イギリス召喚 (AGM‐88E AARGM)
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接触?

全イギリス海外派遣軍は全部本土(グレートブリテン島)へ戻ってきてるので
その辺はあしからず。
アイルランド島?知らんな!!(北アイルランドにいた人や物は本土戻り置きってことで)
北海油田にさよならバイバイ
俺はこいつら(クイラ王国など)と取引に出る(ピ○チュウ)


20XX年

 

 

1月中旬(未明)

 

 

イギリス本土から

 

 

直線距離で南下約850㎞

 

 

 

午前7時半頃

 

 

 

イギリス空軍

 

 

RC‐135W内

 

 

「間もなくフランスのトゥールーズ辺りだ、

 

 監視窓で何か見えるか?

 

 こっちは何も見えん・・。」

 

 

RC‐135W情報収集機の機長トムが言う。

 

 

「ダメです・・・・・

 

 眼下にうつるのは大海原だけです・・ 

 

 何も見えません・・・・

 

 機長どうします?」

 

航法・監視員のリチャードがきく。

 

 

 

「フレドリクセン・・・どうする?

 

 このまま南下しても燃料が心配だ・・・

 

 この際右旋回して

 

 スペインのビルバオ・・・がなかったら

 

 首都マドリードの方向へ行くか・・・?」

 

 

と機長トムが戦術航空士(TACCO)兼副操縦士フレドリクセンに聞く。

 

 

 

「ああ、しょうがない

 

 とりあえずビルビオ方向へ

 

 何も考えず行こう・・・

 

 なかったらなかったで本土へ戻るぞ・・・」

 

 

フレドリクセンが言ってトムに納得させる。

 

 

20分後・・・・・

 

 

「間もなくビルバオ上空だ・・・

 

 何か見えるか・・?」

 

 

機長トムがリチャードに聞く。

 

 

「いえ、何もずーと大海原です・・・

 

 機長、どうしますか?

 

 このままマドリードまで・・・?」

 

とリチャードが言いかけた瞬間、

 

 

トムと別の方向を双眼鏡で見ていたフレドリクセンが、

 

 

「島?いや・・・大陸だ・・大陸だぞ。

 

 4,5時方向!!!!!」

 

と叫ぶ!

 

 

トムもリチャードの報告を聞き流してフレドリクセンが持ってた

 

双眼鏡をとって大陸方向をみる。

 

 

「おお、大陸だ・・

 

 しかし・・・」

 

トムは地図と方位磁石を使って経度、緯度を再確認する・・・。

 

 

「なあ、リチャード・・・

 

 天変地異でも起きたか?

 

 地図が正しければ

 

 俺達はビルバオの上辺りを旋回してるはずだが・・?」

 

 

機長のトムが言う。

 

 

「ええ、確かに経度、緯度共にバスク州のビルバオ県とギプスコア県

 

 の間を飛行してるはずです・・・

 

 が、あの大陸は・・・?」

 

航法装置をいじってたリチャードが言った。

 

 

 

「・・・・しょうがない、このまま手ぶらだと

 

 参謀次長に怒られそうだからあの大陸の地理写真の確保

 

 だけはしておかねばなぁ。」

 

 

機長トムが言う。

 

 

大陸の方向へ機首を向ける。

 

 

 

太陽が出て機体の窓に入る、眩しい・・・。

 

 

とRC‐135Wの搭乗員が思ってたら

 

 

「・・・ん?ど・・同高度に飛翔体‼

 

 距離前方約12㎞くらいです!」

 

監視窓を見て浮かれてたレーダー員がレーダーを見て啞然と言う。

 

 

「なんでレーダーを見ないんだ!

 

 とまあ、置いといて・・・

 

 前方約12kmだと・・・何もいないんだが・・・が

 

 ・・・ん?今、遠くで羽ばたいたか・・・?」

 

トムが言う。

 

 

「ああ、何か今羽ばたいていたぞ・・・・。

 

 相手側が軽飛行機ならぶつかってしまうかもしれん・・・

 

 トム、少し右旋回しながら上昇しよう、相手と距離をあけれるかもな。」

 

 

フレドリクセンが言う。

 

「わかった、上昇するぞ・・・

 

 しかし・・羽ばたいているとか・・・オーニソプターか?」

 

 

トムが喋り漏らす。

 

 

1分50秒後・・・

 

 

「まもなく小型機が左側下方に見えます!」

 

よそ見をしていたレーダー員が言う。

 

 

コックピット席からフレドリクセンとトムが、

 

監視窓側にはリチャードが、

 

それぞれ左下方を見る・・・・。

 

 

「・・・?

 

 今の見たか?

 

 巨大な黒い鳥?

 

 しかも見間違いないなら人らしきものが背中にいたような・・・・。」

 

 

 

トムが言う。

 

 

「機長、見ましたか?

 

 俺の見間違えなければ

 

 漆黒のドラゴン?

 

 しかも人らしきものが載っていましたが・・・

 

 機長、どう見えましたか?」

 

 

リチャードが言う。

 

 

「リチャード、

 

 何回か旋回するから

 

 もう一回確認しろ、

 

 後、眼もこすっておけよ・・、

 

 俺たちはおとぎの世界の住人じゃないからな。」

 

 

トムが返す。

 

 

RC-135Wが小回り旋回をし、

 

リチャードが再確認しようとする。

 

( ,,`・ω・´)リチャ「・・・んんん?

 

         どうやら見間違いでは、ないようです、機長。」

 

 

リチャードがトムに言う。

 

 

 

トムもコックピットの一番端の窓から

 

飛竜をにらみつけながら見る。

 

 

(人らしきものが漆黒のドラゴンに乗って

 

 必死に追いかけてきてるのか・・・?)

