道路標識()と逝く特異点 (YouRe:Admira)
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ファイル名:特異点F
音声ファイル1、あるいはケ・セラ・セラの心意気で


色々不親切で悪いけど、SCP-910-JPについての詳細はあとがきのリンクを踏んでくれ。
あと、続きは書くかもしれないし書かないかもしれないけど取り敢えず読んで♡


記録領域:01

やぁ。突然だけどSCPって知ってるかい?

取り敢えず知ってる前提で俺の認識を語ろう。

今回俺が言ってるのはオブジェクトの方で、まぁ、それが存在しているだけで異常を発生させるヤベー奴で、SCP財団ってのが収容・管理してるって俺は認識してるんだけど、まぁ、言っちゃうと架空の代物なんだ。

んで、なぜ俺が唐突にこんな話をしたかと言うとね。

 

\ ゴキゲンヨウ /

l

 

まぁ、隣にいる(収容違反)んだわ、件のSCPの1匹(?)が。

 

うん、言ってることがおかしいのは理解してる。

架空って言っといて急に隣にSCPがいる(収容違反してる)なんて言われたら俺だって正気を疑うが、まぁ現実なんだ。

っていうかそもそもだけど、状況からしておかしいんだ。

俺はいつものようにSCPの記事を閲覧して、ついでにハイスクールD×DとSCPが[削除済み]な例の2次小説を読んだあと、健全健康普通に寝たはずなんだ。

そしてなんか暑苦しく目覚めたら某世紀末ばりにヤバそうな、「炎上した街」のど真ん中で寝てた訳だ。

そんでもって、取り敢えず起き上がって周り見渡してたら道路標識が落ちてたのよね。

何気なしにそれ拾ってみりゃ、こりゃビックリ。標識部分が変化するじゃァありませんか。

そこで漸くこの道路標識がSCP…正確に言うとコイツはSCP-910-JPなんだけど、どうにも本来コイツはクッソ危ない(keter)SCPのはずなんだが、SCP-910-JP(シンボル)にある(であろう)人格?が無いみたいで、更には都合のいい事に、俺の考えた通りに変化してくれるご様子でね。

…ん?さっき喋ってた?気の所為じゃね?若しくはゆるキャンΔによるミーム汚染(難民化)が発生してるとか。

 

まぁそんなこんなで現実逃避してたんだけど、そろそろ現実を見ようと思う。

 

拾った標識(SCP-910-JP)を担いで、行動開始。

先ずは、直感とご都合主義に身を任せて、学校と思わしき残骸の方まで逝きますかねぇ…録音終わり、っと。ポチッとな(ブツッ

 

 

記録領域:02

ご都合主義とか言ってたけど、こりゃ都合が良すぎるや。

取り敢えず何があったか説明するとな、生存者、発見。

いや、正確には違うらしいんだけど、カルデアから来たとか言ってた。

デカい盾をもつ(シールダー)マシュ嬢と、髪の長い魔術師野郎(人型SCP疑惑)のキャスターさん、そしてそのマスター(プレイかなんかかな?)の藤丸立香嬢。

それらを総括しているらしい止まりそうな(オルガマリー)所長、ついでに普段はホンワカしてそうな医療班トップ(オペレーターお兄さん)のロマンさん。

奇妙な彼ら一行(カルデアの皆さん)は取り敢えず立川在住の彼らのコップ(聖杯)を回収するとかなんとか。

行き場所も無いし、やることもないので、取り敢えず彼らについて行こうと思う。その方が色々都合のいい気もするし、これまでも直感とノリとご都合主義で生きてきたからね。どうにかなるでしょ。

短いけど、取り敢えず録音終わりッと。ポチッとな(ブツッ




SCP-910-JP «シンボル» http://ja.scp-wiki.net/scp-910-jp

因みに主人公、FGO知らない模様。


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音声ファイル2、若しくは都合の良すぎる看板

記録領域:03
あー、あー、マイクテス、マイクテス。
使うの初めてだし使い方がイマイチわからないなぁ…
え?もう録音状態?そっか、じゃあ取り敢えず記録しておこうか。
私は藤丸立香、なんか色々あって人類最後の希望みたいな扱いになってるけど、私はごく普通の一般人だし、所長はヒステリー気味だし、道路標識持ったお兄さんは名前名乗らないし、なんか「FGOほんへの内容忘れかけだゾ。by悠々」なんて幻聴も聞こえるし…。
彼が「とにかくなんか言っとけ」とか言って録音機を渡してきたんだけど、やっぱり彼が何をしたいのかも分からないし、本当に分からない事ばかり…。
唯一の癒しはマシュだけだよ…


記録領域:04

藤丸ちゃんの記録を録音した意味!?無ェよンなもん!!!!

