【凍結】ご注文は転生者ですか? (のろとり)
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紹介とその他
オリジナルキャラクターの紹介


忘れていました。すいません。


【虎尾阿 ロン(こびあ ろん)】 16歳 男

イメージcv 不明(決まっていない)

一人称 俺

 

誕生日 4月5日 身長 175cm 体重 63kg

 

好きな食べ物 ココアの作るパン

嫌いな食べ物 無し

イメージカラー 赤

 

【特典】

<身体能力上昇など>

かなりのチートだが日常系の世界なため、基本的には意味はない。

鍛えると身体能力が上がるそう。

作者いわく「一応限界は決めている」そう。

 

【性格】

怖いものは特にない。

運動と料理とてもできるが、勉強は上の中ほど。

不良になってから転校するまで女子と関わりを持っていなかったため、鈍感ぎみ。

怒ると怖い。滅茶苦茶強い。

ラリトがふざけてると止めるが、たまに乗っかる。

 

【容姿】

赤髪に黒目。

ウサギの缶バッチがついてる白のマリンキャップを学校で被っている。

服からだと分からないが、筋肉がすごく凄く引き締まってる。

 

* * * * * * * * * *

 

【星 ラリト(せい らりと)】 15歳→16歳 男

イメージcv 石川 界人

一人称 俺

 

誕生日 6月23日 身長 173cm 体重 60kg

 

好きな食べ物 ロンが作った料理。和菓子。

嫌いな食べ物 ナス

イメージカラー 黄色

 

【性格】

本人いわく、明るい性格。

ロンをたまに兄貴と言っているが、基本的にはロンさん。

スポーツはとても出来るが頭は悪い。

とても喧嘩が強い。

子供っぽさがある。

よく、悪ふざけしたりする。

メタいことを言ったりする。

 

【容姿】

薄い黄緑のショートカット。

頭の右側に水色のヘヤピンをしてる。

 

* * * * * * * * * *

 

【原作前の主人公の説明】

 

<前世>

前世だと13歳で、中二だった。

多少アニオタであり、死んだときもその影響か、さほど驚かなかった。

原作知識があるが殆ど覚えてないため、意味が無い。

車に引かれて死に、転生することになった。俗に言うテンプレ。

 

<幼少期>

幼少期の頃に木組みの街でココアと会っている。

ココアと別れるさいに、花の形が半分になっている髪飾りをあげた(ココアが原作で付けているもの)

そして、ココアからはココアが原作で幼少期に着けていた髪飾りを貰った。

 

<中学生~転校前>

『紅き月(レッドムーン)』という二つ名を持っている(由来としては、作者が赤い月を好きだから)

が、後に転校した(本人はリーダーを他のやつに任せたが、まだリーダーをやることになった)

 

<中学生~転校後>

転校してきた学校でココアと再開した。

ココアに誘われ、木組みの町にホームステイすることを決めた。

 

<現在>

高校生になり、ラビットハウスにココアと一緒にホームステイすることになった。

後は本編を見てください。



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一話で分かる忙しい人のためのあらすじ(原作前の)......という、ごさうさ成分が無い話なんて見たくないけど原作の話がどうなってるか気になる人のための原作前の出来事をまとめた話

作者「こんにちわ、作者ことのろとりです」

 

ロン「こんにちわ、今作の主人公こと【虎尾阿 ロン(こびあ ろん)】だ」

 

のろとり(作者)「今回は原作前の話をさくっと振り替えるよ」

 

ロン「まずは、一羽からでいいか」

 

のろとり「一羽であったことは......」

 

ロン「俺が死んで、神にあって、特典として身体能力上昇してもらって、ごちうさの世界に転生したんだよなぁ」

 

のろとり「ただ、13歳で死ぬっておま......」

 

ロン「まぁ、細かいことは置いておけ。次は二羽だな」

 

のろとり「二羽は三歳の頃の話だな」

 

ロン「ごちうさの世界に転生したと思ったら全然知らない街にいたら驚くよ」

 

ロン「そう考えながら寝たら俺を転生させた神に会ったんだよな」

 

のろとり「ただ、意味もなく原作キャラに会えないとか言ってたよなぁ。嘘だけど」

 

ロン「そして何故か、この作品が終わったらやりたいことがあるとか言ってたし」

 

のろとり「メタ話、駄目」

 

ロン「おまいう」

 

のろとり「後、木組みの街に旅行するとかロンの親父が自分の会社を建てたとか言ってたな」

 

ロン「それにしても、ワールド・オブ・ビジネス会社とかネーミングセンス無さすぎだろ」

 

のろとり「照れるねぇ」

 

ロン「褒めてねぇよ」

 

のろとり「次は三羽。ロンが旅行したことを振り返るよ」

 

ロン「あのときは小さい頃のココアに会ったな」

 

のろとり「そして、モカ(姉)を一緒に探すことにしたんだったな」

 

ロン「途中で甘兎庵によったり、原作でココアが着けてた髪飾りをあげたりしたな。逆に小さい頃に着けていた髪飾りを貰ったけど」

 

ロン「そうしてモカが見つかり、ココアが好きな人(友達として)と言ったらモカが好きな人(異性として)と勘違い中という......」

 

のろとり「それと、ロンがココアが姉になるっていう夢を作ったんだったな」

 

ロン「あれは、適当に言ってたらココアがそれにするって言っただけだけどな」

 

のろとり「次は四羽を振り返るよ」

 

ロン「四羽は俺が不良になったときだな」

 

のろとり「あれに関しては不良を倒して、その不良の下にいたやつらが仲間についたって事ぐらいだろ」

 

ロン「後、紅き月(レッドムーン)ていう二つ名がついたけどな。物語内に赤い月が出てたからって理由で」

 

のろとり「はい。つぎは五羽ね」

 

のろとり「とまぁ。五羽も特に無いけどさ」

 

ロン「いやいや。俺が酒で酔って、気づいたら警察署にいて警察に【力を貸してくれ】って言われたじゃんか」

 

のろとり「説明乙。まぁ、実際はロンが暴れるのが怖くてどうにかできないかって考えた苦肉の策だったようだが」

 

ロン「まぁ、酔った理由はただ単に中身の入った酒瓶で殴られたことが原因だけどな」

 

のろとり「......と、話してる間に六羽だよ」

 

ロン「六羽で説明するところは......」

 

のろとり「ココアに久しぶりにあって一緒の高校に行かないか誘われてたね」

 

ロン「そうして、俺は原作に加入していく......」

 

のろとり「とまぁ、こんなものかな」

 

ロン「はい、以上です」

 

のろとり「......それにしても、【一話で分かる忙しい人のためのあらすじ(原作前の)......という、ごさうさ成分が無い話なんて見たくないけど原作の話がどうなってるか気になる人のための原作前の出来事をまとめた話】って長くね? 」

 

ロン「それな」



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第七羽~第五十七羽の忙しい人のためのまとめシリーズその2

自分自身の確認用。もとい、話が多すぎるのでまとめ用に。


ロン「……二回目するのか」

 

のろとり(作者)「自分がどんな伏線したか分からなくなるからな」

まぁ、本当の理由は話が多すぎるから、纏めたいだけだがな。

 

ロン「で、どっから話す? 六十羽近くあるからな」

そうなんだよなぁ。一巻と二巻の内容を何話~何話まで使ったかのまとめは後書きでやるとして……とりあえずは、大まかなまとめでいいか。

 

のろとり「まずは第七羽。チノ、リゼと会った話だな」

 

ロン「俺は原作知識……というか、常識的に更衣室に入らなかったから、リゼに撃たれなかった……」

 

のろとり「ことは無かった。ロンさんが不良だ! こいつは危ない! と気づかれて撃たれた」

 

ロン「第三部、完!」

 

のろとり「だとしたらその後の話はなんだよ!」

 

ロン「冗談だ」

本編でこんなキャラだったか?あ、作ってるのは俺だった。兎に角、ロンさんは銃弾をかわして説得した。そして、虎尾阿は今、生きている!

 

ロン「う○るちゃんみたいに言うなよ……」

 

のろとり「次は第八羽。投稿するのは忘れてた話だな」

あれは本当にすいませんでした。

 

ロン「あの話で俺が絵を描くのが苦手なのが分かったな」

苦手というより、十回中、一回は別の絵を描くことが分かったな。万能型だと面白くないから、少し欠点を入れたな。

 

のろとり「第九羽。リゼに疑われてた」

 

ロン「第十羽。千夜に会った」

そしてロンさんが学校の日にちを間違ってることに気づいていたが、言わなかった。

 

のろとり「ロンさん、千夜に膝枕されてたな。うらやまけしからん」

 

ロン「お巡りさん、こいつです」

 

のろとり「すいませんでした」

 

ロン「次は無いぞ」

 

のろとり「んんっ! じゃあ次は少し飛んで、第十五羽」

俺は咳払いして、話を戻した。

 

ロン「リゼに俺の正体を聞かれたな」

実際、ロンさんを強くしたかったので適当に付けた設定だしな。

 

のろとり「私は不良だ! ドヤァ。という内容だったな」

 

ロン「なんか違う……最初は合ってるけど」

 

のろとり「そして第十六羽。シャロ初登場の回」

 

のろとり「からの第二十二羽。リゼ父初登場」

 

ロン「リゼ親子の関係がギクシャクしてたな」

リゼがずっと本物の銃持ってると、色々とまずいからな。いつか、オル○のようになる人が出ると困るし……

 

のろとり「第二十七羽。図書館で勉強」

 

ロン「俺の教え方が上手いと話してたな」

 

のろとり「俺はリアルだとあまり喋らないから、上手いかどうかは分からん」

 

ロン「そして第二十八羽。簡単に言うと、俺の夢は何でも屋」

 

のろとり「雑ぅ!?」

 

ラリト「そして第三十羽は俺の登場だぁ!?」

 

ロン「帰れ」

 

のろとり「三人で会話させるの難しいから、帰ってくれない?」

ラ リ ト は に げ だ し た。RPG風にするの難しいな。

 

のろとり「そして第三十三羽。チマメ隊登場! それだけ」

 

ロン「何故か、マヤが俺を兄のように慕ってくれてる。以上」

 

ロン「そして、第三十五羽でラリトが転校してきた」

 

のろとり「第三十九羽。後書きがニュース形式」

 

ロン「どうしてニュース形式に?」

 

のろとり「気分」

 

ロン「…………」

空気が冷めてしまった。

 

のろとり「……そうえば、第四十三羽で一巻が終わったな」

 

ロン「そしていつの間にか、折り返しに入ってるな」

そうえばそうだな。気づかなかった……メメタァな話をすると、これを書いてるときは第六十三羽作成後だからな。オリジナル作成中の気分転換に書いてるから、忘れてた。

 

のろとり「一旦場面落とすぞ」

 

* * * * *

 

ロン「はい、じゃあ二巻の内容に入るか」

 

のろとり「二巻の最初はリゼ弄りをやってたな」

リゼが弄られてるの見てると、面白いからな。

 

ロン「ちょっとカメラ止めて~」

 

のろとり「は? ちょまっ……!」

 

ー暫くお待ちくださいー

 

ロン「のろとりは牢獄に連れていかれたから、代理を用意したぞ」

 

ラリト「と言うわけで、俺だ」

 

ラリト「……それと、ラビットハウスの客が少ないと話してたな」

 

ロン「なんやかんやで伸ばしすぎだな」

ある意味、この本編の二巻のサブクエストみたいだな。あれ、違う?

 

ラリト「これ以上は喋ることないな」

 

ロン「次回のこのシリーズは、オリジナルの章が終わったらか?」




[一巻]

【一羽】7~8<途中>羽
【二羽】8<途中>~9羽
【三羽】10羽
【四羽】11~12羽
【五羽】13~15羽
【六羽】16~17羽
【七羽】18~19羽
【八羽】20~24羽
【九羽】25~26羽
【十羽】27~29羽
【十一羽】34~37羽
【十二羽】38~39羽
【十三羽】40~43羽

[二巻]

【一羽】44~46羽
【二羽】47~49羽
【三羽】50~51羽
【四羽】56~57羽
【五羽】まだ
【六羽】30~33羽
【七羽】まだ
【八羽】まだ
【九羽】まだ
【十羽】まだ
【十一羽】まだ
【十二羽】まだ
【十三羽】まだ


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実家に一週間帰るそうです(五十八羽~六十七羽)。一話に、多分面白く纏めてみた。

ロン「ま た こ れ か よ」

のろとり(作者)「いいじゃねぇかよ。ふざけるの好きだし」

ラリト「それに、鬱展開が嫌いな人もいるだろ」


親父『ロン、展開上仕方ないから一週間帰ってこい。ついでにベーカリー保登の手伝いも』

よく分からないが親父から電話がきた。

 

ロン「だが断る」

断ったら、作者の権限で連れていかれました。

 

第五十八羽、第五十九羽 完!

 

モカ「お母さんが手首捻っちゃって……手伝ってくれない?」

 

ロン「あっ、モカさんだ。逃げよ」

 

モカ「ちょっと待って!」

俺はモカさんから逃げようとしたが、回り込まれてしまった!

 

ロン「初めて会ったときに『ココアは渡さないよ!』と言ったのは誰ですか?」

 

モカ「あ、あれは……飲み物のココアのことだよ!」

 

ロン「じゃあモカさんの妹のココアは貰わせていただきます」

 

モカ「え?」

冗談だよ。その後、モカさんは泣いていた。ついでに、客はラビットハウスより来た。

 

第六十羽 完!

 

モカ「ロン君、このお店に足りないものは何かな?」

 

ロン「情熱、思想、理念、頭脳、気品、優雅さ、勤勉さ! そして何よりも ―― 速 さ が 足 り な い !!」

 

ロン「……そういう訳で試食としてパンを配りに行きましょう」

そうして翌日。

 

モカ「こんなに沢山!?」

地球にはこんな言葉ある。ゴキブリを一匹みたら三百匹いると思え……と。いや、少し違うか。例えとしてはそんなものだが。

 

第六十一羽 完!

 

親父「(ファ○チキ下さい)」

 

ロン「なるほど。俺の正体をそろそろバラせと」

 

親父「展開上仕方なくてな」

 

ロン「分かった。だが、作者をボコしてからだ」

 

作者「ファッ!?」

なお、ココアはエトワリアとか言う世界に言った夢を見たそう。

 

第六十二羽 完!

 

ラリト「俺のターンが来た!」

 

作者「チノがコロンビア作ってた。ココアが吉○吉影の台詞を言ってた。以上」

 

ラリト「えちょ!」

 

ココア「いいや! 限界だね! 次の話だよ!」

 

第六十三羽 完!

 

ラリト「まだ、俺のターンは続いている!」

 

狩手結良「ラリト君が変な仮面つけてたねぇ~」

 

ラリト「吹き矢部長、俺の出番を取らないでくれ!!」

 

第六十四羽 完!

 

作者「第六十五羽なんて無かった。いいね?」

 

ロン「語ることも無いな」

普通にベーカリー保登で働きました。

 

第六十五羽 完!

 

ロン「木組みの街へ帰ってきたぞ!」

 

作者「だがしかし、ココアとチノとリゼを誘拐したぜ!」

 

ラリト「……場所を言え」

 

作者「……はい」

この間に千夜とシャロも誘拐された。

 

作者「作者の権限で逃げてやるぜ!」

 

第六十六羽 完!

 

作者「フハハハ! 俺がここの門番だ、通すわけには行かない!」

 

ラリト「邪魔だ」

作者はラリトに吹っ飛ばされた。

 

ロン「お前らをぶっ飛ばしてやる。この俺……紅き月がな!」

 

ラリト「ダセェ」

 

作者「ブフッ!」

 

ボス「動くな!」

誘拐犯のボスは作者を人質にとった。

 

ボス「動くなよ。こいつがどうなってもいいのか?」

 

作者「あ……あいつをひき込めば……あいつを差し出せば……ほ……ほんとに……オレの「命」……は……助けてくれるのか?」

ボスがニタァ~ッと笑った。

 

ボス「ああ~ 約束するよ~~~~~~~~~っ。やつの『プライド』と引き換えのギブ アンド テイクだ 呼べよ……早く呼べ!」

 

ロン「え、作者はギャグ補正があるから大丈夫だろ」

この後、作者はボスにやられた。ついでに、ボスたちも捕まった。

 

ラリト「一件落着だな!」

 

ロン「なんだ……これ?」

この後、ココアたちと仲直りした。そうして、俺たちは平和な日々へと帰っていった。

 

第六十七羽 完!



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ご注文はこみっくですか? ご注文は転生者ですか?×こみっくがーるず

【注意】
この話は『ご注文はうさぎですか?』『こみっくがーるず』『ご注文は転生者ですか?』を知らなくても、楽しめるように説明口調なところがあります。
そのため、結構メタい発言があります。
それと、後書きに出てきたキャラクターのプロフィールを軽く書いておきます。

やっと……やっと、書き終わった。
そして、本当に遅れてすいませんでした!


「それじゃあ行ってきます!」

 

皆さん、こんにちわ。私は【萌田 薫子(もえた かおるこ)】『こみっくがーるず』の主人公の高校一年生です。

まぁ、身体や胸が原因で小学生に間違われることがよくありますけど。

どうして、私が『ご注文はうさぎですか?』が原作の話に出ているかと言いますと……

 

「ここが木組みの街ですかぁ……」

 

私は『ご注文はうさぎですか?』もとい『ごちうさ』の世界にある木組みの街に遊びに来ていたからです。

実は、私は学生でもありますが漫画家でもあるんです。

まぁ、いつもボツばかり描いているんですけどね……そ、それはそうと私は次の漫画のアイデアを見つけるためにこの街に来ました。

 

「やっぱりこの街はうさぎが多いんですね」

 

この街に来るきっかけになったパンフレットにも書いてあった通り、うさぎが多いですね。

それに、私は動物に好かれやすいのでうさぎがたくさん集まってきますね。

 

「……ハッ! 新しいアイデア思い付きました」

 

私は木組みの街を歩いていると漫画のアイデアを思い付いたため、急いで漫画を描こうと、近くの広場にあった公園のベンチに座り描き始めました。

 

 

 

 

 

 

「取り敢えずはこんなものですかね」

 

初めて来た街というのもありまして、アイデアが沢山思い付いて思ったより速く描き終わりました。

これがボツにならなければ嬉しいんですけどね。

 

「あ! どうせなら買い物しましょう」

 

私の数少ない友達にお土産として買っていきましょう。

ですけど、皆さん私と同じ高校生で漫画家ですから……漫画家らしいものを買った方がいいんですかね?

そう考えながら私はお店に向かいました……ですけど、

 

「あばばばば……ここは何処ですか?」

 

初めて来た街というのもありまして、迷子になってしまいました。

そう闇雲に歩いていると、いつの間にかさっきの広場に戻ってきてしまいましたし。

ついつい、私が驚いたときに言ってしまう口癖も出てしまいましたし。

 

「と、取り敢えずは誰かに助けてもらわなければ……」

 

「おい、大丈夫か?」

 

私は後ろから男の人の声がしたので、振り向いてみますと……

 

「この街は初めてなのか?」

 

完全にヤの付く人であろう人物がいました。あばばばば!?!?

 

「え……あの……えっと」

 

この人に頼ると、お金を全て取られる!?私はすぐに逃げようとしましたが、

 

「俺が案内してやるよ」

 

私の肩を掴んできてきました私は驚いて、

 

「あばばばば……」

 

気絶してしまいました。

 

 

 

 

 

 

「あれ? 気絶した……あ、今この服だから怖いのか」

 

俺は小学生らしき女の子が困っていたので、声をかけると気絶してしまった。

そうえば、アイツに渡された服着てからそのままだったな。俺はつけていたサングラスを外して、

 

「ラリトのやろうめ……」

 

そう呟いた……え、俺は結局誰かって?

俺は【虎尾阿 ロン(こびあ ろん)】この『ご注文は転生者ですか?』の主人公だ。

 

「兎に角、ベンチに座らせて休ませないと」

 

俺は女の子を背負いながら、ベンチへと向かった。

 

「それにしてもラリトは何処にいるんだよ……」

 

俺は女の子をベンチに座らせ、ラリト……俺の親友に電話していた。

だが、留守電にしかならない。あの野郎……まぁ、いい。先にこの女の子をどうにかしないと。

 

「ん、あれ……」

 

ん、考え事をしていたら起きたようだ。

まずは保護者が何処にいるか聞かないとな。

なお、さっきまで着ていた服は持っていた殆ど脱いでバックに入れた。

そのため、今着ているのは下に着ていた無地の服である。あ、ズボンもきちんと履いてるぞ。

俺のお気に入りの帽子は被りっぱなしだが。

 

「起きたか?」

 

「え? あ、はい」

 

女の子は今の状況が理解できていないようだ。

当たり前か。怖い奴を見て気絶したら、誰かと一緒にベンチに座ってるなんて想像できないよな。

普通に考えたら事案……はっ!俺は捕まるのか!?それは困る。とりあえずは謝って許してもらうか。

 

「さっきはすまなかったな」

 

「え?」

 

「驚かせてしまって……」

 

「え、えっと……気にしなくて大丈夫ですよ! 私は急ぐのでこれで!」

 

女の子はベンチから立ち、何処かに行こうとしたが転んでしまった。

何もないところで……あぁ、鞄の中身が出ちまってるよ。

 

「手伝うぞ」

 

俺は鞄の中身から出た紙を拾うと同時に、中身を見た。

これは不可抗力だ。表になって落ちたものがあったからな。

 

「……漫画?」

 

おぉ、これは……

 

「あばばばば……」

 

「面白いな」

 

「え、本当ですか?」

 

「ああ。とても良い漫画だと思う、内容も面白いし、絵が可愛くてセンスもあると思う。これは近い将来、人気になるだろうな......かおす先生」

 

俺は読んだ感想を素直に言った。『かおす先生』もとい、ペンネームは書いてあったのを読んだだけだ。

そうすると、かおす先生が泣き始めた。なにごと!?

 

「ごめんなさい。私は……ボツネームしか描けなくて……自信が無かったんです。でもっ! こんなにも面白いと言われてのは初めてでッ!」

 

かおす先生は泣きながら話し初めた。

……そうか、今まで辛かっただろうな。俺はかおす先生の頭を泣き止むまでなで続けた。

 

あとここのかおす先生の台詞をジョジョ風に想像するとシリアスが破壊されます。

 

作者は出てくるなよ……

 

 

 

 

 

 

「落ち着いたか?」

 

「はい。失礼しました」

 

数十分後。かおす先生は目は赤いものの、落ち着いたようだ。

 

「そうえば、かおす先生はどうして木組みの街に来たんだ?」

 

「遊びに来たついでにお土産を買いに……後、私の名前は萌田 薫子(もえた かおるこ)です」

 

なるほど、萌田か。

俺としてはかおす先生の方が呼びやすかったんだが……まぁいいか。

 

「俺は虎尾阿 ロン(こびあ ろん)こう見えても高一だ」

 

「えっ!?」

 

俺がそう言うと、萌田はとても驚いた。

お、おい……そんなに驚かなくてもいいじゃないか。

 

「同い年……」

 

「えっ!?」

 

はぁ!?ちょっと待て!いくら性別の関係で身長に差が出ると言ってもおかしくないか!?

親と子供のように身長差が……俺は180cm位だし。

 

『ぷっ……ははは!』

 

俺たち二人は笑い始めた。

ははは!最初はあんなに驚いてたり……なぁ!

 

 

 

 

 

 

「じゃあ、何処を行く?」

 

俺たちはデパートを移動して、萌田の友達にお土産を買うことにした。

萌田の友達も漫画家みたいだからな。内容は言えないみたいだが。

それらしいもの……あれ?

 

「萌田……別にそれらしいものじゃなくても、本人たちが気に入りそうなのを選べばいいと思うぞ」

 

「……はっ!」

 

萌田はようやく気づいたようだ。

俺もさっき気づいたばかりだけどな。

 

「例えば……その友達の好きな物とかな」

 

萌田にそう聞くと『甘いもの』『可愛い物』『カッコいい物(男系)』だそう。

こ、個性的な友達だな。

 

「甘いものは後で買うとして、先に物を買うことにしようか」

 

「はい!」

 

早速、近くにあった店を入ることにした。

何か無いものか……そう探していると、良さそうな物があった。

 

「カッコいいもの……こういうのはどうだ?」

 

俺は青く光る魔法石(スイッチ式)を萌田に見せた。

話を聞く限り、若干中二病にかかってるみたいだからな。

魔法陣やら、魔導書が好きだろう。

 

「え! あぁ、はい」

 

萌田は持っていた何かを俺に見えないように棚に戻した。

なんだ?あれ……

俺は萌田がこっちを見ていない隙に確認すると、センスの悪いというかなんというか……そういうグッズがあった。

 

「俺は何も見なかった」

 

俺は萌田に声をかけ、次は可愛い物を探すことにした。

 

 

 

 

 

「虎尾阿さん、これはどうですか?」

 

次はゲームセンターで探していた。

萌田が良さそうな物を見つけたようなので、見に来た……のだが。

 

「萌田、それは止めておけ」

 

萌田が言ったのは、アニメフィギュアだった。

話を聞く限り、その子はオタクじゃ無いんだろ?やめとけ!やめとけ!

 

「ええ!?」

 

「恐らくは……こっちの方が良いと思う」

 

俺はウサギのぬいぐるみを指さした。

クレーンゲームか……取れるかな?

 

「分かりました!」

 

「まぁ、まずは俺がやるから見とけ」

 

俺は100円を入れて、取ろうとしたが中々取れない。

なんだこれ、アームの力弱すぎだろ!

 

「わ、私に任せてください」

 

俺は萌田に代わることにした。

萌田はぬいぐるみのタグを引っ掻けて、捕ることに成功した。

おおおおお!

 

「やったな、萌田!」

 

「うぇ、えっと……は、はい!」

 

俺たちはその後、少しゲームに熱中した。

 

 

 

 

 

 

「結構遊んだな」

 

俺は片手に小さな兎のぬいぐるみが二つ入った袋を持ちながら、歩いていた。

なお、自分が今持っているのは両方自分のやつだ。

 

「はい。かなり楽しかったです」

 

クレーンゲームの他にも、格闘ゲームをした。

なんとか勝てたが萌田曰く『私の友達に私より強い人がいる』とのこと。

その人物とは……戦いたくないな。

 

「ん、あれは……ココアか」

 

彼氏は【保登 ココア(ほと ここあ)】この作品の原作である『ご注文はうさぎですか?』のキャラクターだ。

 

「お知り合いですか?」

 

「まぁ、同級生だしな」

 

ココアも俺の方に気づき、手を振って近づいてきた。

 

「ロン君、何やってるの?」

 

「萌田……こいつのお土産探しの手伝いをしてるんだ」

 

萌田は何故か俺の後ろに隠れてしまった。

 

「あばばばば……」

 

萌田は人見知りするタイプなのか?

俺はそう思いながら、ココアの方を見ると……

 

「妹にしたいなぁ」

 

はぁはぁ言いながら、萌田のことを見ていた。

萌田じゃなくても、誰でも怖いだろこれは……

俺はココアに軽くチョップを入れた。

 

「いたっ、どうしたの? ロン君」

 

「それは此方の台詞だ。萌田が怖がってるだろ……」

 

「えええ!? ご、ごめんね」

 

「い、いえ。こちらこそ……」

 

「……それはそうと、買い物か?」

 

「うん! 何か良いものが無いかなって」

 

「あぁ、それなら……」

 

俺はそう言って、自分で取ったウサギのぬいぐるみを渡した。

元々、ココアにあげようと思っていたからな。

 

「ほら、あげるよ」

 

ココアはぬいぐるみを貰うと、喜んだ。

その代わりに、お菓子の詰め合わせをもらった。

さっき、福引きをして当てたそう。

 

 

 

 

 

「じゃあな、萌田」

 

俺たちはお土産探しが終わり、街を探索しているといつの間にか夕方になっていた。

女の子を一人で帰らすことをしたくないので、駅まで送っていた。

 

「は、はい。ありがとうございます」

 

「気にするなって……あ、そうえば萌田は漫画家だったな」

 

「?」

 

「萌田の作品が載ったら見てやるから、雑誌の名前を教えてくれないか?」

 

俺はそう言うと、萌田は満面の笑みで……

 

「はい!」

 

強く頷いた。

ついでに、連絡先も交換した。

 

 

 

 

 

「あ、かおすちゃんおかえり~」

 

虎尾阿と別れて、かおすは自分が住んでいるところ……女子漫画家寮に帰ってきた。

中に入ると早速、同じ漫画家の子が迎えに来てくれた。

彼女は【恋塚 小夢(こいづか こゆめ)

甘い物が好きである。

少女漫画家である。

 

「はい、お土産です」

 

萌田はお菓子の詰め合わせが入った袋を子夢に渡した。

 

「わーい、ありがとう!」

 

「そうえば、翼さんと琉姫さんは何処ですか?」

 

「翼さんたちなら、部屋にいると思うよ」

 

萌田はそのことを聞くと、翼たちがいるであろう部屋へ向かった。

 

「翼さん、琉姫さん、帰ってきました」

 

「かおすちゃんお帰り!」

 

彼女は【色川 琉姫(いろかわ るき )

エr……うわなにわするやめ

オッホン。TL漫画家である。

だが、可愛い者が好きである。かおすをぬいぐるみとして寝たこともある。

 

「かおす、お帰り」

 

彼女は【勝木 翼(かつき つばさ)

少年漫画家。

若干、中二病なのか言動が少しあれだったりする。

カッコいい物が好きである。「漆黒の~」だとか。

だが、漫画に対する愛情は人一倍。

あと作者の好きなキャラクター。

 

「お土産です!」

 

琉姫には、ウサギのぬいぐるみ。

翼には、青く光る魔法石をあげた。

二人とも喜んでくれた。

 

「かおすちゃん、木組みの街で迷子にならなかった?」

 

子夢が翼たちの部屋に来て、今日のことを聞いてきた。

かおすは今日あった色々なことを話した。

迷子になったことや、新しい漫画のアイデアが閃いたことなど。

話が終わると、琉姫が質問をしてきた。

 

「かおすちゃん、その【ロン君】て子は男の子?」

 

「え? はい、そうですけど」

 

琉姫はかおすにそう聞くと、かおすの肩を掴み近づいてきた。

その距離は少し近づけばキス出来る程の距離だが、みんな気にしていない。

というより、かおすは若干怖がっていた。

 

「紹介して!」

 

「えええ!?」

 

彼女たちは彼氏……恋人がいないのだ。

女子漫画家寮にいたらそうなのも頷けるが。

若干、メメタァな話になるがこの街には男が少ない。というより、きらら作品はほとんどそうだが。そのため、このような話はとても気になるのだ。

約一名。恋愛に興味が無いものもいるが……

 

「詳しく聞かせて」

 

今回は少し気になるそうだ。

 

「かおすちゃん、教えて」

 

子夢も聞きたいそうで、かおすには味方がいなかった。

 

「あばばば!」

 

結局……連絡先を交換したことや、かおすの漫画が掲載されたら読むこと、ロンと撮った写真など根掘り葉掘り聞かれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ……」

 

木組みの街に遊びに行ってから半年以上たった。

月は二月。なんとか、ゲストとして連載することが出来た萌田。

電車に乗って実家へ帰っていると……

 

「あばばばば!」

 

プルルwwwパチパチwww、と携帯電話が鳴った。

虎尾阿からだった。

 

『もしもし、かおす先生か?』

 

「あ、はい」

 

ここ半年間、虎尾阿と電話やメールはしていた。

そして、虎尾阿は萌田に漫画のことを聞くときは、かおす先生と呼んでいる。

なお、虎尾阿がそう呼ぶと萌田は凄く笑顔になる。

 

『まずは……ゲスト連載おめでとう』

 

「あ、ありがとうございます」

 

『かおす先生宛に会社に応援メッセージ送ったから楽しみにしとけよ……俺は絵が下手だから一ヶ月かかったけど』

 

萌田がゲスト連載した雑誌は月刊で、前半と後半に別れて掲載した。

萌田は前半が連載されてから、虎尾阿が絵の練習していたことに気づいた。

 

「……ありがとう、ございます!」

 

萌田は少し泣きながらも、お礼を言った。

虎尾阿は笑いながら「楽しみにしときな」と言い、電話を切った。

 

「ふぅ……あばばばば!」

 

今度は担当の編沢(あみざわ)からだった。

なお、かおす先生はとても心配して……うわなにをするやめ

 

『かおす先生!』

 

実は、電車に乗る前にも編沢から電話があった。

駅でスマホに向かって土下座したり、泣いたりしていたがそれは別の話。

なお、泣いていたら電車を一本乗り過ごした。

 

「編沢さん、どうしました?」

 

『たった今、かおす先生に応援メッセージと絵が届きました!』

 

「あばばばば!」

 

一瞬、驚いた萌田だが絵の方は虎尾阿だと気づいたようだ。

萌田は編沢に応援メッセージや絵のことを早速聞くことにした。

編沢も自分のことのように喜びながら萌田にメールアプリ(L○NE)で送った。

 

『えっと……とても良かった。や、これからも頑張ってほしいなどありますね。あとは……』

 

これからも

のびのびと

先生あそびながら

今頑張ろう

がんばろん

 

『……? ま、まぁこんなメッセージもありました』

 

萌田は最初は意味が分からなかったが、メッセージの意味が分かった。

 

『後は……これですね』

 

編沢は萌田に写真を送った。

萌田は送られてきた写真を見ると……

 

「これは……」

 

自分が書いた登場人物が木組みの街にいる絵だった。

所々、雑なのが見えるがその絵は虎尾阿が書いたことに気づいた。

 

「あ……ありがとうございます!」

 

『他にもありますが、今は教えますか?』

 

「いえ、楽しみにしておきます」

 

そうして、萌田はアプリを閉じた。

 

「ありがとう……ございます!」

 

萌田はまた今度、木組みの街に遊びに行くこと心にを決めた。

 

~完~




萌田 薫子(もえた かおるこ)】 女 高校一年生
『こみっくがーるず』の主人公。
ピンク色の髪をしており、小学生に間違われることがある。友達は少ない。
漫画家であるが、ボツネームしか描けないそう。
だが、何回も諦めずにネームを描いている強い子。
口癖は『あばばば』



虎尾阿 ロン(こびあ ろん)】 男 高校一年生
今作の『ご注文は転生者ですか?』の本編の主人公。
身長が大きいが、高校一年生である。
とある友人にヤの付く人に見える服を着させられた。
実際は良い奴。



ラリト(らりと)】 男 高校一年生
ロンにあの服を進めた人物。
本編ではレギュラーである。



保登 ココア(ほと ここあ)】 女 高校一年生
『ご注文はうさぎですか?』の主人公。
可愛いだろ?
妹がほしいそう。
年上でも『お姉ちゃんに任せなさい!』と言う。



恋塚 小夢(こいづか こゆめ)】 女 高校一年生
甘い物が好きである。
少女漫画家である。



色川 琉姫(いろかわ るき )】 女 高校一年生
エr……うわなにわするやめ
オッホン。TL漫画家である。
だが、可愛い者が好きである。
かおすをぬいぐるみとして寝たこともある。



勝木 翼(かつき つばさ)】 女 高校一年生
少年漫画家。
若干、中二病なのか言動が少しあれだったりする。
カッコいい物が好きである。「漆黒の~」だとか。
だが、漫画に対する愛情は人一倍。
あと作者の好きなキャラクター。



編沢(あみざわ)】 かおすの担当編集
嘘がつけない性格。
そのため、かおすのボツネームに強く言ってしまう。
だが、とても心配してくれている。


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大晦日番外編 ロンたちがエトワリアに来た話

今までで一番書いた気がします……
(文字数 約12000文字)

さて、きららファンタジアのをやっと書けました。
流石に、辛かったです。
12月26日~30日で作り終わりました。危ない、危ない……
まぁ、ろくに確認してないので誤字とかが酷いと思いますけど。

なお、この話の主役はオリキャラです。
そのところを忘れずに。
そのため、オリキャラが暴れます。ボーリングします(?)

なお「この辺りがいい区切りだな」と思ったところには、水平線を入れています。
ただ単に、場面を分けた時に改行ばかりしているため見やすいようにしているためです。


まずはこの世界について説明しよう。今回の話とは、関係無いのが多いけど。

ここはとある世界、エトワリア。この世界ではきららシリーズのキャラクターが『聖書』となって書かれている。

そんな世界で、とある戦いが起きていた。

細かい説明は省くが『ランプ』という少女と『マッチ』という謎の生物は、この世界の女神が封印されたことを知る。

この世界の女神は言わば『指揮者』この人物がいないと困るのである。

いや、例えが分かりにくいか。『社長』とか『主人公』とか『太陽』みたいなものだ。

ランプたちは封印された女神を助けようと旅にでる。

その途中で、とある少女に会う。それから、その少女と共に邪魔してくる敵を倒して行くのだ。

少し、余計な部分があるかもしれないが大体こんなところである。

 

「う~ん……」

 

とある少女は悩んでいた。

この少女の名前は『きらら』

ランプたちが旅に出た時に出会った少女であり、主人公と共に敵を倒している。

彼女は聖書に書かれている人物を呼び出す力がある。

現在は大きな木がある里で休憩中。

メタい話をすると、ゲーム画面では里にいる。

 

「どうしました、きららさん?」

 

この少女は『ランプ』

封印された女神を助けようとしている人物である。

また、聖書に書かれている人物を様付けで呼ぶ。

 

「別に大したことじゃないんだけど……パラレルワールドって知ってる?」

 

「えっと……似たような世界が沢山あることですよね」

 

「まぁ、大体合ってるかな。私も聞いただけだけど。それで、そのパラレルワールドについて考えていたんだ」

 

「どうしてですか?」

 

「私が呼び出してる人たちがたまに『少し違うな』と思う時があってね」

 

おっと、ここで解説しよう。

きららは『聖書』に書かれている人物を呼ぶことが出来るのだ。

きららはその力を使い、敵を倒している。

分かりやすく説明すると『俺のターン、ドロー! ○○を召喚、相手にダイレクトアタック!』とまぁ、こんな感じである。

 

「そうですか……」

 

それプラス、今回に関係ある専門用語も少し説明しよう。

『コール』簡単に言うと召喚。遊○王でも想像してくれ。

『パス』人と人との「つながり」や「絆」などのこと。

『エトワリア』この世界。

『聖書』きらら系の話が描かれている。

 

「それに、遠くにココアさんたちと似ているような『パス』を感じてね」

 

 

 


 

 

 

「……どこだ、ここ」

 

「俺が知るかよ」

 

俺こと、【虎尾阿 ロン(こびあ ろん)】は迷っていた。

目が覚めると見知らぬ平原にいたのだ。

俺の親友……【星 ラリト(せい らりと)】と一緒に。

 

「ロンさん、とりあえず歩こうぜ」

 

「そうだな」

 

俺たちは行く宛も無いので歩こうとしたが……

 

「ん?」

 

ラリトが何か踏んだようだ。

俺はラリトの足元を見ると、青い三角帽子に真っ黒な色をしている者を見つけた。

なんだこいつ。こんな動物見たことないぞ。

 

「おいラリト……」

 

俺は嫌な予感がしたので、ラリトを連れて逃げようとしたが……

 

「くー!(怒り)」

 

時すでに遅し。

よくわからない動物?が声を出した。

そうすると、周りの木から同じ生き物がどんどん出てきた。

 

「ロンさん」

 

「……どうした」

 

「この世にはこんな言葉がある……」

 

「逃げるんだよー!」

 

「俺を置いていくなぁ!」

 

俺たちは囲まれる前に逃げ出した!

上手く……逃げ切れてない!追いかけて来てやがる!まぁ、間が開いてきてるから大丈夫だと思うけど。

 

 

 

 

 

 

『はぁ、はぁ……』

 

俺たちはなんとか……というまででもないが、逃げ切れた。

夢中で平原から砂漠を抜けてまた平原に出た。

なんだあいつは……それにここは何処だ。

 

「ロンさん。これからどうする?」

 

「まずはRPG宜しく。村を探そう」

 

薄々分かっていたが、ここは木組みの街では無いだろう。

木組みの街は田舎に当たるが、こんなに見渡すところ自然しかない場所は無い。

それに、もしかしたら日本ではないかもしれない。

スマホ通じないし。

 

「……あれ? ロンさん、あれって村……いや、里か?」

 

俺はラリトが指を差しながら言った方向を見ると、大きな木に塀で囲まれてる所があった。

遠いため、里と正確には分からないが人はいるだろう。

 

「なら、あそこに向かうか」

 

俺たちは少しテンションが上がった状態で里へ向かおうとした……が、

 

「貴様見ているなッ!」

 

俺は草むらから見ている人物がいるのに気づいた。

ラリトが驚かないのを見る限り、ラリトも気づいてたのだろう。

誰だ?さっきの動物?だと面倒なことになるが……

そう思いながら、出てくるのを待つと……

 

「君たち、こんなところで何やってるんだい?」

 

白いぱんぺんみたいのがふわふわと浮きながら、こちらを見ていた。

さっきの奴とは違うみたいだが……

 

「あ、キュゥべ○だ」

 

「絶対違う」

 

どこか似ている気がするけど違う。

 

「道に迷ったのか? もしよかったら、近くの里に案内するけど」

 

さっきの奴とは違うみたいだから、大丈夫か?

行く宛が無いからついていくか。

 

「宜しくな。ティッピー2号」

 

「やめてやれ」

 

確かに、白くて一等身しかないけどさ。

似てないだろ。渋さとか、そういうのが。

 

「ん? 君たち、もしかしてココアたちの知り合いか?」

 

「ココアたちを知ってるのか?」

 

「ああ」

 

「……じゃあチノたちも来てるのか? もしかしたら、違う世界かもしれないが」

 

ラリトは小声でそう呟いた。

 

「ラリト、どういうことだ?」

 

思わず聞き流す所だった。

違う世界ってどういう意味だ?

 

「いや、ただ単に問題○シリーズを読んだ影響だ」

 

おいこら。俺はその作品を知らないからその話は止めてくれ。

だが、その線もあるのかもしれない。

今思い出したが、俺は転生者だ。

忘れてるのは気にしないでほしい。

俺たちとは違う……原作の方のココアたちの可能性もある。

 

「違う世界……その可能性もあるかもしれないな」

 

「どうしたんだい? 固まって話しているみたいだが」

 

おっと、はんぺんがいたのを忘れていた。

まずはこの場所と、ココアたちの世界について聞きたいな。

 

「何でもない。俺は【虎尾阿 ロン(こびあ ろん)】此方が【星 ラリト(せい らりと)】」

 

「僕は【マッチ】うん、ココアたちから聞いてた通りだね」

 

お、ココアたちと同じ世界だったか。

もし違ったら、かなり面倒なことになってたな。

 

「さて、里に案内するからついてきて」

 

色々と聞くのは、里についてからでいいか。

休憩したいし。

俺たちはマッチの案内の元、里に向かおうとしたが……

 

「くー!(怒り)」

 

さっきの黒い奴……黒猫でいいか。

黒猫がこっちを見ていた。

 

「うわぁ、クロモンだ!」

 

あいつはクロモンって言うのか。

まるで、ポ○モンみたいな名前しているな。

 

「ランプ、あいつらはなんだ?」

 

ラリトが俺の聞きたかったことを聞いてくれた。

 

「簡単に説明するとあいつは、クロモンっていう魔物で……うわぁ!」

 

そのクロモンとやらが、ラリトに向かって一直線に突撃してきた。

ラリトは普通に横にかわした。

 

「と、兎に角……気をつけて! 君たちは里の方へ逃げて! 僕がなんとかするから!」

 

「いや、その必要は無いぜ。マッチ」

 

ラリトはマッチにそう言った。

マッチは驚きながらも、逃げろと言ってくるが俺たちは逃げようとしない。

このままだと、話が平行線だな……あ!

 

「マッチ。ここは俺たちがなんとかするから、里に行って誰か呼んできてくれ」

 

だが、マッチも行こうとはしなかった。

正直、これはやりたくないが……

俺はマッチの頭を掴み、里の方へ投げた。

すまんマッチ、後でラリトに何かさせるから!

 

「うわぁぁぁぁぁ!」

 

よし、これで暴れられるな。

 

「ロンさん……いや、鬼貴!」

 

「誰が鬼だぁ!」

 

 

 


 

 

 

「あれ、マッチ。目を回してるけどどうしたの?」

 

マッチは、ロンに投げられて里についた。

正確には、空中でなんとか止まれて里にふらふらしながらついたが。

 

「ランプ、きらら。大変だ! あっちにクロモンたちが!」

 

そう聞くと、きららたちが驚いた。

なぜなら、マッチが指差したのはきららが『パス』つまりは、人がいる。と感じた方である。

実は、ラリトがティッピー2号とかふざけたことを言ってる間に、外に行こうと準備していたのだ。

そんな筆写は一切していないが。

 

「きららさん、急ぎましょう!」

 

きららは強く頷き、パスを感じた所に向かった。

 

 

 

 

 

 

「よいしょおォ!」

 

「バッターアウトォォォォォ!」

 

何やっているんだ、あいつは……

俺たちはクロモンとかいう、黒猫と戦っ……一方的に遊んでいた。

だって、突撃しかしてこないし。

たまに攻撃が当たるけど、少し吹っ飛ぶだけで痛くないし。

ラリトにいたっては「なんなんだぁ、今のは?」と言っている。

 

「ラリト選手、見事にピンを全て倒した!」

 

ラリトが一人で遊んでいるが、クロモンとやらを使ってボーリングしている。

クロモンを一体掴んで、それは固まりの方へ投げる。

そんなことをしていた。

なんだか、クロモンの方がかわえそうになってきた。

え、俺か?俺は暇だから寝転がってる。

だって、ラリト一人で片付けてるから……ねぇ。

 

「これは……」

 

おっと、誰か来たようだ。

俺は起き上がり、声の主を見ると人だった。

マッチもいるってことは、里に住んでる人か。

 

「コスプレ?」

 

一人は、黒いマントに身長と同じ位の杖を持っている少女。

もう一人は、本を持っている少女。

 

「ロンさん、終わったぞ。経験値と金は?」

 

「ねぇよ」

 

「なん……だと……!」

 

「あの~」

 

おっと、忘れてた。

なんかラリトが凄く悔しがってるがいいだろう。

 

「君たちがマッチの言ってた里の人かい?」

 

「はい。それで、貴方たちは?」

 

「きらら。積もる話もあるだろうから、まずは里に行かないか?」

 

俺たちはマッチの意見に賛成した。

なんだろう、異様に疲れた。

これはきっとラリトのせいだな、うん。

 

 

 


 

 

 

「―――と、いうことです」

 

俺たちはランプに説明を受けていた。

 

「なるほど……分からん!」

 

「ラリトは黙っとけ」

 

俺たちはきららたちに案内され、里に来ていた。

現在は、里のレストランに来ている。貸し切り状態だ。

ラビットハウスのようではなく、普通に貸し切りだ。

ラリネとか言う、この店の人に感謝だな。

要約すると、この世界は異世界で『エトワリア』というそう。

それで、きららは『聖書』という名のきらら作品のキャラクターを召喚出来ると。

GPSの如く『パス』とやらで人と人の繋がりが分かるそう。

 

「……ラリトには分からないか」

 

そもそも、俺だってパンク寸前なのだ。

ラリトに理解出来ないだろう。バカにしている訳ではないが。

現に、口から魂が抜けている。

 

「ロンさん、里を見てくるぜ!」

 

「ちょっと待って」

 

俺はラリトを止めた。

ラリトは何か文句を言っているが、それは置いておこう。

それより、きららたちに聞かないといけないことがある。

 

「きらら……俺たちがこの世界に来た理由は分かるか?」

 

「それは……う~ん」

 

「恐らくは、前にティッピーを無理矢理召喚したのが原因だろうね」

 

きららの代わりにマッチが答えてくれた。

何やってんだよ……と思ったが、ココアのせいだそう。

 

「そのせいで、君たちの世界とこの世界に亀裂が入ったんだと思う」

 

「その亀裂に俺たちが入ってきたのか……」

 

「訳が分からないよ」

 

ラリト、お前はもう黙っておいてくれ。

 

「もう一つ。俺たちは元の世界に帰れるか?」

 

「恐らくは、簡単に戻れると思うよ。ティッピーも戻れたからね」

 

「そうか……」

 

「ロンさん、村を見に行こうぜ! まだきちんと見れてないから」

 

ラリトは犬の如く、まるで耳と尻尾がついているようだ。

分かった、分かったから……

 

「すまないが、戻るのは里を観光してからでいいか?」

 

「大丈夫ですよ」

 

きららからも許可を貰ったから、見に行くか。

 

「早速出かける。後に続け、ロンさん」

 

「どこの王子だよ」

 

しかもその王子だと、岩盤に叩きつけられるだろ。

 

「そうえば、金は……」

 

「それなら大丈夫ですよ。こちらの世界に来た人のお金は、こちらのお金になりますので」

 

凄くご都合主義だな。

 

 

 


 

 

 

「ロンさん、まずはここに行こうぜ!」

 

そういって、ラリトが指差したのは鍛冶屋だった。

俺たちは体一つで戦える……格闘ゲーム系なのに、見る必要あるか?

俺はそう思いながらも、店へ入っていった。

 

「いらっしゃい! 見ない顔だな?」

 

店に入ると、ビキニのような服で上半身を隠して……隠して……胸しか隠してなくね? 

腹も肩も出てるし。

ボーイッシュな店員か?

 

「こんにちは。少し、里を観光しに来たので……」

 

一々説明すると時間がかかるため、誤魔化しながら説明することにした。

だって、人に会うたびに『少しトラブルで……』と話すのは時間かかるし。

 

「ロンさん、ロンさん! 強そうな剣見つけたぞ!」

 

うるさいな……異世界に来てテンション上がってるのは分かるけど。

なお、俺のテンションがいつも通りなのは一番転生したからだ。

 

「おっ、お客さん。良い目してるねぇ。あ、私はポルカだよ!」

 

「俺はラリト。あっちにいるのが、ロンさん」

 

おっと、ラリトは店員に気に入られたようだ。

それはそうと、危ないから振り回そうとしないでくれ。

その思いが通じたのか、武器を元あった場所に戻すラリト。

 

「おっ、この短剣良さそうだ」

 

俺も何か良さそうな武器はないか見ていると、短剣を見つけた。

長さが包丁程度の物だ。というより、包丁そのものな気がする。

なお、きちんと仕舞える物がついている。

剣を仕舞う器というか、刀を仕舞うあれだ。

 

「それは、料理で使うものだな」

 

料理か……店に来て何も買わないのは少しあれか。

折角異世界に来てるからいいか。

こっちでの記憶は消える代わりに、体重も持ち物も来る前に戻るそうだし。

買う必要は泣い気がするが……

 

「これは買うか……ラリトはどうする?」

 

「俺は……いいかな。所持金的にも」

 

偶々所持金が沢山あってよかった。

俺は短剣を買うと、ラリトと店を出た。

 

 

 

 

 

 

「次は……あ、ここ行こうぜ!」

 

「へいへい……」

 

次に俺たちが向かったのは、トレードショップだ。

トレードを言うから、物と物を交換するのかと持ったが普通に買い物も出来るそう。

 

「いらっしゃい……」

 

中に入ると、帽子にゴーグルを付けた腹の出ている服を着ている店員がいた。

メメタァ的な話になるが彼女の名前はポツカ。

なお、読者用に紹介したため俺とラリトは知らない。

何故だ……この世界では腹を出す服が流行っているのか?

 

「へぇ、色々とあるな」

 

ランタンや、コーヒーカップやらテントやら色々とあった。

イギリスの石も置いてあったが、どうしてあるんだろ……

確か、この世界にはココアとチノがいるんだっけか。

何か買ってやるか。

俺はウサギのぬいぐるみ二つと、この里にある木をイメージしてるであろうストラップを買った。

それと、持ちやすいように袋も貰った。

前者はココアとチノ用。後者は自分用だ。

 

「ロンさん、これはどうだ?」

 

ラリトは何処から持ってきたのか知らないが、ロードローラーを持ってきた。

お前は吸血鬼かよ……

 

「元の場所に戻せよ」

 

ラリトはしぶしぶ、何処かに戻していった。

一体、何処にあったんだろう……

 

「店員さん、何かオススメはあるか?」

 

中々決まらないからって、店員に頼るのか……

 

「なら……これ」

 

そう言って、店員が指差したのは小さい星が付いている首飾りだった。

ふむ、これは良さそうだな……。

ラリトもそう思ったのか、買うことにしたようだ。

 

「よし、これを家宝にしよう!」

 

ちょ、戻ったらそれ無くなる……まぁいいか。

 

 

 

 

 

 

「あれ、ロン君!」

 

次は何処に行こうか、ブラブラしているとココアを見つけた。

 

「やぁ、ココア。実は……」

 

俺は事情を説明した。

 

「そうだったんだ……そうだ、ラビットハウスに来る? 今日は閉まっているけど」

 

「え?」

 

この世界にラビットハウスがあるのか!?

いや、まさかそんな……でも、建築事務所があったな。

訓練所もあったし……この村は何でもありか!

 

「あ、もしかしてあれか?」

 

そう考えていると、ラリトが何処かを指を差した。

その方向を見ると、見覚えのあるウサギのマーク……ラビットハウスのマークがあった。

 

「なん……だと……!」

 

「さぁ、入ろ!」

 

俺とラリトはココアに手を引っ張られながら、ラビットハウスへ入った。

力が強い!一体、何処にこんな力が残っているんだ……

 

「ココアさん、お帰りなさ……え?」

 

「なぬ!?」

 

ラビットハウスの中に入ると、チノとティッピーがカウンターにいた。

おそらくは、次の日か分からないが店を開くための準備をしているのだろう。

 

「ロンさん、ラリトさん?」

 

「そうたぜ。チノは何やっているんだ? 腹話術の練習か?」 

 

「いやいや。見れば、店の準備してるって分かるだろ……」

 

「冗談だ」

 

冗談に聞こえなかったぞ。

まぁ、本物だって証明するために言ったんだろ。

 

「チノ、ココアが迷惑かけてないか? ジグソーパズルを勝手に完成させられたり、足ヒレ持ってきたり……」

 

「……本当に、ロンさんとラリトさんなんですね」

 

「そうみたいじゃな」

 

「少し事故って此方に来ちまった」

 

ラリト、言い方をどうにかしようか。

俺たちは事情を説明した。

 

「……なるほど、そういうことだったんですか」

 

納得してくれたようだ。

 

「俺たちがこっちに来たのは、偶然だから……もうこの世界には来ないだろうけどな」

 

逆に、俺たちが何回もこの世界に来てたらヤバイだろ。

なんか色々と……うん。

 

「ロン君たちはこの里見た? もし良かったら、私が案内しようか?」

 

「……あ~、悪いな。もう大体回ったんだ」

 

後回ってないところは……デカイ木を近くで見てないな。

それ以外は大体見たな。外見だけしか見てないのもあるけど。

それ位だったら、頼まなくてもいいか。

 

「え……」

 

ココア、そんなに落ち込まなくても……

そうえば、さっきから気になっていたが……

 

「ココアたちのその服はなんだ? 異世界だから、わざわざ着替えたのか?」

 

おっと、俺が気になっていたことをラリトが言ってくれたようだ。

 

「それは、この世界に来たら自動的に服が変わるそうです」

 

俺たちが変わってないのは、偶然この世界に来たからだろう。

俺が気に入っている白のマリンキャップも被っている。今さらだが。

 

「あ、ココアとチノに渡したい物があるんだ」

 

俺はそう言って、持っていたウサギのぬいぐるみを渡した。

二人とも喜んでくれた。

 

 

 


 

 

 

「ラリト、そろそろ帰ろうぜ」

 

俺たちはココアたちと別れた後、まだ見てないところを見ていた。

 

「え~」

 

嫌がるな、地面に座るな、いじけるな!

なんだこの三拍子。

 

「まぁしょうがないか……遅くしすぎて、きららに迷惑かけるわけにもいかないし」

 

納得してくれたようだな。

さてと……きららを探すか。

まぁ、マッチかランプを探して呼んでもらうのも手だな。

 

「さて……」

 

俺たちはきららを探そうとしたが……

 

『緊急事態、緊急事態! 里にクロモンが侵略しようとしてきてます。気を付けてください! 場所は正面入り口です!』

 

里にクロモンが侵略しようとしてきてるのか……

さて、助けに行きたいと思うが場所が分からない。

そもそも、邪魔になるかもしれない。

きららたち……は戦うのか知らないが、どう戦うかによっては邪魔になるからな。

例えば、遠距離から攻撃する場合は俺たちに当たるし……

 

「ロンさん、ロンさん」

 

「どうした?」

 

「多分、正面入り口はあっちだと思うんだよ」

 

ラリトはそう言って、ある方向を指差した。

確かにな。少し、煙が舞ってたりしてるからそうなのだろう。

 

「で、あっちからクロモンが来ようとしてる訳よ」

 

なるほど、なるほど……

 

「え!?」

 

別の方向から、クロモンたちが攻めてきやがった!

おそらく、あっちは囮なのだろう。

 

「ラリト、あいつらを倒そうぜ」

 

この世界にはあまりいなかったが、この里を色々と楽しんだからな。

それに……ココアとチノもいるしな。後は、ティッピーも。

 

「分かった、ロンさんボールな」

 

「嫌だからな!?」

 

 

 

 

 

 

「ボールを相手のゴールへシュュュュュトォ!」

 

「こっちにクロモンを飛ばしてくるな!」

 

「そんなことは知らないぜ、ロンさん!」

 

「おいこら」

 

俺たちは里に攻めてきたクロモンを倒していた。

戦力が全てあっちに行っているのか分からないが、援軍が来ない。

そのせいで、ラリトがふざけまくっている。

クロモンをこっちに投げてきたり、騒いだりと。

 

「五月蝿いから静かにしろ!」

 

まぁ、そういう俺も応戦しているが。

買った短剣を使おうとしたが、グロいことになるのは勘弁だ。

だから、物理で抵抗中だ。

まぁ、ラリトばっかり戦っているが。

 

「ウェェェェェイ!」

 

ラリトは騒ぎながら、クロモンの大軍へ突っ込んでいった。

あ~、ラリトが見えなくなっていった。

 

「やっふぅぅぅぅぅ!」

 

あ、今度は戻ってきた。

それにしてもおかしいな。

まだクロモンの大軍が残っているのに。

 

「ロンさん、逃げようぜ!」

 

おいおい。何言っているんだ?

まだ余力は残っている筈だが……

 

「おいラリト。首飾りどうした?」

 

さっき買った筈の首飾りを付けていなかった。

やっぱりおかしいな。さっきは家宝にすると言ってたのに。

 

「え? あ、あぁ。落としちまってな」

 

そうか、落としたのか……

 

「じゃあ探すぞ。クロモンの大軍の中に隠れてるだろうからな」

 

「え?」

 

「いやいや、あいつら位余裕だろ」

 

「え? あちょ、ロンさん」

 

大軍に突っ込もうとする俺を止めようとするラリト。

おいおい……さっきまで騒いでただろ。最高にハイッ!だったろ。

 

「分かった。なら、ティッピー3号を探しにいくぞ」

 

「そうだな、探しにいこう!」

 

「ティッピー3号じゃなくて、4号だった」

 

「あぁ、4号だったな。間違えた」

 

「あぁ……だから、吹っ飛べ!」

 

俺はラリト……いや、偽ラリトを背負い投げのように吹っ飛ばした。

 

「あいつは、3号でも4号でもない……2号だ!」

 

「いいや、きゅう○ェだ!」

 

『だから、マッチだよ!』

 

なんだか幻聴が聞こえたが気のせいだろう。

おっと。偽ラリトを踏んで、本物のラリトが跳んできた。

てか、止めろよ。かわえそうだろ。

 

「くっ……見破られるのは計算外です」

 

変身が解けて、水色の髪をした丸耳が生えている少女になった。

ラリト……

 

「ロンさん、さっきぶりだな。大丈夫か?」

 

俺はラリトの頭に拳骨を入れた。

ラリトが痛がっているが、しるか。

 

「痛いなぁ……」

 

「いやいや、敵とはいえ少女に攻撃するのは駄目だろ」

 

「あ、そうだ! 変身能力持ってる奴がいるから、気を付けな!」

 

「もう倒したよ……」

 

そう言うと、ラリトはとしても驚いた。

いやいや、気づけよ。踏んでただろ。

 

「くっ……お前たち、ずらかりますよ」

 

「え、ズラ借りる?」

 

まだふざけているラリトにもう一発拳骨を入れた。

地面を転がり回っているが別にいいか。

 

「待てッ!」

 

俺は相手を追おうとしたが、煙幕とラリトに構っていたせいで逃げられた。

 

「大丈夫ですか!」

 

逃げられたことに悔しがっていると、ランプが走ってきた。

 

「お、ランプだ。ティッピ2号ーは一緒じゃないのか?」

 

だから、あいつはティッピー2号じゃないだろ……

 

「え? マッチのことですか?」

 

お、本物みたいだな。

さっきのあいつには『ティッピー2号』とは言ったが『マッチ』とは言ってないしな。

 

 

 

 

 

 

<少し別行動していたラリト>

 

「ウェェェェェイ!」

 

俺の名前はラリト。頭脳は大人の高校生だ!

俺現在、クロモンというなの黒はんぺんを倒していた。

何処かの中指をよく立てているアニメみたいに、走りながら体当たりしていた。

 

「ラリト!」

 

クロモンを大軍を抜けると、ロンさんがいた。

あれ、おかしいな……さっきまでかなり後ろにいた筈だが。

 

「あれ、ロンさんいつの間に……」

 

「ラリト、一旦逃げるぞ」

 

「だが断る」

 

このロンさんは何かおかしい。

ロンさんなら、全速全身だ!とか言いそう……いや、言わないか。

 

「ロンさん、短剣はどうした?」

 

さっき買っていた、短剣を持っていなかった。

ストラップは……ポケットにあるかもしれないな。

 

「え? あ、ああ。落としちまってな」

 

「なんだ、落としたのか。それはそうと、鬼貴。この時点で9000文字行ってるみたいだぞ」

 

「あ、ああ。そうだな」

 

あ、こいつ偽物だ。

鬼貴と言ったことに何も反応しないし、メタ発言をすると『なにいってんだこいつ……』という目で見てくるしな。

 

「そうだな、偽物さんよぉ!」

 

「ばれてしまいましたか……」

 

にせものは、ロンさんのすがたからしょうじょのすがたへへんかした▼

見えづらいな……

偽物は、ロンさんの姿から少女の姿へ変化した。

よし、書き直した。

それにしても、丸耳が生えてるな……あ、最近流行っている擬人化か!おそらく熊の。

 

「あっちの方はどうでしょう……」

 

少女はクロモンへ変化……いや、元がクロモンだったのか知らないがそうなった。

なるほど……メメタァな考えをするとこいつは、二重で変化していたのか。

元がクロモン。それから少女。そしてロンさんと。

 

「あ、ロンさんが危ないかもしれない!」

 

俺は沢山いるクロモンを踏み台にしながら、跳んでロンさんの方へ向かった。

 

 

 


 

 

 

「では、元の世界に返しますね……」

 

「よろしく頼む」

 

「よろしくー」

 

俺たちはクロモンを倒した。

きららたちの方も片がついたのか帰れる準備が出来たそう。

楽しかったな……

ラリトは、寂しいのか泣いて……いや、あれは目薬だ。手に持っているのが見える。

 

「では、開きますよ~」

 

彼女は『クレア』この召喚の館という場所で色んな人を呼び出しているそう。

ここなら、世界が繋がっているので俺らみたいな特例でも帰れるそう。

実験体……もとい、ティッピーで分かったそう。

 

「おぉ……」

 

空中に丸とその中に星が書いてあるものが表れた。

よくよく見ると、真ん中にドアの絵が描かれている。

 

「じゃあな。きらら、マッチ、ランプ」

 

「じゃあな。きらら、ランプ、ティッピー2号」

 

「だから僕はマッチだって!」

 

「あっちの世界のココア様とチノ様によろしくお願いします!」

 

「さようなら!」

 

そうして、俺たちはエトワリアを去った。

 

 

 


 

 

 

「……はっ、何してたんだっけ?」

 

俺たちは目を覚ますと、俺の部屋にいた。

いや、そんなことは不思議ではないが何か夢を見ていたような……

だが、時間に変化は無い。どうなっているんだ?

 

「記憶に無いな……確か、きらら系の作品が集まった世界の里で遊んだりしていたような」

 

「何言ってんだ?」

 

まぁ、ラリトがおかしいのはいつものことか。

マッチのことをティッピー2号と言ってたりしてたし。

あれ、マッチって誰だ?

どうして、ティッピー2号なんて言葉出てきたんだ?

どうして、マッチと考えるとはんぺんが出てくるんだ?

 

「まぁいいや。ロンさん、外行こうぜ! 今日はラビットハウス休みだし」

 

「……そうだな」

 

ラリトは早速部屋から出ていった。

本当に不思議だ……

 

「あれ、こんなのあったか?」

 

俺は自分の机に、包丁の位の大きさの短剣……というより包丁か?

それがおいてあった。

きちんと腰にさせるようになっている。

 

「見覚えが無いな……」

 

ラビットハウスにはこんなの置いてなかったし、俺個人としても持っていない。

そうして、ポケットに違和感があるのに気づいた。

ポケットの中をよく探してみると、ストラップが入っていた。

入れた覚えが無いのにどうしてだ?

