剣創美食のファフニール (魔神オルタちゃん)
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設定とファフニールの用語

用語に関しては後半で、小説の部分を書いておきます。
知識(ネタバレだけど)として蓄えておきたいという方は最後までどうぞ。
本作の登場人物たちの詳細はwikiから取り上げたものです、小説を見て考えるより公式を見た方が早いし・・・・ね?多少は・・・ね?やりすぎると後半のネタバレになるからすこしだけよ、すこしだけ。


今作の主人公

アルマ・ペンドラゴン:竜赤アルマ(りゅうぜきアルマ)

 

性別:男 髪:金髪 目の色:藍色

 

上位元素(魔力) 生成量:測定不明

 

架空武装:迸るは極光聖剣(エクスキャリバー)抉り穿つ致翔の槍(ゲイボルク)痛哭の幻奏・摩天弓(フェイルノート・マテリアル)不思議な理想郷(ミステリアス・アヴァロン)これら全ては我が武装である(オールデウスウェポンズマキナ)究極の美食(アルティメットルーティーン)

 

立場:生徒 階級:なし クラス名ブリュンヒルデ教室

 

表上:二人目の男のⅮ 裏上:異世界からの来訪者

 

補足:飛ぶ時魔力で羽を背中に生えさせ空に飛ぶ

 

 

追加宝具

 

不思議な理想郷(ミステリアス・アヴァロン) 結界宝具・回復宝具

宝具としての効果は変更なし。

鞘であるアヴァロンと理想郷であるアヴァロンと魔術で作成した倉庫(マーリンが勝手にやった)と繋がっておりそれにきずいたときは驚いたが意外と気に入っている。送られてくるものは宝石や貴金属などのもの(妖精の暇つぶしの副産物)。

 

これら全ては我が武装である(オールデウスウェポンズマキナ) 対軍宝具

宝具の形は魔導書であり、魂と繋げているため他の誰にも使うことはできない(デミサーバントは使用不可能)。魔力を流すだけで自分の周囲に剣、槍、弓矢、ナイフなどのものが生成される。ぶっちゃけ無限の剣製(アンリミテッドブレイドワークス)王の財宝(ゲートオブバビロン)のマネなんですけどね・・・・。

 

究極の美食(アルティメットルーティーン) 固有結界?

心象風景なのか場所がまな板の上となっている上に移動しようとしても端までの距離が全く行けない仕様になっている。発動者にはイメージすることで攻撃、防御、回避を行うことができる。詠唱は考え中・・・。

 

 

本作の登場人物たちの詳細

 

物部 悠(もののべ ゆう)

本作の主人公。ニブル・ミッドガル共通の軍階級は少尉。16歳。ブリュンヒルデ教室所属で出席番号は8番。12月25日生まれ。元特殊部隊 "D"交戦部隊スレプニル部隊隊長。

世界でただ一人、男の"D"。本来"D"は、ミッドガルに送られるのが普通だが、確保したニブルが情報をアスガルに上げなかったためニブル所属となっていた。

しかし、妹の深月の権力によってミッドガルへ異動となった。

ニブルではスレイプニルという特殊部隊にいた。かつての上司であったロキ少佐とは、時々連絡を取っている。スレプニル時代には悪竜(ファフニール)のコードネームが与えられるほどの実力者。

"D"の中では上位元素生成量が非常に少なく、物質変換した場合で換算しても10kg程度しか作ることが出来ない。しかし、他の"D"から上位元素を借りることができれば、ドラゴンを倒せるほどの巨大な物質変換を行うことができる。

 

イリス・フレイア(Iris Freyja)

軍階級は二等兵。16歳。ブリュンヒルデ教室所属で出席番号は7番。7月10日生まれ。

基本的にドジっ娘だが明るく、元気な性格。

海で泳いでいる時に水着を流されてしまい、その水着を探していたところに悠が現れたのが最初の出会い。女しかいない学園に男がいるのが怪しいという理由から、当初は侵入者だと思い込み、信用していなかったが、誤解を解いていくうちにアルマと悠に心を開いていく。変換制御力が著しく低く、どんなものでも爆発させてしまう。このため最も頑丈で安定した物質のミスリル生成でさえも爆発により失敗させてしまうことからクラスでは落ちこぼれと呼ばれていた。しかし、空間把握能力や爆発の指向性など、爆発そのものに対する制御能力が著しく優れている点を見出した悠の発案によりこの特性が応用され、現在は強力な爆撃攻撃として活用されるようになった。

架空武装には「双翼の杖(ケリュケイオン)」という魔法の杖をイメージしたものを使用する。しかし、他の娘達のように空中浮遊はできない。魔術を使うアルマを尊敬している。

1年前にリヴァイアサンが引き起こした竜災によって家族を亡くしている。その時に自分が"D"であることを悟り、自らの意志でミッドガルにやってきた。

 

物部 深月(もののべ みつき)

軍階級は中佐。16歳。ブリュンヒルデ教室所属で出席番号は3番。3月3日生まれ。

ミッドガル学園の生徒会長であり、竜伐隊の隊長でもある。このため、学園内でもかなり人気が高いが、過去にドラゴン化した生徒1人を殺したという経歴がある。

物部悠の義妹であり、学園で2人の男である悠とアルマが風紀を乱さぬように監視・管理をしている。また、物部悠に対しては幼少の頃から好意を抱いていて、元々は結婚の約束を交すような相思相愛の関係であった。架空武装「五閃の神弓(ブリューナグ)」の使用者。世界で唯一、クラーケンの能力であった反物質が使える。

幼い頃に両親を事故で亡くしており、隣に住んでいた物部家に養子として引き取られた。この時に、上位元素生成能力に目覚める。

 

リーザ・ハイウォーカー(Lisa Highwalker)

ブリュンヒルデ教室所属で出席番号は1番。16歳。5月15日生まれ

クラスのリーダー的存在で誰よりもクラスメイトのことを気にかけている。また、クラスメイトのことを家族同然に見ている。いわゆるツンデレ。クラーケン化した都を討った深月を許していない素振りをしていた。

架空武装「射抜く神槍(グングニル)」の使用者。近接攻撃では直接貫き、雷撃や陽電子砲による遠距離攻撃もできる。

当初は男という理由で悠とアルマとは距離を置いていたが、リヴァイアサン戦で勝利を収めてから彼らの見方を変えている。学園祭以降、悠とアルマへの態度が更に変わっている。

 

フィリル・クレスト(Firill Crest)

 

ブリュンヒルデ教室所属で出席番号は2番。15歳。4月1日生まれ

趣味は読書で、いつも何かしらの本を持ち歩いており、授業以外はほとんど本を読んでいる。

架空武装「架空の魔書(ネクロノミコン)」の使用者。

エルリア公国の王族であるクレスト家の娘。

 

アリエラ・ルー(Ariella Lu)

ブリュンヒルデ教室所属で出席番号は5番。15歳。9月27日生まれ。

ボーイッシュでさっぱりとした性格の持ち主。思ったことをそのまま口にする癖がある。

架空武装「牙の盾(アイギス)」の使用者。紛争の多い国で生まれ育った。幼少時からフレスベルグを憎み、子どものころからドラゴン排斥者団体で対人戦の訓練を身につけているが、武器を手にした訓練で教官を殺しかけており、自分の才能に恐怖し武器のいらない格闘術を身につけた。武器を持ったときの実力は悠に匹敵する。アルマ?拳でたたき伏せます。

 

レン・ミヤザワ(Ren Miyazawa)

ブリュンヒルデ教室所属で出席番号は6番。13歳。6月12日生まれ。

基本的に喋ることはなく、会話は小型の携帯端末を使用する。

架空武装「粉砕する灼槌(ミヨルニル)」の使用者。常にパソコンを操作している。携帯端末を使って会話する。

年齢はイリス達よりも下だが、頭脳は天才の領域に達し学年を飛び級しているため、ブリュンヒルデ教室に在籍している。招き猫を集めるのが趣味らしい(可愛い)。

 