…ん゙ん゙っ、取り乱し(キャラ崩壊し)たな、テンション…ってかある種の興奮が天元突破してたんだ。

で、その興奮の原因だけど、簡単に説明しよう!!

 

ニキ「坊主の実力が分からねぇ事にはうんぬんかんぬん…」

俺「戦闘します。

ニキ「だから気に入った。

……

俺「うわ危ねェ掠った(グレイズ)ァ!!」

ニキ「次行くぞォ!!善悪問わずに以下省略(ウィッカーマン)ッ!!」

俺「ファッ!?ちょっ、『水』(ウォーティー)

SCP-910-JP \アイヨー/

……

俺「辛く厳しい戦いだった…」

ニキ「実力は、素人にしては出来るってところか。」

 

みたいな感動の物語がだね…嘘だけど。

戦闘の時の音声も録音してあるし、今度それを聞いてみるのもいいかもな…。

因みに、クロウカードの名前を宣言したら、正確には違うんだが、似たような効果が発生したのは戦闘前に確認済みだったんだ。好奇心でやったら行けたからビビったわ。

他のゲームやアニメの技もできる可能性があるから、要検証ってことで録音終了とさせていただきます、ポチッとな。

 

外部記録:A-1

 

…キャスターさんと戦うことになった。

正確には実力を測るための模擬戦闘だそうだ。

どちらにしろ俺にとっては変わりのないことである。

さて、彼の戦闘方法だが、外で骨っぽいバケモノ(竜牙兵)を蹴散らしていたのを1度だけ見ている。

その時の戦闘方法だが、やはりよく分からない(理解のできない魔法?)というのが大きい。

分かることなんて、精々木材加工のバケモノっぽい奴が宝具っていう名の必殺技って事と、使っているのがルーン文字ということぐらいだけだ。

「どうした坊主、かかって来ねぇのか?」

「どうしたもこうしたも、俺は模擬戦闘なんてやったことないんだよ、コッチがどうすればいいか分かってないんだ。」

「自分から『戦闘します。』なんて自信満々に言ってきたからな、自信があるモンだと思ってたんだが、こりゃ見当はずれか?」

「…胸を借りるつもりで行かせてもらいます」

キャスターさんの挑発を受け、漸く行動に出る決心を抱いた。我ながら情けない。

だがいま後悔しても意味が無い、ここは切り替えて行こう。

「行きますッ!!」

「来いッ!!」

宣言のあと、SCP-910-JPを振り回し、標識を「落石注意(Arts)」に変更しながら後退する。

「落石ッ!!」

「甘いッ、アンザス!!」

宣言の通りに落石が発生するも、キャスターさんはansuz(アンザス)のルーン文字を発動?し、即座に石が粉々に砕け散る。

「やはりこんなものでは駄目ですか、ならば次ッ!!」

さらにSCP-910-JPを振るい、標識を「踏み切りあり(Buster)」へ、さらに「左右通行禁止」と書かれた補助標識を生成し、電車を発車させる。

「坊主の思惑通りは気に食わねぇがしゃあねぇ、上に避けるしかねぇか!!」

「貰ったッ!!」

キャスターさんの左右に作った半透明の壁によって、逃げ場を限定する作戦、思惑通りに行ったところをすかさず「横風注意(Quick)」に変更した標識の効果で、電車の車体にキャスターさんを叩きつけ、爆煙をあげる。

車両侵入禁止(Buster)…」

追撃のために標識を変更すると同時に一瞬、そこらにある廃車に意識を向けた。

その隙を逃さず、いつの間にか復帰していた『無傷』なキャスターさんが『宝具』を発動した。

我が魔術は炎の檻、茨の如き緑の巨人。(さっきのはなかなかいい手だったと思うぜ!)

因果応報、人事の厄を清める社───(だが相手が悪かったな!!)

