仮面ライダークローズ  ~episode Cinderella~ (巌窟王蒼魔オルタ)
しおりを挟む

番外編 
番外編1  


週1投稿すると言いながらしばらく空いてすいませんでした。  いやね、レポートとかレポートとかレポートがヤバかったですよ…


今回は番外編です。時系列やストーリー等全く本編と関係ありません。 龍我が346でバイトを始めたら体で読んでください。

八割以上ネタ成分だけど まぁ、是非も無いよネ!!


課金で入手されたスカウトチケットが引き起こしたスカチケの惨劇から10年

我が国は「クール」「パッション」「キュート」の三つに分かれ混沌を極めていた!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この書類もお願いしますね」

 

ドンッと言う重音と共に机に置かれたのはもう見るのもいやになるような大量の書類の束だった。

 

「鬼ー 鬼畜ー 緑の悪魔ー  チヒロォォォ!」

 

なんだろう。 長瀬? TEAM X? 知ら無いっすね?

 

「ごたごた言わずに頑張ってください。」

 

ちひろさん、 顔は笑ってるけど目が全く笑ってない… 

 

と、そこでノックと共に武内さんが入ってきた。

 

「お疲れ様です。 万丈さん、別の仕事を手伝っていただきたいのですがよろしいですか?」

 

「すいません、今緑のあk……ちひろさんに山のような書類渡されたところで…」

 

武内さんが苦笑いしているが俺は笑えない。  後ちひろさん、肩滅茶苦茶痛いんではなしてもらえますか?

 

 

「ちひろさん 少し万丈さんを借りますね?」

 

「分かりました。終わったらこちらにお願いしますね。」

 

あっ、これ死ぬパターンじゃね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「このーままー残業つづけるー 今夜も帰れなーい…  本当に帰れないかもな…」

 

「さすがに定時で帰って貰って大丈夫ですよ?」

 

あー、武内さんいい人すぎだろう…緑の悪魔に見習わせたい。

 

「そういえば俺が呼ばれた理由って?」

 

「実はアイドル達のトレーナーをやっている姉妹の方達が私用でしばらく有給を取ってしまいましてその間 万丈さんにトレーナーを担当して欲しいのです。」

 

「あぁなるほど…ってアイエエエ!? ナンデ? トレーナーナンデ!?」

 

「万丈さんはかなり鍛えてらっしゃいますし詳しいかと…」

 

確かに鍛えているがおれの鍛え方とアイドルに必要な体力などの鍛え方とは些か異なると思うのだが?

 

「いえ、基礎体力などのトレーニングを中心にやって貰うだけでよろしいので。」

 

まあ、あの書類の山から逃げられるのなら喜んで引き受けよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「と言うことで本日からしばらくの間トレーナーを担当してくださる万丈さんです。」

 

「ドーモ 皆=サン  バンジョーです。」

 

レッスンルームにいたのは初めて見るアイドル達だった。  まあ、CAERULAとウサミン以外は基本知らないんだけどな。

 

「フヒヒ 星輝子…」

 

「日野茜です!トレーニングも全力です!」

 

「にゃっはー!きらりだよー」

 

「双葉杏…杏に構わず先に行けー」

 

「我が名は神崎蘭子。我が盟友龍我よ、我に力を捧げよ!(龍我さん、レッスンお願いします♪)」

 

 

一言で言うならなんか全体的に濃い。滅茶苦茶キャラ濃いよ!?

 

「てか友って 神崎と会ったことあったか?」

 

「汝のことは我が盟友片翼の観測者より聞き及んでいる。 龍纏いし蒼炎の戦士になるとも。  何より我が盟友の盟友で在ればそれ即ち我が盟友でもある。(友達の飛鳥ちゃんから話しは聞いてます。蒼い仮面ライダーになるそうですね。 飛鳥ちゃんの友達なら私の友達です。)」

 

 

 

 

……通訳さん help me

 

 

 

 

 

続く

 

 




番外編もちまちま進めていきます。こちらは本編に登場させにくいアイドルを登場させあわよくばそのまま本編にも登場させていく予定です。



文香Pですが 蘭子も可愛い。はっきり分かんだね。

ただ、作者に熊本弁は難しいです。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

番外編2

アイドル業界…。無限のコズミック・エナジーを秘めた神秘の世界…。プロデューサー達は、プラチナガシャでその扉を開き、未来を創る。favorite on your hands! その手で、推しを掴めっ!

 

 

 

 

 

 

 

突然のトレーナー代理から早数日、今の所無事トレーナー代理は勤められている。

 

しかしこの事務所キャラが濃い人が多すぎる。というか殆どだ。

 

 

 

 

ケース1. 日野茜の場合

 

「もっとです! もっと行きますよ万丈さん!!! 全力!!熱血!!  もっと走りたくなってきました! と言うわけで走り込みに行きましょう!!」

 

「えっ? ちょっ…まじかーーー!?」

 

俺でも結構疲れるトレーニングの直後にこれである。 一緒にトレーニングしていた双葉に至っては部屋の隅でぶっ倒れているし 他の諸星や神崎、星等は座り込んで立てないでいるくらいだ。

 

その中で尚も元気な日野茜…こいつの体力は無尽蔵か?

 

 

と。まあ事務所の建物の近くの公園で走り込みをしてるわけだがいかんせん早すぎる。 

 

「万丈さん。 貴方にに足りないものは、それは!

情熱・情熱・情熱・頭脳・情熱・優雅さ・勤勉さ!そしてなによりもォォォオオオオッ!!

速さが足りません!!」

 

 

…まて、おまえほんとにアイドルか? ラディカルなグッドスピードとかねぇよな? てか情熱多いし あげく頭脳って…馬鹿にしてるんじゃ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ケース2. 一ノ瀬志希の場合

 

 

「万丈さん。一ノ瀬さんが失踪しました。」

 

 

 

…………は?タケウチサンナニイッテンノ?

 

「ちょ、それって大問題なんじゃ!?」

 

「よくあることなんですよ。フラフラっとどこかへ行ってしまうことが」

 

「いや、それって違う意味で大問題ですよね!?」

 

「仕事をすっぽかすことは絶対無いので大丈夫です。 ただ、今日のトレーニングは彼女は参加出来ないと言うことでお願いします。」

 

そう言い残して武内さんはどこかへ行ってしまった。あの人もかなりどころかとても忙しいからな。

 

 

 

等と思っていると、

 

「くんくん、キミいい匂いするね~」

 

突然後ろから声をかけられて振り向くと、制服を着た女子に近距離で匂いを嗅がれていた。

 

「うおっ!? なにして…っていうか一ノ瀬さん?」

 

「うーん、私のことは志希って呼んで。もしかしてキミが代理をやってるトレーナーくん?」

 

他でもない現在進行形で失踪していたはずの一ノ瀬志希本人であった。

 

「さっき武内さんが探してましたよ?」

 

「うんうん、キミ香水か何かつけてるの?」

 

普通にスルーされてるよ、武内さん…

 

「あー、志希  そろそろトレーニングの時間何だが?」

 

「そうだねー、キミに興味出てきたしついてくよ」

 

トレーニング後滅茶苦茶匂い嗅がれて何故かそれを見た鷺沢さんが乱入してきたのはまた別の話だったりする。

 

 




ZackXさん☆9評価有難う御座います。

密やかな饗宴の文香さんの復刻を信じて石を溜めている作者です。(当たるとは言ってない。)

キャラ崩壊と感じる人もいるかもしれませんが目をつぶってくれるとうれしいです。





目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

文香さん誕生日記念 上    happybirthday 素晴らしい!!   いや、お前誰だよ  by?&万丈龍我

長らく開いてしまいすみません。

次からはペースを上げるつもりです。

過ぎてしまいましたが文香さん誕生日記念です。

6thライブ楽しみですね~


「なん…だと…」

 

目の前にいる奏の言葉に膝をつき崩れ落ちてしまった。隣にいた神谷や蘭子があたふたしているがそんなことを気にしている余裕が今の俺には無かった。俺としたことがまさかこんな大事なことを知らないなんて…これほど自分の情報収集力のなさを恨んだことはない。

 

 

 

 

つまり明日 10/27は文香の誕生日  らしい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー1時間後  某ハンバーガーショップ ー

 

「と言うわけで誕生日プレゼントどうすれば良いと思う?  正直女子が喜ぶものなんて皆目見当もつかねぇんだよ…」

 

前の世界では彼女なんていなかったし是非も無いよネ!!

 

「そうね、アクセサリーなんかはいくつあっても困らないしこれからの時期ならマフラーやストールなんかも良いわね。」

 

ナゲットを食べながら奏が答えてくれる。

 

 

「そうだな…アニメのBlu-rayBOXとかはどうだ!? これを気に興味が出るかもしれないだろ!?」

 

熱くを勧めてくるのは太眉。   …じゃなかった神谷。レッスンで知り合った後アニメ好きと言うことで意気投合したのだ。

 

 

 

「高貴なる戦乙女が纏うは白銀の輝き。なればこそ答えは自ずと見えるもの(アクセサリー良いですね。文香さんには似合いそうですよね。)」

 

ポテトをパクつきながら答えるのは蘭子。ポテトをかじる姿は小動物みたいでかわいい。

 

 

「ふひひ…きのこの詰め合わせとかどう…?」

 

席に座らず机の下でキノコバーガーなるものを囓っていた輝子も話に加わってくる。  なぜだか知らんが、最近事務所で俺に与えられたデスクの下に住み着きだした。しかも植木鉢できのこの栽培まで始めてる。

 

 

「なんて言うか…本当に迷うな…」

 

「だったらこの後見に行くか?  今日の分のレッスンは終わったし予定も無いからな」

 

思いがけない神谷の助け船に他の面々も乗ってくる。

 

「あら、良いわね。 だったらついでに服も見に行かない?このメンバーで出かけることなんて滅多にないと思わない?」

 

「我が新たなる衣、大いなる箱庭にて待たん!(近くのショッピングモールだったら私の好きなブランドの服があるんです!)」

 

 

「ふひ…ショッピングモール…リア充…ふひひ………ひゃっはぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

「おい!輝子!? ここ店内だぞ!?」

 

 

 

突然スイッチの入ってしまった輝子を抱えて慌てて店をでた。

 

 

 

 

 

 

 

ーショッピングモールー

 

「とりあえずどこから見るんだ?」

 

こういうのに関しては奏のセンスに任せておけば間違えることは無いだろう。

 

 

「そうね…まずh

 

ズドォーーーン!!

 

奏の言葉を遮るように辺りに轟音が鳴り響いた。慌ててあいつらの前に出ると上から何かが墜ちてきた。

 

 

ショッピングモールの地面にクレーターができ、土煙の中から出てきたのは

 

「嘘…だろ…?」

 

 

 

 

 

 

 

「痛いなぁ…あれ?メズール どこー?」

 

他でもない。 かつてオーズを苦しめたグリードの一人 ガメルであった。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

やれんのかお前らー!? いけんのかお前らー!? byしゅがみん 

6thライブday2 神がかっていました  in fact Memories オリジナルメンバーのTulipに美彩 

控えめにいっても四回は泣きました

しきくんの飛鳥コスとすみぺのドレス姿 フレデリカ猫やめるよを歌ったのにも関わらず猫になっていたあさみさんがでらごっつ可愛かったです


「あいつはガメル!? なんでグリードがいるんだよ!?」

 

 

グリード   古代の錬金術師が生み出したコアメダルより生まれた異形の化け物。 中でも重量系のサイ ゴリラ ゾウ のコアメダルから生まれたガメルは超威力の近接技と重力操作を得意としており新旧バースの二人がかりでようやく倒せた程だ。   しかし やられたはずのガメルが何故こんな所にいるのか?

