議題「別次元の強者に会いに行きたい」は、可決されました。 (月詠朧)
しおりを挟む

チュートリアル.議題「別次元の強者に会いに行きたい」

ディスガイアの女侍ちゃんのが別次元の強者に会いに行くだけ。
勇者、ラスボス、目についた強者に喧嘩を売りに行きます。それだけ。
強者じゃなくても喧嘩を売りますけどね。

続けばいろんなアニメ、漫画やゲームの世界に喧嘩を売りに行きます。

ネタが満載です。(ディスガイアそのものがネタ満載ですけど)
おふざけが多いです。それらが無理なんだYO!って人はブラウザバックです
蹂躙しないように縛ってますけどなるかもしれません。蹂躙とかナイわーって人もブラウザバックですよ~

今回は転移前の話。

1章予告
???
「……知らなかったのか……?大魔王からは逃げられない……!!!」


 

 魔界……

 

 それは、宇宙にはびこる邪悪な世界である……かもしれない。禍々しくもテキトーでどうしようもない奴らが、けっこーノホホンと暮らしつつ、下克上を狙っていたり、やりたい事をしながら過ごしている世界である。強さはピンからキリまで、それこそ全魔力を使って最下級の魔法1発しか使えない悪魔(どうしようもないクズ)から、吐息1つで星1つ破壊できちゃう、どこぞの破壊神のような化物(天災)まで様々な悪魔が暮らしている。

 

 さて、ココは魔界の学び舎。その中の一室で、かつては『学園一の優等生』――とか自称していた――が凶師達を蹴散らして私的に使用していた凶室。現在は、彼に付き従っていた悪魔たちのたまり場として利用されている。もっとも凶師たちは涙を流して喜んでいるのだが。

 そんな凶室にて、一人の露出の高い巫女服にサラシというあざとい格好をした少女(1万とピー歳)が教壇の前に立ち、議題を提示していた。

 

「最近やることがなくて暇なのよ。だから別世界の強者に会いに行きたい。可決しろ♡」

 

 彼女はこの作品の主人公である。名前は『永遠の12才』とんだ詐欺d「あ゛あ゛ん!?」失礼しました。

 さて、彼女の提案した議題を聞いた彼女の学友たちの反応はと言うと……

 

「えーめんど」「そいつは俺の専門外だ」「あ゛?」「聞かなかったことにして寝よう」「これだから戦闘狂は……」「答えはNOだ」「あー無理無理(笑)」「働きたくないでござる!絶対に(ry」「だが断る」「魔王さまは言っている。可決するべきではないと」「ZZZzzz……」「そんなことよりゲヘナの海のスイーツ食べたい」…………

 

 等、どう見ても乗り気ではない。半数以上は殺意すら立ち上らせている。

 彼らはのんびりダラダラと日々を過ごせればそれでいい。戦闘狂は彼女だけなのだ(たぶん)。

そもそも彼らは悪魔。賄賂の10個や20個を差し出さなければ支持してくれない。他の世界に関わる話であればなおさらのことで、かつて別魔界の魔王に喧嘩を売った際には、報復として100万単位の悪魔たちを率いた別魔界の魔王がこの学園へと攻め込んできたりした事もあるのだ。

……ちなみに喧嘩を売ったのは彼女である。

 そんなことが起こったこともあるのだから、そりゃあ支持される訳がない。いくら賄賂を渡そうが無駄……ではないが相当な数の賄賂を渡せねばならないだろう。……そもそも彼女は賄賂を渡したことなど無いのだが。

 そしてここは魔界。議題が否決されて引くような悪魔なんぞほんのひと摘みも居ない、自己中どもしか居ない世界である。賄賂でだめなら力ずく。それが彼らの流儀である。そして彼女は例に漏れず、しかし賄賂は渡さず。

そんな彼女が起こす行動などもはや1つ。

 

「へぇ……?いい度胸してるじゃない。私に喧嘩売ろうっていうんだ?……全員物言えない肉片に変えてやるよ!」

 

 っとまぁ、これから起こるであろう戦闘は、不可避にして不可避の蹂躙になることは間違いないことなのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぃーっと。提案者のみ生存で可決ね!さてさてどんな強い奴らと戦えるのかしら!楽しみだわ」

 

 戦闘という名の蹂躙劇はものの2分で終わった。

 凶室の中は見渡す限りの血の海で、彼女の宣言通りに反対派だった悪魔は全員粉微塵にされて血の海を漂っていることだろう。

 そんな血の海のど真ん中で、まだ見ぬ強者との戦闘を思いながら血塗れで恍惚とした表情を浮かべながら「ウェへへ……」などと奇妙な声を上げていた彼女の顔に、何処からともなく1枚の紙が飛んできて、ベチィッ!と張り付いた。彼女はそれを鬱陶しそうに顔から剥がし内容に目を通す。

 

