戦え! けものフレンズvsトランスフォーマー (大きさの概念)
しおりを挟む

第1話 激突!! フレンズvsトランスフォーマー!!

 今から少しだけ先の未来……人の住む場所を遠く離れた太平洋のどこかに、南海に浮かぶ絶海の島々をまるごと一つのサファリパークにした超巨大自然動物園「ジャパリパーク」が存在するっ!
 そこは彩り豊かな自然の宝庫であり、野生さながらに生きる動物たちに加え、不思議な生き物「フレンズ」たちが仲良く暮らす、まさに地上の楽園であった!

 そのジャパリパークの不思議な火山から、フレンズたちと超ロボット生命体トランスフォーマーたちの物語を始めよう!


【Episode 1: The Friends More Than Meets the Eyes (姿かたちも十人十色友人たち)】

 莫大なエネルギーを持つという謎多き物質「サンドスター」……ジャパリパークの「キョウシュウ」エリアの本土の中央部にはそのサンドスターを噴出する特別な火山が位置していた……。
 さあ、ご覧いただこう! ビスマス結晶にも似た、あでやかに虹色に輝く半透明の鉱物、サンドスター・クリスタルの噴火口から吹き出す様子を!
 その最後の噴火は、つい今しがたのことであった! サンドスターが細かい粒子となってきらめき、あたり一帯に漂っているではないか!

 さて、その噴火から間もない火山の、火口へと続く険しい山道を歩くふたりの少女!
「びっくりしたー。大きな音だったからまだ頭がクラクラするよ」
「だいじょうぶ? サーバルちゃん?」

 見よ! このふたりこそが、只今皆さんにお話しした超アニマル生命体、その名も「フレンズ」である。
 一見、動物を模した衣装を着た人間に見えるのだが、その実、彼女たちは、超物質サンドスターの持つエネルギーにより動物がヒトへと変身を遂げた、不思議な生き物なのだ!
 かたちを変えた秘密の動物、人呼んで「アニマルガール」である!

「噴火はもう収まったみたいだね」
「またあの大きな黒いセルリアンが出てきたら、どうしよう……?」
「“ししん”のフィルターがあるから、もう大丈夫なはずだけど……」
「あ! かばんちゃん! 何だろう、あれ!」

「サーバルキャット」のフレンズ「サーバル」!
「ヒト」のフレンズ「かばん」!
 噴火を目の当たりにしたふたりは、その調査のため火山に赴いたというわけだ!

「……これは……バス、かな……?」
「すっごーい! バスがたくさんいるよ!」

 思いがけないものを発見したかばんとサーバルが、驚嘆の声をあげる!
 何しろ火口付近でフレンズたちが見つけたのは、3台の自動車であったからだ!
 バスではない自動車に対して、ふたりは口々に「バス」と言っているが、未開さながらの自然生活を送るフレンズには、当然、車種の区別がつくはずも無かった!

『カバン、コレハ“バス”ジャナイヨ。3台マトメテ“クルマ”ト呼ブノガ適切カナ?』

 車を知らぬフレンズたちに解説を行う、姿を見せぬ謎の声! その声は、かばんの腕に光る腕時計のようなもののレンズから発せられたのだった!

「ふーん。“バス”じゃなくて“くるま”って言うんだね」
「バスと比べて角ばってる?感じかな?」
「バスとは何が違うの? この大きい“くるま”はバスそっくりだし、こっちのふたつは“バスのあたま”(うんてんせき)と同じだよ」
「色が黄色じゃないのが“くるま”なんですか?」

『後部ニ、人ヲ乗セテ運ブ種類ノ車ノコトヲ“バス”ト呼ブンダヨ』

 彼女らフレンズに説明しているのが、パークの解説ロボット「ラッキービースト」である!
 今は理由あって、本体パーツであるレンズのみだが、本来はその名の通り動物の姿のロボットなのだ!

「え、えー!? “くるま”と“バス”が同じって、どういうことー!?」
「こういうのがみんな“車”で、特別な車が“バス”ってことかな?」
「難しくて全然わかんないよ! かばんちゃん!」
「うーん……簡単に言うと――サーバルちゃんやジャガーさんやスナネコさん、
マーゲイさん、ライオンさん、みんなを“ねこ”の仲間って言うようなものかな……?バスは車の仲間みたいなもので」
「ボスの言ってることがすぐ分かって、かばんちゃんはすごいねー。私にはちょっと難しいよぅ……」

 近代文明の産物を目前にして、頭をかかえるサーバルの姿をご覧あれ!

『データベース検索中……コレラノ車両ハ、フレイトライナー・コンボイトラック、ポルシェ・935ターボ、ランチア・ストラトスターボ、ノヨウダネ』
「それぞれの車の細かい種類ですね……不思議な名前だね」
「長くて難しくて、まほうのじゅもんみたい。“くるま”は“くるま”じゃダメなのかな?」

 ご覧いただいた通り、ラッキービーストの解説を的確に理解し、車の分類の概念を正確に把握したのが、かばんである!
 彼女は、霊長類「ホモ・サピエンス」由来の頭脳明晰な判断能力を持ち、計算や思考、創造を得意とするフレンズなのだ!

 予想だにせず登場した車に対し、思い思いの感想を述べるフレンズたち……突然、彼女らの注目するところの車から、発せられる声があった!
 いち早く反応したサーバルの耳が向けた方向から、聞こえてきた声の主は!

『ううっ……マイスター、ホイルジャック、ふたりとも無事か……我々は……気を失っていたようだが……』
『大丈夫です、コンボイ司令……お怪我はありませんか……』
『どないなっとるんやぁ~……一体ここは……?』

の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の

 そして!

「うわああっ!? たっ、食べっ!?」
「く、くるまが、しゃ、しゃべったぁー!?」
『アワッ、アワワワワ……』

 3匹が面食らったのも無理はない!
 ただの車かと思われていたものが突然、人語を発したのだ!

 そう、彼らは普通の車ではない!
 知性と感情を兼ね備え、乗り物や道具からロボット形態へとトランスフォームする不思議な超ロボット生命体! 「トランスフォーマー」である!

『おや、あの声は……? 現地の住民がいるようだが……』
『“ビークルモード(くるまモード)”の我々が喋るのを見て、えらい慌てようでっせ~、司令官』
『よし、ここはひとつ、まず私が彼らに話しかけて、敵意がないことを示しましょう』

『『トランスフォーム!』』
 そう言って、特徴的な電子音とともに、フレンズたちの前で次々と「ロボットモード」に変形するトランスフォーマーたち!

 驚かせてしまったフレンズたちに、初対面の挨拶に歩み出たのは、トランスフォーマーの一派「サイバトロン」に所属する特殊工作員“マイスター副官”だ!
 ポルシェ・935ターボに変形するトランスフォーマーで、コンボイの秘書。クールだがフレンドリーな一面もあり、何よりも音楽が大好きという、お茶目なサイバトロン戦士なのだ!

「わわわ……」
「く、車って喋れるだけじゃなくて、大きくなれるんだーっ!?」
『ケンサクチュウ……ケンサクチュウ……該当データ無シ……ケンサクチュウ……』
 驚愕するフレンズたち! 想定外の状況に対応できずフリーズするラッキービースト!

 さあ、フレンズとトランスフォーマー、ふたつの異なる種族の邂逅の瞬間、たあっっぷりとご覧いただこうっ!!
『やあ、おふたりとも、初めまして。喋る車にたいそう驚いてるようだね。自己紹介が遅れたが、私の名前はマイスター。我々はサイバトロンといって、べつに怪しいものじゃないさ』
「は、初めまして! 私はサーバルキャットのフレンズ、サーバルだよ!」
「ボ、ボクはかばんと言います……ヒトのフレンズ、らしいです」
『ふたりともよろしく! こちらは私の仲間のサイバトロンたちだよ』

『よろしく。私はコンボイ司令官、正義のサイバトロンのリーダーだ』
「よろしくお願いします、“こんぼいしれいかん”さん」
 大型トレーラーからロボットに変形したのは、正義の戦士サイバトロン軍団の司令官、コンボイだ!
 トランスフォーマーたちの中でも、人一倍に知恵と勇気と仲間への愛を備えた、頼れるぅサイバトロン司令官である!
 動くものに強い興味を持つネコ科のフレンズであるサーバルは、どこへともなく去っていくコンテナに気を取られて、そっぽを向いていたのだが!

『吾輩はホイルジャックだよ~、おふたがた、よろしゅう頼んます。アンタらはこの辺の人かね? えらいケッタイな格好しとるそっちのお嬢ちゃんは、猫の耳に尻尾……まるで動物ソックリときたもんだ!』
 サイバトロン技術者ホイルジャックが話すたび、その耳が点滅する! 彼はアリタリア・カラーのランチア・ストラトス・ターボからトランスフォームするサイバトロン戦士だ!
 トランスフォーマーきって科学力を誇り、関西弁を流暢に操るユーモアも持ち合わせる発明家なのだ!

『サーバルちゃん……と言ったかい、君は今流行りのコスプレイヤーなのかな? ニッポンのセントラル・トーキョーのハルミ・チホーのあたりの漫画市場ではよく見かけるらしいが……』
 人間の文化に詳しいマイスターだが、この発言は的外れであった!
 だが、無理もあるまい! 彼らトランスフォーマーは1985年のアメリカ合衆国から、フレンズのいる異世界へとやってきたのだから!

「うーん……よく分からないけど……私は動物のサーバルキャットからフレンズになったんだ! 3人は車のフレンズなんだよね?」
「“さいばとろん”の皆さんは、サンドスターに当たってフレンズになったんじゃないんですか?」
『さっきからしきりに自分のことを“フレンズ”(なかま)と呼んでいるが、それは……」
『……もしかして君らは、我々の知る“ヒト”じゃないってことかい?』
『どうやらアンタがたは、吾輩らの知らない種族みたいだねぇ~』

『“フレンズ”というのも文字通り(ともだち)の意味じゃなくて、君たち種族の名前らしいな』
『ハハッ、私たちトランスフォーマーは、君たち“フレンズ”(アニマルガール)とは違う生き物なんだよ』
「え、えー!! フレンズじゃないー!!」
「ほ、本当ですかー!?」

『いやぁ~友好的(フレンドリー)という意味じゃあ~、我々サイバトロンも立派な“フレンズ”でっせ~、コンボイ司令官』
『おっと、君の言うとおりだな、ホイルジャック』
「全然わかんないけど、すっごーい!」

の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の

【トランスフォーマー解説:01】

ID:01 サイバトロン 総司令官 コンボイ / Optimus Prime
トランスフォーム:フレイトライナー社製COEトレーラー
主兵装:コンボイガン(レーザーライフル)
副兵装:エナジーアックス / スペシャル高射砲 / 小型走行車ローラー
体力:10 / 知力:10 / 速度:8 / 耐久力:10 / 地位:10 / 勇気:10 / 火力:8 / 技能:10
座右の銘:「自由はあらゆる知的生命が持つ権利だ(Freedom is the right of all sentient beings.)

 コンボイはですね、基本的には地球のアメリカという地域のサイバトロン基地に過ごしていまして、
 若干ゃ草が生えているところなので、そういったところで走りやすいように、コンボイ、がっしりした個体で。

 フレイトライナーのCOEトレーラー、通称コンボイトラックにトランスフォームするロボットでして、だからコンボイという名前に。
 COEというのは、「キャブ・オーバー・エンジン」型の略で、運転席の下にエンジンがある車両、キャブはトラックや重機の「運転席」って意味の。
 フレイトライナー、アメリカで、一番見かけるトレーラーだと言われています。

 あと米国版では、オプティマス・プライム。むしろ最近は、実写版やアニメでこっちの名前ですので、馴染み深いって人も多いんじゃないかと。

 ロボット変形部分の「本体」、コンテナから展開して対空砲での自律射撃も可能な「コンバットデッキ」、偵察や陽動に利用できる小型バギー「ローラー」の3パーツに分離できて、これは玩具のギミックが元ネタです。
 アニメでも、使われる頻度は少ないですが、印象的な活躍をしていますよね。

 元々はタカラの玩具「ダイアクロン」シリーズ出身で、カーロボット移動基地「バトルコンボイ」、ハスブロがアメリカで発売して、日本に逆輸入されたのがトランスフォーマーシリーズで。

 トランスフォーマーは群像劇作品なので、正義の味方のサイバトロンが悪役のデストロンを倒すために、主人公のコンボイが、全話に登場していつもかっこよく大活躍、とか、そういうわけでもなくってぇ――

 トランスフォームが可愛いですよね、コンボイは。こう、バンザイ!みたいな姿勢が。
 あと、出たり消えたりするコンテナ、いい味を出していて、あれは瞬間移動できるっていう設定があって。

 人事力ぅ……ですかね。部下のトラブルなんかをスッと解決できる総司令官でして。けっこう、指導力が優れているので、作戦の立案以外は、フットワーク、軽々と、いい考えを出して、余裕で適切な判断をしてくれます。

はいけい:ぽーとらんど ふれいとらいなー・とらっくす(あめりか おれごん)
こえ:げんだてっしょう おにいさん

の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の

「ええー! “くるま”に、“トランスフォーマー”に、“サイバトロン”……名前がいっぱいあって覚えられないよぅ~」
『なあーに、これから覚えていけばいいのさ。僕らはもう友達(フレンズ)なんだから』
『君たちのこと、もっとよく知りたいからね。悪の“デストロン”軍団のこともゆっくり話してあげるよ』

「その“ですとろん”というフレンズさんは、どんな方たちなんですか?」
『「デストロン」共は仲間(フレンズ)じゃあないのさ、かばん』

 かばんの質問に対し、打って変わって語気を強めるコンボイと、うんうんとそれに同意するサイバトロン戦士。
 その返答には怒りや憎しみといった、ジャパリパークでは珍しいといってよい感情が含まれており、友好的な態度のサイバトロンたちが、突然そのような感情を見せることに、かばんとサーバルは面食らったのも無理はない……。

 その時である!
 困惑した空気を切り裂くかのように突然、轟音が鳴り響き、まばゆい閃光があたりに降り注いだ!
 この特徴的な電子音の意味するものは、光学兵器による奇襲である!
 さあ、このビーム攻撃の主は一体!?

 サンドスター火山の上空を飛行するものがあった! それは3体のトランスフォーマーたち、しかし彼らはサイバトロンではなかった!!

『フッフッフ……おかしな時空の歪みが起こって、どこにワイプしたかと思ったが……サイバトロンめ、連中もこの不思議な島に飛ばされてきたとはな……』
『奴らを攻撃する絶好のチャンスです、メガトロン様! そばにいる未開の原住民ともども総攻撃で全滅させちまいましょう!』
『お前に言われんでも分かっている、スタースクリーム。だがな、うかつに攻撃してはならんぞ。スキャニャーで探査したところ、あの火山は今、とてつもないエネルギー源に満ち溢れた、エネルギーの火薬庫のようなものだと分かったからな……』
『火山内部ニ、莫大ナエネルギー反応ヲ感知。ミサイル・ビーム兵器ノ使用ハ誘爆ノ危険性ガ高イ』
『サウンドウェーブの言うとおりだ。うっかりアタックを仕掛ければ島ごと大爆発、ワシらも爆発に巻き込まれ、全てが失われてしまうというわけだ……なんとしても、あの無限のエネルギーを我ら“デストロン軍団”の手中に収めなければ……』
『数ノ上デハ、3対3。ダガ向コウニハ、アノ“コンボイ”ガイル。白兵戦デノ勝率ハ低イ』

 彼らは悪のトランスフォーマー軍団「デストロン」の「メガトロン」「スタースクリーム」「サウンドウェーブ」である!

『分かったか、スタースクリーム。無謀な格闘戦を仕掛けてはならん。ここは一旦退却し、体制を整え、改めてこの地にデストロン軍団を編成してから、あのエネルギーを利用する算段を練るのだ』
『しかし今火口を攻撃すれば、エネルギーの暴発で奴らは木っ端微塵ですぜ!』
『だから、そうなれば無意味だと言っておるのだ、馬鹿者めが! ワシの話を聞いていたのか? あの膨大なエネルギー源を無駄にするという考えは、愚かすぎるぞ!』

だが!

『うるせえっ! いつも人を馬鹿呼ばわりしやがって! みすみすサイバトロン共をオダブツにするチャンスを逃すって手があるかよ! 俺様得意のミサイル攻撃でも食らいやがれっ!!』
『やめろ!! この愚か者(スタースクリーム)め!! エネルギーが水の泡になってしまうではないか!!』

の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の

 ――というやり取りが火山上空で行われていたのだ! 

 デストロンの航空参謀スタースクリームが破壊大帝メガトロンの静止を振り切って放ったビーム攻撃が、サンドスター火山の火口に降り注ぐ!

「危ないっ! かばんちゃん!」
 刮目せよ! サーバルキャットのサーバルのジャンプ力ゥ!
 トランスフォーマーのセンサー以上の聴力により危険を素早く察知! 野生の反射神経! 軽々とかばんを抱えるその腕力! 目にも止まらぬしなやかなこの跳躍!
 ネコ科のフレンズであるサーバルならではの、危機的状況での素早い判断で、五月雨のようなビームの爆撃を鮮やかに緊急回避! 余裕のジャンプだ! 馬力が違いますよ!
「あ、ありがとう! サーバルちゃん」

『大丈夫か! かばん! サーバル! ホイルジャックとマイスターも無事か!』
『はい! コンボイ司令!』
『サイバトロン戦士! 散開して迎撃態勢を取れ!』
『司令官! 吾輩のデータバンクによると、このナルビームはスタースクリームの奴です!』
『やっぱりデストロンのしわざか! おのれぇ!』

 ビーム掃射奇襲アタックの難を逃れたサイバトロンとフレンズたちであったが、その光線がサンドスター火山火口部に結晶化したエネルギー・クリスタルのひとつに直撃していた!!

『ああ! クリスタルのエネルギーが!』
『司令官、このままでは周りのクリスタルに引火して大爆発! 島全部が一帯が吹っ飛んでしまいます!』
「ええっ! 火山が爆発しちゃうの!?」
「サーバルちゃん! 早く逃げないと!」
『ダメだ! とても逃げ切れない! すぐにでも爆発してしまう!!』

 見よ! 目前のサンドスター・クリスタルは、目も開けられぬ程まぶしいばかりに虹色の輝きを増し、いまにも爆発しそうではないか!

 フレンズの身体ほどの大きさのクリスタルであるが、その化学結合には、火口もろとも地形を吹き飛ばす威力のエネルギーが秘められていた!

 大爆発まで、あと何秒か!?
 どうする!? フレンズ!? サイバトロン!?

「爆発は、上に向かって起こるハズです! 姿勢を低くしたほうが安全です! うつ伏せになって頭を守り、出来るだけ爆風を防ぎましょう!」
「こ、こう? かばんちゃん?」
『よーし、我々の鋼鉄の身体(メタル・ボディ)、いざというときには誰かの盾になれるぞ!』
『全員、爆発の衝撃に備えるんやぁ~!』

 緊急時に冷静・的確な状況判断を下すかばん!
 身を挺してフレンズを守る決意を固めるトランスフォーマーたち!
 さあ~! どうなる!

『私にいい考えがある!』
コンボイのいい考えとは!?

『マイスター! ホイルジャック! フレンズを頼む! 爆発は私がなんとか食い止める!!』
 勇敢にも爆発寸前のクリスタルの前に飛び出すコンボイ司令官!
 覆いかぶさって爆発を最小限に留め、連鎖反応による誘爆を防ごうというわけだ!
 この命をかけたいい考えは功を奏するのか!?

『止めてくださいっ! コンボイ司令官! それではあなたの身体が!』
『ダメだっ! もう間に合わん! みんな下がれ!』
 逃げ場を失った強力なエネルギーが、とうとうサンドスター・クリスタルの中から大爆発を起こす!!!
 地獄の業火のような爆風がコンボイの身体の下で爆裂する――!!!


『ほっ、ほあああああーーーーっっっっ!!!!!!!!』
「コ、コンボイさーん!」
『しっ、司令官っ!』
「コンボイちゃん!」
『コッ、コンボイ司令ーーっ!』
『アワワワ……ハッ!』

 さあ、一体どうなってしまうのか!?
 サンドスターの大爆発の直撃を受けとめたコンボイは!?
 そして、火山上空のデストロンたちは!?

 フレンズたちとトランスフォーマーの運命やいかに!?

【続きは次回に! お楽しみに!】



『「PPP&デストロン予告っ!」』

「今週は“トランスフォーマー”について予習するわよ!」
「だぁーっ! “さいばとろん”とか“ですとろん”とか、名前がたくさん出てきて覚えられねえぜ!」
「平和を愛する正義の戦士たちが“さいばとろん”で、残忍で暴力的な悪の軍団が“ですとろん”……らしいぞ」
「そもそもトランスフォーマーって何の動物なんでしょうね? ボスの仲間だって聞きましたけど……」
「私たちフレンズとは違う“ちょうろぼっとせいめいたい”らしいけど……“バス”の姿から大きくなって、フレンズのような見た目になるみたいね」
「ばすてきなひとたち……」
「でもあの“トランスフォームッ!”ってのは、ロックでカッコイイよな」
「真似してみてよ、コウテイ」
「……と、とらんすふぉーむっ……ぎごがごごっ、コウテイペンギン、びーくるもーど……」
「イヤ、それ、フードを被って寝そべっただけじゃないですか……」
「とぼがん……」

『まったく……愚か者のスタースクリームのせいで、ワシの計画が台無しになるところだったぞ。しかしだ、あのお人好しのコンボイの尊いの犠牲のおかげで、火山全体の爆発は食い止められそうだがな……』
『へっ……コンボイは独り、犬死にってわけだ! “フレンズ”とかいう生命体をかばって自分だけが死ぬなんて、とんだお笑い草じゃねえか!』
『ダガ、見タカ、“フレンズ”ノアノ凄マジイジャンプ力ゥ……相当ナ身体能力ノ持チ主ダ……』
『けっ、腰抜けの臆病者め! あんな未開種族の野蛮人! 恐れるに足らない連中だぜ!』
『いや、サウンドウェーブの言うことは最もだぞ、スタースクリーム。確かにフレンズどもは侮れない奴らよ。我々の世界の人間どもに勝るとも劣らぬ頭脳と身体を持っているようだ。だがな……優れたものほど上手く利用してやればよいのだ。このメガトロン様のやり方でな、ふふふ……』
『あの原始的なフレンズどもと手を組もうだってぇ? メガトロンめ、耄碌したのか、とうとう電子頭脳の回路が動物並みになっちまったみたいだな! そうなりゃあ、やっぱりデストロンのニューリーダーはこの俺、スタースクリーム様よ!』

次回、【第2話 サンドスター・エネルギー強奪計画!!】

ぶっちぎるぜ!!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第2話 サンドスター・エネルギー強奪計画!!

 サンドスター火山にて、「フレンズ」と「トランスフォーマー」の出会い……日々死闘に明け暮れるサイバトロン戦士に訪れた、ひと時の休息……だが! それもつかの間! 悪のデストロン軍団による奇襲アタック!
 航空参謀スタースクリームの放った鋭いレーザー攻撃が、火口のサンドスター・クリスタルのコアを直撃した! 仲間を守るために、励起したサンドスター・エナジーの爆発を防ごうとするコンボイ司令官!
 その身体で大爆発を受け止めたコンボイは、一体どうなってしまったのであろうか!?


【Episode 2: Hot War (熱闘!)】

 眩い閃光と大音響、爆風の衝撃は、TFのセンサーとフレンズの感覚器官に強い衝撃を与えた……麻痺状態から立ち直った仲間たちの瞳に映ったものは、我らの司令官が胸から煙を上げる姿であった……。

『コンボイ司令官!』
「コンボイさん! しっかりして下さい!」
『……皆……無事だったか……良かった』

『司令官! 我々を助けるために貴方が!』
『……他の……クリスタルへの誘爆は免れたようだが……私の身体は……メインサーキットまでダメージが及んだようだ……』
「コンボイ! 死んじゃイヤだよ!」
『14時25分アストロ時刻! 装備Aでサイバトロン標準術式応急処置を開始! 今の道具でどこまで直せるかわかりませんがね~。持ちこたえて下さいよ~、司令官。ほな、きばっていきまっせ~!』

 刻、一刻と生命の輝きが失われていくコンボイを救命せんがために、尽力するフレンズとサイバトロンたち!

『カバン、高速デ、コチラニ接近シテクル“フレンズ”反応ガ、1体アルヨ』
 火口へと現れる、翼を持ったフレンズの影!

「みんな……だいじょうぶ……?」
「あ、あなたはハシビロコウさん!」

「“ハシビロコウ”は鋭い眼光が特徴の、鳥のフレンズである! かばん・サーバルとは“へいげんちほー”攻城戦にて共闘し、ライオン軍団との激闘を共に乗り越えた戦友であった!
「……私……“博士”に頼まれて、火山の見張り役をしていたの……“さいばとろん”さんとの話も聞かせてもらいました」

 獲物を仕留めるまで長時間相手を見つめて動かない、超A級のスナイパー、ハシビロコウ! また、鳥類のため可聴域こそ狭いものの感度が高い聴覚を兼ね備えている! 目と耳と粘り強さに優れた彼女を監視役に据えた“博士”の考えは、適材適所と言うほか無い!

「ごめんなさい、盗み聞きするつもりじゃなかったんだけど……あなたたちはいい人みたいだから、私も出ていこうと思ったけど……私、人見知りで……でも、代わりに『救助隊』を連れてきました」
「きゅ、救助隊ー?」
「待ってて、もうすぐそこ……山を登ってくるから……」

 さあ! 「救助隊」とは一体何者なのか!?

「いやーずっとおぶさっちゃって悪いですー。私、地面は歩くのは苦手でしてー」
「山道なら私にまかせて! さあ、怪我人さんはどこに!」

 紹介せねばなるまい! 死にゆくコンボイの前に救世主として現れたのは、けものフレンズの新メンバー「コアラ」と「マーコール」である!
 有袋類のフレンズ「コアラ」は、有毒樹ユーカリの葉から「パップ」と呼ばれる万能回復薬を精製することができる!
 「マーコール」はペルシャ語で「野の山羊を総べる王」の意! パークの山岳地帯は彼女の縄張り(キングダム)だ! 切り立った岩場の移動など十八番(だいとくい)の彼女が、コアラを背負って来たというわけだ!

「“さいばとろん”の皆さん! 私たちが来たからにはもう安心よ!」
「私の特製“パップ”にまかせてですー。患者さんを見せて下さいー」
『フレンズの治療法だろう? トランスフォーマーに効くのかい?』
『いやぁ~駄目で元々! 天才である吾輩の修理もここじゃ限界だからね、試してみようじゃないかねえ!』

 見よ! マーコールが癒しの祈りをこめて増幅した、コアラ「パップ」の威力を!

『身体が……楽になっていく……君たち……フレンズが……助けてくれたのか……』
 患部にパップが塗布されると、サンドスターが虹色に輝き、植物が爆発の傷跡を覆い隠すかのように、破壊箇所が修復されていくではないか!
 それは、先ほどの爆発したサンドスターと同じでありながら、破壊的なエネルギーではなく、緩やかにそして優しく生命に微笑みかける、尊い輝きなのだった!

「すっごーい!」
「あんなにひどい傷が、あっというまに治っちゃったね!」
「これがサンドスターの持つ、“保存と再現”のチカラなの!」
『こりゃあドエラい再生効果でっせー。TF中枢回路を完全に修復しちまうとは! たいしたもんだ! コアラ君!』
「そこまで褒められると照れるですー」
『あの火山のクリスタルの破壊的エネルギーと同じものだが……サンドスターと言ったか……それを反作用にして修理に利用したというわけか!』
手術(オペ)は無事完了……患者さんの容体は安定しているわ。『とらんすふぉーまー』さんの命を救えて、本当によかった……」
「フレンズやけもの以外を治すのは初めてでしたがー……なんとか上手くいきましたー。流石サンドスター。パップ・ヤギスペシャルの効果は上々ですー」

『ありがとう、コアラ、マーコール。そして、いち早く助けを呼んできたハシビロコウにも感謝せねばな』
 3匹のフレンズへの、コンボイの親愛のボディタッチ! ポン、ポン……ポン。

「どういたしましてですー」
「あなたがいなくなったら……悲しむ仲間がたくさんいる……」
「もうこんな無茶はしないでね! あとちょっとで……本当に死んじゃうところだったんだから!」

うっすらと涙を浮かべるマーコール。先ほどまでの、熟練の名医を思わせるてきぱきとした態度とは対照的に、それは年端も行かぬ少女が死の淵から救った動物に見せるような、慈しみの表情だった! 彼女は、他者の命を救うことを至上の幸福とするフレンズなのだ!

『おやおや、コンボイ司令、小さな天使に心配をかけてしまったようですよ』
『いけませんな~司令官、正義のサイバトロンがこんなかわいい看護婦さんを泣かせちゃあ~』
『ハハハ、約束するよ、もうあんな無茶はしないって。私としても、あんなエネルギーのヒステリーに付き合うのは、もうこりごりさ』
「約束やぶったら、おしりに注射よ!」
「いいですねー。“パップおしり注射”はきっと効果絶大ですー」
『ハハッ、カンベンしてくれ』

「あーよかったねー。いちじはどうなることかと思ったよー」
「ボクたちを守るために……本当にありがとうございます」
『フフッ、皆にも心配をかけて済まなかったな……しかし、私たちに攻撃を加えたデストロンの連中は一体どこに行ったのだろうか……嫌な予感がするが……』

の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の

 一方その頃! デストロン一行は飛行を続け、火山近くの「ゆきやまちほー」の温泉旅館に到達していた!

『まったくこの愚か者めが! お前の浅はかさのせいで、全てのエネルギーがふいになるところだったぞ!』
『し、しかし爆発を防ごうとしたコンボイの野郎を始末することができましたぜ!』
『イヤ、“コンドル”カラノ通信ニヨルト、コンボイハ、生キテイル』
『そんな馬鹿な! あの大爆発を食らって死なねぇなんて!』

 デストロンの誇る情報参謀「サウンドウェーブ」は、あらかじめ偵察飛行に直属の兵士を送り出していた!
 その部下とは! カセットロン空中攻撃兵「コンドル」である! 普段はサウンドウェーブの胸の収納部位にカセットとして内臓されているが、任務の際は飛び出して猛禽類型のロボットに変形して飛行する小型のトランスフォーマーだ!
 卓抜した速度・機動性・航続距離! 小型であることを生かした隠密性! 独立飛行射撃可能な2門の背面つつインレーザー砲による正確無比の対地攻撃! また、味方に「臆病」ともしばしば揶揄される。異常なまでの慎重さにより、攻め時・引き際を誤らない判断力こそを、最大の兵装としている!

『ゴ苦労、コンドル! リタァ~~ン!』
 偵察任務から帰還したコンドルを胸部に収め、格納庫の扉を手で閉めるサウンドウェーブ。
『よくやったな、コンドル。火口付近の偵察映像を出せ』
 ホログラムによって映し出される、サイバトロンとフレンズのコンボイ治療の様子! コンボイの復活を知るメガトロン一味!

『コイツッ!』
『痛てぇッ!』
 落ちていた桶を投げつけられるスタースクリーム。

『見たか! コンボイはピンピンしているではないか! お前の行動は、我らデストロンがこの地に来ていることを、サイバトロン共にみすみす知らせるだけの結果に終わったぞ!』
『だ、だが良いニュースもありますぜ! あのフレンズとやらの不思議な治療パワー、我々TFにも効果があるってことです!』
『アレハ、火山ノクリスタルノ持ツ破壊エネルギート同ジ。破壊ト再生、表裏一体ノ、死ト生命ノエネルギー。フレンズ達ハ、名付ケテ、コレ! “星の砂《サンドスター》”ト呼ブ!』
『ふふふ……この島の生態系は、サンドスターで成り立っているようだ! なんと素晴らしい柔軟性に富んだエネルギーではないか! この利用価値は計り知れないぞ!』
『どうやら、今我々の近くにある熱水泉の水脈――人間どもは“温泉”と呼んでいましたがね――その温泉もサンドスターからの地熱エネルギーを使っているみたいです!』
『確かにな……向こうの建物の温泉は、湯煙とともに虹色の輝きで満ち満ちておるわ! その輝きも、全てワシの――余の物にしてくれようぞ! ハァーッハッハッハッ……』

 さて! その問題の温泉では!

 旅の途中の「アライグマ」「フェネック」のフレンズが湯治客として湯に浸り、日々の疲れを癒やしていた!
「おんせんさいこぉ~、な~のだぁ~」
「わたしもぜんたいてきにどういするよー、アラーイさーん」
「それにしても疲れたのだ~。ひろうこんぱい、きわまるのだ~。“まんまる”は全然見つからないのだ~」
「ここんところ私たち、歩き過ぎたよ。もうしばらく、サンドスターの温泉で休んでいこうよー」

 ところがそこへ!
 温泉の竹垣を破壊するメガトロン! 湯舟に乗り込んでくるデストロン軍団!

