東方携球獣 ~ポケモン達が幻想入り~ (HR-H HR-E)
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第0話 術式と神々
主人公みたいにしゃしゃり出てくるオリキャラは今回は居ません!
~砂漠~
~遺跡~
暗く、砂漠の砂に半分埋もれていた。遺跡。
中に入るには並大抵の輩では入れないだろう。
しかしその遺跡の最深部にたどり着き、古代文字で書かれている石碑を読んでいる男....いやオスのポケモンが居た。
彼は古いローブを着ており、小声で古代文字をスラスラと読んでいる。
「アルセウス.....ここの遺跡にも書いてあるか...」
彼は特殊な能力で世界を転々と移動しては、こういう遺跡などを一人で調べている。
ここの遺跡は最近発見され、どの探検隊も奥には行けずにいた。ここには今までにない珍しい何かがあると思い彼はひとりで誰にもできなかった攻略を果たした。
「ハズレか.......」
ここに書いてあるのは別世界の遺跡や古文にあった事を言い直してあるだけだった。
アルセウス世界を創造、時間と時の創造、人間との対立、マサラ人.....
自分にとってはもうすでに知っていることだ。
彼はそう思い帰ろうとすると.....
遺跡の壁の隅にある何かが光っているのが見えた。
壁が光っている......いや文字が光って浮き出たのだ。
「なんだこれは....?」
書かれているのは今まで自分が見たことのない内容だった...
そして地名らしき名前が書いてあった。
「.......げんそうきょう...?」
突如文字が光りだした。
ーーーーーーーーーーーーーーー
~???~
「あら?」
突然女性の目の前に手帳みたいのが落ちる。
女性の名は八雲 紫(やくも ゆかり)
幻想郷に住む創造者の一人であり、最強の古参妖怪の一人である。
彼女は目の前に落ちてきた手帳を拾い上げる。
かなり使われておりボロボロだ...
紫はページをめくっていく。そこにはとても興味深いことが書いてあった.....が
紫「ん?」
ページの途中から暗号みたいに書かれているのだ。
さすがの紫でも解読ができない。
(聞いてみるか.....)
紫が悩んでいると封印の術式みたいのが空中に出てきた。
その術式はこの手帳にのっている術式と同じだ.....
紫「面白そうだし、解いちゃお~と☆」
彼女はなんの警戒もなく術式に触れ、解いてしまった.....
「ガギグゲゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!」
「ぱるぅぱぁるぅ!」
ーーーーーーーーーーーーーーー
~数時間後~
「紫様!紫様!」
自分を呼ぶ声がする........
紫「はっ!」
紫は起き上がる...
自分は寝ていたのか?
「大丈夫ですか紫様!?」
彼女の隣には紫の式神 八雲 藍(やくも らん)が心配そうに座っていた。
紫(そうだ、あの時術式から....)
紫「藍!今幻想郷はどうなってる!?」
藍「え!?あっ....今幻想郷の至る所に謎の妖怪が出没しています!」
(..........)
紫「確認するわ、藍ついてきなさい。」
紫(あのデカブツが居るなんて.....名前で油断したわ。ポケットモンスター。)
To be continued...
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第一話 ポケモンとの出会い
~博麗神社~
「........きょうは ステキな日ね」
「変な妖怪が歩き回り、見たこともない鳥がさえずっている。こんな日には私みたいな巫女は.....昼寝が得策ね。」
Gルートのセリフを言っている彼女は 博麗 霊夢(はくれい れいむ)
この博麗神社の巫女だ。
昨日、この奇妙な妖怪?がたくさん出現する異変が起こった。本来ならこういう異変を解決するのが博麗の巫女の仕事なのだが、いざ解決に乗り出したときに八雲 紫に止められた。
~昨日~
紫「せっかく面白いことになってるからいいじゃな~い!あなたが動くのは危なくなったらね。」
と、紫の私情で止められた。一日たったいまでもあまり問題は起きてなさそうだし
霊夢「別にいいか.....」
独り言を言っていた霊夢は博麗神社に戻った。
その時入口付近に灰色の猫が障子をカリカリしているのを見つけた。カリカリしているといっても爪がないのかそれとも力がないのかはわからないが障子は無傷である。
「ニャー」カリカリカリカリ......
霊夢は後ろからそっと猫を持ち上げた。
「ニャァー」
よくよく見るとそんな猫ではない。手足の生え方が人型みたいに横に沿うように生えている。目は宝石みたいに綺麗だがなんかキュ〇べえを思い出すのでちょっと.....