「んっもうなんなのよぉ!いい所だったってのに……なになに……?」

 

『案の定、惨劇になりましたけど可決おめでとうございます。今回可決された議題、『別次元の強者に会いに行きたい!』は特殊な次元移動を行う転送になります。故に転送には以下の条件と注意事項があります。

 

1.転送前に転生してレベルを1にする事。

 高レベルだと次元の扉が安定して繋がりませんのでご了承ください。ってかこればっかりは暴力でどうにかなる物でも、賄賂でどうにかなるものでもないです。本格的に違う世界線に扉をつなげるので安定性を上げるためです。

 

2.武器、防具、シンボル、装飾品等の装備品は持っていけません。

 装備品一つで向こうの世界の時空間が吹っ飛びかねないので勘弁してください。マジで。これまた次元の(以下同文です♪

 

3.一度に転送できる人数は1人だけです。

 これまた次元の扉を安定して繋げるためです。これも暴力や賄賂ではどうにもなりませんよ?

 

4.一度転送するとこちらに帰還するための扉をそちらから繋げることはできません。

 違う世界線に次元の扉を繋げるのって結構な結構なエネルギーがいるんですよ。なので、行って戦ってハイおしまいって事にはできません。1個目の注意事項でレベル1になるし、丁度いいから転送先の世界で楽しんでくるといいんじゃないでしょうか。

 

 以上4点です。

 まぁほぼ全て、扉の安定性の向上の為みたいなもんです。どれか一つでも条件がクリアできない場合は、時空の渡し人の所に行っても別時空には行かせてもらえないので覚えておいてくださいね。』

 

 

 ずいぶんと厳しい条件である。であるが、議題を出すためのマナが10だったし、たまにゃいいかとサッサと条件を満たす。装備を外して、転生して、ついでだから名前も変えて。人数も最初から彼女一人で行くつもりだったので問題ない。

 

「さて、準備も整ったし行きましょうか。まだ見ぬ強者に会うために!……ウェヒヒ……」

 

 こうして締まらない顔をしながら、彼女の冒険……?は始まった。

 

 

 

 

 

 なお余談ではあるが、転生後の彼女の名前は『ジャム』である。

 

 




ディスガイア知らない人には、転生だとか、時空の扉だとか議題だとか分からないと思いますけど、原作名がディスガイアの時点で知ってる人しか来ないよね(名推理)

女侍ちゃんは違う世界に行く度に転生してもらうので、その都度名前が変わります。
なお、転生ボーナスはなかったコトになる世界がたくさんあります。と言うかほとんどの世界で無い判定になるでしょう。
名前はランダムネームで一発決定なのでふざけた名前になることがちょろっとあるでしょう。
まさか一発目に『永遠の12才』なんて名前が来るとは思わなんだ……

転送条件はほとんどのものが楽sげふんげふん行った世界でのバランスを取るためです。
ちなみに装備は持ち込み禁止されていますけどアイテムは持ち込み禁止されてないので……


次回嘘予告!(嘘)

やめて!峰打ち流ハリセン斬で魔軍司令ハドラーをしばき倒したらたら、プライドが傷つけられてハドラーの精神までボロボロになっちゃう!
お願い、死なないでハドラー!あんたが今ここで倒れたら、バーン様との地上征服の約束はどうなっちゃうの? HPはまだ残ってる。ここを耐えれば、アバンに勝てるんだから!

次回、「ハドラー死す」。デュエルスタンバイ!



という訳で最初の世界はダイの大冒険の予定です。

本文修正と嘘予告(嘘)の誤字を修正


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ダイの大冒険編
ダイの大冒険編 第1話 議題「原作開始前に敵ボスの強化をしたい」


久々に投稿だーとりゃー
遅れてごめんなさい☆
宣言通りダイの大冒険変スタートです!!
短いデスけど宜しくしてくれよな!!


 彼女がこの世界に来て、世界各国を見て回り強者の情報を集めつつ、秘境や魔境を旅をして早三年。かつて勇者が魔王を倒してから十三年程。

 彼女がこの世界に来る10年ほど前には、魔王を名乗るのが居たとか、それを倒した勇者が今は勇者の家庭教師をしているとか、地上の平和を乱す者が現れた時、人類の守護者が現れる。その名も竜の騎士!だとか、アルキード王国と言う国がその国のあった大陸ごと消滅したのは神の怒りを買ったからだとか……それなりに戦えそうな人物や存在の噂話は何度も聞いたが、噂話どまりであった。まぁ魔王は死んでるし、勇者は色んな場所で家庭教師してて見つからないし、竜の騎士は御伽噺の存在だしと、もうこれ会えないんじゃない?っと考えるぐらいには見るものは見て回ったのだ。

 まぁ出会いがなかったのか、と聞かれれば出会いがなかった訳では無い。この世界で武人の如き精神を持った人物と出会ってはいるのだ。つい2ヶ月前まで月1感覚で模擬戦もしていたほどの仲であった。

