イナズマイレブン転生記~2人のサッカーバカの伝説~ (七竹真)
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伝説の序章
プロローグ


「イナズマショットッ!」

 

 雷を纏ったそのボールは、地を這い、ゴールへとまっすぐに進んで行く。そして、そのボールの前に立ちはだかる少年は、右手に力を込めて掲げると、

 

「ゴッドハンド!!」

 

 シュゥゥゥーッ

 

 神の手の名を持つ大きな黄色い手によって止められた。

 

「いいぞ!!神矢(かみや)!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 目が覚めると、俺は暗い部屋の中にいた。

 

「ん?やっと目が覚めた?」

 

 声のした方を振り向くと、ジャージ姿で、イナストをやっている中性顔の青年がいた。

 

「よかった。目が覚めて…。目が覚めなかったら、転生できないところだったよ」

 

「て、転生?あんたはいったい何を言ってるんだ?」

 

「あれ?覚えてない?君、落ちてきた鉄骨から小さい子を守って死んだよね?もしかして覚えてない?衝撃が強かったのかな?」

 

 さっきから意味の分からないことをブツブツと言っている。

 

「は?」

 

「ま、いいや」

 

「よくねぇよ」

 

 そりゃ突っ込むわ。死んだとか言ってたのに、「ま、いいや」とかで済まされたら。

 

「君をさ、イナズマイレブンの世界に転生させようと思うんだよね」

 

 頭沸いてんのかこいつ?

 

「神にむかって失礼だな。あ、くそっ!」

 

 自称神は、どうやらイナストでボールを奪われたらしい。

 

『ゴッドウィンドッ!』

 

『グレイトォ・ザ・ハンド!!』

 

 画面の中で天馬と円堂の必殺技がぶつかる。勝利は、ロングシュートだったおかげか、円堂の勝ちだった。

 

「あっぶな。あ、円堂と天馬の世代どっちがいい?円堂のほうは、アレスルートもあるよ!それともカノンの時代とか、フェイの時代とかがいい?」

 

「そりゃ、円堂の時代だろ。なんたって、『伝説』だからな」

 

「その時代でいいんだね?」

 

 その声音は、真面目なものだった。

 

「ああ、いいぜ」

 

「じゃ、君に特典を与えるよ~。顔も頭もサッカーの能力も自分の望み次第。まぁ、特典に限度はあるから、あとは自力でガンバ!サッカーバカになってこーい!!」

 

 そいつが「こーい!」を言うか言わないかの時に、地面に穴が開いた。落ちてゆく。

 

 

 

 

 

 

 

 最後に見た景色がイナイレオタクの頭沸いた奴の部屋かよ。なんちゅう夢だって思っていたのはそこまで。

 

「お父さんに似て立派な男の子ですよ~!!」

 

 ・・・は?

 

「どれどれ……本当だ!でも君にもそっくりだよ」

 

「いいえ、あなたのほうが似てるわ」

 

 マジっすか。自称神はマジもんの神だったのか…。

 

「雷斗、神矢雷斗(かみやらいと)と名付けよう」

 

 神矢雷斗、か。俺は、神矢雷斗として、イナズマイレブンになってやるんだ!!

 

 

 

 

 

 

 

―――数年後・稲妻町―――

 

 

 俺、神矢雷斗。小学二年でサッカーやってる。俺が親の都合で転校してきた稲妻小には、円堂守と風丸一郎太がいた。ちなみに、前いた学校には、闇野カゲト(シャドウ)がいた。もう3人も雷門の面子に会っている。これって奇跡に近いことなんじゃないか?

 

「おーい、円堂ー!サッカーやろうぜ!!」

 

「おう!どこでやる?」

 

「東んちの前の公園でいいんじゃない?」

 

 東―――東京(あずまきょう)。イナイレ3にてようやく選手として登場したスカウトモブ。大谷つくしと同じくスキルしか覚えない異質な存在だったからよく覚えている。

 

 ほかにも、スカウトモブなら何人か確認できている。有名どころで行くと速水真刃(はやみマッハ)。風丸と同じ陸上部に入るやつだ。2において強キャラとして知られていたが、3で弱体化。シャドウの1⇢2の時と似ているよな。

 

 紫電戒(しでんかい)中谷真之(なかたにまさし)冷泉錐(れいぜんすい)宇院武流人(ういんぶると)といった奴らもいる。まあ、本編に関わってこなそうな連中はどうでもいいが、今は一緒にサッカーやってるから何とも言えない。あ、中谷と冷泉はgo2で化身持ちか。紫電や宇院よりは強いだろう。

 

 フユッペこと小野冬花(のちの久遠冬花)は、1年の冬にいなくなってしまったそう。会えなくて残念。

 

 あとサッカーがうまいのは、豊田明人(とよだみんと)ことミント。こいつはおそらく、俺が来たことによって生まれた重要キャラだと思う。

 

 

 

「ぐっとパーで分かれましょ!」

 

 俺、風丸、中谷、冷泉、宇院がグーチーム、円堂、東、マッハ、紫電、ミントに分かれる。え、風丸もやってるの?と思うかもしれないが、風丸とマッハは陸上クラブに所属していて、稲妻kfcに入っているのは、俺、中谷、冷泉、紫電、ミント。円堂は、母親が入れさせてくれないそうだ。大介さんのこともあるしね。まぁ、主人公補正で何とかなるだろ。

 

「さぁ、みんな。サッカーやろうぜ!!」

 

 円堂の口癖にみんなが反応する。さすがは、宇宙一のサッカー馬鹿だぜ。

 

 サッカーで遊び終わった後は、鬼ごっこをする。そんなときでも、円堂はドリブルをしながら行う。俺もそれを見習ってやり始めたんだ。円堂っていうサッカーバカトルネードの目は、もうできているんだな。




今日の格言 「さぁ、みんな。サッカーやろうぜ!!」 以上!


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サッカー部の始動

「おーい!円堂ー!」

 

 そういって円堂家の門をたたく。この家に初めて来たのは、もう5年も前になる。初めて会った日に円堂は、鉄塔広場とここに連れてきてくれた。ここに来たのは、大介さんのノートを見せてくれるためだ。

 

 バーン!!

 

 勢いよくドアを開け、円堂守は俺の前に現れた。初めて会った時、俺は隣のクラスだったが、俺がサッカーやってることを知って俺の教室のドアを開けて、「君、サッカーやってるんだって?俺とサッカーやろうぜ!」と言ってきた。

 

「変わってないな、円堂」

 

「ん?何がだ?」

 

「いやなんでもない。それよりも今日からいよいよ中学生だな!」

 

「ああ!」

 

 そう答えた円堂の顔には、早くサッカーしたいという思いが読み取れた。

 

「「サッカーやろうぜ!」」

 

「じゃあ、どっちが早く着くか競争だ~!」

 

 そういうと円堂は、ドリブルをしながら雷門中の方向へ走っていった。

 

 

 

 

 

 

「君たち!道端でドリブルなんてしないでください!まったく、雷門の恥ですよ」

 

 そう、眼鏡をかけた先生が言ってきた。

 

「「ご、ごめんなさーい!!」」

 

 ってこいつ冬海(ふゆかい)じゃん。謝るのはてめぇのほうだ。無印でもgoでもアレ天でも主人公の邪魔をしやがって。雑魚のくせに。 

 

 

 

そうこう話している間に雷門中の正門前まで着いた。二人は歓喜に打ち震えながら叫ぶ。

 

「ついに来たぜーーー!!」

 

「ここから俺たちのサッカー伝説が始まるんだ!!」

 

 俺たちは、意気揚々と学校に入っていく。

 

 

 

 

 そしてそれを陰から見る者たちがいた。茶髪の少年と黄緑色の髪をツインテールでまとめた少年の2人である。

 

「あれは円堂監督に神矢選手!!」

 

「いや、監督やプロ選手どころか、キャプテンと司令塔にさえなっていないよ。それどころかまだサッカー部にも入ってないよ」

 

「サッカー部じゃない円堂監督に神矢選手かぁ・・・」

 

 そう呟くと茶髪の少年はクスリと笑う。

 

「どうしたの天馬?」

 

 そう、黄緑色の髪の少年が問うと茶髪の少年―――松風天馬(まつかぜてんま)は感慨深そうにつぶやいた。

 

「これから円堂監督と神矢選手が雷門にサッカー部を創るんだね」

 

「・・・何も邪魔が入らなければね」

 

 もう一人の少年―――フェイ・ルーンは神妙な顔つきでそう言うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えーーーーーーーーーーーーーーー!!サッカー部ないんですか?」

 

 はいきた。最初のイベント。

 

「えーーーーーーーー!」

 

 ん?天馬の声が聞こえた気がするよ?

 

「ええ、だからないって言ってるではありませんか」

 

 

 

 

 

 

 サッカー部が無いなら創る!!と円堂が言い出し、放課後、円堂がマネージャーとして木野秋(きのあき)を連れて来て、サッカー部の部室となる小屋を冬海に紹介された。冬海に先生なんてつけなくていいだろ?裏切るんだし。

 

「まずは掃除ね」

 

「これで部室が手に入るんだ!だったら全然苦じゃないぜ!」

 

「それもそうね!」

 

 それから、三人ともジャージに着替えて作業開始。物置として使われていたからかなり汚く、埃や蜘蛛の巣など酷かったんだ。雷門中サッカー部の看板を見つけるために元祖雷門イレブンの落書きを探しながらできるという何とも贅沢な掃除だ。原作ファンならうれしいに決まってる。

 

「ん?なんだ?」

 

 円堂が何か板を見つけた。木野がそれを拾って見る。そして俺がのぞき込む。

 

 !!こ、これは!! 

 

「これって!」

 

「『サッカー部』の看板だ!!」 

 

 その板にはしっかりと『サッカー部』と刻まれていた。これからよろしくな、俺たちに勝利を導くお守り(勝利の女神)になってくれ!

 

 円堂がそれを部室の前に掛ける。凄く感慨深い。俺が円堂守伝説の一端を担ってると思うと!!

 

「よーし!!雷門中サッカー部・・・」

 

 円堂が掛け声をかける。 

 

「「「始動!!」」」

 

 そうして俺たちは天高く掲げた手でハイタッチする。ここに新たな雷門サッカー部の伝説が始まった。すべてが順調に思えた。だから、あいつらの存在を忘れていたんだ

 

 

 

 

 

 

 

 

「無駄だ」

 

 まるでエイリア学園のような服を着た連中が下校途中に現れた。そして、フットボールフロンティアで優勝するのは無理だと言ってきた。 

 

「雷門にサッカー部は出来ない」 

 

「ふざけんなよ!」

 

「ふざけてなどいない。私は、雷門サッカー部ができないことが目に見えてわかる」

 

 なんだこいつ?まるで未来を知っているかのように。ん?未来…?

 

「木野の知り合い?」

 

 そう円堂が聞く。 

 

「私知らない・・・」

 

「じゃあ神矢は?」

 

「俺も知らねぇ。いったい、なんなんだこいつら?」

 

 すまん、円堂。こいつらのこと忘れてた。天馬たちの声が聞こえたってことはそういうことだ。『プロトコルオメガ1.0』。円堂や天馬からサッカーを奪おうとした連中だ。

 

「雷門にサッカー部は出来ない。確実にな」

 

 ダメ押しというように、キャプテンであるα(アルファ)が言う。そういえば、アルファと御影専農の下鶴って似てるな。 

 

「どうしてそう決めつけるんだ!?分かんないだろ!!」

 

 確かに普通はわからない。あいつら未来人じゃなければ。 

 

「サッカー部は創れるさ!!本当にサッカーが好きな奴らが集まれば!!」

 

「サッカーが好きな奴などいない」

 

 そう言い切るアルファに円堂は俺の方に腕を回し、自分を親指で指して答えた。

 

「サッカーが好きな奴らならいるさ!ここにな!!」

 

「俺もだ!」 

 

「嫌いになる。間も無く」

 

「俺たちはサッカーを嫌いになんてならないぞ!!」

 

 その通り。だって俺は、転生してくる前から、イナズマイレブンが、サッカーが好きだったから。 

 

「そうか」

 

 短く答えたアルファは妙なサッカーボールのボタンを足で押すと、こんな合成音が聞こえた。

 

『move mode』

 

 ボタンシステムとか本当にエイリアかよ…。 

 

 途端に青白い光が放たれ、俺たち三人はそれに呑み込まれる。俺は、どうなってんだ一体!?的な感じを醸し出す。

 

 

 

 

「大変だ!!」

 

 この声は、天馬か。

 

「僕たちも行こう!!」

 

 フェイもいる。あれ?優一さんは?そんなことを思いながら、俺たちは全員光に飲まれてしまった。

 




今日の格言 「ここから俺たちのサッカー伝説が始まるんだ!!」 以上!


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vsプロトコルオメガ1.0

どうも、natakuです。とりあえず、運営さん。壁山の出場記録、よくも、止めてくれたな!あいつ、魔界軍団zとチームK戦、プロトコルオメガ1.0戦以外全部でてんだよ!出られないにも、それぞれ理由があるんだよ。最初から順に、天空の使徒と対戦、ジ・エンパイア戦、サッカー部に入っていないだ。それを捻挫かなんかで止めるだ?と、神矢が聞いていたらいうでしょう。だって彼、大復活祭の直後に転生したって設定だよ。だからよかったね(これは作者が、神矢が現実世界の何時頃来たのか言ってないなと思いだしたからです。詰まらなければ読み飛ばしましょう。)


 目を開けると、そこはフットボールフロンティアスタジアムだった。

 

「ここは!?」 

 

 円堂が瞬間移動したためどこかわからくパニくっている。

 

「ここは・・・・・フットボールフロンティアスタジアム!!なんでこんなところに・・・?」 

 

「お前らがサッカーを奪われるのに相応しい場所だ」

 

 そう、アルファが淡々と答える。

 

「これは・・・どういうことなんだ!?」 

 

「あなた達一体・・・」

 

「お前たちにはこれから我々とサッカーをしてもらう。試合だ」

 

 フェイえもん、人数足りないからデュプリを出して~!そんな風に思っていると、足音が聞こえた!来たか、ワンダバ(笑)。

 

 

 

 

「円堂監督、神矢選手!!・・・じゃなくて、円堂さん、神矢さん!!」

 

「そいつらは、サッカーを消そうとしてるんです!!」

 

「えっと、お前・・・」

 

 状況を飲み込めない円堂はちんぷんかんぷんな顔をしていた。天馬よ、お前も説明能力欠如してんのか…。

 

「あ、俺、松風天馬といいます!!その・・・えっと、色々説明難しいんですけど、俺、大好きなサッカーを守るためにここに来ました!!このままじゃ大変なことになるんです!!信じて下さい!!」

 

 そう真剣な目で語ってきた。俺は、円堂を見て頷く。そして円堂が出した答えは・・・

 

「分かった」

 

 サッカーが好きな天馬の言葉を真っ直ぐに信じた。そう言うと思ったぜ(byザナーク)!