『おや、これはこれは。先客がいるとは知らなかった。いやすまない。レディの入浴中に、大変失礼をした』
「う、うわー!! いきなり、何なのだーっ!! お前らーっ!」
「わー、わー、すごい大きな人たちだよー、アライさん」
『キャーキャー、うるせえぞ、チビ共がァ! これ以上騒ぐと、このスタースクリーム様が一思いにひねり潰してや――』
 まさに青天の霹靂! 狼狽するフレンズ! だが! スタースクリームを押さえつけるメガトロン!

『この愚か者めの乱暴を許してくれ……ワシはメガトロン大帝、デストロン軍団のリーダーだ。ワシらはトランスフォーマーといって、動物たちや、お嬢さんたちフレンズとは違う生き物。だが、君たちと友人(フレンズ)になりたいと思っておるんだ』
「わ、私はアライグマのフレンズなのだ! よろしくなのだ! 以後、親愛を込めて“アライさん”と呼んでいいのだ!」
「……私はフェネックギツネのフェネックだよ、ですとろんさん達……」

 アライグマとフェネックに表面上は紳士的に振る舞う、欺瞞(DECEPT)化身( ICON )メガトロン! その言動の真意は一体!

『さて……お近づきの印に、ここはひとつ贈り物でもしようと思ったのだが……あいにく我々、遠くから命からがら時空を飛ばされてしまったものでな。着の身着のまま、裸一貫。持っているのは、この命しかないのが、本当に残念でたまらん』
「たつまきか何かに飛ばされたのか? ですとろんたちがかわいそうなのだー」
「…………」
『しかし、身体は資本、持つべきものは身体に染み込ませた技術、手に職という言葉もある。ワシの手で、今ここでできる限りの物を作って、お渡ししたいと思うのだが……おちびさんたちは、今何か欲しいものはあるかな?』
「はいっ、あっ、ありますなのだーっ! アライさんたちは今、かばんさんの“ばす”の“まんまる”を求めていますのだー!」
「アライさん……それは……」
『ほう? 何だね? 詳しく話を聞かせてくれ』
「バスのおなかについてて、バスが歩くと、合わせてくるくる回るのだー。でも、かばんさんのバスは、大きなセルリアンをやっつけたときに、頭のまんまるがとれてまがってしまったのだー」
『ほうほう、分かったとも。ワシが“アライさん”に“まんまる”を作ってやるぞ』

 温泉侵入の際に破壊した木材を組み合わせ、即座に車輪を作成するメガトロン!
 木を湯気や煮沸によって曲面加工する「曲木」の技術は、19世紀ドイツのトーネット社が発明したのだが、フレンズにとっては全く未知の製法! まさに、まほう! というほかない見事な手際であった!

「わぁ~っすごいのだぁ♪ 木が“まんまる”になったのだぁ~」
「フフフ……ワシにとっては造作もないことよ。そんなものはいくらでも作れるぞ」
「アライさん、それは、ギンギツネさんたちが大事にしてる建物を壊して作ったものじゃないかー。そんなのは、もらえないよー」
「あれは事故なのだー! まちがってこわした壁をはいぶつりよう(リサイクル)なのだ―」

『ハハハ、もしワシら“デストロン”の仲間(フレンズ)になって一緒に材料を探してくれれば、もっと色々なものを作れるぞ。アライさんの好きなものは、何でも好きなだけ作ってあげよう』
「すっ、すごすぎるのだー! メガトロン……さんは、いだいなのだぁ!」
『そうだ、その“かばんさん”というフレンズにも、プレゼントを作ろう。きっと、アライさんのことをもっと好きになってくれるに違いない』
「ふとっぱらなのだ、メガトロンさんは! アライさんたちはデストロンのなかまになるぞぉ! かばんさんや皆に喜んでもらえるものをたくさんつくるのだ! なー、フェネックぅ!」
「んん……そうだねぇ……アライさん……」

『ふう、それじゃあ、一緒に湯に入るとしよう。ワシらも長旅で疲れたものでな……それから、隅っこで震えている小さなけものさんたち、さあ、こっちに来て一緒にサンドスター温泉のエネルギーを取り入れようではないか』
「あ、あなたたち……だいぶ風通しを良くしてくれちゃって……」
「壁抜け(物理)なんて、げぇむてきに反則(バグ)だよ……ちゃーんとチャートどおり、カギを探したりパズルを解いたりしないと……」
「よよよ……私の桶が壊れてたのは、もしかしてあなたがたですかね……ねねね……違ったら申し訳ないですが……」
「あたしゃ、アザラシ友達に誘われてPPPのライブを見にいったんだけどさ……あらやだ! もっとすごいモン見ちまったよ!」
『ハハハ……すまないな、なにしろ身体が大きいと不便なものでね。すぐ物を破壊してしまう。だが、竹のフェンスや板の洗面器など、いくらでも作ってやるぞ……」

『それにしても、サンドスターのエキス(だし)は五臓六腑に染み渡るわい。火山を見ながら、一杯やりたいものだ……サウンドウェーブ! フレンズのみなさんに、サンドスターのエネルゴン酒を振る舞って差し上げろ!』
『了解シマシタ、メガトロン様。フレンジー! ランブル! イジェークト! 温泉ノエネルギーヲ、エネルゴン・キューブニ詰メロ!』

フレンズたちに取り入ろうとする、卑劣極まりないメガトロンの策略とは! さあ、どうなる!

の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の

【トランスフォーマー解説:02】

ID:16 デストロン 破壊大帝 メガトロン / Megatron
トランスフォーム:ワルサー・P38(アンクル・スペシャル)
主兵装:融合カノン砲
副兵装:背面小口径ビーム砲 / エナジーメイス / レーザーダガー
体力:10 / 知力:10 / 速度:4 / 耐久力:8 / 地位:10 / 勇気:9 / 火力:10 / 技能:9
座右の銘:「圧政による平和を!(Peace through tyranny!)

 エコロジー精神旺盛なので、メガトロンって。すぐ寄ってくるんですよ、水力発電所とかに。超自然エネルギーにもワーって、手出すんですけど、それを発明したがるので、メガトロン自身も。

 ドイツの名作自動拳銃、ワルサーP38に変形します、日本とフランスのハーフの怪盗で有名な。変形すると基本的に、部下に撃ってもらわないといけないのが可愛くて(笑)

 タカラの70年代の「ミクロマン」シリーズの「ガンロボ」アンクルセットですねー、元々の玩具は。
 折り畳み銃床(ストック)付きの、ワルサーP38のシルバーメッキモデル、消音器(サプレッサー)仕様、スコープ附属のスナイパーカスタム。
 アメリカのドラマ『0011ナポレオン・ソロ』に登場する、主人公スパイたちの使う特別仕様を再現したものです。ルパン三世もこれが元ネタです、アニメでP38を使うのは。

 コンボイたちとは違うシリーズの玩具なので、並べるとすごいです、頭身の違いが(笑)
 でもルーツがバラバラの玩具たちを、TFという、男の子のおもちゃ箱のような、1つの世界観に違和感なく放り込んで物語を描くところに、TFシリーズの懐の深さを感じます。

 性格は合理的・進歩的だけど、ちょっと神経質なところもあり、頑固親父です、あの人は。でも破壊と暴力ってほどもないです、裏切り者以外には(笑)
 アメコミでは、前職は炭鉱夫や剣闘士をしていたとか。

 全然、海の底とかも潜れるので、デストロン(あのひと)たち、潜水能力も高いので。アニメではよく、深海の秘密基地の中から泳いで出撃してましたね。
 ただ、遠出のときは、ちゃんと臨時基地を作って、サイバトロンに破壊されると、また海底に戻って。

はいけい:うるむ かーる・わるさーしゃ(どいつ ばーでん=びゅるてんべるく)
こえ:故・かとうせいぞう おにいさん

の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の

「ふむ……今作っているのが、湯気のお風呂「さうな」ですな。大変興味深いですよ……よよよ~」
「サンドスターの砂風呂かぁ、こりゃあ完成すりゃあ、いよいよたまらないねぇ~」
「動物のころからひなたぼっこが大好きで~。あぁ~岩盤浴は最高ですね~。肉球ぺたぺた、岩に張り付く、この感触が~」
 メガトロンにそそのかされた温泉宿の宿泊客のフレンズたちが、デストロンの地熱発電装置の建設のため酷使されているではないか!

「サンドスター」の爆発的エネルギーの危険さを目の当たりにしたメガトロンは、サンドスター・エネルギーを地熱に変えて、間接的な形で、より安全な利用可能エネルギーとして採取する計画を立てたのだ!
 サンドスター・エネルギーを地下に送り、広範囲の岩盤を熱して地表でエネルゴン・キューブに蓄える発電プロセス! 名付けてコレ! ジャパリパーク「温泉フライパン」発電所! だが、急激な圧力を加えられた熱水脈が地下に張り巡らされた状態であり、ゆきやまちほー全土の大爆発の危険を秘めていた!

『素晴らしい……着々と我が温泉フライパン発電所ができていくではないか……。それも全てアライさんのおかげだ、見直したぞ』
「このくらい、お安いごようなのだぁ!」

 発電装置の材料探しは、メガトロンの口車に騙されたアライグマが請け負っていた!
環境への高い適応能力を持ち、鋭敏な嗅覚でどこでも探索でき、鋭い牙で切断し、器用な前足で何でも掴んで運搬する! 物探しのエキスパート! それがアライグマなのだ! さらに、以前に凶悪盗難事件の捜査でパークを奔走した経験が役に立っているらしかった!

『温泉完成の暁には、このパークのリーダーにしてやるぞ……つまりは、一番えらいフレンズというわけだ』
「ええーっ! すごいのだ! アライさんは、博士よりえらくなるのか! それってパークの『園長』ってことか!? アライさんは園長さんになるのが昔からの夢だったのだぁ~♪」

 そして!

『バカバカしい……こんな面倒臭いことしねぇで、直接サンドスターを利用すればいいのに……』
『黙らんか! スタースクリーム! あれは一歩取り扱いを間違えば、取り返しのつかない危険なエネルギー。わざわざリスクを冒すやつがあるか』
『だいたい、フレンズどもにおべっか使って働かすってのが、オレの性に合わねぇぜ』
『利用可能なものは、自分の手を汚さず、最小限の労力で限界まで使い尽くすのがメガトロン流だ……その搾取したエネルギーを、我らデストロンのジャパリパーク征服の糧とする!』

 だが! その時!

「話は聞かせてもらったよ~、デストロンのおにーさんたち~」

 フェネックである!
 その放熱用の大きな耳は、聴力に優れており、砂漠の砂の中の獲物を探し出すのに役に立つ! フェネックの地獄耳の前では、いかに狡猾なデストロンといえど、悪の密談は交わせない相談であった!

「最初から、みんなが作った温泉を奪って、独り占めするつもりだったんだねー?」
『フフフ、フェネックちゃん。そいつは誤解だとも』
「誤魔化されないよー。“欲しいものを好きなだけ”なんて聞こえのいい言葉、水と食べ物の貴重な砂漠育ちの私には、どうもうさん臭くてねー……」
『ホウ……それで?』
「最初から、あなたたちのことは信じていなかったのさー。私は生まれついての、警戒心と疑り深さだけが取り柄の、小さいけものでねー」

『お人好し揃いのフレンズにしちゃ、お前はなかなか頭が切れるじゃないか。それじゃあ、あのデストロン・ニュー温泉の半分をくれてやるぞ。これでどうだ?』
「そういう問題じゃないんだけどなー……メガトロンさん、アライさんに嘘をついたよねぇ? 皆の望むものをつくるとか、パークの園長になれるってさー。アライさんはそれを信じて頑張っているんだよー?」
『フン、あんな愚か者は、パークのリーダーの器ではないわい。馬鹿は所詮、使い捨てられるだけの価値しかないのだ。それよりも、フェネック、お前は聡明だ。あんな奴のことなど放っておいて、フレンズを支配するために、ワシを手を組まないか?』

「あのさー……私、顔には出てないかもだけど、今、すっごい機嫌が悪くてさぁー……?」
『ほう、ご機嫌斜めのお嬢さんは何をしでかすのかね? タヌキ(ラクーンドッグ)ダンス(フォックストロット)でも踊るのか?』
「ひどいことをしてでも、悪いことをするのを止めさせてもらうかなー?」

野生の本能で目を輝かせ、両手からサンドスター粒子を立ち昇らせるフェネック! 体内のサンドスターを消費して、肉食獣の戦闘モードになる「野生開放」だ!
『けっ、下手に出りゃあ付け上がりやがって! この裏切り者の女狐めが! その目つきが気に入らねえぜ!』
『“ジャガー”イジェークト! フレンズノ反乱分子ヲ始末シロ!』

さあ! 今、戦いのゴングが鳴らされた!

 サンドスター温泉により熱せられた岩盤地帯! サウンドウェーブが繰り出した猛獣型トランスフォーマー、カセットロン諜報破壊兵ジャガーvs砂漠の狐(デザートフォックス)フェネックの戦い! 小さな体で素早く走り回って攻撃を繰り出すフェネックに対して、熱せられた足場でジャガーは思うように動けない! 生まれも育ちも砂漠のフェネックの足の裏は毛で断熱されており、熱い岩盤などなんのその! 障害物もジャン↑プして回避!
 灼熱の岩盤地帯へと誘い込まれたジャガーに勝機は無かった! 敷設された落とし穴に脚をとられたジャガーに待っていたのは、無慈悲な爪の一撃だった! 大胆不敵なトリック・クロー!
 繁殖期になると気性が荒くなり、パートナーとは1時間以上も愛を交わすというフェネックギツネ! すべては愛する相棒のため! 目つき態度は冷たいけれど、ファイトは熱い!
 冷静さと激しさの二面性を併せ持つ、激しい気温の寒暖差のごとく、砂漠の心を持つフレンズ、それがフェネックなのだ!

だが、この状況を手をこまねいて眺めているデストロン軍団ではなかった!
『ちび助がちょこまかとっ! 中々やるじゃねえかっ!』
『ワシの融合カノン砲を食らえ!』
 メガトロンの右腕の融合カノン砲から連続で放たれる反物質エネルギービームは、切り立った岩山を打ち崩した!
 落石により得意のフットワークを封じられるフェネック!
『トランスフォーム! キツネ汁にしてやるぞ! サウンドウェーブ、間欠泉を撃てぇ!』
 拳銃に変形するメガトロン! それを手に取り、露出した温泉脈を狙撃するSW!

 怒涛の如くあふれ出す温泉! フェネックの身体を飲み込んだお湯の勢いは、留まることを知らなかった!
 絶体絶命! ふっくらした赤いキツネになってしまうのか! フェネック!

の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の

 だが! その時! 思わぬ援軍がエンジン音とともに駆け付けた!
 我らがサイバトロン戦士たちだ!

『もう戦いが始まっとる!』
『サイバトロン騎兵隊、ただいま参上! 西部劇のお約束どおり、遅れてしまったがね』
『大丈夫か君! さあ、私のエアコンに当たるんだ』
「誰だか分かりませんけど、ありがと~。大きな耳に冷たい風が当たって、涼しくて助かるよ~」

 デストロン対サイバトロンの激しい戦い! 激しいビーム攻撃の応酬が続く!
 だが、悪い足場でビークルモードを生かせないサイバトロンに対し、飛行能力に優れるデストロン軍団の圧倒的優勢であった!
 しかも、デストロン側は、先ほどの入浴した際のサンドスター温泉によって、エネルギーが満ち溢れているのであった!

『死ねぇ! コンボイ!』
 メガトロンの右腕の融合カノン砲! そして“レーザーダガー”から放たれる光線! 眼から射出されるアイ・エナジー・ビーム! サイバトロンは敗色濃厚であった!

「な、なんかいっぱい出てるぅ~!」
「温泉入ってえいちぴい満タンだから剣の先からビームが出るんだよ……」
「よよよ……これはオツなものですなぁ……『はなびたいかい』……ですかな?」
「あたしのこの大きな眼でも、この濁ったお湯の中じゃ前が見えないねぇ~」
「『コンドル』が飛んでます、岩陰にかくれんぼしなきゃ!」
続々と駆け付ける湯治客たちの、大混乱の渦!

その中にアライグマの姿があった!

「メガトロンさん! 温泉をひとりじめしようというのは本当なのかぁ!?」
『アライグマよ……物を知らぬ大衆に、自由に資源を利用する権利はない……そんなことをすれば、限りあるエネルギーはすぐに枯渇してしまうからな。一握りの支配者が掌握し、愚かな民衆に平等に分け与えるべきなのだ! 支配こそがリーダーの義務であり、責任なのだ!』
「やめるのだ! 温泉はみんなで使うものなのだ! そう思ってアライさんは手伝ったのだ! アライさんはみんなのために頑張る“園長さん”になりたいのだ!」
『愚か者めが! その甘さこそが、フレンズの最大の欠点だ! 余がその軟弱な精神を叩きなおしてやるとするか! 手始めに人間どものスポーツ……野球だ!』

 メガトロンに掴まれ投げ飛ばされるアライグマ! フレンズの身体でキャッチボールを行う残酷非道のメガトロン!
 回転して飛んでいくアライグマ! 大ピンチ! さあ、どうなる!

『おっと! 凡フライだぞ、メガトロン!』
「わぁっ、ありがとうなのだ!」
 コンボイによるナイスキャッチだ!

「ああっ! フェネック! 大丈夫か!?」
『私、熱くなりすぎちゃってー……このとおり、湯あたりさー』
「メ、メガトロンさんが……こんな……ひどいことをしたのか!?」
『らしくもなく、勝ち目のない戦いを挑んで負けちゃってねー、こうして頭を冷やしているよー。アライさんの、皆の役に立ちたいって夢を利用したデストロンが許せなかったけど、何もできなくて、くやしくて……とんだ愚か者さー』
「フェネック、アライさんのためにぃ……ぐっ……ぐぬぬぬぅ……」

 温泉に飛び込み、お湯の中を、デストロン軍団めがけて突き進むアライグマ!
さあ! アライさんの野生開放をたっぷりご覧いただこう!
「テサグリグマ」の異名は伊達ではない! 高感度の触覚により、視界の効かない濁り湯の中でも、水底の状況を把握して高速走行! これぞ「マジカルウォーターハンド」と呼ぶ!
 水面下から飛び出しての奇襲! メガトロンのボディを駆け上る! 高い所もおまかせのキノヴォリ能力!

『うおおっ! なんだぁっ貴様っ!』
「もう許さないのだ! メガトロン! アライさんの必殺技を食らうのだ!」

 メガトロンの胸部のスイッチを手で探り当て、即座にボディハッチを開けるアライグマ! 手先の器用なアライグマにとっては、ポリバケツのフタを開けるより容易なことだった! オープンした中枢部に自分の身体を回転させて叩き込む! フレンズの技、“アライトルネード”なのだ! スチールゴミ箱に頭を突っ込んで暴れる動物のアライグマの様子を想像してくれ!

『グワァァァッ……! こんなチビに! 余が……このメガトロン様がぁっ……!』
『メガトロンの野郎がフレンズにやられちまった! こりゃ撤退するしかねえぜ!』
『デストロン軍団! 総員、戦線ヲ放棄セヨ! 退・却ッ!』
 大ダメージを受けたメガトロンを連れて、退避を余儀なくされるデストロン!

「フェネックにひどいことするやつは許さないぞぉ! パークの平和は、このアライさんにおまかせなのだ!」

 熱い戦いは終わった……。
 メガトロンが放った融合カノン砲で、地下の温泉脈は解放され、地盤の大爆発もおさまった。
 こうして、デストロンのジャパリパーク温泉フライパン作戦は未然に防がれ、パークの危機は去ったのだ……。

「ごめんなさいなのだ~フェネックの言うとおりだったのだ~」
「いいよいいよ~。それより温泉に入りなおそうよー、アライさん」
『デストロンの地熱発電所は、温泉施設として使っていけそうでっせ~、コンボイ司令』
『ハハッ、名付けて“デストロン湯けむり健康ランド”といったところかな?』
『どれ、我々もひとっ風呂浴びて汗を流し、戦いの疲れを癒やしていこうじゃないか?』

「でも、メガトロンは、ほんとうに悪いヤツだったのか……? 温泉での語らいで見せた、夢を語るメガトロンの目の熱い輝きは、温泉の見せた幻にすぎなかったのか……? アライさんにはわからないのだ……」
温泉で戦いを振り返りつつ、虚空を洗浄しながら、アライグマはそう思うのだった……。

【次回へ続く! ご期待ください】

の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の

【けものフレンズ情報:01】

みんな! 今週のお話! どうだったァ!?
さて! 今回活躍したフレンズを紹介していこう!

薬学救助員 ツリーベア / Treehugger
分類:哺乳綱カンガルー目コアラ科コアラ属コアラ
レッドリスト:EX/EW/CR/EN/[VU(危急)]/NT/LC
 オーストラリア大陸の東側のみに棲息する有袋類、コアラだ!
 南に棲む(寒冷地の)個体ほど「ベルクマンの法則」に基づき、明確に体長が大きくなることが知られている。
 600種類以上存在する「ユーカリ」を食料とするが、餌となるのはほんの一部の種類であり、さらには地域によって食性の好みがあるという。
ユーカリは元来栄養価に乏しく、さらに有毒の油分や青酸、タンニン類が含まれる。この消化・解毒のために、1日約20時間の睡眠を余儀なくされる。なお、毒性の低い種のユーカリが生える地域では、活発な個体が多くなると言われている。
 フレンズ化した際、このユーカリを使って万能薬「パップ」を合成する能力を得たが……その精製プロセスは謎に満ちている!

山岳衛生猟兵 スクリューホーン / Screwhorn
分類:哺乳綱クジラ偶蹄目ウシ科ヤギ属マーコール
レッドリスト:EX/EW/CR/EN/VU/[NT(純絶滅危惧)]/LC
 ヤギね! マーコールは、パサン(ノヤギ)とともに、家畜ヤギの原種となったと考えられるけものだ!
 ヒマラヤ山脈とその西部のカシミール地方の、標高の高い岩山や高原に棲息するぞ!
 ユキヒョウなどの肉食獣に見つかると、鮮やかなステップで崖を移動して逃走するんだ!
 その立派な角には薬効があると信じられていたが、フレンズ化により実際に治癒能力を持つことになったのだ!

湖底探査員 スプリングシール / Seekerseal
分類:哺乳綱ネコ目アザラシ科ゴマフアザラシ属バイカルアザラシ
レッドリスト:EX/EW/CR/EN/VU/NT/[LC(軽度懸念)]
 淡水に棲息する世にも珍しいアザラシだ! ロシアのバイカル湖と、そこに注ぐ河川の生態系の頂点に位置する!
 目玉がでかくて、顔が小さくて、首が太くて、ちょっとずんぐりむっくりな感じする、丸っこい身体をしているのがバイカルアザラシです!
 その大きく発達した眼球は、透明度の高いバイカル湖で重要となる視覚を進化させた結果だという!
 世界一の深度を誇るバイカル湖に棲むため、他のアザラシ同様、潜水能力も非常に高い!

岩壁監視員 ロックハイド / Cliffhunger
分類:哺乳綱ハイラックス目ハイラックス科ハイラックス属ケープハイラックス
レッドリスト:EX/EW/CR/EN/VU/NT/[LC(軽度懸念)]
 見た目はネズミ、歯はカバ、骨格はサイ、消化器はウマ、だが、その先祖はゾウやジュゴンの仲間! アフリカ・中東に棲息する、その名もイワダヌキ! こうも呼ばれている、イワハイラックスと! まったく、不思議なけものもいたものである!
 恒温維持性、つまり体温調節の能力が低いとされ、岩盤上での日光エネルギー吸収を行う習性がある! 日向ぼっこが大好きな動物なのだ! 岩場でのんびりと日光浴にふける姿が哲学的・思想的と思われ、旧約聖書でも「思慮深い獣」として記述が見られる。
 足裏の弾力性のある肉球には汗腺が発達していて、粘着性の分泌液で濡らすことにより、垂直な岩盤にも吸着することを可能とする! 偏光レンズのような構造の目が太陽光の照り返しの反射を防ぎ、イヌワシなどの天敵を補足すると、即座に切り立った岩山の亀裂へと緊急避難するのだ!



『「PPP&サイバトロン予告っ!」』

「今週は“サンドスター”について復習するわよ!」
「動物が火山から噴き出るサンドスターに当たると、フレンズになるんだよな」
「サンドスターは、水の中、土の中、ジャパリまんの中、パーク中にあるみたいですね」
「私たちの身体の中にもあって、無くなると動物に戻ってしまうらしいな」
「わぁ~それはたいへん~。いっぱいジャパリまん食べておかないと~」
「そうじゃなくても、お前はいつも食い過ぎなんだよ!」

『初めまして。僕はサイバトロンのニューメンバー、偵察員ハウンドだ』
『私は地質学者ビーチコンバーだよ、みんなよろしく』
『それにしても、ジャパリパークはなんて素晴らしいところなんだろう』
『本当にね。大自然の中で、動物とフレンズたちが調和して平和に暮らしている……』
『できるなら、ずっといたいものだよ』
『地質学的にも、サンドスターは大変興味深い研究対象だしね』
『おやっ! 僕の猟犬(ハウンド)のような(センサー)が、デストロン共の陰謀をキャッチしたぞ!』
『デストロンに、この美しい大自然を破壊されてなるものか!』
『『サイバトロン! トランスフォーム・アンド・ロールアウト!』』

次回、【第3話 超巨大ビーバー・ダム水力発電所を襲え!!】

こいつはすごいぜ!!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第3話 超巨大ビーバー・ダム水力発電所を襲え!!

 さて! 今日のけものフレンズvsトランスフォーマーは、静かに水を湛える「こはん」から話を始めよう!

 キョウシュウエリア最大の面積と深度を誇る湖……その豊かな水量は山々から流れ込む河川によって補われており、湖中の生き物だけでなく、湖畔の森や隣接する湿原の、多種多様な動物とフレンズに生活の場を提供していた。
 その起源は定かではなく、火山活動のカルデラによって生じたとも、隕石のクレーター跡に雨水が溜まったとも言われているが……なんと「ビーバーが作った」という説もある! ありうる話であろう! ちなみに、世界最大のビーバーダムは、カナダ・アルバータ州のウッドバッファロー国立公園のダムだ! 2010年に発見されたもので、直径850mという記録がある! このダムは70年代に建築が始まり、現在でもさらに増築中だという!



【Episode 3: Diluvium (ジャパリパーク大洪水)】

 ジャパリパークの湖岸を望む真新しい立派なログハウス。そこにはふたりのフレンズが住んでいるのだが……ハウスを所在無く眺める謎のフレンズがひとり佇んでいた……。
「はぁ……私もあんなすごい“ろっじ”を作りたいな……」
 ビロードのごとく滑らかな毛皮のパーカー、げっ歯類の歯を模した髪飾り……彼女は「ヨーロッパビーバー」のフレンズである!

『その願い……このワシ、メガトロン大帝が叶えてやろうではないか!』
 静かな湖畔に最も似つかわしくない存在、デストロン軍団の登場だ!
「わぁ~! びっくりしましたよ!」
『あそこの丸太小屋には、プレーリードッグとビーバーが住んでおるな、アメリカ暮らしの長いワシらには馴染み深い生き物だ』
「はい……私、あそこに住んでいるビーバーさんとお友達になりたくて……」
『ほう? だが、宿なしのお前など相手にされないぞ。あの2匹は、家のひとつも作れないお前をバカにするだろうな……』
「うう……」
『ならば、お前も立派な建物を作り上げて、見返してやればよいではないか! そのためには、我らデストロンは協力を惜しまんのだ!」
「つ、つまり巣作りを手伝ってもらえるんですね! どうも有難うございます!」
『さあ、共にパーク最大のデストロン・ダムを作ろうではないか! “ビルドロン部隊”出動だ!』

 メガトロンに紹介を受けた彼らTFは、デストロンの建築重機連隊「ビルドロン師団」だ! ホイールローダー、ブルドーザー、パワーショベル、ダンプトラック、クレーン車、ミキサー車に変形する6人の工兵で構成された土木作業部隊である! 彼らの出自は謎に包まれており、地球で誕生したという情報もあれば、トランスフォーマーの母星「セイバートロン星」生まれというデータもある!

 こうして、メガトロン主導による巨大水上要塞の建造が開始された! ビーバーを見てくれ! なんと高度な建築設計能力であろう! 木材の加工に不慣れなビルドロンたちを、適切な指示でサポートするビーバー!
「す、すごいですぅ……掘ったり、運んだり、巣作りのためにあるようなカラダ、きのうびぃ……あーすごく、カッコイイですぅ……うっとりぃ……」
『オメエさんも、その小さいナリでよく頑張るもんだぜ!』
『木に関する知識もたいしたもんだ! オレたち、木造建築はシロウトだからよ~。よろしく頼むぜ!』

『……ところで、さっきから木を切り倒してるコイツは誰だい?』
「こんにちは~。私は通りすがりのヌートリアだけどさ~。面白そうだから手伝うよ~」
 こはんフレンズの新メンバー、“ヌートリア”は水辺に棲むネズミのフレンズだ!

『フレンジー、ランブル、イジェ~クト。建設作業、開始セヨ』
『よーし! オレ様のハンマーアームにまかせとけー!』

『ひゃあ! 我がデストロン水上基地が着々と出来上がっていくぜ! 木材なんていう原始的な材料を使っている点は気に食わないけどな!』
『文句ばかり言ってないで、お前も作業を手伝わんか! スタースクリーム!』
『くそっ、メガトロンの野郎め……偉そうにしやがって……』

 一方その頃、湖畔の例のログハウスには……ふたりのげっ歯類のフレンズの姿があった! この丸太小屋の製作者にして住人、アメリカビーバーとオグロプレーリードッグである!
「はぁ……また熱くなりたいッス……」
「どうしたでありますか、ビーバー殿? 最近、元気がないでありますよ。この住みかに、何か足りないモノでも?」
「あ、もちろん、オレっちたちの立てたこの立派なロッジに不満はないッスけど……オレっちたち、お家に“住んでる”だけじゃないですか……」
「と言いますと?」
「これじゃ、巣を“持っている”だけッス! オレっちは巣を“作りたい”ッスよ!」
「なるほど~、ココに足りないのは“刺激”というわけですな? また、ふたりで熱い巣作りをしたいと?」
「うぅ~、そうは言ってもコレ以上のお家、なかなか建てられるものでは……ん……?」
「おや? 湖の向こうのほうから、大きな音がするでありますが……」

 それはデストロンとヨーロッパビーバーの水上要塞建造の作業音だった!
「す、すごいッス! なんて巨大な巣! あんな大きなもの、見たことないッスよ!」
「我々のナワバリの目の前にあんなのを建てるなんて……これは“りょうどしんぱん”! 我々に対する“せんせんふこく”と判断するであります!」
「たまらないッス! 芸術! 爆発! もう我慢できないッス!」
「ああ~ビーバー殿~どこへ行くでありますかー!?」

の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の

 そして! サイバトロンのジャパリパーク臨時基地では! 新しいサイバトロン戦士、クレーン車に変形する建築家グラップル、レッカー車に変形する補修員ホイストだ!
「一緒に作りましょう! オレっちたちと、サイバトロンさんで!」
「よろしくお願いしますであります!」
『なるほど、僕たちに協力してもらいたいというわけだね』
『湖のサイバトロン水上基地計画……いかがでしょう? コンボイ司令官?』
『確かに、デストロンの連中のやろうとしていることを放っておくわけにはいかない! 我々も対抗して巨大水上基地を建造し、デストロンの野望を打ち砕くのだ!』

 さあ! 戦いだ!
 ただし、今度の戦いでは、光学兵器も爆弾も使われることはない! サイバトロンとデストロンが、お互いにその建築技術の粋を集め、水上基地の建築に勤しむ! トランスフォーマーたちの技術戦争なのだ!

 見よ! パークの湖畔にそそり立つ両軍の基地! 動物のビーバーのつくるダムを基本構造とした水上要塞だ!
 つまり、川の流れをせき止める防波堤「ダム」を作り、さらにその内側に住みかとなる「ロッジ」と呼ばれるドーム状の建造物を作るというわけだ! この島のような木造ドームの数ヶ所の入口は水面下に作られており、コヨーテやイタチといった外敵を容易に侵入させない工夫である! まさに天然の要塞と言うべきほかない! そして、ロッジ上部には換気口も備えられており、室内の酸素濃度・湿度調節も万全というわけだ! 驚いたことに、入口付近には身体についた水滴を払い落とすための場所もある! ヒトの建物で言えば、濡れたコートを預けておくクローク・ルームといったところか!

