吸血鬼系転生者の異世界生活 #2 (ユラ。)
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番外編 吸血鬼系転生者の生前譚

この話には一部ユラさんの実体験が混ざっております。きつい、無理だと思った方はブラウザバック、低評価をしていって構いません。






この話はステラちゃんの元人間のくせに人間離れした性格形成に関わってるかもしれない話です。
読まなくても問題ありません。









…覚悟はいいな?ユラさんはちょっと泣きながら書いたぞ


これはステラがたまたま死ぬ前の物語。

 

人より短い時を生き、人より辛い人生を生き、人の暗いところ見て生きた少女の物語。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

某県某市、某中学校。ここは後に吸血鬼になる中学二年生、喜多(きた) 希依(きい)が通うどこにでもあるような学校である。

 

SHR開始寸前、遅刻ギリギリのタイミングで希依が教室に到着する。当然既に他の生徒達は席に着いていて、チャイムはなっていないが教壇には担任の中年女性、松岡(まつおか) 佳那子(かなこ)が立っていた。

 

ガララッ「……おはようございます」

 

「あら、おはようございます喜多さん。遅刻ギリギリですよ?もっと早く来るように心がけなさい。いいですね?」

 

「はぁ。別に遅刻してる訳じゃないからいいじゃねーですか」

 

「それでもです!それと言葉使いも気をつけなさい!」

 

「はーい」

 

 

入室して早々にお小言をくらった希依はうんざりしたような顔で自分の席、真ん中の列の一番後ろに向かう。

 

「……ちっ」

自分の席の所まで来て席を引き、座面を見て舌打ちする。

そこには針が上を向くようにガムテープで固定された画鋲が無数に貼り付けられていた。

周りを見ると周囲のクラスメイトがニヤニヤした顔でこちらを見ている。

 

「喜多さん、何をしているんですか?さっさと席につきなさい!」

 

「…先生、これは私に学校へ来るなという意思表示ですか?」

 

「何を言ってるんですか?さっさと席につきなさい!」

 

「先生、私はこのクラスの人達からいじめにあっています。助けてください」

 

「あなたには関係ありません!!そう言って授業をサボろうとしても無駄ですからね!」

 

「はぁ?

……私は欠席扱いで構いません。多分図書室にいると思います」

 

そう告げて希依は教室を出ていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

喜多 希依はいじめを受けている。それが始まったのは小学三年生からだ。

 

――机に掘られたたくさんの暴言

――椅子に付けられたボンドや画鋲

――穴だらけの上履きや体育着

――異臭を放つ本人は使ったことの無いリコーダー

――必ず何かしらの異物が入った給食

――男子生徒の父親による誘拐、及び強姦未遂

――女子生徒の母親による刃物での切りつけ

etc

 

原因は希依が天涯孤独であることからだった。家はアパートに住み、お金は正体不明のナニカから毎月異常な額のお金が振り込まれている。

生活するには十分すぎる環境だった。

 

しかし、いじめだけはどうしようもなかった。

子供はいじめの対象を決める時には親、主に母親からの話を参考に決めることが多い。

 

『あの子には親がいないの』

『あの子はお金を持っている』

『あの子は整形している』

 

 

 

そんな根も葉もない話を信じて自分や周りと比較して攻撃する。

 

 

中学生にもなると他にも理由ができ、それは外見の可愛いさによる女子の嫉妬と男子中学生特有の好きな子にイタズラしちゃう、みたいなものだった。

 

希依の味方につき、助けようとした教師は少なからずいた。しかし、そんな教師は皆一年以内にその学校を、その街を、その世を去った。

希依をいじめていたのは生徒達だけでは無い。嫉妬したのは教師だって同じだった。

 

希依の外見を羨み、希依の環境を羨む。

自分の外見を恨み、自分の環境を恨む。

 

そんな希依にさらに味方が付くのだ。そんなの許せるわけが無い。許されるわけがない。いじめられっ子はいつでもどこでもいつまでも孤独で惨めでなければならないのだ。

 

 

 

 

 

図書室

そこは決して広いわけでも品揃えがいいわけでもない、司書の先生も居ない。本が多いだけの部屋であった。

そして希依が学校で唯一落ち着ける場所でもあった。希依はよくここに来ては大量の本を机に山積みにしては読み崩す作業を行っていた。

 

 

 

 

 

 

 

放課後

希依は最後の授業の終わりを告げるチャイムを聞くと本を片付けて帰宅する準備を終えようとしていた。

そこに希依を呼ぶ放送が入る

 

『2年B組、喜多 希依さん。至急、職員室まで来てください』

 

「はぁ。めんどくさ」

 

 

 

 

 

 

職員室

トントン「…さっき放送で呼ばれた喜多です。失礼します」

 

「こっちよ喜多さん、早くこっちへいらっしゃい」

希依を手招くのは希依のクラスの担任、松岡 佳那子だ。

 

 

 

「何の用ですか?いじめを解決してくれるんですか?」

 

「何を言っているのかしら?いじめなんてないのだからないものを解決するなんて無理に決まっているじゃない。それはあなたの被害妄想でしょ」

 

「ちっ」

 

「露骨に舌打ちしないでくれるかしら。

あなたを呼んだのはあなたが授業に出ないことでよ」

 

「ほっといてください」

 

「そうもいかないのよ。このままだとあなたの進路に影響が出るのよ」

 

「進学する気ないので別にいいです」

 

「そうもいかないのよ。ぜひあなたに入学して(サンドバックになって)欲しいって言ってる高校さんがいくつもあるの」

 

「だから行きませんって。私は唯一の家族と2人で幸せにのんびり暮らせればそれでいいんです。

貯金は人生13回分位ありますし。

それにどうせまたいじめられますから」

 

「…喜多さん、いいことを教えてあげます。

この世の中には無駄なものなんて無いのよ。いじめだって必要なものなの」

 

「はぁ」

 

「どんなものだって世界を救っているの。つまり、あなたは世界を救おうとしているということなのよ。それってとっても素晴らしいことでしょう?それを止めようだなんて罪なのよ」

 

「そんな世界滅んでいいでしょ。私やあの子みたいな可愛い子が犠牲にならなきゃいけない世界なんて滅ぶべき」

 

「そんな訳ないじゃない。あなたのような犠牲があるからこそたくさんの人が笑顔で平和に暮らせ――ドゴォ

 

「まっ、松岡先生!!

喜多!!お前なんてことを!!」

 

 

松岡が力説している所を希依は話の内容にうんざりし、椅子に座っている松岡の髪を掴んで小物が転がっている机に叩きつけた。

叩きつけられた松岡は顔から血を流していて隣に座っていた男性教師が駆け寄る。

 

「すいません。虫がいたのでつい。

私は帰るのでまた明日」

 

そう告げて希依は職員室を去る。

 

 

 

 

 

帰宅

希依には一人、血の繋がっていない一歳年下の家族がいる。名前は喜多 琴音、本名北谷 琴音。

両親からの虐待に耐えられずに家出し、今は希依の自称恋人兼妹として希依と共に暮らしている。

 

ガチャ「ただいまー」

 

タッタッタッ

 

希依が帰って来ると玄関に駆け寄り、希依に飛びつく。

 

ギュッ「おかえりきーおねーちゃん!」

 

「ん、ただいま。琴音、危ないから抱きつく時に飛びつかないでね」

 

「はーい。

あ、お風呂にする?ご飯にする?それとも~あ・た・し?」

 

「え~3つともまだ早くない?」

現在時刻はまだ4時半である。確かに早い。

 

「じゃあ何する?」

 

「んー……あ、コンビニにアイス買いに行こっか」

 

「いーねー。あたしはチョコ味がいいな」

 

「私はチョコミントかな~」

 

「え~あれあんまり美味しくなーい」

 

「大人になると美味しく感じるんだよきっと」

 

「大人ってあたしとおねーちゃん、歳いっこしか変わんないじゃん」

 

「なんなら二月生まれと四月生まれだから2ヶ月しか変わんないね♪」

 

「「……あっはっは♪」」

 

 

 

 

 

これが、2人の最後の会話だった。

 

 

 

 

 

 

 

「きーおねーちゃーん、まだー?」

 

アパートの2階に住んでいる2人のうち、琴音は先に外で待っており、希依は制服から私服へと着替えていた。

 

 

 

そのとき!

 

 

「泣き喚け!喜多希依!!」

 

「へっ?」

 

ドグショッッ

外で待っていた琴音目掛けて乗用車が突っ込んでくる。

 

琴音が最後に見たのは目を血ばらせ、顔に包帯を巻いた女性の顔だった。

 

 

大きな声を聞いて急いで希依がドアから飛び出ると階段のしたで辛うじて琴音だと分かる肉塊と血で汚れた乗用車、フロントガラスから見える包帯をまいた担任教師、松岡 佳那子だった。

 

 

「琴音!?

…きぃぃさまぁ!!!―――あっ」

 

松岡が琴音を殺したのだと察した希依は階段を駆け下りるも足を滑らせて段差の角に後頭部を打ち気絶及び絶命し、琴音のもとに転がり落ちる。

 

 

 

 

 

 

 

吸血鬼系転生者の異世界生活 #1 プロローグへ続く






いつか琴音ちゃんと希依ちゃんのほのぼの雑談のみの話が書きたいなぁ~


あ、これから学校が忙しくなるので投稿ペースが確実に落ちますが失踪はしないので今後ともよろしくお願いします。

Twitterにて投稿したことを告知していますのでよかったらどぞー
https://mobile.twitter.com/NEUqbu75lb1v6h0


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FT編開始 プロローグ

「ん、着いたみたいだよ。レミィおねーちゃん」

 

「そうみたいね。咲夜」

 

「何でしょうかお嬢様。」

 

「館の外の様子を調べてきてちょうだい」

 

「かしこまりました。」

咲夜は時間停止をして周辺探索にでた。

 

「美鈴は今までどうり門番をお願い」

 

「かしこまりー!」

 

「パチェと簪はあの神が言っていたギルドについて調べてきてちょうだい」

 

「分かったわ。」

「はーい」

 

「フランとステラ、余接と楯無は……まぁパチェたちと咲夜が戻ってくるまで待機よ。」

 

「ちぇー」

「ん、わかった。」

「りょうかいよ。」

「おっけー」

 

 

 

 

 

「ただ今戻りましたお嬢様。」

 

「おかえり咲夜。どうだった?」

 

「どうやら紅魔館はフィオーレ王国のマグノリアという街の端の方にあるようです。あと妖怪などの人外はいませんでしたが、魔法使い、彼らは魔道士と言っていましたね。まぁ魔法使いがそこらじゅうにいました。」

 

「そう。お疲れ様。パチェたちが帰るまで休んでていいわよ。」

 

「かしこまりました。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「レミィ、戻ったわよー」

 

「ただ今戻りました。」

 

「おかえりなさい。なにか分かった?」

 

「とりあえずはい、これ」⊃

 

「これは?」

 

「魔道士ギルドを正式に作るための必要事項が書いた紙と評議員に提出する書類よ。」

 

「そう。必要なものは?」

 

「いくつかあるわよ。

一つ目、建物、まぁ紅魔館でいいわね。

二つ目、初期メンバー、今紅魔館にいる人達の名前をかけばいいわ。レミィはマスターね。

三つ目、ギルドの名前、これは後でみんなで考えましょう。

四つ目、ギルドマーク、これもみんなでね。

ここまではいいかしら?」

 

「ええ。大丈夫よ。え?私がマスターやるの?」

 

「他に誰がやるのよ。」

 

「そ、そうね。私がやるわ。」

 

「ギルドの名前はどうするの?レミィおねーちゃん。」

 

「そうねー、他のギルドはどんな名前なの?」

 

「そうね、妖精の尻尾(フェアリーテイル)青い天馬(ブルーペガサス)幽鬼の支配者(ファントムロード)なんかが有名所ね。他にもたくさんあったけど。」

 

「そうねー……ステラ?なにかない?」

 

「じゃーシンプルに[紅の吸血鬼(スカーレット・ヴァンプ)]とかどう?」

 

「「本当にシンプルね」」

 

「だめ?」

 

「レミィよりはきっとマシだろうしそれでいいわ。」

 

「ちょっ!?何よそれ!」

 

「じゃあどんな名前を提案するつもりだったのかしら?」

 

「[最強の「却下」ちょっ!」

 

「次にギルドマークなんだけど、ちょっと私が書いてみたわ」

 

【挿絵表示】

 

「月に逆十字架に吸血鬼の羽。いいんじゃない?」

 

「「「「「意義なーし!」」」」」

 

「じゃああとは提出するだけね。」

 

 

 



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第1話

「さて、一通り書き終わったから私は提出してくるけどみんなはどうする?」

 

「わたしはそうねぇ、近くに魔道士ギルドってある?」

 

「妖精の尻尾があるわね」

 

「ならマスターとして挨拶に行かないとね」

 

「ん、ステラもついてく」

 

「私も行くよ!お姉様!」

 

「簪ちゃん、わたしたちはどうする?」

 

「軽く街を見て回ろうか」

 

「そだね」

 

 

 

 

 

「ここが妖精の尻尾ね。入るわよ」

 

「「おじゃましまーす!」」

 

「ちょっ!?早い!」

 

「あら?新入りさんかしら?」

銀髪の綺麗な女性に話しかけられた。

 

「えと、はじめまして。ステラはステラ・スカーレットです。」

 

「私はフランドール・スカーレット、よろしく!」

 

「私はレミリア・スカーレットよ。今回は所謂お隣さんへのご挨拶、みたいなものよ。マスターはいるかしら?」

 

「ええいるわよ。あ、私はミラジェーン、よろしく!ちょっとまっててねー」

 

 

 

「ふむ。お主らがお隣さんか?ワシは妖精の尻尾のマスターのマカロフじゃ。よろしくの」⊃

 

⊂「ええよろしく。近いうちに出来るギルド、紅の吸血鬼のマスターのレミリア・スカーレットよ。」

 

「なんと!その年でマスターじゃと?」

 

「失礼な!これでも私は500歳を超えてるのよ?」

 

「なんと!しては二人もそうなのか?」

 

「私はフランドール・スカーレット。約500歳だよ。」

 

「ステラはステラ・スカーレット。まだ0歳だよ。」

 

「なんというか……この歳にもなって驚くことがあるとはのう。ま、これからメンバー含めて仲良くしてくれると助かる。」

 

「こちらこそお願いするわ」

 

「ただいまー!!!!」

 

「ナツ、ハッピーおかえりなさい」

 

「てめぇ!!!火竜の情報ウソじゃねぇかっ!!!」

バキャッ「うごっ」

ドカッ バキ 「ぎゃふっ」 ゴスっ「てめ……ナツ…」

ドカーン

 

「なんというか騒がしいギルドね。」

 

 

「な……なによコレ……まともな人が一人もいないじゃない……」

 

「あらぁ?今度こそ新入りさん?」

 

「ミ…ミラジェーン!」

 

「あ…あれ止めなくていいんですか?」

 

「いつもの事だから放っておけばいいのよ♡」

 

「あららら…」

 

「それに ガンッ ぱたっ

「それに…たのしいでしょ?」ダラー

 

(怖いですーー!)

 

 

「あら?楯無に簪じゃない。なんでこんな所に?」

 

「あ、レミリアさん。ここの魔道士に連れてこられて」

 

 

 

「あんたらいい加減に……しなさいよ……」

 

「アッタマきた!!!!」

 

「ぬおおおおおっ!!!」

 

「困った奴らだ…」

 

「かかって来い!!!!」

 

 

「魔法!?!?」

 

「これはちょっとマズいわね」

 

「そこまでじゃ」

巨人化したマカロフが叫ぶ

「やめんかバカタレ!!!!」

 

「でかーーー!!!」

 

ピタ ピタ ピタ

 

「だーはっはっはっ!みんなしてビビりやがって!!

この勝負は俺のかぴゃー!」グチャ

 

「む、新入りかね?」

 

「は…はい…」

 

「ふんぬぅぅぅ……」

 

パクパクパク

 

プンプンプンプン

「ちっさっ!?」

 

「よろしくネ」

 

 

「トウ!!」シュタ

 

「まーたやってくれたのう貴様ら。見よ評議会から送られてきたこの文書の量を」

 

「まずは…グレイ」

 

「あ?」

 

「密輸組織を検挙したまではいいが…

その後街を素っ裸でふらつき挙句の果てに干してある下着を盗んで逃走。」

 

「いやだって裸はまずいだろ」

 

「まずほ裸になるなよ」

 

 

「エルフマン!

要人警護の任務中に要人に暴行」

 

「「男は学歴よ」なんて言うからつい……」

 

 

「カナ

経費と偽って酒場で飲むこと大樽15個しかも請求先が評議会」

「バレたか」

 

「ロキ…

評議員レイジ老師の孫娘に手を出す。タレント事務所からも損害賠償の請求がきておる。」

「…」

 

「そしてナツ」ハァ

「デボン盗賊一家壊滅するも民家七件壊滅

チューリィ村の時計台倒壊

フリージアの教会全焼

ルピナス城一部損壊

ナズナ渓谷観測所崩壊により機能停止

ハルジオンの港半壊」

(本で読んだ記事はほとんどナツだったのね)

 

「ほかにもアルザック、レビィ、クロフ、リーダス、ウォーレン、ビスカ…etc」

 

「貴様らァ…ワシは評議員に怒られてばかりじゃぞぉ…」

 

「だが…

評議員などクソくらえじゃ」

 

「理を超える力はすべて理の中より生まれる 」

「魔法は奇跡の力ではない」

「我々の内にある気の流れと」

「自然界に流れる気の波長があわさり」

「初めて具現化せれるのじゃ。」

「それは精神力と集中力を使う

いや 己が魂全てを注ぎ込む事が魔法なのじゃ」

 

「上から覗いてる目ん玉気にしてたら魔道はすすめん

評議員のバカ共をおそれるな」

 

「自分の信じた道を進めぇい!!!!

それが妖精の尻尾の魔道士じゃ!!!!」

 

「「「「オオオオオオオオオ!!!!」」」」

 

「あーそれと」

 

「へ?」

 

「今日は客が来ておる。お隣さんじゃ!」

二階の手すりに乗っているマカロフの近くにレミリア達があつまる。

 

「あー、こほん。はじめまして妖精の尻尾の魔道士。近々出来る魔道士ギルド、紅の吸血鬼のマスターのレミリア・スカーレットよ。今回はこれからよろしくという挨拶に来たわ。よろしくね」

 

「私はフランドール・スカーレット。よろしく!」

 

「ステラはステラ・スカーレット。よろよろー」

 

「カンザシです。よろしくお願いします。」

 

「カタナよ。よろしく」

 

「貴様らぁー!!新たな友を祝して、宴じゃー!!!!」

 

「「「「「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」」」」」

 

 

 

 

 

 

 




FTの世界では、簪と楯無の名前はカンザシとカタナとなります。


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第2話

夜 妖精の尻尾

「で?なんでカンザシとカタナはここにいるのかしら?」

 

「えっとね―――

 

 

 

「あはははははっ!!!やりすぎー!」

 

 

「ねぇ簪ちゃん、この世界の人って外のベンチで雑誌読んであんな大笑いするのかしら。」

 

「きっと危ないひとなんだよ。かかわらないでおこ。」

 

「そうね「ちょっと待ちなさいよ!」」

 

「誰が危ない人よ失礼ねぇ」

 

「普通の人は外であんなに大笑いすることはあまりないと思う。」

 

「た、たしかにそう「へぇー……君…妖精の尻尾にはいりたいんだー」火竜!?」

 

「いや~探したよ……君のような美しい女性をぜひ我が船上パーティーに招待したくてね」

 

「は、はぁ!?」

「いっておくけどあたしには魅了はきかないわよ」

「魅了の弱点は「理解」…それを知っているひとには効かない。」

 

「やっぱりね!目が合った瞬間魔道士だとおもったよ。いいんだ、パーティーに来てくれれば。」

 

「「てか…だれ?」」

 

「おや君たちも可愛いねぇ。良かったら名前を聞いてもいいかな?」

 

「……村人Kよ」

 

「……とんぬらです。」

 

「うそだろ!?君たちの名前は知らないけどそれが本名ではないのはわかるぞ!」

 

「お姉ちゃん、この人ツッコミの才能あり」

 

「そうね。……かーなーりあやしいけど。」

 

 

「有名な魔道士とはおもえないおバカさんね」

 

「待ってよ!

君たち…妖精の尻尾にはいりたいんだろ?」

 

「……」ピタ

「「別に」」

 

「妖精の尻尾の火竜って聞いたことない?」

 

「ある!!!」

 

「あんた妖精の尻尾の魔道士だったの!!?」

 

「そうだよ。入りたいならマスターにはなしとおしてあげるよ」

 

「素敵なパーティーになりそうね♡」

 

「わかりやすい性格してるね…君…」

 

「ほ…本当にあたし妖精の尻尾に入れるの!!?」

 

「もちろん。そのかわり魅了のことは黙っといてね」

 

「はいはーい♡」

 

「それじゃパーティーであおう」

 

「了解であります♡」

 

「は!!!擬似魅了してたわ!!

…妖精の尻尾に入れるんだー!!!やったー!!!」

 

「お姉さん、騙されてる。」

 

「そういえばあなたなんなのよさっきから!」

 

「私はカンザシ。紅の吸血鬼の魔道士」

「私はカタナ。同じく紅の吸血鬼の魔道士よ。あなたは?」

 

「紅の吸血鬼……聞いたことの無いギルドね。あたしはルーシィ。で、騙されてるってどういう事かしら?」

 

「さっきの男、誘拐犯と同じ目をしてたわ。」

 

「そうかしら?たしかにいけ好かない奴だったけど。ま、多分大丈夫よ!」タッタッタッタッ

 

「いっちゃった。」

 

「そうね。」

 

 

そして夕方頃

 

 

「ぷはぁー!食った食った!!」「あい」

 

 

「ねぇお姉ちゃん、火竜の船ってあれかな?」

 

「ほんとにあんなのが妖精の尻尾の魔道士なのかしら。」

 

「多分あそこにルーシィさんいるよね」

 

「でしょうね」

 

「おい!!」

「「ひぃ!?」」

 

「今の話本当か?」

 

「なに?って火竜の話?」

 

「あとルーシィの話だ」

 

「ええ、そうよ。あなたは?」

 

「俺は妖精の尻尾のナツ。火竜のナツだ!」

 

「つまり…本物の火竜?」

 

「おう!」

 

「じゃ、一緒にいきましょ?あのニセ火竜を殴りに。ついでにルーシィさんも」

 

「殴るの!?」

 

「おう!でもどうやっていくんだ?俺はハッピーがいるけど。」「あい!」

 

「私たちは飛んで行けるわ。」

 

「そうなのか!?すっげー」

 

「じゃ、行くわよ。と言ってもカンザシちゃんだけで十分だと思うけど。」

 

 

 

 

そして飛んで行って

ナツが船の上に落ちていった。

 

 

バキッ ズシィン

「ひ…昼間のガキ!!?」

 

「ナツ!!?」

 

「おぷ…駄目だやっぱ無理」ぐてぇ~~

「えーーっ!!?カッコ悪!?」

 

「なんだこりゃ一体!!?

なんで空からガキが降ってくるんだ!?」

 

「ナツさんだけじゃない。」

「わたしもいるわよ。」

 

「あん時の!?何故ここに!?」

 

「カンザシ!?カタナ!?なんでここに!?てかどうやってとんでんの!?」

 

「「ハァだから言ったのに」」

 

「うぅ、ごめんなさい」

 

「 ルーシィなにしてるの?」

 

「ハッピー!?てかあんた羽なんかあったっけ?」

「細かい話はあと!逃げよ」

ハッピーはルーシィを尻尾で掴んで空に逃げる。

 

「ナツはどーすんの!?」

 

「2人は無理」「あら…」

 

 

「ルーシィ聞いて」

 

「何よこんな時に!」「変身解けた」

 

「クソねこー!!!」ザパァン「やったか!?」

 

(鍵は……あった!浅いとこでひっかかっててくれた♡)

 

 

ぷはっ「いくわよ『開け!宝瓶宮の扉!!!アクエリアス!』さあアクエリアス!あなたの力でふねを岸まで押し戻して!」

 

「ちっ」

 

「いまちって言ったかしらあんたー!」

 

「うるさい小娘だ。ひとつ言っておく。今度鍵落としたら殺す」ギロ

 

「ご、ごめんなさい」

 

 

「オラァッ」

アクエリアスは船をルーシィごと岸まで流す

 

「あたしまで一緒に流さないでよオオオッ!!!」

 

 

「ルーシィ、意外と凄い?」

 

「そうね。行きましょ」

 

 

 

 

「オレは妖精の尻尾のナツだ!!!おめえなんか見た事ねえ!!!!」 「な!!!」「え?」

 

「ナツが妖精の尻尾の魔道士!?」

 

 

「おめぇが悪党だろうが善人だろうが知ったことじゃねぇが、妖精の尻尾を騙るのは許せねぇ『火竜の鉄拳』!」

火竜の顔面にナツの拳がめり込む。

 

「そっから先は私にやらせて。」

 

「カンザシ!」

 

「偽火竜『動くな』」

 

「んな!!動けんぞ!」

 

「え?」

 

「『爆ぜろ』」

火竜は爆発する。しかしさすがは火の魔導士、なんとか耐えたが

もぐもぐ がぶ もぐもぐ

ナツが爆炎を食べる

 

「はぁ!?」

 

「ふぅ。ご馳走様でした」

 

「お姉ちゃんと、同じ魔法?」

 

 

「な、なんだこいつは!?」

 

「食ったら力が湧いてきた!!!」

 

「ボラさん!!オレァこいつみたことあるぞ!!」

 

「はぁ!?」

 

「桜色の髪に鱗みてぇなマフラー…間違いねぇ!コイツが…本物の…火竜!!」

 

「よーく覚えておけよ

これが妖精の尻尾の…」

 

「魔道士だ!!!!」

 

 

「火を食べたり火で殴ったり…これ…魔法なの!?」

 

「ナツの魔法、滅龍魔法!!!イグニールがナツに教えたんだ」

 

「滅龍魔法……すごいけど…やりすぎよオオ!」

 

 

「この騒ぎはなにごとかねー!?」

 

「軍隊!!」

 

 

「やべ!!逃げんぞ」

 

「「なんで私まで!?」」

ナツはルーシィと簪の腕を掴んで走り出す。

 

「だって妖精の尻尾(オレたちのギルド)はいりてんだろ?」

 

「うん!!」

 

「私違うもん……」

 

「カンザシちゃーーん!?」

 

 

―――てことがあったの。」

 

「そう。大変だったのね。」

 

「そう言えばカンザシ!」

 

「な、なに?」

 

「お前、俺の魔法見た時『お姉ちゃんと同じ魔法』って言ってただろ?どういうことだ?」

 

「カンザシちゃんの姉は私よ。で私の魔法のことだったかしら?」

 

「おう。お前も火を食えるのか?」

 

「無理よ。」

 

「じゃあどういうことなんだよ」

 

「私の魔法はたしかにあなたと同じ滅龍魔法。だけど属性が違うのよ。私は水の滅龍魔道士よ。」

 

「じゃあカタナ?あなたもその魔法は龍に習ったの?」

 

「へ?龍殺しの魔法を龍が教えるの?」

 

「オレはそうだぞ。お前は違うのか?」

 

「違うわよ。」

 

「なぁ、イグニールがどこにいるか知らないか?」

 

「知らないわよ。ステラなら知ってるかも」

 

「ほんとか!?」

 

「多分ね。ステラちゃーん!」

 

「はーい。なにかな?たっちゃん。」

ステラはナツやルーシィ、簪や刀奈が囲んでいるテーブルにスキマを開いて顔だけだす。

 

「うおっなんだお前」

 

「ん、初めまして。紅の吸血鬼のマスターの妹のステラ・スカーレット、0歳です。」

 

「え、0歳なの!?」

 

「ん、まだ産まれて数ヶ月。」

 

「で?なんの用」

 

「そうだったステラちゃん、ナツさんの探してるイグニールっていう龍がどこにいるか分かる?」

 

「うん。…まぁ分かるよ」

 

「ほんとか!?どこにいるんだ。」

 

「教えてあげない。」

 

「なんでだ!」

 

「今は彼、絶対に会えないところにいる。」

 

「どこだよそこ!」

 

「ハァ。じゃあヒントだけあげる。」

 

「ほんとか!?」

 

「うん。コホン、…今もあなたを見守りながら守ってくれてるよ。誰よりも近いところで。」

 

「どういう事だ?」

 

「これ以上はいえない。でもまぁいつか絶対に会える。これは保証する」

 

「そうか。」

 

 

「さて、ステラ。」

 

「なに?レミィおねーちゃん。」

 

「そろそろ帰るわよ。」

 

「はーい。じゃあまたね。ナツさん、ルーシィさん。」

 

「またね。」

 

「またいつか会いましょ。」

 

「ばいばーい」ノシ

 

ステラたちはスキマで紅魔館に帰って行った。

 

 




これから一気に飛びます。


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六魔将軍…編。 第3話

フェアリーテイルの世界にステラたちが来て数ヶ月が経った。

紅の吸血鬼はたくさんのS級クエストや、それ以上の難易度をほこる10年クエストや100年クエストを片っ端から成し遂げ、ギルド設立数ヶ月でフィオーレ王国でもトップクラスのギルドとして名を馳せる異常なギルドとなっていた。

 

「ステラ?」

 

「何?レミィおねーちゃん。」

 

「闇ギルドの六魔将軍(オラシオンセイス)というギルドを知っているかしら?」

 

「うん。六魔将軍のギルドの傘下をいくつか潰したおぼえがあるよ。」

 

「そう。その六魔将軍何だけどね?私たちが討つことになったわ。」

 

「どういうこと?」

 

「先日の定例会で六魔将軍が動きを見せている事が議題にあがってね。無視は出来ないという事になって、どこかのギルドがそいつらをたたく事になったのよ。」

 

「ステラがそいつらを潰して来ればいいの?」

 

「いいえ、違うわ。今回のことで5つのギルドが同盟を組むことになった。」

 

「ほむほむ」

 

「5つのギルド、妖精の尻尾(フェアリーテイル)蛇姫の鱗(ラミアスケイル)青い天馬(ブルーペガサス)化猫の宿(ケットシェルター)、そして紅の吸血鬼(スカーレットヴァンプ)が各々メンバーを選出して力を合わせて奴らを討つ。」

 

「ん。りよーかーい。」

 

「それでなんだけど、今回は余接を連れて行きなさい。」

 

「ちょっ、お嬢さ「何かしら?」うぅ(私の抱き枕が…)」

 

 

 

 

 

青い天馬(ブルーペガサス)マスターボブの別荘

既に青い天馬の四人、

蛇姫の鱗(ラミアスケイル)から三人、

妖精の尻尾から四人+一匹

が到着していた。

 

「これで三つのギルドが揃った。残るは化猫の宿と紅の吸血鬼の連中だ。」

 

「連中というかどちらからも一人だと聞いてまぁす」☆*。

 

「こんな危険な作戦に1人だと!!?」

 

「ちょ…ちょっと……どんだけやばい奴が来るのよ~」

 

 

タッタッタッタッバタッ「きゃあっ」ステーン

 

「「……」」

 

「痛ぁ…

あ、あの…遅れてごめんなさい。

化猫の宿から来ましたウェンディです

よろしくお願いします!」

 

「子供!!?」「女!?」「ウェンディ……」

 

「これであとは紅の吸血鬼だけだな」「話し進めるのかよっ!!」

 

「この大掛かりな討伐作戦にこんなお子様一人をよこすなんて… 化猫の宿はどういうおつもりですの?」

 

「あら 一人じゃないわよ、ケバいお姉さん」「シャルル着いてきたの!?」

 

「当然よ。あなた一人じゃ不安でしょうが ズトーン なに?」

 

ズトーン ズトーン ズトーン ズドーン

 

「ちょっと!!?近づいてきてない!?」

 

全員外に出て原因を探ることにした。

 

「なんなのかし ズーンッ ケホッケホッ……一体何?」

 

「おや?ボク達で最後みたいだよ。ステラ」

 

「ん、そうみたいだね。」

 

「ス、ステラ!?」

 

「あ、ルーシィ久しぶりー

えーと、遅れてごめんなさい。紅の吸血鬼から来たステラ・スカーレットです。少し前に1歳になりました!」

 

「また子供!?本当にどういうおつもりですの!?」

 

「それに一人と聞いていたが?そちらは?」

 

「ボクは全員とはじめましてだね。ボクは斧乃木余接。よろしく。」

 

「一人だと聞いていたが伝達ミスか?」

 

「そんなことないよ。それとも君たちは死体を一人と数えるのかい?ボクは百年使われた人間の付喪神。今はステラの式神だよ。」

 

「ウェンディに紅の吸血鬼の二人、君たちは戦えるのか?よければどんな魔法を使えるのか教えてくれ。」

 

「私…戦闘はぜんぜんできませんけど、皆さんの役に立つサポートの魔法いっぱい使えます。」

 

「ボクは、まぁそれなりに戦えるよ。魔法は使えない。」

 

「ステラは魔法は全く使えないけど、負ける気はないよ。」

 

「「んな!?」」

 

 

「あの二人…なんという危険な香りだ…

ただものでは無いな」☆*。

 

「気づいたか一夜どの。あれはわしらとは違う」

 

 

「ステラ殿」

 

「なに?自己紹介もよろしく。」

 

「私はジュラ、聖十大魔道の一人だ。私と手合わせ願えないか?」 「ジュラさん!?」 「そんなことをしては!!?」

 

「ん、いいよ。手加減したげるから本気で来な!」

 

 

「ではっ!岩鉄柱!」

 

最初は受けてあげようかな?

ステラはジュラの技を真正面から受ける。

 

「ステラっ!!」「ストップだよ…ルイージさん?」

ステラに駆け寄ろうとするルーシィを余接は止める。

 

「ちょっと!!?ステラがどうなってもいいの!?あと私はルーシィよ!」

 

「そいつは失礼。大丈夫だよ。ほら」

煙がはれるとそこには上半身がなくなったステラの下半身が立っていた。

 

「「「きゃーーー!!!?」」」

女性陣が悲鳴をあげる。

 

グチャ ズチュ ニュル

ステラの下半身から上半身が服と一緒に生えてくる。

 

「ふう。」

 

「な、なんだよあれ。本当に魔法を使えないのか!?」

 

「ステラは吸血鬼。それも最上位だ。あの程度じゃ死なない。」

 

「吸血鬼?それっておとぎ話とかに出てくる…」

 

「ステラはそんなのとは格が違う。」

 

 

「じゃ、今度はこっちから。『記録 エピソード』」

ステラの近くに巨大な十字架が現れる

 

「そーっれ!」

ステラは十字架をジュラ目掛けて投げ飛ばす。

 

「む、岩鉄壁!!!!」

ジュラは岩で分厚い壁を作り出し防御する

ドゴーン ザス

 

十字架は壁を貫通し、ジュラの頬を掠って地面に突き刺さる。

「ハァハァ…参った。降参だ。」

 

「うそ…だろ…ジュラさんが負けるなんて…それもあんなガキに」

 

「いやいや。人間がステラの上半身を吹き飛ばしたんだよ?十分に強いよ。ふぁ~ぅ」

 

「そうか。」

 

 

「さて、全員揃ったようなので私の方が作戦の説明をしよう」☆*。

 

「ここから北にいくとワース樹海がひろがっている。古代人たちはその樹海にある強大な魔法を封印した。

その名は ニルヴァーナ」

 

「?」

 

「聞かぬ魔法だ」

 

「ジュラ様は?」

 

「いや…知らんな」

 

 

「古代人たちが封印するほどの破壊魔法という事だけは分かっているが」

「どんな魔法かはわかっていないんだ」

「六魔将軍が樹海に集結したのはきっとニルヴァーナを手に入れるためなんだ。」

 

「我々はそれを阻止する為六魔将軍を討つ!!!!」

 

「こっちは14人敵は6人だけどあなどっちゃいけない。この六人がとんでもなく強いんだ」

 

「毒蛇を使う魔道士 コブラ

天眼のホットアイ

その名からしてスピード系の魔法を使うと思われるレーサー

心を覗けるという女 エンジェル

この男は情報が少ないのだかミッドナイトと呼ばれている。

そして奴らの司令塔 ブレイン」

 

「それぞれがたった一人でギルドのひとつくらいは潰せるほどの魔力をもつ。我々は数的有利を利用するんだ」

 

「あ…あの……あたしは頭数に入れないでほしいんだけど…」

 

「私も戦うのは苦手です」「ウェンディ!!弱音はかないの!!」

 

「安心したまえ。我々の作戦は戦闘だけにあらず。奴らの拠点を見つけてくれればいい。」

 

「拠点?」

 

「今はまだ奴らを補足していないが樹海には奴らの仮説拠点があると推測される」

 

「もし可能なら奴ら全員をその拠点に集めてほしい」

 

「どうやって」

 

「殴ってに決まってんだろ!」

 

「結局戦うんじゃない」

 

「集めてどうするのだ?」

 

「我がギルドが大陸に誇る天馬、クリスティーナで拠点もろとも葬り去る!!!!」

 

「魔導爆撃艇!?」

 

「てか人間相手にそこまでやる?」

 

「そういう相手なのだ。よいか?……戦闘になってま決して一人でたたかってはいかん。敵一人に対して必ず二人以上出やるんだ。」

 

 

「おしっ!!もえてきたぞ

六人まとめて俺が相手してやらァー!!!!」

「ナツ!?」「作戦聞いてねーだろ!」

 

「仕方ない行くぞ」

 

「うえ~」

 

「ったくあのバカ」

 

 

「妖精の尻尾には負けておられんな。行くぞシェリー」

 

「はい!!!」 「リオン!!シェリー!!」

 

「俺達も行くぞ!!」

 

「うん!」

 

「エンジェルかぁ♡」

 

 

「あわわわわ…」「ウェンディ行くわよ!!!!」

 

 

「おねーちゃん、おんぶ」

 

「はいはい。」

 

「スャーzzz」

 

 

 

 

 

 

「見えてきた!!!樹海だ!!」

 

「待てよナツ」

 

「やーだねーーっ」

 

「一人で先走るんじゃない」

 

「ちょっと…みんな…足速すぎ……」

 

 

「おお!!!!

魔導爆撃艇クリスティーナ!」

 

「すげぇ!」

 

「あれが噂の…天馬!!!」

ボン ボボン

 

「え!?」

 

「そんな………」

 

「クリスティーナが……!」

 

「落とされたァ!!!!」

 

 

「どうなっている!?」

 

「誰か出てくる…」

六魔将軍 が あらわれた

 

「六魔将軍!!!」

 

「うじどもが群がりおって」

 

「君たちの考えはお見通しだゾ」

 

「ジュラと一夜もやっつけたぞ」

「何!?」「バカな!?」

 

「動揺しているな?聴こえる」

 

「仕事は速ェ方がいい。それにアンタら…じゃまなんだよ」

 

「お金は人を強くするデスね

いいことを教えましょう、世の中金が全「お前は黙っていろホットアイ」」

 

「なんか眠っている人いるんですけど…」

 

「まさかそっちから現れるとはな」

 

「探す手間がはぶけたぜー!」

 

数秒後

 

「そいつの毒はすぐには死なねえ…苦しみながら息絶えるがいい」

 

「あ…ぁ」バタッ

 

 

「うぅ…」

 

「強え…」

 

「はァ、はァ」

 

「おのれ…」

 

「ゴミどもめ、まとめて消え去るがよい」

 

「な…なんですの?この魔力…」

 

「大気が震えてる」

 

常闇回旋曲(ダークロンド)っ!!!」

ブレインは魔法を止め、隠れていたウェンディに目をつける。

 

「…………ウェンディ」

 

「え?え?」

 

「どうしたブレイン」

 

「知り合いか?」

 

「間違いない、天空の巫女」

 

「天空の…」

 

「巫女?」

 

「なにそれ~」

 

「これはいいものを拾った。来い」

ブレインはウェンディをどこかにとばす。

…ハッピーをつれて。

 

 

「うぬらにもう用はない、消えよ!!!」

ブレインはもう一度魔法を発動する

 

「ふせろォーっ!!!」

 

――「岩鉄壁!!」

――「例外の方が多い規則」

ステラをおんぶした余接とジュラがブレインの攻撃を完全に防ぎきる。

 

「ジュラ様!!!」

 

「おお!(つるつる?)」

 

「すごいや!」

 

「ありがとう助かったよ。」

 

「あいつらは!?」

 

 

「いねぇ!!!くそっ!!!逃げられた!!!」

 

「完全にやられた」

 

「ウェンディ…」

 

「完全にやられた…」

 

「あいつら強すぎるよ」

 

「ジュラさん無事でよかったよ」

 

「いや、危ないところだった。」

ジュラの腹部から血が滲み出る。

 

「そのキズ…」

 

「今は一夜どのの痛み止めの香りと余接どのの包帯で一時的に抑えられてるが」

 

「皆さんにも私の痛み止めの香りを」☆*。

 

「いい匂い」

 

「痛みが和らいでいく…」

 

 

「あいつら~ウェンディとハッピーを…

どこだー!!!」

 

「ナツ!!!」

 

ギュッ「んが!」

シャルルが飛んでナツのマフラーをつかんで止める。

 

「羽!?」

 

「猫が飛んでる」

 

「これは翼っていう魔法。ま…驚くのも無理ないですけど「ハッピーとかぶってる」何ですって!!!」

 

 

 

「とにかくウェンディとオスネコのことは心配ですけど、闇雲に突っ込んでも、勝てる相手じゃないってわかったでしょう」

 

「シャルルどのの言うとうりだ。敵は予想以上に強い」

 

「それに」くいっ

 

!!

「エルザしっかりして!!!」「う…うあ…」

 

「そんな…痛み止めの香りが効かないなんて」☆*。

 

「エルザ!!!」

 

「ルーシィすまん…ベルトを借りる」「え?」きゃあっ

 

「な、何してんのよ…」

 

「このままでは戦えん」 ガシャン

「切り落とせ」

 

「馬鹿なこと言ってんじゃねぇよ!」

 

「わかった俺がやろう」

 

「リオンてめぇ!!」

 

「やれ」

 

「よせ!!!」

 

「今この女に死んで貰うわけには「ストップだ」…なんだ?ガキ」

 

「ステラならその毒を消せる」

 

「「本当か!」」

 

「うん。ステラーおきろー」

 

「うにゅ、おはよー。あれ?みんなどしたの?ボロボロ」

 

「今みんな一度負けてるんだよ。で、この女の毒をステラに消してもらおうと思って。ほら、心渡で」

 

「あーうん。いいよ。」

 

 

「とりあえず赤髪さん。その鎧脱げる?あと名前何?」

 

「…何をするつもりだ?エルザだ。」

 

「毒を妖刀 心渡で切り殺す。鎧を着てるとその鎧の能力まで死ぬ。だいじょぶ。隠すためのタオルくらいはだす。」

 

「ああ。わかった。」

エルザは鎧を脱ぎ、タオルをまく。

 

「さあ、やれ」

ステラはエルザの腕付近を何度も切り刻む。

 

「あ…」パタン

エルザが倒れる

「なんだ!?失敗か!?」

グレイがステラに掴みかかる。

 

「違う。一時的な魔力欠乏症」

 

「まずその長い刀はなんなの?」

 

「怪異を殺すための刀、妖刀 心渡。今回はエルザさんにかかった毒の魔法を殺した。魔力はその巻き添え。」

 

 

「さ、次はウェンディとオスネコの救出よ。」

 

「私はエルザの看病をしてるわ。」

ルーシィがエルザの看病をかってでる

 

 

「「「「「行くぞォ!!!!!」」」」」

 

 

 

 

 



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第4話

「ウェンディ、あなたがいるかも、って言って今回の作戦に立候補したのよ。」

ウェンディとハッピーを探すためにいくつかのチームに別れ、ナツとグレイ、シャルルにステラと余接が六魔将軍の拠点を目指して走っているとシャルルがナツに話し始める。

 

「どういう事だ?」

 

「ウェンディは天空の滅龍魔道士なのよ。そして天龍グランディーネを探してるの。」

 

「いなくなったのって7年前の7月7日か!?」

 

「さぁ。7年前とは言ってたわね。」

 

「…ラクサスは!?」

 

「マスターが言ってたろ。ラクサスはちげえ」

 

「ステラのとこのえーと…カナタ?は!?」

 

「カタナ、ね。たっちゃんも違うよ。たっちゃんに教えたのは、正確には授けただけど神様よ。」

 

「「神っているのか!?」」

 

「何言ってるんだよ。身の前にいるじゃないか。」

 

「「「は?」」」

 

「ん、ステラは次期神様。あがめれ。」

 

「「「はぁ!?!?」」」

 

「吸血鬼が神って大丈夫なのか?」

 

「問題ない。ステラ以外にも一時的に吸血鬼が神として君臨したという事例も存在する。それとは格が違うけど。そもそも神だって一種の怪異だからね。怪異を司るステラは神になるにはもってこいの人材、ならぬ鬼材なんだよ。」

 

「じゃあステラがそのカタナって子に滅龍魔法を教えたの?」

 

「ん、違うよ。それは先代。まだまだ現役だけど。」

 

「その神とかいうのはグランディーネの居場所を知っているの?」

 

「というかステラも知っていると思うよ。どう?」

 

「うん。まぁ、知ってる。教えられないけど。」

 

「そう。ならいいわ。」

 

「随分すぐ引くんだね。」

 

「ナツはたしかかなりしつこく聞いてたな。」

 

「うっせー!」

 

「それを聞くのは今じゃなくてもできるもの。今はそれどころじゃないわ。」

 

 

 

「それにしても…なんでこんなに死体が落ちてるのかしら。」

 

「ボク達が到着するのに遅れた理由だよ。六魔将軍の傘下の闇ギルドを一通り潰しておいた。」

 

「そういえば二人はどんな魔法を使うんだ?」

 

「言っただろう。ボク達は使えない。というかステラの場合魔力はあるけど使う気がない。」

 

「でもお前ら多分めちゃくちゃつえーよな。」

 

「ステラは吸血鬼、余接は付喪神だったかしら?余接は全く想像がつかないのだけど。」

 

「ボクが使うのは例外の方が多い規則。体の一部を肥大化させることで生じる衝撃を使ったりする。」

 

「それってじっちゃんの巨人と同じ…」

 

「ちがう。ボクは巨人化出来たりはしない。」

 

 

 

 

 

なんだかんだアジトに到着する。

途中レーサーと接触するもなにか喋る前に余接の例外の方が多い規則でどこかに吹き飛ばされた。

 

「ウェンディ!!ハッピー!!」

 

「ナァーーツーーー!!!」

 

 

「「…………」」

 

「なんだ…コレ…」

 

「そんな…!!!」

 

「ナツ~」

 

「うぅ…ごめんなさい…………」

 

「ジェ、ジェラール?」

そこには泣きじゃくるハッピーとウェンディ、そして青髪の青年がいた。

 

「「だれ?」」

 

 

「ごめん……なさ…

この人は私の…恩人…な…の」

 

「ウェンディ!!あんた治癒の魔法使ったの!!?何やってんのよ!!!その力を無闇に使ったら…」

 

 

「な…なんでお前がこんな所に…」

ギリッ「ジェラァァァァァァル!!!」

ナツはジェラールに炎を纏わせた拳で殴り掛かる。

 

ゴッ

ジェラールはナツを魔力で吹き飛ばす

「うああああっ」 「ナツ!!!」

 

「相変わらず凄まじい魔力だな、ジェラール」

 

ばっ

「なにっ!!!?」

ジェラールはブレイン足元を崩壊させ、奈落に落とす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ジェラール!!!!」

 

「あ、起きた。」

 

「どこだ!!!」

 

「もう行ったわ。」

 

「あんにゃろぉーーーっ!」

 

「ナツ。少し落ち着け。」

 

「でも!!!」

 

「まずはウェンディを連れて帰る事の方が重要だ。」

 

フルフル「……わかってんよ!!!!!」

 

「行くぞ!!!ハッピー!!!」「あいさ!!!!」

 

ハッピーがナツを、シャルルがウェンディをつかんで飛んでいった。

 

「置いてかれちゃった。」

 

「そうだね。」

 

「ああ。」

 

『グレイくん、ステラちゃん、きこえるかい?』

 

「この声は…」

 

「ん、なにこれ」

 

『僕だ…青い天馬のヒビキだ。』

 

「どこだ!」

 

『静かに!!敵の中におそろしく耳のいい奴がいる。』

 

『僕達の会話は筒抜けている可能性もある。だから君の頭に直接語りかけてるんだ。

さっきナツくんに繋がってね。今こっちに向かっている。君たちも一度こっちに戻ってきてくれ。道は大丈夫かい?』

 

「ん、問題ない。」

 

 

 

 

 

「さぁ。とりあえず戻ろうか。」

 

「とは言ってもどうするんだ?俺は全く道は分からんぞ。」

 

「おねーちゃん、お願い」

 

「たまにはステラがやってよ。」

 

「式神が主に逆らうとは…まぁいいけど。」

 

スキマオープン

 

「さーいこー」

 

「大丈夫なのか?コレ。かなり危なそうなんだが。」

 

「おねーちゃんよりもだいぶ安全。問題ない。」

 

 

「おお!本当に着いた。…どうした?お前ら。」

 

「どうしたじゃないでしょ!!なにあの怪しいの!敵襲かと思ったんだからね!」

 

「それはステラに言ってくれ。」

 

 

ガサガサ「――着いたー!!!!」

 

「ナツ!!!」

 

「どうなってんだ!?急に頭の中に地図が……何故グレイがここに!?置いていっちまったと思ったのに」

 

「ステラのおかげだ。…ステラ、あれはなんなんだ?」

 

「ん、ステラの能力。」

 

「「「能力?」」」

ナツとグレイとルーシィがハモる。

 

「魔法とは違うのかい?」

 

「違う。…とは言い難いけど違う。」

 

「どんな能力なんだ?」

 

「ん、境界を操る程度の能力。」

 

「境界?それって何が出来るの?」

 

「…例えば男と女の境界、生と死の境界、空間と空間の境界なんかを操れる。」

 

「どこら辺が程度なんだ?」

 

「だから…その程度なの。境界を操る程度のことしか出来ない。運命を操ることも、あらゆるものを破壊することも、時を操ることも出来ない。 」

 

 

「…うっうぅ」

 

「ウェンディ!起きたか!!!」

 

「ひっ」ズザザザ…

 

「ごめんなさい…私…」

 

「ねぇウェンディちゃん。それにみんなもだけど……結局ジェラールって誰なの?」

 

「ああ。それな「私が説明しよう」」

 

「エルザ!もう大丈夫なの?」

 

「ああ。魔力以外はもう平気だ。」

 

 

かくかくしかじか

 

 

「「それだけ?」」

 

「んな!?」

 

「だから…それだけなの?」

 

「それだけってだって…エルザは…ジェラールは…」

 

「だから?ルーシィさん。世界にはもっと辛い目にあった人がいる。もっと酷いことをする人もいる。そんな人達と比べたら、確かにジェラールって人がしたことは褒めらるものでは無いけど、それでもそれだけだよ。」

 

「そうか…ちなみにその私よりも辛い目にあったという人はどんな人だったんだ?」

 

「おねーちゃん、お願い」

 

「いや、儂が話そう。」「!?」

ステラの影からステラに似た金髪の女性が現れた。

 

「あ、おかーさん。」

 

「「「「「お母さん!?」」」」」

 

「これは別時空の儂と阿良々木暦という人間の話じゃ。」

 

「スルーなのね。」

 

 

~美人鬼説明中~

 

 

「なんというかその……」

 

「うえっうえっ…」ヒッググス

 

「ちなみにその鬼のお兄ちゃん、その後一人の少女を救うために世界を滅ぼしちゃったりしてる。」

 

「なにやってんのよ……」

 

「カカッ!それもまた、別時空の話じゃがの」

 

「……なんだよ…それ…そんなのよりエルザの方が…」

 

「どうだろうね。龍のお兄ちゃん。君にわかるのかい?同じ奴隷だった仲間に裏切られた人の気持ちが、化物になり、喧嘩もしたことの無いのに三人と殺し合い、自業自得とはいえ命の恩人と殺しあって絞りきった鬼のお兄ちゃんの気持ちが。」

 

「……わかんねぇよ!!!」

 

「ん、その通り。人は他人の気持ちなんか理解できない。そもそも比べるものでもないよ。」

 

「なぁ…二人には、何かないのか?」エルザが聞く

 

「「無い」」

 

「と言うよりも覚えてないね。」

 

「ステラなんてまだ一歳。語るような過去はない。」

 

「そ、そうか。」

 

 

「うえっうえっ…」ヒッググス

 

「ウェンディ!?まだ泣いてたの!?」

 

「だって~救われないなんて~」

 

「そもそも救われたいと思うのが間違いなんだよ。人は一人で勝手に助かるだけ。誰かが誰かを救うなんてことは出来ないんだよ。」

 

「厳しいのね」

 

「ん、そんなことない。普通だよ。エルザさんが、そのジェラールさんが言うところの仮そめの自由を得たのだってたまたま。人間だったステラがおかーさんと同じ能力と容姿をもつ純血の吸血鬼として産まれたのだってたまたま。運がよかっただけだよ。悪かった、かな?」

 

「え?ステラ、それ初耳なんだけど。」

 

「儂は多少聞いとったが…ステラも儂とは違う意味で元人間だったのか?」

 

「言ってなかったけ?うん。ステラは元人間。覚えてないけど。」

 

「その……辛くないんですか…?」

 

「うん。断言出来る。」

 

「本当にそうなの?あたしはそういう所謂転生物の小説を読んだことがあるんだけど、そういう話の主人公ってだいたい前の家族とかが恋しくなるものだけど」

 

「だって覚えてないし。それに今の家族の方がだいじ」

 

「…そうなの。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




だんだん原作と離れていきましたねー。このあとどうしましょう(´・ω・`)


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第5話

「随分と話し込んでいるようだな。」

 

「本当に。呑気なものですわ。」

 

「んと、誰だっけ」

 

「今回の作戦のメンバーだね。全員揃っているみたいだよ。」

ステラたちが過去話をしているといつの間にか全員集まっていた。

 

 

「…なに…あれ……」

ルーシィがなにかに気づき、指を指す。皆その方向に目を向けると黒い光柱が立ち上っていた。

「ニルヴァーナ!!!!!」

 

「ニルヴァーナ?」

 

 

「あそこに…ジェラールがいる!!!」

ナツが光に向かって走り出す。

 

「ナツ!!!!!ジェラールとはどういう事だ!!!!!!」

 

「合わせる訳にはいかねぇ!!!―――」

 

 

 

 

「――ちゃーん!」

空から何かが聞こえ、皆空に目を向ける。

 

「今度はなんだ!?」

 

「スーテーラーちゃーん!受け止―――」グチャァ

空から落ちてきたのはカタナだった。カタナは地面に墜落し、原型が無いくらいにグチャグチャになる。

 

「ヒッ」

 

「ちょっ、うそ…よね…」

 

「たっちゃん?」

 

「何やってるんだよ。」

 

「なんでお前らはそんなに落ち着いてんだよ!!!」

 

「だって…ほら」

ステラがカタナだったものに指をさすと、肉片や血が集まり、元の肉体や衣服に再生する。

 

「受け止めてよ!ステラちゃん!!」

 

「だってたっちゃんだし。」

 

「どういう事よ!!」

 

 

「どうなってんだ?」

 

「ジュビアの肉体を水にする魔法とは違うようだな。」

 

「カタナって確か水の滅龍魔道士だったかしら?」

 

「たっちゃん、とりあえずみんなに自己紹介。」

 

「ええわかったわ。コホン

私は更識刀奈。カタナって読んでね。水の滅龍魔道士よ。」

 

「で、さっきのはなんなんだ?」

 

「ヒ・ミ・ツ。女はヒミツが多いのよ。」

 

「たっちゃんは不老不死。」

 

「なんで言っちゃうのよ!!!」

 

「で、何しに来たんだい?仕事じゃなかったの?」

 

「スルーなのね。仕事は終わったわよ。マスターちゃんとパチュリーさんからのお届けものよ。」

カタナがステラに一冊の本と一枚のメモを手渡す。

 

「これは?」

 

「読んでみなさい。」

 

「ん。………氷結魔法 絶対氷結(アイスドシェル)?」

 

「「なに!?」」

グレイとリオンが反応する。

 

「メモにはなんて書いてあるんだい?」

 

「ん、『本体はまだ起動していないわ。仕事、頑張ってね。byレミリア

この魔法はステラ、あなたが使いなさい。あなたなら右目くらいで十分なはずよ。ps刀奈、私聖十大魔道に選ばれたわ。手続きが面倒だから早く帰って来て手伝いなさい。byパチュリー』」

 

「本体はまだ起動していない。どういうこと?」

 

「多分、ニルヴァーナの事だね。」

 

「知っているのか!?」

 

「うん。ニルヴァーナは光の柱ではなく巨大な都市なんだ。多分そういうこと。」

 

「あなたのギルドのマスターは未来予知ができるんですの?」

 

「レミィおねーちゃんは運命を操る吸血鬼。占いとか得意。」

 

「んなことより!!あんな魔法を妹に使わせるかよフツー!!」

 

「どんな魔法なの?アイスドシェルって」

 

「相手を溶けない氷で閉じ込める魔法だ。「えいっ」…どうした?」

 

「なんでもない。つづけて。」

 

「あ、ああ。そして、」「自分の体は氷になる。」

 

「そう。」

 

「まさか使う気か!?」

 

「うん。ちょうどいい。」

 

「なにがだい?」

 

「カカッ。それは後のお楽しみと言うやつじゃ。儂はそろそろ戻るぞ。ふわぁぁ」

 

「ん、バイバイおかーさん。」

キスショットはステラの影の中に消える。

 

 

 

「さて。これからどうする。」

 

「つるつるさん?どうするって?」

 

「六魔将軍の事だ。ニルヴァーナも大事だが、奴らを止めれば止められるかもしれん。」

 

「それは無理。ほら」

ステラはスキマを開き何かを落とす。

 

「「「なっ!?」」」「「嘘っ!?」」「へっ!?」

落ちてきたのは気絶している六魔将軍の全員だった。

 

「えっへん」

 

「どうやったんだ?」

 

「スキマを開いてタライ落とし。」

 

「いつの間に…………

 

『相手を溶けない氷で閉じ込める魔法だ。「えいっ」…どうした?』

 

…あのときか!」

 

「うん。」

 

 

 

 

ズゴゴゴゴゴゴ ゴガァ

「なんだよありゃあ?」

 

「「まさか…」」

 

「ニルヴァーナだっ!!」

 

「あいすどしぇる。」ピキーン

ニルヴァーナが起動した直後に凍りつく。

 

「「「「はえーよ!!!!!!」」」」

 

「もうちょっともったいぶった方が良かったと思うよ。」

 

「そう?」

 

「というか何故無事なんだ?」

 

「無事じゃない。ほら」

ステラは右目をあける。そこには眼球が無くなっていた。

 

「ちょ、どうしたのよそれ!」

 

「あれ」

ステラは凍りついたニルヴァーナを指さす。

 

「ステラの右目があの氷になったということ?」

 

「そゆこと。」

 

「「どれだけ規格外なんだ……」」

 

 

「ワハハハハ!ずいぶんとうちのギルドを食い散らかし「うるさい」ゴスっ グハァ」

 

 

「で、ニルヴァーナはどうするの?あのまま放置という訳にはいけないでしょ?」

 

「こうする。」スキマオープン

ニルヴァーナはステラが開いたスキマに落ちていった。

 

「これでステラは不滅。オマケにニルヴァーナゲット。一石二鳥」

 

「「「どういう事だ?」」」

 

「ステラは不死身の吸血鬼。だけど完全じゃない。完全に消滅したら流石に死ぬ。でも体の一部でも残っていれば死なない。この場合ニルヴァーナを包む氷があれば甦れる。」

 

「そうか。使うなよ?ニルヴァーナ。」

 

「使う必要なんてない。光と闇を入れ替えることくらい造作もない。」

 

 

「おーーーい!!!!」

 

「ナツ!!!………?」

 

「ナ………ツ……ジェラール!?!?」

ナツが皆の元に戻ってきた。……ジェラールに担がれて

 

「ジェラール?何故ここに……」

 

「ニルヴァーナを破壊しようとしていたらいつの間にか氷に包まれていた。この少年と一緒にな。とりあえず砕いて脱出し、魔力が集まっているここまで来たんだ。」

 

「そうか。おまえ……どうして…ここに…」

 

「わからない

エルザ…エル…ザその言葉しか覚えていないんだ……」

 

「え?」

 

「教えてくれないか?オレは誰なんだ?

君はオレを知っているのか?」

「エルザとは誰なんだ?何も思い出せないんだ。」

 

「私が…私がエルザだ。

お前の名はジェラール。私のかつての仲間だ。

だが乱心したお前は死者を冒瀆し仲間をキズつけ、評議院さえも破壊し……シモンを殺した。」

 

「それを忘れたと言うつもりなら心に剣を突き立てて刻み込んでやる!!!!私の前に来い!!!!!」

 

「オレが…仲間を…そんな…

オレはなんということを……オレは…オレはどうしたら…」

 

「(これがあのジェラール?まるで…)」

 

「ならウチにこない?」

 

「「「「ステラ!?」」」」

 

「どういう…事だ?」

 

「あなた、気に入った。ステラ直属の執事をやって欲しい。というかやれ。」

 

「いいのかい?そんな勝手に決めて」

 

「いーの。だって欲しいもん。執事さん。それにあれだよ?後輩だよ?余接おねーちゃんの」

 

「後輩………これからよろしく、後輩」

 

「決定…なのか。」

 

「うん。ついでに記憶も戻してあげるよ。そのうえで罪を償えばいい。」

 

「だがどうやって!!!」

 

「ヒゥッ いきなり大きな声を出さないでよ。」

 

「す、すまん。」

 

「色々だよ。ボランティアとか…ボランティアとか…あとー……ボランティアとか!!」

 

「ボランティアだけじゃない。」

 

「だってほかにおもいつかな「メェーン」✧*。 ?」

 

「どうしたおっさん!!」

 

「トイレの香りと思ったら何かにぶつかった~」✧*。

 

「何か地面に文字が…」

 

「こ、これは術式!!!?」

 

「いつの間に!? 」「閉じ込められた!?」「誰だコラァ!!」

 

「手荒な事をするつもりはありません。しばらくそこを動かないでいただきたいのです。

私は新生評議院第4強行検束部隊隊長 ラハールと申します。」

 

「新生評議院!?」「もう発足してたの!?」

 

「我々は法と正義を守るために生まれ変わった。いかなる悪も決して許さない。」

 

「………」イライラ

 

「オイラたち何も悪いことしてないよっ!!」

 

「お……おう!!」

 

「存じております。我々の目的は六魔将軍の捕縛。連れていけ!!!」 「はっ!!!」

気絶している六魔将軍が評議院の兵士達に連れていかれる。

 

「もうよいだろ!!術式を解いてくれ!!漏らすぞ!!」

 

「いえ…私たちの本当の目的は六魔将軍ごときではありません。」

 

「へ?」

 

「評議院への潜入…破壊、エーテリオンの投下、そしてそれをさらに上回る悪。貴様らだジェラール・フェルナンデス!そしてステラ・スカーレット!!

来い!!!!抵抗する場合は抹殺の許可も降りている!!!!」

 

「………」イライラ

 

「そんな!!」

 

「ちょっと待てよ!!!」

 

「そいつらは危険だ。二度とこの世界に放ってはいけない。」

 

「絶対に」

 

 

「……。」

 

「殺して。」

 

「え?」

「ステラ!?」「おい!!」

 

「…殺れ」「はっ!!!」

グサッ グサッ グチャ バタッ

ステラに数本の槍が刺さり倒れる。

 

「次は貴様だ。」

 

「……殺せ」

 

「そうか。殺れ」「はっ!!!」

 

「待ってください!!ジェラールは記憶を失っているんです!!何も覚えてないんですよ!!」

 

「刑法13条によりそれは認められません。」

 

「で、でも!!」

 

「いいんだ。抵抗する気はない。

君のことは最後まで思い出せなった。本当にすまないウェンディ。」

 

「この子は昔あんたに助けられたんだって。」

 

「そうか。オレは君たちにどれだけ迷惑をかけたのか知らないが誰かを助けたことがあったのは嬉しいことだ。」

 

 

「他に言うことはないか?」

 

「ああ。」

 

「………殺「させるかぁ!!!」なっ!?」

 

「ナツ!!!」「相手は評議院よ!!!」

 

「貴様…」

 

「そいつは仲間だぁ!!!!つれて帰」

 

「例外の方が多い規則」

ズトーン

 

 

「やめろ。」

 

「余接?」

 

「ジェラールはボクの後輩になる男だ。死に方くらいは選ばせたい。」

 

「なんだと!!!!!」「っだよそれ!?」

 

 

「さぁ後輩。どう死にたい?」

 

「……できるだけ、辛く死にたい」

 

「おっけー。何か言うことは?」

 

「……そうだ…お前の髪の色だった。またな、エルザ」

 

「?ああ。」グスッ

 

スターン

ジェラールの首が跳ぶ

 

「さぁ。これで満足だろ?評議院。さっさと帰れ」

 

「あ、ああ。六魔将軍の捕縛、感謝する。行くぞ!」

「はっ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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暗殺教室…だよ~ 第6話

「…………」

評議院が去った後一人を除いた全員に言いようのない怒りと悲しみに満ち満ちていた。

 

 

「ニャーハッハッケホッケホッ」

 

「「「「「??」」」」」

 

「ケホッおねーちゃ…槍抜いて…肺に刺さって…ケホッ」

 

「はいはい。」ズボっズボっ――

 

「ニャッハハハーやってやったぜぃ!流石ステラ!」

 

「えと…ステラなの?」

 

「ほかの誰に見える?言ったはず。ステラは不死身。」

 

「なら何故すぐに起きなかったんだ?」

 

「だって…奴らステラが死なないって分かったら絶対連れてくじゃん。それはめんどい。」

 

「そ、そうか。」

 

「じゃあジェラールも!!」

 

「現実はそう甘くねーよ。龍のお兄ちゃん。」

 

「そうか。」_●︎/L

 

「で、これから皆はどうするんだい?」

 

「僕達はギルドに戻るつもりだけど」

 

「私たちもだ。」

 

「私たちもだな。ただ、」

 

「「「すっごく休みたい。」」」

 

 

「…あの、よかったら化猫の宿に来ませんか?ここから近くなので」

 

「「「ほんとか!」」」

 

「ひっは、はぃ」

 

 

「ボク達はどうするんだい?ステラ」

 

「んー、とりあえず帰りたい。あ、ジェラールの死体どこ?」

 

「はい」⊃

 

「ありがと。」

 

「どうするんだい?それ」

 

「こうする」ガブッ

 

「あ、」

 

「「「「え?」」」」

 

「ステラ?何して」

 

「うっ、くっ、はぁはぁ。オレは、死ななかったのか?」

 

「ジェラール!?さっき死んで……」

 

「おはようジェラール。これからよろしくね?執事さん!」

 

「どういう事だ?」

 

「後輩くん。君はステラの眷属になったんだよ。吸血鬼になったって事だ。」

 

「とりあえずはいこれ」⊃

ステラは赤い液体が入った小瓶を差し出す。

 

「これは?」

 

「ステラの血で作った薬。吸血鬼としての格が上がる。日に当たっても大丈夫になったりとか。さ、飲んで」

 

「あ、ああ。」ゴク

 

「何か変わったのか?」

 

「変化は少ないだろうね。ステラは最高クラスの吸血鬼。その眷属なんだから君もかなり強いはずだからね。」

 

「さ、帰ろっか。」

 

「うん/ああ」

 

「ウェンディーちゃーん!」

 

「はーい?」

 

「ステラ達は先に帰るからー!

じゃーねー!!!」(*≧▽≦)ノシ))

 

「エルザ!」

 

「ジェラール!」

 

「近いうちにお前達のギルドに顔を出す!またな!」

 

「ああ!」

 

スキマオープン

「ウオワァ!?」

 

 

 

 

 

 

紅魔館着

「レミーおねーちゃん!ただいま!!」

 

「おかえりなさいステラ。よく頑張ったわね。……そちらの方は?……もしかして彼氏?」

 

「ちがうよー。ステラの眷属だよー。自己紹介はよ」

 

「あ、ああ。ジェラール・フェルナンデスだ。よろしく頼む。」

 

「そう。眷属。本当なの?余接」

 

「うん。間違いないよ。ボクは疲れたから寝るね。おやすみー」余接は自分の部屋に戻っていく。

 

「あなたほど自由な使用人は珍しいわね。おやすみなさい。あーそうそうステラー」

 

「なにー」フワァ

 

「眠そうね。あなたがいない時にじいさんが来たわよ。あなたにこの本を渡しとけってさ。」⊃

 

「なにこれ……『全世界魔眼全集』?」

 

「あなた右目失くしたでしょ。新しく目を付けるならせっかくだから魔眼にしなさいってさ。」

 

「おー。せっかくだからなまらすげー中二くさいのにしてやろーと。」

 

「ま、頑張りなさいな。」

 

「じゃ、おやすみおねーちゃん。」

 

「ええ。おやすみなさい」

 

「ジェラールは着いてきてねー」

 

「あ、ああ。」

 

 

 

 

 

 

「ん、ここがジェラールの部屋ね。隣はステラの部屋だから。」

 

「…いいのか?」

 

「うん。ジェラールは従僕で執事だけどそれ以前に家族だからね、これくらいは当然だよ。何かいるものがあったらステラかパチェ姉、ていってもわかんないか。明日紹介するよ。おやすみ。」

 

「ああ。おやすみ。」

 

 

 

 

 

 

次の日 早朝 咲夜の部屋

「余接おねーちゃん、咲夜さんおはよー」

 

「おはようステラ。はやいね」「おはようございますステラお嬢様。」

 

「どうしたんだい?ステラ朝早くから」

 

「後でジェラールに館の案内してあげてよ。」

 

「おっけー。」

 

「ん、じゃねー」|・x・)ノシ

 

 

 

 

 

 

図書館

「パチェ姉いるー?」

 

「いるわよステラ。何かしら?こんな朝早くから」

 

「んーちょっと相談が「あ、ステラおはよー」ん?あ、おはよーかんちゃん。そうでも無いはずなのに久しぶりな感じだね。」グワシッ

 

「それは言っちゃダメなやつだよ。」グワシッ

 

「「モフニャー」」ユリユリ

 

「はいはい。百合百合してないで。で、何のようなの?」

 

「あーそうだった。はいこれ」⊃

 

「なにこれ。『全世界魔眼全集』…ああそういう事ね。で、私は何をすればいいの?」

 

「いい感じに中二くさいやつを一緒に選んでちょーだい!かんちゃんも!」

 

「いいわよ。」「うん!」

 

「そういえばたっちゃんは?」

 

「お姉ちゃんはさっき仕事が終わったから部屋で寝てるよ。」

 

「そっかー。」

 

「あ、ステラこれはどうかしら?チャクラの流れを見る眼『写輪眼』色は普段は黒。多分魔力もいけるんじゃないかしら。あと相手の技を完全に再現出来るそうよ。」

 

「んー…地味」

 

「これは?真後ろ以外全方位見える眼『白眼』色は白」

 

「んー…能力は地味だけど、白…候補1かな。他にはー…心を読む目『第3の目』これは?」

 

「あら。それサトリ妖怪のやつじゃない。右目でも左目でも無いわよ。」

 

「ふーん。後でつけちゃお。」

 

「あ、これは?死の線を見極める眼『直死の魔眼』色は青かな。」

 

「もういっそいくつかの能力を組み合わせちゃえば?」

 

「「それだ!」」

 

「うーん…………

よし決めた!能力は『直死の魔眼』『写輪眼』『千里眼』、色は白で直死の魔眼はONとOFFの切り替え可能で、ONの時だけ青。オマケに『第3の目』も付けちゃおう。」

 

「で、どうやって作るの?」

 

「物質創造能力で作ってこう、グイグイっと!」

 

 

 

 

 

「でーきたー!見てみてー!」

 

「上手くいった見たいね。能力もちゃんと使えるのかしら?」

 

「ん、問題なし!」

 

「でもこれで本気で何の妖怪か分からなくなったわね」

 

「むー、吸血鬼だよー。」

 

「はいはい。」

 

「ちょっと慣らすために仕事行ってくる!じゃねー」(*≧▽≦)ノシ))

 

 

 

 

 

紅魔館 広間 クエストボード

「なんかいい仕事ないかなーっとなにこれ」

 

超生物の暗殺or救済

 

詳細は現地にて説明

 

報酬 100億円

 

 

「は?円?これって確か前の世界の時の…はっ!神様の仕業か!」

 

 

 

 

 

 

 

「行って来まーす!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




六魔将軍編が終了ですな。
大魔闘演武編まではいくつかの世界を巡る感じです。


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第7話

「行って来まーす!!!!」

 

「ちょっと『待って』!」

 

「かんちゃん!?」ピタッ

 

「はぁはぁ、私も、連れてって」

 

「ん!いーよー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3年生の初め、僕等は2つの事件に同時にあった。

 

『月が!!爆発して七割方蒸発しました!!我々はもう一生三日月しか見れないのです!!』

 

 

黄色いタコの様な謎生物が喋り出す。

「初めまして。私が月を爆った犯人です。来年には地球も爆る予定です。君たちの担任になったのでどうぞよろしく」

 

「「「「(まず5・6ヶ所ツッコませろ!!)」」」」

クラス全員がそう思った。

 

 

「防衛省の烏間という者だ。まずはここからの話は国家機密だと理解頂きたい。」

「単刀直入に言う

この怪物を君たちに殺してほしい!!」

 

 

「……え、なんすか?そいつ攻めてきた宇宙人かなんかすか?」

 

「失礼な!生まれも育ちも地球ですよ!」

 

 

「詳しいことを話せないのは申し訳ないがこいつが言ったこと真実だ。月を壊したこの生物は来年の三月地球をも破壊する。

このことを知っているのは各国首脳だけ。世界がパニックになる前に…

秘密裏にこいつを殺す努力をしている。つまりは暗殺だ。」

シャッ

烏間がタコにナイフを突き刺すがかわされる。

 

「だがこいつはとにかく速い!殺すどころか眉毛の手入れをされている始末だ!!丁寧にな!!」

「満月を三日月に変える程のパワーを持つ超生物だ!

最高速度は実にマッハ20!!」

 

「へー。それはすごいねー」

どこからか声が聞こえる

 

「何者だ!!」

 

「こっちこっち!上!」

 

烏間を含む全員が上を向くと天井、タコの頭上にナニカがあった。

 

「よっと」スタッ 「…」スタッ

降りてきたのは左目が金、右目が白で胸元に目のようなものが浮いている金髪の幼女と水色の髪の少女だった。

「何者だ?」

 

「お仕事の依頼があったのでまいりました。ステラ・スカーレットです」

 

「更識簪です。」

 

「依頼?聞いていないぞ。どんな依頼だ」

 

「………えと…なんだっけかんちゃん?」

 

「もう。はいこれ依頼書」⊃

 

「ありがと。読み上げるねー

コホン

超生物の暗殺or救済

 

詳細は現地にて説明

 

報酬 100億円」

 

「(救済?暗殺は分かるが救済とはなんだ?)」

 

「それはステラが聞きたいよ。超生物って言うのはこの黄色いのでいいの?」

 

「はい。私が月を爆ったマッハ20の犯人です。」

 

「まて。今の声に出ていたか?」

 

「サーテドーカナー」

 

「「「「(嘘ヘタ!?)」」」」

 

「で、その超生物がこんなとこでなにやってんの?

『三行で説明しろ』」

 

「私から国に提案しました

殺されるのはゴメンですが

椚ヶ丘中学校3年E組の担任ならやってもいいと。

…ニュヤ!?今何を!?」

 

「「「「「???」」」」」

 

「こいつの狙いはわからん。だが政府はやむなく承諾した。君たち生徒に絶対に危害を加えない事が条件だ。」

 

「ん、理由は2つ、教師として毎日教室にくるのなら監視ができるし、30人もの人間が殺すチャンスを得る。

……て感じかな?」

 

「あ、ああその通りだ。」

 

 

「ところでお二人もどうです?彼らとともにE組で学びませんか?」

 

「ん、どうする?かんちゃん。ステラはどっちでもいいけど」

 

「どうしよっか。私はもう1回中学生やるのはちょっと……」

 

「んー…………はっ!」

 

「何か思いついたの?」

 

「かんちゃん!先生やろう!」

 

「「「「「は?」」」」」

 

「ぶっちゃけステラはこのタコ殺す気はあんまりないし救済の方で依頼達成するつもりだから普段はこのタコをほかの暗殺者から守るにはここいる方が都合がいいじゃん?」

 

「まぁ、うん。でもなんで先生?」

 

「勉強したくない!!!」

 

「そういえばステラ、全く勉強出来なかったね。特に普通教科。でも何を教えるの?まず先生やってもいいの?」

 

「私は全然構いませんよ」

 

「俺も構わない。理事長には俺が話をつけておこう。だが、生徒達の暗殺の邪魔だけはしないでくれ」

 

「だってさ。どうする?」

 

「なら…やろっか。」

 

 

「みんなーこれからよろしくねー♪」(*≧▽≦)ノシ))

 

「「「「「(テキトーすぎるだろ!?)」」」」」

 

「む、失礼な。ステラは別にテキトーじゃない」

 

「「「「「心読まれた!?」」」」」

 

「顔に書いてあるよ?」

 

「「「「「書いてない!」」」」」

 

「「そういうと思って書いておきました♪」」

ステラと簪はどこからか水性ペンを取り出す。

 

「「………」」プルプル

タコと烏間が顔を逸らし肩を震わす

 

「え!?嘘でしょ!?」

「誰か鏡持ってない!?」

「ちょっお前書かれてるぞ!ww」

「お前もな!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




暗殺教室では、基本は原作道理に進めるつもりです。つもりなだけですけど………


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第8話

3-E 教室

ガララ

扉が開く。黄色いタコのような何かが教壇に立つ。

「HRを始めます。日直の人は号令を!」

 

「起立!!」ジャキジャキ 全員が同時に銃を構える

 

「気をつけ!!」

 

「れーい!!!!」パパパパパパパ

銃口から多量のbb弾が放たれるが全てかわされてしまう。

 

 

「遅刻なしと。素晴らしい!先生とてもうれしいです。

残念ですねぇ、今日も命中弾ゼロです。数に頼る戦術はここの思考をおろそかにする。目線、銃口の向き、指の動き。一人一人が単純すぎます。っと、今日は新たに二人、E組で授業を教えてくれる先生を紹介します!ではどうぞ」

 

「「はーい」」

ガララ

 

「ん、数日ぶりだね。ステラはステラ・スカーレット。紅の吸血鬼(スカーレットヴァンプ)所属の吸血鬼だよ。

 

「私は更識簪です。よろしく」

 

「「「「「よろしくお願いします!!」」」」」

 

「元気があってよろしい。お二人はそれぞれ、更識先生には護身術、スカーレット先生には怪異等について教えてくれます。この二つの授業は自由参加なので参加したい人だけ参加して結構です。ちなみに先生はスカーレット先生の授業には全て参加するつもりです!」

 

「「「「「あんたも教わるのかよ!?」」」」」

 

 

「あ、ステラのことは皆呼び捨てでいーからね!みんな歳上だしさ!」

 

「おや、そうなのですか?」

 

「うん。ちなみにみんな何歳だと思う?」

 

「ちなみに私は17歳だよ。」

 

 

「はい!」一人が手を挙げる

 

「ん、ふわふわした子。自己紹介もよろしく」

 

「ふわふわって。えと、倉橋陽菜乃です!7歳くらい?」

 

「ちがうよー。」

 

 

「はい」また一人手を挙げる

 

「ん、青髪の子、男女どっち?」

 

「ぼくは男だよ!?「うそー!?」…潮田渚です。10歳くらい?」

 

「ホントは女の子じゃない?ちがうよー。答えはなんと……」

 

「「「「なんと?」」」」

 

「まだ一歳になったばっかりだよー」

 

「「「「「そっちのが嘘だろ!?」」」」」

 

「むー、不死身だからってみんながみんなロリババアじゃないんだからねー!」

 

キーンコーンカーンコーン

「銃と弾を片付けましょう。授業を始めます」

 

「「「「「ゥオイ!?」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お題にそって単価をつくってみましょう。ラスト7文字を『触手なりけり』で締めて下さい。

出来た者から今日は帰ってよし!」

 

6時間目、ステラと簪は昼頃までは職員室でのんびりしていたが、流石に暇すぎたので生徒にまじって授業に参加していた。

 

「先生しつもーん」

 

「…?何ですか茅野さん」

 

「今更なんだけどさぁ、先生の名前なんて言うの?ほかの先生と区別する時不便だよ」

 

「名前…ですか、名乗るような名前はありませんねぇ。

なんなら皆さんでつけてください。今は課題に集中ですよ」

 

「はーい」

 

 

「あれ?先生の名前ってしにがムグムグ」

 

「スカーレット先生黙っててください!?なんで知ってるんですか」ヒソヒソ

 

「ステラの胸元の目には心を読むのうりょムグムグ」

 

「かんちゃん先生黙ってて。面白くないじゃん」

 

 

ガタッ

「お、もうできましたか渚くん」

 

昼飯の後で僕らが眠くなる頃に先生が薄いピンク色になる時がある。茅野の質問への反応も少し遅れた。多分先生も一番油断する時間なんだ。

 

ヒュッ ドッ

渚が先生にナイフで切りかかるが触手で腕を掴まれ止められる。

 

「…言ったでしょうもっと工夫を

 

ギュッ

 

渚が先生に抱きつき、先生の視界にbb弾グレネードが視界に入る

 

バァァン!!