 

「まぁいいか」

 

一瞬、捨てようとも考えたが何故か捨てる気にならなかった。

そうえば、ラリトもなんかの首飾りを付けていたな。

俺はそう思いながら、ふと窓の外を見た。

 

「……気のせい、か」

 

雲が杖を持っているコスプレしている少女に見えたような……

 

「おーい、ロンさん! 早く行こうぜ!」

 

「あぁ、今行く!」

 

そうして、俺はラリトを追って外に出た。

 

~完~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~本編の都合上入らなかったシーン(三人称)~

 

「へぇ、色んな人がいるな」

 

ロンたちはココアたちに会う前に、里を見ていた。

ロンはそうえば、色んな世界から召喚したと言ってたことを思い出した。

なお、作者が知っている作品しか出てこないのは何も言わないでほしい。

 

「お、ロンさん。文房具屋があるぞ」

 

何故あるのだろうかと思いながら、店に入っていくロンとラリト。

 

「小夢ちゃんにはこのペンが良いと思います!」

 

「じゃあ青葉さんにはこっちかな……」

 

「じゃあ、薫子ちゃんにはこっちかな? 私は漫画のことはよく分からないけど……」

 

上から【こみっくがーるず】より『子夢』と『薫子(かおす)』【NEW GAME!】より『青葉』だ。

 

「面白そうな物は……無いな」

 

「そうだな」

 

そうして、ロンたちは店を出た。

 

「ソーニャちゃんおはよう!」

 

「ていッ!」

 

ソーニャと呼ばれた少女は、後ろから話してきた少女の手を折った。

が、数秒で理解した。

ロンは偶々この光景を見ていなかったが、ラリトは『あぁ、ギャグ補正か』と理解していた。

 

「あぁ!? 痛いよ、ソーニャちゃん」

 

上から【キルミーベイベー】より『ソーニャ』と『やすな』である。

なお、このやり取りは彼女たちの中では日常である。

 

「お、喫茶店だ」

 

ロンは、ラビットハウスとは違う喫茶店を見つけた。

だが、入る気にはならなかった。何故なら……

 

「なんで、お帰りになったんですか……」

 

「べ、別に帰ってきてなんて頼んでないんだから!」

 

なんか個性が濃かったので、入るのを止めた。

ロンは知らなかったが、この喫茶店は属性を決めて接客をしているのでこれが普通である。

上から【ブレンド・S】より『苺香』と『夏帆』である。

 

「ロンさん、百合だ」

 

「は?」

 

ガタッ!おっと、すまない。

ロンがラリトが見ている方向を見ると……

 

「栄依子~」

 

「どうしたの、冠?」

 

「リンちゃん、キャンプしよ!」

 

「野クルのメンバーで行ってきなよ」

 

「私はリンちゃんと行きたいの!」

 

上から【スロウスタート】より『冠』と『栄依子』【ゆるキャン△】より『なでしこ』と『リン』である。

あぁ、キャンプしたいなぁ……おっと、ナレーターしないと。

 

「どうもこんにちは、放課後ティータイムです! この後、ライブやります!」

 

ロンはとある少女がチラシを配っているのを見つけた。

 

「唯先輩、くっつきながらチラシを配らないでください!」

 

何故か、知り合いであろう少女にくっつきながらだが。

 

「Go Go Let's Go!」

 

「こはねさん、応援はまだですよ」

 

上から【けいおん!】より『唯』と『あずにゃん』【アニマエール!】より『こはね』と『ひづめ』である。

 

「アリス、この後ライブ見に行きませんか?」

 

「うん! 私もライブ行こうかな? って考えてたところだよ!」

 

上から【きんいろモザイク】より『忍』と『アリス』である。

 

「色んな人がいるんだなぁ……」

 

「あ、ロンさん次はここ行こうぜ!」

 

「へいへい」

 

そうして、ロンたちは次の店へ入った。

 

~おまけ 完~




さてさて……きららファンタジアの話をしますか。

私はまだ4章の途中までしか進んでないんですよ……
キャラクターはそれなりに育てていますが。

Rank46
星5 Lv92 涼風 青葉
星5 Lv74 九条 カレン
星4 Lv85 大宮 忍
星4 Lv87 各務原 なでしこ
星4 Lv88 保登 ココア

主に使っているキャラクターですとこんなものですかねぇ。

あ、興味あるかはともかく私のフレンドID載せて置きますね。
何か問題が発生した場合は消しますが。
『RHARE99QX6』

では、よいお年を。


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ただの番外編

前に活動報告に「ごちうさ三期でテンション上がったから書くか!」と書いた番外編です。

また、この作品は凍結している(未完である)ためこの話で投稿は最後になります。
なら持ってくる必要はあるのかって? なんとなく此方に持ってきたくなっただけなので、理由なんて無いです。

それでは番外編、どうぞ。


「ほら、早く行くぞ~」

 

「ロン君待って!」

 

 皆さんこんにちは、俺の名前は「虎尾阿 ロン(こびあ ろん)」今年の春にこの街に来てある喫茶店で下宿させてもらっている。

 そして俺の隣にいるのが一緒に下宿している自称・姉のこと「皆の妹」のココアだ。

 一文で矛盾してるように感じるかもしれないが、気にするな。

 

「……で、なにするんだっけ?」

 

「店の制服のリニューアルをするから生地を買いに行くんだろ!?」

 

 そう、今の季節は夏。

 それなのに俺たちはずっと暑い服装で仕事をしていた。

 仕舞いにはお客さんに「その服装熱くない?」と言われるしまつだ。

 さすがにこれだと不味いと考えて、新しく制服を作ることに決めたのだ。

 

「シャツとスカートはチノとリゼが買いに行ってるから、俺たちはベストの生地を探すぞ」

 

 チノとリゼ……俺とココアが下宿している喫茶店『ラビットハウス』で働いている二人であり、別れた方が効率がいいとのことで別行動をしている。

 

「あいあいさー!」

 

 ココアは右手を頭の方に持ってきて敬礼をした。

 誰も敬礼しろとは言ってないから、ここは軍学校じゃないから。

 俺は手に持った地図を確認しながら、ココアと一緒に店へと向かうのであった。

 

 

 

 

 

「キュ~」

 

 向かう……はずだった。

 しかし現実はそう上手くいくとは限らない。

 あまりの暑さにココアがバテたのだ、この状態で連れ歩くほど俺の性格は悪くない、近くの広場にあったベンチにココアを座らせて休憩することにした。

 

「あんまり無理するなよ……ほら、これでも飲んで体を冷やしな」

 

 俺は先ほど買っておいたジュースをココアに渡して、自分用に買った炭酸を開けながら隣に座る。

 ココアが夏バテしたことに動揺して、炭酸をうっかり振ってしまったのは内緒だ。

 動揺がバレないように、炭酸を平たいところに転がしたが……大丈夫だよな、ネットで見た吹き出ない方法を試したが成功してるよな。

 

「私は大丈夫だよ~」

 

「んなわけねぇだろ、そんなに歩きたいのなら教会行かずにずっと棺桶のまま引きずってやろうか」

 

 まぁそんなことしたら周りの人に二度見されること間違いなしだが。

 あの世界の住民は、魔物やらなんやら見てるから棺桶を引きずっている奴くらいなら気にしないスルー力を着けているのだろうか。

 

「回復するまで休憩するから、ちゃんと休んどけ」

 

 棺桶やボール入れて移動……なんて非現実的なことは当然出来ないので、ココアが回復するのをゆっくり待つことにした。

 傷薬や薬草なんてないし、僧侶なんて奴もいない。いるとしたら異世界ぐらいだろう。

 

「うぅ、早く買いに行かないと」

 

「だから休めって。それで倒れたら元も子もないだろ?」

 

 無理に歩かせたらいつ倒れるかわからねぇしさ……

 俺はそう言ったが、ココアは意地でも行こうとして話は一向に進まない。

 

「しょうがない、ほらココア。背中に乗れ、運んでやる」

 

 俺はココアの前に屈んで、背負える体勢になった。

 俺が運べば、ココアも休憩できて目的地にちゃんと着ける。

 

「ありがとう~」

 

 フラフラと歩きながら、俺の背中に乗るココア。

 ちゃんとした重みを感じて、乗ったことを確認した俺は歩き始めた。

 まったく……いつまでも手間のかかるお姉ちゃんだな。

 

「あぁ~チノちゃんが魔法少女に! まってぇ、私も剣士として戦うよぉ」

 

「おいココアちゃんと意識あるか? なんか別世界の記憶混じってない、どこかに意識だけ召還されてないか!?」

 

 運ぶのを止めてベンチでちゃんと休憩を挟もうと考えたのはここだけの話だ。

 

 

 

 

 

「見当たらねー!」

 

 ねぇよ、なんでねぇんだよ。

+約一時間ほど、幾つか店を回ったがココアのイメージカラーである、無地のピンクだけが見当たらなかった。

 しかも途中からココアが「怪盗ラパン」とか「CDを探す」とかわけわからんこと言ってるし……病院に連れていくか?

 なんにせよ、成果が無かったのでココアを置くついでに『ラビットハウス』に戻っているのであった。

 

「ココアー、ラビットハウスに戻るぞ」

 

「うぅん、ロン君……」

 

「どうした?」

 

「カレーは飲み物だよ、ハラショー」

 

 やっぱ別世界の記憶混じってない? てか世界どころか次元変わってない、キャラクターすら変わってるよな、なんかスクールアイドルの妹になってない!?

 

「っと着いたな」

 

 そう話しているとラビットハウスに着いていた。

 俺は裏口から入り、ココアを部屋に運ぼうとしたが……

 

「! ロン君、ちょっと下ろして」

 

「え? 分かった」

 

 突然ココアが何か閃いたかのように、背中でジタバタし始めたので仕方なく下ろすことにした。

 まだ休んでた方が良いと思うんだがな……

 するとココアは倉庫の方に走り出した。

 

「ちょ、おいココア!?」

 

 急いで後を追うとココアが倉庫の中をガサゴソと探していた。

 どうしたんだよ、そこに無地のピンクの生地があるのか? でもさすがにそんな都合よくあるわけないだろ。

 

「あったー!」

 

「あるのかよ!?」

 

 まさか本当にあるとは思わなかった……

 

「なぁココア、生地があるって知ってたなら言えば良かったのに。忘れてたのか?」

 

 俺のその言葉にココアは首を横に振る。

 違うのか、ならなんでだ?

 その疑問を解くように、ココアは話し始めた。

 

「えっとね……さっきなんだか優しい声で「ピンク色の生地は倉庫にあります、それとカレーは飲み物じゃないです」って言われた気がしてね」

 

 そんな声、俺は聞いてないけどな?

 でも倉庫にあるのを知ってるってことは『ラビットハウス』の関係者ってことか?

 だけどリゼもチノも見てないからなぁ……一体なんでだ?

 あとカレーが飲み物じゃないのは知ってます。

 不思議なこともあるもんだな。

 

「ココア、ならこれを使って早く作るぞ!」

 

「うん!」

 

 

『私の娘とその友達をよろしくね』

 

 

「……ん?」

 

 倉庫を出ようとしたとき、俺はふと聞こえた声の方向を振り向く。

 しかしそこには誰も居なく、あるのは倉庫の中で山積みになっている荷物だけである。

 

「ロン君?」

 

「あぁ、なんでもない」

 

 やっぱり、気のせいか……?

 俺はそんなことを思ったが、すぐに忘れてベストを作るのであった。

 

「あ……」

 

「ロン君どうし……あ」

 

 余談だが、その後見つけた生地の裏にちょっとだけ気味の悪いウサギが何匹も描かれていたのを見つけた。

 ま、まぁ裏返して使えば目立たないから問題ないな!




《棺桶、教会》
ドラゴンクエスト

《ボール、傷薬》
ポケットモンスターに出てくるアイテム

《魔法少女、怪盗ラパン、CDを探す》
「ご注文はうさぎですか?」のエイプリルフールネタ

《ココアの「剣士」発言》
きららファンタジア

《カレーは飲み物》
ラブライブ!より、とあるキャラクターの間違えた行動。

《私の娘とその友達をよろしくね》
香風 咲


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原作前
●第一話 転生は突然に


等々私もごちうさの小説に手を出しました。(投稿すると言いながら、数ヵ月も投稿しなかった人)
......いらない設定ばかりあるけど。
では、楽しんで下さいね。

(この作品でごちうさファン等の方々に迷惑がかからないか心配で、そわそわしてます。)

原作に入るまでは一分ごとに投稿します。


追記:一話だけ台本形式ではありませんが、これ以降の話は全て台本形式です。


「ここは、何処だ?」

 

俺はつむっていた目を開けると座布団に正座で座っており、

そこには床も天井も壁も黒一色で窓がなく何処から何処までが端までかも分からないうえ、

灯りもなく、だが何故か自分の手のひらの色が普通に見えた。

まるで灯りがついているかのようなのような感覚だ。

何処だここ。ファンタジーやメルヘンの世界か?

 

「何かないか?」

 

周りを見ると俺が座ってた座布団と学校の机とそれに似合わない魔王が座るような椅子があった。

それ以外にもないかないか探すが特に見当たらなかった。

 

「少し周りを探索するか」

 

そのまま立ち上がろうとしたが、コツ、コツ......と足音が聞こえた。

誰か……居るのか?

俺はいつでもジョ○フのように逃げれる準備をしていた。

別に逃げても良いだろう?あのジ○セフの孫も逃げてたからな。

 

「スラマッパギー」

は?古ッ!?

......え? あ、ありのまま今起こったことを話すぜ!

俺はさっき周りを見て誰もいないことを確認したんだ。

だが、いつの間にか俺の後ろにモデルのような女が立っていたんだ!

何を言ってるか分からねぇと思うが、俺も何が起こったのかサッパリ分からねぇ!

瞬間移動とか超スピードとかそんなちゃっちぃもんじゃねぇ背中がぞっとする恐ろしさを感じたぜ。

 

「いや、ポル○レフをやってるんじゃないの」

 

え、声に出てたっけ?

銀○戦車(シル○○チャリオッツ)

否、出てこないか。そもそも俺はラスボスに縁は無いぞ。

 

「だって私、神様だもん。心を読む程度朝飯前よ」

 

あ、ありのまま今起こったことを「話さなくていいよ」......まぁいいか。

話したかった。ぶさけたかった。

 

「そういや、俺はなんでこんなところにいるんだ?」

 

「それは、貴方が死んでしまったからよ」

 

「へぇ~、あっそ」

 

「軽、反応軽! さっきはあんなに動揺してたのに!」

 

「どうせこの後の展開とか転生できる世界選んで特典貰って、その世界で暮らすってことだろ?」

 

「なんでわかるの!」

 

「んなものテンプレだろ。テ・ン・プ・レ。はいじゃあさっさとしてくんね?」

 

「ま、まぁその前に死んだ理由気にならない?」

 

「ならない」

 

「少しは気にしようよ! ......まぁこのテレビで確認しよ」

 

いつの間に出したか知らないが女の横にはテレビがあった。

 

「じゃあ、スイッチオン!」

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ~、やっと買えた! ごちうさのマグカップ」

 

お、俺だ。そういえば最近、はまり始めたごちうさのグッズを買いに行ってたな、今はその帰りか。

 

「危なかったなぁ、残り一個とは」

 

『少し進めるよ』

 

『分かった』

 

「フフフ、フンフフーン」

 

これは鼻唄で歌いながら帰ってたときか。

プップー、ギィィィィィ

ガチャ、パンパン!

ん?ぐおっ!

団長?何やってんだよ……団長ッ!

 

「え? 」

 

映像を見てると映像の俺の方にトラックが迫っていた。

そして、ぶつかる瞬間に映像は途切れた。

途中、関係無いのが聞こえたが気のせいだろう。

 

 

 

 

 

 

 

「そういうことだよ、分かった?」

 

「............」

 

女はそう言ってるが気にせず俺は立ち上がり、女に近づいた。

 

「ど、どうしたの?」

 

そのまま俺は女の両頬をつねった。

 

「痛い痛い痛い! 何、何なの!」

 

「俺のマグカップは何処だ!」

 

「それは、車に引かれたときに割れちゃったよ」

 

「ぐぉぉぉぉぉ!! こうなったら死ぬしか!」

 

「いや、君はもう死んでんだよ」

 

「あっ、そっか」

 

「......ま、まぁ兎に角行きたいs「ごちうさ」

 

......t「身体能力を上げてくれ」......被せてこないでよ」

 

俺は行きたい世界にごちうさを選び、

特典として身体能力を上げてもらうことにした。

 

「はよ! ごちうさの世界に行きたいからな」

 

「身体能力は適当にあげとくねぇ。あと、その他もろもろもやっとくよ。

 

それと、赤ん坊からのs「じゃあ却下で」話が進まないから拒否するよ」

 

「なん......だと!」

 

「それじゃあいってらっしゃい!」

 

そういうと、座布団がひとりでに浮き始めた。

 

「え? おい、ちょっとm」

 

「楽しんできな! 」

 

女がそういうと一気にジェットコースターの急降下するとき以上のスピードで上へ上がっていった。

いいや限界だ、押すねッ!

 

「ギィィヤァァァ!!」

 

そのまま俺は気を失った......後で思い出したが、

このときの俺は正座したまま気を失っていた。

よく落ちなかったな。

 

 

 

 

 

 

 

ここは何処だ? 俺が目を覚ますと知らない天井が見えた。

......一回言ってみたかったんだよな。

 

バブブ(おはよう)

 

......まじで赤ん坊になってる。

周りを見てると手紙があった。

読んでみるか、中身が見えるようになってるし。

 

【君へ】

この手紙が届いてるってことは、無事転生できたことでしょう。

君は今病院をでてあまりたってない時期に転生したんだね

それと、君の名前は『虎尾阿 ロン(こびあ ろん)』だよ。

由来は、「虎のように強く、尻尾のように長い人生を送れるようにで、名前の方は適当みたいだね」

まぁのんびり暮らしな。

 

 

 

 

 

 

バブゥ、(はぁ、)バブブブヴェバビブブビバビブブブブベ(これから先が大変になりそうだな)

 

そうして、俺こと『虎尾阿 ロン』の人生が始まった!

......あ、最終回じゃないよ




反省はしている、後悔はしていない。
今度、キャラが紹介されたのを投稿する予定ですが見るのがめんどくさいという人のための説明。



虎尾阿 ロン 男

ごちうさの知識はあって無いようなもの。
若くね? と思うかもしれないが、ただ単に学生を転生させたくてその結果があれ。
関係ない話になるが、作者はこのキャラが凄く気に入ってる。たが、作者はネーミングセンスは無い。


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●第二羽 三歳の頃

この作品は木組みの街と表記します。(町ではなく、街ということです)


俺が転生してから三年ほどたった。

今まであったこと軽く説明しよう。

まぁ作者が面倒みたいなんで適当になるが......って俺は何言ってんだろ。

 

【三歳】

 

「おかーさん、おはよー」

 

俺が転生してから三年程がたった。

だが、俺は一つ気になることがあった、それは......

 

 

 

 

 

 

ここは何処ですか?

ごちうさの世界に転生したと思ったら木組みの街でもココアの町でもなく全然違う街にいたんだ。

俺が何を言ってるか分からねぇかも知れねぇが俺も何をされたか分からねぇ。

そう焦ってたらある日こんな夢を見た。

 

 

 

 

 

 

「何故か見たことがある」

 

俺が目をあけたら真っ黒な空間......てかすげぇ見たことがある場所にいた。

そして、生前の頃の体になっていた

 

「スr」

 

その瞬間俺は......

 

「虎尾阿神拳、不意討ちの腹パン!! 」

 

「ぐほぉは! 」

 

神の腹におもいっきり殴った。

 

ー数分後ー

 

「痛いよ」

 

「......で、呼んだ理由はなんだ? 」

 

「転生させるときにミスっちゃてさ」

 

「虎尾阿神拳「悪い、悪かったって」......どんなミスだ」

 

「木組みの街ではなく別の街に転生、させちゃた」

 

語尾に音符がつくような言い方にムカついた俺は......

 

「虎尾阿神拳、腹パン!! 」

 

「ぐっ! ......痛いからさ。もうふざけるのやめるよ」

 

「もういいか? 」

 

「いや、もうひとつあるよ」

 

「そうか。ならもう一発いくか」

 

「やめてよ! てか君の『虎尾阿神拳』てなに! 」

 

「俺が考えたお前に攻撃するためだけに作った技だ。

 

これから二度と登場しないだろう。

 

まぁそんなことはよくて、何をしたんだ? 」

 

「下手したら他作品のキャラと会うかもしれないよ」

 

「......え? 」

 

「念のため言っとくけど本当だよ」

 

「いやいや、嘘でしょ。そしたらタイトルがごちうさ風なのはなんでだよ。

 

原作タグにはごちうさってちゃんとあるだろ。そんなことしてると怒られるからマジでやめろよ」

 

「そんなこといったらダメでしょ......まぁ今言ったことは嘘だけど。

 

ちょっと文字数を稼ぐt......ゲフンゲフン。この作品が終わったらやりたいことがあるから......」

 

「メタイし、まだ早すぎるだろ。十羽程度しか完成してないのにそんなこと言ったら駄目だろ。

 

ってことで......虎尾阿神拳「っ、腹パンガード! 」無能ハンド! 」

 

無能ハンドという技で神にビンタをした。

 

「痛い......まぁそんなことで頑張りな」

 

「虎尾阿神拳「じゃあね! 」ちょ眩しっ! 」

 

虎尾阿神拳を使う前に目の前が光り、次に目を開けたとき布団で寝ていた。

 

 

 

 

「ロン君、おはよぉ」

 

「おかーさん、おはよ」

 

はぁ、このしゃべり方きついなぁ。

最初転生したときはとても嬉しかったんだがいくつか困ることがあった。それは......

 

 

 

 

 

 

 

これはとある日の朝食

 

「はい、ロン君ご飯よぉ」

 

「んーん(嫌だわ!てかはずい)」

 

「ロン、食べないのか? 」

 

こんなことがあったからだ。

生前は13歳まで生きていた上、反抗期真っ只中の年だぞ!

それにしゃべり方も疲れるし......

だが、俺はこの前嬉しいことを聞いた。

 

【回想】

 

「ねぇロン、少し嬉しいニュースがあるんだけど」

 

「おかーさん、何? 」

 

「今度家族で木組みの街ってところに、

 

お父さんが『ワールド・オブ・ビジネス会社』っていう会社を建てた記念に

 

旅行に行こうと思ってるから準備しといてね」

 

へぇ、父さん会社作ったんだ......直ぐに倒産する気がする。

てか、なんとも言えない名前だな。ってあれ?

 

「......え? 木組みの街ってあの『ここは日本かよ』とか『兎が沢山いたり』するところ? 」

 

「どこで知ったかしらんがそれであってるぞ」

 

よっしゃあ!

 

「そうえばいつ行くの! 」

 

「数年後」

 

「えぇ」

 

長いな......




ワールド・オブ・ビジネス会社

権力は最強、いいね? 別名、ご都合主義の固まり。これからでてくるかは分からないが保険のため。



虎尾阿神拳

次回以降は出ないであろう物。
元ネタは 彼女は○○ではない。 ブロッ○○ー先輩


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第三羽 木組みの街に旅行

ごちうさ成分入りまーす

\ごちうさ成分一丁! /

......すいません、ふざけたくなってやりました。

木組みの街って、『町』でも『街』でも良いみたいですが、この小説では『街』を使います。


スラマッパギー。俺はロン、今は6歳だ。俺は木組みの街に家族と旅行できてる、そして一人でゲーセンで使わないであろう髪飾りをゲットしたり、ウサギを触ったりしながらぶらぶらしてたんだが一つ忘れていたことがあった。

 

ロン「ここは......どこだ? 」

俺が方向音痴ということを忘れていた。まぁ、一度来たことある場所は間違えないけど。

 

ロン「参ったなぁ。見たことある場所だが......」

俺は今、ウサギが沢山いる噴水があるところ......名前は知らないが原作でココアと千夜が初めてあった場所であろうところにいた。

 

???「うえ~ん、おねぇちゃんどこぉ」

誰かに道を聞こうと周りを見渡してると赤と茶色とピンクが混じったような髪に花の形の髪飾りをしていて、(説明がムズすぎる)紫色の目をしている小さい(今の俺と同じぐらいの)女の子がいた。どっかで見たことあるなぁ。

 

ロン「......大丈夫か? 」

俺はどっかで見たことあるなぁと思ってたら無意識に声をかけていた。無意識って怖いね。

 

女の子「う゛ん。おねぇちゃんがはぐれちゃって」

お姉ちゃん『が』ではなく、お姉ちゃん『と』。じゃないのか?

 

ロン「とりあえず落ち着け。これやるよ」

そういって俺はさっき手にいれた花の形が半分の髪飾りを女の子にあげた。

 

女の子「ありがとう! 」

その髪飾りをポケットにしまうと、もう女の子は泣き止んでいた。

 

ロン「ほら、行くぞ」

 

女の子「どこに? 」

 

ロン「君のお姉ちゃんを探しに」

 

女の子「ほんとう? 」

 

ロン「ああ」

 

女の子「ありがとう! 」

そういって女の子は俺を抱き締めた。......え!

 

ロン「ふぇ、ちょちょちょ!! 」

俺は女の子を引き離した。ビックリしたぁ......あれ? こんなところ見られたら捕まr......いや、今は6歳だったな、本当は19歳だけど。

 

女の子「そうだ! キミの名前は? 」

 

ロン「俺はロン。それでk「じゃあロンくん、おねぇちゃんをさがそう! 」

そうだな。そのまま俺は女の子に引っ張られながらその子のお姉ちゃんを探そうとした......が。

 

女の子「わぁ~、ウサギさんだぁもふもふぅ」

探しに行こうとしたが女の子が橋にいたウサギを頬に擦り付けながら楽しんでいた。そして俺は考えるのをやめた......じゃなかった!

 

ロン「お姉ちゃんを探すんじゃなかったのか? 」

 

女の子「......はっ! 」

 

ロン「はぁ......」

人を探そうとしてるのに何故こうなった。

 

ロン「......そもそもそのお姉ちゃんはどんな人なんだ? 」

探そうとしてるけど、手がかりがないとな。

 

女の子「私とにている、うつしい手とカオをしたおねぇちゃんだよ! それとおねぇちゃんは私と同じパン作りの、のうりょく(才能)をもってるよ! 」

何故か某奇妙な話に出てくる平凡に生きたい人の声がした気がしたが置いとくか。

 

女の子「そうえば、ロンくんはしょうらいのユメってないの? 」

 

ロン「俺? 俺の夢は......」

考えてなかったなぁ、転生してから木組みの街でのんびり過ごすことしか考えてなかったし。

 

ロン「コーヒーのブラックを飲めるようにするのと、いつかこの街に住むことだな」

 

女の子「へぇ、そうなんだ」

 

ロン「君は何かないの? 」

 

女の子「私? 私は.....むかしはマホウツカイだったけど、今はとくにないかな」

 

ロン「ないのか? 例えば『お姉ちゃんのようになる』とか」

 

女の子「......よし決めた! 」

 

ロン「? 」

 

女の子「私はおねぇちゃんになる! 」

 

ロン「......へ? 」

俺が言ったことをそのまま丸コピしてんぞ。

 

女の子「私はいつかおねぇちゃんになって、イモウトたちのメンドウを見るんだぁ」

 

ロン「お、おう頑張りな」

そう話ながら歩いてると甘兎庵という店が見えてきた。何故ここについたし。

 

女の子「ロンくん、ここに行こう! 」

......まぁ親から貰った金はあるし何か食べるか。

 

???「いらっしゃいませぇ」

店のドアを開けると俺達と同じ位であろう、黒髪の和服を着た女の子(以降、和服少女)がいた。店番してるのかな? そう思いながら俺達は向き合うように席に座り、和服少女からお品書きを渡された。この時、俺は油断していた。アニメでは千夜は幼少期の頃に変わったメニュー名を考えていたがまだそのときではないと思っていた。

 

ロン「......」

俺はお品書きを見て言葉を失った。予想はつくだろうが、何故なら......

 

『海に映る月と星々』

『花の都三つ子の宝石』

 

全然分からないからだ。これに関しては漢字が苦手とかではなく、意味が分からないのだ。目の前の女の子も、

 

女の子「にる...と...へ? え? 」

分からないようだ。まぁあっちは漢字の読みが分かんないからだと思うが。このメニュー名から考えると......全然わかんねぇ、適当に頼むか。

 

ロン「じゃあ、この『三色色のお花見』と抹茶を二つずつ」

 

和服少女「はい! 」

 

女の子「......ロンくんはこれ読めるの? 」

やべ、少し怪しんでるか? まぁ正直に答えるか。

 

ロン「意味は分からんが一応」

 

女の子「スゴい! 私もこれをよめるようになりたいなぁ」

一生かかっても解読不可能だと思うぞ。......一部例外はあるが。そんなことを話してると、

 

和服少女「はい、こちら三色色のお花見と抹茶です」

早! 注文してから数分しかたってないぞ!! 俺があまりの早さに驚いてると、

 

女の子「ロンくん、このオダンゴおいしいね」

いつの間にか女の子が団子を食べていた。なるほど、三色色のお花見ってのは三色団子のことだったのか。とりあえず食べるか。

 

ロン「いただきます」

 

ーーーーー

俺達は甘兎庵を食事した後、噴水がある広場をブラブラしてると......

 

女の子「あっ、おねぇちゃんだ! 」

女の子が指を指した先には俺達よりいくつか年上であろう女の子に似てる子がいた。

 

ロン「見つかってよかったな。バイバイ」

 

女の子「あっ、ちょっと待って!」

俺と別れようとする前に女の子は俺を呼び止めた。

 

ロン「......ん? どうした」

 

女の子「あの、これあげる! 」

そういって女の子が渡してきたのは先程まで女の子が頭に着けていた髪飾りだった。......使わないだろうけど貰っとくか。

 

ロン「ありがとうな。それじゃあまたな」

 

女の子「うん! バイバイ! 」

俺は女の子に手を振りながらゆっくりと歩いていった。「またな」と言ったのはまた何処かで会える気がしたからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロン「あっ! 今迷子だったんだ」

その後、お巡りさんのお世話になったのはいうまでもない。......それにしてもさっきの女の子、やっぱりどこかで見たことがあるなぁ。

 

ーーーーー

その頃の女の子達

 

~三人称side~

 

女の子「ねぇ、おねぇちゃん」

 

お姉ちゃん「何? 」

 

女の子「私のしょうらいのユメ、決めたよ」

 

お姉ちゃん「え、何々? 」

 

女の子「私のユメはおねぇちゃんになること! 」

 

お姉ちゃん「じゃあその夢に向かって頑張ろうねココア」

そう、ロンがさっきまで一緒にいた女の子はココアという原作の主人公であるがこのときのロンは知らなかった。ついでに言うと、その女の子......もといココアのお姉ちゃんはモカという。

 

ココア「うん、お姉ちゃん! 」

 

モカ「そうえばココア。頭の髪飾り変えたの? 」

 

ココア「うん! おねぇちゃんをいっしょにさがしてくれた男の子にもらって、まえにつけてたのはあげたの」

 

お姉ちゃん「へぇ。お姉ちゃんもその人に会ってみたい! ねぇねぇ、どんな人だったの? 」

 

ココア「えっとね、かっこよくて―――」

 

お姉ちゃん「へぇ。それでそれで」

 

ココア「―――で私の好きな人(友達として)! 」

 

お姉ちゃん「......え(異性としてかな)? 」

 

ココア(また会えるかな? )

そんな会話しているとは知らないロンであった。




和服少女

予想はついてたかもしれないが、千夜。
完成した時はカットしようか迷ったが結局入れることにした。



お姉ちゃん

ココアの姉のモカ。ブラコン。
いつかロンと修羅場になるであろう(どうなるかは考えてない)。



ロンのあげた髪飾り

原作開始時にココアが着けていたもの。
前に着けていたのはロンにあげた設定(一応とってあるロン)。



三色色のお花見

三色団子。それ以上でもそれ以下でもない。
次回以降は出ないであろう。
作者がこの説明を書いてて思ったそうだが『甘兎庵のオリジナルメニューを見てるとその人(作者)の中二病かどうかが分かるんじゃ......』と考えたそうだ。


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●第四話 俺は色々としでかした

注意 この話はごちうさ成分が一切無いです。


やっちまった。今の現状を言葉にするとこれにつきる。

 

手下A「兄貴! お供しますぜ」

 

手下B「兄貴、やきぞばパンとジャ○プ買ってきました! 」

急にパシりが出てきたりして驚いただろうが、これはごちうさの四羽の内容なため、落ち着いてほしい。何故こうなったかを遡ろう。

 

ー三ヶ月前ー

こんちゃー。俺はロン、木組みの町に初めて旅行に行ってから7年程がたち、現在中1だ。俺は赤い月が出てる夜の散歩中に少し厄介なものを見た。

 

中学生「あ、あわわ......」

 

不良A「おい金出せよ」

 

不良B「大丈夫だってちゃ~んと返すからさ」

散歩中に路地裏で不良二人が気弱そうな生徒を脅しているのを見た。ふむ、脅されてるのは中学生で......不良の方は大学生といったところか。

 

ロン「すまないな」

俺は面倒ごとに首を突っ込みたくないため見なかったことにしようとしたが、

 

不良A「あ゛何見てんだオラ」

 

不良B「なんか文句あるのか? 」

 

ロン「特に」

絡まれてしまった。めんどくさいなぁ。

 

不良A「なぁ、こいつからも金とらねぇか? 」

 

不良B「そうだな」

そんなことを話してる不良達を見て俺は生徒に口パクで『音をたてずに逃げろ』と言った。中学生は分かったようで不良達が話している音をたてずに逃げていった。さて、俺も逃げるか。

 

不良B「待てよ」

俺が逃げようとすると左肩を捕まれた。

 

不良A「おい、あいつがいねぇぞ! 」

 

不良B「何! 」

ちっ、バレたか。

 

不良A「もういいや。こいつから金取ろうぜ」

 

ロン「このことは見逃してくれねぇか? 」

 

不良B「は? 」

 

ロン「俺は何も見なかった。そしててめぇらは何もしなかった。それでいいだろ」

即興で適当に出した案を言ってみたが、

 

不良A「んなもん駄目に決まってんだろ」

 

不良B「それにしてもお前弱そうだなww」

前世で似た台詞を聞いたことがあるな。ってか、コイツらは犯罪をしてる自覚はあるのか?

 

不良A「てめぇを殴った後にさっきの奴も殴るか」

 

不良C「お前ら、逃がしてんじゃねぇぞ! 」

中学生が逃げた方に別の仲間がいた。逃げられなかったか。

 

中学生「............」

 

不良C「こいつは坊っちゃんの友達か? 」

............。俺のせいでこうなったのか、俺のせいで......! そこからのことは覚えてないが、俺が不良たちをぶっ飛ばしたようだ。

そしてそんなことがあり、俺は『紅き月(レッドムーン)』と呼ばれるようになった。......誰だこの名前を考えたのは、中二病感が凄く溢れてるぞ。

 

ー三ヶ月後ー

そうして現在。俺はいつも通りに下校してたら......

 

手下A「兄貴! お供しますぜ」

 

手下B「兄貴、やきぞばパンとジャ○プ買ってきました! 」

 

ロン「......え? ちょっと待ってくれ。状況が分からん」

俺はただただ混乱していた。

 

手下A「それは―――」

 

ー状況説明なうー

 

手下A「―――ということです」

ふむ......まとめると、

・あの不良達の部下であいつらに嫌気がさしていた

・あいつらはこの県を支配してるボスと幹部だった

・俺があいつらを倒し自由になった

・俺の強さに憧れて手下になりたい

・やったねた○ちゃん、手下が増えるよってことか

・ついでにあいつらはまだ目を覚ましてないと。

 

手下B「で、兄貴の手下にしてくれませんか? 」

一つ言っておこう。ごちうさ一切関係ねぇよ!!

 

ロン「まぁいいか」

 

手下AB「あ、ありがとうございます! 」

もうどうにでもなれ。ついでに、俺が倒した不良達の意識が回復したのはこの日から一ヶ月後だったそうだ。




ロンが不良と戦ってるところを書くと、色々と不味い気がしたので省略しました。
......言えない。ロンが不良ってことを隠しながら生活させるために特典をあれにしただなんて口が裂けても言えない。誰かに聞かれたら「すいません許してください!何でもしますから!」と言うしかない。



紅き月(レッドムーン)

ロンの二つ名。
正直なこと言うと『紅』という言葉を使いたかったため、適当に作った名前である。
不良たちや犯罪者たちはこの名前を聞くと一目散に逃げ、全うな道を歩もうとするほど恐れられている。


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●第五話 またしでかしてしまった

注意 今回もごちうさ成分は無いです。

今回、ロンの謎推理があります。暖かい目で見てください(私の頭ではあれが限界です。ナニイッテンダコイツ状態だと思います) 


警官A「......では、話を聞こう」

 

警官B「そうだな」

 

ロン「......」ガタガタ

俺は今、取調室にいる。何故こうなったかは分からない。俺はいつも通り普通に、鉄パイプや中身の入った酒瓶で殴られたが(血は出ていない)不良共を倒して(この時点で普通じゃないが置いておこう)、家に帰ったはずだ......何故かどんな道を使って帰ったかは覚えてないが。そのまま何故か倒したところで眠ってしまい、起きたらこうだ。......何故こうなったか全然分からねぇ!!

 

警官A「では、君に質問するね」

 

ロン「は、はい」

 

警官A「君の名前は? 」

 

ロン「......ロン。虎尾阿 ロン」

俺がそういうと警官Bはメモを取り始めた。おそらく俺が言ったことを書いてるのだろう。

 

警官A「ロン君だね。じゃあ君はどこに住んでるの? 」

 

ロン「......すいません」

 

警官A「ん、どうしたのかね? 」

 

ロン「あの......何故俺は取調室にいるんですか」

 

警官A「昨夜、とある場所君だけが倒れてるのを部下が見つけてね」

 

ロン「今あの場所はどうなってますか? 」

 

警官A「今は封鎖中で何かあるか他の警官が調べてるね」

 

ロン「......昨日の記憶が途中から無いのですが、なにがありました? 」

 

警官A「鉄パイプや割れた酒瓶が転がってたり、まだ固まってない血痕があったりね」

 

ロン「う~ん......。そうだ!少し思い出しました。つけを返してないのを思い出して彼処に行ったんですよ。けりを入れられましたけどね。あった瞬間に? 」

 

警官A「......いや。何も見つかってないね」

 

ロン「あなたは嘘をついていますね」

 

警官A「? ......何故そう思うんだ」

表情は変わってないが間があいたな。

 

ロン「さっきあなたは『血痕がある』と言った」

 

警官A「それが? 」

 

ロン「だが、いま貴方は『見つかっていない』とも言った。俺......レッドムーンが暴れてのに」

 

警官A「!」

 

ロン「『何も見つかってない』と。可笑しいですね、血痕があると言ったのに」

 

警官A「......」

 

ロン「何故【昨夜見つけた】のに調査が進んでないのですか?それと、【何をしたい】【何故俺だけを連れてきた】【あなた達は何が目的だ】」

 

警官A「......待った待った。少し話を聞いてくれ」

 

ロン「......目的はなんですか? 」

 

警官A「どうだ、ロン君。いや、レッドムーン。私達警察の手伝いをしてみないか」

 

ロン「......え? 」

なんで知ってるんだ?

 

警官A「君があの事件以来、毎日不良と喧嘩してるのは知ってる」

あの事件というのは前回(メメタァ)のことだろう。

 

ロン「ちょっと待って下さい。何故俺がレッドムーンだと知ってるんですか」

 

警官A「君がさっき言っていたぞ」

え? ......あ、言ってたな。やっちまったぁぁぁ!!

 

警官A「まぁ、今すぐに捕まえたりはしないさ」

 

警官A(実際には、捕まえるとレッドムーンが暴れたり仲間達も来るから、内心ビクビクしてるんだけどな......俺達じゃ歯が立たないし)

そんなことを警官が思っていると知らない俺であった。

 

警官A「その君の強さを怖がった不良や犯罪者が自主してきたり、全うな道に進んでいて、この国の犯罪率が低下してきてる」

 

ロン「ふむ...」

そうえばテレビで何十%か低下したってやってたな。

 

警官A「それでロン君には私達警察の手伝いをしてもらって、もっと犯罪率を減らしてもらおうという上からの命令でね」

 

警官A(ここで断られたら終わってしまう)

警官は内心、凄く焦っていた。

 

警官A「ロン君。私達を手伝ってくれないか」

そいうと警官Aは帽子を外し立ち上がり、俺に頭を下げた。中学生に頭を下げる警察って......

 

警官A(大丈夫だよな! 大丈夫だよな! )

凄く動揺しており、断られたら警察署が潰されないか(物理的に)心配の警官であった。

 

ロン「分かりました、引き受けましょう」

 

警官A「ほ、本当か! 」

 

ロン「だだ一つ条件があるんですが、いいですか? 」

 

警官A「あ、ああ」

 

ロン「俺が手伝って欲しいと言ったら手伝うことですね」

 

警官A「ああ。それは元々その予定だ」

 

ロン「それでは。メアドを書いた紙を置いてくので」

 

警官A「それでは、今後とも宜しく頼む」

 

ロン「はい」

帰るか......あっ! 道が分からねぇ!!




強さ(他作品キャラ含めて、個人的に考えたものなのでおかしいところがあると思いますが、あくまでも参考程度に)

ロン=斉木楠雄(制御装置+身体能力のみ)>>>ロンの仲間たち>>>>>>越えられない壁>>>>格闘技のチャンピオン=ミスターサタン>>>>>警察>一般人=戦闘力5のおっさん



虎尾阿 ロン

不良と同時に警察の手助けをすることとなった。
方向音痴。
本人はついうっかりという感じだが前に数回街一つを破壊したことがあり、それから力のセーブはしてる模様。



警察側

ロンが了承してなかったら警察署が破壊されていたかもと思いながらも了承してくれて安心した。


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第六羽 久しぶりの再開(ごちうさはキャラのみ)

ごちうさ成分、いきのいいの一丁!

\イヤッフーーー、最高だぜーーー!! /

と、いうわけで始まります。


こんにちわ。俺はロン、現在中2だ。俺が転生する前と同じ学年になったが、どうでもいい。俺はこれまでの人生で......転生の前も含めるが初めて転校した。手下達はきっと......大丈夫だろ。沢山いすぎて、面倒見れねぇし。一応他の奴にリーダー任せたが。それで俺は現在、転校初日だ。だがすげぇ焦っている、何故なら......

 

ロン「遅刻だぁぁぁぁぁ!! 」

遅刻しそうになってるからだ。俺は急いで屋根の上を走ったり、何十メートルの高さを何回もジャンプしたりと、かなり焦っていた。......今日以上に神から貰った特典にありがたみを感じたことはないがどうでもいい。

 

ロン「急げぇぇぇぇぇ!! 」

 

ーーーーー

 

ロン「はぁ、はぁ......間に合った」

どうにか間に合った俺は職員室に向かい、その後全校の前で立たされて自己紹介したりして......次は自分の教室で自己紹介することになった。てか全校生徒の前で喋るとかなんという地獄だよ。

 

先生「はい、じゃあみんなに転校生を紹介するね。じゃあロン君入って」

 

ロン「はい。......こんにちわ、俺は虎尾阿 ロンって言うんだ。宜しくな」

俺が自己紹介をし終えると同時に拍手がおこった。邪険に扱われることが無さそうだな、良かった。

 

先生「じゃあ空いてる席に適当に座ってね」

 

ロン「分かりました」

俺は適当に空いてる一番後ろの窓際の席に座ると、隣から声をかけられた。

 

???「こんにちわ。私ココア! 宜しくね」

 

ロン「! ......あ、ああ。宜しく」

俺はその名前とその人物をみた瞬間、少し驚いたがなんとか普通に振る舞った。まさかな、こんな田舎で山にパン屋があったり、町にいかないと電波がどどかなかったりするところだが違うだろうな。......全部ココアの出身地に当てはまるな。そんなことを考えている俺を尻目にココアは......

 

ココア(ロン君ってまさか......いやそれはないかな)

そんなことを思っていたことは知らなかった。

 

ー下校ー

 

沢山質問されたりココアが隣で寝てるのが気になって授業に集中出来なかったり、色々あったが初日が終わり町を高いところから見下ろしてると、

 

ココア「待ってぇ、ロン君! 」

ココアが後ろから話しかけてきた。

 

ロン「ん、ココアか。どうした? 」

 

ココア「ねぇ、ロン君。急なことだけど一つ聞いていい? 」

 

ロン「ああ」

 

ココア「私と此処とは別の町で会ったことない? 」

 

ロン「......え? 」

会ったことあるか?

 

ココア「......やっぱり覚えてないよね。もう数年前の話だから。迷子になってたお姉ちゃんを一緒に探してくれたり」

そう話しながら頭に着いてる髪飾りに指を当て、

 

ココア「この髪飾りをくれたことも覚えてないの? 」

 

ロン「! 」

思い出した!

 

ロン「もしかして、姉を探してたっていう! 」

 

ココア「思い出してくれたんだ! 」

まさか......過去にココアと会ってるなんて思いもしなかったな。よくよく考えると木組みの町に行ったとき何故か見たことあるような子供と人探ししたが。

 

ココア「......ところであと一年で高校生になるけどロン君は何処の高校に行きたいか決めてるの? 」

 

ロン「高校か......」

急に聞いてくるな。俺としては木組みの町の高校に行きたいが住む場所とか色々考えないとな。

 

ロン「いや、まだ決めてないな」

 

ココア「じゃあさ、私と一緒の高校に行かない? 」

な、なにぃぃぃぃぃぃぃ!!

 

ロン「あ、ああ。いいぞ」

 

ココア「やったぁ! ......あ、そうだロン君に言いたいことがあるんだった」

 

ロン「なんだ?」

 

ココア「久しぶり、ロン君! 」

 

ロン「......久しぶり、ココア! 」

そうして、俺たち二人は久しぶりに再会した......あっ、まだ続くよ。最終回じゃないよ、100羽位書く予定だよ!




特典

身体能力上昇。
遅刻しそうになっても急げば間に合ったり、水の上を走れたり(足を早く動かして)とそんなことで使っている......使い方が何か違うような。
鍛えれば鍛えるほど伸びるのだがロンは知らない、というより今考えた後付け設定。
ただ、ロンいわく『仲間が能力を持っている分けでも無いのに俺並の力を持ってることが少し恐ろしく感じる』とのこと。



100羽位書く予定

単行本の一話を終わらすのに2、3羽位使っているため、普通に行く可能性があると言うことで書いた。
ヘタしたら200羽を越える可能性があるため、少しカットしながら書いていく予定。


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原作開始
第七羽 木組みの街にホームステイへ


隊長! とうとう、原作に入るそうです!!

\ナ、ナンダッテーーー!! /

......はい。というわけで、今回から原作に入ります。


スラマッパギー。俺はロン。とうとう高一になり、木組みの街に来たんだ......が、

 

ココア「綺麗、可愛い街! 」

 

ロン「ココア、はぐれるなよ! 」

 

ココア「ここなら楽しく暮らせそう! 」

 

ロン「ああ、そうだな......ってココアがいねぇ! 」

どっかに行きやがったぁぁぁぁぁ!!! ココアの奴、方向音痴だからなぁ。......いや、俺も人のこと言えないな。

 

ロン「何処いったんだよ......」

落ち着け。落ち着くんだ。ココアは原作では何処に行っていた? ......ラビットハウスだった気がする! てかそこしかあてがないから向かうか。

 

無駄無駄無駄無駄......

 

ロン「......ん、電話だ」

ラビットハウスに向かおうとしたらメールの着信音が鳴った。......え、着信音が可笑しいって? 知らんよそんなこと。

 

ロン「ココアからか」

丁度良い、確認するか。

 

ーーーーー

差出人 ココア

宛先 ロン君へ

件名 ウサギ

 

ロン君、ロン君。ウサギが沢山いそうな店を見つけたよ!

写真を送るね

 

ーーーーー

 

ロン「これは......ラビットハウスか」

ココアから送られた写真を見るとラビットハウスが写っていた。

 

ロン「今からそっちに向かう......っと」

メールを送った後、ラビットハウスの場所を確認するためまず人気のない場所に移動して、

 

ロン「よっこらっ...せっ! 」

少し助走をつけて上に数十メートル跳んだ。何回か跳びながらラビットハウスを探してたらさっき送られた写真と同じような場所を見つけた。えっと、ラビットハウス、ラビットハウス......お、あれかな?

 

ロン「さっさと向かうか」

そう言って、俺はもう一度助走をつけ数十メートル跳んだ。そうして何回か跳んでるうちにラビットハウス付近につくとやめ、店に入っていった。

 

ーラビットハウスー

 

俺が店に入ると、ココアと水色の髪と目をしている子......チノと白いモジャモジャのウサギ......誰だっけ? ま、まぁその一人と一匹がいた。

 

ココア「お姉ちゃんて呼んで! 」

 

???「......ココアさん」

 

ココア「お姉ちゃんって呼んで!! 」

 

???「......ココアさん」

 

ココア「おn「何やってんだよ、ココア」ん? ......あっ、ロン君! 」

危うく無限ループになるところを俺が止めた。

 

ココア「ロン君、ここが下宿先だったんだよ! 」

 

ロン「へぇ、そうなんだ」

 

ココア「反応薄い! 」

 

ロン「俺としては初対面の人にお姉ちゃんと呼んでもらおうとしてることに驚きだよ」

 

ロン「こんにちは。俺は『虎尾阿 ロン』っていうんだ。君は? 」

実際のこと言うと、名前知ってるけど初対面で言うのはあれだしな......ウサギの名前は忘れたけど。

 

???「私は『香風 チノ』です、マスターの孫です。それで、この子は『ティッピー』一応ウサギです」

 

ロン「宜しくな、香風」

 

チノ「チノでいいです......早速ですみませんが、ココアさん。ロンさん。働いてください」

 

ココア「任せて! 」

 

ロン「同じく」

俺はチノから制服を貰うと自分の部屋に案内され、そこで着替えて下さいと言われた。

 

ロン「お~見事に何もないな」

俺は部屋を見渡したが案の定最低限の物しかなかった......まぁそれが普通か。とりあえず俺は着替えた......え、ココアのところに行かないのかって? だってココアが今いるところは更衣室だぞ、行ったらラビットハウスから追い出されるだろうし。

 

ー十分後ー

 

ココア「ロン君、着替え終わった? 」

俺が部屋で待っているとココアがノックをせずにドアを開けてきた。

 

ロン「おい待てノックぐらいしろよ、俺がまだ着替えてたらどうするんだよ」

 

ココア「ほら、早く店にいくよ」

 

ロン「ハァ......そうだな」

 

ー店ー

 

???「ん、お前は誰だ! 」

店に行くと黒目の紫の髪と目を持つ少女がハンドガン?......とにかく銃を俺に向けていたたしか......リゼだったか。てか危ねぇよ!

 

ロン「お、俺は『虎尾阿 ロン』ロンと呼んでくれ。今日からホームステイ......この店で働くことになった」

 

リゼ「そんなの聞いてないぞ」

 

ココア「リゼちゃん落ち着いて! 」

 

リゼ「くらえ! 」

そういってリゼは俺に撃ってきた。まぁこんなことは百や二百あったからな、弾を手でキャッチしたり最小限の動きでかわしたりできるが、こうするか。......今俺のことを人外と思ったやつは後で校舎裏に来いよ、一緒にこの特典を与えた神を倒そうぜ「ッ! なんだか寒気が」......なんか変な電波が流れてきたような。

 

ロン「っ! 」

俺は横に跳んで弾をかわせた......が、

 

ロン「ぶべら! 」

そのまま壁にぶつかった。くらっても、大丈夫だが痛いものは痛いからなぁ。

 

ココア「ロン君、大丈夫? 」

 

ロン「一応な」

 

リゼ「かわされたか、もう一度k「リゼちゃん落ち着いて! 」」

後で確認したが、リゼが撃ってきた弾を確認すると実弾だった......何も見なかったことにしよう。実弾なのは、日常茶飯事だったがこんな平和な世の中で持たれてるとかなり怖いものだな。

 

ー事情説明中ー

 

リゼ「す、すまない! 」

 

ロン「もういいって。過ぎたことだし......今までもあったことだし(小声)」

 

ココア「ロン君もこう言ってるしね、リゼちゃん」

 

リゼ「そ、そうか」

 

チノ「......何してるんですか」

そんなことをしてるとチノが来た。

 

ロン「いや、何でもない」

 

チノ「そうだ、コーヒー豆を倉庫からとってきてください」

 

ココア「分かった!お姉ちゃんに任せて! 」

そのままココアは向かっていった。

 

リゼ「ココア、倉庫はこっちだぞ」

倉庫とは真逆の方向に。

 

ココア「あれ? 」

 

ロン「先が思いやられる」

 

ー倉庫ー

 

リゼ「じゃあ、ここにあるコーヒー豆をキッチンまで運ぶぞ」

 

『オー! 』

俺とココアは返事をした。

 

ココア「お、重い......」

ココアが大きな袋に入ったコーヒー豆を運ぼうとするが、持ち上がらない。

 

ロン「どっこいせっと」

俺は6袋持ち上げた。

 

ココア「はぁ、はぁ......ロン君力持ちだね。リゼちゃん、これは普通の女の子には無理だよ」

俺はリゼの方を見ると、2袋持っていた。

 

リゼ「え? あ、ああ! 無理だな、普通の女の子には無理だ! 」

何も誤魔化せてねぇよ! 偶然にもココアはリゼの方を見ていなかったようだが、リゼが俺の方に近づいてきてこう言った。

 

リゼ「何も見なかったことにしろ、いいな? 」

ほとんど脅しになってると思う......まぁ今まで不良と戦ってきたからここの手のことには慣れてるが、一応従っとこう。俺は首を縦に振った。

 

ココア「リゼちゃん、小さいのを運ぼうよ」

 

リゼ「あ、ああそうだな」

ココアは今度は小さい袋を持ち上げようとするが、

 

ココア「お、重い......小さいのでも重いよ。ねぇリゼちゃん」

一袋持ったが少し浮かすことが出来たぐらいだった。てか貧弱すぎね。俺はリゼの方を見ると、

 

リゼ「......え? あ、ああそうだな!! 」

4袋持っていた。リゼが此方を見てきたので、何か言われる前に首を縦に振った。

 

ロン「俺は大きい袋を、ココアとリゼは小さい袋を二人で頼む」

 

リゼ「了解した」

 

ココア「任せて! 」

 

ロン「......ココア、さっきのを見てどうやって任せればいいんだ」

そんなこんなで俺達は袋を運んだ。




虎尾阿 ロン

にわか程度の原作知識。無駄に最強設定。
男ばかりの世界(不良時代)にいたせいで鈍感ぎみになっている。
実弾を受けても痛いだけですむようだ。そして、弾を掴んだりかわしたりできるそうだ。
ついでに、仲間たちも出来るそうだ。
お前人間じゃねぇ! ......というわけで、俺も神を倒すの協力するぜ「え、ちょ! 味方じゃないの! 」......なんか変な電波が流れてきたような。



変な電波

一応説明すると転生させた神の、声である。決して作者ではないです。
ついでに説明するとここで説明してるのも作者ではないです。


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第八羽 尋常じゃないモフモフだと知っていたよ

思ったより人気が出た......微グロタグなど(四話のところ)があるからてっきりUAが100未満、お気に入りは1人いけば奇跡と思っていた。

ありがとうございます!

では、本編どうぞ。

※ 八羽がとんでいることに気づきませんでした、すいません。


リゼ「ココア、ロン。メニュー覚えとけよ」

 

ココア「コーヒーの数が多いねぇ」

 

リゼ「そうか? 私は一目で暗記したぞ」

 

ロン「え......」

 

リゼ「それにチノは匂いだけでコーヒーの銘柄当てられるし......だが、ミルクと砂糖は必須だ」

チノは恥ずかしくて書いていたノートで顔を隠した。

 

ロン「ははは...」

 

ココア「私にもないか特技がないかなぁ......ん、チノちゃんそれは? 」

ココアはチノが持っていたノートを指差した。

 

チノ「春休みの宿題です。空いた時間に少しずつやってます」

 

ココア「へぇ。...あっ、この問題の答えは128で、367だよ」

ちなみにココアが一瞬で解いた問題はとても難しく、一瞬で解けるような内容ではなかった。

 

リゼ「! ......ココア。430円のブレンドコーヒーを29杯頼んだらいくらになる? 」

 

ココア「ん? 12470円だよ。私も何か特技あったらなぁ」

 

ロン「そうだねーココアにも何かあったらいいねー(棒)......俺は特にないけど」

特技なんて本当に無いからなぁ。てか答えを言ったら駄目だと思うが。そんな話をしていたら客が来た、そして俺たち二人は接客を始めた。その様子を見ていた二人から感想を聞いてみたら、

 

リゼ「二人とも、ちゃんと接客出来てるじゃないか」

 

チノ「これなら大丈夫そうですね......少しココアさんが心配ですが(小声)」

とのことだった......まぁ、ココアだからな。

 

ーーーーー

 

ココア「あれ、リゼちゃんなにやってるの? 」

 

リゼ「カフェラテに絵を描く練習だよ。ココアとロンもやることになるだろうし、今のうちに練習しといたらどうだ」

絵を書くのかぁ......たまに俺の絵は十回中一回は変になるからなぁ。

 

ココア「うん! 絵なら任せてね。これでも、金賞とったことあるから」

あり得ない!? あのココアが金賞だと!!

 

リゼ「町内会低学年の部。とかなしだぞ」

 

ココア「ドキッ...や、やだなぁリゼちゃん。そんなことないよ」

今「ドキッ」ってなったろ。図星だろ。ってか少し安心した、ココアに隠れた才能があるのかと思って焦った。

 

ロン「じゃあ俺から練習させてもらう」

カップとスプーンを持って、描き始めた。......あれ、思ったより難しいな。想像以上に絵が描くのが難しく、一応完成したのだが、

 

ココア「ん、ロン君これは? 」

 

ロン「林檎を描こうと思ったのだが」

俺は林檎を描こうと思ったが失敗し......

 

リゼ「雪ダルマ! 」

そう。何故か雪ダルマが出来た......なんでだ! たまに変になると言ったのは、このように描きたい絵と違うものが描けてしまうからだ......本当に何でだろう。

 

チノ「なんで林檎の絵を作ろうとしたら雪ダルマが出来るんですか」

俺が聞きたいよ。ココアはウサギを描こうとしたが中々難しく、失敗したようだ。リゼはその絵が可愛くて肩が震えていたが。てかそれを指摘したら殴ってくるとは......並の奴じゃ当たってたぞ。まぁ気をとり直して、

 

ロン「ん~リゼ、もう一回見せてくれないか? 」

 

リゼ「......一回だけだぞ」

 

ロン「助かる」

リゼはカップを空中に投げたり、回転したりしながら絵を描くいている。終わった後に確認したら戦車を描いていた......うん。知ってた。知ってたけどこれは可笑しいと思う。てか見てるときに無○無○って見えたり、ガル○ンて文字が見えたりした......俺の頭がおかしくなったか?

 

ココア「......え? す、凄いってレベルじゃないよ。神だよ、ゴットだよ」

ココアも驚いていた。誰だって驚く、俺も驚く......俺も極めたら出来るようになるのか?

 

リゼ「そ、そうか? そんなにうまくないって~」///

リゼは照れながらそう言った。

 

ロン「チノも描いてみてくれないか? 」

 

チノ「はい、分かりました」

 

ー数分後ー

 

落ち着け。落ち着くんだ俺。そすついておちう(誤字ではない)......違う! 落ち着いて素数を数えろ!3、3、3......落ち着いたな。知ってた。知ってたんだが、......うん。俺が何故こんなに取り乱してるかというと、

 

チノ「出来ましたよ」

チノの作ったラテアートの絵が独創的というか、ピ○ソのような絵だったからだ......知ってたけど。

 

ココア「チノちゃんも仲間! 」

 

チノ「? 」

 

ココア「仲間、仲間! 」

 

リゼ「ココア、こういう絵は私達のと比べるのは......」

 

ロン「リゼ、今のココアに何を言っても無駄だと思うぞ」

 

リゼ「......ロン、珈琲の入れ方教えてやるから来い」

 

ロン「......分かった」

そうして俺はリゼに珈琲の入れ方を教えてもらった。




ロンの変になる絵

運動(喧嘩や、特典で)や勉強(前世の記憶と復習、予習)や料理(転生してから覚えた)ができる、設定だと完璧人間のようでつまらないと思うため、入れた設定。
だが、次にこの設定が出てくるのはもっと後になると思う(そもそも、変になるのが十回中一回だし)
ついでに、林檎と雪ダルマにした理由は特になし。



無○無○って見えたり、ガル○ンて文字

作者がガル○ン(最終章の一話終了後)に興味をもち、「ニ○○コのコメでそんなのがあったな。よし、それ使うか」と思って入れた。1000万越えて嬉しかったそうだ。


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第九羽 普通の高校生に疑われてると気づかなかったよ

リゼは普通、いいね?

やっとアニメで言うと一羽、単行本で言うと二話が終わった。(三羽使いました)

仮に四巻までやるとする。

十二話(今回で一話使ったため、引いておく)+十三話×3(巻)+一話(四巻のみ一話多い)

12+13×3+1=76(話)

76×3本(単行本一話に使うこの小説の本数)=228(話)

228+10(オリジナルをやる場合の本数の仮)=238(話)

一年=五十二週(+1日とかあるが、今回は含めない)

週に二本の投稿(仮)=119回の投稿

119÷52=2.288...

結論 週二本のペースで四巻+オリジナルを書くと、「二年と少し」かかる。......が、頑張ります。


~リゼside~

 

私の名前はリゼ。普通の高校二年生だ......親父が軍人で、そのことで少し仕込まれてるだけだけど『普通』の高校だぞ、本当だぞ、『普通』だぞ!

 

まぁそれはそうと、私は最初ロンと会ったとき驚いた。あれは普通の高校生が持っているような気配ではなかったからな。まるで不良というかなんというか......そんなやつが持っている気配だったな。

 

驚いて拳銃を撃ってしまったがロンは一瞬何か考えたような表情をするとかわしたんだよな。そのままもう一度撃とうとしたらココアに止められたな。......まさかロンもラビットハウスで働くために来てたとは。チノの親父さんがサプライズで黙ってたのか?

それにしても、ロンが何か小声で言っていたことが気になるな。......それにしても恥ずかしさ紛れに殴ったのもかわされるとは。それと私が撃った方向を見て少し青ざめていたが何かあったのか?

 

まぁ力はあるみたいだし、今日一日観察してみたけど気配が普通ではないこと以外は私と同じで普通だったしな。ロンも私見たいに軍の関係者か? まぁ今度本人か親父に聞いてみるか。

 

~ロンside~

 

ロン「ふぅ疲れたなぁ......ん? なんだろ」

俺が部屋で休んでるとメールが二件来ていた。

 

―――――

<ロンへ>

 

無事にラビットハウスへついた?

そこのマスターさんはとても優しいからリラックスして大丈夫よ

定期的に連絡下さいね

 

<お母さんより>

―――――

 

ロン「母さんからか。無事につきましたよっと」

 

ロン「もうひとつは......お、懐かしいな」

 

―――――

<兄貴へ>

 

こんちゃー、兄貴。木組みの町へ無事つきましたか?

でも俺に兄貴の代わりをやれと言われても困りますよ

まぁチームで話し合った結果、また兄貴がボスをやることになりました

こっちが勝手に決めたことなんでボスと言っても自由にしてていいので、暴れたりする必要はないですよ。サツからも今は何の依頼もきてませんし

それと、いつかそっちに遊びにいきますね。ではでは

 

<星(せい) ラリトより>

―――――

 

ロン「聞いてないぞ、俺がまたボスをやるなんて」

まぁわざわざあっちに戻って仲間をまとめる必要がなく、こっちでゆっくりできるからいいけど。

 

ロン「分かったとでも送ってくか」

 

コンコン

 

ロン「ん? ココアか」

ドアを開けるとココアがいた。

 

ココア「ロン君、リゼちゃんを送りに行こ」

 

ロン「分かった」

そのまま俺達はリゼを送った。

 

ーキッチンー

 

チノ「今日の夕飯はシチューにします」

 

ロン「チノ、何か手伝おうか? 」

 

チノ「いいえ、父以外の男の人に料理をさせるのは不安なので大丈夫です」

......男=料理出来ないのはよくある話だが悲しいな。

 

ココア「じゃあ私が手伝う! 」

 

チノ「もっと不安なのでいいです」

 

ロン「それは思う」

 

ココア「ロン君もチノちゃんもひどーい! ......そうだ、ジャジーン」

ココアが俺とチノに携帯を見せてきた。その携帯の写真には、

 

チノ「これは......私、たち? 」

俺とココアとチノとリゼの顔がラテアートで作られていた。

 

ココア「うん、さっき密かに作ってたんだ」

 

ロン「ココアはこういうのだけは手がまわるよな」

 

ココア「ロン君一言多い! 」

そんな話をしてるとキッチンのドアが開いた。

 

ココア「......何者? 」

 

チノ「こちら父です」

 

???「こんばんは。君たちがロン君とココア君だね」

ダンディーな男性......タカヒロさんがいた。

 

ロン「はい、そうです」

久しぶりだな、タカヒロさんに会うの。実は俺は一度タカヒロさんに会っている。俺が不良ということを話すために警察と一緒に行った。吹き矢で勝負して俺をホームステイさせるかどうかを警官としてたっけな。結果としては、ボディーガードみたいになるからいいかなと言っていたが。

 

ココア「あ......お、」

 

ロン&ココア「お世話になります」

 

タカヒロ「こちらこそ。チノを宜しくね。じゃ」

タカヒロさんはティッピーを連れて何処かへ向かった。

 

ココア「あれ、一緒に食べないの? 」

 

チノ「ラビットハウスは夜になるとバーになるんです」

 

ロン「へぇ、そうなんだ」

 

ココア「それにしてもこうしてると、姉妹みたいだね」

 

ロン「俺はココアよりも誕生日早いけどな」

 

チノ「じゃあ......ロンお兄ちゃん、ココアお姉ちゃんですね」

それが不味かった。ココアはお姉ちゃんと言われたことをとても喜び、

 

ココア「うおぉぉぉぉぉ!!! もう一回言って! 」

夕飯を作ってるときや、食べてるときにもう一回言ってもらいたいみたいで、何回も頼んだ。結局その後はお姉ちゃんと呼ばれなかった......え、その時俺はどうしてたかだって?

