…」

 

鷹月「ううん、でも大丈夫かな…」

 

楯無「翔くん、説明してくれる?簪ちゃんは?」

 

翔「簪は今あの中にいる…。相川の話によれば簪は3年の奴らにここに連れてかれたみたいだ…」

 

楯無「へぇ…、いい度胸してるわね…」

 

翔「だろ…?主には俺が奴らを仕留める。楯無さんにはあとのことを頼みたくて」

 

楯無「いいわよ、退学でもなんでもさせてやるわ!」

 

頼もしいよやっぱ楯無さんは。

 

俺と楯無さん、相川、鷹月の4人は廃棟の中にゆっくり入っていく。

 

正面の入口には誰もおらずすぐに入れた。

 

階段を上がると、部屋の前に1人の女がいた。奴が見張りか…

 

楯無「あそこに見張りがいるってことは、簪ちゃんはあの中ってことよね?」

 

翔「ああ、さて…、やるか…」

 

俺は見張りの前まで行き…

 

「あら、思ったより早いのね。でもーー」

 

翔「ーーどけ、死にたくなければな」

 

「なに?先輩に向かってその態度?いい加減にーーヒイィ!!」

 

そのあとの言葉はでなかった。なぜなら俺が見張りの顔目掛けて蹴りを放ち靴の先で右の頬を掠らせた。掠らせたとこからは血が流れていた。

 

翔「何度も言わせんじゃねえぞ…、どけ…」

 

「あっ…、ああ…」

 

言葉が出ないのか、見張りはその場にへたり込んだ。

 

翔「それでいい…。だがーー」

 

俺はどいたとこで前に進むわけではない。

 

見張りの首めがけて蹴りを入れる。

 

見張りは声も発することなく倒れこむ。

 

楯無「翔くん…、あなたまさか…」

 

翔「安心しろ、殺してはない…。気絶させただけだ…」

 

自分で言うのもなんだが、今の俺はいつもの俺じゃない。

 

さあ…、殺るか…

 

バアァァン!!!

 

俺は目の前の扉を蹴って開けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうしてこんなことになったんだろう…

 

私は授業が終わって寮の部屋に帰ろうとした時に、いきなり3年生の人たちに首や腕を掴まれ無理やり連れてかれた。

 

私の周りに10人もの人がいた。

 

簪「なんのつもり…?」

 

「あら、落ち着いてるわね。これからなにされるかわかるのかしら?」

 

簪「別に…」

 

「本当に可愛げのない子ね。見ててムカつくのよ。あなたのお姉さんもね。2年生で生徒会長?ふざけんじゃないわよ!」

 

なに?この人たちはお姉ちゃんに恨みでもあるの?

 

「それに矢車くんだっけ?あんたの彼氏?なんで彼はあんたみたいな子と付き合うの?それがわかんないわ」

 

この人、いま…

 

簪「ねえ…、いま…、翔のこと馬鹿にした…?」

 

「え?なによ?」

 

簪「あなたに…、あなたに翔のなにがわかるの!?あなたみたいな人が翔のことを馬鹿にしないで!!」

 

私は翔のことを馬鹿にする人が大嫌い。馬鹿にする人がいれば私は誰であろうと声を上げる。

 

「ふん!あんな奴は私たちのいいなりになってればいいのよ!男なんかーーーー」

 

 

 

 

バアァァン!!!

 

 

 

その時、部屋の扉が飛んできた。

 

そこにいたのは…

 

 

 

翔「お前らか…、簪連れてったの…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「お前らか…、簪連れてったの…」

 

扉をぶち破り、部屋に入ると簪と10人の3年生がいた。

 

「あら、ずいぶん早かったのね。そこに見張り立たせてたのに」

 

翔「見張り…? ああ…、これ…?」

 

俺は気絶している見張りの髪を掴み、持ち上げ見せる。

 

「嘘でしょ…!?まさか殺したっていうの…!?」

 

翔「安心しろ…、蹴り1発で気絶させただけだ…。さあ…、次は誰の番だ…?」

 

気絶した見張りをそこら辺に放り投げ、俺は3年生の方にゆっくり向かっていく。

 

「あなた忘れてない?ここにはあなたの彼女がーー」

 

翔「ーーいちいちうるせぇんだよ…」

 

