払え!ヘブンズプリキュア! (サウザンドピース)
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第一番 え、うそ!? 空の巫子キュアレボルブの覚醒と妖精との出会い! 

ついにやってまいりました。ヘブンズプリキュア。
新しくなった彼女たちの物語、ここから始まり始まり〜


突然ですが皆さん、あなたは妖怪を信じますか?

あ、信じない。そうですよね〜目には見えませんから。

ですが、この世には彼らはちゃんといるんですよ?

ほらあなたのすぐ近くにもいますよ妖怪。

因み妖怪には人に悪さするやつらもいるとか。

これはそんな”ヨウカイ”達を成敗する少女達の物語・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜明保野市立北明保野第四中学校 通学路〜〜〜

 

 

女生徒1「昨日のニュース見た〜?」

 

女生徒2「見た見た〜」

 

明保野市立北明保野第四中学校、

明保野市で一番生徒数が多い学校で七不思議などがたくさんある学校。

そんな学校の生徒達が楽しそうに話しながら歩いてる中、

ただ一人、物陰に隠れながら進んでいる生徒がいた。

 

詩織「見つかりませんように、見つかりませんように・・・」

 

このおどおどした様子の少女の名は”天空(あまぞら)詩織(しおり)”、

これから大いなる運命に巻き込まれる少女の一人である。

因みに何故ここまでおどおどしているのかというと、

彼女、人間恐怖症というものを発症しているのだ。

何が起こるのか例を挙げると誰かに声を掛けられると逃げてしまう、とかである。

 

詩織「今だ!」

 

詩織は一気に校門をくぐり抜け自分の教室へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜しばらくして一気に放課後&詩織視点に〜〜〜

 

 

詩織「はあ、やっと学校終わった〜」

 

私は天空詩織、私は今一人帰路についていました。

 

詩織「はあ〜これからどう生きていこうかなぁ」

 

私はは大きなため息を吐く。なぜかっていうと今悩みを抱えているからだ。

だけどそれは親に相談できない。

だって両親は私が中学に入った時に

「「もう中学生なんだから、問題は自分だけでどうにかしなさい」」

なんて言って私の学校でのことについて触れなくなったからだ。

所謂”放任主義”、いや”ほったらかし主義”だ!

そんなこんな考えていたからだろうか。

私は地面が灰に変わってることに気づかなかった。

 

ズブ

 

詩織「へ?」

 

何かが沈む音がしたので下を見るとなんと私の足が地面に沈んでいた。

驚いた私は叫ぼうとした。

だけどその前に地面から出てきた手に口を塞がれ、

何も抵抗できないまま私は地面に引きずり込まれていった・・・

 

 

 

次に目が醒めると見慣れない場所にいた。

そして両手両足両腕が縛られていた。

 

詩織「も〜今日も結局不幸だ〜!」

 

とりあえず嘆いても仕方ないのでいまここがどんなところか知るために辺りを見渡すと、

 

詩織「・・・何もない」

 

結果、何もありませんでした。強いて言うならここ灰です。灰でできています。

というかなんで灰・・・は、まさか灰坊主(あくぼうず)!?

 

詩織はこの空間が灰でできていることから灰坊主という妖怪を思い浮かべた。(突然の三人称)

 

詩織「だとしたら会ってみたい!灰坊主!」

 

なぜか詩織は喜んだ。理由としては彼女が妖怪オタクだからだろうか。

ちなみにタイプな人は”ゲゲゲの鬼太郎”みたいな人らしい。

 

詩織「あ、でも…」

 

詩織はもしかしたら自分は灰坊主によってここに連れて込まれたのではないかと考えた。

そう考えた時、彼女の心に徐々に恐怖が湧き始めた。

 

詩織「ど、どうしよう…このままじゃ私灰坊主に食われちゃう・・・」

 

詩織は食われる恐怖にオドオドと怯える。

しかしいつまでもそうしてはいられないので自分を縛ってる縄を外そうと体を動かしてみる。

だがやはり縄は外れず、詩織は焦りからいっそう恐怖に支配されていった。

 

???「ウオ〜」

 

詩織「ひ!?ま、まさか…」

 

その時、突然うめき声が空間内に響いた。

詩織は振り向いてはいけないと思いながらも恐る恐るうめき声がした方を向いた。

 

アクボウズ「ヨウカ〜イ」

 

そこにいたのは灰の山に口がついたヨウカイ(・・・・)アクボウズ”だった。

 

アクボウズ「ウア〜」

 

アクボウズは詩織の方を向いて怪しく笑い、ゆっくりと動き始めた。

 

詩織「ひ、こ、来ないで!」

 

詩織は逃げようとするが縛られているためまともに動けず、すぐに距離を詰められてしまった。

詩織に接近したアクボウズはまず詩織の頬を舌で舐めた。

 

詩織「ひ…」

 

その後灰をかけては押し固めるを繰り返し、

詩織を完全に逃げられなくした。ついでに口にも縄をかけて叫べなくする。

そして口を大きく開けて詩織を飲み込もうとした。

 

詩織「(もう、いや、誰か助けて…!)」

 

