【完結】メモリーズ オブ ナザリック ~戦力差四十倍の防衛戦~ (taisa01)
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(上)そのときモモンガは悩んでいた

 毒沼と危険なモンスターの群生地の狭間。

 

 朽ちた都市を思わせる場所がある。

 

 場所が場所なだけに何らかの目的でもなければ、こんな場所に来るプレイヤーなどいない。そう言い切れるほど僻地で危険な場所にそれは存在していた。

 

--ナザリック地下大墳墓

 

 ユグドラシルではトップクラスに知名度の高いギルド、アインズ・ウール・ゴウンの本拠地である。

 

 曰く、最強最低のDQNギルド

 

 曰く、悪を自称する厨二病PKギルド

 

 曰く、希少な鉱石を産出する鉱山を専有し、流通問題を起こしたギルド

 

 曰く、ゲーム内最強プレイヤーの所属するギルド

 

 どちらかと言えば悪名。というよりも、悪名しかないようなギルドである。なにより、そのイメージを後押しするのが、トップギルドに珍しい異形種のみで構成されたギルドであることだろう。

 

 人間種と異形種の抗争がゲームデザインの根底に組み込まれているDMMORPGユグドラシルにおいて、モンスターのイメージが強い異形種の印象は、どちらかといえば悪である。そして相対でみれば劣勢である。しかし現実ではできないからゲームの中でぐらいはめを外そうという嗜好や、古今東西の娯楽に描かれる魅力的な悪役の模倣など、悪役プレイは一定の需要があった。

 

 そしてアインズ・ウール・ゴウンは、悪役系ギルドのイメージ通りの存在といえばわかりやすいだろう。

 

 そんなギルドの拠点、ナザリック地下大墳墓の第九層ロイヤルスイートにある円卓。ここはギルドメンバーのログイン地点兼ホームポイントである円卓の部屋で、ギルドマスターであるモモンガは、かれこれ小一時間、なにか考え、思い出したようにメモを書いては、また考えるといった行動をくりかえしていた。もっともその姿は、骸骨顔に巨大な宝珠を組み込んだ豪奢な漆黒のローブ。見るからに魔王の様相であり、その考える姿は、悪巧みするワンシーンにしか見えないものであった。

 

 もちろん円卓の部屋は、ナザリックにおいて最も出入りが激しい場所である。

 

 ログインしてきたギルメンも声を掛けるが、モモンガの反応が薄かった。そんな空気を読み適当に集まったメンバーで狩りにいったり、ギルド内のNPCプログラムやデザインをいじりにいったりなど、あえて放置するように行動をしていた。

 

 そんな風に時が過ぎ、ふとモモンガの指が止まる。

 

「やっぱり何かイベントとかしないといけないかな~」

「そんなこと考えてたんですか? モモンガさん」

 

 モモンガの独り言に、たまたまログインしたばかりのギルメン、バードマンの姿をしたペロロンチーノが答えた。

 

「あっ。ペロロンさん。こんばんは」

「こんばんはモモンガさん。で、なに考えてたんですか?」

 

 そういうとペロロンチーノはバードマンの象徴ともいえる翼を器用にたたみ、円卓の自分の席につく。

 

「最近、ギルドメンバーのイン率が落ちてるんですよね。年度末でリアルはどこも忙しい時期ですからしょうがありませんが」

「あ~そうだね」

 

 モモンガの悩みは、ギルドメンバーのイン率の低下であった。もちろんゲームは、イン率が総てではない。しかし、ギルドマスターのモモンガとしてはやはり重要なポイントと感じていた。

 

 しかし自分も言っている通り、リアルはちょうど年度末。社会人は総じて忙しい時期。社会人のみが所属するアインズ・ウール・ゴウンにおいて、無関係とは言い難い時期なのだ。

 

「まあ、この時期が過ぎればみんな戻ってくるとは思うけどね」

 

 ペロロンチーノは楽観的なコメントをする。たしかに、リアルが忙しいのだからイン率は減る。しかし、落ち着けばまた戻ってくる。いままでもそうであったのだからだ。

 

 しかし、モモンガは楽観的に考えることができなかった。

 

「このナザリック地下大墳墓を手に入れてから、なんやかんやと準備やイベントが立て続けで、暇な時が無かったんですよね。でもこの二ヶ月、公式の大規模アップデートもありませんし」

「あ~たしかに」

 

 ペロロンチーノは、モモンガが言わんとすることをなんとなくだが理解することができた。

 

 たしかにナザリックを拠点としてからここ数年は、拠点開発やギルド武器開発にはじまり、ワールドアイテム争奪戦、鉱山占領作戦など、いろいろあった。そして運営側のバージョンアップなども重なり、それこそ暇と感じる日はほとんどなかったのだ。

 

 言い方を変えれば暇と思うことさえない楽しい日々が続いたのだ。

 

 しかし、今では拠点開発も一段落し、運営側のバージョンアップもしばらく無い。もちろん新人プレイヤーはこのタイミングでレベルアップし、中堅以上はいままでチャレンジできなかったことに取り掛かる時期だが、トップギルドであるアインズ・ウール・ゴウンのメンバーにとっては、比較的暇な時期になってしまったのだ。

 

「まあ、データクリスタルとかレアアイテム、ギルドの維持費用のために狩りは必須だけど、それだけだと飽きもくるからな~」

「仕事が忙しさを理由にインできないことはわかるんですが、いざ仕事が終わった時に戻ってきたくなるような魅力というか……ねえ」

「だね~」

「で、なんかイベントでもやれないかな? っておもったんですよ」

 

 ペロロンチーノは腕を組み、モモンガの方に顔を向ける。

 

「来月の狩猟祭は?」

「あれは、上位入賞のレアアイテムがあるからほしい人は勝手に走るので」

「じゃあ、どっかのワールドアイテムかレイドボスでも狙ってみる?」

「それも悪くないですが、目新しさを感じないんですよね」

「だよな~」

 

 モモンガの言葉にペロロンチーノも頭を掻きながら首を捻ってしまう。自分で案を挙げておきながら、ある程度の人間は参加するだろうけど、どれも新鮮味がないのだ。そのためイベントという感じではなく、なんとなく行ける人に声をかけて、週末に実行する普段の狩りの延長にしか思えなかった。

 

「一般的にユーザーギルドのイベントだと……、バザーとか?」

「第四商会とか、職人連合が企画してる定期バザーとか有名ですよね」

「でも、うちがやると」

「絶対、ぶち壊しにくる勢力があらわれますよね」

 

 定期バザーとは、ユーザーギルドが中立都市で生産キャラ作成の高レベルアイテムや、レアドロップアイテムなど持ち寄って行われるバザーである。特に盛況なのは第四商会が主催する夏冬二回行われるバザーで、そのメインイベントともいえるオークションは、そこでしか出てこないもの、その時期に需要の高いものが出品される。なにより一度だけとはいえ、目玉としてワールドアイテムが出たのだから主催側の本気度が知れる。

 

 もちろん、そんな美味しそうなアイテムが集まる場所だから、襲撃して漁夫の利を得ようとするならず者もいるにはいるが、すくなくとも成功はしていない。

 

 なぜなら第四商会など大手商業系および生産系ギルドは、表では一般プレイヤーに各種生産アイテムを売買するが、裏の顧客としてPKギルドや戦争系ギルドが名を連ねていることが多々ある。

 

 加えてオークションの出物の半分以上は、PKギルドや戦争系ギルドの戦利品など表に出せないような品である。結果、PKもその日ばかりは普通にバザーの参加者として参加し、ルール違反をするものにはルール無用の制裁が加えられるという流れになったのだった。

 

 裏は真っ黒とはいえ、一般人にとっては非常に安全で、普段では手に入らないものが手にはいるイベントとして立場を確立しているのだから因果なものである。

 

 もちろんアインズ・ウール・ゴウンもオークションで荒稼ぎをした受益者の立場だ。うってかわって悪名高いアインズ・ウール・ゴウン自身が主催すれば、イベント会場を利用した市街戦へと発展することは予想に難しくない。

 

 モモンガとペロロンチーノがそんなことを話していると、一人、二人と狩りから帰ってきたメンバーが話に加わる。

 

「新しい拠点や未踏ダンジョンの攻略とか」 

「そうそう候補なんてみつからないでしょ。なによりココ以上の条件って世界に何個のこってそうです?」

 

 サービス開始から結構な時間が経過しているが、いまだに未踏ダンジョンの情報が定期的にあがってくる。ユグドラシルはまだ全MAPが明らかになっていないことが原因だが、だからといって簡単に見つかるものでもない。加えてナザリック以上の条件というのはほぼ無いと言い切ってしまえるほど、ナザリックのポテンシャルは破格なのだ。

 

 そんな風に案がでるも、決定打に欠けるものばかり。

 

 なかなか良い意見がでないで行き詰まっている時、やけにボロボロな姿でるし★ふぁーが拠点に帰ってきた。

 

「いや~。セラフの連中ガチすぎるだろ」

「るし★ふぁーさん。おか~です。なんかボロボロですけど何かあったんですか?」

「乙。モモンガさん。いや~意気投合した野良パーティーでセラフ共の拠点に襲撃してきました。一層は突破したんだけどね~、二層で死にそうになって逃げてきましたよ」

「えっ」

 

