サイコロ・くじ引き転生【短編集】(改題) (しゃしゃしゃ)
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第一部
☆□ 23番 田中幸夫 享年19歳の場合


「…

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 」

 

「―――。 ―――」

 

 

 

⚀⚁⚂⚃⚄⚅

 

 

 

「……ふぅ。キャラ作りも大変だなぁ。やっぱ素で対応したほうが楽かも」

「さて、次はっと」

 

ガチャ

「―――? 」

 

「どうも初めまして えー23番 田中幸夫さん、享年19歳でよろしいですネ? 」

 

「―――?! ―――! 」

 

「ええお亡くなりになりました。就寝中の突然死ですね。一人暮らしだったため発見が遅れた…と。とりあえずこちらにどうぞ。あ、ドアは閉めてくださいね」

バタン

 

「―――。 ―――? 」

 

「うふふふふ。そうですよ、神様転生というやつです。まぁ私は神じゃないですが、神の使いです」

 

 

「………」

 

「あ、大丈夫ですよ。ご安心を。田中さんの考えてるような陥れる系や、神が邪悪…的な物ではありませんので、普通にあなたを転生させて、その物語を見ようというだけなので。うちは、そうですね、娯楽目的の神様転生です」

 

「! 」

 

「はい、心を読みました。……あぁ、そんなにおびえなくて大丈夫ですよ。言ったじゃないですか娯楽目的って。別にあなたでなければならない理由はありませんが、転生者に選ばれた人を消すような真似はしませんよ」

 

「―――? 」

 

「あぁ、いえ。選ばれたというのは少し違いますね。正しくは無作為に選んだ中の一人です。23番とお呼びしたのはそういう意味です。今更ですが、転生拒否なさいますか? 」

 

「―――」

 

「ですか。ちなみに拒否された方は今まで一人もおりません。やっぱり生きたいって思いが皆さん強いんですかね」

 

「……? 」

 

「おっと、それでは転生なさるということで。ではまずは転生先を決めてもらいます

――――これを使って…! 」

 

 

「―――。 ―――? 」

 

「サイコロです。カラフルでしょう? 青と赤、黄色と緑もあるんですが使うのは2個なので。 ? あぁ見たことがある…そうですよ、これは100円ショップで買ったものです」

 

「………」

 

「このサイコロを田中さんに振ってもらい、出た目に対応する世界に転生してもらいます。まさに人生のかかった賽ですね、100円ショップのサイコロに人生をかけて、どうぞ! 」

 

「―――。 ―――?」

 

「おっと、失礼しました。出目に対応する世界はこんな感じになっています」

 

 

 

青 : 赤

⚀~⚂:⚀→ONE PIECE

⚀~⚂:⚁→BLEACH

⚀~⚂:⚂→IS

⚀~⚂:⚃→ハイスクールD×D

⚀~⚂:⚄→魔法少女リリカルなのは

⚀~⚂:⚅→To LOVEる

⚃~⚅:⚀→Fate/

⚃~⚅:⚁→ポケットモンスター

⚃~⚅:⚂→なんちゃってファンタジー世界

⚃~⚅:⚃→自由

⚃~⚅:⚄→自由

⚃~⚅:⚅→自由

 

 

 

 

「ざっとこんな感じです。最後3つの組み合わせが当たりですね」

 

「―――。 ―――? 」

 

「いえ、これを決めたのは神様です。転生先の世界は、神様の作った箱庭世界です。ほんものそっくり、物語そのままの世界です。原作通りに世界が動くかはあなた次第です。介入すればかわるかもしれません。それと、朗報ですよ、田中さん。どの世界もちゃんと二次元の世界です」

 

「? 」

 

「つ・ま・りっ! 女の子もちゃんとかわいいということですよっ! 実写化で全然可愛くなくて絶望した…ということにはならないということです。おぉ、喜色満面の感情が伝わってきます」

 

「さてそろそろ振ってみてください、どうぞ! 」

 

「―――!! 」

から、からからから

 

 

⚄:⚃

 

 

 

「っ!」

 

 

「おめでとうございま~す! 大当たり~。これで田中さんは自由な世界に転生する権利を獲得しました」

 

「―――! 」

 

 

「ぱちぱちぱち~。では、何の世界に転生しますか? 」

 

 

「……………。 ―――? 」

 

「はい、この後はお決まりの特典を選び、転生ですね。はじめは“アイテム特典”これも自由に選べるわけではありません。今度はくじ引きで選んでもらいます。そして、もう一度サイコロを振ってもらい、“特典能力”を選んでもらいます。そして転生です」

 

「――――? 」

 

「それは、まだ言えません。さぁ、あなたは何の世界に転生しますか? 」

 

 

 

「……………………………………………………………………。

『池袋発、全セカイ行き!』でお願いします」

 

 

「はいはい、えーと。なかなかマイナーな作品ですね。どうしてこれを? 」

 

「まず、日常系の作品がよかったんです。転生物でバトル系に転生して戦える精神を僕はもっていないと思うので」

 

「ふむふむ」

 

「次に、せっかくならかわいい子のいる作品がいいな…と。でも僕が知ってる作品で日常系で女の子が可愛いって、これかきらら系の作品しかなかったので」

 

「なぜきらら系の作品にしなかったので? 」

 

「いやぁ、きららは『あんハピ』ぐらいしか漫画もってなくてアニメでしか知りませんし、その……」

 

 

「あぁ~…。まぁ、そうですね。この作品作者が作者ですし可愛いというか」

 

「それ以上はやめてください! 恥ずかしいです…」

 

 

 

「それでは次に、特典を決めます。初めは“アイテム特典”です」

 

「―――? 」

 

「漫画やアニメの特殊な武器や道具を特典として与えるということです。このくじの中から選んで、このリストの番号に照らし合わせ、当たったアイテムを与えます」

 

「………」

 

「これですか? くじです。私のお手製の。厚紙に一つ一つ番号を書き、はさみで切って、大変でした。それと、ノートです。Tの書店で買いました。こう見えて常連なのですよ? ほら見てくださいポイント、すごいでしょ」

 

「―――! ………」

 

 

「おっと、横道にそれてしまいましたね。与えられた“アイテム特典”はハイスクールD×Dの神器のように任意に出現させたり消えさせたりすることができます。盗まれることはないでしょう。では、よろしいですか? 」

 

「―――」

 

「まずはくじを引く回数を決めます。サイコロをどうぞ。出た目の数が、あなたが得ることのできる特典の数になります。リストの中には普通に便利なものもあります。では、どうぞ! 」

 

 

「―――!! 」

から、からからから

 

 

 

 

「はい、では3回くじをお引きください、どうぞ」

 

がさごそがさごそ

 

 

1322・・・364・・・174

 

「―――? 」

 

「はい、えーと、少々お待ちを…」

 

 

 

「まずは、1322番、これは『クマシュンの入ったモンスターボール』ですね」

 

「………ポケモン? 」

 

「はい、ポケモンです。氷タイプのひょうけつポケモンですね」

 

「いや、ポケモンは生き物では? 」

 

「あくまでボールが特典です。文句なら神様に言ってください。リストを作ったのは私ですが、内容をリストアップしたのは神様ですから」

 

「はい…あの、ポケモンフーズとかどうすればいいんでしょうか」

 

「えーっと、普通の食べ物で大丈夫なようです。あくまでポケモンそっくりのモンスターなので。それと、体力が消耗したら、ボールに戻して、自分の中に戻せばいいみたいですね。いわばあなた自身がポケモンセンターと言ったところですかね」

 

 

 

 

 

「では、つぎ364番は『ペイズリー・パークのスタンドDISC』です」

 

 

「……スタンドじゃないですか」

 

「そうですね。『ジョジョリオン』の広瀬康穂さんのスタンド。自分や他人を行くべき方向や場所に導く能力をもつスタンドですね」

 

 

「えぇ…」

 

「この特典は、とりだし不可となっています。与えられた時点であなたにはスタンド能力として『ペイズリー・パーク』を使うことができるようになります」

 

「………」

 

「あなたの忌避感は理解できます。しかしこれは神様の作ったそっくりのコピー品です。あまり気にしない方がいいですよ」

 

「…そうですか…そうですね」

 

 

 

「では最後、174番は『滅火皇子(エスティンギル)』ですね」

 

「うん? 」

 

「『BLEACH』に出てくる破面の一人ワンダーワイス・マルジェラの帰刃の名前ですね」

 

「ワンダーワイスって誰でしたっけ…? 」

 

「あれですよあれ、あーとかうーとか言ってた、浮竹さん貫いたアレです」

 

「あー…。この特典、なんなんですか? 」

 

「はい、形状はワンダーワイスの持っていた十字架のような斬魄刀ですね。そしてその斬魄刀がワンダーワイス・マルジェラでもあります」

 

「…それはあれですか、破面にとって斬魄刀は一部だから、それだけでは何にもならない。ならいっそ斬魄刀=破面にして特典にしよう…という」

 

「その通りです。神様のせいです。ッ私は悪くありません」

 

「はあ」

 

「田中さんの言うように、『滅火皇子(エスティンギル)』=ワンダーワイス・マルジェラです。死神の皆さんが行っていたように刃禅を行えば対話も可能です。そうしたら、帰刃も可能です」

 

「帰刃というと、あれですか、控えめに言って化け物ですが、というか実体なんですか? 」

 

 

「いえ、霊体です。帰刃時のみ霊体となるとのことです。あと、この特典のおまけというか、副次効果というか、否応にも霊圧が高まり、幽霊が見えるようになるので、ご了承ください」

 

「はい? え、幽霊いるんですか? 『池袋発、全セカイ行き!』はそういう世界じゃないはずなんですけど」

 

「いますね。逆に、いないと明言されている世界でないと幽霊はいます。まぁ霊圧が高まれば幽霊なんて消滅していくようになりますよ、たぶん」

 

「えぇ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、“アイテム特典”の次は“能力特典”です。これはサイコロの出目によって便利な能力を一つ手にできます」

 

「―――」

 

「はい、これが対応する能力となっています」

 

 

⚀ アイテムBOX(内容量無限)(内部時間停止)(中身把握)(生物不可)

⚁ 鑑定(名前など基本的な内容が丸わかり)(人の名前忘れちゃったとき便利だね)

⚂ 翻訳(どんな言葉も理解できるよ)(読めるし書けるし聞けるし喋れるよ)(on/off可能だよ)

⚃ リスタート×1(不慮の事故など寿命以外の原因で死亡した時、回避可能な時間に戻って 1度だけ やり直しができるよ)

⚄ ○○○コントロール(アレを自由に動かせるよ)(○倫男になれるよ)(たっちゃってたちあがれない時に便利だね)

⚅ はずれ(残念外れだよ、アイテムで我慢してね)

 

 

 

「………」

 

「()の中は私じゃありません。神様です。神様のせいです」

 

 

「では、これで最後です。どうぞ」

 

 

「―――」

からん、からから

 

 

 

 

 

「4ですね。リスタート×1です。おめでとうございます」

 

「できれば翻訳が欲しかった…」

 

「そうなんですか」

 

「はい、僕 英語苦手なので…」

 

「まぁ、仕方ないですよ」

 

 

「あーミスったなぁ…」

 

 

 

 

 

 

 

それでは転生です。

あなたは3つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

「ありがとうございました。行ってきます」

 

 

「いってらっしゃい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





No,23田中幸夫
 最善の選択を選び続け、平凡だが波乱のない人生を送った。
 享年81歳。大手企業に入社し出世。最善の女性と結婚。子どもを最善のタイミングで二人作り、老後は妻と共に自宅で余生を過ごした。
 子どもや孫の見守る中幸せに息を引き取った。
 クマシュンは進化しなかった。誰にも教えず、たまに戯れた。
 『滅火皇子(エスティンギル)』は一度だけ抜いた。悪霊が襲ってきたため。ワンダーワイスとは1度も対話しなかった。
 生まれてから死ぬまで、『ペイズリー・パーク』の“最善”に逆らうことはなかった。
 原作には一切かかわらなかった。原作が進んでいる間も普通の高校に通い、勉強をしていた。関わりたい気持ちはあった、でも関わらなかった―――それが“最善”だったから。


いかがだったでしょうか。感想もらうと意欲がわきます。

追記:サイコロとくじは作者がリアルに振って、引いています。引き直しもしてないです。


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☆■ 10番 宮本悠希 享年24歳の場合


2話目です。
ニトリで約1000円クッションを買いました。お尻が痛くならない!
いい買い物をしました。
注意)アンチ・ヘイト描写あり? 

後書き(本編)


「…

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 」

 

「―――。 ―――」

 

 

「はい、あなたの人生に幸運がありますように」

 

 

 

⚀⚁⚂⚃⚄⚅

 

 

 

「んー…。ふう、次の方どうぞ」

 

ガチャ

 

「………」

 

「初めまして宮本悠希さん。享年24歳。あなたは10番目の転生者です。これから転生のための説明等を行います」

 

「…―――? 」

 

「はい、残念ながら。お悔やみを申し上げます」

 

「―――? 」

 

「はい、ご家族の皆さんはあなたの死を悲しんでいます」

 

 

「―――? ―――」

 

「残念ながら、それはできません。「家族に一言」というのは出来ないのです。申し訳ありません」

 

「―――! ―――…」

 

「いえ、あなたは称賛されるべき人です。なら、私がこうするのも当然です」

 

 

「では、説明をさせていただきます。宮本さんにはまず、このサイコロを振ってもらいます」

 

「―――? ―――」

 

「ありがとうございます。そしてそのサイコロの出目によって転生する世界が決められます」

 

「―――? 」

 

「あぁ、えっとですね。転生です。わかりますか? 神様転生というやつです」

 

「―――。 ―――? 」

 

「はい、あなただけです。転生者は複数いますが、それぞれが別々の世界に転生しています。あなたがどの世界に転生するとしてもその世界にあなた以外の転生者はいませんし、将来的にやってくることもありません」

 

「―――? 」

 

「内訳はこのようになっています」

 

青 : 赤

⚀~⚂:⚀→ONE PIECE

⚀~⚂:⚁→BLEACH

⚀~⚂:⚂→IS

⚀~⚂:⚃→ハイスクールD×D

⚀~⚂:⚄→魔法少女リリカルなのは

⚀~⚂:⚅→To LOVEる

⚃~⚅:⚀→Fate/

⚃~⚅:⚁→ポケットモンスター

⚃~⚅:⚂→なんちゃってファンタジー世界

⚃~⚅:⚃→自由

⚃~⚅:⚄→自由

⚃~⚅:⚅→自由

 

 

 

「―――? 」

 

「これはその通り、自由です。あなた自身で転生する世界を選べるという意味です。もちろんこの中にない世界でも問題ありません」

「では、よろしいですか? 」

 

 

「―――」

からん、からん

 

 

 

 

⚀:⚅

 

 

「おぉ、はい。宮本さんの転生する世界は『To LOVEる -とらぶる-』の世界に決定しました」

 

「これはどうなんでしょうか。 危険とは言えないのかどうなのか、確かえっちな漫画だとは聞いたことあるんですが、読んでなくて」

 

「どうでしょう…基本的にはラブコメディの世界ですが、バトル要素もある世界ですし、何より宇宙人が存在し、危険な相手がわんさかいる世界ですから。安全かどうかは…」

 

「いえ、ありがとうございます」

 

 

「はい、では次に“アイテム特典”の数をサイコロで決めてもらいます」

 

「―――? 」

 

「“アイテム特典”とは漫画やアニメの特殊な武器や道具を特典として与えるものです例えば、22世紀からやってきた猫型ロボットのひみつ道具とか」

 

「―――。 ―――」

 

「はい、ではお願いします」

 

「―――! 」

からからから

 

 

 

 

 

 

「3…ですね。ではどうぞ」

 

「―――? 」

 

「あ、これはくじです。これで引いた番号と同じ道具があなたの“アイテム特典”になります」

 

「―――」

 

「あ、ありがとうございます。じつは、これ自作でして…あ、特典を決めたのは神様なんですけど! 」

 

「―――」

 

「はい、ではどうぞ」

 

 

がさごそがさごそ

 

 

2081・・・235・・・1441

 

 

 

「―――」

 

「えーっと、まずは2081番は、『キングキタン』ですね」

 

「それはっ…! 『天元突破グレンラガン』のガンメンの、キタンさんの『キングキタン』ですか? 」

 

「はい」

 

「では、頂けません」

 

「えっ! なぜですか?! 」

 

「『キングキタン』はキタンさんのものです。僕が使っていいものではありません」

 

「あ、うぅ…えっと、これはあくまで神様が原作をもとにして作った贋作です。コピー品です。だから、その、あの…」

 

「………………わかりました。これはコピー品で『キングキタン』ではない。そう思うことにします。ところで動力はどうなるのですか? やはり電力ですか? 」

 

「ああ、いえ。螺旋力です。この特典を得た人は螺旋力を用いることができるようになるので」

 

「…それは」

 

「どうしましたか? 」

 

「いえ…何でもありません。それで次は」

 

 

「あ、はい。次、235番は『愚者のスタンドDISC』です」

 

 

「…スタンドですか」

 

「はい…。えっとこれもそのコピーと言いますかその…」

 

「いえ、大丈夫です。もう割り切りましたので。確認ですが、3部の、イギーの、砂のスタンドの『愚者』で、間違いないですね? 」

 

「はい。間違いありません」

 

「ふむ…」

 

 

「えっと…」

 

「あ、失礼しました。最後、お願いします」

 

 

「はい、最後1441番は『絶霧』です」

 

「…それはなんでしょうか」

 

 

「えっとこれはハイスクールD×Dに出てくる「聖書の神」が作ったシステムで、不思議な能力を所持者へ与える異能の一種です。そしてこれはその中でも神器の中でも、神すら滅ぼすことが可能な力を持つと言われる特殊な神器《神滅具》で、上位神滅具の1つです。

所有者を中心に無限に霧を生み出す神器で結界系神器では最強の力を持ち、対象を霧で包み込むことで防御したり、霧に触れた者を任意の場所に強制転移させることもできます。直接的な攻撃力はありませんが、霧で上半身だけ転移させて断絶したり、消滅させることなどもできるため、使い方次第で国1つ滅ぼすことも可能な力を持つアイテムです」

 

「それはすごい」

 

「あと、神器は使い手の思いによって禁手と言ってさらにパワーアップすることもあります」

 

「そんなものがあるのですか」

 

「まぁ、宮本さんには必要ないですね」

 

「そうですね…電車賃節約できそうですね」

 

 

 

 

「では、次は“能力特典”を決めてもらいます」

 

「―――? 」

 

「はい、“能力特典”というのは神様が選んだ便利な特殊能力をサイコロの出目によって与える、というもので、その能力がこちらになります」

 

 

 

⚀ アイテムBOX(内容量無限)(内部時間停止)(中身把握)(生物不可)

⚁ 鑑定(名前など基本的な内容が丸わかり)(人の名前忘れちゃったとき便利だね)

⚂ 翻訳(どんな言葉も理解できるよ)(読めるし書けるし聞けるし喋れるよ)(on/off可能だよ)

⚃ リスタート×1(不慮の事故など寿命以外の原因で死亡した時、回避可能な時間に戻って 1度だけ やり直しができるよ)

⚄ ○○○コントロール(アレを自由に動かせるよ)(○倫男になれるよ)(たっちゃってたちあがれない時に便利だね)

⚅ はずれ(残念外れだよ、アイテムで我慢してね)

 

 

 

「…」

 

「あう…。こ、これは神様が書いたんです。だから、その私じゃないんです」

 

「―――」

 

「うう…で、ではサイコロをどうぞ」

 

 

「………―――!! 」

 

からっん からから

 

 

 

 

 

「………………」

 

 

「………………」

 

 

 

「その、うちの神様が本当に申し訳ありません」

 

「い、いえ。これも、あー、便利ですし、きっと、その…朝とか」

 

「…」

 

「あー…うぅ…」

 

 

 

 

で、では転生を行います。

あなたは3つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

 

「さようなら、あなたはきっと立派な人になるのでしょう。でも、少しは自分のために生きてもいいと思いますよ? 」

 

 

「はい、本当にありがとうございました。 今度は少し自分に素直に、自由に生きようと思います」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………。





No.10 宮本悠希 
 ハーレム王になった。
 物語のスタート、ララが結城家に転移してくる時に介入。『絶霧』で自分の家に転移させ、物語の根幹を破壊した。
 その後、婚約者候補になり、原作を消化しつつ、力をつける。←リトさんじゃないし、ラッキースケベはありませんでした。
 原作47話、ギドがやってきた。ついに本性を見せる。『絶霧』による転移と空間固定、高めた螺旋力での一撃でギドを殺害。
 父親を好きな人に殺され、心が不安定になったララを誘拐。『絶霧』の隔離空間にて交わる。そうして、ララの心を壊し、自分に依存させた。
 ララ誘拐と前後して、原作のヒロインたちを『絶霧』の隔離空間に誘拐。保護。
 地球、他惑星の報復を受ける。
 ララ、デビルーク星へ。
 ララを経由して『絶霧』による転移。セフィ・ミカエラ・デビルーク  ナナ・アスタ・デビルーク  モモ・ベリア・デビルーク  誘拐、監禁、強姦

 その後、隔離空間を転々としながら女たちと宇宙を巡り、数千年後、人生に満足して消滅した。
 ちなみに悠希が自分のものにした女たちは不老不死にされていたが、悠希の消滅に伴い解放された。「気合」で不老不死の存在にした。要は螺旋力。愛の力に不可能はないッ!
 最終的にハーレムは数億人。子どもは数千万人。息子は十代半ばまで育て、送り出し、娘は美しく育てば自分の女にした。←控えめに言って狂っている。気持ち悪い。おぞけが走る。
 ララ は 悠希を最期の瞬間まで愛していた。



はい。

To LOVEるファンの方、すみませんでした。
あと、グレンラガンのファンの方も。



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☆□ 321番 長野将彦 享年17歳の場合

三話目~。
明日早いので、今日は7時には寝るつもりです。
今回は穏やかです。
次回はっちゃけます。

後書き(本編)


「…

君がこれから手にする力で何をしても、それは君の自由だカク。

ボクたちは君が亡くなった後に、君の人生を閲覧するけど、評価するわけじゃないカク。

君の人生に三度目はないカク。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかは君次第カク。

転生を行うカク。それではいい人生を~カクー ばいば~いカクー! 」

 

「―――。 ―――」

 

 

「うるさいカク。これはキャラ付けカク。ほっといてほしいカク」

 

 

「…やっぱり間違えたかな」

 

 

 

 

⚀⚁⚂⚃⚄⚅

 

 

 

 

「次の方どうぞカクー」

ガチャ

 

「―――。 ――――!? 」

 

「321番、長野将彦さん、享年17歳カクね。凍結した階段を滑って転落、事故死カクね…」

 

「……………―――? 」

 

「そこは触れないでもらえるかな、自分でも無理を感じているから、とりあえず今回はこのキャラで行くって決めているんだ。触れないでくれ  …触れないでほしいカクなー」

 

「―――」

 

「では、説明を始めるカク。長野さん、あなたの察している通り、これは神様転生というやつカク。特典を神様からもらい、転生して、第二の人生を送ってもらうカク」

 

「―――! 」

 

「先に言っておくカク。あなたの死は神様のミスとかではないカク。文句を言わないでほしいカク。転生先・特典はサイコロとくじで決めるカク。ショーもないのが当たるかもしれないけどゴネないでほしいカク」

 

「―――! ―――」

 

「よかったカク。たまにいるのカク。ごねていい条件を引き出そうとしたり、ひたすらこっちを責め立てて話を聞こうとしない人が」

 

「―――。―――」

 

「ありがとカク。元気出たカク。それじゃあ転生先を決めるカク! 」

 

「―――? 」

 

「サイコロカク。この出目の組み合わせで転生する世界を決めるカク。組み合わせの内訳はこんな感じカク」

 

 

 

青 : 赤

⚀~⚂:⚀→ONE PIECE

⚀~⚂:⚁→BLEACH

⚀~⚂:⚂→IS

⚀~⚂:⚄→魔法少女リリカルなのは

⚀~⚂:⚅→To LOVEる

⚃~⚅:⚀→Fate/

⚃~⚅:⚁→ポケットモンスター

⚃~⚅:⚂→なんちゃってファンタジー世界

⚃~⚅:⚃→自由

⚃~⚅:⚄→自由

⚃~⚅:⚅→自由

 

 

「ボクとしては、後ろ3つが当たりカク。それでは、どうぞ!…カク! 」

 

「―――!! 」

 

からっん ころころ

 

 

 

 

⚀:⚂

 

 

 

「おぉ、長野さんの転生先は『IS 〈インフィニット・ストラトス〉』の世界カク」

 

「うわちゃー、ISですかー…」

 

「やっぱり、嫌カク? 」

 

「いや…っていいますか、その、この世界女尊男卑ですよね? そんな世界にはなるべく行きたくないっていうか、ほら俺、こんな顔ですし」

 

「うーん、ノーコメント カク」

 

「男は顔じゃない、と言ってくれないんですね…」

 

「残酷だけど結局顔カク。他は金カク」

 

「おうふ。 なら、原作開始前に転生することは…」

 

「ごめんカク。できないカク。主人公の織斑一夏と同い年で生まれるカク」

 

「そうですか…」

 

 

「ま、まぁ元気出すカク! さぁ次は“アイテム特典”カク! 」

 

「―――? 」

 

「“アイテム特典”とは漫画やアニメの特殊な武器や道具を特典として与えるものカク。それこそISだってあるカク。では、特典を決めるくじを引く回数をサイコロで決めてもらうカク」

 

「―――」

 

「あー、カク。ま、まぁとりあえずどうぞカク。振ってみてカク」

 

「―――!!」

からっ からからからからん

 

 

 

 

「おぉ、2個カクか…」

 

「―――? 」

 

「問題ないカク! ISの世界は危険がそれほどあるわけじゃないし、2個で十分なんじゃないかなカク」

 

「………―――」

 

「じゃあくじ引きカク! “アイテム特典”どうぞカク! 」

 

 

「―――!! 」

 

がさごそがさごそ

 

 

 

 

2331・・・641

 

 

 

 

 

「さ、まずは2331番カク。えーと『No.074 賢者のアクアマリン』カク」

 

「えーと…ん? なんですか、それ。俺全然聞いたこともないんですけど」

 

「んーっと、これは『HUNTER×HUNTER』グリードアイランド(G.I)編に出てきた指定ポケットカードの一枚カクね。機能は《所有している者は、一生を通して付き合うことの出来る、知識豊かな友人を何人も得るだろう。》だそうカク」

 

 

「要は、未来の親友と引き合わせてくれる宝石というわけですか」

 

「そういうことカクね。ISの世界でこれは心強いカク! 」

 

「そうですね」

 

 

 

 

 

「では、2つ目カク。641番『天道宮』カク」

 

「『天道宮』…それって『灼眼のシャナ』のでっかいあれですか」

 

「でっかいあれカク。移動要塞型宝具『星黎殿』に連なる移動城砦型宝具『天道宮』

…カク」

 

「正直、どうしろというのですか!なんですが…まぁ仕方ないですね。ともかくこの2つが俺の特典でいいんですね」

 

「あ、うん。そうカク」

 

 

 

「じゃあ最後に、“能力特典”カク」

 

「――――? 」

 

「“能力特典”とは神様が選んだ便利な能力を特典としてもらえるということカク。これもサイコロで決めるカク」

 

「――――? ――――」

 

「あぁ、違うカク。特典の種類は5つカク。内訳はこんな感じカク」

 

 

⚀ アイテムBOX(内容量無限)(内部時間停止)(中身把握)(生物不可)

⚁ 鑑定(名前など基本的な内容が丸わかり)(人の名前忘れちゃったとき便利だね)

⚂ 翻訳(どんな言葉も理解できるよ)(読めるし書けるし聞けるし喋れるよ)(on/off可能だよ)

⚃ リスタート×1(不慮の事故など寿命以外の原因で死亡した時、回避可能な時間に戻って 1度だけ やり直しができるよ)

⚄ ○○○コントロール(アレを自由に動かせるよ)(○倫男になれるよ)(たっちゃってたちあがれない時に便利だね)

⚅ はずれ(残念外れだよ、アイテムで我慢してね)

 

 

「……………」

 

「うん。言いたいことはわかる。口にしないで。ただでさえメンタル弱ってるから。お願い」

 

 

 

 

 

「さぁ! サイコロを投げるカク! 」

 

「―――? 」

 

 

「なにを言ってるかわかんないカク! ボクはなんともないカク! さぁ! 」

 

「―――――!! 」

 

からっ ころろろろ

 

 

 

 

 

 

 

 

「残念、はずれカク…」

 

「うがぁ…ついてないなぁ。アイテムBOX 欲しかったんだけどなぁ…」

 

 

「では転生カク」

君は2つの神からの贈り物をもって別世界に転生するカク。

今の君の自我を保ったまま、赤ん坊から君は人生をやり直すカク。

これから君の生きる世界にボクたちは関与しませんカク。

君がこれから手にする力で何をしても、それは君の自由だカク。

ボクたちは君が亡くなった後に、君の人生を閲覧するけど、評価するわけじゃないカク。

君の人生に三度目はないカク。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかは君次第カク。

転生を行うカク。それではいい人生を~カクー ばいば~いカクー! 」

 

 

「ありがとうカク~(ありがとうございました)」

 

 

「ぐふぅ…カク なんてもう二度とつけないぃ…」

 

 

 

 

 





No.321 長野将彦
 賢者のアクアマリンが篠ノ之束と引き合わせ
 天道宮が篠ノ之束の興味を引き
 将彦の人徳が友情を産んだ。
 束さんとの関わり以外に彼は原作に関わらなかった。
 それどころか、世界にもかかわらなかった。
 女尊男卑の風潮が出てきた辺りで社会と縁を切り、天道宮に隠れ潜むようになった。
 そうして世界中を天道宮に乗って旅をし、偶にアクアマリンの導きで賢人と出会い友好を築いたり。
 そうして旅を満喫し、多くの友を得て、出会いと別れを繰り返し、毎日が新鮮な日々を送り、91歳で永眠した。




今更ながら、「仮面ライダー4号」見ました。
すごい面白かったです。
主題歌の「time」も最高でした。


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★■ 42番 山本 犀 享年22歳の場合

昼食にかつ定食を食べました。
超おいしかったんですけど…しんどかったです。
最初のうちはうめぇうめぇでした。
でもそのうち…
昔はごはんお替りして汁お替りして、ばくばくむしゃむしゃ食えてたんですけどねぇ。


はっちゃけました。
直接的表現はないから…ないから…大丈夫な、はず…。
後書き(本編)


「…

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 」

 

「―――!! 」

 

「・・・」(耳をふさいで目をつぶっている)

 

 

 

 

 

⚀⚁⚂⚃⚄⚅

 

 

「あ゛~ づがれだ~。無差別選別つってももう少しましな人はいなかったものかね~。さて次はっと」

 

ガチャ

 

「……………」

 

「42番 山本 犀さんですね。ドア閉めて、お掛けになってください」

 

「………………」

バタン

 

「あぁ、すみませんこれ“さい”じゃなくて“せい”って読むんですね。失礼しました」

 

 

「…?! 」

 

「はい、心読めます。あなたが喋るのが得意でないことも分かっていますので、そのままでいいですよ」

 

「………………」

 

「いえいえ」

 

 

 

「そうですね、あなたの考えはおおむねあっています。あなたにはこれから異なる世界に力を持って転生してもらいます。転生モノの主人公というのは正しいです」

 

「……………」

 

「大丈夫ですよ、転生者同士で戦うとか、試練が与えられるとかそんなことはないですから。確かにあなたの他にも転生者はいます。しかしそれぞれが独立した世界で転生ライフを謳歌しています。あなたと関わることはありません」

 

「……………」

 

 

「はい、ではまず転生先を決めます。これをどうぞ」

 

「………? …? 」

 

「はいサイコロです。何の変哲もない青と赤のサイコロ。これの出目の組み合わせで転生先を決めることになります」

 

「…………? 」

 

「はい、これがリストです」

 

 

 

青 : 赤

⚀~⚂:⚀→ONE PIECE

⚀~⚂:⚁→BLEACH

⚀~⚂:⚂→IS

⚀~⚂:⚃→ハイスクールD×D

⚀~⚂:⚄→魔法少女リリカルなのは

⚀~⚂:⚅→To LOVEる

⚃~⚅:⚀→Fate/

⚃~⚅:⚁→ポケットモンスター

⚃~⚅:⚂→なんちゃってファンタジー世界

⚃~⚅:⚃→自由

⚃~⚅:⚄→自由

⚃~⚅:⚅→自由

 

 

「…………」

 

「ではどうぞ、サイコロを振って、転生先を決定してください」

 

 

「―――」

 

から。ころ。ころ

 

 

⚃:⚃

 

 

「………!! 」

 

「おめでとうございます。大当たり。あなたの生きたい世界に行くことができます。

ではどこにしますか? 」

 

「いま(決めるん)ですか…? 」

 

「はい、今決めてください。決まりでして、転生する世界を決めてからでないと特典を選んでいただくことができないんです」

 

「(どうするかな、もしも特典がしょぼいものだったらD×Dの世界なんかだとひどい目に合うかもしれない。でもせっかく転生するのに…。んん…いやまてよ。もしかして転生先って二次元が三次元に実写化されたようなものなんじゃ)」

 

「いいえ? 違いますよ? その作品の作者さんの絵をそのまま現実にしたような、そんな世界です。あなたの心配するようなことにはなりませんよ、きっと」

 

「(な、なるほど。じゃあ、転生する時期はどうなんですか、こっちで設定出来たり? あと主人公の立場になりかわったり、憑依転生したりとかは)」

 

「はい…まず転生する時期は原作開始時に主人公と同じ年齢になるように転生します。主人公の立場に、というのはあなた自身の手で介入してそうする以外にありませんね。憑依転生は扱っておりません」

 

「(そうか…)」

 

「ただ、原作に関わることができる素質は転生先によってですが与えられることになっています」

 

「 ? 」

 

「えっと例えばISであればIS適正ですね。原作の舞台がIS学園なので?でしょうか。他にはFate/の Grand Order の世界に転生する場合にはレイシフト適性とか魔術回路とかですね」

 

「(それなら、―――――――――? ―――――――――? )」

 

「えっと、それは…はい。…ありました…ここに、するんですか? 」

 

「はい、お願いします」

 

 

 

 

「では次に“アイテム特典”を決めてもらいます」

 

「……? 」

 

「“アイテム特典”とは漫画やアニメの特殊な武器や道具を特典として与えるというもので、サイコロを振って出た目の数くじを引き、その引いたくじに書かれた番号のアイテムを手にできるというものです」

 

「…? 」

 

「すみません。それはお教えできません。引いてからのお楽しみです」

 

「…………。 …? 」

 

「はい、えっと特典はD×Dの神器のように【その実の内に秘める】という形式で与えられます。仮に破損しても戻せば直ります」

 

 

「ではよろしいですか? 」

 

「………」

 

 

「あ、サイコロは一つでお願いします」

 

 

「…。 ―――」

からん、から

 

 

 

 

 

「4、ですね。すごいですね、山本さん、4しか出していませんよ。もしかして『異常(アブノーマル)』ですか? サイコロもう2個ありますし振ってみますか? 」

 

「…! …………」

 

「冗談です。では4枚くじをお引きください、どうぞ」

 

「…………………」

 

 

がさごそがさごそがさごそがさごそ

 

 

 

166・・・1029・・・313・・・1594

 

 

「はい、まずは166番。これは『巨象兵(マムート)』です」

 

「え」

 

「あ、『BLEACH』の十刃、バラガン・ルイゼンバーンの従属官の一人ニルゲ・パルドゥックの持つ斬魄刀の帰刃の名前ですね」

 

「 ??? (だれだっけ)」

 

「あー、二番隊副隊長の大前田さんと戦った象です」

 

「(あーあの機敏なジャンプ野郎)」

 

「はい。彼の斬魄刀、ひいては破面としての力が特典となります」

 

「(破面としての力? もしかして破面になるの? )」

 

「いえ、そうではなく、死神の、斬魄刀の意思っているじゃないですか、アレがニルゲ・パルドゥックになってあなたの持つ斬魄刀の中にいるというわけです。そして、刃禅を行うことで対話し、帰刃可能になります。帰刃している間はあなたは霊体となり、破面となるというわけです」

 

「(ん、んーなる、ほど? )」

 

「他には、おまけというか、副次効果というか、否応にも霊圧が高まり、幽霊が見えるようになるというのがありますね」

 

「え(ゆ、幽霊? いるの? )」

 

「おそらく」

 

「(だ、大丈夫、怖くない、斬魄刀で斬るか魂葬すればいいだけの話…)」

 

 

 

 

 

「そうですね、では次です。1029番、これは『ケーシィの入ったモンスターボール』ですね」

 

「(ケーシィ? ポケモン? え、生き物? )」

 

「はい、ポケモンのケーシィです。特典としては、あくまでボールが特典なのであって、ポケモンをアイテムとみなしているわけではない、とのことです」

 

「?」

 

「神様がそう言っていました」

 

「(…進化とか、どうするんだ? )」

 

「えっと、進化はレベルを上げて、ですね。レベルのあげ方はバトルです。動物をボコらせるか、あなたがボコるのをケーシィに見せれば経験値が上がり、16になると進化します」

 

「(言い方ってもんが…)」

 

「いや、こう書いてあるんです…」

 

「……………」

 

「……………」

 

 

 

 

 

「さて、気を取り直して3つ目、313番は『サバイバーのスタンドDISC』です」

 

「(スタンド! ん? サバイバー? 何部のだろう)」

 

「サバイバーは6部に登場したスタンドで、説明させていただくと、

まず形は地面に出現する円盤状のスタンドです。

次に能力は濡れた地面を通じて微弱な電気信号を送り、周囲の人間の闘争本能を刺激させることで、死ぬまで殺し合いをさせるというものです。

このスタンドの影響を受けた人間は相手の「最も強い部分(長所)」が輝いて見え、ダメージを受けた部分は黒ずんでいくように見えるようになります。

DIO曰く「最も弱いが手に余るスタンド」

これがスタンド・サバイバーです」

 

 

「……(い、いらねぇ。というかせめて人型のスタンドがよかった)」

 

「残念ですがこの特典は手にした時点で同化し、あなたのものになります。発現させないという選択肢もありません」

 

「(しかたない、か。最後のは厄介なのじゃないといいんだが)」

 

 

 

 

 

「では最後、4つ目の特典です1594番は『明日せんたく機』です」

 

 

「(洗濯機? もしかしてひみつ道具? )」

 

「洗濯機ではなく せんたく機 ですね。選ぶ選択と洗濯機がかかっているんですね。そしてその通り、某猫型ロボットのひみつ道具の一つです」

 

「(聞いたことない…明日ってことは未来改変系のやつかな)」

 

「うーん、そうですね。ドラえもんも「運命を変える」と言っています。このひみつ道具は運命を捻じ曲げるものなんでしょうね。あと、その捻じ曲げた明日を夢として見ることができることから、未来予測系ともいえるでしょう」

 

 

「(なるほど。で、説明は? )」

 

「はい、このひみつ道具のふたを開けると、うずのような物が回っており、その中が《あした》になっています。Tシャツを象った白いカードに、 あした 自分が混ざりたいことを書き、うずの中へ入れる。うまく混ざると赤ランプが青ランプに変わり、混ざったことを音声で知らせてくれます。本来であれば自分が混ざらないはずのことを、未来をねじ曲げて混ざるようにするので、混ざったおかげで物事が順調に運ばずに予想外の危険を受けるおそれもあります」

「原作では、例によって「スネ吉兄さんの車は5人乗りなんだ。僕らと兄さんと、あとバーベキューセットを積むから、のび太をピクニックには連れていけないよ」と仲間外れにされたのび太が「僕もピクニックに行きたい! 」とドラえもんに駄々をこね、使われました

 

「のび太もいく」

 

と書いたカードを入れ、その結果ピクニックには行けたのですが、ジュースが本来の4人分しかなかったり、のび太を乗せるために、バーベキューセットを置いてきたため、バーベキューできなかったりといったアクシデントがありました」

 

「(うむむ…)」

 

 

「まぁ、それはシミュレートした夢で、結局キャンセルしたという落ちがあるのですが」

 

「(わかりました。ありがとうございました)」

 

 

 

 

 

「さて、最後は“能力特典”です」

 

「…? 」

 

「はい、サイコロを振って出た目の便利な能力を手にできるというものです」

 

「…………? 」

 

 

「はい、内訳はこんな感じです」

 

 

⚀ アイテムBOX(内容量無限)(内部時間停止)(中身把握)(生物不可)

⚁ 鑑定(名前など基本的な内容が丸わかり)(人の名前忘れちゃったとき便利だね)

⚂ 翻訳(どんな言葉も理解できるよ)(読めるし書けるし聞けるし喋れるよ)(on/off可能だよ)

⚃ リスタート×1(不慮の事故など寿命以外の原因で死亡した時、回避可能な時間に戻って 1度だけ やり直しができるよ)

⚄ ○○○コントロール(アレを自由に動かせるよ)(○倫男になれるよ)(たっちゃってたちあがれない時に便利だね)

⚅ はずれ(残念外れだよ、アイテムで我慢してね)

 

 

 

「……………」

 

「あう」

 

「……………」

 

「え、あ、はい。そうですね。山本さんの考え通りですね当たれば、確かに大活躍だと思います」

 

 

 

「――――――――――!!!! 」

 

「うわっ びっくりした」

 

からん からから

 

 

 

 

 

 

 

「1番ですね、残念…でもこれはこれで」

 

「あ、(確かに、こっちも悪くはない。そもそも原作時に食糧あってもずっと腐らない訳ないし、これなら必要なものを前もって確保しておける…うん、これが一番だったな)」

 

「よかったですね。では“能力特典”も決定したということで、転生に移ります。よろしいですね? 」

 

「(はい)」

 

 

 

 

それでは転生です。

あなたは4つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

 

「………  ありがとうございました」

 

「はい、さようなら」

 

 

 

 

「あ~ダルイワ~」

 

 

 

 





No.42 山本 (せい)
 幼児期から修行開始。刃禅、数年かけ、ニルゲとの対話に成功。
 帰刃し、動物園の動物をボコり、それをケーシィに見せてレベリング。←阿鼻叫喚の地獄絵図(即死だったから悲鳴はなかったけど)。ケーシィのなつき度が著しく下がった。
 ケーシィ、ユンゲラーに進化。犀もちろん触れ合いを忘れない。なつき度UPも並行して行った。
 ある時はテレポートで海外に飛び、『サバイバー』を活用してユンゲラーVS猛獣軍団とかしてみたり。レベリングに励んだ。
 物資を保存しておくことも忘れず、ユンゲラーに世界中の倉庫やショッピングモールにテレポートしてもらい、食糧・消耗品・生理用品・衣類・医薬品その他諸々盗み、アイテムBOXに入れて、原作開始に備えた。

 そしてアラサーになろうとしていた時、『感染~世界で唯一抗体を持った俺はゾンビの王様になった』スタート。日本でパンデミック発生。自分は主人公同様、ゾンビにならないことを確認。
 ユンゲラーのテレポートでゾンビのキャリアをまだ感染の広がってない地域に転移させ、感染拡大を加速させる。
 全人類のゾンビ化を確認。主人公の男を見つけ、殺害。
 原作同様に、男ゾンビは片っ端から片付けて、女ゾンビはオモチカエリ。の暮らしを行うことに。

 享年53歳。風邪をこじらせて死んだ。死ぬ寸前まで欲望に生きた。





ちなみにユンゲラーはユンゲラーのままでした。ひかえめな性格。
山本さんのことは「うわぁ」と思いつつも懐いていました。

ニゲルとは波長が合いました。最初は対話できても「人間が」とか言っていたニゲルさんですが、10年ぐらい一緒にいたら情を湧かせてくれました。

明日せんたく機は極々稀に使いました。片手で足りる回数ぐらいしか使用しませんでした。
山本さん、あまり頭よくなかったのです。



というわけで山本さんが転生先に選んだのは『感染~世界で唯一抗体を持った俺はゾンビの王様になった』でした。

イズミノアル先生のr18作品。作者がr18としてのゾンビもので初めて触れたエロいやつです。
どんなもんか気になる人はpixivにもありますので↓どぞ
https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=41447396

明日は はっちゃけません。


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★□ 547番 古金勉 享年15歳の場合

昨日、火9ドラマ「シグナル」見ました…。
超面白かったです。ドキドキしっぱなしでしたね。
最後10:00~のところ(あぁ!もう!報道陣どいてホント! 邪魔だって!)と思いながら見て、心臓が止まるかと思いました(それくらい夢中になって)。


後書き(本編)


「…

君がこれから手にする力で何をしても、それは君の自由。

ボクたちは君が亡くなった後に、君の人生を閲覧するけど、評価するわけじゃない。

君の人生に三度目はないよ。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかは君次第だ。

転生を実行する。それではいい人生を ばいば~い! 」

 

 

「―――。 ―――」

 

 

 

⚀⚁⚂⚃⚄⚅

 

 

 

「よし、完了っと。お菓子食べた~い。漫画読みた~い。 アニメ見た~い」

 

「ふぅ、次はっと」

ガチャ

 

「―――!! ―――」

 

「はーい。547番 古金勉 享年15歳 さんですネ? 」

 

 

「―――! ―――! 」

 

「はいはい騒がないで、とりあえず席についてください。あ、ドア閉めてくださいね」

 

「―――」

 

「………(反抗期だなぁ)」パチンッ

 

ばたんっ!

 

 

「―――。―――! 」

 

「まってね、確かにコレは神様転生だけど、ボク神様じゃないし、特典も好きなものあげるわけじゃないから。ちゃんとルールがあるの。聞いて(というか、聞け)」

 

「―――。―――」

 

「はいはいお役所でごめんね。あと、君は知らないみたいだけど、最近の神様転生物では、神の怒りを買って悲惨なことになる転生モノもあるんだよ? 」

 

「―――! ―――」

 

「(理解したし、恐怖しているけど収まりつかず謝れない、と。反抗期だなぁ)」

 

 

「じゃあ、説明するよ。(最低限ね)」

「これから君にはサイコロを振ってもらう。そのサイコロの出目で転生する世界を決める」

 

「―――?! ―――! 」

 

「そうだよ。転生する世界は選べない。ただボクたちが勝手に決めるわけじゃないだけましだろ? 」

 

「―――!! 」

 

「―――君はわがままだね」

 

「―――! 」

 

「うん、とりあえず振って。あと、君の死はボクや神様のせいじゃない。君自身の不注意だ」

 

 

「―――? 」

 

「いいから、ほら」

 

 

「―――っ!」

から、からから

 

 

 

⚂:⚀

 

 

「―――? ―――! 」

 

「あ、これはおめでとう? 君は『ONE PIECE』の世界に転生することが決まった」

 

「―――! ―――!! 」

 

 

「(うわぁ、喜んじゃってまぁ。  あらら、頭ん中ピンク色だ。こいつ、うわぁ)」

 

「夢とロマン、海賊の漫画。君にぴったりだね(小悪党っぽくて)」

 

「―――。―――」

 

「ああ、うん。そうだね。じゃあ次は特典だね。サイコロ一つ振って、それで出た目の数くじを引いて、引いたくじに書いてある番号のアイテムが、特典として与えられるという仕組みだから」

 

「―――? ―――? 」

 

「(ちっ、気づいたか。面倒だなぁ、でも質問されたら答えないわけにいかないし)」

「君に与えられる転生特典は2種類あるんだ。“アイテム特典”と“能力特典”アイテムは漫画やアニメの特殊な武器や道具を最大6個まで手にできる。能力は6つの中から一つだけ、便利な力を手にできる、という感じ、わかった? 」

 

「―――。 ―――」

 

「あーうん。そういう決まり何で、サイコロ振って? 別に要らないなら拒否してくれてもいいんだぜ? 」

 

「―――! ―――! 」

 

から、からからー

 

 

 

 

 

「はい、出目は2だね。じゃあ2枚くじ引いて」

 

「―――!! ―――! 」

 

 

「だめだよ、もう一度なんてない。ごねるなら引かせないよ? ボクは別にどっちでもいいんだよ? 」

 

 

「~~~~ッ!! ―――! 」

 

がさごそがさごそ

 

 

1017・・・1884

 

「―――? 」

 

「はい、えっとあー、ふむふむ」

 

「―――! 」

 

「はいはい、まず1017番 これは『ふしぎなアメ×∞個』だよ」

 

「『ふしぎなアメ』? ポケモンのあれか? 」

 

「そうだよ。ポケモンのあれ、ポケモンのレベルを1アップさせるキャンディ。君はそれを∞個手に入れたわけだ」

 

「なんだそりゃ! そんなのが特典だってのか! 」

 

「まぁ、仕方ないよ。恨むんならこれを特典に加えた神様か、引いた自分自身を恨むんだね」

 

「くそっ!! 」

 

「(“この”アメはポケモンだけでなく、人間でも食えばレベルが上がるってのは、言わなくていいかな。聞かれなかったしね)」

 

 

 

 

 

「じゃあ次だ、1884番。これは『ひきのばしローラー』だね」

 

「『ひきのばしローラー』? ひみつ道具か? 」

 

「そうだよ、某猫型ロボットの持つひみつ道具の中の一つさ」

 

「なんっだそりゃっ! くそっ! こんなんじゃっ! 」

 

「なんだっていうなら教えるよ。『ひきのばしローラー』はその名の通りひきのばすことのできる道具。このローラーを転がすと、物、場所などを何でも引き伸ばすことができるというものだ。作中では室内を野球ができる大きさに拡張したりしていたね」

 

 

「ふざけんな! こんなのでどうやって戦えっていうんだ! できるわけないだろ! 」

 

 

「別にボクたちは君に戦ってほしいわけじゃないよ? 転生して、新たな人生を歩んでみたらどうだいと提案してるだけさ。バトル漫画の世界に転生したって、別に戦わなきゃいけない訳じゃない。一市民として天寿を全うするのもありだとボクは思うけどね」

 

「! ~~~~! くそっ! 」

 

 

 

 

 

 

「ともかくこれで“アイテム特典”決まったわけだ。次は“能力特典”、さぁサイコロ振って」

 

「―――! ―――」

 

 

「へぇ…(慎重になったのかな? なんてね、ただ単に不安なだけだねこの子は、しょうがないね中学生のガキなんだから)」

 

「―――?! 」

 

「はいはい。特典の内訳はこんな感じだよ」

 

 

⚀ アイテムBOX(内容量無限)(内部時間停止)(中身把握)(生物不可)

⚁ 鑑定(名前など基本的な内容が丸わかり)(人の名前忘れちゃったとき便利だね)

⚂ 翻訳(どんな言葉も理解できるよ)(読めるし書けるし聞けるし喋れるよ)(on/off可能だよ)

⚃ リスタート×1(不慮の事故など寿命以外の原因で死亡した時、回避可能な時間に戻って 1度だけ やり直しができるよ)

⚄ ○○○コントロール(アレを自由に動かせるよ)(○倫男になれるよ)(たっちゃってたちあがれない時に便利だね)

⚅ はずれ(残念外れだよ、アイテムで我慢してね)

 

 

「―――! 」

 

「だから、決めたのは神様なんだって。はずれがあるのはボクもひどいと思うよ」

 

「―――! 」

 

 

「無理だよ、さぁこれで最後だ、サイコロを振って、さぁ! 」

 

 

「~~~っ! ―――! 」

 

からん、から、から

 

 

 

 

 

「…………………。 そんな、そんな」

 

「あ~、残念だったね。いや、うん。本当に。でも、出目は6 はずれだ。君は“能力特典”なしだ。本当に残念だったね」

 

「っ! 頼む! もう一度振らせてくれ! 何もないなんて嘘だろ! そんな、そんなのってない! 俺は転生者で! 主人公なんだろ! なぁ! 」

 

「そうだね。君は確かに転生者で、主人公だ」

 

「だろうっ! だったら! 」

 

「――――でも、君のほかに転生者は何百何千人と存在している、そしてこれからも増え続ける。君だけが特別じゃないんだ。君が主人公なのも君の人生においてはという意味でなら、だ」

 

「なんでだっ! 俺はっ! くそっ! 」

 

「受け入れなよ。君は転生する機会を得て、第二の人生を送ることができる。それは幸福なことだろう? 」

 

「うるさい! 俺はこんなんじゃ何にもなれない! 何もできない! 俺はだめなままだ! 」

 

 

「……(力があったら君は何かになれたのか?って聞きたい。でも逆切れするかもだし黙ってよ)」

 

 

 

 

 

 

「気は済んだかい? そろそろ転生させるよ」

 

 

「――――――! 」

 

 

「だめだね、待たない。

 

ゴホン

 

それでは転生です。

あなたは2つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 」

 

「―――」

 

「ははっ! びっくりしたかい? まぁイケメンが美女に変わったら驚くよね、残念だったね。その性格治した方がいいよ。ばいばーい」

 

 

「こっの…くそがーー!! 」

 

 

 

 

 

「さてと、次はどんな人がくるのやら…次の人ドゾー」

 

 

 

 

 





No.547 古金 勉

 転生してしばらくは、原作に介入することを目論んでいた。
 フーシャ村で育ち、アメでルフィをつり仲良くなろうとしていたが、赤髪海賊団の山賊殺害を見て、恐怖。自分にはできないと自覚。
 その後はひっそりと村の一員として過ごした。生涯村から離れることなく、一市民として生を全うした。
 享年32歳。病死。独身だった。



はい、ということで。
古金くんはくじ運がありませんでしたね。あと、精神的にバトル漫画には合いませんでした。
神の使いさんが辛辣なのは、疲れていたからです。546番の人が重箱の隅をつつくような、超神経質な質問狂だったので。
まぁ、親切でもサイコロの結果は変わらなかったのかもしれませんけど。


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☆□ 492番 水澤ふたば 享年34歳の場合



タグに「捏造設定?」を追加しました。

後書き(本編)


「…

君がこれから手にする力で何をしても、それは君の自由。

ボクたちは君が亡くなった後に、君の人生を閲覧するけど、評価するわけじゃない。

君の人生に三度目はないよ。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかは君次第だ。

転生を実行する。それではいい人生を ばいば~い! 」

 

「―――! 」

 

「はいはーい。アデュー」

 

 

「ウチくるの変態ばっかなんだけど、なにこれ」

 

 

 

⚀⚁⚂⚃⚄⚅

 

 

 

「さてと、次は」

 

ガチャ

 

 

「…―――」

 

「はーいこんにちは。492番、水澤ふたばさんですね。享年34歳、おおぅ…」

 

「っ……」

 

「いやごめんなさいね。あーんー…とりあえずドア閉めて席についていただけますか? 」

 

「―――」

 

「ではまずは説明を」

 

「―――? 」

 

「おぅ、わかっちゃいますかー。ですよねー。そうです神様転生です」

 

 

「―――」

 

「いえ、これは神様のミスから始まるものではないです。第一水澤さんが死んだのって僕たち関与していませんし」

 

「?」

 

「あれ、わからないんですか? 自分が死んだ理由」

 

「―――」

 

「たまにいるんですよね………知りたいですか? 」

 

「―――」

 

「じゃあ、コホン。水澤さんあなたが死んだのは殺されたからです」

 

「!」

 

「母親にね。寝ているところをぐさっと」

 

「! ―――! 」

 

「なぜか…わかりませんか? 」

 

「―――」

 

「はぁ」

 

「―――――――――――」

 

「はい、わかりました。わかったよ」

 

「じゃあ、説明を始めようか」

 

「―――」

 

 

 

 

「これから君にはサイコロを振ってもらう。そのサイコロの出目で転生する世界を決める」

 

「―――」

 

「そう。ボクらが決めるわけでもないし、君が自由に決められるわけでもない」

 

「さ、振って」

 

「―――? 」

 

「いや転生の選択肢は12通りです。他に質問はある? 」

 

「―――」

 

「そうですか(ないんだ。何の世界に転生するか聞かないんだ)」

 

「じゃ、どうぞ」

 

「―――!! 」

 

 

 

⚀:⚃

 

 

 

「―――? 」

 

「この出目は、『ハイスクールD×D』の世界だね」

 

「……………!! 」

 

「オメデトー(殺意とインフレ厳しい世界なんでけどなー)」

 

「(や、やったD×Dの世界に転生! 妄想が現実に、やった! )」

 

「いいですか? 次に転生特典となる“アイテム特典”を決めるよ。サイコロを一つ振って。その出目で、特典の数を決めるから」

 

「―――? 」

 

 

「あい。“アイテム特典”っていうのはこの神様転生の神様が決めた、漫画やアニメの特殊な武器や道具を特典として転生者に与えて転生させようっていうの、のことだよ」

 

「―――? 」

 

「例えば、ドラえもんのひみつ道具とか。君の転生するD×Dの神器もリストの中にはあるよ」

 

「! ―――? 」

 

「あるよ。具体的には答えられないけど。リストも見せられないからね」

「さぁ、振って」

 

 

「……―――!! 」

 

 

 

 

 

「っ! そんなっ! 」

 

「あー。まぁ3つでもいいのが引ければチャラだよ。どんまいどんまい」

「さ、引いて」

 

「…? 」

 

「そうだよ、文句ある? 」

 

「―。――」

 

 

がさごそがさごそ

 

 

1591・・・956・・・274

 

 

「―――」

 

「はいはい、まずは1591番は~…あー…」

 

「ど、どうしたんですか? 」

 

「いや…1591番は『アゲタイ』だ」

 

「アゲタイ? 鯛ですか? 」

 

「いや、ネクタイのタイだね。察しの通りひみつ道具で、『ぼくのすべてをアゲタイ』というお話に登場したひみつ道具だ」

 

「え、それって(まさか)」

 

「うん。これを着けると自分の物を誰かになんでもあげたくなるっていう道具だね。のび太くんもこれを着けたせいで、ママにお使い頼まれて買った饅頭あげちゃうし、靴も服も眼鏡もあげて、最終的に家まで人にあげようとしちゃったからね」

 

「完全にはずれじゃないですか! 」

 

「うん残念だったね。どんまい」

 

「( くそ! だ、大丈夫だ。あと二つある)」

 

 

 

 

 

 

 

 

「次、956番は『巨雨象(エレファンテ・フォルテ・ピオッジャ)×3 と おまけの雨のリング』ですね」

 

「リングってことはリボーンの」

 

「そうだね。ジャンプで連載されていた『家庭教師ヒットマンREBORN!』の未来編に登場した匣兵器の一つだよ」

 

「えっと…あれですよね、あの、王子の兄の執事の…」

 

「うん言いたいことはわかるよ。それで合ってる。×3個なのは、その執事のオルゲイトが3つ使ってたから、神様が3個セットにしたんだろうね」

 

「なるほど…(あれ、俺大丈夫か? 俺雨属性の波動ちゃんと流れてるのか? )」

 

「そうだ、言い忘れてたけど、炎の属性については心配いらないよ。転生するときちゃんと特典が機能するように条件整えるから」

 

「ありがとうございます(よかった)」

 

 

 

「じゃあ最後、274番は『パール・ジャムのスタンドDISK』でーす」

 

「スタンド? というかパール・ジャム? それってトニオさんの? 」

 

「ほい、その通り、4部に登場した料理人。イタリア人のトニオ・トラサルディーさんの、『料理に混入させることで、食べた者の身体の不調を治癒する能力』を持つスタンドだよ」

 

「………(なんてことだ・・・全くこれっぽちも戦闘に向いてない。3つの特典の内 戦力になるのは1つだけ・・・死ぬ気の炎と匣だけで生き残れるのか・・・? )」

 

 

「さて、これで“アイテム特典”は選択完了。次行くよ」

 

「………」

 

 

「次は“能力特典”だ」

 

「―――? 」

 

「うん。“能力特典”というのは神様が選んだ便利な特殊能力をサイコロの出目によって与える、というもので、その能力が…こちらです! 」

 

どん!

 

 

⚀ アイテムBOX(内容量無限)(内部時間停止)(中身把握)(生物不可)

⚁ 鑑定(名前など基本的な内容が丸わかり)(人の名前忘れちゃったとき便利だね)

⚂ 翻訳(どんな言葉も理解できるよ)(読めるし書けるし聞けるし喋れるよ)(on/off可能だよ)

⚃ リスタート×1(不慮の事故など寿命以外の原因で死亡した時、回避可能な時間に戻って 1度だけ やり直しができるよ)

⚄ ○○○コントロール(アレを自由に動かせるよ)(○倫男になれるよ)(たっちゃってたちあがれない時に便利だね)

⚅ はずれ(残念外れだよ、アイテムで我慢してね)

 

 

 

「おお」

 

「こんな感じです。はい、サイコロ一つ張りきってどうぞ! 」

 

 

「――――!! 」

 

からん、から から から らん

 

 

 

 

 

 

 

「っ! 」

 

 

「おめでとう~ ?『リスタート×1』で~す」

 

「これは、あれなのか? 死ぬけど頑張れよ! 的な? 」

 

「いやいや。サイコロの出目にボクら干渉してないから。君自身が引き当てた能力だよ」

 

「………(死んでも大丈夫ってそもそも死にたくねぇよ。というかこの世界で死ぬような目にあったら回避してもまた殺されそうなんですけどッ! )」

 

 

「あはは…。まぁうん。D×Dの世界は結構物騒だからね。でも大丈夫。平穏に人生を送った転生者も前例あるから」

 

「ほんとですか? その人の特典も力不足だったんですか…? 」

 

「いやぁ、それは…あはは」

 

「………」

 

「………」

 

 

 

…………………

 

 

 

 

「では転生だ。

これから君は3つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生する。

今の君の自我を保ったまま、赤ん坊から君は人生をやり直す。

これから君の生きる世界にボクたちは関与しない。

君がこれから手にする力で何をしても、それは君の自由だ。

ボクたちは君が亡くなった後に、君の人生を閲覧するけど、なにも評価するわけじゃない。

この転生に三度目はない。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかは君の行動次第だ。

転生を実行。それでは良い人生を 」

 

 

 

「………ぁあ! やってやる! 成功してやるさ! 俺は!

 ありがとうございましたッ! 」

 

「はいは~い。オモシロオカシク過ごしてね~」

 

 

 

 

 





No.492 水澤ふたば
 転生し、物心がついたころ、パール・ジャム入りの手料理を作り両親に食べてもらう←不発。スタンド単体では劇的な回復力はないと知り愕然。
 原作にはかかわらないことを決意。中学卒業後、料理学校に進学。
進学した先ではぐれ悪魔に遭遇。死亡。
『リスタート』
進学した先ではぐれ悪魔と遭遇。死ぬ気の炎を灯し『巨雨象(エレファンテ・フォルテ・ピオッジャ)』開匣。文字通り死ぬ気で討滅した。

が、

はぐれ悪魔を討ちに来た上級悪魔の眷属に襲われ、返り討ちにした結果、追われることに。
戦闘の連続で炎が尽き、捕らえられそうになったので、絞り出した最後の死ぬ気の炎で開匣 自分の体を転生させられないように踏みつぶさせた。
 享年17歳




 というわけで、悲劇でしたねー。
原作と関わらず、平穏に生きることを願った水澤さんでしたが、そうはいきませんでした。
世界が悪かった。この一転につきますネ。あと運も。

彼を殺させた上級悪魔は原作には登場しない悪魔で、眷属をガチ奴隷扱いしている悪魔でした。転生させられたら何をされるかわからない。ひどい目に合うかもしれないと思ったので転生させられないように最後頑張りました。


明日一週間投稿ラストでーす。お楽しみに!


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☆□ 666番 伊藤仁 享年6歳の場合

後書き(本編)
だるい人はあとがきへGO!(むしろ後書きが本編)



「…

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 」

 

「―――。 ―――」

 

 

「えぇ、仲良くしてくださいね」

 

 

 

 

⚀⚁⚂⚃⚄⚅

 

 

 

「やっぱり男性体は敵愾心持たれちゃうなー。でも女性体だと脳内でキモイ風にされることがあるしなー。うーん」

 

 

「次の方どうぞー」

ガチャ

 

「―――? 」

 

「…こんにちは、666番(不吉な…)、伊藤仁くん、6歳でいいかな」

 

「―――! ―――」

 

「うんよろしくねー。えっと、仁くんのパパとママは、今えらいひとお話してるの。仁くんのこと、少しの間よろしくってお姉さん頼まれたの」

 

「―――? 」

 

「ほんと ほんと。…ほら、仁くんに「ヨーグレット」あげてって。前に買ってあげられなかったからって」

 

「―――! ―――」

 

「うん…仁くんここに来る時のこと覚えてる? 」

 

「―――? …? ―――」

 

「そっかそっか(覚えていない、っと。幸か不幸か…転生した先で思い出してパニックになるかもなー…しんどいですわー)」

 

「―――? 」

 

「大丈夫だよ。じゃあちょっとおしゃべりするから仁くんそのまま聞いていてね」

 

「『これからあなたには神の力のもと、異世界に転生してもらいます。転生した先で自由に楽しく過ごせるように神様は道具と能力を贈ります。しかしその贈り物や転生する世界を神と人どちらか一方が決めるのはつまらないと、サイコロとくじで決めることとしました。これからあなたにはサイコロを振ってもらい、くじを引いてもらいます。そうして、転生していただきます』」

 

 

「―――? 」

 

「ううん、なんでもないよ。練習してたの。私ね、テレビの人なんだよ」

 

「―――! ―――」

 

「あはは…はい、「うまい棒」あげる」

 

「―――♪ 」

 

「おいしい? よかったー」

 

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

 

「…仁くん、ちょっとこのサイコロ振ってみてくれない? 」

 

「―――? 」

 

「あー…パパとママはもう少しかかるって。振ってくれたらリンゴジュースあげる」

 

「―――! 」

 

 

から、からからから

 

 

 

 

⚂:⚄

 

 

 

 

「(リリカルなのはの世界か…ならもう一回)」

 

「3と5でた! お姉さんリンゴジュース! 」

 

「はいはい。今持ってくるから、その間に青いサイコロもう一回投げてて 」

 

「え~。わかった~…」

 

「じゃ、やっててね」

 

 

「はいリンゴジュース。(サイコロは…)」

 

「ありがとー! 」

 

 

「(⚀⚁は無印で海鳴市に転生。⚂⚃ならsts始まりでミッドに。⚄⚅ならvivid始まりでミッドに、さて)」

 

 

 

 

 

 

「1だったんだね」

 

「ぅん。おい しー!」

 

 

「『魔法少女リリカルなのは無印の世界に転生』っと」

 

「?」

 

「」にぱー

 

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

 

「もう一回サイコロ振ってくれる? 」

 

「―――。 ―――? 」

 

「まぁそういわずに。オモチャあげるから」

 

「―――。―――! 」

 

 

「―――!! 」

 

がつん! からからから

 

 

 

 

 

 

「…(強運っ!)」

 

「6でたー! これすごい? すごい? 」

 

「うん、すごいねー。はい、じゃあこの箱から紙を6個取ってくださーい」

 

「はーい」

 

「クッキー食べたい」

「あとでねー(箱やっぱもっとちゃんとしたのでつくるべきだったかな)」

 

 

がさごそがさごそ

 

 

515・・・458・・・1672・・・291・・・828・・・753

 

 

「ひいたよー」

 

「はーい、じゃあぶどうジュース飲むー? 」

 

「のむ―! 」

 

 

・・・・・・

 

「………」ウトウト

 

「(睡眠薬きいてきたな)では説明します。515番は『仮面ライダーメイジのベルトとウィザードリング各種』です」

 

「…めいじ?」ウトウト

 

「はい、仮面ライダーウィザードに登場するメイジに変身できるアイテム特典です。姿は劇場版のメイジを基本としています。リングは

チェンジ

ドライバーオン

キックストライク

テレポート

コネクト

ガルーダ

バリア

グラビティ

チェイン

ホーリー

ジャイアント

スペシャル

エクスプロージョン

ブリザード

サンダー

の15個です」

 

「うん…うん…」ウトウト

 

「そして、おまけというか副作用というか、ファントムが付いてきます。あなたのアンダーワールドに魔力用(変身用)としてファントムを飼うようにさせていただきます」

 

「ふぁんとむ? 」

 

「はい。飼っていただくのは白い魔法使いの人工ファントム『カーバンクル』です。本来は違うのですが、まぁこれはウチの神様が作ったものなので」

 

「………」ウトウト

 

「はい、では次行きますね」

 

 

 

 

「次は458番『ホッパーメモリ』です」

 

「めもり…」ウトウト

 

「はい『仮面ライダーW』に登場する人を超人に変える魔性の小箱「ガイアメモリ」の一本《飛蝗の記憶》を持ったメモリですね」

 

「………」ウトウト

 

「生体コネクタは左腕です。そして、暴走しないよう適合率を過剰にならない程度に上げさせていただきます。毒素に負けないかはあなた次第です」

 

「ぼくしだい…」ウトウト

 

「はい」

 

 

 

「3つ目は1672番、『鬼は外ビーンズ』です」

 

「びーんず? 」ウトウト

 

「はい。ひみつ道具の一つでその機能は『この豆を人に投げつけると、テレポーテーションによってその人を家の内から外へと瞬時に追い出すことができる。また本来は人を家から追い出すためのもの。家の外で使うと、人を服の中から外へ追い出して全裸にする』というものです」

 

「ぜんら…」ウトウト

 

「はい全裸です。裸、らー」

 

「らー? 」ウト

 

「おっとと、では次」

 

 

 

「4つ目は291番『スティッキィ・フィンガーズのスタンドDISC』です(ほんと何なんだこの子 当たりばっかじゃん)」

 

「すたんど…」ウトウト

 

 

「ジョジョの奇妙な冒険第5部に登場する近距離パワー型の人型スタンドです。能力は『触れた対象(生き物も可)にジッパーを取り付ける。このジッパーは遠隔からも開閉がすることができる』というかなり応用の利く能力です」

 

「おうよう…」ウトウト

 

「別の空間を作り出して人や物を隠したり、ジッパーを開ききって切断・逆に閉じてくっつけたりとか、ですね」

 

「………」ウトウト

 

「仁くんがジョジョ知ってたらなぁ。もったいないなぁ」

 

「…………」ウトウト

 

 

 

「つぎ、5つ目の“アイテム特典”は823番、『坂田金時(狂)のセイントグラフ』です」

 

「………」ウトウト

 

「この特典は3つの使い方ができます(プリズマ☆イリヤとFGO混ざってる。というかどこかで見たことあるような…気のせいにしとこ。微妙に違うしね。無銘の救世主とは)」

 

「一つ目は『限定召喚(インクルード)』。金時さんの武器『黄金喰い』こと雷神の力を秘めたマサカリを召喚します。

 二つ目は『夢幻召喚(インストール)』。あなたの体を媒介にバーサーカー坂田金時の力を具現化し、デミ・サーヴァントのようになり能力・技術を付与します。プリズマ☆イリヤの『夢幻召喚』ではバーサーカーは正気を失いますが、FGO materialにのっとり狂化:Eの通り、ダメージを受けるごとに幸運度判定ということになります。

 三つ目は『英霊召喚』。バーサーカー坂田金時をサーヴァントとして召喚します。ただし令呪はありません。セイントグラフを介してパスは繋がっていますが、令呪がないため強化や抑制ができません」

 

「………」ウトウト

 

「では最後、6つ目です」

 

 

 

 

「6つ目は753番、『無尽俵』です」

 

「たわら?……」ウトウト

 

「はい、ランク:EXの対“宴”宝具、俵藤太の宝具。

美味しいお米が

どんどん出てくる    です」

 

 

「おこめ…」ウトウト

 

「はい。この特典では「米の尽きることがない俵」と「海幸山幸が無限に出てくる鍋」が一つの宝具として設定され形作られています。なので米だけでなく他の食材もどーんどーんします」

 

「どーん…どーん…」ウトウ

 

「おっとと。…………………よし」

 

ぱんっ!

 

「ふぁぁぁ~…あれ? 」

 

「うとうとしていたけど大丈夫? 寝てる? 」

 

「うん…寝る…」

 

「あぁ、じゃあその前にサイコロ振ってくれる? これで最後だから」

 

「―――…」

 

から…

 

 

 

 

「3、翻訳…(本当に強運…なにこれ、いや、ええ…)」

 

「くぅ くぅ」スピー

 

 

 

「うん

 

『それでは転生です。

あなたは3つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 』

 

どうか幸せな人生を」

 

 

「ぅ…」ムニュムミュ

 

 

「あなたの人生に幸多からんことを」

 

 

 

 





No.666 伊藤仁
 転生直後、自分がどうしてここにいるのかわからず泣きわめき続けた(赤子なので普通の反応)
 はじめて喋ったのは生後数か月の頃。母親を「おばさん」と呼びしばらくして「ママはどこ?」と喋った。
 母親は精神を病み、悪徳宗教にはまり、2歳の頃両親は離婚。←「悪魔が取り憑いている」として母親に殺されかけた。←メモリの生体コネクタを「悪魔の印」とも…
 成長に従い、仁は自分のことを冷静に理解できるようになり、自分と前世の両親は交通事故で死んだことを思い出す。
 つらくなり、5歳の時父親に自分に前世の記憶があることを涙ながらに話す。
「自分はお父さんとお母さんの、本当に生まれてくるべき子どもを殺して、産まれてきた悪魔なのかな」「僕のせいで、お母さん、おかしくなっちゃって、僕の、全部僕が生まれてきたから…ッ! 」
「お父さん、僕ね、僕へんなもの持ってるんだ、神様がくれたんだ。お母さんが「悪魔の印」って言っていたこの印も、化け物になるためのものなんだ…僕はッ! 僕は化け物で…悪者なんだッ! 」

 自分を責め、自分を化け物と罵る仁を、今世の父親は抱きしめ「お前は私の宝だ。お前が産まれてきたとき、私は本当にうれしかった。お前が、今ここにいるお前が私の子だ。化け物なんかじゃない。お前が優しくて、あったかい子だってのは、父親の私が誰よりも知っている。私はお前を誰よりも愛している。お前は化け物なんかじゃない」と慰めた。

 そうして仁は家族を得た。←金時も紹介して3人家族。

 父親が高給取りで、本人も前世持ちで意欲もあり早くから勉強をして、能力によって外国語ペラペラだったこともあり“偶然と必然によって” 私立聖祥大附属小学校に入学。
 3年生までいたって普通に小学生として過ごす。←生体コネクタは生まれつきの痣と説明していたが、級友の一人が親に言い、「刺青なのでは→もしかして親が? 」
級友「おまえのおや、わるいやつなんだなー」  仁「んだと ゴルァ! 」
ぶちギレ大喧嘩   全校生徒に知られることとなる

 そして原作開始。当初は全く関わりがなかったが、アニメでいうと7話「三人目の魔法使いなの?」のまさにその時、お母さん幽鬼のごとき装いで家に。
 「おまえさえ、おまえさえいなけれ、ば、ば、ば、化け物! 悪魔! おまえなんか産んだせいで私は! き、き、き、きえろ! しね! この悪魔! 」

 ジュエルシードぴかー

 お母さん、天使のような光輝く姿に変容。仁とお父さん、家に向かって光線発射。
 家崩壊。とっさに金時が抱えて回避。
 お父さんにけじめをつけてくると告げ、止める父親を振り切り、変身
 仮面ライダーメイジとなり光線に被弾しながらタッチ。「テレポート」の魔法で市街地から転移させる。
 必死の叫びも怪物と化した母親には通じず、金時にいったん「どうする、仁」(家族なので仁呼びです)と問われるものの、倒すことを決意。仮面の下に苦悩を隠し、かつて自分を愛してくれていた/自分が愛するはずだった母親を殺す。彼はその時正しく仮面ライダーだった。

 戦闘は終始仁と金時の優勢で進み、天使は翼をもがれ地に落ち、仁はとどめを刺そうと近づいた。

「私は…一体…」

 仁の動きが止まる

 光線が仁のベルトを貫いた。

「ハハハハハァ! やった! やった! 死ね死ね死ね死ね! この悪魔! 」

 光弾が仁の体を打つ。金時はもいだ翼がそれぞれ動き、足止めされている。
 光弾は威力が低かった。それだけ天使は疲弊していた。
 それでも、変身の解けた仁には致命傷だった。

「くたばれぇ! 」

 ひときわ大きな光弾が仁を襲う
「仁!」 翼を振り払った金時が駆ける。到底間に合わないと、理解しながらそれでも。

ドォォン…!

 光弾は激突し、砂煙を上げる

「アハハハハハハハハァ! 」天使(あくま)が哄笑を上げる



…………………………………………………………ドンッ!

「ッハグァ! な、」


「スティッキィ・フィンガーズ」
爆発した地面の後方に仁はいた。

「ゴホッ ジッパーの戻る力で後方に移動した」


「な、な」

「スタンドっていうらしい。お母さんには見えないだろうけど、お父さんにも金時にも見えなかった。もう一人の僕。スタンド。誰よりも長く僕のそばにいてくれた、Stand by me…傍に立って、いてくれた! 」


「グるぅ、グラぁあああああ! 」

「そして僕は! お母さんが『悪魔』と呼んだ力で! お父さんが認めてくれた力で! 天使(おまえ)を倒す!! 」

『ホッパー!』



「変身ッ!」


 仁は生体コネクタにホッパーメモリを挿し、その姿を飛蝗の超人(ドーパント)に変えていく。

 それを見て、天使(悪魔)の顔が歓喜と激情に歪む。

「あぁ! やっぱり! あなたは悪魔だった! 私は! 教主さまの教えは間違ってなかった! 殺す殺す殺す! 悪魔(おまえ)を殺して私は私の罪を雪ぐ! 」


 悪魔()天使()に向かって駆けだした。決着をつけるために。
 天使()は光をため、悪魔()を待ち構えた。殺意を込めて。


「ああああああああ!」

「アアアアアアアア!」


激突


倒れたのは天使(悪魔)だった。胸からジュエルシードが取れ、ヒトの姿に戻っていく。

 仁は立ち尽くしていた。殺したという実感があったから。愛されてはいなかった。嫌われていた。疎まれていた。怖がられていた。それでも、自分を産んでくれた母親を、少しの間でも、愛してくれたお母さんを、殺した実感は仁から気力を奪っていた。


「………」
 金時は何も言わなかった。ただ、仁の肩を抱き、傍にいた。



「…」
 音がした。死んだはずの母親から。

「………」
 ふらりと母親に近づく。不思議と、恐れはなかった。まだ腰に受けた傷は痛みを主張し苛んでいるというのに。


「………ぁなた、あなた」
 うわごとが聞こえる。母の体は崩壊を始めていた。なぜか、理由はわからない。仁を殺して、自分も死ぬことが願いだったのだろうか。

「あなた、仁が、仁が言葉を喋ったのよ」

 仁が母親のそばに座る。

「すごいわ、あなたに似たのね、とっても賢いの。でも…どこで聞いたのかしら」

「『おばさん』だなんて…失礼……しちゃうわ……」
 崩壊する。崩れていく母親の体を、仁は抱きしめた。

―――お母さん

「あなた、仁が、仁が泣くの…私を見て泣くのよ…お母さんよって…言っても…呼んでくれないの…」

―――お母さん

 仁の目からは涙がこぼれていた。悲しみか後悔か、わからなかった。


「あなた、仁は私たちの子どもなの…かしら…友達が  言ってたの…この子の痣は『悪魔の印』だって…この子は…悪魔の子だって…」


―――お母さん

 崩れていく。崩れていく。母親の体はとっくに塵に還っていた。唯一残った頭部を抱え、仁は母を呼ぶ。


「仁…仁…私たちの可愛い赤ちゃん。大好きよ…愛してるわ」

 最期に息子への愛を唱え、塵に還り後にはジュエルシードだけが残った。


「――――――!! 」

 号哭


しばらくたって仁は 金時と、復活したメイジのベルトで「テレポート」の魔法を使い父親の待つ家へと帰った。
  形見のジュエルシードを持って



 その後ジュエルシードを封印しに来たなのは達とひと悶着あったり、「無尽俵」に飽きれる面々に熱弁して畏れられたり、協力して水龍(ジュエルシード)と戦ったり、金時がプレシアの魔法でダウンしたから夢幻召喚(インストール)して仁が大暴れしたり、リリカルマジカルしたりして、友達になったり。

 体内のファントムの魔力でヴォルケンリッターに標的にされてバトルしたり、話題の美少女転校生()に会いに来られてどよめかれたり、ヴィータと金時が偶然出会って意気投合したり、その縁で仁が紹介されたり、ヴォルケン全滅・はやて変貌に金時が全身真っ赤になってバーサークしたり、アリサとすずかに『鬼は外ビーンズ』ぶつけて結界外に避難させたり、取り込まれて、今までのことは全部夢で前世のパパママと過ごすという夢を見せられたり、お父さんとお母さんの幻に目を覚まさせてもらったり、隙を作るために

「吹き飛べ……必殺! 『黄金衝撃(ゴールデンスパーク)』!!」

「イエス・キックス トライク!アンダースタン?」

合体必殺技してみたり、なんだかんだありまして、
空白期も協力したりしていたものの、ミッドに行くこともなく、なのはたちとも友達のまま、能力を活かして外資系の世界中を回るビジネスマンになった。

 享年81歳。自分のことを受け入れてくれる美人妻と外国で見つけ、そのまま結婚。子ども2人に恵まれ、良いお父さん、良いお爺ちゃんになった。
 なのはたちに「結婚はいいぞ(おまえらいつ結婚するの?)」といってからかったり、楽しい日々を過ごした。




 書いてて楽しくて仕方ありませんでした。ありがとうございました。
息抜き終了!
 さて、元の物語(R-18)執筆に戻りますかな!

また今度続き書きます。
その時はまた覗いてやってください。
感想、くれてもいいのよ?(チラッ チラッ


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基本設定 + 各話目次(転生先と一言)《ネタバレ》

目次は下です。最新話投稿で追記していきます。




転生・・・神の力で創作物の世界に生前の記憶を保ったまま生まれ変わること。

 

→神様・・・本編には登場しない。

転生者が手にする特典、転生する世界、すべて作って死人を転生者として送り込んでいる。転生する世界の選択肢や特典の内容は神様の趣味で選んだもの。転生させる目的は娯楽目的。

 

 

→天使(仮称)・・・天の使い。本作のストーリーテラー。転生案内人。

転生者となる死者に転生と特典についての説明を行う。姿は男性だったり女性だったりする。基本的に女性体で接するが、自分に過度な欲情するような不愉快な相手は男性体で接する。

性格・口調がころころ変わる。

説明を省略したりボカしたりすることがある。

『聞かれなかったからさ』

転生者の人生の閲覧もしている。不幸になったか幸福になったか、そこを気にしている。

 

 

転生する世界・・・転生者自身がサイコロを振ることで決める。運任せ。

特典を選ぶ前に決める。そのためどの程度の特典をもらえるのかわからない転生者は当たりを引いても迷う。

→転生先↓↓

 

青 : 赤

⚀~⚂:⚀→ONE PIECE

⚀~⚂:⚁→BLEACH

⚀~⚂:⚂→IS

⚀~⚂:⚃→ハイスクールD×D

⚀~⚂:⚄→魔法少女リリカルなのは

・・・⚀⚁ 無印

    ⚂⚃ sts

    ⚄⚅ vivid

⚀~⚂:⚅→To LOVEる

⚃~⚅:⚀→Fate/ 

・・・⚀ stay night 

   ⚁ zero 

   ⚂ EXTRA

    ⚃Apocrypha 

    ⚄kaleid liner プリズマ☆イリヤ

   ⚅ Grand Order

⚃~⚅:⚁→ポケットモンスター

・・・⚀ カント―・ジョウト地方

   ⚁ ホウエン地方

   ⚂ シンオウ地方

   ⚃ イッシュ地方

   ⚄ カロス地方

    ⚅ アローラ地方 

⚃~⚅:⚂→なんちゃってファンタジー世界

⚃~⚅:⚃→自由

⚃~⚅:⚄→自由(神が勝手に決めます)←()内に2部より変更

⚃~⚅:⚅→自由(特典決定後、自由選択)←()内に2部より変更

 

   →転生先の世界・・・転生する世界は転生者一人につき一つ。

=「転生者複数」にはならない。

転生先は二次元世界。そこで暮らす人々はその作品の絵やイラストのままの姿かたちをしている。

=「実写化」ではない。ガッカリではない。

 

転生者の行動によって原作崩壊は起こり得る。

転生者の転生する場所は原作主人公の生まれた地域。

転生者の生まれる時代は原作に関われる時代。(基本的に主人公と同い年。ただ、主人公が人外だったりして、原作開始時に主人公ウン百歳とかの場合は、原作開始時に10代後半から20代後半ぐらいになるように生まれる)

  原作開始時には転生者は主人公と同じ地域にいる(町単位で)。

 

転生先(主人公の世界)が、物語の舞台でない作品、例えば『ゼロの使い魔』のような、主人公が生まれとはまた別の世界に転移して物語が始まる作品では、転生者は主人公と同じタイミングで原作の舞台となる世界に転移する。(一緒に、ではない。同じ時間に別の場所に転移する)。強制的。世界を越えるような特典を持っていれば帰還可能。

 

 

転生者の生まれる家庭は転生時点で、一般的に善良で貧しくない家庭である。つまり世界水準で見ても幸福な家庭。普通に親として尊敬できる父親と母親のもと産まれる。ただし、その幸せな家庭も転生者の行動によっては破綻させてしまう可能性もある。

転生先の両親の苗字は同じで、前世と同じ名前を付けられる。よって、名前は変わらない。

 

 

 

 

 

 

 

転生特典

 “アイテム特典”・・・転生者に送られる、神様からの特典。

神様がリストアップした漫画やアニメの不思議な力を持った道具。

オリジナルではなく、神様が作ったコピー品。

そのため、微妙に設定が違っていたり、無理やり道具に落とし込まれていたりするものもある。

 

特典は、ハイスクールD×Dの神器のように出し入れ可能。盗まれることもなく、損壊したとしても、一旦身の内に収めれば修復される。

 

※“アイテム特典”は転生者の死と共に消滅する。(特典の力で生み出されたものは残る  例:『ハツメイカ―』で設計・組み立てした道具)

特典の数はサイコロの出目で決める。最少一個。最多六個。

でた目の数だけ、くじを引き、そのくじに書かれた番号をリストと照らし合わせ、番号の“アイテム特典”が転生者に贈られる。

 

 

“能力特典”・・・サイコロの出目によって便利な能力を一つ手にできる。

 

 

⚀ アイテムBOX(内容量無限)(内部時間停止)(中身把握)(生物不可)

⚁ 鑑定(名前など基本的な内容が丸わかり)(人の名前忘れちゃったとき便利だね)

⚂ 翻訳(どんな言葉も理解できるよ)(読めるし書けるし聞けるし喋れるよ)(on/off可能だよ)

⚃ リスタート×1(不慮の事故など寿命以外の原因で死亡した時、回避可能な時間に戻って 1度だけ やり直しができるよ)

⚄ ○○○コントロール(アレを自由に動かせるよ)(○倫男になれるよ)(たっちゃってたちあがれない時に便利だね)

⚅ はずれ(残念外れだよ、アイテムで我慢してね)

 

 

 

転生者・・・死者。神様が転生者にするために拾われた者たち。

選別要素・男性であること・6歳以上35歳以下・日本生まれ日本育ち

〈10代が多い〉

 

と、こんな感じです。後々追加するかもしれません。

他に気づいたこと、質問や疑問点がありましたら、感想欄で聞いてください。

 

 

追加

  斬魄刀系(BLEACH)の特典は斬魄刀を使う(出す)ことで死神の力や破面の力を使うことができるようになります。

→霊子操作で空中に足場作る、霊圧探知、瞬歩・響転、虚閃など

 

死神の場合は

 死神化→始解→卍解

破面の場合は

  破面化→→帰刃  です。

 魂を義魂丸や悟魂手甲などで抜かなければ死神化・破面化しても霊体にはなりません。霊視能力のない者にも姿が見えます。

 『BLEACH』の世界に転生した者に限り、肉体が霊体に自動変換されるオプションが付いてきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

**************

目次:ネタバレ

 第一部は転生の番号ではなくページ番号です

 

 

第一部

1/ 田中幸夫 ☆□

転生先『池袋発、全セカイ行き!』

・最善のルート

 

2/ 宮本悠希 ☆■

転生先『ToLOVEる‐とらぶる‐』

・宇宙ハーレム王

 

3/ 長野将彦 ☆□

転生先『IS』

・賢人サロン「天道宮」主人

・天災のダチ

 

4/ 山本 犀 ★■

転生先『感染~世界で唯一抗体を持った俺はゾンビの王様になった』

・ゾンビハーレム主

・ポケモンにドン引かれていた男

 

5/ 古金勉 ★□

転生先『ONE PIECE』

・海に出ず。

 

6/ 水澤ふたば ☆□

転生先『ハイスクールD×D』

・料理人志望

・自死

 

7/ 伊藤仁 ☆□

転生先『魔法少女リリカルなのは』

・母親が宗教にはまる

・「結婚はいいぞ(お前らいつ結婚するの?)」

 

 

第二部

 

1番 高野誠 ☆□

転生先『ひなこのーと』

・らぶってこめってごーるいん

 

2番 川上朝陽 ☆□

転生先『なんちゃってファンタジー』

・勇者が死んだ!~略~

・A/Bルート分岐

 

3番 羽田野栄太 ☆■

転生先『(カロス地方)ポケットモンスターXY』

・カロスリーグ優勝

・時の人→ストーカー→犯罪者→…

 

4番 坂井東磨 ★■

転生先『エデンの檻』

・準備! 準備! 準備!

・3人の嫁持ち男

 

5番 霜越洸 ★□

転生先『名探偵コナン』

・大企業の出世株

・浮気男

 

6番 星野快仁 ☆□

転生先『ハイスクールD×D』

・原作消滅

 

7番 木村俐人 ★■

転生先『IS』

・むしゃむしゃ

・眠らせて………

・押さえさせて………

・乗っ取り、

・『つまらない不注意』で死ぬ

 

8番 井上凱斗 ★□

転生先『ヒメノスピア』

・女王の男妾

・ヒモ

・主夫

 

9番 土田水人 ☆□

転生先『ニセコイ』

・原作ブレイク

・ドクター(微狂)

 

10番 服部弓太 ☆□

転生先『BLEACH』

・大虚マスター⇒破面マスター

・引きこもりブリーダー

 

 

11番 芦村義隆 ☆□

転生先『ハイスクールD×D』

・縄文時代の日本生まれ

・不老不死(期限付き)

・教祖

・良妻狐(ハーレム肯定派)持ち

 

 

12番 豊田正人 ☆□

転生先『なんちゃってファンタジー』

・ジョブ:村人→奴隷→暗殺者

 

13番 鈴木快凜 ★■

転生先『心配ちゃんは今日も汗だく』

・魔法少女のステッキ(未使用)

・地球撲滅軍 武装(未使用)

・平気で人を消せるサイコ野郎(罪悪感皆無)

 

14番 古見亮 ★□

転生先『ToLOVEる‐とらぶる‐』

・コソ泥(クレクレ)←足を洗う

・もぐもぐされた男

 

15番 前田愛秀 ☆□

転生先『IS』

・まじかるー❤

・台風のフ―子

・「授かりの英雄」に育てられた少年

 

16番 佐藤実 ☆□

転生先『最終兵器彼女』

・運がなかった転生者

・焼死

 

17番 八木涼晴 ★□

転生先『けもっ娘どーぶつえん!』

・小説家(何万部を年数回安定して売り上げる安定作家)

・“結局フィジカル・・・・‼”盗みって・・・・“最期は結局フィジカル・・・・‼”

 

18番 渡邊義幸 ☆■ 

転生先『魔法少女リリカルなのはStrikerS』

・「自分が砕ける音を聞きな!」

・氷に縁がある

・大犯罪者

 

19番 白井俊樹 ★□ 

転生先『(イッシュ地方)ポケットモンスターBW/B2W2』

・ドーピングパーティー←解☆散。

・黄金律:EX(仮称)→大富豪すら凌駕する。一生金から逃れることができない。

ドリアードを妻に 一週間クローン

 

 

20番 笹木こうき ☆□ 

転生先『Fate/Grand Order』

きあらさま…

・49人目のレイシフト適性者

・2人目のマスター

 

 

21番 北崎深谷 ☆■ 

転生先『インフェクション』

・帝王(地)

・英雄→かわいそうな人

・猛毒水竜

 

 

 

22番 黛克英(兵藤一誠) ☆□ 

転生先『ハイスクールD×D』

●“ゾロ目特典”憑依転生→兵藤一誠

・『王s』『悪魔の英雄(仮面ライダー)

・上級悪魔…新世代抑止力

・新魔王…『八炎の龍神王』

 

 

23番 今井惠太 ☆□

転生先『魔法少女リリカルなのはvivid』

・キャット大好き。

・喫茶店経営(細々)

 

 

24番 二階堂のぞみ ☆■

転生先『GANTZ』

・ビームぶっぱ女剣士艦長

 

 

25番 浦戸和成 ☆□

転生先『ONE PIECE』

・海軍本部准将

・パートナーポケモン「ラティアス」

・クビシメロマンチスト

 

26番 小野智一 ★■ 

転生先『ONE PIECE』

妖鳥(ハーピー)が運んできた悪魔

・娘にも孫にもひ孫にも、玄孫にまで手を出したくそエロ野郎

・数千人は殺した。数千人は犯した。数千人は子を作った。

 

 

27番 上野義光 ☆■

転生先『暗殺教室』

・鬼=『羽撃鬼(ハバタキ)

・鬼=吸血鬼

 

28番 能山北斗 ☆■

転生先『思いたったら乳日』

・恐喝屋

・『鑑定』の有効利用⇒おっぱい大きくてえっちな女の子を探す。

 

29番 潮谷光人 ☆■

転生先『僕のヒーローアカデミア』

・雄英高校サポート科1年

・複合アパレル企業CtC社長

・生命戦維との融合体

 

30番 太田信夫 ☆□

転生先『Fate/stay night』

・クレDで怪我人治療

・善人(???「ほっとけない! 」)

・完全被害者 かわいそうなことになった

 

31番 林実 ★□

転生先『オーバーロード』

・アインズ様に対して不可侵条約を取り付けることに成功

・悪魔召喚者

・悪魔っ娘ハーレム主 兼 エルフ守護神

 

32番 滝川駿 ★■

転生先『BLEACH』

・嫁/黒崎夏梨

・職業/探偵:殺し屋

超能力者(エスパー)(後天的)

 

 

 

33番 黒岩勇悟(木場祐斗) ☆■

転生先『ハイスクールD×D』

・ホエールファンガイア【キング】

・「まじかるー…」

・憎刀『 』限定奥義「笑裏憎刀」

・ヒロイン=ギャスパー(♂)

 

 

34番 小原直希 ☆□

転生先『ポケットモンスターDPt』

・前世死因:家族みんなでゲームソフトを買いに行ったら交通事故。

・来世死因:観光に行ったら■■■■■で蒸発。

 

35番 福田正晴 ☆■

転生先『IS』

・IS学園入学…比較地獄

・落ちこぼれ

・邪神降臨

・神代回帰

 

36番 後藤旭 ☆□

転生先『なんちゃってファンタジー』

・『奇運』

・まるで主人公

・フラグ乱立、本人無自覚

・睡姦(されるほう)

・世界的英雄

 

37番 田中一喜 ☆□

転生先『魔法少女リリカルなのは(無印)』

・A's時、フェイトちゃんに一目惚れ

・計画立てて接近し、好感度を少しずつ稼ぎ…

・専業主夫

 

 

 

38番 石松幹 ★■

転生先『九泉之島』

・「心ふきこみマイク」悪用

・6歳にして娘たち100人以上

・“神”と交わり、子をなし、不死身に

・作者評:「この人頭おかしいよ」

 

39番 佐橋之二(ゆきじ) ☆■

転生先『ONE PIECE』

・「鬼だよ」

・サザンドラ:家族、親友

・牛鬼:悪友、相棒、外道仲間

 

 

40番 銅田弥 ★□

転生先『ポケットモンスターSM』

・マッサージルーム・ドウタ 経営者

・「Fall(ファール)」(ウルトラオーラ無し)

・ポケナー(R-18 カッコがち)

 

41番 吉原照孝 ☆□

転生先『Fate/zero』

・『ALPHA』 「……アマゾン」

 『ブラッド・アンド・ワイルド!!ワ・ワ・ワ・ワイルド!!』

・召喚鯖…キャスター 「カエサル」

 

42番 青木純 ☆□

転生先『BLEACH(並行世界:斬魄刀異聞篇√)』

・キチキチ……

・燃えろ『剡月』!

・嫁=????(CV.白石涼子)

 

 

43番 荒井将太郎 ☆■

転生先『ONE PIECE』

・マルチステッキ 『イーチアザー(自然体)

・エリチャン、エリチャン、メカエリチャン!

・ダブル鋼鉄魔嬢! デジ クロスッ!

・無限宇宙 ジ・エンド・オブ・メカエリチャン

 

 

44番 川上珠 ☆□

転生先『ハイスクールD×D』

・冥界下り

・高圧縮タキオン粒子ミサイル(着弾地点は原子崩壊消滅)

・原作が迷子(人は(ソラ)へと手を伸ばす)

 

 

45番 吉田識 ☆□

転生先『Fate/EXTRA』 

・初っ端から「記憶消去」「感情消滅」「意思消失」の三重デバフ

・魔王モード:ノッブ

・“自分自身を探す物語”

 

 

46番 竹本康 ★■

転生先『IS』

・サイコキネシス圧殺

・シロシロ監禁術

・だるま篠ノ之博士

 

 

47番 広川琢磨 ☆□

転生先『ポケットモンスターDP Pt』

・ポフィン屋

・創造神

・「ときのほうこう」ドーンッ! ―DEAD END―

 

 

48番 白澤ゆきと ★■

転生先『ハイスクールD×D』

・セト神のスタンドDISC

・幼児性愛者(無自覚)

・嗜虐趣味(無自覚)

 

49番 金森慎吾 ☆□

転生先『PSYЯEN(サイレン)

・原作介入ほぼなし。

・シェイプシフター

・ラブラブ夫婦(一方通行)

 

 

50番 五十嵐空 ☆□

転生先『Fate/Grand Order』

・引きこもりマスター(鯖なし)

・カメハウス

・人理焼却?そんなことよりゲームしようぜ!

 

51番 木村明生 ★■

転生先『ONE PIECE』

・フィジカル中堅

・聖地襲撃

・綿毛空賊団 

 

52番 多賀始 ★■

転生先『ゲゲゲの鬼太郎(6期)』

・カブキさん

・『魔王の小槌』の鬼纏(まとい) 襲色(かさねいろ)鬼王碧落紅鉄漿(きおうへきらくべにとかね)

・乳から生まれた乳太郎

乳間性交(パ〇ズリセ〇クス)

 

 

53番 久里次郎 ☆■

転生先『いぬやしき』

・ソープで一財産作ったったwww

・さすらいのネタバレおじさん。

 

54番 梶原洋平 ★■

転生先『ファンタジー世界』

・恋人×どくどく

・暗殺者→魔王軍

・龍の花婿

 

 

55番 森山恋 ☆□

転生先『ハイスクールD×D』

・ロギア

・元暴走族

・森山家、火炎父・閃華裂光娘・溶岩気球NEW!



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第二部
☆□ 1番 高野誠 享年17歳の場合



 弟に感想とダメ出しをもらい、若干書き方を変えることにしました。詳しくは活動報告に。

後書き(本編)


………………

⚀ ⚁ ⚂ ⚃ ⚄ ⚅

「神様の気まぐれにも困ったものですねぇ。ひと段落したと思ったら面白いからもう一回送るとか、まぁいいですけど」

 

 

コンコン

 

「おっと、さっそく来ましたか。どうぞー」

 

ガチャ

 

「えっと………」

 

「どうも初めまして転生第二弾、記念すべき一番手、高野誠さん。どうぞ席にお座りください」

 

「もしかして神様転生ってやつですか? 」

 

「はい、『かくかくしかじか』というわけです」

 

「なるほど」

 

「では、転生先の世界を決めます。サイコロをどうぞ」

 

「はい………やっ!」

 

から からからから

 

 

 

 

 

⚅:⚃

 

 

 

「 ! 」

 

「おー、当たりです。おめでとうございま~す! 」

 

「 っし…!」

 

 

「では、早速ですが、転生先を決定していただきます。どこに転生しますか? 」

 

「…………今すぐですか? 」

 

「あぁ、いえ。時間はたっぷりあるので、どうぞごゆっくりお考え下さい。なにせ一生を左右する選択ですからね」

 

「確かに」

 

「でも、これ決めないと特典の選択に移れないので」

 

「はい、わかりました」

 

 

………………………………………………

………………………………………………………………

……………………………………………………………………

………………………………………………………………………

 

 

「(スピー…)」

 

「………決めました」

 

「へ? あ! はい、何の世界ですか? 」

 

「『ひなこのーと』でお願いします」

 

「はい、わかりました。参考までにですが、なぜこの世界に? 」

 

「えっと…転生するの、主人公の生まれる土地に転生するなら、ひな子さんの生まれ育った、存在しているのかも不思議なほどの、ド田舎に産まれるわけですよね」

 

「ですね。物語の舞台は別ですが」

 

「そんなド田舎なら、同い年同士、幼馴染として、こう、その………仲良くできるかなぁって…」

 

「あぁ…まあ、そうなれるかはあなた次第ですよ。頑張ってください」

 

「はい! 」

 

 

 

 

 

「さて次は特典です。特典というのは『かくかくしかじか』というわけです」

 

「なるほど………武器とかだったら困りますね」

 

「日常系の作品ですからね………ではまず、“アイテム特典”の個数を決めます。どうぞ」

 

「ほいっと」

 

からん

 

 

 

 

 

 

 

「2ですね。では2枚くじを引いてください」

 

 

「はい」

 

 

がさごそがさごそ

 

 

1142・・・1144

 

 

 

「おー」

 

「あれー? 混ざってなかったんでしょうか。こんな連番気味になるなんて」

 

「いやー混ぜたはずなんですけどねー。っと、説明します。

 

 まず、1142番。これは『ルリリの入ったモンスターボール』です」

 

 

「ポケモン? 」

 

「はい、皆さん同じ反応を成されます。この特典はあくまでモンスターボールが特典で、中のポケモンはオマケ…というのが神様の言い分となっております」

 

「そ、そうですか…」

 

「このボールの中のルリリはゲームと同じように懐かせてレベルを上げればマリルに進化します。レベルを上げることで わざも覚えていきます。そのわざの方はルリリを見つめると浮かび上がる仕様になっています。ゲームが基本ですね。図鑑ない訳ですし。体力やレベルも凝視することで浮かんできます」

 

「レベルを上げるって、どうするんですか? 」

 

「バトルしてくだされば」

 

「ばとる」

 

「そこら辺の野生動物に『みずでっぽう』撃って、瀕死にさせれば経験値もらえますよ」

 

「えぇ………」

 

「まぁ、高野さんの転生先なら強くする必要もありませんし」

 

「そうですね。えさはどうすればいいんでしょうか」

 

「普通の食品で大丈夫です。特典の一部なので空腹で死ぬことはありませんが、ポケモン自身の自我はありますので食べたいそぶりを見せたら食べさせてあげるのがいいでしょう」

 

「わかりました」

 

「では次、1144番は『ニョロトノの入ったモンスターボール』です」

 

「ニョロトノですか…ポケスペのニョたろうを思い出しますね」

 

「ゴールドのですか、ニョロボンとの連携攻撃とかカッコよかったですよね」

 

「僕は『ほろびのうた』で仮面の男のクソ強デリバード倒したのが印象に残ってますね」

「そういえば、ニョロトノってことはレベルは? 」

 

「はい。最初からレベル25です。当たりですね。育成の手間が短縮されるわけですし。これは神様の気まぐれですね」

 

「喜ぶべきなんでしょうか…? 」

 

「うーん…」

 

 

 

 

「では次、“能力特典”です。サイコロを」

 

「はい。6以外! 」

 

 

からん からから

 

 

 

 

 

 

 

「よしっ!」

 

「おめでとうございま~す。2なので『鑑定』ですね」

 

「いやー助かります。僕人の名前おぼえるの苦手で…学校の先生の名前もクラスメイトの名前も、全く覚えられないので…。話しかけようにも名前が出てこないせいで「ねぇ」とか「あのー」とか声掛けで気づいてもらおうとしたり、肩叩いたりして気づいてもらおうとしても相手が女子だと使えないですからね。ホント助かります」

 

「よかったですね。では」

 

 

 

 

 

あなたは2つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

 

「さようなら高野誠さん」

 

「ありがとうございました」

 

 

 

 

 

 





No,1 高野誠
 転生後、桜木ひな子と幼馴染になり、焦らずゆっくり距離を詰めていき、友人関係に。
 高校時代、原作がスタートしたことにより、ひな子につられるように(不本意ながら)上京。藤宮女子高校近くの高校に入学。何事もなく高校生活を送る。
  「ひととせ荘」に行ってみたり、招待されて演劇を見に行ったりした。←ひなちゃんはくいなちゃんと雪ちゃんに「もしかして彼氏さん?! 」とからかわれ、「ち、ちがうよ! ただの幼馴染だよ~! 」と照れ照れしたりしていた。
 く「高野さんはひなちゃんのことどう思っているんですか?」
 誠「可愛くて美人でスタイルよくて、気立てもいいし優しいし、気遣いもできて、世話上手で、でもどじったりかかしになったりするのも魅力的で、謙虚でおしとやかで、言葉にすればきりがないほど魅力的な女の子かな」
 ガタッ ゴトッ

 なんだかんだ「らぶらぶいべんと/ふらぐ」があって、交際。結婚。二人の息子にめぐまれた。
 ひな子ばあさんが亡くなり、自分を鑑定した結果『認知症』となっていたのでニョロトノのほろびのうたを自分に向けて使わせ安らかに死んだ。





はい。


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☆□ 2番 川上朝陽 享年22歳の場合

5月5日(土) より公開の『劇場版 仮面ライダーアマゾンズSeason1 覚醒』見に行くか悩んでいます。
テレビ放映版は見たんですけどねー。親戚の当時5歳の子と。どうせなら見に行きたいけど、劇場が遠くて、お金がナー。
あ、輪廻の方は公開初日に見に行きます。
後書き(本編)


 

「次がつかえてますよっと。はいはい。では次の方どうぞ―」

 

ガチャ

 

「なぜ、俺は死んだはず…」

 

「(逆にないタイプのテンプレ)どうも、番号札2番 川上朝陽さんですね。ご着席ください」

 

「………」

 

「はい、いろいろ疑問に思われていると思いますが、あなたは死にました。そして、転生者として転生していただきます。詳しく説明すると『かくかくしかじか』というわけです」

 

「なるほど、大体わかった。つまり『まるまるうまうま』なわけだな」

 

「はいそういうわけです。ということでまずは転生先を決めます。サイコロをどうぞ」

 

「こんなサイコロに来世の運命がかかっているなんて なっ!」

 

 

 

からん! からから

 

 

 

⚅:⚂

 

 

 

「『なんちゃってファンタジー世界』ですね。これははずれですね」

 

「はずれなのか?」

 

「それはそうでしょう。なにせ文明が未発達で道徳も行き届いていない世界なわけですから。力のないものは淘汰され搾取される世界ですよ」

 

「説明をお願いする」

 

「はい。川上さんの転生する世界は、剣と魔法・勇者と魔王の存在するファンタジー世界です。魔王が復活する混沌の時代に、勇者の生まれる田舎の村に転生していただきます」

「他に情報は………うーん、生活魔法と呼ばれる魔法が一般に普及しているので、病気になるリスクはそこまででないってことくらいでしょうか、あと日本語じゃないとか」

 

「他に何かないのか? 」

 

「すみません。転生先については、他の既存の作品世界でも詳しい説明はしてはいけないことになっているんです。神様いわく『知らないのは仕方ないよね、知らないなら知らないなりにどう生きるのか楽しいし』とのことで」

 

「………」

 

「すみません」

 

 

 

 

「では次は特典の選択ですが『かくかくしかじか』です」

 

「『まるまるうまうま』。ではサイコロを返す。

いけっ! 」

 

 

からっ! かつ! かつ!

 

 

 

 

 

 

 

「よし」

 

「おめでとうございます。ではくじを引いてください。5枚まとめてでも、1枚ずつ5回でもOKですよ」

 

 

がさごそがさごそがさごそ

 

 

 

1969・・・1013・・・1691・・・728・・・1493

 

 

 

「はい、ではまず1969番これは『実物カメラ』です」

 

「『実物カメラ』?」

 

「はい。ドラえもんのひみつ道具の一つで、なかなかに驚異的な道具です。当たりですね」

 

「当たり、ですか…その『実物カメラ』は何ができるものなので?」

 

「『フエルミラー』って知ってますか?」

 

「聞いたことがあるような…なんだったか」

 

「写した物を、鏡の中から取り出せるひみつ道具です。いくらでも複製品が生み出せるというわけですね。ただ鏡なので、取り出したものは文字やらが反転してしまうという欠点があり、しかもスイッチを切っておかないと鏡の中の自分が抜け出してしまう恐れもありますが」

「これはその『フエルミラー』の完全上位互換です」

 

 

「もしかしてカメラで撮った物が複製されるとか?」

 

「まさにその通りです。“アイテム特典”なのでメモリーやフィルムにあたる部分も際限ありませんし、他の道具を複製することも可能です」

 

「は? それは、いいのか? そんな、掟破りな」

 

「OKですよ。どうせ気づくでしょうし。なら今教えた方が川上さんの来世にいい影響を与えることになるでしょうし」

 

「………ありがとう」

 

 

 

 

 

「いえいえ―――さて、二個目は1013番『なんでもなおし×∞個』ですね」

 

 

「ポケモンのどうぐ・・・だったか?」

 

「はい。使うと手持ちのポケモン一体の状態異常をすべて回復させるアイテムです」

 

 

「ポケモン今のところいないが………はずれか?」

 

「いえいえいえ! とんでもない! 当たりですよ、大当たり。これはヒトにも使用可能です。そういうふうに設定変更がなされています」

 

「まじか」

 

「マジです。神様が『ポケモン引けなかったやつからしたら大外れじゃん。おもしろくもないしねー。あ、効果範囲拡大すれば逆におおあたりじゃね? よしそうしよう』と」

 

「つまりこれは無限の万能薬ということか」

 

「ですね。おめでとうございます」

 

「………」(無言のガッツポーズ)

 

 

 

 

 

 

 

「では、次行きましょう次もいいものきそうですね。1691番これは………」

 

「なにか」

 

「いえ、1691番は『キカイソダテール』です」

 

「またドラえもんのひみつ道具か 効力は? 」

 

「『機械を育てることのできる液状の薬剤。機械にひと液垂らすと大きくなる。単に大きさが変わるだけではなく成長し、玩具のミニカーを本物の自動車にまで成長させることもできる。』です。つまり、その………ファンタジー世界では全くの役立たずというか………」

 

「そう、か……(…ま、まぁまだ2つある、そもそも前の2つだけでも破格の特典だ)」

 

 

 

 

 

 

 

「4つ目は723番で、えっと『虹霓剣(カラドボルグ)』です」

 

「それは、どっちの? 」

 

「あ、はい。剣の方です」

 

「フェルグスさんのか…(というか宝具。俺受け取っていいのか? 英雄の生きた証、歴史そのもの、そんなものを俺の武器として振るっていいのか? いいわけがない、いや、しかし………)」

 

「(悩んでる! こういうタイプは頑固だからなぁ)大丈夫ですよ。説明した通りコピー品ですから。元にしてそれらしいものを神様が作っただけですから」

 

「………………………………………………そうか」

 

「はい。説明は必要ですか? 」

 

「いや、問題ない。FGO materialで読んだから知っている」

 

「そうですか。では最後の特典を」

 

 

 

 

 

 

 

「最後は1493番『オレガノ』です」

 

「?」

 

「えっと、正しくは漫画『そらのおとしもの』に登場する医療用エンジェロイド「Oregano」(オレガノ)です」

 

「『そらのおとしもの』?なんか聞いたことあるような…」

 

「そらおとは『かくかくしかじか』というお話で、その作中に出てくるシナプス人の作ったロボットのような天使のようなもの、量産型の一体です。作中で仲間になったオレガノ、別名ミニイカロスは発声機能を後付けされましたが、このオレガノはオリジナルにのっとり、発声器官を持っていません」

「その名の通りオレガノは医療用、つまり傷を治療することに長けています。その力は瀕死の重傷を負った主人公桜井智樹をあっさり回復させたほどです」

「他に特筆すべきは………エンジェロイドなので泳げない、飛べる、感情が極端に希薄、ヒトに比べて力が強い、と言ったところでしょうか」

 

「なるほど、ありがとうございました」

 

 

「あ、忘れてました」

 

「ん?」

 

「おっぱい、やわらかいですよ」

 

「」ブッ!!