詩織は心の中でそう叫ぶしかなかった。もうだめだと諦めた。

しかし、一向に食われる様子がないので、

恐怖のあまり閉じていた目を開いた。

すると腕がチェンソーになった鼬のような生物がアクボウズと戦っていた。

そしてアクボウズを蹴散らして崩し、同じように詩織の動きを止めていた灰も崩した。

 

詩織「あの、もしかして貴方は…鎌鼬(かまいたち)さん?」

 

詩織の問いにヨウカイ、カマイタチは無言で頷く。

 

???「さあさあこっから早く抜け出そう!」

 

詩織「わあ!?」

 

突然雑巾みたいな白い生物らしきものが現れた。

 

詩織「貴方誰!?」

 

詩織の問いに生物はゆったりと漂いながら悠長に答えた。

 

シッキー「僕の名前はシッキー!よろしくね!」

 

詩織「し、シッキー?」

 

シッキー「じゃあ、カマイタチ!頼んだよ!」

 

カマイタチはシッキーの命を受け、詩織を抱えて空間から抜け出した。

 

詩織「も、もとの場所に戻った…」

 

カマイタチ「ヨウカイ!」

 

カマイタチは詩織を下ろすとチェンソーで縄を切った。

 

シッキー「これでやっとゆっくりお話しができる…」

 

アクボウズ「ヨウカ〜イ」

 

シッキーがそう言おうとした時、アクボウズが地面から現れた。

 

シッキー「もう、どうやら話してる暇はないみたいだ。」

 

シッキーは時計型のアイテムとメダルを詩織に渡す。

 

詩織「これは?」

 

シッキー「キュアウォッチとキュアメダル、さあそれを使って変身だ!」

 

詩織「え!?わ、わかった!」

 

詩織はキュアウォッチを腕に装着してメダルを装填した。

すると光がウォッチから放たれ、詩織を包み込んだ。

 

「わ!?」

 

光が収まると詩織の姿が変わっていた。かけていた眼鏡は消え、瞳は白色に。

髪はおさげのマゼンタからピンクのツインテールへ。

そして服は制服から和服をベースにした白とピンクのドレスとスカートに変わっていた。

 

詩織?「え、どうなったの…」

 

シッキー「君は空の巫子、キュアレボルブになったのさ!」

 

詩織は空の巫子と呼ばれるプリキュア、キュアレボルブに変身したのだ。

 

レボルブ「キュア…レボルブ」

 

アクボウズ「ヨウカーイ!」

 

レボルブに向かってアクボウズが突進してきた。

レボルブは回避しようとジャンプする。

 

レボルブ「へ?」

 

するとレボルブはたちまち大空へと飛び上がってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ソシテソノママラッカスル

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レボルブ「ひ〜〜〜い〜〜〜や〜〜〜〜〜〜〜!?」

 

ドゴーーーーン!…

 

レボルブは地面に大激突した。

 

レボルブ「いたた…あれ? なんともない!」

 

だが無傷だった。しかしアクボウズがいることを忘れずに。

 

アクボウズ「ヨウカ〜イ」

 

レボルブ「!?」

 

アクボウズはレボルブの背後から現れて縄でレボルブを縛り上げた。

 

アクボウズ「ヨウカ〜イ(どうだ〜)」

 

レボルブ「ん〜〜〜〜や!」

 

しかしレボルブは自力で縄を引きちぎった。

 

アクボウズ「ウオ!?」

 

レボルブ「これなら、いける!」

 

レボルブはアクボウズを掴むと回転して遠くの方に投げた。

 

アクボウズ「ヨ、ヨウカ〜イ!?」

 

アクボウズは地面に激突した。だがすぐに起き上がり舌を伸ばしてきた。

 

レボルブ「舌伸びるの!?」

 

舌はレボルブに巻付きいて身動きを封じ、アクボウズの方へと引き寄せようとする。

 

アクボウズ「ウアッアッアッアッアッア!」

 

レボルブ「く、さっきより締め付けがきつい…だけど!」

 

レボルブは力を込めると巻付いていた舌を吹き飛ばした。

そして舌を掴んでアクボウズを空に投げ、ジャンプして踵落としで地面に叩きつけた。

 

アクボウズ「ヨ、ヨウカ〜イ!?」

 

レボルブは手を前に突き出した。

 

レボルブ「プリキュア・レボルシャイン!」

 

レボルブの必殺技、”レボルシャイン”で発生したピンク色の炎がアクボウズを包み込む。

 

アクボウズ「ジョウブツ〜」

 

アクボウズは浄化されて灰に戻った。

更にアクボウズが描かれた銀縁のメダルを落した。

 

レボルブ「や、やった・・・」

 

レボルブが惘然としていると、急に光に包まれ、詩織の姿に戻った。

 

詩織「わ、元に戻った…」

 

シッキー「やっぱり、君は伝説の巫子、プリキュアだったね〜」

 

アクボウズのメダルを拾いながらシッキーがいったプリキュアという単語に詩織は反応した。

 

詩織「プリキュア?」

 

シッキー「ああ、それはあとで説明しよっか、とりあえず君の家に行ってもいい?」

 

詩織「う、うん」

 

詩織とシッキーは詩織の家に向かった。

カマイタチはメダルに変わった。

 

詩織「か、カマイタチが!?」

 