 

「考えたらキリがねぇ…」

 

とりあえずは蘭子と輝子 神谷を守りつつ被害を減らすためにもガメルをショッピングモールから出さないといけない。

 

 

『Wake up burning! Get CROSS-Z DRAGON! Yeah!』

 

 

「今の俺は負けるがしねぇ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーショッピングモール 2F ファッションフロアー

 

 

『まだ試験段階のエニグマを使ってみたがまさかあんな怪物を平行世界から呼び出せるとはな。』

 

ガメルとクローズの闘いを備え付けのソファーから見ていたのは他でもないスタークだった。

 

『怪物という意味ではお前も似たようなものだろう。スターク』

 

スタークの背後から現れたのは黒いコートを身に纏った髭の男   氷室幻徳だった。

 

 

「やはりあの怪物はお前がエニグマで呼び出したものだったか。この世界に貴様の存在はノーセンキューだ。」

 

 

『スクラッシュドライバー』

 

ベルトを腰に巻き付けるとポケットからクロコダイルクラックフルボトルを取り出す。 

 

『デンジャー!』

 

『クロコダイル!   割れる! 食われる! 砕け散る! クロコダイルインローグ!  オラァ!』

『キャー!』

 

「この国の未来の為にお前を倒そう。  大義の為の犠牲となれ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ークローズVSガメルー

 

 

「オラッ!」

 

三人を外に避難させガメルとの戦闘に入ったのだが、流石と言うべきかグリード。  一発一発のダメージが大きい上にこちらの攻撃はダメージが通っているようにはみえない。ビートクローザーによる攻撃すら通らないのだ。  正直詰みの状態だ。

 

 

「お前 邪魔  俺 メズール 探す!!」

 

「うわっ…」

 

ガメルの腕の一撃で吹き飛ばされてしまい、壁に激突した後変身が強制解除されてしまった。

 

「…くそ 強過ぎんだろ…  でもよ文香に誕生日プレゼント渡しにいかなきゃならねーんだよ…だから…こんなとこでやられてる暇はねーんだよ!!」

 

『スクラッシュドライバー』

 

『ドラゴンゼリー   潰れる 流れる溢れ出る  ドラゴン イン クローズチャージ  ブラァァァァァ!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーファッションフロア  スタークVSローグー

 

 

 

「ハザードレベル4.2  クラックフルボトルを使いこなせるほどにはハザードレベルを上げて強くなったわけか」

 

「その余裕 いつまで持つ?」

 

『クラックアップフィニッシュ!!』

 

脚部がさながら鰐の顎のごとくスタークの胴体へかみつく。

 

「少し油断したな…流石にエボルドライバーなしでは勝てないか…ここは一度引かせて貰うぜ?   Ciao!」

 

 

スタークは手に持った銃からミストを噴出すると一瞬で姿をくらませた。

 

「次は仕留めてみせる。  あいつの方もケリが付いたみたいだな…」

 

 

 

そう言い残すとローグは暗闇へと消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ークローズチャージVSガメルー

 

「オラオラオラオラオラ!!」

 

クローズチャージの連続パンチをガメルは受けきれずに後退していく。

 

 

ちょっとそこ、ス〇ープラチナじゃないので勘違いしないように。

 

 

「メズール 探すの 邪魔するな!!」

 

ガメルが重力場を発生させようとするが

 

「遅ぇ!!」

 

『スクラップフィニッシュ!!』

 

「吹っ飛べ!」

 

 

 

クローズチャージのライダーキックが直撃しガメルは爆散した。

 

「メズールー!!」

彼が慕うグリードの名を叫びながら辺りにメダルをばらまき消えた。

 

 

「って、やべ文香の誕生日プレゼント買いに行かねーと」

 

 

慌てて変身を解除し買い物に走る。   強敵を倒したのにも関わらずどうにもしまらない万丈であった

 




誕生日当日は数日中に投稿します。

戦闘描写が雑?   すいません。時間ができ次第もう少し細かく書き直す予定です






前書きにも書きましたが6thライブ 本気で泣きました。


出演者の皆さん プロデューサーとしての同僚の皆さん   お疲れさまでした!!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

birthday    って何カ月遅れてるんだよ! by万丈

ここ最近本格的に忙しく投稿出来ませんでした。

毎日投稿の方はマジで尊敬します。 


平成ジェネレーションズ forever見に行きました。 
とてもエモくて興奮して語彙が消失するくらいにヤバかったです。


ー万丈宅ー

 

 

「「「happybirthday!」」」

 

 

パンッ パンッ とクラッカーのはじける音が鳴り響く。

 

ショッピングモールにてガメルの襲撃があったもののこうして無事に誕生日を祝うことが出来たのも髭のお陰だ。

 

と言うのも戦闘後髭から携帯に電話があり、事後処理等は全てやってくれた事を伝えられた。しかしスピーカーを通して聞こえた

 

『タイキバンセイ プライムローグ  ドリャドリャドリャドリャドリャドリャー!!』

『って、負荷に耐えきれずに壊れただとぉ!?』

 

 

とかいう声はいったい何だったのだろうか?

 

 

とまぁ、そんなことは置いといて俺の家で何故がやることになった。両親もいない上にそこそこの広さも在るため確かに適当な場所ではあるが…

 

 

「これ…きのこの詰め合わせ…  美味しく食べてやって欲しい…    最近タケノコが勝ったとか勝ってないとか…  タケノコ…   キノコもいいだろぉぉぉ!! ヒヤッハァァァァァァ!!!!!」

 

 

何故か急にスイッチが入った輝子に皆が一瞬驚くもののいつものことなのですぐにスルーする。    スルーだけに。

 

 

「私からはこれね。これから寒くなってくるから入浴剤の詰め合わせ。 温まると思うわ。」

 

ラッピングされている為中は見えないが入浴剤の詰め合わせらしい。   奏のチョイスは中々新鮮だった。俺あんまり入浴剤とか使わねぇし。

 

「私からはこれだな!」

 

ドンッという音と共に机に置かれたのは大きな紙袋。

 

「over〇oadの全巻詰め合わせ!!ハードカバーの分厚目だから読み応えはあるし内容も気に入ってもらえると思うぜ」

 

神谷はどうやら本の全巻セットらしい。  確かに文香と言えば本  本と言えば文香ってイメージだしな。

 

 

 

「おめでとうございます。  私からはこれを」

 

アリs「橘です」  橘が渡したのは透明なケースに入った栞のセットだ。  それぞれ種類の異なる花が挟まれており中々手の込んだ物となっている。

 

「凜さんに手伝って頂いて作りました。」

 

確か渋谷の家は生花店だと聞いたことがある。確かに手伝いとしては最適だろう。

 

 

 

「っと、じゃあ最後は俺から。おめでとう文香。」

 

少し小さめの紙袋を手渡す。 

 

「…開けてもよろしいでしょうか?」

 

「勿論」

 

中から出てきたのは小さな小箱。 中に入っていたのは碧い宝石をあしらった指輪だった。

 

「色々見てたら店員にこれが良いって熱心に勧められてな。俺自身もデザイン的にいいと思ったからそれにしたんだ。」

 

 

 

 

 

 

ー某アクセサリーショップー

 

「それじゃあしばらく色々見てくるから30分後にここで言いか?」

 

「ええ、いいわよ」

 

 

ガメルとの戦闘の後文香へのプレゼント探しを再開した俺達は一旦別れて行動することになった。  何でも輝子が 世界の茸展なるものに惹かれて奏と神谷を引き連れて行った為だ。

 

 

 

「とは言ってもどんなのが良いのかね?」

 

 

「いらっしゃいませ。どのようなものをお探しでしょうか?」

 

入店早々店員の人に声をかけられた。どうせなら店員の人にアドバイスでも貰うか。

 

「(誕生日)プレゼントを探しててオススメみたいなのありますか?」

 

「(プロポーズ用の)プレゼントですか。相手の方はどのような方で?」

 

「クール系の美人で控えめに言って女神ですね!!」

 

「(べた惚れ…だと…)  でしたらこちらの指輪等はいかがでしょうか?」

 

「イメージ的にもピッタリだな。 なんか行けそうな気がするぜ」

 

「こちらですとこれ位の金額になりますが?」

 

346でのバイト代三ヶ月分

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

等という事があったがまぁ、買ったわけだ。誕生日プレゼントって高いのな(違います)

 

 

 

 

 

「ねぇ龍我?  これ高かったんじゃないの?」

 

「…これは高かったと思うな…」

 

「絶対に高いよな!?」

 

「詳しくは知らないですが高いと思います。」

 

 

 

皆が聞いてくる。そもそも祝うような友達いなかったからプレゼントの相場とか知らないしな。

 

 

でもまぁ文香の為なら痛くもないか。

 

 

「確か346のバイト代三ヶ月分くらいだった気がするんだよな」

 

それを聞いた文香が顔を真っ赤にしてだきついきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「確か346のバイト代三ヶ月分くらいだった気がするんだよな」

 

それを聞いた瞬間恥ずかしさと嬉しさが同事に襲ってきました。 給料三ヶ月分の指輪と言うことはそう言う事ですよね?

 

 

気がつくと龍我さんに抱きついてしまった後でした。

 

後ろでは奏さん達が驚いていますが気にはなりません。

 

 

 

と、気がつくと龍我さんが目を回して気絶していました。  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…親友はやっぱり凄いな…」

 

「まさかプロポーズするとはな…」

 

「驚きたした」

 

「負けちゃったわね…」

 

「「「!?」」」

 

 

 

訳1名他とは違う気持ちだったのは言うまでも無い。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

1章 Wake up burning!  Get CROSS-Z DRAGON 
転生はテンプレになってしまうのは仕方ない  by三上聖侍


文才は無いですが頑張ります


事実は小説は奇なり ラノベは文よりも絵なり  渡鬼はピ〇子よりもえ〇り とあるが正にその通りだろう。 えっ?後ろの二つは聞いたことがない? それは失礼。

 

 

 

突然なぜこんな事を言い出したのか? 今、俺こと三上聖侍が置かれている状況こそが正に小説よりも奇な状態なのだ。

 

 

 

 

 

とある大学の三回生だった俺はいつものように講義を終えた帰路、月刊誌の漫画雑誌を買うためにセ〇ンイ〇ブンに立ちよった。 ホントにセ〇ンイレブ〇以外でも置いてくれないかな 月刊HER〇

 

とまあ、それはさておき 漫画雑誌を手にとりレジに向かうったところでそれは来た。レジ横の入り口から圧倒的質量の塊が俺を巻き込みながら奥の壁に突っ込んだのだ。  要はトラックが店前の駐車場でアクセルとブレーキを間違えて店に突っ込んだのだ。

 

え?何でそんなこと分かるのかって?

 

 

 

「と言うわけでお前さんは死んだんじゃよ。」

 

目の前の自称神様に録画したアニメを見せるかのようにさっきの出来事をテレビで見せられているのだ。

 

「じゃあ何で俺こんなとこにいるの? てかHER〇返してくださいよ。俺もまだ読んでないんだから。」

 

自称神様は俺が買っていた…いや、まだ金払ってなかったからこれって……………

 

うん深く考えるのはやめよう。

 

「結論から言うと、お前さんが死んだのは儂の手違いでお詫びと言うにはあれだが、他の世界に転生して貰おうと思ってな。」

 

「一応聞くけど転生先とか特典とかって俺が選べたりするわけ?」

 

アカ斬るとかのバトル系の世界に中途半端な特典で行っても速攻死ぬ未来しか見えない。

 

「すまんがそれは完全にランダムになる。 そこら辺は転生神の管轄だからの。」

 

神様にも管轄とかあるんだ。

 

「じゃあ神様は?何神なの?」

 

「自己紹介もしてなかったの。儂は龍神謙破壊神じゃ」

 

…………。

 

神様にも兼任とかあるんですね。   ってそうじゃねぇ。

 

「破壊神!?  何で破壊神の手違いで俺死ぬの!?」

 

「本来あのコンビニに突っ込んだトラックはエンジンの故障でスーパーの方に突っ込むはずだった所を、儂の力が暴発したせいで本来よりも早く壊れてしまったのだ。 あげくエンジンが壊れたことにテンパった運転手がアクセルとブレーキを間違えてコンビニに駐車するはずが突っ込んだ と言うわけなのじゃよ。」

 

「え? 神様の力に暴発とかあるの?」

 

「これも全部花粉症って奴の仕業なんだ」

 

神様 仮面ライダー知ってるんだ。 しかも555。

 

「と、まあそんなわけで時間なのでそろそろ行って貰わねばならん。 もう会うことはないが達者での。    あ、そういえば特典じゃが時期が来ればそちらに送ることになるからしばらくは待っていてくれ」

 

あ、すぐに貰えるわけじゃ無いんですね。

 

光に包まれ始めた俺はその後すぐに意識を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、まあ あれからはや十数年 俺も二度目の高校生活を送っている。しかし未だに特典は無いし それどころか何の世界かすら分からない。

この世界の俺は現在一人暮らしだ。5年前に事故で両親が他界。  それ以降 かなり大きめの一軒家に一人で住んでいる。

 

高校から帰宅した俺は万丈と表札のかかった家にはいる。  転生先の俺の名前は万丈龍我(ばんじょうりゅうが)。 三上聖侍の名前はこっちではもう使うことは無いと思うと少しさみしいものを感じる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰宅後、晩御飯の買い出しにスーパーに買い物に行くと玄関にアタッシュケースが置いてあった。

 

「もしかして」

 

中を開けると案の定 それは俺が貰う特典だった。それは恐らく…いや間違いなく仮面ライダーのベルトだ。しかし俺はこんなベルトを過去の作品で見たことがない。しかも両方。

片や黒色を基調とし右側にハンドルの付いたベルトと青いボトル そして機械仕掛けのドラゴン。

 

 

「ってドラゴン!?」

 

もう片方は水色を基調に黄色のレバーの付いたベルトと水色のゼリー飲料のようなアイテム。

 

「何これ…全く使い道分からん…」

 

と自称神様もそれを見越してか手紙を同封していた。

 

 

 

 

 

 

 

『ずいぶんと待たせてしまったがそれが君の特典ビルドドライバーとスクラッシュドライバーじゃ。 ビルドドライバーにドラゴンフルボトルとクローズドラゴンを  スクラッシュドライバーにドラゴンスクラッシュゼリーを装填すれば仮面ライダーに変身することができる。  フルボトルは振って握れば身体能力を劇的に向上させることもできる。  ではその世界を楽しむのじゃぞ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「仮面ライダークローズね…俺が死んだ後の仮面ライダー何だろな…」

 

ドラゴンフルボトルをポケットに入れクローズドラゴンとビルドドライバーと財布を鞄に入れ改めて買い物に出かけた。 貰って何だがこの世界では間違いなく必要ない。十数年生きてきてトーパントもグリードもバグスターすらいないのに何と戦えって?

