インフィニット・オルタナティブ(仮)(凍結中) (幽鬼桜)
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プロローグ

イエーイ、二作品同時投稿始めた阿呆幽鬼桜です
まあ期待すんなよって感じです
出来ればコメントオナシャス
ではどうぞー


「オラ、起きろよッ」ドッ

「カハッ!?ゲホ、ゲホッ!」

いきなり男に腹部を蹴られて強制的に起こされる

13の少女には成人した男性の蹴りの一撃は重く、激しく嗚咽してしまう

蹴られた少女は短髪の黒い髪にシンプルなデザインの髪飾りをして、肌は白いが所々青いあざがあり、それを隠すように黒い長袖のシャツにジーパンといった露出の少ない格好をしていた

「オイ、やり過ぎじゃねえのか?」

「いいだろこれぐらい、人質なんだからさ。サンドバッグにしてもバチは当たらねえさ。」

「違えねえ!」

周りは暗くどこにいるのかもわからない

腹を蹴った男の周りにいた仲間と思わしき男二人が少女に近づいてくる

「オイ、大丈夫かよ」

「死んでくれるなよー織斑一夏、テメエには織斑千冬をモンドグロッソの大会から引き剥がすって言う大役があるんだからよッ!」

「グフッ!」

一人の男が心配するのに対しもう一人の男はさっき蹴った男と同じような感情を一夏に抱いているのか何のためらいもなく一夏を蹴り飛ばす

「オイオイ、可愛そうだろ。」

そう言い心配した男が蹴り飛ばされた一夏に再び近寄りしゃがんで一夏と顔を合わせる

「おー、何でこんな事をしたのかって思ってんな説明してやんよ」

男はニヤつきながら一夏に動機を話し始める

「俺たちはよ、とある奴に雇われて織斑千冬の兄弟を拐えって命令されたんよ、お前さんの姉をモンドグロッソから棄権させる為に。それでたまたま誘拐されたのがお前だったワケ。不幸だなーお前さん。」

男が立ち上がりいつのまにかいなくなっていた仲間の元へ行くのか一夏に背を向け歩き出す

「私は…どうなるの?」

男は立ち止まり此方を振り返ってニヤケた顔を見せつけて

「さあね、もしかしたら死ぬかもね?」

と言い再び歩き出し暗闇にフェードアウトした

一夏は痛みで起きているのが辛くなり徐々に意識を無くしていった

 

 

 

私はいつも織斑一夏として見てもらえなかった

私を皆は織斑の出来損ないとしてしか見てくれなかった

私には優秀すぎる姉と兄がいる

織斑千冬と織斑秋十だ

姉は武術に秀でていて兄は天才だった

私は動物と話すことができたがそれを証明できる事はなく幼い頃から嘘つきとかおかしい子というレッテルを貼られ周りの人達から不気味がられた

私はそれ以外何も特技がなく兄弟の中で唯一の落ちこぼれだった

姉はいつも私と兄を比べて、「私の妹なんだ、もっと出来るだろう。」と言った

私は頑張っていたそれでも姉についぞ褒められた事など一度もなかった

私が落ちこぼれだから兄と周りの子供達からいじめられていた

そのいじめも年が上がるにつれ段々エスカレートして小学5年生の時に白騎士事件が起こった

姉の友達である篠ノ之束が作ったISと言うものが日本を狙った二千何百発のミサイルを落としたという事件だ

それによりISの有能性がわかり世界はISにより情勢を変えた

だがそのISには女性しか乗れないという欠点があった

そのせいで世界は女尊男卑の世界へ変貌してしまった

そしてそのISの世界大会モンドグロッソで姉が優勝していじめはどんどんエスカレートしいじめる人も段々増えていった

男の人に「お前の姉のせいで!」と言われて殴られたり、姉を崇拝している人に「何でアンタなんかが千冬様の妹なのよ!」と言われて叩かれるなんてザラにあった

それでもある時不思議な子に出会った

髪を二つ横で括っていたのほほんとした子だった

たまたま公園で行き場がなくぼーっとブランコに乗っていた私に話しかけてくれて遊ぼう、と言ってくれた私の初めての友達だった

でも何処かに引っ越してしまったのかその子はいつのまにかいなくなっていた

そのかわり少し大人からのいじめが少なくなったのであの子は妖精だったのではないか、と思っていたりする

結局あの子とは一度も会えていない

ああ、もう一度あの子に会いたかったな

 

 

 

 

 

 

ガシャン!