シッキー「ああ、彼は僕が呼び出したヨウカイだからね」

 

詩織はへえ〜と思いながら家に帰った。

 

???「へえ、プリキュアか、なんか面白くなってきたじゃん」

 

一人、そんな詩織を見つめる謎の男が月光に照らされながらつぶやいた。

男は怪しい笑みを浮かべてるとすぐに姿をくらました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜詩織の部屋〜〜〜

 

詩織「じゃあ、説明してくれる?あの灰坊主がなんなのか、貴方は一体何者なのか」

 

シッキー「わかった、じゃあ、ヨウカイについてまず話そうか…」

 

詩織の部屋、そこでは今、シッキーがあのアクボウズについて話そうとしていた。

だがその前に。

 

詩織「て、なんでワイングラス持って偉そうにしてるの!」

 

そう、詩織の言った通りシッキーはワイングラスを持って偉そうにどこからか持ってきた高級そうな小さいソファに座っていた。

 

シッキー「いや〜雰囲気は大事でしょ?」

 

詩織「いやこれ雰囲気関係ないでしょ!」

 

シッキー「ぐば!?」

 

詩織がシッキーの首(?)を掴んでブンブンと揺さぶった。

シッキーはそれに怒ったのか、体を伸ばして詩織に巻き付いた。

 

詩織「え!?」

 

シッキー「ほらほら!早く手を放して!じゃないと締め付けちゃうよ!」

 

そう言ってシッキーは身動きをとれない詩織を締め付けた。

 

詩織「わ、わかった!わかったから!締め付けるのやめて〜!」

 

シッキー「本当に?本当の本当に?」

 

詩織「うんうん」

 

シッキー「じゃあ許す。」

 

シッキーは詩織の拘束を解除した。詩織もシッキーから手を放した。

 

シッキー「ふう、じゃあ言うよ、彼らが何者なのか…」

 

シッキーはヨウカイについて語り始めた。

 

 

 

 

この時から詩織の運命は動き出した・・・

 

 

to be continued …




今日の妖怪は・・・・

アクボウズ

暴食の感情と灰から生まれたヨウカイ。
灰の山に口がついた姿をしている。
相手を灰の中に引き込む。
引き込まれた者は縄で縛られ後、灰で押し固められて動きを封じられ、
恐怖に心が完全に支配された所で捕食される。
舌を伸ばして敵を締め上げたり、灰をかけて視界を奪ったりする。
メダルを使うとがま口のバッグが出現し、
そこから灰や舌を出すことが出来る。


カマイタチ

嫉妬の感情とチェンソーから生まれたヨウカイ。
腕がチェンソーになった鼬の姿をしている。
チェンソーで敵を切る他、鎌鼬を起こしたり、
風を使って敵を拘束したりできる。
メダルを使うとチェンソーが腕に装備される。


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第二番 参ります! ヨウカイの秘密と詩織の決意!

今回は幹部が登場!ネタは何回分持つかな?


シッキー「ヨウカイとは、人間の悪い感情からやつらが生み出した悪しき存在。やつらってのはその生み出す元になった親で此の世に残る呪いとかが具現化した存在。ここまでわかった?」

 

詩織「うん」

 

詩織は今、シッキーにヨウカイとヨウカイを生み出す存在いついて話をしていた。

 

シッキー「それでやつらはヨウカイを増やして、この世界から人間を消そうとしているんだ」

 

詩織「! 人間を…消す」

 

ヨウカイ達を生み出す存在の目的を聞いた詩織にある考えがよぎる。

 

詩織「それだったら・・・」

 

シッキー「詩織?詩織〜?おーい?…てい」

 

ぼーとしていた詩織のうなじあたりをシッキーは軽く叩いた。

 

詩織「ひゃい!?ちょっとシッキー!何するの!」

 

シッキー「いやぼーとしてたからさ」

 

詩織「! うん、そ、そう、ありがとう」

 

シッキー「?」

 

詩織の様子が少しおかしいことに気づいたシッキーだが、あえて触れずに置いといた。

 

その日はもう皆床についた。

 

 

〜〜〜シッキー視点に移行〜〜〜

 

 

翌日、詩織は昨日と同様に周りの様子を伺いながら進んでいた。なぜ?

 

シッキー「あれ、何してるの?早く学校行かないの?」

 

僕は鞄から出てきて詩織を急かした。

 

詩織「わかってるよ!急かさないで!後大きな声出させないで!じゃないと…」

 

シッキー「?」

 

僕は何故詩織がこんなに怯えているのかわからなかった。

人間恐怖症と言っていたがはたしてそれだけか?それ以外ももしかしたら・・・

 

???「天空さん」

 

詩織「ひ!?」

 

女子生徒に呼ばれて詩織がびっくりし、恐怖に怯える顔のまま声のした方を向いた。

 

二人のおそらく詩織より一つ年上の女子生徒がいた。この二人が詩織の恐怖の原因?

