有馬由花の日常物語 (ガンガンオンセン)
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プロローグ
初めて書くのでなにかと至らない投稿者ですが長い目で見てあげてください。
漢字の間違えとか誤字脱字等があれば教えていただけるとうれしいです。
よろしくお願いいたします。
皆さん初めまして私は〇〇、かつては色々な事を適当にやって生きてきた人間だ。
色々な事ってどんなこと?と聞かれたら軽くあげると家事、スポーツ、勉強、農業、科学って事にしておこうか
私は一度どうしてこんな風になるのか?ちょっとこの分野楽しそう!と思ったらすぐに手をだして努力してきた。
そして元々の才能と努力した結果様々な事を学び満足した私は95歳というまさに大往生して亡くなった。
唯一心残りは私の知識や技術を他の人に教えられなかったことかな。
「おぎゃあ!おぎゃあ!!」
そして私は赤ちゃんになっていた。
なんだ?この展開は…なんですぐに私という自我がありながら赤ちゃんになっているんだ?
これが二次創作みたいな転生物語なのだろうか、しかし私は神様に会って転生特典みたいなのは貰っていないのだが、それどころか何の説明もないんだが誰でも良いから説明をお願いします!
「あら、由花様お目覚めですか?今ミルクあげますからね」
いつの間にか分からないが乳母らしき人がいてミルクを作ってくれるらしい、そしてこの赤ちゃん…いや私の名前は由花という名前らしい、いかにも女の子に名付けるような名前から私は自分が女の子になったと仮定して思考していこうと思う。
あっミルクいただきます。
………
ミルクをいただきおむつを替えてもらったので思考していたことをあらためて思い返してみよう。
・性別は女の子(前の人生では男だった)
・ミルク貰っている途中乳母さんが見ていたテレビの音を聞くに、前の世界とさほどかわりない世界ということ
・様付けされていたということは家はお金持ちか古くからある家のお嬢様
・何故か体は寝ているのにこうして思考ができている事から、私という魂はこの由花ちゃんに相当負担かけているということ
・体の奥に暖かな鼓動を感じることから由花ちゃんは生きているということ
・私が前の世界で培ってきた知識や娯楽(歌やゲーム)そして才能は由花ちゃんの脳や体に残る
以上の事から気づいたことは、私がいては由花ちゃんの身体に負担をかけるどころか壊れてしまうだけではなく、それどころか今体の奥で眠っている由花ちゃんが消えてしまう可能性があるということだ。
……私は正直2度目の人生を送るというのにそこまで惹かれてはいない。ただ私が95年努力して経験して磨いてきた技術や知識を後世に残せずに消えるのが嫌だった。
しかし今思考した通りなら私が培ってきた知識や技術だけではなく才能は、由花ちゃんが覚えてくれてる、最初は戸惑うだろうけど絶対にこれからの人生で役立つ筈だ。
だから私は消えよう
そう決意した私は体の奥で眠っている由花ちゃんを優しく包み込むイメージで彼女に語りかける。
これから大変な事も経験するだろうけど、優しく人に好かれる大人になっていってね、人との絆は大切にね、そして…短い時間でも奇跡みたいな体験ができて嬉しかったよ…さようなら
そして微睡みを感じ走馬灯が浮かんで眠りに落ち私〇〇の魂は完全にこの世界から消えた。
ただ1人小さな赤ちゃんに己の知識や技術を授けて
結構強引な感じになってしまいましたがプロローグ書ききれてよかったぁ
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1話
いまだにミリオンキャラわシャイニーキャラだせてないじゃないか!?
