テイルズオブメシア ~もう一度救う為のRPG~ (糖分四天王)
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序章
プロローグ


はじめまして!

いまだにサイトの機能がいまいちわからない糖分四天王です。(´Д`|||)

処女作&駄文&文才無しです。

プロローグなので軽めに…。
どうか暖かい目で見てくれたら幸いです。


 

かつて 鬼と呼ばれた者がいた。

 

 

その鬼は救う為に剣を取った。

大切な人達を救う為に、手を汚す覚悟を決めた…。

 

 

だが、鬼は自らの剣で大事な物を捨ててしまった。

 

護れなかった鬼は、戦場から姿を消した…。

 

 

 

これは、ある男とその仲間達の物語。

 

 

そしてもう一度約束を、全てを救うと誓った男の物語。

 

 

 

 

 

《prologue 動き出す歯車 》

 

 

 

 

 

 

 

 

ここは多くの人間 、そして魔物が存在する世界。

 

名をミスレア。

そこに生きる人々は凶悪な魔物に怯える者、 魔物に立ち向かう者、 中には魔物を商売の道具にする者もいる。

 

ミスレアには二つの大国が存在する。

 

グロア王国 そして、トルスク王国。

 

二つの大国は長い間対立し、戦争もしてきている。

 

その原因はトルスク王国が行っていた魔物の使役及び支配だった。

 

トルスク王国は人が魔物に変わる現象、人魔化を利用し自国の兵力として導入していた。

非人道的な行いに異議を唱えたグロア王国とトルスク王国はその後争いを続けてきた。

 

だが、裏で人々を捕らえ、無理やり人魔化を続けてきたトルスク王国に業を煮やしたグロア王国はついに大規模な戦争を仕掛けた。

 

これが 人魔大戦 と呼ばれる戦争となる。

 

 

 

人魔大戦による犠牲者、そして両国への被害は甚大だった。

 

 

その大戦からは両国共に冷戦状態が続き、国の復興も落ち着いて束の間の平和が訪れていた。

 

だが、その大戦によって魔物の数が急激に増加し始めていた。 人魔化によるものとそうでないものが世界に溢れ始めたのだ。

 

 

この世界が真の平和を掴むのは、まだ誰も見ぬ夢…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人魔大戦から8年。

 

 

ここは、グロア王国の領土に位置する小さな街、チーラの外れの森

 

晴れやかな朝、狭い小屋に小鳥が止まり元気に鳴いていた。

 

「うるせぇぇ! もう起きてらァァ!」

鳴き声が鬱陶しいのか、小屋から怒鳴り声が聞こえる。

 

「あー、うるせぇよ…。 朝からピーピーと…。 こちとら寝起きなんだよ。 ちったぁ気を使えよ、たくっ。」

 

 

そう呟きながら頭を掻く青年。 ボサボサの黒い短髪、 覇気の無い顔。 死んだ魚のような目。 そんな青年は身支度を始める。

 

「街まで買い物行かねぇと、 もう食材ねーし。」

 

髪は整えずボサボサのまま着替えを終える。 黒のブーツに黒のズボン。 黒いシャツに灰色の薄いフード付きコートを羽織る。

 

「えーと、 パンと野菜と…、 あとアップルグミだったな。」買い物のリストを確認した青年は玄関へと向かう。

「おっといけね、あれ忘れてた。」

 

そういって取り出したのは少し古めの片手剣。 剣を腰に掛けた青年は小屋のドアを開け歩き出す。

 

「んじゃ、行くとすっか。」 そして青年はチーラの街に赴いた。

 

 

 

 

青年の名はリヴァルス。 この外れの森に一人で住んでいる青年。

 

 

 

彼の物語は8年の時を経て、再び動き出す。

 

 

 

 

 

 

 





読むのは楽しいけど、書いてみるとすごい難しいですね。 遅くても何とか書いてみます。

書いてて思ったけど、 自分ファッションセンスも無い( ;∀;)

これからもTOMをよろしくお願いいたします。m(__)m


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第一章 再動篇
第一話 印象最低の出会い



いつか小説をすらすら書ける自分になれるのだろうか…。

多分(ヾノ・∀・`)

ドキドキしながら投稿した第一話、始まります。


 

世界は無情で残酷だと誰かが言った。

 

目の前にあるものは、突然消えてしまう。

 

 

大事なものも、突然手のひらからこぼれてしまう。

 

 

世界がそれを、運命だと言わんばかりに。

 

 

人は運命に抗うことは出来る。 変えることも出来る。

ただ、人は

 

 

 

運命を忘れることは出来ない…

 

 

《第一話 印象最悪の出会い》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん?」

 

森にある小屋を出たリヴァルス。 チーラの街を目指し歩いていると、 ある魔物を見つける。

 

「プチプリが二体…。 道の真ん中で邪魔くせぇな。」

 

そう呟くリヴァルスの目線の先には、 なにかの花のような形をした小さな植物系の魔物 プチプリがいた。

プチプリはリヴァルスに気づくと、一体がこちらに向かって来ていた。

 

「そういや、最近体動かしてねーな。 軽く戦っておくかっ! 」

向かってきたプチプリは葉っぱのような腕を振り回して来るが、リヴァルスはバックステップで容易に避ける。

 

リヴァルスは剣を右手に持ち、右半身を後ろに軽く反らして構えをとる。

 

「まずはお前から! 魔神剣!」

 

一体に狙いを定めてリヴァルスは剣を振り上げ魔神剣を放つ。 地を這う斬撃がプチプリに当たり、プチプリは後ろに吹き飛ぶ。

 

「一丁上がり!」

 

ダウンしたプチプリに剣を振り下ろしトドメをさす。 プチプリは力尽き、その場で霧散する。

 

「キュイイイ!」 「!よっと、甘ぇよ!」

 

突如背後から雄叫びをあげながら攻撃を仕掛けるプチプリ。 しかしリヴァルスは左に避け、回し蹴りを放つ。

 

「シメーだ!! 瞬迅剣!」

 

吹き飛ぶプチプリに瞬迅剣を放ち、プチプリは断末魔すら叫ぶ事なく消滅する。

 

「…随分体が固くなってやがる。 おいおい、勘弁してくれよ。 まだ二十五歳だよ? ピチピチだよ?俺。 老化とかシャレになんねーよ。」

 

鈍りきった自身の体にそう嘆きながら、リヴァルスはまた街へと向かい始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チーラの街。 グロア王国の南側の領土内に位置するこの街は栄えているとはお世辞にも言えないが、 活気溢れる田舎街。

魔物の侵入を防ぐ為に立派な門と警備兵や騎士などが街を巡回している。

 

「うわぁ ぞろぞろとまぁご苦労なこった。 毎日巡回しやがって。」

 

そう言いながらフードをかぶる。 あまり目立ちたくないのか騎士などの前ではこそこそしていた。

 

「オーイばあさん 野菜くれ。 格安で。」

 

「おや、朝からとは珍しいねリヴァルス。 どれがいいんだい? 通常価格で売るよ!」

 

「ちぇっ、わーったよ。 えーと、トマトとポテトと…」

 

雑貨屋の店主と雑談をしながら買い物を済ましていくリヴァルス。

 

「さて、 あとは飯でも食って帰るか。 サンキユー ばあさん。」

 

「あいよ、また買ってってね!」

 

荷物を持ち手頃な酒場を探していく。 数歩歩いていくと、 先程の店から声が聞こえてきた。

 

「クソッ! あのガキどこ行きやがッた!! 」

 

柄の悪い男が誰かを探している。 余程機嫌が悪いのか、近くにある樽などを壊していた。

 

「ちょっと、あんた店の迷惑だからやめとくれ!」

 

「ああ!? なんだババァ、邪魔すんな!」 ガシャーンッ!

 

止めに入った雑貨屋の店主の言葉を聞かず、店の品物が入った箱を蹴飛ばす。

 

「おいおい、 ばあさんと物は大事に扱えってお母さんに言われなかったか?」

 

そこにリヴァルスが割って入る。 フードを被っているリヴァルスを見ると男はさらに機嫌が悪くなり食って掛かる。

 

「どいつもこいつも…、邪魔すんなよ! ぶっ潰すぞ!」

 

男は持っていたダガーを取り出し脅す。だが、リヴァルスは余裕の態度を崩さない。

 

「うーわー、武器取り出したよこの人。 警備兵たちがうろうろしてるのに事件起こす気満々だよ。 すごいね、考え無しの人ってー。」

 

 

「テメェ!」 「おっと」

 

苛立ちが頂点に達した男はダガーを突き出す。 だが、リヴァルスは体が横に反らし、ダガーを避ける。 すると、

 

 

ガシッ 「ちょっと来て!」 「え!? 何?」

 

 

突然店の裏から出てきた少女に腕を捕まれ、そのまま連れていかれる。

 

「あ!あのガキ、待ちやがれ!」

 

後ろで男が叫んでいるが、あっという間に遠ざかっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ、何とか撒いたかな…。」

 

「撒いたかな…じゃねーだろぉ!! いきなり人をさらいやがって! どこのまわし者だテメーは!」

 

突然捕まれ路地裏に逃げ込んだ二人。 男から逃げていた少女にリヴァルスは怒りながら聞き込む。

 

「あ、ゴメンゴメン。 チャンスだったからつい…大丈夫だった?」

 

 

そう謝る少女を少し苛立ちの目で見つめる。

薄い赤色の瞳。 白髪で髪をサイドにまとめており、ややゴシック調のミニドレスを着ていた。 見た目からして十七歳前後といったところか。 すると少女はリヴァルスに

 

「でも、あなたが危ない目にあう前に助けたし、結果オーライよね?」

 

「俺がいつピンチでしたか!? 超余裕だったよね? 華麗に避けてたよね!?」

 

少女がウインクしながら話しているが、リヴァルスは青筋を立てて反論する。 らちが明かない、 そう思ったリヴァルスは本題を聞き出す。

 

 

「つーかお前、 何であいつから追われてんの? 財布でも盗んだか?」

 

「盗まないわよ!失礼ね! ナンパ断ったら追いかけて来たのよ。」

リヴァルスの軽口を否定しながら答える。 やっぱりあのチンピラが原因か、 そう思ったリヴァルスだが

 

「たくっ、 しつこいから足踏んで水かけただけなのに… 困るわね、ああいう連中。」

「………」

 

違った。 原因こいつだ。 心配した俺が馬鹿だったと後悔する。 するとリヴァルスは少女の首根っこを掴む。

 

「んじゃ、あのチンピラの所まで突きだしてやる。 しっかりごめんなさいしろよガキんちょ。」

 

「ハァァ!? ちょっと待って! 離して!急に何よ! 私悪くないわよ。 むしろ被害者だから!」

 

「うるせぇぇ! どう考えてもやりすぎたお前が原因だろうが! 謝ってこい、何なら俺も一緒にごめんなさいしてやるから、ほら行くぞ!」

 

「何でお母さん的なポジションなのよ!? いいから下ろしてよ!」

 

 

ギャーギャーと言い合いながら、少女を下ろす。 落ち着いた少女は 真剣な顔をして話し始める。

 

 

「あのね、実は私、いまからシェバって国に行かなきゃいけないの。」

 

「シェバってここから北にある小国だったな。」

 

「うん、 私の故郷でもある。 本当はもう帰っているはずなんだけど… 乗っていたシェバ行きの馬車が襲われて、私はこの街に逃げてきたの。 せめて一人だけでもシェバに帰らないといけない。 けど場所も道もわからないし、道中危険な魔物がいて殺されるかもしれない。」

 

「………」

 

真剣な話しにリヴァルスは黙って聞いており、

少女は背を向けて話し続ける。

 

「一刻も早く国に帰ってやらなきゃいけない事が私にはあるの! だからお願い! 私をシェバに連れてって!」

 

目に涙を溜めて振り返り、リヴァルスに頼み込むが、

 

 

 

 

 

モグモグモグ

 

 

 

 

 

自身の荷物からパンを取り出し頬張っていた。

 

 

 

「何でパン食べてんだァァァァ!!」

 

「ゴフッ!」

 

見事な飛び蹴りが決まり、リヴァルスがものすごい勢いでぶっ飛ぶ。

 

「人が真剣な話してる時に何でパン食べてんのよ! どういう神経してんのアンタ!」

 

「いや、腹へって集中出来なくて… 大丈夫、半分聞いてたから。 えーと、災渦の顕主がなんだっけ?」

 

「そんな意味不明な単語一回も出してないわよ! 半分どころか最初から聞いてないでしょうがアンタァァ!」

 

胸ぐらを掴み怒り狂った表情でまくしたてる少女。 何とか手を離してもらい、リヴァルスは少女に問いかけた。

 

「つーか、何でそんな事見ず知らずの俺に頼むんだよ?もう一度馬車雇うとか、騎士様に頼むとかいろいろあんだろ。」

 

「それは! それは…」

 

急に返答に困っている。 何か事情があるのか、 そう考えていると、少女がため息を吐いて背を向ける。

 

「もういい! 話した私が馬鹿だった。 一人で何とかする。」

 

「そうそう、なんでも一人でやっていって人は大人になるんだ。 頑張れよ。」

 

「…フン!」

 

少女はリヴァルスを一睨みした後、早足で路地裏を出ていった。 やれやれとリヴァルスも腰を上げる。

 

(そういや、名前聞いてなかったな… ん?)

 

先程少女がいた足元が光っており、目を向けると小さな指輪が落ちていた。

 

(この指輪、シェバの紋章が刻まれてる… あのガキのか?)

 

手に取った指輪を分析してると、背後から声が聞こえてくる。

 

「見つけたぜ! さっきのフード野郎!」

 

先程店の前で暴れていたチンピラだった。横にはバンダナをしたもう一人のチンピラがいた。どうやら二人組だったようだ。

 

「ああ、さっきのチンピラさん? すみません、あの子が迷惑かけたようで。 足大丈夫ですか? タオル持ってきます?」

 

「お母さんかテメーは! どうやらあのガキの事も知ってんのか。」

 

そんなコントを繰り広げていると、横にいた男が話し出す。

 

「おいおい、お前こんなダセェ格好の奴にやられたのかよ?」

 

「やられてねぇよ! 馬鹿にされただけだ!」

 

チンピラ達が言い合う中、リヴァルスは大声で叫ぶ。

 

「ダセェ格好とは何だァァ! これでもオシャレに気を使ってる方だぞ、バッキャローォォ!!」

 

「うるせぇぇ! だったらそのコート引き裂いてやるよ!」

 

横のチンピラが腕を伸ばし掴みかかるが、リヴァルスが鞘が付いたままの片手剣で顎先を狙う。

 

「ガァッ!?」 「なぁ!?」

 

一瞬の出来事に戸惑うが、懐に入られ強烈な拳をもらう。

 

「ぐげっ!?」

 

二人はそのまま意識を手放した。

 

 

 

戦闘の後、リヴァルスは先程拾った指輪を眺める。

 

 

(……届けるくらいはしてやるか。)

 

さすがに不憫に思ったのか、二人の横にアップルグミを二つ置いて街の外門に向かった。

 

 

 

 

 

 

 




今回登場した少女の服装は、超次元ゲイム ネプテューヌのノワールというキャラをイメージしました。あくまで服装だけです。 他作品から服装をイメージするほどのファッション知識の無さ…( ;∀;) ストーリーよりキャラデザインに苦悩してます…。 服装の勉強から始めようかな…( ;∀;)


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第二話 人魔化




後書きに簡単なキャラ紹介を載せてみます。
(^_^)


スキット初登場の第二話 始まります。




 

その瞬間、 彼の姿が変わった。

 

 

 

 

その瞬間、彼の視界が変わった。

 

 

 

 

 

その瞬間、 彼の周りの人間が変わった。

 

 

 

 

 

その瞬間、 彼の世界が変わった。

 

 

 

 

 

 

 

《第二話 人魔化》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~スキット 謎の少女~

 

 

リヴァ 「訳わかんねーガキの落とし物を届けに行くとは、俺も大人になったもんだ。」

 

リヴァ 「…シェバ… あの大戦で唯一戦争拒否した国。そして、お偉いさんしか持ってなさそうな指輪。」

 

リヴァ 「一体何者だ?あのガキ…。」

 

リヴァ 「…まぁいいか、 とっとと指輪渡してとんずらすればいいや。」

 

リヴァ 「面倒事とか起きなきゃいいが…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チーラの街の外門。 他の街から来た民間人などが多く出入りするこの外門は、 田舎街とはいえ魔物の侵入を防ぐ立派な門である。

 

「全く、何であの男に頼ったのかな。 ただ無駄な時間を過ごしただけよ。」

そう苛立ちながら外門へ向かう白髪の少女。

 

先程リヴァルスと言い合い別れた後、 一人で故郷の国シェバに帰ると言い飛び出した。 そして今、チーラの街の外門へ向かっていた。

 

「…急いで帰らないと、 手遅れになる前に。」

 

早足で門にたどり着き、手続きを済ませ街の外に出る。

すると、すぐ近くで踞る男性がいた。

 

「…うう。」

「! あの、大丈夫ですか?」

 

男性を心配し駆け寄る少女。 この男性、見るからに様子がおかしかった。

 

「ダメ…ダ…、 はや…く…に…げ」

 

「すごい汗ですよ! 大変… すぐ誰か呼んで…」

 

 

「 え…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ウァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何だァ? 外門辺りが騒がしいな?」

 

少女を追いかけ門に向かっていたリヴァルスだが、騒ぎが起きており不穏に感じる。 すると、大勢の人達が街の中へと逃げ惑っていた。

 

「おい、ばあさん! 一体何があった!」

 

「リ、リヴァルス! 魔物だよ! 魔物が出たんだよ!」

 

逃げてきた雑貨屋の店主が声を荒げて伝える。

 

「魔物? んなもん兵達が何とかすんだろ。 何慌ててんだ? あ、それより生意気そうな白髪のガキ見なかったか?」

 

魔物の侵入はよくあることだと軽く見ているリヴァルス。 だが。

 

「そうじゃないんだよ。 ただの魔物じゃなくて、人魔化した魔物なんだよ!」

「!?」

 

「突然男が熊のような魔物になって、警備兵達がなんとか食い止めてるけど、 一人巻き込まれた女の子が… ってリヴァルス! どこ行くんだい!?」

 

 

 

 

 

 

店主が話している途中だったが、リヴァルスは脇目も振らず走りだす。 逃げ惑う人達に逆走しながらリヴァルスは考えを張り巡らす。

 

 

(人魔化だと!? トルスクでしか確認されてないはずじゃ… いや、それより()()()()が野放しにしてる訳ねぇ! 一体何が…)

 

騒ぎの中心にたどり着くと、警備兵達が倒れていた。 その先には、二メートル以上はあるであろう体躯。 巨大な熊型の魔物、 ワイルドベアがいた。

 

 

「グォォォォ!」

 

雄叫びを上げるワイルドベア。 その近くで軽い怪我をしている白髪の少女をリヴァルスは見つける。だが、ワイルドベアも少女を見つけ走り出した。

 

 

「オォォォォ!」 「!」

 

叩き潰そうと上げた腕を振り下ろすワイルドベア。 少女は降りかかる死の恐怖に思わず目を瞑る。

 

ガキィィン!