 

詩織「佐久間さん、半沢さん…」

 

佐久間「久しぶりね天空さん」

 

半沢「ちょっとこっちに来てもらえる?」

 

詩織「…はい」

 

ああ、なるほど、そういうことか。だったら昨日途中から詩織の様子がおかしかったのも頷ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜学校裏&詩織視点に移行〜〜〜

 

私と先輩の二人は学校の裏のあまり人がこない倉庫に来ていた。

 

佐久間「最近はうまくやり過ごしていたみたいだけど、今日はダメだったみたいね」

 

詩織「・・・今日は何する気ですか」

 

私はか細い声で言った。声になっていたかもあやしいけど。

これから何されるかなんてもうわかってる。だけど今日は何故か聞いてしまった。

まだ心の中でどうにかできると思ってるのだろうか。

 

半沢「え、いつも通り貴方をサンドバッグにしてやるんだけど?それとももっといじめてほしい?」

 

半沢さんが私を縛りながら言った。もっと詳しく言うなら笑いながらだ。

 

少しでも抵抗する為に暴れることもできずに私は倉庫の天井に吊るされた。

その後は腹を蹴られ、足にバッドを当てられ、腕や顔にタバコ押し付けられ、

・・・ようやく終わったのは始業前のチャイムが鳴った頃だ。

 

カマイタチ「ヨウカイ(大丈夫か)?」

 

カマイタチが心配そうな声を出して現れた。

 

詩織「大丈夫に見える?」

 

今の私はボロボロで制服もかなり乱れていた。正直見られたくない。

そんなことを思っていたらカマイタチが『大丈夫、見ていない』というかんばんを出していた。

よく見たらシッキーを目隠しに使ってた。

 

シッキー「カマくんカマくん、僕の扱い酷くない?」

 

カマくん「ヨウカイ(うるさいだまれ)」

 

ギュイーーーーーン

 

カマイタチがシッキーにチェンソーを向けて刃を回転させ始めた。

シッキーはジタバタと命乞いを始めた。なんだか笑えない状況だけど私はクスッと笑ってしまった。

 

シッキー「ちょっと、なんで笑ったの今!」

 

詩織「ごめんごめん、なんかおかしくって、さ、教室行くよ」

 

私は服を正し、バッグを持って教室へ急いだ。

 

〜〜〜三人称へ〜〜〜

 

走って教室に向かおうとする詩織を影から彼女より身長が高い少女が見ていた。

 

?「詩織、また傷が増えてるっす。」

 

その少女が詩織と共に戦うことになるのはまだ先の話・・・

 

 

謎の男「さて、始めるか」

 

謎の男は注射器を取り出し、ちょうど学校近くを通りかかった女性に向けた。

 

謎の男「色欲の感情よ、魂無きものに宿り悪しき存在となれ!」

 

ドラキュラ「ヨウカ〜イ、ハハハハ!」

 

そして何かの呪文を唱えた。すると女性が倒れ、抜け出た桃色の瘴気と注射器が合体し、

注射器から靴と手袋をはめた手足と蝙蝠の羽が出ているヨウカイ”ドラキュラ”が現れた。

同時に当たりが満月の月夜に変わる。

 

詩織「空が!?」

 

その変化は詩織も気がづいていた。

 

シッキー「詩織、プリキュアに!」

 

詩織「う、うん」

 

詩織はキュアウォッチを取り出そうとする。

 

謎の男「いいのかなぁそれで」

 

詩織「へ?」

 

その時、謎の男が詩織の前に現れる。

 

ワザツキ「俺の名はワザツキ、あれ作ったやつだ。」

 

詩織「ワザ、ツキ・・・」

 

ワザツキは詩織の前に降り立ち、ささやく。

 

ワザツキ「あいつに頼めば、おまえをいじめてるやつらを殺してくれるよ」

 

詩織「!」

 

詩織はその言葉を聞いてさっき考えていたことを思い出した。

人間を消すつもりなら、いじめの主犯のあの二人を殺してくれるのではと。

 

ワザツキ「更に、君を見捨てた親や教師、他のやつらも・・・頼めば殺してくれるよ」

 

詩織「! 本当に・・・?」

 

ワザツキ「ああ、本当さ…」

 

シッキー「詩織!そいつの話を聞いちゃダメだ!」

 

シッキーが必死に呼びかけるが今の詩織には届いてない。

今の詩織にはあの二人への復讐心が溢れ出しかけているからだ。

 

ワザツキ「ふふ、(よし、こんままいけば・・・)」

 

しめしめと笑うワザツキ、だがそれはすぐに終わった。

 

???「みんな!落ち着いて!」

 

詩織「?」

 

詩織は声のした方を見る。そこには皆の前に立ち、

教員と共に生徒を安全な場所に避難させている女子生徒がいた。

その女子生徒の様子を見て詩織はハッとする。

このままあのヨウカイを放っておけば、罪のない人も殺される。

そう思った詩織はワザツキを突き飛ばし、

キュアウォッチを左手首に装着した。

 

ワザツキ「いいのか?あいつを倒したら、復讐ができねぇぞ?」

 

ワザツキは再び詩織を復讐の道へと誘う。

 

詩織「確かに、佐久間さん達に復讐できないね」

 

ワザツキ「ふ、なら」

 

詩織「けど、私は復讐よりも皆を守る方を選ぶ!」

 

詩織はワザツキに向かってそう宣言し、桃色の縁の星マークが描かれてたレボルブメダルを取り出した。

 