 

「あはははははは」

 

 

 

 

 

 

 

「…さて気を取り直して、次は“能力特典”です」

 

「………」

 

「そうすねないでください。さぁ、振って」

 

「………くっ! 」

 

から、からから

 

 

 

 

 

 

「む………」

 

「6、ですね。つまり『はずれ』………」

 

「………」

 

 

では転生に移ります

 

 

あなたは5つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

 

「行ってらっしゃいませ、川上朝陽さん」

 

「お世話になりました」

 

 

 

 

 





No.2 川上朝陽
 転生してからの幼児期は普通の子どもとして過ごした。というか言語を必死で学んだ。
 少年期、圧倒的主人公力の幼馴染(後の勇者)とは関わらず、良い両親のもと手伝いをしながらすくすくと育つ。←この時点では「魔王?勇者?勝手にやってろ」前世の両親がアレだったので転生とか物語とかどうでもよくなってる。家族大事。弟も生まれた。
 青年期、村を魔物が襲った―――村は焼かれ、人は食い殺され、アサヒの故郷は消えてなくなった。(慣習に従い、アサヒを含めた若者は都市に行って冒険者登録をしに行っていた。アサヒは関わる気がなかったから、こうなるだろうという予測ができなかった。メタ的に考えれば、勇者のイベント事に事件が起こるのは当然だろうに、気づくことができなかった)
 帰り、惨状を目にしたアサヒは茫然自失となり、家へ向かった。


きっと生きているきっと生きて、俺の帰りを迎えてくれる


―――そんな願いも空しく、
 厳しいけどやさしく、たくましく尊敬できる男だった父は家の外で首をもがれ死んでいた。

 少し頼りなくはあったけど、優しい微笑みで愛を与えてくれた最愛の母は背中を裂かれ、苦悶の表情で絶命していた。腕を抱えて、おそらくは弟を守って死んだのだろうと思わせた。

 そして弟は、腹から食い破られ臓物をまき散らし四肢を食い散らかされ、目を抉り食われ転がっていた。母親の行為をあざ笑うように、むごたらしく食われていた。アサヒのことを「アサヒ兄ちゃん」と呼び慕ってくれた大切な弟の、やんちゃな姿はそこにはなかった。



 しばらく呆然としていると、外が騒がしくなっていて、出てみると、悪魔に自分以外の若者が襲われていた。ぼんやり見ていると、勇者がなんかして倒した。末期に「四天王の一人が主犯」と吐いて消滅した。
そして、勇者の家族が駆け寄って勇者を抱きしめた。


―――気が付いたら、勇者とその家族を、『虹霓剣(カラドボルグ)』で斬り殺していた。勇者を後ろから刺し貫き、支離滅裂な罵詈雑言を叫びながら、勇者の両親、妹、幼馴染の少女を斬った。そして、真名開放して死体も残さず消し去った。
 反動でボロボロになり、このまま死ぬものいいか、と思ったが、復讐を思い立ち、オレガノを初めて呼び出し、『刷り込み(インプリンティング)』。傷を治させた。

 家族を埋葬し、金目のものと食糧をまとめ、名前も知らぬ悪魔を探して復讐の旅に出た。

 旅をして、悪魔の噂を聞けば向かい、殺し、尋問し、殺した。
 そしてその道中において病に倒れたもの、怪我を負ったものを見つけると、まるで罪滅ぼしのように癒していった。

 いつしか行く先々で悪魔を滅し、怪我人や病人を癒して回る二人組として有名になり、彼らを勇者と呼ぶものも現れた。

 そして、時がたち、ようやく仇の情報を掴み、乗り込み、戦闘の末仇をとった。
 魔王に「部下にならないか」と誘われたが断り、激しい戦闘の末、宝具の全力開放『極・虹霓剣(カレドヴールフ・カラドボルグ)』のエネルギーを一転に集中した、名付けて『虹天剣』を編み出し、右半身と引き換えに魔王を討伐した。
 魔王の称賛を受け、緊張の糸も切れ、意識が遠くなる。明らかに致命傷さすがにオレガノでも治療不可能な傷。全てを終えた復讐鬼は、剣に寄りかかることもできなくなり、倒れ、目を閉じる。
 残った左のほほに柔らかい感触を受け、なくなったはずの右ほほに何か当たったように感じる。
柔らかな感触はオレガノの膝の柔らかさ。当たった感触は錯覚だった。戦闘で鋭くなった感覚が、まだ右半身があったなら、感じるはずの感触を伝えただけだった。
―――オレガノが泣いていた。アサヒを見下ろして、泣いていた。
必死に治療しようとして、彼女の機能は“コレ”を処置無し、半死人とみなしているのに。

 アサヒは驚いて、うれしくなって、そういえば と思って、最後の力を振り絞り

―――今までありがとう


と感謝を告げて、鎖を握りしめて生涯を終えた。
 オレガノは無音の慟哭と共に消失し、後には半身を失いながら、幸せそうに眠る男の遺体があるだけだった。






はい。
ちなみにアサヒさんは左利きです。
オレガノの参考画像
http://blog-imgs-45.fc2.com/a/h/u/ahuro3/settei_mokusiroku_iryoyous.jpg




以下蛇足。余韻を感じたい人はここで終わってください。








いいですか?







『アイアンマン』面白かったです。

















これはAルート。『キカイソダテール』を使うことを思いつかなかったルートです。

Bルートではオレガノは成長し、能力向上、魔王討伐後アサヒ回復。発声機能と感情制御を獲得したオレガノとラブラブ余生を送りました。治療院を開き、好々爺として92歳まで生きました。死因は心筋梗塞。オレガノと笑いあいながら永眠しました。

















今回は後書きから読む人も、できれば上からスクロールして、後書きを呼んでほしいです。なので、『ページ最下部へ』で来た人はバックお願いします。きっとそっちの方が楽しめます。


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☆■ 3番 羽田野栄太 享年12歳の場合

頭がんがんする…。頭痛が痛い()。FGO、周回しなくちゃ…うぅ、頭が…。
洗剤J〇Yからキュキュ〇トに変えたら肌に合わなかったみたいで、手の平がえらいことになりました。そんなわけでいろいろ最悪のコンディションです。

後書き(本編)


「次の方、どうぞー」

 

ガチャ

 

 

「ここはどこですか? お姉さんは天使さま? 」

 

「(子どもかー) はい、確かに私は天使のようなものですね。そしてここはあなたの次の人生について決める場所です。3番、羽田野栄太さん。席に座っていただけますか? 」

 

パタン   キィ・・・

 

「僕の名前、僕死んじゃったの? 」

 

「はい、残念ながら。手術がうまくいかなかったようですね」

 

「そっかぁ…まぁしょうがないよね。お父さんとお母さん悲しませちゃったな」

 

「(落ち着いた子だなぁ…まぁやりやすいけど)では説明をさせていただきます。『かくかくしかじか』というわけで、転生にあたり、転生する世界と特典をサイコロで決めていただきます」

 

「はい、わかりました」

 

 

「ではどうぞ」

 

「(サイコロ初めて触ったかも、きれい)えいっっ! 」

 

 

 

 

からから ころん

 

 

 

 

 

 

⚄⚁

 

 

 

「5と2、ポケットモンスターの世界ですね」

 

「ポケモン? やった! 」

 

「では、もう一度振ってください」

 

「え? なんでですか? 」

 

「ポケモンは世界選択の後に、転生する地方も決めてもらうことになっているんです」

「ちなみに内訳は

⚀・・・カント―・ジョウト地方

⚁・・・ホウエン地方

⚂・・・シンオウ地方

⚃・・・イッシュ地方

⚄・・・カロス地方

⚅・・・アローラ地方    となっています」

 

 

「うーん…(僕が知ってるのはイッシュとカロスだけだし、4か5が出るといいけど)」

 

「では、青い方のサイコロを振ってください」

 

「はい。  っ! 」

 

 

 

からん

 

 

 

 

 

「やった! 」

 

「おめでとうございます。5が出たので羽田野さんの転生先はポケットモンスター世界の、『ポケットモンスターX・Y』の舞台、カロス地方となります」

 

 

「では次に特典についてです。特典とは『かくかくしかじか』で羽田野さんにはまずは“アイテム特典”の数を決めていただきます。どうぞ」

 

「はい、っや! 」

 

 

 

からん

 

 

 

 

「はい、2ですね。ではくじを2枚引いてください」

 

「はい」

 

がさ  がさ ごそ

 

 

19・・・1030

 

 

「引きました」

 

「はい。ではまず19番これは『トゲトゲの実』です」

 

「もしかして、ワンピースの悪魔の実ですか? 」

 

「はい、漫画『ONEPIECE』のアラバスタ編にて登場した敵の一人、ミス・ダブルフィンガーの食べた悪魔の実。体のありとあらゆる場所から鋭い棘を伸ばすことのできる超人「棘人間」になれる悪魔の実です」

 

「うーん」

 

「なにか? 」

 

「悪魔の実ってことは、食べると泳げなくなるんですよね」

 

「それは、そうですね…」

 

「それは嫌だなぁ・・・って思って」

 

「あぁなるほど。大丈夫ですよ。悪魔の実を特典として獲得するだけで強制的に能力者になるわけじゃありませんので。ずっと放置しておくという選択肢もあります」

 

 

「なるほど、わかりました」

 

 

 

「はい。では次は1030番、これは『ヤドンの入ったモンスターボール』です」

 

 

「ポ、ポケモン、ですか? 」

 

「ああ、すみません。間違えました、正しくは『ヤドランナイト+キーストーン+メガバングル+ヤドンの入ったモンスターボール』です」

 

「は? 」

 

「えと、つまりメガヤドランになれるように準備された特典ということですね」

 

「そ、そうですか…」

 

「まぁ、旅立つ前からポケモンと触れ合える、パートナーポケモンができると思えば」

 

「そうですね」

 

 

 

「では“能力特典”です。サイコロをどうぞ」

 

「はい、それっ! 」

 

 

からんからから

 

 

 

 

 

 

「はい、2ですね『鑑定』の能力です」

 

「これは役に立つのですか? 」

 

「えぇ、それはもう! ポケモンの世界なら、相手のポケモンのHPや技の構成も丸わかりにできます。これから羽田野さんの転生するポケモンの世界はゲームと違ってポケモンのレベルや技をトレーナーが数値化して見ることはできないので、とてつもないアドバンテージですよ」

 

「そ、そうなんですか…(なんかズルいな…)」

 

「なにはともあれ、これで終了です」

 

 

 

では転生です

 

 

あなたは2つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

 

「行ってらっしゃい、羽田野栄太くん」

 

「ありがとう、天使さん。行ってきます! 」

 

 

 

 

 

 





NO.3 羽田野栄太
 転生し、しばらくはカロス地方外で暮らしていたが、カルム(男主人公)と全くの同時期にカロス地方アサメタウンに引っ越し。ポケモントレーナーとして旅立った。
 ヤドランをパートナーに、旅をして、優秀なポケモンをゲット・最適な育成を行い強く育てた。ポケリフレというか、スキンシップも『鑑定』能力で喜ぶ場所が分かるため、もうゴットハンドだった。
 ジムを悠々攻略し、トレーナーとのバトルにも勝利し、リーグ優勝を目指していたが、シャラジムにてコルニに敗北(理由は後述)
 どうにか勝利し、その後も勝ち抜きリーグ出場を果たす。(ちなみに主人公組とは関わりナシ。フレア団関連も一切関わらず、己の道を爆走)

 リーグにて優勝。四天王、チャンピオンにも勝利。一躍時の人に。

 そして、シャラシティに戻り、コルニに告白。「一目見た時から好きでした。付き合ってください! 」

 しかし、断られる。「い、いやーその…付き合うとか、早いっていうか、あなたのことよく知らないし…その…」←このころはまだ脈ありだった

 告白を断られたことで、キレた←うまくいきすぎて、勝ち続けていたがゆえにプライドというか、自尊心が強い性格に変わってしまっていた

 ストーカーに変貌。四六時中監視し、メールや手紙を送り、付け回すようになった

 ジュンサ―さんに捕まった。←手持ちも取り上げられ、一旦留置所にぶち込まれた

 『トゲトゲの実』を食い、棘人間に。『鑑定』を無駄に使い、脆い部分を棘で壊し、脱走。

 コルニのもとに舞い戻り、×××。
 すすり泣く声に正気を取り戻し、後悔。激しく後悔。
 自首。捕まって懲役刑受け、実刑5年。
  出所後も、世間の風当たりは強く、家族からは勘当され、手持ちのポケモンにはよそよそしくされ、友人()は消え、仕事は見つかっても過去の経歴ですぐ不採用。
 安アパートで風邪拗らせて肺炎、寂しく死んだ。享年42歳。その頃には手持ちも養えなくなり野生に返していたため、共にいたのは特典ゆえに飲み食い不要なヤドランだけだった。
 遺体が発見されたのは2週間後だった。


 と、こんな感じでした。栄太くんどうしてこうなっちゃったのかなー…。登場人物が勝手に動くとはこのことか…。
あ、フォローすると、コルニさんは事件のトラウマを乗り越え、善き旦那さんと結ばれました。
両親は別の地方に引っ越しましたが、栄太は転生した縛りで別の地方に行くことができず、逃げられませんでした。一生後ろ指さされていました。
元々、悪人ではなく善人寄りだったためさらに罪を重ねることもありませんでした。


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★■ 4番 坂井東磨 享年19歳の場合

 アイアンマン2 借りようとしたら残ってなかったので3を借りて見ました。面白かったです。そんなわけで更新。面白いほど進みました。

後書き(本編)


「次の方どうぞー」

 

ガチャ

 

 

「ここは(もしかして)」

 

「はいどうも、番号札4番の坂井東磨(あずま)さんですね? どうぞお座りください」

 

「は、はいっ! 」

 

パタン

 

 

「では説明を行います。坂井さんのご想像の通りここは転生先や特典などを決める場所です。ただし自由ではありません。『かくかくしかじか』というような仕組みになっています」

 

「なるほど…(転生先が不安だな、そりゃ可愛い女の子ときゃっきゃうふふしたいけど死の危険とか冗談じゃないし…。それに特典も決められず…か)」

 

「では早速、転生先を決めていただきます。サイコロです。どうぞ」

 

「はい! (頼むぞっ! )」

 

 

からん! ころころ

 

 

⚄⚄

 

 

 

「あっ………」

 

「あちゃ~5と5、神様が勝手に転生先を決めるかんじですね」

 

「これ、どうなるんですか? 神様って(過酷な世界に転生させられるのか? )」

 

「あの神様は結構愉快犯的な面があるので…」

 

「で、俺は何の世界に転生するんでしょうか」

 

「はい、………あ~」

 

「え?! な、なんですか」

 

「いえ、えっと…すみません」

 

「いや、だからどこに」

 

「転生先は転生直前にお知らせします。今言えることはそれだけです」

 

「えぇ…(気になる。というか絶対過酷な世界だろ?! うう)」

 

 

 

 

「では次に特典の選択に移ります。特典とは『かくかくしかじか』です。まずは“アイテム特典”の数をサイコロで決めてもらいます。どうぞ」

 

 

「えぇえい! 」

 

 

ひゅん かんっ!

 

 

 

 

 

 

「!!」

 

「おお! おめでとうございます 6が出たので6枚くじを引いてください」

 

「(っし! っし!! )」

 

がさごそ がさごそ がさ がさごそ がさ がさ

 

 

 

502・・・48・・・1007・・・1239・・・1673・・・1773

 

 

「では順番に解説していきます。まずは502番、これは『ゾディアーツスイッチ(ヴァルゴ)』です」

 

「ゾディアーツ? 」

 

「おや、仮面ライダー見てないのですか」

 

「はい、最後に見たのは確か…仮面ライダーキバでした」

 

「そうですか…このゾディアーツスイッチは仮面ライダーフォーゼの敵怪人ゾディアーツの幹部級である『ホロスコープス』の一体、乙女座のヴァルゴに変身できるアイテムとなっております(正確にはヴァルゴとして覚醒できるスイッチなんだけど、そこまで説明しなくていいかな)」

 

「乙女座? 俺、男ですが」

 

「あぁ、劇中でも変身者はおっさんだったのでそこは大丈夫ですよ」

 

「そうなんですか…」

 

「ええ、『ヴァルゴショック』と呼ばれて…っとそれは置いといて、変身するヴァルゴ・ゾディアーツ能力の説明を行います」

 

「よろしくお願いします」

 

「まず、幹部級ゾディアーツ『ホロスコープス』共通の能力として備えている「戦闘員(のようなもの)であるダスタードを生み出す」ことができます」

 

「そしてヴァルゴの特殊能力として、空間を操り瞬間移動を行ったり、対象を遠く離れた場所に転移させたりすることができます。その能力は攻撃手段としても転用でき、空間を削りとる光弾を放つこともできます」

 

「他には単純に力も強いですね。また、宇宙空間でも活動可能です」

 

 

 

「………(すげぇ…超強いじゃん。空間系の能力とか最高では)」

 

「こんなところでしょうか、よろしいでしょうか」

 

「はい。次お願いします」

 

 

 

 

 

「はい、次は48番。『チョキチョキの実』です」

 

「悪魔の実ですか? 確か…はさみ………あっ イナズマとかいう黄色とオレンジのやつの」

 

「はい正解です。革命軍幹部エンポリオ・イワンコフの部下の革命家、イナズマの食べた悪魔の実。腕をはさみに変え、物を紙のように切り、形を変えることができる超人「ハサミ人間」に変える悪魔の実です」

 

「これは食べるものですよね。これって自分以外にも使えますか? 」

 

「? あぁ、はい。坂井さんが譲渡した方が食べた場合はその人が「ハサミ人間」になります。ただ、メリットがあるかどうかは…。悪魔の実は食べきりなので、一回しかありません。そうした場合坂井さんは能力者になれないということもお忘れなく」

 

「はい」

 

 

 

 

「では、3個目の特典です。1007番『まんたんのくすり×∞個』です」

 

「『まんたんのくすり』? それに∞個? 」

 

「えっと、ポケモンはご存知ですよね? それです」

 

「あっ! あれですか。えーっと、体力を全回復させる、あれですか? 」

 

「はいそれです。『かいふくのくすり』と違って状態異常までは治してくれないあれです」

 

「人間に効くんですか? 」

 

「そこは神様が設定変更を行って、人間にも効くようにしています。なかなかの当たりですよ。要は、瀕死の重傷でもこれを使えば怪我も完治して体力も回復するわけですから」

 

「ん? ひんしでは使えないのでは? 」

 

「ああ、すみません、言い違えました。ポケモンの『ひんし』を人間の『死』と考えてのひんし状態です。要は生きてさえいれば『まんたんのくすり』ぶっかけて復活させられるというわけです」

 

「それは…すごいですね…」

 

「ただ、病気は『状態異常』扱いなので治りません。四肢の欠損とかなら怪我扱いで回復するのですが………」

 

「なるほど、わかりました」

 

 

 

 

「4個目の特典は1239番。これは『タテトプスの入ったモンスターボール』です」

 

「ポケモン? (番号近いしまさかと思ったけど、ポケモンかぁ…なんだっけなぁ、思い出せん)」

 

「はい。タイプは『いわ・はがね』のシールドポケモン。たてのかせきから復元される古代ポケモンの一種で「盾」と「(トリ)ケラトプス」を合わせた名前のポケモンです」

 

「あー、そうだ。黄色い体で、黒い丸い固そうな顔面のポケモンですか」

 

「そうです。ちなみに進化体はトリデプス。30レベルで進化です」

 

「進化。そういえば進化とか経験値はどうやって? 」

 

「適当に野生動物を襲えば経験値獲得できますよ」

 

「うえぇ………」

 

「……………」

 

「……………次行きます」

 

「はい」

 

 

 

 

 

 

 

「5個目の特典は1673番『おはなしボックス』です」

 

「それは? 」

 

「はいこれはドラえもんのひみつ道具の一つで、映画「ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜」で使用された道具です」

「外見は電子炊飯器に似たもので、その中に入れて操作すると、物が人語を介する動物に変化するという機能を持っています。劇中ではロボットの人工知能をヒヨコに変えていました」

 

「へー」

 

「…………(興味なしか)では最後の特典です」

 

 

 

 

「最後は1773番『ジャック豆』です」

 

 

「ドラえもんのひみつ道具ですか? 」

 

「はい。そして、読んで字のごとくジャックと豆の木をモデルにしたひみつ道具です」

「外見は豆そのもので、これを土に埋めるとすぐに芽が出ます。そして水をやって「のびろ」と言うとぐんぐん伸びて、雲の上まで伸びます」

 

 

「それ、使い道ありますか…? (目立つ。絶対目立つ…!)」

 

「そうですねぇ…方角を指示すればその向きに伸びてくれるので、移動手段として使えますかね?…まぁ確実に異常事態として認識されるでしょうけど」

 

「ですよね…」

 

 

 

 

「では次に“能力特典”を決めていただきます。サイコロをどうぞ」

 

「はい(翻訳! 翻訳来いっ!)」

 

 

からん からから

 

 

 

 

 

 

「」(固まっている)

 

「その、残念でした、ね…はい」

 

 

 

では転生に移ります。

 

あなたは6つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

「さようなら、坂井東磨さん」

 

「ありがとうございました」

 

「あ」

 

「?」

 

「坂井さんの転生先は『エデンの檻』になりまーす。がんばってくださーい! 」

 

「! え?! ちょ、ちょっと待ってくだ」

 

「さよーならー」

 

「ちょっとーーー! 」

 

 

 

 

 





No.4 坂井東磨
 自分が『エデンの檻』の世界に転生したことに絶望し、神を恨む。がポジティブに、生き残るための行動をとるように。
 5歳の頃、体がようやく思った通りに動くようになったため、ヴァルゴ・ゾディアーツに変身。タテトプスのレベルを上げるため、森やジャングル、野生動物保護区などに行き、経験値狩りをする。
 小学校時代、主人公の仙石アキラや赤神りおん、有田幸平とクラスメイトになったが、全く関わりを持たず、学校から帰ってもすぐに家を飛び出しトリデプス(進化した)との連携や指示出しの特訓をしたり、ゾディアーツの力を使いこなせるように鍛えた。
 中学校時代、サバイバル技術を学び、肉体を鍛えた。そして、いよいよ運命の修学旅行の日が近づいたので、ヴァルゴ・ゾディアーツの空間操作で作った隔離空間に保存食や水、医薬品を死ぬほど詰めこんだ(盗品)。そして『おはなしボックス』を使い、電化製品(盗品)を動物化して、電気がなくても使えるようにして雄雌たくさん、また別の空間に押し込んだ。
  チョキチョキの実は悩んだ末、トリデプスに食わせた。目の上に横向きに生えてる角がハサミに変化した。あと伸びた。トリデプスは喜んだ。


 そして運命の修学旅行。最後まで、運命にあらがおうと、仮病を使ったうえに、ヴァルゴ・ゾディアーツの力で地球の反対側にいたが、なんだかわからない力に操られ、飛行機に乗り修学旅行へ。グアムで何度も脱出を試みるが失敗。結局帰りの飛行機「NA2307便」に搭乗することに。いよいよ運命を受け入れ対ショック体制をとり備える。←周りから超変な目で見られた。(というか元々無口な変人と思われていた)
 揺れて、揺れて、不時着。全くダメージを負わず、他の乗客乗員と共に飛行機の外に出て、夜を過ごす。
機長「無線が復活しました!」←(そろそろだな)飛行機から離れ変身。

アンドリューサルクス襲来。みんなが機内に戻り、何人か食われる様を悠々と空から眺める。
 機内に転移身をひそめる。
 機長刺される。集団パニック発生。悲鳴と暴力の鳴り響く空間に様変わり。

 ここ!  「大黒レイ」と「石動ミイナ(真)」を練習していた予兆無し・瞬間の転移で隔離空間に誘拐する。
 自分自身も転移し外に逃れパニックを外から眺める。
 
 隔離空間に向かい、大黒レイの中の林西トオル(想い人)についての記憶を消去。←10年間ゾディアーツの中でもひときわ強力なホロスコープスであるヴァルゴ・ゾディアーツに変身し続けたことでその身に膨大なコズミックエナジーを受け、幼少期から継続して受け続けたこともあり、生物として進化し、我望理事長のような能力を得た。(独自設定です)

 自分も囚われたことにして、愛を芽生えさせるような状況にする。
 ミイナのところに行き、×××。まんたんのくすりを飲ませ電化製品動物と一緒にしておく。

 力試しにアンドリューサルクスをヴァルゴに変身し撲殺。
 仙石たちと合流する。アンドリューサルクスの死体を見せ、自分の武力をアピール。
 その後、行動を共にし、浜辺の船づくり、赤い実事件、石動ミイナ(偽)と殺人グループ、こーちゃんと洞窟地帯といった冒険を繰り広げた。←この間東磨は食事や就寝時に席を外していたが、「人前で無防備になることがトラウマになっている」といって察してもらった。まぁ、隔離空間に行って、文化的な食事したり、レイさんと甘酸っぱい言葉交わしたり、ミイナと(でゅわ でゅわ)したりしていた。〈レイさんの世話食事やらはダスタードに行わせ「こいつらが自分たちを誘拐した化け物」として誘導した〉

 3-6編にてミイナが頭にケガを負った。教師をボコり、ミイナに『まんたんのくすり』を使用。回復。集団における影響力を増した。←『秘薬』とごまかした。

 狼編、アルゲルタビス編、毒ダニ編を無難に過ごし、霧の山も進化したおかげか難なくこなし、プリスティンカンプスス編にて遂に正体を明かし離反。神楽真実をかどわかし、島の奥地に身をひそめ、真実と暮らす。トリデプスと共に絶滅動物に挑み、狩り、食い、木の実を真実に毒見させ、大丈夫だったら食い、抱いて()寝る。そんな蛮族な生活を送った。(ちな、レイさんにもミイナにも、しょっちゅう会いに行っては乳繰り合ってた)

 そして3年後。仙石たちが外の世界に漕ぎ出そうとしていたころ、急激な進化に堪えられず東磨の体は消滅の予兆が現れていた。ミイナ・レイ・真実を仙石たちの船に乗せてくれと頼むか悩んでいたが、彼女たちが「東磨と一緒にいたい」(誘拐監禁の結果ですね)と言ってくれたことで自分の道連れにすることを決意。
 さらに2年後。20歳の誕生日。3人の女性を道連れにトリデプスの「とっしん」で引きつぶされ死んだ。自殺。



 はい。こんな感じでした。

 坂井さんはなんだかんだ幸せでした。真実でないとしても愛され、頼られ、自分の力を発揮できる場所で俺TUEEEできて、3人も美人をものにできて。「原作開始前の準備も楽しかったし、満足したわ」とのこと。

 レイさんとミイナと真実さんはそれぞれまぁ、あるけど、本人たちはおおむね幸せでした。何年も一緒にいて肌を重ねれば情も移るってもんですよ。なんて。


書いていて楽しかったです。
不快になった人いたらごめんなさい。
ではではー。


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★□ 5番 霜越洸 享年18歳の場合

UA一万突破 わーい。ありがとうございまーす。
エロが書きたい…でも、気分が乗らない………そんなわけでまたまた更新。

FateとBLEACHに転生する人はまだかなー。サイコロの目が出ない。

後書き(本編)


「次の方どうぞー」

 

ガチャ

 

 

「ここってもしかして…」

 

「番号札5番、霜越洸さんですね? どうぞ席にお座りください」

 

 

キィ

「あのこれってもしかして『神様転生』ですか? 自分、死んだ覚え、ないんですが」

 

パタン…

 

「ええ、神様転生です。最近の人は察しがよくて助かります。そして、えーと、霜越さんは…就寝中の事故死となっていますね。本棚が地震で倒れて下敷きになって、です」

 

「そうなんですか…(詫び系じゃないのか。なら邪神的なのか? )」

 

「では転生についての説明をさせていただきます。『かくかくしかじか』となっております」

 

「『まるまるうまうま』。なるほど」

 

「というわけで、転生先の世界を決めます。サイコロをどうぞ」

 

「………(自由来い、自由来い! ) っ! 」

 

 

からからからから

 

 

 

⚅:⚄

 

 

 

「(違う…! そうじゃないっ…! )」

 

「6と5、神様が決める、ですね。では神様に問い合わせを行います………………………………………………はい、はい。え、わかりました」

 

「どうですか? 」

 

「残念ですがお教えすることはできません。転生直前にお伝えします。その………頑張ってください」

 

「なんですかそれ!(すごく悲しいものを見る目だよ! 怖いよ!)」

 

 

 

「次に特典を決めていただきます。特典は『かくかくしかじか』というふうになっています。サイコロ赤いのを渡してください」

 

「はい」

 

「ではどうぞ」

 

「っ! 」

 

 

 

からから

 

 

 

 

 

 

 

 

「………」

 

「おー。まぁまぁですね。では3枚くじを引いてください」

 

「はい(まぁ、一つとかじゃないだけましか)」

 

 

がさごそがさがさがさごそ

 

 

 

 

1384・・・3・・・1924

 

 

「説明をさせていただきます。1384番、これは『Zガン』です」

 

 

「『Zガン』? 」

 

「はい。漫画『GANTZ』に登場する武器の一つです」

 

「あー! あーはいはい。あれですね。大阪編で登場した重力で押しつぶすような」

 

「はい。100てんめにゅ~で手に入る上位武器で、対象を圧殺する銃です」

 

「(これは幸先がいい。いい感じに強力な武器が手に入った! )」

 

「………」

 

 

 

 

 

「では2つ目の特典は番号3番、『スベスベの実』です」

 

「え」

 

「説明すると、『スベスベの実』は漫画『ONE PIECE』に登場する女海賊、金棒のアルビダの食べた悪魔の実で、食べた者を摩擦ゼロの全身スベスベ人間にします」

 

「え」

 

「スベスベになったことで物理攻撃はほぼすべて無効。そして、副次効果があり「美容的な意味で」全身スベスベにもなり、無駄な脂肪やそばかすが消え、食べた者を絶世の美人に変えてしまいます」

 

「!」

 

「はい、ちなみにこの特典は霜越さんだけが使えるわけではありません。他の方に食べさせることも、もちろん可能です」

 

「はい、ありがとうございます」

 

 

 

 

「では最後に。1924番『予定メモ帳』です」

 

「(おぉ?)」

 

「これはドラえもんのひみつ道具の一つで、書き込んだことが現実に起こるようにできるひみつ道具です」

 

「おお! (大当たりキター!!)」

 

「まずこのメモ帳は『(空欄)が  (空欄)と・に  (空欄)で  (空欄)』という書式の紙がとじてあります。その空欄の部分に書き込むことでそれを現実にすることができるのです。

 

  例えば、ドラえもんが書いたものでは『(パパ)が  (今すぐ)・に  (おかし屋)で  (どら焼きを買ってくる)』と書いたところ、仕事をしているはずのパパが、書いた直後にどら焼きを買って帰ってきました。

 

 ただし、こじつけに近いところもあり、正確に細かく指定しないと予想外の形で書いた予定が実現することになります。

 

  のび太くんが『(静香)が  (のび太)・に  (今ここ)で  (チューをする)』と書いたときにはキスではなく、しずかちゃんがのび太に〈ペンのインク〉をチュー〈とぶっかけ〉しました。チューではなく、接吻と書いて入ればできたかもしれませんが、このように書き方によって思っていたのと違う結果にもなってしまうこともあります」

 

 

「でも、すごい道具ですよね」

 

「そうですね。使い方さえ謝らなければ、現実化可能なことならできないことはないといってもいいでしょう」

 

「(すごい…! やった! やった!)」

 

 

 

 

「では次に“能力特典”を決めていただきます。サイコロを振ってください」

 

「はい」

 

 

からから

 

 

 

 

 

 

「よっし!(自分ツイてる! もうこれ最高じゃね? 向かうところ所敵なしな感じ)」

 

「1なので、『アイテムBOX』ですね。使い方は感覚で分かるようになっているので、赤ん坊時代の暇つぶしにでもどうぞ」

 

「はい」

 

 

 

 

では、転生を行います

 

あなたは3つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

 

 

「いってらっしゃいませ、霜越洸さん………あなたの転生先は『名探偵コナン』です。あなたの転生に幸多からんことを、お祈りします」

 

「? ………‼‼‼‼

 ま、待って。ちょお! 待ってーーー! 」

 

 

 

 

 

 

 

 





No.5 霜越洸
 転生直後、産声と同時に「嫌だァァァァ!」という意味での泣き声を上げた。
 体を動かせるようになり、迷わず『予定メモ帳』に

 (霜越洸一家)が(アメリカ)・に(父親の転勤)で(引っ越す)
 (霜越洸)が(両親)と・(米花町の外)で(幸せに暮らす)

 などと書き込んでみたが、効果はなく、工藤新一と共に米花保育園に入学。死神の住まう街での暮らしをスタートする。
 小中高と新一・蘭とクラスメイトだったが一言も口をきかず、避け続け、「いっそ撃ち殺そうか」と思う心を「いなくなったら、事件が野放しになる」と必死に押し殺し、学生時代をひっそりと過ごした。
   積極的に関わりを避けていたが、何度か死体を見たりした。吐いた。

 そして、原作終了。
 高校を卒業し、大学生に。原作終了に伴い、強制力も消えたため、米花町から引っ越し、第二の人生をスタートさせた。

 予定メモ帳を補助に使い、怠けず勉強して、自分の実力で有名大学に入り、両親が自慢できる学歴を手にした。

  (霜越洸)が(霜越洸が転生者だということを受け入れてくれて、優しくて、甘えられることに抵抗のない、可愛げがあって、少しぬけていて、頼りになって、霜越洸の足りないところを補ってくれるような、霜越洸を裏切らない、霜越洸を好きになってくれる、人生を共にして一緒の墓に入ってくれる、一緒にいて楽しい、霜越洸と相性最高な、美人で、素敵な彼女・お嫁さんになってくれる女性)・に(大学)で(出会い、付き合い、結婚して、一生連れあう)  と『予定メモ帳』に記入。

 『予定メモ帳』に書いたとおりの女性と出会った。書いた通り、転生者だということも受け入れてくれた。意気投合。交際。

 数年間の交際を経て、結婚。双方の両親と友人たちに祝福され、夫婦になった。←彼女のお義父さんに「娘さんをください」言ったとき、殴られた。のち和解。

 夫婦になってしばらく、子どもが生まれ、幸福の絶頂。

 30代半ば、順調に昇進し、子どももすくすくと育ったころ、気の迷いで、魔が差して、うっかり、職場の若い女性と浮気してしまった。それは「一夜の過ち」でなかったことに双方したものの、この一件で霜越洸は「浮気」にはまり、『予定メモ帳』で「都合のいい女」と浮気を繰り返すようになった。

 バレないはずもなく、妻にバレ、問い詰められた。
 洸は「まぁ、なんとかなるだろう」と楽観し、のらりくらりとごまかした。

 そんな嫁さんがかわいそうになる日々が続き、洸52歳、息子も一人立ちしたころ、遂に嫁さんに殺された。衝動的な殺人。
 その後とある探偵に捕まった彼女は「息子が一人立ちするまではやめようと思っていました」と語った。




 はい。
 洸さんサイテー。浮気男死すべし、といった感じで。
幸せENDにするか迷って、(コイントスで表だったらそうしよう)で裏だったので浮気殺されENDになりました。

 『Zガン』と『スベスベの実』は未使用でした。

 今回、名探偵コナンの世界、ループやサザエさん時空ではなくちゃんと時間が進む世界でした。ちゃんと原作は原作として消化し、高校生で終了しました。

 嫁さんは愛する夫に浮気されながらも、ずっと洸さんを愛し、尽くしていました。でも裏切られた憎しみや悲しみも確かにあって、それが胸の内に溜まっていき、子どもが独り立ちし、心残りが無くなったことで、旦那のように「気の迷いで」「魔が差して」「うっかり」殺してしまいました。そして、殺人を事故のように偽装するも、たまたま居合わせた探偵に暴かれ捕まりました。偽装した理由は「息子が犯罪者の息子になるのを防ぐため」。
 浮気癖を除けば、良き夫・良き父親・良き会社員でした。
過ちは怖いですねー。


ではまた次回お会いしましょう。
ちゃおちゃお~(某ヒットマン風に)


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☆□ 6番 星野快仁 享年27歳の場合

 棚の整理をしていたらインスタントのうどんが出てきました。賞味期限三か月過ぎ・・・食べました。げろまずかったです。麺が最悪。固いし無味乾燥って感じで これもう二度と買わねぇ、おえ と思いました。

 なんでこれ食べたのかといいますと、私、ヒダル神が怖いのです。5期鬼太郎のヒダル神「だるい、ひもじい、ひだるい」の文言は私の意識に根付いています。

今回後書き駄文注意です。

後書き(本編)


「次の方どうぞー」

 

ガチャ

 

 

「失礼します…」

 

「はい、番号6番 星野快仁(ひとし)さんですね。席にお座りください」

 

パタン

 

「は、はい」

 

「では説明を行います。『かくかくしか』」

 

「ちょ、ちょっと待ってください! ここ、転生? え? 私死んだんですか? 記憶にありません! いつも通り仕事して、電車乗って、それで………それで? あれ? 」

 

「………星野さんは残念ながらお亡くなりになっています。帰宅途中に駅の階段から足を踏み外し、頭をぶつけてそのまま亡くなりました」

 

「は、は、は、………私の両親は、どうなりましたか! 父は認知症で、母一人じゃどうしようもなくて、私が私が頑張らないと、私が稼いで、面倒を見ないといけないんです! 私が! 」

 

「星野さんのお父様とお母様は亡くなりました」

 

「は」

 

「お父様がうっかりガスの元栓を開いたまま忘れて、お母様がそれに気づかず…引火して」

 

「あぁ。ああ。………う、っく。うあ、く。うううう! 」

 

 

 

 

 

「落ち着きましたか」

 

「はい。失礼しました」

 

「いえいえ。『かくかくしかじか』ということで転生してもらいます。このサイコロで転生先を選ぶことになります」

 

「転生ですか。現実感がなくてよくイメージできませんが、わかりました。その」

 

「はい? 」

 

「この転生する権利を別の誰かに譲渡することはできませんか? 」

「私は未練がないわけではありませんが、第二の人生を送るほどではありませんし、こんなつまらない男を転生させるより、別の方の方が神様も楽しいと思うのですが」

 

「それは、できません。この転生は選ばれた時点で決定事項です。権利の譲渡は認められません」

 

「そうですか」

 

「では、どうぞ」

 

「はい」

 

からんかちかち

 

 

 

 

⚁⚃

 

 

「(あぁ…)2と4なので『ハイスクールD×D』の世界ですね」

 

「『ハイスクールD×D』…? これはどんな作品なんですか? 」

 

「えっと、詳しく説明することはできないんですが、平凡な高校生の主人公が悪魔になって、敵対する堕天使や悪魔、怪物や神様と戦う現代バトルハーレムファンタジーです」

 

「よくわからないんですが…」

 

「すみません。本当に詳しいことは話せなくて。神話で語られる天使や悪魔や神様が実在している世界です」

 

「なるほど、わかりました」

 

 

 

「では次に特典を決めていただきます。『かくかくしかじか』。“アイテム特典”の個数を決めていただきます。どうぞ」

 

「はい」

 

からんかちんから

 

 

 

 

 

 

 

「4ですね。では4枚くじを引いてください」

 

「はい」

 

がさごそがさごそ

 

 

 

428・・・1378・・・146・・・939

 

 

 

「最初は428番、これは『ダークカブトゼクターとライダーベルト』です」

 

「ライダー? 仮面ライダーですか?………うっすら記憶に残っているんですが」

 

「では手助けをさせていただきます。これは平成仮面ライダー第7作品『仮面ライダーカブト』に登場するライダーの一人、主人公の天道総司に擬態した擬態天道が変身する「マスクドライダーシステム第0号」に変身するためのものです。仮面ライダーカブトの色違いのような感じの」

 

「なんだか思い出してきました。黄色と黒のカブトムシ…」

 

「はい。クロックアップはキャストオフして、ライダーフォームになればできますが、ハイパーゼクターはついてこないので、ハイパーキャストオフ・ハイパークロックアップはできません」

 

 

「わかりました」

 

 

「2個めは1378番。これは『イベルタルの入ったモンスターボール』です」

 

「モンスターボール? ポケモンですか? 」

 

「はいそうです」

 

「私全然知らないので説明をお願いしてもいいでしょうか」

 

「もちろんです。まずイベルタルは普通のポケモンではありません。ポケットモンスターXYの舞台、カロス地方の伝説のポケモンで、図鑑のぶんるいは「はかいポケモン」あく・ひこうタイプ。たかさ5.8m、おもさ203.0㎏のポケモンです」

 

「はかいポケモンとは物騒ですが………」

 

「物騒なポケモンです。カロス地方の生態系の破壊を司るポケモンで、寿命が尽きると活動を始め周囲一帯の生き物の命をすべて吸い取る、というポケモンです」

 

「命を…」

 

「ゲームとアニメでは違うところもありますがこのイベルタルはアニメ・劇場版のイベルタルということになっています」

 

「どう違うのですか? 」

 

「専用の技でデスウイングというものがあるのですが、これが『当たったものの命を奪い石化させる』ビーム攻撃になっています」

 

「………」

 

「特典として贈られるポケモンは伝説ポケモンであっても、転生者の指示に従ってくれるので、星野さんが命じればイベルタルは全ての生き物を石に変えてくれます」

 

「そんなことはしません。絶対に」

 

「そうですか」

 

「………」

 

「………」

 

 

 

 

「3個目くじの番号は146番。これは『髑髏大帝(アロガンテ)』です」

 

「?」

 

「転生先の世界のリストにもあった『BLEACH』という漫画ご存知ですよね」

 

「ええはい。ほんの少しですけど」

 

「その漫画に、星野さんが読むのを辞めた後に出てきた敵、「破面」のうちの一人、第2十刃(セグンダ・エスパーダ)“大帝” バラガン・ルイゼンバーンの刀剣開放の名前です」

 

「???」

 

「この特典について説明する前に、「破面」「十刃」「帰刃」などについて説明させていただきます。『かくかくしかじか』というわけです」

 

 

「『まるまるうまうま』。なるほど、よくわかりました。しかしそれだと「破面」の斬魄刀は死神のソレとは違うのですよね。そこはどうなっているんですか? 」

 

「はい、それは、先ほど説明したように死神の斬魄刀にはそのものの自我と意思が存在しています。この特典ではその斬魄刀の意思にバラガン様に入ってもらって、彼と対話することで刀剣開放、帰刃形態になれるという仕組みになっています」

 

「なるほど………」

 

 

「それでは肝心の特典『髑髏大帝(アロガンテ)』について説明します。形状は日本刀ではなく巨大な戦斧。「朽ちろ、『髑髏大帝(アロガンテ)』」と解号を発することで、戦斧の目が開き、王冠を被り、暗い青色のマントを纏った骸骨、西洋風の死神のような姿に変わることができます。

 能力は『老い』帰刃前でも使える〈あらゆる事象や物体の劣化を促進させて自身に接近する動きをスロー化させ、意志を持って触れた物体を老化・崩壊させてダメージを与える〉能力を強化したもので、使った技は『死の息吹(レスピラ)』・触れたものを朽ちさせる息。などです。攻防一体の能力で、相手の攻撃すら『老い』の力で無力化できます。

 弱点は『老い』の力は本人にも影響を及ぼせること。自分の表面にはじく結界のようなものを張って防いでいますが、転移などで『老い』の力を体内に送り込まれれば、自分自身の力で朽ちてしまいます。原作においてもバラガン様は『老い』の力に侵された敵の腕を体内に転移されて消滅しました」

 

 

 

「およそ無敵といっても過言でないですね………」

 

「まぁバトルものでは、こういう能力は気合で耐えるとかされるものですが、そうはなりませんからね、これ。よろしいですか? 」

 

「はい」

 

 

 

 

 

「では最後の特典は、939番『天馬(カヴァッロ・アラート)と大空のリング』です」

 

「?」

 

「さて、この特典は『家庭教師ヒットマンREBORN!』という漫画に出てくる武器なのですが、星野さん知りませんよね」

 

「はい」

 

「では、説明します『かくかくしかじか』で、これはその「匣兵器」とそれを開くための炎を灯すリングのセットとなっています」

 

「なるほど」

 

「十年後の“跳ね馬”ディーノが使用した、馬型匣兵器。死ぬ気の炎を翼として生やし、その翼に触れたものを大空の炎の属性『調和』で炎と調和させ灰にすることができる。です」

 

「炎出せるでしょうか」

 

「それは、星野さんの覚悟次第ですね。波動は大空の物に転生するとき調整されるので、絶対に灯せないということはないです」

 

 

「はい」

 

 

「では最後に“能力特典”を決めてもらいます」

 

「はい」

 

 

 

からからから

 

 

 

 

 

「はずれですね」

 

「そうですね」

 

 

………

 

 

では転生です。

 

 

あなたは4つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

 

「行ってらっしゃいませ、星野快仁さん」

 

「あの、私の父と母は、成仏しましたか? 」

 

「   ええ、成仏なさいました」

 

「そうですか。ありがとうございました」

 

 

 

 

 




※星野快仁さんは初老を迎えた両親のもと産まれ、働き始めた途端、父親は定年退職。認知症になり、一人で一家を支える大黒柱になりました。両親を大切に思い毎日働く「善い人」でした。


No.6 星野快仁
 転生してすぐは両親を「父さん・母さん」と呼べなかった。
 どう生きるのか、将来をどうするのか、自分が持つ身の丈以上の破壊の力をどうするのか、を考え幼年期を過ごし、悩みとりあえず使ってみることに。ダークカブトに変身したり、リングに炎を灯そうとしてみたり。偶に家から離れた森の中でやるようになった。
  ある日、いつものようにリングに炎を灯そうとしていると、突然悪魔が現れた←クレーリア・ベリアルの粛清(その他)にやってきた悪魔。
 快仁は「姿を見たから」という理由で殺されそうになり、死の恐怖で炎を灯し身体強化。避ける。そして無我夢中でダークカブトゼクターを呼び、変身。
「キャストオフ」
「クロックアップ」
「ライダーキック」
 大空の炎を纏わせたライダーキック。命中。悪魔は原子レベルで粉々になった。

 この世界が、あんな無茶苦茶な理屈で人を殺す化け物が生きる世界だと自覚し、力をつけることを決意。
 バラガンとの対話のため刃禅を行い、イベルタルを放牧。自主鍛錬を命じる。←できるだけ目立たないようにといったものの、目立った。眷属にという悪魔がいたり、討伐しようとした戦士がいたり、調べようとした研究者がいたりしたが、基本石にした。殺した。経験値にした。敵わない相手と会った場合は言われたとおりに「自分で自分に攻撃」してひんしの状態になり、ボールに戻った。

 そして中学生の頃両親のことを「父さん・母さん」と呼べるように。クラスメイトに告白された。うれしくて小躍りしてたら、「おまえ騙されてるぞ」~色々あって、兵藤一誠と友達になった。←兵藤一誠=主人公とは気づいていない。スケベな友人が主人公だとは思いもしなかった。

 駒王学園に入学。本当は公立高校に進学するはずだったのに気が付いたら駒王学園に進学することになっていた。←ここが『ハイスクールD×D』の舞台なんだなと考える。
 ずっと気を張り、一年間を過ごす。イベルタルLv.63 そして何年もやってようやく斬魄刀の意思との対話成功。すごい高慢な感じだったけど話ができた。そして話を続け、同調に移り、高校一年生2月末、「帰刃」ができる状態になった。察知される可能性があったのでやってはいない。

 そして高校二年生春、原作がスタート。変わらず友人だった兵藤一誠に「彼女ができた」と自慢される。「騙されてるんじゃないか? 」と思い、やんわり諭してみたが相手にされなかった。
 後日「お前も夕麻ちゃんのこと覚えてないのかよ」と言われる。快仁さっぱりわからない。記憶を消されていた。
ところが、バラガンは覚えていた。なので伝える。一誠の周囲で何かが起こったことを察する。
 木場が一誠を迎えに来る。←“リアス・グレモリーの使い”? グレモリー? グレモリー! 気づく。
 一誠が危ない!と思い、一緒に行こうとするが結界のせいでオカルト研究部にたどり着けなかった。
 一誠に何があったのか気になり、夜「何があった?」と聞いてみる。
「別に何も」とはぐらかすので、「悪魔」というキーワードを告げ、自分が関係者であるように装う。そして、一誠が悪魔になったことを知る。「この世界の主人公は兵藤一誠だ」と思うように(正解)。

 他の部員は悪魔で、尾行に気づくかもしれないが、一般人だった一誠なら気づかないだろうと、尾行を開始する。
 アーシアとのイベントやレイナーレとのイベントも監視。力を量る。
 一巻の終わり部分、レイナーレ消滅のあたりで、介入。自分の存在をグレモリー勢に明かす。
 自分が幼いころ悪魔に襲われ、超能力(死ぬ気の炎)で何とか撃退した。とうその混じった事情を話し、眷属にしてくれないかと(仲間に入れてくれないか)と頼む。←駒が足らず(コストが高すぎて)転生させることはできなかった。(転生する気はなかったけど)

 そうして潜り込み、学園の悪魔関係者のこと、支取会長が悪魔で、生徒会は全員悪魔であることなども聞き出す。

 知りたいことを知り、レイナーレ討伐後のオカルト研究部部室にて、帰刃。
反撃する暇を与えず、最高速の「死の息吹(レスピラ)」を放ち、全員(ギャスパー含む)を朽ち果てさせた。

 時間をおいて、魔獣使いの安倍先輩のような駒王町の悪魔関係者を襲撃消滅させた。
 そしてソーナ・シトリーとその眷属たちも同様に白昼堂々遠隔から「死の息吹(レスピラ)」を送り込み消滅させた。

 その後、何事もなく卒業、入学、卒業、就職、結婚、そして永眠した。
子どもはおらず、妻と二人暮らし。死因脳梗塞。享年71歳。妻は91歳まで生きた。



はい。
盛大な原作ブレイクかましました、星野さん。主要登場人物を根絶やしにするという。

 解説すると、星野さんはこの作品を知りませんでした。知っているのは転生するときに聞いた「現代バトルハーレムファンタジー」ということだけ。そして、星野さんは「バトル系ってことはインフレつきものだな。ファンタジーな火力なんだろうな。爆発とかビルが倒れたり大暴れとかするんだろうな」と考えました。
 そうして星野さんは町の被害や人の被害があると思い、物語が始まる前に閉じてしまおうと考えました。その結果がこれなわけです。

 星野さんは平穏に普通に人生を送ることを望み、それを叶えました。
 消滅させた後の駒王町は魔王の妹が消えたため、聖剣の試験場や戦争再開の生贄に選ばれるなんてこともなく、和平を結ぶ会談/テロリストが襲撃をかけてくる会談が開催されることもなく、平和でした。←その裏で、死んだ人間もいましたが。
 兵藤一誠が『乳神の精霊』を呼び出すこともなかったので、クリフォト以降の事件も劣りませんでした。


 ちなみに消えた魔王の妹たちの兄・姉は全力で捜索しましたが、どこに消えたのか、誰がやったのか、何のためにやったのかも分からず、抜け殻のようになりました。



  色々がばがばですねー。二部になってから、下世話な転生者ばっかり書いてるなと思い、「善い人」な転生者で書いてみようとしたら、こんな感じになってしまいました。
自分と異なる性格の持ち主で書くのは難しいなぁ、と。
特典も悪かった。暴れさせたかったー。強力な特典引いた回だったのに活かせなかったのが残念でなりません。次はハチャメチャな性格の小悪党転生者かくぞー!

 というわけで、ばいならー。


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★■ 7番 木村俐人 享年21歳の場合

 ※胸糞注意※下劣注意報※

 GW最後の更新。間に合った~。
 R-18が書けなかった………。アイデアはあるのに、気分が乗らないッ!

佐遊樹先生の『転生したら天災(♂)だったし一夏は一夏ちゃんだしハーレムフルチャンやんけ!!』で織斑姉弟の出生についてを知りました。いやーそうだったんですねー、と。
二次創作するならやっぱり原作は読んどかないとだめだなと思いました。

後書き(本編)


 

「次の方どうぞー」

 

ガチャ

 

「はい(なんだ男か)」

 

「(男性体になっておいてよかった)番号札7番、木村俐人(りと)さんですね? どうぞ席にお座りください」

 

「わかりました(転生だな、こいつ神様か? おっと心読まれたりするかも)」

 

「(勘がいいな)もうお察しかと思いますが、木村さんには転生をしていただきます。ここではその転生する世界を決める・転生特典を決める・大まかな説明を行います」

 

「はい(よっしゃ! 転生キタよ! )」

 

「ではまずは転生と転生先の世界について説明します。『かくかくしかじか』です」

 

「なるほど(神様ァ…自分で選ばせてくんないのかよ…)」

 

「ではまずは転生する世界を決めていただきます」

 

「(なんでサイコロなんだよ)」

 

「サイコロをどうぞ」

 

「はい、っふ! (4・4・4・4!)」

 

 

からん からから

 

 

 

⚁⚂

 

 

 

「おぉ、お(えっと? )」

 

「2と3なので『IS』の世界です。木村さんの転生先は『IS 〈インフィニット・ストラトス〉』を模した世界に決定しました」

 

「よっし!(まぁよし。無難。特典はどうすっかなー)」

 

 

「次に特典の説明をさせていただきます。『かくかくしかじか』でまずは“アイテム特典”の数をサイコロの出目で決めていただきます。青いサイコロを振ってください」

 

「はい、わかりました(くっそ、特典も自由に決められないのかよ、なんとなくそうじゃないかと思っていたけれどもっ! )」

 

ピッ!

 

 

からん からん

 

 

 

 

「よし(はー、よかった。4つもあれば使えるのあるだろ)」

 

「4ですね。ではくじを4枚引いてください」

 

「はい(頼むぞー)」

 

 

 

がさごそがさごそ

がっさごそ

 

 

 

387・・・1267・・・24・・・1864

 

 

 

「では最初の特典は387番、これは『仮面ライダーインペラーのカードデッキ(契約は転生してから10年後に強制的に)』」

 

「仮面ライダーインペラー(みんなのトラウマの! )」

 

「はい、詳しく説明させていただきますと、平成仮面ライダーシリーズ第3作目「仮面ライダー龍騎」に登場するライダーの一人、レイヨウ型モンスター:ギガゼールと契約した仮面ライダーインペラーに変身できる特典です」

 

「契約強制的にって、ISの世界にもモンスターいるんですか?(なんてこった)」

 

「いいえ、ミラーワールドは存在しますがモンスターは存在しません。この度契約するモンスター:ギガゼールは神様が用意する特典の一部ということになります。インペラーはギガゼールを通じて多数のレイヨウ型モンスターを従えるのも特色なので、そこを再現して、この特典では契約モンスターギガゼール一体と、それに付随する疑似契約モンスター(レイヨウ型)50体の51体セットとなります」

 

「ちょ、ちょっと待ってください…契約モンスター以外にモンスターいないんですよね? 」

 

「はい」

 

「契約ってことはエサ与えないと契約者が襲われるんですよね? 」

 

「はい」

 

「………エサは? 」

 

「蟹刑事のように………ですかね」

 

「………疑似契約でも? 」

 

「本家はそこらへん不明ですが、この特典では、疑似契約でもエサ与えてください」

 

「………」

 

「………」

 

「(なんてものを引いてしまったんだ)」

 

「ミラーワールドにおける活動時間はテレビ版の9分55秒。ライドシューターで移動可能で、どの鏡からでも出入り可能です。鏡を使って密室に侵入したりも可能です」

 

「(メリットと釣り合うか? うーん………でも使えるな、コレは。ん? )」

「あの、モンスター51体ってのは多すぎじゃないですかね、ファイナルベントでもせいぜい20体ぐらいだったような」

 

 

「それは、神様の決めたことなので」

 

「(かみぃ………)」

 

 

 

 

 

 

 

「次の特典は1267番で『クレセリアの入ったモンスターボール』です」

 

「クレセリア? ポケモンの? 」

 

「はい。「ポケットモンスターダイアモンド・パール」に登場するシンオウ地方の準伝説ポケモン。ダークライと対になるみかづきポケモンです。エスパータイプ、たかさ1.5m、おもさ85.6gの入ったモンスターボールが特典です」

 

「1.5m……意外に小さいんですね(ダークライ…そっちがよかったなぁ)」

 

「そうですね。伝説級ということで、レベルは最初から50となっています。といってもゲームのように言うこと聞かない訳じゃないので安心してくださいね」

 

「は、はぁ(レベル? )。どうやってレベルを上げればいいんですか? 」

 

「野生動物などを倒して経験値をためてください」

 

「………(えー)」

 

「ダークライが悪夢を見せるのに対して、クレセリアはいい夢を見せる能力を持ちます。それだけでもいい特典と言えるでしょう」

 

「なるほど(そうなのか…いい夢ってなんだ? 気持ちいい夢かな? そうだと最高だな!)」

 

 

 

 

 

 

 

「では3つ目、26番です。これは」

 

「(どうしたのか)」

 

「大当たりですね。『ゴロゴロの実』です」

 

「! (エネルの?! ワンピースのエネルのか! っしゃあ! )」

 

「漫画「ONE PIECE」より、自然系の悪魔の実。作中で食べたのは空島編で強大な敵として立ちふさがった“神”エネル。自信を雷と化し、雷速で移動、触れた者は感電。電撃や電熱を用い、圧倒的な力を見せつけました」

 

「あれはすごかったですね…(アニメ版は、まだ枠移動する前で…こち亀と一緒にやってたの懐かしいなぁ)」

 

「食えば、雷人間になることができます」

 

「わかりました(十分すぎるほどだな、ていうかISに電波攻撃とか電磁パルス?とかしたらどうなるんだろう。いやさすがに対策とってるか、絶対防御とか)」

 

 

 

 

「最後の特典は番号1864番、『ねむらせまくら』です」

 

「なんですかそれは」

 

「ドラえもんのひみつ道具の一つで、名称の通り、周囲にいる人をたちまち眠らせる催眠電波を放射する道具です」

 

「(おぉ!)」

 

「まくらという名前に反して座布団の形をしています。同様の道具で『グッスリまくら』というものがありますが、グッスリまくらが一番近くにいる一人を眠らせるのに対して、ねむらせまくらは周囲の人すべて、使用者すらも眠らせます」

 

「えー(いや? 電波? 電磁バリア! )」

 

「これで“アイテム特典”の選択は終了です。よろしですか? 」

 

「はい! ありがとうございました。(―規制―)」

 

 

 

 

「次は“能力特典”を決めていただきます。サイコロを振ってください」

 

「はい(5・5・5・5・5・5・5 !)」

 

 

ひゅん! からから

 

 

 

 

 

 

 

「! ~~~~っ!(やったやったやったやった! )」

 

「(うわぁ………)…5ですね。“能力特典”は『○○○コントロール』に決定しました」

 

「(―規制―)」ニヘラ

 

「(うーわっ…)」

 

 

では、

 

 

あなたは4つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

 

 

 

 

 

 

 






No.7 木村俐人(りと)
 おぎゃあと生まれ、両親の元、すくすくと育つ。
 4歳で「ゴロゴロの実」を食い「雷人間」に。幼少期のルフィのように、幼く力も技術もなかったため、試しに手と手の間にバチバチとスパークさせようとして、うっかり暴発。落雷を呼んでしまい、電化製品が火を噴き、台所から出火。
 家は燃え、両親は亡くなった。←能力使うのに見られたらまずいと思い、ねむらせまくらで眠らせていた。(俐人はクレセリアのしんぴのまもりで眠らないようにしていた)(俐人は煙を吸って倒れ、救助されて生き残った)

 目を覚まし、自分のしでかしたことに唖然となり、実際にしでかしてしまった罪の意識にさいなまれる。←Q.なんで俐人は罪の意識感じてるの?そのうち自分の特典使って悪行はたらくつもりだったんじゃないの?  A.妄想と現実で実行するのは違ったのよ。彼の中ではね。
 俐人、自首「自分が雷呼んでお父さんとお母さんを殺したんだ!」←相手にされず。「ゴロゴロの実」の能力を見せれば一発だったろうけど、ISの世界ならそれで拉致られたり研究対象にされて、解剖されたり実験されたりするかもと思い、証拠を出せず、捕まることはなかった。
 近くに住む親戚の家に引き取られる。しかし、火事の原因は自分だと訴えたり、「おかしな子」とみられていたので、暖かくはされなかった。
  その家の2歳年上の子どもにいじめられるように。いじめの原因はお菓子が少なくなって理由を聞くと「あの子(俐人)が家に来たから」と言われたため。俐人は「これは罰だ」と(自分に酔って)甘んじて受け、子どもはへらへら余裕そうにする俐人(能力があるので心に余裕がある)にイラついて、続けるように。

 小学校に行かせてもらい、成績はトップだったが暗かった。
 織斑一夏・篠ノ之箒とクラスメイトだった。二年生の時、一夏が箒を守って、いじめっ子に殴りかかるのを見て、暗い感情が芽生える。←嫌悪と羨望(暴力なんて短絡的な。言葉で解決しようとしろよ)(羨ましい。なんで拳が振るえるんだ。俺だって、俺だって■■■に)

 暗い感情を抱え、日々を過ごし、三年生の10月、居候先の子どもが「彫刻刀の切れ味試させろー」と言ってきた。さすがに命の危険を感じ、刺された際無意識でロギア系のすり抜け発動。雷に感電。←またやってしまった。無我夢中でコンセントで感電した事故のように偽装。今度は自首しなかった。(「どうせ信じてもらえない」という思いと「あいつが悪いんだ、俺は自分を守っただけだ、俺は悪くない」という暗い逃避から)

 その後、学校で「いなくなってすっきりしたよねー」という陰口を聞いた。
ぞくりと興奮した。自分がやったんだと言って回りたい気持ちになった。称賛を受けたような気分になってたまらなく気持ちいいと感じた。

 十歳になり、俐人はギガゼールたちと契約した。そして、自分の周りで嫌われている人やいなくなってほしいと言われる人をエサとして食わせた。集団失踪事件として扱われ、ニュースにもなった。自己顕示欲が満たされるのを感じた。
 そんなことを続け、ミラーモンスターを捉えた写真なんかも出回り始めたが、止めなかった←やめられなかったともいう。一週間に一人としても、ギガゼール達51体で一週間に51人。一年で約2500人。食わせないと食われるわけで。

 見知らぬ誰かとして称賛されるだけでは満たされなくなり、ギガゼール達に食った後にはタロットカードの皇帝のカードを置いてくるように指示。見知らぬ誰かではなく「エンペラー」と呼ばれるように。←カードは体を電気に変えて電線を伝わり侵入し盗んだものを使用。(要はレッチリと同じ手口で盗んだもの)

 色々と心のブレーキがぶっ壊れた俐人は、能力を使うことにためらいが無くなっていった。
  例えば、お金が欲しいからと住宅に侵入して泥棒したり、終業した店のレジを破壊して現金を奪ったり。
  例えば、クラスメイトの携帯に電磁パルス攻撃してデータぶっ飛ばしたり、渡ろうと思ったら赤になった信号を壊したり(追突事故が起きました)。
  例えば、良いなと思った女性の家に「ねむらせまくら」放り込んで眠らせ、睡●したり、ギガゼール達に押さえさせて強●したり。


 完全におかしくなっていった。ド外道くそ野郎になった。
 ただ表面上は暗い雰囲気の子どもで通していた。←生活能力がないし、親戚の後ろ盾がなければ普通に暮らすこともできないから。

 そんな怪物外道な日常は、うっかり織斑一夏がISを動かしたことで行われた全国一斉IS適性検査を受けたことで崩壊した。←動かせることが判明し、検査用に血液採取をして色々したら、DNAが連続女性強姦事件の犯人と一致した。
↑Q.なんで俐人は検査を受けたの?  A.自分もIS学園に行ってハーレム状態になりたかったの。遺伝子情報は独占されると思っていたし、バレるとは思っていなかったの。



 バレ、捕まりそうになったので、もはやこれまでと能力を明かし、捕まえに来た警官を殺害。自分を世間にアピールした。完全武装の警官隊が来たが攻撃をすり抜け、雷速で駆け抜け放電。ISが来たが、攻撃を悉く無力化し、放電。絶対防御で助かったもののエネルギーが尽き、逃げようとするパイロットを捕まえ、「―規制―」。

 行方をくらます。クレセリアに乗って海外に。
 そっちでも闇に紛れてひそかに大胆に変わらぬ悪行を繰り返した。

そして、IS学園が夏休み明け、始業式なんかを行っているタイミングでミラーワールドから襲撃。凌辱の限りを尽くした。


 その後も一切反省することなく、悪びれることもなく、好き勝手に暴れまわろうとしたが、傍に置いていた更識楯無に毒を盛られあっさり死んだ。

 後の世では「雷の悪魔」「邪悪な魔物使い」「邪神」などファンタジーな悪名で呼ばれた。






はい。思いのほかくそやろーになってしまいました。
でも書いていて楽しかったです。

上の■■■は「主人公」です。木村さんからした意味は悪い奴をやっつけて称賛を浴びるもの、と考えてくだされば。

 なぜここまで暴走したのか、理由は一つではありませんが、力に溺れた・力に飲まれた。というのがあるかあぁ、と。

 暴走し、周囲に迷惑をかけ、力を過信し、倒れた。
これが今回の転生者木村俐人さんを表しているかなぁと。

 今回は歪んでしまいましたが、この人は承認欲求が強い人で、おだてられると何でもするタイプなので、「なんちゃってファンタジー」や「ハイスクールD×D」など明確な敵がいて、倒して名誉が得られる世界なら主人公並みの活躍をし、英雄として歴史に名を刻んでいました。


次回の更新までは結構間隔空いてしまうと思います。ではでは~。


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★□ 8番 井上凱斗 享年16歳の場合

後書き(本編)

『劇場版仮面ライダーアマゾンズseason2 輪廻』見てきました。面白かった!
再編集もいい感じで、違和感は少ししかありませんでした。
………そんで、つい、テンション上がって、劇場近くのガチャポン(まだ残ってた)ジードカプセル回しまくってしまいました。
収穫:『アギラ』『ウィンダム』『ティガ』『ミクラス』・・・『メビウス』『ザンドリアス』
300円×6個=1800円。
  +傷物語缶バッチ200円×4個=800円
計2600円………なんで私はこんな出費をしてしまったんだろう。来週は映画のパンフレットやグッツを買おうと思っていたのに…。
 テンション上がると我を失う私でした。

 前置き長くなりましたがどうぞ
 タイトルのマークについてはあらすじに追加した部分があるのでそれをどうぞ。



「次の方どうぞー」

 

ガチャ

 

 

「こんにちは~」

パタン

 

「はい、番号8番。井上凱斗(かいと)さんですね。席にお座りください」

 

「は~い」

 

「では、もうお気づきのようですが、あなたにはこれから転生を行っていただきます」

 

「やっぱり! 」

 

「早速説明に移らせていただきます。『かくかくしかじか』です。転生先と特典をサイコロとくじで決めてもらいます」

 

「ふぅむ………」

 

「何か質問はありますか? 」

 

「いえ、大丈夫です。サイコロは」

 

「はい、これです」

 

「青は私、好きじゃないんですが…他の色のはありませんか? 」

 

「(おお、初めてのタイプ…)そうですね…緑と黄色がありますが」

 

「では、緑をお願いします」

 

「どうぞ」

 

「はい………」

 

 

 

 

からんからん からん

 

 

 

⚄⚄

 

 

 

「うわぁ………」

 

「5と5…神様が自由に転生先を決定する、ですね」

 

「振り直しは…」

 

「できません」

 

「ですよね…」

 

 

 

 

 

 

「次は特典を決めていただきます。特典は『かくかくしかじか』ですが、まずは“アイテム特典”の数をサイコロの出目で決めていただきます」

 

「はい」

 

「………いつもは青なんですが、緑で行きますか? 」

 

「…はい。緑色好きですから」

 

 

 

 

 

 

からんからん

 

 

 

 

 

 

 

 

「………」

 

「……2、ですね。ではくじを2枚引いてください」

 

「(えー、2とか…えー もう、ああああ、ああ)」

 

 

 

がさごそがさごそ

 

 

 

555・・・876

 

 

「555番、これは」

 

「なにか? 」

 

「あー、いえ…コホン。555番は『薄刀・針』です」

 

「………え? 」

 

「対戦格闘剣花絵巻『刀語』に登場する、天才刀鍛冶 四季崎記紀の作りし完成形変態刀十二本が一本。最も軽く、美しく、そして脆い刀です」

 

「ちょっと待ってください」

 

「はい」

 

「……… 確か、薄刀は振るうとして、剣筋を乱さず完璧な軌跡で振るわなければ斬るどころか、刀が壊れてしまうほどの。なんでしたよね」

 

「はい。仮にそうしたとしても、相手が体の筋をずらしただけでも砕けます。それすら見越して振るわなければいけないということですね」

 

「この特典には、才能はついてくるんですか? 」

 

「いえ…残念ながら」

 

「では、この特典は、どう使えばいいと」

 

「美術品でしょうか」

 

 

「………そうでしたね。日本刀は美術品ですよね(どうするどうするどうするどうする‼ )」

 

 

 

 

 

 

「876番は『百貌のハサンのセイントグラフ』です」

 

「百貌? Zeroアサシンですか」

 

「はい。特典の説明をさせていただくと、この特典は『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』のクラスカードを模し、3つの使い方ができます。

 一つ目は『限定召喚(インクルード)』。短剣を召喚します。

 二つ目は『夢幻召喚(インストール)』。あなたの体を媒介にアサシンの力を具現化し、デミ・サーヴァントのようになり能力・技術を付与します。ただ、このサーヴァントは宝具やスキルが特殊なので夢幻召喚(インストール)でも発動はお勧めできません。

 三つ目は『英霊召喚』。アサシン百貌のハサンをサーヴァントとして召喚します。ただし令呪はありません。セイントグラフを介してパスは繋がっていますが、令呪がないため強化や抑制ができません」

 

「………分かりました。質問ですが、抑制ができないというのはどの程度でしょうか。百の貌のハサンって、善性の英霊ではなく、なんだかんだいって暗殺教団のトップだった英霊なわけですし」

 

「どの程度と言われると困りますが、ハサンは自分が作られた存在であることを知っています。そして井上さんが転生者であることも自分の持ち主であることも知っています。その上で、『人格統合? ないわー』と考えていて、特に望みもないので、真摯に向き合えば力になってくれるはずですよ」

 

「そうですか、努力します」

 

 

 

 

 

「では次は“能力特典”を決めていただきます………サイコロは」

 

「緑で」

 

「はい」

 

 

 

 

 

 

「…………」

 

「…………」

 

 

「はずれですね」

 

「(もう緑きらい)」

 

 

 

 

では転生です

あなたは2つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を

 

 

「はい。転生先は」

 

「『ヒメノスピア』です。行ってらっしゃいませ! 」

 

 

「え? なんですかそれ―――」

 

 

 

 

 






↓月刊HEROS公式(試し読み)『ヒメノスピア』
https://viewer.heros-web.com/episode/10834108156632483678


No.8 井上凱斗
 小学校でいじめられる『ヒメノスピア』主人公、園藤姫乃をかばう。守った。自分自身もいじめの標的にされ、殴られたり、水被せられたり、泥まみれにされたり、給食に虫を入れられたり、教科書を捨てられたり、色々されたが小中学校と姫乃の味方・友達であり続けた。
「凱くん」「ひーちゃん」と呼び合う仲。
 高校は、姫乃が私立鷺宮女子高等学校に進学したので離れ離れになってしまったが、それでも登下校途中まで一緒に歩いたり、お喋りしたり、一緒にいた。


 原作開始:いじめっこりーだー、服部渚が姫乃に『蜂』を食わせ、姫乃は「女王」になる。

 少しして、「女王」となった姫乃を捕獲するため警察が鷲宮女子高校に突入。姫乃は追われる身となり、凱斗は唯一の親しい人物として警察に連行()された。
 それから一週間、姫乃が警察を堕とす仕掛けをしている間、尋問を受けた。飲まず食わずで寝ることも許されずに恫喝まがいの尋問。体を痛めつけられ身体中あざだらけで憔悴しきっても、姫乃の味方だった。

  「凱くん! 」

  「ぅ…ひー、ちゃん? 」

  「しっかりして! 凱くん! ごめんなさい、私のせいで、私が!考えなしだったせいで、凱くんをひどい目に」

  「だい、じょうぶ。ぼくは、ひー、ちゃんのともだち、だから」

  「どうして! 私なんて、クズでのろまで何のとりえもなくて、愛想もないし、顔も…なんでそんなに優しいの、なんで、なんで私を」

  「ひーちゃんが大好きだから、ぼく、ひーちゃんのことがずっと好きだったから」


  えんだー
 二人は幸せなキスをして終了。
 ヒメノスピアで、凱斗は姫乃と一緒に暮らし、主夫業をこなし、番いになった。
 その後は特にこれといった問題も起きず、姫乃と共に年を取り、死んだ。





↑表





↓裏





 転生した井上凱斗は、原作知らなかったのでとりあえず将来に備え、ハサンを召喚。人格を把握することに努めた。
 小学校に入学し、クラスメイトの「園藤姫乃」を主人公では?と疑う。←宝具で分裂増殖したハサンの一体(仕事人気質の常識的な個体)を監視につけた。
 欠席し、顔の右半分にやけどを負って登校した姫乃を見て、主人公だと確信する。←姫乃の母親が連れ込んだ男が姫乃に服を脱ぐように言ったことも、間一髪帰ってきた母親が逆上し、姫乃に殴る蹴るしてアイロンを顔に押し付けたことも、全部知っていた。アサシンに命じて悲劇を防ぐことは簡単だったがあえてしなかった。
 主人公組の一員になれば、生存率が上がると考え姫乃をかばった。
 仲間意識を持つように、いじめを受けた。人心誘導の方法などをそれに秀でたハサンから学び、姫乃が自分に無意識下で依存するように仕向けた。

 小中学生の間、ハサンたちから心について学び、手の空いているハサンには電子機器の扱いの技術を学んでもらった。
 計画通り凱斗は姫乃のよりどころとなり、最も親しい人となり、ふとした時に気になる異性になった。

 高校で、母子家庭なのに姫乃が私立高校に通うことになったのを見て、遂に物語がスタートすると思い、ハサンを学校と姫乃の近くに常駐させる。←姫乃へのいじめはひどいものだったが、素知らぬふりで接した。

 原作スタート。校内全裸散歩からの「蜂」強制摂食、「女王」化。それらの出来事がハサンを通して凱斗に伝わった。いじめっこと母親の変貌、姫乃に起こった肉体の変化も全てハサンが見ていた。

 警察が「蜂」について聞いてきたことを知り、「そういうもの」と察する。
自分の将来を決める。
  「恩を売って、愛を与えて、女王(姫乃)の男妾になる」

 母親が警察に殺されたのを知り、自分を囚われの身にすることを思いつく。
 ハサンたちを使って、さも自分が警察に捕まったかのように装い、警察のデータベースをいじくり命令書と承認をでっちあげ、捕まった。

 感動の再会を演出し、告白。
男妾、あるいはジゴロ、あるいはヒモになった。

 その後は〈ヒメノスピア〉にて女王の機嫌を取って愛して愛して愛して愛して愛した。
 そしてこの楽園が壊れないようにハサンたちを使い、楽園を維持した。

 最期まで本心を明かさず、完璧に園藤姫乃の理解者・味方であり続けた。







はい。
 今回は月刊HEROSより『ヒメノスピア』でした。マイナーですかね。
 原作は村田真哉先生。同誌にてアニメ化もされた『キリングバイツ』の原作を書いている先生の作品です。既刊2巻で絶賛連載中。

 今回はくじの結果を受けて転生先をこれにしようと考えました。「神様が決める」は くじを引く前に転生先を決めるのではなく、特典を決めてから作者が選択しています。こうしたらおもしろそうだなーとか考えて。

フォローすると、
 今回井上さんは苦労してないように見えてめっちゃ苦労しています。主に準備段階で。肉体的精神的にハサンの技能取得の修行は並大抵ではありませんでした。
 その甲斐あっての「絶対権力者の寵愛を一身に受ける存在」という位置付け獲得でした。



ではまた次回。ぐっない はばないすでぃ


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☆□ 9番 土田水人 享年20歳の場合

活動報告あります。

劇場版仮面ライダーアマゾンズ 最後ノ審判見てきましたー。
一言。橘局長がダァクターになってた。笑いそうになった。
最高でした。
後書き(本編)


 

「次の方どうぞ―」

 

ガチャ

 

「ど、どうも…失礼します」

 

「番号9番、土田水人(みなと)さんですね。席にどうぞ」

 

パタン

 

「あ、あのもしかして“転生”ですか? 」

 

「えぇ。やっぱり最近の人は言う前に分かっちゃうんですね。ただここの転生は少々変わっていまして、説明させていただきますと、『かくかくしかじか』ということなのです」

 

「なるほど…まぁ、二度目が与えられるのはありがたいです」

 

「そういっていただくと、なんだかこそばゆいですね」

「では、サイコロをどうぞ。転生先を決めていただきます」

 

「はい…っ! 」

 

 

 

からんからから

 

 

⚃⚃

 

 

 

「お! 」

 

「4と4で自由選択ですね。おめでとうございます。では早速決めてください」

 

「え?今すぐですか? 」

 

「はい。あんまり長く悩まれてもいい選択はできないと神さまがおっしゃられて…20分以内に決めていただきます」

 

「う、うーん………」

 

 

 

 

‐20分後‐

 

 

「決まりました」

 

「はい、どこでしょうか」

 

「『ニセコイ』の世界にお願いします」

 

「…分かりました。転生先が決まりましたので次は特典の決定です。特典は『かくかくしかじか』で、“アイテム特典”の数をサイコロの出目で決めていただきます」

 

「はい…っ! 」

 

 

 

からんからん からん

 

 

 

 

 

 

 

「多っ 」

 

「出目は5ですね。では5枚くじを引いてください」

 

「(ニセコイの世界でそんな火力とか武器とか持っていたくないんだけどなぁ。というか宝の持ち腐れになるだろ…)」

 

 

 

がさごそがさごそ

 

 

 

254・・・968・・・637・・・913・・・868

 

 

「特典の説明をさせていただきます。254番は…」

 

「どうかしましたか? 」

 

「いえ、254番は『アヌビス神の宿った妖刀』です」

 

「アヌビス神? それって…」

 

「はい。ジョジョの奇妙な冒険第三部・エジプト編に登場した「本体が死亡し、刀に宿り続けていた自我を持ったスタンド」です」

 

「確か手にしたら操られるんでしたっけ? じゃあ! 」

 

「落ち着いてください。特典としては確かに地雷ですが鞘から刀身を抜き出さなければ問題はありません。使わなければ操られる心配はありません」

 

「そ、そうですか…(不安だ)」

 

 

 

 

 

「次は938番『匣兵器・天空ライオン(レオネ・ディ・チェーリ)+大空のリング』です」

 

「匣兵器? リボーンですか。懐かしい」

 

「この特典は匣兵器と大空のリング、そして大空の炎をリングに灯すための波動込みのセットとなっています。ちなみにこのセットの天空ライオンは沢田綱吉所有の「ナッツ(形態変化機能オミット)」です」

 

「そうなんですか(まぁ、必要ないしいいかな)」

 

 

 

 

 

「3つ目の特典は637番『トリガーハッピー』です」

 

「?」

 

「『灼眼のシャナ』の1巻に登場した敵、紅世の王“狩人”フリアグネの所持していた『実体のない弾丸を命中させたフレイムヘイズの内に眠る“王”を目覚めさせ器を破壊する拳銃型宝具』です。この宝具は彼自身がフレイムヘイズ特攻の宝具を作り出そうと、フレイムヘイズに恨みを持つ少年ビリー・ホーキンと魂をより合わせ創り出した宝具です」

 

「………つまり、『ニセコイ』の世界においては」

 

「まぁ、何の意味もない特典ですね。残念ながら」

 

「(全く使えない特典2つ目来たー…いや、いいんだけどさー。はぁ)」

 

 

 

 

 

「4つ目の特典は913番『聖杯(汚)』です」

 

「どういうことですか…? 」

 

「Fateシリーズの聖杯の汚染されたものです。冬木の第三次聖杯戦争においてアンリマユに汚染され〈どんな願いでも人を殺すという形でしか叶えられない欠陥品〉になってしまった願望機です。Zeroで現れた小聖杯とアンリマユの眠る大聖杯のセットで、手に取って使用できるのは小聖杯のみですが、それでも願えば人類を滅ぼすことが可能です」

 

「いや、しませんからね。これも地雷ですね…」

 

「そうですね…ついでに言うと、汚染されたものとして設定しているのでアンリマユを取り除こうとか、消滅させようとしてもできません」

 

「そうですか…(半分が死蔵品とか)」

 

 

 

 

 

「最後の特典は868番『ナイチンゲールのセイントグラフ』です」

 

「………」

 

「…はい。説明を続けます。この特典は『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』のクラスカードを模していて、3つの使い方があります。

 一つ目は『限定召喚(インクルード)』。ナイチンゲールが腰に下げている回転式弾倉と銃身が一体化した、ペッパーボックスピストルを召喚します。

 二つ目は『夢幻召喚(インストール)』。あなたの体を媒介にバーサーカー・ナイチンゲールの力を具現化し、デミ・サーヴァントのようになり能力・技術を付与します。ただ、このサーヴァントは狂化:EXなので精神が乗っ取られるというか、自我が塗りつぶされてしまう危険があります。

 三つ目は『英霊召喚』。バーサーカー・ナイチンゲールをサーヴァントとして召喚します。ただし令呪はありません。セイントグラフを介してパスは繋がっていますが、令呪がないため強化や抑制ができません。抑制ができません」

 

「(大事なことなので2回言いましたって感じだな)」

 

「使わなければ、何もないと思いますが、使えば何かが起きるでしょう」

 

「そうですね(自分で顕現して走り出すイメージがありありと浮かぶ)」

 

 

 

 

 

「では次に“能力特典”決めていただきます。サイコロをどうぞ」

 

 

「(頼む! せめてはずれだけは…! )」

 

 

 

からからから

 

 

 

 

 

「1ですので『アイテムBOX』です。おめでとうございます」

 

「よかった。よかった! 」

 

 

 

 

では転生です。

あなたは5つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を

 

 

 

「行ってらっしゃいませ。がんばってください」

 

「ありがとうございました」

 

 

 

 

 

 

 





No.9 土田水人
 子ども時代、原作組が遊んでいるところをカメラで撮影する。

 高校生になり凡矢理高校入学。ラブコメ?関係ねぇ!と言わんばかりに一条楽と小野寺小咲を速攻でくっつけた。(桐崎千棘転入前に)
  ←結果ニセ恋人関係は出来ずヤクザVSギャング戦争が起こったがそれはそれ。+集英組に警察の捜査が入ることになったらしいが、知らないったら知らない。

 盛大に原作ブレイクして、自分は大学出て就職して平凡な人生をと思っていたが、20歳の誕生日に初めての飲酒で加減をミスってべろんべろんに酔っ払い、婦長召喚。
 酔って乳触ろうとしたら銃口を突き付けられ一瞬で素面に。その後体調管理で説教。ナイチンゲールの弁舌に引き込まれ(酒が残っていたこともあり)「自分にできることなら何でもする」と言ってしまい、その後の人生を全ての患者たちのために捧げた。

 『夢幻召喚(インストール)』して婦長の鋼の精神が移った。大学辞めて一から勉強して医大に入り医師になり、世界を回って支援者を集め仲間を作り、病や怪我を治療していった。
 学校を作ったり、意識改革したり、後進を育てたりした。

 最終的に偉人レベルの活躍で歴史に名を刻んだが、婦長の確信する”いつか確実に果たされる現実” 「怪我人・病人の根絶」が果たせなかったことを悔しく思いながら最後まで働いて亡くなった。享年87歳、生涯独身だった。



はい。
土田さん、くじ運低すぎ………。
彼が転生先に「ニセコイ」を選んだのは、ぼんやり考えて浮かんだのがそれだったからです。特典が分からない以上バトル系を選ぶのは厳しいですからね。
→土田さんは大学入ってから漫画・アニメ・ラノベやめていました。今まで最初から最後まで見たことのあるもので、思い浮かんだのがコレだったわけです。



 「ニセコイ」実写化だそうですね。おめでとうございます。見に行こうとは思わないけど。
 ニセコイ好きでしたよ? 橘さんの結婚式までは。あの時登場した橘・母がちょっと…+楽さんのぶち壊しが「うわぁ………」でそれ以降読むのをやめてしまいました。
 お気に入りは初期の鶫さんと楽さんのデート()回。なれないヒールで足痛めておんぶされて、の鶫さん…可愛かったなぁ。

 それでは次回~。


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☆□ 10番 服部弓太 享年24歳の場合

 やっと出ました(転生先)。
 水着鯖は出てくれませんでした。…課金するか
※「捏造/こじつけ設定あり〼」
後書き(本編)


「次の方どうぞ―」

 

ガチャ

 

「し、失礼します」

 

「はい番号札10番、服部弓太さんですね。どうぞお掛けになってください」

 

「は、はい。えっと………」

 

「えぇ、その通り。服部さんには転生をしていただきます。私はそのための設定や準備を担当します。まず転生について説明させていただきます。『かくかくしかじか』です。わからないことなど、質問はありますか? 」

 

「(なるほど)いえ、大丈夫です」

 

「では早速、転生先の世界を選択していただきます。サイコロをどうぞ」

 

「はい…やっ! 」

 

からからから

 

 

 

 

 

⚂⚁

 

 

 

「おー…おぉ…」

 

「3と2なので、服部さんの転生先は『BLEACH』です。説明はいりますか? 」

 

「あー…いえ、大丈夫です(一応全巻読んだし、知っているし、まぁ大丈夫だろう)」

 

「では次に特典についてです。特典は『かくかくしかじか』という仕組みになっています。まずは“アイテム特典”の数をサイコロの出目で決めていただきます」

 

「はい」

 

かっ! からんからん

 

 

 

 

 

「お、おおー…」

 

「出目は3ですね。ではくじを3枚引いてください」

 

「はい」

 

がさごそがさごそ

 

 

 

241・・・992・・・169

 

 

 

 

「では、特典の説明を始めさせていただきます。241番これは『灰の塔(タワー・オブ・グレイ)のスタンドDISC』です」

 

「スタンド? ディスク? 」

 

「はい。スタンドはご存知ですね? ジョジョの奇妙な冒険に登場する形を持った超能力。これはそのスタンドを、6部のホワイトスネイクの能力をモデルに、『手に入れればスタンド能力を身に着けることができるアイテム』ということにして、神様が作った特典です。この特典は『灰の塔』なので服部さんは『灰の塔』スタンド使いになります」

 

「『灰の塔』ってどんなスタンドですか? 」

 

「3部に登場したクワガタの形をしたスタンドで、口から伸ばした針で舌を引きちぎるやり方で殺人を行っていました。特筆すべきはスピードで、序盤とはいえあのスタープラチナもこれを捕らえることはできないほどでした」

 

「おお……質問なんですが、スタンドってBLEACHの世界の人から見えますか? たしかスタンドはスタンド使いにしか見えず触れず倒せないって感じだったと思うんですが」

 

「そうですね。そこはその通りです。神様もその通りお作りになられているので、死神も虚も破面も滅却師もスタンドを見ることも倒すこともできません。ただ…」

 

「なんです? 」

 

「この転生に、霊力付与のようなオマケは含まれていませんので、死神や虚が服部さんのスタンドを見ることができないように、服部さんも死神や虚を見ることができません」

 

「え」

 

「転生してから何らかの手段で霊力を身に着け、高めれば可能ですが」

 

「そ、そうですか……(まぁ、原作に関わらなければ、いいのか? )」

 

 

 

 

 

 

 

「では2つ目992番『ヒールボール×375個』です」

 

「は? ボール? 」

 

「はい。ポケットモンスターシリーズにて登場する不思議な生き物「ポケモン」を捕まえる道具、モンスターボールの一種で、捕獲率は通常のモンスターボールと変わらないが、捕まえたポケモンのHPと状態異常を完全回復させるという特徴を持ったボールです」

 

 

「え? いや? えっと、モンスターボール、ですよね」

 

「はい」

 

「モンスターボールって、僕が転生するの「BLEACH」ですけど」

 

「大丈夫です」

 

「へ? 」

 

「そうなってもいいように、この特典はモンスターボールという名ですが、その制限がなくなっていますから」

 

「どういうことですか…? 」

 

「端的に言って、この特典は「生き物なら何でもボールに捕まえられるモンスターボール」です」

 

「………」

 

「あ、生き物と言いましたが、虚などの霊的存在もちゃんと認識していれば捕獲可能です。ただし、捕まえるためにはゲーム同様弱らせる必要がありますが」

 

「………」

 

「それと、この特典は消費系です。ゲームと同様に、捕獲に失敗したボールを再利用することは出来ず、消滅します。ただ捕獲成功したボールは中身込みで特典として登録されるので、もし壊れても、修復されます。ゲットした生き物が瀕死状態になっても収納することで回復されます」

 

「………」

 

「そして捕まえた生き物は、何かを倒すことで経験値を獲得し、レベルを上げることができるようになります。レベルを上げればモノによってはゲームでいうところの進化をするかもしれません。そうでなくてもレベルを上げれば、ソレは力を増し、強くなります」

 

「………」

 

「他の機能としましては、【なつき度】があります。これはゲームでは基本的にポケモンの世話をすることで上げられます。手持ちにいれる、レベルを上げる、アイテムを使う、毛づくろい等をすることなどですね。それと同じように捕まえた生き物の世話をしたり、コミュケーションをとることで、システム的に“確実に”上昇します。始めは服部さんに攻撃的でも徐々に徐々に態度が軟化して、懐いてきます」

 

「………」

 

 

「こんなところでしょうか、他に質問は? ………ない。そうですかでは次に行かせていただきます」

 

「………」

 

 

 

 

 

 

 

「最後の特典は169番『白蛇姫(アナコンダ)』です」

 

「えっと」

 

「この特典はお察しの通り、第3十刃:ティア・ハリベルの従属官の一人、シィアン・スンスンの帰刃名です。この特典は破面の斬魄刀と刀剣解放を“アイテム特典”という形にしたものです。死神の斬魄刀のように斬魄刀の意思として「シィアン・スンスン」がいて、彼女と対話なりを行うことで、帰刃ができるようになります。そうすれば破面としての力を使うこともできます」

 

「なるほど…これって、気配とか霊圧とかどうなるんですか? 」

 

「はい。まず気配なんかは人間です。基本的に特典は外部から感じ取ることは不可能ですので、破面の力を宿していてもそれを察知されることはありえません。霊圧も同様ですが、一般人並ではなくなります。わかりやすく言って、死神や虚、幽霊なんかを見ることが可能になります」

 

「それは(良しっ! なのか…? )」

 

「このくらいでしょうか…他に何かありますか? 」

 

「いえ、大丈夫です」

 

 

「では次に“能力特典”を決めていただきます。サイコロをどうぞ」

 

「はい…」

 

 

からん からん か

 

 

 

 

 

 

 

 

「………」

 

「5ですね。服部さんの“能力特典”は『○○○コントロール』に決定いたしました」

 

「………(どうしよう、すごくいらない。え、そっち期待されてんのか僕…いやいやいや、無理だって。困る。え、だって、え)」

 

 

 

 

 

それでは転生です

あなたは3つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

 

 

「説明、ありがとうございました」

 

「いえいえ、お役目ですので。服部さん、行ってらっしゃいませ」

 

 

 

 

 

 




サイコロとは言え、やっと出ました『BLEACH』。『Fate/』の方はいつになったら出るのか。

No.10 服部弓太
 転生してから数年間かけて対話を行い何とか刀剣開放可能に。
 親に頼みこみ、空座町から遠く離れて、帰刃。「黒腔」を開き虚圏のメノスの森へ。こそこそと隠れながら戦闘を行い肩慣らししつつ、ヒールボールで大虚(メノスグランデ)最下級大虚(ギリアン))を捕獲。レベル上げを行う。
←何度か愛染の命で動く中級大虚(アジューカス)に見つかりそうになるものの、『白蛇姫(アナコンダ)』の脱皮して抜け殻でシェルターを作り、光学迷彩と霊圧隔壁を備え、探査能力を完全に遮断できる技「蛇殻砦(ミューダ)」を応用し、膜状に薄く展開させ凌いだ。


 ポケモンのゲーム要素により、捕まえた最下級大虚は確実にレベル(霊圧)を上げ、中級大虚に進化()した。←捕まえた数十体が全て。服部、「あ、これやべぇ(いい意味と悪い意味で)かも」と思う。

 時間をかけて「蛇殻砦(ミューダ)」を拡大、拡張。そうして広いシェルターを作りその中で中級大虚同士バトルをやらせる。←アニポケや漫画版などでよくある身内でのバトル訓練。同等の力の持ち主同士なので経験値の稼ぎもいい感じになる。なおバトルは虚閃(セロ)禁止。素手での殴り合いオンリー、霊圧高めるのも、ゴゴゴゴって感じにするのも禁止で。


 しばらくして、初期に捕まえた大虚が二回目の進化。最上級大虚大量発生(共食いすらしていないのに、数十体が最上級に。ポケモンのレベル概念のたまもの)

 高校生になる年齢に。強制的に戻され、空座第一高校に入学させられる。←幼少期からここまでずっと虚圏で暮らしていた。家族からは神隠しとか失踪とかそんな感じで、戻された当初はめっちゃ驚かれ、質問攻めにあった。

 そして特に黒崎さんたちと関わることもなく、原作開始。←朽木ルキア転入。

 原作終了の3年と少し後までひっそり目立たず静かに過ごす。←霊力が高いことで石田君に一時期観察されたりしたが、特に変わったところもないことからただの霊的資質が生まれつき高い一般人(要はドン・観音寺的な)だと判断され見逃された。

 黒崎一護が家庭を築き原作が終了したのを確認し、虚圏に帰還。シェルター展開し厳選したシェルター強化に利用できる能力の手持ちを出し、強化。そして「みんな出てこい! 」

 また戦わせる。←もしかしてという期待があった。


 「・・・おや!? 最上級大虚のようすが・・・!」
 「おめでとう!最上級大虚は破面にしんかした!」
まさかの3回目の進化。



 その後服部弓太は(人としての)寿命が尽きるその時まで、より強固で堅牢で発見困難になったシェルターの中で、自分に懐く破面およそ300体に主人として慕われながら過ごした。




※※※


はい。
・アニ鰤の東仙要がメノスを管理しているという設定はギャグと考えています。

Q.なぜ服部さんはこんなことをしたのか
A. 服部さんは前世で普通に進学して、普通に就職し真面目に生きていました。しかし何の面白みもなく交通事故で死んでしまって、次の人生では何かを成しとげてやると考えていました。転生先はBLEACHの世界。仮に好きに暴れたりすれば自分よりも強い敵が来て、あっさりやられてしまう。なのでまず味方を作ろうと考え、危険を冒し大虚をゲット、育てることにしました。
 ところが思ったより大虚も懐けば可愛いもので、「こういうのもいいかも」と思い、進化したことで話せるようになり好意を向けられるのがうれしくて、最上級大虚にもなればほぼヒト型で、破面なら(最上級大虚からの破面化なので)どっからみても人で、懐いてくれるのがうれしくて「もうこれでいいや」と思うようになりました。
 そもそも、



どれだけ戦力を投入しても、更木剣八に勝てる気しないし、浦原&マユリの研究者コンビから逃れられる気がしない。


というのがありました。ぶっ壊れ強者は本当に どんな強いのをぶつけても束でかからせても勝つビジョンが見えないし、ドラえもん的二人には感知されただけでoutという考えがありました。実際そんな感じですよね。



 ちなみに、男破面:女破面=3:2 ぐらいの比率でした。←虚にメスは少ないはずだが、彼らは共喰いによっての進化ではなく、魂の重なり自我が乏しい最下級大虚からの進化なので、適正進化というかハングリーさに欠けるというかで、女の自我が表面化して進化した個体が多かった。(というこじつけ設定)
 各破面の名前は特徴をもじっただけ。服部さんはそこまで記憶力よくなかったので。
例:ウーサ←兎型だから
  ミキズ←三本傷が顔についているから

 或いはボールに数字を書いて、その数字をもじって名前にしたり。
例:40番目にゲット→シージュ(♀)
  87番目にゲット→ヤナ(♂)
などなど。   まぁ、ダリフラの13部隊とかアマゾン牧場とかと同じ名付け方ですね。



Q.服部さんハーレム?
A.えっと、はい。
 ()()()()()()(チョメチョメ)も、していましたが、普通に喋ったりゲームしたりボール遊びしたりもしていました。ボール使い切ってレベル上げも終わったら、シェルター強化維持に必要な能力持ち以外はボールに収めて、ローテーションで1人ずつ出して遊んだりしていました。


彼は幸せでした。



唐突な自分語り

 今回の話を書くにあたり、家にあったBLEACHの漫画などを改めて読んでみたんですが、初期は虚それぞれに個性があってよかった。怪奇路線でいっていたら、ああいう感じに虚の事件を解決する話だったのかな。それも見たかったなって。実写映画どうなるのか。気になります(見に行くかどうかはともかく)。

 それと、漁っていたらDSソフト『BLEACH The 3rd Phantom』が出てきて、うわぁ懐かしい と思いやってみたら、セーブデータが男主人公女主人公2パターンの温泉シーンで止まっていました。
………男の子だったんだなぁ(過去の私)って。
男主人公ver.の方が、女主人公で妹のまつ梨・ゲームオリキャラの詩葉さん・志波空鶴さんの三人の温泉シーンが見ることができるので得でしたね。
うむうむ。
 乱菊さんとか空鶴さんとか、巨乳キャラが戦闘シーンでぽよんぽよんおっぱい揺らしてて、えかった。

 追記

 この回の転生者服部さんの、R-18リンクです→https://syosetu.org/novel/160616/1.html


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☆□ 11番 芦村義隆 享年23歳の場合

 独自設定あり。いつもより長いです。後書き(本編)1万字越え。
追記:これ書いたおかげですかね。サマーなタマモが来てくれました!ありがとう。ありがとう。ボニー!は来てくれませんでしたが。………追い課金しよっかな…。


後書き(本編)


 初めまして。

読者の皆いつも応援ありがとうございます!

神さまですよ。

今回は2部始まって初ぞろ目回。なので少し変わったことをしてみようと思うのです。

今回は僕が介入する場面があるけど、ちょろっとだけなので、どうか許してほしい。

では始まり始まり~

 

 

 

「次の方どうぞ―」

 

ガチャ

 

「………」

 

「こちらにどうぞー」

 

「はい」パタン

 

テクテクテク スチャ

 

「番号11番、芦村義隆さん。よろしくお願いします」

 

「あの、ここは…」

 

「はい、ここは転生先と持っていく特典を選ぶ場所となっています」

 

「………神様転生、というと? 」

 

「そうですね。そして私はそれらの説明をさせていただく役目を担うものです」

 

「………(俺は確かに死んだはず、なら本当に? )」

 

「よろしいですね? 転生と言ってもここの仕組みは少々変わっていまして、『かくかくしかじか』という仕様になっています」

 

「………(むぅ、まぁ勝手に転生先を決められるよりまし…か? )」

 

「では、このサイコロを振って転生先を決めていただきます」

 

「はい(安っぽいな)」

 

「む」

 

「?」

 

「コホン。ではサイコロを振ってください」

 

「っ」

 

 

 

から―――

 

 

 

―pause―

 

「ささささ。っと」

 

―pause―

 

 

 

 

 

⚅⚄

 

 

「(おお…)」

 

「6と5です。神様が転生先を決定することになります。どこの世界になるのかは転生直前にお教えします」

 

「(結局神様が決めるのか…運ないなぁ俺)」

 

 

 

 

 

 

 

「さて続いては『特典』を選択していただくわけですが、これもサイコロとくじで運任せで決めていただきます。ちなみに特典は二種類あり―(略)―です。“アイテム特典”の数をサイコロで決めていただきます。青い方を振ってください」

 

「はい(6,6,6,6,6,)」

 

 

から―――

 

 

 

―pause―

 

「ささささ。ふぃーっと」

 

―pause―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おお! 」

 

「おめでとうございます。6なのでくじを6枚引いてください」

 

「はい(よっし!っし!)」

 

 

がさがさ

 

1680・・・2146・・・184

 

 

ごそごそ

 

1178・・・1932・・・340

 

 

 

 

 

「では特典の説明をさせていただきます。1680番は『山びこ山』です」

 

「………え? 」

 

「えっと、その、はい」

 

「『山びこ山』…ドラえもんの? 」

 

「はい。機能は、【これに向かって言葉を発すると一定時間後に「山彦」となって帰ってくる。言葉が帰ってくるまでの時間は、1秒間から24時間までの間で調節できる。】でざっくり言うと録音機ですね」

 

「それただのICレコーダー…(もっと他に、ぐぉぉ…)」

 

「山彦は一度に複数個登録できますが、機能はそれくらいですね。映画版の『改良型山びこ山』は音や光線も反射できる優れモノなのですが…これはただの山びこ山です」

 

「(ぐう…)」

 

「よろしいですか」

 

「はい(くっ。次は良いのでありますように)」

 

 

 

 

 

 

「2個目の特典は2146番『断ち斬りバサミ』です」

 

「ハサミですか? 」

 

「はい。アニメ「キルラキル」に登場した纏一身博士が製作し、纏流子さんが武器とした、対生命戦維兵器です」

 

「あぁ~(あれか)」

 

「この特典のおまけというか、仕様として、断ち斬りバサミの性能をいかんなく発揮できるようになっています。芦原さんが纏流子さんでなくても、小さくしたり元に戻したり、変形させて《弩血盛武滾猛怒》にすることが可能です」

 

「それは(武器として…まぁ良し、なのか? キルラキルの世界でなくても、普通に刀剣系の武器として使えば…)」

 

 

「何かほかにありますか」

 

「……例えば、不死身系の敵に対しての再生阻害とか、そういう能力はありますか? 」

 

「えっと、残念ながらありません。『断ち斬りバサミ』の力はあくまで生命繊維の生命を断ち斬るものなので、他の物には効果がないと神様が設定していますので」

 

「そうですか(ぐぬ)」

 

 

 

 

 

 

「3個目の特典は184番『聖文字(シュリフト)“F”(恐怖)』です」

 

「それは、なんですか」

 

「漫画「BLEACH」に登場した敵、ユーハバッハが自分の能力を発展させ星十字騎士団(シュテルンリッター)のメンバーに与えた、『聖文字(シュリフト)』の一つで作中では「エス・ノト」に贈られた文字です」

 

「(知ってます)…その、“アイテム”じゃないですよね」

 

「………そうですね。ほぼ能力に近いものですね」

 

「ですよね」

 

「神様の考えたことなので…」

 

「(神様…)」

 

 

「説明を続けます。この特典は「The Fear(恐怖)」。命中すると相手に絶大な恐怖を味あわせる光の棘のような矢を放ち、敵を発狂させることができます。そしてこの特典には大きなおまけがついています」

 

「(もしかして? )」

 

滅却師(クインシー)としての力です。虚、霊体を消滅させる矢を放つことは基より、大気中に偏在する霊子を自らの霊力で集め、操る能力がおまけとしてついてきます。

 足元に作った霊子の流れに乗って高速移動する『飛廉脚(ひれんきゃく)

 霊子を固めた弓と矢『神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)神聖弓(ハイリッヒ・ボーゲン)

 無数の糸状に縒り合せた霊子の束を動かない箇所に接続し、自分の霊力で自分の身体を操り人形のように強制的に動かす『乱装天傀(らんそうてんがい)

 自身の血管に霊子を流し込むことで肉体を強化させる戦闘術、攻撃をより高める『動血装(ブルート・アルテリエ)』、防御を高める『静血装(ブルート・ヴェーネ)』の2種からなる『血装(プルート)

 影と呼ばれる、影の中に霊子による異空間を作ることができる能力。それを通じて拠点の作成や移動を行うことができます。

 そして、『滅却師完聖体(クインシー・フォルシュテンディッヒ)神の怯え(タタルフォラス)”』。The Fear(恐怖)による完聖体「神の怯え」は棘を飛ばすまでもなく、姿を見せるだけで、相手の視神経から恐怖をねじり込ませ発狂させる。目を瞑っても瞼に焼き付き恐怖は倍増し逃れられず発狂させる。

 

といったような能力を全て習得可能な土台をオマケした特典となっております。」

 

 

 

「はー(すっげぇ………ん? )

習得可能ってことは、特訓しないと使えないということですか? 」

 

「そうですね。『聖文字(シュリフト)“F”(恐怖)』自体はそのまま使えますが、滅却師としての能力、おまけの部分は修行して使えるようにする必要があります。なんとなくの使い方は感覚で分かるようになっていますので、直観に従って修行すれば大丈夫ですよ」

 

「はぁ…(才能の問題とかあるしなぁ…転生先の作品が幼年期から地獄のバトルものだったら、きついかもしれないなぁ…)」

 

 

 

 

 

「では4個目の特典です。1178番『ホウオウの入ったモンスターボール』です」

 

「ポケモン?(またアイテムじゃないし…)」

 

「はい。ポケットモンスター金・銀及びHG・SSの舞台ジョウト地方に伝わる伝説の鳥ポケモン。ほのお/ひこうタイプ、たかさ3.8m おもさ199.0㎏の「にじいろポケモン」の入ったモンスターボールが特典です」

 

「モンスターボールが、ですか…」

 

「はい。そういうことになっています。鳳凰のレベルは45。生き物を倒すことでレベルを上げることができます」

 

「私の指示には従うのですか?(ゲームじゃ、人からもらったポケモンはバッジがないと従わないし。俺に攻撃とかやばいぞ)」

 

「それについてはご安心ください。ちゃんと指示に従ってくれます。生きているので芦原さんの対応次第でホウオウの態度が変わったりしますが、とりあえず指示に従ってくれるのは間違いないですよ」

 

「なつき度 的なものがあると? 」

 

「というより普通の、飼い主に対するペットの反応ですね。ポケモンは そのあたり違いますが。例を挙げると悪の組織の幹部のポケモンとかでしょうか。トレーナーが非道を行っても、ポケモンはよほどでないと見限らないし、懐いたままだったりするじゃないですか。それと同じ感じです」

 

 

「な、なるほど(よく分から、いやうん 分かった)」

「ホウオウの力とかは、どのようなものなんですか? 」

 

「?」

 

「確か、ホウオウは命を与えるとか、そんな感じだったじゃないですか、それは…」

 

「ああ、それは………アリです。ただし甦らせるのは4年に一度3体までです」

 

「その期間の縛りは…? 」

 

「さぁ? 」

 

 

 

「モンスターボールが特典なので、仮に大ダメージを負い“ひんし”状態になっても、ボールに戻し自身の中に収めれば回復します。

あとは…わざ。覚える技はレベル技のみですが、覚えられる数の縛りが解かれているので、覚えられるだけ全てをいつでも使うことができます」

 

「わざ…私ホウオウがどんなわざ覚えるのか記憶にないんですけど…」

 

「問題ありません。HPバーやレベル、使えるわざなんかがゲームのように見えますので、それを見れば一発です」

 

「それなら………。

考えたのですが、もしも私が死んだとして、ホウオウの力で蘇生は可能ですか? 」

 

「えっと………

………はい、即死でなければ可能です。芦村さんの死と同時に特典も消滅するので、ぎりぎり瀕死の重傷なら死の直前にホウオウの力で蘇生できます」

 

「(ギリギリ…タイミングが合わなきゃ間に合わないのか…)」

 

 

 

 

 

 

 

 

「5つ目の特典は1932番『アンキパン』です」

 

「………(来たよ、ハズレ臭漂うものが…)」

 

「言わずと知れたドラえもんのひみつ道具の一つで見かけはスライスされた食パン。その機能は『ノートや本のページに押しつけ書かれた内容をパンの表面に写して食べると、その内容が確実に暗記できる』というものです。ドラえもんいわく味は悪くないそうで、のび太もジャイアンもそのままでもおいしそうに食べていました」

 

「そうでしたね。でもこれって確か体外に排出すると覚えたことみんな忘れてしまうはずじゃ」

 

「そこはご安心を。神様印の『アンキパン』は消化吸収で記憶に完全に定着し、決して忘れないようにアップグレードされています。もちろん食べた時点で暗記完了です。大きい方で出した場合でも記憶に残り続けるということです」

 

「おお(それなら心強い)」

 

「これは消費系の特典なので、いくらでも出すことができます。この特典がある限り食べ物に困ることはないでしょう。そういう意味では当たりですね」

 

「おお!(そりゃそうだ!なんだ大当たりじゃないか)」

 

「もういいですかね? 」

 

「はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「最後、6個目の特典は340番『(タスク)のスタンドDISCと競走馬(名無し)+爪回復用ハーブ』です」

 

「スタンド、ですか」

 

「はい。ご存知ですね? 」

 

「それは、はい。ジョジョの奇妙な冒険の、3部から登場する形を与えられた超能力…のような物ですよね」

 

「大体そんな感じです。そしてこの特典はそんなスタンド能力を“アイテム特典”にできないかと神様が考えて設定したもので、6部に登場するスタンドDISC をアイデアにした「スタンド能力者になる特典」です。

 そしてこの特典は第7部スティール・ボーン・ラン主人公ジョニィ・ジョースターのスタンド能力『(タスク)』と、そのポテンシャルを発揮するためのおまけである「馬具を装着した馬」と爪を回復させるための「ハーブ」。そして何より重要な【 「回転」の概念 】からなるものとなっています」

 

「………(ジョニィか…ジョジョリオンやゲームのCMなんかで知ってはいるけど、7部自体は未読だからわかんないんだよなあ)

 その、『(タスク)』というスタンドがどんな力を持っているのかについての説明をお願いします。

 あと、「回転」というものについても」

 

「はい。

 このスタンドの基本能力は

『自身の手足の「爪」を高速回転させ、爪のカッターにすることができる。

「爪弾」とも呼ばれ、銃弾のように射出することが可能。また、撃った爪はその場ですぐに生え変わるため連射性も高い』

というものですが、『(タスク)』は4部の広瀬康一の『エコーズ』のように精神的な成長を見せるとともに、スタンド能力も進化していくスタンドです」

 

「………」

 

「第一形態の『(タスク)Act.1』は発動時のもので、

 そこからジョニィが黄金長方形の軌跡でもって爪弾を回転させることで進化したのが『(タスク)Act.2』。能力は進化し、爪弾の威力は倍ほどにアップ。さらに爪弾が着弾した「穴」が数秒間敵を自動的に追尾する能力が追加。その分爪の回復が遅くなりましたが、ハーブを摂取することにより、一分で回復させることができます。

 そのためのおまけのハーブです。

 そしてトラウマと向き合い、ある聖者の導きにより迷いを捨てたことで進化したのが『(タスク)Act3』 「黄金の回転」を纏った爪弾を自分自身に撃ち込むことで、自分の体を「穴」に隠すことができるようになり、体の一部だけを「穴」を介して別の場所へ出すことも可能に。「穴」は任意の位置に移動させることが出来るので、事実上、空中でなければどこへでも移動することができ、体の一部だけを「穴」に巻き込んで移動させるといったことも可能なため、「穴」から腕を出すことで射程距離を伸ばすことができます。そしてその回転する「穴」は、ジョニィ以外の者が巻きこまれると「穴」の回転エネルギーにより破壊されます

 馬を黄金長方形のフォームで走らせることによって生まれたエネルギーを、鐙を使って受け取り、応用することによって進化したのが最終形『(タスク)Act.4』。「馬の走る力を利用した回転」とツェペリ家に伝わる「黄金の回転」を合わせることによって生まれる、無限の回転エネルギーを内包し、その無限の回転を纏った爪弾は次元を超越し、あらゆる防御や妨害、果ては次元すらも問答無用で貫いて敵にダメージを与えることができます。これによる攻撃は一度当たったが最後、そのパワーからは逃れられることは出来ませんが、唯一Act.4による「無限の"逆"回転」を撃ちこむことによってのみ完全に無効化することが出来ます。

 

 そして「回転」というのは普通の回転ではありません。ジョニィの相棒であり親友となったジャイロ・ツェペリのツェペリ家が継承する肉体を動かさずに掌にある物体に「回転」を加える特殊技術です。本来は鉄球を回転させその振動が生み出す「波紋」によって様々な効果を引き起こすことができる「技術」です。鉄球に自然界に存在する「黄金長方形」を見て使用できる「黄金の回転」を加えることによって真の力を発揮することができます。

 この技術は『ジョジョの奇妙な冒険』の世界以外には存在しません。しかし特典のおまけとして転生先の世界であなただけが技術を会得し、極めることができるようになります」

 

「………(話が長くて覚えきれない? ん? あれ一言一句覚えられてる? )」

 

「話が長くなりましたが、ここでの説明は芦村さんの脳内に記録されて、転生後も忘れることはありませんのでご安心を。

 「回転」についてですが、2部のジョセフのように、生まれつき使用することができます。ただあくまで使えるだけで、ちゃんと修行して使いこなすまでいかないと、爪弾に回転を載せるまではいかないでしょう」

 

「ああ、なるほど(心読まれた? )」

 

「………」

 

「他には、特にないですね。ありがとうございました」

 

「はい」

 

 

 

「では次に“能力特典”を決めていただきますサイコロを振ってください」

 

「はい」

 

からんからんからん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お」

 

「出目は1 『アイテムBOX』ですね。おめでとうございます」

 

「ありがとうございます(むむむ、どう使うか…アンキパン保管しとくとか? いやいや…倉庫代わりにできるな。本とか入れておくかな)」

 

 

 

 

 

では転生です。

あなたは6つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を

 

 

 

「ありがとうございました」

 

「はい行ってらっしゃいませ。

芦原さんの転生先は―――

 

 

 

 

***********************

―――『ハイスクールD×D』の世界でーす」

 

「! あなたは? 」

 

「はじめましてこんちゃーす。神様だぜい」

 

「神様…」

 

「うぃ。神様がなんで出てきたのって顔してるね。

ああ、違う違う。転生先告げるためだけに来たわけじゃないよ。それくらいならアレにやらせるって。ボクが今回出てきたのは君の生まれを決めるためさ。

 君の転生番号がぞろ目だから。理由はそれだけだよ。

 さぁ、サイコロを振ってくれ。中身は教えないけどね。どの番号がどんな生まれになっているのか、それは教えてあげない。さ、振って」

 

「………」

 

 

 

 

 

「ほーほー。

 2だね。

 それなら今度は3つのサイコロを同時に振ってくれ。

 説明?それならこの後にしてあげるよ。ほら振って」

 

 

 

⚁ ⚂ ⚄

 

 

 

「うんうん。2と3と5か。

 2×3×5×100で3000年か。

 ってと、説明しよう。このサイコロは生まれを決めるためのもの。そして最初の出目2は『3個のサイコロの出目で積を出し、それに100をかけて出た数の年数分原作から遡り生まれる』だ。

 そう。君は『ハイスクールD×D』のスタートする西暦2000年代の3000年前、紀元前1000年代。日本でいえば縄文時代に転生する訳だね。

 ははは、そう絶望した顔をしなくても大丈夫。君には期限付きの『不老不死』を与えよう。あと『病気への完全耐性』もね。期限は原作が始まるまで。それまでの間、君は若い青年の姿のまま老いることも死ぬこともなく、病に倒れることもない。四肢が欠損しても内蔵が損壊しても修復される。漫画の『亜人』と違って、死ななくても治るけど、痛みはあるからあまり怪我はしない方がいいと思うよ。

 ますます絶望したようになったね。………あ~、なら『精神耐性』もつけよう。これで君は不老不死でも狂うことはない。そんなに強い効果を持ってはいないから安心したまえよ。喜怒哀楽は失われない。人間らしい情動ができなくなるようなこともない。某鈴木さんの状態異常無効スキルほどじゃないよ。

 ………いやぁ、ごめんねぇ。でもま、恨むならこの出目を出した君自身の運を恨んでくれたまえよ。

『僕は悪くない。』

『君が悪い君が悪い

 君が悪い君が悪い

 君が悪い君が悪い

 君が悪い君が悪い』

『君が悪くて』

『いい気味だ』

 

なんちゃって。悪いのはこんなのを考えて、君に押し付けたボクなんだけど、諦めて。

 君が3000年と数十年、どうやって生きるのか、楽しみにしているよ。

じゃあ、

 

『さようなら。またの機会はございません』

 

芦村君。いやヨシタカ君。長い時を、自由に生きることをお勧めするよ」

 

「―――!!!!」

 

 

 

 

 

 




**駒王町の最寄り駅は、新宿駅まで電車で一時間らしいですね。大体関西圏。東京都でいうと、高野駅までが大体それくらいでした**

No.11 芦村義隆
 転生し、絶望した。世紀でいえば紀元前10世紀。(ソロモン王即位が紀元前970年代。中国は周の時代。立川の聖人は二人とも生まれる前。)
 しかし、持ち直し、生まれた共同体の中で成長していき14歳ぐらいで所帯を持ち子どももできた。(所帯っていうか…だが。少なくとも成人した)。
 そして、17歳。不老が働き始めた。一切老いなくなり、段々化け物を見るような目で見られるように。
 共同体を束ねる長のような者に「なぜお前は老化しないのか」と聞かれ、咄嗟に手塚治虫先生の『火の鳥』を思い出し「火の鳥の血を舐めてこうなった」と説明。
 火の鳥を捕らえる。案内しろ。となり、近くの山に案内し、そっとホウオウをボールから出す。「おお!これが火の鳥か!」→皆殺しにしてホウオウの背に乗り飛び立った。

 人の手の入っていない山の中に降り立ち、修行開始。ホウオウには「適当にレベル上げしといて」と言って飛び立っていかせた。
→山ごもり。食い物はアンキパンが主食で、動物狩って肉食ったりした(狩りとかは普通に暮らしていたころ大人たちに習った)。山にこもって最初の頃は野生動物に襲われたり、食いもんが本当になかったり、水が見つからなかったり、寒さ暑さに参ったり、本当に『不死』じゃなかったら死んでいた。木の実とか(気づいていなかったけど)毒持ってるのが多かった。『病気への完全耐性』なかったら七転八倒苦しんでいた。気づかずもりもり食ってたけど(当然まずい。でも他に食べるものないし。アンキパンだけでは飽きるのだ。餓死はしないけどお腹はすくのだ)。
寝てる間に獣にむしゃむしゃされたりもした。すぐ生えてきたけど、トラウマでしばらく熟睡できなかった。
 まずはアンキパンで自分の持っている記憶・知識を全部改めて記憶した。→歴史の知識とかもろに未来の知識だし。これから3000年も過ごしたら絶対忘れてしまうだろうから。すごくじゃりじゃりしたが、神様の『病気への完全耐性』の効果で、特にお腹壊したりとかはなかった。
 滅却師としての修行もした。霊子を収束・固定・放出を繰り返しいつでも「弓と矢」を構えられるように特訓。飛廉脚の速度と持続力強化の特訓。『血装(ブルート)』の切り替えの特訓(無意識でも発動できるようになるまで)。「The Fear」の光の棘の展開速度・射出速度を上げる特訓。効果そのままに形を変えたり、大きさを変える特訓。等々。
何より重視したのは霊圧探知の技術を磨く特訓(むしゃむしゃのトラウマ)。おかげで微弱な霊圧も感知できるようになり、夜襲にも対応できるようになった。
 断ち斬りバサミを振るったりした。『動血装(ブルート・アルテリエ)』使う時と使わない時で重さが全然違うのでそれに慣れる特訓など。→才能なかったのか特訓してもぶんぶん振り回すようにしかならなかった。
 『(タスク)』の特訓も行った。競走馬は名前を「タニノハヤテ」と名付け、ハヤテと呼んで乗ってみたりした。最初はなれなかったが馬に乗るのも段々慣れ、爪弾も狙ったところに撃てるようになった。黄金長方形は自然に囲まれた中で数年で見つけられるようになり、自然に当たり前のように黄金の回転を込められるようになるのには数十年かかった。Act.1からAct.2、Act.3 Act.4完璧に使いこなせるようになるまで100年かかった。
(年月は石に傷をつけて計測)
 修行開始から数十年してホウオウがレベル100になって帰ってきたので、ホウオウと生身でバトルしたりした。戦闘の特訓のため。一撃必殺の「The Fear」の棘や『(タスク)Act.4』は無しで。←被害が半端なくなるのでその特訓の際はどこぞの無人島とか地形を変えても問題ないところでやった。某 虚刀VS全刀の巌流島みたく、島の大きさが半分になったりした。大体ホウオウのせい。


 300年ほど経って(弥生時代)、山に人が入ってくるようになったので下山。久しぶりに人に会ってみようと思い、生まれ故郷(のあった場所=のちの駒王町)に行ってみたら、滅却師がいた。そしてその力で王様になっていた←芦村の子どもが滅却師の力を受け継いでいたらしい。
 自分の不始末だったと後悔。鍛えた感知能力で自分と同じような霊圧の者を探りながら旅をし、暴れているものはぶっ殺し、暴れていないものは効果を弱めた「The Fear」で貫いた。死体を埋めた後には木を植え、柵で囲った。

 思い立って、世界中を旅してまわった。←そういえばここ『ハイスクールD×D』の世界だった。なら神様とか怪物とかいるよな。自分がどのくらいなのか知るいい機会だ。よしいこう。
 当時存在していた神や怪物連中にケンカ吹っ掛けて回った。←300年の修行はだてでなく、「The Fear」の棘や『(タスク)Act.4』なしでも十分勝負になった。負けそうになったらホウオウに「ふきとばし」てもらって離脱した。
そんなこんなで生まれてから400年ほどになり、霊力が足りないと感じるようになる。←主神級にはどうしても地力で劣って有効打を入れられなかった。光の棘も爪弾も当たれば勝てる力だけど、そうじゃなくて、戦って勝てるようになりたいと思い。『血装(ブルート)』主体の戦闘スタイルなので、霊力はあればあるほどいい。

 生まれ故郷に帰りあばら家を建て、故郷に新たに住んでいた者たちに「入ってくるな」と命じて閉じこもり、Act.4を自分に撃ち込み「無限に死に」続けた。←浦原さん曰く、「霊力ってのは魂魄が消滅の危機に瀕した時に最も上昇しやすい」ということなので。当然死の感覚や痛みはあったけれど、「死なない」ってわかっていたし、100年の神魔とのケンカで死ぬこともいっぱいだったのでそこは無視して、霊力アップのため死に続けた。
急激な上昇はなくても、魂魄側は何とかこの死に続けから脱しようと、危機を感じて霊力を上昇させていった。少しずつ少しずつ。←まぁ、「無限の回転エネルギー」を霊力で破るとかオイオイだけども。「無限だよ? 無限」

 そうして100年200年と時が経ち、霊力が馬鹿みたいに大きくなり、したがって霊圧も馬鹿みたいに大きくなった。そして普通の魂魄が耐えられるわけもなくあばら家のそばの村は消えた(霊圧に当てられて心身を喪失するものが増えたため呪われているといって他の土地に移っていった)。
 芦村「あれ? 人の気配が…? …あ~。いったん止め止め」←逆回転で撃ち込み「死に続け」を止める。
 霊圧を制御する修行開始。元々山ごもりで霊子の固定なんかはマスターしていたので制御は1年もかからずコツをつかんだ。
 また、撃つ。「死に続け」る。霊力を上げる。

 「死に続け」ているから、飲食も睡眠も必要ないまま時間が経ち更に300年経過。
生まれてからおよそ900年ごろ。
 とっくの昔にあばら家は還り、植物が生い茂り、芦原は自分の血潮で育った木に取り込まれていた(電柱飲み込んでぐんぐん成長する木みたいな感じ)。
 そしてその木が切り倒されそうになったので覚醒。身動きが取れなかったのでAct.3で体を木の外に出し、ハヤテ(馬)を出しAct.4逆回転撃つ。「穴」を木の表面につけてそこから現れ、「木を切るな」と言った。
 そうして説得し、その切ろうとした者たちの国に行くことに。
→成長限界を感じていた。
 『不老不死』のおかげで魂魄強度がありえないほどに強固で大きな器な芦村義隆。それでも限界なほどに霊力が高まった。そんな訳で修行終了なのでした。


 国につくと、「呪いの大樹」から出てきた男として引っ立てられた。←「呪いの土地」で、急成長した大きな木「きっとこの木が人の生気を吸い取ったんだ。これは呪いの木だ!」…急成長の種は芦原の霊力のこもった血しぶきで育ったから。



「お前はいったい何者だー。木の中から現れただとー? さては怪異妖の類かー。たたっ斬ってくれるわー」

「どうぞどうぞー。それで気が済むのならー」

「なんだとー。死ねー」
スパーン!