 

 松風天馬の伝説は、歴史とサッカーを守るための戦いがある。現代(今から11年後の未来だけど)で、そしてそれよりもずぅっと前と210年後の未来で、そして宇宙で。

 

「信じてくれるんですか!!」

 

「ああ。サッカーが好きな奴の言葉は信じるさ。大好きなものには嘘はつけないからな!!」

 

 来ました、今日の格言的な言葉!円堂とか天馬とかってよくそんなに名言いえるよな。 

 

「お前の目を見りゃわかる。そんな目をしている奴は嘘なんか絶対言わないさ」

 

「今の話、本当なんだな?」

 

「そうだよ(そうだ)」

 

 ワンダバ、いたのか。すかっり忘れてたぜ。あ、フェイは覚えてたからね。

 

「「・・・く、熊がしゃべった~!」」

 

 あ、驚くの忘れた。ま、いいか。

 

「だ、だれが熊だ!私は、クラーク・ワンダバット様だ!」

 

「驚かれても仕方ないよワンダバ。僕は、フェイ・ルーン。よろしくね」

 

「そう、そして君たちには、大監督ワンダバ様がついている! 何も心配はない」

 

 うん。不安しかない。ミキシマックスさせることしか能のない熊は引っ込んでろ。

 

「天馬、フェイ。俺たちも協力するぜ!」

 

「やるよ試合。やってお前らにもサッカーが楽しいってことを教えてやるぜ!!」

 

 それから円堂はこちらのメンバーが揃っていないことを懸念したが、さすがフェイえもん。デュプリで解決してくれた。

 

「・・・情報を取得。奴らは我々のインタラプト修正を取り消そうと時間移動しているようだ。問題無い。円堂守に神矢雷斗、松風天馬。三人同時にサッカーを奪えば良い」

 

 こうして、神矢雷斗と円堂守の雷門中に入って初めての試合が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

「さぁー再びテンマーズvsプロトコルオメガの試合だぁーー!!実況は、焼きそばのヘラをマイクに持ち替えた矢嶋陽介(やしまようすけ)がお送りいたします!」

 

 再びっ言っても俺と円堂は初戦なんだけどな。あ、矢嶋さんか。最初の試合が帝国じゃなくて、実況が角間圭太じゃないのが残念だな。

 

 

 

ポジションは

 

FW フェイ(11) 神矢(おれ)(10)

 

MF 天馬(c)(8) ドリル(9) マント(7) チビット(6)

 

DF デブーン(5) ウォーリー(4) ストロウ(3) スマイル(2)

 

GK 円堂(1)

 

 

相手は、

 

FW レイザ(9) アルファ(C)(10) エイナム(11)

 

MF ネタン(5) クオース(6) ジーニー(7) ネイラ(8)  

 

DF メダム(2) クオル(3) ガウラ(4)

 

GK ザノウ(1)

 

 

 俺はFWでもMFでもできるからどちらでも良かったのだが、フェイがこっちにしてほしいと言ってきた。まあ、キモロ(デュプリ)じゃ心細いしな。あとマントが原作以上にクールビューティーです。

 

 おい、画面の向こうのみんな!見せてやるぜ、俺の必殺シュート!

 

「「よーし、皆ぁ!!サッカーやろうぜ!!」」

 

 俺と円堂の言葉により試合のホイッスルが鳴る。そしてアルファがボールを蹴り出し、ゲームスタート。

 

 プロトコルオメガのメンバーが即座にフェイをマークする。その隙にアルファが上がり、ドリルに攻撃する為に、ボールをシュートする。やばい。確か、デュプリのダメージってフェイに響くんじゃなかったっけ?

 

 俺は、即座に下がり、ボールをカットする。そのボールが行った先にいた天馬がドリブルでゴールに駆け上がっていく。

 

「くぅ、天馬ってすげえやつだな!」

 

「ああ!」

 

 主人公補整入ってるしな。

 

「神矢さん!」

 

 天馬から俺にパスが回ってくる。とりあえず決めるぜ俺の必殺シュート!!

 

「イナズマショットォォォ!!」

 

 俺が生み出した俺だけの必殺技。俺が蹴ったボールは、雷を纏い、地を這い、ゴールへとまっすぐに進んで行く。これが俺の必殺シュートだ!!どう来る!?

 

「キーパーコマンド03!『ドーンシャウト』」

 

 相手キーパー(ザノウ)から発せられた圧倒的衝撃波で俺の渾身のイナズマショットは止められてしまった。

 

「マジかよ!?」

 

「まさか、伝説のイナズマショットが・・・!?」 

 

 とフェイ。え、伝説扱いされてんの?俺の技?豪炎寺の技じゃなくて?俺の行き着く先が心配だ。負担で胃が縮んじゃうよ~!

 

 それからザノウは俺の腹に向けてボールを蹴り、鳩尾にモロに入り、俺は蹲る。

 

「神矢ぁぁぁぁ!!」

 

「神矢君!!」 

 

 円堂と木野の叫び声が聞こえる。くそっ、プロトコルオメガ・・・ここまで強いとはな。正直ナメてたぜ・・・。キーパーがザルなことで有名だし、FWとキーパー以外名前と顔が一致しないし(あ、メダムも覚えてたよ(;´Д`A ```)。

 

 それからも奴らの猛攻は続く。俺を筆頭にフェイの作り出したデュプリが痛めつけられていく。やめろー、フェイが死んじゃうよー(棒)。ま、死にはしないだろ。フェイあれだし。

 

 

 

「待てよ・・・サッカーは、サッカーはそんなんじゃないぞ!!」

 

「円堂さん・・・」

 

 円堂の悲痛な叫びにポツリと呟く天馬。そうだ。サッカーは楽しいものなんだ…。楽しくないサッカーなんてサッカーじゃない(でもこいつら、楽しくないサッカーをたまにするよね)!!

 

「さぁ打って来い!!」

 

 円堂が、アルファに対して構える。 

 

「・・・自らの能力を把握出来ていない」

 

「それがどうした!!やってみなくちゃ分かんないだろ!!お前がやってるのはサッカーじゃない。サッカーは人を傷つける道具じゃない!!」

 

 円堂の意見に賛同したのか天馬も叫ぶ。

 

「そうだ。サッカーが悲しんでる!!」

 

 さすがの擬人法です。何も言えねぇ。 

 

「お前良いこと言うな!!天馬って言ったっけ?」

 

 それより円堂、擬人法って知ってるか? 

 

「はい!」

 

 今のは、天馬の円堂に対する返事ね。 

 

「アルファ!ボールだってそんな風に使われて、泣いているぞ!!」

 

「サッカーは滅ぶべきもの」

 

 下鶴(アルファ)よ。宇宙一のサッカーバカと、史上一のサッカーバカは止められねえぞ。 

 

「何だとこの野郎!!勝手に決めつけんな!!」

 

 一応俺も空気にならないよう叫ぶ。俺の叫びを無視してアルファは話を続ける。まじかよ。

 

「よって円堂守、神矢雷斗。サッカーによってお前たち自身が滅ぶ。これより円堂守と神矢雷斗のインタラプト修正に入る」

 

 そんな修正されてたまるか・・・!!俺はサッカーをやるんだ。今、生きてるこの世界で。せっかく転生してきたこの世界で。

 

「アルファ対円堂の一騎打ち!!この勝負、一体どうなる!?」

 

 アルファがシュートを打つ。ノーマルシュートだが周りの空気を巻き込んでとんでもない威力になってる。もしかしてスピニングトランザム?と疑いたくなる。

 

「円堂ォォォォォォ!!」

 

「絶対に止める!!サッカーが滅んでたまるか!!」

 

 円堂は右手を構える。そして、そのに全パワーを集中、そして一気に解き放つ!!きたか。円堂最初の必殺技、ゴッドハンド!

 

「ゴッドハンドッ!!」

 

「ゴッドハンド!?」

 

 まあ、驚くわな。歴史が変わってこんなに早く習得することになるんだから。

 

「まさか、ここで!」

 

 フェイが驚く。そういや君も空気だな。 

 

「初めて見た・・・これがゴッドハンドか」

 

 俺も、実物に感激する。アニメやゲームで見るのとは比べ物にならない迫力、存在感!!まさしく神の手だ。

 

「できた!!とうとうできたぞー!!」

 

 見事にボールを止めた円堂はゴッドハンドの会得に大はしゃぎ。

 

 さぁ、反撃開始だ!

 

「円堂!」

 

「おう!」

 

 この流れは帝国戦での円堂と豪炎寺の再現。決めてみせる!

 

 俺は雷を纏ったゴッドキャノンを打つ。

 

「無駄だ!キーパーコマンド03『ドーンシャウト』!」

 

「まだだ!」

 

 さっき打ったのは、ゴッドキャノンの前の1蹴り。これがほんとの一撃だ!俺は、その技名を叫ぶ。

 

「イナズマキャノン!!」

 

 

 シュゥゥゥゥ

 

 

「ゴ、ゴール!先制点を奪ったのはテンマーズだぁ~!」

 

 

 

 




今日の格言 「サッカーが好きな奴の言葉は信じるさ。大好きなものには嘘はつけないからな!!」 以上!



オリジナル技、化身紹介

イナズマショット(山)
ペガサスショットの態勢でアストロブレイクの雷版を打つ。

ゲーム風説明文
轟かせ稲光!これが雷門の必殺シュ-トだ!
TP37

イナズマキャノン(山)
ゴッドキャノンの雷版。

ゲーム風説明文
稲妻を纏ったボールで、キーパーの隙を狙い打て!
TP55


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円堂と神矢の覚醒

タイトルがネタバレ。本文中にあるラグーン戦のSARUだけど、昨日5試合やって最高で一点差。勝てねーわ。勝てる人、アドバイスお願いします。あ、あの人きます(ネタバレ)。


1-0で試合再開。

 

「エイナム!」 

 

 アルファからエイナムにボールが渡る。

 

「レイザ!」

 

 今度はレイザか!俺は、レイザの前に立ちはだかる。

 

「ふっ、無駄なことを」

 

 そういって俺に向かってくる。

 

「オフェンスコマンド04『スピニングアッパー』!」

 

 俺はレイザにぶつけられたボールで体が何回も空中回転し、地面に叩きつけられる。

 

「神矢(さん)(君)!」

 

「ぐはっ!」

 

 腹から空気が出る。ザノウのキックの何倍も強ぇ。

 

 再びエイナムにボールが渡り、必殺シュートを円堂に向かって打つ。

 

「シュートコマンド06『プラズマボール』!!」

 

 ピンクの雷をまとったシュートが円堂に襲いかかる!俺のイナズマショットに似ているのは気のせいか?足生えてるし違うか。とても強いシュートだけど円堂は決して逃げるような奴じゃない。あいつなら絶対に止めてボールを繋いでくれる。

 

「今度も、止める!!ゴッドハンド!」

 

 しかし無情にもゴッドハンドは粉々に粉砕されてしまった。1-1。振り出しだ。 

 

「ドンマイドンマイ!取り返していこーぜ!」

 

「ああ!」

 

 とりあえず、アルファにボールが渡ったら負けゲー。取られんようにせんとな。

 

 

 

 

 

「1点取られては取り返す白熱の展開になってまいりました。さぁ、テンマーズ、いったいどうする?」

 

 矢島さんの笛で、試合が再開する。負けてられねぇぞ。

 

「ミキシトランス!ティラノ!」

 

 ボールを回した途端フェイがミキシマックスをする。浅黒い肌に紅い目、薄桃色の髪に変化した。そして天馬にパス。

 

「天馬!」

 

 天馬にボールが渡った。

 

「絶対に負けられない!アグレッシブビート!」

 

 一瞬時が止まったように思えた。そう思ったら、ネタンとジーニーの二人を抜いていた。すげぇな。

 

「神矢さん!」

 

 俺にパスが回ってくる。だが俺は、それをスルーし、フェイへのパスにする。

 

「!!」

 

 一瞬フェイは驚いたような顔をしたが、すぐにゴール前に迫る。そして、シュートを打つ体制に入り、

 

「古代の牙!」

 

 ティラノサウルスの力をまとったそのシュートは、ザノウのドーンシャウトを突き破り、ゴールする!

 

「いいぞ!フェイ!」

 

「よくやったぞフェイ!」

 

 円堂と、自称大監督が喜ぶ。その時、笛の音がまた鳴る。

 

「ここで前半終了だ~。1点をリードするテンマーズ、果たしてそのリードを守れるのか!?」

 

 

 

「ふぅ。やっと前半が終わった」

 

「ホントだな。あいつらのシュートで手がまだふるえてるぜ!」

 

「でも、まだ奴らは本気を出してない」

 

 フェイがそういう。

 

「!化身アームドだね」

 

 そう天馬が言った。ああ、あの神童先輩が似合わないやつね。

 

「化身?アームド?」

 

 円堂が不思議そうに聞く。

 

「うん。化身と言ってね、自分の力を高めるものが出せる人がいるんだけど、それを鎧のように纏うことを化身アームドっていうんだ」

 

 たしか天空の支配者鳳凰か。虚空の女神(アテナ)とか、魔界王(ゾディアク)とか、超魔神(エバース)とかが敵よりはましだけど、それでも怖い。大体、ラグーン戦(ゲーム版)って後半えぐない?SARUがチートすぎだろ(作者の実話です。3日でそこまで進めて、勝ててない現実があります。)。

 

「くぅぅぅ!本気のあいつらと戦うのか!楽しみだぜ!」

 

「・・・円堂。やっぱお前は馬鹿だわ。サッカーバカだ」

 

 

 

 

 

「おーい!!」

 

 不意にそんな声が聞こえた。何事かと振り向いてみれば試合の観戦席に誰かがいた。

 

「この試合、俺も入れて貰えないかな?」

 

 天馬はその姿に見覚えがあるようで喜色を込めた声をあげる。アルファも何かを呟く。

 

「剣城---!」

 

 天馬、違うよ。よく見て!違うよ! 

 

「Yes、何者か判明。剣城京介のインタラプト修正をした結果のエラーだ」

 

「エラーなら正すまでです」

 

 アルファの言葉にエイナムが反応する。 

 

 そして彼が降りてくる。彼は―――

 

「剣城!!来てくれたんだな!!・・・あれ?剣城?」

 

「俺は君の知っている京介ではない。京介の兄、剣城優一だ」

 

 やっぱりだ。天馬の親友(ライバル)とも言える剣城京介の兄、剣城優一。剣城京介の過去が修正された結果、弟の代わりに強力なサッカー選手となったパラレルワールドの彼だ。得点源ゲットだぜ!

 

 

 

「優一さん?」

 

「天馬君だね」

 

「足は・・・もう大丈夫なんですか?」

 

 そういや、ケガしてたな。

 

「話は後だ。今はあいつらと戦おう」

 

「はいっ!!」

 

 ・・・なんか円堂と木野が置いてけぼりを食らってる気もするが、円堂に言っても分かんないだろうし、まぁいいか。木野のほうは、大監督さん(笑)が何とかしてくれるって、信じてる。

 

 円堂が誰なのか疑問に思っているようでフェイが簡潔に説明している。無駄だぞ、フェイ。円堂にその手の話をしてもまったく意味がない。理解力ないもんな。味方とだけ言えば良いと思うよ?木野は、普通に理解できてるっぽいけど。

 

 

 

 

 そうして優一さん(呼び捨てのほうが良いのか?本来なら歳下なわけだし)が加わり、試合再開。優一さんがFWに入り、俺はMFに下がる。いっけー、ペンドラゴン!