 

 

とトムが考えていたら、

 

フレドリクセンが横から

 

「おい、トム・・

 

 おそらくあのドラゴンとその上に載ってるドラゴンライダーかぁ?・・は

 

 今向ってる大陸の内陸部辺りから飛んできてるなら

 

 村町か都市レベルのものがあってもおかしくないかもしれん

 

 どうする、トム・・

 

 明らかに領空侵犯になるだろうがな・・・?」

 

 フレドリクセンが聞く。

 

「ああ、しょうがない、そのままいくぞ・・・

 

 どうせ一文無しで帰ったら怒られるだろうしな・・・

 

 リチャード、土地撮影よろしく。」

 

 

「ええ、俺は今、ドラゴンライダー撮ってんのにぃー。

 

 これを今日の夕刊(イブニングスタンダード)か明日の朝のタイムズ(新聞社)辺りに送り付けようと

 

 思ったのにぃー。」

 

リチャードが餓鬼じみた声で言う。

 

 

「てめぇーは、ヒッピーか、

 

 さっさと地理撮影でもしてろや、

 

 それに撮影しても軍部のお偉方が、

 

 没収するかもしれないぞ。」

 

フレドリクセンが言う。

 

「・・・わかりましたよ・・・」

 

悲しそうにリチャードが言う。

 

 

RC-135Wとワイバーンの距離が一気に離れる。

 

 

「機長、ドラゴンライダーとの距離は現在後方約15㎞です、

 

 追跡を中止したか・・?

 

 

 まあ、こっちは約650km/h台だし、ハリーポッ○ーの世界の最強生物だが知らないが

  

 

 どんな生物もスタミナ切れはおこすだろうし、あまり考えない方がいいですかねぇ。」 

 

とさっきまでぼーとしてたレーダー員が言う。

 

 

「わかった、報告ありがとう・・・

 

 リチャード、ちゃんと撮影してるか?

 

 まあ、いいところで

 

 下(地上)はなにかあるか・・・?」

 

 

トムがリチャードに聞く。

 

 

「ちゃんと撮ってますよーー

 

 どこ見渡しても穀倉地帯ですね(地上は)

 

 小屋や納屋らしきものがポツン、ポツンっとあるだけで

 

 人影らしきものは今の所見えません・・・

 

 しかし・・・穀物が大麦なら後3,4ヶ月辺りで収穫時期ですが・・

 

 もう、収穫可能まで育ってるんですが、人っ子一人もいませんねぇ。」

 

 

双眼鏡とビデオカメラでストーカーレベルの観察をするリチャードが言う。

 

 

「わったよ・・・

 

 そのまま地上監視頼むぞ、リチャード・・・

 

 このまま行っても農村地帯ばっかり通ってても意味なさそうだから

 

 一旦沿岸部にも行ってみるぞ・・・。」

 

トムが言う。

 

 

再び大海原に出て大陸沿いを飛ぶ・・・

 

 

「また海か・・・

 

 いやだねぇ、磯臭いし、見てると飽きるし・・・

 

 ・・・ん?・・・道か・・?・・・粒状のものも見えるな・・・・

 

 今の・・牛車か・・?

 

 人らしきものもいるぞ!!!!」

 

 

リチャードが騒ぎ話す。

 

 

監視窓に暇だった航空無線通信士と衛星通信管理士が見に来た。

 

 

「どこにいんだよ、リチャード・・・

 

 道らしきものがあんのはわかるが、

 

 人影なんて見えるか・・?」

 

 

二人が聞いてきた。

 

リチャードが仲が良い無線通信士に双眼鏡を渡し

 

「道路になってる所の脇の1番でかい樹木あるだろう・・・

 

 そこに隠れてるよ、よく見てみな。」

 

 

と喋りながら指で指示する。

 

 

「んん?

 

 あ、見えたぞ、今牛車を隠してる最中だ・・・

 

 それにこっちを見ている奴らもいるな、

 

 別にこっちはて敵意も武装なんも無いのに慌ててっら。」

 

 

と通信士が言う。

 

 

リチャードに通信士が双眼鏡を返そうとしようとした時

 

「ん?さっきのドラゴンライダーだ・・・

 

 ここまで追ってきたのか・・・?

 

 いや・・・・後ろにもドラゴンライダーが2騎・・2騎いるぞ‼」

 

と通信士が言う。

 

 

すぐにうとうとしてたレーダー員をリチャードが起こす。

 

「おい、起きろ!

 

 さっきのドラゴンライダーの連れが来たぞ、

 

 見えない位置にもいるかもしれんからレーダーで報告しろ!!」

 

 

と大声で耳元で言う。

 

 

睡魔に襲われながらレーダー員が確認する・・・。

 

 

「・・・?

 

 ん、左側から3騎、後ろォ・・にも5,6騎、右斜め下方にもォ・・3,4騎くらい・・かな?」

 

 

 

寝ぼけながら言う。

 

 

「はあァァ?

 

 てめぇ、まだ寝ぼけてんのか!?

 

 ビンタくらわすぞ!!」

 

 

リチャードが怒鳴り付ける。

 

 

「うるさいぞ‼

 

 右斜め下方からドラゴンライダー4騎接近!

 

 リチャード、ケツ側は何騎来てる?」

 

 

フレドリクセンが聞いてきた。

 

 

「見えませんよ、旋回して左にドラゴンライダーが来るようにしてください、

 

 ぜんぜん見えない。」

 

 

リチャードが言う。

 

 

「わかった、

 

 少し揺れるから

 

 飲食してるやつはちゃんと抑えておけよ。」

 

 

RC‐135Wが旋回しそれを追いかけるようにワイバーンも旋回する。

 

 

「見えましたよ、

 

 と言っても一瞬でしたが

 

 ざっと見3、4騎いました、

 

 今はケツに再び食いついてますが。」

 

 

リチャードが言う。

 

 

「んじゃ、そろそろ引き帰るか、

 

 地理データはそれなりに埋まったし

 

 このままドラゴンライダー達に本土の位置を知られたくないしな。」

 

 

フレドリクセンがトムに言った。

 

「ああ、

 

 リチャード、撮影と観察はもういいぞ」

 

とトムがリチャードにいったら、リチャードの反応が帰ってこないため再び喋ろうとすると

 

「っき・・機長、真下が湾港です、

 

 ざーと見たところ、船は木造船などですがかなりの数がいます。」

 

リチャードがはしゃぎながら言う。

 

「わかった、

 

 一周するからちゃんと撮影しろよ」

 

とリチャードに念を押す。

 

RC‐135Wが経済都市マイハークを一周しようとしていた時、

 

別の監視窓を見ていた通信士が

 

「ドラゴン達が火の玉撃ってきたぞ!!!!!