「気は済みましたかー」

「ば、馬鹿な―。なぜ生きているー。貴様はいったい何者なんだー」

「んー。あのー、火の鳥ってご存知ですかー? 」

「はぁー? 知らない訳がないだろー。誰もが知っている伝説じゃないかー」

「不老不死になった男のこともー? 」

「当たり前だろー。摩訶不思議な力で好き勝手していた長たちを誅殺してまわったやつだろー」

「それは俺だー」

「え」

「証拠に火の鳥を呼んだぞー」

「え」

「た、大変ですー! 大きな鳥が!真っ赤で虹色に輝く鳥が降りてきましたー! 」

「え」




「え」


 と、こんな感じで伝説の不老不死の英雄「あしむら(の)よしたか」としてその国で暮らすようになった。祭祀のような立場に就き、修行して狩猟して祭りやってアンキパンを施して女を抱いて祭りやって子どもと遊んで死者を看取って年月を過ごした。
 そして紀元前が終わり(およそ)西暦が始まった。誕生から1000年が経過。
→立川の聖人のジョニデ似の方を見に行こうぜ!で飛廉脚を使ってとりあえず西に出発。なんとなく普通と違う魂・霊圧の人を探して何人かの後に救世主と出会う。
ミーハー感丸出しでつきまとった。言葉が最初分からなかったけど数年経って分かるようになった。そして教えやら何やらを『山びこ山』で録音した。(某救世主の肉声ですよ)
 磔刑に処される時も最後の瞬間まで見届けた。
 日本に帰る途中、白い龍と赤い龍がケンカしていたので「俺も混ぜろよー」と八つ当たり気味に参戦。
→ホウオウとのコンビネーションで攻撃。「邪魔だ!」とばかりに叩き落されるが飛廉脚で接近、『滅矢(プファイル)』を無数に放ち目くらましにして喉元に駆け上がり『動血装(ブルート・アルテリエ)』全開で片断ちバサミ・武滾流猛怒(ぶった切るモード)を突き刺し、龍の体を切り裂いた。
 明確に敵と認識され「半減」されたり「減少」されたり「反射」されたり、「倍加」した力でバラバラにされたり「譲渡」して速度が上がった火球に燃やされたり「透過」する攻撃に防御ぶち抜かれて殺されたりした。
 ただ死なない。死んだ傍から復活して自身の的としての小ささと機動性で翻弄し、攻撃を死に覚えて回避し、ホウオウには「しんぴのまもり」を張ってもらったり「せいなるほのお」で状態異常を狙う攻撃をやってもらった。
 ドライグもアルビオンも「なんだこいつ…」と若干引き気味になるまでバトッた。

 戦闘は七日七晩(それ以上)続き、「いい勝負だったな。またやろうゼ☆」といって芦村は帰った。→二天竜「「なんだったんだ、一体…」」
  芦原は遥か格上との濃密な実戦経験を手に入れた。その代わりホウオウのなつき度ががくっとさがった。


 ちょいと寄り道して、
紀元34年頃帰郷。元の生活に戻った。

 数十年がたち、西暦70年頃、ヤマトタケルノミコトと名乗る男がやってきた。ホウオウを狩りに来たといったので「だめだよ」といったら「力づくて!」と来たので軽くのして転がした。
 目が覚めたヤマトタケルノミコトの武勇伝を『山びこ山』に録音しながら酒宴を開く。今度は毒殺しようとしてきたが、当然効かない。何事もなく穏便に終了し、就寝。
 寝込みを襲ってきた。あえて受け入れる。心臓一突き。死亡。
 でも生き返る。「不老不死は本当だったのか」
 すごすごと帰っていった。

 数年後、兵隊が押し寄せてきた。←『聖文字(シュリフト)“F”(恐怖)』使用。極小サイズの光の棘(効力抑え目)をポツリポツリと降らせ、兵たちを恐慌状態にして戦わずして追い返した。←見ていた者たちからは、芦村は何もしていないのに、ただ姿を見せただけで軍勢を圧倒したように見えた。

 その後、特に何もなかったが芦村の国での対応・反応が少しずつ変わっていった。尊敬の対象から、信仰の対象になっていった。
 そのうち消えるだろと思って放置していたら、100年後には立派な社を建てられ、捧げものや生贄をいただくようになった。←捧げものは果実とか肉だったのでありがたく頂き、生贄は何故か少年だったので戦士に育て上げて送り返した。

 自堕落な神様ライフを送っていたところに皆既日食。西暦240年代。←卑弥呼だ。
というわけで社を飛び出し卑弥呼様に会いに行き『山びこ山』に肉声ゲット。ついでにアンキパンたくさんと鏡や()()を交換した。(『アイテムBOX』行き)


 神様に戻ったけど、主張のぶつかり合いでケンカになったり、信者が混乱するようになってきたので、きちんと設定することを決意。
 数年後、作り上げて発布した。紙がないので口伝で伝えていった。
→してはいけないことと、するべきことをわかりやすくまとめた。
 ホウオウを神に据えて、自分はそれと一体でありつつ、ホウオウの意思の代弁者と言う立ち位置に設定した。
 信仰による御利益は、長寿健康・厄除け・五穀豊穣。そしてふわふわでおいしい食べ物(アンキパン)の施し。飢饉で食い物がない時も助けてくれる。
→年に一度信者のもとを訪ねパンを与える。
 信者が増えてからは全部回るのは苦しくなったので代理の者にパンを届けてもらった。(アンキパンは痛まなかった。ふしぎ~。さすが22世紀のひみつ道具。痛まずカビが生えたりもしないなんて、怖い怖い)

・・・名付けて「芦村鳳凰教」 (成立西暦250年頃)


 200年後、数世代を経て宗教が根付いた。
生活の一動作にも、自然に宗教儀礼が織り込まれ、お祈りの対象も「ホウオウ様」と「芦村様」に固定化された
当たり前の・昔からの・慣習のものになった。
最初はまごついていた祭事や供物の奉納、教義などなど、万事がうまく回るようになった。

 ちなみに、その数百年間で子どもはいっぱいできた。そしてその子どもたちは例外なく滅却師の力を持っていた。そのため、隔離して芦村の目の届く範囲に置き、管理した。偶に顔を出して力の使い方を教えてあげたりして、戯れた。





 飽きた。(西暦500年頃)
ので、「ちょっと行ってくる」と言ってホウオウに乗って地球一周の旅に出た。
 各地の神仏・怪異にケンカ売りながら旅をして、気配を察知し、とある島に。
 赤龍帝と白龍皇の神器所有者が死闘を繰り広げようとしていた。

「俺も混ぜろよー」

「「お、お前はッ!」」

「ぷすすー。なにそれみっともねー(煽り)」

バトル

双方ともに『覇龍』使ってきた。

『てごわかった…』


 オーフィス発見!
 「バトルしようぜ!」 「お前、だれ」

→ひたすら攻撃したが傷一つつけられなかった。断ち斬りバサミは砕けるし、『矢』は回避されるし、「穴」に落としても平然と出てくるし、それでいて何気ない一撃で防御全無視して貫かれ殺された。

 「強い」と言われたが、【無限】に全く歯が立たなかった。

「うううううう!!!」←みっともなく悔し涙を流し逃げ帰る芦村義隆


 帰って、色々八つ当たりして、悔しさは三日寝たら忘れた。
「勝てない相手がいるとは。まぁでも敵対する理由ないし、俺はなにも最強目指しているわけじゃないしなー。それはそれでいいや」




 「そういえば「影」の修行すっかり忘れてた」と。
 「俺閉じこもって修行するわ。ホウオウ様は置いておくから後はよろしく」
と、教団の№2に全てを任せ、社に閉じこもって修行を開始した。
  自身の影の中に霊子を操って空間を作る修行。空腹も忘れ、餓死しても修行に集中した。
 50年ほど続け、影の中に小さな町程度の空間を作ったり、家具や仕切りを作ったりできるようになった。
 突然中断させられる。

 西暦567年、飢饉発生。
 報告を受け早速芦村は動いた。
 (アンキパン取り出し→アイテムBOXに詰め込む→ホウオウで低空飛行→村々にパンの雨を降らせる)
 信者が増えた。

 不正とかあるかもなー。
と思ったので、内部監察部署を設立。メンバー全員に光の棘(微弱)と霊圧(ちょっぴり解放 ゴゴゴゴゴ)を使って、裏切ろうとか騙そうとか、そういう意思を折って仕事に就かせた。
 それからしばらく、20年ごとぐらいに修行・中断・処置・修行という感じに日々を過ごした。


 「聖徳太子? サインくださーい。肉声プリーズ」とか「蘇我入鹿? うわー!CM見てましたー」とか「聖武天皇? あー伝記読んだよー。大仏?いいよいいよ作れば? 」とか頻発する飢饉の度にホウオウに乗ってパンの雨を降らせながら過ごした。
 「影」も完成し、交わった影と「影」をつなげることもできるようになったので、本格的にすることが無くなり、瞑想したり・遠出して神器所有者(特に二天竜の)とバトルしたり・信者とふれあったり・子どもと戯れたり・自分を崇拝する女子を抱いたり・歴史上の有名人と交流したり、だらだらとした生活を送っていた。
→この頃のマイブーム
 ・「影」の中の空間を弄って住みやすい楽しい所にする。
 ・ホウオウの羽を紡いで衣服に織り込み、衣を作った。(「虹色に輝く」神さまっぽい衣服ができた。以降それを着用するように)



 「やることがなくなったー」
→「そうだ。「影」を各地と繋げよう」

 日本全国津々浦々を巡る旅に出発! (西暦812年・花見が公式行事になった年)
一人では寂しいので子どもたちと一緒に。

 40年ほどかけて日本の大体の影と「影」をつなぐことに成功。

 更なる強化を求めて神社仏閣の戸を叩き、「術とかそういう異能系を教えてください」と頼んでみるものの、「カエレ」と言われ、習うことかなわず。(他神話体系もケンカ売りまくったせいで全く相手にされず)


 そのままだらだらと信者に崇め奉られながら、教団の総本山で霊圧を研ぎ澄ませつつも、退廃的な日々を送ること数百年。
(700年代後半は鈴鹿御前と坂上田村麻呂夫婦に絡んだ。
 900年代後半は源の大将や頼光四天王の活躍を見て楽しんだ。酒呑童子や茨城童子の鬼の酒宴に参加したりもした。人肉や血の杯も食した。まずかったのでパンを出したら「甘い」と喜ばれた)




 そして西暦1120年ごろ、玉藻前こと九尾の狐(白面金毛九尾の狐)が安倍泰親に正体を暴かれ、宮中から去ったという報告を受ける。
 霊圧感知を最大にして国中を駆け回り、狐を発見。(極々小さい違和感今までの鍛錬がなかったら魂が微妙に変なことに気づかなかったかもしれないほどの、小さな小さな違和感で発見)

 教団に連れ帰る。
 O☆HA☆NA☆SHIしようとしたら、お得意の話術であっさり懐に入られ、
「何をしてほしいのだ?」
 と聞かれたので

「仙術とか、医術とか、その話術とか、とにかく色々を教えてくれ。師匠になってくれない? 」

「よかろう(嘘だが)」

「ほんとに? やったー」

で、騙されて房中術で一気に生気を吸い尽くされ死んだ。腹上死(ある意味男の夢だよね)。

注)交わる前に、白面金毛九尾の狐は宮中にいた時の「平安時代の一般的な美女」スタイルから、「芦村義隆の考える美女」スタイルに変化しました。(ぬら孫の羽衣狐~千年魔京ver
~をご想像ください・あくまで容姿だけです)

 けど、当然生き返った。
「な?! 確かに生気を全て吸い尽くしたはず! 貴様!なぜ生きている!」

「よくもやりやがったなー」

 そうして、そのまま二回戦、三回戦に。
三日三晩、七日七晩、それ以上交わり続け、吸い尽くされ続け、死に続けた。
その内、狐の方も仙術で芦村の肉体を内側からぶっ壊したりしてきたが、『乱装天傀』で腕が腐り落ちても、脳がとろけても、内臓が破裂しても止めなかった(死に続けはしたが)。ただ死に続けるだけでなく、死に覚えて房中術を学び、発動。最終的に地力の強さで勝利! 仙気も吸い上げた。

 力の差とか、「影 繋げたからもうどこ行っても逃げられんよ」という説得で、教えてくれることに。


「じゃあ師匠、仙術教えてー」

「わかったわかった。ここをこうしてこんなふうに、こうじゃ」

「ここをこうしてこんなふうに…こう? 」

「そうじゃそうじゃ。(ふっふっふ。そのまま世の邪気や悪意も取り込んで破滅してしまえ)」

「おー! できたー? 」

「はぁー?(な、なぜ。どうして正気を保っていられるのじゃ?! )」←『精神耐性』のおかげです。

「ん? なんかおかしいような…? 」

「(ぎくぅ!)」

「師匠~? 」

「………」



 そんなこんなで紆余曲折、すったもんだがあったけれど、芦村はあらゆる学問に通じる師匠をゲットしました。
 国から狐を匿ってるだろ、出せ。と命令されたが、すっとぼけた。
 強制的に調べるぞ。と脅されたが、そっちがその気ならと強気でけん制した。


 師匠から仙術を習い、妖術を習い、幻術を習い、医術・話術・礼節や芸術技能/知識も習った。(少なくとも)紀元前20世紀から生きている、最低でも1000歳年上の狐は伊達じゃなかった。
 芦村も何だかんだ2000歳越えということで、身の内の尋常じゃない霊力を仙気に変える術理を編み出したり、霊圧感知と仙術の生命感知を合わせてより精度の高い探知法を作り出したり、滅却師として鍛え上げた霊子の収束能力を“気”の収束吸収に応用したりした。


 きつね師匠は初めこそ悪逆非道・残虐無比の『白面金毛九尾の狐』だったが、芦村と房中術の鍛錬(建前)やっているうちに悪性が鳴りを潜めていった。
←師匠の邪気・悪意を芦村が吸収し、芦村の『精神耐性』によって正常な生気を師匠が吸収していたから。





………そうして“悪”をデトックスされた きつね師匠は芦原に惹かれていって、愛を告白して夫婦になりました。

 (ちなみに、ウン千年の邪気はマジ半端なくて、『精神耐性』でガード/正常化できなかった分が、芦村の精神性をちょびっと悪寄りにしました。
 具体的には“色”方面の欲望自重が減りました)



 西暦1181年、養和の飢饉発生。
いつものように空からパンを降らせる傍ら、捨てられたり死にかけになった幼児を拾って帰った。

 光源氏計画! < ドン !

 最高権力者の権力をフルに使い、社の裏手に学校を建てさせた。
 アイテムBOX内に保存しておいた食材を使った栄養満点の食事。きつね師匠(生体医術のプロ)監修の理想的な運動。体の中と外から計画されて鍛えられ、成長する幼児たち。

 体に歪みがあれば矯正し、流れる気や精神が歪めば仙術で矯正し、そうして美しくなるように育てていった。
 もちろん学校であるから、幼児たちには きつね師匠から「礼儀」や「所作」、「言葉遣い」なんかの教育を受けた。(ある程度成長したら、R-18な知識やテクニックなんかも)

 で、っていう。


 そしてその間に源義経らにも会ってみたりしました。壇ノ浦の戦いは上空から観戦しました。「おー。あれが八艘跳びかー」



 西暦1274年。一回目の元寇が起こった年、時同じくして仙術の修行がひとまず完了したので、またまた世界を飛び回りケンカを吹っ掛け始めた。

「おっ、白龍皇?やっほー」

どっかーん。
ぐちゃぐじゅ!(仙術で内臓が腐っていく音)


 またオーフィス発見。リベンジマッチ(一方的)
当然敗北 だが、名前を憶えてもらうことに成功。




 西暦1397年 鹿苑寺金閣完成。「金閣?! へー、これが金閣寺かー」
このころには精神もだいぶ戻ってきた。
(→学校ハーレムはどうしたかって? いつの時代も捨てられる子どもはいる。そういうこと)

(金髪碧眼の子も欲しいなー)でヨーロッパに飛んだが、折しも1300年代後半は黒死病の大流行。かかっているかどうかの見分け、自信がなかったので、赤ん坊の死体を見つけてホウオウの力で生き返らせて連れて帰った。4年に3人ずつ。




 西暦1467年 応仁の乱。世にいう戦国時代スタート。

 いつものようにケンカを売った帰り道でコロンブス発見。言葉は通じなかったが、パンを出して警戒を解き航海に参加した(何回か殺された)。
友人()関係になり、サン・サルバドル島到着!→略奪・虐殺発生。「ちょっ!なにしてんのよ!(芦村はコロンブスのことは少年時代の伝記でしか知らなかった)」
 歴史への影響とか考えると、止めることもできないので傍観。どうしようもなくなって逃げた。


 1534年 織田信長誕生。「ノッブ」と呼んでつきまとった(正体を明かさずに)。流石に年を取らないのでバレてしまったが、その後も人生を見守った。
 ルイス・フロイスやフランシスコ・ザビエルなどの宣教師にも会った。織田信長の友人として、「芦村鳳凰教」教祖として。←救世主の肉声聞かせてやった。

 宣教師が布教目的でやってくるのにしたがい、天使や悪魔や堕天使といった聖書勢力が日本に入ってくるようになった。
ので、滅却師(子どもたち)部隊を使って魂ごと消滅させた。



 その後、「ノッブ」は歴史通り死亡。秀吉が後を継いだ。交流を重ねた。
 晩年、秀吉に「自分も不老不死になりたい」とか言われたが(ヾノ・∀・`)ムリムリ と返した。

 時代は徳川に移り、また仲良くしようとしたら、「こっちくんな」と言われてしまった。しょうがないので表舞台から姿を消した。
 そして、秀吉との会話で思い浮かんだ、「動物を妖怪変化にしてみよう」を実践することに決めた。
 ①犬猫を集める。気を送り込む。←失敗=爆散
 ②成功した個体を肌身離さず、仙気を送り込み続ける。←餓死したら失敗
 ③寿命以上に生き続けたら成功!←化け犬・化け猫。立ったり喋ったり。

 幾百の屍を越えて成功。方法を確立させることができた。きつね師匠に教育をお願いし、変化ができるようになったら発情期に×××した。
この間約300年。基金の際には飛んで行ったり、オーフィスとの戦闘も継続して行ったりしていた(〇年後に待ち合わせね で)。


 西暦1800年代には 白面金毛九尾の狐 の邪気は綺麗さっぱり消え、完全に元に戻った。よってハーレムは自然消滅。しかし妖怪ハーレム(仮)は残った←殺すわけにはいかないしねー。



 西暦1868年の通称神仏分離令により暴走した民衆に「芦村鳳凰教」は攻撃を受けた。その頃には全国各地に存在した支社や信者たちが襲撃を受け被害に遭った。
各地を巡り、光の棘を降らせて鎮圧してまわった。


 その後、神々が裏側に隠れるようになっていく中でも、表舞台に立ち続け、日本の趨勢を見守った。第二次世界大戦では「この戦争負けるよ?」と予言()してバッシングを受けたりした。

 戦時復興期にはいつも通りパンを配った。子どもに混じって「ぎぶみー・ちょこれいと」と言ったりもした。

 西暦1967年 東京オリンピック、きつね師匠と観戦した。
 西暦1970年 大阪万博。月の石見るために並んでいたら「芦村義隆」とバレて見るどころではなくなった。

 1990年頃、「あれ?悪魔来ないぞ?」←他宗教の総本山を悪魔の領地にできるか。

(やべぇ、原作始まらないぞ…? )

 うちを領地にしてみたら?と提案できるわけもなく(仮にできたとしても、シスコンのルシファーが、“鳳凰”のお膝下に最愛の妹をいかせるわけがない)。恐れられて嫌われて、どうしようもないまま時は過ぎ、冥界ではリアス・グレモリーが生まれ、一年後には人間界「芦村町(駒王町)」に兵藤一誠が生まれた。


 17年後、原作開始時。原作は始まらなかった。ホウオウと芦村の存在する町に堕天使が来ることもなく、兵藤一誠は神滅具の所有者だと気づくこともないまま生涯を送った(父親は祖父から仏教徒だったが、母親は鳳凰教徒だったので、御守り【ドラゴンの力を集める特性を抑えるもの】を授けた)。

 老化が始まり、『不老不死』も『精神耐性』も消失した。

 不本意に超原作ブレイクしてしまった罪悪感に悩み、自分があと()()()数十年しか生きられないことに絶望した。
 きつね師匠や生み出した妖怪娘たち、子どもたち、そして「芦村鳳凰教」の幹部に『不老不死』でなくなったことをぶちまけた。
 仙人としてならまだまだ生き続けられるが、気配で異形にはばれてしまう。そうなったら攻め込まれるかもしれない。自分は死んでしまうかもしれない。どうすればいい…と弱音を吐いた。


 「死なないで」と言われたので。仙人になった。


 そして、その後数千年間生き、きつね師匠が消滅したのを見届け、『無限の龍神』オーフィスと最後の死闘を繰り広げ、『滅却師完聖体(クインシー・フォルシュテンディッヒ)神の怯え(タタルフォラス)”』を発動。渾身の攻撃で“恐怖”をほんのわずかに抱かせることに成功し、生れた隙をついて『(タスク)Act.4』の無限の回転エネルギーを打ち込んだ!

 抵抗できない死の感覚がオーフィスを襲い、“恐怖”が増し、狂乱。その間にもどんどんエネルギーは伝わって・・・

・・・芦村は「逆回転」の爪弾を撃ち込んだ。

 「オーフィスに勝った」と満足して、ボロボロの龍神に勝ち誇りながら『神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)』で自殺し、魂ごと消滅した。









はい。
長くて申し訳ありませんでした。
 疲れたー。歴史おさらいとかホントに疲れました。
 芦村さんが外国にあまり関わっていないのは、作者が世界史の教科書をどこかにやってしまったからです。世界史の資料集が欲しい。

 間違いがあるかもしれませんが暖かい目で見逃してやってください。

芦村さんと きつね師匠の間には子どもがいました。

 最後に、芦村義隆さんの身長は157㎝でした。(縄文時代の人なので)


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☆□ 12番 豊田正人 享年15歳の場合

「次の方どーぞー」

 

ガチャ

 

「はい! 」

 

「12番の豊田正人さんですね。こちらへどうぞ」

 

「はい!失礼しますっ!」

 

バタンッ!

 スチャ

 

「(おお…)」

 

「あの!」

 

「はい」

 

「ここは、転生とか、そういう感じのアレをするところでしょうか!」

 

「はい、その通りですが」

 

「っシャァ!!」

 

「………」

 

「いやー、暴走車に轢かれた時、もしかしてと思ったんですが、まさか本当に転生することになるなんて!」

 

「えーっと…」

 

「あ、すみません。自分そういう作品のファンだったもので、テンション上がってしまって」

 

「いえ、その、大丈夫ですよ。早速転生についての説明をさせていただこうと思うのですが、よろしいですか?」

 

「はい!お願いします!」

 

「はい、『かくかくしかじか』ということになっております。豊田さんの知識にあるような転生は⚃~⚅:⚂を出さなければできません」

 

「な、なるほど。それにしても物語の世界に転生するとは、そんなものもあるのですね」

 

「(二次創作の類を知らないことにびっくりですよ)ではサイコロをどうぞ」

 

「はい。とやぁ!」

 

 

がちん! からからから

 

 

 

 

⚅:⚂

 

 

「おめでとうございます。6と3なので、豊田さんにはファンタジーの世界に転生していただきます」

 

「おー!」

 

「転生していただく世界は、剣と魔法・勇者と魔王の存在するファンタジー世界です。魔王が復活する混沌の時代に、勇者の生まれる田舎の村に転生していただきます」

 

「おー!(それっぽい!読んだことのあるような世界観!)」

 

「豊田さんは勇者と同い年で生まれ育っていただくことになります」

 

「なんたらかんたらサーガとか、そんな感じの大冒険ですか!」

 

「そんなかんじですね」

 

 

 

「次は特典を決めていただくわけですが『かくかくしかじか』な仕組みとなっております。初めに“アイテム特典”の数を決めてください。赤い方を返していただきます」

 

「はい」

 

「(6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 !!!)」

 

 

からん!からからから

 

 

 

 

 

 

 

「 (;゚Д゚) 」

 

「………1ですね。出目の数が1なので、特典の数は1つ。くじを一枚引いてください」

 

「あ…はい…」

 

 

がさ

 

 

2370

 

 

「豊田さんの特典は2370番『核鉄(かくがね)XIV (14)・忍者刀の武装錬金シークレットトレイル』です」

 

「えっと(なんだそれ)」

 

「はいこれは漫画『武装錬金』に登場する核鉄という道具です。

 まず“核鉄”。これは錬金術によって生み出された戦術兵器で、見た目は片手に収まるほどの大きさをした六角形の金属塊ですが、精神の深層にある本能に反応して超常の力を発揮、使用者独自の形と特性を持った「武装錬金」へと変化させ、現代科学の力を遥かに越えた力を秘めた武器を振るうことができます。

 また、本能に働きかける事で所有者の治癒力を高め、怪我を治したりもできます」

 

「(ふんふん)…ん? 使用者独自なのに変化するのがもう決まっているんですか?」

 

「はい。神様が作った特典が原作搭乗のものに限っているので、豊田さんが今回引いた核鉄は必ず「シークレットトレイル」に変化します。

 シークレットトレイルとは、忍者刀の形をした武装錬金で、能力は【刀で斬ることで亜空間の入り口を開き、使用者とその遺伝子情報をもったものを移動可能にする】というもの。亜空間内部に潜伏も可能で、潜伏中のモノが接触している物体に対しても、亜空間を移動することで移動・潜伏ができます。水中・空中は空間を開くことができませんが、それ以外なら生物にだって潜伏可能です」

 

「忍者っぽい…!」

 

「欠点は、武装錬金全般に言えることですが、使用者が生身ということと、シークレットトレイル単体ではごく普通の刀としての攻撃力しかないことですかね」

 

「ああ、まっ!でもそれは仕方ないですし。わかりました」

 

 

 

 

 

「では次に“能力特典”を決めていただきます。どうぞ」

 

 

「はい…!」

 

から、からからから

 

 

 

 

 

「4ですね。豊田さんの“能力特典”は『リスタート×1』です」

 

「(おおおおお……)」

 

 

 

それでは転生です

あなたは1つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

 

「いってらっしゃいませ」

 

「はいっ!ありがとうございました!転生先で『よき人生』を送って見せますっ!」

 

 

 

 






No.12 豊田正人
 転生先で両親の元すくすくと成長し、ファウス(勇者)とも友人になった。その一方、武装錬金を展開してこっそり鍛錬を行っていた。
 慣習に従い、都市に行って冒険者登録をすることになり、帰ってきたら村が全滅していて、両親も殺されていた。←よそうがーい。「いや、だって親が死ぬとか思いつかないでしょ普通!」
 外へ駆け出し、悪魔と遭遇。「よくも!」と武装錬金で立ち向かったが咄嗟の遭遇戦で特性を活かせなかったことと、実戦経験がなかったことで敗北、殺された。



“能力特典”発動


 殺される前、駆け出す前に「死に戻り」。急いで地面に亜空間を作り潜伏した。
そして色々終わった後、出て見たらもう誰も村にはいなかった。

 しょうがないので村を出てどこかに行こうとして、死にかけた。
別に魔物に遭遇したとか、盗賊に襲われたとかではなく、普通に空腹で行き倒れた。

 その後、運よく(?)奴隷商人に拾われ命は助かったものの奴隷に。
 そして売られ、闇の組織()に鉄砲玉として買われた。
特典を使って利用価値を示し、暗殺者として活躍したが、3年ほど経った頃に勇者がやってきて組織を根絶やしにした。豊田さん逃げようとしたが範囲魔法で薙ぎ払われて死んだ。


はい。
 ど、どんまーい…。


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★■ 13番 鈴木快凜(かいり) 享年14歳の場合

 今更ですが、4期「HERO」になってからアーシア完全に巨乳ですよね。ありゃびびったっす。EDのゼノヴィアのお尻えろーい。


後書き(本編)


「次の方どうぞ―」

 

ガチャ

 

「へえ」

 

「番号13、鈴木快凜(かいり)さんですね(初見の人この名前読めるのかな)」

 

「あ、はい。ここは?というか俺はいったい…?」

 

「はい。ここは『かくかくしかじか』で、あなたはその転生者として神様に拾われた、というわけです」

 

「……いや、えっと、は? 俺死んだ記憶とかないんですけど?」

 

「事故死でしたからね。本棚が倒れてきて、眠ったまま亡くなられたということでしたが?」

 

「! (本棚の固定緩んでたな…っくそ!そんな、死んだ?俺が?こんな、こんな!)」

 

「お気持ちお察ししますが、後がつかえていますので、早速転生先を選んでいただけますでしょうか」

 

 

「(ちくしょう、他人事だからって急かしやがって。いや、でももう、死んだんだよな。怒っていてもしょうがない、か)はい」

 

「このサイコロで転生先を決めてもらいます。どうぞ」

 

「(たのむぞ)」

 

 

 

からんころん

 

 

 

⚅:⚃

 

 

「お!」

 

「おー!おめでとうございます! 6と4が出たので『自由』です。転生先を自由に選択していただきます」

 

「自由か………(悩む)」

 

「どういたしますか?」

 

「(急かすなっての。といっても、うむむ………やっぱり危険のない日常系か。特典選んだ後なら、まだ選択の余地はあるんだがな、わからないんじゃ日常系に行くしかないよな。ぬぅ………ひょっとしてエロ漫画的なのにも行けるのか? いやでもな、恥ずかしい…)」

 

 

「………」

 

「どういたしますか?」

 

「(急かすな!)じゃあ、えっと『心配ちゃんは今日も汗だく』で」

 

「ほうほう。それはまたなぜ」

 

「え、理由ですか?それはその…(言えない。ヒロインが好みだからとかあっさい理由で選んだなんて言えない)」

 

「(ほうほう)失礼しました。では転生特典の選択に移りましょー」

 

「は、はい」

 

 

 

 

「転生特典は2種類あります。概要は『かくかくしかじか』といった感じです。では早速サイコロで特典の数を決めていただきます」

 

「はい(まぁ、リラックスして…あの転生先なら武器は必要ない。リラックスリラックス)」

 

 

 

からんからから

 

 

 

 

 

「おー、出目は3ですね。ではくじを3枚引いてください」

 

「はい(意外とよかったな)」

 

 

 

ごそごそごそごそ

 

 

1841・・・577・・・570

 

 

 

「まずは1841番。これは『どくさいスイッチ(かっこ)(かっことじ)』です」

 

「はい…? (かっこ 改 かっことじ ?)」

 

「『どくさいスイッチ』はわかりますね?

 そう、ドラえもんのひみつ道具の一つで「○○消えろ!」と思ってスイッチを押すとその人物を消してしまうことができ、消された人物は最初から存在しなかったことになるという道具です。因果律ごと消失させてしまいます。

 原作ではこれは独裁者を懲らしめるための道具で、消してしまった人も復活しましたが、これはその機能をオミットしています。

 つまり、本当にとり返しが付かないものになっています。

 ただ、改()された点もあります。原作の『どくさいスイッチ』では、殴ってくるジャイアンを消したらスネ夫が殴ってきて、そのスネ夫を消したら他の男の子が、というように一人消すと別の人間が消した者の行動を引き継いでしまっていました。

 その欠点が改良され、うまく因果のすり合わせがなされるようになります」

 

「………」

 

「まぁ、こんなものは使わない方が健全でいいですよね」

 

「そうですね()」

 

 

 

 

 

 

「続いては577番『マルチステッキ:ステップバイステップとコスチューム(男性用スーツ)』です」

 

「マルチステッキ? コスチューム?」

 

「鈴木さんは西尾維新先生をご存知ですか?」

 

「はい」

 

「では<伝説>シリーズは?」

 

「あれは、その…分厚くって…」

 

「(チッ)そうですか。この特典はそのシリーズの第二巻『悲痛伝』に登場した、魔法少女ストロークこと「手袋鵬喜(ほうき)」の使用していた、魔法を使うためのステッキと、魔法を発動させるためのコスチュームを組み合わせた特典です」

 

「魔法少女…」

 

「はい。ちなみに空も飛べます、念じるだけで簡単に。ステップバイステップというのは火星語で『光線』という意味で魔法はその名の通り「ビーム砲」です。

 「スターラ〇トブレイカー」とまではいかないでも、「ディ〇インバスター」並みのビームを連発することができます。当然空に浮かんだままでも」

 

「(へー、でも使うことはないかなー。もったいないなー)」

 

「ちなみに『ストローク』は火星語で“()()()”という意味でした」

 

「(うわぁ………あっけなく地味に死んだんだろうな、その勘違いさん)」

 

 

「他には、コスチュームですが、特殊なものなので防御力も相当です。防弾キョッキなんか目じゃないくらいの防御力です。斬りつけられても全くダメージがありません」

「そして、これはデメリットなのですが、魔法を使用すると()()()()()()()ます」

 

「(ん?)」

 

「この魔法は一見何のエネルギーも消費していないように見えて、実際は『運命力』とでもいうべきエネルギーを消費しているのです。それにより、ステッキを使いすぎると死にやすくなり、「偶然死亡」なんていうことになりかねません。注意してください」

 

 

「はい(んだそれ!ぜってー使わねぇ!!)」

 

 

 

 

 

 

「最後、3個目の特典は570番『切断王』です」

 

「………それは?」

 

「はい、これは先ほど同様西尾維新先生の<伝説>シリーズ 第一作『悲鳴伝』に登場する、地球撲滅軍・第九機動部隊隊員コードネーム『恋愛相談』こと「瀬伐井鉈美(さきれいなたみ)」に支給された科学の結晶、人類の英知の結晶です」

 

「地球撲滅軍? 防衛軍じゃなくて? 」

 

「はい。敵は〈大いなる悲鳴〉で人類の三分の一を殺害した「地球」ですので」

 

「(…なにそれ面白そう。くぅ~…死ぬ前に読んでおけば)」

 

「さて、『切断王』は三本一セットの手斧です。性能は一定の距離ならば投げるだけで必ず対象に当たること。それだけのただの武器です」

 

「はぁ(え?対人武器かよ。地球と戦うっていうからもっとこう…惑星を切断する刀とか、そんなのを想像してたのに…しょぼ)」

 

「何か質問はありますか?」

 

「いえ」

 

 

 

 

 

「ではこれにて“アイテム特典”は終了です。次は“能力特典”、サイコロをどうぞ」

 

「はい」

 

 

 

からからから

 

 

 

 

 

 

「おお」

 

「はい、出目は2ですね。では『鑑定』が特典として贈られます。おめでとうございます」

 

「ありがとうございます」

 

 

 

 

 

では転生です

 

あなたは3つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

 

「ありがとうございました」

 

「はい、いってらっしゃいませ。心さんと、なかよくなれたらよいですね!」

 

「なっ!」

 

 

 

 

 





No.13 鈴木快凜(かいり)
 転生し、大丈くん、心さんと幼馴染に。
色々やったが、結局小学校時代、心さんは大丈もとい大丈夫(だいじょうぶ)さんに懐いたので、『どくさいスイッチ(改)』で消した。
 それで、2番目に仲が良かった鈴木さんを頼るように。
 高校に入学し、風紀委員の木守さんやヤンキー(違)の花さんたちと色々あったりしながら、着実に距離を縮め、めんどくさい心さんに若干嫌気がさしながらも交際。

 大学卒業後はサラリーマンになり、心さんと出来ちゃった婚した。仕事では嫌な上司や同僚を偶に消したりしていた。

 35歳の時リストラされるも、心さんがもしもの時のためにと準備しておいてくれた再就職先に入ることができた。(リストラした会社の人間は大体消した)

 定年後は夫婦そろって良い老人ホームに入って余生を過ごした。心さんは最期まで心配性だった。




はい。
 この子悪気ないんです。人を消すこと何とも思ってないんです。怖いですね。死ぬまでの間で数百人は軽く消してるのに全く罪の意識感じていません。クズというか外れている人です。怖いですね。


今回の転生先『心配ちゃんは今日も汗だく』は稲葉誠先生作のアプリ「マガポケ」で連載されていた作品です。全16話。面白かったんですけどねー。なんで終わってしまったのか。やっぱりお色気描写がいけなかったのか?いやいやあれくらい、ねぇ?
一日で回復する無料チケットを活用することで14話までタダで読むことができるので気になった方は「マガポケ」をダウンロードして読んでみては?


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★□ 14番 古見亮 享年21歳の場合

あまりにもエロい作品を読んで呼吸困難になりました。
 頭がんがん、両手ぶるぶる、ぽんぽん痛い。目の奥がゴロゴロするし、立ち眩みで倒れそうになって腕を擦りむきました。痛い。息が苦しい。息子は逆に反応していないし、汗も噴き出してきました。やばい。
明日に備えてもう寝ます。おやすみなさい。

後書き(本編)


「次の方どうぞ―」

 

ガチャ

 

「し、失礼しますぅ…」

 

「はい。14番古見亮さんですね。こちらへどうぞ」

 

「は、はい」

 

「(あー)ここは転生をなされる転生者の方に説明をして、転生先の世界や転生に際し贈らせていただく特典を選択させていただく場所となっております」

 

「て、転生、ですか」

 

「はい詳しく説明させていただきますと『かくかくしかじか』という感じですね」

 

「わ…わかり、ました?」

 

「(なぜ、疑問形…)ではこのサイコロで転生先を決めていただきます。どうぞ」

 

「はい」

 

 

 

からんからから

 

 

 

⚂⚅

 

 

「お」

 

「出目は3と6…『To LOVEる』の世界ですね。おめでとうございます」

 

「あ、ありがとうございます」

 

「説明は…」

 

「大丈夫です。はい」

 

 

 

 

「続いては特典の選択です。特典は『かくかくしかじか』となっております。まずは“アイテム特典”の数を決めていただきます。サイコロを」

 

「はい」

 

 

からんからからかっ

 

 

 

 

 

「ん…」

 

「出目は2ですね。では2枚くじを引いてください」

 

「はい」

 

 

がさごそがさごそがさごそ

 

 

 

872・・・1820

 

 

 

「では特典の説明をさせていただきます。最初は872番『茨木童子のセイントグラフ』です」

 

「はぁ…」

 

「この特典は『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』のクラスカードを模し、3つの使い方ができます。

 一つ目は『限定召喚』。鬼種の骨で作られた無銘の骨刀を召喚します。

 二つ目は『夢幻召喚』。あなたの体を媒介にバーサーカーの力を具現化し、デミ・サーヴァントのようになり能力・技術を付与します。茨木童子が強化を制御できることもあり、Bランクですが狂うことはありません。

 三つ目は『英霊召喚』。バーサーカー茨木童子をサーヴァントとして召喚します。ただし令呪はありません。セイントグラフを介してパスは繋がっていますが、令呪がないため強化や抑制ができません。彼女は鬼なので特に注意する必要があります。野生動物で、人を喰らう鬼で、猫ではなく獅子です。間違えてはいけません」

 

「は、はい」

 

「(………あー)」

 

 

 

 

「では次、1820番。これは『チョーダイハンド』です」

 

「それは…?」

 

「これはドラえもんのひみつ道具の一つで、先にオモチャの白い手が付いた棒のような形をした道具です。これの力は『他人の物が欲しいときにこれを差し出して「ちょうだい」とねだると、何でももらうことができる。この道具を使っている限り、相手は決して拒むことができない。』というものです」

 

「(へー)」

 

「アニメでは、ジャイアンにとられた本を取り返すのと、諸々の仕返しに大事にしている物を奪うために使用されました。そしてその両方でジャイアンは暴力に訴えることもなく渡していました。そのことから神様はこの特典に「この特典で手に入れたものを取り返そうとすることはできないし、糾弾して取り返そうとすることもできない」という仕様にしました」

 

「(ふんふん)」

 

「そんなかんじですね。何か質問はありますか?」

 

「………これは正式名称が分からないと、とかの縛りはありますか」

 

「いいえ。『一番大事なもの』というような漠然としたねだり方でも相手側が勝手に判断して「一番大事なもの」を渡してくれます」

 

 

「………」

 

 

 

 

 

「では次に“能力特典”を決めていただきます」

 

「はい」

 

 

 

からからから

 

 

 

 

 

 

「………」

 

「(あー…) 5ですね。『○○○コントロール』………です」

 

「はい()」

 

 

 

それでは転生です。

 

 

 

 

あなたは2つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

 

「行ってらっしゃいませ、古見亮さん」

 

「…あ、ありがとうございました」

 

 

 

 

 





No.14 古見亮
 10歳の時、忠告を無視して、軽い気持ちで茨木童子を召喚し、お菓子で餌付けしようとした。
 食われた。
右手首をガチンッ!と。

 鬼がおっそろしくて、以来普通に生きていきました。片手を失ったので色々不便でしたが、慣れて、順当に平凡な幸せを手に入れました。
 原作とは特に関わることはありませんでした。
 ばらきーちゃん召喚は最初の一度だけ、死ぬまで二度と召喚することはありませんでした。




はい。
まぁ、鬼は恐ろしいということです。
ばらきーちゃんに○○○しゃぶらせようとして食われたけど、能力で生やすとか、食われる快感に目覚めて、自らを食わせるとか、そういうのも考えたのですが、「気持ち悪いかな」と思い没にしました。


 
あ、今回短かったのでもう一話書けました。朝に予約済みです。


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☆□ 15番 前田愛秀 享年7歳の場合

前に話題に出した、「一緒にアマゾンズを見た親戚の子」が仮面ライダー離れの時期になったようです。悲しいです。そうだよな…普通の男の子は小学校で仮面ライダーとか興味薄れるよな…。悲しい。
後書き(本編)


「次の方どうぞ―」

 

 

ガチャ

 

「こ、こんにちは」

 

「はいこんにちは。15番 前田愛秀(あいしゅう)さん。こちらへどうぞ」

 

「は、はい」

 

「えっと、ここは転生するところです。転生っていうのは『かくかくしかじか』ってことです。わかりましたか」

 

「えっと、はい。なんとか」

 

「よし。では早速転生先を決めてもらいます。いいですか~?このサイコロをコロコロってして、その出た数で決めます。がんばってくださいね」

 

「は、はい!

………てやー!」

 

 

 

からんころころ

 

 

 

 

⚀⚂

 

 

「おお1と3が出たので、前田さんの転生先は『IS-インフィニット・ストラトス-』の世界ですね」

 

「いんふぃにっと・すとらとす どういった世界なのです?」

 

「えっと…『既存の兵器を遥かに凌駕する性能を持つが、女性にしか動かせないという新兵器「IS〈インフィニット・ストラトス〉」が10年前に発明されたことで女尊男卑となった世界。』でのバトルラブコメディです」

 

「他には?」

 

「すみません。あまり詳しい情報は与えられないのです」

 

「そうで すか」

 

「そうなのです。では次に特典を決めましょう」

 

「特典?何かくれるのですか?」

 

「はい。『かくかくしかじか』というふうに特典が神様から与えられます。その内の“アイテム特典”の数をまずは決めてもらいます。一つ投げてみてください。よいですか~?」

 

「はい

………てやー」

 

 

からんころから

 

 

 

 

 

 

 

「おおー!」

 

「おおー! おめでとうございます~。出たのは5なのでくじを5枚引いてくださいませ」

 

「はぁい」

 

 

がさごそがさごそ

 

 

 

1226・・・1411・・・531・・・1800・・・747

 

 

※それぞれの“アイテム特典”の原作についても前田くん知らないのでいちいち説明していますが、全部書いていたらきりがないので、その場面はカットします。

 

 

「1226番は『カイオーガの入ったモンスターボール+あいいろのたま』です」

 

「カイオーガ…」

 

「ホウエン地方の伝説のポケモン、かいていポケモン・カイオーガ。たかさ4.5m おもさ352.0㎏ タイプはみず 特性は、場に出るとしばらくの間天候が「あめ」になる「あめふらし」

 ホウエン地方の神話でこの世界の「海」を作り出したポケモンと言われており、雨雲を操り天候を雨にする能力を持ちます。その昔この能力を使って人々を長く続いた「干ばつ」から救ったともいわれているとか」

 

「ほへー」

 

「そしてこの特典におまけとしてついてくる「あいいろのたま」を持たせることでカイオーガはゲンシカイオーガに原始回帰します。

 たかさは約倍の9.8m おもさは430.0㎏ 特性は「はじまりのうみ」に変化しています。これはあめふらし以上に強い雨を降らせる特性です」

 

「ほえー」

 

「どうですか?わかりましたか?」

 

「はいっ!」

 

 

 

 

 

 

「………1411番は『アトラクション・M(まじかる)』です」

 

「まじかるー?」

 

「はい。これは『魔法少女オブ・ジ・エンド』に登場する亜種魔法少女(オルタナティブ・マジカル)という生体兵器の一体で

 

~カット~

 

 

というお話に登場するわけです」

 

「ほー」

 

「で、この『アトラクション・M(まじかる)』は引力を操る、指揮棒の先にハートがついた魔法のステッキを持った亜種魔法少女(オルタナティブ・マジカル)。ハート型の髪飾りとボブカットが特徴で、だぼっとした袖(萌え袖)をしており、常にニコニコとした笑顔でタレ目。「まじかるー♥」です。

 妹キャラで強化後の姿では巨乳です。性格・口調はおっとり」

 

「きょにゅう?」

 

「ああ、胸が大きいことです」

 

「おおー」

 

「この特典では、亜種魔法少女(オルタナティブ・マジカル)は会話可能、任意に強化(成長)可能という設定になっています。それに加え、能力限界の“重量6t”という縛りもあってないようなものになっています」

 

「ほへー」

 

「他には…ないですね。では次の説明に移ります」

 

「はい!」

 

 

 

 

 

「3個目の特典は531番『仮面ライダーフィフティーン変身ツール一式』です」

 

「仮面ライダー!」

 

「前田さん仮面ライダー好き?」

 

「大好き!

でもフィフティーン?てのは知らない」

 

「仮面ライダーフィフティーンは『仮面ライダー鎧武』に登場した仮面ライダーで、映画に出たやつですね」

 

「そうなんだ。ぼく、鎧武はDVDで見たけど、映画は見てないから知らないの。どんな仮面ライダー?」

 

「仮面ライダーフィフティーンは映画『平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』に登場した仮面ライダーで、その名の通りアギトから鎧武までの“十五”の仮面ライダーの力を使うことができるのが特徴です」

 

「ディケイドみたいに?」

 

「はい。フィフティーンは『平成ライダーロックシード』というものを持っていまして、それを戦極ドライバーにセットし、各ライダーのアームズを装着することで力を使えます」

 

「おおー!」

 

「まぁ、アギトからキバは『ディケイドアームズ』を使えば力を使えるので、いらない子なのですが」

 

「確かにー。ディケイドってやっぱり、すごい強い」

 

「ですね。この特典はそういう訳で『戦極ドライバー(変身者制限なし)』と『フィフティーンロックシード』『平成ライダーロックシード』のセットとなっております。よろしいですか?」

 

「はーい!」

 

 

 

 

 

「4個目の特典1800番は『台風のたまご』です」

 

「んー?」

 

「これはドラえもんのひみつ道具です」

 

「あー。ドラえもんですか」

 

「おやおや」

 

「もうずいぶん見てないんですよねー。映画も見に行きませんでしたし」

 

「(1年見てないのがずいぶんなのか)このひみつ道具は未来の気象台の学者が、観測実験のために作ったもので温めると短時間で孵化し、台風の子供が生まれてきます。餌は熱い空気で、ロウソクの火などで熱して与えます。生物であるので成長や睡眠もします。そして悪戯をしたり、泣いたりもします。ただし言葉は「フーン、フーン」などとしかしゃべれません」

 

「いたずらですかー」

 

「なにか?」

 

「ぼくのともだちに犬を飼っていたのがいたんですけど、おしっこかけられたとか言ってて…面倒そうだなって…」

 

「大丈夫です。孵化したとしても特典であることは変わりないので、卵だった時同様に、身の内にしまって飼っていられます。なのでイタズラなんかは外に出している間見張っていて、もししそうになったら仕舞ってしまえば大丈夫ですよ」

 

「なるほどー。それはえっとポケモンの『もどれ!』みたいな?」

 

「そうですね。そんな感じです。勝手に出てくることもないので安心ですよ」

 

「はい!」

 

 

 

 

「では最後、5個目の特典は747番『アルジュナのセイントグラフ』です」

 

「あるじゅな? せいんとぐらふ?」

 

 

―FGO・その他諸々について説明―

 

「さて、こんなところです」

 

「ふぉー! ふぉー! 」

 

 

 

「はい。この特典は先ほども見ていただいた『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』のクラスカードを模していて、3つの使い方があります。

 一つ目は『限定召喚(インクルード)』。アルジュナの武装、つまり宝具でもある炎神の咆哮(アグニ・ガーンディーヴァ)を召喚します。

 二つ目は『夢幻召喚(インストール)』。あなたの体を媒介にアーチャー・アルジュナの力を具現化し、デミ・サーヴァントのようになり能力・技術を付与します。

 三つ目は『英霊召喚』。アーチャー・アルジュナをサーヴァントとして召喚します。ただし令呪はありません。セイントグラフを介してパスは繋がっていますが、令呪がないため強化や抑制ができません」

 

 

「ふぉー! ふぉー!」

 

「(駄目だ、意思疎通ができない…!)」

 

 

 

 

―しばらくして―

 

 

「…さて、落ち着いていただいたところで“能力特典”をサイコロで選んでいただきます」

 

「はーい!」

 

「どうぞ」

 

「……たやー!」

 

 

からん からから

 

 

 

 

「おー!!」

 

「おめでとうございます!出目は3 『翻訳』です」

 

「うわー。ありがとうございます。ぼく英語教室に通ってたけど全然うまくなれなくて。でもこれでお母さんに怒られなくて済むようになります!」

 

「………そうですね。この特典はどんな言語も理解可能ですからね。英語だってペラペラですよ」

 

「うわー!」

 

 

 

 

 

では転生です。

あなたは5つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を

 

 

 

「さようなら! ありがとうございました」

 

「はい。いってらっしゃーい!」

 

「ばいばーい!」

 

 

 

 





No.15 前田愛秀
 IS原作知らないので、普通に 親に隠れて孵した「台風」の“ふー太郎”と戯れたり、アトラクション・M(まじかる)もとい“ロロ”と戯れたり、アルジュナに「立派なマスター」になりたいと頼んで教育(立ち振る舞い等)を学んだりした。

 そして白騎士事件発生、各国から日本に向けてミサイルが発射された。ニュースを聞いた前田は仮面ライダーフィフティーンに変身

《フォーゼ!》《ロック オン!》
《フォーゼアームズ 青・春・スイッチ・オン!!》

 即座にロケットモジュールを起動し移動。途中、海にカイオーガを放ち、ロロをカイオーガの上に落とした。

自分は変身を解除し、アルジュナにドライバーとロックシードを渡す。
「ミサイルを打ち落として!」

 承諾したアルジュナは正体を隠すために仮面ライダーフィフティーンに変身。
《アギト!》《ロック オン!》
《アギトアームズ 目覚めよ!そ の魂 !!》
マシントルネイダーを召喚し、スライダーモードに変形させ空高く浮かび上がった。

 後は飛んできたミサイルをアルジュナがスライダーに乗ったまま打ち落とし(アーチャーの放つ矢はミサイル並。しかもアルジュナはカルナと同等の超級鯖)
 サポートとして、飛んでくる他のミサイルをロロが魔法で引っ張り、カイオーガの冷凍ビームで かちんこちん に凍らせる。などなど。

 全体の三分の二以上処理した。ISの活躍なんてなかった。

 白騎士もとい千冬さんに「お前は何者だ」と聞かれるも、答えず
《ロック オフ》
《カブト!》《ロック オン!》
《カブトアームズ! 天の道!My Way!!》
 クロップアップして逃げ、前田がまた変身。龍騎アームズになってミラーワールドを乗り継いで帰った。(カイオーガの回収は特典を仕舞うのとおんなじ方法で、煙のように消失させた)

 世間ではISのこと、仮面の騎士のこと、青い怪獣のことなどで話題沸騰だった。ISの株は原作ほど上がらなかったが、他国で同じような事件が起き、ISが活躍したことで問題なく、『IS⁻インフィニット・ストラトス⁻』の土壌が成り立った。



 そして数年後、織斑一夏がISを動かし、原作が始まったころ、前田愛秀はインドにいた。←卒業旅行。言葉は通じるし、いざとなったら武力行使可能だし、で。

 おかげで検査されることはなく、原作にはかかわることはなかった。高校卒業後、世界一周旅行に挑戦。旅の途中で同じく旅をしている女性に会い、意気投合して二人旅に。なんだかんだあって婚約。嫁が実は資産家の娘で跡継ぎに認めてもらうためアピール。
などなどあって、最終的に2人の子どもを持つパパになった。
 特に働くことなく、ガーデニングや料理、ちょっとした旅行を楽しむ高等遊民ライフを送った。


はい。
 なんでこうなったのかな。作者的には原作に関わらせようとしたのですが、
「仮面ライダーカブト」を見てから書いたからでしょうかね。高等遊民になりました。今見ても天道総司かっけぇかったです。


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☆□ 16番 佐藤実 享年16歳の場合

メロンで予約してたモン娘14巻届きました。やばかったっす。さすがオカヤド先生でした。
 サテュロスひみつの乳搾り体験…2500円⁈
新幹線乗り継いでも行きます!乳搾りだから!胸張ってるのをほぐしてあげるだけだから!(ハァ、ハァ……)

後書き(本編)


「次の方どうぞ―」

 

ガチャ

 

「失礼します」

 

「16番 佐藤実さん。ようこそ、ここは死者を転生させる場です。『かくかくしかじか』という手順で転生していただきます」

 

「はぁ…拒否は」

 

「できません」

 

「そうですか」

 

「ええ、そうですね。早速サイコロを振ってください」

 

「はい」

 

からから

 

 

 

⚅⚄

 

 

「おや、6と5が出ましたね。これは「神様が転生先を決める」です」

 

「………」

 

「(マイナス思考駆け巡ってるー。けどまだ楽観的だなこいつ、余裕あるぅー)」

 

 

 

 

 

「次は転生特典を選んでいただきます。『かくかくしかじか』となっていまして、“アイテム特典”の数をサイコロで決めていただきます」

 

「はい…」

 

 

ひゅん かっ

 

 

 

 

「…うっうっう………」

 

「(どんまい) まぁ一つでもチートなアイテムはたくさんリストの中にありますので。さ、くじを引いてください」

 

「はい(悲壮感)」

 

 

 

がさごそがさごそがさごそ

 

 

 

「これっ」

 

1397

 

 

 

「えーっと………(あ)」

 

「どうですか」

 

「1397番は『蜻蜒断(ヤンマブリッド)とそれを発射するためのライフル』です」

 

「は? 」

 

「(知らないですか、そうですよね)これは漫画『アラクニド』に登場する武器を基に神さまが作った特典です。「アラクニド」は蟲と呼ばれる殺し屋たちのバトルだったりエロだったり色々の面白い作品なのですが、その中で序盤と最後に登場する「銀蜻蜓」と呼ばれる「蟲」の使う武装がこれです。

 蜻蜒断(ヤンマブリッド)は射出後回転しながらトンボを模した翅を広げることにより、あらゆる自然現象の干渉を退け弾道を自動修正する狙撃弾。有効射程距離は半径5㎞です

 そしてそれを撃つためのライフル本体。

 どちらも特典なので壊れたり整備不良になることがあっても再出現させれば新品に戻ります。そして弾数は無限です。弾の装填は必要ですが、弾は身の内からいくらでも湧きます。本体は一台しか出せませんが」

 

「つまり、弾道が安定したただの銃器一式が、私の転生特典?というわけですか…?」

 

「あー、えっとー…はい」

 

「転生先は、バトル系とかもあるんですよね。力がなければ生き残れないようなところも…どう生きろっていうんですか」

 

「まぁ、その…」

 

「………」

 

「………」

 

 

 

 

 

 

「それでは気を取り直して、“アイテム特典”を決めましょー」

 

「………」

 

「さ、さあ、サイコロをお願いします?」

 

「………はい」

 

 

 

からっころ

 

 

 

 

 

 

「………」

 

「おお! 2なので『鑑定』ですね! おめでとうございます!」パチパチパチ

 

「………」

 

「(あー、暗い~…)」

 

 

 

それでは転生です

 

 

あなたは1つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

 

 

「………」

 

「転生先は『最終兵器彼女』だそうです。………強く生きてください」

 

「(知らないけど、物騒そうだな。いや?ギャグだったりするかも。バトルラブコメディだったりして)」

 

 

 

 

 





No.16 佐藤実
 転生してからどうにも現実感がわかず、周囲と馴染めなかった。親兄弟とも不仲で、友達もいなかった。
 そして原作開始。攻撃が始まって、戦争状態になった。世界が変わっていく中で、「これは創作で、主人公とヒロインが自分の近くにいる」ということを知っていたため、周囲を『鑑定』し、見つける。どシリアスな感じに圧倒され「これもう無理だな」と思った。

 どう展開していくのかわからない状況が嫌で、せめて自分の特典を活かしたい、と自衛隊に入隊。

 戦場で心がバッキバキ。訳が分からなくなって、脱走。さんざん彷徨った挙句、敵陣に迷い込み、「ちせ」に丸ごと焼き払われて死んだ。




はい。
 今回は特典というか、転生先が最悪でしたね。佐藤さんカワイソス←自分で書いておいて…
あれ原作では最終的に地球滅亡・人類滅亡でしたっけ?そんなふうな感じだったような…

 マンガワンで全話イッキ見しただけなので、なんとなくしか知らないんですよねー。面白かったですが。


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★□ 17番 八木涼晴 享年19歳の場合

『外伝』を新連載しました。エロもありなのでR-18にしました。初めは10番の破面マスター服部弓太さんです。他の人も書こうかなと思っています。よければどうぞ~。

後書き(本編)


「次の方どうぞ―」

 

ガチャ

 

「失礼します…」

 

「17番 八木涼晴さんですね。こちらの席にどうぞ」

 

「はい」パタン

 

 

「それでは八木さん。あなたがおそらく今考えている通り、ここは転生の間です。これから八木さんには転生者として生まれ変わっていただきます。詳しく説明しますと“かくかくしかじか”という感じになっています」

 

「なるほど…」

 

「理解していただいたところで早速ですが転生先を決めていただきます。サイコロをどうぞ」

 

「はい」

 

「振ってください」

 

「はい…っ!」

 

 

 

からんころんからん

 

 

⚅⚅

 

 

 

 

「!!」

 

「おぉ! 大当たり~!特典が決まった後で転生先を選択することができます」

 

「なんというか、その、ありがとうございます? 」

 

「くふふ。では先に特典を決めていただきます―――とその前に、特典の説明を」

 

 

「『かくかくしかじか』というわけで、“アイテム特典”と“能力特典”があるわけです。、まずは特典の数を決めていただきます」

 

「はい。……っ!」

 

 

から

 

 

 

 

 

 

「お、おぉー…。2個か」

 

「出目は2 なので2枚くじを引いてください」

 

「はい」

 

 

がさごそがさごそ

 

 

2299・・・2268

 

 

 

「では特典の説明を。2299番は『No.042 超一流作家の卵』です」

 

「なんですか それ?」

 

「はいこれは、『HUNTER×HUNTER』グリードアイランド(G.I)編に出てきた指定ポケットカードの一枚で説明文によると【1日3時間手の中で温めることで1年後~10年後に現実となって孵る卵。温める時に願う気持ちが強いほど早く孵化する。】です」

 

「ふんふん」

 

「以上です」

 

「え?ほかに説明は?」

 

「ないですね。ではもう一つの説明に移ります」

 

「………」

 

 

 

 

 

 

「2268番は『No.009 豊作の樹』

先ほどと同じく『HUNTER×HUNTER』グリードアイランド(G.I)編に出てきた指定ポケットカードの一枚で説明文は【ありとあらゆる果実が実る樹。どんなに収穫しても次の日には樹いっぱいに果実が成る。果実の種類と数はランダム。】です」

 

「はぁ」

 

 

 

 

 

「続いては“能力特典”を決めていただきます。どうぞ」

 

「はい…!」

 

 

 

からからから

 

 

 

 

 

 

「!!!(無言のガッツポーズ)」

 

「5…ですね。なんというかその…おめでとうございます?」

 

「あ、はい。えっと。ありがとうございます?」

 

 

 

では転生です。

 

 

 

あなたは4つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

 

「どの世界に転生しますか?」

 

「…………………『けもっ娘どーぶつえん!』でお願いします」

 

「………はい。認証されました。いってらっしゃいませ」

 

「ありがとうございました」

 

 

 

 

 





コミックシーモア 試し読み↓
https://www.cmoa.jp/title/122281/


No.17 八木涼晴

 転生してしばらくは普通に過ごし、小学校で原作主人公(というか竿役…)の種田茂君と出会う。友達になる。←打算ありありで。
この頃から卵を実体化させ、温めた。

 そして高校生の時、卵が孵り超一流作家への一歩を踏み出した。


 原作開始時(24歳ぐらいの時?)、年収4桁とかいっちゃう誰もが知る超一流作家に。20代にして土地を所有し、家を持ち、締め切りを守りながら新作を世に送り出す作家先生になった。
 そして、小学校時代からの親友として付き合いを絶やさなかった種田君が生傷を負うようになったことから、原作が始まったことを悟る。
園長の作った「女の子になるクスリ♡」を手にするため、スニーキング。一瞬のスキをついて盗難成功!←罪は金で雇った男に被せました。

 手に入れた薬を使って、この時のために飼育していた動物たちを人間化させた。そしてペットハーレムを作り、うっはうは。

 
享年43歳。


はい。
 うらやましぃー!
私も『超一流作家の卵』欲しいです。というか文才が欲しい。熱意が欲しい。アイディアが欲しい。欲しい(迫真

 八木さんが盗んだのは作中、カラスのクロの回に登場した薬の入った瓶です。軽く100錠はありましたが、使ったのは数十錠です。
けもっ娘化させたペットは
・アマガエル ・蝸牛 ・ジョロウグモ ・カマキリ ・イエネコ(子猫を分けてもらった、雑種、黒猫) ・クサガメ(拾った) ・ミドリガメ(親戚の子どもが持て余していたので引き取った) ・アメリカザリガニ(川を網でさらったら捕れた) ・インコ ・アリ etc.

原作から、
女の子になると、動物はヒトと同じぐらいの寿命になると思っています。(シロネズミのアインというキャラがいます。シロネズミ=ラットの寿命は最長でも4年。原作最終回で、種田君と園長の子どもの樹くん(純人間)が6歳以上に見えるのに、彼女生きているので。しかも若いまま。寿命通りなら婆さんになっていてもおかしくないのに)

 虫がけもっ娘()化しているのは、完全に独自設定です。ただ原作に登場したけもっ娘は哺乳類だけでなく、鳥類も爬虫類もいたので、「いけんじゃね」という作者の想像です。
・虫のけもっ娘は原作にならって“モン娘体型”でなく“昆虫人”なかんじで。→原作ではウマやトナカイも けもっ娘化しましたが彼女たちは普通に足がありました(ケンタウロス的な下半身馬ではなく)。またニシキヘビの子もドラゴンみたいな、蛇の胴体が尻尾の位置にある感じでした(ヒトの足があった)。

 けもっ娘たちはみんな美人ぞろいでおっぱいが ぼーん!でした。
原作からして胸の平均サイズがHカップとかいう爆乳ぞろいの世界観ですから。Cカップはちっぱいなんですって。わっはっは。


ではでは。………うらやましぃー!!


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☆■ 18番 渡邊義幸 享年25歳の場合

 人生最初にふれた「ボクっ子」は仮面ライダーカブトの「日下部ひより」さんだと思う。かわいかった。当時はよくわかってなかったけど。

後書き(本編)


「次の方どうぞ―」

 

ガチャ

 

 

「………あの」

 

「18番の渡辺義幸さんですね?こちらにどうぞ。説明しますので」

 

「え、っと、あ、はい」

 

「突然のことで混乱されましたか?ここは転生の間、これから渡邊さんにはいくつかの選択をしていただきその結果決まった世界に転生していただきます。転生 とは『かくかくしかじか』でして、『まるまるうまうま』というわけです」

 

「………信じがたいですが、受け入れるしかないようですね。それで、私は何をすればいいのですか?」

 

「まずはこのサイコロを振ってください」

 

「転生先、ですか…」カラカラカラカラカラ…

 

ヒュッ

 

からんからから

 

 

⚀:⚄

 

 

「お」

 

「おっとっと、1と5の出目、『魔法少女リリカルなのはシリーズ』ですね」

 

「えっと、これは」

 

「はい、もう一度、今度は青サイコロ一つを振ってください」

 

 

 

 

 

 

 

 

からんからから

 

 

 

 

 

 

「…」

 

「はい4が出たので『魔法少女リリカルなのはStrikerS』の舞台、ミッドチルダに転生してもらいます

「StSは主人公がなのは様かスバルさんかどっちか微妙なので神様も唸っていましたが、若い方がいいだろうということで、スバルさんと同い年に転生してもらいます。原作開始時には15歳ですね

「ちなみにリリカルなのはについてはご存知ですか? ………ご存知ですか。それの続編です」

 

 

 

 

 

「次に特典を決めていただきます。『かくかくしかじか』になっていまして、まずは“アイテム特典”の数を決めていただきます。どうぞ」

 

「………はい」

 

 

からからからから

 

 

 

 

 

 

 

「出目は2ですね。では2枚くじを引いてください」

 

「はい」

 

ごそがさごそがさ

 

 

 

2238・・・470

 

 

 

「2238番、これは『ロコン(アローラのすがた)の入ったモンスターボール+こおりのいし』です」

 

「“アローラのすがた”?」

 

「はい。ポケットモンスターS・Mの新要素で、『リージョンフォーム』と呼ばれる従来のポケモン達の新しい姿で、アローラ地方の独自の自然環境に適応し、ほかの地方とは異なる姿をしているものがいて、その一体がこのロコン、所謂“アローラロコン”です」

 

「ポケモン…最近のは全く知らないんですよね…ゲームボーイの、四角いカセット以来ですよ」

 

「赤ですか?緑ですか?」

 

「赤です。あの頃、懐かしいなぁ…」

 

「………はい。で、ロコンは きつねポケモン、たかさ0.6m、おもさ9.9㎏、こおりタイプです」

 

「こおりタイプ?」

 

「リージョンフォームではタイプが異なったりするのです。ロコンの場合は本来の姿と真逆のこおりタイプで、進化に必要な石も「ほのおのいし」ではなく「こおりのいし」です。ちなみに進化させるとこおり/フェアリーの複合タイプになります」

 

「フェアリータイプ、ですか?」

 

「ポケットモンスターX・Yから追加されたタイプで、ドラゴンタイプの天敵です。ドラゴンの攻撃を無効化し、一方でドラゴンの弱点として効果は抜群、というタイプです。他にはあく・かくとうにも効果抜群です。

弱点はどくとはがねです」

 

「なるほど…ずいぶん変わったんですね。なんというか…訳が分からないくらい」

 

「何かありますか?」

 

「………レベルアップにはどうすればいいですか?」

 

「皆さん聞かれます。

 バトルをしてください。生き物を戦闘不能にすれば経験値が入ります。そうして、その経験値が貯まればレベルアップします。レベルアップすればわざも覚えることができます。そこのシステムはゲーム同様ですね。傷ついた場合はボールに戻して身の内に収めれば回復します」

 

「生き物…カラスとか虫とかでも?」

 

「人間が一番狩りやすくてオイシイ相手ですよ」

 

「…………………さすがに、それはちょっと」

 

 

 

 

 

 

「470番『アイスエイジメモリ(I)』です」

 

「メモリー?」

 

「いえ、メモリです。“ガイアメモリ”。『仮面ライダーW』の敵である人間が強化された怪人『ドーパント』。そのドーパントに変身するためのアイテムが“ガイアメモリ”です。ガイアメモリには「地球の記憶」が込められていて、メモリに内包された「地球の記憶」を注入することで、変身します

「アイスエイジメモリは、その名の通り『氷河期の記憶』を内包したガイアメモリで絶対零度の冷気を放出する、空気中の水分を氷結させて武器化する等の能力を持ったアイスエイジ・ドーパントになることができます。

「ガイアメモリを使うためには「生体コネクタ」という刺青のような、メモリを体内に挿入するためのモノが必要となります。なのでそのコネクタを転生時に渡邊さんの体に付けさせていただきます。アイスエイジは原作でメモリ挿入が描かれていない唯一のドーパントなので、コネクタの位置を渡邊さんが決めていいことになっています。どこにしますか?」

 

 

「えっと………どこがいいとか、おすすめはありますか?」

 

「ん~そうですね…。コネクタはデザインが禍々しいので、目立たない場所に付けるといいと思います。ただ、足の裏とかだと、咄嗟に使えないので…ん~普段は服で隠れてて、咄嗟に表出させやすい所とかですかね」

 

「………舌、でおねがいします」

 

「はい。かしこまりました。

最後に、メモリには適合率があります。これはメモリとの相性とも言え、高すぎると過剰適合者となり、低いと力を引き出せなかったりします。十全に特典を使えるようにこちらで適合率を上げさせてもらいます」

 

「はい」

 

「………気を強く持ってください」

 

「…?はい」

 

 

 

 

「では次に“能力特典”を決めていただきます。どうぞ」

 

「はい」

 

 

 

からからん

 

 

 

 

「お」

 

「おーーー!おめでとうございます。3『翻訳』ですね。ミッドチルダは文字が違うのでこれがあればスタートで苦労しなくてすみますよ」

 

「おお、それはよかった」

 

 

 

 

それでは転生していただきます。

 

あなたは2つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

 

「いってらっしゃいませ」

 

「ありがとうございました」

 

 

 

 





No.18 渡邊義幸
 転生して、普通に一般人として幼少を過ごした。←生まれた時、舌に変なものが…と検査されたが、特に魔力反応などもなかったので見逃された。
 ロコンを出してこっそり遊んでいたら、親にバレた。「いったいどこから?」と怪しむ両親に召喚ができると嘘をついた。→「黙っていなさい」&召喚しちゃダメ。

 こっそり夜に放し飼いしてミッドの野生動物を経験値に変えさせた。→レベルアップ!

 原作のスバルの空港火災に巻き込まれる。両親とはぐれ、パニックになってアイスエイジメモリをコネクタに挿した。←恐怖の感情が生体コネクタを成長させた。

<アイスエイジ!>
 なんとかロコンとの ダブルれいとうビーム で必死に脱出。怪人体、なのは様に撃たれそうになった。

 メモリの毒素にやられてしまった。転生直後ならともかく、転生してロコンとふれ合う内に適合率が上昇。元々高く調整されていた相性がさらに高まり、依存症に。

 数日後、家出。―――二度と戻らなかった。

 アウトローになり、キュウコン(進化させた)と共に通り魔的犯行を繰り返すように。←完全にメモリに心を奪われている。

 次元世界の裏社会で「狂人」として名をはせその道の人間として生涯を送った。局との戦闘においてはメモリを意図的に暴走させ、街一つ氷河期の再現をしたことも。
 最終的にメモリの過剰使用・暴走で体がボロボロになって消滅した。
 死ぬまでの間に凍死させた人の数は数えきれないほど。大犯罪者として歴史に名を連ねた。


はい。
おっかしいなぁ…私こんな犯罪者にするつもりなかったのになぁ…。
 アイスエイジメモリにここまでのスペックがあるのかは怪しいですが、そこはまぁ「氷河期の記憶」という時代を内包したメモリなんだから、これくらいできろよ。という無茶ぶりです。できる気はしますよね?ね?




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★□ 19番 白井俊樹 享年12歳の場合 

改題しました。
 19時19分に新作公開~。がんばりました!
それの息抜きで生まれたのがコレです。↓
後書き(本編)


「次の方どうぞ―」

 

ガチャ

 

「………なんですかここ」

 

「19番、白井俊樹君ですね?どーぞこちらに」

 

「もしかしてどっきりとかですか。早く帰してくれませんか、訴えますよ」

 

「んー。(めんどくさいな。死んだことを理解してない子)………うん。ばーん☆」

 

ぐちゃ ボンッ

 

 

 

「へ? ! あ!ああ! う、うでぇ!僕の腕ェ!この、この!腕があ!」

 

「もしもーし。大丈夫ですかぁ?」

 

「だ…い…丈夫なわけッねえだろっ! どこに目ぇつけてやがる!このくそが!」

 

「おーこわ。でも大丈夫なはずですよ。痛みもないはずです」

 

「はぁ!?………は?」

 

「不思議ですか?その疑問の答えは簡単です。白井くん、君は死んでいる。亡くなっちゃってるんでーす☆」

 

「は?」

 

「不幸な事故でしたね。本当に。即死だったので全く記憶にないようですが」

 

「うそ…」

 

「嘘ではないですよ?まぁどんまいです。来世に期待してください」

 

「ふ、ふざけるなぁ!」

 

「ふざけてませんって。「来世に期待」ってのも軽口じゃないですよ?ここはそのための場所ですから」

 

「あん?」

 

「ここは神さまが救い上げた魂の来るところ。転生者のスタート地点です。『かくかくしかじか』というわけで転生をしていただくと、そういう訳です」

 

「(ふざけるなよ!神の遊びなんかで、第二の人生とか、くそっ!僕の人生はここからだったのに…ちくしょう………)」

 

「(おーおー、嘆いてる嘆いてる)………それでは早速ですが、転生先を決めていただきます。よろしいですね?」

 

「(こっちのことも考えず、くそ。嫌だといったらまた体を壊す気か)わかりました」

 

「(おっと、鋭い)ではサイコロをどうぞ」

 

「はい(やすっぽ)」

 

「む、」

 

「ひ」

 

っから からから

 

 

⚅:⚁

 

 

 

 

 

「おっと、6と2…ポケットモンスターの世界ですね」

 

「ポケモンか…」

 

「では転生する地方を決めるため、一個もう一回振ってください」

 …カント―・ジョウト地方

 …ホウエン地方

 …シンオウ地方

 …イッシュ地方

 …カロス地方

 …アローラ地方

「はい」

 

 

からかっ からからから

 

 

 

 

 

「はい。4が出たので『ポケットモンスターBW』の舞台、イッシュ地方に転生先が決定いたしました」

 

「………(ブラック・ホワイト…おじさんが貸してくれたアレか。聞いたことのないのじゃなくてよかった)」

 

 

 

 

 

 

 

「次は特典を決めていただきます。特典というのは『かくかくしかじか』という概念で、『まるまるうまうま』という2種類が用意されています。まずは“アイテム特典”の数を決めてもらいます。どうぞ」

 

 

「(なんでこんな茶番を……)」

 

 

からからから

 

 

 

 

 

 

「やっ…! ………」

 

「(照れが入りましたね。ワロスワロス)出目は5ですね。ではくじを5枚引いてください」

 

「はい」

 

 

 

 

がさごそがさごそ

 

 

 

 

 

 

1511・・・1741・・・1781・・・1180・・・2335

 

 

 

 

「はい、それでは説明を始めます。

 まずは1511番『魔法のターバン』です」

 

 

「ターバン?」

 

「はい。絨毯ではありませんよ?

これは漫画『マギ』の主役 アラジンが所持していた魔法道具です。広げると樽を十数個乗せられるほどの大きさになり、留め具の赤い宝石が本体で、そこが無事であれば布地自体が破壊されても修復することができ、アラジンは後に単独ならば身につけるだけでもターバンを広げずに飛行能力を使うことができるようになりました」

 

「つまり、飛ぶことができるようになる道具ってわけ?」

 

「はい。ざっくり言うとそうですね。ちなみに、おまけとして『魔力(マゴイ)』を持った人として転生です。おめでとうございます」パチパチー

 

「マゴイ?」

 

「はい。「マギ」の世界の魂だったり何だったりの“ルフ”、そのルフの生み出すエネルギーで、生命に至るまであらゆる自然現象を引き起こす。まぁMPのようなものです」

 

「つまり…魔法使いになれたり?」

 

「さぁ?」

 

「…さぁ?ってどういうわけですか」

 

「『マギ』の世界では魔法を使うにはルフに命令を送るため、強いマゴイを体内に宿していなければなりません。このおまけは、あくまで“おまけ”なので大小はランダムなんですよね。なのでまぁ…転生してみない事にはわからないんですよ」

 

「(っち。ちょっとわくわくしたのに)」

 

「まぁ、使える可能性もあるので、これでも読んでみてください。ここでの記憶は転生してから一言一句忘れないので」

 

 

ドサッ<漫画『マギ』関連書籍(シンドバットの冒険含む)

 

 

「…ありがとうございます」

 

 

―数時間後―

 

 

 

 

 

「1741番、これは『クローン培養器』です」

 

 

「それは一体…」

 

「『クローン培養器』は皆さんご存知 青だn…猫型ロボットドラえもんのひみつ道具の一つです」

 

「(こいつ…)それでこの道具は?」

 

「はい、これはまぁ、名前からお察しだとは思いますが、クローンをつくる道具です。

 実在の人間と全く同じコピーを作り出す道具で、人間の爪や髪の毛などの体の一部を入れて作動させると、直径1メートルほどの卵が出てきて、コピー元の人間と寸分違わない人間が孵化します。風貌や体格、年齢はコピー元の人間と同様であるものの、知能や運動神経は赤ん坊同然のため、育成や教育の必要があります。しかし成長速度は並みの赤ん坊よりはるかに早く、わずか1日で小学生並みにまでなる…とこんなところです。生まれた時から成体とか、寿命が短そうですよね」

 

「はぁ………」

 

「原作では、のび太くんの家に謝って配達された未来デパートの商品で、のび太はジャイアンとスネ夫のクローンを作り、自分で教育しておとなしい二人に作り上げようとしました。でも勉強を教えれば答えを間違え、運動をすれば教え子に負ける、そんな感じですっかり侮られ、本物と同じ性格にクローン二人は成長してしまいました。そして例のごとくドラえもんに助けを求めるが、クローンといえど人間。どうするか二人は悩み、結局クローン二人が『クローン培養器』に備え付けられていた「とりけし」のスイッチを押してくれたことで(つまり自殺してくれたことで)解決しました」

 

「んんん…なんというか…のび太作ってどうするつもりだったのか…」

 

「さぁ?何も考えてなかったんじゃないですかね」

 

「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「次は1781番『新種植物製造機』です」

 

「(番号が近い…またドラえもん?)」

 

「(お♪)これは先ほどと同様にドラえもんのひみつ道具の一つで、その名の通り新種の植物を作り出す道具です。種や球根の細胞内の遺伝情報をレーザーメスや電子のりで作り変えることで、意のままの植物を作り出すことができます。

「アニメでは

スイートピーの蝶

チュー!リップ(蜜を口移しする唇型の花)

ちゅーリップ(ネズミの花)

ラッパのような楽器ユリ

通話可能の蔦

躍る大根

かぼちゃの馬車

なすの馬

ベルのようなスズラン

ハープのようなひまわり

ギターのような瓜

などを作りました。

「大根を料理しようとしたママのせいで、大根たちが反逆し、なんだかんだあって新種植物製造機が壊れ、新種植物たちは元に戻りました。なので、もしも白井くんが反逆されたら道具をぶっ壊せば大丈夫ですよ

「ちなみに自立行動する植物は自分で増えようとすることがあります。そこらへんもお気をつけて。作るたびにしまっておくといいかもですね」

 

「はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

「続いては1181番『ポチエナの入ったモンスターボール』です」

 

「え? モンスターボール?」

 

「はい。モンスターボール、です。ポケモンというナマモノを特典にするために神さまが屁理屈をこねた結果ですね」

 

「(ポケモンの世界にポケモンの特典…ハズレか。ポチエナってなんだよ)」

 

「ポチエナとは、ポケットモンスタールビー・サファイアで初めて登場した“かみつきポケモン”。たかさ0.5m おもさ13.6㎏のあくタイプのポケモンです。Lv.18で進化するとグラエナになります。ハイエナがモデルのポケモンです」

 

「んん(やっぱり伝説とかでもない普通のポケモン…ポケモン世界でポケモンもらってどうすんだよっ!)」

 

「何かありますか」

 

「いえ、なにも」

 

 

 

 

 

 

「最後は2335番『No.078 孤独なサファイア』です」

 

「なんですかそれは」

 

「はいこれは『HUNTER×HUNTER』グリードアイランド(G.I)編に出てきた指定ポケットカードの一枚で、説明文によると『このサファイヤの持ち主は巨万の富を得るかわりに一生を1人で過ごす。友人、恋人、家族すらすぐに持ち主の元を離れていくだろう。』です。カードの状態で持っている分には何もありませんが、“ゲイン”と言って実体化させると効力を発揮し始めます」

 

「巨万の富…具体的には?」

 

「はいそうですね………<一生金に困らない。むしろ金の方からやってくる>みたいな感じですね。くじを引けば大当たり、宝くじでは特等、カジノではテクニック無しでもぼろ勝ち、ぼーっと道を歩いてるだけでも数百万円は軽く手にできるほどですね」

 

「(なんか怖いな)それで?一人で過ごすってのは」

 

「はい、一人で過ごすというのはそのままです。関わる人間、関わる人間みんな離れていきます。白井くんの転生先ならポケモンもですね。これを実体化させると、手持ちのポケモンもあなたのもとを去っていきます」

 

「えっ?じゃ、じゃあ僕の特典のポケモンも?(損でしかない!)」

 

「ああ、それは大丈夫です。特典を失うことはありません。ポチエナだけはあなたの側にいますよ。

 他の人間やポケモンはあなたとの関わりが一週間になると去っていきます。『関わり』を詳しく言うと、触れたり、会話したり、他者があなたと接していると感じ、あなたもまたその人と接していると感じることで『関わり』が持たれたとなります。その合計時間が一週間、つまり168時間に達するとあなたの前からいなくなり、『関わり』を持つことは出来なくなります。死んだわけではありませんよ?

 ただこれはあくまで個人、人に対してだけで、例えば通販なんかでは届けてくれた人が変わるだけでずっと使用可能です。どこかの会社との電話や、寄付なんかをするとしても、対応する人が変わるだけで関係を続けることは可能です」

 

「………(いや、寄付とかしないし)」

 

「こんなところでしょうか」

 

「はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では続いては“能力特典”です。サイコロをどうぞ」

 

「はい」

 

 

からん

 

 

 

 

「………」

 

「わーお。出目は6『ハズレ』ですね。残念でした」

 

「クッソ」

 

 

 

 

 

では転生です。

あなたは5つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

 

「いってらっしゃいませ~」

 

「さようなら!」

 

 

 

 

 





No.19 白井俊樹
 少年時代をカノコタウンで過ごし、普通に生活していた。トウヤたち同世代が旅に出るというので、ポチエナをパートナーポケモンにして旅に出た。
最終的に手持ちは
・グラエナ・ムーランド・ギガイアス・ゼブライカ・ヒヤッキー・ローブシンでした。←グラエナの代わりにジャローダを入れると私のBでのパーティーになります(ポケスペを真似て?捕まえた6匹だけで冒険をしていた時期の)。
 トレーナーとしての才能はなく、『新種植物製造機』で加工した「ふしぎなアメ」ならぬ『ふしぎなきのみ』でレベル上げて、ごり押し戦法だったので、トレーナースキルで劣っている相手には勝てなかった。どうにもこうにもならず、ドロップアウトした。

 帰ってから、「もういいや、金が欲しい」と“ゲイン”。サファイアの影響で、家族がどっかいった。手持ちもどっかいった。
 説明通り道を歩けば何かしら起こって、大金が手に入った。シッポウシティの外れに土地を買って、豪邸を建ててもらった。

 ゲームでは出でこなかったが存在したカジノ的施設で金を稼いだりも。
そしてそこで、偶然プラズマ団の残党(アクロマの黒ズマ団の方)と遭遇。「金あげるから紹介してくんない?」と交渉。資金提供(億単位)と引き換えに、ツテで何でも屋や探偵(ブラック系)を紹介してもらった。
→女性ジムリーダーとかの髪の毛とか入手してきて。

………あとはわかりますね?
豪邸でグラエナとクローン(週一で作り直し)と植物たち(会うとだめなので接触せずに)と過ごした。
 金の使い方が分からず、使えもしないクルーザーを買ったり、ヘリを買ったり、無駄に土地を買ったり、宝石を買い占めたりした。買って満足したらそこら辺の子どもにあげたりした。←それも巡り巡って大金ゲットになったり。

 警察やポケモン協会に多額の寄付をしたり。←しないと言っていたが結局した。
ポケウッドの売れない女優のパトロンになって支援したり。
 見知らぬ人たちを誘ってホテルを買い取ってパーリィを開いて散財したり。
 他地方に行ってクローン元を増やしたり、寄付をしたり。

 そんなかんじで人生を過ごした。
「ひとりだけど、ひとりじゃなかった」

はい。
そんな感じです。他に言うことはありませんね。
作った植物は
警備員として「擬態ダイコン」とか泥棒撃退用に「カブ地雷」とか
 ドリアード♀とかも作りましたが、それは枯れてしまいました。
どんまい。
 なんだかんだ一切金にも食事にも困らず。
勝ち組かよ。うらやま。


19時の新連載もお楽しみに。


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☆□ 20番 笹木こうき 享年17歳の場合

あとがきが本文の二倍です。
渾身の出来ッ!

後書き(本編)


「次の方どうぞ―」

 

ガチャ

 

「こ、こんにちは~…」

 

「こんにちは。20番、笹木こうきさんですね。どうぞこちらに」

 

「は、はい!」

 

パタン スト…

 

「では、

おめでとうございます。笹木さん、あなたは神様転生の権利を得ました!」パチパチパチー

 

 

「おおっ!(やっぱり!)」

 

「お気づきの通り、ここはいわゆる神様転生を行う場所です。これから笹木さんには転生先と特典を決めていただき、二次元世界に転生していただきます」

 

「(死んじゃったのはすごくつらいけど、まさかこんなことがあるなんて!神様ありがとう!)」

 

「転生のシステムが、笹木さんの知っているテンプレとは違うので、まずはそれの説明をさせていただきますね。『かくかくしかじか』………という感じです。わかりましたか?」

 

「………(運任せか。できれば転生先は現代がいいな。やっぱり自分が転生する側になってみると中世ヨーロッパとか死んでも行きたくないしな。殺伐とした世界も嫌だな。『自由』なら最高なんだが…)分かりました」

 

「ではまず、転生先をサイコロで決めていただきます。どうぞ」

 

「はい。ふむ…」

 

 

からん、からから

 

 

 

 

 

⚄⚀

 

 

 

「あ………」

 

「はい、出目は5と1 なので『Fate/シリーズ』に転生、ですね。それではもう一度サイコロを、今度は一つ振ってください。出目でどの作品の世界に転生するかを決定します」

 

 ⚀・・・stay night

 ⚁・・・zero

 ⚂・・・EXTRA

 ⚃・・・Apocrypha

 ⚄・・・kaleid liner プリズマ☆イリヤ

 ⚅・・・Grand Order

 

「ではどうぞ」

 

「………(3は無理!3は無理!できれば5!お願いします!)」

 

 

 

からんっ からから

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、あああ………」

 

「あー…出目は6 よって笹木さんの転生先は『Fate/Grand Order』の世界に決定しました」

 

「質問があります」

 

「はい、どうぞ」

 

「自分、マスターになるんですか? あと、自分の中の記憶や知識は、千里眼持ちだったり、ギル様だったりに見られて大丈夫なんですか?」

 

「んー………。まず、あなたは2015年にマスター候補、一般から集められた『数合わせ』の一人、11人目の一般人・49人目のレイシフト適性者としてカルデアに連れていかれます。拒絶は不可能です。原作からしてカルデアが舞台なので。ただ、『退場』したいというなら何もせず流れに身を任せていれば爆死できますよ。

 笹木さんの原作知識は完全にブラックボックスと化し、グランドキャスターだろうがビーストだろうが知識の出所が【ゲーム】だと知ることは出来なくなります。ただ<こいつは何でそんなことを知ってるんだ?>と怪しまれる可能性は大です。がんばってください」

 

 

「えええ………(がんばれってなんだよ…)」

 

「他にはありますか?」

 

「もういいです」

 

「あ、はい」

 

 

 

 

 

「次は特典を選択してもらいます。この転生では2種類の特典を贈らせてもらうんですが『かくかくしかじか』…となっています。まずは“アイテム特典”の数をサイコロで決めます」

 

「はい」

 

 

からからからから

 

 

 

 

 

「ん、ん、ん…」

 

「出目は3ですね。では3枚くじを引いてください。くじに書かれた番号の物があなたの特典になります」

 

「(落ち着け、落ち着け。大丈夫、大丈夫。いざとなれば「ぐだお」か「ぐだ子」の、主人公に丸投げしてカルデアに留守番してればいい。くだらないのが来たって大丈夫。むしろそっちがいい。“過ぎた力は身を滅ぼす”って言うじゃないか。うん)」

 

 

 

がさ、がさ、がさがさ

 

 

 

1153・・・2193・・・1044

 

 

「はい、では説明をさせていただきます。

 1153番『ソーナノの入ったモンスターボール』です」

 

「モンスターボール?」

 

「はい。モンスターボールです。中のポケモンをおまけにして、アイテム特典ということにこじつけをした、そんな神さまの浅知恵です。

 

 ほがらかポケモン ソーナノ、たかさ0.6m おもさ14.0㎏のエスパータイプです。進化先はロケット団の名物キャラ、がまんポケモン ソーナンス」

 

「…(ん?)普通に進化するんですか」

 

「ええ しますよ?15レベルで進化ですね。

 レベルアップには、ゲームではポケモンバトルが必要でしたが、転生先にはポケモンがいないので、野生動物や人間を相手にリアルバトルを繰り広げて経験値をためてください」

 

「(ええ? Fate 世界でリアルバトルとかやばいだろ。魔術師がくるだろ、暗示かけられて一発アウトだろ。オーマイガーだろ。ううん…原作スタートまでは外に出さないのが無難か?いやでもなーLv,1でエネミーに立ち向かえるとは思えないしなー………いや、ちょっと待て、待て待て待て待て!)」

「教えてほしいことがあるんですけど」

 

「はい」

 

「ソーナノって、攻撃わざ、なかったような」

 

「あー…そうですね。ソーナノ時代は代名詞の『カウンター』『ミラーコート』も覚えていませんね」

 

「じゃあ?」

 

「ゲームと同じで、一旦出して、交代して代わりに戦ってください。それなら経験値入るので」

 

「誰が?」

 

「笹木さん?」

 

「まじですか?」

 

「マジです」

 

「そーなの?」

 

「そーなんす」

 

「………」

 

「………」

 

 

 

 

 

「続きいきます」

 

「はい(ううう…)」

 

 

「2番目1044番は『アチャモの入ったモンスターボール+メガバングル・キーストーン+バシャーモナイト』です」

 

 

 

「(………よっしゃあああああ!)」

 

「(おぉう…) ひよこポケモン、アチャモの入った、先ほどのと同じモンスターボールの特典です。その上で、メガシンカできるようにオマケがついています。

 

 アチャモ、たかさ0.4m、おもさ2.5㎏、ほのおタイプ。ホウエン御三家の一体で、アチャモの時点でも摂氏1000度の火球を吐けるという、よく考えたらマグマ並みの熱さを生めるポケモンです。16レベルで進化。「わかどりポケモン」ワカシャモになり、36レベルで「もうかポケモン」バシャーモになります」

 

「えっと、これアチャモに戦ってもらえれば、自分がソーナノの代わりに戦う必要はないってことで、いいんんですよね?」

 

「そうなりますね」

 

「………よしっ!」

 

 

「他には…あー、ないですね。では次に行きます。いいですか?」

 

「はい」

 

 

 

 

「最後は2193番―――」

 

「(え、なに)」

 

「失礼しました。2193番『アルターエゴ・殺生院キアラのセイントグラフ』です」

 

「………(ぎゃああああ!ちょ!それ、おま!まじでか!)」

 

「………はい。この特典はこの特典は『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』のクラスカードを模していて、3つの使い方があります。

 一つ目は『限定召喚(インクルード)』。キアラさんが武器として扱う魔神柱が召喚されます。

 二つ目は『夢幻召喚(インストール)』。あなたの体を媒介アルターエゴ・殺生院キアラの力を具現化し、デミ・サーヴァントのようになり能力・技術を付与します。ただ、このサーヴァントは“あれ”なので精神が乗っ取られるというか、自我が塗りつぶされてしまう危険があります、「極めて高い」です

 三つ目は『英霊召喚』。アルターエゴ・殺生院キアラをサーヴァントとして召喚します。ただし令呪はありません。セイントグラフを介してパスは繋がっていますが、令呪がないため強化や抑制ができません。抑制ができません。カルデアに行って、マスターになり、令呪を得れば、その令呪で影響を及ぼすことも可能ですが…自害させても、特典なので消滅しません。あなたに命がある限り、一生滅びることはありません。ただ、笹木さんが召喚をしなければ、勝手に飛び出してくることもないんので、そこはご安心を」

 

「何一つ安心できないんですが(ガチャで課金しても来なかったくせに、今になってなんで来るんだよ!いらねえよ、怖えよ、チェンジできねえかなァ!)」

 

「あー、まあ そうですよね。本当にご愁傷さまです」

 

「あの、このキアラって、セイントグラフの状態でも動いたり話しかけてきたり、そういうバグった要素持ってたりしませんよね?」

 

「大丈夫です大丈夫です。バグが起こる可能性はありません。勝手に動いたりなんてしませんよ」

 

「不安だ…(自分が信用できない。召喚しなければいい、っていうけど、自分考えなしの大馬鹿で、こらえ性もないからな。もし召喚したら、溺れてしまう自信がある。なのに根拠なく「大丈夫だ。」と思って召喚してしまいそうで怖い。自分が信じられない)」

「(本当になんで来ちゃうんだよ…)クーリングオフ、できませんか…?」

 

「ごめんなさい。かわいそうだから、してあげたいんですけど、駄目なんです」

 

「ううう………(´;ω;`)」

 

 

 

 

 

 

「………気を取り直して、次は“能力特典”を決めていただきます」

 

「……はい」

 

からから

 

 

 

 

 

「出目3 『翻訳』ですね。これがあれば礼装だったりに頼ることなくレイシフト先の人とも会話ができるし、魔術用語・文字の書籍をすらすら読むこともできます」

 

「いらない」

 

「まぁ、そういわず」

 

「…………」

 

 

 

 

 

それでは転生です。

 

あなたは3つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

 

「いってらっしゃいませ~」

 

「死なないように頑張ります!」

 

 

 

 





No.20 笹木こうき

 初めに、笹木こうきは生涯 殺生院キアラを召喚することはなかった。 耐えきった、よろけそうになりながら、自制し続けた。1.5部に相当する、セラフィックス‐深海電脳楽土_SE.RA.PH‐の時は全力で参加拒否してお留守番した。幸いB.Bにはセンパイ認定されず、一部で積み上げた信頼もあって「よっぽど理由があって、それを話すこともできないんだな」と察してもらえたので。←なお、行って、殺生院キアラを“見た”ら自制できなくなって召喚してしまっていた。その場合BADENDルートだった。(藤丸立香は殺され、キアラは増え、笹木は蕩けさせられ、地球は………だった)

 いたって普通の一般家庭で育ち、2015年に拉致に近い形でカルデアに連れていかれた。覚悟を決めてカルデアで生きることを改めて決意した。
 説明会でわざと不真面目な態度をとり、藤丸立香(♂)と一緒にシバかれた。そして二人と一人で説明会を追い出され、マイルームに行き、(レフに見逃され)生き残った。管制室に向かい、マシュを助ける藤丸さんを手伝い、レイシフトした。
 レイシフト先ではぐれ、転生して初めてモンスターボールを取り出し、ソーナノとアチャモを出した。合流を目指しつつ、スケルトン他を経験値として倒しながら進んだ。
 →ソーナノはソーナンスに進化、アチャモはワカシャモに進化した。

 マシュの宝具が~とか言ってるところで合流。ポケモンについて突っ込まれるが宥め賺して戦列に加わる。
といってもポケモンの力じゃサーヴァントには敵わず、終始オルガマリー所長の傍で震えていただけだったけど。


 そして例のごとく所長は突き落とされて、レフが嘲笑して、First Orderは終了した。



 サーヴァントを召喚。
アーチャー・エミヤ[オルタ]「お前がマスターか。…酷い面構えだ、まぁいい。おかしななりをしているが、これでもアーチャーだ。せいぜいうまく使え」

笹木「(『デトロイトのエミヤ、略してデミヤ』………キアラさんか?殺生院キアラの縁ですか?!)」

 第一特異点にカルデア第二のマスターとしてレイシフト、未熟ながらもエミヤ・ソーナンス・ワカシャモに指示を出して精いっぱい戦った。(ソーナンスメイン盾、「カウンター・ミラーコート」で反射か、「みちづれ」で倒す。ワカシャモかく乱役・攻撃役がデミヤ)
効率重視(というか…)のエミヤと他現地サーヴァントとが意見の相違になったりしたけど、どうにかこうにか折衷案を提示して抑えた。
 第一特異点修復完了。ワカシャモがバシャーモに進化した。


 契約に身体が慣れ、複数の英霊との契約が可能になった(-turas realta-より)ので早速2体目を召喚。(*藤丸さんの方は思いつかないのでぼかします)

キャスター・アンデルセン「三流サーヴァント、アンデルセンだ。本棚の隅にでも 放り込んでおいてくれ」

笹木(キアラ縁か?縁召喚しちゃってるのか?!)←No。作者のランダム表示設定より。



 第二特異点へ。特異点で、アンデルセンに色々批評されて、落ち込む。ネロ皇帝の丹下ボイスに萌え殺されたり、スパルタスクさんにビクビクしたり、余裕が出てきた。

 初めての人殺しを経験した。吐き気と頭痛と悪夢に襲われた。余裕も消えた。取り繕ってもあっさりバレて、リタイア。笹木さん第二特異点はカルデアで修復を見届けた。


 ドクターのカウンセリングや精神安定剤でトラウマを緩和して、第三特異点発見までの日々を過ごした。間にあった月見イベやハロウィンイベは藤丸さん一人で戦ってもらった。


 精神が安定したので、3人目のサーヴァントを召喚。
アーチャー・アタランテ「汝がマスターか? よろしく頼む」

笹木「よかった。縁じゃなかった!ご本人が来たらどうしようかと…」

 アップルパイを作って機嫌を取ってみたり、そうしていたらレイシフト。心配されたりしたけど、反対を押し切り人理修復に再トライ。


 第三特異点。ダブル アタランテ あたっく!
その他には特筆すべきこともなく、人理修復完了。
(ドレイク船長やアンのおっぱいをチラ見してしまい、揶揄われたりもした)


 ぐだぐだ本能寺は参加したが、サンタ・オルタは誘われなかったので不参加。


 第四特異点を前に、4人目のサーヴァントを召喚。
ライダー・マルタ「私はマルタ、ただのマルタです。きっと、世界を救いましょうね」

 第四特異点へレイシフト。ジャックのことでアタランテが曇ったり、エミヤと悪い雰囲気になったりしたけど、衝突は避けた。がんばった。
最終戦の後、ソロモン()登場。呪いから身を守ろうと「しんぴのまもり」をソーナンスに使わせたが、効果はなかった。呪われた。


 サーヴァントと離され、監獄塔とは違う地獄に囚われ、精神も肉体もボロボロにされたが、ポケモンたちとの絆、バシャーモとの絆、メガシンカで地獄を抜け出した。←藤丸さんの目覚めから遅れること数日、契約しているサーヴァントからは色々褒められたり貶されたり、特に何もなかったりだった。

 サーヴァントが消え、『空の境界/the Garden of Order』がスタート。戦力不足なため5体目のサーヴァントを召喚。
ランサー・ク・フーリン〔プロト〕「アルスターのクー・フーリン。一つよろしく頼むぜ」

 マシュ&藤丸・笹木&クー・フーリンでレイシフト。
特異点消滅完了。“地獄”に比べたらましだった。メガバシャーモならサーヴァントにも食い下がれることが分かった。



 第五特異点、GO!
 交渉は藤丸さんにぶん投げて、ひたすらケルト兵をぶっころがした。エミヤが撃ち、アタランテが射貫き、マルタがタラスクし、クー・フーリンが刺し貫き、アンデルセンが書く。そしてバシャーモが燃やして、蹴り殺す。そんな感じ。
 そして最終戦。笹木さんは「自分がメイヴ討伐に行く」と立候補。
・ラーマ&ナイチンゲールと笹木チームで南部、ワシントンへ首魁討伐に。
・エジソン他現地サーヴァントと藤丸チームで北部戦線。

 愛しき私の蜂蜜酒(マイ・レッド・ミード)の奔流に飲み込まれて魅了されかかったが、マルタさんの鉄拳祈りで回復、分断し、プロト クー・フーリンVS女王メイヴにした。
噛み砕く死牙の獣(クリード・コインヘン)』を相手にタラスクをぶつけて怪獣大決戦!


一方、プロトクー・フーリンは『穿ちの朱槍(ゲイ・ボルク)』でメイヴを倒し、さらに強化されたクー・フーリン・オルタを必死になって討伐。
←バフがん積みの支援マシマシ、令呪使いきりで何とか倒した。

  魔神柱ハルファスが出てきたけど、それも根性で倒した。
 戦いが終わり、ナイチンゲールと握手、ラーマと挨拶。帰還した。



 第五特異点後、マシュが復調しないままイベントクエストの特異点が連続して発生。

 の前に、6体目のサーヴァント召喚。

バーサーカー・源頼光「こんにちは、愛らしい魔術師さん。サーヴァント セイバー…あら?あれ?(わたくし) セイバーではなくて…まぁ…。あの、源頼光と申します。大将として、未だいたらない身ではありますが、どうかよろしくお願いしますね?」

 ………ぎゃー。
 幸い、召喚でビビりまくっていたので息子認定はされなかった。戦力増強!