ワザツキ「ちっ!」

 

シッキー「それでこそプリキュアだ〜!」

 

それによりワザツキは舌打ちをし、シッキーは宙返りして喜ぶ。

 

詩織「プリキュア!ヘブンチェンジ!」

 

詩織は変身セリフを言うとキュアウォッチを変身ボタンを押し、メダルを天に弾く。

そして落ちてきた所でキャッチしてウォッチにセットする。

 

『プリキュア、ヘンシ〜ン!』

 

すると光がウォッチから放たれ、詩織を包み込む。

 

『ピンク!桃色♪ 夢色♪ プリティーリーダー♪!』

 

『キュアレボルブ!革命大一番!いよっと参上!』

 

謎の音声と共に光の中で詩織はメガネを外して空の方へ投げる。

すると詩織の姿が変化していく。身長が少し伸び、

髪はおさげのマゼンタからピンクのツインテールに、瞳は赤色から白色へ。

服は制服から和服をベースにした白とピンクのドレスと赤とピンクの三段フリルのスカートに変化する。

 

そしてカメラ目線でウィンクしてポーズをとりながら名乗りを上げる。

 

レボルブ「天翔ける空の巫子!革命の一番星!キュアレボルブ!」

 

光が納まり変身を終えたレボルブはドラキュラを指差しこう宣言した。

 

レボルブ「貴方の欲望、綺麗さっぱり払います!」

 

レボルブはジャンプしてドラキュラに突っ込んだ。

 

レボルブ「はああああーーーー!!」

 

ワザツキ「はあ、今回は失敗か。でも…」

 

ドラキュラ「ヨウカ〜イ」

 

スカッ

 

レボルブ「あ、あれ?」

 

しかし、空を制するドラキュラはあっさりと避け、

逆に詩織に飛びかかり腕と脚を抑え込む。

 

 

レボルブ「う、放して!?」

 

レボルブはもがくがドラキュラは一向に放さない。

更に針を自在に動かしてレボルブの首に近づけていく。

 

レボルブ「ひ、うう・・・」

 

レボルブは針から逃れる為に顔をそらすが意味はなかった。

どうにかしなければとレボルブが思った時、

カマイタチのメダルが詩織の前に浮かんできた。

 

レボルブ「使えってこと?」

 

レボルブはメダルを手に取り、召喚ボタンを押してウォッチに装填した。

 

『ヨウカイ、ショウカン!』

 

『ヨウカイ!悪か善かアヤカシカ!』

 

『カマイタチ!シットシップウ!威風堂々!』

 

するとウォッチからカマイタチが召喚され、ドラキュラの手足を切断、

詩織を救出する。

 

レボルブ「わ?ありがとう、カマちゃん」

 

レボルブはカマイタチに礼を言った。

カマイタチも礼をし、”空を飛びたいと念じてみて”と書かれた看板を出す。

 

レボルブ「念じる・・・」

 

レボルブは言われた通り念じてみる。

突然カマイタチが手を放した。

 

レボルブ「え!?お、落ちる〜!?ってあれ?」

 

しかしレボルブは落ちなかった。空を宙を浮いていたからだ。

 

レボルブ「よ〜し行くぞ!」

 

カマイタチ「ヨウカイ!」

 

レボルブとカマイタチは空を自在に飛び、

ドラキュラに飛びかかる。

 

ドラキュラ「ウォォ…!?」

 

ドラキュラはなすすべもなくレボルブの蹴りとパンチを受け、

カマイタチのチェンソーに切り刻まれた。

 

満身創痍のドラキュラにレボルブは手を突き出し光のエネルギーを集める。

 

レボルブ「プリキュア!レボルシャイン!」

 

そして必殺技のレボルシャインでピンク色の炎を生み出し、

ドラキュラを包み込んだ。

 

ドラキュラ「ジョウブツ〜」

 

ドラキュラは浄化され、注射器に戻った。

同時に銀縁のドラキュラが描かれたメダルが落ちた。

 

ワザツキ「ふ、やっぱりそうでないと面白くないな」

 

ワザツキは不敵に笑いながら闇に去っていった。

 

 

 

 

〜〜〜詩織の家〜〜〜

 

詩織「そういえば、プリキュアになれる人って他にもいるの?」

 

詩織の家にて、部屋着に着替えた詩織がシッキーに聞いた。

空の巫子とついていることから他にもいるのではと考えたのだ。

 

シッキー「ん?そうだね。他にもいるよ。海の巫子と陸の巫子が」

 

詩織「やっぱり!」

 

シッキー「というわけで、明日から他の二人を探そ〜!」

 

詩織「…え?」

 

 

次回、詩織、人間に恐怖しながらも仲間探しを開始!

 

to be continued…




ワザツキ

ヨウカイの生み出す存在の一人。元は赤舌。
目付きが少しきつい少年の見た目。
ヨウカイをつくると満月の夜になる空間を作り出す。


ドラキュラ

色欲の感情と注射器から生まれたヨウカイ。
注射器から靴がついた足と手袋をはめた手、更に蝙蝠の羽が出ている。
手足で目標を押さえ込んで針で血を吸い取る。





そういえば妖怪ウォッチがシャドウサイドに移行するみたいですね。
どうやって終わらすの。今の妖怪ウォッチ。
後次回は第二のプリキュアが登場します。


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第三番 現れた! 風紀委員長と海の巫子キュアメーア!

