神撃ノ物語 其ノ輝キノ神々タチヨ (仮面ライダーイグジテス)
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十字架の交差

この作品はほぼ自己満足に近いノリで書かれています。読み手側の事は一切考えておりませんのでご了承ください

2019年3月23日・大幅に文を変更しました


─────悪魔とは

 

悪魔とは、神々に相反する魔なるものたちだろう。

 

即ち、神を侵食するものなのだろう。

 

「そう、私のように」

 

妖艶さのある美しい黒い髪、ゴシックにあしらった露出の多いドレス、そして、背中にはその存在を示す禍々しい翼が生えた少女。

彼女の名前は“暁美ほむら”、かつてはこの世界に蔓延るインキュベーターにたった1人立ち向かった魔法少女だった彼女は、円環の理の力を奪い取り、世界を改変した。

 

その結果、神とも呼べる円環の理に反した自身の事を、自虐的に〔悪魔〕と呼び始めた。

 

彼女は、悪魔である故に、自身が改変した世界を少しだけズレた次元から確認することが出来る。その力を使ってかつては友であり、希望であり、戦友でもあった少女たちの姿を見ることが、現在の彼女がする唯一の楽しみだった。

今の自分と比べて弱く、非常に脆い存在を見て湧き上がってくる優越感は、最愛の人物に干渉出来なくなった自分のささやかで残酷な欲望を刺激してくれる。

今もそうして見ていた時に、それは始まった。

 

「さて……あの娘たちは何を……⁉︎」

 

「これは⁉︎」

 

それは、幾つもの時間軸を巡って旅した彼女だからこそ見つけることが出来た綻び。

 

次の瞬間、ほむらのいた空間にステンドグラスのような裂け目が出来、爆散した。

 

「ッ……何!?」

 

「…………ここが“魔法少女”の世界ですか」

 

「この空間に介入できるなんて、只者では無いようね」

 

翼を広げ、少しずつ浮遊しながら弓矢を構え、ほむらが謎の来訪者に話しかける。

 

「答えなさい、貴方は何者なの!?」

 

「私は世界を導く神である……そう、名乗るのならば“キリスト”とでも名乗ろうか」

 

キリストと名乗った男は、全身を白いローブで覆い、尊大な態度でほむらに近づく。

 

その手に持つ槍は、赤く螺旋状に捻じ曲がっていた。

 

「反逆の悪魔、暁美ほむら。貴女の力を私の大いなる計画の為に頂こう……!」

 

「訳の分からない戯れ言を……私の邪魔をすると言うなら、どんな者も排除する!!」

 

そう叫ぶと、ほむらは禍々しい弓矢を引き、キリストを撃ち抜こうと発射する。

無抵抗なキリストに弓矢が突き刺さり、爆発が起きる。

 

しかし、爆煙が晴れた先にはキリストの姿が無く、上空からほむらが無防備な攻撃を受けてしまう。

 

「浅いな」

 

「……ッ!?何故!」

 

「所詮は[揺り籠]どもに蹂躙されていた次元の芽が茎まで実った程度の神化だな……フン!」

 

キリストが槍を振るうと斬撃が飛び、対応の遅れたほむらの身体は鮮血を撒き散らしながら吹き飛んだ。

 

「……あうッ!?」

 

「貴女の力は私が使わせてもらう」

 

血を流し気を失ったほむらにキリストが槍を突き刺して、その中から何かを取り出すと、力を失ったほむらは見滝原中学校の制服を着て眼鏡を掛けた姿になり、気を失う。

 

そして、キリストはほむらから抽出した何かを槍から取り出し、地面から突如現れた握り拳を模した装置に注入する。

 

「貴女の力で、この大いなる計画の完結に近づけた」

 

「光栄に思うがいい、貴女は私の大義の一部となるのだから」

 

槍から完全にエネルギーが注がれると、装置の拳が開いて上空に手を掲げるように起動する。

瞬間、空間にヒビが入り、宇宙のような暗闇の中からこちらに近づいてくる“世界”が見えた。

それを見てニヤリと口角を歪め、キリストが叫ぶ。

 

「さあ!!我が大いなる計画のため、起動せよ!!エニグマァァァ!!!!」

 

 

 

 

 

───────────────────────────────

 

 

 

 

 

ある世界は、希望。

 

 

 

 

 

ある世界は、安寧。

 

 

 

 

ある世界は、自由。

 

 

 

 

 

そしてある世界は、可能性。

 

 

 

 

 

それらを握りつぶさんと大地から出現する巨大な腕は、世界を繋ぐ。

世界を壊すために繋がれたその拳は、滅亡へのカウントダウン。

 

 

 

しかし、世界には守護者がいる。

 

希望の弓が。

 

勇ましい拳が。

 

天下を斬る剣が。

 

そして、

 

全てを拒絶した心が。



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始まる戦極──心よ──

その装置[エニグマ]は、かつて異なる2つの仮面ライダーの世界を繋ぎ、崩壊に追い込んだ悪魔の兵器である。

 

悪魔の科学者・最上魁星の最大の発明によってもたらされた災厄は、仮面ライダービルド・桐生戦兎と、仮面ライダーエグゼイド・宝生永夢を始めとしたレジェンドライダーたちの活躍により阻止された。

 

しかし今、謎の男・キリストの力により、悪魔の神となったほむらの世界を改変するほどのエネルギーを奪い取られ、その莫大なエネルギーを使ってエニグマが起動されてしまう。

 

それぞれ全く別の物語が展開されている4つの世界が繋がり、既に混乱が巻き起こっていた。

 

 

 

 

 

───────────────────────────────

 

 

 

 

 

とある世界の三滝原市では、舞台装置の魔女の使い魔が踊り舞うように人々を襲う。

とある世界の四国では、星屑の大群が街を呑まんと暴れ狂う。

とある世界の沢芽市では、インベスが再度恐怖を与えるかのように咆哮する。

とある世界の赤い大地では、使徒が降り立ち残り少ない人類の罪を裁かんと十字架を乱立させる。

 

パニックに陥る各世界の人々を見て、キリストが嘲笑するような笑い声をあげる。

 

「ふははは……!これが並行世界の光景か、何とも滑稽だな!」

 

「脅威になすすべなく翻弄されているとは、哀れでならないな!」

 

逃げ惑い、押し寄せるように人々が右往左往する光景に、キリストは何が愉快なのか声を出しながら笑い転げる。

 

そこに、1人の武神が現れる。

 

「そこにいるみんなは、滑稽でも哀れでもねえぞ!!」

 

「貴様は……」

 

「俺は“葛葉 紘太”!お前の起動させたエニグマを止めに来た!」

 

神々しい金髪に猛々しい鎧を身に纏ったその男は“葛葉 紘太”。

かつて沢芽市でビートライダーズのチーム鎧武でリーダーをつとめ、ユグドラシルの思惑を孕んだインベスの脅威に立ち向かい、アーマードライダーたちとの激闘にも生き残り、今では新たな星の神として宇宙のどこかで戦っている戦士だ。

紘太はキリストに向かって叫ぶと、懐から黒いバックル[戦極ドライバー]を取り出し、それを腰に装着するとベルトとなって固定される。

さらに、錠前の形をしたフルーツに似たアイテム[ロックシード]を取り出し、起動させる。

 