 

「俺、優一さんとサッカーできて嬉しいです!」

 

「俺もだ。それに・・・あなたたちと一緒にプレイできるなんて」

 

 天馬と言葉を交えた後、視線を俺と円堂に交互に向ける。11年後、俺達ってそんなに凄いのかな?

 

「守りは任せてくださーい!!」

 

 円堂の声が聞こえる。そして、試合再開!!

 

 優一さんはあっという間に相手からボールを奪い、敵地へ攻め入る。凄いな。これがあの人のサッカーか。相当努力したんだろうな。どっちかっていうと、豪炎寺みたいな天才肌の弟よりも、円堂とかみたいな努力型っぽいしな。

 

「神矢さんっ!!」

 

 メダム、クオール、クオスが壁を作ったので俺にバックパス。

 

「おうっ!」

 

 しかしここで俺に最も厄介な奴が立ち塞がる。

 

「行かせはしない」

 

 そうアルファだ。だが俺も引くわけにはいかない。ここで勝って、雷門中学にサッカー部を創るんだ。

 

「フッ!」

 

 跳んだ!まさか…!

 

 

「天空の支配者 鳳凰!アームド!」

 

 

「何とアルファ、化身アームドだ!果たして、神矢はこれにどうやって対抗する~⁉」

 

 うるせぇ、矢島!と思った瞬間に、吹っ飛ばされる。 

 

 そしてシュート態勢へ。

 

 

 

「シュートコマンド01『スピニングトランザム』」

 

 

「えんど―――っっ!!」「円堂さーん!!」「円堂さん!」「円堂君!」

 

 

「絶対に止めてみせる。あいつらにボールを回すんだ!!」

 

 そういった円堂の背中から、黒い影が見える。その影は、黄色い巨大な魔神を形成した。

 

 

「魔神 グレイトォォォォォオ!!」

 

 

 アルファも流石のことに驚いたのか、目を見開く。

 

 

「グレイトォォォオ・ザ・ハンドォォォォォオ!!!!!!!」 

 

 

 シュゥゥゥゥ

 

「と!止めた~!円堂が新たな化身を出して対抗した~!これは心強いぞ~!」

 

「え、円堂さんが化身⁉」

 

「パラレルワールドの共鳴現象だよ!天馬!」

 

 

 

 

「神矢ぁ!」

 

 俺にボールが投げられる。俺も負けちゃいられない!

 

「止めてみせる」

 

 エイナムが立ちふさがる。

 

「俺たちは、絶対にあきらめるわけにはいかないんだ!」

 

 そう言った途端、身体からパワーがあふれてくる。

 

 

「天翔ける稲妻 ライメイ!!」

 

 

「こ、今度は神矢さんが!」

 

「うぉぉぉぉおおお!」

 

 エイナムを吹っ飛ばし、ドリブルで上がっていく。

 

「これで決める!」

 

 そう言って、天高く飛び立つ。

 

 

「イナズマストリィィィーーーーーム!!」

 

 

 雷を纏った嵐がザノウに襲い掛かる!

 

「!!き、キーパーコマ うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「ゴール!神矢が1点返してきました!」 

 

「すごいぞ!神矢!」

 

「円堂だって!」

 

 そうお互いをたたえあう。すると優一さんが、

 

「油断しないで。まだ試合は、終わってませんよ」

 

 確かに。でもこの試合、負ける気がしねぇ!

 




今日の格言「俺たちは、絶対にあきらめるわけにはいかないんだ!」 以上!


オリジナル技、化身紹介

天翔ける稲妻 ライメイ(山)

本作オリジナル化身。雷を纏った龍みたいな感じ。白竜の聖獣とは違い、東洋の龍の形状をしている。招雷の青龍とは、また違った感じ。色は黄色や青白い色。

ゲーム風説明文
雷を纏い、雷鳴をとどろかす龍の化身。その雷を食らったら、ひとたまりもないぞ!
KP220

イナズマストリーム(無)

本作オリジナル技。風神の舞とジェットストリームが合わさった感じ。

ゲーム風説明文
超巨大な嵐のシュート!敵をみんな蹴散らして行け!
必要KP85


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ワンダバって親切じゃないよね

タイトルはネタです。お気づきの方もいると思いますが、あとがきに今日の格言とオリジナル技、化身紹介があります。気になった方は、前の話にもあるので、ぜひご覧ください。


「Yes、まだ、終わりではない」

 

「何⁉」

 

「まだ、隠してるもんがあるのかよ!」

 

 そんなん知らんわ!

 

 

「機械仕掛けの鳥人 ファルコ(プラズマ)!!アームド!」

 

 

 試合再開と同時に、エイナムが化身を出しました。アームドしました。あれ?エイナムって化身出せなくね?てか、あの化身見たことないんですが…。なんかファルコとか、メガホークには似てるけど。

 

「なにっ!あいつまで⁉」

 

「行くぞ!」

 

「はいっ!」

 

 そう言って、アームドしているアルファとエイナムが上がっていく。デュプリたちを吹き飛ばし、あっという間にゴール前。

 

「円堂守、これが本当の絶望だ」

 

 そういうと2人はボールを中心に回り始めた。

 

「「シュートコマンド05!『スパイラルトランザム』」」

 

「な、何!」

 

 はい、普通に驚きました。あんな必殺技は、ゲームにもアニメにも漫画にも出てこなかったからです。

 

「は、はやい!」

 

 シュゥゥゥーッ

 

「ゴ、ゴール!プロトコルオメガに1点が入ります。これで2対3。勝負の行方は分からなくなってきたぞ~!!」

 

 

 

 

 

「何だよ、今のシュート。近づくことさえできなかった…」

 

「これが、格の違いだ」

 

 そう円堂に言い残し、アルファが去る。その時に、2人ともアームドが切れる。やったぜと思ったのもつかの間、試合再開直後、すぐにアルファにパスカットされる。

 

「見せてやろう、これが我ら最強のシュート!」

 

 え、まだあるんすか?アルファがエイナムとレイザとともに駆ける。

 

「「「シュートコマンド21!!!『オメガトランザム』」」」

 

 お前ら、トランザム好きやな。

 

「うぉぉぉぉおおお!グレイトォオ・ザ   うわぁぁぁぁあああ!!」

 

「円堂!」「円堂さん!」

 

 はやい、さっきよりクソはやくなってる。負けちまうのか、おい。

 

 

 

 

 試合再開直後、

 

「神矢さん、センタリングをお願いします!」

 

 優一さんから、パスが回ってくる。

 

「おう!」

 

 前へ、大きく蹴りだす。

 

 

「魔戦士 ペンドラゴン!!アームド!!」

 

 

「優一さん!化身アームドできたんですか?」

 

「ああ」

 

 するとフェイが、

 

「天馬!君にもできるはずだよ!」

 

「え、俺が?」

 

 一瞬戸惑ったようだったが、化身を出す。

 

 

「魔神 ペガサスアーク!!!アームド!!」

 

 

 アームドやめよう。ソウルやめよう。あれは、似合わなすぎるって!と心の中で願う。まぁ、そんな心の声が届くはずもなく、アームドに成功する。

 

「できた、俺にも化身アームドできました!優一さん!」

 

「じゃあ、攻めていこう!」

 

「はい!」

 

 反撃開始か。あれ?この後何撃ったんだっけ?2人は、たがいにパスを回し、一気に駆け上がっていく。

 

 

「天空の支配者 鳳凰!!アームド!」

 

 

「何っ!あいつまだ出せたのか!」

 

 ワンダバが叫ぶ。万事休すか。俺もそう思ってしまった。

 

 しかし優一さんはボールを空にあげる。

 

「行くよ、天馬君!」

 

 2人は飛び上がり、2人で蹴る。そのボールは、乱気流と稲妻を纏っている。

 

「「ウォォォォォおおお!!!!!!!いっけぇぇぇぇぇぇえええええええええええええ!!!!」」

 

「キーパーコマンド03!!『ドーンシャウト』」

 

 そのシュートは軽々しく、ドーンシャウトを突き破る。

 

「ふっ!!」

 

 しかし、アルファが止めにかかる。

 

「く、っくぉぉぉぉぉぉぉぉおおお!!!!!」

 

 それは無駄だったかのように、打ち破られる。

 

「うわぁぁぁぁあああ!!」

 

 ダシュゥゥゥゥゥゥゥゥ

 

「ゴール!テンマーズ、プロトコルオメガを再び引き離した~!!」

 

 

 

 

 

 あれからプロトコルオメガが撤退して俺たちはとりあえず優一さんの話を聞くことにした。あいつら負けっぱなしだけどいいのかな?

 

 優一さんがGOであった、弟(京介)を助ける為の事故に遭わなかったこと、そのせいで様々なズレが生じて優一さんもエルドラドに狙われて、サッカーを愛する者を支援しているとか言ってる人(フェイの父親な。支援者Xともいうけど、本名何だっけ?)に助けられたとか。

 

「よく分かんないけど、サッカーを守る為に戦ってるってことだよな?」

 

「円堂・・・お前それしか分かんないのかよ」

 

 円堂は本当に理解力が足りない。木野は8割方わかっているけど、信じられないみたいだ。

 

「そうです円堂さん!」

 

「なら、俺も戦いたいぞ!!」

 

 あほ。この時代から抜け出すなや!しかし、ここで木野の制止が入る。

 

「円堂君がやらなきゃいけないことは、サッカー部を創ることよ!それがサッカーを守るってことになるんじゃない?」

 

「はい!そうです!!円堂さんたちがサッカー部を創ったら、サッカーが喜びます!!」

 

 円堂がよくわかっていないようなので、簡潔に説明する。

 

「要するに円堂、俺たちが天馬たちに加勢しちゃったら既に変わってしまった歴史が更に変わってしまうってことだ。わかったか?」

 

「そういうことだね。だから二人にはなるべく元の歴史に基づいた行動をして欲しいんだ」

 

 だがしかし、円堂はよくわからなかったようだ。そんなこんなで話をしていると、

 

「さぁ、諸君!それぞれの感動を胸に抱いて、いざ元の時代に戻るべし!!」

 

 ワンダバがキメる。そういえばこいつ、鬼道と同じ声だったな。

 

「はい!」

 

「タイムジャンプだね」

 

「もう行っちゃうのか?」

 

「はい…。さみしいですけど、円堂さん、神矢さん、秋姉。俺、未来で会うことになりますから!」

 

「そうか。天馬、雷門中サッカー部、絶対創ってみせる!!約束するぜ!!」

 

「円堂の言う通りさ。俺たちは、強くなる。世界だって倒せるくらいに!」 

 

 そういうと天馬は、ぱっと明るい笑顔に戻り、

 

「俺も、サッカーを守るために頑張ります!!」

 

「おう、それで、もしまた会えたら・・・」

 

 そこから先は決まってる。俺、円堂、天馬で拳を合わせ・・・

 

 

 

「「「「「サッカーやろうぜ!!」」」」」

 

 

 

 

 

 

 こうして、俺たちの時代の危機を防いだことで天馬たちは帰って行った。 

 

「なんだかまだ夢を見てるみたい・・・」

 

「天馬って奴、きっとまた会える。そんな気がする。なぁ2人とも!」

 

「きっとな。その為にはサッカー部を創って、ドンドン練習して、まずはフットボールフロンティア優勝だ!!」

 

「ああ!」

 

 こうして、俺と円堂の初めての試合は幕を閉じた。天馬たちの時代にいる本来のルートを通った俺すらも経験出来なかった特別な経験をして。

 

 俺たちは三人、帰路に着く。フットボールフロンティアスタジアムからだから大分時間がかかり、親に怒られるだろうが俺たちはサッカー部として一歩前に踏み出したのだ。てかあのクマ、送ってけよ。

 

 

 




今日の格言 
「円堂君がやらなきゃいけないことは、サッカー部を創ることよ!それがサッカーを守るってことになるんじゃない?」 以上!


オリジナル技、化身紹介

機械仕掛けの鳥人 ファルコP(プラズマ)

鳥人 ファルコの色違い。ピンクっぽい色合い。プロトコルオメガ3.0(ミキシトランス ザナーク)の服に似ている。

ゲーム風説明文
プラズマを纏ったファルコ到来!その実力はいかに!?
KP150


スパイラルトランザム

スピニングトランザムというよりかは、豪炎寺と虎丸の二人で練習していた時のジェットストリームに近い。威力は、スピニングトランザムの2倍強。

ゲーム風説明文
ボールを中心に立つ竜巻をおこす。風圧で敵を蹴散らせ!
TP50


オメガトランザム

最後のトランザム。ダークフェニックスっぽく蹴り上げ、風を纏い上から蹴り落とす感じ。伝わりづらくてごめんなさい。

ゲーム風説明文
みんな見てみろ!これが最後のトランザムだ!!!
TP60



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え、アレスルートに入ったん?

題名まんまです。多少強引ですが、K増丸とG炎寺に会います。この話で、序章終わりです。あ、SARU倒しました。10対4で下しました。そのあとの音無への道のりがなげぇ。もうちょっと、音無を簡単に入手させてほしいです。


 俺は、円堂と別れ、少し行きたいところに行く。場所は木戸川清修のそば。清修中って現実の東京にあるらしいからあると思ったんだ。フットボールフロンティアスタジアムからは、とても近かった。あと、東京って北と南でブロック分かれんのな。

 

「今日の練習も簡単だったぜ、みたいなぁ」

 

 あ、武方三兄弟(グラサンモヒカンブラザーズ)だ。見たくもねぇもん見せやがって。あ、今のは勝な。

 

「ふっ、そうですね」

 

 無視していこっと!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、豪炎寺が見つからないよ。え、何?あいつがいないとかないよね?そんなことを思いながら、少し商店が立ち並ぶところに差し掛かる。すると、ちびデブな少年が、こちらに走ってくる。どうやら、ちょび髭のひったくりを追いかけていたようだ。

 

 ん?ここ、アレスの天秤の世界じゃないよね?

 

 そう、その少年は、小僧丸サスケだった。そういえば、サスケって天馬の犬の名前だよね(笑)

 

「待てー!!」

 

 あ、豪炎寺が来るやつだ。そんなことを思っていると、小僧丸が俺の前を横切っていく。ちっ、手伝うか。

 

 ・・・ちびデブ体系だからか遅いぞ小僧丸。

 

「すいません!」

 

 小僧丸は、サラリーマンを二人蹴散らして追いかける。それでいいのかよ…。あ、俺はかわしたかんね。

 

「くっ、追いつけねぇのか…」

 

 そんなことを小僧丸が言い洩らした瞬間、後ろから、炎を纏ったシュートが飛んできた。

 

「!ファイアトルネード!!」

 

 来たか、豪炎寺修也!