 

だが、少女に攻撃がやってこない。 目を開けると先程言い合いをした青年が片手剣を使って腕を防いでいた 。

 

 

「え… アンタ、何で…」

 

「何してやがる! さっさと逃げろガキんちょ!」

 

なんとか腕を弾き距離を取る。 呆然とする少女にリヴァルスは大きな声で話す。

 

「何ボーッとしてんだ! ここにいたら死ぬぞ! 」

 

「待って! あれは… あの魔物は人なの! 苦しんでる人を助けようとしたら突然…」

 

「それが人魔化だ。 人間が突然変異し、魔物になる。ありゃもう人じゃねぇ… バケモンだ。」

「そんな… あれが…」

 

「とにかく、もうここは危険だ。 死にたくなけりゃ逃げろ。 何とかしてあいつを止める。」

 

「なっ! あんな強い魔物よ!? アンタもただじゃ…」

 

「多分大丈夫。 俺、割と強いから。」

そう言って構えを取る。 だが、少女も覚悟を決めて自身の荷物から弓を取り出し、前に出る。

 

「なら、私も闘う。 見捨てて逃げるなんて、絶対にイヤ!」

 

「なっ! 馬鹿! 下手したら死ぬんだぞ!」

 

「それはアンタも同じでしょ! 弓なら修行してるし、魔術だって使える。 それに、私はこんなところで死なない! やるべき事が、待ってる人がいるから!」

 

真っ直ぐな目で自分の意思を伝える少女。 その少女の目を見たリヴァルスは、これ以上とやかく言うのをやめる。

 

 

「……なら後方支援な。 前には出んなよ!」

「うん! 気をつけて。 来るよ!」

 

 

 

 

 

二人が構えを取ると、しびれを切らしたのかワイルドベアが突進してくる。

 

「グルァァ!」 「フッ! 虎牙破斬!」

 

振り下ろす腕を体勢を低くすることで回避し、懐に入り込み虎牙破斬を放つ。 もろに技を受けたワイルドベアは後ろによろける。

 

「やっ!」 「! ガァァァ」

 

少女が体勢を崩したワイルドベアにすかさず弓矢を放つが、あまりダメージは入らない。

 

「オォォォォ!」 「ちっ! カハッ!」

 

「ダサコート!」

 

むちゃくちゃに暴れるワイルドベアの攻撃をガードするも、そのまま吹き飛ばされる。 少女は攻撃を続けながらリヴァルスをひどい呼び方で呼ぶ。

 

「…だぁれがダサコートだコラァァァァ!」

 

元気よく立ち上がるリヴァルス。 しかし頭からは血が流れていた。

 

「グルル…」

 

「ちぃ! まだまだ元気ってか! 魔神剣!」

ワイルドベアに対し魔神剣を放つ。 しかしワイルドベアはこれを避け、リヴァルスに突撃する。

 

 

「ガァァァァァ!」 (な! ヤベェ!)

 

「火球よ 集いて放つ! ファイヤーボール!」

 

瞬間、少女が放ったファイヤーボールでワイルドベアに隙が出来る。 この機を逃さず一気に攻めるリヴァルス。

 

 

「瞬迅剣!」 「ガァァァァァ!」

 

ワイルドベアの腹へ瞬迅剣を繰り出す。 それに耐えきったワイルドベアは掴みかかるが、

 

「…シメーだ。」 「!!」

 

 

 

「飛竜…戦孔ォォ!」 「グォォォォ! ォォ…」

 

左手に竜の形の闘気を纏いワイルドベアにぶつける。 正面からくらったワイルドベアは ついに力尽き消滅した。

 

 

「終わったの…?」 「ああ、なんとかな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

闘いが終わり、警備兵達は後始末に追われている。 少女が事情聴取を受けている中 リヴァルスは一人思案に暮れていた。

 

(人に戻らずそのまま消滅した… ()()()のままだな。 トルスクから送られたか偶然流れたか… どちらにしろグロア王国からしたら大問題だな。 早速起きたな面倒事…)

 

ため息をついていると事情聴取を終えた少女がリヴァルスの元に帰ってきた。

 

「何で全部私が受けるのよ… アンタだって関係者じゃない。」

 

「俺は途中参加だ。 一番の関係者はオメーだ。」

 

 

そう言い逃れしながらリヴァルスはアップルグミを一つ食べる。 そんな中少女がリヴァルスにあの事を尋ねた。

 

「ねぇ、何で助けたの? もしかして私を追いかけてたの?」

 

「勘違いすんなよ。 テメーのアホな頼みを受ける為じゃねぇ。 ホレ」

 

リヴァルスは少女に拾った指輪を渡す。

 

「! これ…」 「オメーのだろ? 落ちてたぜ。」

 

「天使の絵が入ったエンブレム、 シェバの紋章だ。そんな物を一般人が持ってる訳ねぇ。 お前何者だ?」

 

「……はぁ、あんまり知られたくなかったなぁ。」

 

少女はため息を吐き語り始める。

 

「私はシェバの国王、カギラ・メルトンの娘なの。」

 

「……え!?えぇぇぇぇ!? まさかのお姫様ァァ!? お前!どっかの勘違い貴族のお嬢様とかじゃないのォ!?」

 

「驚く所そこォォ!?」

 

大袈裟に驚くリヴァルスに少女がツッコミを入れる 。

 

「 お姫様って言っても王位はつがないよ。 兄さんが継ぐはずだったのに突然姿を消して、 だから私は国を出て兄さんを探してたの。父さんにも内緒で。」

 

「兄妹揃って家出かよ。 それで、お兄さんは見つかったのか?」

 

少女は首を横に振る。 どうやら見つからなかったようだ。

 

「それで、探している途中に妙な噂を聞いたの。 トルスク王国が他国で人魔化を行ってるって。 もしかするとシェバでもトルスクが何か企んでるかもしれないから、その事を父さんに知らせようとしたの。けど、その帰り道…」

 

 

「シェバ行きの馬車が襲われたと。」

 

事の顛末を聞くリヴァルス。 同時にある事を考える。

 

(他国で人魔化? 昔から黒い噂が絶えなかったが、こんな大がかりな事をトルスクが? それに今回の件…。 どうにもきなくせーな。)

 

 

「兄さんも巻き込まれて無いか心配だし、それに初めて人魔化を見たけど、あんな恐ろしい現象なんて…、 こうしてる間にもシェバで人魔化が現れたら… 」

 

 

「忙しい奴だな。 家族だけじゃなく国民まで心配してるたぁ、健気なお姫様だよ。 下手すりゃ国絡みの大事件なのにテメーの身の危険も考えねぇで家出とはな。」

 

 

「ッ! アンタなんかに何が…!」

 

リヴァルスを強く睨む少女。 しかしリヴァルスは軽く笑みを見せながら、

 

 

「シェバ限定の季節のフルーツパフェ。 それで手を打ってやる。 シェバまで案内してやるよ、お姫様。」

 

少女にそう語るリヴァルス。 少女はポカンとした顔で理由を聞く。

 

「な、何で…?」

 

「テメーが最初に頼んだんだろ。 それに、限定パフェ食いたいし、 ここまできたら面倒事でも首突っ込んでやるよ。 おら、早く受けるのか答えろよ。 俺の気が変わる前に。」

 

 

仏頂面で答えるリヴァルス。 そんなリヴァルスを見て少女はフフッと笑い、満面の笑みで、

 

 

 

 

 

 

 

「イズナ、イズナ・メルトン。シェバまでの道案内、 よろしくね。」

 

 

 

 

 

 

「リヴァルスだ。よろしくなイズナ姫様。」

 

 

 

互いに笑顔で名乗り合った。 ふと空を見上げたリヴァルスが提案する。

 

 

「ところでイズナ。 気づけばもう夕方だ。 今日はチーラで一泊しとけ。 俺はすぐ近くの自宅に帰って、明日ここで合流だ。」

 

 

「えっ! 待って! あまり時間が…」

 

 

そのままシェバへ向かう気だったイズナだったがイズナを見てリヴァルスはため息を吐く。

 

 

「あのな、 すぐに着ける距離じゃねーんだ。 俺は平気だがお前はヘロヘロ。 無理して倒れたりしたらそれこそ手遅れだ。 まずは生きてシェバへ行くこと! それを第一に考えろ。 間に合う以前の問題だ。」

 

 

「…うん、わかった。」

 

リヴァルスの言葉に納得し、うなずくイズナ。 リヴァルスはイズナに背を向け手を振りながら自宅に向かい始める。

 

 

「この街に宿は一件だけだ。 すぐに見つかるさ。 しゃ、また明日宿の前でな。」

 

「うん! また明日ねリヴァルス!」

 

イズナも宿を目指して街の中へ歩き始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~スキット ダサコート ~

 

 

 

リヴァ「おいイズナ。 お前に一つ言わなきゃいけねぇ事がある。」

 

 

イズ「ん? 何?」

 

 

リヴァ「テメェ、あの時はよくも俺の事をダサコートなんて不名誉な呼び方してくれたな。」

 

 

イズ「あ、アハハ… あの時か~。 あのときはお互い名前知らなかったし、 というか本当の事だし…。」

 

 

リヴァ「あぁん? 誰がダサコートだ! よく見ろ! めっちゃオシャレだろーが!」

 

イズ「いや、似合ってないし。」

 

 

リヴァ「そ、そんなわけねーだろ! これ買うとき勇気出したんだぞ! めっちゃ冒険したんだぞ!」

 

 

イズ「冒険どころか、実家から一歩たりとも出てないわよ。」

 

 

 

リヴァ「……認めねぇ。 ダサコートなんて…絶対認めねぇ!」

 

 

 

 






主人公 リヴァルス 25才 男

身長 176㎝
体重 69㎏

チーラの外れの森の小屋に住む青年。 面倒くさがり屋でいい加減だが、やるときはやる男。 好物はパフェ等の甘いもの、肉野菜炒め。 妙な所で物知りだったりする。



ヒロイン イズナ・メルトン 17歳 女

身長 157㎝
体重 44㎏

中立国 シェバの国王の娘。 突如行方不明となった兄を探すため、単独で旅に出た少女。 明朗快活で己の信念を貫く。素直な真っ直ぐな女の子。 好物はコンソメスープ、 ドリア。 ツッコミ気質。


二人の容姿と服装はプロローグと第一話を見てください。 キャラが増えたらまた書く予定です。
φ(..)





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第三話 旅立ち、そして事件




仕事忙しくなって執筆ペース落ちて来た…(´Д`|||)


人気出ろ!と願いながら投稿した第三話、始まります。


 

 

日なたがあれば日陰があるように。

 

 

 

 

喜びの裏が悲しみであるように。

 

 

 

世界には必ず、

 

 

 

 

悪意が人知れず漂っている。

 

 

 

 

 

 

 

《第三話 旅立ち、そして事件》

 

 

 

 

 

 

 

翌朝、 自宅で目が覚めたリヴァルスはシェバへ向かうため、眠い目をこすりながら旅の準備をしていた。

 

 

「あー… やっぱやめときゃよかった…。 メンドクセーよ。寝みぃよ…。」

 

 

愚痴を言いながら荷物袋に道具を入れていくリヴァルス。 するとリヴァルスは押し入れの奥にあったもう一つの片手剣を見つける。

 

 

(…二本目は要らないよな。)

 

 

押し入れの奥に片手剣を元の場所に戻すリヴァルス。 準備を終えたリヴァルスは荷物を持ち、 ブーツを履いて外に出る。

 

 

()()ガキのお守りか…、 因果かな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

チーラの街の宿屋の前。 朝早くから準備を終えていたイズナはあくびをしながらリヴァルスを待っていた。

 

 

「あ、やっと来た。 遅いよリヴァルス!」

 

「うるせーよ朝から。 一体誰の為に準備してきたと思ってんだコノヤロー。」

 

 

仏頂面で苛立ちながら呟く。 そしてイズナはリヴァルスが持ってきた荷物の中身に興味津々だ。するとイズナは道具を一つ取り出す。

 

 

「ねぇリヴァルス、これって何?」

 

 

「簡易調理セット。 材料さえあればいつでも料理が出来る。」

 

「へぇー! 便利だねこれ! リヴァルスこんな便利な物を持ってたんだ。」

 

 

「むしろ何の準備もなく旅に出たお前が不思議だよ、俺は。」

 

 

そんなやりとりをして二人は外門の前に辿り着く。 昨日の事件の傷跡は残っており、いつもより混雑していた。

 

 

 

「よし!シェバに向けて出発だ! 待ってろよ限定パフェ!」

 

 

「目的変わってるでしょうがぁ!」

 

二人はチーラの街を後にする。 目指すはシェバの国。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~スキット リヴァルスについて~

 

イズ「そういえば、リヴァルスって普段何してるの?」

 

 

リヴァ「あ?特に何もしてねーな。 外れの森で悠々自適生活だよ。」

 

 

イズ「え…、 それって無職って事じゃない。 ダメよ、成人してるんだし働かなきゃ!」

 

 

リヴァ「いいんだよ。 働かなくても飯は食えてるし、 金は大体バイトとギャンブルで増やしてるから。 問題ねーよ。」

 

 

イズ「大有りよ、人として…。 はぁ、道案内頼む人を間違えたかな?」

 

 

 

 

 

 

~スキット イズナについて~

 

 

リヴァ「お前、国出る前はやっぱりお姫様らしい生活とかしてたのか?」

 

 

イズ「お姫様らしいのかわからないけど、基本は訓練とか勉強漬けの毎日だったわよ。」

 

 

リヴァ「うわメンドクセ。 ぜってぇ嫌だなそんな生活。」

 

 

イズ「兄さんは私より多く勉強とかしてたのに全然苦じゃないって言ってたの。 私はうんざりしてたけどね…。」

 

 

リヴァ「それ、お兄さん影に隠れて遊んでたんじゃねーのか? じゃなきゃそんなマゾな事言わねーだろ。」

 

 

イズ「に、兄さんはそんな人じゃ無いもん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

チーラの街を出て街道を歩いていると検問場所にたどり着いた。

 

 

「ここから検問を通って近道するぞ。 日がくれる前に適当な街には着いておきたいし。」

 

 

「わかった。 じゃ手続きよろしく!」

 

 

「はぁ!? 全部俺に丸投げかよ!」

 

 

「いいでしょそのくらい。 それに私はあまり目立ちたくないの。」

 

 

手をヒラヒラさせ、早く行けと催促するイズナ。 リヴァルスはちっ!と舌打ちしながら手続きに向かった。

 

 

 

 

 

「二名でのご通行の方ですね。 道中魔物に気をつけてください。」

 

「へーい、どうもー。」

 

 

手続きを済ませ、イズナの元へ戻るリヴァルス。 辺りを見てみると、イズナが泣いている子供のそばにいた。子供はかなり幼く、親も側にはいなかった。

 

「済ませたぞ。 って何やってんだ?」

 

 

「あ、リヴァルス。 さっきそこの山道から来た男の子なんだけど…、 ずっと泣いているの。」

 

「すぐに関わるなよ、オメーは…」

 

 

ため息を吐くリヴァルス。 そこの山道、 ガムラン山道は検問を通れない者達が利用する山道だ。 たが、街道以上に魔物がうじゃうじゃいるので滅多に人が通らない。この泣きじゃくっている子供一人で降りてくるとは考えられない。

 

 

「おいガキ、 何で泣いてんだ? てか何で一人で山道から降りてきた?」

 

 

「っ! うあ… うあぁぁぁん!!」

 

リヴァルスが目線を合わせて子供と話すが、リヴァルスの顔を見た子供はさらに泣いてしまった。

 

 

「さらに泣かせてどうすんのよ! 無駄に怖いのよ! アンタの仏頂面と死んだ目は。」

 

 

「テメーも泣かすぞコラ。 何 死んだ目って? せめて死んだ魚のような目って言ってくんない?」

 

 

「よしよし、ごめんね怖がらせちゃって。 何があったのか、おねぇちゃんに話してくれる?」

 

 

リヴァルスが苛つく中、イズナは子供を泣き止ませ何があったのか聞いてみる。 男の子は泣きながら口を開く。

 

 

 

「ぐすっ、あのね…さっきお母さんと一緒に帰ろうとしたら…ひっく… 突然帽子を被った怖い人達が来て… お母さんを連れていって… ひっく… 追いかけて山道に入ったけど… 怖いのがいっぱいいて…。」

 

 

「なるほど…誘拐か。」

 

 

「そんな…何で誘拐なんか! 一体誰が…。」

 

男の子の説明に驚くイズナ。しかし、リヴァルスは冷静に腕を組んで考える。

 

 

「昨日お前も言ってたろ、 最近、各地で人魔化が起こってるって。」

 

 

「じゃあ、この件はトルスクが関わってるの?」

 

 

「確証は持てねぇがな。 とにかく山道に入ったなら尚更危ねぇ。 魔物に喰われるか、そいつらに何かされるかだな。」

 

 

「うぅ… ぐすっ、お母さん…、ひっく…」

 

リヴァルス達の話を聞いて再び泣く子供。 イズナは男の子に向かって優しく話す。

 

 

 

「大丈夫、 おねぇちゃん達が行ってくるから。 私が絶対―」

 

助けるから、そう言おうとした時、リヴァルスがイズナの頭をベシッと叩く。

 

 

「痛っ! ちょっと何するのよ!」

 

「おいガキ、 俺達が()()()()()()()()()()。 お前は検問所で待ってろ。」

 

 

怒るイズナを無視してリヴァルスは男の子に言い聞かせる。

 

 

 

「…お母さんは?」

 

 

「もう喰われてるかも知れねぇ。 けど、生きてたらここにお前がいる事を伝える。 だから、大人しくしてろ。」

 

 

 

そう言うとリヴァルスは山道へと向かい始める。

 

 

「イズナ、ガキを検問所まで連れていけ。 先に山道の入り口行ってるから。」

 

 

「ちょ、ちょっと! リヴァルス!」

 

「…急げよ。 手遅れになる前に。」

 

イズナはリヴァルスを止めるが、すたすたと行ってしまう。 残されたイズナは男の子の手を掴んで検問所へ送る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~スキット ガキ~

 

 

 

イズ「リヴァルス! 子供にあんな言い方しなくてもいいじゃない! それに、まだ死んだわけじゃ…」

 

 

リヴァ「無責任に助けるとか言うなよ。 死んでる訳でも、生きてる訳でもねーんだ。」

 

 

イズ「…でも、あの子の為にも、絶対母親を助ける! そう約束したの! 急いで人攫い達を追いかけるよ!」

 

 

リヴァ「…だからガキなんだよ、オメーは…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







ストーリーを考えた! サブスキットだって考えた!

キャラデザインが…浮かばねぇ(´Д`|||)


次回は戦闘描写ガッツリ&新キャラ登場予定です。


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第四話 無口な赤髪少年




竜が龍という字になってました。(´Д`|||)編集しなきゃ。


挿し絵の事を考え出した第四話 始まります。




 

 

一瞬、それが過ぎ去ればもう過去の出来事。

 

 

 

それが、どんな幸せな時間でも。

 

 

 

それが、どんな苦痛の時間でも。

 

 

 

 

 

一瞬で、手に入れられぬ時間となる。

 

 

 

 

 

 

《第四話 無口な赤髪少年》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

子供を検問所に預け、ガムラン山道を歩くリヴァルスとイズナ。 二人の歩く道には真新しい馬車の痕跡があった。

 

「リヴァルス!これって人攫い達の跡じゃ?」

 

 

「んー? 確かにな、方向的にも合ってるし。」

 

 

二人が見る馬車の痕跡は、かなり荒く走ったものだと見てとれた。

 

 

「ずいぶん激しい跡ね…、 よっぽど急いでたのかしら?」

 

 

「わかんねーぞ。 案外、便所行きたくて急いでたかもしんねーし。」

 

 

「いや、それは無いでしょ!? 何で人を攫った状態でトイレに急ぐのよ!?」

 

 

「とにかく、この跡を追っていけばいい。 さっさと行くぞ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

~スキット 良く言えば自由な奴~

 

 

イズ「この先に捕まった人達が…」

 

 

イズ「急がないと… 行くよ!リヴァルス!」

 

 

 

 

リヴァ「♪~」

 

 

イズ「何…してんの…?」

 

 

リヴァ「いや、小腹が空いたんでスイーツ作ってた。 食うか?」

 

 

イズ「状況考えろォォォ!」 バキッ!

