ポケットモンスターもう一つのサン&ムーン (パラドファン)
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コラボが決まったため書きました。
本編未登場のポケモン達も出ます。半分以上はまだ設定決まってないですが……

完全なネタバレがありますので注意してください。


コウヤ 12歳 

 

CV 松岡禎丞

 

髪の色は黒で目はブルー、服装は青の帽子に黒いシャツ、パンツはサトシと同じデザインの物を使用している(色は白)右腕に腕時計を左腕にZリングをつけている。

礼儀正しく冷静で口調は基本丁寧語で話しあまり強気な発言はしない、極希にツッコミ(主にサトシ対する)を行う時だけ声のボリュームが上がる事がある。

 

ポケモンを傷つけるトレーナーやポケモンハンターなどを嫌い噂を聞くと即刻ポケモンハンターを捕まえに行くなど正義感の強い一面を持つ

 

シンオウ地方の次期チャンピオンで、現在はアローラのポケモンスクールで勉強中

 

サトシとの出会いをきっかけに次期シンオウチャンピオンの公表決意する。シンオウリーグの表彰式に公表し優勝トロフィーを授与した。

 

その後はサトシ同様に旅に出ることを決めイッシュ、カロス地方を旅する。(サトシがいること知らずに)サトシと会ったときは必ずポケモンバトルをするなど目的地が一緒の時は一緒に行動したりしていた。またジムを巡りリーグに参加しようとするが間が悪く参加出来ない。イッシュ地方ではシロナさんによる強制送還で参加できず。カロス地方ではフレア団の企みに気付いたホウエン地方のチャンピオンダイゴに協力を頼まれ参加できなかった。

 

バトルスタイルはポケモンの特徴や技を活かすバトルを得意とする。また例え相性の悪い相手とバトルすることを想定し対策も予め経てている。

 

ホウエン地方の行くさいセレナとは途中まで一緒に行動していた。

 

シンオウ地方のポケモン達

 

ナエトル→ハヤシガメ→ドダイドス

 

性別 ♂

 

特性 しんりょく

 

技 ハードプラント、ウッドハンマー、じしん、ストーンエッジ

 

コウヤの最初のパートナー、性格は大人しくコウヤのポケモン達の纏め役で面倒見がいい。素早さがない代わりにパワーとタフさ持ち持ち前のパワーで相手の攻撃を打ち破るバトルを得意とする。新しい地方に向かうときは一緒に向かうがホウエン地方と今回のアローラではシンオウ地方に留守番

 

ムックル→ムクバード→ムクホーク

 

性別 ♂

 

特性 いかく

 

コウヤが最初にゲットしたポケモン冷静でクールな性格、素早く相手に近付き自慢の素早さで撹乱するスピードバトルを得意とする。

 

技 ブレイブバード、インファイト、でんこうせっか、かげぶんしん

 

コリンク→ルクシオ→レントラー

 

性別 ♂

 

特性 いかく

 

お調子者でコウヤのポケモン達のムードメーカー、バランスの取れたタイプでバトルの適応力が高い。

 

技 十万ボルト、こおりのキバ、にどげり、かみくだく

 

ロゼリア→ロズレイド

 

性別 ♀

 

特性 どくのトゲ

 

可憐な姿とは裏腹にバトルは、相手を状態異常にして動きを制限させて圧倒するバトルを得意とする。

 

技 どくどく、ベノムショック、マジカルリーフ、くさぶえ

 

ミロカロス

 

性別 ♀

 

特性 ふしぎなうろこ

 

コウヤのポケモン達の中でトップクラスのタフさを持ち持久戦を得意とし回復技を2つ覚えている。

 

技 アクアリング、ハイドロポンプ、アクアテール、じこさいせい

 

フカマル→ガバイド→ガブリアス

 

性別 ♂

 

特性 さめはだ

 

パワーで圧倒するバトルが得意だが物理攻撃には強いが特殊攻撃に弱い

 

技 ドラゴンクロー、アイアンヘッド、じしん、ほのおのキバ

 

イーブイ→リーフィア

 

性別 ♀

 

特性 ようりょくそ

 

素早さを活かしたスピードバトルを得意とし一気に近付きリーフブレードによる接近戦が得意

 

技 リーフブレード、ソーラービーム、すてみタックル、にほんばれ

 

イーブイ→エーフィー

 

性別 ♀

 

特性 マッジクミラー

 

技 サイコキネシス、マジカルシャイン、ギガインパクト

、シャドーボール

 

サイコキネシスを使ったトリッキーバトルを得意とする。

 

???

 

性別 ???

 

特性 ???

 

コウヤの奥の手、普段はバトルに出さないがコウヤのポケモンの中でトップクラスの実力を持っている。

 

技 ???

 

イッシュ地方のポケモン達

 

 

ツタージャ→ジャノビー→ジャローダ

 

性別 ♂

 

特性 あまのじゃく

 

コウヤのイッシュ地方の初ゲットポケモン、スピードバトルを得意とする。素早さを活かした接近戦遠距離戦どちらも得意としているが打たれ弱いのが弱点

 

技 リーフブレード、リーフストーム、めざめるパワー、アイアンテール

 

シキジカ→メブキジカ

 

No data

 

チュリネ→ドレディア

 

No data

 

テッシード→ナットレイ

 

No data

 

シビシラス→シビシール→シビルドン

 

No data

 

コジョフー→コジョンド

 

No data

 

オノンド→オノノクス

 

No data

 

ワシボン→ウォーグル

 

No data

 

カロス地方のポケモン達

 

ハリマロン→ハリボーグ→ブリガロン

 

No data

 

メェークル→ゴーゴート

 

No data

 

ヒトツキ→ニダンギル

 

No data

 

チルット(色違い)

 

性別 ♀

 

特性 しぜんかいふく

 

群れからはぐれて色違いという珍しさでトレーナーにゲットされるがゲットされたトレーナーから弱いと言われバトルに負け傷だらけの状態で捨てられた所をコウヤに拾われコウヤに応急処置受け、ポケモンセンターに連れいかれた。

コウヤに連れられたポケモンセンターで自分を捨てたトレーナーもおりコウヤがそのトレーナーと喧嘩に発展しようになりが捨てたトレーナーを庇うなどするがそのトレーナーからは《弱いポケモンは要らないと》見捨てられて落ち込み塞ぎ混んでいたがコウヤがチルットから離れず励まし続け《一緒に強くなろう》と約束し捨てたトレーナーを見返すためコウヤにゲットされた。

 

技 りんしょう、りゅうのいぶき、つばさでうつ

 

オーロット

 

No data

 

ホウエン地方のポケモン達

 

メガシンカ可能

 

チルット(色違い)→チルタリス(色違い)→メガチルタリス(色違い)

 

性別 ♀

 

特性 しぜんかいふく→フェアリースキン

 

コウヤと共にカロス地方から一緒にホウエン地方にやって来た。ホウエン地方のジム戦でもっとも戦ったポケモンでヒワマキジムのジムリーダーのナギのチルタリスとのバトルで追い詰められ進化し逆転勝利を挙げた。ジム戦後にナギから君達はもっと強くなれるとキーストーンとメガストーンチルタリスナイトの原石を渡された。

原石をホウエン地方チャンピオンダイゴに渡し加工してもらいチルタリスの首にチルタリスナイトが付いている。普段は羽毛で隠れておりメガシンカするさいに出す。

ちなみにキーストーンはコウヤが右腕に付けている腕時計の内部に隠されているためチルタリスがメガシンカ出来ることは誰も知らない。

ホウエン地方の終盤にチルタリスを捨てたトレーナーに再会しバトルを行う相手のポケモンに追い詰められるが逆転勝利をおさめてチルタリスを認めて《強くなったな》と声を掛けてコウヤとまたバトルしようと約束し別れた。

 

技 りんしょう→ハイパーボイス(進化後)、りゅうのいぶき→りゅうのはどう(進化後)、つばさでうつ→はがねのつばさ(進化後)、はかいこうせん

 

キモリ→ジュプトル→ジュカイン

 

No data

 

タネボー→コノハナ→ダーテング

 

No data

 

キノココ→キノガッサ

 

No deta

 

ラクライ→ライボルト

 

No deta

 

イーブイ(色違い)→ニンフィア(色違い)

 

性別 ♂

 

特性 きけんよち→フェアリースキン

 

ポケモンハンターに狙われていたところをコウヤに助けてもらいコウヤになつき自らゲットされた。

 

でんこうせっか、スピードスター、まもる、ようせいのかぜ(進化後)

 

現在アローラ地方のポケモン達

 

ニンフィア(色違い)

 

性別 ♂

 