ティア・ライトニング(Tear Lightning)

原作2巻から登場。

ブリュンヒルデ教室所属で出席番号は9番。11歳。10月2日生まれ。本来は初等教育を受ける年齢だが年上ばかりのブリュンヒルデ教室に所属することになった。

架空武装「竜の紅翼(ティアマト)」の使用者。背中から翼を生やし、雷撃等で攻撃する。

バジリスクに見初められた"D"が居るという情報を得たニブルがバジリスクの進行方向にある街を虱潰しに捜索した際に保護され、ミッドガルに収容された。その前はドラゴン信奉者団体に崇められ育ったため、自分は人間ではなくドラゴンであると思い込んでいた。頭部に2本の小さな角がある。

悠のお嫁さんと自称する。過去、とあるマフィア組織に上位元素で宝石を生み出すために捕まっていたところ、悠に助けられたことがあり、その恩義から好意を抱くようになった。

 

篠宮 都(しのみや みやこ)

ブリュンヒルデ教室にかつて所属していた生徒で出席番号は4番。艶やかな黒髪を持っており、大和撫子という表現がしっくりくる。篠宮遥の妹。

深月とほぼ同時期にミットガルへ転入してきた。深月とはルームメイトであり、深月が唯一敬語を使わずに話す仲でもあった程の親友。

2年前クラーケンに見初められ、クラーケン化した。

 

キーリ・スルト・ムスペルヘイム

女性で身長は160cmくらい、年齢や体重、国籍や家族構成は一切不明という曖昧な情報ばかりの人物。

3年前からドラゴン信奉者団体「ムスペルの子ら」のリーダーとして活動している。関わったとされるテロ事件は300件を超え、推定殺害人数は少なく見積もっても10万人を超える。このため災害指定を受け、殲滅の対象となっている。ニブルでは「ドラゴンより多くの人間を殺した魔女」と呼ばれている。

 

ジャン・オルテンシア

本名はジャンヌ・オルテンシア。スレイプニルの狙撃手。プラチナブロンドと全てを射抜くかのような金色の瞳が特徴。類まれなる眼を持つ。幸運にすがりつくようにして生きてきた。

 

篠宮 遥(しのみや はるか)

悠たちが所属しているクラスの担任。年齢は20歳前後。軍階級は大佐。ミッドガルの司令官であり、"D"関連の授業全てを受け持っている。

かつて竜伐隊の隊長を務めており遥自身も"D"であったが、今は"D"としての力を失っている。

 

シャルロット・B・ロード

ミッドガルの学園長。年齢は悠より年下のように見えるが、経験値は悠よりもはるかに多く、そのオーラは退役間近の古強者に似た落ち着きがある。

ミッドガルのことをハーレムと呼び、自分は男に興味がないと豪語している。さらに身体検査が早く終わった悠とアルマを、女子の身体検査を一緒に覗きにいかないかと提案するほどの女好き。覗きに行く前に気絶させメイドに渡している。

 

マイカ・スチュアート

シャルロットの専属秘書。シャルロットが暴走した際のストッパー役も兼ねている。すごい力の持ち主で、シャルロットを片手で持ち上げることができる。

 

ニブル

ロキ・ヨツンハイム

ニブル時代の悠の上司。軍階級は少佐。今でも時々悠と連絡を取っている。悠を発見した時にミッドガルへ情報を上げず自らの部下とした。彼のことをファフニールと呼び誰よりも彼に固有している。

 

用語

"D"関連

"D"

ヴリトラが現れたのと同時期に現れた異能の子供たちの総称。タイプ・ドラゴンとも呼ばれる。

ヴリトラと同じく、上位元素生成能力を備えており、何もないところから上位元素を生成し、任意の物質に変換することが出来る。この能力は経済的価値が高く、過去には"D"を取り合う戦争が起こったこともある。このことから国連は"D"をドラゴンの一種と断定し、国際機関アスガルが世界全体の資源として管理することを決めた。

現在では"D"なくして産業は成り立たないとされ、ミッドガルからの供給がストップすると、すでに枯渇しかかっている資源の値段は一気に跳ね上がると言われている。また、世界中で竜災を引き起こすドラゴンを倒しうる可能性があるとされるのも、現在のところ"D"のみとされている。

"D"の発生率はヴリトラが通過した場所ほど高くなる傾向があり、ヴリトラが最初に現れた日本では最も多くの"D"が生まれている。このため、ミッドガルにはアジア系の少女が比較的多い。ミッドガル内の公用語が日本語になっているのもこれが理由となっている。また、第二次性徴期前後の子供が"D"になりやすいため、15〜16歳程度の"D"は数が多い。逆に幼い"D"は少ない。

"D"には竜紋と呼ばれるあざが必ず存在する。上位元素生成量によって竜紋の大きさは異なる。ドラゴンに見初められた者の竜紋は変色する。竜紋が変色した"D"が見初めたドラゴンに接触すると、接触したドラゴンに変貌するということがクラーケン戦で確認されている。当時は見初められた"D"がドラゴンに変化するということは判明していなかったため、ミッドガルの役割を根本から変えざるを得なくなるほど衝撃的なものとなった。なお、ヴリトラは"D"の能力について、「その身をドラゴンに変革させるためにあり、体が成熟すれば能力を失うのは道理」と、言っている。

 

上位元素(ダークマター)

"D"とヴリトラのみが生成することのできる万能因子の総称。この世界におけるありとあらゆる物質や現象に変化することができる。最も応用範囲が広い物質転換は空気で、指向性や圧縮率を変換時に調整すれば、攻撃だけでなく防御や移動にも使用することができる。元々は滅んだ世界を戻すために存在したが、一度戻したことによりもう一度戻すには量が足りなくなった。"D"がドラゴンに変化するときにも使われている。

上位元素理論

学者が立てた仮説の名称。上位元素はどんな物質でも現象でもなく、物理的な定義でいえば存在すらしていない物質となる。このため普通の人間には感覚すらないが"D"は感覚により理解することができる。このことから立てられた仮説が上位元素理論となる。

上位元素は三次元世界において任意のものへ変換することができることから、一つ次元が上の物質であると考えられている。上位元素を四次元物質と仮定すると、存在を定義するために必要な軸は4本となる。4本目の軸が何であるかははっきりとはしていないが、生成者の意志によって在り方が変わることから、精神に近い何かであるという説が有力となっている。

 

ミスリル

「ミスリル」も参照

本作に登場する物質の一つ。上位元素を用いることでしか作ることができない。理論上は最も頑丈で安定した物質で、生成に失敗しても比重が異なったり近い金属に変換する程度となる。クラーケンの触手がオリジナル。

災害指定

"D"の能力がマフィアやテロリストに使用されるのは珍しいことではないが、稀に"D"自らが率先して悪事を行うことがある。その"D"をマークするための行為が災害指定となる。災害指定された"D"は人間としての扱いを受けず殲滅対象となる。その例がキーリである。

 

ドラゴン信仰団体

ドラゴンを神と崇める団体。元は、ドラゴンに襲われることの恐怖心から「自分はドラゴンを崇めている」という安心感を得るための心のよりどころにもなってしまっている。大きな組織は「ムスペルの子ら」。

 

ドラゴン排斥団体

「ドラゴンは人類の敵であるため、排除しなければならない」という考えを持つ、ドラゴン信仰団体とは正反対の組織。ニブルとのかかわりを持つ組織もある。

 

ドラゴン

25年前、何の前触れもなく日本上空に出現した正体不明の巨大生物。移動するだけで甚大な被害をまき散らす。世界のどの国のニュース番組でも、ドラゴンたちが発生させる竜災とその被害予測に関する話題は最優先に報道されるほど影響と被害は大きい。「本物のドラゴン」に対抗するためにガイアが生み出した抗体竜種(カウンター・ドラゴン)である。本物のドラゴンに対して特効力を有しており本来は世界を守るための存在であった

