ナイトオブマスクドライダーズ (サードニクス)
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募集に関して。必読です!

この作品一番の特徴は、当然ですが募集によってキャラが増えること!のちに投稿する募集の活動報告にコメントお願いします。

必要な条件は以下です

 

・総合的に正義の味方であること

ダークの力は結構ですがダークな思想はノーサンキューです。『本来悪の力だが、正義の心で扱う』のはOKで、『正義の味方のふりをして殺人を楽しんで居るだけ』はダメです。ギリギリ許容範囲は、『悪側に何かしら恨みがあって復讐が目的で、正義側を利用している』とかでしょうか。こう言う奴も最終的に正義側になりますので。ただし!サプライズ大好き。初登場と先行登場のサードニクスを自称する私です。正義の味方or悪人を投稿・・・しつつ、メッセージに正体を投稿!ってのは大喜びです。隠すべき真実はメッセージでお願いします!

 

・チートはダメ!

基本フォームの力はみんな同じくらいです。世界を消しちゃったり、星を滅ぼせるる子は勝手に弱体化します。強いけど合わせてあげてる系もです。全員必死で戦わなきゃ勝てない感じでお願いします

 

・最終フォームをお願いします

やっぱこれがなきゃ平成ライダーじゃない!こいつはまあ、オーストラリア大陸消せるぐらいにはチートで大丈夫です。地球は残してください。最終フォームはメッセージでのみ受け付けます!サプライズおじさんことサードニクスなので。中間強化やフォームチェンジはコメント投稿でOKです。

 

・他作品まんまはダメです!

パロディも強いとダメです。これは単純に面白くない・・・というかそれを活かせるだけの腕が私にないので。ただし、着ている服がこのキャラと同じ(レイヤーなど)意図してキャラのセリフをパクっている(ファンなど)キャラ名や人物名を元に誰かがつけた(具体例ならフィリップ)など、『他作品が作品として存在する』前提ならありです。この世界のカルチャーにおける違いは、東映がないことぐらいです。

 

・他の人の作品を貶さない!

人として当然のモラルです。言うまでもなく。

 

・出せるライダーは三号まで

あんま多いと扱いきれないので。サブキャラは多くてもいいですが、変身しません。

 

・仮面ライダーシリーズに登場するまんまはダメ!

オリジナリティがないので。あなたが持つ三つの枠にはもったいなさすぎます。うっすら繋がるくらいはOKです。オリジナルキャラのG-3と氷川誠のG-6はダメですが、オリジナルキャラのG-6はOKです!

ただし!こいつがただのG-3のリペイントで、武器もすでにあるライダーのものだったりするのは推奨しません。ダメとは言いませんが、面白くするのが難しいので。また、コアメダルやガイアメモリなどの、原作に存在する系列もあまりオススメできません。オリジナリティが減りますから。

 

・あなたが連載中のオリジナルは違うところへ!

これも登場済みだと、少し使いづらいので。現在オリジナルライダーの世界をめぐる、ディケイドを構想中です。メッセージやらで、コラボ希望の旨を教えてくだされば、あなたの作品を見て、細かいお話をします。

 

・あなたのキャラが他の方のキャラと恋愛するかも?

すでに恋人がいればその限りではないですがこれも理解しておいてください。私が勝手に動かしちゃうんで。

 

縛りが多いですが、お願いします。いかがキャラシです。長くてすみません。項目は他にも勝手に足して構いません。

 

キャラ

 

必須項目

名前:

立場:(主人公、パートナー、相棒、サブなど)

性別:

種族:

年齢:

性格:

一人称:

二人称:

職業:

サンプルボイス

『』

 

 

あると嬉しい項目

その他説明:

身長:

体重:

髪色:

髪型:

運動神経:

好きな食べ物:

嫌いな食べ物:

趣味:

特技:

異性のタイプ:

 

 

ライダー(基本形態)

 

必須項目

ライダー名:

アイテムタイプ:(ベルト、ブレス、音叉)

デザイン説明:

アイテム名

『』

武器

『』

必殺技

『』

 

あればうれしいもの

モチーフ説明:(あれば)

変身シークエンス:

その他説明:

変身音

『』

 

 

別フォーム(最終形態はメッセージでのみ受け取ります)

 

フォーム名:

デザイン説明:

武器

『』

必殺技

『』

 

あればうれしいもの

アイテムタイプ:(あれば。剣、追加ガジェット、腕輪)

モチーフ説明:(あれば)

変身シークエンス:

その他説明:

アイテム名

『』

変身音

『』

 

 

 

 

例。前に私の投稿していた仮面ライダーカルメンでやるならこうなります(敵はヒトクイと呼ばれる吸血鬼です)

 

キャラ

 

必須項目

名前:須田 明美

立場:主人公

性別:女

種族:人間

年齢:26

性格:気が強く、姉御肌。弱い人を常に気遣う

一人称:あたい

二人称:お前

職業:タバコ工場の社員

サンプルボイス

『あたいは須田明美!よろしく!』

『逃げろ!あたいが時間を稼ぐ!』

 

あると嬉しい項目

その他説明:タバコは吸ったことない。赤い服を着ることが多い

身長:170

体重:60

髪色:黒

髪型:ポニーテール

運動神経:凄まじい。格闘家で食えるレベル

好きな食べ物:野菜炒め

嫌いな食べ物:パセリ

趣味:バイクに乗ること

特技:上に同じく

異性のタイプ:優しくて気がきく人

 

 

ライダー

 

必須項目

ライダー名:仮面ライダーカルメン

アイテムタイプ:ベルト

デザイン説明:踊り子とバラをイメージしたデザイン

アイテム名

『カルメンドライバー』

ベルト。これを巻いて変身する

武器

なし。手足で戦う

必殺技

『ライダーキック』

駆け寄ってからの横蹴り

 

あればうれしいもの

モチーフ説明:メリメの小説『カルメン』の登場人物とバラ(カルメンは明美が名乗った名前で、踊り子っぽいイメージでカルメンと名付けた)

変身シークエンス:ベルトを巻いたのち、手をクロスするポーズ。バックルのボタンを押して変身。

その他説明:リズムに乗ると強くなる

変身音

なし

 

 

で、以下はメッセージ内容です。ちなみに悪役ですが、説得ののち味方となっています

 

明美の正体

名前:対ヒトクイ人型兵器0001-ミレディ

立場:主人公

性別:女

種族:サイボーグの人造人間

年齢:6

性格:冷酷で、極端にヒトクイに敵意を持つ

一人称:私

二人称:貴様

職業:本来の役割はヒトクイの殲滅

サンプルボイス

『あの頃が愚かしいよ。本当の使命を忘れていた』

『ミレディ。冷酷たれと言う意味での名だ』

 

 

あると嬉しい項目

その他説明:記憶喪失になっており、あるきっかけで使命を思い出し、上のような人物へ変わる。本来の性格は明美そのままだが、命令装置で冷酷になっている。

運動神経:明美の時は抑えていたもの。キックでコンクリートを破壊するほど

 

最終形態

 

フォーム名:仮面ライダーミレディ

デザイン説明:フレームそのままの黒いロボット。悪側デザイン

武器

『ミレディツインソード』

鎖で手につながっている双剣

『ブラックミスト』

黒い煙。機械を機能停止させる

必殺技

名前なし。鎖で首を絞め、キックを当てる

 

 

あればうれしいもの

モチーフ説明:三銃士の悪女ミレディ。どんな汚い手を使ってでもヒトクイを倒せという意味でつけられた名前

変身シークエンス:明美の体が砕けて飛び出る

その他説明:ミレディの本来の戦闘形態。味方に戻った後は普通に最終形態として使用

変身音

なし

 

こんな感じです!サンプルセリフは多ければ多いほど嬉しいです!