ビクッ「!」

大きな音がして意識が瞬時に取り戻す

音が聞こえた暗闇の中から最初に一夏を蹴った男が出てくる

男は顔を怒りで歪めておりその視線の先には一夏が寝転がされていた

男は寝転がっている一夏の襟首をつかんで持ち上げ怒りの理由を一夏に叩きつける

「オイ!どう言う事だ!テメエを誘拐したって日本政府に伝えても織斑千冬が棄権しなかったじゃねえか!アアッ!ヤッパリ出来損ないなんざ最初から始末しとけば良かったぜ、クソッタレッ!!」

首を締めて一夏が見捨てられた事実を男は語った

その事に対してやはりかと思ったような顔をした一夏に更に怒りを覚えたのか怒りのままに一夏を床に叩きつける

「ガッ!」

そしてポケットに入れていた拳銃を取り出し一夏の額の中心にあてる

「テメエに用はねえ、死ね」

パァン!

男が引き金を引いて頭に風穴が開き、つけていた髪飾りが地面に落ちた

「ーーーー」

一夏が最後に思ったのは人って簡単に死ぬんだなぁ、だった

 

 

 

 

 

「アレ、私、生きて…」

一夏は薄暗く何も無い空間に倒れていた

一夏が立つために体を起こした時だった

「へ……」

手の下から黒いヘドロのような液体が滲み出始めた

それは徐々に地面を侵食し広がっていく

そしてそのヘドロはどんどん一夏の体を這い上がって来ていた

「やっ、何コレ、ヤダッ」

既にヘドロは一夏の腰から下と両腕を飲み込み残った胸部と腹部を飲み込み始めていた

そのヘドロの侵食が広がる度に一夏の頭に変なビジョンが浮かび上がる

子供の亡骸を抱いて泣き叫ぶ女性

友の死体を見て空に叫ぶ男

死んだ母親にすがる子供

そのビジョンが見える度一夏の頭の中に自分じゃない声がこだまする

人間は汚い、と

人間は醜い、と

今まで犯して来た罪を死んで償え、と

一夏はその声に負けそうになる

でも、生きたいと、もっと生きていたいと叫んだ

どれだけ自分達人間が汚く醜くても生きていたいと叫んだ

すると一夏を喉元まで侵食していたヘドロが一夏から離れ始めた

肩から手に胸から腰へと段々一夏から離れていく

そして完全に離れきった時には一夏はビジョンで精神が擦り切れ眠っていた

その周りに一枚の金のカードと複数の黒いカードが浮かんでいた

金のカードは一つの影をつくり黒いカードは合わさり二つの影をつくり出す

金のカードからできた影はパーカー付きの黒いコートにSFチックな防具をつけた薄い金の髪を後ろで纏めた虚ろな金の瞳の少女に

黒いカードからできた影は黒いドレスと鎧が合わさった変わった格好をした金のカードの影と同じ容姿をした少女と、黒い鎧を着た豊満な胸をした二つの影と同じ容姿の女性の姿をしていた

三つの影は一夏をしばらく見つめ微笑むとカードに戻る

そのカードは一夏の体に入り込み一夏の体を変貌させてゆく

短髪の黒い髪はセミロングの薄い金色へ、少し開かれていた黒い瞳は薄い金色に変わってゆく

そして意識を取り戻した一夏はスッと立ち上がり

意識を集中させる

するとボロボロだった服がさっきの黒い影のような黒いドレスと鎧が合わさった服装へと変わってゆく

見開いた目はやはり虚ろで何を考えているかわからない

だが今までの一夏はもう死んで新たな一夏が生まれた

黒い騎士王の因子を取り込んでー

 

 

 

 