倒壊するはウィッカー・マン! オラ、善悪問わず土に還りな───! 」

その光景は、俺にとって、まさに絶望そのものだった。どう対処したらいいのか。

「とっておきをくれてやる。焼き尽くせ木々の巨人。 『灼き尽くす炎の檻(ウィッカーマン)』! 」

パニックになった頭が一周まわって冷静になる。そうだ、その場のノリで出来てしまった、とあるアニメの中の技。そのモノマネ(トレース)成功していることを思い出(アイデアロール成功)した。

正確に言うとモノマネではなく、ただ似た現象をSCP-910-JPを通して発生させているだけ、その証拠に標識にはノノ字記号が表示されている。コイツを使う、その為に俺は声高らかに宣言する。

「…今日のビックリドッキリパクリ技(宝具)はこれだ!!『水』(ウォーティー)!!」

ぜんぜん冷静じゃなかった。絶賛錯乱中のパクリ野郎がそこに居た。というか俺だった。

だが、そんな適当な呼びかけにも、SCP-910-JPは答えてくれたのだ。

この時の光景は、CCさくらの主人公が『水』(ウォーティー)を行使したかのような演出であった。

この時俺は、何故かひどく達成感を感じており、ウィッカーマンを防ぎきったつもりでいた。

まぁ、何が言いたいかと言うとね…

「アツゥイ!?」

慢心で体の一部が炭化しました♡




※このあとSCP-910-JPによる必殺収容違反複製SCP-500によって体は修復されました。
※ウチのSCP-910-JPくんは、アイテム型のSCPは勿論、二次元の技のパクリから何からまでやってくれます。
※あと、一応この作品を読むにおいて1度頭の中に入れて欲しいのが、異常を発生させるのはなにもSCPだけではない、ということなんだ。


じゃあ、おやすみ(昨晩は寝てねぇ。)

«今回のパクリ元»
「カードキャプターさくら」より『水』
https://dic.pixiv.net/a/ウォーティ


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音声ファイル3、召喚と収容違反

はっちゃけました。
オラ、SCPの前にひれ伏しやがれよろしくおねがいします


記録領域:05

やけどって分類上病気扱いしてもいいのかわからんけど万能薬(SCP-500)で治るんだな、ソースは俺。

あと、どうやらSCP-910-JPで召喚した万能薬は返却不可能で、ついでに個数は初期50個だった。

おそらく再召喚も補充もできないと思うから、使用用途には気を付けなければ…財団みたいに二日酔いに使われちゃあたまんないからガチで気を付けよう。

 

さて、今の状況だけど、キャスターさんとの戦闘から二時間ほどたちまして、完全回復の後出発前の最後のチェックですね。

俺は持ち物なんてほぼ無いに等しいけど、藤丸ちゃんは赤い骨と塵を回収するとかでキャスターさんを拉致(ドナドナ)して行って、戻ってきたからね。なんか異世界から何かを受信しましたみたいな顔で少々怖かったぜ。

 

さて、さっき少しだけ話題に出したけど、出発前と言ったね、これのことなんだが、どうやらセイバーっていういかにもヒーローっぽい名前の敵をコロコロしに行くとか。

で、作戦を立てる上で俺の能力…正確にはSCP-910-JPの能力だけど、これを聞かれて、とりあえずヤバいやつを召喚したり、道路関係の異常を発生させます、と申告したら団長(オルガ)…ではなく所長(オルガマリー)に「それなら英霊も召喚できるってことじゃないかしら!?」ってヒスられ(言われ)て、できるかもしれないと答えたところ、ロマンさんが、英霊の名簿(霊基一覧)を作ってくれるとかなんとか。

これなら出会ったことのある英霊を召喚できるかもしれない。

ちなみにけがを治してる間にロマンさんからある程度の事情と専門用語は聞いてあるから、前の録音とすこし情報が食い違ってるかもだけど、まぁそこは後々ね。

さて、そろそろ出るみたいだし、ぼちぼち録音終了にしますかね…ぽちっとな。

 

記憶領域:6

やりました(SCP-400-JP、出撃)

いや、何を言ってるかわかんないよな、説明する。

まず、SCP-400-JPだが、「ペンは自動小銃より…」という項目名で、主に戦争や紛争などを終了させに来るタイプのSCPだ。

「まて、明らかに今の状況は紛争じゃない。」と思ったそこのキミ、あまり突っ込んではいけない。聖杯戦争ではあるな。

それで、こいつを呼び出した理由だが、道中に襲いかかってくる(スケルトン)どもがウザくてウザくて…それを言ったら藤丸ちゃんたちに苦笑いされてた。

あと、所長にはヒスられてたけど、どうもその所長の体は違和感があるんだよな。なんかがズレてるような、若しくは表に出すぎている?わからんけどそれなりの対策ができるといいな、と。