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悪の組織関連。こちらも必読!

私オリジナル要素の強いのがこの悪の組織です。まず理解しておいて欲しいのがこちら

 

・世界アンチ仮面ライダー連合

略してWAC。正義側の仮面ライダーを殲滅しようと活動する組織で、連合の名の通り26の組織によって出来ています。敵組織募集の際はこの組織に属するか選んでいただきます。

 

・26評議会

組織のトップら27名からなる会です。重要な案件はこの人たちが審議します。

 

・非所属組織

WACに入っていない組織です。WAC側からすれば敵ですが、利用することもあります。

 

・構成員

人物用のキャラシートで。一人はお願いします。何人いても構いません。

 

・怪人

どの組織にも一人は変身できる構成員をお願いします。強さは最終フォームを超えちゃいけないぐらいで。上に同じく何人変身できても構いません。特にキャラシートはありません。名前、概要、武器ぐらいがあればOKです。多すぎると一体一体の活躍は減りますが・・・

 

・悪のライダー

基本一人のみです。キャラシはライダーと同じで。二人以上にしたい場合は、通常のライダー枠を使う形となります。キャラの中身によっては味方になる可能性もあります。強さはオーストラリア吹っ飛ばせる程度に強くて構いませんが、強ければ強いほど登場は遅くなります。

 

・組織ラスボス枠

あればありがたいです。別にトップがなる必要はありません。まあ展開的にはトップが変身した方がありがたいですが。こいつだけは、地球を潰す程度には強くて構いません。絶対倒せない奴だけはやめてください。悪のライダーがラスボス枠でも無論OKです。こいつらもメッセージでお願いします。

 

組織概要

 

組織名:

行動目的:

怪人に関して:

規模:

 

 

トップ説明

 

必須項目

ナンバー:(あれば)

名前:

性別:

種族:

性格:

一人称:

二人称:

サンプルボイス

『』

 

 

あると嬉しい項目

年齢:

その他説明:

身長:

体重:

髪色:

髪型:

 

 

例です。こいつは本編に登場します

組織概要

 

組織名:評議会管理委員会

行動目的:26評議会の管理。命令権はないが、一言目は大体こいつら

怪人に関して:独自開発の『アンチライダーロボ』

規模:ナンバー00と秘書二人

 

トップ説明

 

必須項目

ナンバー:00

名前:上遠野 誠司

性別:男

種族:人間

性格:丁寧な性格で、人当たりがいい

一人称:僕

二人称:君

サンプルボイス

『これでもWACトップだ。上遠野誠司だ。よろしく』

『あくまで君達は悪の組織。世間の目を気にしない方向で頼む』

『あまり面倒を起こさないでくれ』

 

 

あると嬉しい項目

年齢:31

身長:172

体重:68

髪色:黒

髪型:短髪

 

怪人

名前:アンチライダーロボ

概要:雑魚。コストがかからないがめちゃくちゃ弱い

武装

『バルカン』

弱い

『ナイフ』

すぐ折れる

 

こんなもんで十分です



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season1
0:【削除】12が変わる夜


 

「ライダーダブルキィィィイイイイック!」

 

二人の男が飛び上がり、一つ目の怪人に蹴りを食らわせた。

 

『ショッカー』。世界を掌握する悪魔の軍団。それを率いるショッカー総統こそ、まさに今蹴りを食らっている男だ。

 

「12が死にました。どうしますか00?」

 

その様を影から見る女性。ショッカー総統を12と呼称し、そのことを誰かに伝えていた。

 

『本郷と一文字をやるんだ。殺すんじゃないよ?消すんだからね?』

 

「わかってますって」

 

そういうと、女が剣を用意して二人の男。仮面ライダー一号こと本郷猛と、仮面ライダー二号こと一文字隼人の元に近づいた。

 

「む、お嬢さん。心配させたかな。心配せずとも悪は」「聞いてもないことをベラベラと喋るんじゃあない」

 

言い切る前に本郷と一文字の胸に切り傷を付け、傷の浅い一文字の方を踏みつけた。

いくら戦い慣れた二人でも、油断しては話が別だ。

 

「じゃあな。諸悪の根源」

 

「ぐああああ!」

 

吐き捨て、一文字に剣を突き刺してブツブツと何かを唱え始めた。

 

「させる・・・か!」

 

だが、胸の傷ごときで正義の味方はくたばらない。体を奮い起こし、今一度マスクをかぶって女に近づいた。

 

「残念。もう終わりだ」

 

それも無駄だった。女は一文字から剣を抜き、本郷に突き刺した。

 

一文字隼人は生きていた。しかし、動くことはできなかった。当然だ。消えていく体(・・・・・・)を動かせるはずもない。

 

腕から足から頭から。所々に粒子が溢れるように溶け、消滅した。

 

「うおお!・・・俺を殺すのか・・・だが・・・俺が死んでも風見がいる!神がいる!若きライダー達がいる!ショッカーの魔の手は・・・仮面ライダーが断つ!!」

 

女に向かって叫び、同じく本郷も消えた。その叫びを蔑むことも無く、鼻で笑うこともなく、ただ、女は哀れんだ。

 

「安心しろ。今この瞬間。ショッカーは居なくなったさ」

 

そう言い残し、耳の通信装置を起動した。

 

「成功しました。仮面ライダーおよびショッカーの消滅を確認」

 

『よくやったよ。これで総統の座っていた12の席が空いた』

 

「やはり・・・九重が?」

 

『ああ。僕が手配しておくよ。君は任務完了。帰って構わない』

 

「では、失礼します」

 

誰も見てないにも関わらず空中へ礼をし、通信を切った。

剣をしまい、適当に埃を払ったのち帰路に着いた。

 

 

 

 

「WACへようこそ」

 

巨大ビルのエントランスで狐に対し礼をする男。00こと上遠野誠司(かどのせいじ)。そしてそれを受けて軽く頷く九尾の狐が妖狐たちの王たる九重八雲(ここのえやくも)である。

 

「運が良かったわい。儂が申請した直後に12が空くとはの」

 

「そうだね。27評議会にするより楽だから助かるよ」

 

評議室まで案内する最中、そんな話をする。スーツの男の横を狐が歩く奇妙な光景。だが、誰もそれを不思議に思わないほどにはこの『W(世界)A(アンチ仮面ライダー)C(連合)』は人外が多い。

 

「ここが・・・はあ・・・」

 

ドアを開けるなりため息の誠司。12の椅子に八雲を案内し、00に座り、口を開いた。

 

「僕はどうやら一発目の議題を評議会の欠席率と遅刻率についてにしなければならないらしいね」

 

ため息交じりの皮肉だが、誰も答えなかった。

 

