JCの調教、そして家政婦への教育を (π×3パン)
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第一章 知らしめる
1 おかわり、いるか?


 ――???日後

 

 

 射精一回千円。

 

 口の中で飲み干したら2千円、喉の奥で飲んだら3千円。

 ゴムありだと3千円、中出しで5千円。

 自分が先にイってしまえばマイナス千円。

 時折ある斗真の温情でプラスされることもある。

 

 そして、新聞を盗んだ時の動画の値段は1本100万円。それが12本あり、合計1,200万円。

 

 そんな大金のことも考える必要がなくなって、鏡に映る自分の顔はなんてイヤらしいんだろう。

 

「んぅ、ぅうう、ああ、あああ」

 

 緩みきった口からは喘ぎ声と、その端からはだらしなく涎が垂れている。

 

 いつもは血色が悪い青白い肌は、生気を取り戻したかのように桜色に染まり、彼から揉まれてなのか、それともセックスというものを覚えたせいなのか、その胸はやっと膨らみかけ。

 そこは辛うじて先端を隠す程度の布地で覆われているものの、白い布から飛び出ようとしているのか、彼から触られてもいないのに、つんと尖っているのが布越しからでも分かる。

 

 そして、恥ずかしげもなく大きく股を広げ、恥ずかしい場所を隠すはずの小さな白い布は、もはやずれて隠す意味を無くし、わたしの恥部を露わにしている。一ヶ月前までは、大人になり始めた証拠の薄い毛が生えてきていたが、今は赤子のようにつるつるになっている。

 秘め事を隠すはずのそれは、わたしのデリケートな部分がどうなっているのか露わにし、ひたひたと濡れた恥部を鏡越しに彼に見せつける。

 

「あっ、はぁはぁはぁ、んぅぅっ」

 

 恐ろしかった、気持ち悪かったと思っていた一月前は何だったのか。自分で考えても、始まりがよくわからなくなってきている。きっと始めの動画を削除してから、明らかに自分は変わったのかもしれない。もはや、彼の――セックスの虜となってしまっている。

 

 でも、それだけじゃない。だってわたしは――

 

 くっ、も、だ、だめ

 

「んぁっ、い、イくっ!」

 

 は、あ、あ、あ、気持ち良すぎ……

 

 

 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 

 

 ――時は遡る

 

 

 50万円で新聞を盗んだ動画ファイルを一つ消去した日は、斗真の良い玩具にされ、結局マイナスとなってしまった。その次の日と、そのまた次の日はミクは何もされることがなかった。そうは言っても、斗真の精液をたっぷり飲み干すことになり、2万6千円までなった。

 

 それだけではなかった。その二日間だけは保健体育以外の勉強を見てもらい、朝食と昼食をご馳走になっていた。その時初めてミクは斗真が料理を作るところを見ることになる。どれも手際が良く、出来上がった料理はどれもとても美味しかった。

 

 

 ――その翌日からだった。

 

 

 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 

 

 いつも通り、ミクは藪から藪を抜け、斗真の家に辿り着く。どことなく、自分の足取りがいつもより速いと思っていた。

 

 玄関から新聞を取り、勝手に中に入る。

 

 キッチンへ行くと、いつも通り、朝食が用意してあった。ミクは首を傾げる。今日は手抜きをしているのか、あまり食いでのないものがずらりと並んでいた。いや、手抜きなのかもしれないが、こんな自分に対して手を抜かないように、とも言えない。

 

 斗真は頬杖をついて眠そうにしている。いつも腰を下ろす自分の場所、斗真の正面のイスにミクは座った。

 

「いただきます」

 

 ミクはスプーンを手に取ると、近くにあったスープを飲む。少しだけぬるい感じもしたが、それを補って余る。

 

 手抜きじゃない!

 

「お、いしい……っ!」

 

 大きく目を見開き、ミクはそのスープを一口、また一口、次々と口へ運ぶ。具は小さいせいかとても少なく感じる。しかし、コンソメの中に美味しさが詰まっていた。

 

「おかわり、いるか?」

 

 眠そうにした斗真におかわりを要求するのは申し訳なかったが、斗真は勝手によそってくれた。

 

 二杯目を飲み干し、デザートのゼリーとキウィフルーツを食べる。

 

 最近は「食え」とも言わない。既に用意されているか、無言で食べ物を出される。慣れてしまったのか、ミクはそれを当たり前のように食べる。食器を片付けようと思っても、それを阻止するかのように斗真が先に片付ける。一度だけ、洗い物をするといったことがあったが、「いらん」と断られていた。

 

 満足そうにしていると、斗真は嬉しそうな笑顔を浮かべていた。ミクはその表情と、自分の身体を好きなようにするときの表情の差について考える。二重人格なのか、それとも? どんなことを考えてもミクからは溜息だけが出るだけだった。



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2 お前の身体に飽きたよ

「風呂行くぞ」

 

「うん」

 

 食事を済ませたせいなのか、心なしか、ミクは自分の返事が浮ついているように感じた。なんでだろう。答えを導き出すには短すぎる距離。それでも、浴室に行ってから、じわじわと、その感情の意味を分かっていった。

 

 身体を洗うよう言われ、ミクはそれに従った。洗う順番は決められてはいないが、とにかく最後が斗真の股間だ。たっぷりとボディソープを手につけて直に洗うのだ。

 

 なぜか股間が洗いやすいように出来ているイスに、斗真は座り、その袋の部分を丁寧に洗う。大きさで言えばウズラの卵くらい。ミクは注意しながらころころと手にして洗う。一度だけ「痛い」言われたことがあるから、その動きは慎重だ。そのままお尻の方まで手を伸ばして洗うと斗真は変な声を上げて悦ぶ。

 

「よおく丁寧に洗えよ」

 

 言われなくともミクはいつも丁寧に洗う。がちがちになった竿の部分から、たっぷりと泡立てた手で下から上に、しごき、手をくるくると回しながら洗った。

 

「う、お、お、上手くなったな……カリも、亀頭もな」

 

 ぬるぬるとなった親指と人差し指でわっかを作るような感じにしてカリが引っかかるようにして、ぬちゅぬちゅと音を立てると斗真は唸る。

 

「いいぞぉ……手もいい。……だけどな、ミク」

 

 陰茎をゆっくりと上下させ、片方の手ではカリ首を擦る。そのペニスから目が離せないまま斗真の言葉に耳を貸した。

 

「お前の中は、それ以上だ。……亀頭がおまんこを無理矢理広げて入って行けば、中でお前はぎゅうっと締め付けてくるんだ。……それに、乳首を弄ってやれば、そのカリやら竿やらをうねって締め付けてくる」

 

 自分の手にしているものが、自分の中に入ってくる。そんな想像をしながら聞いていた。手にした斗真の先端からはカウパーが溢れ出て、泡立ったボディソープを綺麗に流し落としていた。

 

 そうして欲しいという思いがあったのだろうか。斗真を握り、擦っているその手の動きが激しくなり、陰茎の根元がむくりと大きくなったと思った瞬間――

 

「うっ! おっ!」

 

 びゅくびゅくびゅくっびゅくびゅくっびゅくっ

 

「あっ、あっ……」

 

 飲み込むことが出来ず、ミクはただただ呆然と射精をするのを、その手で感じることしか出来ずにいた。ボディソープとは違ったぬるぬるとし、粘り気のあるものがミクの手にかかる。

 

「ふぅ……よかったぞ」

 

 どろどろになった手と、ボディソープの泡が付いた斗真の身体を、ミクがシャワーで流した。次は自分が洗ってもらう番だと思っていたが、斗真はそのまま湯船に浸かってしまった。

 

「……え」

 

「早く洗って、早く入れ」

 

 てっきり洗われるついでに身体を弄り回すものだと思っていたミクにとっては拍子抜けだ。

 

 力なくボディタオルで身体を洗い、泡を流してから斗真の入っている前に身体を滑り込ませた。お湯は腰の辺りまでしかない半身浴だ。

 

 会話もないまま何もされずに静かに時間が過ぎていくことに、ミクは耐えられなかった。

 

「あの」

 

「ん?」

 

「あの……動画、買い取らないと……」

 

 うつむき加減だった。自分の貧相な身体を見るようにミクはボソリと言った。

 

「それで?」

 

「その、口でしたり……おまんこで……した、り」

 

「なんだ、セックスしたくなったのか?」

 

「違います! ……あ」

 

 振り返り、斗真を見たつもりだった。しかし、一瞬だけ落とした視線の先には、そそり立ち堅くなった斗真のものが見え、思わず恥ずかしそうに目を逸らした。

 

「だって……お金……稼がないと」

 

 そっぽを向いたミクを斗真はそっと抱き寄せる。ミクは優しく抱きかかえられることに、何の抵抗する理由もなかった。その耳元に、斗真は囁く。

 

「素直になれよ。ミク。……稼ぐことを理由に、セックスしたいんだろ? なあ? でもな……」

 

 次の言葉にミクは血の気が引いた。

 

「お前の身体に飽きたよ」

 

「え……え……」

 

「だから、新聞泥棒の動画、拡散するか」

 

「……う、そ」

 

 優しく抱きかかえたミクの身体はがくがくと小刻みに震えだしていた。今までしてきたことは何だったのだろう。何のためにしてきたのだろう。これからどうなってしまうんだろう。恐ろしくなり、震えていた。

 

「くくくっ、冗談だ。大丈夫だ。……こんな可愛いミクを、無下にするわけ無いだろう? 大丈夫だ」

 

 ぷるぷる震えながらミクは斗真を見上げる。

 

「ほ、本当に? 飽きてないですか? おっぱい、小さいから……それとも、子供だから? 飽きたりしてませんか? まだセックスしてもらえるんですか? 本当に大丈夫ですか?」

 

「ああ。……大丈夫だ。可愛いミクを、手放さないからな。たっぷりとセックスしてやる。……いろいろ楽しませてもらうから、何でも言うことを聞くんだぞ」

 

「よかったぁ」

 

 ミクは胸をなで下ろす。

 

「なんだ……セックスしないから心配でもしていたのか」

 

 斗真の胸に額をつけ、ミクは黙って頷く。短かった髪も肩に付きそうになり、その頭を斗真の大きな手が優しく撫でる。

 

「よしよし。……俺も我慢していたんだ」

 

「本当に?」

 

「ああ、本当だ。飽きてなんかいたら、こんなにがちがちに勃起してなんかいないんだぞ」

 

「……あ」

 

 時々お腹にくっつく斗真の硬くなったものに、ミクはそっと手を伸ばした。とても熱くなっていて、とても堅くなっていた。その裏側を、ミクはゆっくりと擦り始める。

 

「今日は、ちょっと試したいことがあるんだ」

 

 飽きさせないためにも、斗真を満足させるためにも、ミクは頷く。

 

「風呂から上がって、風呂の縁に座れ」

 

 半身浴で身体が温まっていた。青白かった肌はピンク色に染まり、その腰をお風呂の縁に下ろし、手も縁に置いた。いつの間にか抵抗感はなくなっている。ミクは斗真に見やすいように、恥ずかしげもなく股を広げて待っていた。



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3 さっそく、使ってみるか

 大きく開いたミクの股の間に、斗真は陣取った。

 

「偉いなあ、ミク。自分で足を広げて」

 

 がに股にミクはだらしなく脚を開き、その手はお風呂の縁に置き、膨らみかけの胸はやっと目立つようになってきていた。桃色に染まった身体のせいで、その胸の先端の色の方が白くなっているように見える。

 

「どれ」

 

 広げたミクの股の間に、斗真は顔を近付ける。触った感触は分かる。ぷにぷにとしたその割れ目は、広げるときっとお湯ではないもので濡れているはずだ。

 

「なあ、ミク」

 

 恥丘にくっつきそうなくらいに顔を近付けて斗真は尋ねた。ミクは斗真のイヤらしい表情を見つめる。

 

「二日間、触られなくて、身体がうずうずしてたか?」

 

「う、うう」

 

「返事をしないんだな? ……わかった。……そうだよなあ。今までずっとミクの身体を弄り回して、まんこにたっぷり射精をしてたのに、二日間、俺のちんこ舐めてばかりだったもんなあ」

 

「……はぁはぁ、はぁはぁはぁはぁ」

 

「舐めて、やろうか?」

 

 にたりと笑う斗真の表情にミクはぞくぞくとした。

 

「お、お願、い……しま、す」

 

 ミクの返事と同時に斗真は両手でミクの小さな割れ目を開く。しっとりと湿り気を帯び、ピンク色した小さな襞と小さなクリトリスが見え隠れしていた。そして、その小さな襞に隠れた小さな穴に斗真の舌先が伸びる。

 

「はぁっ! あっ! そ、こっ! おしっこの穴ぁっ、あはぁっ、あっあっあっ」

 

 ちろちろと舐め、そして唇をすぼめ、尿道をちゅるちゅると吸った。

 

「くぅっ……あぁ、はぁ♡ あぅ、お、おしっこのとこ、あああっ! き、気持ちいいよぉ♡」

 

 久し振りに触れた斗真の唇に、風呂の縁に座ったミクは仰け反り、自分の股間を差し出すように持ち上がってしまっていた。しかし、ぞくぞくとしていたのは、快感だけではなかった。

 

「あっあっ、あ、と、斗真ぁ、ちょっと、ストップ、ですぅっ! んぅっ」

 

「ん?」

 

「そ、その、……おしっこ」

 

 見上げた斗真の顔が、とてもイヤらしく笑った気がした。ミクはまた、排尿するところを見せなければいけない。恥ずかしさはもう薄れてきているが、排尿するところを見られるのは慣れなかった。

 

 斗真は背を向け、何かを取り、振り返るとミクの耳元で囁いた。

 

「さっそく、使ってみるか」

 

 囁かれたその前に出されたのは、細いケーブルのようなもので、長さはそれ程無く、30㎝くらいに見えた。柔らかそうに見え、そのケーブルには溝があったり、ぷつぷつと小さなイボのようなものがあった。

 

「な、に?」

 

「命令だからな。動くなよ」

 

 棚に置いてあったローション、いつも使っているものとは違うものを取り出し、丸くなっている先端のケーブルにつけた。そして、斗真はミクの股間へ行き、片手で割れ目を思いっきり開く。

 

「あの……おしっこ」

 

「出来るならな、していいぞ」

 

 ニタリとして斗真の持った細いケーブルが割れ目に当てられる。ミクは悟った。その言葉が何を意味しているのかを。自分に信じられないことをすることを。

 

 つぴ

 

「ああああっっっ!!」

 

「痛いか?」

 

 びくっとミクの股間が前に突き出る。そのせいで細いケーブルが少しだけ奥に入った。ミクの小さな尿道へ。

 

「ひぎっ!」

 

「お、入る……大丈夫か?」

 

 ミクの身体は震えていた。アナルに指を入れられたときも震えていたが、こんなにも小さい自分の穴――尿道に、異物が入れられたことの恐怖に震えていた。

 

「はっ、はっ、はっ、はっ、はっ」

 

 落ち着こうとミクは息を整える。痛みはない。大丈夫。大丈夫だと自分に言い聞かせた。

 

「い、痛く、ありません」

 

「気持ちいいか?」

 

「はあああああ、ああああ、ああ」

 

 少しずつ入ってくる感覚があった。排尿する時と似た、それでいて違う感覚だ。

 

「お、ここ」

 

 それほどケーブルは入らなかった。入り口から3、4㎝くらいだ。慎重に入れていたケーブルに少しだけ斗真は力を入れる。

 

「はぅっ!」

 

 おしっこが出たような感覚にミクはびくりと身体を震わせる。されている行為をじっと見ていたその瞳には、自分の身体から尿が漏れているようには見えなかった。

 

「まだ、入るなあ」

 

「あ……あ……あ……あ……」

 

 ゆっくりと入れられている間ずっと排尿しているような感覚に、ミクはおかしくなりそうだった。自然と身体がびくんと震えた。

 

「あ……は……あ……ああ……あ……」

 

「ここまでか……痛くないか?」

 

 排尿感だけだ。痛くはない。ミクは静かに頷いた。

 

「動かして、いいか?」

 

 お風呂の縁に置いていた手を斗真の頭に持って行くと、その頬を優しく撫で、ミクは懇願した。

 

「お、おね、がい……キ、キスして、キ、キス、……キスし、ながら、動かし、て」

 

「まあ、いいが……なぜ?」

 

「あ、あの、……安心、安心、する、の」

 

 尿道にケーブルを挿した手はそのままにし、斗真はミクを抱えるようにその隣に座る。潤んだ瞳が斗真を捉え、ふるふると震えた口を差し出した。怯えるその唇を安心させようとしてなのか、それとも――斗真は唇が触れると、少しだけ開いた口の中に舌を滑り込ませる。

 

「んんんんっっっ!!!」

 

 同時にケーブルを抜けないようにギリギリのところまで引き抜く。下半身は動かせなかった。ミクの膨らみかけの胸がびくびくと跳ねる。大きく目を見開き、排尿の時とは違った、それよりも強い快感に驚いていた。

 

 ケーブルがどれだけ入っているのかを斗真は把握していた。再度ミクの中に入れていくと、キスをされているミクの鼻から荒い息遣いが。斗真は構わず、ケーブルが出ないように再度引き抜く。

 

「んんんんんっっっ!! あ、はあああっっ、はぁはぁはぁはぁ」

 

 あまりにもの快楽に、ミクの息が間に合わなくなり、斗真に唇から口を離してしまっていた。

 

「あ、はぁはぁ、キ、キス、あ、ありが、とうございますぅぅうっ」

 

 つぴつぴつぴつぴ

 

 斗真は入っていくところと出ていくところを見たかった。股の間で作業をすると、ケーブルは易々とミクの尿道に入っていき、――ケーブルを引き抜く。

 

「ふううっっ!! ああああああっっ!! はぁはぁはぁはぁ」

 

 尿道が少しだけめくれ上がるように外に出てくるようだった。そして、ケーブルに付いた溝からは尿が少しずつ漏れるようになっている。斗真の手には暖かいミクの尿が垂れていた。

 

 一方ミクはおしっこをしたかった。排尿している快感、とてつもない快感はあるものの、ほとんど排尿をしていないこともあり、身体も頭もおかしくなりそうだ。キスをした後の口は閉じることが出来ず、涎が少しずつ垂れていた。

 

「どれ、イケるか、試してみるか?」

 

「あ、あ、あ」

 

 おしっこするのがおかしい。なんで出ないんだと。ミクは斗真に言われたことが何を意味しているのか、頭で理解出来るような状況ではなかった。

 

「いああああああああああああああああああっっっっっ!!!」

 

 斗真の手が小刻みに動いた。同時にケーブルが尿道を擦り、激しい排尿感と快感が下半身を包み、ミクはびくびくと身体を何度も震わせ絶頂を迎えていた。セックスとは違った鳥肌が立つような快楽に全身を貫かれ、ミクは口がふるふると震え、ふらりと斗真に身体を預けるように倒れていった。



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4 それから思いっきり出せ

「くくく、尿道イキか。初めて聞くな」

 

「はぁはぁはぁはぁはぁ」

 

 ケーブルは未だに抜いて貰えなかった。斗真は片手でローションのボトルを取ると、その手にたっぷりと垂らす。上手く摂ることができずにボトルはローションまみれになっていた。それが自分のお尻に塗られているとも知らずにミクはイった余韻に浸っていた。

 

「ダブルの穴責めは、どうかなあ?」

 

 突如ミクの肛門に指が入った感覚に、眼から火花が飛んだようだった。

 

「ひぎっ!! んくっ……はぁはぁはぁ、お、しりぃ? んあ」

 

 痛くはない。何度も指を突っ込まれている経験があるからだ。

 

「なあ、まんこに入れて欲しいか?」

 

 肩まで伸びた髪を揺らしながら、ミクは何度も頷いた。そして、身体を預けたすぐ近くに斗真の耳が見え、囁くように「お願いぃ」と懇願した。

 

「俺も、我慢してんだ。……もう少し我慢しようなあ」

 

「んあっっ!!」

 

 アナルに入れられた指が捻られながら奥に入ってくる感覚にミクは身悶えする。その動きでケーブルが尿道の奥へと入ってしまった。ミクは背筋を伸ばして身体を震わせた。痛くはないが、前に行っても後ろにっても行き場のない快楽が待ち受けている。

 

 膝立ちになった横で、アナルと尿道を責めている斗真に身体を預け、ミクはその小さな身体を震わせていた。痛い、恐怖、そんなものは無かった。前後を快楽に挟まれ、排泄行為に近い気持ちよさに震えていたのだ。

 

 抱き付くようにして預けている、その斗真の身体は暖かかった。

 

「ミク、お前を見ていたら、すっげえ、痛くなってきたぞ」

 

「はぁはぁはぁ、……え?」

 

「触ってみろ」

 

 どこと言われなくとも分かっていた。そっと斗真の下腹部にそそり立つものに触れ、握った。

 

 今までに触ったことがないくらいに堅くなっていた。がっちがち、その言葉が似合う程に堅くなっている。手を動かし、先端に触れる。破裂するのではないかと言うくらい、今まで見たことがないくらいに膨れているように思えた。

 

「あ、……すご、い」

 

 さするように斗真のものに触れると、さらに怒張したかのように堅くなっていくようだった。未だかつて無い程、熱い。その先端を愛おしそうに手の平で包み込むと、たっぷりと溢れているカウパーでどろどろになる。

 

「二日間お前に入れていないこともある。……だがな、今日のお前は異常に可愛い。それに、異常にエロいんだよ。ミク、今日のお前はすげえいいぞ。……もう少し俺に弄らせろ。気が済んだら、これをお前のまんこの奥に入れてやる。そこで、俺の精液をたっぷり中に注ぎ込んでやるよ。膣の中がどろどろになっていっぱいになるくらい、な」

 

 壊れる。こんなに堅くて大きくなったものを入れられて、中でたっぷりと射精をされたら、壊れてしまう。そう思うだけで背筋にぞくぞくとした感覚が走り抜けた。

 

「い゛ぐうぅっっ!!」

 

 自分の中を蹂躙し押し開いていき、中に射精されることを想像した。それだけでミクはイってしまった。斗真の亀頭を握ったままミクは背筋をぴんと伸ばして絶頂を迎えた。

 

「くくくっ、イったのか? イったのか? 言葉責めイキってのか? いいぞ、いいぞっ! ミク! もっとイくか?」

 

「はぁはぁはぁ」

 

 小さく膨らんだミクの胸の、ピンク色した小さな先端は何もしなくともぴんと立っていた。それは息を切らしているのを知らせるように胸が上下していた。身体が何度もイって、処理しきれない程だった。首を小さく振って、休ませて欲しいことを伝えたかった。

 

「そうか……じゃあ、イくか」

 

「ち、がっ! ひっ、ひっ、ひぃっ!!」

 

 尿道に入ったケーブルを小さく小刻みに動かし、アナルに入った指を出し入れすると、ミクの身体がびくんと上に跳ねたようだった。前後には逃げられない。上に身体を跳ねてもケーブルや指が抜ける感覚に身悶えする。

 

 ずっと続く排泄感、強い快楽にミクは斗真にしがみつく。はあはあと息遣いも荒く、斗真の顔をのぞき込んだが、その瞳は自分の股間に伸びている。それにはミクの視線も引っ張られるように、ケーブルの入れられた股間に伸びる。

 

「は、いってるぅ……あ、あ、あ」

 

「気持ちいいのか? ん?」

 

「き、きもちっ、は、あ、あ……いいっのっ!」

 

 満足そうな笑みを浮かべ、斗真はケーブルの出入りのストロークを長くした。ケーブルの溝を伝い、我慢出来ずに一杯になった尿が出てくるのか、ぴっと斗真の手に液体が飛ぶ。

 

 捻られながらアナルを出し入れされる指は、ぎゅうぎゅうと締め付ける。そうすればするほどに、肛門から指が出てくる感覚にミクは身悶えする。

 

「も、だめっ、だめっ、出したい出したい出したい出したいよぉっ」

 

 時々斗真の指を濡らす程飛ばしている尿に、ミクのお腹もぱんぱんになり、斗真を見上げるミクの口からは排尿感と快楽感に溢れ、口も締まらず涎が流れている。

 

「お、おまたっ、ふぁああっ! お、おか、おかしいのっ! も、もうっ!」

 

「くくく、よおし、激しくしてやる。それから思いっきり出せ」

 

「激し、く? ひぃいいいっっっっ!!」

 

 長いストロークに速い動き、ケーブルが出し入れされるたび、アナルが締まり、それに逆らうように斗真は指も出し入れする。

 

「は、あ、あ、あ、も、もぅっ!!」

 

「おらっ!」

 

 つぴっ

 

 ぷっしゃああああああああああああああっっっっ!

 

「んはあああああああああああああっっっ!! あああああああああっっ!!」

 

 勢いよく抜けたケーブルのあとを追うようにミクの開いた割れ目からも、勢いよく大量のおしっこが迸る。アナルに入れられた指は動かせない程ぎゅっと締められた。排尿の瞬間、ミクの目の前は真っ白になり、背筋を快感が走り抜ける。

 

「あ、あ、あ……」

 

 指を咥え込んだまま、力なく斗真へと倒れ込み斗真に支えられたミクは、びくびくと身体を震わせていた。斗真は大きく上下するミクの背中をさすってはいたが、ミクの悶える姿を見て、下半身は暴走しそうだった。



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5 前と後ろの穴だけで、満足か?

 持たれ掛かったミクを浴槽に下ろしても、息が上がり、足もだらしなく開いたままで、シャワーをザーッと流しても、あまりにもの快感に余韻が長く続いているようだった。

 

 膨らみ掛けの乳房は未熟な先端が硬くなり、つん、と尖り、広げられた股の間は、幼いながらも割れ目は開いていた。

 

「くそっ」

 

 ミクを風呂の縁に掴まらせ四つん這いにする。腰が立たないのか、ミクはすぐに腰をペタリと落としてしまうが、斗真はミクのお尻を掴み、その割れ目を開く。

 指をくわえ込み離さなかったアナルは既に閉じてしまっていたが、責めていた穴の真ん中の、女としての穴は幼く、小さいながらも息をするかのように開き、とろとろと既に白濁したものが流れていた。

 

「ベッドまで焦らそうと思ってたんだがな……」

 

「あ、う……」

 

 斗真は今までに無い程興奮していた。10回射精してもたっぷり出すことが出来、欲情を抑え我慢することも出来る。――はずだった。しかし、幼いながらも身悶えするミクの姿を見ていると、もう我慢が出来なかった。

 痛い程までに自分のものはそそり立ち、堅くなり、このミクの幼く小さい穴を犯したくて犯したくて堪らなくなっていた。それは、かつて無い程の勃起だ。

 

「ミク、前と後ろの穴だけで、満足か?」

 

 ミクの後ろから覆い被さるように、お尻の肉の間にペニスを挟み尋ねる。

 

「あっついの……斗真の?」

 

「ああ、そうだ。がっちがちになってる。……ミクが可愛くて、エロくて、悶える姿が綺麗だった。……お前も我慢出来なかったろう?」

 

「はぁはぁ、私も我慢――っ!!」

 

 返事も待たずに斗真はミクの小さな穴を一気に貫いた。

 

「あうぅっ! か、かたいっ……あつっ……おっき、よぉおおっ」

 

 斗真に何度となく入れられてきた自分の中がさらに広げられている。今までより堅く、大きくなった先端か自分の中を抉るたびに身体に電気が走ったかのようにびくびくと震えた。

 

「こんな小せえ穴で、よく咥え込めるな」

 

 あまりも怒張した自分のものが、ミクの幼い膣口に入るのが難しいのではと思っていた。しかし、女としてのミクの身体は良く出来ているもので、入るまでのきつさはあったものの、中に入るといつも以上のうねりがペニスを擦り上げていた。

 

「はぁ、はぁっ、おっきいよぉ、おああっ……くぅっ……い、っぱいぃっ」

 

 腰を掴んでいた斗真はミクの膨らみかけの胸の辺りに手をやり、そのまま身体を起こす。片手では腰に手を回し、ミクは膝立ちにされ、後ろから斗真に突き入れられることになる。

 

「お、なかあ……擦れるぅ……あ、は、あああ……くぅ」

 

 ミクが自分の身体を見下ろす。左胸の乳首が二本の指でこねくり回され、ピンク色のそれは赤くなって尖っていた。されているところを見ているだけで、気持ち良くなってきそうだ。

 そして、お腹はヘソの辺りが出っ張っていた。それが見えなくなると、身体の中を抉られていく快感が貫き、ぼこっと出てくると中を擦り、一番奥の気持ちの良い場所をぐりぐりと責めてくる。

 

 そして、耳元では――

 

「ミクぅ、ミクぅ、可愛いぞ。華奢なこの身体も、お前の声も、悶える姿も、可愛いし、エロい。お前は最高だ」

 

 激しい息遣いが聞こえる程の声で斗真が囁く。褒められたミクの身体はぞくぞくと心地よい快楽を全身に伝える。

 

「そ、な、こと、言っちゃ♡ あっはあっ♡ あっあっ」

 

「イっていいか? お前の中に、たっぷり出してもいいか?」

 

 未熟な乳首をくりくりと弄る指の動きが速くなってきていた。成長期で普段は自分で触って痛いはずのそこは、斗真が弄れば弄る程気持ちがいい。時々膨らみかけの小さな乳房も揉んでくる。微かに痛みはあるが、揉まれることで心臓が高鳴ってくる。

 

「あ、はあ♡ いっぱ、いっぱい、出すのぉ?」

 

「はあ、はあ、たっぷりだ。熱い精液、たっぷり出してやるぞ」

 

 後ろでは、ぱん、と鈍い音がする程斗真が腰を打ち付けてくる。そのたびにお腹が膨れ、ごりっと中を擦っていく。抜けていく感覚もミクは好きになってきていた。身体の中が裏返るのではと思うくらいの快感が身体を震わせる。

 

「ど、どろどろの、い、いっぱい♡ ちょうだい♡ せーえき、ちょおだいっ♡」

 

 首筋にある斗真の頭を、ミクは片手で愛おしそうに抱える。

 

 それが合図かのように斗真は両方の手で乳首を弄り、お風呂場に響き渡る程の音を立てミクの中を何度もピストンする。首筋に掛かる斗真の息が上がっていくたびに、射精されるカウントダウンのようだった。

 

「はあ、はあ、はあ、はあ、はああ、ああ」

 

「イクの? イクの? 私もイっていい? イっていい?」

 

「っく、一緒に、くぅ、イくぞ」

 

 幼く、ほんの僅かしかない胸を斗真は揉み始め、腰の動きが激しくなる。

 

「は、は、は、は、は、は、う、う、う」

 

「お、おっきくっ♡ あっ♡ あっ♡ ああああ♡」

 

「くぉっ! 締まるっ! くうううっ!」

 

 ミクは感じていた。自分の中でそれが入り口を広げるかのように大きく膨らみ、それがどんどん中へ動いていくのを。ずんっと奥に入れられた瞬間、脈打ちながら熱いものが中に注がれたことに。

 

 びゅびゅびゅびゅびゅっどぷどぷどぷっどぷどぷっどぷっ

 

「い゛っぐううううぅぅうぅっっ」

 

 じわっと下腹部に広がる精液に、ミクの身体は生理が来ていなくとも子宮がびくびくそれを飲み込むように動いていた。

 

「う、くっ、吸い付く」

 

「せーしせーしぃ♡ あっついよぉ♡ あっはぁあ、あ、あ♡」

 

 仰け反り、斗真に身体を預けながらミクは痙攣して絶頂を体全体で味わっていた。

 

「み、ミク……そんなに、くぅっ……締めると……また」

 

「あ、あ、はぁ、あ、あ」

 

 無意識にミクは射精したばかりのペニスから精液を搾り取り、さらに膣壁がうねりながら刺激を続けていた。

 

「ダメだ……もう一回だっ」

 

 支えていたミクの胸を再度、斗真はその先端を強めに捻り始め、柔らかくもない、押さない胸を揉みしだく。

 

「あ、き、気持ちいっ」

 

 風呂場で斗真の気が済むには、さらに二回の射精が必要だった。



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6 ここは、なにをするための穴だ?

 全裸のまま手を引かれ、ミクは寝室のベッドに連れて行かれるのを知っている。その握っている手は抵抗しようとしているようには見えない。疲れているのか、脚を少しだけもつれさせることはあっても、その表情は薄い笑みを浮かべていた。

 

 寝室へ辿り着くと、真っ先にベッドに行くのはミクだ。まるで、犬が尻尾を振って主人が遊んでくれるのを待つように、その上で正座をして手を広げて斗真を待っていた。

 

 その様子に満足げな笑みを浮かべ、斗真はミクの頭を撫でる。

 

「ミク、がんばったな」

 

 お風呂での情事、特に尿道を弄って、それに応えてミクが悶えたことに対して褒めていた。撫でるその手に、ミクは目を瞑りながら気持ちよさそうにしている。

 

 斗真はミクを股の間に入れるように座り、その背後から抱きしめた。

 

「は、あ……」

 

 自然とミクの口から声が漏れていた。うっとりとさせたその腕は覆い被さるようにミクの股間へと伸びる。びくりと身体を震わせたミクは、その手の行く末を見守るように熱を帯びた瞳で見ていた

 

 内腿に手が伸び、そっと開こうとすると、その脚は労せず簡単にだらしなく広げられた。その左手はミクの脚を押さえ、右手はぷにぷにとした白い肌にある筋に手が伸びる。

 

「んぅ」

 

 堪らず声が漏れ、ミクの息は少し熱っぽさを帯びている。

 

「ミクのこの穴は、なんだ?」

 

 筋の間に中指を入れ、ぬるぬるとした露が垂れる泉の縁を撫で回す。

 

「んはぁ……そこは……はぁはぁ……おまんこ、です」

 

 もう、おまんこと言うことにミクは何の抵抗もなかった。

 

 つぷ

 

「んあ、あ、はぁ」

 

「よく答えたなあ、偉いぞ」

 

「はぁはぁ、おまんこです」

 

 つぷつぷ

 

「ああっ、はあはぁ」

 

 第一関節まで入れた指をゆっくりと前後させる。

 

「じゃあ、ミクのここは、なにをするための穴だ?」

 

「はぁ、あ、あ、あ、そこは、赤ちゃん、はぁはぁ、産まれるところです」

 

 その指は中に入ったままぴたりと止まる。

 

「普通の女はな。……ミク、お前のこの穴は何をするためのものだ?」

 

 斗真はミクの首筋を舐める。ぞくぞくとした感覚に乳首が立ちそうになった。斗真のすることに、ミクはすぐに答えを出した。

 

「はぁはぁ、斗真の、ペニス入るため、です」

 

「ああ、そうかあ。……じゃあ指は出さないとなあ」

 

 つぽっ

 

 ミクの幼く狭い穴から出た指が音を立てた。その手を元に戻して欲しいのか、斗真の手を押さえた。

 

「だ、だめえ」

 

 懇願しているのか、ミクはすぐそこにある斗真の顔に何度もキスをしていた。そして、腕を押さえたまま、どう言ったらいいのか、考え出した答え。

 

「……あ、あの、わたしのおまんこは、はぁはぁ、斗真がなんでも、好きにしていい、穴です」」

 

「いい答えだな、ミク」

 

 斗真の指は第二関節までミクの好きにしていいと言っていた穴に入れられた。

 

「あはぁっ! あ、ありがとう、はぁはぁ、ございます、んっ」

 

「好きにしていいのは、ここだけか?」

 

 またもや斗真の指は入ったまま動きを止めた。

 

「はぁはぁ、違います」

 

「どこだ?」

 

「お尻の穴も……おしっこの穴も、全部、はぁはぁ、好きにしてください」

 

「それだけか?」

 

 指を動かすのを再開し、脚を押さえていた手が腹を伝い、胸を伝い、ミクの口の中に指を入れられた。

 

「ちゅぷ、ちゅぷ、くひも、ふへも、へんふ、ふきひひてぇ、ちゅ、ちゅぷ」

 

 舌を絡ませ指をしゃぶりながら、ミクは答える。

 

「なんて言ってるか、分からないなあ? ん? 教えろよ」

 

「ふぅぅうっ、んふぅっ、へんふぅ、へんふぅ、ふひひひへぇ、んふぅぅ」

 

 ミクの上の口にも、下の口にも入れられた斗真の指が激しく出入りする。喘ぎながら、指を噛まないようにミクは答えようとしていた。

 

「ふひぃ、ふひぃ、ふぅうんっ、すひひひへえ、ふぅふぅふぅ」

 

「もう一度聞くぞ? お前の身体、どこ好きにするといいんだ?」

 

 ちゅぷ、とミクの口から抜かれた指がイヤらしく糸を引き、その指はミクの微かな胸の先端へと持って行かれ、その先端を摘まみ始める。

 

「はぁはぁ、わたしの、口も、胸も、おまんこも、……お尻の穴も、おしっこの穴も、ミクの、わたしの全部、……はあはあ、好きにしてください」

 

 つぷっ

 

「はぅっ……あ、あぁ」

 

 斗真の指は溢れてくる小さく幼くもある穴から抜かれた。名残惜しい声がミクの口から漏れ、何か気を悪くしたことを言ってしまったかと思ったが、杞憂だった。

 

 ミクから溢れ出た愛液に、ひたひたに濡れたその指を、もう片方の乳首を摘まみ始めた。

 

「そうだよなあ? そうしなきゃあ、動画買えないもんなあ?」

 

 斗真の言った言葉に、ミクはなぜか心がチクッと痛んだ。しかし、思い出した。自分の新聞を盗んだ動画を買わなければいけないことを。1,200万円も自分の身体を使って稼がなければならないことを。仕方ないことなんだ。そう自分に言い聞かせた。

 

 ――ミクは気が付かなかった。

 

 そうは思っていても、身体は自然と悦んでいることを。

 

「稼がないと、あ、あ、あ、くぅ」

 

「今日は良い子にしていたからな。……どうしたい? ミク、お前がしたいことをしてやるぞ」

 

 ミクの頬が緩んでいた。答えは言うまでもない。ずっと自分の背中に当たっている硬いものを、手を後ろに回し、し辛そうに上下させた。

 

「入れて……入れて、いっぱい、おまんこに……いっぱい出してください」

 

「くくくっ、前からがいいか? 後ろからいいか? リクエストは?」

 

 胸を触られていたミクは、その手を自然と交わし、斗真の胸に身を寄せた。そして真っ赤に頬を染め、斗真に懇願した。

 

「あの、見ながら……その、斗真の……顔、見ながら……したい」

 

「ようし、わかった……お前のイく時の顔を見ながら、たっぷり、たっぷり精液注ぎ込んでやるからな」

 

 自分でも知らない間に、ミクはぎゅっと斗真に抱き付いていた。

 



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7 良い子だ、ミク

 ベッドの上に仰向けになり、力を抜いてミクは斗真を待っていた。斗真はそそり立った股間を揺らしながら近付いてくる。

 

 初めて見たときには男のペニスがあれほど大きいものだとは知らなかった。実際は斗真のものが大きいだけだったのだが――。もはや、亀頭が入る時のきつさだけで、中に入ってしまえば、狂ってしまう程の快楽が全身に広がる。

 

「ミク、おねだり」

 

 股の間に入った斗真は、とろとろに濡れたミクの控えめ、と言うより幼いせいで小さく開いた膣口に自分のものをあてがう。斗真は自分のものの先端で、入り口をくちゅくちゅと擦りながら焦らしてやった。

 

「あ、あ、入れて、ください」

 

「ダメだな。もっと、どうしてほしいか言え」

 

「はぁはぁはぁ、わたしの、子供おまんこに、斗真のペニス入れてください……そ、それで、いっぱい、しゃせえしてください」

 

「上出来だ」

 

 ぐぷっ

 

 斗真の先端がミクの小さな膣口を無理矢理広げた。それはとろとろになっているお陰で入り口は痛々しい程広がる。

 

「んくぅっ!」

 

 入る時のきつさにミクは思わず仰け反る。入ってさえしまえば、あとは気持ちいいだけだが、斗真は入り口に留まったままで、ミクは仰け反り耐えている。

 

「ミク、薬はちゃんと飲んでいるか?」

 

「んう、う、は、はい」

 

「いいか? 赤ちゃんできないように必ず飲むんだぞ」

 

「は、はい……はぁはぁ、き、きつい、ので、入れて、入れてくださいぃ……」

 

 入り口で止まっている亀頭がびくびくと動くたびに、じんじんと熱くなってきていた。それは痛いとはまた違った感じだ。

 

「赤ちゃん出来たら、捨てるからな。動画も全て吐き出す」

 

 その一言に、今行われている情事も忘れ、ミクの顔が一気に青ざめた。その眉は八の字になり、への字になった口元は震え、何度も首を振り、いやいやをする子供のようだった。いや、ミクは子供なのだ。

 

「いや、いや、捨てられるのいやです……飲んでます。……飲んでますから……捨てないで、お願いです」

 

「いいか? 俺は出来るのを望んじゃいない。……出来れば、望まれない子供となるんだ……その意味は、お前が……よく分かるよな?」

 

「飲む、飲むから、捨てないで、お願いぃ」

 

 ニッコリと微笑む斗真に、ミクの心はどきっとした。その手は顔を真っ赤にしたミクの頭を優しく撫でる。

 

「良い子だ、ミク」

 

「……はい。……んあっ!!」

 

 ずぷっ

 

 狭い内壁を亀頭が擦りながら奥へと入っていた。その中はとても熱い。そして、ぬるぬるの粘液がたっぷりと斗真のものに絡みついてくる。突然の侵入にミクの背筋が弓なりになり、お腹はぼこっとペニスの形に膨らんだ。

 

「はぁっ、嬉しい♡ 入ったぁ♡」

 

「いいか? ミク」

 

 頭を優しく撫でながらミクの顔をじっと見つめる。ミクの幼い穴に入るには相応しくない、斗真の厳ついものは、ゆっくりと、じっくりと時間をかけて動かされる。

 

「はぁ、あ、あっ、お、おっ、きぃ……よぉ」

 

「生理来てなくとも、薬飲んでいようとも、……赤ちゃんが出来ないようになっててもな?」

 

 斗真の視線に答えるように、ミクも見つめ返す。真剣な表情に、年が離れていても、不思議と胸が高鳴っていった。

 

「……うん……はぁぅ」

 

「矛盾してる、でもな?」

 

 ミクの腕を掴むと、自分の腰へと引き寄せる。そして、引き寄せられたミクの腰に、さらに自分の腰を突き出し、さらに奥の奥へと自分のものをごりごりと擦りつける。

 

「んぐっ、あはぁっ、お、奥にぃっ、あっ、くぅっ」

 

「孕めって思いながら射精してるんだぞ」

 

「はぁはぁ、はらめ?」

 

「赤ちゃん孕ませるつもりで射精してるんだ」

 

「できないのに?」

 

「ああ、孕めっ!」

 

 ずん! と突き上げる感覚にミクは目の前が真っ白になり、びくんと仰け反り、びくびくと痙攣した。

 

「イっ!! ……くぁっ……イっ、イったあぁ……はぁぅ」

 

 孕まされる。そう思ったときの突き上げに、ミクは絶頂を迎えた。精液を身体が欲していた。身体が、子宮が精液を飲みたくて飲みたくて仕方が無くなっていた。

 

「可愛いぞ……ミク」

 

 うねりを上げてミクの中は斗真をしごいていた。愛液が溢れ、内壁はカリを下から擦り上げる。

 

 最高の身体だ。ミクがイくたびに斗真は思う。

 

 斗真は掴んでいた腕を腰に持ち替え、その小さく幼い膣に夢中になった。腰を掴み、持ち上げ、前後に動かしつつも、自分の腰をその中に突き入れる。裂けてしまうのでは無いかと毎度思うが、その膣口はまるで斗真のものを飲み込むためにあると思わせるくらい、吸い付き、締め付け、壊れる様子を見せない。

 

 それに夢中になっている斗真の表情をミクは見つめていた。自分に注ぎ込もうと、孕ませようとして腰を動かす斗真に胸を高鳴らせる。身体を動かされるたびに、自分の乳首がぴんと立っているのが分かった。そのひたむきに腰を動かす斗真に心と身体が動かされ、突如として絶頂が襲い掛かった。

 

「ひぐっ! くぅううううっっっ!!」

 

「くくくっ、先にイってばかりだな。マイナスなって嬉しいだろう? くっ」

 

 びくびくと震えながら、稼いでも稼いでも先にイってしまい、マイナスが増えていくことに身体が悦んでいた。そして、ミクの身体は斗真に悦びを要求するかのように吸い付く。

 

「お? お? くっ うぉっ ミクっ! 孕めっ!」

 

 びゅびゅびゅびゅっびゅっどびゅびゅっどびゅどびゅっ

 

「うっくぅっっ!!」

 

 生理も来ていないミクの子宮は斗真の熱い精液を浴び、びくびくとその機能を思い出したかのように子宮口がは開き、たっぷりと出された精液をごくごくと痙攣させながら飲み込んでいく。ミクの腹部に熱い感覚が広がり、味わったことがない、初めて知った「幸せ」という感覚に浸っていた。

 

「あっあっ、はぁっ、ぅぅ、くぅ」

 

 斗真の腰も何度も痙攣し、膣の奥に精液を擦りつけるようにししていた。それに応えるように、ミクの身体も暫くびくびくと身体を震わせていた。

 

「あ、はぁはぁ、はぁはぁ、し、幸せぇ♡」



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8 いい答えだ

 それからミクはキスをしながらのセックスを要求したせいか、興奮のあまり、斗真の射精より多くイってしまっていた。斗真に3回射精される間に、ミク自身は軽くイった回数も数えられ、合計8回もイってしまっていた。

 

 その日の最後は連続で3回もイかされていた。何度もしているうちにイきやすい身体になってしまっているのではないかと、ミクは自分の身体を心配していた。

 それでも、斗真より先に何度もイけば、ずっと抱いて貰える。その思いは、初めて処女を失った時では到底考えられないことだった。

 

 斗真は寝室にはもういない。コトが終われば、気が済んだのか、いつもキッチンに一人でいる。大抵は料理をミクのために作っている。

 

 キッチンへ行こうと、起き上がろうとしても身体はガクガクで中々力が入らなかった。体勢を変え俯せになると、お腹が押され、股の間からは大量の精液が流れ落ちてくる。大人の射精する量に対して、ミクの膣内、子宮内は格段に小さい。溢れてきて当然だった。

 

「んしょ」

 

 滴り落ちる精液にはもう慣れていた。身体を起こす時に、必ず斗真が近くに置いてくれるティッシュを取って股間にあてがう。ティッシュはあっと言う間に生暖かくなり、濡れていく。お腹にも力を入れたり、何度か繰り返し、やっと出なくなったところで服を着始める。

 

 夢うつつの出来事のように、着替えをしながらキスをしていたことに思いを馳せる。ミクはぽうっとしながら頬を染めていた。このまま、お金にこだわらないで、ずっと身体を重ねていたい。自分でも、どうしてそんな風に思ってしまったのか分からない。しかし、そう考えた方が、苦痛とするより楽だった。

 

 

 香ばしい香りに誘われ、脚をフラフラとさせながらキッチンへ行くと、自分の鼻が信じられなかった。嗅いだことがある香り。羨ましいなあと思っていても、ミクにとっては中々口に出来るものではない。祖父母が食べているのを我慢してみているだけ。

 

「そ、それって!」

 

 最近商店街で嗅いだ香りだ。

 

「ああ? ウナギがどうかしたか?」

 

 テーブルの上に、たっぷりのどんぶりご飯。そして、タレがたっぷりとかけられているウナギの蒲焼きが皿の上に置かれてあった。珍しく、今日は斗真の分もテーブルに並べられ、向かい合って食べることになりそうだった。

 

「んはああああっっっ!!」

 

「な、なんだ? 跪いて、両手を挙げて? イったのか?」

 

「ありがとう! ありがとう!」

 

「土下座まで……」

 

 

 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 

 

「お前んちの爺さん婆さん、酷いな。お母さんは知ってるのか?」

 

 大事そうにウナギを食べ、ご飯をかき込む姿に、斗真は自分のウナギを半分あげてしまう程、ミクは美味しそうに食べていた。ぽっこりとお腹が膨れているのを見届け、食後にいろいろな話を聞いていた。

 

「知らない。……だって、言うと家から出すぞ、って二人から言われるから……。それに、お母さんが頑張って働いて持ってくるお金……たぶん、パチンコとか競馬に使われてるんだと思う」

 

 ミクの家にお金がないのには理由があった。祖父母が不義理をして借金を作ったのだ。それで迷惑を被った人がこの街にはたくさんいる。お金は借金に使われるべきなはずなのにだ。

 

「そうなのか……」

 

「だからね……」

 

「ん?」

 

 俯き、ミクは小さい声で言った。

 

「ホント、お母さんと、どっか、行きたい……」

 

 顔を逸らし、頬を赤らめ、手を弄りながら「と、斗真のとこ、だと……いいけど」と、さらに小さな声で付け加えた。

 

 イスを引きながら斗真が席を立つ。機嫌を損ねること――自分と斗真はそんな関係じゃない――を言ってしまったと思った。

 

 ミクの背後に回り、斗真はミクの耳元で囁く。

 

「お母さんと? 一緒に、稼ぐか?」

 

 一瞬だけ、ほんの一瞬、刹那、「それもありなのかもしれない」とミクは過ぎるも、ほんの僅かな思いを、頭を振って振り払った。

 優しい母親に、自分がこんなことをしていると知られたら、そもそも新聞を盗んでいたことが発端と言うことも知られたら、どれだけ悲しませてしまうのだろう。どれだけショックを受けさせてしまうのだろう。ミクは自分の思いを断ち切る。

 

「そうだ。……ミク、お前は一人で稼がないといけない。家のことはお母さんにしっかり稼いで貰え。自分のしでかしたことは、――ミク、お前が責任持ってしないといけないんだ」

 

 横に立った斗真はミクの顎を持ってクイッと上げる。斗真の顔が近付くのにミクは自然と目を瞑る。優しいフレンチキスだった。

 

「お前の身体のどこが……なんだっけ?」

 

 口が離れ、そっと目を開けると斗真の顔がすぐそこにあった。

 

「わたしの、口も……手も、おしっこの穴も……おまんこも……お尻の穴も……身体全部、斗真の、好きにしていいです」

 

 うなされたように、熱っぽさを伴ってミクは自然と言葉が紡ぎ出された。

 

「いい答えだ」

 

 閉じていた唇に、無理矢理、斗真の舌が入っていく。抵抗するどころか、ミクは口を開きそれを受け入れ、斗真の舌と絡み合わせる。

 

「ん、ミク。今日は帰るんだ。……明日も、必ず来い」

 

「……うん」

 

 ミクは大人しく新聞を取り、斗真の家を後にした。

 

 梅雨はとうに終わり、からからの夏になってきていた。しかし、ミクは最後のキスを思い出すだけで、その股間に湿り気が帯びていくのを感じていた。



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第二章 新たな道
9 お前は俺のおもちゃだ


 最近は近くまで走っていた。

 

 藪が近くなれば、慎重を重ね挙動不審者のようにきょろきょろと誰もいないか見回し、そそくさと藪の中へ入る。

 

 そこに入れば夏の熱い日差しとは違った涼しさが広がる。木々の隙間から通る優しい風だ。今日は何か香ばしい香りも一緒に運んできている。

 

 新聞を取り、呼び鈴も鳴らさずそのまま家の中に入り、キッチンへ行くと丁度料理が出来上がったところだった。厚めに切ったパンの上にベーコンなのか、焼いた肉が載り、さらに目玉焼きが載せられている。

 

「おはようございます」

 

「来たか。……おら、食え」

 

 皿に載せられたパンはどこかで見たことがある。首を傾げていると、ふと、この前テレビでやっていたことを思い出した。

 

「……これ、ラピュタの」

 

「ああ、そうだ。……何となく作ってみたくなった」

 

 食器棚から味塩や胡椒などの調味料を取り出して並べ、好きな物を使えと斗真は言うが、ミクはどれを掛けようかと手を悩ませていた。

 

「塩胡椒が一番だぞ」

 

 言われた通りミクは塩胡椒を取り、パキッと蓋を開けて掛けると「ドサッ」と固まりで塩胡椒が落ちて山となった。せっかく作ってくれたのが台無しだ、とミクは斗真の方を向き泣きそうな顔になっていた。

 

「……ったく」

 

 食器棚からスプーンを取りだした斗真はそっと丁寧に固まりで落ちている塩胡椒を取り除く。

 

「ありがとう」

 

 無邪気な笑顔を浮かべ、塩胡椒を慎重になりながら目玉焼きにふりかけ、大きな口を開けパン、ベーコン、目玉焼きを一気にガブリ。一口が大きかったせいもあってもぐもぐと何度も噛みしめる。

 

「ごくんっ……おいしい!」

 

 ミクは夢中でラピュタパンを食べた。卵の黄身が垂れるのも構わず、その垂れたものは最後に残ったパンの耳につけて食べた。たった一枚のパンだったが、厚みのあるお陰でミクのお腹はいっぱいになった。

 

「ごちそう、さまでした」

 

 俯き加減で言うミクの声に斗真は首を傾げる。

 

「美味くなかったか?」

 

「ううん! とっても美味しかった!」

 

 微笑む可愛らしい表情に、どこか陰りが見えた。

 

「なんかあったか?」

 

「わかっちゃうんだ……」

 

「爺さん婆さんか?」

 

「……うん」

 

 大きく斗真は溜息をつき、ミクの隣のイスに座った。

 

「聞いちゃったんだ……お爺ちゃんとおばあちゃんなに話してたか」

 

「なんだった?」

 

 腿に載せていた、その小さな拳をミクはぎゅっと握った。

 

「ちっともあいつは捕まらない。自分たちの人生を狂わせたのはあいつが生まれたからなのに。あいつも捕まって人生狂ってしまえばいいのに。もっと別のことをさせた方がいいかもしれないっ! もっと掴まりやすいことをさせてしまえっ! って!」

 

 その小さな身体のどこから悲痛な叫びを出せるのだろう。斗真はミクの頭を撫で、そのまま自分の胸に抱きしめた。

 

「もう、斗真のとこの新聞貰わなくて済むね」

 

 皮肉めいた言葉は自分にも跳ね返ってきていた。そのお陰で、今の自分の立場を冷静になって考えることが出来る。

 

 本当はもう自分の人生は狂ってしまっている。斗真のせいで。しかし、なぜだろう。斗真のお陰で救われている。心が、救われている。身体目的であっても、心が救われている。それは、入り浸る前と比べると雲泥の差だ。

 

「ミク、爺婆の言うことは聞かなくていい。いつも通り、いや、爺婆が起きる前には家に来い」

 

「……うん」

 

 ミクの瞳からは涙が零れた。酷いことをされたのに、なんで今になってこんなに優しいのか。惹かれている。しかし、身体が目的だと言うことは幼くても分かる。選択肢の中で、本来一番選んではいけない選択肢……。もう、逃げたかった。

 

「斗真? あの……」

 

「どうした?」

 

 抱かれた胸から離れ、斗真の顔を見つめる。

 

 ――ダメだ。言ってはいけない。

 

 心の奥ではそう言っている。絶対に叶わないと分かっている。しかし、好きになっている。捕らわれていたい。その思いは――

 

「あの、1、200万円の動画だけど……」

 

「うん?」

 

「わたし、全部、……わたしの、こと、1,200万円で……買って」

 

 懇願だった。

 

「あの、何でも、頑張る。セックスもお手伝いも、何でも。おもちゃにされたっていい。わたしを好きにしていい。でも、命は、お母さんが悲しむから許して欲しいけど……」

 

「本気か?」

 

 心臓が早鐘を打つ。ミクは言ってしまったことを後悔はしていない。むしろ、認めて貰えるかどうか、不安だった。

 

「俺が、ほかの女と結婚したとしても、いいのか?」

 

「わたしは、好かれなくても、愛されなくてもいいから、わたしを斗真のものにして欲しい。それだけで、救われる……気がする……」

 

「俺が、ほかの女を抱いていても、お前は大丈夫でいられるのか?」

 

 斗真の質問はずっとミクの心をきゅっと締め付ける。しかし、それでも必要として自分の身体を求めてくれるなら、それでいいと思った。

 

「それは……イヤ、だけど……構わない」

 

「どっちだよ」

 

「いいです……でも、斗真が望むなら、ずっとずっと何でもする。おばあちゃんになっても、ずっとする」

 

 口の端をあげて斗真は笑う。

 

「その時は俺の方が死んでるさ」

 

 悲しそうな瞳でミクは斗真にすがりついた。

 

「お願い……わたしを、買って」

 

 斗真はミクの顎をクイッとあげ、差し出されたその唇に貪りつく。ミクはそっと瞳を閉じ、斗真の舌の動きに合わせて絡ませる。ミクのたどたどしい舌使いから離れると、唾が糸を引いていた。

 

「いいか? お前を買ったとしてもだ。動画は消さない。いいな?」

 

「はい」

 

「嫉妬はするな」

 

「はい」

 

「家には毎日帰れ。爺さん婆さんの言うことは聞くな。母親の言うことだけを聞いておけ」

 

「うん」

 

 いくつも提示される斗真の言葉に、ああ、もう後戻りは出来ない、と思った。後悔とは違った、覚悟がミクに出来上がってきていた。そして、自分を買おうとしている斗真に、なぜか涙が溢れてきていた。

 

「あとは、そうだな……子供が欲しいと俺が思ったら、孕ませる」

 

 返事が出来なかった。ミクにとって、ぞくぞくして甘美な響きだった。孕ませられる。生理が来れば、孕まされるかもしれない。自分では分からなかったが胸が高鳴っていた。

 

「あの、斗真との、赤ちゃんだったら……ほしい」

 

 ミクの言葉に斗真はにやりと笑う。

 

「いいか? もうミク、お前は俺のおもちゃだ。好きなように、やりたいように弄り回すからな。くくくっ」

 

「ありがとう……ありがとう……」

 

 お礼を言われ抱き付かれた斗真の方が、目を白黒させ戸惑っていた。



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10 どこに使うか分かるか?

「これからは、いくら稼ぐとか関係なくお前の可愛い声が聞けるな」

「うん。……斗真、好きにしていいからね? 子供だからって、遠慮しないで、大人がする、したいこと、していいんだからね? 大人と……同じに……」

 

 寝室のベッドの上でミクは斗真に絡みつくように抱き付いていた。

 

「斗真……斗真……わたしを好きにして」

 

 斗真はゆっくりとワンピースを脱がしていく。前のボタンを全て外すと、ブラとショーツだけだった。いや、ショーツとまではいかない。まだパンツと言った方がいいものだ。それでも、今日のことを覚悟していたのか、それとも……可愛らしい薄いピンク色をした下着だった。

 

「大人、大人って言うけどな……大人以上のことをお前はしてるぞ」

 

 後ろに回り込んだ斗真は首筋にキスをし、これからまだまだ成長するであろう胸の膨らみにブラの上から手をかける。

 

「んっ、そ、そう、なんだ、あっ」

 

 後ろ手にベッドの脇に置いてあった物を取り出し、背後からミクにそれを見せつけた。

 

「これ、何だと思う?」

 

「ピンク色して、可愛い……」

 

 それはウズラの卵程度の形と大きさの物に、何かコードが付いていた。それは4個あった。

 

「手に持ってみろ」

 

 ミクは手の平に載せ握ってみると、少しだけ柔らかくてヒンヤリしていた。

 

「なに? これ?」

 

「ローターって言うんだ」

 

 コードの先に着いているスイッチを入れると、それは小さな音を立てながら小刻みに震え始めた。

 

「ひゃっ! くすぐったい」

 

 斗真の手にはテープが握られていた。背後からミクの耳元に囁く。

 

「ブラずらして乳首、出せ」

 

 ピンク色したブラのストラップをずらし、ミクは恥ずかしそうに下着のカップを下にめくるようにして、その小さな胸、と乳首をさらけ出した。白くきめ細かな肌に小さな膨らみ。その先も小さく薄いピンク色をしている。

 

 電源を切ったローターを胸に、その先端につけるとミクはその冷たさにぴくりと背筋が伸びた。まさか、と思った。しかし、すぐに間違いないと確信する。

 小さな乳首に押しつけるようにしたローターは動かないようにテープで三重に貼られ、もう片方にも同じように貼られた。

 

「ブラ、元に戻しておけ」

 

 元に戻すとローターが胸を圧迫した。たいして苦しいと言うことではなく、ずっと乳首に異物が触れている感覚だ。ストラップを肩にかけると「フィィ」と高周波の音が聞こえたと同時に乳首がぴりぴりとした。

 

「ふぁっ!」

 

 一瞬ミクの背筋が伸び、肩をびくっとさせる。

 

「くすぐったいのか?」

 

「あっ、こ、これ……気持ち、いい、かも」

 

「ほう?」

 

 斗真がリモコンのダイヤルを回すと、ミクはびくりとして四つん這いとなった。瞬く間に乳首が立ったとミクは自覚した。堅くなったが故に、それはますますローターの振動が乳首に襲い掛かり快感が胸から広がる。

 

「つ、よ、い、です」

 

「そうかそうか」

 

 満足そうにしながら斗真はローターを弱めた。震動が弱まっても乳首が勃起しているせいで、徐々に快楽は増していく。息が上がってきているところに、四つん這いになっているミクのパンツを斗真が引きずり下ろす。さらにころりと転がされ、パンツを脱がされた。

 

「はぁはぁ」

 

 ローターはあと2個残っている。どこに使われるのかと思ったが、斗真が体勢を変えたことで直ぐに分かった。そして、どんなことをされるんだろう。期待なのか不安なのか分からなかった。斗真のすることを見守ることしか出来なかった。

 

 わざとミクに秘所が見えるように、斗真はその小さな腰を持ち上げた。脚が上に来る体勢で少しだけ苦しかったが、自分の割れ目にどんなことをされるのか、興味の方が強かった。

 

「くくっ。……ミク、濡れやすくなったなあ」

 

 お尻側から人差し指と中指で小さな割れ目を広げた。そこは、天井の明かりを反射し、とろっとしている。ミクの秘穴は幼くとも受け入れたそうに、小さな穴から涎を垂らしていた。

 

「良い子だ」

 

 斗真はミクの頭を撫でた。まるで子犬のように、その手に目を瞑って答える。

 

「うん」

 

「ミク、あと2個。……どこに使うか分かるか?」

 

「はぁはぁ……あの、たぶん、くりとりす」

 

 取り出した一個にスイッチを入れ、高周波音が聞こえる。

 

「あと、1個は?」

 

 手に持ったローターを斗真はクリトリスの近くに当てる。

 

「ぁはぁっ……あっあっ……あの、お尻?」

 

「不正解」

 

「あはああああっっ!」

 

 クリトリスに直接ローターを当てられ、ミクの背筋が弓なりになる。

 

「不正解だから罰としてまんこに入れる」

 

「はぁはぁはぁはぁ……正解、でも……はぁはぁ、入れるんじゃ……」

 

「正解! ご褒美に入れる」

 

 スイッチの入っていないローターは比較的小さめだ。それをとろとろに愛液が溢れている幼い膣口に当てる。

 

 つぷ

 

「んっ」

 

 ローターの先がミクの膣口に当てられ、斗真は人差し指でそれを押し込む。つぷつぷと簡単に入り、見る間に飲み込んでしまった。

 

「あ、あ、あ……なんか、へ、変」

 

 スイッチを切ったローターをクリトリスに当てながら斗真は再度ミクにパンツをはかせようとしたが「濡れちゃうから」と断られた。仕方なく、斗真は幅広のテープを使って、クリトリスに当てたローターごとミクの股間を隠してしまった。

 

「変な水着……みたい」

 

 白いテープが肝心な場所だけを隠し過激な水着のようだった。ミクは着たことも無いような水着を連想していた。

 

「水着……か……」

 

 ミクの言葉に斗真は何か考えていたが、すぐに立ち上がり、ローターのリモコンを持ちながらそそり立ったペニスをミクの前に晒した。

 

「ミク、お前は俺のおもちゃだ。……でもな、人間なんだ。感情は当然あるのは理解してやる。考えて動くこともして貰う。何をするべきか……分かるよな?」

 

 小刻みに震えるローターが乳首だけをずっと責めている。胸がじんじんとして気持ちが良い。そして、いつスイッチを入れられるのかわからないものが股間に二つある。ぞくぞくしながら、ミクは斗真のそそり立った物を両手で優しく握り、自分の口の前へと誘った。



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11 絶対噛むな

 ゆっくりと、その小さな口に斗真の亀頭は飲み込まれていく。子供特有なのか、その中はとても熱く、とても気持ちが良い。ミクももう自分の口がそうなってしまったのか、斗真のものを口にしようとすると自然と唾がたっぷりと溢れてくる。

 

 亀頭を飲み込み、カリ首を唇に引っかけると、余裕が無い口内の中で、舌を裏スジへ伸ばし擦りつけるように前後させる。その動きに合わせるわけでは無いが、涎をたっぷりとつけた唇も前後させ、くぷくぷと音を立てながらミクはフェラチオを始めた。

 

「いいか? 噛むなよ?」

 

「うん」

 

 くぷくぷ、くぷ、くぷくぷくぷくぷ、くぷくぷ

 

 テンポ良くミクは唾をたっぷり含ませた口を前後に動かし、舌も動かす。一方で斗真の長い陰茎を両手でしごく。喜んで欲しい。ミクはその思いを糧に口と手を動かしていく。

 

「んうううっっっ!!」

 

 斗真のした警告の意味が分かった。

 

「ぷはぁっ、あっあっあっ、だ、だめぇっ、か、噛んじゃうよぉ、んぅっ」

 

 その両手は斗真の長い竿を愛撫しながら、ミクは思わず口を離してしまった。身体がびくびくとして噛んでしまうところだった。

 斗真はクリトリスに当てているローターにスイッチを入れたのだ。

 

「ダメだなあ。……フェラに集中していないってことだぞ。自分が気持ち良くならずに、俺を気持ち良くしないとなあ? くっくっくっ」

 

「んうっ! で、でも……あっあっ、くぅっ」

 

「でもじゃない。俺のものになり続けたいなら、出来るようになれ」

 

「んぅっ……はぁはぁ、は、はいぃっ……んあっ」

 

 しごく手は何とかなった。口の中に入れることが出来ない。股間への刺激が息を荒くし、身体が極まってくれば知らない間に噛んでしまいそうだった。

 

「んちゅ、れろれろ、ちゅ、んふぅ、んあっ、んぅれろ、ちゅうっ、んぁっ」

 

 口に含むことも出来ず、先端を吸ったり、尿道を舐め回したりすることにした。

 

「おほお、ミク、どこで覚えた? いいぞ、気持ちいいぞ」

 

「んぁ……はぁはぁ、覚えないよ……斗真にしか、あはぁっ! あ、あの」

 

「うん?」

 

「斗真の、んぅっ! 気持ち良くしたいから、ああっ、と、止めて……」

 

 リモコンに手が動いたのを見てミクはホッとした。

 

「ひっ! あああっっ!! ご、ごめんなさいっ! ごめんなさい!あああっ! んぅうっ!!」

 

 胸もクリトリスのローターも一度に強の震動にされたのだ。斗真のものを握りながら、背筋がぴんと伸びる。辛うじて力一杯握ることは無かった。斗真は直ぐに震動弱までに下げた。

 

「いいか? どんなことがあっても俺に奉仕するんだ。どんな状況になってもいいように身体に覚えて貰うからな」

 

「はあはあはあ……はい……んちゅ、ちゅ、れろれろ、ちゅ、ちゅ、れろ」

 

 口に含んだりもした。しかし、いつまたリモコンで振動を強くされるか分からず、長く口の中に留めることが出来なかった。次第に、それ以外のやり方で斗真の表情を窺いながら喜んで貰う方法を考えた。

 

「ちゅぅ、ちろちろ、れろ、ぐちゅぐちゅ、れろれろ、ちゅう、ちゅっちゅ」

 

 陰茎を前後にしごくほかに、横の動きも取り入れる。舌先に涎を貯め、裏スジから先端をそこに当ててペニスを動かす。口に入れてあげる程では無いにしろ、斗真の息が上がってくるのを見ると、気持ちいいのかもしれない。

 

「斗真? あぅ、気持ちいい? あっあっ、はぅ」

 

「ああ、とてもいいぞ」

 

 リモコンを持たない手でミクは斗真の大きな手で優しく撫でられた。とても嬉しくなり、時折、ミクは口先を尖らせるようにして口に入れることが出来ないことを解消するために、口先と舌で亀頭の先端と裏スジを愛撫する。

 

 ぷちゅ、ちゅ、ぷちゅちゅうううっ、れろ、ちゅうっ

 

「くっ、おっ、うぅ」

 

 暫く続けていると、斗真がイきそうになってきているのを感じた。口に含まずとも口先でも斗真の物は十分に飲めるはず。ミクはそのままフェラを続けていくと、しごいていた根元がむくりと膨らんできたのが分かり、射精される精液を飲もうと舌先を伸ばした時だった。

 

「んはぁっっ!!」

 

 すべてのローターが一気に強になった。堪らず口を離してしまった。

 

 びゅびゅーっ! びゅくっ! びゅーっ! びゅっびゅっ!

 

 堪らず喘いだその口にいくらかの精液は跳んできた。しかし、そのほとんどはミクの顔や頭に飛び、粘り気を帯びた精液が垂れて流れていく。それでもなお、ミクは何とか口で受け入れようと、喘ぎながらも亀頭に吸い付こうとする

 

「はぁっあっ、んうちゅう、あっあっんぅぅううう、ちゅうう」

 

 あちこちに飛び散った精液は幼いミクの顔に相応しくない。顔に付いた精子を拭こうともせずに、子供であるにも関わらずペニスを貪ろうとするミクはエロく見えた。斗真はイったばかりだというのに、さっきよりも堅くなり、そそり立った。

 

「はぁはぁ、ごめん、なさい……飲め、んぅっ! はぁっ! なかった」

 

「ダメだ。お仕置きがいるな」

 

「あはあっ! と、止めっ! んぐぅっ! むぐうっ!」

 

 ミクの両腕を掴み、座らせるようにして身体を壁に押しつける。丁度斗真の股間の辺りにミクの顔が来る。そこで小さく開いたミクの口に亀頭を突っ込んだ。投げ出すようにしていたミクの脚が少しだけジタバタとした。

 

「絶対噛むな。歯を立てるな。……吐くな」

 

 胸も、クリトリスも、膣も、ローターが動いて身体がびくびくとなっている。そんな中、気持ちよさを我慢して噛むなと言うことは、ミクにとってとても難しかった。しかし、捨てられないようにするために、健気に大きく口を開き、それを受け入れようとミクは慣れようと努力した。

 

 両腕を壁に押さえつけられ、磔のようになったミクの小さな口に、斗真は少しずつがちがちに堅くなったペニスを入れていく。

 

「んぉぅ、んぉ、おぉお、ぉおぉお」

 

 ミクの目に涙が浮かんだ。悲しくてではない。えずくのを必死に我慢してだった。

 

 口で飲んだら2千円。喉で飲んだら3千円。ミクはその意味がやっと分かった。喉の奥に到達する辺りで一気に引き抜かれるが、それが口の中から出ることは無かった。再度奥まで挿入された。

 

「ミク、くっ、エロい、可愛いぞ、くぅっ」

 

「んぅうぅ、ぉおぉお、おおっ、おぅ」

 

 涙目でいながら蕩ける瞳、幼い小さな口から止めどなく溢れてくる涎、顔にかかった精液、口の中では必死に気持ち良くしようとしてか舌の根元から使って裏スジを擦ってくれる。

 

「くっ、気持ちいいっ」

 

 汗をかきながら、斗真はミクの口を、喉を蹂躙した。

 

 ミクは気持ち良くしたいと思っていた。亀頭が奥へ行こうとしても擦って上げたい。そんな気持ちで舌を動かした。しかし、時折来る嘔吐感に必死に堪えていた。喉の手前まで気持ち悪くなってきた時、見上げたその先に斗真の顔があった。

 

 びくんっと身体が痙攣した。ミクはイってしまった。その時、ご飯を作ってくれている斗真のことを思い出した。ずっと朝ご飯や昼ご飯を作ってくれていることを思いだした。そして今日、かけ過ぎてしまった塩胡椒を文句を言いながらも取ってくれたことを思い出した。ごちそうさまと言うといつも嬉しそうにする斗真の笑顔を思い出した。

 

 ――せっかく作ってくれたご飯は出せない。

 

 そう思った途端、ミクの喉から嘔吐感は無くなった。苦しい感じは少なからずするが、すっと斗真を奥まで受け入れることが出来た。

 

「うおっ、くっ、いきなり、奥に、うっ、おっ」

 

 ずるりとペニスが奥に受け入れられたようだった。狭い口の中をペニスが刺激されていく。特に舌の動き方が絶妙だ。斗真はこみ上げてくる射精感を抑えられなかった。

 

 どぷどぷっどぷっ、どぷどぷどぷどぷっ、どぷっ

 

「くあっ、おぉ」

 

 奥には突っ込まなかったが、それでも、口内の締め付けと舌が裏スジを絡めてくる動きに射精が止まらないと思う程気持ちが良かった。

 

「ミクっ! おあっ、いい、ぞっ」

 

 斗真は暫く腰が震える程の射精が止まらなかった。その間、ミクの舌技と口、喉の感触を堪能していた。



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12 下も見ないとな

 ずるり

 

 ミクの口から斗真の長いペニスが引き抜かれる。

 

「けほっ、けほけほっ」

 

 一生懸命にイラマチオをしていたミクの頭を優しく抱いた。

 

「ミク……とても良かった。すごいぞ」

 

 ぽうっとした表情のミクの、精液が絡んだ髪の毛を斗真が撫でるとミクは身体がびくんと跳ねた。

 

「いぐっ!!」

 

 頭を撫でたことでミクはイってしまった。ローターがずっと強のままになっていたからだ。イラマチオをしている間も何度かイっていたが、ミクはそれに耐えながら口で斗真を気持ち良くしたかったのだ。

 

「ぅあぁっ、あっ、はぁはぁ、あぅ」

 

 斗真はローターのスイッチを切り、ミクのブラを取り、ベッドに寝かせた。ずっとイくのを我慢していたせいか、ミクの胸は大きく上下していた。その姿は胸と股間に白いテープが貼られ、際どい水着を着ているようだった。

 

「どれ、剥がしてやるぞ」

 

「あ、あ、あ、あ……」

 

 息を切らしながら、その小さな胸に張られたテープを剥がすと、その跡が赤く残る。その先端はローターによってテープから守られていたが、小さな乳首は未だかつて無い程堅くなり、ぴんと立ち、大きくなっていた。ピンク色だった乳首は赤みを帯びて熱が籠もっているようだ。

 

「おお、少しだけ大きくなったな……乳首が」

 

「……ほ、ほんと、だ」

 

 片方の胸もテープが剥がされていた。まだ子供みたいだと思っていた自分の乳首が少しだけ大きくなって、斗真に近い大人になったことにミクは喜んだ。その赤くなった先端に、斗真の口が近付いていたことにミクは息を飲む。

 

「ちゅぷ、ちゅ、ちゅう、ちゅぷちゅぷ」

 

「ひぁっ、あ♡ あ、ふぅぅっ♡」

 

 ローターとは違った暖かさが先端を転がし、小さく何度も吸ってくる。

 

「あぁはぁ♡ と、斗真の、お口ぃっ♡ あ、あ、気持ちいい♡ お口、いいよぉ」

 

 斗真は片方ずつミクの赤くなった乳首を舐め回す。痛がらないかと様子を見るようにチロチロと舐めたり、小さいながらもやっと唇で挟むことが出来るようになったミクの乳首を弄んだ。

 

「あっ、あっ、と、とう、ま……も、も、もう」

 

 にやりとした斗真は明いた方の乳首を指でつまむ。そして歯で軽く噛むと同時に乳首を捻った。

 

「っくぅうっっっ!!」

 

 ミクは斗真の頭をぎゅっと抱き、頭だけが仰け反った。それと同時に恥丘の稜線が分かる程、腰だけが浮き上がりびくんびくんと跳ねた。

 

「はぁっ、あはぁっ、はぁはぁはぁ……と、うま……お口、気持ちいっ」

 

 跳ねた腰がぱたりとシーツの上に落ちる。下腹部は何度となく異物感がその中に残りながらも痙攣していた。

 

 ミクの手が緩んだのを確認し、斗真は胸から顔を上げ、にこりとしてミクを見た。

 

「乳首でイったのか」

 

「ん……」

 

 目の前に見える斗真に、ミクは口を開きながらその唇を奪った。しかし、斗真は直ぐに引きはがすようにした。

 

「あ」

 

「まだだ。下も見ないとな」

 

 唇が離れたことに不満を持ったが、ミクはとうとう斗真にして貰える。そう思うと不満もどこ吹く風。逆に胸が高鳴ってきていた。斗真はミクの股の間に入ると、腰を浮き上がらせ、どうなっているのか見えるような格好にする。

 

「あ♡」

 

 過去のミクは恥部を見られるのが恥ずかしかった。しかし、今は興味と共に、どんな風になっているのか、どんな風にされるのか、思ったり見たりされたりすることが悦びに変わっていた。

 

「ほら、ローターがぷっくりなってる」

 

 股間にテープで貼り付けられたローターが恥丘の下に目立つようなでっぱりを作っていた。そこを斗真が右に左に動かすと、ミクは「あっあっ」と声を上げて腰をびくびくと前に震わせた。

 

「今度家に来た時に着るものを買ってやるからな」

 

「ホントにぃ?」

 

「ああ、本当だ」

 

 言いながら股に貼られたテープを1枚、ゆっくりと剥がしていく。

 

「濡れて困るなら、こっちだけで着るものを買ってやればいいだろ。こんなテープ使わなくて済む。それに、思いっきり汚せるからな。……お、ここもだ」

 

 剥がし終え、ころりと転がっていったローターが隠していた部分は、割れ目から小さいながらもひょっこりとその存在を主張していた。乳首と同様いつもピンク色していたのは赤くなり、守るようにして包まれていた皮からも、クリトリスはぴんと飛び出していた

 

 指に唾をつけ、ミクの表情を見ながら斗真はクリトリスを左右に弄り始める。

 

「んぅっ! はっ、あっ! くぅ」

 

 割れ目から飛び出している自分の突起を、目の前で斗真がくりくりと弄る。今まで感じたことが無い程、気持ちが良くなっていた。腰が自然と震えイキそうになると、斗真は指を止めた。

 

「ど、どして?」

 

 物欲しそうに言うミクの疑問には答えず、無言で斗真は股間に貼られた残りのテープをはがし始める。斗真はミクの中に入れられたローターが気になっていた。これだけよがり喘いでいたくらいだ。テープを剥がせばだらだらと愛液が流れてくるに違いないと。

 

 ペリペリと剥がれたそこには、ローターのコードが出ているだけで、確かに湿っているが、開き始めた割れ目があるだけだった。ただ、テープが貼っていたせいで、白いきめ細かな肌は赤くなっている。

 

「ん?」

 

 予想とは違った結果に斗真はローターのコードを引っ張る。

 

「ぁっ」

 

 ローターはもう出口、膣口から出る辺りにあった。ピンク色したそれはまるで卵が産まれてくるかのように、ぷるんと飛び出てきた。

 

 とぷとぷとぷ

 

「おおおお」

 

 ローターを飲み込んでいたミクの小さな穴は、すぐに閉じていくと思っていたが、そこからは物欲しそうにたらたらと愛液が溢れてくる。愛液が流れるために、そこは小さく口が開いたようになっている。

 

「ローターが栓になってたのか……くくくっ、美味そうだ」

 

 じゅっるうるるるぅう

 

「ひああぁあぁっっ!!」

 

 とろとろになったミクの幼い膣を両手で広げるようにして、斗真は口をとがらせて吸い付いた。唇を震わせるようにしながら吸うと、ミクはびくびくと身体が震えた。ローターによって敏感になっていた膣口は、斗真の以外と柔らかい唇の感触と、吸われることによって生まれる震動にひくひくと収縮していた。

 

「じゅるぅ……おお、いっちょまえに雌の味だ」

 

「はぁはぁはぁ」

 

 いつまでも肝心なことをしてもらえないミクの身体は疼いていた。

 

「と、斗真、お、お願い……」

 

「ミク……その前に、ローターはどうだった?」

 

 腰を下ろされたミクは身体を少しだけ起こし、股の間に入っている斗真の堅く、そそり立った厳ついものを片手でそっと握る。

 

「……欲しいよぉ」

 

 覆い被さるようにしている斗真の顔を潤んだ瞳で見つめ、ミクは熱い棒をゆっくりと上下に動かした。

 

「ミク、入れてやるから。……答えろ。どうだった? ローターは」

 

「はぁはぁ……あのね……気持ち良かったの……でもね? 欲しくなっちゃうの。斗真の、欲しくて欲しくて……身体が熱くなって。……お願い。……お願い。斗真の、お願い……入れて、ねえ? お願いなの」

 

 そうして欲しい。入れてからそう動いて欲しい。そう思うような手つきで斗真のペニスを上下にさする。

 

「ミク、手はそのままだ」

 

 言われた通り手を動かしたままにすると、斗真はミクの両肩の辺りに手を置き片足を跨いだ。そして、その幼い顔に近付くと、優しい口づけが待っていた。

 

「ん、んぁ、んぅ、む」

 

 口を重ねると、身体を重ねた時に得られる満足とは違って、心が満たされる。ミクは唇で少しずつ斗真の口を開かせ、自らの舌を侵入させた。心が満たされ、疼いていた身体は治まると思っていたが、むしろ、それは逆効果だったのかもしれない。



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13 言われなくともなっ!

 斗真も入り込んできたミクの小さく辿々しく動く舌を吸い、唇ではその柔らかさや大きさを味わっていた。

 

「んぅ、んむぅ……」

 

 自分の舌を弄られるだけで気持ちが良く、ミクは治まるどころか、下腹部がきゅんきゅんとして身体の疼きはさらに増していた。早く入れて欲しい。その気持ちを自分の手に込め、がちがちの斗真のものをさする。

 

 斗真は放さないようにしてなのか、左手でミクの頭を抱いてキスを続けた。それはますますミクの身体を熱くさせた。その気持ちを知ってか知らずか、斗真は空いた手でミクの秘裂に沿って指を這わせる。

 

「んんっ、んっ、んっ、んぅっ! ……ん……ん……んむ」

 

 突然の愛撫に思わず目を開いてしまったが、目を瞑ってキスをしている斗真の顔に、ミクはゆっくりとその瞳を閉じ、斗真のする行為を受け入れた。

 

 指がとろとろになって小さく開いたミクの割れ目を上下に擦る。それは動くたびにくちゅくちゅと音を立て、そこから伸びる足の指がぎゅっと握られる。愛液が溢れてくる秘穴は未だもって指をすんなりと受け入れる程大きくは無い。

 

「んふぅ、んふ、んぅぅう……うぅ、んむぅ」

 

 キスをされて幸せになっているところに、身体まで気持ち良くされると、ミクは息が上がってくる。ぬるぬると滑りの良い穴の周りをくりくりと斗真が弄れば弄る程、ミクの手の動きが速くなり、カウパーで濡れた陰茎がぐちゅぐちゅと音を立てる。

 

 指が穴の近くを通るたび、吸い付くようになっていた。斗真はミクの幼く、狭い穴に指を入れる。少しだけの抵抗感。しかし、ぬぷっと中指が飲み込まれる。

 

「んぅうっ、んぅ、ん……ん……」

 

 口が放せない。放して貰えない。いや、放したくないのだ。ミクが望んだものが入ってきたわけではない。しかし、それでも身体は斗真のものと判断し、ぎゅうっと締め付ける。それは身をよじらせたくなる程快楽を伴った。

 

「んぅ、んぅ、んっ、んっ、んっ、んっ」

 

 斗真は指の動きに合わせて舌をミクの口の中へ入れる。ミクも、その動きに合わせるかのように舌を吸い、握った場所を亀頭に変え、カウパーを塗りつけながらしごいていた。

 

「んふぅ、んふぅ、んふぅ、んふぅ、んっ、んっ、んっんっ」

 

 指と舌の動きがテンポ良く動き始める。ミクの膣からは、指が動くたびにとろとろと愛液を溢れさせ、その指を濡らしていく。その小さな腰は快感を求めるように浮き上がる。斗真も、ミクの手の動きに腰を前に動かし始めていた。

 

「んっんっんっ! んっんっ! んんんんっっ!」

 

 吸い付いてくるミクの膣を指が前後に出入りし、恥丘を付き出すようにし、ミクの身体はびくびくと震えた。握っていた手に力がこもったかと思うと、それを押し出すように斗真が亀頭をずいとミクの身体に向けた。

 

『んはぁっ!!』

 

 二人同時に唇が放れ、大きく声を上げ絶頂の余韻に浸る。ミクは息を荒げながら、持ち上がった腰を何度もびくんびくんと跳ねさせ、斗真は身体を起こし、そそり立ったペニスからミクの身体へ何度も何度も精液をまき散らした。

 

 たぱぱ、たぱっ、たぱっ

 

 身体に飛び散る斗真のザーメンが暖かかった。そして、身体に斗真を受け入れずとも、同時にイったのがミクにとって嬉しかった。

 

 息を荒くし、幸せそうな表情をしながらぐったり横たわるミク。白い肌の所々には白濁した精液がどろりと流れている。その小さな乳房は上下に動き、先端は赤みを帯びてつんと尖っている。そして、だらしなく大きく開かれた、無毛の恥丘から先の股の間は、息をするかのようにゆっくりと、ひく、ひく、と動き、幼いその身体には不釣り合いな程愛液が溢れていた。それはまるで、斗真を誘っているように見えた。

 

「くそっ……まただ」

 

 斗真は「びきびき」と音が立ちそうな程自らのペニスが硬くなるのを感じていた。こんな幼い子供にここまで興奮するとは思っていなかったのだ。何かに突き動かされるかのように、斗真はミクの足首を掴み、開いていた足をさらに広げた。

 

 ミクは自分の股の間にいる斗真をぼうっとしながら眺める。視線の先は大きくそそり立ったペニスだった。萎えもせず、血管が浮き上がり、痛そうな程屹立したものを見て斗真の言っていた言葉を思い出す。お前が可愛いから直ぐに勃起するのだと。

 

「い、れて……入れて……斗真の、ぺにす入れて」

 

 自然とミクの口から懇願の言葉が出た。

 

 手で押さえなければならない程、ペニスが屹立していた。手で亀頭をミクの膣口にあてがい、その柔らかな入り口に侵入して行く。

 

 じゅぷっ

 

「はぅっっ!!」

 

 ずるり、と亀頭を飲み込んだ感覚で、ミクの身体は刹那に跳ねた。待ち侘びていたものが入った途端、絶頂を迎え、自らの身体がさらに奥に誘おうと斗真の亀頭をずりずりと擦り上げた。

 

「う、おっ」

 

 目の前にある斗真の顔をうっとりした表情で眺め、涎が少しだけ垂れた小さな唇を震わせ、ミクはイっていた。

 

「くっ、ミク、またイったのか?」

 

「んっ、イきました……はぁはぁ……と、斗真も、わたしの奥に、いっぱい出してイってください」

 

「言われなくともなっ!」

 

 どちゅっ!