グレネードが爆発し、bb弾が飛び散り渚は倒れる。

 

「しゃあ!100億いただきぃ!まさかこいつも自爆テロは予測してなかっただろ!」

 

「ちょっと寺坂渚に何持たせたのよ!」

 

「あ?おもちゃの手榴弾だよ。

ただし火薬を使って威力を上げてる。300発の弾がすげぇ速さで飛び散るように」

 

「なっ…」

 

「人間が死ぬ威力じゃねーよ。俺の100億で治療費くらい払って……無傷?」

 

「実は先生月に一度脱皮をします。脱いだ皮を爆弾に被せて威力を殺した。つまりは月一で使える奥の手です。」

 

先生の顔は見るまでもなく、真っ黒。ど怒りだった。

寺坂、吉田、村松の三人が怒られ、渚は褒められた。

 

 

 

「殺せない…先生…あ、名前『殺せんせー』は?」

 

殺せんせーと僕らの暗殺教室、始業のベルは明日もなる。

 

「ねぇかんちゃん」

 

「何?」

 

「授業も結構することないね」

 

「うん。」

 

 

 

 




放課後!ステラの怪異解説!1時間目

「という訳でこれからあとがきで怪異解説をします!」

「何がというわけなのさ」

「今回の生徒はかんちゃんと殺せんせーだよ!」

「スルーなの?」

「ヌルフフフ。よろしくお願いしますスカーレット先生」

「ここではメタありギャグありオチは無しのお気楽空間なので殺せんせー?どんどん死んでいいからね!」

「ニュヤ!?先生死ぬ気はありませんよ!?」

「ステラ、今日結構テンション高いよね」

「先生やるの初めてだからね!」

「ヌルフフフ。分かりますよその気持ち。頑張ってください」

「ふふん♪今回解説するのはこの子!」

物語シリーズより『障り猫』

「障り猫、ですか?初めて聞きますね」

「この子はIS編第1話でステラに憑依して戦ってくれた怪異だね。」

「私がまだ出てない頃だ」

「この子の外見は銀色で尾の無い猫だね。取り憑かれると髪が白くなって猫耳が生えてくるよ」

「それはぜひとも見たいですねぇ」

「ホント、見てみたいよねー。大人キスショット白髪猫耳バージョン。」

「それ本人が言う?」

「特性はエナジードレイン。それと障り猫から派生してブラック羽川っていう最近の怪異がいるね。呼ぶ?」

「呼べるんですか?」

「ステラは怪異を司る吸血鬼兼神だからね。でもまぁやめとこうかな」

「なんで?」

「いやだって先生が熟女趣味から年下趣味になったらE組のみんなとかかんちゃんが大変でしょ?」

「なんで先生の趣味を!?」

「そんなにえっちぃの?」

「下着姿の猫耳女子高生」

「え?」

「下着姿の猫耳女子高生」

「それ…お姉ちゃんじゃないの?」

「違うよ?多分いまのたっちゃんとタメ張れるんじゃないかなー」

「そんなに強いんですか?そのお二人」

「お姉ちゃんは究極の不老不死で水の滅龍魔道士。……え?これとタメ張れるの!?障り猫まじやべぇ」

「かんちゃん?口調崩れてるよ。障り猫はそんなに強くないよ。でも取り憑いた羽川翼っていう人が凄かったの。なんせ吸血鬼と比べたら雑魚だった障り猫を最強クラスの怪異にまではね上げたからね。」

「すごい人がいるものですねぇ」

「先生も結構すごいよね。死神時代とか特に」

「やめてくださいスカーレット先生!?メタはよくてもネタバレはダメでしょ!?」

「にゃははー!では今回はここまで!
起立!気をつけ!れい!」

「「ありがとうございました!」」



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第9話

いっち にー さーん し

「晴れた午後の運動場に響く掛け声。平和ですねぇ

…生徒の武器がなければですが」

 

「そだねー」

 

 

 

「八方向からナイフを正しく振れるように!どんな体勢でもバランスを崩さない!!」

 

「ほかの人より遅れてもなげやりにならないで!遅くてもいいから一発一発を丁寧に!」

簪と烏間が体育の授業でナイフの振り方を教えている。

 

「この時間はどっか行ってろと言っただろう。体育の時間は今日から俺の受け持ちだ」

 

「そんなこと言われてもさーカラスせんせ?職員室って結構暇なんだよ?」

 

「はぁ。追い払っても無駄だろうがな。せいぜいそこの砂場で遊んでろ。」

 

「むー。こうなったらツッコミどころ満載の作品作ってやる!やるよ!殺せんせ!」

 

「ええ!スカーレット先生!負けませんよ!」

 

 

 

「…やっと暗殺対象を追っ払えた。授業を続けるぞ」

 

「でも烏間先生こんな訓練いみあるんすか?しかも当のターゲットがいる前でさ」

 

「勉強も暗殺も同じことだ。基礎は身につけるほど役に立つ」

 

「……?」

 

「例えばそうだな…磯貝君、前原君そのナイフを俺に当ててみろ」

 

「え?いいんすか?二人がかりで」

 

「対先生ナイフなら俺たち人間に怪我はない。かすりでもすれば今日の授業は終わりでいい。」

 

「え、えーと。そんじゃ」ヒュッ

 

=͟͟͞͞ '-' )スッ「さぁ。」

 

二人がかりで切りかかるが全てかわすかいなされ当てられない。

 

「俺に当たらないようではマッハ20の奴に当たる確率の低さが分かるだろう。…見ろ!今の攻防のあいだに奴らは…

砂場に大阪城を作った上に着替えて茶まで立てている。その隣では君たち全員の像を作り砂でできたリオレウスに襲わせているぞ」

 

「「「「「(何処の何時代だ!?)」」」」」

 

「大阪のモンハン時代だね」

 

「「「「「だから心を読むな!」」」」」

 

「にゃははー」

 

 

 

 

 

「………!カルマ君…帰ってきたんだ」

 

「よー渚くん久しぶり

わ、あれが例の殺せんせー?すっげホントにタコみたいだ」

 

「赤羽業君ですね。今日が停学明けと聞いていました。初日から遅刻とはいけませんねぇ。」

 

「あはは、生活リズム戻らなくて。

とりあえずよろしく、先生!」

 

「こちらこそ。楽しい一年にして行きましょう」

ギュッ ドロォ 握手した途端先生の触手が溶ける。

 

「へー。ホントに効くんだ、対先生ナイフ。細かく切って貼っつけてみたんだけど。

けどさぁ先生こんな単純な手に引っかかるとか…しかもそんな所まで飛び退くなんてビビりすぎじゃね?

殺せないから、殺せんせー、て聞いたけど……

あっれぇ?ひょっとしてチョロい人?」

 

 

 

「ねーねーなっちゃん、ステラE組来てからそんな経ってないから知らないんだけどあの子、どんな人なの?」

 

「なっちゃんって……うん。1年2年が同じクラスだったんだけど、2年の時続けざまに暴力沙汰で停学食らって……このE組にはそういう生徒も落とされるんだ。

でも…今この場じゃ優等生かもしれない」

 

「…どういう事?」

 

「あ、茅野。」

 

「なるほどね」

 

「かんちゃん?」

 

「赤羽業君。強いよ、多分磨けば学園にいた頃のお姉ちゃんを上回るくらいハイスペック。」

 

「ふーん」

 

「更識先生のお姉さん?」

 

「どんな人何ですか?」

 

「うーん。まぁいいかな、対暗部用暗部更識家17代目当主更識楯無。暗殺もできたとおもうよ。」

 

「「す、すごい人なんだね」」

 

「まぁ今はかんちゃんの師匠のパシリ兼お手伝いだけどね」

 

「上には上がいるんだね。」

 

 

 

 

 

 

 

ブニョンブニョン

「さっきから何やってんだ?殺せんせー」

ブニョンブニョン

「さぁ……」

ブニョンブニョン

「壁パンじゃない?」

ブニョンブニョン

「ああ…さっきカルマにおちょくられてムカついてるのか」ブニョンブニョン

「触手が柔らかいから壁にダメージ行ってないな」

ブニョンブニョン

ブニョンブニョン

「ブニョンブニョンうるさいよ殺せんせー!小テスト中なんだから!!」

 

「こ、これは失礼!!」

 

 

 

 

今日、次の日とカルマの嫌がらせのような暗殺が続いたが、さらに次の日にはさっぱりとしていた。何があったのかな。

 

「ねぇかんちゃん」

 

「なに?」

 

「カルちゃんに教えられる嫌がらせの魔法って無い?」

 

「……ステラってさ、レミリアさんとは別ベクトルでネーミングセンス無いよね。」

 

「そう?可愛いじゃん、なっちゃんとか」

 

「確かにあの子はかわいい。妹に欲しいよね」

 

「せめて弟にして!?」

 

「「いたんだ。」」

 

「もう!ボクは男の子なんだからね!バイバイ!」ノシ

 

「男の娘な弟。いいかも……」

 

「ステラ!?」

 

 

 

 

 

 




放課後!ステラの怪異解説!2時間目
「2時間目です。今回の生徒はこの御二方!ロリ&ショタ!なっちゃんとカエデちゃんだよー」

「あはは、どうも潮田渚です。」

「茅野カエデです。」

「2人ともかたいよー?もっとゆるくゆるくー」

「えっといいの?」

「いーのいーのー。前回はほとんど紹介してなかったからね。」

「いいの?それで」

「こう言っておけばきっとダイジョブ…コホン。
本作品、特にあとがきは作者の自己満足で出来ています。怪異についてちゃんと知りたい人は自分で調べてね。………うし。これで好き勝手できるぜぃ!」

「「あははは。」」

「さて。二人は何がききたいかな?」

「はい!かいいって何?」

「ん、怪異っていうのは神や妖怪変化、一応都市伝説なんかがそうだね。有名なのは神隠しとかかな?あとは異世界にいく方法とか」

「神様もそうなの?」

「うん。神様っていってもみんなが思い浮かべるような全知全能の存在なんかじゃないよ?妖怪とそんなに変わらない。畏れられるか信仰されるかの違いだし、妖怪から神になることもあるし神が妖怪になることもある。
で、今回紹介するのはこの子!」

『赤マント』IS編7話登場

「あ、聞いたことあるかも。」

「ん、そうだね。読者さんにも聞いたことある人もいるんじゃないかな?」

「どんな怪異何ですか?」

「ん、『赤マント』昭和初期に語られた「都市伝説」・「噂」・「恐怖デマ」の一種。赤いマントを身に着けた姿からこの名で呼ばれる怪人譚だよ。
色んな説やお話があるけどひとつ上げるとこう。
赤マントはトイレに現れて入ってきた人にこう言うの。「赤い紙と青い紙、どっちが欲しい?」って」

「答えるとどうなるの?」

「どうなると思う?なっちゃん」

「ボク?えっとじゃあ………赤だと赤いトイレットペーパーを渡されて青だと青いトイレットペーパーが渡されるとか?」

「違う違う!全然違うぜなっちゃん!」

「急にテンション上がったね。そんなに違いました?」

「答えはこう
赤を選ぶと自身の血で真っ赤に染まって死に、
青を選ぶと全身の血が抜かれて体が真っ青になって死んだり、貯水タンクの中に閉じ込められて溺れ死んだりするよ。」

「うわー。かなりえぐいね」

「ち、ちなみに選ばなかったらどうなるんですか?」

「んー、答えなかった例が無いからわかんないけど多分答えるまでずっと付きまとって聞いてくると思うよ?」

「ずっとっていうと……」

「おはようからおやすみまで赤いマント装備の厨二病おっさんと生活することになるね」

「「地獄だ!?」」

「ほんとにね。マントの中身がステラ並の美少女だったらいいのに」

「「(自分で言うんだ…)」」

「ぶっちゃけステラ並の美少女はそうそういないと思ってる。」

「「そうだけど!」」

「という訳で今回はここまで!
起立!気をつけ!れい!ジャネッ!」ピュン

「「逃げた!?」」





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第11話

「…今日から来た外国語の臨時教師を紹介する」

 

「イリーナ・イェラビッチと申します。皆さんよろしく!!」

 

「(…すっげー美人)」 「おっぱいやべーな」

「(…で、なんで殺せんせーにベタベタなの? )」

 

「ねぇステラ」

 

「どったの?」

 

「ステラも胸、大きい方が好き?」

 

「ステラも女の子だよ!?…ステラは小さい方が好きだよ?可愛いじゃん」

 

「(良かった…)」

 

「何が?」

 

「はっ!?な、ナンデモナイヨ?」

 

 

「本格的な外国語に触れさせたいとの学校の意向だ。英語の半分は彼女の受け持ちで文句はないな?」

 

「…仕方ありませんねぇ」

 

 

「なんかすごい先生来たね。しかも殺せんせーにすごく好意あるっぽいし」

 

「そう思っちゃううちはまだまだだよ?カエデちゃん」

ステラがカエデの机の上に頭だけを出して話しだす。

 

「ステラちゃん先生!?」

 

「……どういうことですか?スカーレット先生」

 

「全部演技だよ?あれ。」

 

「そうなの?すごい人なんだね」

 

「「(人のこと言えないでしょ!?)」」

 

「…?でもこれは暗殺のヒントになるかもよ?タコ型生物の殺せんせーが人間の女の人にベタベタされても戸惑うだけだ。いつも独特の顔を見せる殺せんせーが戸惑う時はどんな顔か?」

 

 

「( ´﹀` ) 」

 

「「「「「(普通にデレデレじゃねーか!!)」」」」」

 

「…何のひねりも無い顔だね。」

 

「うん。人間もありなんだ。」

 

「どうしよかんちゃん。ちょっと殺してもいい気がしてきた。」

 

「…うん。…ダメだよ!?あれ?いいんだっけ?」

 

 

 

 

 

休み時間 職員室

「いろいろと接近の手段は用意してきたけど…まさか色仕掛けが通じるとは思わなかったわ」

 

「……ああ。俺も予想外だ」

 

イリーナ・イェラビッチ 職業 殺し屋

美貌に加え実に10ヶ国語を操る対話能力を持ちいかなる国のガードの固い暗殺対象でも本人や部下を魅了して容易に近づき至近距離から容易く殺す潜入と接近を高度にこなす暗殺者と聞く……だってさ」

 

「あら。よく知っているわね?ステラ・スカーレット」

 

「あれ?声に出てた?」

 

「ステラってたまにぬけてるよね」

 

「そうかな?」

 

 

「それはそうとスカーレット?あなた私の邪魔をすると……殺すわよ?」イェラビッチがステラのこめかみに銃口をあてる。

 

「ふーん……いいねそれ。うん、かかっておいで?手加減してあげるから本気で来なよ」

 

「……ふん。勝手にすればいいわ。」ガラガラ

職員室から出ていく。

 

 

「ねぇステラ?何をする気?」

 

「まだ決めてない!まぁ殺しはしないよ。…多分」

 

「殺すなよ?上に報告するのが面倒だ。」

 

「……………………頑張って!カラスせんせ!」

 

「その間はなんだ?」

 

「さっ!授業いくよ!かんちゃん!」ε≡(*ノ`>ω<´)ノ

ステラは大人化して簪を抱き上げて教室へ走り出す

 

「ちょっステラ!?降ろしてー!」

 

「ニャッハハハハー!」

 

 

 

 

 

 

 

「『扉よ開け』」ガラガラ

結局降ろされずに教室に着いてしまった簪はとりあえず教室に入ることにした

 

「…そう。そのまま一時間過ごしてれば静かでいいわ。」

 

「…みんな何してんの?」

E組のみんなは何故か下唇を加えて黙っていた。

 

「「「「「(あんたがどうした!?)」」」」」

 

「あら、スカーレットじゃない。…じゃない!?誰よあんた!?」

 

「ステラはステラだよ?ちなみに今の姿がデフォだよ。」

 

「で、何させてるの?ビッチ」

 

「せめてねぇさんを付けなさいよ!」

 

「その程度のビッチでビッチを名乗るなどビッチの風上にも置けないよ。ビッチ(笑)」

 

「ビッチビッチうるさいわよ!しかも私から名乗ってない!!」

 

「まずは裸エプロンから始めようか」

 

「それともランクを下げて水着エプロンにする?」

ステラと簪が何処からか水着とエプロンを取り出す。

 

「着ないわよ!?」

 

「まさかの裸?」

 

「やばいよステラ。この人お姉ちゃんの上をいくビッチだ。」

 

「すごいねぇ。敬意を表してビッチ様と読んであげるよ。ビッチ様」

 

「ビッチ様」

 

「「「「「(すごいなあんたら!?)」」」」」

 

「イリーナ先生!!」

殺せんせーが教室に飛んでくる

 

「今度は何!?」

 

「ご所望してたインドのチャイです」

 

「まぁありがとう殺せんせー!!午後のティータイムに欲しかったの!!」

 

 

「なにパシらされてんのさ。……かんちゃんはああなっちゃダメだよ?」ナデナデ

 

「……うん。」

 

 

「…それでね殺せんせー、お話があるの。5時間目倉庫まで来てくれない?」

 

「お話?えぇいいですとも。」

 

 

 

 

 

 

5時間目

殺せんせーとイェラビッチが二人で倉庫に向かって歩いていた。

 

「…おいおいマジか。二人で倉庫にしけこんでくぜ」

 

「なーんかガッカリだな殺せんせー。あんな見え見えの女に引っかかって」

 

「……」

 

「…烏間先生、私たちあの人のこと好きになれません。」

 

「そう?ステラは好きだけど。ビッチ様」

 

「うん。可愛がりがいのある人だよね。」

 

「「「「「それはあんたらだけだ!」」」」」

 

「そう?カルちゃんも出来ると思うよ?」

 

「ははっまぁね」

 

「………すまない。プロの彼女に一任しろとの国の指示でな

…だが、わずか1日で全ての準備を整える手際。殺し屋として一流なのは確かだろう」

 

「あと芸人としても一流だよね。…じゃ行ってくるねー」

 

「程々にね?」

 

「にゃははー」

 

「「「「「(何故だろう。

ものすごく気になる)」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

「…それでイリーナ先生、話とは?」

 

「…殺せんせー、私…いつも特別な人をすきになるの」

 

「ニュヤ!?」

 

「要約、私はいつも独特な変態的な趣味の人をすきになるの♪」

 

「「( ;;゚口゚)・∵. グハッ!!」」

ころせんせー と いぇらびっち は せいしんに ぜつだいなだめーじをうけた いちげきひっさつ!!

 

ステラは二人を放置して倉庫から出ていく

 

 

 

 

倉庫から出てきたステラにみんなが集まってくる

「ステラ、もう終わったの?」

 

「ん、バリよゆー。」

 

「何やったんですか?」

 

「んふふー。なっちゃんにはまだはやいかなー」

 

「「「「「何やったんだあんた!」」」」」

 

「かんちゃん、なんだと思う?」

 

「二人に精神攻撃。かなりどぎついやつ。」

 

「せいかーい♪」ナデナデ

 

「「「「「(なんで分かるんだ?)」」」」」

 

「かんちゃんだからね。」

 

「「「「「(もうつっこまんぞ!)」」」」」

 

「つっこんでるじゃん」

 

「「「「「つっこんでない!…はっ!?」」」」」

 

「で、何をしたんだ?」

 

「見てくるばいいよ。カラースせーんせ♪」

 

「あ、ああ。」

 

 

 

 

 

「なんだ…これは」

烏間が見たのは「変態じゃない…変態じゃない…」とつぶやき続ける美女とタコ。そしてどうしたらいいか分からず立ちすくむ男三人。

 

「(見なかったことにしよう)」ガチャ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日 教室

タンッタンッ タンッ

教室ではイェラビッチがタブレットを叩く音が鳴り響いていた。

「(必ず殺してやるわよあの爆乳。ついでにタコも!プロの仕事があの程度でタネ切れなんて思わないでよね。

プランを変更する以上あの3人じゃ役不足。私の人脈から―――)」

 

「あはぁ。必死だねビッチねえさん。あんな事されちゃプライドズタズタだろうねー(何されたか知らねーけど)」

 

 

「先生」

 

「?…何よ」

 

「授業してくれないなら殺せんせーと交代してくれませんか?一応俺等今年受験なんで…」

 

「はん!あの凶悪生物に教わりたいの?地球の危機と受験を比べられるなんて…ガキは平和でいいわね~」

 

「何言ってんのさビッチ様」

 

「は?何か文句あんのかしら?」

 

「ステラがいる時点で地球の危機なんて回避したも同然じゃん?だからみんなは受験を優先した方がいいと思うよー」

 

「何よ。あんたはあのタコ殺せるっていうの?」

 

「うん!まぁ殺る気は全くないけど。」

 

「へぇ。ちょっと教えなさいよ。イイことしてあげるから」

 

「ん、いーよー」

 

「「「「「(いいのかよ!?)」」」」」

 

「んー例えばー…地球ごと爆殺するとか!」

 

「「「「「おい!!」」」」」

 

「タコとやってること同じじゃない!」

 

「ステラは3割残したりなんかしない!100%消し去ってみせる!」

 

「「「「「ふざけんな!」」」」」

 

「にゃははー冗談冗談。他にもあるよー例えば…かんちゃんなんかある?」

 

「んー…私が『爆ぜろ』って言えばおわりだよ?」

ドガーン!!

校庭の近くの木が一つ爆ぜた。

 

「「「「「あ」」」」」

 

「かんちゃんってたまに天然だよね。」

 

「ちょっ今の何よ!?更識あんた爆弾魔!?」

 

「ちがう。私は魔女。」

 

「そ、そう。そうだ!じゃあこうしましょ、スカーレット、更識、あんた達私を手伝いなさい!私が暗殺に成功したら全員に500万分けてあげる!!あんた達がこれから一生目にすることの無い大金よ!!

無駄な勉強するよりずっと有益でしょ?だから黙って私に従い…」ビシッ

誰かが消しゴムを投げつける

 

「…出てけよ」ボソッ

 

「出てけくそビッチ!!」「殺せんせーと変わってよ!!」

 

「なっ…なによあんた達その態度っ殺すわよ!?」

 

「上等だよ殺ってみろコラァ!!」「そーだそーだ!!」

 

「?」

 

「巨乳なんていらない!!」「(そこ!?)」

 

「ダイジョーブだよカエデちゃん!可愛いから!」モミモミ

ステラが体を中学生位まで縮めて微かにある胸を揉みしだく。

 

「ひゃっ、ちょっ、ステラちゃんやめ、ァン♡」

 

 

 

 

 

 

 

 

職員室

「なんなのよあのガキ共!!

こんな良い女と同じ空間に入れるのよ?有難いと思わないわけ!?」

 

「有難く無いから軽く学級崩壊してるんだろうが。

いいから彼らに謝ってこい。このままここで暗殺を続けたいのならな」

 

「なんで!?私は先生なんて経験ないのよ!?暗殺だけに集中させてよ!!」

 

「はぁ……仕方ないついてこい」

 

 

シュババッ バシュ シュパッ

殺せんせーがジュースを飲みながら何かを書いている。

「何してんのよあいつ」

 

「テスト問題を作ってる。どうやら水曜六時間目の恒例らしい。」

 

ヘクシュッ「あっ」シクシク

 

「作り直しだ」

 

「バカね。ぶどうジュースは高確率でシミになるのに」

 

「…なんだかやけに時間がかかっているわね。マッハ20なんだから問題作りくらいすぐでしょうに」

 

「一人一人問題が違うんだ。」

 

「えっ?」

 

「生徒に見せてもらって驚いた。苦手教科や得意教科に合わせてクラス全員の全問題を作り分けてる。

高度な知能とスピードを持ち地球を滅ぼす危険生物。そんな奴の教師の仕事は完璧に近い。

それにだ…生徒達の方も見てみろ」

生徒達は組手のようなものをやっている。

「…何やってるの?」

 

「更識先生は元暗部の人間だ。」

 

「嘘でしょ!?あの子が…」

 

「その更識先生は当時の訓練を生かし体育の授業や放課後に暗殺や護身術を教えている。正直教え方は俺より数倍上手い。」

 

「……そしてスカーレット先生は…」

 

「そうよ!あの子?何者なのよ!」

 

「本人曰く吸血鬼だそうだ。しかも最強クラス、人間の数十倍強いあのタコのさらに何百倍…いや、そもそも強い弱いのステージを超えているそうだ。

スカーレット先生は放課後の授業を終えた後…今だな、世界中を飛び回りタコを殺さずに地球を救う方法を探しているらしい。既にいくつか方法があるらしいぞ。

だから暗殺者の邪魔をする。生徒達はそれを知っている。

それでもなお暗殺をやめないのは、止めないのは暗殺対象と教師、暗殺者と生徒、あのタコのせいで生まれたこの教室では誰もが二つの立場を両立している。その空間が彼女には心地良いそうだ。」

「お前がプロである事を強調するがもし暗殺者と教師を両立できないならここではプロとして最も劣るということだ。」

 

「…」

 

「ここに留まって奴を狙うつもりなら見下した目で生徒を見るな。生徒達がいなくなればこの暗殺教室は存続できない。だからこそ生徒としても、殺し屋としても対等に接しろ。

それが出来ないなら、殺せるだけの殺し屋などいくらでもいる。順番待ちの一番後ろに並び直してもらうぞ」

 

「…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日

ガララ

カッ カッ カッ「あ、ビッチ様おはよー」「うっさい!」

 

 

「Youre incretible in bed.言って!!」

 

「「「「「ユーアー インクレディブル

イン ベッド」」」」」

 

「アメリカでとある暗殺をしたときまずそいつのボディーガードに色仕掛けで接近してわ。その時彼が私に言った言葉よ。

意味は『ベッドでの君はスゴいよ…♡』」

 

「「「「「(中学生に何読ませんだよ!?)」」」」」

 

「外国語を短い時間で習得するにはその国の恋人を作るのが手っ取り早いとよく言われるわ。相手の気持ちをよく知りたいから必死で言葉を理解しようとするのね

私は仕事上必要な時…その方法で新たな言語を身につけてきた。

だから私の授業では外人の口説き方を教えてあげる。

プロの暗殺者直伝の仲良くなる会話のコツ、身につければ実際に外人にあった時に必ず役に立つわ。」

 

「(外人と…)」

 

「受験に必要な勉強なんてあのタコに教わりなさい。私に教えられるのはあくまで実践的な会話術だけ。

もし…それでもあんた達が私を先生とおもえなかつまたら、その時は暗殺を諦めて出ていくわ。

………そ、それなら文句ないでしょ?…あと色々わるかったわよ。…スカーレット以外!!!」

 

「えーなんで!?」

 

「あんたには仕返しをしないと気が済まないのよ!」

 

 

「なんか普通に先生になっちゃったな」

 

「もうビッチねえさんなんて呼べないね」

 

「……!!あんた達…分かってくれたのね」ブワッ

 

「考えてみりゃ先生に向かって失礼な呼び方だったよね」

 

「うん。呼び方変えないとね」

 

「じゃビッチ先生で」

 

「ステラはこれからも敬意を込めてビッチ様って呼ぶけどね」

 

「私も。よろしくビッチ様」

 

「ねぇ君たち?せっかくだからビッチから離れてみない?」

 

「でもなぁ、もうビッチで固定されちゃったし」

 

「うん。イリーナ先生よりビッチ先生の方がしっくりくるよ」

 

「そんなわけでよろしくビッチ先生!!」

 

「キーーーーッ!!やっぱり嫌いよあんた達!!

スカーレットちょっとこっち来なさい!」

 

「へ!?」

 

「『ステラ、GO』」

 

「かんちゃん!?」

ステラは簪の魔法でビッチ先生の前まで来てしまう。

 

「あら、近くで見ると可愛いじゃない。」

幼女姿のステラはビッチ先生に抱き抱えられ、

キスをされる。

「ん!?」

10hit 20hit 30hit

「(なかなか粘るじゃない)」

 

「(負けないよ!)」

1critical hit! 2critical hit! 3critical hit!

 

くたぁ

ビッチ先生が先にへばってしまった。

「「「「「ビッチ先生がキスで負けた!?」」」」」

 

「見たか!小悪魔直伝のキス!」

 

「「「「「(誰だ!?)」」」」」

 

 

 

 

 

 




放課後!ステラの怪異解説!4時間目
「さてさて4時間目です!今日の生徒は…今話の主役、ビッチ様とカラスせんせでーす」

「ついに俺までか」

「何よこれ!?聞いてないわよ!?」

「だいじょぶ!実は今まで来た人たちも一切事前連絡は無いから!」

「大問題じゃない!私はこんなことしてる場合じゃないのよ!?タコを殺したいの!」

「諦めろ。やつはそこでこっそり聞いている」

「殺せんせは毎回聞きに来てくれてるからね。こっそりバレてないと思って。」


「で、今回はどんな怪異を解説してくれるんだ?」

「およ?意外とカラスせんせ乗り気?」

「俺は怪談の類は割と好きだぞ?」

「知られざる新事実ね。原作にもそんな描写まったくないわよ」

「おい」

「まぁまぁカラスせんせ?ここはメタもネタも、地球爆破だって許される素敵空間なんだよ。だから原作とか未来とか知ってても問題なし!」

「そ、そうなのか」


「で、何を解説するのよ」

「今回はせっかくプロが二人もいるからね。今回は怪異の専門家を紹介するよー」

「専門家?妖怪を退治する人間のことか?」

「違うよー。今日は専門家の人の一人に来てもらってるんだ!」

「おい勝手に」「どーぞー」

ガララ
「どーも先生方。初めまして。忍野メメです。」

「初めまして!ステラはステラ・スカーレットです!」

「はっはー!君は随分とハートアンダーブレードと似ているねぇ。血縁者かなにかかい?」

「違うよー。キスショットはおかーさんだけど血は繋がってない。ほら二人とも?自己紹介!」

「あ、ああ。俺は烏間惟臣。防衛省の自衛官で今はこのE組の体育教師をしている。」

「私はイリーナ・イェラビッチ。殺し屋よ」

「はっはー。随分と物騒な人達だねぇ。で、吸血鬼ちゃん?君は僕に何を望むんだい?」

「忍野さんが専門家として何をやってるのかを二人に教えてあげてほしいんだよー。テキトーにほのめかしたら…」

「なんだよ。帰さないとでも言うのかい?」

「いや帰すよ?ただ忍野さんの世界におかーさんクラスの怪異を大量にけしかけるよ?」

「はっはー。それは笑えないね。ヤバすぎるだろ。世界滅んじゃうよ?」

「だからちゃんと説明してね」

「とは言ってもそうだねぇ。君たちは怪異の専門家と聞いて何を思い浮かべるかな?」

「陰陽師とかか?妖怪を倒しているような」

「私もそんな感じね。怪物専門の殺し屋みたいなイメージかしら?」

「んーまぁそういう専門家もいるけど僕は違うよ。
僕は妖怪変化のオーソリティ、魑魅魍魎の専門家、そして僕の立場はバランサー。人と怪異の中間に立っている。交渉人だねぇ。一番近い表現は」

「退治する訳では無いのか」

「全くないとは言いきれないけどね。相手に聞く気がないなら、その時は戦争しかないんだよ。」

「ねぇ、この辺にも怪異はいるのかしら?」

「さぁどうだろうね。あると思えばある。ないと思えば無い。そんなものさ。というかすぐ近くにいるじゃないか。それも特大のが」

「ん、ステラのことかな?」

「ああそうだよ吸血鬼ちゃん。君は一体何者なんだい?」

「んーそうだねぇ。世界が天秤だとして片方に怪異、もう片方に人間がいて忍野さんがその真ん中で両方のバランスをとっている人ならステラはそれを眺めてる人かな?」

「何とも末恐ろしいな」

「あんた、そんなに強かったの?」

「ステラは怪異を司る吸血鬼だからね。ある意味世界一の怪異の専門家だよ。」

「はっはー!僕が語るべきことはもうあまりないんじゃないかな?僕はそろそろ帰るよ」

「ん、じゃーね忍野さん。遠くないうちに遊びに行くからよろしく!」

「そうかい。うん、楽しみに待ってるよ。またね吸血鬼ちゃん。」ガララ


「相変わらずの解説の少なさだけど今回はここまで!
起立!気をつけ!れい!」

「「ありがとうございました」」







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第10話

キーンコーンカーンコーン…

「お菓子から着色料を取り出す実験は終了!!余ったお菓子は先生が回収しておきます」

 

「給料日前だから授業でおやつを調達してやがる」

 

「地球滅ぼす奴がなんで給料で暮らしてんのよ」

 

 

「あ…あのっ先生……毒です!飲んでください!!」

 

「うっ……クク…にゃははむぐぐんむひゃん!?」

 

「…………奥田さんこれはまた正直な暗殺ですねぇ」

 

「あっ…あのあの、わ私皆みたいに不意打ちとか上手くできなくて…でもっ科学ならとくいなんで真心込めて作ったんです!!」

 

「んんん…ぷはっ。何するのさかんちゃん!」

 

「ステラ、人のダメなとこを笑っちゃだめ。あーゆーのはちょっと離れたところから見て楽しまないと」

 

「なるほど」

 

「「「「「(なるほどじゃねぇ!)」」」」」

 

「ではいただきます」グビッ

 

「「「「「(そして飲んだ!?)」」」」」

 

「みんな…口に出してつっこもうよ」

 

ニュッ「この味は青酸カリですね。人間が飲めば有害ですが先生には効きませんねぇ」

「「「「「(ツノ生えたぞおい!?)」」」」」

 

「…そうですか」

 

「あと2本あるんですね」

 

「は、はい!」

 

バサッ「酢酸クリウムの味ですね。では最後の1本」グビ

 

「( ・ _ ・ )王水ですねぇ。どれも先生の感情を変える程度です。」

 

「先生真顔うすっ!!」

 

「顔文字見てーだな!?」

 

 

「奥田さん、生徒一人で毒を作るのは安全管理上見過ごせませんよ」

 

「……はい。すみませんでした。」

 

「放課後時間があるのなら一緒に先生を殺す毒薬を研究しましょう」

 

「は、はい!」

 

「殺せんせ殺せんせ!」

 

「どうしましたか?スカーレット先生」

 

ステラはスキマから水筒を取り出す

「下心こめて作りました!飲んでください!」

 

「「「「「(下心!?)」」」」」

 

「あなたもですか!?」グビッ

 

「「「「「(でも飲むんだ!?)」」」」」

 

「ニュッ……ニュヤァァァー!!!!!」

 

「どっかの誰かのおばあちゃんが言っていた」

 

「ステラ?」

 

「世の中にはすぐに飲み込んではいけない物が二つある!」

 

「それって確かカブトの……」

 

「それはテレビのニュースと………お正月のお餅だ!」

 

「「「「「飲ませたの!?」」」」」

 

「こ、これは…辛すぎ……る」チーン

 

「辛い?スカーレット先生何飲ませたんですか?」

 

「何ってトウガラシをデスソースで二日煮込んだあとに佐藤ひとつまみ、美凛小さじ1、鮭2匹を2年間煮込んだスープだよ。」

 

「「「「「人間スープ!?」」」」」

 

「てか先生死んでないか?」

 

「ちょっ殺せんせ!?死んだら困るよ!?」

 

「ニュ……なんてもの飲ますんですかスカーレット先生!!」

 

「おー生きてた」

 

「なんてもの飲ましてくれるんですか!?」

 

「何って…フランおねーちゃんの好物だけど」

 

「そうなの!?」

 

「ちなみにどんな味だったんですか?」

 

「……口の中で核爆発が起きたのかと思うほどの辛さの中に若干血の味がまじっている味でした…」

 

「みんなも飲む?」

 

「「「「「飲まんわ!!!!!」」」」」

 

「ね、ねぇホントにフランちゃんの好物なの?」

 

「…………………今度飲ませてみな♪」

 

「やめとく。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「先生これ……」⊃

 

「!流石です…では早速

………ヌルフフフ、ありがとう奥田さん。君の薬のおかげで先生は新たなステージへ進めそうです」

 

「…えっそれってどういう」

 

「グオオオオオオオオオ………ふぅ」ドローン

 

「「「「「(溶けた!?)」」」」」

 

「君に作ってもらったのはね、先生の細胞を活性化させて流動性を増す薬なのです。

液状なのでどんな隙間にも入り込むことが可能に!!」

 

「……」

 

「しかもスピードはそのままに!!さぁ殺って見なさい」

 

「ちょっ…無理無理これ無理!」

 

「なんだこのはぐれ先生!!」

 

 

「はぁ『止まれ』」

 

ピタッ「ちょっ更識先生!?」

 

「ナイスかんちゃん!『ステラ奥義 六面圧縮結界』」

 

「ニュヤ!?」

液状化した殺せんせーは簪の魔法で動きを止められたあとにステラの結界で圧縮され、立方体型になる。

 

 

「奥田さん…先生あの薬毒って言ったんだよね?」

 

「!…騙したんですか殺せんせー!?」

 

「ちょっ今それどころじゃ ニュヤ!」

殺せんせーはいきなり結界を解かれ落下する。

 

「奥田さん、暗殺には人を騙す国語力も必要ですよ」

 

「えっ…」

 

「どんなに優れた毒を作れても…今回のようにバカ正直に渡したのでは暗殺対象に利用されて終わりです。」

 

「でも殺せんせ昨日死にかけムグムグ」

 

「ちょっとステラ黙ってて」

 

「渚くん、君が先生に毒を盛るならどうしますか?」

 

「え?

…うーん、先生の好きな甘いジュースで毒を割って…特性手作りジュースだと言って渡す…とかかな?」

 

「そう。人を騙すには相手の気持ちを知る必要がある。言葉に工夫する必要がある。

上手な毒の盛り方、それに必要なのが国語力です。

ヌポン

君の理科の才能は将来皆の役に立てます。それを多くの人にわかりやすく伝えるために♪毒を渡す国語力も鍛えてください」

 

「はい!!」

 

「まぁそれでも国語がダメなら力づくで飲ませるっていう方法もあるよ。もしくは気化させてばらまくとか」

 

「テロですか!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




放課後!ステラの怪異解説!3時間目
「ではでは早速今回の生徒の紹介!今回の主役奥田さん!と被害にあいかけたフランおねーちゃんだよー」

「えとえと初めまして!奥田です!」

「うん!初めまして。ステラの姉のフランドール・スカーレットだよ!よろしく!」

「そーだステラ!簪に変なこと教えないでよね!わたしからいのあんまり好きじゃないよ?」

「にゃははー。(*・ω<*)てへぺろ♪」

「………可愛いから許す!」

「いいんですか!?」

「だってステラだよ?世界の宝だよ?」

「へ?」

「「可愛いは正義!」」

「そうだったんですか!」

「「\(๑•̀᎑•́)/\(•̀᎑•́๑)/イエースッ」」


「さてさて今回紹介したい怪異はー……」

「どうしたの?なにかまずい事でもあるの?」

「いやーせっかくの暗殺教室だから暗殺が得意そうなのを紹介しようと思ったんだけどさー」

「だけど?」

「いや、奥田さん理科全般得意じゃん?理科の神じゃん?理科ちゃんじゃん?むしろリカちゃんジャジャン」

「ジャジャン!?そんなことないですよ!?奥田リカちゃんじゃないですよ!?」

「でも理科好きでしょ?物理とか科学とか」

「はい!」

「今回紹介する子は結構物理法則無視してるんだよね。まぁ大体の怪異は物理法則無視してるけど」

「だ、大丈夫です!…多分」

「ではでは今回紹介しますのはこの子!」


『スレンダーマン』


「スレンダーマン…ですか?」

「身長は180cmから3m、スーツとネクタイを着こなしているよ!」

「それでどういう怪異なの?身長が伸びるとか?」

「それはおねーちゃんの願望でしょ?」

「そ、そんにゃ、そんにゃことな、いよ?」

「おねーちゃんはおっきくなっちゃダメ!今が一番可愛いから!」

「うーでもでもー」(੭;´ ꒫`)੭


「で、どんな怪異なんですか?」

「ロリ&ショタ限定のテレポートできるストーカー。」

「「へ?」」

「オマケにスレンダーマンを目撃した場合、記憶喪失、妄想症、恐慌といった極度の精神異常、血の混じった咳、止まらない鼻血などといったスレンダー症にかかってしまう。」

「おまけがやばい!?」

「でもどの辺が暗殺が得意そうなんですか?」

「近距離で見ると発狂して死にます。」

「「へ?」」

「近距離で見ると発狂して死にます。」

「嘘でしょ?強すぎない?」

「いやいやそんなことないよ?日本の妖怪にも結構『見たら死ぬ!』とかの関わったら問答無用で問題なく死ぬ妖怪が結構いるんだから。」

「やばすぎでしょ日本。吸血鬼とか雑魚じゃん。」

「んやんや、そんなことないよ?それ以上に残念なネタのようでギャグのようなキャラ被りしまくりな妖怪が沢山いるから。」

「昔の人は想像力豊かなんですね」

「スレンダーマンは結構最近の都市伝説だけどね」

「スレンダー症に身長が伸びるような効果は?」

「ないよ。」

「でもでもちょっとくらい」

「ない!あっても合わせない!」

「そんなー……」(。í _ ì。)

「ではでは今回はここまで!
起立!気をつけ!れい!」

「「ありがとうございました」」



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第12話

月に一度の全校集会。僕らE組には気が重くなるイベントだ。

 

「渚く~ん。おつかれ~わざわざ山の上から本校舎に来るの大変でしょ~」ヘラヘラ 「「ぎゃははは!」」

 

「……」

 

E組の差別待遇はここでも同じ。僕らはそれに長々と耐えなければならない

 

「…要するに君たちは全国から選りすぐられたエリートです。この校長が保証します

…が、慢心は大敵です。油断してると…どうしようもない誰かさん達みたいになっちゃいますよ」

 

「「「「「「あははははははははは!!」」」」」」

 

「こら君達笑いすぎ!!校長先生もいいすぎました」

 

 

「渚、そーいやカルマは?」

 

「サボり。集会フケて罰くらっても痛くも痒くもないってさ。成績良くて素行不良ってこういう時羨ましいよ」

 

 

「続いて生徒会からの発表です。生徒会は準備を進めてください」

 

ガララ 烏間とステラ、簪が体育館に入ってくる。

ステラは大人化している。

 

「…誰だ?あの先生と…高校生?」「シュッとしてかっこいい~」「なんだあのおっぱい」

 

 

「E組の担任(表向き)担任の烏間です。別校舎なのでこの場を借りてご挨拶をと」

 

「あ…はいよろしく」ポー

 

「「……」」(#^ω^)

 

「「「「「「……?」」」」」」

 

「「「「「(やばい!スカーレット先生と更識先生が既に爆発寸前だ!)」」」」」

 

 

「烏間先生~」

 

「?」

 

「ナイフケースデコってみたよ」「かわいーっしょ」

 

「……ッ、かわいいのはいいがここで出すな!!ほかのクラスには秘密なんだぞ暗殺のことは!!」ヒソヒソ

 

「「はーい」」

 

 

ガララ 続いてビッチ先生が入ってくる。

「ちょっなんだあのすごい体の外人は!?もう1人に負けてないぞ!?」 「あいつもE組の先生なの?」

 

「何しに来たイリーナ!?」

 

「うるさいわね。次の計画の情報収集よ。

渚」チョイチョイ

 

「?」

 

「あのタコの弱点全部手帳に記してたらしいじゃない、その手帳おねーさんに貸しなさいよ」

 

「えっ…いや役立つ弱点はもう全部話したよ?」

 

「そんな事言って肝心なとこ隠す気でしょ」

 

「いやだから…」

 

「いーから出せってばこのガキ窒息させるわよ!!」

ムギュゥゥ

 

「苦しっ…胸はやめてよビッチ先生!!」

 

「いーぞー次は生乳でやろうかビッチ様~」

 

「スカーレット先生も煽らないで!?」

 

「(羨ましい…)」「(ビッチなんだ…)」

 

 

「なんなんだあいつら…」

 

「エンドのE組の分際でいい思いしやがって」

 

「…はいっ、今皆さんに配ったプリントが生徒会行事の詳細です」

 

「え?」

 

「え…なに?俺らの分は?」

 

「…すいません、E組の分まだなんですが」

 

「え?無い?おかしーな…

ごめんなさーい3-Eの分忘れたみたい。すいませんけど全部記憶して帰って下さーい」

 

「「「「「「あははははははははは!!」」」」」」

 

「ホラ、E組の人は記憶力も鍛えた方が良いと思うし」

 

「…何よこれ陰湿ねぇ」

 

「「もう…無理」」

 

「スカーレット?簪?」

 

「『燃えろ…』」

簪がそう呟くとE組以外に配られたプリントが燃え盛る

 

「キャッ」「あっつ!?」「なんだよこれ!?」

 

「消しとべ…」 ドゴーン! ニュヤー!?

ステラが一瞬消えたかと思うと体育館の屋根が吹き飛びどこかに落下した音が鳴り響く。何かの声が聞こえたが聞こえない。聞こえないったら聞こえない。イイネ?

 

「「「「「「「「「「「は?」」」」」」」」」」」

 

「どうしたんですかー!続けて下さーい!」

 

「すごいね。さすがエリート。こんなマジックを見せてくれるなんて」

 

「「……」」

 

 

 

 

なんだかんだで生徒会の発表が終わり

「続いて新たに就任なさった先生方の紹介です。まぁE組ですが」

ステラと簪がステージに上がる

 

「にゃははー。さすがですね!さすがエリート校。こんなマジックを見せてくれるなんて感動して笑いが出そうですよ。」

 

「「「「「(やったのあんただろ!!)」」」」」

 

「さて、ステ…コホン。私はステラ・スカーレットです。この度E組で歴史を教えています。そしてこちらが」

 

「私は更識簪です。E組では体育を教えます。」

 

「「よろしくしないで下さい。」」

 

「「「「「「は?」」」」」」

 

『あのー御二方?何かの冗談ですか?』

 

「ステラとかんちゃんは仕事でここにいるんだけどさ、嫌いだよ。本校舎の愚か者共」

 

「見下さないと何も出来ないクズ共」

 

「差別を止めない教師」

 

「なんなのさ君たちは」

 

「何様のつもりなの?」

 

「エリート様のつもりなの?」

 

『二人とも!もう降りてください!』

 

「はぁうるさいなぁ。じゃあ最後に一言いい?」

 

「良くなくても言うけどね。校長とさっき発表してたメガネ、『立て』」

2人が立ち上がる。

 

「みんなもちゃーんと見ててあげてね?」

ステラが何処からかカメラを取り出し2人に向ける。

 

「『禿げろ』」

立ち上がった二人の髪が最初からなかったかのように消え去る。

カシャカシャカシャカシャ

 

「いーよいーよ!輝いてるよ!」

ステラが二人を激写しまくる。

 

「「なんてことしてくれるんだ!」」

 

「「?…なんのことかな?」」

 

「ステラ達は何も悪くないよ。たまたま二人がたまたま禿げちゃっただけなんだから。その直前にたまたまかんちゃんが禿げろってお願いしただけなんだから。それともあれかな?二人は神社でお願い事をしてる人達に怒り心頭なのかな?」

 

「「……」」( ゚Д゚)( ゚Д゚)

 

「それでは私たちは降りますねー」(≧∇≦)

 

 

 

 

 

 

ステラ達はE組の生徒達の元へ降りてきて

「『しばらく動くな』みんな!さっさと帰るよ!」

 

「教室までダッシュ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、始めましょうか」

 

「「「「「(…何を?)」」」」」

 

本校舎から走って戻ってきたみんなに待ち受けていたのはハチマキを付けて分身している殺せんせーだった。

 

「学校の中間テストが迫って来ました。そんなわけでこの時間は高速テスト勉強を行います」

 

「あ、ちなみにステラも一緒に受けるからねー」

ステラは体を中学生位まで縮める

 

 

「先生の分身が一人ずつマンツーマンでそれぞれの苦手科目を復讐します。」

 

「下らねぇ…ご丁寧に教科別にハチマキとか…!?

なんで俺だけNARUTOなんだよ!!」

 

「寺坂くんとスカーレット先生は特別コースです。苦手科目が複数ありますからねぇ」

 

「ステラはだいじょぶ。だからおやすみzzz」

 

 

殺せんせーはどんどん速くなってると思う。国語6人、数学8人、理科4人、社会3人、英語4人、NARUTO1人、子守唄1人…!?

クラス全員分の分身なんてちょっと前まで3人ぐらいが限界だったのに…

ぐにゅん 「うわっ!!」 殺せんせーの顔が歪む。

 

「急に暗殺しないで下さいカルマ君!それ避けると残像が乱れるんです!!」

 

「意外と繊細なんだこの分身!?」

 

「でも先生こんなに分身して体力持つの?」

 

「ご心配なく。一体外で休憩させていますから。」

 

「それむしろ疲れない!?」

外を見ると殺せんせーと簪が横になっていた。

 

「更識先生はどうしたんですか?」

 

「魔法使って疲れたんだってさ…zzz」

 

「あはは…」

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後 職員室

カチャ… カチッ…

「この六面体の色を揃えたい。素早くたくさん、しかも誰にでも出来るやり方で…

あなた方ならどうしますか?先生方…」

 

ガララ 殺せんせーとステラ、簪が入ってくる

「答えは簡単。分解して並べ直す。合理的です。

初めまして、殺せんせー。そして更識先生、ステラさん。」

 

「…?」「…誰?」「……?」

 

「この学校の理事長様ですってよ」

 

「俺たちの教師としての雇い主だ」

 

「ニュヤ!?これはこれは山の上まで!!」

 

「こちらこそすみません。いずれご挨拶に行こうと思っていたのですが…

あなた方の説明は烏間さんから聞いていますよ。

まぁ…私には全て理解できるほどの学はないのですが」

 

 

 

「御三方!」ジャラ

殺せんせーとステラ、簪に何かを投げ渡す

 

「「「(知恵の輪!?)」」」

 

「1秒以内に解いてください!」

 

「え、いきなりっ…」

「『融けろ』」

「えい」

 

一秒後

 

殺せんせー…触手が絡まる

簪 …溶けてコップの中に

ステラ …手のひらの中で球体に

 

覗いていた渚は「(なんてザマだ!!)」

 

「……噂どうりスピードは凄いですね。これなら確かにどんな暗殺でもかわせそうだ。でもね殺せんせー、この世の中には…スピードでは解決できない問題もあるんですよ。」

 

「…ステラ達にはなんか無いの?」

 

「……あなた方は論外でしょう。どうしたら知恵の輪が液体や球体になるんですか」

 

「「……じょ、常識だよ?」」

 

「……………では、私はこの辺で」ガララ

 

 

「…!

やぁ!中間テスト期待しているよ、頑張りなさい!」

 

とても乾いた「頑張りなさい」は…一瞬で僕を暗殺者からエンドのE組へ引き戻した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

「さらに頑張って増えてみました。さぁ、授業開始です」

 

「……zzz」

 

「「「「「(増えすぎだろ!!)」」」」」

 

「…どうしたの殺せんせー?なんか気合い入りすぎじゃない?」

 

「んん?そんな事ないですよ?」

 

「……………………」

 

授業修了

キーンコーンカーンコーン

 

「ぜーぜーぜーぜー」

 

「流石に相当疲れたみたいだな」

 

「なんでここまで先生をすんのかね~」

 

「…ヌルフフフ」

 

「全ては君たちのテストの点を上げるためです」

 

「………」

 

「…いや、勉強はそれなりでいいよな」

 

「…うん。なんたって暗殺すれば賞金百億だし」

 

「「「「「百億あれば成績悪くても

その後の人生バラ色だしさ」」」」」

 

「ニュヤ!?そ、そういう考えをしてきますか!!」

 

「俺たちエンドのE組だぜ殺せんせー」

「テストなんかより…暗殺の方がよほど身近なチャンスなんだよ」

 

「………なるほど。よく分かりました」

 

「?何が?」

 

「今の君たちには…暗殺者の資格がありませんねぇ

全員校庭へ出なさい。烏間先生とイリーナ先生も呼んできて下さい。…更識先生、スカーレット先生を起こして来てください。」

 

「…うん。」

 

 

「……?急にどうしたんだ殺せんせー」

 

「さぁ…いきなり不機嫌になったよね」

 

E組の上手い所は一応の救済処置が用意されている点だ。定期テストで学年186人中50位に入り、なおかつ元の担任がクラス復帰を許可すれば差別されたこのE組から抜け出せる。

だが…元々成績下位のうえ、この劣悪な学習環境ではその条件を満たすのは厳しすぎる。ほとんどのE組生徒は救済の手すら掴めない負い目からエグい差別も受け入れてしまうそうだ。

 

 

「ステラ、起きて」ユサユサ

 

「ん、うにゃー、…どったの?もう放課後?」

 

「まだだよ。殺せんせーが全員校庭へ出なさいだってさ。」

 

「ふーん。かんちゃん」

 

「なに?」

 

「抱っこ」

 

「ハイハイ」

 

 

 

 

 

 

 

校庭

「何するつもりだよ殺せんせー」

 

「ゴールとかどけたりして」

 

 

「イリーナ先生、プロの殺し屋として伺いますが」

 

「……何よいきなり」

 

「暗殺の時にたてるプランは一つだけですか?」

 

「…?いいえ。本命のプランなんて思った通りに行くことの方が少ないわ。不測の事態に備えて予備のプランをより綿密に作っておくのが暗殺の基本よ。」

 

「では次に烏間先生、更識先生」

 

「「…!」」

 

「ナイフ術を生徒に教える時…重要なのは第1撃だけですか?」

 

「……………第1撃はもちろん最重要だが次の動きも大切だ。」

 

「はい。強敵相手では第1撃は大抵躱されます。その後にさらにナイフ術や体術でいかに高精度の技を連続で放つかで勝敗を大きくわけます。」

 

「次にスカーレット先生、…起きてますか?」

 

「ん、なぁに?」

 

「では。あなたは仕事をこなす時はいくつくらいプランをたてますか?」

 

「んーそうだねぇ。立てないよ基本。未定が予定、行きあたりばったり。でもノープランで動きっぱなしってわけじゃない。例えば今の仕事、殺せんせーの暗殺か救済だけど既にいくつか方法があるけど本命は無い。できる時、やるべきタイミングが訪れた時にやっと実行するか決める。」

 

「結局何が言いたいん「先生方が仰るように」

 

「自信を持てる次の手、他の手があるから自信に満ちた暗殺者になれる。大して君たちはどうでしょう」クルクル

殺せんせーが回転し始める

 

「「俺らには暗殺があるからいいや」…と考えて勉強の目標を低くしている。それは…劣等感の原因から目を背けているだけです。」クルクルクルクルクルクル

 

「もし先生がこの教室から逃げ去ったら?」

ゴオオオオオオオオ

「もしほかの殺し屋が先に先生を殺したら?」

殺せんせーを中心に竜巻ができる

「暗殺という拠り所を失った君たちには…E組の劣等感しか残らない。

そんな危うい君たちに先生からの警告です。」

 

『第二の刃を持たざる者は…

暗殺者を名乗る資格無し!!』

 

「……校庭に凸凹や雑草が多かったのでね、少し手入れしておきました。

先生は地球を消せる超生物、この一帯を平らにするなど容易いことです。」

「もしも君たちが自信を持てる第二の刃を示せなければ、相手に値する暗殺者はこの教室にはいないと見なし校舎ごと平らにして先生は去ります。」

 

「じゃあステラ達はその時は先生が平らにしたとこにエベレストを3つ位重ねてから追いかけるよ。」

「「「「「やめれ!?」」」」」

 

「第二の刃…いつまでに?」

 

「決まっています。明日です。

明日の中間テストクラス全員50位以内を取りなさい」

 

「「「「「!!?」」」」」

 

「君たちの第二の刃は先生が既に育てています。本校舎の教師達に劣るほど…先生はとろい教え方をしていません。自信を持ってその刃を振るってきなさい。ミッションを成功させ恥じることなく笑顔で胸を張るのです。

自分たちが暗殺者であり…E組である事に!!」

 

 

 

 

 

 

この頃本校舎ではやっと生徒達が動き出し、体育館の屋根がグラウンドで見つかり大騒ぎになっていた。

 

 

 

 

 

 




「皆さんこんにちは。ステラです。今回からしばらくのあいだ怪異解説はおやすみです。理由は…まぁ察してくださいな。しばらくは雑談をこのあとがきで行い、本文にて怪異が登場した時のみその怪異を紹介しようと思います。
……はぁ疲れたー。」

「お疲れ様ステラ。ステラはテスト大丈夫なの?」

「大丈夫だと思う?」

「全然。全く。だってステラ勉強苦手じゃん。」

「ステラは勉強していないのではない。勉強しなくていい方法を一京通り発見したのさ!」

「有名な言葉を使っても無駄だよ?もし0点を取ったら…分かるよね?」

「な、何する気かな?」

「大丈夫。気絶するまでキスするだけだから。」

「やめれ!?…ちなみに100点取ったら?」

「私にキスしていいよ」

「変わらない!?じょ、冗談だよね?」

「さぁねぇ♪」

「どっちなのさ?」

「……ステラ?」

「?」

「私は相手の好意に気づいてるくせに知らないふりをする主人公は嫌いだよ?」

「うー…いいよ!わかったよ!やったげる!やったげっから覚悟しろ!ステラのキスはあれだぞ」

「なに?」

「爆ぜるぞ!?」

「爆ぜるの!?」


「………どうしようかんちゃん…」

「…なに?」

「終わりどころがわかんない」

「もう終わろうか」

「うん。起立!気をつけ!れい!」

「それは言うんだね。」

「「ありがとうございました!」」







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第13話

中間テスト 全校生徒が本校舎で受ける決まり

つまり僕らE組だけアウェーでの戦いになる

「…zzz」

 

コツコツコツコツ ゲフンゲフーン

「(…くそうるせーな大野のやつ)」

 

「(露骨に集中乱しにきてやんの)」

 

「zzz」

 

「(誰だ寝てんの?)」

 

 

「E組だからってカンニングなどするんじゃないぞ。俺たち本校舎の教師がしっかり見張ってやるからなー」

コツコツコツコツ

 

 

分かっちゃいたけどうちの学校のテストのレベルは凶悪だ。

…やばい。攻略のとっかかりがつかめない。

 

 

 

E組校舎

「本気なの?クラス全員50位以内に入らなければ出ていくって」

 

「はい」

 

「出来るわけないじゃない!!こないだまで底辺の成績だったんでしょあの子ら!!」

 

「どうでしょう。こないだまでは知りませんが、スカーレット先生を除いて今は私の生徒達です。スカーレット先生は私の先生ですね。

ピンチの時にもちゃんと守ってくれる。私が彼らにさずけているのはそういう武器です」

 

 

 

 

 

 

『ちゃんと教えたはずですよ。あれは正体不明のモンスターではありません』

 

『あのヒレからよく観察してみましょう』

 

『…ホラ落ち着いてみればただのヒレです。』

 

『1箇所ずつ問題文を見極めてそれらを繋いで全身を見れば…ね、なんてことない相手ですねぇ』

 

『さぁ、君の刃で調理してしまいましょう』

「zzz」

『誰ですか寝てるのは!?』

「「「「「………」」」」」

 

 

わかる!!問題文の重要な部分、解き方のコツ、全部殺せんせーがマッハで教えてくれた通りだ!

「!?……?」

 

カリカリ カリカリ zzz

 

こないだまでと違う自分が解いてるみたいだ!!

 

「「「「「(この問題なら殺れる!!)」」」」」

 

次の問題も!! 次も!! 次…の…

 

次の瞬間僕らは背後から見えない問題に殴り殺された

 

「zzz」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これはどういうことですか?公正さを著しく欠くと感じました」

 

[おっかしぃですねぇ~ちゃぁんとtuutatuしたはずデスよ。

あなー他型の伝達missじゃないでスか?

なんしぇOTAKUら本校舎にコナーイから。ハハハハ]

 

「………伝達ミスなんてする訳ないしどう考えても普通じゃない。テスト3日前に出題範囲を全教科で大幅に変えるなんて」

 

[わきゃってませんのぅえ。えーと更識先生?うチは進学校desョ。ちょくZENの詰めこmiにもついていきぇるかタメースのもほぅしんのヒトーツ]

 

「……」( ゚Д゚)

 

「本校舎にょClassでは七ーんと理事超が教壇二タタレ見事なジュー業で変更部分お教えアゲてしまワレェマシタ」

 

「…チッ。全読者を代表して…読みずらいんじゃボケェ!!!『禿げろ!!』『苦しめぇ!!』『再来年位まで喋るなぁ!!!』」

 

[●ゞゝ灬〃\゜∵Д╬⊿!!!!!!]

電話越しに声にならない名状しがたい悲鳴のようなものが聞こえる

 

 

「うわぁ。かんちゃん近年稀に見るキレっぷりだねぇ。」

 

「なんで本校舎にはまともな教師がいないの…」

 

 

 

「(あの理事長…自分の主義の為にそこまでやるか!!

余計なことをしてくれた。暗殺対象にこのE組から去られたら元も子もない!)」

 

「…先生の責任です。この学校の仕組みを甘く見すぎていたようです

…君たちに顔向け出来ません」

 

「「「「………」」」」

 

ガァン!

誰かが投げたナイフが殺せんせーに投げつけられ、ギリギリで躱す。

 

「いいの~?顔向け出来なかったら俺が殺しに行くのも見えないよ」

 

「カルマ君!今先生は落ち込んで…」パシッ

 

「…!」

 

「俺問題変わっても関係ないし」

赤羽業 合計点数 494点 187人中 5位

 

「うお…すげぇ」

 

「俺の成績に合わせてさ、あんたが余計な範囲まで教えたからだよ。

だけど俺はこのE組出る気は無いよ。前のクラス戻るより暗殺の方が全然楽しいし

…で、どーすんのそっちは?全員50位以内に入らなかったって言い訳つけてここから逃げちゃう?

それって結局殺されんのが怖いだけなんじゃないの?」

 

「…」イラッ

 

「なーんだ殺せんせー怖かったのかぁ」

「それなら正直に言えばよかったのに」

「ね――「怖いから逃げたい」って」

 

「ニュヤーーッ!!逃げる訳ありません!!期末テストであいつらに倍返しでリベンジです!!」

 

 

 

「そういえばステラ?テスト、どうだったの?」

 

「……はいっ殺せんせ」⊃

 

⊂「…ニュヤ!?なんですかこれ!?」

レイン・ハートアンダーブレード

総合点数500 総合順位187人中 1位

 

「「「「「はぁ!?」」」」」

 

「まず誰ですかレインって!」

 

「嫌だって名前公表されるでしょ?そこに教師の名前があったらダメじゃん。だから偽名」

 

「…まぁ、それなら。次になんで解答用紙が白紙なんですか!」

「「「「「は?」」」」」

 

「普通0点でしょ!?何したんですか!?」

 

「あぁそれなら……あったあった」

ステラは教卓の上に薄型テレビを置き電源を付ける

 

《速報です!!昨日夜8時頃以前の月に続き海王星が消滅しました!いつか太陽系は消えてしまうんでしょうか!!》

 

「「「「「は?」」」」」

 

「ステラ、何やったの?『言いなさい』」

 

「…太陽系を人質に取って理事長を脅しました。」

「「「「「ほんとに何やってんだ!?」」」」」

 

「なんてことしてるんですかスカーレット先生!?」

 

「来年地球を消し飛ばすとかいう殺せんせにいわれたくないよ。」

 

「…ステラ……」

 

「か、かんちゃん?」

 

「…超グッジョブ!!」(`・ω・´) b ビシッ!!

 

「「「「「おい!」」」」」

 

「だってだってー。算数とかわかんないもん!」

 

「「「「「そこから!?」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




「最初に一言。一部究極に読みずらくってほんとにほんとにごめんなさい」m(_ _)m

「あれはほんとに酷かった。」

「なんなの?あの人」

「それに関しては作者から。『入って』」

ガララ「文中ではIS編プロローグ依頼ですね。お久しぶりですね。ユラです。」

「「で、どういうことなの?」」

「んとね、私は暗殺教室は原作コミックを読みながら執筆してるんだけど…」

「「だけど…なに?」」

「電話先の教師の顔が素晴らしくウザかったのでいっその事もっとウザイキャラにしてやろうとおもったら…」

「ああなっちゃたんだね。」

「うん。」

「そういえばユラさん」

「なに?簪ちゃん」

「ステラの性格と口調ってユラさん本人のをそのまま流用してるんだよね。今結構違うけどなんで?」

「ステラも気になる。」

「いまあとがきで話しているユラさんの口調は猫かぶりで化かぶり状態の口調なんですよ。」

「どういうこと?」

「うーん…読者さんにもわかるように言うと…あれだ!高校でなまらすげー怖い先生に職員室への呼び出しをされた時の口調だよ。私的にはすんごい丁寧な言葉使いのつもり。」

「分かるようなわかんないような…かんちゃん分かる?」

「やばいくらい分かる。中学生の時職員室に入ったら大抵の人は口調が丁寧になるよね。」

「へー。」



「そういえばステラ、キスして?」

「へ?」

「ほら、前回の」

「あぁうん。」

「ん、ではでは私はそろそろいくよ。また呼んでねー
アデュー」(・ω・)ノシ

「何だったんだろ。ステラ分かる?」

「分からないわけがないよ。全く同じ性格の持ち主なんだし。気恥ずかしくなっちゃったんだね。」

「そう。じゃ、ん」

「ん……ちゅぱ…んんっ……んあっ……れろっ……んん……ぷはっ」ハァハァ

「ねぇステラ?」

「なにかな?かんちゃん」

「これ、あとがきですることじゃないね」

「うん。」

「しかもディープキス。ソフトな方でよかったのに」

「ねぇかんちゃん、」

「なに?」

「だぁい好き♡」

キュン「私も…ステラのこと…好きだよ」



このあとめっちゃニャンニャンした







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キャラ設定 と 雑談 前編

「さてさて始まりましたキャラ紹介」

 

「お相手は私、更識簪と」

 

「ステラ・スカーレットでーす。ではでは早速一人目」

 

ステラ・スカーレット

種族 吸血鬼 兼 神

年齢 現在1歳

 

能力 境界を操る程度の能力

怪異を司る程度の能力

NEW 心を読む程度の能力

NEW 千里眼

NEW 写輪眼

NEW 直死の魔眼

NEW 氷の造形魔法(勉強中)

容姿 キスショットをベースに右眼が白のオッドアイと胸元に妖怪さとりの第3の目。外見年齢は8~27と幅広い

 

性格・詳細 基本めんどくさがり屋。気に入らない相手には戦闘描写が描写されないくらい容赦ない。

基本いつも誰かと一緒にいる。

 

「かなりチートだよね。」

 

「そう?」

 

「能力とか特に。性格が特に表に出てくるのは六魔将軍の時だね。」

 

「そんなわけ……ないよ!あるよ戦闘描写!」

 

『ワハハハハ!ずいぶんとうちのギルドを食い散らかし「うるさい」ゴスっ グハァ』

 

「ほら!」

 

「それでも少ないよ。…そういえばステラ、あの時殺されてたよね。なんで?」

 

「なんでかんちゃんがそれを知ってるのかな?…まぁいいや。んとね、紅の吸血鬼設立して何ヶ月かみんな張り切ってクエストを片っ端から片付けてたじゃん?」

 

「うん。あの頃は若かった…」

 

「一年も経ってないよ!?…その時おねーちゃん達が普通に私は吸血鬼だーって言ってたんだよ。ISの世界の時と違ってFAIRYTAILの世界には所謂ラノベみたいのがあんまり普及してないからまだ吸血鬼と言えば極悪外道の怪物だと思われてるからね。かんちゃんにも心当たりない?」

 

「確かに私の世界の吸血鬼といえば金髪ロリで主人公のヒロインっていうのがありきたりだったかな。」

 

「でしょ?それでおねーちゃん達と同じスカーレットだったステラもジェラール以上の危険人物だと思われてるんだよ。エルザさんにはほんとにご迷惑お掛けしました」

 

「多分紅の吸血鬼のメンバーが妖精の尻尾と同じ事をしたら闇ギルド認定されるだろうね。」

 

「そしてまたどっかのギルドが連合を組んで倒しに来るんですねわかります…」

 

 

「そろそろ次の人かな?」

 

「だね。続いてはこの方、本作のメインヒロインのかんちゃんです!」

 

更識簪

種族 魔法使い

年齢 17歳

 

魔法 命令魔法(オーダーマジック)

 

容姿 IS原作から一切変わらず

 

性格・詳細 紅の吸血鬼の数少ない常識人。ステラ達と暮らすようになってからは多少怒りっぽくなり、ステラのが移ったのか気に入らない相手には容赦なく攻撃できるようになった。

普段はパチュリーの元で魔法の研究、練習をしている。

 

「かんちゃんもだいぶ変わったよね」

 

「そんなことないと思うけど」

 

「特にほら、電話の件とか」

 

「あれはしょうがない。」

 

「あとたまに悪ノリしてくれるようになった。」

 

「…まぁね。」

 

「かんちゃんはさ、ISの世界に何かやり残したこととかない?」

 

「無くは…無いかな。やっぱりたまに本音と虚さんに会いたくなるよ」

 

「そっかー。今度会いに行こうよ」

 

「そうだね。その時はお姉ちゃんも連れて」

 

「それかこちら側に呼ぶかだね。」

 

「呼ぶ時はあとがきにしてね?説明が面倒だから」

 

「面倒ならしょうがないね。じゃあ次の人!