 

 回避‼ 回避!!!」

 

と悲鳴のような声で言う。

 

「落ち着け、

 

 火の玉はどっか来る?

 

 おい、リチャード、お前も捜せ!!!」

 

 

撮影してたリチャードも火の玉を捜し始めた。

 

「機長、上昇!上昇!!!

 

 後方から一斉に火の玉が来るぞ、

 

 早く上昇を!上昇!!!」

 

とリチャードも騒ぐ。

 

「全員、何かにつかまれ、急上昇するぞ!!!」

 

トムが言う。

 

操縦桿をめい一杯引く、

 

RC‐135Wもそれをこたえるように上昇していた。

 

 

「よし、

 

 現在高度3万フィート(約9100m)だ、

 

 ドラゴン共はついてきてるか?」

 

トムがリチャードに聞く。

 

「いえ、ついてきてませんね・・・

 

 まあ、この高度に来るなら酸素ボンベとマスク必須だしな・・

 

 火の玉も誘導ミサイルのように追跡してこないなら対して怖くないですね。」

 

リチャードが安堵しながら言う。

 

 

「わかった、

 

 んじゃ、帰投するか、フレドリクセンさんよ。」

 

トムがフレドリクセンに聞く。

 

「ああ、だが・・・・・・・・ンンんンん・・・・・・・・・・・・

 

 さっきチラッと砂丘が見えたからそっちにも行ってみたい、

 

 燃料は帰りの分位フツーにあるだろ、地理データ採取のため寄るぞ。」

 

とフレドリクセンが強引に言ったため、

 

クイラ王国方向へ進路を取る・・・。

 

1時間後・・・・

 

「なんもないですねぇー。

 

 ずーと砂漠ですが、フレドリクセンさん・・・

 

 どーすんのよ、燃料だけ消費してますが・・・・まだ南下します?」

 

トムがあきれながらフレドリクセンに聞く。

 

「しょうがない、帰るか・・。

 

 一応データは取ったしこれでお偉方はどうゆう反応するか見ものだが・・・・

 

 無理に突き合わせて悪かったな、トム・・・・夕飯おごってやるよ。」

 

フレドリクセンがトムに言う。

 

 

「あ、飯おごるなら俺達もお願いししますよ、フレドリクセンさん」

 

リチャードがため口でフレドリクセンに言う。

 

「んで、俺がおごらなきゃいかんのかわからんが

 

 頑張ったしおごってやるよ。」

 

フレドリクセンがいやいや言う。

 

 

 

 

 

その後、イギリス本土へ夕方ごろRC‐135Wは到着し軍本部にこの世界の現状を説明し

 

尋問のように質問され結局夕飯も食えず質問は朝方まで続くのは思わなかっただろうが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




(`・ω・´)


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国内状況(1月中旬~1月末)

特典情報
1.メロンブックスさんでは[ルミエス嬢の日本再来]
2.とらのあなさんは(誰得?)[魔導師キャンディーの研究活動]
3.書泉さんはWeb版で出てきた港湾管理者(ブロンズ)[ブロント購入す]以上3点です。
後漫画は『異世界コミック』で連載開始するとのこと(5月21日からスタート予定)
漫画家は『高野 千春』氏になるとのこと
やったぜ!!
追伸:古の超兵器弐P1~4が投稿されましたね。(3月10日)


20XX年

 

1月20日未明

 

 

イギリス

 

ケント州(イングランド)

 

 

アシュフォード国際駅郊外

 

 

ユーロ海峡トンネル内

 

 

 

「急げ!急げ!!

 

 海水が逆流してくるぞ!」

 

 

軌道整備長が線路保守点検作業員をトンネルから出るよう指示を出していた。

 

 

「ここは駄目です・・・

 

 早く閉鎖を・・・っっっ」

 

無線が途切れる・・・・

 

閉鎖所が続出し

 

線路整備士や保守点検員が閉じ込められる・・・

 

 

「・・・だから、早く全トンネル(列車用と車&トラック用)を

 

 閉めんか!!

 

 わが社にどれだけ損害が出ると思ってるんだ!!!」

 

 

トンネル運用管理会社の英国側上層役員が現場主任長を電話越しに怒鳴りつける。

 

 

「だったらこっちに来ててめぇが閉めろや

 

 こっちは取り残された整備士やトンネル利用者を救援中だってのに

 

 てめらぁーは利益しか考えねーのか、

 

 いちいち俺に連絡するように言ってきたのはお前の上司だろうが!!!

