私はナザリック地下大墳墓!絶対なる支配者!緑谷出久だ!! (皇帝T)
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「気いたら不死の王でした」
僕は緑谷 出久。現在15歳の中学三年生だ。僕は幼少のころ「オールマイト」というNO.1ヒーローにとてもあこがれていて、僕も個性が発現したらそんなオールマイトみたいなヒーローになりたいと思っていた。しかし現実はとても残酷で、僕には個性が発言しなかった。そうして僕は4歳にして自分の人生に絶望した。そんな時母が気を病んでいる僕に「仮想実体感型オンラインゲーム《ユグドラシル》というゲームを進めてくれた。それからというもの僕は現実とは違いやりこめば自分の理想を実現することができる《ユグドラシル》というゲームにのめりこんでいった。ちなみに僕のアカウント名は「モモンガ」だ。そして現在僕の大好きだった《ユグドラシル》がサービス終了を迎えようとしている。かつてこのゲームを共にプレイしたギルド「アインズ・ウール・ゴウン」のメンバーは誰一人いない。ここにあるのはギルドメンバーで共に協力し集めたゴッズアイテムやワールドアイテムそして私たちギルドのメンバーが設定したNPCたち・・・
「くそ、なんでみんなそんなに簡単にナザリックを捨てることができる!」
「いや、違うか誰も裏切ってなんかいない、みんな生活が懸かっている、夢を実現した人だっている。それに僕と違ってみんな個性を持っている。リアルを優先するのは当たり前なんだ。」
僕はそうつぶやくととNPCたちを連れ王座の間にやってきた。
「アルベドか・・・」
王座の間にはタブラさんが設定した守護者統括のアルベドがいた。
「どんな設定だったかな・・・」
僕は設定を確認する・・・おもったより設定長ッ!
アルベドの設定を読み流していると最後の行にとんでもない一文を見つけた。
「ちなみにビッチである。」
な、なんだよこれ。そういえばタブラさんギャップ萌えだったな。
さすがにこれはまずいな、僕はそう思い。自分が持っているスタッフ・オブ・アインズウールゴウンを使い問題の一文を消去した。
なにか入れたほうがいいかなぁ。そうだ最後だし少しはっちゃけてもみんな許してくれるだろう。
僕は空いた欄に「ちなみにモモンガを愛している」と付け加えた。キャー恥ずかしー何やってんだよ僕
「本当に楽しかったな・・・もうこのナザリック地下大墳墓もあと40秒で過去の遺物か・・・」
「サーバーが落ちたら早く寝ないと・・・明日も学校だしな。はぁ僕はこれから何を生きがいに生きていけばいいんだ。」
時刻が0時になった瞬間僕の意識は反転した。
次の日
もう朝か、時計を見ればまだ3時を過ぎたころだった。なんだか違和感を感じ鏡で自分の姿を見てみるとそこにはモモンガの姿が映っていた。え、どういうことだ!?もうユグドラシルは終わってしまったというのに。もしかして夢か?いや、夢じゃない!僕は部屋から出てベランダに出た。どうして僕の体がユグドラシルで使用していたアカウントのモモンガになってしまったのだろうか。それよりもナザリックが心配だな。そうだ!モモンガになったということは、魔法が使えるのではないかと思い試してみる事にした。
「ゲート!ナザリックへ。」
魔法を唱えると僕の前に黒い円状のゲートが現れた。
どうやら成功したようだな。とりあえずナザリックへ行くとしよう!僕はゲートを通り部屋から姿を消した。
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「守護者を集めよ!」
ゲートを使いナザリック第10階層の玉座の間に転移した僕は今起こっていることについて考えていた。
どういうことだ?ユグドラシルは終わったんじゃなかったのか!?とりあえずGMコールをしてみるかとGMとの通信を試みるも繋がらない一体何が起こっているんだ!?そう思っていると僕を呼びかける声が聞こえてきた。
「モモンガ様いかがなされたのですか?」
「な!?」
今僕に話しかけてきたのはNPCのアルベドだった!どうしてNPCが話せるんだ!?この事態に関係あるのか?
とりあえずアルベドに返事をしないといけないな。
「いやGMコールが効かないようだ。」
そう言うとアルベドは申し訳なさそうな顔をして僕に誤ってきた。
「申し訳ございません・・私はGMコールというものを存じておりません。無知な私をお許しください。」
「いや良いのだアルベド。」
やはり話している口も動いているし更に匂いも感じるこんなことは有り得ないはずだ!いや今は何が起こっているのかを確認しなければいけない。セバスとプレアデスに命令して情報を集めさせるか。
「セバス!ナザリックを出、このあたりの周辺地理を確かめ、何らかの知的生物がいた場合は交渉して私の下に連れてこい。交渉の際は相手の言い分を聞いても構わない。探索範囲2キロほどだ、わかったな。」
「了解いたしました。モモンガ様。」
「あと、言い忘れていたが戦闘行為は極力避けてくれ。一応プレアデスから一人連れていけ、もし戦闘になった場合メイドを撤退させろ。」
「分かりました。」
「そしてプレアデスは第9階層の警戒に入れ!何かあったらすぐに私に連絡しろいいな!」
「「「「「「はっ」」」」」」」
そう言うとセバスとプレアデスは玉座の間から出ていった。よかったぁ!ちゃんと命令を聞いてくれた、反発されたらどうしようかと思ったよ。そう言えばまだ試していないことがあったな。
「アルベド少しいいか!」
「はい!何でございましょうかモモンガ様?」
本当にこんなことをしてもいいのか?いやこれは決してやましい気持ちがあるわけではない!そうだこれは調査だ!覚悟を決めてアルベドに命令した。
「む、胸を触っても良いか?」
うわぁぁぁぁぁぁぁ言ってしまった。大丈夫か!?怒ってないか?そんなことを心配しているとアルベドが返事をしてきた。
「はい!どうぞお好きに触ってください!」
「では触るぞ。」
うわぁ触ってしまった!!しかしNPCにこのような18禁行為が取れるということはここはやはりユグドラシルではないのか?ていうかいつまで触ってるんだ僕は!!
「アルベドもうよい!」
僕はそう言い手を離した。するとアルベドが話しかけてきた。
「私はここで初めてをむかえるのですね!」
な、なんてことを言うんだ!まさか俺がアルベドの設定をいじってしまったからなのか!?
「いや、今はそんなことをしている暇はない。」
「申し訳ございません!モモンガ様」
「いや、構わない。それよりもこれから第4階層と第8階層以外の守護者を第6階層に集めろ、今から1時間後だ第6階層守護者のアウラとマーレには私から伝える。」
「かしこまりました。モモンガ様」
アルベドは僕の命令に従い玉座の間から出ていった。
「アルベドのあの態度、たぶん僕が設定を書き換えたのが原因なんだよな。」
「何てこった、僕はタブラさんの作ったNPCを汚してしまったのか。」
僕は設定を書き換えたことを後悔していた。だがこの問題はまた後日考えるとして、今はやらなきゃいけない事があるんだ!
そうこのスタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウンの力を試さなくてはいけないんだ。とりあえず第6階層に行くとしよう。僕はリングオブアインズウールゴウンの力を使い玉座の間を後にした。
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