 

 

リヴァ「おべりばッ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔物を倒しながら先に進む二人。 馬車の痕は途絶え、すぐ先には洞窟が見えた。

 

 

「馬車が止まってる…、当たりみてーだな。」

 

 

「行ってみましょう。」

 

 

潜入を試みる二人。 入り口までたどり着き中を覗くとかすかに話し声が聞こえた。

 

 

「?何を話して…。」

 

 

イズナが耳を澄まして聞くと、

 

 

 

 

 

 

 

「だ、だからお前言っただろ…、 三日前のシチューは止めとけって…」 グギュルルル

 

 

「仕方ないだろ…、 食えるものがあれだけだったんだよ…」 グギュルルル

 

 

 

「い、急げ…、 捕まえた奴らが暴れる前に何とか腹を…、はうっ!」グギュルルル

 

 

 

 

 

 

腹を下した三人の話し声だった。

 

 

 

「おー、どうやら俺の予想通りだったな。」

 

 

「本当にトイレだったんかいぃぃぃ!!

何でだよ!! 何で人を攫った奴らがこんな時にお腹壊してんのよ!! 一体どんな状況で当たってんのよあいつら!!」

 

 

「三日前か… クリームシチューならアウトだな。」

 

 

「何冷静に分析してんの!? どうでもいいでしょそんなこと!!」

 

 

大声でツッコミをするイズナ。 その声を聞いたのか、洞窟の中が騒がしくなった。

 

 

「ちぃ! お前のツッコミで気付かれた! 突入すんぞ!」

 

 

「私のせいなの!? あんな状況でもツッコミ入れた私のせい!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

洞窟に入るとそこには、深くフードを被ったローブの三人組と、苦しそうな様子の一般人がいた。 一般人は二人が老人、一人は男の子の母親らしき女性がいた。

 

 

「どーもー、 引っ越し屋さんでーす。 受け取りに来ましたー。」

 

 

リヴァルスが剣を抜きながら軽口を叩く。 イズナは黙ったまま弓を構える。

 

 

「ちぃ! もうバレたのか! おい、ずらかるぞ!」

 

 

三人組が攫った人達を置いて逃げようとする。 リヴァルスはそれを止めようとするが、

 

 

「待ちやがれ! 腹下し共!」

 

 

「待ってリヴァルス! この人達が…、」

 

 

「ウァァァァァ!!」

 

 

苦しそうにしていた人達が叫び声を上げ、姿が変貌する。 人魔化を終え、三匹の狼の魔物、ウルフになっていた。

 

 

「グルルル…」

 

「うそ…、 また人魔化が…」

 

 

「…ちぃ! もう奴らに逃げられた! こいつらをどうにかするぞ!」

 

 

戦闘態勢を取る二人。 同時にウルフも二人に飛びかかる。

 

 

「スターストローク!」 「ガウ!」

 

一直線に弓矢を放つが、素早い動きでかわすウルフ。 するともう一匹がイズナに攻撃を仕掛ける。

 

 

「ガァウ!」 「きゃっ! くぅ、すばしっこい…」

 

 

「飛双連閃!」 「ガァっ!?」

 

 

イズナがダメージを受ける中、リヴァルスはウルフに抜刀からの二閃を浴びせる。 するとウルフ達はリヴァルスに集中しようと一斉に飛びかかる。

 

 

「うおっ!」 「リヴァルス!」

 

 

三匹同時に襲いかかり、さすがのリヴァルスも体勢を崩してしまう。

 

 

「こうなったら、魔術で…」

 

 

 

 

「しつけーんだよ!!テメーらァァ!!」

 

「うわっ!」

 

 

轟音と共に吹き飛ぶウルフ達、 リヴァルスは攻撃を受けながらも力強い一振りを繰り出した。

 

 

「イズナ! 一匹任せる! 二匹はまとめて俺がやる!」

 

 

「わ、わかった!」

 

 

イズナに指示を出し、ウルフに向かって駆け出すリヴァルス。 イズナも魔術の詠唱を始める。

 

 

「くらえ! 双竜連牙斬!!」 「「キャウンっ!?」」

 

四連撃の剣技を浴びせ、二匹のウルフは力尽きる。

 

 

「汝に現れるは炎の魂! ヒートブレイズ!」

 

ウルフの体に炎が現れ、ウルフは燃えながら消滅した。

 

 

「終わったな、 犯人は逃げちまったかー。」

 

 

「…あの子のお母さん… 救えなかった…。」

 

「……」

 

イズナが落ち込む中、 リヴァルスは辺りを警戒する。

 

 

「人魔化したウルフの中にあの子のお母さんが…。」

 

 

 

 

 

「え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

ガキィィィン!

 

 

 

イズナに迫るナイフをリヴァルスの剣が防ぐ。イズナに突撃したなにかは、()()()()()()()()() だった。先程リヴァルスが警戒していたのは、この少年の気配だった。 攻撃してきた少年にリヴァルスは殺気を込めた目をしながら言い放つ。

 

 

「おい、どこの隣の○御飯だテメーは。」

 

「……!」

 

 

少年は一度距離を置くと、懐から銃を取り出し左手に構え、リヴァルスに襲いかかった。 ナイフによる攻撃を剣で受け流し、銃の射撃を紙一重で避けていく。

 

 

「え?え!? 何?どういう事?」

 

 

状況が飲み込めないイズナは呆然と立っていた。 剣を避ける少年の一瞬の隙を突いてリヴァルスが少年の顔の前に剣を突きつける。

 

 

「………?」 「……へっ。」

 

 

だが、リヴァルスは攻撃せず、それどころか剣を地面に置いた。

 

 

「こっちは武器を捨てたぜ。 そっちもさっさと武器を捨て―」

 

 

 

パァァン!

 

 

剣を置いたリヴァルスに対し、少年はリヴァルスの肩を撃った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「光を集い、癒しとなれ! ファーストエイド!」

 

撃たれた肩を治癒魔術で治す。 少年は武器をしまって腰を下ろしていた。少年の出で立ちは、軽く伸ばしたストレートの赤髪、ベージュのズボンに白いラインが入った黒い靴。 そして服は白い半袖シャツに、白と黒でデザインされた半袖のジャケットを着て、 首には白いマフラーを巻いていた。

イズナに肩を治癒してもらっていたリヴァルスは不機嫌全開でぶつぶつ言っていた。

 

 

 

「もうさー、こっちが降参してんだからさー。 いいじゃん、撃たなくってさー。 何で撃つかなー。 わかんねーわー、ホントわけわかんないわー。」

 

 

まるで子供の様にすねるリヴァルス。 すると少年がどこからかノートとペンを出して、文字を書き始める。

 

 

【敵だと思った、 本当にごめん。】

 

 

「謝ってもこっちの肩と心の傷は簡単に治んねーぞ! 大体、ごめんなさいする時はテメーの口で言えバカヤロー!」

 

 

筆談をしてきた少年に食ってかかる。 だが、少年は次のページにこの様に書いた。

 

 

【生まれつき声帯が弱いんだ。 喋れない事は無いけど、喉に負担がかかるんだ。すまない。】

 

 

「…そりゃ、悪かった。」

 

 

重い事情に思わず謝罪するリヴァルス。 すると、ここまでかやの外だったイズナが口を開く。

 

 

 

「えっと、あなたも誘拐された人? 名前は?」

 

 

【ファルガ・エフル、誘拐されたが、ずっと身を潜めて隠れてた。】

 

 

ファルガと名乗った少年は、またおもむろに文字を書き出していく。

 

 

【人魔化を恐れて何も出来なかった。 あの人達が人魔化したのは、俺のせいだ。】

 

 

ファルガは申し訳なさそうに俯く。 イズナはどう声を掛ければいいのかわからない様子だ。

 

 

「はぁ…、ここにいてもしゃーねぇ。 一度、ガキの所まで戻るぞ。 ファルガ、オメーも来い。 まだ許してねーから、その事も含めてな。」

 

 

「しつこっ! どんだけ根に持ってんのよ!」

 

 

 

リヴァルスの言葉を聞いて、ファルガはこくりと頷き、後をついていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







ダメだ、デザインが…(´Д`|||)

戦闘描写ガッツリとか言いながら、ギャグ中心に…(^_^;) あれ?




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第五話 溝



お気に入りが一人増えました!\(^o^)/
ありがとうございます。m(__)m



執筆ペース駄々下がりの第五話 始まります。





 

 

青年は少女と出会う。

 

 

 

 

少女は青年と出会う。

 

 

 

だが、二人の間には

 

 

 

深い溝が一つ―

 

 

 

 

 

《第五話 溝》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~スキット ファルガについて~

 

 

イズ「ファルガってどこの出身なの?」

 

 

ファル【グロア王国の近くの村、 タズマだ。】

 

 

リヴァ「あー、あの雨だらけの村か。 一人でこっちに来たのか?」

 

 

ファル【ああ、チーラに荷物を配達して、その帰り道だった。 一人で暮らしてるから稼がないと。】

 

 

イズ「働いてるんだ! お父さんとかは?」

 

 

ファル【両親は八年前に人魔大戦で亡くなった。】

 

 

イズ「あ…、ごめんね…。」

 

 

ファル【気にするな。】

 

 

リヴァ「……」

 

 

 

 

 

 

~スキット 子供な大人~

 

 

 

リヴァ「たくっ! 余計な傷を負っちまったよ。 どっかのバカが撃ったせいでよー。」

 

 

ファル【随分しつこいな。】

 

 

リヴァ「あ? 誰のせいだと思ってんだ? 大体テメーだって、途中で敵じゃねーって気づいてたろ!」

 

 

ファル【……ダサコート…】

 

 

リヴァ「んだとこの白黒がァァ!! つーかオメーもだからな! 何?半袖にマフラーって! 暑いのか寒いのかどっちなんだよ!!」

 

 

ファル【マフラーは大切な物だから巻いている。】

 

 

イズ「あぁ! もうケンカしないの! ごめんね、ファルガ。 こいつ子供みたいな奴で…。」

 

 

ファル【ああ、よくわかった。】

 

 

リヴァ「へいへい、俺の味方は誰もいませんよーだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

ガムラン山道を下りて、検問所に向かう三人。 だが、リヴァルスを除く二人の顔には、元気が無かった。

 

「…あの子との約束、守れなかった…。 あの子に何て言えば…。」

 

【あまり自分を責めるな。 俺の責任もある。】

 

 

「……」

 

 

落ち込むイズナを励ますファルガ。 一歩後ろで二人を見ていたリヴァルスは、普段と変わらぬ顔のまま喋りだす。

 

 

「やっちまったモンはしゃーねぇーよ。 あのガキに謝る。 ただそれだけのこった。」

 

 

「でも!」

 

イズナはリヴァルスの方を向く。 リヴァルスは頭をかきながら面倒そうにイズナに答える。

 

 

()()()()()()()()()()()()()()。 絶対助けられるとは限らねぇんだよ、俺は様子を見に行くって言ったろ? そうすりゃ、あのガキも少しは悲しまずに―」

 

 

するとイズナは目に涙を溜めたまま、リヴァルスの胸ぐらを掴み、強く睨んだ。

 

「……っ!」

 

 

「……何だよ。」

 

リヴァルスはいつもの虚ろな目でイズナを見る。

 

 

やがてイズナは手を離し、リヴァルスは先に歩いていった。

 

 

「……ねぇファルガ、 私は間違ってるのかな? あの子の為に約束したのは、間違いなのかな?」

 

 

「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山道を下りて検問所にたどり着いた三人。 中には警備兵とその横に男の子が座っていた。

 

 

「あ!お兄ちゃん達!」

 

「よ、しっかり泣き止んだな。」

 

 

「……」

 

 

笑顔で駆け寄る男の子に、リヴァルスは頭を撫でて答える。 イズナとファルガは黙っていた。 だが、男の子は母親がいないことに気付き、 すぐに暗い顔になる。

 

「…お母さんは?」

 

「……っ!」

 

 

その言葉を聞いて、イズナは俯いてしまう。 ファルガも目を反らしてしまう中、 リヴァルスが男の子に目線を合わせて喋りだす。

 

 

「わりぃな、 お前の母ちゃん、死んじまった。 助けられなかった。」

 

「!!」

 

「…なぁ、俺はおまえに、許してくれなんて言わねーよ。 恨んでくれても構わねぇ。 けど、もしお前にまた何かあったら、また俺たちに護らせてくれねーか? 母ちゃんは助けられなかった。 けど、 母ちゃんの分までお前を護りたい。 だめか?」

 

 

「……ううん。」

 

 

「ありがとう。 強いな、俺なんかよりもよっぽど。」

 

 

 

 

 

 

 

 

男の子と話をした後、 男の子は警備兵と共にチーラに帰る。

 

 

「チーラの街に何かあったら、一目散に飛んでくからな。」

 

 

「うん! じゃあね! お兄ちゃん達!」

 

 

手を振りながら歩き始める男の子。 リヴァルス達も手を振って見送る。

 

 

「…さて、当初の目的のシェバへ向かうか。」

 

男の子を見送った後、 イズナの方を向くリヴァルス。 だが、イズナはまだ落ち込んでいた。

 

 

「…ねぇ、リヴァルスは何で、あの子にまた護らせてくれなんて言ったの? 私達は何も護れなかったのに…。」

 

 

「…さぁな、罪滅ぼしにもなりゃしねぇが、強いてゆうなら俺の為にかな?」

 

「自分の為?」

 

 

リヴァルスの言葉に疑問を浮かべるイズナ。

 

 

()()()()()()()()っていう、あがきかもな。俺にも良くわからねぇ。約束なんざ、簡単にするもんじゃねーのにな。」

 

 

頭をかきながら答えるリヴァルス。 イズナもそれ以上は聞かなかった。 そして、リヴァルスは思い出したかのようにファルガに話しかける。

 

 

「そうだ、ファルガ。 お前はこれからどうする?」

 

 

【タズマに帰るつもりだ。】

 

 

ファルガのノートを見ると、リヴァルスは、にやっと笑みを浮かべる。

 

 

「なら通り道だな。 一緒に行こうぜ。」

 

 

【わかった。】

 

 

ファルガは頷き、そのまま検問所に歩きだす。 リヴァルスはイズナに背を向けて話す。

 

 

 

「イズナ。 俺もお前も一人の人間だ。 出来ねぇ事もあるし、 救えねぇ奴だっている。 助けるだの救うだの、口だけでベラベラ言ってる奴はただの嘘つきだ。 昔の俺みたいにな。」

 

 

 

 

「イズナ。 俺みたいになるなよ。」

 

 

 

イズナに告げるリヴァルス。 後ろから見るその横顔は、悲しげな表情だった。

 

 

 

「…行くぞ。」

 

 

「う、うん…」

 

 

 

リヴァルスが歩き始め、イズナも後をついていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







今回かなり迷走したなー。(^_^;)

どっかで何とか矛盾を回収するようにしなきゃ。


次回は筆休め回として、 サブスキット集でも考えてます。



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サブスキット集 その1



箸休めならぬ筆休め回です。


定期的にやるつもりですので、仲間が増えたらもっとスキット増えますね。


 

 

 

~スキット まだまだお兄さん~

 

 

 

イズ「リヴァルスって戦闘中、たまにバック転とか、すごい動きするよね?」

 

 

リヴァ「ああ、攻撃避けたりする時にな。」

 

リヴァ「でも、10代の時みたいには行かねぇや。 体も固ぇし、腰が痛ぇ。」

 

 

イズ「随分おやじ臭いわね、 まぁ結構年だもんね、アンタ。」

 

 

リヴァ「バカ言ってんじゃねぇ! まだ25歳だからね! リヴァルスさんまだまだお兄さんだよ! ピッチピチだよ!」

 

 

イズ「ピッチピチって言い方、やめなさいよ…。」

 

 

 

 

 

~スキット 優雅なステップ~

 

 

イズ「ふぅ…、 訓練と違って実戦は疲れるなぁ。」

 

 

リヴァ「そりゃ訓練なんざ、あくまでも訓練だからな。」

 

 

リヴァ「てか、オメーの戦い見ててたまに腹立つんだけど、回避ステップがなんか気取った感じして。ステップに回転なんか要らねーよ。」

 

イズ「だ、だって訓練の先生がこうしろって言ってたの!」

 

リヴァ「それ絶対実戦向きじゃねーよ。 見せ物の戦いじゃないんだから、恥ずかしいから直しとけ。」

 

 

イズ「うーん、 といってもどうやって…。」

 

 

リヴァ「そうだな、がに股で避けてみたら?」

 

 

イズ「そっちの方が恥ずかしいわ! というか、がに股じゃステップ踏めないでしょうが!」

 

 

 

 

 

~スキット 器用貧乏~

 

 

イズ「ファルガって、銃とナイフの両方使えていいなぁ。」

 

 

ファル【そんなに羨ましいか?】

 

 

イズ「私は武器が弓だけだから、 二つ使えるのは憧れるよ。」

 

 

ファル【あまりいいものじゃないぞ。 銃とナイフの術技を同時に学ばないといけないし、 ナイフだけだと銃が疎かになるからな。】

 

 

イズ「そっか、 両立って難しいんだね。」

 

 

リヴァ「つまり、ファルガは器用貧乏って事だな。 ハハハハ!」

 

 

イズ「人間が半端な奴は黙ってなさい!」

 

 

 

 

 

 

~スキット いつもの味~

 

 

イズ「料理って結構難しいのね。」

 

 

ファル【そうか? このコンソメスープ美味しいぞ。】

 

 

イズ「ありがとう。 けど、いつも自分が食べてる味にならないのよ。」

 

ファル【いつも作ってくれる人がいたのか。】

 

 

イズ「そ、そうなの! 近所のひとが作ってくれるんだ!それが美味しくってー!」

 

 

ファル【そうか、 いい人だな。】

 

 

リヴァ(…あくまでも誤魔化すのか。 どうせお付きのシェフとかが作ってたんだろうな。)

 

 

 

 

 

 

 

~スキット THE卵~

 

 

リヴァ「うまっ! このチーズオムレツめっちゃうま!」

 

 

ファル【それは良かった、 まだあるぞ。】

 

 

リヴァ「しっかし、 卵料理だとウキウキしてんなお前。 卵料理好きなの?」

 

 

ファル【ああ、外れがないからな卵には】

 

 

ファル【オムソバ、カニタマ、卵は何にでも合う!】

 

 

リヴァ「いや、わかるけどさ、 んな力説されても…。」

 

 

ファル【最高なのは卵サンドイッチだ。 なんなら、ゆで卵単体でいい! いや、ゆで卵がいい!】

 

 

リヴァ「どこの坂○さん!? まさかお前甲子園出てた!?」

 

 

 

 

 

 

~スキット 下を向いて~

 

イズ「ガムラン山道って凸凹が激しいのね…」

 

 

ファル【山道の奥は険しすぎて今通れないからな。】

 

 

リヴァ「オメーら、 あんまりキョロキョロすんなよ。 転んでもしんねーぞ。」

 

 

ファル【…確かにな、 足場が悪いし気をつけないと。】

 

リヴァ「そうそう、もっとリヴァルスさんみたく、上を向いて歩け。 空を見て明日に生きる人間は、山道だろうが人生だろうが、そうそう転んだりしねーんだよ。」

 

 

ピシッ!

 

 

リヴァ「ん? 足場がくずれ…」

 

 

ガララッ!