「チッ、怒りが収まらん」

「まあ、落ち着けよ」

「そうだぜ、言ったってしょうがないじゃねえか」

一夏を殺した男と仲間は一夏の死体の近くにいた

「とかく帰ろうや」

「クソがッ、金が入らねえじゃねえか」

「命があるだけ儲けもんだろ」

「チッそれもそうか」

男達が立ち去ろうとして後ろを向いてしばらくした時だった

風が強く吹いた

それと同時に一夏を殺した男の胸から赤い不気味な意匠を凝らした黒い剣が生えていた

「あ、え?」

男がそう言葉を漏らすと剣が引き抜かれ男が亡骸となって倒れる

男の後ろには謎の空間で変貌した姿をした一夏が左手に黒い剣を持って立っていた

「うわあぁぁぁ!」

「て、テメエなんで、生きてっ!?」

二人の男の片方は逃げ出そうとしてバランスを崩し倒れ、もう片方は狼狽して立ちすくんでいる

一夏は片手に何処かのメイド王がどう改造したらそうなるのかわからない短剣から自動拳銃へと変わったセクエンスを右手に持ち逃げ出した男の頭に標準を合わせて引き金を引く

「ポギュッ」

変な声を出して男は絶命した

そして意識を今殺した男に向けていたため遠くへ逃げだせた最後の一人に視点を合わせる

残りの獲物を狩るために絶対零度の王は持っていた剣と拳銃を合わせて狙撃銃へと変形させる

そしてスコープを覗き標準を合わせて引き金を引く

銃弾は男の頭を貫いた

一夏は何事も無かったように暗闇を抜けて外へ出る

どうやら海辺の放置されていた倉庫だったらしく太陽を反射した海が光り輝きカモメが空を飛んでいた

辺りは相当な広さの森に囲まれて隠れ家としては最適な場所である

一夏は持っていた狙撃銃を元の剣と拳銃に戻し拳銃をしまう

そして倉庫からかなりの距離を取り黒い剣を腰のあたりに両手持ちで構え、目を閉じ言葉を紡ぐ

「卑王鉄槌、極光は反転する…」

言葉を紡ぐごとに剣から出始めた黒いオーラが強くなってゆく

「光を吞め!」

目を開き剣を上段に振り抜く

「エクスカリバー・モルガーン!!」

振り抜かれた剣から黒い光が倉庫に向かって放たれる

黒い光の奔流が収まり倉庫があった所は今やガレキの山が積まれているだけだった

それを見て一夏は踵を返し倉庫から離れて森に入ってゆく

一夏が倉庫から離れて三時間が経った頃白いISを纏った一人の女性がガレキの山の中の赤い血溜まりの中に落ちている血塗れの髪飾りを見て泣き叫んでいた




頑張るよ俺!
社会人になってバタバタしてるけど頑張るよ!
温かい目で見てください
ではサラダバー


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1話

何が書きたかったんやワシ
いきなり時系列が飛びます
一応補足はあるけど後々ちゃんとやるつもりなので勘弁してください
あと…遅れてすんませんでしたァーッ!


誘拐事件からだいたい3年が過ぎ現在一夏は日本で新たな家族と二階建ての一軒家で暮らしていた

 

 

 

 

