エヴァ(偽)転生 (星野谷 月光)
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偽物、転生しました。

気がつくとエヴァンジェリン・A・K・マクダウェルになっていた。

訳が分からんと思うが俺もわからん。寝て起きたら魔法陣の上で倒れていたんだ。

ガラス窓に映る姿は金髪幼女だし服に刺繍されてた名前はエヴァのものだし。

極めつけは死体の山だ。それを見ても気持ち悪いと思う以上に美味しそうと思う自分がいた。

 

うん、これは吸血鬼化した後だよね……この段階では太陽に当たるとヤバイんだっけ?

それとも真祖だから大丈夫なのか?

だがまずは夜逃げだ。ここにいたら絶賛魔女狩りコースだ。

 

鞄にありったけの刃物と宝石類と火打ち石、毛布、ロープ、食料、鍋と食器を詰めていく。

畜生ダクトテープさえあればなあ!

2,30kgはありそうな荷物を軽く持てたのには笑ったね。

 

後は死体から血を抜いて瓶詰めして残りは飲んでおく。

うまい!もう一杯!

なんというか焼肉とか食ってる感じだねこれは。

 

夜が明ける前に城の中を迷いつつも脱走に成功。そのまま近くの山に逃げ込む。

日が昇るまで太陽に焼かれないかドキドキでした。

結局は日焼けがひどいくらいで収まったからよかった。

 

 

山についたらまずは寝床の確保だ。木の上にロープと毛布でそれっぽいシェルターを作る。

木の枝と葉っぱで屋根とベッドも作る!

みすぼらしいが我慢だ!

木の下で火打ち石で火をつけてみる。無理だこれ。火花が出るし火種にもうつるけどすぐ消えるわ。

 

こうなればあれだな!魔法!

適当な木の枝を持って……

 

「プラクテ・ビギナル・アーデルスカット」

 

だったかなあ?我は練習する、火よ点れ、だったか。

おっ、なんか火がついた!やったね!

 

冒険といえば篝火だよ……不死人だしね……

 

太陽が昇ればシェルターに入って夜の間に集めておいた枝をひたすらナイフで研ぐ。

簡易な木の槍だ。これで猟を行う!!

 

まずは夕暮れになったら川でガチンコ猟を行う。石を岩にぶつけて衝撃でういてきた魚をゲットするのだ。

よし今日の食料はまずゲットだ。

 

野草の確保も重要だろう。とりあえず木の実は取っておく。

数が多い野草はとりあえず1種類ごとに煮ておひたしにする。

おひたしをまずは唇に当ててひりひりしないかチェックし、10分くらい噛む!

よし痛くない!粘膜接触しても大丈夫なら食えるだろ!

 

続いて猟を行う。できればイノシシなどが望ましいがあいにくハンティングは知識だけだ。

痕跡から獣を追うのは無理だろう。猟犬もいないし。

 

1週間はこの繰り返しで魚を焼き、野草のおひたしを作りひたすら食った。

空いた時間で魔法の練習だ。

とはいえ魔法は前世のオカルト知識くらいしかないな……

 

気功法の基本は両手をおにぎり丸めるみたいにして気を感じるんだっけ?

 

……できたわ。

 

なんか白っぽい霧みたいなんが出た。丸めてみると弾力があり、あったかい。

スゲー、真祖の身体スゲー。

 

投げてみる。

 

木がえぐれたわ。なにこのえげつない威力。波動拳できてない?これ波動拳出せてない?

やばい超テンションあがるわー。

 

体調に気をつけながら波動拳の練習をする。うん、この身体底なしだ……

三日くらいで波動拳を5秒くらいでできるようになったよ!

 

一応その間も野草食って魚食ってるけど。

 

えーっと、確か他には……この気のボールを吸収するんだっけ?

あ、これはすっといけますね。吸血鬼だから?

たしか木とか電気の気も吸収できるようになるんだっけ?

 

やってみよう。森林浴で癒やされよう。すでにサバイバルだけど。

えーっと、木に抱きついたり触ったりしてあの気の吸収を行う……

 

あっ、枯れました。一瞬で木が枯れて折れてパッサパサになりました。

吸血鬼の力はんぱねえ……

あっ、じゃあこれ食料問題ほぼ解決してないかな?

 

結論から言うと解決しました。

木から気を吸って、煮沸した水飲んでるだけで1週間問題ありませんでした。

 

木の中の昆虫もいい栄養源になりますね。芋虫だけよく煮てすり潰してテストしてから食いました。

まあまあ悪くない味です。野趣深い……個性的な……まあ、そんな味です。

 

狩りもそろそろしたいな……こういうときは鳥だな!そこら中にいるし!

投石で仕留めます!

駄目だ当たらん。威力は問題ないな……なら散弾のように小石を沢山握って……オラァ!

 

当たった!取ったどー!

 

まず血抜きですが、ナイフで首をねじ切ってそのまま飲みます。

んー、うまい。

冷やします。その後に羽をむしって焼いて食います。

 

うまい!これこそサバイバルの魅力ですね。

塩が欲しい……

 

あっ食える野草テストは平行してずっと行っています。大分レパートリー増えて見分けもついてきました。

 



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偽物、本物を知る

なんか山狩りらしき人を見かけたのでさらに奥地に移住します。

30kgの荷物と共に。

とにかく奧へ!上へ!

 

おお、洞窟!これはありがたい……

 

熊がいました。槍とか炎とか屁でもなかった様子です。とりあえず飛んで逃げました。

さすが真祖ボディ。熊に引っかかれても則再生だぜ!