次回こそ次回こそは……
わたし、有馬由花6さいです。パパやママからは"しんどう"とかいわれて、周りのおてつだいさん達は"てんさい"ってよくいわれます。
でもわたしはほめられるのはうれしいけど、すなおによろこべません。だってわたしは分かってることをお話してるだけだから。
わたしの家は兵庫県有馬町にあるらしいです。有馬温泉でゆうめいなところで、パパとママはここでせんとうをけいえいしてます。
ほんとうはわたしもおてつだいしたかったけどパパとママは、大丈夫だよありがとうって言っていつもてつだいさせてくれません。
外にもあんまり出なかったわたしにパパとママが"おたんじょうび"にくれたわたしのおともだちウサギのお人形さんはすごくうれしかったなぁ。
そうなると学校に行かず"つうしんきょういく"でべんきょうしてるから時間があまるので、わたしはないしょで頭にある歌のれんしゅうや踊りのれんしゅうとかいろいろやることにしました。
…………
あれから6年経ち私も12歳になりました。
12歳になって変わった事といえば、お店の為にこの頭にある知識を少しずつですが使えるようになったことかな。
銭湯の休憩場で、踊りは舞を披露したり、歌を歌ったり、お客さんのお話を聞いて夜お父さんとお母さんに話して、お店を改善したりできるようになった。
私としても親の役に立てて嬉しいな。
問題はそう身長です。12歳になって身長が137cmしかないんです!しかも身長が毎日測っても伸びないなんて…でも諦めるのはまだ早いので引き続き牛乳を飲んで運動もやっていきます!
それで外見なんですが肌が透明の雪のような白い肌で髪も白髪のような銀髪のような色、髪はお母さん譲りだと思うから大丈夫だけど肌はお父さんにもお母さんにも似てないという……
まぁこんな外見してるから周りの人達の過保護っぷりが凄いです。私が料理のお手伝いしようとすると
「お気遣いありがとうございます由花様!私達はそれだけで嬉しいですよ」
「私達が全部やりますから由花様は待っていてください」
こんな感じで毎回言われてしまい何もさせてくれなかったり、お父さんも私が誘拐されたり倒れたりしたら嫌だから学校ではなく通信教育にしたという、私からしたら衝撃的な事をしていたり、私自身よくダメ人間にならなかったなと思います。
まぁこれもお母さんのおかげなのかもしれないけど…こんな過保護な人達の中でもお母さんは私に色々な事を教えてくれました。
私の頭の中にある知識にもあることだけど人に言われてあらためて大切な事だったんだと教えてもらった。
その中には気になる単語も出てきた。
765プロ、961プロ、346プロ、876プロ、315プロ、そしてアイドル…
私の頭にある知識にも、その事務所に所属しているアイドル達が歌ってた曲はしっかり覚えている。
私はこの知識を残してくれた事に感謝しながらも怖く感じてしまう。だって知識にあるということは"私達はお話の中にいて"そして自分で決めたことも実は"決められていた"という事もありえるからだ。
それでも知識の中には私という存在はいない、おそらくプロダクションに入らずアイドルにもなっていないんだろう。多分お父さん達の銭湯を継いで普通に暮らしてたのかな…結婚して孫達に囲まれて幸せを感じながら逝ったんだろうと勝手に想像してしまった。
そんな人生も幸せだろうけど私は嫌だ!外の世界も経験しないで、ただいうことを聞いてそのまま生涯を過ごすなんてそんなの"人形であって人間じゃない!"
知識だけじゃない実際に外の世界をこの眼で見たい!そう思った私はお母さんこう相談した。
"私、アイドルになりたい"
……………
そして私は765プロダクションのオーディション会場の扉の前にいた。お母さんありがとうございます!私有名になってみせます!
これは有馬由花が52人+aのアイドル達との日常を見ていく物語である。
書いてて思うんですけど52人って結構な人数ですよね……ここまで読んでくださりありがとうございました。
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2話
なおキャラ崩壊なるべくしないようにしてるけど、キャラ崩壊してるんじゃないかと思います。
そんなへっぽこ作者の自己満小説第2話(プロローグいれると3話)始まります!