 

「ぐへぇ!」

 

 カエルがつぶっれたような声を出し、泥棒がたおれる。ボールは、跳ね返り、豪炎寺のもとに届く。すげぇな、おい。

 

 俺は、カバンを拾い小僧丸に差し出す。

 

「返して来いよ」

 

「あ、ああ。ありがとう」

 

 そういうと、OLさんのほうにむかい、カバンを差し出す。豪炎寺がいたこと確認できたから帰るか、と思っていると、豪炎寺から話しかけてきた。

 

「お前、自分の手柄にしなくていいのか?」

 

「最初に追いかけていたのは、あいつだからな。それより、お前はどうなんだよ?豪炎寺?」

 

「同じだ。それより、俺を知ってるのか?」

 

「知ってるに決まってんだろ?ジュニア大会んときに、何度か噂を聞いたことがあるぜ。炎の天才ストライカーってな」

 

「そうか。あいつの走りも見事だったが、お前の走りは見ていてすがすがしい気分になった。名前は?」

 

「神矢雷斗だ」

 

「!!お前が、稲妻KFCの司令塔か!」

 

「今は、もう卒業したがな」

 

 そんなことを話しながら、小僧丸を待った。

 

 小僧丸は、俺たちが誰だか知ると、驚いた様子を見せ、去っていった。

 

 

 

 

 

「進むべき道が前に見えないのなら、反対側を見ろ」

 

 別れ際に豪炎寺が小僧丸に向けて言った言葉は、彼の運命を大きく変える言葉だった。




今日の格言 「進むべき道が前に見えないのなら、反対側を見ろ」 以上!


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帝国が来た!
入部した人ダイジェスト


ツキガミの一族がチートです。ガルシャアが強いです。フランはあんなに弱かったのに何でなの?という心境の中書きました。ミント復活です!


「ねぇ、ねぇ。君たち!サッカーに興味ない?」

 

「ないない。それよりもバスケしないか?」

 

「ごめん。俺は新聞部なんだ。宣伝ならしとくよ」

 

「サッカー?そんなものよりも、野球をやろう!青春のスポーツと言ったら野球だろう!」

 

「ふん、そんなことに付き合っている暇はないんですよ。それじゃあ」

 

 おい、メガネ。ぶち殺すぞ。(最後のは、目金欠流です。主人公の怒りも、こんなことを言われたんならわかるのではないでしょうか?)

 

 

 

 

 

 

 

 

「結局だれ一人来ないか」

 

「あきらめるなよ、神矢!あきらめたら、そこで終わりだ。あきらめないのが俺の、俺たちのサッカーだ!!」

 

 なんか、ナルトみたいなことを円堂が言う。声同じだから、全然違和感ねぇ…。

 

「でもな、円堂。もう1週間だぞ。さすがに来ねぇだろ」

 

「そんなことない!あきらめちゃだめだ!」

 

 このボイス聞くの楽しい。ま、『声が同じで人気もあるフィデオは大人版がないのに、大人版のある中途半端な半田』と『初代かませ犬であり、大人になったら某サッカー選手意識しすぎな染岡』が来るだろうし、面倒なことしなくていいだろうっていうのが本音だな(2人のファンの方すみません)。

 

 

 

 

「おい、ここがサッカー部の部室でいいのか?」

 

 染岡パイセン、お勤めご苦労様です!と言ってしまいそうな強面の染岡が部室の扉を開けて入ってきた。

 

「入部希望!?ねぇ、君たち名前なんて言うの?」

 

「落ち着け円堂!」

 

 首根っこをつかみ、円堂を止める。半田と染岡で興奮しすぎだ。

 

「大変だな、神矢」

 

 と半田。え、俺知ってんの?

 

「俺を知ってるのか?」

 

「当たり前だろ。学校1のイケメンって噂だぜ。」

 

「それに、ジュニアの時にベスト8だろ」

 

「ああ」

 

 まぁ、豪炎寺も知っていたし、不思議ではないか。

 

「ところで君たち、名前とポジションは?」

 

 それより、秋は?俺どこに行ったか知らないんだけど。

 

「俺は、染岡竜吾。ポジションはFWだ」

 

「俺は、半田真一。ポジションは、MFでもDFでもどっちでもできるぜ!」

 

 2人の自己紹介が終わった後、俺たちも自己紹介をしておく。

 

 

 

 

 

「円堂く~ん!!」

 

 秋が帰ってきたっぽい。

 

「どうだった?」

 

「ごめん。借りられなかった」

 

 ああ、グラウンド借りに行ってたのね。

 

「そうか。じゃあ、あそこ行こうぜ。鉄塔広場」

 

「うん、そうだな!じゃあ行こうぜ!染岡、半田!」

 

「おう!」

 

「ああ!」

 

 それから俺たちは毎日練習した。さすがに、家族の用事だったりの時は休んだが。おかげで、俺たちの必殺技である「ゴッドハンド」と「イナズマショット」はどんどん進化していった。帝国にいる鬼道に勝てればいいけどな。

 

 

 

 

 

 

「よ!久しぶり!」

 

「ミント!」

 

 みんな忘れているかもしれないが、元稲妻KFCの豊田明人(とよだみんと)だ。

 

「お前、今までどうしてたんだよ!」

 

冷泉錐(れいぜんすい)のボディーガード」

 

「なんで?」

 

「あいつ、骨折してたんだよ。だからさ、送り迎え的なのやってたんだ」

 

「なるほどな」

 

 ところで皆さん、冷泉のこと覚えてる?覚えているよね……?

 

「ま、そゆことでよろしく~!!」

 

 ミントが仲間になった。しかし、仲間は5人だ。試合はできない。早く来年にならないかな。

 

 

 

 

 

 

「「「「よろしくお願いしまーす」」」」

 

 壁山、宍戸、少林寺、栗松が仲間になった!戦力としては、壁山以外期待できないぞ☆

 

 はい、すみません。強くすれば、使えるよね?たぶん。あ、あと去年影野スカウトしたよ。

 

「よし!じゃあ、練習しようぜ!」

 

 円堂にみんながついて行き、練習を頑張った。順調なのは、ここから1週間前後だった。

 

 

 

 

 

 

「「よーし、みんな!練習しようぜ!!」」

 

 俺と円堂の気合いの籠った声も虚しく、誰一人やる気を出さない。

 

 壁山はポテチを食って、半田はゴロゴロを読んでる。染岡はボケーっと座ってるだけだし、栗松はゲーム。宍戸はそれを見て口を出している。少林はカンフーの練習。お前なんでサッカー部入った。あ、漫遊寺に憧れたからか。

 

「さぁ練習ーー!!」

 

 円堂の声が、むなしく響き渡る。

 

「無理だ円堂。こいつらやる気がない・・・。どうしようもないぜ・・・」 

 

「どうしたどうした!もう2週間も練習してないんだぞ!!」

 

「やる気を出せよ!染岡!お前はウチの(自称)ストライカーだろうが!!」

 

「グラウンド、借りられたのかよ」

 

 ピシャ岡、お前はどうして痛いところを突く。かませのくせに。

 

「「う・・・」」

 

「これからまた、ラグビー部に交渉して・・・」

 

「だと思った」

 

「11人集まっていないならテニスコートでも充分だろって。そしてテニス部にも邪険に扱われるし」

 

 半田、栗松、宍戸が言葉のナイフを次々と投げてくる。そんな連携はいいからサッカーの連携しろよ!!

そして、必殺技を編み出すんだ!

 

「グラウンドが空いてる日にやればいいんじゃないの?」

 

「そうそう」

 

「空いたことないけどね」

 

「河川敷の練習とかじゃ、できること限られちゃうし」 

 

 あ、これ円堂キレるわ。顔が既にブチギレ寸前だ。

 

「俺たちはサッカー部なんだっ!!フットボールフロンティア!!今年こそ出ようぜ!!あと1人集まりゃ出れるんだぞ!!な、染岡、半田!」

 

「無理無理」

 

「お前や神矢、豊田がいたって俺たちがついていけねぇよ」

 

 と半田と染岡。 

 

「壁山!栗松、宍戸!!」

 

 円堂、お前どうせなら少林にも呼びかけてやれよ。呼ばれないから、まだカンフーモードだぞ!

 

「お前らな!サッカーをやりたくて入部したんだろうが!!」

 

「でも、勝てないし、その前に人数がいなけりゃ意味無いでやんす」

 

「そうですよ。キャプテンたちは強いからわからないんです」

 

「そうだね、なんで神矢君が俺を誘ったのかわからないし」

 

 と栗松、宍戸、影野。あれぇ?早くもDE(ダークエンペラーズ)の兆しが…。  

 

「「サッカー部がサッカーやんなくてどうすんだよ!!」」

 

 そして見事にキレた俺たちは部室から出るのだった。

 

「まったく、サッカーバカは一つサッカーがやりたいって決めたら動かねぇな」 

 

 とミント。

 

「俺も行くわ」

 

「そう」

 

「行って来いよ」

 

「じゃあな」

 

 というわけで、ミントも練習に参加するみたいだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺たちは学校の中庭の空いてるスペースでシュート練習とキーパー練習をしていた。

 

「イナズマショットォ!!」

 

 雷をまとったシュートが円堂に迫る。しかし、円堂は即座に右手にパワーを宿して、巨大な神の右手を創り出す。

 

「ゴッドハンド!!」

 

 そして、ゴッドハンドで俺のイナズマショットを完全に止めてみせた。

 

「やるな円堂。またゴッドハンドのパワーが上がってたな」

 

「神矢こそやるじゃないか!お前のイナズマショットもすげーパワーだ!!まだ手が、じんじんするぜ」

 

「じゃあ、次俺ね~!」

 

 ミントがシュート態勢に入る。

 

「ライジングトルネード」

 

 まるで朝日が昇るかの如く右斜め上へジャンプしたミントは、回転して光をまとったシュートを放つ。

 

「ゴッドハンド!!」

 

 しかし、ゴッドハンドはパワー負けし、破れてしまう。そのボールは上に曲がり、ポストに当たってはじかれる。

 

「くぅ。やっぱりミントのシュートはすげぇや」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほらよっと」

 

 俺がスポーツドリンクを投げ渡すと、円堂は難なくキャッチ。そのまま美味そうに飲む。

 

「ところで、化身の方はどうだ?何か掴めたか?」

 

「いや、全然出来ない。あの時の試合みたいに出来ないんだ。神矢は?」

 

「俺もさ。化身の影すら出ね。天馬達はパラレルワールドの共鳴現象のおかげで、俺たちが一時的にパワーアップした結果って言ってたからな。できないのも当然だろ?」

 

「俺、未だに信じられないんだけど・・・。その話・・・」

 

 一年前のプロトコルオメガ1.0戦以来、円堂はゴッドハンドを完全にモノにしたが、化身の方は俺も円堂もさっぱりだ。共鳴現象が無い今じゃ化身を出すのは無理なんだろう。だけどどうしてゴッドハンドは無事なのかな?

 

 

 

 

 

 

「円堂く〜ん!それに神矢君に、ミント君!」

 

 背後から声が聞こえてきたので振り向けば木野が走ってくる。

 

「おう、木野!」

 

「どうだった?」

 

「ごめん、グラウンド借りられなくって・・・」

 

「仕方ないね」

 

「ラグビー部の奴ら、サッカー部だけじゃなく他の部のことも無視して平然と横取りとかするしな・・・」

 

 なんであいつらが活動停止処分とか廃部宣告とか喰らわないのかが不思議だ。(注・ラグビー部の使える日は、火・金・日。)

 

「皆は?」

 

「いつも通りさ」 

 

「練習しろって言ってこようか?」

 

「いいよ。きっとそのうち・・・やる気になってくれるさ」

 

 いや、このままじゃあいつらずっとあのままだぞ。俺知ってるあるよ。帝国との練習試合がないとダメてこと。

 

「あいつら、きっとサッカー大好きだから」

 

「そうだね。練習試合でもあれば、別だろうけど」 

 

 ミントが言ったその一言、それは翌日に本当のことになるのだった。 

 




今日の格言? 「あきらめるなよ、神矢!あきらめたら、そこで終わりだ。あきらめないのが俺の、俺たちのサッカーだ!!」 以上!

オリジナル技、化身紹介

ライジングトルネード(火)

 まるで朝日が昇るかの如く右斜め上へジャンプし、回転して光をまとったシュートを放つ必殺技。

ゲーム風説明文
朝日が昇るように空へ飛んで放つシュート!そのシュートはだれにも止められない!?
TP28


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仲間を集めて試合に臨むけど、本来いないやつらが多すぎる件(俺もそうだな)

お久しぶりです。natakuです。今まで書けなかった理由として、文化祭があったこと、テストがあったことなどが関係しております。あと、ネップウをめっちゃやりこんでいました。音無が、秋がかわいいなって思いながら、やっていました(おかげで、大人円堂と大人秋が、普通に信介を超える現象が起きたので、ピカってるって思いました)。


「みんな!練習試合が決まったぞ!!」

 

 はい。どうも、ついにこの時です。

 

 

 

 

 

 あ、その前に、豪炎寺が転校してきました。ただ、あれです。あれ。

 

「サッカーはやめたんだ」

 

 はい。俺が誘っても「すまない」と言われました。その後、半田によって夏美さんに呼び出されたことを知りました。そして、帝国に負けなければ廃部にはならないそうです。

 

「せいぜい無様に負けないことね」

 

 だそうです。彼女が円堂のお嫁さんだと思うと可哀想なので、木野かフユッペにしようと思いました。これから、ルートを操作していきたいと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 まあ、茶番はそこまでにして、時を戻す。

 

「「「「「「「「えーーーーーーーー!!!!!!!!」」」」」」」」

 

「人数が足りないから集める。風丸あたりでいいか?」

 

「おう!」

 

 そう円堂が返す。

 

「待ってくださいでやんす!」

 

「情報が追い付かないですよ、キャプテンに神矢さん」

 

「大体どこと戦うんだ、円堂?」

 

「帝国学園!」

 

 そう円堂が宣言すると、

 

「無理、無理、無理無理無理!!!絶対に無理!!」

 

「そんな…。勝たないといけないなんて無理だよ円堂…」

 

「「みんな!あきらめるな!」」

 

 そう俺と円堂でハモって答える。

 

「俺たちには、円堂のゴッドハンド、俺のイナズマショットとイナズマキャノン、ミントのライジングトルネードがある!」

 

「それに、風丸とか豪炎寺とかが加わればさらに強くなるぜ!」

 

 円堂、俺、先に謝っとく。マックスとメガネを全くをもって忘れてたから、呼んでくるってことを。そして、マッハとか怪我の治った冷泉とかを呼んでくればいいとも思うんだ(紫電は相撲部、宇院はテニス部で遠征があるらしいから無理って言われた。中谷は奈良に転校した)。

 

「円堂、俺当てを思い出したから、ちょっと行ってくる」

 

 そういうと、いきなり部室を抜け出して走った。

 

「お、おい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

case1 冷泉錐

 

「おーい、れーぜーん!!」

 

 俺は、廊下で冷泉を見つけて駆け寄る。

 

「なんだ、神矢?」

 

「サッカー部に入部してくれ!」

 

「わかった。1年休んじゃったから、入るタイミングを見失っていたんだ。よろしくな」

 

 れいぜんが仲間になった(ゲーム風)。意外とあっさりだな(もともと仲間だったのもあると思うけど)。

 

 

 

 

 

 

case2 松野空介

 

「ねぇ、君?」

 

 そう俺はマックスに声をかける。

 

「サッカーやってみない?今度、全国優勝の敵と戦えるんだ!」

 

「へぇ、面白そうだね、考えておくよ。試合は今度の週末だろ?」

 

「ああ!」

 

「僕は松野空介。気軽にマックスって呼んでよ。その時に興味があったら行かせてもらうね」

 

 好感触!これは期待できるぜ!