 以上が「動物」のビーバーの巣であるが、フレンズ化したビーバーとトランスフォーマーの技術が融合したダムは、はるかに高度なものであった!
 木や石、泥を建材にするだけはなく、火山灰の堆積した凝灰岩を集めた、セメント建築の導入である!
『このスクラッパー様のデータベースによれば、こいつは古代ローマ製法によるコンクリートよ!』
「すごいねぇ~自由に形を変えられる“石”なんて~」
『うう……石灰の食いすぎでミキサータンクが腹一杯だぜ……グレン、整腸薬持ってねえか?』
「頑張って下さい! ミックスマスターさん! デストロンさんの力があれば……アメリカビーバーさんよりすごいものができます!」
「おやぁ、いやにはりきるねぇ~、ヨーロッパビーバーちゃん」
「だってこんなに凄い技術があれば、パークの誰も見たことがない建物がつくれるんですよっ!」
『その気持ち分かるぜぇ~。新しい技術は使いたくなるってのが人情、いや「フレンズ情」ってもんよ~』
 さらに! ダムには水力発電装置が設けられ、その豊富な水量を利用した無限のエネルギーが手に入る計画だった!

 一方! サイバトロン!
『フム……2000年前の古代の技術でも中々のモノが作れるものだね、ホイスト』
『ナポリの土ならぬ、ジャパリパークの火山灰だがね。向こうさんの技術と同じものさ』
『連中には、あの因縁のビルドロンがバックについているようだ。この勝負、負けられないぞ!』
「これは、ヨーロッパビーバーさんとの“フレンズのわざ”の対決ッス!」
「そうでありますとも! 巣作りテクニックをかけて正々堂々の決戦であります!」
『そうとも! 我らサイバトロン基地のほうが優れていることを、ビルドロン共に教えてやろう』
『「おー!」』

 打倒、デストロン枢軸軍の決意を新たにするサイバトロン連合軍!
 両軍の基地建設に対する熱い情熱! 戦いは白熱化する一方であった!

『サイバトロンの奴らも、対岸に基地建設をおっ始めやがったか……メガトロン様、一気に襲撃を仕掛けて、叩き潰しちまいましょう!』
『それはならぬ、スタースクリームよ』
『一体何故です? またいつもの臆病風に吹かれたんで?』
『愚か者が! 要塞が出来ぬうちから破壊してしまってどうする! 完成したものを奪い取れば一石二鳥ではないか! だからお前はいつまでたってもNo.2なのだ!』
『くっ……』
『ビルドロン達とサイバトロン、お互いが切磋琢磨、競争することでより完成度の高い基地ができるというわけだ! ワシらのビーバーも、向こうの同種族にライバル心を抱いているのを利用してな……そして最後には、ふたつの基地を我がものとし、デストロンのダブル水上要塞とするのだ!』
『で、でも、どうやって奪い取るのですか! 参謀として言わせて頂くと、要害の地に設けられたあの基地は、そうそう簡単に陥落しませんぜ!』
『フフフ……余に攻略のための策略が無いと思うか……ヨーロッパビーバー、例のモノを……おお、もう持ってきておるか……』

 ヨーロッパビーバーが持ってきた、この不思議な物体は一体!?
「ふふん、私、タカラモノ集めが趣味なんです……見て下さいコレ」
 それは一見、5本の爪の生えた手のように見えた!
『“ジャガー”ニ、パーク内ニ残サレタ資料ヲ調査サセタ。コレハ“青龍の爪”(クローズ・オブ・アズールドラゴン)。サンドスターヲ利用シタ気象制御装置ダ』

「そんなにすごいの~これ~?」
『コイツは言うなれば、天気を自由に操れる装置だ。この“クローオブドラゴン”を使えば日照りや嵐、雷も自由自在! サイバトロン共をあわてさせてやれるぞ!』
「けっ、相変わらず、やることが回りくどいようですがねぇ……」

(“クローオブドラゴン”か……野蛮なフレンズどもの棲むジャパリパークに、なんともおかしな機械があるもんだぜ……だが、あれを利用すれば、サイバトロンを倒せるだけじゃねえ! メガトロンをも打ち負かして、このオレ様がデストロンのニューリーダーになれるじゃねえか!)

 打倒メガトロンの野望を内なる心に秘める、野心家スタースクリーム! これから、どうなってしまうのだろうか!

の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の

 両軍の基地基地建設も佳境に入ってきたその時! デストロン軍団の空爆アタックだァ!
「ああっ! メガトロンさんっ! 約束が違います! あれは、アメリカビーバーさんが一生懸命作ったダム! 壊すのだけはやめて下さい!」
「これはぁ~やりすぎだよぉ~」
『うるさいぞ、お前たち、余の邪魔立てするのか? ひっこんでおれ!』
 投げ飛ばされるヨーロッパビーバーとヌートリア!

 またたく間に地獄の戦場と化したサイバトロン・ビーバーダム! 湖畔の昼下がりの静けさは、ミサイルの怒号によって打ち消され、穏やかに水を湛えるのみであった湖面は、ビーム兵器の煌めきでまぶしいばかりであった!

『ああ! 俺たちの作ったダムをよくも! デストロンどもめ! お前らの鋼鉄のボディをバラバラに引き裂いて、鉄筋代わりにコンクリートに埋めてダムの底に沈めてやるぞ!』
 普段は温厚なサイバトロン建築家グラップルは、ダムを破壊され、真っ赤な怒りに燃えているのだった!

「ガリガリガリ……落とし穴作戦ッス!」
「バイバイであります、デストロンの子猫どの!」
 こはんコンビの活躍を見よ! 見事な連携で、諜報破壊兵ジャガーを川流しの刑で撃退だ!

 闘いは続く! デストロンのウェザー・コントロール・アタック!
『コンボイ! お前が最後に見るものは、ワシの“クローオブドラゴン”の威力! よくアイ・センサーに焼き付けておけ!』

“クローオブドラゴン”のサンドスターパワーによる気象制御! 巻き起こる一面の雨雲! それは大粒の雨をもたらし、サイバトロン・ダムを増水させた! 濁流に飲まれるサイバトロン戦士たち!
『うわぁーっ! なっ、流されてしまうーっ! ウ゛ア゛ェ゛ァ゛ァ゛ァ゛ーーーッ゛ッ゛!!』
『パーセプター! ほっ、ほああああああーっっ!!』
『コンボイ司令! このワイヤーに捕まってください!』

 サイバトロン・ロッジは水没必至かと思われたが、その時!

「プレーリーさん、大変ッス! ガリガリガリ……」
「ダム管理部隊~、緊急出動であります! ホリホリホリ……」
「こうなれば私も助太刀いたします!」
「伊達や酔狂でこんな前歯してないよ~!」

 見よ! ダムの隔壁を切削し、その一部を決壊させるアメリカビーバーたち! そして、建築合戦の不本意な決着を良しとしないヨーロッパビーバーとヌートリアがヘルプに加わったではないか!

「はじめまして、ヨーロッパビーバーさん……ほんと、いいウデしてるッスね……」
「アメリカビーバーさん……私は正々堂々、あなたより優れた巣を作って見せます!」

 ライバルフレンズの共同作業の結果! ダムの排水が増加し、池の水量をさげてロッジの水没を防いだのだ! これは動物のビーバーも本能的に行う「フレンズのわざ」なのだ!

『ビーバーとヌートリアの薄汚ねえ裏切りネズミどもめ! あいつらサイバトロン側につきやがったか!』
『ふん、中々やるではないか! スイミングが気に入らなければ、次はスケートを楽しめっ!』

 空一面の雨雲に一陣の冷たい風が吹きつけ、雨粒は(ひょう)(あられ)に姿を変え、湖面に降り注いだ! 凍結する水面! ロッジの水面下の出入口は使用不能は必定と思われた! だがしかし!

「氷ときましたか! ヨーロッパの北国育ちの私には、日常茶飯事ですよっ!」
「おお! この匠の技! 劇的ッス!」

 なんということでしょう! ダムの排水により、凍り付いた湖面と、その下の水面との間に、空気のある空間が生まれたではありませんか! 大自然の厳冬期を生き抜くダムの伝道師による、移動スペースの確保! 人はそれを職人の知恵と呼ぶ! 川の魔術師のフレンズの技が光ります!

 フレンズ工兵部隊の決死の作業により、サイバトロン側は戦闘態勢を立て直しつつあった!

『メガトロンめ~、あの装置で天気を操っているのか! これでも食らえっ!』
 コンボイによる正確な投石の一撃が、メガトロンの手から“クローオブドラゴン”を叩き落とした!

『あーっ! ワシの“クローオブドラゴン”をよくも! ……おお、スタースクリーム! 早くそいつをよこせ!』
『へっへっへ……イヤだと言ったらどうするね、メガトロン?』
『血迷ったか!? スタースクリーム!?』
『ククク……“5本爪の龍”は、500年前の中国、明王朝(ミング・ダイナスティ)では「皇帝の証」とされたそうですねぇ……メガトロン様ァ……』
『ああ……だがな、皇帝以外の者がその姿を描けば、“反逆者”として死罪になったとも伝え聞くがな……さあ、それをこっちへ渡せ、スタースクリーム』
『やなこった! こいつがありゃあ俺様がデストロンのニューリーダーだぜ! 神の怒りを食らいな、メガトロン! スタースクリーム・サンダーアタックだっ!』

 吹けよ風! 呼べよ嵐! それはまさに天空の神、ゼウスの大激怒であろうか! 雨雲から放たれた轟く雷撃が、メガトロンを直撃する!
『グワァァァーッ! スタースクリーム! 貴様ァ! よくも……!』

『さあ、メガトロンは倒した! お次の標的はサイバトロンとフレンズたちだ! この「ニュースリーダー様」が今日の天気を占ってやる! 本日のサイバトロンちほーの天気予報は「カミナリのちカミナリ」大警報だぜっ!』
 スタースクリームの、凄まじいライトニング・アタックが炸裂する!

『サイバトロン戦士! トランスフォームして各自散開! 遮蔽物に避難しろ!』
『フレンズ諸君、さあ、私たちの中に乗り込むんだ! 雨天決行のデートとしゃれこむぞ!』

 サイバトロン! フレンズ! 大ピンチ!
 だが、メガトロンを一撃のもとに下した稲妻の威力は、サイバトロン・カーには発揮されなかったのだ!
 
『くっ……なっ、何故だぁっ!』
くるまモード(オートボット)の吾輩らのタイヤが、絶縁体の役割を果たしたってわけだよ! 小学生の理科の時間になるがね、お分かり頂けたかなァ? 科学者のスタースクリーム君?』
『ちぃっ……“クローオブドラゴン”がもうエネルギー切れじゃねえかよぅ!……サンダービームの撃ちすぎか、ちっくしょう……ん……? メ、メガトロン! 死んだはずじゃあ!』

 メガトロンは倒されていなかったのだ! それどころか! 元気いっぱい、エネルギーチャージ満タンの様相であった! 
『急速充電してくれて礼を言うぞ、スタースクリーム……このバカ者めが!』
『お、お許し下さい! メガトロン様ぁ! お、お願いします! やめてぇ!』
『デストロン軍団! いったん退いて態勢を立て直すぞ! 総員退却!』

 航空参謀スタースクリームの企みは失敗に終わり、戦いは終わった……と思ったのもつかの間!
 ジャパリパーク簡易気象制御装置“クローオブドラゴン”の酷使、その急激な天候操作により、パークの気候に異変が!

 度重なる大雨が空気中の二酸化炭素を溶かし水中に閉じ込め、雷は水蒸気を電気分解し、大気の温室効果の働きが失われていった! また、増水した水が海に流れ出しその塩分濃度を下げ、浸透圧による暖流の流れが止まり、気温は急速に冷えていった! そして、さきほどの大雪が引き金となり、ジャパリパークは完新世の氷河期に突入したのだ……!

 さばんなちほーやじゃんぐるちほーの暖かい所に住むフレンズたちは、この気温低下に耐えられそうもなかった!

「お、お、おかしいわね……しゅ、推理力がはたらかないわ……わ、わらひの“アミメ模様の脳細胞”も凍り付いちゃひそう……」
「今日はやけに、しばれるわぁ~。手足がかじかんで、これじゃあ踊れないわ~」

 あ! キリンもゾウも氷になった!!

「わ~~………………あったか~い……毛皮があついよ~(脱衣」
(低体温症による無関心→症状進行による精神錯乱)

 天はフレンズを見放したか!?
 パーク大氷河期! 大量絶滅の危機!

 どうなってしまうのか!?

の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の

【トランスフォーマー解説:03】

ID:22 デストロン 航空参謀 → 新破壊大帝(ニューリーダー)? スタースクリーム / Starscream
トランスフォーム:ボーイング・F-15イーグル(トリコロールカラー)
主兵装:ツインナルビーム砲
副兵装:ナルスリングショット / 胸部クラスターボム
体力:7 / 知力:7 / 速度:9 / 耐久力:7 / 地位:9 / 勇気:8 / 火力:7 / 技能:5
座右の銘:「汝の敵の灰燼から征服は成される(Conquest is made of the ashes of one's enemies.)

 態度がデカくて、神経が太くて、気が短くて、ちょっと、ヘタレイケメンな感じする、無駄に恵まれた声をしているのが愚か者(スタスク)です。
 メガトロンも裏切らなあかんしぃ、ニューリーダーにもならなあかんしぃ、死んでもこう、裏切りしたりできるような(スパーク)なってるんで。

 マクドネル・ダグラス、F-15「イーグル(ワシ)」、80年代当時の最新式ジェット機、今でも現役ですやんか。

「ダイアクロン」シリーズのジェット機ロボ・超高速戦闘タイプが元の玩具です、ジェットロンは。コクピットが開くようになってますが、特に意味はなくて、ダイアクロン隊員が搭乗できた名残りなだけです。
 翼の「デストロン・エンブレム」はデカールですが、アニメどおりの貼り方をすると、ロボットモード時に「逆さデストロンマーク」になって、主への反逆の逆十字的な、ちょっと中二病な感じする、ルックスだけはカッコイイ航空参謀(笑)

 初期ジェットロンの作画ミスは、堂々とした分身が、アニメ本編じゅうに散らばって、ますやんか。その作画ミスが続く中に、翼のディティールを変更して線画を差別化したのが、後期ジェットロン(とんがりコーン頭)の連中です。さらに点々と作画ミスがあるので、リーダー含めて全員同型・同色、構成人数不明にしたのが、2010ジェットロン(スカージとスウィープス)というわけです。

 TF伝統芸能・作画ミスと深い関わりがあるのが、スタースクリーム様です(笑)

はいけい:あめりかくうぐん かでなきち(おきなわ)
こえ:故・すずおきひろたか おにいさん

の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の

【ジャパリ教養講座】
「山々はあなたを見て震え、怒涛のように流れ出でる水、淵は叫び声を上げ、その手を高くあげた」
「主よ、私の呼びかけを、あなたは聞きいれて下さらない。“どうしてこんなことに”と訴えたのに、なぜ助けて下さらないのか」
(「としょかん」収蔵、旧約聖書「ハバクク書」より)

【ジャパリコマーシャル】
 マイナス40度の世界ではバナナで釘が打てます! 新鮮な薔薇もこの通り! これは普通の高級オイル! ジャパリバスのオイルは、マイナス40度でもこんなに滑らか! 優れた分子構造を持つサンドスターのオイルは、ガソリンとオイル交換を節約するオイルなのです!

 さあ、CM明けだァ! エキサイティング! けものフレンズvsトランスフォーマー!

 デストロンの天候操作により、氷河期を迎えたジャパリパーク!
 フレンズと野生動物はあわれ全滅か!? と誰もが思ったその時、不思議なことが起こった!

 なんと! フレンズたちの体内のサンドスターが煌めいたと思うと、みるみる内に髪の毛が伸びていくではないか! さらに、フレンズたちの胸部に脂肪が蓄えられていく! 厚い毛皮と豊満な皮下脂肪により、フレンズたちは寒さへの耐性を得ていった!

 これは、厳しい環境に適応せんとするフレンズのパワーなのか!? 系統進化を個体成長に反復させるとは! なんと不思議な物質なのだろう、サンドスター! 逞しいフレンズと動物たちは、こうしてパークの冬を乗り切る身体を手に入れたのである!

 そして! ここは「しんりんちほー」の図書館! パークの長、アフリカオオコノハズクの「博士」のもとに、フレンズたちやサイバトロン戦士が集まっていた!

「それにしても、もっさもっさですね、助手。鳥てきには、冬毛なんてよくある話ですが」
「そちらこそ、ばいんばいんですよ、博士。PPPのアイツみたいな、わがままぼでぃーですね」

「ツチノコさんや、カメレオンさん、ヒグマさんは、寒さで眠り込んでしまったそうですが……」
「起こしても、みんなずっと起きないんだよ。うーん、心配だよー」
「おお、かばんにサーバル。お前らも、もっさもっさばいんばいんですね」
「寝てるヤツらは『冬眠』という習性があるフレンズです。連中は放っておいても大丈夫です」

 さて、この寄り合いの目的は一体! それは、この氷河期が終わる時、大洪水がパークじゅうを襲うであろうということだ!
 いかにフレンズやトランスフォーマーといえども、この洪水に飲まれればひとたまりもないのだ!
 それをどう乗り切るか! という会議であった!

「みんなして泳げばいいと、パフィンちゃんは思います!」
「泳げないフレンズがいるから困っているんですよ、このぽんこつ鳥。脳みそジャパリチップスはこれだから……」
「私のイカダでも、これはちょっと厳しいぞ~」
『この俺がフォースバリアを使えばいいのさ!』
『吾輩も有る程度フォースバリアが使えるが、島民全員は無理じゃないかねぇ……』
「どうすればいいか、全然わからん、コンボイ司令官」
『私にもさっぱりだよ、ジャガー』

「メガネの叡智を受けしこの私、メガネカイマンの意見! 息を止めてればなんとかなるのでは!」
「メガネのくせに、ぽんこつですね、こいつ……」
『ワニノ心臓ハ、血液ノ流レヲ切リ替エル事ガデキルンダ、「バイパス」ダヨ。潜水中ハ、心臓ト肺ノ肺循環ヲストップサセテ、酸素ヲ長持チサセテ、ヨリ長時間ノ潜水ヲ可能ニシテルインダッテ』
「いや、できない」

 会議は踊る……されど進まず……。

「わーい! パークじゅうが水びたしぃー! たーのしそー!」
「カワウソさん、わたくしたちイタチがいくら水辺が好きだからと言って、ちょっと今は不謹慎じゃございませんでして?」
「“ふきんしーん”ってなあにー! へんなのー! あははははっ!」
「(ぷち)……あァ~!?……てめェー……(ピキッ)!? “楽し(エンジョイ)”んでる(トキ)ねぇーべって言っ(ノベ)てんだゾ……(ギリッ)!? “あんま楽しく(エキサイティング)(!?)”してっとォ……その“(ケガワ)”を剥いじゃうヨ……(ギョパッ)!?」
「わわー、怖ーい! オコジョが怒ったぞー! おもしろーい!」
「……ハッ! わたくしとしたことが! なんてお下品な言葉遣いを……」
『ええい! それもこれも、みんなあのデストロンの連中が悪いんだ!』
『チマツリチマツリ!』『コマギレコマギレ!』『サッカーサッカー!』
『ロボット昆虫殺虫剤だってェ! あ、全然関係ないね……』
「どうも。私、マンモスです。キョウシュウが氷河期と聞きまして、海が凍ったので歩いてきました」

 妙案は出るべくもない……と思われたその時! いつも頼りになるのは、我らが人類の叡智である!

「皆さん、ボクにいい考えがあります」
『聞かせてくれ、かばん』
「ハイ、コンボイさん。みんなで『ふね』を作りましょう! あのビーバーさんのダムを使って!」

「流石かばんさん! 名案であります!」
「やりましょうッス! ヨーロッパビーバーさんも!」
「うう……私がデストロンさんに騙されたばっかりに、こんな事態に……このお詫びのためにも! 一世一代の“ふね”の大建築ですっ!」
「自分の尻ぬぐいは、自分でさせてもらうよ~。TFさんみたいな鉄の身体じゃないけれど、この“鋼鉄の歯”で!」

 そこへ突然! 颯爽と現れるデストロン軍団!
『メガトロン!』
『焦るでない、コンボイ。今回は戦いに来たのではない』
『話ハ“コンドル”ガ聞カセテモラッタ。今回ノ洪水、俺タチ、デストロンモ全滅ノ危機』
『オレたちも箱舟(アーク)の建設を手伝いに来たのさ。お前らサイバトロンまで救っちまうのは不本意だがな!』
『まったく、自分が蒔いた種だというのに……』
『我が身かわいさの都合のいい話だが……今は時間がない! 人手は多いほうがいいからな! 協力しよう! ビルドロン!』
『グラップル、ホイスト、嬉しいぜぇ、またお前らとチームが組める日が来るとはなぁ!』

 さあ! フレンズとサイバトロン、デストロンが手を取り合い、命を繋ぐ巨大な箱舟「ジャパリ丸」の建造が始まったァ!!

 第二次世界大戦末期、イギリス軍に「氷山空母」という秘密計画があった!
 氷塊を切り出して材料にして巨大戦艦を作ろうという大作戦! さらに、秘密大発明「パイクリート」! これは、木屑と水を凍らせれば、コンクリートより硬くなり、しかも水に浮くという夢の素材であった! 実際の実験で銃弾を弾いたほどの頑丈さである!

 ダメージを受けても、海水を取り入れて凍らせれば無限に修復可能! イギリス軍の夢の不沈空母! しかし、計画は頓挫してしまった……巨大な内部冷蔵装置を、当時の技術で作れなかったからである……。
 
 だが、フレンズの木材加工能力とトランスフォーマーの科学技術をもってすれば! そして、氷河期ジャパリパークの環境を逆手に取れば! 氷山空母も夢ではなかった!

『そりゃああああっ!』
総司令官コンボイのエナジーアックスが唸りをあげて、こはんの針葉樹が次々に切り倒されていく! 鉄骨州知事シュワ……鉄骨司令官コンボイはタフネス設計! その木こりの技を目撃せよ! 
『その皮を剥いでやる!』
『針葉樹の皮剥ギ、ダネ。皮付キノ原木ノママダト、加工シニクイカラネ。今デモ手作業デ行ワレルコトガアルヨ。ソレハ、日本庭園ノ造園ヤ神社仏閣ノ建材ナドニ使ワレル、杉皮ヤ檜皮(ヒワダ)ヲ取ルタメナンダッテ』

 さらに、ビルドロン7人目の巨大戦士の大活躍をご覧あれ!

『ビルドロン部隊! トランスフォーメーション! 6人合体デバスターだ!』
『フェーズ・ワン!』
『フェーズ・ツー!』
見よ! ビルドロン合体巨人兵「デバスター」のこのパワー! それは、ふたつのダムを合体させて箱舟を建てるのに必須であった!

 さあ、巨大氷山船「ジャパリ丸」が完成である! この箱舟が未来へ運ぶのは、大砲や戦闘機ではない、フレンズと野生動物、トランスフォーマーたちなのだ! 「巨大空母」はカナダのアルバータ州で実験されたというが……奇しくもそこはビーバーの一大生息地であったという!

 そして!

「ペンギンって言ってもね~。私、寒いのは苦手だよ~。だよね~グレープくん」
「雪はキレイですけど、さばんな育ちの私にはきついですね……」
 フンボルトペンギンとアードウルフだ! フレンズたちは、同種の動物たちを集めて箱舟に乗せていく! 動物たちも、不思議と抵抗する様子はなかった!

 そして1週間後! サンドスター火山が大爆発! 噴火により、大気に充満する二酸化炭素! 溶ける氷河! ジャパリパーク大洪水だァ! 40日40夜、方舟はパークを漂流し、水が引いた頃、ゆきやまちほーに漂着した……。

「大洪水も収まったみたいです。外の様子を見てくるですよ、ハシブトガラス、カワラバト」
「了解です。ついでにひとっ風呂、行水でもしてきましょう」
「ほぇ?」
『コンドル、バズソー、イジェークト。陸地偵察任務、遂行セヨ』

 そして……戻ってきた鳥たちが咥えてきたのは……オリーブの枝ならぬ、セルリアンの触手ではないか!
「ほぇぇー! でっかいタコみたいなセルリアンが近づいてきますー!」

 見よ! 溶けた氷の中から解放された、軟体動物型セルリアン! ジャパリパークに伝わる命名方法により、名付けてコレ! 「タコリアン」!
 その巨大な触手に襲われれば、フレンズもTFも丸呑みなのだ! 方舟を破壊していくタコリアン!

「い、イヤです……やめて……下さい……しょ、触手……」
 過去のトラウマを刺激され、顔面蒼白になるアードウルフ!

『どうしましょう! コンボイ司令!』
『もう一度アレを使うしかないぞ! メガトロン!』
『フン! しかたあるまい! “クローオブドラゴン”、最後に今一度、その力を解放せよ!』

 「青龍の爪」(クローズ・オブ・アズールドラゴン)! 最後のサンドスターの輝きだ! 大嵐がタコリアンを打ち上げていく!

『やったぜベイビー! セルトパスは吹き飛ばされましたぜ!』
『ダガ“クローオブドラゴン”ハ、パワーヲ使イ果タシテ、使イ物ニ、ナラナクナッタ』
『今回は手を組んでやったが、コンボイ! 今度会うときは貴様らサイバトロンの最後だぞ! さらばだ!』

 こうして、ジャパリパークの危機は去ったのだ……。

「うう、ごめんなさい! アメリカビーバーさん、プレ―リーさん、ふたりと友達になりたかったけど、私、ふたりみたいな立派な巣を作ったことが無かったから……」
「何を言ってるんスか、巣作りしたことないと友達になれないなんて、そんな理由はないッスよ!」
「そうともであります! それに我々、こんな立派なモノを作ったでありますよ!」
「いやぁ~波乱万丈だったけど、中々面白かったよぉ~」

「アメリカビーバー先輩! プレーリー先輩! ありがとうございます! おふたりの技術、これから学ばせて頂きます!」
「そんな、先輩だなんて……照れるッスよ……」
『ごたごたは全部“水に流す”ってワケだ!』
『フレンズたちゃ気持ちのいい連中だねぇ、コンボイ司令』
『なによりも、“誰とでも友達になろうとする心”が、フレンズの一番の長所に違いないさ。人間も見習うべきだね』

「……それじゃ可愛い後輩に“プレーリー式挨拶”であります!」
「えっ、何を……! んーっ! んむむむーっ!」
「ああっ……プレーリーさん、人前でそんな大胆な……後で、オレっちならいくらでも相手に……」
「んふふ……ふたりの“技術”……かぁ~……これから一体“何の技術”を学ぶことになるのやらねぇ~……」

『氷河期が終わったら、ずいぶんと“お熱い”ことですなぁ……どうやら我々はお邪魔のようですよ?』
『き、気持ちのいい連中……なんでしょうかぁ、これは? コンボイ司令?』
『ハハハ、フレンズは人間の“おしとやかさ”を見習うべきだな!』

 長いデストロン氷河期が終わり、雪解け水が穏やかに流れるジャパリパーク! ビーバーたちの友情に、春の訪れを感じるサイバトロンだった……決して変な意味ではなく!

【続きは次回! それではまた!】

の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の

【けものフレンズ情報:02】

みんな! 今日のお話! 面白かったかなァ!?
さて! 今回はげっ歯類特集だ! おまけは氷河期ついでのマンモスだぞ!

潜水軽装工兵 カストール / Castor
分類:哺乳綱ネズミ目ビーバー科ビーバー属ビーバー
レッドリスト:EX/EW/CR/EN/VU/NT/[LC(軽度懸念)]
 アメリカ大陸の大草原「グレートプレーンズ」を作ったのはプレーリードッグである! 木の根を噛み切り、地面を掘り、地中に空気を入れて耕された肥沃な大地! アメリカへの移民たちはそこを農地や牧草地にした……プレーリーこそが、何万年も前からのアメリカの開拓者なのだ!
 それに対し、ヨーロッパの大平原はヨーロッパビーバーが作ったのだ! 川が流れるだけの場所にダムをつくり、やがてダムは土砂に埋まり、栄養豊かな大地は、何千万年ののちの大草原となった……。
 素早い泳ぎを可能にさせる、ウロコの生えた尻尾。厚い毛皮に、水を弾く分泌液のコーティング。奥歯で気道を塞げるので、水中で木を齧ったり、物を咥えて運搬できる……なんと見事な水中生活への適応であろうか!
 だが、その防水性の高い毛皮は乱獲の対象となり、また「ウロコがあるから魚だ」という理由で、キリスト教修道士に食料として狩猟され続けたという負の歴史がある……。実際、ヨーロッパビーバーは欧州の多くの地域で絶滅してしまったのだ。今回のお話のヨーロッパビーバーが、ダム作りへの執念と、自分の同族に対して競争心を抱いていたのは、動物の頃の暗い記憶が原因かもしれない……。
 なお、さりげなく「けものフレンズ」前期OPに登場していたことを、君は知っているか!?

水上偵察員 アイアントゥース / Ironteeth
分類:哺乳綱ネズミ目ヌートリア科ヌートリア属ヌートリア
レッドリスト:EX/EW/CR/EN/VU/NT/[LC(軽度懸念)]
 巨大ネズミ! ヌートリア! カピバラと同じく南アメリカ出身だ! ワニやカバと同じく、目・耳・鼻が直線状に並んでいるのが、水場に適応した生物らしい外見だ! 潜水時、最低限の体積を水面に出しての水上偵察を可能にさせる! 
 カピバラとの違いは、その大きさだ。カピバラが体長1m以上に対して、ヌートリアは50cmほど。また、尻尾のないカピバラと違い、ヌートリアは、長いネズミのような尻尾があるのが特徴だ!
 そして、白い前歯のカピバラに対して、ヌートリアの門歯はオレンジ色。これは、前歯の前面のみが鉄分でコーティングされている為だ! 前歯の裏側のみが摩耗していくので、非常に鋭い歯になる! ちなみに、ビーバーも同じくオレンジ色の前歯をしていて、それを反映したのが、アメリカビーバーの服のあの「オレンジ色のライン」だそうだ!
 余談だが、吉崎おにいさんはカピバラと間違えてヌートリアを描いてしまったというこぼれ話があるぞ!

雪原友軍総司令官 マンモコンボイ / Woolly Primal
分類:哺乳綱ゾウ目ゾウ科マンモス属ケナガマンモス
レッドリスト:[EX(絶滅)]/EW/CR/EN/VU/NT/LC
 かつて「ワンマンズアーミー」と呼ばれた伝説の傭兵! ではなくってぇ……。
 マンモスにもいろいろ種類があるのだが、一般的によく知られているマンモスは、「マンモスサイズ(超大型)」の種類ではなく、中型の寒冷種「ケナガマンモス」である。肩の高さが3mほどで、インドゾウぐらいの大きさだったようだ。ちなみに北海道でも化石が見つかっているぞ。
 一方、史上最大のマンモス「松花江マンモス」は、史上最大の陸上動物であった! 肩高5m・牙も含めて体長9m・体重20トン以上! ティラノサウルス3匹ぶんの体重だ! でかい!
 また、体高1mしかない超小型種「コビトマンモス」というのもいたぞ! マンモスは更新世(258万年前―1万年前)の生き物と言うイメージが強いが、こいつはロシア・東シベリア、北極海の「ウランゲリ島」で、紀元前1700年前頃まで生きていたそうだ! 最後のマンモスは、ピラミッドが建てられて1000年後まで生きていた! まったく驚きではないか!



『「PPP&デストロン予告っ!」』

「今週は私たち“ペンギン”について復習するわよ!」」
「いやぁ~。ペンギンって言っても、私は寒いの苦手だし~。今回は大変だったよ~」
「フルルは暖かいところのペンギンだもんな~」
「そういえば、本当に“南極大陸”に住んでるのって、私ぐらいなんだよな」
「後は、アデリーペンギンさんとか……最近会ってないけど、元気にしてるかしら……」
「それにしても、フレンズ皆の胸が大きくなったときは、どうなることかと思ったわよ!」
「もう元に戻ったけど、動きづらくて! 飛び技で困るんだよ、 飛びつき三角とか腕十字とか、フランケンシュタイナーの時に」
「脂肪が多いと大変なんですね……コウテイさんの大変さが、身に染みて分かりました……」
「フッ……あえて肉体の束縛を受け入れているんだ。イバラの道を行くのが帝王(エンペラー)の生き方なのさ……」
「うわぁ~……やっぱりマゾぉ~い…」

『フレンジーよぉ~、俺たち“カナヅチ”(ハンマーアーム)にゃあ今回はしんどかったなぁ~』
『まったくだぜ、ランブル! ジャガーの奴もすっかり水恐怖症になっちまった! もう洪水はこりごりだぜ!』
『さて、氷河の溶け残りでエネルゴン・シロップのカキ氷でも作るかな~? 食べるかい、コンドル?』
『……』
『おやぁ~? なにしているんだい サウンドウェーブ?』
『フレンズノ精神構造ノ研究ダ。俺ノ、マインドスキャン能力デ、フレンズニ“デストロン魂”ヲ植エ付ケテヤル作戦ダ!』

次回、【第4話 デストロンのフレンズ洗脳教室!!】

サーバルの頭脳を大改造!! 劇的ビフォーアフター!! なんということでしょう!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第4話 デストロンのフレンズ洗脳教室!!