 

グリーン・ドラゴン / "緑"のユグドラシル

ガイア最古の竜種。トゥーエ(セカンドドラゴン)、アハト(現在の人間)による呼称はキスカヌ(先代)もしくはユグドラシル。

北欧神話に登場する巨大樹ユグドラシルが名前の由来となっている。

樹木に酷似した外見をしているが、普通の植物と違い根のような足で移動することができる。

ノルウェーの山岳地帯に出現し、デンマークとドイツの国境付近で動きを止めていた。

権能は全知回路(アカシックレコード)。

 

イエロー・ドラゴン / "黄"のフレスベルグ

フレスベルグという名前は神話にも登場し、魂を喰らう魔鳥であると語られている。

神話の通り、魂を実体化させて喰らうことができる。

権能は霊顕粒子(エーテルウィンド)。

 

ホワイト・ドラゴン / "白"のリヴァイアサン

旧約聖書に登場する海中の怪物リヴァイアサンが名前の由来となっている。

太平洋を周遊している、斥力を操りあらゆる攻撃を防ぐ高い防御力を持つドラゴン。

権能は万有斥力(アンチグラビディ

 

レッド・ドラゴン / "赤"のバジリスク

ヨーロッパの想像上の生物であるヘビの王バジリスクが名前の由来となっている。

その体は赤みを帯びたダイヤモンドの鱗に覆われており、眼から放たれる光線、カタストロフはあらゆるものを風化させる。背中にある第三の眼(サードアイ)から5秒間の間、最大照射を行うことができる。

長い間サハラ砂漠で眠りについていたためミッドガルによって討伐計画が練られていたが、2巻の際に活動を再開した。

権能は終末時間(カタストロフ)。

 

パープル・ドラゴン / "紫"のクラーケン

2年前に討伐されたドラゴン。伝説上のクラーケンが由来。

触手はミスリルによってできており、紫色の眼球から放たれる反物質弾はあらゆる物体を消滅させることができる。2年前に物部深月に討伐された。

権能は絶対矛盾(アブソリュート)。

 

ブラック・ドラゴン / "黒"のヴリトラ

25年前に突如現れた1体目のドラゴン。

国際機関アスガルは、ブラック・ドラゴンが古代インドの聖典に登場する"宙を覆う者(ヴリトラ)"と同種である可能性が非常に高いと発表した[注 14]。以後、ブラック・ドラゴンは「"黒"のヴリトラ」と呼ばれるようになった。

権能は上位元素(ダークマター)。

 

ブルー・ドラゴン / "青"のヘカトンケイル

伝説上の巨人ヘカトンケイルが名前の由来となっている。

幾度攻撃を受けても復元し、体全てを吹き飛ばされても復活することから、今では誰もがその行く手を阻むことを無意味であるといい、戦う力のある大国でさえも立ち向かうことはない。ヘカトンケイルから身を守るには進行方向上から避難し、やり過ごすことが最も賢明であると言われている。

権能は不死不滅(アンデッド)

 

国家・組織

日本

"黒のヴリトラ"が最初に出現した場所で、"D"という存在が最初に確認された国。最もドラゴンと関係の深い国であることから、ドラゴンを信奉する人々にとっては聖地に等しく、ドラゴンや"D"を排斥しようとする人々にとっては全ての元凶であり呪われた地とされている。また、ニブルにとってはドラゴン討伐の拠点が多くある国でもある。

日本の首都である東京にはその両極端な思想を持つ人々が多く集まり、新興宗教的性質を持つ団体がいくつも存在しており、ドラゴン信奉団体とドラゴン排斥者団体による小競り合いが社会問題となりつつある。

東京は25年前にヴリトラが出現したことによってかなりの被害を受けており、復興の際に大規模な区画整理を行っている。そのため25年前とそれ以降では街の風景が全く異なる。特に、東京タワーはそのまま解体されてしまった。

 

アスガル

国境を越えて発生するドラゴン関連の諸問題に対処するために20年前に設立された国際機関。傘下には軍事組織ニブルと教育機関ミッドガルの二つの組織が存在する。

非常時はアスガル指示の下で合同作戦を行うことが想定されている。このため、ミッドガルの学園生にもニブルと共通した軍階級が与えられている。

 

軍事組織ニブル

対ドラゴン戦を想定した武装・戦術の研究開発や、日常的に起こる竜災害への対応を行っている軍事組織。悠が所属していた組織でもある。

ドラゴンが通過したことで治安が乱れた国や地域を武力で平定させるのが、ニブルの活動の上で最も大きなウエイトを占めている。また、世界中の"D"を保護という名目でとらえ、ミッドガルに隔離するのも仕事の一つとなっている。

 

教育機関ミッドガル

"D"を集め管理をし、教育を行うための自治教育機関。元々は、"D"の「隔離」施設であった。しかし、当時は幼かった"D"も、月日とともに成長して人権を主張し始める。有名な財閥や国家の王族にも"D"が現れたのを契機に、ミッドガルは「教育」機関として独立した。

"D"ミッドガルの基本的な役割は"D"に教育をすることだが、2年前のクラーケン戦より、メスに飢えたドラゴンを返り討ちにするための迎撃要塞の役割を兼ねるようにもなっている。少し前まではニブルの管理下にあったが、現在は完全に対等な立場になっている。

日本の遥か南、赤道付近に位置する直径数㎞程度の小さな孤島を徹底的に改造し学園を作った。周辺には環状多重防衛機構(ミドガルズオルム)という自動迎撃システムが設置されており、許可のない船舶や航空機は容赦なく排除される。

敷地内には3階建の校舎が4つ並んでいるが全校生徒は70人ほどしかいないため、殆どが物置や空き教室となっている。教室はブリュンヒルデ教室、ゲルヒルデ教室、ヘルムヴィーゲ教室、シュヴァルトライテ教室、オルトリンデ教室、ジークルーネ教室、ヴァルトラウテ教室、グリムゲルゲ教室、ロスヴァイセ教室の9つに分かれており、通常は年齢によって分けられているがレンのように極めて頭が良い者やティアのように事情があって例外的に配属されている者もいる。各教室の名前は北欧の戦乙女(ワルキューレ)から取られており、"ドラゴンに立ち向かう乙女"という意味も込められている。

ミッドガルの大きな特徴として、生徒一人ひとりにノート型の個人端末が与えられる。端末には教科書などの授業に使うもの全てがインストールされている。また、生徒一人ひとりが口座を持っており、最低限の生活費に加えて、依頼物資の生成やニブルの任務に従事した時に支払われる給与、成績に応じての報酬が振り込まれる。希少金属やエネルギー資源の物質変換を身に付けるのがお金を稼ぐ近道とされている。更に、学生証は身分証明の他にも買い物で使うことが出来る。支払いの際の上限は口座にある分までとなっている。

一度ミッドガルへ入った"D"は自身の能力が消滅するまでは、ミッドガルから外へ出ることは出来ない。これは"D"を様々な悪意から遠ざけるためと、普通の人間を"D"から護るための2つの理由からなっている。

 

ムスペルの子ら

世界最大のテロ組織。ドラゴン信奉者が集まっており、ドラゴンを倒そうとしている国や組織にテロを仕掛け活動を妨害し続けている。当然ながらアスガルやミッドガルも対象となっており、竜災が起こった地域に入り込み布教活動を行うため、ニブルと衝突することも少なくない。

 