「冷たいなあ。まいいや。12が変わったのに際しているメンバーだけで自己紹介と行こう。まず僕。アンチライダーの偽善者。上遠野誠司だ」

 

自身を指差し、『偽善者』

 

「そいつが04。全部趣味のサイコパス野郎。ロバートだ」

 

「何事も面白い方がいいだろう?」

 

04を指差し、『サイコパス』

 

「そこのは05。バトルジャンキーのライオンのナグル・ドランカ。ひどい話だが評議会の中では三番目くらいに話が通じる」

 

「オレの死合には割り込むなよ?」

 

05を指差し、『バトルジャンキー』

 

「あの義眼は07。ダブルフェイスの極悪ゲスサド野郎の霧島直孝だ」

 

「その紹介どうにかならないのかね」

 

07を指差し、『ゲスサド』

 

「で、そこの黒い仮面ライダーは09。絶対秘密主義内外マシーン女だ。それ以上は知らん。声もチェンジャー通しだし。というかどの組織のトップかさえ分からん。そのせいで26評議会なのに所属組織は25だ。名前ぐらいいいだろうに」

 

『ナイン・・・それ以外に必要ですか?』

 

09を指差し、『マシーン女』

 

「で、飛びに飛んで26。君もよーく知ってる相手だ。妖怪のトップ。全宇宙の支配者気取りの自称帝王グレイト」

 

今度は『気取り、自称』

 

「我は現に支配者だ。すでに」

 

「33の星は手中にある・・・じゃろう?」

 

26ことグレイトが言い切る前に八雲が答えた。妖怪同士当然面識はあるのだろう。

 

「狸と天狗と鬼を滅ぼすのは儂じゃ。うぬには手出しさせん。他の人間は好きにすればよい」

 

「だが最後は」

 

「我が物らの世界を手に入れる・・・でしょ?僕も聞き飽きた。その二人称紛らわしいんだよなあ。『物』って」

 

どちらにも自分の言葉を重ねるように言われ、少しうっとおしそうな顔を見せる。まあ、被った布のせいで顔は見えないのだが。

 

「最後に君達に。こいつが12だ。鬼殺しの超保守系過激派。いわゆる老害の九重八雲だ」

 

そして12を指差して『老害』

 

全員ボッコボコの言われようだが、キレるようなものはおらず、12も口答えしたそうではあったが頷いた。

その様子を見て00はフッと笑い、名刺入れを12に渡した。

 

「最終試験合格だ。貶されてキレる短気は話し合いの場にいるべきではない。評議会へようこそ12。君に言っておきたいのは・・・君が持つのは発言権と26分の1の決定権だ。評議会は誰も君に命令しないが」

 

「儂も命令はできぬ。そういう解釈でいいんじゃろ?」

 

「そそ。あと・・・君は悪人だ。どんな理由であれ極悪人扱いだ。言い訳は聞かないしさせない。世間の目を気にしない方向で頼む」

 

「それぐらい始めからわかっておるわ」

 

12の返答に00は何度か頷き、書類を広げた。

 

 

 

「高校生でも・・・依頼はできるんですか?お金はあります」

 

「も、もちろんです!」

 

口数の少ない青年と臆病な男が事務所のテーブルを向かいに話す。

眠そうな青年の名は水無月 蓮(みなつきれん)。高校生だ。

男は讐城 亮(しゅうじょうあきら)。何でも屋で、言うなれば・・・・・・いや、何でも屋以外に言い表す言葉はない。

 

蓮の依頼を聞き、頷くと、亮はその依頼を承諾した。行方不明者の調査。危険となりうる依頼であるにも関わらず、貯金をさばいてまで依頼し、亮もすぐに承諾した。

 

((この事件・・・奴らが関わっているかもしれない!))

 

それぞれ事件に対し、同じ思いを抱えていたからである。




二つ立ち上がる、復讐鬼の影。
次回、1:【復讐】髑髏が出会う夜

はい。プロローグです。WAC、多分皆様が思っている以上にフランクです。主に誠司のせいですが。
なぜ投稿が予定より早まったかと言いますと、UNEIに「設定だけ投稿してんじゃねーよ。小説投稿するんだよあくしろよ」と言われて、非公開に。なので、書く予定だった0話を一気に書き上げました。
次回はベンジャスとレイス!
どうでもいいですが私の連載中の仮面ライダーライズに、仮面ライダーレイスがいます。一切登場予定ないので問題はないのですが、コメントでレイスが来た時ちょっと笑っちゃいました。では次回お会いしましょう!


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1:【復讐】髑髏が出会う夜

待たせといて4000字だよコノヤロー


亮の捜査の横には、何故か蓮がくっついていた。学生の彼には捜査力など皆無と言っていい。本来自分でどうにかしたかった案件を他人に任せる状況なので、捜査状況を知るためにも離れたくはないのだろう。

 

そして、いざ『グノーシス』の奴らが現れた時のために。

 

彼は、ある理由で霧島率いるグノーシスへ恨みを持っている。全てにおいて優先する訳では無いが、仕留めるのは自分の手で。

 

彼が亮の捜査にくっつくのはそんな理由があるからだ。

 

「依頼者様・・・」

「蓮でいいですよ。別にタメ口で大丈夫ですし・・・」

 

「・・・そういうわけにも行きません」

 

よそよそしくて話しづらいのか、指摘。しかし亮も相手が依頼者という手前へーコラしておきたいのだろう。一向に態度を変えない。

 

まず調査対象となったのは行方不明者達が通学していた学校だった。中等部のある高校故に、まだ子供っぽい生徒もいる。今まさに質問をされて居る中学生の蒼山奏剣もその類だ。

 

「えっと・・・いなくなった人は高等部の人でしたね。僕たち中学生の間でも大騒ぎになってました」

 

だが、有益な情報は誰からも得られない。二人に焦りはないが、心配はあった。

目的達成に一歩も近づいていない。そして行方不明者の行方を見つけたとて、目的への一歩に過ぎないということ。道のりが長いことは、まだ若い蓮でもすぐに分かる。

 

亮も亮で必死になる理由があった。彼もまた、復讐鬼なのだ。

ロバートの率いる『デモニック』。それが彼の復讐対象。殺人も誘拐も爆破も、全てロバートが面白いと思うから。彼もまたその愉悦の被害者であった。

 

「なかなか見つかんないですね・・・ふぁ・・・」

 

誰に聞いても、ある日突然いなくなったという話で、誰もその理由やその光景を知る者はいなかった。

 

 

 

 

所変わってWAC。12と00が今後について話していた。コーヒ片手にロビーに座る男と九尾の狐は異様以外の何物でもない。

 

「うぬは何を目的として仮面ライダーを狩るのじゃ?何やら呪術によって消しておるようじゃが」

 

「ただ疎ましい。それだけだよ」

 

「にしては手が込みすぎじゃろう」

 

そうは言うが、12も早々に教えてくれないことを理解して飲み干したコーヒー缶を捨てた。

 

「そうだ。今日は君が初めて会うメンバーが居るんだ。一応君を紹介しておこう」

 

続いて00も捨て、12を評議室へと案内した。

 

二人の復讐対象は席を外しており、15、18、19、25が代わりに出席していた。

 

「そこの怪人が15。人間の背中に卵を植え付けて仲間を増やす気持ち悪さマックスの寄生虫もどきのコブラ・ゼツゲノムだ」

 