 今夜の「けものフレンズvsトランスフォーマー」、あなたのハートにはいったい何が残るでしょうか?


【Episode 4: Brainstorm Pandemonium (フレンズずのうかいかく)】

 さあ、今日のけものフレンズvsトランスフォーマーは! 昼下がりのさばんなちほーから物語を始めよう! 

 太陽が高く昇り気温が最も高くなる時分、その暑さにより多くのけものたちが休憩するなか、勉学に励むフレンズとTFの姿があった!

『イヤー、オイラびっくりしちゃった! 始めたばかりで、もうこんなに覚えるんだもの! かばんは凄く頭が良いんだね!』
「いえ、“えいご”ってすごく難しいですね。まだまだ分からない所がたくさんあります……次の授業も、よろしくお願いします」
『なんのなんの、おやすいご用さ! フレンズのみんなには、エネルギーを分けてもらってるからね!』

 かばんに勉強を教えていたのは、サイバトロン戦士の「バンブル」である! 黄色のワーゲン・ビートルにトランスフォームする偵察員で、小柄なボディに人一倍の知恵と勇気を秘めた戦士なのだ!
 不思議なエネルギーにより、過去の世界からワープしてきたトランスフォーマーたち。サイバトロン戦士たちは、博士と助手により利用可能なエネルギーの提供を受け、そのお礼としてフレンズの活動に協力を約束したのである。

 さて、この勉強の様子を、木の上から眺めていたフレンズがひとり。サーバルキャットのサーバルだ!

「かばんちゃん、まほうでも教えてもらってるの?」
『あはは、サーバルには難しいみたいだね……おっと、もう時間だよ、かばん』
「それじゃあね、サーバルちゃん。これから、博士に本を借りに行く約束なんだ」
『君はお昼寝でもしてなよ~。オイラたち、としょかんまでひとっ走りしてくるからさ! トランスフォーム(ギゴガゴガゴ)!!』

(“べんきょう”は難しくて分かんないや。でもかばんちゃん、すごく楽しそうな顔してるから、きっと面白いんだろうな。あーあ、私がもっと頭が良かったら、一緒にべんきょうできるのになぁ……)

 だが、その上空を飛来するTFが1体! デストロンの空中攻撃兵、コンドルである! 
 サバンナの青空を飛行し続けながら、紙のようなものを散布するコンドル!
 
「んみゃ……何これ? ちず、かな?……このマークの場所、何だか分からないけど、行ってみようかなー」

 そして、その地図に記された悪の紋章、デストロンマークの場所では!

『スタースクリームよ、ユニークな能力を持つフレンズどもは、まったく侮れぬ存在だ』
『ですが脳みそのほうは、まさにけもの同然。お人好しを絵にかいたような連中ですぜ!』
『フフフ……そのフレンズの性格を、ワシ好みに変えてしまおうという作戦よ。例のものはまだ出来んのか? サウンドウェーブ?』
『ハイ、メガトロン様。タッタ今“デストロン根性注入棒”ガ完成シタ』

 何なのか!? この新発明は!

『よくやったぞ、サウンドウェーブ! フフフ、こいつがあれば……』
『いったいぜんたい何なんですゥ? この面白パーティグッズは?』
『これは人間どもが“ジャパニーズ・ケンドー・フェンシング”で用いる道具をフレンズ用の洗脳装置にしたものだ。これで衝撃を与えることで、フレンズの脳内の善と友好の精神を打ち消し、悪と破壊の精神を流し込むのだ!』

 ジャイアントパンダのフレンズから盗んだ竹を使い、洗脳用のヒュプノ・チップを埋め込んだ「デストロン根性注入棒」! なんと恐ろしい兵器であろうか!

『コンドル、バズソー、リタァ~ン。さばんなちほー広告散布、任務カンリョウ!』 
『じゃんぐるちほービラ配り任務から、サンダークラッカー、只今帰還しました! まったくジャングルの蒸し暑さときたら、サーモスタットのヒューズがブッ飛びそうですよ!』
『ご苦労だったな、お前たち』
「メガトロン様! スカイワープ、只今帰還しましたァ! “ミーアキャット”先生をお連れしやしたぜ!」
『おお~、先生、遠路はるばるよく来てくれましたな』
「貴方ですわね、パークに“がっこう”を作りたいとおっしゃるのは」

 ネコではなく、マングースの仲間であるミーアキャット! 「ヘルパー」と呼ばれる「教育」を専門に行う個体を群れに持つ動物なのだ!

『ワシは是非ともこのパークに学校を復活させたいのだ!』
「はるか昔……“ジャパリ女学園”というのがあったそうですから、その復活ってわけですわね」
『着の身着のままのフレンズたちだが、彼女らが真の幸せをつかむためには、「教育」が必要不可欠だとワシは考えておる。先生には、そのために遠くからご足労願ったというわけだ。どうか、お力を貸して頂きたい』
「か、感動いたしましたわ……“きょういく”の素晴らしさが分かる方がパークにいるなんて! 理想の『がっこう』設立の為なら、わたくし、何でも致す所存ですのよ!」

『では、宜しくお願いする! フフフ……余のデストロン・フレンズ育成学校! “(セント)メガトロニア女学園”とでも名付けるか! さあ、パークにデストロン魂を広めようではないか!』
『やれやれ、天下のデストロン軍団のすることが、女の子チャンの学校とはねぇ……あきれたモンですなぁ……』

 そして! 好奇心により集まったフレンズたちに対し、全員が正座するなかで学校説明が行われた!

『やあ、ワシは校長先生(ザ☆ヘッドマスター)の破壊大帝メガトロンだ。よく集まってくれたなフレンズのみんな。その点だけでも、君たちは大変賢いと言えるぞ』
「“ですとろん”は悪いひとたちだって、博士たちが言ってたよ!」
『いやいや、それは誤解だとも! 我がデストロン・スクールでは、誰もが“なりたい自分”になれるのだ! その為には我々は協力を惜しまん! さあ、サーバルちゃん、これを見てくれ』

 かつての生徒と偽って、同種別個体のフレンズの写真を見せるメガトロン!
 何なのか、この比較写真は!?

(以前はクールすぎてワイルドで、鋭く尖ったナイフのような眼光の、近寄りがたい雰囲気だった、哺乳校のイヌ科に通うCさん。メガトロンさんのおかげで、色白だった肌もこんなに小麦色に日焼けして、親しみやすい明るく元気なフレンズになりました!)

「わっ! すごーい! まるで別人みたい! ホントに理想の自分になれるんだね!」
 これは詐欺である!

「なくぁまぁ~っうぉ~~さがしぃてぇ~~るぅぅぅ~~~っ!!」
 これはトキである!

 フレンズたちの能力や性格は、元の動物の生態や習性に基づいている部分が大きい。動物だった頃は、当然自分のこと客観視して考えることはなかったのだが……フレンズ化した今、自分と他者との違いを気にかけてしまうフレンズも存在するのも致し方ない! その心の隙間を突く、メガトロンの卑劣な野望!

「じゃあ自己紹介するね。私はサーバル! よくドジーとかゼンゼンヨワイーとか言われるも! つよくてかしこくなって、友達のかばんちゃんと勉強したいんだ!」
「アードウルフです。私、すごく臆病で、弱くて、ちょっと前にもセルリアンに食べられそうになったり……そんな自分を変えたい、です」
「わ、私、ミナミコアリクイ! 気が小さくて、すぐ威嚇しちゃうのを治したい!」
「あ~私“ジャングルキャット”って名前ですけど……あ、やっぱり何でもないです……」
「私はアミメキリン! パークいちの名探偵よ! 私自身は何の欠点もないのだけれど! 友達のナマケモノの怠け者を治してほしいの!」
「わたしはぁ~ナマケモノ~……無理やり連れられて来たよ~……あ~、でも帰るのも面倒だな~……」
「あとは、みんなに“名探偵ギロギロ”の素晴らしさを教えてあげるわね!」

 生徒たちは、さばんなちほーと、隣接するじゃんぐるちほーの出身者が多かった!

「私は先生のミーアキャットです! さあ生徒のみなさん、お勉強を始めましょう!』
 さあ、勉強のお時間だ!

の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の

「デストロン、バンザイ!」
「メガトロン様、バンザイ!」
「おーる・はいる・メガトロン!」
デストロンの栄光を称える悪魔のような洗脳教育の成果だ! デストロン学歴社会の奴隷と化したフレンズたち!

「フレンズの心が炎なら、デストロンの血は氷!」
「メタル・ボディは冷たいけれど、ファイトは熱いデストロン!」
 洗脳授業の熱が極まり、デストロン校歌を熱唱するフレンズたち!

 スゥー……バシィー! バシィー!……バシィー!
 なんと唾棄すべき光景であろうか! 戦慄の「デストロン根性注入棒」で、お互いに尻尾を叩きあうフレンズたち!

『よし、作戦は大成功だぞ! フレンズの生徒諸君、エネルギーの採掘に取り掛かれ!』
『下等なフレンズども! どんどん蟻塚を壊しやがれ! さっさと働かねぇかァ!』
『エネルゴンキューブ、作成開始スル』

 エネルゴンキューブとは、様々な形のエネルギーを凝縮して保存する特殊な容器のことである!

 見よ! サバンナに林立する巨大な蟻塚を! 従順な家畜と化したフレンズたちの強靭な膂力により蟻塚を破壊し、シロアリが体内に取り込んだサンドスター・エネルギーを採取しようというわけだ!

 だが! 洗脳に屈しなかったフレンズがいたのだ!
「なんなのよこれ! こんな学校、推理するまでもなくバカバカしいじゃない! ナマケモノ、しっかりして! こんなところ、さっさと帰りましょう!」
 屈強な精神力を誇る、我らがアミメキリンである!

『黙レ! チビフレンズ! 俺ノ“マインドスキャン”デ大人シクサセル!』
 サウンドウェーブの頭部から特殊な音波とともに放たれる、脳波干渉光線! 相手の思考を読み取り精神をコントロールするのだ!
 危うし! アミメキリン!

「何よ! こんなもの!」
 だが、そのフレンズ洗脳効果は全く発揮されなかったのだ!

『何故ダ!? 俺ノ洗脳音波、ドウシテ効果ガ無イ!?』
「そんなの私が分かるわけないでしょ!」
『分析中……理解不能!?』
「畢竟するに……やっぱり私の鋭敏すぎる頭脳のせいかしら……ああ! 自分の推理力がすえ恐ろしいわ……」
 鹿爪らしい、いや! キリンヒヅメらしい顔をするアミメキリン!

『解析完了……原因ハ……分カッタゾ……ヤギネ! ヤ、ヤ、ヤギヤギヤギヤギ……』
『げぇっ! サウンドウェーブの頭脳回路がおかしくなっちまった!』

『マインド干渉プログラムを陽電子頭脳にフィードバックさせるとは! なんと強靭な意志力のフレンズなのだ!』
「頭が良すぎるって、罪ね……」
『ただ単にバカがうつっただけじゃねーかねェ……』
「もう! この名探偵に向かって失礼しちゃうわね! こうなったら、力づくでもみんなを元に戻してあげるんだから!」

 アミメキリンが叩きつけるマフラー! これは「ネッキング」と呼ばれるフレンズの技だ! 鍛えぬいた丸太のような首の筋肉の重量! ムチのようにしなやかに、高速で叩きつけ、遠心力が加わる加わる! オスのキリン同士の戦いでは、首の叩きつけで轟音が鳴り響き、敗者は死亡することさえあるという! 野生開放したキリンのマフラーの全方位回転打撃は、まるで一回転するムエタイ式ハイキックの華麗なコンビネーションのようではないか!

「後ろから来るのはお見通しよっ! “名探偵は脚が命”キック!」
『ウミャアッ!』
 背後から飛びかかろうとしたカセットロンのジャガーを、カウンター後ろ蹴りアタック! サバンナで鍛えた、脚力ぅ……ですかねぇ。
「優れた探偵は脚で稼ぐものよ……サーバル、アードウルフ! 他のみんなも、さあ帰るわよ!」
 自分の信じたいものだけを信じる! 本能の赴くまま、我が道を走るフレンズ、それがアミメキリンだ! それはTFの金属の身体に負けない、鋼鉄の信念! 戦うキリンは、かっこいい!

 だが!

『手くせ……いや、首くせの悪い……なんとも無作法なお転婆さんだ! フレンズ生徒諸君! このじゃじゃ馬……“じゃじゃキリン”に、デストロン淑女の礼儀作法というものを教育してやるのだっ!』

「みんみぃ~」
「な、なんだよぉ~」
「あなたたちは~くさったミカンじゃありませんわ~」
「じゃ~んぐ~る~さいこぉ~」
「め~ん~ど~く~さ~い~」

「うわぁっ! み、みんな! やだぁっ……やめてっ! こんなのヒキョウよ、デストロン! 犯人めぇっ! 容疑者ぁ! 売れない作家ぁーっ!」
 調教済みのフレンズたちをけしかけるという、卑劣な手段に打って出るデストロン軍団! 哀れ、仲間と戦うこともできず、捕獲され逆さ吊りにされてしまったアミメキリン! 

『ワシらのトリックはアンフェアかな? 名探偵のお嬢さん?』
『へへへ……手こずらせやがって……生意気なフレンズめ、良い眺めだぜ!』
「ぐぬぬ……わ、私のアミメ色の脳細胞に……ち、血が……上っちゃう……」
 このままでは、キリン特有の高血圧により、サンドスターが逆流して脳が大爆発してしまうのも時間の問題だった!
 大ピンチ! アミメキリン!

の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の

 絶体絶命と思われたその時! 颯爽と空を飛び現れ、間一髪キリンを救出するのは、予備ジェットパックで飛行可能となったコンボイ司令官!
「うぅ、ありがとう……死んじゃうかと思ったわ……」
『さあ君、私のボデーに掴まるんだ! ……デストロンめ! なんてひどいことを!』

 同じく空中から参戦するバンブル! その車内から飛び出すかばんやカバ!
 戦火に包まれるデストロン教室!

「みんみー……」
「サーバルちゃん! しっかりして!」
「あり……うま……」
「アードウルフもだらしないですわ!」
『カバ! ご自慢のパワーで、みんなをオイラの中に乗せちゃってよ!』

『デストロンのクソッタレどもには教育が必要だぜ! サイバトロン式の授業はちと手荒いぞ!』
『なんだと! サンダークラッカーアタックを食らえ!』

『怪力ゴング様の鉄拳制裁をお見舞いだ! サウンドウェーブ!』
『哺乳綱クジラ偶蹄目ウシ科ヤギ属ヤギ……』

『フレンズ戦士! 突撃ーっ! デストロンに逆襲だ!』
 他のフレンズも友達も正気に戻すべく、コンボイのコンテナから現れて強襲だ!

「あ、あっちいってよぉ~!」
「オレだよ、タスマニアデビルだぞー! 噛みついてでも連れて帰るからな!」
「コアリクイ! ヒメに任せるでしゅ!」

『みんな! こいつを使え! ちぃ~っとばかり荒療治になるが、これぞ、吾輩の発明した“サイバトロン精神洗浄板”やでぇ!』
 蛇腹状になった何枚もの薄い板を合わせた生体脳波振動装置! これでフレンズの頭部に衝撃を与えて悪の精神をロンダリング! 心の洗濯! 正義を愛しデストロンを憎む、健全なるサイバトロン精神を叩き込むというわけだ!

 スッパァーン! スッパァーン!
「ジャングルキャット! オトナになるってイタイことなんでち! せいちょーつうーっ!」
「じゃ、じゃん……ぐ……る……」

「サーバルちゃん……ごめん! 元のサーバルちゃんに戻って!」
「うみゃみゃみゃ……」

 さあ!

「ハッ! ジャングルゥー? 知らんなぁ~? 生まれも育ちも“ただのキャット”で何が悪い! 猫パンチの痛みに耐えろ! ジョフローイ!」
「あいたたっ! これ全然治ってないでちよ!」
『アカン、それどころか悪化しとるで! 皆、叩くのを止めるんや!』

 だが、時すでに遅しであった!
 サイバトロンとデストロン、双方の思想を短時間で植え付けられたフレンズたちの精神は不安定になり、凶暴化を促してしまったというわけだ! ジャパリパークの学級崩壊!

 さあ、ご覧あれ! ミナミコアリクイ対フクロアリクイ、有胎盤類と有袋類の生存競争!
「アリ食わせろ! もっとアリ食わせろぉー!」
「私のアリ塚は渡しませんよぉ~! ペロペロ~!」
「威嚇のポーズぅ、からのツメ攻撃! ツメ攻撃ぃー!」
「いたぁい、いたいですぅ~」
 南米vs豪州の世にも珍しいアリクイ対決は、みごとコアリクイに軍配が上がった!
「ふえっ、フクロアリクイをいじめてましゅ!」
「コアリクイ、やめろぉ! くぬやろぅ!」
「貴重なタンパク源! 豊富なプロテイン! もう我慢でけん!」

「空気ぃ~うめぇ~。空気はわ~た~さ~ん~」
「あなた、凶暴化してそれなの……?」
 ナマケモノ、不退転の心意気! 決死の威嚇のポーズを見よ(画像検索して下さい)!

「フレンズという字は、お互いが支え合うから……触れ合うから、“触れんず”なのですわ……」
 ヒゲじいは黙って。

「うみゃあ……く、苦しいよ……かばんちゃん……はいはーい主人公が通りまーす! どいてください主人公でーす!」
「サーバルちゃん!」
 どうなる! 完全に精神が錯乱したフレンズたち! TFの身体で例えるなら、バランス・サーキットを解除されたも同然であった!

「みんみ」
「ああっ! サーバルちゃんが変な顔に!」
『その穏やかな笑顔は、元からだと思うけどね……』
『ああもう、すっちゃかめっちゃか……オイラ泣きそう……』
『アカン……吾輩の発明品……大失敗や……』
『落ち込んでる場合ではないぞ、ホイルジャック! 早くなんとかしなければ!』

の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の

【トランスフォーマー解説:04】

ID:11 サイバトロン ミニボット情報員 バンブル / Bumblebee
トランスフォーム:フォルクスワーゲン・タイプ1
主兵装:小型汎用レイガン
副兵装:-
体力:2 / 知力:8 / 速度:4 / 耐久力:7 / 地位:7 / 勇気:10 / 火力:1 / 技能:7
座右の銘:「最も小さな者が最も(The least likely)危険だってこともあるんだぞ!( can be the most dangerous!)

 つのが長く湾曲になっておりまして、黄色のつのの先端、鋭くなって、顔も明らかにユニクロンになってる作画があります。
そこは裸出部になっていて、マスクがない状態の白い顔です。オリジナルの玩具版では、バトルマスクを装備しています。

 玩具では、赤ら顔のバンブル、ハブキャップというキャラもいます。また、黄色いクリフや赤いバンブルも製造ミスで存在したとか。工場出荷に紛れ込んだバンパーというラインナップに無かったキャラも。

 アニメでも、作画ミスで車体が赤い時があるんですけど、車種がビートルなのがバンブルで、ポルシェがクリフです。かわいくて丸っこいのがバンブル、ごつくて四角いのがクリフと覚えるとよろしいです。口の悪さはふたりともどっこいどっこいです。

 車内のカラーは普段はジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)の、ぐろ~い卵塊色っていうか、ピンクとパープルが混ざり合ったようなビビッドな内装をしています。

 ハウンドとかと違って、わりと一生、スパイクと連れ添うって言われてます。
2010ではスパイクとの絡みもなくなりまして、最終回では「ゴールドバグ」に生まれ変わります。
「トランスフォーマーレジェンズ」のバンブルの付属マンガでその辺のフォローがされております。

『これからはゴールドバグと呼んでね!』
『ハハハハ、いいともバンブル』

はいけい:ふぉるくすわーげん あうとしゅたっと(どいつ う゛ぉるふすぶるく)
こえ:しおやよく おにいさん

の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の

 超! けものフレンジング! トランスフォーマー!

 デストロン枢軸軍とサイバトロン・フレンズ連合軍の闘いは続く!
 闘いの喧噪の中でダウンしているサウンドウェーブの思考回路は、ショートしたままだった!
『ヤギハデスネェ、紀元前7000年前ゴロニ家畜化シタト、言ワレテマシテ。乾燥ヤ粗食、悪路に強ク、若干ャ草生エテル西アジアノ山岳地帯デ――』
 そして、人類の妙なる頭脳を誇るかばんは、バンブルから聞いていたSWのユニークな特徴を思い出していた!

「ホイルジャックさん! ボクにいい考えがあります! サウンドウェーブさんの発声回路を改造して使いましょう!」
『なるほどぉ! コイツの洗脳装置を利用するってワケやなぁ! あったまいい~』
「さっそく作業に取り掛かりましょう! 手伝います!」
『幸い、デストロンが発掘してくれたエネルゴンキューブでエネルギーもまかなえそうや!』

 だが、これを大人しく見ているデストロン軍団ではなかった!
『メガトロン様! あいつらサウンドウェーブの洗脳音声を逆手に取るつもりです!』
『おのれぇ! ワシのサウンドウェーブには指一本触れさせんぞっ!』
『お前の相手はこっちだぞ! メガトロン!』
『サーバルを元に戻してあげるんだ! 邪魔させないぞ、スタースクリーム!』

 ホイルジャックとかばんによるサウンドウェーブの改造!
「よーし! 改造完了です! サーバルちゃん、みんな、元に戻って!」
『名付けて、“友情回復装置”のお披露目や!』

 フレンズたちの脳裏に、サウンドウェーブの洗脳解除音波が響き渡った!
(アナタヤギネ アナタヤギネ アナタヤギネ アナタヤギネ)

「な、なんだよぅ、んめぇー」
「めぇ~んどくさい~」
「めぇーんみぃ」

「うわぁ~! 全然治ってないですっ!」
『また大失敗や……もうこりゃアカンわ……』

 フレンズの偏差値は下がる一方であった! ジャパリパークのIQ、絶体絶命! かと思われたその時、不思議なことが起こった!
 なんと、サンドスターのエネルギーを保存したエネルゴンキューブが、その虹色の輝きを眩いばかりに増したではないか!?
『ぐっ……一体何だってんだよ、この光は!』

 全く不思議なこともあったものである! サンドスター光線を浴びたフレンズたちは、次々に沈静化していった!
「記憶と再現」を司るという謎の物質、サンドスター! 大地に刻まれたその地球の記憶が、フレンズたちに野生のあるべき姿を取り戻させたのであろうか!?

「……な、なんだよぅ、みんな寄ってたかって! あっちいけよぅ!」
「やったでしゅ! 元の臆病で逃げ腰なコアリクイに戻ったでしゅ!」
「がぶりがぶり(噛み噛み)」(←タスマニアデビル特有の仲間同士の愛情表現)

「ぺろぺろ~! 私の蟻塚を返してよぅ~」
「な、なんだようぅ! ごめんなさいだよぅ!」

「ここはどこ? 私は……ジャングルキャット? ……ジャングルに棲んでないのに? ……ああーっ! この、せちがらい現実ゥ! 思い出したくなかったぁっ!」
「これでオトナの階段を一段昇ったでちね……ジョフも誇らしいでち……」

「息をするのもめんどくさい~」
「ナマケモノ! 元の怠け者にもどった……のかしら? あんまり変わらないわ……」

「うみゃ……かばんちゃん……」
「サーバルちゃん!」

『メガトロン様! エネルゴンキューブが全部空っぽ! デストロン教室は学級閉鎖です!』
『おのれ! サイバトロンどもめが! エネルギーのみならず、ワシのセント・メガトロニア学園の夢をぶち壊しおって……デストロン軍団、退却ーッ!!』

『なあー、おい、サウンドウェーブは相変わらずヒューズがぶっ飛んじまってるけど大丈夫かよ?』
『横長ノ、四角ノ瞳孔ガ可愛イデスヨネ、ヤギハ。アレハ視野ヲ広クシテ、天敵ヲ発見スルタメデス。アト、頭ノ角度ニ関係ナク、瞳孔ハ地面ト水平ニナッテテ、草ヲ食ベニ頭ヲ下ゲテル時デモ、周リガ見エルヨウニ――』

 闘いは終わった! かくして、魔のデストロン学園は廃校となり、恐怖のジャパリ学歴社会は終わりを告げたのである!

 平和になったさばんなちほーのお昼時……かばんとミーアキャットによる青空教室の様子をご覧いただこう!
「こうして、キャプテン・セーバルは、わるいかいぞくから、フレンズをまもったのでした、おわり」
「すごーいっ! おもしろかったーっ」
「次はこの“アリのくらし”を読んでよぅ!」
「わ、私も興味あります……おいしいですよね、アリ……じゅるり」
「ぺろぺろ~、あなた、オオカミのくせにアリを食べるの~? じゅるり」
「あら! この“カバとワニのおおぐちたいけつ”は、水に濡れても読めますのね!」

『みんな仲良くしなよ~。かばんほど上手くないけど、オイラも読んであげるからさー』
「バンブル! この“すいりしょうせつ”を読んでちょうだい!」
「それは“アマゾン殺人事件”ですね! ジャングルの川に浮かぶ船が舞台の! 面白いですよね!」
「そうよ! ナイフが飛んできたり、落とし穴に落ちそうになったり。主人公がジャングル特有の罠を切り抜けて、華麗に推理するんだから!」

『やれやれ、知的なレディも素敵だけど、素朴なフレンズたちには、堅苦しいお受験は似合わないからね』
『それにしても司令官。吾輩の発明、今回失敗続き……こりゃあ電子工学の初歩から復習せんといかんかなぁ……』
『そう気を落とすな、ホイルジャック。フレンズたちも、サンドスターも、まだまだ我々の理解を超えて謎が多いというわけさ。ふしぎなフレンズたちと出会った我々への宿題だよ』

『ホイルジャック、マイスター副官、コンボイ司令~。絵本や図鑑の朗読リクエストが多すぎて、オイラ発声回路がカラカラになりそう~!』
『よーしここはひとつ、みんなでフレンズとの勉強会といきましょう!』
『よっしゃ! 吾輩のデータバンクの出番やで!』
『サイバトロン・スクールの開校だ! トランスフォーム・アンド・ロールアウト!』
「みなさん、ここは教室なんですからね! 真面目に勉強するのです! デストロンの先生方よりビシバシいきますわよ!」
「えーめんどくさい~」
「もう勉強はこりごりだよぅー!」
 さわやかなサバンナの青空教室に、フレンズとサイバトロンの穏やかな笑い声がこだまするのだった……。

【あなたのハートには何が残りましたか? 次回に続く!】

の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の

【けものフレンズ情報:03】

 さあ! 今日のお話に登場したフレンズ紹介のコーナーだ!

新兵教育軍曹 スリゲイト / Suricata
分類:哺乳綱ネコ目マングース科スリカータ属ミーアキャット
レッドリスト:EX/EW/CR/EN/VU/NT/[LC(軽度懸念)]
 ミーアキャットは↑の分類の通りマングースの仲間だ! アンゴラから南アフリカ共和国にかけて、カラハリ砂漠周辺の荒野やサバンナに生息している。その名はアフリカーンス語で「猿」の意、あるいは「シロアリマングース」を意味するとも言われている。ちなみに分類的には、マングース科はネコ目の中でも、とくにジャコウネコ科・ハイエナ科に近いと言われているぞ。
 雑食性の強い肉食けもので、地面に巣穴を掘り、家族単位の群れをつくって生活するぞ。この家族がいくつか集まって、大きな集団を形成することもあるのだ。プレーリードッグの生態との類似点が指摘されることが多い。朝晩冷え込むサバンナや砂漠で体温を高めるために直立して日光浴をする習性も、プレーリードッグのそれを思わせるところだ。
 群れの最上位のカップルのみが繁殖をして、それ以外の個体は「ヘルパー」となり、赤ちゃんの母乳係、子どもたちの子守係、若い個体のかりごっこの教育係などの専門に分かれて、共同繁殖を行うのが特徴だ。
 そんな子煩悩なミーアキャットだが、肉食けものらしく鋭いツメを持ち、気性が荒い一面もあるのだ。メス同士の熾烈な争いで全滅した動物園もあるという。また、砂漠の誇る殺人マスィーン、サソリの毒に耐性を持ち、好んで食べるというマングースの仲間らしいところもあり、別名「サバンナのギャング」とも呼ばれる。まさに、私立けものフレンズ学園の「元ヤン先生」……なのかもしれない。

密林隠蔽兵 スロウス / Aerial
分類:哺乳綱アリクイ目フタビナマケモノ科フタビナマケモノ属フタビナマケモノ
レッドリスト:EX/EW/CR/EN/VU/NT/[LC(軽度懸念)]
 中南米に生息するナマケモノは「フタビナマケモノ」「ミユビナマケモノ」の2つの科に分かれている。前足の指(ツメ)の数が2本か3本かの違いだ。ミユビナマケモノのほうが気性が穏やかで動きが遅く、怠け者度が高いぞ。
 1日約20時間の睡眠をとる、哺乳類では珍しい「変温動物」なのだ! 1日多くてわずか10g(1円玉10枚の重さ)ほどの葉っぱ等しか食べない! 生態の似ているコアラでさえ1日500gの葉っぱを食べる恒温動物だ! ヨーロッパに紹介された当時は「空気を食べるけもの」と思われていたのも納得である!
 どちらも完全に樹上生活に適応していて、長いツメを樹に引っ掛けてキノヴォリするぞ。年齢を重ねた個体の体は昆虫の住処となり、そのフンを栄養としてコケが生え緑色の体色を帯びるようになる。これは擬態に役立つほか、食べ物が無い時の非常食にもなるという。
 ちなみにミユビナマケモノは水泳を得意とするけものだ! 雨季に川が氾濫し、木の上までも水没するアマゾンの熱帯雨林ならではの進化といえる。フタユビナマケモノのほうは、雨季でも水没しない地域に分布しているため、泳げないのだ!
 ミユビナマケモノは「セクロピア属」という有毒の木など、90種類以上の南米産の木やツタの葉を好んで食べ、しかも個体によって食性を選り好みするため、南米以外では飼育が困難である! 日本の動物園で会えるのは、雑食性が強くわりと何でも食べるフタユビナマケモノの仲間なのだ! なお、静岡の日本平動物園によるコラボで新しいイラストが出たので、要チェックだ!

蟻塚防衛戦士 アントスレイヤー / Antslayer
分類:哺乳綱アリクイ目オオアリクイ科コアリクイ属ミナミコアリクイ
レッドリスト:EX/EW/CR/EN/VU/NT/[LC(軽度懸念)]
 アンデス山脈以東に棲むコアリクイの仲間は、コロンビアからアルゼンチンにかけて生息するミナミコアリクイと、メキシコからペルーの一部に棲むキタコアリクイの2種類に分けられる。
 例の威嚇ポーズが有名なミナミコアリクイだが、この後ろ足で立ち上がる姿勢は、一番の武器である前足の強力なツメを誇示する立派な示威行動だ! この爪でアリ塚を壊すほか、ナマケモノと同じく、樹に引っ掛けてのキノヴォリも可能とする(仲間のオオアリクイはキノヴォリは不得意で、地上での活動が得意)! ツメだけが攻撃手段ではなく、スカンクの数倍の悪臭と言われる肛門腺分泌液を隠し武器とする!
 アリクイたちが主食とするシロアリは、枯れ草や倒木の木質部のセルロースを食べ、空気中から窒素を固定してタンパク質を合成できるぞ! 菌類や細菌などの、腸内微生物との共生の賜物と言える。シロアリ食は、まさに畑の肉ならぬ、アリ塚の肉なのだ! ちなみにシロアリはゴキブリ目、アリはハチ目に属していて、共通する生態も多いが進化的には全く別の分類の昆虫だ。
 なんべいちほーで進化した固有のけものたち、アルマジロ・アリクイ・ナマケモノは「異節類」あるいは「南アメリカ獣類」と呼ばれる! あふりかちほーで進化した「アフリカ獣類」、ろーらしあちほー(ユーラシア大陸・北米大陸)で進化した北方真獣類の2グループ(「ローラシア獣類」と「真主齧類」)と合わせて、哺乳類の有胎盤類の4つの大きなグループとなっているぞ!