宝具に関しては何も言わないでぇ・・・!!ただ自己満足なために考えたものだし・・・。あっ詠唱はいくらでも聞いてあげる(図々しい)
もちろんアルマのヒロインもいくらでも待つけど流石にそこは自分も考えなきゃねぇ(当たり前だ)誤字等などのことがありましたらお知らせください。あとお手柔らかに・・・。
タグに関しては全く思いつかないから。
この小説も不定期更新だし本を読み直しながら書かないと(一応全巻読破)。
まぁ遅い理由はそこなんです。
つづくか?そこはヒロインが決まらないと気分的に進まない(うわっ)
そうそう感想でキツイことは勘弁で・・・例え正論だとしても精神的にブレイクしてしまい停止する恐れがあるので・・・・・
ではでは!まったりと投稿していくので皆さんでよければ自分の暇つぶしに付き合ってください!!!
はい!さいなら~


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ドラゴンズ・エデン
竜園のミットガル①


まぁ最初的なものです
どう感じに分けるか悩むwww



潰された。見慣れた風景が、川を挟んでいた隣町がーーー踏み潰された。

世界が振動する。大地は割れて、家が、車が、樹が、飲み込まれ消えていく。

その衝撃と光景は遠く離れていた高台にいた少年の元まで届き、足場のコンクリートに亀裂を刻んだ。

 

「来ないで・・・来ないでよ・・・」

 

少年の傍らで、少女が泣いていた。地面へへたり込み、涙を流しながら懇願していた。

隣町を破壊した存在へと―――。

だがその存在には人の声など届くわけがない。

町を歩むだけで踏み潰した足。山など簡単に薙ぎ払う長い腕。雲に隠れた見えない頭部。

それは大きな、ただひたすらに巨大なモノ。

 

ドラゴン(・・・・)と総称される超常生物の一体。

固有名はブルー・ドラゴン―――"青”のヘカトンケイル。

伝説上の巨人の名で呼ばれているが、人間との共通点は二足歩行を行っているぐらいであろう。

全身は青い鱗に覆われ、動くたびに鱗の一部が発光して奇妙な文様が浮かび上がる。加えてたまに雲間から覗く頭部には目も鼻もなく4、ただ角のような突起物が一本生えているだけ。

あんな生物が()()()枠組みにで分類できるわけがない。だからこそ、あれは()()()()はなのだ。

世界をただ気ままに放浪する青き竜―――顔無しの巨人。

運悪くその進路上に位置していた町は、座して滅びを受け入れるしかない。住民は潰される前に逃げることしかできない。

しかし、少女だけはあの巨人に背を向けなかった。ただ一人、()()()()()()()()見晴らしのいい展望台に向かった。

少年はそんな少女を連れ戻しに来たのだが、そこで目にすることになったのが彼女と巨人との()()

 

「来ないでぇぇぇぇっーーーーー!!!」

 

少女が叫ぶ。顔を上げ、巨人を睨み、声を絞り出す。

すると少女の周りに黒い球体が出現し、巨人へ放たれた。

数秒後、世界が白く染まり、大気が震える。辺りに光が戻った時、その巨人の左腕と脇腹の一部がえぐり取られたかのように消失していた―――がその光景はほんの一瞬。

少女が息を吸って吐く間に、左腕も脇腹も復元してしまった。

 

「っ・・・!」

 

少女はそれでもなお巨人を睨む。

 

「深月はーーー諦めないんだな」

 

少年は優しく、静かな声で話しかけた。

 

「諦められるわけ・・・ないもん」

 

掠れた声で少女は答えた。

 

「どうしてだ?父さんも母さんは非難した。他の皆だってとっくに逃げ出している。ここまでして守るものなんて―――」

 

「あるよっ!私たちの家があるもんっ!あの町は、私たちが()()でいられる場所なんだもん!!」

 

少年の声を遮って少女は叫んだ。巨人はさらなる一歩を踏み出そうとしている。その先にあるのは少年と少女が生まれからの13年間過ごしてきた町だった。

隣人として6年、家族として7年。二人は共に生きてきた。

 

「・・・そっか、わかった」

 

小さく息を吐くと、少年は少女の頭に手をのせる。少女はきょとんとした顔で少年を見上げた。

 

「兄さん?」

 

「あとは―――俺に()()任せとけ」

 

 

そこからの出来事は、少女は3年経った今でも理解できていない。

だが少年が言葉道りことを成し遂げたのは事実だった。

"青”のヘカトンケイルを退け、街を救い、そしてその代償を一人で全部支払った。

少女が一番守りたかったものに気付いたのは、その後。少年と失った後のことだったーーー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――

 

別の世界のある空間

 

グツグツと音が鳴る。ザクザクと刻まれる音がする。じゅぉぉぉお・・・と焼ける音。

 

「・・・・・・・」

 

その場に立つモノが一人。青い目がその光景を真剣な眼差しで見つめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦闘だと思った?残念!アルマさんが料理しているところなのさ!!!・・・・えっ?戦闘じゃないのは知っていた?そう・・・。

 

「――――こんなもんかな?」

 

フライパンで焼いていたベーコンと目玉焼きとフライで取り上げ皿に乗せる。

朝食の準備が終わり食事を始めた。

 

 

―――少々お待ちください・・・・・。

 

「ふぅ・・・ごちそうさまです」

 

食事を終わらせアルマはゆっくり息を吐いた。椅子から腰を上げキッチンに皿を持っていき洗う。

 

「言っちゃうのもなんだけどアルが居ないと楽なんだよなぁ・・・顔は同じなのになんであそこまで違うのかねぇ・・・」

 

洗いながら楽しみながらも苦い思い出を思い出す。

 

「料理人として嬉しいんだけどなぁ・・・やっぱ性別があれかな・・・?俺自身も女だったら食欲はすごいのかなぁ・・・・?」

 

あの神秘もろくに残ってない時代で食材を栽培できたもの・・・・

 

「ブリテンの皆には感謝しきれんな・・・てかよく尽きなかったな・・」

 

洗い終わったところでお茶を入れ飲み始めた。

 

「―――してあなたがなぜここに?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――ガイア」

 

そこには緑の髪を持った美女がいた。

その美女が困るように後ろ髪を掻いた。

 

「いやぁ・・・・・その・・・・」

 

「なんか重大そうだな・・・・」

 

「えぇ・・・まぁ・・・そうで・・・すね・・・」

 

お茶飲みを用意し、入れる。

 

「で?どうしたんですか?あなたのような存在が死人に会いにくるなんて」

 

こういう存在が用がある場合ぱっ!っとその場に放り出すことしかしないはず(その先は地獄だぞ)

まさか今の現代に何かいるのか・・・・?

 

「異世界の(わたし)から救援要請がきまして・・・」

 

「異世界・・・から・・・?」

 

「えぇ何やら人類を破壊する存在を確認したらしく、それに対するいわるゆ抗体種(カウンターガーディアン)を放ったら対抗していましたが今の現代にはいないらしく下手したら人間を滅ぼす可能性があるらしくて・・・そこで―――」

 

「こっちに来たわけか・・・」

 

「はい・・・」

 

なるほど・・・ねぇ・・・。

 

()()()確認したのか?」

 

その言葉に驚いたらしく

 

「――――はい」

 

「そうか」

 

短く返事をする。最後に確認をすることにしたがガイアが口を開きこう言い放った。

 

「黒―――。ただ何も感じない・・・黒でした。」

 

「―――――――――。」

 

重苦しい雰囲気が辺りに漂う。

 

「・・・・・・・・・・・。」

 

「よし!わかった行くとしよう」

 

気合を入れて、立ち上がりガイアを見つめる。

 

「はい・・ダメでs・・・えっ!?今なんと・・・」

 

「だから行くと言っているのです。助けを求められたら答えなければなるまい」

 

「そうですね・・・あなたはそうやって・・・なったんでしたね・・・

 

 

 

 

 

 

―――――――では頼みます、アルマさん」

 

「―おう」

 

嬉しそうにそう微笑むと俺の後ろを見るように言葉を言った。

 

「アラヤ頼みましたよ」

 

「はっ?」

 

急いで後ろを向くが

 

「ほいっと」くいっ

 

後ろに居た人物は天井(あったっけ?)からぶら下がっていた紐を引っ張り

 