さて、それじゃあ洞窟っぽいところまでついて、さらに(スケルトン)の一掃が済んだという文房具ソルジャー(SCP-400-JP)の報告を受けたので、そろそろ彼らには帰ってもらいましょうか。じゃあの。

 

記憶領域:7

なんか洞窟内で英霊と思われる人が頭から地面に突き刺さってて(犬神家の一族してて)流石に笑ったわ。

キャスターさんは何とも言えない表情してたけど。

恐らくだけどSCP-400-JPの仕業だな。物量で押し切りやがったんだ…

この後は件のセイバーを倒し、聖杯を回収し、カルデアって場所へ帰るんだって。行く宛てがないし一緒にカルデアへ行きたいんだが。

 

記憶領域:8

 

[編集済み]

 

記憶領域:9

危うくミーム災害が発生する所だった…

あ、録音始まってるし。まぁいいか。

えー、無事、カルデアへ到着することができました。

さっきの一回分の録音を削除したから、それまでのことを簡単に説明するか。

まず、俺たちは洞窟の奥のセイバーがいる空間までたどり着いた。

そしたらなんか見覚えのある井戸小屋()があってね。

どうやらセイバーは直感から覗いたらロクなことにならないと察していたらしく、覗かなかったらしいが、そのあとに来たレフとか言う奴が中を覗きやがったので、道路標識(SCP-910-JP)クソトカゲ(SCP-682)を一瞬だけ召喚し嗾けて終了させた後帰ってきたわけよ。

あと、セイバーはマシュ嬢たちに終了させられてた。

ついでにオルガ所長だけど、既に死んでいたとかなんとか。俺の感じた違和感はそこだったのね、と。

んで、そのオルガ所長だけど、知らないうちに収容違反してた事実は小説より…?(SCP-597-JP)によって取り込まれ、魂のまま行動できる(第三魔法の真似事)という異常性質を付与されたうえで行動していたことが発覚。SCP-597-JPは即座に送還処置しました。

付属していた物語は、どうやらまだ読んでいなかったらしく、カルデアについた時点でその文章を読み、改めてショックを受けていた。

ちなみに、この録音器具も取り込まれていたことが発覚。

付与された異常性は、「壊れない」「勝手に作動し、所持者が考えていることを音声に出力し、録音する」の二つらしい。物語を読んで理解した。

あと記録すべきことは、カルデア臨時職員兼実働部隊として、雇われることになりましたってことぐらいかな。

今日の録音は終わりにするけど、最後に一つ。収容違反してて助かった…収容違反に気を付けよう!!

 

 




SCP-500≪万能薬≫ http://ja.scp-wiki.net/scp-500
SCP-682≪不死身の爬虫類≫ http://ja.scp-wiki.net/scp-682
SCP-040-JP≪ねこですよろしくおねがいします≫ http://ja.scp-wiki.net/scp-040-jp
SCP-400-JP≪ペンは自動小銃より…≫ http://ja.scp-wiki.net/scp-400-jp
SCP-597-JP≪事実は小説より…?≫ http://ja.scp-wiki.net/scp-597-jp


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幕間の物語
カルデアでの一日


推定異世界から来て、しかもそれを突っ込まれることなく、最終的にカルデアに居候…もとい臨時スタッフになった青年の話をするとしよう。

彼の名は日高(ひだか)修洋(しゅうよう)。ここにきて漸く名前を考えてもらえた、しかし三秒でパパッと適当な名前を付けられた、幸運E疑惑のある17歳男性だ。

そして今日は、その彼の一日を観察してみよう。王の話?俺マーリンじゃないから…。

 

【AM6:00】

カルデア職員となった日高の朝は早い。

「お疲れ様です、今日も種火集めに行ってきます。」

 

最近は毎朝金の種火を、朝食前に20個ほど集めていますと口をこぼした。

まず、体調の入念なチェックから始まる。

 

「やっぱり一番うれしいのは藤丸ちゃん達からの感謝の言葉ね、カルデアに来てよかったなと。」

 

「毎日毎日クラスと強さが違う。BOTじゃ出来ない」

 

【AM7:00】

今日は納品日。

彼は種火をリュックに詰め、ダヴィンチちゃん謹製の種火保管室へ向かった。

基本的な量は決まっているが、

サーヴァントのクラスに合わせ多種多様な種火を回収しなければいけないのが辛いところ、と彼は語る。

 

「やっぱ朝の周回はキツイね、愚痴っても仕方ないんだけどさ(笑)」

「でもなし崩しではあるとはいえ、自分で選んだ道だからね。後悔はしてないよ。」

「この種火はだめだ、銅の種火…効率が良くない…」

 