 

ロン(俺はロリコンじゃない、俺はロリコンじゃない、俺は......)

滅茶苦茶パニクっていた。

 

ーロンの部屋ー

 

ロン「まだ一日目なのにどっと疲れたなぁ」

時計を見ると短い針が9を指していた

 

ロン「......今日はバレるようなことは特になかったと思うし、大丈夫かな」

あと数日で学校が始まるのか。明日になったら学校の準備を進めとくか。俺はリゼに疑われてると知らずにベッドに転がりそのまま目を閉じた。




リゼ

本人は知らないが、リゼが持っている拳銃には実弾が入っている。
親が軍人だから、その娘もそれ関係で(CQCできるし)気配にも敏感かと思ってつけた設定。この設定で、ロンが不良ということがバレる可能性がある(軽くその辺りの設定は考えてある)



星(せい) ラリト

念のためだが、オリキャラ。ロンの不良時代の仲間という設定。
ロンからの信頼は厚い。幹部という設定、使うときはないだろうが。
本編の内容から、予想がついてる人がいると思うがいつか出ます。



タカヒロ

軍人だったから、顔が広くて警官に知り合いがいてもいいじゃないか。という、ご都合主義。そもそも、ロンがラビットハウスでホームステイ出来ること自体がご都合主義。


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第十羽 今日は学校がないと知っていたよ

投稿したら、前書きと後書きとサブタイが消えていて、焦りました。


ラビットハウスに来てから数日がたった。そして、明後日は学校......なのだが、

 

ココア「チノちゃん、『明日』の学校楽しみだね」

 

チノ「そうですね」

ココアが日にちを間違っているのだ、ただのド忘れだと思うがな。そこで、俺はココアに意地悪しようととあることを企んだ。そして、翌日。

 

ー翌日ー

 

ロン「じゃあ出掛けてくるか」

俺はココアが起きるよりも早く、観光も兼ねてラビットハウスを出た。観光してる間に、カラスが黒いウサギを掴んで飛んでるところを見たりした。......チノよりは早く起きれなかったが、まぁいいや。

 

ロン「今何時だろ......」

公園のベンチで休みながら時計を見るとラビットハウスを出てから一時間程経過していた。

 

ロン「取り敢えず、ベンチに座って休憩するか」

俺はスマホをいじり始めた。

 

ロン「......zzz」

だんだんと眠くなってきた俺はスマホをしまい、公園のベンチに座ったまま寝始めた。

 

~ココアside~

 

こんにちわ。私はココアって言うんだよ! 私は今学校に向かう途中に千夜ちゃんって子に会ったんだよ。

 

千夜「そうだ、ココアちゃん。さっきの栗羊羮食べる?」

 

ココア「うん」

千夜ちゃんが持ってた栗羊羮美味しそうだったから食べてみたかったんだよね。そう思いながらベンチに向かって......あれ?

 

ココア「ロン君! 」

朝から見なかったロン君が公園のベンチで寝てるんだもん。誰だって驚くよ。

 

千夜「ココアちゃん、この人は? 」

 

ココア「この人はロン君って言うんだよ」

 

ココア「ロン君、起きてぇ」

そう言いながら肩を揺らしてみたけど全然起きる気配がないね。

 

千夜「そうだわ」

千夜ちゃんがそう言いながらロン君に膝枕した......え!?

 

~ココアside out~

 

~ロンside~

 

ロン「ふぁ、よく寝......ファ! 」

どうして俺は和服少女に膝枕されてるんだ!

 

ココア「あっ、起きた」

 

???「そうみたいね」

そして、俺を膝枕してる子は凄く落ち着いてるし......って何処かで見たような。

 

ココア「ロン君、紹介するね。この子は千夜ちゃんって言うの」

あっ、原作キャラか。パニクってて分からなかった。

 

ロン「俺は【虎尾阿 ロン】って言うんだ、ロンと呼んでくれ。宜しくな、千夜」

立ちながら俺は自己紹介した。

 

千夜「宜しくね、ロン君。ところで、ロン君はどうして寝てたの?? 」

 

ロン「学校の日にちを間違えてるココアに悟られないように町に出て、早く起きて眠くなったんで寝てた」

俺は、ありのまま何をしていたかを喋った。

 

ココア「え、入学式って今日じゃないの! 恥ずかしい! 」///

 

千夜「そうだわ、二人が迷わないように学校まで案内してあげる! 」

そう言って千夜に学校の場所まで案内されたが、間違えて中学校に案内された俺達であった......そんなことがあったが、きちんと高校の場所を教えてもらったが。後で千夜にどうして膝枕をしたか聞いてみたら、「反応が面白そうだったから」だそうだ。そういうイタズラは止めてくれ(汗)

 

ーーーーー

 

チノ「ココアさん、学校の方はどうでした? 」

千夜と別れてラビットハウスに帰る途中にチノを見つけ、一緒に帰ることにした俺達はチノに高校のことを聞かれていた。

 

ココア「! ......えっと」

 

ロン「............」

 

ココア「こ、この街の建物ってふいんきが良いね」

......ココア、動揺して雰囲気(ふんいき)がふいんきになってるぞ。

 

チノ「高校はどうでした? 」

 

ココア「ま、まるで童話の中の街m「あの、高校は」聞かないで! 」

 

チノ「......高校に行く日付を間違えてロンさんに教えてもらって、その事を言うのが恥ずかしくて誤魔化してるんですか? ......流石のココアさんでもそれはないですよね」

チノが今日あったことをズバズバ当ててきた。まぁ、俺が朝のうちに教えたんだけどな。てか、チノが笑顔で言ってるように見えるな。

 

ココア「え、なんでチノちゃん知ってるの! ......まさかロン君、チノちゃんに言った? 」

そうココアに聞かれて俺はそっと目をそらした。その後ココアは口を利いてくれなかったが、ウサギのストラップをあげたら許してくれた......チョロア(チョロいココア)だな。




カラスが黒いウサギを掴んでる

黒いウサギはあんこである。
それ以外の説明はない......関係ないが、正直いって後書きに何を書いてたか忘れた。


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第十一羽 パン作り! は、次回

ロン「あぁ、疲れた......」

入学式初日、直ぐに帰れると思ってた俺だったが廊下を歩いてる時に部活動の勧誘をしている先輩たちが沢山走って来た。此方も走ればいいのだが、廊下を走るのはいけないと思いながらココアと千夜に先に帰ってもらい、逃げた。結局、部活の勧誘を全て断ったが。

 

ロン「ただいま」

この時間だとラビットハウスが営業してると思ってるから、俺は裏口から帰ってきた。

 

ロン「すまない。部活の勧誘をされていて、遅れた」

直ぐに着替えて、店に出てきた。

 

ココア「ロン君、パンを作るよ! 」

 

ロン「......え? 」

ココア、一体何を言ってるんだ。......あっ、そういやそんなことが原作にあったような。経緯まで覚えてないけど。

 

ロン「何故だ? 」

 

ココア「千夜ちゃんと帰ってる時に、パン屋のパンを見て作りたくなってさ。ほら、私の実家ってベーカリーじゃん」

 

ロン「チノとリゼの許可はとったのかよ」

 

チノ「私は賛成です。オーブンもありますし」

あれ? 少し意外だな。「ココアさん仕事してください」とか言って断ると思ってたが。

 

リゼ「あ、ああ。私も賛成だ」

二人とも賛成のようだ......何故かリゼの顔は赤いが。

 

ロン「なぁ、リゼ。何で顔が赤いんだ? 」

 

リゼ「き、気にするな!! 」///

そう言いながら、拳を振るってきたので普通にかわした。......なんかデジャブを感じるな。

 

ーーーーー

 

そして翌日。俺、ココア、チノ、リゼ、千夜の四人でラビットハウスでパン作りをすることになった。

 

ココア「この子は、友達の千夜ちゃんだよ」

 

千夜「宜しくね。......あら、そちらのワンちゃん」

千夜がチノの頭に乗っていた犬......ではなく、ティッピーに気づく。

 

チノ「この子はティッピーです、ワンちゃんではないです」

 

ココア「この子はね、もふもふ具合が普通のウサギの三倍位もあるの! 」

三倍ではあるが、赤くはない。

 

千夜「癒しのアイドルももふもふちゃんね。宜しくね、もふもふちゃん」

 

ココア「もふもふちゃん、宜しくね」

 

チノ「ティッp......もふもふちゃんです」

何故言い直した!? ティッピーも驚いて目を見開いてるし。そんなことを考えてるとリゼが小声で話しかけてきた。

 

リゼ「なぁ、ロン」

 

ロン「......どうした? 」

 

リゼ「もふm......ティッピーをアンゴラうさぎの品種だって説明しないのか? 」

......今、もふもふちゃんと言いかけたのは聞かなかったことにするか。

 

ロン「え! ティッピーってそういう名前の品種だったんだ。ティッピーって品種のティッピーかと思ってた」

真面目にそうかと思ってた、ウサギの品種なんて知らなかったし。

 

リゼ「そんなわけないだろう」

 

ロン「......じゃあ、パン作りを始めるか」

 

ココア「そうだ! みんな、パン作りをなめちゃいけないよ!少しのミスが大きな失敗になるんだから」

珍しくココアが燃えていた。まぁ、リゼが止めてくれるだろう。

 

リゼ「今日はお前に教官を任せた! 宜しく頼む、ココア教官!! 」

リゼ!?

 

ココア「任された! 」

ここは、ノリに乗った方がいいだろう。

 

『私(俺)も一緒に......! 』

俺と千夜が同時に言った。

 

チノ「暑苦ししいです」

......よくよく考えるとココアを教官にすることが心配だということに気づくのは後の話し。




ロンの原作知識

もうここまでくると無いのと等しい(よく出る登場人物メグや、マヤなどは覚えている)
ご都合主義で、思い出すことがあるかもしれない。



もふもふちゃん

ティッピー。これからもこの名前が出てきたら面白いと思う。
だが、二十羽に行く頃には忘れてると思う。



ロンの料理センス

タカヒロ未満モカ(パン)以上。仲間たちに作っていると、上達した。そんな筆写はいままで一切してないが。
作者のやる気の問題で、この設定がまた出てくるのはかなり後だと思う。


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第十二羽 普通のパンってなに?

ココア「それじゃあ、各自パンに入れたい材料を提出! 」

 

ココア「私は新規開拓のために焼きそばパンならぬ、焼きうどんパンを作るよ! 」

......美味しくなさそうだな。

 

千夜「私は自家製の小豆と、梅と海苔を持ってきたわ」

パンに梅とか合わないだろ! アンコとご飯を混ぜて食ってみたら美味しくなかったし(実話)......うん、あれは酷かった。

 

チノ「冷蔵庫にイクラと鮭と納豆とゴマ昆布がありました」

 

ロン「......なぁ、これって作るのってパンだよな? 」

 

『......そうだよ(ですよ)(わよ)? 』

ココアと千夜とチノの三人に言われた......これからお握り作りに変えられないかなぁ。

 

ロン「......リゼは何を持ってきた? 」

頼む、リゼ! 普通の材料を持ってきてくれ! これ以上おかしなのがあるとパン作りというなの、何かになってしまう!

 

リゼ「私はイチゴジャムとマーマレードを持ってきた」

あ~良かった。リゼまで変なもの持ってきてたら大変なことになってた。

 

リゼ「......ロンは何を持ってきた? ちゃんとしたまともなやつだよな」

......なんだ、リゼも心配だったのか。

 

ロン「くさやジャム」

 

リゼ「!? 」

リゼが凄く驚いていた。まぁ普通の反応だよな。

 

ロン「冗談だよ。本当はアイスコーヒーを持ってきたんだ、コーヒーパンを作ろうと思って」

まぁ、コーヒーパンなんて作ったことないからどうなるか分からないけどな(作ったことがないためアイスコーヒーを使って作れるか分かりません)

 

リゼ「驚かせないでくれよ......」

 

ココア「今日はドライトーストを使うよ! 」

 

ロン「ドライトーストか......」

 

ココア「ドライトーストは酵母菌なんだよ。これを入れないとパンがふっくらしないんだ! 」

 

チノ「そ、そんな危険なものを入れるくらいならパサパサパンで我慢します! 」

え、ドライトーストってそんな危険なものだったのか!

 

ロン「ココア、これを使って俺たちに何をするつもりだ! 」

 

ココア「ロン君まで、なんのこと? 」

チノの勘違いでした。そんなこんなあって、パンをこね始めた俺たち。

 

チノ「パンをこねるのってすごく時間がかかるんですね......」

そう言いながら、チノが俺とリゼを見てきた。

 

チノ「ロンさんはともかく、リゼさんも平気ですね」

 

リゼ「......なぜ決めつけた」

 

千夜「ココアちゃんの様子は......!? 」

 

ロン「ん、どうした? ......ってうお!? 」

ココアの方を見るとパンをこねながら凄いオーラを出していた。なんかギュォォォォォって文字も後ろから見えるような気がする!?

 

ココア「このときのパンはもちもちしていて凄くかわいいんだよ」

 

ロン「す、凄い愛だ!! 」

そして、若干部屋の温度が上がった気がする! これはパン作りの愛情でか!?

 

千夜「ここで折れたら武士の恥ぜよ! 息絶えるわけにはいかんきん! 」

ここにも部屋の温度を上げてるやつが!? そんなこんなでパンをこね終わったが、パン作りはまだまだ続く。

 

ーーーーー

 

千夜「チノちゃんはどんな形にするの? 」

少し時間はたち、パンをこねて疲れた腕を休ませてる。

 

チノ「おじいちゃんです」

そう言ってチノはお爺さんのコーヒーを入れる姿がとても尊敬していたと話した......お爺さん、好きだったんだな。そう感動していると、そろそろオーブンに入れるようだ。

 

チノ「......それでは、これよりおじいちゃんを焼きます」

さっきの感動を返せぇぇぇぇぇ!!

 

ココア「リゼちゃんはウサギパン? 」

 

リゼ「あぁ。焼けたらチョコで顔を描いていくんだ」

みんな美味しく出来そうだな。

 

千夜「ロン君は何にしたの? 」

 

ロン「秘密だ。焼き終わったら教えてやるよ」

そう言うと、千夜は頬を少し膨らました。え、怒ってるの? 拗ねてるの? 全然分からないな。そうして、パンを焼き始めた。

 

ー数時間後ー

 

ココア「焼けたよぉ! 」

ココアが焼けたパンを持ってきてくれた。

 

千夜「ロン君は作った形ってこれ? 」

千夜は団子の形(串もパン)をしているパンを指差した。

 

ロン「あぁ。コーヒーと団子のコラボレーションだ」

......なんかすげぇティッピーがこっちを睨んでくるんだけど!?

 

リゼ「あっまだ熱が冷めてなかったか! 」

そんな声が聞こえてリゼの方を見ると、ウサギ型のパンにチョコで表情を描いていたのだろうが、熱が冷めておらずチョコが溶けてしまっていた。

 

『傾いてる! 』

チノとココアがそう言った。

 

『え!? 』

リゼと一緒に驚いてしまった俺は悪くないと思う。

 

千夜「! 美味しい」

 

チノ「美味しいですね」

 

ロン「あぁ。そうだな」

思ったより、コーヒーパン旨いな......なんかティッピーがコーヒーパンを凄く睨んでるけど。

 

リゼ「さすが焼き立てだな」

 

ココア「これなら看板メニューにできるよ! 」

 

ココア「この焼きうどんパン」

............。

 

千夜「この梅干しパン」

............。

 

チノ「このイクラパン」

この三つは看板メニューにしないようにしておこうか。

 

リゼ「そういえばまだ焼いてるのがあったけどあれはなんだ? 」

 

ココア「あっ、あれはね......」

そう言うとココアが立ち上がり、オーブンの前まで行くとその焼いてたパンを取りだし、

 

ココア「ティッピーパンを作ってみたんだ」

本物のティッピーのようなパンを見せてきた。上手いな! 本物のティッピーも驚いてるし。

 

千夜「早速食べてみましょう」

みんな食べ始めた。......これは、旨い!! 凄くもちもちしてる!

 

千夜「中は真っ赤なイチゴジャムね! 」

 

リゼ「......なんかエグいな」

リゼがそう言った。俺もまじまじと見てみると少々エグく感じてきた。......喧嘩してたときは流血なんて(相手が)よくあって、見なられてたから言われるまで気づかなかった......慣れって、怖いな。結局、ティッピーパン(イチゴジャム入り)は看板メニューにならなかった。ついでに、俺が作ったコーヒーパンもボツになった。理由としては、ティッピーが凄く睨んでるからだ......なんか気にくわないことでもあったのか?




アンコとご飯

銀○を見て、やりたくなった。あれは止めといた方がいいと思う......と作者が言っていた。
それと、もう一回やってみたいとも......やめとけ。



くさやジャム

この言葉だけで何のアニメから持ってきたかわかる人いるかな?
正解は、日○。○常というタイトルだが、非日常。かなり面白い。




コーヒーパン

作ったことがない。
きっとロンが作ったものだから旨いと思う。




コーヒーと団子のコラボレーション

何故ティッピーが睨んでたか分かる人は10人中7人だと思う。
分かっても、なにか貰えるわけではない。
一応、次回あたりを見ればわかると思う。


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第十三羽 甘兎庵に招待されました

パン作りから数日後。お礼として、千夜の喫茶店に招待され俺とチノとココアとリゼの四人で遊びに行くことにした......どんなところだったかな?

 

チノ「なんて名前の喫茶店ですか? 」

 

リゼ「甘兎と聞いてるけど」

......なんか引っ掛かるなぁ。どっかで聞いたような。

 

ティッピー「甘兎とな!? 」

 

ロン「うお!? 」

あれ! 今ティッピー喋らなかったか! ......まぁいいや。

 

ココア「チノちゃん知ってるの? 」

......ココア、少しはティッピーに疑問を持とうな。

 

チノ「一応。おじいちゃんの時代に張り合っていたと聞きます」

......あっ。ティッピーって確か長生きしてたっけ。それで、チノのお爺さんの影響を受けて甘兎と聞いて驚いたのか? じゃああのときコーヒーパンを凄く睨んでたのは、甘兎......甘い物があんのか? 団子の形だったからか? うん、きっとそうだな。ティッピーから人語が聞こえたのは、どうでもいいか。考えても仕方ないし。

 

ココア「こんにちは! 」

そう考えてると千夜の店についており、ココアがドアを開けていた。

 

ロン「......甘兎庵か」

俺も続いて入るときに看板をチラッと見た。......この世界に来て、どっかで見たような。雑誌の記事とかだっけか。

 

千夜「みんな、いらっしゃい! 」

 

ココア「あっ、ウサギだ! 」

 

千夜「この子は看板ウサギのあんこよ」

 

リゼ「置物かと思ったぞ」

 

千夜「あんこはよっぽどのことがないと動かないのよね」

チノがあんこに近づきあんこはチノ......いや、ティッピーに気づくと反応し、ティッピーに向かって頭突きをした。その威力は強く、ティッピーを頭に乗せていたチノがバランスを崩していた。......危ねぇ!

 

ロン「大丈夫か? 」

 

チノ「はい、ビックリしましたが」

チノが後ろから倒れそうになったため、俺が支えて倒れずにすんだ。ふぅ、特典で貰った身体能力上昇は思ったより役に立つな。

......なんかリゼがこっちを観察するように見てるな。

 

千夜「あれは......一目惚れしちゃったのね。恥ずかしがり屋さんだったのに、あれは本気ね」

......ティッピーも大変だな。

 

ココア「あれ? ティッピーってオスだと思ってた。なんとなくだけど」

俺もそう思ってたな。

 

チノ「ティッピーはメスですよ」

 

ロン「え、マジか!! 」

......あれ、そうえばなんでオスって思ってたんだ?

 

千夜「はい、お品書きよ」

 

ロン「ん、ありがと......う? 」

 

『海に映る月と星々』

『黄金の鯱スペシャル』

 

デジャブ!? これ小さい頃、木組みの街に来たときに見たな! なんか引っ掛かると思ったらこれか!

 

ココア「ん~、抹茶パフェもいいしクリームあんみつ、白玉ぜんざいも捨てがたいなぁ」

......うん、成長したなココア。前は意味わからないとか言ってたけど。

 

チノ「......あれ、なんでロンさん悲しい顔してるんですか? 」

ヤベッ、なんとか誤魔化さないと!

 

ロン「あ、ああ。ココアが高校生にもなったのにまだ中二病にかかってると思うと、悲しくなって」

 

ココア「ロン君、酷い! 」

 

ロン「この暗号を読める時点で中二病だと思うけど」

 

千夜「......メニュー名をもう少し捻った方が良いのかしら」

 

ロン「やめてくれ」

 

千夜「でも、小さい頃は何回もメニュー名を変えてたのよね」

 

ロン「それはただの迷惑にしかなってなかったと思うが......」

まぁ、そんなこんなあってみんな注文した。

 

リゼ「............」

注文した品が来るのを待っていると、リゼが黙ってなにかを見ていることに気付いた。視線の方を見てみると、千夜を見ていた......どうしたんだ?

 

チノ「和服、着てみたいんですか? 」

あっ、そういうことか。リゼは和服を着てみたいそうだ。

 

リゼ「いやっ、そういうわけじゃっ......! 」

 

ココア「リゼちゃんならきっと似合うよ」

 

ロン「あぁ。そうだな」

ココアが想像したのは、博打。俺が想像したのはハッピだった。

 

リゼ「そっち!? それにロンはなぜその発想になった!! 」

そんなこんな話してると、注文した品が届いた。




コーヒーパン

前回、ロンが団子の形にして作ったもの。ティッピーが凄く睨んでたのは、甘兎庵のことで。


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第十四羽 名前のわりにはちゃんとしてました

こみっくがー○○に最近はまってます。

かお○先生と、ウィング○○が好きですね。


千夜「お待ちどうさまー」

 

ココア「来たぁ! 」

 

千夜「リゼちゃんは海に映る月と星々ね」

白玉栗ぜんざいか。

 

千夜「チノちゃんは花の都三つ子の宝石ね」

ふむ、餡蜜に団子が刺さってるのか。

 

千夜「ロン君はかまくらの中のカラフル色ね」

大きめの器に小さめの半球型になってるバニラアイスが複数周りにあって、その中にフルーツがあるのか。......かまくら=バニラアイス。カラフル色=フルーツ。ってことか?

 

千夜「ココアちゃんは黄金の鯱スペシャルね」

デカ!? 思った以上にでかいものが来たぞ、上にたい焼きが乗ってるし。しかも、ココアがスゲェ目を輝かせてよだれ垂らしてるし。

 

リゼ「鯱=たい焼きって無理がないか? 」

それは、言ってはいけないと思う......

 

千夜「あんこは栗羊羮ね」

あんこがたべたそうにこちらをみている。たべさせる?

▼はい

 いいえ

 

ココア「しょうがないなぁ、ちょっとだけだよ。その代わり後でもふもふさせてね」

ココアがそう言ってスプーンで一口取ってあんこの方に手を伸ばしていくと......

 

『本体まっしぐら!! 』

あんこはスプーンの方ではなく、本体を食べ始めた。それにココアと隣に座っていたチノが驚いた。ココアはしょうがなくスプーンに乗ってるものを食べ、あんこのことを諦めると此方にスプーンを伸ばしてきて―――

 

ロン「......ココア、人のを勝手に食べようとするなよ」

俺のを食べようとしていた......しょうがない。

 

ロン「食べたかったら一言ぐらい言えよな」

ココアにあげた。

 

千夜「......そうだわ! ラビットハウスさんとコラボするのはどうかしら? きっと盛り上がると思うの。例えば......コーヒーあんみつとか」

ティッピーがコラボって聞いたときは驚いていたけど、コーヒーあんみつって聞いた瞬間にらみ始めた!? コーヒーあんみつになにかあんのか?

 

ココア「タオルやトートバッグなんてどうかな」

 

チノ「私はマグカップが欲しいです」

 

ロン「俺としては、あんことティッピーのツーショット写真を撮ってそれを広告に使うのが良いと思うな」

俺がそう言うと、ティッピーがガクブルと震え始めた......あぁ、さっきあんこに追いかけられたばっかりだもんな。......あれ、千夜とリゼはなんでそんな不思議そうに顔してんだ?

 

俺がそう考えてると、チノがいつの間にか元の場所に戻っているあんこに近づいていた......触ろうとしてるのか?

 

ココア「触らないの? 」

 

リゼ「チノはティッピー以外の動物が懐かないらしい」

 

ロン「そうなのか......」

俺は前に不良みたいなウサギに頭突きを喰らったことがあったな。同じ不良どうしなにか分かるのか? 俺は全然分からないが。

俺がそう考えてる間にもチノはあんこに慣れようとしていた。チノは耳を少し触ったり、撫でたりしてそうして、ゆっくりと頭にあんこを乗せた。

 

ロン「おぉ......! 」

 

ココア「もうこんなに仲良く!? 」

 

リゼ「頭に乗せなきゃ気がすまないのか? 」

 

~三人称side~

 

ココア「千夜ちゃんまたね~」

 

ロン「また学校で」

 

ココア「......昔はこのお店とライバルだったんだよね」

ココアがラビットハウスに帰る途中でそんなことを聞いてきた。

 

チノ「今はそんなこと関係ないですけどね」

 

ロン(......そうだな。ライバルでも、因縁の相手だったとしても、そんなこと関係なく仲間にしてたな)

 

ココア「私たちもお客さんに満足してもらえるように頑張らなきゃね」

 

ロン「そうだな......ってチノ、頭に間違えてあんこ乗せてるぞ!? 」

 

『!? 』

チノも他のみんなも気づいていなく、驚いていた。

 

ロン「ちょっと交換してくる! 」

ロンはあんこを持ってさっきまでのを戻っていった。

 

リゼ(......よし! )

 

リゼ「チノ、ココア。すまないが、ロンに聞きたいことがあるんだ。少しここで待っててくれ」

ロンが来たさっきまでの道を戻って数分後、リゼも後を追った。

 

~三人称side out~

 

~リゼside~

 

私は前々からロンのことを怪しいと思っていた。

ラビットハウスで初めてあった日の普通ではない気配。

銃弾......本物ではないが(本当は本物)避けたり、私の拳も避けたりしたからな。

この前、親父に聞いてみたら驚いていて、何処かに電話をかけてたな。その後、此方でも調べると言っていたが。

兎に角、これは誰にも聞かれずにロンに聞くチャンスだ!

 

私がそう考えながらさっきの道を歩いてるとロンが戻ってきた。

 

ロン「あれ、リゼ。ココアとチノは? 」

 

リゼ「あ、あぁ。ロンに聞きたいことがあって、二人にはさっきの場所で待ってもらってんだ」

落ち着け私。平常心だ、平常心。

 

ロン「聞きたいことって? 」

 

リゼ「ロン、お前は普通の人とは違う気配がする。お前は何者だ? 」

私は、そう問いただした。




かまくらの中のカラフル色

考えるのに、時間がかかった。
かまくら=バニラアイス。カラフル色=フルーツ。という、設定。



因縁の相手

中学時代の話。これを描いてるときに思い付いたが、ラリトの設定......というか、ラリトは名前出てるだけで本編に出ていないという。



リゼ

ロンにとうとう聞いてみることにした。ぶっちゃけると、そろそろ一人ぐらい知ってる人物が欲しかった。どうなるかの展開は、完成している(来週分)。関係ないが、作者は最近どうしてもボケないと落ち着かなくなってきた。


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第十五羽 秘密はいつかバレるもの。今回は一応シリアスです(ごちうさはキャラのみ)

正体がバレたときのデメリットを考えていなかったなんて口が裂けても言えない。


~ロン side~

 

リゼ「ロン、お前は普通の人とは違う気配がする。お前は何者だ? 」

 

ロン「......え? 」

ヤバい。正体がバレたか? 俺は正体がバレると色々と厄介なことになる。理由としては、学校でボッチになるし顔を会わせにくくなったりと、そんなことが起きる。そんなことが起きると、手下たちが「ロンさんを助けるぞ! 」とかいって、街一つを焼け野原にすると思うからな、あいつらは。それに、理由は分からないが俺が何処に住んでるとかバレてるんだよなぁ......え、あいつらってストーカーか?

 

リゼ「ロン、ハッキリ言ってくれ」

リゼの真剣な目が此方を見ている......これは正直に言うしかないか。所々隠してだが。

 

ロン「リゼが言う、気配が普通ではない理由は思い付く。まぁ、俺はそんなこと言われたのが初めてだからあってるかは分からないが」

 

リゼ「......教えてくれ」

 

ロン「......それは、俺が不良だからだ。多分だが」

 

リゼ「! 」

俺がそう言うと、リゼが銃を向けてきた。

 

ロン「もちつk じゃなくて、落ち着け! もう暴れる気はねぇよ」

 

リゼ「どういうことだ? 」

 

ロン「俺はその不良グループのリーダーだったんだ。まぁ、なんやかんやあってやめることにしたが。そして、仲間にリーダーを任したはいいけど上手くいかないから肩書きだけでもいいからリーダーに戻ってくれってことだ」

 

リゼ「そういうことか。じゃあ、私たちに言わなかった理由は? 」

 

ロン「学校でボッチになるのが嫌なのと、仕事場で気まずくなりなくないから」

俺は即答した。そうしたら、リゼが笑い始めた......何故!?

 

リゼ「まさか、そんな理由だとは......」

 

ロン「そんな理由とは言ってるけど、学校でボッチになると二人組作ったりするときに一人だけ余って、悲しい思いをしたりするんだけど」

 

リゼ「安心しろ。そんなことで私はロンのことを避けたりしないさ」

 

ロン「そんなことって......結構悩んでたんだけどなぁ」

 

リゼ「そうえば、他のみんなにはいつ言うんだ? 」

 

ロン「タカヒロさんにはもう言ったが......他のみんなはもう少し時が流れてからにする。それに、俺の仲間の一人が此方に遊びに来ると言っていた」

 

リゼ「へぇそうなんだな」

 

ロン「まぁ、いいやつだから。仲良くしてやってくれ」

 

リゼ「そいつの名前は? 」

 

ロン「星(せい) ラリト。俺が一番信用しているやつだ......頭は悪い方だけど」

 

リゼ「そうか......そろそろ、チノとココアのところに戻ろう」

 

ロン「そうだな」

そうして、チノたちと合流した俺たちはラビットハウスに帰るのであった......あっ、さっきリゼと喋ってるときにティッピーがいたな。影が薄かったから忘れてたな。




仲間たち

ストーカー説。ロンは今回のことで少し怖くなったそうだ。
普通だったら、お巡りさんこいつです。



星(せい) ラリト

名前だけは出ている。だが、出てくるのは五羽ぐらい後になる予定(二、三週間後)
一応、どんなキャラかは考えてある。ありそうでなかった(らいいな)設定を入れる予定。
ヒント 【シャロ】 【メグ】 【青山ブルーマウンテン】 【カフェインファイター】 【ハーブティ】 【場所】
......少し、ヒントを出しすぎたかもしれない。



ティッピー

ロンがいつか喋ろうとしているため、自分から言う気はない。
書いてるときも、忘れていた。


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第十六羽 赤色がいい!......え、ないの

ふざけたくなって、ああなった。反省はしている、後悔はしていない。

前回のあらすじ

ロン、リゼに不良のことをばらす
気にすんな的なことになった
ラリトという、人物が今度街に来ることを話した
メチャクチャ強くて、二つ名があることは教えてない


ココア「このお店のカップって無地だよね」

甘兎庵に行ってから数日。リゼとの距離が少し縮まったような気がする。ラビットハウスで働いてるとふと、ココアがそんなことを言った。

 

チノ「シンプルイズベストです」

 

ロン「確かにな。無地は何にもないから見てて心が落ち着く」

俺がそういうと、ティッピーも頷いた。そういや、ウサギって人の言葉がわかるんだな。

 

ココア「そうえば、この前面白いカップ見つけたんだ」

 

リゼ「へぇ、どんなのだ」

 

ココア「真ん中にろうそくを立てて、いい匂いがして......」

 

ロン「それはアロマキャンドルだと思うぞ」

 

ココア「へ? ま、まぁ新しいカップを今度探しに行こ! 」

そうして数日後、俺たちはカップを見に行くことにした。

 

ー数日後ー

 

リゼ「お、あの店良さそうだな」

 

ココア「わぁ、かわいいカップがいっぱい! 」

赤いカップは......さすがにないか。俺は紅い月(レッドムーン)という、二つ名をつけられてから赤いものが好きになり始めた......あれ、洗脳されてる!?

 

ココア「......あ、これなんていいかも」

そう言って、ココアの手と別の人の手が丁度カップに触れ、互いを見た。こういうのって、よく恋愛に発展する漫画が多いけどそうそうないんだよな、現実だと。この世界でも。そう考えてると、ココアがその人のことを見てもじもじし始めた。いや、困ってるからやめてあげような。

 

リゼ「あれ、よくみたらシャロじゃん」

ん、リゼの知り合いか......ってよくよくみたら原作キャラだったな。転生してから十年以上たってるし、あまり原作知識ないからなぁ。

 

シャロ「天々座(てでざ)先輩!? 」

 

リゼ「リゼでいいよ」

 

チノ「知り合いですか? 」

 

リゼ「私の学校の後輩だよ。ココアたちと同い年」

 

ココア「え、リゼちゃんって年上だったの? 」

 

ロン「え!? ココア気づいてなかったのか」

俺は一回会っただけで分かったから、ココアも分かってるのかと思ってた。

 

シャロ「どどど、どうしてここに? 」

ん、リゼのまえだと緊張しちまうのか? 体が震えてるし。

 

リゼ「喫茶店で使うカップを買いにきたんだよ。シャロは欲しいものあったか? 」

 

シャロ「いえ、私は見てるだけで十分です......この白くすべらかなフィルム......ハァ~」

シャロはカップを指でなぞったりしながらそう言った......これは自分の世界に入ってるな。

 

ココア「それは変わった趣味ですな」

 

ロン「いつもチノを妹って言ったり、もふもふしてたりするお前には言われたくないと思うぞ」

 

チノ「......そうえば、二人は学年が違うのにいつ知り合ったんですか? 」

 

シャロ「私が暴漢に襲われそうになった所を助けてくれたの」

 

ロン「おぉ......」

 

リゼ「あれ? 」

 

ココア「かっこいいね。......それって、こんな感じ? 」

 

 

 

<ココアロードショー>

 

細い路地裏にいる暴漢と壁を背にして立っているシャロ。

 

シャロ(だ、誰か助けて! )

 

シャロは追い込まれて暴漢に襲われそうになった......が!

 

リゼ「失せろ!! 」

 

リゼが後ろの壁から跳んできて威嚇射撃をした。そして、シャロの前に着地すると、

 

リゼ「この私が断罪してくれる! 」

 

暴漢に向けて銃を向けていつでも打てる体制をして―――

 

リゼ「......って、違う違う! 」

 

<ココアロードショー 終了>

 

 

 

面白くなりそうなところでリゼに止められた。

 

ロン「じゃあこんな感じか? 」

 

 

 

<虎尾阿ロードショー>

 

リゼ「あっ、シャロ」

 

シャロ「天々座先輩!? ど、どうしたんですか? 」

シャロは休日にリゼを見かけて、声をかけた。

 

リゼ「あ、あぁ。少し予定があって」

 

シャロ「用事って何ですか? 」

 

リゼ「ま、まぁ色々とな」

リゼがそう言って、シャロと別れようとすると、

 

お巡りさん「ちょっといいかな」

声をかけられた。

 

シャロ「どうしました? 」

 

お巡りさん「ここで本の万引きが起きたと聞いてね。女性の持ち物を見るのは気が引けるが、確認させてくれるかい? 」

 

シャロ「別にいいですよ。ねぇ、天々座先輩」

シャロがリゼの方を見ると、自分のバッグを大切そうに抱えていた。

 

シャロ(いやーーーっ!! なんで大切そうにバッグ持ってるんですか!? )

 

リゼ「す、すまないが私は急ぐんでな。さようなら!! 」

リゼがそう言って、走ろうとするとバッグから本が二冊落ちた。

 

お巡りさん「ん、これは......」

お巡りさんが本のタイトルを確認しようとすると、

 

リゼ(お......おっおお、おおぉおお!! )

リゼはお巡りさんの鳩尾にチョップをくり出して怯ませた後、拳銃を出して撃った。(ギャグシーンなので、大丈夫です。無傷です)

 

シャロ「天々座先輩、落としま......」 

シャロが落とした本のもう一方を確認しようとすると、リゼがこの世の終わりのような顔をして......

 

リゼ「............」

近くにあった建物の屋根に素早く登り......

 

リゼ「フンッ! 」

ムーンサルトをくりだした。このとき、リゼが持っていた本はちゃんと買ったやつで題名には「かわいい動物大全集(上)(下)」と書かれていた。

 

リゼ「だから、全然違う! それにロンの回想だと私が人をやってるじゃないか! 」

 

<虎尾阿ロードショー 終了>

 

 

 

リゼ「本当はな......」

 

シャロ「あっ、言っちゃ駄目です!! 」

 

ー回想 下校中ー

 

シャロ(不良野良ウサギ!? 噛まれる、怖い、通れない!! )

 

リゼ「あ~また通行の邪魔してるな。しっしっ」

 

ー終了ー

 

チノ「............」

チノは黙ってシャロの方をジット見る。

 

ココア「............」

ココアも同じくシャロをジット見る。俺も同じことをする。

 

シャロ「う、ウサギが怖くて悪い!! 」

顔を真っ赤にしながらシャロはそう言って......いや、悪くないけど意外だと思って。




虎尾阿ロードショー

ロンロードショーだと、しっくり来ないので苗字で。
若干、○曜ロードショーに名前が似ているような。
内容の元ネタは日○から。



紅い月(レッドムーン)

忘れている人がいるかもしれないので、軽く説明。
ロンの二つ名。以上。


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第十七羽 お嬢様!?

来週の分です......ストックが、無くなってしまった。


シャロ「このカップなんてどう? 香りがよく広がるの。こっちは、とっての触り心地が工夫されてるのよ」

 

チノ「カップにも色々あるんですね」

 

リゼ「詳しいんだな」

 

シャロ「じょ、上品な紅茶を飲むにはティーカップにもこだわらなきゃです! 」

 

チノ「うちもコーヒーカップには丈夫で良いものを使っています」

 

ロン「俺のマグカップも丈夫なものをつかってるぞ」

 

ココア「私のお茶碗は実家から持ってきたこだわりの一品だよ」

 

リゼ「......何張り合ってんだ。それに、ココアの場合はカップじゃないだろ」

確かにな。でも、あの茶碗はココアが前に割っていたような......

 

リゼ「でも、うちの店はコーヒーが主だからカップもコーヒー用にしないといけないな」

 

シャロ「え、そうなんですか! 」

シャロはリゼの言葉を驚いた後に悔しいような顔をした。コーヒー飲めないのか? それとも、ココアみたいに銘柄を当てられないのか?

 

ロン「コーヒー苦手なのか? 」

 

シャロ「苦手じゃないんだけど......カフェインを摂りすぎると異常なテンションになるみたいの。自分じゃよく分からないんだけど」

 

『コーヒー酔い!? 』

聞いたこと無いぞそんなの。仲間にもそんなやついないし。

 

ココア「......あ、このカップおしゃれだよ! 」

場の雰囲気を変えようと、ココアがカップを指差した。

 

ココア「と思ったら高い!! 」

値段を見たら5万円だった。

 

シャロ「アンティーク物はそのくらいするわよ」

 

リゼ「あれ、これって......」

 

リゼ「昔、的にして打ち抜いたやつじゃん」

 

『!? 』

なんでそうなった!? ......ってあれ?

 

ロン「これ、親父が昔に持ってたやつだな」

 

『!? 』

みんなに驚かれた......でもこのカップって、

 

チノ「ロンさんのお父さんはこのカップを持ってるんですか」

 

ロン「昔にな。今はもうないが......そうえば、こんなことがあったな」

 

ー回想ー

 

これは俺が中学の頃の話だ。

 

親父「ロン、このカップ良いだろ。五万もしたんだぞ」

俺がリビングで寛いでると親父がそう言ってきた。相手をするのがめんどくさかった俺はこう答えた。

 

ロン「あっそ」

そう言うと親父はカップを床に落として、半泣きした。そして数日後。

 

親父「ほれ、今度は100万のカップを買ってきたぞ。しかも、三個も」

もっと高いカップを買ってきた。

 

ロン「いや、そんなに高いのを買うんだったら貯金しろよ。会社に使えよ」

 

親父「......グスッ」

またカップを床に落として、今度はマジ泣きをした。それから親父が無駄金を使うことは無くなった。

 

ー回想終了ー

 

ロン「とまぁ、こんなことがあったな」

 

『............』

あれ、なんでみんな黙ってんだ。

 

リゼ「ロン、そこまで鬼畜だったとは」

 

ココア「ロン君のお家ってお金持ちなの? 」

 

リゼ「そこかよ!? 」

 

ロン「いや、金持ちかは知らない。親父は会社の社長をやってるみたいだが、何の会社か知らないしな。聞いたことなかったし」

 

ココア「そうだチノちゃん、お揃いのマグカップ買おうよ」

 

チノ「私物を買いに来たんじゃないんですよ」

 

ロン「そうだぞ。それに、前に割った茶碗の代わりを探さなくていいのか? 」

 

ココア「そうだった。お茶碗、お茶碗......」

そう言いながらココアは、店の中を探した。

 

ロン「いや、ここにはないからな」

......ん、リゼがカップを二つ持ってレジに行ってる。買うつもりなのかな。

 

ココア「シャロちゃんて、高いカップに詳しくてお嬢様って感じだね」

 

シャロ「お嬢様!? 」

 

チノ「その制服の学校は才女とお嬢様が多いと聞きます」

 

ココア「おまけに美人さんだしね」

 

ロン「まるで、完璧だな」

 

リゼ「......シャロにとってはこのカップも小物同然だろうな」

 

シャロ「ま、末代まで家宝にしますけど!? 」

 

ロン「これが、お嬢様ポーズ!? 」

なんか、シャロの隣に1、万2万......と謎の数字が上がっているように見える! これがお嬢様力か!? って何言ってんだろ。

 

チノ「シャロさんはお嬢様だから、やっぱりキャビアとか食べるんですか? 」

 

シャロ「え、えっと......そういうのはリゼ先輩に聞いた方が」

 

リゼ「ん、私がよく食べるのは、ジャンクフード? あとレーションのサンプルとか。即席で食べられるものっていいよな」

お、おう......リゼと俺たちでは色々とずれてんだな。

 

シャロ「分かります! 卵かけご飯とか美味しいですよね」

 

ロン「だけど、ちゃんと栄養をとらないといけないから気をつけろよ」

 

ココア「ロン君は大丈夫なの? 」

 

ロン「俺は料理できるから大丈夫だぞ」

 

『料理できるの(か)(んですか)!? 』

みんなに驚かれた。

 

ロン「そんなに意外だった!? それにこの前パン作っただろ!! 」

結局、カップは買わなかった。




シャロ

カフェインを摂りすぎると、異常なテンションになる。
自分ではよく分からないそう。
関係ないが、作者は楽しいことがあると、シャロの何倍もの異常なテンションになる......怖いな。



ワールド・オブ・ビジネス会社

ロンの父が経営している会社。
ロンは知らないが、どっかの中○財○位の金持ちで、大きい会社。
ご都合主義の固まり。実際のこというと、やり過ぎたと思う。というか、このご都合主義はいらないと思う。保険として、作っただけだが。だが、消す予定はない。
関係ないが、作者は「会社の名前、なんだっけ」と、忘れていた。



お嬢様力

ド○○○ボー○のス○○○ーで測れる戦闘力のようなもの。
測れる最大は三万。もう出てこないであろう。
というより、これが出てくる場所なくね?


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第十八羽 フルール・ド・ラパンへ潜入だ!

き○○○○ンタジアでごちうさはよ! と、よく願ってます。


千夜「みんな! シャロちゃんが大変なの!! 」

 

ココア「何事! 」

 

ロン「どうした、どうした! 」

ラビットハウスで仕事をしていると千夜が何かの紙を持ってやって来た......仕事はどうした。

 

ーーーーー

 

ロン「ふむ......つまりは、どうやってシャロを止めるかだな」

千夜が説明したことを纏めるとこうなる。

・シャロが『心も体も癒します』と書いてある広告を持っていた

・その広告には、メイド服?を来ている女の子の絵が描かれてあった(影のようになってるが)

・怖くて本人に聞けないから俺たちのところに来た

・フルール・ド・ラパン。という、店で働いている

・千夜とシャロは幼なじみ

 

ココア「そうだ、仕事が終わったらみんなで行ってみない? 」

 

チノ「潜入ですね」

潜入か。昔、警察にとあるアジトに潜入してくれと言われて、見つかったからアジトごと消したことがあったな......そして、怒られたな。今回は失敗しないようにしないと。

 

リゼ「お前ら、ゴーストになる覚悟はあるのか!?!? 潜入を甘く見るなよ!!! 」

 

『サー、イエッサー! 』

 

ロン「暑苦しいな」

 

チノ「ですね」

みんなは制服姿のまま行ったが、俺はすぐに着替えた......身体能力が高いから、一瞬で着替えられるしな。特典様様だなこりゃ......まぁ、自分の部屋で着替えたが。

 

~ロンside out~

 

~三人称side~

 

仕事を放り投げてフルール・ド・ラパンに潜入しに来た五人......と言っても、窓からフルールを見ようとしているだけだが。

 

リゼ「いいか、慎重に覗くんだぞ」

 

『せ~のッ』

そうして五人が見たのは、

 

シャロ「いらっしゃいませ~」

ロップイヤー付きヘッドドレスを着用して、満面の笑みで接客をするシャロの姿だった。

 

シャロ「何でいるのよォ!!! 」

そして、一瞬でバレた。

 

ロン「......バレちまったな」

 

~三人称side out~

 

~ロンside~

 

シャロ「ここはハーブティがメインの喫茶店よ。ハーブは体に良い色んな効果があるの......大体、こんなチラシで勘違いしたの誰? 」

シャロがそう言うと、俺も含めてみんな千夜を見た。千夜はその視線に気づくと、何も言わずにシャロに近づきシャロの手を握ると、

 

千夜「その制服素敵! 」

誤魔化そうとした......全然誤魔化せてないが。今ので、シャロも完全に誰のせいか気付いたそうだ。

 

リゼ「そもそも、こういうチラシにしてるのがいけない気がすると思うが」

リゼは顔を少し赤くしながらチラシを見ながらそう言った。

 

シャロ「実は、執事服もあるにはあるんですが、男の人がこの喫茶店では働いてなくてこうするしか......」

シャロがそう言うと、みんなは俺の方を見てきた......え!

 

ココア「ロン君、フルール・ド・ラパンでもしっかり働いてね」

 

ロン「いや、俺はラビットハウスで働いてるから。それにココアはしっかり働けよ、いつも昼寝してるし」

 

ココア「......そ、そうだ! 折角来たんだから、ハーブティーを飲んでいこうよ」

逃げやがった......まぁいいや。

 

ロン「それもそうだな。それと、フルール・ド・ラパンの件は丁度いい奴がいたら紹介しとくよ」

今度街に来るラリトとか、ラリトとか、ラリトにでも臨時で頼めばいいか......ん? リゼがシャロを見て、何か考えてる。あ、頬が赤くなった......色々と面倒なことになるから、指摘しないでおこう。

 

ロン「そういや、ココアは今いくら持ってる? 」

 

ココア「え? ......あっ! え、えっと持ってないや」

 

チノ「そうえば、制服姿のまま此方に来てしまったのでお金を持ってませんね」

 

千夜「私も。シャロちゃんのことが心配で」

 

リゼ「一応持っているが、みんなに奢れる程では」

みんなそう言いながら、俺の方を見てくる......おい待て。まぁいいや、元々そのつもりだしな。

 

ロン「財布は......よし、大丈夫だな」

財布の中身を確認したら、一万円札が一枚。千円札が五枚程あった......これぐらいあればちっとやそっとでは無くならないだろ。

 

ロン「今回は奢ってやるよ。じゃあまずは、席に座ろうぜ」

そうして、席に座った。

 

ーーーーー

 

ココア「フムフム......やっぱ、ダンディ・ライオンだよね! 」

 

チノ「飲んだことあるんですか? 」

 

ココア「ライオンみたいに強くなれるよ! 」

 

リゼ「たんぽぽって意味、分かってないな」

 

ロン「じゃあ、ダンディ・ライオンにしてみるか。強くなれるみたいだしな」

俺はココアが言ったやつを頼んでみることにした......なんかリゼが、『お前はもう十分強いだろ』って目で言ってくる。てか、何で俺は目で言ったことが分かるんだろ。俺はすぐに決めたが、他のみんなはまだ悩んでいるようだ。

 

シャロ「迷うなら、それぞれにあったハーブティを私が選んであげる」

 

シャロ「ココアはリンデンフラワーね。リラックス効果があるわ」

 

ココア「へぇ」

 

ロン「ココアはそれを飲んで、少しは落ち着け」

 

シャロ「千夜はローズマリー。肩こりに効くのよ」

俺は大丈夫だが、あの和菓子を運ぶと肩がこりそうだな。

 

シャロ「チノちゃんは甘い香りで飲みやすいカモミールはどう? 」

 

チノ「子供じゃないですけど......よく分からないのでそれで」

 

シャロ「リゼ先輩は最近、眠れないって言ってましたからラベンダーがオススメです」

 

ロン「へぇ、ハーブティって色々とあるんだな」

 

チノ「あっ、ティッピーには、難聴と老眼防止の効果があるものをお願いします」

 

『ティッピー、そんな老けてんの!? 』

俺とリゼが突っ込んだ。注文をして、色々しながら待っていたらハーブティがきた。




アジト

名もないアジト。
ただ単にロンが昔、潜入したことがあるよ。ということを書きたかったために作ったもの。
復讐しに来ることはない。ただ、これだけのために潰されたアジト。



特典

どう考えても、使い方が違う。
だが、本人は満足している。
他にも、皿が落ちてすぐに拾えたり、本に水がかからないように素早く本を引っ込めたりと本人いわく、かなり使えるそう。
やっぱり、使い方違くね?



ラリト

この前から、フルールで働くこと(作者の思いつき)が決まった。
ロンが働かせることを決めた。
......うん、ドンマイ。まだ本編に名前しか出てないけど。


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第十九羽 フルール・ド・ラパンでハーブティを飲みました

ハーブティ飲んでみようかな。

キャラ説明(設定)はラリト(ロンの仲間)が登場してから投稿予定です。


ココア「わぁ、お湯を入れたら赤く染まった! 綺麗だね」

頼んでから時間がたち、届いたハーブティを楽しんでる俺たち。

 

チノ「いい香りです」

 

ロン「あぁ、そうだな」

ハーブティはよく分からないが、香りを嗅いでると心が安らぐな。

 

ココア「なんかス~ってするね」

幸せそうな顔でハーブティを飲むココア。ココアを見てると、縁側でお茶を飲んでる老人に見える。俺はもう精神年齢だと30歳ぐらいだが。

 

ココア「私はそんなに老けてない! 」

 

ロン「ナチュラルに心を読むなよ......」

ものの例えなだけなのに。

 

千夜「ロン君、ものの例えでも女の子にそんなこと言っちゃ駄目よ」

なんだろ、顔に出やすいのかな? 心が読まれているのだが。

 

シャロ「ハーブを使ったクッキーはいかがでしょう? 私か焼いたんですが......」

シャロがクッキーを持って、俺たちのところに来た。あぁ、いないと思ったらクッキーを取りに行ってたのか。

 

リゼ「シャロが作ったのか」

リゼはそう言って、クッキーを食べ始めた。

 

リゼ「......! 美味しい」

リゼがそう言うと、シャロは嬉しくて顔を赤く染めた。何処からか、『リゼシャロ流行れ』という言葉が見える......。取り合えず、俺たちも食べてみることにした。

 

ロン「! 美味しいな」

一気に食いたい衝動に刈られるが、みんなも食べているのでゆっくり食べることにした.....ぐぬぬ。

 

ココア「......このクッキー甘くない」

 

千夜「そんなことないわよ? 」

 

ロン「ココア......とうとう頭の他にも、味覚がヤバくなっちまったのか......」

 

ココア「ロン君、酷い!」

 

シャロ「ふっふっふっ。ギムネマ・シルベスタ~を飲んだのね」

 

ココア「名前がかっこよかったから」

 

チノ「そんな理由で決めたんですか」

 

シャロ「ギムネマとは、砂糖を壊すものの意味。それを飲むと一時的に甘味を感じなくなるのよ!! 」

 

ココア「そ、そんな恐ろしい効果が!? ロン君、どうしよ! 」

 

ロン「俺はハーブティに詳しくないからあってるかは分からんが、永遠に無くならないわけじゃないから大丈夫じゃないか? 」

 

千夜「シャロちゃんはダイエットでよく飲んでいたわよね。しかも、一時的なものだと知っていたから『あ~食べたいけど、ギムネマを飲んで我慢! 』て言って、一日に何杯も飲んでいたわね」

 

シャロ「言うなばかー!! 」

 

ロン「ははは......」

幼なじみって良いもんだねぇと思いながら見ている俺であった。

 

チノ「シャロさん。何か手伝い出来ることがあったら言ってください」

 

シャロ「ありがとうチノちゃん。年下なのに、しっかりとしてるのね」

そう言いながら、チノの頭を撫で始めるココア。チノも嬉しそうに思える。

 

ココア「チノちゃんは私の妹だよ!!! 誰にも渡さないよ!! 」

 

シャロ「誰に言ってるのよ」

ココア、嘘泣きはやめといたほうg......いや、違う。あれはマジで泣いてるやつだ。

 

ー数十分後ー

 

千夜「沢山飲んじゃったわね」

ココアを泣き止ましてから時間が立ち、そろそろ帰ることにした。

 

ココア「お腹の中で花が咲きそうだよ~」

 

ロン「スイカの花が咲くのか? 」

 

ココア「違うよ! 桜だよ!! 」

 

ロン「それもそれで、色々とおかしい」

 

千夜「そういえば、肩が軽くなったような......」

 

チノ「少し、元気になった気がします」

 

リゼ「確かにリラックスしたけ、どさすがにプラシーボ効果だろ」

 

ロン「たまにはゆっくりするのも悪くないな。まぁ、ココアの場合は昼寝をしないでほしいけどな。なぁココア......ココア? え! 」

俺はココアの返事がないのを疑問に思い、見てみると......

 

ココア「ZZZ......」

寝ていた。さっきまで起きてたが......

 

『ハーブティ効きすぎ!! 』

リゼと一緒に突っ込んだ。え、ココアはの○太君なのか? そう思いながら俺がココアを背負って帰ることになった。本当はリゼに背負ってもらいたかったが、チノも途中で寝てしまったのでリゼはチノを。千夜は体力がないそうなので、しかたなく俺がココアを運ぶことになった。

 

数日後、ココアがハーブティを作ると言いながらココア、何故か雑草を持ってた。そろそろ頭が不味いかもしれない。




精神年齢が約30歳

書いてない(と思う)が中学生の時に死んだ設定。
12歳~15歳(生前)+16歳(現在)=28歳~31歳



リゼシャロ流行れ

あの有名な動画の作者が望んでいること。
自分も流行らせたいと作者が。
リゼシャロ流行れ。



ギムネマ・シルベスタ

少し調べてみた。
葉を噛むと、なんと1~2分で甘味を感じなくなり、回復に1時間以上かかりる。
とのことである。


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第二十羽 シャロがコーヒーで酔ったそうです

早く、早くラリト(ロンの仲間)を出したいよ!

ふとおもったこと。
原作知識いらなくね?
原作知識があるのは、ごちうさの世界に主人公が行きたいと言わせるためだったなんて口が裂けても言えない......あっ、言っちまった。


ロン「今日は客があまりこないなぁ」

現在の天気は強い雨。そして今にも雷が降りそうな勢いである。

 

ココア「二人ともこんな天気なのに遊びに来てくれてありがとうね」

ラビットハウスには千夜とシャロが遊びに来ていた。

 

千夜「私たちが来た時は晴れていたのに......」

 

シャロ「きっと誰かの日頃の行いのせいね」

誰かのせいか......あれ?確か今日のココアって......

 

ココア「シャロちゃんが来るなんて珍しいことがあったからかな~」

 

シャロ「えっ!? 」

 

ロン「いや、ココアは今日一回も昼寝してないからそれで大雨が......」

 

ココア「えっ!? 」

 

リゼ「お待たせ。シャロはコーヒー苦手なのに大丈夫か? 」

前にカフェインを摂りすぎると異常なテンションになるって言ってたな。

 

シャロ「少しなら平気です」

え、それってフラグじゃ......

 

ー三分後ー

 

シャロ「みんなァ! 今日は私と遊んでくれてありがとォ!! 」

えええええ!?!?!? テンション上がるとは言ってたけどここまでなのかよ!!

 

ココア「時間が空いたらいつでも来てね! 」

何故このテンションに一瞬で馴染めるんだ!

 

シャロ「いいの? 行く行く! 」

そうシャロ言うとがチノに走っていき......

 

シャロ「チノちゃんフワフワァ! 」

チノに抱きついた。どっかから、『あら^~』という言葉右から左に流れてくるのが見えるが、とうとうヤバイかな?

 

シャロ「ロン~! 」

本格的にヤバくなってきたか考えていた俺は背後から来るシャロに気づかなかった! 俺はシャロに抱きつかれて、目が覚めたら......ってボケてる暇じゃねぇ!

 

ロン「シャロ、離してくれないか? 」

無理矢理離すことは出来るが、それでセクハラとか言われるのマジ怖いです......不良のリーダーだけど。

 

シャロ「ロンもフワフワァ! 」

あっこれは駄目なやつですね。チノは関わりたくない顔をしてるし、リゼは......してほしそうに見てるから駄目で、千夜は......あっ、この状況を楽しんでるな。あとはココアしかいない。ココア、助けて......!?

 

ココア「確かにフワフワだねぇ! 」

ココアァァァァァ!?!?!? なんでお前までくっついてくるんだよ!?

 

ロン「あの、離してほしいんだけど」

これで警察に捕まるとか嫌だぞ! いやまぁ、警察とは協力体制だが。

 

ココア「ダァメ。ロン君を一度もモフモフしたことないから」

あっ、ならいいか。そして俺は考えるのをやめた。

 

ーーーーー

 

ロン「さっきより雨も風も強くなってきたな」

やっとあの地獄(人によっては天国のやつもいるのか?)から解放された。天気がかなり悪くなってきたな。後、シャロは寝た。

 

リゼ「迎えを呼ぶから家まで送ってやるよ」

 

千夜「いえっ! 私が連れて帰るわ!! 」

ん、なんで千夜はあんなに必死なんだ? あ、これ以上雨が強くならないうちに帰りたいのか? いやでも......まぁいいや。

 

千夜「じゃ、じゃあまたね」

シャロを背負いながら千夜はラビットハウスを出た。足どころか体がガタガタしてるが大丈夫か? きっと大丈夫だろ。大丈夫......だよな?

 

リゼ「お、おい......」

そして、ラビットハウスの扉が閉まった。

 

ロン「なぁリゼ。俺、とても不安なんだが」

不安になった俺はリゼに聞いてみた。

 

リゼ「......私も同じ意見だ」

 

ロン「少し確認してみるか? 」

 

リゼ「そう、だな」

リゼがそう言い、俺が扉を開けると......ラビットハウスから数歩のところでシャロを上に乗せながらうつ伏せの状況で千夜が倒れていた。俺はそのまま扉を閉めた。見間違いか? 見間違いだな、うん。俺はもっかい開けた。やっぱり千夜が倒れていた。

 

千夜「もう、無理......ガクッ」

自分でガクッと言いながら完全に力尽きた千夜。

 

『千夜ーーーーー!!!! 』

俺とココアは大声で叫びながら、二人をラビットハウスへ急いで運んだ......ココアは持ち上げることが出来なかったので、リゼに頼んだが。




異常なテンション

シャロがカフェインをとるとそうなる。
個人的には、ごちうさで一番好きなキャラ。



あら^~

ニコ○○なんです。
意味は......うん、まぁそういうことだ。



ロンがシャロに抱きつかれた

作者が、怒っていた。
......自分で書いたんだろ。


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第二十一羽 キャンプって楽しいのかな

月~金で内容を大雑把に考えて、土日に書いていくことをしているから毎回「あれ、どうやって書くんだっけ? 」ってなりますw


千夜「ごめんなさい」

千夜とシャロを大雨の中、ラビットハウスに運んだ俺たち。というか、チノ以外はみんな雨にあたったのか......風邪、引かないかな? 大丈夫か?

 

シャロ「いつの間にびしょ濡れに......」

 

ロン「千夜がシャロを背負って帰ろうとしたら直ぐに力尽きただけだから、気にするな」

 

シャロ「ジッ~」

あっ、千夜のことをじっと見てる。

 

千夜「......ススス」

千夜は目を逸らした。

 

チノ「えっと......今日は泊まってってください。それと、二人は先にお風呂どうぞ」

 

千夜「お言葉に甘えちゃうわね」

 

リゼ「私まで泊まってよかったのか? 」

 

チノ「構いませんよ」

 

ロン「こんな天気で帰らせるのも気が引けるし」

 

ココア「リゼちゃん緊張してるの? 」

 

リゼ「いや、親父の部下に誘われたワイルドなキャンプしか経験したことないから。こんなの初めてで......」

 

ココア「ワイルド? 」

 

リゼ「そうえば、ロンはワイルドなキャンプとかしたことあるのか? 」

リゼがそんなことを聞いてきた。なんか目で『あるよな、あるよな! 』ってすげぇ言ってくる。

 

ロン「いや、したことな......」

瞬間、俺は中学の頃にキャンプしたのを思い出した。仲間に無理矢理連れていかれたこと。キャンプしに行ったところにピンク髪の高校生や、小学生にしか見えない高校生がいたことを。キャンプの帰りに道に迷って丸1日、ワイルド(想像にまかせます)なキャンプをしたこと。ワイルドなキャンプをしてるときに夢の中で飛ぶテントを見たことを。

 

ロン「......ナ、ナイヨ」

 

リゼ「今の間はなんだ!? 」

 

ロン「まぁ、俺は部屋で着替えてくる」

そうして俺は逃げた。

 

ーーーーー

 

ロン「さてと、ラリトに電話掛けるか」

俺は自分の部屋で着替えて、スマホでラリトに電話を掛けた。

 

ロン「......もしもし、ラリトか」

 

ラリト『おぉ、ロンさんか。こんな夜にどうした? 』

 

ロン「ラリトが来る正確な日にちを知らないから確認を」

 

ラリト『ちょっと待ってな。ふむ......一週間後だな』

一週間後か。それまでに、色々と準備しないと。

 

ロン「それとラリトに報告がある。良い話と悪い話。どっちから聞きたい? 」

と言っても、悪い話はリゼにバレたこと。良い話は、リゼは秘密を守ってくれること。ってことだがな。

 

ラリト『両方パスで、じゃ』

 

ロン「え、ちょまっ! 」

俺はラリトを止めようとしたが遅く、次に帰ってきたのは返事ではなく電話が切れる音だった。そこは乗ってくれよ。

 

ロン「......アイツが此方に来たらドロップキックすればいいか」

そう、ラリトに対する罰を考えてると部屋のドアが開いた。

 

ココア「ロン君」

 

ロン「ん、ココア......か!? 」

俺はココアの返事がしたため、振り替えったらココアがチノの制服を着ていた。

 

ココア「じゃ~ん! チノちゃんの制服着てみたよ! 」

 

ロン「違和感無さすぎて中学校に行っても大丈夫じゃないのか? 」

 

ココア「えへへ~リゼちゃんにも言われたけどホント? なら今から行ってくるよ」

 

ロン「ココアちょっと待て! 外は大雨だ!! 行くなら明日にしとけ!」

 

ココア「そっか。なら明日にするよ」

ふぅ、これで制服が雨に濡れることはないだろ。

 

リゼ「そういう問題じゃない! 」

今度はリゼが部屋に入ってきた。

 

リゼ「ほらココア、戻るぞ。全く、私が『違和感なくて心配』って言ったら、ロンにも聞いてくるって言ってたのに、どこに行こうとしてんだよ」

リゼはココアの腕を掴みながら部屋に戻っていった。そして、なにもすることなくベッドに転がってると、

 

タカヒロ「ロン君、すこしバーの仕事を手伝ってくれないか? 君に会いたいって知り合いもいるし」

タカヒロさんが部屋に入ってきた。俺に会いたいやつか、誰だろ。まぁタカヒロさんが言うなら大丈夫かな。バーの仕事にも興味あるし。

 

ロン「いいですよ。今から着替えます」

丁度暇してたしな。俺はいつも着ている仕事用の服を着てからバーに向かった。




中学の頃にキャンプ

リゼが『ワイルドなキャンプ』と言っていて、『キャンプ』......あっ、これは使えると思って書いた。
予想がついた人がいると思うが、ゆる○ャン△である。
これは○るキャン△を、少しだけでも出したかったために書いた話であるため、この話をストーリー化することはないだろう。



ラリト

いつ頃かに、あと5羽程で登場すると言っておきながらまだ登場しない。
ここまで長引くとは思わなかった。
ラリトが登場(きちんと)するのは単行本の『九羽』が終わってからの予定。どんな話にするかは殆ど決まっていない。



違和感なくて心配

チノが『外は大雨です』と言う前にロンの部屋に遊びに来たという設定。
本編で分かりやすくしようと思ったが、無理だった。


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第二十二羽 バーの仕事

タカヒロとリゼ父の口調が難しいですし、合ってるかも心配です。

あぁ、ジョ○○の吉○の台詞をココアに言わせたいけどどうするか......


