もしも和が赤木しげるのような打ち手だったら (EDFストーム1)
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1話
符計算間違えないか心配でままならない( )
20世紀では麻雀は裏世界での道具にすぎなかった。
ヤクザや政治家に資産家、果てには裏社会の闇の王ですら麻雀を使って莫大な金が裏で動いていた。自動卓ができるまでの手積み卓時代ではイカサマを使い玄人達が暴れていたりと一般市民にはあまりいいものという印象はなかった。
しかしそんな時代から時が経ち21世紀...
世界の麻雀競技人口は一億人の大台を突破。
我が国、日本でも大規模な全国大会が毎年開催されプロに直結する成績を残すべく高校麻雀部員達が覇を競っていた.......
この物語は裏の世界で数々の伝説を作り、神域の男と呼ばれた赤木しげると麻雀を始めたばかりの幼い原村和との出会いにより始まる正史とは外れた別の物語である。
世はまさに大麻雀時代。そんな時代の中。私、小学二年生な原村和は今現在親の仕事の都合で東京に住んでいた。趣味はエトペングッズ集めとつい最近始めた麻雀。麻雀はつい最近知ったばかりでやっとルールを覚えたばかりの初心者だ。ちなみにまだネット麻雀しかやったことはない。
しかし麻雀は一人ではできないゲーム。和は仲間を作ろうとしてみたが、
「麻雀はこんな牌というのを使って遊ぶのですが」
「うえぇ、なんだこの漢字読めないじゃん。ムズそうだしやだ」
「なんか算数セットにこんな感じの入ってたような」
「私算数苦手だし無理だよぉ〜」
「ルール多すぎて覚えられないよ」
などなどいくら麻雀ブームとは言え小学二年生には麻雀は難しく、ほかのクラスメイトにやり方を教えたところでせいぜいドンジャラにしかならず、まず麻雀のルールを理解できなかった。そんな中、なぜ原村和は麻雀のルールを理解できたのは日頃の学校での勉強の賜物のおかげだろう。
「え、この牌ってこんな高いの⁉︎」
「パソコンなんてパパがお前には早い!って怒られちゃった」
「そうですか...」
そもそも麻雀牌や卓、ネット麻雀をやるにしてもパソコンは小学生には価格的にも手に入らず、仲間は増やせなかった。
なので毎日家でネットで麻雀をしてはいるものの
「また振り込んで飛んでしまいましたか...」
いくらルールを理解したとは言えまだ小学二年生。効率や相手のあがり牌の読みなどはまだまだで振り込んでばかりのダメダメ。何度やっても3着やラスばかりであった。何度やっても勝てないと言うのはとても辛いものだ。ましてやまだ子供な和はとても悔しかった。
なぜ勝てないのか?小学生なりに考えてみた結果に至った。
(もしかしたらネットではなくリアルでなら何かつかめるのではないでしょうか?)
まだネット麻雀しかやったことがないからリアルなら!と考えになったようだ。
「そうと決まれば早速行動に移さないとですね。」
まずはネットで近くにある雀荘を探して次の休日にでも行ってみることにしましょう。
雀荘に行く前日はとても楽しみで眠れなかった。まるで遠足に行く前日かのような気分だった。
そして雀荘に行く当日。とても元気よくルンルンと雀荘に向かいついにネットで調べた通りの雀荘にたどり着いた。
「ここから私の伝説が始まっちゃったりするのでしょうかね♪」
いざ初のリアル麻雀!と扉を開くと
そこには黒服に黒サングラスをかけた人たちがうじゃうじゃいました。
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