 るし★ふぁーは、いたずらっ子が舌をだしているような感情アイコンを出しながら、さらっとトンデモナイことを言い放つ。構成メンバーが天使系種族で固められた人間種系でもほぼ最上位ギルドの拠点に攻め込んだと口にしたのだ。

 

 さすがに周りのギルメンたちもまさかと思いながら、るし★ふぁーの顔を見る。

 

「あ~。るし★ふぁーさん。セラフの拠点ってあそこ?」

「そそ、天空城のあそこ」

「なんでまた」

「あそこの中心でバ○スって言いたくなって、野良パーティー募って逝ってきた。いや~~一層はさっくり入れたけど、二層はトラップ多すぎ。それに……」

 

 るし★ふぁーはこれ幸いと、武勇伝を軽い口調で語っているが、聞いているギルメンは総じて「そうじゃない。なぜ攻め込んだ」という思いで統一されていた。

 

 だが、そんな中、アインズ・ウール・ゴウンの軍師ともいえるぷにっと萌えが、気が付いたとばかりに声をあげる。

 

「それ。有りじゃないかな」

「それとは?」

「ナザリック襲撃イベントですよ。私達にとっては防衛イベントですが、真の意味で難攻不落、最高最強のダンジョンであると証明してみたくはありませんか?」

 

 ぷにっと萌えの一言で、場が一瞬固まる。

 

 

******

 

ーー難攻不落最強のダンジョン

 

 ダンジョン系拠点を持つものなら、一度は考える評価。

 

 もちろん、ギルド拠点を危険に晒すことに違いはなく、反対意見も出た。

 

 だが、思った以上に賛成するものが多かった。モモンガにとって予想外だったのは、生産系プレイヤーの多くが賛成に回ったことである。

 

「俺の考えたフロアを突破できるものならしてみろ」

 

 このフロアという単語がNPCであったり罠であったりリドルであったり、いろいろではあるが思い入れが強いのだろう。

 

 とはいえ、戦えば修繕費や稼働した罠の維持費など、少なくない負担が発生する。現状、ほぼ知られていないという理由もありモモンガとしてはロマンの一言で賛成することができなかった。

 

 しかし、そんな考えを読み取ったのだろうか、ウルベルトが手をあげて意見を言う。

 

「俺は賛成だ。どうせこのままコソコソしてても何時かはこの拠点もバレる。バレれば定期的な襲撃が来ることぐらい自明だろう。なら最初に全力で叩きのめして、あそこに攻め込むのは割に合わないと思わせればいい。どうだろうか」

「ならいっそ、襲撃側は自分たちが調査の上で掴んだ情報とおもわせて、襲撃時期なんかも調整すれば?」

「襲撃シーン全部録画して外部の動画サイトに流してやろうぜ」

「それじゃ罠の詳細がバレちまうだろう」

「どうせ襲撃されればある程度バレるんだ。いっそそれを見たから引っかかるミスリードの罠を作ればいいし、知られたからとは言え回避できない運用をすればどうだ?」

「その辺は、俺たちの腕の見せ所だろ」

 

 ウルベルトの意見に、多くの賛同があつまる。その勢いを見てモモンガは決心する。この勢いこそ、今の閉塞感を打破できる一条の光に思えたからだ。

 

「まだ準備期間や方法など検討すべきところは多いと思います。もちろんこの場に居ない人たちにも、メールで連絡しちゃんと場を持ちますが、ナザリック防衛イベントを開催する方向で話を進めようと思います。反対意見のある方いますか?」

 

 モモンガは、みんなに声を掛けるも反対意見はあがってこなかった。

 

 皆がうなずき、肯定する。

 

「では、ナザリック防衛イベントやってみましょうか」

「よっしゃ」

「ちょっと七層のトラップ見直すか」

「撮影考えると、見栄えのするアングルも考えないとな」

「グロの意味でのR18を実現してみせる」

「エロにはしるなよ。巻き添えBANなんぞされたくないからな」

 

 皆が口々にいろんな案を述べながら、楽しそうに動き出す。

 

 そんな姿をモモンガは眺めていると、ペロロンチーノが近くに寄り声をかけてきた。

 

「モモンガさん。ナザリックを不変の伝説にしてやりましょう」

「ええ」

 

 そういうと二人ががっちりと握手をかわすのだった。

 




3話構成で(中)は明日

>バル〇
ジブリの名作のアレ
最近サービスの安定度チェックにも利用される


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(中)その時、誰もが都合の良い夢を見ていた

 四月終わりが近付き、遅ればせながら連休の予定を考える頃、ある情報がユグドラシルを駆け回っていた。

 

 アノ、はた迷惑で有名なDQNギルドのアインズ・ウール・ゴウンの拠点が見つかったというのだ。

 

 ゲーム・ユグドラシルにおける拠点の扱いは大きく分けて三つである。

 

 一つ目はレンタル型の拠点。どのギルドまたは前身であるクランも最初はここからはじまるが、いろいろ抜け道もあり安心安全かといえば、そうでもない微妙なバランスの上に成り立つ拠点。ただし、その微妙ゆえ維持費も安く被害も最小限になるメリットもある。

 

 二つ目は都市型の拠点。そのメリットは税収とNPC許容量の大きさ。デメリットは持ち主が明らかになるため攻撃の的になりやすいこと。逆にこのデメリットを跳ね返せる力のあるギルドには相応以上の恩恵をもたらしてくれる。

 

 三つ目は利用者が一番多いダンジョン型の拠点。メリットは防御力。規模によりNPCを保有できたり、モンスターをポップできるなど差はあり、都市型に近い機能を有するものもある。デメリットは税収がないことだが、逆に誰にも知られずひっそりと暮らすこともでき、カスタマイズの自由度も高いため満足度も高い。しかし一度拠点バレしてしまえば、税収がないため防衛費は自費。最悪防衛費で破産という可能性も十分にありえる。

 

 そして今回見付かったというアインズ・ウール・ゴウンの拠点は、だれもが目を向けていなかった僻地のダンジョン型。しかし、過去に誰かが攻略したという情報もないため、規模などが不明というあたりがあのギルドらしいと評判だ。

 

「主要ギルドメンバーの強さはある程度知れ渡っていますが、ギルド防衛の要ともいえる保有NPC数など不明なため、現状は二の足を踏んでいるという状況です」

「場所情報ぐらいでは、即討伐隊のような流れにはなりませんか」

「そんな事はありませんよ。この一ヶ月であなた方が稼いだヘイトが何もしないという選択肢を取り上げますから。人数を集める流れになっています。いまの会議も誰が旗を振るかだけのようです」

「では、Xデーは……」

 

 モモンガは、メッセージを切ると同時に顔を上げる。円卓の間には、ギルメンがほぼ全員集まっていた。

 

「連絡がきました。連休中の襲撃はほぼ確実だそうです」

 

 モモンガの言葉に、円卓の間は小さなどよめきが生まれる。もちろんそこに否定的な感情はない。むしろ一ヶ月かけた準備がみのる確かな感触を噛み締めているのだ。

 

「毎日がんばって荒稼ぎさせてもらったかいがあったなぁ」

「こちとら十二分に資金を蓄え、トラップのバージョンアップも行った今となっては……」

「ええ。二十倍の八百……いえ千のプレイヤーが同時に攻めてきたとしても余裕でしょう」

 

 この一ヶ月。アインズ・ウール・ゴウンメンバーがやったことは多岐にわたった。

 

 防衛機構の見直し、長期戦も視野にいれた資金稼ぎ。

 

 各種狩場で大暴れしヘイト稼ぎ。(ある意味でいつも通り)

 

 生産地を専有してヘイト稼ぎ。(ある意味でいつも通り)

 

 戦闘に参加しなかったものの心を折る目的で、戦闘記録を動画サイトに公開するための撮影設備の増強。

 

 加えて、もともと友好のあった複数の中立ギルドを通して情報売買という扱いで誘導を依頼。すべては連休の人が集まるタイミングで、ナザリック地下大墳墓に対して大規模攻勢イベントを行わせること。

 

 もちろん情報収集を目的とした小規模パーティーの侵入があったが、ことごとく第一階層で撃退できている。

 

「中立ギルドの後押しは上手くいったと考えていいのかな」

「実際あんなふうに話はされているけど、たぶん……」

「襲撃側も馬鹿じゃない。ある程度こちらの事情を把握した上で乗ってくると考えていい」

 

 そんな分析をしたのは、悪を標榜とするプレイヤーウルベルトであった。しかしその分析に反論というほどではないが、いまだナザリックが傷つくことが心配なモモンガは質問をする。

 

「ウルベルトさん。それって、相手は罠とわかっていて攻撃してくるってことですか? それだと損害とか」

「まず相手は自分以上に戦略眼がある存在と想定しよう。この状況を見抜けないという保証は?」

「保証なんてありませんね。じゃあ相手のメリットは?」

「趣味嗜好によるが、るし★ふぁーのような愉快犯。相手の戦略以上の何かを準備することとで知恵比べを楽しむ戦略家。ただ大騒ぎしたいお祭り好き。怨恨。最後に戦えるならなんでもいい戦闘狂」

「あ~」

 

 指を折りながらパターンを上げるウルベルトに、モモンガをはじめとする同席したギルドメンバーは納得してしまう。なぜならギルメンを見渡しても、逆の立場であればよろこんで今回の話に乗りそうなメンバーは大勢いるのだから。

 