多分紅魔館一の苦労人、たっちゃん!」

 

更識刀奈

種族 人間(不老不死)

年齢17歳

 

魔法 水の滅龍魔法

 

容姿 IS原作から一切変わらず

 

性格・詳細 元々明るかったがステラと簪、フランに痴女認定された辺りからだんだんとはっちゃけ始めた。

実はクエスト達成回数は紅の吸血鬼1位

FT世界に来てからはよくパチュリーによくパシリにされている。

 

「可愛いよね。たっちゃん」

 

「うん。大変そうだよ?師匠のパシリ」

 

「頑張ってね!たっちゃん!」

 

「がんばれ。お姉ちゃん♡」///

 

「照れるならやめとこうよ。」

 

「うん…」

 

「じゃあ次の人は…おかーさん!!だよー」

 

「ちょっと疲れた?」

 

「うん。」

 

キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード

種族 吸血鬼

年齢 約600歳

 

性格・詳細 傷物語の時よりもかなり丸くなった。思うところがない訳では無いがステラとレミリア、フランを娘として可愛がっている。実は紅の吸血鬼で美鈴と1位2位を争うほどのサボり魔。普段はステラの影の中にいる。

 

「今もいるの?影に」

 

「いるよー。基本ずっと」

 

「…電話の時も?」

 

「キスの時も」

 

「そんなぁ……あのハゲ…許すまじ」

 

「あ、そっちなんだね。かんちゃんの中ではあれはもう黒歴史なんだね。」

 

『…チッ。全読者を代表して…読みずらいんじゃボケェ!!!『禿げろ!!』『苦しめぇ!!』『再来年位まで喋るなぁ!!!』』

 

「イーヤー!?!?」。°・(>O<)・°。

 

「にゃははははひゃははははひゃ」≧(´▽`)≦ニャハハハ

 

「もぅ、なんでそれ持ってくるのさぁ…」

 

「レアなシーンだからね。大切に育てていこう!」

 

「いや!……キスで思い出したけどさぁステラ、」

 

「なに?」

 

「多分この作品くらいだよね。あとがきで告白シーンやったの」

 

「確かにそうだね。」

 

|ω' ) スッ「ユラさんは人とかぶるのが嫌いだからね」|)ノシ

 

「なんか来たね。」

 

「性格がステラと同じだからね。ステラと同じくらい自由なんだよ。」

 

「自由が過ぎるね。あーゆー人は将来どうなるんだろう」

 

「なんとかしてなんとかなるまでなんとかするんじゃないかな」

 

「それはなんとかが過ぎるね」

 

「それじゃあ前編最後の一人!説明係こと余接おねーちゃん!」

 

「説明係って……まぁよくしてるけど…余接さん登場イコール説明or説教みたいな感じあるけど…」

 

斧乃木余接

年齢 不明

 

能力 例外の方が多い規則

 

性格・詳細 紅の吸血鬼一の立ち位置がわからない人。紅魔館ではメイド服を来てるのにレミリアにタメ口で話したり、かと思えば咲夜に敬語で話したりしている。

普段はメイドをしていてたまにステラと仕事をしたりしている。

 

「確かにわかんないよね。どうなの?」

 

「んー…一応ステラの式神ってことになってるけど…わかんないね。」

 

「主がわかんなくてどうするのさ…」

 

「…実は一番優遇されてるキャラじゃない?余接さん」

 

「誰かに説明をする必要がある話のとき余接おねーちゃんだと説明に入りやすいって言ってたよ?ユラさん」

 

「…説明係じゃん。」

 

「確かに余接おねーちゃんが来てからステラが説明することってほとんど無くなったよね。」

 

「ステラが説明することってないの?」

 

「確かあったよ?IS編の最初の方。自己紹介の時に結構長い説明をした覚えがある」

 

「そうなんだ」

 

 

「じゃあ今回はこの辺で、」

 

「「後編へ続く!!」」

 

 

 

 

 

 



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キャラ紹介 と 雑談 後編

「さぁ後編を始めるわ。後半は私、紅の吸血鬼のマスターであるレミリア・スカーレットと」

 

「簪の師匠で刀奈の先生である私パチュリー・ノーレッジがお相手するわ」

 

「まずは私ね」

 

レミリア・スカーレット

種族 吸血鬼

年齢 約500歳

 

能力 運命を操る程度の能力

 

性格・詳細

かりすま溢れる見栄っ張りっ子。重度のシスコンで妹達が仕事に行く時は基本誰かしらを連れていかせるようにしている。

 

 

「出来れば私が行きたいのよね。」

 

「やめておきなさい。あなたはマスターでしょう」

 

「ぅーでもー…そうだ!パチェがやればいいのよ!パチェ確かせーてんだいまどー?とかいうのに選ばれたらしいじゃない」

 

「嫌よ。面倒じゃない。それに私がそういうキャラじゃないのはレミィが1番知っているでしょう。」

 

「そうね…」

 

「そういえばまだ気づいてないのかしら?」

 

「何のことよ?」

 

「性格・詳細のところ読んでみなさい」

 

「…………何よこれ!?誰が見栄っ張りっ子よ!」

 

「遅いわよ。次は私ね」

 

パチュリー・ノーレッジ

種族 魔法使い

 

年齢 100歳以上

 

能力 火水木金土日月を操る程度の能力

 

性格・詳細

実はアクティブなもやしっ子。愛弟子である簪を溺愛している。刀奈は弟子ではなく、からかいがいのある生徒のようなもの。ステラからは姉のように慕われている。

聖十大魔道に選ばれるなど実はかなり頑張っている。

 

 

「ほんと…いつ選ばれたのよ?」

 

「なんでか知らないけど私が出かけると毎回襲われるのよ。それがたまたま評議院の人間に見られてね。鬱憤が溜まってたのもあって全力でのめしてたらさそわれたのよ」

 

「へー…そういえばパチェは簪の魔法使わないの?便利そうなのに」

 

「使わないんじゃなくて使えないのよ。私は能力のおかげで属性魔法は得意だけど無属性魔法はあまり使えないの。簡単なものなら使えるけどあの子に教えた命令魔法は最上位の魔法なのよ。」

 

「へぇ。そうなの。」

 

「だから簪が来てからは無属性魔法の研究が捗ってるわ」

 

「それはよかったわねー」

 

「興味無さそうね。」

 

「あまり無いわね。…そういえばステラが氷の魔法の勉強始めたらしいじゃない」

 

「そうね。なんでも絶対氷結(アイスドシェル)を使った時に惚れ込んだらしいわよ。暗殺教室の世界にも本を持ち込んで行ってるわ」

 

「大丈夫なの?誰かに勝手に見られたりしたら」

 

「……まずいわね。読まないときはスキマに入れて置くように伝えないとね」

 

「そうね…そろそろ次かしら。次は咲夜ね」

 

十六夜咲夜

種族 人間

年齢 17歳

 

能力 時を操る程度の能力

 

性格・詳細

完全で瀟洒なメイド長

元々その気はあったがステラ、余接に会ってから本格的なロリコンに目覚める。

ロリコン咲夜さんを表現できるほどの実力が作者にないという理由で出番が少ない可哀想な人

 

 

「本当に可哀想ね。」

 

「そうね…」

 

「言っとくけどレミィ、あなたもターゲットだからね?」

 

「へ!?私は咲夜よりも年上よ!?」

 

「フランも余接もそうよ。そういえば簪は同い歳なのね」

 

「あら、本当ね。知らなかったわ」

 

「ジェラールと咲夜はどうなの?仲良くやってるの?」

 

「そうね…一緒に何かをしているのはあまり見ないけどたまにあげてる休みの日にお茶したりもしてるみたいよ」

 

「そう。そういえばレミィも出番少ないわよね」

 

「そうなのよね…何故か私は作者も意図せぬうちに動きづらい立ち位置にいるらしいわ」

 

「不思議ね」

 

「不思議だわ」

 

「ほんとなんでだろうね~」

 

「「作者!?」」

 

「おいっす。ユラって呼んでね♪今回はこれからユラさんもここに居座るよー」

 

「いいから帰りなさいよ」

 

「帰るも何もここはいつでもなくてどこでもない面白空間だからね。」

 

「はぁ。次は小悪魔ね。」

 

小悪魔

種族 小悪魔

年齢 不明

 

性格・詳細

色んなところで暗躍してるけどまだ一言もない可哀想な人2号。簪を百合に引き込んだ張本人。

現在ステラ、フラン、簪、パチュリーが被害に会っている(襲われている)

 

「この子は本当にもぅ。なんでこんなキャラにしたのよ」

 

「襲われたの?パチェが?」

 

「にゃははー。レミィちゃんは知らなくていい事だよー。うん。実は小悪魔はIS編プロローグを書く前のステラちゃんの性格案その1だったんだよ。」

 

「嘘でしょ?それがどうなってあんな子になるのよ」

 

「他にもあったんだよ?全く喋らない無口っ子とか元気いっぱいのボクっ娘とか男の娘とか」

 

「どれも想像つかないわね」

 

「で、なんか面倒になって気づいたんです!」

 

「「何に?」」

 

「ユラさんのガチガチのガチのデフォの口調って性別どっちでもいけるということに!でその後に女の子にするか男の娘にするかを5分くらい悩んだすえにコイントスで女の子になりました。」

 

「で、あなたは性別どっちなのよ?」

 

「さーてどちらでしょー」

 

「謎めかすわね」

 

「めかしこむぜぃ!」

 

「……次は美鈴ね」

 

紅美鈴

種族 妖怪(詳細不明)

年齢 不明

能力 気を操る程度の能力

性格・詳細

IS世界だろうとFT世界だろうと門の前で居眠りを続けるすごい人。性格はサッパリしていていつの間にか増えてる紅魔館メンバーといつの間にか仲良くなってるすごい人。

すごい人なのに謎が多いすごい人。

 

 

「詳細が雑ね」

 

「ぶっちゃけめーりんさんのことあんまり知らないんですよね」

 

「ぶっちゃけたわね。セリフがかなり少ないけどあるだけ小悪魔よりもマシなのかしら」

 

「どうなんでしょう。小悪魔さんと違って性格もしっかりとは定まってないですし」

 

「どっちもどっちね…」

 

「にゃははー、2人はまだマシですよー。好きじゃないキャラなら名前も出てこないですし大嫌いなキャラはどっかのワンサマーみたく徹底アンチされたりどっかの読みずらいんじゃボケェされたハゲ見たくなるから…」

 

「その代わり好きなキャラは登場回数が多いのね」

 

「その通り!だけどレミィちゃんは例外だよ?レミィちゃんはなんでか動かしづらいんだ。あと余接ちゃんが動かしやすすぎる。」

 

「でしょうね。なんとなく分かるわ」

 

「さすがは説明係ね」

 

「それでいくとレミィは学級委員長かしらね。」

 

「ふふん♪そうかしら?」

 

「むちゃ言って文化祭の為にクラスメイトの夏休み潰すタイプだね。」

 

「そいつ殺されても文句言えないんじゃないの?」

 

「あなたの事よ?レミィ」

 

「え!?」

 

「夏休み潰す癖に本人は遊んでるだけなんだよね。関係ないやつに仕事押し付けて」

 

「私の印象を悪くするのはやめなさい!!」

 

「にゃっはははー。次はジェラール君だねー」

 

「私あの子のこと何も知らないんだけどレミィは?」

 

「私もあまり知らないわ」

 

「…大丈夫なの?それ」

 

「大丈夫よ。ステラのお気に入りよ?」

 

「なら大丈夫ね。」

 

ジェラール・フィルナンデス

所属 人間→吸血鬼

年齢 10代後半から20代前半

魔法 天体魔法 その他多数

性格・詳細

現時点で既に記憶は戻っており、いまは余接、咲夜の指導の元執事をしながら時々高難易度のクエストに挑み、報酬の大半を孤児院や病院に寄付するなどしている。

紅の吸血鬼一の真面目くん

 

「ジェラール君はユラさんのお気に入りキャラだからね」

 

「じゃあ魔改造するのかしら?」

 

「それがまだ検討中なんだよねー」

 

「あら、どうしたのかしら?」

 

「いやね?元々バカ強いジェラール君が吸血鬼化して超強化されてるからこれ以上強いジェラール君がイメージ出来ない…」

 

「そんなになの?」

 

「んー…ネタ方面での強化は色々浮かぶんだよ?例えば…七星剣(グランシャリオ)で大陸の形変えるとか、流星(ミーティア)使って飛び回ったら空気摩擦で皮膚をすり減らしたりとか…」

 

「散々ね」

 

「簪ちゃんとかたっちゃんみたく魔法使えない人の方が魔改造しやすいんだよ。。」

 

「はぁ…次で最後よ。最後は我が妹!フランよ!」

 

フランドール・スカーレット

種族 吸血鬼

年齢 約500歳

能力 ありとあらゆるものを破壊する程度の能力

性格・詳細

レミリア同様重度のシスコン。多分1番ステラのお姉ちゃんしてるいい子。

ニルヴァーナクラスの大型モンスターの討伐クエストにどハマりし、FT世界中を飛び回り暴れ回っている。スカーレットが危険視される1番の原因

 

「そう。いい子なのよ。いい子なんだけどちょっとバトルジャンキーなだけなのよ…」

 

「数年前に引きこもってたぶん爆発しちゃったのね」

 

「予定ではメインヒロインにするつもりだったんですけどね…何故か純粋なシスコンキャラになっちゃったよ…」

 

「なんであなたは予定どうりに出来ないのよ」

 

「後先考えずに書いてるからだね。考えたところで途中にネタを思いついて使いたくなっちゃうから…

何とかしてよレミィちゃん!!」

 

「私!?私はわかんないわよ?パチェの方が分かるんじゃないかしら」

 

「パッチェさん!」

 

「無理よ。私も小説を書いたことは無いもの」

 

「そんにゃ~」

 

「パチェでも無理ならどうしようも無いわね。そろそろ締めるわよ」

 

「わかったわ」

 

「ん、おっけー…起立!気をつけ!れい!」

 

「「ありがとうございました」」

 

 

「…結局最後はこれなのね」

 

「ユラさんが飽きるまではこれで行きます!」

 

「「はぁ」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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第14話

「渚、班の人数揃った?」

 

「片岡さん?」

 

「決まったら学級委員の私か磯貝君に伝えてね」

 

「……班?」

 

「忘れたの?来週の修学旅行のよ♪」

 

「まったく……3年生も始まったばかりのこの時期に総決算の修学旅行とは片腹痛い。

先生気乗りしません」

とは言いつつ殺せんせーよこには大量の荷物がある

 

「ウキウキじゃねーか!!」「たかだか修学旅行に荷物デカすぎ!!」「明らかに必要無いもの入ってるし!!」

 

「…バレましたか。正直先生君達との旅行が楽しみで仕方ないです」

 

 

 

 

「知っての通り来週から京都2泊3日の修学旅行だ。

君らの楽しみを極力邪魔はしたくないがこれも任務だ」

 

「…てことはあっちでも暗殺?」

 

「その通りだ。

京都の街は学校内とは段違いに広く複雑。しかも…君達は回るコースを班ごとに決め奴はそれに付き添う予定だ。狙撃手を配置するには絶好の場所。既に国は狙撃のプロを手配したそうだ。成功した場合貢献度に応じて100億円の中から分配される。暗殺向けのコース選びを頼む……だが」

 

「だが?」

 

「今回の暗殺の決めてはあくまで狙撃手だ。スカーレット先生と更識先生は全力で暗殺の邪魔をしてくるから奴を殺すことは不可能だろう。だからそこまで深く考える必要は無い。」

 

「「「「「はーい」」」」」

 

 

 

 

 

「カルマ君!同じ班なんない?」

 

「んおっけー」

 

「ええー大丈夫かよカルマ、旅先でケンカ売って問題になったりしないよな?」

 

「へーきへーき。旅先のケンカはちゃんと目撃者の口も封じるし表沙汰にはならないよ」

 

「おい…やっぱあいつ誘うのやめようぜ」

 

「うーん…でもまぁ気心知れてるし」

 

「でメンツは?」

 

「渚くんと杉野と茅野ちゃんと?」

 

「あ、奥田さんも誘った!」

 

「6人班だから女子あと一人いるんじゃね?」

 

「へっへ~、俺を舐めんなよ?この時の為にだいぶ前から誘っていたのだ。

―――クラスのマドンナ神崎さんでどうでしょう?」

 

「おお~異議なし!」

 

真面目でおしとやかでおまけに美人。神崎さんは目立たないけどクラス皆に人気がある。

「よろしくね渚くん」

 

「う、うん」

彼女と同じ班で嫌な人なんていないだろう

 

 

 

 

 

「フン、皆ガキねぇ。世界中を飛び回った私には旅行なんて今さらだわ」

 

「じゃ留守番しててよビッチ先生」

「花壇に水やっといて~」

「ねー2日目どこ行く?」「やっぱ東山じゃない?」

「暗殺との兼ね合いを考えると」「でもこっちの方が楽しそ~…」

 

「なによ!!私抜きで楽しそうな話ししてんじゃないわよ!!」

 

「あーもー!!行きたいのか行きたくないのかどっち何だよ!!」

ギャーギャー

 

ガララ

「1人1冊です」

殺せんせーが辞書のようなものを一人一人に渡していく

 

「重っ!?」「なにこれ殺せんせー?」

 

「私と更識先生とで作った修学旅行のしおりです」

 

「「「「「辞書だろこれ!!」」」」」

 

「イラスト解説の全観光スポット、お土産人気トップ100、魔女にあった時の対処法、などなど。昨日徹夜で作りました。」

 

「どんだけテンション上がってんだ!!」

 

「揃いも揃ってうちの先生は!!」

 

 

「そういえば更識先生、スカーレット先生は?」

 

「ふぁー……?」

 

「更識先生?」

 

「…はっ!?え、えとなにかな?」

 

「スカーレット先生は?」

 

「あぁ。ステラならいま宇宙だよ。」

 

「「「「「は!?」」」」」

 

「ほら、ステラ少し前に海王星消し飛ばしちゃったでしょ?そしたらなんやかんやで惑星保護機構に私と一緒に連れていかれてね。お説教をくらったあとに海王星を直したあとにステラが「ステラ、セラエノ図書館よってくからかんちゃん先帰ってて」って言ってた」

 

「本当に何やってんですか…」

 

「修学旅行に間に合うかは微妙だってさ。…皆、しおりの最後のページ開いてくれる?」

全員しおりの最後のページを開くとそこには魔法陣が書かれている

 

「なんすか?これ」

 

「緊急時にそのページを破ると私とステラに連絡が来るから頭に入れておいてね。しおり…頑張って作ったから皆ちゃんと持ち歩いてね……zzz」

 

「…寝ちゃった」

 

「徹夜したって言ってたしね」

 

「頑張って持っていこうか」

 

「…うん。」

 

 

 

 

 

 

修学旅行当日 東京駅

「うわ…A組からD組まではグリーン車だぜ」

「E組だけ普通車」「いつもの感じね」

 

「うちの学校はそういう規則だからな。入学式に説明したろう」

 

 

 

「ごめんあそばせ」

 

「「「?」」」

 

「ごきげんよう生徒達」 「「!?」」

ビッチ先生がハリウッドセレブのような格好で来る

 

「ビッチ先生、なんだよそのカッコはよ?」

 

「フッフッフッ。女を駆使する暗殺者としては当然の心得よ。」

 

「目立ちすぎだ。着替えろ。どう見ても引率の先生のカッコじゃない」

 

「硬いこと言ってんじゃないわよカラスマ!ガキどもに大人の旅の…」

 

「脱げ」

 

「… 」(๑o̴̶̷᷄﹏o̴̶̷̥᷅๑)

 

「烏間先生、それじゃただのヤリ○ン」

 

「あ、更識先生」

 

「…はっ!?…脱げ、着替えろ」

結局ビッチ先生は寝巻に着替えた。

 

 

「誰が引率だかわかりゃしない」

 

「金持ちばっか殺してきたから庶民感覚がズレてんだろな」

 

「…あれ?電車出発したけど殺せんせーと更識先生は?」

 

「さっきはいたよね」

 

 

「……うわっ!!」

渚がふと窓を見ると殺せんせーが張り付いていた

 

[なんで窓に張り付いてんだよ殺せんせー!!]

 

[いやぁ…更識先生と駅中スウィーツを買ってたら乗り遅れまして。次の駅まではこの状態で一緒に行きます]

 

[大丈夫なの?あと更識先生は?]

 

[ご心配なく。保護色にしてますから。服と荷物が張り付いてるように見えるだけです。

更識先生は窓から見えない位置で並走してます。]

 

[大丈夫なの!?]

 

 

 

「いやぁ疲れました。目立たないように旅するのも大変ですねぇ」ハァハァ

 

「…あんなに美味しそうなスウィーツが悪い」モグモグ

 

 

「そんなクソでかい荷物持ってくんなよ」

 

「ただでさえ殺せんせー目立つのに。…更識先生は何食べてるんですか」

 

「…チーズケーキ。食べる?」

 

「…いただきます。」

 

「「……」」モグモグ

 

「速水さん、好きなの?チーズケーキ」

 

「まぁ、それなりに。更識先生はどうなんですか?普段食事をしてるとこを見ないですけど」

 

「師匠もだけど魔法使いは飲まず食わずでも問題ないんだよ。」

 

「でも今食べてますよね」

 

「食べても胃に届く前に消滅するんだよ。」

 

「スカーレット先生は?」

 

「ステラもあまり食事はとらないかな。でもたまにミスドのドーナツを買い占めてるかな。」

 

「……たまに午前中からお店閉まってるのはスカーレット先生が原因なんですね」

 

「うん。」

 

 

 

 

 

寂れた旅館

『修学旅行暗殺計画!!2日目と3日目の判別行動時にプロの狙撃手が狙撃を行う!!

殺せんせーはそれぞれの班を順番に回って付き添う予定!!

各班は狙撃手の配置に最適なスポットへ誘い込むべし!!』

 

 

「…1日目で既に瀕死なんだけど」

 

「新幹線とバスで酔ってグロッキーとは…」

 

「大丈夫?寝室で休んだら?」

 

「いえ…ご心配なく。先生これから1度東京に戻りますし、枕を忘れてしまいまして」

 

「「「「「(あんだけ荷物もって忘れ物かよ!!)」」」」」

 

 

 

「どう?神崎さん、日程表見つかった?」

 

「…ううん」

 

「神崎さんは真面目ですからねぇ。独自に日程をまとめてたとは感心です。」

 

「大丈夫。殺せんせーと私で作ったしおりを持てば全て安心」

 

「「「「それ持って歩きたくないからまとめてんだよ!!」」」」

 

「ダメなの!?…迷子から地球消滅までなんでも何とかできるスグレモノなのに…」

 

「「「「「ありがとうございます!!」」」」」

 

「確かにバッグに入れてたのに…どこかで落としたのかなぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へー。祇園って奥に入るとこんなに人気ないんだ」

 

「うん。一見さんお断りの店ばかりだから目的もなくふらっと来る人もいないし見通しがいい必要も無い。だから私の希望コースにしてみたの」

 

 

「ホントうってつけだ。何でこんなの拉致りやすい場所歩くかねぇ」

いきなりガラの悪い高校生数人が詰め寄ってくる

 

「…え?」

 

「…何お兄さんら?観光が目的っぽくないんだけど」

 

「男に用はねー。女置いておうち帰んバグッ」

ガァン

カルマが2人仕留める

 

「ほらね渚くん。目撃者いないとこなら喧嘩しても問題ないっしょ」

 

「そーだねぇ」ゴッ

油断したカルマは後ろから鉄パイプで後頭部を打たれ倒れる

 

「ホント隠れやすいなココ。おい女さらえ」

 

突然目の前に現れたのは――

「ちょ何…ムググ」

 

「オイ何すんだ…」

 

――高校生だ!!

僕らより一回り大きい身体、未知の生物だった。

バキィッ

 

 

 

 

「うひゃひゃひゃ!!」

 

「チョロすぎんぞこいつら!!」

茅野と神崎、そしてなぜか渚は車でどこかへ連れていかれていた。

 

「言ったべ?普段計算ばっかしてるガキはよ、こういう力技にはまるっきり無力なのよ」

 

「「(なんで渚/渚くんまで!?)」」

「(僕が聞きたいよ!?)」

「(…なんで通じてるの?)」

「(なっちゃん大丈夫!?まだヤラれてない!?)」

「「「(スカーレット先生!?)」」」

「(ニャハ!皆無事みたいだね安心していいよ!友達連れていくから!なっちゃんは覚悟しておきなよ!!)」

「(僕なにされたゃうの!?)」

「(ッーッーッー)」

「(……切れ方電話みたいだね)」

 

「……聞いてんのか?ガキども」

 

「「「………」」」

 

「チッ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここなら騒いでも誰も来ねぇな」

 

僕達はどこか知らない潰れたバーだった所に連れてこられていた。

 

「遊ぶんならギャラリーが多い方がいいだろ。あまツレに収集かけてるからよ。

さぁ、早速遊ぼうぜ!まずは水色の…なんでお前男装してるんだ?」

「「……」」プルプル

 

「まぁいいか」ズルッ

リーダー各が渚のズボンと下着を一気に下ろす。

「「///」」

渚の股間に実る果実が茅野と神崎の目に移り顔を赤くする。

 

「んな!?お前男じゃねぇか!?なんで言わなかったんだよ!!」

 

「……聞かれなかったし…」

 

「あぁん?声がちいせぇ!」ゴンッ ボスっ

渚は茅野達近くのソファーまで殴り飛ばされる

 

「ッ!?…渚、それしまって。」

 

「僕も縛られてるから無理だよ!いいからこっち見ないで!」

 

「「…ごめんなさい」」

 

 

「…次はお前だ緑髪。解いてやるから脱げ」

茅野の縛ってあるヒモを切る。

 

「……さいってー」ボソッ

(ꐦ°᷄罒°᷅)グァシ

茅野の首を締める

 

「何エリート気取りで見下してんだあぁ!?お前もすぐに同じレベルまで堕としてやんよ。助けなんざ期待すんじゃねぇぞ?」

 

「ググ…ダレカ…タスケッ」

 

「「はーい!」」

ドゴシャーン!!

二人が天井から飛び降りてくる。

1人は見慣れた金髪幼女、ステラ・スカーレット。

もう1人は見慣れない、アホ毛の目立つ銀髪の美少女だった。

 

「んだよこいつら!?何もんだ!?」

 

「スカーレット先生!!…と誰?」

 

「ふふん。よくぞ聞いてくれました。

いつもニコニコあなたの隣に這いよる混沌、ニャルラトホテプ、です!

あなたが潮田渚さんですね。…どうしてナニをお出しになられてるのですか?…まぁいいです。まずはこちらを片付けましょう。ステラさん!」

 

「ん、今のステラはすごいよ。まったくやる気が出ないんだ♪」

 

「やる気出してくださいよ!?」

 

「…とりあえずみんなこれかけてよ」

ステラはメガネをかけ、ほかの4人にメガネをかけさせる。

 

「…かけましたがなんです?これ」

 

「ん、来やがれネタ妖怪!『妖怪 はんにゃあ』」

 

「おはようございます!!」( ಠ 益ಠ)

 

「「「「ぎゃー!?」」」」

 

「みんなメガネ外しちゃダメだよ。さぁやれーはんにゃあくん!」

 

「わかりました。」

 

「なんだかわかんねぇがやるぞー!!オラァ!」

高校生がはんにゃあに襲いかかる

 

「般若奥義”睨羅魅”」ビキィ!

襲いかかってきた全員の顔が般若のような顔になる。

 

「うぐ、なんだ…身体が動かん」

 

「んだよ…こら…」

 

「くそ…」

 

「「「「ポッカーン」」」」

 

「この目には魔力があってな、見ると恐怖で体が硬直して ザシュッ ぎゃー!?」

はんにゃあはステラに心渡で切り裂かれ消滅する。

 

「あ、もうメガネはずしていいよ。ニャル子はなっちゃんのそれしまってあげてね」

 

「はい!」

 

 

 

 

ギィー

「お、もう終わってるみたいだね」

カルマ達が来た。

 

「皆!殺せんせー!」

 

「遅くなってごめんなさぎゃー!?なんですかこれ!?スカーレット先生!?」

殺せんせーは般若顔になった高校生を見て驚く

 

「なにかな?」

 

「あなたですか?これやったの。あとそちらの方は?」

 

「初めまして!いつもにこにこあなたの隣に這いよる混沌ニャルラトホテプ、です♪ニャル子とお呼びください!」

 

「ええよろしくお願いします。あなたは何をしにここへ?」

 

「この度そちらの潮田渚さんの護衛任務のようなものがありまして――――――――――――――――というわけなんですよォ」

 

「長い。『3行で説明しろ』」

 

「うぐ…バキャン私に魔法をかけるにはまだまだレベルが足りませんよ!」

 

「…うそ…」

 

「あ、かんちゃん!」

 

「うん。ちょっとぶりステラ。思ったより早かったね」

 

「なっちゃんから連絡があってね。ニャル子と一緒にとんできたよ。なっちゃん達、カルちゃん達に感謝しときなよー。しおり破ってくれたんだから。ニャル子、説明はよ」

 

「仕方ないですね。コホン

宇宙中のショタコンが渚さんに目をつけまして

惑星保護機構の方で護衛することになりまして

私が来たということです!

…渚さん!お嫁に来てください!」

 

「ええ!?」

 

「ヌルフフフ、面白くなってきましたね」カキカキ

 

「さ、旅館に戻ろーかー」

 

「そーだねー」

 

「渚、彼女さん大事にね」

 

「茅野!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




放課後!ステラの怪異解説!5時間目
「そこそこ間の空いたはずなのに久しぶりな感じのしない怪異解説だよー。今回の生徒は今回初登場のニャル子とかんちゃんだよー」

「おぉー。ここがステラさんと簪さんのキスシーンをやった後書きですか」

「言わないで。恥ずかしいから。」

「でもキス要求したのかんちゃんだよね」

「…そうだった///」

「いやー羨ましいですねぇ。私も渚さんとイチャイチャしたいです!」

「さーてどーなるかなー。途中でメインヒロインを変えるような作者だからね。ユラさん」

「なんと!?」

「確か元はフランちゃんだったんだっけ」

「そだよー。そろそろ解説に入らうか。今回はこの子!」


ゴゴゴ西遊記『はんにゃあ』


「結局なんなの?この妖怪」

「まずみんな知ってるのかな?ゴゴゴ西遊記っていうマンガ。作者のお気に入りマンガだったんだよ。」

「ほうほう」

「で、どんな妖怪かと言うと……驚くことなかれ、この子……めっちゃいい人です!!」

「なんと!」

「そんなになの?」

「初登場した時は誰かに踏まれた花を見て泣いてるような人だからね。」

「なんというか…人は顔によらないを形にしたような妖怪ですね」

「結局三蔵一行に襲いかかってくるんだけどね」

「やっぱ妖怪だね。」

「次は能力だね。能力は睨羅魅。目を見たら顔が般若になって身体が動かなくなるっていう能力だね。」

「強すぎません?どうやって倒したんですか?」

「悟空さんの持ってた手鏡で自分の顔を見てうごけなくなってたね。」

「なんと間抜けな死に方…」

「まぁギャグ漫画だからね。やばい…」

「どうしたんですか?」

「説明することがもうない。」

「「え?」」

「ギャグ漫画出身の妖怪だから設定が少ないんだよ。ってわけで今回はここまで!起立!気をつけ!れい!」

「「ありがとうございました!」」


「いつもより少ないね。」

「本文の方が長かったからね。ユラさん疲れちゃったんだよ」

「お疲れ様です!」








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第15話

女子大部屋

「男子人気ランキング?」

 

「そ、スカーレット先生も更識先生も大人って歳じゃないでしよ?誰かいないの?」

 

「別にいないかな。ステラは?」

 

「ん、恋愛的な意味ではいないけ…あれだね、なっちゃんかな。」

 

「ッ!?」

 

「妹に欲しいよね」

 

「先生の中の渚は性別どっちなの!?」

 

「んー男の娘、かな?なっちゃんといえばニャル子は?」

 

「ニャル子さん?ニャル子さんなら男子の方に行ったよ。多分渚のとこでしょ。」

 

「ッ…私、ちょっと夜風に当たって来るね」ダッ

突然立ち上がった茅野は走って外に出る

 

「茅野!?」

 

「ん、あーなるほどね。かんちゃん、ちょっと行ってくるね」

 

「うん。頑張ってね」

 

「にゃははー。何のことかなー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

男子大部屋

「気になる女子ランキング?」

 

「おう!渚は誰かいないのか?」

 

「誰かって別に…あはは…はぁ」

 

「渚くんは銀髪のあの子でしょ?」

 

「ちょっカルマ君!?」

 

「だって旅館までずっと渚くんにベッタリだったじゃん。どこで知り合ったの?」

 

「なんだよ渚、いつの間に彼女作ってたんだよ?」

 

「というかあの子、自己紹介した直後に渚に告白してなかったか?」

 

「いや僕にもさっ「渚さーん!」え!?」

 

「ちょっなんでここにいるのさ!?」

 

「渚さん!混浴入りましょう!let's goです!」

 

「話通じてぅわぁああ!」ダッダッダッ

渚はニャル子にどこかに引きづられていった。

 

「…ここ混浴あったけか?」

 

「いや、男湯と女湯しかなかったと思うぞ」

 

「だよな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「カエデちゃーん!どこーっていたいた。」

ステラは茅野を空を飛んで探していたらベンチで座っている茅野を見つける。

 

「カエデちゃーん!」

 

「?ステラちゃん先生?…!?どうやって飛んでんの」

 

「頑張って。今度飛び方教えてあげるよ。で、どったの?急に飛び出して」

 

「あはは。なんでもない「ないわけないじゃん」… 」

 

「ステラはこれで心が読めるんだよ。嘘はついてもいいけどバレてるよ」

 

「そっか…いや、フラれちゃったなーってさ…今日あったばっかりの子に先越されてさグスッ で、私から告白出来なかったことが無性に情けなくなってヒッグ」

 

「ん、泣いていいよ。」

ステラは大人化して茅野を抱きしめる

 

「うわぁぁぁん…悔しいよ…ムカつく……私の方が渚と……」

 

「………」

 

 

 

 

 

 

「ごめんなさい…ふく汚して」

 

「いいよ♪カエデちゃんみたいな可愛い子なら大歓迎だよ!…それで、ふっきれたかな?」

 

「はい。ありがとうございます…そういえばニャル子さんって何者なんですか?なんで渚に?」

 

「ニャル子?そうだね…カエデちゃんから見てどんな子に見える?」

 

「なんというか…常にスーパーハイテンションで元気いっぱいって感じかな」

 

「ん、やっぱそう映るよね…ステラもあったのは数日前なんだけどね…ステラが最初あった時はあんなじゃなかったんだよ。」

 

「そうなんですか?」

 

「うん。あったのはセラエノ図書館っていう簡単にいえばなまらすげーでかい図書館なんだけどさ、ニャル子…片っ端から死者蘇生とか死者の世界の本を虚ろな目で探してたんだよ。それも泣きながら」

 

「へ?」

 

「聞いた限りでは何年も…何十年も探してたんだってさ。」

 

「なんで…大事な人が亡くなったんですか?」

 

「旦那さん、らしいよ。名前は八坂真尋。」

 

「旦那さん!?…それに何十年もってどう見てもまだ10代…」

 

「ニャル子の自己紹介覚えてる?いつもニコニコってやつ」

 

「はい、それが?」

 

「ニャル子は邪神…というか宇宙人だね。ニャルラトホテプ星人。年齢不明性別不明本名不明の危険種族…なっちゃん大丈夫かな」

 

「先生!?先生が不安にならないでくださいよ!ふっきれたのに別の不安が出てくるじゃないですか!」

 

「にゃははーダイジョブダイジョブ!…少なくともほかのショタコン宇宙人に拉致られるよりはマシだよ。…っと話がそれてきたね。えと、ニャル子の事だったね。うーんまぁいっか。最初会った時に話しかけたらね、こう言われたの『なんですか?いま真尋さんのことで忙しいんです』って。びっくりしたよ。あんな所で日本人の名前が出てくるなんてさ。んでまぁそのあとなんやかんやで仲良くなって一緒に本読んだり話したりしてたんだよ。」

 

「それでどう渚に繋がるんですか?」

 

「それでまぁふと思っちゃったことをつい言っちゃったんだよ。『寂しいならお嫁さんでもつくったら?今度は寿命で死なない人でさ』って。まずいと思ったよ。殺されるんじゃないかとさえおもった。

まぁそれは杞憂だったんだけど。思いのほか乗ってくれてね、そんなときにたまたまなっちゃんの護衛任務の仕事があったからそれをニャル子の上司に直談判してまぁ承諾してもらえてなっちゃんの個人データを見てた時になっちゃんから連絡が来てね、ニャル子つれて駆けつけたってわけさ。」

 

「渚の個人データ!?何が書いてるんですか!?」

 

「んふふー、スリーサイズから成績、家庭環境に食べ物の好き嫌いまで事細かに記されてるよ」

 

「宇宙にプライバシーはないんですか?」

 

「悪用しなければいいんじゃないかな?……でまぁそれを見てニャル子がなっちゃんに一目惚れしてあの告白だよ。あれマジだからね。」

 

「それにしても積極的過ぎません?なんというかその…絶対に嫌われたくないって感じで」

 

「お、正解♪ニャル子はね…怖いんだよ。なっちゃんに嫌われるのが。気に入った人がまたいなくなるのが…

ステラもニャル子の気持ちが分かっちゃうんだよね。今のニャル子ほど積極的ではなかったけど」

 

「ステラ先生も?」

 

「まぁ、ね。あ、先生付けないでいいよ。

うん。ステラがまだ1歳っていうのは話したっけ?」

 

「あれほんとだったんですか!?」

 

「にゃはは、うん。ステラにはおねーちゃんが二人いるんだ。フランドール・スカーレットとレミリア・スカーレット。いまから大体1年と少し前かな?ステラが吸血鬼として生まれてすぐの頃。初めて会う時はすごい怖かった。嫌われちゃったらどうしよう。とか色々考えちゃって…」

 

「大丈夫だったんですか?」

 

「うん。まぁ会って数日後にはシスコン三姉妹が出来上がってたんだけどね♪」

 

「…心配を返してください。」

 

「にゃははー。さ、そろそろ戻ろうか。一緒に寝よ♪」

 

「…へ!?」

 

「かんちゃんと川の字で寝よう!」

 

「へぇ!?」

 

「サー行こー!」

ステラは茅野を抱き抱えて旅館に戻る

 

「ちょっおーろーしーてー!」

 

「にゃっははははー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時を戻し、

「……ニャル子さん?ここ女湯だよ!?」

 

「はい。どうかしましたか?」

 

「僕男だよ!こんなの」

 

「じゃあ一緒に男湯入りますか?多くの男性に私の裸体を見せつけたいんですか?」

 

「そ、それはちが」

 

「じゃあ行きましょう!大丈夫です!E組の方々は皆さん既に入浴し終えてますしこの旅館にはほかの一般人はいません!」

 

「えぇーでも」

 

「大丈夫です!渚さんは可愛いので!」

 

 

 

 

カッポーン

「なんでタオル巻いてんですか!女子ですか!?」

 

「逆にニャル子さんはなんで巻いてないのさ!」

 

「だって渚さんですし///さぁ行きますよ!タオルは没収です!」

 

 

 

チャッポーン

「………ねぇニャル子さん」

 

「なんですか?渚さん。いい加減こっち向いてくださいよ」

 

「…やだ。」

 

「やーん拗ねないでくださいよー。何ですか?」

 

「……なんで僕なんかにそんな…その…なんというか…」

 

「…まぁ言いたいことはなんとなく分かりますよ。それでも『僕なんか』とか言わないでくださいよ。聞きたいのはなんで私が渚さんにそんな積極的なのか、ですよね?」

 

「まぁうん、そうだね。」

 

「そうですねぇ、私を救ってくれたからですかね…まぁこれはステラさんもですが」

 

「僕が君を救った?今日あったばかりだと思うけど…」

 

「はい、その通りです。」

 

「なら一体どうゆう…」

 

「まぁ、平たく簡潔にいえば旦那様が亡くなってメンタルやられてる時にステラさんに声をかけていただき、なんやかんやで渚さんに一目惚れし、ステラさんと共に上司に直談判して渚さんの護衛任務に就き…あとは知っての通りです!」

 

「んな!?一目惚れって…そんな」///

 

「お、赤くなりましたね♪やっぱり可愛いです♪」ダキッ

ニャル子が渚に抱きつく

 

「ちょっ…抱きつかないで…こんなとこ誰かに見られたら…」///

 

 

 

 

「ハァハァハァ…誰かに見られたらどうするつもりだったのさ」

 

「大丈夫です!ご都合主義の結界が貼ってあります」

 

「は?」

 

「結界が貼ってあります。大事なことなので2回言いました」

 

「…そう。そういえば僕の護衛って?何から守るのさ」

 

「言ってませんでしたっけ?宇宙中のショタコン共からです。」

 

「…ちなみにどんな奴が?」

 

「触手の塊みたいなのから触手の生えた虫、触手みたいな髭生やしたジジイとかですね。他にもいろいろ」

「みんな触手生やしてるんだね…」

 

「おや?もしかして触手プレイがお希望ですか?それなら私がヤッて差し上げますから奴らに拉致られたりしないでくださいよ!」

 

「違う!僕にそんな特殊な趣味はない!」

 

「ホントですか~?…というか私の裸見ても動じなくなってきましたね…」

 

「……!?いや、なんか一気に見慣れてきた」///

 

「あ♪また赤くなりました♪あーもー可愛すぎます!ホントに男の子なんですか!?性転換しません?」

 

「しないよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




あとがき雑談コーナー

「今回かんちゃん出番あんまりなかったね。」

「うん。ステラも言うほどなかったけどね。」

「まぁ最初いなかったしね。そういえば殺せんせー暗殺計画の邪魔は全カットだったけど何したの?」

「大したことはしてない。殺せんせーに超防御の魔法をかけてあとは放置。」

「ホントに大したことしてないね。」

「うん。…話すことあんま無いね」

「まぁ今回珍しく真面目なシーンがあったからね。あんまり茶化せないね。次回からはまたふざけたおすよん!
起立!気をつけ!れい!」

「「ありがとうございました!」」







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第16話

まず最初に、ユラさんは這いよれニャル子さんはアニメしか見ていないのでアニメ以降の話がどうなっているのか分かっておりません。なので『このニャル子原作と設定ちげぇぞコラァ』って思っても別時空のニャル子さんだと思ってください。
ではでは第16話、どうぞ!





「あーあ、今日から通常授業か。…そーいやさ、昨日烏間先生から一斉送信メール来た?」

 

「あ、うん」

《明日から転校生が2人加わる。多少外見で驚くだろうが…あまり騒がず接してほしい》

 

「…うーん、1人は心当たりがありまくるんだけど…」

 

「あぁ、あの子か。この文面だとどう考えても殺し屋だよな」

 

「ついに来たか転校生暗殺者」

 

 

 

 

 

 

《おはようございます。今日から転校してきました”自立思考固定砲台”と申します。よろしくお願いします。》

 

「「「「「(……そう来たか!!)」」」」」

 

 

「みんな知ってると思うが転校生を紹介する。

ノルウェーから来た自律思考固定砲台さんだ。」

 

《よろしくお願いします》

 

「そしてもう1人」

 

「はーい!

いつもニコニコあなたの隣に這いよる混沌ニャルラトホテプ。です!」

 

「…ウィスコンシン州 ン・ガイの森から来た潮田ニャルラトホテプさんだ。」

 

「ニャル子とお呼びください。

…渚さんの……」

 

「「「「「(……なんだ?)」」」」」

 

「夫です♡」

 

「せめて妻にして!!!」

 

「「「「「渚!?」」」」」

 

「!?あっいや今のは違」///

 

 

「プークスクス」(·∀·)

 

「お前が笑うな。同じイロモノだろうが。

言っておくが『彼女』は思考能力と顔を持ちれっきとした生徒として登録されている。あの場所からずっとおまえに銃口を向けるがお前は彼女に反撃できない。『生徒に危害を加えることは許されない』、それがおまえの教師としての契約だからな。…そしてスカーレット先生、更識先生は『彼女』の暗殺も邪魔をすることは出来ない。」

 

「はい。」

 

「うんいいよ。ニャル子、ステラの代わりに邪魔お願いね」

 

「了解ですステラさん!」

 

「……ステラ、ニャル子さんとどんな関係?」

 

「宇宙で出来た友達だよ。なっちゃんの旦那さん」

 

「そう。」

 

「どったの?かんちゃん、もしかして嫉妬しちゃった?」ニヨニヨ

 

 

 

 

 

授業中

「…でもどーやって攻撃すんだろ」

 

「何が?」

 

「固定砲台って言ってるけどさ、どこにも銃なんて付いてないよね」

 

「うーん多分だけど」

 

ガシャガシャ ガキィン

自律思考固定砲台の両横側から近代兵器のような銃が飛び出てくる。

 

「やっぱり!」「かっけえ!!」

ボボボボッ

スっスっスっスっ

 

「ショットガン4門機関銃二門。濃密な弾幕ですがここの生徒は当たり前にやってますよ」

 

「それと…授業中の発砲は禁止ですよ」

 

《気をつけます。続けて攻撃に移ります。

弾道再計算、射角修正、自己進化フェイズ5-28-02に移行》

ガシャッ ボボボッ バキィッ

「ウルッせぇですよ!寝られないじゃないですか!!」

ニャル子が棒状の何かで自律思考固定砲台の銃を叩きおった。

 

「「「「「………」」」」」

 

「ニャル子さん!?授業中に寝ないで下さい!!あとそれなんですか!?」

 

「名状しがたいバールのようなもの、ですが何か!」

 

《潮田ニャルラトホテプの妨害を確認。以降殺せんせーの暗殺と同時並行で潮田ニャルラトホテプの暗殺も行います》

 

「なんと!?ステラさん何とかしてください!!」

 

「ん、カラスせんせー!」

 

「――呼んだか?」

 

「いい?」

 

「何がだ?」

 

「……問答無用!『超強硬度物理結界 テープのようなもの』…はいニャル子、手伝って」

 

「はい!」

ステラとニャル子は自律思考固定砲台を何か文字が書かれたテープでグルグル巻にした。

 

《………スカーレット先生。これでは銃を展開できません。拘束を解いてください》

 

「やーだね。」

 

《この拘束はあなたの仕業でしょう。明らかに生徒の暗殺の妨害でありそれは契約で禁じられているはずですが》

 

「ステラに契約を守るメリットがあるのかな?……開発者に伝えておきな、『次授業を妨害するような暗殺をしたら太陽系を外側から一つずつ破壊する』ってね」

 

《……………かしこまりました。伝えておきます。》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《自律思考固定砲台より開発者(マスター)へ、想定外のトラブルにより初日から予定を実行できず。私の独力で解決できる確率ほぼ0%卒業までに暗殺できる確率が極めて下がる恐れあり。至急対策をお願いします「ダメですよ。保護者に頼っては」

 

《!》

 

「あなたの保護者が考える戦術はこの教室の現状に合っているとは言い難い。それにあなたは生徒であり転校生です。皆と協調する方法はまず自分で考えなくては」

 

《…協調?》

 

「なぜあなたの暗殺が皆に良く思われないのか分かりますか?」

《…?》

 

「彼等にしてみれば君の射撃で授業ご妨害される上君が撒き散らした弾の始末に労力を使う。しかも君が先生を殺したとして…賞金は多分君の保護者に行くでしょう。あなたの暗殺はほかの生徒には何のメリットも無いわけです。」

 

《………そう言われて理解しました殺せんせー。クラスメイトの利害までは考慮してませんでした》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なぁ…今日もアイツいるのかな?」

 

「多分…」

 

「…ん?なんか体積増えてるような…」

確かに自律思考固定砲台ほ前日よりも厚さが約2倍程に大きくなっていた

 

プツ《おはようございます!!渚さん杉野さん!!》

 

「「んな!?」」

 

すると殺せんせーがやってくる

「親近感を出すための全身表示液晶と体・制服のモデリングソフト全て自作で8万円!」

 

《今日は素晴らしい天気ですね!!こんな日を皆さんと過ごせて嬉しいです!!》

 

「豊かな表情と明るい会話術、それらを操る膨大なソフトと追加メモリ同じく12万円!」

 

「(転校生がおかしな方向へ進化してきた…)」

 

「先生の財布の残高…5円!!」

 

 

 

 

 

 

「ケッ、愛想良くても機械は機械。どーせまた空気読まずに射撃すんだろポンコツ」

 

「……おっしゃる気持ちわかります寺坂さん、昨日までの私はそうでした。ポンコツ……そう言われても返す言葉はありません」(๑o̴̶̷᷄﹏o̴̶̷̥᷅๑)シクシク

 

「あーあ、泣かせた」

 

「寺坂君が二次元の女の子泣かせちゃった」

 

「なんか誤解される言い方やめろ!!」

 

「いいじゃないですか2次元…Dを1つ失う所から女は始まる」

 

「竹林それお前の初セリフだぞいいのか!?」

 

「いいじゃないですか2次元!日本のサブカルチャーは宇宙でも屈指の人気を誇っているんですよ!!」

 

《あ、ニャル子さんおはようございます。先日はすいませんでした。》

 

「いえいえ♪授業中にブッパしなければ別に構いませんよ」

 

《皆さんご安心を、殺せんせーに諭されて…私は協調の大切さを学習しましたり私の事を好きになって頂けるよう努力し、皆さんの合意を得られるようになるまで…

私単独での暗殺は控える事に致しました。

…それとスカーレット先生》

 

「ん、何?」

 

《先日スカーレット先生のことを開発者(マスター)に伝えてしまったためそう遠くないうちに指名手配されるでしょう。

…すいません》o(_ _)o ペコリ

 

「にゃははー。気にしなくていいよ。ステラを殺す気ならこう伝えておきな」

 

「ステラを殺したかったらリスポーンしてから出直しな!!」

「ってね♪」

 

《はい確かに。》

 

 

「……というわけで仲良くしてあげて下さい。ああもちろん先生は彼女に様々な改良を施しましたが彼女の殺意には一切手をつけていません。

先生を殺したいなら彼女はきっと心強い仲間になるはずですよ」

 

 

 

 

 

 

 

「あのさ、この子の呼び方決めない?自律思考固定砲台っていくらなんでも」

 

《!》

 

「だよね」「……そうさなぁ」「何か1文字とって…」

 

「自…律……、じゃあ律で!」

 

「安直~」「お前はそれでいい?」

 

《嬉しいです!!では律とお呼びください!!》

 

 

「上手くやっていけそうだね」

 

「んーどーだろ、寺坂の言う通り殺せんせーのプログラム通り動いてるだけでしょ。

機械自体に意思があるわけじゃない。あいつがこの先どうするかはあいつを作った開発者が決めることだよ」

 

「つまり機械に意思があればいいんだね!」

 

「げ…」

 

「げって何さげって!」

 

「それでスカーレット先生?どういうことなの?」

 

「にゃははー。明日のお楽しみだよ!…ニャル子!今夜手伝ってね!」

 

「はい!渚さん、1人でちゃんと寝られますか?」

 

「僕子供じゃないよ!?」

 

「へ~、渚君ニャル子ちゃんと寝てるんだ~」

 

「カルマ君!?違うよ!ニャル子さんが勝手に…」

 

「でも私が入って行っても追い出したりしませんよね♪」

 

「……///」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜中 教室

「……なんだこれは…」

 

《こんばんは開発者(マスター)!!おかげさまでとても楽しい学校生活を送っています!》

 

「……ありえん」

 

《?》

 

「勝手に改造された上に…どう見ても暗殺に関係ない要素まで入っている」

 

「今すぐ分解だ。暗殺に不必要なものは全て取りパァン」バタ

開発者リーダーの頭部が破裂音と同時に消え去る

 

「させないよ。」

 

「「「!?」」」

 

「オラオラオラァ!!」ドス グチャ グショドチャ

ニャル子が残りの3人をバールのようなもので撲殺する。

 

《スカーレット先生?ニャル子さん?一体何を…》

 

「にゃははー、律ちゃん1回電源切るから次起きる時を楽しみにね~」

 

《何…を…》プツ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

「おはようございます♪皆さん!」

「お、おおはようございますみなさ」バタッ

「Zzz」

 

「「「「「!?」」」」」

渚達が教室に入ると力尽き倒れるニャル子と爆睡してるステラ、そして人間になっている律がいた

 

「えと…律なのよね?」

 

「はい!スカーレット先生とニャル子さんが何かをして……気づいたらこの姿に…」

 

「そう。はぁ、『ステラ、起きて』」

 

「ん、うにゅあ……どったの?ふわぁぁ…」

 

「ステラ、律に何をしたの?」

 

「やったことは殺せんせーと一緒だよ。魔改造。」

 

「……ちなみにどんな?」

 

「ニャル子に手伝ってもらっていろんな宇宙人の技術を使って出来た人工宇宙人に律ちゃんは生まれ変わったんだよ!

正式名称”完全自律ヒト型人工邪神自律思考固定砲台”機械の時の機能そのままに食事や睡眠、肉体の完全データ化ができる上に元の固定砲台の姿に変形も可能!」

 

「つまり?」

 

「宇宙のなまらすげー技術の集大成がこの律ちゃんなんだよ!」

 

「「「「「へ、へー…」」」」」

 

 

「あー、コホン。

”生徒に危害を加えない”という契約だが…”今後も改良行為も危害とみなす”と言ってきた」

 

「ニュヤ?でもそれって」

 

「もう手遅れだね!」

 

「ああ。それと彼女はこれからは紅の吸血鬼(スカーレットヴァンプ)所属の暗殺者ということになった。」

 

「よろしくお願いしますね♪スカーレット先生、更識先生♪」

 

「ん、よろしく」

 

「これからよろしく、律さん」

 

 

 

 

 

 




「にゃははー。やっちゃったねー」

「ええ。少々やりすぎてしまった感があります。」

「…少々じゃないでしょ。もうちょっと何とかならなかったの?」

「いやー、見た目を人間にするだけも出来たんですけどね?途中から私もステラさんも止まらなくなりまして…」

「止まらないというか止めるタイミングを見失ってたよね。」

「見失ってたよじゃないでしょ?防衛省の人達に目をつけられたらどうするの?」グリグリ

「痛い痛い!頭グリグリしないでぇ。
……大丈夫!もう目、付けられてるから!」

「それもうダメじゃないですか」

「にゃははー。言っとくけどかんちゃんもなんだよ?」

「え!?」

「ほら、本校舎の人3人禿げさしたでしょ?それがどこからか流出して世界中の偉い立場のうすらハゲに危険視されてるんだよ。やったね♪」

「嘘でしょ…」

「何してんですか簪さん…」

「ニャル子も気をつけてね。結構簡単に指名手配されるから…この世界……」

「ステラはFT世界でも指名手配されてなかった?」

「ステラさんは何をしたんですか…」

「ステラなんにもしてないもん…フランおねーちゃんが超巨大危険生物の討伐依頼を片っ端から片付けたり、したからだもん…」

「ステラは近隣の闇ギルドを片っ端から潰してた。一応ギルド間の戦争は禁止だよ」

「やってるじゃないですか」

「戦争じゃない、害虫駆除」

「……ちなみに簪さんは何を?」

「かんちゃんはパチェ姉と新しい魔法を開発したりして魔法界に震度六強の地震くらい揺るがしてた」

「規格外しかいないんですね分かります…」


「律のことステラは伝えたの?レミリアさんに」

「にゃははー。実はまだだったり…」

「?…なんでですか?」

「んー…サプライズ?」

「多分あんまり驚かないと思うよ?」

「そだねー…ちょっと伝えてくる」スキマオープン ダッ

「行っちゃいました…どうしましょうか簪さん」

「…閉めようか。
起立、気をつけ、れい」

「「ありがとうございました!」」


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第17話

「―――わかったでしょ?サマンサとキャリーのエロトークの中に難しい単語は1つもない日常会話なんてどこの国もそんなもんよ。…周りに1人はいるでしょう?『まじすげぇ』とか『まじやべぇ』だけで会話を成立させる奴。その『マジで』にあたるのがご存知『Really』、木村言ってみなさい」

 

「…リ、リアリー」

 

「はいだめー。LとRがゴチャゴチャよ。

LとRは発音の区別つくようになっときなさい。私としては通じはするけど違和感あるわ。

相性が悪いものは逃げずに克服する!!これから先発音は常にチェックしてるからLとRを間違えたら…

公開ディープキスの刑よ♡」

 

「なるほど…これがステラさんの言うところのビッチ様の由縁なんですね。ビッチ様先生!!」

 

「何よニャル子!!私をビッチ様と呼ぶんじゃないわよ!!」

 

「渚さんへのキスは私がします!!」

 

「そ、そう。好きになさい…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「しっかし卑猥だよなビッチ先生の授業は、下ネタ多いしアレ中学生が見るドラマじゃねーだろ」

 

「でもわかりやすいよ。海外ドラマはいい教材だって聞いたことあるし」

 

「そうですか?私には分かりませんが」

 

「そういえばニャル子さんは発音も完璧だよな」

 

「ふふん♪私やステラさんのような来訪者には言語理解機能がデフォルトでついているんですよ。」

 

「…なんかそれずるいね」

 

「またの名をご都合主義と言います。」

 

「あぁ、触れちゃいけない部分なんですね」

 

「渚さんも他人事じゃないんですよ?」

 

「へ?」

 

「ステラさん、ロリコンのメイドさんにうっかり渚さんの事を話しちゃったみたいでして、…夏休みに渚さんの事を鍛えてくれるそうですよ?そのメイドさんはナイフ術の達人なんだとか」

 

「……それで他人事じゃないってどういう事?」

 

「紅の吸血鬼のギルドは異世界にあるんですよ。」

 

「そ、そうなんだ…あはは…」

 

「どんまい渚」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

職員室

「あーーーったくもう!!面倒臭いわ授業なんて!!」

 

「……その割には生徒の受けはいいようだぞ?」

 

「なんの自慢にもなりゃしない。殺し屋よ私は!!あのタコを殺すためにここにいるの!!

その肝心のタコはと言えば!!私のおっぱいを景色に見立てて優雅にお茶を飲んでいる!スカーレットのにしなさいよ!!」

 

「……焦るな。そういうターゲットだこいつは。腰を据えてじっくり機会を窺うためにお前は教師になったんだろうが」

 

「fuck!やってらんないわ!!」ピシャッ

 

「…気が立ってますねぇ」

 

「全て誰かのせいだがな」

 

「……ねぇ殺せんせー、かんちゃん」

 

「ニュヤ?なんですか?」「何?」

 

「杏仁豆腐食べたい。本場ってどこだっけ」

 

「上海だね。行く?」

 

「いいですねぇ杏仁豆腐。行きましょう!」

 

「じゃあ上海まで競走ね!ビリの人の奢りで」

 

「む、それは負けられませんね」

 

「負けない。『超耐久』『光速化』」

 

「ちょっかんちゃん!?それはずるい!」

 

「―ではスタートです!」ビュン!

 

「負けないよ!」ダンっ!

 

「烏間先生、行ってきます」ピュン

 

「…はぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな所で足止め食ってるわけにはいかない。殺し屋の業界でのし上がるのはこれからなのにアイディアがまとまらないわ。一体どうしたらあのモンスターを…!?

 

ビィン「うっ…」

 

ワイヤートラップ!?なんで学校に!?どうして私を!?

 

「…驚いたよイリーナ。教師をやってるお前を見て。

 

子供相手に楽しく授業、生徒達と親しげな帰りの挨拶

 

まるでコントを見てるようだった。」

 

「……!!師匠」

 

「何してる」

 

「!」

 

「下ろせ。女に仕掛ける技じゃないだろう」

 

「…心配ない。ワイヤーに対する防御くらいは教えてある。」プツン

 

ドサッ「うっ――ッ」

 

「何者だ?」

 

「…別に怪しい者ではない。

――イリーナ・イェラビッチをこの国の政府に斡旋した者…と言えばお分かりだろうか」

 

「…!!」

殺し屋ロヴロ!

腕利きの暗殺者として知られていたが現在は引退。後進の暗殺者を育てるかたわらその斡旋で財をなしているという。暗殺者になど縁のなかった日本政府には貴重な人脈だが…

それが何故ここに?

 

 

「ところで殺せんせーは今どこに?」

 

「……スカーレット先生、更識先生と上海まで杏仁豆腐を食いに行った。30分前に出たからもうじき戻るだろう」

 

「フ…聞いてた通りの怪物のようだ。

来てよかった、答えが出たよ。

――今日限りで撤収しろイリーナ。この仕事はお前じゃ無理だ。」

 

「……」

 

「…?随分と簡単に決めるな。彼女はあんたが推薦したんだろう」

 

「現場を見たら状況が大きく変わっていた。もはやこいつはこの仕事に適任ではない。

正体を隠した潜入暗殺ならこいつの才能は比類ない。だが一度素性が割れてしまえば一山いくらのレベルの殺し屋だ。

挙句見苦しく居座って教師のマネゴトか。こんなことをさせるためにお前を教えたわけじゃないぞ」

 

「…そんな必ずやれます師匠!」

 

「…お前には他に適した仕事が山ほどあり…この仕事に執着するのは金と時間の無駄だ。

ここの仕事は適任者に任せろ。2人の転校生暗殺者の残る1人が実戦テストで驚異的な能力を示し投入準備を終えたそうだ。」

 

「……」

 

「相性の良し悪しは誰にでもある。さっきお前は発音について教えていたが、ココこそがお前にとって…LとRじゃないのかね?」

 

 

「半分正解半分間違いかな?」

 

「何しに来た危険生物」

 

「何その呼び方!?ステラちゃんって呼んでよ」

 

「…?どういう事かな?お嬢さん」

 

「ん、確かにビッチ様は殺せんせーを殺すには色々足りない。ただのビッチ様だよ。」

 

「師匠の前でまでその呼び方しないでよ!」

 

「でも、この教室にビッチ様以上に適任の暗殺者はいないよ。」

 

「……どういう事かな?」

 

「ステラとかんちゃん、あと律ちゃんが暗殺者の暗殺を邪魔するからだよ。最高の暗殺者だろうと殺せんせを殺すことは出来ない。」

 

「ヌルフフフ。殺し比べてみれば分かりますよ。彼女とあなた、どちらが優れた暗殺者か

 

イリーナ先生が師匠に認めて貰うための2人の勝負

更識先生にも」

 

「え?私?」

 

「殺せんせ?奢らされたからって八つ当たりはよくないよ?」

 

「…ごめんなさい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

体育

「更識先生、あれ…」

 

「気にしないで…」

 

「(狙ってる)」「(狙ってるぞ)」

「「「「「(なんか狙ってるぞ)」」」」」

木陰からナイフを持って殺気を簪に向けるおっさんとビッチ

 

 

ルール説明

「ルールは簡単に、イリーナ先生とロヴロ氏のうち更識先生を先に殺した方が勝ち!」

 

「「!……」」

 

「イリーナ先生が勝ったら彼女が教室で暗殺を続ける許可をください」

 

「ちょっと待って、なんで私なのさ」

 

「更識先生なら公正な標的になるからです。私が標的になってはイリーナ先生に有利なよう動くかもしれませんし

第一私じゃだ~れも殺せないじゃないですか」

 

「…私に短距離走で負けたくせに」

 

「「「あんたはここから上海

までを短距離というか!?」」」

 

 

「コホン…使用するのは人間には無害な対先生ナイフ。

期間は明日1日!

どちらか先にナイフを更識先生に当ててください。

互いの暗殺を妨害するのは禁止、生徒の授業の邪魔になっても失格です」

 

「…なるほど、要するに模擬暗殺か。いいだろう、余興としては面白そうだ。」

 

「………はぁ。ステラ、抱っこ。咲夜さんの紅茶飲みたい」

 

「おっけー。スキマオープン!」

ステラは大人化して簪を抱き上げ、スキマを開きどこかに消える。

 

 

「フッフフ。殺せんせー、なかなか出来るな。あの娘」

 

「それはもう。この私の護衛役を務める1人ですから。正直勝てる気がしませんよ…」

 

「イリーナ、あいつに刃を当てることなどお前には無理だ。

お前に暗殺を教えたのはこの俺だ。お前に可能なこと不可能なこと、俺が全て知っている。」

 

「……」

 

「この暗殺ごっこでお前にそれを思い知らせ、この仕事から大人しく降りてもらう。

そして誰も殺れない殺せんせーよ、お前を殺すに適した刺客、もう一度選び直して送ってやるさ」

 

 

「……私をかばったつもり?」

 

「?」

 

「どうせ師匠の選ぶ新たな手強い暗殺者より私の方があしらいやすいと考えてんでしょ。

そうはいくもんですか!!簪もスカーレットもあんたも絶対私が殺してやるわ!!」

 

 

 

 

 

 

「………ってわけだよ。はぁ。授業に影響は与えないつもりだから…ホント気にしないで。はぁ。」

 

「「「「「(なんでいなくなったあとのこと

を知ってるんだろう)」」」」」

 

「…なんでもは知らない。君たちは知らなくていい」

 

 

 

 

 

 

 

授業修了

「今日の体育はこれまで。解散!」

 

「「「「「ありがとーございました~」」」」」

 

 

 

「更識先生~」

 

「…何?」

 

「おつかれさまでした~ 

ノドかわいたでしょ 

ハイ冷たい飲み物」 

 

「(なんか入ってる)」「(絶対なんか入ってるな)」

 

「チッ…ありがと。」ゴクッ

 

「……あれ?」

 

「更識先生?大丈夫なの?」

 

「ありがと倉橋さん。魔女に毒はきかない。」

 

「ちょっ何よそれ!?」

 

 

 

「…フン。恥をさらしおってバカ弟子め。」

 

 

 

まずいわ。一刻も早く殺さないと

師匠は凄腕。その気になれば一瞬でターゲットを仕留めてしまうわ。

 

 

 

「どうです?たまには殺される側も楽しいでしょう」

 

「めんどくさい。

そういえば二人とも殺せなかったらどうなるの?

なんか見返りがなきゃ真面目にやんないよ。」

 

「…ふーむ、ではその時はスカーレット先生の寝顔写真集を差し上げましょう。」

 

「殺すよ?」

 

「ヒィッ!?」

 

「…まぁいいや。」

 

 

職員室

警戒してる手練を殺す時二重三重の小細工はむしろ不要。求められるのは卓越したスピードだ。それこそがイリーナ、お前の暗殺スタイルに最も欠くものであり殺せんせーに送り込む暗殺者には不可欠なものだ

 

ガララッ

ロヴロが窓から職員室に侵入する

 

「!……」ガゴっ「(床板に細工?)」

ヒュッ

簪の首目掛けてナイフが襲いかかる

 

パシッ ヒュッ

 

「……!!?」

簪はナイフを掴み奪い取り、ナイフの柄をロヴロの目の寸前まで振るう

 

「はぁ。引退した殺し屋が、地球を破壊出来る怪物よりも強い魔女を

随分簡単に殺せると思ったね。」

 

……強い!

 

師匠でも殺せないなんて……私が今日中に殺れるの!?

 

 

「分かってるだろうね?もしも今日中に殺れなかったら…」

 

「「(ひ…ひぃいい~~!!)」」

 

 

 

 

 




あとがき雑談コーナー

「ねぇかんちゃん、ステラなんでビッチ様に嫌われてんだろうね」

「さぁ。そういえばこの17話が投稿されるまで何日か空いたよね。何かあったのかな?」

「何かあったのですよ…」(´._.`)

「「あ、ユラさん」」


「で、何があったの?」

「テスト期間なんだよね、17話書いてるの。」

「勉強しなさい」

「「や!」」

「ステラまで……」

「…生まれ変わったら幽霊になりたい……」

「現実逃避しないで!?」

「…生まれ変わったらかんちゃんの旦那さんになりたい。」

「だめ。ステラは私のお嫁さん」

「にゃははー」。゚+.(∗ ˊωˋ ∗).+゚。


「…ユラさん、テストはどうなの?出来そう?」

「ステラちゃんなら言わなくてもわかるでしょ」

「「ダメそうなんだね」」

「2人して言わないで!…高校卒業までに日本語を世界共通語にしてみせる」

「歴史が変わるね。」

「それはステラでも難しいかな?」

「…英語出来ないの?」

「中学生1年生からの苦手教科だよ。」

「最初からなんだね。ステラも人のこと言えないけど」

「得意教科は無いの?」

「あるよ…数学と国語。」

「ほかは?」

「出来ない。……ちょっと死にたくなってきた…」

「ホントに幽霊にならないでね?」

「死んでもこの小説は終わりません!!」

「幽霊化宣言!?」

「…まずこの小説に終わりはあるの?」

「ない。というか本格的にキャラが制御不能すぎて話が予定通りに進まない。」

「どういう事?」

「この小説って小説か怪しいくらいセリフが多いじゃん?」

「自覚はあったんだね。なんでなの?」

「この小説はユラさんの読書スタイルに合わせて書かれてるんだよ。」

「というと?」

「ユラさんは、特にアニメ化されたラノベとかだとそうだけどセリフしか読まないっていうちょっと変わった読み方をするんだよ。地の文とかほとんど読まない。」

「…だから説明は長セリフなんだね。疲れるからやめてくんない?」

「疲れるからやめてあげない♪」

「文章量的にはあまり変わらないでしょ…」

「違うんだよかんちゃん!」

「な、何?」

「セリフだとユラさんの頭の中でイメージがしやすいんだよ。地の文が長いとモチベーションが全くもたないんだよね~」

「よくそれで小説投稿しようと思ったね」

「会話は書いてて楽しいんだよ?それがあとがきで雑談コーナーを作った理由。怪異解説は楽しいけどネタを選ぶのが難しいからたまにね」

「あれもほとんど雑談だけどね」

「ま~ね~。というわけで雑談をしよう!」

「「まだ!?」」

「まだまだ1000文字ちょいだよ?本文の倍は喋って貰いたい」

「……あと7000文字だね。」

「『やめなさい』」

「はーい。じゃあ最後に、いつか語りたかったかんちゃんの魔法について」

「なんで今?」

「実はIS編で説明入れたかったんだけど面倒になって省いちゃったんだよね。…そのまま説明するタイミングを逃し続けて…だから説明させて下さい!」

「ならしょうがない。」

「ステラまで!?」

「じゃあ説明するね。コホン
じゃあ最初にかんちゃんに使って貰う魔法を決める時のことから」

「そこからなの?」

「色々と候補があったの。一覧をどうぞ!」
ボツ 機械化
ダブり 文字魔法
ボツ 換装(ロマン兵器)
ボツ(仮) 仮面ライダー
ボツ パッチェさんのあれ
ボツ 超絶脳筋(物理)
ボツ 魔法少女(ボクと契約してry)
ボツ オペオペの実
ダブり コピー能力
キチィ なんでも知ってるお姉さん
メンデェ I am the bone……
コレダ!! 命令魔法

「いくつか気になるのがあったんだけど」

「まぁまぁ。いくつかは今後登場するかもね♪」

「ネタバレ乙」

「にゃははー。次は原理かな?
命令魔法、オーダーマジックの原理は……これってかんちゃんが説明した方がいいね。よろしく」

「はぁ。…命令魔法の原理はその名の通り命令です。」

「どういうこと?」

「命令魔法は世界に命令します。お願い、と言った方がわかりやすいかもですね。
方法は一切の混じりっけの無い莫大な魔力を使いながら言葉を発することです。」

「つまり属性魔法が得意なパッチェさんや氷の造形魔法の勉強と練習を始めたステラちゃんには使えないってことだね。」

「そういうこと。」

「なーんだーつまんなーのー。…?てことはさ、属性魔法を使えない人は誰でも使えるってこと?」

「ちがうよ。魔法を使う人は大概魔法の才能、何かしらの属性への適正があるの。ほら、師匠と初めてあった時私、言われたでしょ?あなたに才能はないって。」

「じゃあ魔法の才能が無い人は使えるってこと?」

「にゃははー。世の中そんなに甘くないよ、ステラちゃん」

「はぁ、まぁその通り。才能がないってことは魔力がないってことだからね。私みたいに賢者の石を埋めこんだりするか、本当に一切の属性適正が無い場合じゃないと使えないよ。」

「使える人ほとんどいなそうだね。」

「使える人が沢山いたら世界が危ないかもねー。
ではでは今回はこの辺で。8000字まではいかなかったけど2000字までこれたね。
起立!気をつけ!れい」

「「ありがとーございましたー」」







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第18話

職員室

「…フッ。相手の戦力を見誤ったか。

歳は取りたくないもんだ」

 

「師匠…」

 

「これでは今日中には殺れないな。」

 

「ニュヤ!?そんな諦めないでロヴロさん!!まだまだチャンスは沢山ありますよ!!」

 

「……?」

 

「例えば殺せんせー、これだけ密着していても俺ではお前を殺せない。それは経験からわかるものだ。

戦力差を見極め…引く時は素直に引くのも優れた殺し屋の条件なのだ。

どうやらこの勝負、引き分けだな。」

 

「(師匠の言う通りだ。簪はやる気なさげだけど勝てる気がしない…)」

 

 

「……そうですか。あなたが諦めたのは分かりました。ですがあれこれ予測する前に…イリーナ先生を最後まで見てください

経験が有ろうが無かろうが結局は殺せたものが優れた殺し屋なんですから」ニヤリ

 

「…フン、好きにするがいい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昼休み

「お、見てみ渚くんあそこ」

カルマの言う方向に顔を向けるとそこには水色の猫が木陰で眠っていた

 

「…ああ、更識先生いつもは狼になったステラちゃん先生と一緒にお昼寝してるよね」

 

「…その猫に近づく女が1人、殺る気だぜビッチ先生」

 

 

 

「……ちょっといいかしら簪」

 

「にゃーん?」

ププン

「ふぅ。なに?暗殺?手加減してあげるから手短にね」

 

 

 

「いいでしょ?カンザシ?」

イリーナは簪の足元に上着を脱ぎ捨てる

 

「……」

 

「私は教室にどうしても残りたいの。わかるでしょ?」

 

「はぁ。」

 

「見返りはイイコト。あなたが今まで受けた事ない極上のサービスよ」

 

「(別にいらない…ステラや小悪魔さんの方が気持ちいいもん…)

いいよもう。さっさと終わらせよ?」

 

「うふ、嬉しいわ。

じゃ…そっち行くわね」ザッ

 

ビンっ

簪の足元にあった上着が足に引っかかり体制を崩される

 

「!?、うっそぉ……」

 

 

「うおお!!更識先生の上を取った!!」

 

「やるじゃんビッチ先生!!」

 

 

「(もらった!!)」ヒュッ

 

「っ!『止まれ!!!』」

ビシッ

ギリギリでナイフが当たる前に魔法で止まる

 

「(…しまった!!魔法を使われては打つ手がない!!

…どうすれば……)

 

……簪」

 

「…なに?」

 

「殺りたいの、ダメ?」

 

「チッ…………(。´-д-)ハァー

まぁなんだかんだステラもビッチ様のこと気に入ってるしいいかな。『ころせ』」ぐにょん

 

「当たった!!」「ビッチ先生残留決定だ!!」

 

「(とりあえずあのタコ一発殴る。)」

 

 

「かんちゃんおつかれさま!!」ギュー

ステラがどこからか駆け付け簪に抱きつく

 

「うん。…そういえばステラどこ行ってたの?」

 

「天高くから見守ってたよ~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「師匠…」

 

「出来の悪い弟子だ。

先生でもやってた方がまだマシだ、必ず殺れよイリーナ」

 

「…!もちろんです師匠!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「かんちゃん」

 

「なに?」

 

「夏休み、なっちゃんと一緒に訓練ね」

 

「…なんで?」

 

「ビッチ様のワイヤートラップに対応しきれなかったでしょ?だからね」

 

「……はーい」

 

「じゃ、プリンでも食べに行こっか♪カエデちゃんとかビッチ様とか誘ってさ」

 

「うん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

件名:特務本部より通達

 

6月15日

2人目の「転校生」を投入決定。

 

満を持して投入する本命である。

 

事前の打ち合わせは不要。

 

全て付添人の意向に従うべし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6月15日 雨

おはよーございまーす!!

「はいおはようございます。

烏間先生から転校生が来ると聞いていますね?」

 

「あーうん。まぁぶっちゃけ殺し屋だろうね」

 

「律さんの時は少し甘く見て痛い目をみましたからね。今回は油断しませんよ」

 

「頑張ってください!殺せんせー!」

 

 

「そーいや律、何か聞いてないの?同じ転校生暗殺者として」

 

「はい、少しだけ

初期命令では私と彼の同時投入の予定でした。私が遠距離射撃、彼が肉迫攻撃。連携して殺せんせーをおいつめると。

ですが2つの理由でその命令はキャンセルされました」

 

「ふぅん。理由は?」

 

「1つは彼の調整に予定より時間がかかったから。もう1つは私が彼より暗殺者として圧倒的におとっていたから。」

 

「「「「「……」」」」」

 

どんな怪物がやってくるんだ?

 

 

「そういえばスカーレット先生と更識先生は?」

 

「ああ。お二人なら少々遅刻するそうです。なんでも野菜の星を一撃で消滅させる冷蔵庫に日本円で53万円の賞金がかけられたから殺してくるんだそうです。

………どういうことなんでしょうか?」

 

ガラララッ

突然全身白装束の人間が教室に入ってくる

 

ビクッ

「……!!」

 

スゥ ポンっ ビクッッ

白装束がなんの前ぶりもなく鳩を出す手品をしておどろかす。

 

「ごめんごめん驚かせたね。転校生は私じゃないよ

まぁ白いしシロとでも呼んでくれ」

 

「いきなり何するんですか白いの!!SAN値が下がるでしょうが!!」

 

「あはは。まぁいきなり白装束で来て手品やったらビビるよね」

 

 

 

 

 

「初めましてシロさん。それで肝心の転校生は?」

 

「初めまして殺せんせー。ちょっと性格とかが色々と特殊な子でね、私が直で紹介させてもらおうと思いまして…………!」

 

「何か?」

 

「いや、みんないい子そうですなぁ。これならあの子も馴染みやすそうだ。

席はあそこでいいのですよね殺せんせー」

シロは律の隣、一番後ろの席を指さす

 

「ええ。そうですが」

 

「では紹介します。おーいイトナ!!入っておいで!!」

 

ドクン ドクン

 

ドクン ドクン

 

ドクン ドクン

 

あれ?

 

「あの…シロさん?転校生は…」

 

「…あれ?おかしいなぁ(どういう事だ?何故来ない)」

 

 

スキマオープン!「たっだいまー!地球救ってきたよ!」

「ただいま」

黒板中央にスキマが開き、ステラと簪が出てくる。

――白髪の少年を担いで

 

「イトナ!?」

 

「おはよー殺せんせ、この子誰なの?襲いかかってきたけど」

 

「おはようございますスカーレット先生。恐らくその子が今日来る転校生暗殺者…ですよね?シロさん」

 

「あ、あぁ。コホン、堀部イトナだ。名前で呼んであげてください

…ああそれと、私も少々過保護でね、しばらくの間彼の事を見守らせてもらいますよ」ガララッ

 

 

白ずくめの保護者と

話が読めない転校生、

空気が読めない先生。

今まで以上にひと波乱ありそうだ

 

「う、うぅ」

 

「あ、起きた。なんなのさ君?」

 

キョロキョロ「………お前は、多分このクラスで1番強い。

だからまずはあんたを殺す。その次はあんただ、殺せんせー」

 

「…強い弱いとは喧嘩のことですかイトナ君?力比べでは先生と同じ次元には立てませんよ。」

 

「立てるさ。だって俺達、血を分けた兄弟なんだから」

 

「「「「「き、兄弟ィ!?」」」」」

 

「負けた方が死亡な、兄さん」

 

「……どうでもいいけど担がれたままじゃカッコつかないよ?イトナちゃん」

 

「………おろせ。そして殺す」

 

「にゃははー。ステラを殺すのは君程度じゃ無理だよ。だから安心して殺しに来な♪」

 

「チッ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




あとがき雑談コーナー
「かんちゃんおつかれさまー。どう?ターゲットごっこ楽しかった?」

「あんまり。ステラも一度体験してみればいいよ」

「にゃははー。やだ!……まぁそのうちマジで指名手配されるんだろうけど」

「どうにかならないかな?」

「ならないと思うよ~。というかかんちゃんも多分されるよね」

「「………はぁ。」」




「まぁ今回もあとがきらしくない話でもしよっか」

「らしくない話?例えば?」

「ネタバレとか未登場のキャラ呼んだりとか?」

「何かあるの?」

「暗殺教室が終わったあとの話をしよう!」

「…この上なくネタバレだね。」

「…ぶっちゃけます!」

「なにを?」

「FAIRYTAILの世界はしばらくありません!!」

「原作詐欺だ!?」

「メタい話をするとね?大魔闘演武編まで一切原作に関わる方法が思いつかない。」

「あらら」

「あと他にも書きたい原作世界がありすぎる!」

「例えば?」

「んー、ユラさんから一覧もらってるよ」

ONE PIECE
HUNTERxHUNTER
トリコ
るろうに剣心
僕のヒーローアカデミア
風都探偵
仮面ライダーエグゼイド
仮面ライダーディケイド
仮面ライダー鎧武
魔法少女まどか☆マギカ
ハイスクールDxD
物語シリーズ
エロマンガ先生
妹さえいればいい
とある科学の超電磁砲
ありふれた職業で世界最強
ゼロの使い魔
ハリーポッター
問題児たちが異世界から来るそうですよ
ソードアート・オンライン
魔法科高校の劣等生

「――とりあえずこんな感じかな?」

「仮面ライダー!?ホント!?会えるの!?」

「かんちゃんがくいついた!?」

「だって仮面ライダーだよ!」

「いやまぁかんちゃんが特撮とかロボット物好きなのは知ってるからいいんだけどさ。
うん。とりあえずほぼ確定で行くのは仮面ライダーいずれか、物語シリーズ、ハイスクールDxD、魔法少女まどか☆マギカ、ありふれた職業で世界最強、問題児たちが異世界から来るそうですよ…くらいかな?
全部にかんちゃんが行くわけじゃないよ?予定ではレミィおねーちゃんの出番もあるとか」

「仮面ライダーは私を連れて行って!」

「う、うん。」

「…ところでとのくらいの期間いるの?」

「作品によるかな?暗殺教室はかなり長い方で1~3話くらいで終わる予定で、紅の吸血鬼全員で行くんでは無くてステラともう1人か2人連れて行く予定だよ。」

「暗殺教室はまだまだ続きそうだもんね…」

「夏休みから先はかなりカットするつもりらしいよ。
怪異の出番は他の世界に行ってからが本番かな?」

「そういえばあんまり出てないね」

「話に出てこないだけで動物系の妖怪はたまに出してモフってるんだけどね。」

「猫又とかかまいたちとかだね。」

「有名所だとそんな感じかな。」




「そういえばステラ、氷の造形魔法はどんな感じなの?」

「ふふん♪最近やっと実戦で使えるレベルになってきたよ」

「それって早いの?」

「めちゃくちゃ早いってグレイ先生がいってた。」

「グレイって確か………露出魔の人だよね?」

「うん。教えてもらう時最初に脱げって言われた」

「脱いだの?」

「脱いでないよ!?…エルザさんに怒られてた」

「だろうね。エルザさんは風紀委員かな?」

「何が?」

「えと…ほら、キャラ紹介のとき余接さんが説明係、レミリアさんが学級委員長(クズ)みたいな話をしてたじゃん。そしてエルザさんが風紀委員。」

「なるほどー、他の係や委員会もコンプリート出来るかな?」

「えと…まず師匠は図書委員だね。」

「間違いないね。たっちゃんはやっぱり生徒会長だね。苦労しまくりなとことか。咲夜さんはなんだろ?」

「…家庭科の先生かな?」

「係じゃないね…。美鈴さんは体育委員かな?…いや先生だね。」

「案外いないね。係か委員会に当てはまりそうな人…2人は先生だし」

「ジェラールはもう1人の学級委員(真面目すぎ)だね。」

「小悪魔さんは…」

「保健室の先生(エッチィ)だね。かんちゃんは?」

「私は…図書委員?」

「じゃあパチェ姉は司書の先生だね」

「うん。ステラは?」

「んー……クラスに1人は居る変わった子?」

「…わりとみんなそんな感じな気がするけどね」

「まぁまぁ。あとは…フランおねーちゃんかな?」

「儂を忘れるでないわ!!」

「「うわっ!?」」


「わ、忘れてないよ?おかーさん。…おかーさんはなにかな?」

「キスショットさんは……クラスに1人は居る変わった子の保護者、かな?」

「そのまんまじゃのう…」

「フランおねーちゃんは担任の先生かな」

「一気にカオスなクラスになったね」

「レミリアにしてみれば妹が自分の担任になるというのはどうなんじゃろうな?」

「レミィおねーちゃんは可愛いから大丈夫!」

「確かにたまにどっちが姉かわかんなくなるよね」

「そうじゃの」

「んー、そろそろ今回はここまで。
起立!気をつけ!れい!」

「「ありがとうございました」」










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第19話

放課後

教室には机で囲ったリングが出来ていた

 

「机のリング…!?」

 

「ああ。まるで試合だ。こんな暗殺仕掛ける奴は初めてだ。」

 

「ちがうよ。カラースせーんせ♪」

 

「「……?」」

 

「戦うのは殺せんせーじゃなくてステラ。そして今から始まるのは試合でも暗殺でもない。

ステラ流の神の天罰だよ。」

 

 

 

るーるせつめい

「リングの外に足が着いたらその場で死刑!!」

 

「…なんだそりゃ。負けたって誰が守るんだそんなルール。殺せんせーじゃあるまいし」

 

「いいよ♪万が一、兆が一にも負けたら、殺されてあげる」

 

「「「「「いいのかよ!?」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

「では合図で始めようか。

 

暗殺…開始!!」

 

ザンッ!!

 

僕らの目はただ1ヶ所に釘付けになった。切り落とされたスカーレット先生の頭に……ではなく!!

 

「…まさか…」

 

「「「「「触手!?」」」」」

イトナの頭からは髪と同じ色の触手がはえていた。

 

 

「へぇ。面白いじゃん。「どこだ…」…殺せんせ?」

 

「どこで手に入れたっ!!その触手を!!」

 

「君に言う義理はないね殺せんせー。だがこれで納得したろう。両親も違う、育ちも違う。だが…この子と君は兄弟だ。」

 

「ふーん。まぁ、どうでもいいけどさ。」

 

「死ね。吸血鬼」ブワッ

無数の触手がステラに襲いかかる

 

「死ねないよ!『直死の魔眼』開眼!」

ステラの白かった右眼に青い光が宿る

 

フッ フッフッ

ステラは手刀を触手を撫でるように振るう

 

ドロッ

触手が根元から溶け始める。

「……!?」

 

「にゃははー。これでもう使えないね。『閉眼』…フゥ」

ステラの右眼がもとの白い目に戻る

 

「な、何をしたスカーレット!!」

 

「どうしたのかな?白いの?ただ死なしただけだよ。」

 

えいっ ドゴシャーン!!!

 

動転しているイトナをステラは外に向けて蹴り飛ばす。

 

「ふぅ。手加減はしたから死んでないと思…って気絶してんじゃん。どーすんの?この子死刑?」

 

「……すいませんね殺せんせー。どうもまだ調整が足りなかったようです。転校初日でなんですが…しばらく休学させて「ダメ」…なんです?危険生物。これは保護者の意向です。」

 

「関係ないね。その子はステラが立派なたこ焼き屋さんに育て上げる。」

 

「「「「「は?」」」」」

 

「ステラ?何を言っているの?」

 

「たこ焼き食べたいんだもん。白いのは帰れ」スキマオープン

 

「どわぁ!?」

シロはスキマに落とされどこかに消える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後

「はずかしいはずかしい」///

 

「何してんの殺せんせー?」

 

「さぁ…さっきからああだけど」

 

「シリアスな展開に加担したのが恥ずかしいのです。先生どっちかと言うとギャグキャラなのに」

 

「自覚あるんだ!!」

 

「かっこよく怒ってたね~

”どこで手に入れた!!その触手を!!”」

 

「いやぁぁ言わないで狭間さん!!改めて自分で聞くと逃げ出したい!!」

 

「まったく。少しはスカーレット先生を見習えよ。常にマイペースだったぞあの人」

 

「そういえばもう誰もスカーレット先生の人外っぷりに驚かなくなったな」

 

「そういえばスカーレット先生は?」

 

「イトナ連れて保健室。更識先生も一緒」

 

 

 

「…でも驚いたわあのイトナって子。まさか触手を出すなんてね」

 

「ねぇ殺せんせー、説明してよ」

 

「あの2人との関係を」

 

 

「……仕方ない。真実を話さなくてはなりませんねぇ。

 

…実は先生……」

 

「「「「「ゴクッ」」」」」

 

「実は先生…人工的に造り出された生物なんです!!」

 

「「「「………」」」」

 

「だよね。で?」

 

「ニュヤ!?反応薄っ!!