『「PPP&サイバトロン予告っ!」』

『イェーイ♪ オレっちは80年代のアイドル・ミュージックもオマカセだぜ!』
「ブロードキャストさん、いつも“おとのでるはこ”モード、ありがとうございます」
「これぞまさに往年のエイティーズ・ロック! 最高だぜ!」
「いまぁ~い」
「今日の練習はここまでにしようか」
「さあ、次回予告をするわよ!」

「今週は――あっ! 先輩! お疲れ様ですっ!」
「「「「ジャイアント先輩! お疲れ様ですッ!」」」」
「ちぃーっすぅ~、ペパプのみんな~。おつかれさ~ん」
「今日はどうしたんですか、先輩?」
「にしし~、なんと! ひょんなことからワタシ、アイドルグループをつくることになってさぁ~」
「ええっ!! マジすか先輩!!」

「いやマジ。それがもう大マジよ~。こちらがワタシらグループの音楽プロデューサー、サウンドウェーブPだよ」
『先輩アイドルグループPPPニ、アイサツニ来タ。並ビニ、コレハ宣戦布告ダ! フハハハッ!』
「先輩! デストロンに騙されてますよ!」
「いや~、サウンドウェーブPのペンギンアイドルにかける情熱は本物だよ~」

中古(ちゅうぶる)ラジカセ野郎め、今度は何を考えてやがる……このサウンドシステムの面汚しめが!』
『口先ダケノ、イカレサウンドガ! オ前トハ、ステージデ決着ヲ、ツケテヤル!』
「あわわ……(白目)」

「やぁやぁ、盛り上がって来たね~。ワタシを含めて5人のペンギンフレンズが、新生アイドルグループをつくるのさ~」
「フフフ……」
「ククク……」
「真のペンギンアイドルの座は頂くぞ……」
「これからは我らの時代だ……」
「ああっ! フードで顔を隠した謎のフレンズが4人!」

『ソノ名モ“デストロン・デスメタル・デバステーション”! 名付ケテ“ddd”ダ!』
「こいつぁロック……いやメタルだぜ……」
「デーデーデーかぁ、わぁ~、そこはかとなくペンギンっぽい名前ではあるね~」

次回、【第5話 ブロードキャスト対SW!! ペンギンアイドルへの挑戦!!】

黒い天使に翼はいらない! 極悪ペンギンアイドル・フレンズの歌を聴け!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第5話 ブロードキャスト対SW!! ペンギンアイドルへの挑戦!!

 今週の「けものフレンズvsトランスフォーマー」は! デストロンが新たなペンギンアイドル・ユニットをプロデュースしようというお話だ! 夢のダブルPPPの演奏を目撃せよ!



【Episode 5: PPP vs ddd (爆誕! ブラックペパプ!)】

 ジャパリパーク、キョウシュウエリア北部に広がる湿原地帯……そこには様々な固有の植物や動物が棲息しており、まさに水鳥たちの楽園である!
 そして、水上道路を走る2台の車ァ! それはジャパリパークの園内トレーラーバスであったが、客車を牽引するのはサイバトロン戦士たちなのだ!

「あてんしょんぷり~ず。次は~終点“みずべちほー”でございま~す。太陽の方向に見えますのが、本日アイドルグループ・PPPのライブ練習が行われる会場でございま~す。お降りの方は~、各自ジャンプしてお降りくださ~い。お忘れ物をしないよう、ご注意くださぁ~い」

 ぞろぞろと降車してくフレンズたち!

「これよりバスは回送となり、車庫行きとなりま~す。本日の運転は、コンボイ司令官さんとドラッグさん。バスガイドはわたくし、リョコウバトが務めさせて頂きました。ジャパリ交通・PPPライブバスツアー、またのご利用お待ちしておりま~す」

『トランスッフォーッ!』
『やれやれ、司令官。ちっちゃな島にこれだけたくさんのフレンズがいたとは、驚きですよ』
「PPPは大人気ですからね、島中からPPPのファン“フリッパー”が集まってますよ。今日は長い道のりを走って頂いて、お疲れさまでした。本当にありがとうございます」
『なんの、おやすいご用だよ。リョコウバトも長時間飛んでいて疲れただろう。帰りは乗せていってあげよう』
「いえいえ、おかまいなく。まだまだ元気ですから。動物だった頃は、もっと速い速度で何日も休まずに飛び続けたものですよ」
『そうかい。それじゃあまた何かあったら、遠慮なくお願いしてくれ』
 去っていくコンボイ司令官と技術員ドラッグ!

「ふふっ、やはり大人数の旅行は楽しいものですね。最後にファンの皆さんの姿を撮ってから帰りましょうか」
 キャリーケースの中からカメラを取り出すリョコウバト! だが、これがデストロンの仕掛けた罠だとは知る由もなかった!

「ぱっぱっぴぷっ! ぺっぺっぽっぱっぽー!」

「キャー! タマちゃんタマらないですぅ~~!」
「ボクらのPPPの奏でる歌は、鮮やかなる天上の調べ。紺碧の海と群青の空を彩る、虹色のハーモニー……」
「嗚呼……あなたがたの笑顔は素敵すぎましてよ……わたくしたちには眩しすぎますわ。まさに5つの小さな太陽……」
「ぺぱぷー! がんばれがんばれ! ぺぱぷがんばれ~!(笹食いながら)」」(←寝る時以外は無理して食べ続ける)
 PPPの練習風景に歓喜の声を上げるファン達!

 ライブ会場の写真を空撮するリョコウバト! だがしかし! そのカメラは、デストロン光学情報兵「リフレクター部隊」の3体のTFが変形合体した物だった! その映像はメガトロン達に送信されていたのだ!

 そして! デストロンのみずべちほー水中臨時基地では!
「空は~♪ 飛べないけど~♪」
(ピカァ……)
 PPPの映像を見て、不気味にその赤い瞳を光らせるのはデストロンのリーダー、破壊大帝メガトロンだ!

『PPPとかいう連中、フレンズの間ではたいそうな人気ではないか。これを利用しない手はないぞ。偶像(アイドル)を掲げての情報戦(プロパガンダ)は戦争の常套手段だ!』
『そうと決まったら、さっそく奴らを誘拐しやしょうぜ! その役目は、ぜひこのスタースクリームにお任せ下さい!』
『まあ待て、スタースクリームよ。PPPフアンの中には、クマやトラ等の猛獣フレンズが多数いるではないか。お前だけで、そう簡単に上手くいくものか』
『ヘッ……相変わらず臆病なこって! じゃ~なんか上手い作戦でもあるんでェ?』
『この愚か者にも分かるように話してやれ、サウンドウェーブよ……』

『俺ノ計画! デストロン・音楽バンドヲプロデュースシテ、フレンズヲ集メ、デストロンノファンヲ、大量生産スルノダ!』
『アイドルグループ作って人気取りってワケかァ! フレンズどもに媚びるのは気に食わねぇが、アイツらを従順な下僕にするってのは面白そうだぜ!』
『ウム! 入ッテ来イ、フタリトモ』

 さあ! メガトロンの前に現れたペンギンのフレンズたち!
「おいっす~! ワタシはジャイアントペンギンだよ~。よろしく~」
「私はオオウミガラス~。アイドルやらせてもらいます~」

『おお! 古代の巨大ペンギンに、初めてペンギンの名を与えられた水鳥か……まさに元祖ペンギン・アイドル・グループ結成というわけだな。この作戦の全指揮権、お前に一任したぞ! サウンドウェーブよ!』
『凶悪アイドル育成作戦、開始スル! マダアト3人、メンバーノ心当タリガアル!』
『よーし! さっそく出発だ! オレ様のコクピットに乗り込みなぁ、チビ助どもっ! 超音速でかっ飛ばして行くぜっ!』

「みずべちほー」のペンギン・コロニーへと飛び立つデストロン一行!
 デストロン・バンドの新メンバーのスカウトだ!

 野生のペンギンに混じって、会話をしているのは3人のペンギンフレンズ!
 彼女たちは、キングペンギン、ヒゲペンギン、アデリーペンギンだ!
「えー、その部分はふつう食べないよな……」
「なんだよ! 食って悪いか!」
「いやぁ、私も流石に残しますねー、ソコは」
「ええっ! もったいないって思わねーのかよ! お前ら!」
「まさか……逆のところも食べたりするとか……?」
「それは……ありえません……若干引きます……」
「うるせえな! どこを食おうが自分の勝手だろ!」

 そこへ現れる空飛ぶ超音速ジェット機と巨大ラジカセ! スタースクリームとサウンドウェーブである!
『トランスフォームッ! おうおう、ペンギンども! オレ様のバンドに入りやがれ!』
「うおおーっ! いきなり何だァッ! てめえらっ!」
「わわわわ……(白目」
 ペンギンコロニーは瞬時にして、蜘蛛の子ならぬペンギンのヒナを散らすような大混乱である!

「よっ! みんな、元気してるか?」
「あっ、ジャイアント先輩じゃないですか! この大きな人たちは誰なんですかぁ?」
「この人たちは“デストロン”と言って、新しいペンギンバンドを作りたがってるのさ」
『PPPニ対抗シテ、新ペンギングループ“デストロン・デスメタル・デバステーション”! 名付ケテコレ“ddd”ト呼ブ!』

 ddd! それは反逆のPPP! あるいは獣の数字であろうか!
 デストロン恐怖のペンギンアイドル計画!

「メタルバンドか! 良い趣味してんじゃねーか! ……か、可愛くないオレでも入れるのかよ?」
『ソノ、ガラスノヨウナ鋭ク尖ッタ、メタルナ感性……熱烈大歓迎ダ!』
「私、超地味です。暗いし特徴ないし無個性ですが、OKですか?」
『ムシロソノ、イブシ銀ノカラーリング! ブラック&ホワイトガ、悪ノ軍団ニピッタリダ!』
「わたし、PPPのコウテイと、めちゃくちゃキャラがカブっちゃってるんだけどな」
『下剋上ダ! 逆ニ、向コウガ真似シタノダト! 真ノ王者ヲ、皆ニ知ラシメテヤルノダ! オ前ガ神ダ!』

 音楽に関しては、人が変わったように饒舌になるSWの熱烈スカウト! さあ! どうなる!

の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の

 一方その頃、PPPライブ会場では!
 サイバトロンの新メンバー、通信員「ブロードキャスト」の姿が!
 ラジカセにトランスフォームして、音楽を大音量で流しているではないか!

『イエーイ! みんな~! ノッてるかーい!』
「ダンスは“びぃーじーえむ”があってこそですわね! さて、本日の練習はここまでにしましょう!」
『イマいダンス・レッスンをセンキュウ! オオフラミンゴ・ティーチャー!』
「今日もありがとうございます!」
「それじゃあ私はこれで……1週間後のライブに向けて、自主練と体調管理もしっかりするのよ!」

「今日の練習はなかなか良かったわね!」
「うむ! みんな動きのキレが良くなっているぞ」
『さすがのPPPだ! 歌も踊りもイケイケだったぜ~♪』
「ブロードキャストのロックミュージックのおかげだぜ!」
「ふぁ~つかれた~。ジャパリまん食べようよ~」
「あーっ! もう食べてるじゃないですかぁ!」
「ぐひひ~……巨大ロボットとの異色コラボ……アイドルの可憐さがひと際強調されてたまらないですねぇ……はぁはぁ……うっ……」

 日々のアイドル活動に忙殺されるPPPに訪れた、つかの間の団欒の時間……。
 しかし! 耳をつんざく轟音とともに、その平穏なひと時を打ち破って現れるデストロン軍団だが!
 そう! 今回のその目的はアタックではないのだ!

『トランスフォームッ! お前らがPPPだな! 挨拶がてら来てやったぜ! 紅茶でも出しやがれ!』
「なっ、何なのよ! あなたたち!」
『我ラ、デストロン軍団。ペンギンアイドル・グループヲ結成シタ! フハハハハッ! ソノ名モ“ddd”!』

『お前はサウンドウェーブ! 新しいペンギンアイドルを作っただと!』
『……ブロードキャスト! オ前ガ肩入レシテイル、PPPヲ潰シテヤル! ソレモ、闘イデハナク、音楽デダ!』
『何を企んでやがるが知らないが、その勝負、ステージの上で受けて立ってやる!』
 サウンドシステムTF同士の因縁の対決!

 さらに、ペンギンメンバー達も、それぞれにライバル心を燃やしていたのだ!
「よっ! 面白いだろ~? そういうわけなんでよろしくな~」
「ジャイアント先輩! どういうわけなんですか!?」
「にししし~。一度、お前たちとはやり合ってみたかったってだけさ~」

「ヒゲッペ! メタラーが高じて、そんなメタル野郎と手を組んだのか!?」
「ロック野郎……正々堂々音楽で勝負だ! 久々にオレの魂のギターを聞かせてやるぜ!」

「まさかお前と戦うことになるとはな、キング……」
「フッ……コウテイ……なんていうか、そういう流れになってしまってな……」

「なんという清純派……私の親戚なのに、どうしてここまで違うのでしょうか……」
「あ、アデリーさん。お久しぶりです」

「むむ~! 本家ペンギンの名をかけて、負けないですよ~」
「わ~なんだか大変なことになっちゃったよ~グレープ君」

『7日後ノPPPライブ! ソコデ俺タチトノ、ミュージックバトル! 首ヲ洗ッテ待ッテイロ! ブロードキャスト!』
『お前らこそ、怖気づいて逃げ出すんじゃないぞ! サウンドウェーブ!』

『すごいわ……ダークな魅力あふれるdddもステキよ……水辺に咲いた悪の華……ああ! マネージャーの私が浮気しちゃダメなのにぃ~! でも……1週間後のライブ、“夢のダブルペパプ”が見られるなんて……あぁ~もう想像するだけで……う゛っ(鼻血』

 さあ! 両陣営、ライブに向けての猛練習の開始だァ!
『歌ッテ踊ル、アイドル路線ノPPPニ対シテ、我ラdddハ、楽器演奏ヲアピールスル! サア、練習ダ!』
 音楽TF、サウンドウェーブの敏腕プロデュースが光る!

の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の

 1週間、dddのメンバーの必死の練習が続いた……それを盛り上げるべく、ラジカセに変形したサウンドウェーブの流すBGM!
『オイオイ、SW、なんだよその音楽はぁ? リフレクターの奴らも、ホログラムでフレンズ共のモンタージュ映像なんか作ってやがるぜ!』
『ドウダ? トレーニングガ盛リ上ガル演出ダロウ?』

 さて、ここで読者の皆様には新ペンギンアイドルユニット、dddの変則的なバンド編成をご紹介をしよう!

・ヒゲペンギン:リードボーカル、ギター
・ジャイアントペンギン:ボーカル、ドラム
・キングペンギン:ボーカル、タンバリン
・アデリーペンギン:ボーカル、トライアングル
・オオウミガラス:ボーカル、カスタネット

「それにしても、先輩がドラム打てるとは……」
「しししし……長生きしてると、隠し芸だけは豊富なんだよなぁ~」

「わたしら3人はズブのシロウトなんだけどなぁ(シャンシャン)」
「こんな暗い私がバンドなんて(チーンチーン)」
「わ~い、友達と一緒に演奏なんてたのし~(パカラッパカラッ)」

『まともに演奏できるのは、ヒゲペンギンとジャイアントだけじゃねえか! 勝負はもう明日だってのに、こんなお遊戯会でホントに勝てるのかよ?』
『ムムッ! 予想以上ニ素人ダナ! ダガ、心配ナイゾ! 俺ニ大逆転ノ秘策ガアル! カセットロン達ヲ残スカラ、後ハ任セタゾ!』

 飛び立つサウンドウェーブ! その逆転の秘策とは!?

 そして! 「みずべちほー」の外れ、キョウシュウエリア中央部の山岳地帯との境目だ。切り立った山々の斜面には水路が張り巡らされ、進んだ灌漑設備によって棚田や段々畑が広がっている。その風景はまるで西日本の田園地帯、あるいはペルーの古代インカ帝国の高度な農業用水路を思い起こさせるものだった。
 
 その田んぼで水浴びをしている、3人の水鳥のフレンズ!
「私たちの羽毛、取れるのよ。ほら、こんな所まで……」
「おおっ! 本当ですけど! さあ、舐めるように見てください! この私の美しい紅い羽の下の秘密を!(ドヤァ」
「つるつる……」
 ニッポニア・ニッポン! トキ、ショウジョウトキ、クロトキだ!
 そこへ現れるサウンドウェーブ!

『朱鷺ノクセニ鶴鶴トハ、コレイカニ……』
「うわ、あなた誰?」
『俺ノ名前ハサウンドウェーブ! 君タチ、トキノ調査ヲシテ、ソノ歌声ニ魅セラレタ者ノ、ヒトリダ』
「むふ……つまり私たちのファンね」
「こんなに大きなお友達は初めてですね……」
「さすがこの私! ショウジョウトキィー! またひとり悩めるファンが生まれてしまいましたァ! なんて罪作りな鳥なのかしらァ(ドヤァ」
『君タチノ歌声、美シイダケデナク、凄マジイエネルギーヲ秘メテイル……。俺ノ胸ノカセットニ録音シテ、爪ヲ折ッテ永久保存版ニシタイ程ダ……』

 トキの歌が美しいかはどうかはともかく、とてつもなく強力な音波エネルギーを持っているのは確からしい!
 この「トキ・ハーモニー・パワー」をPPPにぶつけて対抗しようというのがSWの計画であった!

 さて! dddの秘密練習場では! 一向に戻らないSWにいら立ちを隠し切れないスタースクリーム!

『けっ、こいつらまるっきり烏合の衆だぜ!』
「呼ばれて飛び出て、通りすがりのウミウだう!(じゃじゃーん」
『うわっ、何だ! お前なんか、呼んでねえぞ!』

 烏合とは、漢字のとおり(カラス)の集まりのことであり、()とは関係ないのだ!

「何でも願いを聞いてあげるウミウだう!」
『オレ様の願いはな……お前が目の前から消えることだぜっ! さっさとどっか行かねえと踏みつぶすぞっ!』
「お呼びでないウミウは去るのみだう……(しょぼーん」
『ちっ……SWのヤロウはまだ戻ってこねえのか……ちくしょう、こうなったら強行手段あるのみだ! おい! カセットロンども、出撃するぞ!』

『ヨッ! 中々イケるじゃねえのよ、フレンジー』
『デストロンにピッタリの曲だと思わねえか? ランブル?』
「ロックヤローの~~イワビーには~~絶対負け゛ね゛え゛~~~!(デスメタル超低音シャウト」
「にしし……張り切ってるねぇ……」
「皆の衆! 私のタンバリンを聞け!(シャンシャン) これが王のタンバリンさばきだ!」
「コンドルさん、ジャパリまん食べませんか?」
(ピカァ……)←猛禽類の鋭い眼光。
「よしよ~し、ジャガーちゃん、いいこいいこ~」
『ウミャ~』
『てめえらいい加減にしやがれ! PPPライブ会場に行くぜっ! オレ様の後に続けッ!』
「みんなどこ行くの~?」

『スタースクリームよ、サウンドウェーブはdddの練習を監督していろと言っていたぜ?』
『うるせぇや! そのSWがいない今、このオレがお前らのリーダーなんだ! オレ様の命令を聞け!』

『ちぇっ! いばってやがらぁ!』
『ホントいけすかねぇ野郎だぜ、スタースクリームの奴!』
『……』
『ニャー!』
 上官であるスタースクリームには従うものの、その横暴さに対して憤りを隠し切れないカセットロン部隊!

 さて同時刻、PPPライブ会場では!
 オオフラミンゴとブロードキャストの指導の下、音楽に造詣の深いサイバトロン戦士マイスターとトラックスを加え、歌と踊りの猛練習の真っ最中であった!
「前にも増して良い調子ですわ、皆さん!」
『ゴッキゲェン♪なダンシングだぜ! オレっちもスピーカーがバリバリ最強絶好調!』

「なにしろ、あのジャイアント先輩が相手だからな……あの人何でもできそうだし……」
「ヒゲッペの野郎もすごい演奏テクしてるんだぜ! 油断できねーよ!」
「先輩の前で無様な姿は見せられませんよ!」
「あの子たちもアイドルやりたかったんだね~。ホント、夢がかなってよかったよ~」
「敵を応援してどうするのよ! 私達、負けられないわよ!」

「ぐはぁ……ライバル登場でますますアイドルに磨きをかける皆さん……青春してますぅ……」

 だが! そこへ突然! スタースクリームとカセットロン軍団のアタックだァ!

『ブロードキャスト! PPPのメンバーはもらっていくぜ!』
『スタースクリームだ! クソッ! 打ち落とせっ!』

 しかし多勢に無勢、強力な航空戦力、コンドルのアタックにより軽くあしらわれてしまう、マイスターとトラックス、ブロードキャスト!

「ちょっと! 離しなさいよっ!」
「わ~たすけて~」

「このこのっ! あわわ……! ペパプの皆さんが~っ!」

 マーゲイ得意の3次元空中殺法でなんとかジャガーを退けたものの、デストロン軍団にPPPの誘拐を許してしまう!
 どうなってしまうのか!?

の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の

 dddのアジト! ツタで拘束されたPPPアイドルたち!

「しばられちゃったよ~」
「こんなひどいこと……お願いです、止めてください!」
「くっ……あなたたち! すぐにこの縄を解きなさいよっ!」
「うむ、縄が胸や下半身にやたら食い込んで苦しいぞっ!」
「ヒゲッペ! 正々堂々戦うってのは嘘だったのかよ!?」

『どうだぁ~、PPPの連中を捕まえてきたぜ! これで明日の音楽対決は、オレ様たちdddの不戦勝ってワケよ! 最初からこうすればよかったんだ!』
「ざけんじゃねーぞっ、この野郎ッ! なんてことしやがる!」
 スタースクリームの卑劣な行為に激怒するヒゲペンギン!

「そりゃあ、オレ達はシロートの集まり……付け焼刃の練習で、マジでPPPに勝てるなんて思っちゃいねー……こいつら今までメチャクチャ頑張ってきたの、知ってるからな……」
「ヒゲッペ……お前……」

「でも! それでもガチで真正面からやり合いたくて! この1週間必死こいて練習してきたんじゃねーか!」
「そーです! そーです!」
「やることが汚いぞー! このスタースクリームめ!」
「縛るなんて苦しくてかわいそう! ひどい!」
「dddのみんな……」

『うるせえっ、ペンギン・フレンズども! マネージャーの俺にたて突く気なら、容赦しねえぞっ!』

 さあ! 戦いだ! ddd対スタースクリーム!
 だが、数の上では勝っていても、戦いの苦手なペンギンのフレンズ達には不利な戦闘である!
 と、誰もが思っていたその時!

「にししぃ~、ワタシにいい考えがある!」
 長年パークに生きてきたというジャイアントペンギンの叡智が、今ここに炸裂する!

「長生きすると、疑り深くなってね~……デストロンが裏切ったときのために、こういうものを用意していたんだよ~!」
「わ~かわいい~。卵みたいな石がいっぱい~」
「ただの石じゃないよ~! サンドスターの原石なのさ! みんな、ワタシにどんどん石を投げてくれ!」

 さあ、野生開放だ! サンドスター・エネルギーを実体化させた「けものプラズム」でできたヘルメットをかぶり、バットを振りかぶるジャイアントペンギン! 強打者特有のスラッガー・フォームから放たれる、剛腕スイング! サンドスター原石の千本ノックの五月雨打ちだ! 野球は一人でもできる! ストライクゾーンはスタースクリーム! サンドスター・ボールがターゲットに当たるたびに起こる、エネルギーの小爆発ストライクの連鎖!

「おらおら~悪い子はお仕置きしちゃうぞ~」
『ぎゃあ! ク、クソッ! なんて威力だ! とっても耐えられねえっ! ……フレンジー! ランブル! 何ボサッと見てるんだよ! 早く助けねえか! フレンズどもを捻りつぶしちまえ!』

『やなこった! 俺達のリーダーはサウンドウェーブなんだぞー!』
『お前の命令を聞いてやったら、このザマじゃねえか! てめえでなんとかしな! 俺達はSWの元へ帰るぜ!』
『……(汚い物を見るような猛禽の眼光』
『ウニャア~!』

『まっ、待て! どこへ行く、お前ら! この裏切り者どもめ! オレ様はデストロンの次期リーダーなん……うぎゃあっ!』
「にっししし~! 顔面センター前ナイスヒット~! これでスタースクリームは永遠にGOOD☆NIGHT~!」
「せ、先輩……怒らせたらマジで怖ぇよ……」

 戦いは終わった!

 そこへ駆け付けるサイバトロンのマイスターとトラックス!
『サイバトロン戦士ただいま見参! ……ありゃ、もう戦いが終わってるじゃないか!』
『それもペンギンフレンズ・チームの、逆転ホームランみたいだぞ!』
『今日のMVPの“小さな巨人”に感謝というわけか!』
「ふぅ~疲れた~。ちょっとサンドスターの使い過ぎで、縮んじゃったかもな~」

「サイバトロンのみんな! もうライブが始まっちゃうわよー!」
『よーし! ペンギンのお嬢さんがた、我々に乗りたまえ!』
『レディのエスコートなら任せてくれ!』

 大勢のファンの待つPPPライブ会場まで急げ! サイバトロン・カー!

の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の

【トランスフォーマー解説:05】
 
ID:17-A デストロン 情報参謀 サウンドウェーブ / Soundwave
トランスフォーム:ポータブルカセットプレイヤー・ウォークマン
主兵装:振動ブラスターガン
副兵装:エレクトリックランチャー/カセットロン部隊
体力:7.5 / 知力:9 / 速度:2 / 耐久力:6 / 地位:8 / 勇気:5 / 火力:6 / 技能:10
座右の銘:「泣キ叫ブ悲鳴……俺ニハ心地良イ音楽ダ……(Cries and screams are music to my ears...)

 角ばってマッシブなところが、情報参謀らしいところ。平たい胸からは想像できないほどの数のカセットをしまい込んでいて、とっても多くのカセットロンに慕われているTFです。セイバートロン星ではなく「音楽惑星」の出身という説があります。彼、言わばデストロンの「顔」ですよね、文字通り。

 元ネタ玩具は、ミクロマン・ミクロチェンジシリーズ「カセットマン」。当時大流行の携帯型ウォークマン・ラジカセに変形。手持ち武器のブラスターガンと右肩のエレクトリックランチャーは単三電池サイズで、変形時にはちょうど電池ボックスに2本収まります、余剰パーツを無くさないようにという心意気ですよね。また、ロボット時に背中に見えるバックパックのようなものは、玩具だとベルトに引っ掛けて留める用のクリップです。たいへん(ギミック)が細かい。振動ブラスターは、バネ仕掛けで銀色のミサイルが飛びます。昔の玩具らしくていいですね。

 音楽プレーヤーは流行り廃りが激しいせいか、最近は人工衛星やベンツや日産GTRなど、サウンドシステム以外に変形するSWが多いんですよね。

 エフェクトのつよい声をして、無表情がかわいいですよね、SWは。コンボイみたく、フェイスマスクがモゴモゴッって上下に動いて、喋るときがかわいらしいです。
 いつもメガトロン様の横にいるイメージ。かなりの古参らしいし、忠誠心は深いながらもタメ口だったり、二人の関係は謎が深い。ガルバトロン時代になってもDVされずに一人だけ愛されていました。抱っこされたり、手を繋いで一緒に飛んだりしていて、本当かわいいです。

 1つのファミリー……ってか、部隊ですけど、1体だけ合体戦士チームみたくリーダーがいて、あいつの言うことは絶対聞かなくちゃいけないとか、そういうのは、カセットロンの部隊にはなくってぇ……。

はいけい:そにーほんしゃ そにーしてぃ(とうきょうとみなとく)
こえ:まさむねいっせい おにいさん

の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の

 けものフレンズvsトランスフォーマー!

 一方その頃、PPPライブ会場では! 前座の催し物が行われていた!
 噺家フレンズ、ウグイスによる「ジャパリ落語」である!

「“ジャパリまん16個よこすのです” “それじゃ博士、手を出してくださいよ。1、2、3、4、5、6……ところで、今何時ですか?” “1時なのです” “ハイ1時ね……2、3、4、5、6……” オヤ、余計に勘定して渡しているぞ……どうも、おあとがよろしいようで……」

「……いや、わからん……どういうことか、全然わからん!」
「……う~ん、パフィンちゃん、頭を使ったらジャパリまんが食べたくなったのー……」
「……鹿せんべいならあるけど食べる?」
「ウメーウメー笹ウメー」(←実は竹や笹以外も食べる)

(あ、あれ……イマイチお客さんにウケないですね……定番のネタなんですが……)
(ウ、ウグイスさん。“かず”や“じかん”が分からないフレンズが多いからですよ……)

(ぐぬぬ……マーゲイさん、もう限界ですよ……ネタ切れです。PPPはまだ来ないのですか……他のフレンズ芸人は……?)
(漫才コンビ「ツリーボアズ」もネタ切れ。ディンゴさんの「ジャパリ手品」も「種も仕掛けも無い」です……)
(エジプトガンさんとイリエワニさんの前座「ぷろれすごっこ」の「みずべですまっち」は?)
(ヒートアップしすぎて、リングごと壊して流されてっちゃいましたぁ……)

(くっ……それでは、わたくしがもうひと頑張りしないとですね……俳句で鍛えたべしゃりを見せますよ!)
「ホーホケキョ~。え~ある日、真っ赤なジャパリまんのカゴを頭に乗せたボスが歩いてきました。“なんで赤いジャパリまんのカゴなんか乗せているんだろう”……と私が考えていると、突然ボスが喋りだして、こう言ったのです……“パークノ緊急事態ニツキ、話シテアゲルヨ。ナンデ僕ガ、赤イジャパリまんノカゴヲ、頭ニ乗セテルカト言ウトネ――”」

(もうしばらく頑張ってください! ウグイスさん! そして早く帰ってきて、PPPとサイバトロンさん!)

 ウグイスの小咄もネタ切れは時間の問題! とうとうマーゲイ秘蔵の「PPP秘密暴露トーク」タイムに突入か、と思われたその時!
 サイバトロン・ハイヤーの到着だァ!

『長らくお待たせしたね! みんなのアイドルのお出ましだ!』
「キャー! タマちゃん待ちくたびれたよぉー! ペ・パ・プ! ペ・パ・プ!」
「ルビー、ボクの心が恋焦がれて燃え尽きる前に、飛べない翼の天使たちが舞い降りたよ……下々の者がPPPと呼ぶ、夢の翼を持つ天使たちが!」
「ええ、ルター。そして可憐なる純情の堕天使たちdddの悪魔的な魅力……嗚呼! ddd! それはなんて蠱惑的な響きなのかしら!」
「うん! わかる!」

「みんな行くわよ!」
「にししし~。それじゃ、やりますか~」
『よ~し! みんな~! ディスコっていこうぜ~!』
 さあ! とうとう対決だ! PPP vs ddd!
 と、思った矢先のことである!

「お、お姉ちゃん! 何やアレ! こっちへ向かってくるで! セルリアンとちゃうか!」
「ホンマや! アレは普通のセルリアンとちゃうで! わ~! ごっつでっかい奴や~!」

 PPPライブの熱狂により深海から目覚めたのであろうか!? それは原始的な触手を数多く持つ巨大セルリアン「チューブワームセルリアン」だ!
 その巨大触手に捕えられたら最後、いかなるフレンズやTFといえども、捕食されてしまうのは必至であった!

 ジャパリパーク全滅の危機! どうなるフレンズ! トランスフォーマー!

『アレハ、資料デ見タコトガアル! 音楽ニ反応スルセルリアンダ!』
「あっ、サウンドウェーブ、戻ってきたのか~?」

『奴ノ触手ハ、パイプオルガンノ様ニ、音ヲキャッチスルノダ!』
「おい! あんなデカブツ! オレたちでどうしろって言うんだよ!」
『カツテ、パークノヒトトフレンズトデ協力シテ、陽気ナ音楽デ追イ払ッタトイウ……』
「つ、つまり、私たちの楽しい音楽で満足させれば追い返せるのね!」
「……や、やるしかないのかよ! ここで終わりたくないぜ! プリンセス!」
「イワビー! ビビッてんじゃねーぞ! テメェのロックはそんなもんなのかよ!」
「ヒゲッペ……! お前たちの(フリッパー)を、貸してくれ!」
「へっ、言われるまでもねぇな! オメーらとオレたちのペンギン魂が合わさりゃ無敵ってもんだぜ!!」

「ハイ、こうなったら全面協力しますよ、生き残るために。私も無理して精いっぱい明るくします」
「ししし、PPPとdddのコラボライブか~。面白くなってきたよ~」
『サイバトロンとデストロンの協同作戦だ……サウンドシステムの面汚しのお前と手を組むハメになるとはな!』
『フン……口ダケノ、イカレサウンドガ! ダガ、今ハ争ッテイル場合デハナイゾ! ブロードキャスト!』
「わわわ……土壇場での夢のコラボ実現ですぅ~。これが最後に見られるなら、私は今日死んでもいいですよ~」
「縁起でもないですよ! マーゲイさん!」
「うむ! コウテイ! 私のタンバリンでパークを救っちゃうぞー(シャンシャン」
「おう! オオフラミンゴ先生に鍛えられた歌と踊り! PPPとdddの最初で最後の合同ライブだ!」
「あ~あ、最後にお腹いっぱいジャパリまん食べたかったなぁ~グレープく~ん」

「なんだか私たち……(むふ」
「とんでもないことに……(ドヤァ」
「巻き込まれちゃったみたいね~~♪」
「「「私たちも~~♪ 精一杯~~~♪ 歌うわ~~♪」」」

『私のミュージック・スピーカーの出番だな!』
『4649頼むぜ! マイスター副官!』
『フレンジー、ランブル、ジャガー、コンドル、バズソー、ラットバット、合同ライブ設営開始セヨ!!』

「PPPの皆さん、ジャイアント先輩、アデリーさん、キングさん、ヒゲッペさん……」
「どうした? オオウミガラス?」
「みんなとバンドが組めて良かった……私、剥製に戻っても、ひとりじゃない……みんなのこと……」
「うるせぇ言うんじゃねえバカヤロー! オレたち最凶メタルバンドdddの伝説はこれから始まるんだからよ!!」

「それじゃあ、あの曲をやるわよ!」
「それってあの曲だよな?」
「ぶっつけ本番だぜ! みんな知ってるあの曲しかないぜ!」

【PPP・ddd・サイバトロン・デストロン 合同ライブコンサート】

♪ようこそジャパリパークへ


 フレンズ達は歌った。TF達も歌った。観客達も歌った。
 歌の上手な者、下手な者。演奏のできる者、できない者。踊りの得意な者、不得意な者……。
 しかし皆が今までで一番心をこめて、歌い、演奏し、踊った……。 

 すると、その時奇跡が起こった! 巨大セルリアンが踵を返して、海の方角へと戻っていくではないか!
 この曲は、かつてヒトがいた頃のパークのテーマソングだったという……。
 セルリアンにとってそれは、自身の故郷、母なる海の熱水噴出孔を思い出させる、子守歌の役割を果たしたのだろうか……。

 パークの大ピンチは去ったのだ!! ライブ観客たちの大歓声!!