 

リヴァ「ギャァァァァァァ!! 落ちるぅぅぅ!! 崖から落ちるぅぅぅ!! 明日に生きるどころか、永遠に明日来なくなるぅぅぅぅぅ!!」

 

 

イズ「リヴァルス… カッコつけておいてダサイよそれは…。」

 

 

ファル【下もたまには見ないとな。】

 

 

リヴァ「いや早く助けろォォォォ!!」

 

 

 

 





次回は本編になります。


次は仲間が増えたらその2をやりたいと思います。(^-^ゞ


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第六話 ファルガの怒り



冒頭文は台詞だったりします。

け、決してネタ切れではなく…( ;∀;)


涙目で投稿した第六話 始まります。



 

 

「首領、 この村です。」

 

 

 

「そうかそうか、 ここにおるのか…」

 

 

 

「野郎ども!! 準備はよいか!!」

 

 

 

「「「ウオォォォォォ!!!」」」

 

 

「ここにおる行方不明の姫を、 シェバの国王の娘をさらうのだ!!」

 

 

 

 

 

《第六話 ファルガの怒り》

 

 

 

 

 

 

 

シェバを目指すリヴァルス達。 ファルガの故郷、タズマが近付くにつれて雨が降ってきた。

 

 

「随分雨が強くなったわね。」

 

「この辺の気候は雨だらけだからな。」

 

荷物で雨を防ぐイズナにフードを被ったリヴァルスが答える。

 

 

【ここまで来れば村はすぐそこだ。】

 

ファルガが告げると村の入り口が見えてくる。 だが、タズマの村からは怒号と悲鳴が聞こえ、 建物からは煙が上がっていた。

 

「…ん? 騒がしいな。 なんか匂うし。」

 

「ね、ねぇ! 村から煙が……。」

「…おいおい、 タズマの村で祭でもやってんのか? 今その時期だっけ?」

 

「んなわけあるか! 誰かに襲われてるんでしょ!」

 

「……ッ!」 ダッ!

 

二人が会話していると、ファルガが村に向かって一心不乱に走り出した。

 

 

「お、おい! ファルガ!?」

 

「と、とにかく追うよ!」

 

 

 

 

 

 

ファルガが村に入ると、そこには武器を持った盗賊の集団が建物を破壊し暴れていた。

 

 

「ギャハハハ!!」 「オラ!とっとと出てこいよ姫様よぉ!」

 

 

「……ッ!! やめろ……ッ!」

 

 

暴れている盗賊達を見て激昂するファルガは、怒りのあまりに声を微かに出していた。

 

 

(ラピットシュート!)

 

武器を構え、盗賊達に向かっていったファルガは連続の銃撃を放つ。

 

 

「うわぁ! 何だテメェ!」 「村の奴か!?」

 

 

術技を受け怯む盗賊。 曲刀を構えるも、ファルガのスピードにはついていけない。

 

 

(ファングエッジ!) 「「ガァァッ!?」」

 

 

ナイフの術技によって倒れる二人。 戦闘を終えてもなお、村の奥を睨むファルガにようやくリヴァルス達が追い付く。

 

 

「待って! ファルガ!」

 

 

「突っ走んなよ! 一人じゃ危ねーぞ!」

 

 

合流したリヴァルス達はファルガを見てひとまず安堵する。 ファルガが睨む先から、大勢の盗賊達が現れる。 先頭に立っていた男がファルガにやられた部下達を見つける。

 

 

「何事じゃ? 部下がやられておるぞ!?」

 

 

「!? 誰!?」

 

 

イズナが驚いていると、 やって来た先頭の盗賊がニヤリと笑った。 いかにも盗賊らしい出で立ちをしており、意外にも若く見える盗賊が名乗りを挙げる。

 

 

「知らぬならば教えてやろう! 儂こそは偉大なる盗賊ギルドの首領! 極悪非道を貫く悪の一番星! アイフリード・ヴァレンとは! 儂のことじゃぁ!!」

 

 

腕を大きく振りながらアイフリードと名乗る盗賊の男。すると、アイフリードの後ろにいる盗賊の一人がイズナを見てアイフリードに告げる。

 

 

「…白髪に薄い赤目。 首領。もしやこの娘が目的の姫では?」

 

「ッ!!」 (ちぃ! 気づかれた!?)

 

 

部下の言葉にファルガが驚きの表情でイズナを見る。 イズナも素性がバレ、動揺していた。 リヴァルスが心中でどうやって誤魔化すかを考えている時、

 

 

「バカ者がーー!! あのイモ臭い小娘が姫なわけなかろう!! 姫とは優雅で気品で、輝くオーラを持つと言われておる!あの娘からは感じられん!!」

 

 

アイフリードが大声でかなり失礼な言葉を言った。 それを聞いたイズナはピクピクと顔をひきつらせ、 キレかけていた。 だがリヴァルスがイズナの口を手で塞ぐ。

 

 

「むー!むー!」

 

「部下が失礼をしたの。 すまぬ。」

 

 

「いえいえ、 お気になさらず。」

 

 

一番失礼なアイフリードが謝り、イズナを無視しアイフリードと会話するリヴァルス。 すると、今まで黙っていたファルガがアイフリードの足元に銃撃し、殺意のこもった目を向ける。

 

【それより答えろアイフリード! この村を襲ったのはお前か!?】

 

「ん? 貴様この村の者か?」

 

 

ファルガのノートに目を向けるアイフリード。 そして、ニヤリと笑みを浮かべながら言葉を続ける。

 

 

「その通りだ。 儂らはここにおるシェバの姫をさらう為にここを襲撃した。 だが安心しろ。 儂らは非道じゃが外道ではない。 命はとらんぞ。 ()()()()()()()以外はな。 まぁ、この村は勇敢な者がほとんどだったが、かーしゃしゃしゃ!!」

 

 

白状しながら笑うアイフリード。 それを聞いたファルガは持っている武器を握り潰さんばかりに握り締めながら、アイフリードに銃を向ける。

 

 

「……ゆる…さない…!」

 

 

アイフリードに突撃するファルガ。 アイフリードの部下達が立ちふさがるが、 リヴァルスとイズナが対峙する。

 

 

 

「わりぃな、 イラついてんのはアイツだけじゃねーんだぜ! 烈震天衝!」

 

「その通りよ! バブルアロー!」

 

立ちふさがる盗賊達を術技で退けるリヴァルスとイズナ。 アイフリードへの道が開けたファルガが一気に距離を詰める。

 

(アサルトダンス!)

 

「甘い! アイスダスト!」

 

 

ナイフによる術技を繰り出したが、アイフリードが曲刀で受け流し防ぐ。 そのままアイフリードの曲刀から現れる氷の刃をファルガは正面から受けてしまう。

 

「ッ!」 「ファルガ! ファーストエイド!」

 

「かーしゃしゃしゃ!! まだまだ青いのぉ坊主!」

 

吹き飛ばされたファルガを治癒術で回復するイズナ。ファルガを馬鹿にするアイフリードだが、 その瞬間アイフリードの目の前にリヴァルスが現れ、力強く剣を振り下ろす。

 

 

「……ちっ!」

「ほう、 なかなかの目よ。」

 

リヴァルスの剣を受け止めるアイフリード。剣を弾き距離を取るアイフリードに、 リヴァルスも構えを崩さずアイフリードを見据える。

 

「貴様のような目をした者はそういない。 希に見る強者よ。」

 

 

「悪党に誉められた所で嬉しかねーよ! 疾風瞬迅剣!」

 

目にも止まらぬ速さの突きをアイフリードに放つ。 曲刀によって防がれるが、リヴァルスは笑みを浮かべていた。

 

 

「…何がおかしい?」

 

「いやぁ、なかなかの根性だなってよ。 取り敢えず、よそ見厳禁だぜ?」

 

リヴァルスが後ろに下がると、回復したファルガが入れ替わるようにアイフリードの懐に入る。

 

(エリアルレイザー!) 「何ぃ!?ぐわっ!」

 

 

アイフリードを空中に浮かせ、銃撃を浴びせるファルガ。 術技を受けたアイフリードは後ろによろける。

 

「くっ、油断したか…、 儂が手傷を負うとは。」

 

 

【まだ終わらない! ここで仕留める!】

 

 

銃を向けるファルガ。だが、アイフリードは立ち上がると部下達に指示を出す。

 

 

「野郎ども!! ここは退却じゃ! 一旦グロアに戻るぞ!」

 

 

【! 逃げる気か!】

 

 

(…グロアだと?)

 

 

一時撤退をするアイフリード達にファルガが追い討ちをかけるが、アイフリードの部下達の銃撃に怯んでしまう。

 

 

「かーしゃしゃしゃ!! 残念だったのー! 次に会ったら潰してやるぞ貴様らー!!」

 

 

【待て!!】

 

 

ファルガが止めるもアイフリード達は全員タズマから抜け出した。 ファルガが落ち込む中、イズナはファルガに話しかける。

 

 

「…ファルガ…、 本当にごめんなさい。 私のせいで村が襲われて…。」

 

 

申し訳ないと謝るイズナを見て、ファルガがスラスラとノートに文字を書く。

 

 

【襲ったのはアイツらだ。 イズナは気にするな。】

 

「でも…。」

 

 

【でも1つだけ、 姫だったのなら言って欲しかった。】

 

 

「うっ、…ごめんなさい。」

 

 

イズナ達が会話している中、 リヴァルスは村の外から何かが近付いてくるのを感じる。

 

 

「ん? あれってまさか…。」

 

 

近付いてきたのはなんと、村の人々だった。リヴァルス達は驚きながら村人達に駆け寄る。

 

 

【村長! みんな何で…。】

 

 

「おぉ、ファルガ無事じゃったか! 隙を見て逃げ出したんじゃが、お主がみえぬから心配したぞ。」

 

 

村長と呼ばれた老人は、ファルガの無事に安堵していた。 村の中から怪我人達もやって来て、村人全員の無事が確認された。ここでイズナが疑問をぶつける。

 

「でも、アイツら向かってくる者達は仕留めたって言ってたよね? それが全員無事なんて…。」

 

「無事だったんだからいーだろ? どーせろくに生存確認しなかったんだろうよ。 頭カラッポそうだし。」

 

 

適当な結論を出したリヴァルス。 しばらく村長達と話していたファルガがリヴァルスの元まで戻ってくる。

 

 

【二人とも、ありがとう。 おかげでこの村が助かった。】

 

「そんな、私のせいなのに…。」

 

「人の礼は素直に受け取っとけ。 つー訳でファルガ君、飯奢れ。」

 

「アンタは遠慮しろォ!」

 

二人のやり取りに頬笑むファルガ。すると、ファルガは自身のこれからについて話す。

 

 

【俺は村で一泊したらグロア王国に向かって、 アイフリード達を追う。 二人はこれからどうする?】

 

 

「私達もグロアに行くよ! あの男絶対許せない! 誰が小娘よ! 思い出しただけで腹立つ!」

 

 

「おい落ち着け。 テメーの旅の目的地思い出せよ、イモ臭姫。」

 

 

「誰がイモ臭姫よ!! アンタもぶっ飛ばすわよゴラァァァ!?」

 

 

イズナが憤怒の表情でリヴァルスに掴みかかる。 リヴァルスは冷静にイズナに問いかける。

 

 

「お前寄り道が過ぎんじゃねーの? 一刻も早くシェバに行きたいんじゃねーのか。」

 

 

「~~~ッ!! いいえ! グロアに行くわ! その後にダッシュでシェバに行く!」

 

 

しばし悩んだ後、グロア王国へ向かうと決めたイズナ。 しかしリヴァルスは全く乗り気ではないようで、

 

 

「そうか、じゃ二人で頑張れよ。 俺は全国スイーツ巡りの旅に出るからこれで…。」

 

逃げようとしているリヴァルスに二人は銃と弓を向ける。

 

 

「あら?どこに行くって?リヴァルス。 まさかこんな時に逃げたりしないわよね?」

 

 

【もう一度聞くぞ? 何処に行くんだ?リヴァルス。】

 

武器を突き付け脅す二人。

 

「じょ、冗談ッスよ! やだなーもー! リヴァルスさんは最後まで付き合いますって!すいませんでした!」

 

 

笑顔の二人に裏返った声で情けなく謝るリヴァルスだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

村人達が戻ったタズマの村で一泊するリヴァルス達。深夜、ファルガとイズナが寝た後、 一人心水を飲んでいたリヴァルスはふらふらと宿に戻ろうとしていた。

 

 

「あ~あ、 んでこんなメンドクセェ事になってんだ? 次から次へとよぉ、たくっ!」

 

 

文句を言いながら歩くリヴァルスの元に一人の男が寄ってきた。

 

 

 

「もしもし? そこの旦那、ちょっとよろしいっすか?」

 

「あ?」

 

 

声のした方を向くリヴァルス。 暗くて良く見えないが声からして男性で、 うっすら見えるその影はスーツのような服を着ていた。

 

 

「何アンタ? 変な宗教の勧誘か? アタモニ教?」

 

 

「いや、何ですかその無さそうでありそうな宗教。 そうじゃなくて、この村で何があったのか教えてもらっても?」

 

 

「賊の襲撃にあった。以上だ。」

 

 

面倒なのか、適当に終わらすリヴァルス。 すたすたと歩くリヴァルスに男性は思わず止めてしまう。

 

 

「ちょちょちょ!待ってくださいよ! 早くない? もしかしてめんどくさい!?」

 

 

「もしかしなくてもメンドクセェよ! もういいだろ、眠いの!俺は!」

 

 

「分かりましたよ! 情報くれたお礼に僕も1つだけ情報を…。 なんと、シェバの国王の息子と娘が行方不明なんだとか。」

 

 

「ふーん。 あっそ、じゃな。」

 

 

「ちょっと旦那ァ!?」

 

 

 

微塵も興味を持たず行ってしまうリヴァルス。 残された男性は溜息をひとつ吐いて村を後にする。

 

 

 

 

 

 

「やれやれ、まさか彼に出会うとはね。 何でまた表舞台に出てきたのか…、 面白くなりそうだね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







ファルガ・エフル 18歳 男

身長167㎝
体重62㎏

グロア王国の外れの村、タズマに住む少年。
声帯が弱く、普段は筆談をして会話している。 好物は卵料理全般。 両親を8年前に亡くしており、マフラーは亡き両親からの誕生日プレゼント。




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第七話 グロアへ




活動報告書いてみました!


感想、評価 お気軽にどうぞ!


サクサク進むストーリー 第七話 始まります。



前回のあらすじぃ!!

 

 

 

 

リヴァ「あれ? ちょっと作者? 冒頭違くない?」

 

 

 

え? 何どうしたの?

 

 

リヴァ「いや、こんな冒頭じゃないよね? いつもカッコつけた冒頭だったよ。」

 

 

 

あ、ごめん。 完全にネタ切れです。

 

 

 

リヴァ「おいぃぃぃ!! 早ぇよ!! まだ十話もいってねぇんだぞ!?」

 

 

 

いや、しょうがないじゃん。 ここだけでも自由にやりたいから、今回からあらすじやるから、面白おかしく。

 

 

 

リヴァ「適当過ぎんだろうが!、 そんなんだからこの作品、イマイチ人気出ねーんだよ!!」

 

 

 

はーい、うるさくなってきたので…本編どうぞ!

 

 

 

 

リヴァ「逃げんじゃねぇぇ!! つーか前回のあらすじまだ読んでねぇだろうがぁぁぁ!!!」

 

 

 

 

《第七話 グロアへ》

 

 

 

 

 

 

 

アイフリード達の襲撃から一夜明けた朝。 盗賊達が逃げたグロア王国に向かう為、 イズナとファルガは旅の準備を整えていた。

 

 

 

「おはようファルガ。 荷物は準備出来た?」

 

 

【おはよう。 こっちは大丈夫だ。 あとは…】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ~、頭いてぇ…。 昨日は心水そんなに飲んでねぇんだけどな…。」

 

 

【あのダメ人間だけだ。】

 

「あのダメ人間だけね。」

 

 

宿屋の前で腰を下ろして頭を押さえるリヴァルス。 そんなリヴァルスを呆れた目で見る二人。

 

 

「おいお前ら、聞こえてんだよ? 朝からいきなりダメ人間はねーだろ。 しゃーねーだろ? 昨日は心水飲んでたんだから。 もう飲まなきゃやってらんねーよ。」

 

「もう言動がダメ人間そのものよ。アンタ。」

 

 

【まったく…。 準備は出来てるのか?】

 

 

そう言って荷物袋を持つファルガ。 いつも以上に死んだ目をしたリヴァルスの横には自身の荷物袋があった。

 

 

「昨日の内にやっといたよ。 この村の人は優しいのな。なんかいっぱいお裾分けしてもらったし。」

 

 

「私も。 さっきお礼にって、アイテムとか食材とか貰っちゃった。」

 

昨日の襲撃で村はボロボロにも関わらず、村人はリヴァルス達にアイテムを送っていた。

 

 

【それだけ感謝しているんだ。 村も、俺も。】

 

 

「で、本気で行くのか? ファルガは村に残って居た方がいいんじゃね?」

 

 

不意にリヴァルスがファルガに問いかける。 ファルガは首を横に振った。

 

 

【いや、アイフリード達を追うさ。 村長も許してくれた。】

 

 

「…そうかい。」

 

 

会話を終えた二人の横で、 イズナが荷物を持って村の入口に向かう。

 

 

「それじゃ! グロア王国に向けて出発しましょ!」

 

 

【ああ、 行くぞリヴァルス。】

 

 

「おいちょっと待てテメーら…。 リヴァルスさんはまだ二日酔…、オボロロロロロロロォ!!」

 

 

 

 

 

 

「【吐くなぁぁぁぁぁ!!!」】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~スキット アイフリード~

 

 

 

 

リヴァ「しっかし、 アイフリードって何者なんだ? 見る限りバカそうだったが…。」

 

 

ファル【奴等は盗賊ギルド、アイフリード盗賊団。 普段は金目的に裏家業をやっているが、 依頼を受けて動く事もあるらしい。】

 

イズ「じゃあ、私を狙ってタズマに来たのも誰かの依頼を受けて?」

 

 

リヴァ「大方そうだろな、 家出姫がお前って事は気づいてなかったがな。」

 

 

イズ「おい、家出姫とか言うな。」

 

 

リヴァ「じゃイモ臭姫な。」

 

イズ「張り倒すぞ!!」

 

 

ファル「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

~スキット タズマの村~

 

 

イズ「村の人達、優しい人達だったね。」

 

 

ファル【あまり豊かじゃないけど、村はのどかでみんないつも笑顔なんだ。 この村で育って良かったよ。】

 

イズ「私もあんな村が良かったなぁ。 城が嫌って訳じゃないけど、 暖かい場所って感じで。」

 

 

イズ「いつかシェバを出て、静かな村で過ごそうかな?」

 

 

ファル【いいと思うぞ。 気楽だし、楽しそうだ。】

 

 

リヴァ「早く行こうぜ。 この辺雨だらけで嫌になっちまうよ。」

 

 

イズ「……はぁ…、 リヴァルスはもう……。」

 

 

ファル【アイツは外れの森で一人の方がいいな。】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タズマの村を出てグロア街道に入ったリヴァルス達。不意にリヴァルスはイズナに話しかける。

 

 

「そういやイズナ、 今まで聞けなかったがお前の兄ちゃんが失踪したのは何時なんだ?」

 

 

イズナの兄について聞くリヴァルス。 イズナは思い出す様に話す。

 

 

「兄さんがいなくなったのはリヴァルスと会う2週間程前だよ。 朝、城の人達が騒いでて様子を見に行ったら、兄さんの部屋の窓が割れてて… 兄さんの姿は無かったわ。」

 

 

【それってもしかして… 。】

 

「うん… 兄さんが誰かに連れて行かれたと思って…。 城の兵士達が捜索してたけど、私は我慢出来なかった。 父さんは行くなって止めてたけど、私は覚悟を決めてシェバを出たわ。 兄さんを見つける為に。」

 

 

真っ直ぐな瞳で話すイズナにリヴァルスは頭をかきながら質問を続ける。

 

 

「つーか、兄さん見つかってねーのにシェバ戻っていいの?国の為に戻るのはいいけど、本末転倒じゃねーか。」

 

「大丈夫! 私は昔から城抜け出すの慣れてるから!」

 

 

「【抜け出すんかいぃ!!」】

 

満面の笑顔で答えるイズナにツッコミを入れる二人。 話をしている内にグロア王国の門が見えてきた。

 

 

 

【やっと着いたな。 アイフリード盗賊団が王国に居れば…。】

 

 

「あのバカ共が何しでかすかわからねぇ。 まずは城下町で情報収集するぞ。」

 

 

こうして三人はグロア王国城下町へと赴いた。

 

 

 

 

 

 

 





本当に冒頭好き勝手に書いてすいません!( ;∀;)



冒頭文考えるの限界なんです!!