《オレンジ!!》

 

電子音声が流れると、ジジジジ……と上空にジッパーのような空間と空間を繋げる扉、クラックが出現し、文字通りオレンジと同じ形の巨大な何かが召喚される。

そして戦極ドライバーの中央の窪みに起動させたロックシードをはめ込み、刀を模したカッティングブレードを倒して描かれた果実を一刀両断する。

 

そして、高らかに紘太が叫ぶ。

 

《ロック・オン!!》

 

「変身ッ!!」

 

《ソイヤッ!!》

 

《オレンジアームズ!!花道・オンステージ!!》

 

カッティングブレードを倒した瞬間、上空に佇んでいたオレンジが紘太に落下し、果汁のようなエフェクトと共に紘太の身体を肉体強化スーツ・アーマライドウェアが纏い、オレンジが開いて鎧となる。

 

この姿こそ、紘太の戦士としての姿、【アーマードライダー鎧武】だ。

 

小太刀“大橙丸”を構え、雄叫びを上げながら鎧武がキリストに斬りかかる。

 

「ハァァァ!!ウリャァ!!」

 

「クッ!何故この空間に!?人間の力で干渉できる筈は……」

 

「唯の人間じゃねえ!俺は黄金の果実そのものを既に取り込み、あらゆる時と場所にクラックを出現させることができる!!」

 

「その力で並行世界のこの場所に来たというわけか!」

 

大橙丸の猛攻を躱しながらキリストは槍を構え、鎧武と鍔迫り合いを行う。

互いに一歩も引かないが、突如鎧武がバックステップで距離を取る。

その瞬間鎧武の背後にクラックが開いて鎧武が飛び込み、槍に力を込めて押し込んでいたキリストが力を掛ける対象を失ったことでバランスを崩し、そこに上空からクラックを開いてその中から鎧武が奇襲攻撃を行う。

 

「ハァァァ!!」

 

「上からか!」

 

しかし、鎧武が斬りかかった瞬間、見えない壁のようなものが鎧武の攻撃を阻み、その隙にキリストが槍で鎧武を薙ぎ払う。

 

「何!?」

 

「フン、甘い!!」

 

堪らず鎧武は吹っ飛ばされ、壁に叩きつけられてしまう。

痛みに呻く鎧武だが、更にロックシードを起動し、再度変身する。

 

「ぐっ……だったら!」

 

《レモンエナジー…》

 

ドライバーにゲネシスコアを付け、異なる2つのロックシードを合成し、新たな力を身に纏う。

 

《ロック・オン!!》

 

《ソイヤッ!!》

 

《ミックス!!オレンジアームズ!花道・オンステージ!!》

 

《ジンバーレモン!!\ハハァーッ!!/》

 

オレンジとレモンの力が融合して陣羽織を模した鎧へと変わり、【ジンバーレモンアームズ】となった鎧武が、遠近両方を兼ね備えた弓矢“ソニックアロー”でキリストにエネルギーの矢を何発も放つ。

 

「これならどうだ!!」

 

「距離を取ろうと無駄だと知れ!」

 

しかしその攻撃を弾くと、キリストは出現させた魔法陣から円盤の盾を取り出し、その力を発動する。

 

「本物の神に敵うと思うな!」

 

「何だと!?」

 

叫ぼうとした鎧武の身体に、突如大きなダメージが走る。

痛みに顔をしかめる間もなく、鎧武の変身が強制的に解除され、脂汗を掻いて苦痛を噛み締めた紘太が言葉にならない呻き声を上げる。

 

「これってまさか……時間を!?」

 

「その通りだ。これはそこに倒れている暁美ほむらの使う力だが……私が使わせてもらった!」

 

「くぅぅ……!!やっぱりお前はァ、絶対ェ許さねえぇぇぇ!!」

 

「ふははは……!!貴方の持つ黄金の果実、その力も頂くぞ!!」

 

絶叫する紘太にキリストが槍を突き刺し、引き抜くと黄金に輝く《極ロックシード》が取り出され、紘太の黄金の服装がラフな普段着へと変化し、金髪も黒い髪へと変わる。

 

「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!??」

 

「おお、これが!これが黄金の果実か!!」

 

「てめぇぇぇぇぇ!!絶対ェぇええええ許さねえ!!」

 

「何!?」

 

紘太は叫びながら残された力を振り絞り、クラックを開いてヘルヘイムの蔦を無数に召喚してキリストを攻撃する。

キリストの力での拘束が緩くなった隙を狙って紘太は倒れていたほむらを抱えてクラックの中に飛び込み、インベスを召喚してキリストにさし向ける。

 

「クッ!小賢しい真似を!!」

 

「はぁ……はぁ……今のうちに!」

 

クラックの先で待機していた舞が紘太とほむらを受け止め、即座に閉ざす。

 

「紘太!今は一旦退こう!」

 

「すまない、舞!」

 

追いかけようとしたが、既に紘太と舞は逃げ延び、キリストは顔を顰める。

 

キリスト「おのれ……まあいい、黄金の果実は手に入った、私の計画も順調に進んでいる……」

 

 

 

 

 

───────────────────────────────

 

 

 

 

 

自分の星に帰還した紘太は、舞の治療を受けながら身体を休めていた。

 

「ハァ…ハァ…悪い、舞。黄金の果実は取られちまった…」

 

「そんなこと気にしなくていい!兎に角、今はアレをなんとかしないとね……」

 

紘太が空を見上げると、幾つもの並行世界が徐々に近づいて滅亡のカウントダウンが少しずつ、しかし確かに進んでいた。

 

「なあ舞、地球への交信は出来るか?」

 

「一応今は出来るけど……どうするの?」

 

「ま、ちょっとな。あいつら(・・・・)に伝えてくれ」

 

「わかった、他の世界にも、解決に当たっている人たちがいるみたい」

 

「本当か!?なら今はそいつらに任せるしか無いか……」

 

舞に伝えると、紘太は傷ついた身体を休ませる為に眠りにつく。

穏やかに寝息を立て始めた紘太を休ませ、舞は他の世界に交信する。

 

「聴こえる?異世界の守護者たち!」

 

 

 

 

 

───────────────────────────────

 

 

 

 

 

その男は、とあるドーナツ屋の前で。

 

「ああ、わかった。ならこっちは任せろ」

 

 

 

 

 

───────────────────────────────

 

 

 

 

 

その男は、とある警察署の中で。

 

「えっ!?神様が!?……はい、わかりました!こっちもこっちで事件解決に尽力を尽くします!」

 

 

 

 

 

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その男は、とある寺の庭で。

 

「何ですって!?わかりました、こっちも何とかしてみます!御成やアカリたちにも伝えておきます!」

 

 

 

 

 

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その男は、とある病院で。

 

「えっ、そんなことが!?こちらも医療機関に出来る限り呼びかけてみます!」

 

 

 

 

 

闘いの知らせを受けていた。

 

 

 

 

 

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そして、ここにも。

 

「……今、声が聞こえた気がする!」

 

「えっ、友奈ちゃん?」

 

「私、行かなきゃ……!」

 

 

 

 

 

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女神の忠告が響いていた。

 

「これって……あの時と同じ!?」

 