特性 フェアリースキン

 

コウヤと共にアローラ地方の来たポケモン、サトシのモクローとバトルをし過去二回勝利している。とても人懐こい性格でマオとのパートナー交換の際にお客さんに可愛がられていた。

メレメレ島の試練ではピカチュウの援護をしデカグースに勝利した。ロケット団がシロンを狙う際にシロンを庇い大きなダメージを逐うが新にムーンフォースを覚え危機脱する。またグラジオのルガルガンとのバトルでも新にハイパーボイスを覚え勝利している。

アーカラ島の大試練ではゴローニャのかみなりパンチを受けて麻痺状態なったところをギガイアスによる効果抜群のはがねタイプの技ラスターカノンを受けて倒れる。

普段はサトシのピカチュウ同様にモンスターボールからで入らずに行動している。

 

技、まもる、でんこうせっか、ようせいのかぜ→ムーンフォース、スピードスター→ハイパーボイス

 

Z技 ウルトラダッシュアタック

 

カリキリ→ラランテス

 

性別 ♂

 

特性 キズナ変化

 

コウヤがアローラ地方で最初にゲットしたポケモン、オニドリルに襲われているところをコウヤとニンフィアに助けられてコウヤになつき自らゲットされた。

メレメレ島の大試練ではマケンカニとバトルZ技ウルトラダッシュアタックで勝利を決めた。

カプ・コケコとのバトルでは圧倒されるが土壇場で新にリーフブレードを覚えZ技ブルームシャインエクストラを放つがカプ・コケコに敗れた。

アーカラ島の大試練で二対一で追い込まれラランテスへと進化するコウヤとけして諦めないと強い思いが重なりキズナ現象に目覚める。

キズナ現象の特訓でゲッコウガとバトルをして何かに目覚めかけるが惜しくも破れる。

 

 

技 きりさく→ソーラーブレード、こうごせい→リーフブレード、はっぱカッター、シザークロス

 

Z技 ブルームシシャインエクストラ、ウルトラダッシュアタック(きりさくを忘れたため使用不可)

 

ニャビー

 

性別 ♂

 

特性 もうか

 

コウヤがアローラにやって来る前にサトシと出会っており迷子になっていたモクローとカリキリ、アシマリの案内をしていた。その後コウヤと再会し特訓でほのおのキバを覚えコウヤのことを信頼するようになり共にいたムーランドが居なくなった後、コウヤとバトルし自らゲットされた。

 

技 ひのこ、ひっかく、ほのおのキバ

 

Z技 ウルトラダッシュアタック

 

ダダリン

 

特性 はがねつかい

 

コウヤが釣り上げたポケモン、カリキリとのバトルの末にゲットされた。アーカラ島の試練ではヤトウモリを倒すがヤトウモリのどくどくを受けてしまいどく状態になった隙をエンニュートのベノムショックを受け倒れた。

 

技 アンカーショット、いわなだれ、パワーウィップ、シャドーボール

 

ライドポケモン

 

チルタリス(色違い)

 

 

 

 




チルタリスはマジで考えました。いずれチルタリスの話は書くつもりです。

No data のポケモン達はもしかしたら登場するかも知れないので登場後に書き直します。


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アローラの前でのストーリー
 サトシとコウヤの最初の出会い


今回はサトシとコウヤがどのように出会ったのかの話しです。

非ログインユーザーの方はアンケート答えれず読めないので今回投稿しました。


コウヤはジムバッチを全て揃えポケモンリーグに挑戦し、シンオウ地方チャンピオンシロナさんとのバトルに勝ちチャンピオンの資格をてに入れたがシロナさんの助言で正式なチャンピオンにならずまだシロンさんに勝ったことを伏せておこうと話し次期チャンピオンになった。この時決めた事を伝えたのは四天王の四人そしてコウヤにポケモンを渡したナナカマド博士の五人シロナさんとコウヤを含め七人だけだった。

 

そしてコウヤはシンオウ地方での旅を再開し様々な場所に向かった。そしてそこでのトレーナーとのバトルをしてバトルリゾートに向かいそこでもバトルをして制覇し自分とポケモン達を鍛えていった。だがバトルをしていくうちに強くなっていくにつれ圧勝する事が多くなり次期チャンピオンになる前トレーナーになったばっかりの頃の様な熱い思いは消え始めていた。そんな時コウヤはサトシと出会った。

 

「ナナカマド博士、お久しぶりです。」

 

「おお、コウヤ君元気にしていたかね?」

 

コウヤはナナカマド博士の研究所に訪れていた。そしてその場には三人のトレーナーがいた。一人はコウヤと幼馴染みのヒカリだった

 

「コウヤ!元気にしてたー!」

 

「ヒカリ!久しぶりだね。」

 

懐かしの再開となったが初対面の二人の姿が見えた

 

「あの...君は?」

 

「始めましてコウヤです。」

 

「俺はマサラタウンのサトシ!こっちは相棒のピカチュウ!」

 

『ピッカ!』

 

「自分はタケシだ。」

 

コウヤは互いに自己紹介をしサトシがカントーのマサラタウンから来たことに驚いていた。

 

「カントーから来たの?」

 

「ああ!俺ポケモンマスター目指して旅をしていて強くなりたくてな!」

 

サトシはカントーからシンオウに来た理由と自分の夢を話した。それを聞いたコウヤは少し驚いていた。自分が住んでいる地方を離れ旅をするまでの強い気持ちを聞いたからだ。そんななか

 

「そうだ!サトシ、コウヤとポケモンバトルしてみたら?」

 

「え?」

 

「バトル...?」

 

コウヤとサトシはヒカリの急な提案に驚いた

 

「コウヤはジムバッチを全部持ってるからもの凄く強いのよ」

 

「バッチ全部!?」

 

サトシはヒカリの言った言葉を聞くと驚き直ぐ様コウヤの方を向いた。

 

「コウヤ!俺とバトルしてくれ!」

 

「え?ちょっと待ってよ!」

 

当然いきなりバトルを申し込まれたら驚くものだ。コウヤは断ろうとするが...

 

「俺...ポケモンマスターになりたいんだ。だから強いトレーナーと勝負してもっともっと強くなりたいんだ!」

 

サトシの真っ直ぐな思いを聞きバトルを受ける事にした。

 

「わかった。ルールは一対一の一本勝負それでいい?」

 

「ああ!ありがとう!」

 

「ナナカマド博士、バトルフィールドを借りてもいいですか?」

 

「ああ、使いたまえ」

 

コウヤ達はナナカマド博士の研究所にあるバトルフィールドへと向かった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

バトルフィールドに向かい合いながら立つサトシとコウヤ二人のバトルが始まろうとしていた。

 

「審判は自分が務めます!ルールは一対一の一本勝負!両者ポケモンを!」

 

「よし、ムクホーク!頼んだぞ!」

 

コウヤの選んだポケモンはひこうタイプのムックルの最終進化系のムクホークだ。ムクホークの佇まいは今まで数々の戦いを乗り越えた気迫が見てとれるようだった。

 

「あいつ相当強い...」

 

『ピーカ...』

 

サトシとピカチュウは目の前にいるムクホークを見てムクホークの強さを感じていた。そしてムクホークの強さを感じていたのは審判を務めるタケシ、バトルを見ているヒカリにも感じていた。

 

「ピカチュウ!君に決めた!」

 

『ピッカァ!』

 

サトシはでんきタイプを持ちひこうタイプに有利なピカチュウで選んだ。

 

「それではバトル開始!」

 

「ピカチュウ!でんこうせっか!」

 

サトシがまずでんこうせっかが仕掛けた

 

「こっちもでんこうせっかだ!」

 

コウヤもでんこうせっかを指示しピカチュウとムクホークが正面からぶつかると思われたがぶつかる直前ムクホークが姿を消しピカチュウの横からでんこうせっかを命中させた。

 

「ピカチュウ!」

 

ピカチュウはムクホークのでんこうせっかを受け吹き飛ばされたもの体勢を立て直し立ち上がった。

 

「あのムクホークの速度じゃ接近戦は危ない...」

 

「ムクホークのスピードはこんなもんじゃないよ」

 

まだコウヤのムクホークは余裕とばかり全く動いていなかった。

 

「だったら!十万ボルトだ!」

 

ピカチュウはムクホーク目掛けて十万ボルトを放つがしかし

 

「かげぶんしんでかわせ!」

 

ムクホークはかげぶんしんでピカチュウの十万ボルトを回避した。

 

「だったら!でんこうせっかだ!」

 

サトシは次こそはとでんこうせっかを指示した。だがコウヤは

 

(そろそろ終わりかな...?)