彼の目にかかれば、見るだけで得られる経験値の量が分かってしまう。

ほぼSCP関係ない個人技能、ここにあり。

今、一番の問題は人材+リソース不足であるという。

数日前までは大勢の職員がいたここ、カルデアだが、先日のレフ・ライノールによる爆破テロによって職員はかなり少なくなってしまった。

問題は、その職員をどうやっても補充できない点だと、彼は語る。

…そろそろ普通にやってもいいかい?正直ネタが尽きたんだけど…

「あ、満足したんで無問題(モーマンタイ)です。っていうか始めたのアンタだろ。」

うぃっす、じゃあ次へ行ってみようか。

 

【AM7:30】

朝食の時間である。カルデア唯一のマスターである藤丸立香嬢によって召喚された英霊、エミヤシロウによって提供される絶品の朝食と、コーヒーを二人分受け取ると、彼はドクターロマンの元へ向かう。

 

「やぁ、おはよう、日高君。今日も早いんだねぇ。」

「おはよう、ロマニさん。今日も種火取ってきたよ。」

 

日高はコーヒーをロマンに渡すと、そのまま雑談を続ける。どうやら既に日課となっているようだ。

 

「そういえば、次の特異点のことなんだけど、明日ブリーフィングを行った後にレイシフト実行の予定だから、君も覚悟しておいてくれ。」

「了解、いろいろ準備しとくよ、…っと、おっすダヴィンチちゃん。」

「やぁ、今日も元気そうで何よりだよ、二人とも。早速仲良くなったみたいだし、それも含めて私は嬉しいよ。」

「やぁレオナルド、見ての通りボクたちは朝食兼雑談中だけど、キミもどうだい?」

「お誘いはありがたいけど、遠慮しておくよ。藤丸ちゃん専用のコフィンの調整や召喚システムのメンテナンスで忙しいし、それにもう朝食は摂ってあるんだ。」

 

レオナルド・ダヴィンチ。カルデアのサーヴァント召喚成功例の第三号だ。

どうやら日高は既にレオナルド・ダヴィンチ、ロマニ・アーキマン両名と意気投合しているようだ。

レオナルドは去っていき、再び会話を続ける。

 

「ところであのSCP-910-JPだけど、本当に安全なのかい?

SCP財団のwikiは見たことあるんだけど、さすがに本物が出てくることがあるとは思わなかったからね、少し心配だよ。」

「俺もこいつを拾って、しかもそれが変形したときはびっくりしたよ。あと安全は保障されていません☆」

「保証して!?」

 

【AM8:00】

そんなこんなで会話を楽しんだ後、日高はロマニに別れを告げ、部屋に戻ると、支給された端末を使い三分クッ[編集済み]の音源を流し始めた。王の話はしないからな

どうやら今日はSCPの実験をするようだ。

 

「はいそれでは、今日もクロステスト始めていきたいと思います。」

「今日使用するのは、SCP-914、ぜんまい仕掛けです。」

「それではぶち込むものを紹介します。」

「まず、SCP-113、ジェンダースイッチャーです。詳細はwiki見てね!!」

「次に、何の異常性もない手袋(説明書付き)、さらにこちらも何も異常性のない腰ポーチです。」

「ではSCP-914を召喚していきましょう…ん?大きくて部屋じゃ収まらなそう?こまけぇこたぁ気にすんな!!」

 

彼はいったい誰と会話しているのだろうか。いや、よく見たら例のSCiPと化した録音機に向かい話しかけている。

…あまり突っ込むのはやめようか。

実験パートは、まぁハプニングしかなかったので、見てられなくてね、[編集済み]とさせていただくよ。

 

【AM11:00】

漸く実験にひと段落着いたのか、男性用のカルデア職員制服を着用した女性が部屋から出てきた。胸には「実験に失敗した日高修洋です、昼には性別が戻ります」と書かれた名札を下げている。

正直動じないのはどうかと思うが、既にそれを慣れ切っているカルデア職員もさすがである。

気分転換か日高はカルデア館内を道路標識片手に徘徊するつもりのようだ。

 

「先輩、そろそろお昼の時間になりますが、今日の昼食の予定は決まっているでしょうか?」

「ううん、マシュこそ予定ある?ないなら一緒にご飯食べようよ。」

「はい、ぜひご一緒させていただきます!!」

 

そんな日高の前にカルデア百合コンビが現れる。

今は女性の日高だが、実はまだこの二人に名前を明かしていない。

つまり、カルデアに存在しないはずの人間、若しくは不審者と思われるわけだ。

さて、日高はこのピンチをどう乗り切るつもりなのか!!