 

 

 

 

「まぁ、平和にこしたことはないな。    晩飯どうするかな? カレー…パスタ…焼き魚…」

 

晩の献立を考えながら歩いていると

 

「どいてください…」

 

何かを断るような女性の声が聞こえてきた。 少し行くと女性三人が見るからにチャラそうな五人の男に絡まれていた。

 

 

 

 

そしてこれが俺と鷺沢文香との出会いだった。




感想などをいただければモチベーションが上がります。

作者の心は硝子だぜ?


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

物語のように出会いもテンプレになるものだと思います。 by鷺沢文香

それでは第二話


大学生くらいだろうか 今の俺よりも年上に見える女性二人とエクステを着けた中学生位のが絡まれている。 

何というかもう、見るからに関わりたくない。 前世でもあの手のチャラい奴らとは出来るだけ関わり合いにならないようにしていた。

 

「本当に関わり合いになりたくねぇんだけどな…」

 

普段の俺ならまず間違いなく見て見ぬふりをしていただろう。 しかし先ほど神から特典を貰ったことを考えるとこの出来事から彼女達を助けないといけないのだろう。 フルボトルとやらを使えば身体能力を向上させられるらしいし荒事になっても大丈夫だろう。  多分  きっと………     大丈夫だよな?

 

フルボトルのふたをポケットの中で回し振るとそのまま右手で握りしめる。しかし何も起こらない。   はねるかよ。  まあ、最悪警察呼べば良いしな。

 

「なぁ、あんたらその子達嫌がってるしその辺にしてやれよ。」

 

嫌々、本当に嫌々だがチャラ男達に話しかける。決して フルボトルが試せるぜ ヒャッホホホヒャッホイ!! 何て思っていない。  思っていないったら思っていない。いいね?

 

 

「あっ!?何女の前だからって格好つけてんの?」  

 

金髪ロン毛のチャラ男が苛立ちを隠さずに胸ぐらを掴んでくる。こんなのでキレるとかカルシウム足りてないんじゃないか?牛乳飲め牛乳。後プロテインとバナナ。

 

余談だがこの世界に来てからは毎日欠かさずに牛乳とプロテインとバナナを摂取してる。筋肉は大事だぜ?筋肉。

 

 

 

「確かに格好つけてるけどさ。あんたらみたいなくそダサい奴らよりは断然マシだと思うけど?」

 

(格好つけてねぇよ)

 

 

 

???

 

あ、心の声と逆になってる…

 

「殺す…」

 

完全にぶち切れたらしく右手を振りかぶって殴りかかってきた。と、そこでようやく異変に気がついた。

 

(なんかあいつのパンチ遅くねぇか?)

 

体を少し動かすだけで簡単にパンチを避けることができる。これもフルボトルの影響なのだろうか?

 

「なんか知らないけど、負ける気がしねぇ!!!」

 

カウンター気味にボトルを持ったままボディーブローを決めるとあろう事かそのまま数メートルも吹っ飛んでしまった。残りの四人は信じられないといったかんじで吹っ飛んだ男を見ているが すいません一番信じられないの俺なんですよ。 フルボトル強すぎるだろ…

 

とりあえずまずはこの場をどうにかしないといけない。

 

「お前らはどうする?」

 

のこりのチャラ男達に聞くと青ざめて逃げていった。いや、青ざめたいの俺なんですけど……  さっきの人内臓とか大丈夫だよね?  

 

「…すみません。…助けていただきありがとうございます。」

 

振り返るとチャラ男達に絡まれていた一人 ヘアバンドをつけた大学生位の女の人がこちらに頭を下げていた。

 

「いえ、気にしないで下さ…

 

顔を上げた彼女を見たときかつて無い衝撃を受けた。前世でもこれほどの衝撃を受けたことはなかった。

 

 

 

 

 

それほどまでに彼女   鷺沢文香は美しく俺は一目ぼれしたのであった。

 

 




※主人公はアイドルマスターを知りません。

主人公が変身するのはもう数話後の予定をしています。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

よく間違えられるけどまだ高校生なのよね  by速水奏

人を見かけで判断するなというが人の印象は大体見た目できまる。 実際に俺は学校で筋肉馬鹿と呼ばれる事もしばしば…  友達はいねぇから周りが呼んでるだけだが。 と、まあそれは置いといて。

 

初対面の人に会ったときまず間違いなく大概の人は顔を見て人が良さそうとか怪しいとかを判断すると思う。

 

何が言いたいかって?

 

 

 

 

目の前のプロデューサーさんとやらが超絶恐い件について。多分俺の顔は滅茶苦茶ビビってるはずだ。

 

お礼を言いたいとのことで呼ばれたのがここ346プロだ。そして通された応接室にいたのが目の前の男性だ。

 

なんかもう見た目がヤバイ。実はボディーガードの凄腕の元殺し屋とか言われた方がよっぽどしっくりくるレベル。 ちょっとそこの緑の服の人、笑ってないでどうにかしてよ……

 

 

「このたびは彼女達を助けていただきありがとうございました。」

 

「い、いえ そこまでお礼を言われるほどの事じゃないでしゅ」

 

うわぁぁぁ、恥ずかしい!!  何だよでしゅって…

さっき助けた三人もお茶を持ってきたウサ耳メイドも、緑の服の人もめちゃくちゃ笑いこらえてるし、  ってウサ耳メイド!?  

 

「私はここで彼女たちのプロデューサーを担当している武内と申します。 こちらは私のサポート等を担当している千川ちひろです。」

 

「初めまして 千川ちひろと申します。」

 

「あ、俺…自分は万丈龍我だ…です。」

 

敬語とか久しく使った覚えないし滅茶苦茶難しい。 部活?中高共に帰宅だぜ?

 

「敬語はなくて大丈夫ですよ。 ね、プロデューサーさん?」

 

「はい、普通に話してくださって結構ですよ?」

 

よかった。敬語とか話し辛くてキツいキツい。作者もそうだろしな。  ?作者って何のことだ?唐突に頭に浮かんだんだがよく分からん。

 

「そして彼女達はうちのアイドルの」

 

「…鷺沢文香と申します。」

 

「速水奏よ。」

 

「ボクは二宮飛鳥だ。」

 

「菜々は安部菜々って言います。」

 

三人はともかくウサ耳メイドの人もアイドルだったのかよ。

 

「悪いけどテレビあんまり見ないんで四人とも知らないんですよ。」

 

テレビ見るより筋トレだしな。まあ、筋トレ始めた理由が、この世界ではどんな特典貰っても良いようにだ。今ではもはや習慣になってしまっている。

 

「私は万丈君の知ってるわよ?」

 

えーと、確か…速水奏さんだっけ?

 

「どっかであったことでもあったか? 年上の知り合いはくそ不味い珈琲を出すカフェのマスターとスポーツジムの知り合いぐらいだぜ? 」

 

 

カフェ「nascita」のマスター石動惣一の入れる珈琲は本当に不味い。 客が来てるとこも殆ど見たことないしな。そのせいかマスターもちょくちょくバイトで店空けてるくらいだし。バイトの方が稼いでるんじゃないかな?何のバイトか知らんけど。

 

 

「本当に知らないの?一応君のクラスメートなんだけど?」

 

……………。

 

「まじか!?」

 

ずっと大学生と思ってたわ。だって明らかに同年代って感じじゃねぇだろ。

 

「クラスメートの顔と名前くらい覚えてないの?」

 

「まだ新クラスになってから一ヶ月たってないんだぞ?覚えてるわけないだろ」

 

まぁ、喋る友達がいないだけだがそこは置いておこう。

 

ってもうこんな時間か。

 

「悪いけど晩飯の買い物もあるんでそろそろ失礼するわ」

 

「よければ車で送りましょうか?」

 

「トレーニングついでなので走って行くので大丈夫です。」

 

 

 

 

 

 

 

 

帰り際に武内さんから名刺を 鷺沢さん(ふみふみ) 速水(奏@LiPPS) 二宮(二宮飛鳥@片翼の観測者)からL〇NEの友達登録をされたのはまた別の話。 後の二宮名前なげーよ。




しってるか?これヒロイン文香さん何だぜ?

この話だけ見たら明らかに奏さんがヒロインな気がする…


後二話以内にクローズに変身します。

感想などいたればモチベーションが上がるのでお願いします。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

転移者を使っても倒さないといけない奴らはいるものじゃ  by神

この前にも1話投稿しております。


都内某所 様々な機械が設置された部屋の中に二人の男がいた。いや、一人は声でしか性別を判断できない。と言うのも全身を覆うのは黒色の鎧に黄色の蝙蝠を模したバイザー 胸元にも同じく蝙蝠のデザインが施されており肩からはパイプのような装飾も見える。

 

「でだ、ナイトローグ  あれはどうなってる?」

 

蝙蝠の鎧の男 ナイトローグと呼ばれた彼に話しかけるのは麦わら帽に色つき眼鏡をかかけた男だ。その手には今し方魔法瓶から入れたばかりの珈琲が入っている。

 

「問題ない。 当初の計画通りスマッシュの開発は完成した。後はいかに強い個体を作り出せるか実験を繰り返して行くだけだ。」

 

「なるほどな、って不味!! やっぱり不味いねぇ、俺の珈琲は。うん? どうやら鼠が紛れ込んだようだぜ?」

 

机に置いてあったタブレットには施設内の監視カメラの映像が流されておりその中の一つに銃を構えた軍人らしい人影が10人程映っていた。

 

「神の送り込んできた転生者の能力かな? 見たところ本体の他は全部ロボットみたいだし」

 

「俺が殺るか?」

 

ナイトローグが出口に向かおうとするがもう一人の男がそれを片手で制する。

 

「運動も兼ねて俺が出るさ。」

 

いつの間にか男の右手に握られていたのは黒色に銀のラインが走った機械仕掛けの銃だった。更に左手には銀色のコブラが描かれたフルボトルだった。それを軽く振るとトランスチームガンと呼ばれる右手の銃にセットする

 

『コブラ』

 

「蒸血」

 

『ミストマッチ   コッ コブラ……コブラ…… ファイヤー!』

 

男の体を黒い煙が包み込むと赤色に発光し、男の姿が変わった。  全身を血のように赤い鎧に包み顔には水色のバイザー、そして胸元には水色のコブラを模した装飾。

 

「一人で行けるか?ブラッドスターク」

 

ナイトローグが帽子の男、ブラッドスタークに声をかけるとブラッドスタークは軽い調子で答える。

 

「まぁ、見てろって」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー施設内地下三階ー

 

「ここに神が言ってた奴らがいるはずなんだが…」

 

10体の機械兵を連れた男が油断なく銃を構えながら施設内を進んでいく。 彼の名前はNo.16   かつて地球でとある傭兵軍団に所属していた男だ。ブラッドスタークは彼を転生者と言っていたが実際の所彼は転移者の方に分類される。 彼が神から貰った特典は 「無限の機械兵」   同時に展開出来るのは10体程だが無限に機械兵を召喚することが出来る。