その上本気で飛ぼうとしたら羽が出てくるし。すげえ。

 

制空権取ったところで気づきました。あ、これは倒せると。

波動拳を撃って撃って撃ちまくる!槍も投げる!

 

最終的に体力勝負になりましたが、削り勝ちました。

血を飲んでパワーも回復!熊肉うめえ。

 

荷物も取り返したし、この洞窟は俺のものでかまいませんね!

とりあえずここから先は獣が出るので火力は大事です。

本当なら魔法を習えばいいんですけどね!気弾くらいしか自己流ではできないね!あと吸収とか!

 

とりあえずできることを伸ばそうってんで波動拳の練習をします。

周囲の気を吸収しつつ練り上げて放つ!これを感謝の100回から!

 

ありがとうオカルト知識!ありがとうマイ幼女ボディ!そしてありがとう大自然!

 

うん、自然に効率的になりました。早くも撃てるようになったし。

バリエーションとして手に纏わせたまま殴る紫電掌もどきとか高速回転させながら投げる螺旋丸もどきとか。

回転に敬意を払おう……

 

獣さんたちがいいスパーリングパートナーとなってくれたしね!

ありがとう!そしてようこそ我が胃袋に!

血肉がうまいです。

 

冬に備えて燻製もつくってみたりね。ドライフルーツとかね。

木を切り倒して家具も作りますよ。こういう時斬岩剣使えればなあ……

 

ならばやってみましょう。気を刃にする性質変化です。

鋭く、鋭く……より破壊的な念を込めて……

あ、いけるわこれ。

 

鋭く刃のイメージで纏わせた気で木が切れました。

こうなればTUBAME斬りたいね……

 

いっちょやってみっか!

 

手頃な枝で生前の知識を総動員して感謝の素振り1000回。

感謝の波動拳1000回!

感謝の斬岩剣1000回!

 

んー、それっぽいのはできました。大木でも切り倒して家具にできます。

ていうかこの身体だと剣あわないね。なので斬岩剣は忘れて残岩拳にします。

 

気功の方も進んでおります。えーっと体内に気を巡らせるんだっけ?

小周天と大周天だったか。

うむ……これも申し訳ないくらい簡単にできるね。気の総量が多いものね。

 

それはそうとチャクラを起こす関係で気持ちよくなって自家発電したことをここに記しておきます。

 

 

来る日も来る日も感謝の波動拳と感謝の斬岩拳と回転に敬意を払った螺旋丸をすること何年か。

冬も無事越せました。毛皮が沢山あったからね。それでドレスっぽいものも作れたからね。

軽くもののけ姫か蛮族の姫って感じになってると思う。

 

気功はなんかそれなりのものになりました。

常に周囲の気を足りない分だけ喰らっているうちになんだか仙人に近くなったみたいで、おなかへりません。

力がおかしい強さになってます。

 

えーとね、そこに一軒家くらいの岩があるじゃろ?投げられるんですよこれ……

軽く切れるしね。なんかもう発泡スチロールみたいに。

 

よし、このままもはや仙人を目指す方向で行こう。でも人間味まで捨てたくないので邪仙になるでしょうねこれ。

仙人っていったら……瞑想?視覚化の訓練もしながらしようか……

 

最初は三日くらいだった。

気がつけば瞑想してたら数年過ぎてたこともざらになった。

なんだか獣たちが恐れ敬うようになりました。

 

だいじょうぶだいじょうぶ、もう取って食わないからね?

だからそのジョイスティックをこの幼体にぶちこむのじゃよ!

 

いやまあ捨てきれない欲望と房中術の訓練にね?

最初は吸い尽くしちゃってミイラにしちゃったのは申し訳なかった。

いやまあ、気持ちよかったです。

 

最終的にヘラジカさんをテイムしました。うーむでっかい。

これに乗ってさらに奥地にいくのじゃよ!

 

 

なんか魔法使いと出会いました。隠れ住んでるの?へー……魔法世界は?

あっ、秘密ですかそうですか……

 

これ、森の恵みですのでどうぞ。えっ、塩くれるんですか。へへへ……

 

魔法は……教えて貰えませんよね……あっ、私こんなんできるんですけど。

すいませんね……脅したわけじゃないんですけどね……

 

あれです。教えあいましょう!ギブアンドテイクです!

斬岩拳がウケがよかったです。向こうにとってもそれなりに有用なネタだったみたいでよかった。

 

魔法は基礎を教えて貰いましたが、あんまり合いませんね。気を伸ばしてきたからかな……

あっ、でもコツはつかんだんで、できました紫電掌。あとファイヤー波動拳。

 

何者かっていわれても……なんか呪いっぽいものを受けたんで魔女認定されると思って森の奥で暮らしてた人ですが?

いやまあ実質それって魔女ですけどね。でもあなた達も魔法使いでしょ?異端者同士よしなにしましょうよ。

 

あっ、そうだ。宝石類とかどうですかね。呪われた時にかっぱらって来たんですけど。

ありがたい……現金はありがたい……

今ならそれに塩と服もつけて?わあ、お得……

 

あっ、そうそう。アジア?インディア?まあそんな感じのシルクロードの東の果てに行きたいんですけど。

隊商の護衛として雇ってくれる?マジですかありがとう!

 

ヘラジカさんは?砂漠を横断できないからここでお別れだね……

ありがとう!君のことは忘れない!

 

シルクロードを揺られ東へ東へ。

時に隊商さんの夜のお相手しながらどんどん風景はエスニックな感じに。

うーん、こういう時女って便利ですね。気持ちいいし。

 

自意識?肉の欲には勝てなかったよ……

 

えっ、ドイツあたりではエヴァンジェリンって悪の吸血鬼がいるんですか?