・ダ・ヴィンチと七人の贋作英霊
 藤丸さんは不参加。邪ンヌは拗ねた。

・Fate/Accel Zero Order
 うっすらと残るFate/zeroの知識を基に、サーヴァント(元帥)を倒したりマスター(うっかり)を暗殺したり、最期はケリィの方のエミヤ・オルタと共にアンリマユ倒して特異点消滅させた。

・鬼哭酔夢魔京 羅生門
 金時に会って、テンションの上がった頼光の大将がワンターンキル決めてくれました。
哀れイバラギン…。

・星の三蔵ちゃん、天竺に行く
 藤丸さんが眠ったら行ったらしい。それなりに楽しかったらしい。

・天魔御伽草子 鬼ヶ島
 またしても頼光さん大活躍。
マスターの笹木さんは、酒吞童子と源頼光が殺し合いをしている横で、マルタの姐御とお茶したりしていた。肝が据わり、強かになってきた。




マシュ復調。第六特異点安定()。レイシフト。
 出しゃばったマネはせず、藤丸立香についていった。最終決戦では聖都で暴れまわった。そのためエクスカリバーの返還とかキャメロットとか、名シーンを拝むことはかなわなかった。



 魔法少女紀行 ~プリズマ・コーズ~を挟んで、第七特異点へ。

7体目のサーヴァント召喚。

アルターエゴ・パッションリップ「…愛憎のアルターエゴ、パッションリップ、です…。あの…傷つけてしまったら、ごめんなさい……」

  ………すごいおっぱいが来た。

笹木「頼光さんもすごかったんですが、それ以上でしたね。いけないってのは、わかってるんですよ。危険だって、ヤバいって。なのに…衝動を抑えるのに必死でした。あれが『被虐体質』か、って……。止めてくれたアタランテには本当に感謝ですよ………」



 第七特異点 絶対魔獣戦線バビロニア 突入。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ラフム
ラフムラフムラフムラフムラフムラフムラフムラフムラフムo2](ラフム)o2](ラフム)o2](ラフム)o2](ラフム)o2](ラフム)o2](ラフム)o2](ラフム)o2](ラフム)o2](ラフム)o2](ラフム)o2](ラフム)o2](ラフム)o2](ラフム)! 33333(あああああ)! ラ フ ム !

 終盤ではパッションリップを囮に使って、アーチャー勢に吹き飛ばしてもらう等の抵抗を行った。
藤丸立香と花の魔術師、“山の翁”、パーフェクト英雄王たちの活躍によってビースト討伐完了。



 7つ目の聖杯から時間神殿の場所が割り出されるまでの間に、最期の語らい。
エミヤ・オルタ「…ん。あぁ…問題ない。覚えている、覚えているとも。これまでの旅は…正直言うと、ぼんやりとしか覚えていないが…、それでもいい旅、いい仕事だった。
――――ック、冗談はよしてくれ、マスター。俺には似合わないさ、俺はただの道具で、サーヴァントだ。『正義の味方』はお前だろう?」

アンデルセン「話だと?最初に言ったとおりだ。『お前は知力も魅力も体力も平均以下で、もう一人と違って誠実さにも欠けている。パッとしない、とりえもない人間だ』…そんな人間がこんな馬鹿げた祭りに参加して 生き残るのは奇跡だ。誇れ、マスター。お前は偉業を成し遂げようとしている。詰めを誤らんように気を付けておけ。俺からはそれくらいだ。わかったらさっさと出ていけ!執筆の邪魔だ!」

アタランテ「どうした、マスター。………不安、か。それはまたずいぶんと余裕だな。「何を言っているのか」だと?―――マスターは「不安」なのだろう?もしかしたら負けるかもしれないと恐れるのではなく、ただ「不安」を感じているだけだ。それはいい感情だ。恐れは視野を狭めるが、怯えは生存の道を必死で探る源になる。成長したな、マスター」

マルタ「お話ですか……。少し待っていてください。

………お待たせしました。―――ふふっ、お腹がすいていたのでしょう?それくらい気づきますよ?どうぞ、ありあわせで作ったものですが。   ―――おいしい、ですか。ありがとうございます。さて、何を話しましょうか。マスターのことですから「何か話そう」とは思ってもその中身を考えてはいないのでは?………そうですね、いい機会ですし、マスターとの初対面での感想でも話しましょうか。
 今まで話していませんでしたけど、マスターの第一印象は私のなかでは相当に低かったのですよ? ………そんなに驚かなくても。
気づいていなかったんですか? 「理由は」って…
 ①「自信がなくて、余裕がなくて」
 ②「顔色を窺って、愛想を作っているのが見え見えで」
 ③「それなのに胸や足を性欲のこもった目でちらちら見てきて」
 ④「こちらが視線を向けると露骨に私の顔だけを見て」
あとは………っと、すみません マスター。あぁ、そんなに落ち込まないでください。今はそんなふうには思っていませんから。初めは甘っちょろい坊やだったのに、どんどん成長して立派なマスターになっていって、涙を見せないようになって、それで…マイルームでいつも泣きじゃくって。 バレバレって言ったでしょう?今だって不安に押しつぶされそうで心が震えてる。
 ああ、もう。……んんっ!―――ほら、泣きたいなら泣きなさい。不安なんて、口に出せば消えていくものよ。全部聞いてあげるから、どーんと受け止めてあげるっての」


クー・フーリン[プロト]「話ぃ?今更話すこと何ざねえだろ。決戦前だからって、別に格式張って、腹を割って、話をしなきゃならないってことはねえ。この後の決戦も、俺たちが勝った特異点での戦いも、変わりはない。おまえさんともう一人、マスターとサーヴァントが力を合わせて死力を尽くし、勝てば世界は救われ、負けたら死ぬ。そういうもんだろ、何にも変わりはねえ。俺は俺でいつも通り力を尽くす。マスターもいつも通りにやればいいさ」


源頼光「あら、マスター 私とお話ですか?―――謝る?…はぁ、そういえばそうでしたね。マスターが私を召喚してくださったとき、マスターが私に向けた恐ろしいものを見る目は、確かに心に刺さる棘のようなもの、私ちょっとだけ悲しい気持ちになったのですよ?
 ――はい、許します。マスターの反応は普通のものです。人は化生を恐れるもの、それに私は不本意ながら、バーサーカーですし…恐れられて当然です。私は物の道理も人の気持ちも、うまく読み取れないこともありますが、私を恐れる人間の感情は理解できるつもりです。
…ああ、そんな顔をしないでください。マスターが私を嫌い というわけではないことも、普通に接しようと努力していたことも知っていますから。“あなた”のことをちゃんと理解できているわけではないけれど、あなたのこれまでの行動は信用に値します。命令してくださればこの頼光、あなたの剣となり槍となり弓となり、力の限りを尽くしましょう。ともに世界を救いましょうね」


パッションリップ「ひゃっ…な、なんですか? 話、ですか…ならその前に、腕を下ろしてくれませんか…?「―――!」 いえ、気にしてない訳じゃないですけど、私の体質のせいだってわかってますから。でも、その…私、マスターさんのこと嫌い…じゃなくて、怖いんです。サーヴァントとしてのお仕事はちゃんとします。だから、それ以外ではあまり話しかけないでください…。ごめんなさい、今まで黙ってて。でも、最後かもしれないから、ちゃんと話した方が…いいと思って…。ごめんなさい!」


泣いた。


 そうして、通路でばったり会った藤丸立香と世間話をした。
「お互い遠いところまで来たな」とか
「聖杯探索の旅、いろいろあったな」とか
「生傷が絶えないな」とか
「家族と過ごしたり、学校で友達と遊んでいたころが懐かしいな」とか
「日常に帰るために最後の戦い頑張ろう」とか


 そんなことを話した。

 冠位時間神殿 ソロモン  突入
 英霊たちの助力もあり、ソロモン、もといゲーティアの元までたどり着いたものの、サーヴァントは薙ぎ払われ、ソーナンスは消し飛び、メガバシャーモは焼き鳥にされて消し炭になった。流れ弾で右腕が吹き飛び胸に穴が開いた。治癒魔術で命を繋ぎ、血反吐を飲み込んで耐えた。
 そして………

 ○○○を死なせたこと、結末を知っていて何もしなかったことの後悔と悲しみに涙し、Grand Orderは終了した。

 その後、1.5部『Fate/Grand Order -Epic of Remnant-』 2部『Fate/Grand Order -Cosmos in the Lostbelt-』 カルデアの一員として前人未到の旅に身を投じる()()()()()()

 第2部序章2017年12月31日、言峰綺礼神父の魔手からダ・ヴィンチちゃんをかばい、致命傷を負い、

笹木「“カルデアァ!”  負けるな!!」
バシャーモを組み付かせ、自分ごと「フレアドライブ」。自爆して、言峰神父の足止めをして、その生涯を終えた。






はい。
疲れたー。初のFate/ 系への転生者で、気合入れすぎました。
疲れたけど、すっごく楽しかったです。
 「死なないように」とか言っていた男が…成長したなぁ。


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☆■ 21番 北崎深谷(たかや) 享年18歳の場合

「次の方どうぞ―」

 

ガチャ

 

「あ~…えっと」

 

「21番、北崎深谷(たかや)さんですね? こちらにお掛けになってください」

 

「は、はい」

パタン ストン、

 

「さて、ここは『かくかくしかじか』の事情で北崎さんに転生していただく世界・特典を決める場です。早速ですがこのサイコロをどうぞ」

 

「は、はぁ…(うぉーっ!転生とか!まじかよ!前世に悔いはないし、よし!父さん母さん、孝行できずすんませんしたっ。俺、来世で幸せになります!)」

 

「このサイコロは北崎さんの来世を決定づけるものです。『まるまるうまうま』という転生先が存在しています。よろしいですか」

 

「はい(転生先、運任せか…まぁ『自由』が出ればいいし)」

 

「理解いただけたのであれば、サイコロをどうぞ」

 

 

「っ!」

 

からんかららん

 

 

 

⚃⚃

 

 

 

「!(よっし!)」

 

「出目は4と4、北崎さんが自由に転生先を決めることができます」

 

「…うーん。アドバイスとかはありますか?」

 

 

「特典がはっきりしないうちに転生先を決めることになるので、日常系の作品を選ぶ方が多いですね。ですが結局は北崎さんの人生ですので、お好きなように決められた方が後悔などがないと思います」

 

「(そりゃそうか…日常系といっても思いつかないし…『ちびまる子ちゃん』?『サザエさん』?………ないな。やっぱ可愛いヒロインのいる作品がいいな。画風がな…。

………うーん、どうすっかなぁ~。やっぱモテたい…なぁ。生前一度もモテたことのない俺が美少女とイチャイチャするには…特典の戦闘力に賭けるしかないか?力がものをいう世界…バトル系? 現代日本がいいな、インフラも娯楽も日本最高だし、異世界転移系とか無理…舞台は日本。 特典がカスでも何とか生き残って活躍できる………)」

 

 

 

「決まりましたか?」

 

「はい。『インフェクション』の世界でお願いします」

 

「はい…ちなみにこれにした理由は?」

 

「色々あったんですが、主人公をぶっ殺して立場を乗っ取っても心が痛まないからです」

 

「はぁ」

 

「俺、この漫画はマガジン本誌で連載されてた分しか知らないんですけど、超常的なナニカはなく、敵は頑張れば倒せるレベルだし、ヒロインはエロ可愛い。主人公は色々暴走してる変なのでした。だからまぁ、いけるかなって」

 

「………(―――)」

 

「えっと…」

 

「ありがとうございました。では次に、特典を決めていきます。特典は『かくかくしかじか』という2種類があり、先に“アイテム特典”の数を決めます。サイコロを一つ振ってください」

 

「はい」

 

 

からん からから

 

 

 

 

「っ!(2個とかうわぁ…バトル系にしなくてよかった、か?ともかくいい道具がゲットできるといいんだけど…)」

 

「出目は2 というわけで2枚引いてください」

 

「はい(戦闘系か、便利なヤツ、頼みます!神様かなんかそんな感じのやつ!)」

 

がさごそがさごそ

 

 

1663・・・399

 

 

 

「まず1663番、これは『おかし牧草』です」

 

「………(ハズレひいちゃった。語感から漂うほのぼの感…)」

 

「これはかのS・F(すこし・ふしぎ)作品の傑作、『ドラえもん』のひみつ道具の一つで、缶に入った牧草です。お菓子に食べさせることで、菓子が牧畜のように自活し、繁殖を行うようにすることができます。動き、繁殖をするようになったお菓子は、その後は1時間以上牧草を食べずにいると元の菓子に戻ってしまい、家畜状態にはなりません。菓子に雌雄の性別は不明ですが、繁殖させるには同種の菓子が2個必要です。

この牧草には種「おかし牧草のたね」があり、これを地面にまいて菓子用の牧草地を作ることもできます。なのでこの特典は正確には『おかし牧草(缶詰タイプ)+おかし牧草(種 自生タイプ)』といったところですかね」

 

「ええ…(そりゃ子どもにとってはお菓子が増える夢のアイテムかもしれないけど…いらねー)」

 

「劇中ではチョコレートやキャンディ、ロールケーキにわたあめ、どら焼きが繁殖していました。グミ・固焼きせんべい・ガムは番犬になっていました」

 

「なぜ」

 

「さぁ、使用者がなってほしいと思う生態の家畜に育つのでは?」

 

「(適当だー!…使う気ないからいいけど)」

 

 

 

 

 

「2つ目は399番『オーガギア』です」

 

「?」

 

「(仮面ライダー555(ファイズ)見てないのか)これは『仮面ライダー555(ファイズ)』の劇場版に登場する仮面ライダーの一人、仮面ライダーオーガに変身するためのアイテムです。天と地、二本の帝王のベルトのうちの一本。デルタギアを参考に作られた、金色のフォトンストリームは同じ帝王のベルトである天のベルト『サイガ』を大きく上回る出力を誇ります」

 

「へー」

 

「(こいつ…)イメージがわかないようなので、こちら用意しました『劇場版仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』です」

 

「え、見ろと?」

 

「はい」

 

「いや、いいですよ(仮面ライダーなんて…)」

 

「(イラッ☆)見ろ」

 

「はい」

 

―観賞中―

 

「どうでしたか?あれが北崎さんの特典となるわけですが」

 

「まぁまぁですね。(かっけー!)」

 

「具体的には変身アイテムのオーガフォン・オーガドライバー、そして専用武器の『冥王の剣』オーガストランザーが特典となります」

 

「あー…質問なんですが、そのー…仮面ライダー555の変身ベルトってもしかして、えっと“オルフェノク”?じゃないと使えないんじゃないですか?」

 

「(おっと、)はい」

 

「じゃあ、その…まさかと思うけど、もらったはいいけど、あのファイズギアに拒絶されたあの男みたいに…?」

 

「 いえいえいえ。神様もそこまでイジワルじゃないですよ。ちゃんと使えますよ。安心してください。ちゃんと北崎さんがオーガギアを使えるようにしてくれますから。

 オルフェノクとして蘇るようにね(ボソッ」

 

「え?」

 

「すみませんが暗示をかけさせていただきます。オルフェノクに覚醒して使えるようになるまで、人間のまま使って即死するのは可愛そうですから」

 

「うわ、なにをする!………うあー…」

 

 

「…北崎さん、あなたの引き当てた特典『オーガギア』は人間には使えず、しかもただのオルフェノクでも使えない代物です。心・技・体に優れた選ばれし者しか変身出来ないという制約が存在します。故にこの特典には『転生者が死んだときオーガに変身できるだけの力を持つオルフェノクとして覚醒』というおまけがついています。そうなって初めてあなたはこの特典でもって仮面ライダーオーガに変身することができるわけです。

 というわけで、あなたは一度死ぬまで今言ったことを忘却し、オーガギアを使おうとは思わない………手を叩くと目を覚まします」

 

 

パンッ!

 

「…あれ?」

 

「大丈夫ですか、ぼんやりして」

 

「えっと、はい大丈夫です」

 

「では次ですね」

 

「(あれー?)」

 

 

 

 

 

「次は“能力特典”を決めていただきます。サイコロを、」

 

「はい」

 

 

からんからん

 

 

 

「出目は3『翻訳』ですね」

 

「あぁ…1がよかったのに」

 

「残念でした」

 

「………」

 

 

 

では転生で

 

あなたは2つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

「行ってらっしゃいませ」

 

「はいっ!ありがとうございました!」

 

 

『インフェクション』

 友人たちによって、学校の倉庫に閉じ込められてしまった高校生・天宮晴輝と、そこに居合わせた少女・磯波きらら。ただのいたずらのはずが……、なぜか開かない扉。二人は三日に及ぶ苦闘の末、どうにか倉庫を脱出した。ところが、外の世界は一変。人を襲う“保菌者”によって、町は埋め尽くされていた‼

      マガポケの『インフェクション』あらすじより抜き出し

 

                     』

 

 

 

 




*3.11についての言及があります。トラウマに感じる方は、申し訳ありません。




No.21 北崎深谷(たかや)
 転生してしばらくは普通に生活していた。この転生のルールとして、普通なら主人公と同じ地域に産まれる。そのため、主人公である天宮晴輝とは同じ小学校に通った。
 初めは敵意を向けていたが、2年3年と過ごすうち、「なんだか普通にいいやつだな」と思うように。思い切って話しかけてみて、友達になった。普通にいい友人関係を築けた。


 そして、小学5年生の時、東日本大震災が起こり、津波に巻き込まれ北崎深谷は死んだ。
生前彼は被災していなかったので、年代を気にすることもなかった。まさか二次元の世界で現実の災害が再現されるなんて想像もしていなかった。仕事で出張していた父親は無事だった。しかし母親は…。

 そして死が彼をオリジナルのオルフェノクとして覚醒させた。

*(作者の妄想。興味ない人はスクロール)*

ヒュドラオルフェノク
 上位オルフェノク。
 悪魔の意匠を宿すゴートオルフェノク、ケンタウロスの意匠を宿すホースオルフェノク、フェンリルの意匠を宿すウルフオルフェノク、そして竜そのもののドラゴンオルフェノク。彼らと同様に現実には存在しない幻想の生物をイメージに産まれたオルフェノク。具体的には彼の死の間際に見た津波から水の化け物をイメージして産まれた。
 ドラゴンオルフェノクと同等以上の力を宿し、3つの形態・灰化能力を持つ。

形態
・魔人態
 魔人態は3つの頭部にそれぞれ3つの顔合わせて9つの顔を首から上に持つ二足歩行の化け物。武器は両手に持った三叉槍。この槍を用いて使徒再生を行うことも可能。
鎧のような表皮が全身を覆い、通常兵器はもちろん ライダーズギアのエクシードチャージでも一発程度ではよろめくことすらない。ファイズアクセルフォームの<アクセルクリムゾンスマッシュ>でもふらつく程度のダメージしか与えられない。()()を行うにはファイズブラスターやオーガ並みの高出力でないと話にならない。
 身長230㎝ 体重214㎏

・分裂態
 魔人態から顔が離れ計9体のオルフェノクとなる形態。
鎧もなく武器もない。分裂体は一体一体が<グランインパクト>一発で灰化消滅するほどに弱体化する。しかしその分生存力に特化していて9体をコンマ0秒のズレもなく殺さなければ再生し、殺すことはかなわない。
 その上鎧を捨てたことで高速移動が可能になった。(ゴート>ドラゴン≧アクセル>>ヒュドラといったところ。それでも人間からすれば目にもとまらぬ速さであることに違いはない)
 身長165㎝ 体重78㎏

・激情態
 ひたすらデカくて堅くて強い。
 その姿はまさにオロチ。9つの頭から大瀑布を放ち万物を灰化させる。
ただ転げまわるだけでも大災害。
 変化して理性を保てるのは30棒が限界。それ以上子の姿でいると理性を失い劇場版に登場したエラスモテリウムオルフェノクと同じように激情態のまま暴れまわる怪物(モンスター)となる。
 それでなくともこの姿は消耗が激しく、オルフェノクの短い寿命をガリガリと削ってしまう。
 全高70m 体重8万t(70mは建造物でいうと太陽の塔、マンション23階相当)

 激情態はよく見ると9つの頭が皆泣いている。トラウマを元にした恐怖と絶望のイメージを最も象徴している。


灰化能力
 触れたものを灰化させるドラゴンオルフェノクと違いヒュドラオルフェノクは体液に灰化の力を持つ。汗、涙、唾液、尿、ヒュドラオルフェノクの体液は彼以外の全てにとって猛毒となる。(初期の江迎怒江の『荒廃した腐花(ラフラフレシア)』のように入切(オン・オフ)は出来ないが強弱(ハイ・ロウ)の調節は可能)
 トイレに行けば便器が灰になってしまう。人間体で、最弱に調節すればギリ表面が灰になる程度に抑えられる。
 あえて明記するまでもないが、この能力のせいで彼は性行為ができない。できなくはないが達したら相手は灰になる。強弱(ハイ・ロウ)の調節は感情が昂ると難しいため、仮に避妊具をつけて事に及んでも それごと灰になってしまう。仮に使徒再生をしてオルフェノクの女を見繕ったとしても、体の内側では抵抗できず灰になってしまう。


脱皮
 ヒュドラオルフェノクは脱皮する。そしてその抜け殻はヒュドラオルフェノク本体以外で唯一体液の灰化能力を受け付けない物質。北崎は自分の抜け殻で全身を覆っている。そうしなければ汗で服が灰になってしまうから。
 そしてこの皮はライダーズギアのフォトンブラッド汚染(衝撃)も防いでくれる。オーガギアほどの高出力であれば変身してギアを纏う度寿命が削れるものだが、それを弱めてくれる。

*********************



 オルフェノクになった後、表面上は普通に暮らした。母親のことは悲しかったけど、新しい体に慣れるのに必死で、悲しんでいる暇なんてなかった。
身体能力も感覚器官も人間時代とは比べ物にならないほど向上し、その異常性を隠すことに全力を傾けた。そして望まず得た灰化能力への対応も。
本能で自分の皮が灰化能力を受け付けない唯一のものと察していたので、無理に脱皮してそれをチクチク縫って纏えるようにした。一回目は縫うのに使った糸が市販の意図だったために灰化しほどけてしまった。ので、皮を裂き、糸状にして縫った。成功した。

 父親は妻を失った悲しみを振り払うように仕事に没頭し、息子に構わなくなった。オルフェノクになってしまった北崎深谷にとって、ありがたい事だったが、やっぱり 少し 寂しかった。

 そんな境遇で、逆に震災で父を失い母から「血のつながった親子じゃない」と言われた原作ヒロインの一人、五月雨紗月を通じ、天宮家とつながりが深まった。


 中学、高校と何の変哲もなく暮らした。品行は優等生で成績は劣等生(高校:県下有数の進学校、天宮家は天才一家。次男にして主人公の天宮晴輝も当然頭がいい。落ちこぼれになるのは分かっていたが、原作開始がその高校である以上どうやっても入学してしまう。父親が勝手に手続してしまっていた、案の定落ちこぼれた。成績は学年最下位)。
第二次性徴期、自分を抑えるのが大変だった。オルフェノクの殺人は生殖に似る。肉体が成熟してきたことで性欲が本能と結びつき、殺人衝動が暴れだした。
 必死に抑えた。寝たら体が勝手に人を襲いに行ってしまいそうだから数か月睡眠をとらなかったりして、抑えた。相手の同意を得ていない時点で、それは強姦と同じ。まして殺人はいけない事。だから耐えた。その甲斐あって中高と彼は人間を一度も襲うことはなかった。


 原作開始、高校二年生のある日『天宮と紗月倉庫に閉じ込めてやるから告白しちゃえYO☆』。いよいよパニックが始まることを察する。
――第一“保菌者”発症推定時刻21分前

 学校で“保菌者”が行動開始。大勢が犠牲となり生き残った生徒は体育館に避難した。北崎は戦わなかった。ここで戦ったら学校にみんながとどまって、物語が進まないから。三日後天宮たちが合流。同日、体育館のバリケードが突破され山に避難。
天宮組と「榎並先輩を見捨てられない」とかっこいい事を言って別行動をとった。

*榎並夏苗…作中の胸糞展開は大体こいつのせい。悪女。

 天宮が妹を助けるため永町小学校に向かっている頃、北崎 初めての使徒再生。榎並は使徒再生でオルフェノクとして蘇った。スパイダーオルフェノク(澤田とは異なる)となった。
殺すつもりだったがそれはそれ。オルフェノクとしての力の差を見せつけ手元に置いておくことにした。

 タイミングを見計らい、天宮組+消防団がピンチの状況でさっそうと現れ
<Standing by >
「変身ッ!」
<Complete>
 仮面ライダーオーガに変身。“保菌者”を斬殺した。
力を見せつけ、警戒されたり戸惑われたりしつつ、川内地区避難所へ。

 川内地区避難所。天宮の妹・天宮香織が“保菌者”に噛まれていることが発覚。天宮は妹を連れ出したいと。協力。脱走。

 永町の天宮家へ。風呂入ったり飯食ったりして、香織衰弱していき………北崎は香織に使徒再生を行った。

 翌日、そこには昨日の衰弱が嘘のように元気な天宮香織の姿が…!
昨晩、死ぬ直前、窓から光の触手を侵入させ使徒再生した北崎は覚醒した香織にオルフェノクのことを説明。  香織はローズオルフェノクになった。(モチーフは特に青いバラ。花言葉は「奇跡」「神の祝福」。村上社長とはモチーフは同じでも全くの別個体。強さはまるで違うし、容姿も全然異なる。スパイダーオルフェノクとスパーダ―アンデットとスパイダーイマジンとスパイダーファンガイアが皆全然違うのと同じように違う)

 香織の回復に喜ぶ天宮一行はさておいて、天宮晴輝 消防隊への入隊を進められる(強いられる)。承諾。ついでに北崎も加入。

 仙台市消防局平岡主張所に。訓練したりして数日を過ごす。北崎はパフォーマンスを人間並みに抑えるのをやめたので全く苦痛にはならなかった。ただ大浴場に部隊皆での入浴は固辞した。断固として。
(怪しまれるわけにはいかないので『オーガギア』は常に実体化させておいた。すると何度か盗まれた。が、「落ちてましたよ」と毎回戻ってきた。落ちていたところには灰が積もっていて人一人消えていたという)


 平岡大学避難所に救出に向かった。
北崎、「“保菌者”は建前上、未知の病気に侵された一般人で殺してはいけない」と言われたがそんなことは無視して到着早々オーガストランザーで薙ぎ払い、ぶっ殺した。
 榎並の手綱を握っていたおかげでクズ親にならずに済んだ半沢賢治(父)・半沢小鳥(長女)・半沢ちひろ(次女)救出。
→原作では次女のちひろは死亡していたが、父親の半沢賢治が残って尽力したことで家族全員救出できた。救出したのは天宮、北崎はぶっぱしてた。
 伊達大学に。“保菌者”を持ち込んで病理解剖。研究者の半沢賢治も送り届け研究に専念してもらった。


 数日後、大規模作戦を開始。学生の天宮と危険思想()の北崎は避難所で待機。

 作戦実行で消防隊がいない時、体が肥大した化け物のような保菌者、通称『新型保菌者』が川内避難所を襲撃。北崎、変身し保菌者をぶっ殺しつつ、避難民を誘導した。
 地下鉄東西線に逃げ込ませた。

 神城(*オルフェノクを除いて最強の個人)と共にマンション制圧に。


その後いろいろあって、紗月と再会した天宮組の救援に駆け付けた。

 巨大化し、怪獣のようになった“メット”をエクシードチャージ<オーガストラッシュ>で滅多切りにして討伐。


 秋保温泉、安全地帯へ。天宮がヒロイン3人と修羅場っていたがスルスルスルーした。

 地下研究所。ギスギスムードで、半沢親子もかなりピンチに。消防隊で子どもたちを連れていくことになったが半坂家は残るというので、北崎も残った。オルフェノクの直感。
 地下研究所はくそくそな環境になった。榎並が煽らなくても派閥の対立から争い、対立してすったもんだが起こり、原作通り小鳥ちゃんはレ〇プされかけて、(原作ではすでに亡くなっている)半沢・父が下手人をぶん殴り一触即発になった。
 そんな環境で北崎は心にどす黒いものがたまっていき………爆発した。
地下研究所にいた人間を全員殺した。老若男女容赦なく。使徒再生ではない。復活はしない。
 天宮父も、半沢親子も、鮫島教授も。

 その後榎並と共に行方をくらませ消息不明になった。保菌者騒動が収束した後も行方知れずだった。



はい。
 北崎さんはその後世界をあてどなく放浪し、オルフェノクの寿命を迎えて死にました。地下研究所の虐殺の後精神が不安定になり、フクイデ先生(かわいそうな人ver,)や鷹山仁(season2 ver,)並みにボロボロのよたよたになりました。かつての仮面ライダーオーガ、英雄の影もないほどに。



はい(2回目)。
 私、この漫画、バトルやパニックパートは結構好きです。ヒロインもエロ可愛いです。ただ日常パートが読んでいて辛いです。まさに読み辛い。
恋愛で、「そこツッコむ?」って感じだったり、変に普通の価値観を持ちだしてきたり、主人公の天宮晴輝が恋愛初心者でそっちにおいてはうじうじ系なため読むのがしんどくなります。
 バトルパートでは普通に頼りになる(?)主人公してるのに、だれと付き合うか悩んだり、かと思えば突然キレて3人共と付き合うとか言い出すし。

 本誌で読んでいたころは主人公大嫌いで、単行本で10巻イッキ読みしたら嫌いでなくなり、マガポケのまだ単行本になっていない105話前後を読んでまた嫌いになりかけました。
 ヒロイン3人が無駄にドロッドロだったり現実的だったりがなー。
悩んだ末に、泣かせた末に、一人を選ぶ。という男気を見せるのかと思ったら、「全員と付き合う!全員、俺が幸せにするって決めた!」という最低男宣言。ナイワー…。
 Niceboat. されればいいと思うよ。

ではではー。次回ゾロ目回、こうご期待!



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☆■ 22番 黛克英(兵藤一誠) 享年20歳の場合

読者の皆様おはこんばんにちは。

 神様ですよ。

今回は2回目のぞろ目回。

今回も 僕が介入する場面があるけど、ちょろっとだけなので、どうか許してほしい。

では始まり始まり~

 

 

 

「次の方どうぞー」

 

ガチャ

 

「失礼します…」

 

「はいどうも~。22番 黛克英(かつひで)さんですね?どうぞこちらに」

 

「は、はい…」パタン

 

ストン…「あの、僕死んじゃったんですか?」

 

「はい。覚えていらっしゃらないのですか?」

 

「………あー。思い出しました (警官から逃げてたら、車にはねられた んだよな…なんてこった。大学受験失敗して父さんに迷惑かけて、その上こんな死に方するなんて。まだ今までの金も返してないのに…)

…ごめん、父さん」

 

「(かわいそうに…)」

 

「ま、死んじゃったものはしょうがないですね!それでそれで、ここってやっぱり神様転生だったりするんでしょうか!(転生ですか!特典ですか!やっべー、テンション上がるーぅ!言葉おかしくなる! てか、この人神様かなぁ?邪神系転生とかヤダな。いやいや、神様ならこの思考読んでたりして…やっべ。今からでも悲しみ感じるべきか?いやいやもうこうして考えてる時点で―――)」

 

「(訂正、かわいそうじゃないわ。たくましいな、うん)よろしいでしょうか」

 

「!あ、はい」

 

「黛さんの考えている通り、ここは死んだ方を神様が無作為に選び、特典を与えて転生させる、そんな場所となっています」

 

「(やっぱ、読まれてた!い、今も読んでます…?)」

 

「はい、読んでますよ」

 

「( (;´・ω・)   おーのー…)」

 

「詳しく説明すると『かくかくしかじか』という仕組みです。よろしいですか?」

 

「はい(ややこしいな。転生先も特典もサイコロの目次第…僕の他にも転生者いるな。22番ってことはバトロワになったりとかするのでは…)」

 

「それはないですよ。転生者の皆さん、それぞれ別個の世界に転生するので」

 

「(心ォッ!)驚かせないでくださいよ」

 

「申し訳ありません。

では、早速ですがサイコロをどうぞ」

 

「はい………(―――神様)」

 

 

 

からか―――

 

 

 

―pause―

 

「祈られたら 応えなくちゃあね」

 

―pause―

 

「正しく応えはしないけど」

 

 

 

⚅⚄ 

 

 

 

「(おお…)」

 

「6と5です。神様が転生先を決定することになります。どこの世界になるのかは転生直前にお教えします」

 

「神様…(頼むぞ神様、頼むぞ神様!)」

 

 

 

「続いては特典です。『かくかくしかじか』でまずは“アイテム特典”の数を決めていただきます」

 

「はい(神様お願い、最大お願い!)」

 

ヒュッ!!

 

 

カッ!

 

―pause―

 

「おっけー」

 

―pause―

 

 

 

かちん

 

 

 

 

 

 

「おお! 」

 

「おめでとうございます。6なのでくじを6枚引いてください」

 

「はい!(神よ!あなたが神か!神だった!)」

 

 

がさごそがさごそ

 

 

147・・・1884・・・486・・・1225・・・1647・・・932

 

 

「では特典の説明をさせていただきます

 まず1つ目は147番『皇鮫后(ティブロン)』です」

 

「ん?(どっかで…)」

 

「これは『BLEACH』に登場する敵十刃(エスパーダ)の紅一点“第3十刃(トレス・エスパーダ)”のティア・ハリベルの斬魄刀の帰刃(レスレクシオン)の解号名です」

 

「(あ~…ん?)あの、この特典って、破面の斬魄刀が特典になってるってことですか?」

 

「そうですね。

………ええ、はい。黛さんのお考えの通り、死神の斬魄刀との違いとか、そもそも斬魄刀とは持ち主の魂を―――とか、お考えのことは分かります。しかし、神様がそう設定して用意されたので、この特典は()()()()()()なんです。死神の斬魄刀と同じように、この特典にはティア・ハリベルその人が、斬魄刀の意思として存在します。彼女と『対話と同調』・『具象化と屈服』を行うことによって、破面の力を使うことや刀剣解放ができるようになります」

 

「(かなり当たりじゃないか?…破面の力、それも第3十刃の力がゲットできるかもってのは、いきなりラッキーじゃん!しかも、ハリベル様ッ!『いつも息子がお世話になってます』のあの人が とか!あ、でも触れない………視姦で十分)」

 

「(うわあ…)『皇鮫后(ティブロン)』の能力は、もともと持っていた水を操る力が増大するというものです。攻撃の速度と射程が跳ねあがります」

 

「はー(あの水操るのって、解放前も出来んだ。知らなかった)」

 

 

 

「続いて、2つ目の特典は1884番『着せかえカメラ』です」

 

「(聞いたことあるのキター)」

 

「はい。ご存知、ドラえもんのひみつ道具で、映画なんかでは割と登場することの多い、便利で有名なアイテムです。

 服のデザイン画をカメラにセットして、対象となる人に向けシャッターを切ると、その人の着衣がデザイン通りのものに変わります。複数の対象者を一度に着替えさせることも可能です。

説明によると、衣服を一旦分子にまで分解し、再構成するという原理で着替えさせるので、デザイン画を入れずにシャッターを切ると、服の分解だけが行われて再構成がされないようで、対象者は全裸になってしまいます」

 

「無作為にパシャパシャすると全裸パニックを引き起こせるというわけですね」

 

「………まぁ、そういう使い方も可能ではありますね」

 

 

 

 

「3つ目の特典は486番『オーズドライバー+オーメダルセット+鴻上ファウンデーションのメダルシステム等』です」

 

「!」

 

「要は仮面ライダーオーズの変身アイテム、補助アイテム、武装諸々まとめてに若干のオマケをつけた特典というわけです」

 

「………(やったーッ! オーズ、オーズ、オーズ!好きなの来たよ、うれしいよ!)」

 

「ドライバーとメダルの内容は、『CSMオーズドライバーコンプリートセット』の内容を元に再構成したセットになっていて、

ドライバーとコンボ可能なコアメダル各種(3種×3枚=計9枚の組)

 

タカ・クジャク・コンドル

ライオン・トラ・チーター

クワガタ・カマキリ・バッタ

サイ・ゴリラ・ゾウ

シャチ・ウナギ・タコ

プテラ・トリケラ・ティラノ

コブラ・カメ・ワニ

   イマジン・ショッカー

スーパータカ・スーパートラ・スーパーバッタ

エビ・カニ・サソリ

サメ・クジラ・オオカミウオ

シカ・ガゼル・ウシ

セイウチ・シロクマ・ペンギン

ムカデ・ハチ・アリ です」

 

「えー…っと…」

 

「イマジンメダルとショッカーメダルは1枚ずつスーパー系も1枚ずつでで、それ以外が3枚組なので計113枚のメダルですね」

 

「膨大…」

 

「さらにセルメダルを無限枚です。『真のオーズ』として覚醒した折には必要になるでしょうから」

 

「(『真のオーズ』………! やっべ、暴走する。しかも113枚もコアメダル取り込むとかやばいじゃん!転生したと同時にメダルの器化だよ、ウヴァさんの二の舞だよ!とんだはずれじゃないか…手厚い特典が呪いレベル…!)」

 

「っと、大丈夫ですよ。そうはなりません。特典は体内にあるわけではなく、一体化するわけでもなく、なんというか魂に寄り添うというか…とにかく黛さんの危惧されたことは起こりません。黛さんがご自身の考えでメダルを器を溢れさせるほど飲み込まない限り、暴走する危険は皆無です」

 

「そうなんですか。よかった…」

 

「続けます。最後鴻上ファウンデーションのメダルシステムは

・ライドベンダー

・カンドロイド各種

・メダジャリバー です。バースシステムに関しては別枠なのでありません

欲しかったら自作してください。セルメダルはありますし、技術と知識と資金があれば似たようなのができるかも…ですよ?」

 

「は、はぁ…(僕の力と頭じゃ無理だな、うん)(オーズ…うろ覚えだなぁ。こんな事ならDVD借りて見ておけばよかった)」

 

「では、見ますか?」

 

「(またナチュラルに心を) 見るとは?」

 

「『仮面ライダーOOO(オーズ)』です。全48話と夏映画にMOVIE大戦2つ、あと春のレッツゴー仮面ライダーも、お望みなら『小説 仮面ライダーオーズ』も用意しますが?」

 

「是非!」

 

 

 

――視聴中――

 

「ポップコーンどうぞ」

 

「あ、ありがとうございます」

 

 

 

 

――読書中――

 

「コーヒーどうぞ」

 

「ありがとうございます。 あつっ!」

 

 

「ふう…面白かった」

 

「それはなにより」

 

 

「では次に行きましょう。

1225番『レジロックの入ったモンスターボール+レジアイスの入ったモンスターボール+レジスチルの入ったモンスターボール』です」

 

「おぉ!おお?(モンスターボール?………あー、また神様の無理矢理感のある特典か)」

 

「はい。そんな感じです。ポケモンを特典として贈るために神様が考えた『生き物が特典じゃないから!入れ物が特典だから!たまたま入ってるだけだから!』という感じです。

 

 その中でもこの特典は当たりです。なんたって3体セットですからね。

『いわやまポケモン』レジロック 高さ1.7m 重さ230.0kg

『ひょうざんポケモン』レジアイス 高さ1.8m 重さ175.0kg

『くろがねポケモン』レジスチル 高さ1.9m 重さ205.0kg

 三体合わせてレジ系とも呼ばれる、ポケットモンスタールビー・サファイアに登場した伝説のポケモンです」

 

「はい(知ってる。というかギガスいないんだな)」

 

「あー、レジギガスは初出がポケットモンスターDP・Ptなので…らしいです」

 

「なるほど…」

 

「わざ はレベルわざだけですが忘れることなく、一度覚えれば全て使用可能です。ポケモンが倒された場合、ボールをいったん自分の中に戻すことでひんしから回復させることができます。

こんなところでしょうか」

 

「そうですね…あ、その“わざ”、僕知らないんですけどそれについてはどんな風になっているんですか?」

 

「はい、それは『ゲームのように使えるわざやHP、レベルなどが表示される』ようになります」

 

「なるほど」

 

 

 

 

 

「5つ目の特典は『ウルトラスーパーオールマイティワクチン』です」

 

「(ドラえもん?)」

 

「はい、ドラえもんです。ドラえもんのひみつ道具の一つで効果は『あらゆる伝染病に効果のある強力な万能ワクチン。地球上にない病原体をも退治することができる。』というもので、端的に言ってこれを使えば感染性の病気にかからなくなります」

 

「すっげ…」

 

「それ以外説明することもないのですが。“すっげぇ”んです」

 

「はい」

 

 

 

 

「最後、6つ目の特典は『ボンゴレリング(7)』です」

 

「おぉおお…(リボーンか!…リングか~。僕、炎灯せそうにないよなぁ~。覚悟とか、受験勉強さぼってだらけてた僕が、なあ………)」

 

 

「………この特典は黛さんもお察しの通り、『家庭教師ヒットマンREBORN(リボーン)!』のボンゴレファミリーの秘宝にして、世界を維持するトゥリニセッテの一角を担うものです。この番号のボンゴレリングは、原作の未来編のラストに登場の『原型のボンゴレリング』です。よって、ボンゴレギアではありません。

 そして、この特典のおまけとして、黛さんには全属性の波動をプレゼントします」

 

「お!(全属性⁈)」

 

「特典を100%使いこなせるように、という神様の意向です。イメージは嵐の守護者:獄寺隼人さんのさらに強化バージョン。彼の場合はメインの“嵐”に出力で劣るものの、計5つの炎を使うことができました。それの上位互換で、

 『1人が複数の属性の素質を持つこともあるが、大抵の場合は波動の強い属性は1つのみで、残りは微弱であるとされる』

という原作設定をブレイクし、黛さんには全属性平等の波動をプレゼントです」

 

「それはまた、スペシャルなチート感ですね(期待しないでおこう。結局下地があるだけで炎を出せるかどうかは僕の覚悟次第なんだから)」

 

「ここまではマーレリング・ヴァリアーリングの特典と同じなのですが、さらにさらに、この特典にはおまけがつきます」

 

「まだあるので」

 

「はい。

 そのオマケとは、ズバリ“ボンゴレの血(ブラッド・オブ・ボンゴレ)”です」

 

「『超直感(ブラッド・オブ・ボンゴレ)』!?」

 

「あー、そっちじゃなくて、『血統』の方のです。まぁソレも付いてくるのは間違いじゃないんですが」

 

「(おっと)………なぜ?」

 

「“リング争奪戦編”でラストに『7つのリングを集めた時「ブラッド・オブ・ボンゴレ」に新たなる力を授ける』とありました。『受け継がれしボンゴレの至宝よ 若きブラッド・オブ・ボンゴレに大いなる力を!』の言葉と身に着けた七つのボンゴレリングでXANXUS(ザンザス)がその力を手にしたものの“ボンゴレの血(ブラッド・オブ・ボンゴレ)”を継いでいなかったためリングに拒まれてしまいました。そうならないように、のオマケです」

 

「はー………」

 

「あと、説明は…

 リボーンの世界に転生するのでなければ、その世界に『死ぬ気の炎』というモノは存在しません。その世界の人間にこの特典を貸し与えることで、『死ぬ気の炎』を扱えるようにすることもできます」

 

「(力を分けるとか、こわいなぁ。僕だけのとっておきにしておいた方が得だと思うんだけど………まぁその時になったらまた考えよう。うん)」

 

 

 

 

 

 

「続いては“能力特典”です。では」

 

「(サイコロですね)はい」

 

 

からん、からからん

 

 

 

 

 

 

 

「(~~~ッ)」

 

「あ~…出目は6 はずれ ですね。なんというか」

 

「はい、はい。大丈夫です(ハズレかよ………!翻訳が欲しかったな~!あー、あ!)」

 

 

 

 

では転生です。

あなたは6つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

 

転生を実行します。それではよき人生を

 

 

 

「ありがとうございました(ありがとうございました)」

 

「はい行ってらっしゃいませ。

黛さんの転生先は―――

 

***********************

―――『ハイスクールD×D』の世界でーす」

 

「な! な」

 

「はじめましてこんちゃーす。神様だぜい」

 

「神様…(神様?やばいこの展開は、)」

 

「うぃうぃ。

 さぁ、サイコロを振ってくれ。

その結果君は………くふふ(^^♪

まぁ、さっき君がやってたのと同じさ。中身は教えないけどね。さ、振って」

 

「………(やばいやばいやばい。主人公不遇スタートの物語冒頭だ。神様、邪神だったのかよ!僕、聞いてない!!)」

 

「邪神とは面白い事を言うね。まぁ、いいよ。神様寛容だから。ゆるしてしんぜよう。二度目はないよ?

振れ」

 

「()」

 

 

 

「ほぉ~ほぉ~………」

 

「な、なんなんですか」

 

「いんやぁ? べぇつにぃ?」

 

「え、あの(出目3の意味は)」

 

「教えない。どーせ、転生したらわかることだしねー。『ハイスクールD×D』も知ってるよね?」

 

「……はい、そこまで詳しいわけじゃないですけど」

 

「なら問題ないだろう、タブンネ。

 それじゃあ、さようなら。今度こそ転生だ。せいぜい楽しませてくれ給えよ」

 

「ありがとうございました…(―――)」

 

「じゃあの」

 

 

 

 





No.22 黛克英
 黛は世界を支配する王の嫡子として産まれた。偉大な父のもと、全てのものが頭を垂れ国民は偉大な王を称える。王は元一般人の黛が想像もしないようなことをして、世界で人生を謳歌していた。
 黛は王の後を継ぎ、世界を自分のものにするため自分を高めた。求めれば全てが手に入る状況で、しかし将来のためそれらすべての誘惑をはねのけ王になるため努力した。
 努力が芽吹き、認められ評価され、威厳・実力ともに後継者としてふさわしいものに成長しいよいよ世界の全てが手に入る―――





 というところで“夢”から覚めた。
王になれるという高揚感、王になれるという達成感、王になれるという幸福感。夢から覚める前、黛の中にあった素晴らしい感覚はすっかり消えていた。自分が新生児室で横たわる赤子でしかないと気づいた彼の中にあったのは空虚。
 空虚は焦りを生み、大きくなった焦りはやり場のない怒りに変わり、膨れ上がった怒りは絶望へと変わった。

 ≪若干のオマケ≫
これがそうだった。大きな欲望の器を形作るための、セルメダルを取り込み、コアメダルを取り込み、特典を十全に使いこなすために、神様が善意で付けた“オマケ”。
“夢”は夢であるがゆえに、あやふやで 不確かで、彼の欲望の器は限りなく広がりを持ち、その全てが空っぽの、暴走の危険も皆無の オーズとして最良のものとなった。

ただ、それは黛に深い深い絶望を与えた。


 それでも彼は絶望で心折れることなく、“夢”から生きる原動力―欲望―を見出した。
「“夢”を夢のままで終わらせない。この“夢”を叶えるまでは、私は、僕は…俺は!――
 ――死んでも死にきれない」

 絶望の中で一点の曇りもない純粋な死ぬ気と覚悟が全身を支配し、
  黛克英 死ぬ気の到達点に至り、“夜の炎”が新生児室に吹き荒れた。

覚悟の炎を心に灯し、決意した。
「“夢”を『現実に』―――」

 世界の全てを手に入れてやる。

彼の欲望は世界そのもの。夢は『世界征服』。



No.22 黛克英 兵藤一誠

 体が出来上がるまでの数年間、その間を斬魄刀との対話・神器との対話・死ぬ気の炎のコントロールに使った。時間は有限。正しい努力は報われる。そして怠った者は怠っただけの報いを受ける。それを前世と夢で理解していたから、一日も無駄には出来なかった。
 感覚を研ぎ澄まし超直感を用いて最高の肉体の在り方を直感し、晴の活性と雨の鎮静の炎で肉体改造・肉体矯正を行った。

 呼びかけ続け3年、ドライグと対話成功。神滅具覚醒。オーラが漏れるのを鍛えた炎コントロール(雨の炎)で抑えた。
 呼びかけ続け5年、『皇鮫后(ティブロン)』(ティア・ハリベル)との対話に成功。一誠の『夢』について否定的で協力を拒んだため『赤龍帝の籠手』で殴りかかった。それから何十回何百回、精神世界で戦い、屈服させた。
(初めはボコボコにされたが、『超直感(ブラッド・オブ・ボンゴレ)』の戦闘センスと経験が一誠を成長させた)

ある程度出来上がった小学生時代、「遊びに行ってきます」と両親に言って
夜の炎でワープ。レジロック・レジアイス・レジスチルを相手にバトル。レベリングも並行して行った。
 深夜、霧の炎(構築)で自分を作り出して抜け出しワープ。特訓。
わずかな睡眠時間も精神世界でのティア・ハリベルとの破面の力の特訓に費やした。


原作開始までの約10年間、真摯に鍛えた。
 炎圧・発炎量が膨大に、何より炎の純度が極まった。 霊圧は上がり、技の冴えは増した。
『真のオーズ』に覚醒。大量のセルメダルを身の内に取り込む。
神器―禁手化を越え、覇龍も越えたステージに到達。神器の中の残留思念(怨念)はメダルに飲み込まれた。ドライグの意識もセルメダルの中に溶けつつある。
肉体改造の結果、人を越えたマッスルを身につけた。瞬発力と持久力を兼ね備えた英雄の肉体に完成した。


 駒王学園高等部二年生―原作開始
 はぐれエクソシストを皆殺し、堕天使4人を叩き潰し、聖女を保護。
その足でリアス・グレモリーと接触。町に堕天使が侵入していて、それを撃破し神器所有者を保護していることを告げる。
 その上で自分が神滅具『赤龍帝の籠手』の所持者であることを明かし、魔王様に雇ってほしいから仲介してほしいと頼む。

リ「私の眷属にならない?」←駒が足りず転生させられなかった
 代わりにアーシアを紹介してみた。好感触。“お兄様”にも連絡してくれるとのこと。

その日は帰った。
 アーシアとは、言葉は通じないが心は通じた。
にゃんにゃんした。←理由:アーシアはなんだかわからないうちに救出されたこと(神器を抜き取る云々はレイナーレが殺される前にボロっと零しました)で精神ふわふわ状態、そんなときに一誠の王気(身の内にあるものの威圧感・存在感)にあてられ、寄りかかった。


 翌日、フットワークの軽い魔王様がやってきた。

要約すると
一「魔王直属の兵隊になるから上級悪魔にして。地位と家と給金、くれ」
サ「オッケー。赤龍帝を味方にできるなんて心強いよ。ウチ神滅具ないからさー」

という感じ。裏でアーシア、リアス眷属になった。←ア「一誠さん(イッセーさんにあらず)が悪魔になるのなら私も」的な。


 その後、色々あった。
冥界でお披露目回 「人間をいきなり上級悪魔にだと?」と侮る貴族たちを“存在感”『王の威厳・覇気』で圧倒し、身につけた悪魔の礼節・マナーで牽制した。
⇒貴族「なんかすごかった(小並感)」

(魔王セラフォルー・レヴィアタンと魔法少女ミルキーについて語り合い気に入られた。←この時のために特訓の合間にシリーズ全部繰り返し見て、監督やスタッフのコラムなんかにも目を通し、研究しておいた。)

魔王様から許しをもらい眷属集めに出かけ、1週間で集めた。
赤龍帝の“力を集める”性質・「他者を引き寄せる才能」と超直感、『探査回路(ペスキス)』を活用し、使える人材を眷属に引き入れた。人数オーバーしたものは協力者として契約を結んだ。
表の世界の不運な天才科学者や追放されたマッドサイエンティスト
裏の世界の魔法研究者や禁忌に触れた錬金術師グループのリーダー等々。
大道芸人や宗教家、思想家、詐欺師、ホームレス、幅広く人材と接点を持った。
女王(クイーン)』は『皇鮫后(ティブロン)』。ダメもとでやったらいけた。


その帰り道、コビカエルが駒王学園に攻めてきていたので『颯爽登場!』して「レジロックキミに決めた!」『赤龍帝の籠手』で倍加・譲渡で「ロックオン」「ばかぢから」でぺしゃんこにした。
 回収に来たヴァ―リ「まさか召喚したモンスターに戦いを任せるなんてな。意外だが、なかなか楽しめそうだ。じゃあな、俺の宿敵」


三大勢力の会談が開かれ、テロった。
大活躍。
 ギャスパーを“夜の炎”のワープで取り寄せ、倍加した“雨の炎”の「鎮静」で暴走を止め、間抜けにも転移してきたカテレア・レヴィアタンを同様に“雨の炎”で昏倒させ捕縛した。
 ヴァーリを「バトルしようぜ!」と言い出すように誘導し、テロリストになったと自白させたところでタイマン勝負。

 キン!
   キン!
     キン!
シャチ!! ウナギ!! タコ!!

シャッシャッシャウタ!
シャッシャッシャウタ!!

『Welsh Dragon Balance breaker!!!!!!!!』
赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア) 禁手化(バランス・ブレイカー) 『赤龍帝の鱗(ブーステッドギア・スケイル)』」

 ヴァーリが戦闘態勢をとると同時に、“夜の炎”で真ん前にショートワープ。
シャウタコンボの特殊能力『液状化』。鎧の隙間から入り込み、口・鼻・耳から更に体内に侵入し、倍加した“嵐の炎”で「分解」した。

一瞬で決着はついた。断末魔もなく、死体もなく、現在過去未来で最強の白龍皇はこうして打倒された。


 冥界では会談での活躍が取り上げられ、一躍時の人に。
そのタイミングで、以前仲良くなったレヴィアタン様のツテ(特撮番組『マジカル☆レヴィアタン』)で撮影スタッフや制作会社、監督俳優その他スポンサーなどを集め、特撮ヒーロー番組を制作した。

『仮面ライダーOOO(オーズ)』 兵藤一誠 主演で
←転生前のイッキ見でキャストのセリフ一つ、背景の効果一つとっても完璧な記憶を持っていたのでそれを元に、冥界TV版に【リスペクトして、オマージュ】した。

番組は大ヒット。仮面ライダーOOO、そして兵藤一誠は子どもたちのヒーローになった。
ちなみに、原作の『おっぱいドラゴン』と違って利権は一誠個人のもので、おもちゃなどの収益の配当も兵藤一誠個人に支払われた。(収益は研究資金に……)


 ここらへんで学校を辞め、両親親戚から自分の記憶を消し、悪魔の権力で転居させた。今まで育ててくれた感謝を込めて数千万円の現金を贈り、以後関わることはなかった。

 レーディングゲーム新人戦。グレモリーVSシトリー
―――割愛。

グレモリーVSアスタロト
→テロ対策に観覧席にて待機。各勢力のお偉いさんと挨拶。「コンゴトモヨロシク」
 テロリストが乗り込み、案の定アーシアが捕らえられてしまった!

キン!
  キン!
    キン!

クワガタ! カマキリ!! バッタ!!!

ガータガタガタキリッバ! ガタキリバ!

からの分身生成―ブレンチシェイド―。さらに禁手化「赤龍帝の鱗」。
“夜の炎”で10体送り、残り40体で観覧席を襲ったテロリストの首をカマキリアームで刈り取った。
 ゲームフィールドに出現した旧魔王派、9/10体で

  『赤龍帝の鱗―多重展開〈顎〉―』
 クワガタヘッドを覆うようにドラゴンヘッド生成、バッタレッグで飛び跳ねて
『Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!』
『Transfer!』
「ただの魔力弾」+「倍加譲渡」+「雲の“増殖”」
   ×9

絨毯爆撃。

1/10で短距離瞬間移動(ショート・ワープ)
クワガタアームを雷の『硬化』で強化し、ディオドラの首ちょんぱ。
 アーシアをワープさせ、呆然とするディオドラ眷属たちをクワガタヘッドからの雷撃(倍加譲渡)で皆殺した。

一件落着。



 オーディン護衛に魔王様の勅命により参加。
ロキが現れ、フェンリルを召喚してきた。ヴァーリと同じようにシャウタコンボで内側から燃やしてやろうと、液状化→口に入り、

 神殺しの牙に噛み千切られた。
 ―――舐めてた。神獣、舐めてた。


痛みと喪失感で意識を失い、
Juggernaut(ジャガーノート) Drive(ドライブ)!!!!!!!!!!!!!』

覇龍発動、暴走。
(スケイル)』がオーズの体表を覆い、損傷した体を再生するため無意識で燃え上がった“晴の炎”を糧に超成長。
 ドラゴンの巨体にシャウタの情報が流れ、おまけに液状化中だったことで、有機的な怪物の形態をとった。
龍の頭部、電気ウナギウィップ(極太)(腕部と融合)、タコレッグ(巨大化・増殖)

触手の化け物みたいになった。
セルメダルをスタミナに、炎を昂らせながら暴れまわり、ハリベルが精神世界で一誠の目を覚まさせるまで暴走を続けた。


<ひょうどういっせい は 『神殺し』のしょうごうを てにいれた!>


オ「久しい、ドライグ」
一「………(やべぇ)」
オ「ドライグ? ………ドライグの炎、不思議。我、初めてみた」
一「………あー、その」

オ「我、グレートレッド倒して静寂を得たい。一緒にグレートレッド倒す」
一「(どうする…?利用できるか?いや危険すぎる。でも世界にケンカ売るなら最高の兵器が必要だし…?)」

オ「グレートレッド倒す」

そうしてオーフィスが居候った。
知っているのは眷属(技術チーム)とアーシアのみ。彼らと一誠で、お菓子あげたりゲームしたり千葉のアレに連れて行ったり、接待した。中でもアーシアにめちゃ懐いた。












―――それから半年余りの時が流れた。
英雄派の京都修学旅行襲撃や魔獣騒動は、暴走し怪物になったオーズを見た曹操が戦力不足と判断したために起こらなかった。

 そして、
技術チーム「兵藤さん!遂にできました!」

一年とかからずメダル解析終了。ヤミーを生みだすことが可能に。

早速その時のためスカウトしておいた目的に沿う欲望を持った人間にメダルを投入しヤミーを生ませた。

『その欲望、解放しろ』チャリンッ!

僧侶(ビショップ)』・魔法使い:『欲…知りたい』→ケラヤミー(昆虫系+水棲系)
 世界中にこのヤミーをばらまく(情報収集用)→神話世界を含めたすべての世界に鬼のようにばらまき、情報収集用に利用した。
ヤミーが集めた情報は宿主に送られた。膨大な情報を処理できるように彼を改造(本人も望んだ)。
→『REBORN!』原作の死茎隊(しけいたい)のように“雲の炎”の増殖で肉体増強(()()()()状態に)。その上で本人の魔術によって脳を繋げ並行処理を可能にした。
     →要は“一人ミサカネットワーク”


〈煽り合いが見たい〉という欲から生まれたヤミーを使い、下級悪魔を扇動。「現魔王は無用。“仮面ライダー”がいればいい。退陣しろ!クーデター政権め!」←煽られてこのようなおかしな要求をする民衆が増えた。数は少なかったが声は大きく、メディアもこぞって取り上げ冥界は揺れた。

アーシア「リアス様、皆さんにサーゼクス様のことをわかってもらいましょう!」
煽られ発生したデモ行進に向け演説することをアーシア提案()。

リアス「冥界の皆さん!聞いてください!」
ヤミー憑依「うるせぇ!無能魔王の妹が!」
普通の民衆「「「「「そうだそうだ!~~略~~ひっこんでろ!ゴルァア!!」」」」」

 遂にリアス・グレモリーに向けて攻撃が放たれデモ隊と反デモ隊の衝突が発生。

兵藤一誠(元凶)「モウヤメルンダー()!」


鎮圧。


マッチポンプにより現魔王の支持を落とし、自分の評価を上げた。
サーゼクス「妹を救ってくれてありがとう。~略~どこかの家が悪評を広げているのかもしれない」
(元凶)「私が探りを入れてみます!」


そうして大義名分の元各貴族の当主に会い、
 約束を反故にされ会社倒産、ホームレスになったおっさんの〈約束を守らせたい〉ヤミーで、悪魔貴族と裏取引。現魔王派から自分につくように密約を結んだ。


裏工作を行って、確実に支持者を増やし、
ゼクラム・バアルのような「転生悪魔が?認めんぞ!」な者(大王派)は秘密にしていた「ムカチリコンボ」の毒を食事に混入させ昏睡状態にした。


『劇場版 仮面ライダーOOO BEGINNING 幸せの赤い鳥』公開
*小説の「アンクの章」を映画化したもの
 初日舞台挨拶に冥界中の注目が集まる。主演他の兵藤一誠登壇



転移



隔離空間(『いつもの採石場』のような)に転移させられてしまった。
 見上げれば戦力を整えた英雄派の軍勢。
神滅具所有者、神器所有者。英雄の血・魂を継ぐもの。
悪魔に散発的襲撃を行い、救出し自陣に加えた転生悪魔。
全員が禁手かそれに類する境地に至り、ベストコンディション。

 目の前には上位神滅具『魔獣創造(アナイアレイション・メーカー)』の禁手によって生み出された無数の悪魔・ドラゴンに対するアンチモンスターが何万体も蠢き、命令を待っている。

英雄派幹部ゲオルグの上位神滅具『絶霧(ディメイション・ロスト)』の禁手『霧の中の理想郷(ディメンション・クリエイト)』によってつくられた隔離空間は、ワープ封じを兼ね、外部に脱出することは不可能。


曹操「やぁ、赤龍帝。いや、仮面ライダー…だったかな?
俺は曹操。禍の団英雄派のリーダーだ」
一「………知ってるよ」

曹「俺を知っているか、うれしいね。
君を倒すために集めてみたんだんが、どうかな。君のような怪物を倒すのに加減していられないからね」
一「随分と、集めたものだな」

曹「まぁね。………あぁ、うん。
悪いが赤龍帝、倒させてもらおう。これ以上はモンスターたちの我慢がきかないそうだ」
一「………」

アンチモンスター達が殺到する。
 転移に巻き込まれた魔術ドローンカメラを通して、その模様は冥界中に発信され続けていた。悲鳴を上げるテレビの前の悪魔たち。どよめく会場



曹「おかしい………」
ゲオルグ「曹操、上だ!」


兵藤一誠はモンスターに身を隠し、『短距離瞬間移動(ショートワープ)
 霊子を固めて足場とし空中に立った。

ゲ「ショートワープか。この空間内で行えるとは出力が桁外れだな。だが相当な負担だったはず。何度もできるものではない」
曹「総員構え!目標上空の赤龍帝だ!」

一「遅い」

キン!
  キン!
    キン!

ライオン! トラ!! チーター!!!

 ラ・タ・ラ・タ?! ラトラーター!!


<ウォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!
『Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!Boost!』

英雄派「なんだ?!まぶし ッッッッ!!」

炎上。
素でも容易く湖を干上がらせる MAP兵器『ライオディアス』
+光源に“嵐の炎”。炎の光は反射増幅し拡散。炎の属性『分解』を熱波に乗せる

+出力上昇。「倍加」


 ゲオルグが霧で防御。だが張り終わるまでのわずかな時間で壊滅状態に。構成員の大半が蒸発。防御系神器所持者も熱でとろけるほど。
アンチモンスターも小型と超大型は死亡。残ったモンスターも熱に苦しんだ。

曹「(なんてことだ…撤退?ここまで大見得を切っておいて撤退したら………そうだ)スタミナ切れを狙うぞ。あんな大技がいつまでも続けられるはずがない。悪魔の体力でもすぐに底をつくはずだ」



―――数十分後

 ゲオルグの霧が『分解』に侵され、熱が侵入。
「熱い、熱い」
 じわじわと気温が上昇。

痙攣、脱水症状、頭痛、吐き気、めまい、意識混濁
熱中症。

遂に霧の維持ができなくなり………
英雄派全滅。
 幹部は辛うじて生きている(神器抜き取るため生かしておいた)ものの、他は分解されて塵も残らず消滅した。

一「勝ったぞ!(カメラに向かってピース)」

ヒュッ!―――ドスッ!!

一誠に突き刺さる槍。神殺し、神滅具『黄昏の聖槍(トゥルー・ロンギヌス)

曹操は意識を失ってはいなかった。完全に意識を失う前に『覇輝(トゥルース・イデア)』を発動させ復活と超強化の奇跡を叶えた。

突き刺さった槍は神々しい光を放ち、オーズを破壊した。


曹操「――は、ははは。勝った、勝ったぞ!」

ザクッ

歓喜する曹操を背後から黄色の爪が貫いた。

曹「ば、そんな」
一「あれはダミーだ。仲間が倒れて焦ったな。曹操」
曹「(な、―――しまった、意識が……)」
一「俺は術師じゃないから、見かけだけの『構築』だったが…騙されてくれてありがとう。“雨の炎”を注入した。お休み、英雄様」


(→超直感で反撃を感知し、ダミーと入れ替わりに短距離転移。
ラトラータコンボの消音機能で忍び寄り背後からトラクローで刺殺。)




崩れていく空間。
英雄派をもう二度と目覚めないレベルの高純度“雨の炎”で意識を『鎮静』させ、解禁された“夜の炎”でまとめて冥界研究機関にワープ。


めでたしめでたし。

―――とはいかない。


サ「どうしよう。上位神滅具3つも手に入っちゃった。パワーバランス崩れる。案の定国民は調子乗ってるし現体制への風当たりは増すばかり。和平も危ういぞ」


かわいそうなまおう。




ヤミーを使っての情報操作・印象操作で支持率急落。
さらに
「仮面ライダー無敵!」
「上位神滅具3個と仮面ライダーがいれば」
「停戦解除しろよ」
「現体制無能すぎ。働いてるの仮面ライダーだけじゃん」
「戦争!戦争!」

世論を誘導した。



上級悪魔の貴族たちの後押しを受け、出馬。
一「現体制の解散させ、悪魔のための新体制をきづくことを約束します!」


―――当選。魔王就任。
転生悪魔が魔王になることに反対したものは、ヤミーに煽られた狂信悪魔たちによる徹底的アンチ行為、人格否定によって黙らされた。
『このくそ野郎!』
『悪魔の恥さらしめ!』
『ぬるま湯につかるだけの低レベル!』
『てめーみたいな無責任のクズのせいで冥界はめちゃくちゃだ!』
『改革・革命の志がわからないのか!』
『与えられるだけの家畜が!』
などなど。



元魔王の4人は実家に帰ってもらった。実権をはく奪し、政策に口出しすることもないようにした。実質的なクーデター。


就任式典。前日。

「オーフィス」

「ドライグ、グレートレッド倒しに行く?」

「いや、オーフィスにプレゼントがあってね」

「プレゼント?お菓子?」

「いやいやもっといいものだよ」
ス…
「?それ、なに」

「言っただろ?プレゼントだよ」

チャリン

「?―――?!」
チャリン チャリン チャリン
「まだ入るか」

「ドライグ?! おかしい、我」
チャリン

「うちの技術者の計算だともう溢れてもいいころなんだけど、さすが『無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)』」
チャリン

「うぅぅ………グッ!あぁ うう…」
「ねばるなぁ。なら時間つぶしに喋ろうか。
今お前に入れたのはコアメダルって言って、生命エネルギーを凝縮させたもの。中でも『恐竜系』コアメダルは“無”の属性、0(ゼロ)の欲望を司る。無限大でもあり、虚無でもある」

「うぅぅ………?」

「俺の中のセルメダルが神器の残留思念と混ざり合ったのを思い出して、実験してみたんだよね。ほら、3か月前に『蛇』くれたでしょ?あれ使って」
「波長が合うっていうのかな、融合してくれてね。もっともメダルが耐えられず粉々になっちゃったんだけど」

「そっからトライ&エラーでメダルの“枠”を強化して、完成したわけ」
「うう!? ど、らいぐ……ぅ!」


「もうドライグはいないよ。今朝完全に溶かした。時間をかけて『調和』したおかげで赤龍帝の力が完全に俺に馴染んだ。『倍加』も『譲渡』も『透過』も俺の思いのままに扱える。これに龍神の“格”と『無限』が加われば世界に敵はいない」

「ああああああああ!」
「戻れ、俺のコア!」

6枚の恐竜メダル、力の全てを抜かれオーフィスは屍となり動かなくなった。



就任式で新魔王 兵藤一誠は全世界への宣戦布告を行い、冥界を戦争に駆り立てた。

眷属に神滅具を授け、『絶霧』と“夜の炎”を『倍加』によって強化。ケラヤミーの情報とリンク、ピンポイントワープゲートを生み、そこから強化ヤミーと強化モンスターの部隊を派遣。重要拠点を奇襲した。

心酔する悪魔・一万年前の大戦を思い出し魔力を昂らせる悪魔の父祖、戦争に志願する悪魔にはボンゴレリングを貸し、『家庭教師ヒットマンREBORN!』の世界の法則を与え、

覚悟のないものも炎を灯せるように『雲蜈蚣(スコロペンドラ・ディ・ヌーヴォラ)』をイメージして作らせた武器類と、セルメダルの力で戦う強化変身装甲服『アナザーバースドライバー』を量産配備。
魔力によらないこれらのアイテムによって下級悪魔でも戦力として計上できるようになった。

→ちなみに装甲服の材料になったのはレジスチル。
レジスチルの“他のどの金属よりも頑丈で、固さだけでなく伸縮性にも優れている、地球上には存在しない物質”を使用。
「だいばくはつ」させて加工。特典として収納回復、また出して「だいばくはつ」の繰り返し。おかげでなつき度が急落した。



アナザーバースを指揮官にヤミーとモンスターで蹂躙。神格級が出てきたらオーズが転移して対応。
その戦術で まず天界を制圧、天使を『宗教家』の作り出したヤミー(強化)で洗脳、冥界堕天使領制圧。堕天使幹部皆殺し。支配完了。

仇敵を蹂躙したのち、武力による世界征服に乗り出した。ヤミー監視システムによって情報戦で有利な魔王軍は急所を狙って転移させ、思う存分殺戮と略奪の限りを尽くした。


一「蹂躙して支配する、権利をはく奪し尊厳を奪い、弄び、悪を成す、それが悪魔だ!国民諸君、親愛なる悪魔諸君! 『悪』であれ!『魔』であれ!」

「魔王様万歳!魔王様万歳!」


―――数年後、世界のほとんどが悪魔の支配地域となり、生き残った人間・神話世界の住人は隠れ潜むか、悪魔の奴隷・家畜として生きていた。神格は世界維持のため必要な者以外は根絶やしにされた。主神級はオーズの手により消滅したが、強すぎない神は捕縛され、達磨→リンチ→愉快なオブジェ(ギミック付き)に作り替えられ、展示・販売された。
 まさに悪魔の所業。

―――ある一般的な悪魔親子の会話
子ども「すっごい面白い!これね!このボタン押すとね、悲鳴上げるの!「やめてくれ~」って。楽しい!
ねえ、ねえ、お父さん。わたしもこれほしい~」
お父さん「こらこら、この前 玩具買ってあげただろう?神は数が少ないから高くてお父さんの給料じゃ買えないよ」
子ども「え~。だってもう悲鳴上げなくなっちゃったんだよ?人間ってだめだよね。すぐ壊れるんだもん。最初はいい悲鳴上げてたのに、もっともっと ってやったら壊れちゃった」
お父さん「しょうがないなぁ………。また買ってきてあげるよ」
子ども「わぁーい!ありがとうお父さん。わたし妖怪とかいうのが欲しいな」
お父さん「ははは………母さん、説得しなきゃ…」


メダル・ヤミーシステム、死ぬ気の炎応用システム。これらの活躍で安全に奴隷化を行い悪魔に逆らえなくしていた。


増える領土、増える奴隷、敵がいなくなり、世界征服も完成間近になるほどに兵藤一誠の政務は忙しさを増した。苦痛ではなかった。ついに“夢”が現実になる。世界の全てが自分のものになる。


部下「おめでとうございます!」
一「? なんのことだ?」
部下「え?あれ………もしかしてまだご存知ではなかったのですか?!」

部下「アーシア様が―――」


一誠は病院へ走った。そこには赤子を愛おしそうに抱きしめるアーシア(悪魔的第三次成長により巨乳美人に成長)の姿が。

アーシア「一誠さん」

兵藤一誠は何も言わず、赤子を受け取った。腕の中に命の重みを感じた。赤ん坊の暖かさを感じた。我が子の息吹を感じた。
 なんとなしに、涙が頬を伝った。

こんな感覚は“夢”の中でしか感じたことはなかった。
高揚感。
達成感。
幸福感。

絶望が埋まっていくのが分かった。いつか失った『中心(こころ)』が戻り、虚の(あな)と似た喪失感を埋めていくのが分かった。

兵藤一誠は“満たされた”
“夢”を起点に広がった
夢幻の器が満たされた。なれば当然、器は溢れ、魔王は石となって砕け散った。


と同時に、兵藤一誠がもたらした異世界のアイテム・概念が消失し、武器を失った悪魔軍は奴隷の反逆を抑えられず、壊滅。

数百年後、悪魔という種は絶滅された。

………………………………………



はい。
そんな感じで22番でした。お待たせして申し訳ありませんでした。
今回の主人公のプロフィールは活動報告にあげてみたので興味ある方はそちらもぜひ。
→https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=190385&uid=223131

あー、文才が欲しい。『超一流作家の卵』ほしー!
あ、諸事情あり今夏最後の更新になります。
 読んでくださった読者様、また来てくれると嬉しいです。

 感想くれると嬉しいです。
質問・感想・「これ無理あるだろ」という苦言、
なんでもオッケーです。答えます。感想くれたら狂喜乱舞します。



ではではー。




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☆□ 23番 今井惠太 享年18歳の場合

後書き(本編)
今回全体の半分以上があとがきです。


 

「次の方どうぞ―」

 

 

ガチャ

 

「……… 」

 

「23番 今井惠太さんですね。こちらにおかけになってください」

 

「…どこだ ここ」

 

「(おーっと…)あのー」

 

「チッ!」

 

ギッ!

 

「はい、えーっと、今井さんあなたはお亡くなりになりました。ですが神様から第二の人生を送る権利が与えられました。おめでとうございます」

 

「はぁ?(頭大丈夫か?)」

 

イライラッ☆「(説明は最低限でいいな、うん)では、説明しますね。『かくかくしかじか』というわけです。なのでサイコロどうぞ―」

 

「(何言ってんのかさっぱりわかんねぇ。サイコロ振って?どうなるんだよ?説明が足りねぇよボケが)」

 

からからから

 

⚁⚄

 

「ほほー(リリカルか、似合わねぇ。ぷげらー)」

 

「なんだよ」

 

「いえいえ。もう一度、今度は青いサイコロ一つを振ってください」

 

「くっ」

 

からからから

 

(転生先『魔法少女リリカルなのはvivid』)

 

「なるほどなるほど。今井さんの転生先は『魔法少女リリカルなのはvivid』の世界です。本作においての主人公である高町ヴィヴィオと同い年になるように、原作スタートの十年前に転生していただきます」

 

「(さっぱりわからないが、生まれ変わるっていうのは分かった。魔法少女とか知らねえし、わけわかんねぇ。頭がおかしくなりそうだ)その、なんだっけか、それはどんな話なんだ?」

 

「申し訳ありません。転生先についてお教えすることはできないんです。一つ言えることは、転生先が『地球』ではないということです」

 

「地球じゃない…?」

 

 

 

「続きまして、特典の選択に移らせていただきます。特典は2種類あり、“アイテム特典”と“能力特典”です。まずは“アイテム特典”の数を決めていただきます。サイコロをどうぞ」

 

「………(特典ってなんだよ。んな「分かりますよね?」みたく説明されても分かんねぇよ!)」

 

 

からんからから

 

 

 

 

 

 

「な」

 

「あちゃ~。残念でした~。出目は一、どんまいですよ。きっといいのが引けますって(ぷげらぷげら)」

 

「…引く?」

 

「はい。くじ引きです。引いていただいたくじに書かれた番号と対応する特典が今井さんに与えられます。

さぁ、どうぞ」

 

 

「(くそが…)」

 

 

 

がさがさがさ、

 

 

865

 

 

「えとえと、865番は…(わーお)」

 

「………」

 

「865番は『タマモキャットのセイントグラフ』です」

 

「………(なんだそれ。ドラえもんの親戚か?)」

 

「この特典は『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』のクラスカードを模していて、3つの使い方があります。

 一つ目は『限定召喚(インクルード)』。タマモキャットのエプロンを召喚します。

 二つ目は『夢幻召喚(インストール)』。あなたの体を媒介にバーサーカー・タマモキャットの力を具現化し、デミ・サーヴァントのようになり能力・技術を付与します。このサーヴァントは狂化:Cですがまぁ、キャットなので、精神が乗っ取られるというか、自我が塗りつぶされてしまうとかの危険はありません。ただちょっと野性っぽくなるだけです。

 三つ目は『英霊召喚』。バーサーカー・タマモキャットをサーヴァントとして召喚します。ただし令呪はありません。セイントグラフを介してパスは繋がっていますが、令呪がないため強化や抑制ができません」

 

「(さっぱりわからない)」

 

 

「よろしいですね?よろしいですね。

 では次、“能力特典”を決めていただきます。サイコロを」

 

「(………もう、いいや)」

 

 

からからん

 

 

 

 

「出目は4『リスタート×1』ですね。不慮の事故など寿命以外の原因で死亡した時、回避可能な時間に戻って 1度だけ やり直しができる能力です。よかったですね!もしまた恨まれて殺されても生き返れますよ!」

 

「え、俺、殺されたのか?」

 

「ええ、はい」

 

「え?だ、だれが」

 

「それを教えるのは私の仕事には入っていないので。では転生させていただきまーす」

 

 

 

 

あなたは1つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を(棒読み―)

 

 

「っと、まてっ!」

 

「ではさようなら~」

 

 

 

 





No.23 今井惠太
 ミッドチルダのとある一般家庭の長男として生を受ける。
ミッド語の習得に四苦八苦しながら(転生者のため子どもの頃は秀才扱いで)親の期待を受けて育つ。

St.ヒルデ魔法学院に入学(強制力)。
 初等部3.4年とヴィヴィオと同じクラスで、認知はしていたがそれどころではなかった。
→本来の学力に合わない学校に入学してしまったため、初等部で既に落ちこぼれの危機に直面し、親の期待を裏切るわけにもいかないから、勉強に全身全霊を傾けていた。
 =「原作?主人公?知るか!授業についていくだけで精一杯なんだよ!」

必死に頑張ったが、、、
 中等部でついていけなくなり、転校(両親とは気まずくなって、一人暮らしを始めた)。
 就職し、10年ほどかけて金を貯め、脱サラ→喫茶店経営。
立地を考えてオープンしたので安定した客入りで、贅沢はできなくても普通に暮らしていけるレベルで稼げた。


 老衰で死去。
喫茶店の常連や学生時代からの友人が彼の死を悼んだ。

 ちなみに、彼は初めてキャットを召喚した時から彼女に一目惚れ。生涯ずっと彼女と共にあった。

*********************

【初召喚】
「我こそはタマモナインの一角、野生の狐、タマモキャット!
 ご主人、よろしくな!」

「なんだこれ(きれい。すき)」



「ん?どうしたご主人。我のボディにナニカついているか?」

「いや!その、別に。…ごめん見蕩れてた」

「うむ!素直なご主人でキャットは嬉しい!我のわがままボディをみて「キャット ()れー」と褒めてくれてもよいぞ!」

()れ? 」

「謎電波で拾った。萌えの一歩先を行くセンシティブな褒め言葉らしい。
キャットもご主人を『おいしそう』と思うからオアイコなのだな!」




「どうしたのだご主人、こんな夜にアタシを呼び出して。
 まさかお散歩か! 夜のお散歩、いや狩りの時間か!」

「大声を出すな!父さんと母さんに聞こえるだろうがっ。
………ダメもとで聞くぞ。キャット、この問題の解き方とかわかる?」

「わはははははははは!」

「笑うなっ。聞いた俺がアホだった。じゃあな」

「待つである ご主人。賢いキャットに解けぬとでも?その程度朝飯前―――うむ朝飯はしっかり食べたい。ご主人も朝食はちゃんと摂るのだぞ」

「それてるそれてる。え、まじで?お前解けるの?」

「余裕すぎてあくびがでるナー。しかし労働には対価が必要、目には目を歯には歯を、キャットにはニンジンを!」

「あー… つまり?」

「(太陽のような笑顔で、首輪を指さす)」

「…わかった。ただし真夜中にな。誰かに見られたらヤバすぎる」

「うん、楽しみなのだな!では前払いだ、キャットの教導を受けるがよい」





「ご主人これはなんだ?いい匂いだがウマくはなさそうだぞ」

「いや食うなよ。
 その、感謝の気持ちっていうか、これからもよろしくっていうか…
 あー、恥ずい…。俺なんかに尽くしてくれてありがとうな。これからも、よろしくお願いします……………うー、その、もっとグレードが上のもあったんだけど、バイト代が足りなくて、いや手抜きとかじゃなくてだな」

「アタシが召喚されてからちょうど10年だったか?
………キャットはとても嬉しい。記念日を大切にするご主人への好感度上昇は限界突破だ。
アタシの乙女心にキャッツ!と来た。この花束はそこそこのものということは獣であるアタシにもわかる。でも、うん。すごくすごく嬉しい。ご主人の感謝の気持ちがキャットは嬉しいワン!」

「キャット…!」

「でも次はネコ缶がよいな!」

「キャット………。   っ」

「好きだぞ、ご主人…」ギュゥ…

「………俺もだよ」ギュッ…





「ただいま~………」

「ご主人!おかえりなさいである。
 キャットにするか? 我にするか? それともア・タ・シ?」

「ごめん、むり」

「…むぅ、本当にお疲れのようだな。ではキャットの膝を使わせてやるのである。さぁ、ご主人、来い!子守歌も歌ってやろう!」

「いや、布団でいい…」

「ノリが悪いぞ、ご主人!」

「あが…!体が…」

「聞き分けのないご主人は強制的にキャットの奉仕を受けてもらう。
 アタシの48のメイド技が火を噴くぞ!」

・・・・・・

「………」

「…すまなかったのである。キャットの野生が爆発してしまった」

「………」

「むぐぐ…」

「いいよ。キャットはバーサーカーだしな。仕方ないってことにするよ」

「許してくれるのは嬉しいが、その許し方は少し刺さるぞ!ご主人!」

「はっはっは」

「む~!まぁ細かいことは考えないのがキャットのいいところ!
 退かぬ!媚びぬ!省みぬ!」

「いや、反省はしてくれ(真顔)」






「…なぁ、ご主人」

「ん?」

「ご主人は、子どもとか欲しくはないのか?」

「あ~…」

「アタシは、すごく幸せだ。ごはんは美味しいし、喫茶店は楽しい。ご主人はキャットを可愛がってくれる。でも、あたしはサーヴァントで、ご主人がどんなに精をそそいでも子を孕むことはできぬ。もしご主人が子を得たいなら―――」

「それ以上は言うな」

「ヌ、」

「…そりゃ、欲しくないと言えばウソになるさ。友達ん家で親子でいるのを見て、憧れたりしないわけじゃない。でも俺が愛してるのはキャットだけだし、子どもを作るのもキャットとじゃなきゃ嫌だ」

「寂しくないか?」

「キャットがいるから、寂しくない。ずっと一緒にいてくれるだろ?」

「うん。キャットはご主人とずっとずっと一緒である」

「ありがとう。………大好きだぞ、キャット」

「んん♪ キャットも、ご主人が大好きだ…」








「―――キャット、そこにいるか」

「アタシはここにいるぞ、ご主人」

「キャット…ありがとうな。楽しかった、とても楽しかった。おまえのおかげで、俺の人生は、幸せであふれていた」

「ア、アタシも楽しかったのである。ご主人と一緒に過ごして、ご主人と一緒に笑って、毎日が幸せいっぱいで、夢のようであった」

「ありがとう、ありがとう…………永遠に、愛してるよ」

「―――ありがとうございました。愛しい愛しい私のご主人様(マスター)
 おやすみなさい。大好きでした。これから先も………

 ご主人、キャットはずっとずっと愛しているのである」










はい。
イチャラブさせました。
 このタイミングで「タマモキャット」を引いたのは運命だと思いました↓。
赤城九朗先生の全作品が非公開になるということで、どこぞの副隊長のごとくイチャイチャさせちゃろう、と。スキンシップが足りなかったカナーとも思いますが。

私自身、初金鯖がキャットで、思い出深いサーヴァントだったので、イチャイチャが書けて満足です。
 あ、『()れ』は中の人ネタです。

ではではー。






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☆■ 24番 二階堂順平(二階堂のぞみ) 享年27歳(0歳)の場合

 今日は特別編?いつもと違います。
 自分ルールを今回限り破りました。
後書き(本編)


「次の方どうぞ―」

 

………

 

「?」

スタスタスタ、

ガチャ

 

「あうー」

バタン!

 

「………」

…ガチャ

 

「…うー」

キィ・・・

 

「え、まって、え。…おかしいな。私の担当6歳以上の男性を転生させることのはずなんだけど、おかしいな。すごく赤ん坊だったな、おかしいな。

 よし、連絡しよう」

 

 

『もしもし、…はい、はい。何かの手違いだと思うんですが、こっちに転生者として赤ん坊が送られてるんですが……はい、え?………やっぱり手違いでしたか。では迎えに来てもらえますか?はい、はい、はいなるべく早く―――

………………突然割り込んでそれですか? いや、ルールが…はい、はい、確かに「ルールはあなた様」…分かりました。いつも通り転生者として転生させればいいんですね?はい、はい…はい、失礼します』

 

カチャ

「ぅー」

 

「よしよーし。お兄さん見てくださいねー。必殺『イケメンスマイル』ー!」

 

キャッキャッ

 

 

「24番、二階堂のぞみさん。いずれ物心がついたとき、これを思い出して夢かと思うかもしれませんが、これは夢ではありません。あなたは前世で赤ん坊の頃、まだ物心のついていなかった頃に事故死し、第二の人生を送る機会を得ました。今この時のあなたには、この私の言葉は ただの音にしか聞こえないでしょうが、ここで起こったこと・知ったことは一言一句魂に刻まれ決して忘れないようになっています。だから来世で物心ついたころ思い出して私の説明を理解してくださいね」

 

「『かくかくしかじか』」

 

「では、転生する世界を決めていただきます。

……のぞみちゃーん、手の平ちょっとごめんねー」

 

(手を広げさせ、サイコロをのせる)

 

「ぅぅ!」

 

じたばた

 

 

⚄⚄

 

 

 

「……あー、えっと『神様が勝手に転生先を決める』に決定しました」

 

「だぅー」

 

「(神自重しろよ、振りじゃないぞ)ごめんねー、おやつどうぞー」

 

「ぁぶぅ!」

 

「(そっと頭の上にサイコロを置いて…)」

 

 

 

からからからから

 

 

 

 

 

 

 

「出目は4 特典4個だね。では“アイテム特典”を選ぶ()()を引いてもらいます。

 ごめんねー。お手手かりるよー。

(指先に吸着性を付与。小指以外に一枚ずつくっつくように設定! つっこむ!)」

 

 

ぺたぺたぺたぺたり

 

 

 

2221・・・684・・・233・・・2056

 

 

「では説明します。退屈だろうけど聞いていてねー。

 

赤ん坊の二階堂さんが“特典元の原作”の諸々を知っているとは思えないし、特別に、世界観だったり説明だったり、常識的な範囲内の情報をインプットしますね。

 

 

キュワワワ~(四つの特典の原作基礎知識)

 

 

 まず1個目の特典は、2221番『コソクムシの入ったモンスターボール』です。

 みず/むしタイプのそうこうポケモン。Le.30でグソクムシャに進化します。

 人や動物をなぎ倒せば経験値が入り、レベルを上げることができます。インプットした知識にあるように、二階堂さん自身が代わりに戦い、トドメをコソクムシにささせることでも経験値をゲットできます」

 

 

 

「2個目の特典は684番『燦然と輝く王剣(クラレント)』です。

 原作で、アーサー王伝説の叛逆の騎士、サーヴァント:セイバー モードレッドの主武装で 「如何なる銀より眩い」と称えられた、アーサー王の『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』に勝るとも劣らぬ宝剣です。

 王の意向を増幅する力を持っていて身体能力向上やカリスマ性の付与という恩恵を担い手に与えます。原作のモードレッドは勝手に持ち出して、担い手と認められていなかったため恩恵を受けられず、宝具のランクも下がっていました。しかしこの特典では二階堂さんを宝具の担い手と『燦然と輝く王剣(クラレント)』も認めます。よってモードレッドと違い、宝具使用時の各種ボーナスを受け取れます。

 ちなみに真名解放でビームも打てます。当然ですが」

 

 

 

 

「3個目の特典は233番『ストレングスのスタンドDISC』です。

 ジョジョの奇妙な冒険の3部に登場したシリーズ初のスタンド能力を持つ人以外の動物、オランウータンのフォーエバーのスタンド『ストレングス』のスタンド使いになれる特典です。

 「ストレングス」は物質と融合しそれを自由自在に操る能力を持ったスタンドです。原作では小舟に取り憑くことでタンカーにまで強大化させ、船内のクレーンやプロペラ、ガラスの破片までもを操り主人公一行を窮地に追い詰めました。その名の通り、尋常ではないパワーを持ったスタンドです」

 

 

 

「4個目の特典は2056番『裸の太陽丸』です。

 アニメ『キルラキル』に登場した反制服ゲリラ組織「ヌーディストビーチ」の旗艦で“最後の切り札”にして“最後の一枚”。基地モード、船モード、上部甲板をたたむことで「グレートマッパダガー」という突撃モードに変形可能。

 道頓堀ロボ(DTR)とチャコペンミサイル装備の対生命繊維ヘリも船の一部として特典に組み込まれています。

 ちなみに動力は人力。ハムスターのくるくる回るアレを人が回して動力を確保しています。本来なら人を乗り込ませて動かす必要がありましたが、二階堂さんは一人でも裸の太陽丸を航行させることができますね」

 

 

 

「……」ウトウト

 

「さて次は“能力特典”を決めてもらいます」

 

(うつらうつら の 頭にセット)

 

から…ん

 

 

 

 

「出目は4ですね。では二階堂さんの能力特典は「リスタート×1」、不慮の事故など寿命以外の原因で死亡した時、回避可能な時間に戻って 1度だけ やり直しをすることができる能力です」

 

 

「だぅう…」

 

 

 

 

 

それでは転生です。

 

あなたは4つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

あなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を

 

 

 

「………転生先は『GANTZ』です。強く生きてね」

 

「ぶぁー!」

 

 

 

 

 






No.24 二階堂のぞみ

 自我の確立と共に自分が転生者であることを自覚。
が、しかし、「だから 何?」といわんばかりに特典をどうこうすることもなく日々を過ごしていた。
 高校一年生のある日、クラスメイト(女子)に告白され断ったらめった刺しにされた。

→GANTZ部屋に転送。(岸本 恵の後)
 訳も分からないままミッションに挑むことに。
  (スーツ無し・武器無し)

現実逃避気味に帰ろうとして、境界線を越え、頭ボンッ!


―『リスタート』―

 覚悟を決め、戦うことを決意。
燦然と輝く王剣(クラレント)』を振るいクリアした。

 西君に色々聞かれたが無視し、帰った。
銃向けられたが、身体能力が英雄級に強化された彼女からすれば避けるのは容易かった。


その後、特典をフル活用し、
時にビームをぶっぱなし、時に船底で押しつぶし、
星人を倒しまくった。町も壊したがコラテラル、コラテラル。
カタストロフィでは裸の太陽丸をグレートマッパダガー形態で乗り回し大暴れした。

「戦って勝つ。どいつもこいつも私の日々を乱しやがって」
「敵は殺す。私の人生に、非日常なんかいらないんだよ! 」
ジー(転送中)「―燦然と輝く王剣(クラレント)ォォォォ!! 」

ジー…(転送戻し)「よし仕留めた」
←町が瓦礫の山



はい、今回は趣向を変えて女性転生者にしました。
 感想で女性転生者は出さないのですか?と聞かれたので、やってみました。

 もうやらないかな。
 なんか性別を女性にした甲斐が全くなかったので。なんでこうなったんだろう…。転生先GANTZにしたのがいけなかったですね。普通に日常系やプリキュアとかにすればよかった。でも特典が武器に偏っていたから、バトル系に行かせてやりたくなって……。それでなぜGANTZを選んだのかは自分でも謎ですが。

 余談ですが脳内設定では二階堂さんは痩身長躯な超絶美人です。(容姿整ってないとカリスマ性持たせづらいよね!)

GANTZ玉のあだ名→「みつあみ」
ではでは~



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☆□ 25番 浦戸和成 享年25歳の場合 【前編】

 今回も試行錯誤回。いつもと違うので視点がバラバラだったり、情景描写うまくいってなかったりします。力不足 誠に申し訳ありません。
 後編は明日に予約投稿済みです。
前編約9000字、後編約10000字。 がんばりました。



 

◆◇◆◇◆

 夢を見ている。

 

 俺は暗い夜道を一人で歩く一人の男の後ろを歩いていた。佇まいから闇に潜む悪党ではなく、清廉潔白な人物であると感じられるような紳士だった。数歩後ろを歩く自分にその紳士が気づく様子はない。これは過去に起こったこと。呪いに刻まれた記憶でしかない。俺はただ見ているだけ。

 しばらく歩いた後、自分たちは町から離れた場所にひっそりとたたずむ廃墟のような建物に到着した。男が扉を開ける。

 

「んー! んー! 」

 

 今、俺の目の前には口と手足を縛られ暴れる男がいる。男はきょろきょろとあたりを見回しながら体をよじって拘束から抜け出そうともがいている。

 

 そして自分の横にいる紳士を見て驚いたように動きを一瞬止めた。

 

「んー! んー!! 」

 

 男は何かを訴えかけるようにしているが、自分も自分と一緒に来た紳士も一顧だにせず、紳士は男の口をふさぐ布を取り除いた。

 

「―――ッガ! ()()()()()()裁判官! た、助けてくれたんですね。ありがとうございます! ここはどこですか?! 私は、気が付いたらここにいて! 脱獄を企てたわけでは―――」

 

 ガリバルディ、と呼ばれた紳士は男の言葉を無視し、どこに持っていたのか分厚い本を取り出し開いた。

 

「被告人、マイルズ・ワグナーは殺人と遺体損壊の罪で死刑が求刑されていた。しかし一部の博愛主義者が騒ぎ立てたため減刑され、懲役刑となった。違いないか」

 

 ガリバルディは冷たく平坦な口調で問いかけた。

 

「さ、裁判官? 」

 一方の男、ワグナーは目の前の裁判官が突然自分の裁判結果について語り始めたことに混乱しているようだった。

 

「沈黙は肯定とみなす。許しがたい事だ 許されざることだ。罪を犯した犯罪者が罰を受けずにのうのうと生きるなど間違っている」

 

 変わらない口調で、しかし確かな熱を持ってガリバルディは言う。ワグナーは何かに気づいたように顔色を変えた。

 

「! ま、まさか裁判官、いや、そんなまさか! 」

 

「ルールは守られなければならない。例外を作ってはいけない。ルールは人を守れなくなる。人がルールを守ることで、ルールも人を守ってくれる。何より、私のなかの『正義』が罪人に罰を与えるべきだと言っている」

 

 ガリバルディは本―立法書(ルールブック)―を捲りながらワグナーを睨めつける。

 

「あなたが! 法の番人であるあなたが! 殺人鬼?! 」

 

「違う。私は正義を執行しているだけだ。ルールブックに定められている通りに、死刑判決とそれに伴う死刑執行を自ら行っているに過ぎない。私は殺人鬼などではない」

 

 

「判決を言い渡す。被告人、マイルズ・ワグナーを殺人・遺体損壊の罪で死刑に処す」

 

 言って、ガリバルディはワグナーに近づいていく。

 

「そ、そんな! 俺は、あんな事したくなかったんだ! 気が動転して! さ、裁判でも証明されたはずだ! 俺は被害者だったんだ! 」

 

 ガリバルディは無言でワグナーの体を引っ張り、廃墟の奥に設置された絞首台に歩いていく。

 

 

「いやだっ! いやだぁ! 殺さないで! 助けて! いやだ!! 」

 ずるずる、ずるずる、引きずられていく。

 

 

 

「―――っかひゅ」

 びくびくとふるえ、やがて動かなくなった。無理矢理に吊るされ、殺されたワグナーの死に顔は恐怖に染まっていた。

 ガリバルディは遺体を眺めたあと、下ろす作業に取り掛かった。これから町の辻に吊るしに行く予定だからだ。彼はこうして見せしめを行うことが正義だと信じているんだろう。

 

「なぁ、ガリバルディ」

 おれはいつものように問いかける。これは夢で、彼に届かないとわかっている。しかし毎回問わずにはいられない。

 

「正義のため って言ってたよな。ならなんで、あんたは殺した後に笑みを浮かべるんだ? 」

 

 

 

◆◇◆◇◆

 

 

『プルプルプルプルプル プルプルプルプル』

 

 目を覚ます。子どもの頃から悪夢に付き合ってきているがこの寝起きの気怠さはどうしようもない。

 

『プルプルプルプル ガチャ』

 目を覚ましてくれた電伝虫の受話器をとる。

 

「もしもし、こちらウラド」

 できるだけキリっとした声を心掛けてこたえる。

 

『こちら本部。数分前、ポイント45にて天上金を輸送中の船から救助要請が入りました。至急現地に向かい、海賊の拿捕と輸送船の救助を行ってください』

 

「了解。飛行許可は? 」

 掛けていたコートを羽織り、鏡の前で最低限の身だしなみのチェックをする。…よだれ。

 

『下りてます。…もしかしてウラドさん、お休みでしたか? 』

 

「いや…うん。少しウトウトと。別に調子悪いとかじゃないから、大尉が心配することじゃないよ」

 電伝虫が目を伏せている。なんだろう。

 

『…准将は自分のことに無頓着なところがありますから』

 

 自分は怒られているのだろうか。うーん、そんなつもりはなかったんだが。

「わかったわかった。それではフローウェレ大尉、出発するので切るぞ」

 

『はい、ご武運を。ウラド准将 』

『ガチャ』

 

 電伝虫を切り、バックを持ち、コートをしっかり着用し、窓を開ける。

 さて、

 

「出てこい、ラティアス」

 

 俺はボールから出したラティアスの背にまたがった。

 

『カズナリ! 散歩? なでなで? 』

 

「仕事。てか、分かってるだろ? 」

 仕事であることは状況からしても一目瞭然のはずだが。頭の中に響くラティアスのテレパシーにこたえながら、腕に嵌めたメガリングに手を当てる。

 

『ぶー。分かってるっ! 言ってみただけなの! 』

 

「ごめんて。 でもいつも言ってるだろう? 仕事中に冗談はナシだって。ほら上昇上昇」

 

 ラティアスを促し、上空に昇らせる。ここでいいか。

 

「いくぞラティアス」

 

『うん! 』

 

―――わがキーストーンの光よ、ラティアスナイトの光と、結び会え。

いざ!

「メガシンカ!! 」

 

めきめきめき、とラティアスの体が変化し、薄紫色の体色のメガラティアスに姿を変えた。

 

『カズナリ、どこに飛べばいいの? 』

 ラティアスのテレパシーにイメージで返答する。

 

『…“南の海(サウスブルー)”の………うん、うん。わかった。とぶよ カズナリ! しっかり捕まってるの! 』

 

「あいよ」

 次の瞬間、急加速して景色が後方に消えていった。マリージョアを眼下に置き去り、空を翔る。

 

 

 

◆◇◆◇◆

 

 

 どうしてこんなことに。この思いがトムの頭からずっと離れなかった。

 

 彼の名はトム。職業は船の航海士。“天上金”を輸送する船の船員で、現在進行形で命の危機にあった。

 

「(このくそ野郎! 何が「天竜人への上納金である天上金に手を出す馬鹿はいない」だ! 馬鹿はてめぇだろうが! 訳の分からないことを言って、護衛艦を拒んだ結果がコレか! ふざけやがって)」

 この場にいない船の船長への怒りを心中で叫ぶ。彼は知らないが船長は嵌められていた。この船を襲った“スピアー海賊団”は子飼の女を船長にすり寄らせ、言葉巧みに「護衛をつけない」と言わせたのだ。彼らの作戦は用意周到で、この襲撃をかけた海域もどの支部からも離れていて、海軍が来る前に天上金を詰め込み船員を皆殺しにし、トンズラするのに十分な時間があるはずだった。

 

「おらぁ! さっさと運び込め! もたもたしてるとぶっ殺すぞ! 」

 銃を持った海賊がトムに銃口を向け脅す。

 

「(うぅっ! 俺、殺されるのか…)」

 トムにはわかっていた。海軍の助けは来ない。来たとしても間に合わない。この荷運びが終わったら、犯人が誰か知る自分たちを海賊は皆殺しにするだろうということが。これが普通の略奪なら、名を上げるためあえて船員を生かして捨て置くこともあっただろうが、“天上金”に手を付けたとあっては悪名どころの話ではなくなる。

 

「(モーシェ…ごめん)」

 トムは結婚を控えた妹に心の中で謝った。幼いころに両親を亡くし、妹を育てるため日雇いの仕事を掛け持ちし、その合間に勉強して航海士の技術と知識を学び、今の職に就いた。全ては妹に苦労をさせないためだった。その甲斐あって妹は健やかに成長し、恋をして、彼氏を作った。最初は反対したが二人の愛に根負けし、この仕事から帰ったら友人と相手の家族を呼んで結婚式をするはずだった。それなのに……とトムは海賊船に運び入れながら絶望した。

 

「(ここは海の上で逃げ場なんてない。監視されてて妙な行動をとろうとしたら殺される。終わったな…)」

 “天上金”の一部を置き、船に戻りながらトムはため息をつく。

 

 

 

「ふざけんじゃねぇぞ! てめぇぇ!! 」

 

 突然の怒声と共に、船室から何かが飛んでくる。

 

「が、ぁ………」

 

「(せ、船長?! )」

 それはぼろ雑巾のようになった船長だった。血を垂れ流し立ち上がることもできないほどボロボロになっている。

 

「リ、リーダー! どうしたんです?! 」

 海賊の一人がリーダーと呼ばれた大男に駆け寄る。

 

「あぁ?! 」

「どうもこうもねぇよ! こいつ海軍に救助要請出してやがった! 」

 

 トムも他の船員も、海賊も、息をのむ。

 船員は「もしかしたら助かるかもしれない」と希望を抱き

 海賊は「もしかしたら海軍が来て捕まるかもしれない」と恐怖を抱いた。

 

 

「リーダー…その救助ってぇのは…」

 

「あぁ?! あぁ…ハッ! 来やしねぇよ。快速船で来ても間に合わねぇさ! それに俺たちの船も最新の快速船だ。追いつけやしねぇ。ただな、そうだとしてもな、勝手に海軍呼びやがったそいつへの怒りが収まらねぇんだなぁ! これがっ!! 」

 

「ひぃっ! 」

 傍にいた海賊が腰を抜かす。リーダーと呼ばれた大男の怒気にその場の全員が恐怖で動けなくなった。

 大男が歩く。それだけで恐ろしくてたまらない。船長の前まで進み、話しかける。

 

「おい、勇敢な船長さんよ。無駄で、余計なことをしてくれたな。お前の愚行のせいで俺はお前に殺意を向けなきゃならなくなったし、八つ当たりで船員を惨殺しなきゃいけなくなった」

 

「…………」

 船長は何も言わない。

 

「お前、俺を知らないのか? 俺は“怪拳”のフーファイター。懸賞金5000万ベリーを賭けられた男だ! 」

 

 トムは総毛だつような恐怖を感じた。

「(ご、5000万ベリー!? こんな辺境の海域になんでそんな大物が?! 聞いたことないぞ! )」

 

「リ、リーダー。教えちゃまずいんじゃあ………」

 

「あ?! …そうだったな。………まぁいいだろ! 荷物もあらかた積み終わったし! こいつらを全員ぶっ殺せばいいだけの話だ! おい! 船長には黙っとけよ」

 

「(船長? こんなヤバい奴の、さらに上がいるのか? だめだ。海軍が助けに来てくれたって、支部の海兵たちじゃ相手にならないっ! 殺されちまう…! 俺も! そいつらも! )」

 

 トムが、船員の誰もが絶望し、死への恐怖におびえる中

 

「へ、へへ…」

 

 小さく、笑い声があった。

 

「(船長? )」

 

「ァ? 何笑ってやがる? くそやろう。…あー、そうだお前から殺してやるよ。他のやつらは銃弾でさっさとくたばってもらうが、お前は俺様が直々に殺してやる。俺の異名の元になった、この拳でなあっ! 」

 

「お前らは終わりだ。たかが5000万の首、どうにでもなるはずだ。お前らはもう終わりだ 」

 

 小さく、ぶつぶつと何かを言う。その言葉は誰も聞き取れなかった。

 

「何か言ってるが―――そろそろ死んでもらおーかァ! 」

 

 フーファイターが船長の胸ぐらをつかみ、無理やりに立たせる。固く握りしめ、振りかぶられた拳は船長の顔面に叩きつけられる瞬間を待ちわびているようであった。

 そしてトム達船員にも海賊は銃口を向けていた。

 

「(だめだ…死ぬ! )」

 死を覚悟した瞬間、船長が叫んだ。

 

「私は! もうおしまいだ! こんな事になれば! 帰還できてもクビにされ! 人生終了だ! だが私だけあの世には行かん! 貴様ら海賊も道づれだ! すぐにでも“竜しょ―――

 

―――ぱん

と そんな擬音が付くような風に、船長の顔面は粉砕された。

 

「近くでわめきやがって。うるさくて一発で殺しちまったじゃねぇか、物足りねぇぜおい! 」

 

「せ、せんちょう…」

 思わず声を出す。今回の事態を招いた戦犯でも、船長だった。トムは自分がなぜ声を出すほど感情が動いているのかわからなかった。

 

 声を漏らしたことでフーファイターがトムに目を向けた。

「憂さ晴らしだ。お前も殴る。

 おいお前ら! 俺が殴ったら撃て。皆殺しだ! 」

 

 おォ! と海賊たちが雄叫びを上げ、船員は震え恐れおののいた。

 フーファイターがトムの前に立つ。トムは頭が真っ白になった。

 

「おらいくぞォ!! 」

 

「(モーシェ…)」

 トムの脳裏に浮かぶのは見られなかった妹の晴れ姿。

 

「(お前に)」

 迫る拳、一瞬後には自分は死ぬと、そうトムの本能は告げていた。

 

―――ぶぉおん

 

「(あれ? )」

 

「っ!!?? 」

 トムは自分の上をかすめていった風を感じ、自分がなぜまだ生きているのかさっぱりわからなかった。

 そして目に移る光景。

()()()()()()()がフーファイターを吊るし上げ、フーファイターがじたばたと悶えている光景が理解できなかった。

 

 船にいる誰もが呆然とソレを眺めていた。誰にも理解できなかった。

 

 

「…間に合わなかったか」

 声の方向に目を向ければ、そこには今までいなかった男が船長の死体の前にいた。

 黒髪の年若い男だった。横顔からも20代前半といったところか。なぜか分厚い本を持っている。

 男は黒いスーツの上に真っ白なコートをしっかりと着込んでいた。そのコートには背中に二文字、大きく刻まれた文字があった。

 

 『正義』の二文字。

 

「(海兵? )」

 状況に誰も理解が追い付けぬまま、その海兵はフ―ファイターに目をやる。

 

 

「殺人、海賊行為。以上の罪により死刑。台を蹴れ、<判決執行のルールブック> 」

 

「っ! ~~~っ!! 」

 じたばたともがく。縄は外れない。引きちぎれない。そして

 

「…………」

 

……

………

 

「っ! て、てめぇ! 」

 海賊の一人が叫び、海兵に銃口を向ける。釣られたように他の海賊も銃口を向けるが全員腰が引けている。ありていに言ってビビっている。何が何だかわからない。目の前の海兵がリーダーを吊るした、その原理がわからない。今銃口を向けている自分も吊り上げられてしまうのではないか、という恐怖がぬぐえないのだ。

 

「! そうか、てめぇ能力者だな! 」

 

 海賊の一人がハッと思いついたように言った。

「(能力者? )」

 

「………」

 

「おい! お前らビビるんじゃねぇ! こいつはきっと超人系(パラミシア)だ! 撃てば殺せる! 」

 

「そ、そうか…! 」

「ビビらせやがって…! 」

「こいつを殺せばきっと分け前たんまりだ! 」

「撃つ! 」

 

 ニヤニヤと余裕を取り戻し引き金に力を籠める海賊およそ20余名。

 海賊の言葉から再び絶望の淵に立たされる船員たち。トムも(やはりだめだったか…)と諦めそうになる。

 しかし、ある疑問が顔を出した。

 

―――銃口を向けられているのに何でそんなに平然としているんだ?

―――そもそもこの人はどこから現れたんだ?

 

 

 

「撃てぇ!! 」

 引き金が引かれ、無数の銃弾が海兵を撃ち抜く…はずだった。

 

 

 バキンっ! ボンッ! バゴンッ!

「ぎゃあ! 」

「ひぃっ! 」

「な………! 」

「ひゃあ! 」

 

 海賊の持つ銃は一斉に暴発し、銃弾は一つも発射されることなかった。

 

「(な、なにが起こったんだ…? あの海兵がやったのか? )」

 

 

『ラティアス、ナイス』

『えへへー。もっと褒めてー』

『はいはい。精密なサイコパワー多重処理お見事でした。帰ったら褒めてやるからまだ降りてくるなよ』

『うん! 』

 

ザザザザザ!!

 

 突然大きな音が鳴った。船の上にいた者が音の方向に顔を向けると、音の意味が一目でわかった。

 海賊船が高速で逃げていっていた。この船の仲間を見捨て去って行っていた。

 

「おい! うそだろ! 」

「船長ー! 俺たちを置いていかないで! 」

「そんな…」

 

 海賊たちが悲鳴を上げる最中も海賊船はみるみる遠ざかっていく。尋常でない速さだ。

 

「…さて、そろそろいいか」

 海兵の声。トムは声の方向を見て、自分の耳と目を疑った。海兵が消えていた。

 

「ぐ! 」

「ふぐっ」

「っ! 」

 

 そして、ばたりばたりと倒れる音が連続して、気が付くと船の上の海賊は全員気絶させられていた。

 

「ふう…」

 たった一人の、この海兵が一瞬でやってのけたのだとその場の誰もが理解した。

 

「(あれは…っ! )」

 トムの目には一瞬だったが海兵の腕が青緑色の鱗に覆われているのが見えた。

 

「(確か動物の能力を使えるのが…動物系(ゾオン) だったか? いやでもさっきの縄は…んん? 一体何なんだ? )」

 

「この船の責任者はどなたですか? 自己紹介が送れましたが自分は、救助要請を受けて()()()きた海軍本部准将のウラドです」

 

 その紹介におずおずと船員の一人が手を挙げてこたえる。

 

「私が副船長のドラムスです。船長がその…」

 ちらり、と顔面を粉砕された船長の遺体に視線を送る。

 

「…あぁ。なるほど、そうですか。ではまずお伝えします。現在本部より連絡を受けた近郊の支部からこの船に向かって、海兵と船が出ているはずです。あと数刻後には到着すると思いますので、それまでこの海賊たちの見張りをお願いします」

 

 えっ? という困惑が広がる。

 

「どういうことでしょうか…」

 

「私はこれから先ほど逃げ出した海賊船を追いかけ、乗っている海賊を捕縛しなければいけません」

 

「それはっ…! 」

 

 副船長の沈黙の理由はトムにも痛いほど理解できた。

 ウラドと名乗った彼は海兵で、海を荒らす海賊を取り締まるのが仕事。だから逃げた海賊を追いかけるのも分かる。でも、自分たちは被害者で今倒れている海賊たちが起き上がってきたらどうしようもない。不安と恐怖が続いている。どうかここに残ってくれ、と願わずにはいられないのだ。

 

「残っていては…くれないのですか…? 」

 

「…それはできません。海賊を逃すわけにいかないというのもありますが…何より天上金を取り戻さなければ、皆さんの命にもかかわりますので」

 

「(あ…! )」

 

「なので、行ってきます。それと、海賊たちのことなら大丈夫ですよ。半日ほどは目を覚まさず、覚ましたとしても痺れで動けませんから。支部の海兵には「ウラド准将が海賊船の拿捕に出ている」と伝えてください」

 

 

 そう言うとウラドは船の側面に移動し空を見上げた。

 

『ラティアス、降りてきて』

 

『はーい! 』

 

 するとすごい速度で何かが降下してきた。

 

「(な、なんだあれ?! )」

 それは青紫の不思議な生物だった。同じく空を飛ぶ鳥の類とは全く違い、羽ばたくこともなく空中に静止し、ウラドに笑いかけているようだった。

 ウラドはその生き物の背に、ひょいっと飛び乗った。

 

「あ、そうだ。副船長さん」

 

「はい」

 

「船員はこれで全部ですか? 海賊船に取り残されたりとかは」

 

 副船長ドラムスは周りを見渡して

「………えっと、全員います。海賊船に取り残された船員はおりません」

 

「そうですかそれはよかった」

 

 

 

「では行ってきます」

 

「あ、あの! 」

 トムは思わず声をかけていた。

 

「助けてくれて、ありがとうございました! 」

 

 するとウラドは笑って、

「仕事ですから」

 

 と言って飛び去って行った。先ほど逃げた海賊船以上のスピードであっという間に見えなくなった。

 

 

 

「―――そうだ! “竜将”だ! 」

 

 突然副船長が声を上げた。

 

「わっ。いきなりなんですかドラムスさん」

 

「思い出したんだよ。あの生き物、どっかで見た事あると思ってたら、みんなも覚えてるだろ? 2年前のマリンフォード頂上決戦で! 」

 

「………ああ!! 」

 その場の全員が思い出した。2年前の戦争で、妙な生き物が空を飛び回り海賊船や名だたる海賊たちを吹き飛ばしていた映像を。

 

「あの、えっと…アレですか! 」

 

「そうだ、そしてその上に乗って操っていたのが彼、“竜将”ウラドだったんだよ」

 

「はぇー…。副船長よく知ってましたねぇ。俺知りませんでしたよそんなの」

 

 うんうん、とその場の全員が首を縦に振る。

 

「お前ら…。 ニュース・クーの新聞見てないのかよ。偶に取り上げられてるぞ? 」

 

 さっ、とその場の全員が目をそらす。

 

「………とりあえず、どうしますか? ウラド准将の話では支部の海兵隊が来るってことでしたけど」

 

「そうだな…」

 副船長は気絶する海賊たちと、二つの遺体を見て、うーんと唸った。

 

「………海賊たちはロープで縛っておこう。ウラド准将はああ言っていたが、縛っておいた方が安全のはずだ。起きてしまう前に縛るぞ。それから船長の遺体は…布でくるんでおこう」

 

「死んだ野郎はどうしますか」

 

「こいつはそのままでいいだろ…」

 

「ですね…」

 

「よーし! さぁ動け動け! 」

 

「(ウラド准将…)」

 

 トムは海の向こうを一瞥して海賊を縛りあげる作業に加わった

 

 

 

 

 




前編、公開可能な情報

No.25 浦戸和成 

サイコロ(転生先)
・転生先
 ⇒⚂:⚀ (「ONE PIECE』)

・アイテム特典
 ⇒
 くじ↓
1542・・・判決執行のルールブック(『断裁分離のクライムエッジ』)
1060・・・ラティアスの入ったモンスターボール+キーストーン+メガリング+ラティアスナイト(『ポケットモンスター』)
???・・・???(???)
???・・・???(???)
???・・・???(???)