 

 二度と俺に電話してくんじゃねーぞ。」

 

と現場主任長は自分のスマホを地面にたたきつけた。

 

そういって最前線へ戻り必死の救援作業を続行していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ところかわって

1月23日

 

 

イギリス

 

アイルランド~イギリス間

 

フェリー便

 

 

 

 

フェリー【ユリシーズ】船内

 

 

「・・・・・ぇえ、現在アイルランド島のタブリン港の近くにいますが

 

 接岸できません、お客様には本当に申し訳ございません。

 

 なお、船便代は帰りの分は必要ありませんのでご安心ください。

 

 後・・・船代の返却の検討をおこなうので・・・窓口においでください。」

 

 

と艦長が船内スピーカーが言う。

 

 

【ユリシーズ】はウェールズのホーリーヘッド港へ戻り始めた・・・・

 

 

船内で罵詈雑言が飛ぶが船代の返却などをおこなうと聞いて

 

けち臭い旅行者などは黙ったが

 

クレーマーなどは

 

「金などいらん、早くアイルランドへ行きたいんだ!!」

 

と駄々をこねる客もいたが警備員を呼んで

 

船から無理矢理降ろした。

 

 

本来なら接岸出来ない理由のうちわけは

 

強風や高波など自然災害だが・・・・

 

アイルランド島が消えるなんて前代未聞だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ところかわって

 

1月20日早朝(日の出前)

 

ロンドン

 

 

 

ダウニング街10番地

 

【首相官邸】

 

 

「・・・・・本当かね?

 

 ネットワークとかの故障とかじゃないのか?

 

 衛星も全部ダメとは、

 

 今日はエイプリルフールじゃないんだが・・・」

 

無理矢理起こされたD.W.D.C首相が言う。

 

 

 

「噓じゃないですよ、首相・・・

 

 現状分かってることをお教えします、

 

 現在、イギリスが運用してる全人工衛星が沈黙もしくはロストした可能性が

 

 あります、原因は不明ですが一部では衛星が消えた可能性も・・・

 

 あっすみません、次です、

 

 ユーロトンネルが浸水・・・又は、トンネル内が陥没したそうです、

 

 現在、消防やトンネル整備会社がもっまら救援中のことです、

 

 後未確認なんですがアイルランド島やフランスなどとも対岸に見えません

 

 これはどう見ればいいかと・・・・失礼、次です

 

 月が分裂ぅ・・・ん?二つになってる?」

 

 

と報告書を淡々と読んでいた秘書が困惑していた。

 

 

秘書がカーテンが閉まってた窓に寄りカーテンを開ける。

 

 

夜明け前の月明かりが分かれて出ているのが見えた。

 

 

D.W.D.C首相も窓へ寄る・・・・。

 

 

「・・・なぁ、月が2つになってるが俺の眼いかれてるか?」

 

首相が秘書に聞く。

 

 

「・・・いえ、多分いかれてないですよ、2つ見えてれば私も同じく2つ見えてますから・・・」

 

 

 

と首相と秘書がやり取りしてた頃

 

ケント州(イングランド)

 

カンタベリー

 

 

ケント大学

 

宇宙科学学科

 

 

「・・・見たことのない星々が・・・

 

 それに月が二つあるぞ・・・

 

 わけがわからない・・・・・」

 

と遠距離望遠鏡を使って星観察してた研究員ライナーが言う。

 

 

「どうしたライナー?

 

 こんな夜明け前に俺を起こして・・・・

 

 小惑星群が隕石にでもなってるのか?」

 

研究員用電話で起きてドアを開けてライナーの同僚の研究員のアヒムが聞いていた。

 

 

「違う、違う・・・

 

 これを見ろよ、な?」

 

アヒムを遠距離望遠鏡に引っ張って見せる。

 

アヒムも最初『はぁ?』となってたがライナーの話を聞き驚く。

 

「それじゃ・・・ここが本来ならばオリオン座があるべき場所?

 

 別の星々があるんだが・・・・?」

 

 

アヒムが言う。

 

 

「ほんとだ・・・・

 

 俺も少し仮眠する前はちゃんとあったんだぞ・・・

 

 で見たら…これだった。」

 

 

ライナーが言う。

 

「俺が起きた時、ちょっとだけスマホのゲームやってたが

 

 通信障害なのかできなかった・・・・

 

 恐らくはこわてたのかと思ってサッカークラブの友人に

 

 電話したんだが電話もできない、

 

 テレビをつけてたら衛星放送が見れなくなってし

 

 鉄道網や飛行機便、船便などのインフラがストップしてる

 

 現在、これらを統合して総括するなら・・・・」

 

 

アヒムが口を閉ざす・・・

 

 

「総括して・・・どうなる?」

 

ライナーが聞く。

 

「世界中の衛星が何かの障害を食らった可能性があるな・・・うん。」

 

 

とアヒムが言う。

 

「・・・・しょうがない・・・・

 

 今日か明日にスペースバルーンを飛ばして辺り一体を調べてみるか。」

 

ライナーが思い切って言う。

 

「ああ、それがいいな。」

 

アヒムが言う。

 

 

 

 

 

二日後・・・・

 

 

 

 

フォークストーン(イングランド)

 

 

 

サンドゲートビーチ

 

 

「よし、いいぞ・・・

 

 飛んでけー」

 

アヒムが言う。

 

 

海沿いの肌寒い風が吹く中

 

スペースバルーンがいきよいよく上がっていく・・・・

 

 

「うまくいけよ・・・・

 

 できれば中間圏(地上から50~85km)まで行ってくれよ・・・」

 

ライナーが小声で漏らす。

 

 

それから7,8時間後・・・・

 

 

「あ、降りてきたぞ‥‥

 

 さあ、データを見せておくれよ・・・」

 

ライナーが言う。

 

 

ゆっくりと降りてきたラジオゾンデを回収する。

 

すぐに大学に戻り2人は映像と気象データを調べ始める・・・・

 

 

「・・・・んんん、

 

 成層圏(地上から21~50km)まで行ったが中間圏までいかなかったか・・・・

 

 でも収穫もあったな、大気中の酸素濃度が今よりも高い・・・・?