「じゃあ、相手もいろいろわかった上で攻撃をしてくるんですね」

「その通りだ。もちろんアインズ・ウール・ゴウン憎しで攻撃してくる連中も多いだろう。加えてお祭り騒ぎということで何も考えず参加するものもいるだろう。だが、相手はイベントと判っていたとしても負けることを前提で乗ってこないだろう」

「罠があれば食い破る。漁夫の利を狙う。そんな連中が必ずいるということですね」

「そういうコトだ」

 

 しかし、その思考はけして敵だけではない。イベントが決まって若干後悔しているのは、ギルメンやギルドの損害に目を向けているモモンガと良識派を自称するたっち・みーぐらいだった。なんだかんだと最強のDQNギルドと呼ばれるアインズ・ウール・ゴウンのメンバーは、戦闘職のみならず生産職にいたるまで一癖も二癖も有る連中ばかりなのだ。

 

 そんな中、ちょうどログインしてきたぶくぶく茶釜が声をかける。

 

「おは~。ナザリック襲撃イベ告知がユグドラシル取引BBSのユーザーイベントに載ったわよ。連休二日目の夜十時だって」

「主催は?」

「2ch連合」

「てっきりセラフあたりが音頭を取るとおもってたんだがな」

「あそこって今どのぐらいだっけ?」

「二千近いはずだが、どうせ集まっても四・五百だろ」

「じゃあ、一般が集まって下手すると千近い数の襲撃になるか?」

 

 四十一人のアインズ・ウール・ゴウンに対して千人のプレイヤーが襲撃してくる。

 

 さすがに数の差を自覚してしまうと、いままでの浮かれた思考が一気に冷める。

 

「ぷにっと萌えさんの冗談が本当になりそうだな」

 

 先程、現状の戦力評価で軍師であるぷにっと萌えは千のプレイヤーまで大丈夫といっていた。もちろん全くの根拠のない数字ではなく、どのブロックで何名を落とすと辛口評価を積み重ねた末での予測値だった。だが、やはりギルドメンバーの二十倍以上の敵と相対するというのは、想像するだけでもなかなか感じるものがある。

 

「どうします?」

「どうもこうも殺るだけだろ?」

「そそ。最悪はワールドアイテムを持ち出して、撃退してやろうよ」

「敵がばらけたところを、各個撃破ってどうよ?」

 

 一瞬弱気になったモモンガだが、周りはそんなこと問題じゃないとばかりに明るい意見が続く。そして雑談を続けていくうちに、本当に千のプレイヤーが来ても簡単に撃退できる。そんな風に感じるようになったのだった。

 

******

 

 

連休二日目 夜九時五十分

 

 アインズ・ウール・ゴウン殲滅作戦と名打ったユーザーイベントが開催される一時間前。

 

 ユグドラシルの辺境には続々とプレイヤーが集まってきていた。少人数でこんなところに来ようものなら、モンスターの群れに囲まれるのが必定。加えて、悪名高いとはいえ、一ギルドを多人数で襲撃しようというものだ。眉をひそめるだけでなく、妨害をしてくるような存在も予想された。そのため余力のあるプレイヤーが周りのモンスターを殲滅とあわせて監視を行い、集合場所の安全は確保していた。

 

 最初こそまばらだったプレイヤーの数は、集合時間一時間前で百を超えた。そして三十分前には六百。そして十分前では九百を超えるプレイヤーが集まったのだった。

 

 そんな中、集団から一人離れ、一段高い岩の上に立った男性のプレイヤーが、拡声のマジックアイテムを利用しながら声をかける

 

「みなさんこんばんわ。今回主催として呼びかけを行った2ch連合のモナーNo12です。よろしくおねがいします」

 

 今回、ユーザーイベントの主催でBBSに書き込みを行ったプレイヤーが挨拶をはじめる。参加者も歓声とともに迎える。

 

「正直こんなに人が集まるとはおもっていませんでした。よって、細かい戦闘の指揮はとれません!」

 

 主催の投げっぱなしなスピーチに、周りは困惑というよりも、軽いヤジが飛ぶ。まあ、実際のところ1ギルド百人制限がある以上、それ以上の統制を取るのは無理がある。

 

「そこで、野良で参加した人もおおいので、パーティー作成を行います。あぶれないように組んで、組み終わり次第、襲撃といきたいとおもいます」

 

 その声に従いに、野良のイベント好きプレイヤーがあつまり、和気あいあいとパーティーを組みはじめる。主催はそれをみながら、簡単な注意事項を述べていく。

 

「威力偵察を事前に行いました。判明した罠などの情報はイベント告知BBSに追記しました。見てない人は一度確認してください。最初はできるだけ2ch連合のメンバーのスカウトスキル持ちが先行しますが、ハグレる、先行する、罠にはまるなど本隊と分離される可能性があるので、できるだけスカウトスキル持ちを、パーティー毎に一人は調整してくださ~い」

 

 もともとギルド単位で参加していたもの達はパーティー設定などをすぐにはじめる。イベント目的で参加した少人数も、主催の声を聴きながら、周りに居合わせたメンバーとパーティーを組み始める。

 

「今回の襲撃は、死して屍拾うものなし。デスペナ、アイテムロストしても主催は補填しません。しかし、アインズ・ウール・ゴウンは複数のワールドアイテムを保持しているのは有名な話。誰がどんなアイテムを入手したとしても、入手した人に権利があります。OK?」

 

 投げっぱなし感はあるものの、補填なしの自己責任というのはこの手のイベントの常。参加者もそれがわかった上での装備で参加してきている。しかし、これだけのプレイヤーで襲撃するのだ。それだけでおこぼれが手に入るかもしれない。そんな淡い期待を持つプレイヤーも多い。その意味では参加プレイヤーの視点でからすれば、アインズ・ウール・ゴウンはこれから蹂躙される哀れなギルドに見えているのだろう。

 

「では時間になったので、移動開始しましょう!」

 

 一通りの説明を終えた主催は、掛け声とともに移動を開始するのだった。

 

 

******

 

ナザリック九層 円卓の部屋

 

 ギルドメンバーもこの日ばかりはと、昼過ぎから全員集まり、先程まで交替で夕食やナノマシンの補充などを行い準備万端とモニターに目を向けている。

 

 0-1とナンバリングされたモニターには、ぎりぎり視界が通る範囲ですでに二百を超えるプレイヤーが確認できる。

 

「約千人のプレイヤーですか。まあ見た目はどうとでもできるけど、見た感じでは全員レベル百。装備は一枚落ちという感じか? 最悪死亡でロスることを想定しているな」

「見るからに異形種はいないようだな」

「装備の傾向から、近距離多めといったところか」

 

 ギルメンは見える範囲で情報を拾い上げながら分析を行う。

 

 そんな中、隅っこでモモンガはぶくぶく茶釜に演技指導を受けていた。

 

「そうそう。最後のセリフの前に両腕をバサっと広げる」

「こうですか?」

「動きが遅い。袖とマントがそれこそ翻るぐらい。最悪翻って形が崩れても、リアルじゃないから補正が入ってゆっくり元にもどるから大丈夫」

「こう?」

 

 モモンガは左手にはギルド武器・スタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウンを持ち、右手は無手だが骸骨の手で、今にも襲いかかるような感じに開いた状態で、バサッを長い袖とマントが翻る。それこそ、映画のワンシーンのように大きく広がる漆黒のマントは、見るものの目を引きつける。

 

「そうそう。あと、モモンガさんの地声はいい声だけど、親しみやすさがにじみ出てるから、意識的に一オクターブ下げて腹の底から声を出すようにしてみよう」

「よくぞきた」

「そうそう。もうちょっとゆっくり」

「よくぞきた。愚かなる者共よ」

「いいよいいよ~。今この時、モモンガさんはナザリックの支配者。異形種の楽園の王。そんな楽園に攻め入る敵は蛮族共。私達の積み上げた財を狙い、安寧を奪い去る愚か者たち」

 

 ぶくぶく茶釜はまるで洗脳でもするように、モモンガの意識に魔王の姿を刷り込んでいく。最初こそ恥ずかしがっていたが、今ではぶくぶく茶釜に言われるまま、自分はナザリックの絶対支配者であり、異形の魔王であると思いこんでいる。

 

 さすが緊張する新人の面倒を何度も見てきたベテラン声優。ぶくぶく茶釜ならではの手腕といえるだろう。

 

「姉ちゃん。時間だよ」

「おk。さあモモンガさん いってみよう」

「ふむ」

 

ーーこうしてナザリックの支配者。魔王モモンガは生まれたのだ。

 

 モニターの前にモモンガが立つと、そこには無粋にも千人のプレイヤーがナザリックの表層部分に到達していた。

 

ーーモモンガの眼の前で、三・二・一とカウントダウンがはじまる。

 

 ナザリック表層の上空に、巨大な影が浮かび上がる。影は次第に濃くなり、豪奢な漆黒のローブに身を包まれた骸骨の姿、オーバーロードが形作られた。

 

「己が正義を信じて止まぬ者達よ。我ら異形種の楽園へようこそ」 

 

 演出。

 

 この場に集まったプレイヤーたちは、上空を見上げている。もちろん怨恨から参加を決めた者達は別だが、ある種のイベントとして参加したプレイヤー達にとって、モモンガのソレは、場を盛り上げる最良のスパイスであった。

 

「卿ら、己の一生がすべて定められている」

 

艶と絶対強者という自負からくる覇気を兼ね備えた声が響き渡る。

 