次回から好きにやらせてください!m(__)m


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第八話 グロア地下水道




執筆ってほんと難しい…( ;∀;)



アスタリアでガチャ外して絶望中

第八話 始まります。




 

前回のあらすじぃ!!

 

 

 

タズマの村に土産(笑)を残し、グロア王国へ出発した一行は グロア王国城下町にて情報収集を開始するのだった!

 

 

 

イズ「ほんとにあらすじやるのね…。」

 

 

あ、あらすじに出るキャラは毎回チェンジしていくよ。 今回はイズナだね。

 

 

イズ「いいの?そんな適当で。 そんなんじゃいつまでたっても評価バー赤色にならないわよ。」

 

そうなんだよねー。 ギャグもシリアスもあって面白いのに何故か人気出ねーんだよねー。

 

 

イズ「その自信はどっから出てくんのよ…。」

 

 

皆さん評価お願いいたします! てなわけで本編どうぞ!

 

 

イズ「えー、皆さん本編もよろしくね!」

 

 

 

《第八話 グロア地下水道》

 

 

 

 

 

 

ミスレアで最大の人口を誇る大国 グロア王国。 トルスク王国との大戦から8年経った現在、 すっかり王国内は平和となり城下町もかなり栄えていた。 城下町に入れた三人は町の景色を眺めている。

 

 

【凄い人の数だな。】

「ほんと、ミスレア最大の大国とはよく言ったものね。」

 

 

大勢の人達を見て驚く二人。 グロアの入口の城門近くでも、相当の数の住民が行き交っていた。

 

 

 

「これだけ広いと厄介だな。 よし、二手に別れるか。 お前ら二人と俺の二チームで情報収集すんぞ。 お前らは適当にアイフリードについて調べてこい。 俺はSコースを回ってくる。」

 

 

そう提案し、リヴァルスは二人に背を向けて歩く。

 

 

「分かったけど… Sコースって何よ…。」

 

【取り敢えず普通に聞き込みでもしてみるか。】

 

 

 

二人はリヴァルスとは反対方向に歩き始める。

 

 

「………」

 

 

このやり取りを誰かに観察されていたことにも気づかずに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うーーん、あまり良い情報無いわね…。」

【町の人達、アイフリードの名前くらいしか知らないとはな。】

 

 

聞き込みをしていた二人だが、結果は芳しく無かった。 どの人達もアイフリード盗賊団の存在くらいしか知らないようだ。

 

 

【一度リヴァルスと合流するか。】

 

「そうね、さっきの場所に戻りましょ。 Sコースってのは分からないけど、何かしら掴んでいるかも。」

 

 

そう思い別れた場所に向かう二人。 広場に到着するもリヴァルスの姿は見当たらない。

 

 

「あれ? まだ聞き込みしてるのかな?」

 

 

「………」 スッ

 

「?ファルガ、どこを指さして…」

 

 

ファルガが指を指した先には、

 

 

 

 

「あむっ、 んー甘過ぎんな。 何でも甘けりゃいいってもんじゃねーんだよ? なぁ店員さん。もうちっと生クリーム甘さ控えめに出来ない?」

 

 

 

 

すぐそこのスイーツ店でクレープを食べるリヴァルスの姿があった。 リヴァルスを見つけた二人は無言でゆっくりと近づいていく。

 

 

 

「あの、お客様。 申し訳ありませんがそのような要望にはお答え出来ません。」

 

「いやいや、控えめの方が良いってマジで。 自称糖分王の俺が言うんだから、 あ、そうかこうすればいい! プラス100ガルドで甘さ控えめクレープってのはどうよ? これは売れるよ絶対。な?リヴァルスさんの言う事信じれば、お店側は絶対有利─」

 

 

「【じゃねーだろォォォ!!!」】

「ろーうぇるッ!?」

 

 

勝手な提案を店におすすめするリヴァルスの後頭部に、二人は全力の飛び蹴りをかます。 リヴァルスはそのままお店の壁にめり込んだ。

 

 

「人が聞き込みしてる時に何遊んでんのよアンタは!!何一人でスイーツコース満喫してんだ!! Sコースってそういう意味かコラァァ!!」

 

 

「あ、あれ?いたの? いや、違うんだよ。俺は悪くねぇ。 このクレープが勝手にな、まるで吸い込まれる様に俺の口の中に入っていったんだ!」

 

 

「【テメェの口は掃除機かァァ!!」】

 

 

 

本気で怒る二人を前に意味不明な言い訳をするリヴァルス。

 

 

「ファルガ、もう少し聞き込みしてみましょ。 このバカ置いて。」

【そうだな。 ついでにこのアホをどうするか考えるか。】

 

 

「ま、待て待てお前ら。 リヴァルスさんは遊んでたわけじゃねーよ? ちゃんと仕事もしたよ。 さっき変な噂聞いたから!有力な情報持ってるから!」

 

 

頭から血を流しながら呼び止めるリヴァルス。

 

 

「…本当でしょうね?」

【下らない情報ならアクアバレット放つからな。】

 

 

ジト目でリヴァルスを見ながら立ち止まる二人。 リヴァルスは頭の血を拭いて話し始める。

 

 

「街の中にある地下水道で怪しい人影を見たっていう噂があんだ。 普段はろくに管理されてない場所だけに、黒い噂が沢山あってな。 怪しい人影ってのはアイフリードかもな。」

 

 

地下水道の噂にアイフリードが関わっている可能性がある。そう見たリヴァルスは地下水道の調査を提案する。

 

 

「行ってみるか? その様子だとろくな情報ねーんだろ? 」

 

 

「くっ… 遊んでた癖に…!」

【だが、事実それしか無いな…。】

 

 

悔しそうにするイズナとファルガだが、リヴァルスの提案に乗って、地下水道へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~ スキット 大国グロア~

 

 

リヴァ「あー、人多いよ…。 人酔いしそうだからフード被ろ…。」

 

イズ「本当に人多いわね。 シェバにもこんなに広い広場とか無いし。」

 

 

リヴァ「ミスレア最大の大国。 人魔大戦があったとはいえ、8年も経てば平和か。」

 

イズ「もし、また人魔大戦が起きたら…どうなっちゃうんだろ…。」

 

リヴァ「そりゃ、お偉いさん次第だろ。」

 

 

イズ「シェバは…大丈夫……だよね?」

 

リヴァ「それも、お前らお偉いさん次第だよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

グロア地下水道の入口に着いたリヴァルス達。 入口は硬い鉄の扉だが、かなり錆び付いておりカギもかなり古ぼけていた。

 

 

【全く管理とかされてないな。 この辺人通り少ないし。】

 

「こんな場所なら黒い噂あってもおかしくねーな。 よっと、開いたぜ。」

 

「む、無理矢理こじ開けて大丈夫かな?」

 

カギを叩き折り、扉を開けるリヴァルス。中を覗くとうっすら光が灯してあり、薄暗い道が続いていた。

 

「ん?足跡が続いてんな…まだ新しい。」

 

「誰かがここにいるのかな?」

 

 

先に付いていた足跡を追って三人は地下水道の奥へと進んでいった。

 

 

 

 

 

 

「おらぁ! 太刀紅蓮!」 (アクアバレット!)

 

 

 

 

地下水道の中に生息していた魔物、ゲコゲコと戦闘をするリヴァルス達。 リヴァルスとファルガが前線で戦い、イズナは後方支援をおこなっていた。

 

 

「そろそろ落ちてくる頃ね!クロックスター!」

 

 

戦闘の始めに上空に放った弓矢がゲコゲコの頭上に落ち、矢が爆発する。イズナの技をくらったゲコゲコはその場で霧散する。

 

 

【戦闘終了だな。】

「たくっ、よーやく終わりか。」

 

 

戦闘を終え再び奥へと進んで行くリヴァルス達は少し広い部屋へとたどり着く。

 

 

「……?」

 

「ここが奥かな? もう道も無いわね…。」

 

この先に道も扉もなく地下水道の最奥らしき部屋にたどり着く三人。 しかし、噂に聞く怪しい人影は見当たらなかった。 リヴァルスは部屋の横の水路を調べながら呟く。

 

 

「何もねーな…まさかグロア王国自体ハズレか? ……ん?」

 

すると、リヴァルス達の後ろで物音がした。

「誰だ!!」

「リヴァルス! あそこ!」

【 盗賊…では無いな…。 スーツの様に見える。】

 

 

振り向くと()()()()()()()の人影が入口に向かって走っていった。 その姿にリヴァルスは目を凝らして見た。

 

 

「…アイツ… どっかで見たか? 」

 

「……!!」

 

 

ドォォォォォン!

 

 

後ろから大きな音が響く。 天井から何かが落ちてきた様だ。 砂埃が晴れると巨大なカニ型の魔物、ギガースクラブが姿を現した。

 

 

「きゃあ!! 何なの!?こいつ!?」

 

【こんな奴が何で地下水道に!?】

 

「んなもん知るか! つーかアイツ…もしかしてやる気満々マン?」

 

 

リヴァルスの読みは当たっていた。 ギガースクラブの機嫌は悪く、明らかに敵意剥き出しでリヴァルス達を睨んでいた。 そして、ギガースクラブは大きなハサミを振り下ろした。

 

 

ドガァァァァ!!

 

 

「くそ!やるしかねぇ!」

 

【こんな魔物と戦うのか、手強そうだ。】

 

「でもやらなきゃ! 来るよ!」

 

 

三人は武器を構えギガースクラブと対峙する。 リヴァルスは真っ先にギガースクラブに向かって駆け出し、 ギガースクラブはリヴァルスにハサミを向け捕らえようとするが、リヴァルスは素早い動きでハサミを避け攻撃を仕掛ける。

 

 

「迅風連斬!」 「グカカカッ!?」

 

 

斬り上げながら空中で踵落としを決める。だが、ギガースクラブには余りダメージが入っていない。 着地する前にリヴァルスはギガースクラブの巨体での体当たりで吹き飛ばされ壁に激突する。

 

 

「くっ!クロックスター!」

 

すかさずイズナが技を仕掛けるがそれに気付いたギガースクラブはイズナに狙いを定め、水の光線をイズナに放つ。

 

 

「うっ!かわしきれ……あう!!」

 

回避が間に合わず光線をくらうイズナ。 ファルガが射撃をしながらギガースクラブに向かって駆け出す。

 

(スピンエッジ!) 「うぉらっ!!」

 

壁からリヴァルスが飛び出しギガースクラブに斬りかかる。ファルガもナイフでの回転斬りを叩き込む。ギガースクラブの甲羅に傷をつけるもギガースクラブはそのまま巨体を地面に叩きつけ、リヴァルスとファルガは衝撃で飛ばされる。

 

 

「グカっ?」

 

バァァァン!!

 

 

ギガースクラブの頭上にイズナのクロックスターが炸裂する。それによりギガースクラブは怯む。その隙を逃さず、ファルガとイズナは術技を仕掛ける。

 

 

「今よ!トライデント!!」

(スナイプエンド!)

 

ギガースクラブの脚に向かって貫通性のある三連続の弓矢と強力な弾丸を撃ち込む。 脚を攻撃されたギガースクラブはバランスを崩し、動きを止めた。

 

 

「しゃーねー。 ここで終わりにするぜ! オーバーリミッツ!!」

 

 

自身の限界を一時的に突破する技、オーバーリミッツを発動したリヴァルス。 体が光り輝き力が増す。 そしてそのままギガースクラブに向かって駆け出し猛攻する。

 

 

 

「虎牙破斬!風牙絶咬!飛竜戦孔!」

 

連続の術技を受けるギガースクラブはかなりダメージを負うも、起き上がりリヴァルスにハサミを振り下ろす。 だがリヴァルスはバックステップで避け、剣を肩に置く。

 

 

「おいそこ、動かない方がいいぜ。」

 

 

 

リヴァルスが言い終わる刹那、 リヴァルスの姿が消える。 ギガースクラブ、そしてイズナ達も消えたリヴァルスを探す。 するとリヴァルスはギガースクラブの後ろで歩きながら剣を納める。

 

 

「秘奥義!瞬迅剣・刹那!!!」 キィン!!

 

 

立ち止まり剣を納めた瞬間、ギガースクラブの体が斬り刻まれる。 神速の剣に追いつけなかったギガースクラブはついに地に伏せる。同時にリヴァルスのオーバーリミッツも消え失せ、体から光が消える。

 

 

「痛たた…… やっと倒れた?」

 

【苦戦したな…しかし何故グロア王国の地下水道にこんな凶暴な魔物が?】

 

「さっき走ってたスーツ野郎の仕業か、元からいたか……兎に角!当初の目的としてはハズレだな。 ここにアイフリードは居ねぇ。」

 

 

戦闘を終え話し合う三人。 追っていたアイフリードの姿は無かった。

 

 

「ひとまず出るか。 長居はしたくねぇ。」

 

「そうね、もうボロボロよ……。」

 

 

こうして三人は地下水道の入口に戻り始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~スキット 地下水道は嫌!!~

 

イズ「ここ、スッゴい臭う… もう嫌~!」

 

 

ファル【清掃が行き届いて無いな…とっとと戻ろう。】

 

 

リヴァ「臭いぐらいでギャーギャー喚きやがって、これだからガキは……大体人間が出す臭いもクセェだろ? ファルガも糞するし、イズナも屁をこ─」

 

 

イズ「その口閉じろォ!!」 ドガァッ!

 

 

バッシャャャン!!

 

 

リヴァ「プハァ!ヤベェ、水路落ちた! 流されるーー!リヴァルスさん流されるーー!!」

 

 

イズ「そのまま流れてなさい!」

 

 

ファル【…仲いいなお前ら。】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~スキット 要するに手品?~

 

 

 

ファル【リヴァルス、さっきの秘奥義の事なんだが…どうやって出したんだ?】

 

 

リヴァ「あ? 秘奥義はオーバーリミッツ中に三連携してからR2ボタンを…。」

 

 

イズ「いや何の話!? 最後に見せたあのとんでもない技の事よ!」

 

リヴァ「あーそゆ事。 あれは相手が気をそらした瞬間に一瞬で斬っていくってだけだ、手品みたいに。」

 

イズ「そんな簡単に言うけどアンタねぇ…。」

 

ファル【まぁ、そういう事でいい。】

 

 

リヴァ「頑張れば出来んじゃねーか?」

 

 

イズ・ファル「【出来るか!」】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ようやく入口ね、疲れた~。」

 

地下水道の入口に戻ったリヴァルス達。 扉の前でリヴァルスが二人に話しだす。

 

 

 

「振り出しに戻っちまった訳だが、ここで整理だ。 イズナはこれからダッシュでシェバに行く。 ファルガは一旦村に戻ってタズマの様子見。 リヴァルスさんはイズナを送った後でファルガに付き合う。 これでいいか?」

 

 

【いや、俺もシェバまで行くよ。】

 

 

リヴァルスの提案に首を振りながらそう答えるファルガ。 そんなファルガにイズナは問いかける。

 

 

「え?いいの?」

 

 

【ここまで来たんだ。 付き合うさ。 途中でアイフリードが見つかればラッキーだからな。】

 

 

「ありがとうねファルガ。 ファルガがいれば心強いよ。」

 

 

「おいおい、このガキ恋愛フラグ建てやがったよ。 これが世間で言うタラシってやつか? 最近のガキはマセてやが─」

 

 

グサッ!

 

 

言葉を言い終わる前にリヴァルスの頭に弓矢が刺さる。

 

 

「アァァァァ!! リヴァルスさん刺さったーー!!!」

 

 

【……このバカは放っておくか。】

 

 

「フン!!」

 

 

ファルガが入口の扉を開けたその時、

 

 

 

ガチャ!ガチャ!

 

 

 

槍を持った王国兵数名に囲まれていた。そして一番先頭にいた兵士が槍を構えながら喋りだす。

 

 

 

 

 

「先程報告にあった三人組だな! 我々と一緒に来てもらおう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




仕事忙しいー!(|| ゜Д゜)



どのタイミングでサブスキット集やろうかな?


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第九話 対談



この作品が完成するのは何年後だろうか…


再動篇 最終回(ハヤッ!)

第九話 始まります。


前回のあらすじィ!!

 

 

グロア王国地下水道にてギガースクラブを倒した一行!だか、地下水道を出た先には王国兵たちが! 一体何故? リヴァルス達の運命は!?

 

 

 

ファル【ノリノリだな作者。】

 

 

おー!筆談少年のファルガ君ですね! イラッシャーイ!!

 

 

ファル【何でこんなテンション高いんだ?】

 

お気にいりが一人増えてたーー!!! ヒャッホー(o’∀`)♪ 目指せ百人!♪

 

 

ファル【評価も感想もゼロだけどな。もう少し頑張れ。】

 

 

 

一気に現実に戻されたーー!!!

 

 

ファル【それでは本編どうぞ。】

 

 

 

しかも勝手に進めてるーーー!!?

 

 

 

《第九話 対談》

 

 

 

 

 

ガシャン!!

 

 

「………」

 

「………」

 

「………」

 

あれよあれよと王城に連れていかれたリヴァルス達。そしてそのまま牢屋に入れられていた。 三人とも黙ってる中、最初に口を開いたのはリヴァルスだった。

 

 

「……いやー、斬新な応接室だこと。」

 

「んな訳ねーだろォ!! 完全にここ牢屋でしょーが!!」

 

 

イズナが強い口調でツッコミを入れるもリヴァルスはまだ現実を見ておらず、現実逃避をしていた。

 

 

「何言ってんだイズナ? これはあれだよ。ちょっと奇抜なデザインの休憩室なんだよ。檻の中で心休める一時を─」

 

 

バシィ!!

 

 

遠い目で語るリヴァルスを叩くファルガ。

 

 

「イッテェな! 何しやがるクソガキ!」

 

【現実見ろいい大人が、捕まったんだ俺たち。】

 

「捕まってねぇよ断じて! お前そんなに捕まりたいか!? ああ分かった!じゃ捕まった事にしとくよ、捕まって無いけどね!!本当は!!」

 

檻の中で言い合う二人。 そんな中イズナが溜息を吐いて何故捕まったのか考え始める。

 

 

「報告にあったって言ってたよね? 私達が地下水道に入った所を見られたとか?」

 

【だとしても、ここまでされる必要無いと思うが……。」

 

「ヤベェもん見たからじゃねーか? あの巨大なカニが原因とかな。」

 

 

檻の中で話し合っていると牢屋の入口の扉が開く。 足音が近づいてきて、リヴァルス達がいる檻の前で止まる。 そこには騎士の鎧を纏い兜を外し、力強い眼差しを向けた大男が立っていた。

 

「そこの三人、出ろ。」

 

「……呼ばれてますよーソコノさんとやら?」

 

「貴様らのことだ!さっさと出ろ!」

 

騎士の男が檻を開け、三人は恐る恐る牢屋を出て、歩き始める騎士の後をついていく。

 

「騎士様よぉ、俺達をどこにおもてなしする気?」

 

「……黙って歩け。」

 

「ちっ!んだよ感じわりーな。」

 

 

二人がギスギスした会話をする中、ファルガが喉に負担がかからぬように小声で話す。

 

 

(俺達何処に向かってんだろ?)