 

コウヤは決着をつけようとしていた。

 

「ムクホーク!ブレイブバード!」

 

ムクホークはピカチュウ目掛けて凄まじい速度で迫り決着がつくかと思われたが...

 

「今だ!ピカチュウ回転しながらアイアンテールだ!」

 

「なっ!?」

 

ピカチュウはでんこうせっかの勢いのままに回転しながらアイアンテールを放った。ムクホークはブレブバードの速度が速すぎて止まれずアイアンテールを受けてしまった。

 

「ムクホーク!」

 

ムクホークはピカチュウのアイアンテールを受けて地面についたがまだ戦えると立ち上がった。だが先程のアイアンテールの威力が高かったのか少しふらついていた。それもそのはずだムクホークはブレイブバードの速度でピカチュウのでんこうせっかの勢いを利用したアイアンテールを受けたのだから、コウヤは自身思いもつかない方法で攻撃をあてたサトシに驚きを隠せなかった。

 

(この感じ...ただ驚いてるだけじゃない!)

 

かつて自分がこの様にバトルで驚かされる様なことはまだ次期チャンピオンになる前の頃しかなかった。そして今目の前にいるサトシは自分の思いもよらない方法でムクホークのスピードを撃ち破った。そしてその事実はコウヤに焦りを与えるのでなくトレーナーになったばっかりの頃の様な熱い思いを再び目覚めさせた。

 

「ムクホーク」

 

コウヤは少し微笑みながら呼んだ

 

「このバトル!絶対に勝とう!」

 

コウヤにはただこのバトルで全力で戦い勝ちたいその純粋な気持ちしかなかった。その思いがムクホークにも伝わったのかムクホークは大きく翼を広げ飛び上がった。

 

「サトシ!僕はムクホークと一緒に君に勝つ!」

 

コウヤはサトシを見つめ叫んだ。

 

「ああ!俺とピカチュウも負けないぜ!」

 

そして二人は次の一撃で勝負が決まるそう感じた。

 

「ムクホーク!ブレイブバード!」

 

「ピカチュウ!でんこうせっか!」

 

ムクホークはブレイブバードをピカチュウはでんこうせっかをこれではムクホークが勝つと思われたが...

 

「そのままボルテッカーだ!」

 

ピカチュウはでんこうせっかの勢いを利用したボルテッカーでムクホーク目掛けて向かうだが、コウヤは先程のサトシの指示でこれを予測し

 

「ブレイブバードの勢いを利用してインファイトだ!」

 

ムクホークはブレブバードの勢いを利用してインファイトを放ちそしてピカチュウとムクホークはが衝突し大爆発を起こし爆風によって煙がまった。そして煙がはれたバトルフィールドにはムクホークとピカチュウが倒れていた。

 

「ピカチュウ、ムクホーク!共に戦闘不能よって両者引き分け!」

 

コウヤとサトシの最初のバトルは引き分けに終わった。そしてコウヤはムクホークの元へ向かった。

 

「ムクホーク、お疲れさま」

 

ムクホークはバトルに負け申し訳なさそうに下を向いていた。

 

「そんなに落ち込まなくてもいいよ。僕バトルに勝てなくて悔しいって気持ちもあるけどそれ以上に楽しいいって気持ちが強いんだ。」

 

ムクホークはコウヤから意外な言葉が出たと思い顔を上げコウヤの顔を見つめた。するとコウヤは続けて

 

「こんなに白熱するバトルは本当に久しぶりだったね。久しぶりに全力で戦えて楽しかっただろ?」

 

ムクホークは頷きコウヤを見つめた。

 

「お疲れさま、ゆっくり休んでくれ」

 

コウヤはモンスターボールにムクホークを戻すとサトシの元へ向かった。

 

「サトシ...」

 

「何だ?」

 

「こんなに楽しいバトルは久しぶりだったまたバトルしよう!」

 

「ああ!俺もだ!」

 

サトシとコウヤ互いの手を出し握手をした。

 

「次は俺が勝つ!」

 

「こっちこそ負けないよ」

 

二人は互いに笑い次の勝負の約束をし、次の勝負は負けないと宣言した。

 

「二人共素晴らしいバトルだったぞ」

 

「「ありがとうございます。」」

 

「サトシ、コウヤに引き分けるなんて凄い!」

 

「いやぁ、あっそうだ!コウヤもシンオウリーグ出るのか?」

 

「いや、特に決めてないけど」

 

「だったら出ようぜ!俺はまだバッチを全部持ってないから出れないけどシンオウリーグで勝負しようぜ!」

 

サトシの提案を聞いたコウヤ自分はシンオウのポケモンリーグに挑戦し次期チャンピオンとなったが正式に公表していないためリーグに出ようと思えば出るかも知れないと考えた。

 

「うん!シンオウリーグで待ってるよ。」

 

「やったー!絶対に負けないぜ!」

 

「ああ!」

 

そしてサトシ達はジムのあるクロガネシティへと旅立った。

 

「コウヤ君、シンオウリーグに出るのかね?」

 

「いえ、多分僕はシンオウリーグに出場できない。もし出場出来ても出場しません。僕はシンオウ地方の次期チャンピオンですし」

 

コウヤはシンオウリーグで待ってると伝えただが次期チャンピオンとしてシンオウリーグに出場するべきではないと考えていたのだ。

 

「では、どうするのかね?」

 

「シンオウリーグで僕がシロナさんに勝って次期チャンピオンになったことを公表してもらいサトシとバトルします。」

 

コウヤにはサトシとのバトルでチャンピオンになる覚悟が生まれ公表する事を決めていた。

 

(サトシ...僕はシンオウリーグに出場出来ないだが僕は君が優勝すると信じて待つ!)

 

 

それがサトシとコウヤの出会いだった。

 

 



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サトシvsコウヤ! ハクタイジムの決戦!

コウヤがナタネにジムリーダー代理に頼まれているときにサトシが挑戦しに来て負けてサトシがバッチを七個集めてから再挑戦すると言ってコウヤに挑む話です。

ちなみに最初のジム戦の結果はこうです。

リーフィア ◯:× ムクバード
リーフィア ◯:× ナエトル
リーフィア ◯:× ピカチュウ



リーフィアの技を変更しました。



ジムバッジを7個集めたサトシは8個目のバッチを掛けてハクタイシティに来ていた。

 

「遂にコウヤとのジム戦だ……やるぞピカチュウ!」

 

『ピッカ!』

 

コウヤへのリベンジと気合い充分のサトシとピカチュウ。前回ハクタイジムに挑んだ時はコウヤとの圧倒的実力差に敵わず、1体も倒せずにストレート負けてしまった。だがサトシ達は今までの旅で成長し強くなっている、その成果をコウヤに見せる時が来たのだ。

 

「コウヤとのジム戦頑張ってサトシ」

 

「コウヤは今まで一番の強敵だ。頑張れよサトシ」

 

「ああ、コウヤに勝ってバッジゲットだぜ!」

 

ハクタイジムに入ったサトシの目の前の広がるバトルフィールド。その向かい側にはコウヤが立っている。

 

「遂に来たねサトシ」

 

「来たぜ。コウヤ」

 

サトシとコウヤ……互いに待ち望んでいたバトルが今始まろうとしている。

 

「二人のバトルの審判は私が行うわ」

 

ナタネが審判としてバトルの中央に立ちコウヤとサトシに語りかける。

 

「このバトルにおけるポケモンの交代はチャレンジャーにのみ認められ、使用ポケモンはジムリーダーは3体、チャレンジャーは6体全てとなります!」

 

「6対3!?」

 

ナタネの言葉にサトシが目を驚きを隠せずに叫び、聞き間違いではないかとコウヤを見るサトシ。

 

「サトシの全てが見たいからね。今まで旅の成果を見せてもらうよ!」

 

「なら見せてやるぜ! 俺達の全てを!」

 

サトシはコウヤの思いに応えるだけとまっすぐにコウヤを見る。

 

「両者ポケモンを!」

 

ナタネの声と同時に両者共にモンスターボールを構える。

 

「僕の1体目は……ロズレイド! 君だ!」

 

『ローゼェ』

 

コウヤの1体目はどく・くさタイプのロズレイド。今までコウヤ幾度となくとバトルしたことがあるサトシだが、ロズレイドと戦うのは今回が初めて対するサトシのポケモンは……

 

「フカマル! 君に決めた!」

 

『カフッ!』

 

コウヤは、サトシの1体目はドラゴン・じめんタイプのフカマル今回が初めてバトルするポケモンにどんなバトルを見せてくれるのかとコウヤは期待する。

 

「それでは……バトル開始!」

 

「フカマル! りゅうのはどう!」

 