私、有馬由花は今765プロオーディション会場の扉の前にいます。予想以上に人の話し声が聞こえることから倍率どれくらいなんだろうと考えてしまいます。
「うぅぅ………人……人がこんなにいるなんて」
今まで引きこもり?…になるのかな…みたいな私がいきなりこんないっぱいいる人達と競いあうなんて…
「なんで765プロにしちゃったんだろう…ってそんな事考えちゃダメ!よし!」
私だってもう引きこもりじゃない、アイドル志望者なんだ!みんなと同じなんだから、そう決意して扉の中に入っていく!入った瞬間、中の人達に見られたけどみんなすぐに自分の面接の練習に戻っていて少し安堵した。
私も部屋の端っこに荷物置いて少し落ち着く為に周りを見渡すと流石765プロダクションと思える程に多くの人達が受けている。
それと同時にアイドルはこんなにいっぱいの人達を魅了する仕事なんだと思いました。
みんな夢を追ってこのオーディションという舞台に一歩進んだ、私はただ自分の物語を変えたくてここを受けた。
「みんなキラキラしてて眩しいな、それに比べて私はキラキラしてない」
「そんな事ないと思うよ」
「え?」
いつの間にか声に出していたのも驚いたけどまさか返事がくるなんて思わなかった。
顔をあげるとサイドテールが印象的な女の子がいた。
その女の子は私の知識にいる子で名前は春日未来さん、アイドルマスターミリオンライブの主人公だ。
しかしなんというか、同じオーディション受けるライバルなのに何故かもっと話したいと思ってしまう…なんでだろう?
「あの…貴方は」
「あっ自己紹介してなかったよね!私、春日未来よろしくね!」
「は、はい私は有馬由花、年は12歳です。よろしくお願いします」
「年下だったんだね!由花って呼んでも良い?」
「はい!私は未来さんって呼びますね」
うまく話せてよかった…ここで未来さんの事知っているみたいに話してたらあきらかに怪しまれちゃう。
「由花も765プロのオーディションを受けに来たんだよね!じゃあ私達仲間だね!」
え?……今未来さんは何て言ったの?
「な…かま?私達は限られたアイドル候補生の数を取り合うライバルじゃ…」
「なんでライバル?だって私達は同じ目標、トップアイドル目指すんだよ!だったら同じ目標に共に向かう仲間だよ!」
「あ……」
「でへへ~まぁ由花の言うとおりその為にはここを受からないとね!」
私は春日未来という女の子を過小評価してたのかもしれない、私の知識の春日未来は明るく一生懸命でドジっ娘で天海春香より日高愛に近いイメージだった。
アイドルマスターミリオンライブでもそのイメージが強くて、ラウンジにもアホ可愛いとプロデューサー達に書かれてたらしい。
でも私は未来さんと話して思った、オーディションでのライバル争いの先を未来さんはもう見ている。
この未来に向かって一直線で、立ち止まる私達を引っ張ってくれるような感覚、これが赤の系譜かぁ…気がつくと人の多さに不安になっていた心が落ち着いていた。
でもこれだけは言っておかないと。
「未来さん…確かに私達は仲間かもしれません。受かったら同じプロダクションで助け合う仲間になりますから」
「そうだよね!」
「ですが他のプロダクションのアイドル達とは競いあうライバルというのは忘れないでほしいんです。」
「あっ…そうだよね…」
「…でも私達には競いあうライバルが絶対必要なので、そこまでギスギスして争わなくても良いかもしれないですよ!大事なのは仲間もライバルも大事にしようって心ですから」
「!?…うん!由花の言うとおりだよねありがとう!」
「お礼を言うのは私のほうですよ未来さん、目の前の事だけ見てて未来を見て考えてなかったから……だから」
「ありがとう」
私は自然に未来さんに向かって微笑んだ、正直やっちゃったかも…だって
「あぅ…こっちこそ…」
未来さんがボーッとなりながら見てきてたからです。