「勝者は勝者に。敗者は敗者に。そうなるべくして生まれ、どのような経緯を辿ろうとその結末へと帰結する。これが世界の定めである」

 

 ナザリックの表層にいる千人の襲撃者。ナザリック各層のNPC達。ナザリック九層の円卓の間にいるギルメン達。全ての物が聞き入っている。

 

「ならばどのような努力も、どのような怠惰も、祈りも罪も等しく意味は無い。今一片の罪咎ない者達が奪われ踏み躙られるのは、世の必然なのだから」

 

 仕草、不穏なセリフ、そして演出はまるで勇者達の軍勢を待ち構える魔王そのものであった。

 

「愚かしく奪われ、踏み躙られる傲慢な敗北者たちよ」

 

 いやがおうでも、襲撃に参加したプレイヤーたちの心の底から熱い何かが湧き上がる。お前たちは敗北者であり、生まれ変わろうとも変わらない。常に蹂躙されるだけの存在であると目の前の魔王は言っているのだ。

 

 このセリフに映画やドラマのワンシーンを想起し興奮する者。演出とわかっていても罵倒され怒りを溜めるもの。感じ方は様々。しかし一応に言えるのはこれから何か起こる。そんな期待であった。

 

「ゆえに祝福しよう。我らの贄となれ。AMEN!」

 

 魔王が両手を大きく広げマントがバサリを広がる。

 

 同時にまるで空に溶け込むように魔王の姿が消えると同時に、ナザリック表層のほぼ全域で地鳴りが発生する。低レベルではあるが、ありとあらゆるアンデッドが一斉に地面を掘り返し現れたのだ。

 

 そしてプレイヤーが立っていた場所は、足元から這い出し、足を掴むなど、まるでパニック映画のような状況になった。

 

 襲撃してきたプレイヤーの多くのレベルは百である。今襲ってアンデッドの群れは三十以下ばかり。即座とはいわないが、十分に余裕をもって殲滅できるだろう。しかしモモンガによる演説の後、虚をつくような突然の戦闘開始、加えて表層を埋め尽くすような数は、冷静さを失わせるには十分だった。

 

 しかしレベル差はいかんともしがたいもの。時間経過と共に、相手が雑魚とわかると徐々にたて直し、最後の一体はそれこそ余裕をもって殲滅されるのだった。

 

 誰もが達成感を得て次の第一階層に向かっていくが、一部のものは気がついていた。貴重な回復アイテムやMPを少々とはいえ、雑魚相手に浪費してしまったことを。それが後半どんなふうに影響していくか、予想がつかないことを。

 

******

 

ナザリック九層 円卓の部屋

 

「一層と二層のトラップで二百五十人か」

「ほとんど第二層のトラップだけどね、第一層は事前の威力偵察でバレバレ、若干の間抜けが死んだぐらい。それでも予定より多く仕留めているが、まだ七百五十いるからな」

「三層のシャルティアのところまでに、どれだけ削れるか」

 

 ナザリック防衛戦開始から約一時間。

 

 ナザリックの第一層から第三層はダンジョン型のフロアである。ユグドラシルにはフレンドリーファイアがないとはいえ、スペースの関係上同時に戦闘できる人数に制限があるフロアは、罠の効率は高い。その地の利を最大に活かした形で、第二層までで二百五十人のプレイヤーを無力化、または死亡に追い込むことができた。

 

 しかしすでにプレイヤー達は第三層の攻略に取り掛かっている。

 

「うほっ。ブラックカプセルが女性プレイヤーで溢れとる」

「うむ。阿鼻叫喚の地獄絵図ですな。他とは別の意味で」

 

 るし★ふぁーは、自分がよく手入れしている通称ブラックカプセルの状況を見ているようだ。言うなればデバフの嵐の中、スリップダメージが延々と続くというものだが、見た目はゴキ○リの大群に体を貪り食われるという光景が映し出されている。

 

 現状、ナザリックにおいて罠などの消費ははげしいものの、あくまで想定の範囲内。

 

 しかし楽観的に見ていられるのはそこまでだった。

 

「おい。表層にまた新しいプレイヤーがあらわれたぞ」

「どこのギルドだ?」

 

 ナザリック表層を映すモニターに表示されたプレイヤーは、一人二人ではない。

 

「二百は軽く超えてるな」

「まだまだふえるぞ」

「先頭にいるやつら……セラフの連中だ。しかもガチ装備」

「右翼は傭兵魔法職ギルドか」

「鷹の団に薔薇、戦争ギルドまでご参加かよ」

 

 ギルメンが、外装の特長や各種サーチの結果から所属を暴いていく。しかし問題は

 

「追加で五百。総勢千五百か」

 

 侵入者の数をギルドマスター権限で見ていたモモンガが当初予想を超える数字を口にするのだった。

 

 




最終話は明日

>「卿ら、己の一生がすべて定められている」
毎度おなじみDies ireaのベルリンでの演説の改変

>鷹の団
ベルセルク

>薔薇
モンハンZの実際にある団の略称 ランキング上位常連





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(下)そのときモモンガは覚悟を決めていた

 千 対 四十一

 

 数字だけ見ても普通でない戦力差だが、ナザリックというダンジョン型拠点を利用した防衛戦だからこそ、乗り越えられる。そう考えていた戦力差。

 

 しかし、戦闘開始一時間後。襲撃側の増援という形でさらに五百名のプレイヤーが参戦。

 

 千五百 対 四十一

 

 最初の千人のようなある意味、イベントとして楽しむエンジョイ勢ではない。全力装備で全力がだせるパーティー編成を組んだガチ勢。こと戦力という点は、人間種において上位から集めたとしか思えない五百名のプレイヤー達。

 

「くそ、第四のやつら判ってて情報を流さなかったのか?!」

 

 モモンガめずらしくギルメンの前で、情報仲介をしていたギルドの一つに悪態をつきながら円卓に拳を打ち付ける。今となっては分からないことであるし、後から問いただしたとしても、本当に知らなかったのか、知っていて言わなかったのなど些細な違いでしかない。

 

 問題は今目の前に五百名の増援。

 

 これがすべてである。

 

 円卓の間がざわめく中、ぶくぶく茶釜とぷにっと萌えの二人がモモンガに近づいてくる。

 

「モモンガさん。少し場を保たせてくれませんか」

「うん。対策考えるから三分保たせて」

「……わかりました」

 

 二人の言葉にモモンガは深くうなずき立ち上がる。

 

 魔法使い系とはいえかなり大型の装備をしているモモンガが立つだけで、普通に目立つ。それだけで、ギルメンの何名かは口をつぐみ静かになる。

 

「ふぅ……。みなさん聞いて下さい。敵の増援が現れました。見る限り、人間種の最精鋭と評価しても良い顔ぶれです。そこで、あえて言葉にしましょう」

 

 モモンガは声を張り、ギルメンを見渡す。表情などはわからないが、長く付き合えばアバター越しの感情をある程度類推……いや、感じることができるものだ。

 

 いま、場を支配しているのは予想外の驚きと、不安。

 

 まあ、わかりますけどね。

 

 内心同意するモモンガだが、おいそれと口にすることはできない。

 

「だからどうした!」

 

 モモンガは力強く、握り拳をつくりながら叫ぶ。先ほど真っ先に驚き、叫んだモモンガの姿について、心優しいギルメン達はスルーすることにしたようだ。

 

「私達には万全に準備したナザリックがある。信念と執念で積み上げたワールドアイテムなどの財がある。なによりどんな者達よりも強固な絆で結ばれた仲間達がいる」

 

 一時間前、開戦時に敵に対して行った演出とは違い、モモンガは腹の底から叫ぶ。なによりその声に乗る感情は、浮足立ったギルドメンバーたちの耳を傾けさせ、徐々に落ち着きをとりもどさせるには十分なものであった。

 

「狩場で敵味方入り乱れて戦った時のように、内側から削り取っても良い。囮と連携して待ち伏せにより集中攻撃を加えても良い」

 

 戦略というには陳腐だが、陳腐といえるほど活用されるほど有効な手段。

 

 モモンガは笑いを取るつもりで案を出したのだが、思いの外、的を射た意見であったため、なかには頷いているものさえいる。

 

「さすがはモモンガさん。我らがギルマスだ。オレの頭では、たっちさんを第五層の目立つ所に配置し、釣られた敵ごと伏兵で殲滅ぐらいしかおもいつきませんでしたよ」

「え?」

 

 ウルベルトは合いの手をいれながら称賛する。もちろん、若干白々しさが残るのは聞いてる仲間から丸わかりだ。しかし、今の空気を何とかしたい、そんなモモンガの心意気に助け舟を出すつもりで軽口をいう。それにウルベルトの案は、悪いものではない。うまくハマれば精鋭数十人は削れるだろう贅沢な囮を使った案なのだから。

 

「任せろ! モモンガさん。こんな事もあろうかと、ガルガンチュアの炉心を細工しておいた。いまこそ暴走させるとき!」

「いまこそ、ルベドを解放すべきかと」

「ああ、開発者なら言わずにはおれなかった一言! こんな事もあろうかと!」

「今、おれの嫁が戦ってるんだが、援護にいっていいか?」

 

 ウルベルトの意見に続けと、緊張の解けたギルメンからはいくつもの案が上がる。

 

 中には愚にもつかないものもあるが、思いの外多くのメンバーが隠し技や奥の手を残していたことに、むしろモモンガは驚くばかりだった。

 