「ロズレイド! ベノムショック!」

 

フカマルのりゅうのはどうとロズレイドのベノムショックがぶつかり合い、その威力を相殺し爆発が起こる。

 

「ロズレイド! マジカルリーフ!」

 

『ロゼッ!』

 

目の前を遮る煙に向けて攻撃範囲の広いマジカルリーフを放つが、フカマルが煙から突き抜けてマジカルリーフを大きく開いた口で食べる。

 

「食べたっ!?」

 

『ロゼッ!?』

 

予想外の出来事にコウヤとロズレイドは驚きを隠せずに動きが止まる。サトシはその隙を逃さない。

 

「今だ、フカマル! りゅうのはどう!」

 

動きが止まったロズレイドにフカマルのりゅうのはどうが炸裂し吹き飛ばされる。

 

「どうだ! コウヤ、俺のフカマルは何でも噛みつく癖があるんだ!」

 

『カフッ!』

 

「ふははっ!  本当に面白いよ! サトシ達は!」

 

フカマルの癖……そして、それを利用するサトシのバトルにコウヤは驚くが思わず笑みがこぼれる。

 

「ロズレイド! どくどく!」

 

「フカマル! あなをほるだ!」

 

フカマルは穴を掘って地面に隠れることでロズレイドのどくどくを回避する。

 

「今だ! 掘った穴に向けてくさぶえだ!」

 

「なっ!?」

 

何でも噛みつくフカマルでも音技のくさぶえは無効化は出来ない。更に穴の中は地上と違い音が響く。つまりはくさぶえの音色からは逃れることは不可能である。

 

「フカマル! 大丈夫か!?」

 

サトシがフカマルに呼び掛けるが、何の反応もなくロズレイドのくさぶえによって眠ってしまっているようだ。

 

「今だ! 穴に向かってマジカルリーフ!」

 

『ロゼッ!』

 

コウヤの指示通りにロズレイドがマジカルリーフを放ち、フカマルは穴から上空へと打ち上げられてしまう。

 

「フカマルッ!!」

 

『カフッ!?』

 

マジカルリーフを受けたダメージでフカマルは目を覚ますが、空中に打ち上げられてしまい身動きをとることが出来ない。

 

「今だ! 止めのベノムショック!」

 

空中では回避することが出来ずロズレイドのベノムショックが炸裂し、フカマルは力なく地面に落下する。

 

『カ…フッ……』

 

「フカマル戦闘不能! ロズレイドの勝ち!」

 

まずはコウヤの一勝でサトシの残りのポケモンは5体。

 

「よく頑張ったな、フカマルゆっくり休んでくれ」

 

フカマルをモンスターボールに戻し、労いの言葉を掛けるサトシ。

 

「フカマルの癖を利用したバトルは驚いたよ。でもそれだけでは僕のロズレイドは簡単には倒せないよ」

 

サトシとフカマルの作戦を称賛しながら悠々と語るコウヤ。対してサトシはまっすぐにコウヤとロズレイドを見据える。その目はまだ熱く燃えている。

 

「まだバトルは始まったばかりだ! ブイゼル君に決めた!」

 

サトシの2体目はみずタイプのブイゼル。くさタイプのロズレイド相手は不利だ。コウヤはそう考えるが、サトシは落ちついた様子であり気を引き締める。

 

「ブイゼル! アクアジェット!」

 

先に動いたのはサトシとブイゼル。目にも止まらぬ速度で動いたブイゼルにロズレイドは呆気に取られアクアジェットの直撃を受けてしまう。

 

「いいぞ! ブイゼル!」

 

『ブイブイ!』

 

「やるね。ロズレイド! マジカルリーフ」

 

マジカルリーフを避けるブイゼルだが、その葉はそのまま消えることなくブイゼルを追尾する。

 

「かわせ! ブイゼル!」

 

ブイゼルは自慢の素早さでマジカルリーフを振り切り回避する。

 

「ロズレイド! もう一度マジカルリーフ!」

 

「れいとうパンチで砕くんだ!」

 

今度は、れいとうパンチでマジカルリーフを凍らせ砕き、一気に距離を詰める。

 

「ロズレイド! ベノムショック!」

 

「ブイゼル! ソニックブーム!」

 

近付かせまいと、コウヤはベノムショックを指示し、サトシはソニックブームで応戦する。2つの技の衝突により爆発が発生し砂塵が舞い視界が塞がれる。

 

「そのまま突っ込め! アクアジェット!」

 

『ロゼッ!?』

 

視界が塞がれた中、砂塵を突き破ってきたブイゼルの攻撃を避けることは出来ずに怯んでしまう。

 

「ロズレイド!」

 

「畳み掛けろ! れいとうパンチ!」

 

ブイゼルの渾身の一撃がロズレイドに命中し、ロズレイドは吹き飛び目を回して倒れた。

 

「ロズレイド、戦闘不能! ブイゼルの勝ち!」

 

「やったぜ! ブイゼル!」

 

『ッ!……ブイブイ!』

 

ガッツポーズで答えるブイゼルだが、一瞬何かに堪えているような表情を見せる。

 

ひとまずは一勝のサトシ、残りのポケモンは5体に対してコウヤの残りポケモンは2体だ。

数ではまだサトシが有利だが、コウヤとバトルを何度も経験しているサトシに油断はない。

 

「ロズレイドお疲れ様。 よく頑張ってくれたね」

 

ロズレイドをモンスターボールに戻し労いの言葉を掛けて、新たにモンスターボールをフィールドに向けて投げる。

 

「僕の2体目はリーフィア! 君の出番だ!」

 

コウヤの2体目は、イーブイの進化系のしんりょくポケモンのリーフィアだ。リーフィアは前回のジム戦でサトシのポケモン達を1体で倒した実力の持ち主だ。

 

「リーフィアか……前回は歯が立たなかったが、リベンジだ!」

 

「リーフィアと僕の力見せてあげるよ!」

 

前回のバトルでの破れたリーフィアへのリベンジに燃えるサトシ。

 

「リーフィア! にほんばれだ!」

 

「させるか! アクアジェットだ!」

 

『ブ…ブイッ……』

 

リーフィアのにほんばれを阻止するため先手を打とうとするが、苦しみだし動きが止まるブイゼル。

 

それにより、リーフィアのにほんばれが成功し効果でフィールドの真上の太陽の日差しが強くなってしまう。

 

「どく状態!? いったい何時の間に!?」

 

「僕のロズレイドの特性は、どくのとげ。ブイゼルがれいとうパンチを決めたときどく状態になったんだよ」

 

コウヤが答えた通りブイゼルはロズレイドに最後に触れた時にどくのトゲの効果により、どく状態になってしまっていたのだ。

 

「悪いけど、決めさせて貰うよ! ソーラービーム!」

 

『リーフィッ!』

 

リーフィアは光を吸収し、光の束を毒で動けないブイゼルに向けて発射する。

 

「ブイゼル!?」

 

『ブ……ブイ……』

 

効果抜群のソーラービームの直撃にブイゼルは目を回し倒れた。

 

「ブイゼル、戦闘不能! リーフィアの勝ち!」

 

ブイゼルはロズレイドを倒すことが出来たが、特性のどくのトゲにより勝負は既に決まっていた。

 

「ブイゼル、ゆっくり休んでくれ」

 

ブイゼルをモンスターボールに戻すと、隣に立つ相棒に目線を送る。

 

「ピカチュウ! 君に決めた!」

 

『ピッカァ!』

 

サトシの3体目は一番の相棒ピカチュウ。くさタイプのリーフィアには、でんきタイプの技はいまひとつだ。

 

「ピカチュウか……」

 

「ピカチュウ! 前回のリベンジだ!」

 

『ピッカチュウー!』

 

前回のバトルで惜しくもリーフィアに破れたピカチュウ。リベンジに一段と気合いが入っている。

 

「ピカチュウ! でんこうせっか!」

 

『ピッカ!』

 

「かわして、すてみタックル!」

 

『リッフィ!』

 

ピカチュウのでんこうせっかを、素早く避けてピカチュウにタックルを決める。

 

『ピッ、ピーカ……』

 

「大丈夫か、ピカチュウ!?」

 

リーフィアのすてみタックルのダメージでふらつくが、立つピカチュウ

 

「前のバトルより早い!?」

 

前回のバトルではリーフィアの素早さに追い付いていた筈のピカチュウが負けていることに驚愕するサトシ

 

「僕のリーフィアの特性はようりょくそ。ひざしが強いと素早さが上がるのさ」

 

「何だって!?」

 

「僕はサトシの全力が見たいって言ったよね? だから僕も全力を出す!」

 