 

「これも仕事だ。さっさと仕留めるか。」

 

「おいおい、えらく物騒じゃねーか」

 

「!!?」

 

天井にぶら下がっていたのは他でも無いブラッドスタークだ。

 

「お前が世界の境界を壊そうとしているブラッドスタークと言うやつか!? 悪いがここで死んで貰う。行け!機械兵達!    ?機械兵!?」

 

彼が振り向くと背後にいたはずの機械兵は胸に風穴を空けすべて事切れていた。

 

「なに!?」

 

「悪いがゲームオーバーだ。」

 

気がついたときにはNo.16の胸にはブラッドスタークから伸びた触手が突き刺さっていた。

 

「馬鹿な…」

 

「安心しな、死体は消えてなくなるからお前さんは誰にも見つからんよ  チャオ」

 

ブラッドスタークが背を向けて歩き始めると直ぐにNo.16の死体も消え失せた。

 

「さーて、スマッシュの調整を進めるかね。  それに あれもな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

悪の組織ファウスト  彼らと万丈の邂逅はそう遠くない。

 

 

 




この世界のブラッドスタークとナイトローグは似ていますが本家とは別人です。そこら辺も追々触れていくつもりです。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

今の俺は、負ける気がしねぇ!  by万丈龍我

毎度短い文章で駄文ですがお気に入り登録をしてくれる方がいらっしゃるので励みになっています。


「はぁ!?」

 

「だから明後日のCAERULA(カエルラ)の撮影にバイトのマネージャーとして参加してくれないかしら?」

 

 

翌日クラスで握力のトレーニングをしていた俺に話しかけてきたのは速水奏だった。 本当に高校生で同じクラスだったんだな。 など思ってた俺に投げかけられたのはいきなりのバイトのお誘いだった。     ってちょっと待て。

 

「いやいや、意味が分からん。部外者の俺が何でまた?」

 

「昨日の事でプロデューサーが貴方のことを気に入ったらしくてね。 勿論私もよ?」

 

その言葉を聞いたとたんクラス中の男が血の涙を流しながら襲いかかってきた。

 

「なに!?速水に気に入られたあげくアイドル関連のバイトのお誘いだと!?」

 

「ギルティ!ギルティ! 野郎共丸太は持ったか!?」

 

「同志よ行くぞ!」

 

「我が胸に燃ゆる怒りを力に変えて!!」

 

「食らえ 必殺 黄金衝撃」

 

前言撤回  明らかにクラスメートじゃなさそうな奴も混じってる、こう、吸血鬼と戦ってそうな奴とか コスト4くらいのヴァンプなやつとかロイヤル的なやつとか  あげくまさかり担いでそうなバーサーカー的な奴とか

 

 

「「「「「死ねぇ筋肉バカ!!!」」」」」

 

この後クラスメートに追いかけ回されたのは言うまでも無い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

土曜日

 

あれから武内さんと連絡を取りCAERULAのバイトに参加することになった。  だって時給良いし。

 

 

「あっ、武内さん おはようございます。」

 

「おはようございます。 今日はよろしくお願いしますね」

 

武内さんは俺に対しても敬語を使ってくれる。礼儀正しいのだけどどことなく気恥ずかし。  今まで敬語なんて使われたことないしな。

 

 

バスに乗り込むと前に会った三人の他に見たことのない顔が二人いた。

 

「今日の撮影でマネージャーのバイトとして参加することになった万丈龍我さんです。   彼女達は

 

 

「私は塩見周子。シューコちゃんって呼んでな~」

 

「橘ありすです。橘って呼んでください。」

 

武内さんの説明をついで二人が自己紹介をする。

 

「万丈龍我だ。趣味は筋トレ日課も筋トレ、一応速水と同じ学校同じクラスた。」

 

先日のクラスメートの男子達の暴動の時薄情にも見捨てやがったからな… これも全部速水って奴の仕業なんだ…

 

「それでは出発しますので席についてください、」

 

武内さんの言葉を聞き手身近な席に座ろうとしたら

 

「それじゃあ皆でお喋りでもしましょうか。」

 

「…そうですね。万丈さんの事も聞きたいですし。」

 

両腕を速水と鷺沢さんに捕まれてバスの最後部の座席へと連行された。

 

助けを求めて武内さんの方を見て武内さんとアイコンタクトと身振り手振りで会話を試みる。

 

(武内さん助けて!)

 

(すいませんが彼女達につきあって下さい。)

 

(オンドゥルルギッタンディスカー!!)

 

(バナナつけますから)

 

(ウッキー バナナだ。  ってなるか!)

 

(プロテインもつけますから)

 

(……分かった)

 

 

 

そんな感じのなんやかんやがあったが無事撮影会場の海辺に到着した。  撮影って海かよ…まだ5月だぜ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー海岸周辺物陰ー

 

「ハァハァ 文香ちゃん待っててね…」

 

ミリタリーファッションに身を包んだ男が彼女達の方を物陰から伺っていた。  そしてその手には物々しいデザインのボトルが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お疲れ様でしたー 本日の撮影はこれで終了です。」

 

監督の号令と共に撮影は無事終了した。この後1時間ほとは彼女達の自由時間となるらしい。流石に海に入るのは寒すぎるが砂浜で遊んだりする分には問題ないだろう。 まぁ上にパーカーを羽織っているとはいえ彼女達の方水着姿は眼福です。  はい。

 

スタッフの皆さんは片付けを終え遅めの食事を取るために武内さん以外は五分くらい歩いたところにある定食屋へと向かった。今残っているのはCAERULAの五人と武内さん そして俺の七人だ。

 

「おーい万丈君 一緒にビーチバレーでもせぇへん?」

 

水色のビキニにグレーのパーカーを羽織った塩見がボール片手にこちらへやってくる。

 

「ビーチバレーはやったことないけど楽しそうだな。良いぜ……?あいつは知り合いか?」

 

少し離れたところからミリタリーファッションの男が近づいてくる。

 

「しらへんなぁ。シューコちゃん達のファンかも?」

 

そう言えばアイドルだったんだよな。て、待て!? あいつが手に持ってるのはフルボトルか!?

 

「文香ちゃん文香ちゃん文香ちゃん…」

 

血走った目で鷺沢さんよ方を見ると手に持っていたフルボトルを自らの腕に突き立てた。

 

男の姿は青いクワガタの姿を模したような怪物(後にスタッグスマッシュと呼ばれる)に変身した。

 

それに気がついた四人は慌てて逃げるが腰が抜けてしまったのか上手く走れていない。

 

 

俺は慌ててポケットのフルボトルを握ると怪物に向かって走り拳を叩きつけるが一瞬うめくものの逆に吹っ飛ばされてしまう。

 

「っ…っいてぇな」

 

まさか本当に怪物がこの世界に出るとはな。ベルトの入ったバッグはバスの中に置きっぱなしだ。彼女達を背後に庇うように立つと怪物は怒りを露わにする。

 

「何だよお前 何で文香ちゃんと一緒にいるんだよ。 殺す殺す殺す!!」

 

どうやら鷺沢さんのストーカーの類いらしい。確かに鷺沢さん美人だし  だけどストーカーはダメだろ?

 

こちらに殴りかかって来る怪物の拳を躱すと俺の背後から怪物に向かって青白い炎が飛んでいった。

 

「熱っ!?」

ダメージを受けたのか怪物が後ずさる。 俺の背後から現れたのは特典として貰った機械仕掛けのドラゴンだった。  ってお前動けたのかよ!?

 

背中に背負っていたビルドドライバーをこちらに投げ渡すと俺が持っていたドラゴンフルボトルを自らが変形し装填する。  可変かよ…などツッコミ所満載だが今は置いておこう。

 

『クローズドラゴン』

 

 

俺はベルトを腰にあてるとボトルを装填したクローズドラゴンをセットする。そのまま右のレバーを回す。

 

『Are you ready?』

 

「変身!!」

 

『Wake up burning! Get CROSS-Z DRAGON! Yeah!』

 

 

青い龍を模した仮面ライダーへと変身した俺は全身から溢れる力を感じていた。 

 

背後では彼女達が驚いているのがわかる。

 

「クローズドラゴン…なら俺は仮面ライダークローズってとこか。」

 

拳を握りしめ構えると俺は叫ぶ。

 

 

 

 

 

 

 

「今の俺は、負ける気がしねぇ!!」




戦闘は次回です。

おかしいな…文香さんヒロインのはずなのに…

そろそろ文香さんも本格的に参加予定です。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ありすって名前外人ぽいよな?    橘です。  by万丈龍我&橘ありす

「おらっ!」

 

仮面ライダークローズに変身した俺は怪物へと一気にたたみかける。 しかし相手の両腕に剣をもっており素手の俺では些か分が悪い。

 

「武器とかないのか?」

 

平成仮面ライダーは大抵何らかの武器を持っているはずだ。などと思っていると、

 

『ビートクローザー』

 

出てきちゃったよ武器。 刀身にはメーター、グリップにはレバーが付いている。 これを引っ張れば良いのか?

 

『ヒッパレー』

 

『スマッシュヒット!』

 

グリップエンドを一回引っ張ると音声と共に刀身に蒼炎が纏う。   やべぇ普通に格好いいんだけど。 やっぱり蒼炎とかって男なら皆持ってる厨二心がくすぐられるんだよな。 現に後ろで二宮がめっちゃ目を輝かせてるし。

 

そのままビートクローザーを振るうと斬撃が怪物めがけて飛んでいく。  剣としても使えるし中距離武器としても使えるならかなり使い勝手は良さそうだ。

 

『ヒッパレー ヒッパレー』

 

『ミリオンヒット!』

 

今度は二回引っ張ると刀身からエネルギー刃が伸びる。

 

「これでも食らっとけ!」 

 

右上からの切り下ろし、返す刀で切り上げ  そのまま回転し最後に横薙ぎに一撃。 思った以上に効いたようで怪物はダウンから立ち上がるもふらついている。

 

 

「どーよ俺の大・胸・筋!!」

 

 

 

 

奏「大胸筋関係あるのかしら?」

文香「…大胸筋関係あるのでしょうか?」

周子「大胸筋関係あるん?」

ありす「大胸筋かんけいないですよね?  後、橘です。」

飛鳥「僕には大胸筋が関係あるように思えないのだが?」

武内「大胸筋に何の関係が?」

 

皆の心が一つになった瞬間だった。  素の文章にまでツッコミを入れるなんてありすちゃん恐ろし「橘です。」  橘恐ろしい子!

 

 

「クソっ、何なんだよお前。死ねよ!死ねよ!死ねよ!!」

 

叫ぶやいなや両手に持った剣にエネルギーが集まる。

 

「良いぜ決めてやる!  回せ回せぇ!」

 

ベルトのレバーを思いっ切り回す。それに合わせて俺の背後に蒼炎の龍が現れる。 どこまでかっけぇんだよこのライダー。

 

『ready go! Doragnic finish!!』

 

背後の龍が吐く蒼炎に乗り相手の方へ跳躍する。

 

「おらぁっ!!」

 

蒼炎を纏った右足でのボレーキックが相手の剣をへし折りながら胴体へと叩きこまれる。

 

 

吹っ飛ばされた怪人は爆発し炎の中からミリタリーファッションの男が投げ出されてくる。

 

「このストーカー野郎どこでフルボトルなんて手に入れやがった?」

 

ベルトからクローズドラゴンとドラゴンフルボトルを抜き取り変身を解除する。

 

フルボトルの入手経路も気になるがその前にやらなければならない事がある。

 

「詳しく話を伺ってもよろしいですか?」

 

どことなく険しい顔をした武内さんがそこにはたっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー近くの喫茶店ー

 

「なるほど。 つまり貴方は違う世界から来たと?」

 

「そうなんだが、まぁ普通は信じられないよな。」

 

近くの喫茶店に移動した後、事の顛末……神に会ってこちらの世界に来たことを話した。

しかしまぁ、そんな話普通は信じられないだろう。俺が逆の立場なら信じられないし。

 

「それは大変でしたね。前の世界では346プロはなかったので?」

 

「無かったっすね。 ジ〇ニー〇とか は有りましたけど…   ってそうじゃねぇ!! 言っといて何だけど信じたのか!?」

 

「人を沢山見てきましたから嘘をついてるかどうかはだいたい分かります。  それに何より貴方がまた彼女達を助けてくださったのは事実ですから。」

 