 

「ひぐっ!」

 

 イったばかりのミクの身体は敏感だった。痙攣している膣壁もお構いなしに、余韻に浸る暇も与えず、斗真は一気に奥を突いた。感じすぎたせいか、目の前に火花が散ったかと思う程だった。

 

 しかし、それは連続した。

 

「ひぎっ、ひぐっ、うぐぅっ、い、いくっ!」

 

 ミクの腰を両手で抱えると、長いストロークで何度も何度もミクの奥を突いた。頭が下になり、逆上せていくような体勢になりそうだった。そのせいか、ミクは再度絶頂を迎えた。

 

 まだ射精していないものの、ミクの身体は斗真の精液を受け入れようと子宮口が開き、子宮が精子を飲み込もうと痙攣をする。しかし、斗真はその痙攣さえも自らの快感の内に取り入れ、何度もピストンを続けた。

 

「ひぐっ! うぐぅっ! い、イってる、イって、うぅうっ、イってうろぉ!」

 

 快楽のあまり、ミクのろれつも確かなものには無くなってきていた。敏感なところに再度重なる気持ちよさに、快楽の沼に陥っていた。

 

「らめっ! らめっ! ま、まっ、ひ、ひっ、いぐうううっっ!」

 

「おおぉ、おおぉ、おおぉ、イきまくってんな、くっくっくっ、どうれっ! たっぷり出してやるぞ!」

 

 仰け反ったミクの身体の奥を何度も何度も亀頭を擦りつける。快感のあまり、シーツを握る手は緩み、ひくひくと痙攣していた。ぼんやりと潤んだ瞳の先にいる、斗真の必死になって腰を動かす姿に心が締め付けられた。

 

「うううっっ! あああっっ!」

 

 口の端から涎が溢れるのも構わず、ミクは極まったあまり叫んだ。

 

 びゅーっびゅっびゅっびゅーびゅーっ

 

 お腹に熱い精液が打ち付けられる。心も体もそれを待ち望み、ミクは大きく息を吸い込むと、弓なりだった身体がびくんびくんとさらに反る。

 

「かっ、はっ、くぅぅっっ! ひぐぅううぅうぅっっっ!!」

 

 意識朦朧としてもなお、残った精液を無理矢理飲み込ませるように斗真は自分の奥へ注ぎ込もうと何度も腰を打ち付けた。ミクは満たされ、幸せのあまり「好き」と言っていた。



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14 大きくしてしまえってな

 意識朦朧としていた中で、何を言ったのかミクは覚えていなかった。しかし、斗真はその言葉を聞いていたが、あえて何も口に出さずにいた。それはミクの身体を貪るために必要では無かったからだ。

 

 その後はミクの中に、さらにたっぷりと精液を注ぎ込み、斗真の気が済んだのか二人は浴室にいた。

 

「はっあっあ、ああ、あ、あ」

 

 セックスの気は済んだが、斗真はミクの幼いその身体を弄り回すのに夢中だった。

 

「で、出て、出てる感じっ! あっあっあ、あ、ずっとしてる感じぃっ!」

 

 斗真は指で精液を掻き出すように膣を洗ってから、ミクの尿道にまた柔らかく細長いブジーを入れていた。ミクを浴槽の縁に座らせ、投げ出して広げられた脚の間に斗真が陣取り、片手で割れ目を広げ、片手でブジーを興味深く出し入れしていた。

 

「気持ちいいのか?」

 

「あ、あ、あっ、わ、わがんないっ! ずっと、ずっとっ! おしっこ、うう、おしっこ出てる感じぃっ! んぅっ!」

 

 くちくちと小さな音を立て、ミクの尿道を何度も出入りするブジーに、ミクは密壺から涎を流していた。

 

「おお、おお、出てくるぞ。奥に入った精子出て来てるぞ」

 

 腰が震えるが、びくりと跳ねればブジーが奥に入ってしまう。それに耐えるように腰をぷるぷるとさせながら、尿道を弄られる快感を抑えようとしていた。

 

「あううっ、お、おしっこ、出てる、出てるよぉっ」

 

「大丈夫だ、そんなに出てない」

 

「ううう、恥ずかしいっ、うう、ああああっ、出るうぅっ」

 

 ミクのよがる姿にブジーの動きを小刻みにする。

 

「ミク、このまま続けてれば、どんどんおしっこするところ大きくなって、お漏らしするんじゃ無いか?」

 

「ううぅうっ、はぁはぁ、や、ヤですぅっ!」

 

 くちくちくちくちくちくちくちくちくち

 

「ううううっ! は、はや、は、はやいよっ! はやいぃっ! ああ、ああ、ああああっ!」

 

「ほら! 出せ!」

 

「いやあああっっ!!!」

 

 ぷしゃああああああああっっっ!!」

 

 素速くブジーを抜くと、ミクの尿道からは大量のおしっこが一気に飛び散った。それと同時に身体を支えていた手と足はがくがくになり、足下に広がる尿に座り込んでしまった。

 

「くっくっくっく、汚れたな」

 

 暖かさを確かめ、斗真はミクにシャワーをかけ、風呂の縁に手をかけさせ四つん這いにした。そして手にボディソープを取ると、優しく全身を洗い流してやった。その手つきはイヤらしく、四つん這いになったその股の間を何度も往復させていた。

 

「はぁはぁはぁはぁ、と、うま……き、たないよ」

 

「ミク、汚いところなんて無いって、前、言わなかったか?」

 

「で、でも……」

 

 泡立たせたまま、斗真はミクの後ろに腰を屈めた。そして、幼くもあり小さくもある尻の間に、堅くそそり立ったものを挟んだ。

 

「俺がいいって言ったら、いいんだよ」

 

 ぬぷっ

 

 何度も斗真のものを咥え込んで広がっても、直ぐに閉じるミクの秘穴に誘われるかのように、再度ペニスを埋めていく。

 

「んはぁっ! 斗真のぉっ♡ くぅっ♡」

 

 浴槽の縁に掴まりながら、ミクは仰け反った。いつもは一気に貫いてくるのに、ゆっくりと入ってくるペニスにミクは幸せを感じていた。家にいる時とは違う満たされる感じだ。優しさを感じていた。

 

「気持ちいいか?」

 

「うん♡ うん♡ 気持ち、いい」

 

「今度から来たら、寝室で服を着替えろ。俺が用意したのにな」

 

 優しく出入りする斗真にうっとりとしながら、はぁはぁと息を切らし「はい」と素直に返事をした。

 

「それと、大きくなるの待てなくなってな」

 

「はぁはぁはぁ、え?」

 

 斗真が何のことを言っているのか分からなかった。

 

「これ、何か分かるか?」

 

 覆い被さるようになり、それをミクの前に見せた。

 

 浴槽に入った時からあった、薄いピンクの色をした透明な物だった。それは数珠繋ぎにいくつも玉が並び、先が小さい玉で、だんだん大きくなり、最後の方は輪っかになっていた。

 

「あっ、はぁはぁ、な、に? あっあっ、わかり……ません」

 

 自分の中を楽しむようにじっくりと動かされる感覚に、身悶えしながら、ミクは目の前に出されたものが何なのか想像もつかなかった。

 

「大きくならないなら、大きくしてしまえってな」

 

 突然、ミクはお尻に冷たい液体がかかり、びくりとしてしまった。

 

「うぉっ、締まる」

 

「だ、だって……はぁぅ……びっくりして……」

 

「今ので分かったろ? さっきの真ん中過ぎたくらいまで入れば、やっと入れてやることが出来るようになるんだよ」

 

 鼓動が早くなってきていた。不安なのか、期待なのか。それがどんな気持ちなのかミクにも分からないが、新たなことが始まるのだと予感した。

 

「毎回はしねえよ。少しずつな。……少しずつ、広げていこうな」

 

 つぷっ

 

 肛門に小さな何かが入った感覚がした。ミクの背筋がぴんと伸びた。

 

「はぁはぁはぁ、お、しり?」

 

「次も入るサイズだ」

 

 つぷっ

 

「んぅううっっ」

 

 さっきよりも入ってくる感じがした。斗真のするゆっくりなピストンにアナルの違和感が緩和されているのかもしれない。

 

「次は、どうかな?」

 

 指と同じか、それより細いサイズが、入るか入らないか迷っているように、入り口で止まっているようにくねくね動く。

 

「力抜け」

 

「はぁはぁ、で、もぉ……はぁはぁ」

 

「ちっ」

 

 どちゅ!

 

「はうっ」

 

 勢いをつけ、ミクの奥にペニスを突き入れる。身体の力が抜けたのを見計らい、アナルビーズを指で押し込んだ。

 

「んぐぅっ!」

 

 一瞬、自分のアナルが広がったかと思った。痛くないから切れていないのだろう。一度入ってしまえば、痛みが続くようなことは無い。むしろ――

 

「と、うま……はぅ、お、おしり、おかしいよぉ」

 

「おほおっ、気持ちいいのか?」

 

 ミクの声に、意外そうな声を上げた。

 

「なんか、ちょっとお腹も熱くなって……」

 

 三つ目を試しに抜き、二つ目と、全ても抜く。斗真のペニスがきゅっと締められた。

 

「よぉし……少しずつ、慣れていこうなあ」

 

「うん」

 

 どちゅっ!

 

「んはぁっ!」

 

 斗真はじっくりとアナルを弄っているつもりだったが、ミクのアナルへの初々しい反応に我慢出来なくなっていた。まずは自分の性欲の処理が先だ。中々収まることを知らない斗真の性欲が、アナルへの興味を薄れさせてしまっていた。

 

 浴槽の縁に手を突いたミクに覆い被さり、片方の手でミクの小さな乳房とその先端を弄り回す。僅かにある柔らかな手触りに、先端が堅くなっている。手の平で乳首を転がすように撫でつつ、腰をミクのお尻に突き入れる。

 

「あうっ、ううっ、うあっ、ああ、ああっ」

 

 乳首を弄られるとお腹がきゅんきゅんした。その感覚を斗真の熱く硬いものが抉っていく。そのたびに、声が自然と上がる。耐えようとした時もあったが、斗真はそれより声を上げろと命令をし、今では声を上げた方が斗真が興奮し、何より自分が興奮した。

 

「くっ、いいぞ、いいぞ、俺の物だ。お前は、くっ、俺のもんだっ」

 

「斗真の物なのぉっ! ふぅっ! んくっ! はぁはぁ、くぅっ!」

 

 胸を触っていた手は、ミクの股間に伸びていた。そして、挿入されている根元、割れ目の境目にある突起をくりくりと弄っていた。

 

「んぅ♡ ぜ、んぶっ! 斗真の物だからっ♡ あっあっあっ♡ 好きにして♡」

 

「くっ、たっぷり出してやるぞ!」

 

 身体を起こし、斗真はミクの腰を掴んで乱暴に何度も突き入れる。

 

 どぷぷぷっどぷどぷっどぷっどぷっどぷっ

 

「あは♡ きたあ♡ あ♡ あ♡ くうっっ♡」

 

 たっぷりと中に熱い斗真の子種が入り込んでくる。その感覚にミクは腰が震え、背筋がびくびくと震えた。

 

 首筋や背中にしてくる斗真のキスに、何度も下腹部が震え、その中では精液を身体に取り込もうと子宮が何度も痙攣していた。



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15 うん、ってしか言わねえ

 事後に再度、中に注ぎ込まれた精液を指で掻き出され、また尿道を弄られることになった。斗真の興奮は再燃したが、ミクが口を使って収め、やっと浴室から出ることが出来たのは1時間以上経過してからだった。

 

「昼飯作る」

 

 そう言ってキッチンに行った斗真を、着替えをしながらミクは追いかけていった。

 

「て、手伝う!」

 

 ワンピースのボタンをかけ終え、斗真の横に立ったはいいが手持ち無沙汰である。

 

「待ってろ」

 

 額を押されて追い払われたミクは、イスに立ち膝を突いて斗真の様子を窺う。包丁捌きは鮮やかなものだ。ずっと一人暮らしが長いせいなのか、それとも料理が好きなのか、その手つきは見惚れてしまうくらいだった。

 

 手際の良さも驚いていた。あれよあれよと言う間にチンジャオロースと炒飯が出来上がり、キッチンにいい香りが漂った。

 

「いただきます!」

 

 手を合わせてピーマンと肉を一緒に炒飯に載せ一気に食べる。噛めば噛む程、口の中に食欲をそそる味が広がる。箸は次から次へとチンジャオロースに伸び、箸では食べにくい炒飯もあっと言う間に無くなっていく。

 

「ピーマン、大丈夫なんだな」

 

「うん!」

 

 それはそうだ。祖父母があまりいい物は孫に食べさせないのだ。食べられるものは何でもミクにとっては美味しかった。母親と外食に美味しいものを食べに行ったことはあっても、斗真の作る料理はとびきり美味しいと感じていた。

 

 斗真もゆっくりと一緒の皿を囲んで食べていた。最近は食べる量を把握してきているのか、二人で食べても余ることも不足すると感じることも無くなっていた。

 

「美味いか?」

 

「うん!」

 

「うん、ってしか言わねえからどう美味いか分からねえよ」

 

 不平を言いながらも頬を緩ませた斗真は嬉しそうだ。

 

 そして、ミクにとって嬉しいことがあった。フライパンや包丁はそのままにしておけと言われたが、食器を洗うようお願いされたのだ。嬉しさのあまり、洗っている時に皿を落としそうになった。

 

 その時ばかりは慌てたが、ミクが洗い物をしている間中、ミクの洗い物の様子を眺めながらイスに座り、じっとして何かを考え込んでいた。皿を拭き始めてやっと斗真は口を開いた。

 

「ミク、お前……勉強は苦手か?」

 

「ううん……嫌いでも好きでもない」

 

「俺の物だからな……恥ずかしくないようになって欲しいからな……勉強はある程度教えてやる。それと、生活スキルも少しずつな」

 

 周りの子達のほとんどが塾に行っている。ミクは勉強は嫌いでは無いが、問題を解けることが楽しかった。斗真の提案はとても嬉しかった。皿を放り出して抱き付きたくなったが何とか耐えた。

 

「それと、明日から、服を用意してやる。寝室に置いておくから来たら直ぐに着替えろ。どんな服を用意してやるかは、楽しみにしていろ」

 

「どうして――」

 

 わたしのサイズの服があるの? と言いたかったが、言葉を飲み込んだ。もしかして、わたしみたいな子供が同じ目にあっていたことがあるのか。その子供はどうなったのか。殺されたのか? イヤなことしか思い浮かばなかった。

 

「どうして? ……ミクの考えてることが分かるな。同じことをして子供を犯していたのか。とか、その子供は殺してしまってるんじゃ無いのか。ってな」

 

「……まさ、か」

 

 ミクは皿を持ちながら胸の前に手を置き、身を守るような素振りをする。

 

「あのな? 俺がそこまで酷いヤツに見えるか?」

 

「……」

 

 酷いヤツ。と言う言葉にミクはされてきたことを考えると否定も肯定も出来なかった。

 

「はぁ……。まあ、言いにくいがな、そんなこともしたかったんだよ……買って準備してた」

 

「そんなこと?」

 

 ミクの頭の中に自分がいろいろな服を着せられることを想像した。

 

「えっと、こすぷれ?」

 

「……」

 

「ぷふっ」

 

 少しだけ赤くなった斗真の表情にミクは笑ってしまった。

 

「みいいくうううう……明日覚えてろよぉお……夕方まで返さねえからなあ」

 

「え? 夕方まで?」

 

 頬を赤らめ、ミクはじっと斗真を見つめた。

 

「……おいおい……セックスだけじゃねえからな……みっちり勉強も家事も教えてやるから覚悟しておけ」

 

「うん!」

 

 夕方まで家に帰らなくていい。そう考えるだけで嬉しかった。母親が帰っていない家にはいたくない。

 外に出ていても遊んでくれるような友達もいない。それはすべて祖父母のせいなのかもしれない。そのせいで母親と自分は不幸になっている。ミクはそう思い始めている。

 

「……ったく。嬉しそうな顔しやがって。……いいか? お前の穴という穴はな、俺からたっぷりと弄られるんだからな?」

 

「うん」

 

 皿を拭き終え、ミクは自分のスカートをぎゅっと握った。

 

「お前は俺から犯されまくる存在で、俺のおもちゃだからな」

 

「……うん」

 

 どうしよう。ミクは思った。

 

「身体中にたっぷり精液飲ませてやる。子供が出来ないように薬は忘れるな。わかったな?」

 

「……うん」

 

 そんなことを言われると、身体が熱くなってくる。お腹がきゅんきゅんとしてくる。

 

 そんなことを言われると、斗真にくっつきたくなってくる。

 

 そんなことを言われると――。

 

「……もう、お前は、俺のものだからな?」

 

「……うん」

 

 

 

 もうこんなことを言ってもミクにはまったく効果が無いな、と嬉しい意味で諦めた。

 

 頬を赤く染め、ぼうっとして目が潤み始めているミクは完全に虜に、性の虜になったのだと確信した。

 

 できることも増える。いろいろな手間も増える。かといってミクにやらせるのも時間がもったいない。

 

 雇うか。

 

 早速、斗真は今晩相談しに行こうと決めていた。

 



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第三章 コスプレ
16 痛いぐらい堅くなったよ


 次の日からミクは斗真の元へ尋ね、ご飯を食べ終えると直ぐに浴室へ行き、上がれば寝室へ行き、そこに置いてある服を着るようになり、何日も何度も情事を重ねていった。

 

 

 その日は――。

 

 ピンクのワンピースを着ていた。しかし、普通のワンピースでは無い。その服はミクが着るには相応しくない種類だ。よくもそんなサイズを見つけたと思わせる。

 

 斗真のズボンを下ろしたミクは、そこから現れた血管が浮き出る厳ついペニスを見てうっとりとしていた。それを両手で優しく触ると、先端からぷくりとカウパーが溢れた。

 

 それを、とがらせた口でミクは「ちゅう」と美味しそうな表情で吸った。口の中では粘つくカウパーを舌で転がし、唾と混ぜて飲み込んだ。

 

「んくっ、すごく熱くなってますね……病気、かな?」

 

 ミクはナース服に身を包んでいた。短めの服から覗く脚は白く細い。

 

「看護婦さん見てると、どんどん痛くなってくるんですよ」

 

 斗真もミクの姿に自分の病状(?)を伝える。

 

「あ、あ、じゃあ、あの、患者さんの、えと、治さないと」

 

 両手でそっと陰茎を包み込み、ミクは顔を斜めにしながら斗真の裏スジにキスをした。すると、ぴっとカウパーが跳び、ミクの頬を濡らした。

 

「すごい、元気……じゃなかった、えと、早く毒を吸わないと」

 

 内心斗真は笑いそうになっていた。しかし、ナース服のミクの姿に、ペニスはがちがちに堅くなってきていた。

 

「じゃあ、看護婦さん……早く吸ってください」

 

「ふぁい……んく、んむ、んっんっ」

 

 小さな口をすぼめ、歯が当たらないように亀頭を口の中に入れていく。

 

「看護婦さんの口の方が……熱い……」

 

「ちゅぷ、れろれろ、そ、そうですか? ちゅ、患者さんの方が、ちゅ、れろ……とても熱くて……ちゅ、れろれろ」

 

 ミクは斗真の顔を見ながら、先っちょを口に含んでカウパーを飲み込んだり、舌先で尿道を弄る。その小さな手で握るには相応しくない大きさの陰茎を優しく上下にすると、いつまで経ってもカウパーが止まらない。

 

「看護婦さん……イヤらしい……けど、可愛いよ」

 

「んぅ♡ 治療中です。ちゅ、れろ、ちゅちゅう、ちゅぷ……そんなこと、ちゅぷ、言わないでください。れろれろ」

 

 ミクは、口は舌だけで先端を愛撫をしていた。手を動かされるのも気持ち良かったが、斗真はミクの舌の動きに感心し、焦らすような愛撫に悶えていた。

 

「しゅうちゅうちりょう、しますよ」

 

 口を大きく開き、斗真の亀頭を全て包み込む。唇でカリを包み込み、さらに口の奥へと入れていく。中に入って行く時には舌の腹で裏スジを前後に擦る。涙目にはなるものの、もう、吐き気は無い。それでも、斗真のものを全て根元まで飲み込むことは出来なかった。

 

 ずるずると口から斗真のペニスが現れ、またその小さな口へと沈んでいく。幼さの残る、いや、幼いのだ。その口に咥えるには相応しくない大きさだ。

 

 じゅるるるるっ、ちゅぷ、じゅるるるるっ、ちゅぷ

 

 繰り返し、長い陰茎を口の奥まで突っ込み、喉の奥には亀頭が当たる。その先端を自らの喉にごりっと擦りつけると、ペニスが脈打つようにむくりとする。

 

「う、お、看護婦さん、上手い」

 

 むくむくと膨らみ、堅くなってきているのがミクは口の中で分かっていた。今度はその小さな唇で大きなカリを刺激し始める。大きく開かれた口に、いっぱいに入った亀頭の裏スジに舌を這わせ、尿道まで器用に愛撫した。

 

 くぷ、くぷ、くぷ、くぷ、くぷくぷ、くぷ、くぷくぷ

 

 テンポ良く頭を上下し、長い陰茎は小さな手で上下し、愛撫を続けていると、斗真の息遣いが早くなってきていた。

 

 くぷくぷくぷくぷくぷくぷくぷくぷ

 

 亀頭を刺激するスピードを早め、手での愛撫は止める。こうしてほしい。こうして動かして欲しい。自分がされたら気持ちいいであろう動きを自らの唇で再現した。

 

「くっ、看護婦さん、うぁっ」

 

 びゅっびゅびゅびゅるるっびゅびゅるっびゅるびゅるるるっ

 

 粘る精液がミクの口の中を埋め、その香りが口の中に充満しては何も香りが漏れてきていた。もう臭くも何ともない。むしろ、ミクのしたことで、斗真が喜んで出したものとして、ご褒美に近いものに感じていた。

 

「んく、んく、ん、んっ、んく、んく、んく、ん、ん、ん」

 

 口の中に含んだまま、口腔内に残った精液を舌ですくい、カリに残った粘っこくなったものを綺麗に舐め、陰茎から尿道に残った精液を手で押し出して吸い出した。

 

「う、お、お、看護婦さん……くっ、あ」

 

 全て綺麗にしても、ミクはそれを口から出さずに、舌で亀頭の柔らかい部分をゆっくりと優しく舐め上げていく。萎え始めた陰茎も同じように、静かに上下に動かし始める。亀頭は暖かなミクの口の中に入ったまま、また硬さをゆっくりと取り戻していく。

 

 続けてしていきたいミクの想いが愛撫に伝わり、斗真のペニスは射精前のそれ以上の硬さになっていた。

 

「また、痛いぐらい堅くなったよ。……これは……看護婦さんのせいなのかもしれないな」

 

「くぷっ……あっ、あっ」

 

 フェラを続けていたミクを押し倒すと斗真は服を全て脱ぎ散らかし、ピンク色のワンピースをめくりあげた。白い下着の真ん中に、筋が出来ていた。

 

「看護婦さん……ちっちゃいな」

 

 下着に出来た筋を指で這わせると、その筋は濡れて出来たものと分かった。

 

「看護婦さんが、可愛いから、エロいから、こうなるんだよ」

 

 強引にパンツを下ろし投げ捨てる。その乱暴な斗真の所業に、恐れるどころか、ミクは期待の眼差しで自分の行く末を見守っていた。

 



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17 注射が必要だな

 小さく幼いミクの秘穴は愛液によって濡れていた。指でその筋を辿れば、くちゅりと音がなる。ミクのフェラによってそそり立って先端を、誰が見ても入るわけが無いと思う、その小さな入り口にあてがう。

 

「あ、の……何も、触んないで、いきなり?」

 

ぐちっ

 

「入れ、るぅっ! うぐぅっ!」

 

 愛撫をしていないミクの膣は、まるで処女を奪った時のようなきつさだった。当然、ミクはこじ開けられるのには痛みが走る。まだ受け入れるための準備も出来ていないのだから。

 

「いだあっ、痛いよっ、とおまぁ、うう」

 

「初めての時みたいだぞっ……くっ、締まる」

 

「はぁはぁはぁはぁ、くぅ」

 

「まだ、子供ってことか……」

 

 シーツを掴み、ミクは痛みに耐えた。その姿を見た優しさでなのか、ペニスは奥に入れただけで、まだ動かそうとはしなかった。その手は違った。ナース服へ伸びると、首からジュンにボタンを外していく。みぞおち辺りまでのボタンを外すと、一気に肩からピンク色したナース服を下ろす。

 

 痛みに震える白い肩が現れ――ミクの成長は早くなってきていた――その乳房は以前より膨らんでいた。握る程は無いが、微かに揉める程度になっている。先端は相変わらず小さく、つんと尖っていた。

 

 痛がるミクの胸、その先端を摘まみ、くりくりと優しくつねった。

 

「んぁっ! あ、あ、くぅ、はぁっ、うぅ、う」

 

 処女喪失の時の痛みを和らげたのも乳首を愛撫してだった。それを覚えている斗真は執拗に乳首を弄ると、ミクは痛みの声が漏れることが無くなり、熱っぽさを含んだ吐息に変わっていく。

 

 それに伴い、斗真をきつく締め上げている膣内は、斗真の指が愛撫をするたびに、膣壁がカリをうねって擦り上げていく。ぬるぬるとした体液が徐々に斗真を包み込んでいくのを感じ取っていた。

 

「くっくっくっ、同じか……乳首……」

 

「も、も、痛くないの……はぁはぁ、ねえ? 斗真ぁ、動いて……ください」

 

 じわじわと腰を引いていくと、にちにちと小さな音を立ててペニスが膣に吸い付かれて出てくる。カリの高いと馬の亀頭がミクの膣壁を抉るようで、ミクは中途半端に脱がされた服の中で藻掻くように喘いだ。

 

「んあっ! ごりごり、うぅ、してっ、あぐっ! 出てくのおっ!」

 

 愛撫も無く入れたせいなのか、ミクの中はいつもより狭く、斗真の形にぴったりと吸い付くようだった。

 

 ナース服の袖から手を出してやり、腕を上に挙げさせた。裾は上に挙げられ挿入しているのが見えるようになり、刷り下ろされた上の部分はお腹の上に留められていた。ナース服と同じ生地の、ベルトの部分がいつの間にか解け、まるで患者に襲われているようだ。

 

「患者の名前を呼び捨てにして、エロいお願いする看護婦には、注射が必要だな」

 

 ミクは斗真の言葉に悦びの表情を浮かべた。痛かったことも忘れ、腰を上げて斗真が動きやすいように、脚を、身体を、心を開いた。

 

「ちゅ、注射?」

 

 出そうになっていたペニスをまたゆっくりと沈めていく。にち、にち、と音が立ち、出す時よりもゆっくりと入れていく。

 

「あぅ、あ、あ、あ、あ、ちゅう、しゃぁ、入って、くるぅ」

 

 斗真の身体も覆い被さるようになり、ミクの両手を持ち、バンザイをさせるようにして押さえた。わたしはベッドの横を見る。最近になって斗真がベッドの壁側に鏡を買った。ベッド脇の壁一面に貼られていて、何をしているのか丸見えだ。

 

 ミクは自分の表情を見る。涎が垂れ、瞳は潤み、斗真のペニスに喘いでだらしない顔だ。手を上げさせられ押さえられ、斗真のゆっくりとした動きに、気持ち良くて背筋が弓なりになっている。

 

 胸を張ったその先は、今まで斗真に何も無いようなことを言われていたが、成長してなだらかな稜線が出来上がっていた。そしてその先端は成長は無いが、上を向いて尖っていた。気持ちいいとそこが堅くなって尖るんだと、斗真に何度も言い聞かされてきた。

 

「なんだ、看護婦さん興奮してるんだ。鏡見て」

 

「はぁはぁ、ち、違い、ますぅ、うぅ!」

 

「エロい看護婦だな。……激しい注射しないとな」

 

「はぁはぁ、ちゅうしゃ、太いよぉ」

 

 潤んだ瞳で斗真を誘う表情と口調に、ゆっくりだった腰の動きが次第に速くなっていく。

 

「あっ! はっ! うぐぅ! ちゅうしゃあぁ、好きぃ!」

 

 斗真を咥え込んでいるミクの小さな穴からは、ぴったりと吸い付いているせいで愛液が少しずつしか漏れず、にちにちとイヤらしい音が立つ。割れ目自体幼いせいもあり、恥丘に近い突起――クリトリス近くまで斗真のものがミクの穴を広げている。

 自然とミクのクリトリスはピストンのたびに刺激され、ピストンする動きも加わり、快感に身体を震わせる。

 

「あぁ、も、も、ダメ。い、イきそうですぅ」

 

「そうか、俺にイってる時の顔を見せろ」

 

「ひぐぅっ、はず、恥ずかし、恥ずかしいっ! うう、っく、あうぅ」

 

 正面にある斗真の顔はとてもイヤらしい表情だ。ミクの瞳は潤みきり、目尻から涙が溢れ、気持ちよさに口元は緩み、とても悦んでいるように見える。唾を飲み込む暇さえ与えられないピストンに、涎が口の端を流れていく。

 

「み、見られてぇっ、い、イっちゃう、あっあっ、見られちゃうっ! うあっあ」

 

 恥ずかしさに顔を逸らそうと思っても、意志とは反対に斗真のイヤらしい視線から逃れることが出来ない。ピストンのたびに、自分の胸が少し大きくなったこともあり、揺れるまではいかないが、乳首が硬くなっているのを感じた。

 

「あっ、あっ、あっ、あ、い、い、イくっ、イくっ、イっちゃう」

 

 極まるのを耐えていたが、自分の下腹部は、子宮が早く斗真の精液を飲み込みたいと震えていた。生理も来ていないその身体でも、ミクの身体は既に女だった。

 

 ぞわり

 

 膣から下腹部にかけて一気に押し寄せる快感。目の前に火花が散ったかのようになり、息苦しくなった。そして、激しくも身体を満たす快楽が全身を、稲妻が走ったかのように伝わる。

 

「いぐっ!! ううああっっ! ああっ! ああああっ!!」

 

 びくんびくん、とミクの下腹部は斗真のものをきつく締め、気持ちいいことを伝えると共に、そのペニスから精液を搾り取ろうと、挿入された根本から、うねりをあげて射精を促すマッサージをするようだった。

 

「うおっ! くっ! すげっ、おっおっ、うおおっ!」

 

 ミクの吸い付きに斗真も負けずになのか、それ以上入ることは無いはずの膣の奥を何度も突く。

 

「イってうぅぅっ! うあああっ! イってうのぉぉっ!」

 

 イったばかりの膣内を深く突き、ミクはその動きに悶える。

 

「うっ!」

 

 びゅーっびゅびゅるびゅっびゅびゅるる

 

「う、お」

 

 迸る射精感に斗真は声を漏らす。ミクの名器に身体を震わせてたっぷりと注ぎ込む。

 

「おっ、おっ、お、お、う、ぅ」

 

 長い射精に、ミクの身体は勝手に受け入れようと、子宮がびくびくと痙攣しながら斗真のどろりとした精液を飲み込んでいく。

 

「は、いっ、てくるう……あっ! いぐっ!」

 

 熱い精液が自分の中に入ってきた感覚に、ミクは再度絶頂を迎え、斗真にたっぷりとそのイキ顔を見せることになった。その表情は、とても、とても幸せそうだった。



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18 数を数えるだけだ

 ぬぽっ

 

「んあっ♡」

 

「ミク、お前のまんこ、いいなあ。……ごっこ遊び、もう、やめるか」

 

 ミクから引き抜いた斗真のものは精液と愛液に濡れ、粘ついた白い体液が絡んでいた。そのままで斗真はミクの身体を転がし、四つん這いにさせる。たっぷりと注ぎ込まれたミクの小さな穴からは、ぶぴゅっぶぴゅ、と音を立て精液が溢れる。

 

「ダメだろ? ミク、せっかくの注射が出ちまう」

 

「で、でも……」

 

 自分の股間から出る恥ずかしい音を気にしながら、ミクは後ろを見る。その様子とミクの乱れたナース服の様を見た斗真は閃く。

 

「ミク、勉強するか」

 

「え? なんの――あ、あっ」

 

 ミクの手を取り、ナース服に付いているベルトで後ろ手に縛った。その頭の下には柔らかい枕を二つ重ねた。斗真はその縛られた姿を見て、股間がびきびきと堅くなっていく。

 

「なんで? ――んぁっ!」

 

 ミクの尻を持つと、血管が浮き出てそそり立った亀頭を、精液が溢れてくる膣口に沈めていく。手を放し、斗真はゆっくりと奥へ到達すると、またゆっくりと引き抜き、腰を動かし始めた。

 

「え、えっちな、んぁ……勉強、好きっ! はぁはぁ」

 

「今日はな、こっちの勉強だ」

 

 たらりとミクのお尻の割れ目に何かが垂らされる。

 

「はぅっ! お、おしり?」

 

 ぬちゅ

 

「んあっ!」

 

 ぬるりとした液体と共に、何かが肛門に入ってくる感覚にミクは襲われる。

 

「ちょっとだけな? 今日のローションは違うんだよ」

 

 ぬちゅ

 

「あぅっ」

 

 二つ目の何かが入ってくる。後ろを見れないミクは、たまに肛門を責める時に使われるアナルビーズだと思った。だんだんと大きくなっていくビーズは頑張って5つまで入るようになったが、半分を超える7つ目に入るにはすぐに出来るような大きさでは無いような気がした。

 

「べ、勉強って……」

 

 ぬちゅ

 

「ひぎっ」

 

「簡単だよ。数を数えるだけだ」

 

 ぬぱぱぱっ

 

「あひぃぃぃっっ!」

 

 突然抜かれたアナルビーズに、ミクは喘ぎ声を上げた。抜けていく快感に息を切らす。手を縛られ、斗真に貫かれている状況でアナルを調教されても逃げることも何も出来ない。そもそも逃げる気はないが、自ら置かれた状況にミクは幼いながらもぞくぞくとしていた。

 

「か、数、はぁはぁはぁ、数えるの?」

 

 ぬちゅ

 

「あぐっ」

 

「そうだ。ビーズが何個入ったか、数えるんだ」

 

 入る数を数えるのなら、大丈夫だ。ミクは少しだけほっとした。

 

 にちにちにち、にちにち、にちにちにちにちにち

 

「あっあっ、ひぅっ、あはぁっ、う、動かしたらっ!」

 

 斗真はビーズを入れながら、精液をたっぷりと注ぎ込まれ、ペニスに絡みつくようにうねる膣内の感覚を楽しんだ。

 

「はひぃ、はひぃ、数えっ! くぁっ、はあはあ、うあっ、れないよぉ!」

 

 ローションのせいか、アナルに入ってくる感覚はあるが、ビーズを押さえる指が入ってしまったのか、気持ち良くて気持ち良くて数えるどころでは無い。それに加え、膣内の奥を探るように突いてくる動きに、何も考えられなくなりそうだった。

 

「さあ、ミク、何個入った?」

 

「ひぐっ、あぅっ、さ、さんこぉっ、ひあっ」

 

 枕に頭を横にし、何とか応えるミクだったが、答えは完全に適当だった。なぜなら、今までされてきたアナル責めとは何かが違い、肛門が熱くなり、異物が入っていることに対して気持ち良くなっていた。

 

「残念、4個だ」

 

 ぬぱぱぱぱっ

 

「ひぃぃいぃぃいっ!」

 

 ビーズを一気に抜かれたミクの背筋にぞくぞくとした快感が走り、子宮がびくびくと震え、斗真をきつく締めた。

 

「う、お、いいぞっ」

 

 膣壁がうねり、斗真のカリを擦っていく。その快感を味わうために腰を振ると、後ろ手に縛られているミクは、背筋を弓なりにし、喘ぎながら身体をびくびくと震わせる。

 

 にちにちにちにちにちにちにち

 

 膣がぴったりとペニスに吸い付くせいで、体液が掻き混ざるような音は外に漏れない。それ程までに密着しているのだ。その上、膣内では精液を搾り取ろうと奥へ誘おうとする動きで射精を促す。

 

「うっ」

 

 どちゅっ、と亀頭がミクの奥を突いた音が響いた。

 

 びゅびゅびゅーっ、びゅびゅっ、びゅびゅびゅーっ

 

「うぐううう」

 

 自分の身体が快楽に追い付かないミクだった。斗真の射精に子宮は快感に溺れ、精液をたっぷりと飲み込み、びくびくと震えながら気持ちいいということを身体に伝えることしか出来なかった。

 

「ミク、もう少し、勉強出来るな?」

 

「は、はひぃ、はひぃ、はいぃ」

 

 お尻が、お尻の穴が気持ちいい。恐れが先に来るアナル責めが、今日に限ってとてつもなく気持ちが良かった。それどころか、斗真のものを飲み込んでいる自分のイヤらしい穴も、それにつられるかのように気持ちが良い。

 

 ぬちゅ

 

 びくっ、とミクはまた背筋を逸らす。ローションが気持ちよさを増しているような気がしていた。ビーズが入るたびに、斗真が動いても動かなくても気持ちが良かった。

 

 ぬちゅ

 

「はぁ、あ♡ くぅ、き、持ち、いいよぉおっ」

 

 入れていくたびに、ミクの膣は斗真のものをびくんと締め付け、その硬さを取り戻していく。ミクにとってそれはいつもより大きく感じていた。

 

「くっくっくっ、ミク、何個入った?」

 

 分かるわけが無い。ミクはただただ、気持ち良さに溺れるだけだ。アナルに入ってくる気持ちの良いビーズの数のことなど、頭に入ってこなかった。

 

「よ、よんこぉ、おお、うぅ」

 

「お、当たりだ」

 

「え……はぁ、はぁ、はぁ」

 

 当たりだと、抜いてもらえないのかもしれない。抜く時の快楽を味わえないかもしれないと思った時だった。

 

 ぬぱぱぱっ、ぬちゅぬちゅぬちゅ、ぬぱぱぱっ、ぬちゅぬちゅ

 

「ひぎぃいっっっ!!」

 

 肛門に何度も出入りするアナルビーズに、これでもかという程反り返る。アナルの快感に喘ぐ、子供ながらに乱れたミクの姿に斗真は興奮した。

 

「すげえな……このローション」

 

 ミクは息を切らしながら「ろ、ろー、しょん?」と斗真の言葉を復唱した。

 

「ああ、媚薬入りのローションだ」

 

 斗真はビーズを抜いたばかりのミクの肛門にそのローションを垂らし、指で丹念にその中に入れていく。

 

「うぐぅ、あうううう」

 

「そうか、アナルだけじゃねえんだな。……まんこにも、おれのちんこにもローションがついてるんだな。どうりで……くくく」

 

 いつもより膣が伸びて陰茎に吸い付いてくる。いつもより勃起してミクの中を狭く感じている。それは、この媚薬入りローションのせいなのだと斗真は気が付いた。

 

「くくく、今日は、楽しめそうだな」

 

「はぁはぁ、気持ちいいよぉ……とぉまぁ……お尻も、おまんこも、はぁはぁ、しよ、もっと、しよ」

 

 ぬちゅぬちゅ

 

「ひぁっ♡」

 

「気持ちいいか?」

 

「お尻に入るのっ、はぁはぁ、いいのぉっ」

 

「くっくっくっ、じゃあミク……今日は5つ目に慣れような? いっぱいお前の中に出しながら、楽しませてもらうからな」

 

 縛られ、頭しか動かすことが出来ないミクだったが、何度も、何度も、枕に顔を横にしながら頷いた。

 

 ミクはその日、ナース服のまま、アナルビーズの5つ目に快感を覚えた。5つ目が幼いアナルに出入りするたびに、何度も背筋を逸らして快感を味わっていた。



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19 泊まりに来い

 ――ある日の昼。

 

「おっ、お、お、そうだ。いい感じだ。……そこで、手を返せ」

 

「んっ」

 

「おおおっ、良く出来た」

 

 ミクは台所に立ち、卵焼きの作り方を教えられていた。手首を返す動きに苦労しながら失敗作が三つあったが、どうにか四つ目で作り上げることが出来たようだ。

 

「さあ、食うぞ。皿、用意しろ」

 

「うん!」

 

 ご飯と味噌汁をよそいながら、ミクに顎で皿のある棚を示す。

 

 失敗作の三つを大きな皿に、成功したものは小さな皿へ載せてキッチンのテーブルに置き、ミクはナイフで10等分に切り揃えた。

 

 向き合い手を合わせ「いただきます」と言うと、二人の箸は真っ先に、成功した卵焼きに伸びた。そして同時に頬ばる。

 

「お、美味いぞ」

 

「……ホントだ」

 

 ご飯に味噌汁、鮭の塩焼きは斗真が作り、卵焼きだけミクが作った。昼ではあったが、テーブルに広げられているのは、日本の朝ご飯を表したメニューだった。そして、端から見れば、二人の様子は親子の朝ご飯にしか見えない。

 

「あ、失敗したの……わたし食べるから……」

 

 卵をいくつも無駄にしてしまった償いなのか、ミクはその皿に手を伸ばした。しかし、斗真はその皿を自分の手元に置いた。

 

「これは俺の晩飯として食う。その卵焼きは、あとはお前が食え」

 

「でも……」

 

 斗真は成功した卵焼きを一切れしか食べていない。ミクにとってみれば、成功した料理を斗真に食べて欲しかった。

 

「こっちの方が量があるからな。晩飯にする」

 

 どこかに見え隠れする斗真の優しさに、ミクは好感が持てた。いや、好きになってしまった理由なのかもしれない。

 

「そうだ、夏休みはいつまでだ?」

 

 自分に父親がいるとすれば、斗真くらいの年で、こんな会話でもしているのかなとミクは思う。しかし、父親とはご飯の前にしているようなことは絶対にしないものだ。

 

「8月いっぱい。だから、あと10日くらいなんだ……」

 

 夏休みが過ぎたら、もう毎日来られないかもしれない。そう考えると、せっかく作った卵焼きも、斗真の作った料理も味がしなくなりそうだった。

 

「まあ、学校始まったら、ここには長い時間いることができないだろうな」

 

 ご飯をかき込みながら、斗真はボソリと言った。

 

「それでも、まあ、勉強は見てやるから、毎日来い。勉強見て、時間があれば……分かってるよな?」

 

「うん!」

 

「制服姿でするのもいいかもな」

 

 箸を向けて斗真はにやりとして言う。

 

「汚したら……」

 

「そりゃそうだ」

 

 諦めたかのように、味噌汁をすすりながら答えた。

 

「そう言えば、あの、コスプレしたり、その、おもちゃ使ったのって、斗真が洗ってるの?」

 

 斗真が洗濯をしたり、アダルトグッズを洗っている姿を、ミクは想像することが出来なかった。心の中で斗真がエプロンをしているところを想像してクスリと笑った。

 

「なに笑ってる。……掃除と洗濯はハウスキーパーを雇ったから大丈夫だ」

 

「はうすきーぱー?」

 

「家政婦のことだよ」

 

「え? どこかで見てるの?」

 

 溜息をついて斗真は頭を抱えた。

 

「家政婦は必ず見てなんかいない。――夜に来て、家の中の掃除と、シーツと服とかを洗濯をしていくんだ。……いろいろなことをな、していくんだよ」

 

 斗真の表情で何かイヤらしいことを考えているのが分かった。自分以外の誰かと、その家政婦と私と同じようなことをしているのかもしれない。

 

「ミク」

 

 イヤな気持ちを悟られないように、ミクは微笑んで呼んだ斗真に返事をした。

 

「うん?」

 

「夏休みの間に、一度は泊まりに来い」

 

 心躍る提案に、ミクは飛び上がりたかったが、無理なことだと直ぐに諦めた。

 

「お母さん……いるし」

 

「爺婆はいいのか?」

 

「お母さんは毎日わたしの寝顔見に来てるみたいだから……。お爺ちゃんお婆ちゃんは全然。だって、わたし朝早く来ても、遅く帰っても、寝てたりいなかったりするから……」

 

「孫に何の興味も無いのか……」

 

 イスをギシリと音を立て、斗真はミクの祖父母に呆れた。ミクはよほどひどい扱いなのだろう。

 

「そうだ。……ミク、爺婆、どっちでも構わないから、調べて欲しいことがある。なに、盗めとかそんなことじゃないから安心しろ」

 

「なにを?」

 

「調べることは帰り際に教えてやる。……爺婆がお前から興味を無くすようにな。……そんなことより……泊まりに来られるようなチャンスがあれば――」

 

 斗真は席を立ち、ミクの後ろに回って覆い被さる。その手はミクの股の間に入れる。内股に触れながら、ミクの股を広げるようにすると、ミクは何の抵抗もなく、脚を広げていった。耳に触れるか触れないかの距離で斗真の吐息がかかる。

 

「一晩中、可愛がってやるぞ。――寝たい時に寝て、したいときにする。たっぷり、抱いてやることが出来るんだ。……チャンスがあったら、いいな?」

 

 身体中が熱くなってきていた。斗真の言葉に、誘いに、朝からついさっきまで何度も身体を重ねてきているというのに、すぐに股の間が濡れてくるようだ。

 

「そうしたら、その時に、尻をたっぷり可愛がってやるからな。ケツに俺のが入ったら、ミクは完全に俺のものになるからな。全部の穴、俺が入ることになるんだ」

 

「……わかった。……わたしも、泊まりたい」

 

 振り返りながら、ミクは斗真の口を見つけると、自分の唇を重ねた。斗真もそれに応えるように、口を開き、ミクの舌を受け入れ、絡めた。

 

 

 暑い夏がまだ続く。熱っぽい身体は夏のせいで直ぐには冷めることがない。それなのに、ミクは最近黒い服を着るようになった。それでも、さすがに下着まで黒には出来ないが、下着も黒い色にしたかった。

 

 なぜなら、黒い色だと濡れているのがわかりにくいからだ。斗真から言われた言葉に身体が疼き、生理も来ていない自分の身体が濡れていくのだ。それを他人から悟られないように、黒い服でいることが多くなっていた。



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20 小さいな、この布

 夏休みも、残すところあと一週間だった。

 

 走ってミクは斗真の家に入り、肩を上下させ息を切らしていた。早朝で、まだそれ程暑くもないのに、汗だくだった。

 

「んあ? どうした?」

 

「はあっはあっはあっ」

 

 玄関先のドタバタした音に、斗真はキッチンから顔を出す。その顔目がけて廊下を駆けてくるミクの様子に、首を引っ込ました。

 

 白地のTシャツから、中の黒いスポブラが透ける程汗に濡れ、お構いなしにミクは斗真に抱き付く。

 

「あさって! あさって!」

 

「は、あ?」

 

 抱き付いたままぴょこぴょこ飛び跳ねるミクに、斗真もそれに付き合わされた。

 

「ふつか! ふつか!」

 

「……あ? ……ひょっとして?」

 

「そう! 明後日から! 二日も! お泊まり出来る!」

 

 ぎゅうっと抱き付くミクに斗真の様子が変だった。ミクは身体を離し、斗真の様子を見た。

 

「嬉しく、ないの?」

 

「違うっ」

 

 投げ捨てるように言う斗真は不機嫌そうに見えた。

 

「ど、したの?」

 

 溜息を一つ付き、「汗くせえっ」と吐き捨てるように言った。

 

「え? え? そんなに?」

 

 女心を傷付ける斗真の一言に、ミクは酷く落ち込んだ。

 

「ちっ……身体中洗ってやる」

 

 いきなり斗真はミクの服をひん剥き、その服を持ったままミクの手を引き浴室に向かって行った。どことなくだったが、その足取りは、嬉しいのか、軽いような気がした。

 

 

 洗濯機に入れられた服が乾くまで、ミクは斗真に徹底的に洗われた。そして、尿道イキを何度もさせられ、フェラチオで二度精液を飲まされていた。

 

 服が乾くのも待ちきれず、斗真はミクを抱きかかえて寝室に連れて行き、その日用意してあった服を着るよう促した。いや、服では無かった。

 

 白い紐に、小さな白い布が辛うじて残っているような、ビキニだった。

 

「こ、れ……」

 

 手に取ってミクは赤面した。裸でいた方が、まだ恥ずかしくないような気がしたからだ。

 

「着させてやる」

 

「じ、自分で――んっ」

 

 背後に回った斗真はミクの首筋にキスをする。力の抜けた手から斗真は水着を取ると、まずはトップス――僅かな布きれで、手が触れないようにして膨らみかけのその先端を覆い、背中で紐を結ぶ。

 

「隠すの、うまいね」

 

 ミクは誤魔化すように言う。布が擦れた時、ミクは感じてしまい、ビキニの上からでも分かるくらい堅くなってしまっていたからだ。

 

「そっちむけ」

 

 ベッドの横の鏡を正面に立たされる。小さな布きれが乳首を隠し、その股間は露わになったままだ。何も生えてこない、――いや、生えてこなくなったのは斗真のせいなのかもしれない――恥丘から縦筋が股間へと続く。

 

 その股の間に斗真の手が触れ、太腿を開いた。「はっ」とミクは息を飲む。

 

「買っておいてなんだ……小さいな、この布」

 

 手に取った紐のような布きれはローライズで、斗真の言った言葉通り縦筋を隠す程度しか無い。優しい手つきで斗真は器用にミクの筋を隠し、腰の辺りで紐を結んだ。

 

「ど、どうなの、かな?」

 

 着せられた恥ずかしさがあった。しかし、ミクは斗真に振り返り、後ろに手を回して僅かばかりの胸を張って見せた。

 

 トップスは一辺が3センチも無い三角形の布地だ。それは本当に上を向いて堅くなっている先端を隠す程度でしか無い。その上、生地が薄く、ミクの薄い乳首の色ですら透けて見えるくらいだ。

 パンツはもはや水着とは言えない。ただの2、3センチ幅の白い布きれが割れ目の先から尻を隠す程度だ。食い込むだけで隠す意味をなさなくなる。その白い布は既に濡れ、その秘裂の向こう側の、薄いピンク色をも透かしていた。

 

「どう……か」

 

 ミクの視線は座った斗真の下半身へ向けられた。そこは血管が浮き上がる程ぎんぎんに立っていた。その素直な下半身の反応にミクは喉をごくりと鳴らして悦んだ。

 

「あのね?」と、もじもじとしながらミクは斗真に恥ずかしそうに口を開いた。

 

「明後日、斗真のものに完全にされちゃうんでしょ?」

 

 それはミクのアナルに斗真のペニスが挿入されることを意味している。全ての穴を貫いて、初めて斗真はミクを完全に自分のものにするという、よく分からないこだわりがあるらしい。ミクはもう斗真のものと思っているにも関わらずだ。

 

「今日と明日は、まだ完全に斗真のものじゃ無いんだし、最後って言うか、斗真のものじゃ無い、そんなわたし、見てね?」

 

 斗真の首に抱き付き、その耳にキスをして、口づけをした。そして、脚を広げたり、四つん這いになったりして斗真にマイクロビキニを着た姿を見せつける。それは、まるで幼稚な誘惑に見えた。

 

 しかし、下の水着のほとんどががミクの股間に食い込み、濡れて透け、既に準備が出来ていることを知らせ、斗真の股間もがちがちに堅くなってきていた。

 

 あぐらをかいた斗真の股間に顔を埋め、問い掛ける。

 

「斗真……楽にしてあげて、いい?」

 

「ああ、頼む。……お前も尻を向けろ」

 

「……うん」

 

 斗真の頭を跨ぎ、ミクはその股間を前にする。何度かしたことがあるシックスナインだ。なんで69なのか、この前やっと知ることになり、数学の勉強中でも普通の生活をしていても、69を見ると斗真との行為を思い出してしまっていた。

 

 改めて斗真のものを目の前にして見ると、こんな大きいものが入ってしまう自分の身体に驚く。目の前には鏡があり、斗真の裏スジを映し出し、自分の口がイヤらしく開き、そのまま口の中に入れていくのが映し出されていた。

 

「んむ、んぅ、ん、ん、ん、ん、ん、んっ!」

 

 びくりとしてミクは声を上げてしまった。慣れたもので、ビックリしても口にしたものに歯を立てたり噛んだりすることはなくなった。突然股の間が擦られる感覚に、腰がびくりと動き出しそうだったのだ。

 

「もう、準備万端だなあ、ミクぅ。……ちっちゃい割れ目がびしょびしょなって、クリトリスも、勃起してるなあ」

 

 くちくちくち

 

 小さなマイクロビキニを広げてミクの秘裂を辛うじて隠す。指をその割れ目の筋を辿ると、とろとろに濡れた。そのぬめった指で、ビキニの上からでも分かるくらいぷっくりとなったクリトリスを横に擦る。

 

「んうっ、んぅ、んぅ、ふぅふぅ、んふぅ、んぅ」

 

 愛撫だけで斗真のものを入れてもらおうとは思わなかった。フェラチオをしたら、射精するまで入れてもらえないのだ。ミクも、それが身についていた。斗真の濃い精液を飲むまで、射精させなければ入れてもらえない、斗真の責めに耐えながら、カウパーと涎をたっぷりと絡ませた唇でカリ首を上下に刺激する。

 

 ぐぷぐぷぐぷぐぷぐぷぐぷ

 

 くちくちくちくちくちくち

 

「んぅっ、んぅっ、んふぅ、んふっ、んっ、んっんっんっんっんっ」

 

 次第に口は自分の膣にして欲しい動きに変わり、ミクの瞳は蕩ける。口の中で舌が亀頭を舐め回し、斗真の尿道をくりくりと弄ると、舌先に吹き付けるように熱い精液が口の中に迸った。

 

 びゅるるるっ、びゅびゅびゅるびゅるるっっ

 

「んんんんぅうう、んぅう、んぅぅぅ、ん、んく、んく、んんんぅ、んく」

 

 舌先が精液を浴びせかけられている間、ミクはビキニの上からクリトリスを擦られながら、腰がびくっびくっと痙攣していた。口内に射精されたことで、膣内に射精されたような感覚に、軽くイってしまっていたのだ。

 

 口の中に入ったままミクは丹念に精液を舌で絡め取る。それが無くなっても、ミクはゆっくりと亀頭を唇と舌先で愛撫を続けた。萎える暇も与えず、斗真のものは、またさらに硬くなっていった。

 

「くくくっ、入れて欲しいんだな?」

 

「ちゅぷ……うん。も、もう、ほしい」

 

「じゃあ、俺はこのままだな」

 

 ミクは跨いでいた身体を、斗真のヘソの辺りで下ろす。くちゅりと音がして、股間を置いた斗真の腹部を愛液が濡らした。

 

「わたし、していいの?」

 

「ああ、……俺のものになる前の、お前が進んでする姿を見たい」

 

 鏡の中のミクは嬉しそうだった。目の前にある斗真の堅くそそり立ったものを眺め、これから入れると言う思いに悦んでいた。



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21 お前も自分の姿を見ろ

 斗真は枕三つを背中に乗せ、リクライニングしているように楽な姿勢になっているが、股間のものは上を向き、その先からはたらりとカウパーが溢れていた。

 

 ミクはマイクロビキニの腰紐を取ろうと手にかけたが、それを斗真が手で抑えた。

 

「脱ぐな。……その方が興奮する」

 

 裸同然の水着なのに……心の中で思いつつ、股に食い込もうとしている、とろとろに濡れた布を自分で寄せ、ぷにぷにの大陰唇に引っかけるようにした。斗真を飲み込もうとする自分のイヤらしい穴が見えなくとも、目の前の鏡がそれを助けてくれる。

 

 鏡の中の、自分の表情を見ると、凄く嬉しそうだった。興奮しているのか、少しだけ口を開いてはぁはぁと息をしている。その片手は斗真のものに添えられ、片手は自分の小さな割れ目を二本の指で開いていた。

 

「入れて、いい? 入れていい?」

 

「いいぞ」

 

 大きな先端を自分の割れ目の小さな穴にくっつける。

 

「入れるよ?」

 

 返事も待たずに「くち」と濡れた音が立つと同時に股を無理矢理広げられた感覚と、気持ちいい感覚が背筋を這いずり回った。

 

 ぬ、ぬ、ぬぬ、と大きい亀頭が入ってくる感覚。フェラチオをしている時からミクはの下腹部がきゅんきゅんして耐えられなかった。クリトリスの愛撫と射精された時の軽い絶頂だけでは物足りなかった。

 

「うんっ♡」

 

 上げていた腰を、すっと下ろす。中を掻き分けて亀頭が侵入し、狭い膣壁を擦っていく。待ち望んだものが入ったミクの背筋を快感が走り抜け、子宮がびくびくと痙攣してイってしまった。それでも、まだ半分以上のペニスが残っている。

 

「イぐっ!!」

 

 余韻に浸りたかったが、イったせいで力が抜けていき、腰はゆっくりと沈み、斗真を飲み込みミクのお腹を膨らませていく。

 

「ああっ、ああっ! んううっ! はい、ってくるぅう!!」

 

 根元まで入ったところで奥がごりごりっと擦られ、ミクはさらに絶頂を迎えた。

 

「ま、ま、たっ! イぐっ!! イぐのぉおぉ! くぅうっっ!」

 

 斗真のものが入ったまま、ミクの背筋は反り、上を向き、虚空を見つめ快感を味わっていた。半開きの口からは涎が垂れていた。

 

「は、あ、あ、き、もちいっ♡ の♡ あ、はぁ……」

 

 鏡に映るミクのその姿に斗真も欲情した。枕三個に持たれていた斗真がむくりと身体を起こすと、ぬぬぬ、と静かにミクから抜けていく。カリが膣壁を抉るように出て行くのにミクは背筋がびくびくと震えた。

 

「はぁはぁはぁ、わたし、見てぇ、斗真のもの、なる前の、わたし、見てぇ」

 

「たっぷり見てやるよ。お前も自分の姿見ろ」

 

 斗真が膝を立て、脚を広げていくと、ミクの足もそれにつられて広げられていく。

 

「あ、あ、あ」

 

「50万以上稼いだまんこだ。くくくっ、よっぽど俺のが気に入ったみたいで、ぴったり吸い付いてるぞ」

 

 自分の女性である部分に、斗真の男のものをしっかりと咥えている。毛も何も生えていない女性を示す隙間からは綺麗なピンク色した肌がぬらぬらと妖しく光って見える。それを見ている自分の表情はなんてイヤらしい顔をしているんだろう。

 

「んぅ、ぅうう、ああ、あああ」

 

 斗真が腰をゆっくりと動かすと、自然とミクの口からは喘ぎ声と涎が溢れてくる。

 

「ここに来てからお前の胸は一つも触っていない。見ろ、乳首が立ってるのが丸分かりだ。分かるか? お前は触られなくとも乳首を立てる、エロい子供なんだよ」

 

「ち、違う、あ、はぁはぁ、あ、あ、エロくしたの、斗真ぁ、んあっ!」

 

「口答えするな」

 

 ビキニの上からミクは乳首をつねられる。その布越しからぐりぐりと捻られ、痛みなのか快感なのか分からなくなっていた。セックスのせいで感覚がおかしくなっている。ミクはそう思うことにしていた。すべてが気持ち良くなってしまうと。

 

「ミク、お前はセックス好きなんだよ。ほんの半年前までランドセル背負ってたのに、中学生でセックスが好きなんだよ」

 

「はぁはぁ、す、好きです。あぅっ、セックス好きぃっ!」

 

 ずんっ!

 

 斗真の腰がグイと上がり、ミクの最奥をつく。びくりと身体が跳ねた。

 

「見てみろ」

 

 斗真が挿入されているミクの割れ目を開く。開く余裕がない程割れ目は小さく、斗真の太いペニスを咥え込んでいた。愛液が漏れるような隙間が出来ないくらいぴったりと陰茎に吸い付き、それが出て来てやっと膣内が濡れていると分かる。時折、愛液なのかカウパーなのかがいっぱいになりすぎてなのか、ぷしっと空気が漏れるように体液が流れてくる。

 

「クリトリスも、こんなに勃起してるぞ」

 

「だ、だめっ! 今触るとっ! ぐっうっくっぁ、い、イく、イく、イくぅっ!」

 

「おほおお、すげえ締めてくるなあ。いいぞお、ミクぅ……イきまくれ」

 

「あっ、はぁはぁはぁ、んぅぅっ」

 

 小さく幼いクリトリスを擦り、斗真はベッドのスプリングを利用してひたすら腰を突き上げる。そのたびにミクは悶え、喘ぎ声を上げる。そしておかしくなってしまったと思う程絶頂の声を上げていた。

 

 ミクはフラッシュバックのように嫌がっていた時のことを思いだしていた。しかし、それは徐々に消え失せていく。どんどん塗りつぶされていく。目の前の鏡に映った自分がそれを塗りつぶしていくようだ。

 

 身体は既に力を失い、背中から斗真の胸に倒れ込んでいる。支えるように斗真の手はささやかな胸の膨らみを、揉める場所を求めるように、先端を擦りながら弄り回している。

 

「ら、らめっ、らめっ、お、おがしぐっ」

 

「うおっ、いいぞ! もっと締めろ!」

 

 背筋にぞくぞくとした一番大きな波が来た。

 

 斗真の片手がミクのお腹に回った。動くたびにミクのお腹もペニスの形に添って動く。そこを空いた手でペニスの形に膨らんだ腹を斗真はしごく。目の前が真っ白になり、その中を火花が散ったかのようだった。

 

「んぁっ、い、イくっ!」

 

 同時だった。

 

 どぷどぷぷぷっどぷどぷどぷっ

 

 斗真の熱い精液が自分の身体の中で出されたのを感じ、息ができない程の快感に包まれ、意識が遠退く。このままずっとこの気持ちいいのが続けば良いのに。そう思いながら斗真の形を感じ、幸せな気分に浸り意識の底に落ちていった。

 



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22 エロかったぞ……

「あっ、くぅっ、あはぁっ、うあぁ♡ んぅ♡ はぁ♡ んぁ♡」

 

 誰かの声が聞こえてくる。とてもイヤらしい声だ。自分自身も息が荒い。

 

 気が付くとミクは押し倒され、正面から斗真に犯されていた。いや、もはやミクの気持ちは抱かれていた。と言った方がいいだろう。水着はもうどこかにいってしまい全裸になっていた。

 

「はぁ、あ! あ、あれ? さっきまで、上になってたのに……んあっ」

 

 ずん、と奥に突き入れたまま斗真は何かを考えていた。

 

「今まで意識が無かったのか?」

 

「はぁはぁ、あれ? 覚えて、ない、です……」

 

「くくくっ、そうか……ミク、上になって潮吹いたあと、こっち向いて俺にキスをしまくって、腰をすげえ勢いで振ってイきまくってたぞ」

 

 単語がよく分からずミクは聞き返した。

 

「しおふいた?」

 

「そこからかっ! そこから意識吹っ飛んでたのか! くっくっくっくっ、とんだ中学生だな。凄かったぞ」

 

 ミクの膣がきゅっと締まった。不安もあれば、胸の高鳴りもある。

 

「いいか? 潮吹くってのはな、気持ち良くなってあそこからぴゅっと潮が吹くんだよ。まあ、簡単に言えばおしっこだな。じゃあじゃあ出るもんじゃ無い。お前のは、ぴっ、ぴっ、てなくらいで可愛いもんだったぞ」

 

「そのあと、してた、の?」

 

 ミクの肩を押さえ、斗真は優しく腰を動かし始める。

 

「ああ、そうだ。俺を何とかイかせようってな感じでは無かったな。自分がイきたいように腰を動かしてたからな。そりゃ、お前、何度も何度も腰振って、びくんびくんて何度もイってたぞ」

 

 ミクの口は戦慄き、顔を真っ赤にして顔を横に逸らした。

 

「うううう……記憶無いよぉ……あ、あ、はぁ」

 

「エロかったぞ……とてもエロい表情してた」

 

 少しだけ、ミクは記憶が無いことが心残りだった。何度もイっているのに記憶が無いのはもったいないと思ったからだ。

 

「俺もそれで2回イかされた。それから、俺も責めたくなって押し倒して、今に至るわけだ」

 

「んっ、あっ、まだ、私も斗真もイってない? んぅ」

 

「さっきイってたな……下唇噛んで仰け反って、可愛かったぞ」

 

「ううう、あぅっ、斗真、は? まだ? まだなの? ぅぅ」

 

 肩を押さえたまま、斗真は腰を思いっきりミクの中に突き刺し「そうだ」と答えた。

 

「んあっ!」

 

 抑えていた肩から手を放し、広げていたミクの手を取り、そのまま僅かな自分の乳房を触らせた。

 

「ミク、自分で胸を弄れ。俺の前で見せるんだ」

 

「え、え、え……でも、どう、したら」

 

 ずずず、と深く入れながら、ミクの耳元で斗真は囁く。

 

「俺が、触ってた時みたいに、だ」

 

 身体を起こし、斗真は身体を支えるようにシーツの上に手を置き、腰をゆっくりと前後に動かし始める。ミクの手は片方ずつ、小さな乳房を覆うように置かれ、動いているのか分からない程、僅かな動きだった。

 

「恥ずかしがるな。俺がしているように動かせ」

 

「は、いっ♡ あ、はぁはぁ、くっ、はぁはぁ、あ、あ」

 

 小さな胸を、ミクは手の平いっぱいに広げて触れ、僅かな乳房を上下に擦るように揉み始める。いっぱいに広げていても、人差し指と中指はくっついていた。ミクはそこに硬くなった先端を挟み込み愛撫している。

 

 斗真を受け入れ、何度も射精されたミクの中は少しずつ奥に誘うようにうねり始めていた。前後するペニスに合わせ、ミクは自然と腰が浮き上がるようにして動き始める。

 

「はぁはぁ、見て、ください……おっぱい、弄ってるとこ」

 

「違うぞ」

 

「え?」

 

 ゆっくりと動かしていた斗真の腰は止まったが、ミクの腰は僅かだが上下に動き、斗真のペニスを奥に誘おうと、気持ち良くさせようとしていた。弄っていた手の動きは止まり、潤んだ瞳でミクは斗真を見つめていた。

 

「ミク、俺、つねったりしてるだろ? ……同じようにしろ」

 

「ううう……こう、で、す、あはぁっ、あっあっ、こうです、か?」

 

 ミクの小さな人差し指と親指が、小さな可愛らしい尖った乳首を摘まみ、引っ張るようにして上に捻ったり、横へ、下へとつねっていった。僅かな乳房もその動きにつられて引っ張られる。

 

「いいぞ、いいぞ」

 

「あはぁっ! あうっ、うあっ、ああっ、ひぐっ」

 

 乳首を弄っているせいか、斗真は腰を動かさなくとも、ミクの膣内は蠢き、亀頭を舐め回すように、カリを擦るように動く。ミクも自ら快感を求め腰を動かすたびに、その幼い膣口がくちくちと音を立て動く。

 

 腰を少しずつ斗真が上げると、ミクも足を支えに、ペニスを求めるかのように腰を動かしながらせり上がってきていた。自ら動いて快感を求めようとするミクに斗真は興奮を覚える。

 

 自ら動かさずともミクの方が動いてくる。そこに向けて斗真は緩やかに腰を振ると、ミクの乳首弄りも本格的になってきていた。

 

「くっ、あっ、はあぁっ、イ、き、そうっ、あっ、はっ、くぅ」

 

 ずん、と斗真腰を突き出す。一気に駆け巡ってくる快楽にミクは腰を落としそうになるが、恥丘を付き出して斗真のものを咥え続けようと崩れることは無い。脚を突っ張って耐えることが、ミクにとっても絶頂を促した。そして、斗真もその快感を貪るミクの姿に、支え無しに、ミクの秘裂に斗真のペニスを打ち付けた。

 

「うぐっ、い、イくよ? いいっ、イくよぉ? んうぅっ!!!」

 

 ミクは自らの乳首をぎゅっと引っ張り、それを潰してしまうんでは無いかと思うくらいぎゅっと摘まんだ。

 

「うっ、おっ、おほぉっ、すげっ、くっ!」

 

 どぷどぷっどぷどぷどぷどぷっ

 

 斗真の腰の動きに合わせ、ミクの腰もせり上がったまま動き、腰を突き出す斗真に対し、ミクも奥へ誘おうと腰を前に動かしていた。

 

「あはぁぁぁぁ、あっ、熱いぃぃっ」

 

 ずん、ずん、と精液を奥へ入れようと斗真が腰を動かすたびに、腰が浮き上がっているミクの恥丘もびくりと跳ねる。乳首をつまんだまま、ミクは斗真の射精が終わるまでその動きに合わせていた。

 

「う、おっ。……はぁはぁ」

 

 ずるっ、ぬぽっ

 

「はぅ……はぁはぁはぁ、はぁはぁはぁ」

 

 射精が済んだのを感じ取ったミクの身体は、身体の力が抜けたのか、上げていた腰が下がり、音を立てて斗真のペニスが抜ける。「はぁはぁ」と息を荒くした腹部が沈むたびに、ミクの膣からはこぽりこぽりと白濁した精液が溢れてくる。

 

「もっと見てやる……休んでる暇ねえぞ」

 

 精液に塗れたどろどろのペニスをミクの顔の近くに晒す。

 

「はぁはぁ、はぁ、ちゅぷ、じゅる、じゅる、れろ、ちゅぷ」

 

 それが当然であるように、ミクは白濁した亀頭に口づけをするように吸い付く。幼い唇に相応しくない、大人の厳ついペニスを頬ばり、ミクは目を蕩けさせた。



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23 だいぶ広がるようになったな

 ぬぱぱぱぱぱぱっ

 

「んはぁっ!!」

 

 明日はミクが泊まる日だ。アナルビーズを6個入れて快楽に身をよじらせ喘ぐようになった。明日には半分を超える7個目に快楽を覚え、そして、斗真のものが直接入り、ミクは斗真のものになる。

 

「だいぶ広がるようになったな」

 

「いやぁ」

 

 小さく言うミクの声に不快な感じはしない。ミクは制服姿になり、紺色したプリーツスカートをめくられ、下着も履いていないその臀部を斗真に向かって突き出していた。四つん這いになったミクの肛門を両手で広げ、ぽっかりと開いたその中を見るようにして斗真は言った。

 

「み、見ないでぇ」

 

「見てやるよ……ケツも、まんこも広げてな」

 

 大人と違って汚れた色のしていない肛門は手で広げられ、その中は綺麗なピンク色で、ローションによってぬらりぬらりと粘つく透明な液体が腸壁に絡みついているのが見える。その下の幼い小さな秘裂も広げられ、その内側にあるヒダには愛液なのか、既に何度も中出しされた精液なのかが絡みついていた。

 

「くっくっくっ、これなら、明日早くにでも俺のを入れることが出来そうだ」

 

「おしりに?」

 

 広げていた片方の手の中指をミクの肛門に入れる。それはすんなりと、何の抵抗も無しにするりと入って行く。めくられたスカートには、いくつもの白い染みが付けられている。

 

「んあぁっ、はぁはぁ、ど、うですか? はぁはぁ、指、んぅっ! はぁはぁ、入れて、ううう、興奮しますか?」

 

「ああ、すげえ興奮するぞ。……ほら、見てみろ」

 

 横にいた斗真の股間を見ると、それは血管が浮き上がり、たっぷりとついていた白濁した体液は、既にその熱によってかぴかぴに乾いている。そこにたっぷりとカウパーが伝って落ち、こびりついた白い体液はその筋の通り流れ落とされていた。

 

「あ、あ、すご、んぅっ! ごめんなさい……お掃除、してなかったの、おぅっ、あはあぁっ!」

 

「ああ、大丈夫だ。明日のために……今日はもう、ミクを弄るだけにする」

 

「んあぁぁ……あぁぁ……ぁ、ぁ、……はぁはぁ、斗真、3回しか、イってないのに、はぁはぁ、ああぁぁ、いいの? いいの?」

 

 中指は根元までぬぷぬぷとアナルの奥まで入っていき、抜こうとすると、ぎゅっと締め付ける力が強いものの、ローションのお陰でぬるぬると引き抜かれる。

 

「明日、ミクの中にたっぷりと出すために溜めておくんだよ。だから、今日はミクも今日はまんこは我慢だ。ケツだけ弄りまくるからな」

 

「お、尻だけぇ……、せつ、ないよぉ……はぁぅ……あぅ」

 

「切ないわけ無いだろう? ケツでもいけるんだからな」

 

「ち、違うのぉ、違うのぉ、斗真のペニスがいいのぉ、はうっ!」

 

 締め付ける肛門と腸内に負けず、斗真の中指はミクの中を何度も出入りする。ローションのせいでぬぷぬぷとイヤらしい音が部屋に響く。そして、制服姿のミクは四つん這いになっていることが耐えられず、斗真を見るように身体が倒れていく。

 

 それでも、斗真は指を抜かなかった。ミクの目の前には斗真のペニスがそそり立ち、それは時折びくびくと動き、はち切れんばかりになっていた。

 

「あぁぁ、あぁ、わたしだけ……イきたくないよぉ……んぅ、あぁ」

 

「ダメだ」

 

「ああぁ、ううぅ、せめて、指、舐めさせて、んぁぁ」

 

 斗真が責めてくるアナルはとても気持ちが良い。しかし、本来受け入れるはずの場所は何も満たされない。このままイクのは分かるが、ミクの身体は切なくてどうしようも無かった。

 

 ミクは斗真の開いている方の手を取り、自分の口に持って行き、その人差し指と中指をしゃぶった。

 

「くぷ、くぷ、くぷ、んぅう、ああぁ、くぷ、くぷ、いっ、くぷ、うう」

 

 アナルに入っている斗真の中指の動きが速くなり、中のヒダを探るように動かす。ミクの口に入った指からは涎が垂れ、ミクも絶頂に近い喘ぎ声が漏れ出す。

 

「くぷ、んあ、くぷじゅる、んぅううっっ、んぅうう、じゅる、うぁ、あっあっ、斗真もぉっ! ああっ! ああっ! イって欲しいのにぃっ! じゅる、うぐ、んくぅ! イぐっ!!」

 

 ミクの股の間からは、こぽりと精液と、快感に喘いだ愛液が溢れ流れていく。指をしゃぶっていた口からも、涎が溢れていた。

 

「くっくっくっ、明日、どっちにもたっぷり出してやるからな。楽しみにしてろ」

 

 潤ませた瞳でミクは何度も頷いた。アナルを犯されることに何の疑念も無く、斗真のものにされる思いが募り、背筋にぞくぞくとした快感を走らせるだけだった。

 

 身体を洗いに浴室に入ってもミクはアナルをほぐされ、何度もイくだけで、その日は斗真を射精させることはできなかった。

 

 

 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 

 

 斗真を気持ち良くしてあげられなかったことにミクは不満を持ちつつ、台所に立って包丁捌きをレクチャーされ、少々大きさにばらつきはあったが、簡単な野菜炒めを作っていた。

 

 その後ろでは、食器棚にも垂れかかり、腕を組んでその作業を見守っていた。

 

「味噌汁、大丈夫だな?」

 

「大丈夫だよ――あつっ!」

 

「っ!」

 

 後ろを向いて鍋の蓋を持とうとして、取っ手から手が外れてしまっていた。

 

 思わず手を引いてしまったミクの手を、斗真が飛んできて直ぐに蛇口に持って行き、火傷した指を冷やす。

 

「料理をしている時は、よそ見をするな」

 

「……うん……あ、の」

 

「うん?」

 

 後ろから抱くようにして手を冷やしてくれている、斗真をミクは見上げた。静かに目を閉じ、斗真の反応を待った。

 

 ――ぺしっ!