「仲間を増やすのの何がいけないんだい?」

 

15に対しては直球に『気持ち悪い』

 

「あそこの少女は18。僕たちを手駒としか認識しない、命令したがりの問題児。魔王が中学生に取り憑いているというなんともペドペドしい魔王ドミネイト」

 

「フェニックスの邪魔がなければこの体になることもなかったのだがな」

 

18には『問題児、ペド』

 

「で、そこのステレオタイプ金髪ヤクザは19。中身は触手エイリアンの小物くさい男マカセだ」

 

「相変わらずの言いようだな」

 

19は『小物』。尊大な態度の者が多い評議会員にはなんだかんだで刺さる言葉だ。

 

「その少女は25。話を聞かないわ首跳ねたがるわの超めんどくさいわがままお嬢様さまレイシーだ」

 

「ジャバウォッククイーンたる妾に対してその言いよう。やはり気に食わんわ」

 

25には『めんどくさいわがまま』

 

「で、君たち四人に。こいつは12。アンチ他妖怪のカチカチ脳みそ老害狐の九重八雲。今のところ一番話が通じる」

 

「この紹介の内容毎回変わるのか?相変わらず儂は老害か」

 

「じゃなかったらなんだって話だよ。というか本当に20番代は出席率悪いな。マジでぶっころがしたいんだけど」

 

『落ち着いてくださいよ』

 

「09。君はもっとユーモアを知るべきだ。なあ05?」

 

「オレに振るんじゃねえ!ジョークは分からん」

 

こんな張り詰めた空気の中で堂々とジョークを言い、他人に話題を振る。それがどれだけの能力か12には分かっていた。食えない男。それが彼に対する第一印象だった。

 

「ところで26。君はまた何か動いてるみたいだけど・・・何かやりたいことでも?」

 

「若い人間ならより魔力に適正があるだろうと思ってな。従順なサーベルを生み出したいのだ」

 

「なるほど。ま、せいぜい頑張るといいよ」

 

 

 

 

同刻。学校に現れた怪物が騒ぎを巻き起こしていた。

 

「さ!サーベルをさっさと殺すぞ!」

 

「ああ!」

 

二人組の怪物が校舎へと向かう。

 

「まずい・・・」

 

「妙な動きするんじゃない!」

 

怪物に向かっていった蓮。しかし、突如怪物の首が伸び、拘束状態に。

 

「お前も仮面ライダーなのか?まあ変身はできまい!この私、ろくろ首に勝てると思うなよ!さあ・・・このまま骨を砕く!」

 

グレイト率いるアプレイションの邪妖怪、ろくろ首が首をより強く締め付けていく。それを見た亮も駆け寄るが、もう片方の邪妖怪の頭が飛び、亮の両手に噛み付いた。邪妖怪飛頭蛮だ。

 

「ぐっ!」

 

諦めず走る亮だが、背中から飛頭蛮の本体に蹴り飛ばされ、踏みつけられる。

 

「さ、どっちもこのままやっちまうか!」

 

飛頭蛮はブーメランを用意し、亮へと近づけた。

 

「まさか手が使えないから変身できないとでも?浅はかだな。・・・変身!!」

 

蓮の声に呼応し、バックルが出現する。

 

[ヘン・・・シン!!]

 

機械的な音声がベルトから鳴る。それを合図に蓮の体が燃え始める。黒い炎に包まれ、少しずつ激しくなっていく。

 

「あつっ!」

 

思わず離すろくろ首。

最後には火柱となり、炎の消えたそこに仮面の死神が現れる。

 

レイス。仮面ライダーレイスがその名である。

 

「やれやれだぜ・・・めんどくさいなぁ・・・」

 

相変わらず気だるそうに、眠そうにそう言った

 

だが、その動きは機敏だ。一瞬で亮に近づき、飛頭蛮の頭に的確に蹴り込んだ。

 

「許さんぞ・・・死神!」

 

「あっそう・・・」

 

何を言っても気だるそうに返す。怪物を前にその態度を見せるのは、流石に常人ではないと怪人どもに思わせるのに十分な行動であった。

 

「このっ!」

 

ろくろ首の拘束を避け、腹に蹴り込む。しかしそこに飛頭蛮のブーメランと頭突き。跳ね飛ばされ、壁に叩きつけられる。

 

「・・・やはり一人で立ち向かえる相手ではないか。おい貴様。私が手伝おう。そいつらも『デモニック』に繋がるかもしれない」

 

さっきまでの腰の低さは何処へやら。急に態度を豹変し、立ち上がる亮。だが蓮はそれに驚く暇は無い。ただ頷いて肯定した。

 

亮は復讐になると人が変わる。いや、本性が現れる。ハナから彼にとって行方不明者などどうでも良い。重要なのは誰に誘拐されたか。なんの目的で誘拐されたか。そして今、答えが敵として目の前に居た。それだけである。

 

剣の刺さった髑髏を模したベルト、「アイ・アム・ア・リベンジャー」を取り出し、腰に巻きつける。

 

「変身」

 

そして、彼がその言葉を放つ。同時に彼の体が蒼い炎に包まれる。そして後ろから女の骸骨が現れ、亮に抱きつく。その瞬間、炎と骸骨が消え、中から黒い戦士が現れる。

 

青き炎を纏う戦士、仮面ライダーベンジェンス。亮の復讐鬼としての姿である。

 

黒い剣、「フィアー」を取り出し、振り下ろす。

無論手で防ごうとする飛頭蛮だが、それは無意味。飛頭蛮の腕をすり抜け、胸に切り傷を入れた。

 

「何っ!」

 

「これを相手に防御など無意味だ」

 

さらに炎、カースを浴びせる。すると、途端に足を止め、飛頭蛮がしゃがむ。頭の方もレイスへの突撃をやめ、地面に落ちる。

 

「重い・・・体が動かん!」

 

ズルズルと壁に寄りかかって再び起き上がる。ゴロゴロと転がる頭を拾い上げて首の上に戻す。

これこそカースの能力。状態異常付与である。

 

「くらえ」

 

そして飛頭蛮へと接近。足に力を溜めて回し蹴り『リ・べ・ン・ジ』を放った。

 

思いっきり吹き飛ばされる。しかしダメージこそ入っているが、死ぬ様子はない。

 

「あんたもだ・・・」

 

そしてレイスも力を溜め、回し蹴り『滅蹴撃』をろくろ首へと放つ。こちらも弾き飛ばされるものの死ぬ様子はない。

 

どちらの妖怪にも確実にダメージを与え、追い詰めたはずだが、まだ立ち上がる。

 

「妖怪を倒すなら妖力が必要ですよ。僕みたいに」

 

バイクに乗った黒服の男が妖怪とライダーの間へ割り込む形で現れる。メットを外し、片目隠れの赤髪を晒す。

 

「退いていてください。僕が倒しますから」

 

そう言って、男「鬼沙羅 継夜」は白水晶を取り出した。

血管のようなものが通った美しいそれの名は「ツギオニ」

 

「変身」

 

そして継夜は自らの指を噛み切り、血を水晶へと垂らす。

その血に反応し、ツギオニはまばゆい光を放ち、彼を覆った。

 