鷺沢さんが席を立ち俺のすぐ前に来ると頭を下げた。

 

「…また助けていただき有難うございました。」

 

「いゃ、その、うん無事で良かった、です」

 

鷺沢さんが直ぐ近くまで来たこともあり緊張しすぎて上手く言葉が出ない。     て、おい速水なにニヤニヤしてんだよ。

 

「そう言えばあのストーカー野郎はどうしたんですか?」

 

あいつにはフルボトルの入手先などを聞き出さないといけない。

 

「実は警察のを名乗る方が先ほど引き取りにいらしました。確か、氷室幻徳と言う方でした。」

 

 

 

どうもタイミングが良すぎて怪しいな。 しかしまぁ現状何の手がかりもないからこの件は置いとくしかないな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー都内某所 ファウスト実験室ー

 

「スターク まさか本当にこの世界にも仮面ライダーがいるとはな。」

 

警察を名乗った男 氷室幻徳がスタークに話しかける。

 

「スマッシュとの戦いを見たがハザードレベルはギリギリ3.0  俺達の障害にはならんさ。」

 

ブラッドスタークが軽い調子で評価を下す。

 

「いざとなれば俺が殺る」

 

液体で満たされた水槽を覗きこみながら氷室が呟く。その水槽の中に沈められていたのは 他でもない万丈が倒したはずのミリタリーファッションの男だった。

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

…平穏な日常というのは大切なものですね。  by鷺沢文香

クローズマグマ格好良すぎ!!  後若本ボイスもどんどん荒ぶってる(褒め言葉)  嫌いじゃないわ


「死ねぇ!!万丈!!」

 

「慈悲などいらぬ!!」

 

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!」

 

「ふるえるぞハート! 燃えつきるほどヒート!! おおおおっ 刻むぞ血液のビート! 山吹色の波紋疾走(サンライトイエローオーバードライブ)!!」

 

 

 

登校していの一番にクラスメイトからかけられたのがこの台詞と鉄拳制裁の嵐だ。   勿論全部躱してカウンターを決めている。  こないだの怪物に比べたら弱いのなんの。  てかやっぱりおかしな奴がこのクラスにいるよな…復讐者とか波紋使いとか…

 

「朝っぱらからなんなんだよ? 暇なのか?筋トレしろ筋トレ!」

 

「「「アイドルと一緒に海に行くとか万死に値する!!」」」

 

再び構えたクラスメイトを相手に第2ラウンドが始まる。   おい、速水! 手振ってないで助けろよ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局教師が来るまで襲撃は続いた。やってきた途端、

 

「首を出せ!」

 

の一言と共にあいつら全員を一瞬で止めた世界史担当山野荻七(やまのおきな30才♂)正直人間やめてんじゃないかって位強い。

 

 

 

 

そんなこんなで放課後、今俺は速水と一緒に346プロへ向かって歩いている。  と言うのも昼休み 鷺沢さんからLI〇Eが来てどこかで会えないかとの事だった。 もはや条件反射の状態で返事を返し案内の速水と共に向かっていると言うわけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー346カフェー

「…わざわざ来て頂きありがとうございます。」

 

「いや、その大丈夫だ、です。」

 

「大丈夫だ、です……ふふっ…」

 

横でツボっている速水は置いておき話を進める。

 

「えっと、また何かあったのか…いやですか?」

 

「…敬語がではなく砕けたかんじで話して下さい。友人に敬語と言うのも変な感じですし。」

 

拝啓 龍神兼破壊神様。もう俺、死ぬかもしれません。鷺沢さんに友達認定していただけました。

 

「…あの?奏さん?何故万丈さんは感極まってるのでしょうか?」

 

「彼、学校で友達少ないのよね…」

 

「速水…少ないんじゃなくていないんだぜ?」

 

「あら?私は友達のつもりなのだけど?」

 

こっちにもいつの間にか友達認定されてました。

 

「で、どうしたんだ?また怪物に襲われたとか?」

 

未だにあいつが持っていたフルボトルの入手先は分かっていない。 もしかしたら往年の仮面ライダー作品みたく悪の組織的な奴らがいるのだろうか?   流石にそれは考えすぎか…

 

 

「…いえ。先日二度も助けて頂いたのでそのお礼をしたいと思いまして。この後お時間はよろしいでしょうか?」

 

「あら、それなら私もお礼をしなきゃね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー346プロ 玄関ー

 

「て感じで あそこの機材は値段の割に良いもの多いんすよ」

 

「なるほどな帰ってネットで見てみるわ。しかしまぁ

兄ちゃん結構鍛えてるなぁ。俺も結構自信有ったのに兄ちゃんに比べたらまだまだだな…」

 

 

玄関で二人を待っている間に守衛のおっさんと仲良くなった。おっさんの趣味も筋トレで話しがかなりあった。

 

 

「…お待たせしました」

 

「お待たせ」

 

変装した二人がやってきたのだが色々とヤバーイ。

 

鷺沢さんは髪を下ろし眼鏡をかけ肩からはストールを巻いている。確かに鷺沢さんとは分からないが美少女なのには変わりない。眼福です。

 

速水の方はジーパンにカッターシャツ。その上に薄手のジャケットを一枚羽織っている。こちらは眼鏡の代わりにサングラスをやっぱり速水とは分からないだろう。

 

俺?制服はまずかったので346に来る前に近くの服屋で昇り龍のスカジャンを買って羽織っている。格好いいよな昇り龍。クローズも龍だし。

 

「っておい、速水なんで腕に抱きついてくるんだよ?」

 

「良いじゃない。アイドルにこんなことして貰えるの万丈君ぐらいよ?」

 

妖艶に笑いながらもやっぱり離そうとはしない。

 

「…奏さん」

 

ジト目で速水を見ながら   っておい

 

「鷺沢さん?」

 

「…奏さんだけずるいので」

 

反対側に鷺沢さんも抱きついてくる。 ファンにばれた日には間違いなく殺されるな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー都内某所 ファウスト実験室ー

 

「最上魁星の研究自体は実に素晴らしい。あいつのミスは仮面ライダーへの対処を間違えたことと 葛城の裏切りに気づかなかったことだ。」

 

 

端末を操作しながらデータを打ち込むブラッドスタークの前にあったのは平行世界移動装置エニグマ  最上魁星の作り上げた装置そのものであった。

 

 




徐々にお気に入りが増えてきて有難く思っています。


感想などお待ちしております。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

日曜日の朝にシュワルツシルト半径とか熱弁しても面白くねぇだろ by万丈龍我

どれだけ酷くても週1投稿にはしようと思っている作者です。


「嘘だろ…そんなことって……ねぇよマスター…嘘だと言ってくれよマスタァァァァ!!」

 

「悪いな万丈。 本当に   すまないと思っている。」

 

 

鷺沢さんと速水と一緒にnascitaに来たのだがマスターの思わぬ一言にノックアウトファイターされたわけだ。 てかノックアウトファイターてなんぞ?

 

 

 

 

崩れ落ちた万丈 それをなんとも言えない目で見守るアイドル二人。 カウンターの中に立つマスター こと石動惣一

、  そんな彼らがいる店の机には一枚の紙が置いてあった。

 

 

『来週から三ヶ月店を休ませて頂きます。  チャオ!!   石動惣一』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー3時間前ー

 

速水と鷺沢さんに連れられて俺は近くにあるショッピングモールに来ていた。?何してるかだって?

 

 

「…奏さん。私はこちらの方が良いと思うのですが…」

 

「その服も良いけどこっちのも捨てがたいと思うのよね…」

 

メンズ服の店で着せ替え人形にされてます。しかも二人が選んでくる服は少し変わったものが多い。 

 

 

黒のベストにスラックス 黒いソフト帽と言ったハーフボイルドファッション(?)だったり。 アロハシャツの上に肩から革ジャンをかける爆走ファッション(?)店員が二人と一緒に服をチョイスしているのだがそのファッション名は何だろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局二人がそれぞれハーフボイルドファッションと爆走ファッションを購入してくれた。 しかし女子に奢られっぱなしと言うのもあれなので休憩がてらnascitaで珈琲を飲むことになった。まぁ、俺が頼むのは紅茶だけど。 マスターの珈琲まずいし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーnascitaー

 

「いらっしゃーい って万丈か…」

 

「客にその態度はねーだろ…」

 

入店そうそうこの態度だ。まぁ、ここで俺がバイトしてるから何だろうが。

 

 

「?その後ろの二人もお客さんか?……ってちょっとまて… もしかして鷺沢文香に速水奏!?」

 

「「!?」」

 

二人の正体に気がついたマスターが驚いているがそれ以上に二人が驚いている。二人ともまさかバレるとは思ってもいなかったらしい。現にショッピングモールでは一回もバレなかったのだ。

 

「マスターよく気づいたな?」

 

「俺はこれでも346のアイドルはかーなーり詳しいぜ? あっサイン貰えます?」

 

二人に色紙を渡すと俺の肩を組んで反対を向く。

 

「お前何でアイドルと知りあいなんだよ!?」

 

小声でマスターが聞いてくる。そりゃ確かに気にはなるだろな。しかし怪物の事や転生の事などは話すのは憚られる。

 

「速水と学校で同じクラスなんだよ。  っと二人がサイン書き終わったらしいぜ。」

 

これ以上聞かれるのも困るため適当なとこで話を切り上げた。

 

「そういやマスター、来週以降のシフト表貼ってないんだが?」

 

普段ならとっくに貼っているはずなのだが。まぁ、バイトは俺しかいないし。困らないのだが。

 

「あっ言ってなかったっけな? 来週から三ヶ月店を閉めることになったんだわ。」

 

机の上に一枚の紙を置き、珈琲を入れるべくカウンターに入っていくマスター。

 

「マジかよ…バイト…どうしよ…貯金崩すか…」

 

万丈龍我 人生最大のピンチが起ころうとしていた。

 

 

 

 

 

ー都内某所ファウスト実験室 第三実験室ー

 

「進めるならスタークがいない今がベスト…」

 

ナイトローグ  氷室幻徳がスタークにも秘匿している自身の研究室でその研究を行っていた。

 

「奴の計画を止めるにはエニグマを壊すだけでは駄目だ。確実に奴を倒せる力が無いと。  先日のような被害者を…これ以上の死人を出さないためにも…」

 

彼の脳裏に浮かぶのはNo.16 先日このファウストに仕掛けてきた転移者だ。  ローグの本来の計画としては彼は死んだように偽装して…いや、今更何を言っても遅いのだろう。

 

「多少の犠牲はやむを得ない。 これで奴を止めれるのなら。」

 

沢山のコードが繋がれた機械から長細い紫のボトルを取り出す。フタを捻り軽く二三度振るとスクラッシュドライバーに装填する。

 

『Danger』

 

「変身」

 

『クロコダイル』

 

デデデン デデデン デデデン

 

『割れる 食われる 砕け散る!!』

 

彼の周りに透明な筒状のガラスケースが現れたと思った瞬間、彼の全身に紫電が走る。

 

「うっ…あァァァァ!!! グッ…」

 

慌ててボトルをベルトから抜き取るとその場に倒れ込む。

 

「くそっ…まだ駄目なのか…」

 

口から血を垂らしながら呻く。

 

彼の目的を知るものはまだいない。




麦ちゃさん ☆9評価ありがとう御座います。


お気に入り登録して下さった方もありがとう御座います。


これから徐々にスタークとローグの目的、正体などを明かしていこうと思います。


ではチャオ!!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

キングクリム…  それ以上は言わせねぇぞ?  by神崎蘭子&万丈龍我

蘭子の出番はサブタイだけです。

エボルト ヤベーイっすよねwww

前話のカフェから少したっている設定です。


マスターに暇を出されてかれこれ五日。俺は速水と鷺沢さんのおかげで武内さんにバイトとして346で雇って貰えることになった。 

 

昼の休憩中346カフェで俺はとある難題に行き詰まっていた。

 

「どうしたんだい? こんな所で?」

 

振り向くと飛鳥が俺の手元のタブレットをのぞき込んでいた。 タブレットの画面に映し出されているのは 自宅の中庭でクローズがシャドーボクシングにような動きを行っているシーンだった。

 

「おう、飛鳥か…いや、クローズの特訓中にふと思ったんだが    やっぱり決め台詞って欲しいなと…」

 

「確かに面白いね。 いいよ、ボクも一緒に考えよう。君とボクの仲だしね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

以前の撮影でクローズに変身して以降何かと飛鳥は俺に連絡を取ってくるようになった。 本人曰く

 

『かつてこれほどまでに心を震わされた事なんて無かったよ。蒼炎の龍はボクの、所謂中二心にとても響いたのさ。』

 

とのことらしい。それ以降名前呼びを強要された。解せぬ。しかしまぁ、クローズを褒められて確かに悪い気はしない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうだね。 『さぁ、キミの罪を数えろ』なんて言うのはどうだい?」

 

飛鳥さんやそれアカン。めっちゃWや。  いやリスペクトしてる点ではありだけどな。  でもどうせならオリジナルが欲しいな。

 

「あー、それはもう元の世界でいたんだわ」

 

「ボクと似たセンスの持ち主…その人とは上手くやれそうな気がするよ。」

 

ハーフボイルド探偵。相方滅茶苦茶売れて…(メタい)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「…思いつかねぇ(つかない)…」」

 

 

30分程考えたのだが一向に思いつかない。歴代のライダー達よく思いついたよな…

 

「…どうしたのですか?」

 

「文香ちゃんのお知り合い?」

 

「あっ鷺沢さん!? お疲れ様です。  えっと」

 

「私は新田美波って言います。もしかして貴方が万丈さんですか?」

 

「そうっすけど…どこかであいましたっけ?」

 

少なくとも速水みたく同級生って事は無いだろう。

 

「文香ちゃんから色々聞いてるn…

 

「に、新田さんそれ以上は!!!」

 

なにやら慌てて鷺沢さんが新田さんの口を押さえる。どしたんだ?