 

 

 

 

 

 

 

 

case3 風丸一郎太・速水真刃

 

「おーい、風丸にマッハ~!」

 

 グラウンドにいる風丸とマッハに円堂が駆け寄る。マックスを誘った後、俺を探していた円堂と会い、そのまま風丸とマッハに会いに来たんだ。

 

「久しぶりだな、円堂、神矢!」

 

「どうだ、サッカー部は?」

 

 久しぶりに俺たちと会った2人だが、サッカー部に入るという意思はあまり感じ取れないな。ま、風丸はイベ有るしいいか。

 

「なあなあ、お前ら、一流と戦ってみたいんだろ!今度、帝国学園っていうめっちゃ強いチームと戦えんだ!二人とも来てくれよな!」

 

 そういって円堂は嵐のように去っていった。

 

「あほか、お前は…」

 

「神矢も大変だな、理解力の全くねえ馬鹿をキャプテンに持つと」

 

「馬鹿は馬鹿でもサッカーバカだ」

 

「まったくだな」

 

 2人とも同意。円堂、こないだの国語のテスト赤点だったもんな。

 

「ま、気が向いたら来てくれよ。お前らが戦いたいのは陸上の一流選手だってわかっているからさ」

 

「ああ」

 

「おうよ」

 

 う~ん、イベでこの二人が加入したら、だれを削ろう。

 

 

 

 

 

 

「ちょ、ちょっと待ってください!!スーパーミラクルストライカーの僕を忘れてませんか~~~!!!!!」

 

「メガネじゃないか?いったいどうしたんだ?」

 

「どうしたんだじゃないでしょう!なぜ僕を誘ってくれないんですか!」

 

「逆になんで誘う必要があるんだ?もう人数は足りてるし」

 

 そういうと、メガネの上に、ガーンという文字が降ってきた。

 

「ま、まぁいいでしょう」

 

 メガネの位置を直すと、

 

「僕も戦いますよ。僕がいる限り負けはあり得ませんからね」

 

 これが「case4 目金欠流」。あまり締まらない終わり方だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この時点での背番号、ポジション、必殺技

 

1 円堂守(c)(2年GK) ゴッドハンド

2 欠番(風丸予定)

3 壁山塀吾郎 (1年DF)

4 影野仁 (2年DF)

5 栗松鉄平 (1年DF)

6 半田真一 (2年MF)

7 少林寺歩 (1年MF)

8 宍戸佐吉 (1年MF)

9 欠番(マックス予定)

10 目金欠流 (2年FW) (豪炎寺予定)

11 染岡竜吾 (2年FW)

12 欠番(メガネ予定)

19 豊田明人 (2年FW) ライジングトルネード

20 神矢雷斗 (2年MF) イナズマショット、イナズマキャノン

32 冷泉錐 (2年DF) アイスピック

34 欠番(マッハ予定)

マネージャー 木野秋(2年)

       (音無、夏美は予定)

 

(本来、冷泉錐は3年ですが、話の設定上年齢を変えることとなりました。その点はご了承ください。)

(この表では、13(土門)から16(一之瀬)まで書かれていませんが、加わった時に書かせていただきます。)




今日の格言 「馬鹿は馬鹿でもサッカーバカだ!」 以上!

オリジナル化身、必殺技

アイスピック(風)

スクリュードライバーの氷版。冷泉が小学6年の時に生み出した必殺技。アイスグランドも少し混ざっている。

ゲーム風説明文
氷の力で相手を凍らせ!凍てついた足でボールを奪う!
TP35


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練習して強くなります!

約2週間ぶり…。全然筆が進まねぇ。なろうの「俺、小田家に仕官します。」がもう少しで一周年なんで、よければ見てください。

追 豪炎寺のイナレア来ました。Twitterに貼ってあるんでよかったらぜひ。


「おい、みんな!入部希望が2人来たぞ!練習しようぜ!」

 

「おいおい、円堂。まだ勝つ気でいるのか?」

 

 と染岡。しかしそんな言葉では円堂は折れず、

 

「当たり前だ!俺たちは、サッカーをして、FF(フットボールフロンティア)を制覇するんだ!」

 

「そんなこと無理でやんす…」

 

「無理ですってキャプテン!」

 

 と言う栗松と宍戸。

 

「無理というから無理なんだ!実際、弱小だった稲妻KFCだって、全国ベスト8まで行ったんだ。俺たちにできないはずがないだろ!」

 

 今、KFCと自分で言って、某揚げ鶏を売っている会社を思い出したのは俺だけでしょうか…?

 

「そんなの当り前じゃないか!すごいプレイヤーである冷泉や中谷もいたんだぞ!大体、全員が必殺技を使えたんだろ?」

 

「その冷泉が来たって言ったら?」

 

「!?」

 

 染岡たちが驚く。ミントは、いたって冷静なようだ。

 

「みんな、よろしく。俺は、冷泉錐。ポジションはDFだ」

 

「僕は、目金かけ「おいおい、本物かよ!」す。って僕の「この学校にいるっていうのは知ってたけどさ!」か!」

 

 メガネは無視かい!

 

「すごいでやんす!」

 

「FW、MF、DF、GK全員が必殺技を使えるなんてすごすぎますよ!」

 

「これなら勝てるかもしれないっす!」

 

「いや、帝国はそんなに甘くない」

 

 そう冷泉が言う。

 

源田幸次郎(キング・オブ・ゴールキーパー)佐久間次郎(帝国の銃士)万丈一道(静かなる狂犬)などなどといった強敵が多い。中でも、ピッチの絶対指導者と呼ばれる鬼道有人は、とても恐ろしい男だ」

 

 とミントが続く。まぁ、KFCの時に負けてるしね。あいつらに。

 

「鬼道か…」

 

「知ってるのか?」

 

 俺のつぶやきに反応した円堂が聞いてきた。

 

「ああ。あいつだけは、絶対に油断してはいけない。あいつのチームは、圧倒的な統率力を誇ってきた。ましてや、あの帝国に入ったのだ。能力が倍になっているといっても過言ではないだろうな」

 

 恐ろしさを身にしみこませておいたほうがいい。あいつらの恐ろしさをなめてかかると、原作通りになってしまうぞ!

 

「や、やっぱり勝てないよ…」

 

「そもそも、そんな相手に勝てっていうあいつが悪いんだ!」

 

「そうでやんす」

 

「勝ってっこないっすよ。ね、宍戸、少林」

 

「そうですよ!」

 

「負けるってわかってるじゃないですか!神矢さんたちも負けたんでしょ!」

 

 散々な言われようである。ま、帝国の選手ぐらい必殺技も含め、分かっているけど、この時点で技が使えるのは、寺門、佐久間、洞面、源田、鳴神、万丈、鬼道くらいだろう。デスゾーンに百裂ショット、パワーシールドとフルパワーシールド、キラースライドにスピニングカットにサイクロンといったところか。ゲームだと、ただの雑魚技ばっか。現実(本来の歴史の方ね)だと恐ろしいんだけどな。

 

 

 

 

 

 

「秘策はある」

 

 そう言い切る。

 

「本当か?神矢?」

 

「その名も《必殺タクティクス バウンドポスト》!!」

 

「な、なんだよそれ…。」

 

 まあ、秘策ってほどでもないんだけどな。

 

「まず攻める。次にポストに当てる。跳ね返ってきたボールを撃つ。以上」

 

「・・・そんな策かよ」

 

「阿呆」

 

「だが、お前らが源田を破るにはこれくらいしか策はないぞ?」

 

 パワーシールドなめとんのか!

 

「まぁ、俺やミントなら敗れるかもしれないけどな」

 

「それは言っちゃいけないお約束ってやつじゃないの?」

 

 ミント、それを言わないのが約束だよ。

 

「あいつが本気になんなきゃ、通常の必殺技で敗れるはずだ。特に俺のイナズマキャノンなら」

 

「実際衝撃波だからな。時間がたてば決められるさ」

 

 冷泉それ、フラグ、フラグ。

 

「衝撃波?」

 

 半田が聞いてきたのでそれに答える。

 

「パワーシールドっていう技だ。フルパワーシールドはわからんが、前者のほうなら破れる」

 

「すげえな、おい!俺にもその破ることのできる必殺技教えてくれよ!」

 

 と染岡。お前は、初代噛ませ技(ドラゴンクラッシュ)をすぐに覚えるから待っとれ。

 

「いや、染岡にはやってもらわんと意見ことがある。お前は、キーパーを掻い潜って、ボールをポストに当てるという超重要な課題がある。そして…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして俺は、全員に課題を与えた。

 

円堂 ミント、染岡のシュートを止める。

ミント、染岡 シュートのコントロールを上げる。

メガネ 基礎練

冷泉 MF(宍戸、少林、半田)を相手にブロック練習。

宍戸、少林、半田 冷泉を抜けるようなドリブル練。

俺 残りメンバーを相手にドリブル技を身に着ける特訓。

壁山、影野、栗松 俺の逆

 

以上です。

 

 

 

 

 

 

 

 ま、妥当なところだろうと思ったのだが、宍戸と栗松が文句を言い始めた。

 

「俺たちは、先輩たちの練習台なんですか?」

 

「そうでやんす!」

 

「それは、違う。お前たちが俺たちを止められたら、帝国もきっと止められるし、抜かすこともできる。その自信をまずつけないとダメだろ?」

 

「そうだね。俺たちも特訓して強くなんないといけないんだ」

 

「そうだぞ、お前ら。雷門のエースストライカーの真の実力を見せてやるぜ!」

 

と影野と染岡。まあ、頑張ってくれるのはいいことだしな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夕方の鉄塔広場

 

 

「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 染岡が円堂に向かってシュート。そのシュートは少し軌道を曲げてポストに当たった。そこにミントが合わせる。

 

「ライジングトルネード!」

 

「ゴッドハンド!」

 

 止められてしまう。うん、1方向だけだと見切られてしまうな。俺が入るか。

 

 

 

 ま、今新必殺技完成したから行ってもいいが、こいつらも強くしないといけないからな。

 

 その技の名は、《イナビカリダッシュ》。明日人の必殺技だったはず。これが本物と同じかどうかわからんけど。

 

 

 

 メガネは、サッカーの知識があったので、案外うまかった。こいつより弱音はいた宍戸と栗松がいらんな。

 

 

 

 その2人も頑張っている。半田は、必殺技の原石ができたみたいだ。少し雷が見えたから、ジグザグスパークだろう。影野も、自分の周りに風を作り始めた。コイルターンかな。栗松たちは必殺技こそ使えないが、何度も何度も挑んでくる。

 

 

 

 

 

 

 

「お前たち、やってるな」

 

 そう声をかけてきたのは風丸だった。

 

「!!風丸!マッハ!それに…」

 

「マックス!お前ら何でここに!?」

 

 イベっすね。

 

「君たちが練習してる姿見たら、やりたくなっちゃたんだよね。」

 

「お前たちが、帝国に勝つために本気なの、伝わってくるっぜ!」

 

 とマックスとマッハ。

 

「俺たちもやるよ。円堂、神矢!」

 

 そう聞いた瞬間、円堂の顔がぱぁっと明るくなった。

 

「くぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!!よーーーしっ!もうひと練習やるぞー!!」

 

「「「「「「「「「「「「「「おう!!!」」」」」」」」」」」」」」

 

 そこから、俺たちは一週間努力に努力を重ねた。《必殺タクティクス バウンドポスト》の完成に、コイルターン、ジグザグスパークの完成、スタミナをつけるためのタイヤ練など。あっという間の一週間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 そして、試合当日――――




今日の格言 「お前たちが俺たちを止められたら、帝国もきっと止められるし、抜かすこともできる。その自信をまずつけないとダメだろ?」 以上!


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試合開始

どうも、natakuです。最近、なろうで投稿してないな。と思いながらも、イナズマにドはまりする毎日です。音無が少しですが登場します!!


 中性顔の青年はカレー屋でイナズマイレブンのゲームを行っていた。ゲームの題はイナズマイレブン(無印)。イナイレ最初のゲームである。

 

「ふむ、神矢って結構強いな。山属性最強MFか。それはいいとして、この豊田明人ってのは誰なんだ?俺はこんなやつ送り込んでないし、作ってすらいないんだよな」

 

 そうつぶやくと徐に席を立ち、

 

「ガネーシャ、つけといて~!」

 

 といい、カレー皿のみを残し逃げて行った。

 

「おい、こら!」

 

 とガネーシャが怒鳴るも何も反応せずにいた。

 

「俺直々に見に行くか。冷泉や中谷も史実と動きが違うし」

 

「待てよ!カンナ!」

 

 そうガネーシャが行った時にはもうカンナ――――――カンナカムイの姿はなかった。

 

 

 

 

「そうそう、私女だからね!よく男に間違われるけど!」

 

 衝撃の事実!青天の霹靂である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして試合当日の朝、サッカー部部室

 

 全員が集まって、早朝の練習は終わった。あとは、帝国が異次元性能を持ってないことを祈るだけ。そうそう、おととい新聞部が取材に来た。

 

 音無めっちゃ可愛い!!!!!

 

 やばない、あの笑顔!天使!神!鬼道さん滅びないかなぁ。あんな妹いるなんて、マジで〇んでほしい。

 

 あと2つ。マネージャーに大谷が加わりました。ほら、あのGO2で信介がぞっこんラブだった、アレス編のマネージャー。そう、大谷つくしです!また、モブ(無印期)が1人増えた!

 

 もう1つは、また転校生。鳴神栞奈(なるかみかんな)というらしい。

 

 まあ、かわいいほうだと思う。音無のほうが、めっちゃ可愛いけどな!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それは置いておいて、そろそろキックイベか。

 

「円堂!」

 

 冷泉が叫ぶ。振り向いた円堂がキャッチ!あ、説明とかしてる間に来てたのね。

 

「鬼道、お前!」

 

「なかなかやるな。しかし、神矢。貴様ともう一度戦えるのか。貴様がどこにいるのか分からなかったから潰せなかったぞ」

 

 そう鬼道が言うと、帝国の連中が笑う。氏ね。

 

「潰せねぇよ。このチームは、(ここ)がてめーらより(つえ)ーからよ」

 

 後々な。豪炎寺来ればわからんけど。

 

「ふっ、そうか。楽しみにしていよう」

 

 そう言うと鬼道は、自分たちのベンチに戻っていった。

 

 

 

 

 

 

「じゃ、スターティングメンバー発表するな。GK・キャプテン・円堂守」

 

「おう!」

 

「DF・風丸一郎太、壁山塀吾郎、影野仁、冷泉錐」

 

「ああ」「」「うん」「おう」

 

「・・・ん?壁山?」

 

 いないやん。さすがに、練習したからいなくなるっては思わんかったんだがな。

 

「壁山が居ねぇ!!!」

 

「ど、どこでやんすか!壁山!」

 

「と、とりあえず探してみよう。まだ時間はある!」

 

 めんどくせぇなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おーい!壁山ー!」

 

 俺は、教室に入っていく。するとそこには、鳴神栞奈の姿があった。

 

「転校生か。なぁ、緑色の髪の巨大な1年知らないか?」

 

 そう聞くと、

 

「壁山塀吾郎。背番号は3番。雷門中、イナズマジャパン時代にエースDFとして活躍。唯一全ての試合、いえ、3試合を除くすべての試合に出ている。属性は山で、臆病な性格。栗松と仲がいい」

 

「は?」

 

 こいつ、何を…?なぜ未来のことも?