えっ、マジで……

 

どういうこったい。



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偽物、歴史をさまよう

私の他にもエヴァンジェリンがいる……いや、もしかしたら私が勝手にエヴァンジェリンだと思ってただけで、試作品とかかも。

たまたま似たような境遇とか。

名札もエヴァとしか書いてないもんね!

 

美形金髪幼女なのは同じだけど、なんか雰囲気違うなって思ったよ!

というわけで改めましてただのエヴァです。

 

まあ他にもいろいろ可能性あるんだろうけど、考えるのはやめとこう。

私は私だ。それでいい。

 

わお、その刺激的な下着は誰に?えっくれる?ワオ。

いやーいいものですね。アラビアンな夜。隊商の人といい感じになりましたが、寿命がなあ……

それに中国に行って仙人になりたいし。

不死の呪いを受けたんです、仙人になりますって素直に言ったらじゃあついてくって言われました。

 

いや色を絶たないと仙人は無理でしょ……人道を捨てて魔道に生きる人らだし。

いやでも、色は絶たずに邪仙になると決めたしなあ。

 

よし、じゃあ行けるだけ言ってみましょうか旦那様!

 

いやあ……途中のインドはすごかったですよ。バーフバリ王のカリスマはんぱなかった。

全然関係ないけどサーホレバーブバリ!って言ってたもの。なんなのあの人。すごく自然にクロックアップしてるし。

あのへんの王族は神の化身に近いんだろうなあ……

 

適当に戦闘を手伝っていたら何かの神かと思われたらしいので適当に祝福して逃げました。

いやあんたらの方がいろいろおかしいって!インドに着いてからインドってスゲエ!しか言ってないもん私!

 

たどり着けましたチベット。仙人もいましたが家庭持ちは駄目って言われたので見て技を盗む日々です。

山の麓で仙人崩れの人から話を聞いて基礎理論を知ったりね。

カンフーも習いました。これでジョン・ウーアクションできるぜ!

 

そしたらなんと原作エヴァ様の大人モードくらいに成長できました!仙術スゲエ!

おかげで旦那様との夜の生活がはかどります。まあ、子はできないんですけどね……

 

そんなこんなで50年。夫を看取りました。穏やかな最後でした。

「君といれて面白かった」だそうです。まあ、幸福な部類でしょう。

 

しばらくは残念でしたが、1年もすれば慣れます。

さて……日本行きますか。今は何年?西暦だと……1580年!?マジで!

 

本能寺の変もうすぐじゃん!信長会いたい!超会いたい!

髪を黒染めして貿易船に乗って日本へ。この時代スゲー。そこら中で無双乱舞みたいな気刃の飛ばし合いしてる。

 

間に合いました京都御馬揃え!すげえ…偉人ばっかりだ……

さてどうノブと謁見するか……いやゲヒ殿こと古田織部とも出会いたいな!

お茶飲みてえ!というわけで貿易です。

 

はい持ってきました故郷の宝石類。これを元手になんとかコネを使います。

仙術披露もします。

古田織部殿とのコネゲット!

 

いやーいいですな初期の織部焼……このアヴァンギャルドさがたまりませんわ。

お茶の湯超おちつくわー。

あっ、そうそう古田殿。これ仙術で占ったんですがね。

それと織部焼あるだけ買います。

へへへ……このみょきんとした感じがたまりませんわー。

 

はいようやく未来知識が生かせました。彼なら有効的に使ってくれるでしょう。

肩の荷が下りた気分です。読んでてよかったへうげもの!

 

それからどうなったって?いやノブの息子はノブほどではないからちょっと政権がのびただけですよ。

結局サルが征しました。種なしだから徳川が継ぐのも回避できなかったね。

まあ利休や織部の切腹は回避できましたけどね……

 

ノブ?会えましたよ。すごい聡明な人で怖かったです。

一発で「おい貴様ァ!未来の世から来ただろう」って言い当てられました。

いやもう超こわかったですよ。全部白状して仙人であるのも本当だと言いました。

 

明智君には悪い事したね……

 

何かが盛大にヤバイ方向に舵切った予感したけど、これはもう時代だものね!私の手にあまるね!

 

 

さてどうするかな……中身は日本人であるからして日本がやっぱり暮らしやすい。

京都あたりの妖怪にも合っておくか……

 

はいどーもこんにちわ!南蛮から来ました仙女のえう゛ぁです。どうぞよろしく。

手土産に仙術おしえます。未来知識もどうぞ。

 

マジです。まじまじ。どーせいつかは南蛮が攻めてきますぞー。ことごとく備えてくだされー。

 

えっ、何サルから手紙?鉄砲作れ?知識だけしかありませんぞ?

しょーがねー、ちょっくら隣の国からネジ作れる人つれてきますわ。

ご予算は?まじで?すごくない?さすが成金のサルだな!

 

えっ、お母ちゃん治せ?んー、できますぞ。

神社に神頼みしても無駄だったからその分の金をくれる?マジで?

ついでにやらせてくれ?いいですぞー。ただ鉄砲作る関係上大奥には入れませんぞ?

それでもいい?いやー照れますな。

 

いやーサルはマジでサルだった。すげえ。大人ボディでよかった。

 

その金で買えました。ネジ作れる鍛治師。ライフリングが作れるね!やったね!

あっ、リボルバーというものがありましてな……あと雷管が必要ですぞー。

っていうか普通にボルトアクションライフルの方が簡単ですぞ?