 

「あいたっ」

 

「そんなに酷くないなら自分で冷やせ」

 

「ううう」

 

 額を叩かれ、ミクはしょうがなく自分で手を冷やした。熱かったのは一瞬で、反射神経がいいせいか、水ぶくれになる程の火傷でも無かった。

 

 ご飯も炊き終え、テーブルに料理を載せ二人手を合わせてから昼食をとった。

 

「宿題とか課題とかは、もう終わりだな?」

 

「斗真のお陰で、もう一昨日から何もすることが無いよ」

 

 斗真の教え方がいいせいか、自分の頭が良くなったせいか、宿題や課題を難なくこなすことが出来たのだ。

 

「斗真って、先生とか?」

 

「まさか?」

 

「じゃあ、仕事何してるの? ずっと家にいるし」

 

 ミクはずっと疑問だった。会ってから、いや、ずっとその前からかもしれない。斗真は仕事もしないで、自分の身体に夢中になっているばかりだ。ひょっとすると夜に仕事でもしているのだろうか、と。

 

「なに、残された親の財産食いつぶしてるだけだ」

 

「え? 財産? お金? 持ちなの?」

 

「さあ、……どれだけ持ってればお金持ちって言うのかなあ」

 

「じゃあ、苦労って、してないんだ」

 

 あははは、といつもと違った、諦めに似たような笑い声だった。

 

「苦労って言うのはな、苦しんで疲れるってことだ。お金があろうと、お金がなかろうと、苦労はするんだ」

 

 ミクは首を傾げる。

 

「お金があると苦労しないよ」

 

「ミクはやっぱり子供だな。まあ、子供には分からないな」

 

 ミクはぷいと横を向き、頬を膨らませる。

 

「子供じゃ無いもん。斗真とセックスしてるから、大人だもん」

 

「そういうのが、子供って言うんだ」

 

「ぶううううう」

 

「それだよ、それ」

 

 食器を片付けながら、ミクの背後に回り、斗真はミクの顎をクイと上げ唇を重ねた。

 

 しばらく、舌を絡ませる。

 

「ぷはっ……斗真……もう……突然……」

 

「頭が大人になるのは先だな。そのちっぱいもそうだ。まだまだ子供だ。下半身は十分成長してるがな」

 

「くぅ……ちっぱいって……ちっぱいって……」

 

「いいか? 今日はオナニー禁止だぞ。毎日してるんじゃ無い」

 

 ミクは顔を真っ赤にした。

 

「ど、どうして……」

 

「ああ? 当たったのか? 分かりやすいな、ミクは」

 

「うううう」

 

 スカートの裾をぎゅっと握り、下を向きながら恥ずかしさにミクは耐えていた。そこに斗真が耳元で囁く。

 

「明日、たっぷりしてやるから、我慢していろ」

 

 

 

 その日の夕方、いつもは重い足取りが軽かった。それはそうだ。明日、明後日と斗真の家に泊まるのだ。しかし、夕方に一度は家に帰る。祖父母が寝静まった夜に斗真の家にこっそり向かうのだ。母親は会社の旅行でいない。

 

 一晩中、斗真と身体を重ねることが出来る。考えるだけでミクの股間が濡れてきそうだった。毎日していたオナニーを我慢しよう。そう心に誓い、ミクは家路に向かっていた。

 



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第四章 すべてを
24 さあ、今日は7個目だ


 その日はミクの気持ちを表すかのように、朝から雲一つなく、晴れ渡っていた。

 

 斗真の家に着くなり、ご飯の用意がされていた。いや、今までとはまったく違う物だった。栄養補給ゼリーが三つだった。昨日、夜ご飯はあまり食べるなと斗真から言われていた。その意味がやっと分かった。

 

「ミク、今日、明日ぐらいだ。……出すもの、出しておかないとな」

 

 後ろから首に抱き付く斗真の手に、自分の手を重ね、ミクは「うん」と言って素直に頷いた。自分のお尻に斗真のものが入る。カウントダウンが始まっていることに、ぞくぞくしていた。

 

 

 ゼリーを飲み、そのあとのミクは浴室とトイレを何度も往復した。お風呂で斗真が待機をし、トイレから帰ってくるミクを優しく出迎え、優しく身体を洗っていた。

 

 浴室に帰るたびに、ミクは斗真にキスや抱き付くことをおねだりした。斗真はそれに優しく従った。

 

 そして、ミクは裸のままお姫様抱っこをされ、ベッドに下ろされた。

 

「あ、あの……」

 

 立ち膝をついたミクの目の前には、斗真のものがそそり立っていた。昨日我慢していたせいか、イヤに血管が浮き上がり、厳つくなっているように見えた。それを見ると身体が熱くなり、股間がきゅんきゅんとしてくる。

 

 瞳を閉じ、ミクは上を向く。

 

 斗真は黙って唇を重ねた。腰に手を回し、身体を密着させ、ミクの唇がめくれるように舌を動かす。ミクはそれを受け入れ、入ってきた舌を舐め回した。下側から舐め上げたり、くるくると舌の周りを舐めたり、舌先同士チロチロと舐め回したり。

 

 ぴったりとくっいているミクのお腹の部分には斗真の堅くいきり立ったペニスが当たる。既に、ミクのお腹は斗真のカウパーでぬるぬるになっていた。思わず、手で優しく撫でて上げたかったが、昨日から斗真には拒否をされている。射精をずっとしていないそれが、自分の中でたっぷりと出されることを考えると、不安と期待が混ざり合っていた。しかし、斗真の舌を吸っている内に、それは期待が勝っていった。

 

「ぷはぁ、はぁはぁはぁ、じゃあ、お尻だよ、ね」

 

 ミクは斗真の前に四つん這いになろうと、しゃがんだ時だった。身体をひっくり返され、仰向けにされた。

 

「あれ?」

 

 斗真はミクの両手を掴んで動けないようにして、期待に満ちたその胸、膨らみかけ――揉める肉が少しつき始めた乳房を吸った。

 

「ふぁっ、あっ、ああ♡ ど、どうして? ああん!」

 

「ちゅぷ、ちゅっ、したくてしたくて堪んねえよ。今すぐまんこに突っ込みてえけどな? 抑えて、抑えて、溜まりこんだ性欲を、思いっきり今日はお前にぶち込んでやるからな。覚悟しておけよ……よっこらせっと」

 

 股間に回った斗真は、ミクの腰を持ち上げ足を開かせ、よく自分の割れ目がどうなっているのか見せつける格好にした。

 

「やっぱ、ガキは柔らけえな」

 

「あ、あ、あ、丸見え」

 

 ミクの白い肌は、お風呂上がりのせいか、薄桃色になり、広げられたミクの股も同様に色付き始めてはいた。しかし、その幼い秘裂は何も触れなくとも、隙間が広がり始め、肌色から赤にかけた、サーモンピンクと言うよりはローズピンクに近いような色が覗き始めていた。

 

「あ、斗真の舌、が、あ、あ、あ、……はぁっ!」

 

 じわじわと焦らすように伸ばした舌先がミクの隠れた小さな蕾を舐め上げる。舌は器用に蕾を皮から取り出し、もう隠れないように丹念に周りをくるくると這いずり回る。

 

「あぁっ、くり、とりす、うぁっ じゃない、はあはあ、でしょぉ、んっ」

 

 割れ目を広げられる前に露出されたクリトリスがどんどん熱くなってきていた。斗真の舌の温度だけでは無く、ミク自身の股全体が熱く、お腹が熱くなってくる感覚だ。

 

 舌はクリトリスから下へ、ゆっくりと左右に小さな割れ目を広げるように動いていく。それは秘裂を開くだけで、肝心な穴には触れようとしない。舌先で幼い割れ目を広げることだけしているのだ。

 

「とぉまぁ、あ、あ、あぁ、せつないよぉ、おまんこ、ほしいよお」

 

 何も言わず斗真は小さな割れ目に近い内腿にキスをしたかと思うと、再度、露出したままのクリトリスにキスをする。

 

 ちゅぅっ

 

「んあっ! ……はぁはぁ、あ、はぁ、あ、あ、し、舌っ、舌がぁ……」

 

 ちろちろと舌はミクのクリトリスを翻弄する。涎まみれにし、くちゅくちゅと音を立てながら舌先でクリトリスを右に、左に、上に、下に、はたまた唇でブルブルと音を立てて吸っていた。

 

 じゅううううじゅうううっっじゅっじゅっじゅうううう

 

「ひああああっっ、ひぃっ、ひぐうぅっ、ひあっ、あっあっ」

 

 まんぐり返しの体勢になりながら、ミクは身体をびくんびくんと震わせる。そして、ミクの密壺では賄うことが出来ない愛液が溢れ、それは臀部の筋に沿って流れ落ちるくらいになっていた。

 

「とぉまぁ、とぉまぁ、せつない、おまんこに、ほしいよぉ」

 

「ダメだ……このまま、ケツを慣れさせていくぞ」

 

 つぷっ

 

「ふぅっ」

 

 指が入れられたのはミクの肛門にだった。

 

「こ、このままで、お尻、す、するのぉ?」

 

「ああ、そうだ」

 

 斗真の表情はとても嬉しそうだった。その笑顔を見たミクは、胸が高鳴った。これから斗真のものになる練習をするんだ。そう思うと自然と膣口からはとろとろと愛液が溢れ始めてくる。

 

「ほら、自分のケツの力で広げてみろ」

 

 斗真の指をくわえた肛門は少しだけ力が緩むだけで、斗真が思ったように開くようにはならない。

 

「仕方ねえなあ」

 

 愛液に浸ったアナルを、斗真の指がずぶずぶと奥を目指していく。

 

「んぁっ、ああっ、あ、んぐぅ、あぐ、あ、あ、くぅ、はず、恥ずかしっ」

 

 両方の手の平で顔を覆うミク。しかし、それは隠してはいない。隙間からしっかりと見える、荒い目隠しだ。

 

「何を今さら。……さあ、ミク、アナルビーズだぞ。……好きだろ?」

 

 ミクの顔の上にあった両方の手の平は、いつの間にか握られ、自分の口元に持ってきていた。そして、斗真の質問に、ほんの僅かに頷いた。

 

「さあ、今日は7個目だ。それで慣れたら……いいな?」

 

 口を隠しながら、ミクは目を瞑りながらコクリと頷いた。

 

 斗真の手にローションが握られた。ミクはそのローションが好きだった。気持ち良くなるのだ。きつかったアナルもそのローションのお陰で慣れたのだ。

 

 つぽっ

 

 音を立て指がアナルから抜かれると、それと入れ替わるように、上からローションが肛門の中に入るように垂らされる。つめたい感覚がミクの肛門に広がるが、それは直ぐに自分の体温と同じになり、何の違和感も無くなる。斗真はもう、準備をしていた。

 

 その手にはアナルビーズが握られていた。



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25 俺のだと思え

「はあはあ、入るの、見えるよぉ……」

 

 ぬちゅ

 

「んっ」

 

 まんぐり返しのままアナルにビーズが入る。実際ミクからは肛門に入っていくのは見えないが、ビーズが見えなくなると、肛門にそれが入ってくるのが分かった。

 

 ぬちゅ

 

「んぁ」

 

 ぬちゅ

 

「んぅ」

 

 ぬぱぱぱっ

 

「んぁあっ!! ま、まだ、出さなくてもっ、はぁはぁ」

 

 ぬちゅぬちゅぬちゅ、ぬちゅ、ぬちゅ

 

「あ、はぁ、い、一気に、あ、あ」

 

 次々とビーズを入れても、媚薬入りローションのせいか痛みは無かった。むしろ、もっと入れて、そして出して欲しい。そんな欲求があった。それはアナルだけでは無く、腸から媚薬を吸収しているせいか、膣や子宮にも伝わり、何も満たされないそこは、切なくもの欲しさばかりが募る。

 

「余裕だな……6個目も」

 

 ぬちゅ……ぬぱぱぱぱぱぱっ

 

「きゃうぅぅぅっ! ……はぁはぁ」

 

「少し痛かったか?」

 

 ビーズを抜く時のミクの眉が、少しだけハの字になった。身体もびくりとしたことに斗真は尋ねる。

 

「ち、ちが、うの……」

 

 口の端が上がっていた。息を荒くしながらミクは答えた。

 

「と、とても、よくて……イキそうなった」

 

 ぬちゅぬちゅぬちゅぬちゅ

 

「い、一気にぃっ……ま、た、あ、あ……入ったぁ」

 

「何個目が一番良かった?」

 

 ぬちゅ、ぬちゅ、と6個目を入れてミクの表情を窺うと、下唇を噛んで「ふぅふぅ」と息が荒い。よく手元を見れば、鉛筆より小さな膣口からはぷくりと愛液が溢れてきている。透明さが失われ、白濁しつつある。

 

「ろ、6個目……」

 

「よおし、よおし、じゃあ、6個目慣れような」

 

「も、もうっ、慣れて、るっ! くぅっ! あっ! あっ! あああっ!」

 

 6個目のビーズをアナルの出入り口を何度も出入りさせる。

 

 ぬぱっ、ぬちゅ、ぬぱっ、ぬちゅ、ぬぱっ、ぬちゅ

 

「だめぇ! い、イっちゃうのっ! イっちゃうの! んぅぅぅっ!」

 

 幼い割れ目から覗く小さなミクの秘穴はぜいぜいと息をするかのように、何度も広がったり閉じたりし、そのたびに愛液がとろりとろりと溢れてくる。そして、きつい体勢にも関わらず、ミクの身体が跳ね、その手はシーツをぎゅっと握る。息を大きく吸い込むかのように仰け反り、痙攣していた。

 

「あ、か、は、あ、あ……はっはっはっ……」

 

 びくびくと肛門も痙攣していた。そこに斗真は再度媚薬入りローションを垂らし、とうとう7個目を入れた。

 

 ぬちっ

 

「ひぎっ! あ、あ、あ、くぅ、う、ううう、うう」

 

 それは入った。ローションが絡みつき、そこに誘われるように、少しだけの抵抗はあったが、肛門が広がりビーズを受け入れた。斗真は入るまでもう少し時間が掛かると思っていたのだ。

 

「ミク、大きいの、よく一回で入れられたな」

 

 斗真は股の間からミクの頭を優しく撫でる。瞳を潤ませながら、ミクは褒められたことにうっとりと、嬉しそうに微笑んだ。

 

「はぁはぁ、斗真のね? 大きさと同じって、思ったら、あ、あ、あ……入ってくるの、はぁはぁ、そしたら、すっと入ってきたの」

 

 その言葉に斗真の股間がまた堅くなる。びきびきと破裂するのでは無いのかと思うくらい、がちがちになっていた。

 

 アナルに飲み込まれた7個目のビーズをゆっくりと引っ張ると、肛門が伸び、一緒に裏返るくらいになる。

 

「う、ぐ、あ、あ」

 

 ぬぱっっ!

 

「ひぐぅっ!! ……はぁはぁ」

 

 勢いよく飛び出したが、6個目が引っかかって出てはこなかった。そして再度7個目を入れる。

 

「は、あ、あ、あ、ぐぅ」

 

「ミク、慣れるんだ。出たり入ったり、何度もする。俺のだと思え」

 

「う、ん……んはぁっ!」

 

 ぬちっ

 

「あ、あ、ま、た……出て、く、うう、はぁ、あっ」

 

 飲み込むように入った7個目をゆっくりと出し、ビーズが一番大きいと感じる場所でそれ以上出さず、何度も細かくビーズを出し入れをした。

 

 にち、にち、にちにち、にち、にち

 

「あぐっ、くっ、とぉまの、と、おぅ、同じ、いぃ、だもん、いた、く、ないもん。……あ、はぅ、はぁはぁ」

 

「ミク、痛くないのか?」

 

「はぁはぁ、はぁはぁ」

 

 斗真の手が止まっても、胸が上下し気持ちが良いのか、痛いのか見ただけでは分からなかった。幼い割れ目は控えめに開き、鮮やかな色を見せ、愛液は流れ続けている。

 

「あ、の、……ローション、つけて、はぁはぁ」

 

 冷たい感覚のあと、ミクの肛門が熱くなる。痛みでではない。そして、ビーズを伝って入ってくるローションは、身体の中も熱くしていった。

 

「も、もっと、慣れるの、もっと、斗真のと同じ、だから、もっと、ね? して」

 

「ああ、いいぞ。もっとだな? くっくっくっ、俺も、溜まりに溜まってきたぞ。お前のケツに入れて俺のものにしてやる。入れてたっぷり精液出してやる」

 

「う、ん……がんばって、んあっ! 慣れる」

 

 にちにち、にち、にち、にちにち、にちにちにち

 

 肛門の出入り口で何度もビーズを出し入れする。粘つくローションがたっぷりと付けられ、たっぷりとアナルの中に飲み込まれていく。

 

 ぬちゅ、ぬちゅ、ぬぱっ、ぬちゅぬちゅ、ぬぱっ、ぬぱっ

 

 ビーズが出ると暫くアナルは閉じず、糸を引きながらその中の様子を見せつけると、入ったままのビーズが覗いている。ミクは7個目のきつさを体感しながら、次第に気持ち良くなっていった。

 

 

 ――一時間は7個目でアナルを弄っていただろうか。

 

 ミクの目の前では7個目のビーズが見えたり見えなくなったりしていた。もう、痛くない。ただただ、入るときと出るときに下腹部がぞくぞくとする。時々背筋がぞくぞくしたかと思うとイってしまっていた。

 

 ぬぱぱぱぱぱぱぱっ

 

「ひぐっ!!」

 

 ビーズを思いっきり出すと、苦しそうな格好から斗真はようやくミクを解放した。

 

「はぁはぁはぁ」

 

 息も荒く、ミクはベッドに仰向けになった。斗真はミクを背に、アナルビーズをベッドの脇に寄せ、新しい媚薬入りローションを手に振り向く。

 

「とぉまぁ」

 

 中学生で出すには相応しくない、甘い声が斗真を呼んだ。

 

 そこには、自ら脚を上げ、愛液がこぼれ落ち、ローションと混じり合った自分の肛門を手で広げたミクがいた。緩くなった肛門はねばねばとした液体が絡み、その中の鮮やかな色を見せつけている。

 

「もう……もう……とぉまの……ものにしてよぉ……とぉまのペニス、お尻にちょうだい……お願い……お願いだ、から……入れ、て」

 

 びくんと斗真のペニスが跳ねた。

 

 後ろからアナルを犯そうと思っていたが、正面からアナルを責めることになるとは。

 

 いつの間にこんなにイヤらしくなったんだ。いつの間にこんなに誘えるようになったんだ。俺か。俺のお陰だな。そう思いながら、斗真はミクに迫った。



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26 あったけえっっ

「もう、我慢できねえからな。……痛かろうが、俺のものになるからには、俺のすることに耐えろ」

 

 今までなら直ぐにでも欲望のままにミクを犯してきたが、ミクの身体を弄るだけで自分のものはなにも弄らせていなかった。ミクにも触らせず、お互いが射精を心待ちにしていた。

 

「……うん。お尻に、入れて……とぉまの、ものにして、ね?」

 

 暫く弄り続けたアナルは直ぐには閉じそうに無かった。斗真はローションを自らの亀頭にかけ、ミクの小さな手で広げられた肛門にあてがう。

 

 ぬちゅ

 

「は、あ、あ」

 

 とうとう入ってくる。ミクは喜んだ。アナルビーズとは違った熱いものが肛門に触れると、それはビーズのような硬さも無く、ローションのお陰なのか、先の方はアナルを広げて入る。

 

「う、あ、あ、ぐっ」

 

 しかし、同じだと言われていた7個目のビーズより大きい。ミクは入れやすいように、腰を上げ、肛門を広げていた手を自分の膝の裏へ持って行き、大きく股を広げた。

 

「あ、ぐ、う、うう、ぐぅ、うう」

 

 すんなりと入ると思っていた。それはカリの部分が思ったよりきつかった。それは溜めに溜め込んで興奮したことと、媚薬の入ったローションを使ったことで、いつもより大きくなっていたのだ。

 

「い、ぐ、ぐ」

 

 ミクの痛がる姿に、さらに欲情が増していた。

 

「いいか? もう、我慢出来ねえ。突っ込むぞ」

 

 ずぷっ

 

「ひぎっ! あ、あ、が、あ、ひぃひぃ」

 

 肛門が裂けはしなかった。しかし、処女を奪われた時のようなじんじんとした感覚はあった。

 

「あったけええっっ」

 

「と、う、まの、あ、あっついっ、よぉ、おぁっ、あ、あ」

 

 ミクは僅かにある痛みに耐えてはいたが、だらしなく広げられた口は、斗真にとって耐えているようには見えなかった。

 

 ぎちぎちになっている亀頭を奥へ侵入させていく。腸内はローションによってどろどろだった。そして、膣と同様、幼いその中はきつく斗真を締め付けてくる。膣と違うのは顫動せずに、びくびくと脈打つような熱さと、ぬめりだった。

 

「うっ、おっ、くっ」

 

 半分程入ったペニスを、斗真は一気に根元まで入れ肛門に押しつけた。それは膣や子宮を間接的に擦っていき、ミクは身体に快感が駆け巡った。

 

「あぐっ! うっくぅ……うう、あ、あ」

 

「うくっ、たまんね、うおおっ」

 

 小刻みに5回腰を振って限界だった。

 

 びゅるるるるるるるるっっびゅるるるびゅるるっ

 

「はあっっ!! いあっ! イくっ!!」

 

 背中を丸められた体勢で、ミクは頭しか仰け反ることが出来なかった。

 

 どろどろと粘り気の強い斗真の精液がたっぷりとミクの腸内に注ぎ込まれる。それは射精が続くたびに、びくっびくっと震えるたびに太くなり、肛門が限界まで広げられた。身体の中に迸る精液を感じたミクは絶頂を迎え、なにも入れられていない膣口からは、愛液がとろりと溢れていた。

 

 溜まりに溜まっていた欲望を腰で肛門に何度も打ち付け、絶え間なく精液を注ぎ込んだ。初めてアナルにペニスを挿入されたのにも関わらず、そして初めてアナルに射精されたのにも関わらず、ミクは幸せのままイったのだ。

 

 奥に入れやすくしようとしてなのか、膝の裏を抱えたままその手には力が込められ、大きく股を広げていた。

 

「おお、おっ、おっ、くっ、まだ出る」

 

 びゅっ……びゅ、……びゅ

 

 首を傾けたミクは惚けたような表情になり、半開きの口からは涎が溢れ、頬を伝って流れていた。初めて味わう快感に呆然としていた。

 

「くくく、ミク、まだ、足りねえよ」

 

「……あ……い」

 

「なんだ、呆けて。……どれ、ここ弄ってみるか」

 

 斗真がミクの膨らみかけの、小さな胸の先端をつまんだ。

 

「ふぁっ! んくぅっ、はっあっ、あっ、くあっ」

 

 乳首をくりくりとこねくり回すと、アナルがきゅっと締められた。膣のようにうねりを上げることは無いが、ローションと精液が混じり合い、どろどろの中はさらに熱くなってきていた。

 

「うお、おお、これもいいのか」

 

「あ、はあ、はあ、はあ、き、もち、よかったの」

 

「ああ、俺もだ」

 

「これで、わたし、斗真のものになった……」

 

「足りねえな」

 

「え?」

 

 ゆっくりとペニスが引き抜かれる。それはミクにも見えた。血管が浮き出た陰茎はどろどろとした体液に濡れ、自分の中から出ていく。排泄とは違う。斗真が自分の身体から出ていく快感が生まれていた。

 

「お、おあ、あ、あ、出て、く、ぅ、ぅあ」

 

「俺のものになるには、もっと俺の精液を注ぎ込まねえと」

 

 ぬちっ!!

 

「あぐっ!」

 

 半分まで出たペニスを一気に奥まで入れる。

 

「はぁはぁ、ああ、気持ちいい。ミク、お前のケツ穴、まんこ並みに名器だ」

 

「あぐ、はぁはぁ、嬉しいよ、おっ、お尻、いいの、あっあっ」

 

「俺の前では、お尻って言うな。ケツまんこだ。これから俺の前ではケツまんこって言え。いいな」

 

「は、ひっ……ひぐっ、あぐっ、ひあっ」

 

 まだまだきついアナルに、引き抜いた陰茎にローションをもう一度かけ、そのままローションと一緒にペニスを挿入していく。

 

「あ、あ、く、あ」

 

「だいぶ、楽に動かせるようになってきたな」

 

「わ、たしも、きもち、いっ、くあっ、あうっ」

 

 膝の裏を自らの手で抑え、まんぐり返しの体勢になっていた。その抑えた手を解放し、シーツの上で斗真の手と指を絡ませた。腰は自ら持ち上がった状態で、斗真に手を押さえ込まれているようだ。

 

「あ、の……き、キス、いいですか?」

 

 ミクの好きな笑顔を浮かべ、斗真は身を屈めるようにしてその唇を奪い、そのまま腰をゆっくりと動かす。ミクはくぐもった声を上げながら、斗真の口と、アナルに入ったペニスの感触に身体が震えた。

 

「んうううっっ!!」

 

 ぎゅっとシーツを握り、びくんびくんと身体を跳ねさせたミクが、極まったのを知りながらも、斗真は腰を動かしミクのアナルの感触を楽しみ、可愛く喘ぐその口をねぶるのを悦んだ。

 

 斗真の息が上がるのに伴い、腰の振る速さが上がり、ミクの息も荒くなる。ミクも膣と同様、斗真がイきそうなのを感じ取っていた。斗真と同時にイきたいという思いもあったが、肛門から何度も出入りする感覚には耐えることが出来ず、イったばかりだというのに、再度びくんびくんと身体を震わせた。

 

 何度もイっているというのに、斗真の腰の動きは激しさを増していた。そして、アナルが押し広げられる感覚と同時に奥に突き入れられる。

 

 びゅるるるっびゅるびゅっびゅびゅびゅっ

 

「んぐうううっっ!!」

 

 目の前が火花が散るように、頭が真っ白になってしまうかのような快感にミクは襲われた。おかしくなってしまったような感じだった。普通あり得ないものが自分のあり得ないところに入り、それによって気持ち良くなっている。

 

「あ、はぁ、あ」

 

 快感のあまり仰け反り、思わず斗真から口を離してしまっていた。

 

「あ、ひ、ひぃ、あ、あ、け、ケツまんこ、き、もちいっ」

 

 そのイキ顔を見た斗真は満足していた。もう、こいつは逃れることが出来ないと。俺無しではいられなくなったことを。残った精液を奥に注ぐために、ずん、ずんと入れながら斗真は快感に打ち震えていた。



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27 イキまくりじゃねえか……

「はひぃ、はひぃ、はひぃ」

 

 もう、斗真のものになった。わたしは斗真のものになった。

 アナルと繋がったまま、びくびくと身体を震わせ、膣から愛液を溢れさせながらミクは陶酔していた。快感に次ぐ快感で息も整わない。

 

「くっくっくっ、アナルでイきまくって、ミクはエロいな」

 

「はひぃはひぃ、とぉまぁ。……あ、あの。……お、おま、んこにも、入れて、ほしぃょぉ」

 

「あとでな」

 

 ぬぱっ

 

「ひぐっ!」

 

 一気に引き抜かれたミクのアナルは裏返りそうになり、そこは大きな斗真のペニスの太さに広がったままだ。その中は鮮やかなピンク色だった腸壁は充血しているのか赤みが増している。そして、白濁した精液が絡みつき、奥からこぽこぽと流れ出し始めていた。

 

 斗真はミクを転がし、俯せに寝かせて脚を広げさせた。俯せになり腹部が圧迫されたせいか、広がったままのアナルからはどろりとザーメンが流れてくる。手に取った媚薬いりローションを亀頭にかけると、それをミクの肛門にあてがった。

 

「もったいねえ。栓するぞ」

 

 ぬちゅ

 

「んあぅっ!」

 

 緩んだアナルは難なく亀頭を受け入れ、さらにペニスを奥まで誘い込んだ。腸内をカリが擦り、侵入してくる感覚は膣に入ってくるのとは違うが、別の気持ちよさがミクの背筋を走る。

 

「は、あ、あ、あ、お尻、い、あ、くぅ」

 

 ぬちっ!

 

「んはぁっ!」

 

 一度のピストンで奥を突くと、小さな身体が背筋を反らして跳ねる。

 

「お尻じゃねえ。ミク、ケツまんこって言え」

 

「ご、めんな、さ、い、くぁっ」

 

 ぬちっ、ぬちっ、ぬちっ、ぬちっ、ぬちっ、ぬちっ、ぬちっ

 

 肛門が陰茎に吸い付き、ローションと精液が混じり合ったイヤらしい音がミクから鳴っていた。ミクの熱い腸内の締まりを確認するかのように、斗真入れる方向を変えながら腰を動かす。

 

「う、お、だいぶ、おお、動かせるようになったな」

 

「んぅ、んぅ、んぅ、はぁ、はぁ」

 

 四つん這いになったミクは、身体を手で支えきれずに、枕に這いつくばった体勢だ。

 

 本当は自分の膣に入れて欲しい。しかし、それに勝るとも劣らない快感があるせいで、斗真にお願いをすることが出来ないでいた。膣とは違った、ある意味、禁断の快感なのかもしれない。

 

「ひ、ひっ、ま、またっ、お、かしいのっ、い、イぐっ!」

 

 ミクはシーツをぎゅっと掴むとお尻を斗真に擦りつけるようにぐっと突き出し、アナルの奥に誘おうと腰が浮き上がった。

 

「ああああっっっ!!」

 

「イキまくりじゃねえか……くっくっくっ」

 

「ひぃ、ひぃ、ひぃ、おかし、いの。はぁはぁ、はぁ、……お、ケツまんこ、おかし、の」

 

「丁度良いな」

 

 上半身伏せているミクを抱き起こすようにし、片手を腰に回して倒れないように支え、片手は僅かな乳房を堪能する。ミクの身長に合わせ、斗真は股を広げアナルを責める。

 

「くぁっ、なか、で、ぐりって、あ、は、あ、あ」

 

 斗真の亀頭はミクの中で腸壁を擦った。そして身長差もあり身体が浮き上がったかのようで、アナルは串刺しにされたように、奥に入ったような感じだった。

 

 腰を沈めるようにして斗真はミクのアナルをゆっくりと出し入れする。ミクもその腰の動かし方と、アナル以外の愛撫に、うっとりと瞳を潤ませる。

 

「ミク、どこが気持ちいい?」

 

「あ、くぅ、お……ケツまんこ、きもち、いっ、の」

 

「ダメだろ、お尻って言おうとしたな」

 

 小さなミクの身体は斗真の身体によって覆い被さられているように見えた。腰を支えていた手が、ミクの無毛地帯を抜け股間に伸びる。ただ、その内股に触っただけで、だらだらと股間からぬるぬるした体液が溢れているのが分かった。

 

「ご、めん、な、さい」

 

「お仕置き……と言いたいところだ。でもな、ミク、頑張ったもんな」

 

 片手は胸に、片手は股間に置かれたが、何も動かさずに、斗真はミクのうなじや首筋にキスをしてやった。赤かった耳も熱を帯びてきて、斗真はその耳を唇で挟む。そして、そのまま囁く。

 

「可愛い声で鳴いたな。その、可愛い鳴き声、聞かせろ」

 

「んぅっ♡ はぁ♡ い、言わないで♡ だ、ダメ♡」

 

 股間に手を伸ばしていた指の隙間から愛液が溢れてくる。手を置いていた胸の先端が堅くなってくる。

 

「なあ、なんでケツでするか、分かるか?」

 

「ふぁ♡ とぉまが、好きだから?」

 

「残念っ」

 

 ぬちっ! ぬちっぬちぬちっ、ぬちっぬちっぬちっぬちっ

 

「あ、あっ、んぅ、んぅ、イっ、ぐうっ!!」

 

「そんなにアナル気に入ったか……」

 

 不正解の罰として滑りの良くなったアナルを何度も突くと、ミクはいとも簡単にイってしまった。

 

「いいか? セックス出来ない時、お前のケツまんこでセックス出来るから、アナルを使えるようにしてんだ」

 

「はぁはぁはぁ、はぁ、で、出来ない、とき?」

 

「ちょ、待て、俺もイきそうだ」

 

 斗真は両手をミクの乳房に持って行き、僅かな乳肉と、押さない乳首を弄り回し、まだ絶頂の余韻を残したままの身体を無視し、激しくアナルにピストンした。

 

「うあっ! イったのっ! イっ、イっ、ま、ま、ま、って、く、あ、うあ」

 

 ぬちっぬちぬちっぬちっぬちっぬちっぬちっ

 

「う、おっ」

 

 びゅるるるびゅびゅるるるるっ!

 

「イぐっ! イぐっ! イぐっ! イぐのおおぉっ!!」

 

 斗真とミクの身体は立ち膝のまま、びくびくと震えていた。

 

「くっ、う、いいか? ミク。お前が妊娠したら、まんこでセックス出来ないだろう?」

 

「はぁはぁはぁ、できない、の?」

 

 斗真はミクの硬くなった乳首を摘まみ、くりくりと弄り始める。すると、膣と同様アナルもきゅっと締まってくる。

 

「く、出来ないわけじゃあない」

 

「出来なくても、わたしが、とぉまの、口でしてあげれば……」

 

 斗真は首筋に近い辺りで囁く。

 

「お? いい答えだ。ありがとうな」

 

「うん♡ あぅ」

 

「それだと、お前は気持ち良くないだろ?」

 

「うん」

 

「ケツでセックス出来れば、二人とも気持ちいいだろ?」

 

 ミクを四つん這いにさせ、ミクの腰を持った。

 

 妊娠させる気なんだ。斗真がわたしとの子供を作りたいんだ。斗真は自分だけのことじゃなく、わたしのことも考えてる。一緒に気持ち良くなるためのことを考えてくれている。

 

「うれ、しぃ」

 

 ミクは自然とお尻を突き出し、斗真が好きなように自分の身体を使えるように体勢を変えた。斗真のものになって、よかった。ミクは嬉しかった。自分のことを考えてくれる斗真を益々好きになっていた。

 

「とぉまぁ、して……いいよ? ……好きなだけ、わたしの、ケツまんこ、いっぱい、いっぱい、使って、……せーえき……いっぱい、いっぱい、出して、ね?」

 

「ああ、使わせてもらうぞ。子供は暫くいらないが、その時まで、いっぱい、いっぱい、練習しようなあ」

 

「……うん。……ひぁっ! あぐっ! いいおっ、いっぱい、あぐっ! いっぱい、あっあっ、ケツまんこっ、使ってぇっ! あはぁっ!」

 

 二度精液を出されたミクのアナルは、その小さな膣と変わりない気持ちよさで、斗真は腰を掴み、何度も何度もその中に射精をした。ミクもそのたびに、それ以上に絶頂を迎え、意識が何度も飛びそうになるのを堪えながら、アナルでの快楽を貪っていた。



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28 それだけだったか?

「はぁはぁはぁ……ミク、一回ちんこ洗ってくるぞ」

 

「……は……い」

 

 ぬぱぁっ

 

「んあっ」

 

 引き抜かれた斗真のペニスは、アナルから精液が糸を引くようにしながら抜けてきた。俯せのままミクは脚を広げ、息も荒く四肢に力が入らないでいた。斗真も何度アナルに射精したのか分からなくなっていた。何度もイく姿のミクに欲情し、何度も腰を振り続け、何度も射精をした。流石の斗真もふらふらになって浴室に向かう。

 

 部屋を出る前に、ふとミクの方を振り返る。枕に顔を埋めているわけでは無いが、顔を横にし、背中を上下させ息が切れているのが分かる。その股間、ミクの肛門はまだ閉じずにいた。そこから、たっぷり注ぎ込まれた精液がだらだらと溢れて流れていた。

 

 その様子に、萎えていた斗真のペニスはまたもや反り返り始めた。頭を振り、斗真は浴室に足を運んでいった。

 

 

 夜中も二時を過ぎたことを、脱衣場の時計で眺め、ひょっとするとミクはそのまま寝ているのではないかと浴室から戻っていた。

 

「ん……ぁ……ぁ……ぁ」

 

 廊下で小さな声が聞こえ、開けっ放しだった寝室の扉をそっと覗いてみると、ミクは身体を横にし、自らの股間を弄んでいた。

 

 たっぷりの精液が零れたシーツから身体を避け、片手では乳首を弄り、片手は股間に伸びている。股を閉じているせいでどうなっているのかは見えないが、くちゅくちゅと音を立てているところを聞けば、指を入れて慰めているのかもしれない。

 

 小さな声だったが、それは扉を閉めていれば聞こえてはこなかっただろう。しかし、その声は扉の向こうで覗く斗真の耳には届いていた。

 

「すきぃ、すきぃ、あ、あ、とぉまぁ、すきぃ、入れて、入れてぇ、ほしぃよぉ」

 

 その様子を見ていた斗真は背筋がぞくぞくした。自分を思って、見られているとは思わずにオナニーをしてるミクを犯したくなっていた。しかし、自分を慰めている姿を見ていたい気持ちもあり、扉を開かずにいた。

 

「はぁはぁ、あ、せつないよぉ、すきぃ、入れてぇ、とぉまぁ、すき、すきなのぉ、ほしいぃよぉ」

 

 くちゅ、くちゅ、くちゅ、くちゅちゅ、くちゅ

 

 さっきまで愛液をだらだらと流していた、その股間からミクの一人遊びの音が聞こえる。辿々しいような音は、それほど指使いが慣れていないように聞こえる。

 

「とぉまぁ、おまんこ、はぁはぁ、入れてぇ、好きな、人の、せーえき、せーし、いっぱい、出してほしぃよぉ、はぁ、あっ、物足りないよぉ、好きなのぉ、だからぁ、ちょぅだぃぃ、好きぃ、好きなのぉ」

 

 ミクは体勢を変え、大きく股を開き、乳首を摘まみながら、とうとう指を膣の中で出し入れを始めた。

 

 つぷつぷ、つぷ、つぷ、つぷ、くちゅ、くちゅ

 

「物足りないよぉ、とぉまぁ、お願いぃ、あっあっ、入れてくださぃ、ペニスほしぃのぉ」

 

「入れてやるぞ」

 

「ひっ」

 

 小さな胸を弄っていた手は胸を隠し、指を入れていた手は股間を隠した。

 

「とぉま……見、てた、の?」

 

 火照っていた顔は青ざめた。命令もされていないのオナニーしているところを斗真に見られたのだ。うなされたように言っていた言葉は、もう何を言っていたのかも覚えていないくらい夢中になっていた。聞かれたことがとても恥ずかしかった。

 

 斗真はミクの股の間に入り、膝を掴んで広げた。

 

「続きして、見せろ」

 

「え……ん……あ……は、い」

 

 躊躇いはあった。恥ずかしい思いもあったが、恥ずかしいと思うなと言われている。それに、自分は斗真のものだから「しろ」と言われたことはしなければいけないものだと、ミクは自分に言い聞かせた。

 

 胸を隠していた手は、その幼い先端を人差し指と親指で、摘まみにくそうにしながらくりくりと弄り始める。そして、僅かな乳房も器用に愛撫し始めた。

 

「んっ……あっ」

 

「まんこも弄ろよ」

 

「……うん」

 

 隠していた手を寄せると、斗真によって大きく開かれ自分の大切な、恥ずかしい場所が丸見えになってしまう。幾度となく見られ、触られ、舐められた場所だ。それでも、見られるのは慣れるものではない。それでも、ミクの指は秘裂の境目の小さな蕾に伸びた。

 

「おお、勃起してるくらい、弄ってたのか」

 

「ううう、はあはあ、くぅ」

 

 ミクの両方の手は硬くなったものを弄り回し、喘ぎ声を上げる。

 

「ミク、違うだろ? さっきの続き、じゃあないよなあ?」

 

「う、く、ぅ」

 

 股の間を弄っていた手を、ミクはさらに向こうに持って行き、斗真のその目の前で愛液の溢れる場所へ、指をつぷりと入れ動かし始めた。

 

「は、あ、うぅ、くぅ、あ、あ、見、られてる」

 

「まだ、違うぞ。何を言ってた?」

 

 その言葉に何を言っていたのかを思い出し、斗真の顔をまともに見れなかった。

 

「はぁはぁ、い、入れてぇ……せつないよぉ」

 

 目を逸らしながら、ミクは指を動かし、指先で入り口を弄り始める。くちゅ、と鳴る音がとても恥ずかしかった。それでも、気持ちよさに指が止まらなかった。

 

「う、あ、はぁ、とぉまぁ、入れてよぉ、ほしぃょぉ」

 

 アナルに挿入されても満足しないことがあった。満足感だ。射精をされても、なぜか満足しない。絶頂を迎えても、切なさが体と心に残る。むしろ、入れて欲しいと身体が求めてしまっていた。

 

 ミクは指を一本しか入れることが出来ない。自分で入れることが怖いという思いがあるからだ。なぜ怖いかは分からない。だから、入れても指の第一関節か第二関節くらいまでが関の山だ。

 

「あ、あ、とぉまの、ほしぃ、切ないのぉ、あぅ、あ、あ、とぉまの、ぺにすぅ」

 

 見られていても、恥ずかしくとも、ペニスを入れて欲しいという気持ちが勝った。

 

「はぁ、あ、見てぇ、ここ、いっぱい濡れてるよ? 欲しぃの、ねぇ? とぉまぁ、お願ぃ、はぁはぁ、見て、欲しぃのぉ」

 

「それだけだったか? 言ってたのは」

 

 眉を八の字にし、ミクは斗真を見つめた。斗真は優しい顔で見つめた。

 

 言わせるの? おもちゃのわたしに言わせるの? 言ってもいいの? おもちゃのわたしが言ってもいいの?

 

 ミクの小さな心臓が不安に、期待に、複雑な想いに早鐘を打つ。

 

 そうだ。斗真のおもちゃなんだから、当たり前のことだ。そうじゃなきゃ、おもちゃになんかならないんだから。斗真にも当たり前のことに違いない。私だけの想いなんだから。

 

 乳首を弄っていた手を放し、ミクは自らの、小さく、幼い割れ目を両手でそっと開いた。たっぷりと濡れた秘裂は、小さな襞も開き、小さな穴は息をするかのように動いていた。

 

「とぉまぁ、はぁはぁ、好き。……好きなのぉ、切ないのぉ、欲しぃの。お願いだから。……わたしの子供おまんこに……斗真のおっきいペニス、入れてぇ」

 

 斗真は口の端を上げにやりと笑った。

 

 答えを言われない。でも、振られるわけじゃない。そんな関係じゃない。これはわたしの一方的な想い。それで自分の身体が満たされる。斗真が言う言葉には優しさが含まれているときがある。それがきっと答えだ。

 

 股を広げ、腰を上げて待つミクに、斗真が微笑みながらのしかかってくる。ミクは、とても嬉しそうに微笑み、斗真の身体を受け入れた。

 

「おら、楽しみにしてたのだっ」

 

 ぬぷっ

 

「うううっっ!! イくぅっ!」

 

 アナルとの違いがペニスを入れてわかる。ミクがイけばうねりを上げて亀頭をねぶるようにうねりを上げてしごいてくるのだ。

 

「う、おっ」

 

 ぬち、ぬち、ぬちぬち、ぬちぬちぬち

 

 入れただけでイった熱く絡みついてくる膣内に、斗真は直ぐに射精感が腰から上がってきていた。それに負けないようにしてなのか、斗真はひたすらに腰を動かす。

 

「あうぅ、うれしいっ♡ くぅ」

 

「おら、俺に……好きだっって、もっと言え」

 

「好きぃ、好きぃ、あはぁ♡ 好きぃっ! とぉまぁっ! 好きぃぃっ!」

 

「くっ、イくぞ」

 

「好ぎいいいいいっっ!!」

 

 びゅくっびゅくびゅくびゅくびゅびゅーっ!

 

 好きと目の前にして言うこと、セックスをしながら言うと、ミクはいつもより気持ちいいと感じた。何より、拒まれずに受け入れてくれていることに幸せを感じ、斗真の精をびくびくと身体を震わせながら受け入れていた。



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29 朝から偉いな

 その日は夕方にいったん家に帰り、また夜に斗真の家に泊まりに来ればいい。だから、眠るのも惜しみ、二人は日が昇るまで身体を重ねた。ミクは、膣に、口に、アナルに何度となく射精をされた。

 

 日が昇ってやっと二人は身体を洗い、午前中は泥のように眠った。

 

 くぷ、くぷ、くぷ、くぷ

 

 がちがちになった自分の亀頭に刺激が加えられていることで斗真は目が覚めた。そして心地よいテンポで動く音。

 

 目を開けると、素っ裸になって、仰向けで大の字になって寝ていた斗真の股間に、ミクはいた。その小さな口を一生懸命に動かしていても、イくという感じにはまだなっていない。今まで寝ていたせいなのか、感じていないのかもしれない。

 

「ミク、朝から偉いな」

 

「う、うん……おはよう」

 

 斗真の亀頭からいったん口を離し、にこりとして朝の挨拶をミクはした。

 

 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 

 クーラーの効いた部屋で寝ていたミクは斗真にくっついて寝ていた。裸で。涼しすぎたせいか、ミクはトイレに起きる。

 そして寝室へ戻ると、大の字になって寝ている斗真の股間を見て驚いた。立っているのだ。何もしていなくとも、血管が浮き出るくらいに立っていた。

 

 保健体育を熱心に勉強していなかったミクは、斗真は起きて、もうセックスをしたくてペニスを勃起させていると思っていた。寝ているふりをして、ミクがおもちゃとしてどう動くのかを試しているのだと思ってしまったのだ。

 

 そして、ミクは股の間に身体を滑り込ませ、恐る恐る斗真の股間を触れ、そして起きていると思いフェラチオを始めた。しかし、カウパーも出ていないその亀頭を含んでも斗真は何も言ってこない。首を傾げながらカリ首を刺激しても、それがびくびくと膨張することがない。

 

「んふぅ、んっ、んうぅ」

 

 声を漏らしても斗真は何も反応が無い。とにかく唇と舌で亀頭に刺激を与えて気持ち良くなってもらおうと、音を立てながら愛撫をしていると、斗真は眠そうな目を擦りながらミクは褒められた。

 

 挨拶を返しながら、ミクは唖然とした。本当に寝てたんだ、と。そして、男の人は寝ていても大きくなっているのだと。

 

「起きてると思った……」

 

「そっちは起きてても、俺は寝てたよ。続けろ」

 

「うん、くぷっ」

 

「そうだな……手でしてみろ」

 

 小さな口が亀頭をぱっくりと含んだところで、斗真はそれを中断させた。

 

「手で?」

 

「俺が興奮するように……そうだな、股を広げながらしろ」

 

 ミクは素直に斗真の股の間に入り、目の前のそそり立ってものを両手で持ち、斗真の足を跨ぐように、自分の足を開いた。

 

「こ、こう?」

 

「やり過ぎたか……まんこ赤くなってら」

 

 斗真のものを両手で上下にしごきながら、ミクは自分の股を思わず見てしまった。

 

「ホントだ……って、恥ずかしいよっ」

 

 脚を内股にして隠そうとしたミクの脚を斗真の手が押さえた。そっとその手に力を入れると、ミクは観念し、再度見せつけるように大きく股を広げた、

 

「見せろ。興奮させてイかせないと、入れてやらないぞ」

 

 もう興奮しているはずだとミクは思った。手に持つ斗真のペニスは、中に木の棒でも入っているかのように堅くなり、その先端からはぬるぬるとカウパーが溢れ出ているからだ。

 

「……でも、わたしみたいなぺたんこ見ても、興奮するの?」

 

 動かすのを止めず、自分の身体を舐め回すように見ている斗真の顔を見つめてミクは聞いた。

 

「ぺたんこじゃないだろ。ちょっぴり膨らんでる。それにな……おまえの身体見てると、セックスしたこと思い出して、興奮してくるんだ」

 

「……っ!」

 

 息を飲んでミクは思わず視線を落とした。そこには、ずっと自分の中を何でも出入りした斗真の硬いペニスがある。それを自分は手でしごいている。それが自分の膣に、肛門に入っていたことを考えると、じわじわと下腹部が熱っぽくなってきているような気がした。

 

「見てみろ、ミク、一ヶ月前、考えられたか? こんなことをしてることを」

 

 斗真はベッドの横の壁一面に付けられた鏡に指を差した。

 

 そこには頬を赤く染め、うっとりとした表情で鏡を見つめる自分がいた。その手は斗真の大きなペニスを握っている。いつの間にか斗真の気持ち良くなる部分を知ってしまい、片手はカリの辺りを握り、残った手は根元に近い陰茎を握って上下に動かしている。

 

 ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ

 

 びくびくとした感じが手に伝わると、そこからはぷくりとカウパーが先端から流れ、カリを愛撫する手を濡らし、イヤらしい音を立てる。

 鏡の向こうの斗真を見ると、鏡の向こうにいる自分の身体をじろじろと眺めている。僅かに膨らんだ胸を、いつの間にか立っている乳首を、そして、何度も何度も手にしているものを突っ込んでいた、自分の股間を斗真が見ている。

 

「はあはあ」

 

 斗真の息が荒くなってきていた。手にしているペニスがカウパーをどんどん溢れさせ、びくびくと震え始めていた。

 

「イく、の?」

 

「ああ、気持ちいい……イきそうだ」

 

 斗真の切なそうな表情と、その言葉に、ミクはとても満足していた。自分の手の平の中で斗真が気持ち良くなってくれている。そして、絶頂を迎えさせることが出来ると。

 

「ミク、先っちょだけ、口に含め」

 

 何のことか分からず、ミクは斗真の表情を追うようにしながら、ペニスを自分に向けて倒し、その亀頭の先端である尿道の辺りを、少しだけ口を開き、唇だけで、まるでキスをするようにして口に含んだ。

 

「くっ、おっ、その、まま」

 

「うん」

 

 口をとがらせるようにしながら先っちょを吸い、ミクは一生懸命にしごく。イきそうになった、びくびくと動くペニスを口先で押さえるようにしながら、斗真の表情を眺めた。とても切なそうに、はあはあと息を荒げ、自分のしているところを見てくれていた。

 

「うっ」

 

 息をしていた口が、きゅっと締まった。両手で握っていた陰茎がむくっと太くなり、全体がびくりと勢いよく跳ねた。

 

 ぶぴゅっ! びゅるっ!

 

「んあっ、う、うう」

 

 ペニスは射精の勢いのあまり、ミクの口から飛び出し、その顔にどろりと白濁した精液をまき散らす。突然のことに戸惑ったが、ミクはすぐさま、精液の迸る先端を口先で捉えると、小さく開いたその口の中へ受け入れた。

 

 びゅっ、びゅるるるるっ、びゅっ、びゅるるっ、びゅっびゅっ

 

「んぅ、じゅる、じゅる、んく、んく、じゅる、んく、んく」

 

「うお、くぅ、いいぞ、ミク」

 

 幼い小さな口が、先っちょだけを唇で含み、その開かれた小さな口内へ斗真はたっぷりと精液を注ぎ込む。その勢いは幼い口では抑えきれず、溢れようと唇から白い精液が覗く。必死に零さないよう、じゅるじゅると音を立てて飲んでいた。吸うその震動は亀頭に伝わり、射精が止まらない。

 

 びゅっ、びゅるびゅるっ、びゅっ

 

「んぅ、んう! じゅる、ん、じゅる」

 

「ミク、また立っちまう」

 

「ちゅう、じゅる、ちゅちゅう……くぽっ……んく……あ、あの」

 

 亀頭から口を離し、ミクはねだるような目つきで斗真にお願いをした。

 

「あの、入れて、いい?」

 

 斗真はにやりとし、体勢を変えた。

 

 鏡張りになっている壁側を向いてあぐらをかき、その間からは斗真の大きなものがそそり立っていた。

 

「自分で入れろ」

 

 そのあぐらの元には行かず、ミクはまず先に斗真の暖かい背中に抱き付いた。自分の硬くなった乳首が斗真の背中に当たって、少しだけ気持ちが良かった。

 

「あのね」

 

「うん?」

 

 振り向こうとする斗真の頬に軽めのキスをして「好きっ」と言い、ぎゅっとしがみついた。昨日(今朝)から好きという言葉に斗真は何も答えてくれない。それでもミクは良かった。否定されないからだ。拒否されないからだ。

 

 しがみついたミクの手をぐいと引き、斗真は鏡の前に立たせた。

 

「分かるな?」

 

 鏡の前の自分は悦んでいた。とても、イヤらしい表情をしている。セックスを愉しみにしている。自分だから分かる。それがイヤらしい表情だと。そして、静かにゆっくりと腰を下ろしていく。



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30 鏡見てみろ

 ミクは自分で小さな割れ目を開いていた。くちゅ、と小さな音を立て、鮮やかなローズピンクの小さなヒダが現れ、小さな穴からは涎がたっぷりと垂れていた。斗真のものを手に、そして口にしただけで。

 

 少しだけ前屈みになったミクは、斗真の一物を握り、待ち望んだ。とろとろになった膣口に当てる。

 

「入れる、よ?」

 

 あぐらをかいた上に、ミクは腰をゆっくりと下ろしていく。大きな亀頭に少しだけ膣口が広げられる感覚にミクは喘ぐ。

 

「うぐぅ」

 

 ぐりぐりと腰を動かしながら少しずつ入れようとした時だった。

 

 ぬぷっ!

 

「ひぐっ!」

 

 突然斗真の手が腰に伸び、一気にミクの胴体を沈めたのだ。有無を言わせない亀頭の侵入に、膣壁が瞬く間に奥まで擦られ、目の前が真っ白になるくらい気持ち良くなった。目の前の鏡に映る自分が、大きく口を開いていたのが一瞬見えた。

 

「ひっ、うっ、……はぁっ、くぅっ」

 

 びくんびくんと子宮が震え、斗真の膝の上に手を置いて身体を支えなければ、ぐったりと倒れてしまいそうになっていた。はあはあと息を荒くして鏡を見ると、だらしなく口の端から涎が垂れていた。

 

「もう、イったのか。……よしよし、ほら倒れていいぞ」

 

 ミクの足を大きく開かせ、斗真は前に倒れていきそうな身体をぐいと起こし、その小さく幼い両胸を手で抑えた。

 

「あぐ、お、あ、お腹ぐり、ぐり、って、あはぁっ♡」

 

 斗真の胸にもたれたせいで、中に入っているペニスが膣の中で、お腹をぐりぐりと擦った。その下腹部は斗真の形にぽこっと出ているのがミクに見えた。

 

「ぎ、ぎもぢ、いっ……はぁはぁ」

 

「ミク、鏡見てみろ。俺のちんこ入れられてるのは、大人か? 子供か?」

 

 動けば、動かされれば、イってしまいそうだった。ミクは斗真の質問にそっと答えた。鏡の向こうにいるのは胸も小さな、陰毛も生えていない、子供そのものだ。

 

「こ、子供です」

 

「ほんの半年前までランドセル背負ってたんだぞ? それが、こんなことをしてるんだぞ? お前はスゴイよ。ほら、自分でまんこ開いてみろ」

 

 鏡の中で映る子供は、恐る恐る、自分の股間に手を伸ばし、ペニスの入った自分の大陰唇を開こうとする。しかし、いっぱいに入れられた陰茎に、それ以上は開かなかった。

 

「は、あ、これ、いじょっ、くぅ、ひら、かない、んっ、よぉ」

 

 両方の小さな乳首を、斗真は指の腹で、僅かな乳房に押しつけるようにくりくりと弄る。

 

「なあ? 子供だから、まんこぎちぎちで開かないだろ? 子供のうちから、こんなことしていいと思うか?」

 

「だ、って、……斗真が、んあっ! はっ、あっ、だ、ダメえっ、そ、こっ、そこ、ダメぇっ! イくっ!!」

 

 ぽっこりとペニスの形が分かるように膨らんだミクの下腹部を押しつけるようにさすると、膣内がうねるように震え、一気に斗真のペニスを締め付けた。

 

「ぐっ、おっ、うっ!」

 

 どぷどぷっどぷどぷどぷどぷっ

 

「あ、きたぁ♡ くぅ♡ あ、は、あ、あ」

 

「う、お、……く。……ミク……セックス好きか?」

 

「好きぃ……好き……」

 

 乳首を弄ぶ斗真の腕にそっと両手を重ね、ミクは斗真の首筋にもたれ掛かる。

 

「お前はもう普通の中学生には戻れねえんだ。セックス漬けのお前は、もう俺のものだからな。誰にも、お前の相手をすることは出来ねえよ」

 

 ミクもそれは思っていた。普通に学校生活は送れるだろう。しかし、身体の疼きは斗真がいるからこそ。満足も斗真だからこそ。普通になんて、きっと戻れない。ミクは諦めながらも、斗真に抱かれると言うことに十分満足していた。

 

「まんこ見てみろよ、しっかり咥えて、今出したザーメンすら出てこれねえ」

 

 鏡に映った膣口は隙間など出来ていない。割れ目いっぱいに斗真の陰茎を咥え込んでいる。

 

「いいか? ずっと、俺とこうしてセックスしていきたいか?」

 

「はあはあ、わ、わたし……斗真のもの……だから、んっ、ずっと、してたい」

 

「ほかの友達とか、ほかの男と――」

 

「考えられないよっ」

 

 斗真の言葉を遮った。

 もう、諦めている。斗真しか考えられない。

 

 子供が故の一途な思いなのかもしれなかったが、ミクは斗真から身体を弄んでもらうことで、幸せを感じていたのだ。気持ちいいことと愛情が入り交じり、理解出来ないのかもしれない。

 

「いいぞ、いいぞ、ミク。ずっとあとになるが、絶対孕ませてやる。……孕ませても、お前のケツを何度も犯してやる。俺の良いように、お前はなるんだ。……いいな? 俺のものになりたきゃ、俺の言う通りにしてるんだぞ」

 

「とぉ、まの、ものになるの。……とぉまの、言うこと聞く」

 

 鏡の向こうの自分が言っているようだった。その向こうの少女は、熱にうなされたように、とろんとした表情で、愛おしそうに自分を貫いている男の首に手を絡めていた。

 

「良い子だ。……まず、愉しもう」

 

「んあっ! はいっ! んぅっ、はぁ、あ、あ、あっ、あっ」

 

 ミクは斗真に身体を預ける。斗真は預けられた身体を、幼い膨らみかけの胸を揉むようにして乳首をくりくりと摘まんで弄った。小さな乳首はみるみる硬くなり、つんと尖る。

 

「ほら、ミクも弄るんだ。先っちょ出してやったぞ」

 

「う、んっ、……あ、はぁ、乳首ぃ♡ くぅ、あ、は、あ、あ、あ」

 

 人差し指と親指で胸を摘まむようにして乳首を摘まむ。そこからはみ出た先端を、ミクは自分の人差し指でさするようにして擦った。斗真も指を動かし、それをくりくりと動かす。

 

「く、お、ミク、やっぱ乳首いいんだな」

 

「一緒に、されるの、好きっ、んぅ、はぁっ」

 

 あぐらを解き、脚を伸ばし、ミクは足を開かせた。そのままミクを体の上に載せ、僅かな乳首を摘まみ、その先端をミク本人に弄らせた。

 

 体の上の方へ突き上げるように腰を動かすと、ミクは可愛らしい声を上げる。

 

「くぅ、あはぁ♡ きっ、気持ち、いっ♡ とぉ、まぁ……好きぃ♡」

 

 乳首を弄るのをミクに任せ、斗真は片手でぽっこりと膨らんだ下腹部を撫で回し、片手では出し入れされるたびにクリトリスも上下に動く、それを摘まむように弄り回した。

 

「ひぁっ、あっ、いっぺん、にぃっ! くぅ! イっくうっ!!」

 

「くぅっ」

 

 いっぺんに性感帯を弄られ、ミクはあっと言う間に果ててしまい、斗真の上で仰け反り痙攣した。締め付けもきつくなり、斗真もびくびくと震える膣内に思いっきり亀頭を突き入れ、たっぷりとその中に射精をした。

 

「はあ、はあ、ミク、まだまだ、入りそうだな」

 

 クリトリスを弄っていた指を、挿入している膣口の周りを這わせる。ペニスに付いてくるものは別だが、そこからはまだまだ精液が漏れることはなさそうだ。

 

 指に付いた愛液と僅かな精液をミクの口元に持って行くと、それを愛おしそうに口に含む。

 

「んむぅ、ちゅぷ、んふぅ、ちゅ、ちゅぷ……んはぁ」

 

 その行為をするだけで、ミクは興奮した。ただ指を舐めるだけで、まるで斗真のものを舐めているように思い込んでしまいそうだったからだ。それは、自分の中も同じだった。自然とそれはうねり、射精したばかりの斗真のペニスをしごきあげ、そそり立たせる。

 

「とぉま……好き……」

 

 ミクの膣口から精液が溢れ始めたのは、3度目の射精を受け入れた時からだった。



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31 よく聞けよ――

 一度家に帰り、ミクはまた斗真の家に戻ってきた。そして何度も、口に、膣に、アナルに斗真の精を受け入れていた。小さな身体のどこにそれだけ受け入れられるのか分からない程、ミクの身体の中には斗真の精液が入って行った。もちろん、薬を忘れずに飲み続けていた。

 

 斗真と向き合い、ミクは上になり腰を一生懸命に前後に振っていた。お泊まりはもう、終わり。そう思う時間になり、ずっとこうして身体を重ねていたいという思いに、自ら腰を振り、斗真も、自分も快楽を貪っていた。

 

「う、おっ」

 

「あはぁ♡ イくっ! く、あ、あ、で、出てるぅ♡」

 

 なだらかに膨らんだ稜線が目立つようにミクは仰け反り、絶頂を迎えた。自分の中に斗真の精液が入ってくるのを感じながら、ミクは幸せを噛みしめていた。

 

「は、あ、あ、気持ち、い、い」

 

 余韻に浸るミクに、斗真は身体を起こし、その唇を奪い、息ができなくなるくらいの激しいキスをした。お互いが絡む舌に、また身体が再燃してくる。

 

「ぷはぁっ、ミク、腰上げて抜いて、ケツ上げろ」

 

「はぁはぁはぁ……ん、うっ、んっ」

 

 ぬぱっ

 

 何度出されたのか分からないミクの膣から勢いよく斗真のペニスは抜かれた。萎えるどころか、さらに硬さを増して言っているようだった。

 

 ぶぴゅっ、びゅぶぴゅっ

 

 腰を上げ、斗真に自分の割れ目を丸見えにしていると、そこからはたっぷりと射精された精液が漏れ出し、股を伝い零れていく。

 

「ローション無しで、入れるぞ」

 

「はぁはぁ……うん」

 

 ずっと媚薬入りローションを塗ってアナルに挿入していた。初めてのことに、ミクは胸を高鳴らせていた。

 

 ミクは斗真がどうしたいのか察していた。仰け反ったまま腰を上げると、膣口から精液が流れ、そのまま下に伝って肛門を濡らしていく。

 

 恥丘を上に付き出された股を誘導し、斗真は精液まみれの肛門に、拭きもしていない白濁した自分の亀頭をあてがった。ミクは入りやすくなるように、身体を起こす。

 

 精液がローションとなり、ミクのアナルは斗真の亀頭を受け入れた。

 

「んぐぅっ! あ、はぁ、はい、ったぁ」

 

「まんこ見せながら、ケツ堪能させてもらうぞ」

 

「あ、は、見え、ちゃう、んぐぅ、あ、出て、出て、くるとこ、、見えちゃう」

 

 ミクの熱いアナルに亀頭が侵入していけば、斗真に晒されたミクの膣からは、ぶぴゅ、ぶぴゅ、と音を立てながら精液が溢れてくる。それは股の筋を辿り、アナル、陰茎に流れ、ローションの代わりになっていた。

 

「ミク、いいか?」

 

「ひぁっ、ひぃ、ひぃ、ケツまんこっ、いっ、ケツまんこ、いいっ」

 

「なんだ、まんこよりいいのか」

 

 ベッドのスプリングを利用し、斗真はずんずんとアナルを突く。そのたびに膣からは精液が溢れ、脚を広げたままミクは仰け反った。

 

「ち、ちがっ、ひぃ、ひぃ、ケツまんこ、ちが、ひぃ、おまんこ、も、ひぃひぃ、好きっ、はぁうっ! とぉまに、はぁ、ひぃ、されるからぁっ!」

 

 お祈りをするかのようにミクは両手を胸の前で組むと、腰を突き出すようにして身体をびくびくと震わせる。斗真もそれに合わせるように、アナルを抉るように腰を動かした。

 

「ひぐっ、ら、らめぇっ! い、いいいいっ! イぐぅぅぅっ!!」

 

「お、くっ、俺もっ」

 

「ひああっっっ!!」

 

 腸内に迸った精液の熱さにミクは身体を震わせ、さらに絶頂を迎える。

 

「くっ、おっ、ケツに、搾り取られるっ、くっ」

 

「あぐぅぅう、ひぐっ、ひぐっ」

 

「くっくっくっ、今さらだが、ケツイキする中学生もすごいな」

 

 大きく股を開き、虚ろな瞳をしたミク。身体がもう快楽しか求めていなかった。斗真との身体を重ねることしか考えられなかった。

 

「じゃあ、ここも弄ってやる」

 

「ひあっ! はぁっ!」

 

 突き出されてひくひくしているミクの膣に、斗真は指を滑り込ませた。中は熱くなり、精液と愛液でどろどろになっている。小さい身体にして当然の、相変わらずの締め付けだった。

 

「もっとたっぷり出してやるからな」

 

「はひぃ、はひぃ、いっぱい、いっぱい、らしてぇ♡」

 

 精液が絡まるアナルを堪能しつつ、指を手前に動かし、斗真はGスポットを探した。探る間中、ミクは身体を震わせ悶える。今まで斗真からいろいろされてきたが、アナルにペニスを入れられたまま、膣に指を入れられたのは初めてだったからだ。

 

「はぅっ、気持ち、よすぎっ、はうっあっ♡ んくぅ」

 

 腰の動きの邪魔にならないように腰を突き出し、ミクは悦んだ。しかし、斗真の思った程の反応ではない。

 

「はぁ、はぁ、とぉ、まぁっ……い、イくっ」

 

 入れた指をぎゅうっと締め付け、ミクは身体を痙攣させた。

 

「これ、か……」

 

 ベッドの脇に置いてあったローションを手に取った。媚薬入りのを。

 

 斗真はそれを手にとぷっと取り、クリトリスから塗りたくり、膣の中にもたっぷりと入れた。

 

「はぁはぁ、と、ぉま……そ、れ、お、おまんこ、に?」

 

「そうだ」

 

 にやりとして斗真が答える。

 

「は、あ、あ、あ、あ、つ、熱、熱いぃっ、おまんこ、熱いよぉ」

 

 訴えかけるように入ってくるミクのその表情はとても嬉しそうだった。

 

「ゆ、指、とぉまの、指、入ってきたぁっ! はうぅっ」

 

 にちにちにちっにちっにちっにちっにちにちっ

 

 音を立ててミクはアナルに突き入れられる。

 

 つぷつぷっつぷつぷつぷっつぷっつぷっつぷつぷっ

 

 中指がミクの膣内を何度も往復する。

 

 くちゅくちゅっくちゅくちゅくちゅっくちゅっ

 

 親指がクリトリスを右に左に、上に下に転がす。

 

「も、らめっ、らめっ! お、お、おがしぐっ! おがしぐっ!らめっ! おおっ、おがしぐなるぅっ! おああっ! ひあっ!! んぐううっっ!!」

 

 びくんっっ!!

 

 大きく仰け反り、後ろに倒れそうになったミクを斗真は支えた。身体をがくがくさせ、何度もびくんびくんと身体を痙攣させていた。それは暫く続いた。

 

「はあうっ! ……はぁはぁはぁはぁ、はぁ、はぁ」

 

 息をするのを忘れていたかのように、ミクは大きく空気を吸い込む。

 

「す、すご、すご、気持ち良かった」

 

 身体を起こした斗真はミクにキスをした。

 

「いいか? ミク。……ずっとこうしていられるように、言うことを聞いていくんだぞ? そうすれば、もっと、もっと、気持ちいいことしてやるからな」

 

「……うん」

 

「そうだな、まずしながら、これからのことを話すか」

 

 ミクだけが果てるだけで斗真は物足りていない。身体をひっくり返し、ミクを四つん這いにさせ、乱暴にミクのアナルを責めた。

 

「ひぐっ! あぐっ! はげ、しっ! くあっ! うぐっ!」

 

「よく聞けよ――」

 

 これからのことを、セックスをしながらミクは何度も聞かされた。しかし、当然集中して聞くことも出来ず、復唱出来なければお仕置きとばかりに乱暴に抱かれた。そのたびに、斗真は悦んでいるかのように嬉々として抱いていた。

 

 しかし、ミクは何回か、わざと間違えていた。そう、斗真に乱暴に抱かれるために、わざと間違えていたのだ。

 これからのことを全て聞き終える頃には、夕方近くになり、またいつもの生活に、ミクのイヤな家に帰らなければならない時間が近づいていた。

 

 しかし、時間は掛かるが、斗真から言われたことをすることで、ミクはイヤなことも耐えられるような気がした。家に帰る足取りも、幾分か楽になっていた。

 

 

 

 そして、夏休みが終わっても、斗真との逢瀬は続いた。



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第五章 契約とすること
32 酒はいらねえ……


「なあ、飽きないか?」

 

「んむ、ちゅ、ちゅぅ、んむぅ……はぁ……飽きない♡」

 

「そんなに何度も飲んで、好きなんだな」

 

「んぅ、好き、好きぃ♡」

 

 俺もさせるのが好きなんだな。と斗真も心の中で笑っていた。

 

「ちゅぷ、ん、ん、ちゅぅ、くぷくぷ、ちゅ」

 

 Fカップと言っていたその豊満な乳房を揺らしながら、めくれ上がった上唇で亀頭の先端を小刻みに吸ったり、その熱い口の中に沈めていく。

 

「おいおい……んぉ……また、勃っちまう」

 

「ちゅ♡ んふふ~♡ 今度は、ね?」

 

 熱い眼差しを送りながら、手では唾とカウパーでどろどろになった陰茎をしごく。

 

「くっくっく……目的も忘れて……お前も好きだな……ほら、広げろ」

 

 肉感的なその身体がベッドに仰向けになる。大きく股を広げ、その手では自らの秘裂を大きく開く。その先端にはひょっこりと大きめの陰核が姿を現し、そのヒダの間からは既に白濁したものが溢れていた。

 

「おら、いくぞ」

 

「お願い、来て、来てぇ♡ ……んっ……はああっっ! くぅっ……ちんこ、ちんこ、気持ちいいっ♡」

 

「お前も、好きだな」

 

 ペニスは秘裂に飲み込まれ、女は快楽に飲み込まれていく。

 

 

 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 

 

 夏休みのお盆くらいに時は遡る。

 

 

 からんころん

 

 店のドアを開けると、乾いたカウベルの音が客を報せる。白熱灯のようなオレンジ色の明かりは店の隅々までは届かない。場末のスナックと言えばいいのか、客の数より店員の数の方が多い。

 

「いらっしゃ――」

 

 ママと呼ばれるだろう年配女性は客を見るなり、あまりいい顔をせず、あからさまに溜息をついた。

 

「隅っこでいい」

 

 男がぶっきらぼうに言うと、ママは、くいっと顎を持ち上げ座るべき席を指す。そして近くにいる女性従業員に耳打ちをし、また溜息をつく。

 

 初めて来たのだろうか。男がどこの席に座ればいいのか迷っていると、ピンク色のワンピースドレスに身を包み、ケバケバしいメイクをした20代くらいの女性が男の隣に立ち、ママと同じように顎で席を指した。

 

 その応対に男も溜息をつき、顎の先にある席に座った。

 

「酒はいらねえ……ウーロン茶と、フルーツだ」

 

「ご氏名はある?」

 

 ガムでも食べてそうな、くちゃくちゃとした言い方に男は顔をしかめながら店の中を見回す。

 

 店の中には年寄りと中年くらいの客だけだった。既に席に着いている店員も、立って暇そうにしている店員にも男が目的としている人物は見つけることが出来ずにいた。首を伸ばし薄暗い店の中の隅、バックヤードが少しだけ覗くことが出来た。

 

「ああ、あの皿洗いしてる、あの子は?」

 

「はあ? まあ、あいつも……いいんだけどさ。……知らないよ? ……のけもんだけどいいの?」

 

 のけもんの意味を理解して、男は首をゆっくりと縦に振った。自分が指名されないことに腹を立てたのか、それとも指名した店員に腹を立てたのか、舌打ちを残して怒り肩でママのところに行く。

 

 カウンターでは店員とママとのやりとりがあり、皿洗いをしていた店員がカウンターに姿を現すと、背中を小突かれて送り出される。

 

 駆けつけた店員は質素な紺色のワンピースに、ヒールも低い靴だった。

 

「あ、の……ご氏名ありがとうございます」

 

 慣れていない。第一印象だった。そして、思ったより老けなかったんだな。と言う思いが男の中に溢れた。

 

 ウーロン茶に盛りつけがなっていないフルーツ(くちゃくちゃ女が乱暴に置いたせいで)が揃い、二人でウーロン茶で乾杯した。

 

「ここでは――サエって名乗ってるのか」

 

「え? 知って……るんですよね……地元だったら」

 

「ああ、知ってる。さえ姉だよな?」

 

「え? え?」

 

 恥ずかしそうに、耳元の髪をかき上げながら顔を赤くして戸惑う。サエは肩の下くらいまである、艶を含んだ髪を雑に纏めていた。

 

「その呼び方……三人だけしか……ひょっとして……とんま?」

 

 男は苦笑し、仕方がなさそうに大きな溜息をついた。

 

「あ、あ、ごめんなさい。……えっと、斗真君だ」

 

「正解」

 

「でも、なんで……」

 

 寂しそうな微笑みを浮かべ、サエは肩を落とした。

 

「さえ姉。……大変だったみたいだな」

 

「はは……もう、ね……斗真君も、いろいろあったみたいだね」

 

「まあ、俺はいい方に転がったから。いい方なのかどうか分からねえけどな」

 

 何も言わず、再度二人はウーロン茶で乾杯した。

 

「ところで、なんで私を?」

 

「ああ、そうだ。俺もあまり長居するつもりがなかったんだ。俺も村八分だからなあ」

 

「……」

 

「さえ姉にしか頼めないことがあって来たんだ」

 

「なに?」

 

 俯くことが癖にでもなっているのだろうか。サエはグラスを持ったまま、斗真の方を向こうともしない。

 

「ここの、夜の給料っていくら?」

 

「え? 月にもよるけど、そんな長い時間じゃないし、一ヶ月7万いかないくらいかな? ほら、私は指名されないから、皿洗いだけのしか貰えない」

 

 斗真はサエに正面に向き合い、真剣な眼差しで言った。

 

「さえ姉。あなたにしかお願い出来ないことだ。ここで働く同じ時間、月50万円の仕事がある。明日――この時間に俺の家、分かるよな? ――来てくれないか? その時にまた詳しいことを話すから」

 

「え? え?」

 

「じゃあ、ここに金置いておくからな」

 

 そそくさと店を出る斗真の姿を見た客がひそひそと何かを話し始める。それはカウンターでも同じでママと店員が何かを話していた。

 

 冴子がテーブルの上を見ると、ウーロン茶一杯にフルーツの盛り合わせを頼んだだけにしては多い、5万円が置かれていた。

 

 その金払いの良さに、冴子は明日仕事を休もうと心に固く誓った。



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33 汚すから掃除して欲しいんだよ

 呼び鈴を鳴らし、斗真に案内されて玄関に入っていくと、すえた匂いがしていた。どこか懐かしい、しばらく嗅がない香りだ。

 

「一人暮らしなの?」

 

「ああ」

 

 キッチンに連れて行かれ、ソファに冴子は座らされた。斗真はイスに座り、冴子とは少し距離を置いているようだった。

 

「斗真君? 仕事って?」

 

「うん、その前に。……確か昼も仕事してるって」

 

「まあね。いろいろあるし……」

 

「何時から何時まで?」

 

「いろいろ。でも、だいたい朝の3時くらいから9時と、夕方5時から7時で、午前中から昼過ぎまで寝てる」

 

「スナックは?」

 

「夜10か11時から、皿洗いだし閉店まで。遅くて3時の時もあるかなあ」

 

 顎に手をやり、斗真は何かを考える。

 

「仕事って……どこか紹介されるの?」

 

 小さく肩をすくめ、冴子は斗真の様子を窺うように聞いた。

 

「……」

 

 返事もなく、考え事をしている斗真を見ると、高校の頃と変わりない仕草だな。と10年以上前のことを振り返る。あの頃は、誰にも近寄られなくとも平気だった。勉強をして良い成績を取ればいいだけだったから。それでも、数少ない友人の一人で斗真がいた。

 

「夜10時から、そうだな丁寧にして欲しいから、3時まで。俺が来て欲しいときに来てもらって、……まあでもなあ、ほぼ毎日のようになるかもしれないな。時間も変わるかもしれないけど、それでも良ければ月50万円だ」

 

「ちょ、ちょっ、ちょっと! と、斗真君?!」

 

 来て欲しいときに? 丁寧にして欲しい? 冴子は胸が高鳴った。30も過ぎて子供も一人いる自分に? 顔が真っ赤になって温度が上がっていくのを感じていた。

 

「いやなのか?」

 

「い、いやというか、その、私でいいの? って違う違う!」

 

「汚すから掃除して欲しいんだよ」

 

 きょとんとして冴子は一気に熱が冷めていくのが分かった。

 

「そうじ?」と冴子の声のトーンが少し落ちる。

 

「掃除」

 

「……そうじ」さらに声のトーンが落ちる。

 

「そう、掃除」

 

 子供を産んでからずっと駆け回っていた冴子だ。過去のしてしまった、されてしまったことが原因で自分を追い込んでいるのだ。自分のせいではないにしろ、浮ついてはいけない。冴子は気持ちを切り替える。

 

「掃除なら、私じゃなくても」

 

 頬を掻く斗真はチラリと視線を外した。言いにくいことがある。冴子は高校時代の斗真の仕草を思い出した。そして、年上の自分に対しても使う、ぶっきらぼうなものの言い方も。

 

「その、なんだ……俺も、あれだ」

 

「なに、その言い方」

 

 からからと笑う冴子。

 

 高校の時からほとんど変わらない笑顔だった。変わらないのはそれだけではない。

 斗真も過去の冴子を思い出していた。寄りつかせない雰囲気、と言うより、周りが寄りつこうとしなかったのだが、近付いたら親しげに話しをしてくれていたあの頃を思い出す。その頃とほとんど変わらない姿に、どこに老いがあるのかと斗真は疑問を抱く。

 

「説明は……見てもらえば分かる」

 

 ギシッと音をさせ立ち上がった斗真に冴子は付いていく。後ろ姿を見るのも久し振りだな。少しだけ見上げたところにある斗真の後頭部を見ながら、冴子は高校時代の時間に浸っていた。

 

「掃除、とは言っても洗濯も必要だな。……片付けも、だな」

 

 案内されたのは寝室だった。玄関に入ったときからしていた懐かしい香りは、薄暗く湿度が高く感じる寝室からだった。子供を産んでからはとんと嗅いだことがない。子供が出来た原因。逢瀬を重ねた時の香りだった。なんの掃除なのか、冴子にはその香りで分かった。

 

「あは、は、は……この、その、斗真君の……あ、あれ……んと、その、したあとの、後始末? 掃除とか、私にして欲しいってこと?」

 

「頼めるの、さえ姉しかいないんだ」

 

 かちっと明かりのスイッチをつけるとLEDの白い光りが、その部屋を明るみに晒した。クイーンサイズのベッドの脇に長い机があり、その上には何台かのパソコン、大型のテレビや、電化製品が置いてある。寝室にしてはそれなりに広い部屋だった。ベッドの横の壁には大きな鏡が置いてある。

 

「自分で言うのもアレなんだけどな……すげえ絶倫でさ。10回は余裕でたっぷり出るし、20回もひょっとしたら出来るんじゃないかなあ」

 

 ベッドの上を見ると、青いシーツの上に相当量の何かが固まった跡がある。

 

「……ふ、ふうん」

 

 高校の頃には知り得なかった斗真の秘密を知った、どうでもいいこと。知りたくもなかったこと。高校の頃の綺麗だった記憶が少しだけ、汚れてしまったような気がした。

 

「……あ、相手の人も、大変だね。斗真君がそれだと」

 

「いやあ、それがなあ。もう、自分から……いや、まあ、いい。……寝室のほかに、風呂も、あとは普通にキッチンもお願い出来るかな?」

 

 冴子はコクリと頷くと、その仕草に斗真は微笑んだ。

 

「なに?」

 

 怪訝そうに首を傾げ斗真を見上げる。

 

「いや、なに、ああ、変わらないなあ」

 

「私?」

 

 頬に手を当て、再度首を傾げる。

 

「子供がいるんだったよな? それに、33になるんだよな?」

 

 自分の身体を見る斗真の視線が、さっきの絶倫の話を思い出し、舐め回されてみられるように感じた。

 

「……うん」返事をして胸を隠すようにして一歩後退った。

 

「ずっと、高校の時と変わらない。……綺麗なまんまだよ」

 

 大きく目を開き、顔を真っ赤にして斗真の背中を思いっきり叩く。

 

「なに言ってるの! 斗真君、昔はそんなに口上手くなかったよ」

 

「ふん……そりゃ、成長もするさ。……今日から頼めるか? 自分で掃除するのも疲れてな」

 

「うん! 任せて! ほらほら、斗真君はキッチンで休んでて」

 

 背中を押して冴子は斗真を部屋から追いやった。

 

「さて、と」

 

 腕まくりをして気合いを入れたのも束の間。

 

「掃除道具、どこ?」

 

 冴子は申し訳なさそうにキッチンへ向かったのだった。



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34 ……着て見せろよ

 仕事はそれほど時間のかかるものではなかった。

 

 掃除と洗濯。あと洗濯物は室内に干すよう言われて、二階へ干しに行くだけだ。明日からはきっと乾いた洗濯物をたたんで然るべきところへ入れるだけ。それも合わせたところで三時間も掛かることはない。

 

 要は手持ち無沙汰なのだ。

 

 仕方なく冴子はキッチンに行くと、ソファに座って斗真はタブレットでネットを見ているところだった。

 

「斗真君。……こんなことで50万円も貰っていいの?」

 

 空いているイスを引いて冴子は腰を下ろした。

 

「ああ、いいんだ」

 

 顔も向けずに斗真はネットを見ながら答える。

 

「時間余ってるから調べてみたんだけど、……相場だと、日当で1万円くらいだよね? 一ヶ月毎日来たとしても、30万円でしょ? 多すぎやしない?」

 

 タブレットから目を離し、斗真は冴子に視線を向けた。

 

「ベッド見たろ? まあ、口止め料も含むのかな?」

 

「多く貰えるのは、とてもありがたいけど……」

 

「さえ姉……気にしなくていいよ。知ってるだろ? 一ヶ月50万円払っても、大したことないよ。俺には。……遠慮してくれる気持ちは、嬉しいけどな。……気にしないで」

 

 ふっと笑い、また斗真はタブレットを眺め始める。

 

 冴子は疑問に思う。お互い村八分なのに、誰に、斗真のしていることを話すのか。

 

「ああ、そうだ。さえ姉。掃除のお金、振込先教えて貰っていいか?」

 

「う、うん。……ちょっと待ってね。……言われた通り、新しい通帳作ってきたから」

 

 腑に落ちないまま、冴子は斗真に雇われることになった。

 

 

 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 

 

 冴子はスナックを辞め、夜は斗真の家に掃除をしに来た。斗真が言った通り、掃除は毎晩だった。絶倫と言ってはいたが、相手もそれに付き合う程の体力が良く続くと、半ば呆れてしまっていた。

 

 8月は月の途中から雇われたこともあり、斗真は嫌がったが、50万円を丸々貰うのではなく、40万円を貰うことにした。それでも冴子は多いと思った。もっと少ない金額を提示していたが、斗真の強い希望で仕方ない金額だった。

 

 毎日同じ時間というわけでは無かった。早く来て欲しいとか遅く来て欲しいと時間がずれることもあった。そして、数日働き、掃除や洗濯をして冴子が分かったことがあった。

 

 時々洗濯に混じる、コスプレなのだろうか、その服は自分より身長が低いサイズのものであり、小柄で、スレンダーだと言うこと。きっと斗真の相手が着る服なのだろう。そして、散乱するバイブやローターなどの大人のおもちゃ。

 

 二階には物干し部屋のほかに、まだ二部屋があり、その洗濯をした服を置く部屋には、そのサイズの服がそれなりに揃っていること。よく行く物干し部屋には自分と似たようなサイズの服が、やはりそれなりに置いてある。そして二階にある三部屋にはセミダブルくらいのベッドが必ずある。

 

 そのことを聞けば「俺は連れ子バツイチだから」と聞いたことも無いような答えが返ってくる。噂でも耳に入ってきたことがない。ただ、確かにこの家は三人家族が住めるような広さではある。

 

 余計な詮索はしない。斗真も詮索をしてこないじゃないか。そう言い聞かせ、冴子は毎日、斗真の情事の後始末をしていった。

 

 

 それにしても慣れとは恐ろしいものだと冴子は思った。

 

 毎日毎日、シーツに染み込んだ、時には、たっぷりとシーツの上に溜まったままの斗真から出されたものの香りを嗅いでいると、十数年以来の疼きが、さすがに冴子にも現れてくる。

 

 洗濯機までは平静を装っているが、洗濯機に放り込む前に、雄の香りが染み込んだシーツに顔を埋め、香りを堪能するために何度も大きく息を吸い込んだこともあった。二度だけだったが、濡れたままのシーツを、こっそり味見するかのように舐めたこともあった。

 

 かつて冴子は、がんじがらめで高校まで生活をしてきた反動なのか、大学進学のために東京に出て、性に狂った。それが原因で大学を辞めることにもなり、地元に戻る羽目にもなった。

 

 心に深く傷は負っても、毎日のように嗅ぐ雄の濃い香りに、冴子は耐え難い欲情に一時落ちてしまう時があった。落ちてはいけない。そう自分に言い聞かせ、平静を装っていた。

 

 

 その日は三度目だった。シーツにたっぷりと斗真の精液が乗っていた。一階の寝室は、そのせいもあってかいつもより濃い精液の香りで満ちあふれていた。

 

 冴子の心臓は高鳴る。一度キッチンへ戻り、斗真がテレビを見ているのを確認してから再度寝室へ。そして耳を澄ませ、きょろきょろと辺りを見回して、ベッドの上に行き、四つん這いになりながら舌を伸ばし、シーツの上に溜まった精液をすくうように一舐めした。

 

 固まりかけた、白濁したザーメンを舌の上に載せ、口を閉じる。雄の香りが口の中に広がる。

 

 懐かしい。

 

 かつて、それをすると褒められたこともあった。冴子は精液を口の中で転がすようにしながら、喉に絡まる感覚を喜びながら飲み込んだ。

 

「んはぁ……」

 

 身体が熱くなってきていた。いけない。自分は何をしていたんだろうと、冴子は我に返り、仕事を再開した。それでも、洗濯機にシーツを入れる時には、それに顔を埋め、大きくその濃い雄の香りを堪能していた。

 

 

+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 

 

「なにやってるんだろ……」

 

 一人呟き、物干し部屋で洗濯物を座りながらたたんでいた。いつもながら時間をとても余らせてしまう。部屋の中にある服を興味本位で見ていると、ビキニの水着がクローゼットに置いてあった。

 

「大学の頃かなあ……一回着たくらいかなあ」

 

 水着を手に取り、掲げて広げていると、こんこんとするノックにびくりと冴子が跳ねた。無情にも、ドアは水着を片付ける前に開く。

 

「さえ姉、お疲れ様……って、なに広げて……」

 

「あ、ああ、こ、これ? しばらくこんなの着てないなあって思ってね」

 

「ああ、水着かあ。俺も暫く泳いでないなあ」

 

 ふっと自嘲気味に斗真が笑った。

 

「高校の頃、さえ姉とプール行った時以来かなあ」

 

「あ、そうなの?」

 

「ああ、そうだ。……こうしたらどうだ? さえ姉、掃除のお金、多いと思うんだったなら、……着て見せろよ。さえ姉ならもっと払わないといけないかもしれないけどな」

 

「初めっからそういうことさせようとしてたでしょう~」

 

「まさか」

 

「……いいよ」

 

 不意に、自分の口から出た言葉に冴子自身が驚いていた。短い返事に、後には引けなくなってしまった。

 

「本当なら、もっとお金貰わないとね。……な~んて、こんなおばさんので、いいかなあ?」

 

「お、本当にいいのか?」

 

 胸を隠すように、身体を引いて顔を真っ赤にして冴子は続けた。

 

「じゃあ、着替えるまで背中向けてて」

 

 なぜ、こんなことになってしまったのだろう。冴子はぼんやりと考えながら胸を高鳴らせながら上着を脱ぎ始めていた。



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35 何を、舐めていたんだ?