第三話!やっとくるよ二人目のプリキュアが登場!
幹部も二人目が登場!

シッキー「そして変態妖怪が登場!」

カマくんデリートじゃ!

カマ「ヨウカイ!」

シッキー「サラバ!」


みなさん、いきなりだけどこんばんわ。私の名は汐風(しおかぜ)七海(ななみ)

明保野市立北明保野第四中学校の二年生で、風紀委員長をしています。

さて、私は今悩みを抱えています。その悩みとは・・・

 

七海「ただいま」

 

ウミボウズ「ヨウカ〜イ!(おっかえり〜!)」

 

このゴムボートのような身体にタコの足が無数に生えていて、

巨大な鰻の身体のような首にシャチの頭がついたような小さい怪物のことです(怒)!

 

ウミボウズ「ヨウカイ!(ということで、その未熟な体を触らせろ〜!)」

 

ウミボウズはタコの足で私を捕まえる。

 

七海「そう簡単に触らせるわけ、ないでしょ!」

 

私はジャンプして宙返りし、ウミボウズにかかと落としを決めた。

 

ウミボウズ「ヨウカイ!?」

 

ウミボウズはダメージを受け、その拍子に私を放した。

まったく、なぜこんなやつがうちに・・・

確か二日前に魚屋さんの前でメダルを拾ったらすぐに何処かに消えて

代わりにこの怪物が現れた。

 

七海「もしかしてあのメダルがこれに変わった?」

 

そう思った時、ドアの隙間からメダルが入り込み、

ウミボウズに変わった。

 

七海「やっぱりあのメダルが…!?」

 

その時、ウミボウズが自身の足を繰り出し、

私を縛り上げた。

 

七海「ちょっと!?いきなりなに!?」

 

私が叫ぶとウミボウズは私の口を塞ぎ、

笑いながらフリップを取り出した。

フリップには「君の行動パターンはこの二日間で把握させて貰った、

その結果君に攻撃されないようにするには一回倒され、油断したところで奇襲をかけること!

そしてそれは今見事に成功した!これで君の尊厳丸ごと食えるフフフフフ」

と書かれていた。え?尊厳を食うてどういうこと?

なにする気なの?そういえばこいつヨウカイって言ってたような・・・

 

七海「(まさか本当にやばいやつ?)」

 

そう思った時にはすでに私は両手を後ろ手に、両足を畳まれた上で拘束された状態になっていた。

ウミボウズは徐々に私を自身の口の方へと運んでいく。

 

七海「(やばいやばいやばいやばい!?これ本当に食われる!?)」

 

私の心は恐怖に染まっていった。

なんとかしようと暴れるが完全に抑え込まれているため無意味だった。

諦めかけたその時窓が揺れた。

 

〜〜〜青鬼、登場前のBGM〜〜〜

 

何か冷たい雰囲気がこの場を支配し始めた。

同時にウミボウズも震え始めた。

 

ウミボウズ「ヨウカイ!(この風、まさかやつが!?)」

 

その時、この家全体が揺れ始めた。まるで台風がやってきたように。

 

〜〜〜青鬼と追いかけっこタイムのBGM〜〜〜

 

ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ…!!

 

ウミボウズ「ヨウカ〜〜〜〜〜〜〜イ(く、くるなああああああああ)!?」

 

ウミボウズがなんか叫んでる間に窓の鍵が勝手に開いた。

 

ウミボウズ「ヨウカイ(だ、誰だ!?)」

 

窓を開けて現れたのは腕がチェンソーになった鼬のような二頭身ぐらいの怪物だった。

 

〜〜〜必殺仕事人のBGM〜〜〜

 

カマイタチ「ヨウカイ!(ヨウカイ、カマイタチ!)」

 

突然現れたウミボウズよりも少し小さい怪物は名乗りらしき声を上げると同時に、

看板を私に見えるようにだした。

看板には「カマイタチ!」と書かれていた。

その怪物カマイタチは腕のチェンソーを回転させ始めた。

そして私を捕らえていた足を切断した。

 

ウミボウズ「ウァアアアアアア!?」

 

カマイタチ「ヨウカイ」

 

カマイタチは腕のチェンソーを外してから、

私の体の拘束を解き、「大丈夫?」と書かれた看板を出した。

私はこくんとうなづいた。

 

ウミボウズ「ヨウカイ!(逃げる!)」

 

ウミボウズは窓から逃亡した。あの体でどうやって!?

