東方彩夢談 (黒狼カノン@東方二次創作)
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第0話 . 命のお話
※一番はじめに述べておくが、これから語ることはすべて私の中の狭い世界での勝手な見方であり、勝手な意見である。※
──命とは、尊く儚いものである。
命。
生きとし生けるものは皆いつかは命を失う。
人間は交通事故や病気、自然災害。
歪んだ同族による殺人行為や戦争、心を病み自分を痛めつける行為でそれを簡単に失ってしまう。
そう。
とても脆いのだ。
命は大切。
もちろんそれは人間だけではなく人間以外の動物にも当たり前に当てはまることだ。
私たち人間は母親の腹から生まれ落ちた後、形はそれぞれ違えど家族から大切に愛をこめて育てられ、やがて成長しては誰かと巡り会い、子を残し…それを繰り返して生き続けている。
その成長の過程の中で、必ず学んでいるはずだ。
先程記述したように「人の命は大切だ。」と。
それでは何故世界中で戦争や殺人といった、誰かの命を奪いそして自分の命を脅かす。
そんな行為が消えないのか?
それは意志を持った人間達が欲深く、今以上に自分の幸せを求めるからだ。
何かを得るために何かを犠牲にしなければならないと考えた愚かな人間の欲深さ故だ。
勿論平和的手段が無いわけでもないし、実際現時点で完璧ではないものの平和な国はある。
まぁ、これからする物語はそんな私達の常識とは違う常識を持った世界での
さぁ、少し話は変わるが私たち人間は何の為に生まれ、何の為に生きるのか?
皆は考えてみたことがあるだろうか?
答えは見つけられただろうか?
その疑問に対する答えの予想は誰でも出来るであろうが、本当の答えは誰にも分からない。
そもそも答えは誰が決めているのか?
神が決めているのか?
神は存在するのか?
答えは存在するのか?
そんなことを考え出したらキリがないだろう。
だが「神」に関する疑問の答えはこれからの物語できっと解る。
さて、少し長くなってしまった前置きはこのくらいにしておこう。
最初に記述した通り、今までに語ってきたことはすべて私の中の狭い世界での勝手な見方や意見である。
そう、例えば私は先程「愛を与えられて生きている」と言ったが、愛を与えられずに生きてきて命の大切さを知らない者も中には居る。
今から皆様にお見せする物語はそんな愛されたかったある一人の''人間''だったもののお話。
悲劇の人間が幸せを手に入れる為に自分を殺して、新しく開いた道で生きる物語。
私たちの住む世界とは似ているようで似ていない、近くて遠い、愛しく美しい世界での未知の物語。
幻想に溢れた、忘れられた命の物語。
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