「では楽しんでください♪安心してください!宝具の方も威力はそのままにしてその世界に適応させておきますので!心臓の因子に関してはそちらでなんとかしとください」

 

「何を言っt・・・・・(ガコン!)へっ?」

 

「「いってらしゃっいーーー!」」

 

そこで俺の意識が――――――――

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――

そこで出会いをすることとなる

 

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

「うわぁぁぁぁぁぁ!?」

 

素っ裸の少女とそれをまじまじと見つめている青年が居た。これは・・・あれだな・・・現行犯だな。

少女が何かをする前に行動を開始した。

 

「はい、ストップ現行犯」

 

「はぁ!?ちょ・・・違いますって!!てか女の子が2人!?」

 

「むっ何を言うか俺は男だ」

 

「えっ?」

 

青年が言う。

 

「ふぇ!?」

 

銀髪の少女が言う。

 

「「「・・・・・」」」

 

何とも言えない雰囲気が漂う。

 

「「「えっ(ふぇ)・・・・・?」」」

 

 

 

 

 

 

 

運命(fate)は今動き始める・・・・・・。

                                               




応援コメント(ヒロインのことを含む)と誤字報告待っています!
自分も学生なので始まると投稿が難しくなりますがちょびちょびかいて投稿をすることとしすかねぇ・・・・
それでもまたいいのでしたら次回を楽しみに待ってやってくださいwww


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竜園のミットガル②

三行で説明しようッッッ!!!
1:謎の存在にお願いされ
2:現場を目撃して
3:現行犯逮捕(?)
4:ていうか説明いるかな?


眩暈を覚えた。昨日までいた世界との、あまりもの落差に。

雲一つない青い空、紺碧のの海、白い砂浜、風のそよがれ揺らぐヤシの木。

まるで絵に描いたような南の島の情景だ。

あまりに熱いので長袖の上着を脱ぎ、シャツ1枚になって海を眺める。

 

「夢でも見てんのかな・・・」

 

潮風の音を聞きながら俺は呟く。

疑いはすぐに確信へと変わった。

海から―――1人の少女が現れたのだ。

濡れた銀色の髪が眩い陽光を反射して輝く。透き通った白い肌を水滴が滴り、柔らかそうな曲線の上を流れ落ちる。

彼女は―――何も身に着けていなかった。生まれたての姿で砂浜に上がってくる。

見た感じ自分と歳はそう変わらないだろう。15,6といった感じだ。

同年代の女子を目にするのは()()()久しぶりで、どう反応すればいいのかわからない。

けれど、その白い裸体からは目を離すことができなかった。長い髪の間から覗くふくらみが、歩くたびに揺れるのを見て、思わず唾を呑んでしまう。

 

「あぁ・・・やっぱり夢か」

 

俺はため息を吐く。こんな景色が現実なはずがない(断言)。どうやら、俺は余程疲れているらしい。ならばせめて目が覚めるまで、この楽園を堪能しよう。夢が終われば、きっといつもの暗い世界が待っているのだから。そう考えた俺は全裸の少女をじっと見つめた。まるで妖精のような―――浮世離れした美しさだ。その姿に、ただただ見惚れる。視線に気付いたのか、少女がこちらを向く。

少女の動きが止まった。目が合ってしまった俺はドギマギするが、これが夢であるなら慌てる必要はない。俺はとりあえず片手を挙げて、彼女に軽く挨拶をした。

 

「よ、よう、いい天気だな」

 

少女の表情が引きつる。

 

「き・・・・」

 

「き?」

 

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

少女は顔を真っ赤にして叫ぶと、途端に肩に手のような感触を覚えた。

後ろをすぐに向くと金髪の腰まで伸びた髪に残念そうに自分を見つめる青い目。あぁ・・・夢が銀髪でけでは飽き足らずに金髪の子まで出してくるなんて・・・。

 

「はい、ストップ現行犯」

 

「はぁ!?ちょ・・・違いますって!!てか女の子が2人!?」

 

「むっ何を言うか俺は男だ」

 

「えっ?」

 

「ふぇ!?」

 

さすがにこれには少女もびっくりなのだろう、とういか全然夢らしくない。夢ならもっとこう・・・・ユメのある展開でもいいじゃないかと思うんだ。ということは、これはもしかして―――。

 

「この島も、君も・・・現実なのか?」

 

「・・・何を言っている?」

 

「な、なな、何のこと?えっ?女の子じゃななくて男の子?っていうか何でここに男がいるのっ!?しかも2人!?」

 

――――――――――――――――――――――――――――

 

何やらこいつはあの少女の裸体を拝んどいて夢と思ってるみたいだな・・・・。少女の言うには男が居てはいけないらしい・・がどういうことなのだろうか?

 

「あー・・・その、悪い。実は―――。」

 

「け、双翼の杖(ケリユケイオン!)!」

 

形のいい胸を片手で隠し、もう片手を使い天に掲げる少女。その手の平に黒い球体が生まれ白銀色の杖に変化する。

 

上位元素(ダークマター)の物質変換・・・!?」

 

「・・・何?上位元素だと?」

 

俺も彼も目を見張るが、すぐに驚くべきことではないことだと気付く。何しろミットガル(この島)にいる子供は全員、異能力者(謎の力)を所有する“Ⅾ”(女の子)なのだから(らしい)

 

「あ、あたしだってやれるんだら・・・侵入者2人くらい、やっつけてやる!」

 

少女は震えた声で杖の先端をこちらに向けた。

 

「ちょっ―――!?」

 

「下がっていろ」

 

「えっ?」

 

少女は所有しているであろうその異能で攻撃を行おうとしていることに気付く。彼がそこまで驚き、攻撃をやめさせようとするほどなのだろうか・・・。

 

―――ぞわり。

 

彼から恐ろしく、遅く、とても鋭い殺気を感じた。彼の顔から察するに戦闘時の自分と同じ感じで本能的に無意識に根付いていたモノが彼を動かしているのだろう。

状況的に彼の無意識が定めた敵はあの少女だろう―――が。

 

「ひっ!?」

 

今の殺気もあの少女は感じ取ったのか顔に怯えの色を見せたことにより、彼は我に返った。

 

「くっ・・・」

 

無理に行動を止めたせいか少しの間は動けないようだ。そんなことのために準備しておいたのさ!

 

「あたし、負けないんだから!」

 

杖の先端付近に、複数の黒い球体が出現する。

彼が殺気を向けてしまった以上、少女は手加減してくれないだろう。()()()()()()()()()()()()()()()()()念のために。

 

不思議な理想郷(アヴァロン)!!!」

 

すぐさまに宝具を開帳し自分と彼を守る。あいつほどの守りはないとはいえ、なかなかの防御力をもつので安心だ。しかし―――。

 

ドォォォォォォォォン!!