これ結構衝撃告白じゃないですか!?」

 

「……つってもなぁ、自然界にマッハ20のタコとかいないだろ」

 

「宇宙人でもないのならそんぐらいしか考えられない」

 

「……あの…原さん?」

 

「ニャル子さん?どしたの?」

 

「私…宇宙人なんですけど……あと律さんも」

 

「はい!私は人工的に作り出された宇宙人です!」

 

「「「「「ややこしいわ!!」」」」」

 

 

 

「知りたいのはその先だよ殺せんせー。どうしてさっき怒ったの?イトナ君の触手を見て。

殺せんせーはどういう理由で生まれてきて…何を思ってE組に来たの?」

 

「………………残念ですが今それを話したところで無意味です。先生が地球を爆破すれば皆さんが何を知ろうが全て塵になりますからねぇ」

 

「「「「「…!!」」」」」

 

「逆にもし君達が地球を救えば…君達は後でいくらでも真実を知る機会を得る。スカーレット先生は知っているでしょう。

もうわかるでしょう。知りたいなら行動はひとつ

 

殺してみなさい。暗殺者と暗殺対象、それが先生と君達を結びつけた絆のはずです。

 

先生の中の大事な答えを探すなら…君達は暗殺で聞くしかないのです。

質問が無ければ今日はここまで。また明日!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後

「烏間先生!」

 

「……君達か。スカーレット先生の授業はどうした?」

 

「壊した教室を直すから休みだって。」

 

「あの…もっと教えてくれませんか、暗殺の技術を」

 

「……?今以上にか?」

 

「今までさ、”結局誰が殺るんだろう”ってどっか他人事だったけど……

 

誰でもない、俺らの手で殺りたいって」

 

「……わかった。では希望者は放課後に追加で訓練を行う。厳しくなるぞ」

 

「「「「「はい!!」」」」」

 

 

 

 

 




あとがき雑談コーナー
保健室
「ステラ、本気なの?」

「ん、何が?」

「この子をたこ焼き屋さんにするって」

「どう思う?」

「本気だと思う」

「ひどいなぁー。冗談だよ。たこ焼きは食べたいけど」

「食べたいんじゃない。」

「チーズとか入ってると美味しいよね」

「…あとお餅とか」

「わさびなんかも意外とありだよね~」

「……たい焼き食べたくなってきた」

「んじゃあ行こっか。たこ焼きとたい焼き食べに」

「うん。」

「う、うう……(。-ω-)zzz. . . (。゚ω゚) ハッ!」

「あ、起きた。イトナちゃんも来る?」

「………何がだ?」

「たい焼き食べに。甘いもの好きだったよね」

「たこ焼きも食べるよ!」

「…行く。」

「じゃあ短いけど今回はここまで!
起立!気をつけ!れい!
さぁいこー!」ダッ

「ちょっステラ!?ありがとうございました!」ダッ

「む、ありがとう、ございました。まてっ!」ダッ


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第20話

梅雨明け

 

「クラス対抗球技大会…ですか。健康な心身をスポーツで養う大いに結構!

……ただ、トーナメント表にE組がないのはどうしてです?」

 

「E組は本戦にはエントリーされないんだ。1チーム余るって素敵な理由で」

 

「その代わりにエキシビションに出なくちやいけない。男子は野球部、女子は女バスの選抜メンバーとやらされる。」

 

「……なるほど。いつものですか」

 

「そ♪」

 

「そしてまた1人世界にハゲが増えましたとさ。めでたしめでたし♪」

 

「「「「「(またやったんですね…)」」」」」

 

 

「俺等さらし者とかカンベンだわ。お前らで適当にやっといてくれや」

 

「寺坂!……ったく」

寺坂とその他2人は教室から出ていく

 

 

 

「野球となりゃ頼れんのは杉野だけどなんかかつ秘策ねーの?」

 

「……

…無理だよ。最低でも3年間野球してきたあいつらと…ほとんど野球未経験のE組。勝つどころか勝負にならねー。

 

それにさ、かなりTUEEEEんだ。うちの野球部。特に今の主将、進藤。豪速球で高校からも注目されてる。

 

…俺からエースの座を奪った奴なんだけどさ」

 

「……!!」

 

「ふーん…」

 

「勉強もスポーツも一流とか、不公平だよな人間って…

 

でもさ殺せんせー、勝ちたいんだ!善戦じゃなくて勝ちたい、好きな野球で負けたくない、野球部追い出されて此処に来て…むしろその思いが強くなった。

…まぁでも、やっぱ無理かなハハハ」

 

「にゃははー。そんなことないよ?杉野くん」

 

「スカーレット先生?」

 

「もちろん正々堂々と戦ったら負ける。

 

……なら正々堂々やらなきゃいい。」

 

「「「「「は?」」」」」

 

「相手は既に非道な事をしてきてるんだ。だったらこっちも外道で邪道なやり方をしてもバチは当たらないよ♪

例えば……偶然を装ってヘッドショットくらわすとか」

 

「えと…スカーレット先生?ルール違反したら負けだぜ?」

 

「ナンノコトカナー?ステラ1歳だからわかんなーい

 

……まぁ、相手には精々堂々とやらせてこっちは予想外で規格外で常識外な方法で殺ればいいんだよ。」

 

「うん。それにE組にはそんな教師が3人もいる。これを皆は利用しない手はないよ」

 

「ヌルフフフ、ええその通りです!優れた殺し屋なら利用出来る道具はなんでも利用しなさい!」

 

「「「「「はい!」」」」」

 

 

「……かんちゃん、野球かバスケ、どっちかでも分かる?」

 

「……あんまり。しっかりとやった覚えはない。」

 

「……殺せんせー!」

 

「なんですか?」

 

「ステラ達は皆の身体能力の強化を頑張るから指導は任せたよ!」

 

「はい!お任せ下さい!!」

 

「「(ふぅ。何とかなった……かな?)」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

球技大会……全カット!!

結論から言うと男子はステラと簪による腕力と瞬発力を中心とした強化された。

結果は中止。E組がバントでホームランを連発するというありえない現象がおこり野球部のメンタルが折れた。

 

女子は一般的なトレーニングのみだった。

結果はニャル子と律が奪う→投げる→ゴールをひたすら繰り返し勝利した。

 

 

 

「いやユラさんなにやってんの?」

 

「にゃは……しょうがないじゃん簪ちゃん!

ユラさんは球技をほとんど知らないんだよ!?かけるわけないよ!」

 

「……ちなみにどれくらい?」

 

「中学生のころ体育のバスケで試合中ボールを蹴り飛ばしてゴールさせたらめっさ怒られました…」

 

「そう…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

防衛省

「烏間、君をこの任務につけたのは…その能力を買っての事だ。

空挺部隊ではクドクドクドクド…

暗殺者の手引きと生徒の訓練、いくら君でも1人ではこなせないようだな。

今のところ暗殺の糸口もつかめていない。今も平然と窓の手入れをされている。ナメられとるんだよ我々は!!」

 

 

 

状況を打破するためもう1名人員を増やす。適任の男が1人いるんだ

 

……それが来るのが今日だというが…

 

ガラララ

 

「よ、烏間!」

体格のいい男が大量の荷物を持ってグラウンドに向かう

 

 

 

 

 

 

 

グラウンド

「……?誰だあの人?」「でけぇ~」

 

 

「やっ!俺の名前は鷹岡明!!今日から烏間を補佐してここで働く!よろしくなE組の皆!」ドサドサ

 

「な、なんだ?ケーキとか飲みもんだ」

 

「モノで釣ってるなんて思わないでくれよ。お前らと早く仲良くなりたいんだ。

それには…皆でメシ食うのが1番だろ!」

 

 

「同僚なのに烏間先生と随分違うスね」

「なんか近所の父ちゃんみたいですよ」

 

「ははは!いいじゃねーか父ちゃんで。

同じ教室にいるからには…俺達家族みたいなもんだろ?」

 

 

 

 

 

職員室

「…烏間さん、本部長から通達です。あなたには外部からの暗殺者の手引きに専念して欲しいと。

そしてこれは更識さんもですが、

生徒の訓練は…今後全て鷹岡さんが行うそうです。」

 

「は?…ちょっと防衛省潰してくる」

 

「ステラも付き合うよ。…あのデブの顔…どっかで見たような……」

 

「コンビニ感覚で私の職場を潰さないでください……

…同じ防衛省の者としては生徒達が心配です。

あの人は極めて危険な異常者ですから」

 

「その通りです!」

 

「…ニャル子?なんでここにいるの?」

 

「誰があんな危険人物の授業を受けようと思うんですか!あのデブは宇宙では指名手配犯ですよ!」

 

「なんだと!?」

 

「あ、それでか。思い出した、あのデブの顔惑星保護機構で顔写真見たんだった」

 

「……大丈夫何でしょうか?」

 

「まぁ、最悪ステラたち紅の吸血鬼が全力で生徒達を保護するよ」

 

「…頼む」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グラウンド

「…よーしみんな集まったな!では今日から新しい体育を始めよう!

さて、訓練内容の一新に伴って時間割も変更になった。これをみんなに回してくれ」

 

「……?時間割?」

 

 

 

「………………うそ……でしょ?」「10時間目…」

「夜9時まで…訓練…?」

 

「このぐらいは当然さ。理事長にも話して承諾してもらった。

この時間割についてこれればお前らの能力は飛躍的に上がる。では早速…」

 

「ちょっ…無理だぜこんなの!できるわけねーよ!!」

 

ズンっ

ガハッ

鷹岡の膝蹴りが鳩尾に入る。

 

「できないじゃない、やるんだよ」(灬´ิω´ิ灬)

 

 

「言ったろ?俺達は家族で、俺は父親だ。世の中に…父親の命令を聞かない家族がどこにいる?」(≖ᴗ≖ )

 

「「「「「………!!」」」」」

 

 

 

「あいつ……!!」

 

「ねぇカラスせんせー、あれ、殺してきていい?」

 

「……まだまて。」

 

「まだ…なんですね」

 

 

 

 

 

 

 

「な?お前は父ちゃんについてきてくれるよな?」

鷹岡が神崎の頭を撫でてにやけながら聞く。

 

「……は、はいあの…

私は嫌です♪烏間先生と更識先生の授業を希望します」

 

バチッ!!

強烈なビンタが当たる

 

「お前らまだわかってないようだな、『はい』以外は無いんだよ。

文句があるなら拳と拳で語り合おうか?そっちの方が父ちゃんは得意だぞ!!」

 

 

「やめろデブ!!」

 

「!」

 

「大丈夫!?首の筋に痛みは無い!?」

 

「スカー…レット先生……大丈夫です…」

 

「前原君は!?」

 

「へ…へーきっス」

 

「ちゃんと手加減してるさ化物。大事な俺の家族だ、当然だろ」

 

「いいや。あなたの家族じゃない。私の生徒です」

 

「殺せんせー!」

 

「フン。文句があるのか?化物共」

 

「体育は教科担任の俺に一任されているはずだ。そして今の罰も立派な教育の範囲内だ。

短時間でお前らを殺す暗殺者を育てるんだぜ。厳しくなるのは常識だろう。

それとも何か?多少教育論が違うだけで…お前らに危害を加えてない男を攻撃するのか?」

 

「……ウグ」

 

「何納得しちゃってんのさ……。

おいデブ」

 

「なんだ?」

 

「たかがその程度の理由で攻撃されないとでも思ったのかな?」

 

「だってそうだろう?教育論が違うだけで俺を間違ってると言えるのか?」

 

「…言えるわけないじゃん。

でもさぁ、だけどさぁ、ここまでステラを怒らせた人間は初めてだよ。」

 

「あ?」

 

「ステラは吸血鬼の中では多分かなり温厚だよ。それでも殺したくなることがたまにある。

例えば、ステラのお気に入りが傷ついた時とかね。

…まぁ、今回は殺さないであげるよ。二度とステラ達の目の前にくんじゃねぇ。南極でペンギンでも鍛えてな」

スキマオープン

 

「どわぁ!?…

 

 

「……えと…スカーレット先生?」

 

「ん?」

 

「鷹岡はどこに?」

 

「南極。」

 

「「「「「は?」」」」」

 

「だから南極。あんな薄着で南極なんて自殺する気かな?」

 

「「「「「送ったのあんただろ!」」」」」

 

「ステラ……テラグッジョブ!」

 

「にゃははー。まぁ、時間割あんなじゃあステラとかんちゃんは完全にいらない子になっちゃうからね。

というわけでかんちゃん、カラスせんせーは引き続き体育の授業、がんばってね!」

 

「うん!」「ああ!」

 

 

 

 

 

 

 

「最後に…殺せんせー?」

 

「なんですか?」

 

「何生徒達見捨てかけてるのさ」

 

「そ、そんなこと」

 

「あんじゃん。完璧な教師を自称するなら前原君が膝蹴りされる前に止めるべきだったでしょ。体罰をする教師なんてただのクズだ。」

 

「た、たしかにそうですが…」

 

「どうせあれでしょ?超生物としてあのデブを消すのは簡単だけどそれじゃあ生徒に筋が通らない~とかいうんでしょ?

教師なら、先生なら筋を通すよりも守ることを優先しろよ。

 

生徒のためなら約束や契約を破るくらいしやがれ

 

生徒では手も足も出ないような敵ならそいつが教師だろうと教育論だなんだと言い訳せずにぶちのめせ。

 

わかったら返事!」

 

「は、はい!」

 

「よし♪じゃあジンギスカン食べに行こっか♪北海道まで競走ね!」

 

「はい!」

 

「「レディー、、GO!!」」ビュンっ

 

 

 

 

 

 




あとがき雑談コーナー

「ステラ……シリアス出来たんだね…」

「かんちゃん?…ステラをバカにしてるのかな?」

「そ、そんなことないよ!?…ただあんまり怒らないじゃん。」

「まぁねぇ。」

「しかもかっこいい……ずるい…」

「にゃははー。かんちゃんの激おこシーンは黒歴史だもんねー」

「うん……グスン」

「あーもぅ泣かないでよぅ…ほら!北海道土産のキャラメルあげるから」

「ありがと…ハム」





「それでユラさん、球技大会のあれは何?」

「にゃはは、はぁ。ギャグパートにするつもりでしたがルールがまったくわかりませんでした」

「…今どき野球やバスケのルールを知らない若者ってかなり珍しくない?」

「珍しいだろうね……ユラさんは卓球以外の球技はまったく出来ないんだ……」

「にゃははー。卓球はできるの?」

「強くはないけどね~」

「本当に運動出来ないんだね…」

「ユラさんは運動をしないのではない、しなくても生きていける方法をどっかの誰かが発見したのさ♪」

「…いつかのステラみたいなことを……」

「「にゃははー」」




「そういえばさ、この作品原作:FAIRYTAILなのにFAIRYTAIL要素最初だけだよね」

「そうなんだよ簪ちゃん!……ホントどうしよっか…」

「いっそ変えちゃえば?」

「んー…よし決めた!」

「「何を?」」

「若干タイトル変えます!」

「具体的には?」

「IS編を1、このFT編を2にします!原作はこのままです!」

「「おおー」」

「じゃ、若干のタイトル変更が決まったとこで今回はここまで!
起立!気をつけ!れい!」

「「ありがとーございました」」


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第21話

放課後

「今日の授業はここまで!起立!気をつけ!れい!」

 

「「「ありがとうございました」」」

夏のある日の放課後、今日のステラの授業にはイトナと、律が参加していた。

 

「ねぇ、イトナちゃん律ちゃん、二人でなんか面白い暗殺してくれない?」

 

「「……は?/はい?」」

 

「えと…スカーレット先生?いきなり何おっしゃいやがってんですか?」

 

「んー…暇つぶし!」

 

「………まぁ、いいですけど具体的には?」

 

「なんでもいいよー。イトナちゃんは何が得意?」

 

「……触手がないオレにできることなんて大して…」

 

「別に大したこと無いことでもいいよ。何が得意?」

 

「……一応親父の工場を手伝っていた。電子系ならそれなりにできる」

 

「ならロボット?………んー………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「めんどくさい!やっぱやめた!」

 

「なんでですか~」

 

「……いいネタが見つからない…」

 

「暗殺をネタと言うな…」

 

「にゃははー」

 

 

「それでどうするんですか?何もしないなら帰りますよ?」

 

「んー…じゃあウチくる?」

 

「いいのか?」

 

「別に見られて困るものなんてあんまりないしね。律は1回来てるでしょ」

 

「はい!」

 

 

 

 

紅魔館

「ただいまー」

「「お、おじゃまします」」

 

スタッ「「うわっ!?」」

「おかえりなさいませステラお嬢様。

そしていらっしゃい律ちゃん」

 

「お久しぶりです!咲夜さん!」

 

「咲夜さん咲夜さん!この子は最近来た新しい教え子の堀部イトナちゃんだよ!」

 

「ほ、堀部イトナだ…です…」

 

「ふふっ。はじめまして、十六夜咲夜よ。咲夜でいいわ」

 

「よ、よろしくたのむ」

 

「咲夜さんは時を操るメイド長、料理がとっても美味しいんだよー」

 

「お褒めに預かり光栄です♪御夕飯は期待していて下さいね」

 

「「はーい!」」「……(何か凄いことを聞いた気が…)」

 

 

 

 

「じゃあ次はおねーちゃんの部屋ね~」

 

「スカーレット…先生の姉……?」

 

「とっても可愛らしいお方なんですよ♪」

 

「……そうなのか」

 

 

 

れみりあのへや

ガチャッ!!「おねーちゃんただいま!」

 

「!?……え、えぇおかえりなさいステラ。律もいらっしゃい」

 

「おじゃましてます♪」

 

「おれは「イトナくんね、よろしく」!?…なぜ俺の名を?」

 

「おねーちゃんは運命を操る吸血鬼。近い未来を見るくらいは容易いよ」

 

「えぇ、その通りよ」

 

「それでおねーちゃん、いま紅魔館には誰がいるの?」

 

「そうね…今朝にパチェが刀奈を連れて評議院に行ったわね。

余接とジェラールはもうじき帰ってくるわ。

あとはなんと!フランが久しぶりに帰ってきたわ!!」

 

「ホント!?ちょっと会ってくる!!」ダッ!

 

「「……」」

 

「まったくあの子は……」

 

 

ガチャッ「ただいま戻った。…む、客か?」

 

「おかえりなさいジェラール。2人はステラの教え子よ」

 

「そうか、俺はジェラール・フェルナンデス。我が主、ステラ・スカーレットの眷属だ」

 

「は、はじめまして!私は完全自律ヒト型人工邪神自律思考固定砲台です!律とお呼びください♪」

 

「堀部イトナだ。よろしく…お願いします」

 

「あぁ、よろしく頼む」

 

 

 

ガチャッ「ただいま戻ったよ。マスター」

 

「おかえりなさい余接。ステラの教え子の子が2人遊びに来てるわよ」

 

「そう。ボクは斧乃木余接。君たちと暗殺教室のことは色々聞いるよ。よろしく」

 

 

 

 

 

 

フランの部屋

ガチャッ!!「おねーちゃん!」

 

「!?…ステラ!久しぶり!!」(*>ω<)ω<*)ぎゅ〜♡

 

 

 

 

「「―――フニャ~………」」

 

 

 

 

「ところでおねーちゃん?しばらく見なかったけど何してたの?」

 

「お仕事!でっかいイカとかドラゴンとか猿とかいっっぱい倒したんだ!ステラは?」

 

「ステラも仕事だよー。今学校の先生やってるんだー」

 

「え~いいな~私もやりたい!」

 

「にゃははー。ダーメ、これはステラとかんちゃんの仕事だもん」

 

「む~…今度は私も連れてってね」

 

「うん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




あとがき雑談コーナー
「むー……」

「ど、どしたのかんちゃん?」

「今回私の出番無かった…」

「ま、まぁ今回はしばらく出してなかったキャラを出そうっていうテーマの話だからね」

「つまりユラさんの気まぐれっていうことだね」

「そだね~」



「そういえば最近更新速度が落ちてるけど何かあったのかな?」

「レポートと部活が大変らしいよ~
レポートはとりあえず一段落ついたら今度は部活がいきなりガチで活動し始めたんだとか」

「それはもうがんばってとしか言えないね」

「がんばれ~」

「がんばりたくないです!!」

「「っ!?」」



「……ユラさん?いきなりどしたの?」

「ほんとにめんどうなんだよ……テストも赤点とっちゃったし……」

「あらら…努力が足りなかったんじゃない?」

「そんなんじゃないのだよ簪ちゃんや…
世の教師共は皆そう言うけど違う!ユラさんに足りないのは努力じゃなくて才能なんだよ!……というわけでこの世から日本語以外の言語を消し去ってくださいステラちゃん」

「やだよ。めんどくさい。」

「だよねー。」

「………英語を消すより覚えた方が楽だと思うけど?」

「いやいや無理だよあんな暗号。というわけで今回はここまで!
起立!気をつけ!れい!」

「「!?……ありがとうございました。」」


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第22話

期末テスト

椚ヶ丘中学校では成績が全て!E組を誰に恥じる事も無いくらすにする。そう目論む100億の賞金首にとってこの期末は、

一学期の総仕上げ、決戦の場である!!」

 

「……ユラさんなにやってんの?」

 

「ステラちゃん!?…いやこれは……あはは、はぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヌルフフフ。皆さん一学期の間に基礎ががっちり出来てきました。この分なら期末のジャンプアップが期待できます」

 

「殺せんせー、また今回も全員50位以内を目標にするの?」

 

「いいえ。

先生あの時は総合点ばかり気にしていました。生徒それぞれに合うような目標を立てるべきです。

 

そこで今回は…

この暗殺教室にピッタリの目標を設定しました!」

 

「……」「…………」

 

「だ、大丈夫!!寺坂くんにもチャンスがある目標ですから!!」

 

「(#゚Д゚)……」

 

 

 

 

 

「教科ごとに学年1位を取った者には答案の返却時触手を1本破壊する権利をあげましょう」

 

「はーいはーい!」

 

「…スカーレット先生?なにか?」

 

「みんなも聞いてね?

今回から椚ヶ丘中学校3年生の期末テストに新たにステラが教えてる教科、怪異が加わるよ!本校舎では国語や日本史の教師が必死こいて教えてるみたいだけど本職?本人?……が教えてるんだから全員50位以内に入ってね!

全員入って1位になった子にはステラが賞金首になったら1回殺させてあげる♪がんばってね♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

理事長室

「E組の成績を落とすためなら何でもする。私のことをそう思っていませんか?」

 

「いいえ…でもそこの堅物と怪物があなたを疑ってきかないんですの」

 

「釘を刺しにご苦労ですが…ご安心を。私は何もしませんしそれに…

私の学校は生徒の自主性も育てています。成績を決めるのは学校ではなくあくまで生徒ですから」

 

「な~んか嘘くさムグムグ」

 

「ステラ、ちょっと黙ってて」

 

「ハハッ。今回は、私は何もしていませんよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

その後

「なーんか含みのある含みのある言い方だったわね。生徒の自主性がどうとか」

 

「まぁな…だが前回のような不正ギリギリの小細工は無さそうだ」

 

「ま、今回は成績が直に暗殺と関係するみたいだし私も一肌脱いでやろうかしら」

 

「…ビッチ様、するならそこの会議室でカラスせんせーとね。」

 

「おい!」

 

「大丈夫!人集めと撮影は任せて!」

 

「何一つ大丈夫が無いわよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……」ピッピッ…プルルル

 

[…おう進藤か]

 

[ああ。球技大会では迷惑かけたな]

 

[……いや…あれはどちらかと言うと…]

 

[高校で決着をつけるとお前に言ったが俺と違ってお前はまともに進学できるのか心配になってな]

 

[はは…相変わらずの上から目線で]

 

[…というのもな、少なくともE組脱出は不可能になりつつあるぞ。今会議室に…A組があつまってる。

 

俺達3年のクラスの序列は最下層におまえらE組、横並びにB・C・D組、そして頂点は成績優秀者を選りすぐった特進クラスのA組がある。

そのA組が全員集結して自主勉強会を開いてるんだ。こんなの初めて見る。

 

音頭をとる中心メンバーは”五英傑”と言われる椚ヶ丘が誇る天才達だ。

 

中間テスト総合3位!!

他を圧倒するマスコミ志望の社会知識!!

ハゲ!!!!!

放送部部長 荒木鉄平!!

 

中間テスト総合4位!!

人文系コンクールを総ナメにした鋭利な詩人!!

生徒会書記 榊原蓮!!

 

中間テスト総合5位!!

赤羽への雪辱に燃える暗記の鬼

生物部部長 小山夏彦!!

 

中間テスト総合6位!!

性格はともかく語学力は本物だ!!

生徒会議長 瀬尾智也!!]

 

[え…ちょい待って進藤、このナレーションお前が口で言ってんの?]

 

[あ…う、うん。1回やってみたかったんだこういうの (*>ω<*)テレルー

 

………そして俺達の学年で生徒の頂点に君臨するのが…

 

中間テスト2位、全国模試1位

支配者の遺伝子

生徒会長 浅野学秀

 

あの理事長の一人息子だ――「えっ!?あの人嫁と息子がいるの!?嘘でしょ!?」ちょっだれだ!?]

 

[スカーレット先生!?いまそこにいるの!?]

 

[はぁ!?このちびっ子が先生!?E組どんだけおわってんだ!!!「なんて事言いやがるのさ自称エリート野球団子ヘッド!!」( ゚∀゚)・∵. グハッ!!]

 

[……進藤?大丈夫か?]

 

[大丈夫だ…問題…な…い…]プツ

 

 

 

 

 

 

 

 

「ステラ?どうしたの?いきなりいなくなって」

 

「にゃははー。なんでもないよ~♪」

 

「………?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

E組 放課後

「お、渚、茅野!放課後空きなら本校舎の図書室で勉強しないか?」

 

「磯貝くん?」

 

「うちの学校学習書の揃いはピカ一なんだ。だから席はいつも予約でいっぱいだけど期末を狙ってずっと前から予約しといた。E組は基本後回しにされるから…

俺らにとっちゃプラチナチケットだぜ!」

 

「「「いくいく!」…スカーレット先生!?」」

 

「放課後のステラの授業を受けずに図書室に行くとはどういうことかな?」

 

「いやでもステラちゃん先生?もうすぐ期末テストだよ?勉強しなきゃだし…」

 

「その通り!さぁみんなで図書室にGO!!」

 

「「ちょっいいの!?」」

 

「大丈夫大丈夫!怪異なんて覚えても将来役にたたないから!!」

 

「…教えてる先生が言って言いんですか?」

 

「小中学校で習うことが役にたつのは学生でいるうちだけだからね!」

 

「「「例えそうだとしても教師が言うな!!」」」

 

「うわっ!あのちっちゃくて可愛いカエデちゃんにまでツッこまれた!これは死ねる!!」

 

「ちょっステラちゃん死なないで!?」

 

「……茅野、いまナチュラルに先生のことちゃん呼びしたね」

 

「あっはは…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

理事長室

「理事長、あなたの意向通りA組成績の底上げに着手しました。

これでご満足ですか?」

 

「浅野君、必要なのは結果だよ。

実際にトップを独占しなきゃいい報告とは言えないな」

 

「………E組は他を上回ってはならない。あなたのその理念はわかりますが…

なぜそこまでこだわるのかわかりませんね。

確かにE組の成績は上がってますが……しょせん限界がある。僕らに本気で及ぶとは思えません」

 

「私が君に教えたいのはそこだよ浅野君。

弱者と強者は簡単にひっくり返る。強者の座に居続ける。これこそが最も大変なことなんだ

 

具体的には…そうだな

A組全員がトップ50に入り5教科全てでA組が1位を独占するのが合格ラインだ。」

 

「………

ではこうしましょう理事長。

僕の力でその条件をクリアしましょう。

 

そしたら……生徒ではなく息子としてひとつおねだりをしたいのですが」

 

「…おねだり?父親に甘えたいとでも?」

 

「いえいえ。僕はただ知りたいだけです。

 

E組のことで、なにか隠していませんか?」

 

「…………」

 

「どうもそんな気がしてならない。あなたのE組への介入は……

今年度に入っていささか度が過ぎる。

…まさかとは思いますが教育業以外にヤバい事に手を出してらっしゃるとか?

不審者のうわさもありますしね

 

黄色い巨大タコを目撃したとか

 

コンビニスウィーツを買い占める黒づくめの男とか

 

Gカップのねーちゃんが『ヌルフフフ』という声がして振り向くといなかったとか

 

ドーナツ店のドーナツを買い占める幼女と高校生のカップルとか

 

異常に長い太刀で化物を殺す金髪巨乳とか

 

 

……まぁこれらは根も葉もないデマでしょうが」

 

「…………………知ってどうする。ネタにして私を支配でもする気かい?」

 

「当然でしょう。全てを支配しろと教えたのはあなたですよ」

 

「……フフフ。流石は最も長く教えて来た生徒だよ」

 

「ははは!首輪つけて飼ってあげますよ。」

 

スキマオープン!「えっ生徒会長くんってそんな趣味なの?」

 

「「!?」」

 

「にゃははー。はじめまして、ステラはステラ・スカーレット。E組で先生をやってるよ!」

 

「……あなた…全校集会のときはもっと大きくなかったですか?

…あとそんな趣味はありません」

 

「そう?じゃあ理事長の趣味?サディスティックぽく見せといて実はマゾ?」

 

「………あなたを社畜として飼い慣らしますよ」

 

「きゃーろりこんにおそわれるー(棒)」チラッチラッ

 

( ‐ω‐)b「……父さん……まさかヤバい事とは………幼女趣味………?」

 

「!?……そ、そんなことは無い!」

 

「必死になる当たりが怪しいな~?まさか教育業やってるのもそれが理由?」

 

「………君を飼うのは難しそうだな…」

 

「にゃははー!じゃ、またねー」スキマオープン

 

「……理事長、彼女は一体…?」

 

「ステラ・スカーレット。中間テスト学年1位だ。」

 

「!……彼女が例のレイン・ハートアンダーブレードですか…。

なぜ教師が中間テストを?…………理事長?なぜ顔を逸らすんですか?」

 

「…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

図書室

本校舎の図書室で渚、茅野、磯貝、中村、奥田、神崎が勉強していた。そこに浅野を除く五英傑の四人が近寄る

 

「おやE組の皆さんじゃないですか!」

 

「「「「「「(ハゲだ……)」」」」」」

 

「もったいない、君達にこの図書室は豚に真珠じゃないのかな?」

 

「(うわぁ……)」

「(よりによって例の五英傑さん達かぁ…)」

「(輝いてる…)」「(特に1人はね…)」

 

 

「どけよザコ共。そこ俺等の席だからとっとと帰れ」

 

「なっ何おぅ!?参考書読んでんだから邪魔しないで!!」

 

「茅野…読んでる本見えてるよ」

――世界のプリン全集――

 

 

「ここは俺達がちゃんと予約取った席だぞ」

 

「そーそー。クーラーの中で勉強するなんて久々でチョー天国~」

 

「君達は本当に記憶力が無いなぁ♪この学校じゃE組はA組に逆らえないの!成績が悪いんだから」

 

「さっ…逆らえます!!」

 

「何…?」

 

「私達次のテストで全科目で1位取るの狙ってるんです!!そしたら大きな顔させませんから!!」

 

「口答えすんな生意気な女だ。おまけにメガネのせいでイモ臭い。

ギシシシ!なぁハ…荒木!!」

 

「おっ…おう小山(お前が言うか…?)」

 

 

「腐すばかりでは見逃すよ小山。ご覧、どんな掃き溜めにも鶴がいる」サラッ

榊原が神崎の髪を撫ぜる

 

「もったいない…学力があれば僕に釣り合う容姿なのに…

君うちに小間使いとして スキマオープン& ドゴシャン!! ッグオゥ

 

「ちょっとちょっと何E組の宝をナンパしてんのさ!」

 

「「「「「「スカーレット先生!?」」」」」」

 

「オイッス!……で、誰なの?このバカたち」

 

「「「「(╬ ゚Д゚)」」」」

 

「えと…ステラちゃん先生?一応この人達椚ヶ丘中学の学年トップクラスの人達だよ?」

 

「え、マジで?」

 

 

 

「ところで……記憶をたどれば確かに…一概に学力なしとは言い切れないな

 

神崎有希子 中間テスト国語24位

磯貝悠馬 中間テスト社会14位

中村莉桜 中間テスト英語11位

奥田愛美 中間テスト理科17位

それと確か例の学年1位もE組とのウワサだ。

 

1教科だけなら…一応勝負出来そうなのが揃っている」

ゴツッ ゴツッ

ワカメ頭が奥田の頭を叩く

ドゴシャン!!

 

「「「「「「(またか…)」」」」」」

 

「……面白い。じゃあこういうのどうだろう?

 

俺等A組と君等E組、5教科でより多く学年トップを取ったクラスが負けたクラスにどんな事でも命令できる」

 

「………」

 

「どうした?急に黙って、ビビったか?自信あるのは口だけかザコ共。

なんならこっちは…命かけても構わないぜ」

 

ビシッ

五英傑それぞれの首元にペンや定規が当たる

 

「命は…簡単に賭けない方がいいと思うよ」

 

「じょっ…上等だよ受けるんだなこの勝負!!」

「死ぬよりキツい命令を与えてやるぜ!!」

 

 

 

 

 

「まったく。なにしてんのさ」

 

「「「「「「更識先生!」」」」」」

 

「かんちゃん?どったの?」

 

「なんか嫌な予感がして来たの」

 

「えと…ごめんなさい……何も言わずにあんな…」

 

「大丈夫だよなっちゃん!」

 

「うん。こんなの負けるわけないもん。」

 

「あの…どういうことですか?」

 

「だってステラが定期テスト出禁になっちゃったけどまだE組には紅の吸血鬼(ウチ)のアイドルと渚ちゃ…くんの旦那さんがいるから負けるはずない」

 

「「「「「「(あぁ、そうだった…)」」」」」」

 

「だからみんなはなんの心配もせずに必死に頑張るといいよ!」

 

「「「「「「……はい!」」」」」」

 

 

 




あとがき雑談コーナー
「ステラ…今日は頑張ったよ………」

「お疲れ様ステラ。…多分ほかの人の作品の主人公はその何倍も動いてると思うけど…」

「うっそぉ……。主人公ってそんなに辛いんだね…」

「多分ね……
そういえばあの禿げさした人、五英傑の人だったんだね」

「みたいだね~。図書室で見た時は吹き出す所だったよ」

「私も。……ステラが殴った人死んでないよね?」

「ちゃんと加減したからだいじょーぶー」

「ならいいけど……」

「……ユラさんが疲れちゃったから今回はここまでだってさ。きりーつ、きをつけー、れー」

「ありがとうございました。」





「そろそろ飽きてきたから変えようかな…」


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第23話

命令することを決めたりなんだりしてなんやかんやの試験当日!!

 

「どうですか渚さん?できそうですか?」

 

「ニャル子さん……まぁ、ヤマが当たれば」

 

「英語なら1位狙えるんですから頑張ってください!」

 

「う、うん…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

試験開始

 

本来1人で受けるはずの試験なのに色んな人と同じ舞台にいるのを感じる

一緒になって戦う人

敵となって戦う人

応援をくれたり野次を飛ばす観客達

これはまるで……

 

僕らは殺し屋

おまけに今は闘技者

 

戦いのゴングが鳴る!!

 

 

 

 

 

 

英語

受験者はハンマーを武器に英語の知識や技術を巨人型問スターに叩き込んでいく

 

「は、速い!!中間よりずっと!!」

 

中高一貫の進学校では中三から高校の範囲を習い始めることは珍しくない。

特に速度が速いのは……うちでは英・数・理!

 

けど学校内での条件は皆同じだ!!

 

 

 

 

 

 

どいつもこいつもラストの問題でやられてるだろーなぁ

だが俺瀬尾智也はおまえらと違う

親の仕事でLAに1年いた。その時に基本的な会話は十分覚えた。この問題文の単語や文法は全てその範囲内だ

 

ズンっ

「今更日本の中学レベルでつまずくかよォ!!」

 

……倒れない?ウソだろ、満点解答の見本だぞ!?

 

 

 

プスッ ギャースッ

「お堅いねぇ、力ぬこうぜ優等生!!」

ハンマーの柄を頭に突き刺す中村

 

ゴスっゴスっドゴスッドーン

「オラオラオラァ!たかがこの程度の問題で止められるとか思ってるんじゃねーですよ!」

完璧に殺すまで殴り続けるニャル子さん

 

パーン ✕ パーン ✕ バーン ○

「……採点者の理想解答との一致を確認。ミッションコンプリートです♪」

様々な形状のハンマーを投げつけ正解をたたき出す律

 

満点回答!?E組ごときが!?

 

「外国でいい友達いなかったっしょ瀬尾クン。やたら熱心に本を薦めるタコとかさ」

 

「いや、中村さん?本を薦めるタコは宇宙中探し回ってもあまりいないと思いますよ……」

 

※これらは全てイメージです。

 

 

 

 

 

理科

受験者はロットで魔法攻撃を放ち問題の鎧を剥いでいく

 

「そォーラッ!!」

理科は暗記だ!!記憶野の閃光で敵の鎧を1枚1枚剥いでいく!!

だが……

1番硬い頭の装甲が剥がせない。ちゃんと暗記したはずだが…

 

「どぅぅうらぁ!!鎧を着込むくらいならレベルを上げて防御力を上げろってんですよォ!!」ドゴシャーン!!

「そ~っれ!」ズドーン!

地球よりも先を行く科学知識を振るい問スターを素手で殴り飛ばすニャル子さんと律

 

「――それでねー」「わかる~」

何故か問スターと仲良くなってる奥田さん…!?

 

 

「本当の理科は暗記だけじゃ楽しくないです。『君が君である理由をわかってるよ』ってちゃんと言葉にして伝えてあげたらこの理科すっごく喜ぶんです!」

 

「ちょっどうなってるんですか!?奥田さん!」

 

 

 

※もう一度言います。これは全てイメージです。

 

 

 

 

 

 

そして続いて社会、国語、数学、とE組の誰かしらがA組を出し抜いたりニャル子と律が無双したりしまくったり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして3日後!!

「さて皆さん、全教科の採点が届きました。

では発表します、まずは英語から…

 

E組の1位…そして学年でも1位!!

中村莉桜さん!!潮田ニャルラトホテプさん!!自律思考固定砲台さん!!

渚くんも健闘ですが肝心な所でスペルミスを犯す癖が直ってませんね」

 

「…うーん……」

 

 

 

「さてしかし、1教科トップを取ったところで潰せる触手はたった1本。

それにA組との5教科対決もありますから、喜ぶことができるかは全教科返したあとですよ」

 

「ん?3本じゃないの?」

 

「1教科につき1本です!殺す気ですか!?」

 

「ステラは違うけど皆はそうでしょ」

 

「……続いて国語…学年1位はA組浅野学秀!!そしてニャル子さんと律さんです!!

神崎さんも2位、大躍進です!」

 

「さすがだね、ニャル子。どうやったの?」

 

「ステラさぁん、世の中知らない方がいいこともあるんですよ?」

 

「……お願いだからステラ達に迷惑かからないようにだけ気をつけてね…」

 

 

 

 

 

「……では続けて返します。社会!!E組1位はニャル子さん!100点!!

そして磯貝悠馬くん!律さん同率3位!!97点!」

 

「…ねぇニャル子さん」

 

「なんですか?渚さん?」

 

「あの時事問題かなり難しかったと思うんだけど…。律が間違えるほどだし…」

 

「私は今回のテストのために19世紀から24世紀までの時事ネタをかき集めました!」

 

「あっはは。…やりすぎじゃない?」

 

「更識先生からこの学校のテストはやりすぎるくらいが丁度いいとアドバイスをもらいまして」

 

「それでもやりすぎ!」

 

 

 

 

 

「続いて理科。理科のE組1位は………

奥田愛美!!そして学年でも1位です!!」

 

「3勝1分け!!」

「数学の結果を待たずしてE組がA組に勝ち越し決定!!」

「仕事したな奥田!!」

 

「………あれ?律とニャル子さんは?」

 

「……お二人の回答はとある研究所に送られて現在試験中です。採点不可だったため順位には入りませんが100点とします」

 

「「「「「なにしてんだ!!」」」」」

 

 

 

 

 

「残すは数学のみです。数学学年1位、A組 浅野学秀、そしてニャル子さんと律さんです!」

 

 

「おお!」

「これで3勝2分け!負け無しだ!」

 

 

「そして学年総合1位も潮田ニャルラトホテプさん!500点です!!」

 

 

「すげー!!」

「さすが宇宙人!」

 

「いや~それほどでも~♪」

 

「お、おめでとう。ニャル子さん」

 

「はい♪つぎは渚さんも1位目指して頑張りましょう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃー最後に怪異のテストを返すよー。

E組、そして学年1位も……狭間 綺羅々ちゃん!

120点だよ!」

 

「あの…スカーレット先生?100点満点なのでは?」

「「「「「うんうん」」」」」

 

「きらちゃんは満点の解答に加えてオリジナルの怪異譚を裏に書いてくれたからね。だからプラス20点だよー」

 

「あ、ありがとうございます。……お願いだからその呼び方はやめてください…私には似合わなすぎるわ…」

 

「や!

…あー、そうそうわすれてた。おめでとう!ギリギリだけどE組全員50位以内に入ったからステラを1回殺せるよ♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて皆さん素晴らしい成績でした。皆さんが取れたトップは英語、社会、理科の3つです。

早速暗殺の方を始めましょうか。どうぞ3本ご自由に

(ま、3本くらい失っても余裕でしょう…)」

 

「おい待てよタコ。5教科のトップは3人じゃねーぞ」

 

「?3人ですよ寺坂くん。国・英・社・理・数全て合わせて…」

 

「はぁ?アホ抜かせ。5教科っつったら国・英・社・理………あと家だろ」

寺坂龍馬

吉田大成

村松拓哉

狭間綺羅々

家庭科100点

学年1位

 

「(か…家庭科ぁ~~~~!?)

ちょ待って!!家庭科のテストなんてついででしょ!!こんなのだけ何本気で100点取ってるんです君達は!!」

 

「クックック。クラス全員でやりゃ良かったこの作戦」

 

「ぅっクク…にゃは!にゃははははははは!!っごほっゴホッ……きらちゃん…最高すぎ…オナカイタイー」

 

 

「………ついでとか、家庭科さんに失礼じゃね殺せんせー?5教科最強と言われる家庭科さんにさ」

 

「そーだぜ先生約束守れよ!!」

「1番重要な家庭科さんが4人がトップ!!合計触手7本!!」

 

「(7本!?ひぃぃぃ!!)」

 

 

 

 

「それと殺せんせー、これは皆で相談したんですがこの暗殺に…今回の賭けの『戦利品』も使わせてもらいます」

 

 

 

 




あとがき雑談コーナー
「ねぇかんちゃん、テストの採点って大変なんだね…」

「そうなの?」

「怪異のテストの担当はA~Eまで全部ステラだからね。…もう二度とやんないもんね」

「いいの?」

「どーせ習って役に立つ子なんて……きらちゃんはいつの間にか専門家になってそうだね…」

「あの子ならきっと大丈夫でしょ。 」

「……かんちゃんあの子苦手?」

「狭間さんが、と言うよりは怖いのが、かな」

「そう?夏なんかはいっしょにいたらすごい楽しそうだと思うけど」

「ステラは平気なんだ」

「アウトドア系の趣味全くないからね。怖い話とか大好きだよ」

「……そういえばそうだったね。私もインドア派だけど」

「インドア系魔法使い…意外とあり?」

「……それ師匠じゃん。」

「あ、そだね。」

「インドア系厨二好き吸血鬼……新しい…?」

「まずインドアと吸血鬼が一緒に並ぶことがまずないからね。なんかないかな?」

「………、インドア系美少女作家とショタっ子吸血鬼のほのぼのラブコメディ」

「……ちょっと面白そう。誰か書いてくれないかな…」

「ステラはなんかないの?」

「んー…………、インドア系吸血鬼が勇者討伐を目指す剣と魔法のファンタジー」

「ありそうで意外とない…?あとそれ多分ハーレム物だよね」

「美少年吸血鬼の周りにはいろんな種族の魔物美少女達が……ちょっと羨ましい…。」

「……わたしじゃだめ?」

「んにゃ?ぜんぜん。ステラかんちゃん大好きだよ~」

「……ありがと」///

「…照れるならやめとこうよ」

「うん…」





「そろそろ終わりにしたいけど最後の一言何にしよっか」

「いままでは『起立、気をつけ、れい』、だったね」

「ユラさんがついに飽きちゃったからねぇ~。…どうしよっか…ほんとに」

「…名台詞や迷台詞を私たちなりにアレンジしてみる…とか……どう?」

「じやあそれで!ではではかんちゃん、どうぞ!」

コホン「…私たちの雑談はこれからだ!」

「終われない!?最終回っぽいセリフなのにちょっと変えるだけで終われなくなっちゃったよ!?」

「大丈夫。最終回じゃないから終われる。」

「………そうかな?ではでは今回はここまで!」



「「私たちの雑談はこれからだ!」」

「……やっぱり終わった感じしない…」

「でしょ?」





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第24話

夏休み

南の島での暗殺旅行が1週間後に迫り今日はその訓練と計画の詰めのためにE組は集まった。

勝負の8月、殺せんせーの暗殺期限まで残り7ヶ月!!

 

 

 

 

 

…そんな中ステラは氷の造形魔法、簪は刀奈、美鈴の元での近接戦闘、渚は咲夜の元でのナイフ術を習うためにFT世界の紅の吸血鬼(スカーレットヴァンプ)に来ていた。

 

「めーりんさんただいま~。おやすみ~」

 

「zzz…おかえりなさいませ~……zzz」

 

「………起こさなくていいんですか?」

 

「ん、だいじょぶ。ドラゴンくらいならめーりんさん1人でも焼き鳥にできるから」

 

「ステラ、多分それは無理だと思う…」

 

「ドラゴン……いるんですか?」

 

「にゃはは~。とりあえずなっちゃんはこのファンタジー世界になれることだね。一週間後のギリギリまでここにいるからね」

 

「は、はい。」

 

 

 

 

 

 

ガチャァ「ただいまー!」

スタッ「おかえりなさいませ、ステラお嬢様。

簪もおかえり♪」

 

「うん。ただいま。」

 

「そしてあなたが渚ちゃんね。いらっしゃい」

 

「え、えとはじめまして。潮田渚です。」

 

「ふふ、はじめまして。十六夜咲夜よ。あなたにナイフに関する技術を教えるわ」

 

「よ、よろしくお願いします」

 

「そんなにかしこまらなくていいわ。あまり歳も変わらないし」

 

「そ、そうなんですか?」

 

「お嬢様方からしたら、ね」

 

「ちなみに私と咲夜は17歳。」

 

「ステラは1歳。さっき会っためーりんさんは年齢不明。」

 

「紅の吸血鬼のマスターであるレミリアお嬢様とその妹様は約500歳ね」

 

「あ、あはは。ほんとにファンタジーなんですね…」

 

 

「じゃ、ステラはグレイさんのとこに言ってくるからおねーちゃん達に伝えといてね。いってきまーす!」

 

「…では、とりあえずお嬢様の元へ行ったあとちょっと早めの昼食にしましょうか」

 

「は、はい」

 

「…うん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妖精の尻尾(フェエリーテイル)ギルド

がちゃ「おじゃましまーす」

 

「ん?おぉ、ステラちゃんじゃねーか。いらっしゃい!」

 

「こんにちはマカオさん。……なんか静かじゃない?」

 

「あぁ~…気にすんな!ナツ達なら仕事でいないぞ(S級試験からずっと帰ってきてないなんて言えるか…)」

 

「ふーん。…そう。(しばらくいないんだ~)」

 

「…ところでステラちゃん、その胸元の目みてーなのと右目の白い眼はどうしたんだ?」

 

「にゃは~。右目はちょっと無くしちゃってね。新しくしたんだ。こっちはその時のおまけ。」

 

「そ、そうか。…このあとステラちゃんはどうするんだ?」

 

「んー…居ないならしょうがないね。また来るね、バイバーイ」タッタッタッ

 

 

 

 

 

上空にて

「んー…どうしよ…他にやること考えてないよ…

 

 

 

 

 

 

…うし、帰ってだらだらしよう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてなんやかんやで一週間後

「さ、そろそろ向こう行くよー」

 

「うん。」

 

「はい」

 

「じゃ、いってきまーす」

 

「行ってらっしゃいませ。渚ちゃん、また来てね」

 

「はい!」

 

スキマオープン!!

 

 

 

 

 

 

「ただいま~…あれ?」

 

「………あれ?」

 

「…は?」

とりあえず旧校舎のグラウンドに出るとそこではE組のみんなが射撃訓練をしていた。

 

「あれ?ステラちゃん先生に渚、更識先生まで。今日から一週間は居ないんじゃなかったっけ?」

 

「そのはずなんだけど……なんで?ステラわかる?」

 

「これはあれだね…」

 

「「「?」」」

 

「いわゆる時差ボケってやつだね」

 

「…それだけはないと思うけど」

 

「時差ボケ?渚たち海外に行ってたの?」

 

「にゃははー。そんなとこ~」

 

 

 

 

「まぁまぁガキ共。汗水流してご苦労なことねぇ」

 

「あ、ビッチ様」

 

「げっ、スカーレット…あんた一週間は居ないんじゃなかったの?」

 

「もうそのやりとりはさっきカエデちゃんとやったよ。ビッチ様は訓練しなくていいの?」

 

「大人はズルいのよ。あんた達の作戦に乗じてオイシイとこだけもってくわ」

 

「ほほう、えらいもんだな?イリーナ」

 

「ロッロヴロ師匠!?」

 

「あ、いつかのオジーちゃん」

 

「夏休みの特別講師で来てもらった。今回の作戦にプロの視点から助言をくれる」

 

「あ、カラスせんせーまで。」

 

「……一週間はいないんじゃなかったのか?」

 

「だからもうやったよ、それ。」

 

 

 

 

 

 

「ねぇなっちゃん、あの訓練修行の成果の見せ所じゃない?」

 

「えと…あの風船を中距離で割ればいいんですよね」

 

「そ、行ってらっしゃい!」

 

「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

「―――先に約束の7本の触手を破壊し間髪入れずにクラス全員で攻撃してやつを仕留める。それはわかるがこの一番最初の『精神攻撃』というのは何だ?」

 

「まず動揺させて動きを落とします。殺気を伴わない攻撃にはもろいとこあるから。

…この前殺せんせーエロ本拾い読みしてたんすよ。『クラスの皆さんには絶対に内緒ですよ』ってアイス1本配られたけど…」

 

「今どきアイスで口止め出来るわけねーだろ!」

「クラス全員でさんざんにいびってやるぜ!!」

 

「……残酷な暗殺法だ」

 

「…ステラにはやんないでね?」

 

 

「………で、肝心なのはとどめを刺す最後の射撃。正確なタイミングと精密な狙いが不可欠だが………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パパパンッ!!

複数の風船が一気に割れる

「さすがだね千葉くん、速水さん」

 

「お、渚もやるのか?」

 

「うん」

 

「…エアガンは?」

 

「大丈夫。ちょっとみててよ」トントン

そう言い太ももにつけた空のナイフホルダーを叩く。

 

「えいっ!」

パパパパパパパパンッ!!!

 

「「!?」」

 

渚は何処からか取り出した8本のナイフをエアガン以上のスピードで投げ全てを風船に当てて割る

 

「…よかった。上手くいった」

 

「なに…それ……」

 

「あはは。ちょっとメイドさんに、ね」

 

「メイドさんってナイフ投げる人だっけ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……不安か?このクラスの射撃能力は」

 

「いいや逆だ。特にあの3人は素晴らしい

 

千葉龍之介は空間計算に長けている。遠距離射撃で並ぶ者のない狙撃手(スナイパー)

 

速水凛香は手先の正確さと動体視力のバランスが良く動く標的を仕留める事に優れた兵士(ソルジャー)

 

潮田渚は……なんだあのナイフ投げは…、射程距離は短いものの近・中距離ならかなうものはそうはいない。銃と違って音もないし殺気の隠し方も上手い。影から殺す事に優れたまさしく暗殺者(アサシン)

 

俺の教え子に欲しい位だ。

 

他の者も良いレベルにまとまっている。短期間で良く見出し育てたものだ。

人生の大半を暗殺に費やした者として…この作戦に合格点を与えよう。彼らなら十分に可能性がある」

 

 

 




あとがき雑談コーナー
「にゃは~やっちゃったねぇー」

「うん。……ユラさんの作品には髪が水色のキャラは魔改造するルールでもあるの?」

「……そうかもね…他に水色の人いたっけ?」

「………………あ、妖精の尻尾に1人いた。……名前なんだっけ?」

「……どんな人?」

「んーと…読書好きで」

「うん」

「そんなに強くないチーム組んでて」

「うん…ん?」

「ちょっとした逆ハー作ってて」

「んん?」

「最終的にぽっと出の強面とくっついて」

「んんん?」

「使う魔法が立体文字(ソリッドスクリプト)」

「レビィさん!?」

「あ、そうそうその人」

「…あの人ってそんな人だったっけ?」

「大体あってるでしょ」

「まぁ…うん。
そういえばさ」

「ん?」

「渚くんのあのナイフホルダーってなんなの?」

「あぁ。あれはパチェ姉が作ってステラが量産した『無限バンダナ ナイフホルダーver. だよ!』だよ」

「『だよ!』…はいらないよね。
渚くん、咲夜に何習ったの?」

「ん~それは本人にきいてみよ~。スゥー、咲夜さーん!」

スタッ「お呼びでしょうか?」

「ほんとに来た。咲夜、渚くんに何教えたの?」

「フフッ」

「え、何その笑み」

「まさかあの顔で男の子だったとは思わなかったわ」

「あれ?教えてなかったっけ?」

「才能ある可愛い子、とだけ聞いていたので」

「ステラ、説明不足。
……いつ気づいたの?」

「お風呂の時よ」

「一緒に入ったの?」

「ええ。誘ったら何も言わずに来たので」

「…ニャル子で慣れちゃったんだね」

「湯船に浸かってる時に気づいてとても可愛らしかったわ」

「気づいても何も言わないあたり咲夜さんだよね」

「もうロリコンじゃなくてただの可愛い物好きなお姉さんだね」

「あら、私は初めからそうよ。」

|ω・`)「ロリコン描写が全くないからって路線変更しないでください……」バタッ

「「ユラさん!?」」

「あら?だれなの?」

「この作品の作者だよ。」

「なんで力尽きてるのさ。」

「咲夜さんの性格どうするかちょっと本気で悩んでた」

「それで…結局どうなったのかしら?」

「にゃははぁ。まぁ、読者さんのご想像にお任せします…」

「なんであなたが把握してないのよ」

「なぜバレたし。…前にも言った気がするけど制御不能なんだよここのキャラ!」

「にゃっはははー!」

「作者の言うセリフじゃないわね。」

「まぁ、いつもの事だからね」

「にゃははー。というわけでなんだかんだ書いてて楽しいのでこれからも暴れまくってください!」

「……ある意味ここまで人権が保証されてる登場人物も珍しいよね」

「大体主人公は酷い目あったり笑いものになったりだからね」

「そうね。」

「終わりがあるかわかんないけどバットエンドには絶対にしないから安心したまえステラちゃんよ」

「…………普通の他所の作者さんなら多分主人公が聞いて1番安心する言葉なんだろうけどユラさんだと…ね」

「うん。」

「そんにゃ~。…今回はここまでかな。」

「じゃあ今回は咲夜さんね。一言どうぞ!」

コホン「あなたはもう…殺したわ」

「「「こわ…」」」

「フフッ♪」



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第25話

「ニュやァ……」「うにゃァ……」

 

「船はマジでヤバイ」「ヤバイ…死ぬぅ…」

 

「先生頭の中身が全部まとめて飛び出そうです…」

「ステラ…とけちゃうぅ…」

 

ステラと殺せんせーは普久間島へ向かう船で乗り物酔いしていた

 

 

 

「起きて起きて!見えてきたよ!」

 

「うにゃ…ごめんひなちゃん……もう帰っていい…?」

 

「ダメだよ!?」

 

「ステラ…大丈夫?」

 

「だいじょばない…」

 

「とりあえず中に行こっか。」

 

「うん」

 

「スカーレット先生、お大事にね~」

 

「ひなちゃんありがと~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんとか到着

「ようこそ普久間島リゾートホテルへ。サービスのトロピカルジュースでございます」

 

「…あ、結構です。……かんちゃん、何する?」

 

「その前にステラ大丈夫なの?」

 

「ある程度…。」

 

「じゃあ甘いものでも食べに行こっか」

 

「うん…とりあえずアップルパイ食べに青森に行こう」

 

「……今日はこの島の中だけにしない?」

 

「じゃあミスドで。」

 

「うん。…あるかな?」

 

「無かったらビッチ様の全裸の写真を撒く」

 

「……あるといいね」

 

 

 

まぁ、あったので撒かれなかったとさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暗殺決行!!

ステラと簪も生徒にまじって見学することに

「まずは三村が編集した動画を見て楽しんでもらいその後7人が触手を破壊。それを合図に皆で一斉に暗殺を始める。

それでいいですね?殺せんせー」

 

「ヌルフフフ。上等です」

この部屋は周囲を海で囲まれている。壁や窓には対先生物質が仕込まれている可能性もある。

脱出はリスクが高い。

小屋の中で避けきるしかないようですねぇ

 

「遠慮は無用。ドンと来なさい」

 

「言われなくとも。始めるぜ殺せんせー」パチッ

電気が消え、動画が流れ始める

 

[―――まずはご覧頂こう。我々の担任の恥ずべき姿を]

そこには虫のコスプレをしエロ本を熟読する殺せんせー

 

にゅやああああ!?

 

[おわかり頂けただろうか。最近のマイブームは熟女OL。全てこのタコが1人で集めたエロ本である]

 

「違っ…ちょっ岡島くん達みんなに言うなとあれほど」

 

「殺せんせー…お願いだからJKとロリには目覚めないでね」

 

「更識先生!?」

 

[お次はこれだ。女子限定のケーキバイキングに並ぶ巨影。誰あろうやつである。

バレないはずがない。以前に人間じゃないとバレなかっただけ奇跡である]

 

「クックック。あーあ、エロ本に女装に恥ずかしくないの?ド変態」

 

[――給料日前の奴である。分身でティッシュ配りに行列を作りそんなに取ってどうすんのと思いきや…

なんと唐揚げにして食べだしたではないか。教師…いや生物としての尊厳はあるのだろうか]

 

「あぁこれ意外と美味しかったよ?」

 

「ステラ…食べたの?」

 

「殺せんせにいっこもらったの」

 

「殺せんせー、ステラに変なもの食べさせないで」

 

[――こんなものでは終わらない。この教師の恥ずかしい映像を1時間たっぷりお見せしよう]

 

「(あと1時間も!?)」

 

 

 

1時間後

「……死んだ。もう先生死にました。あんなの知られてもう生きていけません」

 

[さて、秘蔵映像にお付き合い頂いたが何かお気づきでないだろうか殺せんせー?]

 

チャプ……チャプ……

 

いつのまに床全体に水が…!!誰も水など流す気配はなかったのに…

…まさか…満潮か!

 

「俺らまだなんにもしてねぇぜ。誰かが小屋の支柱を短くでもしたんだ」

 

「船に酔って、恥ずかしい思いして、海水吸って。だいぶ動きがにぶってきたよね」

 

「さぁ本番だ。約束だ、避けんなよ」

 

………やりますね。しかし狙撃手のいる方向はわかっている。そちらの窓さえ注意すれば

 

パパパンッ

ミシッミシッ パカァ

 

触手が7本打たれると同時に小屋の壁が壊れる

 

ザンっ

 

これは…水圧で空を飛ぶ……フライボード!!水圧の檻か!

 

「ってやば!?かんちゃん!逃げるよ!」

 

「えっ!?きゃっ!」スキマオープン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜

殺せんせーの全身が閃光と共に弾け飛んだ

 

「いやっ……どうやったらそうなんの?」

暗殺が終了し、ステラが結果を見に来ると透明な球の中に殺せんせーの顔がある状態になっていた

 

「これぞ先生の奥の手中の奥の手、完全防御形態!!

外側の透明な部分は高密度に凝縮されたエネルギーの結晶体です。

肉体を思い切り小さく縮めその分余分になったエネルギーで肉体の周囲をガッチリ固める。

この形態になった先生はまさに無敵!!水も対先生物質もあらゆる攻撃を結晶の壁が跳ね返します」

 

「へぇー。そうですか」ガンッガンッ……ミシッ

 

「ちょっニャル子さん!?バールのようなもので叩くのやめてください!割れちゃいます! 」

 

「ニャル子……殺さないでね?」

 

「は~い♪」

 

「………とりあえず解散だ皆。上層部とこいつの処分法を検討する」

 

「ヌルフフフ。対先生物質のプールの中にでも封じ込めますか?

無駄ですよ。その場合はエネルギーの一部を爆散させてさっきのように爆風で周囲を吹き飛ばしてしまいめふから」

 

「……!!」

 

「ですが皆さんは誇っていい。世界中の軍隊でも先生をここまで追い込めなかった。ひとえに皆さんの計画の素晴らしさです」

 

「「「「「…………」」」」」

殺せんせーはいつものように僕らの暗殺を褒めてくれたけどみんなの落胆は隠せなかった。

かつてない大掛かりな…全員での懇親の一撃を外したショック、異常な疲労感とともに……僕らはホテルへの帰途についた。

 

 

 

 

 

 

 

ホテル

「しっかし疲れたわ~…」

 

「自室帰って休もうか…もう何もする気力ねぇ」

 

「ンだよテメーら。1回外したくらいでダレやがって。もー殺ることやったんだから明日1日遊べんだろーが」

 

「そーそー。明日こそ水着ギャルじっくり見んだ。どんなに疲れてても全力で鼻血出すぜ」

 

「ハァ…ハァ…」

 

「ウッ…ゲホッゴホッ…ヘクシュッ」

 

「ニャル子さん!?大丈夫?」

 

……なんか変だ。いくらなんでも…みんな疲れすぎじゃ

 

「渚くんよ…肩貸しちゃくれんかね…

部屋戻ってとっとと着替えたいんだけどさ、ちぃ~とも体が動かんのよ」ドサッ

 

「中村さん!!ひどい熱…」

 

「――いや…もう想像しただけで…鼻血ブ…いや…あれ……」ボトボト

 

「岡島くん!!」

 

「なぎ…ささん…」ドサッ

 

「ニャル子さん!!」

 

「ッ――なに…これ…」

 

「スカーレット先生!」

 

「なっちゃん?これは何?」

 

「ぼ、ぼくにも…」

 

「そう…。カラスせんせ、ここに病院は?」

 

「さっき聞いてきた。…無いそうだ。」

 

「さいっあく。」

 

♪♪烏間先生のケータイがなる

 

[やぁ先生。可愛い生徒が随分くるしそうだねぇ]

 

「何者だ。まさかこれはお前の仕業か?」

 

[ククク。最近の先生は察しが良いな。

人工的に作り出したウイルスだ。感染力ほやや低いが1度感染したら最後…潜伏期間や初期症状に個人差はあれ、1週間もすれば全身の細胞がグズグズになって死に至る。

治療薬も一種のみのオリジナルでね。あいにくこちらにしか手持ちが無い。

渡すのが面倒だから…直接取りに来てくれないか?

 

山頂にホテルが見えるだろう。手土産はその袋の賞金首だ。

 

そうだな…動けるやつの中で最も背が低い女2人に持ってこさせろ]

 

「…ステラとカエデちゃんだね。」

 

[フロントに話は―――ツー…ツー…

 

「ステラが一人で行くよ。さっさとあいつ殺して帰る。かんちゃんはみんなの治療をよろしく」

 

「ステラ、まずは冷静になって」

 

「大丈夫だよ。…あぁそうだ、殺せんせと律、あとなっちゃんとあと…イトナちゃんとカエデちゃんかな?スキマ開いとくから見ててね」

 

「「「「「はい?」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホテル

ステラは文字通りホテルまで真っ直ぐ、吸血鬼の眼力で障害を破壊しながら進んで行った。

 

〔うわぁえげつな〕〔ステラ…かなり怒ってる〕

〔スカーレット先生…〕

 

「…聞こえてるからね?…っと、とりあえず到着だね」

 

〔スカーレット先生!〕

 

「…律?どったの?」

 

〔ホテルの内部マップを入手しました!必要ですか?〕

 

「ん、いらない。そのへんの人に聞く」

 

 

 

ステラはホテルに正面の自動ドアから堂々と入る。当然幼女姿とはいえ美少女であるステラに警備や客の視線が集まる。

 

「おいおいお嬢さん?ここは君みたいな子が来ちゃいけないトコだぜ。とっとと帰んな」

 

「あいつ、どこ?」

 

「あ?―グオッ」ドゴシャーン

 

「つぎ、ねぇどこ?」

 

「は?―グオッ」ドゴシャーン

 

「どこ?」

 

「ああん!?―グエッ」ズドゴン

 

〔はは…即答出来るやつしかいらないってことみたい…〕

 

一人一人捕まえながらぶちのめしながら進むステラ。危機感を感じたのか客はステラから離れていき警備員は警戒し始める。

そんな中若干雰囲気の違う男が逆方向から通路を歩いている。

 

「……ん?」

 

〔スカーレット先生!そいつ危ない!!〕

 

「ん…ん?」

ブシューー!!

 

「ん…ガス?」

 

「殺気を見せずすれ違いざま殺る。俺の十八番だ……ぜ?……なぜ無事なんだ?」

 

 

「さぁ。どんなガスなの?」

 

「俺特性の室内用麻酔ガスだ。一瞬吸えば象すら気絶する。外気に触れればすぐ分解して証拠も残らん。」

 

「象なんかと比べられるなんて心外だよ。ウイルスを作ったのもあんたでしょ。死んじゃえ」グショッ

 

男に一瞬で接近して顔面に右手を突き刺す

 

〔う…うぷっ…〕〔うぇ…〕

「うにゃ?……あ~、きつかったら5人以外は席を外していいからね」

 

 

 

 

しばらく人気の無い通路を進んでいくと窓に寄りかかる男がいた。

「……つまらぬ」ビシッ

男が窓に当てた手を中心に窓ガラスが割れていく

 

「足音を聞く限り、手強いと思える者はおらぬ。精鋭部隊出身の引率の教師もいるはずなのぬ…だ

どうやらほとんどがスモッグにやられたようだぬ。でてこい」

 

「でてこいってさっきから目の前にいるけど。おじさんも殺し屋?…あと”ぬ”が多い」

 

「”ぬ”をつけるとサムライっぽい口調になると小耳に挟んだ。カッコ良さそうだから試してみたぬ」

 

「そう。厨二病っておじさんがやっても可愛くないんだね。死んじゃえ」ググショ

 

ステラが両手を掴み握りつぶす

 

「おじさんはこれくらいで十分だよね」

 

「……orz」

 

〔鬼だ…〕〔あのおじさんぬ、もっと遊べそうなのに…〕

〔カルマくん!?〕

 

「なんか…面倒…えい!」ドゴン!

天井に向かってジャンプして天井を突き破る

 

 

 

8F コンサートホール

ドゴン!

「なんだ!?」

 

「……また?」

 

「……驚いたな。1人だけで来たのか。

言っとくがこのホールは完全防音で…」

 

バキュン!!

 

「この銃はホンモノだ。大人しく降伏してボスに頭下げとけや!!」

 

パァン!

 

「別に銃なんてなくても狙い撃てる。」

ステラは手をデコピンの要領で空気をとばし照明を狙い撃つ。

 

「んなっ!?…死ね!」バキュン!!

 

ギンッ

眼力で銃弾を破壊して防ぐ。

 

パァン!

「フ、ヘヘ、外した――ゴッ!!

 

吊り照明の金具を狙い撃ちぶつけさせ気絶させる。

 

「ふぅ。ちょっと強いだけの人間が勝てるわけないよ」

 

〔強ぇ…〕〔さすがステラちゃん先生。〕

〔こんなのどうやって殺すのよ…〕

 

「もうすぐ最上階。そろそろかな」

 

 

 

 

 

 

 

10F

〔いやがった…〕〔多分…あのスーツケースだよね。薬〕

 

「……かゆい」

 

「ん?」

 

「思い出すとかゆくなる。でもそのせいかな、いつも傷口に空気が触れるから…感覚が鋭敏になってるんだ」

 

〔……連絡がつかなくなったのは3人の殺し屋の他に身内にもいる。防衛省の機密費、暗殺に使うはずの金をごっそり抜いて…俺の同僚が姿を消した。…どういうつもりだ、

鷹岡ァ!!〕

 

「え……誰だっけ?」

 

〔ほらステラあれだよ……あの…デブのひと〕

 

「えっ、うっそあのデブ?……痩せた?あといつ帰ってきたの?」

 

「…屋上に行こうか。愛する我が子に歓迎の用意があるんだ。

ついてきてくれるよなぁ?お前らのクラスは…俺の慈悲でいかされてるんだから」

 

 

 

 

 

 

 

 

屋上 ヘリポート

「なんでお前は毎度ステラを怒らせるようなことすんのさ。気でも違った?」

 

「おいおい、俺は至極まともだぜ!これは地球が救える計画なんだ」

 

「あ?」

 

「おとなしく賞金首持って来させりゃ…俺の暗殺計画はスムーズに仕上がったのにな」

 

「……?」

 

「計画ではな、茅野とか言ったっけ生徒の方。そいつを使う予定だった。

部屋のバスタブに対先生弾がたっぷり入れてある。そこに賞金首を抱いて入ってもらう。

その上からセメントで生き埋めにする。対先生弾に触れずに元の姿に戻るには生徒ごと爆裂しなきゃ行けない寸法さ。生徒思いの殺せんせーは…そんな酷いことしないだろ?おとなしく溶かされてくれると思ってな」

 

〔〔〔〔〔(あ…悪魔…)〕〕〕〕〕

 

「……許されるとでも思ってんの?そんな真似が」

 

「これでも人道的な方さ。お前がした非人道的な仕打ちに比べりゃな」

 

「………なにしたっけ?」

 

〔南極まで飛ばしたでしょ!!〕

 

「落とした評価は結果で返す。受けた屈辱はそれ以上の屈辱で返す。

ステラ・スカーレット!俺の未来を汚したお前は絶対に許さん!!

お前一人でヘリポートまで登ってこい。身体中の穴という穴を犯し尽くしてそれを生放送で晒してやる」

 

「………」

 

〔…ステラちゃん?〕

 

「あのウイルスで死んだ奴がどうなるか、画像を見せてもらったんだが笑えるぜ。全身デキモノだらけ。顔面がブドウみたいに腫れあがってな。

見たいだろ?ステラちゃーん?」ばっ ピッ ドゥゥン!!

スーツケースを放り投げスイッチを押し爆破する。

 

「殺す……『記録 阿良々木 暦』」

ステラはヘリポートに登った鷹岡に両手を向けて、両腕を植物に変身させて縛り上げる。

 

「う、うぐっ、なにをっ、…卑怯だぞ!…それでも…教師か!」

 

「残念。これでも教師だよ」ぶちゅ

首を縛り、潰し、頭が地面に落ちる

 

「ふぅ。なっちゃん達、ちゃんと見てたよね?」

 

〔う、うん。〕〔見てた…よ?〕〔ああ。〕〔〔はい〕〕

 

「人並外れた能力(ちから)を使う者の先輩としてのアドバイス。いくら能力を使いこなせても、

 

……こうなったらおしまいだ

 

……もう人間にはなれない。戻れない。

 

特に殺せんせーと律、なっちゃんはね」

 

〔〔〔はい〕〕〕

 

 

「とりあえず……帰るかな」スキマオープン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皆がいる方のホテル着

「ただいま~。もうみんなの治療おわった?」

 

「あ、おかえりステラ。うん、もう終わってるよ。」

 




ものっそい久しぶりの……怪異解説~……と雑談
「……」

「あの……ステラ?」

「ん、どったのかんちゃん?」

「どったの?じゃなくてなんか喋ってよ。まだ怒ってるの?」

「んにゃ…それ以上に疲れた。」

「そう。おつかれさま。じゃあさっさと解説しよっか」

「うん。今回紹介するのはこの御方」



物語シリーズ『阿良々木 暦』



「じゃ、この人の好みのタイプはメガネで巨乳の委員長と年上ボインのお姉さんタイプ」

「ちょっと待って……え?これ怪異解説だよね?」

「そだよ?そしてプリキュアシリーズは恐らく初代派」

「もう…つっこまないよ?」

「低身長を気にしていて彼女さんや大きい方の妹よりも背が低い」

「なにそれかなしい。…この人怪異なの?」

「あとおそらくロリコンでシスコン」

「その人大丈夫?」

「怪異としての活動は物語シリーズ第0話、傷物語だね。
今回登場した腕を植物に変身させたのはギロチンカッター戦の時だね。」

「なんで植物なの?」

「なんでも植物になりたいと思ってたらしいよ~」

「……今のところ私の阿良々木さん像は植物になりたい変態だよ?」

「じゃあそんな感じにしといて今回はここまで。阿良々木 暦について知りたい人は物語シリーズの原作なりアニメなりをみてみてね~。」

「……ステラ、決めゼリフどうぞ」

「じゃあ今回は阿良々木 暦さんのセリフを借りて…

我慢しなきゃいけないのがそもそもおかしいんだよ。眠いときは 『帰る』でいいんだ。」

「よくない。もう少し我慢しなさい。」

「は~い」


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第26話

事が起こった翌日

「おはよー。元気になった?」

 

「おかげさまで。やっぱ皆ジャージなのね」

 

「他に客誰もいないしこれが楽だわ」

 

「今あの中に殺せんせーいるの?」

 

「うん。

ダメ元だけど…戻った時に殺せるようにガッチリ固めておくんだって」

 

「烏間先生と更識先生が不眠不休で指揮とってる。疲れも見せずすごい人たちだよ」

 

「…すげーよな。あと数年であんな超人になれんのかな」

 

「さーな。

ビッチ先生もああ見えてすごい人だし

 

ホテルの殺し屋達もそうだった。長年の経験ですげー技術身につけてたり

 

……と思えば鷹岡みたいに”ああはなりたくないな”って奴もいて

 

スカーレット先生や更識先生みたいに”ああはなれねぇ”ってひともいる。

 

いいなと思った人は追いかけて、ダメだと思ったやつはおいこして。

多分それの繰り返しなんだろーな。大人になってくって」

 

「………」

 

 

ドドーン!!

 

 

「爆発したぞ!!」「殺れたか?」

 

……とはいえ、結果は皆うすうすわかっていて

 

 

「先生のふがいなさから苦労させてしまいましたね。

ですが皆さん本当によく頑張りました!」

 

「ふわぁ~。おはよーみんな~。今の爆発何~?」

 

「おはようございます殺せんせー、スカーレット先生。やっぱ殺せんせーは触手がなくちゃね」

 

「はいおはようございます。では旅行の続きを楽しみましょうか」

 

「旅行の続き…ったってもう夜だぜ。明日は帰るだけだし」

 

「1日損した気分だよね~」

 

「ヌルフフフ。夜だから良いんですよ。

昨日の暗殺のお返しに…ちゃんとスペシャルなイベントを用意してます

真夏の夜にやることはひとつですねぇ」

 

ガクヌル!!暗殺肝試し!

 

「「「暗殺…肝試し?」」」

 

「先生達がお化け役を務めます。久々にたっぷり分身して動きますよお」

 

「もちろんお化けは殺してよし、食べてよし、飲んでよし。ちゃんと楽しんでね。」

 

「「「「「食べる!?飲む!?」」」」」

 

「にゃははー」

 

「面白そうじゃん。昨日動けなかった分憂さ晴らしだ!!」

 

 

 

 

場所はこの島の海底洞窟。300メートル先の出口まで…男女ペアで抜けてください

 

「こう真っ暗だと怖いですねー♪渚さんはこういうの平気ですか?」

 

「…うーん、ゾクゾク系は多分大丈夫。急にビックリ系が苦手かな。

しかも殺せんせーのスピードとスカーレット先生の怪異に更識先生の魔法。本気でビビらせに来られたらかなりやばいね」

 

「なるほど。なんだったら私に抱きついてくれてもいいんですよ?」

 

「あはは…。遠慮しとく」

 

ペン…ペンペン…ペン…

「…?沖縄の三線の音ですね」

 

ボウッ

コスプレした殺せんせーが火の玉と共に現れる

「…ここは血塗られた悲劇の洞窟。…琉球……かつての沖縄で戦いに敗れた王族達が非業の死を遂げた場所です」

 

「…ホントかな?」

 

「多分リアリティを出すための作り話でしょうね」

 

「…決して2人離れぬよう……1人になればさまよえる魂にとり殺されます」

 

ぞっ……

 

「な、なんか意外に本格的ですね。早く出ちゃいましょう…」

 

「…うん。」

 

――ここは血塗られた………

 

「次のペアへの同じ語りが聞こえてくるのがいかにもリアルだ……っ!」

 

「渚さん!結界が貼ってあります!」

 

「う、うん!」

 

「おや?渚さん、見えるようになったのですか?」

 

「まぁ、うん。」

 

2人が立ち止まると壁から顔が現れ声が聞こえてくる

[ひきかえせ!]

 

「うわっ!」

 

「……声が聞こえると同時に結界が消えました…」

 

「多分スカーレット先生か更識先生だね。」

 

「……この先何重にも結界が貼ってあるみたいです。気をつけて進みましょう」

 

「うん」

 

 

 

 

「あ、また。」ピタ

 

[ひきかえせ!]

 

「…これを何度も聞くのは気が滅入りますね」

 

 

 

 

 

「……」ピタ

 

[ひきかえしたほうが いいぞ!]

 

「…微妙に変わりましたね。進みましょう」

 

 

 

 

 

「あ、」ぴた

 

[ここは ゆいしょただしき エジンベアの おしろ。

いなかものは かえれ かえれ!]

 

「…ドラクエでしょうか」

 

「みたいだね」

 

 

 

 

 

「…あ、またです」ピタ

 

[いまは ホイミスライムだけど にんげんになるのが ゆめなんだ。]

 

「……これ、肝試しなんだよね?」

 

「…そのはずです」

 

 

 

 

 

 

 

 

「……あ、」ピタ

 

[よし うかんだぞ! トンヌラというのは どうだろうかっ!?]

 

「…あえてサトチーにしましょう」

 

「ニャル子さん!?」

 

 

 

 

 

「あ、結界です」ピタ

 

[ぬわーーっっ!!]

 

「これは…パパスがやられる時の叫びだね」

 

「渚さん…詳しいですね」

 

 

 

 

 

 

 

「あ、結界。今度は看板?」

 

しかし こっちは うらがわ

かいてあるもじが よめない

 

「反対側にも同じことが書いてあります。無視しましょう」

 

「…そだね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、また看板ですね」

 

ゆうて いみや おうきむ

こうほ りいゆ うじとり

やまあ きらぺ ぺぺぺぺ

ぺぺぺ ぺぺぺ ぺぺぺぺ

ぺぺぺ ぺぺぺ ぺぺぺぺ ぺぺ

 

「もょもと!!」バキッ

 

「ちょニャル子さん!?」

 

 

 

 

 

 

 

「そろそろゴールでしょうか。結界です……幽霊でしょうかね?」ピタ

 

『おはよう ございます。ゆうべは おたのしみでしたね』

 

「……渚さん?どういうことですか?」

 

「全く身に覚えが無いよ!?」

 

 

 

 

 

 

 

「お、これで終わりみたいですね」ピタ

 

急に当たりが真っ暗になり

[そして でんせつが はじまった!]