 

「と、ところで万丈さんと飛鳥ちゃんはここで何を?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…決め台詞ですか?」

 

「文香ちゃんから仮面ライダーの事も聞いてたけどやっぱり男の子なんだね。   うちの弟もノートに普通は使わないような言葉とかよく分からないけど結構書いてたな」

 

 

あー、それたぶん…        横で飛鳥が仲間を見るみたいな目をしてるし。

 

「…ですが以前、決め台詞言ってませんでしたか?」

 

「文香さん、ボクはあまり記憶にないのだけど彼、決め台詞を言っていたのかい?」

 

……………………なんか言ったっけ?

 

「…はい。 確か『今の俺は、負ける気がしねぇ!』と」

 

 

 

………

 

 

「「それだ!!!」」

 

「確かにキミは言っていたね。 ボクとしたことが今の今まで忘却していたなんてね、不覚だよ。」

 

「いや、自分で言っときながら普通に抜けてたわ。  けど、鷺沢さんよく覚えてましたね?」

 

俺自身が忘れていたのに本当によく覚えていたものだ。

 

 

「……あのときの万丈さんはとても格好良かったので………………」

 

?鷺沢さんが何か言ってていたが上手く聞き取れなかった。   って、新田さん、何笑ってるんですか?

 

 

 

 

 

 

 

ちなみにちひろさんが迎えに来てこの後滅茶苦茶仕事(ry

 

 

 




アマゾンズの映画 初日の朝一見に行ってきました
谷口賢志さん演じる鷹山仁滅茶苦茶格好いいですよね。

ただ失敗したのが映画の後に焼き肉予約してたんですよ…(見た人は意味がわかると思いますwww)

夏の映画も楽しみです。






最後になりましたが☆8評価をつけてくださったツェッドさん 有難う御座います。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

おいおい、何勝手なことしてんだ? byブラッドスターク

「これで強化型    そうだなハードスマッシュとでも名付けようか。  の完成だ。」

 

「お疲れさん。これで少しはましになるかねぇっと。」

 

緑色の液体で満たされたカプセルの中に入った怪人を見下ろすブラッドスタークと氷室幻徳。 

 

「これでエニグマの守りを固めれば俺ももう少し色々と動けるわけだ。」

 

「お前が動く必要はあるのか?」

 

ブラッドスタークを必要以上に使おうとしない氷室。彼にとってスタークに動かれるのは色々と都合が悪い。

 

「そりゃあるさ。       裏切り者がいるからなぁ!!!」

 

振り向きざまにトランスチームガンでの射撃を氷室に撃ち込む。  が、氷室は横に転がりそれを回避する。

 

「随分と勝手に動いてくれたな。  エニグマを使ってあれを取り戻すまでは生かしてやろうと思ったがその必要も無いみたいだ。 死ね。」

 

 

 

ナイトローグとブラッドスタークのシステム的な差は殆ど無いのを氷室は知っていたがいかんせん経験差が大きすぎる。

 

「やむを得ん」

 

スクラッシュドライバーを取り出し装着する。更にポケットから紫色の長細いボトルを取り出す。

 

『デンジャー』

 

「スクラッシュドライバーとクロコダイルクラックフルボトル 作ってたとはな~」

 

戯けたように手を叩くスタークを無視しスクラッシュドライバーにクラックフルボトルを装填する。

 

『クロコダイル』

 

『デデデン デデデン デデデン』

 

『割れる 喰われる 砕け散る』

 

彼の周りを透明な円筒の容器が囲う。  が彼の全身を紫電が走り変身過程は強制的にキャンセルされてしまう。

 

「何故だ!? システム スペックに置いて一切のミスは無い。 何故変身出来ない!?」

 

文字通り血を吐きながら叫ぶ。

 

「なるほどな。お前には足りないものが一つある。 それは絶対的な覚悟   いや信念といった方が良いか。今のお前では何回やったところで変身出来ないぞ?    まぁ、どのみちここで死ぬ訳だから問題無いな。」

 

「くっ、ここは引くか…」

 

 

『バッド』

 

『バッド バ バッド  ファイヤー!』

 

ナイトローグに変身するやいなやする全身をミストが覆い一瞬にして姿が消え失せた。

 

 

「逃げたか…  まぁ良い。どの道あれさえ手に入れば誰一人生き残ることは出来ないんだからな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ファウスト研究施設 B4F

 

巨大な装置 平行世界移動装置エニグマの置かれた部屋の机の上にとある資料が置かれていた。

 

空調の風によってめくられたそれにはエニグマによってもたらされるであろう結果が記されている。

 

この資料を見れば本来のエニグマという装置と目の前の装置に違いがあることに気づくものがいただろう。

 

 

誰も知るよしなど無いがこのエニグマ本来を起動したところで直接的な被害など皆無なのである。本来のスペックより劣るためせいぜい一人が移動するので精一杯だ。

 

 

 

 

そしてめくれた資料の最後に書かれていたのは紫色のドライバーと二本のボトル    そして一言  エボルドライバー




この世界のエニグマは映画版で出て来た物の下位互換という設定です。

じゃないと強すぎるからね。 まぁ是非も無いよネ



ちなみに限定蘭子に溜めてた石60連分割って見事に爆死しました。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

万丈構文とか考えた奴誰だよ?  万丈だ   いや、お前だよ    by万丈龍我&ブラッドスターク

お前(作者)がバイクの入手のくだりを出さないのは勝手だ。けど、そうなった場合誰が代わりに出すと思う?        万丈だ!









「はい、お疲れ様でした!  これで撮影は全て終了となります。」

 

クローネの撮影(とは言っても全員参加ではなく他の仕事が入っていたトライアドプリムスと、アーニャは不参加だが)に同行し今日のバイトはようやく終わりだ。土日を挟んでの撮影。  まぁ、給料高いから文句は無い。

 

「万丈さん。撤収の準備に入ります。ここに積んである荷物を運んで下さい。」

 

 

両手に荷物を抱えた武内さんの指示を受け撤収の準備に入る。 流石にカメラなどの高価な物はカメラマン本人が運んだらしく、残っているのは小道具の入った箱やパイプ椅子などだ。

 

バスに荷物を積み込むと海岸で遊んでいる彼女達の姿が眼に入った。 前回と着ている水着は変わっているが眼福だ。 

 

おい誰だよ むっつりとか言った奴…

 

「万丈さん、彼女達を呼んできていただけますか?そろそろ出発します。」

 

器材やスタッフが乗ったバスが出発し、残ったのは武内さんが運転するワンボックスカーと俺が乗ってきたバイクの二台だけだ。    

 

?お前バイクなんか持ってたってか?  ビートクローザーと同じくベルトからスマホが出て来て変形した。

 

な…何を言っているのかわからねーと思うが、俺も何をされたのかわからなかった…頭がどうにかなりそうだった…催眠術だとか超スピードだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ。

 

 

 

 

ということがあり慌てて免許を取った次第だ。 行きの段階で誰が後ろに乗るか揉めたのは別の話だ。    後 鷺沢さんはでかかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃ帰りは誰が後ろに乗るのかしら?」

 

速水のその一言で戦いの火蓋は切って落とされた。と言うか何で皆そんなに後ろに乗りたがるんだ?速水とフレちゃん(本人の希望によりこの呼び方) 大槻は何故か鷺沢さんの方を見てニヤニヤしているし  あっ、塩見もか…  橘は純粋にバイクに興味を示している。 

 

 

「うーん、それじゃあジャンケンできめよ~」

 

フレちゃんの提案でジャンケンが始まる。

 

「「「「「「じゃん けん  ポン」」」」」」

 

グーが三つ パーが四つ……あれ一人多くないか?

 

『お、俺も勝ちだな』

 

そこにいたのは水色のコブラの装飾を施した赤い鎧の男がいた。

 

 

「!? 皆下がれ!!!!」

 

慌てて皆を下がらすと鎧の男との間に割って入る。

 

「何者だテメェ?」

 

「おいおい怖い顔すんなよ。 俺はブラッドスターク、こないだは俺達の作ったスマッシュが世話になったな?」

 

「スマッシュだぁ?」

 

「怪物っていった方がわかりやすいか?」

 

前回の撮影で襲ってきたあいつか!?

 

「だったら洗いざらい全部吐いて貰おうか!」

 

 

『クローズドラゴン!』

 

『Are you ready?』

 

『Wake up burning! Get CROSS-Z DRAGON! Yeah!』

 

 

「今の俺は負ける気がしねぇ!」

 

『ビートクローザー!』

 

『良いぜ ハザードレベルの確認も兼ねて少し遊んでやるよ』

 

 

 

 

 

 

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

ドラゴン イン クローズチャージ
よくよく考えたらわりと恥ずかしいことに告白紛いのことしてるんだよな…  by 万丈龍我


この話を含めて後二話で一章を終わり二章に入ります。

今更だけど早苗さんもミナミィも来なかった良いね?


「オラッ!」

 

『ハザードレベル3.8 この短期間でよく上がったもんだ。トレーニングでもしてたのか?』

 

「うるせぇ!」

 

ビートクローザーでの連続斬りを悉く躱される。こうなりゃ一か八かだ!

 

『どうした? もっと本気を……うぉっ?』

 

斬りつけるふりからのビートクローザーの投擲は流石に予想外だったらしい。そりゃ武器を自ら捨てるなんて普通は思わないだろう。 だからこそ生まれたこの隙。 ここで決める!

 

 

『ready go! Doragnic finish!!』

 

渾身のライダーキックを叩き込む。 さすがにこれは効いたらしく、地面を転がりながら吹っ飛んでいく。

 

が、少しよろけたものの普通に立ち上がる。やっぱりこいつは強い… 一気に押し切らねぇとヤバいな。

 

『ハザードレベル3.9 戦いの中で進化していくか。 面白い! ならばもっと戦う理由を作ってやるよ!』

 

『フルボトル   スチームアタック!』

 

ロケットのような光弾が…ってまずい あいつの狙いは鷺沢さん達か!?

 

「くそっ…間に合え!!!」

 

全力で走り光弾と彼女達の間に走り込みそのまままとめて突き飛ばす。

 

「があっ!!!!」

 

全身に焼けるような痛みが走りそのまま数メートルも吹き飛ばされて変身が解除される。

 

『使い切りタイプのボトルとはいえ威力は充分だな。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーside 文香ー

「万丈さん!?  万丈さん!?」

 

赤い鎧の男の攻撃で万丈さんが吹き飛ばされて変身が解除されてしまいました。 その上万丈さんは全身に怪我を負って口から血も流しています。……私たちを庇ったばっかりに……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(くそっ 思ったよりきつい一撃だったな…体が思うように動かねぇ…  でも、あいつが帰ってくるまで二、三分死ぬ気で持たせる…)

 

 

足下に落ちているビルドドライバーを拾いポケットになおすと立ち上がる。

 

『ほぉ…まだ立てるのか? 良いね良いね!! でもお前が立ち上がる意味は有るのか? お前が戦う意味はあるのか?どうせ俺には勝てねぇのによ?』

 

確かにそうかもしれねぇ…俺とあいつの差は明らかだ。ライダーとしてのスペックは俺が上かもしれねぇ、けど明らかにそれを上回る経験差があいつにはある。   でもそれがどうした!?