俺は喋ってる奴の顔面を蹴り飛ばす。鼻ぐらい逝っただろ…

 

「な、なによ!?アンタ女に手あげるっていうの!?私の親はね国会議員なのよ!私が言えばなんでもしてくれるわ!あんたのこと1発で捕まえられるんだから!」

 

翔「国会議員…?ああ、そういえばさっき面白いニュースやってたぜ…」

 

俺は携帯を取り出し、ニュース記事を見せる。

 

翔「これ、お前の親父だよな…?」

 

「っ!な、なによこれ!?」

 

画面には『〇〇議員、逮捕!不正取引、資料改ざん』と。

 

翔「それに不倫もしてたみたいだぜ…。これが発覚したことにより離婚、母親は自殺だとさ…」

 

まさかここまで集めるとか凄すぎるけど怖えよ束さん…

 

実は俺は、束さんに首謀者たちを『別の意味で地獄に落とす』方法を考えた。そしたら束さんが浮かんだ。束さんならとんでもないことをしそうだと思ったから。

 

翔「おいおい…、お前の後ろ盾、なくなったな…」

 

「嘘よ…、そんなの嘘に決まってるわ!」

 

翔「悪いけど、容疑認めてるみたいだわ…。じゃ、消えろ」

 

俺はこのままだとうるさくなりそうなので、崩れ込んでる3年生を蹴り気絶させた。

 

翔「あと9人…」

 

「ふん!甘く見ないでもらえるかしら。手は打ってあるのよ!」

 

すると、残りの3年生全員、後ろに置いてあったリヴァイヴに乗り込んだ。

 

隠してたのか…

 

「どう?謝る気になった?いまここで土下座すれば許してあげなくもないわよ?」

 

翔「土下座…?ふっはははは」

 

「何がおかしいのよ!」

 

翔「俺がお前らに土下座なんかするかよ…。お前らがそんなもん使ったところで俺には勝てないんだよ…」

 

翔「なに?自慢?先輩に向かって態度がなってないわね!」

 

翔「いまさらお前らに敬語とか無駄だろうが…。はぁ…、もうめんどくせえや…」

 

もうこいつらと話してるのもいい加減めんどくさくなってきた。

 

速攻で終わらせる…

 

俺はベルトのバックルを開け、ホッパーゼクターを呼び出した。

 

翔「変身…」

 

『HEN-SHIN』

 

『Change Kick-Hopper』

 

俺はキックホッパーに変身をした。

 

「ふざけんじゃないわよ!そんなのでISに勝てるわけーー」

 

翔「ーークロックアップ」

 

『CLOCK UP』

 

俺はクロックアップを発動。高速移動を開始する。

 

翔「ライダージャンプ…」

 

『Rider Jump』

 

ホッパーゼクターを動かし、足に跳躍のパワーをためて飛ぶ。

 

翔「ライダーキック…」

 

『Rider Kick』

 

1体のリヴァイヴを蹴り、アンカージャッキを利用して跳躍、2機3機と同じように続け全てのリヴァイヴに当てる。

 

『CLOCK OVER』

 

クロックアップが切れると、リヴァイヴは爆発…、はしないがシールドエネルギーは0なので強制解除される。

 

強制解除されることにより操縦者が次々と落ちていく。

 

もちろん全員気絶している。

 

絶対防御を通り越してるから当たり前か。死んでないだけマシだ。

 

翔「はぁ…」

 

とりあえず終わった。あとは…

 

翔「大丈夫か、簪…」

 

簪「うん、ありがとう翔。来てくれるって信じてた…」

 

簪は俺に抱きついてきた。俺は気づいた。腕が震えている。

 

怖かったんだな…

 

俺は簪の背中に手を回し抱きしめた。

 

翔「ごめんな…、遅くなって…」

 

楯無「よかったわ、簪ちゃん」

 

翔「楯無さん、あとのこと頼めます?」

 

楯無「ええ、あとのことは任せなさい」

 

翔「ありがとな相川、鷹月。お前らのおかげでもある」

 

鷹月「いいよいいよ、そんな」

 

相川「だって私たち友達でしょ」

 

もし相川と鷹月が見つけてくれなかったらどうなっていただろうか…

 

そんなことを考えてしまうが、きっと大丈夫だと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後日、奴ら3年生の処分が決まった。

 

全員退学

 

俺が壊したリヴァイヴ9機の修理費も奴らが払うことに。

 

元々訓練機のリヴァイヴを無断で使ったのだからな。

 

 

 

 

 

 

そして学園では、こんな言い伝えが…

 

『絶対に怒らせてはいけない人物』の中に

織斑千冬

更識楯無

矢車翔←

 

俺の名前が新たに入ったとか…

 

俺ってそんなに怖い…?