 

 気圧も地球の平均気圧の1013.25hPaじゃなく地表1000mまでは平均約1015hPaだったし・・・

 

 恐らくは地球よりでかいのか・・・」

 

ライナーが言う。

 

「いや、まだわからないことが・・・まあ、いい

 

 できることをやろう・・・・。」

 

アヒムが言う。

 

 

その後・・・

 

イギリス本土(グレートブリテン島)

 

が移転したことを各学会が発表しイギリス国民は啞然となるのであった・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




スターウォーズ反乱者達シーズン4で終わりは寂しいな。
(鉄血のオルフェンズよりはマシな終わり方だったが)


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国交受諾その1(クワ・トイネ公国編1-1)

何やら、きな臭くなってきましたねぇ?(英露間)
あっそうだ、4巻販売は明日3月17日(土)だで、買えっかな?
(3巻買おうと思ったら当日なのに売ってなかったし今回はがんばるゾイ!!)
経済都市マイハークのラフ画・・・入江の遺跡?削らんと大型貨物船入らなそう
ですね・・・



20XX年

 

1月27日

 

 

ロンドン

 

キング・チャールズ・ストリート

 

外務・英連邦省(FCO)〈日本で言う外務省〉

 

 

「・・・・この大陸への外交交渉を私にやれと・・・・?

 

 課長・・・概要書にはよくわからないと書かれてる

 

 国への接触外交は危険では・・?

 

 ・・・そもそも軍の資料だけじゃわからないですし・・・・

 

 船酔いになりそうで・・・自分個人的にはいやですね。」

 

 

南部方面外交官に抜擢されたチャールズが言う。

 

 

 

「・・・・危険なのは承知済みだ・・・

 

 何も今行けとは言ってないだろう・・・・

 

 現在、傘下の秘密情報部(通称:MI6)が大陸へ商人に化けて

 

 現地で接触中だ。

 

 彼らに大陸内部情報の詳細及びこっちの言語がどんなかを調べるよう

 

 指示を出してる・・・・ところが・・・

 

 2時間ごとの定期報告が4時間前から音信不通状態になってて

 

 秘密情報部も我々外務・連邦省も心配になってるのだ・・・。」

 

 

上司のハモンド課長が言う。

 

 

「・・・ぇえ、大丈夫何ですか、その商人に化けた工作員・・

 

 捕縛とかされてたら・・・・

 

 想像したくもないですが?」

 

チャールズが言う。

 

 

「いや、ちゃんと自衛武器と食糧、万が一のための予備通信機も持たせて

 

 あるしそれはないだろう・・・・

 

 後、別働で動いてる商人チームにも報告したしその件がわかるのは

 

 そのうちにもわかるだろう・・・・

 

 すまん、話が脱線したな・・・・

 

 お前にはこれからあの大陸に行ってもらう・・・

 

 勿論危険もあるだろうが、海軍に手配させて

 

 船を用意させてある・・・・

 

 これからロンドン・シティ空港へ行って

 

 海軍の輸送ヘリに乗って

 

 あの大陸行きの輸送船に乗船して大陸近くで待機してろ・・

 

 まずは工作員を回収して情報を提供してもらえ・・・・

 

 情報収集後、あの大陸の文明国に接触し

 

 国交を結べ・・・あ、後穀物の取引ができればいいな・・・

 

 それに土壌も調べてきてくれ・・・・

 

 環境・食糧・農村地域大臣と国際開発大臣に恩を売りたいしな・・・

 

 わかったな?・・・頼むぞ。」

 

 

とハモンドが言う。

 

 

チャールズが部屋から出てため息をつく・・・。

 

 

「船酔いの薬とか買っておくか・・・」

 

と言って外務・英連邦省を後にした・・・。

 

その後・・・

 

すぐに家に戻り着換えなどを用意し、

 

指定されたロンドン・シティ空港へ行った。

 

 

 

 

ロンドン・シティ空港タキシング所

 

 

「・・・・・ホントに来るのか?

 

 時計が間違ってないなら15分も遅れてるんだが・・・?」

 

チャールズが言う。

 

 

「・・・・確かに遅いですね、寒いから早く来てほしいですが・・

 

 ハックッションー・・・・すみません・・くしゃみして。」

 

 

補佐外務官エリオが言う。

 

「気にすんな・・・しかし遅い!!

 

 何を道草っくてんだ!こっちは予定時間内に来てるとゆうのに・・。」

 

とチャールズが貧乏ゆすりしながら言う。

 

 

5分後・・・

 

 

ようやく海軍のヘリらしきものが来る・・・

 

着陸し隊員が来た・・・

 

「申し訳ございません、

 

 着陸許可にかなりの時間がとられてしまい・・・・

 

 と言い訳してもゆるしてもらえないでしょうが・・

 

 寒いので早く乗ってください。」

 

 

と耳元ででかい声とヘリのメインローターが出す風切り音が両方がうるさく聴こえる・・・。

 

 

リンクスHMA.8は二人の外交官を乗せ

 

ロンドン・シティ空港を離陸した‥‥。

 

 

 

 

その頃

 

本土(グレートブリテン島)

 

 

から南西250km

 

 

RFA L3009 【ガーディガン・ベイ】

 

 

「・・・・と外交官2人がこちらへと向かってきてるので

 

 "丁寧に扱え"と・・・

 

 暖かいベットでも用意しとけばいいんですかねぇ・・・。」

 

 

副長のデニー少佐が通信士が持ってきた報告書を読み上げた後、愚痴っていた。

 

 

「まあ、外交官殿はタキシング場所で25分近く待たせて

 

 雨風を遮る場所もなかったんだろう?そりゃあ身体も冷えるだろうな・・・・

 

 温かいシャワーと本艦の飯でご機嫌とりでもしとくか・・・

 

 で、ヘリの位置は?」

 

艦長キャクストン中佐がデニー少佐に聞く。

 

 

「現在、ドーバー海峡辺りとのことなので・・・・・

 

 ここ当たりを飛んでいるのではないかと。」

 

 

と地図に指をさして言う。

 

 

「ああ、そこらなら1時間半頃には本艦に到着するだろうな、夕食の準備を忙しくしとけよ。」

 

 

キャクストン中佐が地図を見てから言った。

 

 

 

ここで少し時は遡る・・・・

 

 

 

6,7時間前

 

 

 

経済都市マイハーク

 

 

行商市場

 

 

「・・・・よく売れんな、こんなもんが・・・・」

 

と秘密情報部(通称:MI6)の隊員であるリーチマン(秘匿名)が言う。

 

 

この行商市場では第3文明圏や他の文明外圏の商品が並び

 

特に珍しいものが目立ち購入者でヤジができていた・・・。

 

 

「#''%+>>>><<,,,##3sssaaae$$!?」

(すみません、これは何ですか、、、詳細を教えてくれるなら購入したいんですが?!)