「まどか、それって……?」

 

「さやかちゃん、私、全部思い出したよ!!」

 

 

 

 

 

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しかし、1人の少年だけは全てを拒絶して赤く染まった大地を飛ぶ箱舟の中で小さく蹲っていた。

少年に、眼帯を付けた少女が問いかける。

 

「ガキシンジ、外で騒ぎが起きてるわよ」

 

少年は答えない。

 

「アンタは何もしないでそこでイジケてんの?本当にガキね」

 

少年は答えない。

 

「まあアンタが何かをやったところで何にもならないけどね。そこで野垂れ死ぬまでイジケてなさいよ」

 

少年は答えない。

 

「………なんか言い返してみなさいよ」

 

少年は答えない。

 

「ッ〜!!バカッ!!」

 

少女は怒りに任せて壁を蹴って凹ませ、そのまま出て行く。

少女が去ってしばらくして、少年にも舞の声が届く。

 

「……………………何だろ…………この声」

 

「…………………どうでもいいか…………僕には関係ないよ」

 

「…………うっ……グスッ…………なんで……」

 

「どうしてこんなに、心に響くんだよ……」

 

「僕なんて放っておいてよ…………」

 

 

 

 

 

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☆全ての終わりのカウントダウンまで、あと72時間




蛇足説明

【仮面ライダー平成ジェネレーションズfinal ビルド&エグゼイド withレジェンドライダー】で登場した並行世界と並行世界を繋げる装置、エニグマなんですが、平成ジェネレーションズfinal本編では[エグゼイドとレジェンドライダーたちの世界]と[ビルドの世界]が繋がっておよそ24時間で崩壊の危機が迫っていたんですが、こちらでは大幅に時間が増加してます。

流石にライダー世界のように性質の似通っている世界2つなら兎も角、全く違う異世界を4つも繋げばそれだけ時間も掛かるだろうと思い、こういう解釈で進めていきます。


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絶望を希望に変えるものたち

「フ、フハハハハ!!これが、黄金の果実!その禁断の力か!」

 

謎の男、キリストは、仮面ライダー鎧武・葛葉紘太から奪い取った【極ロックシード】を取り込み、新たな力を感じていた。

 

「これで、計画を第2段階に進めることができる!」

 

高笑いしながらキリストはエニグマの内部に入り、端末を操作する。

数々のデータが写り、その中から4つのデータを抜き取り閲覧する。

 

「クク……奴らの絶望に沈む顔が楽しみだ……!」

 

それは、力を求めた地獄(ヘルヘイム)の魔王。

 

それは、天罰を断つ勇ましき銀の刃。

 

それは、生と死を超越する自由意思。

 

そしてそれは、罪の業火(魔女狩り)に身を焼かれる少女たちの明けない夜。

 

 

 

 

 

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【???】

 

「さぁて、鎧武が言ってたのは……うん、ここだな」

 

とある場所、その男は手に持っていたドーナツを一旦袋に入れ、右手に謎の指輪を取り付けて腰の“掌”を模した部分に翳す。

 

《フォ-ル!!プリ-ズ!!》

 

すると魔法陣が生成され、地に着いた魔法陣から下が空洞となる。

空洞は地下深くまで続いており、中を覗き込んだ男が面倒くさそうに頭を掻く。

 

「あ、結構深いな、これ。面倒だから変身するかぁ……」

 

男は右手に腰のバックルと同じ模様の描かれた指輪を取り付け、翳す。

 

《ドライバァ-オン!!》

 

するとみるみる内にバックルがベルトとなり、バックルを左にスライドされて、男もまた左手に紅い指輪を取り付け、掛け声をかけて変身する。

 

《シャバドゥビタッチヘンシ-ン!?シャバドゥビタッチヘンシ-ン!?》

 

「変身」

 

《フレイム・プリ-ズ!!ヒ-!ヒ-!ヒ-ヒ-ヒ-!!》

 

指輪を翳した左から紅い魔法陣が出現し、それが男を貫通する。

その瞬間、男の身体が黒いローブに包まれた、さながら“魔法使い(ウィザード)”とも思える姿に“変身”した。

 

「フゥ……とっととやっとくか」

 

変身したウィザードは右手の指輪を付け替え、付け替えた指輪の力を発動する。

 

《ルパッチマジックタッチゴ-!!ルパッチマジックタッチゴ-!!》

 

《ドリル!!プリ-ズ!!》

 

軽快なリズムの音声の通り、ウィザードは高速回転しながら地下を進んでいく。

しばらく進んでいくと、薄暗い駐車場のような場所に着いた。

そして、その中央に真紅の自動車、『トライドロン』が鈍く輝いていた。

ウィザードはトライドロンに乗り込むと、カーナビと思わしき光を発さないベルトのバックルのようなものを見つける。

 

「目的のモノ発見……と」

 

もう言わずともわかるだろう、ウィザードは指輪を交換して効果を発動させる。

 

《ウェイクアァップ!!プリ-ズ!!》

 

小さな魔法陣を召喚し、それがカーナビのようなバックルを包み、その瞬間バックルに光が灯される。

そして、目覚めたバックル……『ベルトさん』は、トライドロンの座席に脚を組んで座っている来訪者に声を掛ける。

 

「ム?君は確か……」

 

「仮面ライダーウィザード“操魔晴人”。アンタを起こしたのは、俺の魔法さ」

 

「フム……私が起こされるとは、何か良からぬ事が起きているようだね…!」

 

Exactly(その通りでございます)!ってコトで、アンタも力を貸してくれ」

 

「ならば、進ノ介の元へ急いでくれ!彼は必ず力になってくれる」

 

「はいはい、魔法使いにお任せあれってね」

 

《テレポ-ト!!プリ-ズ!!》

 

ウィザードはベルトさんを抱え、トライドロンと共にワープする。

 

 

 

 

 

───────────────────────────────

 

 

 

 

 

【見滝原市】

 

一方で、見滝原市。

 

“巴マミ”、“佐倉杏子”、“百江なぎさ”の三人の少女は、数分前に“美樹さやか”からのメールが送られ、ワルプルギスの夜の使い魔が蔓延る街で合流していた。

その手には、それぞれの色を模したような美しい宝石、『ソウルジェム』が握られていた。

神妙な面持ちで待機していた三人だが、さやかと“鹿目まどか”が到着し、一斉に駆け寄る。

 

「来たわね、鹿目さん、美樹さん……」

 

「すいません、マミさん、みんな……こんな時間に」

 

「ところで、やっぱりみんなも?」

 

肩で息をしながら走ってきたまどかとさやかは、確かめるようにマミ達に問いかける。

 

「はい、なぎさ達も、この世界が構築される前の記憶もちゃんと取り戻しました!」

 

「アタシたちの記憶が戻ったってことは、ほむらの奴になんかあったってことだろ?」

 

「それに……鹿目さんの力も」

 

かつて、魔法少女はその成れの果てである魔女と戦い、絶望が絶望に還元する連鎖の中でゾンビのように生きていた。

しかし、“暁美ほむら”の時間逆行能力でさやか、マミ、杏子、そしてまどかを中心とした幾多もの時間軸移動を繰り返し、その末にループの中心であるまどかに因果律が集中し、数え切れない時間逆行の結果、全てを覆すほどの力がまどかに集結した。