 

予感していた攻撃は、()()()()()で起きた。

 

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」

 

―――ぼちゃん。

 

しばらくしてもなお上がってこない。

 

「少年!そこで待ってろ!すぐ上げてくる!」

 

「は、はい!」

 

俺は海に向かて走り出す。大した服は身に着けていないので脱ぐ必要もなく、澄んだ海水へ飛び込んだ。水の透明度が高いおかげで、沈んでいく少女の姿はすぐに見つかった。

流石に気を失っているらしくぐったりとしていた。脱力した人間というのは大抵重いものらいいが全然軽かった、てか筋力A++なめんなよー。

 

「・・・死んでませんよね?」

 

「爆風に吹っ飛ばされただけだ心配ない。外傷があれば治したのだがそれらしきものは見つからないものでな、多分大丈夫だろう」

 

脇腹辺りに痣を発見し、治療しようとしても一向に変化が見られなかった。

 

「これは・・・竜紋(りゅうもん)か・・・」

 

「ん・・・?この痣は何か特別なのか?」

 

*竜紋とは“D”が生まれながら持っているもの。位置はバラバラで上半身にもあれば下半身のどこかにある。

 

とりあえず息があるか確認しようとしたら少女が唐突に目を開けた。

 

「うん・・・?」

 

至近距離で視線が交わる。アヴァロンが俺の視線から少女の魂を見た。なぜこう働いたのか分からない、が今一つ言えるのは―――。

 

「(魂が)綺麗な色をしているな・・・・」

 

「なっ、ななな・・・」

 

わなわなと唇を震わせ、砂浜に横たわったまま顔を赤くする少女。だが、はっ我に返ると左手で胸を隠し、右手をこちらに向けてきた。

 

「そこまでだ。攻撃をするならこちらの方が早い、手を下げるがよい。」

 

「う、嘘つかないで!あたし、騙されないもん!ミットガルに男なんているはずないもん!」

 

「つ、連れてこられたんだよ!物資と一緒にコンテナに積み込まれてな!」

 

「段ボール箱をかぶって潜入したわけじゃあ?」

 

「ねぇよ!てか急に何を言い出すですか!?」

 

あの存在から助けが来たことしか知らず、知識も何を与えられずにこの世界に出されたのだから。

 

「コンテナに段ボールで忍び込むなんて・・・さてはあなた、へ、蛇の人?」

 

「待たせたな!(イケボ)って違うって・・・。詰め込まれたって言っただろ。それに、忍び込んだとしてもここのセキュリティを突破できるはずがない。世界で最も堅牢って噂の環状多重防衛機構(ミドミカルズ)がそんなに甘いものだと思うか?」

 

彼が冷静に説明しようとするが、少女はおれずに言葉を続ける。

 

「で、でも、人間には無限の可能性があるっていうしっ」

 

「どういう発想だよ!第一、俺が愛国者だったとしたら、呑気に砂浜でぼうっとしてるわけないだろ」

 

「そ、それも罠かもしれないじゃない。誰かをおびき寄せるための・・・はっ!?もしかしてあたし消される!?拷問で情報聞き出されて、最後には好き勝手に扱われて終わる運命なのぉ!?」

 

「だから話を聞け!消さないし、殺さないし、誰もそんなことしないから!」

 

「じゃ、じゃあまさか・・・・い、今?」

 

少女が顔を蒼から赤色に変わっていく。そんな反応されると流石に困る・・・。全くそんなつもりはないのだがこっちを見られても何もすることができないから・・・。

 

「だ、だから何もしないって・・・・」

 

「嘘っ!2人とも顔赤いもん!」

 

「何でそういうところは鋭いんだ・・・・」

 

彼は自分をつっこむ様に深く嘆息する。このままでは埒が明かないが、今の自分に何かを証明するようなものはない・・・。

 

「俺は、物部悠(もののべゆう)。アスガルにある軍事組織、ニブルに所属していたものだ。階級は少佐。今日付でミットガルへ異動になった。指令書もちゃんとある。」

 

「変わりに俺が潜って良かったな。物部悠、お前が潜ってたらダメになってかもしれないんのだから」

 

少女は目を丸くし少年が出した書類をマジマジと見る。

 

「モノノベ、ユウ・・・・本当に・・・軍人さん?変質者じゃなくて?じゃ、じゃあそっちのあなたは?」

 

「とりあえず助けてと言われ、この世界に放り出されたものだ。」

 

「ほ、放り出された?」

 

「その前にこれを着るがいい」

 

そういいこの子を簡単に覆うことができるタオルを創って渡した。

 

「あ・・・うん、ありがと・・・」

 

「イリ、スだっけか?そういえばなんで何も着ずに泳いでたりしたんだ?」

 

「えー?いくら女の子しかいなくても、あたしたちは裸で泳いだりなんてしないよ?そんなの、はしたないもん」

 

俺たちは顔を合わせ彼女が何も身に着けていなかったことに眉を寄せる。

 

「俺たちの見間違えでなければ、イリスは水着なんて着けていなかったと思うんだが・・・」

 

「ああ、それはね水着が流されちゃったの。泳いでるいる間にいつの間にか脱げちゃってて・・・どこに引っかかってないか潜って探していたんだよ」

 

あっけからんと話すイリス。先ほどの爆発といい、水着といい。この少女―――。

 

「―――イリスはうっかりさんなのだな」

 

「う、うっかりさんじゃいもんっ!あたし馬鹿でも天然でも落ちこぼれでもないもん!!」

 

どうやら地雷を踏んでしまったらしい。

馬鹿で、天然で、落ちこぼれか―――か。なんとなくだが今のイリスを理解することができた。外見は違うのに、真っすぐなところはあいつに似ている。

 

「ふえっ!?」

 

「どうしたんだ?」

 

突然イリスをから奇妙な声が上がった。

 

「あ、あなたが急に笑い出すから・・・」

 

・・・何故笑っただけで顔を赤くするのだろうか。

 

「そ、そういえばあなたの名前を聞いてませんでしたね」

 

「うん?・・・ああ、確かに言っていなかったな。俺の名前は・・・そうだな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――竜赤アルマだ。まぁ多分すぐに真名をおしえることになるだろうよ」

 

「真名って何?」

 

「そのままの意味だな」

 

イリスが首を傾げさらに聞いてくるので、俺は強引に話を変えることとする。

 

「―――それよりその恰好は不味いだろ。出来れば自分の服を着て、そのタオルを返してほしい(消したい)のだが」

 

見た目ではそうゆう風には見えないがタオル一枚の少女に、男2人というなんとも誤解されそうな展開となっている。

 

「ええっ!?あたしが着たものをモノノベに!?無理!無理無理無理!絶対ヤダ!匂い嗅いで、ぺろぺろしたあとにご馳走様するつもりなんでしょ!?」

 

これはひどい。

 

「んなことしねぇよ!!その発想が怖いわ!!てか何で俺なんだよ!」

 

「痴漢モノノベ!変態モノノベ!ありがとうアルマさん!あれ?そういえばモノノベっ苗字、あの子と同じじゃ――」

 

こちら()の言い分を聞かず、顔を真っ赤にして喚いていたイリスが、ふと我に返った様子で首を傾げた。涼やかな声が俺たちの会話に割り込んできたのは、ちょうどその時だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「イリスさん――人の苗字であまり痴漢、変態と連呼しないでくれますか?私のことではないと分かっていても、あまりいい気分ではありません」

 

俺たちは同時に声のある方へ顔を向けた。砂浜と道路に高く隔てる防波堤に、制服姿の少女が立っている。長い黒髪を靡かせながら、少女はゆっくりと砂浜へ続く階段を下りてきた。

 

「まさか・・・・」

 

「・・・・?」

 

彼の顔は、懐かしい人物を見て驚いているような感じだけではない。その人物がこんなところに居ないはずだと思っているような顔だ。そんな空気をぶち壊すかのようにイリスが言い始める。

 

「あっ!み、ミツキちゃん!ご、ごめんねっ・・・そういえばミツキちゃんの苗字もモノノベだったよね。いつも名前で呼んでいるからド忘れしてえ・・・・」

 

「深月・・・」

 

「少年?」

 

彼が声を絞り出すかのように、彼女の名前を呼んだ。彼女が俺たちの前まで来ると、スカートの端をつまんで優雅に一礼し、こう言った。

 

「お待ちしておりました。三年ぶりですね―――兄さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

そして、異世界からきた人、ようこそ」




一話一話最低3000文字!!!ていうかなんかそうしないと話数が少なくなりそう・・・。
何が3000文字だ・・・!これ5000文字行ってるし!!ま、いっか(適当)
てか流れでイリスを落とすような流れになっちゃたけど急いでくれないと話が詰まっちゃう・・・・
ヒロイン困っちゃう!!!モノノベ君・・・深月ちゃんと結んじゃいそう!!誰か助けて!!|д゚)
誤字や応援コメント待っています!!!!!