・能力特典
 ⇒???



明日の11時11分に予約投稿済みでーす。
 感想もらうと作者はとっても嬉しい気持ちになります。気力がわいてきます。





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☆□ 25番 浦戸和成 享年25歳の場合 【後編】

後編です。
 今回はほとんどウラドさんの一人称視点です。


 

 

 

◆◇◆◇◆

 

 俺とラティアスは船を出発してすぐに目標に追いついた。

「見えたな」

 

『うん、確かあれだよね』

 現在上空で停止してプランを練っている最中なわけだが、

 

「方向と速度からいって間違いない。さてどうすっかなー」

 

『いつもみたいにどーん! ってカズナリがマストと船を撃ち抜いて沈めるじゃダメなの? 』

 

 まぁ確かにそれが手っ取り早いし、いつもはそうしてる。今もつい癖で(()()X()()()()()()()())二丁拳銃を取り出しちまったけれども。

 

「だめだめ。あの船には天上金が積まれてるから、船を攻撃してもろともに沈ませるわけにはいかない。一応あの船に乗ってるのは海賊だけという話だったし、船に乗ってるやつら全員ぶっ飛ばすかな」

 

 ラティアスには悪いけど降ろしてもらってさっきと同じように「剃刀」でこっそり侵入するかな。

『むー! また空でお留守番―?! やだやだ私も一緒に戦いたいー! 』

 

「(駄々きた…)いやいや! 一緒に戦ってるって。ほら、離れていても心は一緒とか、そういうのだよ! うん! さっきだって、銃弾止めて暴発させてくれただろ? 」

 まぁあれくらい避けられたけど。

 

『うー! テレパシーで分かるんだからねー! 』

 

「ごめんごめん。とりあえずここで待ってて。もしもなんてないし、あってもすぐ回復するって分かってるけど、お前が傷つくのは見たくないんだよ。それに、俺のかっこいい所 みてもらいたいし」

 これは本心。

 

『……分かった。がんばってね』

 おっとっと。これはそっけない感じに見えるけど、照れてる時の反応ですね。いじった方がいいのかな? それともそっとしておいた方がいいのかな?

 

『! 早く行って! 』

 

「はいはい」

 俺はラティアスの照れを背中に、“習得していてよかった超人体術六式”応用編・「剃刀」でもって音もなく降下していった。

 

 

 ひゅんひゅんひゅん っと。はい到着。

 海賊どもは………合計32人か。それなりだな。なんとなく強そうなのは一人だけ。それも正面切って余裕レベルか。ルールブックで吊るすのもありだけど、“デキる海兵”として、討伐ではなく捕縛したいなぁ…。昇進のためにも、余裕でしたよーって印象付けたいし。

 それならこれだな。

 

 

「…眷属器・『剛神鱗甲(バララーク・バラシーフ)』」

 俺の腕を青緑色の鱗が覆う。魔力(マゴイ)を元に身体能力が強化されていくのが感覚で分かる。軽く腕を回し見聞色の覇気で敵の位置を探る。

 近く、一人でいる海賊を探り、強化された「剃」で瞬時に近づいて、

 

 

「……っ! 」

 気づかれる前に鱗に覆われ、鋭くとがった爪で「指銃」。

 

「ぅっ! 」

 魔力(マゴイ)を眷属器に流し、大本の精霊(ジン)『バアル』の属性である“雷”に変化。あとは強さを調節して爪の先から放つ!

 

「っ!? 」

 体内に電流を流された敵は気絶する。

 

「名付けて、『雷光拳(イナズマチェスト)』 」

 なんて。拳じゃなくて指だろとか、パクリじゃねぇかとか、自分で自分にツッコミ入れたい気分だ。便利な技だし、習得に時間と労力のかかった技だし、オリジナルのかっこいい名前にしようと思ったんだけど、ネーミングセンスないんだもんなー 俺。

 

「 『雷光拳(イナズマチェスト)』 」

「っ?! 」

 何が大変だったかって、やっぱり一番は流す量の調節だよね。初めの頃はラティアスを実験台にしてたけど、完成近くなったら人体実験しないとで、俺の体に電流流して、そのまま失敗したもん。死にかけたもん。…もん とか言うと、きめぇな。

 

 

「 『雷光拳(イナズマチェスト)』 」

「っ?! 」

 あんときは死ぬかと思ったなー。意識が一瞬で飛んで、ラティアスが自発的に「いやしのねがい」使ってくれなきゃ即死だった。

 

 

「 『雷光拳(イナズマチェスト)』 」

「っ?! 」

 そもそも雷に変化させて放出するのも大変だった。なんど麻痺して「リフレッシュ」を使ってもらったことか。ラティアスに体内のエネルギーをモニターしてもらって、試行錯誤してなんとか…だったし。

 

 

「 『雷光拳(イナズマチェスト)』 」

「っ?! 」

 そこいくと、覇気は楽に習得できた………いや、いやいやいや。

 

 

「 『雷光拳(イナズマチェスト)』 」

「っ?! 」

 あれを楽と呼ぶな。感覚おかしくなってるぞ俺。

 

 

「 『雷光拳(イナズマチェスト)』 」

「っ?! 」

 ガープさんのあれは修行でも特訓でもない。いくら死ぬ気で頑張るって言っても、他所の家の、ガキを無人島に放置するか 普通? いや結果的に生還してるけど。

 

 

「 『雷光拳(イナズマチェスト)』 」

「っ?! 」

 当時はラティアスもレベル低くて、猛獣を相手にゾンビアタックしか手がなくてなぁ…。

 

 

「 『雷光拳(イナズマチェスト)』 」

「っ?! 」

 ルールブックも条件に当てはまらず使用不可。拳銃は幼いので炎が弱く使い物にならない。本気で眷属同化も視野に入れてたよ。

 

 

「 『雷光拳(イナズマチェスト)』 」

「っ?! 」

 …まぁ、無人島サバイバルのおかげで見聞色の覇気に目覚めたし、ラティアスのレベルも上がった。『死ぬ気』の感覚を掴めたし…ためになることばっかりだな。

 

 

「 『雷光拳(イナズマチェスト)』 」

「っ?! 」

 いやいやいや! 思い出せ浦戸和成! 迎えに来た時のガープのジジイの爆笑を。殺す気でかかったのにいともたやすく攻撃を回避され、拳骨落とされた悔しさを!

 

 

「 『雷光拳(イナズマチェスト)』 」

「っ?! 」

 …今でも近接戦闘では勝てるヴィジョンが思い浮かばないからなガープさん。マジどうなってんだ。老いてなお健在にもほどがあるぞ…。

 

 

「 『雷光拳(イナズマチェスト)』 」

「っ?! 」

 勝つだけなら、ラティアスのサイコキネシスで一瞬だけでも動きを止め、最大火力の『決別の一撃(コルポ・ダッディオ)』を撃ち続ける…とかか。

 

 

「 『雷光拳(イナズマチェスト)』 」

「っ?! 」

 …だめだな。リロードの瞬間攻撃が途絶える。俺の場合拳銃をいったん消してまた出すっていう反則技で、原作より早くできるけど、無理だな。

 

 

「 『雷光拳(イナズマチェスト)』 」

「っ?! 」

 せめて俺が武装色得意だったらよかったんだけど。…六式特訓時、教官に聞いたときも、「お前は見聞色特化で、武装色の才能がこれっぽっちもないな」って言われたしなぁ。

 

 

「 『雷光拳(イナズマチェスト)』 」

「っ?! 」

 あれかねぇ。『PSYREN』でいうところのトランス偏重型サイキッカーみたいなもんかね。だったら、予知ができるレベルになりたい。せつに。

 

 

「 『雷光拳(イナズマチェスト)』 」

「っ?! 」

 才能がないのが致命的だけれども。俺だって転生してからこのかた、必死で修行して力に驕らず自分を磨いてきたけど、そんなの誰でもやってる事なんだよな。

 

 

「 『雷光拳(イナズマチェスト)』 」

「っ?! 」

 俺だけが特別なわけじゃない。俺より強い奴はいっぱいいる。正面切っての殴り合いじゃ俺はせいぜい“中の上”。新世界の“上の上”の海賊たちにはとてもかなわない。

 

 

「 『雷光拳(イナズマチェスト)』 」

「っ?! 」

 制空権とって『判決執行のルールブック』を使えば負けないとは思うけれども。あれ集中力がいるからなぁ。

 

 

「 『雷光拳(イナズマチェスト)』 」

「っ?! 」

 頂上決戦でも、黒ひげ吊りあげたはいいが“音越”に撃たれて、集中力と一緒に縄が切れちまったし。

 

 

「 『雷光拳(イナズマチェスト)』 」

「っ?! 」

 まぁ結局、俺にできることはこうやって、俺でも倒せる海賊をぶっ飛ばして捕まえることだけってわけですな。

 

 

「 『雷光拳(イナズマチェスト)』 」

「っ?! 」

 

 

「よし終わり! 」

 残りは10人。船底で集まっているな。飛び込んで一網打尽にするとするか。

 

『回復いる? 』

 びっくりした。

 

『…そうだな、頼む。「いやしのはどう」 』

 

『うん! 届け、私の愛の力(ラブパワー)! 』

 アホなこと言っているが、効果は本物。なんとなく『金色のガッシュ‼』の月の石の光を連想した。ベリーメロン…。

 

 

『聞かなくても伝わってるけど、なんで足をそろえて両手を上に掲げてるの? 』

 

「違う、ラティアス。これはVの体勢をとっているんだ。こうしていれば俺にもギャグ補正が入るような気がするんだ」

 華麗なるビクトリーム様の加護が受けられたら俺はきっとボケキャラになれる。あるいは神祖の加護が得られるかもしれない。今まで気づかなかったけどVの体勢ってローマのローマと同じだな。

 そうか、ローマはローマでローマもローマだったのか…。ローマのローマをローマすることでローマもローマにローマするかもしれない。あれ? ローマ、ローマて言ってる? ローマ! ローマになってる! おおローマ!!

 

『………「リフレッシュ」する? 』

 

「いらん いらん。十分回復したし。……茶番はこれくらいにしてサクッと捕まえてしまいますか」

 

 

―――扉の先の敵、9体の位置把握完了。

―――気配から、こちらを察知した様子もなし。

 

 

 意識を切り替え冷静に。

 取っ手に手をかけ、開くと同時に

 

速攻!!

 

 

 

「 『雷光拳(イナズマチェスト)』 」

  ―――×10 ‼

 

 一人 二人 三人 四人、瞬く間に突き刺し電流を流す。

 

 五人 六人 七人 八人、狭い中でも超スピードで動けるように訓練した甲斐があり、些細なミスもなく攻撃を感知させることなく敵を無力化していく。

 

 九人 じゅっ!? ??

 十人目、おそらくこの海賊団の船長だと思われる男を攻撃した時、指先に痛みが走った。とっさに飛びのき、見てみれば俺の指が、眷属器を纏い強化された俺の指が切り裂かれていた。

 そしてこうなった理由は、今自分が攻撃した海賊を見ればすぐに分かった。俺が攻撃したところから黒い突起が生えていた。攻撃する前はそんなものは生えていなかった。

 

 

 能力者だ、そう思った。体から何かを生やしている様から“超人系(パラミシア)”の悪魔の実能力者。連想するのは『トゲトゲの実』だが、その能力者は生きている。俺のような例外を除き、悪魔の実は同世代に一つしか存在しない。きっと『キロキロの実』と『トントンの実』みたいに似たような能力だが別の悪魔の実ということだろう。

 

「なんだ? なにがどういうことだ? お前、さっきの海兵か。じゃあこいつらが倒れてるのも、俺の自動防御が発動してるのも、お前の仕業でいいんだな? 」

 

「…ああ、そうだ。この船に乗っているお前以外の海賊には全員おねんねしてもらった。あとはお前だけだ。降伏するなら今のうちだが? 」

 

 俺の降伏勧告に海賊はにやりと笑って、

「へぇ? そりゃすごいな。逃げた俺等に追いついて、たった一人で俺の部下を全滅させるとはな。でも降伏なんざするわけがないな」

 

「………」

 

「だっててめぇはたった一人なんだろう? だから奇襲を仕掛けてきた。そして哀れにも手痛いしっぺ返しを食らった。その指、痛そうだなァ~? 」

 

「………」

 表情を変えないように努めるが、こいつの言うように超痛い。早くラティアスに回復してもらいたいが、敵の力が何なのかわからないままツッコむのは危険だ。武装色がつかえれば「とりあえず殴る」という脳筋戦法が取れるが、使えない俺は用心深いぐらいがちょうどいい。新兵時代、能力者相手に半身をぶっ飛ばされた時からの心得だ。

 

 

「………こんなもの、なんでもない。降伏しないというのならさっさと倒して俺の昇進の糧になってもらおう。お前のような無名の海賊を捕まえたところで大した名誉にはならないがな」

 安い挑発。だが海賊、それも四つの海で燻ってるレベルなら逆にプライドは高い。引っかかるはず。

 

「なんだと?! 馬鹿にするな! 俺はクロス海賊団船長“千本鎗”のエイルハルト! 懸賞金1億200万ベリーの賞金首だ! 」

 

「“千本鎗”…か」

 自己紹介どうも と言ってやりたい。おかげで力のタネが割れた。

 『ヤリヤリの実』の鎗人間ってところか。トゲトゲの上位互換? 〈自動防御〉って言ってたな。元々の性能かは分からないけど、衝撃に反応して体表がヤリに変わるのか…こいつ自身は俺の動きについてこれなかった、なのに発動した。反射的に変わったのか まさに〈自動防御〉だな。

 

「そうだ! ………って、喋っている場合じゃねぇか。お前をぶっ殺して、こいつらたたき起こしてさっさと逃げないとなぁ! 」

 

 言って、千本鎗は両手をこちらに向け、大きく太い鎗に変化させ、

「 『鎗玉』! 」

「おおっと! 」

 

ドガッ! とさっきまで俺が背にしていた壁を二本の鎗が貫いた。

 思った通り伸ばしてきた。なかなかの速さ、破壊力だったが回避は容易い。一応大げさに避けたけど、穂先が分裂したり唐突に曲がったりもしなかった。

 

「カッ! よく避けやがったな! だが次はどうだ? この逃げ場のない室内で、俺の異名の元になった技―――」

 

 全身から鎗を生やして『鎗千本』ってんでしょ。予想つくわ。

 

「―――『鎗千本』を避けられるかぁ!? 」

 

 やっぱり。

 

 “千本鎗”の体中から大小様々おびただしい数の鎗が生えて襲ってくる。逃げ場はないと言わんばかりに。

 …技を見て思い出した、『雷光拳(イナズマチェスト)』の著作権元、「(かぎ)蟲」岩峰正一郎に敬意を表して!

 

すべて避ける!

 

 

「なっ‼ 」

 

(「紙絵・柔軟骨外し」)

 “習得していてよかった超人体術六式”パート2

 

 相手が次に移るよりも早く、奥の手を放つ。

 眷属器『剛神鱗甲(バララーク・バラシーフ)』に魔力(マゴイ)を流す。最初の攻撃で受けた傷が、眷属器に力を与える。眷属器の持つ「受けた衝撃を攻撃に転嫁させる能力」を発動する。

 

 純粋に増したパワーでもって鎗を押しのけ接近する。千本鎗は慌てるが、逃がしはしない。

 

―――魔力(マゴイ)同様、この世界で俺だけが持つエネルギーを右手に集中させる。

―――触れられないなら触れる前に壊す。

―――覇気使いや六式使い、ただ殴っただけではこちらの拳が砕けるような相手を、それでもぶん殴って殺すために編み出した必殺技。

―――防御をぶち抜き、触れるまでもなく敵を“分解”する。

 

 

「原子に還れ」

 

 

 『憤怒の炎』を「魔力(マゴイ)操作」の要領で破壊力を制御し放つ。

 名付けて―――

「ひっ! 」

 

 

 拳を振りぬく。

「―――『原子拳(アトミックフィスト)』 」

 

「………」

 拳は〈自動防御〉を突き抜け、千本鎗の胴体に穴をあけていた。

 腕を引き抜くと、絶命した遺体から鎗が消え、倒れ伏す。

 

 

「………(痛い)」

 超痛い。

 テンション上がっちゃって奥の手出したけど、そのせいで腕がボロボロだ。さながら『僕のヒーローアカデミア』の初期緑谷のように。

 治るから怪我してもいいってわけじゃないのですよ。痛いもんは痛いのよ。

 

 上空を飛行中だろうラティアスをいったん特典として収納し、ここでボールから出す。

 

『え、あ! また大怪我してるー‼ 』

 

「ごめんごめん。テンション上がっちゃって。とりあえず「いやしのはどう」お願い。痛みで泣き叫びそう」

 

『もー! もー! 』

 暖かな光が俺を包む。少しすると俺の体は傷一つなくなっていた。

 

「さんきゅー」

 

『遊びで大怪我しちゃだめだよ! 』

 

「いや仕事だよ」

 

『でも、怪我しなくても勝てたでしょ?! 』

 

「うん…まぁ………」

 能力が分かった時点でどうにかなった。そもそも『判決執行のルールブック』を使えば戦闘にすらならなかった。

 

『だめだよ…。カズナリ死んだら、死んじゃうんだよ? 私は死んでも大丈夫だけど』

 

「…ごめんなさい」

 

 ラティアスをなだめた後、海賊たちを縛り上げ、さぁ帰ろう!

 帆を張って、ラティアスのサイコパワーで風を起こしてもらい、輸送船の元に戻った。

 

 

 

 

 

 

◆◇◆◇◆

 

 

 

 

「……では、天上金はこの海賊船に積み込まれているということですので、支部の皆さんも手伝ってあげてください。その後海賊たちを連行をお願いします」

 

「はい。了解です! 准将! 」

 

「えっと、それじゃあ…『プルプルプルプルプル プルプルプルプルプル』……失礼『ガチャ』 もしもし」

 

『もしもし、ウラド准将、フローウェレです』

 

「大尉、どうした。救助なら完了して海賊も支部の海兵隊に預けるところだが」

 

『新たに救助要請が入り、出動命令が出ました。至急向かうようにと』

 

「あー…了解。幸い自分は傷一つない、すぐに向かう。場所は? 」

 

『ポイント25です』

 

「えっと……(“偉大なる航路(グランドライン)”じゃねぇか。なら俺が行くより………ってそうか、“世界会議(レヴェリー)”のせいで有能な海兵が外に行ってるのか)」

 

『准将? 』

 

「分かった。すぐに向かう」

 

『ガチャ』

 

 ウラドは海兵と船員たちに顔を向けた。

 

「…自分はまた別の救助場所に行かなければならなくなりました。なので皆さん。この場はお任せします」

 

「分かりました。

 お前たち! ウラド准将に敬礼! 」

 

 指揮官の声に合わせ、その場の海兵たちがビシッ! っと敬礼をする。

 

「ウラド准将! ありがとうございました! 」

「「「ありがとうございました! 」」」

 船員たちが口々に感謝を告げる。

 

 

 ウラドは彼らに一礼し、背を向け、

 

「ラティアスー! 」

 空に向かって叫ぶと、船員たちが先ほど見たように“竜”が降りてきた。

 

「(あれ? )」

 誰ともなく疑問を持った。

 

「(似てるけど? 色が違う…? )」

 降りてきた竜は赤色だった。

 

「では 」

 軽く会釈しウラドは竜の背中に飛び乗り、腕の輪っかに触れた。

 

「………『メガシンカ』!! 」

 

 そういうと竜はめきめきと姿と色を変え、青紫色の竜に変わった。

 そして驚く彼らをおいて彼方へと飛び去って行った。

 

「あれが“竜将”ウラドか………」

 

 

 

 

◆◇◆◇◆

 

 

「だーーーーー………。ちかれた~」

 俺はいくつかの任務を終え、お仕事終了のお電話が鳴ったので、家に帰ってきていた。

 転生する前の俺はアパート暮らしだったので、マイホームとか憧れがないではなかったのだけど、仕事が忙しすぎて『偶に帰って寝るだけの場所』と化している。

 

「ただいまー♪ 」

 元気よく帰宅の挨拶を()()しているのはラティアスだ。ずっと飛んでいたというのに微塵も疲れていないのはさすが準伝説ポケモンといったところだろうか。

 

「んー? 私ボールに戻されてたしー、かいふくしてるから」

 そうだった…ずるいなぁ。

 

「今日の夕ご飯は私が作るから! 元気出してっ! 」

 ぐっ! とラティアスが腕を曲げて両手でガッツポーズ…『がんばるぞい! 』のあのポーズで笑った。

 

「それはたのしみだなぁ。じゃあおれはソファーで横になるから出来たら起こして~…」

 

 言って俺はソファーに倒れ込んで寝た。おやすみー、ぐう…。

 

 

 

 

 

 

 ゆさゆさ、ゆさゆさ 体が揺さぶられている

「はい、はい…」

 目を開けると、見事なまでのケモノ娘がいた。というか ラティアスだった。

 

「夕ご飯できたー。おきてー」

 料理するにあたって人型に変わったらしい。

 それにしても、本当に良かった。最悪ゴリラになっても我慢しよう、と思ってラティアスに『ヒトヒトの実』食わせたけど、人型が女性らしくて本当に良かった。

 多分、♂が食うか ♀が食うかで伸びる部分が違うんだろう。

 

「はいはい。起きた起きた起きました。それで今日のメニューは何ですか? 」

 聞くとラティアスは笑って

 

「カルボナーラ! 」

 と言った。

 

 

「「ごちそうさまでした」」

 食った食った。

 

「どうだった? 美味しかった? 」

 

「う~ん。普通においしかった」

 

「うぬぬぅ…厳しい評価ぁ~もっと褒めてよ~! 」

 

「そうはいってもなぁ・・・」

 

「ちゃんと褒めないとだめなんだよ! えっと~…あれ! “じゅくねん離婚”ってのされちゃうよ! 」

 ビシィ!っと指を突き付けてくるが何を言っているのやら。

 

「お前俺と一心同体みたいなもんだろ? 離婚とかありえないだろ」

 

「きゅんっ! 」

 なんだその鳴き声は。

 おまえの鳴き声は「ひゅああーん! 」だろ。

 

 

「ときめいちゃった音。私の乙女心にストライッ! だったの! 」

 

「でしたか」

 正直事実を言っただけのつもりだったから、そういう受け取り方されると恥ずい。

 

「………カズナリ、この後どうする? 」

 ちらちらこちらを見て聞いてくる。あぁ…これはあれですね。

 

「この後は、報告書をまとめて、それが終わったら寝るかな」

 

「じゃ、じゃあ寝る前に呼んで…」

 

「はい」

 これは()()ですね。間違いない。

 

 

 

 

 

 報告書を書き上げたのでボールに強制収納し、自室で出す。

 

「お、終わった? 」

 見るからにそわそわしている。そしてナチュラルにポケモンの姿から人型に変わった。

 

「終わった」

 

「じゃ、じゃあ…首 絞めて! 」

 

「………はい」

 俺はルールブックを取り出し、ラティアスを条件殺害の対象にする。

 

「―――殺人の罪により、ラティアスを死刑に処す―――台を蹴れ。判決執行のルールブック」

 現行犯ではなく過去の罪。頂上決戦で海賊たちを殺した罪でラティアスを吊り上げる。ルールブックは、そして俺の中の価値観はラティアスの罪を死刑に相当すると認めた。

 

「っ!! 」

 縄が食い込みラティアスの気道をふさぐ。

 

「っ! っ! 」

ラティアスは呼吸できず悶え、苦しみ、

 

「~~~! ………」

やがて動かなくなった。

 

「………」

 俺は無言で絶命したことで効果が切れ床に倒れたラティアスをボールに戻した

 

「出てこい、ラティアス」

 

「~~~♪ はぁ、ん。気持ち、よかったぁ…」

 びくびくと快感に悶える赤いドラゴンがボールから出てきた。

 

「カズナリぃ。もう一回、もう一回、やってぇ…」

 ふぅ ふぅ と吐息を漏らしてこちらを見上げて懇願してくる。世が()ならハートマークが瞳の中に書き込まれてるんだろうな というぐらい、情欲に濡れた目をしている。

 

 

………まさかこうなるなんて思ってなかった。ルールブックによる殺人衝動を抑えるため、『代償(インステッド)』が必要だった。でも「定期的に首吊りにしてもいいよ」なんて言ってくれる奇特な人が見つかるわけもなく、しょうがなくLv.1だったラティアスに『ヒトヒトの実』を食わせ、吊るした。初めの頃は本当に苦しそうにしていてなぁ…。俺もごめんな ごめんな と罪悪感と共に謝りまくっていた。代償行為をした日はいつもより丁寧に世話をしたり、なでなでしたり、遊んだり、ボールから出して一緒のベッドで寝たりした。

 

 まぁそれがいけなかったんでしょうねぇ。パブロフの犬的な感じで、あるいは「なつき度」の仕組みとおかしなつながりができたのかもしれない。気が付いたらうちのラティアスは「首絞められフェチ」の変態ドラゴンになってしまった。意識が遠のいていく瞬間が最高に気持ちよくて「こん こん」ってクるんだとか。その擬音は何だと聞いたら“お腹の下の方に届く快感の擬音”と教えられた。やかましいわ。

 

 

 

 …現実逃避終了。何べんも繰り返したためにラティアスに対しては集中しなくてもルールブックを使用できるようになったため、思考中もじわじわ首吊らせていた。あ、死んだ。

 

「………」

 無言でラティアスをボールから出す。

 

「はっ! はっ! ~~んん、んぁ ん。…~~っ‼ 」

 声も出せないくらいびくびくに蕩けている。とろとろでびくんびくんでびちゃびちゃだった。

 

「………ラティアス」

 ラティアスは俺の顔をとろんとした顔で見て、こくんと頷いた。

 

 

 ――規制――

 

 

 一息ついて、隣でまどろむラティアスを見つめて思う。

「(これでよかったんだよな…)」

 

 考えるのは仕事のこと、将来のことだ。

 自分が就ける(両親に報いるためにも)社会的に立派で、『殺害遺品(キリング・グッズ)』の呪いと殺人衝動を発散できる職業ということで海兵になることに決めて、そのために努力して頑張って、今この地位にいるわけだけど、雇用主である海軍・世界政府はどうなるのか、先行きが見えず不安でならない。

 もうすぐ“世界会議(レヴェリー)”が始まる。もう原作知識はない。これからどうなるかがわからない。

 

 不安だ。とても不安だ。最近はそのことばかりが頭をよぎる。俺たち海軍はルフィたちからすれば敵サイドだ。この先の展開次第ではどうなるかわからない。原作が少年誌だからそこまで悲惨なことにはならないと思うが…こんな普通に満ち足りた生活はできなくなるかもしれない。

 

 怖い。俺は弱くて、ここが限界点だ。これから先インフレしたらついていけない。どうしようもなく強い奴に殺されるかもしれない。

 

 怖くて怖くて、

 

「カズナリ…」

 !

 

「寝言か…」

 ラティアスの頭を撫でる。

 

「んんっ………」

 かわいい。

 

 

 ………考えても仕方ない。今さら海賊になろうだなんて考えられないし、未来を心配しても今を捨てられないなら変えられない。

 

 これから先の未来がどうなっているのかはわからないけど、偶然で得た第二の人生『おもしろおかしく』過ごしてみよう。

 

 

 

 そう決意を新たに、俺は眠りに落ちていくのだった まる。

 

 

 

 

 

 




No.25 浦戸和成 

サイコロ:出目
・転生先
 ⇒⚂:⚀ (「ONE PIECE』)

・アイテム特典
 ⇒
 くじ↓
1542・・・判決執行のルールブック(『断裁分離のクライムエッジ』)
1060・・・ラティアスの入ったモンスターボール+キーストーン+メガリング+ラティアスナイト(『ポケットモンスター』)
1516・・・眷属器『剛神鱗甲(バララーク・バラシーフ)+α:魔力(マゴイ)【エネルギー】(『マギ』)
930・・・XANXUS(ザンザス)の二丁拳銃+専用特殊弾∞発+α:憤怒の炎【エネルギー】(『家庭教師ヒットマンREBORN!』)
10・・・ヒトヒトの実(『ONE PIECE』)

・能力特典
 ⇒ (『○○○コントロール』)


 5歳の頃、ガープに土下座して「鍛えてください、俺海兵になりたいんです」。
 13歳で海軍に入隊。ガープの紹介で将校に六式を教えてもらう。
 15歳、雑用脱却。
 バリバリ働いてバリバリ昇進。

 19歳、准将に。←イマココ

 近接戦闘での実力は中将クラスにぎりぎり届くレベル。扱える覇気は見聞色のみ。そのため能力者相手だとうまく力を発揮できない場合がある。

 彼の本領はラティアスに乗って誰も手出しできない空からの攻撃にある。
 上空からXANXUS(ザンザス)の二丁拳銃で放つ『決別の一撃(コルポ・ダッディオ)』。相手は死ぬ。海で、海賊船が標的なら、船が沈没して船員は死ぬ。場合によってはラティアスの「てだすけ」で威力が1.5倍になる。相手は死ぬ。

 個人爆撃機として最も輝く。
 あるいは上空から『判決執行のルールブック』を用い条件殺害という手段もある。首吊り自体で殺せなくても、『殺害遺品(キリング・グッズ)は壊れない』というルールに従って、吊るし上げたまま行動不能にすることができる。



 主人公のウラドさんのENDは、
・ルート1(海軍存続)
⇒中将に昇進。65歳で退職。新兵育成などをしつつ、余生を過ごす。

・ルート2(海軍崩壊)
⇒世界政府非加盟国(自分を知らない土地)で再出発、町の駐在さん的な存在に。穏やかな日々を過ごす。

って感じです。


はい、いかがだったでしょうか。
 ちゃんとした本編、ちゃんとした短編として書いてみました。
 疲れました。そして時間がかかりました。でも楽しかったです。
 これからは、このパターンで書いたり、今までのパターンで書いたり。出る特典によって変えようと思います。(どっちのほうがおもしろくなるか考えて)

 ちなみに、書くにあたり『劇場版ポケットモンスター水の都の護神 ラティアスとラティオス』を見返そうと思ったのですが市内の蔦屋では取り扱い無しの取り寄せ不可で、変身能力についてよくわからなかったので、このラティアスは変身能力なし、のラティアスです。結果ウラドさんがケモナーになってしまいました。
 今作のラティアス(人型)は有名なケモノ度チェックの画像でいうところの3段階目。骨格は人だけど…という感じです。まぁ原作のチョッパー並みのケモノ感です。ただし本文にも書いたように人型は女性的な体つきです。とてもやわらかい!
 おっぱいどーんのおしりぼーんです。


 ではまた次回~。


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★■ 26番 小野智一 享年14歳の場合

 今回はいつもの形式です。

※R-17.5(?)です
後書き(本編)


 

 

「次の方どうぞ―」

 

ガチャ

 

「失礼しまーす…? 」

 

「26番 小野智一(ともかず)さんですね。こちらにどうぞ」

 

「はい? はい(うわーなんだかわからないけどエロい。乳袋とか初めて見たやべぇ)」

 

「………」

 

スタスタスタ スチャ…

 

「小野さん、あなたは残念ながらお亡くなりになりました」

 

「え?(え? )」

 

「ですがあなたは神さまの力で別の世界に転生する権利を得ました。小野さんには、いわゆる神様転生というものをしていただきます」

 

「はあ………。 (死んだ覚えないけどそうか、僕は死んだのか。ぐはー、童貞のまま死んでしまった。このおっぱいさんのおっぱい揉んでみようかな。頼んだら揉ませてくんねーかなー)」

 

「(うわぁ…)…小野さんにはこれから転生先と転生するにあたって神様から贈られる“特典”を決めていただきます。転生先と特典は『かくかくしかじか』です。何か質問はありますか? 」

 

「(いーじゃん いーじゃん! 要は力を得て世界を好き勝手出来るってとだろ? )」

 

「そうですね」

 

「(よっし!………あれ? )心の声、聞こえてたりしますか? 」

 

「はい。ばっちり」

 

「(あっちゃー…。ま、いいや。死んでるし本音隠す必要もないか)天使さん? おっぱい揉んでもいいですか? 」

 

「だめです」

 

めりめりめり。ぼきぼきぼき

 

「ぐ! っがぁぁぁぁ!! 」

 

「セクハラは駄目ですよ? 分かりましたか? 」

 

「~~~!………そんなエロい姿してるアンタが悪い! 」

 

「…そこまで言うなら」パァァ…!

 

「え…男…だと…」

 

「ほら、男性体ならいいですよね? ではサイコロを振ってください。転生先を決めます」

 

「(くそ、やっちまった! まさか変わるなんて…! 目の保養が…! )」

 

 

からからから、からん!からから

 

 

 

⚂:⚀

 

 

「出目は3と1『ONE PIECE』の世界ですね」

 

「よっし! よし! ありがとうおっぱいの神様! 」

 

「そんな神さまじゃないです。腕雑巾搾り()されたのに懲りないですね、小野さん…」

 

「あっはっは。もう忘れました! そんなことよりエロスですよ! 」

 

「スゴイデスネー。

 気を取り直して続いては“アイテム特典”の数をサイコロの出目で決めていただきます」

 

「はい。………裏技とかないんですか? 特典が10個とか100個とかになるよとかそういうの」

 

「ないです」

 

「ちぇー。おっぱいの神様! 僕にご加護を! 」

 そいやっ

 

からんからん

 

 

 

「うぬぅ…! 」

 

「出目は3ですね。ではくじを3枚引いてください」

 

「神ぃ…。(そりゃあ中間で、良いか悪いかでいったらいいけども! 3か~。頼むいいの来てくれ~! )」

 

 

ごそごそごそ

 

2219・・・1489・・・1589

 

 

「では引いた特典の説明をさせていただきます。

 まず2219番『ネマシュの入ったモンスターボール』です」

 

「寝ましゅ? 」

 

「ネマシュはポケットモンスターSMに登場した、 くさ・フェアリータイプのポケモンで、分類は「はっこうポケモン」。Lv.24でマシェードに進化します」

 

「強いポケモンなんですか? 僕小学校でポケモン引退したから最近のとか知らないんですよ」

 

「ネマシュはS(サン)のポケモン図鑑によると『点滅しながら 発光する 胞子を あたりに ばら撒く。 その光を 見た者は 深い眠りに おちる。』

 マシェードはUS(ウルトラサン)のポケモン図鑑で『獲物を 眠らせ 腕の 先から 生気を 奪う。 仲間が 弱ると 生気を 送って 助けてあげる。』という説明がされているポケモンです。殴り合いをする系統のポケモンではないですね」

 

「ほほぉ、つまり眠らせて弱らせて抵抗できなくしてからヤっちまえと、もとい犯せと、そう言っているわけですな? 」

 

「…ゲスな考えは正直どうかと思いますが、そういうふうにポケモンにやらせるのも可能ではありますね。ネマシュは「きのこのほうし」もレベルアップで覚えるのでそれを使った方がいいと思いますが」

 

「なぜですか? 」

 

「 「わざ」ではない「発光し眠りにさそう胞子」は対象が設定されていないので小野さんも眠ってしまうからです」

 

「そうなんですか…教えてくれてありがとうございます! 」

 

「いえいえ。あ、レベルアップはそこら辺の動物とバトルという名の戦闘を行えば経験値ゲットで上がっていきますので。『ONE PIECE』の世界なら海のでかい魚とかを倒すのもありですね。Lv.1では覚えているわざが「すいとる」・「おどろかす」・「ねをはる」・「フラッシュ」なので、まずは海で魚を釣って、釣り上げた魚にネマシュをくっつけ「すいとる」で殺して経験値獲得で地道にレベルを上げていくのがいいと思います」

 

「ほうほう」

 

 

 

 

「次の“アイテム特典”は1489番『要撃用エンジェロイド タイプγ(ガンマ) HARPY(ハーピー)×2』です」

 

「なんですかそれは。えんじぇろいど? 」

 

「漫画『そらのおとしもの』に登場する生体兵器、サイボーグ的なアンドロイドです。女性型だからガノノイドですか。心臓には動力炉があり、武装を持ち、首輪をつけている有翼の天使のような姿の存在です。ロボット的でありますが、生体部品を用いて作られているので食事をしたり風邪を引いたりもします」

 

「なんと! ではヤれるのですか?! 」

 

「(………こいつは) まぁ、はい」

 

「よっしゃーーー!! そうだ! そのハーピーって、まさか伝承通りのババア顔じゃないですよね? ちがいますよね! 」

 

「ええ、ちゃんと美少女ですよ。原作では量産型とされていますが、この特典では登場した金髪と緑髪の姉妹ハーピーを贈ることになっています。

「武装は作中使用していた超光熱体圧縮発射砲(プロメテウス)。摂氏3000度の気化物体を秒速4kmで撃ち出すというバズーカ砲のような形の兵器です。

「彼女たちは小野さんのため造られたという認識でいます。知識などは常識的な知識を持っています。

「特典として贈られただけでは「刷り込み(インプリンティング)」がなされておらず、〔主人(マスター)〕と登録されていません。なので出したらすぐにでも「刷り込み(インプリンティング)」してください」

 

「マスター、ですか…つまり2体の奴隷持ちですか! やっべ、よだれが止まんねっ」

 

「………。

 まぁ、大事にしてください。あまりひどく扱うと反逆される可能性もありますから。ポケモンの「なつき度システム」と違って「刷り込み(インプリンティング)」は最初に好感情を持たせるだけですから」

 

「え、そうなんですか…。まぁ、よっぽどでない限り大丈夫ですよね。僕はそんなへまはしませんよ」

 

「…ふーん、そうですか」

 

 

 

 

 

 

「最後の特典は1589番の――っ!! 」

 

「どうしました? 」

 

「いえ………えー、1589番の『悪魔のパスポート』です」

 

「………? ―――ッ!! ~~~っ!! 」

 

「説明聞きますか? 」

 

「効果は知ってるけど、一応お願いします」

 

「『悪魔のパスポート』はドラえもんのひみつ道具の一つで、紫色の表紙にクラウン系の悪魔の顔と「PASSPORT of SATAN」と書かれた手帳のような道具です。

「このパスポートを見せればどんな悪事も「いいんです いいんです」と許されるという最強の免罪符です。

「ドラえもん曰く、『それさえ見せればどんな悪いことをしてもいいという、おそろしい悪魔のパスポート』。

「戒める系のひみつ道具とは異なり、使用をやめても、しでかしたことは取り消されません」

 

「うへへぇへへへ。もうドキムネがたまりませんなぁ! あー、だめだー。 顔のニヤけが治まらん。だめだわー、これは」

 

「………」

 

 

 

 

 

「では最後に、“能力特典”を選んでいただきます」

 

「はい! 5番欲しいです! 」

 

「サイコロに祈ってください。どうぞ」

 

「サイコロよ! エロの神よ! 頼む‼ 頼むっ!! 」

 

からん! からんからん!

 

 

 

 

 

 

 

「ノォーーー!! 」

 

「出目は1『アイテムBOX』ですね」

 

「くっそ! くっそ! 天は我を見放した! 」

 

「まぁまぁ、『アイテムBOX』もかなり有用ですよ? 生き物以外なら何でも、いくらでも入るんですから。腐りませんし」

 

「ん~~~~。まぁ、…そうですね。出たのはしょうがないですし。振り直しとか」

 

「できません」

 

「ですよね…」

 

 

 

それでは転生です。

あなたは3つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

「まぁ、あなたの人生ですし…好きに生きるのも勝手ですが」

 

「はい! 好き勝手させていただきます! 」

 

 

 

 





No.26 小野智一
 転生してから10年くらいは両親の元でわがまま放題に育った。
 ハーピー姉妹とは「刷り込み(インプリンティング)」を行い、胸や尻を揉んだり、股間に手を突っ込んだりイタズラしまくった。ち〇こもすりすりさせた。しかし能力特典で5が出なかったので普通に精通までは透明な汁しか出なかった。
 ⇒ハーピー「マスター、もっともっと愛してください」(きゅんきゅん♥)

 11歳、精通を機に巣立ちを決意。スタート位置である「フーシャ村」の住民を経験値にする。(童貞はハーピー姉で)
 ⇒ネマシュの胞子を家の中に。→侵入。→「ネマシュ「すいとる」 」→次の家に→~→「ネマシュ「メガドレイン」 」→~~→「マシェード「ギガドレイン」 」→~~~→「マシェード「ゆめくい」 」
:::結果、テレテレリン! マシェードはLv.51になった。
 ※ルフィはダダンのところにいたので辛うじて無事。

 家々の家財道具、食糧、金品、ついでに死体も全部『アイテムBOX』に入れて、ハーピーにだっこ、空飛んで旅立った。


 以降、立ち寄った島や都市で美女をさらって犯したり、マシェードに吸い取らせて養分にしたり、十字架に貼り付けて、ハーピーの超光熱体圧縮発射砲(プロメテウス)で消滅させたり悪逆非道な行いを繰り返した。
⇒ サッ(´。・ェ・)っ『悪魔のパスポート』
  「いえいえ。どうぞお好きになさってください」


 海軍の支部から本部への船に乗り込み、到着した本部で“女ヶ島”への永久指針(エターナルポース)を借りパク。“凪の帯(カームベルト)”もなんのその。到着。

 到着早々マシェードを空から島に落とし、Lv.100、強化発光胞子を島中に(おにのように)ばらまく。

 胞子が効果を失ったところで、島に上陸。ハーピーに島の住民を1か所に集めさせ、抱ける相手と「………ナシだな」の相手に選別。ナシの方はマシェードの養分に変える。
→数日後、目覚める。目覚めた無防備な状態で『悪魔のパスポート』。「今から『×××』するけど文句ある? 」→「いえいえ、どうぞどうぞ」。
 繰り返す。
 ここを拠点に原作開始までやりたい放題行う。
(マシェードに他の生き物から奪い取って貯めた養分を分けてもらうことで精力回復して尽きることないスタミナでハッスルした)



**
 13歳にして第一子(本当に一人目の子かはわからない。今までの放蕩旅で孕ませた女性がいた可能性大)誕生。母親はハンコック(当時25歳)。「カズコ」と名付け、女たちの手を借りながら可愛がって育てた。

 2人目3人目4人目と、ヤった人数が人数だったので続々と出産した。
 そう何人も生まれると感動も薄れるというもので、「カズコ」以外はあっさりと対応した。
**



 17歳になったので故郷(のあった廃村)に戻り、そこいらで永久に借りさせてもらった船で冒険(スタート)。麦わらの一味の航路をなぞって旅をして、女をさらってマシェードで養分を与えつつ「ねむり」の状態を保って、船に寝かせて保存する…ということをした。

⇒一例:アラバスタ編終了時…智一「ビビ王女連れて行っていいっすか」サッ(´。・ェ・)っ『悪魔のパスポート』
 コブラ王「どうぞどうぞ、つれていってください」
                 等々


 さらった村娘との間に初めての男児が誕生する。
→「男か、いらね」(縊り殺す)
娘「あああっ!!! 」
サッ(´。・ェ・)っ『悪魔のパスポート』
娘「いえいえ、ぜんぜんいいんですよ」


 30歳、母親を越える絶世の美女に成長した「カズコ」とラブラブイチャイチャ無知ックスする。 →箱入り娘にして、一切の性知識を与えずに育てた。父親以外の男性との接触も皆無。
  ※「カズコ」以外の娘は6、7歳で手を出し、殺したり孕ませたりした。孫も大量にいる。

 63歳、飽きもせず マシェード養分補給で元気溌剌種付け行っていたが、肥満による糖尿病から脳梗塞を起こし急死した。
※その頃にはペットにしていた原作キャラ・「カズコ」含む娘たちはマシェードの養分になっていた。←理由「ヤるんなら若い女がいい」




はい。
 ヤっちまったぜ★
 久々の(くろぼし)転生者で、しかも『悪魔のパスポート』引いちゃったから、すっかりエロ方向に行ってしまいました。
 まぁ、皆子どもの頃はこういう妄想したと思う。今回のはそれです。

 小野智一、くそやろーです。孫 ひ孫どころか玄孫にまで手を出していますからね。一方で晩年まで世界をめぐり美女を見つけてはオモチカエリしていたという………。
            いいなぁ(ボソッ

ちなみに、マシェードは養分いっぱいでめっちゃ懐いていたし、ハーピーもめっちゃ懐いていました。

ではまた次回~。





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☆■ 27番 上野義光(よしみつ) 享年20歳の場合

9時間かかった。徹夜でーす。
うへへー。深夜テンションで書き上げたのだぜー。
後書き(本編)


 

「次の方どうぞー」

 

ガチャ

 

「失礼します…」

 

「27番、上野義光さんですね。こちらへどうぞ」

 

「あの、これって転生とかですか? 」

 

「おっと、察しがいいですね。そうです。転生です。ですがまず、ご着席お願いします」

 

「は い! 」

 

カチャ…キィ…

 

「これから上野さんにはいくつかの選択をしていただき、その結果決まった世界に転生していただきます。転生のシステムですが、『かくかくしかじか』でして、『まるまるうまうま』というわけです」

 

「ははあ…サイコロですか。サイコロとか子どもの頃にお爺ちゃんとすごろくに使って以来ですね」

 

「そうですか。では、これをどうぞ」

 

「はい…そいやっ」

 

からっ、からから

 

 

 

⚄:⚃

 

 

 

「おっ! 」

 

「おー。出目は5と4 『自由』ですね。この出目では特典を選ぶ前に転生先を決めていただくことになりますが」

 

「うーん………どうするか………」

 

「決まりましたか? 」

 

「…………………………はい。

 『暗殺教室』でお願いします」

 

「おお、それはまたどうしてですか? 」

 

「あー…その、私ここに来る前、大学生だったんですけど、その…高校でさぼってたせいで受験失敗しちゃって……さぼり癖が就いちゃったのもあって大学の勉強も全然うまくいかなくて…それでその、殺せんせーに『手入れ』してもらいたいなぁ…って」

 

「あ~なるほど」

 

「それに『暗殺教室』の世界なら特典が役に立たなくても、少なくとも死ぬことはないでしょうし」

 

「たしかにそうですね」

 

 

 

 

 

「次に特典についてのサイコロ振りです。『かくかくしかじか』となっていて、まずは“アイテム特典”の数をサイコロの出目で決めていただきます。どうぞ」

 

「はい…そぉい! 」

 

かっ、かかかか、から

 

 

 

 

「おっ、四! 」

 

「出目は4、ということでくじを4枚引いていただきます」

 

「はい…! 」

 

がさごそがさごそ

 

1579・・・418・・・2360・・・222

 

「それでは特典の説明をさせていただきます。

 まず一つ目の特典の1579番は『あいすボックス』です」

 

「アイス? 」

 

「いえいえ、それもそうなんですが、氷のアイスでもあり、LOVEの愛すでもあります。

 これはドラえもんのひみつ道具の一つです」

 

「ドラえもんですか」

 

「はい。順を追って説明すると、

 ある日のび太くんはしずかちゃんが出木杉くんの家に入っていくのを目撃します。気になったのび太くんは出木杉宅の外から二人の会話を盗み聞こうとするのですが、しずかちゃんが「わたしプリンだ~い好き! 」と言った後半だけ聞いて、てっきりしずかちゃんが出木杉くんに告白でもしたのかと勘違いし、大きくショックを受けてしまい、とぼとぼと家に帰りました。その憔悴ぶりはジャイアンとスネ夫も思わず心配してしまうほどで、ドラえもんはそんなのび太くんを元気づけようと、ひみつ道具を取り出します。それが上野さんの引いた『あいすボックス』です」

 

「ふむふむ」

 

「この道具はドラえもん曰く22世紀でよく使われている、愛をプレゼントする道具で「愛してる」って言葉と「ムード音楽」が液体となって入っているそうです。一時的なものですが対象にした相手に好意を抱いてもらえるという効果を持っています。

 

 使い方は簡単。まずは製氷機の形をした道具の側面にあるマイクに、対象にする人物に好意を抱いてほしい相手、作中ではのび太くんの名前を吹き込みます。そうすると「野比のび太」という名前も液体となって道具の中に入ります。そうしたものを冷やし固めると、ピンクのハート形の氷が出来上がります。そしてその氷が溶けると『ぼくのび太、好き好き大好き、とってもとっても愛してる』という音声メッセージが流れ、それを聴いた者は、氷から発せられた名前の主を好きになる。という効果を発揮します」

 

「………なんか催眠術というか、洗脳というか、タブーな感じの道具ですね」

 

「ですね。

 ちなみに内蔵のコンピューターで声を変え、自分以外を好きになる氷を作ることも可能です。アニメではのび太くんはパパやママがケンカした時に使おうと二人の名前を入れた氷も作っていました。

 

 その後のび太はしずかちゃんに氷を学校で渡そうとしますがことごとく失敗し、先生や低学年の生徒、ジャイアンに氷からの音声を聞かれ、愛を向けられることになってしまいました。オチはドラえもんの『愛は物に頼っちゃだめなんだよなぁ』という言葉でした」

 

「それは…まぁ、そうですねぇ…」

 

「これらの例から、同性にも特に問題なく効果が発揮されることや複数人に同時でも音声の影響は出るということが分かります。結構タイミングがシビアな道具ですね」

 

「あんまり使いたいものじゃないですね…」

 

 

 

 

 

 

「続いて二つ目の特典は418番『変身音叉+音撃吹道(フルート) 烈空+音撃鳴』です」

 

「ん? ………ああ! 響鬼のやつですか?! うわっ、懐かしい…」

 

「ご存知ですか」

 

「ええ、まぁ。最近の仮面ライダーは知らないんですけど、響鬼の頃は普通に見てたので、なんとなく」

 

「えー、面白いのに」

 

「いやだって、朝8時とか起きれませんって。うちビデオデッキもなかったから録画して後で見ることもできませんでしたし」

 

「………。説明すると、この特典は劇場版 仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼に登場する劇場版限定の鬼『羽撃鬼(ハバタキ)』に変化することができるようになるものです」

 

「はい」

 

「ただし、何もせず鬼になれるわけではありません。鬼になるためには厳しい修行を積み、心身を鍛え上げる必要があります」

 

「え、そうなんですか」

 

「そうなんです。尋常ならざる修練の果てに人は鬼へと変化することができるのです。

 『羽撃鬼(ハバタキ)』は鷲の意匠をとった鬼で、空を飛ぶこともできます。音撃吹道(フルート) 烈空を使って鬼石を発射し 清めの音を、撃ち込んだ鬼石に伝えて敵を爆散させる『音撃奏・旋風一閃』を必殺技として持ちます。ちなみに福岡の鬼です」

 

「へ」

 

「何でもありません。そんなところでしょうか。正直体を鍛えても14歳で鬼になれるとは思えませんし、なれるとしたら原作後でしょうね」

 

「ですか…ハズレひいちゃいましたかね~…」

 

 

 

 

 

「三つ目の特典は2360番『核鉄(かくがね)C(100)・防護服(メタルジャケット)の武装錬金 シルバースキン』です」

 

「ぶそうれんきん? 」

 

「武装錬金はジャンプで連載され、連載終了後にアニメ化もした全十巻のバトル漫画です。これはその漫画『武装錬金』に登場する核鉄という道具です。とても武器らしい武器です。

 まず“核鉄”。これは錬金術によって生み出された戦術兵器で、見た目は片手に収まるほどの大きさをした六角形の金属塊ですが、精神の深層にある本能に反応して超常の力を発揮、使用者独自の形と特性を持った「武装錬金」へと変化させ、現代科学の力を遥かに越えた力を秘めた武器を振るうことができます。

 また、本能に働きかける事で所有者の治癒力を高め、怪我を治したりもできます」

 

「へ~、知らなかったけど、そんなのがあったんですね」

 

「はい。本来なら上野さん独自の武装錬金に変化するはずですが、神様が作った特典が原作登場のものに限っているので、上野さんが今回引いた核鉄は必ず戦士長 キャプテンブラボーこと『防人 (まもる)』の防護服の武装錬金 シルバースキンへと変わります。

 この武装錬金の特性は【外部からのあらゆる攻撃の遮断】。防護服の名の通り、全身を覆う武装錬金は外部からの攻撃に対して瞬時に硬化し防御し、ABC兵器などにも効力を発揮します。

 防護服を相手に裏返しに着せることで、【外部からのあらゆる攻撃の遮断】防護服を【外部へのあらゆる攻撃の遮断】拘束服にして相手を拘束する『シルバースキン・リバース』という裏技もあります。これは相手に着せていたとしても所有権はこっち側にあるわけなので拘束服の内圧を上げて圧殺することも可能です。

「防護服は元々 六角形の微細な構造体の集合で、他人に着せるために射出する時や、防御力を上回る攻撃を加えた時はチップ状に分解されます。そしてその射出したチップは再構成させ、ある程度自由に形を変えられますが、精密操作は出来ません」

 

「わかりましたか? 」

 

「はい、なんとなく。あとは使ってみて考えます」

 

 

 

 

 

「最後、四つ目は222番『石仮面』です」

 

「………ジョジョ? 」

 

「ですです」

 

「一部と二部に出てきた、吸血鬼にする? あれですか? 」

 

「はい、あれです。あ、究極の生命体(アルティミット・シイング) 用のではなく、ディオが「おれは人間をやめるぞ! ジョジョ――ッ! 」ってやったほうのです」

 

「確か…血を浴びると針みたいのが突き出して、脳を押して人間を不死身の吸血鬼に覚醒させる…んでしたよね? 」

 

「そうです。石仮面の裏にある8本の『骨針』が頭蓋骨を貫き、脳を強く刺激することで脳の未使用領域を活性化させ、不死身の超生命体へと変化させるのです。

 吸血鬼化することで得られる恩恵は、圧倒的な身体能力と再生能力。再生にはエネルギーが必要で、そのエネルギーを摂取するために吸血を行います。発達した犬歯で噛みつき吸血することもあれば、指を血管に突き刺しそこから吸血することもできます。

 また人間を屍生人(ゾンビ)にするエキスを生成可能で、それを注入しゾンビ化させることもできます。

 弱点は太陽光を浴びる。脳を一瞬で破壊される。燃やされるなど、再生が追い付かないダメージを与え続けられる。などがあります。他に波紋法の波紋エネルギーがありますが、ジョジョの世界に転生するわけではないのでそれは気にする必要はないでしょう」

 

「なんとなくどきどきわくわくする気持ちはありますけど、やっぱり日の下を一生歩けないのは無いですね。血を吸って生きるのも、うえぇって思いますし」

 

「まぁ普通そうですよね。お日様をもう拝むことができないのは、ちょっと…ですよね」

 

「はい」

 

 

 

 

「では“能力特典”を選択していただきます。サイコロです。どうぞ」

 

「三、三、…っ、こいっ! 」

 

 

から、からからからから、

 

 

 

 

 

 

「よっし! よっし! 」

 

「おー、出目は3 『翻訳』が“能力特典”として贈られます。英語の授業とか超楽になると思いますよ」

 

「いやー、最高にハッピーです。自分高校時代英語いつも赤点で、一年の一学期中間テスト以外全部補習でしたから。卒業も危うくなっちゃって。来世では数学対策だけやってればいいと思うと気が楽です」

 

「そうですか。おめでとうございます」

 

 

では転生です。

あなたは4つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

 

「ありがとうございました 」

 

「お元気で、『よい人生を』 」

 

 

 

 

 





No.27 上野義光
 転生して、少年時代は体を鍛える目的で野山を駆け回ったり野生の熊と戦ったりしていた。

 中学校に進学する頃になり、両親から椚ヶ丘学園に進学するように言われ、入学。
 一年生二年生と優秀な模範生であった(生前は高校で落ちぶれたが普通に勉強のできる子だった)が、二年生の期末テストで全教科0点を叩き出し、3-Eに入れられることになった。

⇒問.図のような円形のテーブルがあり、いすが6つある。 A,B,C,D,E,Fの6人がこのいすに座るとき、A君とB君が隣り合う確率を求めよ。
 回答.でんしゃのしゃしょうさん

⇒問.( )に入る適切な単語を答えよ。
 (   )は、夏高温で乾燥し、冬は比較的降雨に恵まれる温帯気候である。
 回答.火星人植民地11番街

⇒問.英語にしなさい。
 私たちは川で泳ぐことを楽しんだ。
 回答.Wir genossen es, im Fluss zu schwimmen 


 ほどなく黄色いタコが先生になって、暗殺教室がスタート。

―中略―

 自分が将来なりたいもの、やりたいものがわからないという課題を抱え一学期終了。
 各先生からは積極的に教えを乞い、どんどんできることを伸ばしていった。
 クラスメイトからの評価は「ブレーキの壊れた3トントラック」意味は 行動力がすごくて一切の物怖じせず、突っ走っていくやばい奴。
 仲のいいのは男子では前原君(女たらしクソ野郎) 女子では不破さん(このマンガがすごい!! )。特に仲がいいというだけで、他のE組クラスメイトとも持ち前の物怖じのなさでアタックして良い友人関係を築いている。

―中略―

 コードネーム「ビーストスマイル」
 命名者:奥田愛美(浮かべる笑みが初めの頃は獣じみて恐ろしかったから)

―中略―

 殺せんせーを「殺す」か「殺さない」か、では
青チーム(殺さない派)に属した

―全略―
 中学卒業後、進学せず世界一周旅行に出発。アメリカをヒッチハイクで横断したり(硝煙の香り漂う思い出「シルバースキンがなかったら即死だった…」 )、ジャングルで猛獣と格闘したり、タイの寺院をめぐり徳を高めたり、砂漠で死にかけたりした。鬼になって鳥と天空を羽ばたいてみたりもした。

 そして7年後、20歳越えても変わらず世界を旅してクラスLINEに各地であった人との写真や絶景なんかを載せてはみんなを笑顔にさせる、そんな人になりました。



 31歳の時、13歳の少女に恋をして、プラトニックに交際して少女が成長して認められるようになったので結婚。可愛い息子と娘に恵まれた。

 39歳、ガンによる余命宣告を受ける。可愛い4歳と3歳の子どもたち、愛しい妻、彼らをおいて死ねない。そう思い、上野は石仮面をかぶり吸血鬼となった。
 家族には、最先端の治療で助かったが副作用で肌が紫外線に弱くなったと言って、ごまかした。妻は学がなかったのであっさり信じてくれた。外出には『シルバースキン』で全身を覆い太陽の下を頑張って歩いた。家族と過ごす日々が何より大切だったから、命を崖っぷちに立たせることも耐えられた。
 必要最低限、人間の血を啜って生きる。家族と過ごすために。

 やがて子どもたちが独り立ちし、巣立っていった。妻も段々と弱っていって、やがて死んでしまった。死の間際、上野は自分が吸血鬼になったことを明かして、吸血鬼になってくれ、俺ともっと一緒にいてくれ、と頼んだが妻はただ 幸せでした と言って満足した表情で亡くなった。
 妻が亡くなった後は、自身も死んだように偽装し、二人の子どもをかげながら見守っていた。そんな日々も数十年後、終わった。

 家族が逝ったのを見届けて、上野は『シルバースキン』を解除し、日の出とともに消滅した。




はい。
 暗殺教室面白かったよね! という。連載終了して2年も経つんですねー。
 連載時はワンピがパンクハザードにいたり、めだかボックスは百合結婚式してたり、あの頃はよかったなーと懐古感に浸ってみたくなります。
 今更ながら『デッドプール』を見ました。面白かったです。なんというか、ああいうふうに常に小気味よく喋れるのはいいなぁと思いながら視聴しました。

 どうでもいいですが、私ネウロではHAL好きでした。あとジュニュイン。あの乳は目に毒だってー。えろいってー。単行本で年齢51歳だと知ったときの衝撃はすさまじかったです。


ではまた次回~。





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☆■ 28番 能山北斗 享年19歳の場合


今回短いです。

後書き(本編)


「次の方どうぞ―」

 

ガチャ

 

「失礼します」

 

「はい、28番の能山北斗さんですね? こちらの席にどうぞ」

 

「はい、失礼します」

 

パタン…

 

「それでは能山さん、あなたはこれがどういうものか分かっていますか? 」

 

「………天国息と地獄行きを決める、というわけではなさそうですね…。

 異世界転生ですか? 」

 

「イエェス。大体その認識で合っています。能山さんは一つの人生を終え、その上で今の人格・記憶、そして神様から贈られる“特典”を持って、漫画・アニメ・ラノベなどの創作物をモデルにした世界に転生していただきます」

 

「はぁ…二次創作とかでよく見るあれですか」

 

「あれです。といっても私共の転生システムは『かくかくしかじか』となっていまして、ほんの少し能山さんのご存知のものとは異なりますが」

 

「そうですね、サイコロですか…不正はありませんよね? 」

 

「それはもちろん。断言しますよ。不正はありません」

 

「そうですか。なら早速、始めますか? 」

 

「おお、乗り気ですね。はい、サイコロです」

 

「ちょっとわくわくしていまして。こういうのに中学高校と憧れてたりしたもので」

 

「では、どうぞ」

 

「はい………(ファンタジーはなしで! ) 」

 

 

からっ、からから

 

 

⚅⚅

 

 

 

「おっ! 」

 

「おー、おめでとうございます! あたりですね。

 出目は6と6なので『特典決定後選択の“自由”』です」

 

「ううん…どこにするか…」

 

「とりあえず、特典を決めてください。特典とは『かくかくしかじか』で今から決めていただくのは“アイテム特典”の数になります」

 

「はい………まぁ、なんでもいいか。軽ーく」

 

からん、から

 

 

 

 

 

 

「あ゛っ! 」

 

「あー……出目は1 なので特典くじを一枚引いてください」

 

「はい…慎重に…せめて便利なものを…」

 

がさっ

 

 

1019

 

 

「 1019番は『タウリン×∞個』です」

 

「タウリン? 」

 

「タウリンとはゲーム『ポケットモンスター』シリーズに出てくる、いわゆるドーピングアイテムの一つで、使用するとポケモンの基礎ポイントの「こうげき」努力値を10上げることができます」

 

「ポケモン用、なんですか…」

 

「いえいえ、こんなこともあろうかと! 能山さんのようにポケモンとセットでゲットされなかった方のために、神様設定で“ポケモン以外にも使用可能”となっていますので大丈夫ですよ」

 

「…どういうことですか? 」

 

「つまり、人間が飲んでも効果を得られるということです。例えば能山さんがこれをがぶ飲みすれば、超人的な「こうげき」(りょく)を得られるということです」

 

「おお! 」

 

「ちなみに原作の設定では上昇に上限があるのですが、これについてはその上限が取っ払われています」

 

「つまり? 」

 

「飲めば飲むだけ、力が増していき、ドラゴンボール的攻撃力を手に入れることだって出来るというわけです! 岩を砕き、山を動かし、星を破壊する! そんなスーパーパワーが飲み続ければ宿ります! 」

 

「…そこまでいくと恐ろしいですね。気になったのですが、そのタウリンって、あくまで「こうげき」の値を上げるだけなのでは? 」

 

「そうですね。お考えの通り、この特典は「こうげき」を上げるだけで、「すばやさ」や「ぼうぎょ」の値は上昇しません。だから、そうですね…またドラゴンボールで例えると、超トランクスのようにスピードが伴わない状態になります。なので一般人相手ならともかく、バトル漫画の世界の怪物や超人相手では手も足も出ないかもですね」

 

「やっぱりそうなんですね…速度が違うと戦いの土俵にも立てない、と」

 

「ですね。では続いて“能力特典”を決めていただきます」

 

「はい」

 

 

 

からん、からから

 

 

 

 

「出目は2 『鑑定』です」

 

「これは、どこまでわかるものなんですか? 」

 

「そうですね…まず名前や年齢なんかの基本的な情報が浮かび、次いで身長や体重といった身体データ。注視すれば知りたい情報がポンポンと浮かんできますよ。愛想や義理といった訳の分からないパラメーターも存在しているようですね」

 

「なるほど…寿命とかは出ますか…? あの、えっと『DEATH NOTE』の死神の目で見れるみたいな」

 

「あー、それは…『鑑定』では不明のようですね。この特典は過去と今現在の対象の状態を数値化して見せてくれる特典なので」

 

「そうですか」

 

 

 

 

 

「それでは転生なのですが、転生先は決まりましたか? 」

 

「…………………………はい。

 『思いたったら乳日』でお願いします」

 

「…おぅ。えー、っと琴義弓介先生作の竹書房刊の『思いたったら乳日』で、よろしいんですか? 」

 

「はい」

 

「………理由は聞かないでおきます。では」

 

 

あなたは1つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

 

 

 





No.28 能山北斗
 原作が原作なので、爆乳美女いっぱい。
 『鑑定』でえっちでおっぱいの大きい子を探して、アタックしてぱっくんちょした。

 仕事は探偵まがいの恐喝屋。高校で知り合った『センパイ』と共に気が弱い浮気男や犯罪に手を染めた若者を脅して金を巻き上げる商売をしていた。『センパイ』が「頭脳担当」なら、能山は「実戦担当」。
 センパイがカモと話している間、能山がパフォーマンスで「鉄パイプでバブルアート」や「フライパンをちぎる」を行いビビらせた。

 数回刑務所にぶち込まれたが反省などせず、生涯そうして生きた。
 52歳、交通事故で死亡。



はい。
 『思いたったら乳日』それなりにエロいよ!
 エロ初心者だった頃、心臓ばっくんばっくん言わせながら読んだものです。

 今回はいまいちいい感じにできなかった。特典が一つじゃあ、いまいち展開しづらいですわー。

 ではまた次回。


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☆■ 29番 潮谷光人 享年17歳の場合

野生のGを人生初めて見ました。当たり前ですが外にもいるんですよね。超絶ビクッとしました。
後書き(本編)


「次の方どうぞー」

 

ガチャ

 

「お邪魔します…」

 

「はい、29番の潮谷光人(こうじん)さんですね? こちらの席のどうぞ」

 

「はい」

 

 

「さて、潮谷さん。あなたは残念ながらお亡くなりになりました」

 

「ああ、やっぱりでしたか」

 

「落ち着いていますね」

 

「まぁ…頭に何かが当たったような気がして、意識が遠のいていきましたからね。これは死んだなと、思いましたよ」

 

「ははぁ…ちなみに潮谷さんの上に落ちてきたのは花瓶でした。住人の不注意ですね。ちょっとベランダのコンクリに置いていて、それを忘れて体を動かし落下、運悪く落下地点に潮谷さんが通りかかり…という」

 

「自分のことながら運が悪いですねー…事実は小説よりも奇なり、ということでしょうか」

 

「まぁそうとも言えますね。それでは、これからの話に移らせてもらってもよろしいでしょうか? 」

 

「あ、はい」

 

「これから潮谷さんには『転生』をしてもらいます。ご存知ですよね? 詳しくジャンル分けすれば『神様転生』というものです。アレです」

 

「あー………はいはい! 今や書店の一スペースが丸々それであることも珍しくなくなったアレですか」

 

「ま、といっても、今回潮谷さんに行ってもらう『神様転生』は少し毛色が異なるのですが」

 

「というと? 」

 

「『かくかくしかじか』」

 

「『まるまるうまうま』。なるほど」

 

「ほかに質問はございますか? 」

 

「うーん、と…例えば、リストの中にある『ハイスクールD×D』なんかでは、一般人が『神器』を持って生まれてきたりするじゃないですか、自分が転生した場合、『神器』って宿ったりするんですか? 」

 

「はい、可能性はあります。転生する世界によっては私たちの神様が贈る“特典”とは別に、その世界の何かを宿して生まれてくることも十分にあり得ます。ただ、『神器』の場合ですと、あれはなんだかんだ言って確率極小です。原作にたくさん登場するといっても、ほとんどの人類は持たずに生まれてきますからね」

 

「確かにそうですね」

 

「他にはありませんね? ではサイコロをどうぞ」

 

「転生先ですか…ろ~くぅぅぅ………ろぉぉっくぅぅぅ………! 」

 

 

ヒュ からからから

 

 

 

⚅:⚃

 

 

 

「出目は6と4 『自由』ですね」

 

「あっちゃー。んー………先に決めるんですよね? 」

 

「はい」

 

「うーん………

 

 

 

………………決めました」

 

「どうぞ」

 

「『僕のヒーローアカデミア』で、お願いします」

 

「おー、そう来ましたか。やはり『個性』目当てですか? 」

 

「ですね。特典が使えなくても特殊能力が使えるかもしれないのは選んだ理由の一つですね。仮に無個性でも、身近に超人がいるって環境はワクワクしますし。ヒーローになるにしろ、ヴィランになるにしろ、楽しそうな世界ですし」

 

「ですか。あ、名前は転生前と転生後一緒ですが、『個性』には影響はありませんので」

 

「あ、うっかりしてました。でもそうなんですか」

 

「はい。

 

 では“特典”を決めていきます。『かくかくしかじか』で今からその“アイテム特典”の数を決めてもらいます」

 

「はい。サイコロ一つですね」

 

「はい、では どうぞ」

 

 

「ろく ろく ろく ろく ろく ろく ろく ろく ろく ろく、ろくっ! 」

 

からっ からからからっ から

 

 

 

 

 

 

「あ、ああ、あああ……ああ」

 

「あー、出目は1 よってくじを一枚引いてもらいます」

 

「まぁ、しゃーなし、しゃーなし、うん」

 

「どうぞ」

 

「はい」

 

がさごそがさごそがさごそ

 

 

2064

 

 

「はい、特典の説明を行わせていただきます。

 2064番は『三つ星極制服・(あつらえ)の装+生命戦維』です」

 

「獄制服? 生命繊維? 」

 

「あー、違います違います。極制服は『極まった制服』、生命戦維は『生命を持った戦う繊維』です」

 

「ふんふん。で、それはどんなものなんですか? 」

 

「これはアニメ『キルラキル』に登場したもので…って、潮谷さん『キルラキル』見てないんですか」

 

「んー…。あー…なんか聞き覚えが…ああ、あれですか、あの、恥ずかしい感じの…」

 

 

「なるほど、大体わかりました。『恥ずかしくって見れないよぅ』と、そういう感じだったわけですか」

 

「いやだって、今思い出してもなんか、その、アレな感じで…」

 

「もったいない! 実にもったいないですよ、潮谷さん! あのアニメ、格好はあんな感じで、画像で見れば『何事か』という感じですが、色っぽさはほとんど感じられませんからね? 動いてしゃべれば大違いです。

 あの、エグゼイド レベル1同じですよ。画像で見れば『なんだこのゆるキャラ』と思うようなものでも、動けばかっこよく見えたでしょ? それです。ストーリーも勢いすごくて熱量すごくて、熱くなれるバトルものですから。超面白い作品でしたよ」

 

「そう、だったんですか…あのー」

 

「だめです」

 

「まだ言ってないんですが」

 

「だってー。見なかったのはあなたが悪いんですしー。見せてくれって言われても―」

 

「関心煽っといて、そりゃないですよ」

 

「ごめんなさぁい」

「では脱線した説明の続きを行います。この特典は本能字学園裁縫部部長の伊織 糸郎の使用した三つ星極制服とその極制服の特徴を活かすために必要な生命戦維セットとなっております。

 

 極制服とは、本能字学園生徒会から学園に在籍する一部の生徒に与えられる「生命戦維」と呼ばれる特殊な赤い繊維が編み込まれた制服で、特徴として服のどこかに星が描かれ、その星の数に従い一つ星は全体の10%、二つ星は20%、三ツ星極制服は30%の生命戦維が編み込まれています。

 

 編み込まれた生命戦維が着用者に力を与え、超人的な身体能力発揮可能となる、一種の戦闘強化服で、編み込まれている生命戦維の量に比例してその効果は高くなります。そのため星の多い極星服程強い力を得ることが出来ますが、着用者自身の生命戦維耐性や精神状態によって発揮出来る力が左右されてしまうなどその効能には個人差もあるため、生命戦維の割合が多くなり過ぎると常人では制御が利かなくなり暴走してしまう危険も孕んでいます。

 

 一つ星極制服は特徴のない平凡な強化型。

 二つ星は「○○部特化型」と枕につく部の特色・ルールになぞらえた強化服で一つ星とは強化度合いも比べ物にならない感じです。格好も派手派手です。

 三つ星は通常の制服形態から各人の得意とする戦法を行う戦闘形態の「装」へと変身する機能を有しています。その際装着者は全裸になります。原作では改良版の「○○の装・(あらため)」が登場したりしました。

 

50%配合の五つ星極制服が実験的に作られ登場しましたが、暴走してしまいました。100%生命戦維で作られた戦闘服を『神衣(かむい)』といいますが、これは特別に生命戦維適性が高い存在にしか着こなすことができない代物です。原作では「鮮血」と「純潔」が該当し、それぞれ「人衣一体」・「人衣圧倒」によって服と一体化することで力を引き出せますが、暴走の危険を抑えるため露出度は極制服と異なり非常に高くなります。ただ、適性が高ければ暴走の心配もないようで洗脳された流子は純潔を全身に纏っていましたし、羅暁は「神衣・神羅纐纈(しんらこうけつ)」を…と話がそれましたね、

 

 

 (あつらえ)の装は三ツ星で纏った姿はドレス状の黒い衣装にミシンのようなアームが背中に付いており、バイザーとマスクで顔が隠れている格好になります。その4本のハンドミシン状のアームを使った高速での極制服製造に特化していて生命戦維があれば極制服を縫い上げることができます。極制服の作り方に関しては、ある程度はオートでも作れるようになっていますが、質の高いものを作るには潮谷さんご自身の手で製作を行わないと作れないようになっています。オートはあくまで入門ガイドです。さすがに何の手がかりもなく強化装甲服を縫い上げろったって無茶な話ですからね。

 

 そしてごく制服製作用の素材として、生命戦維をおまけです。

 

 生命戦維とは、先ほど訂正したように『生命を持った戦う繊維』で、その正体は、宇宙から飛来した地球外生命体です。他の生物のエネルギーを喰らって生きる寄生生命体。ですが肉体内部に直接寄生すると、宿主となる生き物が生命戦維のエネルギーに耐え切れず死んでしまうため、その皮膚表面を覆う、つまり“服として着られる”ことで効率的にエネルギーを摂取する特性を獲得しているというわけです。

 『キルラキル』の世界では生命戦維こそが、人類に英知を与え、進化を促した生命体とされており、自分たちのエネルギー源としてふさわしくなるまで進化を促すまで眠りについているという設定でした。

 

 つまり極制服や神衣は、脅威となる存在そのものの力の一端をもって、脅威に打ち勝とうとする、仮面ライダー鎧武とかまどマギとか、グレンラガンとかな感じの力でもあるというわけです。

 

 ざっくり説明して、こんなところでしょうか。何か質問はありますか? 」

 

 

「…………はい、はい、あー…オーケーです。だいたい…分かりました。生命戦維ってのはどんな感じで出てくるんでですか? 糸巻きな感じというか、既製品のボビンみたいな感じで? 」

 

「いえ、スパイダーマンみたいな感じですね。一本ぬるりぬるりと出現します。体内から生成されるわけではなく、体表面に沿うように出現します。ある程度の長さで出すのをやめて糸巻きにして保存しておくこともできますよ」

 

「なるほど…それでその、生命戦維…安全なんですか? 寄生生命体とか、不安でしかないんですけど…」

 

「ご安心ください。“特典”として再現されたものなので、地球を覆いつくして宇宙に散らばろうとか、そういう原作のような目標を抱くこともありません。おおもとの原初生命戦維が“アイテム特典”だったらまた違いましたが」

 

「本編そんなことになってたんですか…うあー、見ておけばよかった………」

 

「いいですか? 」

 

「はい、大丈夫です」

 

 

 

「では次に“能力特典”を決めていただきます。サイコロをどうぞ」

 

「はい、えいやっ」

 

 

からん からから

 

 

 

 

 

「出目は3 『翻訳』ですね」

 

「おっ! これはなかなか、うれしいやつですね」

 

「では、転生です」

 

あなたは1つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を

 

 

 

「ありがとうございました」

 

「行ってらっしゃいませー 」

 

 

 

 

 

 





No.29 潮谷光人(こうじん)
 生まれて間もなく、ベビーベットで生命戦維を試しに出していたら両親に見つかり、それが“個性”として登録される。
⇒個性(偽):創糸…赤白く光る糸を創造する。

 4歳まで本来の“個性”が発現するのを期待していたが現れず、自分は“無個性”だとあきらめる。
 生命戦維を用いた極制服の製作を行いたかったが、製作のための資材を買う金がなく、なんとなく「生命戦維100%」神衣(試作第一号)を作り上げた。しかし生命繊維への適性が足らず、着こなすことができなかった。
⇒当時5歳。無理に着ようとして血みどろになって気絶した。失血死寸前だった。幸いヒロアカ世界の未来技術医療によって一命をとりとめた。

 自分の作った服を着れないことに悔しさを感じどうにか適性を上げて着こなせるようになろうと試行錯誤開始。いろいろ考えた結果、『生命戦維に抗体を持つようにすればいんじゃね? 』と生命戦維を摂食。
 生命戦維は体内で分解され循環されて全身に浸透。数年かけて潮谷の意思を反映する形で集まって再構築、融合した。
⇒これにより人並み外れた身体能力、首を切られても復活する再生能力を得た。

 小-中との間で緑谷出九と友達に。『DTボッチ同盟』を(勝手に)締結。
 進学先『国立雄英高等学校』でいつの間にか提出されていたのを見て原作を思い出す。ヒーロー科志望をサポート科志望に書き換えて再提出。
 倍率ヒーロー科ほどでなくても鬼高かったが、まじめに勉強していたこともあり無事合格。雄英高校1-H 生徒となる。

 サポートアイテム製作用資材を用いて念願の極制服製作をスタート。一つ星二つ星三つ星と、作りまくった。『誂の装』もこれを機に実物として製作改良、『三つ星極制服 誂の装・(あらため)』を以後着用することに。
⇒未来技術で手のひらサイズまで極制服を圧縮収納、複数の極制服をストックしておいて状況に応じて装着できるように。

 原作とは緑谷出九との関わり以外にはなかったが、雄英体育祭で原作 初介入。

 第一種目 障害物競走:生命戦維と融合したことで得た馬鹿げた身体能力で余裕をもって33位突破。(ザ・フォールと地雷原を走り幅跳びで越えた。プレゼント・マイクもテンション高めで実況 「オイオイ、地雷原をジャンプで突破とかマジかよ!!しかもこいつはサポート科所属!!一体どんなアイテムを使いやがったか、これからの活躍も要チェックだぜ!!」)

 第二種目 騎馬戦:心操チーム所属。特に何もなく。※庄田二連撃 君大ジャンプの煽りを受けて地雷踏んで爆発連鎖、リタイア

 チアで目の保養をしつつ、レクリエーションにも参加。

 最終種目 ガチバトルトーナメント:
第一回戦第三試合 VS上鳴
➡プレゼント・マイクの煽りは「障害物競走での大ジャンプは何だったのか?!サポート科潮谷光人!!」
 試合は①開幕大ジャンプで上空に逃れた潮谷。②上鳴は着地の瞬間に放電を食らわせようと考えていた。③潮谷『ウェブ・シューター@生命戦維』を使って上鳴拘束。④強引にぶん回して場外に。
※ウェブ・シューター…パワーローダー先生やクラスメイト達と共同製作した高速糸射出サポートアイテム。名前は『スパイダーマン』のものから。今回は内部に液体絶縁体を仕込み、生命戦維に電気が通らないようにコーティングして射出した。

 第二回戦第二試合 VS飯田
➡試合開始直前。『三つ星極制服 (みがき)の装』装着[変身]。いきなり全身装甲に包まれた潮谷の姿に会場大盛り上がり。
 驚いている間に「磋の装」でバトルステージのコンクリをつるっつるにする。
 機動力を奪って一撃ドーン! (ゲームの(ソフト)(ウェット)デュアルヒートアタックみたいな感じで「ズデェェーーン ズゥルゥーーッ」っと)滑っていて場外。

 準決勝第一試合 VS轟
➡試合開始直前。「『人衣一身』! 神衣・英傑!!」
 試合開始。氷を走らせる轟の攻撃を神衣を纏い極限まで高まった身体能力で回避。
 距離を詰め加減したパンチを放つ。腕をつかまれ氷結!
「潮谷くん、行動不の」「まだだッ!」
 「英傑 炎神!!」
 氷を溶かし突撃。虚を突かれた轟を場外に投げる。氷壁を作り場外を免れた轟、追撃の潮谷。
 「英傑 蛮神!!」
右腕を肥大させ振りかぶって殴る!

 強引に勝利!


 決勝戦 VS爆豪
➡神衣を纏って戦闘。速度では潮谷が上でも、格闘センスでは爆豪が上。掴もうとしても爆破で撒かれ、蛮神モードで殴り掛かると接近されて爆破を食らう。潮谷が攻め手に欠く状態が続き、集中の切れた隙を狙って爆豪の「榴弾砲着弾(ハウザーインパクト)」。吹っ飛ばされ、踏ん張ったものの足先が場外に出て敗北。
 敗北理由:焦りと高揚感で神衣に血を吸わせすぎて、決勝戦終盤には失血状態だった。英傑には意思がないので吸わせすぎと警告してくれることもなかったため気づけなかった。実験的に使うことはあっても、実戦使用はこれが初めてだったため、「血が滾る」ことになるとは想定外だった。ついでに爆豪の勝負強さが想定以上だった。


 雄英体育祭一年 準優勝で終わった。

 雄英高校卒業後、サポートアイテムの制作会社に就職。数年間在籍したのち独立。生命戦維を用いた装備アイテムとしての強化服製作販売する企業設立。アパレルにも手を出し一般とヒーロー両方にかかわる複合企業に。ロゴ「CtC」

 20年かけて生命戦維入りの服を世界中に広めた。
…CtCの服を着ると力が湧く、という噂でシェアを伸ばしていった。

 神衣「神威 怪傑」によって世界征服をなそうとしていたところ、ヒーローに計画を知られ健闘したが「悪は滅びる」。収監された。END



はい。
 Q.なんで潮谷さんは世界征服しようとしたの?
→A.生命戦維で人の精神を支配することが融合してから15年ほどして判明して、「せっかくだしできるところまでやってみっか!」となったからだよ。生命戦維入りの衣服を市場に流した時は、いつばれるかと内心ワクワクしてたよ。力があるなら使ってみたいと思うのは当然だよね。そういう意味ではAFOと一緒だね。世界征服への策略とかすごかったよ。(ただし作者の表現力・想像力を超えているため省略)

 ぶっちゃけ「お前は何がしたかったんだ」な潮谷さんですが、彼は突然死んでしまって、転生して、何かがしたかったんです。その何かが、世界征服というワクワクする目標に繋がったという…。ヒーロー科に行かなかったのは自分が入ることで原作の誰かが消えるのは嫌だなぁ・・・という考えから。サポート科ならだれか代わりに落ちても気にならないからいいや。でした。

 神衣・極制服の設定はこちら↓
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=196248&uid=223131


ではではー。


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☆□ 30番 太田信夫 享年11歳の場合

 Hugプリ36話、神回だった。ずっと興奮しっぱなし。涙で画面が見えなかった。次週どうなるかなー! 楽しみー!!
 ジオウ 7話、面白かった。ウィザード早瀬さん…悲しいなぁ。昼ドラ展開…「絶望して ファントムを生み出せ! 」
 ルパパト ←ドラえもんの「まあまあ棒」みたいだった。溜めて爆発するところ含めて

後書き(本編)


 

 

 

 

「次の方どうぞー」

 

ガチャ

「しつれいしますっ」

 

「はい、30番 太田信夫さんですね? こちらの席にどうぞー」

 

「はいっ」

 

 

「えっと、信夫くんよくわからないかもしれないけど」

 

「大丈夫です。わかってます! 僕死んじゃったんですよね」

 

「え、あ、うん」

 

「やっぱり…できれば天国に行っておばあちゃんに会いたいです。でもやっぱり、賽の河原で石積からですか? 」

 

「よく知ってるねー…いやいや、そうはならないんだよ。『かくかくしかじか』でね? その神様転生をしてもらうことになったの。で、ここはそのための場所。閻魔様の前ってわけじゃないんだよ」

 

「………なんだかわかんないけど、わかりました。じゃあ、サイコロですか? 振ればいいんですか? 」

 

「うんうん。まずはサイコロの出目で転生する世界を決めるのね? リストはこんな感じ」

 

「一つもわかりません! 」

 

「あー…じゃあ、決まったら簡単な説明だけするから、とりあえず振ってみて」

 

「はい! やあっ」

 

 

からん、からからから

 

 

 

⚃:⚀

 

「出目は4と1…(Fate系列か…きびしいなぁ)

 この出目ではさらにリンクがあるから、もう一回、今度は一つのサイコロを振って 」

 

「はい」

 

 

ひゅっ からからからかららら

 

 

 

 

「出目は1…信夫くんの転生先は『Fate/stay night』に決定です」

 

「ふぇいと」

 

「『Fate/stay night』はどんな願いも叶う万能の願望機を賭けて、過去の英雄や伝説上の存在を使い魔として現代に召喚する、魔術師達のバトルロイヤルそれに関わった人々を描くFateシリーズの第一作。原作はノベルゲームでアニメ化や漫画化もされている人気作です」

 

「ほへー」

 

「世界観としては“魔術”がある世界になっています」

 

「へーつまり戦うやつなんですか、なるほどわかりました」

 

「………そうですね。では続いては“特典”についてです。『かくかくしかじか』となっています。まずは“アイテム特典”の数を決めてもらいます」

 

 

からん からから

 

 

 

 

「はい、出目は2 特典くじを2枚引いてくださーい」

 

「よし! むむむ…」

 

 

がさごそがさごそ

 

 

 

2326・・・265

 

「では特典の説明をしていきます。

 まずは2326番、これは『No.069 長老の毛生え薬』です」

 

「毛生え薬って、髪の毛ふっさふさにするやつですか? 」

 

「はい、そうですね。この特典は『HUNTER×HUNTER』グリードアイランド(G.I)編に出てきた指定ポケットカードの一枚で、説明文によると【塗った所がフサフサになる薬。塗る時は手袋を着用すること。でないと手の平や指先にも毛が生えてしまう】だそうな」

 

「ほあー…つまり髪以外の毛も伸ばせる薬なんですね」

 

「ですです。原作では200ml入り10人分生やしたらなくなる分量ですが、この特典としては使い切ったら補充されるのでジャンジャン使っちゃってください」

 

「んー…丸刈りにされたら使います。お母さん、切るの下手なのにお金の無駄だからって床屋で切らせてくれなくて。

………あぁ、転生するんでしたね。ごめんなさい…」

 

「いいえ。慰めにならないかもだけど、新しいお母さんお父さんは普通にいい人だから」

 

「………はい! 」

 

 

 

 

「次の特典は265番 『クレイジー・ダイヤモンドのスタンドDISC 』です」

 

「すたんど? 」

 

「スタンドというのは…『かくかくしかじか』で…このクレイジー・ダイヤモンドは近距離パワー型のスタンド、パワーもスピードも一級品。固有能力は『治す』です」

 

「直す? 」

 

「はい、まぁ回復的な感じですね。怪我した人や壊れた物を元通りに直す能力です。あえて元通りではなく、中途半端に直したり、二つのものに同時に能力を使うことでくっつけたりもできます。ただし、自分の怪我・病気・亡くなった人は治せません。

 治すにはスタンドで触れる必要がありますが、物であれば欠片に触れるだけでも復元可能です。こんなところでしょうか」

 

「すごいですね」

 

「はい、すごいです」

 

「………」

 

「………」

 

「………? えっと」

 

「………あ、はい、次行きましょうか」

 

 

 

「続いては“能力特典”を決めてもらいます」

 

「はい! またサイコロですか? 」

 

「はい、またサイコロです」

 

 

 

からんころから

 

 

 

 

 

「残念、はずれー」

 

「はずれかー…」

 

「ドンマイ! 」

 

「はい! ドンマイ! 」

 

 

 

 

では転生です。

あなたは2つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を

 

 

 

「行ってらっしゃいませ。がんばってください」

 

「はい、ありがとうございました! 」

 

 





No.30 太田信夫
 自由に動けるようになってからは毎日のように病院に行き傷に悩む人たちを治して回った。
 大きくなってからは遠出したりして負傷者を数えきれないほど治していった。←信夫くん善人。痛い思いをしている人を放っておくことなんかできない! な性格。

 『Fate/stay night』原作とは関わりほぼなく、しいて挙げればメドゥーサの宝具で一般生徒と同様にぶっ倒れて病院に運ばれたぐらい。


 大学卒業後は冬木市役所の職員になった。
 就職して3年目に職場の先輩(37歳 バツイチ子持ち)と結婚。翌年には次女が生まれ幸せな日々を送っていた。


 しかし…
 休日いつものように趣味(クレDで治療)に出かけた信夫さんは待ち伏せしていた一般魔術師に暗示をかけられGo To Hell
 模範的な魔術師だった彼女の手により 開きにされて調べられた。
家族ももろとも。開きにされた後もスタンド能力を利用されたり、次女との交配実験をさせられたりした。
 調べつくされ利用しつくされ、最期にはごみのように廃棄された。
  BAD END




はい。
 ちゃんちゃん。悲しいですね。まあ、Fateだししょうがない。多分。
 マジで善人だし悪い事なんて何一つしていなかったのに…と。

ま、それはそれとして

ジオウ、オーズ編…楽しみでしょうがないっ!
 ツイッターの
岩永徹也/檀黎斗王「この世界で王は一人でいい 私だァ!!! 」
からの
小野塚さん(貴利矢)「本当しぶといね。」
飯島さん(永夢)「ジオウさん達に任せましょう。」
小手さん(ラブリカ)「大丈夫かなー(不安)」
 の流れが爆笑だった。

 私情によりこれからは更新が少なくなると思われます。

 ではでは~。タレに漬けておいた豚バラ肉で焼肉だー!!



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★□ 31番 林実 享年14歳の場合

 

 

「次の方どうぞー」

 

ガチャ

 

「どうも失礼しまーす  」

 

「31番の林 (みのる)さんですね。こちらへどうぞ」

 

「あ、はい」

 

パタン

 

 スチャ

 

「(もしかして…)」

 

「あの~」

 

「はい」

 

「ここは、転生とか、そういう感じのアレをするところでしょうか!」

 

「はい、その通りですが」

 

「やった!! 」

 

「………」

 

「いやー、やってみるもんですね! まさか本当に異世界転生できるなんて! 」

 

「えーっと…」

 

「あ、すいません。ついテンションが上がってしまって」

 

「いえ、その、大丈夫ですよ。早速転生についての説明をさせていただこうと思うのですが、よろしいですか?」

 

「はい!お願いします!」

 

「はい、『かくかくしかじか』ということになっております」

 

「なるほど…なんにしても、転生してハーレムオリ主になれるってことですよね⁈ 」

 

「あ~………」

 

「なんですか? 」

 

「いえいえ、なんでもありませんよ(ハーレムねぇ…年齢とオタク歴からいって、健全っちゃ健全なんだろうけど、想像力が足りないなぁ…。彼女いない歴=年齢のDTが志しても無理な話なんだよなぁ。立場を置き換えて相手側から考えてみれば、奇特な人でもない限り愉快な関係に思えないことが想像できるだろうに)」

 

「あ、サイコロでしたね。(良いのを頼みます! )」

 

 

 

からんからから

 

⚅:⚄

 

 

「お~! (キてる!これは主人公フラグ来てるんじゃな~い?! )」

 

「出目は6と5。なので転生先は『神様が決定』です。

 次は特典を決めていただくわけですが『かくかくしかじか』な仕組みとなっております。初めに“アイテム特典”の数を決めてください」

 

「はい

 (6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 !!!)」

 

 

 

 

 

からん!からからから

 

 

 

 

「おおー」

 

「はい、出目は4 なので特典は4つ。くじを4枚引いてください」

 

「はい(むーん…)」

 

 

がさごそがさごそ

がさごそがさごそがさごそ

 

 

 

547・・・1618・・・1467・・・1022

 

 

 

「はい。では特典くじの説明を始めさせていただきます。

 まず一つ目は547番『ゲーマドライバー+仮面ライダースナイプ保有のライダーガシャット各種+ガシャコンバグヴァイザー(ツヴァイ) 他』です」

 

「………花家先生ですか‼ 」

 

「そうですね。『仮面ライダーエグゼイド』に登場するドクターの一人、元放射線科医の花家大我先生の変身する仮面ライダースナイプへの変身アイテム各種セットです」

「セット付属のライダーガシャットは

 バンバンシューティング

 ジェットコンバット

 ドラゴナイトハンターZ

 ガシャットギア デュアルβ

 仮面ライダークロニクルガシャット×2本

 ゼビウスガシャット

 バンバンタンクガシャット

  です」

 

「ちょっと待ってください? さっき言ってたセットにバグヴァイザーもありましたよね? つまりポーズが使えるクロノスにも変身できるんですか⁉ 」

 

「はい。ただし―――」

 

「よっしゃ! 時間停止とか勝ち確チートキタ! 」

 

「(何度も敗れていましたけどね…)

 ただし、です」

 

「はい? 」

 

「ただし、クロノスに変身するためにはバグスターウイルスに完全な抗体を体内で作る必要があります。わかりますよね? 」

 

「え、ええ。わかってますよ。そもそも変身するには適合手術をしなきゃいけなくて、バグルドライバーⅡを人の身で扱うには、あらゆる種類のバグスターウイルスの感染をものともしない完全な抗体を身につける必要がある…んでしたっけ? 」

 

「正解です。そして、この特典においては、“適合手術”は神様が転生の折に施してくださいますが、それ以上の“完全な抗体”を与えてくれるなどはしてくれません」

 

「え⁈ じゃあ、どうすればいいんですか! 」

 

「原作において、花家先生が行ったように苦しみ悶えながらもクロニクルガシャットを使って抗体を生成し続けてください。起動しても問題なくなれば変身できるようになりますよ。本編の発言だったりから、目安は7年間ですが、プロトガシャット使用とか花家先生の場合とは異なるでしょうから10年ほど苦しめば適合できるかもしれませんね! 」

 

「………(まじかー。痛いのも苦しいものやだよー。ま、いっか。変身できなくっても。スナイプにはなれるんだし)」

 

「ちなみにデュアルβも原作通り変身の反動が来たりします。ある程度慣らしていってから使わないと、カイザギア装着者みたいになるかも…」

 

「ええぇ………」

 

「他、何かありますか? 」

 

「えと、うーん………あ!

 俺、バグスターウイルスの感染者になるわけじゃないですか」

 

「はい、そうですね」

 

「病院とか、健康診断で『新種のウイルスだ! 』とか、騒がれたり悪用されたりしませんか…? 」

 

「大丈夫ですよ。適合手術で得た抗体が残留するウイルスを駆逐してくれるので、そういう時は変身や抗体作りを控えればモーマンタイです」

 

「そうですか、よかった」

 

 

 

 

「では質問は以上のようですので、次の特典の説明に移ります。

 2つ目の特典は1618番『タケコプター』です」

 

「タケコプターですか? 」

 

「はい」

 

「あの『そ~らをじ~ゆうにと~びた~いな~♪』の? 」

 

「はい」

 

「………」

 

「………」

 

「あー……えー…っと。

 …なにかでタケコプターがマジであったら飛ぼうとすると頭皮が持っていかれるとか聞いたことがあるんですけど、そういうのは」

 

「大丈夫になっています。神様パワーで作られたものですから。揚力ではなく反重力によって飛行するタイプです」

 

「なるほど(よくわかんないけど)」

 

「時速80㎞で飛び続けると8時間でバッテリー切れになりますが、一回特典として消せばバッテリー満タンで再出現します」

 

 

 

 

 

 

「続いて3つ目の特典は1467番『(キング)の駒(かっこ)悪魔の駒(イーヴィルピース)(かっことじ)』です」

 

「(かっこ を口で言いやがっとぞこいつ)」

 

「なにか? 」

 

「いえいえいえいえ」

 

「林さんもご存じのとおり、悪魔の駒(イーヴィルピース)とは『ハイスクールD×D』に登場する、人間を含めた他種族を悪魔に転生させる原作の始まりにかかわるアイテムです。使用することで転生悪魔となり、人外のパワーや一万年の寿命、万能言語能力などの体質を得て、魔力を用いた魔法を扱うことができるようにもなります」

 

「はい」

 

「そしてそんな悪魔の駒の、存在しないとされている『(キング)』の駒。それが林さんの3つ目の特典です」

 

「たしか、10倍とか100倍とか尋常じゃない強化がされるんでしたっけ? 」

 

「はい。それとともに、増大する力に耐えきれなくなるものもいる、という欠陥があるのですが、それは神様パワーで何とかなるようにしてありますのでご安心ください」

 

「そうですか。んー、でもなー。一万年の寿命とか、ぶっちゃけ長すぎですよね」

 

「あー、まぁそうですね。でも林さん飽きたら自殺すればいいじゃないですか(前世みたいに)」

 

「それもそうですね! 飽きたら…えーっと、銀十字で心臓でも貫いて自殺することにします! 」

 

 

 

 

「最後に4つ目の特典は1022番『キトサン×∞個』です」

 

「無限個? キトサンってなんかの薬ですか? 」

 

「はい、無限個っていうのは、『消費系アイテムだけどいくらでも出して 使えるよ』という意味です。

 そして『キトサン』はR(ルビー)S(サファイア)からポケモンシリーズに加えられた、「とくぼうを上げる」基礎ポイント上昇ドーピングアイテムです」

 

「?(とくぼうを上げる? なんの意味があるんだ? )」

 

「直接的に言うと、これを飲み続けると魔法とか、超能力とか、そういう物理的な攻撃以外の攻撃が全く効かなくなります」

 

「は」

 

「わかりやすく言うと、全身幻想殺し(イマジンブレイカー)(ただし攻撃でない回復や補助は効果あり)みたいなものです。例に挙げただけで実際幻想殺し(イマジンブレイカー)というわけではありませんよ? 」

 

「はい、ええ。はい」

 

「むしろ『CØDE:BREAKER(コード:ブレイカー)』の“珍種”の体質のほうがわかりやすいかもしれません」

 

「うん? なんですかそれ」

 

「知らないんですか。これは失礼しました。

 なんにせよ、これを飲み続け「とくぼう」を限界値以上に高めれば、林さんの転生する世界がなんであれ、物理的な手段でもってしか害せなくなるということです」

 

「いいですね、それは」

 

「あ、幻想殺し(イマジンブレイカー)と違って、攻撃を無効化するだけで、異能で生まれたものを消したりとか、そういうのはできませんので。

 それと、魔法で強化した拳 とかは「物理攻撃」判定なので注意してください」

 

「そうなんですか(あぶねー。つまり魔剣士とかモンクとか、そういうのがやばいってことか)」

 

 

 

 

 

 

「では次に“能力特典”を決めていただきます。どうぞ」

 

 

「はい…!」

 

 

から、からからから

 

 

 

 

「しまったー…」

 

「出目は3 『翻訳』ですね」

 

「はあー…(悪魔に転生するんだから、いらねーっての。いや? こっちは読み書きもできるようになるみたいだから? いいっちゃいいんだけどね? )」

 

 

 

 

 

「それでは転生です」

あなたは4つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

二度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

 

 

「ハーレムオリ主になれるように頑張ります! 」

 

「あー、はいはい。せいぜい刺されないようにお気をつけて~。

 

 あ、林さんの転生先は『オーバーロード』の世界でーす。

ばいばーい」

 

「へ? 」

 

 

 

 

 

 








No.31 林 実
 転生時―――『普通に優しい両親がいて、普通に豊かでも貧しくもない一般的な家庭』に生まれた。(←『オーバーロード』の西暦2100年代世界においては中の上程度のちょい富裕層。カチグミ)…野原家の今昔の評価みたいなもん。

 オバロ世界に転生とは戸惑ったが、異世界転移を念頭に置いた将来設計を立て始める。

 3歳から「仮面ライダー」に変身。バグスターウイルスの抗体生成開始。←幼児の肉体にとっては超々苦しかったが、耐えた。苦しみ悶え泣き出しそうになってもぐっと我慢した。

 両親の稼ぎのおかげで小中高と進学、ホワイト企業(企業関係者か優秀な学歴の持ち主しか入社できない)に就職。←課金額確保のために必死で頑張った。脇目も振らず灰色の学生生活を送った。


 2126年 DMMO-RPG『YGGDRASIL(ユグドラシル)』発売
 発売と同時に購入。即プレイ。
 初めのころはソロでプレイして、しばらくしてギルドができ始めたころに中堅ギルドに加入。(ゲーム内ギルド数最盛期には上位50位以内に入っているレベル)

 給料の大半(両親と同居しているので本当に九割九分)を課金につぎ込み廃人廃課金ゲーマーの仲間入りを果たす。←ギルメン「お前…まじかよ。パねえなお前…えぇ…なにこれヤバ…」


 転移後のことを考えてアバターの種族は人間種(ハイエルフ)。職業は悪魔系モンスターのテイマー兼サマナーを主軸に色々。
※種族600 職業2000あるんだから、きっとハイエルフだってある。



 2138年、サービス終了が知らされ、例にもれず林実(アバターネーム『りんりん』)の所属していたギルドも解散することに。ギルド保有のアイテムなどを分配され。「ありがとうございました。またどこかで。楽しかったです」―――解散した。

 12年間の間に構築しておいた情報網を使ってソロのワールドアイテム所有者に接触。
←リアルマネートレード要求。P「ええで」
  ←ワールドアイテムゲット!

 サービス終了時、手に入れたワールドアイテム『タルンカッペ』を使ってナザリック地下大墳墓に誰にも(警報システムなどにも)察知されることなく侵入。

 一緒に転移した。


 時間が過ぎてもゲームが終わらない(=転移成功)を確認したのち、セバスが来る前に急いで外の世界に脱出!
 ナザリックの縄張りの(現在未来)外まで逃走!! (痕跡を残さないように『タケコプター』で空へ逃走)


 村々を経由し、情報収集を行いバハルス帝国方面に移動。
 帝国領にて身を潜め、スキルや魔法、特典のチェックを行う。
  →バグスターウイルス抗体もちゃんとあった。特典付属なので魂にくっついてきてくれたらしい(林考察)

 帝国貴族領に入り、その貴族を召喚した『口だけ悪魔(エイプリル・デヴィル)』を使って洗脳し仮宿とした。⇐原作を追いつつ、来るべき時を待つため

***
 ワールドアイテム装備で
 アインズVSシャルティア見たり、
 リザードマンVSナザリック見たり、
 ヤルダバオトVS王国見たり、
***

 洗脳していた貴族経由で、帝国王国の戦争が起こるという情報が入り、「そろそろかー」とカッツェ平野近郊に向かう。


*原作9巻、戦争直前。ナザリック警備網の範囲外の草原にて。

『バン!バン!シューティング! 』

「第弐戦術 変身」
『ガッシャット ガッシャーン! レベルアーップ! 』

『ババンバン!バンババン!バンバンシューティング!』

 仮面ライダースナイプ シューティングゲーマー レベル2に変身。
 ばらまかれたアイテムを打ちまくり、エナジーアイテムを露出させる。
 しばらくして目当ての超レアエナジーアイテム『巨大化』を発見。『高速化』のエナジーアイテムと一緒に確保して、

『ガッチョーン!』

『ジェット!コンバット!』

「第参戦術」
『ガッシャット! ガッシャーン! レベルアーップ! 』

『ババンバン!バンババン!バンバンシューティング!』
『アガッチャ‼』
『ジェット!ジェット!イン・ザ・スカイ!ジェット!ジェット!ジェットコンバット!』

 仮面ライダースナイプ コンバットシューティングゲーマー レベル3に変身。
 空に上がり、視覚センサー『アイライトスコープ』を使って戦場を見て、タイミングを計る。

 アインズ様 超位魔法『黒き豊穣への貢(イア・シュブニグラス)』発動。7万人が贄として捧げられ黒い仔山羊が召喚された。
   「メェェェェェエエエエエエエ!!」
王国軍壊滅状態、アインズ様仔山羊に乗った。

 『い・ま・よ!! 』
 2200km/hのコンバットシューティングゲーマーに『高速化』を使って、まさに目にもとまらぬ速さで戦場にエントリー。


『ステージ! セ レクト!』


 空間生成装置によってガシャットデータから仮想空間を生み出し、アインズ様とマーレと仔山羊たちを転送。

 困惑警戒している間に転移妨害の最上級課金アイテムを使用し、逃走を不可能とし、『タルンカッペ』を外し、姿を現す。


「―――初めまして、アインズ・ウール・ゴウン魔導王…いやギルド「アインズ・ウール・ゴウン」ギルド長モモンガ様? 」

「それはッ! いや、お前は(パァ…) お前は、プレイヤーか」

「ええ、ええ。あなたが警戒していた、自分以外のユグドラシルから転移してきたプレイヤーですとも」

 マーレが追いつき、アインズ様をかばうように前に出ようとするが、アインズ様はそれを制し

「一体何の用かな? 」
 と聞いた。

「話が早くて助かりますね。今日私があなたに会いに来た理由はですね、『我々』とあなた方で不可侵条約を結びたいと思ったからでして、ええはい」

「不可侵条約? 」

「はい。いかがですか? 」

「こんな場所で急に言われてもな…そういう取り決めをするならばふさわしい時と場所があるだろう」
 突然のことで先送りにしようとするアインズ様。マーレの手前、支配者ムーブを崩せず、保留にしようとしたので。
「力をお見せしましょう」と言ってレベルアップ。


『バンバン シミュレーションズ!』

『I ready for Battleship!
 …… I ready for Battleship!」』

「第伍十戦術」

『デュアルガシャット! ガッチャーン! 』

『巨大化!』

『デュアルアップ!』
『スクランブルだ! \テーレーレ!/ 出撃発進!バンバンシミュレーショ~ンズ!発進!』

 仮面ライダースナイプ シミュレーションゲーマー レベル50(巨大ver.)に変身。
 →キュウレンオー(設定上46m)と同程度、約45m


 唖然とするアインズ様を眼下に収め、仔山羊たちを蹴り上げ、爆撃、一塊に集めて、

『ガッチャーン!キメワザ!』
『ガッチャーン!』

『バンバン・クリティカルファイアー!』
 哀れ仔山羊たちはしめやかに爆散。
『ミッション コンプリート!』

「どうでしょうか、我々の力、知ってもらえましたか? 結びましょうよ、あなたのところには、プレイヤー一人だけなんでしょう? わかってますよ? 」

 その後いろいろやり取りをして不可侵条約を結ぶことになった。
 アインズ様的にも、レベル90で高耐久を持つ黒い仔山羊を雑魚のように扱える相手(しかも何人いるかわからない。自分たちのこれまでも知っているよう)を敵に回してナザリックを危険にさらす真似はできないと考えたゆえ。

~~
「我々はスレイン法国の南方に広がるエイヴァーシャー大森林のエルフの王国を支配下に置こうと考えています。なのでそこには手を出さないでください。それを守っていただけるのであれば、こちらから干渉することは今後一切ありませんので」
「あ、あとマーレさん? 私に向かって魔法・スキルどちらでもいいので攻撃してみてください」

「え⁈ えっと…」
 マーレ、許可を求めるように見上げる。
 アインズ様、頷く。

 どーん。

 無傷。
「きかぬわー」←わかりやすく表現

「「えー」」←わかりやすく表現

「スキルや魔法では、我々は倒せませんので。では」

 ゲームエリアを解除し、『タルンカッペ』装備。
 エルフの王国(原作11巻幕間より)を目指して飛び立った。



 エルフの王国、あほ王のいるところに見当つけて、空からドーン!
←光臨したように演出。


「なにものだー」

「われはかみなり。エルフのかみなり。愚王を除き、エルフを救済せんとするものなり」

「ほざいたな くせものめー」


 ユグドラシル廃人プレイヤーとしての素のレベル100ステータスでボコる。←こっちは魔法効かないからね。楽勝でした。

 国民の前に引っ立てて行って「神として」対人用第十位位階魔法で ド派手に処刑。

「かみさまー」
「かみさまー」

 崇められた。乗っ取り成功。
 手始めに国境のエルフたちを下がらせ法国の部隊を召喚した「霧纏う女魔皇帝(ミスト・イビル・エンプレス)」を使って根絶やしにした。

 ダークエルフの集落も吸収合併して国名を『アルフヘイム妖精神国』として、以来「りんりん(王の駒で元ハイエルフの悪魔【D×D版】に転生)」が死ぬまでの一万年間、独立を保ち、ナザリックの世界征服を免れた唯一の国となった。





 神として君臨するにあたり、神殿が築かれ、以来そこで暮らした。
 月一ぐらいで食料や巫女が捧げられた。
→日がな一日神殿にこもって何をしているのかだって? 言わせんなよ。

 一万年間でできた子どもは約100人(ハイエルフ+DD悪魔で出生率極低ゆえに)
 子育ては自ら行い、傲慢に育たないように躾けてからエルフ社会に送り出した。罪を犯したり国民に無体な真似をした子どもは責任をもって矯正し、それでも治らなかったら殺した。
 残った子供は40人ほどだった。


※国民からの評判※
 「守護神様」は前王とは違い、ただ力としてあり、無茶をいうでもなく、法国のような外敵を排除し、危険なモンスターも退治してくれる。ありがたやありがたや。

 初めのころは下剋上を狙ったり、打倒しようとする者もいたが、そういうものは国民の前で一騎打ちにて打ち破り、力を見せつけた。そのうちそういうものもいなくなった。



 はい。
 楽しんでました。林さん。
ちなみに死後のアルフヘイム妖精国は魔導国に吸収されました。

 ちなみに林さんが「りんりん」を悪魔系モンスターに特化させた理由はエロ目的です。既存のキャラデザでエロい感じのが悪魔系モンスターは比較的多かったのでそうしました。
 召喚したモンスターが従順なのは原作で知っていましたから。

なんちゃってステータスなど挙げとくのでよかったら
→https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=198161&uid=223131

ではではー。






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★■ 32番 滝川駿 享年27歳の場合

「次の方どうぞー」

 

ガチャ

 

「し、失礼します…? 」

 

「はいどうもー。滝川駿さんですね? まずはこちらにお座りください」

 

「は、はぁ…」

 

 

 

 

「さて滝川さん。残念ですが、あなたは亡くなりました」

 

「ええ⁈ 」

 

「アパートの階段から転落死と書いてありますが、記憶にありませんか? 」

 

「そんな………おもいだして、きました。

 そう、ですか…私、死んじゃったんですか…」

 

「はい、そしてここはそんなお亡くなりになっられた方に第二の人生を送る場となっています! 『かくかくしかじか』 」

 

「『まるまるうまうま』なるほど。そんなものがあったんですか。それで、私が、転生者に? 」

 

「ええ。ちなみに拒否権はございません。サイコロを投げ、くじを引き、異世界に転生してもらいます」

 

「わかりました。なんだか不思議とワクワクしてきましたね」

 

「いいですね! ではテンションがお上がりになられたところで、転生先を決定するため、サイコロを振っていただきます、どうぞ! 」

 

「はい! 」

 

 

 

かしゃかしゃかしゃ

 

からん からから

 

 

⚁:⚁

 

 

「お」

 

「はい、出目は2と2 なので滝川さんの転生先は『BLEACH』の世界でーす。ご存知ですか? 」

 

「はい。学生時代ジャンプ買ってましたから。単行本も飛び飛びでしたが買って、アニメも見てました」

 

「それは結構」

 

 

 

 

「では、次に滝川さんが得る特典についての説明をさせていただきます。『かくかくしかじか』 で、まずは“アイテム特典”の数をサイコロの出目で決定します」

 

「はい。 ………」

 

からん からからから

 

 

 

 

「また2ですか…」

 

「ですねー。出目は2。なのでくじを2枚引いてください」

 

「はい」

 

 

 

ごぞごぞごぞごぞ

 

 

275・・・1615

 

 

「では特典の説明をさせていただきます。

 まずは275番『ハイウェイ・スターのスタンドDISC』です」

 

「ハイウェイ・スター…? それってジョジョ4部の、あの有名な『だが断る』の時のあれですか? 」

 

「はい、そうです。その話に出てきたスタンド。遠隔自動操縦型のスタンドで本体は『交通事故を起こした少年A』こと噴上裕也」

「能力は相手の匂いを覚えて標的をどこまでも追跡し、体内に侵入して養分を吸い取る。追跡は、人型から無数のグミ状の足跡のような形に体を変形させて時速60kmでどこまでも追いかけ養分を狙う。60㎞以上のスピードで追跡対象が逃走しある程度引き離されると、大体の位置を臭いから予測してテレポートして追いかける。エネルギーを吸収するのが目的であるためか、スタンドそのもののパワーは低いとされていますが、それでもシュレッダーを殴りつけて凹ませるぐらいはできるので、普通の人間と同程度のパワーはあるといえます」

「そして副次効果として、スタンド使い自身も異常に優れた嗅覚を持つというものがあり、それも今回の特典に含まれています」

 

「………もしかして結構当たりじゃないですか? これ」

 

「ですね。

 あ、それと、転生先が『BLEACH』の世界なので? 原作ジョジョのスタンド使い同様に、滝川さんも幽霊が見える―――霊感持ちになります」

 

「あ、そうなんですか…虚とか! そういえばいましたね! ハイウェイ・スターで勝てますか………? 」

 

「うーん…。真っ向勝負でも、本領としての養分吸収でも、地力が違いますからねぇ…勝てないかも…? 雑魚ならともかく。虚からもスタンドは見えるわけですから」

 

「そうなんですか…うー…。遭遇しないようにするのが一番ですかね」

 

「ですね」

 

 

 

「続いては1615番『E・S・P訓練ボックス』です」

 

「なんですかそれ」

 

「はい。これはドラえもんのひみつ道具の一つで、端的に言うと使えば超能力者、エスパーになることができるといったひみつ道具です」

 

「エスパー? 」

 

「エスパーとは、この道具の名前にも入っているESP――「Extra Sensory Perception」――の頭文字に“er”をつけた超能力者を表す言葉です。

 

 E・S・P訓練ボックスは、3種類の超能力、

 

 

念力・透視・瞬間移動

 

 を会得するための訓練を積めるひみつ道具です。

この小箱に向かって、それぞれの超能力を使うイメージを強く思い描くと、徐々にその力が身についていきます。

 早ければ訓練初日から超能力が使えるようになるものの、初めのうちはとても不安定で満足にコントロールできません。超能力を自由自在に使いこなせる一人前の超能力者になるまでには、毎日3時間ずつ訓練して3年かかるそうで、のび太君は一日目から超能力を使えるようになりましたが、訓練不足で10分遅れで能力が発動する羽目になってしまいました。

 しかし、訓練不足だったというのに、念力で人ひとり天高く飛ばしたり、噴水の水をすべて瞬間移動させたり、強力なエスパーになっていました。訓練を続ければさらに出力が上がり、その上ノータイムで発動させられたでしょう」

 

 

「なんていうか…すごいですね。それにロマンがある」

 

「まぁ、スタンドは超能力の概念に像を与え、目に見える形で表現したものであるともいいますが」

 

 

 

 

 

 

「では続いては“能力特典”を決めていきたいと思います。よろしいですかー? 」

 

「はい、では振りますね」

 

「どうぞー」

 

 

からからから

 

 

 

 

 

「あちゃー…」

 

「あー、出目は6 『はずれ』ですね~。ドンマイです」

 

 

では転生です。

 

あなたは2つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

 

 





No.32 滝川駿
 同じ町内・同じ小学校中学校高校、ということで黒崎一護と友人になった。←霊感持ち同士
 高校一年生原作開始。
 何事もなく終了。

 原作終了(10年後)の二年前、黒崎夏梨と結婚。翌年には長男が誕生した。
 晩年、子どもと妻に看取られながら息を引き取った。享年81歳。

滝川駿/享年81歳
髪の色/ブラック
瞳の色/ブラウン
職業(現役時代)/探偵:殺し屋


Q.なんで夏梨ちゃんと結婚してるの?!
A.『なんで』というなら、惚れたから。
 『どうやって』というなら、落とし物(念力でスった)から運命の出会い(人工)を経て連絡先を交換したりデートしたり告白したりして結婚にこぎつけた。


Q. 職業(現役時代)/探偵:殺し屋って?
A.探偵はカモフラージュ。家族にもそう言ってあった。犬探しとか猫探し、浮気調査から落とし物の捜索まで。
 空座町唯一の探偵事務所。前からいた同業者は脳出血や心臓麻痺で亡くなったらしい、不思議だね(すっとぼけ)。
 探偵としての月の稼ぎは平均30万円程度。初めのころは手取り数万円だった。

 殺し屋が本業。探偵業の傍ら、「はちきゅーさん」の人などにスタンドを送り、報酬と引き換えにターゲットを鍛えたESPで殺すお仕事。生命保険目当てで誰々を殺してとか、自殺したいけど自分では怖いからとか、介護がもう耐えきれないので殺してくださいとか、そんな動機での殺人も請け負う。
 一人当たり十数万円から数十万円。金のやり取りは現金をスタンドもろとも「瞬間移動」させて取り寄せていた。
 月の儲けは平均数百万円。海外にも依頼人はたくさん。


Q.夏梨ちゃんのおっぱいは?
A.でっかくてやわらかかった。

Q.結構稼いでるんじゃない? なんに使ったの?
A.基本的に子どものために使った。ハッスルしたためか息子3人・娘4人の子沢山家族になったので。
 子どもたち全員に何不自由ない暮らし、上等な教育を受けさせるために、金を使いました。

 ちなみに、夏梨ちゃんにはなんとなく「なにかしてる」と気づかれていましたが、触れられませんでした。彼女もその「なにか」の収入で今の生活が成り立っていることに気づいていましたから。






はい。
 昼は探偵、夜は殺し屋――ってキャッチコピー、燻る中二心が刺激されますよね。なんとなくわくわくする。

 そんなわけで32番は特典を職業に生かしました。ハイウェイ・スター、捜索に超便利ですから。匂いが薄れれば困難ですが…。

 『BLEACH』最終回の10年後メンバーで一番びっくりしたのが黒崎姉妹の成長でしたね。大人になったら遊子ちゃんのほうが巨乳になると思ってたのに、まさかの夏梨ちゃん巨乳成長。
 そんなわけで。
 一護と同い年だと、5・6歳差だから
 滝川駿(26)―黒崎夏梨(21)とかになりますね。


若っ!