 

「な、なんで……?」

 

「久しぶり。14年も会ってないから忘れちゃった?私だよ、私。」

 

 ん?この口調どっかで…。

 

「どちら様で?」

 

「失礼だなぁ。君をここに送った本人、カンナカムイだよ」

 

「・・・・・・女装?」

 

「女装じゃない!もとから私は女!」

 

「・・・・・・えっ、えーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

 

 驚いた。あのくそ神が女だったの!?

 

「ふ、腐女子ですか?」

 

「ちがうよ。私は純粋なイナズマファン。同じく、イナイレが好きな人をこの世界に送り込んでみたかったのよ」

 

 えー。そんな理由でー。ま、嬉しいけどさ。

 

 すると、彼女はきりっとして

 

「私が、ここに来た目的は、豊田明斗について。彼は私も知らない存在なの」

 

 といった。

 

「え、あいつって、俺が生まれた影響でできたキャラクターじゃないの?」

 

「それがわかれば苦労はしないわ。それでね、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おーい!神矢ー!」

 

 円堂が呼ぶ声が聞こえる。

 

「すまん、くそ神。また今度!」

 

「くそ神いうな!カンナって呼べ!」

 

 そんな声を聴きつつ、俺は円堂のもとに急いだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、壁山も見つかったことだし、続きと行くか。MF・俺、栗松鉄平、豊田明人、半田真一」

 

「はいでやんす!」「おう」「ああ」

 

「FW・速水真刃、染岡竜吾」

 

「おうよ!」「やってやるぜ!」

 

「あとはベンチ」

 

 もう、めんどくなりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

雷門(F-ベーシック)

 

FW       マッハ(34) 染岡(11)

 

MF ミント(19) 半田(6) 神矢(20) 栗松(5)

 

DF 風丸(2) 壁山(3) 冷泉(32) 影野(4)

 

GK         円堂(1)(c)

 

ベンチ マックス(9) メガネ(10) 少林(7) 宍戸(8)

 

 

帝国(F-デスゾーン)

 

 

FW     寺門(9) 佐久間(11)

 

MF 咲山(7) 鬼道(10)(c) 洞面(8) 

 

MF        辺見(6)

 

DF 五条(5) 万丈(3) だいでん(2) 成神(4)

 

GK         源田(1)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、木野先輩!」

 

「あら、音無さん」

 

「あの、わたしもここで観戦してもいいですか?新聞部の取材も兼ねて!」

 

「いいわよ」

 

 お、音無も来てるみたいだ!絶対勝つ!ところで、何話してんだろ?

 

「さぁ、いよいよ始まりました!雷門中対帝国学園。おっと、どうやら帝国がコイントスを辞退!雷門の先制の可能性が高まりました!」

 

「「「っきゃ!」」」

 

 おい、角馬。何しとるんだ。

 

「だ、誰なんだい君は?」

 

 そんなメガネの質問に対し、

 

「おっと、自己紹介が遅れました。わたくし、1年の将棋部で、実況が3度の飯よりも好きな角間圭太であります。今まさに、キックオフだ!」

 

 つなげんのかい!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「染岡!」

 

 マッハからパスが回った染岡に、声をかける。

 

「神矢!」

 

 パスが来る。ふむ、少し驚かせるとするか。

 

「半田!」

 

 咲山をかわし、半田にパス。すると、万丈と成神が近づいてくる。

 

「うぉぉぉお!ジグザグスパーク!!」

 

「何っ!」

 

 地面から放たれた稲妻が二人を襲う。

 

「染岡!」

 

 染岡にパスが渡る。絶好のシュートチャンス。

 

「ドンピシャだぜ!」

 

 染岡の放ったシュートは左に曲がる。源田は、追いつけない。しかし、ポストに当たり、弾かれる。その弾かれた弾は、ミントのもとへ。

 

「よっと!ライジングトルネード!!」

 

「な!」

 

 右側に来ていたうえに、体勢が崩れていた源田の横を通り、シュートが決まった。

 

「ゴ、ゴール!なんということでしょう!雷門中、あの帝国から先制点を奪いとった~!!」




今日の格言 「潰せねぇよ。このチームは、(ここ)がてめーらより(つえ)ーからよ」 以上!


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勝負に負けて試合に勝つ状況

どうも、natakuです。栗松をなぜ出す?という質問がありましたが、この答えはここで出ます。ただ、円堂がいなくなった後のキャプテンだから、いくらゲームとかアニメとかでうざくても、国ま…栗松をいじめないでほしい(国松とは、アニメ122話参照)。


「雷門対帝国、雷門の先制で一気に帝国は流れを掴み損ねたか~?」

 

 試合は続く。しかし、先制点は大きい。帝国の1年(鳴神と洞面)などは少々焦り始めたようだ。そこのリズムを壊していく、大海原のサッカーを参考にさせていただきますか。

 

「コイルターン!」

 

 影野が洞面からボールを奪う。

 

「うわぁぁ!」

 

「神矢くん!」

 

 俺にボールが渡る。すると、帝国の雰囲気ががらりと変わった。

 

「皆、奴には気をつけろ!」

 

 っち、鬼道め。俺の作戦に気付いたか。

 

「作戦No.2決行だ!」

 

 俺もタクティクスを使って対抗する。まあ、さっきの《バウンドポスト》で源田も警戒しているはずだ。

 

「ミント!」

 

 ミントにセンタリングを上げて、俺、染岡、マッハ、半田の4人が詰める。まるっきり《ローリングサンダー》のパクリですが何か?

 

「もういっちょ!ライジングトルネード!」

 

「させやしない!スピニングカット!」

 

 くそ!鬼道のスピニングカットが間に入ったか。そのボールは、源田にキャッチされ、終わってしまう。

 

「雷門、ここは攻め切れない」

 

 

 

 

 

 

 

 

「イリュージョンボール!!」

 

 鳴神のイリュージョンボールに半田が抜かれる。そして寺門にパス。そこを、

 

「行かせないでやんす!」

 

「行かせない!」

 

 栗松と風丸のダブルディフェンスで寺門からボールを奪う。

 

「栗松!冷泉にボールを回せ!」

 

「はい!」

 

 俺の指示で、ボールは冷泉に。

 

「染岡!」

 

 染岡にボールが渡る。その後染岡からマッハへ。

 

「うぉぉぉお!」

 

 シュート。しかしこれはキング・オブ・ゴールキーパー。さすがに止めるか。

 

「ああッと、またも止められてしまった」

 

 

 

 

 

 

「鬼道!」

 

 鬼道にボールが渡る。寺門にもう一度ボールが行く。

 

「百裂ショットォ!!」

 

 実際には40回も蹴っていない技が円堂に迫る。

 

「止める!ゴッドハンドッ!」

 

 これを円堂が難なく止める。

 

「円堂ナイスセーブです!」

 

 

 

 

 

 

 この光景を見て、帝国の監督である影山零治は、一瞬驚いた顏をした。

 

「なに、ゴッドハンドだと。ふっ、円堂守か。面白い」

 

 

 

 

 また、髭面の男―――鬼瓦源五郎も驚いていた。

 

「ありゃ、ゴッドハンド。大介のゴッドハンドと全く一緒じゃないか」

 

 

 

 

 

 

 

 

「な、なにっ!」

 

 渾身のシュートを止められた寺門が驚く。

 

「神矢!」

 

 俺に対してボールが投げられる。

 

「もう1度行くぞ!」

 

「おう!」

 

 必殺タクティクスを使うよう指示し、先ほどと同じように上がる。

 

 

 

 

「来るぞ!」

 

 鬼道たちが一気に詰める。

 

「イナビカリダッシュ!」

 

 新たなドリブル技で、敵を抜く。

 

「ミント!」

 

 もう一度ミントにセンタリング。

 

「ほらよっと!」

 

 ミントのバックパス。

 

「イナズマキャノン!!」

 

 俺は渾身のイナズマキャノンを放つ。

 

「ふっ!フルパワーシールド!!」

 

 超巨大な衝撃波の壁がイナズマキャノンとぶつかる。イナズマキャノンは,フルパワーシールドを打ち破り、ゴールに突き刺さる。

 

「ゴ、ゴール!帝国のゴールがまたも揺れた~!!」

 

 2点差か。てか弱くね、こいつら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「仕方ない、デスゾーン開始!」

 

 試合開始とともに、デスゾーンを帝国が展開させる。

 

「今だ!」

 

 鬼道が蹴ったボールを追うように、佐久間、洞面、寺門が飛び上がる。3人が回っただけ、ボールにパワーが集まる。

 

「「「デスゾーン!!」」」

 

 なんか原作よりやばい感じがするのは気のせいですか?

 

「止める!ゴッドハンド!!」

 

 ゴッドハンドに収まったかと思えたボールは、まだ回転を続け、とうとうゴッドハンドを破ってしまった。

 

「ゴ、ゴール。帝国のシュートが雷門のゴールを打ち破ってしまった~!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おいおい、まじかよ!」

 

「こんなんじゃ、勝てっこないぜ」

 

「やっぱり、無理だったんでやんすかね…」

 

 みんなが、ゴッドハンドが破られたことに意気消沈してしまっている。

 

「あきらめるな、みんな!」

 

 円堂が声をかける。

 

「まだまだ試合は、終わってねーぞ!!」

 

「円堂の言う通りだ。前半もまだ数分、後半は全部残っているんだ。絶対にいけるさ」

 

「おいおい、今しがた見ただろう。格の違いを」

 

 と寺門。いやいや、あなたたちのキーパー2点失ってますからね。なんて思っていたのも束の間だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「再び雷門ボールで試合再開だ~!!」

 

 角馬の実況が響き渡る。

 

「キラァスライドォ」

 

 五条さんのキラースライドでボールを奪われる。そのまま寺門へボールが渡る。

 

「ジャッジスルー!」

 

「がはっ!」

 

 マッハが吹き飛ばされる。

 

「てめぇ!」

 

 今度は、染岡が行く。

 

「奈落落とし!」

 

 佐久間の奈落落としによって染岡も吹き飛ぶ。

 

「染岡さん!」

 

 栗松が叫ぶ。そうか、お前は染岡組(メンバーは染岡、錦、栗松、吹雪など。染岡と深く関わりのあるキャラ。)か(アニメ96話参照)。

 

「百裂ショット!!」

 

 寺門より放たれたボールは、途中で軌道を変え、栗松に当たる。

 

「栗松!」

 

 壁山が声をかける。その隙に俺は、こぼれたボールを外に出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マッハ、栗松、染岡、大丈夫かお前ら?」

 

「俺はいけるぜ!」

 

 一番ダメージの少ない技を食らった染岡は元気だったが、他二人はもう駄目なようだ。

 

「選手交代だ。マッハに代わってマックス、栗松に代わってメガネ」

 

 メガネは早々に死ぬだろ。そしたら交代交代!!

 

「で、マッハの位置にミント、ミントの位置にマックス、栗松の位置にメガネだ」

 

 

 

 

雷門(F-ベーシック)

 

FW       ミント(19) 染岡(11)

 

MF マックス(9) 半田(6) 神矢(20) メガネ(10)

 

DF 風丸(2) 壁山(3) 冷泉(32) 影野(4)

 

GK         円堂(1)(c)

 

ベンチ マッハ(34)(怪我) 栗松(5)(怪我) 少林(7) 宍戸(8)

 

 

 

 

 

「さあ、帝国のスローインだ!」

 

「鬼道!」

 

 咲山から鬼道にボールが渡る。

 

「デスゾーン開始!」

 

 くっそ~!またか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 その時、

 

「僕だって!止めて見せます!」

 

「!!メガネ!」

 

「無茶だ!」

 

「大丈夫です!僕は、スーパーミラクルストライカーですから!」

 

 俺たちの制止を振り切り、メガネが駆ける。

 

 鬼道から蹴られたボールの前に立ちふさがり、顔面セーブ。そして倒れた。うん、まぁ、救われたけど、弱ぇ。

 

「こ、これぞまさにメガネクラッシュ……」

 

「メガネが奪ったボールだ!一点取ってい「ピッピーーーーーーーーーー」」

 

 ここで、前半終了。2対1。点数的には有利だが、こちらの方が疲れており、なおかつ3人の負傷者がいる。果たしてこの試合に勝つことはできるのだろうか…。




今日の格言 「あきらめるな、みんな!まだまだ試合は、終わってねーぞ!」 以上!


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まだまだ試合は、これからだ!

どうも、natakuです。ついに、VS帝国編もクライマックスに!アレスの天秤、次回は世宇子らしいので楽しみです!


「はぁ、はぁ」

 

 皆がつかれ、ベンチ脇で伏せているもの、座り込んでしまっているものがほとんど、いや全員か。

 

「おいおい、こんなもんで疲れるのか」

 

 と寺門が煽ってくるが、それに対して俺はあっかんべぇをする。これで怒り狂えば動きが単調になると思うけど無理だろうなぁ…。

 

「ふっ、神矢雷斗も落ちたものだな。昔のお前のほうがスマートだったというのに」

 

 と佐久間。やっぱむりかぁ。

 

「神矢、そんなことしたら…」

 

 半田が止めてくる。

 

「ただの宣戦布告だ。ぜってー負けねぇ!雷門サッカーの底力を見せてやるっていうな」

 

 

 

 

 

 

 

「そんなんもう出せないでやんすよ!」

 

 と栗松。ま、みんなだいぶ疲れているうえにボロボロだからな。

 

「出せるさ!俺たちがあきらめない限り、勝利の女神はどちらに微笑むかわからない!」

 

 円堂…、お前……。

 

「円堂の言うとおりだ!やってやろうぜ!」

 

 と風丸が言うと、

 

「俺たちだって練習したんだ。試合中に新しい必殺技が出れば対抗できるはずさ」

 

 と影野、

 

「おう!頑張っていこうぜ」

 

 と染岡が続く。

 

「ああ!その通りだ!」

 

「やらなきゃ勝てないんだよ!やらないで後悔するより、やって後悔したほうがいいじゃんか!」

 

 冷泉とミントも続く。

 

「そ、そうでやんすね。皆さん頑張ってくださいでやんす!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

FW       ミント(19) 染岡(11)

 

MF  半田(6)マックス(9) 神矢(20) 宍戸(8)

 

DF 風丸(2) 壁山(3) 冷泉(32) 影野(4)

 

GK         円堂(1)(c)

 

ベンチ マッハ(34)(怪我) 栗松(5)(怪我) メガネ(10)(怪我) 少林(7)

 

 

 それぞれのポジションにつき、後半戦開始。

 

「行くぞ!寺門、咲山!」

 

「「おう!」」

 

 寺門と咲山が上がる。鬼道からのセンタリング。

 

「「二百列ショットォ!!」

 

 約70回分の蹴りが入ったボールが円堂に向かう。

 

「今度こそ!ゴッドハンド!」

 

 しかしながら、またゴッドハンドが破れてしまった。

 

 2-2。そこからは帝国のペースだった。

 

 

 

 

 

 鬼道が佐久間にボールを上げ、佐久間がヘディングしたボールを起動がシュートする。

 

「「ツインブースト!!」」

 

 2-3になった。

 

 

 

 

 

「アイスピック!」

 

 冷泉が止めにかかるも、それを鬼道がかわす。そして、

 

「これが俺の新必殺技だ!!デスソード!」

 

 闇の力をまとった波動が、ゴールに向かって一直線に吸い込まれていく。しかし、デスソードか。いいのかそれ?