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閑話:ある料理騎士と少年の話をするとしよう

そういえばアルマの最後がわかりませんでしたね。
書いてたはいいんですけど書き方が分からず断念すこととなりそのままとなっています。
っということで最後ぐらい書こうかなって・・・
少年の話が前半で少し、ほぼ残りが料理騎士の最後の話になります。かんばって長く書いた・・・・。糞文だけど・・・勘弁ね?


やあやあやあやあ!!皆がお待ちの花のお兄さんだ、ちょっとお邪魔して少しばかり王の話とは違う、ある2人の話をしようと思うだが・・・どうかな?

まあ問答無用で語るんだけどね!

 

では、まず少年の話を―――するとしよう。

 

――――――――――――――

 

 

白い部屋を見ると、初めて()と出会った時のことを思い出す。あれはそう、三年前。

自分が“D”だと名乗り出た後、俺は薬物のようなものを注射で打たれて昏倒し―――気が付くと狭い部屋の中にいた。そこは天井も壁も床も真っ白もで、目の前にいは軍服を着た若い男が立っていた。

 

―――誰だろう。俺が知っている人だろうか。それとも初めてあった人だろうか。

 

考えても分からなかった。ただ一つのこと以外、すべてがあやふやになってしまっていた。そんな俺をじっと見つめ、、男は口を開いた。

 

「・・・理由は分からないが、いい具合に()()いるな。加えて稀有な才能もある。私は君が気に入ったよ」

 

よく通るだった。聞き逃すことを許されないような、そういう力が含まれている声音。

 

「どうだい、私の下で働いてみないか?何百人、何千人、もしかしたら何万人もの人々を救う、とてもやりがいのある仕事だ。君にきっと向いている。」

 

そう男に問いかけられたが、俺は答えることができなかった。猿ぐつわを噛まされているからだ。加えて手足も縛られている。男はそんな俺の様子を見ると、笑みを浮かべてこちらに手を伸ばす。

てっきり猿ぐつわを外してくれるのだと思っていたのだが、男が掴んだのは俺の髪だった。ぐっと頭を押され、強引に頷かされる。

 

「そうか、引き受けてくれるか。ありがとう。これで今から君は、私の部下だ。」

 

笑顔のまま、男はそう言った。例えようのない悪寒が走る。これは会話ではない。ただの手続き。もう俺の運命は決まっているのだと、この時ようやく理解した。そして男は俺は未来を、運命の行く先を口にする。

 

「君ならきっとなれるさ。何万人、何億人もの人々を救える()()()に―――」

 

――――――――――――――

 

ざっとこんなんもかな?いやいや人間は好きだけど・・・・やっぱねぇ!!あはははは・・・・うん、ごめん。だけど反省はしないのさ!いやぁ・・・最近の人間は怖いね・・・。あんな風になりたくないものだねぁ!ははは!まぁ自分は夢魔だから関係ないんだけどねぇ(そこじゃない)。

さぁ次の・・・・料理騎士のことを話すとしよう・・・。

 

――――――――――――――

 

ブリテン・キャメロットに大量に吸血鬼と蛮族が襲い掛かってきた。その数は数百万と推測された。そのなかに飛びぬけて恐ろしい力を持つものが現れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――タイプ・ムーン。

 

 

「王よ、その存在はなんなのですか・・・?」

 

聖剣の姉妹剣を賜った騎士、ガウェイン。

 

「詳しい説明はこいつにしてもらおう、マーリン説明を」

 

無表情で厳しく指示を出す厳格の騎士王、アーサー。

 

「やれやれ・・・ずいぶんと荒い王様だ・・・・一応君も知っているだろう?」

 

困りながらも語りだそうとする魔術師、マーリン。

 

「知っていても指名されたのはお前だ、マーリン・・・」

 

マーリンに言われて困る料理人、アルマ。

 

「っといっても名前だけが有って、その存在に対する有力な情報はないんだ

しかもあれは正確な吸血鬼ではない」

 

「名前を見ればわかるさ」

 

「厳密に言えば真祖じゃないんだ。吸血種であることは間違いないらしいんだけどね、死徒でないにも関わらず死徒二十七祖として数えられているみたいだよ」

 

「あれかな?俺の人生は始まりから終わりまで吸血鬼とヘルパーティーなのか?はっ!そんなの勘弁だぞ・・・」

 

「で、ですが兄上。今まで吸血鬼と戦ってきたのでは?」

 

アーサー王の息子として語られている騎士、モードレッド。

 

「旅の時には・・・な。だが戦ってきたのも下位の存在や死徒という者たちだったからな。・・・けど今回は明らかに違いすぎる」

 

その言葉に全員が息を飲んだ。アルマの戦闘能力はずば抜けて高い、マーリンの剣術、魔術指導から始まりそこから派生していきほぼ我流となっていた、しかも修行というなの旅でほとんどの大陸を制覇せているのでその技術はさらに高まっていることだろう。

 

「で、ですが!!!―――」

 

モードレッドが声を上げようとした時

 

「そこまでだ。モードレッド卿、アルマ卿よ。これより作戦を伝える。」

 

その言葉で緊張が走りだす。

 

「今回の数は今までの侵略に比べて遥かに強大だ。卿等の体力や魔力のことも考えると長期間の戦いは厳しいこととなるだろう。だから―――」

 

「王よ、すこしいいですか?」

 

「・・・・・何?」

 

「今回の大将、自分にやらせてもらいないだろうか」

 

―――――――ッ!!!

 

その発言はマーリンですら表情を歪ませた。

 

「奴に対して長く戦うことができるのは自分です。剣がある、技術がある、魔力がある、そして―――皆の()()がある。アーサー王には騎士たちの指揮をお願いしたい。あなたがいてくれるだけで騎士たちは長く戦えることができるはずです。ガウェイン卿の聖剣で真名開放で戦いの間は太陽を出します、それをしてる時には無防備になっているのでギャラハッド卿に―――」

 

「なるほど、吸血鬼の弱点のうちの1つを突くわけだね」

 

「あぁそこで怯るんだところを王の聖剣で薙ぎ払えばいいのです」

 

「―――――――」

 

王は唖然とした顔をしている。マーリンも何とも言えない感じの顔になっている。

 

「・・・卿よ」

 

何とも言えない声で語りかけてくる。

 

「―――はい」

 

「必ず、必ず帰ってくると誓えますか・・・?」

 

「はい、この剣に誓って、必ず帰ってきます。」

 

「では、その存在と対峙をお願いします。卿等もアルマ卿の作戦に乗っ取り準備を」

 

 

 

――――――――――――――

 

「君は・・・アレと対峙して帰ってこれるのかい?」

 

「はっきり言って難しいな」

 

「―――――そうかい」

 

目を閉じながらマーリンはそう答えた。聞きたいことが見つかったのか去ろうとした寸前にこちらを見た、何を聞こうかわかったので俺はこう答えた。

 

「悔いはあるが後悔はないようにした、残せるものは残したし、継がせるものも継がせたからな」

 

「ふむ。そうかい」

 

「・・・あぁ」

 

「では夜にそうなるか祈ってるよ」

 

「ほざけ糞魔術師が・・・お前が祈るなんてフラグ以上の物になるじゃねか」

 

「ひどいじゃないか!ボクも帰ってくることを待つことしかできないのに!」

 

「地味に親ばかしてんな・・・」

 

「ふふん!当然だろ!アルトリアを調整したのはこのボクなんだ!」

 

「ほう・・・その話は帰ってこれたら改めてきっちりと聞かせてもらおうかな?」

 

「・・・・・・・・・」

 

「ではな・・・祈っててくれ」

 

「うん・・・待ってるよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

そして戦いは始まった、あらかじめ敷かれていたマーリンとアルマの探知結界に引っかかった敵たちによって運命の火ぶたが打たれた。

ガウェインの聖剣によって吸血鬼の動きがとめられ、その影響で蛮族たちも動きが止まった。

その隙をついてアーサー王が約束された勝利の剣(エクスカリバー)を打ち放ったことで目の前の敵は削れたがその後ろからさらに走ってきた。ここからアーサー王たちの戦いが始まった。