私は周りにも言われてたように外見が儚いらしく微笑むと美しさが笑うと可愛らしさが出るらしい、そして何より守りたいという保護欲というのが芽生えるらしいんです。
まぁ……いっかこれも私らしさって事にしておこう。
それに未来さんに聞きたい事ありますし。
「そういえば未来さんは、なんで私に声をかけたんですか?周りにも人はいるのに」
「え?…あぁ声かけた理由だよね!えっと言いにくいんだけど周りの人達みんなピリピリしてるから声かけづらくて」
あぁ…確かに周りの人達は話せる状態には見えないよね、端っこにいる私達にでも分かる位邪魔しないでオーラ出てきてますから
「それで由花だけボーッと遠くを見てたから声をかけても大丈夫そうって思って」
「うぐぅ…まぁ確かにボーッとしてたけど…」
「ねぇ由花せっかくこうやってお話もできたし私と友達になってくれないかな?」
「え!?私が友達でいいの……本当に?」
「うん!私は由花と友達になりたいから、だからアドレス交換しよう!」
拝啓お父さん、お母さん、お手伝いのみなさん私初めてのお友達ができました!どうしよう凄く嬉しくて。
「ひっく…うぅ私でよければ未来さんと…友達になりたいです。」
「泣いちゃう程なの!?」
「だってぇ…わたしともだち…はじめてできたからぁ」
「…うん、うん」
「はじめての…ともだちがみらいさんでよかったですぅ」
「私も由花のような純粋で優しい子と友達になれて嬉しいよ」
「わたしは純粋じゃないですよぉー」
そう、私は純粋じゃないですよ未来さん、だって私は有馬由花の"物語を変えるために"アイドルになろうとしてるから。
そうたとえ"原作にいたアイドル誰か一人を蹴落としてでも"
ーーー
トップアイドルになり有馬由花の物語を変えるという目標を作った際、お母さんが持ってきた765プロのオーディションの紙を見てふと考えてしまったんです。
"もし、私が受かってアイドルになったら原作の52名のうち誰がアイドルになれなくなるんだろう"
765プロは有名になった、アイドルプロダクションの中でもトップに近いのは世の中の常識…しかしだからといって資金に余裕ができたかといったらそうじゃないと思います。
アイドル一人育てるだけでも知識によると、レッスン、営業、衣装代、テレビに出るためのオーディション、CDを作るための費用、すべてスカウトまたは採用するプロダクションがお金を出すみたいです。
それを今から52名に出す……お金なんてないに決まってるじゃないですか!
だからこれ以上枠は増えない…なら"奪う"しかない!
そう決めた瞬間心が壊れるんじゃないかって思うくらい胸が苦しくなりました。
奪いたくない!でも奪わないと私は一生敷かれたレールを歩かないといけない、お父さんもお母さんも娘に強制させる人じゃないそんなの分かってます!でもそれでも!!
ーーー
そして結局こうして私はここにいる。
オーディションを受ける=奪ってでもアイドルになりたい…そんな酷い女が純粋なわけがないんです。
未来さんに話したい、でも話す訳にはいかない結果私は未来さんに話さないでそのままアドレス交換をしました。
それから過去の出来事を思い出して泣き止んだ私を見てホッとしたのか未来さんが質問してきました。
「由花はなんで765プロのオーディション受けようと思ったの?」
「私はお母さんが持ってきてくれたオーディションが765プロだったからです!未来さんは?」
私は未来さんに心配かけないように明るく話をしていこうとしたが
「私はプロデューサーさんに、アイドルに興味があるならオーディション受けてみないか?って言われて受けたい!って思ったんです!」
この言葉を聞いて止まってしまった。
あれ?未来さんは既にプロデューサーに声をかけられてここに来ているから既に合格に近いんじゃ…それどころかプロデューサーに声をかけられないと受からないんじゃないでしょうか?