 

できちゃったよ……リボルバーライフル。

境の町衆はんぱねえ。ドワーフか何かか。

 

薬莢の発明はでかいよねえ……

では、がんばって国を護ってくだされ。

 

褒美?そうですなー、世界樹とその麓とか……世界樹で香木?作りますぞー。

あっでも香木作りとかわかりませんから、そこは職人さんに任せます。

世界樹の枝をぶったぎって職人さんに渡す。半年もしたらみごとな香木が!

 

どれどれ私も一つキメてみますか。スパー……

おっ、何かと交信できそうだぞ?会えるなら会いたいなー

盲目にして白痴の王!夢使いの極地!

 

「人皆七竅有りて、以って視聴食息す。此れ独り有ること無し」

 

えっなんか手応えあるんだけど。マジで?

 

「太極より両儀に別れ、四象に広がれ万仙の陣」

 

よーし呼んじゃうよー、交信しちゃうよー。

 

「四凶渾沌――鴻・鈞・道・人!」

 

まあそう呼ばれてるだけで本当は訳の分からない何かの中で性質が近いものってことなんだろうけどねー。

 

おお……すごい、すさまじい……うん、今は眠っていてくだされ。いずれ呼ぶことが必要になるときも来ましょうから。

 

香木の酔いが醒めたらなんか収まった。だけど変な縁がつながってる……マジで呼んじゃって契約しちゃったみたいだ……

 

願った力は「よい夢を見たい」という他者を幸福な夢の中に落とし込む力。

引き替えに完全に夢に堕ちてしまえば術にかかったものは怪物になる。

 

その呪いの名は万仙陣。

それは叶ってしまったようだ。それは多分私だからだ。まるで夢のような力を持ち、夢のような世界にいる。

だからあの神格は答えたのだろう。

 

はい皆さん起きて起きて。夢は終わりだよ。見過ぎれば毒だ。

特にそれは邪神仕込みの極めつけに幸福な夢なんだからね。

 

 

それからはふらりふらりと妖怪と人の間をさまよう日々。

いろんな葉っぱをキメながら、酒を飲み、男女関係なく交わりながら。

悪党がいればぶった切るか夢の中へ。

 

このまま世界樹を守護してもいい。だが、それではつまらない。

えーと新大陸発見が17世紀くらいだろー。なんだもうすぐじゃん。

 

行こうぜ新大陸!

適当にたきつけたら鯨取り船の人たちが協力してくれました。

 

航海はほんとヤバかったですが行けました新大陸!

じゃあもう黒染めいらないねー。おっ、西洋人っぽい人発見。へろー。

 

女だ!ってまあ乱暴なのも嫌いじゃありませんよ?

ただまあ奴隷扱いも嫌なんでマウンティングしましょうか二つの意味で。

 

魔女?そうですけど?

それよりも貿易しましょうぜ。ニポンからきましたー。

 

それから?北軍になる人たちに資金援助しまくった。南軍が勝つとヤバいからね。

気がつくと西部開拓時代のロスでマフィアの女ボスみたいになってた。解せん。

 

ちょっと娼館でボスの子供時代から筆おろししてやっただけなんだけどなー。

ついでにドンパチで頑張っちゃっただけなんだけどなー。

まあいいや快適だし。ボスはなかなか良い男だし。

 

いやー波動拳もいいけど拳銃はいいねえ。ロマンだねえ。

新術作ろうかな、拳銃用に。

えーっと、符を書き込んで……着弾と同時に爆破。これでいいでしょ。

ゴム弾に回復符を書き込んでえ、着弾と同時に回復。うむ。

 

すげえ稼ぎになった。デカいシノギだぜ……

 

そんなんやってるうちに南北戦争と世界大戦。

アメリカ人として普通に暮らしてましたが何か。

 

 

おっもう1960年かあ……久々に行ってみるかな日本!

オーウこれが太陽の塔……超なつかしい。

しかしいいねえ、この活気あるそれでいて懐かしい時代……

 

金はしこたまあるししばらく隠居しちゃおうかな!

へーイボスジュニア!おばさんしばらく日本で事業すっからロスは任せたよ!

 

マホラどうなったかな。ああ原作通りかあ……

まあ多少違いはあって頑張ったけど、大方の流れはね……

 

ただ、この世界は魔法はある程度認知されてるらしい。ロスでさんざん魔法弾うちまくったからかなあ。

科学的に解析されちゃって魔力とか気が観測されてる。

でも、謎のNPOって所は変らないらしい。一部の技術者だけが知れる最先端技術、って感じ。

 

ヘローウミスター近衛。ロスから来たエヴァ・ブラウンでーす。

今使ってる偽名これなんだよね……狙いました。

 

「エヴァ……!?いやしかし、あなたは……」

「他人のソラニでーす。エヴァンジェリンさんとは別人です。よく言われます」

「それで、何の用ですかな。ロスのゴッドマザーともあろう方が」

 

まだ若いねえこのえもん。原作から30年くらい前だもんね。

 

「ご存じのとおり私は仙女です。いつまでも同じ場所にいられません。しばらく雲隠れのためにここに来ました」

「なるほど……しかしそうなると魔法使いの義務をお頼みしなければなりません。

そちらとの折衝は大丈夫なのですか?またどのような事業をなさるつもりですか」

 

雲隠れっつってんじゃん。でも事業するのも本当だから仕方ないね。

 

「そっちはジュニアの方と話はついています。事業と言っても趣味程度のもの……

こじんまりとした雑貨店でもやりますわ。裏の顔は魔法ショップといったところでしょうか」

「断りづらいですなあ……」

「ああ、こちらの防衛には手を貸しますよ?この街に住むのですから」

「むうう……」

 

個人戦力としても私の力は知れ渡っているし。ちょうどいいエクササイズだしいいんじゃね?