 

 

とリーチマンのところに客が来て商品を指差しして聞いていた・・・・。

 

「・・・・ぇええ、コレハ、ヘシオルトヒカル…ヒカル。」

 

と手ぶり身ぶりしながらケミカルライトを取り実演する・・・。

 

 

「・・・・##&&&=~^^^dd、?#^^^^^\\|¥!!!」

(・・・・・その商品が欲しい、いくら!!)

 

・・・・どうやらコレ(ケミカルライト)を購入したいらしい・・・・

 

3本購入しこちらの通貨?らしいものをくれる・・・

 

その後さっき買った客の口コミなのか客がわさわさとやってくる・・・・。

 

 

大体は1ポンドショップで売ってる商品だったがこっち(イギリス)の商品は

 

 

第3文明圏でも売ってなかったので説明や実演で教えてと殺到する・・・

 

 

「##%%%&&&^^^sssssswwwwa1!!!,,?」

(この入れ物の中身の商品の詳細を知りたいんだが⁈)

 

「1~%*+\-#sqgtgtrww^^^eeeqq_\\!!!」

(この商品はどうゆうものなんだ!!!)

 

客がしつこく聞いてきた。

 

 

と一連の流れがあり商品があーとゆうまになくなった・・・。

 

 

「・・・・、おい、もうねえじゃんかよ、凄まじいな・・・・・

 

 リーチ・・・こっちの言語うまくなったのか・・・?」

 

 

相棒のオ・リノコ(秘匿名)が言う。

 

「おお、川野郎・・・・

 

 こっちは商人やりながらこっちの言語習得頑張ってんのに

 

 お前はどこ道草くってたんだ・・・?」

 

 

リーチマンが飽きれながら聞く。

 

 

「お・・俺か?

 

 俺は近くの小学校か幼稚園らしいところに監視カメラと盗聴器仕掛けて

 

 俺も勉強をちょっとね・・・・」

 

 

オ・リノコは控えめに言う。

 

「・・・んま、いいんじゃないか・・・・・・・・

 

 初心的で・・・・悪いとは言わんよ・・・・

 

 が、子供が気の毒だな・・・」

 

 

とリーチマンが言う。

 

 

「一様初歩的な言葉やしぐさは出来る様にした・・・

 

 商品販売で練習してもいいか・・・

 

 リーチマン?」

 

 

オ・リノコが言う。

 

「ああ、頼む・・・・

 

 全然言葉がいうじてないと思うし・・・・

 

 頼むわ・・・・・」

 

とリーチマンが素直に要望におおじる・・・。

 

 

少しずつだがリーチマン達は着々とこっちに適応していた・・・・・

 

 

 

 

 

同時刻

 

公都クワ・トイネ郊外

 

 

「リーチマン達はこっちに慣れ始めてきたそうな・・・・

 

 俺達も早く言語を習得しないとまずいな・・・・

 

 しかし、下賤な・・・

 

 リーチマンたちはすんなりこの国に入国できたのに、俺達ときたら・・・・」

 

と別働で動いてたキム・フィルビー(秘匿名)が言う。

 

「190cm以上のゴリマッチョで軍人崩れのお前から何か嫌な感じでもしたんだろ・・・

 

 気にするなよ・・・・それより地形データ採取を急ごう、後、土壌データもな・・・」

 

 

相方のドナルド・マクリーン(秘匿名)が言う。

 

 

この後・・・別働で動いてたフィルビー達に災難が襲ってくるとはこの時点では

 

きずいていない・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




訃報:スティーブン・ウィリアム・ホーキング博士死去・・(3月14日朝方)
悲しいなぁ・・・
安らかな眠りにつかれますよう、お祈り申し上げます・・・・


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国交受諾その1(クワ・トイネ公国編1-2)

(初)特典付SSを手に入れたゾ・・・・魔導師キャンディーのやつだが・・・
(なんや・・・このBB(ry )
(ルミ嬢か港湾管理者のオッサンも手に入れたかったな・・・)


20XX年

 

1月28日深夜

 

 

公都クワ・トイネ郊外

 

 

廃納屋内

 

 

「・・・・おい、起きろ・・・・・

 

 囲まれているみたいだ・・・・」

 

マクリーンがフィルビーを無理やり起こす・・・・・。

 

 

「どうした・・・・何かいるのか・・・?

 

 尾行なら巻いたはずだし、

 

 ここも廃屋になってるらしいから

 

 大丈夫だと思ったが・・・」

 

起き上がったフィルビーが商品箱に隠してあった暗視双眼鏡を引っ張り出して言った。

 

 

「入国管理してた騎士か?」

 

マクリーンが聞く。

 

 

「さあな、しかし・・

 

 お隣の騎士は見覚えがあるな・・・

 

 あのエルフ騎士・・・・俺を取り調べして終始小馬鹿にしたような目つき

 

 で俺を見てたのはムカついたがな・・・・」

 

 

隙間に空いた穴から暗視双眼鏡を突き出してみて言った・・・。

 

 

 

廃納屋から100mの大樹の下

 

「本当にロウリアのスパイなのか・・・?