 

「…かくなる上は…最終奥義、テレポート!!」

「…よし、逃げられた。んで、こんな暗い部屋でお前さんいったい何やってるの?」

 

逃げやがった。そしてテレポート先が俺の部屋だった。そしてお怒りのご様子。

俺はとりあえず延命を試みようと思うぜ…

 

「と、特に何もやってませんが?」

「ほう?言ってる割には動画編集ソフト、そして俺の映った動画があるけど…」

「いやほらそれはさっきの朝の動画をね?」

「動画とってるなんて聞いてませんけど?」

「………(汗)」

「………(怒)」

 

「…………、逃ィげるんだよォ!!」

「待てこら逃がさねぇぞオイ!!」

 

はっはっは待てと言われて待つ馬鹿はいない!!さらば明智君!さらば画面の前の皆の者!!さらば我が人生…!!!

 

「ハリー・茜沢・アンダーソンの戦いは、まだ始まったばかりだ!!」

 




SCP-113【ジェンダースイッチャー】http://ja.scp-wiki.net/scp-113
SCP-914【ぜんまい仕掛け】 http://ja.scp-wiki.net/scp-914


日高実験記録
入力:手袋
設定: Very Fine
出力: 手をあらゆる物から完全に保護する手袋。

入力:腰ポーチ
設定: Very Fine
出力: 四次元腰ポーチ

入力:SCP-113
設定: Very Fine
出力: 性別を自分の思う通りに変更できる異常性を持ったオブジェクト。
   初使用時は六時間ほど性別を変えることができない


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Melty Lie Blood (2018エイプリル)

※ツッコミどころ多すぎ


※誤字修正しました、名前は出さんがいつもありがとう…いやマジで。


記憶領域:

Oh…起きたらなんか夜の街…

と、言うことでどうやら俺はカルデアとかいう夢を見ていたことが発覚した訳ですが、ここは何処だろう?わからんなァ。

なんか人通り少ないし、遅い時間だろうけど、眠いわけじゃないから取り敢えず探索しようか。

 

 

記憶領域:A

 

お、第1村人発見…およ?JK?さっきコンビニで時計確認したら1時だったってのにこんな時間に何やってんだ…?

え?探し人?邪魔するなら容赦しない?えぇ…(困惑)

 

 

記憶領域:A-2

 

いきなり襲ってくるとか感心しないぞお兄さんは…思わず道路標識で吹っ飛ばしちゃったぜって、大丈夫かい?気絶してる…と、取り敢えず背負って連れて探索するか…誘拐になる気もするけど説明して納得してもらおう

 

 

 

 

 

 

 

 

記憶領域:H

 

取り敢えずとか言いながら誘拐背負ってきた女の子も起きて、事情を説明して歩いていたのがさっきまでの状況、流石に人同士が戦ってる音が聞こえ続けたら起きるわな、と思うところもあるが、自己紹介と言い訳兼事情説明をした。

彼女は弓塚さつき、吸血鬼らしい。どうにもまたファンタジーな事になってる。カルデアと同じぐらいひでぇや。

で、色々会話した結果、彼女と一緒にパトロールすることになった。路地裏同盟がどうのとか、後輩がとか言っていたが、正直のところマジでわからん。

なんか「メルブラさっちんルート終了後の世界」とかいう電波を受信したが、さっちんというあだ名を使うことに決めた以外はなんの収穫もない。ってかそれよりも今の面倒事。

どうやら目の前の男性(…男性だよな?え、女性?さっちんマジ?)

…女性は俺がさっちんを攻撃、気絶させ、誘拐した挙句に弱み握ってあんなことやそんなことをしたと思っているらしい。半分ぐらいは当たってるけど、もう半分はたぶんアンタが右手に持ってるソリットブック(たまたま拾ったエロ本)の影響による思い込みじゃないかな?

 

 

記憶領域:H-2

 

いつものSCiPでぶっ叩いて一旦黙らせ、言い訳をしたあとさっちんを引き渡した。

知り合いみたいだし、俺もなんかそろそろ運命の出会いがありそうな気が…

ん?あんなところに人影が…人影にしては小さくね?

 

 

記憶領域:I

 

猫だこいつ。まさかSCP-040-JP!?いつの間に実体を持ったんだコイツ!?