結局許可は下りた。

 

いやー京都との抗争多くって楽しかったわ。うなれ紫電掌!

そこそこ信頼は勝ち取れたと思う。

 

まあ20年もいればね……あっさよちゃん?夢に取り込みましたが何か。

原作開始時には出すからごめんね。でもあのまま幽霊やってるよりはいいんじゃないかな……

夢の中で天国に行ったって設定でポルターガイスト鍛えてもらってるし。

 

天国で卒業したら現世に生まれ直すって設定なのよ。その時は人形ボディでも買ってその中に入ってもらおう。

 

さーて原作の皆さんもそろそろ5、6才か……だったよね?

 

千雨ちゃんは子供の頃にざっくりと事情を説明しておいた。不満はあろうが何も知らぬままよりはましじゃね?

後は本人次第だと思う。店に来たらフォローはするけど。

 

それより90年代バブルですよ!!!

バブル崩壊まで売って買って逃げ延びるぞ!!

すげー!昔とっておいてもんがアホみたいな値段で売れるぜヒュー!サンキュー織部殿!

 

これが!これが銀座のお立ち台!踊れ踊れ-!イエー!

 

とにかく買うな!売りまくれ!

IBMとマッキントッシュの株はもっとけ。

 

シャンパンタワーじゃああああ!もってけホスト君!

レズバー?この頃からあったの?マジで?よっしゃあ今夜この店まるごと貸し切りじゃーい!

エヴァ様のおごりじゃああ!!皆飲め脱げ-!イヤッフゥ!

 

……最・高♡

 

とまあお遊びと今後の活動資金集めはおいといてだね。

安めのセーフハウスもちょこっと買っとくかー。海外って言うか魔法界にも何件か。

よし、うまくバブル崩壊は逃げ延びた。よし!!

 

あれそれ誰?エヴァンジェリン?マジで?っていうかナギは?もうどっかいった?そうですかい。

じゃあ行きますかエヴァハウス。

 



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偽物、本物と会う。

「……似ているな」

「……似てますね」

 

エヴァンジェリンと私は双子のようにそっくりだった。

だけど違う。纏う雰囲気が、目つきが、生き様が。

はじめは同じ顔であっても、たどる道が違えば変ってもくる。

 

ちなみにエヴァは大人モードだった。多分幻影でそう見せているのだろう。

私は普通に大人姿で、仙女の服装で来た。

 

なんというか、エヴァの方が凜々しいというか、私の方が淫奔そうというか……

 

「だが違う。生き方がああも違えば違ってくるか」

「私のことをご存じでしたか」

「嫌でも耳に入る。私にそっくりな別人のことはな。曰く安土桃山時代に活躍した「歩き巫女・江羽」あるいは「仙女・混沌娘々」

またある時は南軍の英雄「エヴァ・ブラウン」なあ、エヴァ・ブラウン。お前は一体何者なんだ?」

 

いくつか推測は立てていた。答え合わせの時だ。

 

「あなたの予備、でしょうかね。あなたは誰かに真祖化されたのでしょう?

なら、その誰かは別の者にも試験的に真祖化を行っていてもおかしくはありません。

たまたま同じエヴァという名前の娘にもね」

「なるほど、私もそれは考えた。だがそれにしても似すぎている……そうは思わないか?」

 

顔立ちがおなじだものね……元がほぼ同じってのは言い訳できないレベルですわ。

 

「初めて対面して私もそう思いました。ところであなたはジェイルオルタナティブ理論をご存じですか?」

「いや、寡聞にして知らないな」

「運命論的な話なのですが……物事は全て代換物が存在し、故に運命は過程はどうあれ、同じ結果に行き着く、という理論だそうです」

「それで予備、か……どっちがどっちの予備なのだかな……」

 

ため息をついてワイン飲む姿が似合いますなー。おっこれうまい。

 

「……私は夢使いでもあります。夢とは時間の区別なく流れるもの。そこから未来を見通すこともあります」

「私の未来、か……お前はそれを見たと?」

「はい。あなたは数多の英雄の良き師となるでしょう。それが我々の運命、我々の役割。腹立たしいでしょうが、そう思います」

 

さりげなーく原作知識をぶっこんでいきます。かわいそうだけど、そういうことなのよね。

 

「ああ、腹立たしい事この上ないな。だったらそんな役目はお前がするがいい。

私は……疲れたよ。ブラウン。碌な人生じゃなかった。代換だというなら、お前のような呑気な人生がよかった」

 

たしかにエヴァさんに比べたら好き放題やってるし、とくに困ってないもんね……

 

「恵まれている自覚はありますよ。ただ私は運が良かった、たまたま強くなれた。ですが強くなった後は生き様次第だと思いますがね」

「私が間違っていたと?お前が正しかったとでも?」

「いいえ、私はただ小ずるかっただけですよ。あなたより図々しく、あなたより恥知らずだった。それだけのことです」

 

エヴァンジェリンさんも、もうちょい楽な生き方すればよかったろうにねえ。

それだけの力があればどこかに取り入って英雄にもなれたろうし。

こっそりと暮らして幸せをつかむこともできたろうに。

人殺ししたらってあの時代じゃしょうがないよ。

自分を悪党だと決めつけて可能性を狭めるのが悪い。

 

「そうだな、そうだろうよ。でなければロスのビッグママになどなれまい。もういい、興味が失せた」

 

けだるげな顔もいいねえ。自分と同じ顔だけど。

 

「でしょうね。出発点は同じでも辿った道が違う。たまたまここで交わっただけ……

呪いに飽いたらご連絡ください。同族のよしみで解きますよ」

「解けるのか?」

「解けるでしょう。ですが、今解けばあなたはまた闇の世界に引きずり込まれるでしょう。光に生きてみよ、と言われたのでしょう?」

「……そうだな。3年後、か……」

「では、いずれ」

「ああ、そのうちな」

 

うーん、エヴァ様ストイックで真面目でキツすぎるよ!