ロン「タカヒロさん、今来ました」

俺はラビットハウス......もとい、バーに来た。

 

タカヒロ「来たね。それで君に会いたいっていう知り合いが......」

 

???「おぉ、お前がリゼの言ってたやつか」

眼帯をかけた厳つい男が座っていた。リゼの名前を言ってるってことは、リゼの知り合いか?

 

ロン「貴方は......」

 

???「あぁ、俺はリゼの父だ。リゼがお前を軍の関係者かどうか、疑ってたぞ。結局はただの不良だったとは言ってたが」

 

ロン「あぁ、あのときか」

甘兎庵の帰りにリゼに「お前は何者だ? 」って聞かれたな、答えたは答えたけど全ては言ってなかったな。

 

タカヒロ「ロン君は、こいつに秘密がバレてるが口は固い方だから心配はないよ......多分」

多分!? 今多分って言ってたよね!

 

リゼ父「......やっぱり気配が普通の奴とは違うな。それに、まだ秘密を隠してるな小僧」

......これは、いつか完全に秘密がバレるやつだな。ここは口止めをして全て話したほうがいいな。転生者だと言うことは言うつもりないが。

 

ロン「......親父さん。確かに俺にはそれの他にも最も大きな秘密があります。聞きたいですか? 」

 

タカヒロ「......言ってしまっていいのかい? 」

タカヒロさんは驚きながら俺に聞いてきた。

 

ロン「大丈夫です。もう勘づかれてますし、秘密を探ろうとしてきて尾行されたりするよりは、いいですし」

そうして俺は、不良になった理由。俺の二つ名。仲間が遊びに来ること。などを話した。

 

リゼ父「......こりゃあ、思った以上の大物と出会えたな」

親父さんは驚きながらも理解したような顔をした。

 

ロン「まぁ、暴れてたことは事実ですが、今はただの高校生ですし。それと、この事はくれぐれも秘密に」

 

リゼ父「そうか......そうだタカヒロ。いい秘密を聞けたからこの店で一番高い酒を頼む」

 

タカヒロ「分かった。ロン君、暫くの間この酔っぱらいの相手をしといてくれ」

 

ロン「分かりました」

 

リゼ父「おいタカヒロ。酔っぱらいとは酷いな」

 

タカヒロ「俺は事実を言ったまでだ」

そう言うと、タカヒロさんは店の奥に消えていった。

 

リゼ父「......なぁ、小僧」

 

ロン「小僧じゃなくて、ロンと呼んでください」

 

リゼ父「......分かった。ならロンは敬語を外せ」

 

ロン「......分かった、それでどうした? 」

 

リゼ父「あぁ、実はリゼはどんな感じに働いてるか気になってな。アイツは俺が軍人で、その影響を受けちまって今のようになってな。お前から見たらリゼはどう見えるか、教えてくれ」

親父さんが軍人で、影響を......なんか凄く心当たりが。ラテアートで戦車を描いたり、銃を携帯してたりと。

 

ロン「大丈夫だろ。リゼは自分が少し普通とはずれていることを分かりながらも、自分らしくしてるしな。学校は違うからそこは分からないけど。後は、何故か本物の銃を装備してたりするが」

 

リゼ父「それは本物のほうがなんかあったとき、対処しやすいだろ」

 

ロン「本人が本物だと気付いてなかったら、意味無いんだよ。それと、変装してラビットハウスに来れば良いじゃないか」

 

リゼ父「一回やったんだが、店に入った瞬間にタカヒロの娘にビビられ、リゼには『バカ! 来るんじゃない! 』って怒られた。そして、その夜は枕を濡らして寝たんだ」

 

ロン「あんたは親バカかよ、というか過保護か。いくら娘が心配でも本物の銃を持たせたりはしねぇよ」

なんか意味が違う気がするが、まぁいいや。

 

リゼ父「だってリゼが心配なんだよ。どっかの男にたぶれかされてたりしてないか不安になるじゃないか」

ここにリゼと一緒に働いてる男がいるんですけど。え、俺ってそんなに信用があるのか? それとも、そんな度胸ないと思われてんのか? まぁいいや。

 

ロン「兎に角あんたは、リゼに甘過ぎなんだよ。それでリゼに避けられてるんじゃないのか? 後、他に避けられてる理由に思い付くのはないのか」

 

リゼ父「ねぇよ。前の誕生日プレゼントだってリゼが喜びそうな戦車のプラモデルとかあげたし。その前は銃をあげたりと......」

それが原因か? というか、なんでそういうものしか出てこないんだ。

 

ロン「リゼはそういうのも好きだが、それと同じ位好きなのがあるのを知ってるか? 」

 

リゼ父「ッ!? それはなんだ!! 俺か、俺なのか!!! 」

 

ロン「ちげぇよ、リゼが好きなのはかわいいものだよ。ウサギとかな」

 

リゼ父「......リゼもそんな年頃だったな」

 

ロン「かなり話がずれたが、リゼはみんなの手本のように頑張ってるさ」

 

リゼ父「......そうか、営業時間外に来てよかった。俺の知らないリゼの一面を知れた」

アンタ、営業時間外に来てたのかよ。ただの迷惑だろそんなことしたら。

 

タカヒロ「酒を持ってきたぞ」

タカヒロさんが戻ってきたようだ。

 

リゼ父「おぉ、タカヒロ。やっと持ってきたか」

 

ロン「兎に角、親父さんはリゼともっとスキンシップをとれば、避けられることは無くなると思うぞ」

 

リゼ父「......そうだな」

 

リゼ「ロン、いるか? ......って親父!? 」

噂をすればなんとやら。俺を探しにリゼがバーに来た。

 

リゼ父「リゼ......あ、えっとその......」

さっきまでベラベラ喋ってたのはどうしたよ。頑張れよ。

 

リゼ「ロ、ロン。風呂空いたから次入れよ、じゃ! 」

リゼはすぐに部屋に戻って行った。

 

リゼ父「............」

 

ロン「やれやれ、先が長そうだな」

俺はそう言うと、小さくため息をついた。その後、親父さんからリゼの普段の様子を定期的に知りたいとかで電話番号とかを交換した。




リゼ父

あれ、この人をこの性格にしたら面白くね?と思い、こうなった。
大丈夫か、この親。と思われる位になってしまった。


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第二十三羽 本当にあった怖くない怪談話

先週は投稿できなくてすいません。これからも更新速度を遅くなると思います。
理由は、ストックがない(言い訳)のと、時間が無かった(言い訳)のと、こみっ○○ーるずを見ていた(サボり)からです。

それと、前回の話に色々付け加えました。

親父さんと電話番号を交換したなどの筆写をです。


ロン「ふぅ、気持ちよかったな」

俺はタカヒロさんに「もうそんな時間か、ロン君上がっていいよ」と言われて上がり、リゼに言われてシャワーを浴びてから部屋に戻った。

 

ロン「......親父さんをどうにかしたいけど、どうするか」

実際は親子関係に首を出すもんじゃないけど、どうにかしたいなぁ......リゼに今度聞いてみるか。親父さんのことをどう思ってるかとか。

 

ココア「ロン君、チノちゃんの部屋に遊びに来て! 」

そう考えてると、ココアが勢いよく扉を開けて部屋に入ってきた。

 

ロン「ココアか。俺は遊びにいかないぞ」

どうやって関係を修復するか少し考えたいからな。

 

ココア「え! でもロン君が来てくれないとォ」

なんかココアが涙目になってきた。......え、急にどうしたよ。俺は何もやってないけど。

 

ロン「......分かった。今いく」

泣かすのはいけないし、今は少し、頭をリフレッシュさせた方がいいかな。

 

ココア「うん! じゃあこっち来て」

ココアに腕を引っ張られながら、チノの部屋に向かった。

 

ーチノの部屋ー

 

チノ「ロンさんも来ましたね」

部屋につくと俺とココア以外はみんなチノの部屋にいた。

 

ロン「それでココア。遊ぶとか言ってたけど何すんだ? 」

 

ココア「そ、それは......」

 

千夜「怪談よ」

 

ロン「......怪談か。ってかココア、聞いてないぞ」

 

ココア「......ススス」

ココアは目をそらした。こいつ、絶対知ってて俺を呼んだだろ。

 

ロン「まぁいいや。それで、誰から話すんだ? 」

 

チノ「私からです。この怪談はうちのお店の話です」

 

ロン「聞いたことないな、二人は? 」

ココアとリゼに聞いてみたが、首を横に降った。二人とも聞いたこと無いそうだ。

 

チノ「この喫茶店は夜になると......店内を白い物体がふわふわとさ迷っているという。目撃情報がたくさんあるんです」

......それ、ティッピーだよ。なんて言える空気じゃねぇ!! ココアとリゼも分かってるけど言えない顔してるし。それに、チノは「怖がらすことが出来て嬉しい」表情してるし。

 

チノ「......では、次はリゼさんの番です」

 

リゼ「もう終わり!? 」

言ってやるなよ、リゼ。チノは満足してるんだし。

 

リゼ「これは......小さい頃、うちの使用人から聞いた話なんだけど」

 

『使用人!? 』

思わず、リゼ以外のみんなが声を揃えて驚いた。えちょ、リゼの家ってどうなってんだよ。親父さんが軍人だから、トラップがたくさん張ってあるのか?

 

リゼ「その使用人は仕事を帰ろうとすると......ゆっくりと茂みの中から何かが地面をはって近づいてきたんだ。使用人はあまりの恐怖に逃げ出した」

本当の話っぽいな。結局なんだったんだろうな。

 

リゼ「......犯人は、ホフク全身の練習をしていた私だ」

 

ロン「ばらしたら駄目だろ!? 」

 

シャロ「ロンはな、何かある? な、何もないわよね」

 

ロン「俺か? 俺は......」

無かったよな。それにしても、みんな本当にあった話を持ってくるなぁ。......ん、確か前に本当にあった怖いことがあったと、とある奴に聞いたな。その話でいいか。

 

ロン「......あるな、いい話が」

その言葉を聞くと千夜は目を光らせ、他四人は体を震わした。

 

ロン「この話は―――」




特に説明するようなものがないため、予告(やるかどうかすら未定の)

かおす先生(こみっくがーるずのキャラクター)の声を脳内再生しながらご覧下さい(口調とかが難しいです)

こんにちわ、かおすです。今回はとある話の宣伝を頼まれたため、宣伝していきます。

○月○○日(決めてない)にご注文は転生者ですか?と、こみっくがーるず(アニメ)の話を企画中です!

内容は大雑把ですが、私たちこみっくがーるずのキャラクターが木組みの街に行って色々とする話だそうです......内容が私のボツネーム見たいにならないように祈ってます。

それと、もしかしたら思い付かなくて中止にするかもしれないと言ってましたので、『やるかもしれない』と考えて下さると助かると作者さんが言ってました。

それでは、あばばばば!


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第二十四羽 本当にあったことのある怪談話

ロン「この話はとある人物にあった実際の話だ」

俺はゆっくりと話始めた。

 

ロン「その人物......まぁ、Aにでもしとこう。Aがまだ小学校も入ってない頃。Aはとある人を車の中で待っていた」

 

ロン「Aはその人を待ってる間、ふとある建物の窓を見た。その窓は横に何枚も並んでるやつな。まぁ簡単に言うと、学校みたいなのな」

 

ロン「そしてその窓には……人形がいた。え、怖くない? いや、この話はここからだ」

 

ロン「その人形は動いたんだ。上下に動きながら、ゆっくりと進んだんだ」

 

ロン「そしてその人形の近くには、人がいなかったかったんだ。え、気付かなかっただけだろって? だけど、その人形が木製のもので上から糸で吊るして動かすタイプだったら? 」

 

ロン「まぁ簡単に説明すると、人がその人形の近くに居ないと動かないはずだが、人が居なくて動いているってことだ」

 

ロン「その人形見てると、とあることに気づいた。その階の一つ下の階に人がいたんだ。待ってた人物とは別の人な」

 

ロン「Aはその人の方を少し見て、人形が視界から外れてしまった。Aがもう一度人形を確認すると……居なかったんだ。その階にいたはずの人形が」

 

ロン「Aはその建物に入ったことがなく、中の構造を知らないから見落してる可能性があるが、少なくとも窓からは見えなかったと思ってくれ」

 

ロン「Aは恐怖を覚えた。まぁ小さい頃だから分からないことに恐怖を覚えることは普通だしな」

 

ロン「Aがあの人形が何なのか考えてると、待っていた人物が来て家に帰った」

 

ロン「結局、あれは何だったのか。今でも分からないそうだ……と言うのが、Aにあった実際の話だ。まぁ、小さい頃何で色々間違ってると思うと言ってたぞ。それに見間違いだって可能性もあるし」

俺の話が終わった頃には千夜以外は震えていた。え、そんなに怖かったのか。

 

ロン「......じゃあ、次は誰が話すんだ? 」

 

千夜「次は私が。とっておきの話があるの、切り裂きラビットっていう実話なんだけど......」

千夜が話そうとした瞬間、雷が落ちて停電になった。停電になってみんなパニックになるが、チノが出したもので明るくなった。それは......

 

『よりにもよってロウソク!? 』

ロウソクであった。て言うか、懐中電灯はないのかよ。まぁ雰囲気的にロウソクの方がいいけど。

 

千夜「盛り上がってきちゃった......」

そうして、千夜が話を始める―――

 

ーーーーー

 

ロン「今日はもう遅いだろうから寝るか」

千夜の話が終わり、みんながガタガタと震えてる間に停電が回復していた。俺はスマホを取り出して、時刻を確認すると1時を過ぎていた。

 

ロン「じゃあ、俺は自分の部屋に戻るから」

そうして、ドアの方にゆっくりと歩いていていたら、何者かに腕を捕まれた。

 

ロン「......なぁココア。腕を離してくれ、自分の部屋に戻れない」

それは、ココアだった。よくよく見たらココア以外にもシャロとチノとリゼが俺の脚とを掴んでいた。なんだこの状況。

 

ココア「ロン君、怖いから一緒の部屋で寝てよ」

 

ロン「断る」

なんか今にも泣き出しそうだが、ここは断った。もし、一緒の部屋で寝たらリゼの親父さんに何をされるか......。そう考えていたら、親父さんからメールが来た。みんなに見られないように内容を確認した。

 

『リゼを泣かしたりしたら、責任をとってもらう(命)』

 

大体はこんな感じだ。(命)って何? 責任をとるってまさか......気にしないでおくか。兎に角、泣かしたらダメだから一緒の部屋で寝ないと駄目なのか。それはそれで親父さんが怒る気がするが......

 

ロン「......ハァ。今回だけだぞ、そして俺は一番端で寝る」

そうして俺は寝始めた。

 

ーーーーー

 

ロン「ん、少し早い気がするけどいいか」

まだ日が出かけている位に目が覚めて、たまには体を動かした方がいいと思い書き置きを残して外に出た。途中でバーの方を見たら、親父さんが寝たいた。いつまで飲んでたんだよ、まぁ昨日は大雨だったしな。ってあれ、なんで大雨なのにバーに来てたんだ......あっ、リゼのことが心配だったのか。

 

ロン「取り敢えず、走るか」

そうして俺は早めに起きてから体を動かすことが習慣になっていった。そして、身体能力が少し上がってることに気付いた。貰った能力って、元からある能力を100以上にしてんかと思ってたらまだ能力を伸ばすことが出来るのを知った。......平和な世界だから殆ど意味ないけどな!?




その人物(A)

作者にあった実際の話。本当にうろ覚えなため、もしかしたら人が操ってたかもしれない。
なんでロンがこの話を知っているかは、ご都合主義です。



(命)

命、責任とくれば......後は想像で。
本当は、(さつ)にしたかったが極力そういうのは無くすようにしている。
そのため、(さつ)もわざと平仮名表記。



一緒に寝る

無理矢理一緒の部屋で寝かせそうとした結果。
ご都合主義なんです。



能力

元々ある力を「1」とすると「100(最高)にまであげているわけではない。
元々ある力を「1」とすると最高を100ではなく、それ以上にしている。
......自分でも意味が分からなくなってきた。
なお、ロンは今回気付いた。


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第二十五羽 好き嫌い

あぁ、今季アニメが......終わってしまう。

前々回(二十三羽)に告知していた話は、少なくともこみっくがーるずの放送が終わってからにします。(作成する際に、こみっくがーるずのキャラクターをどの話の間で木組みの街にこさせるかかんがえるため)


ロン「ただいま......ってなにやってんだ? 」

俺がここ最近、日課になっているトレーニングを終えてラビットハウスに帰ってくるとココアとチノの二人が箸を持ちながら食べかけの朝食を前にして固まっていた。

 

『ロン君(さん)! 』

二人が俺に気づくと箸をおいて、俺のもとに走ってきた。

 

ロン「な、なんだ」

 

ココア「あのトマトを食べて! 」

 

チノ「ロンさん、あのセロリたちを食べてください」

......こいつら、自分の嫌いなものを俺に押し付けようとしてるな。本来なら、「好き嫌いはいけない」と言うのだがどっかの人は嫌いなものを食べるとたまに嘔吐してしまうそうだ。......少し関係ないことを考えてしまったな。

 

ロン「別に食べてもいいけど、一つ位は食えよな」

俺としては、苦手(嫌い)なものは少しずつ克服していくのがいいと思ってる。どっかの人はいつの間にか食べれるようになったそうだが。

 

ココア「え~、ロン君の意地悪! 」

 

ロン「......ココア。チノを見てみろ」

俺がチノのいる方向に指をさし、ココアがそっちを見てみると......嫌いなセロリを頑張って食べようとしていた。

 

ロン「......そういやココアはチノの(自称)姉だったな。妹が嫌いなもの食べれてるのに、姉が食べれないとかいうなよ。チノにいいところを見せたいならゆっくりでいいから食べな」

そう言うとココアは、ゆっくりとトマトを食べ始めた。よし、俺も朝食を食べるか......あっ、俺には好き嫌いないから。

 

ーーーーー

 

ココア「ロン君、一緒に買い物行こ」

 

ロン「ん? あぁ、そうえば今日はココアが夕飯作るんだったな」

俺たちの通ってる学校は元々女子高だったが、数年前に共学になったそうだ。そのため、男子が少ない。後なんか睨まれる、ココアたちと話してるだけなのに。

 

ロン「ということで、じゃあな千夜」

 

ココア「千夜ちゃん、また明日! 」

 

千夜「また明日ね。ロン君、ココアちゃん」

忘れてる人がいるかもしれないが、千夜も同じ高校だ。

 

ココア「......そうえばロン君、ビーフシチューの材料ってなんだっけ」

 

ロン「え? 人参とかジャガイモとか牛肉とかだな」

 

ココア「ロン君はシチューにこんにゃく入れる派? 」

......え、こんにゃく? 俺の耳が腐ったのかもしれない......いや、そんなことはないだろう、シチューにこんにゃくなんて。シチューに入れるなんてことは俺の周りでは無かったが、それが普通なのか?

 

ロン「......俺の周りでは少なくとも入れてるやつはいなかったな。チノに聞いてみたらどうだ? 」

......あ、そうえばラビットハウスに来て初日の夜に、シチューを食べたけどあの中にはこんにゃくは入ってなかったな。と、なると......チノは入れない派か? そもそも、こんにゃくを入れるなんて聞いたことがない。

 

ココア「ロン君、チノちゃんからメール来たよ」

考え事をしてるうちにメールを送っており、それが返ってきたようだ。俺はココアと一緒にメールを確認してみると......

 

チノ『ココアさんのところではどうなのかは知りませんが、こんにゃくは普通入れないと思います』

 

ロン「......こんにゃくは入れないで決定だな」

 

ココア「え~、美味しいのに」

え、美味しいのか......今度ココアに作ってもらうか。そう考えながら俺たちは夕飯の材料を買いに行った。




どっかの人

作者。なんかちょくちょく出てくる。
関係ないが、作者はナスと鳥の照り焼きが嫌いだそう。



なんか睨まれる

作者の周りではそんなことがないため、適当な筆写。
ロンが気づくようになるのはいつになるのか......



シチューにこんにゃく

少なくとも、作者はごちうさで知るまで知らなかったそう。
調べてみたら、一応あるそうだ。


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第二十六羽 好き嫌いはゆっくり直そう

ロン「店の前の掃除おw「らっしゃいませ!! 」え!? 」

あ、ありのまま今起こったことを話すぜ。買い物から帰り、店の前の掃除が終わって店のドアを開けたら、リゼが大声で挨拶の練習をしていたんだ。何を言ってるかは分かるかもしれないが、それまでの経緯が分からない。

 

ココア「リゼちゃん! なんか八百屋さんっぽい!! 」

 

ーーーーー

 

ロン「......なるほど。つまりは、存在を大きく見せたくて、リゼに声を出す練習をしてもらってたのか」

事情を聞いてみると、存在を大きく見せたくて身長を伸ばす以外にも、何かないか考えてたのか。存在を大きく見せるか......やっぱり目立つことをすればいいと思うが。

 

チノ「そうえばロンさんは、どうやって身長を伸ばしたんですか」

チノが俺に身長の伸ばし方を聞いてきた。確か俺の身長は175cm位だったな。それにしても身長を伸ばす方法か......喧嘩してたら伸びたなんて言えないよな。

 

ロン「......自然に伸びていったから、なんとも言えないな」

 

チノ「そうですか......」

 

ココア「そうだチノちゃん! 嫌いなものを克服すれば身長が大きくなるかも! ちょっとついてきて」

ココアはチノを引っ張りながら、厨房へと向かって行った。......嫌いなものはゆっくり直せばいいと思うが。

 

リゼ「......なぁロン。本当に身長を伸ばし方知らないのか」

二人が見えなくなってから、リゼがそんなことを聞いてきた。

 

ロン「本当は、身長が伸びた理由があるけど......喧嘩してたら伸びたなんて言えねぇ」

 

リゼ「......それで身長が伸びたのか」

 

ロン「あぁ、理由は知らないけど伸びていったんだ」

そんなことを話しながら十分程。客が中々来なく、ココアとチノもまだ戻ってきてない。

 

ーーーーー

 

リゼ「......二人とも遅くないか」

 

ロン「そうえばそうだな。少し様子を見てくるか」

俺たちが厨房を見に行くと、

 

ココア「............」

ココアがテーブルに倒れており、その近くにはコップが倒れてるのが見える。

 

チノ「............」

チノも同じように倒れており、チノの近くには何かが挟んであるパンがあった。

 

ロン「何があったんだよ......」

 

リゼ「私に聞くな。兎に角、二人とも起こさないと」

 

ーーーーー

 

リゼ「......それで、何で二人とも倒れてたんだ? 」

 

ココア「それは......」

 

チノ「二人で嫌いなものを直そうとしたら、失敗して......ああなりました」

 

ロン「朝も言ったけど、そういうのはゆっくり直していけばいいんだ。あと、嫌いなものを好きなものに混ぜて食べるとかな。今度俺が作ってやるよ」

そして、次の日の朝食は俺が作ることになり、トマトが嫌いなココアには娼○風スパゲティー。セロリが嫌いなチノには、前に作ったコーヒーパンにセロリを混ぜたものを出した。結果としては好評だった。




ありのまま今起こったことを話すぜ

○ョジョの三部より、ポルナレルの台詞。
前にもそんなことをした覚えがある。



身長を伸ばす方法

ロンは喧嘩してたら伸びたそう。
喧嘩はやめましょう。
それに、喧嘩したら伸びたなんて聞いたことがないので、この物語内の話だと思ってください。



○婦風スパゲティー

娼婦風スパゲ○ィー。これもジ○ジョからである。
これを出した理由は、とある動画を見たからである。
誰か察してれば作者は嬉しいそうだ。


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第二十七羽 図書館で勉強会

は、早くラリトをちゃんと登場させたい。

なお、話の都合上としてラリト登場回ではなく、十羽を先に持ってきました。


ココア「ロン君、図書館で勉強会をするんだ。一緒に行かない? みんなも誘うけど」

学校が終わり、ラビットハウスに帰ろうとしたら、ココアから勉強会に誘われた。

 

ロン「少し用事があるから、それを終わらせてから行くことにする」

分かった。といい、図書館に向かって行ったココア。

 

ロン「......もしもし、ロンだ」

ココアと別れてラビットハウスに向かっている俺は、歩きながらとある人物に電話をかけていた。(歩きながら電話するのはやめましょう)

 

ラリト『もしもし。ロンさんか、そうえば電話に出るときなんか【もしもし】と言っちまうよな』

とある人物とは、ラリトのことだ。

 

ロン「確かにそうだな。今日電話したのは待ち合わせ場所を決めようと。二日後位だっけか、ラリトが来るの」

 

ラリト『ああ。そっちに遊びに行くから楽しみにしとけよ』

 

ロン「楽しみに待ってる。そうえば、ちょくちょく敬語使ったりしてる気がしてるんだが」

 

ラリト『そりゃあ、作者が【さん付けしてからのタメ口ムズすぎ】とか言ってたからな』

え、作者って誰だよ。

 

ロン「......兎に角、待ち合わせはラビットハウスっていう、ウサギの看板がある店な。後で写真送るんで」

 

ラリト『分かった。それはそうと、ラビットハウスにいる......えっと......』

 

ロン「ココア、チノ、リゼ、ティッピー、タカヒロさん。それから友達の千夜、シャロだな。どんな人物かは後でメールを送る。それと、リゼっていう子には俺が【不良】というを知ってる」

 

ラリト『ふむ、つまりは始末すればいいのか』

......は!? ちょ、オイ!!

 

ロン「いやいやいや!? 言ってないからな!! やめろよ、ふりじゃないからな!!! 」

 

ラリト『冗談だよ。それにしても、わざわざ隠さなくてもいいのに』

 

ロン「......ラリト、俺はみんなに迷惑かけるのが嫌なんだ。だから......」

 

ラリト『分かってるよ。それらしいことを言おうとしたけど、思い付かないんだろ。そして、【ボッチになるのが嫌だ】とかいう理由が本当だってことも』

 

ロン「何で知ってんだよ。まぁ、いいや......そうだ、ラビットハウスに来る時間はどうする? 」

 

ラリト『ん......午後からにしておく』

 

ロン「そうだ。数時間だけだが、バイトしてみないか」

 

ラリト「いいな、それ。やることにする」

 

ロン「そうか、じゃあな」

 

ラリト『あぁ、じゃあな』

 

ロン「早く図書館に向かうか」

走りながら図書館に向かってる途中にココアから「リゼちゃんは来れなくなったみたい」とメールが来た。

 

ーーーーー

 

千夜「ちが......う私が教えて......」

図書館に入ると、ココアとチノと千夜とシャロの四人が何か喋ってるのを聞こえた。

 

ココア「私、数学と物理が得意なんだ」

そんなことを話してるとココアたちの会話が完全に聞こえてきた。

 

シャロ「嘘でしょ!? 」

 

ロン「あ、いた。今来たぞ」

 

シャロ「ロン、あんたはココアが数学と物理得意なの知ってた!? 」

俺に気づくとシャロが俺の胸辺りを掴みながら聞いてきた。

 

ロン「ああ。俺もテストで7、80点取れる位だけど、数学と物理はココアに負けてるんだ」

そう、俺は頭が良い。といっても、前世の記憶があるから、中学の頃にはもう高校に出てくるものの予習をしてたからな。本当の天才には流石に敵わないけど。

 

シャロ「......それならココアとロンが、チノちゃんに教えてあげればよかったんじゃない? 」

 

チノ「ココアさんは教え方があれなので頼りになりません。ロンさんには教えてもらったことがあって、とても分かりやすかったんですが、他の人の教え方も知った方が良いと思ったので」

 

ココア「あれ!? 」

 

千夜「そう? 分かりやすいのに」

 

ロン「少なくとも俺はおんな教え方では分からないぞ」

ココアは感覚系だから、教え方がなぁ......

 

チノ「千夜さんはきっと波長が合うんです」

 

ココア「総合順位が平均だしねぇ」

 

シャロ「そんなに足を引っ張る科目があるの? 」

 

ココア「本はいっぱい読むんだけど......」

ココアは国語と歴史と英語のテストをみんなに見せた。

 

『文系が絶望的!? 』

国語18点。歴史23点。英語12点。という、点数の酷さである。

 

ロン「......兎に角、ココアは文系を中心に勉強しろよ。分からないところは教えるから」

そうして、勉強会が始まった。




隠す理由

避けられる。
秘密を知ったら、ロンのことを恨んでるやつに仲間だと思われて襲われる。
など考えたが、いまいちピンと来なかった......語彙力が無い言い訳。



ロンの教え方

チノいわく、分かりやすいそう。
だったらチノはロンから教わればいいかもしれないと思うだろうが、そうしたらシャロのいる意味がなくなってしまうため、ロンはココアと千夜の勉強を見ることにしたと、作者が。
簡単に言うと、ご都合主義。


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第二十八羽 将来はゆっくりと決めればいいが、勉強は早めに

こみっく○○るずが終わってしまった......


シャロ「―――で、ここの問題はさっきの答えをはてはめれば......」

 

チノ「すごく分かりやすいです! 」

勉強会を初めてから、数時間程。何回か休憩を挟みながら勉強はそれなりに進んでいた。後、休憩中にラリトのことも話しておいた。チノはシャロに教えてもらっており、サクサクと進んでいるそうだ。

 

シャロ「嬉しい! チノちゃんみたいな妹が毎日だって教えるのに」

ココアが「妹」という言葉に少し反応した。オイ待て、教えてんだから勉強に集中しろ。

 

チノ「私もシャロさんみたいな妹がよかったです」

ココアはその言葉を聞くと、立ち上がり、

 

ココア「私いらない子だぁ!! 」

そのまま何処かへ走り去ってしまった。

 

ロン「ココア!? 図書館では静かにして走るなよ! 」

そういう俺もココアを追うために図書館を走った......みんなはマネするなよ。

 

ーーーーー

 

ロン「ココア、泣くなってよ」

あの後、俺は迷いながらもココアを見つけて、さっきの場所へと戻った。千夜が、俺がココアを探してる間にリゼに電話しようとしたが、「徹夜に耐えられる体力をつけるために、まずは走るぞ! 」てきなことを言われると思ったのでやめたそうだ。

 

ロン「......ココア。リゼがいない理由って、『用事があるから』じゃなくて『体力をつけるのトレーニングが辛いから』とかじゃないよな」

俺がそう聞くとココアはゆっくり目線をそらした。コイツめ......あっ、そういや前にリゼに頼んだことあると言ってたっけ。それがトラウマで、今回誘わなかったのか?

 

ココア「......と、ところでチノちゃんは将来私たちの学校と、シャロちゃんの学校。どっちに行きたい? 」

話をそらしやがった......まぁいいや。

 

ココア「チノちゃんはセーラー服が似合うよ」

 

シャロ「ブレザーの方が絶対可愛いわよ」

 

千夜「私は袴姿がいいと思うの」

チノ自身が決めることだが。チノは、ココアの学校かシャロの学校。どっちにするんd......うん、ちょっと待て。

 

ロン「いつの時代だよ!? まぁ、まだ将来のことは時間はあるから、ゆっくり決めればいいと思うぞ」

将来のことなんて今はアバウトに決めていればいいと思うが。

 

チノ「......そうですね、ゆっくり決めていきます。ところで、みなさんは将来の夢は何かあるんですか? 」

 

ロン「俺は......『何でも屋』かな。まぁ、人の役に立てる職業だったら何でもいいけど」

俺としては中学の頃に色々しでかしたから、今度は人を助けたいと思う。

 

ココア「私は......パン屋か、弁護士になりたいなぁ」

え、弁護士!? え、俺裁かれんの? 中学の頃に色々しでかしたから将来、ココアに裁かれんのか!?

 

ココア「イメージは、こんな感じだよ」

ココアがイメージする弁護士は、スーツを着ていて六法全書を持っていて、雰囲気は今と変わらない感じだ。ってか、パン屋はどこいったよ。

 

シャロ「なんかおかしい! 」

そうだな、おかしいな。

 

ココア「あ、ちょっと間違えちゃった。やり直し」

次にココアがイメージしたのは、眼鏡をかけていて、できる女のようなの雰囲気だった。パン屋はどうしたよ。

 

シャロ「頭身の問題じゃなくて!? 」

 

ロン「そうだぞ、ココア。パン屋はどこいった」

 

ココア「あ、忘れてた」

 

シャロ「そこでもない!! 」

じゃあ何処だろ、俺には分からん。




何でも屋

江戸にあるあの店とは関係ない。
作者が思い付かなかったため、後付け設定ができるようにこうした。
関係ないが、お気に入りが50件ほどまでいっており、作者が「ポケモンだと一年近くかかったのに、ごちうさすげぇ!? 」と、言っていた。


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第二十九羽 今を楽しもう

特に書くことがないから一言。

リゼシャロ流行れ


千夜「私は、自分の力で甘兎をもっと繁盛させるのが夢」

フム、千夜の夢は店を繁盛させることか。

 

チノ「私も......家の仕事で継いで立派なバリスタになりたいです」

 

ロン「チノならなれるだろ」

 

ココア「バリスタもカッコいいね。よし、決めた! 」

 

ココア「街の国際バリスタ弁護士になるよ! なんか強そうだし」

いや、そんなことしたら休み無くなると思うぞ。

 

チノ「街の国際から離れてください」

 

ロン「......まぁ、夢を大きく持つことは悪くないな」

 

ココア「そうだ、私たちチノちゃんの本を探してくるね」

 

ロン「あ、俺も手伝う」

 

千夜「いってらっしゃい」

 

ーーーーー

 

ロン「そういや、チノが探してる本はどんな内容なんだ? 」

俺は探すと言ったが本の内容を知らないことを思い出した。

 

チノ「小さい頃に読んだ話ですけど......正義のヒーローになりたかったウサギが悪いウサギを懲らしめるんですが、関係ないウサギまで巻き込んで大変なことになってしまうんです」

フムフム。小さい頃に読んでいて、ヒーロー系か。ってかウサギ関連のことがこの街多い気がする。

 

チノ「さらに、主人公を追う別のウサギまで現れて。途中で戦ったりするんですけど、そして最後が......」

そういう内容なのか......

 

ロン「ありがと。大体内容は分かった」

 

ココア「じゃあ私たちは此方を探してるね」

そういい、ココアたちが向かったのは小説コーナーである。いや、小さい頃に読んでたんだからそっちには無いと思うが。

 

ロン「......まぁ、もしかしたらってこともあるか」

そうして俺は絵本のコーナーへ向かっていった。

 

ーーーーー

 

ロン「......こ、これか? 」

探すこと一時間。もう夕日が出てきてる頃にやっとそれらしきものが見つかった。思った以上に絵本の数が多かった......

 

ロン「『ヒーローになりたかったウサギ』ねぇ......内容も聞いたのとあってるな」

早くココアたちと合流しないとな。

 

ココア「......ロン君、本は見つかった? 」

噂をすればなんとやら、会いに行こうとしたらあっちから来てくれた。なんか手に罪と罰って本を持ってるが。

 

チノ「どうでしたか? 」

 

ロン「それらしきものは見つけたんだが......これか? 」

俺はチノにさっき見つけた本を出した。

 

チノ「......はい、これです! 」

チノは本を受け取り、本をゆっくりと読み始めた。そうすると、読んでいくと同時に顔が驚きの表情に変わっていった。

 

ココア「良かったね、チノちゃん。探してた本が見つかって」

 

チノ「はい! ロンさんありがとうございます」

 

ロン「気にすんなって。それと、今日はもう遅いから帰ろうぜ」

 

ココア「うん! 」

そうして俺たちは、千夜たちと合流して一緒に帰った......二日後にはラリトが来るのか、リゼにはまだ教えてないから明日教えるか。そうして、二日後になった。




次回、ラリト(やっと)登場

ラリト「やっと出れるのか......」

あと、早いですけど二巻の六羽の内容を混ぜながら作っていきます(オリジナルキツいです)

何とか今日投稿出来ました。


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第三十羽 ラリト(やっと)登場

と、とうとうだせる。

連続で二話上げているため、今読もうとしている話が飛んでいる可能性があります。よく注意して読みましょう(前回までが図書館の話です)


ロン「ん......朝か」

俺は、目覚ましがなる音で目が覚めた。そうえば、今日はラリトが街に来るんだっけ。

 

ラリト「おはよう、ロンさん」

そうして、ベッドから起き上がるとラリトがいた。

 

ロン「なんだ、夢か」

俺は二度寝をし始めた。

 

ラリト「いやいやいや、夢じゃねぇよロンさん! 」

 

ロン「なんでテメェがここにいるんだよ!! 」

午後からくると言ってたのに、なんで午前中にいるんだよ!!

 

ラリト「遊びに行くと言っただろ」

 

ロン「お前、遊び行く、言った、午後。今、午前。オーケー? 」

 

ラリト「なんだそのカタコト......まぁいいや。ドッキリで午前中に来て驚かせようとな。あぁ、タカヒロ......さんだっけか。あの人にはきちんと話を通してあるんで」

 

ロン「なんだ、それなら良かった。ところで、どこに行きたいとかあるか? 」

 

ラリト「どこでもいいよ、俺はこの街のこと知らないから」

 

ロン「そうか、じゃあちょっと待ってくれ。今から準備する」

俺たちはラビットハウスを出た。そうえばココアたちがいないな。あ、今日はココアたち出掛けてるんだったな。

 

ーーーーー

 

ロン「まずはここだな、甘兎庵って店だ」

 

ラリト「へぇ、和菓子メインの店かな」

そんなことを話しながら店に入っていった。

 

千夜「いらっしゃい、ロン君と......ラリト君ね。ロン君から遊びに来るって聞いてるわ」

店を見てみると、千夜以外誰もいなかった。

 

ラリト「こんにちわ」

 

ロン「千夜、今日はこいつに食べさせようと思って来たんだ。ラリト、今日は俺の奢りだ」

 

ラリト「マジか、サンキューな」

 

千夜「そうなのね。ようこそ、甘兎庵へ」

そうして、席に案内されて座る俺たち。

 

ラリト「メニューは......へ? 」

ラリトはメニューを見て固まった......これが普通の反応だよな、ココアがおかしいだけだよな。

 

ロン「こんな名前だが気にするなよ。美味しいから」

 

ラリト「そう......か。なら、黄金の鯱スペシャルで」

 

ロン「じゃあ、俺も同じやつで」

 

千夜「分かったわ」

 

ロン「千夜。そうえば今日の服いつものと違くないか? 」

 

千夜「分かる? 」

 

ロン「急にそんな目立つ色をしてるの着てたら、千夜のこと知ってるやつはみんな気づくと思うぞ」

 

千夜「今はレトロモダン月間中なの」

そういうと、店の奥に消えていった。

 

ラリト「そうえばロンさん。仲間たちが何してるか気にならないか? 」

 

ロン「あ、それ気になる。どうなんだ? 」

 

ラリト「たまに喧嘩して建物破壊したり、体がなまらないように組み手(喧嘩)してたらするな。少なくとも、俺たちを倒そうとするやつや、パパラッチはいないから安心しろ」

 

ロン「喧嘩してることはいつも通りだから兎も角、喧嘩売ってくるやつがいないのはいいな」

パパラッチの方はまだいないみたいだが。警察の権力で何とか出来るだろうし、顔バレはしてないから大丈夫だな。

 

ラリト「それもそうか......そうえば最近、面白いことはあったか? 」

そうして、俺とラリトの雑談は甘兎庵を出るまで続いた。さて、次はどこに行こう。




仲間たち

やべ、1000文字いかない!
と思って無理矢理入れた話題。



先に二巻の六羽を入れた理由

1ヶ月程脳内で考えていたが、内容が思い付かなかった。
ココアたちが出掛けてる設定を作ったときに、「あ、確かこの話でも出掛けてたからそこと合体させよう」と思ったそう。


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第三十一羽 フルールで手伝いをすることにしました

サブタイが思いつかなかった。

後、お気に入りが50件いきました。皆さん、ありがとうございます!

......実は、お気に入りが50いったり、下がったりしていてこれを投稿した後に下がったら「ナニイッテンダコイツみたいになりそうだな」と思いながら書きました。


ロン「ラリト、次は働いてみないか? 」

甘兎庵から出て、次の目的地......フルール・ド・ラパンに向かってる途中に前からしていた話の確認をしていた。

 

ラリト「え? ......あぁ、そうえばそんなことロンさん言ってたな」

お、ちゃんと覚えていたか。良かった。

 

ロン「前に話は通してもらってから、やってみないか? 」

 

ラリト「面白そうだな、やらせてもらう。だけど、俺が今日帰ることを忘れるなよ」

俺は分かってると返事しながら、フルール・ド・ラパンに向かった。

 

ーーーーー

 

シャロ「いらっしゃいませ! ってあら、ロンと......? 」

フルールについた俺たち。店に入ると俺たちが来たと分かってくれたようだ。ラリトを見て不思議がってるが。

 

ラリト「ラリトだ」

ラリトは自己紹介してないことを思い出したのか、名乗った。

 

シャロ「ラリトね。私はシャロ」

 

ロン「シャロ、早速で悪いが店長のところに案内してくれないか? ラリトに臨時で働いてもらおうとな。ほら、前に言ったし」

コイツは今日のうちに帰るとか言ってたからな。

 

シャロ「分かったわ。店長には前に話を通しておいたから、すぐ準備出来ると思うわ」

 

ロン「ありがとうな」

 

ーーーーー

 

~ラリトside~

 

ラリト「へぇ、こんな服なのか」

店長に許可を貰って、フルールとか言う店の手伝いをすることになった俺たち。とりあえずは着替えた。

 

ロン「これって......執事服? なんでこんなものがあんだよ」

今の俺たちの服装は、第一ボタンを開けて黒い服に身を包んでるかんじだ。

 

ラリト「ロンさん、そんなこと知らんよ」

 

ロン「......まぁいいか。ラリト、さっきシャロに教えてもらったことを思い出しながらやれよ。俺は接客には慣れているが」

ここは......ボケればいいのか!

 

ラリト「確か......『にっこにっこにー』って言いながら接客するんだっけか」

 

ロン「違うからな!? やるなよ!! 」

あ、思いっきり反応してくれた。

 

ラリト「冗談だってば。ほら、さっさと行こうぜ」

 

ロン「......不良のリーダーなのになんでチームメイトに振り回されてんだ」

 

ラリト「だけどロンさん。あんた、リーダーってこと自覚ないだろ」

俺は思ってることをズバッと言った。

 

ロン「え、バレてたのかよ」

そりゃあ、あんたの言葉からそういうことを聞かないからな。だが、

 

ラリト「......無理にリーダーをもう一度してもらったのに、何も言わずに引き受けてくれる器の大きさがあったからこそ、こうして平和に暮らせてるのかな」

俺はロンさんに聞こえない位の声で呟いた。

 

ロン「ん、何か言ったか? 」

 

ラリト「いや、なんにも。それよりさっさと行こうぜ」

俺はロンさんより先に接客に向かった。

 

ロン「......俺はバカみたいに騒いでたお前らが好きだから、もう一度引き受けたんだけどな」

その呟きは急いで向かっていた俺には、聞こえなかった。




フルールで働く

前に、初めてフルールに行ったときにした約束。
関係ないが「フルール」を「フルーツ」と間違えたり、「ラリト」を「ラパン」と間違えまくっていたそう。



にっこにっこにー

結構有名な台詞である。
ラ○○イブ!という作品の、「○澤 にこ」という人物が使っている台詞。
男がやると気持ち悪いだけだと思う。



最後の会話

ボソッと聞こえない程度に喋っていた場面。
無理矢理いい話にしようとした結果(建前)
1000文字いくか心配だったから増やした筆写(本音)


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第三十二羽 フルールには変わったお客さんたちがいるそうです

今回は他作品のキャラをお客として出してみました。

皆さん、分かりますかね?

後書きにヒント。

次回には答えを載せたいと思います(私の筆写が下手で分からなかったらすいません)

連続して投稿をしているため、話を一つ飛ばして読んでいる可能性があります。気をつけて下さい。


ロン「いらっしゃいませ! 」

接客を初めてから一時間程が経っただろうか。なんか前に来たときよりも客が多い。

 

ラリト「分かりました、ラベンダーとローズマリーですね」

ラリトの方も最初はぎこちなかったが、だいぶ慣れてきたようだ。

 

お客さん1「ホットでお願いシマス! あと、スマイル一つ! 」

金髪......外国人かな。そのお客さんがラリトにスマイルを頼んでいた。

 

ラリト「えっ、はい分かりました。スマイルですね」

急な注文にも対応出来るようになってきたな。俺はというと、シャロの方を手本にしながらやっていたが......

 

お客さん2「金髪、金髪少女! 」

なんか、こけし? みたいに見えるお客さんに絡まれ......てんのかあれ? 一応見に行こ。

 

シャロ「え、ええ? 」

 

ロン「シャロ、どうした? 」

 

シャロ「このお客さんが私の髪の毛が欲しいって......」

......え? 色々とおかしいなぁ。このお客さんは金髪が好きなのか?

 

お客さん3「駄目だよシノ、店員さんに迷惑かけちゃ! すいません、うちのシノが」

この......こけしさんでいいか。こけしさんの知り合いだろうか。小学生にしか見えない金髪の子がこけしさんのもとに来て俺たちに頭を下げた。

 

シャロ「い、いや気にしてないから大丈夫よ」

そうして、座っていたであろう席に戻っていった。あ、ラリトに注文してたお客さんと知り合いだったのか、同じテーブルに座ってるし。

 

お客さん4「美しい手と顔をした女だ......」

なんか、スーツを着ているお客さんが何処かで聞いたことのあるような台詞を言ってるが、置いておくか。

 

ロン「少しどんなお客さんがいるか観察してみるか」

なんかヤバい人たちしかいない気がするけど。

 

お客さん5「結構人が多いわね」

 

お客さん6「そりゃそうだよかがみん。ここは知る人ぞ知るとても有名な場所なんだから」

青い髪をした......小学生? もいた。なんか小学生っぽいお客さんが多いな。

 

お客さん5「こなたが紹介するところだから、どんなところかと思ったら案外普通ね......店員の服装以外は」

......うん、それは言わないで。俺も思ってるし。

 

ラリト「あ、いらっしゃいませ! 」

観察していたら、ラリトが入り口に向かって挨拶をした。お、誰か来たのか?

 

お客さん7「ことりに、お店の偵察行ってきてと言われましたがこれは......」

長い青い髪をしたお客さんと、元気いっぱいなお客さんが店にやって来た。

 

お客さん8「? 海未ちゃんどうしたの」

 

お客さん7「は、破廉恥です! 何なんですかこの店は。穂乃果もそう思いませんか! 」

破廉恥って......まぁ否定はしないけど。

 

お客さん8「落ち着いてよ海未ちゃん。まずは注文しよ、ね? 」

 

ラリト「......はい、かしこまりました」

いつの間にか別のお客さんの注文をとっていたラリト。よく働くなぁ、ラリトのやつ。

 

お客さん9「それにしても......サターニャはどうしてこんな店知ってるの? 」

今度は紫......か? あれは。紫色の髪をしたお客さんがいた。確か、今ラリトが注文とってた席だっけ。

 

お客さん10「あぁ、それは私が教えたんだ」

それには、金髪のお客さんが答える。同じところにテーブルに座ってるから知り合いか。てか、金髪多いな。

 

お客さん9「ガヴが原因だったのね。どおりでおかしいと思ったわ」

 

お客さん11「ガヴリール。本当にこの店でこれを頼めば、悪魔的行為になるのでしょうね! 」

さっきのお客さんのような、元気いっぱいに見える赤い髪をしたお客さんが返事をした。なんか、あのお客さんからはアホの子のオーラを感じるような......

 

お客さん10「あぁ、なるなる。本当だって、それにもう頼んじゃったし」

 

お客さん9「嘘にしか思えないけど......」

 

お客さん11「ヴィネットは疑いすぎなのよ。なんか店員の服装がおかしかったりするけど、普通のお店でしょ」

 

お客さん12「そうですよ、ヴィーネさん。サターニャさんの言う通り、普通のお店だと思いますよ」

今度は、白髪のお客さんが話していた。ここを普通のお店と言ってる辺り、オタクとかなのか? ......いや、若干顔がにやけてるから嘘か?

 

お客さん9「ラフィエル......あんたわざとでしょ」

 

ロン「なんか色々なお客さんがいるな」

っとそろそろ仕事を再開するか。




お客さん1
作者が好きなキャラ。金髪。カタコトである。

お客さん2
鬼畜こけしと呼ばれており、こけしに見える。シノと呼ばれていた。

お客さん3
小学生のような見た目。金髪。

作品としてのヒント・アニメが二期やり、映画もやった。

* * * * *

お客さん4
平穏に暮らすのが目標な人。

作品としてのヒント・結構グロい。わりと有名。

* * * * *

お客さん5
かがみんと呼ばれていた。

お客さん6
青髪。こなたと呼ばれていた。

作品としてのヒント・十年ぐらい前にアニメ化された。

* * * * *

お客さん7
長い青髪。海未と呼ばれていた。「ことり」という人物に偵察を頼まれたそう。

お客さん8
元気いっぱいに見える子。穂乃果と呼ばれていた。

作品としてのヒント・これも結構有名。にっこにっこにー。関係ないが、作者はタイトルで手が出しづらかったそう。

* * * * *

お客さん9
紫(多分)色の髪。ヴィネット、ヴィーネと呼ばれていた。

お客さん10
金髪。ガヴ、ガヴリールと呼ばれていた。

お客さん11
赤い髪。元気いっぱいに見える。アホの子オーラが出ているそう。サターニャと呼ばれていた。

お客さん12
白髪。ラフィエルと呼ばれていた。

作品としてのヒント・悪魔と天使が出てくる作品。


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第三十三羽 チマメ隊登場!......この時点ではまだその名前ないけど

番外編(シャロ)と本編三本(番外編でネタバレをしないようにするため、急いで作りました)を作って、疲れました。

それと、前回の答え合わせは後書きでやります(他作品から来てるお客さんが誰か分かるかなという、作者が少しふざけた話)

なお、番外編のみになっていたため、番外編(シャロ)と内容が少しわかるようにしました。まぎわらしい説明してすいませんでした。


ラリト「ロンさん、意外と楽しかったな」

フルールでの仕事が終わり、適当にブラブラしてる俺たち。途中からシャロが、「あっ、もうこんな時間! 私は行くところあるから後宜しく! 」と言ってどっか行ったからなぁ。

 

ロン「ラリト......ここが公園だ」

 

ラリト「いや、見たら分かるし公園というより、広場の方が正しいような......」

まぁどっちでもいいのだが。

 

ロン「まぁ、気にしたら負けだろ」

 

ラリト「作者もどっちにしようか悩んでたしな」

 

ロン「......何の話をしてんだ? 」

ラリトは何の話をしているんだ。そんなことを喋りながら歩いていたら、チノと......身長てきにチノの友達か? それらしき人物たちを見つけた。

 

チノ「あ、ロンさん。こんにちは」

チノたちの方にゆっくりと歩いていってたら、アッチも気付いたようだ。

 

???「何々、チノの知り合い? 」

青......いや、紺か? その色をした髪をもつ少女と、赤ピンクって言えばいいのか分からないが、その髪の色をもつ少女がいた。

 

チノ「はい。ところで、ロンさんの後ろにいるのはラリトさん......で良いんですよね? 」

 

ロン「あぁ、合ってる。ラリト、自己紹介しときな」

 

ラリト「ロンさんは俺の母親かよ。まぁいいや、俺はラリト。こっちが......」

 

ロン「『ロンだ。後ラリト、俺は性転換をした覚えはないからな」

ちゃんと前世でも男だったし。それにしても、この二人どっかで見たような......

 

???「マヤだよ! それで、こっちがメグ」

 

メグ「こ、こんにちは。ロンさん、ラリトさん」

 

ラリト「あぁ、こんにちは」

あぁ、原作キャラか。チノたちと関わりを持ってたら、いつか会えるとは思ってたがこんなに早くとは......

 

マヤ「なぁなぁ、ロンにぃ」

 

ロン「ロンにぃ!? 」

なんだそのあだ名は!

 

マヤ「ん? なんかロンニィから兄貴っぽい感じがしたから、そう呼んでみた」

ま、まさか......俺が不良のリーダーであることに感ずいたのか!? いや、ないか......仲間から兄貴とか呼ばれることはあったが。

 

ロン「で、どうした? 」

 

マヤ「ジュース買って! 」

 

メグ「マ、マヤちゃん急に失礼だよ」

 

ラリト「ロンさん、手持ちあるか? 無かったら俺が買うけど」

あっ、買うことは決定したのね。流石に、払ってもらうのは......な。

 

ロン「ちゃんと金はあるから安心しておけ。あ、チノの分も買ってやるからついてきな」

 

チノ「いえ、私は別に」

 

ラリト「まぁまぁ。折角買ってやるってロンさんが言ってるから、奢らせてもらえばいいと思うぞ......特に高いやつを」

 

ロン「酷いな。まぁ何選んでも構わないけど」

俺は笑いながらそう言った。そうして、自動販売機でジュースを買った後に「そうえばチノ、ココアはどうした? 」と聞いたら、「あっ......そうえばいませんね」と言ってた......ココア、はぐれたのかよ。そうして、マヤとメグと別れて三人でココアを探した。結局、見つかったが、その頃にはラリトが帰る時間になっていた。

 

ーーーーー

 

~ラリトside~

 

ラリト「......ハッ! 一気に時が進んだような気がする」

俺はさっきまでマヤたちと一緒にいたはずが、何故かココアという人物を探して、そうしたらもう帰る時間になっていた! なんかその時の記憶がねぇな。

 

ロン「そりゃ色々と見たからな。じゃあなラリト、また遊びにこいよ」

っとと。もうそんな時間だったな。俺とロンさんは今、駅にいる。それにしても、自然が多い街だと思ってたが何故かここだけ凄くハイテクという......

 

ラリト「あぁ。じゃあなロンさん」

 

ロン「またな」

そうして俺は家に帰っていった。

 

ラリト「またな......か」

でも、次に会えるのは......まぁいいか。俺はそんなことを考えながら外の景色を見ながら、コーヒーを飲んだ......そうだ、乗るよりも走って帰ればそっちの方が早かったんだ、って熱! ......なんとも締まらなかった。




何処かに行ったシャロ

クレープ屋のバイトに行った。
なお、普通にその後は原作通りだった。



ロンにぃ

前からマヤに言わせようと思っていた。
【ロンにぃ】か【ロン兄 (にぃ) 】か【ロンニィ】かで悩んだ。

* * * * *

答えあわせ

お客さん1 【九条 カレン】

お客さん2 【大宮 忍】

お客さん3 【アリス・カータレット】

作品名【きんいろモザイク】

* * * * *

お客さん4【吉良 吉影】

作品名【ジョジョの奇妙な冒険】

* * * * *

お客さん5【柊 かがみ】

お客さん6【泉 こなた】

作品名【らき☆すた】

* * * * *

お客さん7【園田 海未】

お客さん8【高坂 穂乃果】

作品名【ラブライブ!】

* * * * *

お客さん9【月乃瀬=ヴィネット=エイプリル】

お客さん10【天真=ガヴリール=ホワイト】

お客さん11【胡桃沢=サタニキア=マクドウェル】

お客さん12【白羽=ラフィエル=エインズワース】

作品名【ガヴリールドロップアウト】


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第三十四羽 カフェ・ド・マンシー

愚痴りたいことがあるので、少し面白くして愚痴ってみた(見たくない人はそのまま本編へ) 

Teacher「てめぇら、今度の体育は遊んでいいぞ」

A・Bクラス「ワーイ、ワーイ!!(両手をあげてバンザイ)」

Cクラス「......嬉しいな(よっしゃあ!! ←内心)」

Teacher「A・Bクラスは体育やっていいけど、Cクラスは課題やってろ」

Cクラス「え~」

Cクラスの生徒「......Teacher、俺たちも体育やりたいなのです! 」

Cクラスの作者(何故『なのです』って言った!)

Teacher「てめぇらは、体で喜びを表現しなかったから駄目だ」

Cクラス「ブーイング」

Cクラスの作者(まぁ、冗談だろ)

ー数日後ー

Teacher「というわけで、明日はA・Bクラスの○時間目に体育やって、Cクラスは課題やっとけ」

Cクラス(マジでしやがった、あの野郎! )

Cクラスの作者「これって、ひいきというか......差別ってやつか? 」

チャンチャン

では、本編どうぞ


ココア「ねぇ、リゼちゃん。チノは何やってるの? 」

ラリトが木組みの街に遊びに来た日から翌日。店で働いてる俺たち。ココアは、カップの底を見ながらお客さんに話しているチノの姿を見て、何をやっているのかリゼに聞いていた。

 

リゼ「コーヒー占いだよ。チノの占いはよく当たるんだ」

 

ココア「お天気占いがよく当たる私と張り合うとはなかなかやるね」

 

『なんで勝負になってんだ』

 

ロン「あれ? でもココア。前にやったとき、ココアの占いで晴れが出た瞬間に大雨になったことがあった気がするが......」

ココアはスッと目をそらした。そらすな! そんな話をしているとチノが戻ってきた。

 

ココア「チノちゃん、私にもコーヒー占いのやり方教えて! 」

 

チノ「え? ......あぁ、そうえば教えてませんでしたね。まずは......」

ふむふむ、そうやるのか。纏めるとこうだ。

①飲み終わる

②ソーサーを逆さにする

③模様で占う

ついでに、粉が残るトルココーヒー等でやるのがオススメとのこと。

 

チノ「......という感じですね。おじいちゃんのカフェ・ド・マンシーは当たりすぎて怖いと有名でした」

 

チノ「私は、カプチーノしか当たらないんですが......」

 

ロン「それでも十分だと思うぞ」

 

ココア「リゼちゃんも出来たりするの? 」

 

リゼ「私は運勢とか分からないけど......」

リゼはそう言いながら手を銃の形にしながら、頭に近づけ......

 

リゼ「運試しと言ったらこれだよな」

撃つフリをした。ちょっと、それって!?

 

ロン「ロシアンルーレットじゃねぇか!? 」

俺だったら痛いだけでするだろうが、マジで危ないやつじゃねぇか。そう話してると、俺の電話が震えた。あ、マナーモードにしてたな。

 

ロン「ん、すまないが少し席を外す。電話だと思う」

そう言って、少し席を外して電話に出た。

 

ロン「はい、もしもし」

 

リゼ父『あぁ、俺だ』

 

ロン「電話番号が間違ってるんで、じゃ」

俺は電話を切った。そうしたら、またかかってきた。

 

ロン「はい、もしもし」

 

リゼ父『何故、最初切った』

 

ロン「電話先の名前を見ないで出たら、あんただったんで驚いただけだ」

本当は、面倒くさくなりそうだったからだが。

 

リゼ父『そうか......リゼの様子はどうだ? 』

 

ロン「普通に働いてるよ。そんなにリゼが心配ならあんたの知り合いにラビットハウスに客として来てもらって、そこからリゼを観察してもらえばいいじゃねぇかよ」

 

リゼ父『その手があったのか! 』

 

ロン「なんで今まで気づかなかったよ。まぁ、いいや用件はそれだけか? 」

 

リゼ父『昨日の夕食後に物足りなくてキッチンに侵入したことがバレてないか不安で気づかなかったんだ。後、もう一つある。この前、親子水入らずで話し合おうと思ってリゼが入ってる風呂に入ろうとしたが......』

え、それって犯罪だと思うが。

 

ロン「なるほど......少し待ってろ。今、警察に電話する」

 

リゼ父『いや待て、話を聞け! 』

 

ロン「まぁ、知り合いのよしみで罰は軽くしてもらうからさ。で、言い訳は? 」

 

リゼ父『結局は部下に止められたから、セーフだろ』

 

ロン「そうか......今回は未遂だったから聞かなかったことにしてやるよ。じゃあな」

本当は捕まえたいが、色々と面倒になりそうだし本人も反省......してるかは知らないが別にいいだろ。

 

リゼ父『あぁ、じゃあな』




前に話していた、【こみっくがーるずとご注文は転生者ですか?】の話は一応進んでます。
現在は三話程。何話まで書くかは決めてませんが。


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第三十五羽 何故......何故お前がここに!あ、シリアスじゃないです

無理矢理作ったので、かなり雑だと思います。

最近不安なこと
基本的には、本編二本をほぼ同時に投稿していて、UAを確認すると 
例【九話 UA 100】【十話 UA 200】
のように、最新話の方が見られていて、
きちんと読者の皆さんが前の話を読んで話についていけているか。


ココア「ロン君もコーヒー占いやってみて! ティッピーが占うから」

電話が終わり、厨房に向かったらココアにそんなことを言われた。俺がいない間にココアが占ったり、ココアがティッピーに占ってもらっていたそう。

 

ロン「別にいいけど......」

 

ティッピー「ロンの明日の運勢は......学校に行くと思いもしない人物に会うだろう、その人物は少なくとも危険ではないので警戒はしなくてもよいだろう」

 

ロン「ん......誰のこと言ってんだろ」

仲間たちか? でも、木組みの街に来るとは聞いてないしなぁ。後でラリトにメールしてみるか。

 

リゼ「私も占ってくれ」

 

ティッピー「ふむ......リゼは将来は器量のある良い妻になるじゃろう」

 

リゼ「私が? まさかぁ」

 

ティッピー「昨日は夕食後にティラミス一つじゃ足りずキッチンに侵入した。隠しても無駄じゃぞ」

それ......リゼの親父さんもやってたな。流石親子だ、行動も似ている。

 

リゼ「!? 」

 

ティッピー「実は甘えたがり、褒めると調子に乗りおる。適当に流すのが無難」

 

リゼ「プルプル」

リゼは余程恥ずかしいのか、顔を赤くしながら下を向いている。

 

リゼ「この毛玉め、ただの性格診断じゃないか!! 」

リゼはティッピーに手刀をくらわした。あれはティッピーが悪いな。

 

ロン「リゼ、とりあえず落ち着け」

 

ーーーーー

 

千夜「そうえば、今日は転校生が来るそうよ」

そんなこんなで翌日。俺は、ティッピーに言われたことがまだ気になっていた。一体、誰が来るのだろうか。それに、ラリトからの返事もこないし......何かあったのか?

 

ココア「どんな人物なの? 」

 

千夜「それはね......」

 

先生「はーい、みんな席に座って」

千夜が話そうとした瞬間に、先生が教室に入ってきて俺たちを座らせた。

 

先生「知ってる人がいるかもしれないけど、転校生を紹介するよ」

先生がそう言うと、教室中がワッと騒がしくなった。まぁ、話してる内容としては「男の子かな? どんなにカッコいいんだろ」とか「女か? 女だな、きっとそうに違いない」とか「この時期に転校? 珍しいわね」などと色々言っていた。確かに、この時期に転校は珍しいな。もう五月の中盤位なのに、しかも一年生。

 

ロン「一体、誰が来るんだ......」

 

先生「入ってきていいわよ」

先生がそう言うと、教室の扉が開いて一人の男が入ってきた......ってアイツは!

 

先生「自己紹介して」

 

転校生「こんにちは。転校生の『星 ラリト(せい らりと)』だ。これから宜しく」

お、お、お前だったのかよォォォォォ!!!




転校生

ラリトを初登場させた時から決めていた展開。
というか、そうじゃないと今まで引っ張ってきた意味がない。


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第三十六羽 占いはこりごりだよ byココア

皆さん、最近暑いので気をつけて下さい。
私は吐いたり、熱中症になりかけました(笑)

それと、投稿遅れてすいませんでした。
間に合うかどうか分かりませんけど、マヤの誕生日の番外編作りたいです。


ロン「......で、ラリト。何故お前がここにいんだよ」

授業が終わり、昼休み。本当はHRが終わった後で話をしても良かったが、話す内容が長くなりそうなんで早めに昼を食べてラリトと一緒に学校をまわりながら、何故いるかを聞くことにした。あ、ココアたちは別のところで昼を食べてるはずだ。

 

ラリト「いやぁ、ロンさんが此方に来たって聞いたんで、転校してきたんだよ」

 

ロン「一人でか? 」

 

ラリト「あぁ。一人でマンションの一室でな。本当は仲間達全員が来る予定だったが、それだとロンさんが困るだろうから俺一人だけってことだ」

 

ロン「マジありがと」

仲間達全員来るとか洒落にならないからな。一万人は越えてるし。

 

ラリト「そうだ、今度からバイトすることにしたんだった」

 

ロン「え、本当か? 場所は」

 

ラリト「フルール・ド・ラパンだ。ほら、この前少し働いた彼処」

 

ロン「あぁ、あそこねぇ。ってかよく採用されたな」

彼処って、メイドというか......そういう女の子しか働けない店だと思ってたのに。いや、俺たちはこの前働いたか。

 

ラリト「彼処の店長が、『そろそろお客の心を掴むためには、新しいのが必要だからねぇ......よし、採用! 』ってかんじだったな」

なんか適当だな......そんなことを色々と話していたら、昼休みが終わった。教室に戻ったら、ココアが机に倒れていて千夜がココアを慰めていた。一体何があったんだよ......。

後で分かったことだが、空からあんこ(ウサギ)が弁当の上に落ちてきてしょうがないから、パンを買って食べようとしたらスカートが捲れていてパンツが見えてしまっていたそう。あれ、なんか朝の占いと似ているような......