「由花?由花!」
「はっ!ごめんなさい未来さん少しボーッとしてしまって」
「由花…もしかしてテレビの見すぎで寝不足なの?」
「へ?う、うんそうなんです。昨日深夜番組見てたらいつの間にか朝方だったので」
「分かる、その気持ち凄く分かるよ!テレビ面白すぎると寝る時間忘れちゃうんだよね」
未来さんが勘違いしてくれて助かりました。
ありがとうございます未来さん。
「ただいまからオーディションを始めたいと思います。名前を呼ばれたら入室お願いします。」
「オーディション始まるみたいだね、由花お互い頑張ろうね!」
「はい!今度はお互いアイドルになって会いましょう未来さん!」
私達はお互いの健闘を祈ってオーディションに挑みます、必ず受かってみせます。
次回やっとオーディションなんですが、由花ちゃんの心境的に283プロに行くルートの方がまだ幸せなのかなぁ……でも765ルートからは変えないと思います。
由花ちゃんは、あることにまだ気づいてないだけなのです。
283ルートはいつかあげれたらいいなぁ
最後にここまで見てくださりありがとうございました。
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3話
知識にすらない娘と出会う
の二点でお送りします!(メインはオーディション)
下書きしてたのが全部消えてまた書き直したという色んな意味で難産でした。
それではどうぞ
皆さんこんにちは有馬由花です。
とうとうオーディションが始まりました。
どうしよう凄く緊張します。
「スーハー…スーハー」
深呼吸して落ち着こうとしてると面接官らしき人が次々と番号を呼んで受けてる人達が入っていきます。
「次、50番の方どうぞ!」
「はい!」
私の番号は75番なので、呼ばれるまでこの感覚だと20分位で呼ばれるかな、このオーディション受けた人達の顔はこの2つに分けられます。
それは「好感触を掴んで笑顔で帰る人」これは今のところ未来さんしかいないという。
もう1つは「自分の思いを上手く言えず落ち込んで帰る人」これは未来さん以外全員当てはまってて、私が想像したプロデューサーに声かけられなかったら落ちる説が実は本当なのではと思ってしまいます。
ーーーー
「次、75番の方どうぞ!」
「は、はい!」
いよいよ私の番になりました。とりあえず知識にある面接とやらを引き出してやっていくしか
コンコン!
「どうぞ」
「失礼します!」
ノックして声が返ってきたのを確認してから扉を開ける、扉を閉める時に完璧に後ろを向かずに手であまり音をたてずに閉めて、置かれている椅子に歩く
「どうぞおかけください」
「失礼します」
このように言われてから座り私は担当する面接官の顔を見た……男性の方1人と女性の方1人だ、女性の方は知識にあった人物で彼女は秋月律子さんだ。
男性の方な知識にはいなかったけど未来さんの話を聞いた限りおそらく彼がプロデューサーさんなんだろう。
「それではお名前をよろしくお願いします」
「はい!私はありまゆきゃ!!…つぅ!」
なんでこんなときに噛んじゃったの!!私の馬鹿!しかも結構痛いよお、助けてお母さん、お父さん
「ふふっ落ち着いてくださいね、ゆっくり焦らないで」
「そうですよ秋月さんの言うとおりに焦らずゆっくり答えてくださいね」
面接官のプロデューサーさんと律子さんが優しくて良かったです。
軽く深呼吸して……よし
「有馬由花12歳です!本日はよろしくお願いします!」
私がそういうと少しだけどプロデューサーさんと律子さんが固まっていた、私なんか間違えたのかな?間違えてたらどうしよう。
「…うんよろしくね、12歳って言ってたけど、今回のオーディションは有馬さんの周りには許可もらえましたか?」
「はい!両親もお手伝いさんもみんな応援してくれました」
「なるほど分かりました、趣味はなんですか?」
「はい、趣味は歌を歌うことと舞、そして料理をすることです。」
「なるほどなるほど……秋月さんは何か聞きたい事ありますか?」
「はい、では有馬さんあなたの理想のアイドル像、そしてアイドルになりたい理由を教えてください。」
「アイドル像ですか?すみませんそれはどんなアイドルになりたいか…って事でしょうか?」
「はい、もし差し支えなければ教えてください」
律子さんが聞いてきたアイドル像…そもそもアイドルってなんだろう……「偶像」「崇拝される人や物」「あこがれの的」「熱狂的なファンをもつ人」 そして成長過程をファンと共有し、存在そのものの魅力で活躍する人物それがアイドル。