TO BE CONTINUED TO

KIMO DAMESI Ⅱ

 

「……ひのきのぼうでも置いておきましょう」

 

「不届き者だね…」

 

 

 

 

 

 

 

「あ、出口です。……神父の幽霊でしょうか?」

 

『おつかれさまでした。

このまま電源をお切りしやがれ。』

 

「……最後の最後までドラクエネタでしたね」

 

「……うん。」

 

 

 

 

そして皆ゴールして

「――要するに…怖がらせて吊り橋効果でカップル成立を狙ったと」

 

「結果を急ぎすぎなんだよ」

 

「怖がらせる前にくっつける方に入ってるから狙いがバレバレ!!」

 

「そもそもあれ怖がらせる気あったんですか?」

 

「だ、だって見たかったんだもん!!手ェ繋いで照れる2人とか見てニヤニヤしたいじゃないですか!!」

 

「泣きギレ入った」

 

「ゲスい大人だ…」

 

「殺せんせー、そーいうのはそっとしときなよ。

うちら位だと色恋沙汰とかつっつかれるの嫌がる子多いよ。

みんながみんなゲスい訳じゃないんだからさ」

 

「うう…分かりました 」

 

 

 

「ただいま~」「ただいま。」

 

「あ、ステラさん!あれあなたですか!?」

 

「へ?なんのこと?てかニャル子どこにいたの?かんちゃんと探してたのに」

 

「「へ?」」

 

「渚くんとニャル子さんはもうくっついてるから泣いて抱きしめ合いながら出てくるくらい怖がらせようって3人で決めてたのに途中からいなかった。」

 

「まったく。どこ歩いてたのさ」

 

「どこってずっと洞窟だったけど……」

 

「な、渚さん……」

 

「うん……」

 

「なっちゃん?ニャル子?」

 

「「ぎゃぁぁぁぁ!!」」(*>ω<)ω<*)ウェーン

 

「あ、目標達成」

 

 

 

 

 




あとがき雑談コーナー
「結局何だったんだろうね」

「さぁ。神隠しにでもあったんじゃない?」

「かもね~」



「そういえば夏休み、なにする?」

「それはユラさんのリアルの話?それとも小説の話?」

「小説の話。どこか行くの?」

「ん~…とりあえず基本紅魔館で過ごすかな。あとちょっとジェラールつれて遊びに行ってくるのと…あとはダラダラしてるかな?」

「私は?」

「かんちゃんはたっちゃんとIS世界に顔出しにいくでしょ?書くつもりはあんまり無いらしいけど」

「あ、そうだった…。」

「じゃあそんなこんなで今回はここまで。かんちゃんどうぞ!」

「…世界を滅ぼしてでも恋人を救う。そんな異常さこそがいまどきのヒロイン像」

「愛が重いよ~」


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第27話

夏休み半ば 紅魔館

「おーいジェラ~ル~」

 

「なんだ?」

 

「うわっ!…いきなり話しかけないでよ」

 

「話しかけてきたのはお前だ、我が主人。…で、何の用だ?」

 

「ちょっと出かけようとおもってね。一緒に来なさいな」

 

「まぁ、了解した。…カンザシではいけないのか?」

 

「あれ?知らない?かんちゃんとたっちゃんは今里帰り中だよ」

 

「そうか。」

 

「うん。…あ、おかーさんは今回は着いてこないで…ね!」

ステラは自分の影に手を刺し、キスショットを引きずり出す

 

「うおわぁ!?…いきなり何をするステラ!」

 

「おかーさんは今回待機ね。たまには仕事しなさい!」

 

「う、うむわかった。…行ってらっしゃい」

 

「ん、行ってきます♪」

 

「いってくる。」

 

「うむ。…ジェラール、儂によろしくの」

 

「……?…了解」

 

 

 

 

 

 

 

 

私立直江津高校 屋上着

「…で、ここはどこでいつで何をしに来たんだ?」

 

「ここは直江津高校で春休み。おかーさんとジェラールの先輩に会いに来たの」

 

「……つまり、ここはキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードの生まれた世界ということか?」

 

「そ、遅れると面倒だからいそぐよ!」

 

「あ、あぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

直江津高校グラウンド

 

「死んでくれ、我が主人!!」

「死ぬがよい、我が従僕!!」

高校生位の青年の手刀が金髪美人に、金髪美人の手刀が青年に襲いかかる

 

そこに金髪幼女と青髪の青年が乱入する

「ストップだよおかーさん!」

「ストップだ、先輩」

ジェラールが青年、ステラが金髪美人の手を掴み動きを止める

 

「なんじゃ!?」「なんだ!?」

 

「こっちでは初めましてだね。ステラはステラ・スカーレット。よろしく、おかーさん、そして阿良々木 暦さん」

 

 

 

 

 

「…はじめまして、先輩。ジェラール・フェルナンデス、ステラ・スカーレットの眷属だ」

 

「うるせぇ!」

暦の手刀がジェラールに向かうが

 

「まずは冷静になれ。」

もう片方の手も掴まれる

 

「………お前、何者だ?」

 

「言ったはずだ。ステラの眷属で吸血鬼だと」

 

「お前は……許容したってのかよ。吸血鬼を…人殺しを…」

 

「俺は…人を許容……許すことができるほどできた吸血鬼(ニンゲン)では無い。」

 

「なら…なぜお前は吸血鬼でいる。なぜ人間に戻ろうとしないんだ!」

 

「罪を償うためだ。……人間の身ではいくら償っても償いきれないほどの罪をな。…吸血鬼であろうとも、償いきれない、許される罪ではないが」

 

「罪……償いきれないほどの…罪。一体…何をしたんだ…?」

 

「……冷静になったな」

 

「答えろ!」

 

「そう怒鳴るな。一応俺は後輩だからな、教えよう。

…俺は多くの人間を、不幸にした。奴隷にした。生贄にしようとした。…強大な悪を蘇らせるためにな。

そして…あろう事かそれを1度とはいえ俺は忘れていた。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい儂もどき、なぜうぬは儂を母と呼ぶ。」

 

「ステラがおかーさんの娘だから?」

 

「儂は娘など産んだ覚えはない。人間の時も、吸血鬼になってからも」

 

「……ステラも元人間。キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードをモデルに作られた吸血鬼。兼神様。」

 

「ほう?自らを神と名乗るか。」

 

「だってそうだもん。絶対にして完璧にして究極の吸血鬼、ステラ・スカーレット。怪異を司る神様。あがめれ」

 

「ふん。誰がうぬなど崇めるか。さっさとかえれ」

 

「ん、まぁもうここにいる理由はもうあんまり無いからいいんだけど…」

 

「まだなにかあるのか?儂はそろそろうぬを殺すぞ」

 

「いいけど…無理だよ?スゥー、おーしーのーさーん!どうせ見てるんでしょー!羽川さんもー!」

 

「――そんな大声出なくても聞こえるよ。」

「えと…アハハ」

 

「阿良々木くん。こんなところで会うなんて偶然だね」

 

「……忍野、そして羽川まで…」

 

「はっはー、全くもって阿良々木くんは元気いいなあ――何かいいことでもあったのかい?

そして久しぶりだね、お嬢ちゃん」

 

「忍野…知り合いか?」

 

「さぁね。いつかどこかであった仲だよ。――大丈夫、彼女の眷属は知らないけれど、怪異を司る神、ステラ・スカーレットはお気に入りに対しては少なくとも友好的だ。人間、怪異問わず」

 

「ま、ステラはそろそろ帰るよ。おかーさん、阿良々木さんと仲良くね。

じゃ、ジェラール!帰るよ!」スキマオープン

 

「ああ。ではな、先輩、キスショット。」

 

 

 

 

 

ここから先の物語は誰にも語られないし、語らない。少なくともステラ・スカーレットにも、そして阿良々木 暦にも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紅魔館

「ただいま~」

「ただいま戻った。」

 

「おお、思ったよりも早かったの?儂には会えたのか?」

 

「あ、ただいまおかーさん。うん、会えたよ♪可愛かった~」

 

「そんな馬鹿な!?ステラがいつの儂に会いに行ったかは分からぬが、いや恐らく春休みだろうが、儂にそんなほんわかした可愛さなどあるか!」

 

「にゃはは~」

 

 

「あ、ステラおかえりなさい。」

 

「ん?あ、ただいま余接おねーちゃん」

 

「うん。ところで会えたのかい?キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードに」

 

「あ、うん会ってきたよ」

 

「ところで、ステラと会った鬼のお兄ちゃんとハートアンダーブレードはどうなるんだろうね」

 

「さぁね。どうしておねーちゃんが知ってるのか知らないけど、知らない。阿良々木 暦とキスショットの物語はここでは誰にも語られない。少なくとも…やる気にならない限りは」

 

「それは誰のやる気だい?」

 

「さぁね。にゃっははは~」

 

 

 

 

 

 

 




あとがき雑談コーナー
「久しぶりの登場、レミリア・スカーレットよ!…なんでわたしなのよ」

「にゃはは~。かんちゃんがいないからね~」

「そう…所詮私は代わりなのね…orz」

「にゃは~。そんなことないよ~、レミィおねーちゃんが出る話の予定も一応あるらしいし」

「ホント!?ほんとなの!?」

「さぁね~。なんせ作者がユラさんだから」

「……そうだったわね。…ねぇ、」

「ん?」

「なんでこのタイミングでお母様に会いに行ったの?」

「ん、気まぐれだけど。いつのタイミングで行っても春休みだったわけだし」

「テキトーね」

「大体の人はテキトーでしょ?夏休みの過ごし方なんて」

「いや、それは人によると思うけど。ほら、運動部の人はほぼ毎日部活らしいじゃない」

「らしいねぇー。ドMなのかな?」

「多分それは無いと思うわよ」

「そうかな~?」

「きっとそうよ。……そういうことにしておきなさい」

「はーい」

「…そういえばさ」

「んにゅ?なに?」

「ステラって神なのよね?」

「うん。そうだよ?」

「ステラは神社を作ったりはしないの?」

「……神社って神様が作るの?」

「いや、知らないけど。」

「別にいらなくない?置く場所ないでしょ」

「神が言っちゃいけなさそうなセリフね」

「にゃっははは~。そもそもステラは神見習いだけどね。ふわぁぁ~」

「…眠いのかしら?」

「うん…」

「じゃあ今回はここまでね。」

「じゃあレミィおねーちゃん、どうぞ」

「…私は幼女姿の妹たちに、欲情してるだけなのよ」

「おねーちゃん!?」

「フフ♪」




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第28話

夏休み終盤

男子3人の場合

「はーあ。やっぱり休み明けは憂鬱だよなー」

 

「次は冬休みか、長げぇ…。

…そーいやさぁ、殺せんせー来たのって春休み明けじゃん。その前、E組が始まる2年の3月だけ担任だった人いたよな」

 

「「!」」

 

「……そういえば」

 

「まぁ暗殺の都合で担任交代は仕方ないにしてもさ、4月になったら学校からもいなくなってて、あれ?っておもった。」

 

「優しかったよな」

 

「うん。俺けっこー好きだった。」

 

「雪村先生……どこ行ったんだろーな」

 

そんなことを話す男3人の背後から殺せんせーが…

 

夏祭りのお知らせ!!今晩7時、椚ヶ丘駅に集合!!

 

「…急に誘われてもなぁ…俺、この後用事あんだ」

 

「俺も」

 

「俺も」

 

 

 

 

 

 

 

ロヴロの場合

「……祭り…ねぇ。

標的からのお誘い有難いがあいにく今は別の仕事で日本国外だ」

 

[にゅや!?

私が迎えに行きますから!!烏間先生も会議だとかでみんな来てくれないんです!!]

 

「無茶言うな仕事中だ」

 

[…仕方ありません。また二学期いつでも殺しに来てください]

 

「言われずともだ」プツッ

 

そんな時目の前に一人の男が…

男はロヴロに指を拳銃の形にして向ける

 

いつの間に!!俺に気配を気づかせずこの距離まで…この殺気で!!

 

「――生まれた時から、私はいつも君の隣に。

畏れるなかれ、『死神』の名を」

 

ドサッ

 

 

 

 

 

 

 

ステラの場合

プルルル「――ん、……祭り?……いつ?…今日?ムリムリ」

 

[にゅや!?スカーレット先生もですか!烏間先生もロヴロさんも来てくれないんです!!今あなたどこにいるんですか!]

 

「ん、……家。」

 

[なら来れるでしょう!]

 

「いや、ね、珍しくかんちゃんが激しくって…途中からたっちゃんと小悪魔が乱入してきて…」

 

[何をしたんですか!?]

 

「ナニをしたんですよー。じゃね プツッ

…ふぅ。ふわぁぁ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

烏間先生の場合

「1人で殺せば100億な事に変更が無いが、夏休みの報告で集団戦術が奴を追い詰めたことを考慮し、団体で暗殺に成功した場合は上乗せして支払うこととする。

事実上の賞金アップ!総額300億円!!」

 

「そしてもう2人。ステラ・スカーレットと更識簪だ。この2人は奴以上の危険生物だ。1人は海王星を破壊したあと完全に修復。もう1人はさらに酷い、奴は私たちの髪を消し去る。

よってステラ・スカーレットは賞金1000億円!

そして更識簪は賞金20兆円!!」

 

「……(…俺の周りにまとも大人はいないのか……)ハァ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

休み明け

二学期最初の暗殺は…

 

「今から皆で巨大プリンを作りたいと思います。名付けて、プリン爆殺計画!!

 

プリンの底に対先生弾と爆薬を密閉しておき、殺せんせーが底の方まで食べ進んだら竹林くんの発破でドカン!!」

 

「面白そうですね!渚さん!」

 

「う、うん。…後方支援に徹してた茅野が…前に出て計画してるのも意外性がある。」

 

 

 

 

 

そして次の日

「一晩冷やしたらパイプを抜き、その穴から空気を吹き込んで…型枠を浮かせて外し、ゆるめのゼラチン寒天でプリン肌を滑らかに整え、カラメルソースをかけ、表面をバーナーで炙ればァ…」

 

「「「「「できたァーーっ!!」」」」」

 

「やべ~超うまそ~」

 

「あの下に爆弾あること忘れちゃうね」

 

 

 

「……こ、これ全部先生が食べていいんですか?」

 

「どーぞー」

 

「廃棄卵を救いたかっただけだから~」

 

「もったいないから全部食べてね~」

 

「もちろん!!あぁ夢がかなった!!」

 

 

 

 

ばばばばばばばばばばばばばばばばばばばば!

 

「…すげー勢いで食ってくな」

 

「そこまでたどり着くのも時間の問題ですねぇ」

 

「…ステラもドーナツであれやりたい…」

 

「咲夜なら頼めばやってくれるんじゃない?」

 

「頼めばやってくれると思うけどその見返りにヤられると思う」

 

「あぁ、うん。」

 

 

 

「……………」

プリン底にはリモコン爆弾と観察カメラがセットしてある。リモート起爆のタイミングは周りのプリンが無くなってゆき暗闇の画面にうっすら光が写った瞬間!!

 

「プリン……爆破…」

プリン…

 

「ダメだーーーっ!!!!

愛情こめて作ったプリンを爆破なんてダメだーーー!!」

 

「ちょっ落ち着け茅野!!」

 

「プリンに感情移入してんじゃねー茅野!!フッ飛ばすために作ったプリンだろうが!!」

 

「いやだ!!ずーーっとこのまま!!校庭でモニュメントとして飾るんだい!!」

 

「「「「「腐るわ!!」」」」」

 

 

 

「ふぅ、ちょっと休憩」

 

「「「「「えっ…」」」」」

 

「……」

爆弾…起爆装置も外されて…

 

「異物混入を嗅ぎ取ったのでねぇ。土を食べて地中に潜って外してきました。

プラスチック爆弾の材料には強めの匂いを放つものもある。竹林くん、先生の鼻にかからない成分も研究してみてください」

 

「………っ…はい。」

 

「そしてプリンは皆で食べるものですよ。綺麗な部分をより分けておきました。

ただし、廃棄される予定の卵を食べてしますのは厳密には経済のルールに反します。食べ物の大切は、と合わせて次の公民で考えましょう」

 

「「「「「はーい」」」」」

 

 

 

 

「惜しかったねカエデちゃん。むしろちょっと安心?」

 

「あはは。」

 

「でもこれ、んむ、おいし♪…ウチに来てほしいくらいだよ」

 

「ステラちゃんの家?」

 

「こんなに美味しいプリンが作れるならおねーちゃん達も喜ぶよ~」

 

「あは、考えておくね」

 

「よろしく~」

 

 

 




あとがき雑談コーナー
「うぅ、口の中がまだ甘ったるい…」

「大丈夫?はいコーヒー」

「ありがと。ゴクッ んんー!?甘っ!?なにこれ!?」

ニョキ「M○Xコーヒー、ユラさんのお気に入りだよ!!」

「「うわっ!」」

「にゃはは~」

「いきなり天井から生えてこないで」

「てかどうやったの?」

「それはほら、不思議空間の不思議法則な不思議現象で」

「素晴らしく不思議だね~」

「…それで片付けていいの?」

「「そこはまぁ、不思議が服着て歩いてるようなやつだし」」

「こらそこ自分で言わない」

「「にゃっははは~」」

「…この2人はほんとにもぅ……」

「とは言いつつ楽しんでるかんちゃんであった~」

「簪ちゃんったらかーわいい♪」

「むぅ…」

「かんちゃんはかわいいなぁもう~」( つ´>ω<))>ω<`)ぎゅー♡

「。゚+.(∗ ˊωˋ ∗).+゚。ホワー」

ニョキ「…何よこのカオス空間は」

「し、師匠!?…なんでここに?」

「あら、理由がなきゃいちゃいけないのかしら?」

「いちゃいけないなんてことないですぜパッチェさん!むしろどんどんいちゃついてください!!」

「何言ってんのよ。私はステラとも簪ともそんなんじゃないわよ」

「えぇーそんにゃー…」

「…と、ステラちゃんが申しております」

「そーだそーだー」

「あんたら仲良いわね。」

「性格が近いから?」

「趣味が近いからだね」

「どっちでもいいわよ。」

「で、結局パッチェさんはどっちなの?」

「どっちってなにがよ?」

「パッチェさんは百合っ子なのかな?それともノーマルっ子なのかな?」

「いや、べつにわたしは…」

「「「で、どっちなの?」」」

「……ノーマル……じゃないわね…百合でいいわよもぅ」

「「「\(*Ü*)/\(*Ü*)/\(*Ü*)/イェーイ!」」」

「はぁ。もうさっさと閉めなさい。」

「あ、じゃあユラさんにやらせてやらせて!」

「い~よ~」

「……友達はあんまりいらない。友達が沢山いると、二次関数的に敵が増えるから」

「一体あなたに何があったのよ…」


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第29話

ガララッ

「どこもジャンプ売り切れてて探しちゃった…」カシャン

 

「!?」

 

「遅刻ですねぇ。逮捕する」

 

「へ?」

 

「何なんだよ殺せんせー。朝っぱらから悪徳警官みたいなカッコしてよ」

 

「ヌルフフフ。

最近皆さんフリーランニングをやってますね。せっかくだからそれを使った遊びをやってみませんか?」

 

「遊びィ?ケッ、どーせろくな遊びじゃ」

 

「それはケイドロ!!裏山を全て使った3D鬼ごっこ!!」

 

「ケイ…ドロ?」「うちドロケー」「うちケイドロ」

 

「皆さんには泥棒役になってもらい身につけた技術を使って裏山を逃げて潜んでください。」

 

 

 

 

 

ルール説明

「追いかける警官役は先生自身と烏間先生、更識先生にスカーレット先生。」

 

「何…!?」「え…」「うぇ~」

 

「1時間目内に皆さん全員を逮捕できなかった場合先生達の財布で全員分のケーキを買ってきます」

 

「おい!!」「ステラはドーナツがいい」「いまあんまりお金無いのに…」

 

「その代わり、全員捕まったら宿題2倍!!」

 

「ちょっと待ってよ!!

殺せんせーとスカーレット先生と更識先生(バケモノ共)から1時間も逃げられるかよ!!」

 

「その点はご安心を。最初追うのは烏間先生のみ、先生は校庭の牢屋スペースで待機し…ラスト1分で動き出します」

 

「じゃあステラはちょっとミスド行ってくる。」

 

「じゃあ私も」

 

「「「「「おい!!」」」」」

 

 

「…なるほど。それならなんとかなるか…」

 

「よっしやってみるか皆!」

 

 

 

 

 

 

 

開始!!

 

「ケイドロとかなつかしーよな!こんな広いフィールドで高さも使ってやれるなんてワクワクするわ!!」

 

烏間先生は僕らが訓練に飽きない工夫を凝らしてくれるし、殺せんせーはそれを利用して僕らの興味を引く遊びにする。実はあの二人、良いコンビネーションしてる気がする。暗殺側と標的じゃなきゃ気の合う友達になってたかもな。

スカーレット先生達は…うん…

 

 

「…つってもさぁ、警官役たったの四人だろ?しかもほとんどの時間は烏間先生だけ。いくら烏間先生でもこの広い裏山だ。俺等を逮捕出来たとして2・3人が限度だろ」

 

「うん。本番はラスト1分」

 

「先生たちが動くまでに…全員残って上手に隠れられてるのがベストだね」

 

ビビビビっ!!

「岡島君、速水さん、千葉君、不破さん、逮捕だ」ニヤリ

 

「「「「な……なにぃ~~!?」」」」

 

 

 

 

 

「ウソじゃねーって!!現に俺等今牢屋に向かってる!!」

 

[いやいや岡島よ~、タッチされるまで気づかないとかバトル漫画じゃねーんだから]

 

「とにかく気をつけろ!!もしかしたらもうお前の後ろに…」

 

[ぎゃああああーーっ!!]

 

「菅谷?菅谷ァ!!…―ダメだ、殺られた…」

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後

「やばい…どんどんやられてく。殺戮の裏山だ…」

 

「逮捕じゃなかったっけ」

 

「あ、でもこれケイドロでしょ?だったら」

 

「そうだ!!牢屋の泥棒にタッチすれば解放できる!!さっさと助けて振り出しに戻してやるぜ!!」

 

「…ばかだね~杉野は。

ラスト1分まで…牢屋の前から動かないって言ってたじゃんよ。誰があの音速タコの目を盗んでタッチできるよ、できるくらいならとっくに殺してるって」

 

「「「(こ…この2人のコンビ無敵すぎ!!)」」」

 

 

 

 

「ヌルフフフフ。泥棒どもが悔しそうに見ていますねぇ。本官がここにいては救出もできまいて」

 

「くっそ~…警官のカッコしたとたんに高圧的になりやがって」

 

「黙らっしゃい囚人ども!!大人しく刑務作業に没頭したまえ!!」

 

「刑務作業って…」

 

「要はドリルで勉強させたいだけだろーが」

 

どうする?このままだと30分もたずに泥棒全滅だ。

なんせ…烏間先生もめちゃくちゃ本気だ!!……そうだ!!

 

チョンチョン

 

「?」

 

「……」⊃グラビア

 

ス…「……」チョイチョイ

 

「(今だ!!杉野 渚助けに来い!!)」

 

 

 

 

脱走!!現在の牢屋 0人

 

「……おい、どうして捕らえた泥棒が逃げてるんだ」

 

[いやぁ…思いのほか奴らやり手でねぇヌッヒョーこの乳やべえ!!

 

「おまえ物で釣られたな!!?…まもなく7・8人ほどそっちに送る。次また欲に負けたら承知しないぞ」

 

[わかってますって]

 

 

 

 

その後も泥棒の取り逃しは続くのだった。賄賂やサボりで次から次へと取り逃がし世界中で取り逃がしブームを巻き起こした

 

「あのバカタコはどこにいる出てこい!!ついでにほか2人も!!」

 

「暇だからって長野県まで信州そば食べに行きましたよ。

2人はまだ来てません」

 

「E組の警察はチームワークゼロだ」

 

「やっぱ合わないね~あの二人は」

 

 

 

「これじゃゲームとして成立しない。次逃がしたら俺は降りるぞ」

 

「ええ。もう絶対に逃がしません――ですが烏間先生、ここから先は泥棒の性能も上がっていますよ」

 

「……何?」

 

 

 

 

 

ザザザザザザ

 

……そういうことか。生徒達が牢屋にいる間に逃走のコツを吹き込んだのか。

生徒が俺に気付くのも早くなった。四人小隊で前後左右を見張ってるな。

これだけ上手く警戒されると…俺一人で全員捕らえるのはまず無理だ。

短時間でよくここまで学習した!!

俺と奴とが同じ分野を違う視点から同時に教えるとここまで急激に成長するのか!!

 

だが、だからと言って奴と協力する気は無い!!そもそも奴一人でも…1分あれば全員捕らえてしまうだろうな

 

 

ザッ

烏間の前に機動力に優れた4人が待ち構えていた。

 

面白い

「左前方の崖は危ないから立ち入るな。そこ以外で勝負だ」

 

「「「「はい!!」」」」ババッ

 

 

……おお良い逃げ足だ。一学期から積み上げた基礎が身についている

 

…だがまだまだ。本気の俺から逃げ切るには足りないようだ。

 

 

 

「随分逃げたな、大したもんだ。だがもうすぐラスト1分。奴が動けばこのケイドロ君らの負けだな」

 

「…へ、へへへ、俺等の勝ちっすよ烏間先生」

 

「……何?」

 

「だって烏間先生は殺せんせーと一緒に空飛んだりしないでしょ」

 

「?当たり前だ。そんなヒマがあれば刺している」

 

「じゃあ烏間先生、ここから1分で()()()()()()戻れませんね」

 

「しまった!!」

 

 

 

 

 

残り1分 プール

「σ(((;・ω・;;;)))ダラダラダラ」

 

烏間先生さえ戻れなければ、殺せんせーだけでは…1分間ずっと水底にいる僕らには触れない!!

 

「(ど、どうすれば…)」

 

 

 

残り30秒

「ゴッメーン!!遅れた!!」バシャァ!!!!

 

「ステラちゃん!?」

残り30秒になって時間僅かになってやっとステラが現れた。

……天高くから。

 

ステラがプールに着地するとその衝撃で水が1滴残らず舞い上がる

 

パパパッ

 

「はい、なっちゃん、カルちゃん、杉野くんたーいほ。

残念だったね。ゲームオーバーだよ」

 

ピピーッ

[タイムアップ!!全員逮捕により警察側の勝ち!!]

 

「…あれ?更識先生は?」

 

「かんちゃんなら、ほらあれ」

 

 

「なに何回も生徒にがしてんのさ!」ブンッ ブンッ ブンッ

 

「ニュヤー!やめてください!!死んじゃいます!?」

 

ステラの指指す先には対先生ナイフで殺せんせーに切りかかる簪がいた

 

「あっははは…」

 

 

 

 

「…なんか不思議~。息が合わないのに教える時だけすっごい連携とれてるよね」

 

「当然です。我々は教師ですから。目の前に生徒がいたら伸ばしたくなる。それが教師みんなの本能ですから」

 

「立派な事言いやがって汚職警官が。泥棒の方が向いてんじゃねーのか?」

 

「にゃっははは!全くその通りだね♪」

 

「にゅや!?何を言います聖職者に向かって!!この先生が泥棒なんてするはずが…」

 

 

 

「……そういえばニャル子さんとイトナくんは?」

 

「ん?あぁその2人ならリアルモンスターハントしにステラの家の方に行ってるよ。あとでなっちゃんも行ってきなね」

 

「は、はい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

ガララッ「みんな~おはよ…う?どったのみんな?」

ドロケイをやった翌日、ステラが教室に入ると汚物を見る目で見つめる目がたくさん…

 

「多発する貧乳専門の下着ドロ、犯人は黄色い頭のロリ、にゃははは…と笑い現場には美しい金髪の髪の毛が…。これ、完全にスカーレット先生よね」

 

「正直がっかりだよ」

 

「こんなことしてたなんて」

 

「はぁ?ちょっと、まって、ちょっと、まって。ステラまったく身に覚えがない!」

 

「じゃアリバイは?」

 

「あり…ばい…?」

 

「この事件があった昨日深夜、先生どこで何してた?」

 

「何って…かんちゃんと殺せんせーとで高度1万メートル~3万メートルの間を上下しながらシャカシャカポテトしてたよ?殺せんせーが筋肉痛になるまで」

 

「「「「「誰が証明出来んだよそれをよ!!」」」」」

 

 

 

「そもそもアリバイなんて意味ねーよ」

 

「どこにいようが大体一瞬で戻って来れるんだしね」

 

「ちょ…てか「待てよ皆!!決めつけてかかるなんて酷いだろ!!

スカーレット先生は確かに小さな煩悩いっぱいあるよ。けど今までやった事といったらせいぜい…

 

茅野の胸揉みしだいたり…

授業中に更識先生といちゃついたり…

殺せんせーと貧乳巨乳談義したり…

……先生、正直に言ってください」

 

「磯貝君まで!!」

 

「ステラは潔白だよ失礼な!!そもそもステラにはかんちゃんがいるのに誰のかも知らない汚ぇ下着なんて盗まなきゃいけないのさ!!」

 

「「「「「た、たしかに…」」」」」

 

ガラッ「ちょっと!!みんな見てクラスの出席簿!!

女子の横に描いてあるアルファベット…全員のカップ数がしらべてあるよ」

 

「ちょっ私だけグッジョブって何よこれ!!」///

 

パラ「しかも最後のページ…町中の小中学生の美少女のリストが…」

 

「はぁ!?何それステラ知らない!!知らないもん!!」

 

ガララッ「おはよ。なんの騒ぎ?」

 

「あ、更識先生」

 

「うぇーんかんちゃーん、みんなが~」(৹ᵒ̴̶̷᷄﹏ᵒ̴̶̷᷅৹)

 

「よしよし。どうしたの?」(´・・) / (..`)

 

「えと…更識先生これ」⊃

 

「……下着ドロ…犯人は黄色い幼女…。これステラなわけないじゃん」

 

「そ、そうなんですか?」

 

「だってステラには私がいるし」

 

「更識先生も同じこと言うんですね。」

 

「…だとしても、そしたらいったいだれが…」

 

「…偽よ」

 

「不破さん?」

 

「にせステラ・スカーレットよ!!ヒーロー物のお約束!偽物悪役の仕業だわ!!

 

髪色とか笑い方とか真似してるって事は…犯人はスカーレット先生の情報を得てる何者か!!

律に助けてもらいながら手がかりを探してみる」

 

「任せてください!!」

 

「……その線だろうね。何の目的でこんなことすんのかわかんないけど」

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜

「ふふふ、体も頭脳もそこそこ大人の名探偵参上!!」

 

「やってることはフリーランニング使った住居侵入だけどね」

 

「…ンで不破よぉ、なんで真犯人はこの建物を次に選ぶと?」

 

「ここは某芸能プロの合宿施設。この2週間は合法ロリを集めたアイドルグループが新曲のダンスを練習してるって。

その合宿は明日で終わる。真犯人なら極上の洗濯物を逃すはずないわ」

 

「…なるほど」

 

 

ガサッ

「「「「!」」」」

 

「……なんだ、スカーレット先生も同じこと考えてたか」

そこには犯人への怒りのあまり興奮してる金髪異形幼女の姿が…

 

「「「「(もうあの人が真犯人に見えるぞ!!)」」」」

 

 

 

「ねぇ、あっちの壁」

 

「え?」

 

「誰か来る」

 

スっ ダッ

「「「「(金髪幼女!!)」」」」

 

「(…やっぱり)」「(真犯人は別にいた!!)」

 

 

「待てやこらー!!」ギュー

 

「!?」

 

「よくもめんどくせぇことしてくれやがりましたなコラァ!押し倒して上の口から順番に犯し尽くしてやるにゃははははは!!」ギュギュー

 

 

「…なんか下着ドロより危ない事してるみたい」

 

「笑い方も報道されてる通りだしね」

 

 

「顔見せろコラ…って……なに…それ……意味わかんない」

 

「…えっ!?」

 

「スカーレット先生と…同じ顔?」

 

ズズズズズズンッ

ステラの周りに大量の十字架が囲い立つ

 

「国に掛け合って世界中の教会から十字架に集めてもらってね。吸血鬼専用の檻を作らせてもらった。君の生徒が南の島でやった方法だ。当てるよりまずわ囲むべし」

 

「……えと…誰だっけ…。ねぇ君名前は?」

 

「…ない。あたしはステラ・スカーレットを殺すために造られた。」

 

 

「まずフィールドを劇的に変化させそれから襲う。

当てるより囲うが易し。

君達の戦法を使わせてもらったよ」

 

「だから誰なのさ白いの?」

 

「……シロ、と自己紹介したはずだが?」

 

「ふーん。で、この子は誰なの?」ギュー

 

(-"-) 「何捕まってるんだバケモノ!!殺れ!」

 

「……やだ。」

 

「「「「は?」」」」

 

「なんだと?オマエはそいつを殺すために造られたんだ!殺れ!」

 

「やだ。あなた達…嫌い。ステラ…好き。だから、や。」

 

「にゃは~懐かれちゃった♪」

 

「「「「あんた何したんだ!!」」」」

 

「別に大したことしてないよ。ただこの子に打たれた薬を吸い出しただけ。…さて、覚悟はいい?白いの」

 

「……覚悟?なんのだい?まさか私を殺すわけでは無いだろう?」

 

「にゃは、十字架の正しい使い方を見せてあげるよ」

ステラは近くにあった十字架を掴んで持ち上げる。

ステラ似の幼女が真似して十字架に触れるとなにかに弾かれる。

 

「そーっれ!」

 

ズシャ

 

 

「覚えておきなよ白いの、ステラは殺せんせーと違ってステラを殺そうとした奴に容赦はしない。仏の顔も三度まで。でも…

吸血鬼の顔は1度までだよ。

ってもう死んでるか」

 

 

 

 

 




あとがき雑談コーナー
「大変だったねステラ。お疲れ様」

「うん。この子どうしよう」

「……」

「名前…無いんだっけ?」

「…うん。」

「で、吸血鬼なんだよね?」

「そう…なの?」

「多分そうだよ。まったくユラさんは…またキャラ増やしちゃって…」

「ステラ…メタイ…よ」

「にゃは~」

「…で、その子これからどうするの?」

「ん~…まぁ取り敢えずおねーちゃん達に相談して…家族として迎え入れる…かな」

「家族…あたしに?」

「ん、うん。来るものあんまり拒まず、去るもの追っかけが我が家のやり方だよ」

「そうなの?知らなかった」

「うん。ステラも知らなかった。」

「「……」」

「ステラ、かんざし」

「「なに?」」

「仲良くして…ね?」

「「うん♪」」


「というわけでかんちゃん、締めの言葉どうぞ!」

「もう?…嫌なことは死ぬまでやれ。好きなことは死んでもやれ。」

「人類最強!?」

「かんざし…きちく。」


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第30話

事件翌日 学校

「で、その子結局誰なの?ステラちゃん先生の子供?」

 

「うわ、スカーレット先生娘に泥棒させてたの」

 

「ちょっ違うってば!」

 

ガララッ「おはようございます。昨日はすいません…ってスカーレット先生が2人!?」

 

「おはようございます殺せんせー」

 

「はいおはようございます渚君。…昨日なにかあったのですか?」

 

「えっと―――カクカクシカジカ

 

――というわけで」

 

「なるほど。で、どうするんですか?」

 

「ん、取り敢えず律、身体検査よろしく」

 

「はい!2秒ほどお待ちください」

 

「よろしく…律…おねーちゃん」

 

「「「「「(かわいい…)」」」」」

 

 

 

 

 

2秒後

「でました。」

 

「どうだったの?」

 

「……」

 

「彼女のDNAはスカーレット先生と99.9%同一のものです。また、スカーレット先生の右目及び第3の目を除いて肉体構造もほぼ同じ、しかし吸血鬼としてのスペックは並の吸血鬼以下で弱点には過剰に反応してしまいます」

 

「ふーん。まぁ、十中八九ステラのクローンって事だね」

 

「ステラ、十中八九って言葉知ってたんだね」

 

「かんちゃん!?ステラのことどんだけバカだと思ってんのさ!」

 

「ごめんごめん」(´・・) / (..`)

 

「かんざし…あたしも…」

 

「はいはい」(´・・) / (..`)

 

「かんちゃん…ロリコン?」

 

「違うよ!?……多分」

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、これからどうしよっか!」

 

「「「「「なんも考えてねーのかよ!!」」」」」

 

「取り敢えず…名前つけたら?捨てたりしないんでしょ?」

 

「こんな可愛い子捨てるわけないじゃん!!」

 

「見た目同じだけどね」

 

「……」

 

「律~なんか無い?」

 

「い、いきなり言われましても……

…エストレーヤ、というのはどうでしょう?」

 

「「「「「えすと…れーや?」」」」」

 

「スペイン語で星という意味ですね。おそらくスカーレット先生と同じものを由来にしましたね?」

 

「はい!スカーレット先生の『ステラ』は、イタリアで星という意味です」

 

「へー」

 

「ステラ…知らなかったの?」

 

「うん。神様に付けてもらってから考えたこともなかった。」

 

「そう。」

 

 

 

「じゃ、君はこれからの名はエストレーヤ、エストレーヤ・スカーレットね♪」

 

「エストレーヤ…あたしの…名前…」

 

「長いからエストちゃんね」

 

「ん、わかった。…エストレーヤ・スカーレット。みんな…よろしく」

 

「「「「「うん!/おう!/よろしく!」」」」」

 

「ヌルフフフ。また1人、暗殺者追加ですねぇ。」

 

「ん、よろしく。タコせんせ」

 

「殺せんせーと呼んでください!」

 

「にゃははー。じゃ、取り敢えずエストちゃんの体の弱さを何とかしよっか」

 

「どうするの?」

 

「ん?ジェラールのときとだいたい同じだよ。はいこれとこれとこれと――これ!」

 

「…ステラの血に魔導書、賢者の石にその他色々……ステラ?エストをどうしたいの?」

 

「ん?だから身体強化だけど」

 

「前から言いたかったけどそれは強化じゃなくて魔改造って言うんだよ?」

 

「じゃあ魔改造で」

 

「やめなさい。ユラさんが過労死するから」

 

「「「「「ユラさん?だれ?」」」」」

 

「にゃはは~、みんなは気にしちゃダメだよ~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

病院は嫌いだ。うちの近所の病院はみんなフルネームで呼ぶからだ。

これのせいで…俺の人生苦労が耐えない

 

「――次は…っと、木村さーん…っ!?…きむら…”じゃすてぃす”さーん…」

 

 

 

 

学校

「ジャ、『正義(ジャスティス)』!?…てっきり『正義(まさよし)』かと思ってた…」

 

「みんな武士の情けで”まさよし”って読んでくれてんだよ。殺せんせーにもそう呼ぶよう頼んでるしな」

 

「最初入学式で聞いた時はビビったよなー」

 

「卒業式でまた公開処刑されると思うといやったらねーよ。

『親のつけた名前に文句言うとは何事だ!!』って叩いてくるしよー。

子供が学校でどんだけからかわれるか考えた事もねーんだろーな」

 

「そんなモンよ親なんて。私なんてこの顔で”綺羅々”よ”きらら”!!『きらら』っぽく見えるかしら?」

 

「い、いや…」

 

「うちの母親メルヘン脳のくせに…気に入らない事があったらすぐヒステリックにわめき散らす。そんなストレスかかる家で育って…名前通りに可愛らしく育つわけないのにね」

 

不本意な名前をつけらてた2人が愚痴っているとそこにカルマが来る。

「大変だねー皆。ヘンテコな名前付けられて」

 

「「「!?」」」

 

「あー俺?俺は結構気に入ってるよこの名前。たまたま親のヘンテコセンスが子供にも遺伝したんだろーね」

 

「うーん…」

 

「先生も、名前については不満があります」

 

「私も」

 

「更識先生はともかく殺せんせーは気に入ってんじゃん。茅野のつけたその名前」

 

「気に入ってるから不満なんです。未だに2名ほど…その名前で呼んでくれない者がいる」

 

「「Σ(=ω=;)ギク」」

 

「更識先生は?」

 

「私の家はそういう家だから仕方ないのかもだけど…女の子に刃物の名前をつけるのはおかしいと思うの…」

 

「ちなみに?」

 

「私は『簪』、お姉ちゃんは『刀奈』」

 

「かんざしって刃物なんですか?」

 

「え?あ、うん。毒を塗って暗殺にも使われたらしいよ」

 

「「「「「へー」」」」」

 

「みんな考えられてるだけまだマシだよ。ステラなんて『月だとありきたりだから星にしよう』ってだけの理由で付けられたからね」

 

「ならあたしも…なの?」

 

「エストは…ステラのクローンだから同じものを由来にってことかな?」

 

「多分1番テキトーなのは私ですけどね!」

 

「ニャル子さん…あぁ」

 

「ニャルラトホテプだからニャル子。それだけです。あ、本名はちゃんと別にありますよ?」

 

 

 

「じゃーさ、いっその事コードネームで呼び合うってどう?」

 

「コードネーム?」

 

「そ。みんなの名前をもうひとつの新しく考えるの」

 

「なるほどいいですねぇ。頭の固いあの二人もあだ名で呼ぶのに慣れるべきです」

 

「「……」」

 

 

今日1日、名前で呼ぶの禁止!!

 

 

 

 

訓練

「『野球バカ』!!標的に動きはあるか!?」

 

[まだ無しだ『美術ノッポ』。『堅物』は今一本松の近くに潜んでる。

『貧乏委員』チームが『堅物』の背後から沢に追い込み…『ツンデレスナイパー』が狙撃する手はずだ。

よし行くぞ!]ブァッ

 

 

 

「甘いぞ2人!!包囲の間を抜かれてどうする!!特に『女たらしクソ野郎』!!銃は常に打てる高さに持っておけ!!」

 

「くっそ逃がすか!!

『キノコディレクター』!!『ゆるふわクワガタ』!!そっち行ったぞ!!」

 

「任して~…あっ方向変えた!!」

 

「『ホームベース』!!『ヘチマ』!!『コロコロ上がり』!!」

 

「おうっ…」

 

…と、地上に注意を引き付けて!! パァン

 

「!!」

やるな、『鷹岡もどき』

「だが足りない!!俺に対して命中一発じゃとうてい奴には当たらんぞ!!

『毒メガネ』!!『永遠のゼロ』!!射程が見えては当然のように避けられるぞ!!」

 

「く…気づかれた!!

そっちでお願い『凛として説教』!!」

 

「OK!!」バッ

 

「行くよ『ギャル英語』と『宇宙人の嫁』!!」

 

「「りょーかい!!」」

 

「!!」

今度は射手の位置を特定させない巧みな射撃だ。『凛として説教』の指揮能力だな。

背後から距離を保って隙を窺う…『変態終末期』と『このマンガがすごい!!』もなかなかのものだ。

 

 

『中二半』が退路を塞いだ!!頼んだぞ!!『ギャルゲーの主人公』!! パァン

 

「『ギャルゲーの主人公』!!君の狙撃は常に警戒せれてると思え!!」

 

…わかってます。だから仕上げは俺じゃない

 

「『ジャスティス』!!『宇宙人』!!」

 

パパパパァーン ドゴスっ

 

 

 

 

 

「…で、どうでした?1時間目をコードネームで過ごした気分は」

 

「「「「「なんか…どっと傷ついた」」」」」

 

「ニャハハハハハハ♪」

 

「そうですかそうですか」

 

「殺せんせー、なんで俺だけ本名のままだったんだよ」

 

「今日の体育の訓練内容は知っていましたから。君の機動力なら活躍すると思ったからです。さっきみたいにカッコよく決めた時なら…『ジャスティス』って名前でもしっくりきたでしょう。」

 

「安心のために言っておくとね木村くん、君の名前は比較的簡単に改名手続きができるはずだよ。」

 

「…そうなんだ」

 

「でもね木村くん、もし君が殺せんせーを殺せたなら…世界はきっと君の名前をこう解釈する。

 

『まさしく正義(ジャスティス)だ』『地球を救った英雄の名に相応しい』ってね」

 

「おーかんちゃんかぁっくぃー♪」

 

「ステラ、茶化さないで。

…親がくれた立派な名前に正直大した意味は無い。意味があるのはその名の人が実際の人生で何をしたか。

名前は人を造らない。人が歩いた足跡の中にそっと名前が残るの。」

 

「もうしばらくその名前…大事に取っておいてはどうでしょう。少なくとも暗殺に決着がつくときまでは…ね」

 

「…そーしてやっか」

 

 

「…さて、今日はコードネームで呼ぶ日でしたね。

先生のコードネームも紹介するので以後この名で呼んでください

『永遠なる疾風の運命の皇子』と」

 

「1人だけなにスカした名前つけてんだ!!」

 

「しかもなんだそのドヤ顔!!」

 

 

 

「ねーねーステラたちはー?」

 

「え、えぇ、スカーレット先生は『ラスポス』

更識先生は『クイーン』

エストレーヤさんは『悪魔の子』

…ですね。」

 

「ちょっポスって何さポスって!!」

 

「ステラらしい…と…思う。」

 

「エストちゃん!?」

 

「いいんじゃない?」

 

「かんちゃんまで!?」

 

 

 

 

 




あとがき雑談コーナー
「む~」

「もうステラったら。機嫌直してよ。ドーナツあげるから」

「うん。モグモグ」

「そういえば、さ、エストはどういうポジションになるの?」

「ん~娘?それとも妹?」

「どっちなの?……どっちでもいいけど…」

「ステラも。」

「ステラは気にしなさい」

「ん~…あ、そだ、スゥ~…エストちゃーん!!」

「…はーい。…なに?」

「どっちがいい?」

「ん、なにが?」

「ステラの子と妹、どっちがいい?」

「ステラ…おかーさん。ステラ…おねーちゃん……かんざしおねーちゃん?」

「えっ私!?」

「フッ…冗談。…ステラおねーちゃんがいい」

「「もう…」」



「さて、そしたら次は…おねーちゃん達に挨拶かな」

「あとがきでやるの?」

「ステラ…正気…?」

「超正気!!」

「エスト、これ本気で言ってるから」

「エッヘン♪」

「ほめてないから」




~少女達移動中~




スキマオープン「おねーちゃんただいま!」

「うわぁ!?…おかえりなさいステラ、簪…ステラが2人!?」

「あ、この子新しい妹のエストレーヤちゃん!」

「…はじめまして。エストレーヤ…です。」

「え、えぇ!?…はじめまして、レミリア・スカーレットよ。ステラが連れてきたならまぁ大丈夫ね。私のことはレミリアお姉様と呼びなさいな」

「よろしく。…れみーあおねーちゃま。」

「……おねーちゃんでいいわ」

「…よろしく……れみーおねーちゃん」

「…ステラ、簪」

「ん?」

「なんです?」

「この子…めちゃくちゃ可愛いわね!」

「「でしょ♪」」

「みんな…ろりこん?…」

「どちらかと言うとシスコンね」

ガチャッ!!「ステラ!妹が出来たってホント!?」

「フランおねーちゃん!?どこで聞いたの!?」

「可愛い妹のことなら聞こえなくても聞こえるよ!!」

「いや意味わかんないから」

「あ、この子が妹になるエストレーヤちゃんだよ!」

「へ~ステラそっくりだね~」(´・・) / (..`)

「あ……う……」

「さ、咲夜さんの忠誠心と愛が流れ出る前に今回は締め!レミィおねーちゃんどうぞ!」

「運命は自分で操るものよ!」

「おねーちゃんグッジョブ♪」


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第31話

「さぁーさ皆さん、2週間後は二学期の中間ですよ!!いよいよA組を超える時が来たのです!!

熱く行きましょう熱く!!熱く!!!」

 

「「「「「暑苦しい!!!」」」」」

 

 

10月、殺せんせーの暗殺期限まであと…5ヶ月!!

 

 

 

 

 

 

 

放課後

「あーくそ疲れた~!よくあんだけ教え方を思いつくよな殺せんせーは」

 

「今日なんか分身使って立体視まで活用してきた」

 

「なんでもありだな…」

 

 

 

「……おれは…俺はどうしたら……」

 

「イトナ?どうしたよ?」

 

「久しぶりに帰ってきたらついていけなくなった…」

 

「…そういや久しぶりに来たな。何してたんだ?」

 

「ちょっと修行に…」

 

「具体的には」

 

「……モンハンだ」

 

「……お前はどこに向かっているんだ?」

 

「取り敢えずあの魔法使いを倒せるくらい強くなる」

 

「まぁ…がんばれ…」

 

 

 

「でもさ、勉強に集中してる場合かな私達。あと5ヶ月だよ?暗殺のスキル高める方が優先じゃないの?」

 

「…仕方ねーだろ。勉強もやっとかねーとあのタコ来なくなんだからよ」

 

「……」

 

「クックック

難しく悩むなよおまえら。俺に任せろ、スッキリできるグッドアイディア見つけたからよ」

 

「……岡島?」

 

 

 

 

 

 

「そういえば渚」

 

「何?」

 

「ニャル子さんはまだ帰って来ないのか?」

 

「…返し忘れたアニメのついでに友達に会って来るってさ」

 

「そっか」

 

 

 

 

~少年少女移動中~

 

 

 

 

 

「すげー通学路を開拓したんだ。

 

ここからフリーランニングで建物の屋根を伝ってくとな、ほとんど地面に降りずに隣駅の前まで到達できる。

 

ただ通学するだけで訓練になる。今日から皆でここを行こうぜ」

 

「えぇ~…危なくない?もし落ちたら…」

 

「そーだよ。先生達も裏山以外でやるなって言ってたでしょ」

 

「へーきだって!行ってみたけど難しい場所はひとつも無かった。鍛えてきた今の俺らなら楽勝だって!!」

 

「…うーん…」

 

「いーじゃねーか磯貝!!

勉強を邪魔せず暗殺力も向上できる!!

2本の刃を同時に磨く。殺せんせーの理想とするところだろ!!」

 

「…良いかもな」

 

 

「よっしゃ!!先導するぜついてこい!!」

 

「おう!!」

 

「ちょちょっと皆!!」

 

 

 

 

「元気だねぇ若人は」

 

「たのしそ~」

 

 

 

 

 

 

 

 

「うはっ、きーもちーー!!」

 

「楽勝だな!!」

 

「だろ?」

 

数分後

 

「よっしゃ一番乗りゴール!!っやべっ!?」

 

ガシャァっ

先導をきって走っていた岡島と足の早い木村は偶然そこにいた自転車に乗った老人に衝突してしまう

 

「…う…ぐぅ…」

 

タッタッタッタッ「今の音なにがあった!?っ!!大変だ!!救急車!!」

 

「いや、僕が運んだ方がはやい!!」

渚は老人を抱え上げ、病院のある方角へと飛んでいった

 

「…渚…飛べたのか…」

 

「いや普通飛べないでしょ」

 

「だよ…なぁ。…っ、じゃなくて!俺らも病院行くぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

病院受付

ウィーン「…右大腿骨の亀裂骨折だそうだ。程度は軽いので2週間程で歩けるそうだが…なにせ君等の事は国家機密だ。

口止めと示談の交渉をしている。頑固そうな老人だったが部下が必死に説得中だ」

 

「「「………」」」

 

「っ」ゾクッ

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴ

そこにさらに2人入ってくる

 

「こ…殺せんせー…スカーレット先生…」

 

「だ、だってまさかあんな小道に荷物いっぱいのチャリに乗ったじーさんいるとは思わねーだろ!!」

 

「…そーだよ」

 

「もちろん…悪いことしたとは思ってるけど…」

 

「自分の力磨くためにやってたんだし」

 

「地球を救う重圧と焦りがテメーらにわかんのかよ」

 

「……」

 

「……」ヒュッ

パパパパパパンッ

 

「……生徒への危害と報告しますか?烏間先生」

 

「……今回だけは見なかったことにする。

暗殺期限まで時間が無い。危険を承知で高度な訓練を取り入れたが…

やはり君らには早すぎたのかもしれん。

俺の責任だ」カツン カツン ウィーン

 

「「「…………ごめんなさい……」」」

 

 

 

「君達は強くなりすぎたのかもしれない。

身につけた力に酔い、

弱い者の立場に立って考えることを忘れてしまった。

それでは本校舎の生徒と変わりません」

 

叩かれると痛くて悔しいのに返せる言葉がひとつも無い。これが…間違うって事なのかな

 

 

「話は変わります。今日からテスト当日まで丁度二週間、クラス全員のテスト勉強を禁止します」

 

「「「「「!?」」」」」

 

「罰ではない。テストより優先すべき勉強をするだけです。教え忘れた先生にも責任がある。まずは被害者を穏便に説得してきます」・:*。・:*三( o'ω')o

 

 

「………はぁ……」

 

「あの…スカーレット先生?」

 

「ん?…あぁうん。別に怒ってないよ~。

取り敢えずみんな怪我が無くて安心したよ。…不破ちゃんとかが怪我してたらあの頑固オヤジ殺すとこだった」

 

「それはやめて!?」

 

「にゃはは~。じゃ、ステラも行ってくるね~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

病室

「――そこを何とか収めて頂けませんか松方さん」

 

「聞かん!!二週間も経営から離れるんだぞ!!

…あのガキ共、並の謝罪じゃ許さんぞ。なんかこう、かつて見た事が無いような土下座でもさせんと…」

 

バババッ

激おこプンプン丸な老人の周囲に大量の花束が置かれる

 

「…………何だ?いつの間に…

こんな大量の見舞いの花を誰が置いた?」

 

ドサッ スタッ

「すいませんでしたぁッ!!」m(_ _)m

「ごめんにゃ…ふわぁ~…しゃい…」

 

「ギャーーーーッ!!!!!」

 

「このたびわたくし百億円の賞金首の生徒がご迷惑をおかけしましたぁ!!!」

「千億円の賞金首のステラの生徒がご迷惑をおかけしました。」

 

「ギャーーーー!!!!!」……( ° _ ° )チ ─── ン

 

「あ、トドメさした」

 

「ニュヤ!?ちょっ死なないでください!!!」

 

「……どうしましょうこのカオス…」

 

 

 

 




あとがき雑談コーナー
「―――ワタシノセイダワタシノセイダワタシノセイダワタシノセイダワタシノセイダワタシノセイダワタシノセイダワタシノセイダワタシノセイダ………」_●︎/L

「えと…かんちゃん?いつまでそーしてんの?」

「私がみんなをとめられなかったから!!……あ、ステラ」

「気づいて無かったの!?」

「…ごめん。ちょっと死にたくなってた…」

「死なないでよ?ステラとかおねーちゃんたちとかエストちゃんが悲しむから」

「うん…」

「あーもー……やっぱあのガンコ殺してこようか…」

「ステラ?何を言ってるの?」ゴゴゴゴ

「か、勘違いしないでよねー、別にガンコオヤジのガンコな油汚れにガビキラーしようだなんておもってないんだからー(棒)」

「が、がびきらー?なにそれ?」

「………家中にこびりついたガビガビの汚れを落とす微妙に最強な……」

「び、微妙に最強な?」

「おっさん」

「おっさん!?頑固オヤジにおっさんを擦り付ける気!?」

「それも脂ギッシュな、ね♪」

「可愛い顔して結構えげつない事言ったよ?今。しかもいったいどこに需要があるの?」

「んー…腐女子の方ならワンチャン…」

「ないから。……ないよね?」

「Lv99の腐女子様な御方なら…」

「それなら……いや多分無いから。」

「だめか~」

「ダメだよ。」

「ならおばさんなら!」

「…また脂ギッシュな?」

「いや、洗剤でヌッチャヌチャな」

「汚い!」

「いやでも洗剤だよ?」

「ステラ…もし殺せんせーが洗剤でヌッチャヌチャな状態で追いかけてきたらどうする?」

「…結界で足止めしたあと大量の水をぶっかけておっさんとおばさんを擦り付ける」

「うわ~、殺せんせー死ぬんじゃないかなそれ」

「つまり次の暗殺は誰かがおっさんとおばさんを大量に集めて襲うんだね」

「それをされるの私たちかもよ?」

「うわ、嫌すぎる。そんなことされたらおねーちゃんに泣きつくよ…」

「私も師匠…いや、私もお姉ちゃんかな…」

「たっちゃん大歓喜だね」

「やっぱ師匠で」

「なんで?まだたっちゃんのこと苦手だったっけ?」

「じゃなくて…その…胸に…」

「パチェ姉もそこそこあったと思うけど」

「うぅ…じゃあ咲夜…」

「頭なでなでしながら慰めてくれそうだね」

「うん。…一応同い年なのに……」

「まぁ咲夜さんだからね」

「そういえばステラは咲夜のことさん付けだよね。なんで?」

「別に大した理由ないけど……なんで?」

「いや知らないけど」

「ん~…あ、あとがきで1000文字いったからこの辺で締めね。」

「もういったんだ。じゃあステラ、どうぞ」

「人生を成功させるコツは 、死ぬまでにどれだけ馬鹿なことを考えて実行するかだよ♪」

「……その人たぶん早死するよね…」







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第32話

わかばパーク

「みんなー!園長先生はおケガしちゃってお仕事できないの。かわりにね、このお兄ちゃん達が何でもしてくれるって!」「えっ、いまなんでもっムグムグ 」

 

「「「「「「はーい!!」」」」」」

 

 

 

 

 

 

「保育施設を経営している松方さんです。まずはしっかり謝りましょう」

 

「……ごめんなさい」「…すいませんでした」「…した」

 

 

「プロの殺し屋である以上…君達は責任のある一人前の人間だ。訓練中の過失には君達自身が責任を持つべきです。

治療費ばかりは烏間先生に払ってもらう外ありませんが…

慰謝料と仕事を休む分の損害は…君達が支払いましょう」

 

「……支払うって…どうやって」

 

「要するにタダ働きです。この人の職場をクラス全員でカンペキに手伝いなさい。

2週間後、松方さんが歩けるようになった時点で賠償ぶんの働きぶりが認められれば今回の事は公表しないでくれるそうです」

 

「……ワシの所は大変だぞ。保育所から学童保育まで手広くやっとる。

おまえ達につとまればいいがな。」

 

 

 

 

 

 

 

「まったく…何で私ら無関係の生徒まで連帯責任かねぇ」

 

「…面目ねぇ。あとすっげぇ噛みつかれてる」

 

「私達ももっちりとビンタされたよ」

 

「ごめんよ~…」

 

「気にしないで。他人に怪我とか予測できなかった私たちも悪いし」

 

「…そーね。私にも監督責任あるかもね。こいつらおもしろサーカス団調教師として」

 

「「あァ?」」

 

「………キラちゃんと愉快な奴隷達…?」

 

「「ちょっ奴隷って!!」」

 

「エストレーヤ…あなたのネーミングセンスは姉譲りなのね……」

 

「……?」

 

 

 

 

 

 

 

「で、何やってくれるわけおたくら?

大挙して押しかけてくれちゃって、減った酸素分の仕事くらいはできるんでしょーねぇ」

 

「「「「「(なかなかとんがった子もいらっしゃる!!)」」」」」

 

 

「やべぇ…さくら姐さんがご機嫌ななめだ」

 

「ああ…」

 

「殺されるぞこの兄さん達」

 

「入所5年の最年長者…」

 

「学校の支配を拒み続ける事実に2年」

 

「エリートニートのさくら姐さんに」

 

「おまえら急にスイッチ入ったな!!」

 

「カッコ良く言ってるけど不登校だろ要するに!!」

 

 

 

「……ねぇかんちゃん」

 

「なに?」

 

「2年て長いの?」

 

「さぁ」

 

「フランおねーちゃんは495年だよ?」

 

「じゃあ短いね」

 

「ステラちゃん先生、そもそも人間はそんなに生きられないから」

 

「「あ、そっか」」

 

 

 

 

 

「まずは、働く根性あんのかどうか」

 

「ん?」

 

「試してやろーじゃないのえぇ?」ザッ!!

 

「あーもー可愛ーなぁ!!学校なんて行かないでうちに来ない?」ギュー

 

「ちょっ!?はーなーせー!!!」

 

「ステラ…可愛い子とりあえず勧誘するのやめようよ。」

 

「あたしもー」タッタッタッ

 

「あっエスト」

 

べキィ

襲いかかろうとした子に抱きついたステラのところへそこに加わろうとして駆け寄ろうとしたエストちゃんだが、床が壊れ落ちてしまう

 

「あ」

 

「あぁ!エストちゃん大丈夫!?怪我してない!?」

 

「うぅ…うん。」

 

 

 

 

 

 

「修繕はしないんですか?かなりボロボロですけど」

 

「お金が無いのよ。

うちの園長、待機児童や不登校児がいれば片っ端から格安で預かってるから。」

 

 

 

「31人で2週間か。…なんか色々出来んじゃね?」

 

「できるできる」

 

「よし皆、手分けしてあの人の代役を務めよう。まずは作戦会議だ

あのじーさんの骨の倍額仕事してやる!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「助かるわ~~名門中学の生徒さん達がマンツーマンで勉強見てくれるなんて」

 

「あーいやいや、うちら落ちこぼれの部類ですんでご期待せずに」

 

 

 

この子、やっぱり勉強遅れてるなぁ。学校に行かずずっとここで勉強してたら仕方ないけど…

 

「渚はーやーく!!あたしの事東大連れてってくれんじゃなかったの?」

 

「う、ごめん」

 

「「はーやーく」」

 

「ふえた!?…違和感が無いからやめてくださいスカーレット先生、エストレーヤさん」

 

「そういえばなんで学校行かないの?」

 

「ん?…イジメだよイジメ。典型的な程度のひくいやつ。

なんで人間ってさ、ちょっと成長して力つけたら他人傷つけんのにつかうんだろーね」

 

「(み…耳が痛い…)」

 

「………

どーせ、あんたらも思ってんでしょ。『逃げるな』って」

 

「「「?」」」

 

「『悔しかったら自分も学校行ってちからつけろ』ってパパやママみたいに言うんでしょ

ま、あんたら私より力無さそうだしわかんないか」

 

「……」

 

おーい!!ねこちゃーん!!

 

「「「「?」」」」

 

 

 

 

 

 

「ねこちゃん登ったのに降りれないの?」

 

「ありゃりゃ~…

子供だから木登り経験がすくなかったんだ。(あの猫どっかでみたような…)」

 

 

 

 

「ほら見なよ、勇気出して登ったらあのザマ。高い場所に行くほど危険になる。安心安全な地ベタにいて何が悪いの?」

 

「社会が悪いね。」

 

「え?」

 

「弱者は死刑or奴隷の現代社会」

 

「まさか答えてもらえるとは思わなかった」

 

「というかそんな答えなら答えないでくださいよ…」

 

「人間って…怖いんだね…」

 

「ステラは密かに人間は世界最強にして最多の怪異だと思ってる。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「…ベタな騒動起こしやがって」

 

「俺が行くよ。岡島、棒倒しのアレな」

 

「オッケー」

 

 

 

 

「…ねぇ…ステラ」

 

「ん?」

 

「あの猫って…」

 

「あ~…うん。そだね~」

 

 

 

 

 

 

 

 

「…さくらちゃん」

 

「?」

 

「あの木の上を学校だとして地べたの上をここだとするならば、お兄ちゃん達は皆…地べたの上で力をつけたんだ。」

 

バッ

 

「木の上の人を見上げながら」

 

スルスル

 

「木の上の人から見下ろされながら」

 

よーしゲット…ってただ寝てるだけじゃねーか!

 

「高い所の怖さをいっぱい学んでから登り始めた。だからこそ高いところでも自在に動ける」

 

「それでも…いつの間にか高い所の怖さを忘れて、地ベタに落ちちゃう事もあるけど」

 

「……あんたら…一体…」

 

「ここで学ぼう。学校いくのは作戦を立ててからでいい。ここだけの秘密の勉強を教えてあげる」(´・・) / (..`)

 

「…渚…」///

 

「なっっぎささーん!!!」ズドーン!!!

 

「「「「「なに!?」」」」」

 

「あ、ニャル子」

 

「誰?」

 

「なんですか浮気ですかこんなぺったん子なんかに!!」

 

「誰がペったん子だ!!少なくともルックスはいいはずだ!!」

 

「そもそもあなた小学生でしょうが!!年の差ありすぎでしょう!!」

 

「あんたら中学生だろ!!大して変わんないでしょうが!!」

 

「むしろニャル子の方がここの誰よりも歳上だよね」

 

「ちょっステラさん!?なにぶっちゃけやがりございますってんですか!?」

 

「…ステラ…この子、誰?」

 

「ん?…ニャルラトホテプ星人のニャル子。なっちゃんの旦那さん」

 

「…へ~」

 

 

 

 

 

 

 

 

ププン「……」コソコソ

 

「かんちゃん?」

 

Σ(OωO )「ス、ステラ?」

 

「なに猫になってサボってんのさ」

 

「さ、サボってなんか…ない。」

 

「…というと?」

 

「ちゃんとみんなに可愛がられてた。」

 

「ならば良し」

 

「「「「「いいの!?」」」」」

 

「ぶっちゃけステラもサボりたい」

 

「「「「「おい!?」」」」」

 

「でも狼とか蝙蝠だとみんな怖がるじゃん…」

 

「わかばパークの廃墟っぽさが二割増だね」

 

「「「「「やめれ!!」」」」」

 

「……かんちゃんとエストちゃんが狼になれば!!」

 

「それでどうなるの?」

 

「狼の家族っぽくてほっこり度が増す」

 

「「それだ!!」」

 

「「「「「いい加減にしろバケモノ共!!」」」」」

 

「にゃっははは~♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




あとがき雑談コーナー
「ちょっと日が空いちゃったね~」

「うん。ユラさん何してたの?」

「にゃは~、ちょっとアニメを見返してたらどハマりしちゃって」

「なんてアニメ?」

「鬼灯の冷徹とごちうさ」

「タイトルの温度差がすごいね。」

「ナスちゃん可愛すぎ~」

「ユラさんって可愛ければなんでもいいんだね」

「普通にかっこいい人も好きだけどね」

「たとえば?」

「定番だけど忍野メメさんと貝木泥舟さんはかっこいいよね」

「定番なの?」

「定番っていったらキリトくんとかじゃないの?」

「それって簪ちゃんの趣味?」

「ちがうけど」

「あとあれだね、織斑一夏とか兵藤一誠とか」

「「それは無い!!」」

「言っといてなんだけどステラもあれは無理。」

「奴良鯉伴さんとかかっこいいよね。あの人なら抱かれてもいいと思ってしまった」

「ユラさんっておっさん好きだよね。」

「ショタっ子も好きだけどね」

「で、1番好きなキャラは?」

「余接ちゃん」

「やっぱりロリコン」

「2番目はONE PIECEのボンちゃん」

「おっさん…ニューカマー?」

「多分わかんない人いるよね…」

「ちなみにステラちゃんは誰が好き?あ、簪ちゃん以外でね」

「え~…あ、座敷わらしの一子ちゃん二子ちゃん」

「あの子達も可愛いよね~簪ちゃんは?この作品に出てない子で」

「その言い方だと女の子なの確定なんだね。……佐倉杏子ちゃんかな」

「杏子ちゃんもいいよね~かっこかわいいって感じが」

「ほむらちゃんも可愛いよね」

「だね~…ユラさん疲れちゃったからここらで締めね。簪ちゃんよろしく」

「はい……貧乳はメインウェポンだ!!理想個体だ!!」

「「バージョンアップ!?」」


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第34話

感想には毎回目を通してはいるんですけどちゃんと返信した方がいいんですかね?
先輩方教えてください!!

ではでは本編どうぞ!!


プルル ガチャッ[更識先生!!無事ですか!?]

 

「殺せんせー、うるさい。…で、いきなり何?」

 

[にゅ、すみません。お二人は無事ですか?皆さんの携帯に繋がらなくて心配したんですよ。今どこにいるか分かりますか?]

 

「?…私は今日はステラとニャル子と一緒に出かけてたけど…え?皆いなくなっちゃったの?」

 

[ええ。他に誰がどこにいるか分かりませんか?]

 

「確かエストと律が今日わかばパークに遊びに行ってて、あとはわからないかな」

 

[…そうですか。では、御三方は至急旧校舎に来てください。私と烏間先生と合流した後生徒の救出に向かいます]プツッ

 

 

 

「二人とも、聞いてたよね?」

 

「ん、」

 

「ええ。まさか私がいなくなった隙を狙われるとは…」

 

「うん。…ステラ、スキマお願い」

 

「ん、」スキマオープン

 

 

 

 

 

 

旧校舎着

「さ、殺せんせー、烏間先生準備はいい?」

 

「ええ」

 

「ああ、すまない。本来は俺1人でやるべきことなのだが…」

 

「なぁに気にしないでください。渚さんの護衛は私の仕事ですから」

 

「そうだったな」

 

「で、殺せんせ…その格好は何?」

 

「犬です」

 

「は?………殺せんせ、来なくていいよ。烏間先生も」

 

「ニュヤ!?」「なんだと?」

 

「ぶっちゃけ足でまとい。3人で行った方が…というかステラ1人で行った方が早い。2人はみんなのためにお菓子でも作っててよ」

 

 

 

「あの…簪さん」

 

「なに?ニャル子」

 

「もしかしてステラさん、怒ってます?」

 

「もしかしなくても怒ってる。ステラはお気に入りが傷つけられるのを極度に嫌うから」

 

「な、なるほどです」

 

「さ~いくよ~」

 

「あ、はい!!」「うん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

到着

「着きましたね。…鍵は空いているようです」

 

「じゃ、ここからは別行動にしよう。ステラはみんなの救出に、私は出口の確保、ニャル子は」

 

「渚さんの元へ駆けつけます!!」

 

「だろうね~。…かんちゃん上手いことサボろうとしてない?」

 

「そんなことない。必要なこと……こと?」

 

「まぁ居ないよりかは居た方がいい役目ではありますね」

 

「ほら」

 

「ならしょうがないね」

 

「ステラさんも結構簪さんに甘いですよね」

 

「かわいい子はとことん甘やかして愛でる主義なの」

 

「ステラ…それは主義じゃなくて趣味」

 

「いーじゃんどっちでも!!さあ行くよ!!」

 

 

 

ガゴォォン!!

 

 

 

大型の扉を開けるとそこには四角いだけの空間があったん

「…何も無い?」

 

「ステラさん、間違えたんじゃないですか?」

 

「そ、そんなことないもん!!ちゃんとなっちゃんの霊力を辿って来たもん」

 

 

すると、どこからか放送が聞こえてきた。

[聞こえるかなE組の皆]

 

「?」

「下からでしょうか?スピーカーからの音声のようです」

 

[君たちがいるのは閉ざされた地下空間だ。外に通じる出口には電子ロックがかかっている。ロックを解く鍵は僕の眼球の虹彩認証のみ。

つまり、君達がここを出るには僕を倒して電子ロックを開かせる他ないってことだ]

 

「つまり…」

「その死神もどきの生首があれば正当法で外に出られるってことだね」

「いや、グロすぎますって」

 

[実はね、竹林くんの爆薬で君達が逃げてくれてうれしかったよ]

 

「…マゾなんですかね?」

「あえて相手を誘拐したうえで自分にムチを打たせるんだろうね」

「うわぁ~ドン引きです」

 

[これだけの人数の訓練を積んだ殺し屋たちを一度に相手にできる機会は滅多にない。人質にするだけじゃもったいない。未知の大物の前の肩慣らしだ。

君達に僕の技術を高める相手をしてもらう。

 

期待してるよ。どこからでも殺しにおいで…じゃ]

 

 

 

「さて、では私は行きます」

 

「うん。今日のところはスピード最優先、怪我人ゼロを目標に」

ステラは身体を元の大人状態にする

 

「死神の首は…」

 

「「早い者勝ち!!」」

 

 

コンッ…ズドーン!!

ステラが地面を軽く蹴ると床が落下する

 

「どうやら地下は3階まであるようです。私は上から行くのでステラさんは下からお願いします!!」

 

「りょーかい!!」

そう言うとステラは落下した地面めがけて落ちていきニャル子は地下一階に着地する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方E組視点

「役割を決めて3手に別れよう。狭い屋内じゃ全員でいても身動きが取れない」

 

「賛成」

一度牢からは脱出した皆は死神を仕留める作戦会議をしていた

 

「A班は戦闘、連絡役の茅野以外はバトル要員だ。死神や部下もいるかも。積極的に見つけ次第一気に叩く。B・C班が敵と会ったらすぐA班に連絡だ。助けに行きつつ挟み撃ちを狙う。

B班は救出、気絶してたビッチ先生が心配だし…人質として敵の手駒にさせたくない。

C班は情報収集、寺坂を壁に各自の力で偵察と脱出経路を探してくれ。

行くぞ!!」

 

「「「「「おう!!」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

A班

「死神は必ず不意打ちで襲ってくる。不意打ちをかわしてバトルに持ち込んで、みんなで一斉にスタンガンで遅いかかれば必ず気絶においこめる!!」

 

カツーン カツーン カツーン

高い音の足音が鳴り響く

 

カツーン カツーン ズドーン

「え?」

 

カツーン カツーン カツーン

 

「何で…堂々と正面から?」

 

「バカが!!」「ノコノコ出てきやがって!!」バチィ

 

ゴッ どさっ

死神はスタンガンで襲いかかる生徒2人を肘打ちで気絶させる

 

「――殺し屋になって一番最初に磨いたのは正面先頭の技術だった」

ガッ ドッ どさっ

また1人殴って気絶させる

 

「殺し屋には99%必要のない技術だが…

これがないと残りの1%の標的を殺り漏らす。

世界一の殺し屋を志すなら必須の技術だ」ヒュッ

 

「(か…烏間先生より速――)」ズキィ

 

「あっ…が…」

メキ バキ ベキ

 

「っと、アバラ折っちゃったか。女子はさすがに脆いな。」

 

 

「どいて皆!!僕が殺る」

そう言うと渚は両手の無数のナイフを構える

 

 

 

 

茅野はなんとか大丈夫そうだ。

さっきのバキバキ音は超体育着の防御機能が正常に作動した音だ。ゲル状の骨組みが強い衝撃を受けた瞬間に硬く固まり、体を守ったあとは(音を立てて崩れるダイラタンシー防御フレーム。

 

『死神』はそれをあばら骨の破壊音と思い、僕がそれに激怒したと思ってる。

実際怒ってる。その怒気で殺気を隠し、皆のお返し、この両手で…

 

「――ラァ!!」

死神めがけて多数のナイフが襲いかかる。

 

バァァァン!!!!!!

死神はナイフを躱し、渚に猫騙しのような攻撃をする

 

「な…」

 

 

 

「『クラップスタナー』

…人間の意識には波長があり波が山に近いときほど刺激に対して敏感になる。相手の意識が最も敏感な時に音波の最も強い山を当てるんだ。」

 

「(これが…『最高』のレベル…)」

 

 

 

 

「…ま、こんなものか。さぁて、次の班には――

 

ズドォーン

 

「次なんてねーですよ!!!」

天井が崩れると同時にニャル子が降ってくる

 

「「「「「ニャル子さん!?」」」」」

 

「『名状しがたいバールのような「確か…君はこの子の恋人だったかな?」っ」

ニャル子はバールのようなもので死神に襲いかかるも足元で倒れていた渚を人質にとられ足を止める

 

「な、渚さんを返しなさい!!」

 

「なら僕を殺さないでくれ。僕は君のようなバケモノと違ってか弱い正義の味方なんだ」

 

「何が正義の味方ですよ、人質を取っておいて」

 

「地球を破壊するバケモノを殺すんだ。多少の犠牲はつきものだろう」

 

「そもそも殺す必要なんて「もう黙れよ」う…がっ…」

襲うに襲えないニャル子に攻撃し再起不能にする

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのころC班

「…やばいよ。吉田君に持たせたマイク聞いてたけどA班全滅、ニャル子さんが駆けつけたけど渚を人質に取られて撃墜」

 

「なにィ!!1分前に散ったばっかだぞ!!」

 

「尋常じゃない強さみたいね。闘えるA班を中心に据えた作戦だったのにC班だけじゃ勝ち目ないわよ」

 

「バカ言ってんじゃねー!!俺とイトナでA班以上の戦力だっつの!!テメーらは安心して構えとけや!」

 

「安心できるかはともかく…」

 

「あぁん!?」

 

「…寺坂、何か変だよこの建物。

脱出の手掛かりにと内部構造を探ってるけど、ドアの無い壁の向こうにやたら大きな空洞がある」

 

「私達のためにそんな大げさな仕掛けを作るとは考えにくいね。もしかして…

これが殺せんせーを殺すための罠なのかな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのころステラ

「いかにも罠だらけ。しかも誰もいなそうだね。まぁいいや、とりあえず上に行くかな」

 

ガチャッ ドガァァン!!

近くのドアのドアノブを捻ると爆発した。ステラは爆発をものともせず傷一つ付けずに先へ進む。

 

 

 

 

曲がり角

「スンスン…この臭いは犬かな?」

 

ドガガガガガ

 

「うおっと、残念。ステラは犬より猫派なんだ。……あとドーベルマンってこんなにグロい見た目してたっけ?」

ステラは放たれた無数の銃弾を正面から受け、自身の再生能力で瞬時に治しながら突き進む。

 

 

 

 

 

 

その先も襲いかかる鉄骨にボウガン、その他色々なわなに襲いかかられるも全て無視しながら突き進み地下2階にたどり着く。

 

「あれ?ここにも居ない。1階ならニャル子が行ってるから……すれ違ったかな?……って居た。ついでにそれっぽいのとビッチ様も。おーいみんなー!!ビッチ様ー!!なにしてんの?そーゆープレイ?」

 

「「「「「スカーレット先生!!」」」」」

 

「やっぱその呼び方やめなさい!!」

 

 

 

 

「なんだ、君は来たんだ。今日の本命は殺せんせーと更識簪だったんだけどな」

 

「初めましてだね、死神もどき。殺しに来たよ」

 

「へぇ、なら殺せんせーの前に君を殺そうか」カチッ

死神は壁にあるスイッチを押すと地面から何かが大量に生えてくる。

 

「……十字架?なんで?」

 

「なんでって弱点をつくのは常識だろう?」

 

「………………あぁ、そういえばそんなのもあったね。無駄だよ」

 

ベキ バキ ベキ バキ ベキ バキ

ステラはどこからか真っ黒で美しい、2m以上の長さの大太刀を取り出し薙ぎ払い、辺りの十字架を破壊する

 

 

「…怪異だけを殺す妖刀 心渡り、怪異を活かす小太刀、夢渡り、

そのどちらとも違う妖刀、全てを切らずに殺す妖刀、見た目からもとって『妖刀 現崩し(うつつくずし)』と名付けてみた。いい名前でしょ?」

 

「……聞いてたけど予想以上のバケモノっぷりだね。君以上のバケモノという更識簪を殺るのが楽しみだよ」

 

「そんな暇はあげないよ『ステラ奥義 六面圧縮結界』」

 

「なっ…うっ……ぐっ……あぁぁぁ……」グシャァ

最初は死神を覆うほどの大きさの立方体型の結界が体型を無視しながら徐々に小さくなっていき、最終的に一辺30cmほどの赤黒い立方体が出来上がり、それをステラが現崩しで殺す。

 

 

 

「うわぁグロ」

 

「ちょぅやりすぎじゃないですか!?スカーレット先生!!」

 

「そう?」

 

 

 

「う…うぅん」

 

「あっ、ニャル子さん大丈夫!?」

 

「うぅ、…はっ、渚さん!!死神は!?」

 

「もうスカーレット先生が終わらせたよ」

 

「そ、そうですか」

 

「助けに来てくれてありがと、ニャル子さん♪」

 

「…、あーもー可愛すぎます渚さんは♪」

(っ´>ω<))ω<`)ギュ-

 

「あっ、ちょっ、やめ、むねあたって」

 

「あててるんですよ~」

 

 

 

 

 

 

「あ~ほら帰るよ~かんちゃんが一人寂しく上で待ってるからさ~」

 

「「「「「はーい」」」」」

 

「ん~…やっぱりステラに厳しい先生は無理そうだな~」

 

「そういえばスカーレット先生」

 

「ん?」

 

「殺せんせーと烏間先生は?」

 

「………………にゃはは~」

 

「ちょっ、何したんですか!?」

 

「いや別に~、急いで帰れば家庭科室でかわいいエプロンつけてケーキとかプリンとか作ってる烏間先生が見られるかもよ~」

 

「なに!?みんな!!急いで旧校舎へ向かうぞ!!!」

 

「「「「「おう!!!」」」」」

 

タッタッタッタッ

 

 

 

 

「にゃは~平和だな~」

 

「いやどこが?」

 

「あ、かんちゃん。出口開けといてくれた?」

 

「場所わかんなかったから地下一階の天井ごと開けてきたよ」

 

「ならばよし。せっかく大人になったからさ、抱っこさせて」

 

「…まぁ、いいけど」




あとがき雑談コーナー
「ねぇステラ」

「なに?」

「見た目からとって現崩しってどういうこと?」

「ん?なにが?」

「ほら、あの黒い大太刀の名前のこと」

「あぁ、『うつくしい』と『うつつくずし』って口に出してみるとなんとなく似てない?」

「……あ、確かに。いつ思いついたの?」

「ユラさんがお風呂入ってる時に思いついたらしいよ」

「テキトーじゃん」

「さきに名前考えてあとからどんなふうにするか決める人だからね」

「へー」

「一応『妖刀 心渡り』、『妖刀 夢渡り』に合わせて『妖刀 現渡り』っていうのも案の中にはあったみたいだけどね」

「なんかパチモンくさい」

「でしょ?しかもなんか特殊な効果をつけなきゃいけなさそうな気がする」

「たしか心渡りは怪異だけを切れるんだよね」

「そ。正確には怪異以外のものも切ることはできるけど切れ味が良すぎて怪異以外は切られても切れてることに気づくことなく再生してしまうっていうのが正しいね」

「へー、で、現崩しは切ることなく殺す…だっけ?」

「うん。あ、先に言っておくけど逆刃刀じゃ無いからね?」

「じゃあなんなの?」

「名前通り切ったものを崩すの」

「それってかなり危なくない?」

「危なくない刀は刀じゃないでしょ」

「た、たしかに」

「にゃはは♪かんちゃんが納得しちゃった辺りで今回はここまで!!
…カエルかと思ったよ
井の中のよ……!!!」

「だれだっけ?それ言ったの」

「ロロノアさん」

「あぁ。…苗字で呼んでるんだね」

「感想・評価よろしくお願いしまーす」


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第33話

2週間後

「さて、私の生徒はいい働きをしましたかねぇ」

 

「フン。

何十人いようが烏合の衆だ。ガキの重みで木造平屋が潰れなければ上出……ん?…なんということでしょう!?!?」

 

そこにはかつてのボロ小屋の面影はなく立派な家…保育施設が出来ていた。

 

 

「なんと…たった2週間で…」

 

「まるで鳶職人みたいでしたよこの子達。休まず機敏に飛び回って」

 

 

 

二階の部屋は二部屋に別れひとつは図書館

 

「…だだっ広いな」

 

「時間が限られてたんで単純な構造に…」

 

「近所を回って読まなくなった子供向けの本もらったの」

 

紅魔館(ウチ)からもパチェ姉とかフランおねーちゃんからノンフィクションファンタジーな小説とかもらってきたんだよー」

 

「の、のんふぃく、なんだって?」

 

 

 

そしてもう一室は室内遊技場。ネットやマットを入念に敷き安全性を確保。雨に濡れない室内なので腐食や錆びで遊具が脆くならない。

 

「………!!」

こやつら…

 

「あの回転遊具覚えといてな」

 

「さ、次は職員室兼ガレージへ」

 

「……?ガレージ?」

 

「そう。このガレージの目玉です」

 

 

――なんということでしょう―――

倒れて前輪が曲がってしまった園長の自転車を技術班が改造、安全性が高く大積裁量の電動アシストつき三輪車に!!