コウヤはこの場でジムリーダーとしてだけではなく、一人のライバルとしてサトシに負けられない。

 

「リーフィア! リーフブレード!」

 

「ピカチュウ! アイアンテールだ!」

 

『リーフィ!』

 

『ピーカッ!』

 

リーフィアの翠色に輝くリーフブレードとピカチュウのアイアンテールによる衝突は、スピードによる勢いがあるリーフィアに分が上がり、ピカチュウは宙に吹き飛ばされてしまう。

 

「10まんボルト!」

 

「ソーラービーム!」

 

ソーラービームと10まんボルトの衝突で爆煙が両者を遮る。

 

「今だ! ボルテッカー!」

 

ピカチュウは凄まじい稲妻を纏い、爆煙の中を突っ切ってリーフィアに向かう。

 

『ピッカァ!』

 

「リーフブレードで防御だ!」

 

『リッフィ!』

 

ギリギリの所で防御が間に合ったが、くさタイプのリーフィアにはでんきタイプの技はいまひとつと言えど、ボルテッカーを受けたダメージは少なくない。

 

「リーフィア、大丈夫!?」

 

『リッフィ!』

 

受けたダメージでふらつくが首を振って持ち直し、大きな声で応えるリーフィア。

 

「10まんボルトで畳み掛けろ!」

 

「避けろ! リーフィア!」

 

飛び上がり、空中からリーフィア目掛けて10まんボルトをバトルフィールドに落とす。

 

「走れリーフィア!」

 

走り、10まんボルトを避けながらピカチュウへ近づくリーフィア。

 

「リーフィア! リーフブレード!」

 

『リッフィ!』

 

『ピィカ!?』

 

特性ようりょくそにより、上昇した素早さを利用したジャンプですれ違い様の一閃を決める。

 

「ピカチュウ!!」

 

『ピ、ピーカ……』

 

リーフィアのリーフブレードも一閃を受けたピカチュウは地面に落ち目を回して倒れた。

 

「ピカチュウ戦闘不能! リーフィアの勝ち!」

 

『ピ、ピィカ』

 

「心配するな、後は任せてくれ」

 

倒れたピカチュウに駆け寄り抱えて隣に寝かせ、次のポケモンの入ったモンスターボールを構える。

 

「ドダイドス! 君に決めた!」

 

「ドダイドスできたか……」

 

サトシの4体目はドダイドス。コウヤのパートナーポケモンでもあり、シンオウ地方の初心者トレーナー渡されるさ最初の一体。ナエトルの最終進化系だ。

 

「ドダイドスか……スピードではリーフィアが上だけど、どう出るかな?」

 

サトシのドダイドスはナエトルの頃は驚くべきスピードがあったが、進化して体重が増えたことにそのスピードは失われている。

 

「ドダイドス! エナジーボール!」

 

「リーフィア! リーフブレード!」

 

向かってくるエナジーボールを真っ二つに両断し、ドダイドスに近づくリーフィア。

 

「すてみタックル!」

 

「ロッククライムで迎い撃て!」

 

細身のリーフィアではドダイドスの体格には敵わず、押し負けて吹き飛ばされる。

 

「リーフストームで畳み掛けろ!」

 

「かわして、リーフブレード!」

 

鋭い葉の嵐を、凄まじいスピードで回避しドダイドスに一閃を打ち込むリーフィア。

 

「一気に決めるよ! 連続でリーフブレード!」

 

連続で目にも止まらぬ一閃を叩き込むリーフィア。このまま決着かと思われたが──

 

「ドダイドス! こうごうせいだ!」

 

『ドォッダァ!』

 

こうごうせいは日差しの強さで回復できる体力の量が変わる技。この日差しの強くなっている影響下では回復できる量は多くドダイドスは元気を取り戻す。

 

「しまった! これじゃ……」

 

日差しの強さを利用され、焦るコウヤ。

 

「連続でリーフブレード!」

 

「堪えろドダイドス! こうごうせい!」

 

走り回りながら攻撃を続けて来たリーフィアにスタミナの限界が近く、息が上がり始めている。

 

「これ以上は、リーフィアのスタミナが持たない……」

 

『リ、リフィッ……』

 

「この一撃で決める! ソーラービーム!」

 

リーフィアの最大威力の技で勝負を決めようと判断し、ソーラービームを指示する。

 

 

「今だ! ソーラービームを飲み込め!」

 

「えッ!?」

 

『リフィッ!?』

 

目の前で起きたあり得ない出来事に、動きが止まったリーフィア。

 

「ロッククライム!」

 

『リフィッ!?』

 

「リーフィア!?」

 

ソーラービーム飲み込んだことでパワーとスピードが上がったロッククライム、それを避けることは敵わず、ドダイドスの巨体によりリーフィアは壁に打ち付けられ、目を回して倒れた。

 

「リーフィア戦闘不能! ドダイドスの勝ち!」

 

「リーフィアお疲れ様。 よく頑張ったね」

 

コウヤはサトシのドダイドスが、ハヤシガメの時のフロンティアブレーンクロツグのドサイドンとのバトルの時に発射しようとしたエナジーボールを、偶然飲み込んでしまった時のロッククライムの事を知らなかった。

 

そしてドダイドスが飲み込んだのはリーフィアのソーラービームだ。クロツグの時とは違い敵の技を飲み込ませるなんて自爆行為に等しい。しかしそれをやってのけリーフィアを倒したのだ。

 

そして、素早さに特化したリーフィアでは、ドダイドスに対して決定打となる一撃が無かったのが敗因だ。

 

「ハハハッ! 面白いよ! サトシ」

 

驚きもしたが予想だにしない行動に大きく笑うコウヤ

 

「まさか、リーフィアのソーラービームを飲み込ませるなんて思いもしなかったよ。それに君のドダイドスは凄いよ!」

 

意外な発想力そして、それをやってのけるサトシとポケモン達の信頼関係の強さに負けられないと闘志が燃え上がるコウヤ

 

「僕達も負けてられない! 行くよドダイドス!」

 

『ドッダァァ!!』

 

笑みを浮かべながらモンスターボールに向けて問い掛ける。コウヤの最後のポケモンは最強のパートナー、ドダイドスだ。

 

「コウヤの最後のポケモンは、ドダイドスか……」

 

「今までのバトルで、サトシが敵わなかった強敵ね……」

 

ヒカリが言ったように、サトシはコウヤのドダイドスをて勝利したことはなく、このジム戦において最大の難関だ。

 

「さぁ、このバトルで僕達を越えて見せてよ! サトシ!」

 

『ドォッダァァ!』

 

「ドダイドス! こうごうせいだ!」

 

リーフィアとのバトルで消耗を引きずった状態では絶対に勝てないひとまず回復を指示するが、それは大きな間違いだった。

 

「ストーンエッジ!」

 

ドダイドス目掛けいて地面から鋭い岩が出現し、ドダイドスを打ち上げる。

 

「ドダイドス!?」

 

一瞬の出来事に呆気を取られたサトシ。そしてコウヤはその隙を見逃さない。

 

「ハードプラント!」

 

くさタイプの最強の技が、宙に浮いたサトシのドダイドスに決まり目を回し倒れた。

 

『ドォ…ダァ……』

 

「ドダイドス!?」

 

「チャレンジャーサトシのドダイドス戦闘不能! ジムリーダー代理コウヤのドダイドスの勝ち!」

 

あっという間の決着、同じポケモン同士のバトルは実力より経験の差が物を言う。サトシとコウヤの差よりも、ドダイドスの戦闘経験が勝敗を分けたのだ。

 

「つ、強い……」

 

「僕とドダイドスの強さは、まだまだこんなものじゃないよ」

 

ドダイドスは、コウヤの最初のパートナーだ。今まで幾つもの困難を、共に乗り越えてきた最大の相棒。この2人を越えるのは容易ではない。

 

「ムクホーク! 君に決めた!」

 

『ムーク!』

 

サトシの5体目はノーマル・ひこうタイプのムクホーク。くさ・じめんタイプのドダイドス相手にタイプでは圧倒的有利なポケモンだ。

 

「ムクホーク! でんこうせっか!」

 

「受け止めろ!」

 

ムクホークの攻撃を軽々と受け止め、弾き返すドダイドス。

 

「効いてないのか!?」

 

コウヤのドダイドスの規格外のタフさに驚愕するサトシ。

 

「その程度の技、僕のドダイドスに通用しないよ!」

 

「それなら、ブレイブバード!」

 

空高くへ飛び上がり、そこから急降下で加速を行い低空飛行でドダイドスへと突撃する。

 

「ストーンエッジ!」

 