 

 いやたしかにあの男は確かに普通に何か嫌な感じと

 

 鋭い目つき、がっちりとして軍人のような身体で身が竦んだが

 

 武器らしい物は保有してなかったし

 

 もう一人の男も別にいたって普通な対応で

 

 接してくるので第3文明圏の文明国よりましだと思うが・・・」

 

 

マイハーク防衛騎士団所属入国管理部門補佐部隊準隊長が言う。

 

 

「ああ、あの男は異常な雰囲気に

 

 大陸共通言語も喋れないし、意思疎通が手ぶり身ぶりだったから

 

 俺は疲れたのに、あの男は終始真顔の状態だったのが

 

 引っかかっている・・・そして・・あの余裕・・・ロウリアのスパイなら

 

 捕まっても後からロウリアの外交部をとうしていちゃもん付けて

 

 くるのかわからんので奴と連れに監視員をつけて常時監視させ

 

 逐一報告させたが・・・・軍事施設などに張り付いているわけでもないが・・

 

 ・・・心の中の何かが引っかかって胸糞悪いのだ・・・・」

 

と同じく入国管理部門第1所担当のエルフ騎士が言う。

 

 

「書類にはこのクワ・トイネ公国の北東1000㎞以上の小島から来たと

 

 書いてあったが・・・・・そんなところ・・・無人島もないんではないかと思うが

 

 ・・・・・仮にロウリアのスパイだとしても二人で何ができる・・?

 

 それに魔信も持ってないなら大丈夫だろうよ。」

 

と補佐部隊準隊長がゆるーく言った・・・。

 

 

「馬鹿者!!!!!

 

 この国にいるであろう親ロウリア派や潜伏ロウリア人グループとつるんで

 

 金属を売り渡してそれから剣や弓矢の矢じりに加工していたら・・・

 

 とは、考えられんのか!

 

 確かに商品に危険物は見た感じはなかった、が、

 

 貴金属や円状の鉄箱は溶せそうな気がしている・・・・・

 

 つまり完全には疑いが晴れたとは言い難い!!!」

 

と苛立ちを噴き出し怒鳴りつけた。

 

 

「じゃあ、どうする?

 

 仮にもただの商人を殺すのか、お前の憶測だけで?

 

 やるならお前の部隊だけでやれよ、遺体の回収もな・・・・

 

 俺は見てねことにするから。」

 

と言ってその場で寝っ転がって寝始めた・・・。

 

 

 

その頃

 

廃納屋内

 

 

「・・・・・・んで、どうする?

 

 いつでも逃げれるようにしといた隠し穴から逃げるか?

 

 商品は捨ててくことにならそうだが・・・・・

 

 リーチマン達がいる湾港都市・・・・・確か・・マイハークとか言ったか、あそこまで

 

 行くか、このまま居座っても"お客さん"の監視あると気になってしょうがな・・・」

 

と言葉を止める・・・。

 

「ヤバイ、伏せろ---!!!!!」

 

フィルビーがマクリーンの頭を抑えて言った。

 

 

火矢が撃ち込まれ枯藁に火が着いた。

 

「マクリーン、大丈夫か?」

 

フィルビーが寝袋などの燃えやすそうなものをどかしながら聞いた。

 

「ああ、大丈夫・・・

 

 糞ォ・・・あいつら・・・・ぶっ殺してやる!!!」

 

ブチ切れて商品箱に隠してあったL119A2(ディマコ製M4カービン)と暗視付スコープ【AN/PVS-27】を

 

引っ張り出し、サプレッサーを付け亜音速弾が装填されたPマグを素早くリロードした。

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃

 

マイハーク湾港

 

商人寄宿舎

 

 

「ダメか・・・・・

 

 予備の無線も・・・ダメ・・・か・・・」

 

 

リーチマン達が何度も呼びかけをしたが無線封鎖のごとく応答しなかった・・・。

 

 

「おい、フィルビー達は・・・・・何で応答しないんだ?

 

 "公都へ行く"って言ったあたりから全く応答しなくのは気掛かりだったが・・・

 

 あの2人は"ビギナー"の俺たちより腕はいい方だろうが・・・

 

 こっちに早く来て初歩的な会話もできなかった俺達に挨拶程度の会話表を

 

 作って上陸した日に渡してくれるのに・・・心配だ。」

 

オ・リノコが言う。

 

「だが、そろそろ外交官がこの港町・・・マイハークだったか、

 

 もうすぐ近海につくから通訳係をどちらかのチームがやる算段だったのに・・・

 

 本当はフィルビー達にやってほしかったが・・・・しょうがないな・・・」

 

と言って通信機で【ガーディガン・ベイ】に連絡を取り始めた・・・・。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃

 

 

廃納屋内 

 

 

「熱ィー、おい、マクリーン、

 

 こっから出るぞ、必要なモンだけ持ったか?」

 

フィルビーが聞く。

 

 

「ゴフォ、ゴフォ・・・ワリい、

 

 その荷物だけ持ってくれ、俺はドアを蹴り飛ばすからよ・・・ゴフォ・・・」

 

と咳き込みながら言って指をさす。

 

「よし持ったぞ、スリーカウントで蹴り飛ばせ!!!」

 

フィルビーが言う。

 

「3,2・・いいや限界だ、蹴るぞ‼」

 

と言って二人は廃納屋からでた・・・。

 

---- ---------- ----- ----------- ---------- ------------

 

廃納屋から100mの大樹の裏側

 

「急げー、負傷者を優先して運べ‼

 

 槍兵と剣士は納屋に接近し二人が出てきたら殺せ!!!

 

 魔導師、ファイアボールで更に廃納屋を撃てぇー」

 

第1所のエルフ騎士が指示を出していた。

 

---事は3分前---

 

「弓兵、再度火矢を撃て、あの火程度じゃ全壊しないからな

 

 あの二人がロウリア人支援者じゃなかったら・・・悪く思わないでくれよ・・・」

 

と最初は大声だったが徐々に小声になった声で言う。

 

(・・・ん?今廃納屋方で何か光ったか?)