 

カマイタチ「ヨウカイ」

 

カマイタチが「大丈夫」という看板を出した。

 

〜〜〜三人称視点〜〜〜

 

ウミボウズ「ルフフフフフ、ヨウカイ!(ここまでくれば!)」

 

???「そこまでよ!」

 

ウミボウズが夜にもかかわらず大笑いしていると、

突如何者かが現れた。

 

レボルブ「天翔ける空の巫子!革命一番星!キュアレボルブ!参上!」

 

空の巫子であるプリキュア、キュアレボルブだ。

 

ウミボウズ「ヨウカイ!」

 

ウミボウズが叫ぶとレボルブの視界から突然ウミボウズが消えた。

 

レボルブ「消えた!?」

 

シッキー「え?目の前にいるよ?」

 

どうやらシッキーの目にはウミボウズが見えているようだ。

 

ウミボウズ「ヨウカイ!(これぞ、幻覚!からのサンダー!)」

 

シッキー「びびびび!?」

 

レボルブ「シッキー!?」

 

ウミボウズが放った雷がシッキーにあたりシッキーは気絶して落下した。

 

ウミボウズ「ヨウカイ!」

 

レボルブ「!あああああああうううう!?」

 

レボルブはウミボウズの雷を受けてしまう。

雷は拘束効果があるのか、レボルブは動けなくなった。

ウミボウズは身動きの取れないレボルブを先ほど七海にしたようにたこ足で縛り上げる。

 

レボルブ「ううう…」

 

ウミボウズ「ヨウカイ!(喰らえ!)」

 

完全に身動きも抵抗もできなくなったレボルブにウミボウズは螺旋の水流を放射した。

 

レボルブ「んん、んむむむごぼぼぼぼぼ…!?」

 

レボルブは水流によって溺れかける。

そこにカマイタチが駆けつけた。

 

カマイタチ「ヨウカイ!」

 

カマイタチは風の刃を作り出し、たこ足へと投げる。

風の刃はたこ足を切断しレボルブを解放。

その後ウミボウズを切り刻み行動不能にした。

 

レボルブ「ゲホゲホゲホ!ふう、レボルシャイン!」

 

飲み込んだ水を吐き出したレボルブはウミボウズの方に向きなおすとレボルシャインを発動、

それによって発生したピンクの炎でウミボウズを浄化した。

 

ウミボウズ「ウァアアアアアアアアア!?(アツウウウウウウウウウウウウウウウウイイイ!?)」

 

ウミボウズは浄化されずにメダルになった。

 

レボルブ「あ、あれ?」

 

シッキー「どうやらやつらじゃなくて僕が作ったヨウカイみたいだね」

 

レボルブとシッキーはメダルを拾って去っていった。

 

七海「あの少女はいったい何者なの・・・」

 

なお、この時の影響で詩織はしばらくの間水が怖くなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜数日後&詩織視点〜〜〜

 

あの海坊主との戦闘から数日後、私とシッキーはある人物を遠くから見ていた。

因みに土曜日なので私服だ。

 

詩織「あの人が本当に海の巫子なの?」

 

シッキー「そう、彼女こそ海の巫子、キュアメーアだ!」

 

シッキーがそう言って指差したのは学校で知らない人はいない風紀委員長、汐風七海さんだ。

確かに文武両道で成績もよく後輩に厳しいが人柄もいい。

 

詩織「けど私あの人苦手」

 

シッキー「ん?どうして?」

 

詩織「だってことあるごとに話しかけてけて大丈夫?とか色々聞いて来るし…」

 

今言った通り汐風さんは私にことあるごとに関わってくる。

本当にうざいと思ってしまうレベルで。

 

シッキー「なるほどー、でもやつらを倒すためにはプリキュアをふやさなければならない!

そのためにも一歩前に踏み出し、話を切り出すのだ!天空詩織!」

 

シッキーはそう言って私の背中をグイグイと押した。

私が嫌がると不敵に笑い、体を伸ばして私をぐるぐる巻きにして吊り上げた。

 

詩織「え、なんで!?浮いてる!?」

 

シッキー「ほらほら〜早くしないとみんなの注目集めちゃうよ〜ぐば!?」

 

シッキーが私を脅そうとした時、石三つが的確にシッキーの両目と脳天を直撃した。

 

それによりシッキーは気絶し、私は解放された。

 

七海「大丈夫!?」

 

その時、汐風さんが私に駆け寄ってきた。

どうやらさっきのは汐風さんがやったみたいだ。

私はお礼を言おうとしたが慌てて何も言えず、

結局言えたのは「あ、ありがとう…」だった。

 

七海「はう!?」

 

ん?今変な声が聞こえたような…あれ?汐風さんが固まってる。

 

詩織「汐風さ〜ん、お〜い」

 

七海「は!ごめんなさい!不意打ちだったものだからつい・・・」

 

詩織「? 不意打ち?」

 

七海「あ、いやその…こっちの話!」

 

なんか急に様子が・・・と考えているとシッキーが復活し目を光らせた。

 

シッキー「ターゲットの方から近づいたこれはチャン」

 

シッキーが何かしようとした瞬間、周りが蜘蛛の糸だらけになった。

 

〜〜〜三人称に移行〜〜〜

 

???「暴食の感情や、魂なきもんに宿りて悪しき存在となれ!」

 

サザエキ「ヨウカ〜イ♪」

 

詩織「あれはサザエ鬼!?」

 

詩織たちが駆けつけると既にヨウカイ”サザエキ”が誕生していた。

 

ミミノカタ「みなさんこんにちは、お初にかかります。私の名はミミノカタ!地獄より現れし花魁じゃ!」

 

サザエキを呼んだ女”ミミノカタ”は手から細い粘着性の糸を放った。

 