もうちょっといい加減に生きようよ!

そも正当防衛で殺っただけなのに気に病んで自分を悪党だとか幸せになれないとか思い詰める赤松先生メンタルが怖いよ!

そのくせこんな邪悪な結界はそのままだしなあ。わけわからんわ。

 

まあせいぜいその邪悪さを利用させてもらうけどね。

 

 

とはいえ、3年の間にやることやらなきゃなあー。あんないい人が登校地獄に囚われるのは間違ってるわ。

せめて記憶リセットだけはなんとかせんとね。

というわけで来ました学園長室。

 

「なんじゃね、ブラウン殿。突然わしにアポが取りたいなどと」

「エヴァンジェリンの封印について、です。不実はいけませんよ」

「さて、なんのことかのう……」

 

すっとぼける顔が黒いわー。お芝居はほっといて話先にすすめよ。

 

「では、約束通り3年後に彼女の封印を解くのですか?解かないでしょ。

戦力は必要ですし、あなたの性格からして彼女を哀れんで光に留め置こうとする。

その結果が永劫繰り返される地獄だとしても」

「なぜ、そう思うのかね?」

「ああ、証拠が必要ですか?それとも、実力であなたをねじ伏せましょうか?」

 

威圧してみます。森の獣に始まり、ロスでも活躍してくれたスキルです。

慣れたもんですよ。

 

「いやいや、そういきり立たないでくれるかのう。そも、3年後にナギが来ればいい話じゃろ?」

「来ませんね。彼は都合良くうっとうしい女を留め置くここを利用するでしょう。そしてあなたは彼女を利用する」

「哀れみかね?同族への」

 

そうだけど?悪いかい?

 

「悪いですか。普段から思っているのですがね、あなたは半端すぎる。

半端も不実も褒められたことではないです。さよの件も、長谷川さんの件も。

とりあえず問題が表面化しないから放置している。怠惰が過ぎますよ」

 

正論で殴るのたーのしー。オラッこれが正論棒だ!

 

「耳が痛いのう……じゃが、メガロから人々を護りつつ組織を維持するには仕方がない。それもわかるじゃろう?」

「わかりますが、その結果命だけ長らえて不遇の日々を送る……そんなのは私だったらごめんですね。

命よりも自由を。そう言って私たちはかつて銃をとったのですから」

 

西部開拓時代は良かったなあ、万事シンプルで。

 

「わかったわかった。つまり?」

「20億。それで彼女を買い取ります。それと私自身もつけましょう」

 

世の中金じゃよ。最終的には金がモノを言うのじゃよ。ふははは。

色仕掛けもそれなりに楽しいねえ。ほーら手の平で転がれ。

 

「なるほど、魅力的な提案じゃな」

「それ以上欲をかくというなら、ロスのやり方でどうにかしましょうか?」

「わかったわかった、では商談は成立じゃ。三年後に引き渡しになるがの」

「いいでしょう。では、これは手付金のようなものです」

 

ハイ、回れ回れ万仙陣。いい夢見ろよ学園長。

別にやってあげてもよかったけど面倒だった。というか好かん。

こういう黒い支配者も嫌いではないけど、被害者を何人も間近で見るとね……

 

20億は払ってやるからまあそれで多めに見てくれるとうれしい。

 

 

はいそういうわけで三年後。ナギはまあ来ないよね。創造主?想物主?に取り憑かれてるんだっけ?

卒業式前日に来ました。

 

「ブラウンか……なぜ来た」

「あなたの呪いを解くためですよ。かの英雄なら卒業式にぎりぎり間に合って呪いを解いてくれる……

あり得そうな、甘い夢ですね」

「奴は来るさ。そういう男だ」

「なるほど」

 

ハイ、夢を見たいという条件にハマったので万仙陣回せます。回れ回れ万仙陣。

てきとうに今日の夜にこっそり来てくれた、ついでに抱いてくれたみたいな都合のいい夢を見せておきます。

その間にエヴァさんだけサルベージして呪いの精霊だけ完全に万仙陣にぶちこみます。

うわあ触手モンスターになった……こういう所は本物の万仙陣そのままの仕様なのね……

 

とりあえずこんなムカつく邪悪な呪いはエヴァさんから取って踏みつけて殺しました。

呪い解除です。ミッションコンプリート。

 

エヴァさんはベッドに寝かせて置いて……よしOK!