地面から鋭い岩を出現させ、ムクホークは避けることが出来ず突き上げられる。

 

「ムクホーク!?」

 

効果抜群のいわタイプの技を受けたムクホークは、苦しそうに立ち上がる。

 

「ムクホーク……まだ戦えるか」

 

『ムクォー!」

 

もう力の限界が近いムクホークだが、翼を広げ叫び応える。

 

「よし! インファイトだ!」

 

「ハードプラント!」

 

力を振り絞ったムクホークのインファイトは、くさタイプ最強の技ハードプラントの前には敵わずドダイドスに近寄ることも出来ずに弾き返され倒れた。

 

「ムクホーク戦闘不能! ドダイドスの勝ち!」

 

タイプの有利なムクホークですら、全くコウヤのドダイドスの相手にならず一方的なバトルだ。

 

「コウヤ! やっぱりお前は強い、だからこそ越えてみせる!」

 

「超えてみせなよ! 僕達を!」

 

サトシはまだ勝つことを諦めていない。そしてモンスターボールを握り最後の1体を繰り出す。

 

「ゴウカザル! 君に決めた!」

 

『ウーキャァァ!!』

 

サトシの最後のポケモンはほのお・かくとうタイプのゴウカザル。タイプの相性はくさ・じめんタイプのドダイドスとは五分五分。

 

「さぁ……最後のバトルだ! 掛かってきなよ!」

 

「ああ! 行くぞ!」

 

互いに気合いを入れ戦う意思をみせ会う両者。

 

「ゴウカザル! かえんほうしゃ!」

 

「ドダイドス!」

 

ドダイドスはコウヤの声を聞くと、前足を振り上げ凄まじい力で地面を踏み込み衝撃波を生み出し、ゴウカザルのかえんほうしゃを打ち消す。

 

「なっ!?」

 

『ウキャッ!?』

 

コウヤのドダイドスの桁外れの凄まじいパワーに驚愕の表情を浮かべるサトシとゴウカザル。

 

「あのドダイドスがこんな力を持っていたなんて……」

 

今までバトルでドダイドスの力を見てきたサトシだが、桁外れのパワーを目の当たりにし呆然とする。

 

「向かってこないなら、こっちからいくよ! ストーンエッジ!」

 

「かわして、マッハパンチ!」

 

ゴウカザルは素早い動きと反射神経で、地面から盛り上がってくる鋭い岩を回避しながらドダイドスの頭に鋭い一撃をいれる。

 

『ドッアァ』

 

『ウキャ!?』

 

決まったかと思った一撃は、ドダイドスには全く効いておらず微動だにもしていない。

 

「お返しだ! ウッドハンマー!」 

 

「まずいッ! かえんぐるまで受け止めろ!」

 

ゴウカザルは回転しながら炎を纏い立ち向かうが、ドダイドスの巨体によるパワーには敵わず弾かれ後退する。

 

『ウキャァ……』

 

ウッドハンマーは強力な反面、攻撃の反動でダメージを受けてしまう技だが、コウヤのドダイドスの規格外のタフさは、反動をものともせず平然としている。

 

「ゴウカザル! 大丈夫か!?」

 

『ウキャ!!』

 

ウッドハンマーによるダメージを軽減は成功し、腕を突き上げ応えるゴウカザル。

 

「ドダイドス! ハードプラント!」

 

サトシのドダイドスとムクホークを倒したくさタイプ最強の技ハードプラントが、ゴウカザルに迫る。

 

「かえんほうしゃで向かい打て!」

 

ゴウカザルはかえんほうしゃで迎え撃つが、地面から出現した巨大な蔦はかえんほうしゃをなぎ払いゴウカザルへ向かっていく。

 

「あなをほるで、地面に逃げろ!」

 

「逃がさない! じしん!」

 

攻撃を受けては不味いと間一髪の所で、地面に逃げるように指示するサトシだが、その判断は間違いだった。

 

ドダイドスの巨体から産み出された強烈な揺れは、地中からゴウカザルを打ち上げる。

 

「ゴウカザルッ!?」

 

「ウッドハンマー!」

 

『ドッアァァ!』

 

ドダイドスの巨体に叩き付けれたゴウカザルは、フィールドの壁に激突し崩れ落ちる。

 

「ゴウカザルッ!?」

 

ゴウカザルは、コウヤのドダイドスに為す術もなく倒れたかと誰もが思ったが、最後の力を振り絞り立ち上がる。

 

「ゴウカザル、まだ戦えるよな!」

 

ゴウカザルは叫ぶ。呼応するように赤色のオーラを身体中に纏わせ炎が激しく燃え上がる。

 

『ウキャァァァ!!』

 

ギリギリまで追い詰められたゴウカザルが、サトシに応えるように叫ぶ。

 

「これが、サトシのゴウカザルのもうか……」

 

話には聞いていたが、実際に見るのは初めてでこうして対面してみるゴウカザルのもうかは、凄まじい圧を感じ蹴落とされそうになるコウヤ。

 

「ここから、本当の勝負だぜ! コウヤ!」

 

「受けて立つよ! サトシ!」

 

サトシとコウヤ、互いにここからが、全身全霊で全力出すバトルの始まりだと感じとる。

 

「ストーンエッジ!」

 

「かえんほうしゃ!」

 

ゴウカザルの業炎とも言えるかえんほうしゃは岩を砕きドダイドスへと直撃する。

 

『ドォッダァ!?』

 

流石のドダイドスも、強烈なかえんほうしゃにダメージを受け後退する。

 

「ドダイドスッ!?」

 

もうかにより威力の増したかえんほうしゃに、驚愕の表情を浮かべるコウヤ。

 

「マッハパンチ!」

 

「ハードプラントで動きを止めるんだ!」

 

迫り来る巨大な蔦を回避するゴウカザル。ゴウカザルのもうかはほのお技だけではなく、火事場の馬鹿力のように身体能力も増しており、今まで微動だにしなかったドダイドスの巨体が後退する。

 

「かえんぐるま!」

 

「ウッドハンマー!」

 

ドダイドスは崩れた体勢から切り返し、ウッドハンマーでゴウカザルの追撃を受け止める。

 

技のぶつかり合いから、後退し距離を取るゴウカザルとドダイドス。

 

「「次で決めるぞ!」」

 

次の一撃で決まるサトシとコウヤは直感し、最大の技を指示する。

 

「かえんほうしゃ!」

 

「ハードプラント!」

 

互いに力のぶつけ合いに、とてつもない衝撃波と轟音がジム内に響き渡る。ハードプラントはかえんほうしゃに押し負けドダイドスへ直撃し爆煙が発生する。

 

爆煙が晴れると、ダメージを受けドながらもボロボロになりながら立つダイドスの姿が見え耐え抜いたかと思われたが、ドダイドスは崩れ落ちた。

 

「ドダイドス戦闘不能! ゴウカザルの勝ち! よって勝者チャレンジャーサトシ!」

 

「勝ったのか……やったぞ! ゴウカザル!」

『ピカピ!』

 

『ウキャ!ウキャァー!』

 

勝利出来たことに喜びゴウカザルに駆け寄るサトシとピカチュウ。

 

コウヤもドダイドスのもとへ向かう。

 

「お疲れ、ドダイドス」

 

『ドダァ……』

 

バトルに負けてしまったことによる悔しさで俯くドダイドス。

 

「うん、久しぶり負け悔しいよね。でもそれ以上に楽しかっただろ」

 

コウヤの言葉に顔を上げ頷くドダイドス。

 

「久しぶりに本気でバトルして、僕達は負けたんだ。 もっと強くなって次は絶対に勝とう!」

 

『ドォッダ!』

 

コウヤはドダイドスと誓いモンスターボールへと戻し休ませる。そして、コウヤはサトシのもとへ向かう。

 

「おめでとう。サトシこれがハクタイジムの勝利の証フォレストバッジだ」

 

「ありがとう。コウヤ……ん? このバッジ少し色が……」

 

サトシの受け取ったバッジは、少し錆びれており光沢が鈍くなっている。

 

「そのバッジは僕が、ハクタイジムに勝った時に受け取ったバッジだよ」

 

「ってことはコウヤのバッジなのか!? 何でこれを俺に!?」

 

「僕に勝ったサトシに、このバッジを受け取って欲しいんだ」

 

「そしたら、コウヤはシンオウリーグへの参加出来なくなる……」

 

「僕は、今回のシンオウリーグには参加することができない。だから僕の思いをサトシに託したいんだ」

 

「シンオウリーグに出れないだって!? じゃあコウヤとは戦えないのか!?」

 

シンオウリーグに出れないと聞き、驚くサトシ。

 

