僕はヴァルハザク (Jnew)
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もっと遊びたかったな…
母さん!!頑張れっ!!ひっひっふぅ~、ひっひっふぅ~!
あなた…私は人間じゃないのだけど…?
あぁ…すまん。もうどうしていいか判らなくてorz
(誰の声??あれ、なんか頭が冷たくなってきた)
おぉ~出てきた!!やっと俺も父親になれたんだな!!母さん、よく頑張ったね!!
ごらん、俺達の子供だよ(*´∇`*)
ありがとう、無事に産まれてくれて…私がお母さんよ?
(目がモヤモヤしてよく見えない…お母さん?でも、声がお母さんじゃないよ?)
ほ~ら、お父さんだぞ~、ん~体は綺麗な銀色で健康そうだな~(*´∀`)♪
(え?僕、銀色なの?なんで…?)
ぐぉおおおぅ~(なんかおかしいよ~!!)
元気な産声ね、母さん安心したわ♪
なんでがわいいんだろ~(;つД`)
あなた、なにも泣かなくても(^o^;)
気持ちはわかりますけど…
よじ、俺がお前を立派なヴァルハザクに育ててみぜるからなぁ~( ;∀;)
(ヴァルハザク!?あれ、夢じゃなかったんだ…)
僕はこんな風に生まれました。
前のお父さん、お母さんに会えないのは寂しいけど、今のお父さん、お母さんも優しくしてくれるので、僕は平気です。
今のお父さん、お母さんに会う前に白い服のおじいちゃんが僕に
「こんなことになって申し訳ない…」
と言いました。
僕が困っていると
「おぉ、すまない。いきなり謝られても困らせてしまうね。」
そのあと、おじいちゃんはどうして謝ったかを教えてくれました。
「本当は君がここにくるのは、あと80年程あとになるはずだったんだが、おじいちゃんが間違ったことをしてしまって、君を死なせてしまったのだ…」
「僕、死んじゃったの?」
「本当に申し訳ない…せめて、君のお願いを1つ叶えさせてはくれないか?」
「なんでもいいの?」
「ただし、君が死んでしまう前に戻ることや、さっきまで君が居た世界に戻すことは出来ないんだ」
「どうしても?」
「それだけは、出来ない…でも、絵本の世界やアニメ、ゲームの世界とかには連れて行ってあげることは出来るよ? この間も願っていただろう?」
「ほんとうに!?おじいちゃんスゴい!!」
それは、僕が死んじゃう前
お父さんがやっていたゲーム
「モンスターハンターワールド」
僕はお父さんがずっと同じドラゴンばっかり倒してるので、聞いてみた
「お父さん、なんでこのドラゴンばっかりやってるの?」
「あ~ヴァルハザクか、えっとね~何回も出来て良いアイテムが出やすいんだよ(歴戦個体とか報酬枠のこと言っても分からないだろうけど、これで伝わるかな?)」
「そうなんだ~」
お父さんは僕と遊ぶよりこのドラゴンと遊ぶ時間のが長かった。このドラゴンがちょっと羨ましかった。
「どうしたいか決まったかな?」
「うん、僕あのドラゴンになりたい!」
「本人の願いとは言え、可哀想うなことをしたかもしれんな…」
「よろしかったのですか?本当は転生先を選択させるのも法に背いた事ですが…」
「致し方あるまい、本来ならこれと言った罪を犯すことなく命を全うするはずの魂だったのだ…それに、私に届くほどに一途な願いだ。たまには子らに救いの手を伸ばすのもいいだろう」
「まぁ、書類整理してて心不全になる命に間違って振り分けた神様が原因ですしね…それに、随分前には癇癪起こして水洗いしようとした方がなにを仰っているのやら…」
「あー!!うるさい!!させちゃったもんは仕方なかろうに…ちょっと仮眠取るから、諸々の仕事頼むぞ~」
「えぇ!?ちょっと勘弁してくださいよ神様~貴方の仮眠って50年は起きないじゃないですか~( ノД`)…」
「あ~それと、さっきの子になんか役に立つ恩恵付けといてな~頼むぞー」
「全部、私に投げやがって…はぁ、とっとと済ませますか…」
次は幼少時代かな?
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