という感じだ。しかしかわいい。
霊夢「あなたどこから来たの~?」
霊夢は猫を地面に置きあごや尻尾を撫でながら聞く。もちろん妖怪とはいえさっきから「ニャー」としか言ってないので通じてもしゃべれないだろう。
「ニャーン.....(カロス地方)」
霊夢「ん.....ぇえ!?」
喋った!?
霊夢「ね、ねぇ今のあなた!?」
霊夢はとても驚き、質問を続ける...しかし.......
バギィ
ゴォシャ!
「オォォォォォォォォロォォォォォトォォ!」
近くの木々がなぎ倒され、木にそっくりな化け物が出てきた。
さすがにあれはこの猫みたいに可愛く、安全ではなさそうだ。
ーーーーーーーーーーーーーーー
~人里~
歩き回ったら一日立っていたな。結果としてたった一日で人が住んでいるところに来れたからいいとしよう.....しかしここはどこだ?
彼は昨日まで砂漠の遺跡の調査をしていた。しかしいつの間にかこの見ぬ知らぬ世界に来ていたのだ、しかも自分だけではなくポケモン達もいた。
最初はここに生息するポケモンかと思って話を聞いてみたが全員知らない間にこの場所に来ていたらしい。
一応、先ほど仲間と連絡が取れたので帰れるには帰れる。だが........
こんな見たこともない世界を探検せずに帰るほどビビりではない。探検や調査には常に危険と不安がある、だから彼はしばらくはこちらの世界に住み、調査や探検をすることに決めた。
まずは人間に情報を聞こう。
~謎男(情報)収集中~
「さて......整理するか。」
予想以上に情報が集まった。安全な外来人という雰囲気を出して人間にいろいろ教えてもらったところ。
・ここはげんそうきょうと言う場所
・ポケモン達のことを全く知らない。
・げんそうきょうには人間や妖怪などの種族が住んでいるが最近新たな生命体が来た(ポケモンの事)
・妖怪は人間を襲い、人間は妖怪を退治するというルールがあるがここ人里は例外。
・聞いたところ妖怪は妖怪でもあの戦争相手の妖怪とは無関係。
「もう一周りするか。」
???「おいそこのお前!」
男は手帳に内容を整理した後もう一度情報取集しようとしたが後ろから女性に呼び止められた。
男は丁寧な口調で返答する
「何でございましょうか?」
???「擬態しても無駄だぞ、妖怪である私にはローブを着てフードをかぶったモンスターにしか見えん。」
驚いたな.....このローブはとても特別なものであり人間などに違和感なく擬態ができる。今はちゃんとした服を着た高身長の男性の擬態をしていて、擬態を見破らない限り
ローブやフードなど見えないはずだ。
服装やフードをかぶっていることを当てているあたりハッタリはないだろう。
男は正直に話すことに決めた。擬態を解いたここの妖怪は大丈夫とじこあんじしながら。
現われたのは色落ちした茶色のローブを着た、サボテンの様な人型のモンスターだ。
サボテンと言っても、サボ〇ンダーみたいなのではなく。口は小さいのが均等に並んでおり目は禍々しい黄色だ。
「これでいいか?」
???「......ああ.....」
女はとても驚いていた、いざ擬態なしのリアルの姿を見て驚いているのだろう。
この女性も始めてポケモンを見るのだろう、しかも俺は見た目(設定も)怖いポケモンの部類に入るからな。
「して、何ようだ?」
???「用というのは.....あ、私の名は上白沢 慧音(かみしらさわ けいね)だ。よろしく。」
「ん!ああ、俺の名は.........カクトゥーンだ。カクトでもいいぞ。」
To be continued...
カクトゥーン とあるポケモンを外国語にするとこうなる、何のポケモンかはカクトの要旨を見てくれれば分かる。
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第二話 幻想郷とポケモン
落ち着いてきたから投稿再開です!
でも短めです...