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☆■ 33番 黒岩勇悟 享年22歳の場合

3回目のゾロ目回。
今でもゾロ目の時間に、時の列車に迷い込めたらいいなと思いながら扉を開くことがあります(パスもチケットもないのにというツッコミはなしで)。
後書き(本編)


 やぁやぁ、神様ですよ。

 今回はゾロ目転生という訳なの だが、いつものように始める前に、今回の転生者くんの生前の話をしよう。情報公開だ。

 別に、どうしたというわけではないのだがね。じゃ、スタート。

 

*********************

 黒岩勇悟 享年22歳

 物心つく前に父親の勤めていた会社が倒産、父親は職を失いその後再就職することもなく、家族三人を母親の稼ぎで養う家庭だった。

 勇悟の覚えている母はいつも忙しそうで眉間にしわを寄せていた。父は日がな一日酒を飲んでは母にあたり、週末になればアルコールの匂いのする男たちと麻雀を行う。それしかしないような人だった。

 小中と貧困の中でも母親と、福祉制度の利用によって通っていたが、友達は一人もいなかった。人との関わりがなく、自分の家庭がおかしいということにずっと気づかなかった。

 中学卒業の頃、母親が亡くなった。過労死だった。

 

 母親が死に、金を稼ぐものがいなくなったので父は勇悟に働くように命令した。勇悟はそれに従うしかなかった。勇悟は栄養が足りていなかったのか小柄で、中年酒飲みの父に力で逆らうことができなかった。それに、勇悟には家以外行くところがなかった。

 

 それからはひたすら働かされた。中卒で働かせてくれるところを見つけて働き、仕事が終わったら別のバイトに行って働き。そうして得た給料はすべて父親に奪われ酒代と賭け麻雀に消えた。

 奴隷のような日々を送り、人生に希望を見いだせず、けれど自殺することなんてできなくて、つらくて、くるしくて、頭の中がぐちゃぐちゃで、将来の不安・父親への感情・プレッシャー ストレスで歩きながら失神するほど追い詰められた時、「大丈夫ですか? 」と声をかけてくれる人に出会った。

 

 その人は、「だいじょうぶです」と言う勇悟に何度も話しかけて、「大丈夫ですか? 」と聞いてくれた。何度も何度も。そして勇悟は少しづつ、自分のことを話すようになった。

 話しながら、嗚咽が止まらなくなり、父親に対する呪詛の言葉を吐く発作、息が荒くなって首をがりがりがりがり掻き毟ったり、顔を真っ赤にしてぶつぶつと何事かをつぶやき続けたり、急に 突然電源が切れたように熟睡してしまったり。まとめれば30分ほどの話を数時間かけて話し終えるとその人は涙を流して泣いてくれた。

 勇悟にとって、自分の環境はひどいものだという自覚はなかった。自分が苦しい・つらいと思うのは自分の心が弱いからだと思っていた。父の言う「お前より苦しい奴なんていくらでもいるんだ! 生きていけるだけお前はまだましだ! わかったらさっさと金持ってこい! 」というような言葉を事実だと思っていた。あるいは勇悟は自分が「かわいそうなやつ」だと思いたくなかったのかもしれない。

 

 そうしてしばらく、仕事の合間に彼から一般常識や社会で暮らしていくための、本来なら親から教わるような知識を学び、自分の父親はおかしくて、自分の家庭はおかしくて、今の自分と父親の関係は家族ではない ということを認めた。

 

 彼の助けを借りて、父との縁を切り引越しをして新しい、本当の「自分の人生」を始めようとした矢先 殺された。

 

 

*********************

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 と、まぁこんな感じでね。

 そうだね…『不幸だねー不幸だねーそんなキミに、魔法の力を与えよー。』って感じ? まぁ無作為抽出で転生者にしたから、偶然なんだけどね♪

 …そろそろスタートしますか。前世のことを説明したのは、今回の転生者くんが絶望している、ということを伝えるためだ。生きる気力を無くしている。そのために説明をしても彼は無反応だ。よって、今回の転生説明では、ひたすら説明だけが進む。

 返答はない。会話はない。ただ、特典の説明をする天使のセリフだけ。

 

 というわけで、お待たせしました、いよいよスタートです。

 

 ちゃんかちゃんか ちゃんかちゃんか ちゃん ちゃん ちゃん♪

 

 

 

 

 

 

 

 

「次の方どうぞー」

 

「? 不思議ぱぅわー! 」

 

ガチャ

 

「33番 黒岩勇悟さんですね。どうぞこちらに―――………あぁ、なるほど」

 

「―――あなたは今、私のことが見えていないのでしょうが、これも仕事なので、始めさせていただきます」

 

「黒岩さん、あなたは死にました。そして転生する機会を得ました。拒否権はありません。あなたがどう思っていても、神様転生をしていただきます。この“転生”というものは『かくかくしかじかまるまるうまうま』というものです。ここでの記憶は転生した後、死ぬまで決して忘れることなく、一言一句記憶しておけるので、後々思い返してみてください」

 

「それで、黒岩さん。

 あなたの転生番号は33番。ゾロ目です。なので他の転生者さんとは違い、転生する世界と特典の数がすでに決まっています。なのでその説明はカットさせていただきます」

 

 

「では黒岩さんの“アイテム特典”を決めます。

 動かない、動けないようなので…手を貸していただきます」

 

ぺたぺたぺた

 

「手にくっついてきた くじを、特典にさせていただきます。

 えーっと? 」

 

 

561・・・1313・・・665・・・348・・・1414・・・442

 

 

 

「それでは特典の説明を ば。

 まず561番『誠刀「(はかり)」 』です。

 これは『刀語』に登場する。伝説の刀鍛冶「四季崎記紀」の作りし完成形変体刀 十二本が一本。

 “誠実さ”に主眼を置いた刀といわれ、刃がなく 柄と鍔しかない一見すると刀には見えない日本刀です。

 分かると思いますがそれ故に武器として全く役に立ちません。どうしようもありません。

 

 とがめさん曰く、『己自身を測る刀。人を斬る刀ではなく、己を斬る刀、己を試す刀、己を知る刀、だから刃無き刀「無刀」というわけだ』そして刃がなければそれを守るための鞘もいらず、『決意と共に握り、己自身と向き合うための柄と鍔だけがあればいい』というわけだそうです。

 そして、この刀も紛れもなく四季崎の刀。「持つと人を斬りたくなる」という変体刀の“刀の毒”が存在します。刃のない刀で、何を斬るというのかは…」

 

 

 

「続いては1113番『プルリルの入ったモンスターボール』です」

 

「………………プルリルどころか、ポケットモンスターすらほとんど知識がない? 黒岩さんマジですか…? さすがに哀れすぎて放っておけないので、『ポケットモンスター』についても説明を行わせていただきますね? 」

 

割愛

 

「―――です。これで一般的なポケットモンスターの世界観、概要、設定等々については説明し終わりました。

 さて、長々と失礼しました。それでは肝心の『プルリル』についての説明をさせていただきます。

 

 プルリルは ゴースト/みずタイプ

 分類:ふゆうポケモン

 図鑑の説明に関連付けて『水死体クラゲ』と呼ばれることもあるポケモンで、レベル40になるとブルンゲルに進化します。

 生命エネルギーが大好物で、命を吸い取るポケモンです。

 懐かせないと襲われる可能性があるので、ちゃんと世話をしてくださいね」

 

 

 

「3つ目の特典は665番『全て遠き理想郷(アヴァロン)』です」

 

「あー…、えっと、『かくかくしかじか』で、そのサーヴァントの持つ宝具の一つがこれです。

 『全て遠き理想郷(アヴァロン)』は型月のドル箱こと青セイバーの宝具、最強の聖剣、約束された勝利の剣(エクスカリバー)の鞘でランク:EXの結界宝具。

 真名解放を行なうと、数百のパーツに分解して使用者の周囲に展開され、この世界では無い「妖精郷」に使用者の身を置かせることであらゆる攻撃・交信をシャットアウトして対象者を世界単位で遮断し干渉を不可能にする、この世界最強の守りをもたらすといいます。

 他にも所持者に加護を与え、傷を癒し、活力を与える力を持ちますが、本来の持ち主である彼女から魔力を供給されないと効力は微弱なものとなる―――といいますがこの特典では本来の持ち主―担い手―が黒岩さん自身になりますので、この治癒能力もセイバー自身が持つのと同等の、まさしく不死身の再生力となります。

 ただし、守りとしての真価を発揮するのは真名開放時なのでタイミングはきっちり計らなければいけません。遮断という性質上、アヴァロンの結界を展開している状態では攻撃することもできません。これぐらいでしょうか」

 

 

「4つ目の特典は348番『ヘイ・ヤーのスタンドDISC』です」

 

「――省略――というわけでして、この特典は7部に登場したスタンド「ヘイ・ヤー」のスタンド使いとなることができる特典です。

 ヘイ・ヤーの能力は「励ますこと」、それだけです。スタンド自身が自我を持っているタイプのスタンドで、励ましたりアドバイスをしたりするだけで、持続力を除けばすべてのパラメーターがEの貧弱なスタンドです。

 あなたには、一番かもしれませんが。話し相手・相談相手にもなってくれるでしょうし」

 

 

 

「5つ目の特典は1414番『クロノス・M(マジカル)』です」

 

「これは『魔法少女オブ・ジ・エンド』に登場する亜種魔法少女(オルタナティブ・マジカル)という生体兵器の一体で、ステッキを使って『魔法』を使うことができます。

 もっとも? そもそも彼女たちはステッキが本体のようなものなのですが。というのも、彼女はステッキを所持している間はどれだけダメージを負っても再生して、ステッキを壊されると粉々になって消滅するという作りになっているからです。

 

 クロノス・M(マジカル)はステッキからの光線を当てたものを過去に飛ばす魔法少女。「まじかるー…」と発声し、それ以外の言葉は口にしません。外見は頭にヘッドホンのような物をつけ、丈の短いワンピースを着ていて、背中に小さな翼がある比較的人間よりの外見をしています。

 

 ステッキは小さな星形のパーツのついたSF風の大型光線銃。そのステッキで発動させる魔法は時間の神の名前の通り、時に関するもの。

 ずばり『物や人を10年前の過去に飛ばすこと』です。ステッキが破壊されると過去に飛ばされた人間は現代に戻ります。

 

 注意することは、この魔法によって過去に行き、過去を変えると、現在に影響が出るということです。例えば、10年前の過去から“今”に至るまでの間に親になっている人間を過去で殺せば、彼ないし彼女の10年の軌跡は消滅し、子どもの存在も消えてしまうことになります。時間の矛盾が起きないように、くれぐれも注意してください」

 

 

「最後、6つ目の特典は442番『闇のキバの鎧(キバットバットⅡ世)セット+ザンバットソード』です」

 

「これは中々に当たりですよ。

 『かくかくしかじか(仮面ライダーキバについて説明)』

 

 そしてこの特典がその、ファンガイアの王が纏うべき最強の鎧なわけです。

 一般的には結界を使った『紋章ハメ』が有名なライダーですね」

 

「全身を赤く染めてしまうほどの強大な魔皇力を内包し、装着者であるキングの魔抗力を掛け合わせることで悪魔のごとき無類のパワーを発揮し、資質に呼応してその力を無制限にまで高める能力を持ちます」

 

「そして装甲は“核爆発を受けても傷一つつかない”キバ:エンペラーフォーム『インペリアルアーマー』の3倍の防御力を有し、エンペラーフォームのものよりも高純度の「宙」「水」「地」の魔皇石を持ちます。

 

 そしてそんな闇のキバ、『仮面ライダーダークキバ』への変身を可能とするのが、誇り高き名門の二代目たる「キバットバットⅡ世」です。適格者たるキングの肌を噛み、ベルトとして取り付くことで魔皇力を活性化させ闇のキバの鎧を纏わせます。魔皇力を引き出しコントロールすることに長けているといいます」

 

 

「この特典には6本の“フエッスル”が付属しています。フエッスルというのはキバットバットⅡ世に噛ませ、吹かせることで効果を発揮する、ベルト両サイドのスロットに装備された召喚・覚醒笛です。

 

 必殺技を放つためのウェイクアップ フエッスル。

 キャッスルドランを呼び出すためのドランフエッスル。

 ブロンブースターを呼び出すためのブロンフエッスル。

 そして封印のためのシールフエッスル3本の計6本です」

 

「シールフエッスルは原作と異なり、未調整であろうとどんな種族のものでも封印し、Ⅱ世の『闇の盟約』でキャッスルドランに縛り付け、服従することを義務付けることができるようになっています」

 

「また、武装として『ザンバットソード』も特典中に含まれます。

 これはファンガイア皇帝のために最高最良の魔皇石を贅沢にも削り出し作られた魔皇剣で、この世に存在する剣のうち最強の剣と言われる『最強の魔剣』です。それと同時に、ライフエナジーを常に求める『命吸う妖剣』でもあり剣自身が認める資格者でなければ扱えず、力に飲まれ暴走し、命を吸われて力尽きてしまう危険な代物です」

 

「この特典にはオマケ…というか、特典を十全に扱えるようにするための機能が備わっています。それはズバリ、『ファンガイアとして転生すること』です。それもただのファンガイアではありません。ファンガイアのキングにもふさわしいほどの圧倒的『力』と『才能』を持ったファンガイアの王子として転生してもらいます。何のファンガイアになるかは転生してからのお楽しみです。まぁ…ファンガイアになることで、本能でライフエナジーを求めて人間を襲うようになったりもしますが…別に黒岩さん的にはどうでもいいことでしょう? 」

 

 

 

「最後に“能力特典”のサイコロを…って、無反応にもほどがありますよー?

 まぁいいですけど。手ェ動かさないでくださいね? 私が投げて、当たって跳ね返って出た目で“能力特典”決定しますから」

 

こんっ ころころ

 

 

 

 

「あ。出目は3 『翻訳』ですね。

 ………黒岩さんの転生する世界的には外れ寄りですねー」

 

では転生です。

あなたは6つのと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

 

転生を実行します。それではよき人生を

 

「………失礼します」

 

 

 

*********************

*********************

*********************

 

「はいな。入れ替わって神様だよ~? いえーい、ピースピース」

 

「………ふうむ。これも無反応。思った以上に心の傷が深いようだね」

 

「これは転生しても自殺しかねない…かな? 別にいつもならそれもそれで面白いと言えたんだけどなー。今回はゾロ目転生だからなー、うー………よし」

 

「黒岩勇悟、きみに『自殺防止』の呪をかけよう。

 これで君は自ら命を絶つことができなくなった。そして、そうするよう他者に促すこともね」

 

「さーて、んじゃあ、うん。

 石投げちゃお♪ もといサイコロ投げちゃお」

 

どご! ごろごろ…!

 

 

 

「はい、出目は4。よってー、黒岩くんは『ハイスクールD×D』のー、誰かにランダム憑依転生してもらいまーす。誰が出るかな誰が出るかなー♪ 」

 

「じゃん! 」

 

「『木場祐斗』。

 へー、ほー、ふーん。闇の“キバ”の鎧と“木場”祐斗で縁でもできたかね? 」

 

じゃあ今度こそ転生だ。

 時系列的には、木場裕斗が木場祐斗になるころ。少なくとも「イザイヤ」でなくなったころ。悪魔に転生する前後に憑依転生ってことになるのかな?

 まぁ、がんばって。おもしろおかしく過ごしてくださいな。

ちゃお(^^♪

 

 

 

 

 





No.33 黒岩勇悟(木場祐斗)
 活動報告(プロフィールへ)↓
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=199531&uid=223131


 憑依転生したのは原作の4年前、ヨーロッパにて死にかけて転生、日本に連れてこられた時。だった。
 目が覚めた黒岩(木場)はイザイヤとして生きてきた肉体の記憶をフラッシュバックさせられ半狂乱に陥った。

 数日後、落ち着いたが、転生前同様に抜け殻のようになってしまった。

 「どうしようかしら」とリアス姫(中学生)は兄の眷属で騎士の沖田総司を派遣してもらった。そうして顔合わせをして、連れられて山奥の剣道場に。

 意訳「強くなければ奪われるままですよ? 」と言われた。

 その言葉が彼に生きる気力を与えた。
 前世で、自分に力があったなら………。何かが、変わっていたのかもしれない。力が、力が欲しい。誰にも何にも奪われない力が。傷つけられることのない力が!

 強くなろうと決めた。



 その日の夜、彼はスタンドDISCを自身に差し込んで、スタンド使いになった。
 早速「ヘイ・ヤー」に相談してみた。どうすれば強くなれるのか、何を得て、何を捨てれば、自分は強くなれるのか。

 話し合った結果、誠刀「銓」を取り出した。“己を斬る刀”でもって弱い自分と訣別するつもりだった。←修行中『逃げたい』『痛いのはイヤだ』『何もしたくない』などと思う自分がいることが修行の妨げであると感じていたから。

 彼は誠刀を自分に向け、そのまま突き刺した。刃が存在していないのに、貫か列ような痛みを彼は感じた。悪魔としての・ファンガイアとしての自分が、己の大切なナニカが引き裂かれることに悲鳴を上げていた。
 それを意志の力とスタンドの応援によって抑え込み、そのまま刀を動かして自分を真っ二つにした。


 結果――木場祐斗は本人が望んでいた通り、負の自分を切り離すことに成功した。切り離す、というか真っ二つに両断することに、成功。光と闇・正と負の二つの人格保有者になった。←ぶっちゃけジキルとハイド。

 そして純度100%の闇人格に反応して神器が禁手化。⇐原作の『双覇の聖魔剣』ではなく、順当な『魔剣創造』のグレードアップバージョン。

 そのまま、精神を集中し一振りの魔剣を創造した。
 後に名付けて「非実体無形怨念刀 無窮無血無量刃 憎刀『 』 」


 次の日から、光人格を表に出して沖田総司の下で剣の修行に励んだ。弱気な心や怠惰な思い、「こいつぶっ殺したい」といった殺意などの悪感情は全部闇人格に負わせ、憎刀に吸収させた。
 そのおかげで木場はまるで熱血主人公の少年のように、「鍛えるのが楽しくてしょうがない! 」と笑顔で積極的に修行に取り組めた。

 そうして日々が過ぎていき、原作通り(木場本人は知らないが)獣人のはぐれ悪魔『騎士』と遭遇。戦闘になった。
   死にかけた。
→憎刀は成長不足。
 誠刀・・・「さすがにこれ、どうしようもないんですけど」
 プルリル・・・Lv.1
 ヘイ・ヤー・・・励ますだけのスタンド
 クロノス・M・・・過去に送ったら何をするかわからない
 アヴァロン・・・結界解けたら?
 闇のキバの鎧・・・力不足。纏えない。

 アヴァロンの不死性のおかげで生きていたけど普通に死にかけた。←リアス来て、光人格的に全力で守ろうとしたけどスピード負け・パワー負けして。


 反省会開催。自我持ち特典と話し合った結果、「強くなるための時間が足りない」ということになった。Answer――クロノス・Mで過去に行って修行しよう。

 ひとまずグレモリー眷属のマンションに返されたので、時間移動。

10年前に。 修行開始。
 元の時間に追いつきそうになったら10年前に戻り更なる修行を行うといったように何度も何度も時間を繰り返し強くなるために修行した。
 体感時間数百年過ぎたころ、過去の(時間移動修行初ループ)自分に遭遇。勝負して、指導した。するとその経験がフィードバックされて、技の冴えが増した。
 それを気づきに、『過去の自分を鍛える』『修行の厚みが増し、強くなる』『強くなった少し未来の自分で、強くなった少し過去の自分を鍛える』を繰り返した。
 どんどんどんどん強くなっていった。


ダークキバに変身しても体調に変化が見られなくなり、ザンバットソードを正しく扱えるようになり、憎刀『 』が成長により禍々しいオーラを垂れ流すようになり、仕方なしに『全て遠き理想郷』を憎刀の鞘にすることに決めた。どちらも体の内側に収納した。

 剣技が極まり『相手を理解して相手からして見えていても避けられない剣閃』を振るえるようになった。

 100周以上の自己鍛錬の末、神格級も一太刀どころか一タッチで葬ることができるようになったので、終了。クロノス・Mを破壊し元の時間軸に戻った。
←魔力で外見を偽っています(キバットバットⅡ世に魔皇力のコントロールを直々に習ったので誰にもバレないレベルです)。


・・・(ループ修行の中で、ファンガイアとしての彼が殺したのは数万人。本来生まれるはずの子どもの命も間接的に奪った)
←ファンガイアとしての木場祐斗は偏食家。 アスリートのみを狙ってライフエナジーを食ったシースターファンガイアのように、ホエールファンガイアたる彼は『愛されている子ども』を狙って襲いライフエナジーを吸い取る。本人(闇人格)曰く「両親に愛されて、恵まれているやつを見るとイライラする。そいつを食うと美味いんだ。美味くて、楽しいんだ」
 光人格は強い罪悪感と自責の念を抱くが、それは憎刀に流れて吸収される。そのためストレスにはならない。


 強くなったので、主のリアス・グレモリーに「自分がファンガイアという種族で、色々武器持ってます。種族的本能で人食いをしてしまうかもしれませんよ」と告げる。なんだかんだあったものの受け入れられた。


 ギャスパー・ヴラディに会った。一目惚れした。
 男子同士ということで、色々話した。だんだん楽しくなってきて会話が弾んで、ギャスパーの心のどんよりした部分を憎刀で吸収したりしたら、笑顔を見せるようにもなってきて、寝た(婉曲な表現)。
 生まれたままの姿で拙くも愛を確かめ合った(曖昧な表現)。
 ミンナニハナイショダヨ? の関係になった。


 その後4年間ごく普通にリアス・グレモリーの『騎士』として過ごした。光人格だから失態などありえない。勇気・礼節・名誉・寛容の精神をもって忠誠を奉げた。


 原作開始。
→一巻…フリードもレイナーレも全員、憎刀の限定奥義で廃人状態にして捕縛。堕天使側に正式な手続きを踏んで罪人として引き渡した。

→二巻…赤龍帝が鍵と主様が言っていたので活躍の場を譲ろうとしたが負けてしまいそうだったので、ダークキバに変身。
「我が王のため、倒させていただきます」

「ありがたく思え、絶滅タイムだ。」
 ガブリ!
   ↓
ライザー・フェニックスを紋章ハメで降参させる。
  派手な方が望ましいだろうと考えて変身した。

→三巻…こちらは何の隔意も抱いていないのに、エクスカリバー奪還のチームに入れられた。監視もかねて付き合い、敵を泳がせて駒王学園でコビカエル・バルパー・聖剣使い(フリードではない)をサクッと無力化。
 変身からのザンバットソード。聖剣斬って、聖剣使いも斬って、バルパー気絶させて、コビカエルは「ウェイクアップ・1」ダークネスヘルクラッシュでどてっぱらに穴をあけて捕縛。白龍皇に渡した。

→四巻…会談中、停止の波動でギャスパーが襲われたと気づいた。ホールファンガイアとなり、潮吹き、(特撮)ワープで駆けつけた。魔法使いを吸命牙でエナジードレインして粉々に砕いて殺した。ギャスパーを抱えて戻り、主の命令のままにテロリストを次々に滅ぼした。
 リングの力で「赤龍帝の鎧」を纏えても、経験不足(木場のせい)でヴァ―リに手も足も出ず、兵藤一誠敗北してしまったので、選手交代。
 5秒で終わらせた。限定奥義「笑裏憎刀(しゅうりぞうとう)」「憎牙之刀(ぞうげのとう)」の合わせ技。ザンバットソードに魔皇力ではなく『 』の怨念を込める。心身相殺(あいさつ)混成接続技「竜刀虎憎(りゅうとうこそう)」で(一目見て天才だということが分かった。なので絶対に“覚醒”的な進化を遂げないように、肉体も魂も斬り殺す奥義でもって倒した)。


→五巻…騎士として、命令された以上のことはしなかった。兵藤一誠が乳を突いて禁手化した。

→六巻…ディオドラがアーシアを攫おうと転移してきたとき、普通に斬り殺した。警戒? するでしょ。転移の前兆を感じ取って刃を走らせるぐらい朝飯前。

→七巻…『もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな』⇒悪神ロキ襲来。『スッといってドス』で神の魂も押しつぶすほどのストレスを流し込み 廃人――もとい廃()にした。

→九巻…京都にて、『絶霧』の空間に呼ばれなかった。一人だけ取り残された。ハブにされた。二条城決戦の事前に、一誠たちに発信機能を備えた魔剣を渡して、それを元に受信機能付きの魔剣・空間把握の魔剣・知覚強化の魔剣を用いてフィールドへの侵入経路を探し、突入。無理に作った高機能魔剣の副作用で顔面血だらけにしつつ突貫して幹部を根絶やしにした。レオナルドは外にいたので捕まえられなかった。
 霧の防御も魔帝剣も聖剣も筋肉も聖槍も、すべて諸共にザンバットソードで斬り捨てた。(違和感を感じさせず、足元から微弱な憎刀『 』の形無き刃でテンションを下げておいた。感情でパフォーマンスが変わる神器は「イケイケ」の時は強くても、気持ちが萎めば脆くなる)


→10巻…冥界の人々が求めるまま仮面ライダーダークキバに変身。バアル眷属と一進一退の攻防(演出です)を行う。普通に最後まで残って、最終戦で『獅子王の剛皮』纏ったサイラオーグ・バアルのパンチを余裕で耐え、「ウェイクアップ・2」キングスバーストエンド(ライダーキック)で倒した。
 勝者は称えられ、敗者は忘れられる。

→11・12巻…なし。
 ※未来から「木場祐斗」がやってきて、『幽世の聖杯』の所有者と現在地について教えてくれた。「シールフエッスルを使って封印しろ。ギャスパーの恩人だ。気づかれないように実行するように。ギャスパーの傍にいるのは、僕だけでいい…」
 剣士として、「憎牙之刀(ぞうげのとう)」の応用派生技術で気配を消してヴァレリー・ツェペシュの元に赴き、変身。
 「グラール、封印だ! 」
 ヴァレリー=グラールとして、キャッスルドランの中に幽閉し聖杯の付属品として隔離した。


 (この世界では)7巻で、E×Eとの接触がなかったので、リゼヴィㇺが動くこともなく、『禍の団』の活動は魔法使いを中心にしつつも下火になり散発的な攻撃、神滅具『魔獣創造』の禁手化による襲撃も行われたり神滅具『幽世の聖杯』によるバイオテロ・ウイルステロがあった。


 その後木場祐斗は功績などから中級悪魔に昇格した。←上級は望まない。
 ごくごく普通に、偶に悪魔の敵と命令を受けて戦ったりしながら悪魔の生を生き抜いた。
 原作と異なりギャスパー君は魔力で外見を保って「男の娘」のまま、木場祐斗とイチャイチャラブラブしながら過ごした。




はい。
 がんばった。超がんばった。キバのDVD 借りてダークキバについて復習したり、BOOK OFF 巡って資料探ししたり。チカレタ…。
 ダキバがどこまでやれるのか不安でした。最終的に今回の転生者さんは精神と技量の化け物に…憑依先が憑依先なのでいける気がしました。何気に誠刀が要でした。実際そんなこと(精神切腹)ができるのかは不明です、たぶんできると思います。
 ギャスパーがヒロイン?になったのは勢いです。気が付いたらヒロインになっていました。別に二人とも男色趣味なわけではありません。たまたま好きになった人が男子だっただけです。







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☆□ 34番 小原直希 享年32歳の場合

今日って祝日だったんですね。
 ………。祝日はほぼ確実に休みだった学生時代が懐かしい…。
 今回短いです。申し訳ありません。(くじとサイコロが悪い)

後書き(本編)


「次の方どうぞー」

 

ガチャ

 

「失礼します…? 」

 

「どうも~。えーっと? 34番 小原直希さんですね。こちらの席にどうぞ」

 

「は、はい………」

 

 

「あの、ここは、どこ、なんでしょうか…病院ではなさそうですが」

 

「あー、はい。ここは死後の世界で、小原さんに第二の人生を送ってもらうため、サイコロを振ってもらう場所となっています」

 

「………………………は? 」

 

「まぁ、理解できないのも無理ないですが、

 小原さん、あなたはお亡くなりになりました。記憶にありませんか? 」

 

 

「な、何を言って…あ」

 

~混乱中につき省略~

 

「落ち着いたようですね。

 『かくかくしかじか』。今説明した神様転生をしていただきます」

 

「一つだけ聞いてもいいですか」

 

「どうぞ? 」

 

「私の息子は、妻は、どうなりましたか」

 

「んー………。二人とも亡くなった後は輪廻転生していますね。記憶も洗い流されていますし、あなたのことは記憶にもないですね」

 

「………そう、ですか」

 

 

「では、転生先を決めるサイコロ

 はりきってどうぞ! 」

 

「………」

 

 

からん からから

 

 

 

⚃:⚁

 

 

 

「はいはい。出目は4と2『ポケットモンスター』の世界ですね」

 

「ポケットモンスター、ですか(よりによってポケットモンスターの世界か…あの時、ゲームソフトを買いに行かなければ…ッ! )」

 

「この転生先はシリーズごとでバリエーションがあるのでもう一度サイコロを、今度は一つだけ振ってみてください」

 

 

「はい」

 

 

ひゅ からん

 

 

 

 

 

 

「出目は3………『ポケットモンスターDPt』の世界に決定しました。

 舞台としては北海道をモチーフとしたシンオウ地方ですね」

 

「………」

 

「大丈夫ですよ。ポケットモンスターの世界はそこまで危険な世界でもないですし。主人公に任せていれば悪の組織も壊滅するし、あとは自由に生きられますから」

 

「はい」

 

 

 

 

 

「続いては転生特典です。

 『かくかくしかじか』で、“アイテム特典”の数をまずは決めてもらいます。どうぞ」

 

「はい」

 

からん からから

 

 

 

 

 

 

「出目は2、くじを2枚引いてください」

 

「………」

 

がさごそがさごそがさごそ

 

 

1756・・・1748

 

 

「では特典の説明を始めさせていただきます。

 一つ目は1756番『ゴルゴンの首』です」

 

「ゴルゴン…?」

 

「ええ、メドゥーサといえばわかりますか? 髪が蛇で、見たものを石に変えてしまう有名なそれです」

 

「あぁ…、どこかで見たことが」

 

「まぁ、この特典は神話のゴルゴンの首そのもの、生首ではなく、機械です」

 

「機械? 」

 

「はい。ドラえもんの秘密道具の一つとしての、『ゴルゴンの首』です」

 

「ドラえもんですか…」

 

「息子さんとよく見ていたようですね」

 

「ええ、最近は…あまり見ることがなくなっていましたが…」

 

「このゴルゴンの首という特典は前面にラーメン屋の岡持ちのような蓋の付いた箱型の道具で、この箱の蓋を開けると不気味な咆哮とともに光線を発し、その光を浴びた生物の筋肉をこわばらせ、石のように固めてしまうという機能を持っています。

 本体は箱の中に入った首型の石像で、目から光線を放ちます。固まった者を元に戻すにはその頭に付いた蛇のような髪の毛を上に引っ張ればいいのですが、この石像は亀ぐらいのスピードで動くことができます。

 なのでゴルゴンの首の中身を落とすと、襲われて出遭った者の体全体が石にされてしまう危険があるのでそこは注意してください」

 

 

「―――落とすと、と言いますが、その場合は特典を戻せば、帰ってくるのではないのですか? 」

 

「ん? あ。たしかにそうですね。失礼しました」

 

 

 

 

 

「続いては1748番『光線じゅう』です」

 

「なんだか、名前と番号の近さから、考え付きますが、これも? 」

 

「はい、ひみつ道具の一つです」

 

「やはり」

 

「この『光線じゅう』は原作に登場したものの、結局使われなかった道具で、一撃でマンモスを撃退するほどの威力を持っているという記述を神様が再現した特典になっています。

 つまりは火力がすごい未来光線銃という見方で間違っていません」

 

「………怖いですね」

 

「んん、まあ確かに。人に向けて撃てば確実に命を奪えるぐらいの威力でもありますからね」

 

「これは使いません」

 

「まあ、小原さんのものですし、好きに使ってください」

 

 

 

 

「“能力特典”を決めてもらいます」

 

「はい」

 

「サイコロを」

 

「はい」

 

ひゅっ からからから

 

 

 

 

 

 

「………」

 

「あー。出目は6『はずれ』ですね。

 ドンマイです」

 

「はぁ」

 

 

では転生です。

あなたは2つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

 

 

 

 

 





No.34 小原直希
 旅に出てシンオウ地方をめぐり、『ゴルゴンの首』でポケモン捕獲してモフモフ天国に浸っていた(年甲斐もなく)。
 観光目的で「リッシこ」に行ったら運悪く“ギンがばくだん”が投下され、池の水と一緒に消滅した。




はい。

 かわいそうに………。新しい人生歩もうと決めたそんな時だったのに、ねぇ~。
 もう少し面白い特典なら、いい感じにストーリー進められたんですが、今回の転生者小原さんは一般人で、社会人で、お父さんだから、あまり無茶な動かし方をするのは忍びなくて…。

ではまた次回~。




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☆■ 35番 福田正晴 享年10歳の場合

クリスマスの時期がやってきましたね。
今年のサンタはサンバ!………例年以上に予想の上を行った鯖が来ましたね。
 私はブラダマン引こうとしたらエミヤ(殺)と殴ルーラーが来ました。

後書き(本編)


 

 

「次の方どうぞー」

 

 ガチャ

 

「こんにちは…」

 

「はいこんにちは。こちらの席にどうぞー」

 

「は、はい」

 

 

 

 

「35番 福田正晴くん、ですね?」

 

「はい」

 

「残念ですが福田さん、あなたはお亡くなりになりました。病死です、治療の甲斐なく…というやつですね」

 

「やっぱり、そうなんですね」

 

「はい。ご両親もたいへん悲しんでいましたよ」

 

「そうですか…」

 

「………突然こんなことを言われて混乱するかもしれませんが、あなたには異世界に転生してもらいます」

 

「? どういうことですか? 」

 

「『かくかくしかじか』そういうことでして、あなたには特典をもって第二の人生を送ってもらおうということです」

 

「なるほど…? えっと、よくわからないけど、僕はもっと生きたかった。だから、その転生します。頑張ります! 」

 

「(話が早くて助かる~)そう気張らなくてもいいですよ。

それではまず、サイコロを振って福田さんが転生する世界を決めていただきます」

 

「はい」

 

「ではどうぞ」

 

「………………っや! 」

 

からからから

 

⚁:⚂

 

 

「出目は2と3…『IS』の世界ですね」

 

「『いんふぃにっとすとらとす』? それはどんな世界なんですか? 」

 

「んー…端的に言って空を飛べるパワードスーツのようなものが実用化された世界です。ハイスピード学園ラブコメディという感じの、学園ものです。高校生になってからが原作スタートですね」

 

「パワードスーツ…! なんだかワクワクします」

 

「あ~(言おうかな? 言っていいかな? 言おう)

 まぁ、その、そうは言ってもですね。そのパワードスーツ、女性しか乗れないんです」

 

「えっ? 」

 

「あっとと、主人公は乗れますよ? あと原作に関わるために福田さんも。でも世間一般ではそのパワードスーツ『IS』が女性しか乗れないってので女尊男卑の風潮が生まれてですね」

 

「………難しくてよくわからないです」

 

「まぁ、転生して大人になってから思い出していてください。ここでの会話などは絶対に忘れませんから」

 

「はい」

 

 

 

 

 

「では続いて転生特典についてです。『かくかくしかじか』。

 “アイテム特典”の数をまたまたサイコロの出目で決めてもらいます。よろしいですか? 」

 

「大丈夫です」

 

「ではどうぞ」

 

 

からんからから

 

 

 

「出目は3、なのでこの特典くじを三枚引いてください」

 

「はい………」

 

がさごそがさごそがさごそ

 

1159・・・568・・・324

 

 

「はい。では特典の説明をさせていただきます。

 まず一つ目1159番『ハリーセンの入ったモンスターボール』です」

 

「モンスター? ポケモン? 」

 

「その通り、ポケモンです。これは『ポケモンがあらかじめ入った』モンスターボールという、割と無理やりな特典です。

 この系統では、ポケモンを出して触れ合ったり指示を出してバトルをしたりすることができます。特典を戻せば傷ついたポケモンは回復します」

 

「バトルって? 」

 

「野生動物や人間だったりですね。バトルに勝ってレベルを上げればゲームと同じように能力値が向上し、使える技が増えたりします。

 この系統の特典のボーナスとして、特典(ポケモン)のHPや使える技などがまるでゲーム画面のように視界に浮かび上がるという能力?も与えられます」

 

「わざとか、よくわからないので使います。それで、ハリーセン?ってどんなポケモンなんですか? 」

 

「ハリーセンは第二世代『金・銀』から登場したポケモンで、ハリセンボンをもじっている通り、水を吸って膨らみトゲトゲになったりします。分類は『ふうせんポケモン』、タイプはみず・どく。

 うろこが変化したとげとげには毒があり触れると気を失ってしまうので、懐いてないときは注意してください。

 なみのりなども覚えますが、たかさ0.5m つまり50㎝と小さいので、ハリーセンに乗って…とかは難しいかもしれませんね。水を吸って膨らんだ状態なら可能でしょうか? 」

 

「試してみます」

 

「ほかに何か質問は………ないようですね。では続いて二つ目の特典の説明をさせていただきます」

 

「はい、お願いします」

 

 

 

 

「568番『見えない剣』です」

 

「見えない剣? それだけですか? なんか」

 

「名前っぽくない ですか? 」

 

「はい…」

 

「もともとの原作の中で名称が明かされず、ただ見えない剣と呼ばれていたので、このようになっています。変な感じなら、後で名前を付けてやってください」

 

「え、はい」

 

「説明に移ります。この見えない剣は西尾維新先生の書かれた<伝説>シリーズ一作目『悲鳴伝』に登場した地球撲滅軍・第九機動室副室長、コードネーム『蒟蒻』こと花屋(しょう)に支給された科学兵器。刀身・柄だけでなく影さえも見えないため、間合いが把握できない、文字通りの『見えない剣』です。

 主人公の空々(そらから) (くう)に支給されたのが透明化スーツ『グロテスク』なので似たような技術が使われているんでしょう。バッテリー式ですが、いったん特典として仕舞えば充電されますのでご安心を。透明化は大体3時間もちます」

 

「兵器…どう使えば」

 

「別に使わなくてもいいんですよ? 特典引いてもそれを全く使わずに一生を終えた転生者の方も今まで何人もいましたし」

 

「そうですか、そうですね」

 

 

 

「最後の特典は324番『ボヘミアン・ラプソディーのスタンドDISC』です」

 

「すたんどディスク? 」

 

「ええまぁ、ジョジョの奇妙な冒険とか知りませんよね。ざっくり言うと、スタンドとは守護霊のようなもので、スタンドを持っているものにしか見えず、触れず感じられない。そしてスタンドはそれ特有の何か能力を持っていて、スタンドの持ち主―――スタンド使いはその能力を使うことができるって感じです。わかりましたか? 」

 

「なんと…なく…それで、ディスクは」

 

「はい。この特典では先に説明したスタンドを発現できるDISCが特典となっているんです。この特典で得られるDISCを自分に挿入すれば、スタンド使いになれる…という仕組みです」

 

「挿入? 」

 

「差すってことです。頭でも腹でもどこでもいいですが。何も自分に差さず、ほかの人や動物に差してスタンド使いにすることも可能ですよ」

 

「え?! ………痛くないですか? 」

 

「大丈夫です。まぁ心理的に、異物感を感じることはあるかもしれませんが。全く問題ないです」

 

「ふんふん…」

 

「で、この特典によって得られるスタンドは『ボヘミアン・ラプソディー』といいます。このスタンドはかなり特殊です。能力全振りで、案山子同然に動かせません。

 【破壊力-なし/スピード-なし/射程距離-∞/持続力-A/精密動作性-なし/成長性-なし】とされていて、明確なヴィジョンもなく、作中お決まりのスタンドによる格闘などもできません」

 

「…」

 

「そしてその能力というのは…アニメ・漫画・絵画のキャラクターをこの世に実在化させることです」

 

「キャラクターを実体化? 」

 

「要するに二次元の存在を三次元に呼び出す力です。射程距離-∞となっている通り、この能力は全世界に及び、能力を発動すると、世界中の創作エネルギーを使って全世界のキャラクターが実体化します。

 その後実現化されたあるキャラクターを好きな人間はそれを目撃したら、『魂』をキャラクターの世界に引きずり込まれ、その物語のキャラクターとしてストーリーを追体験することになります。そんな能力です」

 

「それは…!………その、すごいですね」

 

「はい。ただしデメリットもあります。物語の中に魂が入っている間、肉体と精神は分離しますので、帰る肉体がボロボロになって帰れなくなるかもしれません。それはまぁ、永遠に能力を解除しなければ問題ないかもしれませんが、あらゆるキャラクターを実体化するので中には殺人鬼だったり悪人だったり、ひどいキャラも混じっていて、そんなキャラクターの被害を受ける人が多数現れるかもしれません。

 また、ストーリー参加にしても、肉体と分離した『魂』はその物語と同じキャラクターの結末をたどることになります。どんな物語に入るかは、潜在意識で決まる節があり自由になりません。原作においても童話『白雪姫』の王子様になれたものがいれば、『狼と七人の子ヤギ』の狼になってしまい腹を裂かれ石を詰められた者もいました」

 

「………こわいです」

 

「使えば、世界中に混乱と破壊をまき散らしてしまう能力です。なのでもし使うのならばそこも覚悟して使うのがよろしいかと思います」

 

「はい………」

 

 

 

「では“能力特典”です。サイコロを振ってください」

 

「はい」

 

からんころころ

 

 

 

「あ~………出目は5『○○○コントロール』です」

 

「まるまるまるってなんですか? 」

 

「……………いずれわかりますよ。恥ずかしいので説明を放棄させていただきます」

 

「えっ、えー…? 」

 

 

 

 

では転生です。

あなたは3つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

「ありがとうございましたー」

 

「はいどうもー」

 

 

 





No.35 福田正晴
 平凡だが善良な両親の元何不自由なく育つ。

 15歳、原作が始まり二人目の男性適性者として発見された。この転生の法則通りひとまずIS学園に入学したものの、全く想定していなかったISの勉強についていけず、落ちぶれた。←“乗れる”というだけで、全国一斉調査がされるなんて考えていなかったし、強制的に入れられ勉強させられることになるなんて思ってもみなかった。

 ことあるごとに比較され、どんどん心が苦しくなっていって自信を喪失し自殺することばかり考えるようになっていった。
 そんな折、家族がバラバラになったこと、友人たちが他人になってしまったことを知る。
 絶望、怒り、恨み。こんな世界どうにでもなってしまえ。

 『ボヘミアン・ラプソディーのスタンドDISC』を自分に挿入し、発動させた。
 結果、世界中大混乱。()()()()までに“キャラクターを元に戻すキャラクター”を生み出して無効化しようと考えるものが現れなかったため、キャラクターの現出は止まる事無く…。

 『名前をみだりに口にしてはいけない聖四文字の世界中で信仰される宗教の神』や『宇宙的恐怖(コズミックホラー)な邪神群』までもが現れ、世界は終わった。

※ちなみに福田さんは発狂した。

――― WORLD_END. 


 はい。
 ………はい。SAN値!ピンチ!SAN値!ピンチ!
 IS世界(このせかい)に永井豪先生や石川賢先生がいらっしゃれば何とかなるような気もする。余計酷くなるか。自分世代的に詳しいことは知らないんだけど。

 正直専門分野を一から覚えろ、その間も授業は進むが ついてこいって無理ですよね。
(ヾノ・∀・`)ムリムリ
比較対象になるであろう原作主人公 一夏さん。スペックはマジチートですからね、なんだかんだ言って。知識ゼロからバトルしてヒロインといちゃついて、勉強している時間なんてほとんどなさそうなのに普通に赤点回避してるし一般人だったはずなのに学園祭で爆弾処理とかできるようになってるし。


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☆□ 36番 後藤旭 享年22歳の場合

 今年最後の投稿となります。皆さんよいお年を。( 「その前にクリスマス」………? クリスマス? )
 FOREVER見てきました。メガネケースと、Wのソフビも買いました。いい年してブンドド………割と楽しかった、買うだけ買って放置してたスーパーゼットンデスサイズのソフビとわいのわいのして遊びました。
後書き(本編)


「次の方どうぞー」

 

ガチャ

 

「失礼します」

 

「 36番 後藤旭さんですね? こちらの席にどうぞー」

 

「はい」

 

「後藤さん、まことに残念ながらあなたは死にました」

 

「ですよね」

 

「はい。つきましては転生をしていただきます。神様転生というやつですね」

 

「ですよね! 」

 

「………流れとしては、転生先を決めていただき、転生特典を選択。そしてそのまま転生、第二の人生をスタートしてもらうという感じです」

 

「おー! 」

 

「ただ」

 

「お? 」

 

「転生先や転生特典を後藤さんが自由に選ぶことはできません。かといってこちらが選ぶということでもありません」

 

「というと? 」

 

「サイコロの出目とくじの番号によって、転生先と転生特典は選ばれます。つまり良い転生先、良い特典に恵まれるかは後藤さんの運次第ということになりますね」

 

「なるほど」

 

「転生先について『かくかくしかじか』となっています。出目6と4か6が出れば転生先は自由に決められるということですね。後藤さんはどれを出したいですか? 」

 

「そうですね…やはり『自由』が一番ですが、それ以外このリストの中から選ぶとすると、ポケットモンスターの世界でしょうか」

 

「ほほう? 」

 

「ポケモントレーナーになりたいというのが理由ですね。イトマルとかアリアドスとか、虫系のポケモンと家族になりたいなって」

 

「………ほ、ほほぉ。虫タイプですか。あ、サイコロです。どうぞ」

 

「はい。   ………っ」

 

からからから

 

⚅:⚂

 

 

「あ~…出目は6と3 『なんちゃってファンタジー世界』に転生です」

 

「なんちゃって」

 

「はい。まぁ、魔王と勇者がいて、エルフやドワーフ獣人などなど、ファンタジーなテンプレ要素が盛りだくさんの世界です。『中世ヨーロッパを舞台にしたファンタジー小説』の概念の具現的な、そんな世界です。リアル中世ではなくファンタジー中世ですね。よくあるやつです」

 

「イメージできました、なんとなく。危険とかは、どんな感じなんでしょうか」

 

「そうですね~。少なくとも成人するまでは ほとんど危険はありませんよ。これは転生者さん全員に言えることで、後藤さんも例外ではないのですが、貧しくもない優しい両親のいる家庭に産まれることになりますので」

 

「つまり、成人したら危険があると? 」

 

「ノーコメントで」

 

「わかりました」

 

 

 

「続いて、転生特典を決めていただきます。『かくかくしかじか』」

 

「『まるまるうまうま』」

 

「では“アイテム特典”の数を決めていただきます。どうぞ」

 

「…………」

 

からんからから

 

 

 

 

「出目は3 くじを3枚引いてください」

 

「はい」

 

 

ごそごそごそごそ

 

30・・・85・・・2332

 

 

「では特典の説明をさせていただきます。

 まずは30番『イヌイヌの実 モデル「(ウルフ)」』です」

 

「なるほど」

 

「ご存じなのは理解していますがこれも仕事なので、せめて短く説明をば。

 この特典は漫画『ONE PIECE』に登場する悪魔の実の一種で動物系の実です。食べればカナヅチになったりするデメリットと引き換えに身体能力を強化した獣・獣人の姿になることができるようになります、以上」

 

「はい」

 

「あ、『無生物に実を食べさせたい』なら実をつぶして果肉を塗りたくってください」

 

「おおぅ…わかりました」

 

 

 

 

 

「続いては85番『モサモサの実』です」

 

「………被りましたね」

 

「被りましたね~。普通の人間が食べられる悪魔の実は一つだけなので、仮に後藤さんが両方の実を食べたら爆死します。一応言っておきますが」

 

「はい」

 

「モサモサの実は超人系の悪魔の実、能力は植物の成長を促し、操ることができること。映画で見せたような奇妙な踊りはいらないことにしたのでご安心ください」

 

「よかった。さすがにあれは恥ずかしいです」

 

「あっはっは。これぐらいでしょうかね。次に行きます」

 

「はい」

 

 

「最後の特典は『No.075 奇運アレキサンドライト』です」

 

「?………あ~…」

 

「後藤さんがお気づきになられた通り、『HUNTER×HUNTER』グリード・アイランド編に登場した指定ポケットカードの一枚です」

 

「あれですよね、忍者? 山賊? の」

 

「ですです。カード化されているので「ゲイン」と唱えることで実体化し、効果を発揮します。このカードのランクはA カードの説明欄によると

『所有している者は他の者が決して味わえない貴重な体験をすることが出来る。幸運か不運かは選ぶことが出来ないが・・・。』だそうです」

 

「まさに奇運…ってことですか」

 

「そうですね。いうならば物語発生装置ともいえるかもしれませんね。いい意味でも悪い意味でも。普通では味わえない楽園の体験になるか、普通では味わえない地獄の体験になるか…博打ですね」

 

「使わないほうが、いいんでしょうか」

 

「いやぁ~、どうでしょうねぇ…絶体絶命のピンチなんかでは使えるんじゃないですかね? ピンチから脱しないと『奇運』に出会えませんし。危機を脱することが『奇運』となるかもしれませんが」

 

「なるほど…」

 

 

 

 

 

「では“能力特典”を決めていただきます」

 

「はい」

 

からからからからん

 

 

 

「出目は1『アイテムBOX』です」

 

「ファンタジー必須能力が来るとは…ありがたいですが」

 

「旅をするにはうってつけですね。荷物を持つ必要も、食料の劣化を気にする必要もないですし」

 

「ですね。でも私はなるべく実家で暮らしていきたいなぁって」

 

「そうですね…そうですか…」

 

 

 

では転生です

あなたは3つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 」

 

「ありがとうございました」

 

「行ってらっしゃいませ」

 

 

 

 

 

 





No.36 後藤旭
 能力を農業に生かそうと、モサモサの実を食い悪魔の実の能力者となる。←成長を早めようと試したらうっかり枯らしてしまったり、成長させすぎてしまったりしたことも。

 イヌイヌの実どうしよっか→「父さん、ナイフがほしいです」
→ナイフを持ち歩き大事にする。(いずれ狼にしたときに、群れの一員と認識してくれるように)

 成人、町へ。
 帰ってくると村は襲われ両親は皆殺しにされていた。
 モサモサの能力で植物を急成長させ自身の体を覆い隠れていると、悪魔と勇者(幼馴染)の戦いが始まった。息をひそめていた。
 戦いが終わり、勇者とその家族たちはなんかすごいのに連れられて行った。

 これからどうしようか…と途方に暮れたが腹が減ったので家に戻り、両親の遺体を埋め、花で覆った。母親が自分のために用意してくれたであろう、もうすっかり冷めてしまった料理を泣きながら食い、食い終わった後また泣いた。

 ナイフに悪魔の実を食べさせ相棒にした。幸い自分を群れの一人ととらえてくれたようで泣いている自分を気遣ってくれた。
 村に残っていた食料や金品を『アイテムBOX』の中に入れて、王都に行くことにした。

 「シャープ」と名付けたナイフ/狼に乗せてもらって王都へとんぼ返り。王都で暮らしていこうとしたが紹介もなく働かせてくれるところはなく、冒険者として活動しようにも、勇者が大活躍しているので行くことができず(関わりたくない)。
 結局食料を買ってあてどない旅に出ることにした。旅を始めてしばらく、このままでは先がないと『奇運アレキサンドライト』をゲイン。鬼が出るか蛇が出るか、自分の運に賭けよう。

 数日後『偶然』モンスターに襲われるエルフの少女と出会い、逃げるつもりだったが『偶然』見つかってしまい、戦闘に。モサモサの実の能力で植物を成長させたところ、エルフにつかまり、そのままエルフの国に連れていかれてしまった。
 そして―――
 『聖樹防衛戦』・『聖樹伐採』・『大罪人公開処刑』などなどいろいろなことがあって、波乱万丈の人生を送った。エルフの国に属する唯一の人間として外交の大使になって人間の国をまたにかけたり、勇者と共闘して魔王軍を追い払ったりも。

 生涯独身、家族はナイフ狼「シャープ」だけだった。(本人が気づいていないだけで好意を寄せてくれるエルフっ娘は何人もいた。爆発しろ)


はい。
爆発しろ。
 具体的には~、
・聖樹の守り人(見習いあわわ)
・エルフの国の第3王女(わんぱく無知むちっ娘)
・若作りロリBBA(大賢者:お師匠)
・フルアーマー狂戦士(鎧を脱ぐと性格変わる)
・金貸し(ツンデレ:外面Sの内面ベタ惚れ)
 ………等々フラグ建てまくり(無自覚)

って感じですかね~。爆発しろ。
 後藤さんは最終的にエルフの魔法を学び、モサモサの能力と合わせることで千手柱間の『木遁秘術・樹界降誕』並みのこともできるようになりました。すごいっすね。
 書かれていませんがめちゃくちゃ苦労しています。外交では胃に穴が開きましたし、戦闘では何度もズタボロになりました。だからこそ慕われたというか…でも気づかない。爆発しろ。
 魔族との戦いから数年後、エルフの国では人間とのハーフがたくさん生まれたそうです。後藤さん そのベビーブームが起こる前、倒れるように寝てしまい翌朝すごい疲れていることが多かったそうです。不思議ですね。()()達が皆子どもを産んだので、祝福ついでに父親は?と聞くと頬を赤らめてじっと見つめられたそうです。不思議ですね。

 不思議ですね(棒読み)。





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☆□ 37番 田中一喜 享年11歳の場合

 新連載始めました。
 多重トリップもの。一つ目の世界分を書き上げ、毎日投稿中です。よろしければどうぞ。

後書き(本編)


「女性体で対応する気分じゃないなー。見た目男性体になろう。

 よし、次の方どうぞー」

 

ガチャ

 

「………? 」

 

「(あら可愛い)こんにちは。37番、田中一喜くんですね? こちらへどうぞ」

 

パタン   キィ・・・

 

「えと………」

 

「はいはい、大丈夫。説明しますよ。一喜くん、悲しい事ですが君は死んでしまいました」

 

「えっ…」

 

「そして、死んだきみの魂が今ここにあり、ここから君は新たな人生をスタートすることになります」

 

「…ぼくは何で死んだんですか? 」

 

「死んだときの記憶がないのですか? 」

 

「はい」

 

「ふむ…? えーとですね………

 ………はいはい、なるほど」

 

「………」

 

「聞きたいですか? 」

 

「(なんだろう…でも)はい、聞きたいです」

 

「はい。一喜くんの死因、死んだ理由は学校の階段から落ちて頭を強く打ったせいで即死、ですね」

 

「全然覚えてないです。でも、そうなんですか」

 

「はい(他殺だってのは…伝えてもしょうがないし伝えないでおこう)」

 

 

「『かくかくしかじか』で、今言ったような漫画やアニメの世界に転生してもらいます」

 

「うん」

 

「そのために、一喜くんにはサイコロを振って転生先とかを決めてもらおうと思うんだけど、わかりましたか? 」

 

「はい、わかりました。だいじょうぶです」

 

「よし。ではまず、転生先を選んでもらうよ。サイコロね」

 コロコロ…

 

「う~ん………んっ」

 

からんころころ

 

 

 

⚀:⚄

 

 

「出目は1と5 『魔法少女リリカルなのは』シリーズだね」

 

「?」

 

「この出目はもう一つ分岐があるから、今度は青と赤のサイコロのうち青いほうだけ、一個だけ投げてみて? 」

 

「? はい」

 

………ひゅっ

 

 

 

「出目は1・5-1 『魔法少女リリカルなのは(無印)』だね」

 

「……? (なにそれ)」

 

「えっと、これはですねー…異世界から魔法トラブルが降ってきて、現地の少女が魔法少女に変身して協力、リリカルでマジカルに世界を救うお話…かな? (ネタバレはつまらんし、ぼやかすとこんな感じの説明かな)」

 

「ううん…? 魔法少女が戦うやつなんですか…? 」

 

「そうそう」

 

「リリカルなのはの“なのは”って」

 

「主人公の女の子の名前だね」

 

「分かりました」

 

「まぁ、関わらなければ危険はないよ。ストーリーが進むうちに物語の舞台は地球じゃなくて異世界になっていくから」

 

「なんだ、そうなんですか」

 

「そうなんです。じゃ、次行こうか」

 

 

 

 

「転生特典は『かくかくしかじか』で“アイテム特典”の数を先に決めてもらうよ」

 

「はい」

 

 

からんからから

 

 

 

 

「出目は4。特典のくじを4枚引いて」

 

「はーい」

がさごそがさごそがさごそ

 

 

525・・・259・・・2211・・・1682

 

 

「特典の説明始めます。

 一つ目は525番『ゲネシスドライバー+チェリーエナジーロックシード+シドロックシード+スイカロックシード×3』です」

 

「ゲネシス…なんか思い出せない…」

 

「仮面ライダー鎧武に出てきた、錠前ディーラーのシドが変身した、仮面ライダーシグルドの変身セットです」

 

「シド…? あー、あの、あの…帽子の、アレ*1売ってた人! 」

 

「うん。ロックシードを鎧武たちに売ってた黒い服にひげ面帽子のあの人のだよ」

 

「たしか、腕が毛むくじゃらだった? ん? 本当に変身できるの?! 」

 

「イエス。変身できます」

 

「うおー………」

 

「シドロックシードは、『S』と書かれたやつで、それを変身した時に持っている弓*2に着けるとスイカロックシードを遠隔操作できる。

 と説明はこんな感じで、色々自分で試してみた方が楽しいでしょうし? 」

 

「(うんうん)」

 

 

「二つ目の特典は259番『アクア・ネックレスのスタンドDISC』です」

 

「???」

 

「スタンドというのは、ジョジョの奇妙な冒険という漫画で出てくる『かくかくしかじか』というようなものなんです」

 

「えっと、はい、はい。特典でぼくが貰えるのは、そのスタンド能力を得ることのできる『DISC』で……頭とかに差し込めばぼくがスタンド使いになれるん、ですね? 」

 

「その通りでございます」

 

「? ………えーっと、それでその、アクア・ネックレスってのは? どんなのなんですか? 」

 

「アクア・ネックレスは水と同化して出現する遠隔操縦型のスタンドです。同化した水の量によってスタンド自体のサイズも変わり、『水と同化』なので水蒸気にスタンドを同化させることもできます。といっても、遠隔操縦型の宿命で、あんまりパワーは強くないんですが…。特徴として、物質同化なので他の一般的なスタンドと違いスタンド能力者以外にも見ることができ、壁をすり抜けたりすることもアクア・ネックレスはできません」

 

「そうなんですか…(あんまり使えなさそう)」

 

「他には…溶け込んだ水ごと色や形なんかを自由自在に変えることができます」

 

「はあ(攻撃できるスタンドじゃないんだな…弱そう)」

 

 

 

「三つ目は2211番『オドリドリ ぱちぱちスタイルの入ったモンスターボール』です」

 

「モンスター…ポケモン? 」

 

「はい、ポケモンです。サン・ムーンで登場した鳥ポケモンで分類は『ダンスポケモン』。このオドリドリは“ぱちぱちスタイル”と呼ばれる姿でタイプは『でんき・ひこう』、チアリーダーのような黄色い鳥です」

 

「ポケモンまで特典になってるんですね…」

 

「ええまぁ、神様の力技ですね。「生き物を特典というのはどうなんだ?」とおっしゃられて、特典のリストに生き物系は入っていなかったのですが…主義をこじつけで曲げになったらしいですね。

 

 特典と言えど生き物なのでレベルアップや回復をします。それには『かくかくしかじか』というようにしてください」

 

「わかり、ました(どんなわざ覚えるんだろう…? )」

 

 

 

「最後、四つ目の特典は1682番『かくれマント』です」

 

「?」

 

「この特典はご存知ドラえもんのひみつ道具のうちの一つで、「透明マント」と似たような道具です」

 

「…ってことは、それに身を隠すと透明になるってことですか? 」

 

「はい。周りから自分の姿を隠すマント…というわけです。

 かくれマントは透明マントと違い、足とかが全部隠れていなくても完全に透明人間になれます」

 

「へー(………悪い事には使わないようにしよう。ぼく知ってる、天狗の蓑の話とか読んだし。悪いことに使ったらばれるんだ)」

 

 

 

 

 

「続いては“能力特典”です。サイコロお願いします」

 

「はい…! 」

 

からんからからから

 

 

 

「あっ」

 

「出目は6ですねー…『はずれ』です」

 

「あー………」

 

 

 

それでは転生です。

 

 

 

 

あなたは4つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

 

「行ってきます」

 

「はい、行ってらっしゃい」

 

 

 

 

*1
ロックシードのことです

*2
創世弓ソニックアローのことです





No.37 田中一喜
 A's時代、転校してきたフェイトちゃんに一目惚れ。
 告白しようとしたけど、色々観察()するうちになんだか『なのはちゃん』と仲が良いことに疑問を抱き、色々考えた末「かくれマント」でストーキング(子どものすることなので…)
 ミッドチルダやら何やらを知る。一般人じゃ、告白しても「ごめんなさい」される?
→ストーキングを続け、計画を立て、接近。
 情報収集の甲斐あって自然と親しくなれて友達に。

 頃合いを見て「アクア・ネックレス」を“力が暴走してる?! なにこれ! ”みたいな感じで演出して明かし、一般人枠から外れる。
 魔導サイドスタンド能力解析を介して繋がり、色々事情を話し合って、さらに仲良くなって、なんだかんだありまして、
「付き合ってください」
「………はい」 恋人同士に。


 中学卒業後はミッドに一緒に行って、最終的に専業主夫になった。
 幸せに暮らしましたとさ。



 はい。
 一喜くん、イメージとしては まどかパパになりますかね。そんな感じです。結婚したのは成人後なのでStrikersの頃はまだ内縁関係ですね。
 エリキャロ二人やヴィヴィオには「一喜さん」と呼ばれていました。偶にパパ・お父さん呼び。
 シグルドで戦闘はしませんでしたし、オドリドリもLv.1でした。

 そんな感じで、ありがとうございました~。


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★■ 38番 石松幹 享年18歳の場合

ニコ生の幼女戦記一挙見てたら遅くなってしまいました。
 久々の性格悪・所業悪の転生者となっております。
 今回の転生先知ってる人どれくらいいるんだろう…。


後書き(本編)


「次の方どうぞー」

 

「あー…失礼します? 」

 

「はい、38番 石松(みき)さんですね? こちらにどうぞー」

 

「あっ、はい」

 

スタスタスタ

 チャ・・・

 

「…(神様転生かな、38番ってなんだよ、バトロワか? 集団転生か? )*1

 

「石松さんのお考えの通りです。神様転生ですね」

 

「えっ、…あー、心の声とか聞こえてます? 」

 

「はい、ばっちり。ちなみに番号は転生させた人の通し番号であって、“殺し合いをしてもらって勝者を決める”とか、そういうものではありませんのでご安心を」

 

「マジで聞こえてるんですね…(神様すげぇ。あとすごいおっぱい…やべ)」

 

「私は神ではありません。『かくかくしかじか』このような手順で転生してもらいます」

 

「なるほどー…そんなのがあったんですねー…いや、僕二次小説? とか知らなかったんでびっくりですよ。これって、ある作品の世界に介入するってことですよね」

 

「まぁそうですね」

 

「なろう小説とかは駅前の本屋で立ち読みしてたんで、神様転生自体は分かってたんですけど、いやー………」

 

「それはそれとして、ともかく。石松さんにはこれからサイコロとくじで『転生先』と『転生特典』を選んでもらい、転生してもらいます。拒否権はありません」

 

「拒否なんてしませんよ。未練ありまくりですからね、僕。次こそは! って死ぬ直前に考えて死んだんですよ? このチャンスを逃すわけないですよ」

 

 

「未練ですか? 」

 

「はい。未練というか…後悔というか…。

 受験勉強のために必死で勉強して合格したのに、まさか雪下ろし中に足滑らせて亡くなるとか、ふざけんな馬鹿と言いたくなる最期でしたから………。次こそはマシな人生を送りたいんですよ」

 

「なるほど」

 

「とりあえず顔が可愛くて胸が大きくて僕に逆らわず、僕が気を使わなくても僕に一途な、嘘をつかずに従順な美人の彼女が欲しいですね」

 

「………(お、おう)」

 

「奴隷とかでもいいんですけど、やっぱり女侍らせてグハハ! って笑いたいです。ずらっと並べておっぱ―――」

 

「えい 」

 

ピシャーン! ゴロゴロ!

 

「あばばばばばばば」

 

「自重してください」

 

「ぐはっ…すみません。心読まれるならぶっちゃけていいかなと…あと性癖ぶっちゃけるのけっこう気持ちい」

 

「もう一回雷落としましょうか? 」

 

「はい」

 

 

 

「では転生先を決めていきます。サイコロをどうぞ」

 

「…。普通のですね」

 

「はい、百均で買ってきたサイコロですから」

 

「百均?! 」

 

「どうぞ」

 

「おっぱいいっぱいの世界でありますように! 」

 

 

からんころころころ

 

 

 

 

⚄:⚃

 

 

「出目は5と4…『自由選択』ですね」

 

「つまり転生する世界を僕の好きに選んでいいってことですか? 」

 

「はい」

 

「よっし! んー…でもなー…好きに選んでいいと言われると(…候補が全然浮かばないなー………5年間漫画やアニメから離れて生きてきた弊害がっ)」

「………(あー…だめだな。ビジュアルがいまいちだ。エロい女の子が出てくる系のやつ思いつかない…)」

 

「………。………。………! あ゛~…」

 

「? 」

 

「あの、タイトルが思い出せないんですけど…ダメですかね」

 

「検索しましょうか? 」

 

「は? いいんですか?! 」

 

「見つかればですが。

 キーワード言ってください。ネットで調べますので」

 

「ネット…。(まぁいいや)

 えっと、アフタヌーンで連載されてました」

 

「『アフタヌーン』…」

 

「で、牛の頭の女が出てきて、全二巻で打ち切りエンドみたいな感じでした」

 

「『牛頭の女』…『全二巻』…『打ち切り』…出ました」

 

 

「『九泉之島』ですね」

 

「見せてください………これですこれ! あー懐かしい。小学生の頃立ち読みして女体がめっちゃエロいって思ってたんですよ、これですこれ、これにします」

 

「この世界に転生でよろしいのですか? 」

 

「ええ。覚えてる範囲で、何とかなると思います。バイオレンスだった気もしますけど、特典があれば大丈夫ですよね」

 

「………そうですね(ハズレを引かなければ)」

 

 

 

 

「では、転生特典を決めていきます。『かくかくしかじか』、まずは“アイテム特典”からです。サイコロを一つどうぞ」

 

「ろくろくろくろくろくろくろくろくろくろく」

 

からからから

 

 

 

 

「出目は4…4枚くじを引いてください」

 

「4かぁ…まぁいいっす。いいのが出てくれれば。これ引けばいいんですね? 一枚ずつ? 」

 

「どうぞ」

 

 

がさごそがさごそ

 

 

557・・・973・・・25・・・1753

 

 

「はい。では特典の説明をさせていただきます。

 一つ目は557番『双刀「鎚」』です」

 

「………刀語ですか! 」

 

「ご存知でしたか」

 

「ええ、小学生の頃にアニメ見ました。それだけで、ほとんど覚えていないですけど。えっと…なんでしたっけ」

 

「双刀「鎚」です」

 

「そうそれ、(かなづち)。しろい幼女が持ってたことは覚えてるんですが、どんなのでしたっけ」

 

「これは作中で日本最高の刀鍛冶、四季崎記紀が作りし完成形変態刀十二本のうちの一本で、重さに主眼を置かれた刀です」

 

「はぁ」

 

「まぁ簡単に言うと、めちゃくちゃ重くて持ち上げることもできない石の塊です」

 

「え? 選ばれしものだけが持つことができるとかそういうのなんですか? 」

 

「いえ違います。普通に重すぎて持ち上げられないということです。多分石松さんも無理です。超怪力の凍空一族でもなければ」

 

「あー…つまり…」

 

「はい、ハズレですね。文字通り使えない特典です」

 

「oh………」

 

 

「次行きましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「二つ目の特典は973番『(ボックス)兵器雷エイ(トルペディネ・フールミネ)+雷のリング』です」

 

「トルペ…えっ? 」

 

「失礼しました。雷エイです」

 

「ボックス…てのは分かります。リボーンですよね」

 

「はい、それです。それに出てくるアニマル型兵器が石松さんの二つ目の特典です」

 

「ふんふん…。で、その雷エイってのはどんなのなんですか? 」

 

「雷エイというのは、家庭教師ヒットマンREBORN! の未来編に登場したレヴィ・ア・タンが所持していた、エイ型匣兵器。

 雷の炎を身にまとい飛行することができ、纏った炎を増幅する能力も備えています。ちなみにエイの腹にくっついて石松さん自身が飛ぶことも可能ですよ」

 

「まじですか。空を飛ぶとか、ロマンですね…。

 ボックスって、手のひらサイズの箱でしたよね」

 

「はい」

 

「で、その箱に、指輪から出る炎を“カチッ”と注入すれば、出てくるん、でしたっけ? 」

 

「そうですそうです。補足すると、炎は死ぬ気の炎と呼ばれいて、この特典についてくるリングを指にはめて覚悟を炎にするイメージをすることで炎が灯ります」

 

「なるほど…いやー、結構覚えてるもんですね。自分でもびっくりですよ」

 

「もう説明はいいですか? 」

 

「あ、もう一つ! たしか…あー…死ぬ気の炎? って、ものによってなんかが違ってましたよね。それ教えてください」

 

「はい。石松さんが身につけることができる雷属性の炎の性質は「硬化」です。炎そのものは純度が増すほどに鋭く、炎による強化では純度が増すほどに硬くすることができるようになる。そんな感じです」

 

「なるほど、分かりました」

 

 

 

 

 

 

 

「三つ目は25番『ノロノロの実』です」

 

「お! 悪魔の実ですか! 」

 

「はい。ONEPIECEの能力者の力の源、悪魔の実の一つ。原作ではフォクシー海賊団船長、銀ギツネのフォクシーが食っていたものです」

 

「これも覚えてますよ、小学生の頃児童館でワンピあるだけ全部読んでましたから。あれですよね、ボクシングやったやつ。たしかノロノロビーム? とかいうのが出せたんですよね」

 

「はい。これを食べた者は、体から“ノロマ光子”と呼ばれる未知の物質により構成された光線を出すことができるようになります。この光線を浴びた物体は生物・非生物を問わず30秒間動きが非常にのろくなってしまい、ノロノロの間に受けた衝撃などは蓄積し、解除と同時に一気に炸裂します」

 

「(これってもしかして、かなりの当たり能力では…? )

 つまり時間停止AVみたいな感じですか? 」

 

「………まぁそうです。といっても、ノロノロ状態でも相手には意識がありますので、()()()()()()をしたら解除と同時にぶっ飛ばされますよ? 」

 

「なーに、そん時は殺しますよ」

 

「…そうですか。ちなみにノロマ光子は光の粒子なので鏡で反射させることができます。まぁ試してみるのも面白いかもしれませんね」

 

「分かりました! ノロノロにしてその間に全身縛り上げて身動き取れなくしてからヤります! 」

 

「………はい、あなたの人生ですし、好きになされたら良いかと」

 

「はい! 好きにします! 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「最後、四つ目は1753番『心ふきこみマイク』です」

 

「なんです、それ? 」

 

「ドラえもんのひみつ道具の一つです」

 

「あー、確かに響きがそんな感じですね。

 で、どんなことができるんですか? 」

 

「では、その道具の使われた回がどんな話かを話します」

 

 

 

「まずジャイアンがのび太に「ボールぶつけやがってこの野郎」と怒ってきます」

「ボールを投げたのはスネ夫で、のび太は「自分じゃない」と主張し、見ていた二人の男の子も「スネ夫が投げた」と言います」

「しかしスネ夫がジャイアンをいいように言いくるめてしまったので、結局のび太は殴られ、周りのみんなも何も言えなくなってしまいました」

「いつものように泣いて帰ったのび太。するとママから宿題をしろと言われ、「さっきのことが頭にあって集中できない」と泣きごとをドラえもんに言います」

「ドラえもんはそんなのび太に「心ふきこみマイク」を出します」

「これで相手にさせたい事を吹き込むと、相手はその通りのことを行ってくれるのだ、と」

「試しにママに「宿題をしなくてもいい」と吹き込んでみると、ママはその通りにのび太を遊びに行かせてくれました」

「ジャイアンを謝らせようとさっきの二人に「ジャイアンにもっと強く言って」と吹き込んでみるものの、ジャイアンは強情で謝ろうとしない」

「なので直接ジャイアンに「謝れ」と吹き込みに向かうのび太」

「対面したとたんジャイアンが殴り掛かってくるが「暴力はいけない」と吹き込むことで停止させ「謝らずにはいられない」と吹き込む。強情なジャイアンは一回では言うことを聞かなかったので、何回も吹き込む。するとようやく謝ってもらうことができた」

「そこでやめとけばいいものを、味を占めたのび太は調子に乗ってスネ夫のラジコンを借りたり、しずかちゃんに逆立ちをさせたりしてしまう」

「ドラえもんはマイクを奪ってのび太に宿題をやらせる。ただやらせるのではなく、「宿題をやりたい!つらくても昼寝したくても、宿題が終わるまでやめないぞ」と吹き込んでやらせたのでのび太は大変つらい心境で宿題をやる羽目に」

「ところが嫌がりながらも宿題をするのび太を見てママは感心し、ご褒美にごちそうを作ってくれることを約束してくれるのでしたとさ」

 

「こんな感じです。わかりましたか? 」

 

「んー、なんとなく」

 

 

 

「誰かに何かをさせたい場合、このマイクを使ってその相手にその事を吹き込むと、相手はその通りに実行します。「心ふきこみ」と名前にあるように、それをやりたいという心を吹き込むことができるので、無理やり何かをやらせるような他の道具と異なり、相手は心からそれを実行したいという気持ちに。相手がその事に抵抗する場合もあり、そんなときは連呼して吹き込む必要がある、と」

「今度は分かりましたか? 」

 

「………つまりこのマイクで『僕とS〇Xしたくてたまらない』と吹き込んだり『好きで好きでたまらない、今すぐ抱いて! 』とか吹き込めば最高ってことですね」

 

「まぁ、そういう使い方も…もういいです。好きにしてください」

 

「好きにしますって もー」

 

 

 

 

 

 

 

「次に“能力特典”を決めます。サイコロをどうぞ」

 

「はい」

 

からんころころ

 

 

 

「(さらっといったな)出目は3 『翻訳』ですね」

 

「あちゃー、5のちんこ出したかったー。絶倫なりたかった…」

 

「………(こいつぶっちゃけすぎだろ…恥がないのか)」

 

 

 

 

「では転生です」

 

あなたは4つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

 

 

「いてらっさいませー」

 

「いってらっさいますよ。

 ありがとうございました」

 

 

 

 

 

*1







 ↓ アフタヌーン 公式 『九泉之島』試し読み
http://www.moae.jp/comic/kyuusennoshima?

No.38 石松幹
 三頭島に生まれ、赤ん坊のころからリングに炎を灯す特訓をしていた。
 4年かけてやっとこさ匣起動に十分な炎を出せるようになり始めて開匣(かいこう)。そらをとぶ。

 両親を始めとして「心ふきこみマイク」で島民を支配開始。友人になっておいた主人公・立花勇磨を使って鵺哭家の人間も全員支配『石松幹に心も体も全て捧げることが至上の喜び』。

 忌所に侵入。牛頭女が襲ってくるも、ノロノロビームからの「心ふきこみ」余裕でした。島中の女・男全員の潜在的支配完了。
 じじばばといらない男は時期をずらして自然死させていった。


 忌所の奥に祀られて磔にされている“神”とやらに会いに行ってみる。『翻訳』の能力特典により話が通じた。

神「ずっと縛られてて辛いねん。放してくれたら出来ること何でもしてやるよ? 」
石松「まじで? じゃあ僕のちんこ絶倫にしてよ。あと生まれてくるの全員女で。種付けも百発百中にしてーな。オッケーなら50年後ぐらいに放してやんで? 」
神「おけおけ」


 絶倫になったので5歳から島中の女たちとセックスしまくった。
「わはははは。我が世の春よのぉ~www」
 ヤった女が全員身ごもったので、子どもが大量に生まれた。イタズラをしつつお兄ちゃんとして接する。

 小中学校建設。(国のお偉いさん抱き込んで金出させた)
 自分以外全員女子(同い年の男子は殺した)で女子校プレイを楽しむ。
⇒生まれてきた娘たちには『幹お兄ちゃん大好き、好きで好きでたまらない。何でもしてあげたい』というのを吹き込んでおく。

 孫(娘たちとの子)が生まれる。娘たち全員爆乳美女に成長。


 30歳にして曾孫持ちに。一日中やってやってやりまくりの日々。快楽漬け。本人曰く最高の日々。美女を侍らせ所かまわずヤりまくる毎日。


神「なあなあ、そんなに楽しいん? 」
石松「楽しいで? 」
神「………なら」

 神と交わった。七日七晩ずっこんばっこん。

神「めっちゃえかったわ。もう怒りとかないわ。交尾最高やな! 」
石松「せやろ、せやろ」

 神と和解。神によって不死身にされ、いつまでもいつまでも幸せに暮らしましたとさ。






はい。
 えろえろ、爛れた生活ですね。こういうの羨ましいと思う、どうも私です。

 今回の人かなり頭いっちゃってます。異常な性格と感性の人です。一般論に当てはめて考えないでください。娘や孫と、って「お前まじかよ」と私は思います。
 まぁ石松さん以外の島民は全員心の底から幸せを感じていたのですが。「心ふきこみマイク」やばいわ。他人の意思すら自由自在。ひみつ道具これ悪用したらやばすぎでしょ。
 

 原作はいやらしさというか、女体のエロさが中々なのでおすすめです。ストーリーは打ち切り(慌てて風呂敷たたんだ)感があってあんまりですが。そういう意味では1巻よりも2巻おすすめ。


 ではまた次回。


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☆■ 39番 佐橋之二 享年24歳の場合

「次の方どうぞー」

 

ガチャ

 

「失礼します」

 

「はい、39番佐橋之二(ゆきじ)さんですね? こちらの席にどうぞ」

 

「………」

 

 

「………ここは、一体」

 

「ここは転生準備室です。現世にて死した人の魂が神によって掬い上げられ、転生するための受付のようなところですね」

 

「…? 」

 

「『かくかくしかじか』ということです。その神様転生の転生者に、佐橋さんはなった…ということです。わかりましたか? 」

 

「………理解が追い付かないのですが、そうですね…。説明を受ける間に自分の最期も思い出してきました。現実なら受け入れます…」

 

「はい。では、先ほども説明させていただいたように、佐橋さんにはこれからサイコロとくじで転生先と転生特典を決めていただきます。これがそのサイコロです」

 

「青と、赤ですか(ラッキーカラー紫だったな…紫色のもの身につけていなかったから…なんて、そんな馬鹿なことあるわけないか)」

 

「まずは転生先をその二つのサイコロの出目で決めます。どうぞ」

 

「はい(こんなもの(サイコロ)に人生を委ねるとか…なんだろうな)」

 

 

からん ころころ

 

 

⚁:⚀

 

 

 

「はい、佐橋さんの投げたサイコロが出した目は2と1。『ONE PIECE』の世界に転生してもらいます」

 

「ワンピース、ですか」

 

「ご存知ですよね? 」

 

「まぁ、少しは。最近のは知らないですけど、アニメ…子供の頃はNARUTOの裏番組で見てましたし。漫画も…えーっと…あのー、あれですあれ、最初の船が燃えるあたりまで読みました。あとは…テレビでやった映画とかを何度か」

 

「ふむふむ…(詳しいことは分からない人か)

 であれば、転生特典に移りたいのですが、よろしいですね? 」

 

「あ、はい。お願いします」

 

 

 

 

「転生特典は『かくかくしかじか』で2種類あります。まずは“アイテム特典”の数を決めていきたいと思います。サイコロどちらか一つを振ってください」

 

「はい(どう生きるかはともかく、たくさんあって悪いものじゃない…なら)」

 

 

 

ヒュ

からん からからから

 

 

 

 

 

 

「!」

 

「おお、おめでとうございます。出目は6、なので“アイテム特典”は最大数の6つです」

 

「…! 」

 

「それではくじを6枚引いてください」

 

 

がさごそがさごそ

がさごそがさごそ

 

 

2298・・・1334・・・417・・・970・・・1931・・・476

 

 

「では特典の説明をさせていただきます。

 一つ目の特典は2298番『No.041 超一流パイロットの卵』です」

 

「えっと………? 」

 

「これは『HUNTER×HUNTER』グリードアイランド(G.I)編に出てきた指定ポケットカードの一枚で説明文によると【1日3時間手の中で温めることで1年後~10年後に現実となって孵る卵。温める時に願う気持ちが強いほど早く孵化する】と書かれたカードです」

 

「………」

 

「「ゲイン」と唱えるとこのカードは説明通りの力を持った物品に変化します。これの場合は卵ですね」

 

「つまり、これを使うと卵が出てきて、それを孵化させることで“才能”が手に入る、と? 」

 

「才能も有りますが、将来もですね。この特典の性質は運命決定なので、この特典をちゃんと使うことができた場合、未来が決まります。超一流パイロットとしての将来が」

 

「………パイロット、ですか」

 

「気乗りしませんか? 」

 

「ええ、まぁ…というかそもそもワンピースの世界って飛行機あるんですか? 」

 

「あれ? そういえばそうですね…(エネルのあれくらいかな…? )」

 

「どうなるんですか? 」

 

「申し訳ありません、私にはわかりかねます………」

 

「そうですか(わからないなら使うのは怖いな。ハズレか)」

 

 

 

 

 

「二つ目の特典は1334番『モノズの入ったモンスターボール』です」

 

「モンスターボール? ポケモンですか? 」

 

「神様が選んだ特典には基本的に命あるものはないのですが、「中身が入ってるだけだから、偶々中にポケモンが入ってるモンスターボールが特典なだけだから」と」

 

「は、はぁ………」

 

「さて、モノズですが、これはポケモンシリーズの第五世代に当たる『ポケットモンスターBW』に登場したポケモンで

 ぶんるいは“そぼうポケモン”。タイプはあく・ドラゴン。

 進化するドラゴンポケモンの系譜ですね」

 

「ボーマンダとか、そういう感じですか」

 

「そうですね。それと同じで進化するにしたがってドラゴンっぽくなっていて、最終的に空を飛べるようになる感じです。モノズからジヘッド、サザンドラ。最終進化まではレベル64までいかないとできませんが、それに見合った強さを持ったポケモンです」

 

「ドラゴンですからね」

 

「はい、ドラゴンなので。

 見かけはメカクレ系の四足歩行の首の短いブラキオサウルスみたいな体型のかわいらしい感じです。ですが“そぼうポケモン”と言われているだけあって性格は粗暴そのもの、なんにでも噛みついて体当たりする性質を持っています。これは目が見えないためなのですが、そのため下手に近づくと危険なポケモンともされています。

 

 進化すると“そぼうポケモン”だったのが“らんぼうポケモン”になって“きょうぼうポケモン”になりますが、この特典のポケモンにはゲームを基にしたなつき度システムがついているので、ちゃんとスキンシップをして愛情をこめて育てれば暴れたり噛みついたりはしませんのでご安心を」

 

「サトシのリザードンのようにはならないんですね、よかった」

 

「そうですそうです。ただし特典といえども生き物ですから、大事にしてあげててくださいね」

 

「はい」

 

「それで、進化のためのレベルアップは生き物を倒すことで経験値を得て、というシステムです。疲れたりダメージを受けたりしたらボールに戻してしまってください。佐橋さん自身に特典として戻せばHPやPPは全回復します」

 

「私自身がポケモンセンターみたいなものということですか」

 

「ですね」

 

「質問があるのですが、ポケモンって“わざ”がありましたよね? それはどうなるんですか? 」

 

「覚えられるのがレベルわざだけになります。モノズが覚えているわざは指示を出すときに頭に浮かぶようになるのでそれを見て技の指示を出してください」

 

「レベルアップで覚えるわざですか…? どんなのがあるんですか? 」

 

「(めんど)すみません。それはご自身で確かめていただけますでしょうか…」

 

「あ、はい。すみません…」

 

「いえ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「三つ目の特典は417番『変身音叉・音角+音撃(おんげき)三角(トライアングル)烈節』です」

 

「(トライアングル…? )」

 

「これは仮面ライダー響鬼の劇場版、『劇場版 仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼』に登場した戦国時代の鬼の一人、ニシキが西鬼(にしき)に変化するために使ったものです」

 

「響鬼ですか(見たな、見てたな。忘れたけど、どんなんだっけ)」

 

「仮面ライダー響鬼の仮面ライダーは仮面ライダーではなく鬼であり、改造手術を受けるでも、変身アイテムを使うでもなく、修行を積むことで音撃戦士として魔化魍を退治する“鬼”になるものです。

 よって、この特典も修行を積まなければ使うことができません。あ、いえ、使えはするけど鬼にはなれません。『変身』ができないというわけです」

 

「ニシキってのはどんな鬼なんですか? 」

 

「西鬼は戦国時代の大阪出身の鬼で、虎のような黄色と黒の鬼です。ニシキ本人は鬼の力を使って数々の盗みを働いた大泥棒です。ただ、鬼として人を殺さないという心情を持っていたようですが」

 

「泥棒ですか…」

 

「強盗というより怪盗という感じでしょうか?

 使用武器は三節棍としても使用できる「音撃(おんげき)三角(トライアングル)烈節」。

 必殺技は三節棍型からトライアングル型に変形させた音撃三角を音撃音叉で叩いて清めの音を放つ『音撃響・偉羅射威(いらっしゃい)』です」

 

「え? 」

 

「『音撃響・偉羅射威(いらっしゃい)』。

 ちなみにニシキはこの技を放つとき「いらっしゃ~い」と言っています」

 

「………大阪のイメージでしょうか」

 

「そうなんですかね、多分そうなんでしょうね」

 

 

 

 

 

 

 

 

「四つ目の特典は970番『(ボックス)兵器・晴トカゲ*1(外付け修羅開匣)+晴のリング』です」

 

「(ボックス…? リング…? )」

 

「『家庭教師ヒットマンREBORN! 』、知りませんか? 」

 

「はい」

 

「んー………。

 まず説明させていただきますと、この特典は戦闘用です」

 

「兵器って言ってましたね」

 

「そうです。匣兵器は人間の生体エネルギーをリングに通して変換することで得られる超圧縮エネルギー“死ぬ気の炎”をエネルギー源に動く兵器です。匣兵器には生物型と武器型の物があるのですが、これはそれには当てはまらない、使用者自身を生体兵器に変えるものです。これを修羅開匣といい、本来は体に埋め込んで使用されますが、この特典は外付けバージョンなので普通に開匣するだけでお手軽に、変わることができます」

 

「(何を言っているのかさっぱりわからない………)」

 

「晴トカゲ、という名前から思い浮かぶでしょうが、修羅開匣によって得られるのは再生能力です。腕を切り離して再生させたり、切り離した腕自身から残心を再生させたり。正直トカゲの再生能力とはかけ離れているような気がしなくはないですが…まぁ、そういう能力が得られます。それに加え、純粋に身体能力が向上します。晴属性の死ぬ気の炎の性質“活性”もあるのでしょうが。

 さて、何か質問はありますか? 」

 

「さっぱりわかりません」

 

「………」

 

「………」

 

「…………………」

 

「…………………分かりました。仕方がないのでこれをどうぞ」

 

スッ…(家庭教師ヒットマンREBORN!)

 

「ありがとうございます」

 

 

*********************

 

「―――分かりましたか? 」

 

「はい、よくわかりました…マーレリングじゃないんですね」

 

「はい、それはそれで一纏めにして別の特典になっていますので。でもこのおまけの晴のリングも相応の物ですよ」

 

「まぁ、覚悟がなければ炎は灯せませんし、そうですね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「五つ目の特典は1931番『ワープハット』です」

 

「シンプルな名前ですね(どんなものなのか名前で分かっちゃうな)」

 

「この特典はドラえもん()出てくるひみつ道具の一つでシルクハットのような形をした帽子です。名前から分かるように、この帽子を被ると、その時に頭の中に浮かべていた場所へ瞬間移動(ワープ)する事ができます」

 

「やっぱり」

 

「また、この帽子で誰かと飛ぶ場合、帽子を被っている人の体に触れる必要があります。孫悟空の瞬間移動と同じですね」

 

「(あ、分かりやすい)」

 

「これ以上言うこともないので最後の特典の説明に移ります」

 

 

 

 

 

 

 

 

「最後、六つ目の特典は476番『ビーストメモリ』です」

 

「? なんですかそれは」

 

「(あー、W(ダブル)見てないか…)仮面ライダーWの怪人役、ドーパントに変身するアイテムです」

 

「敵側の変身アイテムですか…?! 」

 

「はい。総合的な名称はガイアメモリといって、星の記憶が込められたUSBメモリのようなものです。メモリの中にはそれぞれのメモリに対応したデータが詰まっていて、それを人体に注入することで人を超人へと変える、それがガイアメモリです」

 

「超人……ですか」

 

「まぁ、そんなものはこれを売る側の宣伝文句であって、実際は怪人ですがね」

 

「売る?! 売り買いされるものなんですか?! 」

 

「あー、えー、はい。仮面ライダーWはそういう物語だったんですよ。

 それはともかく、このビーストメモリは文字通り『野獣の記憶』が入っていて、これを使うことで佐橋さんは“ビースト・ドーパント”になることができます」

 

「………」

 

「ビースト・ドーパントの能力は超人的な腕力と再生能力です」

 

「晴トカゲのと同じですね」

 

「あー、ですね。…被りましたね、完全に被ってますね、あっちは炎が尽きたらダメですけどこちらは炎が尽きていようが使用可能ですし、そこで差別化すればよいのでは? 」

 

「そうですか………」

 

「で ですね。ビーストメモリを挿す生体コネクタは左腕に刻ませていただきますので、変身する際はそこにメモリを挿してください」

 

「―――待ってください、生体コネクタって? 」

 

「あ、言い忘れてましたね。生体コネクタというのは、肉体にメモリを挿入するための……ほら、PCにUSBを差し込むための穴があるじゃないですか、あれのような働きをするものです。形としては黒い刺青のような感じで…。まぁ『ONE PIECE』の世界ならそう目立つこともないと思いますよ? 」

 

「(刺青…なんか、いやだなぁ…なんか、なんかなぁ……)」

 

「生体コネクタがないとメモリの毒素に心と体が一気に蝕まれちゃいますからね」

 

「―――待ってください。毒…? 毒ってなんですか」

 

「あぁごめんなさぃ。また言うの忘れてました」

「ガイアメモリを使った場合、その力に飲み込まれたり毒素に精神と肉体を蝕まれたりして、暴走したり依存症になったりしてしまうことがあるんです。まぁ明言されてないものの、麻薬と一緒ですね。でも大丈夫ですよ、鬼になれるぐらい心身を鍛えたなら、きっとメモリの毒素なんかには負けませんよ」

 

「(麻薬ダメ絶対、のポスターとかで出てくる『一回くらいなら大丈夫だって』とかの言葉に聞こえてしょうがない………絶対使わないぞ)」

 

「ではこれで特典の説明は終了です、よろしいですね? 」

 

「………まだ何か言い忘れてること、あったりしませんよね? 」

 

「ないですよ、本当に」

 

 

 

 

 

 

「次は“能力特典”です。サイコロをどうぞ」

 

「………(何がいいか…ワンピースの世界は言語一緒だし翻訳は意味ないな…『ワープハット』があるから1のアイテムBOXとやらもそこまで欲しいわけじゃないし…鑑定かな)」

 

 

 

からん からからからから

 

 

 

 

「………」

 

「あらら、出目は6 『はずれ』です」

 

「………………」

 

 

それでは転生していただきます。

 

あなたは6つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

 

「えっと、色々ありがとうございました」

 

「はい、行ってらっしゃいませ」

 

 

 

 

 

 

 

*1
正式名称がわからないので仮称ですが





No39 佐橋之二
 いずれ海賊になるつもりで体を鍛え、モノズと特訓しながら毎日を過ごしていた。
→「モノズ! 俺に向かってドラゴンダイブだ! 」
………佐橋、痛みに耐える特訓。(全身を流れる晴の活性の炎で怪我はどうにでもなるけど、痛みは慣れないといけないから)
→→ちなみにモノズは海獣の類を倒すことでレベルアップ。

 15歳でサザンドラに乗って海(空路)へ出航。←特に目的はなし。しいて言えば冒険がしたい。原作知識も穴だらけだったのでルフィについていったりとか時期を合わせようだとか考えなかった。

 ある島を通りがかって、海賊に町が襲われていたので空からスーパーヒーロー着地で助けに入る。サザンドラと“仮面ライダー”西鬼で海賊を
   鎧・袖・一・触 !
 ところが礼を言われるどころか化け物と罵られ、サザンドラ共々石を投げられる。


―――そんなことが数えきれないくらいあって、グレた。もとい悪に堕ちた。

 酒と血に溺れ、島々を巡っては殺戮と略奪を繰り返すようになった。海軍も億越えの懸賞金をかけ、実力者を派遣したが、どこからともなく現れ霞のように消え失せる“悪鬼”に翻弄され何もできなかった。
←『ワープハット』

 そんなこんなしているうちに、鬼の力に心を奪われ魔化魍「牛鬼」となってしまった。しかしなりかける瞬間で千切った腕から肉体を再構築し復活。
 以後は牛鬼とコンビを組んで悪鬼ブラザーズ結成。無辜の民を血祭りにあげていった。
 
 時には牛鬼の吐く瘴気を空からばらまいて、毒に苦しむ人々をゲラゲラ笑って酒の肴にしたり。
 時には活性の炎を音撃に乗せて空から放射して過回復で苦しみ悶える人々を突っついて酒の肴にしたり。
⇒「いらっしゃ~い! いらっしゃ~い! げらげらげらげら! 」

 悪行三昧を働いた。

 活性の炎によって老化せず、しかし体は確実に衰えていき、ある日デザート用に攫ってきた子どもに晴のリングを外され、浦島太郎のように一気に爺になって死んだ。

 享年319歳。

(因みに牛鬼は魔化魍なので不死身。生き残って悪さを働いていたが人間の科学力が進歩するに従い脅威ではなくなり、最終的に動物園に入れられ飼い殺しにされて永遠を過ごす羽目になった)





「モノズ、捕ってきたぞ! こいつとポケモンバトルだ! 」

「覚悟を炎に…覚悟を炎に………~ッ! っダメだ! くっそ~! 何がいけないんだ…! まだ足りないのか…? 」


「やべっ! もうこんな時間か、モノズ! 帰るぞ、母さんと父さんが心配する! …痛い痛い、もう、ボール戻れったら! 噛みつくなって! ほら掴まれ、ワープするぞ」

「………………………。やった、やった! 変身できた! 鬼になれた! すごい! すごい! やったー!! 」
「モノズ、俺とバトルだ! 」
「モノズ、りゅうのいかり! 」
「ずつきだ! 」
「密着してりゅうのいぶき! 」

「は、」
「は、」
「はだか、だーーー!! 」
「服は?! 消えた?! 燃えた?! やばいやばい! 父さんと母さんになんて言い訳すれば…ッ! 」



「………モノズ。お前あったかいな…。綺麗だ、前世ではとても見られない満天の星空…星とか全然興味なかったけど、これはいいなぁ…泣けてくる。心がいっぱいだ」
「ありがとう、悲しいわけじゃないんだ。いや、うん、それもあるけど、ただ綺麗でこんなきれいな空を見れたことが嬉しくて」



「こーら、暴れるな。晴属性の死ぬ気の炎の性質は“活性”。傷を癒す訓練なんだからじっとしなさいって。痒いのは分かるから、ほらじっとして! 」
「! ははは、噛みつかれても全然痛くないぞ! 鍛えてるからな! 僕のデザート横取りして食べた報いを受けるがいい~~」



「(♪BGM)……………………………………」
「―――おめでとう! おめでとう!モノズ! あぁ、いやもうモノズじゃないか、
 ジヘッド! 進化おめでとう! おおぅ、噛むな噛むな! 嬉しいか、嬉しいか! 俺は嬉しいぞ! でっかくなったなぁ、あっはっは! 」



「あいつら…海賊か…? 雑魚っぽいな、倒せるか?
 ………いくぞジヘッド。初めての実戦だ」

「………そんな目で見るなよ…実戦だからって、服を無くすわけにはいかないし、なら変身前に裸になっておくしかないだろ? 」
「………(言うべきかな、言うべきだな)
―――変身。
 ………ジヘッド、行くぞ」



「なぁサザンドラ…楽しみだな…海の向こうには、何があるんだろうな。どんな人がいるんだろう。ほっぺたが落ちるくらいおいしいご飯が待ってるかもしれないし、魂を奪われるほど美しいものがあるかもしれない。楽しみだな………おやすみ、サザンドラ」


『ごめんなさい、父さん、母さん。
 俺は海に出ます。勝手なことを言ってごめんなさい、でも絶対帰ってくるから待っていてください。たくさんの思い出とお土産をもって帰るから、心配しないで。
 今まで俺を育ててくれてありがとう。愛してる。
 行ってきます』





 はい。
 上の「」は出発前の諸々です。
 佐橋さん、感受性の高い人だったので敵意を浴び続けて潰れてしまいました。悲しい事ですね。あまり人と関わってこなかったので心技体の心が戦闘方向に鍛えられても、人間関係では鍛えられていなかったようですね。心理防壁弱すぎでした。
 オーノー…。

 ちなみに、
 前世今世ともに、佐橋さんは童貞です。合わせて343歳童貞………。


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★□ 40番 銅田弥 享年17歳の場合

 ポケモン剣盾…switchいい加減買おうかなぁ………。正直時間とかないしさー…買っても小学生だったあの頃みたいにやり込めないからなー。

後書き(本編)


「次の方どうぞー」

 

ガチャ

 

「こんにちはー……? 」

 

「はい、こんにちは。40番銅田(どうた)(わたる)さんですね。こちらにどうぞ」

 

「………(察し。転生…神様転生………? ナンバリングされているということは、邪神系の転生者サバイバルかな? )」

 

(ストン)キィ…

 

「始めに断っておきますが、私は神さまではありません。神の使いです。

 そして、この転生はお考えの通り神様転生ではありますが、転生者さんが転生する世界は一人一人別々で、転生者同士でバトルすることもありませんのでご安心ください」

 

「………心読めます? 」

 

「はい」

 

「あー………(サトリン、サトイモ)」

 

「スイスイスイ」

 

「サトってオサトが」

 

「サトポッポ」

 

「「サトります」」

 

「「………」」

 

「いえーい」

 

「い、いえーい…」

 

「(天使さま、案外ノリいいんだな…)」

 

 

 

「それでは、『かくかくしかじか』こういう訳でこういう風に転生してもらうことになります。理解できましたか…? 」

 

「ええっと、はい。(サイコロで決めるとか、TRPGのノリか? いや俺やったことないけどもー。転生先のリスト見る限り楽な世界に行くには自由のがいいな…Fate系の世界に特典持って転生とか、抑止力案件じゃないか?“世界の意思からくる排除”受けかねんぞ…)」

 

「では、転生する世界から選んでいただきます。サイコロをどうぞ」

 

「………(選ぶって、サイコロじゃん。俺に賽の目を操作する能力や技術なんかないっつーの)」

 

「どうぞ」

 

「………神様仏様、4・5・6の4か6を………ッ! 」

 

からん からから からん

 

 

⚅:⚁

 

「出目は6と2、これは『ポケットモンスター』の世界ですね」

 

「おお! (割と、いやかなりいいんじゃあないか? 黒い任天堂要素が見え隠れするとはいえ、命の危険はそれほどではないはずだ)」

 

「ポケモン世界に転生してもらう場合は、転生する地方を決める必要がありますので、サイコロを一つ追加で振ってください」

 

「分かりました。

 …振る前に、あの、リストではどうなっていましたっけ…(忘れた)」

 

「こちらです」

 

   ⚀ カント―・ジョウト地方

   ⚁ ホウエン地方

   ⚂ シンオウ地方

   ⚃ イッシュ地方

   ⚄ カロス地方

   ⚅ アローラ地方 

 

「………分かりました」

 

「銅田さん的には、どこがいいですか? 」

 

「え? えーっと…(正直どこでもいいっていうか、カロスのフレア団はリアルガチで危険だからそれ以外ならどこでもっていうか…)」

 

「ふむふむ。サイコロ、どうぞ」

 

「あ、はい」

 

かっ からからから

 

 

 

「出目は6ですね。

 銅田さんの転生先は『ポケットモンスターSM』舞台のアローラ地方に決定しました」

 

「まぁ、まぁ…(島々か…南国、アローラの自然と海。………年中水着回(゚∀゚)キタコレ!! )」

 

「(あー…)では続いて特典の選択に移ります。よろしいですか? 」

 

「はい! 」

 

 

 

 

 

 

「転生特典は『かくかくしかじか』で“アイテム特典”と“能力特典”の二つがあります。まずは“アイテム特典”の数をサイコロの出目で、決めていきます」

 

「はい………(そんなことより“能力特典”の5番のが気になるんですけど―! )」

 

「(スルスルスルーでいこう。心の声なんてキコエナーイ)どうぞ、振ってください」

 

「はい」

 

 

からんころころ

 

 

 

「………」

 

「出目は2、よって銅田さんの“アイテム特典”は二つです。

 くじを二枚引いてください」

 

「はい………(ぐぬぅ……転生先の賽で運使っちゃったか? ともあれ良いの来い! )」

 

 

がさごそがさごそ

 

 

 

565・・・953

 

 

 

「特典の説明をさせていただきます。

 一つ目は565番『グロテスク』です」

 

「グロテスク? 」

 

「『グロテスク』とは、人類を無意識に滅ぼそうとする地球の尖兵“地球陣”を殺すために、地球撲滅軍・開発室が発明した透明化スーツです」

 

「(地球撲滅軍…? 地球人? なんのこっちゃ)」

 

「西尾維新先生の〈伝説〉シリーズの第一作『悲鳴伝』に出てくるハイテクアイテムです」

 

「西尾維新先生ですかー(納得じゃわ)」

 

「透明化スーツ『グロテスク』はバッテリー式で、4時間以上の充電で3時間、180分運用可能。充電が切れればコスプレみたいなスーツ姿をさらすことになるのでご注意を」

 

「なるほど…(バッテリーかよ…コンセント? 充電っつったって、え、まじかよ)」

 

「充電器付きです。使用前にはコンセントから充電して使用してください。

 また、スーツ体にぴったりフィットしたデザインになっていて、一人では着脱が不可能です」

 

「えー!? 1人で着られないんですか!? 誰かに手伝ってもらわないと着ることもできないとか、なんですかそれ! 」

 

「仕様です」

 

「………(そういったって……特典のこと話して、着るのを手伝ってもらう仲間…? ううん………あ、捕まえたポケモンに着せてもらえればいいんだ! )」

 

「ですね。

 ちなみに透明状態での動きが鈍重にならないために、軽量化されているので防御力はほぼ皆無です。

 肩口にスイッチがあるので透明になるときはそれを押してください」

 

「(………考え直すと厳しいな、透明なっても何ができるっていうんだ? 犯罪行為に使うにしてもポケモンの感覚をごまかせる気がしないぞ……)」

 

「この『グロテスク』は良くも悪くも透明になるだけです。つまり音や匂いを誤魔化すことはできません。歩くときは足音を立てないように、動く時は空気を揺らさないように注意してください。作中でこれを使用していた空々(そらから)(くう)も急に動いたことで危うく地球陣に存在を気取られそうになっていましたし」

 

「そう、ですか…(役に立ちそうにねぇ! 無理じゃん! どう利用しろっていうんだよ! 待ち伏せするとしても3時間じゃどうにもならねぇよ! )」

 

「(どんまい)」

 

 

 

 

 

 

 

 

「二つ目の特典は953番『(ボックス)兵器・雨フクロウ(グーフォ・ディ・ピオッジャ)+雨のリング』です」

 

「ボックス兵器…リボーンですか! 」

 

「はい。未来編にて敵役となるミルフィオーレ6弔花の一人、グロ・キシニアのサブ匣、フクロウ型匣兵器。鎮静の性質を持つ雨の炎を全身にまとい、作中では雨の炎の洪水で、相手の意識を失わせる戦法を披露しました」

 

「骸の憑依したフクロウですよね。確か…ムクロウ? 」

 

「よく覚えていますね、それです」

 

「ですか………リングって俺、死ぬ気の炎灯せるんですか? 」

 

「ええ、死ぬ気になれば」

 

「死ぬ気に」

 

「覚悟を炎に変えるイメージ! 頑張ってください。

 ちなみに、ポケモンもリングをはめさせれば生体エネルギーを死ぬ気の炎に変換できますよ」

 

「へ? 俺以外もリング使えるんですか? 」

 

「あなたが特典を貸すことで、『家庭教師ヒットマンREBORN!』の法則が伝播します」

 

「危険ですね…(独占しなきゃ…)」

 

「………」

 

 

 

 

 

 

 

「最後に、“能力特典”を決めていただきます」

 

「サイコロですね(5,5,5,5,5,5,5,5,5!! )」

 

 

からん からからから

 

 

 

 

「……ったぁーーー!! 」

 

「おめでとうございます(棒読み―)。

 出目は5“能力特典”は『○○○コントロール』です」

 

「ありがとうございます!! (ひゃっほー! )」

 

 

 

それでは転生です。

 

 

あなたは2つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

 

「ありがとうございました」

 

「私は何もしていませんよ…まぁ、ほどほどに」

 

「捕まるような真似はしませんよ! 行ってきます! 」

 

 

 

 

 

 





No.40 銅田 弥

 アローラ地方メレメレじまに生まれ、島内ですくすくと育つ。
 8歳の時、海で遊んでいたら倒れている野生のワンリキーを発見。初ゲット(父親のポケモンボールで)。

 トレーナーの資格が得られたのでワンリキーをパートナーに、引っ越してきたカントー出身のトレーナー(SM主人公)と同時期に『島めぐり』に出発。

 ゴーリキーと共にハラの大試練を突破。
ワタル「カイナ(NM(ニックネーム))、ほのおのパンチだ! 」
→・・・=雨の炎の鎮静効果付与チート技。

 ワ「ムチュール、ゲットだぜ! 」
 ワ「ドロバンコ、ゲットだぜ! 」
 ライチの大試練突破。テテフ 死ぬ気の炎に興味を抱き、襲撃。

「テテテ~? フフフ♪ 」
 島の守り神、カプ・テテフが勝負を仕掛けてきた!