「や、ややや、やりましたぁ~~~!! セルリアンですら満足させるなんて~! PPPとdddの大勝利ですぅ~~(大出血」
「わぁーっ! すごい流血試合だぜ! マーゲイ!」
「もう! あなたの鼻が大ピンチになってどうするのよ!」

「フン……PPPとの対決はまた今度だな……」
「あっ……ヒゲッペ……」

「にしし~。いや~面白かったな~。一度きりの人生、やっぱ面白くないとな~」
「ジャイアント先輩……勉強させて頂きました……」

「それじゃあ、また。私はやっぱり、薄暗いところでトライアングルの練習してるが似合います(チーンチーン」
「頑張ってくださいね!」

「ふははっ! さらばだ! また会おう、コウテイ!(シャンシャン」
「お前結構ノリ良いよなー」

「友達が沢山いるって、すごく楽しいんだね~!」
「ふふふ、そんなの動物だった頃から知ってるよ~。ねっ、グレープ君~」

『貴様トハ、イツカ決着ヲツケル……ブロードキャスト!』
『その時は、この命を賭けてでもお前を倒してやるぞ! サウンドウェーブ!』

 こうして、PPP対dddのライブコンサートは大盛況のうちに幕を閉じたのだった……。

 全てが終わった……ように思えたが! 気絶したスタースクリームは、その後どうなったのであろうか?
 読者の皆様には、最後にその様子をご覧いただこう!

『……なんでェ……忌々しいフレンズどもめ……サウンドウェーブの野郎は帰ってこねえし……カセットロンの奴らも俺を見捨てやがって……クソッ、このオレ様はいつかデストロンのニューリーダーになる男なんだぞ……ちくしょう、見てろよ、今に見返して……うわぁっ! なんだコイツは!』
 なんというタイミングの悪さ! スタースクリームは、帰路についた「チューブワームセルリアン」にばったりで出くわしてしまったのだ!

『うわぁぁぁ!! SW! PPP! ddd! だっ、誰でもいい! 誰か助けてくれーーっ!!』

【めでたしめでたし! 次回に続く!】

の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の

【けものフレンズ情報:04】

 今日のけものフレンズ情報は! 昔のペンギンたちの特集をしよう!

潜水巨兵 ギガントダイブ / Heavydive
分類:鳥綱ペンギン目ペンギン科
レッドリスト:[EX(絶滅)]/EW/CR/EN/VU/NT/LC
 世界最大のペンギン現生種といえば、体長130cm、体重45kg、ご存知「コウテイペンギン」である!
 だが、あなたは知っているだろうか? はるか昔……数千万年前にトランスフォーマーたちが、惑星セイバートロン星でクインテッサ星人によって造られるよりも前……古代の地球に超大型のペンギンたちが生きていたことを!
「ジャイアントペンギン」は3000万年以上前……新生代新第3紀始新世の終わり頃に生きていたという古代のペンギンたちだ! コウテイペンギンより大型の種が6種類確認されており、絶滅と出現を繰り返していた! 身長160cm! 体重80kg! 生けるペンギン山脈! 一人ペンギン類大移動! 大巨人鳥、アンドレ・ザ・ジャイアント・ペンギン!
 白亜紀(1億4500万年前~6550万年前)に最初の種が誕生したと言われるペンギン類、かつては50種類もいたというペンギンたちは、現在では18種類を数えるのみである。
 かつては恐竜が映ったその瞳は、今は黒く虚ろな眼窩になり果てた……彼女に会いたければ、動物園や水族館ではなく、南半球の博物館に行くとよい。悠久の時を経て物言わぬ姿になっても、ガラスの陳列棚の中で、静かにあなたを待っていることだろう……。

北方極地水兵 ノースポーラ / Northpolar
分類:鳥綱チドリ目ウミスズメ科ウミスズメ属オオウミガラス
レッドリスト:[EX(絶滅)]/EW/CR/EN/VU/NT/LC
 ペンギンの本場は北半球にあった! 学名ピングィヌス・イムペンニス(Pinguinus impennis)。元祖・人鳥、真の飛べない海鳥、ジ・オリジナル・ペンギンである!
 ↑分類を見ての通り、南半球に生息するペンギンとは地理的・遺伝的に遠縁なのだが、収斂進化により、外見や生態に共通点は多数あるのだ。
 全長80cm、体重5kgのウミスズメの仲間でも大型の水鳥である。かつてはイギリス、アイスランド、グリーンランド、ノルウェー、カナダ、北米と、北大西洋から北極圏の島々にかけて、広く分布していた。
 元々は数百万羽いたとされているが、噴火や地震による生息地の破壊、1年に1つしか卵を産まないという繁殖力の低さ、そして「獰猛な天敵」に好奇心で近づいていってしまう警戒心の低さが災いしたのであろう、16世紀に発見されてから、わずか300年ほどで絶滅寸前まで数を減らしていった。そして1884年の6月のある日、最後の夫婦がその儚い命を散らし、オオウミガラスは地球上から絶滅した……。
 のちの世に遺されたものは、いくばくかの剥製や標本、そして「どんなに繁栄している生き物でもあっけなく絶滅する危険性がある」という「生きた教訓」だけである。



『「PPP&デストロン予告っ!」』

「ddd……また戦うことになるのかしらね……」
「ヒゲッペ……アイツは、口は悪いしガンコだけど、筋の通った真っ直ぐなペンギンだぜ!」
「よーし! もっと練習して“アイドルのわざ”に磨きをかけましょう!」
「キング……久しぶりに会ったら、なんだか私に似てきたなぁ~……。ヒナのころは茶色のモフモフで、似ても似つかなかったのに……」
「もぐもぐ……食べられるうちにジャパリまん食べとこ~。人生は一度きりだものね~グレープく~ん」
「もう! それは先輩の受け売りでしょ! そうでなくてもいつも食べてるくせに!」
「ふひひぃ……これからは私の楽しみも2倍ですよぉ……」

『ああ……死ぬかと思ったぜ。なんだよ、あのデカブツセルリアンは……海に帰っていったからいいものの……』
『お! 帰って来たな! スタースクリーム! 大バカのお前のせいで、ワシとサウンドウェーブのアイドルユニット計画が台無しになったではないか!』
『スタースクリームノ勝手ナ行動、“コンドル”ガ全テ、記録シテイタ!』
『そ、そんなぁ! や、止めて下さい! お許しを~、メガトロン様ぁ~っ! うぎゃあ~!!』

次回、【第6話 じゃんぐるちほー奥地!! 神秘の古代遺跡!! トランスフォーム仏像パワーの秘密!!】

いんどちほーのフレンズの大活躍にご期待ください!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第6話 じゃんぐるちほー奥地!! 神秘の古代遺跡!! トランスフォーム仏像パワーの秘密!!

 ジャパリパーク・キョウシュウ南部に位置する「じゃんぐるちほー」……そこは、東南アジアの島々や南米アマゾン川流域を彷彿とさせる広大な熱帯雨林となっている! 曲がりくねった河のまわりには鬱蒼とした大樹林が広がり、地上部は低木やつる植物が足の踏み場もないほど生い茂るジャングル! 生息する野生動物とフレンズの種類も最多であり、彩り豊かな生態系を誇っている!


【Episode 6: Finding Japari El Dorado (パークの黄金郷を求めて)】

 じゃんぐるちほーを飛行する謎の未確認飛行物体! はたしてその正体は⁉

「あぁーっ! もうダメだ~っ! 落ちる~~~っ!!」

 そして!

「すごいねー! ライブでセルリアンを追い払ったのかぁー!」
「姉ちゃんがPPPの大ファンだから、今度一緒に――……あっ、何だろう、あれ!」
「うわーっ! へんなのが落ちてくるぞー!」

 じゃんぐるちほー在住のフレンズ、「ジャガー」と「コツメカワウソ」だ!

 轟音とともに樹木をなぎ倒して、転がり落ちながら胴体着陸を試みる謎の飛行体! いや、それは墜落と言っても差し支えなかった!

「あっ、あそこに落ちたぞー。ねえ、あの子も“トランスフォーマー”かな?」
「おおーい、ずいぶんひどい落ち方したけど、大丈夫か?」
『うぅ……私はサイバトロンのアダムス。落下のダメージは平気だが、エネルギーが足りない……』

 サイバトロン戦士の新メンバー、偵察通信員「アダムス」はアダムスキー型UFO円盤に変形する!
 顔がでかくて、首が太くて、足が短くて、ちょっと不細工な感じする、ずんぐりむっくり野郎がアダムスです!

「“えねるぎぃ”ってのは、TFの食べる“ごはん”らしいぞー」
「アダムスちゃん、お腹が空いて動けないんだね」
『……君たち、私を……エネルギーのもとへ運んでくれ……』
「しっかりしなよ! アダムス! えねるぎぃってのはよく分からんけど、この近くには“ケガを治す場所”があるんだ」
「よぅーし! ジャガー、コレに乗せて運んでいこうよ!」

 河岸から壊れた橋板を拾うカワウソ! これを簡易的な担架として使おうというわけだ!

「「えっさー! ほいさー!」」

 ジャガーとカワウソに運ばれていくアダムスだが、一体どこへ連れていこうというのか!

『ううっ……機能が回復していく……この場所は一体……?』
「お? ちょっとは気分が良くなったかい? まだしばらくじっとしていなよ」

 運ばれていったそこは密林の奥地、古代遺跡のような施設! 祭壇のような場所に安置されるアダムス!

『もう大丈夫だよ、TFもできそうだ……いや、ありがとう。君達が私をここまで運んでくれたんだね』
「へっへー、どういたしまして! このくらいおやすいご用だよ!」
「アダムスちゃん、さっき落ちた時のケガは大丈夫?」
『ああ、平気さ。墜落するのには慣れているからね!』
「キミは高いところから落ちるのが得意なTFなんだね!」

『それにしても、この場所は一体……奇妙なエネルギーの照射をセンサーで感じるが……』
「ふふー、面白いでしょー? ここに来ると、ちょっとしたケガや病気ならすぐ治っちゃうんだよー」

 多様な生態系を維持するジャングルは、病気の種類も様々である!
 そんな持病の療養のため、この不思議な場所には多くの地元のフレンズが集まっているのだ!

「ぐぅっ……我が呪われし病の運命(さだめ)か……離れていろ……私の中の悪魔が目覚める……」
「何カッコつけてんだバカ!(がぶがぶ) オレがついてるからしっかりしろ!(噛み噛み」
「くっ……静まれぇッ……我が左目ッ……!」
「元気になって、また一緒にPPPを見に行こうぜ!」
 ジャングルの小悪魔、タスマニアデビル!
 オーストラリアデビルの襟首を噛んで引きずって、眼病を治しに来たわけだ!

「ヨロイが重くて、いつも肩こりが酷くて困りましたわ……」
「最近知ったんだけど~、あたしたちの皮ヨロイ……取れるんだよ?」
「えっ! ホントですか(バッ!) ホントですわ……」
「あたしみたいに、軽装の“びきにあーまー”にしたらどう?」
 鎧を脱いで泥遊びしているのは、スマトラサイとインドサイ!

「ふぇ~ん。いたいよ~」
「泣き虫ぃ! アリジゴクに噛まれたぐらいで泣くなよぉ!」
「よしよし、順番待ちの間、お姉ちゃんが絵本を読んでやるから、我慢するのだぞ」
 まるで姉妹のようなヒメアリクイ、ミナミコアリクイ、オオアリクイ!

「ふー……筋肉痛が治って、筋肉が成長するのを感じる……ちょうかいふくぅ~」
「この川は牛乳が流れてきます。私のミルクよりおいしいかもです」
 すげえ筋肉! 今も鍛えてんの? あのオーロックス以上の肉体美を持つ、筋肉モリモリ・マッチョマン、野牛フレンズのガウル!(女の子やぞ) と、その友達のガンジーだ!

「木陰が涼しくて気持ちいいなぁー……居心地よくて、怠けるにはさーいこぉー。光合成がはかどるよ~」
「なんか蜂蜜が流れてきて、おいしいんですけど~。ハチもぶんぶん飛んでますけど~」
 ナマケモノとマレーグマ!

『おお……ここはさしづめ、自然の動物病院というわけだね』
「そうなんだよっ! 面白いところでしょー!」

 なんとも不思議なパワースポットがパークにあったものだ!
 怪我や病気を癒やすために集まったフレンズと野生動物たち! けものたちは草食・肉食の別を問わず、野生を忘れてくつろいでいるではないか!? まるで大自然の赤十字! 進化の停戦協定が結ばれた、ジャングルの中立病院であった!

 だが突如! その桃源郷の平和を乱す存在があった!
 空中最速・残虐非道・銀河最強のデストロン戦闘機部隊、ジェットロンの猛攻アタック!
 さあ~っ! 戦いだァッ!

『デストロン軍団、アターックッ! 動物とフレンズどもを殲滅するのだ!』
『へっへっへ……オレ様のクラスター爆弾を食らいな!』
 スタースクリーム、スカイワープ、サンダークラッカー、アストロトレインのジェット編隊!
 それを率いるのは悪のデストロン軍団の首魁、破壊大帝メガトロンだ!

『クソッ、デストロンめ! お前らの思うようにはさせないぞ!』
 指から光線を放って応戦するアダムスだが!
『スカイワープたま、ただいま参戦! とっておきのミサイルを食らえ!』
『ああ~ッ!! 熱線追尾弾を避けきれない!』
 エネルギーの欠乏が激しいため満足に動けず、サイドワインダーで撃墜されてしまうアダムス!

『朝のナパーム弾の臭いは格別だぜ!』
 サンダークラッカーの得意とするファイアーアタック!
「あつい~……めんどくさいけど、逃げるか~」
「ふっ、そんな動きじゃハエからも逃げられないぞ?」
 まさに間一髪! 焼肉になる寸前のナマケモノ! その鋭い爪でナマケモノを掴み、すんでの所で救助したのは猛禽類のフレンズ、ハヤブサだ!
 オーストラリアの一部の猛禽類は、火を使って狩りをすることが知られている! 炎を恐れずに華麗に飛行するハヤブサ!

 フレンズたちの楽園は、一瞬にして戦場と化した! ジャングルのエデンの園は、黙示録における最終戦争の様相を呈してきたではないか! デストロン失楽園! アポカリプス・ナウ! サウンドウェーブの流す、士気高揚のクラシックを聴け!

「かみなり! ほのお! ……まるで魔法みたい!」
「ジャガー! “どくたー”達がデストロンに捕まっちゃったよぅ!」
「よし! 今助けに行くからねっ!」
「ダメだよっ! とても敵わない! 助けを呼んでこなきゃっ!」
「くっ……しょうがない……後で必ず助けに戻って来るからねっ!」
 TFに勝るとも劣らぬパワーを秘めた、密林に君臨する肉食獣の王者ジャガー! そうはいっても、近代兵器の前には一時的撤退を余儀なくされるのだった……!

『よし! フレンズどもを追い払ったぞ!』
『2名ノフレンズト、アダムスヲ、捕虜ニシタ!』

「ああっ! このシロクジャクの美しい身体を傷つける気でしょう!」
『とんでもない。捕虜を傷つけたら、この遺跡の道案内ができなくなるではないか』
「やめて! 私の美しい飾り羽にひどいことするつもりでしょう! 美しい私を虐めて興奮を覚えるのね! ひどいひと!」
『メガトロンさまぁ~、コイツはダメですぜ~。ちっとも人の話を聞かねぇフレンズだ』
『だが、あちらのイノシシのフレンズの方は、少しは話が分かりそうだぞ……』

「ふ……全くずいぶんマナーの悪い患者がおいでだ……TFというのは、皆こうも穏やかでない連中なのかね?」
『フフフ、病院で大変失礼をした……急患のため、待合室のフレンズには出て行ってもらったのだ』
「ずいぶん健康そうに見えるが? ……私は研究者、Dr.バビルサ。キミ達、じゃんぐるちほーには何用かな? 名所観光、というわけでもなさそうだがね?」
『よくぞ聞いてくれた、ドクター。我がデストロン軍団の目的は、この“ジャパリ寺院”に眠る、秘密のエネルギーを手に入れることだ!』

 メガトロンの言う「ジャパリ寺院」の秘密のエネルギーとは一体!?
 そして、囚われの身となったアダムスたちの安否は!?

の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の

 一方その頃、アダムスからの救難信号をキャッチしたサイバトロン戦士たちが、彼を救助せんがため、ジャングルのけもの道を進んでいた!!
 じゃんぐるちほーのフレンズたちがその水先案内人だ!

『この辺りが、アダムスが最後に救援シグナルを送信してきた場所だが……』
「運転ならあたしに任せて! 一度“とらっく”に乗りたかったんだぁ!」
 熱帯雨林の道なき道を切り開いて進むのは、我らがコンボイ司令官! その運転席に乗り込むのは「フォッサ」だ!
 大きな尻尾を持つ、マダガスカルマングース科の肉食けもの! 大型トラック運転に興味があるフレンズなのだ!

『カーナビの方向指示がまるで働かない……コンクリート・ジャングルは見慣れたものだが、本場のジャングルはたまらないね』
『オフロードは苦手ですかな、司令官?』
『やれやれ。このジャパリパークの大自然の中では、君のようにジープをスキャンしていたら……と考えてしまうよ』
『俺、グリムロック! ジャングル、ずっと同じ風景に見える! うわっ、ここやけに滑るなー(バシャー』
 けもの道を並走するのは、ウィリス・アーミージープに変形するサイバトロン戦士の偵察員ハウンド!
 それに並んで走る恐竜TF、グリムロックだ!

「“くるま”って素敵ですね。私のこの美しい飾り羽を汚さずにジャングルを走れます」
『俺っちは車というか、船だけどねー。それにしても、川が曲がりくねっていて迷子になりそう……』
「このジャングルの覇者、ジャングルキャットでさえ、よく“とうざいなんぼく”が分からなくなっちゃうの!」
『そういう時は……こうして地面に棒を立てて、太陽の影の位置を小石でマークしておく。そして影が少し動いたら、また石でマーク。その2点を結べば、正確ではないけれど、東西の線になるんだよ。最初の石が西、2つ目が東。地球上どこでも使える方法だよ』
「すごーい! “にし”は太陽の沈む方向、“ホワイトタイガー”の方角ですね!」
 コンボイ達を先導する、海上防衛員シースプレーと地質学者ビーチコンバー! それぞれ、ホバークラフトとデューンバギーにTFする! 彼らの不整地走破性能とナビゲーション知識には、現地のフレンズ、クジャクとジャングルキャットも驚嘆の声を上げる!

『夜間は北極星を見つければ方角が分かるよ。ジャパリパークなら“南十字星”も見えるね』
「ふむふむ! いかにもジャングル慣れしてそーな知識、他のフレンズに披露出来ちゃいます!」
『クジャク、キミの美しい羽……俺っちにもっと見せてくれないかい?』
「うふふ……この水面に映る豪華絢爛・虹色尾羽……自分でも惚れ惚れします」

『みんな! 道草を食っている暇は無いぞ!』
『俺、グリムロック、肉食、ティラノサウルス! 草なんて、まずいもの、食べないぞぉ!』
「このお上品な私、道ばたの草を食べるなんて……あっ、サソリ発見!(パクッ) うーん!(ムシャムシャ) おいしーい!(バリバリッ)」

 決死の探検サバイバル! TFスペシャル! コンボイ探検隊が行く!

『コンボイ司令! どうやって、アダムス、探す? 臭い、嗅げとでも、言うか?』
『ああ! そうだ! 我々には格好の猟犬(ハウンド)がいるじゃないか!』
『了解しました! 俺の(センサー)にお任せ下さい!』

 ハウンドの嗅覚センサーで墜落UFO、アダムスを追う!
 はたして、じゃんぐるちほーでサイバトロン特派員が見たものは!

「オオオッ! なんだお前らっ! オラァッ!(ドラミング」
『おっと、驚かせて済まないね、ゴリラさん』
 筋肉はゴリラ! 牙はゴリラ! 燃える瞳は原始のゴリラ!
 それは現地住民のゴリラのフレンズ!
 なお、ドラミングは握りこぶしではなく、平手で胸板を叩いて行うぞ!

 そして、傍らでは野生のローランドゴリラと数匹の猫たちが戯れているではないか!
『おや? こちらのレディは子猫ちゃんがお好きかな?』
「……」
『驚いた、これは人間の手話だ! “猫、とてもかわいい、大好き”と言っているぞ!』
『俺、グリムロック! 猫なんて、キライだ!』

『ところで、ここいらで“太っちょの変なモノ”が空を飛んでいるのを見なかったかい?』
 コンボイの言う、太っちょの変なモノとは、無論アダムスのことである!
「オラオラッ、向こうの不思議な建物の方へ飛んでくのを見たぜ!」
「……」
『“別の、とても大きい、鳥たち、見た”と言っていますよ、コンボイ司令!』
『それはデストロンの連中に違いない! 一刻も早くアダムスを助けにいかなければ!』

 道を急ぐサイバトロンとフレンズだが! 密集する低木や太いツタがその行く手を阻んでいる!

『俺っちに言わせりゃ、まるでフラワーショップのバーゲンセールだ……ジャングルは何もかも育ちすぎだぜ!』
『地質学的なことを言わせてもらうと、これは氾濫する川が栄養を運んでくるため、土壌が非常に豊かということだね』
「ありゃりゃあ~通れないよ……あたしたちならともかく、さいばとろんは体が大きすぎるからねぇ」
『参ったな。これじゃ進めそうもn――』

「私にお任せ下さい!(チョキチョキ」
 コンボイのセリフを食い気味に現れた謎のフレンズ! 両手のハサミを使いこなし、手慣れた様子で茂みを切り倒していく!
 彼女はユキヒツジ! 辻斬りヘアセット「辻セット」を得意とするフレンズだ!

「またつまらぬものをカットしてしまいました……」
「ジャングルのヤブが美しく手入れされてしまいました! このクジャクの美しさを引き立てます」
『おお! 西洋庭園風になって通りやすくなったぜ! 誰だか知らないが、助かったぜ! ありがとう!』
「ふふふ……植木だけでなく、あなたがたのヘアセットも如何ですか?」
『俺、グリムロック、髪ナイから、無理』
「ごめんねー。ジャングルキャット達は急いでるから、また今度ねっ」

「フッ……お見受けしたところ、なにやらただならぬご様子! この私も皆様にお供しm――」
『さようなら! 親切な見知らぬヒツジさん! サイバトロン&フレンズ戦士、スタート・ユア・エンジンッ!』
「えぁっ! ちょっ、待ってくださ~い! カッコよく登場した私だけど、”びよういん”を探して、迷子なんですぅー! ジャングルに迷える子羊を置いてかないでぇーっ!」

 さあ道は開かれた! アクセル全開で古代遺跡へいざ行かん! サイバトロン!
 そして、ジャングルに「病院」はあっても、「美容院」は無いとは知る由もない、ユキヒツジ!

の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の

 では、古代遺跡のデストロン一行はどうなったのであろうか?

 ツタで縛り上げた捕虜フレンズを案内人にして、密林の不思議な石像の立ち並ぶ中を練り歩くデストロン軍団!
「あぁ~、このシロクジャクの清廉潔白・純白尾羽を……もっときつく縛って下さい! その方が興奮するんでしょう! あなたも! 私も!」
『こいつ、脳みそのヒューズでも飛んでやがるのか?』

『フム、この遺跡は中南米のメソアメリカ文明を思わせるわい……このヒスイでできた南米ネズミ、デグーの像の細かい造形、なんと高度な技術だ!』
『サラニ、マワリノ仏像ハ、ゾウヤライオン、ワニノ顔ダ。東南アジアノ仏教寺院ヤ古代エジプトヲ思ワセル造形。ムムッ、センサーニ、スキマ風ヲ感ジル!』
「さあ、デストロンどの、このインドゾウの石像を押してくれ。下から湿った臭いがする。地下への入口が下にあるらしい」

 ここはまるでマヤ文明の神殿のようでもあり、またカンボジアのアンコールワットのようでもある!
 地下への階段を進むデストロンたち! そこは古代ローマの地下墓地カタコンベや、トルコのカッパドキア地下都市を思わせる広大な地下空間だ!

「この“ジャパリ寺院”はフレンズが建てたかもしれないんだ」
『何だと? バビルサ、そんな馬鹿なことがあるか。こんな超高度な建造物を、フレンズが建てられるわけがあるまい』
「まあ、そう言わず聞いてくれたまえ……昔々、全てのフレンズが読み書きができた頃の話だよ。このジャングルのamazonには、手紙や荷物を運ぶ配達員のフレンズがいたんだ」
『クロネコかペリカンのフレンズでもいたのか?』

「いや、チーターの郵便屋さんだよ……彼女は配達の帰り道、このジャングルで、なんの変哲もない石ころに不思議なイマジネーションを受けて、“自分だけの神殿”を作ろうと決意した……で、何十年もかけて、この神殿を作ったというわけさ」
『一見乱雑に見えるこの遺跡は、東西南北の方角や天体の運行、さらには円周率や黄金比に沿って緻密に設計されている。フレンズが作ったなど……ただの伝説や噂話にすぎんぞ』
「まあ、そうかもしれないね。でもこのチーターの不思議な昔話は、じゃんぐるちほーのフレンズ達の夢に出てくるんだ。この神殿の近くで寝ると、みんな時々その夢を見るんだよ、なんとも奇妙な話だとは思わないかい?」
『地下カラ、不思議ナパワーノ波長ヲ感知。ソレガ睡眠中ノフレンズノ脳波ニ、干渉シテイルト思ワレル』
『フフフ……フレンズ達の夢にまで影響するエネルギーか……何とも楽しみだわい』

『くっ……デストロンめ! コンボイ司令官たちが必ず私を助けに来るぞ! その時がお前たちの最後だ!』
『テメェの立場をわきまえず、でかい口を叩くじゃねえか、不細工なハンプティ・ダンプティ野郎め! この地下の穴に突き落として、卵みたいに叩き割ってやろうか!』

 不細工なハンプティ・ダンプティ野郎とは、アダムスのことだ! アダムスを崖に突き落とそうとするスタースクリーム!

 危うし! アダムス!

『バカ者!』
『ぎゃっ!』
 だが、危機一髪! スタースクリームを殴り飛ばして制止するメガトロン!

『この愚か者(スタースクリーム)めが! このずんぐりむっくり野郎の宇宙探索用エネルギー・センサーが今回の地下探検の鍵なのだぞ!』
『やれやれ~、お前はロクなことしねえなあ~。アダムスの見張りはこの俺、スカイワープ様に任しておくんだなぁ~、ナハハハ~!』
『ぐぬぬ……』
「デストロンの愉快な仲間たち諸君! 取り込み中のところ悪いが、前を見たまえ!」

 さあ目の前には、3つの分かれ道が現れたぞ!

『うむむっ、この黄金像はまるで肉食恐竜のヴェロキラプトルではないか! そして、銘板に彫られたラテン語は“恐ろしいトカゲの辿った、現世へと続く道を進め”とある!』

 3つの道にはそれぞれ、始祖鳥・プテラノドン・クビナガリュウの絵と学名がついたプレートがかかっている!

「つまり、恐竜がどの仲間に進化して今に生き残ったのか……正解の道を進めばいいというコトかな? 不正解の道にはおそらく、侵入者よけの危険な罠があるのだろう」
『よし! スタースクリーム! シロクジャク! お前たちが先に進むのだ!』
『ええーっ! デストロン軍団の将来を背負って立つ、この航空参謀、スタースクリーム様がですかァ! 何故そんな生贄のような真似を!』
「この美しい私の白い羽が、無残に散る姿を見たいとおっしゃるのですね……ああ……なんて残酷な……想像しただけで興奮しちゃいます……!」
『この鳥頭フレンズと一緒にしねぇで下さいよぉ! 古代アステカ文明の生贄文化に従い、って話なら、そのシチメンチョウ野郎だけで十分なのに!』
『うるさいぞ! これはワシの命令だ! さっさと行かんか!』

 待ち受けるは、生か死か! どの道を選ぶ?
 超エキサイティング・シンキングタイム!

『うむむ……恐竜の進化の道か……進化といえば、強くなることだ! そして、強くなるというのは、飛べるようになることだぜ! 大空を制するものが世界を制すんだ!』
「いえ、必ずしも、飛べることが強いことではないハズです。私のように、飛べなくなった鳥のフレンズだって、たくさん……」
『あっちの変な始祖鳥とやらは、翼が短くて飛べなさそうだ。名前からして恐竜じゃなくて鳥だしな……』
「そういえば、海に戻るコトも進化ですよね……PPPのように、泳げる鳥のフレンズたち、いっぱいいますし……」

『じゃあオレ様は、この大きな翼の“プテラノドン”の道を進むぜ! 憎きダイノボットの、スワープのモデルってのが気に食わないがな!』
「では私は、この上手に泳げそうな“クビナガリュウ”の道を選びますよ! 名前にリュウって付くし!」

 はたして!

の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の

『ぐぇぇーっ!』
「ぎゃぁーっ!」

 不正解である! 間違いの道を選んだスタースクリームとシロクジャクを容赦なく襲うトラップ! 顔面に降りかかる猛毒サンドスター液の噴出罠だっ!
 この毒を食らっては、いかにTFやフレンズといえども身体機能が侵され、命は無いのである!

「やれやれ、正解は始祖鳥さ。翼竜や首長竜は恐竜とは違うんだよ」
『恐竜カラ、始祖鳥ヘト進化シ、サラニ今ノ鳥類ニナッタ! 現代ノ生物学デハ鳥モ、恐竜ノ仲間ナノダ!』
『全く不勉強な奴だ……翼竜や首長竜の辿った道は“絶滅”……間違った道に進めば、同じく先に死が待っているというわけか……』

「あぁ……短い一生でしたけど、フレンズになれて良かった……これが“死”……」
「そうだよ。“苦労のない穴にさようなら”というわけさ」

「……その通りです、全く苦しくない……ん? っていうか……アレ? 本当に全然平気なんですけど……?」
「アハハ、クジャクのフレンズの君には、毒なんて効かないんだよ! ゴメンね!」
「ええ~! もっと早く言って下さいよぉ! でも、美しい私が死の恐怖に怯えるのって……めちゃくちゃ興奮しますね……!」
「おいおい……なんて“悪食”なんだ……」

 クジャクは毒虫や毒蛇を好んで貪る鳥である! そんなクジャクの亜種のフレンズ、現地では神の使いと崇められる純白の「シロクジャク」には、いかなる毒物をも無力化する、聖なるけもパワーがあるのだ!

『ダガ、スタースクリームハ、重症ヲ負ッタ』
『お、お願いです~……助けてくださぁい……メガトロン様ァ……』
『お前をこんな薄暗い地下に置いていかねばならないとは……いや全く残念だな……スタースクリームよ』
『クソォ……死んだら幽霊になって化けて出てやるぜ……』

 あーん! スタ様が死んだ!
 
 ……とか、そういうのは、このお話にはなくってぇ……。

『科学者のお前が非科学的なことを! そんな哀れっぽい声を出すな、今助けてやる! バビルサ、例の物を!』
「ほら、ドクター謹製の“泥薬”を塗りたまえ。“性格”と“頭”以外の悪い所は、ただちに治ること請け合いさ!」

 バビルサ特製の“泥”が、スタースクリームの体内の有毒サンドスターを中和・排出していく!

 インドネシアに棲む「バビルサ」は、泥を浴びて寄生虫を落とし、有毒の草や木の実を食べても特別な泥を食べて解毒できるというイノシシ! Dr.バビルサはそのフレンズ・パワーにより、泥であらゆる薬を作ることができる! 超一級の大地の薬剤師! 薬の調合のスペシャリストなのだ!