「こっち見て、いいよ」

 

 背中を向けていた斗真が振り向くと、青いビキニを着た冴子が恥ずかしそうにしながら、股間を隠すようにして立っていた。手を下ろしているせいで、その大きな胸が強調されているように見えた。

 

「さえ姉……変わってねえ……昔の……ままだよ」

 

 大きなその胸は年月経っても垂れることはなく、高校の頃と変わりない。張りがあって未だに上を向いている。肌も白く、衰えなどまるで見えやしない。20代前半だと言っても分からないくらいだ。

 

「そんな……似合うかな?」

 

 お世辞だと思いつつも、冴子は顔を赤くしていた。

 

「手、邪魔だな……」

 

「しょ、処理してないから! 恥ずかしいの! もう! 斗真君!」

 

 身をよじらせて怒ろうとしたところで冴子は身体をぴくりとさせ、突然背中を向けてしゃがみ込んだ。

 

「……と、斗真君。……も、やめよ。……服、着ていいかな?」

 

 ふわりとした感じだった。胸を隠しながらしゃがみ込んで冴子に優しく斗真が覆い被さってきたのだ。

 

「ちょ、ちょっと? 斗真君??」

 

「……さえ姉……ちょっと、挑発しすぎ」

 

「ちょっと、挑発なんて――」

 

「なあ、ダメか?」

 

「な、なに?? ダメって??」

 

 背中に斗真がくっついてきて暖かい。そして、硬いものが背中に当たっていた。

 

「や、やめよ? ね? 斗真君? 悪ふざけが過ぎるよ」

 

「……見たんだ」

 

 その一言に冴子の心臓が早鐘のように鳴った。掃除をしていたときのことを思い出す。

 

「な、なに?」

 

「シーツ、洗濯機入れる前、なんであんなに匂いを嗅ぐんだ?」

 

「そ、それは……」

 

「何を嗅いでたんだ?」

 

「よ、汚れてる場所に、洗剤をつ、つけるためだよ」

 

「毎日のようにか?」

 

 冴子の背中には、斗真の堅くて長いものが前より強く押しつけられる。

 

「じゃあ、ベッドの上で――」

 

 ぐらりと冴子の視線が揺らいだような気がした。

 

 見られた。斗真に見られた。頭の中でその言葉が繰り返される。血の気が引き、斗真の声も聞こえなくなりそうだった。

 

「何を、舐めていたんだ?」

 

「……そ、それ、は」

 

 口の中がからからになり、次の言葉が出てこない。いや、出すことなど出来ない。欲情に駆られて斗真の精液を舐めていた。なんて、とても口にすることなんてできやしない。

 

「……なあ……いいか?」

 

 冴子から身を引き、斗真はそのまま仁王立ちになった。首だけ斗真の方へ冴子は振り向くと、目の前には斗真の股間が見えた。それは短パンの上からはみ出しそうなくらいに、その形が分かる。

 

 斗真の言った「ダメか?」「いいか?」の意味を冴子は察した。いや、身体は分かっていた。

 

「は、はは……今日だけ……今日だけ、ね?」

 

 水着姿の冴子は膝を摺りながら斗真の足下に行くと、腰に手を掛ける。今、目の前に高校の頃に仲良くしていた友人のものがある。生唾をゴクリと飲み込み、意を決して斗真の短パンを下ろす。

 

 ぶるん、そんな音がしそうな程斗真のものはそそり立っていた。

 

「す、ご……」

 

 十年以上ぶりに見る男のシンボルは、当時の誰とも比べても、見たことがない大きさだった。恥ずかしさに目を背けるようなことも出来ない、釘付けになるような大きさだった。再度、ゴクリと唾を飲み込まざるを得なかった。

 

 むわっと雄の香りがしたような気がした。それは厳つく血管が浮き上がり、その先端は大きかった。そのせいもあってか、長さがあるからか、それほど太くは見えないが、錯覚で、その実は普通よりは太いはずだ。

 

「く、口で、我慢してね」

 

 見上げてお願いすると、斗真はにやりと笑った顔を見せた。それはどんなことを意味するのか、妄想するとぞくぞくしていた。

 

 恐る恐る根元に手を添え、反り返ったそれを自分の方へ、先端を向ける。大きいからと言って柔らかいものではなかった。がちがちになったそれは手を放せばすぐに上にそそり立ってしまいそうだった。

 

「さえ姉、……ベッドの上のじゃなくて、直接、飲んでいいんだぞ」

 

「もう……それ、言わないで……あ、む」

 

 雄の香りが強くなる。冴子は久し振りに男のものを口にした。誰のものより、斗真のものは大きく、そして熱かった。

 

「口、あつっ……さえ姉の口……気持ちいいぞ」

 

 口の中の斗真の先端からは、冴子の舌の上にぬるぬるしたカウパーが流れ落ち、舌を裏スジから這わせてそれを舐め取る。懐かしい味だった。かつてしていたことを思い出すかのようにして、冴子は唇で歯を隠し、唾とカウパーを絡ませカリ首を前後し始めた。

 

「んぅ、ふぅ、んぅ、んん」

 

「んくっ……さえ姉……う、まい」

 

「ぷはぁっ」

 

 口からペニスをだし、手で陰茎をしごき、根元から舌を這わせ、先端に辿り着くとそこにキスをするように吸った。

 

「ちゅう……はぁはぁ、斗真君の……おっき……ちゅ」

 

 冴子は先端を舌先でちろちろと舐め、手では根元からごしごしとしごく。舌先ですくい取れないカウパーは口をすぼめて吸い取る。

 

「ちゅ、ちゅううう……いっぱい、出てくる、ちゅ、よ? ちゅうぅ」

 

「先、気持ち、いいぞ」

 

「んふ……ちゅうぅ……ちゅうぅ……ちゅうぅう……ちゅちゅちゅちゅう」

 

「すげ、うま、くぅ」

 

「斗真君……かわい……ちゅう……ちゅちゅ、ちゅう、ちゅう……ちゅちゅう」

 

「ダメだ、も、もう」

 

 冴子にとって懐かしい――斗真とではない――男の動きだった。びくびくと腰を何度も震わせている。我慢しているのを知っている。もう出てくるのだ。

 

「斗真君……口に、いっぱい出して」

 

 冴子は自分の言葉にうっとりしていた。身体が熱くなっていく。手でしごきながら先端を口に含み、カリを集中的に前後に刺激を与えると、すぐに斗真の根元が膨らみ、それは一気に冴子の口の中に伝わった。

 

「うあっ」

 

 びゅびゅびゅーっびゅっびゅーっ

 

 口の中で亀頭が何度も膨らんだ。口の中にどろどろと絡む精液がたっぷりと出され、少し飲み込んでしまっていたが、そのほとんどは口の中に留まっていた。

 それでもなお、冴子は尿道に残っている全ての精液を出そうと、吸っていた。

 

 ちゅぷっ

 

 口に精液が溜まったまま、冴子は口を離した。鼻腔に栗の花の、雄の香りが漂う。

 

「んふ」

 

 妖艶な笑みを浮かべ、静かに口を開き、その中を斗真に見せた。本来であれば、紅を差したような色の口の中は、どろどろと白濁した精液で一杯になっていた。

 

「さえ姉……エロいよ」

 

「んふ……んく、んく、ん、ん」

 

 口を閉ざした冴子は喉元の下に手を置き、絡みつく精液を飲み干そうとしていた。

 

「んはぁ……はぁはぁ……斗真君の……濃いね……って、もう、おっきく……」

 

 しゃがみ込んだままの冴子の頭を、斗真は優しく撫でる。その目の前には、既にまた立ち上がった斗真のペニスがあった。

 

「……いいよ」

 

 斗真の無言の要求に、冴子は再度口を大きく開き、斗真の硬くなったペニスを飲み込んでいった。

 



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36 ……濡れてるんだろ?

 口を開き、その中で舌を艶めかしく動かし、その白くどろどととした様を見せつけると、口を閉じ喉を鳴らして嚥下した。

 三度目は斗真もしゃがみ込み、冴子の口の中に指を入れ、全て飲み込んだのかを確認するかのように口の中を愛撫していた。

 

「んむ、ちゅぷ、ん、んううう、ちゅぷ」

 

 冴子は斗真の股間に視線を落とす。まだ萎えないその反り返る、年不相応なものにぞくぞくと背筋が震え、身体がそれを欲しているのが分かった。しかし、同じ失敗は出来ないと心が抑制してくる。

 

 絶倫と言っていたことは本当なんだ。そう思ったときだった。

 

「きゃっ」

 

 フローリングの冷たい床に冴子は押し倒された。太腿にはさっきまで口に含んで分かる、熱くて、堅くて、大きな斗真の一物が当たっていた。

 

「なあ、さえ姉……ダメ、か?」

 

 心のブレーキが掛かり、冴子は冷静さを取り戻していた。

 

 斗真の首に絡み、その耳元で囁いた。

 

「わたしね、今日、斗真君と、セックスしたい……犯して欲しい……滅茶苦茶にして欲しい」

 

「じゃあ――」

 

「でもね、今日、一番危ない日なんだ。……私がした失敗……分かるでしょ? ……だからもう、同じ失敗は……したくないの」

 

 斗真はのしかかったまま、暫く冴子をのぞき込んでいたが、突如むくりと身体を起こした。冴子もそれに合わせ、身体を起こす。

 

「さえ姉……目、瞑って、口、開いてて」

 

 そうだよね。そうだよね。断ったから、せめて、気の済むまで口でして上げるくらいなら。そう思い、正座を崩して座って待っていた。

 

 斗真が少し離れたところに行ったなと思っていると、目の前に来たのが気配で分かる。口を大きく開けて待っていると、何かが――おそらく指だ――口の中に入り、舌の上に何か置かれた。咄嗟のことに口を閉じてしまい、思わずそれを飲み込んでしまっていた。

 

「ん? んん? な、なに? 何飲ませたの?」

 

「じゃあ、いいよな」

 

 横に座ったままの冴子の股間に斗真は手を伸ばした。

 

「や、やめっ」

 

 くちゅくちゅくちゅ

 

 水着の上から触っても、粘液の音がするくらい冴子の股の間は濡れていた。

 

「さえ姉は下の毛の処理で隠してたんじゃないよな? しゃがんだときに見えてたんだよ。水着が滲んでいたのをな……濡れてるんだろ?」

 

 斗真は無理矢理冴子の股を開いたが、何の抵抗もなかった。冴子が言っていた処理をしていなかったという言い訳は嘘だった。水着の脇から毛が出ていることはない。しかし、青いビキニは冴子の股の真ん中だけ色が濃くなっていた。

 

「濡れてるのが知られると思って、隠してたんだよな?」

 

「ち、ちが――」

 

「身体が疼くんだよな? 精子の香りを嗅いで。それを飲んで」

 

「と、斗真君……無理、無理なの。……今日したら、出来ちゃう」

 

「ゴムつけりゃ、いいのに、断るのか?」

 

「違うの……もう、同じ悲しみは――」

 

「出来ないのが確実なら、いいんだろ? 出来ないって言うのなら、セックスしたいんだろ?」

 

 下の水着の紐に手を掛け、斗真はそれを解き、高校時代でさえ見たことがない冴子の股間を露わにした。そこは眩しいくらい白かった。恥丘も、その秘裂の周りも、お尻も、無垢のように真っ白だった。

 

「なあ、さえ姉。……下の毛……もう処理してるぞ。……なんで、何も生えて無いんだ? それに、なんで脱がすのに抵抗、しなかったんだ?」

 

「……」

 

「俺が昼に相手をしているのが小柄だって知って、俺の好みはそんな女だってことで、それで全部剃ったのか? ……短絡的だな。……さえ姉、期待してたんだろ? 実は?」

 

 無垢に見える冴子の股間に手を伸ばし、その割れ目に沿って指を這わせる。

 

「昼の人にっ……んんっ……悪いでしょ……んぅう、ダメってば」

 

「昼は金払ってやってんだよ。気にしなくても大丈夫だ」

 

「んんっ……はぁはぁ……でも、ダメってば……今日ダメ、なの」

 

「危険日じゃなけりゃいいってのか?」

 

「はぁはぁ、手、やめ、て、ねえ? あっ、はぁはぁ、お願いぃ。……しちゃったら、出来ちゃうから、はぁはぁ、ダメだってば」

 

 冴子は触れる斗真の手に、抗えない程の身体の疼きを感じていた。しかし、それでも、心が持ちこたえているのは、同じ過ちを犯せば悲しみがそこに待っているのを知っているからだ。

 

 懇願を無視し、愛液が溢れた割れ目を撫でながら、片方の手を背中に回し冴子を抱き寄せる。冴子は抵抗しようと斗真の胸を押すが、まったく力が入らない。抗う冴子を無視し、斗真はその耳にキスをしながら囁いた。

 

「さっき飲んだの……妊娠しない薬だ。あとでやるよ。……だから、なあ?」

 

 ――ぐらり

 

 簡単に心が揺らいだ。薬を飲んだことで妊娠しない。たったそれだけで冴子のたがが緩んだ。抵抗していたはずの手からは一気に力が抜け落ちたのを自覚した。

 

「だ、ダメ……嘘でしょう? 斗真君がそんな都合のいい薬、あ――」

 

「あるんだよ」

 

 昼にしている斗真の情事を考えてみれば確かにそうだ。あれだけたっぷり射精されてて妊娠しないはずがない。薬を飲んで妊娠していないんだと冴子は確信した。

 

「で、でも、もう、おばさんだよ? 子持ちだよ?」

 

「さえ姉はおばさんじゃない」

 

 本当に斗真はそう思っていた。触ってみて分かった。20歳くらいでも十分通用する身体だ。瑞々しいまま年を重ねてきている。吸い付くような肌をしている。

 

「だって……」

 

「分かった」

 

 その言葉に斗真が諦めると思った。安心した以上に、残念な気持ちが冴子の心の中に広がった。しかし、斗真の言葉に、すぐにそれは変わった。

 

 耳を噛みながら、斗真は言う。

 

「もう金は払ったんだ。……多めに払ってあるんだから、させろ」

 

「……わたし、掃除頼まれただけなのに」

 

「酷い言い方だったな……」

 

 しかし、その一言は背中の一押しになっていた。

 

「わたし、で、いいの?」

 

「俺の、性欲の掃除、してくれよ」

 

 力の抜けた冴子の手が斗真の首に絡まった。

 

「今日だけ……今日だけ、ね? 斗真君の性欲、綺麗にしてあげる。……私、斗真君としたい。……いっぱい抱いて。……いっぱい、私の中に出して」

 

 止まっていた斗真の指が、静かに冴子の股の間で動き出した。



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37 孕めっ!

「さえ姉……こんなになってる」

 

 くちゅくちゅ、くちゅくちゅ、くちゅ

 

 無毛の恥丘から指を下に這わせていくと、その割れ目は控えめに開き、しとどに濡れいた。指は簡単にとろとろになり、それを冴子の前に持って行く見せる。

 

「ほら、俺の指、こんなに濡れちゃったよ。……舐めて綺麗にしてよ」

 

「もう……んちゅ、ちゅぷ、ん、ちゅ」

 

 舌を出しながら斗真の指を口の中に誘うと、頬ばった中で舌をゆっくりと動かしながらその指を綺麗にした。

 

「指でほぐす必要はなさそうだよな」

 

「待って、あの、ホント10年以上……ぶりだから」

 

 そんな冴子の言葉を聞いているのかいないのか、斗真は肉感的なその腿を開き、そそり立ったペニスを揺らしながら股の間に入った。

 

 それほどしていない愛撫でも、冴子は男のものを受け入れる準備が出来上がり、手で押さえなくとも大陰唇は開き、そこからは白くとろとろの愛液が、まだかまだかと涎を垂らして待っているようだった。

 

「10年以上だからこそ、したくて堪らないんだろ?」

 

「お、お願い。お願いだから、優しく、ね? 斗真君」

 

 足をぐいと開き、股を上向きにすると、斗真は愛液が溢れてくる秘唇を割るように手で広げる。そこ存在をはっきりとさせる朝露に濡れたような蕾があった。

 

「さえ姉……おっきいな」

 

 割れ目から現れたのはピンク色の、大きなクリトリスだった。巨大と言う程ではないが、少しだけ長くて少しだけ太い程度。斗真が見たことある中で一番大きいと思った。

 興味本位で、親指でクリトリスを軽く弾くと、そのたびにびくんびくんと背中を仰け反らせた。

 

「やっ! さしくぅっ! あっ! おねっ! がいっ!」

 

「何人の男に吸われてこんなにこんなに大きくなったんだ? さえ姉?」

 

 指を止めて斗真は尋ねる。その問いに冴子は下唇を噛んだ。

 

「そんな……酷いこと、言わないで……」

 

 時期尚早だと斗真も思った。まだ言葉で責める時ではないと。

 

「ごめんごめん……ちょっと嫉妬」

 

「お願い、優しく、ねえ? 斗真君……」

 

 冴子の気持ちが昂ぶる。自分のも股間が上を向けさせられ、広げられ、そこに10年以上訪れることがなかった男の熱が触れた。今にも雄の一物を飲み込みたい思いに駆られると、意識しなくとも、そこは息を吸うかのように、飲み込もうとするかのように、じわじわと広がろうとしていた。

 

「……努力する」

 

「んはぁっっっ!!!」

 

 熱を帯びた大きな亀頭が膣口を広げ、中をゆっくりと火傷させるかのように擦ってくる。それだけで激しい絶頂が冴子に訪れ、久し振りの男を咥え込んだ自分の膣が狂おしい程痙攣した。ぱちぱちと目の前が真っ白になり、背筋から全身に快楽が伝わり、広げられた脚も、シーツを握っていた手もびくびくと小刻みに震えた。

 

「あ……かは……は……あ……」

 

「すげ、さえ姉……吸い付く……」

 

「あっ……はぁはぁはぁ……はあ、はぁはぁ」

 

 息が止まる程の快楽に打ち震えていた冴子はやっと自分を取り戻す。こんなにも敏感になっている自分に悦んだ。また、たっぷりと快楽に溺れることが出来ると。

 

「動かすぞ」

 

「はぁうっ、ちょっ、イった、ばっかり……うぐぅっ!」

 

 大きな亀頭はカリも深い。せっかく奥まで入ったペニスを引き抜こうとする動きは、まるで膣壁を抉っていくようだ。入れられるとき以上に身体が素直に反応した。

 

「ひあっ! はっ! ま、待って! イったば、かりなのにぃっ! うぁっ! も、も、ま、またっ……ふうっ!!」

 

 びくんびくんと再度痙攣した。久し振りに感じる男のせいなのか、受け入れたことも無い大きなペニスのせいなのか、それとも数少ない友人という立場の男から抱かれることになのか、いともあっさりと冴子の身体は絶頂を迎えた。

 

「も、ま、待って、ひぃっ、すご、すごいっ! のっ! か、身体っ! 敏感なって、ひぃっ、ひぃいっ」

 

 行き場のない手は枕を掴み、蕩けてしまった瞳は恥ずかしさで斗真の顔を見ることも出来ず、彼の広い胸をじっと見つめることしか出来ない。冴子は、こんなにも気持ちいいものだったのかと、自分の身体を男が何度も往復する久し振りの快感に喘ぎまくった。

 

「ず、ずっとぉっ! イって、くぁっ! あはぁっ! イきっぱなっ! しぃっ! なのぉっ! あはぁっ! はぁはぁ」

 

 ぶちゅぶちゅっ、ぶちゅっ、ぶちゅぶちゅっ

 

 感じていることを表すように、ペニスを咥え込んだまんこからは漏らしてしまったのかと思う程の愛液が溢れ、斗真が冴子に腰を打ち付けるたびに、ぐしょ濡れの音が響き渡る。

 

「さえ姉、まだ射精もしてないんだけどな、まんこから白いのいっぱい出てるぞ」

 

「イきっ! まくってるぅ! からぁっ! ひぃっ! や、休ませっ、てぇっ!」

 

 斗真が動くたびに冴子のお腹はびくびくと引き締まり、何度もイっているのを知らせる。それに伴い、斗真の亀頭を膣内で舐め回すように締まってくる。そして目の前の水着によって隠された冴子の大きな胸は、動かすたびにぶるんぶるんと大きく揺れる。

 

「ダメ。さえ姉だけイきまくってて、俺まだイってない」

 

「ひぃっ! ひぃひぃ、はあぁっ! くぅっ! は、やくぅっ! わ、たしのっ! はぁはぁ、な、中に、あっあっ、だ、出して!」

 

 その言葉に斗真は腰を動かすのを止めた。

 

「はぁはぁはぁはぁ」

 

「中に出していいのか?」

 

「……うん」

 

 顔を逸らし、冴子は頷いた。

 

「あの薬のこと信じるんだ」

 

「……え? う、う、そなの? ……ひぐっ!」

 

 にやりとして斗真は冴子の両腕を抑え込み、ピストンを再開した。

 

 ぶちゅっ、ぶちゅぶちゅぶちゅっ、ぶちゅぶちゅぶちゅっ

 

「う、嘘でしょ? ひぐっ! で、出来ないっ! って! あはぁっ!」

 

「スパートだ。くっ、さえ姉、中、出すぞ」

 

 ぶちゅぶちゅぶちゅぶちゅぶちゅぶちゅぶちゅぶちゅ

 

「やめて! やめっ! ひぁっ! くぅっ! 中ではっ! おね、お願いっ!」

 

 斗真の腰の動きは激しくなる。何度も押し寄せてくる絶頂に、何度も押し寄せてくる不安に、頭がおかしくなってしまいそうだった。それでも、止むことのない痙攣と快感に身体が開いていく。斗真が腰を動かしやすいように、脚も大きく広げていたのだ。

 

「孕めっ! ……孕めっ! ……孕めっ!」

 

「ひぁっ! ひぅっ! うっ!ううっ! そ、んなっ! あぐっ! んあぁあっ」

 

「ぐっ!」

 

 びゅるびゅるっびゅっびゅびゅびゅびゅるるるる

 

「いやぁっ……くぁぁあぁぁああぁっっ!!」

 

 自分の中に大量の斗真の熱い精液が迸るのを感じた。心は否定していても、身体はそれを飲み込もうとびくんびくんと自分の中に取り入れようと動く。自分の奥へ入ってくる。それは快感しか得られなかった。身体は素直にイくことしか出来なかった。

 

「あはぁ、はぁ、はぁ、う、うう、うううう」

 

 止めどなく涙が溢れてくる冴子の耳元に斗真が囁く。

 

「大丈夫……出来ない薬だ」

 

 身体から一気に力が抜けていくと、冴子の身体はまた悦びに打ち震え、身体は勝手に痙攣をしていた。

 

「さえ姉、物足りねえ。……今日はたっぷり出してやるからな」

 

 斗真の言葉が背筋をぞくぞくと走り抜けたようだった。



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38 たっぷりイっとけよ

 じっくりと、ゆっくりと、斗真から腰を動かして貰えば連続して絶頂しなくなったのは、膣内に三回精を注いで貰ってからだった。

 

「なあ、水着、取れよ」

 

「ちょ、斗真君、引っ張らないで」

 

 ゆっくりと腰を動かしながら、左胸から水着を取ろうと斗真が手にしていると、冴子は胸を押さえ、脱がそうとするのを阻止した。

 

「どうして?」

 

「は、恥ずかしい……」

 

「何を今さら」

 

 脱がせまいと冴子は身をよじらせる。腰を止め、斗真は冴子の手を胸から放そうとしても、頑なだった。

 

「今日だけだろ? なら、いいだろ」

 

「え、いや、ちょ、あの、お、おっぱいは無しで」

 

 むっとした斗真はピストンを再開した。激しく。

 

「ひあっ! もっ、ちょっ、イっちゃう! もっ! あっ! イっちゃうって! やっ、ま、またっ!」

 

 びくびくと身体が、膣内が震えてきていた。ピストンに揺れる身体は、胸も揺れ、力が入らなくなってきている腕の力は男にとって容易く寄せることが出来る。その腕と胸の間、水着の中に手を滑り込ませ、ぎゅっと握った。

 

「イくっ!! あはぁっ、くぅっ、だめぇ……おっぱ、だめぇ」

 

 斗真は違和感を覚えた。絶頂真っ只中で、震えるその胸が、今まで触れてきた女のそれとは何かが違う感じだった。

 

「ん?」

 

「だめっ! だってぇ、だめ、だめぇ」

 

 腰を動かしながら、抵抗される手に構わず揉み続ける。それはたっぷりのボリュームの中にふわふわとして、揉んでいてとても気持ちが良いものだった。とても欲情をそそる感触だ。しかし、その中にあるはずのものを感じることが出来ないのだ。

 

「やぁ、やぁ、だめだってばっ、あっ、はぁっ」

 

 腰を動かすのを止め、斗真はその大きな乳房に魅了されていた。揉めば確かにこりこりとした場所はあるが、それは手の平に感じられるものではない。

 

「そ、んなっ、も、揉まないでぇっ……あ、はぁっ、うくぅっ」

 

 ゆっくりと大きく揉んでいくとその水着はずれていく。そして露わになった大きな乳房に手をかけしたから揉もうとすると、指に引っかかるモノが見えない。

 

「ああ、こんなことか」

 

 斗真はまったく意に介さなかった。むしろ興奮した。

 

 乳輪はあるがその先端が無い。埋もれていたのだ。

 

「だって……その、誰も、その、胸は……パイズリだけで……乳首に触れてくれなかったんだもん」

 

「ちゅうっ!」

 

「あはぁっ! あっあっ、初めっ、てっ! す、われたのぉっ!」

 

「すげえ締まるぞ。さえ姉……こりゃいいや」

 

 冴子は陥没乳頭だった。大きな乳房にしては小さめの乳輪だが、その先端が完全に隠れているのだ。触れば乳房の中に硬くなっている乳首があるのが分かる。

 

 大学時代、性に狂ってしまった時に誰もその乳首を相手にしてくれることは無かった。その乳房で男のものを挟んで楽しませたことはあっても、その先端だけは誰も弄ってはくれなかった。

 それなのに、斗真が弄ってくれた。初めての感覚に冴子は身体が震えていた。気持ちが良い。子宮が疼く気持ちよさだった。執拗に斗真は舌先で陥没した部分を弄りながら吸っていた。

 

「す、好きぃ! 乳首ぃっ!」

 

 ぢゅううううっっ

 

「ひぃっ! あぐぅっ! いくぅっ!!」

 

 乳首とピストンの両方の責めに冴子は身体を跳ねさせる。その拍子でなのか、乳房から口を離すと、そこに少し大きめの乳首が現れた。元々はピンク色していたのかもしれないが、斗真がしつこく吸ったせいで赤くなっていた。

 

「さえ姉の乳首……片方も出すぞ」

 

 ぢゅううっっ

 

「うぐぅっ! だ、だめっ……んぁああっっ……はぁはぁ、ま、また……んあっ、い、イっちゃうよぉっ!」

 

「今日だけって言ってたろ? たっぷりイっとけよ」

 

「はぁはぁ、いいの? いいの? イっちゃうよ? あっあっあっ」

 

 まだ乳首が顔を出さない、片方の乳房を舌先で弄りながらにやりとした。

 

「俺、さえ姉みたいに、自分で気持ちいいって言うの、すげえ興奮するから、もっと大胆なって言ってよ。今日だけだろ?」

 

 ぢゅううっっ!!

 

「ち、乳首ぃっ! 乳首っ! いいっ! くぁっ! いぐううっっ!!」

 

 敏感すぎる冴子に斗真は興奮していた。何度もイくその姿に、その膣内のうねりに。

 

「くくくっ……さえ姉の勃起するところ、全部勃起したな

 

「あっあっ、わ、わたし、勃起してるんだ……はぁはぁ……き、気持ちいいから、いっぱい、弄って」

 

 斗真は赤くなっている冴子の両方の乳首をつまんだ。そして指で捻るようにしながら腰を動かし始める。

 

「ひぁっ! くぅっ! も、も、も、もうっ! あはぁ! いくうぅっ!」

 

 びくりと大きな胸を反らせ、冴子は身体を震わせた。腰が落ちたのをいいことに、斗真は冴子の恥丘を擦るようにピストンをする。

 

「い、イってるのにっ! くぅっ! クリトリスぅっ! こ、こす、擦れるぅっ! も、も、イってるのぉっ! イってるのぉっ! ああああああっ!!」

 

 ピストンする股間に当たるのが微かに分かるくらい冴子のクリトリスは大きく感じた。斗真は初めての感覚、腰だけで膣内とクリトリスを擦り、喘がせることに夢中になった。

 

「くぅ、さえ姉、クリトリス当たってるの分かる……どんな気持ちだ? 両方責められるの?」

 

 冴子の両手はシーツをぎゅっと握り、襲い来る快感に耐えるように仰け反り、下半身は斗真の為されるがまま、快楽に溺れたままになっていた。

 

「すごいいいっっ!! すごいのぉぉっ! ない! 一回もないっ! うぐうう! こんな気持ちいっ! どっちもっ! あぐううっ! イきっぱあああっ!」

 

「昔してた時と、どっちいい?」

 

「こっちいぃっ! 斗真君いいのぉっ! イきっぱなのぅうぅっ! お、おかしくなるっ! お、おおぉっ、おがしぐなるっ!」

 

 十年以上ぶりのセックスは、若い頃と違った、ねっとりと絡みついてくるような、そして、激しい快楽が身体を蝕んでいった。その間ずっと慎ましさという言葉が似合うような生活をしていたのが、斗真によって簡単に打ち破られ、冴子は涎が流れるのも構わず、斗真のペニスに夢中になっていた。

 

「ひぎぃっ、うぐうぅっ、も、も、おがしぐなるのぉっ、お、おおおっ!」

 

 冴子がびくんびくんと大きく痙攣してもなお、斗真は果てずにずっと亀頭で膣内をえぐり出し、愛液を溢れさせていた。

 

「さえ姉……そろそろ、俺もイきたい」

 

「イっでぇっ! も、イっでぇっ……うぐうっ、ひぎっ!」

 

 赤くなった大きめの両方の乳首を、斗真は摘まみ、ぐりぐりと捻る。

 

「お、お、お、し、締まるっ! くおおおおおっっっ!!!」

 

 乳首、クリトリス、そして膣内の三ヶ所への激しい刺激。冴子は激しい快楽の中に身体がふわりとし、真っ白になった。そして手足が痺れた感覚と背筋を貫く快感。

 

 びゅるびゅるびゅるるるるっ! びゅるびゅるっびゅりゅりゅっ!!

 

「まんこで飲めっ!!」

 

「んぐうううっっっ!!」

 

 お互いの身体は動きを合わせるかのように、びくんびくんと震え、冴子の膣からは白濁した精液なのか、愛液なのかがゆっくりと白い筋を作って流れていった。二人の震えは暫く止まらず、冴子自身は久し振りの、いや、今まで味わったことが無かったセックスの快楽に意識朦朧としていた。

 

 その瞳は虚空を見つめ、嬉しそうに半開きになった口からは涎が流れていた。

 

 そして、今まで見たこともなかった表情に斗真の物は直ぐに股堅くなり、膣内でむくむくと大きくなり始める。その晩は斗真の精が尽きるまで冴子の体内にたっぷりと注ぎ込まれた。



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39 たっぷり楽しませてもらったよ

「も、もう……お風呂でまで……いつまでも出てくるじゃない……」

 

 自分の股を広げ、そこからどろり、どろりと溢れてくる精液を斗真に見せつけた。

 

「今日だけ、って言うからな。たっぷり楽しませて貰ったよ。いい加減俺も、もう疲れた……」

 

「斗真君……ありがとう……気持ち良かった」

 

「ああ、俺も」

 

 斗真の胸板に冴子はそっと寄り添った。

 

 二人は浴室で情事を済ませ、身体を洗い終えたものの、冴子は身体を拭くのを躊躇う程、精液が溢れてくるのが止まらなかった。

 

 

 それでも、何とかショーツを履けるまでになると、自分の本来の仕事――斗真の家の片付けや掃除を再開した。それでも、時間を持てあますと、その日は斗真に断って通販で届けられた荷物の整理もしていた。

 

 そこにはアダルトグッズもあれば、一見、子供が着るようなサイズの服だが、コスプレするための制服やいろいろな服や下着までもあった。

 

 ――まさか……初めから。

 

 冴子は首を振る。

 

 初めから二階には大人用の服があった。水着やスーツだってあった。斗真が言ったように彼は結婚して子供がいたのかもしれない。前妻の物かもしれないし、お金を払って女性を抱いているくらいだ。きっとその人のために用意しているのかもしれない。

 

 ――だよね。

 

 心の中で納得し、冴子は通販の物を片付ける。

 

 斗真の噂は聞いている。かなりの金持ちの家だったらしい。あくまでそれは斗真の親が、と言うことだ。因習や嫉みに縛られるようなこの土地では彼の家は目立ちすぎた。いつの間にか村八分にされていた。

 

 斗真はそんなこの土地がイヤだったと高校の頃に言っていた。両親が事故で亡くなり、かなりの財産を得たとも聞いている。それなのに、ここに留まる意味がよく分からなかった。自分なら、こんなところからとっとと出て行くのに。しかし、親へ申し訳なく、残ってしまうのかもしれない。

 

 子供はもう欲しいとは思わない。不幸にしてしまうと思うからだ。結婚だったら、お金持ちの斗真と結婚したら、いや、お金が無くても愛が生まれて幸せになるかもしれない。しかし、新しい父親なんてなったら、子供をさらに不幸にしてしまう恐れがある。

 

「世迷い言……だね」

 

 呟きながら冴子は通販で届けられた食材を片付けていた。

 

「ん? よま? なんだって?」

 

「ううん。何でも無い。それにしても野菜とかお肉も通販で変えるんだね」

 

 通販で届く物を見ていると、外に出て買い物をしなくとも生活出来るような物まであった。この土地で斗真とすれ違うことが無かったのは、自分の生活時間のズレもあるが、彼の通販生活が出会うきっかけを作らなかったからなのかもしれない。

 

 片付けが終わる頃には斗真はソファの上で寝ていた。冴子はすえた香りのしなくなった寝室からタオルケットを持ち出し、そっと彼の上にかけた。

 

 首を傾げニコリと微笑んだ。

 

「ありがとう。……斗真君」

 

 とても嬉しい一日だった。今日だけ、そう、今日だけの情事。明日からまたいつも通り掃除をするだけ。旧友という関係に戻る。

 

 こんな時にそっとキスをして帰るのがいいのかもしれない。

 

 でも、怖い。

 

 好きになってしまえば子供が欲しくなってしまうかもしれない。キスは好きになった証だと思う。だから、冴子はおいそれとすることが出来ないと思っていた。若い頃にしてしまったキスは何も考えない、性に狂ったキスだった。

 

 テーブルの上に置かれた薬の瓶を手にし、溜息をつき、一人頷く。

 

 もらった合い鍵を手に、そっと物音を立てずに、熱い夜を過ごした家を出た。

 

 藪を越え、誰にも見られないように、そそくさとその場を去った。

 

 

 冴子は気が付いていなかった。

 

 些細なことだが、数日前から二階の部屋に服が増えたことに。その服は大人のサイズだ。そして、身に着けた水着がイヤにぴったりだったことに。

 

 すべて冴子に合う服が取りそろえられていることに、気が付いていなかった。

 



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第六章 絶えない関係
40 どっちも綺麗にして待ってろ


 ミクと斗真との関係は夏休みが終わっても途絶えることがなかった。

 

 毎日来いと言われていたが、夏休みと違い、ミクは斗真の元へ行くことが出来ない日も多かった。当然学業優先であり、時に、勉強を斗真から教えてもらうだけの日もある。それはミクの希望ではなく、斗真の方針だった。

 

 ミクもその方針に従い、勉強と情事をきっちり分けられるようになっていた。そして時折訪れる斗真の家への宿泊を心待ちにしていた。

 

 

 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 

 

 夜ともなれば虫たちの鳴き声が五月蠅く思えるくらい秋が深まっていた。

 

 週末、そして、今日は泊まることが出来る。ミクは胸を高鳴らせながら、斗真の家にこっそりと身を潜めるように来訪した。

 

 夏休みが終わってから斗真は家に鍵を掛けるようになり、合い鍵を使って家に入るようにしている。後ろ手に鍵を閉め、いつもいるキッチンに着くなり、イスに座る斗真に飛びついた。

 

「おいおい、勉強道具も持ってきただろうな」

 

「うん! あのね、中間20位以内に入れた!」

 

「お! やったな! で、何人中のだ?」

 

「……200人」

 

 そっと斗真から離れ、ミクは照れくさそうに頭を掻いて答えた。

 

「1割以内に入れたのなら十分だ」

 

 満足そうに頷きながら斗真は立ち上がり、シンク前に立った。ミクも黙ってついて行き、なにをするのか言われるのを待った。

 

「これ、みじん切り」

 

 青ネギにかまぼこ、叉焼を渡され、ミクは慣れた手つきで細かく刻んでいく。

 

「あんまりいろいろ入ったのは好きじゃなくてな、ごろっと入った具もイヤなんだよ」

 

 そう言って、斗真は刻んだものをご飯と一緒に炒め始め、ミクにとってはどう見ても適当にしか見えない味付けをして出来上がったのは炒飯だった。

 

 ミクは、料理の下ごしらえをしたり、皿の準備や盛りつけ、そして一緒に食べるご飯の時間がとても好きだった。母親が働きづめで一緒にご飯を食べる時間がないこと、祖父母との食事の格差が、ミクをそう思わせるのかもしれない。

 

 

「なんで……」

 

「なんだ? 食って一言目が『なんで』なんだ」

 

「だって……分量も量らないで、てきとーにして、なんでこんなに美味しいの……」

 

 口にレンゲを入れて悩むミクの皿をひょいと斗真は取り上げた。

 

「美味いものは、美味い。それでいいんだ。イヤなら俺が食うからな」

 

「あっ! あっ! ごめ、ごめんなさい! 美味しい! 美味しいから! 食べないで! あっ、あっ、わたし食べるぅっ!」

 

 

 斗真のもの、そう思うことより、斗真から相手をしてもらえる人、ミクは自分にそう言い聞かせた。その方が自分にとって救われるからだ。されることがイヤと言うことではない。想いが通じているか通じていないか分からない。だから、せめて相手をしてもらえるだけ、マシだと思うようにしたのだ。

 

「最近ね、お爺ちゃんもお婆ちゃんも、わたしの相手しないようになってきたんだけど、……斗真何かした?」

 

「爺と婆は何してる?」

 

 知らない振り、そんな雰囲気で斗真は質問に質問で返した。

 

「最近、ずっと、競馬とかパチンコ行ってるみたい。……前より頻繁に行ってて、うち、ハサンしちゃうんじゃないのかな……」

 

「くっくっくっ……あっはっはっはっ! そうか! そうか!」

 

 珍しく斗真が思いっきり笑っていた。今までミクが見たこともない笑い方だった。

 

「面白くないよ……ハサンなんかしたら……わたしとお母さん、どうしたら……」

 

「大丈夫だ」

 

 斗真は迷うことなく、即答だった。ミクは斗真が自分と母親の面倒を見てくれる。そう言ってくれるのだと思った。

 

「破産はしないだろうよ」

 

「え……」

 

「今はな」

 

 にやりと笑った斗真には何か考えがあるのだろうか。祖父母に何か関わっているのだろうか。立ち上がり、皿を片付けながら、ミクはアレコレ考えていると、シンク前でいつの間にか後ろに回っていた斗真が、スカートの中に手を突っ込み、ミクの小さなお尻を撫で回していた。

 

「……エッチ」

 

「どっちがだよ」

 

 お尻を鷲掴みにされ、ミクは身体をぴくりと震わせた。

 

「あまり、心配しなくても良い」

 

「でも……」

 

 掴まれた臀部を斗真は大きく揉み始める。それは下着がずれてしまう程大きく、そして割れ目が開きそうなくらい大きくだ。

 

「お前は、愉しむことだけ、考えていろ」

 

「……うん。あ、の、……やめ、て、下着汚れちゃう」

 

 下着が割れ目に食い込み、揉まれるたびに大陰唇も開いてミクはぞくぞくしてきていた。

 お尻を揉むのを止めた斗真はミクの真後ろに回り、ミクの背中に自分の硬くなったものを押しつけ、覆い被さるようにして前に回した手を股間に伸ばした。スカートをめくり上げ、ミクのパンツの両端を引っ張る。

 

「やめて? 俺の好きなようにする。……だったよな?」

 

「……は、い。……ごめん、なさい」

 

 割れ目に食い込んでくるパンツに、濡れてきている感覚が伝わってきていた。息が上がってきそうになっていたが、斗真はそのまま手を放し、首筋にキスをした。

 

「爺婆に知られても、うまくねえな……」

 

 斗真は自分の洗い物を持ってくると、ミクに先に風呂に入って寝室で待つように命令した。今日の洗い物は斗真がやるのだという。

 

「どっちも綺麗にして待ってろ」

 

 耳元で、斗真の低い声がミクの心に染み入ってくる。

 

「……うん」

 

 ぷいと振り向き、ミクは浴室に向かった。

 

 素っ気なさはあったが、斗真は知っていた。もう、今の言葉で濡れ始めたのだと。

 

 

 斗真の思った通りだった。

 

 どっちも綺麗にしろ。今日は両方たっぷりと犯されるに違いない。学校がある時は念のためにアナルは何もされない。せいぜい指を入れられる程度だ。

 久し振りの泊まりと言うこともある。たっぷりと両方に精液を注ぎ込まれるに違いない。ミクの身体は自然と熱くなり、自然と斗真を受け入れるように濡れ始めていた。

 

 その足取りは下着が濡れないようになのかぎこちなく、しかし心は弾んでいた。

 

 綺麗にして待っていよう。その小さな胸を高鳴らせながら、ミクは浴室に向かって行った。



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41 一人で気持ち良くなってろ

 浴室に自分の服を置き、いつもその日に、するための着替えを用意している寝室には何も無く、ミクはタオルケットにくるまり、今か今かと斗真を待っていた。

 

 ――ガチャ

 

「洗い物、ありがとう」

 

 自分の食器を片付けてくれた斗真にお礼を言い、ミクは全裸のまま斗真に抱き付く。

 

「……悪ぃ、ちょっとしてからだ」

 

「え……」

 

 身体が疼き始めていたミクは落ち込んだ。斗真を見上げるその瞳も潤んでいる。

 

「一人でして、待っててくれ」

 

 そう言いながら斗真はベッドの棚からローターを4個取り出した。

 

 ミクは前にローターを使って一人でして見せろと言われ、見ている前で辿々しく自らを慰め、それに興奮した斗真に激しく抱かれ、イきまくったことを覚えていた。ひょっとすると、今回も――と思い、出されたローターを手に取ろうと思った時、追加で手枷と足枷も出された。

 

「え……一人で……って」

 

 ベッドの4ヶ所の脚に鎖が繋がれ、それを手枷と足枷に繋ぎ、拘束された時があった。その時もミクは興奮した。縛るとは言ってもそれはゴム製だ。鎖に捕まるように言われていたが、鎖から手を放して思わず手を引くと簡単に抜けてしまうような拘束具だ。

 

 斗真はミクを俯せにしてその小さな身体を、手足を順々に拘束したが、今回も簡単に抜けてしまうような緩さだ。手足をぴんと引っ張るような感じではない。抵抗もせず、裸のままベッドで俯せで大の字にされた。ミクは為されるがままだ。

 

「あ、の、一人で……って」

 

「ああ、一人で……だ」

 

 ミクは俯せで斗真がなにをするのかまったく見えない。

 

 股の間に入った斗真はミクの小さな割れ目を開く。小指の太さもない幼い穴からはその年に相応しくないくらい濡れていた。

 

「んっ」

 

「準備万端だな」

 

 ――つぷっ

 

「は、いって、きたぁ」

 

 入れる前に抵抗感はあったが、ペニスが入る時のきつさはない。そして――つぷっと音を立ててもう一つ。二つのローターはミクの膣内に入っていった。しかし、一つしか入れられたことがなかったミクは戸惑う。

 

「一人……って……え? 二つ? んぅっ!」

 

 そしていつも棚に置いてある媚薬入りローションを指に付ける。そして小振りなお尻の割れ目を辿るようにしてアナルに指をつぷりと入れ、ローションを馴染ませた。

 

「うう……え? 残り……は……まさ、か」

 

 ――つぷっ

 

「んぅっ!!」

 

 指を抜き、無言のまま斗真はミクのお尻の割れ目を広げ、ローターを一つ入れた。ローションのお陰で何の苦労もなくそれは入る。

 

「お、お尻に?!」

 

 今までローターはアナルに入れたことがなかった。

 

 ――つぷっ

 

「んっ……ふ、二つもぉっ……」

 

「お尻じゃない。何回も言ってるだろ。……まあいい。用事済ませてくるまで、一人で気持ち良くなってろ」

 

「え? と、斗真?」

 

 俯せのまま斗真の方を振り向こうとすると、かりかりとプラスチックが擦れるような音がした。

 

 ――ふぃぃぃいぃぃぃっっ

 

「はあっ! あっ! はぁあっ!」

 

 ローターのスイッチが入れられ、膣内と腸内に振動が伝わり、ミクの背筋に快感がじわじわと伝わっていく。

 

「と、とぉっ! まぁっ! ああっ! あ゛っ! あ゛っ! んぐっ!」

 

 斗真が寝室から出て行く姿を、枕の上で顔を横にして追った。しかし、斗真は振り向くことなく、寝室をあとにした。無情にもパタンと扉は閉まる。

 

「ぐっ、き、気持ち、い、い、い゛っ、けどっ、うぐうう!!」

 

 どこか満たされない快感がミクの身体を蝕んでいった。

 

「とぉまぁっ! とぉまぁっ! くぅっ! あっあっ! とぉまぁっ!」

 

 

 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 

 

 ――30分後

 

 斗真は寝室へと戻る。

 

「ううう、うう、ああ、あっあっ、あっあっ、ううううう」

 

 ミクの両手とも手枷の鎖をぎゅっと握り、腰を突き上げていた。持ち上げられた腰は、まるで別の生き物のようにびくんびくんと痙攣し、震えるたびに白濁した愛液が恥丘へ伝って流れていく。その愛液はベッドに染みを作るくらい溢れ出ていた。

 

 枕で顔を横にしているミクは瞳を潤ませ、涎を枕に垂らし、はあはあと息も荒くしながら喘ぎ声を上げている。

 

 着ていた服を脱ぎ捨て、斗真はせり上げられたミクの下半身へと向かう。その姿を見た斗真のペニスは上向きになり、ぎんぎんにそそり立った。

 

「とぉ、まぁ、はぁはぁ、あああっ、ぬい、てぇ、とぉま、ひぅっ、ほし、ぃょ」

 

「何回イった?」

 

 ミクの懇願は斗真の興味より優先度が低かった。差し出されているように突き出されているミクのお尻を開きながら尋ねた。

 

「……ご、ご、か、い」

 

 溢れてくる愛液は、鮮やかなローズピンクの開かれた割れ目にある、小さなミクの秘穴からとろとろになって垂れている。

 

「そんなにイったのか。俺がいなくても愉しんでたみたいだな」

 

「ち、ちがっ、あっ、あっ」

 

「何が良かった?」

 

 お尻をびくんびくんとさせながらミクは熱を帯びた声で答える。

 

「はぁはぁ、あ、の、こつ、こつって当たると、すご、はぁはぁ、いの」

 

「ん?」

 

 斗真は何のことか分からなかった。子宮口にこつこつ当たるのか? と思った。

 

「ミク、まんこ広げててやるから、俺の前で一回イって見せろ」

 

「う、うう、恥ず、うう、あっはあぁあ」

 

 鎖で繋がれ脚を広げられたまま突き出された秘裂を両手で開いた。恥ずかしいとは言っても、為す術もなくミクは為されるがままで、手枷に繋がれてある鎖をぎゅっと握った。

 

 斗真によってくぱあっと開かれた小さな割れ目はイヤらしくぬめっていた。そこにある幼い膣口は奥を見られまいとしているのか、涎を流しながら息をするかのように開いたり閉じたりしようとしていた。

 

「見られ、て、るよぉ……ああっあっ……は、ず、かし、いっ! はぁっうっ」

 

 ぴくぴくと浮き上がった腰は何度も小さく動くが、ミクが絶頂を迎える気配が見えない。斗真は、こつこつ当たる、と言われていたことを思い出し、子宮口にローターを近付けることが出来ないか、とりあえずリモコンに繋がるコードを引っ張る。

 

「だ、だめえっ!」

 

 腰を突き上げていたのは、ローターが中で動き回らない、たまたまそこが丁度いい位置だったからだ。斗真によって引っ張られたローターの一つが引っ張られ、もう一つのローターにぶつかった。

 

 こっこっ、こここっ、ここっこっ、こここっこっここっこ

 

「いやっ! いやっ! いやっ! い、見られちゃうっ! イぐっ! イぐっ! い、イぐっ! イぐっ、イぐっ、イぐっ、い、い、いいいいぐっ!」

 

 ローター同士がぶつかりあり、微妙な振動がハウリングを起こすかのように倍増し、膣内を響き渡らせる。ミクの秘穴のひくひくする動きが止まらない。

 

「いあっ! いあっ! ひ、ひっ、いやぁぁぁっ!」

 

 今までにないくらい膣口が大きく開いた。それでも小指が入る程度だ。とぷっ、とぷっ、と、まるで注ぎ込まれた精液が溢れるように開いたり閉じたりする膣口から流れてくる。

 

 ミクの手は鎖をぎゅっと握り、勝手に動く下半身に抗うことが出来ず、そして、押し寄せる快感に抗うことが出来ず、斗真のものを待ち侘びているにも関わらず、絶頂を迎えた。



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42 舐めて証明してやるか

 ぷりゅっ、ぷりゅっ

 

「んぅっ、んうっ!」

 

 膣内とアナルからローターが4個ともやっと抜かれたミクだったが、斗真の目の前で、ローターでイったことが恥ずかしかった。

 

 イったところを見て満足した斗真は足枷を外す。そして手枷も外し、腰を上げて固まっているようなミクを転がして仰向けにした。

 

「あぁあ、涎も、鼻水も……」

 

 ローターの機械的に動く容赦のない動きに何度もイき、耐えられなくなっていたミクの口からは涎が流れ、さらに鼻水も流れていた。斗真は近くにあったティッシュをとり、丁寧に拭き取る。

 

「とぉ、ま、汚いよ。……汚いから、わたし、やるから」

 

 顔の汚れを取っている斗真の手に、力なくミクは自分の手を重ねた。

 

「汚くねぇよ。いいから、拭かれてろ」

 

「わ、たし、汚いもん」

 

「お前に汚ねえところはねえよ。鼻水で可愛い顔が台無しなだけだ」

 

 鼻を拭き、そのままゴミ箱というわけでもなく、拭いたティッシュをベッドの脇に斗真が放り投げ、またティッシュをとってミクの顔を拭き始めた。

 

「か、わいく、ないもん……わたし」

 

「可愛くもなけりゃ、俺のものにしねえよ。そこら辺の同じ年頃の中学生の中で、お前くらい可愛いのはいねえよ、お前は、綺麗だよ」

 

「き、汚いから、いいよ」

 

 ミクはフラッシュバックのように思い出していた。祖父母からはいつも「きたない子」「けがらわしい子」「よごれた子」などと言われ、母親の知らぬところで、学校にはわざと伸びたような服やよれよれの服を着せられて学校に行った。

 当然学校でも祖父母が言ったようなことをわざと聞こえるようにクラスの子達に言われていた。

 

 ――それなのに

 

「……まあ、俺から穢されたけどな。……ミク、言っておく。お前は可愛いし、綺麗だ。俺が保証する。……どれ、舐めて証明してやるか」

 

 身体に力の入らないミクを押さえつけ、ミクの額を舐め、鼻水のついていた鼻も舐めた。そして耳も、その中も舐める。

 

「は、や、やめ、き、きたな、ぅぅ」

 

 そのまま斗真はミクをひっくり返し、汗だくになっている背中、後ろから脇を舐め、突き出された秘裂をそっと広げた。

 

「と、ぉまぁっ! き、きたな、いよぉっ! いっぱい、濡れてっ! はぅっ!」

 

 濡れた愛液を舐め取るように周りから口を付けた。

 

「も、きたなっ! そ、だめっ! そこっ! おし、おしっこのぉっ! うぅっ! きたないよぉっ! やめてっ! ぅあっ! はぁぅっ!」

 

 尿道へ執拗に舌を入れるように舐めてから斗真は白濁した愛液の跡がある膣口を舐め――。

 

「そこっ! ダメっ! とぉまぁっ! あぁっ、は、入って、きた、あ、あ、あ、し、舌ぁっ?! んぅ、は、あ、や、あ、あ、う」

 

 一度は閉じてしまったミクの肛門をこじ開けるように斗真の舌が入っていく。指ともペニスとも違う生々しい柔らかさが周りを舐め、中をねぶるように動く。舐めとったはずのミクの膣はまた少しずつ湿り気を帯びていった。

 

 そしてまた、膣からたらりと愛液が一滴流れる頃に、ミクは仰向けにされた。今までにはない快感に、ミクはまた涎と鼻水が出ていた。

 

「ったく、前から言ってたろう? 汚くなんかない。お前は可愛いし綺麗だ。俺はどこを舐めても平気だ。いいか? お前が汚いなんてところはない」

 

 ティッシュをとり、また喘いで汚れてしまった頬と鼻を斗真は優しく拭く。様子を見ながら斗真はミクの股の間を丹念に舐め続けた。

 

「う、うう、ぐすっ」

 

 今まで言われ続けたきたことを全部否定してくれた。

 今まで自分がそうだと思い続けてきたことを全部否定してくれた。

 

「ったく、泣くな。……拭くところが増える」

 

 母親以外からこんなに優しく接して貰ったことがなかった。いや、母親からも、ひょっとすると、これほど自分を肯定して貰ったことなどないのかもしれない。

 

「うう、とぉま、うううう、うう」

 

 ミクは今まで否定され続け、ほかの同世代より自分を見つめてきている。そのせいか、同じ年の子供と比べれば、少しだけ大人じみた考えはあるのかもしれない。いや、逆に選択が狭まっているだけなのかもしれない。

 

 股を開かれ、そこを丹念に舐められている。斗真からの優しい言葉と丁寧な愛撫がミクを絶頂に導くには、それ程長い時間は要らなかった。。

 

「ひぃぐぅっ! んっ、んっ、うぅ、んぅっ、うぐうう、ぐすっ」

 

 イきながら下唇を噛み、ミクは斗真の優しい言葉に泣いていた。

 

「ったく」

 

 汗だくになってしまったミクの髪を撫で、斗真は自分の胸に抱きかかえた。力んで何度もイってしまったミクの手には力が余り入らなかったが、斗真の背に腕を回し、大きな声を上げて泣いた。

 

 自分を受け入れてくれる斗真の優しさに、ミクは大声を上げて泣いた。

 

 

 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 

 

「ぐすっぐすっ」

 

「落ち着いたか」

 

「うん」

 

 身体を起こしたミクは、ティッシュをとり鼻をかみ、涙も拭いた。泣いている間中斗真はずっとミクの頭を撫でていた。

 

「ミク」落ち着きを取り戻したミクを抱きしめ、斗真は耳元で囁く。

 

「ここでは泣くな。……悲しみを持ってくるな」

 

 背中に回したミクの手に力が入った。

 

「うん」

 

「悲しいことがあったら、俺に言え。たっぷり可愛がって忘れさせてやる」

 

「うん」

 

「悲しいことは俺が解決してやるから、お前は俺の前で、可愛く鳴けば良い」

 

 抱いていたミクの身体をそっとベッドに下ろした。

 

「ごめんなさい。……もう、泣かない」

 

「お前が泣くもんだから、見てみろ。……もうがちがちになっちまったぞ」

 

 斗真は横にしたミクの目の前に、しゃがみ込んで自分のペニスをさらけ出す。その先端からはたらたらと粘つくような体液が、そそり立った一物を濡らしていた。ミクはくすりと笑った。

 

「泣いたの見て、おっきくなっちゃう斗真って、変態さんだ」

 

 微笑んで言うミクに、斗真も微笑み返す。

 

「その変態のすることに悦ぶミクはもっと変態だな」

 

「……うん」

 

 儚げな笑みを見せてミクは頷いた。その表情に、さっきまで慰めていたことを忘れてしまいそうになるくらい、そそられた。

 

「ミク……火曜日ぶりだからな。……すっげえ濃いぞ。……どこ出して欲しい」

 

 ミクは斗真の方へ足を向けると、膝を腕で抱えて脚を開き、その手は小さく幼い割れ目を広げた。

 

「わたしの、子供おまんこに、斗真のおっきいペニス、入れて」

 

 一緒に遊ぼう。友達にでも言うような表情でミクは斗真を誘う。その顔つきとはまったく真逆で、広げられた幼さの残るピンク色した割れ目は白い愛液が絡み、小さな穴をねっとり濡らしていた。



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43 入ってるとこ、見るんだろ

 子供らしいものの言い方で誘うミクを、また蕩けた表情にして、欲情を誘う鳴き声を上げさせたい。斗真はふつふつとミクを欲望のまま犯したくなった。たった三日四日その身体を貫かないだけで、性欲がたっぷりと溜まっているような気がした。

 

 ミクが自ら広げた股を、斗真もその両方の手で広げる。ミクの股の間からは、がちがちになり、厳つく血管が浮き上がるペニスがそそり立っていた。

 

「あ、の、お願い……」

 

「ん? 優しくしろって言われたところで、今日は無理だ」

 

「ううん。今日はね。……ずっと、入ってるとこ、斗真が射精するまで、……ずっと見てみたい」

 

 にやりと斗真は笑う。

 

 ぐいっとひっくり返すように、端から見るとプロレス技になりそうなくらい、斗真はミクの腰を上げた。さすがにまだ子供のミクの身体は柔らかく、本人は苦しくもない。

 

「まんこ、見えるか?」

 

「……見える」

 

 ミクは自分で広げてみる。小さな粒だったクリトリスはぷっくりと膨らみ、その先のローズピンクの割れ目はとろとろに白く濡れ、いつも斗真を飲み込んでいる穴は

 思った程大きくなかった。

 

「入ってるところ、イクところ、見せて」

 

 首を傾げて斗真にお願いをした。すると、亀頭の先端からぷくりとカウパーが垂れた。斗真はそそり立ったものを下に向け、今かと待ち望んでいる小さな穴へと当てがった。

 

「ミク、見せてやる。……ちゃんと見てろよっ」

 

 ――ぬぷっ

 

「くぅっ!」ミクは仰け反りそうになるのを抑え、亀頭を飲み込んでいく様を見続けた。

 

 斗真を受け入れた膣口は、それに合わせるように伸び、吸い付き、また元に戻るように、斗真の陰茎を締め付けていった。ずぶずぶと斗真が沈んでいくほど、身体の中を擦っていく。弓なりになりそうになる、びくびくと震える身体を抑え、はあはあと息を上げていた。

 

「おっ、お、っきい、の、はっ、はい、はいって、来るぅ♡」

 

 ず、ず、ずずず、ず

 

 身体の中に入ってくる感覚。どんどん奥へ入り、ごりゅん、ごりゅんと何かを擦ってくる感覚。斗真の身体が自分に近付き、最後はぴったりとくっつくと中ではごりごりと擦られ、そのたびに瞳が潤んでくる。

 

「あ゛っ、あ゛っ」

 

 奥に入れた斗真が腰をグルリと回す。無理矢理膣口をこじ開けられ、クリトリスを擦っていく。

 

「んあああああっっ」

 

 ――ぬぱっ! ――ぶるんっ!

 

 突然斗真が腰を思いっきり引き、ペニスを一気に抜いた。膣内が一気に抉られ、快感がどっと押し寄せてくる。抜けた勢いでペニスが勢いよく振り上がり、カウパーと愛液がミクの身体や顔に飛んだ。それには火花が散ったかのように目が眩み、ミクはぴくんぴくんと震えた。

 

「はぁはぁはぁ、すご、……でも……ぬ、かないで」

 

「すげえあっついぞ、お前の中」

 

 ――ぬぷっ

 

「んはぁっ」

 

 再度斗真はペニスをミクのとろとろになった膣内に沈めて行く。何度もイったはずのミクの中は緩くなるどころか、求めていたものを離さないようにしているのかぎゅっと締め付けてくる。

 

 ぬぷっ、ぬぷっ、ぬぷぬぷっ、ぬぷぬぷっぬぷぬぷ

 

 どろどろになった愛液が亀頭や陰茎に絡まり、膣内がうねり、ペニスを膣内で愛撫しているようだった。

 

「は、あ♡ あ♡ め、めくれ、ちゃうっ! あっ♡ めくれちゃっ、あっ」

 

 ミクは自分の膣口が伸び、斗真に吸い付くところを目の当たりにした。それはイヤらしくもあり、胸を高鳴らせる。抜けていけば自分の愛液がぬらりと陰茎を濡らしていく。そして出て欲しくないと膣がめくれ上がっていく。

 

 恥ずかしさに顔を覆うようにミクは手の平を広げているが、指の間は大きく開かれ、情事を目の前から隠すようなものではない。むしろ、悦んでいる顔を隠すためなのかもしれない。

 

「ミク、入ってるとこ、見るんだろ」

 

「あっ、はぁはぁ、くぅ、は、げしっ♡ お、きいの、すご、わ、たしをずぼずぼ、してる♡ 見え、てる――」

 

「隠すな」

 

 ミクの両手を押さえ込む。そこには瞳を潤ませ、唇を震わせながら悦ぶミクの顔があった。ミクは恥じらいもなく、自分の年を認識しながらセックスに悦んでいる顔を見られたくなかったのかもしれない。

 

「うう、はぁ♡ 恥ずかしい……」

 

 顔を思わず逸らしたミクの膣内を斗真が思いっきり突いた。

 

「あはぁっ!」

 

「見るんだろ?」

 

 ゆっくりとミクは視線を戻す。横を向いてしまったがために、口の端からは涎が垂れていた。

 

「はぁはあ、み、みりゅ」

 

 斗真のものが今までより大きく感じていた。動くたびに膣内が広げられ、抉られ、そのたびに息が激しく、喘ぎ声が上がり、からからになった口の中は舌が回らなくなってしまっていた。

 

「ふぅ、はぁ♡ しゅ、しゅご、じゅぼじゅぼ、うう、うう、きもひいいっ♡」

 

「ほら、見えるか」

 

「み、見えりゅっ、見えりゅぅっ、うう、はぁ♡」

 

 ぐいっと脚を広げた斗真は、大きなストロークで出し入れをした。それは、カリ首が見えるくらい引き出され、膣口が広げられていくのが気持ち良かった。

 

「でちゃ、う、くぅ♡ 入りゅぅ♡ っく、はぁ♡ とぉまぁ♡ しゅきぃっ」

 

 ミクの言葉を合図とするように、斗真のピストンが激しくなる。

 

「ひゃうっ! ひぃっ♡ こ、壊れりゅっ! はぐぅ こ、壊れひゃうっ!」

 

 自分の割れ目が容赦なく広げられ、秘裂は潰されるように斗真のペニスに押し込まれる。どれだけ濡れ、どれだけ愛液が溢れているのか、ぴっちりと陰茎を咥え込んでいるのにも関わらず、ぶちゅ、ぶちゅ、と音を立て白濁した体液が溢れてくる。

 

「ひっ、気持ひいいっ! い、イくろ? イくろ? はぁぅっ♡」

 

 激しく秘穴を突く斗真から、ミクの未熟な身体に汗が滴り落ちる。その斗真の動きを何度も見ているミクは、そろそろイきそうなことを察していた。

 

「くっ、イきそうだ……濃いぞっ!」

 

「ふぅ♡ ふぅ♡ う、あっ、き、きて……こ、濃いのっ」

 

 斗真が気持ち良くて一心不乱に自分の中を突いてくる。溜め込んだ欲情が入り込んでくることを思うと、ミクは背筋にぴりっと電気が走ったようになる。

 

「妊娠するくらいっ! 濃いの出すぞっ!」

 

「や、やらあっ! 妊娠やらぁっ!」

 

「くくくっ、知るかっ! 孕めっ! イくぞ!」

 

「やらあっ! やらあっ! らめぇっ! やっ! はぁっ!」

 

 激しく、激しく、乱暴にミクの奥に何度も亀頭を押し込まれる。たっぷりと濡れた陰茎はぬらぬらと妖しく明かりを反射し、ミクの膣も引っ張られる。ミクの目に、陰茎が太くなっていくのが見え、さらに激しいピストンがびくびくと身体を震わせてきていた。

 

 じゅぶじゅぶっじゅぶぬちゅぬちゅっぬちゅっ、じゅぶじゅぶっ、じゅぷっ!

 

「やっ、やっ、やらっ! らめえええぇぇぇっっ!!」

 

 斗真がびくんと震え腰をミクの奥に突き立てた。

 

 どぽどぽどぽっどぷどぷどぷっどぷどぷどぷっびゅるるっ

 

 熱いものが自分の中に入り込み、一番奥に浴びせられた感覚が全身を駆け巡り、手足が痺れて自由が奪われたようになった。意識が飛びそうな程の快感は、イってもなお、残った精液を中に注ぎ込もうとする斗真の動きにずっと続く。

 

「んくっ! あっはぁっ! はっ! うぐっ! ひぐぅ、うくっ、ひっ」

 

 呼吸が出来ない程ミクは快楽と痙攣に襲われていた。子宮が動くたびに斗真の熱い精液が入ってきて、ずっとイきっぱなしのような状態だ。「イく」とも言えずに、ただただ快楽を貪る身体に、堕ちていくことしか出来なかった。

 

 まだなお斗真はがちがちのペニスをミクの身体に突き立て、びくんびくんと震わせ、どれだけ溜まっていたのか精液を注ぎ込んでいる。

 

「くぅっ……はぁはぁ、最っ高だったぞ」

 

 お腹がいっぱいのような感覚だった。それもそのはずだ。いつもはその隙間から漏れてくることはない精液が、どろりと溢れてくるのだから。ミクの中はたっぷりの精液とミク自らが溢れさせていた愛液でいっぱいになり、とうとうそこから白濁した体液が漏れ出してしまっていた。



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44 口も舌も、喉も最っ高だな

 潤んだ瞳はイってもなお、繋がっているところを見ていた。注ぎ込むたびに陰茎が膨らめば気持ちいいと言うことが分かるからだ。

 

 そして、今までにないくらい溢れてくる精液が粘ついているように思ったからだ。イく前に斗真が行っていた「孕む」と言っていたことが心配になるくらい、とてもそれは濃い。

 

「はあ、はあ、はあ、妊娠、しないよ、ね?」

 

「薬飲んでりゃ大丈夫だ」

 

 汗だくの斗真はミクの頭を撫でる。ミクも目を瞑って嬉しそうに撫でられた。

 

「次は、濃いヤツ口に出すぞ」

 

 ――ぬぽっ

 

「んあぅっ!」斗真が出て行ってしまった拍子にミクは自分の股間から視線がやっと外れた。

 

 その視線はミクの口に近付いてくる斗真のペニスにあった。粘つく精液が亀頭や陰茎に絡まり、たれ落ちそうで落ちずに、それは亀頭から糸を引くようにあった。

 

 たらりと伸びた精液を横になったミクの口に狙いを定めて落とす。ミクも小さな口を思いっきり開いて受け止める。

 

「ん……」

 

 ミクの顔の前、口の上に白くベタベタとする亀頭を差し出すと、小さな舌を伸ばしながら、ミクは舐め取り始めた。それを見ながらミクの股間に斗真は手を伸ばす。

 

「ん、ちゅぅ、ちゅる、ちゅ、ちゅう、んあ」

 

 膣口は斗真を咥え終わったのを見計らってか、それは閉じ、小さくなった秘穴からは、どろりと少量の精液が溢れていた。それを斗真指に絡ませる。

 

「ミク、指についちまった。舐めて綺麗にしろ」

 

 差し出された精液の絡まる指をミクは迷わず口にする。例えそれに自分の愛液が混ざっていたとしても、ほとんどが斗真のものだ。それには何の躊躇いもなく口にした。

 

「ちゅぷ、ちゅう、は、う、すご、濃い」

 

 目の前にはペニスと指が。そのどちらにも溜まりに溜まった斗真の精液が絡み、むせかえるくらいにその香りが漂う。初めて嗅いだ時はとてもキライだった。しかし、今は斗真から出たものと考えれば、それはミクにとってかぐわしく、美味しいものになっていた。

 

「偉いぞ。……じゃあ、フェラだ」

 

 ミクの頭を撫でると、斗真は枕を何個も重ね、脚を広げてそこを背もたれに座る。

 

 少しだけ柔らかくなった斗真のものを握り、四つん這いになってミクは陰茎にまだ絡んでいる精液を、小さな舌を伸ばし、まるでアイスでも食べるかのように舐め取っていく。

 

「んちゅ、れろ、れろ、ちゅちゅう、ちゅる、れろれろ、んちゅ」

 

 角度を変え、上向きにしたり、横にしたり、陰茎に汚れがないことを確認したミクは上を向き、くぴっと音を立てて精液を飲み込んだ。

 

「すご、喉、絡まる……ん、んく」

 

「まだ、残ってるぞ」

 

「うん……」

 

 カリ首から尿道までの部分にはまだたっぷりと精液が絡み、先端からはミクの口技によって感じたのか、カウパーがぷくりと溜まっていた。

 

 小さな口を大きく開き、舌で斗真の亀頭を受け入れた。

 

 くぷ

 

 幼さの残るその唇には相応しくない大きな亀頭が飲み込まれていく。唇を一歩、一歩、また一歩とするように、はむ、はむ、と少しずつ亀頭が口の中に入って行く。焦らすかのようにゆっくり口に含んでいくと、舌が裏スジを擦り、その舌の根元に亀頭が近付くにつれ、尿道が根元で刺激される。

 

「う、お、気持ち、いいぞ」

 

 精一杯開いた口で表情があまり分からなかったが、斗真の言葉にミクが微笑んだように見えた。

 

「んふぅ、んう、ん」

 

 くぷ、くぷ、くぷ、くぷ、くぷ

 

 カリ首についた精液を唇で綺麗にするように、ゆっくり何度も頭を上下した。

 

 じゅる、じゅるるるっ

 

 口に溜まった涎と、舌と唇で舐め取った精液をミクは一気に飲み込む。

 

「んふ、堅くなったよ? 斗真、気持ちいいの?」

 

「ああ、いいぞ。妊娠しても、俺だけでも楽しめるな」

 

「……そ、それだと」

 

「まんこやケツと違ってな。お前の口も舌も、喉も最っ高だな」

 

 少し寂しげにミクは顔を横にし、陰茎の根元から亀頭まで裏スジに沿って吸うようなキスをしていく。そして、先に到達すると、ミクは口の先だけで、斗真のその先端を唇と舌で吸うような愛撫をし、両手では陰茎を上下にしごいていた。

 

「なんだ、妊娠したら、口でするだけじゃ不満か?」

 

 妊娠することは考えない。しかし、もしそうなったとしたら、斗真だけでなく、自分も気持ち良くなりたいと妄想した。ミクは口をとがらせながら尿道を吸い、斗真の質問に小さく頷いて答えた。

 

「くくくっ、普通は妊娠したからってケツなんかでしねえよ。せいぜい、気が向いたら口まんこで癒してもらうかだな。でもな、ケツの味を覚えたヤツは違う。妊娠していようが生理になっていようが、ケツまんこで喘ぐんだよ」

 

 普通じゃない……。お尻でするのも普通だとミクは思っていた。

 

「ちゅぷっ、いいの……二人で……気持ちよく……なりたいんだもん」

 

「ミク……」

 

「斗真のものだから、わたしからあんまりお願い出来ないけど、あの、……ケツまんこ……綺麗にするから、妊娠しても、生理になっても、……ケツまんこ綺麗にするから、……して……ください」

 

「くくっ、そうか、そうか」

 

 とてもイヤらしい笑い方だった。しかし、もうミクにとってはその笑みはぞくぞくとするものになっていた。

 

 斗真はミクの髪をとかすように撫でる。その動きはとても優しい。

 

「じゃあ、また練習しような。……もう、俺のちんこの大きさに広がるようになったもんな? ……今日もケツまんこ、たっぷり抉って、たっぷり射精してやるからな。ただな? 口まんこで俺をイかせてからだ。わかったな?」

 

「はぁ、はぁ、うん……わたし、口まんこで、イかせる」

 

 熱にうなされたように、ミクはぼうっとして、斗真のがちがちになった亀頭を咥えた。斗真の言うことを聞こう。そうすれば、悪いことがなくなる。気持ちいいことだけしかなくなる。ミクは斗真に心奪われていた。

 

 口の奥まで入れず、口の中だけで斗真を悦ばせようとミクは思った。

 

 じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ

 

 涎が垂れようと構わなかった。斗真のものを口にすると自然と涎が増えてくる。いつもは斗真から出てくるカウパーと一緒に飲み込んでいたが、唇を濡らすようにして、たらたらと口から流れようと、構わず、カリ首を中心に唇を上下させた。

 

「う、お、お」斗真は悦んで声を上げる

 

 ミクはさっきまで自分の中に入っていたことを思い出していた。自分の中ではこんな風に気持ち良くなっていたに違いないと想像しながら頭を上下させる。

 

 じゅぷっじゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっじゅぷっじゅぷっ

 

 口の中でびくびくしている斗真の亀頭はいっぱいになっているが、子供が故に小さな舌でそれを舐め回していく。先っちょと裏スジが気持ちいいと言われているので、入ってくる時は裏スジを舌で押さえつけるように愛撫し、口から出ていった時にそのまま舌を持ち上げ先端を弄り回す。時々、全体をクルリと舐め回した。

 

「み、くっ、すげ、くっ、いいぞっ」

 

 右手では陰茎を上下にしごき、左手では根元と玉袋を愛撫する。続けていくうちにミクも興奮してきていた。次は、お尻に入れられるのかもしれない。そう思いながらミクは口と手を使い斗真を快楽に誘う。

 

「う、お、そろそろっ、く」

 

 ミクも分かっていた。しごいている陰茎が我慢をしているのか、びくっびくっと何度も脈打っているからだ。もう少しでイく。それが分かってミクはペニスをいったん口から出した。

 

「とぉまぁ、濃いの、いっぱい、飲ませて。どくどく、いっぱい、私の口の中で、びくんびくんって、しゃせえ……して……くぷ」

 

 その言葉に、斗真は一気に射精感が押し寄せてくる。

 

 じゅぷっじゅぷっじゅぷじゅぷっじゅぷっじゅぷじゅぷじゅぷじゅぷ

 

 頭を小刻みに動かし、舌も前後に動かし涎いっぱいに裏スジを舐め上げる。びくびくと斗真が震え、腰を動かし始める。

 

 その動きにミクも合わせ、カリの刺激を激しく、舌でべろべろと裏スジを舐めると、斗真が腰を突き上げ、喉の近くに亀頭が突っ込まれた。

 

 びゅるるるるっびゅるるっびゅるるびゅるっびゅるっ

 

「うおっ!」

 

 通り道を作るようにしてミクは斗真の亀頭を舌の上に置き、勢いよく出されてくる精液を、喉を鳴らして飲み込んでいく。

 

「く、んく、んぐ、んぐ、ぐっ、んぐっ」

 

 奥で飲み込み味わうことは出来ない。しかし、喉に絡んでくるその粘り気は、精液がだいぶ濃いことを物語っていた。

 

 しばらく、斗真は絞り出すように、ミクの口の中を堪能するようにペニスをびくびくさせていた。

 しかし、動きを止めてもミクは口を離さなかった。亀頭を含んだまま、ねっとりと舌を動かし亀頭を舐め回し、先端を弄り回し、手ではゆっくりと上下に優しく擦っていた。そして、熱い視線を斗真に送っている。

 

「んふぅ、んふぅ、んふぅ、んふ、んふ」

 

「また、立たせてくれたなあ? くっくっくっ、欲しいんだな?」

 

 涎なのかカウパーなのか、ペニスを咥えたミクの口からはたらたらと流れ落ちていた。そして、斗真の言葉に、うっとりしながら頷いていた。



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45 さあ、今度はお前の番だな

 ちゅぽっ

 

 口から抜かれたペニスは、ミクの口技でそそり立ち、その小さな口から勢いよくぶるんと飛び出した。

 

「はぁはぁ、濃かった……」

 

「気持ち良かったぞ。……今度はお前の番だな」

 

「うん」

 

 四つん這いで見上げるミクの頬に軽くキスをし、あぐらをかいた膝の上にミクの胴体を載せ、お尻だけを突き出したようになる。腰を抱え込まれたミクからは、自分の下半身が何をされるのか見えない。

 

 きゅぽっ

 

 何かキャップが開けられた音に振り向いても、何が開けられたのかは分からない。しかし、すぐに分かる。自分のお尻の割れ目にたらりとぬるぬるした液体――ローションがかけられたからだ。それも、すぐに肛門が疼いてくる媚薬入りだ。

 

 にゅぷっ

 

「はぁっ♡」

 

 ミクの肛門はいとも簡単に斗真の中指の侵入を許してしまっていた。

 

 ぬぷっ、ぬぷっ

 

 入れたり、出したりするにも何の抵抗もない。完全に肛門は斗真の侵入に対して何の力も入れることがなくなっていた。ミクの下半身は指が動くたびに、小さくではあるがぷるぷると震えている。

 

「そんなに、欲しかったのか? ケツに」

 

「くあっ、ふぅっ、お、お、うっ、欲し、欲しかったの」

 

「じゃあ、もう一本入るな」

 

 にゅぷっ

 

「んああっっ!!」

 

 少しだけではあったが、人差し指も難なくミクの肛門に侵入することが出来た。

 

 ぬち、ぬち、ぬち

 

 二本の指がどこまで入るのか、ゆっくりとひねりを咥えながらミクのアナルに侵入して行く。

 

「お、はぁ、お、奥にぃ、くぅっ」

 

 少しずつ段階を踏んで入って行く指に、びくんびくんとミクの下半身も痙攣していくようだった。

 

「ずっぽり、指全部飲むようになったなあ」

 

「お、あ、あ、あ、はぁはぁ、あ、う」

 

 ぐち、ぬぷっ、ぐちっぐちっ、ぬぷぬぷっ、ぐぷっ

 

「はあぅっ♡ 広げ、てうっ♡ 広がるよぉ、はぁ、や、やぁっ」

 

 中指と人差し指はアナルに締め付けられつつも、指同士を放したりすることで広げることも出来る。その中はピンク色をして綺麗だ。ローションがその中で糸を引き、イヤらしさを増している。

 

 ぐちっ、ぬぷっぬぷっぬぷっ、ぐぷぐぷっ、ぐちぐちぐちぐち

 

「な、かでっ、う、動いてっ、ひろ、がっ、あ、やぁっ、やっ、あっ、やっ」

 

 中に入った指を曲げ、中のねばねばしたローションを腸壁に塗り込むようにして優しく擦ると、びくんびくんとミクの腰が跳ねた。

 

「くくくっ、簡単に広がるようになったな。ミク、ケツ気持ちいいか?」

 

「あっあっ、いいっ♡ け、ケツまんこ、好きぃ」

 

 ぐちぐちぐちっ、ぐぷっぐぷっ

 

「ひぃぃっ、は、う」

 

「じゃあ、まんこは気持ちいいか?」

 

「お、おまんこも、うぐっ、やっ、やっ、あっ、あっ、好きっ」

 

 びくびくと震えながらミクは答える。弄られれば弄られる程思考能力が低下している。

 

「ケツと、まんこ、どっちがいい?」

 

「くぅうぅ、うう、ど、どっちもぉっ」

 

 二本の指は何の抵抗もなく肛門を出入り出来るようになっていた。

 

「もう、これなら入るな」

 

「ひあっくっ! ひろっ、あっ」

 

 指を広げ、回転させながら斗真は肛門から指を出した。そして、ミクの腰を抱え、斗真は鏡の前に連れて行く。

 

「さあ、勉強するか」

 

「勉強?」

 

 斗真は鏡の前であぐらを緩くしたように座り、ミクをその前に立たせた。

 

「座って入れろ」

 

 鏡が思ったよりも近くにあり、そこに手をつき、ミクはゆっくりと腰を下ろしていく。鏡をちらりと見ると、これからすることに期待と悦びに満ちあふれた、イヤらしい顔をした自分がいた。



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46 大人顔負けで感じるんだからなあ

 斗真を跨ぐようにしながらミクは腰を下ろしていく。そして、たっぷりと指で弄られた肛門に斗真を飲み込んでいく。がちがちになった亀頭の角度を変えながら、ゆっくりと腰を沈め、根元まではいることには悦びになのか、快感になのか、ミクはびくびくと震えていた。

 

「なんだ……まんこに入れなかったのか」

 

 大きく股を開かなければ入れることが出来なかった。そのせいもあって、鏡の中の自分は全て丸見えで、自分の肛門に斗真のペニスを飲み込んでいるイヤらしい姿を映し出していた。

 

「だ、って……おしり、弄って、んぐぅ」

 

「ケツまんこだって言ったろ」

 

 どちゅっ

 

「ひぐっ!」

 

 斗真に腰を突き上げられ、ミクは一瞬目が眩んだ。

 

「ご、ごめ、んなさ……い……んぅ、はぁはぁ」

 

「どれ、今日の勉強は、自分についてだ」

 

 斗真の細腕がミクの足を大きく開き、子供におしっこをさえるような恥ずかしい格好にさせた。そして、ゆっくりと腰を、じっくりと動かし始めた。それは、なかなか大きくは動けないが、ミクのアナルの奥まで擦りつけることが出来た。

 

「はぁ、あう、あぐぅ、奥にぃ♡ とぉま、の、入っ、て♡」

 

「さあ、ミク、鏡を見ろ」

 

 斗真に股を開かれている自分がいた。割れ目は少しだけ開き、ピンク色の小さな襞が見える。小さい穴からは白い精液が零れそうになっていた。そして、その向こうは斗真によって串刺しにされてはいるが、息が上がる程気持ちが良い。

 

「鏡の向こうにいる、やらしいのは、大人、か?」

 

「はぁはぁ、ち、がう」

 

「じゃあ、なんだ?」

 

 ミクの空いた両手は隠せば良いのか隠してはダメなのか迷っているようで、お腹のところでもじもじとしていた。

 

「……こ、子供、です」

 

「そうだよなあ? そんな小さな胸だもんなあ? 乳首すら未熟だ。小学生だって、お前より大きい子はいるよなあ?」

 

 脚を抑えていた手を放しても、ミクはそのまま見せつけるようにしてなのか、脚を広げたままだった。親指と人差し指で辛うじてつまめるような乳房を斗真は揉み、そのまま絞るようにその先端をくりくりとこねくり回した。

 

「うう、あぅ、い、いっぱい、います」

 

「それなのに、大人顔負けで感じるんだからなあ。ほら」

 

「うっくぅっ!」

 

 乳首を捻るとミクはびくっと一瞬だけ弓なりになる。ペニスをアナルが締め付ける。気持ちいいのは斗真だけではなく、締め付けたミクもだった。

 

「は、あ♡ くぅ」

 

「それになあ、ここも、気持ちいいんだよなあ?」

 

 恥丘を上に引っ張り上げ、割れ目の境目にある小さな蕾に手をかける。綺麗なピンク色したそれはぷっくりと、未熟ながらも今にも咲いてしまいそうな程ぱんぱんに膨らんでいた。

 

「……は、い」

 

「なんて言うんだっけ?」

 

「……クリトリス、です」

 

「毎日弄ってるんだっけ?」

 

「うう」

 

 斗真の言葉責めに、今自分がしている格好がとても恥ずかしく感じてきていた。

 

「見ろ、ミク……子供があんなにクリトリスぴんぴんにしてるのなんて、ねえからなあ。ここか? ん? ここか?」

 

 濡れてもいない小さなクリトリスを斗真は摘まむように弄り回した。

 

「ひあっ! くっ! はっ、あっあっあっ」

 

 それは余計に感じた。痛いくらいに。

 

「それでだ。……ミクが自分で一番知っておかなきゃいけねえところが……わかるな? 自分で広げろ」

 

「やぁ、やぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、やぁ、ぃゃ」

 

 鏡の向こうの自分はイヤだと言っていても、薄い笑みを浮かべ、隠そうとしていたはずの手で、開き始めていた割れ目をゆっくりと広げていく。そこは小さくしか開かず、白い体液がとろりと溢れてくる。斗真のものを何度も自分で見ているはずなのに、その穴は斗真の亀頭を飲み込めるような大きさではない。

 

「おお、見えたぞ。女の子として大事な部分だ。だがな、その上にある小さい穴。おしっこする穴だ。……お前は、普通の女でもしねえところを弄られて、気持ちいい気持ちいいって感じる子供なんだよ」

 

「や、やらしいの……」

 

「そうだ。ミク、お前はとてもイヤらしい。それにな? セックスは大人のすることだよなあ?」

 

「で、でも……でも」

 

 斗真が無理矢理したんだ。そして、わたしを変えた。そう言いたかった。しかし、「そのせい」ではなく「そのおかげ」に変わったのだ。言葉を続けることが出来なかった。

 

「でも? そうだ、でも、お前は子供なのに、悦んでセックスしているよなあ? 膣ん中に、子宮ん中に精液入って悦ぶ子供なんだよなあ?」

 

 否定出来ない。斗真しか認めてもらえない。広げた手にきゅっと力が入った。すると、生暖かい何かが垂れてきていた。

 

「くくくっ、言葉で気持ち良くなってきたのか? 精液と愛液が、まんこから垂れてきているぞ。なあ? ミク? 言葉だけで感じる変態なんだよ。それに、今お前、どう言う状況だ?」

 

「はぁはぁ、け、ケツまんこに、ぺにす、入れてます……んくっ」

 

「そんなに、ケツ、気持ちいいのか」

 

「くっ、あっ、はぅ、好きぃ♡」

 

 広げていた脚を、再度斗真は持ち上げる。ミクは自分の割れ目を広げたままの格好だ。

 

「普通の子供じゃなくなったんだよ……ミク。普通の大人でもしないことをしているんだ。……大人になっても普通じゃない。……でもな、気持ちいいよな?」

 

 軽々とミクを持ち上げアナルからペニスを抜いていく。

 

「うっ、あっ、くぅっ、き、もち、いい♡ んくぅっ!」

 

 そしてもう一度アナルにずぶずぶと沈めていく。

 

「なあ? 俺からセックスしてもらうようになって、どうだ?」

 

 新聞を盗んだことから始まった。脅されて身体を弄ばれ、痛い思いも、気持ち悪い思いもしてきた。しかし、それは気持ち良くなった。

 

 家では絶対味わうことが出来ない料理も食べることが出来た。それは食べることだけでなく、自分でも料理をすることが出来るようになった。

 

 学校で勉強しても分からないことがあった。家で勉強を教えてもらったことなんてなかった。しかし、斗真からは勉強を教えてもらい成績も上がった。

 

 そして、人を好きになった。

 

「し、あ、わせ……に、なったと思う」

 

 ミクの脚を下ろし、脇から手を入れ、両手でミクの幼い胸を弄り始めた。たいしてない胸の肉を、大事そうに優しく揉み、時折乳首の先端を擦るように愛撫する。

 

「んく、は、あ、くぅ」

 

 汗だくになったミクの髪が掛かる首筋に斗真は顔を埋め、小さくキスをする。何度も繰り返され、ミクは下腹部がきゅんきゅんとしてくる。

 

「幸せか。……俺もな、お気に入りだ。その身体が、その心が、その声が。……俺のものにして良かったよ」

 

 その言葉を聞き、つーっと涙が零れた。

 

 好きとは言ってもらっていない。しかし、ミクにとって斗真に気に入ってもらい、自分のものにして良かったと言われたのだ。

 

「泣くな……いいか? 悦んで、鳴け」

 

「ぐすっ、うん」

 

 鏡の中の自分は涙を流していても、とても嬉しそうに返事をしていた。



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47 おかしくなれ。良い子だ、良い子だ

 ミクのアナルに繋がったまま斗真は身体を起こすようにする。ミクは前のめりになり、壁になっている鏡に寄りかかることになる。白い肢体が鏡に映り、自分がどんなことをしているのか、まざまざと見せつけられることになった。

 

「よおし、いい声で鳴け」

 

 斗真の言葉を合図に、鏡に寄りかかりお尻を突き出したミクから、ずずずず、とローションまみれのペニスを引き抜かれていく。自分の意志で排泄しているのとはまったく違い、アナルから引き摺り出てくるペニスにミクは背筋が反り、ぞくぞくとした感覚が走り抜ける。焦らされていた分、余計に感じていた。

 

「か、はっ、あっ、あっ、あ、う」

 

 ぬちっ!