「ごめん、今は説明は出来ないけどいつか必ず話す。だから、僕の思いを持っていって欲しいんだ!」

 

「コウヤ……」

 

「シンオウリーグ必ず優勝してよ!」

 

「ああ! 絶対優勝してみせるぜ!」

 

約束し握手をかわすサトシとコウヤ

 

こうして、サトシとコウヤのハクタイジムの決戦は幕を閉じた。

 

 



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サン&ムーン
第一話 新たな旅の始まり


別連載があるので余り投稿できないかもしれまんせんがよろしくお願いいたします。


       シンオウ地方フタバタウン

 

一人の少年がいた彼の名はコウヤ、シンオウ地方の次期チャンピオンである。

 

「あ~次は何処行こうかな~」

 

コウヤはカロス地方を旅したあとホウエン地方を旅して故郷のシンオウ地方のフタバタウンに戻っていたのだ。

 

「取り合えずナナカマド博士に何処かいい場所有るか聞いてみるか」

 

コウヤは家を出てナナカマド博士の研究所へと向かった。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

マサゴタウン ナナカマド博士の研究所

 

 

 

「ナナカマド博士、お久し振りです。」

 

「おぉ、コウヤ君、戻ってきていたのか」

 

「はい、昨日フタバタウンに着きました。」

 

「それで、何のようかね」

 

「はい、次の旅する地方を考えていたんですけど思い付かなくてナナカマド博士何処かいい場所知っていますか?」

 

ナナカマド博士はポケモンの進化の研究をおこなっておりカロス地方もナナカマド博士の薦めで行ったため尋ねる。

 

「なら、アローラ地方はどうかね?」

 

「アローラ地方?」

 

コウヤは今まで聞いた事のない地方に首を傾げていた。

 

「アローラ地方に、独自の進化を遂げたポケモン達が多く生息しているらしく、特にリージョンフォームと呼ばれるポケモンが存在するらしくいい勉強になるだろう。」

 

「アローラ地方...」

 

コウヤはまだ見ぬ地方とまだ見ぬポケモンの事を考え期待で胸を膨らませていた。

 

「そのアローラ地方にオーキドの従兄弟が校長先生を努めているポケモンスクールがある。手続きは済ませておくからそこに行くといい」

 

「ありがとうございます!」

 

「今回はどのポケモンと行くのかね?」

 

コウヤは毎回新しい地方に行くときは自分のポケモン一体だけで行くためでいくため今回連れていくポケモンは、

 

「ニンフィアと行こうと思います。」

 

「ほぅ、今回はドダイドスで行かないのかね?」

 

「はい、ニンフィアはまだ進化したばかりでこれから一緒に強くなってほしいのでニンフィアを連れていきます。」

 

そう言いコウヤは、ニンフィア以外のモンスターボールをナナカマド博士に預けた。そして今まで最初のパートナーのドダイドスで行っていたが今回はニンフィアとの旅が始まろうとしていた。

 

コウヤはそしてアローラ地方で自分のライバルと言えるトレーナーと再び再会することになるとは思ってもいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

      カロス地方ミアレシティ:空港

 

此処にもアローラ地方へと旅立とうとする少女がいた。

 

 

「アローラ地方...待っててねサトシ!」

 

 

 

 

 

 

 

 



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第二話 アローラ!まさかの再会!

サトシは既にモクローをゲットしてニャビーに会っています。ニャビーはまだゲットしてないです。

コウヤは主にくさタイプの使い手として有名という設定です。コウヤのニンフィアのレベルは19くらいです。


アローラ地方:空港

 

今この場に一人の少年が降り立った。

 

「此処がアローラ地方...」

 

コウヤは今まで来たことない場所を見て何度も味わってきた感動を感じていた。

 

「よし!出て来いニンフィア!」

 

コウヤは空港を出て、モンスターボールを手に取りニンフィアを出した。

 

『フィ~ア』

 

コウヤのニンフィアは色違いのため本来薄いピンク色の部分が水色になっていて回りにいた人達から注目を集めていた。そんな中コウヤのニンフィアを見ている人達の中に何やら怪しげな服装をした男が一人いたがコウヤのニンフィアを見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

コウヤが到着する少し前

 

カロス地方からアローラ地方へと来た少女セレナは、今サトシがいるポケモンスクールへ向かうため空港を出て歩き出した。

 

「ようやくサトシに会える!待っててねサトシ」

 

セレナは自分のポケモン達が入ったモンスターボールの他にもう一つモンスターボールを持っていた。セレナはそのモンスターボールを見ながら

 

「後少しでサトシに会えるから待っててね。」

 

そう言いセレナは歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

コウヤがポケモンスクールにニンフィアと一緒に向かっている途中先程ニンフィアを見ていた怪しい服装をした男が一人コウヤの目の前に立っていた。

 

「あのそこどけてくれませんか」

 

 

「退けって言われて、スカル団の俺が退くわけないだろ」

 

コウヤは非常識な男を見て呆れていた

 

「スカル団?」

 

 

「なんだお前よそ者か、まぁいい俺は泣く子も泣かすスカル団だ!」

 

 

「泣く子も泣かすって元から泣いてる子供が泣かすってどういう意味だよ!」

 

 

「うるせぇ!お前のその珍しいポケモン頂くぜ!出て来いヤングース!」

 

 

そう言いとスカル団は三体のヤングースをモンスターボールから出した。

 

「三対一か、よしニンフィア!アローラ初バトル絶対に勝つぞ!」

 

『フィア』

 

「生意気言いやがって!ヤングース!ひっかくだ!」

 

スカル団の指示を聞き一斉に飛びかかるヤングース達

 

「ニンフィア、回転しながらスピードスター!」

 

『フィ~ア~』

 

スピードスターは範囲攻撃しかもそれを回転しながら放ったためヤングース達は回避出来ずにスピードスターを受けてしまった。

 

「ヤングース!」

 

ヤングース達をまとめて一ヶ所に落ちてきた。コウヤはそのチャンスを見逃さずに

 

「ニンフィア、これで決めるよ!ようせいのがぜ!」

 

『フィ~アッ』

 

ニンフィアのようせいのがぜを受けたヤングース達はスカル団の方まで吹き飛び目を回していた。

 

「ヤ、ヤングース!」

 

スカル団は自分のヤングース達が倒された事に驚いていた。

 

「そっちのポケモンはもう戦えないけどどうするの?」

 

 

「くっ、お、覚えてろよ~!」

 

スカル団はそれだけ言うとコウヤの前から走って逃げ出した。

 

「ニンフィアお疲れさま」

 

コウヤはニンフィアを撫でながら言った。

 

『フィ~ア♪』

 

撫でられたニンフィア気持ち良さそうに返事をした。

 

「よし!さっきのバトルで少し時間足られたし少し走るよ!」

 

 

『フィア!』

 

コウヤとニンフィアはポケモンスクールに向かって走り出した。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ポケモンスクール校門前

 

一人の少年が校門のを通りすぎた。

 

『サトシ急ぐロト!早くしないと遅刻するロト!』

 

 

「わかってるよ!ロトム!」

 

 

『ピ~カ』

 

この少年は名はサトシ、そしてその相棒のピカチュウ、カントー地方のマサラタウン出身で今はこのポケモンスクールの生徒である。

 

サトシは教室へ駆け込みぎりぎり間に合った。

 

「アローラ、サトシ」

 

 

「今日は、随分ぎりぎりでしたね。」

 

 

サトシに話しかけたのは、ポケモンスクールのクラスメートのスイレンとリーリエだ。

 

「アローラ、いや昨日宿題やるの忘れてて...」

 

 

「全く、それでもカプ・コケコに認められたトレーナーか」

 

「まぁ、確かに遅刻ギリギリが多いしね。」

 

サトシの発言にクラスメートのカキとマーマネも呆れていた。

 

「あははは...」

 

 

『ピィーカ』

 

どうやら相棒のピカチュウも呆れているようだった。

 

すると其処へクラスメートの少女マオがやって来た。

 

「ねぇねえ皆知ってる?今日転校生が来るんだって」

 

 

「本当ぉ!?」

 

「うん!今日この辺じゃ見掛けない人を見たって生徒がいたんだって」

 

「もしかしたらチャンピオンだったりして」

 

『ないない』

 

スイレンは何時ものように嘘をついているがこの嘘が本当に起きるとは誰も想像出来なかっただろう。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ポケモンスクール校長室

 

セレナは校長室に入りオーキド校長に挨拶しオーキド校長

のポケギャグを聞き椅子に座っていた。どうやら他にも転校生がいるようでその転校生を待っていた。

 

(私以外に転校生がいたんだどんな人だろう?)