詩織&七海「きゃ!?」

 

詩織と七海はその糸が巻きついて拘束され、ミミノカタの方へ引き寄せられる。

だが完全に引き寄せられる前にカマイタチが糸を切った。

 

詩織「プリキュア!ヘブンチェンジ!」

 

詩織は変身セリフを言うとキュアウォッチを変身ボタンを押し、メダルを天に弾く。

そして落ちてきた所でキャッチしてウォッチにセットする。

 

『プリキュア、ヘンシ〜ン!』

 

すると光がウォッチから放たれ、詩織を包み込む。

 

『ピンク!桃色♪ 夢色♪ プリティーリーダー♪!』

 

『キュアレボルブ!革命大一番!いよっと参上!』

 

謎の音声と共に光の中で詩織はメガネを外して空の方へ投げる。

すると詩織の姿が変化していく。身長が少し伸び、

髪はおさげのマゼンタからピンクのツインテールに、瞳は赤色から白色へ。

服は私服から和服をベースにした白とピンクのドレスと赤とピンクの三段フリルのスカートに変化する。

 

そしてカメラ目線でウィンクしてポーズをとりながら名乗りを上げる。

 

レボルブ「天翔ける空の巫子!革命の一番星!キュアレボルブ!」

 

レボルブは空を飛んでサザエキに攻撃を仕掛けた。

 

レボルブ「はああああ!きゃあ!?」

 

しかし、ミミノカタに糸を巻きつけられて動きを止められてしまう。

糸を払ってるうちにサザエキに何かを吹きかけられた。

 

レボルブ「ゲホゲホ!? 何これ!? 体が…」

 

レボルブは体が動かなくなり、地面に落下する。

 

ミミノカタ「それは痺れ薬!体内に入ればすぐさま神経が麻痺し動けなくなるのです!」

 

ミミノカタは痺れて動けないレボルブの全身に糸を巻きつかせ、

自身の方へ引き寄せる。それから手を後ろ手に、足を畳ませた状態でぐるぐる巻きにし、

完全に自由を奪った上でサザエキの方へと投げ捨てた。

 

ミミノカタ「さあ、やってしまいなさい!サザエキ!」

 

サザエキ「ヨウカ〜イ!」

 

ミミノカタの命を受けサザエキはレボルブを押しつぶそうと迫る。

 

カマイタチ「ヨウカイ!」

 

だがその前にカマイタチがサザエキを受け止める。

しかしサザエキの重量はかなりあり、徐々に下がっていく。

 

カマイタチ「ウァ…」

 

レボルブ「うう…」

 

徐々に支えきれなくなっていくことにカマイタチは焦り、

レボルブもまた何もできないことを悔やんでいた。

 

七海「…ねぇ」

 

シッキー「ん?」

 

七海「あの子を…天空さんを助けるにはどうすればいいの!」

 

ついさっき糸から抜け出した七海はシッキーにこの状況を打破するにはどうすればいいか聞いた。

シッキーは相変わらずのテンションで答えた。

 

シッキー「だったらこれを使うといいよ」

 

シッキーはキュアウォッチとメーアメダルを七海に渡した。

 

七海「よし、これで」

 

シッキー「ただし」

 

しかし七海が使おうとしたところでシッキーが止めた。

 

シッキー「君は何を守りたいのかな?」

 

今度はシッキーが七海に問う。

 

七海「! 何を言ってるの。私はみんなを助けようと…」

 

問いかけられた七海は少し焦った様子で答えた。

その様子を見たシッキーは七海に自身体を巻きつけて拘束した。

 

七海「何するのよ!」

 

シッキー「本当に?」

 

七海「?」

 

シッキー「本当にみんなを助けようしてる?」

 

シッキーは再び七海に問う。

 

七海「本当よ!」

 

七海は怒りながら答える。

 

シッキー「まあいいや、メダルをウォッチにセットして」

 

シッキーはしぶしぶといった感じで拘束を解除した。

 

七海「わかったわ」

 

七海はキュアウォッチにメーアメダルをセットした。

すると光が彼女を覆う。そして光がおさまると七海の姿が変わっていた。

 

七海「これが私・・・」

 

シッキー「そう!それが海の巫子キュアメーアだ!」

 

七海はキュアメーアに変身した。

 

だが・・・

 

to be continued・・・




ウミボウズ

暴食の感情とゴムボートから生まれたヨウカイ。
ゴムボートのような身体にタコの足が無数に生えていて、
巨大な鰻の身体のような首に、シャチの頭がついたような怪物の姿をしている。
口から螺旋水流を吐いたり、幻術を相手にかけたり、電撃を喰らわせたりなどができる。


ミミノカタ

ヨウカイを生み出す存在の一人。元は女郎蜘蛛。
厚化粧をした着物を着た耳の大きい女。
ヨウカイを作るとあたりに蜘蛛の巣が出現する。


さざえ鬼
暴食の感情とサザエから生まれたヨウカイ。まんまサザエで舌が垂れている。
しびれ薬を吹きかけてからプレスさせて捕食する。
また舌を伸ばして巻きつけて拘束できる。
自身が潰れてもすぐに元に戻る。本体は舌。



次回、大苦戦!?


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