 

ーーーーー

 

ココア「なんだか今日はついてない気がするよ......」

落ち込んでるなぁ。あんこを持ちながら下を向いてるし......あ、若干もふもふして楽しんでる。

 

千夜「こんな日もあるわよ」

 

ラリト「そうだぜ。そんな細かいことは気にするなよ」

 

ロン「いや、細かくはないと思うが......! ココア危ねぇ!! 」

そう話していると、上から水の入っているジョウロが振ってきた。俺はココアを抱くようにして、後ろに優しく引っ張った。

 

女性「ごめんなさい! 手が滑ってジョウロが!!」

ベランダから顔をだして女性が謝ってきた。

 

ラリト「あ、大丈夫です」

 

千夜「ココアちゃん! 大丈夫? 」

 

ロン「ココア、大丈夫か? 」

 

ココア「へ? だ、大丈夫だよ」

ココアはなんことか分かってないようだ。おいおい......気づけよ。

 

ラリト「ロンさん、早く行こうぜ~」

 

ロン「そうだな。千夜とココアも行こうぜ」

 

千夜「分かったわ」

 

ココア「? ......あ、待ってy」

ベチャという音がして、俺たち三人が振り向くとココアがさっき落ちたジョウロの水の上で転んでいるのが見えた。助けて意味......

 

千夜「......シャロちゃんの喫茶店で涼んでいかない? 」

その提案に全員が首を縦に振った。




ココアを抱く

そこ変わr ゲフンゲフン
ロンがココアを助けるためにしたこと。没の案としては、後ろに引っ張るだがそのまま怪我する可能性があると考えたため......ご都合主義は発動しない。
なお、この作品はヒロインとかハーレムとか考えてないです。
そして、運命は変えられない。


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第三十七羽 よくこんなに続けたなぁ......by作者

夏の間に沢山投稿出来ると思っていたのに......

あ、最後に少しシリアスがあります。

そろそろ一巻が終わる......なんだか長く感じました。


ココア「シャロちゃん、遊びに来たよ」

 

ラリト「四名でお願いしまーす」

 

シャロ「ななな、なんてものを連れてきてるの! やめて、此方来ないで!!! 」

なん......だと......ココアからそんな不吉なオーラが出てるのか!?ココアも知らなかったのか驚いてるし。

 

千夜「小さい頃にあんこにかじられて以来、ちょっと恐怖症で......それで他のウサギもダメなのよ」

そう話してると、あんこがシャロに飛びかかった。シャロは驚いて悲鳴をあげながらあんこを剥がそうとする。

 

『ちょっとってレベル!? 』

俺たち三人は声を揃えて驚いた。とりあえずこの場はラリトがあんこを外して、席に座った。席に座ろうとしたら、いつの間にかあんこが消えていたそうだが。兎に角、なにか注文することにした。

 

ーーーーー

 

シャロ「お待ちどうさま」

適当に、この前飲んだのとロールケーキを頼むことした。それにしても、シャロは気づいてんのか?頭にあんこが乗ってるの。

 

ロン「おぉ、美味しい」

 

シャロ「それにしても......今日はアイツが来るなんてついてない。けど、何処に行ったのかしら」

これは言った方がいいのだろうか......。あと、ココアが『ついてない』と聞いて今日の出来事を思い出したのか、落ち込んでいた。

 

ラリト「そのアイツが頭に乗ってるのに気づいてないのか? 」

 

シャロ「え? キャーーーーー!! 」

 

千夜「シャロちゃん、せっかくココアが今日のことを忘れていたのに、ついてないなんて言っちゃダメ!! 」

シャロは聞く余裕がないみたいだが......

 

ラリト「全然聞いてないぞ。シャロのやつ」

 

ロン「......とりあえず、シャロを止めた方がいいな」

あんこを外してシャロを止めることにした。なんか客の内の一人が床に倒れながら「止まるんじゃねぇぞ...」と言ってたが。あ、店の外に連れていかれた。

 

少年「何やってんだよ、団長! 」

連れていかれた客の知り合いらしき人物もついていった。何やってんだよ本当に、まぁいいか。

 

ーーーーー

 

シャロ「490円のお釣りです」

 

ココア「シャロちゃんの手相も見てみよう」

手相?俺がラリトと一緒にいるときになんかしたのか?

 

ココア「えっと......片思いでしかも全く相手に通じない相があるね」

あ、シャロのが落ち込んでる。当たってるのか。

 

千夜「障害だらけね」

 

ココア「あと金運がひd......」

 

シャロ「それ以上言うなバカーーーーー!! 」

シャロは恥ずかしがりながら、ココアにお釣りを投げた。これはココアが悪いな。ラビットハウスに帰ってから、みんなにココアの占いのことを聞いたが当たってなかったそう。ココアが今日の出来事を教えると、リゼとチノに占いを止められた。ココアはなんのことか分からないようだが。

 

ーーーーー

 

ロン「ココア、俺にもこの前の手相頼めるか? 」

占いの話から数日後。ココアの手相は当たるようなので、やってもらうことにした。

 

ココア「分かった。えっと......何かと離れてしまう相が見えるね。他にも、自分の秘密がバレちゃう相も」

 

ロン「......どんな相だよ」

呆れてるように聞こえるかもしれないが、内心は緊張していた。自分の秘密......か。それに、何かと離れる。

 

ココア「ただ、その代わりに周りを助けることが出来るみたいだね」

 

ロン「いくらなんでも具体的過ぎないか? 」

ただ、助けることが出来ると。

 

ココア「だってそう見えるからね......」

 

ロン「まぁ占いだから深くは考えない方がいいか」

 

ココア「そうだね」

俺はそう言いながらも内心はもしかしたら......と思っていたが、俺はそういう想像は止めよう。と思い、別のことを考えることにした。もっと考えていればよかったと後悔するとも知らずに。




止まるんじゃねぇぞ...

有名なあれである。知らない人は調べてみるといいと思うが、流血表現があるため注意です。
作者は何回も見たため、いつの間にか暗記出来たそう。
なお、それの原作には興味ない。



最後の手相

無理矢理伏線を作った。
その伏線の展開は四割位考えてるそう。


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第三十八羽 温泉プールと誤魔化し

注意・ご都合主義発生


ロン「あぁ......よろしく頼む」

俺はとある人物......いや、組織と言った方がいいのだろうか。そこに電話をしていた。どんな組織かは追々説明するとして、どうして電話をしているか説明しよう。あれは昨日の出来事だった......

 

ーーーーー

 

チノ「温泉プールに......ですか? 」

始まりは、ラビットハウスで働いてる途中でココアが、仕事の疲れを癒そうと温泉プールに行こうと言い始めたのが理由だ。

 

ココア「うん! 最近、疲れがたまってきちゃてね」

 

リゼ「それは良いかもな! ロンはどう思う? 」

 

ロン「ん、俺か? 俺も良いと思うぞ」

 

ココア「じゃあ千夜ちゃんたちを誘って、明日行こうよ! 」

そうして、俺たちは温泉プールへ遊びに行くことになった。が、俺はこの時あることを忘れていた。

少し話がずれるが日本で「とある人物たちはプールに入ってはいけない」というルートがあるのは知っているだろう。

色々とあるだろうが、一部だけ言うとこんなかんじである。『タトゥーをいれている人物は入水出来ない』『暴力団関係の人物の入水は出来ない』などである。

え、何が言いたいのかだって?つまり、俺は暴力団関係の人物だから入れません。そこで俺は思い付いた。親父になんとかしてもらおうと。そうして、冒頭のシーンに戻る。

 

ーーーーー

 

親父「つまりは......プールに入りたいから、色々誤魔化しとけってことか」

とある人物とは、親父のことだ。そして、組織というのも親父の会社(権力)ってことだ。

 

ロン「あぁ。最初は警察に頼もうと思ったが、警察の権力じゃ限界があると思ってな」

 

親父「確かにな......とりあえずはこっちで色々誤魔化しとくよ。じゃあな」

 

ロン「あぁ......よろしく頼む」

ふぅ、明日が楽しみだな。

 

ーーーーー

 

ラリト「プールだぜぇ! 」

そうして明日。親父からは、「こっちは誤魔化したぞ」ってメールが着たので大丈夫だろう。これからは警察の方に言えばやってくれるそうだ。今までは関係者だからと思って、入らなかったからな。

 

ロン「ラリト、楽しもうぜ! 」

もちろん、ココアたちも一緒にいる。シャロはバイトがあったそうで、少し遅れてきたが。後、なぜかココアは足ヒレを持ってきているが。

 

ココア「あ、あっちに25mプールあるよ。一緒に泳ごう! 」

 

千夜「あ、泳ぐのはちょっと......」

そうえば前に、運動は全然出来ないって言ってたな。

 

チノ「犬掻きで2m程なら」

そう言うと、チノと千夜ははチェスは始めた。お、相手が出来たのか。チノは最初はティッピーと......というか一人か。一人でやっていたからな。

 

リゼ「私、深いプールで泳いだことないんだけど」

 

『意外!? 』

このことはチェスをやってる二人以外、みんな驚いた。マジか、てっきり余裕でスイスイ泳げるものかと。

 

ココア「じゃあ、私がクロールを教えるね」

 

ココア「見てみて、これがクロールだよ! 」

その泳ぎはなんだよ......ココアは上を向きながら手をペンギンのようにパタパタさせ、ばた足をしながら泳いでいた。 

 

シャロ「泳ぎ方を覚え直した方がいいわね」

 

ラリト「次は俺が泳ぎ方を教えるぜ! 」

 

ロン「やる前から嫌な予感しかしないけど......」

 

ラリト「これがクロールだろ」

ラリトは、クロールをしながら何回も回っていた。なんで背泳ぎとクロールをくっつけたみたいになってんだよ。

 

ロン「ラリト、それ違う」

 

ラリト「なん......だと......」

最初に気づけよ。




ロンの親父

名前はまだない。
会社名出すのが面倒なので、「会社」で統一。
元々は警察のコネを使おうと作者は考えていたが、「あ、ロンの親父の方が色々とコネがあるだろうし、誤魔化せるな」と思って、こうしたそう。
どうかんがえても無理矢理すぎです、ありがとうございました。


【書いてる途中で思ったこと】
ないと思うが......軍人はギリギリ暴力団関係に入るのだろうか?入らないと思うが、もし入ったらどうしてリゼはプールにいられるんだ?......おっと、誰か来たようだ。


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第三十九羽 ロンとラリトが勝負するようです

一週間ぐらい前から、『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル』始めました。

それだけです。では、どうぞ。


ココア「では、これからリゼちゃんが泳げるように特訓を始めます」

その前にココアとラリトは泳ぎ方をどうにかしようぜ。

 

シャロ「あ、待って。泳ぐ前に軽くストレッチをした方がいいと思うの」

 

ココア「さすがシャロちゃん」

 

ロン「そうだな。だが、きちんとやれよ。ストレッチをやっても、足をつったりとかあるからな」

 

リゼ「準備運動は大切だよな」

そう言うとリゼは、両足全体を地面に着けながら前へ体を倒した。柔らかいな、ココアたちも驚いてるし。俺もあれぐらい出来るか?

 

ラリト「地面に、地面につかない」

それ以前に、ラリト見たいに体が地面に着かないかもしれない。

 

ロン「よっ......と」

もう少し......だなぁ。結果としては、体がもう少しで地面に着きそうだった。これからは少しトレーニングしたほうがいいな。

 

ココア「肉体美の表現なら負けてられないね」

 

『え......なにしてる? 』

俺たち三人は声に出してそう思った。なんで組体操をしてるのだろうか。そうえば、組体操ってやらない学校が少しずつ増えてきてたな、危ないからとかで。

 

ラリト「......そうだロンさん、勝負しようぜ! 」

急にどうしたよ。

 

ロン「いや、リゼに泳ぎ方教えないと」

 

ココア「私に任せて! きちんとリゼちゃんが泳げるようにしとくよ」

いや、不安しかないけど......そこまで言うなら任せるか。

 

ーーーーー

 

ロン「なぁラリト。普通に勝負するのは面白くないから何か賭けようぜ」

俺たちは25mプールだとリゼたちの邪魔になると思い、50mプールの方に移動した。

 

ラリト「魂なんてのはどうだ? 花京○の魂とか」

 

ロン「そんなことしないし、花京○て誰だよ」

 

ラリト「冗談だよ。もう夏だしさ」

 

ロン「まだ梅雨にもなってないぞ」

 

ラリト「......あ、そうだ負けたら『全員分ジュースを奢る』でよくね? 後、勝敗は『先にこの50mプールを最後のところまでついた方が勝ち』それでいいか?」

 

ロン「乗った! 」

 

ラリト「分かった、じゃあ合図は俺が言うぞ。いちについてスタート!! 」

あっ、キタねぇあいつ!自分だけ早くスタートしやがった!てか泳がないで、水の上を走ってやがる!泳ぎ関係ねぇ!!

 

ロン「おいラリトズルいぞ! 」

とりあえず俺も、水の上を走ることにした。思ったより、走りずらい!てかなんで普通に水の上走れんだ?

 

ラリト「俺は『泳ぐ』とは一言も言っていないからセーフだ! この勝負もらった! 」

ルールに無いから言って、それはないだろ......そっちがその気なら!俺は走るのを止めてクロールにし、ラリトに並んだ。そうして、ラリトの足を掴んで転ばせた。

 

ロン「そっちがその気なら俺もこうする! ルールには無いからセーフだ! 」

 

ラリト「ロン太郎! 貴様ぁ!! 」

誰だよロン太郎って。兎に角、ラリトが体制を整えてるうちにゴールだ!!そうして、勝負は俺が勝った。

 

ロン「勝った! 」

 

ラリト「このラリトがぁぁぁぁぁ!!! 」

ここは乗った方がいいのだろうか。

 

ロン「てめーの敗因はたったひとつだぜ……ラリト……たったひとつの単純な答えだ……『てめーは俺を怒らせた』」

実際はあんまり怒ってないけど。まぁ決まったからいいか。

 

ーーーーー

 

勝負をして負けたラリトが落ち込んでるが、そっちが先にやってきたから自業自得だな。そんな風に俺たちがふざけている間に、リゼが泳げるようになっていたようだ。

 

ロン「すげぇな」

一日で泳げるようになるなんて。シャロのおかげだな。え、ココアはどうしたかだって?ココアはチノたちの方にいるな、チェスを見てるな......任せろって言ってたろ。それとリゼよ、嬉しいのは分かるけど足ヒレを使おうとするなよ、無理だからな。

 

ココア「ここから見える夜景綺麗だねぇ」

そうこうしていたら、いつの間にか夜になっていた。俺たちはラリトの奢り(勝負で負けたから)のジュースで乾杯することにした。

 

『コーヒー(フルーツ)牛乳で乾杯!』

シャロはコーヒーで酔わないように、フルーツ牛乳だそう。

 

ココア「お姉ちゃん! 牛乳はこうやって飲むんだよ!! 」

なにがあったよ。リゼに聞いてみたら、チノと千夜がチェスで賭けをしていて、チノが勝ったら『ココアに姉と呼んでもらう』千夜が勝ったら『ティッピーの濡れた姿を見る』とのことで、チノが勝ったそう。

 

ラリト「ロンさん、また勝負しようぜ! 」

 

ロン「あぁ、そうだな」




ロンとラリトの勝負

これからニュースをお伝えします。
今回投稿された話で、ふざけすぎたとのことでのろとり(作者)さんがオモチャの手錠で捕まったそうです。
この事にのろとりさんは
『完全にふざけました、ありがとうございます。だけど、書いてる間楽しかった。』
と、のろとりさんは供述しておりふざけたことを認めているそうです。
また、この勝負は『ジ○ジョ』と『ギャ○○○ガ日和』のネタを意識したそうです。



後書き

次のニュースです。
なぜ、今回だけ後書きがニュース形式なのかとのろとりさんに疑問声があがっています。
この事にのろとりさんは
『堅苦しい説明だけだと飽きるだろうから。関係ないけど、熱中症には気を付けてね!』
と、読者が飽きないようにしたそうです。完全にふざけてこうしましたね。
以上でニュースを終わります。
熱中症には気を付けて下さい。では、次回にまた会いましょう。


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第四十羽 記憶はいつもジグソーパズル

宿題は大丈夫ですか?

八月が終わるまで10日ぐらいですよ......地域によって、夏休みの期間が違いますけど。

現在 8/17(金)


リゼ「......なぁ、今日のチノの機嫌悪くないか? 」

ラビットハウスで働いてると、リゼがそんなことを聞いてきた。そうか?ティッピーが頬を膨らましてるのは分かるが。

 

ココア「へ、そうかな? 」

 

ロン「少なくとも俺には分からん。心なしか態度がキツイような気がするが」

......そうえば、今日のチノはコーヒー豆を入れるのに、手が少し震えてたりもしてたな。

 

ココア「チノちゃんはいつも......私が『もふもふしようとしたら素っ気ない態度をとったり』『仕事中に邪魔って言われたり』はするけど......いつも私にはこんなかんじにつんつんだよ」

 

『いつもそんなあしらわれ方してんの? 』

 

ロン「ココアと何かあったか」

 

リゼ「正直に話してみろ、力になるぞ」

 

チノ「実は......」

 

ーーーーー

 

なるほど。つまりは、チノの部屋で遊んでるときにチノが席を外した間に毎日少しずつやるのが楽しみだったパズルがほぼ完成状態だったと。しかも、1ピース足りなかったと。それはへこむな。

 

ロン「......そうチノがそう言ってたぞ。余計なことをしちまったな」

 

ココア「チノちゃん喜ぶと思ったのに! 」

 

ココア「で、でも......最初から1ピース足りなかったよ」

 

リゼ「無くしたのがココアだとは思っていないだろうけど......ちゃんと謝っとけよ」

 

ロン「そうだぞ。楽しみが取られてショックだっただろうしな」

俺も前にラリトに楽しみにしてた苺を取られて、いくつか建物を全壊ほど喧嘩したな。結局は母さんに止められたが。あの時はマジで怖かった......

 

ココア「わ、私......お姉ちゃん失格だぁぁぁぁぁ!! 」

いや、ココアは末っ子だろ......っておい!

 

リゼ「先に謝っとけよ! 」

 

ロン「......はぁ。リゼ、俺はココアを追っていくから後は頼んだ」

そう言って、俺はココアを追いかけた。

 

ーーーーー

 

ロン「......で、これからどうするんだ? 」

俺はココアに追い付いて、ゆっくりと話を聞くために公園......というより、広場っていった方が良いのか?まぁ、マヤたちと会ったところだ。そこのベンチに座っていた。

 

ココア「どうしよぉ......」

いつもと違って元気がない......これじゃあ調子が狂うなぁ......そうだ!

 

ロン「ココア、それならチノに新しいパズルを買ってやればいいんじゃないか? 」

それなら、ココアも一緒にやれて仲直り出来るだろうしな。

 

ココア「分かった、じゃあちょっと買ってくるよ! 」

そう言うと、ココアは走って何処かへ向かっていった。

 

ロン「若者は元気だなぁ......ってなに言ってんだろ」

今は16歳だけど、前世を合わせると29歳......大体30歳位か。最初......小学校の頃はまだ学校に馴染めなかったが、ラリトたちやココアがいて馴染めるようになったんだっけ。

精神が体に引っ張られてるのは思ってたよりキツいな。みんなと触れあってたら、中三の頃にはもう慣れてきたけど。

俺はまだ、転生してから精神と体が馴染んでなかったときにココアたちに助けられたから、ココアたちが困ってたら助けないとな。友達として。もし、ココアたちと会って無かったらどうなっていたか......

 

ココア「ハァ、ハァ......」

考え事をしていたら、ココアが戻ってきた。って何も持ってないけどどうしたんだ?

 

ココア「財布をラビットハウスに忘れてきたから、お金貸して! 」

おいおい......まぁ、俺がこの世界に馴染めた分のお礼はまだ果たしてないし、友達としてもそれ位良いけどな。そうして、財布を渡した。また、暫くすると新しく買ってきた大きい箱に入ったジグソーパズルを両手で持ってきた。って8000ピース!?

 

ココア「ほらロン君! 早くラビットハウスに戻るよ! 」

 

ロン「お、おい! 」

俺はココアに引っ張られながらラビットハウスに戻っていった。あぁ、制服が汚れちまう......ってあれ?あのジグソーパズルって重さは知らないけどそれなりの大きさだよな。それで、俺を片手で引っ張りながら片手で箱を持ってる......これが(自称)姉の力か。それと、前から思ってたけどこの世界の人は色々とおかしいような......何処にこんな力があるのだろうか。

 

ーーーーー

 

ココア「チノちゃん! 新しいパズル買ってきたよ! 」

急いでラビットハウスに戻った俺たちは8000ピースのパズルを持って帰ってきた。リゼとチノも驚いてるな。おいまて、リゼよ。こっちを半目でみるなよ、俺は悪くないぞ!




今回はニュース形式はお休みです。

ロンの前世うんぬんの話

文字数稼ぎと、精神が体に引っ張られてると言う説明。



本当にチノの口数が少ないか検証してみました

【コミック一巻のみ】
回想でチノが喋ってるシーンは含まないです。
また、多少の誤差はあると思いますが見逃してください。

一話     28/60コマ
二話     18/60コマ
三話     10/60コマ
四話     21/60コマ
五話     13/60コマ
六話     15/60コマ
七話     13/60コマ
八話     13/60コマ 
九話     17/60コマ
十話     15/60コマ
十一話    6/60コマ
十二話    14/60コマ
十三話(今回) 20/60コマ

【結論】
一話と四話が口数が多い(なお、計算してなんの意味があるの?とは言わないでください)


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第四十一羽 パズルは当分やりたくないな......

最近、ネタ切れになってきました。


シャロ「協力して欲しいことがあるって聞いたけど......」

 

千夜「これなの? 」

俺たちはココアが買ってきたジグソーパズルをやっている......何時間も。終わりが見えない。だが、止まるんじゃねぇぞ......正直、早く終わらせたい。

 

ココア「手伝って! 」

 

チノ「始めたはいいんですが、終わらないんです」

俺たちはもう疲労困憊だ!圧倒的無力っ......!約一名は楽しそうだが。それにしても、チノの顔がなにか後悔してるように見えるな。昨日のことを気にしてるのか?

 

ラリト「ジグソーパズルか......何年ぶりだろ。ワクワクするな」

 

ロン「少なくとも、小さい頃からはやってないな。ってかワクワクするのか」

転生してから、少しやった位だからな......さすがに前世もそうだけど、8000ピースはやったことないけど。

 

シャロ「一回、崩しちゃえば? 」

 

ココア「そんな、勿体ないよ! それに......あんなに楽しそうなリゼちゃんを止められないよ」

さっきいった約一名は、リゼだ。まるで小学生のように楽しそうにパズルをやっている。

 

ラリト「さぁ、始めようか! 」

なんでお前は楽しそうなんだよ!

 

ーーーーー

 

~数時間後~

 

最初は、千夜とココアが仲良く喋ってたり、千夜がジグソーパズルが苦手だとことが分かったり、リゼシャロ流行れと言いたくなるような場面があったが、いつの間にか喋る気力さえ無くなっていた。約二名、手遅れで壊れてしまって喋りまくってるが。

 

ラリト「パズルもピースもあるんだよ! 」

 

ロン「そうだ、ここに見えるじゃあないか! 」

そう、俺たちだ。疲れまくって、何処かの吸血鬼のように最高にハイッてやつだ!

 

ラリト「ロンさんのテンションはぶっ壊れましたか? 」

 

ロン「はいナス! 」

 

ラリト「ナニソレイミワカンナイ」

 

『はっはっはっ!!! 』

ラリトと俺は手遅れなほどにおかしくなっていた。普通に喧しいなぁ、もっと楽しもうか!

 

リゼ「ハートマークが出来たぞ! 」

リゼもだんだん壊れてきたな!よし、このまま壊れようじゃないか!

 

シャロ「リゼ先輩、疲れてるなら休憩してください! 」

 

ココア「ロン君とラリト君も落ち着いて! 」

 

ロン「このまま壊れようじゃあないか! 」

 

ラリト「なぁ、ロンさん! 」

 

ロン「キタキタ踊りか? 踊ろうか! 」

 

『よし、そろそろ落ち着くか』

......ハッ!俺たちは今まで何をやっていたのだろうか。何か、壊れていたような気がする。

 

ココア「あ、ようやく落ち着いた」

 

ラリト「何故だろうか。何か、悪い夢を見ていたような......」

ラリトも同じことを思っていたのか。それにしても、よく起きてられるなココアのやつ。

 

チノ「......あの、ココアさん。その......責任取ろうと無理しないでください」

昨日のこと、ずっと気にしてたのか。どうりでココアの方をチラチラと見ていたわけだ。

 

チノ「私、もう怒ってな......」

最後まで言おうとしたとき、チノはココアが寝ていることに気づいた。寝てる!?さっきまで起きてたのに!......あれ、フルールでもそんなことがあったような......




今回もニュース(後書き。もとい茶番)

テンションが\(^o^)/

犯人の、のろとり(作者)氏は
元々はラリトがリゼみたいになる予定だった。
文字数が足りないのでネタを入れて稼いだ。
キタキタ踊りは踊れると思う。
などと、供述しておりコイツ......もといのろとり氏はふざけたことを認めているそうです。



夏休み

学生の皆さんは、多分夏休み中でしょう。
そんな学生たちに夏休みしないといけないオススメランキングを紹介!

1.宿題
2.↑そんなことよりおうどん食べたい
3.ごちうさ三期を願う

このようになっています。以上、ニュースでした。

......ディレクターさん。このランキングを集計したのと協力したのは誰ですか?
え、のろとり一人?......アイツかよ。そもそも、ランキングは色んな人物に集計するような......


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第四十二羽 本当の友情はちっぽけなことで消えない

こみっくがーるず×ごちうさ(この小説)のがしっくり来ない......全部書き直すか。

【予定していたもの】
 
かおす先生たちが木組みの街に遊びに来る
かおす先生が道に迷う
ロンに助けてもらう
ラビットハウスに連れていく
かおすたちが合流する
ココアたちも集合
色々話す
観光
泊まっていくそうです
バイバイ


リゼ「ところで、完成したらどうするんだ? 」

 

ラリト「崩して、最初からやる」

 

ロン「ラリトがな」

そう言うとラリトが、「!?」とつくような勢いで此方を見てきた。怖いからやめてくれよ、冗談だし。

 

ココア「喫茶店に飾るのはどうかな? 」

あ、いつの間にかココアが起きてた。

 

リゼ「そうじゃなくて、ラリトが言うように完成したら崩すのか? 」

 

ココア「ううん。どっかに飾ろうかと思ってるよ」

......あれ?だとしたら。俺は悪い予感がしたので、ココアに聞いてみた。

 

『それじゃあ、下に何も敷いてないのにどうやって移動させるんだ? 』

丁度リゼも同じことを思っていたようだ。

 

『............』

その事を聞くと、みんな黙ってしまった。おい、まさか......

 

『何も考えなかったのか......』

またリゼも同じことを考えていたようだ。俺とリゼは考えてることが同じなことが多いな。

 

千夜「私......」

 

ラリト「千夜、どうした? 」

 

千夜「私、気づいてたのにこの空気になるのが怖くて言えなかった......もっと早く言っていれば......私のせいで!」

 

シャロ「余計空気が重くなるから、自分を責めるのはやめて!? 」

 

ラリト「そうだぜ。責めるならロンさんだろ」

 

ロン「ほぉ。そんなこと言うなら、もうラリトに料理を食べさせなくていいか」

 

ラリト「すいません、冗談です」

 

ココア「......そうだ! お腹も空いたし、みんなの分のホットケーキ作ってくるよ」

ココアが空気の流れを変えようとしたのか、ホットケーキを作ることした。俺も手伝うか。そう思って、声に出そうとしたら、

 

チノ「! 手伝います」

チノが手伝うと言い始めた。今のあの二人の中に入るのは止めといた方が良さそうだな。

 

リゼ「あの二人......自然に仲直りしたみたいだな」

 

ロン「そうだな」

チノも仲直りしようと思ってたけど、切っ掛けが無かったみたいだしな。一件落着だな。

 

シャロ「喧嘩してたんですか!? 」

え、気づいて無かったのか。チノがココアに話しかけることがほとんど無かった気がしたけど......

 

リゼ「だって、いつも以上にチノの口数が少なかっただろ」

 

『............』

俺たち四人は顔を見合わせて、

 

『いつもあんな感じじゃないの(か)? 』

疑問に思ったことを口に出した。ラビットハウスで働いているけど、そこまで変わってたか?

 

ロン「......そうだ、人生ゲームしないか? 前にラリトと遊ぼうと持ってきてたのがあるんだよ」

そう聞くと四人は頷いた。




皆さんこんにちは。今回もニュース形式でお伝えします。

テンポ良い会話にしたい
のろとり(作者)氏はとあるユーチューバーのように、テンポの良いしたいと言うことで最初のロンとラリトの会話が漫才のようになってしまったと供述しています......漫才が好きな人に対して酷い発言のような。
「どういう意味だよ!」
あれを漫才と言ってる時点で失礼なんだよ!あ、勝手のろとり来るなよ!ちょ、カメラ止めて!!



人生ゲーム

え~、先ほど少し放送事故がありました。失礼しました。
何故、人生ゲームを選んだかと言いますとこの前リアルで遊んだからだそうです。以上。


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第四十三羽 人生ゲームってこんなに借金するの?......あ、今回で一巻終了だ。

注意・今回も二話連続で投稿しています。前回を読み飛ばしている可能性があるので、気を付けてください。


~ラリトside~

 

ラリト「まずは俺からか」

じゃんけんの結果、俺から始まることになった。結構場面が飛ぶけど、気にしないでくれ。書く気力が無いんだ。それに、人生ゲームのボードごとに指示が少し変わってくるだろうからな。それに、今回は少しルートを弄って『折り返し』がありだしな。

 

【折り返し】

ゴールマスにピッタリに止まらないとゴール出来ないルール。

余りが出た状態でゴールマスに着いたら、その余りの数字分後ろに戻る。

少なくとも、作者のところではこのルールがある。

採用するかどうかは、ゲームをやるたびに決めているようだ。

 

じゃあ、楽しんでいくか。

 

ーーーーー

 

千夜「このままだと私、負けちゃう! 」

現在の順位を軽く説明すると、俺が一位で千夜が最下位だ。え、他の三人?別に説明いらないと思うからなしで。

 

ラリト「この私に勝てると思ってるのか? この私を誰だと思っている。金の亡者、ラリトだぞ!」

一位にテンションが上がった俺は調子に乗っていた。例えるなら、子○○人さんの声がいつもの俺なら『ボ○○ーボ・○ー○ボ』で、今の俺が『D○O』と言ったところだ。例えなので、色々と思うだろうが気にしないでくれ。

 

ロン「急に元気になりやがった......」

ちょ、引かないでくれよロンさん。そう遊んでいると、

 

ココア「チノちゃんが口きいてくれないよぉ!! 」

ココアが泣きながらドアを開けてきた。

 

リゼ「自分でどうにかしろ」

聞いてみたら、ホットケーキを裏返すのを失敗してチノの顔に熱いホットケーキを当てたそう。焦って、俺たちのところへ来たそうだ。此方来る前に謝れよ。そんなこんなで人生の続きが始まった。

 

ーーーーー

 

ラリト「俺のターン、ドロー! え、これはまずいぞ」

尺の都合でもう終盤。さっきまで最下位だった千夜がゴールし、俺は『作者の権限で25万払う』というマスに止まってしまった。なんだよ作者の都合って。

 

シャロ「ラリトもそのマスに止まったのね。それにしても、このマスいやらしいわね。ゴールのひとつ前にあるって」

このマスに止まってないのは、ロンさんと千夜だけだ。他三人はもう止まった。シャロは二回も止まったけどな。

 

ラリト「あ、まただ」

少し時が進んで、ロンさんがゴールした。俺はまた『作者の権限で25万払う』に止まった、三回目だ。借金続きである。少しずつ返しているけどな......残りの借金は10万ほどだ。まだ返せる額だな。

 

ラリト「何故だ......何故なんだ!! 」

もう呪われててんじゃないかと言うくらい、同じマスに止まっている。五回目か六回目だ。他にも『【カレー麺】効果発動! 15万払う(原作だと3000円だけど)』というふざけてるマスに二回止まった。

 

ロン「そのぶざけたキャラが原因だろ」

あ、やっぱりそう思うか。最初に借金の亡者とかふざけなければよかったな。結果として俺は、約70万の借金をしてゴールした。

 

チノ「大変です! ココアさんがケチャップで死んでます!! 」

 

リゼ「構ってもらいたいんだよ、真に受けるな」

そもそもケチャップで死んでるってなんだよ。

 

~ラリトside out~

 

ーーーーー

 

~ロンside~

 

リゼ「しかし、最初やってたパズルのピースは何処に行ったんだ? 」

 

シャロ「こういうのって忘れた頃に見つかりますよね」

確かに。探し物がない! と思って諦めた翌日に簡単に見つかるとかな。

 

千夜「シャロちゃんは学校にランドセルを忘れたまま帰ってきた事があったわ」

それは気付けよ。登下校中に毎回持ってるものだから、普通は違和感があるだろ。

 

シャロ「リ、リゼ先輩の前で昔の話はやめてよ! 」

そう言いながらベッドを叩くと、ベッドの上にいたティッピーがその振動で浮き、ティッピーの体からパズルのピースが出てきた。

 

リゼ「......こんなところにあったのか」

 

ココア「......ん、これって知恵の輪? 懐かしいね」

あぁ、それか。俺とラリトもさっきやってたけど解けなかったんだよな。ラリトはぶっ壊そうとしてたから止めたが。

 

チノ「昔、おじいちゃんが作ってくれたんです」

 

リゼ「チノってパズルゲーム好きなんだな」

 

チノ「難しくて何度挑戦しても解けなかったんですが......いつか自分の力で解いて、おじいちゃんをあっと言わせてみせます!」

そもそもあれって解けるのか? それにしてもココアはいつまで弄ってんだよ。そう思っていながらココアの方を見ようとしたとき、「カチャ」という音が聞こえ、まさかと思いながら俺はココアの手元を見た。そこには、解かれた知恵の輪があった。

 

『あ』

そのあと、チノはココアに数日間口をきかなくなったが、もう一度ココアとホットケーキを作ってるうちに仲直りした。




今回もニュース形式です。

折り返し
ゴールマスにピッタリに止まらないとゴール出来ないルール。
余りが出た状態でゴールマスに着いたら、その余りの数字分後ろに戻る。
少なくとも、のろとり(作者)のところではこのルールがある。
採用するかどうかは、ゲームをやるたびに決めているようだ。



借金の額が酷い

あれはのろとりがリアルでああなったそうです。嘘だろ......おい。
それより、マスの指示が酷すぎるなあれ。



カレー麺

ぶざけんなよテメェ。やべ、カメラまわってる。
ゆるキ○ン△の一話からだそう。最近、調子に乗りすぎだろ。



一巻終了

今回の話で一巻が終了。のろとりから一言あるそうです。

「もうゴールしてもいいよね? 」

駄目です。あと五巻......それ含めてまだ単行本になってない話があるだろ。

「ぶっちゃけると四巻までしかやんない予定だぞ」

え、マジかよ。それ言っちゃっていいのか?

「かなり前にどのくらいで今作が簡潔するかを前書きに書いたことがあってな。四巻までを計算していたから、気づいてた人がいるかもしれないな」

だけど、今の更新ペースだと早くても一年後には終わるのか?

「多分な。まぁ、予定だから変更になると思うけど」

「では、次回もお楽しみに......宿題はやりましたか? 」


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第四十四羽 リゼシャロ流行れ

今回から二巻に入りますよ(若干、前に二巻の内容が入ってたのは見なかったとこに……)


ココア「ロン君、リゼちゃん。私、チノちゃんの笑ってるところ見たことない気がするんだけど……」

ラビットハウスで働いてると、ココアがそんなことを聞いてきた。チノの笑顔かぁ……

 

リゼ「確かにチノってあんまり笑わないよなぁ」

 

ロン「そうだな。俺はあんまり見たことないな」

最後に見たのが二週間ぐらい前にチノがウサギのストラップを欲しそうに眺めてたから、買ってあげたときだけだしなぁ。

 

ココア「早くにお母さんを亡くしてるし、おじいちゃんもいなくなっちゃってショックを引きずってるのかな……あれ、今あんまりって言った?」

 

リゼ「言ったけど。もっと笑ったら取っ付きやすいのに、勿体ないよなぁ」

でも、急にイメージがガラッと変えるのは周りが話しかけずらかったりするから、なんとも言えないな。もっと笑った方が良いのには同意するけど。それと、ココアが何故か凄くショック受けていた。まさか、チノの笑顔を見たことないのか?

 

ーーーーー

 

翌日、千夜にチノの笑顔について聞いてみたら「最初の頃より表現豊かになっている」そう。この前も微笑ましそうに笑ってたみたいだし。

 

ラリト「ん? ココア、写真撮ってるのか?」

現在俺たち四人は下校中だが、ココアはカメラで色々とところを撮っていた。撮ることに集中してたら危ないだろ。

 

ココア「うん。家族と手紙と一緒に送ってあげるんだ」

俺も今度手紙でも送っといた方がいいかな。母さんとはメールでやり取りしてたりするけど。

 

ココア「ほら、みんなも撮るよ!」

楽しそうだな。俺たちは一緒に写真を撮った。

 

千夜「現像出来たら見せてくれる? 未来の大手チェーン甘兎の店主としてサインを入れたいの」

 

ロン「サイン!? 無駄にカッコいいな!」

 

ラリト「じゃあ、未来のフルールの店長になるだろうシャロのサインも書かないとな!」

おい待て!シャロがそんなこと言ってたの聞いたことないんだが!?というか、ラリトのサインじゃないのかよ!

 

ココア「私は未来の街の国際バリスタパン屋弁護士のサインを入れるよ」

まだそれ引っ張ってたのかよ……しかもパン屋が増えてるし。

 

~ロンside out~

 

ーーーーー

 

~ラリトside~

 

シャロ「お客様、店員の写真撮影は止めてください」

学校から帰った後、フルールのバイトが入ってたので向かった。そうして、仕事をしていたらココアが写真を撮っていたことに気づいた。仕事に集中してたから気づかなかったな。

 

ラリト「あれ、店内の写真撮影はNGだっけ?」

 

シャロ「うちはそういうお店じゃないからね」

こういう店にはバイト以外でほとんど入ったことないから分からないな。

 

ラリト「俺はさっき撮ったけど、もう一度撮るのか?」

 

シャロ「私はちょっと……」

 

ココア「そっか……お兄ちゃんたちバニーガール喜ぶと思って送ろうと思ったけど……それに、二人で一撮った方が絵になると思ったのに。じゃあせめて、未来の店長のシャロちゃんのサインを頂戴!」

まだあの話引っ張ってたのかよ!いや、言ったのは俺だけどな!!

 

シャロ「一体なんの話!? 」

気にしたら負けだから、気にするな。

 

ココア「……う~ん。さっき撮ったシャロちゃんは気品オーラが足りない気がする……ちょっとこれ持って座ってくれる?」

そう言ってココアが差し出したのは、さっきまでキリマンジャロだった。

 

ココア「そうそう。それでこそ、いつものシャロちゃんだよ」

シャロはカップを持ち、右足を組ながら椅子に座っていた。

 

ラリト「なんだと! 背景に薔薇が見える!! 一体どうなっているのだ!?」

実際は、シャロが座ってるところの後ろに薔薇の絵を置いただけだかな。それにしても、仕事中にこんなことしていいのか?あ、店長だ……此方に向かって親指を上に立ててるってことは良いのか。

 

ココア「……ところで、チノちゃんの笑顔って見たことある?」

写真が撮り終わり、今朝学校でも聞いてきたことをシャロにも聞いていた。そんなにチノの笑顔が見たいのか。

 

シャロ「あるに決まってるでしょ。一応だけどね」

シャロも見たことあるみたいだが、やっぱりリゼの言う通りあんまり笑わないのか。

 

ココア「もう懸賞金出すから撮ってきてぇ」

 

シャロ「懸賞金!?」

 

ラリト「シャロ、惑わされるな。それにシャロは金持ちだろ」

何故、惑わされたかは知らないけど金で釣るのは駄目だろ。俺とロンさんだってしたことないし。ロンさんの料理で釣られたことはあるけど。

 

シャロ「で、でもココアが直接見なきゃ意味ないじゃない。写真なんかむなしいだけよ」

 

ラリト「それもそうだな。写真より実際見た方がいいだろ」

 

ココア「リゼちゃんの軍服写真も付けるから……」

 

シャロ「惑わされないんだから!!」

 

ラリト「落ち着け! 思いっきり惑わされてるぞ!」

これが噂に聞くリゼシャロか……いや、少し違うか?




リゼシャロ

リゼシャロ流行れ。



リゼの好きなところを語るコーナー(自己満足)

リゼのあの男気はあるけど、中身はとても乙女なギャップが好きですねぇ。例えば、占いの回で顔を真っ赤にしたところとかですねぇ。え、少し違う?まぁいいでしょう。それで特に、怪談の回で廊下で膝を抱えながら震えてた回がなんと言っても……それに、髪をおろした姿がとても可愛く!他にも、パトリオットサーブだとか!それはそうと、リゼ関連でリゼシャロの話になりますけど……

「あ~もう、長いから終了!」
え、ニュースキャスターちょっと待っt

【次回も見てね】


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第四十五羽 ニコッ

ロンを書く場合、リゼかマヤかラリトがいると異様に書きやすいです。

リゼ→常識人ポジション

マヤ→兄妹のようなポジション

ラリト→一番の親友


ココア「リゼちゃんも撮るよ!」

ココアはフルールから戻ってきて、今度はリゼを撮ることにしたようだ。おい、仕事中だろ。客がいないから暇なのは分かるけど……

 

リゼ「と、撮ったら見せろよ。半目だと恥ずかしいから」

 

ロン「……ココア、あえて半目を狙って撮ってみたらどうだ? そっちの方が面白そうだし」

俺はココアにそう耳打ちした。

 

ココア「なるほど、確かに面白そうだね」

そう言ってココアはリゼが半目になった瞬間を狙って、シャッターを押した。

 

ロン「どんなかんじになったんだ?」

え、これは……写真の俺は半目になったリゼではなく、別のところを見ていた。

 

チノ「心霊写真!?」

 

ロン「……リゼ、その銃で今まで何人やってきたんだ? 正直に答えてくれ。警察には黙っとくから」

リゼの隣にボヤけてるなにかがあるってことはその可能性があるからな。俺は人をやったことないけど。

 

リゼ「おい、指だろ」

そう言いながら、銃を出してるじゃないか。

 

チノ「なんだ、指でしたか」

 

リゼ「それに、これはモデルガンだしな」

これは『それは本物の銃だぞ』なんて言えないな……

 

リゼ「……ココア、この写真の私が半目になってるだけど」

 

ココア「うん。そっちの方が面白いかなってロン君が」

ちょ!確かに言ったのは俺だけど、今言うなよ!!

 

リゼ「おいこら」

 

ロン「悪かったって。それはそうと、笑顔で撮った方がよくないか?」

 

リゼ「そ、それもそうか。ココア、よろしく頼む」

笑顔の方が面白くなるだろうからな。ただ、普通に撮るだけじゃつまらないな。

 

ロン「ココア、普通に撮るだけだとつまらないからなにか良いアイデアないか?」

 

ココア「え? じゃあ……首を傾けて、口に手を当てて……ニコッ」

 

リゼ「ニコッ」

おぉ、とても良い笑顔だ。額縁に飾っておきたい位な。

 

リゼ「すぐに消せぇ!!」

リゼは恥ずかしかったのか、ココアの胸ぐらを掴みながら言っている。そこまで恥ずかしいのかよ……

 

ロン「リゼ、良い笑顔だったぜ」

俺はリゼの肩に手を置きながら、満面の笑みで言った。リゼは顔を真っ赤にしながら、地面に踞った。やべ、ふざけすぎた。

 

ロン「……お、おい。ふざけたのは悪かったって。だから機嫌治せよ」

俺はリゼの前にしゃがんで話しかけた。このままだと仕事に支障がでるし、このまま放置できないからな。するとリゼは急に立ち、俺に銃を発砲してきた。

 

ロン「危な!」

俺は急いで後ろに回って、回避した。それ本物だから!リゼが気づいてないだけで、本物だから止めろ、痛いから!

 

ココア「リゼちゃん落ち着いて!」

 

チノ「リゼさん落ち着いて下さい」

なんとかリゼを落ち着けられた。なお、ココアが撮った写真は消された。




取り敢えず雑談……もとい愚痴を。

最近、書きたい話があるのに時間がないです。アイデアはいっぱい出てくるのに……
・NEW GAME!(投稿するか不明)
・ガヴリールドロップアウト(投稿するか不明)
・ポケモン(リメイク予定)
・短編オリジナル(いつか投稿)
・異世界系オリジナル作品(連載中)
・ごちうさ(今作)
・千夜の誕生際(一切手をつけてないし、内容も考えてない)

ごちうさは原作見ながら深夜に書いて、異世界系のは思い付いたときにパッと書く。その他もろもろは時間があったら……あ、欲張りすぎだ。

では、次回もお楽しみに


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第四十六羽 笑った!笑った?笑っ……た?まぁ、笑ったってことで。

ごちうさ!三期!!2020年にやるぞぉ!!!
OVAも!2019年だから忘れるなよ!!

覚えておけ!途中で止まるんじゃねぇぞ(中止的な意味で)……

きぃぃぃぃたぁ!!!でも、原作がそろそろ終わってしまう気がする!!!!

うぅぅぅぅぅあぁぁぁぁぁ!!!!!

ロン「うるせぇぞ」

へぶしっ!?痛い……急に殴らないでよ。

ロン「のろとり(作者)が前書きではしゃいでんのが悪い」

解せぬ……まぁ、本編どうぞ!


ココア「チノちゃん笑って~」

リゼを立ち直らせてから数分後。残りはチノの写真だけになった。え、リゼの写真?あれは立ち直ってから撮り直したぞ。

 

チノ「…………」

笑わないなぁ……あ、そうだ。笑わせればいいのか。

 

ロン「リゼ、ココアの後ろでこれ被ってくれ」

俺はリゼに耳打ちして、とあるお面を被ってもらうことにした。これで笑うか?

 

チノ「……リゼさん、ロンさん。なにやってるんですか?」

 

ココア「え? あはは! なにやってるの!!」

俺たちはカメラを持ってるココアの後ろで、俺は変顔。リゼには○面ラ○○ーディケ○○のお面を被ってもらった。このお面は誰かの忘れ物なのか机に置いてあったからな。丁度良かった。なお、このお面の持ち主は後で取りに来た。何故か機械音声のような声だったが。

 

ロン「どうせなら三人が並んだところを撮ってやるよ」

 

ココア「私とリゼちゃんだけが笑ってても変だから、チノちゃんに合わせるよ」

 

リゼ「あぁ、分かった」

 

ロン「撮るぞ~はい、チーズ」

そうして撮ったのはいいが……

 

リゼ「これは……」

 

ロン「陰気な喫茶店だな」

三人とも無表情で目が死んでいた。さすがにこれは……それから何回も撮ったがチノが笑顔になることは無かった。

 

ココア「笑ってください、お願いします……」

もうココアはプライドも何もかも捨てて、泣きながらチノに頼み始めた。そこまでするのかよ……

 

ロン「おいおいココア……なにもそこまで」

 

ココア「あっ! そうだ、良いこと思い付いた!」

ココアは俺に聞こえる程度の声で言い、そのまま店を出ていった。おい!何処に行くんだよ!?俺はココアを追い始めた。なんかリゼが後ろで俺たちに喋りかけていたが、今はこっちが優先だ。

 

ーーーーー

 

ココア「千夜ちゃん! 漫才しよ!」

何処に向かってるのかと思えば……千夜のところか。ってか、千夜は仕事中だからやるわけが……

 

千夜「分かったわ!」

即答!?そうして俺たちはラビットハウスへと戻って行っていたが、

 

ラリト「あれ? ロンさんだ」

向かう途中ラリトに会った。フルールの服を着てないとなると……バイトは終わったのか。

 

ロン「おぉ、ラリト。今からココアたちが漫才するそうだ来るか?」

 

ラリト「面白そうだな。俺も行くよ」

ラリトもついてくることになった。おいおい……そんなに即答していいのかよ。

 

ーーーーー

 

ココア「漫才コンビの相方を連れてきたよ、コントでチノちゃんを笑わせるからね」

何故か空耳で『犯罪コンビ』の相方(略)『昆布』で『チノ茶』を(略)に聞こえてしまった。

 

リゼ「千夜、仕事中じゃないのか!?」

 

ロン「リゼ……何も言うな」

俺だってそう思ったよ。だけど千夜は即答したからな。そうして何故か四人で漫才することになった。さっきコンビって言ってたのは何処に行った……

 

千夜「私、この前家庭科の授業で塩と間違えて、砂糖入れちゃったじゃない」

 

ココア「よくあるよねー」

 

ラリト「俺はこの前ゲーム内で洗剤ケーキ作ったな」

そのゲームは確か6○だった筈だから……え、そんなに昔かよ。

 

千夜「あれ、砂糖じゃなくて粉末せっけんだったみたい」

 

ラリト「あ~よくあるな」

 

ロン「ねぇよそんな間違い!」

そもそも、容器に何が入ってるか書いておけばいいじゃねぇかよ。

 

ココア「あはは、何それ面白い~」

 

『…………』

チノとリゼの評価はいまいちか。まぁ、台本が無くて即興で作ったらああなるよな。

 

チノ「全く……こんな事までして。ココアさんは、本当にしょうがないココアさんです」

おぉ……チノが『笑った』!

 

ココア「チノちゃん……」

ココアはずっと持っていたカメラでチノの『笑った』表情を撮った。

 

ココア「やったー! チノちゃんの笑顔撮れたよ!」

笑った……うん。

 

リゼ「ココア……それ、笑顔じゃなくて嘲笑だ」

笑った……に入るだろうな、きっと。だって『笑』って入ってるからね、ココアもきっと満足だろうな……多分。

 

ロン「リゼ……そっとしておけ。結果としてはココアは喜んだしな」

 

リゼ「それもそうだな」

さてと、仕事しないとな……誰も客はいないけど。




では、今回も取って付けたようなニュース形式で。

仮○ラ○ダーのお面

ふと、とある動画を思い出して入れたネタで、
名前を出すと消される気がするので何も言えないそうです。
あの動画を見ていると、本家まで機械音声に聞こえてしまう……ここの作者はもう駄目ですかね?



空耳

ニコニ○にあるあれだそうで、
やっぱりああ聞こえてしまうそうです。作者が可笑しくなってきましたね。



洗剤ケーキ

それなりに有名な気がするそうで、
まさか、ピ○チがあんなケーキを作るとは……
他にも、水だけで作れたような……と作者は言っています。



ごちうさ三期

……あの、ディレクターさん。これに間違いはないですか?
あ、無いんですね。分かりました。
マジキタァァァァァ!!!!
は?ちょ、これって夢じゃないよな!三期やるんだよな!
勝った……けど『もし』実写をやるとしたらやってほしくないかなぁ……批判が酷くなりそうなんで。
っとと、思わず妄想のほうまで。
……え、尺が無い?チッ、しょうがねぇな。

以上でニュースを終わります。


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第四十七羽 シリアス風なギャグパート

最近気づいたこと

一話(千文字程)書くのに一時間程かかること。
千夜の誕生日の話を一切作っていないこと。


ココア「もうすぐ私の学校で、球技大会があるんだよ」

 

ロン「あれ……もうそんな時期だったっけ」

俺たちは今日もラビットハウスでバイトをしていた。24時間やってないし、365日も働いていないが。そもそも、まだ一年もたっていない。

 

ココア「千夜ちゃんと練習するから、その間バイト出られないけどいいかな?」

 

チノ「いいですよ。頑張ってください」

 

ロン「練習頑張りな」

 

ココア「……ほ、本当に? 止めないの?」

止めてほしいのか?いや、バイトが無くなってチノをモフれないからか?

 

リゼ「別に忙しいわけじゃないし」

そうだな。この店には客があまりこないし。今度、どうやって店の宣伝をするかココアと決めておくか。

 

ココア「そっか……」

ココアはそのまま自室に行ってしまった。結局どっちだよ。

 

チノ「……そういえばリゼさんにお願いが」

 

チノ「私も授業でバトミントンの試合があるんですが、調子が悪くて……練習に付き合ってもらえませんか?」

バトミントンか……まぁ、リゼなら大丈夫だろう。きっと。

 

リゼ「いいよ。親父直伝の特殊訓練を叩き込んでやるよ」

わぁ、ずけぇ笑顔だ。俺はリゼに気づかれないように素早く写真を撮った。そうえば、こういうのに身体能力使ってる時点で宝(能力)の持ち腐れだよな。

 

チノ「あのでも、私も人間なので殺さない程度に……」

そんなに怖いのかよ。ティッピーを怯えてるし。

 

リゼ「私をなんだと思ってる」

そこまで心配なのかよ……

 

ロン「なら俺も手伝うよ」

俺も手伝うことにした。元々、こっちを手伝おうとしてたしな。

 

チノ「えっ、ですが……」

 

リゼ「ロン、お前の方は大丈夫なのか?」

チノはリゼと同じことを言おうとしていたのか、首を縦にふっている。ん?あぁ、なんだ。その心配か。

 

ロン「大丈夫だ。俺がやるのもチノと同じバトミントンだし」

そう、何故か球技大会でバトミントンをやることになったのだ。一応、球技に入るような気がするけど……球技大会でやるようなものじゃないだろ。だが、面白そうなんで俺はそれにした。ラリトも一緒にやるそう。

 

リゼ「それなら大丈夫か」

そうして俺たちは仕事を再開した。なお、さっき撮った写真はバレて消された。ココアに送ろうと思ったのに……

 

ーーーーー

 

ラリト「三期きたぁぁぁぁぁ!!」

 

ロン「急に騒ぐな、そして何を言っている!?」

ラリトが急に騒ぎ始めたが置いておこう。俺たちはバトミントンの練習をするため、公園に向かっていた。早めに仕事を変わってくれたタカヒロさんに感謝だな。なお、ティッピーは留守番である。

 

チノ「ティッピーが頭に乗っていたら、二倍の力が出せるんです。嘘じゃないです」

ヘタな言い訳だな……

 

リゼ「この辺だったらいいかな」

リゼは橋の下にある公園を指した。

 

ラリト「良いんじゃないかな? ……ってあれは」

ん、なにかあるのか?俺は公園の方に目をやるとココアが倒れていた。なにがあったんだ?近くには俺たち以外誰もいないし。

 

チノ「ココアさん?」

 

リゼ「最近、死んだフリにハマってるのか?」

 

ラリト「いや、学校でもあんなことしてないぞ」

 

ロン「あれ、隣には千夜が倒れてるぞ」

ココアの方に集中していて気づかなかったが、千夜も倒れていた。

 

リゼ「何があった!?」

俺が聞きたいよ……

 

ーーーーー

 

ロン「これは一体……」

何故二人とも倒れてるんだ……

 

リゼ「まるで殺人現場だな」

それはチノとラリトがココアと千夜を囲むように、地面に線を書いてるからだろ。それはそうとラリトよ、その何処から持ってきたか知らないケチャップをかけるのは止めろよ。

 

チノ「この状況、どう見えますか?」

 

ロン「少なくとも、周りには誰もいなくて俺たち以外の第三者が入ってきたような形跡はないな。少なくとも、ココアと千夜の間で何かあったってことだろう」

こういうときに、喧嘩するときに使ってた周りの状況確認の能力が使えるな……こういう平和なところにな。何故だろう、少し悲しくなってきた。

 

リゼ「……ハッ、分かったぞ!」

 

チノ「っ! 本当ですか!」

 

ラリト「俺は分からん」

 

ロン「俺も分からん」

 

リゼ「現場に残されたのは一つのボール……球技大会の練習というのは建前で、お互い叩きのめしあったというわけか……」

 

ロン「なるほど……」

でも、あんなに仲が良かった二人がそんなことするか?むむむ……

 

ココア「どうしたらそう見えるの!?」

 

ラリト「あ、生きてた」

どうやら俺たちの勘違いだったようだ。




ニュース形式で。

24時間、365日

はたらく○胞より。
今期のアニメから取った台詞だそうで、
作者は赤血球が好みとのこと……普通、血小板だろ。



能力

ぶっちゃけると、いらない気がしてきたそうです。
そもそも、身体能力を上げた理由ってなんだよ……
え、何?映画(五巻五話)で浴衣姿したココアをお姫様抱っこで花火見てるみんなのところまで送りたかった?
フッ、そんなの……面白そうだな。っとと、次のニュースを……
あれ、もう終わりか。では、次回をお楽しみに。


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第四十八羽 練習

スクフェスを楽しんでるのろとり(作者)です。

まぁ、始めて60日程度でRankは72ですけどね。

それでは、本編どうぞ。


ロン「バレーボールの練習ねぇ……」

倒れていたココアと千夜を起こし、事情を聞くことにした。

 

千夜「ボールのコントロールがうまくいかなくて……ココアちゃんに付き合ってもらったの」

そうして俺たちは事情を聞いた。

 

ラリト「……ふむ、つまりこんなかんじか」

 

<ラリトロードショー>

 

千夜「もう無理……私当日休むから」

ココアと千夜はとある公園でバレーボールの練習をしていたが、体力の無い千夜はすぐにヘロヘロになってしまった。

 

ココア「努力あるのみだよ。今度はトスで返してね」

その千夜に対して、容赦なく練習を続けるココア。鬼畜和菓子が負けている……これは鬼畜ココアの誕生か!?千夜にゆっくりとボールが迫ってきたが、千夜は思った!『逆に考えるんだ【最終的に…返せばよかろうなのだァァァァッ!!】』と

 

千夜「シアーハ○○アタッ○!」

千夜はどこかの平穏に生きたい人が使っている技を叫びながらココアにボールを思いっきり返した。

 

ココア「グフッ!」

ココアはそボールをかわせず、顔面に受けた。同時に、千夜も体力の限界で倒れた。

 

『…………』

そうして、先ほどの光景が出来た。

 

<ラリトロードショー 終了>

 

ロン「いや、あってるけど間違ってるから」

動きは合ってるけど、セリフがおかしすぎるだろ。

 

ココア「千夜ちゃん、和菓子作りと追い詰められた時だけ、力を発揮するから……」

話を聞いていたリゼとチノが恐怖のあまり、体が震えている。リゼもやろうと思えば出来るような……いや、本人に言ったら怒られるから止めとこう。

 

リゼ「こ、これじゃあチームプレイも難しいな」

 

ラリト「確かに。最後の最後でしか決められないとなるとな……」

だとしたら、チームプレイがいらない競技に千夜を移動させるか?でも、結局は体力が無いからどの競技もキツいよなぁ。

 

ココア「顔に当てたら反則なんだよ」

 

千夜「うそ、知らずにやってたわ……」

 

ロン「……顔に当てたのわざとじゃないよな?」

俺は少し千夜の天然なところが心配になった。

 

ラリト「これが巷で聞く、鬼畜和菓子か……」

いや、どこでそれを聞いたんだよ。

 

チノ「たしか顔面はセーフじゃなかったですか?」

そこんところはどうだろうか……顔面でボールを返す選手はいるみたいだが、本来のルールとしてはどうなんだろ。

 

千夜「そうなの?よかった」

 

『全然よくない!』

俺とココアは突っ込んだ。顔面レシーブがずっと出来る奴なんているわけな……いや、俺とラリトなら出来そうだ。あれ、なんだろうか。少し人間から離れてきてることを実感したせいか、目から汗が……兎に角、俺たちは練習することにした。

 

ーーーーー

 

ラリト「ロンさん、行くぞ」

俺たちは早速、バトミントンの練習を始めた。チノはリゼと練習しており、凄くほのぼのしてる。

 

ロン「あぁ。どんとこい!」

ラリトは、ハネを空中に投げそのまま左足を軸にしながら半時計周りに回り、勢いをつけたままラリトの胸辺りにまで落ちてきたハネを俺めがけて一直線に打ってきた。っておい!本来なら、ネットにぶつかる高さだろ!

 

ロン「ラリト、少し中断だ」

そう言いながら、俺は飛んでくるハネを素手でキャッチしようとしたが、

 

ラリト「あっ……」

急にハネはカーブをして、千夜の方に飛んでった。ココアとチノも手が滑って千夜の方にボールとラケットが飛んでいってしまったそう。

 

ロン「っ! ……あれ?」

俺は助けに行こうとした瞬間、千夜がしゃがんでかわした。普通今のはかわせないだろ。

 

千夜「靴紐が……」

かわしたのかと思ったら、靴紐が結ぼうとしただけみたいだ。自分の危険は回避出来るのか……これはなにかの競技に使えるかもな。まぁ、後でじっくり考えるか。今は思い付かないし。それはそうと……

 

ロン「ラリト、今のはネットに当たる高さだぞ」

 

ラリト「あれ、そうだったのか。悪いな」

 

ロン「はぁ……まずはラリーから練習するぞ」

俺たちはスマッシュの前に、ラリーを練習し始めた。いや、それが普通か。それはそうとココアよ。リゼとバトミントン交代したみたいだが、チノにカッコいいところ見せたいなら失敗するなよ。




今回は後書きをココアに頼んでみました。

シアーハ○○アタッ○

えっと……このセリフは完全にふざけたて書いたみたいだね。
本来なら、私に言わせたかったセリフみたいだね。



ロン(君)が何故、受け止めにいかなかったか

これはご都合主義になっちゃうけど、
『日常的なシーンにシリアスを急に入れてもつまらないから』だって。
う~ん……小説を書くのって思ったより難しいんだね。青山さんのようにはいかないのか~

じゃあ、次回もお楽しみね。


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第四十九羽 最初からそうすれば……

思ったより時間がかかってしまった……


千夜「キャー、ごめんなさい!」

練習を始めてから一時間ほど。休憩を挟みながら練習していた。ラリトがなんとかラリーが続けられる程度に成長することが出来た。そんな中、千夜の打ったボールがココアの頭に当たった。

 

ロン「ココア、大丈夫か!?」

俺はボールが頭に当たったココアを心配しながら、近づいた。

 

千夜「私、周りに迷惑かけてばっかり……」

 

ラリト「千夜、気にするなって。ボールが人に当たること位普通だからな」

 

ココア「でも、さっきから私にしか当たってないよね」

 

ラリト「…………」

オイコラ目をそらすな。

 

チノ「だとしたら、それは『愛』です」

百合てきな?いや、違うか。

 

チノ「ココアさん……私に華麗なる顔面レシーブを見せてください」

 

リゼ「よし、みっちり鍛えてやるからな!」

あれ?でもココアの出る競技って……

 

ロン「確か、ココアの出る競技ってドッチボールだよな」

そうだ、忘れてた。千夜の練習を手伝ってるから、ずっとバレーボールかと思ってた。

 

ココア「……あっ、私ドッチボールに出るんだった」

本人も忘れていたみたいだ。

 

シャロ「千夜~、お婆さんが帰りが遅いって心配してたわよ」

声がした方を向くと、シャロがいた。そうえば、バイトが上がった時点で少し空がオレンジになっていたな。俺は今さらながら思い出した。

 

リゼ「シャロもちょっとやってくか?」

 

シャロ「リゼ先輩!?」

そうえば、シャロはお嬢様だけどそういう服も着るのか。いや、そう言ったら俺は親父が社長で、リゼは親父さんが軍人だから似たようなものか。

 

ココア「シャロちゃんもやろうよ! 被害s……人数は多い方が楽しいよ」

今被害者って言いかけたろ。

 

シャロ「ん、被害者?」

シャロにも怪しまれてるぞ。そんなこんなで、チノが審判でバレーボールが始まった。

 

ーーーーー

 

ラリト「俺とココアとシャロがチームか」

別れた結果『ラリト&ココア&シャロ』チームと『俺&千夜&リゼ』チームに別れた。

 

ココア「シャロちゃん、今こそアレを使うべきだよ!」

ココアはこのメンバーで勝てないと思ったのか、試合が始まる前にシャロが使うと言ってないのに『アレ』を買ってきた。

 

シャロ「volleyballDA☆I☆SU☆KI」

『アレ』とは、コーヒー……つまりカフェインである。まぁ、これでいい勝負が出来るかな。ラリトがバレーのルールを把握しているか心配だけど。

 

チノ「カフェインでドーピングしましたね」

そうして、ラリトのサーブから試合が始まった。

 

ーーーーー

 

ラリト「それじゃあ、行くぞ」

 

ロン「俺はラリトがルールを分かってるか、心配なんだが……」

ラリトはボールを空高く投げ、そのままラリトも体制を空中で横にして、回転しながらそのボールと同じ位跳んだ。そうして、回転するたびに炎を纏っていく。ま、まさかこの技は……

 

ラリト「ファイ○ー○ルネード」

そのままサッカーのように、俺たちに向かってボールを蹴ってきた。超次元かよ!?