 

「ひぎっ! かっ、はっ、あっ、あっ、お、お、おくぅ」

 

 亀頭が一気に腸内を擦り抜けていく。膣とは違う悦びだった。肛門から出入りする気持ちよさ、腸内を走り抜け、その中からペニスが膣や子宮を押し退けていく間接的な快楽。

 

 ぬちっ、ぬちっぬちっ、ぬちっぬちっぬちっ

 

「はあっうぐぅっ、とぉ、ま、とぉ、まぁ、とぉまぁ」

 

 長いストロークで、変則的なスピードで出し入れされていたミクは、背後で腰を掴んでいる斗真を求めるように喘いだ。

 

「今日の夜は、ケツまんこにだけ、たっぷり出してやる」

 

「あんっ、はあ、はあ、おまんこ、おまんこにもぉ」

 

「ミク、さっき、ケツが好きって言ってたろお?」

 

 イヤらしい言い方だった。そして、腰もアナルの奥を探るように、小刻みに前後に動かしていた。

 

 ぬちぬちぬちぬちぬち

 

「い、あ、あ、あ、ち、あ、が、うぅ、うっ、そ、その、ままぁっ♡」

 

 ミクはおねだりをした。根元まで入ったペニスは、肛門を細かく振動させ、奥ではちょうど子宮を刺激しているのか、膣内に入っているように感じていた。

 

 ぶひゅっ、ぶぴっ、ぷひゅっ

 

「は、や、や、や、出るっ、出てるっ、は、恥ずかし、あ、あ、あ」

 

 斗真の腰の震動は膣内に及び、膣内射精をした精液を体外へ押しだし、膣から音を立てて漏れ出していた。それは、生暖かく内腿を伝い、脚を伝い白い跡をつけていく。

 

「そのまま、だろ?」

 

 後ろから覆い被さるようにした斗真から、甘い声が聞こえた。

 

「やっ、やっ、あっ、はっ、くっ、恥ずかっ、だ、だめっ、も、もっ」

 

 恥ずかしさと気持ちよさが入り交じり、ミクを絶頂に導いていく。両方の肩を押さえつけられ、耳元で斗真の息遣いが聞こえてくる。斗真が腰を動かすたびに、その息が弾む。

 

「ほら、イけ。ケツまんこで、イけ」

 

「も、もうっ! イくっ、イくっ、イ、イ、イくぅっっっ!!!」

 

 膝立ちのような状態でミクは反り返り、斗真の胸に倒れ、身体をびくびくと震わせる。その身体を優しく抱きかかえるように斗真は腕を回す。

 

「あっ、し、幸せぇ。……はぁはぁ」

 

 仰け反り、その僅かな胸を反らし、小さなその先端はつんと硬くなっていた。斗真はそこを摘まみ、弄り始める。小さいながらも、こりこりと堅くなったそれは汗ばみ、少しだけ湿っていた。

 

「今度は、俺の番だからな」

 

「あっ、あっ、んっ、……は、い」

 

 しかし、斗真は乳首を弄り首筋や耳を優しく噛むように愛撫するだけで、腰を動かさずにいた。動いて欲しい。そう思い、ミクは自分で腰を前後に揺らしてみた。

 

「あ……あ……あ……と、ぉま……動かないの?」

 

「ミク?」

 

「……うん?」

 

「ケツは力を抜いてるんだよな?」

 

 小さな身体のミクは、肛門の力を抜くことで斗真の大きなペニスを受け入れることが出来ていた。それでも、入る時のきつさはあった。

 

「とぉまの、は……あ……おっきい、から……力、抜いてるよ?」

 

「そうか。……じゃあ、今日は、力入れろ」

 

 何のことか分からず、ミクは斗真の言葉に従った。

 

「……うん。……こ、こう? ……んっ。……あ、あ、こ、これ」

 

 肛門に力を入れると斗真の形が分かるくらい、ぎゅっと締め付けているのを感じることが出来た。それは、何かの感覚に似ていた。斗真もペニス全体が、膣とは違ったきつめの締め付けに亀頭がむくりと大きくなるようだった。

 

「力、入れてろよ」

 

「……は、い」

 

 斗真が腰を引いていくと、力を込めているのに、何かが出て行く感覚に、さらにアナルに力が入る。

 

「ひぎっ! くっ! あっ! あっ! あっ! あっ! で、てくぅ!」

 

「力抜くなよ」

 

「あぐっ! ぬ、抜けないっ! 抜けないっ! 力、抜けないよぉっ! 力っ、ぬ、抜けなくなったよぉっ! くぅっ!」

 

 ペニスは締め付けているアナルに再度埋もれていく。媚薬入りローションのお陰できつくともすんなりと入って行った。

 

「こ、れっ! だ、ダメ、ダメ、ダメっ!」

 

 力を入れたことは、排泄を我慢する感覚なのに、それは何度も出入りする。肛門を擦り、腸内を擦っていく。力み、肛門から出してはいけないのに出て行く感覚は、ミクにとって身体が理解出来ていなかった。

 

 壁に逃げるようにするミクを、背後から胸と下腹部を押さえ離れないようにした。

 

「だめぇ、だめぇ、あっあっあっあっ、お、お尻、お、おがしぐなるぅっ」

 

 身体が勝手に反応し、漏れないようにしているのか、力を抜こうとしても、逆に力を込めて斗真をぎゅっと咥え込んでしまう。ペニスが出入りするたびに、中が抉られ、擦られ、出入り口の肛門も擦られる。禁断の感覚によって、ミクの心と体が乖離していた。

 

「とぉまぁ、だめえ、だめっ、えぇ、へん~、へん~、おじり、おがじいぃ」

 

「いいぞお、いいぞお、おかしくなれ。良い子だ、良い子だ」

 

 頭を撫でながら、斗真はペニスをアナルに何度も擦りつける。

 

「気持ちいいだろ?」

 

「うぐぐぐ、へんぅぅ~、あぅうう、お、おがじいぃっ、これ、これっ、あっあっ、き、きもち、いい? うぐっ、き、気持ち、いいの? こ、これ」

 

「そうだ、これは気持ちいいんだ。……おらっ」

 

「うぐっっ!」

 

 びりびりっと背筋を快感が走ったような気がした。ミクははぁはぁと口を開けたまま涎を垂らし、ぼうっとしているようだ。そのうつろな表情に斗真は嗜虐心がわき起こる。片手では膨らみ始めた旨と乳首を弄り、片手では小さいながらも、つんと堅くなったクリトリスを、絶え間なく流れてくる愛液に浸しぐりぐりと弄り回した。

 

「いいっ、気持ちいっ! あっ♡ うくっ! こ、これ、おしり、ぎゅって、う♡ これ、いい♡ いいお♡」

 

「良い子だ、良い子だ。……俺の言うこと、きいとけば、いいだろう?」

 

 締まり続けるミクのアナルをスピードを上げて擦っていく。幼いミクの喘ぎ声が寝室で止むことを知らない。

 

「と、とぉまぁっ! い、イぐっ、イぐっ!」

 

「俺の言うこと聞いておけば、気持ちいいことも、幸せなことも、ずっと続くぞ」

 

「きぐっ! きぐっ! とぉまっ! いうごと! きぐっ! いっ、イぐっ!」

 

「う、くっ、くぅっ、俺もっ」

 

 びゅうびゅるるるびゅっびゅるるるっびゅるるぅ

 

 力を入れていたアナルも斗真の射精の膨らみには押し返された。たっぷりと腸内に注ぎ込まれた精液はローションになり、締め付けたままのアナルはペニスを刺激するように脈動していた。

 

「ひぁあ、ひぃ、ひぃ、ひぃ、ひっ、ひっ、ひぃ、ひぃ」

 

「さあ、ミク、抜かずにたっぷり、出してやるからな」

 

「お、おかしく、な、なりそ」

 

 

 その夜は明け方までたっぷりとミクはアナルに射精をされた。解放された時には、しばらく肛門が閉じることがなく、とぷとぷとザーメンが流れ続け、真っ白なシーツを汚していった。



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48 おい、堅くなる。あまりするな

「うー……ちょっとヒリヒリする」

 

 ミクはお尻をさすっていた。ずっと慣れていたものと思っていたが、斗真の一言で催眠がかかったかのように締め付け、自分のお尻を擦りすぎてしまっていた。

 

 遅めの昼食になり、これを食べ終われば、家に帰らないといけない。

 

 朝までアナルを犯され、お風呂を入ってから仮眠をとり、朝食もとらずに二人はまたお互いの身体を貪った。口で、膣で、アナルで。

 

 自ら進んで斗真の身体を受け入れるようになってから、ミクは男の身体のことをネットで調べていた。斗真のように連続で何度もするような人はいない。いるとすれば絶倫と呼ばれる人だけだという。

 

 ――ぱん! ぱん! ぱん!

 

 そして斗真の出す精液の量が不思議だった。あんな小さな袋からどれだけの量が出るのだろうと不思議でならなかった。

 

 ――ぱん! ぱん! ぱん!

 

 深く考えたところでなんでかなのかは分からない。斗真に聞いたところで結局のところ自分でも分からないのかもしれない。

 

 身体の中に注ぎ込まれる熱くて白い、ねばねばした、栗の花の匂い。思い出すとお腹がきゅんとしてくる。そして、湿り気を帯びてくる。

 

 ――ぱん! ぱん! ぱん!

 

「おい、堅くなる。あまりするな」

 

「は~い」

 

 ミクはハンバーグの空気抜きをしていた。斗真は大量に作っておくと言ってミクにも手伝わせていた。これから数週間、斗真の家に来て飽きるくらいハンバーグ料理を食べさせられるミクは知るよしもなく、一生懸命手伝っていた。

 

 その日食卓を飾ったのは、前日に作ってあったハヤシライスの中に、その日作ったハンバーグを入れた物だった。

 

「すごっ! おいしっ!」

 

 ナイフとフォークを持ったミクが口を押さえて驚いた。ハンバーグは給食で出されるものや、たまに母親が手作りしてくれるものしか食べたことがなかった。普通のハンバーグだ。

 

「美味いか?」

 

「すごくっっ!」

 

 食べることに一生懸命になっているミクに、斗真は嬉しそうに自分のハンバーグを食べ始めた。

 

「けぷっ……。あの、おかわり、あんなにしても、大丈夫だった?」

 

「ああ、構わねえよ。俺の晩飯がなくなっただけだ」

 

「あ……ごめんなさい」

 

 ハッと息を飲み、下を見て小さくなってしまった。

 

「くくくっ、冗談だよ。冗談。……心配するな。もっと食って良いんだぞ」

 

 ミクは首を横に振った。

 

「冗談だからな? 遠慮しなくて良いんだからな?」

 

「ここ、なんだか、まだいっぱいな感じだから、大丈夫」

 

 ミクはお腹ではなく、下腹部を押さえ、ほほを染めてにっこりと微笑んだ。

 

「よせや。子供でも出来た風な言い方だ」

 

「えへへ」

 

「子供は、まだいらねえ。だから薬は飲み続けるんだ。いいな? そもそも、まだ生理も来てねえお前が出来るわけねえだろ」

 

「はは」

 

 乾いた笑いを、少しだけ悲しそうな笑いだった。

 

「ん? 生理来たのか?」

 

 ミクは首を振って答える。

 

「どうした?」

 

「あの、わたし、生理来なくて、その、セックスしても、身体おかしくならないのかな? ずっと子供出来ない身体ならないのかな……。なんて、思ったり……」

 

 斗真はイスに座ったミクの後ろに回り込み、後ろから抱え込んだ。そして、頭をくっつけ囁いた。

 

「大丈夫だ。俺の言う通りにしていれば身体のことは心配しなくて言い」

 

「うん!」

 

 お腹に回ってきている斗真の片に自分の手を重ねた。

 

「言うことを聞いてたら……爺婆はお前に変な命令をしなくなったろう?」

 

「……うん」

 

 なぜそうなったかは分からない。なぜか、夏休みが終わって一ヶ月になる辺りからだった。斗真が何かをしているのかもしれない。そう思っても何をしているのかは怖くて聞けなかった。もしかすると、祖父母とグルになって、後々辱められるのではないかと。

 

「いいか? ミクの今の境遇でネックなのは、爺婆だ。わかるな? 俺の言う通りのことをしていればいい。今は何もミクに言ってこないだろうからな。……もし、何か言ってくるようだったら、また俺に言え」

 

「……うん……で、も」

 

「心配か?」

 

 斗真の口があまりにも耳に近い。見も元で聞こえる斗真の息遣いに、胸が高鳴る。

 

「……ちょっと、だけ」

 

 お腹の方に回していた斗真の片手が、襟元からするりと服の中に入った。それはキャミソールの中から下着の中へと伸びて、少しだけ膨らみ、少しだけ柔らかくなったその胸の上に置かれた。

 

「大丈夫だ。俺に任せろ。お前と違って、犯罪はしねえよ」

 

「……うそ。……わたしに、いっぱい犯罪してる」

 

 服の中に入れていた手が動き出した。それも優しく。小さな胸を、まるで柔らかさを確かめるように斗真の手が動いている。

 

「んっ」

 

「お互い様、だろ? 俺の言う通りにしろ。……お前が、イヤなこと……いいことになったろ? 悪いことが良いことになったろう? ……痛かったことが気持ち良くなったろ?」

 

 もう片方の手も服の中に入り、ミクの貧乳を揉み、堅くなりつつある先端を指先で優しく撫でるように弄り回した。

 

「あっ……ダメだよ、帰るから……濡れちゃう」

 

「イヤだったことが、気持ち良くなったろう? これから、いろいろなこと、俺の言うことを聞いておけば、ミクにとって良いことばかりになるからな」

 

「はぁはぁ、わか、りました……ねえ、斗真ぁ……も、今日は……」

 

「そうだな」そう言ってミクの元から離れた斗真の股間を見ると、ズボンが膨らんでいた。

 

「じゃあ、今日は悪いが、デザートだ」

 

 イスから下り、斗真の足下にミクは膝立ちをする。その瞳は潤み、なにをするべきなのか分かっていたが、帰る間際に斗真が要求してくることは珍しかった。

 

「デザート、飲ませてください」

 

 言葉の選び方もミクは上手くなった。斗真を悦ばせる言い方だ。ズボンを下ろすと、ぶるんと勢いよく斗真のペニスが飛び出る。

 

「あ、む……んむ、ちゅ」

 

「いいか? これから時間をかけていろいろすることがあるからな。ミクの覚悟も必要だから……言うことを聞くんだぞ」

 

「んむ、んう」

 

 ミクは歯を立てないように小さく頷いた。家に帰らなければならない時間が差し迫る。それでも、口でしている時の、斗真の見下ろす顔を見たかった。熱っぽい表情、少しずつ息が荒くなり、口が開き気味になる。

 

 大人の斗真を、子供の自分が、思いのままに気持ち良くさせていることに優越感に浸ることが出来る。

 

 既に斗真に言われたことは忘れている。ミクはひたすら斗真のペニスを愛撫することに没頭し、射精させることに幸せを見いだしていた。



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第七章 仕事と慣れ
49 俺、脱がしていいか?


 次の日に呼ばれたのは約束の時間より早い9時だった。

 

 その日はブラウスの上に夏物の薄手のカーデガン、七分丈のパンツで動きやすさを重視していた。

 

 斗真の家に着いて早々に、する仕事をチェックしていると、別に掃除するところが多いわけでも、洗濯が多いわけでも、通販が届いた物が多いわけでも無かった。早く呼ばれたのはなんでだろう。冴子の胸は少しだけどきどきしていた。

 

 最初にすることはシーツと汚れた服を洗濯機に入れることだ。斗真に見られていたこともあり、冴子はもう今後、洗濯物の匂いを嗅がないと心に決めていた。それでも、洗濯機に汚れ物を入れる時にふわりと立つ僅かな香りを、名残惜しそうにしながら洗濯機を作動させる。

 

 ――ふぅ。

 

 昨日の情事を思い出しながらも、冴子は次の仕事に取りかかる。

 

 次は風呂場だ。ここにはアダルトグッズが置いてある。それを洗って乾かし、浴槽の掃除を始める。子供が小さい頃に使ったようなマットも置いてある。きっと、これは子供のために使うものではなく、相手の女性を楽しませる、斗真も楽しむための物であろう。そんなことを想像しながら掃除をしていた。

 

 ――カラカラ

 

 突然浴室が開かれたのに驚き、横を向けば斗真がいた。壁を洗っているところだった。

 

「どうし――」

 

 背後から突然、乳房を下から持ち上げられた。拒否する気持ちが出てこない。どうしてだろうと自分に疑念を抱こうとする暇も与えてもらえず、暖かな斗真の手が動き始めた。

 

「昨日だけ……昨日だけって、言ったでしょ?」

 

「さえ姉が誘惑するから」

 

「してないよ」

 

 斗真の方手は乳房をゆっくりと揉みしだき、片手ではブラウスのボタンを外し始めていた。

 

「ちょ、ちょっと、斗真君ってば」

 

「何が、してない、だよ。ほら」

 

 ブラウスのボタンを外して現れたのはブラでは無く、白く大きな乳房がぶるんと現れた。乳首は相変わらず陥没している。

 

「してないのはブラだろ。俺、誘ってるのか……期待してたんだろ?」

 

「だ、ダメだってば」

 

 身をよじらせて抵抗するが、何の効果もあるのだろうか。斗真の両手は易々と冴子の陥没した乳首の上に辿り着いた。そして中に埋もれているはずの先端を指先でくりくりと弄る。

 

「んぁっ、ダメ、ダメ、ダメだよぉ」

 

 冴子の腰は右に左にとくねくねしていた。それはそうだろう。昨日初めて知った乳首への愛撫がこれほどまでに気持ちいいものだとは思っていなかった。あそこが暖かくなり、湿ってきているのが分かるのだから。

 

 斗真は先端を弄るのを止めた。その代わりに冴子の柔らかな部分を下から持ち上げるように、ゆっくりと撫でるように揉み始める。

 

「……さえ姉、もう、我慢出来ないんだよ。薬、持って行ったんだろ? 出来ないの分かってるんだから、さえ姉も。……ダメなの……か?」

 

 首筋に切なそうな斗真の吐息が掛かる。そして、切ない言葉だ。冴子は緩めに下唇を噛んだ。

 

「ふ、服を……脱がせて」

 

「俺、脱がしていいか?」

 

 コクリと頷く冴子の首筋にキスをすると、「あっ」と声を上げぴくりとしていた。そして、二人は脱衣所に足を運ぶ。

 

 斗真は服を脱ぎ散らかし、目を伏せながら棒立ちになっている冴子の前に行く。既に胸元を露わにしているブラウスをゆっっくりと脱がす。大きな胸に挟まれたい思いを抑えながら、腰に手をやると、何かを思い出したかのように冴子はその手の上に自分の手を重ねた。

 

「あ、あの、わ、私が脱ぐから、ね? ね?」

 

 手を払い除け、斗真はゆっくりと脱がす。払われた手で、冴子は真っ赤になった自分の顔を覆った。

 

「……やっぱり」

 

 静かに下着ごと下ろされていく股間からクロッチにかけて一瞬だったが糸が引いていた。そしてクロッチには――

 

「濡れてもいいように……ナプキンか? それともおりものシートか……」

 

「も、もういいでしょ? ね? お風呂で――」

 

 急いでお風呂に急ごうとした冴子だったが、全てを脱がしてなく脚に服が絡まったせいで、そのまま四つん這いになって転んでしまった。

 

「きゃっ」

 

「大丈夫か?」

 

「うん……はぅっ!」

 

 心配を余所に、服が絡まり動けないことをいいことに四つん這いになった冴子のお尻の方から手を秘裂に手を伸ばしていた。

 

「こんなに……濡れてる」

 

 隣にいる斗真の股間は今にも破裂しそうな程大きくなっているように見えた。

 

「斗真君、ね? お風呂でね? 口でしてあげるから、ね? はぁっ! くぅ、口でしてあげるから、お願い……もう、あぅっ」

 

 しゃがむ斗真を見上げながら冴子は懇願をする。「ふっ」と斗真が笑ったような気がした。

 

「な、なに? んぅ、うぅ」

 

「いや、なに、思い出していただけだ」

 

 くちゅくちゅくちゅくちゅ

 

「何を思い出し――んあっ、ね? やめよ? 口でして上げるからぁっ」

 

「同じだなって思ってな」

 

 くちゅくちゅくちゅ、ぶちゅ、ぶちゅ

 

「なに? 何のこと? うぅっ! も、も、ダメだよ」

 

「こっちの話だよ」

 

 秘裂を擦ってはいなかった。既に指は二本入り、溢れてくる愛液を指に絡め、その奥をぐりぐりと擦ると指をひくひくと締め付けてくる。きっとイきそうなのかもしれない。

 

「はぁはぁ、口でっ! 飲むからぁっ! 飲むからあっ! いっぱいしてあげるからあ! んはぁっっ! くぅっ、ね? お、お願いぃっ!」

 

 斗真を見上げることが出来ず、冴子は床に這いつくばり手足をぎゅっと握る。その姿に斗真は欲情した。ぬるぬるになり、指に吸い付こうとする冴子の秘穴の中を何度も出し入れし、手前側の膣壁をぐちゅぐちゅと音を立てて擦った。

 

「はぁっ、あおっ、おっおお、ううう、いぐっ!」

 

 冴子は身を縮めるようにしながら身体をびくびくと震わせた。その手足はぎゅっと握られ、飲み込んでいた斗真の指をぎゅうっと握った。指の隙間からは白濁した愛液がとろとろと溢れていた。

 

「だめ、だめだよお、おねがい、だめなのお、くちで、くちでしてあげるから、だめなのお、だめなのお、だめなのお……だめ、だめなのお」

 

 身体を倒し、びくびくと痙攣を続けながら冴子はずっと懇願を続けた。



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50 期待してるんだよ

 倒れていた隙に斗真が自分の身体の中に侵入してくることが無かったことにほっとした冴子ではあったが、心のどこかに期待があることを自覚はしていた。しかし、まだすることには怖い部分がある。

 

 口ですると言ったことを素直に聞いてくれた斗真がありがたかった。しかし、元々こんなことをすることは聞いていない。そもそも全裸になり、斗真の言うことを素直に聞いてしまうのはまだ自分に甘さがあるのだと言い聞かせた。

 

 とは言っても、服を汚すわけにはいかない。とは言っても、そもそもこんなことをしなければいい。とは言っても、お金を返して辞めてしまえばいい。

 

 ぐるぐると頭の中を考えが巡っている内に、浴室で、冴子はそっと斗真のそそり立つ、カウパーで濡れた先端を口に含んでいく。

 

「あぐ、んむぅ、ちゅ、ちゅう、んむ、んむぅ」

 

 相変わらず大きい。亀頭を口にして思う。大学時代に大きいと自慢していた男のものが質素に思えてしまうくらいだ。これが、昨日自分の中を暴れ、擦り、抉っていたことを考えると、身体が熱くなっていく。

 

 ぐぷ、ぐぷ、ぐぷ、ぐぷ、ぐぷぐぷ

 

 たっぷりと唾を溜めた口腔内でカリ首を唇で刺激をする。涎が出やすいように舌を動かし、裏スジを愛撫する。

 

 どうしよう……口でしているだけなのに、気持ち良くなってくる。

 

 大学の時、何人かを同時に相手してる時にそう思ったことがあると記憶はしているが、それは同時にしているから、そう思い込んでいるだけだったのに、今は斗真のものを口にしているだけで、まるで自分が貫かれているように気持ち良くなってくる。

 

「んふぅ、んん、んぅ、んふっ、んふぅ」

 

 恥ずかしかった。気持ち良くて鼻息が荒くなってきていることに。

 

「ちゅう、ちゅちゅう、ちゅる、ちゅう、はぁはぁはぁ」

 

「さえ姉……すげ、気持ちいっ、くっ」

 

 先端を舌でしきりに愛撫し、溢れてくるカウパーをキスするように吸った。息を整え、自らの股間へそうして欲しい想いを載せ、また口の中へ斗真のペニスを頬ばっていく。

 

 ぐぷ、ぐぷっ、ぐぷぐぷっ、ぐぷっぐぷっ、ぐぷっぐぷっ

 

 ああ、入れたい。昨日の悦びをもう一度味わいたい。その想いは口の動きに伝わる。

 

 ぐぷぐぷぐぷぐぷぐぷぐぷぐぷぐぷぐぷ

 

 斗真の息が上がり始め、腰が少しずつ自分の方へに向けてきている。イきそうなんだと思った時だった。

 

「さえ姉、たぶん、化粧道具持ってきてるだろ?」

 

「んむぅ?!」

 

 なんで知ってるの? 大きな瞳をさらに大きくし、斗真の突然の言葉に冴子は驚く。

 

「くっくっくっ、期待してるんだよ。やっぱり、さえ姉は」

 

 ぐぽぐぽぐぽぐぽぐぽぐぽぐぽぐぽぐぽぐぽぐぽ

 

 悟られてはならない。何度もイかせなくては。涎とカウパーが混じったものが口から溢れ、ペニスを激しく愛撫する。

 

「ぐぽっ、んぅ、あ、あ――」

 

 膨らみ始めたペニスが口から突然抜かれ、裏スジを冴子の鼻の横に付けられる。熱い。大きくなった――と思った時だった。

 

 びゅーっびゅびゅびゅっびゅーっ

 

「あっ、あっ、あっ」

 

 顔にたぱたぱと熱い精液がかけられる。それは髪の毛にまで跳び、たらたらと頬を伝いながら流れていく。冴子自身、それに合わせたかのように身体が震えた。

 

「あ、ああぁ……あ、はぁはぁ、あ、あ、イっちゃった」

 

「ああ、気持ち良かった」

 

「……ううん……私、も……」

 

 いつの間にか口に出してしまった言葉に冴子は驚いた。黙っていればいいものを。言ってしまえば斗真につけ込まれてしまうかもしれないのに……。

 

 ぼうっとしていたのも束の間。冴子はゆっくりと流れてくる精液を、両手を下にして受け止めた。

 

「す、すごぃ、量……」

 

 粘り気が強いせいで中々手の平には落ちてこないが、時間をかけてそれは流れていく。冴子の鼻腔に性欲の強い雄の香りが充満していく。

 

「さえ姉……思いっきり香りを楽しみなよ。……舐めるところ見せてみろよ」

 

 頬を伝う雄の体液に冴子の瞳は蕩けてくる。辛うじて「これ以上ダメだ」と心の片隅から自らを抑制する声が聞こえてくる。

 

「ああ、さえ姉……顔射された顔……やらしいなあ」

 

 萎えていくものだと思っていた斗真のペニスは、萎えるどころか血管がさらに浮き上がり、十代のようにヘソに付くくらいにそそり立っていた。先から白濁した精液が陰茎を辿って流れ、ぬらりとその姿を濡らしている。

 

 それを眺めながら、もう顔から落ちなくなった精液を手でゆっくりと拭い、自然と手の平に集めていた。

 

 ――ダメだ。

 

 両手に溜まったザーメンを鼻に近付け思いっきり、むせかえるような精液の香りを堪能する。冴子は我慢出来なかった。高校時代の友達がいたとしても、昨日のことがきっかけで、たがが外れてしまったのかもしれない。自分の本当の姿を晒してしまう。

 

「ん、んちゅぅ、じゅるじゅる」

 

 口の中で絡みつく精液独特の喉ごしを味わう。フラッシュバックのように過去に雄を貪っていたことを思い出す。いや、今は昨日の情事の方が真っ先に頭の中に浮かんだ。

 

「んく、んく、んく、んく」

 

 喉を鳴らし飲み込み、斗真が何も言わずとも、冴子は自らの口を開いて全て飲み干したことを見せた。

 

「まだ、風呂は掃除してないんだよな?」

 

 そう言いながら風呂の床に斗真はマットを引いた。

 

「さえ姉……ここに」

 

 もう、いい。我慢するのは止めよう。大学の時とは違って、薬を飲めば子供は出来ない。流されよう。身体の赴くままに。それに、してくれるのは高校時代の友達で、お互い村八分の家だ。誰に知られようか。

 

「斗真君……あのね? あの――」

 

 言いながら冴子はマットに仰向けになり、自分で股を広げて膝を手で押さえた。その様子に斗真はにこりと微笑んだ。そうだ。その笑顔だ。冴子は高校時代を思い出す。少なからず、その笑顔に好感が持てたことを。

 

 笑顔で何も言わず、差し出され愛液でぬらぬらとなった、息をするかのように口を開いている秘穴にペニスの先端を押しつける。

 

 ぬぷっ

 

 いとも簡単に冴子のイヤらしい穴は斗真の亀頭を飲み込む。

 

「んあっ! はうぅっ! くぅうっっ!!」

 

 入れたばかりの亀頭が、その奥からぞりぞりとうねりながら締め付け擦られる。膝を抱えて浮き上がった腰がびくびくとしていた。

 

「さえ姉……また、入れただけでイったのか」

 

「はぁはぁはぁ……あのね? あの、私、掃除以外のこともっ、する」

 

 その言葉に斗真はペニスを冴子の一番奥まで沈めた。

 

「いぐっ!! イぐぅっ!! ……くぅっ……はぁはぁ、あ、はぁ……斗真君、したいこと、するのっ」

 

 膝を抱えたまま、また冴子は身体を跳ねさせた。

 

「さえ姉……あんまりイキすぎて、エロい。……俺、今日は優しくしねえぞ」

 

「昨日だって、ひぐっ! うぐっ! おぅっ! おっ! おうぅう!」

 

 開いた股に思いっきり斗真は腰を打ち付ける。そのたびに、ぶちゅっと愛液が飛び跳ねる音が鳴り、冴子はびくんと腰を震わせた。そして、その腰の動かすスピードに遠慮無いピストンを始めると、冴子の手が緩み膝を放してしまった。

 

「イっ、イっでるぅっ! イっでるぅぅぅ! んぐうっ! ひぐっ! ひいっ! あ゛っ、ま、まだっ! イぐっ! かはっ! はぁっ! ま、まだっ! イぐっ、イぐっ! ひぃひい、はひぃ、うぐうっ! ま、まだああっ! イぐううっっ! はぁはぁ、とうまぐんっっ!! とうまぐんっ!! イぐのぉっ!!」

 

 冴子の膝の裏を斗真が手で押さえ、股をさらに開かせさらに奥へ突っ込む。それには冴子は連続で何度イくのか分からない程の快楽に襲われた。そして、斗真のものが大きく膨らんだ。

 

 びゅーっびゅーびゅびゅびゅっびゅーっびゅびゅびゅっ

 

「んぐううううううううっっ!!」

 

 浴室で冴子は斗真の気が済むまで、何度もイかされ続け、その日、冴子の中に五度精液をたっぷりと注ぎ込んでいた。



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51 挟んで欲しいな

 それからというものの、冴子の日課は斗真の家に行き、収まることの無い性欲の処理を先にすることだった。収まることの無いのは冴子自身もだった。10年以上男を身体に受け入れていなかったことを、今取り戻すかのように斗真の身体を咥え込んだ。

 

 二人が身体を重ねるのは浴室と、二階の一室だった。冴子は後ろから伸びる斗真の手の動きに身を委ね、その胸にもたれ掛かっていた。

 

「さえ姉、思い出したく……ないのかもしれないけど……最高で何Pしたこと、あるんだ?」

 

 情事の前に、斗真は冴子の乳首をその乳房からひり出すのが日課になっていた。乳房の先端に隠れた硬いものをこりこりと弄り、トドメに口で吸い出すのだ。

 

「あ、はぁはぁ、も、斗真君、はぁはぁ、しないよ、そんなこと」

 

 大学時代の自分は親から解放されたことで、どこで間違えたのか性に狂ってしまった。その結果が今に至るのだ。斗真とする情事は棚に上げ、もう二度と同じ過ちは犯さないと心に誓っていた。

 

「するとかしないとかでなく、何Pまでだ?」

 

「んぁっ……はぁはぁはぁ……4……」

 

 背中に当たる斗真のものが、自分の言葉でさらに堅くなったような気がした。

 

「同時にって、ことだよな?」

 

「も、もう、思い出したくないから、ね? やめよ? ね?」

 

「ああ、わかった。……あっちも、いいってことか」

 

 言葉の意味を直ぐに冴子は理解した。

 

「あの、斗真君?」

 

「ん?」

 

 冴子の身体をひっくり返し、ベッドに押し倒すと、斗真は胸の先端に吸い付く。

 

「ちゅううっっ!!」

 

「んはぁっ!」

 

 大きな赤くなった乳首が現れ、同じように反対がの乳首も吸い、冴子の両方の乳首を露わにした。

 

「なあ、さえ姉……いいか?」

 

 冴子の大きな胸を、乳首を指の間に挟みながら揉み、何かを確かめるようにしながらその谷間を広げた。

 

「んっ、あっ、ふふふ、胸で?」

 

「ああ、さえ姉の谷間に挟んで欲しいな」

 

 斗真は押し倒した冴子の身体に跨がり、ローションを手に取った。

 

「私ね……挟んであげたり、口でするの、好きなの」

 

「俺は、パイズリは初体験だ」

 

 胸の谷間に斗真はローションをたらりと落とし、胸を揉みながらその間に自分のものを挟んだ。

 

「ふふ、斗真君の初めて、もらっちゃった。……いいよ、斗真君。……私が抑えてるから、気持ち良くなることに集中、して」

 

 胸を抑えていた斗真の手と冴子の手が交換した。ぬるぬるになった冴子の谷間は、膣とは違ったふかふかした圧迫感でペニスを刺激した。

 

 かつて、冴子は口や胸ですることが好きだった。自分主導で男達を気持ち良くさせているという優越感に浸れるからだ。そして、自分の口や胸に夢中になって、気持ち良くなっている男の表情を見て、背筋をぞくぞくさせるのが好きだった。

 

「う、あ、さえ姉のおっぱい、すげぇ」

 

「いいよ、動かして。……どんどん、動かしていいからね?」

 

 ぬちゅ、ぬちゅ、ぬちゅ、ぬちゅ、ぬちゅ、ぬちゅ

 

 粘つくローションの音が胸の谷間から聞こえる。冴子は胸で斗真のペニスをぎゅっと挟み込み、腰を動かす様子を見上げた。冴子の胸がきゅっと締め付けられる思いがわき上がる。

 一生懸命な視線は自分には来ていない。両胸に挟まれ、動かすたびに亀頭が現れる、その行為を見つめている。はあはあと息を弾ませ、その行為に没頭する斗真の顔を見ていると、冴子は胸を擦るペニスの愛撫だけではなく、股間がきゅんきゅんしてくるのを覚えた

 

「はあはあ、さえ姉……さえ姉……」

 

 冴子は今まで、パイズリで亀頭が顔を出すような大きなペニスは見たことがなかった。可愛げのある程度、亀頭の先がのぞくことはある程度だった。こんな大きいのに貫かれていたのか。そう考えるだけで「欲しい」そんな思いが募ってくる。

 

「そうか……さえ姉も」

 

「え? あはぁっ!」

 

 冴子を押し倒し、斗真の手が冴子の股間に伸びた。

 

「物欲しそうな顔してたからな。……ここも、立ってるじゃねえか」

 

 摘まめるくらい大きくなった冴子のクリトリスを押しつけるように弄り始めた。

 

「あっ、ダメっ、パイズリしてあげるからっ、は、あ、うう」

 

「立つところ全部立ってるぞ」

 

「うう、斗真君、気持ち良くするんだからぁ、はぅ、い、弄んないでぇ」

 

「一緒気持ち良くなろう」

 

「うう、はぅ」

 

 冴子が上になりパイズリを始め、斗真は跨がった冴子の股間を眺める。

 斗真は冴子の谷間に挟まれた腰を何度も突きだし、大きな胸を何度も擦る。にちゅにちゅとローションの絡む音に紛れ、くちゅくちゅと愛液をすくい取った斗真の指が冴子のクリトリスを弄る音もしていた。

 

 気持ち良くしなくては、と思う冴子の気持ちが自分の胸を押さえた手を動かす。カリを刺激しようと胸を持ち上げるように何度も上下させ、時折左右反対に動かしたりもする。それは斗真の愛撫と相まって、自分を慰めることにもなり、冴子の息を上げさせた。

 

「ささ姉……すげえ濡れて、入れて欲しいんだろ」

 

「だ、めっ。斗真君っ、はぁ、あぁ、イかせるっ、のぉ、あっあっ」

 

「ああ、イかせてもらう。これ、気持ちいいな」

 

 ぬちゅ、ぬちゅ、ぬちゅっ、ぬちゅっ、ぬちゅぬちゅっ

 

「くっ、思いっきり、動かすぞ」

 

「はぁはぁ、うん、来て」

 

 結局、体勢を元に戻し、クリトリスを弄っていた斗真の手は、胸を抑えている冴子の手の上に重ねられた。

 

「え?」

 

 こりこりと堅くなった乳首を摘まむようにしながら、斗真は腰を振るスピードを上げた。押さえた胸も動くくらいに早く、それは乳首が引っ張られるようになり、冴子も気持ち良くなっていた。

 

「う、あ、ああ、とう、まくん、つまんじゃ、だ、め、だよぅ……うう」

 

「く、くくっ、さえ姉、いい、だろ……う、く」

 

 乳首が熱くなり、下腹部も熱くなり、冴子は脚を擦り合わせるようにしていた。夢中になりすぎ、斗真のものがむくりと膨らんだことに気が付くことが出来なかった。

 

「うっ、くっ」

 

 ぶびゅーっ! びゅーっびゅっびゅっびゅーっ! びゅるっ!

 

「あ、は、あ、か、かけない、で、は、あ、あ、あ」

 

 勢いよく飛んだ精液は冴子の胸元から、喉、顎、顔、髪まで白くどろりと染めていく。慌てた冴子は口を亀頭に持って行こうとしたが、斗真がのしかかり、叶わなかった。恍惚の表情で、迸る精液を受け止めるしか出来なかった。

 

 むわっと精液の香りが冴子の鼻腔をくすぐる。

 

「さえ姉……ほら、仕事だ。掃除しろよ」

 

 ペニスに残っていた精液を絞るようにして冴子の乳首に擦りつけ、のしかかっていた冴子から離れ、脚を広げベッドに座った。

 冴子は身体中に付いた精液を拭きもせず、四つん這いになりながら斗真の股の間に入り、萎え始めた斗真のものを手に取る。

 

「はぁ、いっぱい出したね」

 

 うっとりとした表情でどろどろになった陰茎を握り、ぐちゅぐちゅと音を立てながら擦り、精液の匂いをさらに濃くし、亀頭を頬ばった。

 

「んく、じゅじゅる、じゅる、れろれろ、じゅる」

 

「そん、な、掃除以上のことすると、また」

 

「くぷ、くぷ、ちゅぷ、……ねぇえ? 斗真君。……いいの? 私と、こんなことしても? イヤじゃない? こんな子持ちのおばさん」

 

「なんで?」

 

「……だって、私、こんなコミュニケーションとって、エッチするの、なかったから、ちょっと不安だし、それに若くないから……きゃっ」

 

 俯いた冴子を、斗真は両手を掴んでベッドに押し倒していた。



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52 素直になれよ

「さえ姉……いいか? したいことに、理由いらねえよ。……ほら見ろ、準備なんていらねえ」

 

 股ぐらに伸ばした斗真の指はたっぷりと濡れいていた。その指を離したり閉じたりすると、指についた愛液が糸を引いて、にちにちと音が立つ。

 

「……いい、の?」

 

「うるせえ」

 

 濡れて開いた冴子の秘穴に、先端が塗れた斗真の亀頭が、にちりと音を立ててあてがわれた。

 

 ずんっ!

 

「あはぁ♡」

 

 愛液が飛び散り、冴子の膣内は斗真によって一気に貫かれる。冴子は背筋が反り、嬉しそうな表情を浮かべびくびくとしていた。

 

「さえ姉、……『いいの?』じゃねえよ。たっぷり悦んでるじゃねえか。前に言ってたろ? 掃除以外のこともするって。自分がしたいから、するんだろ? だったら、疑問感じなくて良いだろ? 素直になれよ」

 

 斗真はゆっくりと丁寧に冴子の中を探りながら出し入れした。中のヒダが愛液と絡み、ペニスを擦っていく。意識してやっているのか、それとも無意識でやっているのか、冴子の熱い膣内はぎゅっと締め付けると奥へ受け入れるようにカリを擦り上げてくる。

 

「はぁはぁ♡ くぅ♡ で、も、あっあっ、ううん♡ わ、私、なんかでっ」

 

「さえ姉とかじゃなくて、さえ姉だからだよ」

 

 両胸を鷲掴みにすると、指はその柔らかさに沈んでいく。親指と人差し指は乳首を摘まみながら乳房を揉んだ。その先端は硬く、指で捻るとこりこりしている。

 

「乳首っ♡ す、好きぃっ♡ はぁはぁ、あんっ♡ 私っ、だから?」

 

 自分の中をゆっくりと、単調にではなく、あちこちを擦りながら出入りするペニスに冴子の脚はどんどん開いていく。斗真が動きやすいように。奥へ入れやすいようにと。

 

「ああ、さえ姉だからだ。……この話は、またあとでなっ」

 

「うくっ♡ うう♡ イくっっ!!」

 

 ずんずん、と一定のリズムで斗真がピストンを始める。感じる部分を亀頭の先端でノックされ、冴子は身体が痙攣し、すぐにイってしまった。

 

「ここ、分かるか? こりこりしてる、これ」

 

「あはぁっ♡ そ、そこ♡ い、いいっ♡ い、イってる、か、らぁっ♡ と、止めてよぉ♡ あっあっあっ♡」

 

 上を向けるようにピストンをすると、亀頭に当たる堅い部分。

 

「子宮口、開いてるぞ」

 

 コリコリしたところを亀頭で突くと、先端に吸い付いてくるようだった。

 

「そこぉ♡」

 

「子宮に入れて欲しいくらい、子供、欲しいのか?」

 

「ち、がぁぅ」

 

 子供はもう一人で十分だ。悲しい思いをして産んだ記憶が冴子にとってつらい。

 

「出来ないのなら……出来ないのなら……いっぱい、いっぱい、まんこに精液入れて欲しいの。はぁはぁはぁ、だって……だって……気持ちいいんだもん」

 

「いいねえ。そういう素直なところ」

 

「だ、だって……んくぅっ♡」

 

 亀頭で子宮口を押しつけると、くぱくぱと何かが開くような、そんな感じがした。

 

「あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡」

 

 シーツを掴んでびくびくと大きな胸を震わせて喘ぐ冴子に「入る、かな? っと」と言いながら斗真は冴子を四つん這いにさせた。

 

「はぁ、はぁ、はぁ、な、なにぃ?」

 

「いやあ、奥に入れるには、こうだろ?」

 

 探りを入れるように斗真は腰をくいくいと動かしながら、冴子の身体も体勢を変えさせながらペニスを出し入れすると、こりこりした部分に当たる。先端を押しつけると息をしているように吸い付いてきていた。

 

「あはぁっ♡」

 

 くびれた腰を掴み、冴子の身体を少しだけ持ち上げた体勢だった。息をするたびに、張りのある胸が上下に揺れる。

 そこは丁度良い場所だった。腰を振ると、こりこりした部分――子宮口を擦ることが出来る。何より、どろどろの中で亀頭が刺激を受け斗真も何度もそこを突いてしまう。

 

「う、おお、おお」

 

「そ、そこ♡ そんなにっ、し、子宮入っちゃうよぉっ♡ はぁ♡ い、いいっ」

 

「くっ、腰が止まらねえっ」

 

 気持ちよさに斗真は冴子の豊満な胸を鷲掴みにし、腰の動きに合わせ、その柔らかさを堪能するように胸に指を沈めていく。その手の平の中には大きく硬くなった乳首の感触が。

 

「入っちゃう♡ 入っちゃうっ♡ あっあっあっ」

 

 ぐちっぐちっぐちっぐちっぐちっぐちっぐちっぐちっぐちっ

 

 ピストンをするたびに、愛液が絡んだイヤらしい音がする。興奮した斗真は張りのある胸を掴み、その先端を人差し指と親指で摘まんで出そうとするかのようにしてくりくりと弄る。硬くなった乳首が伸び、出てくることはない乳を搾られてしまいそうだった。

 

「くぅ、乳出してえなあ」

 

「ひぎっ、いたぁっ、いたぁっ、うぅ、あっ、はぁぅっ」

 

 後ろから乱暴にされることで襲われているような感覚になっていた。乳首を伸ばされ、痛みはあるものの、膣に乱暴に出し入れされるペニスに影響されてか、それは次第に気持ちよさに変わっていく。

 

「と、おま、くぅんっ! も、もおっ!」

 

「うおっ!」

 

 びゅるるるるっびゅるるっびゅっびゅるるるっ

 

 駆け抜ける射精感に斗真は冴子の胸をぎゅうっと握った。それに冴子は目が眩むようになり、全身に快楽が広がっていく。

 

「あっ、あっ、はっ、くぅ、う、う」

 

 気が済んだのか、胸を掴んでいた斗真の手が緩むと、冴子はそのままベッドに上体を倒したが、下半身は斗真に貫かれて突き出したままだ。

 

 ゆっくりとペニスを引き抜くと、開ききった膣口からはどろりと精液が溢れ、クリトリスを濡らしていく。萎え始め、どろどろになったペニスをそのまま冴子の口元に持って行く。起き上がろうとして力が入らないのか、掃除をしようとして口を開いていても身体を起こすことが出来ない。

 

「さえ姉、ほら」

 

 ごろりと仰向けに倒し、覆い被さるように斗真は開いた口の中へ亀頭を沈める。

 

「んむぅ、じゅるうう、じゅるるる」

 

「お、うお、お」

 

 冴子が音を立て亀頭を吸い上げるのには、思わず斗真は声を上げてしまった。敏感になった亀頭をねろねろ執拗に舐め上げ、徐々にペニスを沈めていく。その瞳は潤んでぽうっとしている。

 

「さえ姉……好きか?」

 

 その言葉に目を丸くした。突然のことに口の、舌の動きが止まった。

 

「しゃぶるのも、セックスも、好きか?」

 

 一時、自分が斗真のことを好きか聞かれていると思った。続けた言葉に瞳はまた蕩け、喉の奥に入ろうとしている斗真のものを受け入れていく。

 

「んおぅ、おぅ、お、お」

 

 喘ぎ声なのか嗚咽なのかを漏らし陰茎をねぶりながら半分ほどまで飲み込むと、斗真はゆっくりと硬さを取り戻したペニスを引き抜く。そのまま隣に座ると、身体の自由を取り戻した冴子はあぐらをかいた斗真の股間に顔を埋めた。

 

「ちゅぷ」

 

 硬さを取り戻しただけでは足りないのか、冴子は根元にまでねっとりと付く精液を丁寧に舐め取り始める。いつの間にか斗真も毛を剃ってた。いや、剃っているのか抜いているのかどっちか分からない。一人でそれをしているのを想像するとおかしくて「ふふふ」と笑っていた。



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53 持ちつ持たれつだな

「どうした? 笑って」

 

「ちゅぷ、れろ、ふふふ、何でもない」

 

「そうか。……さえ姉。セックス、好きなんだな」

 

 恥ずかしさに顔を上げず、丁寧に掃除フェラをしながらこくりと頷く。そして、手で陰茎をしごき、時折流れてくるカウパーに舌を伸ばしながら語り始めた。

 

「子供が出来てから……戒めで、自分でも何もしてなかった。慣れって不思議と、あれだけ疼いていた身体がずうっと治まってた。ちゅぷ、れろれろ」

 

「子供は男だっけ? 女だっけ?」

 

 亀頭を咥え、舌を一周させ口から出す。

 

「男の子。……ホント忘れてた……あ、あの……その……ずっと、ずっと、忘れてたのに……斗真君が……疼きを思い出させたの……」

 

「くっくっくっ、その疼きは俺一人だと、満足出来ねえのか? 4人でした方がいいのか?」

 

 もう思い出したくない。かつて身体が疼いて疼いて仕方なかった時はそんなこともあった。しかし、顔の横にペニスを近付け、それを目の当たりにして陰茎を横から舐め、思う。

 

「ちゅぷ、れろ、満足……こんなに……おっきくて、太くって、……それが入ってるって考えると、また濡れて……くるの。……斗真君のちんぽ……すごく、いい」

 

 これほど身体に快感を与えてくるものに冴子は出会ったことがなかった。

 

「そうかそうか。……もし、俺のほかに必要だ、なんて言っても、誰もお前のことは相手にしねえぞ。したとしてもゴミ屑みてえに犯すのがオチだ。……俺がたっぷり、お前の性欲に付き合ってやるよ。いや、俺しか相手するヤツがいねえだろうなあ」

 

「……なに? 斗真君は……何が言いたいの?」

 

 まさか、結婚しろとでも言いたいのだろうか。一気に現実に引き戻されたような気がした。

 

「……いや、これからも、よろしくってことだ」

 

 蹲るように股間で舌を動かす冴子の背中から手を伸ばし、その柔らかく豊満な乳房に手を伸ばした。マシュマロより柔らかい、そう思える程ふわりとし、斗真の手に吸い付いてくる。

 

「ちゅぷ、んっ、どうして、改まって? あっ、乳首ぃ、いっ」

 

「俺が満足して、さえ姉も満足する。持ちつ持たれつだな」

 

 斗真のものから口を離すと、カウパーが付いたのか糸を引き、そのまま斗真の両肩に捕まるようにする。すると、斗真は目の前に現れた大きな膨らみに、その堅く大きくなった先端を口に含む。

 

「はぁはぁ、と、ぉま君の、方が、負担大きいから……な、んでも、するよ?」

 

 舌先で硬くなった乳首を転がし、口から出すとちろちろと先っちょだけを舐めた。

 

「はっ、あっ、あっ、乳首、こんなに気持ちいいっ、はぁはぁ」

 

「負担?」

 

「……だって、お金、あはぁ、そ、んな、乳首ばっかりぃ」

 

 交互交互に乳首を口に含んだり舌で舐めたりされていた。先端だけでなく、乳房を揉まれるのも気持ちが良いのだ。斗真は口でしか胸を愛撫していない。空いた片方は手で触って欲しかった。乱暴に揉まれても、気持ちが良いのだ。

 

「金の心配はいらねえって。……それとも、家政婦代しか払わなくとも、セックスをしてくれるってのか?」

 

「ごめ、お金は……子供のために、ほしい。で、でも、あのね……お金だけじゃなくて、私も、したくなっちゃったの……気持ち良くなりたい……あの、む、胸、乳首だけじゃなく……揉んで……あ、は、あ、はぁぅ……そ、それで、斗真君を気持ち良くするのも……気持ちいいの」

 

「さえ姉……可愛いな」

 

「もぅっ……年上……おばさん捕まえといて、可愛いって言わない」

 

 見た目は20代前半と言っても分からないくらいだ。全裸になれば、ますます若く見える。ずっと陰毛を処理しているせいもあるかもしれないが、瑞々しさがあるのだ。そんな冴子の手は自分の胸をずっとねぶり、弄っている斗真の股間に伸びていく。

 

「ねえ? 昼にいる女性はいいの?」

 

 ゆっくりとしごく手に斗真の先端からはぬるぬるとカウパーが溢れてくる。それを絡めながら冴子は亀頭を中心に手の平で愛撫した。

 

「う、お、昼はな、さえ姉みたいに大人の女性じゃあない。乳は小さいし、男の悦ばし方もまだまだだし、いいんだよ」

 

「悦ばし方、ね……斗真君と昼の女性が良ければ、あっあっ、いいけど……私も、気持ち良くしてもらえれば……」

 

 斗真は硬くなった乳首を、音を立てて吸った。冴子は悶えるように仰け反ったが、斗真の頭を優しく抱え込んだ。斗真の片手は摘まんだモノをくりくりと引っ張ったり、乳房自体をぐにぐにと揉みしだく。

 

「ああ、いいぞ。これからずっと可愛がってやるからな。ただし……」

 

「はぁ、はぁ、はぁ、ただ、し?」

 

「俺の言うことをなんでも聞くこと。……セックスであろうと私生活であろうと、それは、なんでも……だ」

 

 乳首を舐めながら斗真はその両手を冴子の尻に回し、その身体を持ち上げる。

 

「なんでも?」

 

「そうだ。……なんでも、だ」

 

 持ち上げやすいように斗真の方に置いていた両手を支えに、腰を上げる。それはいきり立ったペニスの上まで移動させられた。

 

「……はい。……雇ってくれてる人だから……言うこと、聞くしかない。……じゃないと……お金もらえないから……」

 

「本当にそうか?」

 

「……」

 

「好きで言うこと聞くんだろ?」

 

 冴子は斗真の「好きで」と言う言葉に反応してしまう。しかし、それは否定した。本当に好きなのは――

 

「……うん。……セックス好きだから。……ねえ? このまま?」

 

 亀頭は既に膣口の入り口にある。あとは斗真が腰を支える腕の力を抜いてさえくれれば、腰を落として自分の中に入れることが出来る。

 

「さえ姉、おねだり」

 

 ぞくぞくとした。冴子は改めて主従関係のような気持ちにになる。従わなくては、そう思わざるを得ないような雰囲気だった。過去におねだりするのは、男を悦ばせるのは得意だ。

 

「斗真君……私のおまんこに、斗真君のおっきいちんぽ、入れて」

 

 入り口で焦らすようにとろとろになった膣口にあてがわれた熱い亀頭を入れたくて、冴子は腰を動かしていた。それは先端に生暖かい愛液を垂れていく。

 

「きっと、言うこと聞くしかないんじゃなくて、さえ姉はMの素質があるんだよ」

 

「……え?」

 

「なじられたり、下に見られることで興奮するんだろ」

 

 性に狂っていた時のことを思い出せば、確かにそうだった。そして今も、囚われることにぞくぞくとする快楽を感じている。

 

「……ち、ちが」

 

「まあ、いい。……くくくっ、今度から、いいよな? 呼び捨てにしても。それに雇い主だしな」

 

「はぁはぁ、はぁはぁ、はぁはぁ」考えるだけで息が荒くなる。

 

「ダメ、か?」

 

 高校の頃に良く懐いてきて『さえ姉』と呼んできていた後輩。片や『とんま』と呼び、〝さえねえとんま〟な二人なんて面白おかしく笑い合ってた先輩後輩だった。

 懐かしい思い出は大切なものとしてとっておく。しかし、これからの二人の関係のことを考えるだけで、胸が高鳴ってきていた。

 

「……いい、よ。……でも、私は、斗真君のまま、ね?」

 

 自分が呼び捨てにしてしまえば、きっと好きになってしまうかもしれない。キスをしてしまえば好きになってしまうかもしれない。好きなってしまえば子供が欲しくなってきてしまうに違いない。子供は、今の子を大切に育てるだけで十分だ。

 冴子は斗真の身体だけ好きになれば良い。心を好きにはならない。そう近い、言葉を続けた。

 

「雇い主の斗真君には、逆らえないもん。……命令されれば、しなきゃいけないし、どんなことをされても、言われても、耐えるもん」

 

「嬉しいこと言うねえ。……安心しろ、俺は優しいから」

 

「はぁはぁ、はぁはぁ、ね、斗真君……もう」

 

 キスは出来ない。冴子は斗真の耳元で息を切らしながら囁いた。

 

「じゃあ、お待ちかねのだ」

 

 冴子は自分の胸を斗真に押しつけ、その両腕を斗真の背中に絡みつかせる。斗真は手の力を緩め、冴子の腰を沈めた。



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54 こうするんだよ

「おらっ!」

 

 先端で入り口を弄られているだけの冴子の膣に、一気に亀頭が中を擦っていく。とろとろになっていた膣内は、その亀頭の大きさによって掻き分けられ、抉られて奥まで届いた。

 

「冴子っ!」

 

 名前を呼ばれたせいなのか、奥まで突っ込まれたせいなのか、びくりと身体が震え、冴子の背筋をぞくぞくした感覚が貫いた。

 

「あ……あ……あ……」

 

 身体が斗真のペニスを欲するように、子宮が精液を欲するように、斗真に抱き付き何度も何度もその肉感的な身体を震わせていた。斗真のペニスはぎゅっと締め付けられ、とろとろの膣内にずっとしごかれているような感触を堪能していた。

 

「と、うま、くん、おっき、おっきぃ……い、イってるから、動かさないで」

 

「お前のまんこがぞりぞり動かしてるんだよ。くっくっくっ、いいぞお。最高のまんこだ」

 

「う、そ、……あ、あ、う、ごいてる」

 

「おら、冴子、イってないで動けよ。……上になってるんだから、動け」

 

「……は、い」

 

 イくと身体から力が抜けてしまうのに。斗真は酷なことを言う。冴子は力を何とか入れようと、腰を引く。

 

「……は、あ、あ」

 

 ゆっくりと腰を前後に動かす。斗真の首に手を回し、落ちないように捕まって動いてはいるが、下半身に力が入ってこない。それは斗真にとってもどかしかった。

 

「ちゃんと動けよ」

 

「……う、あ、はぁはぁ、ご、めんなさい。……んっ、んっ」

 

「ちっ。……仕方ねえなあ」

 

 ベッドの真ん中で身体を重ねていたが、冴子の腰を両手で抱え、座りながら端の方へ移動を始める。

 

「んあっ、あっ、あっ、あっ、うあぁっ」

 

 斗真が移動するたびに、奥をごりごりと亀頭が擦ってくる。密着したい思いが募った冴子は首に回した手を背中へ移し、大きな乳房を斗真の胸にくっつける。斗真の胸板に冴子の胸の柔らかさのほかに、硬くなった乳首の感触が伝わる。

 

「大学時代はただのマグロだったのか」

 

「あうっ、くぅっ、み、みんあ、わ、私の身体、うくっ、あっ、犯すっ、うぅ、だけだったのっ」

 

「ただのオナホだったのか。冴子は」

 

 大学時代のイヤなことを思い出す。フェラとパイズリをする以外、ほとんど自分で動くことはなかった。穴という穴をただただ腰を振って射精をされるだけだった。複数人とする時ほど、冴子は受け身になっていた。ただそれだけで気持ち良かったから。しかし、斗真の言うオナホという言葉は、自分で傷付きはするが、性に狂っていた時はまさしくそれだった。

 

「う、うう」

 

 冴子は少しだけ涙をにじませていた。気持ちいいから潤んでいるのではない。過去の自分に、どんな扱いを受けていたのか。今さらになって分かったのだ。

 

「泣くな、冴子。……これからは、されるだけじゃなく、奉仕しろ。俺を気持ち良くすることを考えろ。俺の気分を昂ぶらせることを考えろ。身体で、気持ちで俺を悦ばせることを考えろ。……俺もお前の身体をたっぷりと可愛がって悦ばせてやるからな」

 

「はぁ、うっ、うう、ありがとう……斗真君」

 

 斗真の頭をギュッと抱いた。しかし、それを拒絶するように斗真は身体を離した。

 

「な、んで?」

 

 ベッドに座り、繋がったままではあったが、冴子を抱っこをしている状態だった。斗真はペニスを入れたまま冴子の身体をひっくり返し背面座位にする。そして、目の前にある姿見を指差した。

 

「冴子、見えるか」

 

「……あ。……見える」

 

 大きく股を広げ、斗真の長く、太いものを咥え込んだ割れ目はたっぷりと濡れている。そして、指を沈めながら斗真の手は自分の乳房を持ち上げるように、ゆっくりと揉んでいる。その指先では大きくなったピンク色の乳首をこねくり回すように動かしていた。

 

「今日は可愛がってやる。どんな顔をしてるのか見てろ。……あとは……少しずつ、俺を悦ばせるように練習していけ」

 

「お、お願い……はぁはぁ、さ、先に、教えて……ね?」

 

 大きな乳房に指を沈め、乳首を弄っていた斗真の手が止まった。斗真は白くスベスベな冴子の背中にキスをした。

 

「ひうっ!」

 

 びくりと冴子の背筋が伸びた。

 

「殊勝な心がけだ。……今のだよ。今のを、出来るようにするんだ」

 

「うぁっ、どう、するの? んっ」

 

 何もピストンをされずとも、斗真は意識してしているのか、冴子の中でペニスがびくっびくっと時々動き、思わず声を上げてしまっていた。

 

「きゅっとまんこ締めるんだよ」

 

 冴子は鏡の前の自分の姿を見ると、お腹がぽこっとしていた。時々自分の中を探るようにびくびくと動くのに合わせ、お腹の膨らみも微妙に動いていた。お腹を膨らますだけの斗真のペニスの大きさに、冴子は興奮していた。

 

「はぁはぁ、ど、うやって? んっ、あっ」

 

 冴子を支えているのが辛くなってきていたのか、斗真は近くにあった枕をいくつか自分の背中に置いて背もたれにした。微妙な動きでも、自分のお腹の膨らみが擦られる。

 

「んっ、はっ、あっ、あっ」

 

「どうれ、教えてやるか」

 

 斗真の手がずっとパイパンを続けている冴子のつるつるの股間に伸びた。その手は割れ目の始まりの場所へと伸びる。

 

「そ、そこ、は……」

 

 興奮した冴子のクリトリスはもう包皮から飛び出して勃起していた。少しだけ触れ、斗真は愛液に濡れた結合部を弄り回す。その指に白濁した精液なのか愛液なのか分からない粘液をたっぷりと付け、堅く大きくなった冴子のクリトリスに塗りたくった。

 

「あぅっ、うっ、あっ、クリトリス、好きぃっ」

 

「こうするんだよ」

 

「ひぎっ!」

 

 ひたひたに濡れたクリトリスを優しく撫で回していたその指が、堅く大きくなり摘まみやすくなったそこをきゅっとつねった。痛みが背筋を駆け抜け、お腹に力が入る。斗真のものが一気に膨らんだような気がした。

 

「い、た……い。……教える、って……はぁはぁ」

 

「分からなかったか? お前のまんこが俺をぎゅっと締め上げたぞ」

 

「……はぁはぁ、痛くて……はぁはぁ」

 

 斗真の指は痛みを和らげようとしてなのか、クリトリスの周りを優しく撫で回していた。

 

「ちっ」

 

「ひぐっ」

 

 また同じように冴子のクリトリスはつねられる。電気が走り抜けたような痛みは別の感覚も呼び起こしていた。下腹部に力が入った途端、その形が分かってしまうくらいペニスを締めていた。

 

「締め方、わかったか?」

 

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」

 

 冴子は首を振って答える。

 

「仕方ねえなあ」

 

「……ひぎっ! ……はぁはぁ。……んぐぅっ! ……んあ゛っ! ……いぎっ! ……はぁ、はぁ、んぐっ! ……はぁはぁ」

 

 暫く斗真の責めが続き、何度も何度も斗真につねられていくうちに、冴子は何度か軽くイっていた。それは、鏡の向こうの冴子が教えてくれていた。胸が跳ねるくらいぼくっと身体を震わせるのだ。そんな自分の姿を見れば見る程興奮してくる。

 

「なあ、いい大学に行ったんだから、ちゃんと覚えろよ」

 

 首筋にキスをしながら斗真は冴子を責める。

 

「おら、締めて見せろよ」

 

「……斗真君、はぁはぁ、……あのね。……わかんないの。……はぁはぁ、だから、教えてよ。締め方わかんないから、教えてよ」

 

 冴子は求めていた。痛みが快楽に変わり、斗真に責めて欲しかった。それは斗真にも分かっていた。何度もイっているのは知っていた。鏡には映らない冴子の後ろでにやりとしていた。

 

「じゃあ、冴子。……我慢できねえからよ、実践しながらだから、よく覚えろ」

 

「うん……教えて、私、わかんないから、おしえ、ひぐっ! ひぎっ! あぐっ! そ、んなっ! ずっ、ずっと! いぎっ! ひぎっ!」

 

 感じすぎて熱くなったせいなのか、つねっていたクリトリスのぬるぬるした体液は乾ききり、斗真にとって摘まみやすくなっていた。斗真はそれをずっと、くりくりと弄り回す。

 絶え間ない痛み――快楽が冴子に襲い掛かってきていた。目の前を火花が散るような感覚だ。それなのに、さらに斗真はベッドのスプリングの力を利用して、腰を振って膣に亀頭を押し込んでくる。大きな絶頂は迎えていない冴子に、それは急激に押し寄せてきた。

 

「あ゛っ! あ゛っ! い゛ぎっ! い゛ぐっ! い゛っ! い゛っっっ!」

 

 大きな乳房が大きく上下に揺れ、身体は斗真にも垂れかかりながら身体をびくびくと何度も痙攣させていた。その腹部も筋肉が浮き出るかのように、斗真の形を浮かび上がらせるようにしながら、ペニスを締め上げていた。

 

「おらっ!」

 

 ぶびゅぶびゅっぶびゅぶびゅびゅびゅーっびゅびゅーっぶびゅっ

 

「あ゛ぐっ! い゛っ! い゛い゛ぃぃぃぃっっっ!!!」

 

 感じる部分に熱い精液が打ち付けられ、冴子は仰け反り、意識を失いかけるくらい快感に酔いしれていた。身体が快感を貪り、息をするのも忘れるくらい、射精された感覚に浸っていた。

 

「冴子……もう少し、勉強しようか? な?」

 

 仰け反ったまま、冴子は首をがくがくさせて返事をした。鏡には映ってはいなかったが、冴子の顔は悦びに溢れていた。



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55 ……良いお父さんとお母さんだな

「どんどん掃除する時間が無くなってく……」

 

 愚痴を言いながら裸のまま冴子は風呂掃除をしていた。情事を終え二人で身体を洗おうとしても結局と馬の性欲は抑えられずに、浴室でも身体を重ねた。

 

 事が済めば身体を洗い終えた斗真はさっさと先に出ていき、息も絶え絶えの冴子はそのまま身体を洗い、一息ついたところで掃除を始めるのが日課になりつつあった。

 

 掃除をする場所が増え、さらには洗濯物も増えた。

 

「なにやってんだろ」

 

 自嘲気味に言う台詞には少しだけ嬉しさが混じっていた。それは冴子本人も分かっている。浮かれているのだ。好き嫌いではなく、身体を満たしてもらっているからだ。

 

 ただ気になるのは、昼にいる斗真の相手のことだ。身体さえ満たしてもらえば冴子にとって彼女に嫉妬はまったくない。掃除をしている時に大抵置いてある注射器のような――浣腸が気になっていた。毎回、毎回、斗真にアナルを犯されているのだろうかと気になっていた。

 

 それもそのはずだ。体格が小さいことは分かっているが、そんな身体で斗真のものを肛門に入れているのかと。その浣腸を洗っていると、何個か大きさ違いのものがあるのは知っていた。使われているのは一番小さいサイズだ。ほかのは使われている形跡がない。

 

 ――まさか、自分用?

 

 冴子は首を振って否定した。

 

 確かにアナルは性に狂っていた時にたっぷりと射精をされたことがある。斗真にはアナルの経験があることは打ち明けている。

 

「したいの、かな?」

 

 浣腸の近くに必ずあるローションのボトルを手に取り、そのまま手に絡める。それは指の間で糸を引き、指を動かすとぬちぬちとイヤらしい音が立った。

 

「だめ」

 

 小さい声で止めるよう自分に言い聞かせたが、背中側から回した手は既に肛門の周りにローションを塗っていた。

 

「……く」

 

 掃除をするために来ているから指の爪は短い。その中指が肛門の入り口を彷徨っている。

 

 長年忘れていた感覚は身体が覚えているのだろうか。

 

 ――ぬぷっ

 

 中に入ろうと迷っていた中指は、いとも簡単に第二関節までアナルに埋まった。

 

 ――ダメだ。もう、ダメだ。

 

「……き、もちいい」

 

 掃除をする前まで斗真とベッドの上で、浴室の中で、身体を何度も重ねたというのに、冴子は指をアナルに沈めては抜き、沈めては抜き、久し振りの快感を味わっていた。喘ぎを聞かれてはいけないと、声を押し殺すようにしながらアナルを弄り始める。

 

 たっぷりと塗られていたローションは久し振りのアナルの感覚をさらに気持ちいいものへと変えていた。身体に力が入らなくなりそうになり、立ち膝で壁にもたれ掛かった。

 

「……う……ぅ……ぉ……ん……ぅ……ぉ……ん」

 

 かつて自分で弄ったこともないアナルに冴子は夢中になっていた。

 

 斗真のペニスは自分の中指一本ではまったく足りない。薬指も追加で入れると、すんなりとそれも入る。

 

 ぬぷっぬぷっぬぷっぬぷっ

 

 二人以上を相手にした時にアナルを責められたこともあれば、一人からアナルを執拗に責められ、絶頂を何度も迎えたこともあった。既に冴子の身体はアナルでセックスが出来る身体になっているのだ。

 

「はぁ、ん……はぁ……あ……ん……ぉ……はぁ……はぁ……」

 

 アナルは二本の指を受け入れ、腸内を覗かせながらも指を締め付け、気持ちの良い感覚だけを冴子に与えている。それは冴子の下腹部全体に広がり、何度も中出しをされた膣内から愛液と共に精液も押し出していた。太腿の上を白い筋が流れていく。

 

「……ほ……し……ぃ……はぁはぁ……ぅ……ぁ……ん」

 

 我慢出来なくなっていた冴子は、斗真がしたことを思いだした。空いた片方の手が自分の股間に伸び、恥丘をさすり、つんと尖ったものに指が当たる。

 

「はぁはぁ……あ、よか、った……はぁ、あ、あ」

 

 冴子は親指と人差し指でそれを摘まんだ。

 

「……よか、た……濡れ……て……ない……ふっ、ひぎっ! いぐっ!!」

 

 濡れていないクリトリスはその手でしっかりと摘ままれ、しっかりとつねられた。

 

「いぎっ! い゛っ! い゛っ! い゛っ!」

 

 そしてアナルに入れられた指をこれでもかという程、奥に入れては引き抜き、奥に入れては引き抜き、絶頂を迎えてもなお、快楽を貪ろうとしていた。

 

「ほじぃいぃ……くぅっ……あっ……はっ……はぁはぁ……はぁはぁ」

 

 貪欲になっていた冴子も落ち着きを取り戻していた。

 

「は、あ、はぁ、はぁ……そ、うじ……しないと」

 

 がくがくになった身体を支えるように浴室の壁に手をつき、掃除するためのスポンジを手に取り、ふらふらになりながら冴子は作業を再開した。そして、ここに来たら、自分でアナルを綺麗にしておこう。そうすれば……冴子は心の中でそう決めた。

 

 

 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 

 

 キッチンに座り経済の本を読んでいる斗真は冴子に顔を向けず、時計の方に視線を向けた。

 

「遅かったな」

 

「え……うん……ちょっとカビが……」

 

「あ~、根っこあるみたいだな。取ってもまた生えてくるなよな」

 

 以外だった。細面でああるが、言動などで大雑把な感じに受け取れそうな斗真だが、カビのことを言うとは思っていなかった。

 

「ぷふっ」

 

「なにがおかしいんだよ」

 

「想像してたの。……斗真君が、お風呂掃除してて、一生懸命カビ取りしてるところ」

 

 冴子の頭の中で、斗真はエプロンを着てゴム手袋をはめ、ごしごしとしつこいカビの汚れを取る姿がとても滑稽に思えたのだ。

 

「勝手に思ってろよ」

 

「ぷふっ」

 

「ああ、そうだ」

 

 にこにこと笑っている冴子を尻目に、何かを思い立った斗真は席を立ち、キッチンから出て行くと、ものの数秒程で戻ってきたが、その手には何かが握られていた。

 

「もう一つ仕事、と言うか、ボーナスだと思ってくれ」

 

 冴子に渡したのは航空チケットだった。

 

「え? なにこれ?」

 

「昼の仕事もあるかもしれないが、北海道に二泊三日のチケットをとったから、この店の商品を買ってきて欲しいんだよ」

 

 チケットのほかにメモが入っていて、北海道でしか売られていないようなものばかりだった。

 

「休み取れるかな……」

 

「お盆も休みとってないって言ってたろ? それで辞めてくれなんて言わないだろ? もし辞めさせられたら、違う意味で、俺が雇ってやるよ」

 

 斗真の身体を舐め回すかのような視線に冴子はぞくぞくとした。〝違う意味で、雇う〟? ずっと身体を弄ばれることなのだろうか。浴室でした自慰がかえって欲求不満を募らせてしまったかのようだ。子供はいるけど、それでも、いいかも。と一瞬過ぎってしまったことに頭をブルブルと横に振った。

 

「ううん。頼んでみる。……一緒、じゃないんだね?」

 

「ああ、俺は用事があるから冴子だけだ」

 

 チケットをその豊満な胸に、冴子の口元に微笑みが浮かんだ。

 

「なんか……久し振り……どっか行くの」

 

「子供は心配じゃないのか?」

 

「お父さんとお母さんがいつも面倒見てくれてるから大丈夫」

 

「そうか。……良いお父さんとお母さんだな」

 

 少しだけ、斜めに俯き、冴子は悲しい表情になった。

 

「お腹大きくして帰った私でも、おかえりって、迎えてくれたから」

 

 儚げな笑みだった。斗真にはそう見えた。顔を上げた冴子の表情は、そう、諦めにも似たような笑顔だった。

 

「行けなかったら、行けないでもいいから、明日でも明後日でも教えてくれ」

 

「分かった……あの、それで……」

 

 どこかで燻っていた。冴子の身体の中でまだ火種が残っているようだった。

 

「うん?」

 

「……あの……斗真君……その……飲ま……せて」

 

「は?」

 

 冴子は立っていた斗真の身体にもたれ掛かる。胸を押しつけていると、斗真の股間はどんどん硬くなってきていた。

 

「あ、のね? 今日、最後に、斗真君の……飲んで……飲ませて?」

 

 すがりつくように冴子は斗真を見つめる。自分の性欲を抑えきれなかった。身体を重ねればもう時間は無くなる。ならば、せめて雄の香りを堪能し、受け入れたかった。

 

 冴子の視線の先の斗真はにやりとしていた。見透かされてもいい。斗真と再会してからの冴子は、性に狂っていたあの頃の感覚が呼び起こされるようだった。それに応えてくれるのは斗真しかいない。

 

「時間の限り、絞り出していいぞ」

 

 もたれ掛かったまま、冴子は斗真を見上げながらしゃがんでいく。その表情はとても嬉しそうだった。家柄も関係なく黙って立っていれば、誰もが声を掛けたくなるような清楚で綺麗な顔立ちだ。

 

 しかし、斗真のズボンを下ろしている冴子の顔はその顔立ちのせいで、イヤらしさに輪をかけ、誰もが襲いたくなってしまうような表情をしている。

 

「……はぁ……おっきぃ……んあ……くぷ……んふぅ……ふー、くぷ」

 

 独り占めに出来るのか。これを。

 

 得がたい幸せを感じながら、斗真は時間ギリギリまで冴子の口を堪能し、その中にたっぷりと精液を流し込んだ。

 

 そして、冴子も心置きなく、斗真のザーメンを喉を鳴らして飲み込み、鼻から抜けていく雄の精の香りを堪能していた。

 



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第八章 しばらくして
56 やっておいて損はない


 ――中学三年の冬休み。

 

 

 受験勉強も追い込みに入っている時期だが、ミクは相も変わらず斗真の元へと通い詰めていた。それは、ずっと、誰にもばれることなく。

 

「ミク、高校どこ受けるか決まったのか?」

 

 キッチンのイスに座った斗真はタブレットを弄りながら、朝食を終え、テーブルを拭いているミクに尋ねた。

 

「う~ん、ここと……ここ」

 

 布巾を置き、斗真にタブレットを貸してもらい、二つの高校を候補として挙げた。

 

「なんだ、どれも近所か。……お前の頭をここに持って行くのはもったいねえぞ」

 

「だって……遠いと……お金かかるよ……」

 

 手で顔を覆い、斗真は天を仰ぐ。そんな斗真を尻目に、ミクは布巾を持って再度食事の後の拭き掃除を再開していた。

 

「お母さんに迷惑かけたくないし……」

 

 布巾を掛けているテーブルに置いてある、高校の願書のような封筒に、ミクは視線が移った。

 

「これ、は?」

 

「試験の手配やら何かはしてやる。ここらの高校より早い時期の試験だから、度胸試しのつもりで受けてこい」

 

「え? え?」

 

「お前なら大丈夫だ。いいから、言うことを聞け。やってみるだけやってみるんだ。気軽にお試しってヤツだ。やっといて損はない」

 

 狐につままれたような感じでミクは「うん」と返事をした。その姿は中学に入学した時とそう大差ない。胸の膨らみも僅かで身長もほとんど伸びていない。斗真に犯された時からたいして時間が経っていないような姿だった。

 

「お前の頭なら余裕だし、受かったとしても付いていけるレベルだ」

 

「ふ~ん」

 

「まったく興味示さねえなあ」

 

 テーブルの付近崖を終えたミクは、イスに座ってタブレットばかり見ている斗真の背中に抱き付く。

 

「……だって、興味あるの、斗真だけだもん」

 

「あのな? 高校には行くんだ。これは命令。分かるな? いくら成績がいいからってな? ちゃんと――むぐ」

 

 振り向いた途端、斗真はミクから口を塞がれた。二年前からは考えられないことだ。ミクは斗真に好意を寄せていることをあからさまにしている。それに対して斗真は答えを言うことがない。

 

「……ん、ん、んふ♡ ちゃんと成績、キープするから、言われた通りの高校受験してくるから……」

 

 自分から舌を絡めてくることはなかった。斗真が絡めて初めて、ミク自身も舌を絡めてきていた。少しだけの舌と舌の逢瀬だったが、ミクにとって十分だった。

 

「まったく……成績がいいからって油断するな」

 

「……うん……あの」

 

 ミクの成績は斗真の教えもあってか、10位以内に入れるようになっていた。そして、子供臭かった頃と比べ、幼さはある、しかし、可愛くも、綺麗にもなっていった。

 

「なんだ? もう、か?」

 

「……うん」

 

 自慢するようにミクは告白をされたことを斗真の前で話すようになった。斗真に嫉妬をさせてみたいという思いもあった。しかし、斗真にそんな素振りを見つけることはできなかった。その話の中で、必ず「家族には内緒だけど」と言葉が添えられて告白されるのだという。

 

「じゃあ、風呂入ってこい。よおく洗ってこい。服は寝室にあるから、その格好でここに来るんだ」

 

「うん!」

 

 孫の代になっても地域に根ざされた悪行は消えないのだ。しかし、今のミクはそんなことをまったく気にしなくなっていた。どんなことを言われて告白されようと、どんなに顔が良くても、どんなに性格が良くても、ミクは「ごめんなさい」と謝るだけだ。

 

 浴室に向かっていたはずのミクが、たたたたっと裸足でキッチンに戻ってきたかと思うと斗真の唇にちょんと触れるだけのキスをした。

 また浴室に戻るミクは立ち止まり、後ろに手を組んで振り返り「好きっ」と斗真にいつもの言葉を投げかける。

 

「早く入ってこい」

 

「うん!」

 

 ミクにとって夢中になれる人は斗真しか見えなかった。子供の身体をしているミクではあるが、同じ年の男女に比べて段違いに大人だ。同級の友達――友達としては認識していないが――など、子供子供しているにしか見えない。

 

 戻れなくたっていいと思った時、ミクはもう斗真しか見えなかった。すべて与えてくれたのだ。快楽だけではなく、勉強の楽しさも。そして、祖父母からの非難の視線を反らしてくれている。

 

 浴室に入ると身体を洗う前に自分の身体の中を綺麗にしようと、慣れた手つきで自ら浣腸をしていた。そして、何度もトイレと浴室を往復し、身体を洗い始める。

 

 身体を洗い終えたミクは寝室へと向かい、斗真が準備した服に着替える。

 

「今日は、どん、な、の……え……こ、れ?」

 

 手に取ったものの意味を理解するのに少しだけ時間がかかった。メモを見て理解した。

 

「こ、これ、すごく、可愛い」

 

 これは燃え上がる。きっと燃え上がる。そう確信しながら、ミクは胸を高鳴らせ、着替えると言うには少ないものを身に着け始めていた。



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57 尻尾つけられないだろう?