でも最近は"バラエティーアイドル"や"グラビアアイドル"が多くなってきて本来の成長過程を共有するアイドルがなくなろうとしている。
そのなかで私はどんなアイドルになりたいのか…そしてなんでアイドルになりたいのか……それは
「私の目指すアイドル像はみんなに希望と未来をあげられるアイドルになりたいです」
「希望と未来ですか…けっこう幅広い捉え方ができる言葉ですね…それに結構難しいかもしれませんよそれでも」
「はい、たとえどんなに難しくても私を見て明るい未来、そして絶望を希望に変えることができるアイドルになります!」
「それはアイドルでなくても与えることできると思いますよ、歌手や俳優等でもね…それでもアイドルになりたい理由を教えてください。」
「私はこのオーディションに受けるまで色々な人達に背中を押してもらいました」
最初に賛成してくれて765プロのオーディションを見つけてくれたお母さん
最初はダメと言っていたけど最後には後悔しないように頑張れよ!と言って背中を押してくれたお父さん
私が外の世界に出るのを心配していたけど一人また一人とオーディションの練習を手伝ってくれたお手伝いさん達
オーディション会場で不安だった私を励ましてくれて、初めてのお友達になってくれた未来さん
「歌手や俳優、それらでも確かに人々に希望をあげられるかもしれない…明るい未来に導けるかもしれない」
「「…………」」
「でも私の夢はアイドルなんです。歌手や俳優でもない…私を見てくれるみんなに希望と幸せな未来をあげられるアイドルが私の夢なんです。」
「そうですか…もう一度言いますけど、たとえその道が苦しくて辛かったとしてもあなたは」
「その道を進みます」
私がそう言いきった後律子さんは
「分かりました。私からの質問はもうありませんよプロデューサー」
「分かりましたそれではこれにてオーディションを終わります。結果は後日お知らせしますので」
「本日はお忙しいなか時間を取っていただきありがとうございました、失礼します。」
ーーーー
オーディションが終わった私は都内を歩いて、見つけた公園のベンチに座って先程のオーディションを振り返っていました。
私は自分の口からよくあんな言葉がでてきたなぁと思っていました。
アイドルになりたい理由は私自身の物語を変えたいからで、希望とか未来なんてその場しのぎで言っただけなのに……ってその場しのぎで終わりにしちゃダメだよね…あんな事言ったんだもん。
だから希望と幸せな未来をあげられるアイドルを目指そう!
そしていつかアイドルになれて良かったって言えるようになろう。
しかし空も青空だし暖かいなぁ…それにどこからか聞こえてくる歌も心地よいから寝ちゃいそうです…って歌?誰が歌ってるんだろう?
「気になるから行ってみよう!」
歩いて歌ってる人を探していると、周りには人が少ないから意外と早く見つかりました。
その光景は…鳩達に囲まれながら歌ってる少女がいて、そのぽわぽわしたオーラと可愛い声…アイドルになったら有名になりそうな、そんな可愛い女の子です。
歌い終わったと思い拍手を送ると鳩さん達は一斉に飛んでいってしまい、その少女と二人きりになった私は少女に向かって自己紹介を始めていきます。
「初めまして私は有馬由花っていいます、凄く可愛い歌声でした。」
「ほわっありがとうございます。私は櫻木真乃っていいます」
「櫻木真乃…それでは真乃さんってよびますね」
「う、うん私も、えっと由花ちゃんってよぶね」
これが私、有馬由花と知識にすら存在してなかった赤の系譜である櫻木真乃の初会話でした。
……この後どう話を繋げればいいんだろう。
とうとう少しだけどシャイニーの娘も出せたよ!
なお作者はいまだにwing準決勝すら突破できない模様
次の話かその次の話でプロローグ的なオーディション編終わらせたいなぁ……そしたらやっと日常書けるかもです。
そして今回知識から面接を引き出してたのに上手くできなかった由花ちゃん…理由は単純で彼女はまだ12歳の少女で引き出してすぐに実行は普通に考えて難しいだろうと思いこういう風にしました。
そして申し訳ありませんがもう少しだけ序章のオーディション編にお付き合いください。
後文字どれくらいあげて書いた方が良いんでしょうか?
これくらいか
それとも
これくらいか
いまいち分からなくて悩んでます。
それではまた次の話で会いましょう。
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