…え?SCP違う?ネコアルク?絶対SCP指定した方がいいって。SCP-1145141919810-JPぐらいに指定した方がいいって。

一瞬脳内で収容違反したSCP-114514の収容違反はあとで対策するとして、取り敢えずコイツと戦って、勝ったら元のカルデアに返してくれるって。カルデアは夢じゃねぇのかよ。しかもなんで普通の日本の街が機能してんだよ。人理焼却どうしたんだオイ。え?軽い特異点?巫山戯んな。勝ったら聖杯プレゼント?やったぜ。

 

 

記憶領域:I-2

 

勝ち申した…ファッ!?

 

 

 

 

 

 

 

記憶領域:

 

後日談というか今回のオチ。

夢でした。さっきまでの全部。ネコアルクを倒したところまでは良かった、でもその後聖杯と称したロケットに乗せられ、さらにどっかのビーチに不時着するとは…メガネ模様のイノシシは可愛かった。

んで、色々あって聖杯ロケット修理して…ってところで目を覚ました。うーん、疲れてるのか?怖いな…まぁいいや、明日からは人理修復、レイシフト当日だ。二度寝して明日に備えようじゃないか…




日高修洋

落石注意
236+AorBorC

突風注意
623+AorBorC

落雷注意
214+AorBorC

何が出るかな
22+C


AD
召喚:SCP-400-JP(ペンは自動小銃より…)

ADD
収容違反:SCP-400-JP(文房具の大反乱)

LA
限定召喚:SCP-682(クソトカゲ)




キャラ同士の掛け合い見たい人いたら次の話はそれにするね♡
それにしても、エイプリルフールから何日経ったと思ってるんだよ…


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ファイル名: A.D.1431 邪竜収容違反戦争オルレアン
音声ファイル4、遭遇に重なる遭遇


※ガバガバストーリー注意
※アナスタシア当たんなかったのでモチベーション低下中です
※自慢したら強制的にクソトカゲ送り付けます


A.D.1431 邪竜収容違反戦争オルレアン

副題「The saint of salvation」

 

記憶領域:01

 

はいやって(レイシフトして)参りましたおフランスで御座います、えー、時代は15世紀初頭、やっぱ空気が違いますね。

で、事前情報だけど、この時期は百年戦争と呼ばれるクッソ長い戦争をやってる時代らしい。詳しいことはわからんけど、wiki見ればどうにかなるんじゃね?人理崩壊してるからwiki見れるかはわからんけど。

あとフォウくん付いてきてる。うーん、どうにも懐いてくれないのよな、解せぬ。

あと空にクソデカ天使の輪っぽい奴(魔術式?)がある。イメージ的にはサードインパクト…エヴァが出てきたらシャレにならんのでこれ以上は辞めよう…。

さて、例のサードインパクトっぽい奴を観察するのもいいけど、そろそろ近づいてきている兵士さんとの戦闘が始まりそうだし、一旦観察は中止としようか。

 

 

 

記憶領域:02

 

戦闘終了後だけど、俺の判断ミスで910-JPが流れる川の看板に変化したせいで何人かの兵士が流されてったの不憫だな…次からは立香嬢に指示してもらうか。

いやマシュ嬢のシールドアタックもかなり痛そうだったけどさ。

んで、結果的に逃走した兵士を追いかけて行ったところ、砦っぽいものに到着致してね。見た感じボロッボロで、なんかもうどんだけ戦争酷かったんだよって。え?なに?休戦中だから戦の影響じゃない?マジか。話半分にしか聞いてなかったわ。

うん、今から真面目に聞きます…

 

 

……

………

 

 

なるほど、シャルル某世が魔女に焼かれた、と。

それでその魔女はジャンヌ・ダルクで、竜の魔女と名乗ってる、ねぇ。

結局なんで砦がボロッボロなのかはわからんかったけど、まぁ状況は把握した。

ところで竜牙兵の襲撃だけど、立香嬢戦闘指示頼むよ、サーヴァントじゃないけど司令官からの指示があるのと無いのでは連携云々がうんちゃらかんちゃら。最後喋るの面倒になったわけじゃないんだ、敵が迫ってるんだ(迫真)

…じゃあ、始めようか?