 

「ゴッド、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 円堂ごとゴールに叩き込まれる。

 

「もう終わりのようだな」

 

 鬼道がそんな言葉を言った。

 

「まだ、終わってねぇ。俺たちには、あれがある!」

 

「!あれは、まだ…」

 

 とミント。

 

「あきらめたら試合終了だ!」

 

 う~ん、これby安西先生だけどいいのか?スラムダンクだけどいいのか?

 

「そうですよ!さっき言ってたじゃないですか!」

 

 宍戸…。お前のアフロの下見てみたいよ。じゃなくて、

 

「ま、そういうこった。2-4でも、あきらめなければ勝てるはずさ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 試合が再開する。

 

「さぁ、試合再開です。残り時間は、10分強。果たして雷門サッカー部は存続できるのか?」

 

 俺に、染岡からパスが回ってくる。やってみるか!

 

 

「うぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお!」

 

 

 俺の叫びとともに、背中から影が見える。しかし、その影は一瞬で消えてしまった。

 

「な、なんだ!?」

 

 帝国の連中がビビった。今が攻め時だ!

 

「イナズマキャノン!」

 

 遠距離から、イナズマキャノンを放つ。

 

「阿呆が!パワーシールドV2!」

 

 弾かれてしまった。

 

「しまった!」

 

 鬼道にボールが渡る。

 

「デスゾーンだ!これで決めるぞ!」

 

 デスゾーンの姿勢に入る。

 

「「「デスゾーン!!!」」」

 

 佐久間たちがボールを蹴ってしまった。

 

「円堂ー!!」

 

「「「「円堂!」」」」

 

「「「「「円堂!」」」」」

 

「「「「キャプテン!」」」」

 

「「「「「円堂君!」」」」」

 

 みんなの声が、円堂に届く。

 

 

 

 

 

 

 

 

「絶対に止める!!うぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお!」

 

 円堂の背後に、影が見える。

 

「魔神 グレイト!」

 

「あれは、グレイト!」

 

 俺は、歓喜の声を上げる。

 

「決めさせていただく!デスソード!!」

 

 鬼道がシュートチェインする。しかし、グレイトの前では、無力。

 

「グレイトォオ・ザ・ハンドォォォオ!!!!!!!」

 

 シュゥゥゥーッ

 

「と、止めたー!!雷門の守護神が、デスゾーンとデスソードのシュートチェインを止めましたー!!」

 

 観衆がどっと沸いた。

 

「円堂!こっちだ!」

 

「おう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺にボールが来る。今ならいける!

 

「天翔ける稲妻 ライメイ!」

 

 ライメイが俺の周りに嵐を起こす。

 

「イナズマストリィィィーーーーーム!!」

 

 化身シュート!1年ぶりにできたシュートは、源田を吹き飛ばし、帝国ゴールに突き刺さる!

 

 

 

 

 

 

 

「ゴール!あと2点、あと2点まで迫りました、雷門。この調子なら、」

 

 ドタッ 

 

 俺は、膝から崩れ落ちた。また、円堂も座り込んでしまった。だめだ。化身を使ったせいで、まともに立っていられねぇ。

 

「神矢さん!」

 

 音無が駆け寄ってくる。マジ天使。見たか鬼道・・・・・・・・・。

 

 そのあと俺は記憶がない。

 

 

 

 

 

 

 

 

《sideミント》

 

「神矢さん!」

 

 神矢が倒れた。そこに、1年のやかまし(そんな名前だったと思う。)が駆け寄る。続いて、冷泉や染岡、半田にマックス。みんなが駆け寄っていく。俺も一緒に駆け寄った。

 

「しっかりしろ、神矢!あと少しで、勝てるんだ!神矢ぁーーーー!」

 

「円堂…!」

 

 俺たちだってよくわかっている。円堂は神矢と一緒に勝ちたいってことを。だが、

 

「円堂、神矢を保健室に運ぼう。少林、代わりに入ってくれよな」

 

「は、はい」

 

 そうして、俺たちは、神矢を保健室に運んで行った。

 

 

 

 

 

《side鬼道》

 

「神矢が倒れたか」

 

 あいつとあのキーパーが出した摩訶不思議な必殺技。そのせいで倒れてしまったのか?ビーストファングや皇帝ペンギン1号のような、禁忌の必殺技なのか?それとも、ものすごく体力の消費の激しい必殺技なのか?こんなもやもやした終わり方では、納得できんぞ、神矢!

 

「豪炎寺は、出てこないな鬼道」

 

「佐久間か」

 

 確かに、そのことも気がかりだ。そして、春奈が神矢に駆け寄っていったことは実に不愉快だ。

 

 

 

 

 

 

《side豪炎寺》

 

「神矢!」

 

 神矢雷斗。もともと稲妻KFCの司令塔だった男。あいつの力は、測り知れない。だからこそ、あいつが戦って倒れたことに驚いた。それと同時に、円堂守というキーパーとともに戦てみたくなった。あいつが、1番信頼しているキーパーのようだから。俺は、俺は、

 

「夕香・・・。今回だけ、今回だけお兄ちゃんを許してくれないか」

 

 そうつぶやき、神矢を運んで行ったサッカー部を追いかけた。

 

 

 

 

 

 

《side円堂》

 

「大丈夫かな、神矢?」

 

 保健室からの帰り、俺はつぶやいた。

 

「大丈夫さ。神矢が教えてくれたサッカーの技術と、お前が教えてくれたサッカーへの熱い思い。これがあれば、誰にだって勝つことができる!」

 

「ミント…」

 

 ミントのその言葉は、みんなの思いを代弁している。神矢の思いも、だ。

 

「円堂!」

 

 そう、俺を呼び掛けてきた奴がいた。

 

「豪炎寺!」

 

「円堂、俺さやってみるよ。だから、1度でいいからピッチに立たせてくれないか?」

 

 豪炎寺!

 

「ああ!大歓迎さ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《side神矢(後々)》

 

 試合時間残り十分。ついに円堂守伝説最強のストライカー豪炎寺修也がピッチに立つことになった。

 

 

 

FW       豪炎寺(10) 染岡(11)

 

MF  半田(6)ミント(19)マックス(9) 宍戸(8)

 

DF  風丸(2) 壁山(3) 影野(4) 少林(7)

 

GK         円堂(1)(c)

 

ベンチ マッハ(34)(怪我) 栗松(5)(怪我) メガネ(貸出中)(怪我) 神矢(20)(怪我) 冷泉(32)(怪我) 

 




今日の格言 「ただの宣戦布告だ。ぜってー負けねぇ!雷門サッカーの底力を見せてやるっていうな」・「俺たちがあきらめない限り、勝利の女神はどちらに微笑むかわからない!」・「やらなきゃ勝てないんだよ!やらないで後悔するより、やって後悔したほうがいいじゃんか!」 の三つだ!以上!



冷泉の怪我の原因 鬼道にアイスピックを交わされていた時に捻挫していた。


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ついに決着!!雷門対帝国

どうも、natakuです。あいつがピッチにたった雷門!果たして試合は…。

追伸:Twitterのアイコンをぷにぷにの覚醒グランに変えました!


《side 円堂》

 

 豪炎寺が加わり、残り時間は10分。神矢には、音無がついていてくれるそうだ。

 

「よろしくな、豪炎寺!」

 

「ああ」

 

「へっ、エースの座は譲らないぜ!!」

 

「いいぞ!染岡!その気持ちが大切だ!」

 

 数日前までやる気を見せなかった染岡が、あんなことを言ってくれて俺はうれしい気持ちでいっぱいだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《side ミント》

 

「さぁ、試合再開です!帝国ボールでスタート。神矢を失った雷門は、豪炎寺を加えた雷門は、果たしてサッカ-部を守ることはできるのか~?」

 

 角間の実況が入る。ボールは鬼道から辺見にわたる。別に今のは、辺見渡にかけてないよ。

 

「五条!」

 

 ボールは五条に。

 

「分身フェイントぉ」

 

「きもっ!」

 

 増えて襲い掛かってきた五条につい本音が漏れてしまった。

 

「くっくっくっくっくくくくくくく・・・・・・・」

 

「あ、なんかごめん」

 

 俺の軽率な発言で、心を痛めた五条は必殺技を失敗させたのでボールを奪う。罵詈雑言ではなく、「トぉ」にそう思ったからの感想だから。うん、俺悪くない!(それをそういうんだよ!人気投票一位の五条さんファンの方申し訳ありませんでした。ミントに変わって神矢雷斗が謝らさせていただきます。誠に申し訳ありませんでした。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「円堂と壁山、影野を残して全員攻撃だ!」

 

 俺の大胆な作戦に、みんなが反応してくれる。

 

「宍戸!」

 

「少林!」

 

「半田さん!」

 

「マックス!」

 

「染岡!」

 

「風丸!」

 

「ミント!」

 

 みんなに渡ったボールが俺のもとに帰ってくる。

 

「豪炎寺!」

 

 豪炎寺にボールが渡る。

 

「「行かせない!」」

 

 だいでんと万丈が止めにかかる。

 

「おーっと!これは豪炎寺に対して、帝国DFが2人がかりでのディフエンスだ~!!」

 

 いける。なんかそんな気がした。

 

「ジャイアントスピン!」

 

「サイクロン!」

 

「っく!ヒートタックル!」

 

 豪炎寺が二人を抜く。しかし、万丈は体勢を崩されながらも

 

「まだだ!サイクロン!」

 

 やばい!

 

「2番!風を見切れ!」

 

 そう豪炎寺が言い、サイクロンに向かってボールを蹴る。

 

「馬鹿め!」

 

「おーっと、豪炎寺。これはミスキックか~?」

 

 っく、豪炎寺なんてことを!そう思ったとき、

 

「うぉぉぉぉぉお!」

 

 

 

 

 

 

 

 

《side 風丸》

 

「2番!風を見切れ!」

 

 あのままなら、豪炎寺はサイクロンの餌食となると踏んだのだろう。だからと言って、サイクロンの中にボールを入れて、それを俺に任せるなんて。信じられないような光景だ。ただ、頼られて悪い気はしない!

 

「うぉぉぉぉぉお!」

 

 少し風の力が弱まっているところからサイクロンの中に突入し、ボールを奪う。

 

「な、何!」

 

「馬鹿な!」

 

「ありえん!」

 

 帝国勢の驚きが聞こえてくる。

 

 俺は、ボールを上にあげ、自分は後ろに下がる。落ちてきた!

 

「はぁぁぁぁぁぁぁあ!」

 

 落ちてきたボールに向かって走り、ライダーキックのような蹴りを入れる。するとボールは風を鎗のように纏い、飛んで行った。横に広がった風圧はまさに翼のようだ!

 

「何っ!」

 

 帝国のキーパーは、必殺技を出せず素手で受け止めようとするも、止められなかった。

 

「よし!」

 

「ゴール!!まさかの帝国の必殺技を利用した豪炎寺のパスから風丸が一点をもぎ取った~!!」

 

「風を纏いそれを鎗のようにまさにファルコンのようにして放ちました!名付けて『シュペーア・フリューゲル』!翼の鎗という意味です!」

 

 メガネが技名をつけた。俺の最初の必殺技!

 

「豪炎寺!」

 

 俺は、豪炎寺に声をかける。俺を信じてパスを出してくれた相手に。

 

「よくやったな、えっと…」

 

「風丸。風丸一郎太だ!」

 

「いいシュートだった風丸!」

 

「ありがとう」

 

 俺は、豪炎寺と固い握手を交わした。俺のシュートで同点になった雷門。絶対に勝つという思いを胸に、俺は自分の場所へと戻った。神矢、俺たちは絶対に勝ってみせる!

 

 

 

 

 

 

 

《side ???》

 

「キラード博士!キラード博士!」

 

 俺は、キラード博士を呼ぶ。

 

「何ですか?」

 

「大変です!本来の歴史と違う動きを神矢さんと風丸さん、鬼道さんにひいじいちゃんが起こしています!」

 

「具体的に言うと?」

 

「神矢さんは1点多く、風丸さんはあるはずのない必殺技で1点、鬼道さんはデスソードを覚えていて、ひいじいちゃんが正史よりも早く化身を出しました!」

 

「まさか、あいつらか…?」

 

「!ハルト」

 

 俺の親友であるハルトが電話に出た。キラード博士と一緒にいるみたい!

 

「カノン、すぐに戻ってきて詳しく教えてくれ!あいつらに、オーガに見つかるとやばい」

 

「わかった!」

 

 俺は、タイムブレスレットに年号と場所を入力して―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《side 円堂》

 

「さぁ、試合再開!残り時間はあとわずか。果たして雷門は勝つことができるのか?」

 

「勝つのは、俺たちだ!デスゾーン開始!」

 

 鬼道の合図で、即座にデスゾーンのフォーメーションになった。もうグレイトが出るレベルの体力なんて俺にはない。くそっ!神矢が、風丸が、ミントが、豪炎寺が、みんなが頑張ってくれたのに、俺は、俺は!!

 

「!なんだ~!豪炎寺がいきなり帝国ゴールに向かって走り出した~!」

 

「馬鹿め!」

 

 いや、豪炎寺は馬鹿じゃない!あいつは俺を信じて走り出したんだ!

 

「「「デスゾーン!!」」」

 

「うぉぉぉぉぉお!デスソード!!」

 

「またもシュートチェイン!円堂にこれは止められるのか?」

 

 俺は、目を閉じる。感じるぜ、じいちゃん。じいちゃんの作った必殺技(ゴッドハンド)の本当の力!

 

「ゴッドハンド改!!」

 

 俺のパワーアップしたゴッドハンドが帝国のシュートを止めた。

 

「反撃だ!豪炎寺!」

 

 俺は、豪炎寺に向かってボールを投げる。

 

「円堂!お前の思い確かに受け取った!」

 

 豪炎寺が飛び上がる。

 

「ファイアトルネード!」

 

 炎を纏ったシュートが帝国ゴールに突き刺さる。

 

 ピッピッピー――――!!