現在朝8時半、一夏は二階の自室のソファーに座り本を読んでいた

するとドアが開き銀色の髪をした目を閉じたメイド服を着た14ぐらいの少女がマグカップを持って一夏に近づく

?「一夏姉様、コーヒーです」

そう言い一夏の前にあるテーブルにマグカップを置く

すると一夏は顔を上げる

一「クロエか、ありがとう」

一夏はクロエと呼んだ少女に礼を言い微笑む

微笑みかけられたクロエは照れて足早に部屋を出る

それから数分が過ぎ緑の長髪をポニーテールにした緑の瞳の体の凹凸が激しいクロエと同じくメイド服を着た女性が扉から入ってくる

その女性は一夏の近くに来て一夏に声をかける

?「一夏姉様もうすぐもうすぐ朝食ができますので…」

一「わかった、すぐに行く。言いに来てくれてありがとうミゼル」

そう言い再び微笑む

ミゼルと呼ばれた少女は顔を赤らめてうつむき

ミ「いえ感謝されることなど…」

と言う

それに一夏は

一「いやそんな事は無い、いつも家事をしてくれてありがとう」

そう言いながら本を閉じテーブルに置く

そして空いた手でミゼルの手を取り目を合わせて顔を近づける

するとミゼルの顔が更に赤くなり目に見えて動揺を始める

ミ「あわわわ……し、失礼しますっ」

10秒ほど目を合わせ続けた後耐えきれなくなったのか手を振り払って慌てて扉をぶち破る勢いで部屋から出て行く

勢いよく出て行ったミゼルにポカーンとしていた一夏は口に手を当てて少し笑う

そして一階のダイニングに行くために部屋を出て左手にある階段を降りる

そして階段を降りきった正面の扉を開け中に入る

ダイニングはフローリングに白い壁のシンプルな部屋で扉に入って少し進んで左にキッチンがあり更に進むと広々としたダイニングとなっている

ダイニングには食事をするための正方形のテーブルと椅子が四脚置いてあり他にはテレビやラジオ、パソコンなどの色々なものが置いてある

一夏はダイニングに進みテーブルの定位置である左手に座る

そしてテレビをつけてニュースを見る

キッチンからクロエとミゼルが出てきて四人分の料理を運ぶ

二人は料理を運びきり

クロエは上側に、ミゼルが下側に座り最後の住人をテレビを見て待つ

すると階段から慌ただしい足音が聞こえる

足音の持ち主は勢いよく扉を開けてダイニングに入ってくる

?「イヤーごめんごめん、夜更かしのしすぎで、寝過ごしちゃったよ〜」

笑いながらダイニングに入ってきた女性は頭に白いウサミミをして、青と白のワンピースをきた一人で不思議の国のアリスを体現した服装をした珍妙な格好をしていた

だが三人は見慣れているのか

一「束、おはよう」

ミ・ク「「おはようございます、束さん」」

普通に挨拶を返した

束と呼ばれた女性は空いている席に座り返事を返す

束「うん、おはよー!それといただきまーす!」

束も朝食を食べ始める

………………

四人とも朝食中は黙々と食べ続ける

四人が朝食を半分ほど食べ終わった時、

『速報です!世界で初めての男性IS操縦者が発見されました!』

ニュースからそんな音声が流れる

一夏と束は少しの間固まり

クロエとミゼルは少しだけ顔を歪める

『男性IS操縦者の名前は織斑秋十君です!』

その名前が流れるとクロエとミゼルは更に顔を歪め、一夏と束は顔をテレビの方へ向ける

一「ほう、興味深いな、束」

束「そうだねー、かなり胸糞悪いけど確かに興味深い」

束は持っていた箸を握りしめてへし折る

一「このままだと織斑秋十はどうなる?あと、箸を折るな」

束「ゴメンゴメン、たぶんIS学園に入学すると思うよ〜」

束は折れた箸の代わりを取りにキッチンへ向かう

一夏は少し考え、出た答えをキッチンから帰ってきた束に言う

一「束、」

束「なーに、いっちゃん」

一「IS学園に行こうと思うのだが…」

束「えっ」

ク・ミ「「!!?」」

一夏のその言葉に束と画面を睨んでいたクロエとミゼルが驚き一夏の方へ向く

束「何言ってるの!いっちゃん!」

ク「そうです!一夏姉様!」

ミ「ここにいてください!お願いです姉様!」

その一言に押し気味に食いついてきた三人に驚き後ずさりをする

一「いや、ただの興味本位なのだが…」

束「行かなくていい」

ク・ミ「「そのとおりです」」

三人の意見は変わらないらしく腕を組んでその意思表示をする

一「だがロクな学生生活をしたことがないから行ってみたいんだが」

束「じゃあそこら辺の高校へ行けばいいんじゃない?」

一「他のISのデータを…」

束「束さんがハッキングすればいい話だよ」

一「自分のISが欲しい…」

束「束さんがお手製のIS作ってあげるよ」

そんな攻防が10分続き一夏のネバーギブアップ精神に最終的に束が折れた

だが、条件に束が無理矢理IS学園に教師として行くこととクロエとミゼルが付いてくることが決まり一夏の家の朝の騒動が終わり再び朝食が始まった

再び朝食を取りながら誘拐されてからあったことを思い出す

 

 

英霊とやらの力で倉庫を破壊したあと様々な知識が頭の中にインプットされ頭痛に苦しみながら行くあてもなく彷徨っていたら研究所から逃げて追っ手に殺されそうになっている目の見えない遺伝子強化試験体(アドヴァンスド)の少女、クロエに出会い、追っ手を倒し状況を聞いて研究所に潜入して研究員達を倒し遺伝子強化試験体(アドヴァンスド)の少女達を解放した

その研究所の奥で体の一部を機械化した少女、ミゼルを助け一緒に行動することとなった

もちろんクロエも一緒だ

その後再び彷徨ってフランスまで行ってしまい行き倒れていたところをシャルル親子に助けてもらい半年ほど住まわせてもらった

シャルル夫人は病気で出て行く前に病気で死ぬかもしれなかったので知識にある全て遠き理想郷(アヴァロン)を埋め込み、治療してお礼を言ってまた彷徨い始めたところを束に拉致られて色々なことがあって、現在束とクロエとミゼルという家族を得られて何気ない1日を過ごせる

周りの三人を見て不思議と笑みがこぼれる

ああ、私は幸せだ、と今なら心の底から言えるだろう

 

 




ISはガンダム好きの友達からアイデアいただいているので大丈夫だと思うけど…オーバーキルになる気がする
間違っているところやこんな風にしてほしいとかありましたら気軽にコメントしてくださると嬉しいです
それではまたいつかとか


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