 

(取り調べ室じゃないかしら? )

 

( 変な事言って怪しまれるのも面倒だ。 ここは何を聞かれても、別に…で乗り切れ!)

 

(それで乗り切れるのは沢○さんだけだから!)

 

 

 

 

 

牢屋を出て、王城の廊下を歩く三人。いつのまにか城の奥へと進んでいた。

 

 

「おかしくね? 取り調べ室ってもっと薄暗い所だと思ってたけど、というか城の奥に進んでね?」

 

 

「何を言っている? 貴様らが行くのは取り調べ室ではない。」

 

 

男が止まり、扉を開ける。 するとそこは─

 

 

 

 

「ここは我らが陛下、サウロ様が居られる謁見の間だ。」

 

 

広い謁見の間の奥に現グロア王国の国王、 サウロ・イーヴァン国王が座っていた。

 

 

「レリュウ。 案内御苦労、こちらへと下がりなさい。」

 

「はっ!」

 

 

白い髭を伸ばした往年の男姓、サウロ国王はリヴァルス達を連れてきたレリュウという騎士を下がらせる。 リヴァルス達は目をパチパチさせた後、カタカタ震えだした。

 

 

(((こ、国王かよォォォォォ!!)))

 

 

(何で!?何で国王自らここに!?取り調べじゃなかったの!?)

 

(何でだ!?いきなり国のトップだぞ!?どうすんだ!?リヴァルス!!)

 

(知る訳ねーだろ!!お前リヴァルスさんが何でも答え知ってると思うなよ!! リヴァルスさんだってなぁ、分からない事だってあんだよ!泣きたい時だってあんだよ!逃げ出したい時だってあんだよ!!)

 

大きな声でこそこそ話すという器用な会話をしてると、サウロ国王がごほんと咳払いをする。

 

「あー、そこの三人。 話を聞きたいのだが……少し宜しいかな?」

 

「「「!!!」」」

 

サウロ国王の言葉に反応し、すぐさま正座するリヴァルス達。 三人とも冷や汗が凄く若干震えていた。

 

 

(ヤベーぞこれ……俺達下手したら打首かもしれねぇ。相手はグロア王国のトップ。 大国丸々相手してるようなもんだぞ……)

 

(と、とにかく落ち着いて話をすればいい。 慌てなければどうという事は……)

 

 

下を見てこそこそ話すリヴァルスとファルガだが、サウロ国王はイズナの方を向いて口を開く。

 

 

「このような形でお会いするとは不思議なものですな。シェバ国の姫君、イズナ・メルトン殿。」

 

 

(((ソッコーバレたァァァァ!!)))

 

イズナの事がすぐにばれて焦るリヴァルス達。 バレた以上諦めたイズナは真っ直ぐサウロ国王に話し始める。

 

 

「この度はこのような格好で参った事、お許しください。サウロ・イーヴァン様。 このイズナ・メルトン。今回グロア王国に赴いた事はただの偶然にございます。」

 

立ちあがり頭を深々と下げ、丁寧に挨拶をするイズナ。 その姿はまさに一国の姫君だった。

 

「ふむ、では聞かせてくれるか。 貴殿がここに来た理由を。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうか…… ご子息が行方不明に……」

 

「はい……兄のカヅナ・メルトンが行方不明になり、いても立ってもいられず……」

 

 

これまでの事を全てを話したイズナ。 サウロ国王は目を閉じてやがて目を開きこう話す。

 

 

「イズナ殿。 すぐにでもシェバに帰られてはいかがか?我が国の馬車を派遣しよう。」

 

「…よろしいのですか?」

 

「なに、構わんよ。 シェバ国王とは交流がある。 ここまでせんと申し訳が無い。 それに今は事態が事態だ。 貴殿も王族。 民が心配だろう。気持ちはわかるが、兄上の事は他の者達が探してくれるだろう。」

 

 

「……はい。ありがとうございます。」

 

 

サウロ国王に深々と頭を下げるイズナ。 ここでずっと黙っていたリヴァルスが口を開く。

 

 

「ところで国王様。 地下水道にいたあの魔物は何なんスカ?」

 

「ふむ、地下水道についてか……時に君は何処かで会ったかな?」

 

 

話題を地下水道に変えたリヴァルスをまじまじと見るサウロ国王。

 

「いやいや!! リヴァルスさんお会いしてませんよ!?こんな目が死んだ魚みたいな男、江戸とか千葉とかその辺に転がってますよ!勘違いですって!」

 

 

「そ、そうか…すまないな。」

 

突然早口で謎のごまかしをするリヴァルス。

 

「地下水道の件は現在調査中。 まさか魔物がいたとは…それにアイフリード盗賊団まで……」

 

「アイフリードは姿を見ませんでした。 私はこの者達と一緒にアイフリードを探していましたの。」

 

 

「奴ら、グロア王国に戻るとか言ってたぜ? それにスーツみてーな服着たヤローも地下水道にいたし、 この国警備どうなってんの? キ○コ王国並のザル警備だよ。カメの大魔王に乗っ取られるよ?」

 

(リヴァルス余計な事言うな!)

(最初にいらん事言うなって言ったのどこの誰よ!)

(す、すまん。つい……)

 

 

リヴァルスの暴言に慌ててストップをかけるイズナとファルガ。 すると、今までサウロ国王の後ろにいたレリュウに聞かれていたらしく。 レリュウが睨みながらリヴァルスに近づく。

 

 

「おい、口を慎め。 陛下の御前だぞ。」

 

「すんませんしたー。 ふかぁく反省してます。」

 

「貴様!!」

 

「止せ!レリュウ!」

 

リヴァルスに掴みかかるレリュウをサウロ国王が止める。 レリュウはサウロ国王の言葉に従い、手を離す。

 

「すまない、話を戻そう。 君達はこれからどうする? イズナ殿は私達がシェバに送るとして君達はアイフリードを追うのか?」

 

「……」こくり

 

「面倒事は嫌いなんすけど、最後までこいつに付き合いますよ。」

 

サウロ国王の言葉にファルガが頷きリヴァルスも最後まで付き合うと答える。 サウロ国王はふむと頷き、こう提案する。

 

 

「ならば、そなたらと一緒にこのレリュウを同行させてはくれぬか? グロアの調査に兵を駆り出す故、アイフリード盗賊団の調査をレリュウに頼もうと思っていた所でな。」

 

「へ、陛下。 お言葉ですが俺はまだこいつらが信用に足る者達とは思えません。 何か企んでいるかも─」

 

 

 

レリュウとサウロ国王が話す中リヴァルス達三人はこそこそ話し出す。

 

 

(サウロ様どういうつもりなのかな? アイフリード調査に騎士を一人同行させるなんて…)

 

 

(監視目的かもしれない。 イズナはともかく、俺達はまだ怪しまれてるから。)

 

(敵だと分かりゃ即始末出来るようにってか。 えげつねぇ……けど断りゃまたややこしくなりそうだ。 受け入れとくか。)

 

 

お互い話を終えてリヴァルス達はサウロ国王の方を向く。

 

「分かりました。 俺達二人に同行するんすね?」

 

 

「……よろしく頼む。」

 

無愛想に挨拶をするレリュウ。 そしてサウロ国王は後ろの兵に指示を出し、馬車を準備させる。

 

 

「ではイズナ殿。 グロア王国騎士団が安全にシェバまで送り届けよう。」

 

 

「はい。ありがとうございます。サウロ・イーヴァン様。」

 

 

馬車に乗るため部屋を後にしようと歩くイズナ。 最後にリヴァルスとファルガの方を向く。

 

 

「オメーとはここでお別れだな。」

 

【今までありがとう】

 

「二人とも最後の別れじゃないんだから…… でも、ありがとうね二人とも。」

 

 

二人に笑顔でお別れを言うイズナ。 二人に背を向けて行こうとしたところでリヴァルスがイズナの肩を掴む。

 

 

「ち、ちょっとリヴァルス?」

 

「落ち着いたら、また会いに行く。 必ず、無事にシェバまで行けよ。」

 

 

「……リヴァルス…」

 

 

いつになく真剣な顔で話すリヴァルスに少し顔を赤らめるイズナ。 だが─

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺、まだお前にフルーツパフェ奢って貰ってねぇから! 絶対シェバのフルーツパフェ食わせろよ!」

 

「虫歯になって死ね!」 ドガ!

 

「へぶらしっ!」

 

イズナではなくフルーツパフェの心配をしていたリヴァルス。 イズナはリヴァルスに腹パンを決めて部屋から出ていった。

 

 

「な、何でだ……」

 

【リヴァルス…お前バカだろ?】

 

 

床に倒れるリヴァルスを冷めた目で見るファルガ。 サウロ国王は椅子から立ちあがり話し出す。

 

 

「以前からレリュウにオズウェル大森林の調査を頼んでおった。 ここから少し北西にある森だ。 人魔がおるという目撃情報があってな、アイフリードが関わっているならばそこにいるかもしれん。 レリュウと共にそこに向かってくれんか。」

 

 

「は、はい。わがりました。」

 

未だに腹を押さえるリヴァルス。 次の行き先が決まり、三人は旅の準備をするために謁見の間を出る。

 

 

「出発は明日にする。 明朝宿の前にいろ。俺は自宅に行く。」

 

「へいへい。 行くかファルガ。」

 

 

レリュウの言葉に適当に返してファルガと共に町に出るリヴァルスだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






章くくりしてみました。


次回はメインキャラ紹介とゲーム説明書風にゲームシステム解説をやりたいと思います。

次章はアイフリード捜索篇というタイトルを予定中です。( ^∀^)



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再動篇メインキャラ紹介&ゲームシステム解説



一章完結記念に書いてみました。

章ごとにやる予定です。



ゆっくり読んでいってね!( ^∀^)




 

 

《メインキャラ紹介》

 

 

 

リヴァルス 25歳

 

177㎝

69㎏

 

初期称号 まるでだらしない大人

 

イメージCV 森田成一

 

 

[概要]

 

本編の主人公。 グロア王国領土に位置するチーラの街の外れの森にある小屋に住んでいる。 定期的に短期アルバイト等をして生計を立てているが基本無職。それなりに貯金はあるらしい。 ぼさぼさの黒髪黒目に死んだ魚みたいな目が特徴。

メイン衣装は黒のブーツに黒のズボン、黒のシャツに灰色のフード付きロングコートを羽織り前を開けている。

性格は面倒くさがり屋で無気力、いい加減の塊のような男。 人の話を聞かず、軽口や暴言がポロッと出てしまう節があるので他人の怒りを買うことがしばしば。 金使いも荒く吐くまで酒を飲んだり、いわゆるダメな大人だが決める時はきっちり決める。やれば出来る大人である。

料理は一人暮らしが長いお陰でそれなりに器用にこなせるが、かなりの甘党な為に甘めに味付けする時がある。

戦闘では剣、刀を装備し荒々しい我流剣術で戦う。 戦闘の腕はかなりの物だが本人曰く全盛期より全然弱いらしい。十八番は瞬迅剣。

 

 

[戦闘スタイル]

 

攻撃力が高く攻撃範囲も広い前衛キャラクター。 突進する技が多く中距離もこなせる。 魔術を一切覚えず集中の能力値も低い為クリティカルが出にくいが、高水準のステータスに扱い易い術技を多く持つのでゲームの基本はリヴァルスを操作して覚えよう。

 

 

 

 

 

イズナ・メルトン 17歳

 

157㎝

44㎏

 

初期称号 家出姫

 

イメージCV 雨宮天

 

 

[概要]

 

本編のヒロイン。 ミスレアの北に位置する中立国シェバの国王カギラ・メルトンの娘。 王位は兄であるカヅナ・メルトンが継ぐはずだったが、兄が突然失踪し行方不明に。 周りの静止を振り払って単身兄を探す旅に出た。 白髪をサイドテールでまとめており、薄い赤目が特徴。

メイン衣装は薄紫色のゴシック調のミニドレスを着ている。本人曰くお忍びの服。

性格は明るく真っ直ぐな年相応な少女。 素直な性格だが、時に暴走して本来の目的を忘れてしまう事も。 パーティのツッコミ役でその腕は熟練者顔負けの腕前。 最近はピコハンを持ったままツッコミをする術技、ピコハンアタックを習得する程。普段は女の子口調だがツッコミの際は口調が強くなる。

料理はレシピの通りに作るため失敗は少ない。 いたって普通の料理。 コンソメスープが好物。

戦闘では弓を装備し、遠距離攻撃と魔術で後方支援に徹する。回復術も扱える。

 

[戦闘スタイル]

 

典型的な後衛キャラクター。 近距離に有効な術技をあまり覚えない為、敵との距離には気をつけよう。ステータスは集中の能力値が高いので装備次第ではガンガンクリティカルを出し、実質リヴァルス以上の火力を出すことが可能。 しかし防御やHPが低い為、いかに狙われずに戦うかが鍵になる。

 

 

 

 

ファルガ・エフル 18歳

 

 

168㎝

62㎏

 

初期称号 無口な赤髪少年

 

イメージCV 内山昂輝

 

 

[概要]

 

第四話に初登場。 出会った当初はリヴァルス達を敵だと思い襲いかかった。 グロア王国領土に位置する雨の村タズマの出身。 生まれつき声帯が弱く、小声でしか喋れない為普段から筆談を用いて会話する。

8年前の人魔大戦で両親を失い一人暮らし。 配達業の仕事をして生計を立てている。

白いマフラーと赤い髪が特徴。マフラーは亡き両親から九歳の時の誕生日プレゼント。

メイン衣装はベージュのズボンに白と黒でデザインされた服を着ている。

性格は常識人で落ち着いた性格。筆談のせいかやや表情が乏しいが周りの事に気を配れるフォローの男。

料理は卵料理が大好物で卵を使った料理の成功率が二倍になる。 それ以外は何故かそこまで上手くない。

戦闘ではナイフと銃を装備し、フォームを切り替えながら戦うトリッキーなキャラ。

 

[戦闘スタイル]

 

中距離戦を主体とするトリッキーキャラクター。 自分の範囲内の敵にはナイフ。範囲外の敵には銃での攻撃を自動で切り替える。銃での攻撃力が1.2倍になるバレットフォーム。 ナイフの攻撃力が1.2倍になるエッジフォーム。 ごく稀に発動する全ての攻撃力が1.2倍になるクリティカルフォームと切り替えて戦う。能力値は平均的に成長し、属性付きの弾丸を魔術代わりに放つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《ゲームシステム解説》

 

 

[バトルシステム]

 

FR─LMBSをベースにしたバトルシステム。 三回の通常攻撃に特技と奥義に分かれた術技を連係コンボしていく。四人同時にバトルを行い特定のアイテムを所持することでバトル中に操作キャラクターを替えることが出来ます。また、キャラ固有のアクションを発動するオンリーアクションシステムが存在します。

 

 

[バトル画面]

 

画面の下にあるキャラアイコンの横にHPとTPのゲージが表示され、さらにオンリーアクションゲージも表示されます。(オンリーアクションゲージについては後のページを参照。)

画面左端にはオーバーリミッツゲージが4本表示されます。(序盤は一本しか解放されていません。 物語が進むことで解放されます。)

 

 

[攻撃]

攻撃ボタンを押すと通常攻撃を繰りだし連続で三回まで行えます。攻撃数はスキルによって増やせます。 方向キーでの入力で斬り上げ、突き、下段攻撃と変化します。 術技の連携は特技から奥義の順番でコンボとなります。 奥義から特技へは連携は出来ません。

 

 

[ガード]

 

 

ガードボタンを押すとガードを行い受けるダメージを軽減します。 ただし吹っ飛び攻撃等の強力な攻撃を受けるとガードブレイクされ暫くガードが不可能となります。 ガードシステムは敵も有効です。

 

 

[オンリーアクション]

 

バトル中、オンリーアクションゲージを消費することでキャラクター固有のアクションを繰り出すことが出来ます。 リヴァルスは敵に与えたダメージ、イズナとファルガは敵に与えたヒット数でゲージが貯まっていき、最大までゲージを貯めることで発動出来ます。

 

 

[リヴァルスのオンリーアクション]

 

リヴァルスのオンリーアクションは疾風瞬迅剣。

ターゲットの目の前に現れて威力の低い瞬迅剣を繰り出します。 ステージのどこにいてもターゲットの目の前に現れるので、距離を詰めることにも使えます。 又、次に発動する術技のTP消費を半分に抑えるのでコンボに組み込めば効率よく大ダメージを狙えます。

 

 

[イズナのオンリーアクション]

 

イズナのオンリーアクションはクロックスター。

発動すると上空に弓矢を放つ。 一定時間後、ターゲットの頭上に降ってきて爆発する。 イズナの術技の中でもかなり高威力の技なのでどんどん活用しよう。

 

 

[ファルガのオンリーアクション]

 

ファルガのオンリーアクションはフォームチェンジ。 発動するとランダムで自分のフォームを切り替えます。 基本はバレットフォームかエッジフォームのどちらかにチェンジしますが、ごく稀にクリティカルフォームに変わります。 一度変わるともう一度オンリーアクションを発動しないと切り替えることは出来ないので、切り替えたい時はゲージを貯めましょう。

 

 

 

[オーバーリミッツ]

 

戦闘中、R2ボタンを押すとオーバーリミッツが発動します。 発動するにはオーバーリミッツゲージが一本消費されます。発動中は以下の効果が発動します。

 

・能力が上昇

・通常攻撃、術技が無制限に出せる

・秘奥義が発動可能

 

[秘奥義]

 

オーバーリミッツ発動中に通常攻撃と術技を合わせて三回連携中にR2を押すと強力な秘奥義が発動します。 敵に大ダメージを与えられますが、発動後は自動的にオーバーリミッツは解除されます。

 

 

[能力値]

 

キャラクターの能力値とは以下の通りです。

 

HP・敵から攻撃を受けると減り、0になると戦闘不能となり、戦闘に参加している全員が戦闘不能になるとゲームオーバーとなります。

 

TP・術技を発動することで減り、0になると通常攻撃しか出せなくなります。

 

物攻・高いほど直接攻撃で与えるダメージが増えます。

 

物防・高いほど敵からの直接攻撃のダメージが減ります。

 

魔攻・高いほど魔術での攻撃で与えるダメージが増えます。

 

魔防・高いほど敵からの魔術攻撃のダメージが減ります。

 

敏捷・高いほどバトルステージの移動速度が上がります。

 

集中・高いほどクリティカルの発動率が上がります。

 

 

[属性]

 

装備や術技、敵には属性が存在します。 地水火風と光と闇。 6種類の属性があります。 これらには弱点属性と耐性属性が存在し、受けるダメージや与えるダメージに影響があるので、装備や術技、敵の属性を理解して有利に戦闘を進めましょう。

 

 

 

[術技のレベル]

 

術技を連続で使用すると術技レベルが上がり、最大でレベル3まで上がります。 レベル2で技の威力が上がり、レベル3でTP消費が軽減されます。

また、キャラクターのレベルを上げると術技を習得しますが特定の術技のレベルを上げると新しい術技をひらめきます。(リヴァルスの一例。 魔神剣と虎牙破斬の術技レベルをそれぞれレベル2まで上げると魔神双破斬を習得します。)

 

 

[スキルとスキルポイント]

 

スキルとはキャラクターがセットすることで様々な効果を得る特殊技能の事です。 スキルはスキルポイントを使用して習得します。 スキルポイントはキャラクターのレベルが上がると獲得出来ます。スキルはキャラクターによって専用のスキル等があるのでキャラの特徴に合ったスキルを習得するのがコツです。 貯めたスキルポイントを必要な分消費し、スキルを習得してセットすると戦闘で効果を発動します。