「みなさん……。 だが、るし★ふぁーさん! ガルガンチュアに何をしたんですか?!」

 

 パンパン

 

「は~い。お兄ちゃん達ちゅ~も~く」

「姉御きめぇ」

「お前は正座してろ。愚弟」

 

 場が和み、いっそ逆方向に騒がしくなりかけた時、ぶくぶく茶釜さんはいたずらっぽく、しかし本職声優の声量で円卓の部屋を満たす。

 

「追加の作戦は三つ。全員役割はあるけど、厳しいのはたっちさんとモモンガさん。特にモモンガさんはレベルダウンのペナがあるかな」

「やります!」

「案は作ったけど、即答でいいの?」

「それで勝てるんですよね」

「勝てる」

 

 ぶくぶく茶釜とモモンガのやり取りに答えたのは、ぷにっと萌えだった。

 

「では問題ありません」

「おれもだ」

 

 モモンガに続いて、たっち・みーも了承する。

 

「では作戦を説明します」

 

******

 

第六層 ジャングル

 

 ナザリック襲撃に参加したプレイヤー総勢千五百名。すでに後続であった五百名も完全に合流し進撃を続けているが、第六層に到達するまでに九百三一名のプレイヤーが脱落した。

 

特に第五層は、対策を怠ればひとたまりもない環境ダメージが発生する氷河ステージ。この区画の罠とモンスターのおかげで、エンジョイ勢はほぼ駆逐されたようだ。

 

 しかし、エンジョイ勢が途中で脱落すること事態は、想定していたこと。だからこそ、変に交じってしまうことを避けるために時間をずらして突入してきたのだから。

 

 そして次の第六層は、前の層とはうってかわって大森林ステージ。低温+吹雪のような環境ダメージこそない。しかし大量の木々をつかった天然の要塞。軽くエネミーサーチを飛ばせば見渡す限り敵ばかりという、魔獣乱舞ステージのようだ。

 

 プレイヤー達が身を寄せ合い、装備の変更やポーションなど補助アイテムの確認を行っていると、少女? とも聞こえる甘い声が響き渡る。

 

「紳士、淑女の皆様、ようこそ第六層へ! これより円形劇場にて、我らが誇る最強プレイヤーたっち・みーと一対一で戦うことができる百人組み手を開催しま~す。ルールは簡単。この後直ぐ打ち上がる合図の場所にあつまった先着百名様と、たっち・みーが一対一のガチバトル。制限時間は襲撃者が全滅するまで。たとえたっちさんが死のうとも復活次第継続です! ただし、こちらに参加された方は、終わり次第リタイアしていただきます」

 

 この瞬間、プレイヤーの中に稲妻が走る。

 

 大半のプレイヤーはわざわざ、リタイアをしてまでと考えたが、ごくごく一部のプレイヤーはこころ揺さぶられる内容だった。

 

 相手は名実ともにユグドラシルにおける、最強のプレイヤー。一対一で戦うことができるのは、年一回の大会を省けばほぼ無い。狩場がぶつかり、野良で戦うことがあったとしても一対一など望むべくもない。

 

「では、最後にたっち・みーさんにコメントをいただきましょう。たっちさん襲撃者が全滅するまで時間を稼ぐことができますか?」

「別に倒してしまっても構わんのだろう」

「……そういえばそうですね。では参加者をおまちしております!」

 

 ぶくぶく茶釜の声が切れると同時に、フロアの端あたりで大きな花火がいくつも上がる。

 

「わりぃ団長。ちょっと行ってくるわ」

 

 そんなやり取りがされたのだろうか。

 

 三十九名が離脱するのだった。

 

 たった三十九名。されど三十九名。

 

 いずれもワールドチャンピオンになって可笑しくないほどのプレイヤーが、襲撃チームからわかれて移動を開始する。 

 

 しかし、次の瞬間残った者達は後悔した。

 

 それこそ、視界を埋め尽くす魔獣だけでなく、その背後にアインズ・ウール・ゴウン所属とおもわしきプレイヤーが一斉に遠距離攻撃をしかけてきたのだ。

 

「くそ~」

 

 誰かが叫びながら防御スキルと発動するも、あまりの攻撃の密度に、すぐさま突破される。

 

 けして気を抜いていたわけではない。しかし、フロアの移動に加え仲間の離脱という事態が、注意の隙を作るには十分だっただけ。

 

 もちろん数の利がある襲撃側の精鋭である。すばやく態勢を立て直した頃には、雨霰のように遠距離攻撃をしていたアインズ・ウール・ゴウンのメンバーは撤退していた。残ったのは疲弊した仲間たちだけであった。

 

 

******

 

ナザリック地下大墳墓 八層 荒野

 

 この層にたどり着けたのは全体の十七%。二百六十二名だけであった。

 

 第六層のジャングル

 

 第七層の溶岩地帯

 

 そのどちらもが凶悪と評価できる危険地帯だった。

 

 ジャングルの木々に隠れるように配置された罠。ジャングルを駆け回る大量の魔獣。洞窟型や屋内型フィールドではなかったため、魔獣をトレインし、ある程度集めてから範囲攻撃で殲滅するという定石で戦おうとすると、視界や意識の隙間を縫うように存在する罠に引っかかり死ぬプレイヤーが続出した。

 

 溶岩地帯は、他のフロアに勝るとも劣らぬ危険度だった。しかし、ここまで攻略することができたある意味で熟練のプレイヤー達は最小の脱落だけで突破してしまったのだ。

 

 だが最後のゲート付近が問題だった。

 

 溶岩の上に浮かぶ小さな足場。ひとたび落ちれば、視界0、耐火、耐地形ダメージを最大まで上げていても、地獄の炎によるスリップダメージを受ける。加えて行動阻害もあって泳いで逃れるのも一苦労。そんな場所で、溶岩に同化するように巨大スライムが待ち構えていたのだ。そしてこのスライムを倒すまでの犠牲者は約百名。このフロアの犠牲者の九割はこのスライムが叩き出したといえる。

 

 しかし、第八層 荒野のステージに入りして十分以上。

 

 遠くに巨大な木のようなものがあるが、それ以外構造物らしきものが見えず、襲撃もなかった。

 

「どうする?」

「みるからに怪しいのはあの木だろう。あの木の麓とか最上部にゲートがあるとおもうんだが……」

「どうもこのギルドの連中は性格がひん曲がってやがる。この荒野のどこかにぽつんとゲートがあって、あの木はモンスターハウスって落ちでも驚かねえぞ。むしろそっちに賭けるね」

 

 突入し、生き残ったプレイヤーは口々に意見をいう。実際、正解の意見もあるのだが、そんなことなどわかりはしない。

 

 砂嵐にさらされ疲弊しながらも、荒野をさまようこと四十分。一行はついに木以外の構造物を見つけることに成功した。

 

「罠らしい罠は見つからないが、アンデッドが結構な数いるな。実際建物の中に入らないとゲートがあるかはわからん」

「上級アンデッドも多い。一気に制圧し、休憩をいれるか」

 

 この意見に異を唱えるものはいなかった。いくらゲームとはいえ、何時間もログインしていれば精神的な疲労も溜まる。ログアウトこそできないが、集中を要する戦いだからこそ休憩は必要だ。

 

 しかし敵をなぎ倒しながら進むプレイヤーはある違和感に気が付いた。それは、先程までイヤというほど耳に入っていた荒野の突風の音が消えたことだった。

 

「おい、なんかおかしいぞ」

 

 一人が声を上げる。しかし、帰ってきたのは仲間の声ではなく、先程表層で姿を現したアインズ・ウール・ゴウンのギルマスの声であった。

 

「ふっふっふっ。は~ははははっ。さすがは人類種代表諸君の実力。称賛に値する」

 

 アインズ・ウール・ゴウンのギルマス、モモンガが、高笑いをしながらパチパチと手を叩きながら、姿を現したのだった。

 

 お~あれがAOGのモモンガか

 おい。「さん」をつけろよ。デコ野郎。

 さすがモモンガさん。魔王ロールプレイでお出迎え。濡れる!