 

「上の部屋の回転遊具が充電器と繋がっています。走行分の大半は遊具をこげばまかなえる計算です」

 

「オマケにステラの超硬度結界とかんちゃんの魔法による永久的超硬度のおかげで殺せんせーが地球爆破しても傷一つつかないよ~」

 

 

 

「う……上手くできすぎとる!!

おまえら手際が良すぎて…逆にちょっと気持ち悪い!!」

 

 

――律の宇宙技術により惑星単位で機能するカーナビをつけて…

 

「そんなアブナイ気遣いいらんし!!」

 

…なぁんとこのお値段!!12800円!!12800円です!!お買い求めの方は――

 

「ジャパネッ○!?

…第一、ここで最も重要な労働は建築じゃない。子供たちと心を通わせることだ。いくらモノを充実させても…

おまえ達が子供たちの心に寄り添えていなかったならこの2週間を働いたとは認めんぞ。」

 

 

 

 

「おーい渚ー!!」

算数テスト 95点

 

「ジャーン!!なんとクラス2番!!」

 

「おーすごい。頑張ったね!!」

 

「おまえの言うとおりやったよ。

算数テストの時間だけ出席して解き終わったら速攻で帰った。」

 

「いじめっ子もテストの最中じゃ手の出しようがなかったでしょ」

 

「うん。…あ、でも1人だけつっかかって来たんだけど…」

 

「えっ!?大丈夫だったの?」

 

「エストちゃんが窓から飛び込んできて助けてくれた!!」

 

「エスト…そんなことしてたんだ」

 

「…かんちゃんも一緒についていってたでしよ?」

 

「っ!?…な、なんのことかな?」

 

 

 

 

「…クソガキ共、文句のひとつも出てこんわ。

もとよりお前等の秘密なんぞ興味は無い。わしの頭は自分の仕事で一杯だからな。お前らもさっさと学校に戻らんか。

大事な仕事があるんだろう?」

 

「「「「「……はい!」」」」」

 

 

 

 

 

「な、なぁ渚」

 

「どうしたの?さくらちゃん」

 

「その…たまに教えに来いよな」///

 

「もちろん!」

 

「おや?渚さん、やっぱり浮気ですか?」

 

「え!?」

 

「な、渚は私の嫁だ!!」

 

「なにおぅ!!渚さんは私のお嫁さんです!!あなたなんかに譲りません!!」

 

「ちょっ、ええ!?」

 

 

 

 

 

 

 

…こうして僕らは起こした事故の賠償責任を自分たちでなんとか果たし2週間の特別授業は幕を下ろした。

 

…だけど、それは僕らの中間テストの前日だった。2週間も授業を受けずにテストに望むなんて…

僕らの学校では裸でバトルをするに等しい。

 

 

結果は惨敗。前にも増して猛勉強したA組に蹴散らされ…

E組の大半はトップ圏内から弾き出された

 

 

「拍子抜けだったなぁ」

 

「げ、五英傑…」

 

「やっぱり前回のはマグレだったようだね~」

 

「棒倒しで潰すまでもなかったな」

 

「「ぐ……」」

 

「言葉も出ないねぇ。まぁ、当然か♪」

 

「この学校では成績が全て。下の者は上に対して発言権はないからね」

 

 

 

「へーえ。じゃ、あんたらは俺に何も言えないわけね」

 

「「「「!?」」」」

 

「まーどうせ、うちの担任は『1位じゃないからダメですねぇ』とかぬかすだろーけど。…ニャル子さんと律がいる時点で無理だっつの」

 

「…カルマ君」

 

「……」

 

「気づいてないの?今回本気でやったの俺だけだよ。他のみんなはお前らの為に手加減してた。お前らも毎回負けてばかりじゃ立場がないだろうからってね」

 

「なにぃ~」

 

「でも、次はみんな容赦しない。三学期になれば…内部進学のおまえらと高校受験の俺らじゃ授業が変わる。同じ条件のテストを受けるのは次が最後なんだ。2ヶ月後の二学期期末、

そこで全ての決着つけようよ」

 

「…チ…、上等だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

旧校舎職員室

「……迷惑かけてすいませんでした烏間先生」

 

「これも仕事だ、気にしなくていい。

君らはどうだ?」

 

「「「「「?」」」」」

 

「今回の事は暗殺にも勉強にも大きなロスになったと思うが、

そこから何か学べたか?」

 

「……強くなるのは自分の為だと思ってました」

 

 

「あ、ビッチ様ミカンいっこちょーだーい」

 

「あっちょっ、空気読みなさいステラ!!」

 

 

「殺す力を身につけるのは名誉とお金のため。

学力を身につけるのは成績のため。

 

でも、身につけたその力は他人のためにも使えるんだって思い出しました。

 

殺す力を身につければ地球を救える。

学力を身につければ…誰かを助けられる」

 

「もう下手な使い方はしないっス。…多分」

 

「気をつけるよ。いろいろ」

 

「「「「( -ω- `)フッ」」」」

 

 

「考えはよくわかった。だが、今の君らでは高度訓練は再開できんな」

 

「「「「「!?」」」」」

 

バサッ

「なにせこの有様だ」

 

「股が敗れたジャージ…あ、俺のだ」

 

「ハードになる訓練と暗殺に…もはや学校のジャージの強度では耐えられん。ボロボロになれば親御さんに怪しまれるし…第一君らの安全を守れない」

 

「防衛省と紅の吸血鬼、惑星保護機構からのプレゼントです。今日を境にきみたちはまたひとつ強くなる。」

 

「本日から体育は…それを着ておこなうものとする。先に言っておくぞ、それより強い体育着は宇宙中探しても存在しない」

 

ガララ「ジャーン♪」

いつの間にかいなくなっていたステラは巫女服に着替えて戻ってきた

 

「女子は巫女服、男子はスーパーヒーロー風のピッチリスーツもあるよ♪」

 

「「「「「いや、コスプレはちょっと…」」」」」

 

「え~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドンッ

「ニュヤーッ!!?」

バーベキューをしていた殺せんせーを殺そうと、崖の上から体育着(笑)を着た中村がバーベキュー台に降ってくる

 

「なっ…なんて場所から落ちてくるんですか中村さん!!」

 

「…すっげー…

あの高さから落ちても痛くも熱くもない」

 

 

 

 

 

 

 

 

「軍と企業、宇宙人に魔女に吸血鬼、それとメイドが共同開発した強化繊維だ。

衝撃耐性、引っ張り耐性、切断耐性、耐火性、耐魔術性、耐ビーム性その他多数、あらゆる要素が宇宙最先端だ」

 

 

「すっげぇ軽い…

ジャージより軽いってどういうことだ?」

 

「しかもこの靴すっごい跳ねるよ」

 

「機能がそれだけだと思うな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まったく。油断ならない生徒達です。フォアグラの匂いに誘われてきたんでしょうか」

 

 

 

「ここなら問題ない。不破さんから中古で買ったジャンプの時間です」

 

 

シュッ シュッ シュー

特殊な揮発物質に服の染料が反応、一時的に服の色を自在に変える。

全5色の組み合わせで…どんな場所でも迷彩効果を発揮する。

 

パパァン!!

「ヒィッ!?

ち、千葉くんですか今のは!!

…ニュヤ!?ハンターとトリコの2大異世界編が両方読めない!!」

 

肩、背中、腰は衝撃吸収ポリマーが効果的に守る。フードを被ってエアを入れれば頭と首まで完全防備!!

つまり……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美術室

「先生といえども芸術には時間をかけます。特にこのロケットおっぱいの再現の難しさ!!かれこれ1時間はかかってますねぇ」

 

危険な暗殺でも無傷で実行できる!!

 

ガシャァ!!

「ニュヤー!?」

 

「貧乳こそ至高!!」パパパパ…

 

ビス グチャ ビス

「いやーっ!!愛情こめたロケットが!!」

 

 

 

 

 

 

 

「な、なんなんですか今日は!!息つくヒマも無い!!」

 

「せっかくの新装備。手の内をさらすのはやめとけと言ったんだがな。

彼らがお前に見せたかったそうだ。新しい”(ちから)”の使い方を」

 

 

「教えの答えは暗殺で返す。それがE組の流儀だからな」

 

「怒られた後だしね。真面目に殺しで答えなきゃ」

 

「約束するよ殺せんせー。私たちの力は…

誰かを守る目的以外で使わないって」

 

「…満点の答えです。明日からは通常授業に戻りますよ」

 

「「「「「はーい」」」」」

 

 




あとがき雑談コーナー…は今回うっかり消しちゃったのでお休み!!
…感想・評価よろしくお願いします


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第35話

izuさん、投稿する度に感想をくださり又、疑問への解答ありがとうございます。

この作品はあと数年は続けるつもりなのでこれからもみなさんよろしくお願いします♪( 'ω' و(و "


「進路相談?」

 

「もし誰かが先生を殺せて地球が無事なら皆さんは中学卒業後も考えなくてはなりません。

一人一人面談を行うので進路希望が書けた人から教員室に来てください。

もちろん相談中の暗殺もアリですよ」

 

「ステラも一緒に居るからね~」

 

「あ、スカーレット先生!!」

 

「ん?なに?」

 

「あの、エストレーヤさんはどこにいるんですか?最近見ないですけど」

 

「あー…帰っちゃった♪」

 

「「「「「帰った?」」」」」

 

「かんちゃんも一緒にね~」

 

「更識先生も!?」

 

「にゃはは~、エストちゃんの学力検査したら小学生並でね」

 

「それならここで授業を受ければいいのでは?」

 

「世の中そう上手くもいかなくってね、まず足し算引き算から始めないとだったから」

 

「あらら」

 

「いまはかんちゃんの師匠の図書館でかんちゃんに勉強教わってるとこ。近いうちに代理の人…人?が来るから楽しみにしててね」

 

「「「「「はーい」」」」」

 

ガララッ!!「皆さんだれか来てください!!1人で寂しいんです!!」

 

「「「「「あっ……」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「進路なぁ~

地球を滅ぼすモンスターに相談してもなぁ」

 

「手厚いんだかナメてるんだか」

 

進路…僕は…っ!?

 

氏名 潮田渚

志望校 女子高

職業1 お嫁さん

職業2 惑星保護機構職員

 

「ニャル子さん…なんで勝手に人の進路歪めてんの」

 

「渚さんには私と一緒に来てほしいんですよぅ」

 

「渚くん、卒業したらタイかモロッコに旅行行こうよ」

 

「カルマくんは何で僕からとろうとするの!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相談室 磯貝君

「俺は公立行きます。中学入った頃とは家の経済事情が違うもので」

 

「うんうん」「お~」

 

「磯貝君ならかなりの難関公立へ進めるでしょう。その際の環境選びも重要ですよ。

高校までの交通費やバイトの可不可、奨学金制度も視野に入れつつ今後も相談していきましょう」

 

「…はい!」

 

「……なんか普通で面白くないね」

 

グサッ「…スカーレット先生、それだけは言わないで……」

 

 

 

 

 

 

 

杉野君

「俺は今はとにかく野球!!でも勉強からは逃げないよ」

 

ズバーン

杉野の投げたボールは殺せんせーのもつグローブに音を立てて収まる。

 

「前にも先生言ってたしな。二本目の刃も大事だって」

 

「その通りです杉野君」

 

「……坊主にはしないでね?似合わないから」

 

「は、はい」

 

「……スカーレット先生、余計なことしか言えないんですか?」

 

 

 

 

 

 

岡野さん

「…私は杉野みたくはっきりできないなー。私も体動かすの好きだけどさ」

 

シュババッ

上履きに付けたナイフで殺せんせーに切りかかるも全て躱される。

 

「それで生計立てるのっていまめっちゃ大変じゃん」

 

「よく分かります岡野さん。どの道にも進めるように先生といくつか人生プランを作ってみましょうか」

 

「うん」

 

「体育の先生とかいいんじゃないかな」

 

「お~それあり!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私はやっぱり研究の道に進みたいって言ってきます。ついでにこの毒コーラ盛れたらいいな

茅野さんは?」

 

「…うーん未定。決まってない人まだ結構いるんじゃないかな。

多分…この教室で殺る事殺れたら初めて答えが見つかる人もいると思うよ」

 

 

「ゴキブリの卵粉末にしたやつ入れてやろーよ」

 

「あ、じゃあカマキリの卵もブレンドしよ。昆虫の中でも近縁種だから相性いいはず」

 

……あの二人は優れた頭脳を悪い仕事に使いそうだ

 

 

 

 

 

 

 

 

原さん

「……どーしたの殺せんせーその顔」

 

(>*<)スッパ

「奥田さんの濃硫酸を飲んでこうなりました。酸っぱい上に苦虫を噛み潰した味がします」

 

「…隠し味はゴキブリとカマキリの卵だったよ。(いつか絶対泣かす)」o(`ω´*)o

 

 

「私はね、ちゃんとした主婦になりたい。

共働きが当たり前の時代だけどさ、背中を完璧に任せられる戦友を必要とするひとは必ずいると思う。

そうなるためにはまだまだ沢山学ばなきゃね」

 

「優れた主婦は一流の価値がある。原さんならなれるでしょうねぇ」

 

「原さんはメイドさんかな~」

 

「……スカーレット先生、話聞いてた?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

狭間さん

「………話聞く気あんの?」

 

「原さんが塩分多めの美味しい弁当で殺しに来ました。高血圧でむくんでいますが面談はできます。

それで、狭間さんの目標は?」

 

「私はまぁ、活字好きだからとにかく本に囲まれたいわ。でっかい図書館の司書とかなれりゃそれで幸せ。

 

この前興味深い呪術の本ゲットしたの。呪い殺してみようかしら」

 

「やめてーっ!!先生気分だけで体調崩すタイプなんです!!」

 

「…あ、その洋酒にこの『屍食鬼の牙の粉末』をちょっと加えると呪いの効果が強くなるよ」

 

「へぇ」

 

「きらちゃん紅魔館の図書館の司書とかどう?悪魔とか魔女とか妖精とかが居るよ?」

 

「……マジ?」

 

「マジマジ。…いま紅の吸血鬼は全体的に人手不足でね。図書館にももう1人くらい司書が欲しいって言ってた」

 

「ぁ~……遠慮しておくわ。あんたクラスが沢山の世界とかすぐ死にそうだし」

 

「ステラクラスはほとんど居ないよ?せいぜい律ちゃんより少し弱いくらいのがステラたちがいる世界での強キャラ扱いだよ?」

 

「……考えておくわ」

 

「よろしく~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

菅谷君

「髪が生えました。呪いで」

 

「相変わらずふざけた造形してるよな。俺も何か落書きしたくなってきたぜ。

俺はさ、やっぱ美大行きたいわ。勉強で全部決まる世界は性にあわねー」

 

「菅谷くんらしい良い道ですが美大でも一流どころは一定の学力は必要ですよ。

残りの個人授業で高3の範囲までやっちゃいましょう。そうすれば高校の大半は美術の勉強に専念できます」

 

「ありがてぇけど嬉しくねぇ!?」

 

「Zzzz……」

 

「「スカーレット先生?」」

 

「Zz…っは!?ね、寝てないよ!?」

 

「じゃあ俺の進路言ってみろ」

 

「ん……勇者?」

 

「ちげーよ!!」

 

「なら僧侶?それとも遊び人?」

 

「遊び人は職業じゃねぇよ」

 

「?…遊び人になると『さとりの書』がなくても賢者になれるよ?」

 

「だからドラクエじゃねーって!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カルちゃん

「カルマくんは……官僚になりたいと言っていましたね。国家運営のいわば裏方、君にしては地味にすら見えますが」

 

「……

震災の時さ、政治家は約立たずだったじゃん」

 

「……

否定は出来ません」

 

「でも、国の機能はマヒもしないで割と正常に回ってたじゃん。あの非常時に政治家抜きでも回るってことは影で仕切ってるアイディア出してる官僚達がスゲーんだなって。

だから俺はそれになりたい。文句ある?」

 

「いいえ。君らしいと納得しました」

 

「カルちゃんの来世は魔王さま~」

 

「…俺の来世を勝手に決めないでくんない?」

 

「死んでもし、ステラのとこに来たらその時はその人の来世は神の手の上なのさ~

あ、殺せんせーは確定でステラの担当だから楽しみにしててね」

 

「とんでもないことを今ぶっちゃけないでください!!」

 

「……ねぇ、俺もう行っていい?」

 

「あ、はい」「い~よ~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中村さん

「中村さんは外交官…ですか。君がここまで真面目な目標を持ってくれるとはねぇ」

 

「超失礼~

私もともとクソ真面目よ。キャキャキャキャキャ♪」

 

「……」「……」

 

「……

私さ、天才小学生って呼ばれてたんだ。小一の時に小六のテストでオール満点。

点の取り方が上手かっただけだけどさ。とにかく勉強に関することじゃ常に1番。

 

けど、普通がよかった。普通になりたかった。

解けた問題よりも解けなかった問題の話で友達と一緒に盛り上がりたかった」

 

「……」「……」

 

「頭悪くなりたくてバカばかりやってたら勉強の仕方も点の取り方もすっかり忘れて本物のバカになっちゃった。失望しきった親の涙見て…

失ったものの大切さに初めて気付いた。

また頭良くなりたかった。

けど、皆と同じ目線でバカな事もしたかった。

 

このクラスで両方できた。

 

ありがとね。殺せんせー、ステラちゃん。更識先生にも伝えといて」

 

「(*´ω`)ウンウン」

「どういたしまして。かんちゃんにも伝えとくよ。あ、ステラをステラちゃんって読んでくれたのはりおちゃんが2人目だね。ありがと♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なっちゃん

「君で最後ですね渚くん。さぁ、君の進路を聞かせてください」

 

「殺せんせー、スカーレット先生、僕はその…そのっ」

 

「落ち着きなよなっちゃん。どんな進路でも怒ったり批判したりしないから。」

 

「……僕は、ニャル子さんの所に就こうと思ってます」

 

「…そうですか。…私は惑星保護機構のことはあまり知らないのでアドバイスは出来ません。それはニャル子さんに聞くほかないでしょう。

でもね渚くん、それは恐らく人の道から少なからず離れる道です。

覚悟は出来ているのですか?」

 

「ま、どんな進路を歩んだとしてもなっちゃんは咲夜さんやニャル子に目をつけられてる時点で、人並み外れた技術を身につけてしまった時点でいつか絶対しなきゃいけない覚悟だよ」

 

「あは、そうでしたね…」

 

「なっちゃんがこれからしなきゃいけない覚悟は大きくわけて3つ」

 

「「3つ?」」

 

「1つ!

人間の家族や友人が死んでいっても尚生き続ける覚悟

2つ!

人外を仕留めたり殺したりする覚悟

3つ!

ニャル子に付き合い続ける覚悟

……ま、他にも色々あるんだろうけどねぇ~」

 

「生き続ける…覚悟?」

 

「宇宙人は大体のやつが数百年、数千年単位で長生きする奴らなの。

で、なっちゃんはどんなのがいい?」

 

「あの、スカーレット先生?それは絶対ですか?今決めなくてはならないことですか?」

 

「んにゃ、全然。でも絶対、なっちゃんには人間をやめてもらわないとニャル子が、今度こそ完全に壊れかねない」

 

「なるほど確かに」

 

「てことではいっ」スキマオープン ドサッ

ステラがスキマを開くと大量の本が落ちてくる

 

「あの…これは?」

 

「ラヴクラフトの小説一式と世界各国の神話関係の本。高校に行かないならこれから必要なのはこういったオカルト関係の情報だからね」

 

「が、頑張ります」

 

「ん、がんばれ~」

 

「先生も応援していますよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最近のゲームには大抵2周目がある。

1週目のデータの1部が引き継げてプレイヤーもクリアのコツを知った状態で最初からできるので、攻略も楽で1週目より良いEDに辿りつける。

 

なっちゃん帰宅

「…ただいま」

 

「おかえり渚。ちょっとそこ座んなさい」

 

「…なに、母さん」

 

「アンタの中間テスト学年54位。本校舎復帰条件の50位に届いてなかったわよね。それで母さん絶望してたんだけど。

聞いたのよ、3年前に田中くんのお兄さん60位でも本校舎復帰出来たらしいわ」

 

「(た、たなかくん?…だれだっけ?)」

 

「寄付金持って必死に頼んだら特例で許可いただけそうなの。だから私もそうするわ。

一刻も早くあんたをE組から脱出させなきゃ。

 

近いうちにD組の大野先生にお願いに行くからアンタも一緒に頭下げて頼み込むのよ」

 

「ちょ、ちょっと待ってよ母さん!!」

 

「?」

 

「僕はE組のままがいいよ!!楽しいし成績だって上がってるじゃん!!

……彼女だって…いつの間にか出来てたし。

お願い、中学だけはこのまま行か…せ…」

 

(゚Ω゚;)ハッ!!

…しまった。『暗い』時に逆らっちゃった。やばい。

来る

 

「何よその言い草は!!

 

なんでそんな向上心ない子に育っちゃったの?

 

挫折の傷は人を一生苦しめるの

母さんがそうなの!!

 

同じ苦しみを味あわせたくない母さんの気持ちがなんで分からないの!?

 

大体アンタの成績が悪いから新たに寄付金まで出費するのよ!!

 

親がそこまでしてあげてるのにアンタ一体何様のつもり!?

 

それに彼女!?どうせE組の人なんてバカなんだからさっさと別れなさい!!」

 

「……」

…こうなると話が出来ない。『明るい』時に話さなかった僕のミスだ。

争いが苦手な父さんは嫌気が差して出ていった

 

 

「…いい渚、アンタは子供なんだから人生の上手な渡り方なんて分かるはずないの。

私がそういうのは全部知ってる。私とかお父さんみたくならないように…

アンタのために全部プラン立ててあるから」

 

もう…いい…

 

「蛍大に入れって言ってるのはね、単に大学のブランドで言ってるんじゃないの。学閥って言ってね、会社によってはその大学を出てるかどうかで出世が決まるの」

 

…うるさい

 

「蛍大出身者がトップを占める菱丸に就職して…

そして、世界中を飛び回る仕事をするの!!」

 

…知ったことか……

 

「あーあ、理想を言えば「うるさい!!」…っなによ!!」

 

「うるさい。黙って」ガンッ!!

渚は母の胸ぐらをつかみテーブルの上に押し倒しナイフを突きつける

 

「……なぎ…さ、なにを」

 

「…母さん。

僕は今、E組で全力で挑戦しています。

卒業までに結果を出します。

成功したら…人間もやめます。

卒業したら宇宙を飛び回る仕事に就くつもりです。

育ててくれたお金は全部返します。

恩には恩で返すつもりです」

 

ヒュッ ダダダッ

突きつけていたナイフを天井に向けて投げると刺さる瞬間3本に増える。

 

「それを認めて、見逃して、許してくれないというのなら、

殺してでも僕は僕の道を進みます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝

「――…何なの、これ」

 

「今日から朝ごはんは僕が作るよ!だから出勤前はゆっくりしてて。ゴミ捨てとかちゃんとやるし、卒業後はちゃんと稼げるところへ行く。

 

だからお願い、E組だけは」

 

「…………………はぁ、本気なのね。

好きになさい、母さん知らないからね」

 

「うん!!」

 

 

 

 




あとがき雑談コーナー
「最近出番が少ない気がするニャル子です!!」

「そだね~」

「なんでですか!!」

「多分チートが多い割に敵がしょぼいからだね」

「なんですかその理由!!もっと出たいですもっと暴れたいですもっと活躍したいです!!」

「荒んでるな~」

「…ときにステラさん」

「なになに?」

「ステラさんは進路、どうするんですか?」

「いや、進路も何もステラは今神になる修行期間だから進路は決まってるようなものだよ?」

「そういえばそうでしたね。じゃあエストレーヤさんは?」

「エストちゃんは~…マスコット?」

「それは進路なんですか?」

「就職先は多分紅の吸血鬼だしあとは役職なんだろうけど…」

「あ~まだなにが得意か決まって無いんですね」

「そゆこと。とりあえずみんな可愛がって色んなものあげたり教えたりしてるから今後に期待かな」

「なんかとんでもないことになりそうですね」

「目指すはステラのあとを継ぐ3代目神かな」

「ステラさんのクローンとなると話がリアルになっていきますねぇ」

「まぁ、いやって言ったら素直に受け入れるけどね」

「いや~ステラさんみたいな人が上司に欲しいですね」

「大変だよ?気に入らない人には無理難題を押し付けて事故死させるよ?」

「すごいクズクズしいですねぇ」

「むしろかぐや姫のつもりなんだけど」

「かぐや姫でも事故死までは想定していませんよ!?」

「いやいや~あれでも中身は真っ黒だよ?」

「嘘でしょう!!ステラさん会ったことないでしょう!!」

「いや、美人は大体そんなもんだってー」

「ステラさんも大人モードはかなり美人…あ、黒いか」

「証明されたね♪」

「自虐で証明しないでください!!」

「にゃっはははー」

「なんでしょう…ステラさんの相手はクー子以上に疲れます…」

「人望のなせる技だね♪」

「程よくぬっころしますよ?」

「いや冗談だから片目だけ触手にすんのやめれ~」

「人を勝手にバケモノにしないでください!!片目じゃなくて片手です!!」

「大して変わんないでしょ」

「変わりますよ!!美少女の片目から触手が生えてたら怖すぎるでしょう!!」

「片手でも怖いよ」

「片手ならまだモン娘的な感じに収まります」

「た、確かに。なら猫耳も付けよう!!」

「それはなんて種族なんですか?片手触手で猫耳って」

「……?ニャルラトホテプでしよ?」

「はっ、まさかステラさんに論破されてしまうとは…」

「にゃは~、ニャル子をべっこべこにしたあたりで今回はここまで。ニャル子よろ~」

「まだ私になにか言わせるんですか?」

「いやいや、最後の締めの一言。カッコつけちゃって」

「はぁ、
バレなきゃ犯罪じゃ無いんですよぉ!!」

「でた迷言!!」


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第36話

HR

「一学期の中間の時先生はクラス全員50位以内という目標を課しましたね。あの時のことを謝ります。先生が成果を焦りすぎたし…敵の強かさも計算外でした。

 

ですが、今は違う。

君たちは頭脳も精神も成長した。

どんな策略や障害にも負けず目標を達成出来るはずです。

堂々と全員50位以内に入り、堂々と本校舎復帰の資格を獲得した上で、堂々とE組として卒業しましょう」

 

「…そう上手くいくかな。A組の担任が変わったらしい。新しい担任はなんと……理事長だそうだ」

 

…来た!!ついにラスボス降臨!!

 

「…そうですか。とうとう……」

 

 

「正直あの人の洗脳教育は受けたくないよ」

 

「異様なカリスマ性と人を操る言葉と眼力、授業の腕もマッハ20の殺せんせーとタメ張るし。

あの人の授業受けたら…多分もう逆らえる気がしない」

 

「ねーねーステラはー?」

 

「……スカーレット先生は色々特殊すぎて比べらんねーよ」

 

「え~…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後

「理事長と殺せんせーってさ、なんかちょっと似てるよね」

 

「…どこが?」

 

「2人とも異常な力持ってんのに普通に先生やってるとこ」

 

「ねぇ、ステラもでしょ?」

 

「スカーレット先生は別の仕事でしょ?」

 

「……あ、そういえばそうだった」

 

「さては忘れてたな?ロリっ子め~」

(*´∀`)σ)∀`*)”ウリウリ

 

「……不破さん、話戻してくれる?」

 

「あ、ごめん。

……なんの話してたっけ?」

 

「理事長も殺せんせーも異常なのに先生やってる~手とこまで」

 

「あぁ、えっとね、

理事長なんてあれだけの才覚があれば総理でも財界のボスでも狙えただろうに。

たった1つの学園の教育に専念してる。そりゃ、手強くて当然だよ」

 

「「……」」

 

 

「…あれ?浅野くんだ」

 

「だれ?」

 

「あれ?ステラちゃん会ったことなかったっけ?」

 

「多分……あ、理事長のお孫さん?」

 

「惜しい!!孫じゃなくて息子だよ。生徒会長もやってるんだって」

 

「へー」

 

「あ、あんまり興味無い?」

 

「うん」

 

「そっか」

 

 

 

「……なんか用かよ」

「偵察に来るようなタマじゃないだろーに」

 

「………

こんな事は言いたくないが…

君たちに依頼がある」

 

「ペット探しなら探偵に頼んだ方がいいよ?」

 

「違う!!」

 

「なら落とし物?」

 

「じゃあなにさ」

 

「……単刀直入に言う。あの怪物を君達に殺してほしい」

 

「それなら楽でいいや。爆殺と刺殺と斬殺、どれがいい?」

 

「違う。物理的に殺して欲しいってわけじゃない。

殺してほしいのはあいつの教育方針だ」

 

「教育方針…ってどうやって?」

 

「簡単な話だ。次の期末で君達に上位を独占してほしい。

むろん1位は僕になるが、優秀な生徒が優秀な成績でも意味が無い。君達のようなゴミクズがA組を上回ってこそ、理事長の教育をぶち壊せる」

 

「どーいう事よ、なんでA組の頭のお前が…」

 

「…浅野君、君と理事長の乾いた関係はよく耳にする。ひょっとして、お父さんのやり方を否定して振り向いて欲しいの?」

 

「勘違いするな。『父親だろうが蹴落せる強者であれ』

そう教わって来たしそうなるよう実践してきた。人はどうあれそれが僕等親子の形だ」

 

「そんな2人を見守る奥さん超天使」

 

「「「「「確かに!!」」」」」

 

「………だが、僕以外の凡人はそうじゃない。

今のA組はまるで地獄だ。E組への憎悪を唯一の支えに限界を超えて勉強させる。もしあれで勝ったなら…

彼らはその方法しか信じられなくなる。

 

敵を憎み、蔑み、陥れる事で手にする強さは限界がある。君達程度の敵にすら手こずる程だ。

 

A組は高校に進んでからも僕の手駒だ。偏った強さの手駒では支配者を支える事は出来ないんだ。

 

――時として敗北は人の目を覚まさせる。

 

―――だからどうか…

 

――正しい敗北を僕の仲間と父親に」

 

 

「え?他人の心配してる場合?1位取るの君じゃなくて俺なんだけど」

 

「そもそも1位を取る前に私と律さんに一度でも勝ってから言ってくださいよぅ」

 

「(-_- メ)イラッ」

 

「言ったじゃん、次はE組全員容赦しないって。

1位は俺でその下もE組、浅野君は10番あたりがいいとこだね」

 

「おお~カルちゃんがついに1位宣言」

 

「一学期期末と同じ結果はごめんだけどね」

 

「わ、私だって負けませんからね!!」

 

「…律が解けない問題は誰にも解けないでしょ」

 

 

 

「浅野」

 

「?」

 

「今までだって本気で勝ちに行ってたし今回だって勝ちに行く。いつも俺らとお前らはそうして来ただろ。

 

勝ったら嬉しく、負けたら悔しい。そんでその後は格付けとか無し。もうそろそろそれでいいじゃんか。

 

『こいつ等と戦えて良かった』ってお前らが感じてくれるよう頑張るからさ」

 

「余計な事考えてないでさ、

殺す気で来なよ。それが一番楽しいよ」

 

「面白い。ならば僕も本気でやらせてもらう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テスト返却日

「細かい点数を四の五の言うのはよしましょう。今回の焦点は総合順位で全員トップ50を取れたかどうか!!

本校舎でも今頃は総合順位が張り出されている頃でしょうし、このE組でも順位を先に発表してしまいます!!」

 

 

 

 

「……うおぉっ…」

「……俺が……」

 

 

1位 500点

赤羽 業、潮田ニャルラトホテプ、自律思考固定砲台

48位 320点 菅谷 創介

49位 317点 寺坂 竜馬

 

 

「E組でビリって寺坂だよな」

「…ってことは」

 

 

「「「「「やったぁ!!!全員50位以内達成!!!」」」」」

 

 

 

 

 

「さて皆さん、晴れて全員E組を脱ける資格を得たわけですが…

この山から出たい人はまだいますか?」

 

「いないに決まってんだろ」

「二本目の刃はちゃんと持てたしこっからが本番でしょこの教室は」

「こんな殺しやすい環境は他にないしね」

 

「ヌルフフフ

茨の道を選びますねぇ。では、今回の褒美に先生の弱点を教えてあげ―――

 

 

ドッ ガシャァン!!!

 

 

「なっ…なんで!?校舎が半分無い!!」

轟音が鳴り響く方向を見ると3台の重機が校舎を破壊していた

 

 

「退出の準備をして下さい」

 

「「「!!」」」

「……理事長!!」

 

「今朝の理事会で決定しました。この旧校舎は今日を以て取り壊します。

君達には…来年開校する系列学校の新校舎に移ってもらい、卒業まで校舎の性能試験に協力してもらいます」

 

「し、新校舎ァ!?」

 

「監視システムや脱出防止システムなど、刑務所を参考により洗練させた新しいE組です。

牢獄のような環境で勉強できる私の教育理論の完成形です」

 

「い、今さら移れって…」

「嫌だよ!!この校舎で卒業してぇ!!」

 

 

 

「どこまでも…自分の教育を貫くつもりですね」

 

「余計なことばっかしやがって…」

 

「…あぁ、勘違いなさらずに。

私の教育にもうあなた方は用済みだ。今ここで私があなた方を殺します」ズ ズ ズ

理事長は懐から2枚の紙を出す

 

「こ……殺せんせーとスカーレット先生の解雇通知!?」

 

「…とうとう禁断の伝家の宝刀抜きやがった」

 

「はわわわわわわわわわわわわわわ――」(((゚Д゚)))ガタガタ

 

「へ~」

 

「そんで面白いほど効くんだよこのタコには!!」

 

「スカーレット先生はもっと慌てて!!」

 

 

「早合点なさらぬよう、これは標的を操る道具に過ぎない。

あくまで私は暗殺に来たのです。

……私の教育に不要となったのでね」

 

「……本気?」

 

「確かに理事長は超人的だけど…

思いつきで殺れるほどうちの先公達甘くないよ」

 

 

 

( -ω- `)フッ「取り壊しは一時中断して下さい。中で仕事を済ませてきます」

 

「その必要は……無い。

『妖刀 現崩し』フッ………」

 

キンッ ドガッシャァァン!!!!

 

黒い大太刀で重機を三台巻き込んで崩壊させながら麓まで転がり落とす

 

「……スカーレット先生、器物損害と殺人で訴えますよ?」

 

「…その程度でステラを殺せるとでも?」

 

「殺すさ。教育のために」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……さて殺せんせー、もしも解雇が嫌ならば、もしもこの教室を守りたければ、

私とギャンブルをしてもらいます」

 

「…ギャンブル?てかスカーレット先生は?」

 

 

 

 

 

 

 

るーるせつめい…とかとか

「5教科の問題集と5つの手榴弾を用意しました。

うち4つは対先生手榴弾、残り1つは対人用……本物の手榴弾です。

 

どれも見た目や臭いでは区別がつかず、ピンを抜いてレバーが起きた瞬間爆発するように作らせました。

 

問題集の適当なページにレバーを起こさないように慎重に挟む。これを開き、ページ右上の問題を一問解いてください」

 

「!!?……そんなの開いた瞬間レバーが起きて…」

 

「そう。ほぼ確実に爆発を食らう。ですが解けるまでは一切動いてはいけません。

 

順番はあなたが先に4冊解き、残った1冊を私が解く。

 

そこでスカーレット先生は対人用手榴弾を5つの中から1つ当ててください。

仮に、殺せんせーが4冊解けてもその中に対人用手榴弾があった場合あなたは死刑。銀の弾丸を頭に撃ちます。

殺せんせーが失敗した場合も同様です。

 

さぁ、チャレンジしますか?

これはあなたの教職に対する本気度を見る試験でもある。私があなたなら……

迷わずやりますがね」

 

「…もちろんやりましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「殺せんせ、英語は対人用手榴弾だよ」

ステラは白い右目を光らせながら告げる

 

「そうですか。スカーレット先生がそう言うならそうなのでしょう。

あとは私が頑張るだけですね」

 

「……ちなみになぜ英語だと?」

 

「ステラの右目の能力のひとつ。全てを見通す目『千里眼』で手榴弾の中身を見たの」

 

「「…相変わらずの化け物っぷりですね」」

 

「……2人にだけは言われたくない」

 

 

 

数学

ばっ

 

平面図形計算!!

えーとほら簡単なやつですよアレですアレ10の位から1借りてきて3あまり4だとかおよそ3だとか―――

 

バァァンッ

手榴弾から無数の対先生弾が飛び散り、殺せんせーにダメージを与える。

 

 

「まずは1ヒット。あと3回耐えられればあなたの勝ちです。さ、回復する前にさっさと次を解いてください」

 

 

「(……マジかよ)」

「(あと3発耐えられるダメージじゃねぇ)」

「(殺れちまうのかよ!?こんな単純な方法で!!)」

 

「弱者は暗殺でしか強者を殺せないが、強者は好きな時に好きなように弱者を殺せる。

この真理を教える仕組みを全国にバラ撒く。

 

防衛省から得た金とあなた方を殺した賞金があれば全国に我が校系列を作れるでしょう。

 

さぁ殺せんせー、スカーレット先生、私の教育の礎となって下さい」

 

 

 

 

 

 

社会

ピシッ

 

問3-10

(1)東ティモール

(2)ディリ

 

「はい。開いて解いて閉じました。

この問題集シリーズ…ほぼほぼどのページにどの問題があるか覚えています。数学だけ難関でした。

生徒に長く貸してたので忘れてまして…」

 

「………私が持ってきた問題集なのにたまたま覚えていたとは」

 

「まさか。

日本全国の問題集を覚えましたよ。教師になるんだからその位は勉強するでしょう

『問題が解けるまで爆弾の前から動けない』こんなルール情熱がある教師ならばクリア出来ます。

あなたなら私を分かってくれていると思っていましたが…

 

教え子の敗北で心を乱したようですね。安易な暗殺であなたは自分自身の首を絞めた」

 

国語 CLEAR

理科 CLEAR

 

「残り1冊、あなたの番です。どうですか?目の前に自分の死がある気分は」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁ、浅野理事長。最後の1冊を開きますか?」

 

「……」

 

「いくらあなたが優れていても爆弾入りの問題集を開けばタダでは済まない」

 

「アンタが持ち出した賭けだぜ。死にたくなきゃ潔く負けを認めちまえよ」

 

「それに私たち、もし理事長が先生達をクビにしても構いません」

 

「この校舎から離れるのは寂しいけど私たちは殺せんせー、スカーレット先生について行きます」

 

「家出してでも、どこかの山奥に篭ってでも、僕らは3月まで暗殺教室を続けます」

 

 

「……今年のE組の生徒はいつも私の教育の邪魔をする。

ここまで正面切って歯向かわれたのは今年に入って何度目だろうか」

 

「そっちこそ。本校舎のバカどもハゲどもに邪魔をされたのはこの学校が出来て何度目かな?」

 

「「「「「……」」」」」

 

「殺せんせー、私の教育論ではね、あなたが地球を滅ぼすならそれでもいいんですよ」

 

ばっ バァァンッ

「(地球が無くなれば…

結末は全員平等に訪れる。私の生徒だけが不利益を被ることもない。それは…

 

私の教育論のひと……っ!?)………………………」

 

「ヌルフフフ。私の脱皮をお忘れですか?脱いだ直後の私の皮は手榴弾の爆風程度なら防げます」

 

「月に一度の脱皮か。なぜそれを自分に使わなかった?数学の爆弾を開く時に使っていればそんな洋梨のような顔にならずに済んだものを」

 

「どーぜ忘れてたんじゃないの?」

 

「ち、違いますよ!!

…あなた用に温存しました。私が賭けに勝てばあなたは迷いなく自爆を選ぶでしょうから」

 

「………

なぜ、私の行動を断言出来る?」

 

「似たもの同士だからです。お互いに意地っ張りで教育バカ。自分の命を使ってでも教育の完成を目指すでしょうから」

 

「……」

 

「テストの間に昔のあなたの塾の生徒に聞いてきました。あなたの教師像や起こったことも。

私の求めた教育の理想は十数年前のあなたの教育とそっくりでした。

 

私があなたと比べて恵まれてたのはこのE組があったことです。

 

纏まった人数が揃っているから

 

同じ境遇を共有してるから

 

校内いじめに団結して耐えられる

 

1人で溜め込まずに相談出来る

 

そして理事長、このE組を創り出したのは他でもないあなたですよ。結局あなたは…

 

昔描いた理想の教育を無意識に続けていたんです。

対先生ナイフで殺せるのはわたしだけ。人間の命を奪えと教えるわけがない。私もあなたも理想は同じです。

 

殺すのではなく生かす教育。これからもお互いの理想の教育を貫きましょう」

 

「……私の教育は常に正しい。この十年余りで強い生徒を数多く排出してきた。

 

ですが、あなたも今私のシステムを認めたことですし温情をもってこのE組は存続させる事とします。」

 

「ヌルフフフ。相変わらず素直に負けを認めませんねぇ。それもまた教師という生物ですが」

 

「……それと、たまには私も殺りに来ていいですかね」

 

「もちろんです。好敵手にはナイフが似合う」

 

「にゃはは~ステラもいいよ~」

 

 

 



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第37話

「演劇発表会……」

 

「よりによって二学期末のこの時期になぁ」

 

「冬休みの暗殺の準備したいのに」

 

「しかも例によって俺等だけ予算少ないわセットとかはここから運ばなくちゃいけないわ…」

 

「おまけに俺等だけ皆が昼メシ食ってる時にやるらしいぜ」

 

「本校舎と違って俺等は受験もあんのによ」

 

「どーにかなんねーのかこのハンデ」

 

「クラス委員会で浅野に文句言ったんだけどな、そしたらこう返されたよ」

 

『短期間でセリフや段取りをきっちり覚えてこなす訓練。これも椚ヶ丘の教育方針だ。それに…

どうせ君たちだ。なんとかするだろ』

 

「……言うじゃんあいつ」

 

「よーし、やると決めたら劇なんてパパっと終わらそーぜ!!」

 

「とっとと役と台本決めちゃおう!!」

 

 

 

 

「カエデちゃんカエデちゃん」

 

「ん?何?」

 

「カエデちゃん主役やってみない?わかばパークでやった劇受けてたらしいじゃん」

 

「中学生には通じねーだろ。幼児体型の奴に感情移入できねーからな!ぷぎゃぎゃ――」ごスっ ごスっ

 

「私は小道具でもやりたいな」

 

「可愛い子殴っちゃダメでしょーが。

皆の役割ステラが決めちゃうよー」

 

「「「「「はーい」」」」」

 

「んー……

監督は三村くん、脚本はきらちゃん。主役は…」

 

「先生…主役やりたい」

 

「「「「「……」」」」」

 

「やれるわけねーだろ国家機密が!!」

 

「にゅや!?」

 

「そもそも大の大人が出しゃばってくんじゃねーよ!!」

 

「だ、だって!!先生激の主役とか一度やってみたかったし!!皆さんと同じステージに立ちたいし!!」

 

「いーわよ。書いたげる、殺せんせーを主役にした脚本」

 

「ほんとですか!!」

 

「あとは…

杉野、神崎と組んで脇を固める2人をやんなさい」

 

「え!?いーのかよ神崎さん!?おりゃもちろんうれしーけど…」

 

「演技力無くてもよければ。声は他の人があてるんだよね」

 

「あとは…

小道具はカエデちゃんね。3Dエフェクトはニャル子と律、照明もお願いね。……ボケまくっていいよ」

 

「「了解です!!」」

 

 

「よっしやるか!!」

 

「「「「「おーう!!!!」」」」」

 

「せっかくだ、本校舎の奴らを興奮の渦に叩き込もうぜ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当日 E組

~~桃太郎~~

ボッ…

真っ暗いステージにスポットライトが1つ灯る。

そこにはテーブルに乗った巨大な……

 

『桃です』

 

ボボッ…

次に登場するのはおじいさん、おばあさんの格好をした杉野、神崎。

 

「電波エコーで測定しました。これの中で…胎児が育っているようなの」

 

 

『おじいさんの目の色が変わりました。瞬時にしてこの桃の価値を悟ったからです』

 

 

「こりゃあすげぇ!!とんでもない珍品だぞ!!マスコミが飛びつかないわけがねぇ!!見せ物にすりゃ俺は大金持ちだ!!」

 

ス…

おばあさんは一枚の紙を取り出す

 

『離婚届けです』

 

『おばあさんは別れることを迷っていました。ですが…

子供の人権を無視するようなおじいさんの言葉、「俺たち」ではなく「俺」という言葉。

おばあさんの心は今、決まりました』

 

『30年の結婚生活で2人のあいだにできた溝はまるで選択に行った川のよう』

 

本来二人の間には川の流れを再現したものが流れるはずが、赤い血の川がゆっくりと流れていく

 

『2人の空間の息苦しさは山の柴を燃やして出たCO2のよう』

 

舞台裏から薄紫色の煙が充満していく。

その様は血の川と相まって地獄のよう…

 

 

「……この桃は俺のもんだ。

夫婦の共有財産だ。どう分けるかは世帯主の俺が決める」

 

ガララッ

背景の扉が開き、スーツに身を包み、赤い肌に角を生やした鬼が2人入ってくる

 

『弁護士です』

 

「奥様の代理鬼を努めます。以後の話は我々を通して頂くよう」

 

「桃の件ですが、婚姻関係はとうの昔に破綻しており財産分与の基準日はもう過ぎたと考えられます。

モラハラの慰謝料を含むと桃ひとつでは足りませんよ?」

 

『おばあさんへの30年にわたる暴言や暴力。生活費も随分前から入れておらず、証拠も揃っていました』

 

 

『おじいさんは裁判で勝ち目はありませんでした。

恫喝に雇った村の男達は、鬼が川に洗濯に……』

 

『おばあさんは新居に桃をもって帰りました。』

 

 

『まるで復讐を終えたような爽やかな気持ち。おばあさんの鬼生(じんせい)は桃を切るところから始まるのです』

 

おばあさんは川で顔を洗い、身を赤く染める

 

 

 

『邪悪なのは財産欲にまみれた人間であるおじいさん。鬼は…元々人間であったのかもしれません』

 

『生まれてくる桃の子は…欲にまみれた人間になるのか、罪人をしばく鬼となるのか…』

 

~完~

 

 

 

 

 

「……怖いわ!!」「食欲無くなったじゃねーか!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

教室に戻って

「クックック。言葉はね、傷跡残してなんぼなのよ」

 

「俺…血の川辺りから知らない話になってるんだけど……」

 

「それにしても杉野は熱演だったよなー」

 

「あんな邪悪な顔ができるとはね」

 

「神崎さんと共演できるから力入りすぎてよー。あんな顔したら嫌われるぜ逆によ」

 

「そんなことないよ杉野くん。演技力がある人ってかっこいいなってすごく思った」

 

「ま、マジで!?野球辞めて役者の道進もっかな~」

 

「そう言う神崎さんも最後の体を血で染めるシーンは鬼嫁って感じがすごく上手かったですよ」

 

「……そういえばあの川は誰がやったの?」

神崎はニャル子と律の方向に目を向ける

 

「「い、いや、律さんが/ニャル子さんが やろうって」」

 

「へー」

ごスっ ごスっ

 

2人の頭部にたんこぶができる

 

「「痛いですぅ…」」

 

「自業自得ですっ」フンッ

 

 

 

「あー…なっちゃん、カエデちゃん、ちょっといい?」

 

「「?、うん」」

 

 

 

 

「……?」

 

 

 

 

 

 

体育倉庫

「あちゃー…派手にぶちまけちゃいましたね」

 

「にゃは~…あの川に使った血、あれ紅魔館から持ってきたやつなんだよね~

あんまり汚れてると冬休み明けにかんちゃんの代わりに来る人に怒られちゃう…」

 

「いいよ♪3人で拾おっ」

 

「ありがと二人とも~これで怒られなくて済むよ~」

 

ガララッ「席を外したのはそういう事ですか。先生も手伝ってあげましょう」

 

「ほんと!?じゃあ中の備品1回全部外に出してくれる?」

 

「わかりました。壊れ物が多いのでマッハではできませんねぇ。

……ヨッ」

 

「(背中ががら空きだ。けど、この状況で殺れるくらいならこの1年、苦労はないや)」

 

「なんか…血の臭いの他に魚臭いですねぇ」

 

「あ、文化祭の時ここで燻製作ったから…」

 

「色んな学校行事やったよね」

 

「うん…どの行事も必死だったね」

 

「でも…これ片付けたら全部終わりだ」

これからは暗殺に専念できるけど…

文化祭も、体育祭も、修学旅行も、普通の学校生活以上に充実してた。

 

「ほんと色々思い出すね。殺せんせーとステラちゃんが初めてE組に来た時とか」

 

「ヌルフフフ。あの当初は君達もど素人でしたねぇ」

 

「僕も最初に失敗したなぁ。杉野もダメで」

 

「その後はカルちゃんが来て、なっちゃんに詳しく聞いたな~」

 

「イリーナ先生の巨乳には過剰反応してましたねぇ」

 

「お互いにね…」

 

「イトナ君の時は焦ったなぁ。スカーレット先生が殺されちゃうような気がして」

 

「その割には誰も心配してくれなかったよね~」

 

「アハハ、」

 

「……」

いつも殺せんせーは私たちの事真剣に考えてくれて…

 

ステラちゃんも、どんな危機でも助けに来てくれて…

 

渚も、私の初恋で初失恋だったけど……いつの間にかすごい強くなってて…

 

私もこの教室で…色んなことやれたなぁ……

 

 

―――気づかなかったね

…最後まで

茅野のうなじのあたりから黒い2本の触手が飛び出る。

 

「「!?」」「え?もう?」

 

ドッ

「(え……落とし穴?)」

 

触手で床を破壊し、殺せんせーを落とし穴に落とす。

そこに茅野も飛び降り追撃する

 

「大好きだよ殺せんせー。

 

死んで」

わたしの触手は『死神』よりも上手に殺れる!!

 

 

「(茅野さんに……触手!!)」

 

バチィッ

「にゅぎっ」

あ…穴の底は……やはり!!対先生物質のプール!!

触手が反応しきれてない。早く地上に上らないと…

 

 

ビシっ ビッ ズバッ ボッ

殺せんせーのしがみつこうとする触手を茅野は全て触手で弾く。

 

 

「上手でしょ。先生の触手の動きのパターン、特等席でたっぷり予習したから」

ドキャッ!!

渾身の一撃が殺せんせーを一気に勢いづけて落としにかかる

 

「ん、ぎぎぎぎ、ぎ…」

ピタッ

2本残して全触手を使って壁にへばりつきギリギリで静止する。

 

ヒィィィィィンッッ

残した2本の触手にエネルギーを溜める

 

「この光……まさかエネルギー砲!?」

まずい。防御を…

触手を体にまきつけて防御にはいるも…

 

くるっ ズギュン!!

ドゴォ… ボコッ

殺せんせーはエネルギー砲を放つ方向を斜め上に逸らし、地上までの穴を開け落とし穴から脱出する。それを追って茅野も地上へ出る

 

 

 

「エネルギー砲で壁を壊して地中から脱出か

……しくった。 思わず防御っちゃった。殺せんせーが生徒を殺すわけないのにね」

 

 

 

「殺せんせー!!」「今の音は…」

殺せんせーのエネルギー砲の音を聞き、E組のみんながグラウンドに集まる

 

「……な…」「…茅野さん」

 

「…何?その触手」

 

「……あーあ、渾身の一撃だったのに。逃がすなんて甘すぎだね…私」

 

「…茅野さん。君は一体…」

 

「ごめんね。茅野カエデは本名じゃないの。

ゆ「元E組担任雪村あぐりの妹、雪村 あかりちゃんでしょ? 」……ステラちゃんは知ってたんだ。もうわかったよね?人殺し」

 

 

「雪…えっ?」

 

「しくじっちゃったものは仕方ない。切り替えなきゃ。

明日また殺るよ殺せんせー。場所は直前に連絡する。

…触手を合わせて確信したよ……

必ず殺れる。今の私なら」

ガシッ バウッ

木の枝を触手で掴みどこかえ飛んでいく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「茅野……どうなってんだよ。ずっとあの触手生やしてたのか」

 

「……ありえない。メンテもせずに触手なんて生やしてたら地獄の苦しみが続いてるはずだ。

脳みその中で棘だらけの虫がずっと暴れてる気分。表情に出さずに耐え切るなんてまず不可能だ。」

 

「………」

 

「しかも…

雪村あぐりの妹…だって?」

 

「E組の前の担任の先生じゃねーか」

 

「…どっかで前に茅野を見たことあると思ってたんだ」

 

「……んー…?

雪村先生とは似てなかったと思うけどな」

 

「違うんだよ。キツめの表情と下ろした髪で思い出した。

『磨瀬 榛名』って覚えてるか?どんな役でも軽々こなした天才子役。

休業して結構経つし髪型も雰囲気も全然違うから…気づかなかった」

 

「……!!」

どれが…本当の彼女の顔なんだ!?

 

 

「そういえばスカーレット先生はなんで知ってたんだ?」

 

「ん?忘れたの?ほらこの目」

ステラは触手のようなもので数本体に繋がった状態で胸元に浮いている『第三の目』を指さす

 

「たしか……心を読めるんでしたよね」

 

「そのとーり!なっちゃんだいせーかーい」

 

 

 

 

 

「殺せんせー」

 

「?」

 

「茅野…先生のこと人殺しって言ってたよな。なぁ…

過去に何があったんだ?」

 

「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ迎えに行っただけだった。

 

積もる話をする約束で

 

昼間は教師のお姉ちゃんが…

夜に手伝っているという研究所まで

 

――役者業は事務所の意向で長期休業中。街で私に気づく人もいなくなった。

――色々あってやたら警備が厳重だ。

 

――今の方が気楽だな~普通に就職目指そっかな~

 

……などと考えていた時

 

 

――ドドドドォッ――

 

 

突然の大爆発

壁は吹き飛び、警備の人は右往左往。

 

じっとしてられるわけがなかった。

 

小さな体は大人より早く潜り込めた。

 

目に入ってきた光景は…

 

息絶えた姉と血を弄ぶ触手の怪物。

 

見た事ない傷口と

あの怪物が残したらしき書き置き

 

その近くには見た事ない容器の液体。触手の『種』だと後で知った。

 

 

なぜそれを持ち帰ったか説明できない。

 

ただ…

 

あの見た事もない怪物に対抗する手段はこの中にしか無いと直感していた

 

――試作人体触手兵器――

 

人間に後天的に移植するタイプ

 

「強大な力を得られる反面……メンテナンスを怠れば地獄の苦痛?

……どうでもいいよ」

 

 

 

役者になると決めた時もそうだった。私はそうと決めたら一直線だ。

 

住民票を偽造。昔演じた単発ドラマの没役の名前。

 

演じよう。完璧に!!

 

 

あの書き置き通りなら…

 

お姉ちゃんを殺して逃げた怪物は必ず椚ヶ丘の3-Eに来る

 

髪の色も変えよう

 

あの怪物がお姉ちゃんの受け持ってたクラスを乗っ取る理由はわからない

 

けど、妹の私がする事はひとつ

 

 

復讐の色を悟られぬよう演じきるだけ

 

 

目立っても目立たなくても警戒される。だから配役を工夫しなきゃ。

 

私より目立つ主役を造り私はその脇役に徹するんだ。

 

 

触手が私に聞いてきた”どうなりたいのか”を

 

私は答えた

”殺し屋になりたい”と

 

恨みも、激痛も、全ての本心を押し殺し、決行の時まで演じきれる殺し屋に

 

 

 

たとえ自分が死んでもいい。仇が打てるのなら

 

 

 

 

 

 

「こんばんわ。カエデちゃん」

 

「…ステラちゃん?何しに来たの?殺すよ?」

 

「にゃっははははっ。忍野さんならこういう時こういうのかな?

元気いいね。何かいいことでもあったのかい?って。

…軽い脱水症状にかなりの疲労。代謝バランスは不安定。大丈夫?死んだらやだよ」

 

「ステラちゃんは、さ。誰の味方なの?私?それとも殺せんせー?」

 

「別に誰の味方というわけでもないけどね~。正義の味方というわけでも、悪の敵というわけでもない。強いて言うなら可愛い子の味方だけどその子のためなら敵にだってなるよ」

 

「そう、ありがと。悪いけど消えてくれる?ステラちゃんは殺さないであげるからさ」

 

「そうだね、今日のところは帰るよ。また明日、カエデちゃん。…あ、あかりちゃんの方がいい?」

 

「いいから早く帰ってよ!!……カエデでいいよ」

 

「ちゃんと答えてくれるあたりいい子だよね~。じゃ、今度こそまたね、カエデちゃん。あ、これあげるよ」⊃

ステラは紅い液体が入った小瓶を手渡す

 

「さっさと帰ってよ……これ何?」

 

「ステラの血を薄めて魔女が作った万能薬。無病息災、商売繁盛、金運上昇、恋愛成就、安産、学業成就その他色々の万能薬だよ。カエデちゃんのその症状、明日の夕方位までなら抑えられる程度まで薄めてあるよ。じゃ、本当に今度こそまたね。今度一緒に全国スイーツ巡り行こーね」

 

「変なフラグ建てないで!!」

 

「にゃっはははは~!!」

 

 



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第38話

「先生の…過去の全てを話します。ですがその前に、茅野さんはE組の大事な生徒です。

話すのはクラス皆が揃ってからです」

 

 

差出人:茅野カエデ

 

殺せんせーへ

 

今夜7時

椚ヶ丘公園奥のすすき野原まで

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

椚ヶ丘公園すすき野原 夜7時前

そこには茅野とステラが一足先に揃っていた

 

「ステラちゃん、邪魔しないでね」

 

「ステラは可愛い子のためならなんでもするよー」

 

「もう……」

 

そんな雑談をしているとE組の皆が集まる

 

「お、来たね。じゃあ始めよっか。

チキチキ☆カエデちゃんVS殺せんせー触手相撲対決~

…ポロリもあるよ☆」

 

「は?」

 

「「「「「は?」」」」」

 

「ステラちゃん?いい加減にしないと泣かすよ?」

 

「うぅ、ごめんなさい…」

 

「「「「「(弱っ!?)」」」」」

 

 

 

 

「茅野さん、その触手をこれ以上使うのは危険すぎます。今すぐ抜いて治療しないと命にかかわる」

 

「え、何が?すこぶる快調だよ。ハッタリで動揺を狙うのやめてくれる?」

 

「…茅野」

 

「?」

 

「全部演技だったの?楽しい事色々したのも、苦しい事皆で乗り越えたのも」

 

「演技だよ、これでも私役者でさ。不良に攫われたり、死神に蹴られた時なんかは…

ムカついて殺したくなったりもしたよ。

でも耐えてひ弱な女子を演じたよ。殺る前に正体バレたら…

お姉ちゃんの仇が討てないからね」

 

「お姉ちゃん…雪村先生?」

 

「…誰ですか?渚さん」

 

「殺せんせーの前に担任だった人だよ。聞いてなかったの?」

 

「この怪物に殺されてさぞ無念だったろうね。教師の仕事が大好きだった。皆のこともちょっと聞いてたよ」

 

「…知ってるよ茅野。

2年の3月…2週間ぽっちの付き合いだったけど熱心で凄くいい先生だった」

 

「そんな雪村先生を殺せんせーはいきなり殺すかな?

そういう酷いこと…俺らの前で1度もやったことないじゃん」

 

「…ね、殺せんせーの話だけでも聞いてあげてよカエデちゃん 」

 

「……」

 

「停学中の俺ん家まで訪ねるような先生だったよ。

…けどさ、本当にこれでいいの?今茅野ちゃんがやってる事が…

殺し屋として最適解だとは俺には思えない」

 

「……」ズキン ズキン

茅野に頭痛が襲う

 

「そろそろ薬が切れる頃だよ。殺せんせーを()るなら早めにしなね」

 

「……」ズキン ズキン ズキン

 

「体が熱くて首もとだけ寒いはずだ。触手の移植者特有の代謝異常だ。その状態で戦うのは本気でやばい。熱と激痛でコントロールを失い、触手に生命力を吸い取られ、

死…」

 

「……うるさいね。部外者は黙ってて」

ゴウッ

茅野の2本の触手が燃え盛る

 

 

「どんな弱点も欠点も、磨きあげれば武器になる。そう教えてくれたのは先生だよ。

体が熱くて仕方ないなら…

もっともっと熱くして全部触手に集めればいい」

 

「……だめだ……それ以上は…!!」

 

「最っ高のコンディションだよ」

バウッ

茅野と殺せんせーの周囲を燃やし、炎のリングを作り出す

 

「せ、先生の苦手な環境変化!!」

 

「全身が敏感になってるの。いまならどんなスキでも見逃さない」ズキン ズキン

 

「…カエデちゃん、死なないでね」

 

「死ぬつもりなんて無いよステラちゃん。ただコイツを殺すだけ。そうと決めたら一直線だから」

 

ドドドッ ドッ ドドッ ズドッ ドドドドドド…

怒涛のラッシュで殺せんせーを一方的に攻撃し、地面に叩きつけ、さらに連撃を放つ

 

「……すげぇ…」「まるで火山弾だ」

 

「(…茅野……これが…演技じゃない茅野の本心!?)」

 

 

 

 

「イトナ、テメーから見てどーなんだ茅野は」

 

「………

俺よりはるかに強い。今までの誰より殺せんせーを殺れる可能性がある。

…けど、あの顔を見ろ」

 

 

「…きゃはッ、ちぎっちゃった。ビチビチ動いてる♡」

バッ

触手をちぎった茅野はさらに殺せんせーを追い詰める

 

 

 

「いかにも

\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!

って感じですねぇ」

 

「ニャル子さん、空気読んでくれる?」

 

 

 

「わずか十数秒の全開戦闘でもう精神が触手に精神を侵蝕され始めている。

触手の宿主への負担は恐ろしくでかい。肉体強化無しでこの1年を耐えた精神力はものすごいが…

それは触手を温存してきたからだろう」

 

 

「あははっ、どーしよ殺せんせー!!

もう頭が痛くないの!!痛いのが気持ちいいの!!」

 

 

「……あそこまで侵食されたらもう手遅れだ。復讐を遂げようが遂げまいが、戦いが終わった数分後には死ぬと思う」

 

 

 

「ホラ死んで殺せんせー!!

死んで!!死んで!!!!」

 

「……茅野さん」

 

「死んで!!死んで!!!!!!」

死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで――

…殺せんせー

ころし…て

…たす…けて……

…ステ…ラ…ちゃん

 

 

「死んで!!!!、死んで!!!!、死んで!!!!」

ドドドドッ

 

「……言ってる方が今にも死にそうだぜ」

 

「………なんとかならねーのかよ。茅野が侵蝕されてくのを見るしか…!!」

 

 

 

 

「ねぇ、からすせんせ」

 

「…なんだ、こんなときに」

 

「たしかステラって生徒の暗殺の妨害は禁止されてたよね」

 

「…そうだな」

 

「じゃあさ、カエデちゃん止めるのもだめ?」

 

「……いや、これは例外でいいだろう。頼む、茅野さんを止めてくれ」

 

「それは依頼?」

 

「…依頼したら止めてくれるのか?」

 

「うん。報酬はそうだね~…カエデちゃんとステラにプリン奢ってよ。昨日一緒に食べに行く約束したんだ」

 

「それでいいならいくらでも奢ろう」

 

「お、太っ腹だねぇ♪」

 

「お互い様だ。こちらも色々世話になっている」

 

「にゃははは~」

 

 

 

 

 

 

ぱっ

リングの外にいる生徒達の前に殺せんせーの顔の分身が現れる

 

「うおっ、なんで顔だけ!?」

 

「茅野さんの猛攻であまり余裕が無さすぎて…」

 

「顔だけ伸ばして残像を作るのが精一杯です!!」

 

「それはそれで器用だな」

 

「手伝ってください!!一刻も早く茅野さんの触手を抜かなくては!!」

 

 

 

 

「もういいよ殺せんせ。あとはステラがやる」

 

「抜けるんですかスカーレット先生!!」

 

「イトナちゃんの触手をとっぱらったのはステラだよ?完璧に救ってみせる」

 

スキマオープン

「ニュや!?」

殺せんせーをスキマでおとし、どこかに消す

 

 

 

 

「邪魔しないでって言ったよねぇ、ステラちゃん!?」

 

「はいわかりましたってステラが何時言ったのかな!!」

 

ドドドッ バババッ

茅野の攻撃を両手で完全に捌く

 

「…重ねがけは初めてだけど……

『怪異 おもし蟹 障り猫 蛇切縄』」

 

ステラの髪が白く染まり猫耳が生え、右手にハサミ、左手に蛇型の縄が現れる。

 

「ニャアッ!!」

ギュッ チョキン

蛇切縄のロープで茅野を縛り、おもし蟹のハサミで触手の重みを切り離す。

 

「ちょっ、こんなの!!」

体が縛られてもお構い無しに触手で襲いかかる

 

「まったく、にゃんでオレの相手は毎回人間やめたようにゃ人間にゃんだにゃ?(ごめんねー猫ちゃん。あと久しぶりー)」

 

ペちっ ペちっ

ステラに触手が当たるも一切ダメージが入らない

 

「な、なんで!!」

 

「ニャンでと言われてもオレは頭がわるいからわからないにゃん(猫ちゃん、交代して)…わかったにゃん。

 

さ、あとは仕上げだけだね」

 

パシッ パシッ

触手を両手で一本づつ掴み取り、障り猫の特性『エナジードレイン』で茅野とは別の触手の生命エネルギーを吸い尽くす

 

「ちょっ、触手に力が入らな…」

 

「えいっ!!」

触手ごと茅野を引き寄せ、自分より頭一つ背が高い茅野の首に噛み付く

 

「あっ……ちょっ……」

 

「ンク……ンク……ンク……」

 

「ん…んぅ…ぁん……ひゃあっ……!!?」

吸血によって茅野に経験したことのない快感が走り、一気に正気に戻る

 

「ステラ…ちゃん?」

 

「ンク……ンク……」

 

「ちょっ…ぁん、ステラ…ちゃん」

 

「ンク…プハッ……正気に戻ったみたいだね。『妖刀 心渡り』」

完全に活力の無くなった触手は、ステラの吸血で血と共に完全に吸われきり、心渡りで茅野に巻き付けた蛇切縄を切り裂く。

 

「とりあえず、疲れたでしょ。しばらく寝てなよ。おやすみ」

 

「えと………うん。おやすみ…なさぃ」

 

疲れ果てて眠る茅野にステラは膝枕をする

 

 

 

「これで…茅野は大丈夫になったんですか?」

 

「うん」

 

「スカーレット先生、吸血による吸血鬼化などは無いんですか?」

 

「多分ね。…昨日、普通に薬として出す時よりもずっと濃い状態のステラの血をあげたの。それを飲んでくれてればまずないと思う」

 

「それは、どういうことですか?」

 

「近いのは予防接種だね。あらかじめカエデちゃんの体内にステラの成分を慣らしておいて耐性を付けた。だから吸血鬼化はしないよ……寿命はかなり伸びただろうけど。

殺せんせは無事?」

 

「……平気です。ただ、さすがに傷の修復に時間がかかる。先生から聞きたいことがあるでしょうが…もう少しだけ待ってください」

 

「……先生…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1時間後

「……んぅ…ぅぁ、私…」

 

「あ、おはよ、カエデちゃん」

 

「茅野さん…良かった」

 

「カエデさん、平気ですか?」

 

「ありがと、大丈夫だよニャル子さん」

 

「…茅野っち」

 

 

 

「………

最初は純粋な殺意だった。

 

けど、殺せんせーと過ごすうちに殺意に確信が持てなくなっていった。

 

この先生には私の知らない別の事情があるんじゃないか

 

殺す前に確かめるべきじゃないかって

 

でもその頃には…触手に宿った殺意が膨れ上がって、思いとどまることを許さなかった

 

…バカだよね。皆が純粋な暗殺を楽しんでたのに私だけ1年間ただの復讐に費やしちゃった」

 

「…カエデちゃん」

 

「?」

 

「カエデちゃんがステラのこと、皆が『スカーレット先生』って呼んでる中カエデちゃんは『ステラちゃん先生』、『ステラちゃん』って呼んでくれてすっごい嬉しかった。

 

カエデちゃんも言ってたけど、殺せんせーって名前、皆が気に入って1年間使ってきた。

 

目的が何だったとか、ステラは結構前から知ってたけとどうでもいい。カエデちゃんだってこの暗殺教室を一緒に作り上げてきた仲間なんだ。途中から来た律ちゃんとイトナちゃんもね」

 

「「は、はい!!」」

 

「わ、私は違うんですか!?」

 

「ニャル子は結構居なくなるしなっちゃんに会いに来てるだけでしょ?」

 

「う、まぁ、たしかにそれもありますけどぉ」

 

「…どんなに1人で苦しんでたとしても、全部が演技だったなんて言わせない。皆と笑った沢山の日が」

 

「……」

 

「殺せんせはみんな揃ったら全部話すってさ。もうじきかんちゃんとエストちゃんも到着する。

 

殺せんせだって聖人君子じゃない。そんなことは皆、誰もがしってる。でも聞こ?一緒に」

 

「……うん。ありがと…もう演技やめていいんだ……」

 

 

スタタッ

「ふぅ、おまたせステラ。皆もちょっとぶり。何も言わずにいなくなってごめんね」

 

「……ステラ……かえで…泣かした?」

 

「おいっすかんちゃん。エストちゃん、人聞きの悪いこと言うのやめれ~」

 

「…ん……ごめん…なの…」

 

「いや、うんいいよ。……殺せんせー!!早く喋って!!なんならエロについて語ってもいいから!!この空気何とかして~」

 

「いいんですか!?」

 

「「「「「やめろ!!!」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

「話してください。どんな過去でも…

真実なら俺等は受け入れます」

 

「できれば…最後まで過去の話はしたくなかった。

けれど、しなければなりませんね。君達の信頼を、君達との絆を失いたくないですから」

 

 

 

「『優れた殺し屋ほど万に通じる』的を得た言葉だと思います。

 

先生は教師をするのはこのE組が初めてです。にも関わらず、ほぼ全教科を滞りなく皆さんに教えることができた。

 

それはなぜだと思いますか?」

 

「………まさか」

 

「そう。2年前まで先生は…

 

『死神』と呼ばれた殺し屋でした。

 

それからもう1つ…

 

 

放っておいても来年3月に先生は死にます。1人で死ぬか地球ごと死ぬか、暗殺によって決まるのはそれだけです」

 

 

超生物は語り始めた。秘められた…人間の記憶を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後日譚…というか、今回のオチ

 

カエデちゃんは律による細胞単位での身体検査の結果、命に別状はなく吸血鬼化もしていない事が判明した。

 

 

 

殺せんせーの過去はステラが『千里眼』で過去を観て解説しながら語られた。

 

そして、全ての理由が繋がった。

殺せんせーが万能だった理由、

どんな暗殺も知っていたかのように避けられた理由、

茅野が復讐に走った理由、

雪村先生がE組を去った理由、

 

 

雪村先生の死の責任を殺せんせーに求める生徒はいなかった。二人とも…

苦しむ人を放っておけない先生なのを知っているのだから。

 

 

 

しかし、それでめでたしめでたしとはいかない

 

 

 

 

「前にも言いましたが、先生と君達を結びつけたのは暗殺者と標的という絆です。

 

暗殺者と標的でなければ先生は君達の担任になることは出来なかった。

 

暗殺者と標的でなければ君達が本気で、真剣に、先生にぶつかってくることも無かった。

 

だからこの授業は、殺すことのみで終了できます。

 

 

――無関係の殺し屋が先生を殺す

――出頭して殺処分される

 

――自殺する

 

――期限を迎えて爆発する

 

…もしも、それらの結末で先生の命が終わったなら…

我々の『絆』は卒業の前に途切れてしまう。

 

もし仮に殺されるなら……

 

他の誰でもない君達に殺してほしいものです」

 

 

 

殺せんせーがE組に来て9ヶ月。30分かけて先生になった本当の理由を話し終わった時、E組にある考えがよぎる

 

――僕らは、恐ろしい難題を突きつけられたと

 

――この先生を殺さなくちゃならないのかと




あとがき雑談コーナー
「あれ、今回はあるの?というかなんでわたし?」

「何言ってんの、カエデちゃんは今回の件のヒロインだよ。物語シリーズ風にするなら『殺物語 カエデリベンジ』だよ。リベンジは復讐って意味ね」

「復讐って……まぁ、そうだけど」

「夜襲、復讐は忘れずに!!」

「勉強みたいに言わないで!!」

「個人的には復讐やめる主人公より復讐遂げて尚進み続ける主人公の方が好みかな」

「ステラちゃん好みに話を進めるなら私は殺せんせーを殺した方が良かったの?」

「いや別に。カエデちゃんは主人公じゃなくてヒロインだからね。……復讐を途中でやめるヒロインってだいたいとめちゃった主人公にコロッと落ちるよね」

「とめちゃったって言わないで!!原作の渚や今作のステラちゃんをとめちゃった主人公って言わないで!!そしてなによりわたしをチョロインみたいに言わないで!!」

「じゃあ……とめやがった主人公?」

「ステラちゃん正統派主人公が嫌いなの?」

「『復讐なんて無意味だからやめろ』ってドヤ顔かましながら言う人が嫌いなの」

「ドヤ顔はかましてないとおもうな~」

「いやいや、あいつら内心『(これさえ言っときゃこいつは俺の嫁だぜグッへっへー)』って思ってるに違いない」

「…そう思いながら言っちゃう人はドヤ顔かましもするかもね」

「それに比べてなっちゃんはどうよ。キスひとつでやめさせちゃう」

「…原作だとそうだったね~そういえば…」

「あれはもはや色々すっ飛ばして復讐しようとしてる子に『お前は俺の嫁だ』って言ってるようなもんだよね」

「ステラちゃんのもあれはあれでどうなの?」

「あれは…『君はこれから私の奴隷だ』…かな」

「1番酷いじゃん!!」

「実際にはなってないんだから無問題~」

「そうだけどさ~」

「じゃあカエデちゃんはどうやってとめてほしかったの?」

「うーん……そう聞かれるとな~」

「殺せんせーのキス?」

「あのタイミングでされたらたしかに正気に戻るだろうけど殺意はもっと膨れ上がるだろうね」

「じゃあなっちゃん?」

「あ~こっちだとニャル子さんがいるからな~。」

「いっそ殺せんせ殺しちゃうのもアリだったかもね」

「うーん、全部知っちゃったあとだと素直に賛成できないな」

「まあ人生なんてそんなもんだよ」

「ステラちゃんって私より年下だよね?」

「エ?ナンノコトデスカ?」

「ステラちゃん?」

「エ?ナソノコトデヌカ?」

「読みずらいよ?」

「失礼、かみました」

「わざとでしょ」

「かみつげた」

「ナソノコトデヌカって!?」

「にゃは~カエデちゃんも気持ちよくつっこんでくれるね~」

「ステラちゃんがつっこませるからでしょ」



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第39話

迷いの1月、殺せんせーの暗殺期限まであと……

66日。

 

冬休み明け初日

「おはようございます!三学期もよく学び、よく殺しましょう」

 

「「「……」」」

「うん…」「おはよう殺せんせー」

 

「空気読もーよ殺せんせ」

 

「俺も…お前の素性の情報は断片的にしか知らなかったが、全部話せば生徒達がこうなる事は目に見えていた。

おまえは生徒にここまで重いものを背負わせても教師の仕事をなお完遂できるのか?」

 

「……見ていてください烏間先生。私と生徒達の行動を」

 

「ま、なんとかなると思うよ」

 

 

 

教室

しぃぃん…

クラスは殺せんせー暗殺への悩みで静まり返っていた

 

「一番愚かな殺し方は感情や欲望で無計画に殺すこと。これはもう動物以下」

 

ガララッ「あ、ビッチ様がらしくないこと言ってる」

 

「スカーレット先生おはよ~」

 

「げっステラ。なんの用よ」

 

「三学期初日なんだから朝から居たって別にいーじゃーん」

 

「はぁ。まぁいいわ。ついでにあんたも聞いていきなさい」

 

「はーい」

 

「……次に愚かなのは自分の気持ちを殺しながら相手を殺すこと……あーもぅやりにくい!!なんであんたは真面目な空気を速攻でぶち壊すのよ!!」

 

「つまり殺すならいやいや殺すのではなく心の底から殺したいって思いながら殺しなさいって言いたいんだよ」

 

「無視すんな!!」

 

「にゃっはははは♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後

渚は何か決心してE組の皆を集めていた

 

「んだよ渚、テメーが収集かけるなんて珍しいな」

 

「ごめん…

でも、どうしても提案したくて」

 

「何…?言ってみて」

 

「………できるかどうかわかんないけど

殺せんせーの命を…

 

助ける方法を探したいんだ」

 

「「「「「!?」」」」」

 

 

「助けるってつまり、3月に爆発しないで済む方法を?」

「アテはあるの?」

 

「もちろん今はない。無いけど……

あの過去を聞いちゃったらもう今までと同じ暗殺対象としては見れない。みんなもそうなんじゃないかな」

 

「………」

 

「3月に地球を爆破するのも先生本人の意思じゃない、もともとは僕らと大して変わらないんだ。

 

僕等と同じように失敗して、悔いて、生まれ変わって僕らの前に来た。

 

僕等が同じ失敗をしないように色んなことを教えてくれた。

 

何より一緒に居てすごく楽しかった。

 

そんな先生…

殺すより先に助けたいと思うのが自然だと思う」

 

「わたしさんせい~!!殺せんせーとまだまだ沢山生き物探したい!!」

 

「渚が言わなきゃ私が言おうと思ってた。

…恩返し、したいもん」

 

「私ももちろん賛成です!!渚さんをここまで教えあげてくださった先生ですからね!!