 

 試合終了のホイッスルが鳴る。勝った!俺たち勝ったんだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「豪炎寺!」

 

 俺は豪炎寺に駆け寄っていく。他のみんなもそうだ。すると豪炎寺は、10番のユニフォームを渡してきてこう言った。

 

「円堂、久しぶりに楽しかったよ。ただ、俺に続けることはできない」

 

「豪炎寺…」

 

「すまない、円堂」

 

 そういうと、豪炎寺は行ってしまった。

 

「っけ、かんじわりぃな」

 

 マッハが言う。

 

「でも、豪炎寺さんのおかげで勝てたんですよ!」

 

「だったらなんでピッチに立ったんだよ!人数が足りないからか?俺たちへの同情か?」

 

「やめろ!少林に染岡!落ち着けよお前ら」

 

「ミント…」

 

「それより、神矢に結果を報告しに行こうぜ!あいつが楽しみに待っているはずさ!」

 

「そうだな、行こう!」

 

 俺たち雷門対帝国学園の試合は、5-4で俺たちの勝利に終わった!これからもサッカーできる!その思いが俺たちの中を駆け巡っていた。




今日の格言 「円堂!お前の思い確かに受け取った!」 以上!


オリジナル必殺技・化身

シュペーア・フリューゲル(風)
メガネと風丸が文中で言った通りのシュート。

ゲーム風説明文
これが風の槍、翼の鎗。一転突破の超高速シュート!

TP 50




活動報告にてオリキャラ募集しています!


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昔の仲間、今の相棒

遅れまくってすみません。普通にさぼりました。


 俺は、夢を見た。懐かしいKFC時代の夢を見たー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おせーぞ、中谷!」

 

 そう、中谷を呼ぶのは頭に白いバンダナをつけた少年、「革新の戦略家」高杉晋太郎である。

 

「悪い」

 

 短い言葉で返す緑色の髪の少年、「慎重派ストライカー」の中谷真之だ。

 

「おいおい、サッカー馬鹿のキャプテン(神矢)に遅れること一時間かよ」

 

 と突っ込んだのは、元野球チームの「イナズマスピード」と呼ばれる雷鳴仁という少年だ。

 

 他にも、「特攻GK」紫電戒や「冷徹な観察眼」冷泉錐、「スパイスディフェンス」椎名紅絹乃、「情報コレクター」芙愛瑠宇、「星の乙女」早乙女スピカ、「色彩のマジカルディフェンス」支倉美月、「ライジングサン」豊田明人、「ボールの癒し手」多聞花蓮がの仲間にいる。

 

「じゃ、みんな行こうぜ!去年のような負けはもう2度としたくない!今日こそ帝国学園初等部に勝つんだ!」

 

「ああ!あの厨二っぽい男女(おとこんな)には負けたくはない!」

 

「キングとかいうあだ名もらって調子づいているぼさ髪ペイントに負けてたまるか!」

 

「劣化ドレッドごときに負けてたまるか!」

 

 ・・・皆さん恨みが強いようで。ちなみに上から順に冷泉、ミント、紫電である。うん、怒りで我を忘れたら負けるぞ、試合(コレ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 はい、4対3で負けました。去年の7対0よりはマシになったんすけどね。

 

 もう2号とフルパワーシールドを覚えてんすよ。勝てるわけねぇだろ!円堂が破られるほどの必殺技だぞ!なめてんのか。

 

 いやね、うちも新しい必殺技で対抗したんすよ。紫電のトルネードキャッチに椎名のシナモンスティック、冷泉のアイスピックにルーのカードバスター。ほかにも、高杉の地走り火炎と雷鳴のジグザグスパーク、早乙女・冷泉・ミントのトライアングルストームに、中谷のフリーズショット、俺とミントのイナズマトルネード。

 

 あ、ルーは、芙愛のことね。ちなみに、椎名と多聞はGOキャラだぞ!

 

 一番ショックを受けているのは、紫電と中谷だろう。紫電は練習を重ねて会得した必殺技をあっさりと破られ、中谷はフリーズショットをフルパワーシールドで弾かれてしまったことだ。まぁ、属性完敗の中、パワーシールドを破ったからスゲーと思うけど。

 

 でも、ショックだ。これで俺たちの小学校時代が終わってしまうなんて。中学では絶対に勝とう。そう心に刻んだんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「みんな、じゃあな!」

 

「元気でね!」

 

「お前らもな!」

 

「向こうについたら、手紙送ってね!絶対よ!」

 

「うん!」

 

 中谷真之と支倉美月。その2人が奈良と愛媛に行ってしまう。大切な仲間との別れだ。悲しいなぁ・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ、全国で会いましょう!」

 

「おう!雷門魂で円堂とともに行ってやるさ」

 

「ええ!」

 

 多聞花蓮、彼女はお嬢様学校へ行くこととなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すまねぇ、神矢。俺は、今はサッカー部に入れない。だが、いつか新必殺技のヒントが見つかったら、お前らのいるところに行くよ」

 

 紫電戒は、まずはテニス部に入った。そこから彼の入ってはやめる部活動が始まる。マックスもそうだが、器用な連中だ。

 

「俺もだ。まぁ、お前がいるならすぐに集まるだろ。俺はしばらくテニスに興じるぜ」

 

 同じく、高杉晋太郎もテニス部に行ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「本当に済まない。俺のけがのせいで…」

 

「いいよぉ。早く怪我なおそうぜ!そうすりゃ、サッカーができる」

 

 冷泉錐は骨折で、しばらくサッカーをやらないこととなった。1番家の近いミントもそれを支えるために休止した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺は、俊足と肩を鍛えるぜ!丈夫な足腰とチャージに負けない肩。両方を手に入れるために」

 

「頑張って来い!」

 

 雷鳴仁は、野球に戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

「私は、料理研究会に行くわ。スポーツ科学を学んで、いずれ雷門イレブンに貢献したいの」

 

「うん、頼んだ」

 

 椎名紅絹乃は料理研究会に入って、スポーツ科学を学びに行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私は、天文学部に行くわ。数年前に降った隕石の行方とかも調べたいし」

 

「そうか。冷泉が戻ったら教えるよ」

 

「ちょお、ちょっ、ちょっと!な、なななな、なんであいつの名前が出るのよ!」

 

 早乙女スピカは、天文学部に行った。ていうか、隕石って来年関わるアレ(エイリア石)だよね…。

 

追:早乙女と冷泉は付き合っているよ。早乙女は、隠すのが下手だね。おかげで相手が冷泉だと知るのに2か月かかったよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うんにゃ、情報はやるよ。ただ、今はやる気が起きねぇ」

 

 そういう芙愛瑠宇の表情は沈んでいた。

 

 リベロとして一緒にシュート特訓した中谷と、DFとして一緒に練習した支倉。2人が去ってしまったことが、彼の心を痛めてしまった。

 

「それに、今は遊〇王やらんといけんし」

 

「元気じゃねえか!」

 

 そして、やるならプレカやれ、プレカ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 結局俺一人、か。いや、円堂と木野を合わせて3人。みんな、戻ってきてくれ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・・や、・・・みや、・・かみや、神矢!」

 

 懐かしい声がする。目を開けると、あいつらがいた。KFCの仲間がいた。

 

「みんな!」

 

「心配したんだぞ、お前はいっつも無茶しやがって」

 

「そうそう、試合、」

 

 そう、ルーが言おうとした時だった。廊下を走るどたどた音がやみ、保健室にあいつがやってきた。

 

「神矢!試合、勝ったぞ!」

 

「!!ほ、ほんとか!あいつらに勝ったのか?」

 

「ああ、勝ったさ!」

 

「ありがとな、」

 

 そして俺はそいつの名前を呼ぶ。雷門最強のGKであり、俺の、いや俺たちのキャプテンの名を。

 

「円堂!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうか、音無が看てててくれたのか。ありがとな」

 

「い、いえ。そんな…」

 

 やっぱかわいいわ。やっぱり、イナイレの女子は某大阪の奴らの大半と、赤キャップと髑髏メイクなどなどを除いてかぁいいと思いました。

 

 付き合いたいけど、ゴーグル(鬼道)をちゃんと俺の手で破ってから告白しよう。




今日の格言 「ありがとな、円堂!」 以上!

※必殺技について

今回名前のみ登場の必殺技については、後々詳しく発表します。あと、年齢が違ったやつは、全員神矢と同じ年齢に(KFC勢)。


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怪我しました。美少年と会いました。

遅くなりました!


 どうも、ただいま稲妻総合病院に円堂と来ています。

 

「神矢君、君は2週間サッカー禁止ね。ああ、円堂君も3から4日間は安静にするように」

 

「「は?」」

 

「だからね、君たちは無茶をしすぎたから、サッカーしばらく禁止ね」

 

「「えっ―――――――――――――――――――――――――――!!」」

 

 いや、倒れちゃっていたから運動を禁止されることはわかっていたんすよ。だからって言ったって、この日数は…。

 

 医者が言うには、マッハ(打撲)は3日、栗松(打撲)も3日、メガネ(顔面負傷)は10日間、冷泉(捻挫)は1週間、その他は、問題は無しだが念のため数日休むようとのことだ。

 

 

 

 

 

 

 ちなみに、待っている間には、こんなことを話していた。

 

「マジか…」

 

「サッカーしたい~!」

 

 円堂は早くもサッカーやりたい症候群にかかっている。やっぱサッカーバカだなぁ…。

 

「仕方ねぇよ、あいつら相手だし」

 

「そうだな、帝国だしな」

 

 元イナズマKFCども(経験者共)がわかりきったような風に言っている。まぁ、過去2回も同じような感じだしな。おっと、あいつらは先に帰ったぜ。今は、円堂と俺の二人のみだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなことを思い出しながら、病院の廊下を歩き、ロビーに出る。するとそこには、豪炎寺がいた。

 

「!ごうっ・・・むぐぐうぐぐぐぐぐぐぐぐっぐぐぐう」

 

 俺は飛び出していきそうになった円堂を止める。そして、豪炎寺がいなくなったのを確認して、手を放す。

 

「っぷはぁ!なにすんだよ、神矢!」

 

「今、声掛けたら豪炎寺はどう思うと思う?」

 

「え?」

 

「こっそりとついて行ってみたほうが、豪炎寺について知れると思うんだ」

 

 原作に戻すには、この方法しかねぇ!

 

「それもそうだな。行ってみるか!」

 

「ああ」

 

 

 

 

 

 

 しばらくついていくと、とある病室に豪炎寺が入っていくのが見えた。ここが豪炎寺夕香の病室か。

 

「夕香・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 豪炎寺の声が聞こえる。

 

「・・・・・・、円堂行こう。俺たちが関わっちゃいけない問題だ」

 

「ああ。豪炎寺のことは、あきらめよう。よし!」

 

 パンパン!

 

 円堂が自分の頬を叩いて気合を入れる。・・・・・ばか!そんなことしたら、気付かれるぞ!と思った時にはもう遅く、豪炎寺が後ろに来ていた。

 

「なんか用か?」

 

「!いや、ちょっと昨日倒れた件で」

 

「そうか。立ち話も何だ、中に入れ」

 

 そう言われたので、病室に入っていくとそこには昏睡状態の夕香ちゃんがいた。

 

「妹の夕香だ。去年のFFからずっとこんな感じだ」

 

「……去年から」

 

 円堂も事の重大さを理解したようだ。ま、Mr.KことKUROIWA監督ことKAGEYAMA総帥のせいなんだけど。

 

「だから、俺はサッカーをやめたんだ」

 

 こりゃだめだな。少し、挑発しときますか。

 

「豪炎寺、お前は去年の春会った時には、すげぇ生き生きしながらプレーしていたように思えた。だが、今のお前は違う。夕香ちゃんの事故を背負い込み、他のことでも悩んでる。呪縛が張られまくっているお前じゃ雷門イレブンに入る資格すらねぇ」

 

「・・・!お前に何がわかるっ!」

 

「何も。俺は、豪炎寺修也じゃなくて、神矢雷斗だ!俺は、俺。お前はお前。自分が経験してないことなんて、分かるわけねぇだろ!」

 

「帰ってくれ!」

 

「そのつもりだ!てめえのような、なよなよした奴にストライカーっていうもんは務まんねぇ。ストライカーっていうのは、人一倍努力している奴が手に入れられる座だ。今のお前にはふさわしくねぇ(=ピシャ岡さんやGO陣先輩の方が向いてるぞ。)」

 

 そういって俺は、部屋から出て行った。さて、円堂に見つからないようにゲーセンでも行きますか。あいつと喋っていて、むしゃくしゃしたから格ゲーとかシューティングゲームとかにしようかな。

 

 

 

 

 

 

 

「豪炎寺、神矢がすまなかった。お前は今心が痛いはずなのに」

 

「いいんだ、円堂。本当のことだから」

 

 神矢がいなくなった病室で2人はまだ話を続けていた。

 

「今の俺には、サッカーをやる資格なんてないんだ。だから、円堂……」

 

「・・・・・・わかった。それじゃあな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 久しぶりのゲーセンだー!!そういや、病院で灰崎っぽい奴見かけたけど、なんでいたんだろ(※皆さんはお忘れかもしれませんが、神矢君はそこまで見ないうちにこっちに転生してきているの。以上、カンナカムイからの御言葉よ!)?

 

「じゃあ、どの台からやろうかな?」

 

 そう、辺りを見回していると、

 

「ねぇ、君」

 

「うん?」

 

 振り向くと、淡いエメラルドの長髪に赤みがかった目をした人が立っていた。顔は中性的で、俺と同い年ぐらいだろうか。・・・・・・・って、アフロディやん。亜風炉照美やん!ゴッドノウズにヘブンズタイム、ゴッドブレイクと言ったらの、てるみんじゃん。アフロさんって天馬に言われて、アフロディって呼んでって言ってたあふろんじゃん。

 

「僕と勝負しない?」

 

 え?今の俺にシュートぶつけてリンチっすか?

 

「あのゲームで!」

 

 と、とある台を指して言う。ズコーっ!でも、ほっとしました。

 

「いいぜ!俺は、」

 

「神矢雷斗君だよね?僕は、亜風炉照美。アフロディって呼んでくれ」

 

「おお!俺のこと知ってんのか、アフロディ!」

 

 悪の道に落ちないことを祈ってるぜ!

 

「うん!だって、あの稲妻KFCのキャプテンだったんだよ。知らないわけないじゃないか!」

 

「そっか、ありがとな。ってことは、サッカーやってる?」

 

「ああ!やってるよ。世宇子中ってゆう弱小校なんだけど、今年こそFFに出ようと思って頑張っているんだ!努力は絶対に裏切らない。そうでしょ!」

 

 あ、悪の道には落ちそうにないや。風丸現象が起こらん限り。

 

「おう!俺たちも、帝国を破って北東京代表として頑張る予定だ!」

 

「へ?じゃあ、去年は本選に出てないチームなの?」

 

「うん、雷門中っていうところなんだけど…」

 

「!あの帝国を破った?すごい!」

 

 どうやら、俺が雷門にいることは知らなかったようだ。

 

「そ。でも、俺は途中で倒れちゃって・・・・・・」

 

「大丈夫さ。君は、他の仲間の分まで戦ったんだろ?ほら、帝国って言ったら、つぶしにかかることで有名だし」

 

「うーん。ま、そんなところ」

 

 化身のことは秘密にね!

 

「じゃ、早速やろうよ!」

 

「OK!負けないぜ!」

 

 こうして、アフロディとのゲーム対決が始まった。3本勝負での戦いとなった。負ける気はしねぇ!




今日の格言 「努力は絶対に裏切らない。」 以上!


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