 

 もちろん、聴いている襲撃側プレイヤーの中には怨恨で参加したものもいる。しかし、アインズ・ウール・ゴウンというよりモモンガのサービス精神の高さを称賛するものもいたりする。

 

 第一層と同様に何かの罠の可能性を考慮するが、同時にあらわれたアインズ・ウール・ゴウンのプレイヤー達。中にはネットに晒された異形種の姿もみつかる。

 

「故に苦痛無き死をあたえよう」

 

 最初に動いたのはモモンガの脇に立っていたバードマンが手に持った何かを投げつけたのだ。

 

 先頭にいたプレイヤーは、投げつけられたのが何かわからなかったが防御系スキルを発動。そこで目にしたのは攻撃魔法でもなんでもなく、ある意味気味の悪い枯れ木のような翼を持つ胎児のようなものであった。

 

「 みずあさぎくわぞめみずあさぎくわぞめ(人々)あおみどり()ひとときわちゃぞうげひもえぎ(この世界に)

きみどりもえぎぞうげ(何が)くりひとはくじときわぞうげくわぞめ(起こるのかと)

くりみずあさぎあかね(おびえ)くりこげちゃしろねりだいだいにときわ(恐ろしさの)ぼたんあおむらさきうのはな(あまり)

ねりくり(気を)しんしゃだいだいきみどりしんしゃ(失う)やまぶきしろねりしんしゃ(だろう)

 

 モンスターの一種なのだろう。その造形の出来の良さが生理的な嫌悪感を呼び起こし、防御したプレイヤーはそのままシールド・バニッシュを発動。攻撃を受けたピンクイロの気味悪い生物は、ほどなくして消え去る。そう思った矢先、死に間際のモンスターは奇っ怪な叫び声を上げながら朽ち果てた。

 

 だが、次に続いたのはプレイヤーたちの悲鳴であった。

 

「おい足が!!」

「なんだこのスタン」

 

ーーそれは原始的な呪い。死と引き換えに敵に牙を剥く足止めの呪い

 

 プレイヤー達は己のステータスをすばやく確認する。そこには呪いによる移動阻害60秒と表示されていた。しかも行動阻害対策を万全にしているにもかかわらずだ。どんな方法で実現したかはわからない。しかし、先程のNPCだかモンスターを殺したのがトリガーであろうことだけは理解できた。

 

 もちろん移動ができないだけで、防御やスキルが使える。それこそタイム・ストップからの即死コンボが打ち込まれようとも対応できる。

 

 だが、現実は違った。

 

The goal of all life is death(あらゆる生ある者の目指すところは死である)

 

 プレイヤー達はモモンガが背後に巨大な時計が出現するのを確認する。しかしあまり見かけないエフェクトで、どんな効果かを特定することはできなかった。

 

 しかし続く魔法は有名だった。

 

クライ・オブ・ザ・バンシー(嘆きの妖精の絶叫)

 

 死霊系高位魔法。即死対策が無ければ、ひとたまりもない魔法。しかしこの場にいるメンバーは即死対策など当たり前のようにしている。

 

 しかし、聞き慣れぬスキルの発動に加え死霊系の即死魔法。普通なら無視していただろうが、つい気になり自分のステータスを横目に確認すると、予想だにしなかったことが発生していた。ほぼ満タンだったHPゲージそのものがゆっくりと崩壊していくのだ。

 

 この演出。

 

 耐性不足の属性で、スリップダメージをうけた時に発生する属性やられ系のエフェクトに近いものに見えた。そして放置すればHP全損による死亡がまっている。そんな演出に似ていた。

 

 このことにピンときたプレイヤーが、とっさに回復アイテムや状態異常アイテムを使用する。

 

「回復アイテムがきかねえ」

「状態異常アイテムもだ」

 

 逃げ出し距離をとることもできない。HPもくされ落ちるように徐々に消えてゆく。しかし、一人があることに気が付く

 

「蘇生アイテムなら」

「させぬよ。■■■■■(ステイソス・ポルネイア) オブ モモンガ 超過駆動」

 

 モモンガの声と同時に、体の中心にある赤い宝玉が閃光を放つ。

 

「アイテムが使えないぞ」

「ちっ 武器が外された」

「ワールドアイテム……だ……とぅ」

 

 動けず、効果時間内はアイテムが使えない。装備していた武器も解除され、再装備しないといけない。加えてもともとナザリックの中は全域転移阻害が組み込まれている。そして理解不明なHP崩壊現象。

 

 

六十秒。されど六十秒

 

 せまりくる全滅という足音に、襲撃に参加したプレイヤーは恐怖する。メッセージには絶望に打ちひしがれた叫びが聞こえる。

 

「全滅だ……と……」

 

 それが最後のセリフとなった。

 

  ******

 

 最後のプレイヤーが光のエフェクトとなって消え去った。

 

 アインズ・ウール・ゴウンの面々はその状況を静かに眺めていた。

 

「みなさん防衛成功です!」

 

 モモンガは嬉しそうに振り返り、その喜びを全身で表現する。しかし……。

 

「モモンガ玉とThe goal of all life is death(あらゆる生ある者の目指すところは死である)のコンボ鬼すぎるわ~ないわ~」

「てか、モモンガさん一人でよくね?」

「さすが運営非公認魔王様」

「えっ?」

 

 振り返ったモモンガを迎えたのは、歓声ではなくある意味で称賛だった。

 

「あ~みなさん。ここはみんなで手を挙げて喜ぶところでは?」

「まあ、そうなんだけど。モモンガさんに、あそこまで見せつけられると、喜ぶより称賛が先にきちゃいまして」

 

 親友であるはずのペロロンチーノの、すまなそうなアイコンを出しながらのコメントに、モモンガは愕然とする。しかし見渡せば、全員はうなずいたり同意のアイコンを上げたりしている。

 

「あっ……」

「まあ、でもモモンガさんのおかげで、ナザリックは名実ともに最強のダンジョンと言えるようになりましたし」

「動画のラストにアレ入れれば、誰もが足踏みするようになりますよ」

「ですよね」

「あの~惨くありません?」

「はははは」

「モモンガさんお疲れ様です。イベント大成功でしたね」

 

 このタイミングに現れたのはボロボロの鎧を身に着けたたっち・みーであった。

 

「たっちさん」

「一回死んでデスペナ受けましたが、ぎりぎり突破できました」

「たっちさんぱね~」

「三十人以上いましたよね……」

 

 なんと今もどってきたたっち・みーもまたタイマンで、三十九人抜きをしてきたというのだ。

 

「はははっ」

 

 モモンガもたっち・みーの偉業に若干引きながらも、ああみんなこんな感じだったのかと笑い出すのだった。逆に、いきなり笑い出したモモンガの前に立つたっちみーは、状況がわからずぽかんとしている。

 

 そこには先ほどまでの魔王然とした姿は一切ない。いつものギルド内の調整に奔走する苦労人モモンガの姿であった。

 

 それを見て、ギルメンたちも本当の意味で一息つくことができた。そして同時に、千五百のプレイヤーを退けたという結果を受け入れることができたのだった。

 

「さて、ギルメン全員参加のイベントはおわりました」

「まだ録画した動画をおもしろおかしく編集して公開するってミッションのこってるけどね」

「ですね。でもひと段落つきました! みなさんお疲れ様です!」

「お疲れさまでした!!」

「お~!」

 

 そんな感じにアインズ・ウール・ゴウンのメンバーの声が響き渡る。この先いろいろとつらいこともあるだろう。でも、なによりそれが嬉しく、そして楽しく、そしてこんなにも満ち足りているのだから。

 




本編はこれで終わりですが、時間をおいて1話だけおまけを追加する予定。
オバロの新刊が俺を待っている!

>「別に倒してしまっても構わんのだろう」
Fate/SNの英霊エミヤの、伝説のセリフ フラグ


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(おまけ)イベント後のAOGスレ

5chスレ風のその後の反応を書いてみたかった


1500人襲撃イベ後の5chのスレをイメージして書きました。

 

 

 

【悲報】ユグドラシル AOGスレ865【1500人返り討ち】

 

1:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

DMMORPGユグドラシルのDQNギルド アインズ・ウール・ゴウンのスレ

 

煽り、苦情、罵倒OK。

個人情報など公安や警察の監視AIに目を付けられる内容はNG。

基本レスは3行以内

 

以下テンプレ

>>2-10

 

 

30:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

結局AOGに襲撃したの1500人でFA? しかも返り討ちにあったって

 

31:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

俺氏参加プレイヤー。ここで言う前半の1000人組に参加。

3層のボスNPC? シャルティア・ブラットフォールンに負ける。

見た目ロリカワヴァンパイア系NPCだったのに、途中からヤツメウナギに変わったとたんなぶり殺されたでござる

 

 

32:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

作り込みすごかったよな。デザイン含めて最初に登場したドレス姿の布テクスチャとか凝ってた。

 

 

33:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

あれってテンプレじゃないから、自作で課金して登録した一品物だろ。

 

 

34:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

ギルメンは、2層で転移ポータル罠にひかかってお仕置き部屋送りになったらしいけど、そこで心折られたらしい。

 

 

35:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

2層って正統派ダンジョンっぽい演出だったけど、お仕置き部屋どんな感じだったん?

 

 

36:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

あ~あまりリアルで想像するなよ。

ゴキブリに埋め尽くされた部屋。入った途端全身群がってきてデバフの嵐とHPが徐々に減ってて…‥。

爆裂系魔法で吹き飛ばしても、続々と湧いてくるのエンドレス。最後はむしゃむしゃ……。

 

 

37:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

ゴキに捕食されとる……。

 

 

38:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

一匹に二匹なら気にもしないが、全身……ゴクリ

 

 

39:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

作った人間の趣味の悪さを感じざる得ない。

 

 

40:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

でも、表層でのギルマスモモンガの演出はかっこよかったな。まさしく魔王。

 

 

41:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

おい、さんをつけをデコ野郎

 

 

42:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

そこは様だろ。にわか野郎

 

 

45:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

おい、動画サイトにAOG作としかおもえねえ動画がアップされてるぞ。

最初は10分動画だな

ttp://xxx.xxx.xxx/xxxxxxxxx

どうやら1時間おきにアップされるらしい

 

******

 

 

--ナザリック 表層の記録

 

91:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

表層に詰めかける千名のプレイヤー。

遠距離からの撮影だけど見ごたえというか威圧感あるな有るな。

AOGの連中、アレみながら撃退の作戦を練ってたと思うと、気合入りすぎだろ。

 

 

92:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

どうみてもモモンガ様の演出が魔王。

しかし内容も程なくえげつね~。モモンガ様特権階級の人?