 

「「「「「怖い!!!」」」」」

 

ん?なんかどっかから声聞こえたような…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

to be continued

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

次回予告

「行くわよセシリア!」

「行きますわよ鈴さん!」

「「チェック・メイト」」

「冬樹、お前は…」

 

 

 

次回『タッグマッチ開幕』

「僕は神に選ばれた存在なんだ!」

 

 




どうもアスティオンです〜


今回は翔くんブチ切れ回でした。
前回のデュノア社襲撃の時に気付いた方おられると思いますが、本当に翔はキレると怖いんです…。そして簪絡みになるとさらに怖いです…。世界最強よりも怖いんじゃないかな〜?


さて次回は…
奴がついに…


お楽しみに〜




p.s. 就職活動って大変なんですね…、身をもって痛感しております…



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第16話 タッグマッチ開幕!

 

 

 

影山一夏です。ついに今日、学年別トーナメントというかタッグマッチが開幕する。

 

といっても俺は出ないんだけどね。あと兄貴と簪も今回は出ない。

 

さて、俺は鈴の応援をしつつ、非常事態に備えますか。

 

一夏「あっ、最初の試合は鈴たちか」

 

トーナメント表を見る俺。鈴とセシリアのペアは1試合目。

 

それに次の試合は見ものだろうな。

 

だって次の試合は…

 

 

 

織斑・篠ノ之ペアvsシャルル・ラウラペアなのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

凰鈴音よ!ついに来たわトーナメントが。ここで優勝してフリー券手に入れて、そして一夏に…えへへ。

 

セシリア「鈴さん、顔が変ですわよ…」

 

鈴「ふえっ!?いや…、べつに…」

 

危ない危ない。どうやら顔に出てたみたいね。

 

さて、そろそろアタシ達の出番ね。

 

鈴「行くわよ!セシリア」

 

セシリア「ええ!行きましょう鈴さん!」

 

アタシ達はその勢いでピットから飛び出しアリーナへと降りた。

 

そこにはすでに対戦相手のペアが待っていた。

 

相手は訓練機の打鉄2機。そしてアタシ達は専用機2機。

 

実力の違いを見せてあげるわ!

 

『それでは試合開始』

 

開始の合図とともにアタシは《双天牙月》を構え飛び出す。

 

セシリアも《スターライトMk-Ⅲ》を展開する。

 

打ち合わせの内容はこうだ。

 

とにかく1対1でやる!

 

それだけよ!

 

 

 

相手の生徒は慌てたのか急いで近接ブレードを展開し対抗するがやはり訓練機。専用機と戦えばやはり分が悪い。

 

鈴「もらったぁー!」

 

セシリア「いきますわよ!」

 

《双天牙月》で斬りつけシールドエネルギーを削りそして最後に《龍咆》で決める。

 

セシリアも《スターライトMk-Ⅲ》で撃ちながらビットを動かす。セシリアのやつ最近これできるようになったって自慢してきたっけ。そんなの普通に出来ることのはずなのに…

 

『試合終了、勝者 凰・オルコットペア』

 

よし!一回戦突破。当然よね!

 

このまま優勝狙うわよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャルル・デュノアです。いよいよ僕たちの出番が来た。

 

シャルル「そろそろだね、ラウラ」

 

ラウラ「うむ、とりあえず打ち合わせ通りに行くぞ」

 

シャルル「おーけー。行こうラウラ」

 

ラウラ「ああ、行くぞ」

 

僕たちはピットから飛び出しアリーナへと向かう。

 

少しして対戦相手の織斑君と篠ノ之さんが出てきた。

 

織斑「まったく、君たちはわかってないんだね。なんであんな出来損ないたちと一緒にいるんだか」

 

ラウラ「…なんだと?」

 

織斑「君たちはわかってないんだ。僕が1番強いってね」

 