その光の塊は、バキバキと異様な音を立てながら飛頭蛮へと走った。光の薄れたそこに、白き一本角の鬼、仮面ライダーサクシード 練鬼が現れる。

 

「はっ!」

 

そして走る勢いそのままに飛び蹴りを当てた。

「ぐっ!」

 

レイスやベンジェンスの攻撃と同じく吹き飛ぶが、何かが違う。何かが効いていた。

 

「あれが妖力・・・なら任せるかぁ・・・」

 

レイスが背を伸ばすが、そこに向かって飛頭蛮の頭が飛ぶ。

 

しかしベンジェンスとの戦いで弱っていたのも事実。軽々捕まえる。そしてその頭をサクシードの短刀「魂切」が貫いた。

 

爆発。体の方もだらっと倒れ、消滅した。

 

「この!」

 

とっさにろくろ首が首を伸ばし、ベンジェンスの右足を拘束した。

 

「このまま足を!」

 

「愚かだな。貴様が首を伸ばすということは・・・弱点が伸びるということだぞ」

 

左足で地面を蹴り、跳ぶ。反射的に合わせて首を伸ばすろくろ首。そこを切ろうとサクシードとレイスが近づくが、ろくろ首の放った鞭により二人とも拘束される。

 

「ふふふ。隠しておいてよかった」

 

「別に近づくだけが僕の攻撃じゃあないぞ」

 

そう言い放つと、鎖「鬼縛鎖」でろくろ首の首を絞めつける。

 

「ぐあああああああ!」

 

そのまま首を引きちぎった。

 

爆発。戦いの後静寂が訪れる。

 

それぞれが変身を解く。

とりあえず戦いは終わったのだと三人はその場で安堵した。




まるで、動物園。次回、2:【剛力】龍とゴリラの夜

短くてさーせん。それはそうと鬼と妖怪の設定絡ませやすくて嬉しみ。狸やら天狗やら勝手に出すつもりです。
私に妖怪なんか触らせたらダメですよ!好きすぎて詰め込んじゃうんで。今回も中国妖怪出しちゃったし。反省点は妖器の活躍の無さ。次こそ・・・!
どうでもいいですが飛頭蛮というと赤蛮奇が出てきます。リアルゆっくり。


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2:【剛力】龍とゴリラの夜

短い!!
しかも日常シーンねえ!
まあ変身のワクワク感は・・・あるかな?


評議会は今日もガラガラであった。いつも以上にイライラした顔で00は他の面々を眺めた。

 

「最少人数記録更新だな・・・09、12、13、26。今のところ皆勤は僕と09と12だけだぞ」

 

「時間の管理が適当じゃのう。ときに00。儂の隣に座っておる男は誰じゃ」

 

「そいつは13。人に感染するキモくて傍迷惑なウイルスをぶりまく感染源たる全ての元凶さ」

 

「元凶・・・か。その通りだな」

 

『キモく、傍迷惑』相変わらずの悪態である。だが、それを言われてもキレなかったという安心感を与えるのに一役買っているのも事実であった。

 

「おい。こいつに近づいても大丈夫なのか?」

 

「僕は予防手術済み。他のやつは知らん。でもそれに操られるようなやつはいるか?」

 

「いないでしょうね」

 

「で、26。君の言ってたダークサーベルは生み出せそうなのかい?」

 

ナインからグレイトの方へと振り返り、話題を変える。

 

「いや、失敗だ」

 

「そうかい」

 

そんな中、12が突然口を開いた。

 

「そうそう。天狗の末裔を一人探知したんじゃ。そいつへと狐を向かわせた。こういう行動は好きにしていいんじゃろ?」

 

「評議会に迷惑をかけないならね。好きにしたまえ」

 

そう言い残し、評議室を後にした。

 

「瀬島くんには少し迷惑がかかるがね。ま、頑張ってもらおう」

 

机の上の人事ファイルに目を向ける。瀬島鬼子(せじまきこ)。一号と二号へとどめを刺した女だ。

 

 

 

同刻。鬼子は狐に狙われていた。味方だという話を聞いてくれる様子ではなかったが、雑魚を狩るだけなら十分にできるので、適当に蹴散らして逃げていた。

 

「まずいな。こうなるとは思っていなかった!」

 

塀を飛び越え、背後の雑魚たる野狐に回し蹴り。再び逃げ去った。

 

「面倒くさいな・・・ったく!」

 

逃げても倒してもずっと追いかけられる。 面倒極まりなかった。

 

「おい・・・武器を持って女性を追いかけ回すとは・・・物騒なのもいるもんだな!」

 

突然、男が鬼子と狐の間に割って入る。

 

「逃げてな・・・こいつは俺が倒す!」

 

「ふん、まあ感謝しておこう」

 

一応敵だが、まだ倒すには早い。そう判断して反対側の道から逃げた。だが、そちらからも化け物が現れる。カボチャイメージにドレスとガラスの体。黒い本を持つその怪物はパンプキンシンデレラブックス。

 

「なんだ。貴様か」

 

しかし敵ではない。その化け物へ話しかけた。

 

「私だったら問題だったかしら?」

 

「いや、ありがたいさ」

 

そう言ってその場を駆け足に去った。

 

「いく先々で化け物・・・今度は狐か。いいだろう。ぶっ倒してやる!変身!」

 

男、防人剛士はゴングと闘技場を模したゴングドライバーを腰に巻く。左手で拳を作り、弧を描くように下に持って行き、右手でカーンとゴングを鳴らす。

 

[ワイルド!ステージアップ!!]

 

ガラスが割れるように、その姿を表す。ターザンとゴリラを合わせたような紫の戦士。仮面ライダーワイルドだ。

 

「うおおおおお!!」

 

目の前の狐たちに突撃。一体一体蹴散らして行く。

 

 

 

「逃すか、天狗」

 

逃げる鬼子だったが、再び狐が現れて囲まれる。

 

「一応私もWACのメンバーなのだが・・・」

 

「関係無い。貴様が天狗。それで十分だ」

 

その一言にため息。めんどくさそうに扇子を取り出す。

 

「だと思ったさ。そうなれば・・・力づくだ!」

 

全力でその扇子を握る。手に食い込み、血が溢れでる。

血を受けた扇子は突風を巻き起こし、鬼子の姿を隠す。

手をクロスし、こう、声を上げる。

 

「変身!」

 

開いた扇子で風を払うそれは、鬼子ではなかった。赤い鎧の戦士だ。最後に腰に掛けられたペストマスクを被るのは仮面ライダーサロウ ハナタカ。鬼子の変身する仮面ライダーだ。

 

「しかし・・・数の暴力に勝てるかどうか」

 

刀を抜き、狐たちへと突撃した。

 

 

 

「くそっ・・・何でやられねえんだよ!」

 

一方、ワイルドは苦戦していた。どれだけぶっ飛ばしても立ち上がる。死なない雑魚をずっと相手するのは疲れるのだ。

 

「ぐぁ!」

 

さらに、パンプキンシンデレラブックスがタキシードのアリのような雑魚、下級ブックスを呼び出して攻め込む。囲まれ、どうしようもない状況だ。

 

 

そんな中、一筋の希望。

 

「あれが・・・噂の仮面ライダー・・・って、言ってもられねえか!俺も助けねえと」

 

男、風上竜慈はベルトを取り出し、腰に巻きつける。

そしてトランシーバー、ドラゴンサバイブシーバーのボタンを押し、ドラゴンの咆哮が鳴ったのを聞くと腰に巻いたサバイバルドライバーへセットした。

 

[セット、ドラゴン・・・]

 

「変身!!」

 

派手で大きく体を動かす変身ポーズののち、サバイバルドライバーのトリガーを引く。

 

[キキキキキーキル!レレレッツシャウト!ドドドラゴン・・・!]