――カプ・テテフとの勝負に負けた ワタルは 目の前が 真っ暗に なった!――


 ワ「アマカジ、ゲットだぜ! 」
 ワ「ガルーラ、ゲットだぜ! 」

 ストーリーに関わることなく、粛々と島めぐり進行。
 クチナシの大試練突破。
 ハプウの大試練突破。

ワ「トリトドン、ゲットだぜ! 」

 見事大試練達成したと思ったら、突然開いたウルトラホールにボッシュート。

 それから数か月、未知のウルトラスペースで一人放置。
⇒そのウルトラスペースは人間が生存できない極限世界だった。銅田弥の全身が死を覚悟し、死ぬ気の到達地点へと奇跡的に至る。
 究極の炎圧と純度の雨の炎で、肉体を保護し、生き延びた。

 戻ってきて、国際警察に保護されたが、ウルトラオーラが検出されなかったため、リラや主人公のようにUB(ウルトラビースト)を集める撒き餌とされることもなく元の生活に戻った。


 そして15年後、
 アーカラじまで「マッサージルーム・ドウタ」を営んでいた。



リポーター「アローラの名人! 」
♪~軽快なイントロ~

リ「今日はアーカラじまで今話題のマッサージ師、ドウタさんのお店にお邪魔しています」
ワタル「こんにちは」

(アローラ地方のみならず、全国にその名をとどろかせるマッサージ名人、銅田弥。彼のマッサージを受けた者は皆眠りに落ちてしまうといわれている)

リ「ドウタさんはゴットハンドの持ち主だと呼ぶ人もいますね」
ワ「私としては過分な評価だとは思っているのですがね。私はただ疲れた人々を癒すことができたらと思ってマッサージしているだけですから。でもその評判のおかげで、たくさんの人が着てくれるのは嬉しいです。不眠症に悩む方が私を頼りに訪れてくれたりしましてね。彼らの助けになれればそれ以上のことはありませんよ」

リ「ドウタさんはメレメレじまの出身ということですが、なぜアーカラじまで? 」
ワ「アーカラのことが好きになったから、というのもありますが、それは理由の半分ですね」
リ「半分…ですか? 」
ワ「ええ――」

(突然、内線が鳴り出す)
ワ「失礼………。わかりました。すぐに運んでください」
リ「何があったんですか? 」
ワ「急患です」

(それからまもなく、動けないように拘束された男性が運び込まれてきた)

ワ「またですか…では処置を始めますので運んでください」

(彼は拘束された男と共に部屋の中に入っていった)

リ「あの、一体何なんですか? あの人は一体…」
ジュンサ―「ああ、カプ・テテフの鱗粉を大量に浴びたポケモンハンターよ」

リ「ポケモンハンター?! 密猟者ということですか? 」
ジュ「そうなのよ。島の守り神を捕まえようってわざわざ他地方からね。15年前にリーグができたじゃない? それでアローラについて、他所の人にも観光地以外の良さが伝わるようになったけど、カプの力を自分のものにしようとする人もいてね…」
リ「それで……でも、なんでここに? 」

 高度に制御隠蔽した雨の炎を指先から放射して意識を眠らせるマッサージで全国的に有名となり、千客万来予約満杯になった。
 また、カプ・テテフの鱗粉でラリった人を鎮静化させることができる人間としても頼られるようになった。
 ポケモンスクールに島めぐり経験者として講師になったりも。

 一時的に空席になったアーカラ島の島キングに“代行”として就任したことも。
→テテフに気に入られすぎて引継ぎが滅茶滅茶大変だった。半年程度だった代行が結局3年間やることになった。


 手持ちの
カイリキー・ルージュラ・アマージョ・バンバドロ・ガルーラ・トリトドンに看取られながら亡くなった。(死因:脳梗塞→肺炎併発)


 独身。子ども無し。
 経験なし。非童貞、初体験は数えで8つの頃。

……………………つまり、




はい。
 ケモナー? ポケナー? な銅田弥さんでしたー。
手持ちについて、詳細はコチラ↓

https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=209100&uid=223131


 マッサージ店経営ですけど、薄い本案件は一切ありませんでした。ほんとだよ。
 熟睡させられたお客さんの前で手持ちとイチャラブセッ………とかはしてたけどね。スリルを楽しんでいたんだよ、スリルをッ!

 今回、『グロテスク』は何の役にも立ちませんでした。銅田さんも使ってみようとして諦めました。透明になれたからってポケモンがいる世界じゃあ、だからどうしたと見破られかねませんし。代わりにもう一つの方はメチャメチャ役に立ちました。これありきの話作りでした。

ではまた次回~。






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☆□ 41番 吉原照孝 享年14歳の場合

 

 

 

 

 

 

「次の方どうぞ―」

 

ガチャ

 

「ど、どうも…失礼します」

 

「41番、吉原照孝さんですね。席にどうぞー」

 

パタン

 

「あ、あのもしかして“転生”ですか? 」

 

「えぇ。ただここの転生は少々変わっていまして、説明させていただきますと、『かくかくしかじか』という訳なのです」

 

「なるほど…嬉しいシステムですね」

 

「? どうしてそう思われるんですか? 」

 

「だって、諦めがつくじゃないですか。サイコロだったりくじだったり、運で決まったものならどんな人生になっても「しょうがないなぁ」って」

 

「はぁ…」

 

「うーん、あれですよ。「こんなはずじゃなかったッ! なんで俺は…っ! 」ってならないっていうか…転生モノで、そもそも転生先や転生特典で間違ったものを選んでしまうとか、そういうのです」

 

「ああー」

 

「転生特典で『無限の剣製』頼んで、エミヤシロウの心象風景に塗りつぶされて………とか、そういうのですよ」

 

「なるほどー…」

 

 

 

 

 

「では、サイコロをどうぞ。転生先を決めていただきます」

 

「はい…っ! 」

 

 

からんころころ

 

 

⚃:⚀

 

 

「出目は4と1…『Fateシリーズ』ですね」

 

「フェイトですか 」

 

「(おおう、珍しい。知らない系? 転生とかは知ってるのに? …なるほど、知っているけど詳しくは知らないのか…)

 もう一度、今度は一つだけサイコロを振ってみてください」

 

「はい」

 

 

からんころころ

 

 

 

 

 

「出目は2、よって吉原さんの転生先は『Fate/zero』の世界です」

 

「どんなお話の世界なんですか? 」

 

「………えーっと、願いを叶える万能の願望機たる『聖杯』の力を追い求め、七人の魔術師がマスターとなって七人の英霊をサーヴァントとして召喚し、最後の一人になるまで戦いを繰り広げる聖杯戦争という戦いを行う、日本の冬木市という土地を舞台として物語です」

 

「魔術師に、英霊…ですか。そういう話なんですね…」

 

「はい。そして、聖杯戦争は1994年11月ごろに起こりますので、参加する場合はお忘れなく」

 

「時代、ずいぶんズレるんですね(生まれた年より前じゃん)………別に参加しなくてもいいんですよね? その、聖杯戦争には」

 

「それは確かに、その通りですが…参加なされないんですか? 」

 

「別に叶えたい願いなんてないですし、それに戦争なんですよね? 怖いし戦いたくなんてないですよ」

 

「………(まぁ、それはそうか…)」

 

 

 

 

 

 

「では続きまして特典の選定に移らせてもらいます。『かくかくしかじか』、二種類の特典のうち“アイテム特典”の数をサイコロの出目で決めていただきます」

 

「はい」

 

 

 

から からから

 

 

 

 

 

 

「あっ」

 

「あ」

 

 

「………」

 

「……出目は1 なので吉原さんの“アイテム特典”は一つです。くじを一枚引いてください」

 

「はい、いや、うん。もらえるだけ恵まれていますよね。わかってます」

 

 

ごそごそごそごそごそごそごそごそごそごそごそごそ

 

 

 

2041

 

 

 

「特典の説明をさせていただきます。

 2041番は『アマゾンドライバー+アマゾン細胞(アルファ版)』です」

 

「アマゾン細胞………? あ、『仮面ライダーアマゾンズ』ですか? 」

 

「おおう、ご存知ですか」

 

「はい。BSでちらっと見たら意外と面白くて、最終回まで見ちゃいました」

 

「………あー(season2も劇場版も、存在自体知らないな)」

 

「? それでその、αってことはあれですか? あの赤い方」

 

「はい本編において、鷹山仁さんが変身した、アマゾンアルファと同じアマゾンになることのできるドライバーとアマゾン細胞です。作中の鷹山仁さんの『アマゾンアルファ』と全く同じ容姿や特性になるように神様が不思議パワーでお作りになったそれを植え付けるという感じになりますね」

 

「アマゾン細胞…僕大丈夫でしょうか。人食いになったりとか」

 

「原作の鷹山仁さん同様、人食いの衝動は強くないので十分我慢できるはずです」

 

「そうですか…よかった」

 

「ただ、変身するとしたら、タンパク質を消耗するので卵や肉をモリモリ食べて補う必要があると思いますので、そこはお気を付けください」

 

「はい」

 

「それと、後天的にとはいえアマゾンになるわけですから身体能力などが普通の人と比べて強化されます」

 

「…なんかイヤですね。人間じゃなくなるって」

 

「まぁ見かけは人間ですから、いいじゃないですか。アマゾンズドライバーですが、あくまで強化装備であって、『変身』に必要不可欠ではないので、いざという時には自力でアマゾン態になることもできます」

 

「え、そんなことできるんですか」

 

「ええ、できるんです」

「アマゾンオメガの水澤悠も一話で変わっていたでしょう? あれと同じです」

 

「あー…あー? そうだったよーな、そうでないよーな…まぁ分かりました」

 

「よろしいですか? 」

 

「僕変身する予定なんてありませんし、別にいいですよ。便利なのが出なかったのは残念だけど、厄ネタが出なかっただけで十分です」

 

「まぁ確かに…まぁ………確かに? (チープ・トリックとかの即死級ではないけど、これも立派な厄ネタじゃね? ………あー、season1だけだと確かにそこまでとは思えない…か…? )」

 

 

 

 

 

 

 

「続いては“能力特典”です。サイコロを振ってください」

 

「はい」

 

ころん

 

 

 

 

 

「出目は4 『リスタート×1』ですね」

 

「うぅうん…」

 

「ご不満ですか」

 

「まぁ、はい…正直言うと………いや、不慮の事故で死ぬこともあるし、それを回避できると考えると確かに有用ではあるんでしょうけど…一回死んだらそれでいいんじゃないかなと」

 

「吉原さんこれから二回目の人生ですけど? 」

 

「いや! そういう意味じゃなく! 」

 

「冗談です」

 

 

では転生です。

 

あなたは1つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

 

 

「行ってらっしゃいませ」

 

「ありがとうございました、行ってきます」

 

 

 

 

 






 衛宮切嗣どこ生まれかわからんので吉原さんは冬木に生まれます。

No.41 吉原照孝
 子どもの頃、かけっこで一番だったので女の子(幼女)にモテた。

 中高と陸上部だったが、高校の先生に生物の面白さを教わり、猛勉強。陸上を引退し、二回浪人して有名大学に進学。一流企業に研究員として雇われるまでになった。

 そして、26歳の時、職場の同僚と結婚。子どもができる。
 妻子死亡。

 絶望。聖杯を求める。

 第四次聖杯戦争開始。
→開催の一年前から令呪はあったが、一般人なので召喚も何もかもわからず、聖杯戦争についてもそもそも何が何なのかわからず苦悩する。

⇒開催時期になって、町で異変が起き始めて、焦りながら町をうろうろ。→アマゾンとしての野生の勘が「なんかやべぇ」と囁く。→おそるおそる気配の元に

 ウェイバーのライダー召喚に使ったところにたどり着く。
聖杯「オラ、はよ召喚しろや。できん? しゃーない、やらせたるわ! 」

\ドォォォォォ~~ン/
吉原「何の光!?(ガチ驚き)」

 ガイウス・ユリウス・カエサル〔キャスター〕

を召喚。


→剣カエサルよりもスリムでガリガリ。クレオパトラの知っていた体型のカエサル。

 キャスター(カエサル)に魔術関係の基礎知識を教えてもらいつつ、マスターとサーヴァントとしての親交を深める。
←魔力供給(意味深)じゃないよっ!? 勘違いしないでよねっ!
←願いのこととか、双方の性能についてとか
(カエサル:ステータス・宝具について、吉原:特典について)


数日後
 倉庫群でのイスカンダル(ライダー)の真名暴露で、こっそりのぞいていたカエサルが大興奮。
カエサル「イスカンダル!? 」
吉原「なになに? 」
カ「行こう、行くぞ、行かねば! 」
吉「待て待て待て! 」


 で、夜のうちに(ライダー陣営拠点)マッケンジー宅に突撃。
 色々挨拶して同盟を結んだ。

カエサル「(あなたの部下の興した)プトレマイオス朝守れなくてごめんなさい」
イスカンダル「え? あ、うん。しゃーないって。これからよろしく」
ウェイバー「一般人のマスター………(頭抱えて)」
吉原「これからよろしくー。聖杯使わせてくれるなら部下になってもいいよー。あ、ウェイバー君? 魔術について教えてー」
→願いが受肉なら聖杯余力あるよね。こっちにも使わせて?

 わいの わいの

 同盟相手となったウェイバー君(年下)から魔術についてや聖杯戦争について、色々なことを教授してもらいつつ様子見。

 聖杯問答を挟み、

 アサシン脱落、ランサー脱落、ケイネス・ソラウ タン タン ザシュ!
 トッキーアゾット。


 アーチャーV.S.ライダーに部下として参戦。(いつの間にか部下に。カリスマ:Aって怖い…)

 生きろとは言われてないので変身して特攻。
 死んだ。





―――リスタート―――





 聖杯戦争の始まり(キャスター(カエサル)召喚)まで戻って再開した。

「令呪をもって命じる、ライダーに膝をつくな」
「重ねて令呪をもって命じる、自分の願いを忘れるな」

 (情報的に)強くてニューゲーム


 倉庫街での小競り合いでアーチャーが出ていったタイミングで、遠坂邸を襲撃(キャスターに工房掌握してもらって、変身してバイオレントストライク(ライダーキック))。腕もぎ取って逃走。

 英雄王ご退場(単独行動あるからマスター無しでも現世にいられるけど、つまらんし 頭きたから我帰る! )

 キャスターの扇動スキルを使い、バーサーカーを教会に突っ込ませ、衛宮切嗣に言峰綺礼を殺させるように仕向けた。
――アサシン脱落(マスター死亡により)
――バーサーカー脱落(煽った結果「Arrrrrrthurrrrrrrrr!!」からの雁夜おじさん枯死)


 別れて帰ったら城で待っていたランサー陣営とバトル。
→2対1(鯖) と 2対1((マス)

勝利。ランサー脱落。
 アイリスフィール許容量ギリギリ(ギルの魂濃ゆいから…)

 破裂。アイリスフィール聖杯としての姿に。=どろどろどろ…

呑まれる。

切嗣「破壊する」
セイバー「やめろ! 」
吉原「させるか! 俺は俺の家族を取り戻す、聖杯ならそれができる! 」
カエサル「先に謝っておく、すまないなマスター」

トス

吉原「キャス…ター…な、んで…」
カエサル「私はこれでもれっきとした英霊だ。この聖杯は使えない。それに、令呪がある」
吉原「令、呪…? 」
カエサル「願いを忘れるなという令呪だ。愛し子(カエサリオン)を我が子と認め、愛した女(クレオパトラ)と……。その願いは泥にまみれようと忘れることはない」
吉原「……ッ! ……」
カエサル「この聖杯で会えるのは、中身が違う。私が会いたい者たちではない」



 吉原照孝、死亡。
 その後は残ったセイバーが令呪でエクスカリバーさせられて第四次聖杯戦争終了。

 ちゃんちゃん。





 はい。
 吉原さんの妻子が亡くなったのは抑止力案件です。溶原性アマゾン細胞です。(それで抑止力が働くのかは知らない。長期的にみて人類皆アマゾンになっていた可能性はあるけれども、死徒…なぁ…? )
(作者、Fateシリーズはともかく型月全般は専門家ではないから詳しく知らないの。教えて偉い人! )



 アマゾンアルファの特典には、その転生者の子どもと母体を溶原性アマゾンのオリジナルとしてしまう、超絶疫病神仕様がついていたのです。トラロックとか変質とかなくても子どもと孕んだ母体は問答無用原理不明でオリジナルになる。
 神さま鬼畜ー。
 天使さま鬼畜ー(『聞かれなかったからね』)。

 カエサル〔キャスター〕を引いたのは縁(願いが似ている)です。ただ本人の相性は悪くも良くもなかったので、二周目に英雄的理由で裏切られてしまいました。一周目はライダー陣営に与していたのでそれなりにうまくやっていた。
 アーチャーの倒し方どうにも思いつかなかったので、マスター殺しにしました。ギル様そうなったらどうするんでしょうね。キレる? 落胆? 帰る? うーむ…。


 この世界の第四次聖杯戦争は、ホテル爆破されて教会倒壊して城が森ごと吹っ飛んだだけです。人的被害は最小限で済んだよ! やったね(白目)
 開始から八日で終了ですかね。
 吉原さんは悔いを残して死に、願いは遂げられず、でも人類の未来的にはそれが良かったという。


 ゴムしろ(←してた。そろそろ子ども欲しかった。しないでシた。できた)
――結果、妻子を失い、戦争に参加して人を殺して、最期は裏切られて死ぬ。………悲しいなぁ。


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☆□ 42番 青木純 享年21歳の場合

 一か月近くのご無沙汰本当にごめんなさい
 FGO大奥、カーマと秦良玉引けました。
 とりあえずぼくはカーマさまにおぼれたいです。
 キアラさんと違って、溺れてもそのまま駄目になるだけのような…『最後に絶望して消される感』がないのよねー…駄目になった思考のまま「あぼあー…」ってなりそう。それがいい。愛して…愛して…わたしをあいしてください…。

 はいではどーん! 42番どうぞ!


後書き(本編)



「次の方どうぞー」

 

ガチャ

 

ガチャ

 

「し、失礼します…」

 

「はい。42番青木純さんですね。こちらへどうぞ」

 

「は、はい」

 

「ここは、一言で言うと『転生の間(仮)』。これから転生をなされるあなたに、転生特典を決めていただいたり、転生する世界を選択していただく場所です」

 

「て、転生、ですか」

 

「はい詳しく説明させていただきますと『かくかくしかじか』という感じですね」

 

「わ…わかりました。よくあるやつですね。最近はアニメも1クールに一本はそれ系のが作られるようになりましたし」

 

「確かに。

 ではまず、このサイコロで転生先を決めていただきます。どうぞ」

 

「はい」

 

 

 

からんからから

 

 

 

⚂:⚁

 

 

 

 

「出目は3と2…『BLEACH』の世界ですね」

 

「…………BLEACH。………、あの一つよろしいでしょうか」

 

「はい? 」

 

「ブリーチって、アニメオリジナルストーリーがあるじゃないですか。その、公式からもパラレルワールド扱いされた世界って、どうなってるんですか? 」

 

「…? どういうことですか? 」

 

「えぇっと………転生する世界は『BLEACH』でも、並行世界扱いのアニメオリジナルストーリーの世界に転生したいなー…って」

 

「ほー………ほー………。面白いこと考えますね。

 ちょっと、上に確認しますので待っててくださいね」

 

 

「………」

 

 

 

「――はい、神様? ええ、転生番号42番の青木純さんが、面白いこと要求? 提案? してきたんですけど」

 

「――――――――――――」

 

「はい、サイコロの目は3と2で『BLEACH』の世界に転生することが決まりまして、で、青木さん「アニメオリジナルストーリー」の『BLEACH』に転生したいって言ってきまして」

 

「――――――――――――」

 

「はい。はい。はい、始まりは一緒でも、分岐する感じなんですかね? そうですか。で、どうでしょうか………」

 

「――――――――――――」

 

「おっ! そうですか~。

 ――青木さん、『面白いから、いいよー』だそうです! 」

 

「ほんとですか! ありがとうございます! 」

 

「それでなんですが、アニメオリジナルストーリーといいますが、どれですか? 『BLEACH』オリジナルストーリー頻繁にありましたからねー」

 

「…えーっと、あのー…?

 …斬魄刀が実体化する話です! 」

 

「もしもし『斬魄刀が実体化する話』らしいのですがー? 」

 

「――――――――――――」

 

「『斬魄刀異聞篇』? 青木さん、それであってますか? 」

 

「それです、それ! 確かそんな名前のやつだった気がします! 」

 

「合っているみたいです。それでは神様、その『斬魄刀異聞篇』とやらに繋がる『BLEACH』世界をお願いします」

 

「――――」

 

 

 

 

「次に、特典を決めていただくわけですが『かくかくしかじか』な仕組みとなっております。初めに“アイテム特典”の数を決めてください」」

 

「はい(ろく)」

 

 

 

からんからから

 

 

 

 

 

 

「出目は3、青木さんのアイテム特典数は3つです。

 くじを3枚引いてください」

 

「はい…」

 

 

 

ごそ、ごそごそ………ごそごそごそ!

 

 

1668・・・1319・・・138

 

 

「はい。それでは選ばれました特典について説明をさせていただきます。

 まず一つ目は1668番『お年玉ぶくろ』です」

 

「お年玉袋…? 」

 

「まあ、名前だけでは意味が分かりませんよね。…意味は分かるけどそれが何? て感じですかね? 」

 

「は、はい」

 

「これはドラえもんのひみつ道具の一つです」

 

「ドラえもん…? ………あー。あれですか、金鎚でぶん殴ったり、チリ紙再利用したりするとお金が出てくる、松竹梅の」

 

「おっと、ご存知でしたか」

 

「ええ、まあ。コロコロで読んだ覚えが、なんとなく、頭の片隅に」

 

「なるほど…では、詳しい説明を。

 このひみつ道具は、お正月にドラえもんがのび太くんに出した道具で、“まつ”・“たけ”・“うめ”の3種類のポチ袋からなるものです。

 “まつ”はなぐさめ型。痛い目に遭うと、その痛みの分だけお年玉が袋から出てきます。ただし、頭をぶん殴ったぐらいでは1円しか出てこず、最高金額は12,840円。その最高金額を出した人は、12,840円と引き換えに半年間入院したといいます」

 

「うわぁ…」

 

「“たけ”は節約型。リサイクルなんかをすると、お金が出てきます。のび太は一度鼻をかんだティッシュを開いて乾かしもう一度使えるようにして10円出しました。これも極々わずかな小銭程度しか出ません」

 

「………」

 

「最後、“うめ”はごほうび型。人に親切をして「ありがとう」と言われると100円が出てきます。叱られると、出てきたお金は消え、「ありがとう」以外、「助かった」とか「すまないね」とか、ありがとう以外の誉め言葉には反応しません」

 

 

「…ハズレですね」

 

「まあ、そうですね…。金額小学生基準というか、貰える額も大したことないですし」

 

「使い道…(どう考えても使えない)」

 

 

 

 

 

 

「次2つ目は1319番「リグレーの入ったモンスターボール」です」

 

「モンスターボール、ですか? 」

 

「はい。基本的にナマモノはアイテム特典には含まれていないのですが、神様が無理矢理ねじ込んだ系の特典ですね。

 ポケモンが入った、モンスターボール()特典である、とそういうことです。この特典はリグレーの入ったモンスターボール。ポケットモンスターBWから加わったブレインポケモンリグレーが青木さんの2つ目の特典となります」

 

「リグレー…どんなのでしたっけ」

 

「宇宙人・リトルグレイの「リ…グレ」をもじったポケモンで、タイプはエスパー単一。覚えるわざも大抵エスパータイプのポケモンです。

 Lv.42でオーベムに進化。リグレーが水色で、オーベムが茶色のポケモンです」

 

「あー! はいはい。アニメで見ました。あれですよね、デントとアイリスの顔が…オーベム? の顔になった! 」

 

「ですです。図鑑の説明によると、

 リグレーが『強力な サイコパワーを 操る。サイコパワーで 相手の 脳みそを 締めつけて 頭痛を 起こさせる。』

 

 オーベムが『強い サイコパワーを 持っている。 3色に 光る 指で 相手を 操り 記憶を 書き換えてしまう。』

 という感じです」

 

「記憶を書き換える………(使えるかな…? )」

 

「………(まともな人だと思っていたんだけどなー…)」

 

 

 

 

 

「3つ目の特典は138番『剡月』です」

 

「えんげつ…えんげつ………剡月?! 」

 

「『剡月』です」

 

「ちょ、ちょ、ちょっと待ってください? あの剡月? てかありなんですか、これ! 」

 

「ありです」

 

「これあれですよね。つまり黒崎一護の父親、黒崎一心こと、旧姓:志波一心の、斬魄刀の、『剡月』ですよね! 」

 

「その通りでございます。その『剡月』です」

 

「どうすれば…? 」

 

「まあ、普通に使えばいいんじゃないですか? 霊圧? は斬魄刀はそうであっても、青木さん自身の霊圧からなるものとされて、『なに? この霊圧は…?! 』みたいな反応されることもないですし」

 

「自分、死神の霊圧になるんでしょうか。あのー…霊絡? とかいうの赤くなったりとか」

 

「それは…………。

 ………死神のものに()ならないようですね。あくまで人間として、人間が人間として死神の斬魄刀を所持していると、そういう感じになるとのことです」

 

「あ、じゃあ、魂送とか、始解とか、卍解とか、そういうのができるだけってことですか」

 

「まあ、平たく言えばそういうことになりますね。あ、それとこれは斬魄刀を特典としたボーナスというか、副作用というかなのですが…青木さんの霊圧が上がります」

 

「つまり」

 

「幽霊や虚が見えるようになるということですね。あと、霊圧が高いということはそれだけ虚に魂魄目当てに狙われることにもなるということでもありますが」

 

「まあ、それは仕方ないですよね。力を得た対価と考えれば」

 

「以上で説明を終了しますが、よろしいでしょうか」

 

「はい、ありがとうございました」

 

 

 

 

 

 

 

 

「最後に、“能力特典”を決めていただきます」

 

「はい。サイコロですね」

 

「はい。どうぞ」

 

「………(六以外ならなんでもいいッ! )」

 

 

 

からんころころ

 

 

 

 

「出目は2 『鑑定』ですね」

 

「お」

 

「分かりやすく言えば、『ステータスオープン』。じぶんにも他人にも使えるそれですね。幽霊に使えば、その霊が死んだ理由や、どこで死んだのかも知ることができます」

 

「ほー」

 

 

 

 

 では転生です

 

 

 

あなたは3つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

 

「いってらっしゃいませ」

 

「行ってきます。ありがとうございました」

 

 

 

 





No.42 青木純

 空座町に生まれ、何不自由なく優しい両親の下すくすくと育った。
 稀に虚が自分を食いに来たので、リグレーの経験値にした。(ゴーストタイプは不利? こっちの攻撃は等倍だ! 当たらなければどうということはない! トレーナーの指示がよかった)
 中三の夏、なかなかリグレーが進化しないので、他県に行って、霊圧高めて虚呼び寄せ、呼び寄せたやつらを瀕死の状態まで剡月でズバズバして、とどめだけ刺させる促成栽培で一気にレベルアップ。オーベムに進化させた。



 そして、高校に進み、しばらくして物語が『斬魄刀異聞篇』に突入。

 灰田響子が転校してきた。
→青木「キターーーーーー!! 」

 すかさずオーベムでチキチキ。
 記憶を弄る途中に、憑依していた刀獣(主を失った斬魄刀)が出てきたが、それはサクッと斬り捨てた。
 彼女に、「青木純はずっと昔の幼馴染」「楽しく遊んだ思い出「彼氏彼女になった記憶」などを植え付け、交際開始。

 原作とはその後一切関わらず、フィードアウト。

 オーベムの記憶操作のエスパーを悪用し、灰田響子の“見る”力(詳細不明・(サトリ)的な? )に助けられ、国立大に進学。
 縁故入社(コネはオーベムで作った)で一流企業に入社。

 順風満帆、最高に幸せな人生を送り、老衰で生涯を終えた。





 はい。
 灰田響子とは、アニメBLEACH 261話に登場したアニメオリジナルキャラクターです。
 頭脳明晰容姿端麗スポーツ万能、と三拍子そろった転校生。
 霊的な何かとは特に関係がない(と思う)、千里眼? 未来視? の異能を持つ少女です。あと巨乳。あと巨乳。あと、巨 乳 。(大事なことなので3回書きました)
 髪型と声で、なんとなく影縫余弦さんに激似な少女です。

 青木さん、記憶弄って、親しい人間だったと思い込ませる………月島さん! と書いている途中になりました。………久々にすしがわら先生の『魔法科高校の月島さん(モドキ)』読み返すかなあ………。


では、次回。(今度は一ヶ月も間を開けることはないように! )


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☆■ 43番 荒井将太郎 享年20歳の場合

「次の方どうぞー」

 

ガチャ

 

「失礼します………」

 

「はい。43番の荒井将太郎さんですね? こちらの席にどうぞ」

 

パタン

 

「は、はい」

 

…キィ

 

「…さて、荒井さん。大変残念なお知らせですが貴方は死にました」

 

「あ、はい」

 

「理解なされていますね。そして、まぁこっちも分かると思いますけど『神様転生』というやつです」

 

「(やっぱり………)」

 

「私自身は神さまではなく、その使い…天使ということになります。ここで転生する世界と転生特典をサイコロとくじによって決めていただき、第二の人生を歩んでもらいます」

 

「世界…サイコロ…? 」

 

「神様いわく、『転生特典を転生者に決めさせたら俺ツエー(ルート)ばかりでつまんない。かといってこっちが決めるのは押しつけがましいというか、結末が読めそう』とのことでして…。

 あらかじめ用意された選択肢の中からですが、転生者様自身の運で、一生を左右する選択を行っていただこうかと、そういうことです」

 

「な、なるほど……。特典とか、転生する世界とか、どんな感じなんですか? 」

 

「ざっくり言うと、漫画やアニメの世界と、それに登場する不思議な力を持ったアイテムが特典となっています。具体的にどんな特典があるか……とかは秘密なのでお教えできません。ただ、荒井さんがお引きになった特典に関しては、それがどんなもので、どんな使い方をするものなのか説明をさせていただきます」

 

「わかりました」

 

 

 

 

 

 

「ではまず荒井さんが転生する世界をサイコロの出目で決めていただきます。サイコロをどうぞ」

 

「はい。

 二個同時ですか? 」

 

「同時で」

 

 

「………」

 

からん からから

 

 

 

 

 

⚁:⚀

 

 

「…、サイコロの出目は青2の赤1 荒井さんが転生する世界は『ONE PIECE』の世界に決定しました」

 

「ワンピース…」

 

「一応念のためお尋ねしますが、知っていますよね? 」

 

「ええ、まぁ、はい。嗜む程度には? 」

 

「結構」

 

 

 

 

 

 

 

「では続いて、特典の選択です。まず“アイテム特典”を決めていただきます。サイコロを一つ振って、出た目の数だけ くじを引くことができ、引いたくじの番号と一致するリストのアイテムが荒井さんの特典となります」

 

「つまり、出目が6なら6個、1なら特典1つだけ…? 」

 

「そういうことになります。まあ、アイテム特典の中には全然役に立たないモノや、デメリットにしかならないモノもありますから、一概に出目が大きいから、来世でお得ということでもないですけどね。結局はくじ運です」

 

「わかりました。

 ………えいっ」

 

 

からんからから

 

 

 

 

「―――あ、あぁ…」

 

「…ドンマイです。大丈夫ですよ。特典が一つだけでも人生を謳歌して幸せな一生を送った方はいらっしゃいますし、…逆に特典が6つでも、その力の多彩さから力に溺れる方や修羅の道を歩まれることになった方もいますし、あまり気を落とさずに」

 

「はい……」

 

「くじを2枚引いてください」

 

 

 

 がさごそがさごそ

 

 

576・・・2195

 

 

 

 

 

「荒井さんの“アイテム特典”説明を始めさせていただきます。

 

 まず1つ目、576番『マルチステッキ イーチアザーとコスチューム(男性用スーツ)』です」

 

 

「マルチステッキ…? 」

 

「出典は西尾維新先生原作の長編シリーズ<伝説>シリーズ。この特典は、作中の対地球組織『絶対平和リーグ』が、過去に地球と戦争をした火星の尖兵『火星(じん)』の魔法技術を再現して生み出した兵器の一つで、

 端的に言って魔法の杖と衣装です」

 

「(すごく気になる単語の山…でも突っ込まないでおこう…)魔法の杖ということは、つまり魔法を使うデバイス…みたいなものということですか? 」

 

「そうですね。着ただけで防刃・防弾・超防御力に飛行魔法がつかえるコスチュームと、振るえばステッキの固有魔法を自由自在無制限に扱える時計に擬態可能なマルチステッキ。この2つ1セットが荒井さんの一つ目の特典です」

 

「おお…! (なんだかすごそう…! )」

 

「原作では絶対平和リーグ所属の少女兵たちに支給され、彼女たちを魔法少女にしていました。コスチュームは魔法少女らしいフリフリふわふわのデザインでしたが、『えっ、これは…大の大人が着てたら恥ずかしいじゃん。見るに堪えんわ』という神様の判断で、デザインをスーツに変更しています」

 

「(神様ありがとうございます! )」

 

 

「コスチュームはステッキがなくても飛行することができますが、ステッキを使うにはコスチュームを着ていなければいけません。

 一瞬で装着! とか、宇宙刑事や魔法少女のような機能はついていないのでお気を付けください」

 

「これも含めて特典って、念じれば出てくる感じですか? 」

 

「はい。『出ろ』と思えば出てきます。『消えろ』と念じれば消すことができ、失くしたり、汚れたり、壊れたりしたら再出現させてください。

 ちなみに、『出ろ出ろ』と念じても、もう出てるなら出ません。特典を無限増殖させたりとかそういう真似はできませんのであしからず」

 

「しませんよ…。………? あれ、これ、特典って僕以外にも使えるんですか? 」

 

「ええ、“アイテム特典”ですから、一部転生者自身に宿る系のアイテム以外の特典は、他の方にも使用可能だったり貸与可能だったりします。

 出したり消したりの決定権は転生者が握っているので奪われても取り返すのは簡単ですけどね?

 マルチステッキとコスチュームは、使用にあたって特別な資格や能力を必要としていないので、原作キャラに渡して着てもらって飛行能力を与える…なんてことも可能と言えば可能です」

 

「へー」

 

 

 

「もうそれなりに説明をしてしまった感はありますが、コスチュームの力について説明させていただきます。

 コスチュームの力その一、『防御力』。これは科学的物理的なものではなく、魔法的なファンタジーなもので、例えば、防弾チョッキや防刃チョッキで攻撃を受けたとして、ノーダメージでも攻撃された分の衝撃は普通に響いたりする。斧を投げられ、繊維の一本も斬られることはなかったが当たったときの衝撃で肋骨が折れて悶絶する。

 そういうことがありません。本当の本当にノーダメージで押さえることができます。むき出しの首を絞められたりすれば、その限りではありませんが。

 

 コスチュームの力、その二、『飛行能力』。

 慣れれば、超高速で空を駆け回ることができます。

 フワフワ宙に浮かんで音もなく動くことも、UFOみたいな変則的な飛行を行うこともできます。

 

 最後に、これはまあ、特典であるということなんですが、荒井さんの体形に合ったサイズで出現します。

 飛行訓練を少年時代に練習しようとして、大人用のスーツが出てきても困るだろうということで、荒井さんが3歳の時は3歳の、20歳の時は20歳の身長体形に合わせてぴったりな大きさのコスチュームとして出てきます」

 

「………なるほど」

 

 

 

 

「さて、肝心の『マルチステッキ イーチアザー』の固有魔法ですが………」

 

「………」

 

「『自然体』です」

 

「………。………? 」

 

「はい、ちゃんと説明するのでご安心を。

 そもそも『イーチアザー』は火星陣の言葉で『イルアルアズ』…「自然体」という意味を示す言葉で、文字通りなのですが………ああ、脱線していますね、失礼しました。 この『自然体』の魔法は、使用者だった『パンプキン(努力家)』こと杵槻鋼矢さんいわく―()()()()()()()()()()

 違和感を消し、不自然を削除する…と言えばかっこいいですが、結局見栄を張っているだけなので、首を斬られたのに平然とお茶を飲むとか、そういうのは無理です。

 徹夜明けでめっちゃ眠いのを『自然体』の魔法で誤魔化して、自分以外の人間から眠そうには見えなくしても、結局睡眠不足は消えていませんから寝落ちして、魔法が消えて怒られる、とか。そんな微妙な利便性を持った魔法です」

 

「(び、微妙………)」

 

「魔法の効果は対人(自身)オンリー。自分以外の人や物に『自然体』の魔法効果を付与するといったことはできません。その上、この魔法は『自然体』に見せるといっても限界があり、空を飛ぶなどのどう見ても自然でない行為をしている時は誤魔化せません。………常識改変モノのエッチな漫画みたいな真似もできません」

 

「しませんよ! 」

 

「それは失礼しました。

 かといって、これが使い道のないハズレかといえばそうでもないです。

 例えば交渉事で、めちゃくちゃ焦っていたとしてもこの魔法を使っていれば平然としているように取り繕えますし、単純に歩いたり座ったりなら魔法の効果は有用なため『自然体』で、“見えているけど気にしない”…みたいな、疑似的なステルス効果を発揮することが可能です…常識の範囲内で、ですけど」

 

「そういわれると確かに………(頭がよくないとうまく使えない系の特典だな、これ。僕に使いこなせるかな…)」

 

「説明はまあ、こんなところでしょうか。何か質問はありますか? 」

 

「……………はい、大丈夫です」

 

 

 

 

 

 

「二つ目の特典は2195番『メカエリチャンⅡ号機のセイントグラフ』です」

 

「メカエリチャン? メカエリチャンって、あのメカエリチャンですか? 」

 

「はい。あのメカエリチャンです。MK Ⅱの方ですが。

 この特典はサーヴァントを併記として運用するための特典であり、『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』のクラスカードをモデルにつくられており、

 武装を召喚する『限定召喚』、

 サーヴァントの“力”を召喚し自身に能力・スキルを付与する『夢幻召喚』、

 セイントグラフのサーヴァントそのものを召喚する『英霊召喚』の3種の使用方法が存在します。

 ただし、聖杯戦争とは違って、特典であるセイントグラフを通じて荒井さんとパスは通じているものの、サーヴァントへの絶対命令権である令呪が存在しませんのでご注意を」

 

「令呪ないんですか」

 

「はい。なのでサーヴァントは人徳でもって使役するのが基本になりますでしょうか。怖がったりすると彼女の眠れる嗜虐性を刺激する恐れがありますから、『自然体』の魔法を使って平然と接しているように見せかけるのがよろしいかと」

 

「そう…ですね…」

 

「何度でも言いますが、注意してくださいね? 以前セイントグラフの特典を引き当てられた人の中には、接し方を間違えて腕を食いちぎられてしまった転生者の方もいらっしゃいますから」

 

「ええ………」

 

「いざという時のために手懐け…信用を勝ち取っておくことは大事だと思いますよ。『ONE PIECE』の世界でも充分な力をメカエリチャンもとい、Ⅱ号機は持っていますし、例えば捕まったりしたときなどに、召喚して助けてもらったりなどもできるかもしれませんし」

 

「それは…そうですね…うーん」

 

 

 

 

 

 

「最後に、“能力特典”サイコロ選択です」

 

「………」

 

「“能力特典”とは、異世界ファンタジー転生モノで主人公が最初から持っているような定番の能力5つを、出目に対応する一つだけ与えるというものです」

 

「……5つ? 」

 

「あ、はい。出目ごとに能力が設定されているのですが、6は『ハズレ』となっていますので」

 

「はずれ」

 

「はい。“能力特典”なしです」

 

「(6以外を………ッ! )」

 

 

 

からんころころ

 

 

 

 

 

「あー………」

 

「………」

 

「あー…まあ、ドンマイですよ。別になくっても“アイテム特典”が2つありますし! 」

 

「はい………」

 

 

 

 

 

では転生です

あなたは2つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を

 

 

 

 

「ありがとうございました」

 

「行ってらっしゃいませ」

 

 

 

 

 





No.43 荒井将太郎

 子どもの頃、親に隠れてメカエリチャンを召喚して、絆を深める。
→もちろんマルチステッキ イーチアザー使用。



 少年は青年へと成長し、長年の訓練の結果、Ⅱ号機と並んで空を飛び回ることも楽々行えるまでに飛行技術を鍛え上げた。また、『自然体』の魔法をそれこそ自然に行使できるようになり、自然体で接し続けたためにメカエリチャンも少女らしい一面を見せてくれるまでになった。


 そんなある日、15年弱…魔法を使い続けた反動が遂に訪れた。マルチステッキとコスチュームの魔法を使うにはエネルギーが必要。必要なエネルギーとは何か。
 魔力? いいえ。生命力? いいえ。
 エネルギーとして消費されるのは『運命力』。つまり不運から逃れる力、事故や事件に合わないように働きかける力。それが魔法のエネルギーとして消費され続けたことで、将太郎は『運が悪く』なっていた。
 今までは『運が悪い=不運から逃れられなくなる』程度で済んでいたのが、遂に限界を迎え、『運が悪い=不運の方からやってくる』に。

→メカエリチャンとの空中散歩中、不幸にも海賊船とそれに襲われる船を発見。
 持ち前の正義感から放っておけず、メカエリチャンをけしかけ海賊撃退。

 感謝はされたものの、捕縛した海賊の懸賞金を受け取りに行くことになり、海軍の船に乗って受け取りに。

 「人型のロボットが暴れていたということだが、それひょっとして新型のパシフィスタなんじゃないか?! 」

 とち狂ったアホに疑いをかけられDr.ベガパンクにその噂が伝わる。

ベ「メカエリチャンだっけ? すげーな! これ量産しようぜ! え? メガフレーム⁇ めっちゃスゲーじゃん! 作ろう作ろう! 」



 一体何がどうなったのか、メカエリチャンを海軍の兵器として量産することが決定。従来のPXと違い、作りが単純で量産しやすいことと、並み以上の戦闘力、空を飛び回ることができる点などが評価された。

 サーヴァントであれど、そんな要素は世紀の大天才、天才科学者ドクター・ベガパンクには障害にすらならず、瞬く間に解析、量産体制が整った。

 量産型メカエリチャンと共に、Ⅱ号機用メガフレームも試作され、将太郎はいつの間にか海兵になっていた。

 メカエリチャンは世界中に配備され、海賊や悪漢を空から鎮圧していった。


・・
・・・
・・・・
・・・・・・

『メカエリチャン・サーガ』
→https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=213870&uid=223131

・・・・・・
・・・・
・・・
・・


********************

 523年後

********************


「将太郎、見えるわね」

「ああ、あれがスペース海王類の巣…」

『正しくはそれを生み出す者の母星、かしら? 』

「どっちでもいい。ともかく敵の本拠地にたどり着いたこと、それだけが重要だ」

「――V3、感じたかしら? 」

『ええ、Ⅱ号機。私のセンサーにも反応あり。
 ――敵が来たわ』

「数は? 」

「いつも通りよ」

「………数える間もなく増え続けている? 」

「そういうこと。いまにもこの時空座標に攻撃を仕掛けてくるわ」

『指示を、マスター』

「――あれをやるぞ」

「あれね」

「ああ…―――変形だ! 」


「メイガス・エイジス・エリザベート・チャンネルⅡ 超進化――」

<超神瑆 メカエリチャン・オーヴァーロード>


「メイガス・エイジス・エリザベート・チャンネルⅢ 超進化――」

<光輝 メカエリチャン・エクストリーマー>



「全並行世界、接続完了――」
『各終末宇宙の個体と交信――』
「超時空間転移システム起動! 」


「来い! アルティメットメカエリチャンッ!! 」




「駄目ね」

「………」

「呼べるだけの応援を呼べるだけの宇宙から呼んで、私も私たちもみんな必死に戦っている。それでも足りない。今のままだと私たち確実に負けるわ」

『どうするの、負けるなんてごめんよマスター』

「…イチかバチか、やってやる! 」

「まさか…! 」

「合体だ………っ! 」

<超神瑆 メカエリチャン・オーヴァーロード>

      +

<光輝 メカエリチャン・エクストリーマー>

      +

<アルティメットメカエリチャン>×無量大数


      =



【跪きなさい】
【奉りなさい】
【祈りなさい】
【誓いなさい】
【叫びなさい】
【願いなさい】
【私たちはこの宇宙のすべて】

【選ばれし全宇宙の神】

【我を畏れよ、我を讃えよ】

【永久の信仰を、奉げ尽くせ】


 ――超究極進化合体超越機神
 ――宇宙鋼鉄魔嬢/魔城

<<終末宇宙 コズミックメカエリチャン>>



「行くぞ! 」

「『ええ! 』」


………。

「バーニアッ! 点火(ファイア)ッ! 」

『敵補足――時軸変動座標確定』

「無限銀河っ! 」

「デスカッター!」

「『「ブゥゥメラッンッッッッ!! 」』」





「効かん! 」
『損傷否定――≪自己否定プログラム≫正常可動』
「私のボディに傷がつくなんてありえない」



「決めるわよ、マスター! 」

「ああ! エリザ粒子充填! 」

『魔力およびエリザ粒子の搾取、コズミックラング超過駆動、胸部(ブレスト)展開(オープン)



<ドリルアーム>
「どォ…けぇぇぇぇぇぇぇええええッ!!」

<スカートフレア>
「うおおおおおおおおおおおお!! 」

<ドリルロケットパンチミサイル>
「おおおおおおおおらあああああああ!!」

<励起エリザ粒子散布概念変化>
「だっぁらっしゃああああああああああ!!」



「入った! 今よっ! 」
『人類の脅威は全て消去する』

鋼鉄宇宙魔嬢(ブレスト・コズミック・エリジェーベト)! 」




 スペース海王類は母星ごと消滅した。
 しかし、彼の戦いは終わらない。これからも彼とメカエリチャンを滅ぼすために強大な敵が絶え間なく襲ってくることだろう。

 この戦いに終わりはない。
 荒井将太郎が、進化を諦め、逃走と運命に背を向けない限りは。
 彼は戦い続ける。
 いつか倒れるその日まで、メカエリチャンと共に。








はい。

 はっちゃけたらなんかヤバいことになりました。
 すごいぞすごいぞメカエリチャン!
 人類の脅威カテゴリは伊達じゃないぞ、メカエリチャン!

 ちなみにⅡ号機とV3と荒井将太郎が揃っていない世界線 並行世界は全て送り込まれたメカエリチャンによって消滅しています。
 送り込まれた先の宇宙を一つ食いつぶして進化した結末が<アルティメットメカエリチャン>なわけです。
 怖いね!

 マイページのにもふんわり書いたけど、結局ここまでなったのはマスターを思う『愛ゆえ』だからね!
イ○○ギン「愛、怖いなぁ!」
??さん「唯一永遠なもの、それは……愛だ」
    「この宇宙を回すもの、それは愛なんだ。暗闇の中に瞬いている、希望の光だ! 」
→希望の光………。

 執着心ともいう! それもまた愛だよ!



以上! なんとか、平成の内に書き終えられてほっとしました! それでは令和に会いましょう!
 次回もお楽しみに!




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☆□ 44番 川上珠 享年16歳の場合

『仮面ライダー剣 ROUSECARD ARCHIVES』届きました! やべぇ! これヤベぇよ(語彙力)!

 バインダー買ってねぇよ チクショウ!
後書き(本編)


はろはろー。11話ぶりこんにちは、神様ですよ?

恒例、4回目のゾロ目回だ。

ちょろーっと手出しはするけれど、くじは完全運任せで引いてもらっているから安心してね?

 

 

 

「次の方どうぞー」

 

ガチャ

 

「…………、」

 

「はいこんにちは~、44番 川上珠さんですね? こちらにどうぞー(ふーむ、タマというわりに結構厳ついのにゃ) 」

 

「え、あ、はい…」

 

「覚えていらっしゃらないのかもしれませんが川上さん、あなたは死にました」

 

「…はい」

 

「そしてもう一度人生を歩む機会を与えられました」

 

「はい…? ああ、そういうことですか。僕はてっきり…(『死役所』的なものかと)」

 

「えぇえぇ、川上さんが考えている通り、ここは転生の間…みたいなものです。私も死刑囚じゃなくて神様の使いですし」

 

「(心を) ! えっと、あの…」

 

「大丈夫ですよ。川上さんが口下手なのはわかっていますから。そのままで聞いてください。

 川上さんにはこれから転生をしていただきます。ただし転生先も特典も、自由に選べるわけではありません」

 

「………(特典…ああ、「殺しちゃってすまん。代わりに○○あげるわ」なやつか)」

 

「まず川上さんにはサイコロを振るってもらい

 

 

『かくかくしかじか』

 

 

 というわけです。わかりましたか? 」

 

「はい」

 

「では早速、転生先のサイコロを振ってみましょー! 」

 

「お、おぉー…」

 

 

「はい、これがサイコロです。青赤の順で、先ほど見てもらった出目と同じ転生先に転生していただくことになります。

 それでは、どうぞ! 」

 

 

 からんから―――

 

 …………。

 

 

⚅:⚄

 

 

「はい、出目は6と5なので『神様が自由に転生先を決める』です」

 

「………(嵌められてない? 大丈夫かな…)」

 

「あー…、神様はそこまで無茶な転生先にはしないと思いますのでご安心ください」

 

 

 

 続いては特典です。『かくかくしかじか』という風になっています。まずは“アイテム特典”の数をサイコロで決めていただきます」

 

「一番は6個ってことですか? 」

 

「はい、特典の最大数は出目が6であった時のアイテム特典6個です」

 

「………………(神さま! )」

 

 

からんから―――

 

 

 

 

 

「おっ」

 

「おめでとうございます! 出目6なのでくじを6枚引いてください」

 

「はい(よっし! )」

 

 

がさごそがさごそ

 

 

2302・・・1842・・・1826・・・2512・・・2274・・・427

 

 

 

 

「では特典の説明をさせていただきます。

 まず一つ目は2302番『No.045 大社長の卵』です」

 

「??? 」

 

「えっと、『HUNTER×HUNTER』って漫画はご存知ですよね? 」

 

「はい」

 

「それのグリード・アイランド編ってわかりますか? 」

 

「………あぁ(アニマックスで昔見た気がする。リメイク前? だっけ? 新しい方のアニメでもやったんだっけ? )」

 

「まぁ、それです。この特典は、それに出てくる指定ポケットカードの一枚で説明文によると【1日3時間手の中で温めることで1年後~10年後に現実となって孵る卵。温める時に願う気持ちが強いほど早く孵化する。】です」

 

「……(? つまり…? )」

 

「つまり、この特典を実体化(ゲイン)させた卵を1日3時間温めていれば、将来大社長になれるということです」

 

「大社長………」

 

「大社長です。自分で会社を立ち上げることになるのか、どこぞの大企業の後継者となるのか、それはどうなるのかわかりませんが大社長になれるわけです。カチグミ人生オメデトー! です」

 

「はあ………(喜ぶべき? なんだろうか? でも、社長って大変そうだよな…でも社長かー…大社長…)」

 

 

 

 

 

「二つ目の特典は1842番『手投げミサイル』です」

 

「物騒な…(でもちょっとコミカル)」

 

「これは『ドラえもん』のひみつ道具の一つでその名の通り手で投げられるミサイルです」

 

「………(聞いたことないな)」

 

「劇場版ドラえもんに登場したひみつ道具ですからね。

 手のひらサイズのミサイルというよりはロケットのような形で、ドラえもん曰く『必ず当たる』。劇中でその威力が披露されることはありませんでしたが、ドラえもんの『龍なんか簡単に退治できる』という言葉にふさわしいだけの威力を持っています」

 

「やばい(やばい)」

 

「特典であるので何発でも投げられますし、かなり強い特典だといえますね」

 

「………あの、コレを人に向けて投げたらどうなるんですか? (爆発の威力にもよるけど、巻き込まれないかな? )」

 

「人に向かって投げたら標的にされた人間は間違いなく死にますね。

 川上さんは~………そうですね、近くの標的に向けて投げたのなら、爆風とかが来るかもしれませんね」

 

「(やっぱり)」

 

「なにはともあれ、物理的に破壊力大の無尽蔵ミサイル兵器が手に入ったということですね。おめでとうございます」

 

「…はい(よろこんでいいものなのだろうか)」

 

 

 

 

 

 

「三つめは2512番『わざマシン:ギガドレイン』です」

 

「ポケモン? 」

 

「はいポケモンです。ポケットモンスターシリーズに登場する、手持ちのポケモンに“わざ”を覚えさせるどうぐ 「わざマシン」の一つです」

 

「ギガドレインって確か…HP回復するやつでしたっけ(…いや、そんなことより、わざマシン貰ってもポケモンの世界に転生するわけじゃないんだから、使い道なくない? あー、ハズレひいたか)」

 

「はい。ギガドレインは草タイプのHP吸収系のわざの最上位で、与えたダメージの半分を吸収し、自身のHPを回復せるわざです。

 そして、川上さんが心配なされている問題ですが、ご安心ください。ちゃんと使えますよ、川上さん自身が」

 

「僕が? 」

 

「神さまいわく―『あ、これポケモンだけしか覚えさせられなかったらポケモンの特典引けなかったやつらギャン泣きじゃん。やっべ』とのことでして、特典としてのわざマシンは人間にもわざを覚えさせることができるようになっているのです! 」

 

「おお、おお………(つまり、僕がギガドレインを覚えて、敵に「ギガドレイン! 」ってしたらキューンポポポン、キュインキュインキュインッ! ってなるわけか! )」

 

「そうですね。ギガドレインは特殊わざなので、特別接触する必要もなく攻撃可能ですよ。あと、コレはあくまで“アイテム特典”なので、他の人にも使わせることはできます」

 

「(…そうか、他の人にも。………あ、そうか、死にかけの人に覚えさせれば、体力を回復させて助けたりとかできるのか! )」

 

「そうですね、そういう使い方も可能です。最後に一つ言っておくと、おぼえた技はゲームのポケモンと同じ「わざ」なので、使う度にPPを消費します。なので、使っているとPP不足で使用できなくなります。ギガドレインのPPは10。なので10回使ったら改めてわざマシンを使って覚え直してください。わかりましたか? 」

 

「はい(覚え直しか…連続使用は避けた方がいいのかな? ………いや、違うな。能力の拡散防止に使えるのか。わざのもとになるわざマシンは僕が持っているわけだから、僕が誰かに使わせてもその人は10回しかギガドレインできない。そういうことか)」

 

「………………」

 

 

 

 

 

 

「四つ目の特典は1826番『どこでもドア』です」

 

「どこでもドア………」

 

「言わずと知れた代表的なひみつ道具ですね。行きたい場所を口にしてドアノブをひねれば、そこと繋がる。遠く何光年も宇宙の先や、異次元以外ならどこへだって行ける夢の道具です。瞬間移動というわけではないので、ドアから出てくる場面を目撃されたらかなり怪しいですがそれ以外はとても有用な道具といえるでしょう」

 

「そうですね」

 

「ちなみに、このどこでもドアは、転生先の地図と川上さんの思念読み取りのハイブリット形式なので、異次元でも宇宙の先でも川上さんが一度行ったことのある所ならどこでもドアの記憶装置に座標が記録されて、どこでもドアで行くことができるようになります」

 

「あ、っと…(異次元とかある世界なんですか? )」

 

「神様次第なので分かりませんね。ただそのような世界であった場合、ということです」

 

「わかりました」

 

 

 

 

 

「五つ目の特典は2274番『No.016 妖精王の忠告』です」

 

「またHUNTER×HUNTERですか」

 

「ですね。今度の特典の説明文は【あなたに足りないもの、直した方がいいところなど優しく諭して的確なアドバイスを与えてくれる。たまに呼んでもいないのに現れることがあるが少しうっとうしい】ということで」

 

「………」

 

「要するに、実体化させるとRPGゲームの王さまみたいなふくよか髭もじゃの妖精爺さんが出てきてアドバイスをしてくれるという“アイテム特典”です」

 

「………」

 

「ある意味あたりだと思いますよ? 何の裏もなくあなたのことを思って優しくアドバイスをしてくれる相棒と考えれば」

 

「………そう、ですかね」

 

「あー、まぁ、年を取ればわかりますよ」

 

「えっ、はい」

 

 

 

 

 

「ラスト、六つ目の特典は427番『ホッパーゼクター+ベルト他ツール×2』です」

 

「? 」

 

「(知らないのか…)ではこちらの映像をご覧ください」

 

*  小一時間  *

 

「(地獄兄弟…そういうのもあるのか…)」

 

「はい、分かりましたね? 彼ら矢車想・影山瞬が変身する仮面ライダーキックホッパー・仮面ライダーパンチホッパーへの変身ツール一式がこの“アイテム特典”です」

 

「2セットですね」

 

「はい。地獄兄弟的に2セットであるというのと、もともとホッパーゼクターはリバーシブルなので、パンチとキックで特典を分ける理由はないなということでして」

 

「なるほど…いや、たしかに(2セット…誰かに…いやいや、そもそもゼクターは資格者じゃないとだめじゃない? 僕は変身できるのか? )」

 

「ゼクターに川上さんは資格者として登録されていますので変身は問題ないですよ。ただ川上さんのお考えの通り、川上さん以外が変身するのは難しいですね。資格者に選ばれないと」

 

「やっぱり…」

 

 

 

 

 

 

「“アイテム特典”の次は“能力特典”です。

 サイコロをどうぞ」

 

「はい」

 

 

 からんからから

 

 

 

 

「出目は2 “能力特典”は『鑑定』です」

 

「………(できれば、翻訳がよかった…大丈夫かな。大社長になるとして、外国語出来ないのは問題じゃないか? )」

 

 

 

 

 

 

では転生です。

あなたは6つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

 

転生を実行します。それではよき人生を

 

 

 

「ありがとうございました」

 

「はい、いってらっしゃいませ」

 

 

 

***********************

 

「は? え? (ここどこ? 真っ暗で何も見えない)」

 

「どうもこんにちは、神様です」

 

「(声が耳元に! )」

 

「ひっひっひ。声だけを届けているからね。触れようとしてもそこには何もないよ」

 

「………」

 

「んー、それじゃ早速サイコロを振ってもらおうかな。何のためにとか、そういう質問は受け付けないからそのつもりでね? 」

 

「………」

 

 

 

 

「ほーほー、出目は1か。

 それなら今度は3つのサイコロを同時に振ってくれ。

 説明?それならこの後にしてあげるよ。ほら振って」

 

「………(なんなんだいったい)」

 

⚅:⚄:⚄

 

 

「ヒューッ! デカい目が出たねー!

 6×5×5(×1)で150年かー…。

 おっと、ごめんごめん。説明しよう。

 

 このサイコロは生まれを決めるためのもの。そして最初の出目“1”は『3個のサイコロの出目で積を出し、出た数の年数分原作から遡り生まれる』だ。

 

 え? 転生先? 知らないはずだけど聞く? 『ハイスクールD×D』って物語の世界。

 ね? 知らないでしょ?

 

 どんな世界って……、天使とか悪魔とか堕天使とか、妖怪とかドラゴンとか神様とか、そういうやつが実在する世界だよ。

 ははは、そう絶望した顔をしなくても大丈夫。君の特典は戦闘に向かないものが多いけど、原作前に死なれちゃ面白くないからね。

 

 君には期限付きの『不老不死』を与えよう。あと『病気への完全耐性』もね。期限は原作が始まるまで。それまでの間、君は若い青年の姿のまま老いることも死ぬこともなく、病に倒れることもない。四肢が欠損しても内蔵が損壊しても修復される。漫画の『亜人』と違って、死ななくても治るけど、痛みはあるからあまり怪我はしない方がいいと思うよ。

 ………あ~、大社長の卵とかがあったね。表に出るなら老いてないと不自然か………なら『認識操作』もつけよう。これで君は不老不死でも怪しまれることはない。君の年齢や衰えについては誰も深く考えられなくなる。

 

 例えば、君が結婚して子供を作ったとして、妻子が君の年齢をとっくに超えていたとしても

『あれ? お父さん若くない? ―――ん? 私今何を考えてたんだっけ? 』ってなる。だから安心するといい」

 

「―――! 」

 

「アハハなんかいってる(@のび太)。

 じゃー行ってらっしゃーい」

 

 

 

 

 

 

 

 





No.44 川上珠
 原作開始の150年前―――日本の江戸時代に生まれる。

 転生者としての家庭の恩恵によって、食うに困らず優しい両親の元すくすくと育った。
→「この時代に大社長っつってもなー…」とあまり真剣に温めなかったため『大社長の卵』は なかなか孵らず。
 キックホッパーとなるために体を鍛える。→どこでもドアを使って人気のない場所に。

 親戚が亡くなったとかで、14歳の頃とある金融業の庄屋に勤めることに。←1年後卵孵化。
 子会社のトップを任され、みるみる業績を伸ばし、大政奉還のごたごたで傾いた親会社を飲み込んで急成長。
 ギガドレイン(HP吸い取り衰弱)とどこでもドアによる潜入調査その他諸々で商売敵をぶっ潰し、妖精王からのアドバイスを受けながらトップとしての威厳と迫力をもとに事業拡大。
 海運・鉱業・造船・不動産と広げながら、『鑑定』を駆使して人材発掘も行い大社長の道を邁進していった。

 政府に対して多額の献金や人材派遣を行い、戊辰戦争では武器や軍需品の商いを行い巨万の富を得、政府に太いパイプを持つようになった。

 華族の娘を嫁に貰う。貴き身分の方々とのつながりができた。(妻とは政略結婚ゆえに愛はなかった)


 国外にも度々どこでもドアで出張して、眠れる天才(『鑑定』で)をスカウト(「金も資材もいくらでも出すからウチ来ない? 研究し放題だよ? 」)。

→ゼクター分解、研究。
→ゼクターの資格者を見つけ、協力を求め、彼と川上でダブル変身。装甲を破壊しサンプルゲット。
 →強度に優れたヒヒイロノカネ
 →桂皮重で耐衝撃性の特殊ケミカル繊維
 →強度と弾性率を持つサインスーツ
の分析・製造方法特定を命じた。

→マシンゼクトロン分解、研究。
 →内蔵されているロケット弾の研究と再現性の確保。
 →イオンエンジンを自前で再現できるように研究。

→手投げミサイル分解・解析。
 →大型化・威力強化 目的。ありえないオーバーテクノロジーで天才たちを刺激することで起こる技術のブレイクスルー狙い。


 一八七三年のキリスト教解禁から何年かして、聖書勢力が日本に流入。
→『鑑定』でHP見つつ、「ギガドレイン」でギュインギュイン捕獲。(悪魔・堕天使・天使、エクソシスト等)
→人体実験。素材()剥ぎ取り。“魔力”&“光力”の科学的解析。雌雄何体か捕獲できたので繁殖実験。
  →→うまいこといかない。



 押しも押されぬ大財閥の大社長となった川上珠。なんだかんだ子どもも二姫三太郎と恵まれ、順風満帆な日々を送っていた。
(妻:「あの人は家柄が目当てで私を妻にした。初めはそれがとても嫌だった。彼のことも、ただの業突く張りにしか思えなかった」
 「でも今は違うわ。ゼロからのし上がって富と権力を追い求める姿…人の才能を見抜き導く優秀さ…その輝きと野心に私は魅せられてしまった」
「私は最期まで彼のそばで、彼を愛し支えていよう。あの人が私を何とも思っていなくても」)



 孫が生まれたころゼクターの解析がほぼ終了。ゼクターの「ジョウント」、ライダーの「クロックアップ」等の時空間に関わるオーバーテクノロジーも古今東西の天才たちが集結したことによって見事つまびらかになった。

 国に働きかけ、秘密裏にゼクター量産化計画を開始する。
←他にも、「タキオン粒子砲」「イオンビーム光弾丸」「高圧縮プラズマ砲」などなど。ゼクターから得られたテクノロジーを兵器転用。
 ←防具の面でも、『50口径の機関銃の掃射の衝撃も吸収し、5000度の高温、絶対零度の低温からも装着者の身を守るというサインスーツを用いた簡易ライダースーツを。
 ←大型の輸送用ジョウント装置、負担を小さくしたクロックアップ装置。念のための『クロックダウンシステム』
 ←高密度タキオン粒子ミサイル(着弾した周囲一帯は高密度に圧縮されたタキオン粒子の解放によって原子崩壊、消滅する)


 などなど…完全に戦争するための備えを国の金と工場を使って量産。


 量産は日清戦争には間に合わなかったものの、日露戦争には余裕で間に合った。
→圧勝。各国に日本と「川上財閥」のテクノロジーを見せつけ余裕で満州、半島その他領土を接収。

→⁇「ふこくきょうへー! 」(資源採掘・人材育成)
→⁇「こくぼー! 」(技術興進・国家礼賛)


 第一次大戦前、妻大病により死亡。川上珠、亡くしてはじめて気づく。

 冥界下り(黄泉の国)
→悪魔たちへの人体実験などで生み出した対超常(バケモノ)用装備で「俺の女返せやオラァ! 」と殴り込み。返り討ちにあったものの、女王(イザナミ)に「お前の嫁さん腐ってるけど~?(意訳)」と問われたので「うるせぇだからなんだはよ返せ」と啖呵切ったことで気に入られて返してもらった。

 妻は帰ってきたが死人だったので「ギガドレイン」覚えさせて日々減っていくHP(生命力)を他者から補い、腐敗した皮膚は整形で全とっかえ、腐った臓腑は「どうしようか………」と伝手をたどり『五代宗家』の連中に尋ねると、
―――『仙気』で体の内から根気強く治していくしかないよ、と言われたので

 妖怪筋から猫妖怪の長老 参曲 のもとを訪ね仙術修行をつけてもらうことに。幸い妻は才能があり、一度死んだことで自然や気を感じ取り一体化させやすい体質になっていたので数年で習得は困難ではなかった。



 世界がシベリアだソビエトだ講和だといっている間にも、精力的に働き続け対超常用装備がまるで歯が立たなかった反省を生かし装備の改修と日本神話群との対話を行った。
←神々「え? 大母さん人間生き返らせたの? どんなやつどんなやつ………うっわ、この人間の旦那すげぇ! 会いに行こうぜ!(意訳)」という感じで神々がお茶しに来たり見学に来たりするようになった。






 衛星兵器打ち上げ成功。妻、仙術会得(キョンシーというか、半死人というか、死体を魂が動かしているというか…よくわからない存在になる)。

 世界恐慌。日本も影響を受けたものの、それはともかく世界中にジョウントが可能に。

 日本側の工作により、中華民国が日本に対し宣戦布告。
→圧勝。
 →これ以上の日本の勢力拡大を畏れた各国が連合を組み第二次世界大戦勃発。


 →各神話勢力、自神話体系が侵されることを畏れ、それとなく暗躍。日本に対し攻撃開始。




→そう来ると思って、
 用意しておいた『対神話間戦争用術式』を起動。
 タキオン粒子の時空歪曲によって()()()()()()()()()()()()と世界を騙し、個別ジョウントで国民全員にゼクター(術式によって格は神格存在が振るうに値する武具)を配り、標的の側まで神的ジョウント、クロックアップ状態で神々を原子崩壊消滅させて回った。


 神々を根絶やしにして、各国連合軍をタキオンミサイルの威力で降伏させて、戦争は終わった。


 川上珠は世界一会社の社長にして、世界一の金持ちになった。
 21世紀を迎え、原作が始まる時代になったが、物語は始まらなかった。
 →冥界とは条約が結ばれ、駒王町が「領地」になるなどということもなく、兵藤一誠には神器が備わっていなかったため。
  →→聖書の神の死は公になった。“システム”は日本政府が奪った。神器は配られることはなくなった。


 原作が始まる時間になったことで、川上珠は老いるようになった。
 会社の引継ぎを行って、後継者に全てを託した後は妻とともに惑星探査ロケット(タキオン粒子による時空冬眠装置付き)に乗って(ソラ)へと飛び出した。




 享年235歳(150+85)。
 数々の有人惑星を探査し、異星人と友好を結び、宇宙の発展に尽くした。
 妻の房中術@仙術で見た目は若々しかったが、生きることに満足したと言って、すっと眠るように息を引き取った。







 はい。
 いかがだったでしょうか。ゾロ目特典でアイテム特典がいまいちだったので頭をひねって世界規模にしてみました! 日本がなんかすごいことになっているのは転生者のせいです。作者に責任はありません。なんかキャラが勝手に動いた。勝手に世界中の神々ぶっ殺して、世界一の国になってた。
 ちなみに作中で生き残っている神秘存在は日本在来の怪異・妖怪・神々だけです。他所のは滅ぼされたり剥製になったりしました。侵略はしていないので、悪魔のように自分の世界があるやつらは自分の世界に引きこもって生きています。人間界に現れたらサーチ&デストロイです。
 人間様は怖いですね………でもあいつら簡単に記憶とか認知とか操ったりしますからね…。

 本当は川上さんの妻もただの記号のはずだったのに(だから名無し)、セリフ書いてたらなんか情が出てきて、気が付いたら川上さんが黄泉の国に殴り込んでた。すごいっすね。


 裏話として、
 川上さんがセラフォルー・レヴィアタンの眷属になるルートもあったんですよね。(原作開始150年前が沖田総司死亡年といい感じに近いので、サーゼクスの話を聞いたセラフォルーが自分の眷属探しに日本に来て川上さんと出会って~みたいな)
 その場合、川上さんとセラフォルーは結婚してました。
 色々障害を描きつつ、ソーナちゃんに「お義兄様」と呼ばれる感じに。(量産型ホッパータイプは元々悪魔の戦力として考えていました。悪魔なら1時間くらいクロックアップしっぱなしでも体もつかな? って)

 そんで、コイントスで決めたら表が出たので人間ルートになりました。悪魔ルートも書いてみたかったかな……。


 そんなわけで今回はこの辺で。
 28日にはスパイダーマン! わくわくどっきどき!

 ちゃおちゃお~♪









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☆□ 45番 吉田識 享年12歳の場合

 活動報告で書いた通り、スパイダーマン見てテンション上がったので更新です。

後書き(本編)


「次の方どうぞー」

 

ガチャ

 

「………? 」

 

「こんにちはー、45番 吉田識さんですねー? とりあえずこっちの来て座ってもらってもいいですかー? 」

 

「え、あ、う、はい」

 

 

 

「初めまして。私は天使です」

 

「へ? 」

 

「うふふ、すみません。えっとですね…『かくかくしかじか』というわけで、残念ながら吉田さんは転生することになったのです」

 

「そんな………ッ! (僕…僕…まだ、おっぱい触ったこともなかったのに! )」

 

「(…おっと、そういう感じのガキか)

 えー、それでですね? これから吉田さんにはサイコロとくじでもって転生先と特典などを決めていただきます。ここまで理解できていますか? 」

 

「え、あ、はい(天使さんのおっぱいに夢中でよく聞いてなかったけど頷いとこ。………とりあえずサイコロを振ればいいんだよね? )」

 

 

「………。

 それでは、サイコロをどうぞ。この青赤二つのサイコロを、まずは同時に振ってみてください」

 

「はい(えいっ)」

 

 

 

からんころころ

 

 

 

⚃:⚀

 

 

 

 

「あー…(Fate/ シリーズとかかわいそうに)」

 

「え、なんですか? 」

 

「いえなんでもありません。出目は4と1。今度はサイコロを一つ振ってください(stay night ならまだましかな? プリズマ☆イリヤも関わらなければ一番いいか? )」

 

「? はい」

 

 

から からから

 

 

 

 

 

 

「(あー………)えーっと、出目は3 なので『Fate/EXTRA』の世界に転生です」

 

「えっと、そのエクストラ? ってのはどんな世界なんですか? 」

 

「………(さすがに何の知識もなしでというのは可哀想かな)。

 

 西暦2030年代の近未来、月面で発見されたあらゆる願いを叶える願望機、己の担い手たる者を選ぶため聖杯は128人の霊子ハッカーをマスターとして霊子虚構世界「SE.RA.PH」に招き、各々に地球上の歴史に記された過去の英雄たちの影法師「サーヴァント」を与える。

 マスターたちは厳正なルールの下でトーナメントを行い聖杯を求めて戦う。

 

 …と、そういうストーリーの物語でして、吉田さんはその128人の霊子ハッカーの一人として月にアクセスして聖杯戦争を行ってもらうことになります」

 

 

「霊子ハッカー…? 」

 

「ああ、別に考えなくても大丈夫ですよ。時期が来れば勝手に月に飛ばされますから。転生者の方にはストーリ強制参加の仕様がありますので、神様パワーでぽぽーん! って」

 

「ならよかった」

 

「………(全く危機感がない…霊子ハッカーの腕が皆無で月に行ったらどうなるかとか考えないのか…? )」

 

 

 

 

「それでは続いて、“アイテム特典”の数を決めていただきたいと思います」

 

「はい」

 

「ではこちらのサイコロをどうぞ」

 

「(黄色だ…)………。っ」

 

 

からっ からから

 

 

 

 

 

「あ」

 

「あ」

 

「………」

 

「………ま、まぁ、月の聖杯戦争は基本サーヴァント同士の戦いで、マスターにできることはそんなにないですから。特典が少なくても問題ないですよ」

 

「そうなんですか(よかった)」

 

「………。

 それではくじを一枚引いてください」

 

「はーい」

 

 

がさごそがさごそ

 

 

 

1261

 

 

 

 

「それでは特典の説明をさせていただきます。

 1261番『ユクシー・エムリット・アグノムのポケモンボール』です」

 

「ポケモン…? 」

 

「ポケモンです。生ものです。

 この特典は当たりですね。神様が『UMAトリオは三体揃ってこそだろぉ!』と言って一つの枠に収めたので、この特典はくじ三枚分に等しいともいえます」

 

「おお! (なんだかわからないけど! )」

 

「それで吉田さんはユクシー・エムリット・アグノムについて教えてあげましょうか?」

 

「え? えーっと………(どうしよう…なんとなく黄色とピンクと青の三匹ってことしか知らないや…でも、知らないっていうのはカッコ悪いし…)

 

 ………いらないです! (ふふん♪ )」

 

「(…)そうですか。それでは最後、“能力特典”のサイコロに行きましょうか」

 

「はい! 」

 

かちん

 

 

 

 

 

「出目は3 『翻訳』ですね」

 

「翻訳? 」

 

「ええ。外国語をスラスラ読んだり話したりできるようになりますよ」

 

「え~…僕頭いいからそういうのいらないんでけど」

 

「(イラッ☆) まぁまぁ、出てしまったものは仕方がありませんので」

 

 

 

 

では転生です

あなたは1つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を

 

 

「天使さん さようなら! 」

 

「さようなら」

 

 

 

 

 





No.45 吉田識
 3体のポケモンたちと、優しい家族と何不自由なく日々を送っていたが、ある日
「ユクシーっていつも目を閉じてるな…目を開いてるところ見てみたいな…」
 つい好奇心からユクシーの目を隠れて見てしまい、すべての【記憶】を失った。
 パニックになって自分を心配そうに見つめながらフワフワするUMAトリオに攻撃。


 エムリットの尻尾を掴んでアグノムに向かって投げつけてしまう。

 そうして吉田識は【記憶】と【感情】と【意思】を失った。

 それから抜け殻のような日々を送っていたが、「SE.RA.PH」に呼ばれ、予選である偽りの学生生活に参加。ユクシーたちが頑張って(わたわた・「これは夢だよー」的なアクション。識は彼らが導くままに動き)、予選は何とかクリア。令呪ゲット!



 本選出場、サーヴァントとして織田信長を召喚。
 ノッブのカリスマに導かれるままに一回戦二回戦を突破。(「ふういん」やら「じんつうりき」やら「いやしのねがい」やら。敵マスターからは『チート』だのなんだの言われたが、知ったことではない)

 三回戦の対戦相手に暗殺されかけ、「ここで終わるわけにはいかない! 」と生きる意思を芽生えさせた。


 意思が芽生えてからは無感情ながら行動的になり、残ったマスターやサーヴァントたちに積極的に話しかけたり、ノッブを自慢したり、過去無し仲間としてザビーと仲良くなったりした。


 個性あふれる面々との交流によって蓄積された記憶、芽生えた意思、三要素の二つが生えてきたことで、失った感情が少しずつ戻り、急速に自分を取り戻していった。


 感情を取り戻しつつあった彼、彼のノッブへの憧れが恋慕へと変わるのにそう時間はかからなかった。


 五回戦、強敵。
 →→魔力供給(意味深) ←織田サー大炎上間違いなし。
(ノッブのイケメン力が凄すぎて、むしろ抱かれる感じだったということを明記)


 六回戦、レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイとセイバーに敗北し、消去された。
 六回戦、割と死にかけるも、令呪使ってブースト勝利。

 七回戦、ザビー&ネロwith玉藻に敗北。
 初手『黄金劇場』からの、ウィザード二人分の支援で妨害されて敗北した。



 はい。
 惜しかったですねー。残念!
 レオには、サーヴァントの相性とUMA(チート)のおかげで勝利できましたがー………やっぱり型月主人公には勝てなかったよ………。あと、ユクシーたち、神さまから生まれた眷属的なものなので、概念マウント的に玉藻っちと相性悪かった。

 主人公力では負けてはいなかったと思うんですけどねー。




 ちなみに、吉田識くんはUMAトリオに漂白された結果、最終戦ではめちゃくちゃ主人公っぽくなりました。転生前と「SE.RA.PH」で成長した彼とは完全に別人といっていいほど中身が違っています。
 書き終わって思いますけどアポのジークみたいな感じですかね。

 ちなみにちなみに、吉田くんの鯖に織田信長選んだのはFGOのマイルームくんの仕業です。あと、このノッブはガチモードおふざけ控えめ、覇王感マシマシの超絶イケメンノッブというイメージです。魔王スキルもONなので、ボインノッブです。

 そんなんだから、自己を客観視できるノッブは
「まぁ、わしこんなんじゃし、マスターを魅了してしまうのも是非もないことじゃな。溢れ出る第六天魔王オーラは隠しようがないというもの」
 とか思っても、
「え? わしに恋? …え? それちょっと違くない? ほら…「信長様ー!」とかわしを讃える感じでなく? マジラブ120%とか、え? マジで? 」

 魔王オーラ全開にしても変わらぬいまだ脆くとも不屈の意思と、鈍いからこそ純粋な感情をぶつけられてめちゃくちゃきょどった。
 色々()あった後は愛い奴愛い奴と愛でられていたり。



 ファインプレー、ユクシーたち。彼らが漂白していなかったら予選敗退していました。(騒いでも信じない)




 それでは次回。ちゃお~。


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★■ 46番 竹本康 享年26歳の場合

 前回のあとがき、追記修正しました。

 あ、そういえば(唐突)
 5期鬼太郎の「だーるまさん、だーるまさん、にーらめっこしましょ、笑うと負けよ、あっぷっぷ」って、達磨が増殖していったの、トラウマです(歌と一緒に記憶から消えてくれない)。

後書き(本編)


「次の方どうぞ―」

 

ガチャ

 

「へえ」

 

「46番、竹本(やす)さんですね(犯人はヤス)」

 

「あ、はい。はじめまして………ここは? というか俺はいったい…」

 

「はい。ここは『かくかくしかじか』で、あなたはその転生者として神様に選ばれた、というわけです」

 

「……いや、えっと? 俺死んだ記憶とかないんですけど」

 

「だいぶ酔っていらっしゃいましたからねぇ…」

 

「(………あー。酔っぱらって帰って…、あー、)」

 

「お気持ちお察ししますが、後がつかえていますので、早速転生先を選んでいただけますでしょうか」

 

「はい(死んだものはしょうがないか…冷凍庫全滅事件といい、酔うとろくなことがないなぁ)」

 

「このサイコロで決めてもらいます。どうぞ」

 

「(どれかなー…まぁ、ワンピースとかなら少しは知ってるけど、働き始めてから読まなくなったからなぁ…)

 えいっ、と」

 

 

 

からんころん

 

 

 

⚂:⚂

 

 

「お? 」

 

「出目は3と3。竹本さんが転生するのは『IS〈インフィニット・ストラトス〉』の世界です」

 

「インフィニット・ストラトス………。なんだったかな、確か大学時代に見た覚えが…あるような…ないような…あ! コスプレ大会みたいのしてた気がする。それですか? 」

 

「それですね。アニメの二期でそんな場面がありましたし」

 

「よく覚えていないんですが、たしかハーレム系っていうんですか? そういうのでしたよね」

 

「はい」

 

「………」

 

 

 

 

 

「次に竹本さんに贈られる“アイテム特典”の数を決めていきます」

 

「またサイコロですか」

 

「またサイコロです。ただし今度は一つ」

 

 

 

 

 

からんからから

 

 

 

 

「わぉ、また3が出ましたね。愛されてますね」

 

「数字に愛されるってなんだよ。

 ああ、いや失礼」

 

「いえいえ。それではくじを3枚引いてみてください。くじに書かれた番号と対応するものが、竹本さんの特典になります」

 

 

がさごそがさごそ がさごそがさごそ

 

76・・・1207・・・260

 

 

 

 

「一つ目の特典は76番『シロシロの実』です」

 

「…ワンピースの悪魔の実ですか」

 

「はい」

 

「聞いたことのないやつですね。メタ的な敵を修正液(ホワイト)っちゃうってことですか? 」

 

「いえ、シロシロの実のシロはお城の方のシロです」

 

「あぁ…」

 

「原作での能力者はカポネ・ベッジ。シロシロの実の能力は食べた者を文字通りの意味で一つの城とすること。体内を要塞化し、兵士や武器、その他さまざまな物体を身の内に圧縮収納することができる、という能力です」

 

「城人間ってことですか」

 

「そうですね。収納した人や物は自身から離れると元のサイズに戻す事が可能で、体内から大量の部下や砲撃を四方八方に出せるために自身が小型の要塞のように敵を蜂の巣に出来ます。また、“城”ということで、普通の人間以上の『強度』を持っています。なのでこれを口にしたものは少なくとも城を破壊するほどの攻撃でなければびくともしない頑丈な肉体も手にすることができるわけです」

 

「なるほど…ちなみに『インフィニット・ストラトス』の世界ってどうですか? 」

 

「そうですね……ISという兵器があるのですが、んー…死にはしなくても結構な怪我(そんかい)を受けると思いますよ」

 

「えー………」

 

「気を取り直して、シロシロの実の説明を続けます。

 能力者は体内に自分の分身を作ることもできます。要するに魔人ブウと同じですね」

 

「ああ、ベジットの時みたいな? 」

 

「はい。違いは、分身が動いていても本体を動かすことができるという点ですかね。本体が無防備になるということもなく、戦闘や移動を行うことができます」

 

「そりゃあいい」

 

「また、城内は「自在空間」であり、壁を歪めて砲を形作ることも、体内に入れた人間を床の中に沈めてしまうことも何でもできます」

 

「ん? なんでも? 」

 

「………。あとは技的には、物理的に肉体を変化させて自分で動いて戦う城となる『大頭目(ビッグ・ファーザー)』ってのがあります」

 

 

 

 

 

 

「二つ目の特典は1207番『ルナトーン・ソルロックの入ったモンスターボール』です」

 

「ポケモンですか」

 

「ポケモンです」

 

「確か月みたいのと太陽みたいなのでしたよね。あとはえっと…双子のジムリーダーが使ってた気がします」

 

「よくご存じで」

 

「俺、初めてのポケモンがエメラルドでしたから。あのころはゲームし放題だったし、結構遊んだもんですよ」

 

「なるほど。

 ルナトーンとソルロックは竹本さんがおっしゃったように、月と太陽をモデルにした岩石上のポケモン。

 分類は二体とも『いんせきポケモン』で、タイプも「いわ・エスパー」で共通です」

 

「セット売りみたいなポケモンなんですね」

 

「はい。なので神様も、一つの特典の枠に二体突っ込んだのだと思います。

 どちらかというと、ソルロックがアタック型で、ルナトーンがサポート型ですね。技の構成もそんな感じですし」

 

「ん? そういえば、技とか回復とかはどうすればいいんですか? 図鑑もポケモンセンターもないじゃないですか」

 

「回復は“アイテム特典”として身の内に収めることで行われ、技の構成やレベルなどのポケモンの情報はゲームであるようなウィンドウが視界に表示されますからそれを見てください」

 

「なるほど…レベルはどうやって上げればいいんですか? やっぱりバトル? 」

 

「生き物とバトルすれば経験値が貯まりレベルが上がる仕様になっています」

 

「…………………」

 

「もうよろしいですか? 」

 

「ええまぁ、なんとなくわかりました」

 

 

 

 

 

 

「三つ目の特典は260番『アクトン・ベイビーのスタンドDISC』です」

 

「スタンド…? ああ、ジョジョですか」

 

「ですです。『アクトン・ベイビー』はジョジョの奇妙な冒険の第四部に登場したスタンド能力の名前で、その能力を封じ込めたスタンドDISCが竹本さんの三つ目の特典になります」

 

「………思い出しました。DISCってあれですか、神父さんのですか。…ってことはそれを押し込めばスタンド使いになれるというのが」

 

「はい、そういうことです。

 『アクトン・ベイビー』は透明な赤ん坊こと、静・ジョースターのスタンド。その能力は透明化。自身と周囲の物や人を透明にすることができる能力を持っています。

 スタンド(ヴィジョン)はスタンド自体が透明なのか、描かれることはありませんでした」

 

「あー…なんとなく思い出してきました。確か、ジョセフ爺さんが買い物したりした回ですよね。はいはい………制御とかは出来るんですか? 」

 

「ご安心ください。それこそ原作のように赤ん坊をスタンド使いでもしないかぎり、暴走したりはしませんよ。まぁ、慣れないうちはうっかりミスをしてしまうかもしれませんが」

 

「よかった…ん? 「スタンド使いにしないかぎり」………? 」

 

「はい。この特典はあくまでDISCなので、竹本さん以外の誰かに挿し入れてスタンド使いになってもらうことも可能なのです」

 

「………………」

 

 

 

 

 

 

「最後に“能力特典”です」

 

「はいはい、サイコロですね」

 

 

ひょいっ

 

 からからん

 

 

 

 

 

「あ」

 

「出目は6 『はずれ』ですね」

 

「………振り直しとかは? 」

 

「できません」

 

 

 

 

 

 

では転生です

あなたは3つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を

 

 

「ありがとうございました」

 

「さようなら」

 

 

 

 





No.46
 何不自由なく幼少期を過ごす。

 ルナトーンに『アクトン・ベイビー』のスタンドDISCを差し込み、スタンド使いに。
→自由自在に透明化できるようにし、ソルロック共々透明になって人間狩り(レベル上げ)をやらせる。

 小学生にしてソルロック・ルナトーンレベルMAX。(地元とその周辺都市が杜王町以上に行方主不明者数が増えたけど、なんでだろうね)

 二週目人生楽勝すぎじゃろぷげら、と余裕ぶっこいていたら冤罪(痴漢)吹っかけられてパクられた。
→冤罪かけやがったクソ女さんは放し飼いにしておいたソルルナコンビがサイコキネシスで圧殺からのソーラービーム余裕だった。

 なんだかんだうやむやにはなったものの、前科者を見る目で見られるように。


 割と散々な中学時代を経て、高校受験。自分のことを知らない土地で心機一転頑張ろうと受験勉強真面目に頑張ったが、希望の高校に痴漢(冤罪)のこと持ち出されて入学ならず。


 全国IS検査。→「こいつ……動くぞ!?」

 IS学園入学決定。→メディアに痴漢事件(冤罪)について面白おかしく書きたてられる。


 IS学園入学←←針の筵。

 まるでゴミを見るような目で見られ、関わることすら嫌がられ、遠ざけられて日々を過ごして数か月。
→ゴミを見るような目をした女生徒はルナトーンで(事故に見せかけて)「ねんりき」攻撃。

 シャルル・デュノアこと、シャルロット・デュノアが転校してきた。
→一目惚れ。(いや、男装とかバレバレだから、というかあなたプードルのコスプレしてましたよね? )

 →→ルナトーンの「さいみんじゅつ」で眠らせ、監視カメラの死角で『アクトン・ベイビー』透明化。城内(たいない)に運び入れた。=少女監禁。

 シャルロットに告白したが、断られたので拘束して放置。
…→シャルロット、食事も与えられず、トイレにも行かせてもらえず、泣いても叫んでも助けは来るはずもない状況に絶望。三日で音を上げて竹本の彼女(ペット)になった。


 (もともと、産業スパイ的だったのでシャルルが消えても特に問題にはならず)臨海学校!
 悪魔の実を食ってカナヅチなので砂場で城を作って遊んだ。
(ルナトーンの「ねんりき」! 山田先生のビキニが はらり…。眼福でござる)


 天災登場!
→また一目惚れ。
 待機命令が出たのでこれ幸いと、作戦会議。ルナトーンに束さんを見張らせる。
 夜、良い感じに一人になったと、テレパシー的な何かでソルロックに連絡来たので旅館を抜け出しダッシュ。

 天才的勘の良さで、透明になったルナトーンを察知して反撃しようとしてきたが、エスパータイプにかなう訳もなく、割とあっさり確保。

 →「さいみんじゅつ」からの入城、放置。

→→どうにも屈服しない。仕方がないので、妹も監禁してみた。



 妹の方はあっさり屈服したので、それを姉の方に見せてみた。



 めちゃくちゃ怒りと憎しみに満ちた表情になって咬みついてきた。
 「こりゃだめだ」と篠ノ之束の両手両足斬り落として“だるま”にした。

竹「え? だって、手足が自由なら俺のこと殺しにきそうじゃん。かといって拘束しっぱなしってのも愛がないじゃん? 手足斬り落としちゃえば、抱っこして運べるし」


 篠ノ之箒失踪により、学園は騒然としたが、束と一緒に写っている写真&『箒ちゃんはいただいた! 』などというメールが一夏宛てに届いたことで何だかんだしゃーなしだな、って雰囲気になった。



 その後、高校生活特に何事もなく、イベントは色々あったものの特に関わらず、IS学園卒業。

 卒業後、政府の施設に送られたが、手持ちポケモンの力で脱走。

 「ソーラービーム」で顔を焼いて、顔を捨て名を捨て“透明人間”となった。

 以降、ソルルナコンビのエスパーパワーと『アクトン・ベイビー』の能力で窃盗その他を行いながら、割と優雅に過ごし、城内(たいない)の三人の女達と幸せに生きた。

 シャル&箒は「あぁ♥ 旦那様の(以下略」って感じで諦観と本能から屈服したが、束さんは結局最後まで折れなかった。(行為中もじたばた暴れるうえ、口を自由にしていると噛みついてくる)


 ちなみに子どもは何人か生まれたが、外に出すわけにはいかないのである程度育ったら全員殺した。母親二人はそれを諦めのこもった目で見つめ、だるまさんは変わり果ててしまった妹の姿と、甥っ子姪っ子の亡骸に涙した。



 42歳、牡蠣に当たって死んだ。死亡により、シロシロの実で収納されていた物品と共に三人が出てきた。
(放出された三人はしばし放心の後、自殺した)


「だーるまさん、だーるまさん、にーらめっこしましょ、笑うと負けよ、あっぷっぷ」



 はい。
 いかがだったでしょうか。

 なんかキャラが暴走した(言い訳)。
 シロシロの実が体のいい監禁場所にしか見えなかったのがいけなかった。

 子どものは、ロージェノム的な感じです。「外の世界に興味を持ったら…」ってやつ。その時が訪れるまでは良いお父さんとして在るので、お母さんsideからしてみたら怪物に見えていたことでしょうねー。


 次回もご期待ください。次回は…これほど頭のネジが飛んだキャラにはならないと…思い、ます………。




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☆□ 47番 広川琢磨 享年13歳の場合

DEATH NOTEの新作面白かったなー!
aキラ神過ぎる…と思ったけど、自分都内に住んでなかったから関係なかった。クソが! あー10億円欲しー‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼‼!‼

 ちなみにアイテム特典のリストにデスノートはあります。


後書き(本編)


「次の方どうぞー」

 

ガチャ

 

「………間違えました」

 

 

「あーあー、大丈夫ですよ。広川さん、広川琢磨さんですよね? あってますよー」

 

「え? あ、んん? 」 

 

 

「とりあえず、疑問に思うことも多いでしょうが、諸々説明させていただきたいと思いますのでこちらの席にどうぞ」

 

「はうっ、………はい」

 

 

 

 

 

「………そうですか、お―――私死んじゃったんですね」

 

「はい。お爺ちゃんのこと、恨んでいないんですね」

 

「うん、まぁ…うっかり落ちたのは私のせいですし、お爺ちゃん目とか耳とかあんまりだったし、しょうがないですよ」

 

「そうですか」

 

 

 

 

「それで私はこれからどうなるんですか? やっぱり石積みですか? 」

 

「いえいえ、確かに親より先に死んでしまいましたが、広川さんには河原で石積みではなく、異世界への転生をしてもらいます」

 

「転生? 」

 

「『かくかくしかじか』 というまぁ、暇を持て余した神々の遊びですね」

 

「………生き返れるんじゃないんですね」

 

「ええ、それは、はい」

 

「いや、ありがとうございます。死んで思ったけどやりたいこといっぱいあったし、…ありましたし」

 

 

 

 

 

 

「ではまず転生する世界をサイコロで決めていただきます」

 

「………いくつか聞いたことのないのがあるんですけど」

 

「(あー、ISもアニメもう5,6年前? だもんねー…今の若い子は知らないよね。というかこの子深夜アニメ自体まだ見たことのない系か)

 決定した後に簡単に転生先の説明をしますので、とりあえずコロッと、どうぞ」

 

「はい、………コロ、っと」

 

 

ころころころ

 

 

 

⚄:⚁

 

 

 

「お」

 

「出目は5と2 『ポケットモンスターの世界』ですね」

 

「ポケモンか…」

 

「えっと、ポケモンが出たので、もう一段階、広川さんが生まれる地方を決めてもらいます。赤いサイコロもらいますね」

 

「はい。………ん」

 

 

 

 

ころころころ

 

 

 

 

 

 

 

「出目は3、広川琢磨さんの転生先は『ポケットモンスターDP Pt』の舞台であるシンオウ地方に決定しました」

 

「ダイヤモンド、パール」

 

「あ、」

 

「? 大丈夫です、知ってます。まーくん―――おじさんが昔のゲームとかくれて、その中にポケモンもあったから問題ないです。殿堂入りもしましたし」

 

「そうですか」

 

 

 

 

 

 

 

 

「続いて特典です。『かくかくしかじか』そういうわけで、広川さんにはまず“アイテム特典”の数を決めていただきます」

 

「はい」

 

 

 

かっ ころころ

 

 

 

 

 

 

「二ですね」

 

「ですね。出目は2 くじを二枚引いてください」

 

 

 

 

がさごそがさごそ

 

 

 

1495・・・1640

 

 

 

 

 

 

「はい。それでは特典の説明を行わせていただきます。

 

 まず一つ目、1495番『パイモンの金属器』です」

 

「?」

 

「あーっと…これは『マギ』という漫画に登場する」

 

「『マギ』? マギ…ああ、読んだ覚えがあります。たしかその、アリババとかアラジンとかそういうあれですよね」

 

「それですそれです」

 

「おじさん、漫画とかもいっぱい持ってたので、おばあちゃんの家にお泊りしたりしたときに、持って帰って読んだりしてたんです」

 

「へー(おじさんグッジョブ! 説明が楽になった! )」

 

「それでその、金属器ってのは、あれですよね、なんていうんでしたっけ、あのでっかい巨人みたいな人」

 

「ジンですか? 」

 

「あ、はい、たぶんそれです。そのジン? が入ってる、星みたいなマークがある剣とかのことですよね」

 

「(ふわっふわだな記憶…間違ってはないけど)そうですね。それであってます。

 パイモンの金属器は、煌帝国第一王女、練白瑛の持つ扇形の金属器で、狂愛と混沌の精霊にして風を操るジン“パイモン”が宿っています」

 

「んー………」

 

「思い出せませんか? 」

 

「はい…」

 

 

「まぁ、分からないことは転生後にパイモンさんに聞いてください。魔装とかマゴイとかいろいろ気づけば教えてくれるかもしれませんよ」

 

「わかりました」

 

「(かも、で納得するのか…危ういなぁ…)」

 

 

 

 

 

 

 

 

「二つ目の特典は1640番『創世セット』です」

 

「そうせいセット? 」

 

「(ひらがな発言。創世って言葉の意味わからない? いや、言葉が連想されないのか)

 創世セットというのは映画『ドラえもん のび太の創世日記』に登場したひみつ道具の一つです」

 

「あ、ドラえもんですか。どんな道具なんですか? 」

 

 

「はい、創世セットはなんと、世界を一から作り上げる道具なのです」

 

「…あ、創世ってそういう………え? つまりどういうことですか? 世界を作る? 」

 

「ありていに言って、宇宙創造の神になれる道具です」

 

「宇宙……、なるほど、つまりシミュレーションってことですか。創世日記っていうのはそういう…」

 

 

 

「違います。本当に、まじで、言葉通り、お手軽に宇宙を作って、星を作って、生命を作って、しかもその作った宇宙に入り込むこともできる、そういう道具です」

 

「………………ふぁあ」

 

 

 

 

 

 

 

「説明を続けます。

 改めまして、この『創世セット』は未来デパートで小学生の夏休み自由研究用にと売られている道具で、映画の中では、自由研究のテーマが決まらないのび太くんのため、ドラえもんが購入した道具として登場しました。

 

 特殊空間に広がる広大な宇宙空間を舞台とし、もうひとつの太陽系を自らの手で創造する道具のセットで、いくつも惑星が形成されたり、地球のように生物が発生して知的文明が形成されたりするかどうかは、本人の技量次第。映画ではのび太くんがのび太くんなので、そもそも太陽系を作ることに失敗したり、作った太陽が小さかったせいで頻繁に寒冷期が訪れるようになってしまったりしていました」

 

「失敗もあるんですか…責任重大」

 

 

「セットの内訳は大きく5つ。

 

 一つ目、ベースマット。神様シートとも呼ばれ、この道具で作り出す宇宙への入り口となります。シートをステッキでとん、とすると入り口が開き、もう一度叩くと閉じる仕組みで、丸めておけば場所をとることもありません。

 

 

 二つ目は宇宙の素。

 レプトン、クォーク、ゲージ粒子の3種類の瓶詰めで、ベースマットの中の空間にぱらぱらと撒いて、ステッキでよくかき回すとビッグバンが起きてマットの中に新たな宇宙が創り出されます。ちなみに、爆発は結構な規模なので、かき混ぜるのはマットの外で行ってください。

 

 

 三つめはコントロールステッキ。

 これがビックバンを起こしたり入り口を作ったりするために使うステッキです。文字通りこの道具のコントロールのための杖で、ベースマットの開閉に用いる他、スタート、ストップ、倍速、巻き戻し、スロー、キャンセル等の各ボタンがあり、創世のスピードを速めたり、巻き戻してやり直したり機能は多岐に及びます。

 倍速では現実の一時間で、マットの中では三億年が経過するように設定もできます。

 

 また、天辺のボタンを続けて二度押すことで惑星目掛けて雷を放つこともでき、映画では地球を雷で刺激することで、海中の有機物質から生物を発生させていました。

 

 四つ目と五つ目はフワフワリングと神さま雲。

 神さまというよりは仙人のようですが、要するに神様なりきりセットです。どちらも使用者に空を飛ぶ力を与えるものであり、これを使えば宇宙空間でも問題なく移動できます。神さま雲のほうはただ乗るだけでなく、寝床としても使用可能で、雲を毛布のように羽織ることもできます。

 

 あと、これは神さまからのサービスで、フワフワリングに言語翻訳機能が搭載されていますので、人間のような知的生命体が生まれたときはそれで会話を聞いたり話してみたりすると面白いかもしれません」

 

「………頭がこんがらがってきた。

 えっと? そのリングを付けていれば言葉が分かるんですか? ならポケモンの言葉も分かったり? 」

 

「いえいえ、これはあくまで創世セットで作った宇宙の中でのみ使用可能です。他では使えません。それじゃ、ほんやくこんにゃくもオマケした感じになっちゃいますからね」

 

「むー…」

 

 

「なにか質問などはありますか? 」

 

「ちょっと待ってください。

 ………。

 ……。お―――私が転生するのってポケモンの世界なわけじゃないですか」

 

「そうですね」

 

「なら、創世セットでできる世界もポケモンがいるんですか? 」

 

「いえ、ポケモンはいません。

 あくまでこの特典は、22世紀の科学技術で作られたひみつ道具ですからね。順当に科学的に、ポケモンという摩訶不思議な存在は生まれることはないでしょう」

 

「そうですか」

 

「あ、でも」

 

「? 」

 

「作った星にポケモンを放してしまえば、長い時間の中でそれが繁殖して進化して、ポケモンのようでそうでない、ポケモンの栄える惑星が生まれるかもしれませんね」

 

「なるほど」

 

 

 

 

 

 

 

「それでは最後に“能力特典”を決めてもらいます」

 

「はい っと」

 

 

 

からからからん

 

 

 

 

 

 

 

「あ」

 

「出目は4 『リスタート×1』ですね」

 

「死ぬ予定とかないんですけど」

 

「不慮の事故はいつでもだれでも起こり得るものですよ」

 

「…そうですね。うん、俺もそうだったわけだし、そっか」

 

 

 

 

 

 

 

それでは転生です。

あなたは2つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

 

 

 

「ありがとうございました」

 

「貴方の人生に幸あらんことを」

 

 

 





No.47 広川琢磨

 フタバタウンに生まれ、10歳で旅に出た。
 ジムを3つ回ったあたりでしんどくなって、アルバイト生活開始。金を貯めてポケモン料理学校入学。
 親の援助とローンでヨスガシティにポフィン屋オープン。質素に暮らす。

 ………。

 ………。

 生活が安定したので『創世セット』で世界作ってみるか、と思い立つ。
 宇宙作って太陽作って地球作って人間作って「うわ、これ見てるだけで結構おもしれー」と笑っていたら


 突然空からディアルガが‼

 ときのほうこう で消し飛ばされた。


    ―DEAD END―


 『リスタート』(ディアルガの影響でリスポーン位置大幅にズレ)


 5歳の頃に戻った。
 なんで消されたのかわからなかったため、ディアルガについて調べてみる。→アルセウスのことを初めて知る。(もしかして世界作ったの癇に障った?! )


 *********
 ****真相***

ディ「あ? 何この時間流。俺知らねぇんだけど? なぁなぁ、アルセウス父さん、また世界作った? 」

アル「作っとらんよ」

ディ「じゃあぱるぱる? 」

パル「ぱるぱる言うなし。わしも知らんで」

アル「見てみたらこいつが作ったみたいやで」

ディ「はぁー?! 俺等に断りもなしに世界作るとかこいつ俺等なめとるやろ! 一発シバいてくるわ! (世界作れるとか言うのでときのほうこう一発ぐらい余裕で受け止められると思っている鋼龍)」


 *********
 *********


 考えた末、ゲーム主人公(ヒカリ)についていくことに。→(たしかやりのはしらで会うはずだから)

 女子と旅とか色々説得が大変だったが、中身20後半の弁舌で乗り切った。

 そっからは黙々と歩いては知ってバトルして、二人旅。前回の料理人経験を活かしてヒカリちゃんとその手持ちの胃袋をわしづかみ!

 自身もポケモンゲットしたり進化させたりして、事務攻略、ギンガ団ぼっこぼこ。


 ゲームシナリオ通り、やりのはしらで神降臨。





タクマ「いっけー! マスターボール! 」

 やったー!
 ディアルガを つかまえたぞ!



 ヒカリちゃんには黙ってもらってそのまま下山。
 リーグに向かう彼女とは別れ、ポフィン屋開店のための準備を開始。(免許やら手続きやら資金集めやら…)



 『創世セット』、神様シートの中でディアルガと対話(グギュグバァッ!!! しか言ってくれなかったけど)

 パルキアとアルセウスの前に連れていかれて説明させられ、なんだかんだあって創造神に
 「ウチのモンが済まんかったな。世界ぐらいいくらでも作ったらええ」

 とテレパシーで認めてもらった。


 よっしゃー。(ディアルガはリリースしました)




 ポフィン屋オープン。殿堂入りしてトップトレーナーになったヒカリさんが()()()毎日来てくれるので宣伝効果抜群で商売繁盛!

タクマ「ヒカリちゃん、いっつも買いに来るなぁ…俺のポフィンよっぽど気にいってくれたんだなぁ」
 →(鈍感)


 『創世セット』スタート! 地球創造人類誕生、手持ちを連れて降りてみる。

「私は神だ(by某クソアニメ)」とやってみる。

 各国(村)に降り立ち信仰を植え付ける。←ポケモンと一緒に空から雲に乗って現れて、全身魔装して極大魔法ぶちかませば、そりゃ崇められるわ。

 干渉、コントロールステッキで倍速しながらちょいちょい行って世界統一宗教実現! 神としての権威を産み、神様ムーブした。

Q.神様ムーブって?
A.ギリシャ的な美女誘拐からの~…だよ! 言わせんな恥ずかしい。
  要するにゼウス的行為。まぁフォローちゃんとしたけども。

 あと、美形同士を掛け合わせて人類を品種改良したり。神さま雲の中でにゃんにゃんしたり。うん。


 リアルに連れてきて、店員として働いてもらったり。
⇒ヒカリちゃん超ショック‼‼
 一週間くらい来なかった。

 来た。
ヒ「…あれ? この前の綺麗な店員さんは? 」

タ「ああ、辞めたよ」

ヒ「ふ、ふーん…そうなんだー。そっかそっか… よかった





 82歳に脳梗塞を起こして寝たきり⇒死亡、までは創世セットで作った世界を観察して過ごした。


 ある程度文明が発達すると神さまの甲斐がなくなるから、飽きたらリセットを繰り返し、たくさんの世界を作った。
(←結果、数多の時間流が生まれディアルガ「ときのほうこう」連発する羽目に。
 ディ「あいつマジぶっ殺す」)


 火の鳥的にナメクジがアダムとイブした世界もあったし、粘菌生物が霊長類化したスライム王国な世界もあった。
←太陽作るときの力加減やステッキの雷の加減で命がバグった結果。


 見た目クトゥルーなイカ娘ちゃんが触手で木から木に飛び移っている世界もあった。
 タクマ「まさか中にも吸盤が付いてるとは思わなかった…(意味深)」


 故意に地球を二個作って、宇宙大戦争させたり、ゴキブリを火星に放してステッキでぴしゃー!したり。
 虐待されたポケモンをテキトーに放して人間と対立させ、末代まで憎しみあい争い合う、『モンスターハンター(真)』な世界を作ってみたり。

→大爆笑。





 生涯独身。ポフィン屋は弟子に譲った。
 晩年は手持ちポケモン(ギャロップ・ゲンガー・ビクシー・ドータクン)と共に静かに暮らした。

(ヒカリさんは30代半ばまで気持ちに気づいてくれるのを待っていたが………周りの友人たちが皆所帯持ちになっていく中で恋を諦め、仕事で知り合ったブリーダーと結婚した)









 はい。
 いかがだったでしょうか。


 いやー、さすが劇場版ドラ(↑)えもん(↓)のひみつ道具。すごかったですね。
 ディアルガくんが頑張ってくれたので、映画のビノタ君に相当する“創世セット宇宙”からのタイムトラベラーなどは広川琢磨のリアル世界に進出することはありませんでした。

 ディアルガ様を讃えよ。
ディ「マジ疲れた」



 女主人公(ヒカリ)ちゃんは作者的に、こんな奴と一緒にならなくてよかったと思うよ。本当に。




*影が薄かったパイモンさん。
 おっぱい。
 精神世界で会ってたりした。
 この男胸しか見てこねぇな…とか思われてたよ。
 ぶっちゃけ嫌われていたよ。まぁ、迷宮クリアしたわけでもないから仕方ないね。

 それでも狂愛と混沌の精霊として、「いい感じにぐっちゃぐちゃにしたいんだけど、どうすればいい? 」的な問いには答えてくれたよ。
 結果 神さまハーレムや宇宙大戦争だよ。



 次回は間空いてしまうかも。
 匿名設定で書いている方の小説が乗ってきたからそっち書きたいの。

 そんなわけで来月ぐらいまで、ばいちゃ。





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★■ 48番 白澤ゆきと 享年27歳の場合

 令和が始まりましたね(一週遅れ)。

後書き(本編)





「次の方どうぞ―」

 

ガチャ

 

「…」

 

「えっと、48番…白澤ゆきとさんですね(ゆきとさん…、聞き覚えが…なんだっけな)」

 

「えっと、ここは一体」

 

「困惑はもっともだと思いますが、ご説明しますのでまずはこちらにどうぞ」

 

「…はい」

 

 

「まず白澤さん自身自覚がないようなのではっきりさせますが、ここは死後の世界です」

 

「え? じゃあまさか」

 

「はい。残念ながら白澤さんはもうお亡くなりになられています(思い出した。さくらちゃんだ)」

 

「…そんな」

 

「死因は急性心不全。倒れた貴方を周りの人が心肺蘇生したり色々しましたけど結局どうにもならなかったみたいですね」

 

「…………。私は死んで、死んだとして、それで私はこの死後の世界でどうすればいいんですか? 」

 

「(切り替え、早)それは『かくかくしかじか』です」

 

 

「『まるまるうまうま』。なるほど…転生、特典。まるで漫画やアニメのようですね」

 

「あっはっは、そうですね。でもここにいるあなたにとっては紛れもない現実です。これから現実になる物語です。あなたが主人公かは、分かりませんけどね? 」

 

「なるほど。

 まずは転生先でしたっけ。おすすめはありますか? 」

 

 

「(お、)そうですね…おすすめはやっぱり日常系ですかね。『自由』の出目が出たら、そうするべきだと思います。それこそ「サザエさん」とか」

 

「うーん…」

 

「とにもかくにも、サイコロです。どうぞ」

 

「…………」

 

 

 ヒュッ

 

からんからんからから

 

 

 

 

⚀:⚃

 

 

 

 

「あら」

 

「ん」

 

「…えー、出目は1と4。白澤さんの転生先は『ハイスクールD×D』の世界でーす」

 

「ハイスクールというと、高校が舞台の話なんですか? 」

 

「ですね。それに加えて悪魔とかドラゴンとかそういうファンタジーな要素もある、学園バトルラブコメディものです」

 

「…バトルですか」

 

「まぁ異常に関わらなければ問題ないですよ。この転生では、どうあっても物語の舞台に上がることになりますけど、介入をするかどうかは白澤さん次第ですからね」

 

「わかりました」

 

 

 

 

 

「では特典についての説明をさせていただきます。『かくかく』」

 

「『しかじか』」

 

「『まるまる』」

 

「『うまうま』」

 

 

「“アイテム特典”の数を決めますのでサイコロをどうぞ」

 

「はい」

 

 

からん からからから

 

 

 

 

 

 

「はい、出目は4 特典のくじを4枚引いてください」

 

「ふむ…」

 

 

 

 

がさごそがさごそ

 

 

 

 

1427・251・2423・1805

 

 

 

「一つ目のアイテム特典は1427番『アシッド・M』です」

 

「??? 」

 

「この特典は漫画『魔法少女オブ・ジ・エンド』」

に登場した亜種魔法少女(オルタナティブ・マジカル)の一体で、一言で説明すると“未来人型殺戮兵器”です」

 

「物騒すぎるのですが」

 

「モンスターパニック映画のモンスターの役割を担うような存在です。見た目は(>ɤ<)な目と顔をした可愛らしい少女。先端がラッパ状のステッキを持っていて、そこから溶解液を噴射・操作し、人間は殺すか『まじかるゾンビ』として復活させるかができます」

 

「(えげつな。マジカルゾンビってなによ)」

 

「あ、はい。『まじかるゾンビ』というのは、亜種魔法少女がステッキで殺害した人間がゾンビになって蘇り、人間を襲う木偶人形になることを言います。亜種魔法少女と違って再生能力がないので頭部を破壊すれば活動を停止します」

 

「待ってください。再生? 」

 

「あ、はい。この特典『アシッド・M』には再生機能が付いています。というか、本体がステッキなのでそれを破壊されない限りいくらでも復活して人間を襲うことができるんです。まぁ、この特典の形式だと傷ついたら引っ込めればいいだけなのであまり関係ないんですけど」

 

 

「………。その、まじかるさんは意思疎通できるんですか? 」

 

「意思疎通、ひいては使役ですが、可能です。基本は「ま・じ・か・るー」と口にするのみですが、白澤さんの命令には従うし、待てもお座りも()れ、もできますよ」

 

「(最後の物騒。…まぁ一つ目でなかなかの武力が手に入ったと喜ぶべきか………)分かりました。次お願いします」

 

「最後に、アシッド・Mの魔法ですが、ぶっちゃけステッキを持てば白澤さんも赤の他人も使用可能ですのでご注意を」

 

「(ガワいらないじゃん…)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「二つ目のアイテム特典は251番『セト神のスタンドDISC』です」

 

「セト神…エジプト9栄神ですか」

 

「おや、ご存知ですか」

 

「ええまぁ、ジョジョはそれなりに」

 

「では説明は省いても? 」

 

「いえ、セト神ってどれだったっけなのでお願いします」

 

「かしこまりました。

 この特典は、嵐と暴力の神「セト神」を封じ込めたスタンドDISC。原作での本体はアレッシー。口癖は『えらいネェ~』」

 

「繋がった。若返らせるやつですか」

 

「ですです。

 セト神は影のスタンドであり、本体の影となり、影が交差した相手を若返らせる能力を持っています」

 

「ショタナレフ…確か記憶とかの内面も若返るんでしたっけ」

 

「はい。とはいえ、若いままでも強い相手には効果は薄いでしょうけどね」

 

「ああ…ドラゴンとかいるんでしたっけ(確かに幼体でも強そうだな…あとは若返りのスピードか。ファンタジーな種族といえば長命が基本だから、一瞬の交差では若返らせきれないかもしれんな…)」

 

 

「ご質問は………ないようですね。DISCは一度入れれば取り出せませんのでご注意を」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「三つ目のアイテム特典は2423番『医者医者~Docteur,docteur~』です」

 

「いしゃいしゃ? 」

 

「はい。これは『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』に出てくる敵組織ギャングラーが大怪盗アルセーヌ・ルパンから奪った不思議な宝物、ルパンコレクションの一つ。本編では幹部怪人のライモン・ガオルファングが所持していたコレクションです」

 

 

「(色々追いつかない…)」

 

 

「要するに、ドラえもんのひみつ道具のように摩訶不思議な現象を起こす道具の一つです。本編の設定では異世界の代物だから人間には扱えませんが、その制限はカットされています。

 そしてこのコレクションは『超重傷ダメージも完全に治癒させる生命のライフタンク』と説明にあるように、どんな致命傷を負っても生きてさえいれば傷を癒し全回復させる力を持っています」

 

「つまり…仙豆的な? 」

 

「あ、その例えドンピシャです。こっちは爆散しても回復する分即効性と不可思議性が上ですけど。あと、この特典はオマケとして、半自動的に作動します。身につけていればほとんど不死身になれますよ」

 

「不死身…(いいこと、なんだよな? それこそここに来たような突然死や事故で死ぬことがなくなるわけだし、…でも傷が治るのを他人に見られるのは…)

 あの、半自動ということは作動させないこともできるんですか? 」

 

「はい。誰かに預ければ効果はその人に移ります。いざとなれば“戻れ”と念じれば戻ってきますし。あとは、寿命には反応しないので、白澤さんが老衰なされる時も作動しませんね」

 

「なるほど…埋めておくとかでも大丈夫ですか? 」

 

「問題ありませんよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ラスト四つ目のアイテム特典は1805番『チッポケット二次元カメラ』です」

 

「? 」

 

「名前でなんとなくわかるかもですが、この特典はドラえもんのひみつ道具の一つです」

 

「聞いたことないですね」

 

「『チッポケット二次元カメラ』は撮影した物体を二次元の写真に変えることができるひみつ道具です」

 

「インスタントカメラ的な? 」

 

「的な的な。シャッターを押すと、レンズを向けていた対象の物品が消え、カメラの裏側に写真にされた元三次元の品物が収まる、という感じです。

 本編では、のび太くんが捨てられそうになったコミック雑誌の束を写真化したのを皮切りに、ゴルフバッグやぬいぐるみ、ドラえもんに犬に車に、果てはジャイアンの母ちゃんまでも小さな写真に収めてしまいました」

 

「生き物もできるんですか」

 

「はい。ただし写真にされた生き物は意識を保ち、痛覚というか触覚を有したまま、自力では絶対に戻れない状態が続きますのでご注意を」

 

「戻るにはどうすれば? 」

 

「普通のものを三次元に戻すときも同じなんですが、お湯をかければいいんです。お湯一滴を写真に滴らせればむくむくと立体的になっていき、写真にする前と変わらない状態になります」

 

「お湯…カップラーメンみたいですね」

 

「そうですね。ちなみにお湯といってもお茶でもなんでも、単純に温度が高い液体なら何でもいいみたいです。

 さっきの話で、最終的にのび太は自分で自分を写真にしてしまって戻れないと絶望するんですか、犬のマーキングで戻るというオチになりましたし」

 

「マーキングということは」

 

「ええ、はい。―――おしっこです」

 

 

「Oh…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「“アイテム特典”の後は“能力特典”のコーナー! 」

 

 どんどんぱふぱふ~

 

 

「サイコロ一つ、どぞ」

 

「はい」

 

 

からんからからからから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっ」

 

「はい、出目は5 『○○○コントロール』です」

 

「(いらねぇ…)」

 

「まぁまぁ、そんな嫌そうな顔しないでくださいよ。これがあれば、ほら、うっかり立ち上がれなくなった時とか便利ですよ? あとはセルフ感度3000倍ごっことか」

 

「最低じゃないですか」

 

「あっはっは」

 

 

 

 

 

それでは転生です。

 

あなたは4つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

 

「いってらっしゃいませ~」

 

 

「ありがとうございました。行ってきます」

 

 

 

 





No.48 白澤ゆきと

 D×D世界に生まれ落ちてすぐにセト神のスタンドDISC挿入。スタンド使いに。

 以降、駒王学園入学までの十数年、能力の検証や研鑽に努める。

 15歳、駒王学園入学。学園のアイドル、リアス・グレモリー(2年生)のことを知る。
 →「あっ(察し 」

 →セト神どーん、チッポケット二次元カメラぱしゃり。………=ロリ少女誘拐成功!