 

ロン「熱ッ!?」

俺はレシーブ(手を前に出す)をしようとするが、熱くて近づけなかった。俺と同様にリゼと千夜も近づけない。そうして、サーブ(シュート)が決まった。

 

チノ「今のは無しです」

そりゃあそうだ。ラリトにルールを説明し、改めて試合を始めた。

 

リゼ「よっ」

リゼがレシーブをしてボールをあげ、

 

ロン「そぉい!」

俺がシュートをしてボールをかえしている。

 

シャロ「やぁ!」

相手も負けておらず、シャロとココアがボールをあげて、

 

ラリト「月○の鬼コーチ侍!」

ラリトが俺たちにかえしている。そのセリフは怒られる気がするからやめようか。それはそうと、誰か忘れてるような……

 

千夜「フレー、フレー」

 

『あれ!?』

あ、千夜のことを忘れてた。そもそも本来は千夜のためにやっていたような……

 

ロン「ほら、千夜もボールをかえしな」

 

千夜「わ、分かったわ」

ラリトも空気を読んだのかゆっくりとしたボールをかえしてきた。

 

千夜「ふんっ!」

千夜は弱々しくながらも、ボールを相手のコートにかえせた。

 

ロン「おぉ!」

 

リゼ「やったな、千夜!」

 

ラリト「よくやったな」

 

チノ「やっとトス出来るようになりましたね!」

あれ?ココアとシャロは……あ、息切れしてる。やっぱり千夜にはあっちの種目の方が良いか。だとしたらココアに相談するとして……後でチノに『必殺技』を教えるか。

 

ーーーーー

 

ココア「球技大会勝ったよ!」

数日後。俺たちのクラスは球技大会で勝った。

 

リゼ「嘘!?」

 

ロン「そこまで否定されるのか……」

 

リゼ「千夜とラリトは、大丈夫だったのか?」

 

ココア「千夜ちゃんだけ私と種目を変わったんだよ。避けるのだけは上手くてね、ボールが全然当たらないの」

あの千夜を当てるのは俺でも難しい気がする……あれ、もしかして最強なのは千夜なんじゃ……

 

ロン「ラリトの方は俺とのダブルスで、俺が色々とフォローしたんだ」

あれは大変だったな。ラリトがネットを突き破ろうと、強力なスマッシュをネットに打ち込んでたし。そのせいでネットが破けて変えるのが大変だった……

 

ロン「……そうだ。チノ、俺が教えた必殺技は上手くいったか?」

 

チノ「はい。リゼさんにも必殺技を教えてもらって勝ちました」

そう、俺とリゼはチノの試合があるまで練習にずっと付き合っていたのだ。まぁ、結果して勝てたから良かったな。

 

ココア「え!? なんの話!」

……あ、ココアは千夜の特訓方でいなかったから言ってないんだ。この後、ココアに凄く問い詰められた。今仕事中だろ……客は誰もいないけど。これは本当になにかしらの方法で宣伝した方がいいかもな。

 

 

 

 

 

 

 

 

【オマケ】

 

こんにちは、チノです。私は今授業でバトミントンの試合をしています。

 

チノ「ロンさんに教えてもらった必殺技でまずは一点を取ります」

あくまで初見殺しな必殺技と言っていたので、序盤しか通用しないみたいですけど。

 

マヤ「どんな技なんだ!」

そうして、試合が始まりました。

 

チノ「よっ……と」

私はサーブとして、相手のコート一番後ろギリギリに打ちました。相手も負けじと打ちかえしてきます。それが何回は続け、相手がコートの外辺りまで下がりますと私は相手のコートの手前にハネを打ちました。相手は反応しましたが、追い付かず、一点を取りました。

 

チノ「や、やりました!」

 

マヤ「お~、凄いじゃんチノ!」

 

メグ「チノちゃん凄いね~」

マヤさんとメグさんも驚いているみたいです。しかし、試合はまだ始まったばかりです。

 

ーーーーー

 

チノ「はぁ……はぁ……」

試合は進み、ロンさんが教えてくれた必殺技は相手に効かなくなってしまいました。しかし、後一点取れば勝てます。こうなったら、あのサーブを使うしかありませんね。

 

チノ「リゼさんが教えてくれたこのサーブ……受けた人はラケットごと吹っ飛ばされます」

確か、名前は……

 

リゼ『チノ、これから教えるサーブはとても強力なサーブだから一回しか使えないと思っとけ』

 

チノ『はい!』

 

リゼ『……で、これをこうすれば』

 

ロン『チノ。そのままサーブをすると、高さが足りないから、こうすれば……』

 

リゼ『よし、完成したな』

 

チノ『はい!』

 

ロン『リゼ、どうせなら名前をつけようぜ』

 

リゼ『名前か?なら、このサーブの名前は……』

 

チノ「パトリオットサーブ!」

パトリオットサーブは相手のコートとまで飛んでいき、得点が入りました。嬉しいですけど……

 

メグ「反動で吹っ飛んでる~」

このサーブは威力が強すぎて、体をきちんと鍛えてないと反動でダウンしてしまう欠点があります。ですけど、勝てて嬉しかったです。

 

マヤ「チノ、大丈夫か!?」

 

チノ「勝てて……嬉しかった……です」

そうして、私は気絶しました。後で、マヤさんが前から考えていた勝利のポーズをやることになりました。マヤさんは楽しそうですね。




今回はバトミントンで活躍したチノに後書きを頼みました。

ファイ○ー○ルネード

とあるサッカーの必殺技だそうです。
バレーボールには関係ないですね。



月○の鬼コーチ侍

きららファンタジ○というゲームだそうです。
まんがタイムきららの人気キャラクターたちが出てくるそうです。
私たちはまだ出番は来ないんですかね?

では、次回まで待っていてくださいね。


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第五十羽 乙女なリゼちゃん。なお、このサブタイを書いた作者は後で撃たれました。

この前、クトゥルフ神話TRPGのオリジナルシナリオを作ってました。

まぁ、動画でしか見たことなくやったこと無いですけどね。

では、本編どうぞ。


ココア「ロンくぅぅぅぅぅん!」

俺ら今日もラビットハウスでアルバイト。日直の仕事や、ラリトに勉強を教えていたら遅れてしまった。まぁ、タカヒロさんにはメールを打ったが。そうして、ラビットハウスに来ると急にココアが泣きついてきた。

 

ロン「お、おい。どうしたんだよ……」

 

ココア「実は……」

 

ーーーーー

 

ロン「なるほどな……」

チノとリゼがココアが作ったパンの試食をしてくれない……ねぇ。それはおかしいな。ココアの作ったパンは飽きることが無いほど美味しいはずなんだが。そうえば、最近二人がココアねパンを食べてるところを見てないな。

 

ココア「きっと他のパンに浮気してるんだよ……」

だとしたらそれはどこのパンだよ。

 

ロン「まぁ、二人にも言えない事情があるんだろ」

俺にもあるけどな……いつかこの秘密も言うのだろうか、すっかり忘れていたけど。

 

ココア「言えない事情……あ! もしかしてダイエットしてるんじゃ」

だとしたら余計首を突っ込めねぇ。女子に体型のことを言うのはタブーだしな。少し話題をそらすか……あ!

 

ロン「もしかしたら、虫歯かもしれないぞ」

 

ココア「じゃあ、チノちゃんは虫歯。リゼちゃんは体型を気にしてるのかな!」

 

ロン「さぁ。俺だけの意見だと分からないだろうから、明日他の誰かにも聞いてみな」

そうして、俺たちは仕事に戻った……今日は客が一人いるな、よかった。また誰もいないかと思った。

 

ーーーーー

 

ロン「で、どうだった?」

そして翌日。ココアにどういう意見をもらったか聞いてみた。

 

ココア「それは―――」

 

ロン「……ふむ、なるほどな」

千夜とシャロに聞いたのか。で、昨日と同じ結論に至ったと。まぁ、必ずそうとは限らないから……そうだ!

 

ロン「ココア。今日は本当にその仮説があってるか確かめるぞ」

 

ココア「分かったけど、どうやって?」

 

ロン「それはだな―――」

俺は作戦をココアに伝えた。

 

ーーーーー

 

ココア「今日は『甘くなくて』『低カロリー』なパンを作ったよ」

作戦はこうだ。このパンの反応で仮説が合ってるか確かめる。それだけだ、シンプルだろ。

 

『…………』

二人は食べたそうな表情をココアに向けながらも、パンを食べようとしない。

 

ロン「お、おい二人とも正直になれよ」

らちが開かないと思ったココアは、チノに近づき口を開けさせた。

 

ココア「虫歯検査するよ」

ココアがそう言うと、チノは口を開き始めた。

 

ココア「……うん、チノちゃんの歯はちょこんとしてて可愛いね~」

オイコラ虫歯はどこいった。念のためにリゼも調べてみるか。

 

ロン「リゼ、口を開けろ」

 

リゼ「い、嫌だ。それに、チノの方が虫歯なんだろ。私の方を見る必要はないだろ」

怪しいな。これはやりたくなかったんだが……

 

ロン「……リゼ、口を開けたらこの画像消すぞ」

そう言って、俺が見せた画像は満面の笑みのリゼだった。前にココアの実家に送るときに撮った写真はリゼに消されたが、実は一枚撮ってあったのだ。実際は消し忘れていただけだが。

 

リゼ「っ! ひ、卑怯だぞ」

 

ロン「いや、ただ単に口の中を見せてほしいだけなんだが……」

そんなシリアス風に言われても……結局リゼは折れ、歯を見せてくれた。あぁ、歯医者じゃない俺でも分かるほど黒くなってるな。どうしてこんなになるまでほっといたんだ……

 

リゼ「ココアたちには言うなよ、絶対だぞ!」

そう言いながら、銃を突きつけてくるリゼ。

 

ロン「分かった、分かった。それと画像は消しとくぞ」

そう言って、俺は画像を消した。良い笑顔だったのになぁ……

 

リゼ「……で、ココアはなにしてるんだ?」

ココアたちの方を見ると、チノがケーキを口に近づけた状態で口をずっと開いていた。なにやってんだあれ……

 

ココア「こうすれば、虫歯菌がケーキに移るってロン君が前に……」

 

ロン「え?そんなこt……あ」

思い出した。高校生になった初日。4月1日にエイプリルフールとして嘘をついたのがそんな内容だったような……

 

ロン「ココア、それ言ったのはエイプリルフール……つまり嘘だ」

 

ココア「え!?」

いや、少しは疑えよ!




今回は内容的にロンさんに読んでもらいます。

秘密

俺の秘密か。
泣く子も黙る不良の王って設定だったか?
そもそも、二つ名全然出てないな。
紅き月(レッドムーン)だったっけ。
これもう、ただのほのぼのとした日常じゃねぇか。
……え、そのつもりで書いてるの?そうなのか。



客が一人

ちょくちょく客がいないことを言ってたが、客が来た。
流石に客が来なさすぎなので、作中の俺はどうしようか考えていたな。
まぁ、原作でもやっていてアニメでもやってたことだから予想はつくかもしれないだろうが。


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第五十一羽 リゼかわえぇ……

つい先日まで、喉が痛くて、咳とくしゃみがして、鼻水が出て、熱が38.2℃あったり、頭痛がしたり、関節が痛かったりする作者です。

ロン「それは風邪だろ」

でも馬鹿は風邪を引かないって……

ロン「自分から馬鹿って言うのかよ……」

では、本編どうぞ!なお、二日で治りました。


ロン「オイコラリゼ」

俺はさっき、チノが持っていたケーキが気になるのか、仕事に集中出来ていないリゼを止める。流石に、コーナーをカップに入れられなかったり、客のケーキを凝視してるのは駄目だろ。

 

リゼ「うっ……だ、だって」

 

ココア「う~……チノちゃん! 歯医者はちゃんと行かないとダメだよ」

ココアも仕事が集中出来ないことに思うところがあるのか、少し怒る。だがココアよ、お前はいつも寝てるよな。そして、これは言ってない俺が悪いけど虫歯はリゼの方だぞ。もしかしたら、チノもかもしれないけど。

 

ココア「もふm……ティッピーみたいに歯が無くなっちゃうよ!」

今なんて言いかけたよ。ティッピーもその呼び名を思い出して驚いてるよ。

 

チノ「もふm……ティッピーはお年寄りですが、歯はまだあります」

あれ、あるんだ。てっきり無いものかと……

 

ココア「リゼちゃん! 自分が十分痩せてる事を、分かってないみたいだね」

いや、少しは理解してるだろ。あまり無理しすぎると倒れるし。

 

ココア「もふもふちゃんを見すぎて、自分も太ってるって勘違いしちゃったの!?」

もう言い直しすらしねぇ!

 

チノ「もふもふちゃんは毛が豊富なだけです」

チノにまで言われてティッピー驚いてるよ!

 

ロン「ココア、一旦落ち着けよ……」

俺がココアを一旦、落ち着かせようとするとラビットハウスにシャロがやって来た。制服だから、今日はバイト無いのか?

 

シャロ「先輩の体が心配で……これ、バイト中に作った低カロリーお菓子です!」

 

シャロ「無茶なダイエットはやめてちゃんと食べ……」

シャロから渡されたお菓子を持ちながら、そのお菓子を睨み付けるリゼ。おいリゼ……その顔でシャロが怯えてるぞ。

 

シャロ「貧乳ぽっちゃりは去ります!」

そうしてシャロは泣きながら店を出ていこうとする。このまま勘違いされてると面倒なことになりそうだ。

 

ロン「シャロ待て、リゼは……」

 

チノ「待ってください! シャロさんは太ってないです!」

シャロを止めたのは意外にもチノだった。

 

チノ「私の方が……私の方が!」

ん、もしかして太ってるのは……でも、見た目は変わってないよな?

 

リゼ「わ、分かった。食べるから! だから泣くな!」

それにしても、このシリアス風な茶番はなんだ……

 

ココア「リゼちゃん男前~」

 

ロン「お、おいリゼ。やめといた方が……」

俺の静止も聞かず、お菓子を食べたリゼは頬を押さえながら膝から崩れた。言わんこっちゃない。

 

ーーーーー

 

結局、チノは体形を気にして、リゼは虫歯で悩んでいたことが分かった。やっぱりか……

 

シャロ「治療が遅れると、大変な事になりますよ」

 

ロン「そうだぞリゼ。早く治療しないと」

俺たちはリゼを説得しようとするがあまり効果が無い。

 

リゼ「行くことは毎日考えている!」

 

ロン「というより、リゼは銃撃の音は慣れてるだろ。なのにどうして行かないんだ?」

音が嫌だとしても、リゼの家庭だと銃撃の音で似たようなのは慣れてるはずだが……

 

リゼ「銃撃戦の音は良くても、歯医者のあの音だけは駄目なんだ!!」

吹っ切れた!?そこまで行くのが嫌なのか。でも、行っておかないと……

 

シャロ「後輩として、何としても連れていきます!」

いきなり強気に!?まぁいい、このままだとリゼは意地でも行かないだろ。だから数日後にシャロと一緒に無理矢理行かせるか。今行かせようとしても、警戒してるから失敗するだろうし。

 

リゼ「……そ、それはそうとチノは太ってないぞ」

話をそらしやがった。まぁ、確かにチノは太ってるように見えないな。

 

ココア「そうだよ。どうして言ってくれなかったの?」

 

チノ「だって……ココアさんはバカにするじゃないですか。私がダイエットなんてまだ早いって言うに決まってます」

バカにするかどうかは兎も角、ダイエットはまだ早いとは言いそうだな。

 

チノ「よく私の事をふわふわ。ふかふかって言いますし」

 

ロン「確かによく言ってるな」

 

リゼ「それで太ってると勘違いしたのか」

 

ココア「あれはそういう意味じゃ……あっ、私のせいだ!!」

 

『ああ、そうだな』

なんにせよ、誤解が解けてよかったな。そうして数日後。俺とシャロはリゼを無理矢理歯医者に連れていった。




もふもふちゃん

ふと思い出したため、再登場した言葉。
前に出たのはパン作りをした回。


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第五十二羽 罪悪感

スクフェスにはまって投稿サボってました。すいません。まぁ、小説作るのが少し久しぶりなのもありますけど(二週間ぶり位)

前回は風でダウンしていたので、前書きを少しいじっただけですし。

では、本編どうぞ!


ココア「もうすぐ父の日だねぇ」

いつもの通り客が少ない……というかいないラビットハウス。暇なのでココアとチノとで世間話をしていた。そうえば父が来るな……

 

チノ「今年は何を贈りましょうか」

俺は去年、親父に忘れてて何もあげなかったらマジ泣きしていたな。あれが大の大人がやることかよ……結局は母さんに止められていたが。そう話していると……

 

リゼ「明日から私は短期で他店でもバイトをすることにした」

倉庫から戻ってきたリゼがそんなことを言った。

 

リゼ「シフトを少し変えてもらったからよろしく」

なん……だと……

 

ココア「リゼちゃんが軍人から企業スパイに!」

 

チノ「スパイなんて頼んでませんよ」

 

ロン「リゼ、一体どうした。ラビットハウスに客が全然来ないことにうんざりしたのか?」

俺がそう言うとティッピーが睨んできた。お、おう……一体どうしたんだよ、ティッピーは。

 

リゼ「違う! 実は昨日……親父のコレクションのワインを一本台無しにしてしまったんだ」

へぇ、親父さんのねぇ。今頃落ち込んでるか?

 

リゼ「だから父の日に親父が飲みたがっていたヴィンテージワインを贈って、罪滅ぼしがしたい!」

あの親父さんなら許しそうだけどな。見た目怖いけど。それにしてもまだ親父さんとの距離は縮まらないのか、この父の日を使って縮ませた方がいいかもな。

 

ココア「そんな高い物を!?」

あれ、でも……

 

ロン「普段は失敗しないリゼがワインを台無しにするなんて……なにかあったのか?」

 

リゼ「実は……」

 

<リゼロードショー>

 

リゼ「ふっ……ふっ……」

私はこの前、チノに教えたパトリオットサーブの練習を庭でしていたんだ。

 

リゼ「パトリオット……サーーーーーブ!」

私が放ったパトリオットサーブは威力が強すぎてハネと同時にラケットも一緒に吹っ飛び、庭に生えている木にぶつかって、とある部屋の窓を割ってしまったんだ。

 

リゼ「ど、どうしよう……」

私がその窓を割ってしまった部屋につくと親父のワインが割れていたんだ。私は慌てて破片を片付けたりと証拠を消したんだ。だが、その後も罪悪感が残っていてな……とりあえずは同じワインを買って許してもらおうとしたわけだ。

 

<リゼロードショー 完>

 

リゼ「と言った訳なんだ」

 

ロン「そうなのか」

これは親父さんに少し聞いてみるか。大切にしていた物なら無くなったのに気づくだろうし、そもそもあの人ならリゼが割ったことに気づいてそうだし。俺はそう思い、リゼにバレないようにリゼが他店のバイトでいない翌日。親父さんに電話をかけた。




早くマヤとメグを出したいです。

特にマヤとロンでやりたいことが色々とありますし。


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第五十三羽 お前だったんかい!

眠いです。では、本編どうぞ!


ロン「なぁココア。タカヒロさんに何を贈ればいいと思う?」

俺は親父さんに電話する前にタカヒロさんに何をプレゼントするか話し合おうとした。物によっては結構前から用意しないとな。そして、場合によっては親父さんに力を借りたいし。

 

ココア「それなら、手作りネクタイなんてどうかな?」

 

ロン「そのアイデアは良いな」

よくよく考えると手作りの方がいいかもな。そっちの方が愛情がわくだろうし。

 

チノ「ウサギ柄じゃないと父は喜びませんよ」

 

ロン「意外だな……」

てっきり、もっとダンディな物を想像してた。

 

ココア「なら、三人で作ろっか」

そもそも三人で作れるのか?ネクタイが作れないとか以前の問題として役割が……まぁいいか、プレゼントは決まったし。

 

ーーーーー

 

ロン「……あ~、親父さん。俺だ、ロンだ」

俺は親父にリゼのことについて確認するため電話をした。

 

親父さん『ロンか。一体どうした?』

 

ロン「リゼが他店で働いてることを知ってるか?」

まずはそこだ。もしここで知らなかったら親子の距離がかなりヤバいことになるがな。

 

親父さん『あぁ。理由は聞いたら「親父には関係ない」と言われたけどな……グスッ』

 

ロン「お、おい泣くなよ……大の大人だろ?」

 

親父さん『だ、だって……昔はよく俺に構ってきたのに今はもう……こうなったらやけ酒だ!』

まだ聞きたいことは山ほどあるのに飲もうとするな!

 

ロン「まてまて。後一つだけ話がある」

これだけは話しておかないと困る。重要な話だしな。

 

ロン「リゼが働いてるのは、親父さんのワインを割ってしまったからだ」

 

親父さん『……なんだって? その話を詳しく』

俺はその事について説明し始めた。まさかパトリオットサーブが普通に通じるとは思わなかった。

 

ーーーーー

 

親父さん『マジか……』

驚いているような、落ち込んでいるような声が電話から聞こえた。一体どうしたんだ?

 

親父さん『ロン、落ち着いて聞け……それはリゼの勘違いだ』

……は、勘違い?

 

ロン「どういう意味だ?」

俺がそう言うと親父さんが説明を始めた。

 

<親父さんロードショー>

 

親父さん「今日はどれを飲もうか」

俺はリゼとの距離感が遠いことに気づいてから自分のコレクションのワインを週に一本のスペースで飲んでいた。え、コレクションなのにかって?細かいことは気にするな。兎に角、その日もやけ酒……もといやけワインとして飲もうとしていたが……

 

親父さん「ん? うほぉわ!?」

俺の足元に黒光りする害虫がいたんだ。俺は驚いて近くにあった物でそいつを倒したんだ。それがおそらくは『リゼが割ったと思ってるワイン』だ。幸いなことに部屋は防音になっていて、誰にも気づかれなかったので掃除道具を用意して掃除しに行こうとしたら……

 

親父さん「無い……だと?」

さっき割った筈のワインが片付けられていたんだ。窓が割れているだけで、他は何処にも異常が無かったんだ。恐らくはそこでリゼとすれ違いになったんだろう。掃除道具探すのに時間がかかったし。

 

<親父さんロードショー 了>

 

親父さん『……ということがあったんだ』

お、お……お前だったんかい!どうしてラケットとハネが偶然部屋に入って、偶然ワインを割ったなんておかしい話だと思ったよ。

 

ロン「兎に角、親父さんはリゼが他店で働いてくることは気にするな」

 

親父さん『分かった』

そうして電話はきれた。やれやれ……この親子は色々と複雑だな。




申し訳程度の原作部分

元々は冒頭のあのシーンは無かったけど、今回は短い気がしたので追加。
なお、かなり適当。



親父さん

ふざけました、はい。
アニメと単行本のを少し混ぜました。


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第五十四羽 今回の主役は最近影の薄い気がするラリトです

今期のアニメは豊作ですねぇ……

そうえば最近、眠くなりながら作っているため前回なにをしたか忘れてしまいます(笑)


ラリト「あれ、リゼどうしたんだ?」

今回は俺視点だよ。俺はいつも通りフルールでバイトをしていると、店の制服を来たリゼがいた。お、落ち着け……落ち着いて素数を数えるんだ。 『転ス○』『となりの吸血○○ん』『アニ○エール』……あ、これ違う。

 

リゼ「実は……」

 

ーーーーー

 

ラリト「なるほどな」

あらすじになるが、親父のワインを割ったからその代わりの物を買うと……簡単に説明するとこうか。ここのバイト他にも甘庵兎とラビットハウスのバイトも掛け持っているそう。

 

シャロ「あ、リゼ先輩。恥ずかしいとは思いますが、仕草を変えて……」

シャロはそう言って、手を横に少し伸ばしながら笑顔で挨拶をした。説明が難しいな……

 

ラリト「……とまぁ、こんな感じでな」

 

リゼ「い、い……いらっしゃいませ!」

リゼが同じようポーズで挨拶をすると、店にいた全ての人間がリゼの方を向いた。な、なんだと!?オーラが、オーラが違いすぎる!これは写真を撮って後で弄りまくるか。てか、一斉に視線を向けられるなんて怖いな。

 

シャロ「…………」

シャロはリゼの挨拶を見て、顔を赤くしていた。『あら^~』とか『///』がつくような光景だな。

 

リゼ「ってお前が照れてどうする!? それとラリトは撮るのを止めろ!」

やっと挨拶をした後、少し放心気味だったが正気を取り戻してリゼも顔を赤くした。そうして周りを見渡して、顔を赤くして隠しているシャロと、連写している俺に気づいた。

 

シャロ「すいません、なぜかいけないものを見た気がして……」

本来なら止めるシャロもさっきの光景が頭に残っていて止めてこない。

 

ラリト「撮るのを止めてほしいか? だが断る」

この後、リゼに写真を消されて店長に遊んでいることを怒られた。解せぬ……まぁバレない内にロンさんに一枚送ったけどな。

 

ーーーーー

 

リゼがフルールでバイトをし始めてから数週間。リゼもここのバイトに慣れてきたのか、積極的に接客をするようになった。そうして俺はフルールに馴染んできたことを指摘すると恥ずかしがって、殴ってくる。喧嘩するほど仲が良いってやつだからリゼを嫌いになるようなことはしないでくれよ。だけどこの前……

 

リゼ「ラリト、先上がってるぞ」

俺は少しフルールに用事があったので、残っていたらリゼが帰ろうとしていた。そのリゼの頭には、イカゲソ……あ、間違えた。フルールの制服である、ウサギの耳をイメージしたであろうカチューシャを取るのを忘れていた。

 

ラリト「これは面白そうだ……」

俺はそう思ってリゼを一枚撮った。

 

リゼ「……ラリト、どうして私を撮ってるんだ?」

肝心のリゼは気づいていないようだ。俺が言うのもあれだが、フルールに馴染みすぎだろ。そうしていると、シャロが来た。

 

シャロ「え! リゼ先輩、どうして付けっぱなし何ですか?」

シャロもリゼが付けっぱなしなのに気づいた。本来ならすぐ気づくはずなのにな……

 

リゼ「え!?」

リゼは頭を触り、付けっぱなしなことに気づいて顔を赤くした。

 

ラリト「今気づいたのかよ……」

俺はここ最近で、リゼを弄ると面白いことに気づいた。

 

ーーーーー

 

その頃のロンさん

 

ロン「ココア~チノ~いい生地あったか?」

 

ココア「見つからないよ~」

 

チノ「中々見つかりませんね」

店でネクタイ用の生地を探していた。




今回はニュース形式で。

【素数ってなんだっけ】
素数とは、1とその数でしか割れないものです。しかし、1は含まれません。
なお、素数なのにアニメの話をしたのは今期で気に入ってるアニメだそうです。
あの野郎が……


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第五十五羽 フルールでのバイト

展開が思い付かなかった。

そうえば、評価に色がついてました。皆さま、ありがとうございます。これからもこの作品を応援してください。

最近変えた設定の話になりますが、初期設定だとロンさんはパンチ一発で建物を壊す設定でした。
まぁそれだとやりすぎなので弱体化してもらうことにしました。そもそも初期設定が『鍛えれば8000mまで跳べる』というふざけた設定でしたし。


リゼ「そうえば……シャロはどうしてここでバイトをしてるんだ?」

メメタァになるが、前回の回想の次の日。リゼはふと、気になったことを聞いた。

 

シャロ「そっそれは……」

ん、シャロが慌ててる?ここはフォローしといた方がいいか。

 

ラリト「そうえば聞いたこと無かったな……ついでに俺は前に少しだけ働いたとき面白かったから、バイトすることにした」

少し時間稼ぎと、俺のバイトした理由を言ったけどこれでフォロー出来たか?

 

シャロ「ここの食器が凄く気に入っていて、決してお金に困ってるってわけでは……」

シャロは顔を赤くしながら、指と指を付けながらそう言った。リゼと話してるときはPK○見たいになるな。そうえば、PK○と比べると、高校生で金髪だな……

 

ラリト「確かに食器が良いよな……」

そうえばそろそろ父の日だな。よし、食器をあげることにしよう。100円ショップのだけど。

 

ラリト「そういうリゼはどうしてバイトを始めたんだ?」

 

リゼ「あの店には縁があったり、親に頼らずにお金使いたいもんな」

へぇ、ラビットハウスに……それに、自分の金で物を買うときはいつもと違う気持ちになるしな。ロンさんの家は金持ちだけど、もしもの時に備えてそんなに金を使ったり、小遣いをあげすぎないようにしているみたいだし。

 

シャロ「初めて自分のお金で好きな物買えた時って嬉しいですよね」

 

ラリト「そうだな」

 

リゼ「感動したなぁ」

あ、そろそろ休憩終わるな。仕事を再開しないと。

 

ーーーーー

 

客1「店員さん、注文お願いします」

 

ラリト「分かりました~」

 

客2「おい雷鳴。本当に貴様の奢りなんだろうな」

 

客1「あぁ。そうだぞピンカ」

てめぇらは別の作品の人間だろ。何やってんだ。

 

ラリト「ご注文は?」

 

客1「ウサギで」

ねぇよそんなの。結局は店員のオススメだそう。そんなメニューあったんだな。

 

客3「金髪少女……」

 

客4「シノ、落ち着いて!」

シャロを見て息を荒くしている客がいた。なんだあの客……

 

ラリト「お客さん、落ち着いて……」

この客を落ち着かせるのに時間がかかった。

 

ーーーーー

 

その頃のロンさん

 

ココア「ロン君は、チョココロネの小さい方と大きい方のどっちが頭だと思う?」

 

ロン「俺は……」

 

チノ「喋ってないで探してください」

まだ生地を探していた。

 

ーーーーー

 

ラリト「なぁリゼ。ここでこのままバイトしないか?」

なんやかんやでリゼのバイト最終日。あ、今はさっきのロンさんのシーンの数日後の話な。せっかくなのでみんなで一緒に帰ることにした道の途中。原作のように更衣室じゃねぇよ。

 

シャロ「そうですよ先輩! 仕事中の先輩凄く輝いていました!」

それは俺がふざけて、リゼの後ろから懐中電灯を当てていたからだと思う。

 

リゼ「いや、遠慮しておくよ。この店のノリに染まるのは自分に合わないからな」

 

『先輩(リゼ)……』

良いことを言っているのだが……この前と同じく、カチューシャを外し忘れてるぞ。そうして、帰り道にワインを買おうとしたが高かった。14万8000円とかおかしくないか?結局はグラスを買うことにした。え、俺?俺もグラスにしたよ。




【PK○】
元々は賢かったとあるキャラクターがポンコツになっていったため、つけられた愛称。
○スやリュ○は関係ない。


【今回の客】
客1、客2
本来なら番外編でやろうと思っていた、私が作っている別作品のキャラクター。
ぶっちゃけると、出なくてもよかったと思う。

客3、客4
前にも出てきた。
きんいろモザイクのキャラクター。『とな○の吸血鬼○○』というアニメで、似ているキャラクターがいたため、きんモザの方を出すことにした。


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第五十六羽 父の日なんて実際贈らなくね?いや、どうだろ……

いつの間に、こんなに続いたんだ(五十六羽)……
そうえば最近、文字を打つのが早くなったような気がします。

では、本編どうぞ!


ロン「いい生地見つかったか?」

俺たちは父の日までの数日間、ウサギ柄の生地を探していた。どうしてこんなに見つからないんだ?もう父の日当日だぞ。なお、これは俺たち三人でやろうとしていることなんで、ラリトを応援に呼んだりはしていない。

 

ココア「ううん、見つからない」

 

チノ「見当たりませんね……」

ココアとチノも見つからなくて、諦めムードが少し漂っている。ぐぬぬ、なんとか出来ないものか……

 

ココア「あっ!」

そう悩んでいると、ココアが急に大声をあげた。

 

ロン「うおっ、どうしたココア」

 

ココア「この前、隣町に出かけたときにウサギ柄の生地を見つけたのを思い出したんだよ!」

 

チノ「本当ですか!」

だが、空は少しオレンジがかかっていた。この時間から普通に隣町に向かっても間に合わないな……そう、普通ならな。俺は転生した特典で身体能力があがっているため、急いでいけば間に合うだろう。俺自身も転生したことを忘れることがよくあるが。

 

ロン「急いで行ってくる!」

そうして、俺は急いで隣町へと向かった。人が出せるスピードを軽く越えてたような気がするけど知るか。

 

ーーーーー

 

ロン「はぁ、はぁ……これか?」

俺は隣町について急いでウサギ柄の生地を探し始めた。とりあえずは線路にそって走っていたらいつの間にかついていた。

 

ロン「ココアに聞いてみるか」

俺はその生地の写真を撮り、ココアに送った。そうして数秒後、ココアから電話がかかってきた。早いな……まぁ今は好都合だ。

 

ロン「もしもし、ココア? この生地であってるか?」

 

ココア『うん! 前に見つけた生地と同じだよ!』

そいつは良かった……もし違ったらもう一度探すはめになっていたな。さてと、値段は……

 

ロン「え……」

 

ココア『ロン君、どうしたの?』

 

ロン「あ、ああ。何でもない」

俺は値段をみて衝撃の事実に気づいた。この生地って『五万円』もするのか……ココアのやつ、柄だけ見て値段を見てなかったな。まぁ、奮発してやるか。俺はその生地を買って急いでココアたちの元へと戻っていった。

 

ーーーーー

 

ロン「なぁ、ココア……」

俺たちはなんとかネクタイの素材が見つかった。そうしてココアがミシンでネクタイを作り、俺とチノがそれを見守るような形になっているのだが……

 

ココア「いや、まだだよ!」

さっきから失敗続きで、失敗したネクタイで山が出来るほどだ。それで、俺と交代しようか提案しているが断られた。

 

チノ「あの……ココアさんとロンさんまで気を使わなくていいんですよ」

チノが失敗し続けるココアを心配してか、そんなことを言い始めた。

 

ココア「え~、やだやだ! そんな寂しいこと言わないでよ」

 

ロン「俺たちがやりたいからやってるだけなんだし」

 

ココア「チノちゃんのお父さんは私のお父さんと一緒だよ。だから、一緒に作らせてよ」

ココアの親父さん、今頃泣いてると思うぞ……会ったことないけど。

 

ロン「じゃあココア、少し貸して……」

 

ココア「やだ!」

子供か!?ココアは俺が裁縫が上手いことを知ってるから、あえて自分で作りたいのだろう。まぁ、転生してから暇だったんで色々なことに挑戦していたからな……しょうがない。このままだと作り終わらない可能性もあるし、最終兵器を使うか。

 

ロン「なぁチノ」

俺はチノに小声で話しかけた。

 

チノ「なんですか?」

 

ロン「このままだと、終わらないかもしれないから悪いがチノも手伝ってくれないか? そもそも、何故かココアは一人でやろうとしてるし」 

 

チノ「分かりました」

チノはそう言うと、ミシンを使ってるココアを呼び止め交代してもらった。ちょおま……まぁココアのことだから『失敗してもお姉ちゃんが教えてあげるよ!』とでも思っているのだろう。

 

チノ「…………」

チノがやり始めると、無言でただミシンの音だけしか聞こえなくなった。俺より上手いだと……!




【転生と特典】
毎回言ってることだが、いらなかったような……
普通の日常にすれば良かったと今さら後悔してます。
まぁ、一から直す気は無いですし、思い付きませんけどね。


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第五十七羽 最終的に……喜べばよかろうなのだァァァァッ!!

今回はジョジョネタを入れてみました。

では、本編どうぞ!


ココア「出来た!」

なんとか、ネクタイが完成してラッピングも終わった。ここまで長かったな……生地を探してる途中にウサギを追いかけていなくなるココア。気分転換と言い、パンを焼き始めるココア。いないと思ったら、ベンチでいつの間にか寝ているココア。大変だったなぁ……ってあれ!?

 

ロン「喜んで使ってくれるといいな」

 

チノ「ココアさん、ロンさん。今気づいたのですが……」

 

チノ「父がいつも着けているのは蝶ネクタイです。このネクタイを着けてくれる機会はあるんでしょうか……」

 

『あ……』

あ……ありまのまま今起こったことを話すぜ!俺たちがかなりの時間をさいて探していた生地がようやく見つかったと思ったぜ。だが!何故かタカヒロさんがいつも着けているのは『蝶ネクタイ』だったことを思い出した。何を言ってるかは分からねぇ……ことは無いか。

 

ココア「……こんなに頑張ったんだから、どんな物でも喜んでくれるよ!」

 

ロン「そ、そうだな!」

これは……夢だ。この私が追い詰められるなんて……きっと……これは夢なんだ……

 

チノ「それとこれとは別です」

 

『ごめんなさい』

いい加減現実逃避はやめるか。プレゼントを着けているか気になり、ネクタイを渡した夜にバーの方を覗いてみると着けていてくれた。なんというか……嬉しいな。

 

ーーーーー

 

ロン「何をしようか……」

父の日の翌日。今日はラビットハウスが休みで、特にやることもないので街を歩いていた。

 

ロン「ん、電話だ」

そうしていると、電話がかかってきた。親父さんからか。俺は切る理由もないので普通にでた。

 

親父さん『ロン! やったぞぉぉぉぉぉ!!』

俺は五月蝿かったので、電話を切った。

 

ロン「さて、何をしようか」

 

親父さん「急に切るんじゃない」

いつの間にか俺の後ろにいた親父さん。誰かが近づいてるのは分かっていたがあんたかよ。後をついてくるとか、ストーカーかよ。

 

ロン「それで、今日はどうした?」

 

親父さん「リゼが俺にプレゼントをくれた。流石にワインは無理だったみたいだが」

 

ロン「そもそもあのワインはいくらだよ」

 

親父さん「14万8000円だ」

高校生が買える物じゃねぇ!五万でもキツいのに、それ以上なんて無理だろ、無理!

 

ロン「まぁ、このプレゼントを気にリゼの距離を縮めたらどうだ?」

 

親父さん「あぁ。お前には迷惑をかけたな」

かけまくりだよ。あんたがリゼにとても愛情を持って育てていることは理解出来たが。

 

ロン「ん、リゼからメールだ」

俺は親父さんと別れようとしたが、リゼからメールが来たのに気づいた。そうすると、親父さんが一瞬で俺の携帯を取りメールの内容を見てきた。おま……まぁいいか。メールの内容はこうだった。

 

『ロン、お前にはかなり迷惑をかけたな。これからは少しずつだが親父と距離を縮める予定だ リゼ』

 

ロン「……そうか」

その後、嬉し泣きをした親父さんを落ち着かせるのに時間がかかった。




さて、この話が終わったら次回『から』オリジナルか……元(原作)が無いから投稿が遅れそうです。
それに、読者が減るような……まぁ、あれを作りたいためにこの小説を作ろうとしたんだからいいか。

ということで、投稿が遅れるかもしれません。では、次は……多分、10/27の10:27に!


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実家に一週間帰るそうです
第五十八羽 ロンさんが帰るそうです……えっ!?(最終章ではないです)


何回も頭で考えていた話がやっと投稿できる。

さて、この章でどのくらいの読者が減ってしまうのか……
自分の首を自分で絞めていくスタイル。
まぁこの章を挟まないと、後で色々と積みますからしょうがないです。


ロン「分かった。じゃあ3日後にそっち行くんで」

俺こと、ロンは親父から電話で『実家に帰省しないか』と言われた。特に用事もないため、帰ることにした。というより、タカヒロさんに『実家に帰るから、バイト休ませてくれ』と電話をいれていたそう。外堀を埋めていやがった。まぁ、帰るのは一週間程度だからいいか……寂しいけど。

 

ココア「ロン君、電話終わった?」

そうだ、今はバイト中だったな。俺はスマホをしまい、店のほうに出た。

 

ーーーーー

 

ココア「……ねぇロン君。さっき誰と話してたの?」

案の定客が少ない店で、誰も客がいなくて暇しているとココアがさっきの電話の内容を聞いてきた。なお、チノはコーヒー豆の在庫の確認でリゼは『少し親父と話したいから今日はバイト休む』だそう。この前の父の日までは、親父さんと距離があったからな。父の日にプレゼントしたのをきっかけに、少しでもいいから距離を縮めたいと言ってたからな。

 

ロン「……言っといた方がいいか」

 

ココア「もしかして彼女?」

俺はココア意外な言葉に吹きそうになった。

 

ロン「ちょ、違う! 実は、一週間の間実家に帰るんだ」

俺はそう言うと、ココアが固まっていた。幸いなことに、手には何も持っていなかった。もし持ってたら、落としてただろうな。特に皿やカップだと……

 

ロン「お、おいココア?」

やっと理解したのか、肩を小さく上下に揺らしながら顔を赤く……あ、これヤバい。

 

ココア「うわぁぁぁぁぁん!!」

涙を流しながら、俺に突撃してきた。完全に油断してたが、能力のお陰で倒れずにココアを受け止められた。ほとんど意味のなさない能力と思ってたのに、ここで役立つとは……あれ、でもやっぱりこの能力いらないくね?

 

ロン「ちょ、おい! 落ち着けって!」

 

チノ「どうしたんですか?」

ココアの泣き声が聞こえたのか、倉庫から店に来たチノ。

 

ロン「助けて……」

 

ココア「うわぁぁぁぁぁん!!」

 

チノ「……なにがあったんですか?」

俺はチノになにがあったか説明した。ついでに、ココアの背中をさすって泣き止ましながら。

 

ーーーーー

 

チノ「そうだったんですか……」

 

ロン「ココアの反応を見てからだと、チノが驚いてないように見えるな」

 

チノ「私は、父からロンさんが今度、一週間の間帰ると聞いていたので」

へぇ、そうだったのか。

 

ココア「私聞いてないよ!?」

やっと泣き止んだココアがチノの言葉に驚いた。

 

ロン「きっと、チノに言ったのはさっきのココアみたいに誰かがなっても、止めてくれる奴が必要だったんだろ」

 

チノ「……兎に角、他には誰に言ってあるんですか?」

 

ロン「いや、俺もさっき親父から電話が来たんで、ここにいるメンバー以外には言ってないな」

だから、ラリトにすら言ってないんだよな。あいつは親父から連絡きてそうだが。

 

ココア「そうえば、いつ帰るの?」

 

ロン「3日後だ。ついでに、親父が学校の方にも電話していてそっちも一週間休む」

あの野郎、完全に実家に帰らす気だからな。そうえば、どうして実家に帰らせたいんだ?まぁ、後で聞けばいいか。

 

ココア「じゃあみんなに連絡しないと!」

ココアが店の外に出ようとするが、俺はココアの腕を掴んで止めた。

 

ロン「まだ仕事中だろ。それに、さっきのココアみたいになると困るからメールにするよ」

そうして、俺はみんなにメールを送った。




【実家に帰省】
理由は実家に帰れば分かる。
作者の都合でロンがいると都合が悪いため、実家に帰ってもらう。
学校を休めた理由は、親父の会社の圧力(日本で三本の指に入る程の大きい会社)
やっとこの設定を使えるときがきた……
そうえば、この設定があればお嬢様学校にも入れるかな?と思ったそうだ、作者が。


【ココアが泣いた理由】
寂しい。幼い頃を思い出した。
こうした方がおもしろs……ゲフンゲフン。
ココアを泣かした罪は重いぞ……作者!
作者「!?」
この後、滅茶苦茶ボコボコにされた。
その後、加勢が来てもっとボコボコにされた。


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第五十九羽 さらば、また会う日まで!(一週間後に会えます)

呪文カード『後付け設定』を召喚!

とまぁ、今回は後付け設定が出てきます。

次の投稿は11月2日の11時2分です。


ロン「さて……実家に帰るか」

実家に帰る準備をしていたらいつの間にか当日に。なお、今日は休日である。それにしても、メールした後に急にみんなが事情を聞こうと店に来たときは驚いた。理由を説明したらなんとか分かってもらえたが……

 

ココア「ロンくぅぅぅん、元気でねぇぇぇぇ!」

 

ロン「お、おう……それはそうと恥ずかしいからそれは止めてくれ」

駅でココアたちが『ロン君いってらっしゃい』と書かれた大きな旗を振り回していた。危ないし、恥ずかしいのだが。てっきりチノやリゼが止めると思ったが……あ、若干ココアから目をそらしてる。止めても聞かなかったのか?あと、ラリトは笑ってんじゃねぇよ。

 

ロン「……いってくるな」

そうして俺は列車に乗り、木組みの街を出た。あぁ、寂しいなぁ……

 

ロン「…………」

列車に乗ってからどのくらいの時間がたったのか知らないが、俺は暇だった。ココアに貸してもらった『ウサギになったバリスタ』は読み終わったし、知り合いがいないから何も話すことないしなぁ……

 

ロン「寝るか」

俺は寝ることにした。

 

ーーーーー

 

なんだか懐かしい夢だ。これは……前世の俺か。しかも死ぬ一年前ぐらいか。

 

ロン『かっけぇ……』

その時の俺はアニメを見ていた。懐かしいな……今の俺はそこまでアニメを見ていないし。そのアニメに映っていたキャラクターは嫌われていた。だが、そのキャラクターは他者から嫌われながらも街を守っていた。

 

ロン『俺も……頑張ればなれるか?』

あぁ、懐かしい。この時の俺は中二病気味だったのもあってこういうのに憧れてたな。最初、そのキャラクターは弱かった。しかし、諦めずに頑張った。体を鍛えた。そうして強くなった。あぁ、思い出した……

 

ロン『俺もこんな風に強くなりたいな……』

俺はこのキャラクターのように強くなりたかったんだ。だから『身体能力等を上げる能力』をもらったんだ。どうして忘れてたのだろうか。

 

ーーーーー

 

『……次は○○。次は○○。お忘れ物の無いようにご注意下さい』

 

ロン「……はっ!? 早く降りねぇと」

俺は列車内の放送で目が覚めて、急いで荷物を纏めて列車を出た。それにしても、懐かしい夢を見たな。あの時はごちうさの世界に転生出来ることで頭がいっぱいで、そのまま忘れていたからな……

 

ロン「懐かしい……」

俺は中学三年生に住んでいた街……ココアと再開した街に戻ってきた。

 

ロン「あ、親父だ」

俺は街を懐かしんでるとふと、見慣れた姿が視界に入ったので確認すると俺の親父だった。

 

親父「ロン、久しぶりだな」

 

ロン「あぁ、久しぶり」

俺と親父は握手をした。全力で。この光景を見たら、俺と親父は仲が悪く見えるだろうが仲が悪い訳ではない。ただの力比べだ……ただの。

 

ロン「……なぁ親父、痛いのだが」

 

親父「……それはこっちの台詞だよ」

俺と親父は顔は笑っているが、目は笑っていなかった。そのまま硬直状態が続くと思ったが……

 

???「何やってるのかしら?」

俺と親父のそばに声からして怒ってるであろう女性が来た。

 

『げっ』

俺と親父は同時に顔を歪ませた。この声はまさか……

 

???「あらあら。貴方ったら、なに顔を歪ませてるのかしら?ロンもよ」

虎尾阿家である意味最強であろう……

 

『か、母さん……』

俺の母さんだった。この後拳骨を喰らった。い、痛い……やっぱり嫁=最強なのか?俺から見ると母さんだが。




【前世】
ワンパ○マンのサイ○マ。
最初はヒロ○カのデ○にしようと迷ったそう。


【親父】
強い。具体的なのは決めてない。
多分ロンと同じ位強い。


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第六十羽 そっ閉じ

最近、フィリピン爆竹を200個位使っているクトゥルフの動画を見ました。
あの人、どうして酔っぱらってるのにあんなに頭が回るんだ……


ロン「で? 俺を呼んだ理由はなんだよ」

数ヶ月ぶりに自宅に帰ってきて、その懐かしさを楽しんだりせず俺は親父に聞いた。

 

親父「ココアちゃんの母親が手を捻ってモカさん一人だと大変だろうから、お前に店を手伝ってもらおうと……」

そんなことかよ……まぁいい。こう言ってるってことはココアの母親に頼まれたんだろうし。なお、モカさんと言うのはココアの姉だ。

 

ロン「しょうがないな……今戻ったところで、ココアたちには挨拶したばかりだし、学校は休みをとったからな」

だが後で親父にはキン○バスターをかけてやろう。俺は軽く支度をして、ココアの家……ベーカリー保登に向かった。

 

親父「……本当は別の理由で呼んだけどな」

俺には親父のその呟きは聞こえなかった。

 

ーーーーー

 

ロン「ふぅ、一年ぶりだな」

俺は山の中の自然に囲まれてるベーカリー保登についた。モカさんたちは元気にしてるか?

 

ロン「こんにちは~」

俺が店のドアを開けると……

 

モカ「あっ……」

店に飾り付けをしていて俺の視線の先には俺が来たことを祝うメッセージが大きく書いてあった。俺はそれを確認した後、そっと扉を閉じた。

 

ロン「さて……帰るか」

俺は飾り付けが終わるまで家に居ようと帰ろうとしたが、モカさんに肩を掴まれる。

 

モカ「ま、待って! ロン君待って!」

 

ロン「俺をあんなに警戒してた人を待つつもりはありません」

俺の言ったことは本当で、モカさんに初めて会ったときは『あなたにココアは渡さないわ!』と言われた。この言葉を聞いた後にココアから聞いたのだが、ココアが小さい頃に『私の好きな人(友達として)』と言ったのを『私の好きな人(異性として)』と勘違いしたそう。

 

モカ「あの時は悪かったって! だから……ちょっと待って!」

 

ーーーーー

 

ロン「……では、店を開けますよ」

モカさんと話が終わり、店を開けることにした。モカさんは俺が来るまで店を開けるのを待っていたそう。それは嬉しいけど、店を開けるためには飾りを取らないといけないような……

 

モカ「ここから先は……お姉ちゃんに任せなさい!」

モカさんは袖を捲りながらそう言った。それにしても、ラビットハウスよりは客は多いけどそこまで多いとは言えないな。

 

ロン「モカさん、俺はなにをすればいいですか?」

 

モカ「ロン君はレジ打ちをお願い!」

 

ロン「分かりました」

ラビットハウスでやろうと思っていたことと、あれをやってみたら客が増えるかな?こんなに美味しいのに客が少ないなんて、悲しいからな。

 

モカ「それと、仕事中は私のことをお姉ちゃんて呼んでね」

 

ロン「呼ばないから大丈夫です」

ココアと似ている……やっぱり姉妹だな。協力な遺伝子を感じるよ、ココアのお母さんもそうだし。




【キン○バスター】
キン肉○ンが使っている必殺技。
回を重ねるごとに弱点がどんどん分かっていった。
作者としては7人の悪魔○人編のバッファ○ーマン戦が好きだそう。


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第六十一羽 試食

呪文カード『ご都合主義』発動!

このカードの効果で矛盾がおかしいところがあっても、あやふやにできる!

ロン「この作者は何を言っている……」


モカ「今日はお疲れ様!」

ベーカリー保登で手伝い初日。ラビットハウスよりは客が多かったが、少し疲れた程度で終わった。少し疲れた理由はモカさんが「お姉ちゃんって呼んで!」と何回も言ってきたり、ラビットハウスとは色々と違ったりしたからだ。ただ、仕事中に「お姉ちゃんにはタメ口で良いんだよ!」と言われたのでタメ口で話すにした。

 

ロン「そうだモカさん。一つ相談が」

 

モカ「ん、どうしたの?」

 

ロン「この店の宣伝方法を考たけど、聞くか?」

俺が説明すると、モカさんは驚いたような顔で賛成してくれた。ラビットハウスだと難しいが、ベーカリー保登……パンならできるだろうな。

 

ーーーーー

 

ロン「じゃあ行くぞ」

そうして翌日、時刻は10時。俺たちは街に来ていた。

 

モカ「試食いかがですか~!」

そう、試食だ。ラビットハウスのように、飲み物が基本の店だと冷めたりコーヒーが苦手などあるだろう。だが、パンなどの物なら簡単に食べれて皆食べれるからである。街に降りてるから、店は休みになるのが少しキツいな……

 

ロン「ほら、食べてみな」

一人の子供が遠くでチラチラと見ていたので、近づいて声をかけた。

 

子供「ありがとう!」

それがきっかけで子供たちが集まってきた。てか、不良の頭の周りに子供が集まってるって……あれか、俺にそんな雰囲気が無いからか。

 

ロン「モカさん、そっちはどうですか?」

そうして数時間ほど。試食用に持ってきていたパンが無くなったため、少し離れて同じく配っていたモカさんに近づいた。

 

モカ「こっちも終わったよ!」

俺たちは一旦店に戻り、明日の分の準備をした。これで客が集まればいいが……

 

ーーーーー

 

モカ「そろそろあけようかしら……」

三日目。モカさんが店を開けようと外に出ようとしたら、ニブニブニブニブとまるで地震のような音が店に響いた。

 

ロン「地震!? いや、これは……」

音にしては揺れが小さいことに疑問を思いながら、モカさんの代わりに扉を開けた。

 

ロン「」

店の外には沢山の人がいた。これは目の錯覚だな。そうだ、いくら保登ベーカリーのパンが旨いといっても一日でこんなに集まるものか?どこまで列が続いてるか見えないぞ。

 

モカ「……はっ! ロン君、お店開くよ」

 

ロン「あ……はい」

 

モカ「え、えっと……570円になります!」

店に入りきらないほどの客で動揺して、計算が遅れるモカさん。

 

ロン「ああ、袋詰めないと……」

沢山詰めすぎて、疲れてきてる俺。まさか、昨日だけでこんなにくるとは……あ、午後にも店開くからもしかしたら……そこを考えるのは止めるか。



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●第六十二話 なんだかシリアスだ……

きららファンタジアをやってました。
一応、ごちうさのイベントストーリーはクリアしました。
星5のチノとココアが出ない……!

ごちうさ七巻買いました。面白かったです(ネタバレにならない程度の感想)


ロン「ふぅ、今日は終わりっと……」

五日目。客がたくさん来てから二日がたち、なんとか慣れてきた俺たち。余裕が出てきてから思ったが、ココアの母さんがこれを見たら驚くんじゃ……いや、あんまり驚かないか?

 

モカ「また明日ね、ロン君」

 

ロン「また明日」

 

ーーーーー

 

ロン「親父、帰ったぞ」

俺が家に帰ってくると、親父が玄関で仁王立ちしていた。俺は扉を閉めようとしたが、親父が真面目な顔で

 

親父「ロン、少し重要な話があるから来てくれ」

そう言ってきたので、話を聞くことにした。

 

ロン「話ってなんだ?」

 

親父「実は、この話はお前をこっちに戻した理由でもある」

あれ、俺をこっちに戻した理由は『ココアの母さんが怪我をして店を手伝ってほしい』だったと思うが……

 

親父「それも理由のひとつだ」

なにも喋ってないのに話してきた、人の心を読むなよ。俺はココアの母親の見舞いに行ってないことを思い出しながら、苦笑いした。見舞いというよりは、自室にいるみたいだが……

 

親父(フ○ミチキください)

とうとう脳内に直接喋りはじめてきた。

 

ロン「……本題からずれてるぞ」

 

親父「おっと。それはそれは……」

親父は一回咳払いして、改めて真面目な顔でこちらを見てきた。

な か ま に し ま す か ?

▼いいえ

 いいえ

 

ロン「で、本当の理由はなんだ」

 

親父「ココアちゃんたちに……お前のことをそろそろ、言っても良いかと思ってな」

俺はその言葉を聞いた瞬間、石化したように固まった。一体何の冗談だ……そう困惑してる俺を気にせずに、親父は喋り続ける。

 

親父「ロンもこのまま黙り続けるのはキツいだろ」

それはそうだが……だが、それで怯えられて今の関係が崩れるのは嫌だ。原作キャラだろうが関係なく、親友だからな。

 

ロン「だが……どうして急に?」

 

親父「これからも隠していくのはキツいだろ。だから早めに言った方が良いと思ってな」

それは……

 

親父「まぁ俺の考えだから、どうするかはロン次第だ」

俺は……

 

ロン「俺は……言うよ。今の関係が崩れるのは怖いが……」

今までも結構ボロが出ているからな。もしかしたら、俺の知らない所で俺を警戒してるかもしれねぇ。なら真実を全て言った方が楽だろう。

 

親父「……分かった」

親父は少し微笑みながら、嬉しそうに言った。なんだか、少しスッキリしたな。ココアに電話するか。

 

ロン「じゃあ俺は自室に戻る」

俺は自室に戻り、ココアに電話をかけた。

 

ロン「もしもし、ココアか?」

 

ココア『あっ、ロン君? どうしたの』

 

ロン「特に用事は無いが……そっちは大丈夫か?」

 

ココア『特に、これと言ったことは無いよ』

 

ロン「そうか」

 

ココア『そうえば、この前エトワリアって世界に行った夢を見てね―――』

まぁ、秘密を言ったところでココアの場合は異常に驚く位しかないだろうな。




【親父】
悪い奴ではない。
展開の都合上、このような役になった。


【エトワリア】
きららファンタジアの舞台。
作者はゆるキャン△イベント終了後から、ごちうさ加入まで放置していたそう。


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第六十三羽 木組みの街では……

思い付いたので。
なお、今回はきららファンタジアの話を本編で少しだけしていますが、ネタバレにならないようにしてあります。


ココア「……はぁ」

こんにちは、ココアです!ロン君が実家に帰ってから数日が立ったんだけど……

 

チノ「ココアさん、元気ないですね……」

 

リゼ「そういうチノも元気ないだろ」

私……いや、私たちはロン君がいない寂しさで元気が出ません。リゼちゃんもいつも通りに振る舞ってるけど、カフェラテに絵を描くのを失敗したり、上の空?みたいだし。

 

ココア「……ロン君」

いや、駄目だよ!ここはお姉ちゃんが頑張らないと!私と同じ能力(お姉ちゃんオーラ)を持っているロン君にも負けないようなしないと。でも、ロン君はお姉ちゃんオーラというより……お兄ちゃんオーラ?

 

ティッピー「……はぁ」

 

ココア「みんな! 寂しいのは分かるけど、こういうときはお姉ちゃんに頼っていいんだよ!」

 

『…………』

あ、あれ!?てっきり、抱きついてくると思ったのに!?

 

ティッピー「……はぁ」

ティッピーにさえ、ため息をつかれたよ!

 

ラリト「やぁ。遊びに来たぞ」

あっ、ラリト君が遊びに来た!と言っても、今はバイト中だけどね。

 

ラリト「アイスココア一つ、お願いな」

 

ココア「分かった! チノちゃん、アイスココア一つ!」

 

チノ「分かりました」

そう言って暫く待つと、飲み物が出てきたんだけど……

 

ココア「……チノちゃん、アイスココアってこんなに黒かったっけ?」

私はまだ、味を理解出来ないけどアイスココアとコーヒー位の見た目は分かるよ!

 

リゼ「チノ! それはアイスココアじゃなくて、コロンビアだ!」

コロンビア……?確かにメニューにあったような。私はメニューを確認すると、コロンビアというコーヒーが載っていることに気づいた。よくチノちゃんもリゼちゃんも分かったね。ってあれ!?

 

ココア「チノちゃん、一体何杯作ってるの!?」

私が気づいた頃にはカウンター一杯のコロンビアがありました。

 

チノ「……はっ! すいません、少し考え事してました」

これじゃあ仕事にならないよ!

 

ーーーーー

 

ココア「んっ……よく寝たぁ」

この後、仕事中に日向ぼっこしてたらいつの間にか眠っちゃってたみたい。

 

ココア「エトワリアかぁ……」

私はさっきまで見ていた夢を思い出していた。夢の中の話だけど楽しかったなぁ。あ、ロン君から電話だ!でも、今仕事中だし……いいや!限界だよ押すね!今だよッ!私は急いで店の奥に行き、電話に出た。

 

ロン『もしもし、ココアか?』

 

ココア「あっ、ロン君? どうしたの」

 

ロン『特に用事は無いが……そっちは大丈夫か?』

 

ココア「特に、これと言ったことは無いよ」

あるといったら、私たちが寂しくて元気が無い位だね。

 

ロン『そうか』

 

ココア「そうえば、この前エトワリアって世界に行った夢を見てね―――」

早く帰って来ないかな?




ロンとの絡みが作りやすいキャラクター
マヤ、ココア、リゼ

さてさて、今年もそろそろ終わるのか……
一年前が懐かしく感じる(映画)
あ、こみっくがーるず作ってない!


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第六十四羽 仮面戦士、ラリト!……なんだこのタイトル

ネタが……切れた!


ラリト「暇だ、ジョ○ョォォォォォ!!」

俺はロンさんがいなくて暇だった。ロンさんがいないから、どんだけメタ発言しようが今回は俺が止める奴は誰もいない!それはそうと、今日はバイト無いし、ラビットハウスには昨日行ったから行かなくてもいいかな……

 

ラリト「テレビで何かやってないか?」

なんとなく俺はテレビを付けた。

 

キャスター「では、次のニュースです」

 

ラリト「……面白くねぇ」

N氏とニュースキャスターが喧嘩した。とか、N氏が投稿をサボっていたことで謝罪会見した。とか、戦車道とかいうよく分からないやつの準決勝がやっと話。とか、木組みの街の近くで事件があったりとか……

 

ラリト「つまらん。外に遊びにいくか」

俺は軽く準備をして、出掛けた。

 

ーーーーー

 

ラリト「…………」

俺は悩んでいた。あ、シリアスじゃないから安心しとけ。

 

ラリト「どうして、苺大福と560円しか持ってないんだ……」

金が少ないのと、苺大福しか持ってないことに気づいた。何故だ……今から家に帰るのは面倒だし、何するか決めてないからな。

 

ラリト「お、仮面が売ってる」

某ライダーの仮面や、ウルトラな仮面が売っていた。そう見ていると、一つ面白そうな仮面を見つけた。

 

ラリト「でも、これは仮面と呼んでいいのか?」

俺は半分割れている上半分しかない仮面を見つけた。これに仮装すれば面白いんじゃ!俺は仮面を買い、急いで家に帰った。さっきからの俺のこのテンションはなんだ!いくらご都合主義タグがついてるからと言っても……

 

ーーーーー

 

ラリト「暇だ……」

仮面を被ってブラブラしていたが暇だ。ただの変質者のようで辛い。そう考えていると、何か揉めているのを見つけた。

 

女子高生「すいませんが、用事があるので……」

 

男1「別にいいじゃんかよ。俺らと遊ぼうぜ」

3人の男たちが女子高生に絡んでいた。ふむ……助けてやるか。俺はそう考え、男の背中にドロップキックを喰らわした。

 

ラリト「人が嫌がってるのに、何やってんだ?」

あ、ドロップキックを当てたやつ踏んでた。俺はそいつからどき、改めて残りの奴等の方を向き直した。

 

男2「なんだ……てめぇ?」

男はスタンガンで攻撃してくるが……

 

ラリト「そんなの効くかよ」

俺に返り討ちにされた。え、もっときちんと筆写しろって?あくまで日常系のつもりだから、プロレス技やCQCは例外として暴力シーンと分かる筆写は避けてるんだ。微グロタグがあるのはこれが原因さ。

 

ラリト「ん……」

おっと、少しメタ発言をしすぎていたようだ。男3は攻撃してきていたようだ。貧弱!貧弱!そんな攻撃が通ると思ってるのか?そんな攻撃は……えっと……いい例えが思い付かない。

 

ラリト「ジ・エンドだ」

この噛ませキャラたち……弱すぎないか?

 

男3「ま、待て! 俺に攻撃したらボスが……」

男3は何か言っていたようだが、知らん。俺は普通に倒した。

 

ラリト「大丈夫……だったか?」

胸位まで髪の毛が延びてる、あれは……紫色か?珍しい髪の色だな。

 

女子高生「え? あ、はい」

 

ラリト「そうか……」

俺は眠くなってきたので、帰ろうとしたが……

 

女子高生「あっ……貴方の名前は何ですか~」

名前……か。それにしても、文章的にも性格てきにもキャラが読み取れねぇ!

 

ラリト「俺は仮面戦士の……鬼神だ」

ダサい!自分でも分かるほどダサい!もういい、帰ってふて寝してやる!俺は急いで家に帰った。

 

女子高生「鬼神……ねぇ。今度、リゼに話そうかしら」

そう、狩手結良は呟いた。




今回はニュース形式?にしましょう

【苺大福】
食べたい。
苺大福食いてぇーんだよッ!
と、あいつが言ってました。

【狩手結良】
吹き矢部長の名前。
このキャラ……難しいすぎるッ!まるでスペ○ンカーのようになァ!
とのことです。

【投稿が遅い】

どういうことか、説明してもらうぞ……作者ァ!

作者(のろとり)「さっきからジョジョ風なのはなんだよ……」

どうしてッ!投稿が遅れたのかッ!喋ってもらおうじゃあないか!

のろとり「リアルで忙しかった。新しい作品投稿してた。後、二つほど作りたいオリジナル作品があったので考えてた」

のろとり「後もう一つ。一文字も書いてない、大晦日verの番外編どうしようか考えていた」

おいおい……そういう言い訳は別に嫌いじゃ無いけどなぁ……

のろとり「言い訳じゃない……言い訳じゃねぇよ! もういい、不良になる! そして、次の話でも謝罪だ!」
のろとりは何処かへ走っていった。

あの野郎……後書きでシリアスしなくてもいいのに。

さぁてと……今までの伏線を繋げるとするか。

あ、そうそう。昔から言っていた、こみっくがーるずの件ですが結構進んでますよ。両方の原作を知らなくても楽しめるようにしてあります。

のろとり「お気に入り100件越え、UA15000ありがとうございます!」

あ、戻ってきた。まぁ、お気に入りが100ギリギリだと下がらないか怖かったみたいだしな。

のろとり「では!」

あ、結局どっかに行った。


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第六十五羽 仕事が大変

この書き方に違和感を感じるようになりました……いつか、色々と改造すると思います。
別の作品と書き方が違うからでしょうか……

今回もお客さんとして、他作品キャラが出てきます。時間に余裕があるなら当ててみて下さい。若干、懐かしいキャラも出てくるかも……


ロン「失礼しました」

俺はさっきまでココアのお母さんの見舞いをしていた。あの人に客が増えたことを言うと『またまた~ロン君は冗談が上手いのね』と言われた。そんなに、信用出来ませんか?それと、昼は俺に作ってほしいそうた。

 

ロン「……そうえば、モカさんは料理出来ないんだっけか」

特にスコーンはヤバかった。ジャムを塗っても、不味かったし……まるで『給食に生臭い魚を出されたような』いや、これは違うか。これはとある人の実話だ。

 

モカ「あっ……お母さんどうだった?」

俺が店の方に顔を出すと、モカさんが問いかけてきた。

 

ロン「元気だったな。それと、客が増えたことに気付いてないようだった」

 

モカ「ふっふっふ……お母さんにサプライズが出来るね!」

それはそうだが、驚いて腰を抜かしたりは……無いな。娘のココアだってそんなこと無いし。無い……よな。

 

ロン「それじゃあ……店を開けますか」

さて……最後の仕事、頑張るか!俺が帰るのは明日だし。

 

ーーーーー

 

ロン「いらっしゃいませ!」

 

お客さん1「oh,店員さん、クロワッサンとメロンパンとスマイル一つ!」

え、スマイル?そうえば、メニューにあったような……まぁ気にしなくていいか。

 

「……ニコッ」

俺はそのお客さんにスマイルをして、会計をした。え、こんなことしてても大丈夫かって?俺には無駄に凄い身体能力があるんだ。多少の時間ロスもすぐ巻き返せる。

 

お客さん2「これらをお願いします」

 

お客さん3「あずにゃ~ん」

そう言って、お客さん3は抱きつき始めた。おいおい……

 

お客さん2「唯先輩、くっつかないで下さい」

仲良しなんだな。それはそうと、次のお客さんの会計が出来ないから早く退いてほしいな。

 

お客さん4「これらをお願いします!」

あ、今度は子供だ。それにしても、夏が近いのに黒い服着てるのか。

 

お客さん5「ククリ、次は何処に行くんだ」

もう一人子供がいた。ボーイフレンドか?