 

 

 

記録領域:03

 

ジャンヌ・ダルクに連れられての移動前にワイバーンとかいうヤバそうな奴が襲ってきたゾ。

この時代にはいないとか云々だけど居たゾ。

しかもおそらく砦がボロッボロの原因だったゾ。

ついでに件のジャンヌ・ダルクが助太刀してくれたゾ。

さらにそのジャンヌ・ダルクは多分竜の魔女とは別物だゾ。

でも件のジャンヌ・ダルクは弱体化されてたゾ。

あとロマンが俺の秘蔵の紅茶菓子ホ〇イト〇リータとマシュ嬢が用意してた胡麻団子を食ってたことが発覚。てめぇ覚えてろよ絶対に許さねぇ

 

そんで状況だが、ジャンヌ・ダルクに連れられて来たのは静かな森の中、ここでさっき話した諸々情報交換したってとこ。立香嬢が粒餡だのこし餡だの言い出した時は根に持ってるんだな、と。でもある意味ビビったわ。

 

閑話休題。

で、ジャンヌ嬢はオルレアン奪還を目指し、我らカルデア御一行はそれに協力する、と。

まぁシンプルでわかりやすくて良いな、とだけ。

で、協力関係構築後初の戦闘を早速こなして、いま立香嬢が眠りについたところで録音してるのさ。

うん、ジャンヌ嬢とマシュ嬢の会話は、なんとなく聞こえなかったことにして、俺も寝よう。録音終了。




もう少しSCP絡ませたいんだけど技量が無くてどうしようかと。
このままだとSCPでやった意味無くなるゾ


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音声ファイル5:何か時間が飛んだような…具体的に言うと一年ぐらい

お久!ちまちま更新したいね!


 

録音領域:4

 

 

 おっスおはようございマース、今日もいい目覚めだったよ。それはもう最高に。ただし顔面に聖晶石のかけらが刺さってなければな

 とりあえずそれは置いておこう。昨日の会議のときから考えてたんだけどさ、やっぱマシュ嬢みたいに立香嬢の指示で戦闘に参加しようって思うんだ。じゃないと活躍がなくなる

 さーて、考えてるだけじゃ始まんねーし、立香嬢以下数名を説得するためにちょいと頑張りますか。

 録音終わり!

 

*マテリアルが更新されました*

日高(ひだか)修洋(しゅうよう)

 

キャラクター詳細

異世界より訪れたマスター候補と化した自称17歳。

礼装代わりに不思議な結果をもたらす標識を振り回す非常識な青年。

 

パラメータ

筋力:E+  耐久:C

俊敏:D   魔力:E-

幸運:B+  宝具:EX

 

プロフィール1

身長/体重:168㎝・55㎏

出典:オリジナル

地域:異世界

属性:混沌・中庸 性別:男

その標識、SCP-910-JPである

 

スキル1

 収容違反・万能薬 :EX

  味方単体のHPを割合で回復&弱体効果を回復

スキル2

 変形・通行止め

  敵全体に確率でスタン状態を付与

スキル3

 変形・強化

  味方単体に様々な強化効果の中から三つランダムで付与する

 

プロフィール2

特異点Fにて合流した異世界より来訪した(と思わしき)青年。

普段より録音機を持ち歩いており、それに今までの行動を録音する様子がたびたび見受けられる。どうやらその録音機も異常性が発揮されているようだ。非常識万歳。異常標識万歳。

ほかにも異常性を発揮するアイテムを所持しているようだが…?

 

 

 

 

録音領域:5

 

 はい、説得完了です。メタな話で行くと多分フレンド枠での参加。これで存在意義の確立は完了だ…

 ってことで立香嬢の指揮のもと戦闘をこなしながらラ・シャリテを目指し歩いております。オルレアンの情報を得るためにな…これもジャンヌ嬢による提案だ。

 ッと考えてるうちに、どうやらサーヴァント反応のようだ。場所は目的地のラ・シャリテらしい…ん?反応ロスト?どういうことだよロマン?って街が燃えている!?

 

 …ロマンがすぐさま生体反応を調べてくれたが、残念ながら生存者は一人もいなかった。生存者はな。歩く屍となってこっちを襲ってくる元人間を攻撃するのは流石に精神的にくるものがある。ワイバーンなんかは余裕で殴れるんだがな。

 ジャンヌ嬢は『自分』がどうしてこの様な事をしたのかと、どこか悲しそうな顔をしながら呟いていた。そりゃショックだよな、まだ確定ってわけでもないけど、もう一人の、それも聖女様って言われるぐらいのお方がこんな事、って俺も思うもん。

って考えてるうちに仮定・敵対サーヴァントがこちらに気づいて引き返してきたらしい。ロマンがうるさい。ジャンヌ嬢も動かないし、どうやらここで迎え撃つことになりそうだ…



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