 

エルフ騎士が心の中で思っていたら、

 

突然、弓兵が数人倒れた・・・・。

 

弓兵には穴が開いていてそこから血が湧き水のようにでていた・・・・。

 

「っ!?マズい‼

 

 弓兵、伏せろ---!!!!!」

 

エルフ騎士が咄嗟に口から発する。

 

しかし、指令を出した時にも弓兵が一人、また一人と倒れる・・・・。

 

廃納屋が燃え始めてあたりには火の燃える音と火の粉が飛び散って

 

廃納屋辺りが明るくなった・・・。

 

-----時を戻そう------

 

 

フィルビー達は廃納屋から脱出した・・・。

 

「ゴフォゴフォ・・・よくもまあ脱出できたな、熱で扉があかなかったらやばかった・・・」

 

マクリーンが言う。

 

「ああ、さっさとこっからズラかるぞ・・・」

 

フィルビーが辺りを見渡しながら言う。

 

銃と荷物を再び持ち直し、二人は静かに匍匐前進をした・・・。

 

 

 

「おい、扉が外れてるぞ・・・まさか・・・」

 

廃納屋に接近してた槍兵が言う。

 

「近くにいるはずだ、探せ---!!!!!」

 

後方にいた剣士が言う。

 

「おい、やばそうじゃないか」

 

マクリーンが小声で言う。

 

「静かにしろ、あと少しで雑木林だ、音を立てんなよ・・・」

 

フィルビーが注意を促す・・・。

 

二人は匍匐前進してれば見つからんと思っていた。

 

「おい、お前らーー‼

 

 ここで何してる?!まさか・・・」

 

槍兵が見つけたのか、走ってきた・・。

 

マクリーンがすぐに対応しようとL119A2を槍兵に向けた・・・・。

 

セミオートで確実に当て、槍兵は当たり所が悪かったのか苦しそうに倒れた。

 

「ウグゥ・・・

 

 いてぇ、痛てぇーー!!」

 

槍兵が悲鳴に近いうめき声を上げる!!!

 

「チィ・・・、

 

 確実に肺か心臓部を狙ったハズだが・・

 

 悪いな、兵士さんよ。」

 

マクリーンが率直に言った。

 

「マクリーン、早く来い!!

 

 奴らが来るぞ・・急げよ。」

 

フィルビーが小声で言う。

 

二人はその後雑木林を進みながらマイハーク方面へその日の夕方ごろまでに逃げ切った・・・・。

 

 

 

その後・・・

 

1月29日の出前

 

クワ・トイネ公国から西北西500km

 

RFA L3009 【ガーディガン・ベイ】と23型フリゲート F231【HMSアーガイル】

 

「艦長・・・艦長・・・起きてください!!」

 

睡眠をしていたキャクストンを無理やり起こす。

 

「なんだぁ・・・まだ夜明け前だろう・・・なんか来たのか・・・・?」

 

起きてあくび混じりの声で聞く。

 

「先行していたアーガイルがこちらに接近する飛行物体を探知・・・

 

 本艦上空を通過するコースとのことです。」

 

副長デニーが言う。

 

「飛行速度はどんくらいだ・・・・

 

 民間会社の航空機じゃないのかね・・・パパラッチや地図作成の・・・」

 

制服を棚から出しながら聞いたら

 

「いえ、流石にそこまでする航空会社はいませんよ・・・・パパラッチ共は知りませんが・・・・

 時速約215~235kmと不規則だったので・・・恐らくは・・・・」

 

デニーが言う。

 

「ああ、やっぱり"ドラゴン君"か・・・・

 

 回避運動してるのか?・・・できるだけ見つかりたくないからな・・・」

 

着替え終えて出てきながら聞く。

 

「まだ薄暗いのと波がそれなりに立っているので・・・・進路はこのままでいいと思いますが・・

 

 ウェーキ(航路波)はできるだけ抑えます、いいですか艦長。」

 

デニーが聞いた・・・。

 

「いや、進路は変えておいてくれ・・・・・見つかった時瞬時に動けんと対処するのが

 

 大変だからな、アーガイルにもそう言っておいてくれ・・・」

 

キャクストンが言う。

 

10分後・・・

 

「まもなく相手にも我々が見える距離です・・・後方左舷側から来ます。」

 

アーガイルからの無線で見張り員がワイバーンが来る方を眺める・・・・・。

 

(見えたぞ・・・・ばれんなよ・・・・)

 

見張り員が思う・・。

 

既にアーガイルとガーディガン・ベイはエンジンを停止し、ウェーキが出ないようにしていた。

 

聞こえるのは艦艇にぶつかる波の音と耳をすませば遠くのワイバーンが出す風切り音が

 

聞こえた・・・。

 

「・・・・通り過ぎました、艦長・・・」

 

見張り員が船橋の無線に連絡する。

 

「フゥウ・・・なんだぁ、通り過ぎたか・・・見つかったと思ったわ・・・」

 

デニーが冷汗と手汗を出しながら言った。

 

「・・・アーガイルに連絡してくれ・・・

 

 こっちに戻ってくきそうな予感がする。」

 

とキャクストンが言う。

 

「・・・とドラゴンは北東方向でグルグルしてるとのことです・・・」

 

通信士がアーガイルからの報告を言う。

 

「考えすぎたかな・・・まあ、いい・・・MI6の隊員回収も頭にあるから

 

 できるだけ沖合いにいないと木造帆船に追いつかれないしな・・」

 

キャクストンが独り言混じりな事を言う。

 

 

その後・・・・

 

夜になってから進路をマイハーク沖にとってMI6隊員を回収した・・・。

 

 

大方の情報と片言の大陸共通言語での外交は

 

うまくいくだろうか・・・・外交官チャールズは頭をかしげながら明日(1月30日)を待った・・。




Mick Jagger



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