 

お客さん6「ククリちゃん、次は木組みの街なんてどうですか?」

白髪で剥げている人もいた。なんだろう、この人はキタキタ○りとか言う、よく分からない踊りを踊りそうだ。気のせいだと思うが。

 

ーーーーー

 

ロン「ふぅ……終わった」

なんとか今日の仕事が終わった。変な客がいたけど。

 

モカ「ロン君、お疲れ様!」

 

ロン「お疲れ様~」

 

モカ「そうだ。ココアにこれを渡しといてほしいんだけど……」

そう言って、モカさんが持ってきたのはお手製のジャムだった。

 

ロン「分かった」

俺は一週間ぶりにみんなに会えることを楽しみにしながらラビットハウスへ帰った。




お客さん1
作品:きんいろモザイク
名前:九条 カレン

お客さん2
作品:けいおん!
名前:中野 梓

お客さん3
作品:けいおん!
名前:平沢 唯

お客さん4
作品:魔方陣グルグル
名前:ククリ

お客さん5
作品:魔方陣グルグル
名前:ニケ

お客さん6
作品:魔方陣グルグル
名前:アドバーグ・エルドル / キタキタ親父

【投稿ペースについて】

「ふぅ、投稿終わった」

俺は投稿が終わったことに安心しながら、寝ようとしたが……

「おい、待て」

ロンさんに止められた。
一体、どうしたんだ?

「のろとり、お前は前々回の本編を投稿した日にちを覚えているか?」

「…………」

「11月11日……約一ヶ月だ」

「本当に……すいませんでした」


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第六十六羽 オイオイオイオイ、今まで日常系だったのにシリアスになってるじゃあないか!

今回は鬱展開になります。

もし、それは避けたい場合は後にこの章を纏めた話をだす予定ですので、そちらをお楽しみ下さい。
そちらはギャグ100%しています。
感動を返せと言われる位の内容にする予定です。
最初の章に載ってあります。


ロン「ふぅ、木組みの街についた」

俺は一週間ぶりに木組みの街についた。さて、早くラビットハウスに帰るか。

 

ロン「……へぇ、そんなことが」

俺は歩きながら駅で買った新聞を読んでいた。誘拐事件が近くであったとか、戦車道やら、N氏が毎日投稿しようとしてすぐに失敗したなど載っていた。おっと、みんなは歩きながら読まないようにな!

 

千夜「あっ。ロン……君!」

ラビットハウスに着くと、店の前には千夜がいた。だが、様子がおかしい。肩で息をしながら途切れ途切れに喋っていた。千夜の体力が無いことは俺は知っている。和菓子作りとかは例外だが。その体力の無い千夜がこんなにも焦っているということは、何かあったのだろう。

 

ロン「どうしたんだ」

俺は千夜をラビットハウスの中に入れて、落ち着かせようとしたが袖を引っ張られて止められた。落ち着く暇も無いほどの用事なのか。俺はラビットハウスに適当に荷物を置いた。本来なら、自分の部屋に置いておきたいが今回は無しだ。

 

千夜「ココアちゃんたちが……」

ココアたちが?俺は突如、嫌な予感がしてきた。自然と息が荒くなっていたかもしれない。

 

千夜「誘拐されちゃった……」

千夜は目に涙をいっぱい浮かべてそう言った。なん……だと……!

 

ーーーーー

 

ロン「ラリト、今何処にいる!」

千夜とシャロは二人で買い物中にココアたちが誘われるのを見たそう。

 

ラリト『ロンさんこそ、今何処だよ!』

俺は出来るだけ人手を確保しようと、ラリトに電話した。タカヒロさんは遠くに買い出しに行っているため今いない。拐われたのは、ココア、チノ、リゼだそう。リゼも拐われるとは……どっちかが人質にされたのか?

 

ロン「単刀直入に言う。ココアたちを探せ」

 

ラリト『ロンさんもか! 情報が入ったら連絡する』

ラリトの方にはもう情報が回っていたようだ。おそらくは、千夜と一緒にいないシャロから情報をもらったのだろう。

 

ロン「どうやって探さばいいんだよ!」

俺は何処にぶつければいいか分からない怒りを口に出していた。跳んで探すことは出来ない。相手が建物の中や車にいた場合は意味が無いからだ。

 

ロン「あれは……」

俺は路地裏で何人かの男が話しているのが聞こえた。今はそれどころでは無いと、場を離れようとしたが……

 

男1「あの誘拐した子供はこれからどうするんだ?」

 

男2「知らない。それにしても、あの紫は危なかった」

 

男3「人質をとったらすぐおとなしくなったけどな」

俺は男1、2を気絶させて、男3に壁ドンした。恋愛アニメであるような生優しいものではなく、壁にヒビが入るほどの威力である。

 

ロン「そいつらは今、どこだ?」

男3は思ったよりあっさりと喋ってくれた。とりあえずラリトにメールをして、こいつらを警察につき出すか。もし、この情報が嘘だとしても警察の方でも動いてくれるだろうし。それと、あの警官。えっと……垣本さん?だっけか。あの人にも応援を頼むか(ロンさんが事情聴取を受けた警官Aである)

 

ーーーーー

 

ラリト「ロンさん、ここにいたのか」

警察に突きだして、情報の通りの場所に行こうとするとラリトが走ってきた。

 

ロン「ラリト、どうしてこっちに?」

 

ラリト「情報をシャロに教えたら『私は千夜と一緒に探しにいくから、ロンと一緒に来て! 私たちだと足手まといになるかもしれないし……』と言われてな」

 

ロン「……ラリト、シャロに電話してみてくれ」

俺は急激に嫌な予感がしてきた。外れていてほしい。そう思いながらシャロに電話が通じるの待ったが……

 

ラリト「繋がらねぇ」

千夜の方も試してみたが、通じなかった。おいおい、これはまさか……

 

ロン「シャロたちも、誘拐されたのか?」

俺は放心すると同時に怒りが沸いてきた。俺に……紅き月に喧嘩を売るとはいい度胸だな。



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第六十七羽 怒り。それはそうと、サブタイ考えるの大変です。

今回も鬱展開。そして、誤魔化し(暴力シーンの)、gdgdがあります。

もし、それは避けたい場合は後にこの章を纏めた話をだす予定ですので、そちらをお楽しみ下さい。
そちらはギャグ100%しています。
感動を返せと言われる位の内容にする予定です。
最初の章に載ってあります。


ロン「……ここか」

俺たち二人は情報の通りの場所来ていた。本当にここで合っているのだろうか。いや、信じるしかないか。なんか門番みたいなのがいるからそうだろう。少し古いような建物だな。

 

ラリト「ロンさん……いや、鬼貴」

誰だ鬼だよぶっ飛ばすぞ。

 

ロン「あの門番を吹っ飛ばすか」

いつもの俺では考えもしないだろうし、仮にラリトが提案していたとしても止めなかったのだろう。

 

ラリト「OK、兄貴」

俺とラリトは二人いた門番を吹っ飛ばした。その衝撃でドアが壊れる。お、みんないた。縄で縛られていて口が塞がれている以外は大丈夫そうだな。

 

ラリト「てめぇらのボスは誰だ」

 

ボス「俺だが。なんだ、こいつらを取り返しに来たのか?」

もうバレるバレないの問題は関係ない。助けられるかどうかだけだ。

 

ロン「あぁ」

 

ボス「ハッハッハッ……てめえみたいな子供が勝てると思ってるのか?」

 

ロン「思ってるさ。俺は最強の紅き月だからな!」

俺はそう言いながら、近くにいた敵に攻撃した。そうして、吹っ飛ばした敵は気絶した。

 

『!?!?』

ボスやココアたちは驚いていた。まぁそうだろうな。だが、後悔はしない。

 

ボス「まさか、こいつが!」

 

ラリト「そんなに兄貴が怖いのかよ……」

俺としてはお前の方が十倍怖いけどな。

 

ロン「フハハ……ぶっ飛ばしてやる」

そこからは酷かった。メメタァな話になるが、暴力シーンが無いようにするためにはこのシーンをカットしなけばいけないからな。肩透かしかも知れないがすまない。

 

ーーーーー

 

ロン「……帰るか」

俺とラリトはココアたちを解放し、何か言われる前にその場を去った。もしかしたら……いや、怖がらせてしまっただろう。考えてもみろ、今まで友達だったやつが『実は凄く強かったです~』と目の前で大人をボコボコにしてみろ。どう考えても引くだろ。なお、ボスたちは今頃警察に捕まってるだろう。ついでに、俺らがいた証拠も消えているだろう。

 

ラリト「ロンさん、少し止まってくれ」

 

ロン「どうしたんだ?」

俺はラリトに言われた通りに止まると、俺を呼ぶ声が聞こえた。

 

ココア「ここにいたんだ!」

ココアが息を切らしながら俺を探していたようだ。

 

ロン「なんだ」

 

ココア「一緒に帰ろ!」

ココアは手を出してくるが、俺は手を出そうか戸惑った。というか、どうしてココアがここにいるんだ?俺はラリトの方を見たら、ココアにメールを送っていたようだ。あの野郎……!

 

ロン「怖くないのか?」

 

ココア「全然! それに、感謝してるから」

 

ロン「感謝?」

いつの間にかラリトがいなくなっていた。恐らくは空気を呼んでくれたのだろう。

 

ココア「助けてくれたんでしょ、私たちのこと」

 

ロン「それは……」

 

ココア「そんなに意地張らなくていいよ! ありがとうね」

 

ロン「……そうか」

俺はココアの手を掴んだ。

 

ココア「それに、リゼちゃんみたいなものでしょ」

 

ロン「おいおい……」

そう苦笑いしている俺の目には滴が一つ溜まっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ココア「ところで、どうして『ヤンキー』じゃなくて『不良』なの?」

 

ロン「俺らの仲間は校則を破るようなことはしていないし、月に一回街の清掃と人を困らすようなことをして、して……いや、暴力ふるってる時点で校則を破ってるな」

 

ココア「ははは……」



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日常に戻ってきた
第六十八羽 平和は続く


今回は少し、書き方を変えてみました。
これからもこれで行く予定です。

いつか、台本形式をやめたいけど全て編集するのが凄く大変……

なお、次回の投稿は未定です。


ラリト「千夜、どうした?」

 

俺たち四人は学校で弁当を食べていると、千夜が弁当を食べるのを止めた。

これだけだと何もおかしくないと思うかもしれないが……

 

千夜「食欲なくて……私の弁当、いる?」

 

ご飯を一口、二口食べた程度で食べるのを止めているのだ。

しかも、すべて焦げている。

体重を気にしている……訳では無いだろう。

 

ココア「悩み事があったら言ってね」

 

ロン「そうだぞ。俺たちを頼りな」

 

千夜「大丈夫よ。これは私の問題だから……余らせちゃうと勿体ないから、今後も食べてもらえると嬉しいわ」

 

そう言って、弁当を出してきた。

これは、俺たちにも問題が発生するぞ……!

 

 

 

 

 

リゼ「千夜が落ち込んでるのって……私のせいか!? バイトに行ったとき、メニューに突っ込みを……」

 

懐かしき、客が少ないラビットハウスで千夜について話していた。

ベーカリー保登はかなりの人数の客がいたからな。

此方に戻ってくると、少なく感じる。

……あ、ココアにまだジャム渡して無かった。

モカさんに貰ったのをすっかり忘れてたな。今後渡そう。

 

ロン「突っ込みをいれると、逆に喜ぶと思うから違うと思う」

 

前に甘兎庵に行ったとき、芸の練習をしていたからな。

どうして練習していたのかは、知らないが。

 

チノ「いえ……もしかしたら、私のせいかもしれません」

 

チノ「千夜さんの飼っているあんこに与えた金平糖が口に合わず、体調を崩してしまったとか……」

 

金平糖……?あ、前にラリトが偶然チノに会ってあげたやつか?

あんこはウサギだから、多少は変わると思うがあの金平糖は俺とラリトも食べたから違うと思う。

 

ココア「私のせいな気がしてきた!」

 

ロン「そう言われると、俺のせいな気が……」

 

ココア「無理にパンの試食を勧めたから? 文系のできなさに嫌気がさした?」

 

『それで落ち込んでたらキリがないぞ』

 

俺は思い当たる節は無いなぁ。

ラリトは……何かやらかしてそうで怖い。

 

チノ「……私が怒ってる時は気づかなかったのに、千夜さんの時は気づくんですね」

 

チノは皿を洗いながら喋った。

なんだ、嫉妬か?

ココアはそう聞くと、カウンターにあった本を持った。本の題名は思春期。

 

ココア「一緒にお風呂に入ってくれない時はそういう年なんだな~って気を使ったり、反抗期の対処法を考えたりしてるもん!」

 

一緒に入らないのは、そういう時期なのもあるが、ただ単に風呂が小さいからという理由もありそう……

あれ、ココアとチノは一緒に風呂入ってるのか?

よく狭くないよなぁ~

それに、俺の方が前世含めて長生きしてるから、それは俺が考えるような物だと思う。

それはそうと、考えてると言うか……

 

ティッピー「お前は思春期の娘に接する父親か」

 

上手いこと言うな、チノ。

そうえば、どうやって腹話術してんだろ……

 

ロン「あれ、ココア。その本は忘れ物のだろ」

 

今思い出したが、ココアが持っている『思春期』という題名の本は客の忘れ物だ。

ココアは急いで、カウンターに戻した。

なお、本の持ち主はタカヒロさんだった。

 

チノ「……実は最近、私も悩んでいる事が」

 

ココア「辛い事があったら我慢せずに私の胸に飛び込んでおいで!」

 

リゼ「相談に乗るから、何でも言えよ。精神のブレは戦場でも命取りになるからな」

 

ロン「無理はするなよ。無理すると体に悪いからな」

 

チノは俺たちの方では無くて、ティッピーの方を向いて、喋り始めた。

 

『スルーかよ!』




【ジャム】
作者はすっかり忘れていた。
ロンさんが木組みの街に帰る前日に貰った。


【ロンさんがスルーされた理由】
チノの悩んでいる理由が『身長』と『胸』のため、話しにくい。
こればっかりはしょうがない。


【これから投稿が遅れる】
他の作品があったり、展開を考えたりしたいため、投稿が遅れると思います。
……番外編として、大晦日に作ろうとしたのはもう作れないかな。
一文字も書いてないし。内容も二割しか決めてないし。
エトワリア、書きたかった……

※本の持ち主を『青山さん』から『マスター』に変えました。


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第六十九羽 平和はずっと、いつまでも……

~のろとり(作者)流小説の書き方~

ロン「よし、帰るか」

ちょっと待ってよ、ロンさん!

ロン「いやいや、他の人にのろとりは教えられる程書くのは上手いか?」

いいや、上手くないね。
そもそも、今まで独学で書いてきてるし。
けど『いつか小説書きたい!』という人がいるみたいだから、下手ながらも書く勇気に繋がれば言いと思って……
まぁ『はっ、こんなんどうでもいい』と言われても何も言えないけど……

ロン「そうか……なら、質問だ。どうやってネタを考えてる?」

勝手に頭に降ってくる。
パロディなら、アニメやら動画を見る。

ロン「そうか。なら、もうひとつ。最初はどうやって書けばいいんだ?」

最初かぁ……まずは、大まかな内容を決める。
これは、いつか投稿しようと思っている作品の内容だけど『三角関係(男のみ)』とか『最強の転生者がヤンデレに愛される話』とかだな。
それと、個人的には最初に『自己紹介』か『時代背景』を入れるね。

ーーーーーー

例)自己紹介
俺の名前は○○。身長200cmで、ボディビルダー並の筋肉を持っている……インドア派のオカマだ。

例)時代背景
時は皆さんが生きている世界とは違う別の世界。この世界では、某お菓子の戦争を元に、とあるスポーツをしていた。自分が好きなお菓子を相手に食わせるという……よく分からないスポーツが!

ーーーーーー

ロン「こんな感じなのか……」

あくまで自己流だから無理に進める訳じゃないけどね。
私はこのようにして、書いてるよ。と助言してるだけだし。
後は……主人公を自分に当てはめて書いてるね。逆に言うと、他のキャラが書きにくい……

では、長くなりましたが本編どうぞ!


ココア「ありがとうね、ロン君」

 

ロン「気にするな」

 

俺たちは現在、甘兎庵に向かっていた。

理由は、ココアが着替えてる途中に千夜にノートを返すのを忘れていたそう。

テスト近いから困るだろうな……

念のため言っておくが、ココアが着替え終わってから話を聞いた。

外は暗くて危ないため、俺がついていくことになった。

 

ロン「……そうえば、気になっていたが俺の正体を言ったとき、何事もなかったかのように接してくれたな。ありがとう」

 

もしも、嫌われてたら大洗にでも逃げていたと思う。

大洗……もとい、茨城県にはアンコウしか無いイメージが。

まぁ、気のせいだろうな。昔はなんかのスポーツが盛んだったみたいだが……

 

ココア「気にしなくて良いよ。私……いや、私たちはロン君が悪い子だとは思ってないからね」

 

ココア「昔と、中三の時に同じクラスだった私が言うのだから、間違えないよ!」

 

……嬉しいな。

今までの『バレたらどうしよう』とタンスの中に入ってガタガタしてたような時期が懐かしい。

実際はそんなことしていない。

 

ココア「それに……チノちゃんが言ってたんだ」

 

ロン「?」

 

ココア「『ロンさんがそんな悪いことするわけないです!』って」

 

…………。

 

ココア「昔、チノちゃんの友達が都会で迷子になったときがあって、助けてくれた人が自分は『紅き月(レッドムーン)だ、怖いだろう?』って言ってたみたいでね」

 

なんだろう、良い話なのにダサい名前で涙が引っ込んだ。

けど、その話聞き覚えが……

 

ココア「本物かどうか分からないけど、そんなに優しい人なら怖くないだろう。と思ってついていったみたい。結局本名は教えてくれなかったみたいだけど」

 

思い出さない。けど、なんか引っ掛かるなぁ……

俺が覚えてないだけで、本当にあったのか?

まぁ、そのチノの友達の顔を見れば思い出すだろう。

 

ロン「……あ、シャロだ。何やってんだ?」

 

そう話していると、甘兎庵の前で座っているシャロを見つけた。

話しかけると、シャロはこちらに気づいたようで事情を話してくれた。

 

シャロ「朝、起こしに来た千夜とちょっと揉めちゃって……」

 

ココア「だから落ち込んでいたんだ!」

 

喧嘩か……

俺とラリトは喧嘩することは無いからな。

え、プリンの件で怒っていただろうって?何言ってるか分からないな。

 

シャロ「追いかけてきたのを振りきって、学校に行ったんだけど罪悪感が……」

 

ロン「仲直りか……」

 

シャロ「でも、成長するようにって毎日しつこく牛乳を押し付けてくるのよ、胸がないから!」

 

ロン「身長の心配だと思うぞ? 俺みたいに大きくなれるように」

 

そう……だよな。

そうだといってくれ、千夜。

 

ココア「あんなにしょぼんとした千夜ちゃんは初めて見たよ」

 

ロン「確かにな。きっと、シャロのことを心配してるんだろ」

 

俺がそう言うと、ココアはシャロの手を引っ張り店に入れようとする。

が、シャロはココアの袖を掴み止めた。

 

シャロ「そういう理由じゃなくて……あいつが怖いの!」

 

あいつ?……あぁ、千夜の飼ってるウサギのあんこか。

話を聞くと、顔を見るなり噛みついてくるそう。

 

ココア「なら、私に任せて!」

 

ココアは何処から出したのか知らないが、紙袋を取り出してシャロに被せた。

なお、前が見えるように二つ穴を開けて。

そして、銃を持っていざ突入!

 

ロン「って、ちょっと待とうか」

 

ココア「?」

 

ロン「なんで、銃を持ってんだよ」

 

ココア「少し、リゼちゃんから借りたの。モデルガンだし」

 

実弾入ってないよな……

前に親父さんに注意したから大丈夫だろう。多分、きっと、恐らく!

 

千夜「いらっしゃ……キャー強盗!?」

 

そりゃそう思うよな。

顔を隠した奴と銃を持った奴が現れたら誰だってそう思う。

 

ロン「違うぞ。俺だ、ロンだ。後、ココアとシャロ」

 

千夜は安心したのか、体調のせいなのか分からないが今にも倒れそうだ。

おいおい、流石に不味くないか……昼も食べてなかったし。

 

シャロ「もうオーダーストップしている時間よね。キッチン借りるわよ!」

 

シャロは顔に被っている紙袋を破りながら言い、シャロめがけて走ってくるあんこから逃げるため店を出た。

って、何処に行くんだよ!?

 

 

 

 

 

 

ロン「……こんなものかな」

 

俺たち三人は体調が悪い千夜のために、味噌汁を作っていた。

途中、ココアがわかめを増殖させすぎて止めらなくなったり、ココアが切った玉ねぎで涙が止まらなかったりした。

なんだろう、全てココアのせいな気がする……

 

千夜「三人とも、私のために夕飯作ってくれてるの?」

 

ロン「ああ」

 

俺は小さくシャロに、今朝のことについて謝るように合図を送った。

 

シャロ「その……今朝は逃げてごめんなさい。私の体のこと考えてくれていたのに」

 

千夜「シャロちゃん……そうね、私一人で抱き込めすぎて心配させちゃったわ」

 

ココア「千夜ちゃんが悩んでいた悩みって?」

 

千夜「チノちゃんのお父さんが作った栗きんとんが、私の作った和菓子より美味しかったなんて、恥ずかしくて言えなくて……」

 

その時、世界が止まったような気がした。

今朝、千夜がシャロを追いかけていた原因はシャロの下着が木にかかっていたので、追いかけたそう。

なお、不可抗力とは言え一瞬見えてしまったがココアに目を押さえられた。

 

後日

 

千夜「これ、うちの寒天デザートより美味しい……」

 

無限ループって怖いな。




【大洗】
実在する。
ガルパンはいいぞ。


【ロンさんの昔の話】
メグの誕生日の話で作ったSP。
なお、きっと次回には詳しく話す……かな?
それにしても、ロンさんの二つ名が今頃ダサく思えてくる。
変えるつもりはありませんけど。


【大晦日番外編の現在のきらファンの進み具合】
5151文字
多分、四割位?

俺、これを書き終わったらあんこう踊り踊るんだ……


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第七十羽 星5ココアが欲しい……

皆さん、こんにちは!

今季のアニメにきららが無くて、落ち込んでいる作者です。
そうえば、最近不幸が続いてる気がします。
なんでだよ、幻想殺しもラッキースケベも無いぞ。


ロン「さて、今日も仕事……あれ?」

 

俺は学校から、帰ってきていつも通りに仕事をしようとした。

なお、ココアは補習。とリゼは部活のスケットで遅れてくるそう。

タカヒロさんは部屋で休憩中だ。

ティッピーは何故か俺の部屋で寝ていた。自由だな……

そのため、店には俺とチノだけの筈だが……え、客?いないよ。

 

マヤ「あれ? ロンにぃじゃん!」

 

メグ「あ、ロンさんこんにちは~」

 

ロン「これは一体どういうことだ?」

 

そう、本来は二人の筈だが二人多いのだ。知り合いだが。

マヤはリゼの制服、メグはココアの制服を着て仕事をしている。

何やってんだ……?

俺がそう困惑していると、店の奥からチノが出てきた。

 

チノ「ロンさん、今日はマヤさんとメグさんがお仕事を手伝ってくれるそうです」

 

ロン「そう、なのか……」

 

マヤ「前から興味あったからね~」

 

メグ「楽しみだね~」

 

少し不安だが……まぁ大丈夫だろ。

ただ、一番思うところが……

 

ラリト「ロンさん、遊びに来たぜ!」

 

こいつが来たことだ。

ラリトもココアと同じく、補習を受けるほど頭が悪いが俺が勉強を教えていたので今回は免れたそうだ。

特に客がいないため、仕事をさせるとしても簡単な物にしようとしたが客がいるなら別だ。

それに、ラリトは今回客としてきた訳では無く……

 

ラリト「ロンさん、勉強教えてくれ!」

 

ロン「……チノ、いいか?」

 

チノ「特にお客さんはいないので構いませんよ」

 

勉強しにきたのだ。

そうなると、俺はラリトの勉強の方で店が出来ない。

チノを信用しているが、なんだか心配になってくるのだ。

主に、マヤとラリトが意気投合して何かやらかさないか。である。

 

ラリト「ロンさん『3x+9=5x-3』てなんだ?」

 

ロン「それは中学生の問題だろ……」

 

確か、この問題は……

3x+9=5x-3

5xを左に移行し、符号を変える。

9を右に移行し、符号を変える。

3x-5x=-3-9

で、右と左を別々に計算する。

-2x=-12

この問題は『x』を求めたいから『-2x』を『1x』にするために両端に『マイナス二分の一(-1/2)』をかける。

-2x×(-1/2)=-12×(-1/2)

x=6

だったな。

 

ロン「こうやるんだ」

 

ラリト「あっ……なるほど、なるほど。完ッ全に理解したよ~で、どういうこと?」

 

こいつ、殴っても良いかな?

そうえば、どうやって高校受かったんだろ……

 

マヤ「…………」

 

俺はふと、視線に気づくとマヤがこっちを見ていた。

マヤは、見ていたのが気づかれて目を反らしていた。

一体なんだ?

 

チノ「マヤさん、コップからコーヒーが溢れています!」

 

こっちを見ていて手元を見ていなかったのか。

練習用で作っていたのであろうアイスコーヒーがコップから溢れていた。

幸いにも、カウンターにこぼれるだけですんだようだが。

 

マヤ「え? うわぁぁぁ!」

 

メグ「マヤちゃん大丈夫?」

 

ロン「ちょっと待ってろ、タオル持ってくるから」

 

俺は一旦店の奥に行き、タオルを探していると、間違えてティッピーを掴んだ。

いつの間に、移動したんだ。

だが、それと同時にティッピーと同化して分からなかった白いタオルを見つけた。

俺は急いで、ティッピーを掴んだままタオルを見つけて戻ってくると……

 

ココア「新人さん!? 私、リストラ!?」

 

ラリト「ココア、すまない。お前はもう……」

 

ロン「何やってんだ」

 

ココアが帰ってきており、何故か絶望していた。

そして、ラリトはそれに悪のりしていた。

何やってんだよ……

 

マヤ「チノー、このもこもこした奴可愛いな! 倒したら、経験値入りそう」

 

そんなやり取りを見ていたら、ティッピーがマヤに捕まっていた。

そいつは珍しいけど、経験値は入らないぞ。メタ○スラ○ムじゃないからな。

 

ココア「リゼちゃん!? いつの間に、こんなちっちゃく……」

 

ラリト「ココア。リゼはある薬の効果で……」

 

ラリトは真剣そうな声で、顔を隠していた。

おい、肩震えてるぞ。絶対笑ってるだろ。

それに薬で小さくなったって、名探偵じゃあるまいし……

 

マヤ「えっ!?」

 

ココア「あれ、よく見たら違う」

 

ロン「最初から気づけよ」

 

ラリト「ちっ……」

 

ラリト、聞こえてるからな。

後、勉強しろ。

 

マヤ「リゼって、この制服の持ち主?」

 

ロン「あぁ」

 

そうえばよく着れるな。

マヤとしては「少し大きい」程度にしか思ってないようだが、普通は着れないよな?

 

チノ「マヤさん、ティッピー返してください」

 

マヤ「そうえば、これもロッカーにあったけど……」

 

そう言って、マヤは懐から銃を出した。

 

マヤ「そのリゼってのは、裏の仕事も引き受けてるの?」

 

『大切な物忘れてる!?』

 

あれって、偽物だよな?

間違えて本物持ってきてないよな?




【中学の問題】
作者が得意な教科は数学。
何となく、書きたくなった。


【一話の量】
原作一巻の内容を二話で終わらす感覚で作りたい。


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第七十一羽 茶番をしたら、一羽使った。

ロン「そうだ、のろとり(作者)に聞きたいことがあるんだ」

のろとり「どうした?」

ロン「作品作る時って、何から考えて作ってるんだ?」

のろとり「作るときかぁ……最初はまず主人公だな。『こんなのがいたら面白そうだな』というのを」

ロン「それで次は?」

のろとり「次はラストだな」

ロン「は?」

のろとり「異世界系で言うと『どうやってラスボスを倒すか』と言ったところだ。日常系は終わりがないから例外だけど」

ロン「……次は?」

のろとり「どう物語を展開していくかだな」

ロン「……だから、あんなにグダグダなのかよ」


ロン「……と、言うわけだ。分かったか?」

 

俺はココアに事情を説明した。

あのままにしていたら、面倒だろうからな。

 

ココア「それにしても、二人とも制服良く似合ってるよ!」

 

褒めてるのかよく分からないな……

言葉を少し変えればこうなるし。

『二人とも制服(スモック)良く似合ってるよ!』

となるからな。

 

ココア「ロン君たち含めたら五人だから、悪と戦うのも夢じゃないね!」

 

俺とラリトとチノとマヤとメグで五人か。

でも、本来は俺とラリトが悪役な気がするが……

 

マヤ「まじで!? 私、ブラックがいい!」

 

メグ「私ホワイト~」

 

ラリト「俺はイエロー。ロンさんはレッド!」

 

勝手に決めるなよ。

まぁ、二つ名としては合っているが。

 

チノ「何と戦うんです?」

 

ラリト「ふっふっふっ……出たな、悪の団員『虎尾阿 ロン』」

 

ココア「えっ!?」

 

誰が悪の団員だ。

そもそも、今の設定だと俺は味方だろ。いつ裏切った設定になったんだ……

 

メグ「キャ、キャ~」

 

わざわざ乗らなくていいぞ。

 

マヤ「悪の団員め、喰らえ!」

 

そう言って、マヤは俺に突進してきた。

かわせるけど、このまま勢いに任せて転ばれると困るな。

俺はマヤの突進に当たり、そのまま倒れた。

受け身はとったし、鍛えてるから大丈夫だが本気で突進してきたろ。

 

ロン「ぐわぁ、や~ら~れ~た~」

 

俺はそのまま数秒間倒れてままになった。

直ぐに起き上がらないと心配されるからな。

 

ロン「よっと……」

 

ラリト「まだ生きてた。喰らえ!」

 

ロン「ゴフッ!」

 

ココア「ロン君!?」

 

もう終わったと油断していた俺に、ラリトは突進してきた。

そうして俺はなす統べなく倒れた。

この野郎……!

俺はすぐさま起き上がり、ラリトにアイアンクローを喰らわした。

 

ラリト「ギャャャャャ!」

 

十秒近く続けて俺はラリトを放した。

床でうずくまってるが、気にしたら敗けだ。

 

マヤ「流石は悪の団員、強いね!」

 

誰が団員だ。

 

メグ「ラリトさん、大丈夫?」

 

ラリト「い、痛いよ……何て痛いんだ。血は出てないけど、涙が出てくる」

 

お前は平穏に生きるラスボスかよ。

あっちの方が痛い思いしてるがな。

 

マヤ「これじゃあ、まだボスは倒せないか~」

 

ロン「ボスは一体誰だよ。ティッピーか?」

 

俺がそう聞くと、マヤは首を横に振った。

じゃあ、誰だ?

俺がそう考えていると、マヤが大きな声で……

 

マヤ「紅き月(レッドムーン)!」

 

ロン「ブフッ!?」

 

俺の二つ名を言った。

予想外すぎて、吹いたよ!

 

ラリト「何でその名前が出てくるんだ?」

 

ラリトは痛みから復活したのか、頭を押さえながらマヤに聞いた。

特に警戒している訳でもなくただ単に気になっただけみたいだ。

 

マヤ「昔助けられたことがあるから!」

 

『え?』

 

 

 

 

 

 

 

 

ココア「前にチノちゃんが言ってたのは、マヤちゃんたちのことだったんだ!」

 

マヤから聞いた話を今北産業するとこうなるのか。

・都会行って、迷った

・紅き月、参上!

・案内してもらった

なるほど……少しずつ思い出してきたぞ。

前にココアが言ってたときに、何か引っ掛かると思ったら俺自身のことだったからか。

ラリトが目線をこっちに向けてきて『ロンさんのことか?』と言ってきたので俺は頷いた。

 

メグ「あの時は大変だったね~」

 

マヤ「だから、お礼とついでに戦おうと思って!」

 

チノ「どうして、そうなるんですか……」

 

大丈夫だ、マヤ。

その紅き月は悪の団員としてもう倒された。

そしてその仲間は、ふざけていてアイアンクローを喰らうというおかしな奴だ。




【マヤとメグの昔】
『 メグの誕生日なのでとある昔話』と『 第六十九羽 平和はずっと、いつまでも……』より。
前者が主な内容。後者がココアが知っていた理由。
前から考えていた内容。


【言い訳】
いや、そのあれですよあれ。
どうしても外せない話を書いていたら思ったより長くなりまして……
本当は今回で一話分終わらす予定でしたよ!
でも、でも……『スマ○ラ(wii)』と『星の○ービィwii』が楽しいのがいけないんだ!

ロン「チョイスが古いよ!」

うぅ……まぁ、それはそれとしてすいませんでした。


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第七十二羽 リゼが遅れてきたわに!

注意・タイトルの最後に『わに』と書いてあるのは、わざとです。

そして、まだ終わりません。
次こそは、終わるはずだ……


メグ「チノちゃん羨ましいな~、こんな優しそうなお姉さんとお兄さんと一緒に暮らせて」

 

ココア「そうだ! これパンのおすそ分けだよ~」

 

俺たちは互いに自己紹介が終わり、メグがココアに話しかけていた。

そのとき、ココアが「私のことはお姉ちゃんでいいよ!」と言っていた。

そんな風に呼ぶ奴はいないだろ……クラスでも妹として、扱われてるし。

 

メグ「……! お、お料理も上手い! どうしてこんな素敵な人って教えてくれなかったの!?」

 

チノ「ココアさんはパンしかまともに作れないんですよ!?」

 

昔よりはマシになったけどな。

え、モカさん?あの人はもう……治せないんだ。

味がどこぞの艦隊娘のカレーのようになったりするからしょうがない。

モカさんの料理よりうなぎのゼリー寄せの方が美味しい気がする。食べたことないけど。

 

ラリト「ロンさん、勉強教えてくれ」

 

ロン「さっきまで遊んでたのは誰だよ……」

 

俺はラリトに勉強を教えるため、席に座ろうとしたらラビットハウスの扉が勢いよく開いた。

恐らくはリゼだろう。用事が終わったら、直ぐ向かうと言ってたからな。

 

リゼ「すまない! 遅れてしまった!」

 

ココア「私の新しい妹たちだよ」

 

ロン「そして俺が長男で」

 

ラリト「俺が次男だ」

 

リゼ「状況がよく分からないが、嘘をつくな」

 

面白そうなので、乗ってみたが直ぐにバレてしまった。

リゼは俺が乗ってくるのは予想外だったのか、少し驚いたような顔をしていた。

俺だって少しはふざけたりするぞ。度が過ぎてることはしないようにしているが。

例えば……寝起きドッキリと言って水鉄砲かけてきたり、人の額に肉と書いたり、バナナの皮を地面にしかけたり、コウラを投げてきたりとかな。あ、これ全てラリト……しかも後半からゲームの話じゃねぇか。

 

リゼ「そうだ、ロン! 私がいつも持ってる『アレ』を見てないか?」

 

リゼがいつも持っているアレ?

……あ!リゼが隠し持っているウサギの写真か?

見たところ、かなり焦っているみたいだから早く探した方がいいな。

 

マヤ「もしかして、このモデルガン?」

 

俺はラビットハウスに落ちていないか、確認しようとするとマヤが声をあげた。

そうして、懐からモデルガンを出した。

あぁ!リゼが言ってたアレはモデルガンのことだったのか!

 

マヤ「あと……コンバットナイフも入ってたけど?」

 

ティッピー「リゼェー! ウチに物騒な物を持ち込むでない!」

 

驚きのあまり、チノが凄く腹話術してる!

それはそうと、リゼよ。それ偽物だよな?モデルガンが大丈夫だと思うけど、コンバットナイフも偽物だよな?

 

リゼ「素人の扱えるものじゃない、返せ」

 

マヤ「なぁなぁ、リゼってミリオタなの?」

 

チノ「みりおた?」

 

ラリト「簡単に説明すると、武器とかそういうのが好きな人を指す言葉だ」

 

戦車とかが良い例だな。

そうえば、戦車を使うスポーツがあったような……まぁいいか。

 

マヤ「私もCQCとか出来るよ!」

 

ココア「ふっふっふっ……ならば、このお姉ちゃんに勝てるかな!」

 

楽しそうだな、ココア。

だけどマヤに一瞬で負けてるぞ。

そして、リゼは何故かとても驚いた顔をしている。

なんだか盛大な勘違いをしてそうだな……

 

マヤ「リゼって、立ち振舞いが普通の女の人と違うね!」

 

リゼ「やっぱり、私って浮いてる!?」

 

リゼ「なぁ、ロン! 普通の立ち振舞いってどうすればいいんだ!」

 

いや知らねぇよ。

俺としてはぱっと見、リゼは浮いてるとは思わないけどなぁ。

ただ、話しているとボロが出てくるが。

 

ロン「いつも通りで良いと思うぞ」

 

下手に何かしようとしたら、余計目立つからな。

例えると、薄暗そうな奴がギャルみたいになる感覚だ。

 

メグ「ココアちゃんを私の目標にするね~」

 

ラリト「ココアを目標にしたら、パンしか作れなくなるぞ」

 

ココア「そんなことないよ!?」

 

『チノは誰に憧れる!?』

 

憧れか……ただ、チノが憧れるとしたらこの中にはいないだろうな。

 

チノ「強いて言うなら……シャロさん?」

 

『ですよね!』

 

やっぱり、シャロか。

よくバイトして頑張ってるし、ハーブティーとかよく知ってるから気が合うんだろう。

 

 

 

 

 

 

 

ラリト「…………」

 

俺たちは、メグとマヤと話しているとラリトがチノを見ていた。

ん?チノ、なんだか元気が無いな。

俺はチノに話しかけようとしたが、ラリトに止められた。

どうやら、ラリトが説得したいようだ。

……そうか。任せたぞ、チノを元気にしてくれよ。




【戦車を使うスポーツ】
ガルパンより。
簡単に説明すると、ガルパンの内容の話。
ただ、作者はミリオタではないため戦車のことはよく知らない。
ガルパンは好きではある。


【最後】
チノの嫉妬のところは丸々カットの予定だった。
が、話的に可笑しくなるのでこうした。
本来なら、こうなっていた。

ロンさんたち、チノのことに気づかない

数日後

チノ元気になる

後日、嫉妬してたことを知る


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第七十三羽 ココアさん チノは妹 大切に

なんとなく五七五。

思ったより今回長くなりました。
そして、バレンタインが近づいてきましたね。
リゼの誕生日の話、どうするか……


ラリト「チノ~話があるんだけど良いか?」

 

チノ「え? はい。良いですよ」

 

俺ことラリトはチノに話があるので学校帰りに呼んだ。

本当はチノがバイト休んでる日にしようと思ってたが……ご都合主義は凄いな!

それはそうと今回は前回の数日後である。

 

ラリト「最近ココアたちとはどうだ?」

 

俺がそう聞くとチノは顔を暗くした。

やっぱり思うことがあるのか……

 

チノ「……最近なんだか、私だけ置いてけぼりに感じなんです」

 

ロンさんも確かそう言ってたな。

まぁあの人は気づいてるけど『ラリトに任せた』と言ってるから、ココアたちに合わせているのだろう。

そるはそれで酷いけど。

 

チノ「ココアさんは年下だったら誰だっていいんです。みんな妹です」

 

その言い方だとココアが『妹ハーレム』作ろうとしているようにしか聞こえない。

いつもの俺だったら『あら~^』とか『いいやこの私が姉だよ(裏声)』とか言ってただろう。

てか後者の台詞俺が言うと気持ち悪!オrrrrrr……

 

チノ「リゼさんはマヤさんに親近感覚えてしまったみたいですし……

 

ロンさんも二人のことを妹みたいに可愛がっていますし」

 

あ、聞いてなかった。

まぁ後でこの話を見直せば分かることだからいいか。

 

チノ「メグさんもマヤさんもまるで……私の事を忘れてしまってるみたいでした」

 

ラリト「……嫉妬か」

 

チノ「誰にです?」

 

わ、分かっていないだと!?

まさかこれ程までに鈍感だったとは……漫画の主人公並だぞ!

え、この作品?作者は彼女いない歴=年齢です。

つまりは……恋愛なんて作れません。

 

ラリト「マヤとメグにだ。少し悪く言うが……ぽっと出の二人にココアとリゼという、バイト仲間が取られたように思ってるんだろ」

 

チノ「そうだったんですか……」

 

ラリト「……実は俺も嫉妬したことがある」

 

チノ「え!?」

 

そりゃあ驚くよな。

こんなメタ発言して、馬鹿で、元気活発な奴が嫉妬してるなんて聞けば。

 

ラリト「俺は……ロンさんと、チノたちに嫉妬したことがあるんだ」

 

チノ「私たちにですか?」

 

ラリト「あぁ。だが、まずはロンさんの方を話すな」

 

読者諸君、ぶっちゃけるとこの先はオリジナルの後付け設定的な話だ。

興味ないなら今のうちに作者に向かって『ナス』とでも言っといてくれ。

作者はナスが嫌いだからな。……いや、意味無いか。

 

ラリト「あれは中学三年生の頃……ロンさんが俺らのリーダーを止めた話だ。

 

俺はロンさんの代わりにリーダーになったんだ。

 

ただ……仲間たちは兎も角、他校の不良共がそれで暴れ始めてな。

 

俺たちがいくら押さえようとしても、水のように沸き出てな。

 

俺はその時、ロンさんの圧倒的に強くてリーダーシップあるところに嫉妬したんだ」

 

一旦間を挟んだ。

まぁ、ずっと俺の話ばかりしてると面白くないからな。

 

チノ「そんなことが……」

 

ラリト「あ、今は大丈夫だぞ。ロンさんがリーダーになったから。ただ……この事はロンさんに秘密な」

 

チノ「なんでですか?」

 

ラリト「もうロンさんに苦労はかけたくないんだ……」

 

チノ「…………」

 

おっとと、暗い話になってきてしまった。

こういうときはナスを思い浮かべるか。

『はいナス!』『はいナス!』『はいナス!』やっぱり五月蝿いから止めるか。

こけしの声が……声が聞こえる!

 

ラリト「まぁ、話を戻るか」

 

話をしよう、あれは今から36万……いや、1万4000年前だったか、忘れた。

さてさて、本当に話に入ろう。

 

ラリト「俺は……チノたちといて幸せそうなロンさんを見てな。

 

俺らでは作れなかった普通の日常の中にロンがいて嬉しかった。

 

その上、ロンの秘密を知っても普通に受け入れてくれた。

 

その優しさに嬉しさと同時に嫉妬したんだ」

 

チノ「…………」

 

やっぱり長くなってしまった。

てっきり俺視点だから沢山メタ発言出来ると思ったのに……

 

ラリト「……まぁ、嫉妬なんてこんなものだ」

 

チノ「ありがとうございます。気持ちが楽になりました」

 

ラリト「良かった、良かった……」

 

この後、チノがバイト休みだと知って甘兎に行った。

そしてよく分からないふわふわしてそうな人にあった。

昔はよくラビットハウスに来ていたそう。




この話の結論

内容が頭に入ってこない。
そして、最後の人は青山さん。


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第七十四羽 いつかシリーズを抱え落ちする気が……

前回見直した結果

内容が頭に入らねぇ!


ロン「これは……大変だ!」

 

ラビットハウスで何時ものように働く俺たち。

俺はつい先日ラビットハウスに客を呼ぶ方法を提案した。

それを現在リゼに試してもらっている。

そんなとき、俺はある重大なことに気づいた。

 

ロン「おい、ココア居るか!」

 

ココア「ロン君どうしたの?」

 

チノ「ロンさんどうしました?」

 

おぉ、チノも居るのか。

いや、ラビットハウスに居るんだからチノが居るのは当たり前か。

 

ロン「ココア、チラシが誤字が沢山あったぞ!」

 

ココア「えぇ!?」

 

俺たちはラビットハウスに客を呼ぶため、チラシ配りをすることにしたのだ。

チラシを作ろうとしたらココアが「私に任せて!」と言うから任せたのだが、失敗だった。

 

チノ「ラビットハウスのスペルが間違っています」

 

ココアは間違えてラビットホースと書いたのだ。

誤字ってレベルじゃないぞ。もう高校生だろ……

 

ココア「じゃ、じゃあ看板に馬も付けたら解決」

 

ロン「しないからな!?」

 

ロン「それに『うぇるかむかもーん』てなんだよ」

 

歓迎にこいってか?

喧しいわ!

 

チノ「どうしてカッコつけて変な言葉使おうとするんですか……」

 

それにティッピーの似顔絵が気持ち悪い。

目がキラキラしてて、リボン付けてるとは……

ティッピーはもっと老人みたいに描かないと駄目だろ。

ココアは顔を真っ赤にして、チラシを回収するため外に走っていった。

やれやれ、俺たちも追うか……

なお、店はタカヒロさんに頼んだ。

迷惑かけてすいませんでした。

 

 

 

 

 

 

ロン「リゼ、チラシ配りストップだ!」

 

リゼ「えぇ!? 急にどうした!」

 

俺はスペルが間違ってることや、うぇるかむかもーんのことを説明した。

リゼは言われてチラシにミスがあったことに気づいたそうだ。

見落としてたと言ってるが、見落とすってレベルじゃないだろ。

え、俺ら?……はい、ブーメランですね分かります。

それはそうと、ここでシャロとラリトも一緒にチラシを配っていたようだ。

 

チノ「兎に角残りは書き直しましょう」

 

その瞬間、風が起こりチラシが空に飛んでいった。

まるでそれは雪のように綺麗だった。

わぁ、とても綺麗だなー

じゃねぇよ!早く回収しないと!

俺はチラシが飛んでいるところまで跳び、回収出来る限りのものを取った。

 

ココア「おぉ、ロン君凄い!」

 

ロン「とりあえず飛んでいった残りを早く回収しよう」

 

こんなところで転生特典が役に立つとは……

やっぱりこんなことにしか使い道はないのか。

 

ラリト「ロンさん、手伝うぞ」

 

シャロ「私も」

 

ロン「ありがとうな。俺とラリトは遠くに飛んでいったのを。

 

シャロたちはこの辺りにあるのを回収頼む」

 

そうしてチラシを回収し始めた。

途中大きなシャロの悲鳴が聞こえたので、見に行ったらウサギに驚いたそう。

驚かせないでくれ……何かあったのかと思って、ラリトを物理的に投げて不意討ちしようとしたじゃねぇか。

 

 

 

 

 

 

 

ココア「千夜ちゃん。今日はパン祭り来てくれてありがとうね」

 

翌日の夜。

パン祭りを無事に終えた俺たちはシャロにお裾分けすることにした。

だがシャロの家を知らないので、千夜に聞いてみることにした。

それはそうと、パン祭りは色んな人が来てたな。

異様に金髪が好きなこけし見たいな客とか、どっかのアイドルグループでリーダーやってそうな客とか。

あとラリトも来ていた。

 

リゼ「シャロの家知らないか? バイトで忙しかったみたいだからパンのお裾分けを……」

 

ココア「きっと赤い屋根の大きなお家に住んでると思うんだ」

 

そう話していると、千夜の家の横にある物置小屋の扉が開いた。

千夜のお婆さんか?と思ったが、出てきたのはシャロだった。

このとき、何だか何処かの吸血鬼が時間を止めたように何もかもが止まったような気がした。

え?お、おいまさか……

 

チノ「私たちは……」

 

リゼ「大きな勘違いをしていた?」

 

チノ「え、えっと……い、今まで勝手に妄想の押し付けを……お、お嬢様とか関係なく私の憧れなのでっ」

 

お、おおお落ち着けよチノ。

こ、こんなことでどどどっようしてたらだだだ駄目だろろろろろ。

 

ココア「ところで、シャロちゃんの家はどこ?」

 

シャロ「この物置よ!」

 

ココア、何も止めを刺さなくても……いや、普通に気づいてないだけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

リゼ「うちの学校に特待生が居るのは知ってたけど、シャロだったんだな」

 

事情が説明し終わり、落ち着いた俺たち。

実は俺たちが知る前にラリトも知っていたそう。

 

リゼ「フェアになるように私の秘密も教えよう」

 

シャロ「いっ良いんですか!?」

 

くっ、何故か頭に『リゼシャロ流行れ』という言葉が流れ込んでくる……!

 

シャロ「分かります! 私も人形の近くに小物の食器とか置くの好きです」

 

あ、聞こえなかった。

ぐぬぬ……リゼを弄る材料が増えたと思ったのに。

そもそもこんな静かにところで小声で喋ったら普通聞こえるだろ。

後日、ラリトにシャロのことを聞いてみたら、夕飯を買い忘れたので買いに行く途中家から出てくるシャロを見たそう。

シャロよ……バレたくないなら窓の外を見てから家を出た方がいいと思うよ。

 

 

 

 

 

 

そうして翌日。

 

シャロ「頼もーッエーイ☆」

 

何処の一方通行の台詞だよ。

何だか異様にテンションの高いシャロがラビットハウスに来た。

恐らくはカフェインを取ってテンションが上がったのだろう。

 

千夜「恥ずかしさに耐えられないって言うから……

 

ヤケコーヒー巡りを勧めたの」

 

「「もっと違うものを勧めろ」」

 

リゼも同じことを思っていたようだ。

そもそもお金は大丈夫なのか?

あとで聞いてみたら、千夜が払っているそう。

そういうところは良いと思うのだが……

 

千夜「見て、あの晴れやかな笑顔」

 

あら~^

って喧しいよ。百合百合な空間は居づらいから止めてくれ。

 

チノ「シャロさん……コーヒーが好きになってくれて嬉しいです」

 

「「ちょっと違うと思う」」

 

そうしてラビットハウスに居る時にカフェインが切れた。

その後のシャロは顔を真っ赤にしてカウンターに顔を埋めたのは言うまでもない。




ロン「ごちうさもそろそろ折り返しに入りそうだな」

のろとり「もう一年立とうとしてるのか……長かったなぁ」

ロン「あぁ。でも、そうすると後一年で俺の出番が終わるのか」

のろとり「……そうだな」

ロン「まぁ頑張りますか!」

のろとり「……ロンさんのことは気に入ってるからなぁ。自分でもよく分からないけど」


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第七十五羽 あっ、この料理……深い!

タイトル……それはこの話に必要な事かな?
(ガル○ンの○カさん風に言ってみました)

今回頑張りました……一話で纏めました。


ロン「ココア、そうえばココアの実家からジャム渡されてたの忘れてた。ごめん」

 

俺はココアの実家からジャムを渡されていたことを忘れていたので、ココアに謝って渡した。

ジャムはビン10瓶程の量である。

帰ってきたときに渡そうとしたが、色々と大変だったからな……

あとモカさんのジャムの味が悪いのを俺は知っている。

このジャムを作ったのはココアのお母さんなのが幸いだな。

モカさんはパン『だけ』は旨いがそれ以外が不味いのだ。

数々の喧嘩を乗り越えてきた俺が気絶するレベルである。

 

チノ「こ、こんなに沢山来たんですか!?」

 

そりゃ驚くよな。

ラビットハウスは喫茶店のため、パンなどでジャムは使うが10瓶もあればだいぶ足りるだろう。

 

ココア「よくお姉ちゃんの手作りスコーンにつけて食べてたなぁ……懐かしい」

 

ロン「……そうだな」

 

不味くてなぁ!

俺は明後日の方向を見ながら答えた。

……なんだかリゼとチノが悲しそうな目で此方を見てくる。

なんだ?まぁ気にしなくていいか。

 

 

 

 

 

 

チノ「ココアさん。今日は休んでいいので、何処かへ出掛けてください」

 

この前のチラシ配りで効果が出たのだろうか。

少し客が増えたラビットハウスで働いていると、チノがココアに休むよう言った。

珍しいな。何時も日向ぼっこをして怒られているココアに休め?

何かあったのか?けど、特に誕生日でも何でもないからなぁ……

 

ココア「なんで!?」

 

チノ「秘密です」

 

……あ!もしかして、さっきのジャムの話か。

恐らくはモカさんのジャムの不味さを思い出してるのを、昔を思い出してると勘違いしたのだろうか。

 

メグ「ココアちゃん……止めさせられちゃうの?」

 

マヤ「世知辛い世の中だ」

 

そうえばマヤとメグも遊びに来てたな。

それとマヤ、そんなことを考えなくていいぞ。

……前世含めて30近くの俺が言うとニートの発言に聞こえるな。

まぁ面白そうだから乗るか。

 

ロン「ココア……フルールがある。ラリトとシャロに言っておくから、そこで頑張れよ」

 

ココア「そんな目で見ないで!」

 

冗談だから本気にするなよ。

 

リゼ「兎に角……一人じゃ寂しいだろうし、この毛玉を貸したらどうだ?」

 

リゼがそう言うと、ココアが一瞬で笑顔になった。

そうしてティッピーを抱えながら『駆け落ちだー!』と言い外へ出ていった。

 

ロン「ココア、制服のまま遊びに行くなよ!?」

 

ココアは急いで戻ってきて着替えた。

そうして改めて出掛けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

リゼ「なぁ、ロン。ココアの実家はどんな所なんだ?」

 

ロン「そうだなぁ……」

 

中学生組はスコーンを作る練習をするため、厨房へ。

俺とリゼはその間店を任された。

チノが厨房から出ててきて『スッポンの作り方分かります?』と聞いてきた。

な、なんでスッポンなんだ?

そう思いながら『シャロに聞いてきな』と全て押し付けた。

後で分かったことだがただ単に間違えたそう。

それはそうと、客が居なくなったのを見計らったのか、リゼがココアの実家について聞きたいそうだ。

あまり話しすぎると客が来たとき困るから、大雑把に話すか。

 

ロン「まずココアには兄が二人いるな。あったことないけど

 

それと両親に、モカさんっていう姉がいるな」

 

リゼ「ココアの行動はその姉が原因か……」

 

恐らくはそうだろう。

ココアは末っ子だから、上の兄姉の影響を受けたのだと思う。

素数数えようとしたり、頼られたいと思ってたりと。

 

ロン「……あ! そうだ。マヤ、メグ!」

 

俺はふと思ったことがあり、マヤとメグを呼んだ。

チノはシャロの所に行ってまだ帰ってきてない。

 

メグ「ロンさんどうしたの~」

 

マヤ「ロンにぃどうした?」

 

ロン「学校の制服のままだと汚れると大変だから、別の服に着替えた方がよくないか?」

 

そう、マヤとメグは現在学校の制服のままなのだ。

しかも色が白なので汚したりしたら大変だろう。

 

リゼ「確かにそうだな。二人ともついて来てくれ」

 

そう言ってリゼは二人を何処かへ案内する。

恐らくは更衣室だろう。

俺はリゼ達が戻ってくる間、客が来なかったのでカウンターの整理などをしていた。

 

マヤ「リゼー、私の服と交換しようよ!」

 

戻ってきた三人だが、マヤは服が不満のようだ。

よく見ると、メグはココアの制服に対してマヤは普通にYシャツだとというなんとも味気ない感じである。

 

リゼ「あ~……って無茶言うな!」

 

服の大きさを抜けば、とても似合うと思うな……

『セーラー服で海軍ごっこ!』とかリゼなら言いそう。

そしていつか大将になって、火を使う能力者を返り討ちに……これは違うアニメだったな。

 

ロン「マヤ、デカイと思うが俺ので我慢してくれないか?」

 

俺はYシャツの上に着ていた、オレンジ色の服を脱いでマヤに渡す。

これで満足してくれるか?

 

マヤ「ロンにぃ……これデカイ」

 

ロン「知ってた」

 

俺の身長175cmで、マヤは多分140cm有るか無いか位だろう。

流石に大きすぎるか……そのあとリゼがバータイムの女性用制服があるのを思い出してマヤはそれを着た。

出来ればもう少し早く思い出してほしかったな。

そうして、チノも帰ってきてスコーン作りが始まったそう。

 

 

 

 

 

 

 

 

ロン「進んでるか?」

 

チノ達がスコーン作りを進んでいるか見に行くと、三人とも首を傾げて悩んでいた。

少し手伝うか。

俺は店の方をリゼに任して、中学生組がいる厨房に来た。

 

チノ「あっ……ロンさん」

 

三人はシャロから貰ったであろうメモを見て悩んでいた。

流石に言葉だけだと分からない部分があるか……シャロは悪くないけど。

 

ロン「俺が教えるから少し待ってろ」

 

俺はスコーンを作る行程を真似るためボウル等を出した。

スコーンを作るわけではなく、どうしたら作りやすいかを教えるだけだ。

そもそも今から作り始めたら余計に時間がかかってしまうから仕方ない。

そうして俺は分からない所だけをアドバイスしていった。

だから味がどうなろうと、形がどうなろうと知らない。どうせリゼとココアが食べるだろう……食べるよね?

 

マヤ「出来たー! 意外と簡単だったね」

 

メグ「ココアちゃんみたいに上手く焼けないよ~」

 

マヤは形がボロボロで、味がモカさんの料理よりはマシだった。

メグはとても綺麗に出来ており、初めてなのに何回も練習したかのように美味しかった。

 

チノ「言ってる事と逆に見えます」

 

ごもっともだ。

それに……

 

ロン「最初から上手く出来るわけは無いからな」

 

そうして三人はリゼに食べさせに行った。

そのあと、マヤとメグは帰った。

片付けをするため店はチノとリゼに任した。

厨房から出てくるとき、昔の話かなにかをしていたので邪魔にならないよう話し終わるまで待った。

そうして、ココアが帰ってくるとまだ勘違いしている二人はココアをとても気遣った。

きちんと誤解も解けたが。

 

 

 

 

 

 

 

 

ココア「昔一回ね、この街に来たことあるの」

 

今日のバイトが終わり、リゼ達四人でマヤとメグが作ったスコーンを食べながら昔の話をしていた。

 

ロン「その時に俺と会ったんだったな」

 

思えば懐かしいな。

ココアに抱きつかれたり、髪飾りあげたりとか。

今思うと色々とあったな……色々と。

 

ココア「小さい頃だったから、ロン君と会ったこと以外はよく覚えてないけど……

 

わくわくした気持ちだけは残ってたんだ」

 

確かに。俺もまだ木組みの街に来た時の気持ちは覚えている。

あの時は原作関係なしに楽しかったな。

原作知識……殆ど持ってないけど。この世界で普通に産まれたとしてもあの時の気持ちは一生忘れないだろう。

 

ココア「だから、ここの学校に通うのに憧れたの

 

末っ子だったから、妹も出来て毎日が楽しいよ」

 

その妹はチノって言わないよな……

いや、ココアの事だからそう言うな。

まぁ今その事に触れるのは止めておくか。

 

リゼ「そうだったのか……」

 

ロン「俺はココアに誘われてこの街に来たけど、正解だったと思ってる」

 

チノ「それは良かったです」

 

チノはその言葉の後に『ところで』と付け、

 

チノ「ジャムかけすぎじゃありませんか?」

 

あ、確かにそうだ。

俺はココアの皿に目をやると、スコーンには大量のジャムが。

これじゃあ食べようとしたら、絶対手につく程の量だろ……

 

ココア「えっ! ま、不味くないよ!」

 

リゼ「あぁ、マヤのから先に食べたのか」

 

なるほど……納得だ。




【火を使う能力者】
最近ニコ○コ動画で人気のネタ。
調べてみたが、人気になった理由は不明だそう。


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第七十六羽 演劇?陰キャには無理です。

眠くなりながらも投稿。

起きたら内容忘れてそう。


リゼ「演劇部の助っ人頼まれたから、またバイト休むかも」

 

ラビットハウスで皿洗いをしていると、リゼがバイトを休むと言った。

そうえばこの前も部活の助っ人すると言ってたな。

 

チノ「時々助っ人してる部活って、演劇部だったんですね」

 

リゼの演劇かぁ……

『大丈夫か!?』『傷は浅い、しっかりしろ!』

何故だろう、奴ら呼ばれる者達と戦うイメージしか出来ない。台詞はイメージだけど。

 

チノ「演劇……童話とか良いですよね」

 

ロン「童話かぁ……」

 

リゼに似合いそうな童話は……

桃太郎か?鬼と戦う部分とか合いそう。

でも、確かこの前テレビで桃太郎の内容が変わったとかやってたな。

 

ココア「どんなダークメルヘンやるの?」

 

リゼ「どうしてそうなる」

 

ロン「えっ、違うのか!?」

 

リゼ「違うからな!」

 

てっきり、バ○オとかの演劇かと思っていた。

もしくは龍玉……いや、実写のことを考えるのは止めよう。

 

ロン「役は何をするんだ?」

 

リゼ「わ、笑うなよ……」

 

リゼはそう言うと一呼吸置いた。

そうして、洗っている皿で口元を隠しながらこう言った。

 

リゼ「オペラ座の怪人のヒロイン……クリスティーヌだ」

 

ほぉ、オペラ座の怪人とやらは初耳だけどヒロインか。

ヒロインという立場はリゼに合いそうだな。

この前だって可愛い服が自分に似合うか試してたし。

……あぁ、覗きじゃない。

店の外に置いてある服を似合うか、試してたのを偶然見ただけだ。

当然写真に納めたから、ラリトに送った。

 

チノ「嬉しそうですね」

 

ロン「そんなにヒロインがしたかったのか」

 

リゼ「違うからな!?」

 

そんな真っ赤な顔で言われても説得力が無い。

まるでトマトのようだ。

●三二一

今トマトを飛ばしたのは誰だよ。

それはそうと、恥ずかしさのあまり皿の持つ力が強くなっている。

 

ココア「落ち着いてクリスティーヌ! 力み過ぎてお皿が割れそう!」

 

あぁ、ココアがまた余計なことを!

口を塞いで止めたいけど手に洗剤がついてからできねぇ……!

 

リゼ「日常でその名を使うな!?」

 

リゼが恥ずかしさのあまり、皿を割った。

っ!ビックリした、本当に皿が割れるとは思ってなかった。

偶然にも客が居なくて良かった……それにしても、ココアは何がしたかったんだよ。

 

ロン「ココア、何やってんだよ……」

 

俺がそう言うと、ココアが『私のせい!』と言いたそうな表情で見てきた。

割ったのはリゼだけど、結果としてはココアが悪いだろ。無意識だろうけど。

 

ロン「そうだ、リゼ怪我してないか? 皿の破片が落ちてるかもしれないから、箒と塵取り持ってくる」

 

俺は倉庫に向かい、箒と塵取りを取りに行った。

その後、千夜におしとやかさのアドバイスを教えてもらうことになった。

だがココアが『特攻しに行く』とメールを送って、勘違いされたりもした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロン「ココア、この店を最も繁盛させるにはどうしたら良いと思う?」

 

リゼが千夜のところに、演劇の勉強をしに行ったので三人で働いている。

それで特に客も居ないので、どうすれば店が盛り上がるか話していた。

 

ココア「夜のバータイムでカッコよく踊れば、お客さん集まるかな?」

 

チノ「カッコいいんですかそれ?」

 

……あれ、でも厳しくないか?それ。

 

ロン「ココア、それ現実的に無理だぞ」

 

ココア「えぇ、何で!?」

 

ロン「踊るとしたら、誰が踊るんだよ」

 

ココア「私と、チノちゃんと、リゼちゃんと、ロン君だね」

 

俺も入っているのかよ……

だけどその計画には、一つ無理な点が一つある。

 

ロン「なら、ココアは夜中起きれるか?」

 

そう、夜中起きれるかどうかが問題なのだ。

ラビットハウスのバータイムは、基本的に深夜営業である。

つまりは、深夜起きてダンスが踊れるかって話だ。

それにチノをあまり夜更かしさせるのも気が進まない。

 

ココア「うっ……そ、そうえばチノちゃんは、劇で何の役やったことある?」

 

話をそらしやがった……まぁいいか。

 

チノ「木の役を積極的にやりました」

 

『渋い!』

 

俺は前世の小学校では、一つの人物を何人にも増やしてたな。

主人公A、主人公B……みたいな感じに。

 

チノ「木は良いです。ふどーのあり方は、心が現れます」

 

木かぁ……でも実際木に顔があったら怖いな。

SAN値がかなり減りそう。

 

ココア「そっか、踊る木っていうのも斬新かも」

 

ロン「普通木は踊らないぞ!?」

 

チノ「木は動かないから良いんです」

 

心が落ち着くのか?