シャルル「へぇ〜。そうなんだー。まぁ、君のことなんか眼中にないんだけどね〜」

 

ラウラ「私もだ。貴様など翔と一夏にも及ばん」

 

織斑「へぇ、まあいいや。わからせてあげるよ。僕が最強だってことを!」

 

箒「………」

 

冬樹「ん?箒どうしたの?」

 

箒「え?ああ、いや、なんでもない…」

 

どうもなんか篠ノ之さんの様子がおかしいけどそんなのは試合とは関係ないよね

 

『それでは、試合開始』

 

開始のアナウンスが鳴った。すると…

 

織斑「うおおおおお!」

 

やはり織斑君が突っ込んできた。翔と一夏が言ってた通りだ。それを僕たちは軽く避け彼に攻撃…

 

 

せず…

 

 

篠ノ之「なにっ!?」

 

篠ノ之さんに標的を定める。

 

これが僕たちの作戦。開始してすぐに篠ノ之さんを倒して2対1の形を作る。

 

シャルル「ごめんね。でもこれが作戦でね」

 

謝りながらも《ガルム》を構え撃つ。

 

篠ノ之「この!私だってーー」

 

ラウラ「ーー残念だがお前はここで終わる」

 

彼女の背後にラウラが飛び出し、プラズマ手刀で斬りつける。

 

篠ノ之「ぐはあ!」

 

織斑「箒!このおお!」

 

ラウラ「貴様はここで待ってろ」

 

ラウラは織斑君を停めた。正確に言えば動きを封じた。

 

これがAIC《慣性停止結界》

 

織斑「なっ、なんだこれ!?」

 

ラウラ「貴様はここで黙って見ていろ。シャルル、早く決めろ」

 

シャルル「了解!」

 

僕は得意の高速切替《ラピッドスイッチ》を使い篠ノ之さんのシールドエネルギーを一気に0にした。

 

『打鉄、シールドエンプティー』

 

箒「くっ…、ここまでか…」

 

シャルル「お待たせ」

 

ラウラ「ああ、さてこいつをやるぞ」

 

織斑「掛かって来なよ。僕が勝つのは当たり前なんだよ」

 

ラウラ「その寝言、寝てから言え!」

 

ラウラは肩に付いてる大型レールカノンを構え打つ。

 

織斑君はそれを避け《雪片弐型》でラウラに斬りかかる。

 

シャルル「やらせないよ!」

 

僕はラウラを援護するように《ガルム》で牽制し距離をとらせる。

 

シャルル「ラウラ、あれ行くよ!」

 

ラウラ「了解した!」

 

僕は一気に飛び出し、ラウラは4本のワイヤーブレードを射出。織斑君の両腕両足に巻きつかせる。

 

織斑「なっ、離せ!」

 

シャルル「これで決める!」

 

僕はシールドの裏に隠してあったパイルバンカー。通称・盾殺し《シールドピアース》で腹に撃ち込む。

 

食らった織斑君はその場に蹲る。まだシールドエネルギーは残っているようだ。でももう彼には勝ち目はないよね。

 

シャルル・ラウラ「「チェックメイト」」

 

彼の近くに僕たちは降り、それぞれの武器の銃口を向ける。

 

織斑「こ、降参だ…」

 

どうやら彼は諦めるようだ。

 

シャルル「やったね、ラウラ」

 

ラウラ「うむ」

 

僕たちは武器を納め、ハイタッチをした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

織斑「ふざけるな!!僕は神に選ばれた存在なんだ!!僕が!!僕がぁ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

降参したはずの織斑君が雪片弐型を、零落白夜を発動させ斬りかかってきた。そして僕は反応が遅れてしまった。

 

ラウラ「…っ!シャルル!」

 

それに気付いたラウラが僕を突き飛ばし…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャルル「ラ、ラウラァァァ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

to be continued

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次回予告

「ラウラ!ラウラァ!」

「ハハッ、僕の勝ちだ…!」

「織斑、貴様…」

「う、うわぁぁぁぁぁ!!」

 

 

次回『VT発動、蠍の毒』

「変身!」

 

 




どうもアスティオンですー

ついに開幕しましたタッグマッチ!
相変わらずの戦闘描写のド下手さ…、すみません…

シャルとラウラのチェックメイト!これ言わせたかったんですよ〜

そしてあの天才(笑)の卑怯ぶり…



さて次回は…
standby


お楽しみに〜


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第17話 VT発動、蠍の毒

 