そしてまどかは「全ての魔女を生まれる前に消滅させる」願いと能力を得てこの世界の根源から全ての魔法少女の絶望を受け止め、世界は書き換えられる結末となる。

ただ一人、それは全知全能たる神としての遊び心か、または情のためか、ほむらだけがその事を認識し、それを忘れないために、心からの友達との繋がりを確かめるために、ほむらはインキュベーターにそれを伝達した。

 

してしまった。

 

魔法少女=魔女を作る保育器であるインキュベーターは、“円環の理”として存在だけを認識していたまどかを直接的に接触することを求め、魔女化したほむらを絶望だけの世界へと閉じ込めた。

円環の理としてのまどかの救済により、インキュベーターから解放されたほむらだったが、円環の理に接触した瞬間にその力を「人間としての鹿目まどか」と「神としての円環の理」へと分散し、見事に悪魔となり世界を自身の好きに構築してみせた。

 

だが、突如現れたキリストの「捻れた赤の槍」の力で神の力を無効化され、キリストの起動させたエニグマの次元同士を結ぶ力でほむらの構築した世界は不安定となってしまった。

結果、ほむらの支配から解放されたまどか達は、その力と全ての記憶を取り戻したのだ。

 

「はい……全て思い出しました。力も含めて、多分、この世界の“核”に近いほむらちゃんに何かあったとしか……」

 

「アイツの事ですし、大丈夫ではあると思いたいんですが……この異変を見る限り、事態は深刻みたいです」

 

さやかはそう言うと空を見上げ、ワルプルギスの使い魔が支配する街を見渡す。

辺り一面使い魔だらけで、何故か本来持たない“魔女の口づけ”の能力を使い、見滝原の市民を洗脳している。

その光景を確認し、全員に目配せし、さやか達はソウルジェムを構える。

 

「話してる時間はそろそろ無いのです!」

 

「なぎさちゃんの言う通りね……行きましょう!」

 

「ま、随分忘れてたからな……アタシたちの責務ってやつ」

 

「まどか、ほむらの無事を知る手掛かりはきっとある。だから、今はこいつらをなんとかしよう!」

 

「うん、さやかちゃん、みんな!行こう!」

 

ソウルジェムから眩い光が放たれ、それぞれ違い輝きを纏い、魔法少女へと変身する。

全員が変身を完了し、マミがキメるように言い放つ。

 

「久しぶりに行くわよ、ピュエラマギ・ホーリークインテット!!」

 

「なのです!」

 

「え?」

 

「あ……」

 

「はぁ?」

 

マミだけが寂しくポーズを決める中、まどかとさやかと杏子は微動だにせず、マミだけが寂しくポーズを決める光景。

シーンと静まり返り冷え切った空気に耐えられず、顔を真っ赤に赤面させながらマミが弱々しく三人に同意を求める。

 

「……あれ?何で、みんな……」

 

「マミとなぎさ以外誰もやってないです!なぎさは前は仲間はずれだったからやってみたのです!」

 

「あぁ……いや、マミさんを尊敬していない訳じゃあないんですよ?本当に」

 

目を泳がせるさやか。

 

「あの……ウェヒヒ」

 

乾いた笑いで言葉を濁すまどか。

 

「いや、だってあんなこっぱずかしいポーズとダサい名前叫びたくないし……」

 

そしてついに包み隠さずぶちまける杏子。

ズドン!!と効果音が聞こえるほどにマミに三人の言葉が重くのしかかる。

涙目の顔を真っ赤にしながら、羞恥心でうずくまってしまう。

 

「ちょっ、杏子!もうちょっとオブラートに包んで言いなさいよ!?」

 

「杏子ちゃん、ちょっと今のは酷いよ」

 

「はぁ!?何でアタシだけなんだよ!?」

 

「マミの顔真っ赤っかなのです!」

 

「ちょっともぉ……穴があったら入りたいよぉ……!」

 

真っ赤になった顔を抑えながら静かに啜り泣くマミ。

その光景を見て焦るようにさやかたちが杏子に謝罪を促す。

 

「ほら!マミさん泣いちゃってるじゃん!」

 

「ちゃんと謝らないとダメだよ杏子ちゃん!」

 

「いや、だからなんでアタシだけ!?」

 

ここは使い魔たちの支配する最前線での光景だ。グダグダとかそういうレベルではない。

こんなところで女子中学生あるあるなトークをしている場合ではない。使い魔の攻撃がまどか達に襲いかかる。

攻撃を確認し、マミが涙を拭いて完全にかつての戦いの時のようなキリっとした目つきへと変わり、全員使い魔の攻撃を回避して各々で反撃を繰り出す。

 

「っと!こんなん話してる場合じゃあなかった!」

 

「早くほむらと合流し、異変の元を突き止めるのです!」

 

サーベルの二刀流でさやかは押し寄せた使い魔の大群を一刀の元に斬り伏せ、かつての汚名返上と言わんばかりの斬撃のラッシュでどんどん溢れかえる使い魔を横薙ぎに割く。

なぎさはトランペットのような武器からシャボン玉を大量に発射し、小さな使い魔はその中に取り込まれ圧死、他の使い魔にもシャボンの弾ける衝撃でダメージを与える。

一気に制圧したさやか達は、背中合わせの円陣を組んで作戦を立てる。

 

「ここらを一気にお掃除して、暁美さんのところへ向かいましょう!」

 

「街の方はなぎさとマミが守るのです!さやか達はほむらのところへ急ぐのです!」

 

「大丈夫なのか?」

 

「佐倉さん、貴女に魔法の使い方を教えたのは私なのよ?少しは後輩達にカッコいいところ、見せたいの!」

 

杏子に余裕を見せるかのようにウィンクを見せつけ、マミがマスケット銃をガンスピンさせる。

 

「さっきまで恥ずかしいところを見せてたから、尚更なのです!」

 

「……頼みました!行こう、杏子!まどか!」

 

「うん、さやかちゃん!」

 

「……マミ!必ず帰ってくるから、またケーキ作ってくれよな!」

 

「ええ!存分に暴れてあげるわ!」

 

「なぎさも頑張るのです!」

 

走り去っていくまどか達を尻目に、マミとなぎさは使い魔の群れに一瞥し、マスケット銃の発砲音の瞬間、戦闘が始まる。

マミはマスケット銃を次々に召喚しながら的確に使い魔たちを撃ち抜き、接近してくる個体には華麗な足技を放ちながら跳躍、空中で色とりどりのリボンを放ち使い魔を吹っ飛ばしながらそのリボンで超巨大なマスケット銃、もといこのサイズならば大砲と言っても差し支えない。

マスケット砲を構成し、それを一気に放出する。

 

「ティロッ・フィナーーーレ!!」

 

究極の1射を意味するマミの必殺技【ティロ・フィナーレ】は使い魔の軍団を一気に木っ端微塵にし、華麗に着地を決める。

 

「やっぱりマミは凄いのです……!」

 

目をキラキラと曇りなく輝かせながら、なぎさはマミの元へ駆け寄る。

 

「まだまだ沢山居るわ、なぎさちゃん、頼りにしてるわ!」

 