~人里~
~裏通り~
慧音「さて、私が聞きたいことだが......わざわざ擬態して何をしていた?」
「情報集めだ、擬態したのはこの姿では誰も話をしてはくれないだろう?ましてやポケモンを知らないし。」
聞いたことのない単語に慧音は首をかしげる。
「ぽけもん?」
「最近ここらの地域に出たなぞの生命体、知ってるだろ?それらがポケモンだ。そして俺もそのポケモンだ。」
慧音「ぽけもんとは妖怪とは違うのか?」
慧音は幻想郷ではおそらく普通である質問をした、しかしそれはポケモンであるカクトに怒りを覚えさせた。
(......おちつけ、ここの妖怪はあいつらとは違うんだ。)
カクトは怒りを抑え込み答えた。
「いいや妖怪ではない.....それと一ついいか?このげんそうきょうの妖怪とは無関係だが私のいた世界では妖怪は元戦争相手であり敵なんだ、ポケモン達を妖怪と言うのはやめていただきたい.......」
「す....すまない!」
慧音は急いで謝罪した。自分にはよくわからないが自分たちの種族を戦争相手である敵と一緒にされるのは嫌だろう。
「......ああ、私情を挟んだ...悪い。」
そのあと、カクトは自分の持っている情報を教える代わりに幻想郷の情報を教えてほしいという条件で話し合いを続けた。
慧音は妖怪であるためか人里の人間よりかは幻想郷に詳しかった。
カクトはそのことについてをメモに書き始めた。
幻想郷について
・幻想郷はハクレイ大結界というもので外部と分けられている。
・問題ごとはスペルカードルールという平和的な決闘がある。
・ポケモンは今まで見たこともない。(やはり別世界)
・魔法などの独特な文化が発展している。
・妖怪は人間を襲う(人里の人間は駄目)
・神が居る
などなど
そしてカクトは慧音に最低限のポケモンの知識を教えた。
・人間はポケモンをモンスターボールで捕まえて(使わなくてもOKだけど)一緒に暮らす(これを人それぞれ)
・人間はポケモンを乱暴に扱ったり、悪用してはいけない。
・問題ごとはポケモンバトルで解決する。
・ポケモンにはたくさん種類が居て中には神なんかもいる。
などなど
「ちなみにこれがモンスターボールだ、余ってるからやろう。」
カクトは慧音に赤と白のが半分ずつ占めているボールを渡した。
「それをポケモンに投げれば大体は捕まる、でも俺や人のポケモンはとれないからな?」
「ふ~む....」
「あと、今の情報をここの住民に教えてやってくれ。知らないままポケモン達に危害を加えたら大変だからな。」
「うむ!了解した!........それでお前はどうするんだ?」
.......考えてなかったな.....
「とりあえず.....幻想郷の有力者と会ってみる。その人にもポケモンの事....いや、今回の事件について何か知ってるかもな....」
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~博麗神社~
「オォォォォォォォロォォォォ!!!」
気にとても激似している化け物は暴れ狂ったかのように霊夢に殴りかかってくる。
霊夢は先ほどの子猫を抱えて。避けに専念している。
別にずっと避けるだけではない、霊夢は相手の動きをよく観察して反撃の様子をうかがう。
(よし......あいつはどうやら殴るだけみたいね。)
そう判断した霊夢は自身の能力を使い空を飛ぶ。
しかし相手は霊夢の予想を裏切る。
戦っている人面樹?は口に膨大なエネルギーをため込むと....
「オォォォォォォォ.......トォォォォォ!!!」
熱線の様にして放った。
「あら、すごい。」
霊夢は熱線を軽々とかわした。
「遠距離攻撃は使えると、さすがに見掛け倒しのバカじゃないのね...」
霊夢は手に持っている猫を神社内に放り込むとお祓い棒を構えた。
こいつが何なのか知らないけど....
「私にケンカ売るって事は退治する妖怪ね!」
「オオオオォォ!!!!」
霊夢は妖怪撃退用のスペルカードを宣言する。
「夢符「封魔陣」!」
対する妖怪(?)は両手で禍々しい黒い、影のような球体を作り投げつけてくる。
「オォォォォロォォォット!」
しかし妖怪(?)の投げた球体は霊夢のスペルカードによってできた結界により弾かれる。
そのまま霊夢は追撃のスペルを発動する。
「霊符「夢想封印 集」!」
霊夢の周りに光弾が舞い、そのまま人面樹に集中砲火する。
「ギャアアァァァァァァ!!!!」
人面樹は咆哮にも聞こえる悲鳴を上げて吹っ飛んだ。
もうすでに見えないくらいのスピードで吹っ飛んだのだった。
「ふう......ん?」
横を見れば先ほどの子猫がポカーンと口を開けて驚愕している。
「ニャァァ.....(すげぇ)」
「!?またこの声、やっぱりあなたの声?」
霊夢はしゃがみ込み訪ねるが子猫はいまだに口を大きく開けただ「すげぇ」というだけだった。
To be continued...
人面樹の化け物は鳴き声から分かる通り
老木ポケモンの「オーロット」です。
使用技ははかいこうせんとシャドーボールですね
子猫の方は「ニャスパー」です。
霊夢すげぇ
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