 

シャルル・デュノアです。ラウラが僕を庇って…

 

シャルル「ラウラ!ラウラァ!」

 

倒れてるラウラの身体を揺するも、眼を覚まさない。

 

そして、ラウラを斬った張本人の織斑くーー、いや織斑は…

 

織斑「ハハッ、僕の勝ちだ…!」

 

なんで…、なんでよ…。降参って言ったじゃないか。

 

シャルル「どうして!?なんでこんな…」

 

織斑「決まってるだろ、僕の勝ちは決まってるんだ!僕が一番なんだ!神に選ばれた僕は最強!どんな手を使ってでも勝つのは当たり前なんだ!」

 

狂ってる…、織斑は狂ってる…。なにが最強だ…。こんなの…

 

シャルル「こんなの…、クズがすることだ!織斑、お前はクズだ!」

 

織斑「なんだと…、ならお前もあいつと同じようにしてやる!」

 

そう言って織斑は雪片弍型を、そして零落白夜を発動。

 

僕に限っては武装も展開していない。それに避ければラウラに当たる…

 

織斑「僕に歯向かうなんて、命知らずな奴だ!くらええええ!」

 

雪片弍型が振り下ろされる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「命知らずは、貴様だ…!」

 

瞬間、僕と織斑の間になにかが割り込んできた。

 

それは…、ビットだった。

 

シャルル「これって…」

 

翔「間一髪、だな…」

 

一夏「大丈夫か、シャルル?」

 

来てくれたのは、翔と一夏だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

矢車翔だ。とりあえず、なんとか間に合ったな。

 

ラウラがやられたのを見てすぐに俺たちはピットに向かいISを展開して飛び出してきた。

 

そしてすぐに《流星》を織斑とシャルルの間に向かって全機射出、ギリギリのところで止めることができた。

 

織斑「なんだよお前…、邪魔すんなよ」

 

翔「織斑、貴様…」

 

一夏「覚悟…、できてんだろうなぁ…」

 

織斑「覚悟?何言ってんの?それはこっちのセリフなんだけどなぁ。僕は代表候補生を倒したんだ。僕が最強なんだ。天才なんだ!」

 

こいつ…、緩まねえな。そこまでして天才を気取るか。

 

一夏「兄貴…、そろそろコイツ本気でやってもいいよね?」

 

翔「ああ…、俺もいい加減コイツだけは許せねえからな」

 

織斑「ふふっ、さぁ掛かって来なよ」

 

俺たちは睨み合いながら戦闘態勢をとる。

 

そして一歩を踏み出す…、はずだった。

 

「う、うわぁぁぁぁぁ!」

 

一夏「えっ!?」

 

翔「なんだっ!?」

 

俺たちは声がした方を振り向いた。そこにはラウラがISから出てくるドロっとしたものに取り込まれていた。

 

そしてそこにいたのは…

 

翔「なにっ…!?」

 

一夏「あれは…!?」

 

織斑「暮…、桜…!?」

 

かつてモンド・グロッソで優勝した織斑千冬、そしてそのIS《暮桜》を擬似した姿だった。

 

一夏「なんで…」

 

翔「あれはまさか…、VTシステム!?」

 

一夏「ブ、VTシステムって確か…」

 

翔「正式名称『ヴァルキリー・トレース・システム』、過去のモンド・グロッソの部門受賞者の動きをトレースするシステム。だがアラスカ条約で現在どこの国家・組織・企業も、研究・開発・使用すべてが禁止されてる」

 

一夏「まさかそれがラウラのISに積まれてたってこと!?」

 

翔「ああ、まさかドイツ政府はこんなことするなんてな…」

 

織斑「ってことは、僕があれを倒せばいいんだな」

 

ったく、こんなときに邪魔だなコイツは。

 

織斑「千冬姉さんの剣を汚すなんて、許さないよ」

 

一夏「織斑テメェ…」

 

織斑「そこで見ていなよ。最強そして天才の僕があの千冬姉さんモドキを倒す姿をさ」

 

翔「はぁ…、ーーーー相棒」

 

一夏「わかった。ーーーー《伊奘諾》!」

 

相棒は右腕の《伊奘諾》を発動させ、織斑を殴り飛ばした。

 