「マミがなぎさを頼りに……?じゃあなぎさも沢山頑張るのです!」

 

まだ小学生だけに小さな体格のなぎさが興奮して飛び跳ねる。マミは一瞬安心したような顔を見せ、またマスケット銃を構えて走り出す。

 

「さあ、来なさい!今の私は、もう何も怖くない!!」

 

 

 

 

 

───────────────────────────────

 

 

 

 

 

一方で、深淵のごとき暗闇の中。

闇がその内部を支配してはいるものの、下には白骨化した頭蓋骨がグロテスクに散乱していた。

L.C.Lの凝固した生臭いフィールドで、一人の少女が一糸纏わぬ姿で歩いていた。

美しい水色の髪色、透き通るような白い肌、アルビノを思わせる血のような紅い瞳。

端正に整っているが無表情の顔。その少女は、一歩一歩確かな足取りで歩んでいた。

その時、天井から破壊音を発しながら、巨人が降りて来る。

巨人の名は【エヴァンゲリヲンMark.9】。一つ目のカメラアイは少女を捉え、ボロボロに砕けた腕を差し出し、騎士が姫に跪くようなポーズを取る。

 

少女……“綾波レイ”は、巨人に命令する。

 

「碇くんのところへ……連れて行って」



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防人たちとアーマードライダー

長く空けてゆゆゆ編を書こうと思って書いてたら何故かアーマードライダーばっかになってしまった……

アファビリェディケイド……シャビリェミャデュグリンジ乾巧ジュジゴジュファデェコデュオンフォムファン


かつて勇者たちが存在していた世界は、バーテックスの再出現に大パニックとなり、“大赦”の誘導と“防人”の奮戦によってバーテックスの侵攻は食い止めているものの、防人の装備は勇者には遠く及ばず、時間稼ぎにしかならない。

“神樹”が消滅した今、大赦の残っていたデータからなんとか防人の勇者システムのみが有事の際の最後の防衛手段として量産化されていたが、神樹の加護無しの科学技術だけでは限界があり、今ではバーテックスの尖兵の“星屑”相手にも苦戦を強いられることになっている。

 

勇者のプロトタイプと言える防人には、元々この世界を囲っていた壁の外の探索員として作成されたので元からバーテックスとの戦闘では装備が不足しており、単体では手も足も出ない。だからこその集団戦法で物量勝ちしてきたものの、今回の星屑大発生では、その物量戦法もほぼ無意味と化している。

更に、今まで勇者や防人は神樹の展開した結界内や、壁の外といった特殊な状況下で戦っていたが、今回は大赦が神樹無しの科学力で展開させた結界でギリギリの状況下で戦っている。次々と押し寄せる星屑の群れが直接この結界に転送され、防人たちはその全ての処理を任されることとなっている。

 

現在、大赦は勇者装備の再開発と、神樹を通したデータのサルベージを行なっている。それまで、この崩壊している四国を守るのは防人たちの役目なのだ。

防人たちは実戦経験なら恐らく勇者よりも多い。世界を守る役目を勇者に代わって担うことになった防人たちは、その誇りに掛けて奮戦していた。

最前線で防人の一人、“加賀城雀”は、盾を構えて他の防人の前で泣き叫びながら防御をしていた。

 

「ああああもう無理無理無理無理!!!!早く倒してメブゥゥゥ!!」

 

加賀城雀は、見ての通りに気弱な性格だが、それ故に防衛能力が高く、現に今も他の防人ごと星屑の攻撃を盾で守りながら時間稼ぎをしている。

そして、雀に執拗な攻撃を加える星屑を銃剣で両断し、先程雀がメブと叫んでいた少女、“楠芽吹”は雀に駆け寄る。

 

「雀、大丈夫だな?」

 

「ああああもうやだもう無理もう死ぬよ死んじゃうよどうしようもないよどうするのメブぅぅぅ!?」

 

「落ち着け雀!まだ星屑の勢いは激しくはない、何とかして撃退するんだ!」

 

「“勇者”の存在しない今、私たち防人がこの世界を守るんだ!!」

 

絶体絶命の状況にいつもに増してネガティブに泣き叫んで取り乱す雀に、真剣な目で芽吹が呼びかける。

楠芽吹という少女の運命が決まったあの日、充分な勇者適正がありながらも三好夏凜に及ばずに先を越され、防人となった日に誓ったこと。この30人余りの防人たちの部隊を、隊長として絶対に死なせないというその約束を思い出し、芽吹は自身を奮い立たせる。

 

しかし、芽吹は焦っていた。

 

星屑にすら充分に対抗できない装備で、この大量の群れを撃退できるのか?

いや、撃退はできるはずだ。問題はその後のことだ。ここで倒したとしても、第二第三の部隊が襲いかかってくるだろう。

そうなれば、幾ら実戦経験のある防人たちと言えど、限界がある。それに、元々年端もいかない少女たちだ。中には覚悟のある者もいればそうでない普通の娘もいる。

このままでは、いずれやられる。

 

しかし、神樹の亡き今では、撤退したとしても体制を立て直す暇すらも無い。正に絶対絶命だ。

様々な考えが頭をめぐりに巡り、思考停止になりかけた芽吹を、同じく防人の“山伏しずく”と“弥勒夕海子”が激励する。

 

「何をちんたらやってますの、芽吹さん!私たちがしっかりしなくては、隊列が乱れますわよ!」

 

「こんな程度で動揺すんな!お前だって“勇者”だろうが!」

 

「弥勒さん、シズク……」

 

「あたしが認めて従っているんだ!お前が揺れ動いてどうする!」

 

山伏しずくは、取り立てて良さも悪さも見受けられない防人の少女だった。だが、その別人格である“シズク”は、好戦的な気質を持つ正に真逆な性格をしている。

弥勒夕海子は、かつて神世紀の平穏に大きく貢献し、その後没落してしまった弥勒家を再興させるために防人の使命をその第一歩として一生懸命に勤しんでいるプライドの高い少女だ。

 

二人は、防人の中でもかなり癖の強いメンバーでもあり、同時に芽吹のおかげで隊員たちとのコンビネーションを円滑化できるようになった過去を持つ。

二人にとって芽吹は少なくない影響があり、だからこそ芽吹をメンバーの中でも信用しているのだ。

 

「芽吹さん!私は、弥勒家を再興させる目的があります!そのビジョンがあるから、防人のどんなに小さな仕事でもやってみせる自信があるんです!」

 

「ですが、今は未来も何も関係がありません!私たちは、今のこの瞬間を守るためだけに戦いましょう!例え泥臭くとも!」

 

「弥勒さん……!」

 

夕海子の言葉を聞いて勇者としての心を取り戻し、芽吹が立ち上がる。しかし、その直後に一体の星屑が芽吹の背後からその大きな口を開いて突っ込んで来る。

 

「え……」

 

「芽吹さん、避けて!」

 

夕海子が叫ぶも既に遅く、芽吹がその体躯を星屑に呑まれようとするその時、龍の咆哮が戦場に轟く。

そしてその瞬間、芽吹を呑み込まんとしていた星屑が、何処からか現れた紫の“龍”に押し出され、逆に喰われる。

 

「一体何が……?」

 

突然のことに、防人たちは周りを見渡すと、二人の武士の影が見えた。

いや、それも違う。それは最早武士ではない。その影を形容するなら──

 

 

 

 

 

「行くぞ、光実!!」

 

「やるよ、兄さん!!」

 

正しく“鎧武”者。

【アーマードライダー・龍玄】と、【アーマードライダー・斬月】が、この戦場に見参した!