 

ああ、学園長ですか?万仙陣で徐々に認識をゆがめて傀儡にしました。

都合のいい夢って素晴らしいですね。私自身そんなものでしょうし。

昼の現こそ幻、夜の夢こそ現、でしたっけ?いい言葉じゃないですか。

 

別に完全に取り込まなくても甘い夢そのものが中毒症状になりますからね。

いまや学園長は私の夢なしではいられない阿片窟の中毒者なのです。

20億も回収しました。まあ魔道ってそんなものですよ。

 

さてと……じゃあやりますかね、代役。

エヴァさん、あなたは光に生きればいいんじゃないですか?辞めましょうよ誇り高い悪党なんて。

潔癖さは夢以上に毒ですよ。

 

 

翌日の卒業式にさりげなく混ざっておきます。

いやー、エヴァさん晴れ晴れとした笑顔ですね。そのまま進学してください。

呪いの精霊は潰したので学友さんたちの記憶もそのまま残るでしょう。

 

「ブラウンか。どうだ、奴は来たぞ?」

「そのようですね。おめでとうございます。これで晴れて自由の身ですね」

「名目上はな。大学生までは魔法生徒扱いでこれからも夜間警備は続けることになるだろう」

「それなんですがね。私がその仕事買い取りました。つまりあなたの代役として私が出ます」

「何だと?」

 

うーん、怖い顔はやめてくださいよ。

 

「そこで申し訳ないのですが、あなたの技を教えて頂きたいのです。完全な自由との引き替えの取引ですよ。

ああ、もう払うもの払っちゃったので、申し訳ないんですが拒否権はないです」

「強引な奴め……まあいい、だがそれでは釣り合わん。貴様の技術もこちらによこせ。

つまりこれは技術の交換だ。それならば対等といえるだろう。見方を変えれば私の仕事を貴様が勝手に奪ったとも言えるのだからな」

「ああ、別にかまいませんよ。隠すほどのものではないですし」

 

万仙陣以外はね。元より教えるつもりだったしね……

はい、というわけでまた来ましたエヴァハウス。というかダイオラマ魔法球。

 

「ご託を並べるよりは、こちらの方がいいだろう。というわけでかかって来い」

「ああ、その方が私も解りやすいのでありがたいですね」

 

いやー大変でしたよエヴァさん戦。紫電掌やら斬岩拳から波動拳全部ぶつけていなされましたし。

エクスキューショナーソードとチャンバラやるのは楽しかったですけどね。

ちょっとでも距離開けるとえげつない段幕飛んでくるんで大変でした。

真空波動拳で相殺しましたけど、けっこうくらいましたし。

 

「真祖でありながら膨大な気による接近戦がお前のスタイルか。基礎はできている。実戦も積んでいるだろう。

だが、精度がいまいちだな。貴様の方の言い方だと功夫が足りん、だったか」

「そっちはやはり真祖らしい魔法の段幕に合気ですか……糸も使われるんでしたっけ?

ちょうど足りてない所なので助かります」

「魔法はそっちは素人同然らしいな。基礎からみっちりやるぞ」

「ありがとうございます」

 

1年くらいでしたかね。全部納めるのまで。魔法は段幕も闇の魔法も体得できました。

理論の方は専門的なのはあんまり理解できませんでしたけどね。基礎は大丈夫です。

それよりも糸ですよ糸!あこがれますよねワイヤー使い。

これがまた気による切断と抜群に相性よくてですね。糸でビル斬り飛ばすウォルターさんスタイルができるようになりました。

 

厳しかったけど得るものは大きかったです。

 

「さて、ではこっちが教える番ですね」

「うむ、貴様のそれは幻術ではないな?少女の頃に真祖化したのならどうやってそこまで成長した」

「ざっくりいえば旦那と房中術したからですかね……」

「くわしく教えろ」

 

まあエヴァが多分生きてるであろうナギと再会するには相当大変でしょうけどね。

 

「ですがいきなりそれは段階が早いので気の扱いから覚えましょうか。

慣れれば樹木やそのへんのマナから吸収できるようになるので、吸血の必要がなくなりますよ。霞を食って生きるって奴です」

 

いやー、覚えがめっちゃはええ。同じスペックのボディで経験値はあっちの方があるだろうからね。

すぐに霞を食うやり方は覚えてくれました。っていうかこれ近づいただけで吸血する感じになってませんかね。

本気で吸われるとごっそり気が減るんですけど。なんていうかローゼンカバリエ・シュバルツバルト?あんな感じです。

 

「すばらしいなこれは。やり過ぎると吸い殺してしまいそうだが」

「そうしたら私も吸い返すので循環してるだけになりますよ。ある意味房中術ですね」

「同性相手にセクハラはやめろ」

「あっ、ヘテロなんですね。私はバイです」

「やめろ」

「わかりました」

 

紫電掌や波動拳まで向こうの方が上手く使うんですから泣けてきますね。

まあそこは本物とパチものの違いですよね。仕方ないです。

 

「これからどうするんですか?」

「……光に、生きてみるさ。お前のようにな」

「それは喜ばしいことですね」

 

あれ?真っ先にナギを追いかけるんじゃないの?どうなんですか混沌さん。

えっ、他に女がいる事とかしばらく会えそうにないこととか上手く伝えてくれたんですか。

で、今生の別れという形に?すばらしい!ナイス邪神!

 



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偽物、原作と出会う

さーて原作開始まで残り数年ですが、その間にいろいろ動きましょうかね。

 

まずはロボ研に投資です。伸びますしねこの分野。好きに使っていいよー。

格闘系の部活にも顔を出しておきましょう。ジムとかはあるはずですからね。

功夫に磨きをかけなきゃいけませんからねー。波動拳教えまくりましょ。

 

止められる人?いないですよ。いざとなれば夢でどうとでも認識いじれますし。

起きたまま違う現実を見せるくらいはできるようになりました。

いやあ、結界であんだけ頭の中いじくってるってことは、私がそれをやっていけない法はないでしょう。このえもんがやるか、私がやるか。違いなんてないです。

 

洗脳されたくなけりゃ、思想統一めいた結界なんかハナから貼らなきゃいいんです。

世界が混乱に?どーせ元より混乱してます。貧困なんかざらにあります。戦争もすでにあります。

結局は利権を守りたいだけでしょ?なら私がそれを悪用しても責められる謂われはないのです。

 

っていうかすごくないですかマホラの人たち。教えたらだいたい波動拳も紫電掌もできましたよ。

いやー楽しみですねウルティマホラ。

 

剣術もかじってみたりね。せっちゃんにじわじわといい夢を見せてトラウマを解消しておきました。

角が取れて今では普通にこのかちゃんと話してますよ。

堕落?平和に生きるのがどこか堕落ですか?そも子供に護衛なぞさせてる方が悪いかと。

私は大人なので子供を護りますよ。この街の子供をね。

 

千雨ちゃんは雑貨屋にたまに来ます。少しづつ真実を教えているので順調にやさぐれてますね。

というか私がオタク趣味を開花させました。いやだって面白いものは知るべきでしょう?