 

 

93:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

モモンガ様がリアルで特権階級なら、さらなるアンチを生み出す。

貧困階級だったらブーメランでダメージ受けながらも、イベント盛り上げるエンターテイナー根性に心打たれる。

どっちにしろイベントに全力で燃料を投げ込んでいくスタイル。

 

 

94:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

でも、終わった途端アンデッドの奇襲は、良い戦略だよな。

雑魚だけど、しっかり参加者の虚ついてやがる。

本来なら雑魚につかわなくていい高位魔法やスキルをぶち込みすぎだろ

 

 

95:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

いやいや動画だけみればそうかもしれないが、現場にいたときは焦ったぞ。

よくみりゃあ、特殊技でも使われない限り、放置して時間はかかるけどHP/MP/スキル温存で

殲滅するのが正解だったんだろうな。

 

 

96:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

しかし、この辺も含めてAOGも準備万端だったんだろうな。

襲撃して翌日に編集動画がアップされるんだから、突発じゃあ準備できねえよ

 

 

97:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

一時期流れた襲撃イベの黒幕AOG説?

 

 

98:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

自ギルドを攻撃させるメリットなんてあるんかよ。

自尊心や自信だけで1000人クラスの襲撃をさせるとか、頭ワキすぎだろJK

 

 

99:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

まあ、終わってみれば1500人撃退って前人未到な記録をぶち立ててるから、なんとも言えないが

 

 

100:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

いやいや、それ結果論だろ

むしろ襲撃した2ch連合とセラフが首謀して、漏れた情報を逆手にやけくそでイベント化。

ギルメンのモチベーションを維持したってほうがありそうだろ

 

 

******

 

--ナザリック 2層の記録

 

 

339:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

ぶっちゃけ襲撃側、プレイヤーが生きた地雷探知機と化してる件についてwww

 

 

340:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

そうは言うが、鬼のような転送罠の数々。しかも正しい転送もルートの関係上存在するからあれはしょうが無い

 

 

341:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

しかしお仕置き部屋は何種類もあるとはおもわなかった。

そのなかでも>>38のお仕置き部屋は群を抜いて鬼畜だったが。

前の動画ではついてなかったのに、今回追加されたR18Gタグの理由がわかったね

 

 

342:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

18以上でも心に来るものあるわ。

まじグロ画像

 

 

343:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

規模が小さいダンジョン型拠点のギルドは、これある意味参考になるよな。

てか、こんなのが標準になったギルドなんか攻略したくぬぇ……orz

 

 

344:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

維持費ざっくり計算した。

これクラスを3フロアとして、うちのギルドで動かしたら、全力稼働3回でギルドの貯蓄残高が0になるわ。

AOGの連中、どんだけ資金ためこんでるんだよ。

 

 

345:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

>>344

えっ

 

 

346:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

上で古き良きダンジョン型ってコメあったけど、たしかに作り込みもすげえな。

何気ないリドルやトラップだけじゃなく。

壁のテクスチャやライティングなんかも凝ってて雰囲気だしてるし。

 

 

347:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

ただし、お仕置き部屋ではGに全身モシャモシャされる……

 

 

348:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

AOGの資金はわからんが、ギルドハウスの罠トラップって1回稼働で○金貨でしょ。

見る限り、即再稼働してるからどんどん貯蓄が減る……

ごめんギルマスだと、その数字の動き見ただけで異に穴空きそう。

 

******

 

 

--ナザリック 3層の記録

 

812:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

前半は二層と同じ感じかと思ったが、後半はフロアボス戦主体か。いや~ボスがかわいい。

しかしテロップで製作者:ペロロンチーノって出たときは吹いた。

あの遠距離の鬼の作品かよって、お前の性癖はロリか!

 

 

813:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

まあ、実際あの戦闘シーンみるとNPCに前衛任せて、本人は後衛というかMAP外からの狙撃してきそう。

 

 

814:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

でもボス前の壊れかけた橋のトラップは、うまくできてるよな。

ある程度運動神経ながないと突破できないアスレチック系罠とはおもわなかった。

面白いようにプレイヤーが落ちてワロタ。おまえら運動神経なさすぎだろ

 

 

815:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

昔テレビでそんなのあったよね。

最近 視聴者参加型で復活してたっぽいけど

 

 

816:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

しかしこのNPCボスのAI組んだ人、誰だろう。

Pスキル高めのプレイヤーに匹敵する動きをするよな。

 

 

817:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

NPC特有の超反射だけならまだしも、一度受けた攻撃は即学習して、二度目は攻撃パターンに近接や足の早い魔法で牽制。

前半ただのレベル100NPCと考えて襲いかかったパーティーには申し訳ないが、格の違いをみせつけられたな。

 

 

818:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

だよな、しかもヴァンパイア・ブライドの援護もすごい。

後衛を自由にさせず、前衛にもちょっかいかけてくる。

AI一つでここまで戦えるのかって思える。

 

 

820:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

多勢に無勢。これで終わるかと思われたときに、血の狂乱とヤツメウナギモード。

 

 

830:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

HP25%切ってるのに、1パーティーしっかり全滅させるあたりまさしくフロアボスだよな

って>>31はこのパーティーの誰かかw

 

 

 

 

--ナザリック 4層の記録

【1500人襲撃】ユグドラシル AOGスレ866【動画公開中】

 

221:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

地底湖フロアと思いきや、水棲モンスターの群生地乙。

 

 

222:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

このボスって、ガルガンチュアだろ? 結構カスタマイズされてるっぽいけど。

 

 

223:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

ガルガンチュアってこんな軽快にうごいたっけ?

 

 

224:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

うちのギルドダンジョンにもガルガンチュア配置してるけど、うちのと違うww

 

 

225:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

しかし、このフロアの攻略法は犠牲を最小に走り抜けるだったは

ガルガンチュアを律儀に相手してたパーティー乙

 

 

226:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

まあ、ガルガンチュアの股下走り抜けて、背後の扉を手で開けた先が階層ゲートとはおもわんよな。

 

 

227:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

しかもある一定被害を出したら、ガルガンチュアが一時停止

→人群がる →反応なし →安心してゲートに移動開始 →半分あたりで再起動&自爆

 

 

228:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

美しい爆発だった

 

 

229:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

どうみても普通に戦った犠牲者より自爆の犠牲者のほうがおおかったように見える件

 

 

230:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

あの芸術は爆発だ!ってテロップ。どっかで聞いた気が……

 

 

231:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

昔の迷言のようなもの。でも結構心を掴むよな。

 

 

242:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

自爆は重要な要素だよな

 

以下

ガルガンチュアの自爆の称賛

 

 

 

--ナザリック 5層の記録

 

732:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

極寒ステージ。吹雪のエフェクトで視界は悪いは、対氷、対低温の耐性ないとまじでつらかった。

 

 

733:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

オレこのステージの最後の方で死んだけど、エンジョイ勢の限界ラインだったとおもう。

実際エンジョイ勢は、結構舐めた装備の人もいて、中途半端なビルドだとこの極寒ステージクリアできなかった。

 

 

734:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

視界が悪い中で、フロスト・ウルフの奇襲とか普通にきついのに、

連携してフロスト・フラウが遠距離攻撃かけてくる。

 

 

735:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

よくこの中からゲート見つけたな

 

 

736:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

>>735

このあたりで合流した後発のセラフの人たちの中に、索敵特化の人がいて時間こそかかったけど、

候補をいくつかに絞ったからできたのよ

 

 

737:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

さすがトップギルド。そんなメンバーまでいるのか。

 

 

738:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

逆にいえば、そんな尖ったメンバーがいなければ、

延々とこのフロアでさまよって、削り殺されるって可能性があったんだな。

 

 

739:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

てか、このフロアにもお仕置き部屋あったのかよ

 

 

740:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

SAN値ががががが

 

 

741:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

なんだこの生理的嫌悪感を掻き立てる邪悪な存在は。

 

 

742:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

窓の外に手っっっ。手が~~~

 

 

以下阿鼻叫喚。コキュートスの戦闘シーンも入っていたはずなのに最後の1分の印象がきつすぎたようだ。

では貴方もSAN値のロールをしてください。

 

 

 

--ナザリック 6層の記録

【1500人襲撃】ユグドラシル AOGスレ867【動画公開中】

 

112:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

ちょ、風っちの声でアナウンスw

 

 

113:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

風っちってあの声優の? 似てるだけじゃね?

 

 

114:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

いや、以前公録でユグドラシルヘビーユーザーで異形種っていったが、AOGだったのか。

仕事のストレス発散かな……

 

 

115:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

しかし、ここでワールド・チャンピオンと一騎打ち。

 

 

116:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

狩りの途中で見かけてお願いしても「ギルドのメンバーを待たせてますので」って断られるから、

公式戦以外だとめったに1on1受けてくれない人なんだよな。

 

 

117:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

39人抜けwww 

しかも別動画

 

 

118:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

39人。抜けすぎw どんだけ戦いたいんだよ。

 

 

119:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

しかも、流れるように奇襲。

AOGメンバーが20人ぐらいいるな。

 

 

120:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

あっロリコンさんがいた。

 

 

121:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

ロリコンさんって誰だよw

 

 

122:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

第三層のボスNPC作った人=ペロロンチーノ=己の性癖を全世界に暴露した勇者

一人だけ射程違いすぎて、他AOGが撤退した後も、延々と狙撃しまくっとるwwww

 

 

123:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

軽くキロはあるよな? 一人だけシューティングゲームになっとるw

 

 

124:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

しかし、このフロアも作り込みすごいな

 

 

125:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

なぜか空を写したとおもったら、満天の星空とか。どんだけ作り込んでるんだよって

 

 

126:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

だよな。

木の配置も、人工っぽくなく本でみるような自然みたいな配置になってるし。

 

 

127:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

しかし木々の影に隠れるようにある罠の数々。

襲いくる魔獣系モンスの山!