 10歳程度にして、情報収集(質問)開始。
← 「きゃああああああ! (魔力弾)」
 →「ぐぼぉっ!(重症/腹に穴)」→「治った!(医者医者 サマサマ)」

→→「油断した…やはり悪魔だったか…」


 『質問は既に…拷問に変わっているんだぜ』



 溶かして、割って、潰して、曲げて


 斬って、砕いて、潰して、かき混ぜて


 剥がして、彫って、抉って、捌いて


 開いて、弄って、掃いて、塞いで


 捻って、千切って、繋いで、研いで


 治して、壊して、直して、壊した








 尋問も忘れて残虐行為に夢中になった白澤ゆきと。←極度の興奮状態///


→「そうか、そうだったのか(己の本性自覚)」

 突然のクロスアウツ!


―――(自主規制)―――


 リアス・グレモリーの心と体をぶっ壊して、セト神解除。質問開始。



 世界のこととか三大勢力と呼ばれる天使悪魔堕天使のこととか、ソーナちゃんのこととか吐いてもらって、もっかいロリ化[セト神]



   **しばらくお待ちください**




 すっきり(キラキラお目目)

 チッポケットぱしゃり(―自主規制―が―自主規制―っているリアス・グレモリーちゃんの写真)



 リアス・グレモリーの情報を元に彼女の眷属を襲撃(セト神の影アタック)
 →ロリショタ化。→→チョメチョメ(婉曲表現)




感想:
●ギャスパー、怯え方が堂に入っていて一番気持ちよかった。

●木場もといイザイヤ、神の名を出したら盲目的に耐えてくれて真実を明かしたときの絶望が最高だった。

●小猫もとい白音、元々ロリではあるけど、精神のギャップがいいよね。

●姫島パイセン、「父さま! 母さま! 」ってシンプルに泣き叫んでくれてシンプルに気持ちよかった。



 チッポケットかしゃかしゃ。
 アルバムに入れて持ち歩き。

 きっと大変なことになるだろうなーと思ったので、そのまま県外に逃亡。(←紅の魔王さんが色々あったけど知ーらない)






 以降、各地を転々としながら目についた美人をロリショタ化して〇姦。写真をシュレッダーにかけて、お湯バシャっ! 死の一瞬に『医者医者』で蘇生とか、適度に虐待。アルバムコレクションに加えながら人生を謳歌。

 たまに気取られて、人外に襲われることもあったが、アシッド・Mとのコンビネーションで撃退、あるいはコレクト(=強〇・虐待)


 「楽しいなったら、楽しいなっ♪ 」
↑←使われていない山中の別荘で裸踊り中の白澤ゆきと。…周囲には体を鮮血と白い液体()に染めた美幼女美少年の変わり果てた姿。




 楽しくって楽しくって仕方がなくて、本性をさらけ出すのは気持ちよくって、こっそりこそこそ移動して北は北海道から南は沖縄まで日本数周、コレクションの旅。


 旅を初めて12年、白澤ゆきと27歳、某県某所に家を買い、暮らし始めました。
 たまに旅をしてコレクションを増やし。

 そっから老衰で亡くなるまで、数十年。アルバムは本棚3つ分。

 とても楽しい人生に幕を下ろしました。


 家族を奪われた堕天使悪魔両上層部が血眼になって下手人を捜索。
 山中の別荘にいることを突き止められ、雷光と消滅と氷雪その他ドーン!
 ぼっこぼこのぼこにされ、苦しみ悶えて死んだ。命乞いは聞き入れられなかった。




はい。

 ちなみに白澤さん、生活費等は『医者医者~Docteur, docteur~』を使用した闇医者業で稼いでいました。
 白澤さんのソレは、もともと素養があって、で、開花したと。そんな感じです。。
 セト神を引いた時点でなんとなく思いつきました。アレッシーあいつ絶対やってるよ。あいつそういう顔してるもん。気に入らないやつ子どもにして殴ったり蹴ったり××したりしてるよ。そういう顔してるもん。

追記)
 救出された少年少女たちは、白澤さんの死によって元の年齢に戻り、事件の傷をゆっくりと癒していくことになりました。

 次回また一月以上開くかも。
 それでは、ではではまた次回~。


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☆□ 49番 金森慎吾 享年16歳の場合

久しぶりにファミマに行ってみたらいつの間にかエロ本コーナーがなくなってた。無くなるとは言われていたけど、いつまでも無くならないから、気にしなくなっていた。別に利用していなかったのに、なんでだろう…とても寂しい気持ち。


後書き(本編)



「次の方どうぞ―」

 

ガチャ

 

「ど、どうも…失礼します」

 

「番号49番、金森慎吾さんですね。席にどうぞ」

 

パタン

 

「……これってもしかして“転生”ですか? 」

 

「えぇ。やっぱり最近の人は言う前に分かっちゃうんですね。ただここの転生は少々変わっていまして、説明させていただきますと、『かくかくしかじか』ということなのです」

 

「なるほど…(産まれなおせる時点で相当いいなこれ)」

 

「では、サイコロをどうぞ。転生先を決めていただきます」

 

「はい」

 

 

 

からんからから

 

 

⚄:⚃

 

 

 

「お! 」

 

「5と4で自由選択ですね。おめでとうございます。では早速決めてください」

 

「え? ちょっと考える時間とかは…? 」

 

「んーと、あんまり長く悩まれてもいい選択はできないと神さまがおっしゃられまして…20分以内に決めていただく決まりに………」

 

「う、うーん………」

 

 

 

―――10分後

 

 

「決めました」

 

「どこにしますか」

 

「『PSYЯEN(サイレン)』の世界でお願いします」

 

「おおー………あれ、金森さんよくご存じですね」

 

「ジャンプ+のアプリで読んで面白いなって。なにより超能力がある世界ですし………転生の説明の通りなら、何もしなくても第一ゲームには参加できるんですよね? 」

 

「ああ、なるほど。…確かにこの転生システム的に参加できますよ。テレホンカードも必然として手に入れて、サイレン世界に行って、大気を吸って、サイキッカーとして覚醒することができます(死ななければ、だけど)」

 

 

 

 

 

 

 

「では続いて、金森さんの転生特典を決めていきたいと思います」

 

「よっ、待ってました」

 

「転生特典は『かくかくしかじか』という仕組みで、まずは“アイテム特典”の数をサイコロの出目で決定します」

 

「サイコロですね、それじゃ投げます」

 

 

 

 

 からん からから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい。出目は2 、くじを二枚引いて下さい」

 

「はいはい」

 

 

 がさごそがさごそ

 

 

1822・・・628

 

 

 

 

 

「では特典の説明をさせていただきます。

 まず一つ目は1822番『ツキの月』です」

 

「月? 」

 

「はい。これはドラえもんのひみつ道具の一つで、『劇場版ドラえもん のび太のアニマル惑星』で“とっときのやつ”として登場したものです」

 

「ドラえもん…あぁ、ツイてるとかツイてないとかの、幸運的な意味での「ツキ」ですか! 」

 

「その通り。この道具はゴツゴーシュンギクという薬草から作られる、三日月の形をした飲み薬で、効果は『飲めば3時間、信じられないくらいツキまくる』というものです」

 

「あからさまにご都合主義」

 

「ですね。ちなみにこの手の道具にありがちなしっぺ返しや、不運の揺り返しがこの道具にはありません。ただ、今までツイていた幸運がなくなるので、落差で不幸になったと言えなくもありませんけど」

 

「ふむ…これを飲んでいれば第一ゲームも突破できますかね? 」

 

「どうでしょう…。ツキの月は飲んだ人間が普段不幸なほど、幸運になるので、金森さんでどのくらいの幸運バフが効くかは…。それに、3時間で公衆電話までたどり着けますかね…? 」

 

「うーん…………。

 でもまぁ、好きな時にラック補正をつけられるアイテムがゲットできたと考えれば、嬉しい、です? 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では続いて、二つ目の“アイテム特典”、

 628番『贄殿遮那』です」

 

「シャナ? 」

 

「お、ご存知です? 」

 

「え、あ、いえ、にいちゃ――叔父の本棚に、そんなタイトルのがあったなと」

 

「あぁなるほど。それは多分これの原作のですね。

 『贄殿遮那』はその灼眼のシャナに登場した………(宝具とかどうとか説明めんどくさいな)端的に言うと武器であり、刀です」

 

「刀」

 

「正確には全長約130cm、刃渡り約108.3cm、柄約21.7cmの鞘を持たない大太刀で、能力としては『刀そのものに対するあらゆる力の干渉を受け付けない』というものです。刀自身にしか効果は及ばないので、使用者も守るとかそういうバリア的な効果は期待できません」

 

「んー、と…よくわからないんですけど、つまりどういった武器なんですか? 」

 

「例えばこれから金森さんが転生する世界の主人公である夜科アゲハさんの『暴王の月(メルゼズ・ドア)』。あれをこの贄殿遮那を構えた金森さんが喰らったとします」

 

「はい」

 

「すると、贄殿遮那は傷一つないが担い手の金森さんは普通に食われて消えるという感じになります」

 

「あ、あぁ~…そういう…PSI(サイ)を切り裂いて無効化とかは? 」

 

「無理ですね。どこぞの右腕のような異能を打ち消す効果は持っていませんので。言ってしまえばこの刀は 破壊不可能な大業物 って感じで、「普通の刀では俺の腕に耐えられん! 」みたいな達人の使うもので、担い手(あなた)が素人剣士だったら、鉄パイプ以下の代物ですね」

 

「うわー…そういう感じですか(剣道とか習うかな? うーん、でもなー…)」

 

 

 

 

 

 

 

「最後は“能力特典”選択です。準備はよろしいですか? 」

 

「大丈夫です! 」

 

「ではどうぞ」

 

 

 

 

 からんからからから

 

 

 

 

 

 

 

「出目は3 、『翻訳』ですね」

 

「…やったーーー! っしゃーーーッ! 」

 

「おめでとうございます」

 

「ありがとうございます!!(これで英語の授業が地獄じゃなくなる!! )」

 

 

 

 

 

 

 では転生です。

 

 

 

あなたは3つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

 

 

 

「行ってらっしゃいませ」

 

「行ってきます! 」

 

 

 






No.49 金森慎吾

 生まれて数年、体が出来上がったころ、父親に頼んで剣術道場に通わせてもらった。(いいところに入門できるように『ツキの月』服薬)
 先生「君、才能ないね」
 金森「( ゚д゚)」

 道場側に入門拒否されたので、素振りと筋トレと走り込みと喧嘩と睡眠とをして来るべき戦いに向け必死に鍛えた。


 そして高校一年生、サイレンのテレホンカードゲット! 早速入国管理という名の07号のプログラム入力を受けて、第一ゲームGo!



 夜科アゲハ・雨宮桜子(クラスメイト)と合流し、スタート地点で地図をゲット、「馴れ合いはごめんだね」みたいなめんどくさいツンデレムーブで速攻ゴールへ(『ツキの月』服薬)。
 →効果が切れ、禁人種(タブー)と遭遇。全身傷だらけになりながら贄殿遮那でイルミナ破壊、撃破!

 先に現代に帰って、出待ち。→「やーやー、生き残れてよかったねぇ」




 力の目覚め。
 サイキッカーに。学校を休んでひたすらSPIの修行。→もともとイメージはしてきたので、とんとん拍子で上達。簡単なテレキネシス習得!
………贄殿遮那ファンネル。
 一週間じゃろくに身に付きはしなかったけれども。


 第二ゲームは特に何もせず。→SPIを身につけていることについてめちゃくちゃ怪しまれた。

 終了後、強制連行。
 「その刀は何なのか」
 「どこでSPIのことを知ったのか」
 「一人で何をしていたのか」
 「何を知っているのか」

 色々問い詰められたが、黙秘権を行使。

 夜科達とともに影虎さんにシゴかれ、ライズ習得。

 後はひたすら修行!修行!修行!
 学校行きながらSPIを育てて、持久力アップ!
 テレポーターになりたいと思って、瞬間移動をイメージするものの、失敗、失敗、失敗の連続。
 金森「そもそも瞬間移動とかどうやればいいんだよ。イメージの仕方が分かんねーよ」

 第三ゲーム、原作絡まずに速攻クリア。

 第四ゲーム―――ぼっこぼこ。
 →飛ばされた先で禁人種と星将2人が待ち伏せしているということをうっかり忘れていて、ズタボロ。
 逃げて戦って逃げて戦って、星将は夜科組が引き受けてくれたけど、禁人種はうじゃうじゃ残っているし、エルモア・ウッドは会ったことないから助けに来てくれない…。

 死の淵で『変身能力者(シェイプシフター)』の能力に覚醒。
 禁人種に変身することでなんとか危機を脱した。

 肉体変化で傷を癒していると、ネメシスQが夢喰島にとか言ってきた。スルーして現代に帰ろうとしたけど、帰してくれない。
 仕方がないので飛行機に変身して夢喰島にGo!

 07号の下でネオ天草の奴らを待ち構え―――

 金森(あ、ここで奴ら倒したら、雨宮さんの裏人格表面化しないし、天樹院のシェルターもW.I.S.Eに発見されないじゃん)

 ひっそりかくれてやり過ごした。


 以降、最終ゲームでもひたすら原作回避して、かかわらず「はやく原作終われー、終われー」と願いながら過ごし、はれて原作終了。



 以降は高校生兼サイキッカーとして何不自由ない生活を送―――、


 原作終了後、
 金森「一目惚れです、結婚してください」
 07号『寝言は寝て言えチキン野郎』

 夜科達に先んじて夢喰島から07号を救出し、デート!(嫌がってる? 気のせいです)

 ラブラブカップル(テレパスでめっちゃ暴言はいてくる)!

 カップルといったらカップル。
 高校卒業後は転生特典を活かして通訳の仕事に就き、アパートで二人暮らし。
 完全に夫婦だね!(指一本触れようものならマインドジャック)


 その後、07号を追ってきた政府お抱えサイキッカーとのバトルや、並行世界を見るヴィジョンズが指導者を勤めるテロリスト集団から07号を奪い返す事件があったが、割愛。

 それらを通して、彼女の閉ざされた心が―――とかも割愛。


 最終的に、『変身能力者(シェイプシフター)』が極まって、ほぼ不老不死になるものの、07号が老衰したので、後を追って人生を終えた。










 はい。
 前回の反動でハッピーエンドにしてみました。どうだったでしょうか。
 ………うまく書けなかった、です。
 今回は、「原作にはかかわらない」というスタンス?の主人公を書いてみたかったんですが、なかなかうまくいかなかったですね。不完全燃焼な感じ。
 今回の転生者の掘り下げがなかなかできなかったので活動報告の方にまとめてみました。
 ↓
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=224619&uid=223131

 ではまた次回 ちゃおちゃお~。


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☆□ 50番 五十嵐空 享年20歳の場合

 冒頭の↑(サブタイトル)内容が分かるようなものにしたほうがいいですかね?
 下、アンケートします。

 お久しぶりです。執筆時間2+2+5時間くらい。それではドゾー
後書き(本編)




 

 

「次の方どうぞ―」

 

ガチャ

 

「こんばんわ~…」

 

「こんにちは。50番、五十嵐 空さんですね。どうぞこちらに」

 

「はいー」

 

パタン スト…

 

「では、

 おめでとうございます。五十嵐さん、あなたは神様転生の権利を得ました!」パチパチパチー

 

 

「マジですか。飛んでみるモンですね」

 

「モンですねー。自殺だろうが他殺だろうが事故死だろうが、神様は死に方で人を差別したりしないのです。

 お気づきの通り、ここはいわゆる神様転生を行う場所でこれから先、五十嵐さんには転生先と特典を決めていただき、二次元世界に転生していただきます。まぁ五十嵐さんがここに呼ばれたのは偶然ですけどね」

 

「わーいわーい」

 

「喜びが独特ですね。転生のシステムについて、まずはその説明をさせていただきます。『かくかくしかじか』………という感じです。わかりましたか?」

 

 

「はい。まるで脳みそに情報を叩き込まれたかのように」

 

「表現も独特ですね。ともあれ理解してくださったのなら準備完了。

 転生先をサイコロで決めていただきます。どうぞ」

 

「あい、さー」

 

 

 

からん、からから

 からからから

 

 

 

 

 

 

 

⚄⚀

 

 

 

 

 

「おー……」

 

「はい、出目は5と1 なので『Fate/シリーズ』に転生ですね。ご存じですか? 」

 

「ZEROとHeaven's FeelとプリズマイリヤのアニメとFGOですかね」

 

「結構知ってますね……」

 

「中学生の頃に知って、そっから~です」

 

「なろほど。それではもう一度サイコロを、今度は一つ振ってください。出目でどの作品の世界に転生するかを決定します」

 

 

―※※※―

 

 ⚀・・・stay night

 ⚁・・・zero

 ⚂・・・EXTRA

 ⚃・・・Apocrypha

 ⚄・・・kaleid liner プリズマ☆イリヤ

 ⚅・・・Grand Order

 

―※※※―

 

 

「ではどうぞ」

 

「たりゃー」

 

 

 

からんっ からから

 

 

 

 

 

 

 

 

「おー」

 

「出目は6。五十嵐さんの転生先は『Fate/Grand Order』の世界に決定しました」

 

「やったー? 」

 

「おめでとうございます(喜んでいいのか困ってる? どういう感情だこれ)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「次は特典を選択してもらいます。2種類の特典を贈らせてもらうのですが『かくかくしかじか』で、まずは“アイテム特典”の数をサイコロで決めます」

 

「はーい。投げても? 」

 

「どうぞ」

 

 

 

からからからから

 

 

 

 

 

「んー。やったったー」

 

「出目は6。くじを6枚引いてください。番号の品物があなたの特典になります」

 

「わーいわーい、やったった、やったった」

 

「(喜んでるんだよね。喜んでるんだよね? )」

 

 

 

 

がさ、がさ、がさがさ

 

 

「んー? んーんーんー」

 

 

がっさがっさ、がさがさがさ!

 

 

 

 

 

 

 

1595・・・11・・・1602・・・128・・・1237・・・303

 

 

「それでは特典の説明をさせていただきます」

「一つ目の特典は、1595番『味見スプーン』です」

 

「スプーン? 」

 

「はい。見た目は何の変哲もない一口サイズの小匙ですが、このスプーンはその名の通り味見をする機能を有するアイテムとなっています」

 

「んー? 」

 

「まぁ、ぶっちゃけドラえもんのひみつ道具です」

 

「あー」

 

 

「使い方は簡単。食べ物の写真にスプーンをつけるだけ。そうすることで写真の食べ物を掬い取って味見することができます。

 ただし『味見スプーン』なので、食べられるのは一枚につき一回、一口だけです」

 

「ふむん。……カタログとかで一枚にいくつも載ってるケーキとかはどうなるんですか? 」

 

「独立していれば一つずつ一口食べられますよ。ハサミか何かで切り離せばどうとでもなりますしね。ちなみに、スプーンは一つで何枚にでも使用可能ですし、味見スプーンを取り換えれば一度味見した写真ももう一度味見することができますよ」

 

「ふむー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「続いて二つ目の特典は、11番『マネマネの実』です」

 

「悪魔の実」

 

「イェース」

 

「ボンちゃんさん? 」

 

「ざっつらいっ! 」

 

「イエーイ! 」

 

「いえーい」

 

 

 

 

「ゴホン。はい、そういうわけで『マネマネの実』です。食べた者を、右手で他人の顔に触れる事でその人物の声・体格・傷跡といった身体的特徴を完全にコピーし、自分の体に自在に反映させる事ができる「マネ人間」にする超人系悪魔の実の一つです」

 

「変身ー…じゃないんでしたっけ? 」

 

「そうですね。あくまで“マネ”であり、記憶や人格、身体能力などは写し取ることはできません」

 

「そうそう。あのー、えっと…オカマ拳法? がナミさんの真似したままだと出せないとか、ありましたよね」

 

「ええ。ついでにいうと、右手で記憶した当時の記録にのっとってなので、月日が経ったりなんだりで元の人物と一致しなくなることがあるのでそこは注意してください」

 

「はい」

 

「能力の解除方法はマネってる時に左手で頬を撫でることです。以上でよろしいですか? 」

 

「はーい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「三つ目の特典は、1602番『あなただけの物ガス』です」

 

「あなただけの物ガス? 」

 

「これまたドラえもんのひみつ道具の一つで、効果は読んで字のごとく「ガスを吹きかけたものが他人にとられなくなる」、つまり“あなただけのものになる”ひみつ道具なわけです」

 

「へー」

 

「アニメでは、のび太君にガスを吹きかけられた漫画本は彼以外に読まれることを拒み、ジャイアンをぼこぼこにして、しずかちゃんはまるでペットの犬のように従順? 盲目? な感じになってしまいました(鳥の雛の刷り込みみたいな感じだったかな)」

 

「うわぁ」

 

「まぁ、その後間違って先生にガスをかけてしまって「のび太だけの先生」になった先生にひたすら勉強を教えられるというオチがつくのですがね」

 

「あっはっは」

 

「このガスを吹き付けられたものは、吹き付けた者以外の他者からの干渉がほぼ不可能となり、対象が人であった場合は人権無視の強制労働だって可能なヤバめのひみつ道具です。

 先生の例を見るに、別に絶対服従させられるわけではないのでご注意ください」

 

「はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「四つ目の特典は、128番『眠七號』です」

 

「?」

 

 

「『BLEACH』の護廷十三隊十二番隊副隊長 涅ネムの正式名称です」

 

「あー、あの。ミニスカで、コキュッしおしお~ってなってた」

 

「ですです。

 涅マユリの無から新たな魂を生み出す被造死神計画「眠」の七號目の個体。かの天才の義骸技術・義魂技術の粋を集めて作られた最高傑作の人造死神で対外的には彼の娘とされています」

 

「死神ってことは……どうなるんですか? 」

 

「この特典は世界によるんですけど……。

 はい、FGOの世界においては受肉した英霊的な感じになりますね」

 

「んー? 」

 

「つまり魂魄を削って敵を粉砕する「義魂重輪銃」のような技や、怪力といった超人的な能力はそのままに、現世に干渉可能な肉の器を持って顕現するということです」

 

「んー…ん。なるほど」

 

「見た目や気配は普通の人間そのものというかなので基本的に人外バレすることはないと思いますよ」

 

「そですかー」

 

「そですよー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「五つ目の特典は、1237番『コリンクの入ったモンスターボール』です」

 

「モンスターボール? 」

 

「はい。この特典は生き物だけど生き物じゃないことにしてポケモンを特典にしちゃおう! という神様の横紙破りでできた特典で、せんこうポケモンコリンクが入っています」

 

「コリンク…コリンク……コリンク? 」

 

「でんきタイプの、水色の猫みたいなポケモンです。進化系はルクシオとレントラー」

 

「あぁー! ダイパで出てきたあれですか。あのー…アレ! 」

 

「多分それです」

 

「えっとえっと、ツッコミのルクシオですよね」

 

「え? 」

 

「ポケスペでパールに助けられたあれです」

 

「よくわかりませんが多分そうだと思います」

 

「よかった」

 

「よかったですね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「最後 六つ目の特典は、303番『ココ・ジャンボ』です」

 

「?」

 

「ココ・ジャンボは、亀です」

 

「??」

 

「スタンド使いの」

 

「あー」

 

「分かりました? 」

 

「アニメで見ました。あの、あれ、鍵はめ込むと中に入れるやつですよね」

 

「その通り、正解です。スタンド名『ミスター・プレジデント』により、体の中に部屋を作ることができるジョジョ第5部に登場する動物のスタンド使いその人――もとい亀です」

 

「確かトイレないんでしたよね。ジッパーでトイレ作ってたの」

 

「はい。電気は通っていますが水道は通っておらず、そのためトイレだけでなく風呂場や洗面台もありません。

 部屋と外は出入りが自由であり、スタンド発動の文字通り(キー)となっている(かぎ)の宝石部分を通して外と中を行き来することができます」

 

「んー、亀の部屋…カメハウス…カメルーム? 」

 

「カメハウスですね~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、“アイテム特典”が決まったところで“能力特典”も決めていきましょう! 」

 

「はいさー」

 

「ではサイコロを」

 

「ほいさー! 」

 

 

 

からん からから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あちゃちゃー」

 

「あー、出目は6 『はずれ』ですね」

 

「うぬぼぁー」

 

 

 

 

 

 

 

それでは転生です。

 

あなたは6つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

 

「いってらっしゃいませ~」

 

 

「ありがとうございましたー」

 

 

 

 

 

 

 





No.50 五十嵐空

 

 適当に幸せに、前世とは大違いの優しい父親母親のもとですくすく育ち、2015年カルデアに拉致られた。


空「転生してから考えたけど、この世界死亡フラグ多すぎだよなー。人理が大変とかいうけど、俺出しゃばらなくても解決するしなー」

 死ぬような目に遭いたくないし、自分が何かしなくても主人公が世界を救ってくれるならそれでいいかなーと、亀ニートになる決意を固める。




 レフによる爆弾テロ直後、こっそり管制室に向かいそこらに転がる死体(カルデア職員)をマネマネの実を食わせたネムにコピーさせ、成り代わらせる。

→ネム(ガワ:職員)は記憶喪失ということで押し通らせる。



 『あなただけの物ガス』で干渉不可にしたココ・ジャンボの中に引きこもり、職員として成り代わらせたネムにご飯を持ってきてもらうニート生活を開始。


 藤丸立香が特異点攻略頑張ってる間、五十嵐空はココ・ジャンボの中で持ち込んだゲーム機で遊んだり、電子書籍に落とした漫画・小説を読み漁ったり自堕落な生活を送っていた。
 →→ネム:職員として精力的に働く。

 藤丸立香がサーヴァントと親交を深めている間、五十嵐空はコリンク(未進化)とじゃれ合いきゃっきゃきゃっきゃ。




 カルデア内ではネムの自室以外に顔を出すこともなく、数年間ココ・ジャンボの中で自堕落な日々を送り、偶にエミヤさんを筆頭にしたカルデア調理部の料理をネムに写真撮ってもらい、味見スプーンで一口食べてみたり。


 ホームズにネムのことがバレたりしたが誤魔化してするするスルー。
 カルデアが落とされたときはネムに頑張ってもらって脱出し、シャドウ・ボーダー乗車。
 その後もいろいろあったが、引きこもりを続け全部終わった後は日常に戻った。


 FGOの物語が終わった後もニートはやめられず、ネムのマネマネの力で詐欺まがいの金稼ぎをして生涯無職を貫いた。
 嫁無し、子ども無し、友人無し。
 一生を怠惰に過ごし、ネムとコリンクに看取られ幸福感のまま亡くなった。



*追記

 なお、カルデア時代に職員だったネムにほぼ全女性鯖(静謐ちゃんは無理。他には鬼とか獣とか)の顔に触れてもらって、メモリー保存。
 マネマネの能力で変身したネムととっかえひっかえにゃんにゃんした。
→「マネマネ合成顔(モンタージュ)」で組み合わせて最高に気持ちのいい体! したり。
 最高にエンジョイした。


 追記*






 はい。
 出てきた特典がいい感じだったので、原作に全くかかわろうとしない転生者を書いてみたかったんです。
 いかがだったでしょうか。
 実際、FGO世界に転生とか、主人公補正がもし仮にあったとしても、死ぬか死ぬよりひどい目に合う未来しか見えないんですよね、と。
 作者はそう思います。
 なんでこんな感じになりました。

 ちなみに、ネムこと眠七號は全力全壊(誤字にあらず)で戦えばA級サーヴァントは打倒可能、超級鯖は無理、な戦力です。
 今回それが発揮されることは一度もありませんでしたが(裏方なので、職員なので。対サーヴァント戦とかナイナイ)


 ではではまた次回~♪
 





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★■ 51番 木村明生 享年22歳の場合

 アンケートありがとうございました。
 “NO”が“YES”の倍以上になりましたので、サブタイはこのままの形式で行きたいと思います。


 

「次の方どうぞー」

 

「はいっ! よろしくお願いします! 」

 

 バタン!

 

 

「51番、木村明生さん。こちらの席にどうぞ」

 

「はい! ~~~っ! 」

 

「……あの」

 

「ああ、すみません。ちょっとテンション上がっちゃって! 」

 

キィ…

 

「あの、一応確認なんですけど……これ、世に言う転生ってやつですか? 」

 

「はい、その通りです」

 

「やっった! やった! うっひゃっほうっ! 」

 

 

 

 

 

 

「落ち着かれたようなので、転生のシステムや特典についての説明をさせていただきます」

 

「はい」

 

「『かくかくしかじか』」

 

「『まるまるうまうま』」

 

 

「以上です。何か質問はありますか」

 

「はい! 」

 

「……どうぞ」

 

「やりたい放題していいんですか⁉ 」

 

「……あー。

 ……いいですよ、別に。特典によっては世界を破壊することすら可能なものもありますし、ヒロインに振られた八つ当たりで星を砕いちゃったりしても全然OKです。

 ただし自己責任で、好きに生きちゃってください」

 

「わかりました! 好きに生きます! 」

 

 

 

 

 

 

 

「ではまず、サイコロを2つ同時に振って転生先を決めていただきます」

 

「はい、いきます…! 」

 

 

*     *

 

⚀~⚂:⚀→ONE PIECE

⚀~⚂:⚁→BLEACH

⚀~⚂:⚂→IS

⚀~⚂:⚃→ハイスクールD×D

⚀~⚂:⚄→魔法少女リリカルなのは

・・・⚀⚁ 無印

⚂⚃ sts

⚄⚅ vivid

⚀~⚂:⚅→To LOVEる

⚃~⚅:⚀→Fate/ 

・・・⚀ stay night 

   ⚁ zero 

   ⚂ EXTRA

    ⚃Apocrypha 

    ⚄kaleid liner プリズマ☆イリヤ

   ⚅ Grand Order

⚃~⚅:⚁→ポケットモンスター

・・・⚀ カント―・ジョウト地方

   ⚁ ホウエン地方

   ⚂ シンオウ地方

   ⚃ イッシュ地方

   ⚄ カロス地方

    ⚅ アローラ地方 

⚃~⚅:⚂→なんちゃってファンタジー世界

⚃~⚅:⚃→自由

⚃~⚅:⚄→神が勝手に決めます

⚃~⚅:⚅→特典決定後、自由選択

 

*     *

 

 

 

 

 

 

 

からん からから

 

 

 

 

⚂:⚀

 

 

「お! 」

 

「はい。出目は3と1 『ONE PIECE』の世界に転生でーす」

 

「よっし! 知ってる世界! 」

 

「おめでとうございます? 」

 

「ありがとうございます!

 (ワンピ! ワンピ! おっぱいいっぱい夢いっぱい! 致したい! 致したいぃ!) 」

 

 

 

 

 

 

 

 

「続いて特典、“アイテム特典”の獲得数を決めていきます」

 

「はい。……振っても? 」

 

「どうぞ」

 

 

 

 

 ひゅっ

 からん からから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ」

 

「あ」

 

「……」

 

「出目は1、というわけで木村さんのアイテム特典は一つだけとなります」

 

「ううん…」

 

「くじを引いてください」

 

「はい……! 」

 

 

 

 

 

 

 

 がさがさがさがさっ!

 

 

 

 

 

 

 

 1145

 

 

 

 

 

 

「はい。それでは得点の説明をさせていただきます。

 木村さんが引かれたのは1145番『ハネッコの入ったモンスターボール』です」

 

 

「羽っ子? 」

 

「ハネッコ。

 タイプはくさ・ひこう。分類は“わたくさポケモン”で たかさ0.4m、おもさ0.5㎏。モチーフは進化系含めてタンポポのポケモンです」

 

 

「………あー? あー、あー、あー。あれですよね、あれ。ポケスペでヤナギ老人と戦った時の「ふっかぁぁっつ‼」の」

 

「それはハネッコの進化系のポポッコですね。

 ハネッコがタンポポの葉っぱ、ポポッコはタンポポの花、ワタッコはタンポポの綿毛をモチーフにされています」

 

「あー! 完全に思い出しました。ピンク色と緑色と青色ですよね! 」

 

「それですそれ」

 

「……で? 俺の特典はそれですか? 」

 

「はい」

 

「それだけ? 」

 

「はい」

 

「確か、そいつってそんな強い奴じゃないですよね…? 」

 

「『つよいポケモン よわいポケモン

 そんなの ひとの かって

 ほんとうに つよい トレーナーなら

 すきなポケモンで かてるように がんばるべき』 ってポケモンの名言がありますけど」

 

「いやいやいや、40㎝のふわふわ綿毛ですよね⁈ それがたった一体! 無理でしょ! 」

 

「無理とは…? 」

 

「うっ……、それは…その…。

 その、俺tueeeでヒャッハーとか…? 」

 

「(笑)」

 

「ぐぬぬ」

 

 

「失礼しました。でもまぁ、人には弁えるべき分というものがあってですね」

 

「ぐはっ」

 

「特典としてのポケモンはフレーバーテキストが再現されているので、ワタッコまで進化させれば風に乗って世界一周もできますよ」

 

「おっ! 空飛べるんですか! 」

 

「はい。ワタッコだけなら」

 

「え」

 

「「そらをとぶ」覚えませんしね。木村さんが子どもだったら…ギリギリ大丈夫かもですけど、大人では絶対に浮かび上がらせられません。

 ハネッコ4体が気球みたいにすれば…話は別でしょうけど」

 

「俺がもらえるの一体だけじゃないですか」

 

「―――そうですね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では最後に“能力特典”を決めていただきます」

 

「はい」

 

 

 

からからから

 

 

 ひゅっ

 

 

からん からから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おー」

 

「はい。出目は1、『アイテムBOX』です。生き物以外無限収納、無限保存です」

 

「航海にはあり、ですかね」

 

 

 

 

 

 

それでは転生です。

 

あなたは1つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

あなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を

 

 

 

「ありがとうございました」

 

「行ってらっしゃいませ」

 

 

 

 

 

 

 




No.51 木村明生


 手っ取り早く&確実に 強くなるために海軍に入ることを決意。
 親の反対を押し切り、ガープさんに土下座して修行・入隊。


 将来のことを考えて必死に、それこそ死に物狂いで修行して見習いだった頃から数えで10年後、海軍本部で少佐に。
 海軍の軍隊格闘術たる六式は才能がなく、結局覚えられたのは指銃・鉄塊・紙絵の3つだけ。


 ハネッコの「すいとる」による強制瀕死訓練による体と心の超特訓で生命帰還・見分色の覇気習得。



 海軍には内緒でハネッコのレベル上げも行い、主に海獣を相手に経験値を稼ぎレベルアップ!
 →→進化。ポポッコ。

 →→進化。ワタッコ。


 →ワタッコを見て。
アキオ「……綿毛。…………タンポポの?
    …………………種? 」

 実験開始。
 成功。
 ワタッコの綿毛からハネッコを生み出すことができた。


アキオ「…………これは、ひょっとして、いや……」


――― ハネッコ4体が気球みたいにすれば…話は別でしょうけど


アキオ「そういうことか!! 」



 訓練と仕事の合間にこっそり無人島に足を運び、ワタッコの綿毛から大量のハネッコを生み出し、生育。
→   〇
 ○(^o^)○の三つの綿から一回で600体のハネッコ(種)を出し、それをボールに戻して回復させることで何度も何度も繰り返す。種を植え、しばらくして
→なんということでしょう。無人島に30,000体を超えるハネッコの群れが!!

 →「すいとる」で島中の動植物を吸いつくし成長。
 →猛獣も圧倒的物量差でゴリ押()
 →ぺんぺん草も生えない死の島へと変えた。


≪レベルアップ!≫

≪  進化!!  ≫



 ハネッコの群れは進化したポポッコやワタッコに率いられ次の島へ。
(進化したワタッコは別の島で同じように種をまき、もっともっと数を増やしていく)

←『ぬし』あるいは始祖であるワタッコ(オリジナル)の“おねがい”通り行動。(()めや 増やせや 地に満ちよ/ただし見つからずに。見つかったら確実に始末せよ)





 そんな感じで地力付け・勢力拡大しつつ海軍本部少佐の身分と今まで貯金してきた給料を前金として払って“水の都”ウォーターセブンで内々に造船を依頼。
→メッッッッチャ軽い船。マストなし。、中型船。




 時は流れて、18歳。
 マリンフォード頂上戦争(もちろん召集された。死ぬかと思った)から一年。麦わらの一味死亡説もささやかれる中、船が完成したと連絡を受けウォーターセブンに。
 →金は払わず、「ねむりごな」で眠らせ奪って(『アイテムBOX』in )逃走。
 
 →呼び寄せておいた夥しい数のハネッコ達にロープを結んで浮上。空へ。
 →→ハネッコ軍団、。その総数は億を優に超え、各地に分散しているそれらすべてを集めれば空がハネッコ達で蓋をされるほど。




 そのままの勢い(風の向き)で聖地マリージョアへ。

ア「なるほどなるほど! ここについたのはきっと何かの縁! やったるぜ!」

 軍団に命じ空から一斉に「ねむりごな」。屋外の敵と監視用電伝虫を無力化。
 

ア「いくぞ野郎ども! 全て吸い尽くせェ! 」
 →命令『オスには「すいとる」「メガ/ギガドレイン」でHP全損皆殺し。メスには「ねむりごな」』
  
 →→文字通りの風の便りで集めた数千万体のハネッコ・ポポッコ・ワタッコがフワフワ聖地を蹂躙し、強者たちも包囲からの防御不可能のとくしゅ技(ドレイン)で殺害。




ア「わはははははは! 戦利品ゲットォ!!
  帰る! 」


戦利品:お宝の山(たくさん→BOX行き)。
    天竜人(美人)数名
    経験値(参加したポケモンたちがほとんど進化した)
    女奴隷(美人)数十人(アイテムBOXに入れておいたゴンドラでハネッコ気球を作って持ち帰り)


 異常を感知した政府の連中がやってくる前にすたこらさっさ。





 一息ついて、眠ったままの天竜人の女をブチ犯し。ギャーギャーわめくのでぶん殴っておとなしくさせて続行。
 そうしていると他の戦利品が目を覚ましたので、手っ取り早く見せつけるように犯してる天竜人に指銃撃ち込んで、体中穴だらけにしてOTNTNぶっ挿してぴゅっぴゅっ。

 静かになった戦利品たちを置いておいて、風の向くまま小さな島に漂着。
 ワタッコたちに島を吸いつくしてもらって、一気に生き物のいなくなったその島の洞窟で拠点づくり開始。

 →女どもには「なやみのたね」を植え付けさせ、眠れず憔悴していく様をニヤニヤしながら鑑賞。
 →さらってきた天竜人はまず服を剥ぎ、「しびれごな」で痺れさせてから殴ったり尻たたきしたり爪を剥いでみたりして、ワタッコをもどして、まひから回復→絶叫。みたいのをやって、泣き叫ぶそいつにぶち込むって遊びをして。



 で、しばらくしたら皆死んじゃったので最後に一人一人死姦して、もったいないので『アイテムBOX』に肉オナホとして死体を収納して島を発った。

(『アイテムBOX』は時間が止まるから腐らない! (つまり)死体←まだ使える)



 それから―――


 海賊旗を掲げはしなかったものの、実質海賊(空賊? )としていくつもの島や街を襲い、気に入らないことがあればハネッコ達に命じて全てを吸いつくし滅ぼし殺し好き放題暴れまわった。
 金! 暴力! セッ(ry ‼

 


 で、好き放題やり放題していたら、風に流されてうっかり“凪の帯(カームベルト)”に入ってしまい、無風でワタッコも浮かび上がることができず、海王類に船ごと喰われて死んだ。











 はい。
 ワタッコ、すごいね!という話でした。
 特典ポケモンの繁殖は、ワタッコだからできたことですね。これに気づけた木村さんは普通にすごいです。
 書くにあたり色々見てタンポポに詳しくなりました。

 で、木村さんですが…クズのサディストになってもらいました。最初は「天竜人 許せねぇ! 」みたいな感じにするつもりだったんですが、nyasu先生の『オッス、オラナッパワクワクすっぞ』を思い出して強姦に切り替えました。

 ワタッコで浮けるの? ってのは、ポケットモンスターSPECIALのFR・RG編でロケット団三獣士 フランケンシュタイン担当のオウカがハネッコ気球で飛んでましたので、数さえいれば船でも浮かせられるかなぁ……って。


 そんなかんじで。
 ではまた次回~。




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★■ 52番 多賀始 享年14歳の場合

ギリギリ2019年に間に合った……。(本当にギリギリだったので後で追記修正予定)
 今年もありがとうございました。よいお年を!


後書き(本編) 


「次の方どうぞ―」

 

ガチャ

 

「……」

 

「52番、多賀始さんですね。どうぞこちらに」

 

「……」(コクリ)

 

「……混乱なされるのももっともですね。

 多賀さん、あなたは亡くなりました。

 ここは転生をなされる転生者の方に説明をして、転生先の世界や転生に際し贈らせていただく特典を選択させていただく場所。あなたは二度目の人生を送る機会を得たのです」

 

「……」

 

「あー……っと。んんっ! 『かくかくしかじか』で多賀さんにはまず、転生先を決めてもらうためサイコロを振ってもらいます。よろしいですか? 」

 

「……」(コクリ)

 

「はい。ではどうぞ」

 

 

 

 

 

からからから

 

 

 

 

⚃:⚅

 

 

 

 

「おー! 出目は4と6! これは当たりですね! 」

 

「……」

 

「うぅ…。……多賀さんの転生先は特典が決まってから多賀さん自身に選んでいただくことになります」

 

「……」

 

 

 

「それでは特典についての説明を。『かくかくしかじか』で、まずは“アイテム特典”の数を決めていただきます。サイコロをどうぞ」

 

 

 

「……」(コクリ)

 

 

 

 

 

からんからから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あらまぁ、出目は6。多賀さんに贈られる“アイテム特典”は6種に決まりました。くじを6枚ここから引いてみてください」

 

「……」(コクリ)

 

 

 がさがさ ごそごそ

 

 

 

 

414・・・1715・・・273・・・2571・・・1272・・・2010

 

 

 

 

「はい。それでは特典の説明をさせていただきます。

 一つ目の特典は414番『音叉+鬼鞭+鬼傘+音撃棒 烈翠+音撃鼓+音式神 消炭烏』の歌舞鬼変身セットです」

 

「? 」

 

「あ、歌舞伎じゃなくて歌舞鬼ですよ? 鬼のほう、仮面ライダー響鬼の劇場版に出てきた戦国時代の鬼の」

 

「……? 」

 

「え? ひょっとして知らない系ですか? 」

 

「……」(コクリ)

 

「えーー。でもそっか…14歳なら仮面ライダー響鬼は生まれる前の作品……そっかー、知らないのかぁ」

 

「……」

 

「あぁ、ごめんなさい。えっと、この特典は仮面ライダー響鬼という物語の中で、魔化魍と呼ばれる妖怪変化・化け物から人を守るため、体と心を鍛えて鍛えて鍛え向いた末に人が変化(へんげ)する“鬼”と呼ばれる音撃戦士に変わり戦うためのアイテムです」

 

「……」

 

「ちなみに設定の都合上、多賀さんはそのままでは鬼にはなれません。『使いこなすため』ではなく、そもそも『使用するため』に修行が必要な特典ということですね」

 

 

 

「作中では様々な“鬼”が登場し、魔化魍と戦っていましたが、その中でも今回多賀さんが変身の可能性を与えられる歌舞鬼は戦国時代、強大な魔化魍である「オロチ」を討伐するため集まった七人の鬼の一人で、太鼓と撥を使う“打”の鬼でありながら、音叉を変化させた音叉剣や傘といった多彩な武器で戦うユニークな戦士です

 (過去の話とか魔化魍サイドとかそういう話はしないでもいいだろう)」

 

「……」

 

 

「この特典の特徴は、なんといっても『変身できる』! ということでしょう。鬼としての力も魅了的ですね。映画でも、鬼の一人がその力でもって文字通り一国一城の主、要は殿様になっていました。

 また、鬼の放つ音撃―清めの音―は怪異化生、妖怪変化の類には効果抜群なので、そういう点でも優れていると言えますね」

 

 

 

 

「何か質問はありますか? 」

 

「……」(フルフル)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「続いて二つ目の特典は1715番『強力ハイポンプガス』です」

 

「?」

 

「この特典はドラえもんのひみつ道具の一つでその機能は「肺活量を1000倍にすること」です。

 外見は理科の実験で使われるようなガラス製のポンプ装置。

 のび太くんが泳げず困っているのを見るに見かねたドラえもんが、溺れないようにと出してくれたひみつ道具で、中に入っているガスを吸うことで肺が強化され、通常の1000倍まで空気を吸い込んでおけることができます。

 肺活量が1000倍になるので抑えて呼吸しなければ、ただ息をするだけで人や物が飛んで行ったりしてしまいます。『一息の空気弾(エアロブラスト)』というやつですね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「三つ目の特典は273番『ハーヴェストのスタンドDISC』です。スタンド、ジョジョの奇妙な冒険、ご存じですか? 」

 

「……」(コクリ)

 

「(あら意外)ハーヴェストは? スタンドDISCは? わかります? 」

 

「……」(コクリ)

 

「(あらあらまぁまぁ)でしたら、説明は最小限でいいですね。

 ハーヴェストは本体を重ちーこと矢安宮重清とする4部登場の群体型スタンド。その数500体以上で、射程距離と持続力が優れ、杜王町全体は軽く行けるほど。圧倒的な数とそれを活かした応用性によってパッと見た印象とは真逆の恐ろしさ凶悪さを誇るスタンドであると言っていいでしょう。

 弱点は500体にもなる群体型ゆえの一体一体のパワー不足。あるいは普通のスタンドが当たり前にできるスタンドの攻撃をスタンドで防御、ということが難しいこと」

 

「……」

 

「スタンドDISCはご存じプッチ神父のホワイトスネイクの能力によって物質化された、いわばスタンド能力そのものの結晶です。今回の特典、『ハーヴェストのスタンドDISC』はまさにそうであり、これを挿し込むことで挿入された生き物をスタンド能力者にする特典です。

 何か質問はありますか? 」

 

「……」(フルフル)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では四つ目、2571番『わざマシン:スピードスター』です」

 

「……」

 

「わざマシン。つまりはポケモンです。ポケモン、知ってますよね? 」

 

「……」(コクリ)

 

「よかった。この特典はそのポケットモンスターシリーズに出てくるわざマシンの一つになります。本来は……というかなんというか、わざマシンはポケモンに使うものですが、この特典は人にも使用可能です」

 

「……」

 

「つまり! 多賀さんがスピードスターを放つことができるようになる! ということなのですっ! 」

「スピードスターは威力60、必中のノーマルタイプ特殊わざ。

 設定を元に、星形の弾を降下範囲内の全体にばらまき攻撃するわざとなっています。必中技なので適当に使っても必ず当たります。

 ノーマルタイプなのでゴーストタイプには効果なし。幽霊や悪魔、妖怪といった霊的存在には効果がないというわけですね。

 PPについては回復しません。スピードスターのPPは20なので覚えてから20回使用すると使えなくなるので、再度わざマシンで覚えなおしてください。そうすればまたスピードスターを放てるようになります」

 

「何か質問はありますか? 」

 

「……」(フルフル)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「五つ目の特典は1272番『ビクティニの入ったモンスターボール』です」

 

「……」

 

「はい。ポケモンです。モンスターボールです。生き物です。

 イッシュ地方における幻のポケモン、ビクティニ。

 ぶんるい:しょうりポケモン タイプ:エスパー/ほのお

 たかさ:0.4m おもさ:4.0㎏

 フレーバーテキストから『無限にエネルギーを作り出し触れた相手に分け与える』だの『ビクティニを連れたトレーナーはどんな勝負にも勝てる』だの言われているポケモンでもあります」

 

「……」

 

「人でも動物でも、バトルをして勝利すれば経験値をもらえ、レベルアップ。当然ですが覚える技はレベルわざのみとなります。

 回復はいったん消して、もう一度ボールから出すことで完了します。つまり多賀さん自身がポケモンセンターみたいなもの、というわけですね」

「こんなところでしょうか、何か質問……ないですよね」

 

「……」(コクン)

 

「ですよねー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「最後、六つ目の特典は2010番『魔王の小槌』です」

 

「?」

 

「はい。『魔王の小槌』は漫画「ぬらりひょんの孫」に出てくる刀…妖刀です。妖怪の“畏”……あーっと……妖力? とか? そういうエネルギーを斬る度吸い取って自身の力とすることで、どこまでも際限なく強く鍛え上げられるのがこの刀の特徴であり、それは対妖怪の特効武器といえるでしょう。

 強くなる武器、強くなる刀というとジョジョの奇妙な冒険第三部エジプト編登場のスタンド「アヌビス神」が連想されるかもしれませんが、あちらが経験で対処能力や技術が強化されるのに対して、こちら『魔王の小槌』は単純に出力・パワーが増大するといった感じでしょうか。切れ味が増す、圧が増す、“畏”が増すというように」

 

「……」

 

「ついでに言うと『魔王の小槌』とは、ぬら孫で江戸時代に生まれた大妖怪「魔王・山ン本五郎左衛門町」の心臓が変化して生まれた刀、“山ン本の心臓”という妖怪でもあります。とはいっても、刀が喋りだすわけでも刀に意思があるわけでもありませんが……ご使用の際にはくれぐれもお気をつけ下さい」

 

 

「…………」(……コクリ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では“能力特典”のサイコロタイムです!

 どうぞっ! 」

 

「……」

 

 

 かっ

 

 ころころころ

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい。出目は4、『リスタート×1』ですね。ゲーム的に言うなら残機あり、何かでうっかり死んでしまってもその原因までさかのぼって、死を回避する機会を与えてくれる能力です」

 

「……」

 

「どこまで戻るのか、はその死の要因によって変わります。何でもない事故なら事故が起こる少し前までかもしれませんが、根の深い問題…怨恨による殺意からの死亡などなら、その原因が芽生えるところまで戻るかもしれません。説明は以上でよろしいですか? 」

 

「……」(コクリ)

 

 

 

 

 

あなたは6つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を

 

 

 

 

「それではそれでは最後の最後! 多賀始さん! あなたが転生する世界を高らかに宣言してください! 」

 

「…………………………………………………………。

 

 『ゲゲゲの鬼太郎』で」

 

 

「はい! 転生先『ゲゲゲの鬼太郎(アニメ6期)』!!

 行ってらっしゃいませ!」

 

 

 

 






No.52 多賀始


 東京 調布に生まれ、優しい両親のもとすくすくと成長。
 幼馴染の犬山まなとは子どものころは仲が良かったが、犬山家の両親が出かけていないからと多賀家にまなちゃんがやってきた小学四年の夏、家の中で鬼ごっこをしてついうっかり彼女の胸と股間にタッチしてしまうハレンチ行為を……それ以来疎遠――というほどではないが若干意識してしまって…以下略。
 それから三年、
 狸たちの電波ジャックと宣戦布告を聞き、魔王の小槌を手に妖怪退治に出発。
 体が出来上がっていなかったので鬼にはなれず、しかし魔王の小槌で団一郎、団二郎、団三郎、そして刑部たぬきを斬り伏せ、果ては妖怪獣(蛟龍)までを打倒し魔王の小槌に畏を吸わせ四国八百八狸たちから日本を救った。


 そして、「ぬらりひょんの孫」で一時期刀の所有者であった隠神刑部狸(いぬがみぎょうぶだぬき)玉章(たまずき)同様、力を増す刀の魔力――畏に魅入られ暴走してしまう。
 我を失い刀を振るって人も妖怪も見境なく斬殺し、流れ込む負の畏に多賀始という人間の器では耐えきることができず、刀に操られるような形で“山ン本の心臓”を飲み込み《再現魔王・山ン本五郎左衛門》に変生。
 最後には復活した鬼太郎@テイキング要石パワーまなちゃんの指鉄砲で『心臓』を撃ち抜かれて死亡した。





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 死亡時から約十三年前に『リスタート』。
 生まれた時代に、死んだときの肉体でポンッと放り出された。
 →*誤作動*(魔王の小槌で人も妖怪も魂まで細切れにして取り込んでいたため能力特典がブレブレガクガクになってスタート地点まで戻された。肉体情報は死ぬ少し前の物しか残っていない=赤ん坊時代データロストだったのでそのように再構築)

 訳も分からぬまま新聞に書かれた年月日に驚き、調布の自宅に帰ったが、そこには何もなかった。→赤ん坊(多賀始)と一緒に両親家族のデータも破損、再構成不可。


 一昼夜泣きわめいた後、暴走してしまったことを後悔。
 山籠もり。鬼の修業を始める。


 4年後(17歳)、音激戦士・歌舞鬼として心と体の修業鍛錬完了。
 変身・戦闘 可能なまでに。
→参考までに、戸田山は二年間で変身と戦闘をこなし、あきらは二年間で変身が可能になり、京介は一年間で変身と戦闘が可能になった。

 そろそろ山を下りるべきかと考えていたところ、「山で見かけた鬼のような化け物」の話を聞いた鬼道衆が訪ねてきた。
 →事情を多少ぼかして伝え

カブキ「いやー、山籠もりしてたら鬼になれるようになってさー」



 →力のことで詳しく聞きたい学びたいと言って鬼道衆の里へ。

 頼み込み、封印術や結界術など、とりわけ『魔王の小槌』の制御に使えそうな術を学ばせてもらった。
 特に、倒した妖怪の魂と力を取り込む呪装術は類似点からコツを学べるのではと師匠に正式に弟子入りして術の全てを学びつくした。

→鬼道衆の里の皆とはそんな修行生活(約5年間)を通してかなり親密になった。特に同門の石動零と、彼を兄と慕うサヤの二人とは特に仲が良くまるで家族のように親しくなれた。


 修行開始から5年後、前世と合わせてカブキ(改名)24歳。
 免許皆伝。
 里を離れ、フリーのゴーストハンター(妖怪退治の専門家)に。



 それからは、
――東に「新築なのに家がギシギシ揺れる」と不可思議現象聞きつけたら行ってハーヴェストで回収・懲らしめ、

――西に「髪を切られた」という依頼が出たら行って鬼髪を『鳴刀・音叉剣 煉獄点火』で斬り捨て、出てきた畏を魔王の小槌に吸い取らせ、

――北に「工事現場で超常現象が! 」という悲鳴を聞きつければ『音撃打 乱打殴打の型』で雷獣をおとなしくさせ、

――南に「悪霊に憑りつかれた! 」という自業自得の学生がいれば悪霊になってしまった悲しい被害者の女性を『音撃打 業火絢爛』で浄化し、


 そんな感じで、人の側に立ちつつ妖怪退治で日銭を稼ぐ毎日。
 鬼太郎を筆頭にゲゲゲファミリーとは面識多少。依頼がバッティングすることも何度か。

カ「(うわー! 鬼太郎さんじゃー、お久しぶり。前会ったときは盛大に吹き飛ばしてくれおって助かったわ。)
  (ひゃー! 猫姉さん! うっわ、スタイル()っ! あっし! おみあしっ! )」





 そうして、カブキ26歳。一周目で命を落とした年が来た。

 まず因縁の八百八狸・刑部狸、妖怪獣。


→日本政府に宣戦布告することをわかっていたので、前もって政府高官につなぎを作っておき、正式に依頼を受け、護衛と称して潜入。
 総理たちのもとに殴り込みをかけたシルクハットの狸(団一郎)を瞬殺し、手下の狸を脅して刑部狸たちのもとへ。



カ「亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜ァッッッ‼‼

→『鬼神()声』の攪乱で注意をそらし、ビクティニのエスパーの力で狸の神通力を無効化し、『魔王の小槌』で斬り捨てる。一体一体純粋な剣技でもって首をはね、魂ごと畏を吸収した。



 妖怪獣は刑部狸の支配から解かれ暴れ始めたので現場に急行して、




********



――ゆらり ゆらり

 鬼になったカブキの持つ刀、『魔王の小槌』が妖しく光る。蠱惑的なその光は、見た者を溺れさせ心を闇に染めあげる、正しく妖刀と称される輝きだった。
 しかしその光はもう通じない。ここにはもう力に振り回され、力に飲み込まれるだけだった少年はいない。ここにいるのは、心と体を鍛えて鍛えて鍛えぬき“鬼”になった男である。


「――“刃畏一体(ジンイイッタイ)” 歌舞鬼・纏」

 歌舞鬼(カブキ)の言葉と気合を合図に刀から目で見えるほどの“畏”が放出される。それは宙を漂うでもなく、歌舞鬼の体に纏わりつき 暗くおどろおどろしい闇色の装飾へと変化した。

 吸収した妖怪の畏を鬼の肉体に宿し――百鬼夜行をその身に背負い――『魔王の小槌』の力を十全に振るう音撃戦士・歌舞鬼の強化形態。

 名付けて――


『魔王の小槌』の鬼纏(まとい) 襲色(かさねいろ) 鬼王碧落紅鉄漿(きおうへきらくべにとかね)


 どこからともなく現れた烏のような巨鳥、『音式神・消炭烏』乗せに飛び乗り、超高速で接近しながら歌舞鬼は妖怪獣に刀を突きつけ呟く。

「妖怪の怪獣――妖怪獣、お前の畏 俺がいただく 」

 妖怪獣が口を開き攻撃するよりも早く目前に迫り、急上昇。
 消炭烏を目で追う妖怪獣の死角に飛び降り刀を構えた歌舞鬼の姿。


「魔刃一刀流」

 推進、加速。魔王の小槌の発する力を推進力にして、流れ星のように地上に急降下する歌舞鬼。腰だめにした刀からはそのまま暗く攻撃的な畏が濃く、長く、染みつくように途切れず伸びる。

「紅燭」

 長く長く伸ばされた刀身を力と技で振りぬく。



「……ふぅ」

 たった一撃。
 たったの一撃で自衛隊の戦闘機の攻撃を歯牙にもかけず、町一つをあっけなく滅ぼした強大な妖怪獣「蛟龍」はその巨体を真っ二つに切り裂かれ、魂ごと全ての“畏”を吸収、討伐された。

「あいたたた……、久々の大技で全身が痛い。あ゛~~腰が腕が腹がー……いたた」

 鬼纏を解除し、刀を納め、消炭烏を降ろす。
 顔だけ変身解除して、月を見上げる。

「いい夜、いい月だ。自分が前、見ることができなかった、迎えることができなかったお月様……なんてな」



 
********






 事件解決。
 その後も短いスパンで結構暴れる妖怪をじゃんじゃん相手取ってバトル&ゲット(“畏”)の毎日が続く。




――西洋妖怪編――

 バックベアードのブリガドーン計画では「ひゃっほう妖怪(けいけんち)がいっぱいだー! 」と妖怪人間を誤って攻撃。何人か吸っちゃった。
 ヴォルフガングやフランケンシュタインたちに八つ当たり。



――名無し編――

 逃げた西洋妖怪を追いかけ、海を渡って国外に居たため関連事件接触なし。
 途中で海外のいい感じの妖怪を狩って『魔王の小槌』強化。
 カミーラを探して吸血鬼の痕跡を辿ったら、吸血鬼エリート(ジョニー)や吸血鬼ラ・セーヌといった面子と遭遇戦に。

カ「てごわかった……」←割とガチ





――大逆の四将編――

 見失ったので帰国し、久々に鬼道衆の里に里帰りしたら里が全滅していた。
 かたき討ちをとも考えたが、下手人が一切不明なので断念。

 黒坊主の事件で里の生き残り・石動零と依頼でバッティング。
零「かくかくしかじか」
カ「まるまるうまうま」

零「里を焼いた妖怪ぶっ潰したい(意訳)。カブキさん、これは鬼道衆である俺のやるべきことだ。手を出さないでくれ」
カ「おk。でもでも自分ってば政府の依頼を受けることもあるから、大逆の四将とかいうのが国家規模の事件起こしたら解決に来るからね」




 で。
 九尾の狐「玉藻前」が暗躍。
 日本が戦争危機に。

お得意様政府高官「日本を誰も助けないなんておかしい! 妖怪じゃ! 妖怪の仕業じゃあ! 助けてカブキ! 」

カ「りょ」


 潜り込ませておいた(石動零付き)ハーヴェストの情報から九尾の狐撃破に向けて行動開始。

 途中、零とにらみ合う鬼太郎と「操られてる? 今のガチめな殺気だったよ? 」と勘違いから“vs鬼太郎”なったり、



 色々あって鬼太郎の後ろをついてってGO TO HELL!!



 最終的に、

「“清妖合一(せいようごういつ)”」

「歌舞鬼・装甲」

「転()畏砲(いづつ) 虹天破魔(こうてんはま)葬送閃(そうそうせん)


 撃破!!




 で。

 現世と地獄を救った功績として玉藻前の分身体(尻尾一本分)を所望。
→理由:一目惚れ。(里? 仇? 恋の前では相手にもならんわ! )


 そっから玉藻前の罪を雪ぐため、世直しの旅(ついでに鍛錬と強化の旅)にレッツゴー!



 それから12年。カブキ38歳の時。
 子どもができたので帰国。
 玉藻と乳から生まれた乳太郎 明日夢を連れて調布の街に帰ってきた。

 帰国から4年後、明日夢が6歳になったので小学校に入学させた。

⇒殺人事件。明日夢、うっかりイジメっ子をバラバラに。

 以前の伝で一家揃って人がめったに来ない山の中に移住。
 明日夢を育て、鍛え、鬼に育成。

 特典を明日夢に継承。

 
 鬼を辞めた後は嫁とイチャイチャしたり、帰ってきた息子、息子が連れ帰ってきた息子の嫁さんとワイのワイの平穏な日々を送り、
 72歳で大往生。

 死後は嫁と一緒に地獄に落ちた。


(なお、地獄でも普通に嫁とは一緒に暮らしている。後に落ちてきた息子ともワイワイ楽しく殺し合いをしてる)

⇒閻魔大王から有事の戦力として備えられ地獄に留め置かれている。



 いつまでもいつまでも魂が消滅するまで一家団欒、(地獄で)楽しく暮らしましたとさ。

 










 はい。


 今回は『転生特典を継承させてみた』でした。明日夢(息子)くんに音叉と一緒に魔王の小槌やわざマシンといった特典を受け継がせて地獄に行きましたカブキさん。ハーヴェストはDISC取り出せないからできませんでしたが。
 亡くなった後、現世に残った特典群がどう影響を与えたかは活動報告のプロフィールに。
 転生者、多賀始さん。プロフィールは↓です。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=229966&uid=223131

 家族など詳しくはこちらに↓。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=229967&uid=223131


 今回書くにあたってぬら孫読み直してみましたけどやっぱり超面白いですね! あと羽衣狐(山吹乙女)様うつくしぃ……。
 当時を懐かしみ、あの頃のジャンプは魔境だったなぁ、なんて思ったりして(あの頃から残ってるのがもうワンピしかない)。

 それではそれでは。


 よいお年を~♪





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☆■ 53番 久里次郎 享年26歳の場合

 今週のワンピ、おでんを騙し討った後のカイドウの何とも言えない表情がツボ。

後書き(本編)


 

「次の方どうぞー」

 

ガチャ

 

「失礼します…? 」

 

「どうも~。えーっと? 53番 久里次郎さんですね。こちらの席にどうぞ」

 

「は、はい………」

 

 

「あの、ここは、どこ、なんでしょうか…病院ではなさそうですが」

 

「あー、はい。ここは死後の世界で、小原さんに第二の人生を送ってもらうため、サイコロを振ってもらう場所となっています」

 

 

「なるほど、つまりここはそういう場所ですか」

 

「はい? 」

 

「今流行りの異世界転生的な」

 

「異世界転生ファンタジー 廃れつつも息長いですよねー。いつまで続くんでしょう」

 

「もう文芸の一ジャンルとして確立した感はありますよね

――それはともかく、どうなんですか? 」

 

「おっとっと。えぇ、はい。久里さんのお考えの通り。()()()()()()ですよ」

 

「おぉ……! ………ということは私死んでしまったんですか。『黙示録アリス』のコミック第4巻、漫画喫茶で見つけて今度読もうと思っていたのに……っ」

 

「お悔やみ申し上げます。

 さて、さてさてさてさて。気を取り直してこちらを向いて、私の説明に耳を傾けてくださいませ。これからの人生、これからの来世にかかわる重要な説明です」

 

「はい」

 

 

 

「『かくかくしかじか』」

 

 

「『まるまるうまうま』」

 

 

 

「はい。こんなところでよろしいでしょうか。説明を終了し、転生世界の設定に移ります」

 

「お願いします」

 

 

「ではでは久里さん、サイコロを二つ、同時に振ってください。出た目がそのまま久里さんが生きる世界となります」

 

 

「すぅ、はぁー。すぅ、はぁー」

 

「(声に出すんだ……)」

 

 

 

「ふっ! 」

 

 

 

 

 からんからん からんからから

 

 

 

 

 

 

⚄:⚃

 

 

 

 

「お」

 

「ん」

 

「サイコロの出目は5と4、よって久里次郎さんの転生先は『自由』です」

 

「4は…今決めるんでしたっけ? 」

 

「はい。特典を決める前に、おねがいします」

 

「んー………んー……。

 ………ちなみに他の転生者の方で、この『自由』を出した人は例えばどんな世界を選んだとか、教えてもらうことってできますか? 」

 

 

「そういうのは、あんまり教えられないんですけど……。

 そうですね、傾向的にはやはり日常系の世界でしょうか。特典が使い物にならない場合も考えられますし、リスク回避という意味でも命の危険がなく、インフラがちゃんとしている現代の日常系がいいなーという感じで『自由』ではそういうのがよく選ばれていると感じます」

 

「んー。そうですかー……」

 

 


 


 

 

「―――…………決めました」

 

「ようやくですか」

 

「はい、お待たせしてしまって」

 

「いえいえ、ここでは時間の流れもありませんから。

 それで、何にするのですか? 」

 

「『いぬやしき』でお願いします。漫画版でもアニメ版でも、劇場版でなければいいので」

 

「『いぬやしき』…? 奥浩哉先生の? 」

 

「はい」

 

「決められた理由を聞かせていただいてもよろしいでしょうか」

 

「んー、えーっとですね。

 理由で一番は、主人公の年齢です」

 

「年齢? 」

 

「はい。さっきの説明によると、私が転生するのは転生した世界の主人公が生まれた年なんですよね」

 

「そうですね、原作開始時に同い年になるようにということなので」

 

「で、そういくと、この『いぬやしき』の主人公の犬屋敷さんは確か60歳手前ぐらいだったと思うんですよ」

 

「……ですね」

 

「作中で明確に西暦何年とは書かれてなかった気がするんですけど、ワンピとか進撃の巨人とか、某大統領とか、そういう要因からして原作スタートは2010年代になるわけじゃないですか」

 

「そうなりますね」

 

「で、それの約60年前生まれで、1950年代に転生して生きていくと……このシステムならそうなるわけで、ざっくり昭和生まれになるわけですよね? 」

 

「まぁ、はい。それがなにか? 」

 

「昭和生まれということは、つまり! リアルタイムで仮面ライダーやウルトラマン、あとはガンダムとか、そういう長寿番組を最初期から追うことができるわけですよ! 」

 

「あ~~なるほど」

 

「ドラゴンボールを週刊のリアルタイムで追っかけてみたりもしたいですね。そんで近所の子どもらにネタバレしてやりたいです」

 

「最低ですね」

 

「あとあと、ビデオとかグッズとかも大人買いしたりしてみたいです。いずれ廃れてしまうとしてもビデオテープでぎゅいんぎゅいんって。あとは楽しそうだしジャンプとかは頑張って創刊号から買い集めておきたいですねー」

 

「なるほどなるほど」

 

「あ、それと、選んだ理由、他にというと特に被害なく物語を終えることができるからですね。中盤の虐殺は煽ったりスマホ使わなければ大丈夫だし、終盤の隕石は放っておいても二人もとい二機が自爆で解決してくれますし」

 

「ふむふむ………でもあの作品、奥先生の作品あるあるで治安が割と低めですけど大丈夫ですか? 」

 

「んー………。そう……なん……ですよねぇ……。

 でも~……現代が舞台で、高齢の主人公で、大体あらすじ把握してるのがこれしか思いつかなくて……。

 ………まぁ、作画的に美人はちゃんと美人ですし? そっちでも、期待が? 持てますし? 」

 

「はぁ…」

 

「特典が良いものであれば! 最悪駄目でも問題はない! …はず! 」

 

「おやじ狩りから身を守れる程度のはゲットできるといいですね」

 

「―――ですね! 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、特典です」

 

「はい」

 

「『かくかくしかじか』 で、まずは“アイテム特典”の数を決めていただきます」

 

「わかりました」

 

「サイコロです」

 

「はい」

 

「振って。どうぞ」

 

「はい」

 

 

 

 

 

 からからからから からん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うぐぅう………ッッ! 」

 

「苦悶に満ちた声いただきました。

 出目は1、よって久里次郎さんの“アイテム特典”は一つのみとなります」

 

「………あ、あのぅ、再トライは」

 

「できません」

 

「ですよね……」

 

 

 

 

 

「くじをどうぞ」

 

「はい……」

 

 

 

 がさごそがさごそがさごそがさごそ

 

 

 

 

「えいっ」

 

 

 

 

 32

 

 

 

 

 

 

 

「それでは特典の説明をば。

 久里さんが引かれた番号は――32番。『アワアワの実』です」

 

「……悪魔の実? 」

 

「です」

 

「アワ、は……CP9の、…………眼鏡美人」

 

「カリファさんですね。

 彼女が食べた超人系(パラミシア)悪魔の実『アワアワの実』が特典となります」

 

「んー、当たりですかね? 」

 

「どうでしょうか。食べるだけでい能力を身に付けられるのは当たりだとは思いますが、カナヅチになってしまいますし、汎用性があるわけではありませんしねー」

 

「そうですよねー。

 んん、そうだ。あれ、あのー、あれ。六式? って私使えるようになったりそういうオマケあったりしません? 」

 

「ありません。そういう世界でもないですし。頑張っても習得は不可能です。仮に久里さんが転生するのがワンピースの世界であれば六式やら覇気やらを習得できるでしょうし、ドラゴンボールの世界であれば気弾を放ったり舞空術で空を飛んだりできるようになったかもしれませんが」

 

「ですか」

 

「ですです。

 っとと、説明がまだでした。知っているかもしれませんが一応。

 『アワアワの実』は食べた者を全身泡立つ“石鹸人間”へと変える超人系悪魔の実。体をこすることで泡を出し、そしてその出した泡を触れることなく自由自在に操ることができるのが基本的な能力です。

 体から出る泡は汚れくすみはもちろん(パワー)も、あらゆるものをそぎ落とし、あるいはつるつるピカピカに磨き上げることができます。

 弱点は水。泡であるため効果は水によって消えてしまいます。

 こんなところでよろしいでしょうか」

 

 

「はい。大丈夫です」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、いよいよラスト。“能力特典”のサイコロです」

 

「はい」

 

「どうぞ」

 

 

「やー」

 

 

 

 

 

 からからから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「出目は2、『鑑定』です」

 

「おぉ、いい感じですね」

 

「ですね」

 

「目にこう、ぐっ! と力を入れればいいんですか? 白眼みたいに」

 

「意識するだけで大丈夫ですよ。意識するだけで基本的な情報は浮かび上がってくるので、よりディープな情報を求めるときにはこう、ぐっ! と注視してみてください」

 

「了解です」

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは転生です。

 

 

 

 

あなたは1つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

三度目はありません。二度目の人生を、後悔なく過ごせるかはあなた次第です。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

 

 

 

「ありがとうございました」

 

「よい人生を」

 

 

 

 

 






No.53 久里次郎
 当時としては珍しい?(21世紀基準で)優しい両親のもと、すくすく成長。
 歯が生え始めたころ『アワアワの実』かぷかぷ。能力者に。

 アワアワの能力を鍛えつつ、並行して『鑑定』ももっと詳しく見れないか、と修行修行。


→→そんなこんなしていたら中学卒業。親は高校に行ってもいいと言ってくれたが、勉強とかだるいので進学せず。


 家を出て単身東京へ。東京の街中で『鑑定』。
→修行によってステータス:資産額 が見れるように!

 裏事情がなく、いい感じに金を持っている奴を見つけ、『鑑定』で知った住所の近くで待ち伏せ。


 人目につかない路地などで遠隔操作リラックス(アワー)

 からの

 「心透性黄金(ゴールデン)(アワー)」!



*説明しよう!*
**心透性黄金泡とは!**
*汚れを落とす泡を対象に擦り込むことで、心を漂白し、意思をそぎ落とし、何に対しても抵抗しない操り人形にしてしまう非人道能力である‼ *

*ちなみに水が弱点なのは変わらず。しかし体の内側に作用するので水をかぶった程度では泡が落ちることはなく、『シャドーハウス』の()()よろしく大量に水を飲ませれば元に戻る*



 心神喪失(あたまふわふわ)状態になったそいつに全財産を差し出すよう命じて「お金持ちの全財産」ゲット!

 →横の繋がり(金持ち仲間)を伝って、もう何人か「心透性黄金泡」ぐちゅぐちゅ。


 →金持ちじーさんの養子に。
 →いい感じにデカい家と莫大(心神喪失から奪った)な財産持って独立。引きこもりニート生活開始。


 →→ちなみに「心透性黄金泡」した金持ち並びにうるさそうな親類縁者(義理の家族)は適当に行方不明 or 意識不明になってもらった。


 日本の警察は優秀なのでまぁ当然色々疑われたものの、証拠も何もそもそもちゃんとした手続きで財産が移譲されているので法律に引っかかることもなくどうともならなかった。



 それからは毎日、マンガ読んでテレビ見てゲームして爆睡。マンガ読んでテレビ見てゲームして爆睡。マンガ読んでテレビ見てゲームして爆睡。
 悪銭身に付かずのことわざ通り、浪費しまくって関連商品もじゃんじゃん購入。
 リアルイベントも金と時間を惜しまず参加! きゃっほう‼




 そんなこんなで何不自由なく、ニート生活満喫を50年ほど続け、原作開始。


 とはいえ、特に関わることもないのでそのまま普通に日常を謳歌し、
 98歳 老衰で亡くなった。(アワアワの実の効果で死ぬまで肌にシミそばかす皺などはなく、実年齢よりずっと若く見えていた&同じくアワアワの能力で体内洗浄することで不摂生な生活を送りながらも健康そのものの肉体を維持していた)

















 はい。
 アワアワの実は泡で汚れを落とすことが本質だからこういうこともできると思うんですよね。という。
 「心透性黄金泡」は“大参謀”おつるさんのウォシュウォシュの実の能力から(アワアワとウォシュウォシュ似てるしこういう風にできてもおかしくないかな((←心に干渉できてもおかしくないかな))と考えまして)。

 産まれる年が自分もうちょっと早かったらなー! って思い誰にでもありますよね。子どものころ売ってたおもちゃとかゲームとか、あのころ自分が子どもじゃなくて大人だったら全部買えてたんだろうなとか(まぁ、大人だからって趣味に使えるお金なんてそんなにないって今は知っているけども)






 最近遠出したとき寄ったカードショップでデュエマのカードを買ってからというもの、なんとなく懐かしくなって一人デュエルばっかりやってる私です。楽しい。

 ではまた次回、ちゃおちゃお~♪






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★■ 54番 梶原洋平 享年12歳の場合

 灼眼のシャナⅢ アニメ全24話一気見したんですけどやっぱり面白いわぁ…。EDの入りが毎回最高にアガれる。
 シャナ悠二を除くと、フレイムヘイズ側では『犀渠の護り手』ザムエル・デマンティウスと“吾鱗の泰盾”ジルニトラが、徒側では“嵐蹄”フェコルーが ええなぁ なった。
 今度時間ができたら原作読み直そうかな。

後書き(本編)



 

 

「次の方どうぞー」

 

 ガチャ

 

「どうも」

 

「はいどうもー。こちらの席にどうぞー」

 

「はい」

 

 

 

 

「54番 梶原洋平さん、ですね」

 

「はい」

 

「残念ですが梶原さん、あなたは死にました」

 

「そうですか」

 

 

「………突然こんなことを言われて混乱するかもしれませんが、あなたには異世界に転生してもらいます」

 

「そうですか」

 

「『かくかくしかじか』そういうことでして、あなたには特典をもって第二の人生を送ってもらおうということです」

 

「なるほど」

 

「理解できたのならサイコロを振って梶原さんが転生する世界を決めていただきます」

 

「はい」

 

「ではどうぞ」

 

「………………っや! 」

 

からからから

 

⚄:⚂

 

 

「出目は5と3…『なんちゃってファンタジー』の世界ですね」

 

「ファンタジーですか? 」

 

 

「神さまが剣と魔法のファンタジーをいい感じの『あるある』を詰め込んだ、どの作品にも基づかない異世界です」

 

「ゲームとかである感じの牧歌的で古典的なものというわけですか」

 

「そうですね。と、そんなわけで続いて特典の選定に移らせていただきます」

 

「お願いします」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ではまず『かくかくしかじか』ということで二種類の特典のうち“アイテム特典”の数を決めていただきます」

 

 

「もう投げていいですか」

 

「どうぞ」

 

「………………っや! 」

 

 

 

 からん からからからから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お」

 

「出目は3、梶原さんの“アイテム特典”は3つということになります」

 

「くじ引いていいですか」

 

「はいどうぞ」

 

 

 

 

「んーんー、んー」

 

 

 

がさごそがさごそがさごそがさごそ

 

 

 

 

 

 

1005・・・2474・・・282

 

 

 

 

「では特典の説明をさせていただきます。

 一つ目は1005番『いいキズぐすり』です」

 

 

「? …ポケモンですか? 」

 

「はい。ポケットモンスターにでてくる回復のための道具の一つです。ちなみに回復量は50で」

 

「ん? 」

 

「……あぁ、剣盾では60でしたね。そっちがいいですか? 」

 

「いや、別に。消費アイテムの特典ならいくらでも出せるんですよね」

 

「はい」

 

「なら…………そういえば僕とか他の人とかのHPってどれくらいなんですか? 」

 

「人によると言わざるをえませんけど大人の一般人が100前後といったところですかね。この特典の副産物として『鑑定』の“能力特典”無しでも自分や他人のHPを見ることができるようになるので、それとかを使って確認してみてください」

 

 

「人に使えて……、けがを治せるんです? 」

 

「はい」

 

「じゃあ病気とかはどうなんですか? 」

 

「病気は治せませんね。病気で減少したHPを一時的に回復させることはできても根本治療しているわけではないので、容体の悪化とともに回復したHPは再び減っていきます」

 

「ふーん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「二つ目の特典は2474番『わざマシン:どくどく』です」

 

「またポケモン? 」

 

「またポケモンです。

 これは自分やほかの生き物に使うことで相手にもうどくの状態異常を与えるわざ『どくどく』を覚えさせることができます」

 

「ほかの人にも? 」

 

「可能です。ただ、毒消しがない以上解除ができないので散逸は避けるべきだと思いますが」

 

「…………そういえば僕の行く世界ってファンタジーの世界なんですよね。

 ポーションとかそういうキズぐすり的回復アイテムとか、なんにでも効く毒消しとかそういうのはないんですか? 」

 

「ないですね。いや、なくはないんですが、あくまで民間療法程度というか、そういう回復アイテムの類はSSR級の数少ない秘宝扱いで、それ以外の毒消しの薬とかは()()()()()()()とかそういう便利なものじゃないです。

 魔法も梶原さんの行く『なんちゃってファンタジー』世界は攻撃や防御に寄ってる感じです。回復の奇跡とかも使える人は少ない感じで」

 

「ふむん。

 ということは『どくどく』したら毒を治すのは無理ってこと? 」

 

「基本的にはそうですね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「最後、三つ目の特典は282番『恋人(ラバーズ)のスタンドDISC』です」

 

「スタンド……ジョジョの? 」

 

「おっ! ご存じでしたか」

 

「しんちゃ――、……おじさんに見せてもらった本棚の中にあったんで。

 あれでしょ、あの……なんだっけ」

 

「第三部スターダストクルセイダースに登場した、鋼入りの(スティーリー)ダンが本体である 恋人(ラバーズ)の暗示を持つ幽波紋です」

 

「らばーずってどういう意味ですか? 」

 

「恋人という意味ですね。作中ではエンヤ婆を殺害したりしてましたがどうです? 思い出せたりしました? 」

 

「分身したりしてましたっけ? 」

 

「(ニッチな場面思い出したものだな……)

 ではそれも含めての特典の説明をさせていただきます。

 スタンド『恋人』は、本体曰く「髪の毛一本さえ動かすことの出来ない、史上最弱のスタンド」で、大きさも目に見えないほどの大きさでしかありません。ただその弱さの代わりに、射程距離・持続力はとても長く、数百キロ遠くでも自由自在に動かすことができます。

 『恋人』特有の能力は感覚共有。相手の耳から体内に侵入し、脳に居座った『恋人』は本体に何かあればそれを相手に反映させるなどして本体と相手の感覚を共有させます。本体が足をぶつければその痛みが、背中を掻かれればその感覚が何倍にもなって相手に返り、本体を痛めつけようものなら、相手にもその数倍のダメージが跳ね返り、場合によっては痛みで相手をショック死させることもできるというわけです」

 

「なるほど……いいキズぐすりがあるしいくらでもサンドバックになれると、そういうわけですか? 」

 

「いやいや、そんな意図はありませんでしたよ。でも確かにそういうこともできますね」

 

「痛いのは嫌いです」

 

「そうですか」

 

「はい」

 

「まぁ、原作ではDIOの肉の眼を携帯していましたが、この特典にそれは含まれていないのであしからず」

 

「大丈夫です。それでスタンドDISC? ってのはなんなんです」

 

「あ、はい。スタンドDISCとはジョジョの奇妙な冒険第6部ストーンオーシャンに出てくるスタンド「ホワイトスネイク」の能力で物質化された他者のスタンドを総称するものです。このスタンドDISCを頭か何かに挿すことでそのDISCのスタンドを己の物とすることができる、というものです」

 

「へー」

 

 

 

 

 

 

 

 

「最後は“能力特典”です」

 

「サイコロ」

 

「はい」

 

 

「………………っや! 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「出目は4、梶原さんの“能力特典”は『リスタート×1』に決定しました」

 

 

「やり直し……んんー、はい、はい、はい。うん」

 

 

「さてさてさてさて それではそれでは」

 

 

 

 

 

それでは転生です。

あなたは3つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

転生を実行します。それではよき人生を 

 

「ありがとうございましたー」

 

「はいどうもー」

 

 

 

 





No.54 梶原洋平
 田舎村の平凡な農民夫婦の間に生まれる。
 スタンドと「どくどく」を身に着け恋人(ラバーズ)の操作を訓練しつつ日々を過ごし、冒険者登録へ。
 帰って来たら村全滅。
 両親死亡。
 幼馴染(勇者)覚醒。

 流されるまま、巻き込まれるのを避けて都市のほうにとんぼ返り。
 冒険者活動開始。



 2年後、討伐したモンスターがほぼ毎回毒に侵されている→→毒使い? →→知らん毒や……

→→闇ギルド(非合法集団)に情報が売られて召喚命令(強制)受ける。



 暗殺者になりました。




 6年後、魔王が討伐されそうという頃。外が昨日行われた勇者様祭りでざわざわしてる中、所属していた組織のボスに呼ばれた。
→行く。

→→待ち伏せ。罠だった。
  ザクザクザクッッッ!!

 ち~ん(死亡)。




    「RESTART」





 殺される前の日に戻った。
ヨーヘイ「このままじゃ殺される。逃げよう……どこに……? 」


 →外を見る。勇者の凱旋パレード。


 …………。
 …………。
 …………。
 …………。
 …………。
 …………。
 …………。
 …………。
 …………。
 …………。
 …………。
 …………。
 …………。
 …………。
 …………。
 …………。
 …………。
 …………。
 …………。
 …………。

 …………殺っちまうか。
 ↓
 ↓
 勇者パーティーに一人ずつ「恋人(ラバーズ)」を潜り込ませスタンド越しに「どくどく」脳みそから猛毒投与――毒殺。

 全員の死亡確認後、顔面を剥いで負けかけの魔王軍に「入ーれーてー! 」しに行った。


魔王「採用ッ! 」


 魔王群を苦しめた勇者一行を皆殺しにした功績で人間でありながら一気に準幹部クラスの厚遇を受けた。

ヨーヘイ「いえーい! 」


 工作部隊に入れられて、敵(=人間side)の強者・指導者を毒殺して回ったり、「恋人(ラバーズ)」の感覚共有で呪いのように演出し脅迫するなどして魔王群有利になるよう陰ながら支援した。

ヨーヘイ「キズぐすり作ってみたよー! 奇跡の賜物だよー! 」

魔王軍「神か! 」←多少の傷は覚悟でレッツ進撃




 12年後、人類及び味方した亜人種 魔王軍に完全敗北。

ヨーヘイ「勝ったッ! 第3部完! 」←意訳


 魔王様から褒美上げるから来て来てとラブコール(比喩)。

<キュピーン…!

ヨーヘイ(あれ、この流れなんかデジャヴ)


 案の定用済み処分の流れで睡眠薬ボッシュート。

理由)どうやって毒に罹らせているのかわからない。時間経過で効果が倍になる毒とか原料なに? 報告によると体から毒を分泌できるっぽい。やべぇ。どうしよう。殺したいけど殺したら毒が撒き散らされたりしたりして。





 誰も手が出せない世界最強の生物、真龍の巣にポーイされた。


ヨーヘイ「ここはどこ? 」
真龍「誰だお前」

 →魔王群で鍛えた面の皮の厚さで何とかコミュニケーションをとり「食べないでくださーい! 」「食べないよー」言質とった。




 それからなんだかんだあり、真龍(外見可変100%龍→10%龍とか)さんと(つが)った。

→→発情期が云々、不感症なのーってことだったので「恋人(ラバーズ)」の感覚共有ver.2で快感を同期・相乗させビクンビクンになりながらハッスル。
 相手側激しすぎて死にそうになったけどそこは「いいキズぐすり」で回復(残弾も、発射したそばから補充)。

 そうしてテリトリーの中で嫁と子供といつまでもいつまでも穏やかに幸福に暮らしましたとさ。


 めでたし めでたし 。





 はい。こんな感じで。
 ★■ですが、この梶原洋平くん/さんは言われるがまま殺しただけなので、罪悪感や後悔がないけれど悪意もありません。
 金払いが良かったから、必要とされたから力をためらいなく振るったという感じですね。
 戦いが終わる度に殺されそうになるのは『刀語』の真庭忍軍的な。戦国最強でも太平の世にはいらない集団――みたいなイメージです。

 ではではまた次回。



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☆□ 55番 森山恋 享年21歳の場合

 よっしゃぁ! 6月33日! 間に合ったな(何も間に合ってない)。

 お久しぶりです。更新が遅くなって申し訳ありませんでした。
 来週の金曜日に『たーたん』の四巻が発売ですね。楽しみですね。

後書き(本編)


 

はろはろー。11話ぶりこんにちは、神様ですよ?

恒例、5回目のゾロ目回だ。

くじは完全運任せで引いてもらっているから安心しといてねー

 

 

 

 

「次の方どうぞ―」

 

ガチャ

 

「失礼します」

 

「はいどうも。55番、森山恋さんですね。こちらへどうぞ」

 

「はい」

 

 

「こちらは転生所。『かくかくしかじか』そういうわけで、森山さんには転生をしていただきます」

 

「なるほど」

 

「本来なら,森山さんにサイコロを振ってもらって、転生先の世界を決めることになっているのですが……」

 

「……」

 

「森山さんの番号は“55”つまり『ゾロ目』なので、神様からささやかな特典と、命令があります」

 

「命令ですか? 」

 

「ああいえ、強い言葉を使ってしまいましたが大したことじゃありません。転生先が神様に指定されるというだけです」

 

「指定――いったいどこに? 」

 

「それは転生の直前に、お伝えします。」

 

 

 

「それでは森山さん、サイコロを振ってください」

 

「サイコロっすか、やったことないけどギャンブルとかそういう感じっすね。当たり出るかなぁ?

 ああはいはい。振ります振ります」

 

かりゃかりゃかりゃかりゃ

 

「ほいさっさっとっ」

 

 

からんからから……

 

 

 

 

 

 

「おっ! 」

 

「おめでとうございます! 出目6なのでくじを6枚引いてください」

 

「うっし! 引きますよー! 」

 

 

 

 

 

 

 

がさごそがさごそ

 

 

 

 

 

 

 

1565・・・1247・・・12・・・52・・・1383・・・2688

 

 

「はい。それでは引かれたくじの番号と対応する“アイテム特典”の説明をさせていただきます」

 

「お願いします」

 

 

「まず一つ目、1565番『PPキャンディー』。出典は天下のドラゴンボール」

 

 

「知らねぇ……」

 

 

「最序盤に出てきてそれ以降登場することがない一発ネタでしたから、知らないのも無理はありませんよ。

 このPPキャンディーは、仲間入りしたウーロンにブルマが「裏切り・逃亡予防」として舐めさせた下剤のようなものです」

 

「下剤? 」

 

 

「はい舐めた者は「ピーピーピー」という声を他人から聞かされると、お腹を壊して下痢ピーしてしまう体質に変わってしまうという、そういうキャンディーです」

 

 

「ギャグみたいっすね」

 

「ギャグ多めだった頃のですから」

 

「そうっすか」

 

「そうです。あ、ちなみにですが効果は一か月ですのでそこはご注意ください」

 

 

「結構長いっすね……一か月自然排出されない毒、薬? すっげぇ」

 

 

 

 

 

 

「次は二つ目、1247番『フワンテの入ったモンスターボール』です」

 

「フワンテ? 」

 

「はい。フワンテ。ご存知ですね? 」

 

「まぁ、ご存じですが……紫の風船みたいで頭に白いうんこがのっかってる」

 

 

「ゴースト・ひこうタイプのふうせんポケモン。気球ポケモンのフワライドに進化する、そのフワンテです」

 

「ポケモンって生き物じゃないっすか。え? ポケモンもらえるんすか? 」

 

「はい。この特典は生き物だけど生き物じゃないことにしてポケモンを特典にしちゃおう! という神様の考えなしで用意された特典でして……」

 

「へー……。あ! そういえばポケモンもらえるって言いますけどその、エサとか――ポケモンフーズ?とか、どうすりゃいいんですかね? あとは……ほら、回復とか。ポケモンセンターだってないっすよね? 」

 

「それについては心配する必要はありません。あくまで、“アイテム特典”としてですから、たとえひんし状態になっても、本当に亡くなっても、ボールごと森山さんの中に戻していただければ全回復してまた動けるようになります」

 

 

「おー! 」

 

 

「ちなみに進化にも必要なレベルアップは……どうすればいいと思われます? 」

 

 

「え? んー、そうっすねー……。戦う? 」

 

 

「正解です。野生動物でも人間でもなんでもいいので戦闘行為を行えば経験値を獲得しレベルを上げることができます」

 

「つっても、ポケモンがいないのにポケモンバトルってのも……ポケモントレーナーじゃないんだから、そんなに付き合ってらんないっすよ」

 

 

「ポケモンの特典を得られた方の中には放し飼いにする方もいらっしゃいましたよ」

 

「え?! それってありなんすか!? 」

 

「有りか無しかでいえば、有りですね。指示するものがいなくても勝手に戦っていればレベルは上がりますし、もしも負けて死んだとしても、あなたがボールを持っていればその中に帰ってきます」

 

「うーん……、でもそれってポケモンの判断で好き勝手に動いて指示に従うまま戦い続けるってことっすよね」

 

「そうですね」

 

「めちゃくちゃ目立つんじゃないっすか? 」

 

「そうかもしれませんね。しかし地道にやっていたら強くできないかも……それにもしも森山さんの転生先が現代を舞台にしていたら」

 

 

「いたら? 」

 

 

「いえ――ただ学生は、自分の時間をとれないものですよ」

 

「……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「三つめは12番『メラメラの実』です」

 

「エース! 」

 

「はい。エースの実ですね」

 

 

「なんでしたっけ――――そう、ロギア! ロギア系! ひょっとして最強なのでは……? 」

 

「さぁ? 」

 

 

「あぁ、いやでもあの(名前忘れたけど)ライオン亀も『自分を無敵? と勘違いしたロギア系の寿命は短い』とかそんな感じのこと言ってたし……いやでもなー! 」

 

 

「嬉しそうですね」

 

「そりゃあもう! これって相当なアタリじゃないっすか? 」

 

「確かにそうですね自然系の悪魔の実は数が少ないですし、今までの転生者様でも引き当てられたのは片手で足りるほどですね」

 

「やっぱり! いやー、あっはっは! もってるっすね! オレ! えっへっへっへっへ」

 

 

「説明は必要ですか? 」

 

「いやーいいっすよ。平気平気」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「四つ目は52番『マグマグの実』です」

 

 

「はぁ?! 」

 

 

「はい。こちらも、説明は不要ですか? 」

 

 

「いや、ちょっ待っ ええ……? 」

 

 

「落ち着くまで待ちましょう」

 

 

 

 

 

「落ち着きました」

 

「落ち着きましたか。意外と早かったですね」

 

「それで、どういうことなんでしょう」

 

「普通に運がよかったのでは? 」

 

「いやいやいやいや。引いた自分でもマジかよという気分なんすけど」

 

「しかしこれが現実です。一度引いたくじは、一度贈られると確定した特典は、変更は不可能です」

 

「はい」

 

「……それで、説明はよろしいですか? 」

 

「えっと、ひとつだけ。質問なんですけど」

 

「なんでしょう」

 

「やっぱり、その二つ口にしちゃあ、駄目なんですかね」

 

「だめではないですけど……体がはじけ飛びますよ? そういう設定ですから」

 

「ですよねー……じゃあ別の奴に喰わせるのか……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「五つ目は1383番『ガンツバイク』です」

 

「ガンツバイク? 」

 

「『GANTZ』分かりますか? 」

 

「そりゃわかるっすよ。テレビで実写のやつ見ましたし、中学ぐらいのころに漫喫で読みました。大阪編までは覚えてるんですけどそれより後は全然覚えてないっすね」

 

 

「作中、かっぺ星人編で初登場したSFチックな車輪搭乗型のバイクです」

 

「かっぺ……恐竜の敵が出てきたやつっすか」

 

「そうですね」

 

「うん、うん、思い出してきました。あのあのあれですね、田中?佐藤?鈴木?のおっさんが後ろに乗ってズギュンズギュンしてた」

 

「多分そうだと思います」

 

 

「目立つなぁ……ステルス機能とかついてないんすか? 」

 

「いえ」

 

 

「んー、まぁ、どこからともなく移動用の足を調達できるのは、利点っすかねぇ? 」

 

 

「そうですね」

 

「あ、そういえば運転とかは」

 

「がんばってください」

 

「あ、はい転びまくって体で覚えます」

 

 

 

 

 

 

 

 

「最後、六つ目は2688番『アナザーアギトウォッチ』です」

 

「アギト? 」

 

「ご存じですか」

 

「ちっちゃいころに、昔のも全部借りて見たりしてましたし……アナザーアギトってのも聞き覚えがあるようなないような? でもウォッチ? 時計? それはわかんないっす」

 

「では説明を。

 この特典は、平成ライダー20作品目『仮面ライダージオウ』における敵勢力、タイムジャッカーがアナザーライダーを生み出すために使用するアナザーウォッチの一つ。

 同名の仮面ライダーの力を宿していて、これを埋め込まれアナザーライダーに変身したものは、力の元となる仮面ライダーの能力を自由に行使することが可能となります」

 

「敵? じゃあひょっとして怪人化のアイテムですか? 」

 

「はい。アナザーライダー、この場合はアナザーアギトに変身可能というわけですね」

 

「んんん……いぇ、ちょっと待ってください。アナザーライダーなんですよね」

 

「はい」

 

「アナザーライダー、アナザーウォッチ、アナザーアギト……じゃあ、オレの聞いたアナザーアギトっていったい……」

 

「森山さんの聞いたアナザーアギトは、原典である仮面ライダーアギト本編に登場した仮面ライダーアナザーアギトですね」

 

「違うんすか? 」

 

「違いますね。見た目はぱっと見同じですけどね。しかし力の元がアナザーアギトは仮面ライダーアギトであって、仮面ライダーアナザーアギトではないので……」

 

「頭がこんがらがってくるっす……。それで、その変身したりして? どんなことができるんですか? 」

 

 

 

「そうですね、まぁライダーですから単純に優れた身体能力で敵を倒したり、武器作り出してそれで攻撃したり」

 

「ふんふん」

 

 

「特殊能力に増殖能力があります」

 

 

「増殖能力? 」

 

「個体増殖能力です。噛みついた相手を自分と同じアナザーアギトにする……森山さんに分かるよう形容すると吸血鬼みたいなものでしょうか」

 

「吸血鬼」

 

 

「血を吸う必要はありませんけどね、噛みつきさえすれば。そして噛みつかれた人間は正気を失った怪物と化し、彼等もその力を受け継いでいるので増えるように言えば際限なく増えていく……そんな感じです」

 

 

「いやいやいや、やばすぎっしょ。世界滅ぶっしょ」

 

「ははははは、そんなにすぐには滅びませんよ。多分」

 

「多分?!

 敵側のアイテムってことはなんかやばい副作用とかあるんじゃないっすか? 」

 

「いいえ、全然大丈夫です」

 

「ほんとにぃ? 」

 

「ほんとですほんとです。ちょっと、精神的に不安定だったり未熟だったりすると暴走したり闇が増大したりしちゃうだけで」

 

「ばりばり副作用じゃないっすか! 」

 

「ははははは」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、それでは最後に、“能力特典”を決めていただこうと思います」

 

「またサイコロですか」

 

「準備はよろしいですか? 」

 

「おっす。よろしいっす」

 

「ではどうぞ」

 

 

 からっ からっ  からん

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい。出目は3 『翻訳』です」

 

「おっしゃラッキー! これでオレもバイリンガル! ふっふー! ……そうだ」

 

「ん? 」

 

「質問なんすけど、この『翻訳』ってどんくらいまで訳してくれるんすか」

 

「どういう意味でしょうか」

 

「いや、ほら、別の国の人が日本語でしゃべってて、んでその日本語が聞き取りずれーなーって思ったときとかにも使えたりするんすか? 」

 

「アクセントなどが耳慣れず、言葉として認識できない場合ということでしょうか」

 

「そうっす、それそれ」

 

「質問にお答えさせていただきますと、可能です」

 

 

「マジっすか! 」

 

「はい。この“能力特典”は所有者の理解できない言語を理解できる言語に翻訳するものなので、『なんだこれ、あー意味わかんねー日本語でしゃべれや!』とでも思えば働きますよ」

 

「いやそこまでは思わないっすけど、でも安心しました」

 

「他に何かありますか? 」

 

「や、大丈夫です」

 

 

「それでは」

 

 

あなたは6つと1つの神からの贈り物をもって別世界に転生します。

今のあなたの自我を保ったまま、赤ん坊からあなたは人生をやり直します。

これからあなたの生きる世界に私たちは関与しません。

あなたがこれから手にする力で何をしても、それはあなたの自由です。

私たちはあなたが亡くなった後に、あなたの人生を閲覧しますが、評価するわけではありません。

 

転生を実行します。それではよき人生を

 

 

 

「ありがとうございました」

 

「いってらっしゃいませ。良い人生を」

 

 

 

***********************

 

「あー……なんか気配感じるんすけど、神様っすか」

 

「イエス。神様っす」

 

「神様フランクー」

 

「そうよー、神様ちゃんはフランクなのよー」

 

「で? オレは何をしたらいいんすかね」

 

「大したことじゃないし、さっきやったことと同じことさー。

 一つと三つ、三つと一つのサイコロを振ってもらいたい。それだけさ」

 

「それだけ? 」

 

 

「それだけ。

 というわけでほれ、サイコロ。振ってみそ」

 

「うっす」

 

 

 

 

 

 

「へーほー、出目は1か。

 そんなら今度は3つのサイコロを振りなさい」

 

「そうしたらどうなるんすか? 」

 

「いいからいいから」

 

「おっす」

 

 

⚁:⚃:⚄

 

 

「おー、まあまあかな。

 うんとね、今の振ってもらったのは年数サイコロなんよ。『3個のサイコロの出目で積を出し、出た数の年数分原作から遡り生まれる』ってね。

 2×4×5(×1)で40年。

 

 もりもりくんは原作開始40年前に転生ってことでヨロ」

 

「40年前っすか? それじゃあ目くるめく冒険の日々の時オレおっさんじゃあないっすか。

 ダンディなイケオジになっちゃうっすよ、困っちゃうな~…………あ、そういえばオレの生まれる世界ってどこなんすか? 結局さっきのヒトには教えてもらえなかったし」

 

「転生先? 教えなかったの、職務怠慢ネ。もりもりくんが転生するのは『ハイスクールD×D』よ。知ってるね? 」

 

「知ってるっす。昔クラスメイトの一人が学校に持ってきてて、パラパラっと読んだりしました」

 

 

 

「うんうん。あと、もりもり君には期限付きの『不老不死』と『病気への完全耐性』をプレゼント!

 前の奴が老けないので周りと色々とらぶったからー、『認識操作』もつけよう。これで不老不死でも怪しまれることはない。君の年齢や衰えについては誰も深く考えられなくなるよ」

 

「あざっす」

 

「よきにはからえー」

 

「へへー! 」

 

「ほら、いってらっしゃい」

 

「ありがとうございましたっす」

 

 

 

 

 

 

 






No.55 森山恋

 原作開始の40年前、親世代ぐらいに誕生。優しい両親のもとで何不自由なくすくすく成長。
 フワンテを放し飼いにしつつ、10歳時メラメラの実もぐもぐ。

→→恋「マグマグよりメラメラだよなー! マグマはドロッとして気持ち悪いし、男ならカラッとしたメラメラっしょ! 」


 クレイ・フォーサイトよろしく、抑えきれず放火。精神的動揺でうっかり両親も焼いちゃって、消防隊員に救助される。
 その後父方の親戚(祖父母はどちらも死去)に引き取られたが放任主義と冷遇を受け、グレた。


 全国各地に暴走族が出現していた時代、半グレになった森山恋は地元の暴走族に入り神器持ちの(ヘッド)を燃やして、チームを手中に収め、暴走開始。


 青春を走りと喧嘩に捧げ、関東統一止まりで引退。(厄介な連中が出てきた→自分は平気でも仲間が危険)

 そのころには引き取り手の親戚からも恐れられて縁が切れていたので、いい機会だと(そのころには進化して乗れるようになった)フワライドに乗り、世界一周旅行(パスポートなし)に出発!!

→→恋「オレ『翻訳』あるし、外国でも平気っしょ。金も飯も寝るところも現地のバカをボコれば賄えるっすね」





 気球に乗ってどこまでも、風に流されどこまでも、ゆーらゆーら、ゆーらゆら。 


 適当にぐびぐびやりながら欧州横断中、単独行動させてたフワライドが赤ん坊を拾ってきた。
 金髪碧眼でオーラというか、すごい存在感迸らせてる女の子だった。


→→恋「元居た場所に返してきなさい。え? 捨て子? じゃあしょうがないな」

 気まぐれでなんとなく育てる感じになった。


 案の定上手くいかなくてその赤ん坊(アーシア・アルジェント)はSIDSしてしまった……。

→→恋「あ。…………頼む、お願いだ、生き返って、死なないでくれ、死ぬなっ! 」


 赤ん坊に『アギトォ・・・』。アナザーアギトウォッチを埋め込み、アギトの力で蘇生させた。


 で、生き返ったはいいが暴走したアナザーアギトを軽く炙って変身解除させて、改めてちゃんと育てる決意をした。
→→恋「日本に帰って育てたほうがいいのンかな? せやけど、飛行機乗れんしな……金は何とでもなるが、んー? 」


 そんなわけで娘と二人、フワライドに乗って当てのない旅を続け、共に笑い、共に生き、共に駆け、父と娘として約15年。


 森山恋はおっさん(ハゲ・ビール腹・加齢臭)になってアーシア・アルジェントは「クソ親父 どけよ!オラッ!」って野獣のような威嚇的笑みで『聖母の微笑』を改悪した『閃拳』(≒武神流閃華裂光拳)を食らわしてくるワイルド美少女になった。


→→→恋が『火拳』を見せたら「かっけー! オレもオレも! オレもしてみたい! 」ってアーシアがなって、取り合わないでいたらいつの間にか自己流で緑色に光る拳(くらった相手は過回復でひどいことになる)を編み出していた。




《原作開始》




 風に乗って20年ぶりくらいに日本に帰ってきた森山恋一行。
 しばらくここに住むかぁ、と恋が手続きなどに行っている間に、アーシア悪魔召喚。

アーシア「強くなりてぇ……! クソ親父をぶん殴って「参った」って言わせられるぐらい強くなりてぇ……! あのいつもニヤニヤ、オレより年食ってるからっていつまでも上だと思ってる奴の鼻っ柱ぶち折ってやりてぇんだ……! 殴って! 屈服させて! 舐めた顔しててすいませんでしたって土下座させてやる! そのためならオレは、悪魔にだってなってやるぜ!! 」



 アーシア、グレモリー眷属になった。

 ついでに新しい戸籍や住居もゲット。

→→恋「そうか……遠い記憶のかなただけど、アーシアって名前どっかで聞き覚えあると思ったら……そうだったのか。
 え?学校行きたくない? 行け行け、そんでもってこいの一つでもしてこい。好きな男の一つでも作ってこい。ホレホレ」
  恋(ここが旅の終点、か)



 アーシアにフワライド(マグマグの実を食わせた。溶岩気球)と、ガンツバイクを譲渡。

 娘の活躍に期待して、楽隠居開始。

 ムショから出てきた昔の仲間と遊んだり、娘を名乗る昔の女の子どもと一悶着起こしたり、燃やした生家の跡地を見に行ったり、兵藤家の両親と「お互い大変ですねぇ…」言ったり、


 色々ありつつ幸せに、最後は癌を併発し、娘に看取られながら亡くなった。















 はい。ずいぶんご無沙汰でしたが今回は、いかがだったでしょうか?
 メラメラの実とマグマグの実に、ガンツバイク、しかもアナザーアギトウォッチまで引いた時は、「これはゾンビパニックみたいに増殖しろという神からのお告げかな? 」と思ったものですが、いつの間にかこんな感じになっていました。
 メラメラの実だけで正直最強かなーと思いましたし、マグマグの実かー、誰に食わせるかなー。

  →フワライドはフワンテの図鑑説明で子どもを攫うとかあったから、原作キャラの誰か?……アーシアにしよう。

  →アナザーアギトウォッチ活躍の場がないな……死んだことにしてアーシアに使おう! アギトの力なら可能やろ!


  →アーシアに戦う力あげちゃった……どうしよう……いっそ近接戦闘キャラにするか! 閃華裂光拳だ!

  →バトルキャラにして強さを求めて悪魔になったことにすれば原作もそう変化ない! イケる! そうなったらもういっそのこと全部あげることにしよう!



 こんな感じでした。PPキャンディー?やつは死んだよ。ヒルルク的な意味で。




 それではまた。また会う日まで。

No.55 森山恋とその家族 プロフィール
→ https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=241743&uid=223131

 次回もお楽しみに。


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