植物のような人生でも過ごしたいのか?

やめとけ!やめとけ!

そんなことすると失敗するんだ……

 

ロン「あ……盛り上がる方法考えるの忘れてた」

 

『あ……』

 

三人とも忘れていた。

リゼが居ないから気が抜けてるのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ココア「……ねぇ、チノちゃん。ロン君」

 

チノ「どうしました?」

 

改めて盛り上げる方法を考えようとしたら、

ココアが真剣そうな。でも何処か寂しげな表情で俺たちを呼んだ。

 

ココア「思ったんだけど……リゼちゃん、本当は演劇部に入りたいんじゃないかな?」

 

リゼが、演劇部にか……

なんだか合いそう。特にスコップ持ってそうな所が良さそうだな。

 

チノ「それはありえますね。そしたら、ここのバイト止めてしまいますね」

 

ココア「そ、そんなの寂しいよ!」

 

ロン「確かにそれは……悲しいな」

 

そんな話をしていると、俺の脳内にリゼとの思い出が。

リゼがこのバイトを止める、かぁ。

『ロン、少し手伝ってくれ』『なぁロン。チノに何かプレゼントしたいんだが、何が良いと思う?』

…………。

 

ココア「私、CQCなんて出来ない! リゼちゃんの代わりに、この喫茶店守れないよ!」

 

チノ「リゼさんはガードマンですか」

 

ロン「多分、大丈夫だろ」

 

『え?』

 

俺のそんな言葉に反応し、此方は向いた二人。

その二人の目にはうっすらと涙があった。

 

ロン「リゼお前らのことが心配だから、そんなことは無いだろ」

 

それに……チノやココアに気を使ってプレゼント用意したり、

チノを妹のように思っているリゼが、そう簡単に止める訳無いだろうからな。

妹と言っても、ココアとは違う感じだが。

 

ロン「そんなに心配なら、甘兎行くか?」

 

その言葉に二人は大きく頷いた。

そうして俺たち三人は甘兎に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ココア「リゼちゃんの本心を危機に来たよ!」

 

ココアはドアを急いで開けた。

いや、ゆっくり開けろよ。甘兎の客が驚くだろ。

そしてティッピーも来た。よく分からないが、来たかったそう。

 

ココア「あれ、ロゼちゃんだ!」

 

チノ「ロゼさんです」

 

俺たち三人と一匹の目線の先には……

リゼのような髪の色をしているが、リゼのような『逞しさ』は一切感じられず『おしとやかさ』をイメージさせるような人がいた。

へぇ、あの人はロゼさんって言うのか。

そうえば前にココアとチノから聞いたな。

『ロゼさんって綺麗な人がいる』と。それがあの人か。

でも、何処かリゼに似てるな……

 

ロゼ「お久しぶりです。魑魅魍魎も恥じらう乙女、ロゼです」

 

似てはいるけど、何処か違う感じがするな……

声か?女性らしさ……はリゼにもあるか。この前縫いぐるみを店で見てたの見つけたし。

まぁ深くは考えないでおくか。

 

ロン「初めまして、【虎尾阿(こびあ) ロン】です」

 

先ずは自己紹介しておかないとな。

だけど、やっぱり何かが引っ掛かるなぁ……何か怪しい事を企んでる訳では無いみたいだが。

 

ロゼ「初めまして」

 

チノ「じっ、実はうちの喫茶店に来てくれるの待ってたんです」

 

へぇ、チノがここまで興味がわく人物か……

それに尊敬してるのか?

なんだかココアが、妹を取られたような顔してるし。

 

ココア「そっか……チノちゃんは私より、

 

シャロちゃんはロゼちゃんみたいな人に憧れるんだね」

 

ココアはそう悔しげに、そしてしょんぼりとした顔で……

 

ココア「自分を磨いて出直します!」

 

ラビットハウスへ走っていってしまった。

チノもティッピーがあんこに追われてると思い、急いで店を出た。

そうえばいつの間にか、ティッピーが居なくなってたな。

 

シャロ「一体何しに来たのかしら?」

 

ロン「リゼについて少しな……」

 

千夜「リゼちゃんについて?」

 

俺はロゼさん含めて、三人に事情を説明した。

 

 

 

ロゼ「そういうことだったんですね……」

 

シャロ「リゼ先輩なら大丈夫だと思うわ」

 

千夜「そうよ。リゼちゃんはバイトを続けると思うわよ」

 

やっぱりみんなそう思うか……

なら、ロゼさんにも詳しく聞くか。

 

ロン「ロゼさんはどう思いますか?」

 

俺がそう聞くと、ロゼさんは少し驚いたような動きをすると目を閉じた。

そして数秒後、再び目を開けて話し始めた。

 

ロゼ「そのリゼという方がどのような人物かは分かりませんが、

 

自分が妹のように可愛がっている人物を見捨てたりはしないと思いますね。

 

それに、お菓子のプレゼント等したりしてることも彼女たちを心配してでしょう。

 

ですので、そのリゼさんはとても言い方だと思いますよ」

 

ロン「ありがとうございます『リゼ』さん。なんで正体隠してんだよ……」

 

俺はロゼさんが、リゼだと言うことに気づいた。

 

ロゼ「え、えっーと人違いでは?」

 

人違いだとしたらプレゼントの中身がどうして『お菓子』だと知ってんだ。

これは相談に乗った俺と、選んだリゼと、貰ったココアとチノしか知らない筈だ。

危ない、危ない……この事に気づかなかったらロゼさんだと思い込んでたぜ。

 

ロゼ「い、いえそれはリゼさんに聞いた話で……」

 

まだ誤魔化そうとするか。

なら最終手段だ。

 

ロン「あ、でっかい虫」

 

ロゼ「うわぁぁぁぁぁ! って、あれ?何処にも居ないじゃないか!」

 

前にラビットハウスに虫が偶然入ってきたとき、リゼが異様に驚いてたから虫が苦手だと思ってたらビンゴか。

……あ、ラビットハウスに入ってきたのはドアを開けたからな。ボロいからじゃねぇよ。

そこにはもう『ロゼ』ではなく『リゼ』になっていた。

口調も、声もリゼになってるからな。

 

ロゼ「……あ!」

 

ロン「やっぱりリゼか……

 

まぁいいや、チノとココアに連絡入れておけよ。

 

かなり心配してるからな」

 

そうして、俺は甘兎から出た。

後日、リゼが演じたクリスティーヌの写真を見せてもらった。

中身を見ると、怪人に銃を持って戦いを挑んでいた。

理由としては、最初からリゼのキャラに合わせて脚本を作りたかったからだそう。

そうしてリゼがおしとやかのコツを学び、別の役を希望しようとするがチノとココアに止められてた。

別にやってもいいと思うが、心配かけないでくれよ。



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第七十七羽 映画を見よう、そうしよう。

久しぶりだ……

別作品を書いてたのでそう思います。
たった一週間。されど一週間。
そして地の文が増えた気がします。

今までどんな風に書いてたっけ……?


ココア「ふぁ~」

 

授業が終わり、欠伸をするココア。

今日は青山さんと言う人から映画のチケットを貰ったので、放課後みんなで見に行くのだ。

青山さん……もしかしてあの人か?

俺は甘兎で見たお客を思い出していた。

 

千夜「眠そうね」

 

ラリト「大丈夫か?」

 

ココアは昨日チノにコーヒーの銘柄クイズを挑んだ。

名前は知ってるのに、全て外した。

『修行の成果!』とか言ってたのにさぁ……

確か3杯飲んでたな。それで映画大丈夫かよ。

ついでにチノに『ロンさんなら当てられますよね?』と言われて飲んだ。

結果としては一つだけ当てた。当てずっぽうだが。

そのため……

 

ロン「……zzz」

 

今寝てる。

昨日のココアのことを知ってる理由としてはロンさんに聞いた。

そしてこれが何時からロンさん視点だと思っていた……?

まぁ次のシーンではロンさん視点に戻るけど。

ロンさんは今日の午後の授業は寝てた。

ココアは一応起きていたようだが……

 

ココア「まだカフェインが持つと思う……zzz」

 

ラリト「まさか寝てないのか!? 起きろ!」

 

俺はココアの肩を揺らしていた。

だがココアはまだ眠そうにしている。

 

ラリト「千夜はココアを頼む」

 

そココアを千夜に任せ、俺はロンさんの耳元で叫んだ。

『レック○ザの鳴き声』を真似てみた。

結果としては起きたが、頭にチョップを喰らった。

い、痛い……

俺は打ち○め(ラスト○ーダー)になった覚えはないぞ!

 

 

 

 

 

 

 

ロン「雨降ってるなぁ……」

 

俺はラリトのお陰(せい)で目が完全に覚め、外に出た。

これから映画館に行く予定だが雨が降っていた。

参ったなぁ……わざわざみんなバイト休みの日にしたのに。

 

ココア「あっ! そうだ!」

 

千夜「ココアちゃん?」

 

どうしたんだ?

ココアは傘をささずに、雨の中へ走っていった。

千夜もそれに着いていき、ラリトも着いていった。

何やってんだよ……だんt あ、これ違う。団長関係ない。

そうしてると当然の如く、ココアとラリトは転んだ。

 

ラリト「止まるんじゃねぇぞ……」

 

ロン「止まってろよ」

 

千夜「ごめんなさい……実は私、折り畳み傘持ってるの!」

 

千夜は申し訳なさそうに、鞄から傘を出した。

ポケットから車を出すような事はしない。

あれは酔っぱらいだから仕方ない。

 

ロン「俺も丁度持ってるから、ココアを入れてくれ」

 

ラリト……何やってんだぁ!

雨の中走るなんて怪我したらどうするんだよ。

いや、ラリトの場合は大丈夫か……?

 

ラリト「ロンさん、この世にはご都合主義があるんだ。

 

だから俺だって怪我をする」

 

ナチュラルに心読むなよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

ロン「ラリト、濡れてるけど大丈夫か?」

 

そうして映画館に着いた俺達四人。

そこでチノたちとも合流した。

ついでに合流した時に雨が上がり、雲の間から光が入ってくることをココアが『おてんとさんの鼻水』と言ってた。

誰だよ、そんなこと教えた奴…………あ、俺だ。

前に高一になった4月1日にエイプリルフールとして、言ったんだ。

よし、黙っておこう。

 

ラリト「俺は大丈夫だ」

 

映画館に入り、持っていたタオルでまずは濡れた体を拭くことにした。

 

リゼ「チノは傘持ってきたんだな」

 

ラリト「そうえばあまり濡れてなかったな」

 

確かにな。

チノは最初から傘をさしてたのか。

 

チノ「いえ、途中合流したティッピーが持ってきてくれました」

 

『器用だな!』

 

どうやって持ってきたんだよ……

開いてか、閉じてか?

でもよく踏まれなかったよな。この街はウサギが多いから、車は通れないようになってるけど。

俺だったら気づかないで蹴ってると思う。

 

ラリト「なぁなぁロンさん」

 

ラリトが俺の肩をトントンと指で叩いてきた。

なんだ、車のCMか?

俺がその合図に気づいた事が分かると、千夜とシャロの方を指差した。

その方向ではシャロが千夜に髪を拭いてもらっていた。

いや、シャロは嫌がっているので一方的だろう。

何が言いたいんだ?

俺がそう不思議に思っていると、髪が吹き終わった。

そしてシャロの後ろ髪はボンバーヘッドになってた。

俺とラリトは無言で写真を撮り、後日シャロに送った。

 

ロン「……映画見に行くぞ」

 

俺は笑いを堪えながらみんなに言った。

そうして映画。

ラリトは開始五分で寝た。

お前は、何をしにここに来たんだ……?

 

 

 

 

 

 

 

 

ロン「うっ、嘘だろ!」

 

チノ「後半寝てたんですか!? 凄く良かったのに皆さんと語り合えないじゃないですか!」

 

ココアが映画の後半寝ていたのだ。

小説読んだから。と言ってるけど、小説とラスト違ったぞ。

それに他のみんなも目線を反らしてやがる……さてはよく覚えてないな? 

あとラリトは許せねぇ。

 

ラリト「ロンさん、ギブ……」

 

ロン「ん? あぁ、忘れてた」

 

俺はラリトに『チョークスリーパーホールド*1』をかけていた。

まぁ前にTVでやってたのを試しただけだ。

もしもがあると困るので直ぐに放した。

かけてたのは3秒だけだ。

 

ココア「主人公のウサギになっちゃった、お爺ちゃんカッコ良かったね」

 

確かにな。

例えウサギになろうと、バリスタとして頑張ろうとする所に胸を撃たれたな。

だからラリト、物理的に胸を撃つ(叩く)のは止めろ。

それにしてもとてもティッピーが頷いてるな。

そんなに映画が面白かったのか。

てか、ここの映画館はペット禁止とか無いのか。知らなかった。

 

ロン「俺はウサギになる所が印象的だったな」

 

千夜「ライバルの甘味処のお婆さんの情熱には、

 

心打たれたわ」

 

くだらない事で争ってたけどな。

まるで俺とラリトを見ているようだ。

 

シャロ「何処かで聞いた話ね」

 

そうなのか……?

 

リゼ「でも、ジャズやって喫茶店の経営難を救った、

 

バーテンダー息子さんは

 

もっとカッコよかったな!」

 

おぉ、リゼがとても熱く語っている。

動画として残して……後が怖いから止めとくか。

 

チノ「まるで父みたいでした!」

 

ティッピーがみんな以上に興奮している。

 

ロン「同じウサギとして、何か思うことでもあるのか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リゼ「……ちょっとトイレ」

 

十分に語り合い、帰ろうとするとリゼが少し用事があるそう。

そして俺は聞かなかったことにして何も反応しない。

ラリトはベンチで寝てる。

この野郎……!まぁいいか。

それよりもチノとティッピーがとても眠そうだ。

今にもティッピーが落ちそうだな。

 

ロン「チノ、大丈夫か?」

 

俺は落ちたら危ないので、ティッピーを回収しながら話した。

一応声は聞こえているようで、何回か頷いてはいる。

これはかなり眠そうだな。途中で寝られると少し困るな。

俺がそう思っていると……

 

ココア「チノちゃん、おんぶしてあげる」

 

ココアはそう言うが、チノを首を横に振る。

言葉で返事しないってことは、意識がハッキリしてないな。

 

千夜「でもココアちゃん眠いんじゃあ……」

 

シャロ「背負って倒れたら悲惨よ」

 

そうだな……

どうするか。

 

ココア「それなら……」

 

そうしてココア達は騎馬戦の形をとった。

危ないから止めとけ!

丁度リゼが用事から戻ってきたようで、

 

リゼ「騎馬戦でも始めるのか!?」

 

驚いた。

というかここ映画館だから!

他の人の迷惑になるから止めとけ!

 

ロン「ほら、チノが怖がってるだろ」

 

シャロ「ロン、助けて……」

 

ココア「降ろせない……」

 

千夜「体力が……」

 

チノを助けたかったのは分かるけどなぁ……

俺はリゼに手伝ってもらい、チノを一緒に降ろした。

結局、俺はラリトを。リゼはチノを背負うことになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ココア「私もバリスタ目指してみようかな。

 

それでリゼちゃんがソムリエ。

 

ロン君がバーテンダーになるの」

 

後日、映画の影響を受けたココアがそう話した。

そう簡単になれる程世の中は甘くないけどなぁ。

 

ココア「大人になったら、ここで四人働けたら素敵だね」

 

まぁいいか。夢物語であろうと、別に構わない。

そう願うなら頑張らないとな。

出来るか分からない夢だけど。

 

リゼ「……パン屋さんと弁護士はもう良いのか?」

 

ココア「あっ、最近は小説家も良いな~って!」

 

ロン「一体幾つ夢を持つ気だよ」

 

そしてその日の夜。

夢をコロコロと変えるココアにチノが怒ったのか、コーヒーの違いを当てようとさせた。

ついでに俺は巻き添えを喰らった。

*1
注意 危険なので止めましょう




そろそろ二巻が終わる……折り返しだなぁ。

ロン「久しぶりな気がする」

作者「別作者を書いてたからな」

ロン「この作品の投稿ペースどうにかならないか?」

作者「ごちうさ書くときは、単行本片手に何時間も書いてるから、時間が無くてな……」

ロン「そうか。完結させろよ」

作者「りょーかい」


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誕生日
シャロの誕生日パーティーの話


折角なので、作ってみました。

注意事項
この番外編を見る前に第三十五羽のネタバレを含むため、そちらを先に読んでください。
流石に7015文字は無理です。
グダクダです。
本編(2018年7月15日)より少し先の内容になっています。
(本編の内容に関係してくるのは三十五羽までです)


千夜「そうえば、明日はシャロちゃんの誕生日なのよ」

シャロが貧乏だということを知ってから数日ほど。学校で弁当を食べながら喋っていたら、千夜がそんなことを話始めた。

 

ラリト「へぇ、そうなんだ」

 

ココア「知らなかったよ」

そうえば、シャロだけじゃないけどココアとラリト以外の誕生日は知らないな......って、え?

 

『明日!? 』

俺たち三人は声を揃えて驚いた。

 

ラリト「そういうのはもっと前に言うことだと思うけど......」

 

千夜「みんながそろそろ夏休みだから嬉しそうにしてるのを見てると、言い出しづらくて」

 

ロン「まぁ、喜んでたからな......主にラリトとココアが」

 

ココア「うっ......そ、そうだ! 明日、シャロちゃん家に行って誕生日パーティーをしよう! 」

誤魔化しやがったな。でも、誕生日パーティーか。

 

千夜「それは良い提案だわ! 」

 

ラリト「そうだな。ロンさんもそう思わないか? 」

あぁ。確かに思う......が、

 

ロン「良いと思うけど、プレゼントとかなんも準備してないだろ」

俺がそう言うと、ココアたちの動きが止まった......まさか、考えてなかったのか?

 

ココア「じゃ、じゃあプレゼントを買いに行こう! 」

 

ロン「なら、ココアは千夜と。俺はラリトと探すことにするか。リゼたちにはメールしておくから」

 

千夜「私はココアちゃんと漫才を極めるわ! 」

 

ココア「頑張ろうね、千夜ちゃん! 」

 

ラリト「ロンさん、俺たちも漫才しましょう! 」

 

ロン「いや、しないからな」

そんなこんなで放課後になり、プレゼントを買いに行くことにした。

 

ーーーーー

 

ラリト「ロンさん、何か良いプレゼントあるのか? 」

 

ロン「あぁ。良いのが思い付いてな」

 

ラリト「......あれ、なんでカップの店に来てんだ? 」

 

ロン「シャロはカップが好きだからな。それをプレゼントしようと思って」

 

ロン「お、あったあった」

 

ラリト「ロンさん、これ高くないか? 」

 

ロン「そりゃあ五万もするからな」

俺が買おうとしてるのは、以前シャロと初めてあった店に置いてある五万のカップだった。

 

ラリト「もうちょい安くて、形だけじゃなくて心に残るものにしようぜ」

 

ロン「心に残るもの......カップは外せないからそれで選びたいんだよな」

 

ラリト「う~ん......あっ、そうだ! ロンさん、この案はどうだ? ゴニョゴニョ」

 

ロン「......おっ、良い提案じゃねぇか。それにするか」

 

ーーーーー

 

ラリト「まだか? 」

なんやかんやでシャロの誕生日当日。誕生日パーティーは甘兎庵でやることになったため、俺たちはクラッカーを持ちながら甘兎庵でシャロが来るのを待っていた。因みに、高校生組とチノが来ている。

 

千夜「そろそろシャロちゃんが帰ってくる時間ね」

千夜が時計を見ながら言う。千夜が言っていたが、「シャロちゃんには甘兎に用事があるから来てほしいって言ってあるから来る筈よ」とのことがそうだ。

 

シャロ「千夜? 用事ってなんn」

シャロが言葉を言い終わる前に俺たちはクラッカーを鳴らした。

 

ココア「シャロちゃん! 」

 

『誕生日おめでとう!! 』

 

シャロ「こ、これって......」

 

リゼ「シャロって今日誕生日だろ。だから、みんなで祝うことにしたんだ」

 

チノ「シャロさん。これ、リゼさんと二人で選んだプレゼントです」

そう言って、チノが取り出したのはウサギのキーホルダーだった。

 

ロン「俺たちはこれだ」

そうして俺が取り出したのは、みんなの似顔絵が描かれているマグカップだった。

 

シャロ「うん......ありがとう! 」

シャロは営業スマイルなどではなく、心の底からの笑顔で返した。

 

ココア「じゃあ千夜、私たちは! 」

 

千夜「えぇ、漫才でシャロちゃんを笑わせるわよ! 」

ココアたちは漫才の準備を始めた。

 

ラリト「ロンさん、俺たちも! 」

 

ロン「やんないよ! 」

まぁ......まだ始まったばかりだからこれから盛り上がるか! ......漫才はしないけど。




誕生日プレゼント

チノたちは「ウサギのキーホルダー」
ロンたちは「みんなの似顔絵が描かれているマグカップ」
ココアたちは「漫才」


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マヤの誕生日なので特別な話(内容は誕生日とは一切関係ない)

思った以上に長くなった......


マヤ「あ、ロンにぃじゃん! 」

とある休日。俺はラビットハウスが休みで特にやることが無いため、街をブラブラと歩いてたらマヤに話しかけられた。

 

ロン「お、マヤか。どうしたんだ? 」

 

マヤ「ラビットハウスに遊びにいこうと思ったら、やってなくてさ」

 

ロン「今日は休みだからな」

 

マヤ「あっ、すっかり忘れてた」

 

ロン「おいおい......」

まぁ俺もうっかり忘れることがあるけど。

 

マヤ「そうだ! ロンにぃなんかして遊ぼうぜ! 」

遊びか......そうえば最近、喫茶店のバイトや勉強で遊べてなかったな。この機会に少し休むのも良いかもしれない。

 

ロン「よし、なんかして遊ぼう! 」

そうして、なんかして遊ぶことが決まった。

 

ロン「......そうえば何するか決めてるのか? 」

 

マヤ「いや、全然」

 

ロン「えぇ......」

 

ーーーーー

 

マヤ「じゃあここで遊ぼうぜ! 」

そうしてマヤに連れられて来たのはゲームセンターだった。

 

ロン「分かった、じゃあ何する? 」

 

マヤ「これやろうぜ、これ」

そう言って、マヤが指差したのは格闘ゲームだった。この格闘ゲームはキャラクターたちが遠距離攻撃出来たり、アイテムが落ちてきたりするゲームだ。他にも、タイム制で戦ったりする。このゲーム機は『ストック制』と言って、『自分が持ってるライフが終わったら負け』だそう。なお、このゲームは受けたダメージは『ストックが一つ無くなるまで継続される』ようになっている。まぁ、簡単に言うと『スマ○ラ』だな。

 

ロン「よし、勝負だ! 」

マヤと対戦することになり、すぐに勝てると思ったが強かった。最初は接近戦でお互いに殴りあったりしてたが、マヤが強い攻撃をしてきて、俺は吹っ飛んだ。また解説になるが、このゲームは吹っ飛ばされて画面から消えたり、場外に落ちたらライフが一つ減ることになっている。今回のルールは『三つのライフが無くなったら負け』となっている。

 

マヤ「このまま勝たせてもらうよ! 」

俺は直ぐに復活してとある戦法をとることにした。俺はマヤから距離をとり、遠距離攻撃を仕掛けた。簡単に言うとチキン戦法とか言うものである。

 

マヤ「あっ、キタねぇ! 」

こんなときに説明するのはおかしいが、ゲーム機は同じ画面で一緒に座ってやっている。つまりはそのままリアルで妨害も出来るが、俺はそんなことしない。

 

ロン「汚いとかどうとかが問題じゃない、勝てればいいんだ! 」

 

マヤ「それが年上のやることか!? 」

そのままマヤは遠距離にはまって、そのまま場外に押し出された。俺とマヤは共にライフが二つである。

 

ロン「もう一度、遠距離攻撃だ! 」

俺はまた遠距離攻撃をしようとしたが、とあるアイテムに目が入った。そのアイテムとは、『スケットアイテム』というものである。簡単に説明すると、『相手に攻撃や邪魔をしてくれる』アイテムだ。

 

マヤ「取った! 」

 

ロン「させるか! 」

マヤが取った瞬間に吹っ飛ばして、今度は俺が取ろうとした。が、

 

マヤ「喰らえ! 」

さっきの俺と同じように遠距離で攻撃してきた。

 

ロン「危ない! てか汚いな! 」

 

マヤ「ロンにぃもさっき同じ戦法使ってたよね!? 」

だが、攻撃が届くよりも先にアイテムを使った。

 

『あ』

使ったのはいいが、出てきたサポートキャラのサポート方法は『画面を動物で隠して殆ど見えなくする』というものだ。さっき説明したが、俺とマヤは同じ画面でプレイしている。つまりは......

 

『画面が見えねぇ!! 』

そう、画面が見えないのだ。正確には少し端の方が見えているが。このサポートキャラ以外にも、もちろん沢山いるがコイツはただ単にアイテムを使った人物すらも邪魔をしてくる。同じ画面だからな。

 

マヤ「まぁいいや。喰らえ! 」

画面が見えないなか、マヤは俺がいるであろう場所に遠距離攻撃を仕掛けた。このステージは何も無い......つまりは地面だけ、正確には端の方には地面は無いのだが。なので、簡単に攻撃があたるのだ。つまりは......

 

ロン「場外にやられた! 」

場外に吹っ飛ばされるのだ。もうライフが一つしかないな。どうしようか......

 

ロン「まだだ、まだ終わらんよ! 」

俺はもう一度、遠距離攻撃を仕掛けようとするが、マヤも遠距離攻撃をしてきたのでお互いに攻撃が当たらない。どうしようか......ん、あれは?俺はとあるアイテムが目に入った。

 

マヤ「......あれ!? 攻撃が効いてない!! 」

とあるアイテムとは『一時的に遠距離攻撃が効かなくなる』というものである。

 

ロン「これで吹っ飛べ! 」

俺はマヤに近づいて、吹っ飛ばした。

 

マヤ「まだまだ負けないよ! 」

共にライフは一つ。つまりは、これで勝負が決まるのだ。

 

『あれは!? 』

どう攻撃しようが考えてると、とあるアイテムがそのアイテムは『一撃必殺が使える』というものだ。メタイ話をすると、本家とは効果が違うが。

 

ロン「これを取った方が! 」

 

マヤ「勝つ! 」

俺とマヤは急いでそのアイテムに近づいた。アイテムを取ったのは......

 

マヤ「取った! 喰らえ!! 」

マヤだった。そうして俺は吹っ飛ばされて、負けた。

 

ーーーーー

 

格闘ゲームの話ばっかしたが、他にも色んなゲームをした。うん、メダルゲームとか色々とね。俺たちは次にクレーンゲームをすることにした。

 

マヤ「............」

なぜかマヤが黙って、とある物を見ていた。俺はそれが何か見てみると、熊のぬいぐるみだった......あれが欲しいのか?

 

ロン「マヤ、あの熊のぬいぐるみが欲しいのか? 」

 

マヤ「え! な、なんのこと? 」

動揺しすぎだろ。まぁいいか、そこまでクレーンゲームは得意では無いけど取ってやるか。

 

ロン「ちょっと待ってろよ」

そうして俺はクレーンゲームをし始めた。アームの力が弱いのか難しくて2000円位使ったけど、まぁいいか。

 

ロン「ほい、取ってきたぞ」

それにしてもこのぬいぐるみでかいな。40cm位はあるような......

 

マヤ「......ありがとう、ロンにぃ」

顔をぬいぐるみで隠しながら、マヤはそう言った。

 

ーーーーー

 

あのあとも色々と遊んだ。マヤが「○○○にっこ○○」と遊んだりもしてたな。そうして、もう夕方になってきたので帰ることにした。

 

ロン「じゃあなマヤ。気をつけて帰れよ」

 

マヤ「じゃあね、ロンにぃ! 」

 

マヤ「......ありがとうね」

ぬいぐるみのお礼なのか俺に小さく呟いた声に俺は手を振りながら、帰っていった。




格闘ゲーム

最初は『スト○』にしようと思ったが、変えたそう。
正直、格闘ゲームでかなり文字数を使ったような......



スケットアイテム

パクったもの
『アシスト○○○ュア』
中身はランダムである。



一時的に遠距離攻撃が効かなくなるアイテム

パクったもの
『フラ○○リンバッヂ』
拾うと一定時間自動的に飛び道具を跳ね返すバッジ。



一撃必殺が使えるアイテム

パクったもの
『スマッシ○○○ル』
本来なら「最後の切りふだ」というものが使用できるようになる。
この設定にすると、かなり面倒になるのでさわった瞬間に取ったことにし、取ったら相手が場外に吹っ飛ぶというチートになった。


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千夜の誕生日会の話

内容が思い付かなくて、危なかった……

では、どうぞ!



……次は青ブルマか。内容が全然思い付かない。


~ラリトside~

 

シャロ「ラリト、少し頼みたいことがあるんだけど……」

俺はフルールのバイトを終え、家に帰ろうとした途中でシャロに呼ばれた。

 

ラリト「なんだ。幽霊でも呼んでほしいのか? それなら良い場所があるけど……」

 

シャロ「そんなんじゃないわよ!」

どうやら違ったみたいだ。まぁ、これに乗ってくる物好きもあれだが……

 

シャロ「実は……千夜の誕生日がもうすぐなのよ」

 

ラリト「そうか……で、何処で祝うんだ? 日にちはいつだ? 前のシャロの誕生日のようにドッキリするか?」

 

シャロ「ちょ、ちょっと待ちなさいよ! 話が飛びすぎよ」

 

ラリト「だって一緒にやってくれって話じゃないのか?」

 

シャロ「読まれてる!?」

誰だって分かるだろ、そんなこと。

 

ラリト「……で、俺に頼みたい事はそれなのか?」

 

シャロ「え? そ、そうよ」

成る程、理解した。

 

ラリト「分かった、準備しておくぜ。じゃあな」

俺は急いで家へと向かった。なお、これは次のシーンの二日前の話である。

 

~ラリトside out~

 

ーーーーー

 

~ロンside~

 

ラリト「……という訳で一緒にやろうぜ」

俺は学校から帰ろうとしたら、ラリトに呼び止められた。なお、ココアたちには先に帰ってもらった。

 

ロン「分かった。ココアたちには俺から知らせておく」

日にちや場所はラリトが前……というか、今話したのが二日前の内容だから、昨日聞いたそう。

 

ラリト「ってことで、今からプレゼント買いに行こうぜ」

 

ロン「分かった」

俺はココアたちにメールを入れ、プレゼントを買いに出かけた。

 

ーーーーー

 

俺たちは学校の帰りにプレゼントを買おうと、商品を見ている……のだが、

 

ラリト「……なぁ、ロンさん」

 

ロン「……どうした」

 

ラリト「千夜ってなにが欲しいんだ?」

 

ロン「知るか」

千夜にあげるプレゼントをなににしよう悩んでいた。しょうがないじゃねぇか。千夜が好きなのっていまいち分からないし。

 

ラリト「そりゃあいくらなんでもなぁ……」

そんなことは分かってるが、思い付かないんだよ。ん、あれは……俺たちは商品を見てると、店に置いてあるテレビでやっている番組に目が入った。

 

ロン「……漫才か」

けど、今は関係ないな。俺はテレビから目を離して、別の店を見ようとしたらラリトに肩を掴まれた。

 

ラリト「……ハッ! ロンさん、良いプレゼントを思い付いた!」

その今思い付いたような顔止めろよ。どう考えても『ハッ!』って言う前に俺の肩を掴んだだろ。まぁ、一応話を聞いてやるか。

 

ロン「なにをs「漫才をするぞ!」被せてくんな」

 

ラリト「よし! 今からネタを考えるからついてこい!」

ラリトは俺の肩から手を離してすぐに、俺の手首を掴んで引っ張りながら、走り出した。おい待て、そのままだと俺が地面にぶつかるぅぅぅぅぅ!止めて、この状態だと体が頑丈でも痛いから!ダレカタスケテー

 

ーーーーー

 

そうして、千夜の誕生日当日。甘兎庵で祝う予定なので、ココアに頼んで適当に街を千夜と一緒に歩いてもらってる……お、ココアからメールだ。『そろそろ戻るよ』か。

 

ロン「みんな、準備しておけよ」

 

チノ「分かりました」

 

シャロ「分かったわ」

俺とチノとシャロは市販に売っているようなクラッカーを。

 

リゼ「分かった」

リゼは銃の形をしたクラッカーを……あ、実弾は入ってないからな。

 

ラリト「合点承知」

そしてラリトは1.5m程あるだろうか。大きなバズーカを持っていた……ってちょっと待て!

 

ロン「待て待て! ラリト、その持ってるものはなんだよ」

 

ラリト「ん? 対戦闘用バズーカ型クラッカーだ」

 

ロン「聞いたことねぇよそんなバズーカ」

 

ラリト「まぁいいじゃねぇか」

そんな会話をしていると、甘兎庵のドアが開いた。

 

千夜「だd」

千夜がただいまと言い終わる前に、俺たちはクラッカーを鳴らした。ラリトのクラッカーでみんな耳をやられたが。ラリトやろう、デカイ音が鳴るの知ってて耳栓していやがったな。

 

ーーーーー

 

誕生日会も盛り上がってきて、プレゼントを渡すことになり、俺たちは最後になった。

 

ラリト「ほい、俺たちは漫才をやるよ!」

そうして、俺たちは漫才を始めた。そうすると、

 

千夜「私たちも負けてられないわ! ココアちゃん、シャロちゃん、私たちもやるわよ!」

 

ココア「私たちも負けてられないね!」

 

シャロ「え、ちょっと千夜!?」

そうして、千夜の誕生日は過ぎていった。




対戦闘用バズーカ型クラッカー

ねぇよそんなの。


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青山さんの過去の話(誕生日SP)

この話は独自解釈、捏造などがあります。

青山さん、誕生日おめでとうございます!


ココア「そうえば、青山さんはいつチノちゃんのお爺ちゃんと知り合ったの?」

俺たちは今日もラビットハウスで仕事中。だが、青山さん以外の客はいない……泣いていいかな?

 

ロン「あ、それ俺も気になる」

 

青山「マスターと、ですか?」

 

青山「マスターと出会ったのは私が学生の頃でした……」

青山さんはゆっくりと思い出しながら、語り始めた。

 

ーーーーー

 

私がラビットハウスと出会ったのは学生時代の頃でした。

 

青山「ラビットハウス……ですか。ウサギが沢山いるんですかね?」

そう思った私はお店に入ってみることにしました。

 

マスター「いらっしゃい」

お店に入ると、マスターとティッピーさん以外誰もいませんでした。

 

青山「あの~、すいません。ここにウサギはいないんですか?」

 

マスター「あぁ、ウサギか。いるにはいるんじゃが……こいつしかのぉ」

そう言ってマスターが出したのは、ティッピーさんでした。

 

青山「へぇ……こういうウサギもいるんですね」

実は昔は今のティッピーさんとは違って、そんなに表情豊かじゃ無かったんですよ。

 

マスター「とりあえず、席に座りなさい」

そう言って、私は席に案内されました。

 

マスター「注文はなににする?」

私はメニューを見始め、オリジナルブレンドのコーヒーを頼みました。

 

青山「……マスター、何してるんですか?」

 

マスター「あぁ、これか。少し小説を書いていてな……」

 

青山「そうなんですか……私も書いていいですか?」

 

マスター「あぁ、構わんよ」

これが、私とマスターとの出会い。そしてその頃から小説を書き初めて、小説家になろうとした切っ掛けでした。

 

ーーーーー

 

ロン「…………」

俺はじっとココアの方を見た。確か、前にチノから聞いたがココアはウサギがいると思ってここに来たんだよな。青山さんと同じだな。俺の視線にここは気づいてるだろうが、俺の方に向かず青山さんに話しかけた。

 

ココア「そ、それでその後はどうだったの?」

 

青山「その後ですか? それからはそこのコーヒーの味が好きになって、毎日のように行き始めました」

そうして、青山さんはまた語り始めた。

 

ーーーーー

 

私はラビットハウスに毎日のように通ってる頃、私はいつも使っていた万年筆を無くしてしまいました。

 

青山「……マスター、どうしましょう」

私は珍しく落ち込んでいて、マスターが困っていたのを覚えています。

 

マスター「うむむ……そうじゃ、青山。代わりの物ならあるが、見つかるまではそれを使ってみてはどうじゃ?」

そう言ってマスターが持ってきたのは、今の私が使っている万年筆でした。私は代わりの物とはいえ、万年筆があって嬉しかったです。

 

青山「ありがとうございます、マスター!」

その数日後、万年筆は私の学校の机の中にありました。しかし、私はマスターから頂いた万年筆がとても嬉しくて今でも使っています。あ、見つかった万年筆は取ってありますよ。今はこっちじゃないと書けませんけど。

 

【数日後】

 

そうして、万年筆が見つかった日に、

 

マスター「青山、万年筆があって良かったな」

 

青山「はい。あ、あのマスター……」

 

マスター「ん? あぁ。その万年筆ならあげてやるわい」

後から知ったんですけど、この万年筆はマスターが小説を書き初めてから買ったものでかなりの値段がするそうですよ。

 

ーーーーー

 

ロン「へぇ、そんなことが……」

昔のマスターはツンデレなのか?それにしても、ティッピーのやつ今日は表情がいつも以上にコロコロ変わるな。

 

ココア「チノちゃんのお爺ちゃんて優しかったんだね」

 

青山「マスターは、口ではティッピーさんを嫌っていましたが、本当は大好きだった。なんてこともありましたし」

ティッピーがまた照れてる。マスターがいた昔を思い出してるのか?っとと、仕事しないと……あ、青山さん以外客がいないんだった。



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メグの誕生日なのでとある昔話

この話はメグが小六(二年前)にあった出来事(想像)です。
ついでに、ロンさんは中一です。
それにしても、メグの一人称が難しいです。
時系列としては、ロンが実家に戻ってる間です。

メグ、誕生日おめでとう!


マヤ「お~い、チノ! メグ! 早くこいよ~」

私たち三人は学校が休みの日を利用して、前に見つけたシストの地図を見つけたので宝探しをしてるよ。今まではクリア出来なかったたんだけど、今日こそは……!

 

チノ「マヤさん早すぎです」

マヤちゃん元気だなぁ、でも……

 

メグ「あの時みたいに、迷子にならないようにしなくちゃね」

 

チノ「あの時……?」

ん?あ、小学校六年生の時だったからまだチノちゃんはいなかったんだったねぇ~

 

メグ「あれは……」

 

▼▲▼▲▼▲▼▲

 

あの時は私とお母さんとマヤちゃんとで、都会に遊びに行ったときだったねぇ~。マヤちゃんが『折角都会に来たんだから遊ぼうぜ!』って言って都会の街を探索していたら、いつの間にか道に迷っちゃってね。どうすればいいか分からなくてうろうろしてたんだよぉ~

 

マヤ「ど、どうしよう……」

だんだんと辺りも暗くなってきて、マヤちゃんも慌ててたね。携帯は持ってないし、電話ボックスも見当たらないから電話出来ないし……どうしようか考えていると、

 

???「子供がこんな夜に何やってんだ?」

後ろから声をかけられて振り向くと、ロンさん位の身長だったかな?それ位の高さの男の人が立っていたんだよね。顔はいまいち覚えてないけど……制服を来てたから学生だと思うけどね。

 

マヤ「少し道に迷っちゃって……」

 

男性「ふぅん……何処に行けばいいか分かるか?」

 

メグ「○○ホテルってところなんですけど……」

お兄さんは考えているのか少し間を置いてから、

 

男性「……あぁ、あそこか! なら案内してやるよ」

そう言って、私はお兄さんについていこうとしたんだけど……

 

マヤ「なんか怪しいなぁ……」

マヤちゃんは足を止めて、男の人をじっと見ていた。どうしたんだろ?

 

男性「悲しい……まぁ、赤の他人だから否定出来ないが」

 

メグ「マヤちゃん失礼だよ! 確かに少し怖いけどさ」

 

男性「…………」

私がそう言うと、お兄さんが目を押さえていた。え!私変なこと言った!?

 

男性「と、兎に角! 頼る宛も無いんだろ? どうするんだ」

私とマヤちゃんは顔を見合わせて、お兄さんについていくことにしました。

 

マヤ「……そうえば、お兄さんの名前は何て言うの?」

お兄さんと一緒にホテルに目指している時、マヤちゃんが私も気になっていてたことを聞いた。

 

男性「俺か? 俺はな……紅き月(レッドムーン)って言う、凄く強い不良だ。怖いだろ?」

 

『全然』

私はマヤちゃんは即答した。

 

男性「お、おう……この言葉を聞くだけで逃げていく奴らがいるけど、お前は違うのか」

 

マヤ「だってお兄さん怖くないし」

 

メグ「それに、案内までしてくれる人が怖いわけないよ~」

本当に怖い人なら私たちを誘拐しようと色々としてくるだろし、怖い人ならなんかこう、怖そうな雰囲気があると思うからね。

 

ーーーーー

 

男性「……ここが目的のホテルで合ってるか?」

かなりの歩いて、ようやくホテルに戻ってこれた私たち。よ、良かった……

 

マヤ「ありがとうね、お兄さん!」

 

メグ「ありがとうございます!」

 

男性「気にするなって……」

そう言って、お兄さんは私たちに手を振りながら何処かへに行った。

 

▼▲▼▲▼▲▼

 

メグ「……ってことがあったんだよねぇ~」

 

チノ「その人って本当に紅き月(レッドムーン)なんですかね?」

 

メグ「分かんないけど、悪い人じゃなかったよ」

けど、あの人とは都会に以外でもあったような気がするんだよね……何処でかな?

 

マヤ「そうえばそんなこともあったな」

私たちより先に言ってたマヤちゃんがいつの間にか戻ってきていた。

 

メグ「そうえば、あの時のマヤちゃん泣いてなかったっけ?」

 

マヤ「な、泣いてなんかないよ!」

 

チノ「あの、シフトの地図は……」

私とマヤちゃんはチノちゃんのその言葉で本来の目的を思い出した。そうえば宝探しをしてたんだったよ。結局、宝は見つからなかった。次こそはお宝を見つけたいねぇ。




【紅き月(レッドムーン)】
名前を考えた当初はかっこよく感じていた名前。
ついでに、この話に出てきたのは本物(ロンさん)です。
この話が本編に繋がったりしたら面白いかな?


【ロンさん】
本編に繋がるかな?
まぁ、後付け設定でロンさんは原作知識曖昧だから!
結局はご都合主義ですけどね。


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チノ誕生日の話

チノちゃん、おめでとう!

グヘヘ……
うわ何をするやめ(

ロン「……作者が連れていかれたけど、番外編を楽しんでけよ」


ココア「ロン君、起きて!」

 

ロン「ぐふっ! な、なんだココアか。どうした?」

俺は気持ちよく寝ていると、ココアに上から勢いよく乗っかられた。いつの間にか時間は9時になっていた。今日と明日はラビットハウスが休みだからゆっくりしようと思ったのに……

 

ココア「チノちゃんの誕生日プレゼント買いにいくよ!」

……あぁ!そうえばチノの誕生日、明日だったな。俺は早速準備をして、ココア一緒に出かけた。ラリトにもプレゼント買っとけと、メールしとくか。

 

ーーーーー

 

ロン「なぁココア。チノはどんなプレゼントが喜ぶと思う?」

 

ココア「う~んとね……みんなから貰った物なら嬉しいんじゃないかな?」

良いこと言うじゃないかココア。でも、イギリスの石を貰ったりしたら反応に困るけどな……

 

ココア「でも……お姉ちゃんからのプレゼントだったら、もっと喜んでくれると思うんだ!」

訂正、いつものココアだった。

 

ロン「お、こういうのはどうだ?」

俺は店に置いてあるウサギのストラップを手に取った。

 

ココア「いいねぇ! でも、こっちの方が喜ぶと思うよ!」

ココアは『もふもふされる権』と自作であろう、書かれた紙を見せてきた。

 

ロン「ココア……漢字が間違ってるぞ」

正しくは『券』だな。それと、ココアだったら『肩たた“た”き券』と書きそうだな。ラリトもだが。

 

ココア「えぇ!?」

俺はさっき選んだ物をレジに運び、買った。

 

ロン「俺はもう買ったけど、ココアはどうするんだ?」

 

ココア「え? えっとね……」

そうして何時間も待たされることになった。どうして、女子は買い物の時間が長いんだろ……

 

ーーーーー

 

ロン「飾り付けするぞ!」

 

『おおー!』

そうして翌日。いつものメンバーを呼んで、ラビットハウスを朝から飾り付けすることにした。チノはマヤとメグが街に出て、気を引いてくれてる。

 

ラリト「ロンさん、このクラッカー使うか?」

ラリトはどこから出したのか。スーツケースにすら入らないであろう大きなバズーカ砲を見せてきた。あんなの撃ったら肩が外れるだろ……

 

ロン「あぁ。使う……わけないだろ」

ラリトはしょぼんとした顔をしながら、片付けた。いや待て、一体何処に片付けたんだ?

 

ロン「なぁラリト―――」

 

リゼ「ロン、チノの親父さんと一緒にケーキを作るの手伝ってくれないか?」

聞こうとしたが、リゼに遮られてしまった。まぁ、きっと大丈夫だろう。その前に、あっちの方は……

 

千夜「ねぇシャロちゃん。物を飾るのに高さが足りないから、肩車してくれない?」

 

シャロ「私だと力が無いから出来ないわよ」

 

ココア「私がお姉ちゃんパワーでどうにかしてあげるよ!」

ココアが壁に何回もジャンプしているが、届かない。

 

ロン「ラリト、頼めるか? もし、高さが足りなかったら俺が後で肩車するから」

 

ラリト「なるほど……だが断る」

 

ロン「ふざけないでちゃんとやれよ」

ラリトは、へいへい。と答えながら飾り付けをしに行った。

 

ーーーーー

 

千夜「メグちゃんが、そろそろラビットハウスにつくって」

時間はいつの間にか正午近く。そろそろラビットハウスにつくようなので、入り口でクラッカーを持って待機している。

 

シャロ「いよいよね……」

 

ラリト「ステンバーイ、ステンバーイ……」

 

ロン「さっきのバズーカ砲はもう置いとけ」

そのバズーカ砲(クラッカー)で撃ったら、耳をやられるからな。ラリトは今度こそ片付けた。何故か俺の部屋に置いてきたようだが。

 

チノ「ただい―――」

チノがただいまと言い終わる前に、俺たちはクラッカーを鳴らした。

 

『チノ(ちゃん)、誕生日おめでとう!』

 

チノ「…………え!?」

チノは驚いて、少し放心状態になった。

 

マヤ「どう、驚いた?」

 

メグ「私たち頑張ったんだよ~」

後から入ってきた二人の声で正気に戻ったチノ。

 

リゼ「チノ、プレゼントだ」

 

千夜「おめでとう、チノちゃん」

リゼがプレゼントを渡したのをきっかけに、次々とプレゼントを渡す俺たち。

 

ココア「チノちゃん! プレゼントとして、私がもふもふしてあげるよ!」

ココアはいつも通りだったが。

 

チノ「まったく……やれやれです」




やっと解放された……あっ!番外編が終わってる!?
悲しい…………

ーーーーーーーーーー

雑談

チノの誕生日の話が一週間前にも関わらず焦ってました。
エトワリア(きらファン)の世界にロンや、リゼたちを呼んで誕生日パーティーを……いや、それまでのエピソードが。
きっといつか、書くだろう!…………嘘です、ごめんなさい。
考えてはありますけど、そうして先伸ばしにしそうなので……


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リゼの誕生日の話

リゼ、誕生日おめでとう!

でも殆ど出番無いんだよね。


ココア「ロ、ロン君は今日何処か出掛けないの?」

 

俺は部屋でのんびりと本を読んでいるとココアが部屋にやって来た。

出かける予定?

 

ロン「いや、特にないな」

 

ココア「うぇ!? じゃ、じゃあ外の空気吸いに行くのは?」

 

ロン「窓を開ければ済む話だぞ」

 

どうして俺をそんなに追い出したいんだよ。

何かあったか?

俺はカレンダーを確認すると、今日が2月14日だと言うことに気付いた。

ん?あぁ、そういうことか。そうえば去年もそうだったな。

それ以外にも『あれ』があった筈だ。

 

ロン「じゃあ買い物行ってくるか」

 

ココア「い、行ってらっしゃい!」

 

ロン「……あ、念のため言っとくけど今日はリゼの誕生日だから忘れるなよ?」

 

ココア「大丈夫だよ!」

 

本当に大丈夫かよ。

それに嘘付くの下手すぎるだろ。

 

 

 

 

 

 

 

ロン「何を買おうか」

 

俺は街をブラブラしながらリゼに何を買おうか悩んでいた。

そうだ、ラリトと一緒に探した方が良いかもしれない。

 

ロン「よし、ラリトに電話するか」

 

ラリト「来たぞ」

 

ロン「まだかけてねぇよ」

 

俺はラリトに電話をかけようとしたら、後ろに立っていた。

なんなの、忍者なの?

まぁいいか。都合が良い。

 

ラリト「なるほど、リゼのプレゼントか」

 

ロン「まだ何も言ってないぞ」

 

ラリトは心でも読めるのか?

いつか脳内に直接喋ってきそうだ。

 

ラリト「リゼのプレゼントか……なるほど、猪○陽子か」

 

誰だよそれ。

……あれ、なんだか脳内に百合という単語が出てくる。

 

ラリト「……まぁ兎に角何を買うんだ?」

 

今日はバレンタインデーというのもあってチョコが安いな。

だけどチョコを渡すのはなぁ。もしかしたらココアたちと被るかもしれないし。

それにリゼに渡すとしたらミリオタ系より可愛い系の方がいい気がするな。

 

ラリト「あ、ロンさんあれはどうだ?」

 

そう言ってラリトが指差したのは、ほふく前進とやらをしているのだろうか。

頭に葉っぱ巻いて、銃を持っている可愛らしいウサギの縫いぐるみだった。

 

ロン「確かにこれなら気に入ってくれるだろうな」

 

そうして俺たちはその縫いぐるみを買うことにした。

ただ、値段が五千円もしたのが驚きだ。割り勘にして良かった……

それと面白そうな物も見つけたので買うことにした。

 

 

 

 

 

 

 

ココア「あ、ロン君お帰り!」

 

ロン「ただいま」

 

俺とラリトがラビットハウスに行くと、リゼ以外のみんなが居た。

今日はラビットハウスが休みであり、貸し切り状態のようなものだ。

 

ラリト「リゼは居るか?」

 

チノ「リゼさんならさっき呼んだのでそろそろ来ると思いますよ」

 

ふむ、なら都合が良いな。

 

ロン「じゃあ少しみんなに協力してほしいことがあるんだ」

 

そう言って俺はさっき買った『銃型クラッカー』を取り出した。

これは値段が偶々値段が安かったので買ったのだ。これでリゼを驚かせよう。

そうしていると足音が聞こえてきた。恐らくはリゼだろう。

 

リゼ「チノ、用事ってn」

 

俺たちはリゼが言葉を言い終わる前に、クラッカーを鳴らした。

そうするとリゼは、何時ものように軍人のような立ち振舞いからは想像出来ないほど可愛い声を上げた。

 

リゼ「な、なんだ!?」

 

シャロ「誕生日おめでとうございます、先輩!」

 

千夜「今日はリゼちゃんの誕生日でしょ」

 

リゼ「あっ……」

 

千夜の言葉に何かを思い出したようだ。

ま、まさか自分の誕生日を忘れてたのか?

俺たちは苦笑いしながら、リゼにプレゼントを渡した。

 

……え、チョコの話?

あぁ、貰ったよ。

そして冷蔵庫に前日に作ったやつを置いといたからみんなに上げたら何人か「負けた……」と言ってたな。




【ボツ展開】
リゼはロンさんのことが好き
チョコ渡すと同時に告白
ロンさんは誕生日プレゼント渡してOKする。


【書かなかった理由】
そんな甘ったるいもの書けるかぁ!
そもそも途中で力尽きました。


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モカさんの誕生日パーティー

「お姉ちゃんは入ってきちゃ駄目!」

 

「えぇ!? ちょっと、ココアァ!」

 

3月13日。

今日はモカさんの誕生日。

なので、モカさんが家に居ない間に誕生日パーティーの準備をしようとしたが……

 

『ココア、ロン君。一緒に遊ぼう!』

 

『お姉ちゃん(モカさん)!?』

 

と言った具合に部屋に入ってきて、追い出されようとしている。

『誕生日パーティーするから外に居て』とは言えないからなぁ……

そもそも、このままモカさんが外に行ったらずっと外で体育座りすると思うな。

俺はそう思い、ココアを呼んで耳打ちで話し始めた。

 

「なぁ、ココア。俺がモカさんを引き付けている間に、飾りつけとか頼めるか?」

 

「う~ん……」

 

「このままだと、話が平行線のままだからさ」

 

「分かった! お姉ちゃんは任せたよ!」

 

よし、なんとか説得出来たようだ。

そうして俺はモカさんを(強制的に)外に連れていった。

 

 

 

 

 

 

 

「う~ココア~」

 

「モカさん……」

 

俺はモカさんと一緒に外を歩いているが、

モカさんは涙目になりながら、後ろを着いてきてる。

……あぁ!このままだと駄目だ!

俺は歩くのを止め、モカさんの方を振り向いた。

 

「モカさん、大丈夫ですか?」

 

「ロン君~」

 

そう言って、モカさんは俺に抱きついてきた。

あ、暑苦しい……そんなにココアのことが心配なのか。

やっぱりこの人はシスコンだな。

ココアも『お姉ちゃん』とよく言ってるが、モカさんはそれ以上だな。

とりあえずこの状況をどういかしたいな……お、丁度良いところに。

 

「モカさん、あの店行きましょう」

 

そう言って、俺が指を指したのはぬいぐるみの店だった。

 

「ふぇ?」

 

「あの店でウサギのぬいぐるみを買えば、ココア驚くんじゃないですか?」

 

モカさんはサプライズやドッキリが好きだ。

これはココアから聞いた話だが……

昔、魔法使いごっこをしていたら自分とウサギのぬいぐるみをすり替えてココアを騙したそう。

その時のココアは小さかったので、わんわん泣いていたそう。

そうして一週間口を聞かなかったと。

ついでにモカさんはその一週間、とても悲しかったそう。

 

「……! ロン君行くよ!」

 

そう言って、モカさんは俺の手を掴みぬいぐるみの店へ向かった。

あの、モカさん。このままだと靴が削れるので引っ張るの止めてください!

俺はそう言ったが、元気になったモカさんは聞く耳を持たなかった。

……はぁ、元気になったなら良いか。

 

 

 

 

 

 

 

「お帰り~」

 

「お姉ちゃんただいま!」

 

「モカ、お帰り」

 

日が暮れてきて夕方。

ベーカリー保登に帰ってきた。

帰って来ると、ココアとココアのお母さんがいた。

俺の場合は遊びに来たの方が会っているが。

 

「お姉ちゃん……」

 

『誕生日サプラーイズ!』

 

「……え?」

 

モカさんは急いで携帯を取り出して、確認した。

そうして『3月13日』。つまりは、自分自身の誕生日であることを確認した。

 

「忘れてた……」

 

『えぇ!?』

 

まさか忘れてるとは。

薄々、忘れてるかも。と思っていたが本当とは……

まぁいいか。今はモカさんを祝うか。

……え、モカさんが今何歳かって?

知らないし、秘密だ。



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虎尾阿 ロンの誕生日

作った。

私が一番気に入っているキャラクターなのでね。


「シフト探し?」

 

俺こと、虎尾阿ロンは驚いていた。

今日はラビットハウスが休みなので、ラリトと何処か遊びに行こうとしてた。

だが……

 

『ロンにぃ遊ぼーぜ!』

 

『ぐふぅ!』

 

『ロンさん!?』

 

『ロンさん大丈夫?』

 

目を擦りながら起きた瞬間、マヤにベットの上からダイブされた。

遊びたいのは分かるけど、ダイブするのは止めてくれ。痛い。

事情を聞くと、チマメ隊でシフトの地図を書いたので俺が宝箱を探すそう。

制限時間は夕方まで、一人で探すそう。

 

「分かった……けど、ダイブするのは止めて」

 

「はーい!」

 

分かった……よな?

俺は心配になりながらもシフトの地図を頼りに歩いて行った。

けど体痛いから少し休ませて……

 

 

 

 

 

 

 

「そうえば腹が空いたな……」

 

俺は朝起きて最低限の荷物しか持たずにラビットハウスを出たため、朝食を食べてないことに気づいた。

まぁ急いで終わらせればいいか。

そう思いながらも俺はジェラートを食べることにした。

 

「あら、ロンじゃない」

 

俺はバイトをしているシャロを見つけた。

朝から大変だなぁ。

 

「シャロか。バイト頑張れよ」

 

「そういうロンは何してるの?」

 

俺はシャロに宝探しをしてることを伝えた。

伝えると、お疲れ様と言った顔で苦笑いをした。

そう言って俺はジェラートを食べながら、宝探しを再開する。

 

「此方シャロよ、ロンを見つけたわ……そうえば、なんでこんなことしないといけないの?」

 

『リゼさんに聞いてください』

 

シャロが誰かに電話していることに気づかないまま。

 

 

 

 

 

 

 

 

「シフトの地図によるとここかぁ」

 

俺は地図を頼りに歩いて行くと、数メートルはあるであろう壁に当たった。

メタ的発言をすると、チマメ隊とココアが宝探しした時の壁のようなあれだ。

しかも周りを見る限り通れそうな所は壁に小さな穴が空いてる場所しか無いようだが、俺では通れなさそうだ。

キチンと考えて作ってくれよ、チマメ隊……まぁ俺は、

 

「よっ……と!」

 

跳んで壁を越えられるから関係無いけどな。

さて、早く宝を探すか。

宝、宝……あれか?

俺は周りを見ながら歩いていると、細い道の中に宝箱らしき物があるのを見つけた。

おい待て、また俺だと通れない場所だぞ。

 

「全く……」

 

だけど見た限りだと、宝箱がある付近は一部屋程度のスペースがある見たいだな。

そしてこの道の両端は壁か。

なら上から行けるな。

俺は壁の一番上まで跳び、綱渡りのように歩き宝箱までたどり着いた。

そうえばどうやってここに置いたんだ?

もしかして置いたのはラリトか?よし、後で一発殴るか。

 

『こいつァヒデェー!』

 

帰れやラリト。

何かラリトの幻聴が聞こえた気がするが気のせいだろう。

 

『気のせいではない!』

 

気のせいだろう。

さてと、メグ辺りにでも宝を見つけたとメールを送るか。

 

「戻る……いや、まだ宝に物を入れてなかったな」

 

そもそも宝を見つけただけで中を見てなかったな。

俺が中身を確認すると、一つだけ物が入っていた。

チマメ隊で一つってことか。

それは水色のマリンキャップ帽子だった。

そうえば宝箱に入れる物が無いな。どうしようか……あ、あれがあったな―――

 

 

 

 

 

 

 

 

「急げ、全速前進だ!」

 

こんにちは、俺ことラリトだ!

俺は今ラビットハウスでロンさんの誕生日会の準備をしてるんだ。

まずはメメタァな今までの話をしよう!

シャロはわざわざロンさんがその道を通るであろう時間にバイトに入ってもらった。

そしてシャロが電話してた相手はチノ。

ロンさんが何時通ったかの確認のための電話だ!

ついでに宝箱置いたのは俺だ。時間稼ぎ用に取りにくい場所に置いたのに……!

 

「だったらラリト急げ!」

 

リゼから野次が飛ぶ。

それもそうか。俺はメグに届いたメールを見て、落ち着くためにずっと素数を数えていたのだ。

 

『メグへ

 

宝を見つけたぞ。

 今から全速力でラビットハウスに戻る

 

ロンより』

 

と言うメールが来て急いで居るのだ。

そもそも昼ぐらいまでかかると思ったのに、午前中で終わらせてくるとかどんだけ本気なんだよ!?

プレゼントの方は宝箱に入れてきた。この戦いについて来れな……なんで天○飯の台詞言ってんだろ。

 

「今帰ったぞ」

 

『速い!?』

 

「ロンさん速くね?」

 

「驚かせようと思って急いで……ってこれは誕生日会の準備か。誰のだ?」

 

ロンさん、まさか……

俺たちは一斉にロンさんを指差した。

そうするとロンさんは少し考えて始め……数秒後思い出したようだ。

 

「あぁ、俺のか」

 

「ロンさん、あんたって人は……ってあれ、何時もの帽子どうした?」

 

よく見ると、ロンさんは何時ものウサギの缶バッチが付いてる白のマリンキャップを被ってなかった。

その代わり、俺らの上げた帽子を被っていた。

 

「あぁ、宝箱に入れてきた。

 

宝箱に入れる物無いな~と思ってたら、丁度良いのあってな」

 

「ロンさん……あ、一つ言い忘れてた」

 

「なんだ?」

 

俺はロンさんに見えないように、後ろで指を二本立てる。

みんなは気づいたようで、頷いた。

ついでに頷いたかどうか分かる理由はメメタァ的なことをしたからだ。

 

『ロンさん、誕生日おめでとう!』

 

「……あぁそうだな」



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ココアの誕生日SP

ハッピーバースデー……ココア!

なんか甘ったるくなった。
何故じゃ、何故リア充のようになったんじゃ……!


「ココア、おはよう」

 

「うぇ!? お、おはよう!」

 

私こと、ココアはロン君に挨拶されて驚きながらも返事した。

 

「……?」

 

ロン君が不思議に思うなか、私は考える。

最近ロン君を見てると、ボーっとすることがある。

それ以外にもロン君のことを考えたりすると、胸が苦しくなる。

中学生の頃はこんなことなかったのに……

 

「ココア、大丈夫か?」

 

私がそう考えていると、ロン君が心配してくれた。

そしてロン君は熱があるのか心配になったようで、おでこをくっ付けてきた。

ち、近い……あと少し近づいたらキスしちゃうよ!

 

「熱ッ!? 大丈夫かよ!」

 

「ほ、本当に大丈夫……だから!」

 

私は急いでその場から逃げようとしたけど、足が眩む。

上手くバランスがとれずに、地面に倒れそうになる。

 

「ココア!」

 

だけど、ロン君が手を出して助けてくれた。

なんだか体がダルいよ……

 

「熱があるんだから休めよ!」

 

え?私、もしかして熱が出てるのかな?

ロン君は急いで私をベッドに運んでくれた。

お、お姫様だっこ!?

あああ!これじゃあもっと熱が上がっちゃうよ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「安静にしてろよ」

 

「うん……」

 

俺こと、ロンは倒れたココアを看病していた。

チノもココアの事を心配していたが、学校に行かせた。

はぁ、ラビットハウスに居るのは俺たち二人だけか。

タカヒロさんは泊まりがけで遠くの街まで行って、ラビットハウスは今日休みだからリゼは居ない。

そもそもリゼとシャロは学校だな。

俺たちの学校は創立記念日とかなんちゃらで休み。

千夜を呼ぼうと考えたが、ココアと波長が合う分漫才とかやって余計に具合が悪くなる可能性がある。

ラリトはそもそも論外。絶対五月蝿くする。

 

「…………」

 

「…………」

 

会話が続かないなぁ。

そもそも病人だから寝てた方が良いんだろうが、ココアがずっと此方を見てきて落ち着けない。

なんだ、俺の顔になにか付いてるのか?

それとも急いで俺のベッドに寝かせたから匂いとか気にしてるのか?

汗臭い匂いなんてないよな、大丈夫だよな!?

 

「ん……少し水を変えてくる」

 

俺は部屋に居づらかったので、言い訳を付けて部屋を出ようとした。

それに本当に水を変えた方が良いだろう。

そう思い、俺は部屋を出ていこうとするがココアに袖を掴まれる。

なんだ、俺は最初に水を入れてくるときに着替えたから臭くないぞ。

中身もまだ30歳だから加齢臭とか無い……よな?

 

「いっちゃ、やだぁ……」

 

「……分かった、ずっとここにいよう」

 

俺はココアの頭を撫でながら、そう答えた。

体調が悪くなると、心細くなる。と、何かで聞いた覚えがある。

恐らくはその類いだろう。

それに、昔の頃を思い出したのだろうか。

木組みの街で俺とココアが会った日の事を。

 

「ロンくぅん……」

 

「……やれやれ」

 

早く元気にならないと(チノ)が心配するぞ、お姉ちゃん(ココア)

俺はココアの可愛い寝顔を見ながら、頭を撫で……俺もベッドの横で寝た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっと……ここは?」

 

ロン君にお姫様だっこされてからの記憶が無いけど、何してたんだろ……

あれ、そうえばここって私の部屋じゃないね。

そうえば、ロン君は何処に……!?

私は辺りを見渡すと、ロン君がベッドの横で寝ていた。

それにここはロン君の部屋だと分かった。

えぇ!?もしかしてずっと看病してくれてたのかな?

 

「……ココアァ、元気かぁ」

 

私は寝ているロン君の顔を見ると、自分でも分かるほど体温が上がった。

やっぱり、この気持ちは熱なんかじゃないんだね。

ありがとうね、ロン君。

そして私はロン君の頬にキスをした。

唇にキスをするときは、ロン君は落としてからじゃないとね。



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