 

ドライバーから竜が現れ、鎧へと変化。竜慈の体へと定着して変身を終えた。

 

青目と金と迷彩鎧の戦士、仮面ライダードラーサヴァル ドラゴンサバイバーである。

 

「でや!」

 

ワイルドへ背後から襲いかかるブックスへ蹴り込み。パンチでさらに追撃。

 

「一人相手にこの大勢とは感心しねえな!おいあんた!俺が手伝うぜ!」

 

「誰だか知らないけど助かる!」

 

槍、サヴァルブレイカーを構えてブックスたちと戦い始めた。一体一体下級ブックスを潰していく。

 

「くそっ・・・」

 

だが、キリがない。真っ先に隊長らしきブックスを倒す方へとシフトチェンジした。

 

「甘いわね」

 

だが、振り下ろした槍は掴まれてしまう。動くすべはなかった。

 

だが、動く必要もない。このまま押し切るのみ。

 

[キリングアウト・・・!]

 

ベルトから外したサバイブシーバーのボタンを押し、槍に装填して必殺を発動した。

 

「ハウルスラッシュ!」

 

ドラゴンの咆哮とともに槍を押し込む。押さえていた手が悲鳴をあげ、砕ける。ブックスの手()()()それはただのガラスとして地面に転がった。

 

「うう・・・!」

 

「そっちこそ詰めが甘いぜ。しかし掴まれちまうんじゃ勝ち目は薄いな。押してダメならもっと押せ。こいつで行くか」

 

もう一つサバイブシーバーを取り出し、ボタンを押す。

アオーンと高い咆哮が鳴り響く。

 

[セット!ウルフ!]

 

 

 

一方のワイルドは相変わらずの苦戦だった。それもそのはず。妖力を活かした武器ではないワイルドの拳は妖怪には届かない。アプレイションの改造妖怪ではなく、純粋なモノノケたる狐には、なおのこと効かない。

 

しかしそれで諦めるワイルドでもない。武器は破壊し、敵は立てなくなるまでぶちのめす。

何となく自分ではない誰かが相手すべきであることは分かっていたので、時間を稼ぐ。

それが剛士の作戦だった。

 

 

[デスデスデスデース・・・レッツハンハンハンハンハンティング・・・ウルウルウルーフ・・・]

 

ドラーサヴァルはその姿を変えていた。銀の狼だ。

仮面ライダードラーサヴァル ウルフサバイバーである。

 

「おらあ!」

 

今度は強く、速い。

防御力が下がるが、他のステータスは強い。それがウルフサバイバーだ。

 

「結構・・・強いじゃないの!」

 

ブックスの方も、両手が吹っ飛んだ為にまともに戦えてはいなかった。防戦一方。しかし負けるわけでもない。

 

何も進まない時間がただただすぎて行く。

 

「めんどくせえな!」

 

「こっちのセリフよ!」

 

お互いのキックがぶつかる。どちらも同じ距離吹き飛ばされる。

 

「こうなりゃ・・・!」

 

[キリングナウ・・・!]

 

ボタンを二回押し、ベルトに再びセット。巨大化した爪を構え、黒い瘴気とともに突撃した。

 

「クロウエンド!」

 

爪の一撃を腕で防ぐ。バリバリとヒビが入るが、ギリギリで抑える。

 

[ナックルチャージ・・・・・・グルルル・・・]

 

そこに、紫の拳が打ち込まれる。

 

[KO!!]

 

吹き飛ばされ、粉砕音ののち爆発。

 

 

 

結論から言って、剛士の作戦は成功だった。

 

「あらかた片付いたな。一人逃したが大したことにはならんだろ」

 

サロウは野狐を片付け、ワイルドが追い詰めた野狐にもトドメを刺していた。

 

「逃げろとまどろっこしい事を言うより私が初めからやった方が早かっただろ」

 

「それを言うなよ・・・その通りだけどさあ」

 

その場は片付き、変身を解除してそれぞれ自分の居場所へと帰っていった。

 

 

 

「一応助けに行ったほうがいいかなあ」

 

外での仕事を終えた00は何だかんだで鬼子が心配だった。彼女の元へ向かう事を決め、妖力探知機を開いた。

 

「結構近そうだね」

 

地図上を真っ直ぐに走る点を見て、準備をした。

 

 

「上遠野誠司・・・人を殺める上俺の邪魔をするなど・・・許せん。それにWACとやらをまとめるのも貴様だろう?・・・有罪だ」

 

00が銃を構える中、ベルトを巻いた男、雨神一条が現れる。突然のことで驚く00だが、すぐにどう言うことかを理解した。

 

「・・・フフフ・・・あっはっはっはっはっは!!君見込みあるぜ。仮面ライダーの中で僕の存在に気づき、そして何者かまで理解したのは君だけだ!彼女はまあ一人で何とかするだろう。最優先は君だ、ミカエルの特異点」

 

自販機を模した拳銃「エンジェルドリンカー」をリボルバー式拳銃のように曲げ、露出したスロットに銀色のコインを入れ、戻す。

 

[サリエル!]

 

 

また、一条もカードライセンスをベルトに挿入した。

 

[クラッシュ]

 

「「変身!」」

 

誠司は弾丸をを空へ放ち、一条はレバーを引く。

弾丸として空中に飛び出た缶が弾け、液体が誠司へなだれ落ちる。

ドライバーの回転に合わせ、アーマーが一条へ纏われる。

 

[コールド!神の命令こそお前の名前!月治めるは銀の大天使!]

 

[ヴィラン・オブ・ザ・ジャッジメンター!]

 

現れたのは女性体系の銀の体と白い翼の天使、仮面ライダーインファマス。

そして黒く、シンプルな断罪人、仮面ライダーヴィラン。

 

「神はどうやら・・・偽善のぶつかり合いをお望みらしい!」

 

「判決、死刑だ」

 

向かい合う漆黒と白銀が、お互いへと走り出した。

 

see you next night




混ざらず。エントロピーは、依然0。次回、【正邪】モノクロぶつかる夜。

はいみじかーい!4000いかなーい!
待たせといてこれだよ!!お兄さん許して!
汚い命乞いをするわけにも行かんのでいいとこ探しをしましょう。
・・・・・・・・・ねえわ!あったらおせーて(露骨な感想稼ぎ)
真面目な話season1は登場編なので、出てきて戦うだけの話が大半です。面白くなるのは最終回周辺だけだと思うの。
あ、最終フォーム頂かないと話が進みません!書いてない方はお早めに〜。頼んますよ!ではまた次回!一週間ぐらい後にお会いしましょう!というか後書き長いね。後書きのサードニクスだよ。ではまたー


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3:【正邪】モノクロぶつかる夜

短くも長くもない回。まあ待たせたことを考えればクッソ短いですが


「でやあああああああ!」

 

「はっ!」

 

黒と銀の拳がぶつかる。衝撃で少し距離が出来たのち、またお互い回し蹴りをぶつける。

 

戦況は相変わらず一進一退で、どちらが勝ちそうな様子もないままであった。

 

「普通に戦っても勝てないねこれ」

 

そう言って鎌を出現させる。巨大な鎌を構えてヴィランへと再び突撃した。

 

「でやあ!」

 

横に振る鎌をジャンプで回避。キックを顔に叩き込んだ。

 

「動きが甘いな」

 

「女体系慣れてないから動きづらいのさ。ウリエルになってもいいんだが・・・後がなくなる」

 

今度はエンジェルドリンカーの銃撃に切り替え。流石に銃の腕は変わらないのか、こちらはヴィランに当たっていた。大したダメージではないが。

 

「死刑・・・執行する!」

 

[ジャッジメントフィニッシュ!]