それに、渚さん抜きにして、助けるにしても暗殺を続けるにしても助ける方法は探すべきです。

最終的に殺せなくて、でも助ける方法もなくて地球が亡くなりました、では宇宙的にも大打撃です。なんせ地球の娯楽は宇宙一ですからね」

 

「倉橋さん、片岡さん、ニャル子さん…」

 

「もう充分暗殺を通して成長したしね」

 

「ここから先は新しいチャレンジしてこーぜ!」

 

「新シリーズ開幕だ!」

 

「やらなきゃ後悔する。やれるだけやってみてもいいかもね」

 

「皆…」

良かった…同じ気持ちの人がいて

 

 

「こんな空気の中言うのはなんだけど…私は反対」

 

「えっ…」

 

「暗殺者と標的が私たちの絆、先生はそう言った。この1年で築いてきたその絆…私も本当に大切に感じてる。

 

だからこそ、殺さなきゃいけないと思う」

 

「………中…村さん…」

 

「わりーが、俺達も反対だ」

 

「……寺坂君達まで…」

 

「助けるって言うけどよ、具体的にどーすんだ?

あのタコを一から作れるレベルの知識が俺らにあれば別だが、奥田や竹林の科学知識でさえせいぜい大学生レベルだろ」

 

「で、でも…」

 

「渚よ、テメーの言いたい事…俺らだって考えなかったわけじゃねぇ。

けどな、今から助ける方法探してもし、見つからずに時間切れしたらどーなるよ?

 

暗殺の力を一番つけた今の時期によ、それを使わず無駄に過ごしてタイムリミット迎える事になるんだぜ」

 

「あのタコが、そんな半端な結末で、半端な生徒で、喜ぶと思うか?」

 

「「「「「………」」」」」

 

「で、でも考えるのは無駄じゃない…」

 

 

「才能ある奴ってさ、何でも自分の思い通りになるって勘違いするよね」

 

 

「ねぇ渚君、随分調子乗ってない?」

 

「え?」

 

「E組で一番暗殺力があるの渚君だよ?その自分が暗殺やめようとか言い出すの?才能ないなりに必死に殺そうと頑張って来た奴らの事も考えず。

 

それってさ、例えるなら…モテる女がブス達に向かって

『たかが男探しに必死になるのやめようよ~♡』

…とか、言ってる感じ?」

 

「そ、そんなつもりじゃ…

第一、暗殺力なら僕なんかよりカルマ君の方がずっと…」

 

「そういう事言うからなおさらイラつくんだよ。実は自分が一番…力が弱い人間の感情理解してないんじゃないの?」

 

「違うよ!!そーいうんじゃなくてもっと正直な気持ち!!

カルマ君は殺せんせーのこと嫌いなの?映画一緒に見に行ったり…色々楽しかったじゃん!!」

 

「だぁから!!

そのタコが頑張って…渚君みたいなヘタレ出さないために楽しい教室にしてきたんだろ!!

殺意が鈍ったらこの教室成り立たないからさぁ!!その努力もわかんねーのかよ!!

 

体だけじゃなくて頭まで小学生か!?」

 

「……」イラッ

 

「え、何その目小動物のメスの分際で人間様に逆らうの?」

 

「……赤羽さん、いい加減私も起こりますよ?」

 

「文句あるなら1度でもケンカに勝ってから言えば?

ほら、受けてやるからこいって

 

ホラ

ドンッ

 

ホラ

ドンッ」

張り手で渚を数度突き飛ばす

 

が、渚もやられっぱなしではなく…

「僕だって…半端な気持ちでいってないっ…!!」ダンっ

いまや渚のナイフ投げの実力は人類トップクラス。そんな腕力での手刀はカルマにも負けてはいない。

 

「渚君…いつの間にあんな…」

 

「渚さん!!頑張ってください!!」

 

 

 

 

「こいつ…」

渚に突き飛ばされたカルマは今まで手を開いている状態で攻撃していた手を閉じる

 

 

 

「「「やめろって!!」」」ガシッ

本格的な殴り合いになろうとした所でさすがにまずいと思い、運動が得意な人達で2人に組み付き止める

 

「ぐ……こいつなんつーバカ力だよ…!!」

カルマに組み付いた人は、カルマの足を止めるも振り回されてしまう

 

「……」ジタバタ

「渚さん、あんまりじたばたしても私一人に止められてる時点で可愛いだけですよ♡」

対して渚はニャル子1人に抱きつかれ、振り解けないでいた

 

 

2人が抑えられたところについにヤツ等が来る

 

 

「中学生のケンカ大いに結構!!

でも暗殺で始まったクラスです。武器(これ)で決めてはどうでしょう?」

司令官のコスプレをしてエアガンを構える殺せんせーと…

 

「「「「「(こ、事の張本人が仲裁案を出してきやがった!!)」」」」」

 

「どうでもいいけどみんな仲良くね~」

「zzz……」( *˘ω˘)スヤァ…

大人化しているステラと、ステラに抱きかかえられた状態で眠っている独特な帽子と髪色をした童女がいた

 

 

「…なんで最高司令官のコスプレなのよ。あとその子誰?」

 

「ヌルフフフ、これに似合う格好をと思いまして。あとその子は更識先生の代理できた方です」

そう言って殺せんせーはそれぞれ赤、青と書かれた箱と各色のBB弾をだす

 

 

 

 

「2色に分けたペイント弾とインクを仕込んだ対先生ナイフ、チーム分けの旗と腕章を用意しました。

 

先生を殺すべき派は赤、殺すべきではない派は青。

 

まずしっかり全員が自分の石を述べてどちらかの武器を手に取ってください。

 

この山を戦場に赤チーム対青チームで戦い、相手のインクをつけられた人は死亡退場

 

相手チームを全滅か降伏させるか、敵陣の旗を奪ったチームの意見をクラス全員の総意とする!」

 

「殺せんせ、楽しそうだね。殺してあげよっか?」

 

「ニュヤ!?スカーレット先生がそれをやったら皆さんの話し合いが無駄になってしまうでしょう!!」

 

「殺せんせ静かに。おねーちゃんが起きるでしょっ」

 

「…ご、ごめんなさい」

 

「…よし。」

 

 

 

 

 

 

 

チーム分け終了

 

赤チーム

赤羽 業

岡島 大河

岡野 ひなた

木村 正義

菅谷 創介

千葉 龍之介

寺坂 竜馬

中村 莉桜

狭間 綺羅々

速水 凛香

三村 航輝

村松 拓哉

吉田 大成

堀部 イトナ

 

青チーム

磯貝 悠馬

奥田 愛美

片岡 メグ

茅野 カエデ

神崎 有希子

倉橋 陽菜乃

潮田 渚

杉野 友人

竹林 考太郎

原 寿美鈴

不破 優月

前原 陽斗

矢田 桃香

 

 

中立

律、ニャル子

 

 

「おや?ニャル子さんは中立なのですか?」

 

「はい。私が青チームに行く理由は渚さんだけですし赤チームには行く理由がありませんからね」

 

「なるほど」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

GAME START!!

 

 

青チーム 片岡、竹林視点

ビシっ

パチュっ

「「……え?」」

竹林・片岡、死亡

 

 

しまった。布陣の時点でマークされていたのか。

「……速水あたりか。油断した」

 

 

わ、私を撃った方向はどう考えても100メートル以上距離がある!!

BB弾の弾道なんて50メートル超えたらブレまくるのに、上空の風や弾道の乱れも全て計算して…!!

 

 

 

 

 

赤チーム 岡島、千葉視点

「ガンガン狩ってけよ千葉。周囲は俺がガッチリ守ってるから」

 

「OK」

 

パパパパパンっ

岡島・千葉、死亡

そんな会話をしてる2人が背後から撃たれる

 

「嘘だろ…いつの間に背後につかれたんだ?」

 

「そういえば神崎さん、オンラインの戦争ゲームの達人だった。」

 

 

 

 

 

青チーム 神崎視点

 

暗殺のためにと始めて極めたゲームだけど…

やってて良かった

 

パパパパっ

菅谷、死亡

崖から飛び降り、下にいた菅谷を落下しながら撃ち抜く

 

しかし、攻戦一方は続かない。

 

ガッ

山の外側を走り抜けていた神崎を木の上に潜んでいたカルマがぶら下がりながら首と片手を掴み捉える

 

「忘れてたよ。神崎さん、ヴァーチャル戦場で鍛えてんだよね。

千葉を殺られたのは誤算だったけど、こっちの陣地の要所を見抜いて狙ってくるなら、俺は逆にそこで待ち伏せればいいわけだ」

 

ズパっ

青チーム 神崎、死亡

 

 

 

 

 

 

 

 

青チーム 茅野VS 赤チーム 岡野

 

青チームの倉橋を仕留めた岡野は茅野が予想以上の運動能力を見せ、お互い木の上を飛び回りながら追い詰められていた。

「わ、わわっ、

やるね茅野っち!!私の動きに着いてくるなんて!!」

シャキッ

 

岡野はブーツのつま先からナイフの刃のようなものを出し、蹴りで反撃する

 

「隠してたの?体育の時そんな動けてなかったじゃん!」

 

「もともとは役者業で鍛えてたしね。触手が生えてる時って頭も体も鈍っちゃうんだ。

今は痛みも消えて集中できる」

 

トンっ

渾身の蹴りを木から飛び降りてかわし、銃を取り出す。

 

 

銃!?まずっ…

 

 

 

バスっ

 

 

 

撃たれたのは岡野ではなく……

 

茅野。

どこかに隠れていたのかE組で1番の瞬足を誇る木村が銃を構えた茅野を背後から撃ち抜く

 

ドサッ

 

青チーム 茅野、死亡

 

「茅野、その本気もっと早く出したかったな」

 

「茅野っちが1人で頑張ってる間も私達は皆で本気を磨いてた。

このバトルで出た結論がどっちだったとしてもさ、今度こそ皆で一緒に本気だよ!」

 

「そーだ、今度サインくれよな」

 

「そんじゃ後で…ね…」

 

 

ズシャッ ズシャッ

 

赤チーム 岡野・木村、死亡

 

茅野を倒しその場から立ち去ろうとした2人だったが、その瞬間どこからかナイフが飛んできて2人に命中する。

 

「まさか渚かっ!?」

 

「なぎ…あれ?」

 

3人があたりを見渡すも周囲にあるのは何かがあたりインクがついた木や岩だけだった。

 

「まさか……ナイフで跳弾!?」

 

「嘘だろ!?」

 

 

スタッ

3人が驚いているとそこに渚が上空から降りてくる

「ふぅ、お疲れ様茅野」

 

「あ、渚。あれって跳弾?」

 

「まあね。…僕には対先生ナイフじゃなきゃ出来ない技だけど」

 

「普通のナイフじゃ刺さっちゃうもんね」

 

「そ。じゃ、僕は行くよ」

 

「うん、頑張って!」

 

「OK。あと10秒で終わらせる」ヒュンッ

渚は3人にそう宣言し上空へ飛んでいく

 

「…そういや渚も殺せんせーほどじゃないけど人外スペックだったな」

 

「うん。忘れてた」

 

 

 

 

 

 

 

赤チーム カルマ、中村視点

 

「……先走りやがった。描く通りに動かない人って奴は」

 

「しゃあないねぇ。この副官様が決めてやりま

 

ズシャッ ズシャッ

 

やられた岡野、木村の文句を言うカルマと、動き出そうとした中村はどこからか飛んできたナイフに殺られる

 

 

 

「嘘だろ……」

 

「まさか…渚が?」

 

 

 

数秒後、全員の携帯電話から律の声が鳴り響く

 

[赤チーム全滅により青チーム、殺さない派の勝利です!!皆さんグラウンドに集まってください!!]

 

 

 

 

 

 

「「「「「納得いかねぇ!!!!!」」」」」

 

「あ、あはは、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




あとがき雑談コーナー
「つ、つかれた……」

「おつかれさま、ユラさん。ただ、日をあけすぎじゃない?」

「ありがと余接ちゃん。やっぱりユラさんにガチバトルは難しかったよ……」

「それは言い訳」

「そもそもこんなバトルバトルバトル~な小説を書きたかったわけじゃないのにどうしてこうなった…」

「他の方の作品に比べれば大したことないだろう。暗殺教室だって少年漫画なんだからこれくらいは覚悟しときなよ」

「いや、”IS”とか”FAIRY TAIL”で書いてる時は結構楽にかけたんだよね。なんでかな?」

「それはステラがひたすらチートで無相しまくってた上に会話ばかりだったからだろうね」

「やっぱりか~。仮面ライダーとかSAOとかの構想は出来てるんだけどやめよっかな……」

「やめろ。やめるのをやめろ」

「………はい。」

「バトルが無かったら怪異の活躍が無くなるだろう」

「そうでした。…そういえば話が変わるけどさ」

「なんだい?」

「最近YouTubeに寝不足がバレたのか安眠用bgmとかASMRとかがオススメのとこに来るんだよね」

「……それはもう救いようが無いんじゃないのかい?というかそんなに夜中起きてるなら小説かけよ」

「ちゃんとASMRを聞きながらこの小説をかいてたよ。
ただ何回か書き直しになったけど」

「安眠用の物を作業用BGMとして聞いてる時点で効果が無いと分かってるだろう」

「…キーボードの音をピアノの音にしたのが原因かな~」

「なんでそんなのにしたんだよ。外で目立つじゃん」

「どっからどう見ても目立つ格好してる人に言われたくないよ」

「ボクは人じゃないから大丈夫」

「まいりました。」

「というわけで今回はここまでだよ。
教えるは一時の優越感、教えないは一生の優越感。
今回はこれだけでも覚えて帰ってね」

「そんなこと皆覚えちゃだめ!!」


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第40話

激戦の翌日、勝敗について一悶着あったものの結局殺さない派の勝利に終わり、皆で殺せんせーを助ける方法を竹林を中心に話し合っていた。

 

「普通に考えてみよう。各国首脳は本当に先生を殺す事しか考えていないのかな?

 

僕は違うと思う。だって本来の目標は地球を救う事なんだから。

殺せんせーを殺す以外の方法で爆発しないようにできるならそれも立派な選択肢になるはずだ。

 

殺す研究と平行で必ず少しは助ける研究も進めているはず。そしてその研究は『死神』だった頃の殺せんせーが知ってた内容より進んでるはずだ。

 

それを皆で探ってみないか?」

 

「おそらくそれは無理だ」

 

「烏間先生?」

 

「このタコを作った研究組織は月の爆発以降その責任を問われ先進各国に研究のデータと主導権を譲り渡した。

今では各国トップの科学機関が研究を分担し地球を救う国際プロジェクトチームを形成している。

当然プロジェクトの情報は全て最高機密、研究内容を君等が知るのは至難だろう」

 

「あ、私知ってますよ?」

 

「何ぃ!?」

 

「律ホント!?」

 

「はい。今日の早朝、スカーレット先生からメールで届きました」

 

「……律、ちなみにどこの国研究データだ?」

 

「アメリカ班の研究、場所はISSです」

 

「ISS…って」

 

「こ…」

 

「「「「「国際宇宙ステーション!?」」」」」

 

「そんなとこで研究してやがったのか…」

 

「あっ…ありえます!!無重力や真空じゃないと出来ない研究も多いっていうし…

 

それに…その…

万が一大爆発するような研究をしてたとしても宇宙空間の方が被害が小さい!!」

 

 

「てかそんなとこの研究データどうやって手に入れたんだよ。てかどうやって行ったよ?」

 

「えと…

スカーレット先生がかの有名な猿の妖怪、孫悟空氏から教わった髪の毛による分身の術を使いもう1人のスカーレット先生を作り、教わったもうひとつの技、人間ミサイルで直接投げ飛ばしたそうです」

 

「「「「「久しぶりにツッコミどころ多すぎるわ!!!」」」」」

 

「…そのステラちゃんは今どこにいるの?」

 

「スカーレット先生は現在斧乃木余接さんを連れて椚ヶ丘中学校周辺を案内してます」

 

「やっぱり余接さんが更識先生の代理の人なの?」

 

「おや、渚さん、お知り合いですか?」

 

「あ、うん。夏休み中の合宿前にね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ律、スカーレット先生からもらったデータ、出してくれる?」

 

「はい!」

ガチャガチャ ガッチョーン!!

律の体の1部をディスプレイに変化させ、データを表示させる。それに伴い律の体も普段のステラの幼女姿と同程度まで縮む。

 

「おぉ、ロリ律だ」

「これはこれでありだな」

「これでは3Dを認めかねない…」

「正気か竹林!?」

 

「あの、私じゃなくてデータの方を…」

 

 

 

 

 

 

で、データを見るものの……

「……うおおっ、このデータ専門用語ばっかでさっぱりだ」

 

「…奥田!!お前ならできるだろ?俺らにこれを分かりやすく説明すること」

 

「あっ…任せてください!!」

 

 

 

 

 

 

~少女解読中~

 

 

 

 

 

 

「…つまり、要約するとこうです。

 

――我々の任務は件の超生物の反物質サイクルの暴走を防ぐ研究だ

 

――様々なタイプの反物質生物を制作し、生命維持カプセルに入れ、宇宙空間へと放出して寿命死から暴走、爆発までを観測する

 

――宇宙空間では月面と違い反物質連鎖を起こす物質が周囲に無いので爆発の規模を最小限に抑えつつ観測できるのだ

 

――実験の結果、爆発リスクは反物質生物の『サイズ』と反比例する。大きいほど安定で小さいほど高確率で爆発した

 

――また、『奴』から月面ネズミへのケースのように強引に細胞を株分けしても暴走リスクは上がると判明

 

――従って、月面ネズミの悲劇を起こす条件は人間ベースでオリジナル細胞の『奴』にはほぼ該当せず、暴走、爆発の確率は思われていたよりはるかに低い

 

――さらに、以下に化学式で示す薬品を投与し定期的に全身の珪素化合物の流動を促す。

…わかり易く言うと『凝りをほぐす』事でさらに飛躍的に暴走リスクが下がると判明。

 

 

以上の条件を満たす時爆発のリスクは高くとも

 

1%以下。

恐らくは爆発より先に他の細胞が寿命を迎え90年以内に穏やかに蒸発するだろう…」

 

「…この薬品って作れんのかよ?」

 

「割と簡単です。…というか、前に私これとほとんど同じ薬を作った事が」

 

「「「「「あれかよ!!」」」」」

皆の頭に浮かぶのはまだ暗殺教室が始まったばかりの頃、奥田が殺せんせーに騙されて作った殺せんせーの細胞を活性化させて流動性を増させる薬

 

「……!!」

 

「…うそでしょ?あんなところに解決の糸口があったなんて」

 

「…いいのかよ。こんな簡単に見つかって…」

 

「…ううん、そんな簡単な道じゃなかったと思う」

 

「…茅野」

 

「破壊生物になりかけた殺せんせーをお姉ちゃんが命をかけて止めたから。

殺せんせーがお姉ちゃんの跡を継いで命をかけて私たちに授業をしてくれたから。

 

皆が命をかけてなかったら…薬も多分作られてなかったし」

 

「うん」

 

「何にせよ1%以下じゃ無いも同然だ!!

殺さなくても地球が爆発しなくて済むぞ!!」

 

 

「いや、そう簡単にはいかないよ」

 

「「「「「!?」」」」」

 

皆が喜んでいるなか聞き覚えのない声が水を差し、その方向を見るとそこには見慣れた幼女と前日に見た童女がいた

 

「なんだテメーは、いきなり現れやがって!!」

 

「…余接さん」

 

「やぁ、何人かは久しぶり、それ以外ははじめまして。ボクは斧乃木余接。更識簪の代理で来た」

 

「みんな仲良くしたげてね~」

 

「で、そう簡単にはいかないってどういうことなんですか?」

 

「普通わかるだろう?

1%以下、つまり1%も地球が破壊される可能性があるわけだ。そのタコがいるだけで。

つまり、タコがいるだけで地球が亡くなる可能性は宝くじが当たるよりも高いというわけだ」

 

「でも…それでも!!」

 

「そこで役に立つのがステラが当初から組んでいたプランだ」

 

「そ。」

 

「…そのプランなら、殺せんせーを救えるんですか?」

 

「yes。オマケに薬を作るよりもお手軽」

 

「それって…」

 

「殺せんせーを死なす」

 

「「「「「は?」」」」」

 

「あの、ステラさん?皆さんは殺せんせーを殺さずに助ける方法を聞いてるんですよ?」

 

「まぁ最後まで聞いてよ。

殺せんせーを死なせたあと殺せんせーの死後はステラの担当だからステラ用の神界に運ばれる。その後に殺せんせーを亡霊として地上に解き放つ」

 

「ニュヤ!?そんなことが可能なんですか!?」

 

「そもそもステラのとこに運ばれる人は天国にも地獄にも極楽浄土にも行けない人だからね。

ステラのとこに来た人のその後はどこかしらに異世界転生するか魂ごと消滅させるか、

あとは無理やり地獄の底まで叩き込むかだからね。この世界に亡霊として転生させるくらいわけないよ」

 

「な、なるほど」

 

「もしかしてステラちゃんって結構偉い人?」

 

「むしろステラより偉い神なんて居ないよ。先代のおじいちゃん以外」

 

「神様ってステラちゃん以外にもいるの?」

 

「いるよ?有名どころなら天照大御神とかゼウスとかオーディンとかニャルラトホテプとか」

 

「もしかして世界中の神話の神全部居る?」

 

「うん」

 

「スカーレット先生はどこの神様なんですか?」

 

「どこでもないよ?所謂『神様』っていう神。

ほら、いるでしょ?どんな神が祀られてるかわかんないのに参拝する人とか

そもそも神様なんていないと思ってるくせに初詣にだけはちゃんと来る人。

そういう人の信仰が全てステラのもとにくるの。

あ、あと『神様助けて~』ってなんとなく言っちゃう人いるけどその神もステラのことだよ」

 

「「「「俺/私の 事だ……」」」」

 

「オマケに異世界中から信仰が集まるからステラの神力は凄まじいことになっている。」

 

「それで、どうする?殺せんせ」

 

「……スカーレット先生の案は最終手段としてください。とりあえず学期末までは奥田さんの薬だけで十分でしょう」

 

「おっけー」

 

 




あとがき雑談コーナー
「最近ステラ出番少ない気がする…」

「暗殺教室終盤だからね。入り込む余地がない」

「なんだよね~」

「そういえばなんでボクだったんだい?」

「ん?なにが?」

「簪のかわりだよ。なんでボク?」

「あぁ。一応他にも案はあったんだよ?」

「一応聞くよ。言ってみな?」

「余接おねーちゃんの他に連れてこよーかなと思ったのはフランおねーちゃん、レミィおねーちゃん、おかーさん、ジェラール、咲夜さん、たっちゃんだよ」

「小悪魔様……小悪魔さんはなかったのかい?」

「ちょっと待って、いま小悪魔様って言った?」

「言ってない」

「ボクはキメ「ボクは小悪魔様と言ってしまった。そしてキメ顔はしない」…うにゅー」



「で、なんで小悪魔さんはなかったんだい?」

「うっかりR18になりかねないじゃん」

「あ、うん。……R18小説は書かないのかな」

「R18は結構展開が決まってるからね。ユラさんは書かないんじゃない?」

「まぁそもそもまだユラさん本人が18歳になってないからね」

「そうなんだ。へー」

「おねーちゃん興味無さそうだね」

「まぁね」



「ではでは今回はこの辺で。
あ、小説用のTwitterアカウント作りました!」


https://mobile.twitter.com/NEUqbu75lb1v6h0


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第41話

2月14日 バレンタインデー

E組は各自それぞれ気のある者、仲のいい者にチョコをプレゼントしていた

 

 

 

 

 

茅野の場合

「ステラちゃんステラちゃん!はい、チョコ♪」

 

「ん、ありがと。ちょっと待ってね~…」スキマオープン

 

 

ゴソゴソ……

 

「あ、あった。はい、お返しにココアプリン。あとで一緒に食べよ♪」

 

「うん♪…というかステラちゃんお菓子作れたんだ」

 

「あれ?言ってなかったっけ?料理はステラの趣味のひとつだよ?」

 

「多分誰も知らないと思うな~」

 

「そうかな?…あ、そうだ、皆のチョコ渡すとこ見に行こうよ」

 

「いいけど…なんで?」

 

「なんか面白そうじゃん」

 

「そ、そうかな?」

 

「だってここは暗殺教室だよ?面白くないわけがないじゃん」

 

「た、確かに!!」

 

 

 

 

 

 

速水・千葉の場合

パパパァン!!

訓練で使われる的の中心に茶色い物が命中する

 

「当たったろ」

 

「すっご。粒チョコ撃っても命中率変わんないんだ。

約束だから全弾あげる。

尊敬してる。これからもよろしくね」

 

「サンキュ」

 

 

 

「ほら、普通じゃないでしょ?」

 

「確かに。…でもあれは本命なの?義理なの?」

 

「義理、というか普通に常日頃のお礼みたいだよ」

 

「…こういうとき読心能力って便利だよね」

 

「そうでもないよ?好きな子に義理チョコもらった時なんか…」

 

「うわ…つら…」

 

 

 

 

 

 

片岡・磯貝の場合

「うおおっ!!いいのかこんなにもらって!!」

磯貝がもらったのは沢山入った教務用チョコレート

 

「みんなで食べてよ。妹さん弟さん食べ盛りでしょ。

めちゃくちゃ安い業務用スーパーなんだけどさ、往復4時間チャリで遠出したよ」

 

「えっ!?受験中だろ?大丈夫なのか?」

 

「へーき、私の本命も受験日までは時間あるもん」

 

「え?」

 

「公立にする。磯貝くんと同じ高校だよ」

 

「おぉ。そっかぁ!!一緒に受かれたら嬉しいな」

 

「うん」

 

 

 

 

 

「なんか普通で面白くない。…チョコ以外は」

 

「うん…そうだけどそんなこと言っちゃダメだよ…」

 

 

 

 

 

 

きららちゃん・寺坂組の場合

狭間が寺坂たちに渡したのは普通に可愛らしいつつみに包まれたチョコ。しかし怪しげな手紙を添えて……

 

「想いの込もった手作りチョコよ。愛の手紙も添えとくからあとで必ず返事してね」

 

「込めたの想いじゃなくて呪いだろ!!」

 

 

 

 

 

「……やっぱりきららちゃんに黒魔術でも教えた方がよかったかな?」

 

「それ、ステラちゃんが言うとシャレにならなくない?」

 

「かんちゃんの師匠が言うと1番リアルだね」

 

「へ、へー」

 

「あ、殺せんせにチョコ作ったの忘れてた…いまどこにいるかな」

 

「職員室じゃない?」

 

「よし行こう!!カエデちゃんも着いてきて!」

 

「え?う、うん」

 

 

 

 

 

 

職員室

ガララッ「殺せんせ~ハッピーバレンタイン~」

 

「おやスカーレット先生、もしかしてチョコくれるんですか?」

 

「ん、はい♪」

ステラが殺せんせーに渡すチョコは…

 

パカッ

「…ニュヤ!?」「お姉ちゃん!?」

 

雪村あぐり型チョコレート……×1000!!

 

 

「こんなの食べにくいでしょーが!!」

 

「え、ダメ?カラスせんせとビッチ様と余接おねーちゃんもどう?」

 

「モグモグ…ちょっと砂糖多過ぎないかい?」

「遠慮しておこう…」

「…私も人型はちょっと…」

 

「え~本人からは好評だったのに…」

 

「「「「えっ?」」」」

 

 

スキマオープン「久しぶりあかり!…あ、いまはカエデ、なんだっけ?相変わらず可愛いね!あ、髪染めたの?胸ちっちゃいままだ貧乳サイコー!!」

(*>ω<)ω<*)ぎゅ〜♡

 

スキマが開きそこから出てきたのはなんと雪村あぐりだった

 

「あ、え、ちょ、お姉ちゃん!?」

 

「あ、あぐり…」

 

「ほわぁぁ♡この触手は死神さんですね!?それに約束も守ってくれたみたいで嬉しいです!!」

 

「え、ええ!!私も会えて嬉しいですあぐり!」

 

 

 

「で、どういうことなの?ステラちゃん」

 

「ちょっと地獄から来てもらったの。」

 

「えと、どういうこと?お姉ちゃん地獄にいたの?」

 

「アハハ、うん。…ちょっとね」

 

「あの研究所で働いてた人はみんな地獄行きだったんだってさ。でもあぐりさんは大した罪もないから困ってたところに鬼灯って言う鬼神さんがスカウトして衆合地獄っていう美人さんがいっぱいいるとこに就職したんだってさ」

 

「へー。…いや、いいの?ここに来て」

 

「閻魔様の机に『あぐりさん連れて遊び行ってきます』ってちゃんと掘ってきたよ?」

 

「「えっ!?掘っちゃったの!?消せないじゃん!!」」

 

「お、さすが姉妹。息ぴったりだね」

 

「「ステラちゃん!!」」

 

「一応立場的には同等かステラが上司だから大丈夫だと思う」

 

「そういう問題ですかねぇ?」

 

「むー、こうでもしなきゃ会えなかったんだよ?…あ、殺せんせを地獄に落としても会えるか」

 

「ニュヤ!?」

 

「死神さん来てくれるんですか!?」

 

「…そういえば殺せんせーって死んだらどっちの姿で地獄に行くのかな?人型かタコ型か」

 

「あ、どっちなんだろ。もしタコ型で衆合地獄なんて行ったら美人さん達が危ない…。落とす時は人型に戻した方がいいかも」

 

「逃げ場がない!?」

 

「まったく。いい気味よ」

 

「イリーナ先生まで!?」

 

「諦めて地獄まで行ったらどうだ」

 

「烏間先生も!!」

 

 

 

「ふ…ふふっ。先に地獄でお待ちしてますね♪死神さん♡」

 

「ニュヤァァアアア!?!?」

 

「ふふっ♪…またね、あかり♪」

 

「うん。……あ、私は地獄に行く気無いよ!?」

 

「あ、じゃあ卒業旅行にステラちゃんと一緒に遊びに来なよ!」

 

「おぉ!じゃあその時は案内してね!」

 

「お姉ちゃんに任せなさーい!」

 

「ちょっお姉ちゃん!?ステラちゃん!?」

 

 

 




あとがき雑談コーナー
「久しぶりの日常パート楽しかったぁ~」

「あ、ステラちゃんプリン食べてない」

「そういえば…。れーぞーこれーぞーこ~」ガチャ

「なんでそんなのここにあるの?」

「はい、カエデちゃんの分」

「うん、ありがと。……そういえばみんなはチョコ渡せたのかな」

「カルちゃんは寺坂君に渡そうとしてたよ?」

「あ、未遂で終わったんだ。毒入りチョコ」

「律は男子皆に匂いまで再現した食品サンプルのチョコを渡してたよ」

「普通に渡すっていう案はなかったのかな?」

「ニャル子は普通だったよ?」

「うそでしょ?ニャル子さんが?」

「下駄箱にロッカー、引き出しとベタな渡し方をコンプリートしてた」

「ある意味普通じゃないよ!?普通も積もれば異常となる!!」

「うまい…。ちなみに渡されたなっちゃんは毎度照れながら生チョコで作った投げナイフをニャル子の口に投げてたよ」

「生チョコって辺りが渚らしいかな。というか渡された直後に返すの?」

「ぶっちゃけホワイトデーって忘れがちだよね」

「そうなの?」

「バレンタインとかクリスマスほど盛り上がるイベントじゃない気がするし」

「そういえばホワイトデーのお返しって物によって意味がなかったっけ?」

「んと、確か飴が好きでマシュマロが嫌い、クッキーが今後ともよろしく、だったっけ?」

「えと…ごめん。覚えてないや」

「つまり、迷ったらクッキーを飴とマシュマロでトッピングすれば解決だね」

「おお!完璧だ!」

「…ホワイトデーにプリンで返した場合はどうなるんだろ?」

「あんまり聞かないよね。ホワイトデーにプリンって」

「そういえば何年か前に塩で味付けしたチョコのお菓子が流行ったような気がするけどもうないのかな」

「あったねそういえば。スーパーとかじゃ見かけないよね」

「美味しかったのに…」

「へ~」








「そういえばカエデちゃん進路はどうするの?」

「あれ、まだ終わらないの?」

「本編が短かったからあとがきは今回長めでいくよ!で、どうするの?」

「えと~ちょっと悩んでるんだ」

「ほう、ちなみに何で?」

「また俳優やるかステラちゃんのところで働くかで」

「あ、マジで考えてくれてたんだ」

「冗談で言ってたの?」

「いや、来て欲しいのはホントだよ?でもー……あ、律ちゃんも来るから別にいいか。」

「そうなの?」

「既に所属が紅の吸血鬼だからね。カエデちゃんも一緒に来る?」

「うーん、あ、そういえば『吸血鬼系転生者の異世界生活 #1』の最後の方で言ってた世界が止まるとか何とかってやつは大丈夫なの?」

「大丈夫だよ。殺せんせの暗殺or救済の依頼書で”暗殺教室”の世界と”FAIRY TAIL”の世界が繋がってるから。
依頼書はしっかりと神界的な所の金庫に保管してあるからうっかり捨てちゃうってことも無いの」

「へー」

「もしくはご都合主義」

「それ言っちゃダメなやつ!!」

「にゃっはははー!!」

「ちょっと、大丈夫なの?」

「あとがきだから大丈夫~」

「いや理由になってないし」

「あ、でも時間の流れとかは同じじゃないからそれは覚えておいてね」

「えと、どういうこと?」

「もしカエデちゃんがステラ達の方に来たとして、こっちに帰ってきたらカエデちゃんだけ既におばあちゃんになってたりその逆が起きたりするかも」

「そ、それは嫌だなー」

「まぁそんなこと作者がユラさんの時点でありえないんだけどね」

「う、うん。…ホントに大丈夫なの?」

「ダメと言われても続けちゃうよ」

「やめて。ダメと言われたら素直にやめて」

「はーい。で、どうする?ステラ的には来てくれると嬉しいけど」

「なら行っちゃおうかな~」

「その時は頑張って若返りのプリンとか作ろうね」

「…薬じゃなくて?」

「ステラ薬嫌い」

「ステラちゃんは飲まなくていいでしょ」

「あそっか。でも一度飲んでみたいんだよね」

「まぁ気持ちはわかるけど」

「そういう気持ちから薬物乱用は始まるんだね」

「な、なるほど!!」

「ユラさんは薬物中毒になっても薬飲むのめんどくさくなってサボりそうって言ってた」

「それはそれでどうなの?」

「まぁ本格的に悪化したら死ぬかもしれない病気にかかっても薬飲むのめんどくさくてあんまり飲まなかった人だから」

「皆さんは『いのちだいじに』しましょう」

「『ガンガンいこうぜ』!!」

「全病人にステラちゃんいますぐあやまって!!」

「心の上っ面からごめんなさい」

「底からじゃないんだ…」

「自慢じゃないけどステラは心の底から謝ったことがない」

「ホントに自慢できないよそれ」

「…ステラ達、なんでこんな話してたんだっけ」

「さ、さぁ?」

「話を戻そっか」

「お、戻してくれるんだ」

「ドラクエの話をしよう」

「そこまでしかもどしてくれないんだ…。しかもドラクエについてそんなに話してないし」

「花嫁誰にした?」

「しかもドラクエだけどそんなに関係ない話だ!?…私はやっぱりビアンカかな。ステラちゃんは?」

「もちろんデボラちゃん!」

「えっ意外」

「だって可愛いじゃん」

「それを言ったらビアンカもフローラも可愛いと思うよ」

「あと職業が遊び人っぽい」

「ダメじゃないの?それ」

「なんで?さとりの書がなくても賢者に転職できるよ?」

「シリーズが変わったよ!?」

「XIはストーリーが割とあとの方まで胸くそすぎて舌打ちしながらやってた」

「また変わった!?」

「2周目は結構楽しくプレイ出来たけどね。…いや、1周目がつまらなかったわけじゃないからね?」

「つまり舌打ちしながら楽しんでたと」

「そうなるね。カエデちゃんはどれが一番好き?」

「わたしはIXかな」

「おぉ、天使様」

「黒い騎士の人が大好き」

「なるほど。ステラはね~教師の人が嫌い」

「分かるけどなんで嫌いなボスキャラを言ったの?」

「ツボのボスはマジで許すまじ」

「うん、乗った私も悪かったけどわかんない人置いてけぼりな話はやめよっか」

「そうだね。いつの間にか本編より文字数多くなってるから締めよっか。
…もしカエデちゃんがステラと来てくれるなら、世界の半分をカエデちゃんにあげるよ」

「それは来て欲しいの?来て欲しくないの?どっちなの!?」



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第42話

3月5日

その日の放課後、卒業アルバムを制作していた殺せんせーのいる旧校舎になんの前触れも無く触手生物のみを溶かすレーザー、通称『天の矛』が撃ち放たれた。

 

ガシャァン!

 

殺せんせーと共に職員室にいたステラ、余接は打たれたことに気づかず、殺せんせーは何かを察知したのか窓から飛び出し辛うじてかわした。

 

「あや?殺せんせ?」

 

「ステラ、なにか体に以上は無いかい?」

 

「ん、…なんともないみたい」

 

「なら殺せんせーを追いかけようか」

 

「ん、」

 

 

 

殺せんせーの飛び出した方向へ駆けつける2人は山全体を覆うバリアのようなものを前に立ちすくむ殺せんせーを見つける

「ねぇ殺せんせ、これって殺せんせはダメなやつ?」

 

「…えぇ。触れたらその部分が削られました。お二人は大丈夫ですか?」

 

「ん、」

 

「うん。恐らくは殺せんせー、触手にのみ効果があるんだとおもう」

 

「そのようですね」

 

「どうするんだい?ステラ。恐らくこの後くるのはこのバリアと同規模の範囲攻撃。殺せんせーのダメージを見る限り死ぬのではなく消滅する」

 

「え、マジで。…殺せんせをスキマで逃がすのはアリかな?あ、メール来てた。

 

 

 

差出人:烏間惟臣

宛先:自分

 

緊急通達

各々、自宅で待機し

指示を待つように

 

また、許可が出るまで

「仕事」の事は

一切他人に話さないこと

 

 

 

――だってさ」

 

「とりあえず殺せんせーを逃がすことには賛成だ。けどどこに逃がす?恐らくここにステラを殺そうとする『専門家』が来るから殺せんせーを逃がすとばれる。そしたら次に国がどんな手段をとるか、ステラに殺せんせーでもわかるだろ?」

 

「私たちの生徒を人質にとり私を、あわよくばスカーレット先生も殺そうとするでしょうね」

 

「もしくはアメリカ辺りが日本に核爆弾とかで日本ごと消し去るか」

 

「なんと!?絶対にそれは避けねばなりませんね!!」

 

「じゃあ一度これからやることを整理しようか。

1.殺せんせーをどうにかこの場から遠ざける。

2.この際『専門家』に殺せんせーが居ないことをバレてはならない。

3.国に殺せんせーが死んだと確信させる。

4.E組の皆を外出をさせないように説得する。

5.E組の各教師にこれらを納得させる。

 

こんなところかな。殺せんせーはこれでいいかな?」

 

「え、えぇ。しかし3番はどうするおつもりですか?」

 

「にゃははぁ。みんな、この目がステラにあることを忘れてるでしょ」

そう言ってステラは右目を変化させる。

白い部分が全て赤くなり瞳孔が黒、その周りに勾玉のようなものが3つ現れる。所謂写輪眼である。

 

「ニュヤ!?そ、それはNARUTOの!?」

 

「そういえばあったね。たしか幻術をかけられるんだっけ?」

 

「そ。これをテレビ中継で約全人類に幻術をかけて誤解させる」

 

「でもそれじゃあなんらかの現象で解けてしまうんじゃないの?」

 

「それも大丈夫。さすがに写輪眼だけじゃ足りないってのは分かってる。…殺せんせ、さ。ドッペルゲンガーって知ってる?」

 

「ニュヤ?」

 

 

 

 

 

 

烏間先生からメールがきた数分後、E組の皆に再度メールが届く。

 

 

差出人:愛しのステラちゃん

宛先:自分

 

フリじゃないよ?

 

みんな自宅で待機

 

これから旧校舎周辺が

危険地帯になるほか、

特殊部隊が来る可能性あり

 

人質に取られると面倒

だから来ないでね。

 

 

 

以下のメールを受け、E組のみんなはグループチャットで話し合う。

 

片岡『みんな、どうする?』

 

渚『僕は行かない方がいいと思うけど…』

 

赤羽『へぇ。どうして?』

 

渚『烏間先生だけだったら国からの指示だと思うけどスカーレット先生からも来るってなるとホントに来ないで欲しいんだと思う』

 

不破『でもさ、今の国なら携帯会社を買収してメールを偽装するくらいするんじゃないかな』

 

寺坂『国が「愛しのステラちゃん」なんて名前でメールすると思うか?』

 

不破『あ…』

 

磯貝『無いな。』

 

赤羽『寺坂、お前一人で見てこいよw』

 

寺坂『アホか!?死ぬわ!!』

 

ニャル子『なんなら私が行ってきましょうか?』

 

ステラ『みんな、来ないでね?』

 

茅野『ステラちゃん見てたんだね…』

 

ステラ『来るなよ?絶対に来るなよ?』

 

『『『『『フリ?』』』』』

 

ビッチ『スカーレット、あんた何するつもり?』

 

中村『あ、ビッチ先生』

 

ステラ『ちょっとお肌のケアをするだけだよ』

 

ニャル子『つまり山の凹凸が無くなるわけですね?』

 

前原『嘘だろ?』

 

不破『あの、ちょっと話変わるけどいい?』

 

片岡『おk』

 

不破『私の家、学校に1番近いんだけどさ、兵隊さんが大勢いる。多分この小さな街全体で1万人じゃすまないよ』

 

杉野『マジかよ…』

 

不破『あっ、今変態さんの中に1人だけ明らかに服装が違う人がいた』

 

ステラ『優月ちゃん!!それってどんな服装!?』

 

不破『へっ!?えと、暗くて良くは見えなかったけど黒いローブみたいなのを着てたよ』

 

ステラ『ありがと。みんな、絶っったいに来ないでね!!』

《ステラ が退出しました》

 

不破『もしかして特殊部隊ってことかな?』

 

片岡『十中八九そうでしょうね』

 

ニャル子『恐らくヴァンパイアハンターでしょうね』

 

茅野『スカーレット先生大丈夫かな』

 

渚『多分余接さんがいるから万が一もないと思うけど…』

 

《ステラ が入室しました》

 

『忘れてた!みんなテレビ見ないでね!!ラジオだけなら良し!!』

 

《ステラ が退出しました》

 

磯貝『どういうことだ?』

 

狭間『映像越しに呪いをかけるとかかしら』

 

前原『あの人ならやりそうだな…』

 

律『皆さんのスマートフォンにラジオをバックグラウンド再生できるアプリをインストール、及び起動しました。皆さんはテレビを一切見ずに聞いてください』

 

渚『あ、律は何か知ってるの?』

 

律『yes 皆さんに届いたものと別にスカーレット先生から今回行う作戦を伝えられました。

しかし、ショッキングな内容な上、世界の裏に本格的に関わることになりかねないので今回の件に限り、全てスカーレット先生の指示に従ってください』

 

[――ご覧下さい!!あちらにいるのが怪物の教師に脅されていた生徒でしょうか!?

 

――すいません今の気持ちは?

――最悪だよ

 

――怪物が捕獲された安堵の心境を一言ください!!

――怪物に向かってなにをいっているのさ

 

――いつ爆発するかもしれない生物に1年間支配されてた気持ちは?

――ボク達は支配なんてされてない。それに爆発の可能性は1%以下だ

 

――君のこの目!!もしかして怪物にやられたのかい!?

――殺せんせがそんなこと出来るわけないじゃん。てか触んないで

 

――怪物に暗殺の真似事を強制された件については!?

――最っ高に楽しかったとおもうよ?]

 

前原『なぁ、これってスカーレット先生と余接さんだよな?』

 

赤羽『しかも多分外。俺達も外に出たらやばいよ』

 

倉橋『言われてるような悪い先生じゃないのに…』

 

ニャル子『こればっかりは仕方ありません。マスゴミとはこういう種族なんです』

 

律『番組を変更します』

 

[――怪物を学校に受け入れるなんて!!

あまつさえ生徒に銃を持たすのを容認するなんて!!

子供達の心に傷を残すとは考えなかったんですか!!

 

――教育者なら命をかけて守るべきだったはずです!!あなたが怪物と戦ってでも!!

 

――生徒の教育にプラスになると判断したから雇ったまで。あの怪物達が優れた教師でなかったらとっくにクビを切っている。

それだけの事です

 

――ちょっと浅野理事長!!子供たちの前で同じセリフを言えるんですかぁ!!!!汚い大人が…

 

――ならあなたは生徒達の前で同じことが言えるんですか?あの怪物達のおかげで多くの生徒達が救われている。どん底だった成績も人並み以上に上がっています。

そもそも汚い大人というのはあなたがたのことでしょう。人の汚い部分をほじくり返して…

 

――我々は事実を正確に、正しく報道しています!!間違ったことを伝えてはいません!!

 

――今話すべきはその事では無いでしょうに…

 

――ここからは毒日新聞記者VS椚ヶ丘中学校理事長のガチ論争をお届けします!!]

 

 

磯貝『理事長…』

 

片岡『…さすがね』

 

岡島『やべぇ、続き超聞きたい』

 

律『番組を変更します』

 

三村『容赦ねぇ…』

 

[―VTRの中で子供達はあの怪物を庇うような様子でしたが?

――ストックホルム症候群といいましてね、人質が犯人と長時間過ごすうちに同情や愛情を抱いてしまう事がある。分別のつかない中学生であればなおさらです。

もし仮に1%ってのが本当だとして、宝くじの1等よりはるかに高確率で地球が消える。見過ごせるはずありませんよ]

 

律『番組を変更します』

 

[――子供達には深刻なトラウマが残るでしょう。早急な心のケアが望まれます

 

――可哀想…何もわからない子供達に…

なんて可哀想な事をさせる奴なの…

 

――子を持つ母としてあの子達の苦痛を思うと…ウウ]

 

吉田『ンだよ、これ、』

 

寺坂『何で俺等赤の他人から可哀想扱いされてんだ』

 

律『これが現在の世間一般的な扱いです。今後皆さんもこうならないと周りから村八分にされてしまいます』

 

[――ねーねーこれてれび?

 

――そうだよー。きみはあの怪物についてどう思う?

 

――にゃは

 

――……ドサッ]

 

律『今のは世界中の、皆さんのスマートフォンを除いた全ディスプレイに同時放送されています。これを見ると幻術にかかり、一週間後に殺せんせー暗殺を国が成功したと認識します。ですから皆さんは見ないでくださいね』

 

不破『スカーレット先生のやってること、まんま悪役みたいだね』

 

神崎『そもそも殺せんせーは全人類の敵っていう認識だから…』

 

寺坂『結局またあのガキのいいとこ取りかよ』

 

渚『でも、こればっかりはスカーレット先生じゃないとできないことだと思う』

 

《ステラ が入室しました》

 

ステラ『とりあえず一段落したよ。これから1週間旧校舎周辺は大の大人が泣いて逃げるほどの怪異が発生する危険地帯になるから絶対に近づかないでね』

 

茅野『ステラちゃん、何する気なの?』

 

ステラ『だからちょっとお肌の手入れを』

 

茅野『ふざけないで』

 

…………

 

茅野『ステラちゃん?』

 

ステラ『…これから山で始まるのは感動の終幕でも悲劇の別れでもない。狂気と凶器と狂鬼に満ち溢れた愉快痛快殺戮劇。

18歳未満は見学禁止だぞ♪』

 

 

 

 

 

 

 

時を遡りステラがメールを送信した直後から

「ドッペルゲンガーと言うと、もう1人の自分がいてそれに出会うと殺されるとかさんな話でしたか?」

 

「ドッペルゲンガー。日本では昔『離魂病』や『影の病』と呼ばれた怪異で、それに似た怪異に『どっぺちゃん』という怪異が存在している。

これらに共通しているのはもう1人の自分に出会うと何かが起こるという点だね。死んだり、病気が治ったりとか」

 

「説明ありがと。もう分かったよね?」

 

「えぇ。その怪異でもう1人の私を作り、影武者にするということですね」

 

「そういうこと。あとはカラスせんせに連絡と殺せんせを……神界(うち)でいっか。神界に送って、あとこの山を要塞化するだけだね。あ、幻術もだった」

 

「ニュヤ!?いいんですか!?」

 

「あんまり荒らさないでねー」スキマオープン

 

「ニュヤァァアアア!?」

 

「さ、次はマスゴミ達の相手だよ。おねーちゃん、1人じゃ怖いから一緒に来て」

 

「わかったよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

山を降りてきて…

 

「「うわ…うざ…」」

 

山を降りてくると即座に2人まとめてマスコミに囲まれる

 

「ご覧下さい!!あちらにいるのが怪物の教師に脅されていた生徒でしょうか!?」

 

「すいません、今の気持ちは!?」

 

「…最悪だよ」

 

「怪物が捕獲された安堵の心境を一言ください!!」

 

「怪物に向かって何言ってるのさ」

 

「いつ爆発するかもしれない生物に1年間支配されてた気持ちは!?」

 

「ボク達は支配なんてされてない。それに爆発する可能性は1%以下だ」

 

「君のこの目!!もしかして怪物にやられたのかい!?」

中年男性にステラの第3の目(サードアイ)の触手のような部分を握られる

 

「殺せんせーにそんなこと出来るわけないじゃん。てか触んないで」

 

「怪物に暗殺の真似事を強制された件については!?」

 

「最っ高に楽しかったと思うよ?」

 

「君、そう言えってあの怪物に言われてたの?辛かったでしょ。もう「うっざい!」正直に……え?」

 

「うるさいうるさいウルッサイ!!『氷の造形(アイスメイク) 迷路(ダンジョン)』」

 

ステラに群がるマスゴミ共に氷の造形魔法を使い、迷路に閉じ込める。

 

「しばらくそこで遊んでろ。おねーちゃん、少し離れるよ」

 

「そうした方がよさそうだね」

 

 

 

少し離れた位置にある住宅街近辺。そこでは1つの番組がそこの住人に取材していた。

その取材していた人達にさりげなくステラが近づく。

 

「ねーねーこれてれび?」

 

「そうだよー。きみはあの怪物についてどう思う?」

 

「…にゃは」

取材してきた女性、そしてカメラに向けて写輪眼に変化させた右目を向けて幻術にかける。

 

「さ、山に戻るよー」

 

「もう終わったのかい?」

 

「ん。あとは山を要塞化してヴァンパイアハンターとへんた…兵隊をムッコロスだけだからね」

 

「そう。どんな怪異を使うんだい?」

 

「んとねー、いっぱい!!」

 

「…ボクでもゾッとするよ」

 

 

 

 

 

 

山に戻ってきて

「ただいまー」

 

「おかえりなさい。スカーレット先生」

 

「あ、ドッペルせんせは校舎の中に居てって言ったじゃん」スキマオープン

 

「ニュヤァァアアア!?」

 

「ステラ、鬼だね」

 

「……?ステラは鬼だよ?」

 

「あぁ、うん。」

 

「さ、じゃあさっさと終わらせよっか

来やがれ!!

『怪異

さっちゃん

死神ばばあ

心臓いりませんか

注射男

毒のお化け

二宮金次郎の怪

ねし

人喰いランドセル』はぁ、はぁ。

…君たち殺人系怪異達はあらゆる過程をすっ飛ばしてこの山に入ってきた人間を殺して。今回に限りそれをステラが許す」

 

「「「「「……」」」」」コクッ

ステラがそう言うとどんどん現れてきた魑魅魍魎が頷き、それぞれ別方向へ消えていく

 

「つぎ、すぅー…

『怪異

快速バーチャン

高速ババア

30センチババア

三輪車のお婆さん

ジェットババア

ジャンピングババア

ジャンプババア

1000キロババア

ターボババア

タタタババア

ダッシュババア

ハイパーババア

走るバァさん

バスケばあちゃん

ひじかけババア

120キロババア

100キロババア

ピョンピョンババア

ホッピングばあちゃん

骨売りババア

ミカンババア

四つん這い婆

リヤカーのお婆さん』(訳:足速いババア×24)

はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、…おばあちゃん達はこの山の中を走り回って、飛び回って見張ってて」

 

「「「「「任せときな!!」」」」」ダッ

 

「お、お疲れ様。ステラ」

 

「うん。ホントに疲れたよ。おんぶして」

 

「少しは沢山のババア系怪異が集まったとこを見てSAN値が減った僕のことを考えてよ…、抱っこさせて」

 

 



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第43話 #問題児 前編

「というわけでカラスせんせ、いい?」

 

[何がというわけなんだ?というか今どこにいる]

 

「山」

 

[なるほどわかった。で、何をする気だ?]

 

「ステラは、何もしないよー」

 

[面倒なことはしてくれるなよ]

 

「あ、ひとつ聞きたいんだけどいい?」

 

[……言ってみろ]

 

「大したことじゃないよ。相手の戦力を教えて?雑魚はいいや」

 

[注意すべきは2つの精鋭部隊だろう]

 

「ほむほむ」

 

[『群狼』の名で知れわたる傭兵集団。ゲリラ戦や破壊工作のエキスパートだ。

30人にも満たないが世界中の山岳や密林で恐れられた彼らは少人数で広い山中を防衛するにはまさに適任だ。そしてそんな「あ、そっちはもういいや。もう一個の方教えて」…、もう1人の方は俺にもよく分からない。男女計5人の集団で黒い服装をしている]

 

「ふーん。1人じゃなかったんだ」

 

[見かけたのか?]

 

「いや、優月ちゃんが」

 

[なにっ!?今彼らはどこにいる!?]

 

「ステラの言うことを聞いてれば全員自宅待機だよ。あ、そういえばカラスせんせ、テレビ見てないよね?」

 

[?…あぁ。というかうちにはテレビがない]

 

「あ、そう。じゃ、そういう事だから」プツッ

 

 

 

「もう終わったのかい?」

 

「ん。あとはしばらく引きこもるだけ」

 

「専門家は?」

 

「来てるよー。5人」

 

「やれやれ。ハートアンダーブレードより多いのか」

 

「さて、これが今回の仕事のラストミッションだよ。準備はいい?」

 

「老生ゲームを持ってきた」

 

「何それどこで売ってんの?」

 

「FT世界でボクがやってる店で売ってるよ」

 

「おねーちゃんお店やってたの?」

 

「うん。おもちゃ屋さんだよ」

 

「お人形が店長のおもちゃ屋さん…」

 

「勉強を終えたエストがたまに手伝ってくれるよ」

 

「へー」

 

 

 

 

教室にて

「ねぇおねーちゃん」

 

「なんだい?」

 

「この広い教室で二人で遊ぶって寂しくない?」

 

「まぁ確かに。だれか呼ぶのかい?」

 

「イエース♪

一緒に遊ぼ?『怪異 花子さん・八尺様』」

 

「ちょっ、それって」

 

教室に現れるのはどこか不気味な雰囲気をかもし出す少女とその名の通り身長が八尺(240センチ強)もあり、白い帽子をかぶった女性。

「寂しいの。一緒に遊んで?」

「ぽぽぽ、ぽぽ」

 

 

 

「お、おいステラ、どうすんだよ?八尺様とか下手すればキスショット並じゃないか」ヒソヒソ

 

「だいじょぶだいじょぶ~」

 

 

 

 

「ねぇ花子ちゃん、八尺様、一緒に遊ぼ?」

 

「いいの!?やったー!!」

 

「いい…よ」

 

「ステラはステラ・スカーレット。よろしく♪」

 

「ボ、ボクは斧乃木余接。付喪神だよ」

 

「私は花子!トイレのとは別だからね?」

 

「私は…八尺…様。名前はまだ…ない」

 

「じゃあ服と帽子が白いからユキちゃんね」

 

「わたし…ユキ…うん!」

 

「ねぇ、おねーちゃん、花子ちゃん」

 

「う、うん」

 

「うん」

 

「「「ユキちゃん超可愛い( *´ ▽ ` *)」」」

 

「可愛いだ…なんて」///

 

「そろそろ始めようか。老生ゲームを」

 

「「ろーせい…げーむ?」」

 

「おねーちゃん説明よろ」

 

「うん。

老生ゲームはゴールのない双六だよ。最後まで生き延びた人が勝利」

 

「殺し…あうの?」

 

「いや、止まったマスに応じて事件にあったり病気にかかったりしてだんだんとダメージが蓄積されて言って寿命がゼロになったら死亡。即死もあり」

 

「よくわかんないけど楽しそうだね!」

 

「じゃあ早速始めようか。まずは自分の寿命を決めるから付属の10面ダイスを振ってね。」

 

「「「はーい」」」

 

 

余接 6

ステラ 3

花子 8

ユキ 5

 

 

「やった!私が1番!」

 

「余命3年の皺に何ができるんだ…」

 

「ルール上10年でも1年でも肉体スペックは変わらないよ。あと後期高齢者を皺と呼ぶのはよしな」

 

「じじばばは…好みじゃない…かな」

 

 

 

1ターン目

「まずはボクがやってみるよ」

止まったマスは…

『落ちていた小銭を拾おうとして腰を痛めた。1減らす』

 

「なんかすごいびみょー」

「小銭で1年減るなんて…」

 

 

「次はステラ行くよー」

 

『6マス進む』

「おおっ!」

 

『歩きすぎて疲れた。一回休み』

「ちょっ…」

 

「ステラちゃんノーダメージだ!」

「余命通りの貧弱っぷりだね」

「あれ?…体力はみんな同じくらいだったのでは?」

 

 

「次は私だよ!良いのこい良いのこい…」

 

『お婆さんが亡くなった。精神的ショックにより寿命半減』

 

「ええっ!?そしてわたしおじいさんだったの!?」

「うわ、えぐ」

「これっておねーちゃんが作ったの?」

「いや、これはエストのために魔女コンビが作ったものだよ」

 

 

「今度は、わたしです」

 

『不良に襲われているところをデブスな男に救われた。1減らす』

 

「どういう…こと…?」

「これははたして襲われて減ったのかデブスで減ったのか…」

「ユキちゃんはおばあさんなんだね!」

 

 

 

余接 6→5

ステラ 3

花子 8→4

ユキ 5→4

 

2ターン目

 

「ボクの番だね」

 

『禁煙を始めた。1減らし、次のターン減少無し』

「これは喜べばいいのかな?」

「まぁ、素直に喜べないよね」

「おねーちゃん…」

「つ、次があります!頑張りましょう!」

 

 

「次はステラのばーん!」

 

『孫に彼氏が出来た。2減らす』

「さっきからなんかステラだけしょぼくない!?」

「ダメージは大きいよ!」

「あわわ、次のダメージで…死んじゃいます」

 

 

「つ、次は私の番ね」

 

『五百円玉を拾った。これまでのダメージを全回復』

「お婆さん安!?」

「薄情なジジイだね」

「今からでも殺してきましょうか」

「ちょっユキちゃん落ち着いて!これゲームだから!!」

 

 

「わたし…です」

 

『友人が死んだ。2減らす』

「あっ…」

「周囲の人が死ぬとダメージが大きいみたいだね」

「ユキちゃんどんまい」

 

 

余接 4

ステラ 1

花子 8

ユキ 2

 

3ターン目

 

「そろそろ誰か死ぬかな」

 

『自販機でアタリが出た』

「え、それだけかよ…」

「し、死ぬよりはマシなんじゃないでしょうか?」

「余接ちゃんいーなー」

 

 

「お願いだから死なないで!」

 

『孫に彼氏が出来た。2減らす』

「あ、死んだ」

「二又…ですか?」

「ステラちゃんさいってー」

「ちょっ花子ちゃーん!」

 

 

「わたしのばーん!」

 

『自爆テロにエンカウント。死亡』

「ええっ!?」

「あ、即死トラップにかかっちゃったね」

「花子さん…」

 

 

「は、花子さんの仇を私が!」

 

『落ちていた小銭を拾おうとして腰を痛めた。1減らす』

「あ…」

「最初にボクが止まったマスだね」

「残り1!ユキちゃん頑張って!」

 

 

余接 4

ステラ 死亡

花子 死亡

ユキ 1

 

4ターン目

 

「生き残らなきゃ…」

『時代についていけなくなった。1減らす』

「せ、せーふ」

「これはおねーちゃんの勝ちかな?」

「ユ、ユキちゃんやばいよ!」

「う…うんっ」

 

 

「負けないっ」

 

『孫が八尺様に魅入られた。2減らす』

「へ…わたし!?」

「ある意味自爆だね」

「これじゃ勝った気がしないじゃないか」

「ユキちゃん…」

 

余接 win

 

 

 

 

 

「ねぇおねーちゃん、他にはないの?」

 

「ないよ。まさかこんなに早く終わるとは思わなかった」

 

「えー。……じゃあ花子ちゃん、ユキちゃん」

 

「「?」」

 

「リアル老生ゲームとリアル異世界転移、どっちがいい?」

 

「「異世界転移!!」」

 

「よしゃ行こっか」

 

「いいのかい?ここを留守にして」

 

「まぁ、ドッペルせんせもいるしだいじょぶでしょ。期限はいつまでにする?」

 

「「「いや、ボク達/私たち に聞かれても」」」

 

「じゃあレミィおねーちゃんに聞いてみるね」

 

 

 

プルル

[はぁい♪、愛しのおねーちゃんよ~]

 

「おはよおねーちゃん。こんばんはかな?まぁいいや。いつくらいまでがいいかな?」

 

[せめて説明くらいはしてくれないかしら?]

 

「ちょっと遊びに行ってくるの」

 

[………1週間ね。1週間後までには帰ってくるようにしなさい]

 

「来週なんかあったっけ?」

 

[あなた私に『もうすぐ卒業式なんだ~』って言ってたじゃない]

 

「あ、そうだった。じゃ、またね~」

 

[たまには帰ってきなさいよ]

 

「ほぼ毎日帰ってるじゃん」

 

[…………]プツッ

 

「あ、切れた」

 

「1週間後だね。ボクはドッペルゲンガーに伝えてくるよ」

 

「よろしく~。2人もそれでいい?」

 

「は、はい!」

 

「いいよ!!」

 

ガララッ「伝えてきたよ。じゃあ行こっか」

 

「ん、じゃあはい、これ」

ステラが3人に手渡すのはそれぞれ本人の名前の書かれた手紙

 

その内容は…

 

『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。

 

 その才能を試すことを望むのならば、

 

 己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨て、

 

 我らの”箱庭”に来られたし』

 

 

4人が読み終えると強い光に包まれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次に4人が目を開くとそこに広がるのははるか上空、真下に湖が広がるの景色。近くの陸地には自分たちとは別に3人の人間がいる。

 

「にゃは♪……ってまずっ、3人ともちょっと我慢しててね!!」

落下している余接、花子さん、八尺様がステラの開いたスキマに落ちる。

 

「にゃっはははははははーっ!!」ドシャーン!!

 

いつかのケイドロの時と同様湖の水が一滴残らず吹き飛ぶ。

「「キャッ!?」」「どわっ、ンだよ?」

 

 

 

「あ、ごっめーん!もしかして水かかったー?」

そう言いながら3人のいる所まで上がってくる。

 

「い、いえ、」

 

「どうせさっき私達も落ちてたから」

 

「んなことよりお前、さっき他に3人いなかったか?」

 

「あ、そうだった」スキマオープン

 

ドサッドサッ スタッ

「「きゃっ」」「いきなり何するんだよ。ステラ」

 

「にゃはー、ごめんごめん。うっかり3人がハンバーグにでもなられたら困るからさ」

 

 

 

「…で、結局お前らは何者なんだ?コスプレ集団」

 

「コスプレとは失礼な。ステラはステラ・スカーレット。よろしく♪」

 

「ボクは斧乃木余接。死体の付喪神だよ」

 

「私は花子!『花子さん』だよ!」

 

「わ、わたしは…ユキ。『八尺様』だよ」

 

 

 

「へぇ、『八尺様』、ね。なら俺も襲うのか?」

 

「いえ、好みじゃないので」

 

「ぐはっ…」

 

 

 

「さて、ボク達は自己紹介をしたのだから、次は君たちの番なんじゃないのかな?それと…」

 

「ん、『氷の造形(アイスメイク) 投槍(ランス)』」

 

「ぎにゃぁー!?」

ステラが少し離れた位置に生えてる木を攻撃すると木の後ろから青髪でうさ耳を付けた少女が飛び出てくる

 

「へぇ、気づいてたのか」

 

「あれだけ妖力が強ければさすがに分かる」

 

「ん、」

 

 

 

 

「ね、ねぇ花子さん、わかった?」

 

「いや、全然。ユキちゃんも?」

 

「うん」

 

 

 

 

 

「じゃあまずは…いかにも偉そうな君から、どうぞ」

 

「随分と失礼な言い方ね。久遠 飛鳥よ」

 

「つぎ、猫を抱えてる君」

 

「…春日部 耀。以下例文」

 

「つぎ、月のうさぎ」

 

「なんで知ってるんですか!?黒うさぎです!!」

 

「さいご、フラれたヘッドホン」

 

「……逆廻…十六夜…だ」orz

 

「おねーちゃんさすが」

 

「えへん」

 

 

 

 

「で、うさぎのおねーさんがこの世界での説明係の人?」

 

「せ、説明係?…ま、まぁ説明しろというのならしますけど…

まぁそれは箱庭への道中で致しましょう!出発しますよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それではいいですか?みなさん。定例文で言いますよ?言いますよ?さあ、言います!ようこそ、"箱庭の世界"へ!我々はみなさんにギフトを与えられた者達だけが参加できる『ギフトゲーム』への参加資格をプレゼントさせていただこうかと召喚致しました!」

 

「ギフトゲーム?」

 

「yes!みなさんお気づきかも知れませんが、皆さんは普通の人間ではありません!」

 

「まぁ、ステラ達はそもそも人間じゃないしね」

 

「……その特異な力は様々な修羅神仏から、悪魔から、精霊から、星から与えられた恩恵でございます。

『ギフトゲーム』はその"恩恵"を用いて競い合う為のゲーム。そしてこの箱庭の世界は強大な力を持つギフト保持者がオモシロオカシク生活出来るために造られたステージなのでございますよ!」

 

ここで1度区切りをつけると質問するために飛鳥が挙手する。

 

「まずは初歩的な質問、『我々』というのは貴女を含めた誰かなのかしら?」

 

「yes!異世界から呼び出されたギフト保持者は箱庭で生活するにあたって、数多とある"コミュニティ"に必ず属していただきます♪」

 

「ほむほむ。…コミュニティってステラでも作れる?」

 

「い、yes

そして、ギフトゲームの勝者は主催者が提示する景品を得られるというシンプルな構造となっております」

 

「・・・・・・"主催者"って誰?」

 

「様々ですね。暇を持て余した修羅神仏が人を試すための試練と称して開催されるゲームもあれば、コミュニティの力を誇示するために独自開催するグループもございます。特徴として、前者は自由参加が多いですが、"主催者"が修羅神仏なだけあって凶悪かつ難解なものが多く、命の危険もあるでしょう。しかし、見返りは大きいです。"主催者"次第ですが、新たな"恩恵"を手にすることも夢ではありません。後者は参加の為のチップを用意する必要があります。参加者が敗退すればそれらはすべて"主催者"のコミュニティに寄贈されるシステムです」

 

「後者は結構俗物ね・・・・・・チップには何を?」

 

「それも様々ですね。金品、土地、利権、名誉、人間・・・・・・そしてギフトを賭けあうことも可能です。新たな才能を他人から奪えばより高度なギフトゲームに挑むことも可能でしょう。ただし、ギフトを賭けた戦いに負ければ当然、──ご自身の才能も失われるのであしからず」

 

「そう。なら最後にもう一つだけ質問させて貰っていいかしら?」

 

「どうぞどうぞ♪」

 

「ゲームそのものはどうやったら始められるの?」

 

「コミュニティ同士のゲームを除けば、それぞれが期日内に登録していただければOK!商店街でも商店が小規模のゲームを開催しているのでよかったら参加していって下さいな」

 

「・・・・・・つまり『ギフトゲーム』とはこの世界の法そのもの、と考えていいのかしら?」

 

「だいたい正解。しかし元の世界と同様強盗、殺人等は禁止。

…こんな所かな?」

 

「よ、よくご存知ですね。…もしかして以前にも来たことがお有りで?」

 

「これくらいわからなきゃ暇つぶしで異世界なんて来ようと思わないよ」

 

「あら、あなたはここに来ると分かってて来たのかしら?」

 

「んー…まぁ、異世界に来ることは分かってたよ。あ、来週にはステラ達帰るから」

 

「なんですと!?」

 

「来週卒業式なんだー」

 

「なんだ?中学生になるのか?」

 

「いや、ステラじゃなくてステラの生徒達が」

 

「「「は?」」」

 

「ステラと余接おねーちゃんは一応先生なんだよ?」

 

「し、しかし帰る手段は…」

 

「自力で帰れるから大丈夫」

 

「そ、そうですか」ショボーン

 

 

 

 

そしてなんやかんや到着して

 

「ジン坊ちゃーん!新しい方々をお連れしましたよー!」

 

「おかえりなさい黒うさぎ。そちらの6人が?」

 

箱庭に着くと入口で余接とさほど変わらない程度の身長の少年が待っていた。

 

「あ、あれ?確かもう1人いませんでしたか?俺問題児!って感じでヘッドホンの」

 

 

「ああ、十六夜君のこと?彼なら『ちょっと世界の果てに行ってくるぜ!』とか言って駆け出していったわよ?」

 

「あー、今世界の端っこの方ででっかい蛇とケンカしてるよ」

黒うさぎにそう告げるステラの右目が白く光っていた。

 

「な、なんで止めてくれなかったんですか!?」

 

「『止めてくれるなよ』と言われたから」

 

「ならどうして黒ウサギに教えてくれなかったのですか!?」

 

「『黒ウサギには言うなよ』と言われたから」

 

「ジン坊ちゃん!皆様のご案内をお願いします、私は連れ戻しに参ります!」

 

そう言いジンの返答も聞かず髪の色を淡い緋色に染め飛び去って行く、それを見送り、飛鳥が呟く。

 

「あなたが案内をしてくれるのかしら?」

 

「あ、はい、コミュニティのリーダーをしているジン=ラッセルです、齢十一になったばかりですが、よろしくお願いします、皆様のお名前は?」

 

「私は久遠飛鳥よ。そこの巫女服幼女が」

 

「ステラはステラ・スカーレット。こっちの人形っぽいおねーちゃんが」

 

「ボクは斧乃木余接。そこで猫を可愛がってる2人が」

 

「春日部耀。以下同文」

 

「八尺様、ユキです。そこで目を輝かせてるのが」

 

「私は花子さん!」

 

 

 

 

 

場所は変わって『六本傷』の旗を掲げるカフェテラス

 

「店員さん、私は紅茶を」

 

「私は緑茶で。三毛猫は」

 

「にゃにゃー!(ネコマンマを!)」

 

「にゃはは、猫がネコマンマってありきたり過ぎない?ステラはドーナツを」

 

「ボクはバニラアイスを」

 

「わ、私はブラックコーヒーで」

 

「私はホットココア!」

 

「はーい!少々お待くださーい」

そういって猫耳の店員は厨房に伝えに行く

 

 

「スカーレットさん、三毛猫の言葉、分かるの?」

 

「にゃは、ステラちゃんでいいよ。言葉はわかんないけど心が読めるんだ♪この目で」

そう言って第3の目を右手に乗せる

 

「2人は素晴らしい能力を持っているのね。羨ましいわ」

 

「ううん、それより久遠さんや皆の力も気になる」

 

「私も飛鳥でいいわ。私の能力なんて酷いものよ。だって――

 

「おんやぁ?誰かと思えば東区画最底辺の『名無しの権兵衛』のリーダー、ジンくんじゃあァりませんかぁ。今日はお守りの黒うさぎの変わりに女連れか?」

 

品のない上品ぶった声がジンを呼ぶ。振り返ると二メートルは超える巨体をピチピチのタキシードが包む変な男がいた。

 

「僕らのコミュニティは〝ノーネーム〟です。〝フォレス・ガロ〟のガルド=ガスパー」

 

「黙れ、この名無しめ。聞けば新しい人材を呼び寄せたらしいじゃないか。よくも未練がましくコミュニティを存続させるなどできたものだ。

そう思わないかい?」

 

そう言いながら席につこうとする大男、もといガルドに

 

「同席を求めるなら、まず氏名を名乗った後、一言添えるのが礼儀ではないかしら?」

 

こちらに後で聞かせて貰う的な視線を向けていた久遠さんが告げる。

 

「おっと失礼。私は箱庭上層に陣取るコミュニティ〝六百六十の「烏合の衆の」コミュニティのリーダーをしている───って誰が烏合の衆だ小僧!」

 

ジンのちょうはつ こうかはばつぐん

 

「口を慎めや⋯⋯紳士の俺にも見逃せない言葉はあるんだぜ⋯⋯?」

 

「街を荒らす獣に礼儀で返す必要はありません!」

 

「そういう貴様は自分のコミュ「ストップだ」っ、…なんだ?お嬢さん」

白熱し始める喧嘩を余接が止める

 

「君たちの仲が悪いのはわかった。でもそんなものに興味はないんだ。さっさと本題に入れ」

 

「そ、それは⋯⋯」

 

「ああ、申し訳ない。君の言う通り、脱線してしまっていた。しかし、彼は本題を話したがらないでしょう。

よろしければ、この私が客観的に説明させていただきますが⋯⋯」

 

「いらない。ステラが説明するから」

 

「「へっ?」」

 

「物凄く簡単に説明するとジンくんのコミュニティはいま戦えない子供達とジンくん、黒うさぎで構成されているぶっちゃけしょぼいギルド…じゃなくてコミュニティ。

そしてそこの虎のとこはよそのコミュニティの子供達を誘拐して脅し、様々なコミュニティを傘下にしていった闇ギルドならぬ闇コミュニティ。

ちなみにその子供たちは全員殺されて腹の中」

 

「「なんだと!?」」

ステラの説明を聞き、花子さんと八尺様がガルドを凄まじい目付きで睨みつける。

 

「こ、この糞ガキがぁぁぁああ!!」

コミュニティの悪事を暴かれたガルドは体を虎のような姿に占めステラに襲いかかる

 

「めんどくさっ。『四面結界』」

ガルドを4枚の見えない壁で囲い閉じ込める。

 

「貴方には二つの選択肢があるわ。箱庭にて罰せられるか、惨めに逃げ出すか⋯。どちらにせよ、貴方のような外道は、ズタボロになって後悔しながら罰せられるべきよ。

 

そこで、みんなに提案なのだけれど

私達と〝ギフトゲーム〟をしましょう?〝フォレス・ガロ〟存続と、私達〝ノーネーム〟の誇りと魂を賭けて」

 

「おおっ、飛鳥ちゃんカァックイー♪」

 

「ふふっ♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちょっと目を離した隙にどうして〝フォレス・ガロ〟とゲームをすることに!?しかもゲームの日取りは明日!?

いったいどういうつもりがあってのことです!!」

 

「「むしゃくしゃしてやった。いまは感動している」」

と飛鳥と耀。

 

「どういうことですか!?」

 

「「獲物を横取りされて怒らない怪異はいない」」

とユキと花子。

――2人は子供を中心に襲う怪異なのである。

 

「ボクはご主人様の意向に従うだけだ」

と余接

 

「神が直々に裁きを下す。なんか文句ある?」

とステラ

 

 

「黙らっしゃい!