織斑「ぐはっ!なにをする!?」

 

翔「貴様は邪魔だ。消えろ」

 

俺は相棒が飛ばした方向に先回りし《煉獄》を発動させ織斑を壁に向かって蹴り飛ばした。おおー、泡吹いてんじゃーんw

 

《伊奘諾》に《煉獄》、この2つを食らえば強制解除どころではない。もうあいつのISもボロボロ、再起不能だ。

 

一夏「さて。でも兄貴、使っちゃったけどこれからは…」

 

翔「そうだ。こっからは…、ライダーの戦いだ、変身…!」

 

『HEN-SHIN』

 

『Change Kick-Hopper』

 

一夏「そうこなくっちゃな!変身!』

 

『HEN-SHIN』

 

『Change Punch-Hopper』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

影山一夏です。こっからはライダーの戦いだ。

 

必ずラウラを助ける。

 

翔「いくぞ相棒」

 

一夏「おう」

 

俺たちは暮桜モドキに向って走り出した。

 

一夏「はぁぁぁぁ!」

 

翔「フッ…!」

 

俺はパンチを、兄貴はキックを暮桜モドキに突き出した。

 

けど…

 

暮桜モドキはそれをいとも簡単にかわした。

 

一夏「なにっ!?」

 

翔「速い…!」

 

その後すぐに手に持っている雪片を振りかざす。

 

翔「ぐわぁっ…!」

 

一夏「兄貴!?ぐあっ!」

 

兄貴が斬られた。その後すぐに俺に雪片が振り下ろされた。

 

それにしても速い。やっぱ千冬姉の動きを真似するだけある。剣筋も千冬姉そのものだ。

 

一夏「兄貴…、どうするんだよ…」

 

翔「クソ…、こうなったらクロックアップで動きを封じるしかーーーーー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーーーーラウラ!」

 

突然、誰かがラウラを呼ぶ声がした。そこにいたのは…

 

一夏「っ!千冬姉!?」

 

翔「織斑先生、なぜ来た…?」

 

千冬「私はあの時、一夏を助けることができなかった。私はこれ以上誰かを助けられないのはもう嫌なんだ。だから…」

 

翔「あれは…、まさか」

 

『Stand by』

 

千冬姉の元に紫の蠍が現れた。千冬姉の手に持っているのはそれと同じ色をした剣。あれって…

 

千冬「もう誰も失う訳にはいかない。ラウラは私が助ける!変身!」

 

あ、あれはもしかして…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『HEN-SHIN』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一夏「お、俺たちと同じ…」

 

翔「兄貴…、渡したのか…『サソードゼクター』を」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千冬「ブリュンヒ…、いや『仮面ライダーサソード』織斑千冬、参る!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

to be continued

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

次回予告

「いくぞ、ラウラ!」

「俺たちも行くぞ」

「ライダースラッシュ!」

「姉さん、私は…」

 

 

 

次回『戦乙女、出陣』

「私はマスクドライダーの戦いにおいても頂点に立つ女だ!」

 

 




どうもアスティオンです〜

VTが発動して無謀に挑む天才(笑)
そして無様に散る天才(笑)
今後どうなるかな〜

さらに千冬変身!やはり千冬にはサソードゼクターが1番!ということで持たせました〜



さて次回は…
千冬無双


お楽しみに〜


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第18話 戦乙女、出陣

 

 

 

 

 

織斑千冬だ。もう私はあの頃の私じゃない、今度こそ助けてみせる。

 

この、サソードゼクターと共に

 

千冬「行くぞ、ラウラ!」

 

私ははサソードヤイバーを構え暮桜モドキへと走り出す。

 

千冬「はあぁぁぁぁ!」

 

そしてサソードヤイバーを振りかざし斬りかかる。

 

だが暮桜モドキも雪片で防御。

 

私も負けじと押し込む。防がれては更に斬る。

 

だがこれにも対応してくる。

 

千冬「なるほど…。さすがは私をトレースしただけはある。太刀筋も私そのものだ」

 

一夏「1人でやろうとするなよ、千冬姉」

 

その時、先程まで倒れていた一夏と矢車が私の隣に並んだ。

 

千冬「お前ら、怪我は…」

 

一夏「あんなもん、もう平気だっつーの」

 