『ハハハ! 残念ながらデストロンのNo.2は無事に回復したようだな! さあ、先を急ぐぞ!』
『ちくしょう……それでユーモアのつもりかぁ、メガトロンめ! ……お前が死にそうな時は、オレは容赦なく見捨てて行くからなぁ!』
『何か言ったか? スタースクリーム? 地下水脈の音がうるさくて、聞こえんがな? ふはははっ!』
『フハハハーッ!』
 笑うメガトロンとSW!

「この“クイズの迷宮”はまだまだ続きそうだ。そして、これを作ったものは、大層なけもの知識の持ち主らしい……」
『ああ、最新の進化生物学の知識を持ってなければ、分かり得ぬ問題……くくく、この謎の地下遺跡に封じ込められたエネルギー、是が非でもこのワシ……余のモノとするぞ!』

 デストロン探検隊の冒険は続く!

Q.今に生きる「ヒト」の先祖の眠る扉に進め
A1.クロマニョン人
A2.シロマニョン人
A3.アカマニョン人

『せっかくだからオレは、この“アカマニョン人”の扉を選ぶぜ! オレ様の美しいボディカラーの赤だ!』
「じゃあ、私は、美しい私と同じ色の“白の扉”!」
『「……ぐえーっ! 転がる大岩の罠!」』
 TFは岩に全く弱い!

Q.獣の祖先、背骨の道を(さかのぼ)
A1.ミロクンミンギア
A2.ピカイア
A3.ハルキゲニア

「私たち、けもの達のご先祖さまか……頭も足もあるし、背中もとげとげの固そうな3番の変なのが正解ですね!」
『クソッ! 今度はちゃんと調べてから進むぞ! オレ様のバイオロジー・データベースによると正解は2番!』
『「……ぎゃーっ! 落とし穴の罠!」』
 スタースクリームの参照したデータは、少し古い情報であったのだ!
 飛ぶのが苦手なクジャクは穴に全く弱い!

 立ちはだかる問題は、どんどん古い時代のものになっていった! まるで生物進化の歩んだ道のりの系統樹の根もとへ進むようだ! タイムマシンのような錯覚を呼び起こす、進化を逆戻りする地下迷宮!

「はぁっ……はぁっ……美しい私の羽毛がボロボロ……傷だらけの私の、弱った恥ずかしい姿、皆に見られてる……あぁ、快感ですぅ……」
『クソっ……なんでオレ様がこんな目に……こりゃ帰ったらオーバーホールだぜ』

 そして! 幾度となくピンチになりながらも、とうとう遺跡の最深部、巨大地底湖へと辿り着いたのだ!
 まるでそこは、古代マヤ文明の水上都市メキシコ・シティだ! 地底水上都市の奥から発せられるエネルギー反応の源は一体!

 そこに安置されていたものとは! サンドスター・クリスタルでできた巨大ドクロである!

『おお! これぞまさに“サンドスターしゃれこうべ”だ! よーし、こいつを運び出すぞ、アストロトレイン!』
『へっへっ、輸送任務ならこの俺に任せてください! トランスフォーム!』
 スペースシャトルに変形し、水晶ドクロを地上へ運ぼうとするアストロトレイン!

 だがそこに! サイバトロン戦士の突撃アタックだァ~~ッ!

『トランスフォォーーッムッ!』

 さあ! 戦いである!
 しかもそこに、ジャガーやカワウソ、ナマケモノが合流しているのだ!
 フレンズ達の逆襲だ!

「シロクジャク! 助けに来ましたよ! 私たちは、友情すら美しいのですね!」
 キジ科のクジャクの持つ、ニワトリと同様の「蹴爪」を突き刺す、必殺の逆立ち蹴りだ! まるでカポエイラのような、優雅な舞いからの(トリ)ッキーな足技!(ここヒゲじい要素) 

 加えて、派手な飾り羽の目玉模様によって、本体の位置を誤認させる視覚偽装効果!  オスクジャクの飾り羽の目玉模様は5、6月の初夏のころの繁殖期に最も美しく生えそろい、メスを魅了させる効果があるという!

『バックダンサーの手配なら、このハウンドにお任せあれってんだ!』
 さらに! 火力(ファイアーパワー)でデストロンに劣るハウンドが、フレンズの後方支援に従事する! 自慢の「ホログラム照射」で分身クジャク(動物)を作り出し、攪乱能力を強化した(トリ)ップ幻惑連繋! 「魅了凝視子安キック」の威力を見よ!

『トランスッフォーッ!!』
「ふふん! あたしは4tトラックの運転だけじゃなくて、かりごっこも得意なんだぞっ!」
 TFの勢いを利用してコンボイが放り投げるのは、長い尻尾を使い樹上を巧みに移動する、マダガスカル島の百獣の王フォッサ! 普段は引っ込めているツメを出しての奇襲攻撃だ! 能あるフォッサは爪を隠す!

 若いフォッサのメスは、繁殖期になると「オス化」して交尾を避ける能力があるという! それと同様に、普段は面倒見の良いトラックの女運転手のようなフレンズのフォッサも、いざ戦いとなると雄々しく勇猛果敢な漢らしい戦士になるのだ!(だから女の子やぞ) 尻尾を振り回して遠心力を乗せた、急降下クロー・アタック!

「えいえーいっ! 噛みついたり引っかいたりしちゃうぞー!」
 勇猛果敢なイタチの仲間であるコツメカワウソのハンティング!
(「オオカワウソ 狩り」で画像検索して下さい)

「このパンチはさっきのお返しだよっ!」
 そして! “一突きでとどめを刺すもの”こと、南米最強の肉食けもの! 飛びかかる「ジャガー」の一撃の美学が、実戦で炸裂する!

「めんどくさいけど助けるよ~……」
 ついでにナマケモノはジャガーの背中に掴まって攻撃の質量を増加だ!

『ぎゃあ~!』
『ギニャーッ!』
 一撃必殺のけもリンク・コンビネーションははスカイワープを一太刀で撃沈!
 デストロンの獰猛な番犬、カセットロン・ジャガーも、フレンズ・ジャガーの強そうな腕のパンチには敵わない!

『クソォ! 俺のファイアーストームなら!』
『俺、グリムロック! フレンズに、負けないぞぉ~!』
 見よ! ダイノボット指揮官、グリムロックの吐く火炎放射が、サンダークラッカーのファイアーアタックを打ち破った!

『アダムスやフレンズを返すんだーっ! メガトロンッ!』
『あーっ! 何をする、コンボイ! ワシの“サンドスターしゃれこうべ”が壊れるではないか!!」

 コンボイがメガトロンに放ったビークル(くるま)モードでの体当たりの一撃が、水晶ドクロを台座からはね飛ばした!

 すると! 驚くべきことに、ドクロの下の穴から謎の毒ガスが噴き出してきたではないか!

『うおおっ! 何だこのガスはっ!』
『ホアアーーッ!』
『水晶ドクロの癒しパワーは……この毒ガスを封じ込めていたんですぜ!』

 だが、時すでに遅しであった!

 神秘のドクロ・パワーでもって封印されていた、超有毒ガス!
 その封印が解かれ、密閉空間のTFとフレンズに襲い掛かった!
 絶体絶命!! どうなってしまうのか!?

の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の

【トランスフォーマー解説:06】
 
ID:02 サイバトロン 偵察員 ハウンド / Hound
トランスフォーム:三菱・J59ジープ(ミリタリーモデル)
主兵装:ホログラムガン
副兵装:12.7mm機銃型レーザースコープ旋回砲塔
体力:5 / 知力:8 / 速度:5 / 耐久力:7 / 地位:6 / 勇気:10 / 火力:3 / 技能:9
座右の銘:「全てを観察し、さらにそ(Observe everytihng, )れ以上のものを記憶せ(remember even more.)よ」

 Hound is one of the Season 1 Autobots, but you can still see him in the late Japanese episodes. This is because the TV series was broadcast in a different order in Japan, mainly because of Skyfire (Jetfire).
 ハウンドは初期サイバトロン戦士のひとりですが、日本版では後半のエピソードでも登場します。これは日本のテレビ放映順がアメリカと違うからです、主にスカイファイアー(バルキリー)のせいで。

 Hound appears as the partner of Spike Witwicky in the first three pilot episodes, and Bumblebee replaces his position later (some grass grows.
 ハウンドは、パイロットフィルムである最初の3話ではスパイクのパートナーとして登場して、のちにバンブルにそのポジションを奪われることになります(若干ゃ草生えます。

 Hound is seen only in a few episodes through the Season 1 and 2, but his holography is almost always very useful when it is used. Precisely speaking, the stronger abilities they have, less often they appear in the show, like Miarge, Trailbreaker or Skywarp.
 初代の全編を通してハウンドは出番が少なめなのですが、彼のホログラム能力が登場する時は、ほぼ必ず有効活用されます。というか、リジェやトレイルブレイカー、スカイワープのように、強力な能力の持ち主ほど作中で出番が少ない傾向があります。

 The original toy was "Diaclone Mitsubishi J59 Jeep". Willys Jeep was licensed to Mitsubishi, and so-called "Mitsubishi Jeep" was a Japanese long-seller SUV produced from 1953 until 1998.
 元の玩具はダイアクロンの「三菱・J59ジープ」です。ウィリス・ジープが三菱とライセンス契約を行った、いわゆる「三菱・ジープ」は、昭和28年から平成10年まで生産された、日本のロングセラーのRV車です。

はいけい:とれど うぃりす・おーばーらんどしゃ(あめりか おはいお)
こえ:ほりうちけんゆう おにいさん

の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の

『ぬおおーーっ!』
『ホッ! ホアーーッ!』

 さあ! 地下遺跡の水晶ドクロの下から噴き出してきた怪しいガスの正体は!

『メガトロン様! 該当データヲ発見シタ!』
『本当か! サウンドウェーブ!』
『サンドスター・クリスタル・スカル“トゥーマイ”ノ、治癒パワーデ、コノ地ノ悪シキ、異常サンドスター鉱脈ヲ封印スル! コノ鉱脈カラ発生スル恐ロシイ毒ガスハ、“生命力減退ガス”!』
『何だと! “生命力減退ガス”!』
『コノ毒ガスヲ吸ウト、瞬時ニ“生ノ輝キ”ガ失ワレ、“怠ケ者”ニ、ナッテシマウ! カツテパークヲ襲ッタ悪魔ノ花、ハナリアンノ花粉ノ模倣デアリ、ソノ対策ハ――』

 怠けガスの対策は何だと言うのか!

『……ワカラン……調ベルノ、面倒ニ、ナッタ……』
『……そうか、ワシも聞くのが億劫になってきたわい……』

 即座に横に寝っ転がるメガトロンとサウンドウェーブ!
 これが恐怖の「やる気出ないガス」の効果なのだ!
 その威力はフレンズとTF全体に及んだ!

「ごはん……めんどくさ……」
『正義とかどうでもいい……まあ、サイバトロンもデストロンも怠け者になれば、宇宙は平和になっていいか……』
「わー……面白がるも辛いぞー……」
『俺、グリムロックも、ナンでもカンでも、メンドウだ……』
「すごくユウウツです……“ぴーこっく”ブルーな気分です……(毒グモ食いながら」
『俺のホログラムが……代わりに動いてくれればラクなんだけどなぁ……』
「息をするのも面倒…………ごほっごほっ!……苦しくて、気持ちいいです……」
『地質学ぅ……? 土ばかり見て、何が面白いのか理解に苦しむよ…‥』
「ジャングルなんてどうでもいいよぅ……もうただのキャットでいいやー……」

『非常ニ、マズイ状況ダ……コンドル~……イジェ~クト……』
『……(墜落 ズザザザ』

 生きる本能を失ったフレンズとトランスフォーマー達! あの「コンドル」までもが行動不能なのだ!
 このままでは全員、地下深くにて衰弱死! それは時間の問題か、と思われたその時!

「パークの危機! 何とかしなければっ!」
『ナマケモノ! お前はガスが平気なのか! どうやらオレ様も平気みたいだが……』
 見よ! 毒ガスの影響を受けなかったナマケモノとスタースクリームだ!
 しかも! ナマケモノは人が変わったように、やる気に満ちているのだ!

「このガスが地上まで噴き出れば、パークのフレンズの危機!」
『オレ達デストロンも全滅は間違いねえぜ!』
「なんとしてでも防がなければっ!」

「あのサンドスター・ドクロです! あれを元の位置に戻すんです!」
『だが、どうやって?』
「“押す”んですよっ!」

 そして!

『「よいしょー! こらしょー!」』

 力をあわせて巨大ドクロを押して、ガスの湧き出る穴を塞ぐナマケモノとスタースクリーム!
 ふたりの働きで、ジャパリパークの危機は去ったのだ!

『ふー、これで一安心……うわぁっ! ごぼぼぼぼb』

 そう思ったのも束の間!
 唸りを上げて、地下神殿に怒涛の如く押し寄せる、水! これは、南米アマゾン川で見られる、大潮のときの河口の逆流現象「ポロロッカ」なのだ!
 大自然の驚異! ジャパリポロロッカ現象! この地底湖へと通じる地下大河の大逆流は、サンドスター水晶ドクロを動かした影響なのだろうか!?
 ジャパリ地下神殿の水上都市を襲う鉄砲水!

『ホアアァーーーッ!』
『コンボイしれいかーんっ!』

『トランスフォーム! 俺たちに掴まるんだ! みんなー!』
 円盤とホバークラフトに変形し、フレンズを救助するアダムスとシースプレーの大活躍!

『メガトロン様ぁ! みんなも、早く俺の中へ! エアコン入れて乾かしますぜ!』
 スペースシャトルに変形するアストロトレインも、デストロン軍団の救助活動に尽力した!

 さて、地上では!
 寺院付近に集まったフレンズ達が、地下探検隊の安否を心配していた!

「地下へ行ったジャガー達はどうなったんでち……」
「オラッ! 下から何か水の音がするぞ……!」

「うわーっ! 逃げろー!」
 唸りを上げて地上へと逆流する水! 命からがら水上を走って逃げるエリマキトカゲ!

 さあ、どうなる!?

「遺跡から水が噴き出てるでちよ! すごいでちー!」
「オラオラッ! ジャガー達が飛んでいくぞ! トランスフォーマー達も!」

『ホォーッ! こうなったら波乗り作戦だ!』
「おっ! こりゃ中々面白いね!」
『シースプレー様のサーフィンでござぁ~い!』
「わーい! たのしー!」
『俺、グリムロックも、たのしー!』

『問題ノ“怠ケガス”ノ対策法! ソレハ“水”ダ! 大量の水ニヨリ中和サレタゾ!』
『地下遺跡の水晶ドクロも完全に水没してしまいましたぜ! ボス!』
『くっ! ワシの水晶ドクロをよくも! デストロン軍団! 退却ーッ!』

 サイバトロンもデストロンも散り散りになってしまい、流れ出た地下水によってジャパリ神殿は封印された!
 かくして、戦いは終わった!

『司令官、デストロンも水晶ドクロにはもう手が出せないでしょうよ』
『ああ、これで一安心だ』

「地下探検、楽しかったね、ジャガー!」
「えぇ……あんなのはもうこりごりだよ……」
『俺、グリムロックも、ジャガーと、同じ意見! ジャングルのほう、はるかにマシ』
「またトラックの運転させてね!」

「いやー、今日は色々とひどい目にあって……とても興奮しました……」
「シロクジャク、羽がボロボロですよ。ああ……それに比べて、水もしたたる美しい私……(ジョロウグモ食いながら」
『可愛いフレンズと一緒に過ごせて、俺っちも楽しかったぜ~』
「ジャングルの覇者の大冒険……忘れないうちに皆に話そうっと!」
『地底湖の古代の地層をくわしく観察する時間が無かったなぁ! うーん、残念!』
「ふふふ、非常に興味深い地下遺跡だった。さて、帰って今回の探索結果をレポートにまとめて、“としょかん”に報告するとしようかな」

「あー……つーかーれーたー……」
「ナマケモノ! どうしてさっきはあんなに元気だったの?」
『ハッハッハッ……きっとそれは“怠けることを怠けた”んじゃないかな?』

「あれはもう一生分動いたねぇー。これから1週間はーずぅーっと怠けるぞー……」
「あははー! ちょっとは怠けガスが残ってた方が良かったのにねー!」

【次回! お楽しみに!】

の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の

【けものフレンズ情報:05】

 今週のけもフレvsTF、どうだったかな?
 さあ、今回のお話に登場した、ジャングルのマッチョなフレンズ達の解説をせねばなるまい!

肉弾突撃員 ボスガウラス / Bosgaurus
分類:哺乳綱クジラ偶蹄目ウシ科ウシ属ガウル
レッドリスト:EX/EW/CR/EN/[VU(危急)]/NT/LC
 弾けろ筋肉! 飛び散れ汗! これが、ザ・肉体派! 力こぶれ!! 肉密度1000%!!
 別名インドヤギュウとして知られるガウルは、インド・ネパールからマレー半島にかけて生息する、現生ウシ科で最大の野牛だ!
 体長3m、肩高2m以上! 1トンのウルトラ・マッチョが大暴れ! これぞ♂肉体の決定版! その野生の筋肉を見てくれ(画像検索)! だがその性格は温和、気は優しくて力持ちのフレンズだ! しかし、いざ戦いとなれば、その弾ける筋肉でトラも返り討ちにするという!
 白のソックスを履いているような、かわいい脚もギャップがあってチャームポイントだぞ!

密林戦闘指揮官 シルバーコンボイ / Silverback Primal
分類:哺乳綱サル目ヒト科ゴリラ属ゴリラ
レッドリスト:EX/EW/[CR(絶滅寸前)]/EN/VU/NT/LC
 ♂身長180cm! 筋肉体重200kg 握力はなんと驚異のスーパー500kg!
 一体誰だ! ソイツは、ゴリラ・ゴリラ・ゴリラ!(ニシゴリラの学名)
 大きく分けてニシゴリラ(ニシローランドゴリラとクロスリバーゴリラ)とヒガシゴリラ(マウンテンゴリラとヒガシローランドゴリラ)の2種類がいるぞ!
 従来は粗野で凶暴なイメージがあったが、それはどちらかと言うとチンパンジーの方だ! ゴリラは非常に温厚で繊細な生き物で、あまりの神経質さに、ストレス過敏で下痢をすることもあるそうだ! とても臆病で思慮深く、その高い知能が仇となり恐怖と痛みに敏感で、優れた身体能力を生かせずヒョウなどの肉食けものにやられてしまうこともあるという!
 その知能については「ココ」というゴリラの例が有名だ! 彼女は人間の言葉を理解して手話を使いこなし、嘘やジョークを言うこともあり、ペットの猫を可愛がっていたという! (ココ、本名ハナビコ、2018年6月19日「苦労の 無い 穴で 眠る」)
 憂いを帯びたその神秘的な表情は、まさしく「森の賢者」のそれを思わせる! ジャングルのクールな眼差しは、アフリカの大地が育んだ筋肉の瞳! すごーい! インテリでマッチョなフレンズなんだね! きっといつもみんなのために「いい考え」を思いついているんだよ!

湿地衛生兵 ディアーホッグ / Deerhog
分類:哺乳綱クジラ偶蹄目イノシシ科バビルサ属バビルサ
レッドリスト:EX/EW/CR/EN/[VU(危急)]/NT/LC
 インドネシアのスラウェシ島近辺にのみ生息するイノシシ! レアキャラ、バビルサだぞー! 下アゴから伸びるキバ! そして、その間にツノのようなものが生えているが、実はコレ、上アゴのキバがUの字型に上に曲がって、鼻を貫通して突き破って伸びたものなのだ!(※イノシシ科の上アゴの犬歯は上に伸びる! イボイノシシの画像を見ると分かりやすいぞ!)その湾曲したキバが成長すると、最後には頭蓋骨に突き刺さって死んでしまうという伝説があり、「自分の死を見つめるけもの」という二つ名を持つ! 根も葉もない噂というわけでもなく、本当に刺さってしまうこともあるとか!
 パンギノキという植物の果実を好んで食べるが、これは種子が青酸化合物を含んでおり有毒な木の実! この解毒の為に、温泉由来の中和成分を含んだ泥や水たまりをすするのだ! フレンズ化したドクター・バビルサの薬学化学の知識は、人間をしのぐ遙かに高度なものとなったのだ!
「国内の動物園じゃ会えないけものさんなんですよ~! インドネシアに旅行の際はぜひぜひ!」
 パークガイドさんもイチオシの珍けものだぞ!

視覚陽動員 ウィングディスプレイ / Wingdisplay
分類:鳥綱キジ目キジ科クジャク属インドクジャク
レッドリスト:EX/EW/CR/EN/VU/NT/[LC(軽度懸念)]
 「な、なんだよぅ! あっち行ってよぉ!」 
→「クジャクです」
 「タスマニアデビルだぞぉ!」
 図鑑の表紙映えのするフレンズ、クジャクだ! ド派手なオスと地味なメスで有名だが、フレンズはオスの特徴を受け継いでいるぞ! その鮮やかな青い色は色素ではなく、コガネムシやタマムシの鞘翅の光沢のある緑色と同じ、「構造色」によるもの! なお、オスの美しい飾り羽は、実は尾羽の上を覆う「上尾筒」という羽が変化したものだ! 飾り羽は、繁殖期のあとの初夏の終わりから秋にかけて抜け落ちるので、地味な色合いの尾羽はその時に観察できるぞ!
 アジアに棲むインドクジャクとマクジャクの2種、そしてアフリカには親戚のコンゴクジャクがいる! ニワトリと同じくキジ科に属する、飛ぶのが苦手な鳥だ! 英語でも「Peafowl(エンドウマメにわとり)」と言うぞ! その実、イメージに反して大変雑食で頑丈、適応力の高い鳥で、飼ってみると、派手な姿の変な鳴き声のニワトリのようなものらしい! 小学校の飼育小屋で飼っていたという読者の方もいるのでは?
 また、神経毒への抵抗力が非常に高く、大変な悪食! サソリなどの毒虫やコブラなどの毒蛇を食べる益鳥であり、見た目の神々しさから、仏教の守護けものとして取り入れられている!
 さばんなちほーの「不動明王」に対して、じゃんぐるちほーの「孔雀明王」なのだ! しんごん! おん・まゆ・きらてい・そわか! まほう!



『「PPP&サイバトロン予告っ!」』

「今週の怠け者ガス……あんなものがジャングルの地下にあったなんてね!」
「ジャパリパークは謎だらけですね……あの“ジャパリ寺院”って誰が作ったんでしょう?」
「みんながフルルみたいになる怠けガスなんて、恐ろしいぜー!」
「えぇ~、ひどぉ~い」
「あの、仏を名乗る清純派・純白の鳥フレンズ……またもやPPPのライバル出現だぞ! 私が神だ!」
「それはマゾのコウテイだけの話でしょ~」

『PPP諸君! この俺、ハウンドの”トランスフォーマーのわざ”を見てくれ』
「わっ! すごいわね! マボロシの私たちがたくさん!」
「わ~これは“しんきろう”だね~。私の生まれ故郷の砂漠を思い出すよ~」
『そうさ、自由に作り出せる蜃気楼の幻、ホログラムっていうんだ!』
「いい考えがある~。ステージで私たちのかわりに、“ほろぐらむ”に歌って踊ってもらうってのはどうかな~?」
「フルル、やっぱり怠け者じゃないか……」
「え~、もちろん、じょうだんに決まってるじゃない~」
「お前が言うと、冗談に聞こえないんだよ!」

『スタースクリームよ、今回ばかりは褒めて遣わすぞ! ナマケモノと協力して、あの未曽有の大ピンチを救ったのだからな……』
『えっ……あ、ハイ……ありがとうございます……』

『そういえば、あの時はフレンズもTFもほとんど全滅! あの怠けガスを使えば、オレ様がジャパリパークの支配者になるチャンスだったじゃねぇか! くそっ! 我ながら、なんでメガトロンを助けるような真似をしちまったんだ!』

『それはおそらく、お前が普段の行動の、“役立たず”や“裏切り”を怠けてしまったというわけだな!』
『ワハハハッ!』
『笑うんじゃねぇや! サウンドウェーブ!』
『ふへへっ! お上手ですな~メガトロン様! さっすがァ~、ジョークのセンスがお有りですぜェ~!』
『うるせぇぞ! スカイワープ! チクショーッ! せっかくのニューリーダーになるチャンスを無駄にしちまったぜェーッ!』

次回、【第6.5話 博士と助手のTF観察日記! WJのフレンズ論文!(総集編)】
サンドスターから生まれたフレンズと、パークに時空ワープしてきたTFの謎に迫る!
新情報たぁっっぷりで送る総集編だぞ! 来週も見てくれ!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

第6.5話 博士と助手のTF観察日記! WJのフレンズ論文!(総集編)

 さっそくだが、デストロンの水中基地の様子をご覧いただこう!
 だが、そこには悪のデストロンの謀略渦巻く本拠地に似つかわしくない、猛禽類とネコ科、ふたりのフレンズがいるではないか!

『コンドル! ジャガー! コレハ一体、ドウシタコトカ!?』
「俺にもわからない、サウンドウェーブ。気が付いたらヒト型の有機生命体になっていたのだ」
「うみゃあ~」

 不思議なことが起こった!
 デストロンの諜報破壊兵ジャガーと空中攻撃兵コンドルが、フレンズの体になってしまったのだ!


【Episode 6.5: Friends in Disguise(スパイ・フレンズ作戦!)】

『うむ……コンドルとジャガーが、まるでフレンズの姿に変身してしまったではないか! これはサンドスターの影響に違いないぞ!』
『こいつぁ、ジャパリパークの大気が影響を及ぼしたに違いありませんぜ!』

 そう! コンドルとジャガーの両名がフレンズ化を発症するという兆候は、諜報活動のためパーク全土の偵察に日夜従事しており、大気中のサンドスターに最も長い時間さらされた結果であろう! また、カセットロンの身体の小ささ故、体重に対する表面積の割合が大きいことも影響しているらしかった!

『フレンジーよぉ! こ、こりゃあ大変だぜー!』
『オレは“変身”ってのには、嫌な記憶があるんだよなぁ~。パークの空気を吸うと、ああなっちまうのかい!?』
『ずっとカセットのまま、SWの胸の中に引きこもっていたいぜ~』
 仲間のフレンズ化に驚きを隠し切れないランブルとフレンジー!

『オォウ……コンドル……ジャガー……』
「そんな悲しそうな顔しないでにゃ~、サウンドウェーブ。ジャガーは姿形が変わっても、ジャガーにゃあ~」
「さらに付け加えれば、我らはサウンドウェーブの忠実なしもべであり、勇敢で忠実なデストロン兵士だ」
「ジャガーはフレンズになっちゃっても、デストロンの為に働くのにゃ~」
「メガトロン様、サウンドウェーブ……ご命令とあらば、コンドルはいつ何時、何処へでも出撃する所存」
『オ前タチ……デストロン(スパーク)ハ変ワッテイナイノダナ……』

 しかし!

『ハッ……なんとも情けねぇ姿じゃねえかよぅ! 超ロボット生命体の誇らしきオイルの流れる金属のボディが、こんな(ぷにぷに)柔らかい脂肪のつまった、醜い肉の塊になっちまうとは!』
『何ダト……スタースクリーム……俺ノ部下ヲ侮辱スルコトハ、タトエ貴様デモ、許サンゾ!』
「フシャーッ! もう一度言ってみるにゃっ!」
『すっかり役立たずな、女の子チャンのコンドルとジャガーは、このまま引退かな? それともパークのフレンズ相手に、お友達ごっこの輪に混ぜてもらうかい?』

 コンドルとジャガーの小さな体を鷲掴みにし、あざ笑うスタースクリームだが!

「……!(シュバッ」
『ぎゃっ! 痛ぇっ!』

 コンドルの無言の、目からビーム攻撃! フレンズ化しても、TFであったころの能力は健在であるらしかった!

「失礼した、スタースクリーム……このフレンズの身にまだ慣れていなくてな……たまたま、レーザーが出た方向にお前の指があってな……」
『くっ……こいつ! 鳥公フレンズの小娘が、生意気抜かすじゃねえか……!』

 このやり取りを見て、目を赤く輝かせ、ほくそ笑むのは破壊大帝メガトロン!

『ククク……これは好都合ではないか』
『どういうことです、メガトロン様!? 野蛮なフレンズの身体になったこいつらを、一体どうするおつもりで!?』
『愚か者が! 想像力というものが足りないから、いつまでたってもお前はNo.2なのだ!』
『ぐっ……』
『ワシの今回の作戦はだ! この姿のジャガーとコンドルを、サイバトロン基地やフレンズの図書館に潜入させようというものだ! フレンズの姿で油断させておいて、連中の機密情報をあますところなく盗んでやれるわい!』
『そ~う上手くいきますかねェ……アンタの計画はいつもアヤシイもんだぜ……』

の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の

 そしてここは「じゃぱりとしょかん」! キョウシュウエリアの北西部「しんりんちほー」に位置する、フレンズたちの知の殿堂だ! そこではジャパリパークの長、フクロウのフレンズの博士・助手が日々万物に関する調査研究を行い、他のフレンズへの知恵の伝達を生業としている!

「おいしぃ! おいしいのですよ!」
「これは! たまらないのです!」
 アフリカオオコノハズクの博士とワシミミズクの助手が我を忘れたように「りょうり」を貪っているではないか!

「いやー、火が平気で本が読めるフレンズがいてくれると助かるですよ、博士」
「ええ、本当ですね、助手。“レーザービーク”はたいへん有能な図書館職員なのです」

 新種の猛禽類フレンズ“レーザービーク”として図書館に潜り込んだのは、デストロンの空中攻撃兵コンドルだ!

「ご満足頂けたようで何よりだ……私にできることであれば何でも言ってくれ」
「頼れるぅ! ですね! レーザービークは!」
「その通りなのです……それに比べ、“司書”のほうは……」

 図書館受付のカウンターに立ち、接客を行っているのは「ヘビクイワシ」のフレンズだ!

「お貸しした本は如何でしたか、ヘビクイワシさん? ご感想をお聞きしてもよろしいかしら?」
「ふふふ……ヒラコテリウム君……この本、全然わかりませんでしたよ!」
「えっ……どういう事でしょうか、それは? 作者の意図が分かりにくかったとか、テーマが一般的でなかったとか、主人公に共感できなかったとか……」
「いえ、わたし、こう見えましても字が読めませんのよ! だから今度はもっと、挿し絵や写真の多い本をお願いしますわ!」

「あ……そ、そうですか……それは……それは……あら、ウグイスさん! こんにちは!」
「ごきげんよう、ヒラコテリウムさん。今日は私、古典文学の名作を借りに来たんですよ」
「良いですね! 向こうで一緒に日本文学のお話をしませんこと!」

「むむむ……あのおふたり、この司書にも分からないくらい、高度な話をしていますわね……」
「司書! ちゃんと仕事をしてくれないと困るですよ!」
「利用客に対してテキトーな態度は許されない、ですよ!」
「だって、字ばかりの本なんて難しいでありましょう。あ、私にいい考えがあります! 絵本と図鑑とマンガ専門の図書館にするという案は如何でしょうか!」

 ヘビクイワシの活字嫌いに閉口する博士と助手!
「(ひそひそ)……ヘビクイワシは“秘書鳥”“書記官鳥”の異名があるのに……こいつ、メガネかけてるくせに、大分おつむがぽんこつなのです、博士」
「(ひそひそ)……先代の個体はたいそう賢かったという記録があったから、司書として雇ったのに、失敗でしたね……“きゃりあうーまん”みたいなくせに、ぽんこつなのです、助手」

「お前には困ったものですね……とりあえず、この“ジャパリこくごドリル”で勉強するのです!」
「直接書き込まず、この“ジャパリカ学習帳”に10回ずつ練習するのです!」
「テストもするですからね! 満点じゃないとジャパリまん抜きですからね!」
「げぇ! ドリル! テスト!」

「我々はりょうりの材料をちょいしに、畑まで出かけてくるです!」
『博士らは外出……最寄りの畑まで、往復するのに数時間は要する……』

 そして! 「ジャガーノート」(丸っこい輪っかちらばっている中に点々がある模様のノート)で書き取り練習をするヘビクイワシ!

「ぐむむ……“こくご”は難しいです。このままではわたくしの夕食のジャパリまんが……」

 そこへ現れるレーザービークこと、フレンズ化したコンドル!