 イスから斗真はソファに移り、ゆったりと座っていた。ずっとタブレットを弄っていたようだ。

 

「あ、あの、にゃん」

 

 キッチンの入り口でひょっこりと顔を覗かせたミク。肩まである艶やか黒髪の上に、黒い耳があった。顔を斜めにして黒髪がさらりと流れている、その頭には黒猫の耳のカチューシャを付けていた。

 

「にゃ、にゃあ」

 

 恥ずかしいのか頬を赤く染めていた。

 

「入って来いよ」

 

「う、うう、で、でもぉ、にゃあ」

 

 語尾に「にゃあ」などネコっぽくするようにメモがあった。ミクは忠実にそれを頑張って守っていた。

 

 覗かせるからだが次第に、ゆっくりと恥ずかしそうに現れる。真っ白な肩が現れ、その小さな膨らみだけを隠すような細い黒のチューブトップブラを身に着けていた。

 

「でも、斗真、どうして、なのにゃ」

 

 ゆっくりと続けて下半身が現れると、そこには何も履いて無く、ミクは手で自分の股間を隠していた。

 

「斗真……ネコが名前を呼ぶのはおかしいなあ。……『ご主人様』じゃないか?」

 

「は、はい。ご主人様、にゃ」

 

 ご主人様と呼ぶことに、ミクは少しだけからだが震えた。

 股間を隠しながらミクは斗真へとゆっくりと近付くと、鈴の音が「りん」となる。それは尻尾についた鈴からだった。歩くたびに、鳴る鈴はミクの背後からだ。

 

「どうして、パンツ、ないの? にゃあ」

 

「履いたら、尻尾つけられないだろう?」

 

 そうなのだ。尻尾はアナルに挿入されていた。普通の下着しか置いていない斗真の家に、尻尾用に穴の空いたものなど無い。

 

「んっ、あぅ」

 

 歩くたびに鈴が鳴り、尻尾が動き、アナルを刺激してくるその感覚に違和感を覚えはしたものの、ミクは感じそうになっていた。一方、ソファに深く腰掛け、斗真はミクの到着を待つ。

 

「あ、の、今日は、ここで? にゃ」

 

 ミクは股間を隠しながら、尻尾が落ちないかとお尻に力を入れると異物感があり、なにやらむずむずしていた。

 

「どうれ。……可愛いな。……可愛い子ネコちゃんだ」

 

 頭を優しく撫でられ、ミクもネコのようにごろごろと喉を鳴らしそうなほど、嬉しそうに目を瞑って従っていた。その小さな胸を隠すチューブトップブラはサイズが合っていないのか、それとも用途自体が違うのか、肌に密着して、ミクのその小さな乳首の形を露わにしていた。

 

「ミケネコならぬミクネコってところだな。……じゃあ、俺に跨がって立って、手を退けてみせるんだ」

 

「え、またがって……」

 

「ご主人様と、語尾忘れてるぞ」

 

 ミクは手を自分のお尻の柔らかいところに持って行き、恥丘を前に付き出す。

 

「跨がるんだ」

 

「にゃ、分かりました、にゃ……ご主人様にゃ」

 

 尻尾が落ちないようにミクはきゅっとお尻に力を入れると尻尾が揺れ出す。背筋がびくっと反れる。いやが応にも自分の全面を斗真に晒され、顔が熱くなるくらい頬を染めた。

 

 深くソファに座った斗真の前で、大きく股を広げ、ミクはお尻に手をやる。その手はお尻に力を入れずとも尻尾が落ちないようにするためだ。

 

「可愛い……子ネコだな……」

 

 二年以上同じ男に裸を見られても慣れることはなく、羞恥心が日に日に強くなっていくミクの姿は、いつも新鮮味があり、飽きることがなかった。むしろ、日に日にどんなことをしてやろうか、どんなことをすれば悦ぶのかを考えるのが楽しみだった。

 

 そんなミクは顔を逸らしながらも、恥辱に耐えて斗真の言うことを聞いている。斗真によく見えるように腰を突き出した恥部はいっさいの毛も無く真っ白だ。そこに一筋の割れ目があり、その谷間は暗くてよく分からない。

 

「子ネコちゃん……片手で胸出して、片手で割れ目広げて見せろ」

 

「は、い……と、ご主人様」

 

 斗真と言いかけてミクは言われた通り〝ご主人様〟と言い直した。そして、片手でチューブトップブラに手をかけ、左胸だけをさらけ出し、左手では大きく開いた股に手をかけ、割れ目の片方の秘裂を引っ張った。

 

「ほぅ……ミク、可愛いし……綺麗だな」

 

「ああ、ありがとう、ございますにゃ……ご主人様……」

 

 たくし上げたブラから現れたのは、緩やかな白い丘陵を描き出している小さな乳房だった。その頂点には小さなピンク色した突起が、既に上を向いている。もう片方の手では、暗かった秘裂を片方だけ明るみに晒していた。そこから覗くのは小さなヒダに、湿り気を帯びたローズピンクの幼いままの小さな膣口だ。

 

「もっと、よく見えるように、両手で広げろ」

 

 ブラから手を離しミクはその小さな割れ目を両手で開く。黒いブラは手が離され、元に戻ろうとして下に落ちていくが、硬くなった乳首によって阻止されていた。

 

「ご主人様、はぁはぁ、よく、見えますか、にゃ?」

 

 飼い主とネコのような主従関係にミクはぞくぞくしていた。お腹がきゅうっと物欲しくなってきている。斗真のズボンが膨らんでいるからだ。

 

「胸、少し大きくなったか?」

 

「なってないにゃ」

 

 斗真から身体を弄られてから、数え切れない程その小さな乳房を舐められ、囓られ、揉まれ、摘ままれても、少しは膨らみはしたが、それでもそこら辺の小学生の方がまだ大きい。

 

「じゃあ、今日も大きくなるように揉んだり舐めたりしてやるからな」

 

「ありがとうにゃ……で、も、そこ、より……」

 

 手に少しだけ力が入り、上に持ち上げられた割れ目の先端から、小さな突起が顔を出した。

 

「おお、そこも、可愛いなあ……もっとじっくり見させろよ」

 

「は、い……いっぱい見て、にゃ」

 

 触って欲しいのに。弄って欲しいのに。指を入れて欲しいのに。ペニスを入れて欲しいのに。そして、中にいっぱい精子を出して欲しいのに。恥ずかしいだけではなく、ミクの身体も少しずつ桜色に染まりつつあった。

 

 焦らされれば焦らされる程、ミクの心の中では斗真にされたいことが頭の中で妄想が繰り広げられる。どれだけの時間、自らの秘裂を広げていたのだろう。

 

「くっくっくっ、ミク、そんなに欲しいか?」

 

「……はい。……欲しいにゃ」

 

 両手で広げられた小さな割れ目――幼く、小さな秘穴から少しずつぬるりと体液が流れ始めていた。それはヒダを伝い、広げた指に伝い、白く健康的な腿を流れていく。

 

「ミク、本当に綺麗だ。……これだけ毎日のように弄って……ちんぽ入れてやってるのに、白いし……中もピンク色してる。……まんこも……広がってねえし……きつまんのままだ。くくく、……ミク……アナルも……綺麗だからな……いつからだ……ケツまんこで……精液搾り取るようになったのは……なあ?」

 

「はうぅうぅ、はぁはぁ、あ、ああ」

 

 毎日のように斗真から抱かれていることを。そして、飽きることなく、自分の身体を褒めてくれることを。こんな貧相な身体を褒めてくれる斗真に胸が高鳴り、身体がどんどん熱くなり、斗真を求めていた。

 

「よおし、ミク、良く見せてくれた……ご褒美だ」

 

「ご、褒美? いいの? にゃ?」

 

 にやりと斗真はミクの股の下で笑った。

 

「ああ、可愛い子ネコちゃんにはミルクをあげないとな」

 

「は、あ、ご主人様の、ミルク……欲しいのにゃ」

 

 斗真の表情にミクも嬉しそうに笑った。

 

 ソファの上で斗真の上に跨がるように座ると、ミクの股間がズボンに当たりそれを濡らした。構わずミクは斗真のシャツを脱がす。現れたいつもの胸にミクは寄りかかり目を瞑る。

 

「ご主人様……ミルクの前に……唇を、頂いてもよろしいかにゃ」

 

 斗真の硬いものが股間に当たり、服を濡らしているのがミクには分かっていた。斗真はミクの腰を掴み「いいぞ」と優しい声で答えてくれた。身体を起こし、ミクはそっと斗真の唇に自分の唇を重ねた。

 

「ん……あむ……んむ……んぅ……あむ……んふ……んむ……んっ!!」

 

 白く、成長していない身体でいながら、大人の口づけを交わし、舌を絡めていると、腰に回されていた手が身体を斗真の身体に押しつけるように動く。

 

 くちゅ

 

「んふぅ♡ ……んぅ……あ、あむ……んっ、んっ……はぅ」

 

 ミクの濡れた股間は斗真の硬くなったところを押しつけられた。動かすわけでもなく、時々押しつけられ、ミクがどれだけ濡れているのかを現すように、くちゅ、と音が鳴る。斗真の服――股間の部分――が、愛液によってなのかカウパーによってなのか、どんどん滲んでいった。

 

 ただただ押しつけられただけだったが、ミクは既にイキそうになっていた。しかし、斗真は無情にも口を離した。

 

「んはぁ……さあ、ミク、俺のミルクを搾り取れ」

 

「わかりましたにゃ……ご主人様……」

 

 自然と尻尾が揺れているのにミクは気が付いていなかった。それが徐々に身体を熱くしていることも。

 

 ソファから下り、ミクは斗真のズボンに手をかけた。



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58 濃いのを出してやるぞ

「ご主人様……腰を、上げてもらえるかにゃ」

 

 服を下ろす時に、いつもミクは気を遣っていた。服を下ろす時にペニスを引っかけてしまわないようにだ。一度だけ酷く痛がらせてしまったことがある。

 

 ズボンの前の方を剥くように下ろしていくと、勢いよく斗真のものが、ぶるんっと現れた。

 

「おっきぃ……ご主人様ぁ……おっきぃです、にゃ……」

 

 全ての服を脱がし終える前に手にして口にしたかったが、ミクはそれに耐えていた。自分の愛液で服の上からぬるぬるにしてしまったのか、それとも斗真が待ちきれずにカウパーでぬるぬるにしてしまったのか、ペニス全体が濡れているような状態だった。

 

「お前のせいで濡れてしまった。それを綺麗に舐め取ってから、濃いミルクを飲むんだな」

 

「はい」

 

 むわっと広がる斗真のペニスに、ミクは瞳を蕩けさせた。そして、陰茎の根元から、丁寧に舌を上の方に這わせていく。一気に上には行かない。徐々に徐々に、陰茎を一周してから少しずつ少しずつ、ぬるぬるを舐め取っていく。

 

「れろ、ちゅ、はぁ、ご主人様の……欲しいにゃ」

 

 見上げてみる斗真の表情はにやにやとしているほかに、とても気持ちよさそうだった。ミクはそれに満足しながら、カリ首に舌を這わせる。そして、太く硬くなった陰茎を両手で下から絞るように動かすと、先端からカウパーがとろとろと溢れる。

 

「あ、あ、ちゅ、ちゅぅ、れろれろ、あ、あ」

 

 ぬるりと流れ落ちるのを必死にカリの部分で堰き止めようと舐めていたが、裏スジを通ってまた根元まで流れ落ちてしまった。ミクは裏スジから舌を伝わせ、カウパーを再度舐め取っていく。

 

 幾度となく同じことを繰り返し、ミクの唇は四度目でやっと亀頭の先端を口にすることが出来た。そして、すぼめた唇は大きな亀頭を飲み込み、カリまで到達する。

 

 入れたい。自分の膣に入れたい。自分の尻に入れたい。入れたら、こんな風に動いて欲しい。

 

 くぷくぷくぷくぷっくぷっくぷくぷくぷっくぷっくぷっくぷくぷ

 

 そう思いながらミクは唇でカリを擦り、両手で陰茎をしごく。唾が溜まっていき、カウパーが口の中に溢れ、まるで自分の膣やアナルに入っているのではないかと、ミクは興奮しお腹がきゅうっと切なくなってきていた。

 

「お、お、ミク、今日は、やけにノってるな」

 

「んふぅ♡ んぅ♡ んっんっ! んっんっんっ! んっ」

 

 りん、りん、りん

 

 ミクはびくりと身体を震わせて、口の動きを止めた。突然のことには慣れ、噛んでしまうようなことはない。

 

「お、ミクも欲しがってるんだな」

 

「くぷ、え? え? え? な、なんか、お尻? え? 尻尾、が……」

 

「お、ちゃんと動くんだな」

 

 斗真を見るとにやにやした表情だ。それも、何かを企んでいたかのような顔だ。

 

「その尻尾はいくつかギミックがあるみたいでな? 中のビーズが4個入ってるだろ? それがセンサーになってるみたいで、オレもよく分かんねえけどな」

 

「センサー……」

 

「感じたり、欲しくなると、尻尾を振るようになってるんだと……くっくっくっ、ミク、身体は、正直なんだな……続けろよ」

 

 自分はどっちなんだろう。ミクはぞくぞくしていた。考えるまでもなく結論は簡単だった。どっちもなんだ。

 

 りん、りん

 

「はむ、んぅ♡ あむ♡ くぷ、くぷ」

 

「尻尾は、感じて鳴ってるのか? それとも、ケツに入れて欲しくて鈴が鳴ってるのか? ミク、どっちだ?」

 

 くぷっくぷっくぷくぷっくぷくぷくぷくぷ

 

 とろんとした瞳でミクは斗真を見上げ、唾で濡らした唇でカリだけを擦り上げる。

 

「お、ぅお、いいぞ。……入れて欲しいのか?」

 

「んふぅ♡ んぅ♡」

 

 亀頭に歯が当たらないように、フェラをしながらミクは頷いた。

 

「ふぇも、ふぇも……」

 

「ん? ……感じても、いるのか?」

 

 じゅるっくぷくぷくぷくぷくぷ、じゅるっくぷくぷくぷくぷじゅるっ

 

 亀頭を激しく愛撫することがミクの答えだった。

 

「くっくっくくく、フェラをするだけで感じるようになったか! いつの間にだよ! いいぞお、ミクぅ、お前はやっぱり最高だ」

 

 いつ頃からだったかなんて覚えていない。いつの間にか、口淫をしていると、自分の膣に、アナルに入っているような感覚に捕らわれていた。それは擬似的な快楽かもしれなかったが、口にペニスを入れることでミクは確かに気持ち良くなっていたのだ。

 

「だからフェラを嫌がらないわけだな」

 

 イヤなものか。好きな人のペニスを身体の中に入れるのだから。どんなところに入れても、ミクにとっては自分も気持ちいいし、斗真も気持ち良くて射精してくれる。

 

「その小さな口に、俺のをいっぱい頬ばって、気持ちいい上に、美味しいか?」

 

「ぷはっ、ご主人様ぁ、ご主人様ぁ、ミルク、いっぱい下さいにゃ。……わたしの中に、口の中に、いっぱいしゃせーしてにゃぁ……くぷっ」

 

 ミクは待ちきれず懇願した。亀頭から口を離し、手だけでしごきながら、斗真に自分の昂ぶる気持ちを伝えた。

 

「ミク、最高だ……たっぷり、飲め。濃いのを出してやるぞ」

 

「うれひぃ……くぷっ」

 

 りん、りん、りんりんりん

 

 ミクの感じる、欲しい気持ちが鈴の音で知らせる。

 

 くぷくぷくぷくぷくぷくぷくぷくぷくぷ

 

 たっぷりの涎とカウパーが唇に絡まり、カリを刺激する。そして、両手で長い陰茎をしごくたびに、口の中にカウパーが溜まっていく。それはミクの口の端からイヤらしくもたらたらと流れ、しごく手に絡まり、にちにちと音を立てる。

 

 びくびくと動き始めたペニスに、ミクはそろそろ斗真が射精するのを感じ取っていた。時折口にした亀頭がむくりと大きくもなるからだ。これが自分の中で――そう思うと割れ目から愛液が溢れてくるのが分かる。それが鈴の音になって、斗真を悦ばせた。

 

 りんりんりんりん

 

「いいぞお、お前も感じてるのが分かるっ! うっおっ」

 

 イって欲しい。気持ち良くなって欲しい。ミクは狭い口の中でがんばって舌で尿道から裏スジまでをしきりに愛撫した。

 

「うおっ! そ、れっ! うぐっっっ!!」

 

 ぶびゅっびゅびゅびゅっぶびゅびゅびゅーぶびゅびゅーっ

 

 先端を愛撫していた舌に直接、どろどろで濃い精液が浴びせられた。それにはミクは身体を震わせて悦んだ。軽くイってしまったのだ。口の中に注ぎ込まれるザーメンを喉に絡ませながらも、舌を使い身体の奥へと受け入れる。

 

「んううぅ♡ んぅ……んう……んくんくっ……んくっんくっんくっ……んぅ」

 

 唇から少しだけ舌を出し、亀頭から溢れてくる精液を喉に流れやすいように通り道を作ると、その舌が裏スジを刺激し、射精が再開されたかのようにまた溢れ出す。

 

「おっ、お、お、おっ、おぅ」

 

 びゅっ、びゅっ、びゅっびゅびゅっ

 

「んふぅ♡ んぅ、んくっんくっ、んっ、んっ」

 

 口を離さず、いつも一緒に食事をしている時のように、美味しそうに精液を飲むミクの姿に、斗真はその頭を優しく撫でた。目を瞑りながら、ミクは撫でられながら口淫を続けた。

 

「なんだ? 直ぐ入れて欲しいって、堅くしてるのか?」

 

 舌で亀頭を転がすようにしながらミクは小さく頷いた。その足下は愛液が滴り落ちたのか床を濡らし、尻尾に付けた鈴はずっと鳴っていた。

 

「ベッド……行くか?」

 

「ぷはぁ……いく、にゃ」

 

 ミクは斗真に手を引かれ寝室に向かう。歩くたびになる鈴はただ揺れてなのか、それともセンサーに反応してなのか。ただ、歩いて行くたびに、床を愛液で塗らしていった。



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59 初めて、してみるか?

「歩きにくかったにゃ」

 

 寝室に入るとミクは斗真に抱き付いた。その小さな身体を抱き寄せ、尻を撫でるとミクは身体を震わせた。

 

「子ネコ、のくせに、さかりの付いたメスネコだな」

 

「……だって……ご主人様の、ペニス……欲しいのにゃ」

 

 抱き付き斗真を見上げるその瞳は潤んでいた。

 

「じゃあ、初めて、してみるか?」

 

「初めて?」

 

 ベッドに連れて行かれると、ミクは横になっていた。

 

「どう、すればいいかにゃ?」

 

「ネコは、どうやって交尾するんだ?」

 

 ミクは斗真の言葉に、嬉々として四つん這いになって見せた。

 

「くっくっくっ、分かってるなあ。ミク……可愛がってやるぞ」

 

「はぁはぁ、ご主人様ぁ、とろとろの子供おまんこに、ぺにす……ご主人様のおっきぃぺにす、く、ださい、にゃ」

 

「今日はな……ビーズをケツに入れたまま、まんこにも入れる。二穴責めって言うヤツだ。ローターは入れたまましたことはあっても、これはねえだろ」

 

「はぁはぁ、い、れて、にゃあ」

 

 後ろに回った斗真は少しだけ失敗したと思った。アナルに入った尻尾が以外と邪魔だったのだ。二穴責めをすると言った手前、抜くわけにも行かない。ミクの背中を押しつけ、上半身を伏せさせ、お尻を突き出させるようにした。

 

「なんか……はぁはぁ……襲われてるみたい、にゃあ」

 

「よおく見えるぞ。ミク。……ちっちゃいながらも、お前のまんこがひくひくして俺のちんこ欲しがってるなあ」

 

 突き出された割れ目を開くと、どれだけ焦らされたのかと思うくらい濡れた跡があった。そして、膣口を指で開くと、中もまた、物欲しそうにピンクの膣壁を動かしていた。

 

「中もすげえ濡れて、欲しいんだなあ」

 

「も、もう、ご主人様ぁ、お願いぃ」

 

 お尻の割れ目を開くようにすると、肛門から尻尾が生えているようになっていた。そして秘裂はぱっくりと割れ、いつでも雄を飲み込めるようにひたひたになっていた。

 

「入れるぞ」

 

「はぁはぁ、あぅっ! あっあっ、う、うぐぅ」

 

 ぬぷっと入り、入り口のきつさが過ぎ去ると、こり、こり、と中にしこりのような感触があった。

 

「あっ、かはっ、あはぁっ、あっ、はっ、はっ、あっ」

 

 いつにも増して斗真のペニスが大きく感じていた。奥に行く程ミクの身体は痙攣していた。びくびくと身体を震わせる原因は、尻尾とアナルを繋ぐビーズだった。

 

「大丈夫か?」

 

 ペニスに伝わる感触と、ミクの反応に斗真は声を掛ける物の、容赦なく奥まで貫いた。体全体で息をするかのようにミクの身体は大きく上下している。

 

「だ、だいじょ、ぶ、じゃな、い……ひぃ、あひぃ、ひぃ、ひぃ」

 

「ん?」

 

 ペニスをずるずると引き抜くと、アナルビーズの感触と共に、ミクの身体が弾けるようにびくんと跳ねた。

 

「ひぐっ!」

 

 俯せになり、背筋を反らしながら、びくっびくっびくっと下半身を中心に痙攣して、斗真のものをぎゅうっと締め付けていた。小さな身体が快楽に溺れていた。

 

「なんだ? ミク? 気持ちいいのか?」

 

 枕の上で顔を横にしながら、ミクは「はひぃ、はひぃ」と言いながら頷いていた。

 

「き、もち、ひぃひぃ、よす、ぎぃっ! ひっ! ひっ! ま、たっ!」

 

「なら大丈夫か」

 

 ぬち、ぬち、ぬち、ぬちっ、ぬちっ、ぬちっ

 

「いぎっ、ひぎっ、ぎ、ぎも゛ぢい゛い゛っ、う゛ぐぐ」

 

 気持ちいいと感じる部分を二ヶ所同時に擦られ、目の前をずっと火花が散っているようだった。息をするのにも辛いくらい痙攣が続く。

 

 ぬちっ、ぬちっぬちっ、ぬじゅっぬじゅっぬじゅっ

 

 ミクの手は枕の近くのシーツをぎゅうっと握り、よどみなく続く快楽を味わっていた。いや、味わされていた。

 

 斗真のペニスはずっとイっているミクの膣内で締め付けられ擦られ、ゆっくりした動きをしていても十分に射精を促されていた。それでも、イキそうになると、その動きは激しくなる。

 

「ひぎっ、ひぐっ、イっでるぅっ! イっでるぅっ! だめっ! だめっ! うあああっ! し、死んじゃうっ! 死んじゃうっ! いいいいいっっ!!」

 

「うおっ、くぅっ!」

 

 どぷどぷどぷどぷっどぷっどぷっどぷどぷっどぷどぷ

 

「あ、ぐ、うう、う……」

 

 斗真が射精のたびに痙攣すると、ミクもお尻を突き出したその下半身がびくびくと痙攣した。はあはあと息を切らせながら、ミクは斗真に貫かれたまま意識を遠退かせてしまっていた。斗真のものを締め付けたまま。

 

「くくくっ、久し振りのオナホになったか」

 

 ミクが身体を快楽に受け入れるようになってからは、セックスをしていても滅多に気を失うことがなかった。むしろ、ミクはその快楽を味わうために、意識を保っていた節があったと斗真は目論んでいる。しかし、今回は両方の穴の責めに身体が追い付かなかったのかもしれない。

 

「これもまた、気持ちが良いんだよな……どれ――」

 

 目の前にあった邪魔な尻尾を寄せようと握った時だった。中に入ったままの斗真のペニスにうねうねと何かが動く感覚が伝わり、締め上げていたままのミクの膣はさらに締め付けてきていた。

 

「ひぎっ、うぐぅっ! いひぃいいっ! あああっっ!!」

 

 突然のアナルの責めにミクは意識を取り戻した。それを見た斗真は握っていた尻尾から手を離した。

 

「はひぃ、はひぃ、はひぃ、な、なにぃ、これぇ、ひぃ、ひぃ」

 

「そうか……ケツに入ったのはセンサーで尻尾を動かして、尻尾にあるセンサーは中のビーズを動かすのか……」

 

 にやりと斗真の頬が緩んだ。

 

「ミク、気持ちいいものが見つかって……良かったなあ」

 

 ぐったりしたミクに覆い被り頭を撫で、斗真は尻尾を掴みながら声を掛けた。ミクは恐る恐る後ろを向こうとする。しかし、見えるのは自分の肛門から出ている尻尾だけだ。

 

「ごしゅ、じん、さまぁ、なんで、すかにゃあ」

 

「おお、おお、まだ続けてたか。じゃあ、もっと気持ち良くしてやるから、ネコの喘ぎ声を上げてろよ。……これを、ぎゅっとすると――」

 

「にゃあっっ! にゃっ、にゃっ! にゃあっ! ふー、ふー、ふーっ」

 

 斗真のものが秘穴に入っているのに、お尻の中で中に入ったビーズがうねり、下半身全部が快楽に溺れてしまっているようだった。

 

「お、おまんこも、ケツまんこも、なく、なっちゃいそ、おかしくなる」

 

 あまりにもの気持ちよさに意識を失いそうだった。しかし、それを阻止するのが尻尾だ。快楽にミクも頭が良く回らず、ただただ、気持ちいいことだけを貪るだけになっていた。

 

「じゃあ二穴責め、慣れるか」

 

「い、やっ、やっ、やぁっ、にゃぁっ! にゃっ! ふぅっ! んあっ!」

 

 斗真は容赦なくペニスをミクの幼い膣に出し入れする。小さくとも、もう大人のように感じ、大人のように愛液を溢れさせる。そして、肛門さえも斗真のものを受け入れることが出来る。両方同時に責めたい斗真の気持ちをアナルビーズが叶えてくれた。

 

 ビーズの間隔がペニスの出し入れによってどれくらいあるのか分かる。そしてビーズがどこまで入っているのかが分かった。それは膣壁を越えてビーズが腸内を擦り、ビーズは腸壁を越えて膣内でペニスと擦れてミクに快楽を与えた。

 

「あぐっ! お、おがしぐっ! おがしぐなるぅっ! うぐぅっ!」

 

 ぬじゅっぬじゅっぬじゅっぬじゅっぬじゅっぬじゅっ

 

 愛液が絶え間なく溢れ、愛液と精液が密着した膣からぷしっと飛び散るくらいだった。その瞳は虚ろになりかけ、涎も垂れ流しだ。シーツも握ることが出来ず、指はぴくぴくと快感にうちひしがれていた。

 

「いくぞおおっっ!!」

 

「おがじぐっ!!! ……くぅっ……かぁ……はぁ、はぁ」

 

 再度注ぎ込まれたミクは絶頂と共に意識を失った。しかし――

 

「ひぐっ! ひぃっ! ひぃっ!」

 

 斗真が尻尾をぎゅっと握ったことでアナルビーズが蠢き、ミクの意識を取り戻した。それも快楽によって。

 

「よおし、このまま二穴責めだっ」

 

「いぎっ、いぎますぅっ! いぎますぅっ! いぎっ! いぐっ! あ゛っ! いっでるぅっ! いぐぅっ! いぎっぱなしぃっ!!」

 

 快楽で意識をつなぎ止める尻尾から解放されるまで、ミクは中へたっぷりと四回も注ぎ込まれていた。



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60 オレをキライにならないのか?

「はぁはぁはぁ……はぁはぁはぁ……」

 

 ミクの小さな胸は大きく上下に動き、激しい情事だったことを物語っている。それは大の字になって、力の抜けたミクの股の間からも窺い知ることができた。小さなミクのピンク色をした秘穴から、こぷ、こぷ、と収まりきらない白濁した精液が溢れ出て、股の間を濡らしているからだ。

 

「す、ごか、た」

 

 尻尾がアナルに入っているためか、少しだけミクの股は浮き上がっていた。斗真はミクの下半身を掴み、ザーメンまみれの割れ目をミクに見せつけた。激しい絶頂を何度も迎えたミクに抵抗する力も無く、身体の柔らかいミクは自分の股間を目の前にした。もとより、ミクに抵抗するような意思もない。

 

「ミク、尻尾抜いてやるよ」

 

「ひ、あ、あ、あああ」

 

 ぬぱぱぱっ

 

 何度もイったのにも関わらず、アナルから引き出されたアナルビーズにまた新たな快感を欲したような気がした。それは斗真も同じだった。精液まみれのペニスを拭きもせず、それはまた屹立し始める。

 

「ここも、欲しがってそうだなあ」

 

「ひぁっ、あっ、あっ、あっ」

 

 膣から溢れてくる精液を集めるように手で集め、ぽっかりと空いたミクの肛門につめるように注ぎ込んでいた。

 

「ミク、欲しいか?」

 

 割れ目に絡まるように付いた精液を丁寧に指で寄せ集めると、ミクはぬるぬるしたその感覚にまた濡れてくるようだった。そしてそれをアナルに塗り込み、指を入れ、ぬぷぬぷと音を立てて出し入れする。

 

「ほ、欲しっ、いっ! あっ、あっ、入れて、入れて、入れて」

 

 イきまくったのも束の間のことのように、ミクはアナルに入れるよう要求した。それに応えた斗真は、ミクに入るところがよく見えるように自分のペニスをあてがった。

 

「あの、斗真……」

 

「ん? どうした? 入れる前に」

 

 頬を紅潮させ興奮しながらも、ミクはどこか不安そうな表情だ。

 

「こんな、エッチな子供、イヤにならない? キライにならない?」

 

「なんだ、そんなことか」

 

 斗真はきつい肛門に亀頭を入れ、ずぶずぶとアナルに侵入していく。ビーズを入れるために付けていたローションと精液が絡まり、アナルの中は入りやすく、熱くなり、それでいてきつく締め付けてきていた。

 

「ひぐぅっ! あっ、こ、たえ、言ってないぃ、くぅ、はぁはぁ」

 

 体重をかけるように、ミクのアナルにどんどん亀頭が奥を抉っていく。びくびくとミクは気持ちよさに震え、自分の中いっぱいに斗真が埋まっていくことに幸せを感じていた。

 

「は、あ、あ、……こ、こんな、つまんない、うう、身体だよ? おっぱいないし、あっあっ、スタイルだって、うくぅ……イヤじゃない? キライにならない?」

 

 斗真は握ったミクの足首を、頭の近くのシーツに押しつけ、ミクの腰を突き上げるようにし、何の障害もなくアナルにペニスをずぼずぼとピストンをする。中はどろどろでヒダが亀頭に絡まってくる。ミクは空いた手を、お祈りするかのようにして胸の前で、組むわけでもなく、それぞれでぎゅっと握っていた。

 

「じゃあ、ミクに聞くぞ? 俺はお前の処女を奪った。……犯した。……身体をおもちゃにしてセックスをしている。たっぷりと酷いことをした俺をキライにならないのか?」

 

 アナルに入りやすくなった体勢で、斗真は一番奥に亀頭を突っ込みミクに尋ねた。

 

「奥にぃっ、くぅっ、はぁはぁ、キライに、ならないよっ! はぁはぁ」

 

 一番奥を求めようとしている斗真のペニスの動きに身体を震わせながらも、ミクは斗真の困惑している表情に真剣な眼差しで答えた。その言葉に長いストロークではなく、斗真は小刻みに腰を振る。

 

「なあ、俺はな? 結婚したことがあるんだぞ? 四回もだ」

 

「えっ? んぐぅっ、はっ、はっ、あぅ」

 

 そんなことは一言も聞いていなかった。しかし、斗真くらいの年であれば結婚も離婚は経験していてもおかしくはない。理解はしていても、ミクにとってはショックだった。

 

「家の財産目当てだよ。でもな、必ず紙に書かせるんだよ。どんなことでも、俺にイヤになって出て行く場合、財産はやらねえってな。弁護士に頼んでだ」

 

「ざ、いさん……はぁっ、あっあっ」

 

「ああ、財産狙いで近付く女ばかりだった。……でもな、セックスについて来れずに別れた。まあ、いいふるい落としだったわけだ」

 

「……あっあっ、くぅ、ひどっ、い……財産、めあ、てってぇっ、ああっ」

 

「だからな……」

 

 小刻みに動かしていた腰が少しずつ、ストロークが大きくなっていく。

 

「俺は外に出て行くのをやめたんだよっ」

 

 ずぷっ!

 

 腰を大きく振って、力強くアナルに入れられたミクは覆い被されたまま背筋を伸ばすことも出来ずに、腰をびくびくと震わせて一気に絶頂を迎えた。

 

「かっ、はっ、あっ、う、うう、くぅ」

 

「俺は絶倫すぎなのかもしれない。セックスが好きで好きだ仕方ない、こんな俺に、お前はついてこれるのか?」

 

 胸の前に置いて何かに耐えるようにしていたミクの両手。それは、斗真に拒絶されるのではないかと恐れていた。ぎゅっと握って答えを待っていた。

 

「はぁはぁはぁ、はぁはぁ、とぅまぁ」

 

 その両手は斗真の頬を優しく包んだ。

 

「わたし、こんな風にしたの、斗真のくせにぃ……。ついてくんじゃなくて、わたし、斗真のものだから、……連れてって。だから……だから……わたしをイヤにならないで? キライにならないで?」

 

 力など入れていない。そっと触れていた斗真の頬を、ミクは自分の方へ引き寄せる。そして、近付いた斗真の唇に自らの唇を重ね、自ら舌を口の中に入れた。

 

 斗真は心の中で「こいつ」と嬉しそうに言った。それを合図に、斗真の中で何かが燃えた。

 

 キスをしながら、斗真は腰の動きを大きくした。引けば肛門が陰茎に吸い付くようにして出てくる。挿入すればそれはまた元通りになるが、それは中にまで押し込まれていく。ミクもアナルが熱くなり、身体も次第に熱くなっていくのを感じ取っていた。

 

「んぅうっ! んぐっ! んぐっ! んぐぅっ! んむぅうむぅっ!」

 

 ローション替わりにたっぷりと入れられた精液が固まり、アナルの周りや陰茎に絡まってくる。それは粘り気が強くなり、さらにミクの快感を高めた。そして、斗真の口の中をまさぐるミクの舌も、それにつられるように激しさを増していた。涎が垂れ流れるのも構わないくらいに。

 

「んぐっ、んむぅむぅう、んぅううう、んうっ、んぅっ! んぅっ!」

 

 力を入れて締め付けているアナルから、ずるずると精液と体液がついたペニスが引き抜かれる。閉じているはずなのに、出て行く斗真のものにミクは口を塞がれながら喘いだ。大きな声を上げて気持ちいいこと斗真にを知らせたい。しかし、声を出せば斗真の唇から離れることになってしまう。

 

 声を出せずに喘ぎ、葛藤にも喘ぎ、ミクは幼く膨らみかけの胸をびくびくとさせていた。斗真から何度も突かれているか半身もそうだ。抜けていくたびに震え、奥まで突き入れられるたびに腰が浮き上がりそうになるくらい痙攣していた。

 

 いつの間にかアナルでの力のいれ具合が上手になったミクに、斗真も奥に突き入れるたびに亀頭が膨らんでイキそうになっていた。斗真は楽しみたかった。時間はあれども、機会はあれども、今はミクの言葉に斗真は欲望に駆られ、たっぷりとミクの身体を堪能したかった。

 

 それでも、堪らず斗真は「くうっ」と声を漏らしながらミクから口を離した。

 

「好きっ! 好きっ! 斗真ぁっ! 好きぃっ!」

 

 ミクも思いを伝えたかった。斗真が思いに応えられなくとも、今は身体を重ねながら自分の思いだけは口に出したかった。

 

「キライになるぐらい、今日は犯してやるっ!」

 

 その言葉にミクはぞくぞくした。キライになるわけがないのに。どれだけ自分が犯されるのか。どれだけ滅茶苦茶にされるのか。どれだけ精液を注ぎ込まれるのか。考えただけでミクは、身体が痙攣してきていた。

 

「ぐっうっ! お、かしてっ! 犯してっ! うあっ! あぁっ! うぐっ! すごっ、いっ! ケツまんこ、こ、われるぅっ!」

 

 アナルが拡張されるかのように、斗真のものが太くなり、腸内で亀頭が膨らんでいくのがミクに感じられた。それを合図とするかのように自然と身体が痙攣し、斗真をぎゅっと締め付ける。

 

「いぐううぅぅっ!!」

 

「うおおおおっっ!!」

 

 奥へ奥へと挿入しようと斗真は激しいピストンを重ねる。堪りかね、ミクに覆い被さったまま一気に根元までペニスを突っ込んだ。斗真の亀頭はアナルの奥で、漏らしてしまったのかと思うくらいの勢いで、アナルに精液を注ぎ込んだ。

 

 ぶびゅーーーっ! ぶびゅびゅびゅーーーーっ!びゅびゅーーーっ

 

「いいっ! いっ、いっ! いっぱ、いっ、ぱいぃっ!」

 

 お腹の中にたっぷりと熱い精液を注ぎ込まれ、腰が跳ねるくらい大きく痙攣し、その熱が冷めるまでミクはびくびくと身体を震わせた。休む間もなく、抜かずにミクは四つん這いにされ、さらにアナルを犯され、お風呂でも何度も穴という穴を犯された。

 

 その日、斗真が言った「キライになるまで」は、何度情事を重ねてもそうなることはなかった。むしろ「好き」という気持ちがどんどん増すばかりだった。



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61 お父さんと呼べ

 斗真が勝手に申し込んだ高校は遠く、新幹線を使わなければ試験会場に時間まで間に合わなかった。母親は当日旅行で、同じ高校を受験する女友達と先生と三人でホテルをとって試験を受けにいくとウソをついた。ホテル代と言って、お小遣いをもらったのがミクにとって心苦しかった。

 

 初めての一人旅に胸を高鳴らせ、試験への不安に気持ちが引き締まっていた。

 

 試験会場にも余裕で間に合い、試験も滞りなく受けることが出来た。あとは斗真から言われたホテルに泊まって、次の日の昼ぐらいには新幹線で帰るだけだ。

 

 都会に出て何も分からないままミクはタクシーを拾い、泊まり先のホテルの名前を告げると、タクシーの運転手からはじろじろと、まるで値踏みされるかのような視線を浴びることになった。

 

 その意味はホテルについて、ようやく分かった。

 

「ほわぁ~」

 

 ミクは大きな口をぽけっと開けて見上げてしまった。自分のような子供が泊まるようなホテルではない。大人の、とは言ってもラブホテルとかというようなそんな意味ではない。語彙少なく言えば「立派」。庶民以下の自分が止まるような場所ではなかった。

 

 ホテル内は暖かく、ミクはコートとマフラーを腕に掛けた。キョロキョロと挙動不審にぺこぺこと頭を下げながら「お邪魔しまーす」と、ずり落ちそうになった荷物を肩にかけ直しながらエントランスに入る。そこでまた豪奢な造りに見上げてうろついていると、コンシェルジュに声を掛けられた。

 

「佐山ミク様でらっしゃいますか?」

 

「へ? え? あ? は、はい!」

 

「どうぞ、こちらでお手続きを……」

 

 なんでこの人は自分のことを知っているんだろう? 手配書でも出回っているのだろうか? わけも分からず荷物をベルガールに預けながらエレベータに乗せられ、観音開きの扉の前に立たされた。

 

「ここ? ですか?」

 

 ニッコリと微笑むだけで何も言わないベルガールに促され、開けてもらった扉の中へ入ると、ミクにとって、また目の眩む場所だった。自分の家全部の広さよりこの一室の方が絶対に広い。そう思いながらミクは、豪華なテーブルやイスが並ぶ部屋から寝室らしい場所へ足を踏み入れる。

 

「遅かったな」

 

 そこには思いがけない顔が合った。

 

「斗真っ!」

 

 荷物そっちのけでミクは制服のまま、ベッドで本を読んでいた斗真に飛び込んだ。

 

「どうしてっ?!」

 

 飛び込んでくるのを察知してか、斗真は本を横に置いて両手を広げて構えていた。

 

 靴も脱がずにミクは斗真の身体にぎゅうっと抱き付く。不安で仕方なかった心に安堵がジンワリと広がっていった。

 

「まあ、俺もちょっと用事があってな」

 

「嬉しいっ!」

 

 いくつも言葉を並べるよりも、ミクは、素直な一言と、思いを込めて抱き付くので精一杯だった。頬ずりをするように斗真の胸にすがりつくようだった。背中に手を回してもらえるものだと思っていたが、違った。

 

「試験はどうだった?」

 

「むぅぅぅ~、それよりもぉぉ~、ぎゅうってしてくださいぃぃ~」

 

「どうだった?」

 

「あいたたたたぁ~」

 

 引っ付いていたミクの耳を、斗真は軽く引っ張る。笑いながらミクは不満をもらした。

 

「うう~、斗真が勝手に願書送って、頑張って試験受けたのにぃ~」

 

 ベッドにペタリと座ってミクは口をとがらせていた。制服を着ていなければ小学生と間違われても仕方の無い仕草だ。

 

「で、どうだった?」

 

 何度も同じことを聞いてくる真剣な眼差しに、ミクの方が折れた。自分に父親がいるとすれば、きっとこんな風に聞いてくれるに違いないと思ったからだ。しかし、その考えには、自分としてイヤだった。斗真は父親ではなく、あくまで自分が好きな相手なのだから。

 

「えっと、時間余って、見直し出来るくらいだったなあ」

 

「全部の教科か?」

 

「うん……ひゃっ!」

 

 突然斗真に抱きかかえられ、ぐりぐりと頭を撫でられた。なんでこんなにも喜ばれるんだろう? 度胸試しって言ってたのに。……まさか、ね? ミクの頭の中に要らぬいろいろな考えが浮かんだ。

 

「お、父さん?」

 

 試しに言った一言に、ぎゅっと抱かれていた斗真の手から力が抜けた。その手は肩にかけられ、ゆっくりと斗真の身体がミクから離れていく。

 

「え? え? ウソ、でしょ? お父さんなわけ……あんなこと、しない、よね? だって、だって、だって、ずっと……」

 

「……ミク」

 

 その表情がにやりとした。ミクはどんどん顔が青ざめていく。

 

「お父さんと呼べ」

 

「……え?」

 

 座ったいた自分がどんどん力が抜けていくようだった。今までしていたことは何だったのだろう。実の父親からどんな仕打ちをされてきたのか。頭の中にグルグルと、この三年近いことが思い出となって浮かんでは消えていく。

 

「明日までな」

 

「……え?」

 

「ホテルにはお前は娘ということにしてある。だから、ホテルを出るまでは俺のことをお父さんと呼べ」

 

 さらにミクは力が抜けたようだった。そのまま斗真の胸に倒れ込む。

 

「本当に、お父さんじゃないんだよね?」

 

「お前の父親なんか知るか」

 

 父親のことを知っているのだろうか? 母親のことを知っているくらいだ。しかし、吐き捨てるような言い方が引っかかった。

 

「本当の、本当に、お父さんじゃないよね?」

 

「当たり前だ。実の子供だったら、立つモノも立たねえよ」

 

「でも、酷いよ……死ぬかと思った」

 

「死ぬかよ」

 

「わたしの、心が」

 

「ふん……そうだ……今日は、俺をお父さんと呼ぶか」

 

「……もうっ……でも……ちょっと、わたし……怒った。……だから」

 

 訝しげに斗真はミクを見た。怒った割りにミクは何だか照れたようにしている。

 

「だから?」

 

「……だから、今日は」

 

「今日は?」

 

「わたしが……斗真を犯す」

 

 ミクはぞくぞくした。怒られるかもしれない。それでも、ミクは背筋に快感が走ったようだった。

 

「初めてだな。ミクからそんなことを言うのは。……じゃあ、お父さんを犯してみろ」

 

 しかも、お父さんといいながら犯す。いもしない父親相手に犯すのだ。制服でいるのにも関わらず、言葉で責められるわけでもなく、身体を触られているわけでもなく、ミクは下着が濡れているのを感じた。



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62 よく育ったものだな

 土足で上がっていたベッドでミクは靴を脱ぎ、ぽいぽいとそこら辺に投げ飛ばした。

 

「おいおい、制服いいのかよ」

 

「いい」

 

 制服以外の着替えは持ってきている。例え汚してしまっても、斗真の家に行けばコスプレ用に買ってあった自分の中学校の制服の替えもあるはずだ。

 

 斗真のベルトに手をかけ慣れた手つきでズボンを脱がす。いつもと違って元気がなかった。しょんぼりとしている。

 

「なに? お父さんは……立場が逆転すると、勃たないの?」

 

 少しだけ不満げにミクは斗真を見つめて責めた。しかし、斗真はどこ吹く風。勃たせてみろよと言いたげだ。

 

「食べちゃうんだから」

 

 だらりとした陰茎を持つと、雄の匂いがむわっとミクの鼻腔をくすぐる。久し振りにお風呂に入る前の斗真のペニスだった。自分もお風呂に入る前に何度も斗真に襲われたことがあったが、「汚いよ」と思っていても、斗真は喜んで舐めたり手で弄り回していた。

 

「……は……あ……美味しそう……くぷ」

 

 今なら斗真の気持ちが分かったような気がした。匂いを嗅ぐように鼻を近付け、そのままその小さな口に、まだ大きくなっていない斗真の亀頭を含んだ。

 

 くぽくぽ、と音を立てながら、ミクは斗真の亀頭を綺麗にするように舌で舐め回した。丁寧に、丁寧に、舌全体を使って尿道から亀頭全体を、そしてカリ首を隙間亡く愛撫をする。それだけで、ミクの幼い口を亀頭が占領するくらいむくむくとあっと言う間に膨らんだ。

 

「くっ、いいぞ」

 

「くぷ、……んふふ……まだイっちゃダメだよ? お父さん」

 

 口から出した亀頭は涎とカウパーでどろどろになり、それを小さな手が握り、その中でぐちゅぐちゅと音を立てしごく。一方、血管を浮き上がらせた陰茎を、ミクは舌を使って、亀頭と同じように綺麗にしようとしてか、舌の腹で丁寧にねぶっていった。

 

「ちゅぷ、んふ♡ ねえ? お父さん、気持ちいい?」

 

「ああ、いいぞ。……ここまで、よく育ったものだな」

 

「れろ、ちゅぷ、れろれろ、身体は、れろ、育ってないけど、ちゅぷ、ちゅう、お父さんが、わたしをこんな風にしたんだからね」

 

 見上げると斗真はにやりとしていた。

 

「くっくっくっ、……俺だけのせいじゃないだろう? お前は素質があったんだよ。セックスに溺れる」

 

「……セックスにじゃないよ、くぷ」

 

 斗真にだよ。そう言いたかったが、ミクは自然と斗真に亀頭を口に含んで、カリを唇を使って上下に愛撫していた。

 

「くっ……おっ……すげ、ミク……うま、くっ」

 

「んふふぅ♡」

 

 目尻を下げ、ミクは嬉しそうに斗真の亀頭をしゃぶった。父親であろうと、そうでなかろうと、ミクは斗真が好きだと言うことを改めて実感し、いつもより斗真のものを愛おしそうに吸い付きながら愛撫をしていた。

 

「う、く、おおっ」

 

「んふぅ、んぶっ、んふう、んっ」

 

 ぶびゅっぶびゅびゅっびゅびゅびゅっ!

 

「うおお」

 

 珍しく斗真はあまりにもの気持ちよさに仰け反って射精をした。

 

 小さな口いっぱに斗真のものを頬ばっているのにも関わらず、注ぎ込みやすいようにミクは舌をその口から小さく出し、精液の通り道を作る。

 

「んぐ、んぐ、んぐ」

 

 喉を鳴らすたびに舌が動き、裏スジに舌の腹が当たって刺激をする。斗真のものが萎えようとするスピードが緩む。ひとしきり射精が済むと、ミクは口から少しだけ出した舌を裏スジに沿って這わせたり、横に這わせたりする。

 

「くぽ、ぷはっ……お父さん、また、大きくなってる」

 

「気持ち良かったなあ」

 

「見て」

 

 ぎしっと音を立て、ベッドの上で斗真を跨ぐように立つと、ミクはブラウスをスカートから出す。そして、両手で制服のスカートをめくり、股間を斗真の顔に近付ける。

 

「はぁ、はぁ、どうなってる? ねえ? お父さん? はぁ、はぁ」

 

 制服の中は薄い水色に白の水玉の下着だった。それはクロッチの部分が肌色に近くなり、目をこらせば割れ目が分かるくらいになっていた。

 

「濡れてるなあ」

 

 ミクの下着は濡れて透けていたのだ。斗真は下着ごしに触りたい衝動を抑え、腰に手をかけ、ゆっくりと下ろしていく。下着は脱がされまいとしているのか、割れ目に吸い付くように下ろされていくが、肌からそれがクロッチが離れると、透明な体液が糸を引いていた。

 

「こんなにエッチになったのはお父さんのせい。お父さんの前で、すぐにエッチなことを考えちゃうのはお父さんのせい」

 

 たくし上げられたスカートの中は、割れ目が少し開き、ローズピンクの秘唇が見え隠れしていた。そこはともすると、ポタリと落ちてしまうのではないかと思うくらい、濡れていた。

 

「お父さんのものを口に入れると、気持ち良くなって、エッチな気持ちになっちゃうのはお父さんのせい。おまんこに入れたくなっちゃうのも、お父さんのせいなんだから」

 

 両手で持っていた制服のスカートをミクは口でくわえると、空いた両手は自分の股間に伸びていく。そして、自らその小さな秘裂を広げていく。ぱっくりと広がった割れ目は幼く、膣口も小さい。下で待ち構える斗真の巨根を受け入れるには小さすぎるとしか思えない。それでも、浸たる小さな穴はひくひくと物欲しそうにしていた。

 

「ふぅ、ふぅ、ふぅ」

 

 興奮してなのか、スカートを口で摘まんでいるせいか、ミクの息は荒い。そのまま、ミクは腰を下ろしていく。自分で広げた割れ目が斗真の先端に触れると、目を潤ませながら斗真を見つめた。

 

「んっ! ふぅっ! あっはぁぁっ!」

 

 にちにちと音を立てて自分で挿入していくと、大きく声が漏れてしまい、ミクはスカートを口から離してしまっていた。入り口からそれ程入っていないというのに、ミクはびくんびくんと身体を震わせてイってしまった。

 

「お父さんのせいばかりじゃないだろ」

 

 イっているのにも関わらず、びくびくと身体を震えさせながら自分にもたれ掛かり、ずぶずぶと膣にペニスを埋めていくミクを、にやにやしながら満足げに斗真は見ていた。

 

「く、うぅ、は、いったぁ♡」

 

 犯すと行った手前、ミクは自分で腰を前後に動かし、斗真を征服しているような感覚を味わい、ペニスの感覚も味わう。自分の指では絶対に味わえない場所を、熱く硬いものがごりごりと抉るように責めることが出来る。

 

「と、ぅ、さん……気持ち、いい、くぅっ!」

 

 長い快楽を味わい、絶頂を迎える。そんなまどろっこしいことはせず、ミクは気持ちいい部分だけを自分で責めた。奥に入れたまま、ぐりぐりと性感帯に斗真の亀頭を無理に押し込む。

 

「ひぎっ!」

 

 結合部分が制服で何も見えないまま、ミクは斗真のペニスをオナニーのためのように使い、何度も何度も絶頂を迎えた。

 

 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 

 びくびくと震え、ペニスを締め付けていると、斗真も「う」と、くぐもった声を上げ始めていた。そして息も荒くなり、むくむくと膨らみ始めているのを感じとっていた。

 

「お父さん? イきそうなの? ねえ? イきそうなの?」

 

 見下ろしたままミクは腰を振り続ける。

 

「ああ、くっ、そろそろ――」

 

「んうっ!」

 

 ぬぽっ

 

 ミクは腰を上げ、斗真のものを一気に引き抜く。ペニスは勢い余りぶるんと膣から飛び出し、ミクは「はあはあ」と息を荒げそのまま斗真の股の間に座り込んだ。

 

「なんで抜くっ?」

 

 制服姿のまま、ミクは斗真のものに手をかける。自分の愛液に濡れた愛しい人のペニスは今か今かと爆発してしまいそうになっている。自らの体液がついていようと構わなかった。ミクは小さな口を精一杯開き、むくりむくりと大きくなりつつある亀頭を咥える。

 

「くぷっ、んむぅ、んっんっ! んっ! んっ! んっんっんっんっ!」

 

 唇でカリをぎゅっと締め上げ、口から舌を少し出してそこから迸ってくる精液の通り道を作りつつ、舌の腹を裏スジに押し当て刺激する。それは動かすたびにびくんびくんと脈動していた。

 

 ぬちゅぬちゅぬちゅぬちゅぬちゅぬちゅ

 

 ミクの感じた証が陰茎に絡みつき、その小さな両手でしごけばイヤらしい音が立ち、どんどん堅くなっていく。

 

「くっ、ミクっ!」

 

 どぷどぷっどぷどぷどぷっどぷどぷっどぷっ

 

「んぉっ、んぅぉ、んぅ、んぐぅ、んぐ、んぐ」

 

 舌を出したまま斗真のザーメンが注ぎ込まれやすいように喉の近くまでミクはペニスを飲み込んだ。長く続く射精に喘ぎながら、ミクはなおも口技でまた堅くしていく。

 

「ちゅぽっ……ふふふ、お父さん。今日は、おまんこにしゃせーさせたげないからねっ」

 

「くっくっくっ」

 

 斗真はただ笑うだけだった。そしてミクは再度斗真へ跨がり、自分の快楽のためだけに動き始めた。



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63 今度は俺の番だな

 ミクは何度イったのだろうか。騎上位になってから斗真がイったのはたった一回だけだ。

 

「はぁはぁ……お、父さぁん、気持ち良くないの? イかないの? わたし、下手なの?」

 

「ああ、近親相姦ものはイマイチ燃えないな」

 

「はあはあ、……じゃ、くぅ、……やめる?」

 

 斗真は身体を起こし、挿入したままミクのスカートのチャックを下ろしながら制服を脱がし始めた。

 

「お前は、父親に犯されるのが好きなのか?」

 

「ごめん……お父さんって言っても、斗真ってしか考えられなかった」

 

「だろ?」

 

 ブラだけになったミクは胸を隠すようにした。入れたまま脱がされていくうちに、制服だったことを思い出し、どことなく恥ずかしさを感じてしまったのだ。

 

「可愛いブラだな」

 

「……ありがとう」

 

 ミクは上に乗ったまま斗真の唇に自分の唇を重ねた。一度口を離したミクだったが、斗真の頬を両手で優しく包み込み、また口を重ね舌を絡めていく。水色の生地に白の水玉のブラをしたまま、ミクは少しずつ腰を動かしていくと、斗真もその動きに合わせるように腰を動かしていく。

 

「んぅっ……」

 

 自分で動いていた時とは違う。何かが決定的に気持ちよさが違った。される方が、圧倒的に気持ちが良い。

 

「あはっ!」

 

 斗真が自分の中へ入ってくるたびに来る気持ちの良さに息が上がり、キスを続けることが出来ずにミクは思わず口を離してしまう。

 

「ミク、今度は俺の番だな」

 

「えっ? きゃぅっ!」

 

 ごりっ

 

「んくうっ!! んあっ!!」

 

 押し倒した拍子に、挿入したままのペニスがミクの一番奥を擦り上げた。斗真の下になったミクは、胸の前で手をぎゅっと握り、目を瞑りながら喘ぎ声を上げた。そして、ぴくんぴくんと震える。

 

「なんだ……イったのか……」

 

「はぁはぁ、イっちゃ、った……はぁはぁ」

 

 にやりとしながら斗真はミクの腰を掴んで持ち上げる。

 

「……あっ」

 

 斗真と出会って犯され、気を失った時によくされていた体勢だ。記憶の薄くなった時でも、身体が覚えている。そして、意識が落ちていく間際によく聞いた「オナホ」。調べた時はショックだったが、今はオナホ扱いにされても全然構わなかった。お互いに気持ちが良いからだ。精液をたっぷりと注ぎ込んでもらえて気持ちいいからだ。

 

 ミクは頭の近くのシーツをぎゅっと握り、瞳を蕩けさせて言った。

 

「とぉまぁ、わたしのおまんこ、オナホにして……」

 

「くっくっくっ」

 

 にやけた斗真の表情が合図だった。

 

 ぱちゅん!

 

「んぐっ!」

 

 勢いよく斗真のペニスがミクの股を貫いた。斗真が獣になってしまったかのようだった。ミクの腰を掴んで自分の方へ動かし、斗真の腰もミクの方へと突き動かす。それは凄まじい勢いだった。気を失っている間にされていたのがもったいないと思うくらい、ミクにとって激しい快感だった。

 

「ひぐっ! イぐっ! イぐっ!」

 

 斗真は身体を紅潮させ、汗だくになってピストンをする。そして、びくびくと斗真のものが太くなり、激しい絶頂の中でミクは射精してもらえると悦んだ。

 

 ぬぽっ!

 

「はぅっ!」

 

 突然抜かれたペニスはミクの目の前に持ってこられた。自然と口が開き、そこに斗真はずぼりと亀頭を突っ込む。

 

 びゅびゅーっびゅっびゅっびゅぶびゅーっ

 

「んぐうううぅぅっっ!」

 

 突然の口内射精にミクはイってしまっていた。本当は膣内射精をしてもらって子宮で飲み込みたいのに、口に出されてミクはびくびくと身体を震わせる。

 

「くぅっ、ミク、またするから、堅くしろ」

 

 絶頂の余韻の中でミクは斗真のものをねぶり、舌で丹念に愛撫してがちがちにすると、また斗真が挿入し、腰を持ち上げる。ブラはもう激しいピストンのせいで腰の方にずり落ち、可愛らしい胸を露わにしていた。その先端は興奮のせいで尖っている。

 

「はぁはぁ、と、うまぁ、ひぐっ!」

 

 ミクの願いが口にされることなく、また斗真は凄まじい勢いでピストンし、そしてまた、ミクに精液を飲ませていた。

 

 

 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 

 

 何度か繰り返されていくうちに、ミクは身体が変になりそうだった。斗真のものを堅くしている時、ミクは陰茎を握って離さなかった。

 

「ちゅく、んぅ、斗真ぁ……お願い、お願いなのぉ」

 

「なんだ?」

 

 汗だくになり、斗真は肩で息をしていた。

 

「中に出して……」

 

「今日は中に射精させない、って言ってなかったか?」

 

 にこりとして斗真は意地悪をして言った。ミクはその言葉と、斗真のその表情に胸が高鳴った。自分が言った意地悪をお返しされている。そして斗真のその笑顔に心が弾んだ。

 

「ご、ごめんなさい……わたしの、わたしのおまんこに、斗真の精液、いっぱい、いっぱい注ぎ込んで欲しいです」

 

 握っていた斗真のものが堅くなったような気がした。斗真は黙ってミクの股の間に入り、毎回狭く閉じてしまった膣口へ亀頭を当てた。

 

「ミク、おねだり、して見せてくれ」

 

 斗真のものがあてがわれ、愛液に濡れた割れ目を自分の手で、「にちっ」と音を立てて広げた。

 

「わたしのおまんこに、いっぱい射精してください。いっぱい、せーし、びゅびゅって、射精してください。……欲しい……です」

 

 にちゅ

 

 今度は腰を持ち上げることなく、斗真が覆い被さって腰を動かし始めた。空いた手ではミクの僅かな胸を揉み、その先端をくりくりと弄り回す。

 

 暖かい。身体も、心も。

 

 斗真を求めてミクは自分の腰もいつの間にか、少しずつ前後に動いているのを知った。離したくない思いが斗真の背中に手を回した。斗真を受け入れたいという思いが、斗真の腰に脚を絡ませた。

 

 斗真も中を探るようにゆっくりと中へと挿入する。奥へ到達させると、ぐりぐりと膣内の奥の感触を、亀頭の先端で味わい、また引き抜く。ぬるぬるとなった狭い膣内はヒダがカリに絡み、斗真を刺激していく。

 

「あ、はぁ、くぅ、や、さしい♡ うぅ、いいよぉ、とぉまぁ♡」

 

「すげえ絡みつきだ、お前のまんこ、最高だ」

 

「出して、ねぇ? とぉまの、ほしぃよぉ」

 

 斗真のものを咥え込んでいる膣口が、少しずつ広げられていってるのが、ミクには分かった。そして、堅くなり先端もむくりと大きく、斗真の形が感じられていた。それと同時に斗真が果てるのも近いのを察していた。

 

「ミク、中に出すぞ」

 

「おねがぃぃ、おねがいぃ、出してぇ」

 

 幼くも、切ない声でミクは懇願した。斗真のものを受け入れる準備はもう済んでいる。身体が欲していた。子宮がもう、入れてくれと身体が言っているように、お腹がきゅんきゅんとしていたのだ。

 

 ずんずん入れられるのもいいが、今のように優しく中をゆっくりと擦られていくのも気持ちが良い。斗真の大きさも、硬さも、そしてイくのかイかないのかも手に取るように分かるからだ。

 

「くっ、うっ」

 

 斗真のものが大きくなり、奥に突っ込まれて小刻みに奥をとんとんとノックされるように動かされた。

 

 どぷどぷっどぷっどぷどぷどぷっっ

 

「イぐっ!」

 

 入ってきた悦びに思わずミクの手が斗真の背中に爪痕を刻み込む。斗真を逃すまいと、ミクの脚が斗真の腰に絡んで力が入る。そして、斗真のペニスが奥を突き立てられるように大きくまたが広がっていた。

 

 絶頂に仰け反りたいのを我慢し、ミクは斗真を引き寄せ、息も絶え絶えに唇を奪った。

 

「んふぅう、んふ♡ んふっ、んふぅ♡ ふぅ♡」

 

 酸欠になりそうになりながらも、ミクは斗真に舌を絡ませ絶頂の余韻に浸っていると、再度斗真の腰がゆっくりと動き始め、硬さを取り戻してきてた。斗真がミクを解放するにはあと二度射精をしなければならなかった。

 

 

 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 

 

「お腹空いた……」

 

 溢れてくる精液をベッドに零さないようにお風呂にお姫様抱っこで連れて行かれ、身体を洗っている時に、お腹がくぅとなってミクは空腹に気が付いた。

 

「減ったな……」

 

 斗真はぐうとお腹が鳴っていた。

 

「何食いたい?」

 

「……う~ん……はっ!」

 

 シャワーを浴びていたミクは何かに気が付いた。

 

「食いたいもの決まったか?」

 

「そっか! わたしと斗真って一緒に外で食べたことがなかった!」

 

「なんだ、そんなことか」

 

 気にもとめずにいる斗真にミクはお願いをした。

 

「あのっ、わたしっ」

 

 大きなお風呂の縁に手をかけ、目を輝かせてミクは言った。

 

「記念日みたいなものだしっ、わたしっ、大きいステーキ食べてみたい!」

 

 斗真は「あはは」と微笑ましげに笑った。

 

「記念日じゃなくてもいいだろうに。……まあいい。……じゃあ、食い切れないくらい大きいステーキ、外に食いに行くか?」

 

「うん!」

 

 ミクは泡を流すことも途中に斗真の入った浴槽に飛び込んだ。

 

「うわっ! ぷっ!」

 

 抱き付いてミクは、もう一つお願いをした。

 

「ご飯食べて、ホテル戻ったら……あの、また」

 

「親子ってことになってるから、シーツは汚したくないんだがな」

 

 抱き付いたままミクは斗真へキスをし、少しだけ開いた斗真の口の中に舌を滑り込ませる。しばらく、舌を絡ませる音が広い浴室に響き渡る。

 

「んふぅ……じゃ、あの、シックスナイン……」

 

「食い切れない程ステーキ食わせるって言ったろ? 食ってもなおザーメン飲めるのか?」

 

「……斗真の……せーしだったら……デザート……だから」

 

 潤んだ瞳で見上げるミクに斗真は眉をしかめた。

 

「くそっ、一回やらせろ」

 

「あは♡」

 

 浴槽の縁に手をつかせ、ミクの後ろから斗真は貫く。

 

 ボディーソープではない。斗真のものを飲み込んだミクの秘穴は既にとろとろになっていた。

 

 二人はなかなか食事にありつけることが出来なかったが、食後ホテルに帰ってからも何度も情事を重ねていた。

 



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第九章 選択
64 いいから脱げ


 ちゅぷ、じゅる、じゅる

 

「あはぁっ、くぅ、斗真くぅん」

 

 冴子の白い太腿を両手で抑え、広がった股の間に斗真は顔を埋めていた。

 

 ちゅぷ、ちゅぷ、ちゅぷ

 

「あっ、あっ、あっあっ、んくぅっ」

 

 じゅるるるるる、じゅるっ

 

「ふぅ……冴子、マン汁飲んでも飲んでも出てくるぞ」

 

「はぁはぁはぁ……だ、って……斗真君が……クリトリス舐め続けるからぁっ」

 

 ちゅぷ

 

「あはぁっ」

 

 割れ目は手で抑えなくとも開き、いや、斗真が口で閉じないように舌で広げていたのだ。割れ目と恥丘の境目に、乳首程ではないにしろ、それに近いクリトリスがぷっくりとピンク色に実らせていた。斗真はそれを乳首にするそれのように、口に含んで舌で転がしたりする。

 

「あっ、あっ、あっ、い、イきそっ」

 

 真っ白な冴子の割れ目を両手で開き、硬くなったクリトリスを目立つようにした斗真は、音を立てて吸った。

 

 じゅるるうるるじゅるる

 

「イっ、くっ!!」

 

 冴子はクリトリスを責められ続けられるのは想像していなかった。あの時のお願いからは。

 

 

 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 

 

 斗真に家政婦として雇われてから1年と数ヶ月が過ぎた冬のことだった。

 

 その日は冬にしても珍しく雪の降る日で斗真の家に着く頃には足跡が残るぐらいの積雪があった。白く染まった夜道を歩いて行くと、斗真の家から帰りの足跡があった。

 

 小さな足跡だ。当然、昼の相手の足跡だ。それが残るくらいの寒さが冴子の身体を冷やしていく。斗真の昼の相手のことを考えていけば、また冴子の心の中に少しだけ、ほんの少しだけ隙間風が吹くようだった。

 

 いつも通り合い鍵を使って入ると、斗真の家の中は玄関から冬を思わせないような暖かさだ。全館暖房というものらしい。玄関にコートを掛ける。斗真が必ずいる場所がキッチンだ。本を読んでいたり、タブレットを弄っていたり、ノートパソコンを弄っていたり。この三つのうちのどれかだ。

 

 今日は本を読んでいた斗真に、後ろから抱き付いた。

 

「おう、遅かったな」

 

「雪降ってて、足下見ながら来たからね」

 

 外にほとんど出ることがない斗真の身体はとても温かかった。だから、言ってしまったのかもしれない。

 

「ねえ? 斗真君」

 

「ん?」

 

「寒かったんだ」

 

 後ろから抱き付いているから斗真の表情は分からない。もしかすると、イヤらしい表情で、冴子がぞくぞくする表情でにやりと笑っているのかもしれない。

 

「ここはあったかいからいいだろ?」

 

「ほら」

 

 前に回って冴子は斗真の手を取り、服の下から自分の胸を触らせた。その温かい手が心地よかった。

 

「身体、冷たいの。……だから、あっためて」

 

 服の中に入っていた手を取り出し、斗真はそのまま冴子の手を引いていつもの二階の部屋に連れて行った。

 

「え? ちょ、お風呂は?」

 

「脱げ」

 

「でも、わたしお風呂まだ――」

 

「いいから脱げ」

 

 お風呂に一緒に入ってそのまま――と冴子は考えていた。何か斗真に火を付けてしまったのか、斗真はさっさと服を脱ぎ捨ててしまっていた。冴子は仕方なく服を脱ぎ、お風呂に入っていない身体を差し出していた。

 

 

 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 

 

 じゅるるるぅっじゅるっじゅるっ

 

「あはぁはぁあっっ!!」

 

 音を立てながら吸われ、冴子は身体を大きくびくんと震わせた。

 

「フェラしてるみてえだな」

 

 股間で冴子の大きいクリトリスを口に含んでいると、小さいながらも何かフェラチオをしているような変な感覚に陥っていた。

 

「とぉまくん……も、もぉ」

 

 クリトリスを長い時間責められ、愛液が止めどなく溢れてくるくらい冴子は繰り返す絶頂に息も絶え絶えになっていた。そして、身体は口技ではなく、斗真自身をを欲している。

 

「そうだな。……マン汁出ないように栓をしねえとな」

 

「はぁはぁ」

 

 股の間に斗真が入ってきた。冴子の胸が高鳴る。やっと、満足出来る。

 

 くち

 

 割れ目が開かれ、いつもと違う感覚が入ってくる。

 

「んぅっ!」

 

「よっこらせ」

 

 自分の中に入っているはずの斗真が顔の横に来て、いきり立ったものを目の前に見せつけた。その片手は冴子の股間へと伸びている。

 

「はぁはぁ、な、んでぇ……な、に、んぅっ! なに、入れてるの」

 

「悪いな。くっくっくっ。俺より小さいが、バイブだよ」

 

 うぃんうぃんうぃぃん

 

「んはぁっ! はぁはぁ」

 

「すっかり飲み込んで、出てこねえ」

 

 うぃんうぃぃんうぃんうぃんぅぃん

 

「はぁ、はぁ、あああ、とぉまくんのぉ、ほしぃ、んあっ! のにぃ」

 

 斗真はバイブを抑えながら、冴子のクリトリスをつまむように弄り始める。

 

「ひぁあっ、だ、ダメっ、だめぇっ」

 

 脚をぴんと伸ばした冴子は腰が浮き上がり始める。それは自然と上下し始めていた。

 

「なんだ、イきそうなんだな? 俺のじゃなくてもイケるんだったら、入れなくてもいいか」

 

「ち、違うのっ! イかない、イかないからっ、とぉまくんの入れてよぉ」

 

 クリトリスを弄られている冴子の目の前には入れて欲しいものがある。その先端からはカウパーがとろとろと溢れている。行かないように脚から力を抜こうとすると、だらしなく開いてしまう。それは帰って斗真からクリトリスを弄られるだけにしか過ぎない。

 

「いっ、はぁっ、くぅ」

 

 敏感過ぎのせいなのか、イかないようにするにはどうすればいいのか冴子には分からなかったが、脚をぴんと伸ばしてしまえば簡単にイってしまいそうなのは分かっていた。

 

「ようし、じゃあ、イかなかったら、たっぷり出してやるぞ」

 

「あっ、くっ、ほ、ホントにぃ? あっあっあっ」

 

 中にたっぷりと精液を満たされることを想像するだけでイってしまいそうになっていた。考えをほかに移そうと思っても、目の前には先端がとろとろになって、びくびくと血管を浮き上がらせてそそり立つ斗真のものがある。

 

「ぐぅぅっ、我慢するぅぅぅっ、うくっ、あっくぅっ」

 

 力を入れたからなのか、冴子の股間からは少しずつ、愛液が絡んだバイブが出始めてきていた。

 

「絶えられるかなぁ」

 

 ペニスの向こうから見える斗真はとても意地悪に見えた。

 

「はぁぅっ! お、奥にっ! 入れないでぇっ!」

 

 うぃんういぃぃんと唸るバイブを斗真は押し込み、ひくひくと蠢く冴子のクリトリスを優しく触る。下から持ち上げるように、くいくいと動かし、愛液をすくっては前端にまんべんなく塗り込む。

 

 下半身に力を入れることが出来ない。少しでも変な力が加えられればイってしまう。上半身だけでも耐えようとしてなのか、腰のあたりのシーツをぎゅうっと掴んでいた。

 

 何分耐えたのだろうか。冴子にとっては何時間も経っている感覚だった。斗真にはばれなかったような小さな絶頂を何度か迎えはしたものの、斗真にはイっていないと判断されたらしい。

 

 クリトリスを弄っていた手を止め、バイブのスイッチを切った斗真は優しく微笑んでいた。

 

「良く耐えたな。そんなに俺のザーメン欲しかったか?」

 

 やっと目の前で血管が浮き上がっているもので貫いてもらえる。やっと精液をたっぷりと注ぎ込んでもらえる。考えるだけでイってしまいそうなのを冴子は耐えた。あと少し。あと少しなのだと。



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65 何度もビクついて

「斗真くぅん……欲しぃよぉ……」

 

 自分のものを手に、冴子の口にその先端をキスさせた。冴子は口を開き、たらたらろたれ落ちているカウパーを舌を出して丁寧に舐め取る。

 

「んぉ! おぅ!」

 

 突然冴子の頭を跨ぎ、しゃぶっていたその口にペニスを突っ込んだ。目を白黒させながらもしゃぶりつき、目の前に見える陰嚢をマッサージするように引っ張ったり優しく扱う。一方、斗真は冴子の股ぐらを覗くようにし、バイブを抜き差しし始めた。

 

「冴子、望み通り入れてやったぞ」

 

 口に含んだ斗真の大きなものに歯が立たないよう、冴子は小さく首ふるふると振った。斗真にはもう冴子が首を振っているのは見えない。動いたとしても、それは愛撫の一部にしか感じることが出来なかった。

 

「んふぅ、ふぅ、ふぅ、ふぅ♡ んぅっ!」

 

 自分の股の間に斗真が入ってきて欲しかった。それでも、自分の口の中に無理矢理入り込んできたペニスに、冴子は目が蕩けてきている。なぜなら、斗真のペニスが口から出て行けば、膣からもバイブが抜けていく。まるで両方から犯されている感覚に陥るからだ。

 

「んっ、ふぅ、ふぅ、ふぅ、んううっ! んふぅ♡ んふぅ♡ んうっ!」

 

 ふと性に狂っていた時の既視感が過ぎる。10年も前は自分だけではなく、相手の男達もただただ性に狂っていた。自分だけが気持ち良ければいい。獣のように自分の中を激しく動くことしかできなかった男達だった。それはそれで冴子自身も快感を貪っていた。

 

 しかし、当時は満足するまでには至らなかった。絶頂は迎えることが出来る。物足りなかったのだ。

 

 今は自分の膣の中に入らずともある意味満足感がある。ただ、膣に入らないという不満はあるが、いずれ入ることを考えれば、いい焦らしだと冴子は思う。後に回れば後に回る程、期待感が高まる。あの時とはまったく違う。

 

「ふぅ♡ ふぅ♡ んうっ! んうっ! ふぅ、ふぅ、んふぅ」

 

 ゆっくりと自分の目の前で出入りする陰茎を見ることが出来た。斗真を悦ばせるために付けた唾が、陰茎をぬらぬらとさせている。ふにふにと優しく触っている陰嚢がひくっと動けば亀頭が膨らみ、カウパーが出てくるのが舌先に伝わる。

 

「くぅ、冴子、いい、いいぞお」

 

 それは斗真も同じだよ。口をいっぱいにされた冴子は心の中で思う。斗真より太くもなければ長くもないバイブを、フェラチオをしている動きに合わせて動く。二人の斗真からセックスをされている感覚だ。

 

「冴子、もうイってもいいんだぞ。俺もそろそろイキそうだ」

 

「んふぅ♡ ふぅ♡ ふぅ♡ ふぅ♡」

 

 脚にぐっと力を入れずとも、足をだらしなく大きく開いていても、冴子はイキそうになってきていた。斗真の動かすバイブに合わせるかのように、冴子も少しずつ腰が浮き始めていた。

 

「おぉ、冴子、イヤらしいなあ。腰動かして」

 

 出て行こうとするバイブを逃すまいと腰が浮き上がり、バイブのカリの部分が自分の中を抉って出て行く快楽を貪るために腰を沈める。斗真のペニスも冴子の口の中を探るように出し入れする。

 

 口の中で蠢く舌が亀頭を舐めやすく、奥まで入れやすいようにゆっくりと出し入れした。時折、舌の感触を味わうために小刻みに動かし、舌を動かして舐め回すように要求する。言葉はなくとも、冴子は斗真の要求に従順に従い、そして思った以上の快楽を斗真に与えた。

 

 がに股に大きく開いた冴子の脚も、びくっと震える時があった。イキそうになっているのだ。斗真もそれは分かっていた。イキそうな時にわざと動きを止めるのだ。膣に入ったバイブも、口の中に入ったペニスも。

 

「んふぅうぅ、んふうぅ、んふぅう」

 

 涎まみれで冴子は要求するが、斗真のものが大きくて、何を言っているのか分からない。不満の声だと言うことは分かった。

 

「よしよし、何度もビクついて……可愛いなあ」

 

「んうっ!」

 

 その「可愛い」の一言で危うくイキそうになっていた。身体も一瞬びくっと震えていた。

 

「じゃあ、冴子、喉、いくぞ」

 

 ぐぽっ

 

 すんなりと斗真のものが奥まで入る。バイブも膣の奥へと入る。同時に息を合わせてそれは動き始める。

 

「んぉぅ、んぉ、ぉ、おぉ、ぉう、んぉっ、んふぅ、ふぅ、ふぅ」

 

 嗚咽に似た喘ぎ声は苦しいわけではなかった。膣と口に斗真が入ってくる、冴子の悦びの声だった。

 

 ぐぽっ、ぐちゅっ、ぐぽっ、ぐちゅっ

 

 冴子の頭の中では、斗真に両方挿入されていた。苦しくはさせまいと優しく口の中へ入り、股の間では優しく中を探るように入ってくる。その妄想に冴子はうっとりとしていた。斗真一人だけでいい。そんな考えもあったが、斗真なら二人でもいいと思っていた。

 

「くっ、うっ」

 

 触っていた陰嚢が上がった。すると目の前の陰茎の裏スジがぷっくりと根元から膨らんでいったのが分かった。そしてバイブも奥へズンと突っ込まれる。

 

「んぅうっ!!」

 

 冴子は目の前がちかちかとした。快楽が身体中に広がっていくのを感じ、手足の先が痺れていくようだった。

 

「うぉっ」

 

 びゅるるるぶびゅっびゅるるるぶびゅるるるっ

 

 陰茎が膨らみ、喉で亀頭がむくっとなった途端にそのまま精液が流れ込んでくる。まるで膣内射精をされたかのような感覚に捕らわれ、バイブを咥えた膣は注ぎ込まれもしない精液を貪るかのようにバイブを奥へと誘おうとした。

 

「んっ、んっんっ、んっ、んっ、んっんっんっ」

 

 絶頂を迎えても、身体がどれだけ痙攣していても、冴子は口にしていたペニスを離さず、喉を鳴らしてザーメンを飲み込む。その動きは口だけで精液を搾り取ろうとするように、頬をすぼめ言ってきたりとも漏らすまいとペニスに吸い付いていた。

 

「う、お、お、さ、えこ……く、すげ、うあ」

 

 長い射精を済ませたペニスは斗真らしからぬ柔らかさになろうとしている。冴子はそれを許さなかった。喉から口の中に亀頭を引き寄せ、そのまま舌を絡ませカリを刺激し、挙げ句の果てに、ぐぽぐぽと音を立てて唇でカリを刺激し始めたのだ。

 

「もっと、してえのか」

 

 しゃぶっているその口から引き離すように斗真は跨ぐのをやめ、バイブを冴子から抜いた。

 

「くぽっ……欲しいよ……欲しい……」

 

「家の掃除より、最近はこっちの掃除がメインになってきてるからなあ」

 

「お願い……」

 

 抱き付く冴子の耳を噛みながら斗真は囁いた。

 

「風呂入って綺麗にしてこい」

 

 こくりと冴子は頷き、ふらふらと階段を下りて浴室に向かって行った。そして、冴子は身体の隅々まで綺麗にし、斗真を体全体で感じようと思いながら階段を上がっていく。

 



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66 ああ、たっぷり楽しめ

「いいの? 私が上になっても」

 

「ああ、たっぷり楽しめ」

 

「楽しめって……斗真君……」

 

「いいぞ……好きにしろ」

 

 ほわっとした嬉しそうな笑顔の中、その瞳の奥には舌舐めずりをした冴子がいた。

 

「じゃあ……」

 

 片手で斗真のものをそっと掴み、片手では自分の割れ目を人差し指と中指で開く。

 お風呂に入ってきたばかりのはずが、広げられた秘裂は既に妖しくとろりと粘ついていた。腕に挟まれた乳房の大きさが強調され、その先端がその豊かな柔らかさに沈んでいるのが目立つ。

 

「はあ、はあ、い、い、れ、るよぉ」

 

 手元を見ずに、斗真をじっと見つめながら徐々に腰を下ろしていく。慣れているせいか、斗真の亀頭はぬるりと熱い中へと侵入した。

 

「く、すげえ」

 

 中のヒダが絡みつき擦れながら飲み込んでいく。冴子の中はセックスのために、男を快楽に囚わうためにあるようだった。ヒダに意志があるかの如く、亀頭から陰茎まで、粘つく愛液を絡めながら中へと誘う。

 

 少しだけ開いた冴子の口は緩んでいるように見える。期待を込めた吐息は、斗真が少しずつ奥へ向かう程に熱を帯びていった。斗真が冴子の中に熱さを感じるように、冴子も斗真のペニスに熱さを感じ、それは動かずとも気持ちよさが下腹部に広がっていく。

 

「くぅっ♡ あはあ♡」

 

 陰茎がほとんど入ったところで、下ろしていた腰の動きが止まった。冴子のほぼ、行き止まりだ。

 

「んふぅ♡」

 

 自分の好きなものは最後にとっておくタイプの冴子は、自分の上唇を少しだけ舐め、唾を少しだけ飲み込み、腰を落とした。

 

 ごりっ

 

「んくぅっ!! んうっ! んはぁぁっ!」

 

 冴子の一番奥を斗真の亀頭が擦り上げたのだ。一瞬だけ意識が飛び、ふくよかな胸を斗真の胸へと預けてしまう。そして無意識のうちに身体がびくびくと痙攣して斗真の亀頭を吸い上げるように膣内の襞が蠢く。

 

「イ、ったのぉ……はぁ、はぁ、はぁ、でもぉ、でもっ、もっと、もっとするのおっ」

 

 イったばかりで力は抜けていても、斗真に胸を押しつけるように抱きかかえ、股を擦りつけた。ぬちぬちと肌と肌が粘つく音を立て、大きめのクリトリスはその間に挟まれるように擦れる。

 

「く、ぅ、あ、くっ、いっ、あっ、とぉま、くぅんっ、あっ」

 

 抱き付いていた身体を離し、その手を斗真のお腹に置き胸を強調させた。冴子は腰を動かしながら、斗真を見つめてお願いをした。

 

「あの、おっぱい、あっ、くっ、あ、あ、触って、あ、お願、い」

 

「おっぱいでもねえし、触ってでもねえだろ」

 

 腰を前後に擦りつけるように動かすたびに、突き出されたその胸は上下に揺れ、その存在感を見せつける。しかし、その先端はぷっくりと膨れながらも埋もれていた。

 

「はぁはぁ、とぉま、くぅん、い、じって、んあっ」

 

「お前がして欲しいことは、こういうことだろ?」

 

「んぅっ!」

 

 差し出された柔らかい胸に斗真の両手が沈んでいく。挟み込むようにして全体を揉みつつ、指はその先端の埋もれて堅くなった部分をくりくりと弄ぶ。

 

「なかなか出てこねえなあ」

 

「あ、くぅっ、乳首ぃ、好きぃっ」

 

「今日は吸わねえで出してやる」

 

 乳房を摘まむようにしながら、埋もれた乳首を丹念に揉んでいくと、どんどんそれは硬く、乳房の中で大きくなっていく。乳首を出そうとする指と、柔らかな胸を揉みしだくその動きに合わせ、切ないとイキと喘ぎ声を上げながら冴子も腰を前後に激しく振った。

 

「斗真くぅん、斗真くぅん、あっ、あっ、は、やくぅ」

 

 早く乳首を出して欲しかった。いつも隠れている分、その先端が露出すると敏感なのだ。指であろうと唇、舌であろうと乳首だけでいけそうなくらい感じるのだ。

 

 ぷっくりと膨れた乳房の先端は、今にも乳首が飛び出してしまいそうだ。ピンク色した小さな乳輪も興奮しているせいか少しだけ赤みを帯び、埋もれて覗く乳首と同じ色をしていた。

 

 斗真もあと少しで乳首をほじり出せるとは思う。しかし、逆に埋めるかのように先端をぐりぐりと親指で押しつつ胸を優しく揉む。

 

「ダメぇ、ダメぇ、出して、出してよぉ、くぅ、あっ、出してぇ」

 

 切ない声で冴子は懇願し、その物足りなさを腰で表現をしていた。前後に、円を描くようにペニスを奥に擦りつけることで補っていた。

 

 斗真は揉みしだきながら、まるでゲームのアナログキーを弄るかのように親指で乳首のある場所をぐりぐりと回し始める。

 

「んあっ! あっ! あっ! そ、れ!」

 

 乳房に隠された乳首の先をずっと擦られるような愛撫に、冴子の腰の動きが速くなってきていた。そして、親指で弄られ続けた乳首はそれ以上勃起しないくらい感じ、次第に乳房から真っ赤になったその姿を現し始めた。

 

「あっ、あっ、も、もぅっ、い、イキそうっ」

 

「じゃあ、乳首でイくんだな」

 

 ぐりぐりと動かしていた指に唾をたっぷり付け、斗真はさらに激しく乳首を親指で擦り回す。腰の動きが激しくなるにつれ、冴子の身体も時折ぴくんぴくんと跳ね、弄り回す胸にもそれは伝わってきていた。

 

 唾を付けたお陰で乳首は、真っ赤で堅くなったその姿を現し、全て出切ったところで斗真はつまんで捻る。

 

「あっ! はぁっ! かっ! あっ! くぅっ!」

 

 大きくびくんと一度だけ痙攣して仰け反り、冴子はその大きな快楽に、イくとも言えず、息もできないくらいだった。小刻みに膣が収縮し出て来ない精液を搾り取ろうと絶えず顫動していた。

 

 斗真の乳首の責めは止まっていなかった。痙攣するたびに胸も艶めかしく揺れ、やっと出て来ていたその先端を斗真は待ち侘びていたように指でこねくり回す。

 

「も、もっとぉ♡」

 

 

 乳首を弄られながら、冴子は斗真の身体、ペニスを自分の快楽のために使っていた。何度イっても満足いく絶頂は迎えられなかった。それはなぜなら、斗真が一度もイっていないからだった。息を切らすくらいイってしまってから冴子は気が付いた。

 

 

「はぁはぁ、はぁはぁ、斗真君……イってない……私するの、下手?」

 

「下手、じゃ無くてな、俺が動きたくてな」

 

「きゃっ!」

 

 上になっていた冴子を押し退け、押し倒す。

 

 ぬぽっ

 

 ぶるんと勢いがついて斗真のものが抜けると、白濁した愛液がだらだらと冴子の秘裂から溢れ出てきていた。仰向けになって股を広げられた冴子から愛液をすくい、何も言わずに膣から肛門へと流し込むように指を入れてほぐした。

 

「んくぅっ!」

 

 予告無しに指を入れられた冴子は声を上げる。それは喜びの声だった。今まで繰り返し震わせていた身体は、上位になっていた時とはまた違った震えになっていた。

 

「おお、おお、吸い付いてくるな。……冴子、ここにも欲しいだろ?」

 

「あのね? 斗真君の、私の、あっあっあっ、かき回さないでぇっ! お、おねだり出来ないのぉっ!」

 

「悪ぃ、悪ぃ、奥に突っ込みたくて突っ込みたくて、早くほぐしたかったんだ」

 

 既にアナルに指は二本入っていた。その指は回転させるように動かしている。

 

「あの、あのね? 私の、はぁはぁ、アナルに、いやらしいアナルに、斗真君のちんぽ、ずぼずぼして? お願い、お尻に、ちょうだい」

 

「くっくっくっ、イってなかった分、激しいぞ?」

 

 冴子の背筋にぞくぞくと快楽に似た電気が走ったようだった。自分で乳首を弄りながら冴子は、最後のお願いをした。

 

「お尻、壊れるくらい、滅茶苦茶にして」

 

 ずんっ!