 

「ならば控訴する!」

 

[リキッド!サリエルブライトネス!]

 

ヴィランはレバーを操作、インファマスはボタンを押し、お互い必殺技を発動し、近づいた。

 

拳と蹴りがぶつかり、空中で爆発を起こす。

 

爆風の中から誠司と一条が転がり出る。決着がつかないと判断し、お互い身を引きずって帰っていった。

 

そんな中、誠司の元へ連絡が入る。

 

『襲いかかってきた狐を殲滅しました。一体逃しましたが』

 

鬼子だ。適当に頷き通信を切った。

 

「走ってたあれは逃げてた個体か。ならまあいいんだが」

 

適当に埃を払い、WACへと足を進めた。

 

 

 

 

「よければ依頼など」

 

学校での戦闘を終えた亮達は事務所に戻っていた。

 

「何でも屋・・・ですか」

 

そう呟き、亮の渡そうとする名刺を押し返した。

 

「依頼はやめておきますよ。本性を隠した何でも屋なんて信用できませんからね。というか僕達は本性を知っているんで別に隠す必要はないんじゃないんですかね」

 

亮に対して辛辣に言葉を繋ぐ。だが、そう思われるのも当然で、亮にも慣れた事だった。

 

「・・・そういう訳にも行きませんよ」

 

「あっそう。そうそう、そこの君。古美術に興味とか・・・」

「ないですね・・・ふぁぁ・・・お金払って帰っていいですか?」

 

適当に返されて少し微妙な顔の継夜。そんな中、亮が口を開く。戦った時と同じ、復讐鬼の目に変わっていた。

 

「・・・待て。まだどちらも目的は達成していないだろう?行方不明者の謎は分からず、お互い目的があるんだ。それまでは依頼を受けていることにする。依頼料はそれからでいい」

 

「ああ・・・分かりました」

 

そう言って帰る蓮を亮が再び呼び止めた。

 

「代わりに。貴様も手を貸せ。例の死神の力を使って敵と戦え」

 

「・・・仕方ねえなあ。分かったよ。手・・・貸すよ」

 

眠そうに、しかしちゃんとした意思を持って答えた。気だるそうにはしているが、目的を見据えた目をしている。

 

「ふむ・・・復讐に手を貸すのはいい気分ではありませんが・・・いいでしょう。邪妖怪や狐どもが現れたら・・・ここに来るか連絡して下さい」

 

二枚名刺を出す。裏側の骨董屋への地図を見せたのち、表の電話番号を指差す。

 

二人ともそれを受け取り、解散した。協力と言えるほど強いものではないが、利害関係がここに生まれた。

 

 

「じゃあ、白ワインを」

 

継夜は真っ先に家には帰らずに店に寄った。

行きつけのバー「night」。楽しい雰囲気が特徴の店だ。

 

「りょうかーい。継夜最近どうよ。店は人気か?」

 

継夜の友人、有村優生。今日もまた隣に座ってフレンドリーに話しかける。

 

「ええ、まあ人気ですよ」

 

ここに来て彼と話し、酒を飲むのが継夜にとって最近の小さな楽しみになってもいた。

 

「そいつは良かった。哲平クンはどんな感じだ?」

 

「頑張ってくれてますよ。掃除が上手ですし」

 

「応援してるって伝えといてくれ!ま、手が空いてねえときはこの有村さんが手伝ってやるからよ!」

 

「優生・・・店は抜け出したらダメですよ・・・?」

 

「大丈夫ですよハイナさん。そうなれば僕が無理矢理帰しますから」

 

ベラベラ話す彼の元に儚げな女性が現れる。ハイナ。この店の事務を務める女性だ。

 

ハイナは笑って頷くと再び裏方へと戻って行った。

 

「というか優生さんは仕事しなくていいんですか?」

 

「今は手が空いてるから大丈夫だよ。ま、混んできたら仕事に戻るさ」

 

 

 

 

「ふーん、負けたんだ」

 

「負けてはいない。・・・勝ってもいないけどね」

 

鬼子と共にWACに戻った00は02と話していた。眼死 鈴。グラッジナイトメアを率いる男である。

 

「そういえばさあ・・・新しく仮面ライダーを発見したんだよね」

 

ソファに座り二人に話題を振る。どちらも興味深そうに02の方を見た。

 

「仮面ライダーマイティってんだけど・・・20が言ってたやつ。所在が分かった」

 

その言葉を聞き、鬼子と00が同時にため息交じりの笑い。うっすら呆れているようでもある。

 

「残念だがそいつは私達も知っている」

 

「こっちにも都合があるからね。マイティとメキスは殺しちゃダメだからね?様子見しなくちゃならない」

 

「あっそ・・・つまんないな・・・」

 

その話を聞き、でかいため息と同時にソファに腰を下ろした。

 

「他になんか無いのかい?」

 

「一応さっきダイアの元にロボットを送っておいた。19のレインと15のスタッグゼツゲノムを借りた。ま、頑張ってくれてるといいが」

 

「ふーん、僕もそろそろ動くとしようかなあ」

 

立ち上がって背を伸ばす02。その手に握ったハデスドライバーと共に外へと飛び出た。

 

 

 

同刻、nightに現れたロボと怪物が破壊の限りを尽くしていた。無論大騒ぎであり、混沌極まりない状況となっていた。

 

「皆さんこっちから逃げてください!僕について来てください!」

 

継夜の尽力もあり、店内にいるのは優生だけとなった。

 

「めんどくさいことになったな。俺ちゃん史上三番目ぐらいのピンチだぜ」

 

余裕を見せながら、どこからともなくバックル、『ジュエルドライバー』を取り出して腰に巻く。

 

そして次にポケットからダイアの埋め込まれたトリガー、『ホワイト・ダイア』を取り出し、ベルトにセットした。

 

「変身!!」

 

そしてベルトのレバーを下げる。飛び出た白いオーラとダイアモンドが鎧を形作る。

グリフォンと騎士を合わせたような、白く、美しき戦士。仮面ライダーダイアがそこにいた。

 

「不屈の魂・・・見せてやる!」

 

白と水色の二色の槍、『ダイヤモンド・ランサー』を取り出し、雑魚のロボ立ちへと向かっていく。

 