 

 

128:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

魔法を節約しようと、多少トレインして魔獣を集めようと走り回ると、罠を踏むって普通考えるか?

 

 

129:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

システムの穴とは言わんが、人間心理をしっかりと防衛に組み込んでくるあたり、AOG頭いいわ。

 

 

130:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

そんな頭いい連中の普段の行動は……

 

 

131:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

そら~天才とバカは紙一重www

 

 

132:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

納得したわ

 

 

 

 

--ナザリック 6層特別編 たっち・みーVSの記録

 

301:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

ちょw たっち・みーVS これだけ動画の時間長w

え? もしかして39連戦全部撮り下ろし?

 

 

302:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

早送りしてみたが、どうもそうみたい。

 

 

303:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

てか最初の相手、鷹の団の突撃隊長じゃね? 最初っからクライマックスじゃねえか

 

 

304:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

片手剣盾持ちと大剣使いの夢の1戦

てか、大剣ってあんな早く初撃できたっけ?

 

 

305:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

溜めなしだろうけど、筋力MAXと敏捷高ってかんじか?

小細工無しって感じがしびれる。

 

 

306:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

うめぇ。

三回目の大剣突撃をそのままいなして、

一瞬がら空きになった背中の首筋に逆手に持ち替えた剣を差し込んで一撃死かよ。

 

 

307:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

って、もしかしてのこのあともこんな戦いが続くん?

少なくとも生半可な腕じゃ、あの層までいけないだろうに

 

 

308:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

飛ばし飛ばし見たが、70%超えた当たりだが、たっち・みー負けてるな。

相手は黒の剣士。

 

 

309:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

おいおい去年のワールド・チャンピオンかよ

 

 

310:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

しかし、どうみても黒の剣士も死にそうな件について。

 

 

311:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

倒した黒の剣士を称賛すればいいのか、そこまで戦い続けて負けなかったたっち・みーの精神力を称賛すべきか

 

 

312:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

え? 全損ルールでやってたのか? ってことはデスペナ有り?

しかもたっち・みーそのまま復活&回復だけして戦うの?!

 

 

313:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

まじか。漢すぎるだろ。

 

 

314:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

もしかしてたっち・みーってデスペナ受けてレベルダウンしても

スキルバランスが崩れないような構成にてもしてるのか?

頭悪すぎだろwww

 

 

315:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

そして次は余裕で勝ってるw

 

 

316:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

笑いしか出ねえ。

さすがはワールド・チャンピオン。技量だけでなく並の精神力じゃねえ。

 

 

317:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

悲報 ワールド・チャンピオン は精神的超人だった

 

 

318:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

てか、コレで勝てるってことはたっち・みーってレベル95とレベル100の差を技量で埋めてるってことなんだろ。

 

 

319:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

ひえっ

 

 

 

--ナザリック 7層の記録

 

509:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

溶岩エリア。どうみても完全火耐性が要求されています。本当にありがとうございました。

 

 

510:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

てかこのエリアにくるまでに、各種基本的な状態異常耐性は揃えた上、属性耐性も氷と火は完全耐性必須。

地底湖の水没とかもあるかた対酸素も必須と

 

 

511:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

え? このしぶといアーチデビルやらの一派、プレイヤーが何回か戦ってるけど、ゲートの守護者じゃないの?!

 

 

512:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

>>511

まじで、あ、本当のボスはラストのスライムか。

 

 

513:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

うげ、溶岩に落とされて視界0、各種耐性あっても行動阻害はキツすぎ。

しかもスライムェェェ

 

 

514:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

スライム無双。しかもこのスライムの対物値・対火・対氷の耐性持ちw

 

 

515:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

おまえの弱点は氷攻撃だろ、なんで氷の耐性もってるんだよwww

 

 

516:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

そうとは知らずに、氷魔法で攻撃しまくる人たち乙。先入観って怖いな~

 

 

517:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

正解が風属性だったとは。

 

 

518:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

でも、罠の詳細こんなにオープンにしていいものか?

 

 

519:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

たとえば耐性の設定とかは弄れるし、罠も判っていようと意識の外で引っ掛けるタイプはそのままで有用。

1・2層のルートも当たりとハズレの転移ゲートを差し替えれば問題ない

 

 

520:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

1500人撃退という記録は残るからな。

普通に考えて次はそれ以上……

 

 

530:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

無理とは言わんが、難しすぎだろ

 

 

531:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

冷静に考えたんだが、もしかしたらコレがAOGの狙いだったのかな

 

 

532:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

>>531

ふむふむ。続けて

 

 

535:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

いやね。次はどうやっても少人数じゃあ無理。すくなくとも1ギルド100人が全力出撃しても、まあ無理とおもう。

だけど、もし今回みたいに人を集めたとしても集まりにくい。

そして襲撃時間中に、逆撃で自分のギルドを滅ぼされる可能性がある。逆撃よりももっと可能性が高いのは横槍。

 

536:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

あ~

 

 

その後AOGの真意の考察が続く。

 

 

--ナザリック 8層の記録

 

792:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

最初の3分www

 

 

793:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

ただ荒野を走ること40分。早送りでプレイヤーが荒野を走り回る。

問題はBGM。いつの青春ものだよww

 

 

794:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

調べたら著作権切れの歌だった。

しかもオープニングで走ってるシーン有りww

 

 

795:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

しかしそこからが本命。

まさかのラスボス戦。

きゃ~モモンガ様~

 

 

796:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

しかし、裏では6層でたっち・みーの1on1が続いてる。

 

 

797:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

「さすがは人類種代表諸君の実力。称賛に値する」

「故に苦痛無き死をあたえよう」

どうみてもラスボスです。ありがとうございました。

 

798:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

てか、この人ノリ良すぎだろwww

 

 

799:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

えっ?

 

 

800:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

なにがおきたんだ

 

 

801:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

全員の動きが止まって、騒ぎ出したとおもったら全滅?

 

 

802:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

巻き戻してみると、これってクライ・オブ・ザ・バンシー(嘆きの妖精の絶叫)だろ?

即死耐性装備してればどうにでもなるのになぜ

 

 

803:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

これモモンガ様の腹に入ってる宝玉が一回光った時、全員叫んでるっぽいけど。

 

 

804:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

武器を落として消えてるから、アイテムストレージに戻ったのか?

 

 

805:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

いやいや 全員が蘇生アイテム0、行動阻害耐性なし0なんてないだろ。

 

806:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

おい、だれか現場に居た人間居ないのか?

 

 

しばらくチートだ、電凸だなどと騒ぎが続く。

しかし次スレが終わりそうな頃に一つの書き込みがされる。

 

 

 

【魔王モモンガ】ユグドラシル AOGスレ868【チート疑惑】

 

951:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

長文失礼

たぶん最後のエンジョイ勢だったと思うオレがわかることだけ書く。

 

各種耐性を持って属性も神聖以外は完全耐性にしてた。

もともとタンクだったから、攻撃力は低いけどそんな編成だったので最後まで生き残れた。

 

胎児っぽいモンスが死んだ瞬間足止め60秒って出た。

もちろん移動阻害耐性持ってるのに。

 

その後の魔法はわからん。帰って調べたけどあんなエフェクトは見たことがない。

見る限り60秒後になにか起こると思った。いまにして思えば、60秒後死亡だったんだな。

 

続いた魔法、クライ・オブ・ザ・バンシー(嘆きの妖精の絶叫)は即死耐性でやりすごせたはず。

 

そこから分からないことだらけ。

 

モモンガの腹のアイテムが輝きだして赤い光が視界を埋め尽くしたあと、手に持っていた武器をなぜか落としてアイテムストレージに入ってしまった。

 

とりあえず、武器は再装備できたけど、その時ステータスを見て愕然とした。HPゲージの端から腐れ落ちてた。

エフェクトが属性ヤラレ(火系レアボス相手に火の属性防御が足りない時、HPゲージが燃えて最大値が減るやつ)のエフェクトに似てたので、アイテムを使おうとしたら、アイテムがなぜか使えなかった。

 

そして最後に為す術なく全滅した。

 

一応高レアの自動蘇生アイテムも持ってた。それも発動しなかった。

 

あとでネタ動画にでもしようと視界キャプチャーツールも稼働させてから、すくなくとも嘘は無いと思う。

 

終わった時、頭がかっとなってチートだと運営にメールをしたけど、

さっき運営から「仕様です」って帰ってきた。まじわかんねえ。

 

とりあえず、このへんの謎が溶けない限り、おれはAOGに係る気は無い。

 

あの魔王はいつでも俺らを殺せるってことだからな。

 

 

952:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

まじか

 

 

953:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

おつ

 

954:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

情報あり

 

955:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

魔王は魔王様だった

 

 

956:以下、名無しに代わりましてユグドラシル民がお送りします

魔王様から逃げられない

 

 

 

 

 




完結報告を活動報告に書きました。
要望などがありましたら、そちらにどうぞ~


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