 

 

一方アルマ対朱の月 アルクゥエイド

 

「貴様が朱の月・・・タイプ・ムーンか・・・」

 

「ほう・・・人間が妾の真名をしっておるか」

 

「名前だけだがな・・・して何故ブリテンを侵略なんてする?お前のような存在が求める様なものがあるのか・・・」

 

「「地球のシステムに即した後継者(器)」・・・を見つけ出すこと」

 

「・・・何」

 

「いずれ妾が地球(ガイア)人類(アラヤ)双方の抑止力から廃絶対象になることを予見したからだ、それ故に神秘が少しでも残っている間に探し出そうかと思っておってな」

 

「・・ざ・・るな・・」

 

「・・・ん?」

 

「ふざけるなよぉ!ただの器探しのためだけにブリテンを攻めていい理由にはならねぇ!!だから・・・」

 

光輝く魔力がアルマの体を包み込む。その魔力放出を見てアルクゥエイドは獲物をついに見つけたかのような目になっていたことには今の俺には分からなかった―――が戦闘状態になったのはわかった。

 

「だから、その貴様の目的・・・・打ち砕かせてもらうぞ」

 

「やってみろ・・・貴様のような人間なら指どころか腕や体が動いてしまいそうだ・・・!!!」

 

もう一つのところでまた大きな戦いが始まった。

ひたすらきり斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る。

例え相手が()()()を持っていたとしてもただ守るために突き進むまで。

 

 

「ふ、ふふ、ふははははははははは!!!よい!!よいぞ!!思った道理、体までが動きよったわ!!・・・・故に本気をだそう」

 

「本気を・・・出していなかったと」

 

「ふふふ・・・それ頭上注意だ」

 

「・・・?何!?い、隕石だと!?貴様ぁ!!」

 

「ふはははははは!!!防いでみろ!!」

 

「―――――――

 

 

 

 

 

 

集いしは我らの希望

切り開くは人々に未来なり

打ち砕けろッッ!!!」

 

「この光は・・・!!!」

 

迸るは極光聖剣(エクスキャリバー)ァ!!!!」

 

どごぉぉぉぉぉぉぉん!!!!!!!!

 

隕石は砕けた・・・だがその衝撃までは消しきれなかった。

 

ずばぁあん!!!

 

「・・・意外なところで落ちるとはな」

 

そこには横に剣が刺さり血ただれた下半身が落ちていた。

 

「・・・仕方ない、用があるものだけ回収しt・・・ッ!!」

 

上半身が吹き飛んだはずのところから光があふれ始めていた、その光は次第に目をつぶらないといけないほどの量を放っていた。

アルクゥエイドが目を開くとそこには膝をついた状態になっていた。

 

「・・・・不思議な理想郷(ミステリアス・・・アヴァロン)

 

「・・・貴様不死身か・・・?」

 

「いいや・・・・半っといったところさ・・・まぁこれもずっとってわけじゃないがな」

 

「そう・・・こなくてわなぁ!!!!」

 

「ちっぃ・・・・・!」

 

そこから戦闘はさらに激化した、抉れ、裂け、割れ、あらゆる攻撃が地球の表面に影響が出ていた。さすがにここまで激しいと両者は長く持つことはできない。その瞬間、両者の攻撃が止まった、片方は倒れ、片方は両膝を突いていた。

 

「妾の・・・・勝ちだ・・・」

 

「・・・・・・ぁぁ」

 

「・・・・持たないか」

 

「ぁ・・たり・・・まえだ・・・」

 

「そうか・・・妾はもう退くこととする」

 

「・・・・ぁあ?・・・・」

 

何故ここまで来て引こうとするのか・・・今の状態では深く思考することはできない。

 

「ここまで・・・深手を入れられてしまったのだ・・・やられはせんだろうが・・・今の状態で戦いは避けねばならん・・・」

 

「・・・ふ・・・ん・・・」

 

「汝を行きたいところに連れて行こう・・・どこへ行く?」

 

俺はアルトリアたちが戦っているであろう場所を指をさす。今の状況でどう移動するのか。

 

「飛ぶんじゃ!」

 

元気だな・・・

 

――――――――――――――

 

「―――ッ‼王!!何かがこちらへ来ます!」

 

アーサー王が答える暇もなくその飛来物が到着した。

その飛んできたものが抱えているものを見て心臓をつかまれる感覚がした。

 

「に、兄さん!!!」

 

王の仮面を外してしまうほど冷静さを失っていた。

 

「兄さん!!兄さん!!」

 

「・・・ふ・・ふ・・もど・・・って・・・来たぞ・・・」

 

「どこが無事なのですかッ‼」

 

「・・すま・・・なぃ・・な・・めん・・ど・・ぅかける」

 

「よい、兵を退かせるんだ」

 

アルクゥエイドが吸血鬼たちに声をかけようとした時

 

「貴様ぁ!!ただで帰させると思うなよ!!!」

 

アルトリアの後ろからアルクゥエイドに斬りかかろうとしたとき

 

「ランスロットォ!!!」

 

「ッ‼」

 

「手を・・・・手を出すなぁ!!!」

 

その間に声をかけたらしくもう攻めていた吸血鬼たちと何故か蛮族たちも居なくなっていた。

 

「・・・・帰らないのか」

 

「・・・見させてくれ」

 

「・・・得するものなんてないぞ」

 

「・・・よい責任を取らせろばか者・・・」

 

「・・・やれやれ」

 

その会話が終わると同時にアルマの体に異変が起き始める。

足の先から黄金の粒子が出始めていた。

 

「ッ‼ま、まさか!!世界がッ‼」

 

「そう・・・みたいだな」

 

「・・・・・・・」

 

アルトリアはアルクゥエイドに睨みつけるが

 

「やめるんだ・・・アル・・・どっちも悪くない・・・おそらくこの戦いに目をつけられたんだろう・・・」

 

「そ、そんな・・・・」

 

「なんか新鮮だ・・・・下半身の感覚がなくなるのは・・・」

 

「なにを言うか・・・戦いで色んなトコロが吹き飛んでおったのによく言うようじゃ」

 

「アル・・・・」

 

「やめてください!!それ・・・以上・・・言わないで・・くださ・・ぃ」

 

「はは・・・やだね・・・」

 

「・・・ふ・ふふ、やっぱり兄さんですね・・・」

 

「あぁ・・・みんなを頼んだ・・・そして導け・・・」

 

「はい・・・ありがとう・・・ござ・・・いました」

 

最後にアルトリアに手を握られ一部の円卓の騎士に囲まれ、敵の大将であったはずのアルクゥエイド・プリュンスタッド。

 

 

 

 

 

 

 

 

     ―――アルマ・ペンドラゴン

        吸血鬼戦争

         対朱の月

          皆と敵に看取られその人生に幕を閉じた。

 

 

――――――――――――――

 

うん、こんなものかな随分と長くなってしまったね。じゃあまたどこかで会えることを()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――

アルマ・ペンドラゴン

少年期 村で希望の女の子(フォースボーイ)と言われる

 

青年期 妹が選定の件を抜いたと同時に旅に出た

    そこで料理を学び、作り、発展させた

    小さい村ではなぜか信教された

 

帰還後 神秘も少なくなり植物すら出来ずらかった土地で食材栽培に成功させる

    料理長として就任されたあと料理騎士となった

    敵大将との一騎打ちのうち負け、倒れる




後半やたらセリフばかりになっていたけどいいかな?いいよね?10時間以上パソコンとにらめっこした努力に対して何もイワナイヨネ?本編に関してはすぐに取り掛かるんで安心しテクダシア♪希望のうんたらかんたらは誤字ではありません(断言)。誤字と応援コメント(ヒロイン未定)について待ってます!今だ来てない今では甘えでは?では次回竜園のミットガル③


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