ロボ研と引き合わせてプログラムを教えさせてみたりね。

知らないから最先端技術が異端に見えるんです。そのど真ん中にいれば気になりません。

 

さよちゃん?ボディ作って教会にぶん投げました。

性質的にも合ってるっぽいしいいシスターになるんじゃねえかな。

 

まあそんな感じで適当に遊びながら、さあ迎えましたよ原作!いやー楽しみだなあ。

 

 

桜通りの吸血鬼事件?起きませんし起こさせませんよ。学生は青春を謳歌していればいいんです。

裏の世界に入る必要一切なし!

あっ、でもネギ君は護身が必要なので夢を通してメッチャ鍛えてますよ。

 

現実でもこっそり接触してます。性的にも接触したいんですがね。イエスショタノータッチです。

普通に魔法使いとして鍛えてますが何か。

 

ああ、京都。そんなのもありましたね。

実績作り?10才からそんなものする必要なし!私が出ます。

君たちはハワイに行って楽しんできなさい。

 

本山襲撃はありませんでした。でも千草さんのいやがらせと月夜ちゃんの襲撃はあったのでおいしくお持ち帰りしました。

ふはははこれが100年鍛えた房中術じゃい!

でも千草さんはわりとマジでいやがられたのでリリースしました。

月夜ちゃんはわりとノってくれたのでそのままお持ち帰りします。

 

いいよお、月夜ちゃんはもう堕ちてるからね!堕ちて堕ちて堕ちきって腐ったのを愛でたい。

剣?あー、まあ教えましょう。素手でそのへんのものぶった切れるようにするからねー。

やっぱ月夜ちゃんは獣のようなスタイルが似合うよ!

 

実際もどれないくらいには裏の世界の子なので、もう表に無理に出すことないんじゃないかな……

私のアブノーマルなペットとして生きてく方が幸せだよ。

 

学園祭かー。

別に暴露してもいいんじゃないの?止めないよ私は。

ええ?なんで私がラスボスみたいになるかなあ?このえもん操ってるのはお前だろって?

そうだよ。いやいいんじゃないの。暴露。

 

何度も言うけど、魔法の存在が暴露された程度で世界はどうにもならない。

混乱するって言うけど、元より十分混乱してるからね。

貧困に戦争はどこでも起こってるでしょ?この国ももうすぐそうなるよ。

 

それに、魔法の実在自体はすでに私がロスで撃ちまくったからばれてるし。

だから改めて宣伝する以上の意味はないね。

ああ、この悪趣味な結界?いいよ解くよ。

これに頼り切りだった人たちは困るだろうし、今まで隠してた人間の嫌な部分が露骨に出てくるようになるだろうけどね……

 

でもいいよ。命より自由を、だ。

 

暴露された。

でも教師の人たちが捕まる理由はないよね?計画すんだなら放して上げて、ね?

さあネギ君逃げるよー。お父さんに会いたいんでしょ?

 

魔法世界?行くの?マジで?生徒の皆さんも?

やめときなよー。向こうすげえ治安悪いよ?どんなんか夢で見せようか?

ははは、そうそう平和な日本が一番だね!えっ、ネギ君それでも行くの?

 

しゃーないなー。お姉さんが同行します。

ああ、フェイト君かー。

 

「混沌娘々、この先は彼を連れて行くのはおすすめしない。英雄はもういない。引き返すのが賢明だよ」

「あっそ、ところで完全なる世界だっけ?いいよ私がそれを完全に実現させるよ。

あんたらがやってるのはつまりこういうことなんですよ」

 

さあ、邪神様。あなたの出番がやってまいりました。

 

「人皆七竅有りて、以って視聴食息す。此れ独り有ること無し」

 

収穫の時です。この世界をあなたに捧げます。

 

「太極より両儀に別れ、四象に広がれ万仙の陣――」

 

億人を秒で夢に引きずり込む邪神が姿を顕す。

 

「終段顕象」

 

今初めて、この世界にてフルスペックで放たれる神威。

 

「四凶渾沌――鴻・鈞・道・人!」

 

ハイ万仙陣発動。都合のいい夢に逃げたいって奴らが万仙陣から逃れられるわけがないだろう。

少なくともフェイト一味は全員この術から逃げる資格を有していない。

 

あ、ナギ発見。サルベージサルベージ。

はいネギ君。お父さんだよー。

 

何その親子して怖い目。私は逃げますよ。家で月夜ちゃんが待ってるんでね。

これで世はこともなし。めでたし、めでたくもなし。

 

え?UQホルダー?あれもやんの?めんどくさいなー。

まあ100年はのんびり過ごしますよ。月夜ちゃんが死ぬまでは面倒みるんで。

 

 

 




一応これにて終わりです。UQホルダーは読んでないので、一端区切ります。


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