千冬「そうか…。なら、付いて来い」

 

その言葉と同時に私は暮桜モドキへ向かっていった。

 

一夏「ははっ…、やっぱ千冬姉は千冬姉だ」

 

翔「そんなこと言ってる場合か。俺たちも行くぞ」

 

一夏「おう兄貴!」

 

一夏と矢車も来て、私たちは3人で連携しながら戦っていく。

 

だが暮桜モドキも3人に劣らない。すべての攻撃を防いでくる。

 

一夏「くそ、このままじゃ…」

 

翔「よし、クロックアップで俺たちが奴の武装をすべて壊す。そしたらアンタが決めろ」

 

千冬「わ、私がか…」

 

翔「救いたいんだろ?今度こそ…」

 

千冬「っ!ああ、そのつもりだ!」

 

ったく、コイツは教師に向かって…

 

翔「行くぞ相棒」

 

一夏「おっしゃ」

 

翔・一夏「クロックアップ!」

 

『CLOCK UP』

 

一夏と矢車が自分のベルトを触ると、気づけば2人は居なかった。

 

なるほど…、これがクロックアップというものか。

 

2人がチャンスをくれるんだ。私が決めなくてどうする!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

矢車翔だ。俺たちはクロックアップをして暮桜モドキへと突っ込んでいる。

 

やはりコイツもクロックアップの高速移動には付いていけてないな。これならいける。

 

翔「相棒、奴の武装を含む全てのものを無力化させるんだ」

 

一夏「わかった!」

 

俺たちは暮桜モドキの武装、飛行ユニットを破壊し動きを封じさせる。

 

『CLOCK OVER』

 

クロックアップが切れ、元のスピードに戻る。

 

そこには無防備というか武装も全て破壊されてる暮桜モドキの姿があった。

 

翔「今だ、キャストオフして決めろ」

 

千冬「キャ、キャストオフとはなんだ?」

 

翔「そうか、まだ説明されてなかったのか…。いいか、サソードゼクターの尻尾を押し込め」

 

千冬「こ、こうか…?」

 

織斑先生はサソードゼクターの尻尾を押し込む。

 

すると、付いているアーマーが浮き出した。

 

翔「よし、キャストオフと叫べ」

 

千冬「わかった。キャストオフ!」

 

『Cast Off』

 

叫ぶと、アーマーが弾け飛んだ。そこには先程よりも動きやすいサソードの姿だった。

 

『Change Scorpion』

 

千冬「なるほどな、つまりは二段変身という訳か」

 

翔「そういうことだ。そしてもう一度サソードゼクターの尻尾を上げてまた押し込むとライダースラッシュが使える」

 

千冬「そうか、それが決め技という訳か。よし」

 

そしてサソードゼクターの尻尾を上げ戻す。

 

千冬「ライダースラッシュ!」

 

『Rider Slash』

 

千冬「はあぁぁぁぁ!」

 

織斑先生は無防備の暮桜モドキへ走り、サソードヤイバーで斬りつけた。

 

斬り裂いた隙間から、ラウラの姿が見えた。

 

千冬「っ!ラウラ!」

 

倒れてくるラウラをなんとかキャッチする。

 

一夏「千冬姉!ラウラは!?」

 

千冬「大丈夫だ。気を失っているだけのようだ」

 

一夏「そうか、よかった…」

 

ラウラが救出されたことにより暮桜モドキの動きが鈍くなっていた。

 

翔「奴は操縦者を失ってる、ここは任せろ。ライダーキック」

 

『Rider Kick』

 

俺はトドメとしてライダーキックを暮桜モドキにぶつける。

 

暮桜モドキは倒れて爆散した。爆発した場所の跡にはラウラの専用機が待機状態で落ちていた。

 

翔「終わったな…」

 

一夏「やったな、千冬姉!やっぱ凄えな。初めてライダーで戦うのに」

 

相棒がラウラを抱えている織斑先生に声をかけるも、俯いたままだ。

 

一夏「千冬姉…?」

 

千冬「……ふふっ」

 

なんか笑ってる。

 

翔「どうした?先生?」

 

俺が聞くと、いきなり顔を上げ…

 

千冬「当然だ。私を誰だと思っている!私はISだけじゃない!『マスクドライダーの戦いにおいても頂点に立つ女だ!!』」

 

………え?