「あっ! あなたはレーザービーク君! ……どうしたんですか?」
「いや……ノートが足りないかと思って、この“カモシカ学習帳”を持ってきた……」
「あ、ありがとうございます」

「それにしても、本の知識だけが“知恵”ではないと、俺は思う……」
「えっ、それはどういうことですか?」
「あの博士と助手は知識人だけに、狭量な一面がある。俺は思う、文字が読めるだけが司書ではない、と……」
「そ、そうですよね! さすがレーザービーク君!」
「ここしばらくお前の働きぶりを見ていたが……本を整理する時のてきぱきした動き、あれは一朝一夕にできるものではない……」
「うふふ。やけに褒めますね……」

「それと、階段を上り下りする際の、長い脚の動かし方の優美さ……俺と同じ猛禽類特有の、洗練された美しさを感じる……」
「えへへぇ……そこまで言われると、照れますねぇ……」

「まあ、視野が広がる分、読書ができるに越したことはないがな……どれ、俺も少しは読み書きの覚えがあるから、“ジャパリこくごドリル”を教えてやろうか?」
「わぁ~、ありがとうございます! すごく助かります、レーザービークさん!」
「その代わりと言っては何だが……地下にあるフレンズに関する秘密の資料、見せてくれないか? 俺はフレンズになって日が浅いから、もっと知りたいのだ……君達フレンズのこと……」

 これは、極秘データを盗もうと画策する、コンドルの作戦であったのだ!
 さあ、どうなる! パークの機密情報!

「さあどうぞ! ココが“きこーぼん・えつらんしつ”です! すごい本がたくさんあるんですよぉ、わたしは読めませんけどねっ!」
「ほう、興味深いファイルが多数保存されているようだ……この記録映像を見せてもらおうか」

【ジャパリリサーチ20XX アニマルガールの謎を追え!】

 さて、アニマルガールあるいはフレンズと呼ばれる者たちの紹介をしよう! ジャパリパークの動物たちは、超エネルギー物質「サンドスター」を取り込むことにより「フレンズ化」する! サンドスターは、太平洋に位置する火山諸島をサファリパーク化した、ここ「ジャパリパーク」特有の鉱物であり、パークの土壌・水中・大気、至るところにサンドスターは含まれているのだ!

 パークで生活するだけで、動物たちは自動的にサンドスターを摂取することになる。また、現地の野菜や果物、魚などの食物は、よりサンドスターが濃縮されており、これを食べることで、さらなるサンドスターの摂取を可能とするぞ! そして、このサンドスターを豊富に含む、フレンズの高機能栄養食「ジャパリまんじゅう」、通称「ジャパまん」がパーク内で量産されており、フレンズ達はこれを主食としているのだ!

 フレンズ化した動物は、動物だった頃の生態や習性を、外見や行動に色濃く反映したフレンズとなる! それは、体内に取り込まれたサンドスターが「けものプラズム」となり、衣服や武器などを物質化させるのだ! さらに、元動物由来の能力を「フレンズのわざ」と呼び、フレンズたちはパワーアップしたユニークな技をそれぞれが持っているのだ!

 またフレンズたちは、体内のサンドスターを著しく消費して自らの特性を強化する「野生開放」という行動が可能だ! だが、体内のサンドスターを失い過ぎると、ショックでけものプラズムによるフレンズの姿を保てなくなり、元となった動物に戻ってしまう! フレンズとしての記憶を全て失い動物に戻ることは、フレンズとしての死を意味するっ!

 未確認情報だが、過去には幻獣やロボット、宇宙人がフレンズ化したという記録もあるという!  また、サンドスターについては、宇宙から隕石などに乗って飛来した物質という仮説もある! フレンズとサンドスターに関しては、まだまだ謎だらけなのだ!

 真相がわかり次第、追って報告する!!

「うむ、民間向けのビデオ資料か、だいたいは俺が調べた情報と一致する内容だな……“非生物のフレンズ化”に関する専門的な情報がもっと欲しかったが……」
 フレンズの新情報のため、地下の閲覧室を捜索するコンドルであったが、目ぼしいものは無かったようである!

「レーザービークさん……これを見てください……」
「何……このメモリーチップは……“ミライ文書”だと! ……かつてのパーク調査隊長の秘密記録か!」
「ふふふ、博士の言っていた通り……すごいモノなんですね、コレ……約束通り“ほうしゅー”として、わたしに“あいうえお”を教えてもらいますよ!」
「ククク、それどころか平仮名・カタカナ・アルファベットまで、手取り足取り教えてやるさ……」

 さあ! パークの機密ファイル「ミライ文書」! その衝撃の内容とは一体!?

の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の

 一方その頃、サイバトロンのジャパリパーク基地では!
 潜入に成功したカセットロンの諜報破壊兵ジャガーと、バンブル・ホイルジャック・マイスター・ブロードキャストのサイバトロン戦士たちだ!

 その略奪(ラヴィッジ)という偽名に違わず、サイバトロンの情報を奪取せんと知略を巡らすジャガー!

「うにゃー! ジャg……ラヴィッジに教えてほしいのにゃー、トランスフォーマーのこと~」
『いいともさ、子猫ちゃん! オイラたちトランスフォーマーは、ただの機械じゃなくて、知性と感情を兼ね備えた“超ロボット生命体”なんだよ。TFには、オイラたち平和的な正義の“サイバトロン”戦士と、冷酷で極悪非道の“デストロン”軍団、2つのグループがあるんだ』
「ふむふむ!」

 平和を愛するサイバトロン戦士たちは、残忍で暴力的な悪のデストロン軍団と戦う民兵の部隊だ! ほとんどが軍用車両や戦闘機に変形するデストロンに対し、サイバトロンはおもに民間車両にTFするぞ!

『かつて我々が住んでいたTFの惑星“セイバートロン星”は昔はエネルギーに満ち溢れた星やったけど、デストロンどもの略奪のせいで荒廃し、吾輩らはエネルギーを求めての探索の旅の末、緑の惑星“地球”へたどり着いたっちゅうわけや!』
『その地球のアメリカで私達はデストロンと戦いながら過ごしていたんだ……いや、それにしてもNYの大都会が懐かしいな。ホームシックになりそうだよ』
『テレビも無え♪ ラジオも無え♪ 全くオレみたいにゃ都会っ子は、パークの大自然っぷりに、ノイローゼになりそうだゼ~!』

 トランスフォーマーたちは、エネルギーがなければ生きていけない! それは、我々人間や動物たちが食物を食べるように、石油や石炭などの燃料や、水力・風力・地熱といった発電プラントの電力などのエネルギーを、TF達は必要とする! さらに、このエネルギーを濃縮させて保存する「エネルゴンキューブ」という技術をTF達は持っている! TFにとってのエネルゴンキューブは、必要不可欠な保存食であり、フレンズの「ジャパリまん」のようなものなのだ!

「むむむー、なるほどにゃー。でもそんにゃコトくらい、ラヴィッジも知ってるよー」
『ええっ、どうして知ってるんだい? さてはキミ……オレっち達サイバトロンのファン!?』
「そ、そうにゃよ! そんにゃところにゃあ~!」

(心配ダカラ、ツイテキタガ……大丈夫カ、ジャガー……フレンズ化ノ影響カ、ドコトナク、知能(アイキュー)ガ、下ガッテイル様ダガ……)
 岩陰から様子をうかがっているのは、デストロン情報参謀サウンドウェーブである!

『で、アメリカで暮らしてたオイラたちだけど……ある日突然、TFたちがジャパリパークに送られてしまうという事件が起こったんだ!』
『吾輩らもこの現象については研究中だがね……まっ、この物資の乏しいパークじゃあ、それも思うようにいかんというわけさ~』

 1980年代のアメリカを襲った、謎の「TF消失現象」! それは、サイバトロンとデストロンの両軍団に平等に巻き起こったようだった!
 多数のTFが、時間と空間を超えて、ジャパリパークに転送されてしまったのだ!
 パーク全土にバラバラに転移したTFたちであったが、時が経つにつれ、おのおのが合流し始めるという兆しを見せていた!

『でもこのジャパリパークは、我々のいた時代より少し未来のようだね……科学技術も、我々には到底及ばないものの、相当進歩している……』
『物資が足りなくて、仲間たちの修理には苦労しているがね。みんな修理班のことなんか考えずに、ムチャばかりするからなぁ~』
 彼らはサイバトロンの研究者パーセプターと軍医ラチェットだ! それぞれ、顕微鏡と救急車にトランスフォームする、優秀な科学者と衛生兵なのだ!

「にゃー。サイバトロンの大ファンのにゃあは、知ってるコトばかりにゃー。もっと仲間に自慢できる情報をくれにゃ」
『ええっ! 仲間ってことは……もうオイラ達のファンクラブができちゃったってことかい?』
『イエーイ♪ 俺達もあのPPPやdddみたいに、フレンズたちをキャーキャー言わせてるわけだな!』

「そうにゃよ~。だからさっさと(ガリガリ)サイバトロンのヒミツ(ガリガリガリ)教えるのにゃ~」
『あーっ! 机を引っ掻くなよ!』
『これは俺たちがビーバーたちにもらった大事なものなんだ。ツメ研ぎに使われちゃ困るよ』
 サイバトロンの技術者、ホイストとグラップルだ!

「う~ん、ごめんにゃさい」
『ジャガー……スッカリ、ケモノ同然ニ、ナッテシマッテ……』

 機密情報を引き出そうと四苦八苦するジャガーと、それを監視するSWだったが!

『あっ! 俺のセンサーが、デストロンくさいと警告すると思ったら、やっぱり!』
『お前か! サウンドウェーブ!』
 偵察員のハウンドとコンボイ司令官に見つかってしまうのだった!

『ムッ、見ツカッタカ! ヨシ例ノ作戦ヲ実行ダ!』
 ラヴィッジこと、ジャガーを掴むサウンドウェーブ!

『コノ、猫フレンズガ、人質ダ! サイバトロンノデータ、並ビニ、エネルギーノ有リカヲ教エロ! サイバトロンドモ!』
「教えるにゃ~、さいばとろんども!」

『早クシロ! コノ猫ノフレンズガ、ドウナッテモイイノカ?』
「はやくしろぉ! デストロンのジャガーが、どうにゃってもいいのか?」
『オイ!』
「しまったにゃー!」

『あいつ、今自分のことを、デストロンのジャガーって言いましたよ?』
『それにあのフレンズ、耳や手を怪我していますが、あれは先週じゃんぐるちほーのフレンズと一緒に痛めつけてやったジャガーの負った傷と同じです!』
『ええー! それじゃ、あの猫ちゃんはカセットロンのジャガーなのかい!?』

『あのフレンズは、姿形の変わったデストロンのジャガーなんだ!』
『そうと分かったら、そいつに人質の価値はないぜ!』
『そうだ! 遠慮することはないぞ! みんなでやっちまおう!』
『ああ! 全員で一斉射撃を浴びせるんだ!』
 サイバトロン戦闘員、アイアンハイド、クリフ、ランボル、ゴングが攻撃体勢を整える!

『ク……マズイナ……』
『うみゃ~……』

 絶体絶命! サウンドウェーブ! ジャガー!

 しかし!

『オ、オイラには撃てないよ~! コンボイ司令官~!』
『サウンドウェーブの奴はともかく、あのジャガーは温かい血の流れるフレンズなんだ! それを傷つけるなんて!』
『かばんやサーバルと同じフレンズ……吾輩にはとても撃てません!』
『く……銃を下すんだ、みんな……』

 一斉射撃を逡巡するサイバトロン戦士たち! 射撃中止を命令するコンボイ!
 だが、それも無理あるまい! 彼らが銃口を向けたのは、あの金属のボディのジャガーではない! 可愛らしい少女の見た目をした、猫のフレンズなのだ!

『予定ト少々異ナルガ、人質作戦、成功!』
「わーい! ジャガーの大活躍にゃー! ほめて、ほめてー! サウンドウェーブー!!」

 フレンズ化したジャガーを攻撃できないサイバトロン戦士たち!
 さあ! どうにゃってしまうのか!

の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の

 サイバトロン戦士たちが苦戦を強いられる一方! じゃぱりとしょかんでは!
 ヘビクイワシとコンドルが「けものこくごドリル」に悪戦苦闘していた!

「ヘルベンダーの“ヘ”、ビントロングの“ビ”、クロクスクスの“ク”、イワシャコの“イ”、ワオキツネザルの“ワ”、シロヘラコウモリの“シ”……できましたわ!」
「惜しい! これは“シ”ではなくて“ツ”になってしまっている!」
「あぁ~っ! 難しいですっ!」
「だが、だんだん字が綺麗になってきているぞ! もうちょっとだ! がんばれ!」

 ちょっと渋いラインナップの動物たちで、楽しく文字を覚えられる! それが「けものこくごドリル」なのだ!

 図書館の学習室でふたりで文字の練習を続けるヘビクイワシとレーザービーク、ことコンドル!
 それは任務のためであったが、同じ猛禽類のよしみであろうか、ヘビクイワシに親身になって文字を教えるコンドル!
 そしてヘビクイワシのほうも、コンドルの無口だが思いやりのある教え方に、親近感を覚えるのだった……。

「ねえ、レーザービークさん。一休みして、一緒に踊りませんこと?」
「急にどうした?」
「ふふふ、そういう気分になっちゃいました」

 コンドルの手を取り、ダンスをするヘビクイワシ!

「どうですか、フレンズになって? 動物じゃ、こうやって手をつないで踊れないでしょう」
「うむ、悪くないな、フレンズの身体も……勉強になるよ」
「わぁ、私がレーザービークさんに勉強を教えちゃいました」

 ふたりの鳥のフレンズが見せる、素朴なステップ……白鳥の舞いを思わせるダンス、それは、野生が時折見せてくれる、動物の動きの洗練された美しさの片鱗であった……。

 だが! ふたりのけものが静かに舞う図書館ホールに! 音速の壁と本棚を突き破って現れる、一台のF-15戦闘機!

『トランスフォームッ! 邪魔するぜェッ!!』

 スタースクリームだ!

「な、なんですか! あなたは! せっかく整理した本棚を崩しちゃうなんて!(げしげし」
『うるせぇ! 下等なフレンズの鳥公め! お前のその羽は、枕の中身になってるのがお似合いだぜ!』
「きゃあ!」
 連続キックをお見舞いするヘビクイワシを掴み、ソファに投げつけるスタースクリーム!

「貴様……基地で待機するようメガトロン様に言われたはずだ……何の用だ……?」
『おいおい……“何の用だ”は無ェだろぉ? つれねぇーなぁ、コンドルさんよぉ? 航空参謀様がわざわざ手伝いに来てやったんだぜ?』
「……命令違反だ。このことは、サウンドウェーブに報告する」

『けっ! 命令違反なんてクソくらえだ! お前だって任務をほっぽり出して、そこのおバカなアホウドリとイチャついてるじゃねえか!』
「黙れ。俺のやり方に横から口を出すな」

 コンドルとスタースクリームとの対立! そして、状況を理解できずに困惑するヘビクイワシ!

「あ、あのレーザービーク様……これはどういうことなんでしょう……」
「……お前は気にしなくていい。この馬鹿の阿呆鳥のスタースクリームの、耳障りなさえずりだ……」
『何だとぅ! てめぇ! メガトロンから目をかけられてるからって、つけ上がりやがってぇ!』
「失せろ……」

 さあ! 戦いの始まりである!

「スタースクリーム、“としょかんではおしずかに”だ。表へ出ろ」
『へっ! SWの腰巾着のニワトリ野郎め、オレ様がよぉ~く躾けてやるぜ!』
「ああ……レーザービーク様! よく分からないけど……私の為に争わないで!」
『問題ない……こいつを片付けたら、また国語ドリルの続きをやろう』

 この戦いはいつものサイバトロンvsデストロンの戦闘ではない!
 航空参謀スタースクリームvs空中攻撃兵コンドル! デストロン同士の戦いなのだ!

『オレ様のナルビームを食らえ! コンドル!』
「……遅いぞッ! スタースクリームッ!」
 さあ! じゃぱりとしょかん上空でのドッグファイト! 壮絶な空中機動戦が展開される!

 耐久力の点で大きく劣る小型TFコンドル! 一発被弾してしまえば即撃墜されてしまうため、サイバトロンのスナイパーや空対空ミサイルに辛酸を舐めることもあったコンドルだが!

 だが、見てくれ!

 図書館に生える大木の木の枝を利用して、スタースクリームの攻撃をかわしているのだ! これはカセットロンのボディではできない芸当! フレンズ化した今の身体の手足を使って、上手く木の枝を掴んで、ブレーキや方向転換を行っているのだ! 密集した樹木の木の枝の間を、自由自在に高速で飛び回るコンドル! 機動力ぅ……ですかねぇ……!

『クソッ! ちょこまかと! 目障りなハゲタカめ!』
「遅すぎるぞッ! 航空参謀とは名ばかりか?」
「キャー! カッコイイ!」

 エネルギー切れしやすいという弱点を持つコンドル! 当然それを自分でも把握しており、決して無駄撃ちはしない! 2門の独立ビーム砲による、一撃必殺の追尾レーザーをスタースクリームに命中させていく! フレンズ化により火力が大幅に下がっているが、チリも積もれば山となる! コンドルの得意とするヒット・アンド・アウェイ戦術なのだ!

『隠れてねぇで正々堂々戦いやがれ! デストロン一の臆病者のチキン野郎めが!』
「デストロン一の卑怯者が……戯れ言を抜かすな!」

 戦いは一方的であった! コンドルのレーザー攻撃を何度も受けてしまい、疲労困憊の色を隠せないスタースクリーム!
 このまま戦いは決着か、と思われたその時!

『けっ! 止めだ、止めだ! 同じデストロン同士、争うのは止めにしようぜ……』
「……どういうつもりだ、スタスクリーム……?」
『こういうつもりだぜ、コンドル……』

 ナルビーム・キャノンの銃口を「じゃぱりとしょかん」に向けるスタースクリーム!

『こっちのデカい的で、的当てごっこをしようかねぇ……だが、これだけの本を燃えちまえば、あのワシのフレンズも大層悲しむだろうなぁ……』
「貴様ッ……!」
「あの火で、としょかんの本を燃やすつもりなのね! なんてひどいことを!」

 卑劣な手段に打って出るスタースクリーム!

「仕方があるまい……パークの貴重な本を失わせるわけにはいかない……」
『はっはっは、デストロンにコンドルありと恐れられたお前も、やはりフレンズ化して、性格が甘チャンになっちまったようだな!』
「レーザービーク様!」

『へっへっへ……いい子だぜ、コンドルよ……それじゃあ大人しく、このオレ様のナルビーム光線を甘んじて食らうこったな……』
「無駄口叩かずに、さっさとやれ……」
『ブルッちまわなくてもいいぜ、デストロンの同胞を焼き鳥にしたりなんて、ひでえコトはしねえさ……』
「……」
『フレンズの身体ってのは、頑丈らしいんだってな……それを気晴らしに多少痛めつけてやるだけだからなぁ~……』

 さあ! スタースクリームの無慈悲なミサイル攻撃!
 微動だにせず、その直撃を受けるコンドル!

 ミサイルの大爆風! 数秒ののちに、その煙が消えると、そこには!
 あのフレンズのコンドルの姿は無かったのである!

「レーザービーク様ーーっ!!」

 スタースクリームのミサイル攻撃で、跡形もなく吹き飛んでしまったというのか!? コンドル!?

 コンドルが死んだ!? キャンペーン!?

の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の

【トランスフォーマー解説:07】
 
ID:20 デストロン 空中攻撃兵 コンドル / Laserbeak
トランスフォーム:カセットテープ
主兵装:独立追尾式レーザーキャノン砲×2
副兵装:レーザー強化クリスタル
体力:5 / 知力:6 / 速度:8 / 耐久力:5 / 地位:6 / 勇気:2 / 火力:8 / 技能:9
座右の銘:「サイバトロンノ、気ニ入ッテル所ハ(The only point I like in Autobots:)……融点ダケダナ( melting point.)

 大体、SWの胸に収まるくらいの大きさで、額のところはデストロンマークで、余剰パーツがちょっとあって、それがビーム砲2門。
 カセットテープの形にキュッと縮んでポッと飛んできたり、コンボイを山から転がり落としてくるシーンが印象的とか、みなさん言ってみえますね。

 スタースクリームを撃墜した直後キャッチしたり、ガダルカナル島へ捨てに行ったりと、わりと航空参謀と絡みます。

 プテラノドンを眼光ビーム一発で追い払ったり、強キャラのイメージが強いですね、ピューマにミサイルで辛勝したジャガーとは違うとみえます(笑。
 子供にクラッカーを貰ったり、2010の「クモの巣惑星」で地べたをチョコチョコ歩いていたり、かわいい一面もあります。
 なお、よく間違われるのですが、「空中破壊兵」はバスソーのほうです。作中でもスパイクが間違ってますね。

 若い人はどうも半信半疑ですけども、私自身もやっぱり、最強なんじゃないかなぁ~と思います。

 お年寄りがですねえ、コンドルが画面内にいっくらでもおったら、デストロンは最強って言われるんです、作画ミスで。
 ザ・ムービーのユニクロン戦争でも、KONDORがあと10体いたら、サイバトロンは負けていたんでは、と。

 作中の活躍も1回2回じゃないもんで、まんざら嘘じゃないんじゃないかなあーと、僕は思っとるんですけども。

はいけい:いんかていこく まちゅぴちゅ(あんですさんみゃく)
こえ:れーと・くりすらった おにいさん

の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の

 さて、サイバトロン基地のジャガーとサウンドウェーブはどうなったのであろうか?
 戦いはまだ、膠着状態が続いていた!

『サア、手ガ出セマイ! サイバトロンノ機密情報ヲ、ヨコセ!』
「よこせー」

 だがその時! フレンズとなったジャガーに異変が!
 見よ! その身体が虹色に輝いたかと思うと、カセットロンのボディに戻っていくではないか!?

『ニャア~』
『オオ! コレハ一体!』
『ややっ! 見て下さい! ジャガーの奴が元の姿に戻っていきまっせ~!』

 それは、時間!
 時間の経過により、ジャガーの体内に蓄積されたサンドスターが消費されたのだった!

『よぉ~し! フレンズ・ジャガーの奴が、もとの冷たい鉄の塊に戻ったぞ!』
『こうなったら手加減無用だぜ! サウンドウェーブもろとも射撃の的にして、ハチの巣のスクラップにしちまいましょう!』
『さんざん手こずらせやがって……もう我慢でけん! ふたりまとめて仲良くバーナーでドロドロに溶かして、フレンズの“あそびどうぐ”にしてやる!』
『よくもオイラたちを騙したな~! ジャガーめ、お前の背骨を引っこ抜いてやるからな~!!』
『バラバラの鉄クズの山になり果てたお前らの残骸を海に放り込んで、イルカフレンズ達の住処にしてやるぜ!』

『サイバトロン戦士! 撃てーッ! 一斉射撃を浴びせろーッ! 撃って撃って撃ちまくれ!』
 コンボイの号令で、ジャガーとSWに一斉射撃を食らわせるサイバトロン戦士たち!

『グワァーッ! デストロン、退・却ッ!』
『ミンミィ~ッ!』

 戦いは終わった!

『あっ! サウンドウェーブたちが逃げていく!』
『やれやれ、惜しいことしたぜ! もう少しで、デストロンマークつきの“あそびどうぐ”を作ってやれたのに! 残念!』
『危ないとこやで~。危うく吾輩らのサイバトロン情報を盗まれるところやった!』

『それにしても、コンボイ司令官。あのジャガーがフレンズになるなんて、不思議なこともあったものです』
『ああ、サンドスターとフレンズはまだまだ謎が深い……我々、TFに不思議な影響を与えることが、またあるかもしれないな』

『ああ~、あのカワイコちゃんがジャガーだったなんて! オイラ、ショックだよ~!』
『おやぁ~、バンブル君? フレンズ・ジャガーにすっかり“骨抜き”にされたと見えるねぇ~?』
『ハッハッハッ!』

の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の

 その頃! じゃぱりとしょかんでは!

『オレ様のミサイルでオダブツだぜ!』
「レーザービーク様ーっ!」

 スタースクリームのミサイル攻撃により、そこにはフレンズ・コンドルの姿は跡形も無かった……。

 そう! その瞬間、コンドルもまた時間経過により元のカセットロンの姿に戻ったのだ!
『あっ、お前! 元の姿に!』

 そして! 返す刀でスタースクリームにレーザーの集中砲火を浴びせるコンドル!
『ぎゃぁ~!!』

 さあ~! 逆襲だぁ! たぁっぷり見てくれ! オリジナルのボディに戻ったコンドルの猛攻アタック! この破壊力!

『く、くそぉ!! だが、オレ様もタダでは引き下がらねぇぜ! お前の見つけたこの“ミライ文書”は頂いていくぜ!』

 機密ドキュメント「ミライ文書」を奪って、図書館から去っていくスタースクリーム!
 戦いは終わった……。

 こうして図書館の貴重な蔵書はデストロン焚書から守られ、デストロン同士の戦いは終わったのだ!

「レーザービーク様……いえ、コンドル様……」
『約束ヲ守レナクテ、スマナイ……モウオ前ニ、文字ヲ教エテヤレナクナッタ……俺ノコノ爪デハ、鉛筆ガ握レナイ……』

 タイム・リミット! 12時の鐘が鳴り変身のまほう!が解け、シンデレラは元の姿に戻ってしまうのだ……!

「そんな! コンドル様!」
『オ前ニ、自分ノ名前ヲ書カセテヤリタカッタガ……オ前ノ手モ、モウ握レナイ……』

 戦うために生まれたトランスフォーマー! それはフレンズと対極の存在!
 デストロンの手は、他者と手を取り合うためのものではなく、武器を取って相手を打ち負かすためのものなのだ!

『サラバダ! 鷲ラシク、誇リ高ク生キロ! 蛇ヲモ食ラウ、サバンナノ大地ノ猛禽類“ヘビクイワシ”ヨ!』
「ああっ! 行かないでぇ! コンドル様ーっ!」

 こうして、デストロンとフレンズとの奇妙な交流は終わりを告げた……。
 また相見える時、それは二人は敵同士の関係ということを意味する!!

 だが、そのいくばくかの短い触れ合いの時間は、鳥のフレンズの記憶とカセットロンのメモリー回路に、いつまでも鮮やかに焼き付いていることだろう……!

「コンドル様……貴女の手が暖かかったこと、私は忘れません……私は、自分の名前も……ひらがなもカタカナも全部覚えてみせます!」

 コンドルとの輝かしい思い出を胸に、決意を新たにするヘビクイワシであった!

「あーっ! 司書! これはどおーいうことなのですかぁ~!? じっくりワケを話してもらうですよっ!」
「本棚がもうメチャクチャなのです! お前はやっぱりジャパリまん抜きで後片付けなのですっ!」

 食料調達から戻ってきた、博士と助手!

「ええーっ! 腹が減っては勉強はできぬ、なのに! 勘弁してください~」

 フクロウのふたりに、小一時間追い回されるヘビクイワシであったという……。

『フ……イイ夢見サセテ、モラッタゾ……マタ会オウ……ソノ時ハ、立派ナ“図書館司書”ニナッタオ前ト……』

【~FIN~】

の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の

 まだ終わりではない! コンドルから「ミライ文書」の強奪に成功したスタースクリームは、その後どうなったのであろう?
 メガトロンに極秘ファイルを献上するスタースクリーム!

『おのれ! この大馬鹿の愚か者めが! また勝手な行動をしおってからに!』
『お、お待ちください、メガトロン様! この重要ドキュメント“ミライ文書”をご覧ください! これの内容こそが、いかなる命令違反への、正当な理由となることでしょう!』

『うーむ……どれどれ……おお! こいつは、かつてのジャパリパークの調査隊長が記した、フレンズに関する超極秘資料のようだな……いや、でかしたぞ! スタースクリーム!』
『へっへっへ……ありがとうございます……』
『なんと強固なプロテクトだ! これは相当に重要なデータが収められているに相違ない!』
『このたびの働きに対し、デストロンのニューリーダーの座を、ぜひこのわたくしめに! そしてサウンドウェーブやコンドルをヒラのデストロン兵士に降格を……!』

『おっ! パスワードが解析できたぞ! さあ、どんな情報が隠されているというのだ!』

 さあ! ミライ文書に隠された、驚愕のフレンズの秘密とは!

【ミライ文書 プライベート極秘ファイル ~フレンズの超・秘密~】

・サーバル(◎):耳も尻尾も究極にして至高。たまらぬ。夜行性なので、スキだらけの夕方の寝起き時を狙うべし。
・カラカル(◎):サーバルさんと比べると比較的スレンダー。ガードが固いので注意。
※一度、サーバル・カラカルのダブルけも尻尾の極楽を味わったが、あれは大変良いものです……ついよだれ出すぎて、サバンナで脱水症状になって死にかける。
・シロサイ(△):あの固い鎧のせいでイマイチ。今度、温泉で脱いでいる所を奇襲しよう。誰も寄せ付けない強固な鎧の下から、可愛らしい尻尾が露わに……いかん、想像したら興奮してきた。
・ルル(トムソンガゼル)(〇):正しい意味で、カモシカのような、と形容できる、逞しく締まった下半身の筋肉……たまりませぬな。
・トキ(〇):あぁ~、鳥のフレンズさんの羽毛、いい……いいよね……でも歌ってくるのは正直勘弁してほしい。
・コモモ(コモドドラゴン)(-):園長にべったりでスキが無い。抱きつこうとしたら毎回尻尾で反撃される。だが私は諦めない。

『……これは何だ? スタースクリーム? この“ミライ怪文書”は?』
『い、いやぁ~……こいつはフレンズの“触りごこち図鑑”のようですねぇ~。人間どもの中には変わったシュミの奴がいるようで……へへ……けものどもの耳や尻尾の何がいいのか、オレにはさっぱり分かりませんや……』

『ワシがさっぱり分からないのはな! お前のそのバカさ加減だぞ! このスタースクリームめ!』
『ぎゃあ~っ! も、申し訳ありません! メガトロン様ぁ~!!』

【おしまい 次回に続く!】

の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の の

【けものフレンズ情報:06】

 今週のけもフレvsTF、どうだった?
 個性豊かなフレンズとTFについて、もっと知ることができたかな?
 これからの彼らの大活躍に、ますます目が離せないぞ!

情報記録官 スネークイーター / Serpenteater
分類:鳥綱タカ目ヘビクイワシ科ヘビクイワシ属ヘビクイワシ
レッドリスト:EX/EW/CR/EN/[VU(危急)]/NT/LC
 サバンナのワシ! 強烈キック! サバンナ業界の猫のスーパーモデルがサーバルなら、鷲のスーパーモデルはこのヘビクイワシだ! 陸上の猛禽類の美脚を拝んで驚いてくれ!
 頭の飾り羽が特徴的だが、これがカツラに羽ペンを差していた中世ヨーロッパの書記官に似ていることから、英語名はセクレタリーバードだ! 日本でも「秘書鳥」「書記官鳥」の異名を取る!
 パフアダーなどのヘビの頭を正確に狙い、何度も踏みつけて弱らせてから捕食する習性が有名! この連続ローキックは、一発一発が体重の数倍もの威力があるという! なお、名前に反して、ウサギ・ネズミ・小鳥・昆虫など何でも食べるぞ!
 陸上に適応した鳥だが、ダチョウやヒクイドリなどとは違って空を飛ぶことができる! 固い獲物の場合、掴んで空から落として叩き割ることもあるとか!
 レジェンド世代のヘビクイワシのフレンズも図書館司書をしていたという記録がある! 今回の本編に出てきたヘビクイワシも、コンドルとの淡い友情の思い出を胸に、立派な司書になったほしいと願うばかりである!



『「PPP&デストロン予告っ!」』

「TFがフレンズになっちゃうなんて……ホントびっくりね!」
「鳥フレンズ同士の友情、素敵でした!」
「デストロンのフレンズとも友達になれたら、嬉しいぜっ!」
「TFのフレンズ化か……今後も起きるのだろうか……」

『……(ぺたぺた』
「あーっ! キミ、グレープ君じゃないでしょ~! においが違うもの~、一体誰なの~!」
『カカカ……よくぞ見破った喃! PPPのフルル殿! これぞ我の“けもの変化の術”也!』
「うわーっ! グレープがトランスフォーマーになったぞ……!(白目」

『申し遅れた。拙者、デストロン・シックスチェンジャー、忍者参謀“シックスショット”と申す者ぞ!』
「ニンジャの……トランスフォーマー……!」
「あいええ~にんじゃ~」
『此度は、ジャパリパークに“デストロン忍術道場”をオープンする事と相成り申した! ついては次回予告を司るPPP殿に挨拶に参った次第にて候!』
「デストロン忍術道場だってぇ!」
『ファファファ! PPPファンのフレンズに、拙者の道場の宣伝を宜しく頼み申す! (ピクトグラムのチラシ500部手渡し)では、さらば! トランスフォームッ!』

「凄い変身の技ですね……」
「それもだけど……いきなり現れて自分の宣伝して帰っていく、自己アピールの技も凄まじいわね……」
「私たちアイドルも、あの“じこけんじよく”の強さは見習うべきだな……」
「あいつシノビのくせして、目立ちたがり屋なんじゃねえのか?」
「にんじゃなんで~」

次回、【第7話 フレンズ・ニンジャ出現! ナイトバード作戦!】
くのいちフレンズ育成。入門者、随時募集中。
未経験者、大歓迎。懇切丁寧にマンツーマンで指導します。


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
一言
0文字 ~500文字
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。