 

 

[料理]

 

レシピを持っていると、持っている食材を使って料理が出来ます。料理を食べるとHPとTPが全回復し様々な効果を得ます。 料理画面で作るキャラと作る料理を決めて料理をします。 ただし、時々失敗して効果を得られない時があります。 キャラの好物料理を本人が作ると失敗しにくくなります。 料理のレシピは世界中に落ちてるのでどんどん探しましょう。

 

 

[スキット]

 

フィールドマップでスキットタイトルの表示中にタッチパッドを押すとスキットが発生します。冒険のヒントから雑談まで様々です。 キャラクターの意外な一面が見れるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

《おまけ 作者がやりたかった事》

 

 

 

[リヴァルス戦闘ボイス]

 

戦闘開始ボイス

・「たくっめんどくせぇーなー。」

 

・「サクッと終わらせっか!」

 

・「リヴァルスさんかーなーり強ぇぞ?」

 

・「オラワクワクすっぞ!」

 

・「不意討ちたぁやりやがる…」

 

・「ガチで強そう…逃げようぜ?」

 

戦闘終了ボイス

 

・「こんなもんかよ?」

 

・「よーやく終わったぜ、まったくよぉ。」

 

・「完璧だったな!」

 

・「俺にしちゃ上出来だな!」

 

・「リヴァルスさんピンチだぜ…」

 

・「だから言ったじゃん!? 逃げようって!」

 

 

戦闘ボイス

 

攻撃

・「オラァ!」

 

・「しつけぇ!!」

 

・「シメーだ!!」

 

被ダメージ

 

・「ぐっ!」

 

・「ちっ!」

 

・「がぁっ!」

 

ダウン復帰

 

・「よっこらせぃ!」

 

・「なぁにすんだテメェ!」

 

オーバーリミッツ発動

 

・「これで終わりにするぜ。」

 

・「出来れば使いたくなかったんだけどな…」

 

 

秘奥義発動

 

・「こいつで決める!」

 

 

秘奥義

 

・「そこ動かねぇ方がいいぜ? 瞬迅剣・刹那!! 見えなかったろ?」

 

 

アピール

 

・「あー、糖分欲しぃ…」

 

・「リヴァルスさんはここだぜー?」

 

逃走

 

・「逃げるんだよォー!!」

 

 

瀕死

 

・「洒落にならねぇ…」

 

 

戦闘不能

 

・「やっちまったぁ…」

 

復活

 

・「燃えろぉ! 俺の何かぁ!!」

 

・「俺ぁ何度消されても甦る!」

 

 

 

 

[イズナ 戦闘ボイス]

 

 

戦闘開始ボイス

 

 

・「皆!行くよ!」

 

・「私だってやれる!」

 

・「甘く見ないでよね!」

 

・「嘘!?不意討ち!?」

 

・「こんな奴、倒せるの…?」

 

 

 

戦闘終了ボイス

 

 

・「よし!やったぁ!」

 

・「私、強くなってる…」

 

・「もっと前に進まなきゃ!」

 

・「すぐに…回復しよう…」

 

・「な、なんとか…倒せた…」

 

 

 

戦闘ボイス

 

攻撃

 

・「やっ!」

 

・「はぁっ!」

 

・「行けぇ!」

 

 

被ダメージ

 

・「うっ!」

 

・「あうっ!」

 

・「きゃああっ!!」

 

 

ダウン復帰

 

・「痛たた…」

 

・「こんなことで…!」

 

オーバーリミッツ発動

 

・「全力で行くわよ!」

 

・「はぁぁぁぁ!!」

 

秘奥義発動

 

・「覚悟しなさい!」

 

秘奥義

 

・「全部当ててやるわ! これが私の本気! 食らいなさい! シューティングスター!!!」

 

アピール

 

・「アンタ達やる気あるの?」

 

・「誰からピコハン食らいたい?」

 

 

逃走

 

・「ここは退くしかないわね…」

 

 

瀕死

 

・「いやだ… 負けたくない…!」

 

戦闘不能

 

・「ごめんね…皆…」

 

復帰

 

・「もう倒れない!」

 

・「 私ってしつこいのよ!!」

 

 

 

 

 

[ファルガ戦闘ボイス]

 

戦闘開始ボイス

 

・【さて、やるか。】

 

・【お手並み拝見だな。】

 

・【狙撃してやる!】

 

・(後ろだと!?)

 

・【こいつは強敵だな…】

 

 

戦闘終了ボイス

 

・【こんなところか。】

 

・「ふぅ……」

 

・【運が無かったな。】

 

・【だいぶ消耗してしまった。】

 

・「はぁ…はぁ…」

 

戦闘ボイス

 

攻撃

 

・(ふっ。)

 

・(せいっ!)

 

・(当てる!)

 

 

被ダメージ

 

・「…っ!」

 

・「 くっ…!」

 

・「ぐはっ…!」

 

ダウン復帰

 

・(まだ終わらない!)

 

・(この程度…!)

 

 

オーバーリミッツ発動

 

・(いいだろう!)

 

・「……!!!」

 

秘奥義発動

 

・(解き放つ!)

 

秘奥義

 

・(まとめて吹き飛ばしてやる! 敵を排除しろ!リジェクト・バレット!!)

 

アピール

 

・【筆談する余裕があるぞ?】

 

・【かかってこい。 風穴開けてやる。】

 

逃走

 

・(いつか倒してやる…!)

 

瀕死

 

・(これは…マズイ!)

 

戦闘不能

 

・「か…はぁ…」

 

復帰

 

・(借りは返す。)

 

・(さて、倍返しだな。)

 

 

 

 

 

[戦闘終了後掛け合い集]

 

・リヴァ「お姫さまもやるもんだな。」

イズ「殆ど倒した奴に言われてもね…」

 

 

・イズ「どうしてそんな強いの?」

リヴァ「強さの秘訣は糖分だ!」

 

 

・イズ「普段から真面目ならねぇ…」

リヴァ「リヴァルスさんはいつだって本気だぜ?」

 

 

・リヴァ「その技、どこで習ったんだ?」

ファル「………」

リヴァ「…後で話すか。」

 

 

・リヴァ「つーかれーたー! パフェ食いたい!ギャンブルしたーい! ダラダラしたーい!」

イズ「…ダメ人間ね。」

ファル【…ダメ人間だな。】

 

 

・リヴァ「この調子で目指すぜ!天下○武道会!」

イズ「どっから天下○武道会出てきたァ!?」

 

 

・イズ「やっぱり強いね、ファルガ!」

ファル【イズナもいい動きだったぞ。】

 

・ファル【リヴァルス、どうやったらお前のように強くなれる?】

リヴァ「あ?んなもん精神と○の部屋行ってこいよ。」

イズ「いい加減にしなさいよ、アンタ。」

 

 

・リヴァ「やるなーファルガ! 七○海になれるぜ!その強さなら!」

ファル【なる気はないし、そもそも七○海って何だ。】

 

 

 

 




新ネタ思い付いたら付け足すか新しく書くかしますね。

次回サブスキットからの新章行きます!


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サブスキット集その2



サブスキット集その1から再動篇最終話までのサブスキット集です。


ゆっくり見ていってね!( ^∀^)




 

 

読者の皆さんどーも!

糖分四天王です!(*`・ω・)ゞ

 

今回はサブスキット集をやりたいと思い─

 

 

 

リヴァ「おい!ちょっと待て作者!」

 

ん? どうしたの? 三人もぞろぞろと。

 

 

イズ「どうしたの?じゃないわよ、まったく。」

 

ファル【作者。前回メインキャラクターの俺達の紹介とゲームシステム解説。そして戦闘ボイス集をやったよな。】

 

あー、やったやった。 戦闘ボイスは前々からやりたかったんだよねー(¬∀¬)。

 

全員「「【それだ!!」」】

 

 

ファル【ボイス集をやっときながら何で……】

 

 

 

 

全員「「【イメージCVが無いんだよ!」」】

 

 

 

……え?そこ?

 

イズ「普通は載せるでしょ!? ボイス集までやっといて! 何で考えてないかな!?」

 

いや、考えてなかったわけじゃないよ? ただ決まらなくてね……(((・・;)アセアセ

 

 

リヴァ「つー訳で今ここで発表しろ!ナウ!! 早くしろ!」

 

 

Σ(Д゚;/)/ええ!? ちょっと待って! うーーん…

 

 

リヴァ「まぁ俺のイメージCVは当然、杉田智和さん─」

 

 

あ、その人本家でやってるからNG。

 

 

リヴァ「はぁ!? 嘘だろ!? 俺のモデルキャラクターの中の人だよ!?」

 

モデルっつーかパクリだろ?

 

 

リヴァ「ウルセェェ!! テメーが生み出したんだろ!! じゃ誰なんだよ俺の中の人!」

 

 

よし! リヴァルスさんのイメージCVは………

 

 

CV森田成一さんだ。

 

 

 

リヴァ「まさかの黒崎○護ーーー!!? ふざけんな作者! テメェ俺に何を求めてんだ!!そして森田さんに何やらせようとしてんだぁ!」

 

 

森田成一さんなら大丈夫だよ。 ダメな大人役でも演じきれるって。

 

 

リヴァ「何様だテメェ!!」

 

 

 

さーて、次はイズナの番か… イズナのイメージCVか~うーーん…。

 

 

イズ「私のキャラだとツッコミが出来る人か~。 難しくなりそう…。」

 

 

 

決めた! イズナのイメージCVはズバリ!!

 

 

 

CV雨宮天さんだ。

 

 

イズ「今井麻美さんじゃないのかよ!? 衣装的にそっちのほうが合ってるでしょ!?」

 

 

大丈夫大丈夫! よし!最後はファルガだ! 正直イメージCVいる?って感じだけど。

 

 

ファル【おい殴るぞ。】

 

 

 

ファルガ君のイメージCVは……そうだ!

 

 

 

 

CV内山昂輝さんだ。

 

 

 

ファル【何を基準に選んでいるかさっぱりわからん。】

 

 

 

さーて、イメージCVはこれで決まり! この話を投稿した後に編集しとくわ。(´Д`)

 

 

 

リヴァ「こいつもしかして適当に小説書いてんじゃね?」

 

イズ「可能性があるわね。 イメージCVの決め方も適当だし。」

 

ファル(……俺の中の人が内山さんか……)

 

 

 

それじゃ、さらさらっとサブスキット集を書いてっと。

 

 

リヴァ「とっとと本編書けやこのヘボ作者ァァ!!」

 

 

(o`д´)=○)´3`)∴ぐはァ!!

 

 

 

 

 

《サブスキット集その2》

 

 

 

 

~スキット 強い秘密~

 

 

ファル【リヴァルス、 その剣技はどこで習ったんだ?】

 

リヴァ「習ったわけじゃねぇよ。 独学で身につけた我流だ。」

 

イズ「それでそこまで強いなんてね。 盗賊でもやってたの?」

 

リヴァ「テメェは普段からどういう目でリヴァルスさんを見てんの?」

 

リヴァ「お前らぐらいの歳のころは傭兵やってた。 駒として色んな戦場に駆り出されてな。」

 

イズ「傭兵!? なんか意外……でも何で辞めたの?」

 

リヴァ「色々あんだよ、過去を話すのはあんま好きじゃねぇよ。 まぁ、傭兵時代の貯金がまだあったからぐーたら生活も実現できたし。 今は満足してるよ。」

 

ファル【いや……働けよ。】

 

 

 

 

 

 

~スキット 村とファルガ~

 

ファル「………」

 

リヴァ「なーに黄昏てんだ?」

 

ファル【いや、こうしてる間に村は今どうなっているのかと思ってな。】

 

ファル【俺一人でアイフリードを追っているけど、村も心配なんだ。 村人達はどうなっているのか……】

 

リヴァ「バカかオメーは。 村長はお前がアイフリード取っ捕まえるのを信じて送り出してくれたんだろ? 」

 

リヴァ「なら、お前はお前を信じた村の連中を信じてりゃいい。それとも、お前は村の連中があのぐらいで音を上げる奴等だと思ってんのか?」

 

ファル「……」

 

リヴァ「とっとと終わらせて帰りゃいい。 俺とお前がいりゃ、あんなバカ盗賊団すぐ見つかるさ。」

 

ファル【…ああ、そうだな。 ありがとうリヴァルス。】

 

リヴァ「ガキがうじうじしてたら(ケツ)叩いてやんのが大人ってもんだ。」

 

 

 

 

 

~スキット ギガントモンスター~

 

イズ「何なのあの魔物!? あんな強そうなやつ見たことない!

 

リヴァ「あー、ありゃギガントモンスターだな。」

 

ファル【ギガントモンスター?】

 

リヴァ「そこらにいる魔物とは別格の強さの魔物がたまーにいてな、特定の場所に居座って縄張りを作るんだよ。」

 

リヴァ「縄張りに入らないなら基本無害だが、入ろうものなら容赦ないんだ。」

 

リヴァ「見つけたら近づかない方が良い。 半端な強さじゃねーからな。」

 

ファル【…通り道にいたら、ゾッとするな。】

 

イズ「やめてよ…… あんな化け物と戦いたくないわよ……」

 

 

 

 

 

~ スキット 自称○○王~

 

イズ「まったく! 真面目に聞きこみしてると思ったら一人でクレープ食べてたなんて!」

 

ファル【次やったら甘いもの禁止にするからな。】

 

リヴァ「ふざけんな、俺ァ甘いもの食わねぇとイライラすんだよ。 糖分王だからな。」

 

ファル【何だよ糖分王って。】

 

リヴァ「糖分を愛し! スイーツを愛する! そんな人に贈られる称号──」

 

イズ「脳みそが砂糖漬けなだけでしょ。」

 

 

 

~スキット 甘党…?~

 

 

ファル「………」

 

イズ「……ねぇ、リヴァルス……」

 

リヴァ「あ?てか食わねぇと冷めるぞ。 せっかくリヴァルスさんが作ったのによ。」

 

イズ「そのリヴァルスさんが作ったのって…何?」

 

リヴァ「見りゃわかんだろ? 目ん玉開いてるか?」

 

ファル【目ん玉開いて見ても分からないから聞いてんだ。】

 

リヴァ「たくっ。 クリームシチューだよ。 食ったことあんだろ。」

 

イズ「私が知ってるクリームシチューはピンク色じゃないし、そもそもこんな甘い匂いはしない。」

 

リヴァ「そりゃ、ストロベリーミルクで作ったクリームシチューだからな。」

 

イズ・ファル「【何でだァァァァ!!」】

 

ファル【何でストロベリーミルクで作ってんの!? しかも何でそれを平然と人に食わせてるの!?】

 

リヴァ「ミルクが切れちまって、作ってたら旨かったし。」

 

イズ「私達の舌はアンタみたいな甘党じゃないのよ!!」

 

 

イズ「もういい! 私達はパンだけ食べるから、アンタは一人で食べてよ!」

 

リヴァ「……ウメェんだけどなぁ、これ。」

 

 

 

 

 







ゲームシステム解説の回を編集しておきます。


イメージCVはこれで決まりかな?f(^^;



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第二章 アイフリード捜索篇
第十話 出発の朝




第二章スタート!!



てなわけで少し軽めの第十話、始まります。




 

 

  前回のあらすじぃ!

 

 

突然のグロア国の国王と対談をしたリヴァルス達。 イズナは馬車でシェバへと向かい、リヴァルス達は国王の近衛騎士レリュウと共にアイフリードの捜索に向かうのだった。

 

 

レリュ「…何だこれは。」

 

はーい。というわけで今回は新たに仲間入りしたレリュウさんに来てもらいました~!

 

レリュ「仲間入り…  悪いが、俺は任務で同行するだけだ。」

 

まぁまぁ、そんなツンデレにならなくても。 あ、そうだ! 今のうちにイメージCV決めちゃおうか!

 

 

レリュ「ち、ちょっと待て! そんなすぐに決まるものなのか!?」

 

 

よーし。 レリュウのイメージCVは…この人だ!!

 

 

イメージCV 小杉十郎太さん

 

 

レリュ「早くないか!? 決めるの早くないか!?」

 

レリュウさんが加わってイズナが抜けて、これからリヴァルス達はどうなるのかな? ではでは本編どうぞ!

 

 

レリュ「大丈夫かこの作品……」

 

 

 

《第十話  出場の朝》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「───な─よ。」

 

 

 

  ─誰の声だ?

 

 

 

「こ─くな─よ。」

 

 

 

─懐かしくて、何故か切ない。

 

 

 

 

「こわくないよ。」

 

 

 

─そうか これはお前の──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……夢かよ、ベタな朝だなぁおい。」

 

 

むくりと体を起こすリヴァルス。 昨日の国王との対談の後、ファルガと一緒に宿で一泊したのだ。

 

 

「懐かしい夢だな…未だに()()()の夢を見るのかよ俺は。」

 

 

はぁぁと溜息を吐いてベットから下りる。 もう二度寝する気がないのか準備をはじめた。

 

 

「……あーあ、ツッコミ姫でもいじろうと思ったらもういないんだった…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ▽

 

 

準備を終えたリヴァルスは宿屋の前でファルガを待っていた。 暫くすると宿屋からファルガが出てくる。 ファルガはリヴァルスを見て驚いた表情をする。

 

 

【どうしたリヴァルス? 随分早いな。 朝帰りでもしたのか?】

 

「誰が朝帰りだコノヤロー。 こちとら悪夢見ながらぐっすりだよ。」

 

 

 

仏頂面で答えるリヴァルス。 ファルガの方を見ると少し落ち込んでるように見える。

 

 

 

「お前こそ元気無さそうじゃねぇか。夢の中で二千万ガルドの借金でもしたか?」

 

【そんな不幸な夢みるか。イズナが少し心配でな、無事にシェバに行けるのかな…】

 

 

 

イズナの心配をするファルガをリヴァルスはファルガの肩を叩いて話す。

 

 

「大丈夫だよ、むしろこれで良いんだよ。 俺達一般人と一緒に旅すんのが土台おかしかったんだよ。」

 

【…そうか?】

 

「そう!俺達と一緒にいてもし魔物にやられたりするだろ?そしてイズナ(あいつ )が○○○されたり○○○○されるみたいなR18みたいな事になってみろ。それこそ最悪だ。」

 

【お前よくそんなこと臆面もなく言えるな……】

 

 

リヴァルスの危ない発言に呆れるファルガ。 暫く宿屋の前で待っていたリヴァルスは、いつまでたっても来ない昨日の騎士レリュウに苛立っていた。

 

 

「くそっ!いつまで待たせんだよあのゴリラ騎士!! 何が明朝迎えに来るだよ! 8時越えてんじゃねぇかァ!」

 

【落ち着け。 まぁ、確かに遅いかもな。】

 

「探しに行こうぜ。 こちとらとっくに準備出来てんだよ。 放ったらかしてくれやがって!」

 

【いや、大人しく待ってたほうが…おい!】

 

 

街の住宅街に向かうリヴァルスをファルガは慌てて追いかけて行くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ▽

 

 

グロア王国の城下町の住宅街にて、国王直属の近衛騎士のレリュウは長期の任務になるため、家族との挨拶をしていた。

 

「任務が終わったら、城に向かう前に一度帰る。」

 

「はい。行ってらっしゃい。」

 

「ぱーぱ!ぱーぱ!」

 

 

レリュウの奥さんと娘に挨拶をして、宿屋へ向かおうとすると──

 

「ほーう、家族サービスたぁ意外だな。」

 

「な!!貴様ら何故ここに!?」

 

【すみません。こいつが勝手に…】

 

振り返った先にリヴァルスとファルガがいた。

 

 

 

「あら?この人達が昨日言ってた人達?」

 

「あ、ああ。 任務で同行することになった二人だ。」

 

「初めまして。 スィーン・イディバイトと言います。 これから主人がお世話になります。」

 

 

礼儀正しいレリュウの奥さん、スィーンが二人に挨拶をする。

 

 

【初めまして。ファルガ・エフルと言います。 筆談なのはお気になさらず。】

 

「どーも。出来る男リヴァルスでーす。宜しく!」

 

二人も挨拶を交わし、スィーンが抱えていた赤ん坊に目を向ける。

 

 

【娘さんですか?】

 

「はい、モモン・イディバイトと言います。 桃の花のようになってほしいと思い名付けました。」

 

「んじゃ、ぽっちゃりしたら太モモって呼ぶわ。」

 

「呼んだら殺すぞ。」

 

「ジョーク。リヴァルスさん。ソンナコト。シナイ。」

 

 

リヴァルスに殺意の目で睨むレリュウ。 リヴァルスは目をそらしながら片言で逃げる。

 

 

「もう行くぞ! 挨拶はすんだ!」

 

「へーい。」

 

「……。」 こくり。

 

「行ってらっしゃーい。」

 

 

出発した三人を笑顔で手を振って見送るスィーンだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ▽

 

グロア王国入口の門に着くと、レリュウは二人のほうを向いて話し出す。

 

 

「改めて、レリュウ・イディバイトだ。 これからお前達と一緒にオズウェル大森林に向い、アイフリードを捜索する。任務として同行するということは忘れるな。」

 

「リヴァルスだ。 せいぜいアンタに敵と判断されねぇ様にするわ。 どうせ敵と判断すれば斬れとでも言われてんだろ?」

 

「………。」

 

【あまり煽るなリヴァルス。 ファルガ・エフルです。 アイフリードの件、宜しくお願いします。】

 

ファルガが軽く頭を下げて挨拶をする。 だがリヴァルスはさらにレリュウを煽る。

 

 

「ねぇファルガ。 何なの?あのゴリラ。 完全にベ○ータやピッ○ロみたいなポジション気取ってるよ? あれいつのまにか仲間入りしてるパターンだよね。ちゃっかりと何食わぬ顔でパーティ入りする気だよね?アイツ。」

 

 

ヒソヒソと耳打ちするが、しっかりレリュウに聞こえる声量で話すリヴァルスにレリュウが大斧を振り下ろす。

 

 

「何か言ったか?」

 

「何でもありません。 ごめんなさい調子乗りました。」

 

(……この先大丈夫かなぁ?)