 

翔・一夏「はぁ…?」

 

千冬「…………今のは忘れろ///」

 

いやいや、無理だっつーの。てか恥ずかしかったのかよ!なんで言ったんだよ…

 

相棒、腹抱えて笑ってるし…。あっ、殴られた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

影山一夏です。ラウラを助けた俺たちはすぐにラウラを医務室に運び、今回の事件を学園長に報告した。

 

報告を終えた時、ラウラが目を覚ましたとの連絡を受け、俺たちはラウラのいる医務室へと向かった。

 

そこには既に千冬姉の姿が。

 

ここは入るのをよそうと兄貴が言ったので俺たちは寮に戻った。

 

寮に戻るやすぐに鈴に心配された。

 

おそらく兄貴も簪に心配されていただろう。

 

心配させた罰!とかいって鈴が「今日は一緒に寝よ!」とか言ってきたので一緒に寝た。

 

別に断る理由もない。

 

そして翌日…

 

VTシステム事件が起こったため学年別トーナメントは参加者の戦闘データを取る為1回戦のみが行われることになった。そのせいでクラスの何人かは死んだ魚のような表情をしていたな…。

 

山田「みなさん、おはようございます…。ええっと、今日は転校生を紹介します…。といってももう知ってるんですけどね…」

 

HRが始まると山田先生はなんか疲れたかのような喋り方で紹介する。まぁ、俺は誰だか知ってるんだけどな。

 

だって…

 

 

 

 

 

 

シャル「『シャルロット・デュノア』です。みなさん、改めてよろしくお願いします」

 

山田「ええっと、デュノア君は、デュノアさん…、ということでした…」

 

シャルルがシャルロットの名前で本来の女子としての再編入だ。

 

周りを見るとシャルロットを狙ってたんだろう女子たちが唖然としていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の放課後…

 

私、篠ノ之箒は1人屋上の柵に寄りかかるように立っている。

 

私は考え事をしていた。

 

私は常に冬樹が1番、冬樹こそが最強だと思っていた。

 

だが実際はどうだ。昨日もあんな手を使ってまでして最強だと言う冬樹。

 

あれで最強というのか。私でもそれくらいは理解できる。

 

私はこのままでいいのだろうか…、私はなぜ冬樹のことを…

 

私の中では前から少しずつ冬樹への好意、関心が消えつつある。

 

なぜ私は…

 

昔から冬樹と一緒になって一夏を苛め続ていた自分。

 

それが最近になってすごく後悔していることが多くなった。

 

なぜ私はあんなことをしてしまったのか…

 

もしかしたら昔から冬樹より一夏の方が強いのではないのか。

 

そして今の一夏は昔より強くなっているではないか。

 

なんとかして謝りたい…、これまでのことを…

 

でもどうすればいい…

 

最近までずっと一夏に突っかかってきたんだ。今更話を聞いてくれるなんてことはないだろう…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピロロロ

 

誰だ?こんな時に電話してくるなんて。携帯を見ると…

 

『篠ノ之 束』

 

姉さんからの電話だった。

 

篠ノ之「…もしもし?」

 

束『箒ちゃん、久しぶりだね。元気ないのかな?』

 

篠ノ之「姉さん…。私は…、私はどうすれば…」

 

束『箒ちゃん…。それは箒ちゃんが自分で考えて答えを出す。束さんはそれが1番だと思うな』

 

篠ノ之「姉さん…」

 

束『大丈夫だよ箒ちゃんなら。だって私の妹じゃないか〜♪』

 

篠ノ之「ありがとう、姉さん…」

 

そう言って私は電話を切った。

 

自分で答えを出す、か…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ?でも姉さんなんのために電話してきたんだろ…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

束「あー!箒ちゃん勝手に電話切っちゃった〜!まだお話したかったのに〜!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

to be continued

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

次回予告

「え?篠ノ之が?」

「あいつのこと、頼めるか?」

「行動で示せばいいんじゃねえのか?」

「私は…」

 

 

次回『答え』

「すまなかった!!」

 

 




どうもあけましておめでとうございますアスティオンです
そして更新遅れて申し訳ありませんでしたー!

千冬無双〜
ん?こういうときはバーサーカーって言った方がいいのかな?w
わかんねーw


さて次回は…
救いの手

お楽しみに〜


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