 

「覚えとけ。男が命をかける理由はなぁ…家族を守るときと……惚れた女を守るためだぁぁ!!!!!」

 

そしてようやくあいつが帰ってきた。

 

「助かったぜクローズドラゴン。」

 

変身が強制解除されたと同時にクローズドラゴンにはバイクに積んである鞄を取りに戻って貰った。 試したことは無いが賭ける価値は十分にある。

 

 

『それは!?』

 

スタークが驚いているが知らねぇ。

 

『スクラッシュドライバー!』

 

『ドラゴンゼリー!』

 

ベルトにゼリー飲料のようなものを装填すると全身に痛みが走る。

 

 

「こんな痛み…なんともねぇよ!       変身!!!」

 

気合いとともにベルトのレバーを下げる。

 

『潰れる 流れる 溢れ出る!』

 

周囲を透明のガラスケースが覆い水色の液体がケース内に広がっていく。 がそれと同時に先程の痛みよりも激しい痛みが全身を襲う。

 

「うがぁ…がぁぁぁ………」

 

「万丈さん!?」

 

後ろで鷺沢さん達が叫んでいる。 俺が負ければ彼女達も危ない…………負ける訳にはいかねぇんだよ!

 

 

全身を走る痛み…電気のようなものを振り払い叫ぶ。

 

「おらぁ!!!!」

 

『ドラゴンインクローズチャージ!  ブラァァァァァァァァ!』

 

ケースが割れ現れたのはクリアブルーのドラゴンをモチーフとした仮面ライダーだった。

 

『スクラッシュドライバーだと? ハザードレベル4.0を越えたか!』

 

「ハザードレベルだかバイ〇ハザードだか知らねぇが  今の俺は負ける気がしねぇ!!!」

 

 

 

 

 




ビルドの映画のCM滅茶苦茶熱いですね。  映画のタイトルにOPの曲名を持ってくるとか格好良すぎる。


ブラッド族ってなんぞ?






感想 評価お待ちしてます。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

まじ強ぇ  半端ねぇ  俺は負けてない  by???

しばらく空いてしまいすまない。(すまないさん風)

大学とか大学とか大学がヤバかったんです…




すまない   良い言葉だ  感動的だな  だが無意味だ。


「強靭!  剛毅!  不屈! 誰が俺を満たしてくれるんだよ!!!!!」

 

左右のコンビネーションからのヤクザキック、そこからのローリングソバット。体中にみなぎる力が無茶な戦い方を可能にしている。

 

このスクラッシュドライバーで変身した…………クローズチャージとでも名付けるか………はクローズの時よりも遙かに力が湧いてくる。しかしそれ以上に、 自分でも分かるくらいに戦闘意欲が増している。  平成シリーズにありがちな暴走かもしれない。なら、暴走する前に倒す。

 

『ハザードレベル4.4   凄いぞ万丈!! ここまで早くハザードレベルを上げるとはな!!』

 

スタークは攻撃をいなしながら一切反撃をしてこない。何が狙いだ?

 

『俺の目的はお前のハザードレベルの確認と…いやこっちはお前には関係ないか』

 

そう言うとそのまま大きく後ろへ跳躍する。後ろに彼女達がいる以上深追いは出来ない。何よりそろそろ戦闘意欲にのみこれそうでヤバい。

 

『悪いが今日はここで引かせて貰うぜ? ローグの野郎も探さないといけないしな。 Ciao!! 』

 

銃口からスチームを撒き散らすとスタークの姿は消えていた。

 

 

 

「終わった……って痛ぇぇぇぇ!! 何これ、変身解除した途端滅茶苦茶痛ぇ!?」

 

見ると右腕は軽く火傷のようになっており 全身に打撲痕や細かな傷が多々ある。

 

あれか?もしかして アドレナリンが出まくったせいで痛み感じてなかったけど解除したと同時に元に戻ったせいで痛みも来た的な?

 

痛みに耐えながら彼女達の方へ向くと胸元に軽い衝撃が走る。   

 

「って アイエエエエエ 鷺沢サン!? 鷺沢サンナンデ!?」

 

「あまり無茶なことはしないで下さい! 体を張って助けてくださったことには感謝しています。 でもそれで万丈さんが…  万丈さんが…………」

 

 

胸元に顔を埋めたまま鷺沢さんが泣き出してしまった。

 

「あー、文香?一回離れようか?  万丈君もどうして良いか分からなくて戸惑ってるし、ね?」

 

速水が鷺沢さんを離そうとするが いやいやと首を振り全く離れようとしない。そのせいで鷺沢さんの胸が……いや嬉しいんだけどね?

 

(どうするんだよこの状況?俺の理性もヤベーイ  ツエーイけどそろそろヤベーイだぞ?)

 

(しゅーこちゃん的にはどうなっても面白そうだからスルーかな?)

 

(うーん フレちゃんも面白そうだしこのままで良いかな? あっ?カフェオレ買ってくるね)

 

(唯もこのまま見とくね。事務所での話の種になりそうだし。)

 

 

ふむ、ものの見事に助けてくれないな。アリス?武内さん呼びに行ったわ。 

 

 

結局武内さんが来ても鷺沢さんが離れることは無く。そのすぐ後くらいに疲労と疲労と疲労で目の前が真っ暗になってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「覚悟は決めた。  俺があいつを…エボルトを止めてやる!」

 

『Danger!』

 

『クロコダイル』

 

 

デデデン デデデン デデデン デデデン

 

『割れる!  食われる! 砕け散る!』

 

デデデン デデデン デデデン デデデン デデデン

 

『クロコダイル イン ローグ!!  オォォォォォラァァァァァ!』

 

円柱状のガラスケースが砕け散り出て来たのは紫色のアーマーの戦士だった。 フェイスプレートの部分は罅のような模様が入り禍々しいオーラを放っている

 

 

この戦士の実力を誰が予想できただろうか?

 

 

 

 

 

誰が予想できただろうか。この戦士の私服がとてつもなくダサいと言う事実を。




?かずみんが混じってるって?  格好いいから是非も無いよネ!!




威風堂々Tシャツ…  万丈だTシャツの次はこれかな?


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

二枚目気取りの三枚目  byTシャツ

一言。   遅れてすいません。




大学がヤベーイ です。


スタークとの戦闘からはや三日体も無事回復し今日は久しぶりの学校だ。  ?土日しか挟んで無いだろって?  滅茶苦茶久しぶりな気がするんだよな? 具体的には数話ぶりくらい?

 

 

 

 

と、若干メタい事を考えながら歩いていると、

 

「万丈龍我だな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不審者が出ました。  もう全身のファッションがヤベーイ。    

 

『二枚目気取りの三枚目』と書かれたTシャツの上からピンクのビニールの上着を羽織り、下も同じくピンクのビニールのパンツルック。

 

 

 

とりあえずスマホを取り出し、

 

「すいません変態が出ました。〇〇の近くの公園の脇の道路沿いです。」

 

変態の相手は警察に任せるとしよう。まぁ、是非も無いよネ。

 

 

「誰が変態だ?  お前もこのファッションが理解できないか。 時代が俺に追いつかないとはな。」

 

「そんな不審なファッションが理解されることはねーよ。   ってかなんで俺の名前を知ってる?」

 

 

俺の知り合いに変な奴は………

 

ー回想ー

 

「俺の珈琲が不味いって?  って不味!?  ここまで来たら一種の才能だよな? 逆に不味さで売れるんじゃねぇか?」

 

 

「煩わしき太陽ね。我が盟友龍我よ、我に力を与えるがよい!(おはようございます。 龍我さん今日もレッスンお願いしますね!)」

 

「お前に足りないもの! それは情熱、思想、理念、頭脳、気品、 優雅さ、勤勉さ!  そして何よりもぉぉ   早さが足りない!」

 

 

 

 

ー回想終了ー

 

 

うん、滅茶苦茶いるな 変人。

 

 

 

「何を思ったか知らんがまぁ良い。 放課後、クスクシエという多国籍料理屋に来い。」

 

「あぁ?何だよ偉そうに? それが人に物を頼む頼み方か?髭野郎」

 

「五月蠅いぞエビフライ頭?」

 

「エビフライの何が悪ぃんだよ?」

 

「悪くはねぇがソースぶっかけんぞ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後少しばかり言い合いにはなったものの放課後クスクシエで待ち合わせることになった。

 

席に座ると俺の席まで速水がやってきた。

 

「おはよう万丈君。」

 

「おーす。」

 

「?どうかしたの?朝から疲れているようだけど?」

 

 

速水に朝から変態的な服装の変人に会ったことを話した。

 

「ふふっ…それは災難ね。ぷっ。それにしても二枚目気取りの三枚目って…」

 

どうやらつぼに入ってしまったらしく笑いをこらえ切れていない。

 

「ねぇ、万丈君って呼ぶのもあれだから龍我って呼んでも良いかしら? 私のことも奏でって呼んで欲しいし。」

 

「りょーかい。 そいやー奏、クスクシエって知ってるか?」

 

「クスクシエなら今日文香と行くわ。世界のスイーツフェスをやってるのよ。 クスクシエがどうかしたの?」

 

「人と会う約束があるんだが場所知らなくてよ…」

 

「なら、一緒に行きましょうか。文香も喜ぶと思うから。」

 

 

その直後、殺気を感じた俺は慌てて椅子から転がりよけると今まで俺が座っていた場所にコンパスやらハサミ等と言った文房具が突き刺さっていた?

 

またか…

 

修羅と化したクラスメート相手に拳を構えて向かっていく。

 

 

 

 

俺達の闘いはこれからだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と言ったものの打ち切りなどになるわけが無い。てか何の打ち切りだよ。

 

346に一度向かい鷺沢さんと合流する。

 

「奏? で結局クスクシエってどこなんだ?」

 

場所を聞こうと奏に話しかけると後ろから鷺沢さんに裾を捕まれた。

 

「…万丈さん?何故奏さんのことを名前で呼んでいるのですか?」

 

「本人に言われたから何だが、なんかまずかったか?」

 

まがりなりにもアイドルだからな…でもクラスメートだしおかしくは無いか?

 

「…いえ、でしたら私のことも文香と呼んで下さい。 私も龍我さんと呼ばせて頂きます。」

 

「いや鷺沢さん年上「…文香」だし。 文香さん「…文香」   ああっ… 文香!これでいいか?」

 

「…はい。よろしくお願いしますね龍我さん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてようやくクスクシエに到着した。ドアを開けようとしたとき奏が何かを思い出したらしく聞いてきた。

 

「そういえばコブラ男?と戦ってた時に龍我叫んでたわよね。 惚れた女を守る! とか。  あれって誰のことなの?」

 

ニヤニヤと笑みを浮かべながら聞いてくる。    こいつ分かってて聞いてやがるな…

 

「私 気になります!」

 

文香も某古典部部長みたく聞いてくる。  いや、可愛いんですけどね?

 

 

「と、とりあえず入るぞ。」

 

誤魔化すべくクスクシエに入ったのだが

 

 

「遅かったな。」

 

 

そこにいたのは、もう五月だというのに黒いコートを羽織り、中には『今日のシェフ』と書かれたTシャツを来た男、  他でもない氷室幻徳だった。



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

大義のための犠牲となれ by髭

一ヶ月も開いてしまい本当にすまないと思っている(ジャックバウアー並感)


「単刀直入に言う。エボルトを倒すのに協力してほしい。」

 

 

 

様々なスイーツが並んだ机を挟み席に着いた俺と氷室…もとい髭。  奏と文香は何故か俺の両端に座ってスイーツに舌鼓をうっている。  てか、そのプリン旨そうだな、俺も頼むか。

 

 

 

 

 

 

 

ここクスクシエは346の事務所から徒歩10分ほどにある多国籍料理屋。  店長や店員が様々な国の民族衣装やコスプレをしていたり、バイトの女の子があり得ないほどの怪力の持ち主だったりするらしい。(奏談)

 

 

 

「おい、髭。  そもそもエボルトって何だよ?  あっ、プリン一つお願いします!」

 

急にエボルトを倒すのに協力しろって言われても何かも分からないのに出来るわけが無い。

 

 

「エボルト…奴は今はブラッドスタークと名乗っている。覚えがあるだろう?」

 

ブラッド…スターク… コブラ野郎か!!!