WACのアンチライダーロボ。ガトリングとナイフが武器だが、どちらも大したことはない。アーマーで簡単にはじき返し、一体一体潰していく。

 

赤いロボ型怪人、レイン達が突撃した。赤は攻撃力タイプだ。だが、仮面ライダーにとってはそれも問題ではない。悠々と倒していく。

 

「多いな・・・」

 

だが、倒しても倒しても現れる。白の遠距離型レインも現れ、攻撃をしてくる。大したことはないが、多い。

 

それも体力をそぎ落とす作戦だ。指揮を取っていたスタッグゼツゲノムがダイアを後ろから掴み、店外は投げ飛ばす。それを追ってロボット達も店から出る。

 

「目的は俺か・・・モテるのは大変だねえ!」

 

「ふざけてないで戦ったらどうだ。雑魚はともかく・・・俺には勝てんぞ」

 

「言ってな!」

 

槍での突きを繰り出すが、蹴りで跳ね返される。継夜には付いていかず、残ることにしたハイナが心配そうにその様子を見た。

 

「私も・・・攻撃しなきゃ・・・」

 

手を銃のようにしてスタッグゼツゲノムを狙うが、後ろから現れた誰かがそれを止めた。

 

「危ないですから下がっていてください」

 

学生服の少女だ。氷室 凛音(ひむろりね)。それが少女の名前だ。

 

「でも・・・」

 

「私も・・・仮面ライダーですから」

 

そう言って銃を取り出すと、反応するようにベルト、『ガブリエルバックル』が現れる。

 

「インストール・・・マキナ」

[セットアップ・・・]

 

そして銃、『ホワイトルーン』にカートリッジを装填。ベルトから機械らしいボイスが流れる。

同時に、バックルからギアが飛び出し、凛音の周りを囲む。

 

「変身」

 

そして前方へ発砲。弾丸はギアに弾かれていき、最後に凛音の背に着弾。着弾点から鉤爪のような羽が生える。

 

そして鉤爪が握りつぶすように凛音を覆うと、眩い光が溢れる。

 

[ロード完了]

 

光の晴れたそこにいたのは、白き機械の天使。仮面ライダーマキナ。ホワイトルーンを腰にマウントしてスタッグゼツゲノムの元へ走った。

 

「たっ!」

 

走る勢いそのままに抉りこむような蹴り。いきなりの助太刀にわけのわからないダイアだったが、敵ではないのは分かっていたので、コンボにつながるようにパンチを繰り出した。

 

「くっ!」

 

「あー・・・誰だあんた」

 

「氷室凛音。仮面ライダーマキナです。とりあえず今は手伝うので話はそれからしましょう」

 

銃撃での援護に切り替え。ダイアの槍攻撃とのコンビで、追い詰められていく。

 

「このっ!」

 

右手で槍を掴む。だが、飛んできた銃撃で離し、さらに追撃をもらう。

 

「ナイス援護!」

 

そしてフィニッシュに回し蹴り。吹っ飛ばされる。

 

「くっ・・・行け!」

 

スタッグゼツゲノムは後ろへ下がり、ロボット達の攻撃が始まった。

槍で潰していくダイア。背中の鉤爪で倒すマキナ。二倍の戦力となれば、全て潰すのにそう時間はかからなかった。

 

「こうなれば・・・路地裏へ!」

 

スタッグゼツゲノムはこの状況なら狭い場所の方が戦いやすいと判断。走って移動を始めた。

 

「待て・・・ああ・・・早いですね・・・」

 

「さすが虫ってとこだ・・・」

 

走って追いかけるが、どうも追いつかない。

 

 

そんな中、スタッグゼツゲノムの前に立ちはだかるように、凛音と同年代の少女が現れる。

 

「逃げてください!」

 

「危ねえぞ!」

 

忠告の言葉も聞かず、少女、赤染冬華はカードを取り出し、右目へとかざす。

 

「シールダー・・・変身!!」

 

『クラスカード・シールダー』から飛び出た黒い影の塊が彼女を覆う。

 

そしてそれを振り払うように巨大な盾を持った鎧の戦士、仮面ライダーカレイドが現れる。

 

銃、バスターガンで砲撃。動きが止まったところに二人が追いつき、同時にキックを繰り出した。

 

「ぐっ・・・仕方ない・・・」

 

そう呟き、姿を消す。撤退を選んだようだ。

 

「感謝するぜ!」

 

近づくダイアを止め、マキナへ近寄る。

 

「探したよ。僕は君を倒さなければ」

 

発砲。すんでのところで避けるマキナ。だが、状況を理解できていないようだった。当然だ。味方として今敵を撃退してくれた者に命を狙われているわけだから。

 

「お前!」

 

「なんのつもりですか!!」

 

「はあ・・・とぼければ逃げられるとでも?今ここで君を殺す!嫌なら足を差し出せ!二度と戦えないようにねぇ!」

 

そう言って盾、『GoL』によるシールドバッシュを繰り出す。吹っ飛ばされたマキナも、戦う準備を始めた。今はそうするしかない。とりあえず変身を解かせる。それしかないと凛音は判断した。

 

「なんなんだよ!」

 

そしてダイアが止めに入る。最悪の三つ巴が出来上がってしまった。

 

 

 

「サクシード・・・見つけた」

 

走る客達と継夜の前に02が現れ、その手に持ったハデスドライバーを腰に巻く。

 

ざわめく人たちを守るように継夜が前に出て、ツギオニを取り出す。

 

「あんたが戦ったら逃げる人を誰が守るんだよ」

 

だが、そこに突然男が割り込む。三代誠、その男は継夜達に逃げるよう促した。

 

「君が相手かフェニックス。いいだろう」

 

「それがお望みならいくらでもぶちのめしてやるよ!」

 

威勢良く叫ぶと同時に、腰に『不死鳥のベルト』が現れる。

 

「「変身!」」

 

誠がポーズをとり、02がグリップをひねる。

 

炎と黒煙。それぞれから仮面ライダーが飛び出る。

 

フェニックスとハデス。赤と紫の戦士がお互いへと向き合った。

 

see you next night




人外に、身を落としてでも。次回、【変異】身を蝕む夜。乞うご期待。

はい、3話です。メッセージでいただいたマキナを登場させました。雪月花さんのキャラです。
私は響鬼とかウィザードみたいな、仲間割れとか無く、仲がいいみたいな明るめの世界の方が好きです。だからまあこういう対立っぽい話はあまり考えないのですが、他の人からもらうという特性上、こういう話の方が作りやすいんですよね。
私的に、すぐシリアス一直線にしたり、人を死なせたり、仲間割れを起こすのは話をかき混ぜるための『逃げ』だと思っているのです。私の腕不足で面白くなりませんし。他の小説でも、仲間割れは長ーく伏線を残し、理由を固め、基本一回だけしかしないようにしています。


でもこの小説ぐらい逃げさせて♡


実際は面白けりゃそれでいいだろ上等だろ派です。なんだよさっきの長話。

あ、あと色々勝手に設定足しました。カレイドの変身バンクとか、ガブリエルバックルとか。問題あれば言ってください
いつも通りの戦いで引っ張り前半で終わる555っぽい演出でしたね。
どうでもいいけど正邪って言うと天邪鬼しか出てこないよ。
ということで次回もお会いしましょう!


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