 

 目から火花が走るくらいの勢いでアナルに斗真のペニスが突き刺さった。斗真を前に身体をびくびくさせ、冴子はこれから犯されるアナルに意識を集中して喘ごうとしていた。



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67 お前、マゾだよな

「んぐうっっ!!」

 

 腰を上げた正常位のままアナルに入れられ、たった一突きで冴子は絶頂を迎えてしまっていた。

 

 快楽に耐えようとしてか、枕をぎゅっと掴み、身体をびくんびくんと震わせる。痙攣するたびにその大きな胸は揺れていた。

 

「冴子……気持ちいいか?」

 

「はあ、はあ、はあ、い、いい……気持ちいっ! のぉっ!」

 

 返事を待たずに斗真は腰を引く。肛門がめくり上がり、裏返りそうなくら陰茎に吸い付いてくる。その前にあるまんこからは今日は一度も精液を注ぎ込んでもらっていないというのに、溢れてくる愛液はまるでザーメンのように真っ白だ。

 

 斗真の太いものを飲み込んでいたというのに、ずっと開ききったままでは無い。既に締まりの良さそうな入り口だが、物欲しそうにしきりにひくひくと動いている。

 

「なあ? やっぱり、お前、マゾだよな」

 

「……ち、違うよ」

 

「へえ、認めないのか」

 

 身体はきっとそうだ。そう自覚はしているが、冴子は否定したかった。

 

「よおし、認めさせてやる」

 

 腰を持ち上げられ、冴子は斗真のためにそのままの姿勢をキープ出来るように手で自分の身体を支えた。

 

「はあ、はあ、はあ、Mじゃ、ないもん……」

 

 何をされるのか期待の眼差しを斗真の顔に送ると、とてもイヤらしい笑みを冴子に見せた。

 

「へえ、こうしたらどうだ?」

 

「ひぎっ!」

 

 硬くなった乳首をつねられ、目が眩んだ。それと同時に電気が走ったかのように背筋を快感が貫いた。

 

「はあ、はあはあ、き、気持ち、よく、ないもん」

 

「そっか。……その割りに、ちんぽ締め付けてくれたぞ」

 

「か、身体が勝手に、動くでしょ」

 

 そうかと斗真は両方の乳房を揉みながら、乳首をつまんだままにした。

 

「はあ、はあ、な、にする、んぅっ、のっ?」

 

 冴子の視線は斗真の指先だった。いつ摘まんでくれるのか、いつ捻ってくれるのか、いつ痛めつけてくれるのか、いつの間にか、期待して指先を見ていた。

 

「んぅっ、あっ、はぁっ、くぅ」

 

 期待外れだった。指を乳房に沈めながらゆっくりと胸を揉み、その指先は真っ赤になって大きくなった、硬い乳首を親指と人差し指で挟んで擦るのだ。冴子の子宮がきゅんきゅんと疼く。それはアナルにも伝わり、微妙にうねりながら斗真のペニスを気持ち良くしていった。

 

「くっくっくっ、腰を動かさなくても、中で愛撫してくれてるようだ」

 

「はぁ、はぁ、だって……身体が、ひぐっ!」

 

 突然乳首をぎゅっと潰されるように摘ままれた。意識が飛ぶくらい快楽が押し寄せ、身体が弓なりになっていた。

 

「あ……あ……あ……」

 

 痙攣が続き息もできずに冴子は手足が痺れていた。

 

「ああ、イっちゃったなあ。痛かったろう? 気持ち良かったろう?」

 

 意識が薄れて斗真の問いに思わず頷きそうになったが、酸素を取り込もうと大きな口を開きながら、冴子は首を横に振っていた。

 

「んっはあっ! ……はぁ、はぁ、はぁはぁはぁ、イってない、よぉ」

 

 潤んだ瞳で見る斗真はぼやけて見えた。しかし、口の端を上げて笑っていた。イったのにも関わらず、冴子はそのイヤらしい笑顔にぞくぞくとしていた。

 

「じゃあ、ここはどうだろうなあ」

 

「い゛っ!! い゛っ! あ゛っ! う゛う゛っ!」

 

 大きなクリトリスが災いした。

 

「デカクリだと、摘まみやすくていいな」

 

「あ゛っ! あ゛っ!」

 

 声にならない悲鳴が上がる。

 

 斗真の指先は露出させたクリトリスを摘まみ、容赦なくぐりぐりと擦り、摘まんでぐにぐにと動かしていた。しかし、冴子の割れ目は開いて、そこからは白濁した愛液がとろとろと溢れてきていた。斗真はそれを見て、冴子のは悲鳴では無く、喘ぎ声なのだとにやりとした。

 

「ようし、認めるまで、ずっと摘まんでてやる」

 

「い゛っ! や゛ぁっ! あ゛っ、あ゛っ、あ゛っ」

 

 摘まむだけでは無い。斗真はアナルに突き立てていた腰を動かし始めていた。

 

 身体が追い付かない程の快楽に冴子は歯を食いしばる。それなのに、口の端からは涎がつっと垂れてきている。抵抗すれば、簡単に手を払い除けることもできるが、冴子は斗真のし易いように身体を差し出しているのだ。

 

「ひい゛っ゛っ゛!!」

 

 びくっ! びくっ!

 

 痙攣はずっと続いていたが、大きな絶頂が冴子を襲う。膣口はぎゅっと締まり、斗真から貫かれている肛門もぎゅっと締め付けた。動かされないようにしているわけでは無いが、自然と力が入った。それでも斗真のものは動き続け、出入りするその感覚が全身を快楽で包み込む。

 

「くうっ! 出すぞっ! 出すぞっ! うおっ!!!」

 

 ぞりぞりと冴子の腸内を擦り、一際大きく自分のものが膨らんだと感じたと同時に冴子のアナルの一番奥へとペニスを突き立てた。

 

 ぶびゅーっびゅーっびゅびゅびゅーっびゅーっ

 

 排尿する並みの精液を冴子の中に注ぎ込む。腸内なのか? と思うくらいペニスからザーメンを搾り取ろうとしていた。「う、お」と斗真はくぐもった声を上げていたが、冴子は「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っっ!!」と注ぎ込まれる熱いザーメンに歓喜の声を上げていた。

 

 流石に斗真も射精の前にクリトリスを弄ることは無かった。冴子も度重なる絶頂の余韻に浸り、顔を横にして涎を垂らしながらぼうっとしている。身体の痙攣はまだ止まらなかった。これほど激しい絶頂を迎えたことも無かった。

 

 しかし、アナルに挿入したままのペニスは痙攣が続けば続く程締め付けられ、再度硬さが取り戻されていく。冴子もそれは感じとっていた。また自分を押し広げてくる感覚に。

 

「冴子のケツまんこも最高だな。くっくっくっ。……そうだ、まだ認めてないんだったな。自分がマゾだってことをな」

 

「マゾ、違うの……マゾ、違うの……」

 

 斗真の言葉を繰り返すかのように、冴子はうわごとを繰り返した。

 

「くっくくっ」

 

 それだよ。それ。心の中で斗真は悦んだ。それがマゾたる所以だと。

 

「認めないなら……」

 

 斗真は激しく腰をピストンさせる。そして、その手は膣を開き、バイブを挿入した。

 

「うぐぅっ! くぅっ!」

 

 うぃぃぃぃいぃぃぃぃぃぃぃいぃぃっ!

 

 それは最大出力で、膣内の中で蠢き始める。その上、クリトリスを再度摘まみいじめ回し、乳首も同じように強く摘まみ、擦った。

 

「あ゛っ! あ゛っ! あ゛あ゛あ゛っ! あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!」

 

 イったばかりだというのに、すぐに冴子は身体をびくびくと震わせた。

 

 膣越しにアナルに伝わってくるバイブの感触に斗真も感じ、精液を注ぎ込む。それでも、斗真はピストンをやめなかった。それどころか、前よりもがちがちに堅くなってきていたからだ。斗真は真性のサドなのかもしれない。

 

 快楽で頭がおかしくなりそうだった。冴子は無意識のうちに、喘ぎ声の合間に叫んでいた。

 

「ご、ごめんなしゃいっ! マゾです! うぐぐうううっっっ!」

 

「うるせえっ、気の済むまでいじめてやるよ」

 

「ひぎっ! う゛っ! い゛い゛い゛ぐっっ!」

 

 がちがちになった亀頭が冴子の腸内を無理矢理押し広げていく。バイブは高速に中を広げるように動き、クリトリスははれそうな程弄られていた。

 

「ゆるしてくだしゃいっ! わ、わたひっ! Mでしゅっ! 痛くて感じりゅっ! ん゛ぅっ! Mなのでしゅっ! ひぎぃっ! も゛っどおぉぉっ!! ゆるしでええっっ!!」

 

 謝っても謝っても斗真の責めは続いた。その日の掃除はまったく出来ないくらい続けられ、冴子は満足だった。自分に素直になったことで、快楽を堪能することが出来たからだ。



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68 誰と?

 3年目にもなると斗真の要求に、冴子はどんなことでも応えることができるようになっていた。薬を飲むのを止めると、きっと子供が出来てしまうくらい、頻繁に、毎日のように身体を重ねていった。それは、昼に斗真の相手をする女性も同じなのだろうと察してはいる。

 

 好きになっているかもしれないが、理性でそれは否定している。だから性的な意味で好きなのだと自分なりに解釈していた。

 

 しかし、子供が受験となり、今後親を支えながら子供を高校進学させるとなると、自分一人で大丈夫なのかと先を心配してしまっていた。誰かに支えてもらえないだろうかと。そう、冴子は斗真に支えてほしいと思い始めていた。

 

「ねえ? 斗真君……」

 

「うん?」

 

 たっぷりと斗真から精液搾り取り、ベッドの上でペニスから精液を舐め取り終えたところだった。

 

 二階の部屋はそれ程暖かくは無い。情事を重ねて火照ってやっと暖かい程度だ。もう収束するところで身体は冷え始めていた。毛布にくるまり、冴子は斗真の胸の中で暖をとっていた。

 

「斗真君は、結婚しないの?」

 

「誰と?」

 

 斗真はじっと冴子の瞳を見つめる。

 

「……あ、の、……昼の子と、とか」

 

「まさか」

 

 即答されたことに、冴子はほっと大きな胸をなで下ろした。

 

「冴子は、俺のことを……好きにならないようにしてるだろ?」

 

「……」

 

「分かってたよ。……キスさせてくれないしな」

 

 少しだけ寂しそうな言い方で、斗真は微笑んだ。

 

「誰か好きな人でもいるのか?」

 

 斗真の胸の上で、首を振って冴子は答えた。

 

「……子供欲しくなるから、好きにならないの。……もう、子供が出来るって思うと、イヤなことを思い出すから」

 

「それは……俺をってことか?」

 

 斗真に寄り添っていた冴子は少しだけぎゅっと強く抱いた。それは答えなのかもしれない。

 

「自分の子供がキライなのか?」

 

 また首を振って答える。

 

「生まれてきた子供が可愛くないわけ無いでしょ。……違うの」

 

「じゃあ、もう子供は要らないんだ」

 

 少しだけ頷き。冴子は下を向いてしまった。

 

「じゃあ、俺と、結婚するか?」

 

「えっ?」

 

 唐突に、冴子の望んだ答えが斗真の口から出た。

 

「私、子連れだよ? 私の子供、自分の子供としてみることが出来るの?」

 

「それは……わからない」

 

 斗真の言う通りかもしれない。自分の子供みたいに可愛がるよ。そう言う方が信用ならないかもしれない。

 

「確か、受験だったな」

 

「うん」

 

「冴子も色々と考えて、結果が出てから、返事でいいよ」

 

 

 最初はお金のためだった。

 

 そして身体のため。

 

 そして、子供のため。

 

 そして、自分と子供が幸せになるためにだった。

 

 それ以前に斗真に惹かれていったのかもしれないが……。

 

 私と子供と一緒になることで、斗真も幸せになるのなら、それは――結婚という選択肢は有りなのかもしれない。

 

 

「……うん。……受験に影響ないように、結果が出たら、返事するね」

 

 冴子は自分を呪縛から解き放つことができるかもしれないと思った。

 

 好きになってもいいのかもしれない。そう思った。

 

 そして、返事をする時は、その時までついていたウソを言わなければならないと決心していた。

 

 

 それは、自分の子供は女の子であると言うことを。




この話より先ですが、物語の筋に関する感想は控えて頂くようお願いいたします。

これから読まれる方のために、どうかお願いいたします。


八咲御雷


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69 全部面倒見てやる

この話以降、物語の筋に関する感想は控えて頂くようお願いいたします。

これから読まれる方のために、どうかお願いいたします。


胡椒好き


 子供の受験が終わり、受験した全ての高校に合格していたことに驚きもしたが、娘が自分で、ここと離れた高校に行きたいと言い始めたことに喜びもしたが困惑した。

 

 冴子は決心をしていた。返事をしに行くことを斗真に伝えると、土曜日の昼に来るように言われた。初めて明るいうちに訪れることへの困惑と、新たな何かが始まる身体の疼きが冴子に生まれていた。

 

 娘は朝からもうどこかへ出掛けていた。中学に入ってからは勉強が好きになり、図書館に暇さえあれば出掛けているようだった。実際行っているところを見たわけではないが、今日もきっとそうだろう。

 

 土曜日、初めて昼の斗真の家に足を運んでも、夜と何ら変わりなかった。しかし、着くなり一階の寝室まで手を引いて連れて行ったが、冴子はお風呂に入りたいとお願いをした。

 

 一人でゆっくりとお風呂に浸かりながら、斗真への答えを頭の中で何度も反芻していた。そして、身体を清めるように、全てを綺麗にしていった。

 

 

 バスタオルをしっかりと胸元から身体に巻くと寸足らずになる。冴子は乳房の先端が見えないくらいまでバスタオルを下げ、一階の寝室に行った。いつもは二階でしているのに、今日は一階でするのだろうか。昼の子はもう来なくなるのだろうか。

 

「冴子……結婚、するか?」

 

 斗真は既に全裸でベッドに腰掛けている。しかし、今日はその股間は屹立していない。その答え次第で、いつも喘がせてくれる大きさになるのだろう。

 

 ぎしっと斗真の横に座り、冴子はお願いをした。

 

「あの、ね。斗真君、私の子供が……娘がね、ちょっとここから離れたところの高校に行きたいって言ってるの」

 

「息子じゃなかったか?」

 

 ふっと見透かしたような言い方で斗真は子供の性別を指摘した。

 

「ううん。……女の子」

 

「そっか……それで?」

 

「あの、利用してるって思われたくない」

 

「ん? なんで?」

 

「なんでって……」

 

「あのな? 全部ひっくるめて、お前らの面倒を見るんだ。遠い高校に行きたいなら、そこに家を買って一緒に暮らせばいい。金の心配はしなくていい。……俺もここで生活するのもイヤになってきていたんだ。人様の過去やら何やらに縛られる連中が嫌いなんだよ」

 

「……え」

 

「冴子、返事はどうするんだ?」

 

 肝心な答えを言っていなかったことに、冴子は慌てた。

 

「あ、あの、私と、娘、面倒見て、ください。……本当に、私なんかと、結婚しても、いいの?」

 

「ああ、全部面倒見てやる」

 

 冴子は静かにベッドに座る斗真の前に立ち、顔を背けながら恥ずかしそうにバスタオルを取り外した。横目に斗真を見れば、むくむくといつもの大きく堅くなったその姿を現した。

 

「お願い」

 

 その声はとても切なそうだった。斗真にもたれ掛かるように身体を預け、冴子は「好き」と呟くようにいいながら、そっと口へキスをした。

 

 優しくされたキスを打ち消すかのように斗真は冴子の身体を抱き、唇を押し開いて舌を滑り込ませる。そして、今まで出来なかったことをたっぷりと味わうかのように舌を絡ませ、息を弾ませていった。

 

「はあ、はぁ、斗真君、しゃぶってあげる」

 

 口を離すなり冴子はベッドに座っていても、いきり立っている斗真のものに顔を沈めていった。その先端は既に待ち望んでいたかのようにカウパーが溢れていた。

 

 くぷ

 

「ぷはぁ、大きい」

 

「今さらだろ。口もまんこも、アナルも受け入れてるだろ」

 

「ずっと、ずっと、私の中に、入れて、ね?」

 

「ああ、ずっとずっとだ」

 

「嬉しい……ちゅぷ、んぅ、くぷ、くぽ、くぽ」

 

 冴子は喉の奥までずるずると亀頭を飲み込んでいく。もう、ずっと、ずっと、こうして好きな時に好きなだけ頬ばることが出来る。そして、自分の膣へ、アナルへ入れてもらうことが出来る。

 

「んぉ、んぅんぅ、んぉ、ぉぅ」

 

 もう、ずっと、口に入れているように、膣に、アナルに入れてもらえる。そう考えるだけで濡れてきていた。片手では斗真の陰茎を握りしごき、片手では自分のクリトリスをゆっくりと擦っていた。

 

 喉の奥に入れながらも、冴子は舌での愛撫は忘れていない。舌の付け根まで使って奥まで入っている裏スジを刺激し、舌先は陰茎をねろねろとねぶり回す。涎はだらだらと口から零れても構わない。溢れてくる分、口を前後に動かせば斗真のくぐもった声が聞けるからだ。

 

「んぅ、んぉ、んぉ、んむぉ、んむぅ」

 

 喘ぎに似た嗚咽を漏らすと共に、冴子の口からはペニスを愛撫するイヤらしい音が立つ。

 

 ぐぽぐぽぐぽぐぽっぐぽっぐぽぐぽぐぽぐぽっぐぽぐぽぐぽぐぽぐぽっ

 

「う、く、冴……子っ!」

 

 どぷどぷっどぷどぷどぷどぷどぷどぷっ

 

 粘つくザーメンが喉の奥で注ぎ込まれる。奥で出されたからそれ程絡まることは無かった。それでも、斗真の出す精液の量は毎回どこから作られるのだろうと思うくらいたっぷりと出される。

 

「んぐ、んん、んんんん、ん、んぐ」

 

 ゆっくりとペニスを口から引き出しながら、掃除するように粘ついた精液を口の中で舐め取っていく。最後に残った亀頭を舐め回しながら、愛おしそうに名残惜しそうに口から出した。

 

「今日から、俺のものだってことを、教え込まないとな」

 

 冴子の頭を撫でながら斗真は言い聞かせるように耳元に囁いた。その言葉を聞いた冴子は、まだクリトリスを弄っていたその手の動きが速くなっていた。

 

「はぁはぁ、あの、あの」

 

「ああ、ああ、自分で弄ってたのか」

 

「ごめんなさい……ごめんなさい……でも、でも」

 

「今日は、いろいろと知ってもらうからな」

 

 下からのぞき込むようにして冴子は「はい」と返事をした。

 

 斗真は冴子の手を取り、ベッドの中央に横たわらせた。仰向けになってもその大きな胸は形が崩れること無く、しっかりと張りを保っていた。しかし、その先端だけは3年間弄り回しても、埋没したままだと言うことに変わりは無かった。

 

「手を上げて」

 何のことか分からず冴子はバンザイをする。その手首に何かが巻かれた。柔らかめの素材の手錠だった。斗真はしっかりと外れないように手錠を装着し、それをベッドから伸びてきている鎖と繋いだ。

 

「はぁはぁ……斗真君……」

 

 潤んだ瞳で斗真を見る。細身のその身体は隣に立つと自分が太く見えてしまうんじゃ無いかと、結婚後のことを想像してしまう。そんな細身に不釣り合いなペニスが魅力的に見えてしまう。

 

 結局性に狂ったままなのかもしれない。そのお陰で苦しんできた。そのお陰で、幸せが手に入りそうだ。複雑だった。とても複雑な心境だった。それでも、両手を縛られ身動き出来なくされた今は、期待に大きな胸がさらに膨らむようで、下腹部がジンワリと熱くなり、斗真を求めてしまっていた。



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70 壊れるくらい

「さあ、冴子。……結婚するんだ。なにを、して欲しい?」

 

 繋がれたままでしてもらえそうなシチュエーションはいろいろ考えられる。斗真を気持ち良くするのであれば、仰向けになったまま、斗真が思いのまま胸を犯すパイズリでもいい。顔を跨ぎ、無理矢理口を犯すイラマチオでもいい。

 

 斗真の気が済むまでバイブやローターを使って身体を弄り回したり、いじめ抜かれるのもいい。でも、おもちゃを使われるより、斗真の身体で直接愛撫してもらうのが一番いい。そして、入れて、慣れてしまえば完全に逃れるとができず、クセになってしまう斗真のペニスで貫かれるのがいいのかもしれない。

 

「斗真君……あのね、普通にセックスして」

 

 頭をポリポリ掻いて斗真は困った顔をした。

 

「縛ったままで普通はねえけどな。……一発目は、普通にしてやるか」

 

「一発目って……どれだけするつもり?」

 

「壊れるくらい」

 

 さらりと言った言葉に冴子はぞくぞくとして股をもじもじとしていた。

 

 口に触れるような軽いキスをすると、斗真はそのまま首筋から胸へとキスの場所を移す。乳房を揉みながら、口でその先端を吸い出そうとする斗真を見ていると、赤ん坊のように思えてくる。実際は子供に胸を吸われたことは無かった。陥没していることもそうだったが、シングルマザーが故に、託児所に預けてミルクで育てるしか無かったからだ。

 

「あっ、はぁ、と、斗真君……そうやって、吸われるの……好きぃ」

 

 ちゅぱっと言う音と共に、冴子は仰け反った。乳房の中に入っていた乳首が赤く、堅くなって現れる。つんと尖ったそれは、周りを斗真の下で舐められ、時折、その先端をちろちろと舌先で弄られる。

 

 子宮が疼かないわけが無かった。濡れて言ってるのが自覚出来るくらいだ。さらに斗真は反対側の乳房を同じように吸い出す。出てしまった乳首は指でこりこりと愛撫され、その乳房をゆっくりと揉んでいた。

 

 腕を拘束され、冴子は何も出来ずに為されるがままだ。何もしなくてもいいマグロ状態だ。それは性に狂った時と状況は同じだが、今は違う。一緒にこれから生活する。ただセックスをするだけという関係では無いことが、前とは違う。

 

「好きっ、好きっ、乳首、好きぃっ」

 

 冴子が喘げば喘ぐ程、斗真はもう入れてしまいたい衝動に駆られる。しかし、その思いは溜めに溜めてから一気に爆発させた方がいい。その方が気持ちが良いからだ。きっと冴子もそうだ。たっぷり焦らしてから入れてやる。獣のように激しくしてやれば、またイヤらしい表情で喘ぐに違いない。斗真は自らを抑制して愛撫を続ける。

 

 そしてその唇は下に這っていく。これから中をいっぱいにするであろう、お腹の上でキスを何度もする。ヘソにも舌を這わせ、そのまま舌は陰毛を綺麗さっぱりに処理された恥丘に辿り着く。

 

「はぁはぁ、舐、めて、下さい」

 

 早く舐めて欲しかった。指を入れて欲しかった。ペニスを思いっきり突き立てて欲しかった。冴子は思わずお願いをしていた。

 

「くくくっ、ああ、舐めてやるよ」

 

 恥丘をベロリと舐め上げ、冴子の腰を持ち上げた。足を広げさせ、自分が何をされているのかを見せつけるような体勢だ。

 

「どんな風に舐めるか、見てろよ」

 

「や、だ……恥ずかしい、恥ずかしいよぉ」

 

 顔を覆うにも手は拘束されている。目を瞑ればいいものを、冴子にその気はまったく起きなかった。むしろ期待の眼差しを送っている。

 

「さあ、開くぞお」

 

 にちゅ

 

 感じている証拠の音が斗真の両手からした。大陰唇を開くと小陰唇もそれに引っ張られるようにして開き、たっぷりと露を溢れさせたピンク色の秘肉が現れる。ぬらぬらと明かりを反射した割れ目は物欲しそうだ。

 

「いい、色だ。……30越えた色じゃ無い。くくくっ、ひょっとすると、高校生のままの色なのかもな」

 

「お、願い、は、やく、舐めてよぉ」

 

「どこを?」したをチロチロさせながら、直接触れずに割れ目の間を行ったり来たりしていた。

 

 恥ずかしかった。恥ずかしいが、その舌が自分の感じる場所に触れるところを見たかった。

 

「ここかあ?」

 

 ちろちろと触れたのは膣口だったが、「あんっ!」と声を上げたのも束の間、すぐに舌は割れ目の上をどこに使用可と迷っている風に、ちろちろと舌を動かしていた。

 

「ここかなあ?」

 

「そこぉっ!」と身体がびくっと反応したのは膣の上の小さな穴、尿道だった。先を尖らせた舌で中に入ってしまうのかと思うくらいぐりぐりと尿道を広げるように動いた。しかし、それも束の間の出来事だった。

 

「はあ、はあ、はあ、はあ」

 

 息を切らして次の場所への期待が大きく膨らんだ。

 

「ここが、いいか? やっぱり、ここだよな」

 

 恥丘に近い割れ目、皮で隠れてはいるが、今にも飛び出してきそうな程大きくなっていた。指で押し上げるようにすると、元気よくぷるっとそれは現れた。

 

「んっ!」

 

「おお、デカクリちゃんのお出ましだ……見えるか? お前のは大きいよ。全部面倒見てやるから、もっと大きくなってもいいんだぞ、ちゅぷ」

 

「はぁぅっ!」

 

 まるで乳首を吸うかのように斗真は恥丘からつんと尖ったピンク色の突起を口に含んで転がし始める。くるくると周りをなぞり、舌からそれを何度も持ち上げるように舐め、そして吸う。

 

「んはぁっ! はぁ、はぁ、はぁ、入れる前に、あっあっあっあっ、イっちゃうよぉ」

 

「ちゅぷ、いいぞ、イってるところを見せろよ。これから、ずっと見られるんだからな。今日は結婚初夜だ。その可愛いイキ顔を俺に見せろよ。ちゅぷ」

 

 。片手で割れ目を広げ、もう一方は恥丘を上に引っ張り上げて剥き出しにした。斗真は唾をいっぱいにし、まるでフェラチオをするかのように、唇で大きなクリトリスを前後にしごく。割れ目はひくひくと物欲しそうにしていた。

 

「くぅっ、そ、そ、それっ!」

 

 目の前で斗真がする愛撫に身体から一気に力が抜けていく。その後に来る大きな波を前に、冴子は悦びの笑みを浮かべた。ちゅぴちゅぴと飴でもなめるようにしている斗真にじっと見つめられ、ぞくぞくと背筋に電気が走る。

 

「いひぃっ♡」

 

 クリトリスが跳ねたようだった。びくっびくっと身体が反応し、口から笑みがこぼれてしまっていた。頭の中では気持ちいい、気持ちいいと連呼している。

 

 こりっこりっ

 

「いぎっ! か、噛むぅっ!」

 

 大きいクリトリスが故に、歯で噛むことが可能だった。イって直ぐに愛撫を継続され、敏感なところにまた別の刺激が与えられ、変になりそうだった。そして、そこへ指が入りくちゅくちゅと音を立てながら中で探るように動かされる。

 

「うぐぅっ、くっ、ま、またっ」

 

 イキそうになり腰が艶めかしく前後に動くと、余計に歯がクリトリスに辺り、指も自然と出し入れされる。斗真はその動きに口も指も合わせる。決して愛撫し続ける口と指から逃れようとしているわけでは無い。身体が勝手に反応して動いてしまうのだ。

 

「斗真くぅんっっ!!」

 

 ぎゅっと抱きしめてイきたかった。それは手を拘束されて出来なかった。しかし、優しく見つめるその視線で十分だった。その絶頂は冴子にとって、抱きしめる以上の気持ちでイくことができたのだ。

 

「はぁ、はぁはぁ、はぁ、はぁはぁ」

 

 余韻に浸っている間に冴子の腰が下ろされる。されたいことに素直になり、冴子は膝を立てて足を自分で思いっきり開いて斗真を待った。

 

 手を繋がれ、息の激しくなっている冴子の胸を大きく上下に揺れる。張りがありそれが垂れることも無く、真っ赤に大きくなった乳首は弄って欲しいのか、つんと上向きになっていた。その大きな胸とは対称的なくびれは、今か今かと子宮に当たる腹筋がひくひくと動いているように見える。

 

 そして、広げた股は白い肌から突然ピンク色の突起が現れる。剥き出しにされたクリトリスだ。それは割れ目を広げるようにし、中のぬらぬらしたピンク色の秘肉を晒け出している。そこにある小さな穴も、少し大きな穴もひくひくと蠢いてた。

 

「斗真君……処女じゃ無くて、ごめんね」

 

「今時、結婚まで処女でいるヤツはいねえよ」

 

 ぱんぱんに張り詰めた亀頭が冴子の秘穴にあてがわれる。性器同士が当たり、お互いを熱いと感じていた。

 

 ぐぷっ

 

 亀頭の大きさに膣口はいっぱいに広げられ、斗真を中に受け入れた。火箸を入れられたと思うくらい、斗真のものは熱く、自分の中を掻き分け押し広げていく。それは快楽を伴い奥に向かって入ってきた。離したくないという思いが自然と身体から発し、入り込んだ斗真のものをぎゅうっと締め付けた。

 

「あぅぅっ、だ、ダメぇっ!!」

 

 待ち侘びすぎたのか、半分も入りきらずして冴子の身体は絶頂を直ぐに迎えてしまっていた。斗真はそれを許さないのか、イっているのも無視し、収縮している膣内を無理矢理奥へと突っ込んだ。

 

「あっ! かはっ! あ! あっ! はっ! あっ!」

 

 うねるその膣内の一番奥に斗真はペニスを突き立てる。ぞりぞりと中の膣壁がペニスを奥へ奥へと誘おうと擦り上げてくる。

 

「うおっ」

 

 締め付けとは違う快楽が射精させようとペニスを愛撫する。斗真はそれに負けないよう、腰を振り始める。膣壁の一つ一つが性感帯になったようだった。冴子は斗真が動くたびにカリが中を抉り、手足の先にまで快感を伝えている。

 

「くっ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、ああああっっっ!!!」

 

 斗真のペニスが大きくなってきてる。そう感じるだけで、冴子の背筋に快感が走り、声が自然と上がり息もできなくなってきている。斗真も腰を小刻みに動かし、奥を目指す。それはどんどん力強くなり、咥え込んだ場所から奥へ向かって大きくなると、斗真が思いっきり奥へと亀頭を突っ込んだ。

 

「いくっ!」

 

 斗真が声を上げると、中に思いっきり熱い精液が注ぎ込まれたのが分かった。

 

「好きぃぃぃぃっっっ!!」

 

 初めて思いを叫んだ。それは身体にも突き抜け、気絶しそうなくらい快感が身体中、頭の中にも入り込む。斗真も何度も腰をビクつかせて精液を奥へ注ぎ込もうとする。それに応えるべく、冴子の身体もその精液が子宮に入ってくるのが分かった。

 

 しばらく二人の痙攣は止まらなかった。その余韻に浸りながら、キスを何度も交わしていた。

 

「はぁはぁ、冴子、これでするぞ」

 

 手に取って見せたのはただの手ぬぐいのようだった。

 

「……いいよ、好きに、して。……なんでも、受け入れること、できるから」

 

「なんでもな……なんでも……」

 

 にやりと笑ったその表情に冴子はぞくぞくした。その手に握っていたのは目隠しをするためのものだった。冴子は手を動かすことも出来ず、何をしているのか見ることも出来ない。しかしそれは、一生抜けられない快楽への第一歩に過ぎなかった。



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71 いいぞ

 目隠しをされた後、パイズリをされて胸元からたっぷりと精液を顔に飛ばされたりした。たっぷりと精液が注ぎ込まれた膣内をローターやバイブで弄り回され、アナルにローターを入れられたまま膣内へ射精をされたりもした。

 

 見えないことで冴子の身体は研ぎ澄まされ、何度も絶頂を迎え、斗真へ何度も射精を促すことが来た。

 

 その間に、冴子は気が付かなかった音があった。それは、ドアの開け閉めの音だ。

 

「いいぞ」

 

 斗真の言葉が何に対してなのか分からなかったが、気が付いた時には遅かった。

 

 5度目の挿入をしている時だった。冴子の体の上に何かが、いや、誰かが覆い被さる感触だ。目隠しをされて誰なのか分からないが、斗真では無いことは確かであり、冴子の背筋に悪寒が走る。性に狂った時のように何人かの男がいるのではと冴子は戦慄を覚えた。

 

 しかし、その身体は小さい。そして目隠しを取ろうとしているその手も小さかった。

 

「な、だ、誰?」

 

 緊張のせいか、冴子の膣はぎゅっと縮み、斗真を締め付ける。

 

 その小さな手、そして聞こえてくる息遣い。そしてゆっくりと取られる目隠しに眩しさを覚えたが、目の前の人物に冴子は魂が抜けるようだった。

 

「な……な……んで? ミ……ク……」

 

 暫く一緒にお風呂にも入ってあげることもできなかった。小学校の高学年から一人で入るようになって、それから何ら変わりない自分の娘が、裸で抱き付いてきていた。

 

「お母さん、結婚決めてくれてありがとう」

 

 嬉しそうな顔をしてぎゅっとミクは冴子に抱き付く。

 

「え? ミク?」

 

「わたしも、お母さんも、斗真とずっと一緒にいられるね」

 

「ど、どう言う、こと? ……斗真、くん?」

 

 ミクが振り返り、ゆっくりと腰を動かしたままの斗真を見る。頷いたのが答えなのか、それとも申し合わせたことなのか冴子には分からなかった。

 

「あのね、お母さん、わたし……」

 

 身体は反応していた。娘が目の前にいようと、精液をたっぷり注ぎ込まれた自分の中をゆっくりと出入りするペニスに、小さな喘ぎ声混じりに息をしていた。

 

 抜いてとも言われないので斗真はずっと冴子の中に入れたままだったが、ミクが話をしている間は腰を動かすことは無かった。

 

 それはそうだ。ミクが祖父母、つまり、冴子の父母にされていたことを全て打ち明けたのだから。

 

 ミクは鼻声だった。ずっと聞いて欲しかったのに、なぜ今まで言わなかったのか。それを後悔していた。冴子も今まで何も気が付かなかったことに後悔していた。自分の父母がそんなことをするはずが無いと思っていた。しかし、小学校から受けていたイジメや新聞泥棒から始まり、今までのことを聞いてショックを隠せなかった。

 

「でもね……」

 

 ミクは最後に付け加える。

 

「わたし、お母さんと斗真が一緒なら、全然平気。こうして、一緒に出来るんだもん」

 

 斗真の腰が動き始めた。

 

「くっ、斗真君……なんで……なんで……大人として……」

 

 中にたっぷりと出されたせいで、話を聞いて濡れなくなってしまってもペニスは易々とその中を動き回ることが出来た。それに抵抗しようとしても、腕は拘束され、足には力が入らない。

 

「お母さん……斗真は……酷いことしたけど……お母さんより、いっぱい色々なことを教えてくれたよ? 勉強だって、料理だって、掃除の仕方とか、いっぱい教えてくれたよ」

 

「ミク……」

 

 愕然とした。斗真の方が自分より……親としての自分より……親らしいことを教えている。

 

「わたし、なんでお爺ちゃんお婆ちゃんに嫌われたか、分かったんだ」

 

「……え」

 

「お母さん優秀だったけど、子供が……わたしが出来たから、もう出世とかいい仕事ととか出来なくなったんだって。だからお爺ちゃんお婆ちゃんは、わたしのこと嫌いなんだよ」

 

 ミクの言葉に冴子はさらに顔が青くなった。

 

「受験前に、お爺ちゃんとお婆ちゃんから……言われたの……」

 

「う、うう、ううう」

 

 顔を覆って泣きたかった。泣き顔を娘に見られたくなかった。

 

「違うの……違うの……私は、私はミクが大事……お爺ちゃんお婆ちゃんと一緒にしないで……ミク……ミク」

 

「大丈夫だよお母さん」

 

 ミクは冴子をギュッと抱きしめた。その胸に顔を埋めて泣いている母親を慰めた。

 

「わたし、お母さん好き。斗真も好き。だから、三人で、遠くで暮らそ」

 

 冴子の頭の中で斗真に雇われてからのことが駆け巡ったが、もう、考えたくは無かった。娘に見られていようと、もう全てを晒け出し、欲望のままになってしまおうと。

 

「斗真君……ずっと、ずっと、ずっと……許さない……私も、ミクも、ずっと幸せにしないと、絶対……許さない」

 

 冴子はミクの向こうの斗真の顔を見て、睨んだ。しかし、どこか憎い思うような感情は出てこなかった。やはり、自分は性に狂ってしままでずっと治っていないのかもしれないと自覚した。

 

「二人とも、面倒見てやる。それが幸せになることだったら、いくらでもしてやるから、安心しろ」

 

「お母さん……掃除してるって、知ってた。斗真とセックスしてるって知った」

 

 斗真は再度腰を容赦なく冴子に突き入れる。それは中の精液を掻き出すぐらい、長いストロークで腰をピストンさせていた。

 

「んぅっくっ、はぁはぁ、お母さんね、好きなのぉっ」

 

 それがセックスのことなのか斗真のことなのかはミクにとってどうでも良かった。

 

「わたし、掃除しに来てる人が、お母さんじゃなかったらイヤだった。ほかの人だったら、イヤだった。だって、お母さんと斗真が結婚したら、ずっと一緒だし、ずっと斗真とセックス出来るんだもん」

 

「……ミ、ク。……んあっ」

 

 ミクの口から、子供のミクの口からセックスという言葉が出たことにショックを受けた。しかし、性に狂った自分の血を引いていると、快感の中で仕方ないことと思い始めていた。

 

「ミク、お母さんに甘えろ。おっぱいだって、飲んだこと無かったろ」

 

「いい、の?」

 

 赤ちゃんの時の娘に乳首を吸われたことは無かった。普段家にあまりいない自分に気を遣ってか、ミクは甘えることがあまりなかった。恥ずかしそうに聞いてくるミクに、冴子は断る理由は無かった。

 

「ちゃんと乳首を出さないと吸えなかったろうからな。ミク、吸いながら、気持ち良くしてやれ」

 

「うん!」

 

 ミクは無邪気に母親の胸にむしゃぶりついた。ミルクを飲むような吸い方は分からない。いや、覚えてなどいない。大きな乳首を吸い、それを斗真の亀頭を舐め回すように舌で転がした。

 

「ああっ! ミクっ! そ、ちがっ! あっ!」

 

「反対側の乳首も弄ってやるんだ」

 

「ふぁい」

 

 空いた乳首を、ミクはくりくりと弄り回した。それは自分を慰めている時のように、優しく気持ち良くなるようにだ。

 

「み、ミクっ、んあっ! ミクにっ! あはぁっ!」

 

 瞳を潤ませ、大きく口を開き、息を大きく吸い込むようにして冴子は身体をびくびくと震わせた。

 

「あっ、あっ、うっ、うぅ、はぁ、はぁはぁはぁ」

 

「あ……斗真……」

 

 振り返り「お母さん、イかせちゃった」とミクはどうしようという感じだ。

 

「違う、俺がイかせたんだ」

 

 斗真は意地を張るように言った。しかし、イったのは両方からの責めでだった。斗真からは奥に精液を注ぎ込まれ、ミクからは乳首を弄り回されたからだ。

 

「ミク、綺麗にしろ」

 

「うん」

 

 ぬぱっ

 

「んあっ!」

 

 勢いよくペニスが抜かれ、冴子は自分の膣から精液が溢れてくるのが分かった。それは股を濡らし、アナルを濡らしたからだ。

 

 斗真は立ち上がり、屹立したままのペニスを見せつけるようにしていた。

 

「ミク」

 

「……うん」

 

 それをすることが自然、当然の行為のように、ミクは母親の胸から離れ斗真の足下に膝立ちをする。そして、冴子にその行為がよく見えるように横に向きを変えた。

 

「ちゅぷ、んっ、ちゅぷ……んふ、斗真のと、お母さんの味? ……ちゅぷ」

 

 目の前で自分の娘が、夫になる男のペニスを、舌を出それを舐めし、口に含んで嬉しそうな表情を浮かべていた。ショックは受けていなかった。私も、舐めないと。綺麗にしてあげないと。一緒に、してあげたい。冴子はそう思っていた。

 

 ミクは母親の目は気にしていなかった。斗真に事前に教えられていたからだ。こうなることに。しかし、ミクは斗真の家に来るたびに懐かしい香りがしていたことに、母親が来ていると感じとっていた。

 

 嫉妬などという思いは全く無かった。こうやって斗真のものを一緒に舐める時が来るのではないかと待ち侘びていた。親子でいて父親を一緒に愛することが出来る。一緒の愛情を受けることが出来る。愛に飢えていたのかもしれない。

 

「綺麗になったな」

 

 優しい声だった。亀頭を頬ばり、さらに堅くなるようにしているミクの頭を優しく撫でた。ミクも名残惜しそうに口から出し、斗真の撫でる手に、目を瞑って嬉しそうに答えていた。

 

 冴子は同じようにして欲しいと思う。ミクと同じように頭を撫でて欲しいと。

 

 冴子もミクと同じように嫉妬という感情は湧いてはいなかった。自分の娘をこんな風にしたことに斗真を恨みはするが、恨みはするが、恨みはするが……一緒に、同じ快楽を味わえると言うことに、どこか悦びの感情が芽生えていた。



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終 章 全てを受け入れて
72 どれ、見せてやろうか


「ミク、お母さんの上に股を広げて乗るんだ」

 

 冴子はミクの表情を逃さなかった。命令されてイヤそうになんかしていない。期待に満ちた表情でいる。

 

 ミクは母親の腹の上を跨いでに四つん這いになった。丁度冴子の胸の上にミクの頭が乗る。斗真の方からは、つるつるの割れ目が二つあった。一つはどろどろの精液まみれだ。一つは小さな割れ目からピンク色の秘肉がのぞき、その割れ目は糸を引くように、何もせずとも、ひたひたに濡れていた。

 

「くくくっ、冴子にも見せてやりたいなあ。ミクのまんこ、なんにもしなくても、どろどろに濡れてるのをな」

 

「いやっ、ダメっ」

 

 ミクは冴子の胸に顔を埋め、母親に顔を見られないようにした。

 

「おお、おお、こんなに……待ちきれねえんだなあ」

 

「うう」

 

 斗真がミクの割れ目に手が触れると、びくっとそのお尻は震えた。ゆっくりと拓くと綺麗な薄桃色した小さな秘肉が現れる。肛門はきゅっと締められ、その下には、ひたひたに濡れた小さな穴があった。幼いその秘穴は小さいながらも、今か今かとひくひくと涎を垂らしながら待ち侘びているようだった。

 

 斗真の舌が、幼いその小さな穴に入れられた。

 

「あはぁっ♡」

 

 母親の胸に顔を埋め、ミクは歓喜の声を上げてしまった。黙っていても濡れてしまっていた膣の中に、斗真の熱い舌が入り込んだのだから。その舌がゆっくりと中を前後するたびに、斗真の愛撫の邪魔にならないように、小さくびくっびくっと震えていた。

 

「し、舌がぁ……」

 

 ミクの喜びように冴子は戸惑い、自分も待ち侘びているようだった。斗真はその期待に応えないわけが無かった。

 

「んはぁっ!」

 

 精液が溢れてくる冴子の中に、指が入ってきたのだ。二本入ったそれは、ざらざらしたGスポットを狙って二本の指を交互に擦り上げてくる。

 

「ちゅぷ、ちゅぷ、……はぁ……冴子は我慢しろよ」

 

 ミクの性器を舐めながら、斗真は冴子の中から指を抜く。その腹の上で四つん這いになっているミクの腰を掴み、身体を屈めながら、狙いを定めてそそり立ったペニスをミクの膣口にあてた。

 

「み、見られちゃうよぉ……お母さんに見られちゃう……あっ、あっ、はぁはぁ」

 

 期待した場所に斗真のものがあてがわれている。それでも、少しだけ押し込まれている感覚。とても熱くて堅い。もう、そのまま押し込んでくれればいいのに。そう思いながらも、母親の胸に顔を埋め、ミクは見られることに恥ずかしい思いがある。

 

 娘のいつもとは違う一面を目の当たりにし、冴子はその姿を食い入るように見ていた。

 

 じゅぷっ

 

「あはぁ♡ んくぅ、んっ」

 

 亀頭がミクの中にきつそうに入る。押し広げられる感覚に、母親を目の前にしても思わず声が出てしまう。

 

「んぅっ……んんっ……んっ……ん……んんんっ……」

 

 自分の胸の前で下を向きながら、娘が声を上げる。何かに耐えるような声に冴子も不安に思う。斗真がゆっくりと入って行くのは冴子の側からも分かった。わざと見えるように、斗真がミクの中へ入れているのだ。

 

「ミク? 痛いの? 苦しいの?」

 

 静かにミクの中に入って行く。にち、にち、とキツそうな音を立てながら、ゆっくりと斗真の陰茎が見えなくなっていく。ミクはくぐもった声を出し、びくびくとお尻が震えていた。

 

「う、ううう、うぐ、うぐう」

 

 呻くミクを尻目に、斗真の股間がお尻によって隠されると、最後にぐっと押し込んだように見えた。

 

「んぐううぅぅっっっ!!!」

 

 びくんびくんと身体を弾ませながら身を丸め、ミクは痙攣していた。

 

「……ミ……ク? くる、しいの?」

 

 斗真はミクのお尻を軽くぺしっと叩くと、ぴくんと身体を少しだけ反らせていた。

 

「見せてやれ。どんな顔をしているか」

 

「や、やあぁ」

 

 ぺたりと頭を冴子の胸に落とし、ミクは首を振って嫌がった。その上に覆い被さるようにして斗真は囁く。

 

「じゃあ、もう動かないぞ。いいんだな?」

 

「うう、ううう、やあ、やだぁ、お母ぁさぁん……ひぃ……ひぃ」

 

 ゆっくりと顔を上げたミクは、冴子にとって、昔の自分を見ているようだった。性に狂った時に鏡で見た自分の顔だ。それは女子中学生の幼い顔だが、男を知り、悦びを知った女の顔だった。

 

 寝室に入る前に、ミクは母親と斗真の情事を見て昂ぶっていたのだ。十分に身体は待った。一番奥まで突っ込まれミクはすぐ絶頂を迎えていた。母親には見せたくなかった悦んだ顔。鏡で見ていた中学生として相応しくないイヤらしい自分の顔を母親に見せてしまった。

 

 顔を上げたミクの口はふるふると震え、フェラをしていたせいか、半開きになったその口の中は粘ついていた。そしてその瞳は潤み、ミクは悦びを知った女の顔を冴子にさらけ出してしまった。

 

「気持ちいいの? ミク」

 

 その言葉に斗真は腰を振り始める。

 

 四つん這いになっていたミクは、斗真が動き始めたせいか、手から力が抜け、冴子の柔らかな胸の上に顔を横に落としてしまっていた。

 

「はぁっ♡ いいのぉ……んあっ♡ ……くぅ♡ ……とぉまのっ、くっ、ペニス、好きぃっ!」

 

 ミクが痛くも苦しくも無いことに、冴子はほっとしていた。それよりも、悦びの声を上げて自分の胸の上で悶える娘の姿に、冴子は身体に伝わってくる斗真のピストンに、身体が熱くなってきていた。

 

「はあ、はあ、はあ、ミク、気持ちよさそう」

 

 ミクの表情を見ていると、何かがこみ上げてくるようだった。息も荒くなってくる。

 

「ミク、お母さんの手錠、外してやれ」

 

「あっあっ、はぁ、うあ、あっ、ううう、う、うっ、うぅ、うっ」

 

 腕に力が入らないミクは、冴子の胸の形を変えるように這いながら、そして、斗真のピストンに耐えながら、両手を伸ばして母親の手錠に手をかける。斗真は、それを見てわざとミクの奥へと突っ込みぐりぐりと亀頭を押し込むようにした。

 

「とっぉまっ……そ、れ、じゃっ! あはぁ♡ 取れない、取れないぃっ、ぐっ、だ、ダメぇっ、おか、さんのっ! 手錠、うぅっ、くぅっ、取れないぃ」

 

 冴子のお腹の上にはぽたりぽたりと何かが零れてきていた。しとどに濡れたミクの小さな割れ目から、愛液が冴子の腹を濡らした。娘が、快感に喘ぐ姿に冴子は息が荒くなっていく。自分のことのように。そして、娘のその姿が愛おしかった。

 

「と、れたっ、はあはあ、も、片ほ、んくうっ、あ、は♡ あ♡ だ、めっ」

 

 左手の手錠に手を変え、ミクは冴子の顔の目の前で、息苦しそうに、そして自分の意志では無く身体を揺らし、すがりつくようにした表情で、大きく口を開き「あ゛っ!」と声を漏らした。

 

 びくっびくっ

 

 冴子の身体に伝わってきていた。ぴったりとくっついたミクの身体から、絶頂を迎えている身体の痙攣が伝わってきていた。

 

「はあはあはあはあ」

 

 その瞳から涙が溢れてくるくらい、ミクは気持ち良かった。母親から見られているという背徳感からなのか、罪悪感からなのかは分からない。それとも、声を抑えてイってしまったからなのかもしれない。母親の上で、ミクは絶頂に浸りながらも、その手錠を外そうとしていた。

 

「う、くぅ♡ は、ずれたぁ……はぁはぁ、お母さん……」

 

 もたれ掛かるミクを冴子は抱きしめる。

 

「ミク……愛してるわ」

 

 冴子はぎゅうっとミクを抱きしめた。それに水を差すように斗真は腰をずんずんと突き入れる。

 

「くぅ、うう♡ あは♡ おか、あさん、はず、かしっ! いひぃっ♡」

 

「どれ、見せてやろうか」

 

「……えっ?」

 

 抱きしめていたミクの身体が冴子から離れる。斗真はミクの足を持って広げ、立ち上がった。ミクは落ちないようにに反り返りながら、斗真の首に手を回した。しかし、それは腹部に斗真のものがごりごりと当たることとなり、身体が勝手に反応してしまっていた。

 

「いぐっ!!」

 

 突然もう一度訪れた絶頂に、ミクは身体をびくびくと冴子に見せつけるように痙攣する。恥ずかしいと思い、閉じようとしていた足は知らないうちに広げていた。

 

「ミク……」

 

 冴子は、娘を心配しているのか、それとも羨ましいと思っているのか、斗真によって足を広げられたその姿を、ぼうっと眺めていることしか出来なかった。胸を高鳴らせ、股を濡らして。



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73 俺を幸せにしてくれ

「くぅっ、はぁ、あっ、はぁはぁ、恥ずかしい、恥ずかしいよぉ」

 

 まるでおしっこをさせられているような格好で母親の目の前で脚を広げている。その上、おしっこをしようとしているわけではなく、自分の秘所を斗真に貫かれ、絶頂に身を委ねてしまったイヤらしい顔を見られている。

 

 ごりっ

 

「くぅっ♡」

 

 どろどろになった子宮口の辺りを亀頭によって抉られ、あまりにもの快感にミクは口を閉じるのもままならず、涎が口の端から溢れていた。

 

「これからは、ずっと恥ずかしいことをお母さんに見られることになるんだ。……慣れろ」

 

「でも、でもぉ、あっあっあっ♡ くぅ♡ あぅ♡」

 

 斗真の手によって身体を浮き上がらされ、ペニスを突き立てられ、母親の前だと言うのに声が漏れてしまう自分に顔を真っ赤にしていた。そんな中、斗真は強い意思を持ってなのか、二人に言い放った。

 

「いいか? 俺はお前らを絶対に幸せにしてやる」

 

「あっ♡ あっあっ、はぁはぁ、はい……う、れしぃい」

 

「ミクを、こんな風にしたんだから……当たり前よ」

 

 冴子の声はか細く、怒っているようには聞こえなかった。しかし、非難はしていた。

 

「お前らも、俺を幸せにするんだよな?」

 

 いつもはぴったりとペニスを咥えているミクの秘裂からは、珍しく愛液が沁み出していた。それは斗真が動けば、ミクの身体を動かせば、つっ――と少ないながらも斗真の陰茎を伝っていく。

 

「とぉま、あっあっ、くぅっ……幸せにするっ」

 

 ミクはずっと奥を抉られ、快感に身を任せてしまっていたこともあり、よく考えも無しに、喘ぎながら返事を返した。

 

「……し、あわせ、って……斗真君の幸せって……なに?」

 

 冴子はミクを抱いて立っている斗真の元へ四つん這いになり寄った。

 

「お、お母さん、近っ、近いよっ、うう、見える、見えるよぉ、うう、見ないでぇ……うう、恥ずかしい」

 

「俺はな、こう言うことでしか幸せを見いだせないんだよ。金以外では、こんなことでしか幸せを感じねえんだ。……こんな俺で……いいんだな?」

 

 斗真は腰を動かすのを止め、顔を逸らしていた。二人から見えないように。

 

「……斗真君」

 

 冴子は斗真を可哀想と思った。不器用のまま拗らせてしまったのか、それとも、両親のことでこうなってしまったのかは分からない。自分もそうだった。親のせいで何かを拗らせてしまったのかもしれない。

 

「ミク……斗真君と、幸せに、なろうね?」

 

「おかあさん……」

 

「二人で、斗真君、幸せにしてあげよ?」

 

「……うん」

 

 ぼそりとそっぽを向いた斗真から「ありがとな」と聞こえた。

 

 近くで聞こえたミクはくすりと笑った。

 

「さあ、俺を幸せにしてくれ。お前らを絶対に幸せにするから……たっぷり幸せにしてやる」

 

 ずっ!

 

「うぐうぅっ!」

 

 抱えて持ち上げていた手が少しだけ緩むと、ペニスがミクの奥に、まだ生理も来ていない子宮を押し上げる。

 

 斗真は興奮したのか、いつもより自分のものが痛くなるくらい、ぱんぱんに膨張しているのを感じていた。それはミクの幼い割れ目をさらに押し開くようだった。それを冴子は下からのぞき込むようにして見ていた。自分の、大きくなった乳首と、精液が溢れてくる膣を弄りながら。

 

 立ち膝になった冴子は広げられているミクの股、太腿に手を触れた。

 

「み、ないでぇ……あはぁ、はぁはぁ、うぐぅ……お母さん、そこぉ、は、恥ずかしいから、ああっ、あっあっ」

 

「冴子、スゴイだろ」

 

 斗真の言葉にそっと頷いた冴子は、ミクを貫いている斗真の陰茎の根元と玉袋を舐め始めた。そして、それは斗真とミクの結合部にも及んだ。

 

「あっあっあっあっあっあっあっ」

 

 冴子の手は、太い陰茎が入っているミクの割れ目を広げるようにし、その周りから漏れてくる、ミクの愛液をすくうように舐める。そして、ともすれば巻き込んで膣に入っていってしまいそうな小さなクリトリスを剥き出しにし、冴子は優しく、丁寧に舐めていた。

 

「う、おっ」

 

 舐められたミクは母親から舐められているという背徳感が背筋をぞくぞくさせているせいか、それとも緊張のせいか、斗真のものをきつく締め上げる。

 

「冴子っ、イくから」

 

 斗真の言葉に冴子は身体を離し、斗真とミクの絡み合う様を、自分を慰めながら息を熱くして眺める。自分の娘の小さな身体に大人の斗真の厳つく大きなものが蹂躙しているようで、それはそれは、興奮していた。

 

「ミク……ミク……気持ちよさそう」

 

 ミクの身体を上下させたり、斗真の腰が突き出されたり、そのたびにミクの腹部は斗真のものが出入りするのが分かった。それに応えるように、ミクの腹筋なのか膣内の筋肉かがびくびくと震え、その腰は中学生に相応しくないくらい、何かを求めるかのように艶めかしく動く。

 

「手伝ってあげる」

 

 冴子はミクのお腹を頬ばるように口をくっつけた。まるで、ミクの中をごりごりと擦っている斗真のものを咥えるようだった。ミクも容赦なく擦りつけてくる亀頭の感覚と、外側から内側に膣内を押しつけてくる感覚に、快楽が極まり既にイってしまっていた。

 

「いぐぅっ!! お、かあ、さっ! そ、れダメぇっ! あはぁ! イってる! イってるのぉ! はぁ♡ くっ♡ 止まってぇっ♡」

 

「うおっ! すげっ! 締まっ! くっ!」

 

 ミクの股を広げ、さらに持ち上げているというのに、斗真は力強かった。その身体をオナホのように自分の方へと動かし、その腰をミクの締め付ける膣壁へ何度も押しつけた。丁度裏スジがミクの中のぬらぬらしてこりこりする子宮口のような部分に当たる。

 

「ま、またっ! く、あ、はあぁっ」

 

 ごりごりと中から擦りつけられ、自分の膣壁は外側から自分の意志とは関係なく亀頭に擦りつけられ、ミクは何の力も入れずに快楽を貪ることが出来た。全身から力を抜き、だらりとした身体は、びくんびくんとお腹だけが痙攣していた。手と足はその動きに伴いびくっびくっと跳ねていた。

 

「イくぞっ」

 

 ぶびゅるるるるううぶびゅるるううぶびゅっぶびゅっ

 

「き、たぁぁ♡ はぁぁあっ、あっ、あっ、あっ、あっ……うぅん」

 

 突き上げた腰がミクのお腹を膨らませ、そこに冴子の口が待ち受けていた。まるで、口の中でイったかのように、お腹越しとは言え、射精の感覚が伝わってきていた。

 

 斗真の出したたっぷりの粘っこい精液を、子宮がごくごくと飲み込むような感覚に捕らわれていた。子宮口が開き、注ぎ込まれた熱い精液をびくびくと痙攣させながらごくごくと飲んでいたのだ。まだ大人になりきっていないミクの身体は、男の精を飲み込み、幸せを感じていた。

 

 何度も痙攣しているその身体は全身に絶頂を伝え、意識を遠退かせようとするくらいだった。

 

「ミク……斗真君……」

 

 冴子は繋がったままの二人をぎゅっと纏めて抱いた。

 

 ――きっと私は性に狂ったままだったんだ。その血を受け継ぐミクも、きっと。……でも、それを受け入れてくれる人が……いた。

 

「冴子……ミクの……まんこ掃除してやれ」

 

 ――すべて受け入れよう。親子ですべて受け入れよう。どんなことも、すべて受け入れよう。その方が楽だ。

 

 斗真と冴子に挟まれたミクは仰け反ったまま、まだ小さくひくひくと絶頂の余韻に浸っていた。これから親に何をされるのか理解するのに、絶頂の度合いが高すぎたのだ。

 

「うん……ミク、下ろして」

 

「ああ、お前は四つん這いになれ」

 

 ミクはベッドにそっと下ろされ、股を大きく広げて仰向けにされた。冴子はまだぽうっと余韻に浸るミクの股の間に入り、顔を突っ込むようにして四つん這いになった。

 

 幼く小さなその胸を大きく上下させ、斗真と冴子から与えられた快感に、ミクはまだ余韻に浸っていた。



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74 その綺麗なイキ顔を見せろ

「冴子、ケツに入れるぞ」

 

 四つん這いになり、お尻を突き上げた格好でミクの股の間に入っていた冴子は小さく頷く。その口は自分の娘の、白く汚れた股間へと伸びていく。雄の香りに混じってまだ若い女の香りがしていた。

 

 ミクの秘裂は閉じてしまっているが、股が広げられているせいで、時折、こぽっと精液が塊となってベッドに零れていく。冴子はそれを最初に舐め取ることをしようとした。その時、肛門に冷たい何かが少しだけ入れられたのがわかった。

 

「んっ……な、なに?」

 

「ああ、いや、ローションだよ」

 

 斗真の股間を見れば、ローションなど要らないくらいにザーメンまみれであり、そのまま入れても十分ローションの代わりになりそうだ。

 

「媚薬入りのな」

 

 そう聞いただけで冴子は身体が熱くなってきたような気がした。今か今かと待ち受けながら、ベッドに零れた精液を舌ですくい、飲み込んでいく。それは、舌をシーツに付けた時、アナルに熱いものが付けられたと感じた。

 

 ずぬっ

 

「んああっ!」

 

 きつかった。今まで斗真が燃え上がり、がちがちに堅くなった時も気持ち良かったが、今の斗真は太く、そしてさらに堅くなり、熱い鉄の棒を入れられているようだった。

 

「んぉ、う、ぉお、くぅ♡ すご♡ 斗真君、す、ごい」

 

 未だかつて無い程アナルがいっぱいに広げられていた。ミクの割れ目を舐めようとしていたのも止まってしまっていた。斗真を受け入れるので、冴子はアナルと同様いっぱいいっぱいになっていた。

 

「冴子……ミク、綺麗にしてやれ」

 

「あぅ、ぅ、ぉ、は、い、ぅ、ちゅぅ、じゅるる」

 

 娘の股間にしがみつくように、冴子はミクの秘裂についた精液を舐め始める。ミクも余韻から冷め始めていた。自分の母親が恥ずかしい部分を舐めているのに、頭が回らなかったのだ。なぜ母親が? と。

 

 しかも、たっぷりと注ぎ込まれた精液をすすられるたびに、びくびくと身体が素直に反応する。

 

「おか、さん……あはぁっ! だ、めだよぉ……だめだよぉ……んあっ!」

 

「ミク、舐めてもらえ」

 

 斗真の言うことは素直に聞くミクは、コクリと頷き母親のすることに身を委ねた。

 

 ゆっくりとアナルに入れられたペニスは、奥まで到達すると、ゆっくりと、小刻みに振動させられた。それは媚薬を早く馴染ませることもあったが、冴子が悦ぶからでもあった。

 

「んじゅるっじゅるるるっ! んぅうっ! じゅるちゅうううっ!」

 

 アナルから伝わる快感に、冴子はそれに耐えるようにミクの股をがっしりと掴み、一心不乱にミクの膣穴からザーメンを吸い出そうとしていた。

 

「おか! おかあさん! だめえっ! そんな! 吸っちゃ! 吸っちゃ! だめだよっ! きっ、気持ち良く! なっちゃう!」

 

 斗真は打ち付けるように小刻みに、アナルの奥をずんずんと亀頭で擦るように、責めた。

 

「んぉっ、じゅるるちゅうっ! んぁはっ、じゅるるるるるっ! んぅっ! ちゅっちゅっちゅううううっ!」

 

「冴子、指で掻き出して、クリトリスも刺激してやるんだ。……ミクは冴子に身体を預けて、素直になれ」

 

 冴子は一瞬躊躇いながらも、ミクのその小さな穴に自分の指を入れた。それはすぐに分かった。精液とは違ったぬめりが溢れてきている。母親がしている愛撫でミクは濡れていたのだ。確かに小さなミクの中は熱くなっている。

 

「あはっ! く、クリトリスまでっ! 指っ! 指っ! お、かあさっ! だ、も、おか、さんっ! い、あはぁっ! 気持ちいっ! いっ! おかあさんっ!」

 

「ほら、冴子。……遠慮するな、イかせてやれ」

 

 そう言うと斗真も大きく腰を動かし始める。腸の中を大きくなった斗真のカリが掻き出し、抉っていく。身体が震え、ミクのクリトリスを吸うことしか考えられなくなってしまっていた。

 

「ちゅうぅううっっ!! ちゅちゅちゅっちゅうううっ!!」

 

「ひぎっ!」

 

 思いっきり吸われ、露出したミクの小さなクリトリスは冴子の口に引っ張られるように伸びる。視界が閃光に包まれたかのようになると、ミクの身体がビクンビクンと跳ねる。クリトリスが無くなるのではないかという刺激と快楽が入り乱れ、イってしまったのだ。

 

「冴子、お前もイけ」

 

 雑に感じるようなピストンだった。しかし、いつもより太く、堅く感じる斗真のものは冴子に十二分な快楽を与えた。それでも冴子は、ミクの股間に顔を埋めるようにしたまま、激しい吐息の中、ミクの秘裂から溢れてくる精液を舐めようとしていたが、上手くはいかなかった。

 

「んんぅうぅ、ふっ、太っ、太っ、太いのぉっ♡ す、ご、め、めくれる、めくれちゃう♡ 中があああ、気持ちいいよおお」

 

 ミクの股の間で冴子は喘いだ。母親としての顔はそこには無い。女としての悦びを娘に見せつけていた。

 

「娘の前で、その綺麗なイキ顔を見せろ」

 

「そ、んなっ! は、はやっ! くぅっ! んぉっ! あはぁ♡ み、ミクのっ、ま、前でっ! お尻ちんぽ入れられてっ! くぅ♡ イくの、イくの! み、ミクっ! イく! ミクっ! イっちゃうのっ! うぐうう♡ イぐっ♡」

 

 ペニスが出口近くまで一気に引き抜かれ、そのまま一気に突き入れられると、冴子は身体から力が抜け、お尻を突き出したままびくっびくっと痙攣していた。ミクのお腹の上で、冴子はイった。

 

「今度は冴子の番だ」

 

 まだイっていない斗真には余裕があった。力の抜けた冴子をアナルに入れたまま身体を起こし、仰向けになった自分の上に載せた。体勢を変えたせいでペニスがアナルを抉るように動き回り、イったばかりの冴子はまたすぐにイってしまいそうになっていた。

 

「うぐぅ……イったの……イったばかり……あはぁ♡」

 

 背面騎乗位にした斗真は冴子の背中を仰け反らせるようにして、下からアナルを突き上げる。

 

「あうっ♡」

 

「ミク、今度はお前の番だ。俺たちを手伝え」

 

 息が切れたままのミクは気怠そうに身体を起こし、二人の前まで這っていった。

 

「なっ、やっ、ダメっ、ミクっ」

 

 恥ずかしいのは当たり前だ。冴子は股を広げていた脚を閉じようとしたが、斗真の足によってそれは阻止され、その上、さっきよりもっと股を広げられたのだ。

 

「見ろ、まんこじゃ無くて、ケツに入れられてお前の母さんは悦んでるぞ」

 

「はぁはぁ、お母さん」

 

「母さんのでかいクリトリスをしゃぶるんだ」

 

「……うん」

 

 大きく広げられた股にミクは入り、広げられた股を手で抑えた。

 

「お母さん……お尻……気持ちいいの?」

 

「み、見ないでっ、お願いっ! あ、あ、あ」

 

 ミクの目の前では斗真のものを飲み込んでいる母親のアナルが丸見えだった。斗真が動けばにちにちとローションの混じるおとがいやらしくなる。その上には斗真に注ぎ込んでもらったであろう精液が固まりつつあった。しかし、その精液もアナルを責められ、愛液によって粘つきを取り戻しつつあった。

 

「……わたしも、ケツまんこ……好きなんだ」

 

 娘の声は羨ましさを含んでいるように聞こえた。

 

 冴子は突然熱いものをクリトリスに押し当てられた感覚にびくりとした。息を切らしながら、仰け反った身体を起こしてみると、ミクが舌をあてていた。どうすればいいのか分からないのか、ミクは自分の乳首より大きな母親のクリトリスにその小さな舌を押し当てた。

 

「み、ミク……ぅ」

 

 冴子の腰は斗真に何度も突き入れられても動いてはいなかった。ミクが押さえていることもあるが、斗真にピストンしてもらった方が気持ちいいところを狙ってくれるから、自分動かないようにしていたのだ。

 

 ミクは丁寧に、ゆっくりと舌を上に動かす。クリトリスが熱く小さな舌によって、上を向いていく。微妙に動かされ、舌に潰されそうになりながら、冴子は下腹部がびくびくと震えた。

 

「あ、あ、ああ、はぁ、み、くぅ、だめっ……おか、さんの、舐めちゃ」

 

 その言葉にミクは舌を一気にぺろっと舐め上げると、身体を震わせた冴子の秘裂から愛液がとろりと溢れた。

 

「お母さんの……乳首みたい」

 

「や、やめ――」

 

「フェラみたいに出来るし、軽く囓ってやると、悦ぶぞ」

 

「と、斗真く、んっ! んぐっ!」

 

 斗真の言葉にミクは従えと言われずとも、ちゅぷっと母親のクリトリスを口の中に含んで舌で転がし始めたのだ。それは言われた通りフェラチオのように、唇でそれをしごき、舌で裏スジ――クリトリスを上に擦り上げて愛撫をした。

 

「あはぁっ! あっあっ! み、くぅっ! そ、れっ! あああっ!」

 

「お、お、すげっ! アナルすげえ締まる! ミク、続けろ」

 

「ああはぁっ! す、ごいっ! くぅっ! はぁ♡ あ゛う゛っ!」

 

 斗真にしているいつものフェラチオと違い、ミクは初めて歯を使って軽く噛んでみた。アナルに入れられて気持ちいいというのに、さらにクリトリスを虐められ、すぐそこに絶頂が待っていた。

 

 斗真のものを咥え込み、締め付けながらも、その中でのうねりがペニスに快感を与えた。まるで、膣と同じように飲み込みそうな動きでカリを擦り上げていく。

 

「ミクっ! それだっ! 続けるんだ!」

 

 締め付けるアナルに逆らい、斗真は冴子の腰を掴んで腰の動かすスピードを上げた。ミクも言われた通りに歯で冴子の大きなクリトリスをこりこりと愛撫し、口の中に入ってきているその先端を舌先でチロチロと舐め回す。

 

「あ゛っあ゛っあ゛っ! よっすぎっ! イぐっ! イぐっ! お、大っきの! 大っきぃの! ぐ、ぐるぅっ!! あ゛あ゛あ゛あっ!!」

 

 冴子の身体にぐっと力が入った。その時、冴子の秘裂からは、ぴぴぴぴっと潮が吹きミクの身体を濡らした。

 

 斗真の上で何度も大きく痙攣して、手足に力が入らなくなっている母親を見て、ミクはとても羨ましかった。自分にもこれだけの快楽を与えて欲しい。そう思っただけで、その小さな乳首がつんと上を向き、下腹部がきゅんきゅんし、つっと愛液に腿を濡らしていた。



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75 力を入れて締め付けろ

「締まるっ!」

 

 びゅるるるるるるっぶびゅーびゅーっ

 

 イっている冴子のアナルは斗真にとって絶妙な締まり具合で、一気に射精を促し、その中にまたたっぷりと精液を注いだ。

 

 斗真の上で息苦しそうにしている冴子を起こし、ペニスを引き抜き斗真は自分の横に俯せに寝かせた。そしてミクの手を引っ張り、その隣へ俯せに寝かせた。

 

「きゃっ」

 

 引き抜かれたペニスを見たミクは高鳴っていた。どろどろになった斗真のものはまだがちがちになっている。興奮しているのだろう。それは上を向き、次の獲物を探しているようにも見えた。

 

「んうっ!」

 

 いつも使ってもらっているローションをボトルの先ごとアナルに突っ込まれ、ぶびゅっと冷たい液体を入れられた。初めてこんなに乱暴にアナルを扱われたような気がしたミクだったが、背筋がぞくぞくしていた。

 

「さあ、ミク」

 

 精液とローションまみれになったペニスが、ミクのお尻の割れ目を、上から押しつけ擦りつけていた。

 

「母さんに、お前のおねだり聞いてもらうんだ」

 

 そうだ。母親が隣にいるのだ。目の前でアナルセックスをしているところを見られた母親はとても恥ずかしそうだった。自分が自ら進んでそれをしてくださいというのは、確かに言い淀んだ。

 

「とう、ま……あの、おし、り……に」

 

「違うだろ?」

 

 尻の肉にペニスを挟んで、斗真はミクの言葉を咎めた。そして挟んだ自分のペニスを動かし始める。それはローションを直接入れられたせいか、ミクの身体をどんどんと熱くしていく。

 

「母さんに、聞いてもらうんだ。 これから、いつもするんだ。慣れろ」

 

「あの、とぉま……」

 

 俯せになったまま隣を見ると、母親が肩を息でしながら、じっとミクを見ていた。ミクの不安そうな表情に、冴子はにこりと笑いかけ、小さく頷いた。

 

「はぁはぁ、とぉ、ま……あのね」

 

「いいのよ……ミク……」

 

 ぬちぬちとお尻の割れ目の間で動かしていたペニスを、物欲しそうにひくひくとしているミクのアナルに当てた。

 

「わ、たしの……ケツまんこで……じゅぼじゅぼして……かき回てほしいの」

 

 ずぬっ

 

「んくうっ♡ ……っはいったぁ♡」

 

 俯せになったミクにのしかかり、斗真の亀頭がその小さな身体のアナルに沈んでいく。いつも力を抜いて入れてやっと奥に入るのが、今日はやけにきつかった。そして、日の棒のように斗真のものを熱く感じた。

 

「きつっ、お、お、おっき、くぅ♡」

 

 根元まで斗真は一気に貫く。

 

「んはぁっ!」

 

 俯せになったミクは背を反らして歓喜の声を上げた。シーツにその幼い乳首が擦れ、さらに気持ちよさが増した。ミクは力なく、ぱたりと倒れ、その先に母親が心配そうな表情で見ていた。

 

 ミクの両肩を押さえ付けると、斗真が腰を動かし始める。

 

「力を抜くな。力を入れて締め付けろ」

 

「はい゛っ! うあ゛っ♡ あ゛っ♡ こ、これ゛っ! うぐぅっ♡」

 

 アナルの中で今までに無いくらい斗真のものは膨張し、腸壁を経て、膣内を押しつけるようにごりごりと間接的に擦っていく。

 

「あ゛っ、あ゛っ、あ゛っ、あ゛っ、あ゛あ゛あ゛あ゛っ」

 

 中学生にして、幼い身体にしては刺激が強すぎるのかもしれない、頭の中で快感を処理し切れていなかった。今日の斗真のアナル責めは未だかつて無い程激しく、快感が身体を蝕んでいく。

 

「もっ、もっ、い゛っでるう゛っ!」

 

「……もっと、……もっとだ」

 

「い゛っい゛い゛ぃょぉっっ!」

 

 斗真のものが出入りするたびに、ミクの肛門は引っ張られ、押し込まれる。ローションが飛び散りながらピストンは続けられる。半開きになったその小さな口からは息が激しくなり、涎が流れっぱなしだ。まだまだ子供のその瞳は潤み、その視線の先には母親が優しい微笑みを浮かべていた。

 

「おかしく、なっていいの。……一緒、大丈夫」

 

「い゛ぎっ! ま゛っ!」

 

 頭を母親に撫でられ、何かのたがが外れたように、びくんびくんと大きく身体を震わせ絶頂を迎える。

 

「おおおおおっっ!!」

 

 狭いアナルがさらに狭くなり、斗真は一気に射精を促された。

 

 びゅるるぶびゅっびゅっtぶびゅるるるううぶびゅっびゅーっ

 

「あ゛がっ……はっ……はっ……はっ……あ゛っ、あ゛っ」

 

 イっている間、ミクの髪をとかすように優しく冴子は撫でていた。それは母親として、女として、悦びを諭すかのようだった。

 

「気持ち良かった? これからは……一緒に、親子揃って、気持ち良くなろうね」

 

 はあはあと息が荒くなった斗真に、冴子は身体を起こし耳元に囁く。

 

「お風呂入ってから、また、おまんこに……入れて」

 

「そ……だな……でもな……もう一回、ミクのケツに出してからだ」

 

「ひぃっ♡ うあ♡」

 

 羨ましい。そう思いながらも、冴子は息苦しかろうと斗真の唇を奪った。舌を絡ませるたびに斗真の腰のふりも激しくなった。ミクのアナルからはローションと精液が溢れ出て、物欲しそうに開いている割れ目にしとどに流れていった。

 

「んぐぅっ!!」

 

 びくっと大きくエビぞりになったミクは斗真をきつく締め付ける。イって間もない斗真も、その締め付けと中のどろどろしたぬめりに、絶頂を迎え勢いよく射精をした。一滴も残さないと思えるぐらい、アナルに何度もペニスを突っ込んでいた。

 

 

 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 

 

 三人は足ががくがくになりながら浴室へと向かった。二人で入る分には良かったが、三人で入るには浴室は狭かった。

 

 お互い仲良く身体を洗い、まるで本当の親子のようだった。ただ少し違うのは、父親たる斗真が二人にちょっかいを出して喘ぎ声を上げさせることと――

 

「くっ、二人からされるのは……初めてだ……」

 

「ひもひいい?」

 

 ミクが亀頭を横から舐めて斗真を見上げるように聞く。その反対側の方は、ミクよりも慣れた舌の動きで風呂の縁に座った斗真のものを冴子が舐めていた。

 

「ああ、すげえいいぞ。ミクは今度から母さんから良く教えてもらうんだ」

 

「うん、ちゅぷ」

 

 冴子は顔を下に移動し、陰嚢を、玉を口に含んだり舐めたり愛撫をする。ミクは立ち上がるようにして斗真の亀頭を小さな口に含み、くぽくぽと音を立ててカリを刺激していた。

 

「お、お、お、いいぞ」

 

「斗真君、あの、ザーメン……かけ、て……お願い」

 

「んむぅ?」

 

 亀頭を口に入れていたミクは少し首を傾げた。

 

「お母さん……精液……の香り……好きなの……だから、ミク、いい?」

 

「んう」

 

 ぐぷっぐぷっぐぷっぐぷっぐぷっぐぷっぐぷっ

 

 カリを中心にミクは唇で刺激を与える。もう慣れたもので、亀頭が口の中に入ってくるたびに、舌では裏スジを尿道にかけて舐め上げる。

 

「んふ♡」

 

 口に入れている斗真が、むくりと大きくなっていくのを感じ、ミクは小刻みにカリ首を唇で擦り、舌先で尿道を弄り始めた。

 

「うっ、ミク、いいぞ、くっ」

 

 玉を口に含んだり、陰茎を舐めていた冴子はイく寸前だと言うことを愛撫をしていて分かる。ミクにそれを伝えようとしたが、口から丁度出した時だった。ミクも亀頭の膨らみ加減でイクのを感じとっていたのだ。

 

「斗真……イっていいよ」

 

 ミクと冴子は二人で斗真の長い陰茎を握ってしごく。

 

「うっ、くっ!」

 

 握っていた陰茎が裏スジに沿ってむくりと先端に向かって膨らんでいく。二人は同時に目を瞑った。

 

 びゅびゅびゅっびゅーっぶびゅびゅびゅっ!!