 

「あいつは次元なんちゃらマシーンを使って何かを使用としている。  もし奴の目的が達成された場合俺達に………いや、地球に待っているのは破滅だけだ。」

 

 

「待て待て、なんでだよ。なんでそんな大きな話になる?」

 

そもそもエボルトって何だよ?

 

 

「エボルトは所謂宇宙人みたいな物だ。 あらゆる惑星を滅ぼして自らのエネルギーへと変えてきた。そんな奴が目を着けたのがこの地球だったという訳だ。」

 

「そんなヤベーイやつならなんですぐに地球を滅ぼさないんだよ?」

 

すぐにでも地球を滅ぼしそうなものだが…

 

「3年前葛城忍という科学者がいてな。自らの命を犠牲に奴の力の一部であるエボルドライバーとボトル数本を破壊したんだ。   それによってエボルトの力の一部は押さえ込まれたんだが。なんちゃらマシーンとやらを使って平行世界からドライバーとボトルを取り戻そうとしている。」

 

 

だからこそ今倒さなきゃいけないって訳か。

 

 

と、それを聞いていた文香が

 

「…そのなんちゃらましーんと言うのを破壊してしまうのはダメなのですか?」

 

確かに。文香の言うとおりマシーンが無ければ力を取り戻すことは無いはずだ。  後、マシーンの言い方可愛いな。

 

「それをした場合どんな影響が出るか全く分からない。平行世界をつなぐだけの力を持っている訳だからどんな影響が出るのか想像もつかない。」

 

直接エボルトを倒すしか無いわけか。 確かにあいつには借りがあるからな。  ぶっ飛ばさないと気が済まねぇ。

 

 

 

「そいや、髭。お前普段何してるんだ?」

 

 

どこかで見たことある気がしないことも無い。 しかしこんな変態的なファッションの奴をみたら早々忘れないと思うんだがな…

 

「政治家の親父の秘書をしている。」

 

 

「もしかしてお父様は氷室泰山じゃ?」

 

奏が思い出したかのように言ってくる…

 

 

「まじかよ……そいやー、テレビで見たかもしれねぇな。氷室泰山の横にいた髭。  だから見覚えあるきがしたのか……」

 

 

「…もしかしてものすごく優秀な方なのでしょうか?」

 

 

文香が若干尊敬の眼差しを向けているが次の一言で空気が死んだ。

 

 

「親父のコネだ」

 

「…」

 

「…」

 

「…」

 

 

 

 

「オイ エージキョウノアイス!!!」

 

「アンク テツダッテー」

 

「ゴトーチャンオデンアル?」

 

「ダテサンホールテツダッテクダサイ」

 

 

 

 

 

「まぁ、それはどうでも良い。  手合わせに付き合え。お前の実力を知っておきたい。」

 

 

そういって髭が取り出したのはスクラッシュドライバーと紫色のボトルだった。

 

「良いぜ。  今の俺は負ける気がしねぇ!!!」

 

店を後にし今は使われていないという採石場へと向かった。

 

 



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

剛烈? 疾風?いや、クローズだが?  by万丈龍我

長らくあいてしまいすいません。
無事就活も終わったので卒研やりながらのんびりやっていきたいと思います  はい。




『ドラゴンインクローズチャージ!  ブラァァァァァァァァ!』

 

 

『クロコダイルインローグ! オォォラァァァァ!!』

 

封鎖された採石場に機械の音声が鳴り響く。なぜに近くに採石場があるかだって?そこら辺は仮面ライダーのお約束だ。

 

 

「行くぞ万丈。大義の為の犠牲となれ!」

 

「来いよ髭! 今の俺は負ける気がしねぇ!!」

 

轟!

 

二人が繰り出した開幕の右ストレートは互いの顔面に叩き込まれる。  が、お返しとばかりに回し蹴りをかますものの力は互いに相殺したいした威力にはならない。

 

「なら、これでどうだ!」

 

『ツインブレイカー』

 

万丈…クローズチャージがツインブレイカーを構えるのと同時に幻徳…ローグも銃 ネビュラスチームガンを構えると光弾を連射する。

 

「効かねぇよ!」

 

飛来する光弾をツインブレイカーで打ち払いつつローグに向かってツインブレイカーを繰り出す。

 

「流石に強い……たが、まだだ!」

 

『クラックアップフィニッシュ!』

 

「はぁっ!」

 

空中に飛び上がったローグの脚にエネルギーが集まりさながら鰐の顎の如くクローズチャージに食らい付く。 そのまま躰を捻りクローズチャージに甚大なダメージを叩き込む。

 

 

「がぁっ!?」

 

そのまま吹き飛ばされたクローズチャージは少し離れた場所にある壁にぶつかると土煙を巻き上げながら爆発に巻き込まれた。

 

 

「「龍我(さん)!?」」

 

少し離れた場所から見ていた奏と文香の二人が悲鳴を上げる。 それも無理からぬ話である。 見るからに軽くは無いダメージを叩き込まれ壁に吹き飛ばされたのだ。間違いなく重傷だろう。

 

「万丈龍我…クローズもこの程度か… これではエボルトを倒すなど不可能な話だ。」

 

背を向けて去ろうとするローグ。  しかし炎の中から彼目がけて飛来するものが、

 

「何!?」

 

「言ったろうが、今の俺は負ける気がしねぇってな!!」

 

『シングル!  ツイン!   ツインブレイク!!』

 

 

ツインブレイカーから放たれた蒼炎弾はローグのボディにヒットし爆発を起こす。

 

 

しかし流石に力尽きたのか倒れ込むと同時に変身が解除されるクローズチャージ。

 

 

「さっきの言葉は取り消そう、万丈龍我。 確かに強いな…」

 

炎の中から表れたローグもやはり倒れ込み、変身が解除される。

 

「髭の慢心が無けりゃ最後の一撃は届いたか分からねぇからな…」

 

 

 

 

互いに顔を見合わせるとそのまま吹き出す。

 

「改めて万丈。  エボルトを倒すのに力を貸して欲しい。」

 

 

「世界の平和とかそんな大層なもんは実感が湧かねぇからな。   まあ、愛とあいつらの平和の為に戦ってやるよ…」

 

顔を向けるとこちらに走ってくる文香と奏の姿が。

 

「ふっ…頼むぞ仮面ライダー」

 

「そっちこそ、仮面ライダー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_________________________

 

 

 

 

 

「では、二人はその、宇宙人と闘うと言うことでしょうか?」

 

「へぇ…本当にいるのねぇ宇宙人。」

 

 

話を聞いた文香と奏は感慨深そうに呟く。

 

それを聞いた幻徳は奏の肩に手を置くと、

 

「では隣のホテルでその宇宙人について朝まで語り明かそうか」

 

「何言ってんだ殺すぞ髭? 高校生にと言うか奏に手出してんじゃねぇぞこら?」

 

手を捻り上げ幻徳にメンチをきる。     殺るか?

 

 

「冗談だ…と言うか高校生だったのか?」

 

 

当の奏はどん引きしながらも、

 

「やっぱり私って高校生に見えないのかしら?」

 

「そうですね。 大人っぽいですからね。ありすちゃんも羨ましがっていましたし。」

 

 

やめて ウサミンのライフはもう0よ…



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

Ciao by石動惣一

半年近くあいてしまい大変申し訳ないです。
モチベがあがらず…極力あけずに投稿して行けたらとおもいますん。(誰も待ってないって? 答えは聞かないけど)


深夜 カフェ『nascita』の出口から不審な人影が出てきた。 左手には銀色のジュラルミンケースを下げ右手で頭の麦わら帽子を押さえ、まるで顔を隠すかの用に走って行く。

 

「こんな夜更けに何処に行くんだ…マスター?」

 

『nascita』の入口から出て来た万丈が不審な顔をしながらマスターと呼ばれた男 石動惣一に声をかける。 カフェの休業に伴い泊まり込みで片付け等の作業を行っていた為深夜にもかかわらず家ではなくカフェにいるのだった。

 

「万丈か。  いや、明日の朝食の買い出しに行くんだよ。 お前も食うだろ?」

 

 

「……なぁ、マスター、買い出しに行くなら何でそんな大層なケースがいるんだ?」

 

惣一の手に下げられたケースへと視線を落とし再び問いかける万丈。 しかし惣一は質問に答えることは無く万丈に背を向け走り出した。

 

「まて、マスター!!」

 

慌てて惣一を追いかける万丈。 つかず離れずの距離を保ちながら公園に入っていく惣一。そろそろいい歳のはずなのに無駄に運動能力の高い惣一に驚きながらも公園に入ったところで足を止めた。

 

視線の先には花壇の縁にへたり込んでいる惣一の姿があった。

 

 

「俺には壮大な計画があってね、やむを得なかったんだよ。だから見逃してくれない?」

 

 

息をきらしながら尚も軽い調子で言う惣一に万丈が問う。

 

「片付けの時に見つけてさ…何か間違いとか思いたかったんだよ…    何であんたがフルボトルを持ってるんだよ マスター!?」

 

 

「…薄々気付いてるんだろ?   こう言うことだよ」

 

『コブラ!』

 

ケースから取り出した銃のような形のもの…トランスチームガンにコブラフルボトルを装填する。

 

「蒸血」

 

『ミストマッチ…! コッ・コブラ…!コブラ…!ファイヤー! 』

 

惣一を銃から噴出されるスチームが覆うとその周囲に火花が散り始める。

 

スチームが晴れるとそこにいたのは…

 

『と言うわけで 俺がブラッドスタークだ。 いや、お前にはこっちの声の方が馴染み深いか?』

 

喉の辺りを弄ったかと思えば一瞬にしてマスターの声は以前と同じブラッドスタークの声へと変貌する。

 

「何でだよ… 何であんたが…」

 

薄々覚悟はしていたもののやはり受け入れられない万丈は唇を噛みしめながら俯く。

 

『さっきも言ったろ? 俺には壮大な計画があるんだよ。 そのためにこのフルボトルが必要なんだよ』

 

ブラッドスタークがケースを開くとその中には様々な色のフルボトルが20本入っていた。

 

『悪いがこれで失礼するぜ?』

 

「…ふざけるなよ  ふざけんな!!」

 

『ドラゴンゼリー!  潰れる! 流れる! 溢れ出る!』

 

『ドラゴンインクローズチャージ!!  ブラァ!!!』

 

クローズチャージに変身するやいなやブラッドスタークへと殴りかかる。

 

「てめぇのせいで文香や奏、飛鳥達が危険な目にあってるんだぞ!?  人間が怪物になってるんだぞ!?」

 

すれ違う寸前にスライディングで躱すと蛇のような柔軟な動きで万丈の背後に回る。

 

『それはまぁ、あれだな仕方の無い犠牲ってやつだな』

 

その一言で完全にブチ切れた万丈は振り向きざまにアクティベイトレンチを下げる。

 

『スクラップブレイク!』

 

足にエネルギーを集めライダーキックを放つ。

 

『その技はもう知ってるぜ?』

 

僅かに横に体をずらすとスレスレでキックを躱し

 

『それじゃあ万丈、Ciao』

 

『アイススチーム』

 

スチームブレードによる一閃。

 

背後で崩れ落ちる万丈を尻目にケースを拾うと歩き出す。

 

「ま…て……」

 

意識を失ったのかそのまま万丈は動かなくなった。スタークは振り返ること無く闇の中へ姿を消していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「行ったか?」

 

「あぁ、上出来だ。」

 

気絶していたはずの万丈は起き上がり物陰から出て来た氷室幻徳に声をかける。

 

 

「すぐに気付かれるだろうがやつの持っていたフルボトルは回収出来たぞ。」

 

幻徳の持っていたケースをあけると中には先程スタークが持っていたフルボトルが詰まっていた。

 

「しかしお前も無茶をする。 すり替えるための隙を作るためとはいえ、スタークの攻撃をモロに受けるとは…」

 

「筋肉舐めるな筋肉! 筋肉があればどうにかなるんだよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー都内某所  ファウストアジト内ー

 

『ははははっ こいつは一杯食わされたな』

 

アジトに戻ってきたスタークがケースをあけると中には色とりどりのTシャツが詰まっていた。

 

威風堂々  親しみやすさ  本日のシェフ 等ダサいTシャツであるが…

 

 

 

『良いぜ 直ぐに取り返してやる』

 

 

そう言い残すとスタークはどこかへと消えて行った。

 

 




赤いマフリャー  やつは反則だろ?


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。