斬月は芽吹に駆け寄り、出来るだけ優しい声色で安心させるように話しかける。

 

「君たちが……防人で間違いは無いんだな?」

 

「えっ……はい、この結界の中であの星屑たちと交戦しています」

 

「わかった。時間が無い。私たちの素性を簡潔に話すと、私たちは君たちの世界とは違う世界から来た味方だ」

 

「違う世界……!?」

 

斬月の話す単語に、思わず驚愕する芽吹。そこに、龍玄の説明が入る。

 

「今現在、僕たちがいる世界と、君たちのいる世界。そして、更にもう二つの世界が何者かによって繋がっている状態にあります。僕たちは特殊なルートでこちら側の世界に接触し、大赦からの協力の条件として防人たちの加勢に来たんです」

 

「……つまり、一緒に戦ってくれるんですか?」

 

「フッ……勿論だ。君たちのようなまだ若い娘が戦っているんだ、私たちが戦わなければ申し訳も立たん」

 

用心深く聞く芽吹に、なんてことは無いかのように微笑む斬月。

しかし、ゾロゾロと湧いて出てくる星屑を前に、龍玄はアームズウェポンの“ブドウ龍砲”を構えながら芽吹に促す。

 

「まずはここを防衛するのが先決です。この異常事態、お互いの世界が協力しなければ危険です。防人の皆さんは戦線から離脱し、このことを大赦に報告してください。後は僕たちがなんとか繋ぎ止めてみせます!」

 

「ですが……大丈夫なんですか!?」

 

「案ずるな」

 

背後から迫る星屑を、目にも止まらぬ“無双セイバー”の一太刀で斬り伏せ、斬月が言う。

 

「………私たちはそう簡単に倒されるほどヤワではない。いいから行くんだ、君たちを待つ者がいる」

 

「わかりました……ご武運を」

 

その力強い様を見て、芽吹は一礼をして防人たちを連れて戦線から離脱する。

脱出したのを確認し、斬月と龍玄は背中合わせになりながら呼吸を整える。

 

「フゥ……久しぶりだな。感覚を失ってはいないだろうな?光実」

 

「兄さんこそ、腕落ちてない?」

 

「フッ……ならば化け物ども、覚悟はいいな?」

 

「僕たちを相手にする意味、教えてあげるよ……!」

 

軽口を叩きあいながら、仮面の下で戦う戦士の顔となり、斬月と龍玄は同時に走り出す。

斬月の無双セイバーの一閃、幾多もの星屑が束となって両断され、白く爆散。爆風で怯む星屑たちだが、その隙をみて斬月がメロンディフェンダーを投擲。大量の星屑たちを巻き込みながら回転して切り刻み、それに飛び乗りカッティングブレードを倒して勢いのままに必殺技を放つ。

 

《ソイヤッ!》

 

《メロン・スカァッシュ!!》

 

「刃ァァァッ!!」

 

翠の刃[無双斬]が戦場を輝かせ、幾千もの星屑を斬り伏せる。

 

「フッ……やはり、落ちてなどいないな」

 

 

 

 

 

「セイッ!ヤアッ!ハアッ!」

 

掛け声を叫びながら、手に持ったブドウ龍砲を乱射して星屑を撃ち抜く龍玄。接近してくる星屑はブドウ龍砲の打撃で叩き落とし、龍のオーラを纏った拳で吹き飛ばす。

しかし全方位から囲むように星屑が押し寄せ、高く跳躍。ブドウ龍砲をリロードして更に一点集中するように収束させた一発を放つ。

そしてその衝撃を利用して飛び上がり、カッティングブレードを一回倒し、紫龍のエネルギーを纏った踵落としを叩き込む。

 

《ハィイーッ!》

 

《ブドウ・スカッシュ!》

 

「テリャアッ!」

 

必殺ライダーキック[龍玄脚]が星屑たちを紫の爆炎へと変える。

 

「まだまだ、行くよ兄さん!」

 

「ああ、タイミングを合わせるぞ光実!」

 

そして、降り立った龍玄と共に斬月が別のロックシードを解錠し、アームズチェンジを行う。

 

「これで決める!」

 

《キウイ!!》

 

「地に堕ちろ」

 

《ウォータァーメロン!!》

 

ロックシードを起動すると、龍玄、斬月のそれぞれの頭上にクラックが開き、文字通りのキウイとウォーターメロン(小玉スイカ)が出現。そして、そのロックシードを戦極ドライバーに装填してカッティングブレードを倒すと、果実を被ってその鎧を身に纏う。

 

《ロック・オフ》

 

《ロック・オン!!》

 

《ソイヤッ!!》 《ハィイーッ!!》

 

《ウォーターメロンアームズ!!乱れ玉・ババババン!!》

 

《キウイアームズ!!撃・輪!セイッ!ヤッ!ハッ!!》

 

【龍玄キウイアームズ】と【斬月ウォーターメロンアームズ】は、それぞれアームズウェポンの“キウイ撃輪”と“ウォーターメロンガトリング”を構え、星屑の群れに突っ込む。

 

「デヤァァー!」

 

「ハァァァー!」

 

宙を駆けるように龍玄の投擲したキウイ撃輪が星屑を裂き、斬月のウォーターメロンガトリングの弾が星屑を撃ち抜く。

数多の星屑が爆散し、その隙を突いて龍玄と斬月はもう一つのロックシードを起動し、ロックビークルの「ローズアタッカー」と「サクラハリケーン」を召喚し、飛び乗る。

 

「ここが頃合いか……光実!もう充分だ、撤退するぞ!」

 

「はい、兄さん!」

 

そして、ロックビークルでクラックを開き、大赦の結界から脱出する。

 

 

 

 

 

───────────────────────────────

 

 

 

 

 

場面は移り変わり、沢芽市。

 

ここでもキリストが蘇らせた悪夢のインベス軍団が暴れまわっており、それを止める者たちがいた。

 

「オラオラオラァーッ!」

 

「パティシエ舐めんじゃねーッ!」

 

「ワテクシがここにいる限り、市民の皆様には指一本すら触れられないことを知りなさーい!」

 

【アーマードライダーナックル】、【アーマードライダーグリドン】、そしてその師匠である【アーマードライダーブラーボ】が、沢芽市の市民をユグドラシルタワーに避難させ、押し入るインベスたちを討伐していた。

 

「戒斗、見ていてくれ!俺は気高く、バロンの如く弱い者を守ってみせる!」

 

「お前とは違うやり方で、俺の正しいと思えるやり方で!」

 

“クルミボンバー”の巨大な拳でインベスを纏めて殴り飛ばしながら、ナックルは今は亡き仲間に宣言する。

チームバロンの、狗紋戒斗の弱肉強食思想は、弱い過去の自分を今の人々に重ね、その意思が理不尽に踏みつけられることを良しとしない彼の弱者を守る行動でもあった。

だが、彼は結果地獄の頂きに立つ魔王と化し、その思想は果たされないまま終わってしまった。

かつてのチームメイトの変わり果てる姿を見てきたナックル=ザックは、しかし唯の一度もブレなかったその想いに応えるために戦う。

だからこそ、バロンを汚された日に叫んだ。

「バロンの名は俺が守る」と。

 