 

「あいつとの戦いはいい暇つぶしでになって楽しかったんだけどねぇ……用事があるって断られちゃったしなー……」

 

 

〜唐突な回想〜

 

 

 対峙する二人から凄まじい風が吹き荒れる。地上にいるピンクのリザードマンは、自身のその両腕に闘気を集め闘気の渦を眼の前の相手へと放つ。空に舞う独特なデザインの巫女服を着た女は、背中から闘気を放出しリザードマンへと剣を構えて突撃する。(闘気の翼で空を飛んでいる)

 

「おおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!獣王激烈掌!!」

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!飛天双翼降臨の太刀ィ!!」

 

 両者の技がぶつかりあうと荒れ狂う闘気により大爆発が起こった。

 二人の放つその膨大な技と闘気の威力により戦闘周辺の自然環境は破壊しつくされる……ことはない。元から被害がないように死の大地と呼ばれる生物や自然の存在しない大地で行われている。彼らがいる場所に巨大なクレーターができている。煙がもうもうと立ち上がっているが、影が動くと同時に煙が晴れた。片方は倒れ、片方は剣を振った姿勢で固まる。

 

「ぐふふ……やはりまだお前には届かんか……ゴフッ……」

「ふぅぅ……紙一重の勝利でした……」

 

 剣を構えていたほう……巫女服の女、ジャムは武器をしまうとすぐに対戦相手だったリザードマン……クロコダインへと回復魔法をかける。効果はすぐに現れ、クロコダインを全快の状態へと戻した。

 

「しかし元々似た技を使えたとはいえ、こうも簡単に私の教えた技を使いこなしますか」

「いや、まだ制御が甘い。お前に見せてもらった……真空熱風掌……だったか。あれは完璧に制御されていた。俺の激烈掌はまだまだ未完成よ」

「まぁ、貴方がそういうのならば。向上心を忘れないことはいいことだしね」

 

 彼らは2年ほど前のこの世界に来たばかりの時に出会い、殺し合ったのが最初の出会いだった。最もジャムの方にクロコダインを殺すつもりはなかったが。その戦闘の結果、クロコダインを強者になれると予見した彼女が、クロコダインに己との研鑽を提案したのが始まりである。今では月に一度、こうして戦闘をするのが彼らの楽しみでもあった。しかし、それも今回で終わりである。

 

「しかし、最後まで一度も勝てなかったか。やはりお前は強いな」

「確かに今回で終わりという話でしたがこれが最後というわけではないですよ?あなたの用事とやらが終わればまた戦うこともできるのでしょう?」

「それはそうだが、お前と戦うようになってから世界は広いということを実感したよ、俺は。井の中の蛙だったというわけだ。今度の用事は大掛かりなことのようなのでな……いくら俺でも死なぬとは言い切れんさ」

 

 クロコダインのほうが何やら大掛かりな用事があるとのことで、しばらく会えないらしい。どうやら死ぬかもしれない危険性があるらしい。

 彼女はクロコダインに詰め寄る。せっかく仲良くなった相手をむざむざ死なせる気は彼女にはないのだ。元居た世界と違い、こちらは時間を巻き戻すことはできないのだから。(会えなくなるのは寂しいと思ってはいても絶対に口には出さないが)

 

「でもクロコダイン。あなたも私とやりあうようになってから実力が伸びているわ。そうそう後れを取ることはないと思うわよ……というか死ぬかもしれない用事ってなによほんとに。私には聞かせられないの?」

「……あぁ、聞かせることはできない。まきこむつもりはないからな」

「あっそ……あーあー、暇になるわねぇ」

 

 

〜回想終わり〜

 

 

「……はぁ暇ね。魔界は在るみたいだけど今の私にいく手段はないしなぁ。しっかりと確認してない場所は死の大地ぐらい……でもあそこ、ざっくり見た感じだと何にもないし生き物の気配がまるでないしなぁ。彼からもここには生物は住んでいない。魔物もな。って聞いてるし行ってもしゃーないわねー。彼とも最後に会ってから2ヶ月ぐらい過ぎたし……元気にしてるかしら?」

「後は……ロモスの兵士から聞いた怪物島から友達を助けに来たっていう少年ってのが気になるくらいだねぇ。怪物島とその少年でも見て回って、本格的にこの世界の魔界に行く方法を探すか、竜の騎士をおびき出す為に魔王でもやろうかしらねー」

 

 こうして彼女は暇つぶしのために怪物島――デルムリン島へとその歩みを進める。願わくば彼女の目に留まる相手でありますようにと願いながら……

 

 

次回へ続く……

 




状況説明以外してないから独り言多すぎィ
今度こそ次回、「ハドラー死す!!」
あ、ディスガイアRPG配信おめでとうございます!!!!!!
あ、ダイの大冒険アニメ化決定おめでとうございます!!!!!!


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。