 

 

新しいパーティに不安を覚えるファルガだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~スキット 雑な扱い~

 

 

リヴァ「レリュウ。 そういや何で俺達を牢屋にぶちこんだんだ? 報告されたって事はイズナが姫ってことも知ってたろ?」

 

 

レリュ「いや、地下水道に進入した三人としか報告されてなくてな、まさかイズナ殿だったとは思わなかった。」

 

 

レリュ「牢屋に入れた後で分かってな、シェバ国王の娘を牢に入れるとは、我ながら無礼すぎるな…。」

 

 

リヴァ「真面目すぎんだよ。姫様を牢屋にぶちこむなんざ、そうそう体験出来ねぇよ。 貴重な事じゃんか。」

 

 

レリュ「下手をすれば大問題だぞ! 失礼すぎる!」

 

 

 

 

 

 

~スキット 三人旅~

 

 

リヴァ「あーあ、何でこんなむさ苦しい事になってんだよ。 無口な赤いガキと無愛想なゴリラ騎士と旅なんざ気乗りしねーよ。」

 

レリュ「つくづく人の怒りを買うな、貴様は。」

 

ファル【リヴァルスはイズナがいたほうが良かったようだな。】

 

リヴァ「あんな幼児体型なのか中途半端なのか分からないガキじゃなくて!もっとバリボーなネーチャンは居ねぇのかよ!? そうすりゃ二つの意味でヤル気出んのによ!」

 

レリュ「おい、こいつ殴っていいか?」

 

 

ファル【思いっきりどうぞ。】

 

バキッ!!

 

 

リヴァ「ろれんつぉ!!」

 

 

 

 

 






イメージCV合ってるかな?f(^^;


どんどんパロディネタ増えてくなぁ……。


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第十一話 ある日森の中野生少女に出会った。



一ヶ月以上更新遅れてすみません!m(。≧Д≦。)m


実は私、色んな誘惑に負けまして…

テイルズオブアスタリア!
天華百剣 斬!
ネプテューヌ!

迫り来る誘惑に抵抗したもののあっさり負けてしまい更新が遅れ… おっと誰がきたようだ。

というわけで新キャラ登場の十一話始まります。



 

 

 

 

 

 前回のあらすじぃ!

 

 

グロア王国を出発し、オズウェル大森林に向かう一行。 果たして!彼らを待ち受けるものとは!?

 

 

 

 

リヴァ「おーい、作者様よぉ。」

 

 

お!どうしたよ主人公?

 

 

 

リヴァ「なぁに、この際ハッキリとさせようと思ってよ。 作者。お前は何が書きたいんだ?」

 

 

(゜.゜)?どゆこと?

 

 

リヴァ「ようするに、お前は銀魂を書きたいのか?それともテイルズを書きたいのか?」

 

 

リヴァ「いいか?今この作品は通算1000UA数に到達したものの、感想無し!評価無し!いつまでたっても微妙な人気なんだよ!それもこれもお前が文才がないくせに、半端なクロスオーバーもの作るからだ!これならまだお前が二年前に思い付いた、IS(インフィニットストラトス)×ボーボボの方がまだ面白そうだよ!」

 

 

 

Σ(Д゚;/)/何で知ってんの!? 難しくなりそうだからボツにしたのに!

 

 

リヴァ「しかも!俺は銀さんをモデルに生まれたのに今のところ格好いい描写が無いよ! ただのだらけたマダオの主人公だよ!いいの!?お前の処女作の主人公がそんなんで!」

 

 

……そうか、気持ちは分かったよ。リヴァルス。 もう少し勉強してみよう。パロディネタに頼らず、己の文で人気を取れる様に!

 

 

リヴァ「そうだな。 そして、もうひとつ言う事があんだよ…」

 

?何?(゜〇゜;)?????

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リヴァ「ゲームにかまけて更新遅れてんじゃねぇぇぇぇ!!!」

 

 

 

ヽ( `д´)ノ┌┛Σ(ノ `Д´)ノミョン!

 

 

 

 あとがきに続く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《第十一話 ある日森の中野生少女に出会った》

 

 

 

 

オズウェル大森林へ向かおうとするリヴァルス達、だがその道中にアックスピークが4体立ちふさがった。

 

 

「裂旋斧! 爆砕連破!」

 

 

二体のアックスピークの相手をするレリュウ。 リヴァルスとファルガはもう二体のアックスピークの相手をしていた。

 

 

「虎牙破斬! 飛竜戦孔!」

 

(ファングエッジ! アサルトダンス!)

 

術技による猛攻に吹き飛ぶアックスピーク達。 二体の撃破を確認してレリュウの元へ駆け出すリヴァルス。

 

「レリュウ! 二体纏めろ!」

 

「承知!」

 

するとレリュウは大斧の石突を地面に叩きつける。

 

「喝ッ!!!」

 

雄叫びをあげ敵を怯ませるが突然大声を出したが故にリヴァルス達も耳を塞いでいた。

 

「~~っ!」

 

「ば、バカヤロー!! いきなりそんな技やるんじゃねぇ!! こっちまで怯むわ!!」

 

怒鳴るリヴァルスだが、すぐさま復帰しアックスピーク達に駆け寄る。 アックスピーク達は何とかリヴァルスに攻撃を仕掛けるも剣で受け流され失敗する。

 

 

「覇王閃舞刃!!」

 

舞うかのように4回斬り刻みそのまま力強く剣を振り下ろして止めをさす。 二体のアックスピーク達はその場で霧散し戦闘が終了した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ▽

 

「あーあー、耳がキンキンしてらぁ。」

 

「アックスピーク達を狙ったのだが……すまんな。」

 

 

戦闘を終えて再びオズウェル大森林へ向かうリヴァルス達。 先程の戦闘でリヴァルスの耳がやられていた。

 

 

【レリュウさんの戦い方ってなんというか豪快ですね。】

 

 

ファルガの言う通りレリュウは大斧を装備しており豪快に敵を薙ぎ倒すパワー型なのだ。

 

 

「うむ。こうやって今まで戦ってきたからな。 それと俺の事はレリュウで構わん。そこまで畏まらなくていい。」

 

 

【…分かったよレリュウ。】

 

 

「おーい、森林が見えたぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ▽

 

オズウェル大森林

 

木々がうっそうとするこの森林はグロア王国領土と北国シェバの国境に位置しており、 グロア側からは奥に進むほど気温が下がり北国特有の木々があるという不思議な森林である。当然ここにも魔物が生息しており、自然界の厳しさを体現しているような場所である。

 

 

 

「なーんかどっかからメガネでも出てきそうだな。」

 

「何故メガネなんだ?」

 

 

森に入るなりいきなり変なことを言い出すリヴァルスにツッコミを入れるレリュウ。

 

 

【ここにアイフリードがいるかもしれないんだな。】

 

「正確には怪しい噂や人魔などの被害だな。アイフリードが人魔などに関わっているのならここにいるかもしれん。」

 

 

「んじゃ、進みながら探していくか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~スキット 自然の厳しさ~

 

 

リヴァ「まさか道が全然無いとはな。」

 

レリュ「この森林は危険だからな、人の通る道などは用意されていない。」

 

 

ファル【だからこうして木の上を通っているんだな。】

 

 

レリュ「ああ、足下に気を付けろ。 落ちてしまうぞ。」

 

 

リヴァ「押すなよ!絶対押すなよ!」

 

 

レリュ「…押して欲しいのか?」

 

 

ファル【いくらリヴァルスでも、ここから落ちたら死ぬぞ?】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いくらか森林を進んでいくと少し開けた場所に出る。するとリヴァルスが何かの気配を察知する。

 

「ん?」

 

「どうした?」

 

 

すると、何処からか声が聞こえてくる。

 

 

「お前ら!ここで何してんだ!」

 

【っ!?誰だ?】

 

「お前らも()()()()の仲間か!」

 

 

ファルガとレリュウは武器を構えるが声の主の姿がまだ見えない。 リヴァルスは武器を構えながら一点を見る。

 

 

「森を荒らす奴は容赦しないぞ!」

 

「みーつけた!そこ!!」

 

 

すると木の上から何かが襲いかかってくるが、リヴァルスがいち早く反応し攻撃を防ぐ。

 

 

「は?」

 

「…?」

 

「な…」

 

 

驚く三人の目の前に─

 

 

 

 

 

 

「行っくぞー!このシキが悪者退治してやる!」

 

 

草と紐だけの過激な格好の野生的な少女が現れた。

 

 

 

「来るなら来い悪党共!」

 

「いやいや待てぇ!なんちゅう格好してんだお前!」

 

「な、何だ?……子供か?」

 

「……っ。」

 

「なーに目ぇ反らしてんだよムッツリ!」

 

戦う気満々の少女に応戦しようとする三人だが、ファルガは目の前の少女の格好に目を向けられず視線を反らしてしまう。

 

 

「こっちから行くぞ! 臥龍アッパー!!」

 

「うおっ!あっぶね!」

 

少女は木で出来た手甲を付けリヴァルスにアッパーを繰り出す。 リヴァルスは慌てて避けた後少女に向かって駆け出した。

 

 

「やる気ならしゃーなしだ! 轟臥衝!」

 

「なんの! 崩蹴キック!」

 

 

 

リヴァルスの術技を蹴りで相殺する。 レリュウとファルガもリヴァルスに続いて戦闘を始める。

 

 

「俺達も続くぞファルガ!」

 

「……!」 こくり

 

レリュウの言葉に頷き少女に攻撃を仕掛けるファルガ。 しかし攻撃は難なく少女に避けられてしまう。

 

「へっへー! 当たらないよー!」

 

「くっ! 弧月閃!」

 

「おっと! カウンターの連牙バレット!」

 

レリュウの大斧の攻撃も避けカウンターの術技を仕掛けてくる。 武器で攻撃を受け止めたレリュウと入れ替わるようにリヴァルスとファルガが前に出る。

 

 

(バタフライエッジ!)

 

「飛剣封縛衝!」

 

「うっ!……うわっ!」

 

ファルガが少女をナイフで空中に打ち上げそのまま連続で攻撃しリヴァルスが空中から斬撃を飛ばして追撃する。まともに食らった少女は危なげに受け身をとりながら着地する。

 

 

「こんの~っ! だったら本気で行っくぞー!!」

 

すると少女はオーバーリミッツを発動させ体が光る。腕をブンブン回し一気にリヴァルス達に詰め寄る。

 

 

「飛燕キック! 飛天ダイブ! 鳳凰ファイヤーダイブ!!」

 

「ちっ!」

 

「うおっと!!」

 

少女の猛攻に怯むリヴァルス達。 そんなリヴァルス達に反撃させまいと少女はガンガン攻める。

 

 

「うおおおおおーーー!!!!」

 

「させるかぁ!!」

「……ふっ!」

 

「んにゃ!?」

 

だが、仕掛けて来た少女の攻撃を受け止めて弾くレリュウとファルガ。 攻撃を弾かれた少女は後ろに下がるが少女の背後には──

 

 

「いい加減にしやがれ!!」

 

ガスッ!

 

「ふぎゃっ!」

 

 

背後にはリヴァルスが構えており少女の脳天に拳骨を振り下ろす。 少女はそのまま気絶し倒れこんだ。

 

 

「よーやく大人しくなったぜ、この女ターザン。」

 

「ふぅ… しかし何者なのか、この娘は…」

 

【妙な事を言っていたな、“お前らもあいつらの仲間か”って。】

 

 

三人で話し合っていると、リヴァルスが溜息をつき頭をかきながら二人に指示をだした。

 

「とりあえず、こいつから色々聞かねぇといけねぇが…。 ファルガ、レリュウ! ひとまずダッシュで街に戻ってこいつの手頃な服買ってこい。 何にせよこのターザン衣装は色々まずい。それまでは俺がこいつ見張ってるわ。」

 

【了解。】

「う、うむ。」

 

二人は森林の入口に戻っていく。 リヴァルスは近くの丸大に腰を下ろして思案に暮れる。

 

 

(こいつが言っていた事が本当ならこの森林に誰かがいるって事だよな? アイフリード…? トルスクの奴らか?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ▽

 

 

30分後、 ファルガとレリュウは荷物を持ってオズウェル大森林に戻って来た。

 

「すまんな。 遅くなった。」

 

【あの子はもう起きたか?】

 

「いや、そろそろ起きると思うがな。」

 

 

すると少女はゆっくりと目を開き体を起こす。

 

「ん…ん~? ここは?」

 

「よう、起きたか。」

 

リヴァルスと顔を合わせると少女は目を見開き飛び上がった。 距離を置いて戦闘体勢をとる。

 

「さっきの悪党! 今度こそぶっ飛ばして…!」

 

【落ち着け。 俺達は悪党じゃない。】

 

「森を荒らす気など毛頭ない。 話を聞いてくれ。」

 

「…本当だろうな?」

 

話を聞くと少女はゆっくりと戦闘体勢を解く。 少女が落ち着くとリヴァルスはファルガ達が持って来た袋を手渡す。

 

 

「? 何だこれ?」

 

「お前の服だ、とりあえずこれを着ろ。 じゃなきゃこのムッツリがチラチラとお前を見てっから話しづら「……」痛! ファルガ!テメ蹴りやがったな!」

 

【余計な事言うからだ!】

 

 

手渡した袋を見る少女。 そんな少女の頭には?マークが浮かんでいた。

 

 

「服ならもう着てるぞ? 何で着替えるんだ? まさかよからぬ事でも考えてるんじゃ…!」

 

「いいから着てくれ。 その格好は少々問題だ。」

 

 

レリュウの言葉に少女はしばし考えしぶしぶ着替えに行った。

 

 

 

 

「スカした顔しやがって! お前がチラチラあいつの胸とか脚とか見てたの知ってんだからな俺!!」

 

【誤解を招く事言うな! ぶっ飛ばすぞ!】

 

「まだやっていたのかお前ら…」

 

喧嘩してる二人に呆れていると着替え終わった少女が戻って来た。 長く伸びた茶髪はそのままに、少し露出したショートパンツに白いシャツ、青い薄めのパーカーのような上着を着ていた。

 

 

「何だこれ? お前らの趣味か? センスねーなー。」

 

「【お前に言われたくない。」】

 

「仲良くハモってんじゃねーよ!」

 

「動きづらいなー、やっぱり脱いでいいか?」

 

「お前はお前で脱いでどうすんだ! 着てろ!」

 

 

ひとまず落ち着いたリヴァルス達。 そしてレリュウは話をしだす。

 

 

「さて、まずはお互いに自己紹介しておこう。 俺はレリュウ・イディバイト。 グロア王国の近衛騎士だ。」

 

「俺はリヴァルス。 さん付けでも何でも好きに呼べ。」

 

【俺はファルガ・エフル。 筆談で会話しづらいけど宜しく。】

 

「あたしはシキ。 この森林に住んでるんだ。」

 

 

自己紹介を済んだ後、リヴァルスが早速本題に入った。

 

 

「そんじゃシキ、お前が俺達を襲った理由について説明プリーズ。」

 

「それは、お前らが森を荒らす気だったから…」

 

「だーからちげぇって。 俺達はお前の言う悪党を探してんの。」

 

「そーなのかー?」

 

シキの言葉に頷くファルガとレリュウ。 誤解が解けたシキは笑いながら謝る。

 

 

「アッハハハ! そりゃ悪かった! てっきりあいつらの仲間かと…」

 

「先程も言っていたな。 あいつらとは誰のことだ?」

 

「最近森林をうろついてるんだ。 大勢で動いてて魔物もいたんだ。森の生き物達がみーんな困ってるんだ!」

 

【そいつらはどんな奴らだった? 顔は見たか?】

 

 

ファルガの言葉に首を横に振るシキ。 三人が考えるとレリュウは立ちあがる。

 

「何にせよ放ってはおけん。 シキ、そいつらは今森にいるのか?」

 

「さっき森の奥に入っていったぞ。」

 

「なら行ってみるか! シキは案内頼むぜ。」

 

「任せとけ!」

 

 

こうしてシキを先頭に、一行は森林の奥へと進んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ▽

 

15分後──

 

 

「あり? あのゴリラどこ行った?」

 

【参ったな…はぐれた…】

 

「えー! この森結構広いぞ!?」

 

 

約一名 迷子になっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~スキット シキについて~

 

 

リヴァ「シキは何でこんな森林に住んでんだ?」

 

 

シキ「さぁ? 物心ついた時からここにいたぞ?」

 

 

ファル【いつからここに?】

 

 

シキ「えーと… もう十年近くかな?」

 

 

リヴァ「え…お前今いくつだよ!?」

 

シキ「ん~じんまたいせんってのが8年前だからえ~と…うん!15才だ!」

 

リヴァ・ファル「【15!!?」】

 

 

ファル【俺よりも3つ下…なのか?】

 

リヴァ「うっは~15にしては随分ご立派なモノをお持ちで。」

 

 

ファル【お前はお前でどこ見てんだ!】

 

シキ「?よく分かんないけど、面白い奴らだな!」

 

 

 

 

 

 

 

 




ボカッ! ドガッ!

リヴァ「オラァ!このヘボ作者がぁ!」

ファル【一ヶ月以上も更新遅れやがって!】

レリュ「真面目に仕事してると思えば貴様!」

イズ「というか、私サイドの話さっさと書けやコラァ!」

シキ「よく分かんないけどオリャー!」


(`д´)ギャャャャャーーー!!!



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