「うぉぉぉぉぉ!!」

 

「あらあら若いわねェ、ワテクシたちも行くわよ坊や!」

 

「よっしゃあ、やってやりましょうよ凰蓮さん!」

 

“ドリノコ”を振り回しながら魅せるように戦う凰蓮=ブラーボも、かつてはビートライダーズをアマチュアとして認めず、ユグドラシルの思惑に振り回されながら大人として考えることを放棄していた過去を持つ。だが、元々気弱で姑息だったが自身の弟子となったグリドン=城之内の決死の行動を目の当たりにした後には、アマチュアも育てばプロにも勝るほどの変化を知り、アーマードライダーたちと共闘することになった。

 

今の三人は、互いに大きな成長をしたからこそ一致団結して戦っているのだ。

 

「しっかし、もうメロンの君たちを送り出してから随分と戦ってるけど、全然減らないわねェ……」

 

「このままじゃ部が悪いですね……どうします?凰蓮さん」

 

「ん〜そうねェ、だんだん奴らにワテクシたちの戦い方も対応されてきているしね……バリエーションでも増やせれば楽なんだケド」

 

「ん?それなら……」

 

ナックルは二つのロックシードをブラーボとナックルに渡し、自身もゲネシスコアとエナジーロックシードを取り出す。

 

「使えよ、行く前にミッチと貴虎から預かったんだ」

 

「あら!メロンの君からの贈り物ですってぇ!Merci♪」

 

「やっと俺にも念願の新フォームか……!」

 

「ヘヘッ、一気にブッ倒そうぜ!」

 

《ロック・オフ》

 

《ロック・オン!》

 

《ミックス!》 《カモンッ!!》

 

《クルミアームズ!!Mister knuckle man!!》

 

《ジンバァーマロンッ!!\ハハァーッ!!/》

 

《パインアームズ!!粉砕・デストロイ!!》

 

《マンゴーアームズ!!Fight of hammer!!》

 

それぞれ【ナックルジンバーマロンアームズ】と【グリドンパインアームズ】と【ブラーボマンゴーアームズ】が並び立ち、アームズウェポンを使って即座に必殺技を放つ。

 

《クルミオォーレ!!〈ジンバーマロンオォーレ!!〉》

 

「オラァッ!」

 

《パインスカァッシュ!!》

 

「っしゃあ!グリドンパインインパクト!!」

 

《マンゴースカァッシュ!!》

 

「ワテクシの華麗な一撃をご覧なさぁーい!」

 

三人の攻撃は目の前のインベスたちを一気に吹っ飛ばし、跡形も無く爆散させる。

 

「フゥ、取り敢えず防衛ミッションは成功ね」

 

「よし、これでしばらくは増援も来ないだろうけど……」

 

安堵の溜息を漏らすアーマードライダーたち。その瞬間、突然爆発が起き、ナックルが吹っ飛ばされる。

 

「!?ぐはぁぁぁ!?」

 

「ザック!?」

 

「この攻撃……まさか!?」

 

混乱するグリドンだったが、ブラーボは冷静に攻撃の主を探す。

そして、見つけてしまった。

二度と戦うことは無いと思っていたヘルヘイムの怪物を。

 

「オーバーロードインベス…!?」

 

「ミョジョオイジョフォデョブリョフォンミャ………シャムフォンシャダダファエファジェカショベリャジャジュジシュビリェブリョコ!!」

 

オーバーロード語で叫びながら、攻撃の主であるインベス・デェムシュがグリドンとブラーボへと襲いかかる。

 

「これは一筋縄では行かないわよ……覚悟決めなさい、坊や!」

 

「は、はい!」

 

「デェフェジョイバリャ、ショジャウディエグルンジュフォンミャ!!」

 

そして、師弟は駆け出す。



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間話 守護者・平成ジェネレーションズ

スマホがぶっ壊れたり様々な要因が重なって最悪な更新となってしまったので、取り敢えず今書けてる部分は投稿しました。
他の作品もかなり期間が空いているので色々とヤバイですが、今月中に最低限のことはしようと思います。


【採石場】

 

エニグマが起動してから既に半日が経過し、操真晴人はベルトさんを抱えて薄暗い採石場の片隅に座り、既に中のドーナツを全て食べ終わった「はんぐり〜」と描かれた空の袋をボーッと見つめながら、ある人物たちを待っていた。

そして、ようやく晴人が待っていた3人の男たちが現れる。

 

「やっと来たか。遅いぞ後輩くんたち、買ってきたプレーンシュガー全部食べちゃったぞ?」

 

「ああ、悪い。エニグマの影響で久留間市にもインベスが出てきてさ……久しぶりだな、ベルトさん」

 

「進之介、子供が生まれたらしいね……おめでとう」

 

「遅れてすいません!マコト兄ちゃんとアランが眼魔の世界に行ってて、こっちに出没したインベスはアカリと御成に任せて来ました」

 

「こちらもパラドとポッピーと貴利矢さんにインベスの撃退を頼んでおきました。そちらの状況はどうですか?」

 

「こっちも仁藤や真由ちゃんたちにお願いしておいた。けど、問題は俺たちじゃあなくて……」

 

元仮面ライダードライブ/泊進之介、仮面ライダーゴースト/天空寺タケル、仮面ライダーエグゼイド/宝生永夢が到着し、晴人を含めた4人は、それぞれの報告を行う。

空高く手を翳すエニグマの先にあるもう一つの地球を見て、晴人はやれやれといった様子で肩を竦める。

 

「あっちの世界なんだよな」

 

エニグマによって繋がってしまった4つの世界。前にもライダーの世界が2つ繋がってしまったことがあったが、今回は全く違う異世界が3種類もある。

前回と比べてタイムリミットに余裕があると言っても、この場にいる全員、それが大した余裕にはならないことを理解していた。

 

「こっちの世界なら、沢山の英雄(レジェンドライダー)たちがそれぞれの場所を守ってくれるだろうけど……」

 

「あれらの世界もそうとは限らないからな……俺たちでどうにかするぞ」

 

「運命を変えなきゃいけないのは、僕たちだけじゃあありませんからね」

 

「Exactly!そのために、ウィザードがある人物(・・・・)を呼んでくれた!」

 

「ある人物……?それって誰だよ、ベルトさん」

 

「君たちもよく知っている人物さ!出てきたまえ!」

 

ベルトさんが高く声を上げると、物陰からピョコンと跳ねた髪を見せ、その男が現れる。

 

「よう!久しぶりだな、エグゼイド!ゴースト!」

 

「あッ……君は!?」

 

「仮面ライダー…ビルド!!」

 

髪を掻きながら、心からの笑顔とともに、仮面ライダービルドこと“桐生戦兎”が姿を現わす。

 

「またお目にかかれて光栄だよ!」

 

「君まで来てくれたのか……!」

 

「心強いよ!」

 

かつて最上壊星の脅威に協力して戦った3人は再開の喜びを噛み締めあうが、進之介がある疑問を晴人に聞く。

 