 

 目を瞑った顔に暖かく、ベッタリとしたものが飛び散ってくる。顔に付くと、ぱたぱたと音が立つようなくらい粘っこいものだ。途端に栗の花に似た香りが鼻につく。何度も何度も嗅いで慣れている。鼻腔をくすぐることで、治まっていた身体の熱さを取り戻すようだった。

 

「あ、は、お母さん、せーしまみれだ」

 

「う、ん、ミクだって」

 

 熱くなった身体を冷まそうとしてなのか、冴子はミクの顔に付いた精液を、キスをするかのように舐め取っていく。

 

「ん、おかあさん……」

 

 母親からキスをされたことなど、記憶に残る年になってからは初めてなのかもしれない。恥ずかしいという思いもあったが、母親からキスをされるのは、斗真からされるそれとは違った安心感があった。

 

 ミクもお返しをするように、冴子の顔に付いた精液を舐め取る。冴子もまた、子供からされるキスは保育園にいた時以来で、とても涙がにじんできそうだった。

 

「お前ら……襲いたくなっちまう……」

 

「だめ、じっとしてて」

 

 手を出そうとしてなのか、斗真が身体を起こそうとしたところで、冴子はペニスを握った。ペニス全体にだらだらと付いた精液を冴子は舐め始めると、ミクもそれに倣って舐め始めた。



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76 萎えてくる話題だな……

「く、お……」

 

 二人からフェラチオをされるのはこれほど良いものとは思っていなかった。斗真は二人からされる口技にくぐもった声を出した。

 

「ちゅぷ……斗真君……ミクに酷いことしてた……お父さんとお母さんだけど……どうする……の」

 

「ちっ、萎えてくる話題だな……」

 

 口を離して冴子が聞くと、ミクは一人だけになったことを良いことに、その小さな口いっぱいに頬ばって、ゆっくりと亀頭を丁寧に出し入れしてる。萎えさせないようにしているのかもしれない。

 

「ミクにしたことは酷いことだ。距離を置くのが一番だし、どこへ行くかも絶対言わないことだ。……ミクは小さいながらも、一人で、お前にさえ言わずにずっと耐えてきたんだ。それは娘のためだろ」

 

「……うん」

 

 ミクはあまり聞きたくないのか、唾をいっぱいに溜め、わざと音が出るように斗真のものを口で、舌で愛撫していた。

 

「まあ、お前の父さん母さんだ。それも後味悪いだろうと思ってな。……2年くらい前から年金の入る口座に俺から金を振り込んでいるんだよ」

 

「……え? 2年前? ……え? なんで? どうして?」

 

 俯きかけていた顔を上げ、冴子は斗真を見上げた。

 

「その分だと、お前に何も話をしていないな? ずっと、お前のパートの稼ぎも家に入れていたんだろう? 借金とかあるからとかで」

 

「え? お金? 渡して? え? どうして?」

 

「どうなるか分からなかったけどな。金額はもう覚えちゃいないが、合わせれば爺婆の年金口座には1千万円くらいは入れといてるはずだ」

 

 借金がまだある。お前は遠くで良い会社に入って金を入れてくれ。戻ってきてくれても良い、金さえ入れてくれば。いろいろ親から言われてきた。ずっと借金返済に追われていると。だから、給料の振り込まれる通帳は親に預けていた。

 小遣いなんて、娘のものを買うために合わせても2万円程度しかもらえてなかった。親が孫へ色々な物を買ってやっているものだと思っていた。

 

「お前には通帳を作らせて、そこに給料を振り込んでいた意味、分かるな?」

 

「……ひどい……おや」

 

 口を震わせ、冴子は涙をこぼした。歯を食いしばり、今までしてきたことが無意味だったことを冴子は理解した。

 

「お前の親が、俺が振り込んだ金をどう使おうが、俺には関係ない。当然、冴子。……お前ももう関係ない。新しい場所へ行って、俺たち三人で暮らすんだ。……親の心配はイヤでもするだろうがな、金は十分あるはずだ。安心しろ」

 

「な、なんで? なんで? なんでそんなに、してくれ、たの?」

 

「う、お、……ちょっと待て」

 

 フェラチオを続けていたミクのテクニックに、肝心な話をしていても、射精を促されていた。斗真は話を中断し、ミクの頭を掴んで腰を振り始めた。

 

 ぐぽぐぽぐぽぐぽぐぽぐぽっぐぽぐぽぐぽぐぽ

 

「んぉ、お、おぉ、おおぅ、えぅ、おぅ」

 

 そんな話なんて聞きたくない。ミクはフェラチオに夢中になることしか出来なかった。それに応えて斗真は喉まで亀頭を突っ込んでくるが、何の苦も無い。身体がそれを別の方に欲してしまう程興奮してくる。母親が見ていようと、それはもう染みついてしまっていた。

 

「うっ、飲めっ」

 

 短い一言で斗真はミクの喉の奥に射精をした。口の中と違い、直接注ぎ込まれることで絡みつくことは無い。鼻からは雄の精液の香りが漂い、ミクもまた身体が熱くなってきてくる。

 

「う、お、吸い付く……お、お、お」

 

 舌で愛撫をしながら、少しずつミクはペニスを引き抜く。舌が陰茎を舐め回し、亀頭に、裏スジに、尿道に舌が這いずり回り、口から出てくる頃にはまたペニスはそそり立っていた。

 

「ミク……また、こんなになっちまったぞ」

 

 ミクはまた飽きもせずに舌先を、その先端に絡め始める。

 

「ミクとの関係はあくまで偶然と俺の気まぐれだ。それから先は話を聞いているうちな。……そんなに酷いことになっているとは思わなかったよ」

 

 斗真はミクの頭を撫でながら、静かに独り言のように言った。

 

「ただ、昔馴染みだったから、助けた……それじゃあダメか? ミク……もういい、また後でたっぷりな」

 

 斗真はシャワーをざっと浴び、浴室を後にした。

 

 

 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 

 

「ミク、久し振りね。二人でお風呂の中に入るの」

 

「うん」

 

 斗真が出て行った後、二人は湯船にお湯を溜め一緒に入っていた。ミクの返事の後に静寂が訪れた。お互いに何を口に出そうと、迷っていたに違いない。先に口を開いたのはミクだった。

 

「あの……お母さん……ごめんなさい」

 

「うん? どうして?」

 

「だって、子供なのに……子供なのに……」

 

 冴子はミクの頭を頭を撫でた。

 

「私だって人のこと言えないから」

 

 ふうと一息つき、冴子は過去の自分のことを語り始めた。高校まで勉強をずっと必死にやるよう親から言われたこと。ずっと良い大学に入って、良い会社に入って、親を楽にさせろと言われたこと。その反動が大きく、性に狂って、誰彼と構わず何人ともしてしまったこと。そして、その間に、ミクを身籠もったこと。

 

「ミク……つらい思いさせてゴメンね」

 

 隣り合って座って湯船に浸かっていた冴子は、ミクの頭を抱く。

 

「……ううん。……平気。だって、もう、解放されるんだもん」

 

「そうだよね。……でも、ミク、いいの? 斗真君と、私が結婚して」

 

 ふふっとミクは笑った。意に介さないそんな笑い方だった。

 

「お母さんだったら……いいの。……でも……お母さんも、いいの? わたし、斗真と……その……」

 

 冴子はその豊満な胸にミクの頭を抱きしめた。

 

「ミク、もうね。……気にしないの。私達は、セックス好きな親子なんだ。きっと。……だから、一緒に二人で……斗真君と、するの。……世間一般的には変だけど、私、もう斗真君に溺れちゃってる。……ミクも……でしょ?」

 

 胸に埋もれながらミクは「うん」と小さく返事をした。

 

「……私達をこんなにしちゃった斗真君に、責任取ってもらおうね?」

 

「うん」

 

「じゃあ、お互い洗いっこしよっか」

 

「うん!」

 

 二人は斗真のことについて、楽しげに話し合いながら身体を洗い合った。一緒にお風呂に入るのは本当に久し振りだ、そして、これからまた汚れるのにな、と二人同じことを思っていた。



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77 泣かねえで、目を瞑れ

「私、いろいろ準備しないといけないから、先に帰るね」

 

 春休みに入ると、二人とも斗真の家に入り浸っていた。情事を重ね、住む家や買う物の相談を重ねていった。数日後にはここからもう引っ越す予定だ。

 ミクはもう佐山家には帰ってはいない。ずっと斗真の家に住んでいた。祖父母はもう帰ってこないミクには、何の心配も、関心も無くなっていた。

 

 

 ついさっきまで三人で肌を重ね、汗をたっぷりと流していたところだった。流石に冴子は色々な手続きに追われている最中で、長くも斗真の家にもいられない。時々両親にばれていないかと家には帰っていた。

 

 三人でいても、斗真とミクはこの間二人きりになることが多くなったが、頻繁に身体を求めているわけでは無かった。普通に、まるで親子の休日のように過ごす時もあった。

 

 二人はテーブルで向かい合って座り、何気ない話をしていた。

 

「高校に入ったら部活とかやるのか?」

 

「ん~早くおうち帰りたいからな~」

 

「運動部に入ったらどうだ?」

 

「学校のために頑張るとかって、あまり好きじゃ無いし、真面目にやらないといけないから。……だったら……うちに帰って……」

 

「したいのか?」

 

 こくりとミクは頷いた。

 

 こうさせてしまった斗真は少しだけ責任を感じていた。何か別のことにも夢中にならなければ社会ではいけない。ふと、きっかけみたいなことを思い出した。

 

「ミク、パソコン使えるか?」

 

「学校で教えてもらった程度」

 

「部活は別にいい。ただ、家に来てからパソコンのプログラムとかそこら辺の勉強でもしてみたらどうだ?」

 

「え~」

 

「じゃあ、こうしよう。パソコンの本一冊分、理解して俺に教えられるようになったら、いろいろご褒美をやるよ」

 

 イスに座ったまま、上目遣いにミクはもじもじしていた。

 

「あの、ご褒美って……なに?」

 

「何でも買ってやるぞ。……何なら二穴責めってのでも……いいぞ」

 

「あ、のさ……斗真……」

 

「ん? 違うのが良かったか?」

 

「……ごにょごにょ」

 

 ミクは下を向いて、時々上目遣いをする。机の下では両手同士を弄って何やらはっきりとしない。

 

「はっきり言え」

 

「その……パソコンする……ご褒美は……いろいろお願いします……でも、今日……お母さん帰ってこないし……その、あの……二人だけだし……思いっきり……したい……なあ……って」

 

「くくくっ、親の目を盗んで親とするのか。まあ、お前が学校行ってる時は冴子とするかもしれないからな。……ミク、こっち来い」

 

 イスをがたっと音を立てて引くと、てててっとミクは座った斗真の横へ小走りに近付いた。斗真もミクのいる方へイスの向きを変えて座り直す。

 

「いいか?」

 

 ミクの頭に手をそっと置き、斗真はうつむき加減のその顔をのぞき込んだ。

 

「セックスだけじゃ無いってのは分かるな? 俺はお前の父親になる以上、それだけでなく、いろんなことを知って欲しいんだ」

 

「……でも」

 

「こんな風にしてしまった責任は取る。……いいか? 俺の言うことは聞け。それは前から言っていたから、分かるな?」

 

「……うん」

 

 髪をかき上げるようにして斗真はミクの顔を上げさせた。

 

「そうだ。そんな素直なミクが好きだ。娘として、女として、ずっと冴子も一緒に大事にしてやるからな。……だから、俺も大事にしろ。……お前のその素直な心、素直な身体、好きだ」

 

 初めて斗真に『好き』と言われた。ミクは瞳から涙がポロポロとこぼれ落ちる。今までずっと好きだった思いが通じたようだった。

 

「泣かねえで、目を瞑れ」

 

 静かに震える瞼はそっと閉じられ、ミクは顔を上げた。そっと触れた感触が、今までされたキスとはまるで違ったように感じた。静かに、おずおずと口を開いて入ってくる舌に、ミクはそっと自分の舌を絡ませる。

 

 思いが通じたキスだけで、ミクはこの上ない幸せを感じていた。



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78 好きだ

 一人だけでお風呂に入り、そして、斗真のためにいつもの準備をしてから服を着替えて寝室へと向かった。いつもと違うのは、欲情を誘うような服ではなく、普段着だった。水色のチェックのワンピースだった。

 それは母親と一緒に買い物に行って選んでもらったものだ。その下には可愛い下着も着ている。母親から、これだと斗真から褒められる。斗真から可愛いと言ってもらえる。そうやって選んでもらったものだった。

 

 母親の冴子もいない。お互い普段斗真がしたい時に、誘われるがままに身体を重ねる。斗真も気を遣ってなのか半々に分けて抱いてくれる。三人でする時もある。それは、つい数時間前していた。

 

 今晩はミクが独り占めすることが出来るのだ。

 

 それも、斗真の気持ちを知って。

 

 寝室に入ると斗真が裸でベッドに腰掛けていた。足を開いて座るその股の間には、いつも自分の身体の奥まで侵入してくる、厳つく大きく硬いものがそそり立っていた。今日はなぜか、ミクはそれを見るのが恥ずかしい気がした。

 

 両手を広げ、斗真はこっちへ来いとアピールをしてる。視線を逸らしながら、ミクは斗真の元へ行くと、股の間でそっと抱きしめられた。

 

「……あっ」

 

 自分のお腹に当たる斗真の硬いものに胸を高鳴らせ、ミクは声を上げていた。

 

「ミク……」

 

 じっと見つめる斗真にミクはそっと唇を重ねた。端から見れば子供が親にキスをするように見える。しかし、その幼い顔立ちに相応しくなく、口を開き、お互いの舌を絡ませ、お互いの舌を求める大人のキスを交わしていた。

 

「んぅ、はむ、んむぅ、はむ、んう」

 

 激しくはなく、ゆっくり、ねっとりとお互いの唇が何度も重ねられ、舌同士が打ち合わせをしたかのように絡み合う。

 

 ぐい、と身体を斗真に寄せられお腹に斗真のペニスの堅い感触にこれからされることにいやがおうにも期待が高まった。

 

「あっ、はあ、ふぅ、ふぅ、斗真」

 

「可愛い服だな……脱がしていいか?」

 

「ダメって言っても脱がすくせに」

 

 後ろに手を組み、ミクは身体を差し出すようにする。斗真の手は水色のワンピースの胸元へ伸びると、ボタンを一つずつ外した。

 

 いつもと違った。裸になるのは今までも恥ずかしかったのに、今日は恥ずかしさが倍増している。後ろで組んでいる手が外れ、思わず斗真の手を押さえていた。斗真の顔が突然近付いた。

 

「ミク……脱がすから」

 

 今までと違った言い方をされたミクの手から、力が抜けていった。恥ずかしそうに顔を背け、服を脱がされる恥ずかしさに耐えることしか出来なかった。

 

 斗真の手はミクの膝まであったワンピースのボタンを全て外す。胸元からワンピースを広げ、後ろへやると、音もなく服は床の上に落ちていった。

 

 薄いピンク色に小さな白いフリルが付いた下着だった。ブラは支えるものが無く、その上側には隙間が出来ていた。どことなく、フリルのお陰で少しはボリュームがあるように錯覚させる。

 ショーツのサイドは細く、隠すところはしっかりと隠されている。白い小さなフリルが可愛らしい。

 

「可愛い下着だな」

 

 思わずミクは手で胸と股間を隠してしまった。出会った時でだったら怒られてしまう行為だ。しかし、斗真は自分の股の間に座るように手で合図をするだけ。

 

 ミクも身体を隠しながら、斗真の間に入り、ベッドに座った。

 

「……ミク」

 

 後ろから、耳元でいつもと違った優しい声が囁く。

 

「んっ」

 

 耳元に掛かる息が気持ちが良い。ゆっくりと斗真の両手がお腹の上に置かれ、背中に斗真が覆い被さり、その暖かさを感じることが出来た。お腹に当てられた手も温かく気持ちが良い。

 

 その手がゆっくりと身体を上ってくる。手の進行方向には邪魔なものがあった。触りたくとも邪魔なもの――ブラをうえにゆっくりとたくし上げると、既に立ち始めた先端を軽く擦ってしまった。

 

「あっ……ん……」

 

「綺麗な身体だ」

 

「……んっ」

 

 緩やかな曲線でしか無いミクの膨らみで、柔らかい部分はそれ程無い。簡単に手の平に収まってしまう。親指、人差し指、中指の三本で小さな膨らみの柔らかさを堪能することが出来る。

 

「んっ……ち、さくて、楽しくないよね……あっ」

 

 耳元で斗真が囁く。

 

「ミクの綺麗で、可愛らしい胸……好きだよ」

 

「はぅ♡」

 

 何度揉まれてもそれ以上は膨らんでこないミクの胸は、斗真にとって欲情をそそるものだった。そして、その大人になりきれない乳首もまた、そうだった。三本の指で乳房を揉みつつ、その先端を親指と人差し指でつまむようにする。

 

「んぅっ! あっ、あっ、はぁ、はぁ、伸び……ちゃう」

 

「ずっとやっても伸びねえんだ……大丈夫だ」

 

 ピンと立ち、堅くなり始めたその先端だけを擦るようにする。

 

「あっ、あっ、あっあっあっ、そ、れ、気持ちいっ♡」

 

 押さない乳房を優しく揉みながら、小さなその乳首を摘まみ、擦る。そこに斗真は耳を軽く噛み、首筋にちゅっと吸い付くようなキスをする。

 

「んっ……はぁはぁ……と、ぉまぁ」

 

「ミク」

 

「んっ……ん?」

 

「好きだ」

 

「んあっ! あっ♡ だ、ダメ、ず、ずるい」

 

 ミクは斗真の太腿に手を置き、お腹がひくひくと痙攣しそうなのを感じていた。いつもより優しい斗真の言葉が、自分に好意を寄せているという言葉が、ミクの身体を熱くさせていた。それは、胸の愛撫だけでも十分すぎるくらいにしていた。

 

「ミクは、どうなんだ?」

 

 くりくりと弄っているその先端は硬くなっていた。今までよりも敏感になったようだ。弄られるたびに、太腿同士を擦り合わせなければならないくらい、感じていた。

 

「す、好きぃ♡ とぉま、好き。……んぅっ、あっあっ♡」

 

「俺も好きだ」

 

 その言葉と同時に乳首をきゅっと強めに摘まむ。ミクは目の前が眩んだ。イった時と同じように身体がびくびくと震え、お腹もきゅんきゅんと痙攣していた。それはじんわりと下着を濡らしていた。いや、そもそも股の間に入った時からミクは下着を少しずつ濡らしていたのだ。

 

「んぅっ♡ は、はぁ、はぁ、はぅっ♡ くぅ、好きぃ、好き♡」

 

「……気持ちいいか?」

 

「……うん。……おっぱいだけで、イっちゃった」

 

 親指と中指で乳首を摘まんで際立たせ、その先端を人差し指で擦り、斗真は首筋にキスを何度もする。ミクは何度も太腿を擦り合わせた。

 

 耳元で「好きだ」と言われればミクも「好き」と応える。言葉が愛撫のようになり、乳首をどんどんと硬くし、身体をぴくんと跳ねさせ、下着をどんどん濡らしていく。

 

「とぉ、ま……ち、くび、んっ♡ ……ちょっと、あっあっ、痛く……あぅっ♡ なってきちゃった。」

 

 斗真の指先には、幼く小さい乳首がつんと尖り、コリコリになっている感触が伝わっていた。ピンク色だったそれは赤みを帯びている。

 

 無言でミクのかららダをベッドの真ん中へ引き摺り、斗真はミクの股の間に入る。斗真が横切る時、ミクはががちがちに反り返り、全体をカウパーで濡らしたペニスを見ていつも以上に胸がドキドキしていた。

 

「くくくっ、こんなに、、濡れてるぞ」

 

 ミクにも見えるように腰を持ち上げる。ピンク色のショーツはフリルの部分まで濡れ、小さいわけでも無いのにぴったりと肌にくっつきその形を露わにしていた。それにはミクも恥ずかしくなり、思わず手で隠してしてしまっていた。

 

「なんだ? その手は」

 

「……だって」

 

 自分の濡れた股間を隠したその手を、斗真は掴んでミク自身の太腿へと動かした。それには何の力も必要は無い。

 

「全部……見える、か、ら……んっ」

 

 太腿にやられた手に力が入った。斗真が太腿の肉を広げるようにくいっと引っ張ったからだ。くちっと言う音ともに、透けた下着から割れ目が開いたのが見えた。広げられても、ミクの割れ目がクロッチからはみ出すことは無い。まだ幼く、小さいからだ。

 

 下着越しに開いたミクの小さな花弁は小さい。その形が分かるように、斗真はクロッチをミクに押しつける。よく斗真の大きさのものが入ると思うような小さな割れ目に、控えめにある小さなヒダ。その間には小さな秘穴が下着越しに透けていた。

 

「すご、濡れて……お母さんに……わ、かっちゃうよぉ」

 

「もうどっちも公認してるんだ。見せつければいいさ」

 

「あっあっ、恥ずっ、かしいよぉ……んぅ」

 

 広げられた割れ目を下着の上から斗真は擦った。小さく飛び出しているクリトリスを濡れた下着の上からくちゅくちゅと音を立てて指を這わせる。それは少しずつ堅くなっていき、その下の小さな秘穴は下着をまた濡らしていく。

 

「ミクのまんこは、可愛いなあ。……ずっと、ずっと、あの頃のままで……くくくっ、ミクのまんこ……好きだぞ」

 

「あっあっあっ! そ、んなっ、擦るとっ、濡れちゃうっ♡ お母さんに、濡れてたの、はあはあはあ、分かっちゃうよぉ」

 

「くくっ、羨ましがられようか」

 

「ううっ、はぁはぁ、あっ、あっ、だ、め、濡れ、んあっ、分かっちゃうっ」

 

 両手で広げつつ、器用に両方の指でどんどん目立っていくクリトリスをくりくりと弄り回していく。小さいながらも、その下にある生理も来ていない幼い性器は、物欲しそうに下着越しにひくひくと動いているのが見えた。

 

「好きっ♡ 好きっ、好きっ、……とぉま。……も、もお、我慢出来ないよぉ」

 

 斗真に置かれた自分の手は、いつしか股を広げるように脚を押さえていた。

 

「とぉまぁ……ミクの、わたしの、ちっちゃいおまんこに、はぁはぁ、とぉまのおっきいペニス入れて……はぁはぁ……せーし、びゅっびゅって、いっぱい、出し……て」

 

 にやりと笑い、斗真はミクの腹の上に自分のペニスを押し当てた。

 

「ミク、よく見ろ」

 

「はぁはぁ」

 

 自分のお腹の上に置かれた斗真のペニスはヘソの上まであった。

 

「ここまで、いつも入ってるんだぞ……ああ、興奮してきた……もっと奥まで入れるかもしれない。……いいか?」

 

 置かれたいたその先に亀頭がぐりぐりと擦りつけられた。

 

「はぁはぁ、ごりごり、して……奥で……ごりごりって、わたし、おかしくなるかもしれないけど、いっぱいして、びゅっびゅって、いっぱい、中で出して」

 

「よおし」と言う斗真に、そのイヤらしい顔にぞくぞくしながらミクは斗真の入ってくるのを心待ちにした。



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79 ……寝かせねえからな

 ミクは腰を持ち上げられ、大きく股を広げられていた。

 

「あ、れ……パンツ……」

 

 ミクの疑問の声に、ショーツをぐいと横にずらして割れ目を露わにし、片方の秘肉を引っ張り、そこに亀頭を押し当てた。

 

「え? ぬ、脱がさなっ! くぅっ!」

 

 引っ張られたショーツの脇から、ミクの幼い性器に亀頭を入れた。下着ですらぬるぬるになっているのだから、狭いながらも、ぬぷっと簡単に侵入することが出来た。

 

「ミク、好きだ」

 

 その言葉を聞くと、奥に招き入れるように入り口はぬるぬるとヒダが動き、勝手にするその性器の動きにミクは仰け反る。それはいとも簡単にミクに絶頂を与えた。

 

「んくぅっ♡ あはぁ♡ いっ♡ あっ、あっ、あっ」

 

 亀頭だけ入り、カリ首をミクの膣が擦り上げ、斗真も射精感に襲われたものの、奥に入れていないことで、それに何とか耐えることが出来ていた。「好き」と言う二言でミクの身体は精液を絞り上げる。きっと冴子もそうなのだろうと心の中で喜んでいた。また、楽しみが増えた、と。

 

 ショーツを横にずらし、ペニスをミクのとろとろになった膣に少しずつ入れていく。

 

「はぁはぁ、あぁ、おか、さんに、あっ、ばれちゃう、あっあっあっ、お、くに、はぁ、はぁ、あっ! 入ってきたぁ♡」

 

「ミク、お前の中、すげえ熱いぞ」

 

「だ、って、あっ♡ とぉまが、あぁ」

 

「好きだ」

 

 ゆっくりと侵入してくるペニスに、斗真の言葉に、ミクは目の前が火花が散ったようだった。待ち侘びていた言葉がこんなにも身体を悦ばせるものだとは思っていない。ミクは自分の身体がおかしくなってしまったんでは無いのかと思っていた。

 

「おいおい、イキすぎじゃねえか?」

 

「くぅっ、あはぁ♡ き、もち、いっの……はぁ、はぁ」

 

 これで「愛してる」なんて言葉に代えたらそう思うだけで斗真はぞくぞくしたが、それはずっと後の楽しみにしようとほくそ笑んでいた。

 

「動かすぞ」

 

 ある程度斗真のものを飲み込んだところで、一気にそれを引き出す。

 

「うあぁっ♡ んぅっ♡」

 

 奥に招き入れようとしているヒダを、その動きに逆らってカリ高の亀頭が抉っていく。奥へ入れようとしている動きに、出て行こうとする動き、その差の動きが繰り返されるたびにミクは身体から力が抜けるような快楽が、下腹部から全身に広がっていく。

 

「ミク……手を」

 

「はぁ、はぁ、はぁ。……ん?」

 

 斗真の前に、気持ちよさで震える両手を広げて見せた。差し出された手を自分の指と絡め、そのままベッドに抑え込んだ。ミクは斗真の手によって、自分の手を押さえ込まれる。

 

「とぉま……」

 

 バンザイに近い格好にされ、ミクは自分の胸の無さを痛感してしまいそうだった――が、斗真が動くと指の絡んだその手に力が入るのを感じることが出来た。動くと直にその手に力が入るようで、腰の動きに合わせて斗真の感じ方が分かるようだった。

 

 自分の中を抉っていく時、気持ちが良い時はぎゅっと自分の手を握ってくる。それは腰の動きにリンクするようで、斗真の気持ちがダイレクトに伝わってくる。

 それはミクも同じだった。気が付けば、自分の手も、奥で擦られたり、膣内の擦り方でびくっと身体が震える時には斗真の手を握っていた。知って、知られている。ぞくぞくとしたミクは自然と斗真のペニスを求めるように腰が上がっていった。

 

「とぉま、奥、いいの? はっ、あっ、あっ、擦れっ、てっ♡ んぅっ」

 

「ああ、ざらざらこりこりしてる。ミクの奥、もっと奥、入れたい」

 

「んあっ、あっ、も、もっと、行けるの?」

 

「今日は、がっちがちになって、でかくなってる」

 

 ミクは目を瞑り、斗真の手をぎゅっと握ったのを答えにした。

 

 ずんっ

 

「ひぐっ♡」

 

 びくっびくっと快感が身体を貫いた。好きだと言い、言われ、こんなにもがちがちになったペニスが今までに無いところを突いたような気がした。味わったことも無い感覚にミクの目は蕩け、斗真の手をしっかりと握りしめる。

 

「う、お」

 

 亀頭がミクの性器の奥を突くと、ペニス全体をぬるぬるとなったヒダが擦り、膣内全体で締め付けてくる。入り口の方では根元をしっかりと締め、これから出てくるであろう精液を漏らさないようにしているようだ。

 

 握りしめてくるミクの手を、斗真もしっかりと握りしめ、締め付けてくるミクの幼い膣内を何度もこじ開けるように腰を動かし始めた。

 

「んあっ♡ おっき、おっきいっ♡ 奥でごりごりって♡ あはぁっ、あっあっ、気持ちいっ、気持ちいっ、んくぅっ」

 

 にち、にち、にち、にち、にち、にち

 

 太い陰茎が出入りする膣口は、一滴も精液を漏らさないよう、しっかりペニスを咥え込む。ずるずると斗真のものが出てくる時に、愛液がそれに付いてくるだけだ。

 全体の締め付けと、どろどろになったミクの膣内でヒダがカリをひっかけ、擦り、射精を白と促しているようだ。生理も来ていないその性器に斗真は果てようとしていた。

 

「くっ、ミク、ミクぅっ、好きだ」

 

「あっ、あっ、わたしもっ! 好きぃっ!」

 

 握った斗真の手に力が入ってきていた。ミクもそれに応える。斗真の動きに合わせて入りやすいように、奥へ入れやすいようにミクの腰は自然と動いていた。

 

 にちにち、ぐりぐり、にちにちにちにちにち、ぐりっぐりっぐりっ

 

 ピストンを重ね、奥をごりごりとする斗真の動きが大ぶりになり、ミクの手をぎゅうっと握る。ミクも背筋から来るぞくぞくとした快感に斗真の手を握った。

 

 射精感に反してミクがイキ、強い締め付けに精液がでないのでは無いかと思うくらいだった。びくびくとペニスが震え、その後に一気に膣内に射精した。

 

「うっ、うっ、うっ、ううぉっ、うっ!」

 

「イぐっ! んあっ、んあっ、ああぁ♡ んくぅっ♡」

 

 ぶびゅっぶびゅーっぶびゅびゅぶびゅぶびゅっびゅーっ

 

 お互いの指が絡み合い、手をぎゅっと握りしめていた。ミクは中に入ってくる精液に幸せを震えながら感じ、目の前の斗真の胸を見つめていた。

 

 快楽の長い震えが終わると、斗真はまた動き始めていた。ミクは瞳を潤ませ、斗真が思う存分に自分の身体に溺れて欲しいと思いながら抱いてもらっていた。

 

 

 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 

 

「ミク、はあはあ、ほら」

 

 ――ぬぱっ

 

「はぁっ♡」

 

 三度奥に精液を注ぎ込まれたミクは身体から力が抜けそうだった。下半身が蕩けてしまうくらい感じていたのだ。

 

 抜かれたペニスは愛液なのか精液なのか、どろりと零しながらミクの前にそれを差し出すと、ミクは躊躇いもなく先端を小さな口に含んだ。もごもごとしながら、口の中では丁寧に舐め回しながら精液を飲み込んでいた。

 快感の残る股間にミクは違和感を感じて思い出す。

 

「くぽっ、あ、斗真……パンツ脱が、あぅっ」

 

 ぐちゅぐちゅぐちゅ

 

「いいから舐めろ」

 

「んくっ、れろ、ちゅぅ、れも、パンツ、あっあっ、ちゅぅ、れろれろ」

 

 自分の香りと、斗真の雄の香りが鼻腔をくすぐり、ミクは蕩けてしまいそうになっていたが、股間に貼り付いた濡れたショーツを、斗真は下着の上からミクの性器を擦っていた。

 

 ぐちゅぐちゅぐちゅ

 

「お母さんにっ、れろれろ、ちゅっちゅぅ、ばれちゃう、んぅっ♡ ちゅ」

 

 亀頭を綺麗にしたミクは、斗真の陰茎を舐め回す。舌で精液をすくい上げ、所々をその小さな唇でキスをするようにすっていた。それを邪魔するかのように、斗真はその小さなショーツの上から、精液を下着に擦りつけるようにしていた。

 

「ばれてもいいだろ。冴子が羨ましがる。ほら、こんなに俺に可愛がってもらいましたって、口にパンツ咥えて教えてやるのもいいんじゃないか?」

 

「うぅ、れろ、ちゅうぅ、はぁはぁ、やらぁ、れろれろ」

 

「どっちにしろ、たっぷり可愛がってやった証拠をいっぱい残してやろう」

 

「やぁ、やらぁ」

 

「くっくっくっ、よおし、良い子だ。また復活したぞ」

 

 丁寧に、愛おしく舐め回したペニスは血管を浮き上がらせそそり立っていた。

 

「今日はたっぷり可愛がってやる。精液まみれにして冴子に教えてやろう」

 

「や、らぁ……」

 

「帰ってくるまで、たっぷりな……寝かせねえからな」

 

 母親の目の前で精液まみれとなった自分の姿を想像するだけでミクは興奮してきていた。擦られ続ける下着には精液だけでなく、とろとろと愛液も溢れてきていた。



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80 一生お仕置きが必要だな

 最初は愛液で濡れ、今は精液を擦りつけられ、どろどろになったショーツを斗真に脱がされていた。脚を動かすたびに、ミクの膣口からは白濁し、どろりとした精液がこぽりと零れてくる。

 

 その下着を枕の近くに置かれ、ミクはころりとひっくり返された。

 

「ケツあげろ」

 

 ミクにとって好きな体勢だ。俯せに寝てお尻だけを突き上げる。手と足には力を入れずにだらりとした。枕の横には、斗真によって中へたっぷりと出され、溢れてきた精液がたっぷりとついたショーツがあった。

 

 こんなにいっぱい……とミクが思っていると、自分のお尻の肉を開かれた感触があった。にちっと言う音と共に斗真の指が中に突っ込まれた。

 

「んあっ、はぅ、はぁはぁ」

 

「やっぱ、すぐ閉じても、締まりがいいなあ。ミク、好きだよなあ……この体勢」

 

「はぁはぁ、うん」

 

「俺も、けっこう好きだよ」

 

「……あのね」

 

「ん?」

 

 自分がこれから言う懇願に、ミクは胸を高鳴らせた。恥ずかしさが、少しだけ消えていた。

 

「力、入んなくて……四つん這いなれないから、このまま、斗真のオナホにして、いっぱい、いっぱい使っていいよ」

 

 四つん這いにはなれる。しかし、ミクは斗真にたっぷりと弄り回して欲しかった。

 

「いいなあ、ミク……好きだなあ、そういうところも」

 

 斗真は突き出されたミクの割れ目を開く。固まってどろりとした精液が、これからペニスを入れる場所を知らせてくれた。そして、ミクの言葉でがちがちになった亀頭を精液まみれの性器にあてがった。

 

 ぬぷっ

 

「んぅ♡ ……はぁはぁ、あのね、ミクの身体、オナホにして。……お母さん、羨ましがるくらい、いっぱい、いっぱい、使って。……いろんなところ、使っていいよ」

 

 ぬぷぬぷぬぷ

 

 ペニスをミクの中へ沈めていくと、愛液とも精液ともとれない粘つく体液でミクの幼い性器の中は満たされていた。それはヒダに絡みつき、入ってくる亀頭を舐め回すように愛撫していく。

 

「くぅっ、ミクのオナホ、すげえぞ」

 

「ぅぅ、き、もち、いっ♡」

 

 腰を掴み、自分のものが入っていく様を斗真は眺める。

 

 腰を引けば、精液が絡んだ陰茎がずるずると、ミクの幼い膣口をいっぱいにして出てくる。いつまでも中に入れたままにしたいのか、中のヒダはカリに引っかかりとろとろの愛液を絡めて刺激し、陰茎に吸い付くように膣がめくれてくる。

 腰を沈めれば、引っ張られていた膣がぬぷぬぷとその中に入り、亀頭は熱い性器の中へと誘われるように入って行く。中に入れようとしてか、ヒダが斗真のペニス全体に吸い付いてくるようだ。

 

「あああっ♡ ……はぁぁぁ♡ ……あうぅぅ♡」

 

 ミクは身体から力を抜き、斗真が出入りする感覚だけに集中していた。枕の上で横を向いたミクの前には、精液まみれの、さっきまで履いていたショーツがあり、その匂いで快感に酔ってしまいそうだ。

 ゆっくりと斗真のペニスが自分の中を出入りするたびに、中をカリ首が抉っていく。小さな自分の膣内を亀頭が擦っていく。それ以上入らない膣の奥を擦っていく。

 

「とぉまぁ……とぉまぁ……好きぃ……好きぃ……」

 

 快楽に溺れたミクは枕に涎を垂らし、力の抜けたような喘ぎ声を漏らし続けていた。

 

「くくく、もっとよくしてやろうか」

 

「お、お願い、しまふ」

 

 斗真は新しく買ったローションを取り出し、その先をミクの肛門につぷりと入れ、ぎゅっと中身をその中に入れた。

 

「んうっ! はぁはぁ、冷た……はぁはぁ、ケツまんこ、で、するのぉ?」

 

「たっぷりしてやるからな、アナルは冴子が帰るあたりに入れてやる」

 

「あぅ、あぅ、はぁはぁ、え……」

 

 ぬぷぷぷぷぷ

 

「んぅっ! あっ、はぁ♡ び、ビーズ?」

 

 知っている感覚がミクのアナルに侵入してきた。それは時々使っていた。しかし、それでも何かいつもと違うような感覚だった。

 

 りん、りん

 

「あっあっ、尻尾だぁ♡」

 

 アナルビーズの先に猫の尻尾が着いている大人の玩具がミクの肛門に入った。それは気持ちが良いとビーズのセンサーが尻尾の先に着いた鈴を鳴らし、尻尾を掴めばビーズが動く。掴む強さによって動き方が違うという。

 

「なあ? 尻尾掴まれるの好きだろ?」

 

「うん♡ しゅ、きぃっ! んはぁっ! う、ごくぅ♡ うっ、うっ、うっ、あっ、らめっ、ああっ! らめええっ♡」

 

 その動きは挿入している斗真のものにも伝わってくる。ぶるぶる震えるバイブような動き方ではない。うねうねと中に入って行くような動きで、掴んでいることでそれを阻止しているようなものだ。

 

「あっ、あっ、うっ、うっ、うっ、なっ、なっ、んかっ! ち、がうぅっ♡」

 

 びくびくと今まで以上にアナルで感じているようだった。斗真のものよりは細いビーズで、何度かこの尻尾ビーズで弄られていたが、今日は異常に感じてしまう。

 

「ああ、俺も二人相手にすることになるからな。身体が持たなくなっちまうかもしれねえし、媚薬入りローションの、媚薬を増量したのにしたんだよ」

 

「いひぃっ、くぅ♡ そ、れでぇっ♡ うっうっ、きもひいいいい」

 

 ずっと二人を相手にしてきて、身体が持たないと言うことはなかったはずなのに、とミクは思ったが、媚薬が促してくる快楽にどうでもよくなっていた。

 

 ぬちっぬちっぬちっぬちっぬちっ

 

「ひぃ、ひぃ、んうぅ♡ とぉ、まのぉっ、ぺにすっ♡ んぅっ! あ♡ き、きもひいいぃ♡」

 

「さす、がっ、ガキのまんこだっ。くっ、気持ちいいと、締まるっ」

 

 アナルに入れられたビーズが蠢き、媚薬のせいで快感が増す。零れた媚薬はアナルから斗真のペニスに伝わり、それはミクの性器へも染み込んでいく。当然、斗真もその恩恵を授かることになり、ますます堅く、そそり立ち、膣壁の向こうのビーズも一緒に擦ることになる。

 

「と、まの、くぅっ♡ おっき、おっき、おっきぃのっ♡ い、イぐっっっ!」

 

 俯せになり、性器を突き上げた格好になっているミクの身体はびくんびくんと跳ね上がる。恍惚の表情を浮かべたミクは、痙攣するたびに口から涎を溢れさせていた。

 

「し、締まるっ!」

 

 ぎゅうっと斗真のペニスを締め上げたミクの膣口はめくれるように斗真に吸い付き、まるで離さないように掴んでいるようだった。

 

 ぶびゅるるるるっびゅるるるびゅるるっびゅるっっっっ!!

 

「あはぁ♡ あはぁ♡ あは♡ はぁ♡ はぁ♡」

 

 一番奥に突き入れられ、熱く滾ったものが爆発したかのようにミクの行き止まりで注ぎ込む。ミクの身体はイったのにも関わらず、さらに痙攣をして膣内は悦んで飲み込もうとしていた。

 

「あっ♡ あっ♡ あっ♡ くぅ、はぁはぁ、はぁ、はぁ。」

 

「う、おっ、おっ、おぅ、くぅ、まだ、吸い付いてる」

 

「だ、めぇ、もっ、と♡ もっと、出し、てぇ♡」

 

 萎えそうなペニスが、ミクの熱い膣の中でぎゅうっと締め付けられ、まるでそれを阻止するかのように愛撫した。

 

「ああ、いいぞ……たっぷり出してやる」

 

 突き出されたミクの割れ目に、斗真の熱く滾ったペニスが何度も往復し、その隙間から精液が溢れる程、たっぷりと流し込まれていった。

 

 +-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+

 

 ぬぱっ

 

 射精してもなお、斗真のものは屹立していた。足りないと媚薬を膣にも入れたからだ。それはミクの要望でもあり、斗真の要望でもあった。

 

「ミク、もう、これ以上入らねえぞ」

 

 ごろりと仰向けになったミクは大きく息をしていた。何度となく絶頂を迎え、汗だくになっていた。そして、その腹部はぽっこりとなるくらい、斗真に精液を注ぎ込まれていた。

 

 こぽ、こぽぽ

 

 ミクの割れ目からは精液が溢れだしていた。

 

「ほら、いつもみたいに、出すとこ見せろ」

 

「はぁはぁ、はぁはぁ、見せ、るのぉ?」

 

「そうだ」

 

「はぁはぁ、恥ずかしい、はぁはぁ、恥ずかしいよぉ」

 

 言葉では恥じらいを見せているミクだったが、仰向けになったまま自分の膝の裏を両手で抱え股を広げていた。今まで何度となく、しろと言われ、見せろと言われ、斗真の前で恥ずかしい姿を見せていたのだ。

 

 膝を抱えたその姿は、まだ小学生と思わせるくらい成長していない。緩やかなカーブを描くその胸は、まだ乳房と呼ぶには相応しくない大きさであり、その先端は薄い桃色で形もつんと小さく尖っているだけだ。

 

 たっぷり精液を注ぎ込まれたそのお腹はぽっこりと膨らみ、その下には何の茂みもなく、ローズピンクの小さな突起がつんと飛び出いている。そして、小さな性器は膝を抱えた手で広げられていた。小さなヒダもローズピンクだ。そして、幼い小さな秘穴からは、その姿に相応しくない白濁した体液が溢れていた。

 

「見られる、見られるのぉ♡ はぁはぁ、恥ずかしい、よぉ」

 

 またの正面にたった斗真は顔を近付け、ミクが恥ずかしいという場所をのぞき込む。むわっと精液の香りと、その幼い姿には似つかわしくない雌の香りが入り交じり、斗真にますますの情欲を与えてくる。。

 

「んっ、うぅっ、んっ」

 

 ミクがお腹にきゅっと力を入れると、広げられた小さな割れ目から固まった精液がとろりとイヤらしく、アナルに入れた尻尾の方へと流れていく。お腹に力が入ると、こぽっと音を立てて小さな穴から溢れてくる。

 

「出てる……出てるぞ……俺の注ぎ込んだ精液が、出て来てるぞ」

 

「あ、あ、見られてる……出てるの……見られてる」

 

 こぷっこぷっ

 

 可愛らしい音を立て、自ら開いた幼い膣口からとろとろと精液が流れてくる。

 

「どれ、俺も手伝ってやる」

 

「あはぁ♡」

 

 片手でミクの割れ目を持ち上げるように開きクリトリスを露出させ、片手ではミクのその小さな性器の中に中指をつぷつぷと入れていく。

 

 ぬちゅっ、ぬちゅっ、ぬちゅっ

 

 皮がめくれたクリトリスを広げた指で精液を絡めてくりくりと弄り回し、入れた指は中から精液を掻き出すように、中で指を曲げながら前後に動かす。

 

「あっあっ♡ あっあっ♡」

 

「まだ入ってるぞ。……ほら、もっと力入れて出せ」

 

「んぅっ、んっ、うぅ♡ ふぅ♡ だ、ダメぇ♡ そ、れだと」

 

「くくくっ、じゃあ、俺が掻き出してやる」

 

「あはぁ♡」

 

 ミクは自分で股間をのぞき込むようにし、斗真の指が自分の中を弄るところを見ながら興奮し、感じていた。

 

「はぁ、はぁ、あっあっ♡ そこっ、そっ、そっ、そんなっ、あっ♡ 擦らないでぇっ♡ あっあっ、じゅぶじゅぶっ、あっ、じゅぶじゅぶって、で、出て来て、うぁっ♡ あ、あ、せーし、出てるぅっ」

 

 斗真の指にぴったりと吸い付く膣は、めくれ上がると同時に精液が絡まって少しずつ出て来ていた。穴が広がるように指を曲げれば、精液のほかに、愛液なのか透明な体液も一緒にとろとろと出て来ている。

 

 斗真の指の動きが激しくなり、ミクの堅くなった突起を弄る指も早さを増していく。

 

「あっあっ♡ あっ♡ で、出ちゃ、うっ!」

 

 ぴっ! ぴっ! ぴっ!

 

 斗真の腕にミクの秘所から潮が飛んだ。構わず斗真はクリトリスと膣を執拗に愛撫を続けていくと、可愛らしく潮を飛ばし続け、その指は精液に塗れ、腕はミクの飛ばした潮まみれになっていた。

 

 結局ミクは注ぎ込まれた精液が出てこなくなるまで愛撫を続けられ、指で三度イかされ、その間何度も潮を吹いて斗真の腕を濡らしていた。

 

 それを見続けていた斗真のものもがちがちになっていた。斗真はベッドの中央に座り、それをミクに咥えさせ、頭を撫でている。

 

「ミク、幸せか? いや、幸せになると思うか? これから」

 

「ぐぽっぐぽっ」

 

 カリまで口いっぱいに頬ばり、頬に亀頭を押し当てるように愛撫しながらミクは首を傾げた。

 

「お前も、母親も、俺の慰み者になるんだ。それで、幸せか?」

 

 大きく開いてミクは亀頭を口から出す。舌と亀頭を粘つく体液が繋ぐ。それをミクは亀頭にキスをし、ちゅうっと吸い付いた。

 

「わたし……新聞盗んで……よかった……斗真で……良かったと思う」

 

 涎をたっぷりとペニスにかけ、ミクは両手でしごき、時折その先からぷくりと溢れるカウパーを舌ですくい、舐め回す。

 

「母親も、一緒だぞ? 普通じゃあり得ないことだからな。……いいのか?」

 

 舌先を尿道に入れるようにくりくりと弄り、陰茎を動かすその手からはにちにちといやらしい音が立つ。

 

「わたしも、お母さんも、好きでいてくれるんでしょ? ずっとセックスしてくれるんでしょ?」

 

「当たり前だ。俺が死ぬまでたっぷりとセックスしてやるよ」

 

「ちゅう、れろれろ、ちゅうっ……じゃあ、それでいいの……ぐぷっぐぽっぐぽっぐぽっぐぽっ」

 

「うお」

 

 一番最初に斗真から教えられた、カリをずっと愛撫した。歯が当たらないように唇で何度もカリを往復する。このフェラチオから始まったのだ。

 

「くぅ、ミク、出すぞっ」

 

 むくりと亀頭が膨れた時、口を離した。顔に勢いよく、精液が飛び散る。すぐにまた亀頭を口に含み、出続ける精液をごくごくと飲み込んでいく。

 

「う、お、お、お……」

 

 舌で作られた、精液の通りやすい道は斗真の亀頭の形を覚え、飲み込みながらも舌の腹で裏スジを刺激する。手では陰茎に溜まった精液を絞り出すように動き、それと同時に吸い出しながら飲み込んでいた。

 

 大きくさせたまま、堅くさせたまま、ミクの口から斗真のものは現れる。湯気が出そうなほど、ミクの口の中でまた愛撫をされていたのだ。

 

 顔に飛び散った精液を顔に塗るようにしてミクは言った。

 

「とぉまぁ……飲みきれなかったの……お仕置き、……する?」

 

 その表情は精液を浴びたせいでなのか熱を帯び、何か期待に満ちていた。

 

「わざと、飲まなかったな? くっくっくっ……ああ、お仕置きだ。潮吹きまでしてベッドも汚したな? そのションベンするところにもお仕置きがいるな」

 

「お仕置き、して……」

 

「じゃあ、風呂に行くぞ」

 

「……あ」

 

 ミクは戸惑ったように四つん這いになったままだった。

 

「どうした?」

 

「……あの……立てない」

 

「仕方ねえなあ」

 

 ミクをお姫様抱っこをすると、斗真は頬にキスをされた。浴室に向かう間にそれは口に変わり、舌を絡ませていた。

 

「くくくっ、お前ら二人、一生お仕置きが必要だな」

 

 

 そして、浴室からミクの嬌声が何度となく聞こえ、朝になる頃には二つの嬌声が聞こえていた。その声は、毎日のように、毎夜のように聞こえていた。

 

 

 

 

 

 奥まったところに一軒、家族が住めるような、それなりに大きい家があった。

 

 立ち並ぶ木々はまるでその家の存在を隠そうとしているようだった。

 

 その家から代わる代わる聞こえていた喘ぐ声は同時に聞こえるようになり、数年経った春になる頃にはまったく聞こえなくなっていた。



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――その後
因果は巡る


 その夫婦は金と賭け事に狂っていた。

 

 事業をしていた二人は、そのせいで破産した。取引先からの借金も、近隣の人達から借りた金もそれで無いことにした。それでも二人はその地に残り、のうのうと暮らしていた。

 

 娘には親の出来なかったことを託したが、その企ては露と消えた。良い大学に入っていたはずなのに、娘がどこの父と分からない子供を作ってしまったのだ。

 

 娘を優しくもてなし、金を入れるようにさせた。借金などもう無い。しかし、娘が罪と感じていることにつけ込み、ずっと稼がせ続けた。

 

 そして娘が産んだ子を――孫を恨んだ。

 

 娘には孫に優しく接しているように見せかけ、実のところ孫にはそんなことは一切しなかった。むしろ、自分の娘の将来を奪った孫には嫌がらせという嫌がらせをした。孫が可愛いとなど思ったことなど無かった。娘のいないところで罵詈雑言を浴びせた。

 

 あいにく娘は仕事で孫と一緒になる時間が少ない。孫には口止めすら強要した。

 

 親でさえ働いているのだから、お前も何かを稼いでこい。そう言って孫には小学高学年から畑の野菜や果物を盗ませた。中学生になると新聞を盗ってこいと命令した。

 

 しかし、その夏から孫があまり家にいることが少なくなった。清々することこの上ないことに、新聞も盗ってくる。そして、知らないうちに年金の口座に毎月金が入るようになっていた。

 

 どこの誰から振り込まれているなんてことは考えなかった。返せと言われても「使ってしまって返すことが出来ない」そんな理由のために入ってきた金は全て使ってしまうようにしていた。

 

 それは最初10万円だった。それが20万円、30万円と増え、時には50万円入っていた時もあった。金と賭け事に狂っていた二人にとってそれは天国のようだった。

 

 パチンコは暇さえあれば、競馬、競輪となれば金の入った時に大金をつぎ込んでいた。それは、周りから村八分にされていることすら忘れられるくらいだった。

 

 もう孫など気にしなくてもいい。たいした稼ぎも入れない娘にも目もくれなかった。

 

 いつしか、娘も孫も家に帰らなくなっていた。何処かへ行ってしまったのか。夫婦はそれすら、まったく気にならなかった。

 

 金さえ入ってくるから、大丈夫だったのだ。

 

 しかし、娘と孫がいなくなってから二ヶ月くらいで金が入らなくなった。僅かばかりの年金は、今まで豪遊してきた3年間とまったく違う生活を強いられた。

 

 

 それから5年後、ぼろぼろになった家から二つの餓死した死体が見つかった。

 

 

 斗真は奪うことでは無く、与えることで二人を窮地に追い込み、自滅させたのだ。

 

 

 餓死した二つの死体は、誰知られること無く葬られることになった。



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応じて報われる

 少し変わった結婚記念の撮影だと思った。

 結婚式は事情があって、していないそうだ。記念撮影だけをする注文は、写真屋をしていればよくあることだ。

 

「先輩、この写真……いいですね……とても幸せそうだ」

 

「ああ、そうだねぇ。こんなに良い写真なんて滅多に撮れないよ。……奥さんも良く出来た人なんだろうし、旦那さんもよくこんなことを許してくれるよ」

 

「そうですね。……それにしても、この子、小学校高学年? 中学生くらいですか? すげえおっぱいデカイですね」

 

「あ? 何バカなこと行ってるんだ。この子は今年大学卒業したばっかだよ。……まったく……どこ見てるんだ……女とあれば胸ばかり見る……」

 

「……社会人……見た目と胸のギャップが……」

 

「それに、お前なんかよりよっぽど稼ぎがある人だよ」

 

「え? 卒業したばっかりで?」

 

「大学の時にIT企業立ち上げて、今じゃ有名なCEOなんだとさ」

 

「へえ……」

 

「奥さんと旦那さん二人だけの記念撮影じゃ無くて、連れ子も一緒にその中に入れて撮るなんて……このパターンは無かったね」

 

「ですよね。……ほら、この子、ホント嬉しそうに笑ってる」

 

「そういえば、この子、嬉しそうに『来年子供が出来るんですよ!』って言ってたね」

 

「そうでした! そうでした! 奥さんから『余計なことを言わない!』って後ろ頭ひっぱたかれての見てウケましたよ」

 

「じゃあ、来年か再来年に、また赤ちゃんと一緒の写真撮りに来てくれるかな?」

 

「来ますかね~。……なんか訳ありっぽいですけど」

 

「結婚式あげないヤツなんて、今じゃそこら中に転がってるよ。お金のこともあれば、親から祝福されない、なんてのもあるし、まあ、人それぞれだから。……別に私達は関係ないでしょ? お金さえもらえればそれで良いんだし」

 

「確かに先輩の言う通りです。今回の仕事は美味しいかったですからね」

 

「そうそう。詮索しない、詮索しない」

 

「――でも」

 

「ん? まだ何か気になるの?」

 

「あ、いや。……なんか、あの三人に早く写真届けたいなって」

 

「そうだね。なんか、そう思っちゃうような親子だったね」

 

「はい」

 

「……まあ、サービスで早く届けるのも、いいかもね」

 

「はい!」

 

 

 

 ――三日後。

 

 

 

「ごめんくださ~い」

 

「は~い!」

 

 

 三人は寄り添ってその写真を飾った。とても満足いく写真だった。三人とも頷きながらその写真を眺めていた。

 

 

 タキシードを着た斗真に覆い被さるようにウェディングドレスを着た冴子が嬉しそうに微笑んでいた。そして、その二人を抱くようにウェディングドレスを着たミクがはにかんでいた。三人ともとても嬉しそうに、そして、幸せそうに笑っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――一年と数ヶ月後

 

 その隣には写真がもう一つ飾られた。その写真には五人写っていた。大きく口を開けて泣く赤ん坊が二人、冴子とミクに抱かれていたのだ。斗真、ミク、冴子、三人とも、赤子に戸惑ったような表情をしながらも、幸せそうに笑っていた。

 

 

 

おしまい




明日、おまけ数話投稿しますのでお楽しみに!


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おまけ1:耐えりゅからっ

 大学を卒業することが決まった1月から冴子が「ごめんなさい、ごめんなさい」と言う、悦んだ声が聞こえるようになっていた。

 

 

「んぉ、んおお、っぅぉ」

 

 冴子の頭を両手で掴むようにしながら、斗真は自分のものを色気のある冴子の口の中に突っ込んでいた。ゆっくりとだが、その奥を味わうように腰を動かし、その手はその頭を前後に動かしている。

 

「何回言ったら分かるんだ」

 

 語気は荒くなくとも、斗真の声は冴子を責めていた。

 

「んぅ、んぅ、ぉぉぅ」

 

 喉の奥に入れられて苦しくないわけが無い。冴子の眉はハの字になってはいるが、それは苦しいわけでは無い。申し訳ないと思っているのだ。そう思いながらも、冴子はその手で自ら豊満な乳房を揉みし抱き、股間にも手を伸ばし、快楽を貪っている。

 

「これは罰だからな。……うっ……くっ」

 

 喉の奥に突っ込まれても舌での愛撫は忘れてはいない。口から舌先が出てしまうくらいまで舌を伸ばし、前後に動かし裏スジを刺激する。唇は歯を立てないようにし、涎をたっぷりと絡ませる。

 

 びくびくと大きくなるのを繰り返している斗真のペニスに冴子の手も激しく動く。

 

「おらっ! 飲めっ!」

 

 大きく突き入れられたと同時に冴子も自らの乳首とクリトリスをぎゅっと握るようにした。喉の奥でどくどくと精液が流し込まれる感覚と、目の前に火花が散る感覚に、冴子は身体を震わせながらザーメンを飲み込んだ。

 

「んぉ、お、ぉ、ぅ、ぉぉ」

 

 結婚してからセックスをしない日は数えるくらいしか無い。斗真のペニスはそれで鍛えられているせいか、初めて口にした時より大きくなっているような気がする。自分の身体はそれに合わせることは無く、どことなく入れられる時の快楽が増したような気がしていた。

 

 冴子は萎えさせないように、口から亀頭が出ていく間、常に舌を這わせ裏スジを、カリを舌で擦っていた。斗真だけを悦ばせるためだ。もう不特定多数のほかの男に使うことは無いテクニックだ。

 

 ぶるんっ

 

 口から出ると、また元の硬さを取り戻していた。出会った時から十代のような角度だったものが、今では衰えたのか少しだけそれは落ちている。それでもまだ、今の年には相応しくない程の硬さと角度を保っている。

 

 それは冴子の頬に当てられた。

 

「冴子……いいか? もういい加減分かれ」

 

「……はい……がんばる」

 

 ベッドに仰向けになって倒れる冴子の身体は7年近くの歳月が経っても、そのままだった。多少、仰向けに寝れば胸が外に向かうことを除けば、あの頃と変わりは無い。しかし、良い変化はあった。

 

「くくくっ」

 

 含んで笑う斗真のその舌は冴子の胸の先端にあった。

 

「もう、陥没することが無いくらい、吸ったからなあ」

 

 ちろちろと先端を舐め、吸い上げると冴子の下半身はくねくねと動く。乳首は真っ赤になってつんと立ち上がっている。堅いその先端を歯で囓ると冴子は悦びの声を上げる。

 

「さあ、冴子、おねだりしようか」

 

 おねだりすることで冴子は燃え上がった。斗真も同じだった。毎日のように身体を重ねていても、それはスイッチのように身体が熱くなってくるものだった。

 

 冴子の手は斗真のものを握り、前後に動かしていた。既にカウパーが溢れ、その手をねばねばにしている。

 

「斗真君、あのね? ……斗真君のおっきいちんぽ、わたしの……まんこでいっぱい暴れてずぼずぼほしいの……。それで、精液……どぷどぷ出して、子宮でごくごく飲みたい……ねぇ……孕ませて……斗真君」

 

「いいねえ……」

 

 斗真は冴子の股の間に入る。そして、大きく股を開くと、いつものように大きなクリトリスがぴんと立って割れ目を開いていた。そして誘うように妖しく濡れた小さな襞を開くと、ひくひくと物欲しそうに口を開けて待っている。そこに先端がたっぷり濡れた斗真の亀頭をあてがう。

 

「はあはあ」期待に満ちた眼差しの先に、斗真の一物が見え、それは一気に見えなくなると、冴子の身体に大きな快楽がどっと押し寄せてくる。海老反りになった身体は中に受け入れていた斗真の亀頭を膣壁で擦り上げる。さらに激しい快楽が冴子の身体に押し寄せ、全身にくまなく走り抜ける。

 

「あがっ! はぅっ♡ ううう♡ あはぁ♡」

 

 斗真のものをまるで手で絞り取るかのように締め上げ、きつくなった冴子の膣内は精液を迎え入れる準備が万端になり、子宮口は亀頭に吸い付くようになっていた。

 

「だ、してぇ♡ ……うう♡ せーえき、出してぇ♡」

 

「またやったな……」

 

 未だに絶頂の余韻から抜け出せない冴子は身体を痙攣させ、震えるその口から小さく声が漏れた。

 

「はぁ、あ、ご、ごめんなさい……ごめん、なさい」

 

「耐えろって言ったろ」

 

 斗真は勢いを付けペニスを引き抜くと、一気に貫く。

 

「ひぎっ!」

 

 声を上げた冴子は、口の端から涎を垂らして悦んでいた。

 

「ご、めんなしゃ、いぃ♡」

 

「これにも耐えろっ」

 

 ぶちゅっ! ぶちゅっ! ぶちゅっ! ぶちゅっ! ぶちゅっ! ぶちゅっ!

 

 イってしまった冴子の下の口からも、涎はたっぷりと溢れていた。きつくなったとはいえ、その愛液によってすんなりとその中を往復させることが出来る。腰を打ち付けるたびに愛液が飛び散り、冴子は身悶えしていた。

 

「耐えりゅっ! 耐えりゅからっ♡ そ、それっ、ら、らめえぇっ♡」

 

「これにも耐えるんだよっ、おらっ!」

 

「ひぃひぃ、イぐっ! イぐのぉ♡」

 

 激しい腰のふりに冴子は乳房を大きく揺らし、再度身体を跳ねさせた。しかし、斗真は余韻に浸しはさせなかった。

 

「イってりゅっ! イってりゅのっ! やっ! らめっ! ま、まだぁっ!」

 

 冴子の身体はこの数年間でさらに敏感になった。セックスに対して身体が快楽を何度も求めるように変わってしまっていた。

 

「おいおい、下りた子宮口ずっとぱくぱく吸い付いてきてるぞ」

 

「ご、め、なしゃいぃ♡」

 

 嬌声を上げながら、乳首もクリトリスも硬く立ち、謝っていてもまったく反省の色は見えない。むしろ悦んでいる。

 

 ぐりぐりと斗真は冴子の中の一部分に亀頭を擦りつけた。そこは亀頭に吸い付くような何かの入り口となっているようだった。

 

「このまま子宮の中に直接注いでやろうか?」

 

「ら、らめっ! あ、赤ちゃんのお部屋らのっ!」

 

「入りそうなくらい、ぱくぱくしてるぞ」

 

 斗真は亀頭を何度もそこへ押しつける。

 

「らめっ! らめえっ! 耐えりゅっ! 耐えりゅからぁっ!」

 

「入れてやるっ」

 

「ひぐっ!」

 

 冴子の身体が反り返り、激しく痙攣した。子宮に入れたわけでは無い。斗真のその言葉に冴子はイってしまったのだ。

 

「ダメだな……冴子……何回言っても分からないお前には身体に教え込まないとダメだな。……お仕置きと勉強だ」

 

「はぁはぁはぁはぁ」

 

 まだ斗真がイっていないのに、何度も絶頂を迎えている冴子は汗だくになっていた。おまんこだけでは無く、身体すらぬるぬるしている。冴子がぐったりと荒い息をする中、斗真は枕とクッションをかき集め、その背中に押し込み海老反りにした。

 

「こ、これ、や、やぁ……」

 

 斗真は知っている。イヤでは無いことを。

 

「なんでだ?」

 

「だ、だって……」

 

「好きだろ?」

 

 大きく脚を広げ、腰が持ち上がっている状態だ。冴子はこれからされる責めに、頭の近くのシーツをかき集めぎゅっと握った。

 

「ほら、もう、やられるのを待ってる」

 

「で、で、も……た、耐える、なんて」

 

「ダメだ……耐えろ」

 

 斗真の腰の動きはさっきより遅い。しかし、耐えるために、その手は力一杯シーツを握り、その腹部が何度も筋肉を浮き上がらせ、膣内が何度も痙攣していることを知らせた。

 

「らめえええっっっ! らめええええええええっっ! くうううううっっ♡」

 

 斗真の手は冴子の大きなクリトリスを指で摘まみ、いじくり回していたのだ。ぬるぬるの愛液に浸った指で、ぬるん、ぬるんと、わざと滑らせるように摘まんだり、下から上につまみ上げるようにしたり、押し込んでみたり、クリトリスを虐められるたびに絶頂を迎えた。

 

「耐えろ、耐えないとやめねえからな」

 

「ひぎっ! だっ、おっ! ぐっ! おおっ、おぅっ♡」

 

 耐える耐えないと言うことではなかった。絶えない絶頂になど耐えようも無かった。

 

「うおお、締まる、締まるっ」

 

 かちかちになったクリトリスは簡単に摘まめるまでになっている。何とかしようと思って出来ることでは無いにしろ、感じれば感じる程、冴子のクリトリスは感じやすくなっていた。

 

「あっ♡ がっ♡ あ♡ くあっ♡ あ♡ うあ♡」

 

 冴子から抵抗する言葉も出ない。ただただ、感じるままに、びくびく跳ねる身体に従うだけしかできなくなっていた。びくんびくんと痙攣するたびに、涎が口の端から溢れ、脚は大きく開かれ、下に敷いている枕やクッションは射精もされていないのに、白い愛液がしとどに濡らしていた。

 

「くぅっ、イキそうだっ、まんこで飲めっ!」

 

 ピストンのスピードが上がり、腰を押さえる手は、クリトリスも支えとするかのようにぎゅっと摘ままれる。

 

「あ゛っ! あ゛! くっくるっ! お、おっき、おっき、おっきの!」

 

 ぷるんっ!

 

 そう音が出そうなくらい斗真はクリトリスを引っ張り、膣の中に大量の精液を注ぎ込んだ。

 

「あ゛♡」

 

 冴子の意識が飛んだ。下腹部は大きく痙攣していた。それは膣内と子宮口が一緒に収縮し、やっと注ぎ込まれた精液をごくごくと飲み込んでいるからだ。意識は飛んでいても身体は自然と斗真のザーメンを受け入れる。精液を受け入れた悦びを、快感と共に身体中に広げていく。

 

「あ゛っ♡ あ゛っ♡ はっ♡」

 

 斗真の腰もペニスに精液が残らないように、これでもかと何度も膣の奥に突き立てた。射精した後の、萎えていく感覚は無かった。冴子の膣はまだ物欲しそうに震えて斗真のものをしごき続けていた。

 

「う♡ あ♡ くぅ♡」

 

「我慢しろ冴子……一緒にイけるようになろうって何度も言ってるだろ……もう一回だな。くくくっ……我慢出来るようになろうなあ」

 

 残念そうには見えない表情の斗真は、膣内に入ったままの、がちがちに勃起したペニスを冴子の子宮口に押し当てた。

 

「はっ……はっ……はっ……や、すませ……てぇっ! くぅっ!」

 

「お仕置きだからな? 嬉しいだろ? 絶え間なく出来て」

 

「ひぃっ! ひっ♡ ふぅー♡ ふぅーっ♡ ひあっ♡」

 

「聞いてねえか。……よし、今度はクリトリスと乳首のダブルの責めだな……耐えろよお」

 

 嬉々としたその表情に冴子は背筋がぞくぞくした。我慢しなければ。そうは思っても、弱いところばかり責められ耐えることなどどだい無理だった。

 

 ミクへ交代するまで、冴子は涎を垂らしながら悦んで謝り、悦んで快楽に耐えていた。精液を身体に受け入れる悦びを、孕まされる悦びを堪能していた。



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おまけ2:いっぱい、くらはいっ

「ねえ、斗真?」

 

「ん?」

 

「お母さん謝ってる声してるけど、なんで謝ってるの?」

 

 卒業が決まり、ミクと冴子は別れて抱かれるようになっていた。嫉妬とかそんなくだらないことではなく、『濃さ』の問題でだった。

 

 ミクは斗真の乳首を口で愛撫し、手では斗真のペニスをゆっくりとしごき上げる。その身体はほとんど変わりが無い。親に似たのか、成人しているはずの身体は中学生のままだ。薬を飲むのを止め、生理は来るようになったものの、身長も伸びず、胸も大きくはならなかった。

 

「冴子はイきまくるクセが治らないからな。治せってイジメてやってるんだよ」

 

「いいな……」

 

 斗真が言うイジメについては、母親の性癖をもう既にミクは知っている。悦んで虐められているから何とも思わない。その血を引く自分も虐められて悦ぶところはあるからだ。ミクが羨ましがるのは絶頂を何度も連続で感じることが出来る母親にだった。

 

 にちゅにちゅにちゅ

 

 中学生のような風貌に似合わない、ペニスへの愛撫に音が鳴る。手淫でたっぷり、じっくりと陰茎をしごきながら、溢れてくるカウパーが乾かないように亀頭やカリを刺激していた。それはフェラチオ並みに熟練していた。

 

「ちゅ、ちゅ、ちゅ、ちろちろ」

 

 そして横になった斗真の乳首も微妙な力加減で吸い、舐める。斗真の悦び方を熟知しているから出来るのだ。それだけで、斗真は射精感が沸き上がってきていた。

 

「ミク……」

 

「うん」

 

 仰向けになってびくびくと血管を浮き上がらせてびんびんに立っている斗真のペニスにミクは跨がった。

 

「んふ♡」

 

 自らの唇をペロリと舐め、自分の小さな割れ目を開く。やはり変わりなかった。幼い花弁は開き、すでにとろとろに蜜を湛えている。ゆっくりと腰を下ろし、亀頭を密壺に当てる。お互いに身体の熱を感じ、ミクは一気に腰を下ろした。

 

 ぬちっ!

 

「うおっ! くぅっ!」

 

「あはぁっ♡ イってるぅ♡」

 

 締め付けながらとろとろで熱く、うねるヒダに入っただけで斗真はその小さな中に射精をした。上に乗ったミクも、身体を仰け反らせてその精液の熱さに身悶えして絶頂を味わっていた。

 

「あっ♡ はぁはぁ。……斗真、イっちゃうの早くなった?」

 

 股間の上に跨いでペタリと座ったミクの脚を立て、膝を持って広げる。

 

「あ、あっ、入ってるとこ、見えちゃうよ」

 

 閉じようとしていた足を斗真は抑え、広げたままにすると、仰け反っていた身体を前に倒し、両手を斗真の腹の上に置いて繋がっているのを見えないように隠した。

 

「もう……見えちゃう……よ……あっ」

 

「こうやって自分で広げろ」

 

 ミクの手を掴み、広げた脚――膝を掴ませて閉じないようにしろと斗真は命令した。

 

「こ、れじゃあ……」

 

 自分で股を思いっきり開いている姿に、ミクは顔を真っ赤にした。成長があまり見られない身体が上になって、斗真の太いペニスを入れている。ミクはそんな自分の姿に顔を逸らしていた。

 

 きめ細かな白い肌に、ぽつっと小さな桃色が現れる。緩やかに弧を描く頂点にあるそれは小さくツンと立っている。触れれば小さいながらも柔らかいのを斗真は知っている。

 そこから下へ行くと、何度も身体を重ねているお陰なのか、中学生の頃にはあまり目立たなかったくびれが出来上がり、お腹の真ん中にぽこっとした出っ張りがある。斗真のペニスがミクの腹部を押しているのだ。

 そして、恥丘は真っ白でうぶ毛程度で、陰毛と呼ばれる毛は一つも生えていない。もう生えなくなってしまった。股間にはぷっくりとピンクの小さな蕾があり、その下は斗真のものでいっぱいに広がっていた。

 

「丸見えだよぉ」

 

「そうだ……ミク……恥じらいがいいんだよ。……恥ずかしがれ」

 

 斗真の手は貫いているその割れ目に伸びる。斗真の股間の上にはミクの秘所から少しずつ垂れてくる愛液でべたべたになりつつあった。

 

「孕ませるんだ。漏れてこないかよく見てやるから動くな」

 

「はぁはぁ、広げないでよぉ」

 

「おお、おお、相変わらずぎちぎちに咥え込んでるな。……どれ、ここは」

 

「そ、こっ! ひぅ」

 

 斗真のペニスを飲み込み、いっぱいに広がっている秘裂をさらに広げようとしても、それ以上は動かなかった。その代わりに、斗真はピンクの小さな蕾を皮から剥いて広げた。初めて剥いた時よりは大きくなっていた。前はイケるような性感帯では無かったが、今は強めに擦るだけでびくびくと身体を震わせてイケるまでになった。

 

「よし、ここ弄ってやるから、それだけで俺から子種を搾り取れ」

 

「うぅ、はぁはぁ、ひぎっ! つ、よいっ! つよっ! さ、わり方っ! 強すぎるっ! あ゛っ♡ あ゛っあ゛っ♡ あ゛っ♡ あ゛っ♡」

 

「強い方が、くっ、締め付けるっ! うぉっ」

 

 斗真が自分の中でびくんびくんと震えた。そして、どぷどぷと熱いものが下腹部を満たし、自然と自分の身体もそれに合わせるように震えた。

 

「んはぁあっ♡」

 

「たっぷり、たっぷり、出してやるからな」

 

「はぁはぁ……うん♡ きゃっ」

 

 上になっていたミクはいつの間にか斗真に抑え込まれ、中に入れられたまま腰が上を向いていた。足を大きく広げられ、頭の近くにある。

 

「いい、長めだろ。……ほら」

 

 自分の小さな性器から斗真の太くて硬いペニスがずるずると引き抜かれていく。身体の中の感じる部分をカリがめくっていくかのように、快感もめくれ上がってしまったように感じていた。

 

「でっ、出てくぅっ! あっ、あっ、はぁはぁ」

 

 自分の膣口が伸びてしまうくらい斗真に吸い付き、出て行くのを惜しんでいた。

 

「さすが締め付けが良いな。精液が零れてこねえ」

 

 精液も出し惜しみをしているのか、抜けていく陰茎はぬらぬらとしているだけで、精液の塊は付いてこない。

 

「じゃあ、入れるぞぉ」

 

 ぬぷぷぷぷぷ

 

「あっ、はっ、はっ♡ あっ♡ お、おっき、おっき、あっつ、あっついよぉ♡」

 

 ごりゅんっ!

 

「んぅっっ!!」

 

 途中で一気に亀頭がミクの膣の奥を擦った。熱く滾った亀頭は奥にぐりぐりと押しつける。ミクはその責めにきつい体勢でいながらも歓喜に震えていた。小さな胸はビクビクと震え、その先端はピンクから赤へと変わり、小さいながらもつんと尖り始めていた。

 

「イキそうか?」

 

 はぁはぁと息を弾ませ、ミクは小さく首を何度も縦に振った。

 

「くくっ」

 

 足を掴んだ手に力が入り、腰を持ち上げると、吸い付きがよいせいでミクの腰も少しだけ持ち上がりそうになる。しかし、そのまますぐに小さなミクの膣に、硬いペニスを一気に押し込む。ヒダを押し退け、精液が絡まった亀頭はミクの感じる場所を突く。

 

「ひぃっ♡ ……んっ!あっ!あっ!んぐっ!ぐっ!あっ!ぎっ!ぐっ!ぐっ!いっ!ぐっ!いぐっ!!!」

 

 性器が壊れてしまいそうな勢いで斗真はミクの膣にペニスを何度も刺し貫いた。イキそうだったミクはそのまま身体をびくびくんと痙攣させて斗真を締め付ける。

 

「受精させてやるっ」

 

 締め付けるだけでなく、膣中のヒダがカリをぬらぬらと愛撫をしながら奥へと誘導する。受精するために精液を飲み込もうとしているのだ。斗真はミクの絶頂にあわせるかのように、射精を自然と促された。

 

 びゅーっぶびゅびゅびゅーっ

 

「んぐぅっ♡ 来たぁ♡ 子宮ぅ♡ 飲、んでるのぉ♡」

 

 身長も低く、身体も幼いミクは斗真にのしかかられ、端から見ると襲われているようにしか見えない。しかし、斗真の下では喜びに身体を震わせ、蕩けた瞳で斗真を見つめていた。

 

「おぉお、ミク……いいまんこになったもんだな」

 

「とぉま専用だよぉ♡」

 

 ぐっ、ぐっ、と奥を擦るようにして残りの精液を出し切るために動くと、ミクはそのたびにぴくんぴくんと身体を震わせ、唇も震わせていた。

 

「その口も、アナルも、お前の穴、全部俺専用だ。当然冴子のも、お前ら親子の穴、全部俺の専用だ」

 

「うん♡ ……あうっ」

 

 ぬぱっ、と音を立てながら小さなミクの性器から斗真の大きなペニスが引き抜かれた。抜かれてすぐの割れ目は物欲しそうに白濁した涎をとろとろと垂らしていた。

 

「ミク、口開けろ」

 

「んあ♡」

 

 シックスナインのようになり、ミクの頭に覆い被さりながら、小さく開いたその口に精液が絡んだペニスを近付けると、ミクは手でそれを招いた。思いっきり開いても斗真の亀頭がやっと入るくらいの小さな口に、斗真は自らの性器を沈めていく。

 

 ぐぷっ、ぐぷっ

 

 萎えかけたペニスを、まだ子供を感じさせる温度の高いミクの口に入れると、斗真は腰を動かさずとも、ミクが顔を前後に動かし、口の中で舌を亀頭に絡ませていく。

 

 斗真はミクの広げられた股間を上から眺め、小さく開いた割れ目を開く。ピンク色した秘肉は見えず、割れ目は精液の塊によって隠されているようだった。ねばねばとするそれを、割れ目に沿ってぐちゅぐちゅと指で動かすと、ミクの小さな性器はひくひくと動いていた。

 

「うぐぅぐぅうぅ、んぐぅ、んぅ、んぉ♡」

 

 動かさないで、と言いたそうなミクを無視し、斗真は指を動かし、自分の腰も動かし始めていた。

 

 ぐぶっぐぶっ、ぐぶっ、ぐぶっぐぶっ、ぐぶっ

 

 ミクもその動きに合わせて唇をすぼめ、入ってくる亀頭にあわせて舌を絡ませ愛撫する。それはいつもしているかのように、タイミングの合った動きだ。

 

「ミクぅ、まんこから精子漏らしちゃだめだろう」

 

 精液の絡んだ指を、ぐちぐちと音を立てて動かす。少しずつ開く割れ目からは白濁した中に透明な体液が少しずつ混ざり始めていた。

 

「せっかく子作りセックスしているのに、お仕置きだなあ」

 

 白濁した精液が溢れてくる膣に中指を入れ、斗真はまるで掻き出すかのように指を激しく動かした。

 

 ぬぷっぬぷっぬぷっぬぷっぬぷっぬぷっぬぷっぬぷっ

 

「指一本できついのに、よく入るもんだ。……だがな、ミク、こんなに精液漏れてくるようじゃ、ダメだなあ」

 

「んぅう、んぅうう」

 

 だって、だって、と言いたげなミクを無視し、ミクの小さな口に入ったペニスをピストンさせた。

 

「んふぅ♡ ふぅ♡ ふぅ♡ んぅ♡ んあっ」

 

「我慢出来ねえ」

 

 フェラを途中でやめ、精液なのか愛液なのか分からない程濡れたミクの性器にペニスをあてがい、一気に貫いた。

 

「んぐぅっ!!」

 

 狭い膣の、粘りと絡みついてくるヒダを掻き分け亀頭はミクの奥を擦り上げる。入れられ弓なりになった身体に、その腹部は入れられたペニスによってぼこっと膨れあがっていた。

 

 びくんびくんと震え、ミクはその小さな性器で中に入った斗真の亀頭を締め付け、ヒダがぞりぞりとカリを擦り上げる。

 

「くぅっ、おっ、すげ」

 

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、とぉまっ、子供作ろっ、子供、作ろっ、もっと、もっといっぱい、おまんこにせーし、注いで♡」

 

「ああ、たっぷり、お仕置きがてら注ぎ込んでやるよっ、ふんっ」

 

「んうっ!」

 

 枕にしがみつき、先端を硬くした小さな胸を露わにし、斗真が動くたびにミクは身体をくねらせた。

 

「お仕置きだからな、オナホ扱いしてやる」

 

「やっ、やぁっ」

 

 口では嫌がっていても、ミクの瞳は期待が籠もっていた。斗真はミクの腰を持ち上げ、その脇腹を掴み、動きを止めてにやにやとした表情でミクを見下ろした。

 

「やぁ、オナホ、い、やなの……」

 

「何がイヤなんだ?」

 

「はぁ、はぁ、だ、って……意識失うかも」

 

「イヤじゃないだろう? 気持ちいいから意識失うんだろう?」

 

「はぁはぁはぁ、気持ちいいの、はぁはぁ、分からなくなっちゃうの、イヤなの」

 

「イヤらしいなあ、ミクは。……気持ちイイの覚えていたいんだな?」

 

「はぁはぁ、ね? やめよ? はぁはぁ、はぁはぁ、オナホ、やめ、よぉっっ!」

 

 脇腹を掴んだ手がぎゅっと腰を締め上げる。ミクの膣内もぎゅっと締まり、斗真のペニスの形が身体の中で分かるくらいだった。

 

「やっ! やぁっ!」

 

「や、じゃねえだろ。お前、悦んでるぞ」

 

 自分の中で斗真のペニスがぴったりくっついている。そう考えるだけで快感は倍増する。それだけではない。斗真の大きな亀頭のカリが、膣内を抉って快楽を全身に広げていくのだ。

 

「んうっ♡ んうっ! んふぅ♡ んあっ! やぁっ♡ やらぁ♡」

 

「おおお、おお、気持ちいいオナホだ。うおお、絡みつく」

 

「やらぁ♡ き、きもひ、いひいっ♡ ひぃ♡ やらぁっっ♡」

 

「どうれ、ミクオナホに一回出しとくか」

 

 腰を掴んだ手に力を入れる。ミクは身体が仰け反り、びくびくと痙攣し始めていた。

 

「らめっ♡ らめっ♡ らめっ♡ はぁあ! らめっ♡ いひいぃぃっっ♡」

 

 弓なりになったミクは悦びに満ちた顔で枕をぎゅうっと掴み、斗真の腰を離さないように足で挟んでいた。その小さな乳首はつんと尖り硬くなっている。

 

 締め付けてくる膣内はミクの快楽を伝えるように熱く、どろどろになりながらもペニスにヒダが絡み、いとも簡単に射精を促した。

 

「うおっ!」

 

 びゅーっびゅーーっびゅるるるるっぶびゅっぶびゅっびゅっびゅっ

 

「おお、おお」

 

 斗真が感嘆の声を上げる。意識を失いながらも、生理の来たミクの身体は精液を搾り取ろうと斗真の亀頭に子宮口が吸い付いてくる。

 

「くぅ」

 

 残った精液を注ぎ込もうと、斗真の腰は何度もびくんびくんと震え、ミクの小さな性器を広げた。

 

「くっくっくっ、気を失ったか……」

 

 意識を失ったミクを見て笑った割りに、斗真はつまらなさそうだ。そのままペニスを抜くと、ミクはだらしなく脚を広げた格好になっていた。抜けてしまったその秘穴からは、こぽり、と精液が少しずつこぼれ落ちる。

 

「……そうだ、これ使うか」

 

 ミクの身体を難なくひっくり返し、腰を持ち上げる。少しだけ萎えてしまった精液だらけのペニスはそのままに、棚にあったアナルビーズを取り出し、精液をローション替わりにアナルに塗りたくる。

 

「ちょっと弄らせてもらうからな」

 

 くるくると肛門の周りを指で弄り回すと、それが合図かのように少しずつアナルが広がり始める。

 

「くくくっ、身体は正直、覚えてるんだな」

 

 そして斗真はアナルビーズを一つ一つを、つぷっ、つぷっと入れていき、6個全て入ると、ミクの膣に自分のペニスを入れた。精液でどろどろのその中は温かく、それを受け入れるのを当たり前かのように締め付けてくる。

 

「あっ……あっ……あっ……あっ」

 

 意識はなくとも、尻を突き出したミクは斗真の腰の動きに合わせて声を上げた。

 

「ミク……つまんねえな……今は……意識がねえと……つまんねえ……よっ!」

 

「ひぐぅっ!!」

 

 アナルビーズを一気に引きずり出すと、ミクはびくんと腰が跳ね、斗真のものを締め付ける。意識を失ったまま絶頂を迎え、我に返ったのだ。

 

「くっ」

 

 びゅるるるるっぶびゅっぶびゅっびゅっびゅっ

 

「あはぁっ♡ あはっ♡ い、きなりっ、くぅ♡」

 

 気が付けば身体はイった悦びに震え、しかも嬉しいことに斗真からは精液を注ぎ込まれている。すぐに二度目の絶頂を迎え、緩んだその小さな口から呼ばれが流れていた。

 

「んふぅ、ふぅ、ふぅ、んぅ♡ と、ぉまぁ……も、もっと、子作りすりゅの」

 

「おお、いいぞお。……受精するまで出してやる」

 

「ふぅ♡ ふぅ♡ 赤ちゃん出来たら、おっぱい大っきくなって……はぁはぁ、とぉまの、パイズリすりゅっ! んくぅ!」

 

 ずんずんと容赦なく斗真は精液に溢れた、その幼い性器の中を行き来する。そして、子作りのためにあまりしていなかったアナルに指を突っ込んで来た。

 

「あはぁっ、そこぉ♡ いひぃ♡ らめぇ、らめぇ、ケツまんこ、らめぇっ!」

 

「出来たって分かったら、こっちにたっぷり出してやるからな」

 

 ミクはしてくださいと言わんばかりにお尻を突き出した。二本の指をアナルに入れ、斗真はその指を広げる。物欲しそうにしているアナルは、ローション替わりに塗り込まれた精液でねばねばとイヤらしくその中を覗かせる。

 

「いひぃ♡ お、おまんこぉ、にぃ、いっぱいっ♡ いっぱ、いっぱい、くらはいっ♡ うくぅ♡」

 

 腰を激しく突き入れ、指もぐりぐりとアナルを弄り回していくと、背筋にぞくぞくとした快感がわき起こる。それはミクも斗真もだ。

 

「う、お」

 

「あ、あ」

 

 ずんっと奥に突き入れられた亀頭からミクの奥へ浴びせかけるように精液がたっぷりと放出され、ミクの膣内は収縮し、子宮口が開きごくごくと飲むように精液を受け入れる。

 

 びくんびくんと二人は身体を脈打たせながら快感に打ち震えていた。

 

「く、お、お」

 

「は、あ、あ」

 

 二人の飽くなき欲情は受精してもなお続いた。

 

 

 

 

 そして、それは子供が生まれてからも、ずっと続く。

 

 ずっと、身体を求め合い、母も交え、ずっと、ずっと続き、三人は幸せに、五人になっても幸せはずっと続いた。




あとがき


『新聞盗んだJCに制裁、調教、陵辱を(JCSTR)』から続き、『JCに調教、家政婦に教育を(JCHK)』を読んでくださった皆様、感想や評価をしてくださった皆様のお陰で、ようやく完結することが出来ました。

本当にありがとうございました。

途中、身体を壊し、更新が中断していたのにも関わらず、ずっとお気に入りにして頂き、誠にありがとうございました。

JCシリーズは完結となります。



今後については、少々充電時間を頂き、新たな物語を書きたいと思っています。楽しみにして頂けたら嬉しいです。


R18のみならず、小説を読まないモノですから(読んでしまうと影響を受けてしまうのが怖いと言うのが本音です)。


とりあえず第一話だけ、新しい物語を投稿します。皆様のこれからのお気に入りになれば良いなあ。

メインタイトルは決まっていますが、サブタイトルは後々追加したいと思います。

新しい物語は

「めいおじ!」

と、なります。第二話以降の更新はのちのちになりますが、暫く後になりますので、どうかよろしくお願いいたします。



今後とも、私を含め、拙作をよろしくお願いいたします。






胡椒好き


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おまけ~シーンジャンプ

JCHKのミクさんと冴子さんの思い出にシーンジャンプできるページです。

ミクさんはこちらで、 冴子さんは→こちらを

 

ミクさん

 

『フェラチオ』編

 

1 初めてのイラマチオ

 

2 看護婦さん、舐めて下さい

 

3 マイクロビキニで

 

4 朝フェラ

 

5 口の中でイって

 

6 尻尾は正直

 

7 中でイかせないんだから

 

8 二人で

 

 

 

『愛撫』編

 

1 おしっこの場所

 

2 で、出ちゃうっ!

 

3 確認しながら

 

4 初めてのローター

 

5 ローターはどうだった?

 

6 アナルの拡張確認

 

7 両方を柔らかく

 

8 アナル最終確認終了

 

9 ローター放置

 

10 どんなところでも舐められる

 

11 アナルをほぐす

 

12 ミクネコにゃあ

 

13 気持ちを知って

 

 

 

『セックス』編

 

1 焦らすつもりがお風呂で

 

2 孕ませるつもりで

 

3 手コキ射精しても治まらない

 

4 アナルを慣れさせながら

 

5 看護婦さん、鏡を見て興奮

 

6 数を数えて

 

7 マイクロビキニを着たまま鏡の前で

 

8 自分で乳首を弄って

 

9 オナニーしてたら

 

10 座位を鏡で見て

 

11 入ってるところを見ながらしたい

 

12 二穴責め

 

13 オナホにして

 

14 見せつけて

 

15 手伝ってもらって

 

16 バレてしまうほど

 

17 尻尾を掴まれるの、好き

 

 

 

『アナルセックス』編

 

1 初アナル

 

2 新たな快感

 

3 二つの穴と一つのぽっち

 

4 子どもであることを認識

 

5 おかしくなるくらい

 

6 お尻が壊れるくらい

 

7 見てもらって

 

 

 

リンクが繋がっていない、リンク先がおかしい、そういった場合はメッセージで私まで連絡頂ければ訂正いたします。

このシーンもジャンプできないの? などもいいですよ~。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冴子さん

 

『フェラチオ』編

 

1 久し振りのフェラ

 

2 これを入れたいの

 

3 パイズリとお掃除

 

4 バイブと共に

 

5 自分で弄りながら

 

7 二人で

 

 

 

『愛撫』編

 

1 久し振りの男の手

 

2 事情を聞きながら

 

3 自分をアナルを慰めて

 

4 耐えたらご褒美

 

 

 

『セックス』編

 

1 10年以上していなかった

 

2 陥没乳首を吸い出しながら

 

3 あっと言う間の絶頂

 

4 子宮に入る勢いで

 

5 教育

 

6 上になっても

 

7 壊れるくらいして

 

 

 

アナルセックス編

 

1 教え込む

 

2 吸い出しながら

 

 

 

ミクさんへ戻る→こちら

 

 

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このシーンもジャンプできないの? などもいいですよ~。

 



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