⋯仕方ない人達です。まあ腹立たしいのは黒ウサギも同じですし、フォレス・ガロ程度なら十六夜さん一人でも」

 

「何言ってんだ黒ウサギ、俺は参加しねえよ?」

 

「なっ⋯だ、ダメですよ!コミュニティの仲間なんだからちゃんと協力しないと!」

 

「そうことじゃねえよ黒ウサギ

この喧嘩はコイツらが売って、ヤツらが買った。

なのに俺が手を出すのは無粋ってもんだろ」

 

「あら、わかってるじゃない。私も貴方を参加させるつもりなんてなかったわ」

 

「もう好きにしてください⋯⋯

 

明日がギフトゲームと言うなら、〝サウザンドアイズ〟にギフト鑑定をお願いしに行かないといけませんね。」

 

「〝サウザンドアイズ〟?コミュニティの名前か?」

 

「YES!まあ時間も押していますし、詳しい話は移動しながらということで」

 

 

 

 

 

 

 

「桜?箱庭では夏に桜が咲くの?」

サウザントアイズへ向かう道中、桜の木のようなものが生えていた

 

「いや、まだ初夏になったばかりだぞ。気合いの入った桜なら残ってるんじゃないか?」

 

「?今は秋だったと思うけど」

 

「皆さんはそれぞれ違う世界から召喚されているのです。もといた時間軸以外にも歴史や文化など違う箇所があるはずですよ」

 

「へえ、パラレルワールドってやつか?」

 

「正しくは『立体平行世界論』というものです。ステラさんなら分かるんじゃないですか?」

 

「その立体なんたら論って言うのは初めて聞いたけど。要するに世界には無数の異世界があって世界の形や時間の流れ方、季節の順番とか色んなものがバラバラになってるんだよ。

もしかしたら皆が元の世界に戻ったら時代が2世紀くらい進んでたりするかもね」

 

「ヤハハ!詳しいじゃねぇか。なんでそんな詳しいんだ?」

 

「ごく1部の亡者と異世界の管理はステラの仕事だからね」

 

「あら、仕事をせずにこんな所にいていいのかしら?」

 

「仕事なんて1ヶ月に1回あれば多い方だからね。副業の方が忙しいよ」

 

「というか、黒うさぎはそんな偉大な方を呼び出してしまったのですか!?」

 

「いや、ここには先代の神(おじいちゃん)に貰った手紙できたよ?」

 

「へ?」

 

「ちょっと遊びに行ってきなーって」

 

「な、なるほど」

 

「ヤハハッ!ゲーセン感覚かよ」

 

 

 

 

そんな会話をしつつ歩いていると黒うさぎが足を止める。店に着いたようだ。

しかし、すでに日が暮れていてちょうど割烹着姿の女性が看板を下げようとしていた。

 

「まっ――

 

「待ったは無しですお客様。ウチは時間外営業はお断りです」

 

「なんて商売っ気のない店なのかしら」

 

「ま、全くです!閉店時間の五分前に客を締め出すなんて!」

 

「文句があるならどうぞ他所へ。あなた方は今後一切の出入りを禁じます。出禁です。」

 

「出禁!?これだけで出禁とかお客様舐めすぎで御座いますよ!?」

 

キャーキャーと喚く黒ウサギに、店員は冷めたような眼と侮蔑を込めた声で対応する。

 

「なるほど、"箱庭の貴族"であるウサギのお客様を無下にするのは失礼ですね。中で入店許可を伺いますので、コミュニティの名前を宜しいでしょうか?」

 

「・・・・・・う」

 

一転して言葉に詰まる黒ウサギ。

しかし十六夜は躊躇いもなく名乗る。

 

「俺達は"ノーネーム"ってコミュニティなんだが」

 

「ほほう。では何処の『ノーネーム』様でしょう。よかったら旗印を確認させていただいてもよろしいでしょうか?」

 

「その・・・・・・あの・・・・・・私達に、旗はありま――「いぃぃぃやほおぉぉぉぉぉぉ!久しぶりだ黒ウサ――「わーわー!何この可愛い子!!店員さん!この子ください!!」

 

「た、助かったのでしょうか?」

白髪の幼女が店から飛び出し黒うさぎに抱きつこうとするも、抱きつく前にステラに抱きつかれる。

 

「い、いや、あの…」

 

「や、やめ、私は黒うさぎに…」

 

「うにゃ?こっちの方がお好みかにゃ?」ムギュー

ステラは身体を大人化させ、幼女の顔を胸にうずめるような形で抱き締める。

 

「ッ――ッ―――(な、なんじゃと!?黒うさぎ以上の柔らかさと包容力って息ががが…)―――はぁ、はぁ、はぁ、」

そんな幼女の心を読み窒息する前に1度解放し、後頭部に胸が当たるようにして抱き締める。

 

「し、白夜叉様!?なんでこんな下層に!?」

 

「貴方はこのお店の人?」

 

「おお、そうだとも。この"サウザンドアイズ"の幹部様で白夜叉様だよご令嬢。仕事の依頼ならおんしのその年齢のわりに発育が良い胸をワンタッチ生揉みで引き受けるぞ」

 

「オーナー。それでは売上が伸びません。ボスが怒ります」

 

 

 

「ふふん。お前達が黒ウサギの新しい同士か。異世界の人間が私の元に来たということは・・・・・・遂に黒ウサギが私のペットに」

 

「なりません!どういう起承転結があってそんなことになるんですか!」

 

ウサ耳を逆立てて怒る黒ウサギ。何処まで本気かわからない白夜叉は笑って店に招く。

 

「まあいい。話があるなら店内で聞こう」

 

「宜しいのですか?彼らは旗も持たない"ノーネーム"のはず。規定では」

 

「"ノーネーム"と分かっていながら名を尋ねる、性悪店員に対する詫びだ。身元は私が保証するし、ボスに睨まれても私が責任を取る。いいから入れてやれ」

 

レミリア以上のカリスマをかもし出す白夜叉。ステラに抱きかかえられてなければ完璧だったかもしれない…

 

 

 

 

「なぁお主」

 

「何?白夜叉ちゃん」

 

「お主サウザントアイズにこんか?今なら3食おやつに首輪付きだぞ?」

 

「白夜叉ちゃんこそウチに来ない?今なら3食おやつに美少女沢山だよ?」

 

「う、本気で悩むのぅ…」

 

「悩まないでください。そして勧誘しないでください」

 

「「はーい」」

 

 

 

 

 

 

白夜叉に案内され、奥の和室に案内される

「それではもう一度自己紹介しておこうかの。私は四桁の門、三三四五外門に本拠を構えている"サウザンドアイズ"幹部の白夜叉だ。この黒ウサギとは少々縁があってな。コミュニティが崩壊してからもちょくちょく手を貸してやっている器の大きな美少女と認識しておくれ」

 

「はいはい、お世話になっております本当に」

 

投げやりな言葉で受け流す黒ウサギ。その隣で耀が首を傾げて問う。

 

「その外門、って何?」

 

「箱庭の階層を示す外壁にある門ですよ。数字が若いほど都市の中心部に近く、同時に強大な力を持つ者達が住んでいるのです」

 

此処、箱庭の都市は上層から下層まで七つの支配層に分かれており、それに伴ってそれぞれを区切る門には数字が与えられている。外壁から数えて七桁の外門、六桁の外門、と内側に行くほど数字は若くなり、同時に強大な力を持つ。箱庭で四桁の外門ともなれば、名のある修羅神仏が割拠する完全な人外魔境だ。黒ウサギが描く上空から見た箱庭の図は、外門によって幾重もの階層に分けれている。

 

「・・・・・・超巨大タマネギ?」

 

「いえ、超巨大バームクーヘンではないかしら?」

 

「そうだな。どちらかと言えばバームクーヘンだ」

 

「バームクーヘン…食べたい!」

 

「おぉ、あるぞ!ちょっとまっとれ…」

 

そう言って白夜叉はどこからか切り分けられたバームクーヘンを花子に渡す。

 

「ありがとー」ハムハム

 

 

 

「ふふ、上手いこと例える。その例えなら今いる七桁の外門はバームクーヘンの一番薄い皮の部分に当たるな。更に説明するなら、東西南北四つの区切りの東側にあたり、外門のすぐ外は"世界の果て"と向かい合う場所になる。あそこにはコミュニティに所属していないものの、強力なギフトを持った者達が棲んでおるぞ────その水樹の持ち主などなどな。

して、一体誰が、どのようなゲームで勝ったのだ?知恵比べか?勇気を試したのか?」

 

「いえいえ。この水樹は十六夜さんがここに来る前に、蛇神様を素手で叩きのめして来たので御座いますよ」

 

自慢げに黒ウサギが言うと、白夜叉は声を上げて驚いた。

 

「なんと!?クリアではなく直接倒したとな!?ではその童は神格持ちの神童か?」

 

「いえ、黒ウサギはそう思えません。神格なら一目見れば分かるはずですし」

 

「む、それもそうか。しかし神格を倒すには同じ神格を持つか、互いの種族に余程崩れたパワーバランスがある時だけのはず。種族の力で言うなら蛇と人ではドングリの背比べだぞ」

 

神格とは生来の神様そのものではなく、種の最高ランクに体を変幻させるギフトを指す。

 

蛇に神格を与えれば巨躯の蛇神に。

 

人に神格を与えれば現人神や神童に。

 

鬼に神格を与えれば天地を揺るがす鬼神と化す。

 

更に神格を持つことで他のギフトも強化される。箱庭のコミュニティの多くは各々の目的の為に神格を手に入れることを第一目標とし、彼らは上層を目指して力を付けているのだ。

 

 

「白夜叉様はあの蛇神様とお知り合いだったのですか?」

 

「知り合いも何も、アレに神格を与えたのはこの私だぞ。もう何百年も昔の話だがの」

 

小さな胸を張り、呵々と豪快に笑う白夜叉。だがそれを聞いた十六夜は物騒に瞳を光らせて問いただす。

 

「へえ?じゃあオマエはあの蛇より強いのか?」

 

「ふふん、当然だ。私は東側の"階層支配者"だぞ。この東側の四桁以下にあるコミュニティでは並ぶ者がいない、最強の主催者なのだからの」

 

『最強の主催者』という言葉に飛鳥、耀、十六夜の3人が目を光らせる。

 

「そう・・・・・・ふふ。ではつまり、貴女のゲームをクリア出来れば、私達のコミュニティは東側で最強のコミュニティという事になるのかしら?」

 

「無論、そうなるのう」

 

「そりゃ景気のいい話だ。探す手間が省けた」

 

三人は剥き出しの闘争心を視線に込め、ステラは白夜叉を抱きしめたまま船をこぎ、花子、ユキ、余接はバームクーヘンを頬張る。

 

 

「抜け目のない童達だ。依頼しておきながら私にギフトゲームを挑むと?」

 

「ちょっ、ちょっと!?」

 

「よいよ黒ウサギ。私も遊び相手には常に飢えている」

 

「ノリが良いわね。そういうの好きよ」

 

「ふふ、そうか。────しかし、ゲームの前に一つ確認しておく事がある」

 

「なんだ?」

 

 

 

白夜叉は着物の裾から"サウザンドアイズ"の旗印────向かい合う双女神の紋が入ったカードを取り出し、壮絶な笑みで一言、

 

 

 

 

 

「おんしらが望むのは"挑戦"か────もしくは、"決闘"か?」

 

 

 

 

白夜叉が3人にそう告げると景色が激変する。そこに広がるのは白い草原と凍った湖畔、そして太陽が水平に廻る世界だった

 

「「「「「なっ…」」」」」

問題児3人と花子、ユキは驚愕の表情をうかべる。

 

 

「今一度名乗り直し、問おうかの。私は"白き夜の魔王"────太陽と白夜の星霊・白夜叉。おんしらが望むのは、試練への"挑戦"か?それとも対等な"決闘"か?」

 

「水平に廻る太陽と・・・・・・そうか、白夜と夜叉。あの水平に廻る太陽やこの土地は、オマエを表現しているってことか」

 

「如何にも。この白夜の湖畔と雪原。永遠に世界を薄明に照らす太陽こそ、私が持つゲーム盤の一つだ」

 

 

 

「太陽の精霊、ステラの天敵じゃないのかい?」

 

「まぁ、大丈夫だよ」

 

 

 

 

しばしの静寂の後───諦めた様に笑う十六夜が、ゆっくりと挙手し、

「参った。やられたよ。降参だ、白夜叉」

 

「ふむ?それは決闘ではなく試練を受けるという事かの?」

 

「ああ。これだけのゲーム盤を用意出来るんだからな。アンタには資格がある。────いいぜ。今回は黙って試されてやるよ。魔王様」

 

「く、くく・・・・・・して、他の童達も同じか?」

 

「・・・・・・ええ。私も、試されてあげてもいいわ」

 

「右に同じ」

 

「して、そっちの4人はどうする?」

 

「私はやめとくよ。さすがに怪異としての格が違いすぎるね」

花子は辞退し、

 

「私も」

ユキも辞退。

 

「ボクは恐らくステラのギフトとしての扱いだからね。ステラしだいだよ」

と、余接。

 

そしてステラは…

「ねぇ、白夜叉ちゃん」

 

「…?なんじゃ?」

 

「けんか、しよ?」

 

「ちょっ、ステラさん!?」

 

「く、くく、よかろう!…だが、まずは童共からだ」

 

パァン!!

白夜叉が手を叩くと山脈から甲高い叫び声が聞こえてくる。獣とも、野鳥とも思えるその叫び声に逸早く反応したのは耀だった。

 

「何、今の声。初めて聞いた」

 

「ふむ、あやつならおんしらを試すのにうってつけかもしれんの」

 

湖畔を挟んだ向こう岸に、ちょいちょいと手招きする白夜叉。すると体長5mはあろうかという巨大な獣が翼を広げて空を滑空し、風の如く四人の前に現れた。鷲の羽と獅子の下半身を持つ獣、所謂『グリフォン』である。

 

「うそ、グリフォン?本物!?」

 

「フフン、如何にも。あやつこそ鳥の王にして獣の王。"力" "知恵" "勇気"の全てを備えた、ギフトゲームを代表する獣だ」

 

 

 

白夜叉が手招きする。グリフォンは彼女の隣に降り立ち、深く頭を下げて礼を示した。

 

 

 

「さて、肝心の試練だがの。おんしらとこのグリフォンで"力" "知恵" "勇気"の何れかを比べ合い、背に跨って湖畔を舞うことが出来ればクリア、ということにしようか」

 

白夜叉が双女神の紋が入ったカードを取り出す。すると虚空から"主催者権限"にのみ許された輝く羊皮紙が現れる。白夜叉は白い指を走らせて羊皮紙に記述する。

 

 

 

『ギフトゲーム名 "鷲獅子の手綱"

 

・プレイヤー一覧

逆廻 十六夜

久遠 飛鳥

春日部 耀

 

 

・クリア条件 グリフォンの背に跨り、湖畔を舞う。

 

・クリア方法 "力" "知恵" "勇気"の何れかでグリフォンに認められる。

 

・敗北条件 降参か、プレイヤーが上記の勝利条件を満たせなくなった場合。

 

 

宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。

 

"サウザンドアイズ"印』

 

 

 

「私がやる」

 

読み終わるや否やピシ!と指先まで綺麗に挙手をしたのは耀だった。

 

彼女の瞳はグリフォンを羨望の眼差しで見つめている。比較的に大人しい彼女にしては珍しく熱い視線。

 

 

「OK、先手は譲ってやる。失敗するなよ」

 

「気をつけてね、春日部さん」

 

「がんばれ!!」

 

「うん。頑張る」

 

「あ、これあげるから着てって」

そう言ってステラは耀にサイズピッタリのコートを差し出す。

 

「あ、ありがと。どっから出したの?」

 

「ステラの能力だよー」

 

「ステラは可愛い子をとことん甘やかすからね。今のうちになれた方がいいよ」

 

「か、可愛いって……」

 

「頑張って下さい!耀さん!」

ぶっちぎりで背が高いユキが珍しく声を張って応援する

 

「うん!」

 

頷き、グリフォンに駆け寄る。だがグリフォンは大きく翼を広げてその場を離れた。戦いの際、白夜叉を巻き込まない様にする為だろう。

 

耀を威嚇するように翼を広げ、巨大な瞳をギラつかせるグリフォンを、追いかけるように耀は走り寄った。

 

数mほど離れた距離で足を止め、マジマジとグリフォンを観察する。

(……凄い。本当に上半身が鷲で、下半身が獅子なんだ)

 

鷲と獅子。猛禽類の王と、肉食獣の王。数多の動物達と心を通わせてきた彼女だが、それはあくまで地球上に生息している相手に限る。

ユニコーンや大蛇などといった生態系を遥かに逸脱した、幻獣と呼び称されるものと相対するのは、コレが初めての経験。まずは慎重に話しかけた。

 

 

 

「え、えーと。初めまして、春日部耀です」

 

『!?』

ビクンッ!!とグリフォンの肢体が跳ねた。その瞳から警戒心が薄れ、僅かに戸惑いの色が浮かぶ。彼女のギフトが幻獣にも有効な証だった。

 

 

 

「ほう……あの娘、グリフォンと言葉を交わすか」

 

 

 

 

「私を貴方の背に乗せて……誇りを賭けて勝負しませんか?」

 

『……何?』

 

「貴方が飛んできたあの山脈。あそこを白夜の地平から時計回りに大きく迂回し、この湖畔を終着点と定めます。貴方は強靭な翼と四肢で空を駆け、湖畔までに私を振り落とせば貴方の勝ち。私が背に乗っていられたら私の勝ち。・・・・・・どうかな?」

 

『娘よ。お前は私に"誇りを賭けろ"と持ちかけた。お前の述べる通り、娘一人ふるい落とせないならば、私の名誉は失墜するだろう。────だがな娘。誇りの対価に、お前は何を賭す?』

 

「命を賭けます」

 

 

 

 

「へぇ、命……あ、普通不死身じゃないのか」

 

「なにを当然のことを言ってるんだよ」

 

「いや、ステラの知ってる可愛い子って大体人外だったからさ」

 

「あぁ、なるほど」

 

 

 

 

 

 

「貴方は誇りを賭ける。私は命を賭ける。もし転落して生きていても、私は貴方の晩御飯になります。・・・・・・それじゃ駄目かな?」

 

『・・・・・・ふむ・・・』

 

 

 

 

 

「大丈夫だよ」

耀が振り向きながら飛鳥と黒ウサギに頷く。その瞳には何の気負いも無い。むしろ、勝算ありと思わせるような表情だ。

 

グリフォンはしばしば考える様な仕草を見せた後、頭を下げて背に乗るように促した。

『乗るが良い、若き勇者よ。鷲獅子の疾走に耐えられるか、その身で試してみよ』

 

 耀は頷き、手綱を握って背に乗り込む。耀は鷲獅子の強靭で滑らかな肢体を擦りつつ、満足そうに囁く。

「始める前に一言だけ。・・・・・・私、貴方の背中に跨るのが夢の一つだったんだ」

 

『────そうか』

決闘前に何を口走っているのやら。

 

グリフォンは苦笑してこそばゆいとばかりに翼を三度羽ばたかせる。前傾姿勢をとるや否や、大地を踏み抜くようにして薄明の空に飛び出した。

 

 

大地より離れて数10m。グリフォンのもつ鷲の翼は大きく広げたままで固定されている。

 

驚いたことに、グリフォンは翼を推進力にして飛んでいるのでは無いのだ。

 

逸早くその事に気がついた耀は、感嘆の声を抑えきれずに漏らした。

「凄い・・・・・・!貴方は、空を踏みしめて走っている・・・・・・!!」

 

 

 

 

 

 

 

勝負も終盤、

山脈からの冷風も途絶え、残るは純粋な距離のみ。勢いもそのままに、湖畔の中心まで疾走したグリフォン。耀の勝利が決定したその瞬間────耀の手から手綱が離れた。

 

『何!?』

 

「春日部さん!?」

 

安堵を漏らす暇も、称賛をかける暇も無い。耀の小さな体は突風に吹き飛ばされたように舞い、慣性のままに打ち上がる。助けに行こうとした黒ウサギの手を、ステラが掴んだ。

「は、離し────」

 

「まだ、終わってない」

 

 

 

焦る黒ウサギを止めるステラ。しかし耀の脳裏からは、完全に周囲の存在が消えていた。彼女の脳裏にあるのは只一つ、先ほどまで空を疾走していた感動だけが残っている。

 

 

 

(四肢で・・・・・・風を絡めて大気を踏みしめる様に────!)

 

 

 

ふわっと、耀の体が翻る。慣性を殺すような緩慢な動きはやがて彼女の落下速度を衰えさせ、遂には湖畔に触れることなく飛翔したのだ。

 

「・・・・・・なっ」

 

「おぉー」

 

 

 

 

「やっぱりな。お前のギフトって、他の生き物の特性を手に入れる類だったんだな」

十六夜の軽薄な笑みに、むっとしたような声音で耀が返す。

 

「・・・・・・違う。これは友達になった証。けど、いつから知っていたの?」

 

「只の推測。お前の筋肉の動き方、微妙にだが普通の人間とは違った動かし方だ。どちらかと言うと動物寄りの。だから春日部のギフトは他種とコミュニケーションをとるわけじゃなく、他種のギフトを何らかの形で手に入れたんじゃないか・・・・・・と推察したんだが、それだけじゃ無さそうだな。あの速度で耐えられる生物は地球上にいないだろうし?」

 

 

『お嬢!怪我はないか!?』

 

「うん、大丈夫。指がジンジンするくらい。」

駆け寄る三毛猫を優しく撫でてやる。その向こうでパチパチと拍手する白夜叉と、感嘆の眼差しで見つめるグリフォン。

 

『見事。お前が得たギフトは、私に勝利した証として使って欲しい』

 

「うん。大事にする」

 

「いやはや大したものだ。このゲームはおんしの勝利だの。・・・・・・ところで、おんしの持つギフトだが。それは先天性か?────いや、後で聞かせて貰おうかの」

 

「いいの?」

 

「まだ、あやつとのけんかがあるからの」

 

「あ、あの紙ステラも書いてみたい!」

 

「ま、まぁ好きにせい」

 

 

 

ステラが書こうとすると現れるのは先程のとは違い紅く輝く羊皮紙

 

「な、なんじゃそれは!?」

 

『ギフトゲーム名 "鬼と鬼の喧嘩"

・プレイヤー一覧

白夜叉

ステラ・スカーレット

 

・クリア条件

楽しく遊びましょう♪

 

・敗北条件

世界が崩壊するほどの攻撃

1分間の経過

 

宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。

"紅の吸血鬼(スカーレットヴァンプ)"印』

 

 

 

 

「くくっ、よかろう。景品はどうする?」

 

「けんかに景品が必要?」

 

「ないの!」

 

「じゃ、おねーちゃん、カウントよろしく」

 

「おっけー」

 

 

 

 

 

 

 

さーん

お互い皆から離れた位置に移動する。その際ステラは皆を守るための結界を貼る。

 

 

 

 

 

にー

お互い10メートルほど距離を取り拳を構える。

 

 

 

 

 

 

 

いーち

ステラは体格を白夜叉と同程度の幼女姿にする

 

 

 

 

 

 

 

 

はじめっ

 

 

最初に動いたのは白夜叉。ステラの顔面目掛けて右手を振るう。

 

ステラはそれを躱さずに受けて顔、頭を拳が貫通する。

しかし、貫通した所で腕が抜けなくなり、そこをステラが白夜叉の腹部を蹴り、見えなくなる辺りまで蹴り飛ばす。

 

「ふぅ、白夜叉ちゃん、容赦無さすぎでしょ」

蹴り飛ばした時に首から引っこ抜けた頭を瞬時に再生する。

 

「おんし、バケモノか?」

 

「白夜叉ちゃんこそ。空気摩擦で蒸発させる気だったのに」

 

「くくっ」

 

「にゃらぁ!!」

 

今度はステラが仕掛ける。拳は白夜叉同様頭部狙い

 

「甘い!」

拳を躱し、後ろに飛んで距離をとる。

 

「今度は遠距離戦だの!!」

白夜叉は空中で静止し、太陽のごとく熱を放つ火の玉を無数に生成する。熱により極寒だったゲーム盤の気温が上がり雪や氷が溶ける。

 

「喰らえ!!」

無数の火の玉がステラに襲いかかる。

 

「ちょっ、それはさすがに死にかねないよ!?」

声の慌てようとは裏腹に落ち着いた動作で、デコピンの要領で空気をとばし火の玉と相殺させる。

 

「なかなかやるの!!おんし何者だ!?」

 

「それはけんかのあと!!『氷の造形(アイスメイク) 時代(エイジ)』!!」

 

1度雪や氷が溶け、草原となったフィールドが全てを凍てつかせる世界へと変貌させる。

十六夜達のいる結界内を覗いて、辺りの地面から液体窒素が生じる

 

「さ、さささ、さぶい…」

「さ、寒い、さすがにやりすぎた…」

 

そこには寒さに震えて動けない幼女が2人いた。

 

そして2人で抱きしめ合い暖を取ろうとしている間に1分間が経過する

 

 

たいむあっぷ

 

「さ、さぁ、早くもどるぞ」

 

「うん!」

 

 

ゲームが終了すると即座に世界が和室に戻る。

 

「「さ、寒かったたたたた」」

 

「だ、大丈夫ですか?」

 

「「寒かったよ〜」」

 

戻って来た2人が震えていることに気づいた店員さんが声をかけると2人に抱きつかれる

 

「ひゃっ!?2人とも冷たすぎです!!お風呂に駆け足!今すぐです!」

 

「「つれてけ~」」

 

「あーもー分かりました!!」

そう言って震える幼女2人を抱えて走る店員さん

 

 

 

 

 

「あ、あの、余接さん」

 

「なんだい?スリーサイズなら知らないよ?」

 

「黒うさぎを白夜叉様と一緒にしないでください!!

…ステラさんってあれで全力ですか?」

 

「まぁ、種族のスキルと武器を使わなければほぼ全力といって間違いないんじゃないかな」

 

「ステラちゃんって凄いんだね」

 

「うん」

 

「ヤハハッ、いや、笑えねーなありゃ」

 

「ステラちゃんから貰ったコート、暖かい」

 

「春日部さん、マイペースにも程があるわよ…」

 

「?」

 

 

 

 

 

数十分後、お風呂から幼女2人が帰ってきた。

「さて、遅くなったの」「ただいまー」

 

「早速ですが白夜叉様、この方達の鑑定をお願いしたいのですが」

 

「げっ、よりにもよってギフト鑑定か。専門外どころか無関係もいい所なのじゃがどれ、」

白夜叉は前髪をかきあげ7人の顔を見つめる。…よく見るとまだ若干震えているのがわかる

 

「ふむふむ、…それぞれ素養があるのは分かるのだが……おんしら、どの程度自分のギフトを理解しておる?」

 

「秘密」

 

「以下同文」

 

「右に同じ」

 

「付喪神」

 

「神」

 

「えと、ぐぐれ、かす?」

 

「あ、私も逃げてる子にそれ言われたことある」

 

「うおおおおい!?いやまあ、仮にも対戦相手だったものにギフトを教えるのが怖いのは分かるが、それじゃ話が進まんだろうに」

 

 

 

「別に鑑定なんて要らねえよ。人に値札貼られるのは趣味じゃ無い」

 

 

 

ハッキリと拒絶するような声音の十六夜と、同意するように頷く2人。

 

困ったように頭を搔く白夜叉は、突如名案を思いついたとばかりにニヤリと笑った。

 

「ふむ。何にせよ"主催者"として、星霊の端くれとして、試練をクリアしたおんしらには"恩恵"を与えねばならん。ちょいと贅沢な代物だが、コミュニティ復興の前祝いとしては丁度良かろう」

 

白夜叉がパンパンと柏手を打つ。すると7人の眼前に光り輝く7枚のカードが現れる。カードにはそれぞれの名前と、体に宿るギフトを表すネームが記されていた。

 

 

 

 

 

コバルトブルーのカードに逆廻十六夜

ギフトネーム

正体不明(コードアンノウン)

 

 

ワインレッドのカードに久遠飛鳥

ギフトネーム

威光

 

 

パールエメラルドのカードに春日部耀

ギフトネーム

生命の目録(ノーフォーマー)

超コート

 

 

クリムゾンレッドのカードにステラ・スカーレット

ギフトネーム

不死身の姫君(ノーライフプリンセス)

境界を操る程度の能力

怪異を司る程度の能力

神製義眼(ゴットクリエイト アイ)

第3の目(サードアイ)

氷の造形魔法(アイスメイク)

斧乃木余接

妖刀 現崩し

妖刀 心渡り

 

 

ミントグリーンのカードに斧乃木余接

ギフトネーム

例外のほうが多い規則(アンリミテッドルールブック)

 

 

パールホワイトのカードにユキ

ギフトネーム

八尺様

 

 

ブラックのカードに花子

ギフトネーム

花子さん

 

 

 

それぞれの名前とギフトが記されたカードを受け取る。黒ウサギは驚いたような、興奮したような顔で四人のカードを覗き込んだ。

 

「ギフトカード!」

 

「お中元?」

 

「御年暮?」

 

「お年玉?」

 

「スペルカード?」

 

「ポイントカード?」

 

「えと、えと、」

 

「ユキちゃん、無理してボケなくていいんだよ」

 

 

「ち、違います!というか何で皆さんそんなに息が合ってるのです!?このギフトカードは顕現しているギフトを収納出来る超高価なカードですよ!耀さんの"生命の目録"だって収納可能で、それも好きな時に顕現出来るのですよ!」

 

「つまり素敵アイテムって事でおっけーか?」

 

「だから何で適当に聞き流すんですか!あーもうそうです、超素敵アイテムなんです!」

 

「てかステラ達も貰って良かったの?」

 

「あぁよいよい。久しぶりのけんか、楽しかったからの♪」

 

「ありがとー白夜叉ちゃーん♪」ムニュ

大人化して、今度は上着をはだけさせて生乳で白夜叉の顔を胸にうずめる

 

「っっ!?(な、生乳とな!?)」///

 

「お、おい八尺様、見えん」

 

「十六夜さんは見ちゃダメです」

 

「ステラちゃん、おっぱいすご…」

 

「なっっ、は、破廉恥な…」

 

「し、白夜叉様を相手にあんなこと…」

 

「黒うさちゃんもあーゆー風にすれば飛びかかられないんじゃない?」

 

「わ、私には無理です花子さん!!」




ユラさんの作品において過去最高文字数の約19000文字です。さすがに雑談コーナーは無理……


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第44話 #問題児 中編

白夜叉とのゲーム、及びギフトの鑑定を終えてステラ達は、"ノーネーム"の居住区画の門前に到着した。

 

「この中が我々のコミュニティでございます。しかし本拠の館は入口から更に歩かねばならないのでご容赦下さい。この近辺はまだ戦いの名残が残っておりますので・・・・・・」

 

「戦いの名残?噂の魔王って素敵なネーミングな奴との戦いか?」

 

「は、はい」

 

「丁度いいわ。箱庭最悪の天災が残した傷跡、見せてもらおうかしら」

 

先ほどの一件があって飛鳥は機嫌が悪かった。プライドの高い飛鳥にしてみれば虫のように見下されたという事実が気に食わないのだろう。

 

黒ウサギは躊躇いつつ門を開ける。

すると門の向こうから乾ききった風が吹き抜けた。

 

「これは…」「うっ…」「は、花子さん!?」

門の向こうの光景を見て皆驚愕し、花子さんは何かにあてられたのかふらつき、ユキに支えられる。

 

「おい黒うさぎ、魔王の襲来があったのは一体何百年前だ?」

 

「僅か三年前でございます」

 

「ハッ、そりゃ面白いな。いやマジで面白いぞ。この風化しきった街並みが三年前だと?」

 

そう、彼女ら"ノーネーム"のコミュニティは────まるで何百年という時間経過で滅んだように崩れ去っていたのだ。

 

「・・・・・・断言するぜ。どんな力がぶつかっても、こんな壊れ方は有り得ない。この木造の崩れ方なんて、膨大な時間をかけて自然崩壊したようにしか見えない」

 

「これは、土地、いや空間が死んでいる?」

ステラは右目を青く輝かせながら呟く

 

「おいお姫様、どういうことだ?あとその目は?」

 

「この目は『直死の魔眼』、死を見る目」

 

「で、何が見えたんだ?」

 

「普通の目と変わらない。…普段普通の場所で使えば全てのものに線と点があるのにこの街にはそれがない。花子ちゃんが倒れたのもそれが原因」

 

「どういうこと?」

 

「この街は地球で言うと北極、南極並に怪異にとって居ずらい場所なんだ。空間が死んでるから信仰等の被実体エネルギーが一切存在していないんだ。強力な怪異のステラやボク、ユキと違って『花子さん』は特別強いわけではない、むしろ弱い怪異だから存在が多少不安定になってるんだ」

 

「ど、どうすればいいんですか!?」

 

「なに、ちゃんと活動(食事)すればすぐに回復する」

「そ、その活動とは?」

 

「一緒に遊べばいい。そういう怪異だからね」

 

 

 

 

 

「ベランダのテーブルにティーセットがそのまま出ているわ。これじゃあまるで、生活していた人間がふっと消えたみたいじゃない」

 

「……生き物の気配も全くしない整備されなくなった人家なのに獣が寄ってこないなんて」

 

黒ウサギは廃墟から目を逸らし、朽ちた街路を進む。

 

「……魔王とのゲームはそれほどの未知の戦いだったのでございます。彼らがこの土地を取り上げなかったのは魔王としての力の誇示と、一種の見せしめでしょう。彼らは力を持つ人間が現れると遊び心でゲームを挑み、二度と逆らえないよう屈服させます。僅かに残った仲間達もみんな心を折られ、……コミュニティから、箱庭から去っていきました」

 

 

 

大掛かりなゲームの時に白夜叉みたいにゲーム盤を用意するのはこれが理由だ。

 

力のあるコミュニティと魔王が戦えば、その傷跡は醜く残る。今回の場合、魔王はあえてそれを楽しんだのだ。

黒ウサギは感情を殺した瞳で街路を進み、飛鳥と耀も複雑な表情で続く。しかし余接は普段通りの無表情、ユキは花子さんを抱き抱えながら心配そうな表情、十六夜は爛々と輝かせ、不敵に笑っていた。

そしてステラはいつもどうりの眠そうな表情。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

貯水池に水樹を植えて"ノーネーム"本拠の屋敷に着いた頃には既に夜になっていた。月明かりにぼんやりと浮かび上がる本拠はまるでホテルのような大きさである。

 

耀は本拠となる屋敷を見上げて感嘆した様に呟く。

「遠目で見てもかなり大きいけど・・・・・・近づくと一層大きいね。何処に泊まればいいの?」

 

「コミュニティの伝統では、ギフトゲームに参加出来る者には序列を与え、上位から最上階に泊まることになっております・・・・・・けど、今は好きなところを使っていただいて結構でございますよ」

 

移動も不便でしょうし、と黒ウサギはどこか複雑そうな表情で呟く。

 

「そう。あそこにある別館は使ってもいいの?」

飛鳥は屋敷の脇にある建物を指す。

 

「ああ、あれは子供達の館ですよ。本来は別の用途があるのですが、警備の問題でみんな此処に住んでいます。飛鳥さんが一二〇人の子供達と一緒で良ければ」

 

「遠慮するわ」

 

「ユキちゃんは行っちゃダメだよ?」

 

「そ、そんな…」

 

 

箱庭やコミュニティの質問はさておき、『今はともかくお風呂に入りたい』という強い要望の下、黒ウサギは湯殿の準備を始める。

 

長年使われていなかった大浴場を見た黒ウサギは顔を真っ青にし、

「一刻ほどお待ち下さい!直ぐに綺麗にしますから!」

と叫んで掃除を始めた。

 

 

 

黒うさぎが掃除をしている最中ステラの吸血鬼スキルでトランプを作り、皆で遊ぶことによって花子さんは完全復活するも連敗し、若干凹んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

「ゆ、湯殿の準備が出来ました!女性様方からどうぞ!」

 

「ありがと。先に入らせてもらうわよ、十六夜君」

 

「俺は二番風呂が好きな男だから特に問題はねえよ」

 

「ほらステラ、行くよ」

 

「うぅーお風呂やー」

 

「さっきは入ってたじゃないか」

 

「さっきのは寒かったからノーカン」

 

「ほら、行きますよ」

 

「ちょっユキちゃーん!!」ジタバタ

 

 

 

 

 

 

女性陣は大浴場で先に体を洗い流し、湯に浸かってようやく人心地ついたように寛いでいた。

大浴場の天井は箱庭の天幕と同じなのか、天井が透けて夜空に満点の星が見える。

黒ウサギは上を向き、長い一日を振り返るように両腕を上げて伸びをした。

 

 

 

「本当に長い一日でした。まさか新しい同士を呼ぶのがこんなに大変とは、想像もしておりませんでしたから」

 

「それは私達に対する当て付けかしら?」

 

「め、滅相も御座いません!」

 

バシャバシャとお湯に波を立てて否定する黒ウサギ。耀はその隣でふやけた様にウットリした顔で湯に浸かっている。

 

「このお湯・・・・・・森林の中の匂いがして、凄く落ち着く。三毛猫も入れば良いのに」

 

「そうですねー。水樹から溢れた水をそのまま使っていますから三毛猫さんも気に入ると思います。浄水ですからこのまま飲んでも問題ありませんし」

 

「うぅー…熱い…」

 

「……はっ!吸血鬼の弱点に流水というものがあったことを思い出しました!!ステラさんがお風呂を嫌がったのはそれが理由でしたか?でしたら…」

 

「いや、ステラは吸血鬼とか関係なく風呂嫌いなんだよ」

 

「そ、そうでしたか……あれ?でも確かに箱庭の外でも普通にしていましたよね?」

 

「ステラ…は『絶対にして完璧にして究極の吸血鬼』、弱点の無効化くらい…たやすぃ…」

 

「ちょっ大丈夫なの!?」

 

「お水、持ってこようか?」

 

「ありがと耀ちゃん…お気遣いなく…」

 

「ほんと、いつもどうやってお風呂に入ってたのよ」

 

「?…普段…お風呂に入んない…よ?」

 

「「「「女の子なんだから入りなさい!!」」」」

「ちなみにステラの姉妹全員揃って風呂嫌いだよ」

 

「吸血鬼って皆そうなんですか?」

 

「いえ、レティシアさまはそんなこと無かったと思いますが」

 

「誰?吸血鬼の人」

 

「あ、はい。…かつての、仲間です」

 

「へー……ごめ、ステラもうギブ、先上がるね」

 

 

 

 

数十分後、全裸で倒れるステラの姿が目撃された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、

一行はギフトゲームの舞台としてガルドが用意してきた、フォレス・ガロの居住区に来たのだが……

 

「この木なんの木気になる木…いや、マジでこの木何?」

舞台はジャングルのようだが生えている木が異常だった。何かが脈打ち、枝が腕にまとわりついてきた

 

「『鬼化』している。いや、でも…しかし…」

 

「きか?ねぇジンくん、鬼化って言うのは吸血鬼化ってこと?」

 

「へ?あぁはい。でも…(もしかしてレティシア様が…)」

 

「ねぇジンくん、ちょっと相談があるんだけどぉ…」

 

「花子さん?」

ジンに相談する花子さんは手に契約書類(ギアスロール)を持っていた。

 

 

『ギフトゲーム "ハンティング"

 

・プレイヤー一覧

 

久遠 飛鳥

春日部 耀

ジン・ラッセル

ステラ・スカーレット

斧乃木余接

ユキ

花子さん

 

・クリア条件

 

ホストの本拠内に潜むガルド=ガスパーの討伐

 

・クリア方法

ホストが指定した特定の武器でのみ討伐可能。指定武具以外は"契約(ギアス)"によりガルド=ガスパーを傷つけることは不可能。

 

 

・敗北条件

降参か、プレイヤーが上記の勝利条件を果たせなくなった場合。

 

・指定武具

ゲームテリトリーにて配置。

 

宣誓

上記を尊重し、誇りと御旗の下、"ノーネーム"はギフトゲームに参加します。

 

"フォレス・ガロ"印』

 

 

 

「これはやられたね」

 

「あら、どういうことかしら?」

 

「指定武具以外で傷つけるのは不可能というのがまずい。…まぁ、ステラなら契約(ギアス)ごと切ることも出来るだろうけど…」

 

「あ、ステラはサポート以外しないよ?」

 

「だろうね。花子さんとユキに殺らせる気なんだろう?」

 

「あ、私は今回花子さんに譲ることにしましたので」

 

「あら、私達はお役御免ということかしら?」

 

「私もやりたい」

 

「えと、ごめんね。でも…」

 

「遊び相手はステラがしてあげるから今回遠慮してくれない?」

 

「あら、庇うわね。なにか理由があるのかしら?」

 

「花子ちゃんとユキちゃんはステラが呼び出した子だから出来るだけ、ほんとに出来るだけだけど好き勝手させてあげたいんだ」

 

「…………はぁ、分かったわよ。今回は譲ってあげる。けど、貸一だからね」

 

「遊び相手はいい。今度お菓子作って」

 

「いいよ!黒うさぎ達も食べる?」

 

「お、いいのか?」

「いいんですか?」

 

「代わりに、お風呂入らなくても…いい?」

 

「「「「それとこれとは話が別!!」」」」

 

「ヤハハッ、お姫様、ちょっと臭うぞ」

 

「んなわけないじゃん。吸血鬼は汚れ知らずだよ」

 

「そりゃそーだ。ヤハハハハッ!」

 

 

 

 

 

ゲーム開始から数分、一行は屋敷を発見する。

「あそこ。虎も中途半端に吸血鬼化してるみたい。理性もないから楽勝だね」

 

「で、では行きましょう!」

 

「あ、私一人で大丈夫だよ?」

 

「あなた、戦えるの?」

 

「…心配」

 

「や、やっぱりダメです!ガルドは悪人ですが弱い訳ではありません!それに僕達は同志なんですから「悪いけど…」へっ?」

 

「悪いけど、今回戦うのは『ノーネーム』の同志の花子じゃなくて『花子さん』の主人公としてだから。同じ子供を獲物とする怪異のユキちゃんなら全然いいけど、『ノーネーム』は関係ない」

 

「……分かりました。納得は出来ませんけど」

 

「じゃ、行ってくるね!」

そう言って花子さんは手を振りながら館へ駆けていく。

 

「いってらー」

 

 

 

 

 

 

 

花子さんが居なくなって一行は木陰で座って雑談していた。

 

「ねぇ、ステラさん、『花子さん』ってどういう怪異なのかしら?」

 

「あ、僕も知りたいです!図書室のどの本にも記述がなかったので」

 

「えぇー、おねーちゃ「たまには自分でしてよ」えっ…、おねーちゃんが反抗期だぁ~」

 

「普通逆じゃないかしら」

「うん」

 

「じゃあ、こほん、

『花子さん』、出現場所は学校の屋上や音楽室などのトイレ以外の場所」

 

「なんでトイレ以外なのかしら?」

 

「だってトイレには『トイレの花子さん』がいるでしょ?他にも『三丁目の花子さん』、『三番目の花子さん』とか男性バージョンの『トイレの太郎くん』とかがいるよ」

 

「そ、そう。沢山いるのね」

 

「ちなみに足が早いババア系の怪異は(ユラさんが)知る限りで24種類いるよ」

 

「そ、そんなに必要ですかね?」

 

「それくらい日本人には恐怖だったの。足が早いババアが」

 

「…話を戻してくれるかしら?」

 

「ん、

花子さんは自分を目撃した人間に『寂しいの、一緒に遊んで?』て声をかけてね、それを拒否されると顔が化け物みたいになって首を絞めてくるの」

 

「お、恐ろしいですね。……もしかして花子さんって…」

 

「ん、結構な人を殺してるよ?」

 

「な、なぜそんな人と仲良く出来るんですか!?」

 

「だってそういう怪異だし。それに人を殺してはいけないってのは主に人間の考え方だから。箱庭(ここ)は違うみたいだけど」

 

 

 

「ただいまー!!」

多少空気が重くなったところに花子さんが帰ってきた。

 

「おかえりー」

 

「なんのお話してたの?」

 

「花子ちゃんの怪異譚の話。あ、どうやって殺したの?」

 

「え?いつもと一緒だよ?遊んでくれなかったから首をキュって」

 

「それは有り得ません!」

花子さんの発言にジンが声を荒らげる。

 

「いいえ、事実ですよ。ジン坊ちゃん。花子さんの説明通りの方法でガルド討伐に()成功しました」

 

「は、?おい黒うさぎ、ゲームはどうなった?」

 

「…ギアスロールは消滅しました。勝利でも敗北でもキャンセルでもなく、消滅です」

 

「多分垢BANみたいなもんでしょ。本来出来ないルール違反をある意味正当法で、運営が想定していない方法でしてしまったから完全なゲームの無効化。

優しいんだね、この世界」

 

「「はい?」」

ステラの言葉に黒うさぎとジンが首を傾ける

 

「それくらいはボクが説明するよ。

元の世界、というかボクの出身世界の場合は所謂ルール違反をした怪異は『暗闇』によって消滅する」

 

「もしかして私、とんでもないことしちゃった?」

 

「とても素晴らしくなまらとんでもないことです!!白夜叉様でもこんなこと出来ませんよ!?」

 

「えっ、マジで!?」

 

「凄いです!花子さん!」

 

「ヤハハハッ!こりゃ、俺らの約束も消滅か?」

 

「……」

 

「なんのことかしら?」

 

「男と男の約束ってやつだ」

 

「薔薇?」

 

「…春日部、いっぺん埋まるか?」

 

「ひっ、ステラちゃん、助けて」

 

「十六夜、いっぺん死ぬ?」

 

「や、やめろ!なんだその物騒な刀は!!」

十六夜が怖気付くのも仕方ない。ステラが突きつけてるのは『妖刀 現崩し』だ。

 

「あ、飛鳥ちゃんも一緒にくらっとく?」

 

「い、いえ、遠慮しておくわ」

 

「そう?」

 

「おやめ下さいおバカ様!!」ペシンッ

 

「ウニャッ!?…そのハリセン、どっから出したの?」

 

「さぁ帰りますよ。今日はなんか疲れました…」

 

「あっ無視するにゃー!!」

 

「ほら、帰りますよ」

 

「ユキちゃん離せー!!」

 

「ポポポポポ」

 

「「「「「笑い方怖!?」」」」」

 

 

 

 

 

 

「あ、ユキちゃん、ちょっと寄り道したいんだけど…」

 

「え?そうなんですか?」

 

「ならボクが一緒にいくよ。みんなは先に戻ってて」

 

「おねーちゃんも先に行ってて大丈夫だよ?」

 

「レミリアからステラを1人にするなと言われてるから」

 

「あ、そうなの?」

 

「うん」

 

「では黒うさぎ達は先に帰っていますが夕飯までには帰ってきてくださいね」

 

「はーい」

 

「うん。任せて」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数十分後

「ただいま~」「なんとか間に合ったみたいだね」

 

ステラ達が本拠に戻ると談話室で黒うさぎと十六夜がソファーで話していた。

 

「おう」

「おかえりなさ…い…、レ、レティシア様!?」

 

入ってきたステラ達の方に黒うさぎが顔を向けるとそこには大量のお菓子を抱えた余接と大人モードで赤いレザージャケットに黒い拘束具、プラチナブロンドの少女を肩車しているステラがいた。

 

「み、見るな黒うさぎぃ…」

 

「なんだ、誘拐か?」

 

「なんて人聞き…鬼聞きの悪い…。先にストーカーしてたのはこの子の方だよ!」

 

「いやちょ、ちが」

 

「ところで、2人はなんの話しをしてたんだい?」

 

 

 

 

 

 

「元・魔王様の仲間が賞品として出るっていうあのゲームの―――

 

 

~カクカクシカジカ~

 

 

「ゲームが延期?」

 

「はい・・・・・・申請に行った先で知りました。このまま中止の可能性もあるそうです」

 

黒ウサギは耳を萎れさせて悔しそうに顔を歪めて落ち込んでいる。十六夜は肩透かしを食らったかのようにソファーに寝そべった。

 

「なんてつまらない事をしてくれるんだ。白夜叉に言ってどうにかならないのか?」

 

「どうにもならないでしょう。どうやら巨額の買い手が付いてしまったようですから」

 

「その元魔王ちゃんってどんな人なの?」

 

「そうですね……一言で言えば、スーパープラチナブロンドの超美人さんでって、レティシア様です!!なんでこんな所にいらっしゃるのですか!?」

 

「いまそんなこと言わないでくれ恥ずかしい。それと様はよせ。今は他人に所有される身、"箱庭の貴族"ともあろう者が物に敬意を払っていては笑われるぞ」

 

「じゃなくて!…なぜここにいらっしゃるのですか?」

 

「ジンに見つからずに黒うさぎに会いたくてな。…まぁ、彼女等に見つかったわけだが…。いい加減降ろしてくれないか?」

 

「いーよー」

と言って降ろされて次は膝に乗せられる。

 

「…降ろしてくれと言ったのだが?」

 

「高いとこが怖かったんじゃないの?」

 

「あ、確かにステラさんの大人状態はかなり背が高いですよね」

 

「でもちっちゃい方が可愛くなぁい?」

 

「なら何故そうならないんだ…」

 

「こっちの方が可愛がるにはちょうどいいんだもーん」

ギュー

 

「そうか、もういい…」

 

「あのー、レティシア様?なにかご用件があったのではないのですか?」

 

「用件というほどのものじゃない。新生ノーネームがどの程度の力を持っているのか、それを見に来たんだ」

 

「…はぁ、」

 

「実は黒ウサギ達が"ノーネーム"としてコミュニティの再建を掲げたと聞いた時、なんと愚かな真似を……と憤っていた。それがどれだけ茨の道かお前が分かっていないとは思えなかったからな」

 

「…まぁ、確かに」

 

「コミュニティを解散する様に説得する為にようやくお前達と接触する機会を得た時、看過できぬ話を耳にした。……神格級ギフトの保持者が、黒ウサギ達の同士としてコミュニティに参加したとな。

そこで私は一つ試して見たくなった。その新人がコミュニティを救えるだけの力を秘めているのかどうかを」

 

「結果はどうだんたんだい?」

 

「生憎、ガルド程度では当て馬にすらならなかったよ。というかなんだ!?あのゲーム結果!!契約を無視して殺すとかどういうことだ!?

……スマン、取り乱した。

こうして足を運んだはいいがさて、私はお前達になんと言葉を掛けたらいいのか」

 

「違うね。あんたは声を掛けたくて古巣に足を運んだんじゃない。古巣の仲間が今後、自立した組織としてやって行ける姿を見て、安心したかっただけだろ?」

 

「……ああ。そうかもしれないな」

 

 

「その不安、払う方法が一つだけあるぜ」

 

 

 

「何?」

 

 

 

「あんたは"ノーネーム"が魔王相手に戦えるのか不安で仕方がない。ならその身で、その力で試せばいい。────どうだい、元・魔王様?」

スッと立ち上がる十六夜の意図を理解したレティシアは一瞬唖然としたが、すぐに哄笑に変わった。

 

「ふふ・・・・・・なるほど。それは思いつかなんだ。実にわかりやすい。下手な策を弄さず、初めからそうしていれば良かったなあ」

 

「ちょ、ちょっと御二人様?」

 

「ゲームのルールはどうする?」

 

「どうせ力試しだ。手間暇かける必要も無い。双方が共に一撃ずつ撃ち合い、そして受け合う」

 

笑を交わして二人は窓から同時に中庭へ飛び出した。続いてステラ達と黒ウサギも外に出る。

 

窓から十間ほど離れた中庭で向かい合う二人は、天と地に位置していた。

 

「へえ?箱庭の吸血鬼は羽が生えてるのか?」

 

「ああ。……制空権を支配されるのは不満か?」

 

「いいや。ルールにそんなの無かったしな」

 

 

飄々と肩を竦める十六夜。立ち位置からすれば十六夜に不利な戦いだが、十六夜は別段それを気にした様子は無く構える。レティシアはまずその姿勢を評価した。

 

 

 

なるほど。気構えは十分。後は実力が伴うか否か……!

 

 

 

「レティシアちゃん頑張れ〜」

気の抜けるようなステラの声援が響いた。

 

「オイ、そこは俺を応援する所だろ」

 

「?…だって十六夜、可愛くないじゃん」

 

 

 

「……ああ」

 

「……もう良いか?」

 

「ああ、いいぜ」

 

レティシアは黒い翼を広げ、己のギフトカードを取り出した。

 

ギフトカードが輝き、ギフトが顕現する。光の粒子が集まって外殻を作り、突然爆ぜる様に長柄の武具が現れる。

 

「互いにランスを一撃投擲する。受け手は止められなければ敗北。悪いが先手は譲って貰うぞ」

 

「好きにしな」

 

レティシアは投擲用に作られたランスを掲げる。

 

 

 

「ふっ────!」

体を撓らせた反動で打ち出すと、その衝撃で空中に視認出来るほどの波紋が広がった。

 

「ハァア!!!」

怒号と共に発射された槍は空気との摩擦で瞬く間に熱を帯び、十六夜に向かって落下していく。

 

流星の如く空気を揺らして落ちる槍の先端を前に十六夜は牙を剥いて笑い、

「カッ────しゃらくせえ!」

 

 

殴りつけた。

 

「まずっ、おねーちゃん!!」

 

「うん、分かってる」

 

 

 

「「────は・・・・・・!??」」

素っ頓狂な声を上げるレティシアと黒ウサギ。しかし此れは比喩ではない。鋭利に研ぎ澄まされ、大気の壁を易々と突破する速度で投げられた槍は、鋭い先端も巧緻に装飾の施された柄も、たった一撃で只の鉄塊と化し、さながら散弾銃の様に無数の凶器となってレティシアに襲いかかった。

 

 

こ、これはまずい・・・・・・!

 

 

なんと馬鹿馬鹿しい威力。受けることは出来ない。ならば避けなければ。しかし思考に体が追いつけない。只の散弾銃如きであれば鬼種の純血である彼女ならば易々と避けられただろう。しかし第三宇宙速度に匹敵する馬鹿馬鹿しい速度で迫る凶弾を退けきる事など、今の彼女には不可能だった。

 

 

「――例外のほうが多い規則」

 

レティシアに襲いかかる凶弾を余接の巨大化した人差し指で弾き返される。

 

「表情を見る限り、ステラほどの不死身性はないみたいだったからね。助けさせてもらったよ」

 

「あ…あぁ…」

 

「レティシア様!!」

余接に助けられるも呆然とするレティシアのもとへ黒うさぎが駆け寄る。

 

「な、何をする!」

 

レティシアが講義の声を上げる。だが、それは決闘を邪魔された事に対してでは無い。

黒ウサギの手に握られた、レティシアから掠め取ったギフトカードに対する講義だった。

黒ウサギは講義に耳を貸さず、レティシアのギフトカードを見つめ震える声で向き直る。

 

「ギフトネーム・"純潔の吸血姫"……やっぱり、ギフトネームが変わってる。鬼種は残っているものの、神格が残っていない!」

 

「っ……!」

 

 

 

サッと目を背けるレティシア。近付いて来た十六夜が白けたような呆れた表情で肩を竦ませる。

 

「なんだよ。もしかして元・魔王様のギフトって吸血鬼のギフトしか残ってねえの?」

 

「……はい。武具は多少残してありますが、自身に宿る恩恵は」

 

 

十六夜は隠すこと無く盛大に舌打ちした。そんな弱りきった状態で相手をされたのが不満だったのだろう。

 

「ハッ。どうりで歯ごたえが無いわけだ。他人に所有されるとギフトまで奪われるのかよ」

 

「いえ……魔王がコミュニティから奪ったのは人材であってギフトではありません。武具等の顕現しているギフトと違い"恩恵"とは様々な神仏や精霊から受けた奇跡、云わば魂の一部。隷属させた相手から合意なしに奪うことは出来ません」

 

 

それはつまり、レティシアが自らギフトを差し出したという事だ。3人の視線をうけて苦虫を噛み潰した様な顔をするレティシア。黒ウサギも苦い顔で問う。

 

 

「レティシア様は鬼種の純血と神格の両方を備えていた為に"魔王"を自称する程の実力を持っていたはず。今の貴女の力はかつての十分の一も満たしません。どうしてこんな事に……!」

 

「……それは」

 

 言葉を口にしようとして呑み込む。そんな仕草を幾度か繰り返す。しかし打ち明けるには至らず口を閉ざして俯いてしまった。そんなレティシアを眺めながらステラが提案した。

「ねぇ、取り敢えず中に入らない?レティシアちゃんが言いたくないなら言わなくてもいいしさ。」

 

「……そう、ですね」

 

黒ウサギとレティシアは沈鬱そうに頷くのだった。

 

 

 

 

 

中庭から屋敷の中に戻ろうとするステラたち五人。ことが起きたのはその時だった。遠方から褐色の光が五人を差し込み、レティシアはハッとして叫ぶ。

「あの光……ゴーゴンの威光!?まずい、見つかった!」

 

 

焦燥の混じった声と共に、レティシアは光から庇うように四人の前に出る。

 

「『鏡面結界』!!」

光がどうやら当たるとマズイことを察したステラは光を反射する結界をレティシアのさらに前に出て貼る。しかし、四人の方を向いて結界を貼ったのでステラだけは光が当たってしまう

 

光の正体を知る黒ウサギは悲痛の叫びを上げて遠方を睨んだ。

 

「ゴーゴンの首を掲げた旗印!?…だ、駄目です!避けてくださいステラさん!!」

 

黒ウサギの声も虚しく、褐色の光を全身に受けたステラは全身が石化してしまう。

 

ステラに助けられた三人は複雑な表情をし、余接は無表情だがどこかあわあわしている。

 

――はっ、にゃはは、にゃはははは、にゃははははははは、にゃぁっははははははははは!!!」

 

石化したはずのステラの笑い声がどこからか聞こえてくる。

四人が石化したステラに目を向けるとその隣に小さな結晶のようなものが現れる。

レティシアがその結晶に手を伸ばすと砕け散り、辺りに人間一人分程の血液がぶちまけられる。

「「「「は?」」」」

 

 

 

 

「にゃっははは~。石にされるなんて死に方は生まれて初めてだよ」

血液がレティシアの隣、結晶が現れた場所に血液が集まり、第3の目と右目が無い状態の大人モードのステラが出来上がる。

 

「ぶ、無事なのか?」

 

「なんともないよっっと!!」

ステラの石像をステラは持ち上げ、光が放たれたであろう方向へ投げ飛ばす。

 

しかし、どうやらもう逃げたようで悲鳴一つ聞こえなかった。

 

 

「こ、ご無事ですか!?」

いつの間にか結界が消滅したようでステラの元に黒うさぎが駆け寄る。

 

「ん、なんともない。とりあえず右目を何とかしなきゃ」

そう言って顔の右目の部分を撫でる。

 

「確か強力なギフトでしたよね?作れるのですか?」

 

「ん。」

 

「く、黒うさぎで良ければ力をお貸しします!!なんでも言ってください!」

 

「私も協力しよう。この件は私にも責任がある」

 

「……ドーナツ」

 

「「は?」」

 

「ドーナツ作って!気分的にお腹空いた!」

 

「「は、はい!!」」

ステラにドーナツを要求されて黒うさぎとレティシアは本拠の厨房に向かう。

 

 

 

「ステラ、本当に大丈夫かい?」

黒うさぎとレティシアがさり、十六夜もいつの間にかいなくなり、余接がステラの元に駆け寄る。

 

「だから大丈夫だって。シスコンって可愛さと心配性がデフォ装備だっけ?」

 

「それは自分のことを言ってるの?自意識過剰なの?」

 

「まぁ否定はしないけどね」

 

「そこは否定しろよ」

 

「そだね。大人モードの外見は可愛さよりも美しさ重視だもんね」

 

「…そこじゃねーよ」

 

「さ、ドーナツ食べいこー」

 

「ボクはいまポンデリングが食べたいな」

 

「い~ね~」

 

 

 

 

 

 

 

本拠の食堂に先程襲われた5人が集まっていた。

「ドーナツが揚がったぞ」「出来ました~」

ステラ、余接、十六夜が席に着いているとレティシアと黒うさぎが沢山のドーナツをさらに乗せて運んできた。

 

「ありがとー」ハムハム

 

「うん、美味しいよ。」ハムハム

 

「おぉ、悪くない」

 

どうやらドーナツは好評だったようだ。

 

 

ドーナツを食べ終えて、

「これから、どうするんですか?レティシア様のこととステラさんの右目」

 

「ステラの目はこう、吸血鬼スキルでひょいひょいーと」

と言って右手人差し指を宙で回すように降ると白い球体が出来上がり、右目があるべき場所にねじ込む。

 

「とりあえず第3の目はいいかな。めんどくさいし」

 

「レ、レティシア様、吸血鬼ってあんなこと出来ましたっけ?」

 

「い、いや、私は聞いたことがないのだが…」

 

「どうやら世界の違いで種族にも違いがあるみたいだね。ボクの世界の吸血鬼は『怪異の王』なんて呼ばれていた。黒うさぎ達は恐らく聞き覚えのないでしょ?」

 

「た、確かにありません」

 

 

 

「で、これからどうするんだ?」

会話がそれ始めたところで十六夜が軌道修正する。

 

「そ、それは…」

 

「なに、私が戻れば「だめ」もんだ…なに?」

 

「レティシアちゃんを返したくなかったから助けたのにそれじゃステラの死に損じゃん。それに、レティシアちゃんの飼い主を殺せばいんでしょ?楽勝じゃん。

そういえばアイツらのコミュニティ、なんて名前なの?」

 

「ペルセウスです」

 

「ふーん。じゃあ、行こっか」

と言ってステラは席を立つ

 

「おい待て」

そこを十六夜が止める

 

「何をする気なんだ?」

 

「何って、英雄狩り?」

 

「まて、いまサウザントアイズと揉めるのは困るんだ」

 

「……?どういうこと?

まぁいいや、とりあえずサウザントアイズに行ってくるよ。おねーちゃんとレティシアちゃんも一緒に来てね」

 

「…私もか?」

 

「ステラが居ないうちに飼い主のところに戻られたら困るし何よりステラの隣ほど安全な場所もないからね」

 

「……わかった」

 

「黒うさぎはお留守番ね」

 

「な、なんでですか!?」

 

「だって黒うさぎ、レティシアちゃんの代わりに俺のものになれって言われたら言われた通りにしちゃうでしょ?」

 

「そ、そんなこと!」

 

「ヤハハハハッ!黒うさぎは俺が可愛がってるからさっさと行ってこい!」

 

「どういうことですか!?えっちぃのはダメですよ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────"サウザンドアイズ"二一〇五三八〇外門支店。中庭を抜けた所に位置する離れの家屋にてステラ達一行は白夜叉及び"ペルセウス"リーダーのルイオスと対峙していた。

 

「うわお、超美人じゃん!ねー君、うちのコミュニティにこいよ。三食首輪付きで毎晩可愛がるぜ」

 

ルイオスは地の性格を隠す素振りもなく、ステラの全身を舐め回すように視姦してはしゃぐ。ついでとばかりに余接も視姦された。尚、レティシアはステラが『透明人間』を憑依させているのでステラ以外には認識出来ないでいる。

 

「ねぇ白夜叉ちゃん、レティシアちゃん貰うけど文句ないよね」

 

「いやだ」

白夜叉へ向けられた言葉にルイオスが答える

 

「ちょ、ちょっとまて!いきなり何を言っておる!?レティシアはいまおんしの元にいるのか!?」

 

「じゃ、そういう事だから」

 

「「話を聞け!!」」

 

「…なに?」

 

「僕はいやだと言った。聞こえなかったのかな?」

 

「聞かれてるとでも思ったの?ステラは白夜叉ちゃんに聞いたの」

 

「へぇ、ステラちゃんって言うんだ。君、吸血鬼共々ウチに来なよ。ちゃんと毎晩可愛がるぜ」

 

「ごめんなさいステラ彼女いるんで」

 

「何ぃ!?」

ステラの発言に白夜叉が食いつく。

 

「なんで白夜叉ちゃんが反応すんのさ。ほら、こっちおいで」

と言うと白夜叉はステラの膝の上に収まる。

「ムフー」

どこか満足気である。

 

「ノーネームの分際で…

きみ、『ペルセウス』と敵対するという事は『サウザントアイズ』と敵対することだと分かってるのかな?」

 

「そっちこそ、ステラを怒らせるということがこの世界の崩壊の時だと分からないのかな?」

 

「分からないなぁ。どうやら君も吸血鬼のようだけど、そこまで強い風には見えない」

 

「ぉ、ぉぃ」

 

「吸血鬼を舐めるなよ?吸血鬼は怪異の王、キングなんだぜ。たかが魔王ごときがかなうわけがなかろうに」

 

「…ステラ、口調くずれてるよ」

 

「吸血鬼ごときが王?冗談言うなよ。それとも僕に抱かれたいのかい?そのためのアピールかい?」

そう言ってステラの胸に手を伸ばすと…

 

「ん、」

膝に乗せている白夜叉を脇に手を入れて持ち上げて盾にする。

 

「ふっ、ふっ、ふっ、……」

何度もステラに触れようとするも手の行く先には白夜叉の顔がある…

 

「…いい加減にせい!!乳繰り会うなら他所にいけ!!」

白夜叉もさすがに怒る。当然である。

 

「というわけでステラちゃん、行こっか」

 

「は?何言ってんの?エロ同人の竿役みたいな顔しやがって。お前みたいな下衆に抱かれるくらいなら白夜叉ちゃんに逆レされた方がまし。むしろドンと来い」

 

「お、おいぃ…///」

 

「…なんだよなんだよなんなんだよ!!!お前は何しにきたんだよ!!」

 

「だからレティシアちゃん貰ってくねっていう報告」

 

「ふざけるな!!あれにはもう買い手がついている!!それをノーネームなんかにやれるわけないだろう!!そんなことも分からないのか!!」

 

「知ったこっちゃないねぇ!!欲しいから奪い取る。助けたいから助ける。それになんの問題がある!」

 

「問題しかねーだろーが!!欲しいものはゲームで奪うのがこの世界のルールだ!!」

 

「へぇ、そう。だから何?」

 

「だ、だから!!だから…」

 

「ルールは守る人を守るためのもの。ルールを守って傷つくなら、ルールを破るくらい全然許すよ」

 

「(もう…いい…から)」

レティシアは自分のために怒り、怒鳴るステラに後ろから抱きしめる。

 

「はぁ、今日のところは帰るよ。またね、白夜叉ちゃん」

白夜叉を膝から降ろし、床にスキマを3つ開いて消える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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第45話 #問題児 後編

サウザントアイズから帰ってきたステラ達だったが…

 

「で、どうして私達に何も教えずに行くのかしら?」

 

「ドーナツ…ずるい…」

 

置いていかれた飛鳥と耀が怒らない訳がなかった

 

それに対して

「ぁ……その……」ガクブル

怒る2人に怯えるレティシアと…

 

「うん、分かったよ。一切悪いとは思っていないけど、心の上っ面からごめんなさい」

反省の色を見せない余接に…

 

ジュー

「……」

何も言わずにドーナツの山を築き上げるステラだった…

 

 

 

「ドーナツ、食べていい?」

 

「……ん」コクッ

 

「ステラさん!あなたにも言っているのよ!」

 

「……ん」

 

「ちょっと、聞いてるの!?」

 

「……ん」

 

「…あの、大丈夫?その…言いすぎたかしら」

 

「……ん」

 

「あーもー!!一体どうしたのよ!!」

 

「ステラは前回盛大にキャラ崩壊ならぬキャラ暴露したからね。控えめに言ってめっちゃ泣きそうなんだよ。だから今はあんまり怒らないであげてほしい。…マジで泣くから」

様子がおかしいステラをどうしたらいいか分からない飛鳥に余接がステラの現状を教える。

 

「ぜ、前回?一体なんのことよ?」

 

「気にしなくていい」

 

 

落ち込みながらドーナツを揚げるステラを耀が励まし…

「ステラちゃん、ドーナツ美味しいよ」

 

「…ありがと。レティシアちゃんも食べて」

ステラがレティシアにドーナツを進めているところを見て…

 

「…うん」

 

 

十六夜が疑問を持つ

「なぁ黒うさぎ、あの元魔王様、性格まで子供っぽくなってねぇか?」

 

「ですよね。…サウザントアイズで何かあったのでしょうか」

 

 

 

 

ガチャァ

 

カオスな空間になった所にさらなる乱入者が現れる。

 

「ただ今戻りました」

「ただいま!!あ、ドーナツ!いただきまーす!!」

 

肌をツヤツヤさせた花子さんとユキがどこからか帰ってきた。

 

 

 

「…あ、花子ちゃんおかえり」

 

「ただいま!…ステラちゃん、なんか嫌な事あったの?」

 

「ん、ちょっとね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

数十分後、ある程度みんな落ち着いたところでステラから報告を聞く。

 

「―――というわけ。なんか聞きたいことある?」

 

ステラが聞くと黒うさぎが挙手する。

 

「あの、ゲームはどうなったんですか?」

 

「「「あっ、」」」

 

「…忘れてたんですね」

 

「だって、こんにちわ死ねするつもりだったし…」

 

「だって、ずっとステラが喋っててボクはほとんど喋れなかったし」

 

「だって…だってぇ…」

 

「だってもヘチマもありません!!」

 

「「「ひぃっ」」」

黒うさぎに怒鳴られ涙目になるロリ3人…

 

「黒うさぎ、あなた…」

 

「あ、いや、ちが、」

 

「黒うさぎ…泣かせちゃ、ダメ」

 

「おい黒うさぎ、さすがに子供を泣かすのは…」

 

「く、黒うさぎだって泣きますよ!?いいんですか!?さぁ泣きます!!」

 

「やめろ。話が進まない」

 

「うぅ…。みなさん酷いですぅ…」

 

「は、話を戻しましょう?黒うさぎさんも泣き止んでください」(´・・) / (..`)

またカオスになる前にユキがその場の雰囲気のリセットを試みる。

 

 

 

 

「さぁ話を戻しましょう。で、ペルセウスのゲームをどうするつもりなのかしら?」

リセットされた場を飛鳥が仕切る。

 

「…やっぱりどうにかして挑んだ方がいいと思う」

という耀の案

 

「ボクは別にどうでもいいかな。大して興味もないし」

 

「私達も別にどうでもいいです。レティシアさん、仲良くしてくださいね」

 

「……」コクッ

 

「ステラももうどうでもいいよ。レティシアちゃんはとりあえずこの場にはいる訳だし」

 

割とどうでもよくなった怪異組であった…

 

 

「でも、ステラさんのしたことは立派な窃盗ですよ?」

 

「黒うさぎ何言ってんの?ステラは結構な人殺しだし死んだ無罪の人を地獄に落としたりしてるんだよ?今更でしょ」

 

「そ、そうかもしれませんが…」

 

「…本人達がいいなら、いいと思う」

 

「まぁ春日部の言う通りだな。でも奴らは元魔王様を取り戻そうとするんじゃないのか?」

 

「じゃあとりま、レティシアちゃんの買い手を殺そうか」スキマオープン「えいっ」

 

ステラは目の前にスキマを開き、黒い大太刀、『妖刀 現崩し』を突き刺す。

 

「な、何をしたんですか?」

 

「ちょっと怪しい人の家とコミュニティをその土地ごと崩壊させたの。今は夜だから、まぁ死んだでしょ。」

 

「や、やりすぎではありませんか?」

 

「…ステラはね、強盗や殺人、窃盗をする人はステラとステラの家族に害にならない限りは嫌いじゃないけど、強姦や、人身売買、監禁に関わった人は何がなんでも殺したいの」

 

「…過去になんかあったの?…言いたくなかったら、…別にいいけど」

 

「優しいんだね、耀ちゃん。別に無いよ、少なくとも覚えてる限りはね。

何かあるとしたら、…前世で何かあったんだろうね」

 

「…そう」

 

「まるで前世というものがあるような言い草ね」

 

「あるよ?ステラの前世は人間なんだ~」

 

「そ、そう。……じゃなくて!また話がそれてるじゃない!結局ゲームはどうするのよ?」

 

「別にやらなくてもいいんじゃないの?」

 

「あら、ステラさん、理由はあるのかしら?」

 

「白夜叉ちゃんのとこでしっかりとケンカを売って売られてきたからね、これならバックれて奴らをイラつかせた方が面白くない?」

 

「……確かにそれも有りね」

 

「飛鳥さん!?」

 

「…いいと思う」

 

「耀さんまで!!…い、十六夜さんは」

 

「話を聞いた限りでも大して強くなさそうだからな、どーでもいい」

 

「そんな~」

 

「じゃあ黒うさぎ1人で挑む?」

 

「ステラさんなんて恐ろしいことを言うんですか!!えぇやめましょう!無駄な戦いは避けるべきですえぇ!!」

 

「…チョロうさぎ」

 

♪――♪――♪――

話がまとまってきた所でどこからか音楽が聞こえる

 

「んあっ、ステラのけーたいだ」

 

「もしかしてもう時間かい?」

 

「ん、そーみたい。…というわけで黒うさぎ、ステラ達一旦帰るから」

 

「へっ!?もうですか?確か1週間と…」

 

「向こうでの1週間ね。じゃ、そういう事だから」

スキマオープン

 

「ステラちゃん、また戻ってくるの?」

 

「ん、また暇になったら来るよ」

 

「………」ギュッ

既に余接とユキ、花子さんはスキマを通って元いた世界に帰り、ステラも帰ろうとするとレティシアが前に回り込んで抱きつく。

 

「…もう、行っちゃう…のか?」

 

「ん、…また来るよ」

 

「……や」

 

「へ?」

 

「ステラは行っちゃ…やだ…」

 

「んぇ~………あ、じゃあレティシアちゃんも来る?」

 

「…いいのか?」

 

「ちょっレティシモゴモゴ」

止めようとする黒うさぎの口を耀がふさぐ。

 

「いーよー。むしろだいかんげー」

 

「ありがと。……お母様」

 

「ファッ!?ステラまだそんな歳じゃないよ!?」

 

「…つっこむところはそこなのかしら」

 

「ヤハハッ!いいんじゃねーの?」

 

 

 

「まぁいいや、またね~」)ノシ

 

「…またな、黒うさぎに、皆も」

 

二人とも一言告げてスキマに消えていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ステラ達が戻ってくるとそこはいつもの旧校舎で山は血の匂いが漂っていた。

 

「どうやらドッペルゲンガーはもう居ないみたいだね…その子、連れてきたの?」

 

「ん。あ、ユキちゃんと花子ちゃんは戻っていいよ」

 

「はーい!また呼んでね!」

「今度は可愛らしい殿方をよろしくです♪」

と言って2人は虚空に消えていく。

 

 

 

「じゃ、まずは掃除かな。この山綺麗にしないと」

 

「でもどうやるんだよ。山を雑巾がけなんてステラに命令されてもいやだよ」

 

「ステラはそんな鬼じゃないよ。これはほら、結界でうまいことやるよ。

上手くいくかな?『浄化結界』!!」

 

 

山が一瞬光に包まれると汚れが消え、死んだヴァンパイアハンターや兵の悪霊?が成仏していく

 

「さすが…お母様だ」

 

「お母様?…ステラ、夫は誰だい?」

 

「え?……かんちゃんかな」

 

「ならいいけれど」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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第46話 暗殺教室 最終回!!

「さて、山の掃除は終わったし後は殺せんせを連れて来て明日に備えるだけだね」

 

「…殺せんせ?…それは名前か?」

 

「そだよー。じゃ、行こっか」

スキマオープン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スキマを抜けるとそこには白い本棚に白い本、その他白で統一された家具に白い空間、そして黄色いタコと高校生位の少女がいた。

 

「ニュヤ?……ス、スカーレット先生!?それに斧乃木先生。こ、これは違…」

 

「殺せんせ、誘拐?」

 

「違いますって!少し前にいきなり現れたんです!」

 

「だろうね~。ゴメン、殺せんせ向こうに送るより先に仕事終わらせちゃうね」

 

「それは構いませんが、いいのですか?見てても。それとそちらの方は?」

 

「私はレティシア・ドラクレア、吸血鬼だ」

 

「…スカーレット先生の親戚の方ですか?」

 

「まぁそんなと「お母様だ」ちょっ」

 

「スカーレット先生のお母様ということですか?」

 

「いや、私が娘だ」

 

「ニュヤ!?スカーレット先生!あなたまだ2歳でしょう!!もう御結婚なさったんですか!?」

 

「あ、もうすぐ3歳になるよ」

 

「おめでとうございます!!…いや、そうではなく「…あの、」…ニュヤ?」

 

「あの、私はどうなったんですか?」

会話が白熱してきた所に少女が加わる。

 

「ん、ごめんごめん。とりあえず自分の名前わかる?」

 

「…網代(あじろ) 伊織(いおり)です」

 

「ん、伊織ちゃんね。…もう死んじゃったことは分かる?」

 

「……はい。…その、誰かに後ろから……グスッ」

 

「怖かった?」

 

「…はぃ。…グスッ」

 

「ん、よしよし、もう大丈夫だよ」

(´・・) / (..`)

 

「ぁ……」

 

 

 

 

「さて、いい話と悪い話、どっちから聞きたい?」

 

「あの、その前にあなた方は?」

 

「あぁゴメン、忘れてた。…ステラはステラ・スカーレット。神様だよ~

後ろの2人と1体は職場見学みたいなものだから気にしないで」

 

「は、はぁ」

 

「じゃ、悪い話からね。

わかってると思うけど伊織ちゃんはもう死んじゃったの。でもね、ちょっとした事情というか…異常というか…不条というか…まぁそんな感じので天国には行けないの」

 

「そ、そんな…」

 

「次にいい話ね」

 

「はい…」

 

「伊織ちゃんは天国には行けない変わりに、異世界に転生出来るの♪」

 

「異世界?」

 

「例えば剣と魔法の世界、例えばヒーローがいる世界、例えば魔法のない剣で戦うゲームの世界とかね」

 

「は、はぁ。でも、私なんかがそんなとこに行ったらすぐに死んじゃうんじゃ…」

 

「うん、だから特典をあげる。ラノベとか読んだことない?」

 

「…そういうのはあまり」

 

「…そう。まぁいいや、はいこれ」

ステラが少女に渡すのは毎度お馴染みの7面ダイス

 

「あの、これは?」

 

「そのサイコロをふって出た目の数だけ特典をあげるの」

 

「なるほど…えいっ」

出た目は3

 

「3、ね」

トントン

足音を2回鳴らすと少女の前に箱のようなものが4つ現れる

 

「…ガチャガチャ?」

 

「そ。小銭はいらないからはやくはやくっ」

 

「はいっ」

 

 

1つ目、ドラゴンクエストの魔法

2つ目、なんでも切れる剣

3つ目、料理スキル

4つ目、ソードアート・オンライン

 

 

「じゃ、使い方はわかるね?バイバーい」ノシ

 

「へっ?」

少女の足元に魔法陣が出現しどこかに消える。

 

 

 

「さ、行こっか」

 

「お母様、些かテキトーすぎないか?」

 

「他のあの世はそれなりに厳しい分こっちはテキトーなの」

 

「いや、でも…」

 

「さ、行くよ!明日は卒業式!…まぁ殺せんせは参加出来ないけど」

 

「ニュヤ!?」

 

「あ、レティシアちゃんは明日お留守番ね。明後日おねーちゃん達に紹介するから」

 

「あぁ分かった」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

卒業式当日、先日の件で学校閉鎖されてるため市民会館で行われることとなった。

 

卒業式はなんの滞りも無く終わった。これまでの集会のようなことも無く。

 

 

 

卒業式後…

「卒業式終わったようだぞ!!インタビューだ!!」

「E組の皆!!話聞かせて!!」

 

卒業式を終えて待ち受けるのはいつかステラ達が取材されたマスゴミ共であった。

そんなマスゴミ共を防衛省の職員、烏間の部下達が抑えるも人員が足りず、抑えきれないでいる。

 

「皆早く駐車場へ!!バスを待機させて「おい兄ちゃん邪魔すんな!!」ある…」

 

「一言聞かせて!!」

「今どんな気分ですか!?」

「本当に君たちが殺したの!?」

 

E組の皆はカメラのシャッター音や雑音に参っていると…

 

「うわっ」

「ちょっ押すなっ」

「なんだ君達は邪魔するな!!」

 

五英傑をはじめとする本校舎の生徒達が強引にマスゴミを切り分けながら突き進む。

 

「見ての通り卒業生だよ。テメーらこそ人の花道邪魔すんじゃねぇ」

「君達の強引な取材姿勢には僕らも随分迷惑した。編集してネットに告発しようかね~」

「全員顔憶えたしな。ギシャシャシャ」

「さ…僕らに隠れて、駐車場までエスコートしよう」

 

「大半が今日で縁もゆかりも無くなるとはいえ、仮にも同じ学校で学んだ生徒だ。見捨てれば支配者の僕の恥になる」

 

 

そして、E組生徒を溺愛するステラと殺せんせーが黙って居られる訳もなく…

 

「ヌルフフフ、インタビューをする時は相手のことを第一に考えましょう。まずは顔と髪からです!!」

ステラ、余接の協力の元、人間に見えなくもない位まで整形された殺せんせーが数々の道具を持って、一人一人捕まえながら手入れしていく。

 

 

「さぁさぁゴミ共これを見よ~」

高校生程の見た目になっているステラがマスゴミの1人の首根っこを掴んで持ち上げる。

 

グチョッ

 

持ち上げた人間の首を握力で握りつぶす。

「こうなりたくなきゃさっさと帰れ、人間ども」

 

大のマスコミ嫌いになったステラであった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

旧校舎、最後のHR

 

「さぁーさ皆さん!卒業おめでとうございます!!」

 

「「「「「おめでとーございまーす」」」」」

 

「な、なんか皆さんテンション低くないですか!?」

 

「だって殺せんせーのこと心配してたのにふつーにいるんだもん」

 

「ニュヤ!?もしかして先生死んだ方が良かったですか!?スカーレット先生なんてことしてるんですか!!」

 

「いや、意味わかんないから。これはあれだよ、ツンデレ」

 

「「「「「ちがっ…う?」」」」」

 

「おっ、突っ込まないのはレアパターンだね」

 

「ヌルフフフ、さて皆さん、まずはこれをどうぞ。卒業アルバムとアドバイスブックです」

 

殺せんせーが一人一人の机に運ぶのは厚さ30cm程の本のようなものを二冊。

 

「「「「「でかいしおもい!!」」」」」

 

「いや~懐かしいね。全員同時ツッコミ」

 

「さて、あまり時間も無いことですし先生方からのお話を聞きましょう。まずは烏間先生から」

 

「あぁ。

皆、卒業おめでとう。まずは業務連絡だが、コイツ……殺せんせーは君達に暗殺されたことになっている。後日報酬が届くことになっているから楽しみにしておけ。

 

ここからは俺個人からの話だが、皆は知っての通り強くなった。入学当初よりも、そこらの人達よりもかなり、だ。だが、わかっていると思うが、身に染みてわかっていると思うが、無闇矢鱈に、見せつけるように使わないようにしてくれ。俺からは以上だ。」

 

「続いてイリーナ先生どうぞ」

 

「えぇ、そうね、まずは卒業おめでとう。

私から言いたいのはただ一つ。女子は体を、顔を、髪を、全てを磨きあげるように心がけなさい。損することはそうそうないはずよ。

男子はあまり女子に貪欲になりすぎないこと。高校では嫌われるらしいわよ?特に前原」

 

「お、オレっすか!?」

 

「続いてスカーレット先生どうぞ」

 

「はーい。

んーそだね、とりあえずおめでとう。

ステラからはそだね、…何を言ったらいいものか~

あ、ステラとかニャル子、あとかんちゃんとか余接おねーちゃんに関わった皆は近い将来、または遠い将来に科学では解明出来ない存在に関わることがあるかもしれない。まぁ、なっちゃんとカエデちゃんはこれからずっと関わるわけだけどね。

そういう時のアドバイス。まずはその現象の意味を考える。そして自分の過去を振り返る。そうすれば解決策が見つかるかもしれないからね。

それでダメなら専門家をさがすか諦めるかだね。数年後ならなっちゃんに頼るのもいいかも。

ステラからは以上だよー」

 

「ヌルフフフ、為になるかならないかわからない話ですねぇ。続いて斧乃木先生どうぞ」

 

「やれやれ、やっと喋れるよ。

と言っても三学期から来たボクはそんなに話せることは無いのだけれど、話すことは無いのだけれど、卒業おめでとう。まぁロリコンにはならないようにね。

あ、死神の鎌って草刈り用らしいよ」

 

「一体なんの話しをしてるんですか…

最後に私ですね。

と言っても、言うべきことは先生方がだいたい言ってしまわれたので私の今後のことを話しましょう。

とりあえず世界をめぐろうと思います。5年ほど。

そして5年後には成人式です。その後に『あずさ』という居酒屋で飲み交わしましょう!あそこは私の正体も知っているので堂々と酔っ払えます!!」