「なあ、ビルドは確か違う世界のライダーだろ?どうやって呼び出したんだ?」

 

「ん?いやぁ、この前ディケイドと会ってさ……」

 

『このリングは持っておけ。そのうち使うだろうからな』

 

「って言ってくれたんだよ。まさか、こんなに早くに使うとは思ってなかったけどな」

 

そう言って晴人はビルドの顔を象った指輪を見せ、進之介も納得したように頷く。

話が片付き、5人が集まって歩き出す。

 

「まあ、これで戦力も整ったし、そろそろ鎧武を助けに行こうぜ」

 

「ああ、神様から呼びかけするなんて、よほどの相手だろうからな」

 

「俺たちで助けだしましょう!」

 

「ここからはチーム医療ってことですね」

 

「よぉーし、天ッッッ才物理学者のこの俺が居れば、足りない頭脳も補えるってモンでしょ!」

 

5人が口々に決意を露わにしたその時、遠いエニグマの掌から光が差し込み、それぞれに見覚えのある存在が出現する。

 

「……!なんだこの光!?」

 

「エニグマの方から差して来たぞ……!?」

 

「あっ……アイツらは!?」

 

「嘘だ……確かにあの時倒した筈だ!」

 

「……なるほど、思っていた以上に最ッッッ悪だな」

 

そこに出現したのは、かつて彼らが共闘した時に立ち塞がってきた強敵たち。

“武神鎧武”、“ZZZメガヘクス”、“ダヴィンチ眼魔”、“ゲノムス”、“バイカイザー”は無言で淡々とこちらに向かって歩きだし、それぞれの因縁の相手の前にかつてと同じように立ち塞がる。

 

「どうやら、意識は無いただの複製みたいだな。まあ、俺たちにとっては関係ないけどな……!」

 

「ボスラッシュはゲームのクライマックスを盛り上げる要素の一つ。だけど……」

 

「この世界をクライマックスになんかさせない!」

 

「コイツらを倒して神様の元に急ぐぞ……!」

 

「フッ。なら、一気に突破するとしようぜ」

 

晴人が一つの指輪を嵌めると、全員がドライバーを取り出して腰に巻きつける。

 

「久しぶりだがまた頼むぜ、ベルトさん!」

 

「OK!start your engine!!」

 

「準備はできてるか?」

 

《ドライバーオン!》

 

「そんなの、当たり前だろ?」

 

前に出た戦兎が赤と青のフルボトルを懐から取り出し、思い切り振り始める。フルボトルの内部の成分が活性化し、様々な数式が現れては消えていく。

そして、フルボトルのキャップを閉め、ビルドドライバーに装填する。

 

《ラビット!!タァンク!!ベストマァッチ!!》

 

音声が流れると、横のレバーを回転。ラビット()タンク(戦車)のハーフボディが前後に形成され、音声とともに変身する。

 

《Are you ready?》

 

「変身!!」

 

勢いよく言い放ち、ハーフボディが戦兎の身体に重なる。

そして、赤と青の愛と平和(ラブ&ピース)の為に戦う戦士が姿を現わす。

 

《鋼のムーンサルトォ!ラビット×タァンク!!》

 

《イェーイ!!》

 

「勝利の法則は……決まった!」

 

ビルドがポーズを決めでバイカイザーの方向に目を向けると、続いて永夢が「マイティアクションX」のガシャットを取り出し、ボタンを押してゲームエリアを展開させる。

 

《マイティアクション・エェーックス!!》

 

すると、永夢の目が赤く発光し、目付きが鋭くなってゲノムスを貫く。穏やかだった口元が好戦的に変わり、宣言するように叫ぶ。

 

「全ての世界の運命は、俺が変える!!」

 

ガシャットを持った手を「ム」の軌道を描くように動かし、ゲーマドライバーにセットしてレバーを勢いよく開き、キャラクターをセレクトして変身する。

 

「大変身!!」

 

《ガシャットォ!!》

 

《ガッチャァ-ン!!レベルアァップ!!》

 

《マイティジャンプ!マイティキック!マイティマイティアクショ-ンエェ-ックス!!》

 

「ノーコンティニューで……クリアしてやるぜ!!」

 

手を横に流し、個性的なデザインの仮面ライダー・エグゼイドがゲノムスをキッと睨みつける。

その後ろからタケルが眼魂を取り出し、スイッチを押してドライバーに装填する。ドライバーの眼からパーカーゴーストが出現し、ドライバーの音声のリズムに合わせて踊るようにタケルの周りを浮かぶ。

 

「みんなの命を、未来に繋いでみせる!」

 

《ッアーイ!?》

 

《ンバッチリミナァー!?ェバッチリミナァー!?》

 

トリガーを引き、印を結ぶような動作を流れるように行い、再度トリガーを押し込んでパーカーゴーストを羽織ると、タケルの身体がクァンタムソリッドによって発光し、まるでおばけのように不気味に、されど美しい命の如くオレンジに燃える。

 

「変身!!」

 

《カイガン!!オレ!!》

 

《レッツゴー!!覚悟・ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト!!》

 

(イノチ)、燃やすぜ!!」

 

改めて黙祷するかのように手を合わせ、仮面ライダーゴーストはダヴィンチ眼魔に向かって構えをとる。

赤いミニカーが進之介の元に道路を作って駆けつけ、進之介は腰に付けたドライブドライバー=ベルトさんのイグニッションキーを回す。

 

「行くぞ、ベルトさん!!」

 

「OK!トップギアで決めよう、進之介!」

 

そして先ほどの赤いミニカー=シフトスピードをシフトブレスに装填し、前方方向に倒して変身する。

 

「変身!!」

 

《DRIVE!!TYPE- SPEED!!》

 

すると、何処からかトライドロンが現れてタイヤを打ち出し、そのタイヤは装甲を身に纏った進之介の肩にガコンと音を立てて嵌る。

赤いメタリックなボディがメガヘクスに振り返り、腰を落として決め台詞を言い放つ。

 

「世界を蝕む怪人ども!ひとっ走り、付き合えよ!!」

 

並び立つビルドからドライブまでの平成ライダーたち。晴人は個性溢れる後輩たちを見て、そこに3人(4人)の男たちの姿を重ねる。

究極(アルティメイタム)の力を持つ男たち、同時に裏切りの十字架(クロス・オブ・ファイアー)を課せられた守護者たち。

これからも続く業を知りながらも、悪と戦う男たち。

それを改めて感じながらも、晴人は指輪を翳して変身する。

 

《シャバドゥビタッチヘンシ-ン!?シャバドゥビタッチヘンシ-ン!?》

 

「……変身!!」

 

《フレイム・プリ-ズ!!》

 

《ヒ-!ヒ-!ヒ-ヒ-ヒ-!!》

 

現われ出でた真紅の魔法陣を潜り抜け、晴人はその輝きを身に纏った戦士となる。

そして、いつものようにキザったらしく、決め台詞を放つ。

いつもと違う、覚悟を込めて。

 

「さぁ……ここからは俺たちの」

 

「ショータイムだ!!」

 

戦極の世に、新世代ライダー(平成ジェネレーションズ)が巨悪の前に立ち向かう。



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