 

すると背後の扉からノックが聞こえた。

 

「失礼します。シンオウ地方から来たコウヤです。」

 

セレナはその言葉を聞いた瞬間驚いていた。サトシ達と別れた後コウヤもホウエン地方に行くらしく一緒に行動したためだ。ましてやまたも行き先が被るとは思っても見なかったのだろう

 

「おお、よく来タマン『コウヤ!?』タ!」

 

オーキド校長のポケギャグはセレナによって消えた。

 

「えっ!?セレナ!?何で此処に!?」

 

コウヤもセレナと同じように動揺していた。

 

「あ、私はヤシオさんからアローラ地方へ行ったほうがいいと言われたのとプラターヌ博士かサトシが此処にいるからこのモンスターボールを届けてほしいって言われて来たの。コウヤは?」

 

「僕はナナカマド博士からポケモンスクールへと行って勉強するといいと言われて来たんだけど、それよりサトシがいるの!?」

 

「えぇ!?サトシいる知らないで来たの!?」

 

「うん」

 

コウヤとセレナはまさかの再会に驚いているようだった。

 

「お二人は知り合いかイーブイ!」

 

「えっ?あっはい、」

 

コウヤはオーキド校長のポケギャグに戸惑いながらも答え

 

「ならちょうど良かった二人ともサトシ君と同じクラスじゃヨーテリー!」

 

「「本当ですか!?」」

 

コウヤとセレナはサトシと同じクラスで驚いていた。それもその筈だセレナは、現在サトシに片思い中であり、コウヤにとってサトシは始めて出来たライバルと言っていいといい存在なのだから、そう思っているとそこへ

 

「アローラ!コウヤ、セレナ」

 

サングラスをかけ上半身裸に白衣を着た男性が校長室に入ってきた。

 

「はじめまして、コウヤです。」

 

「こんにちわ。セレナです。」

 

「俺が担任ククイだ、よろしくな!」

 

「「よろしくお願いします。」」

 

「二人とも住む場所はどうしてる?」

 

「えっ、僕はナナカマド博士が手配するって聞いていますけど。」

 

「私もヤシオさんが手配するって聞いてます。」

 

「その住む場所は俺の家だからよろしくな」

 

「「ええええぇっ!?」」

 

コウヤとセレナはまさか住む場所も同じとは思ってもみなかったため驚いていた。

 

「あれ?聞いてなかったのか?」

 

「「聞いてないです!!」」

 

「まっ、既に居候が一人いるから気にせず住んでくれ」

 

コウヤはククイ博士が居候がもしかしたらと考えていた。

 

「あの、もしかしその居候の名前サトシじゃないですか?」

 

「そうだが、何でわかったんだ?」

 

「やっぱり...」

 

ここまできたら人間驚かないものでコウヤは驚いていなかったがセレナは、

 

「サ、サトシと、///い、一緒...///」

 

セレナは顔を紅く染め倒れた。

 

「お、おい!大丈夫か!?」

 

「そりゃ、こうなるな」

 

ククイ博士は驚きコウヤは呆れていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ポケモンスクール教室

 

サトシは転校生がどんな人なのかを楽しみにしていた。

 

「転校生楽しみだな~」

 

『ピッカ!』

 

「ピカチュウも楽しみなのか!」

 

「全くまだ転校生が来ることも同じクラスになることも決まってないだろ。」

 

早とちりサトシにカキは呆れていた。そこへ、

 

「アローラ!」

 

『アローラ!ククイ博士』

 

「今日は突然だが転校生を紹介する。」

 

「おぉ!」

 

「やっぱり本当だったんだ!」

 

「どうやら気付いていたみたいだな」

 

「マオが今日見掛けない人を見たって言う生徒がいたって聞きましたので」

 

「なるほどな、じゃあ紹介する入ってきてくれ」

 

教室の入り口から入ってきたのは男女二人そしてそれを見たサトシとピカチュウは驚いていた。

 

「はじめまして、コウヤです。」

 

「はじめまして、セレナです。」

 

その自己紹介を聞いたサトシは

 

「セレナ!コウヤ!何故此処に!?」

 

「久し振りね、サトシ」

 

「元気そうで何よりだ。」

 

サトシと転校生二人の様子を見ていたクラスメートはサトシ以上に驚いていた。

 

「えっ?サトシの知り合いなの?」

 

「しかも転校生が二人もいるなんて...」

 

「しかも、コウヤって...」

 

「シンオウ地方の次期チャンピオンでくさタイプの使い手として有名なトレーナーだよ!」

 

「嘘が本当になった...」

 

とくにスイレンはまさかの展開に呆然していた。

 

 

 

 

 




別連載のソードアート・オンラインフェイタルバレット 時を越えた銃剣士の方もよろしくお願いいたします。


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第三話 サトシvsコウヤ!全力バトル!

ポケモンスクール教室

 

サトシ達の教室ではコウヤとセレナの自己紹介を終えてセレナはサトシに預かっていたモンスターボールを渡して席につき授業が始まろうとしていた。

 

「今日の授業はポケモンバトルだ!」

 

 

「「やったー!!」

サトシとコウヤは喜んでいた。

 

「サトシ思いっきりバトルしよう!」

 

 

「ああ、先ずバトルフィールドまで競争だ!」

 

サトシはそう言い走っていった。

 

「相変わらずね、サトシは」

 

 

「本当だな、でもサトシのそんなところが好きなんだろ」

 

 

「えぇ!?///」

 

コウヤとセレナのやり取りを見ていた。マオとスイレンはニヤニヤしながら目を光らせていた。

 

「ねぇ、カキ...」

 

 

「あぁ、あの二人何かたくらんでいるな...」

 

マーマネとカキはマオとスイレンから何かを感じていた。

 

「何だか面白そうになってきたな」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ポケモンスクールバトルフィールド

 

「皆遅いー!」

 

 

「サトシが早すぎるんだ。」

 

 

「うん、バトルの事になると一直線だからね」

 

 

「それじゃバトルの組み合わせを発表するぞ!」

 

 

ククイ博士から発表された組み合わせは

 

 サトシvsコウヤ

 

 

「コウヤ!全力で戦おうぜ!」

 

 

「もちろん!負けないよ!」

 

審判はククイ博士でバトルが始まろうとしていた。

 

「両者ポケモンを」

 

「よし、頼んだよ!ニンフィア!」

 

 

『フィアッ』

 

コウヤのニンフィアを見たサトシ達は驚いていた。

 

「ニンフィアだ!」

 

 

「ニンフィアはフェアリータイプでイーブイの進化でトレーナーに充分懐がないと進化しないポケモンだと本で読んだことがあります。」

 

『ニンフィア、むすびつきポケモン。フェアリータイプ、イーブイの進化形。リボンのような触角から敵意を削ぐ波動を放ち油断させて襲おう』

 

 

「あのニンフィア図鑑のと色が違うぞ」

 

 

「じゃあ色違いってこと!可愛い!」

 

 

「色違い、始めて見た。」

 

 

「ニンフィアか、ならモクロー、君に決めた!」

 

サトシはそう言いリュックからモクローを起こし出した。

 

「新しくゲットしたポケモンか」

 

 

「ああ、アローラの最初の仲間だ!」

 

 

「バトル 始め!」

 

 

ククイ博士がバトルを開始させた直後バトルフィールドに網が飛んできてニンフィアとモクローが捕まってしまった。

 

「な、何だ!?」

 

そしてサトシ達は網が飛んできた方を見ると

 

「な、何だと聞かれたら」

 

 

「聞かせてあげよう、我らの名を」

 

 

「花顔柳腰差月閉花、儚きこの世に咲く一輪の悪の花!ムサシ」

 

 

「飛竜乗雲英姿爽風、切なきこの世に報いる悪の使徒!コジロウ」

 

 

「一蓮托生連帯責任、親しき仲にも小判輝く悪の星!ニャースで、ニャース」

 

 

「「ロケット団参上!」」

 

 

「なのニャ!」

 

 

『ソーナンス!』

 

 

『ロケット団!』

 

 

サトシのピカチュウを狙っているお馴染みのロケット団がいつものニュースの形をした気球に乗っていた。

 

「ニンフィアを返せ!」

 

 

「アローラまで追い掛けてきてたの!?」

 

 

「あら、カロスのジャリガールにシンオウのジャリボーイもいるじゃない」

 

 

「本当だ。このニンフィアはあいつのポケモンなのか」

 

 

「返せって言われて返さない悪党はいないのニャ!」

 

 

『ソーナンス!』

 

 

「ピカチュウ!十万『待ってサトシ』ボ、何だ?」

 

 

「今十万ボルトを放つとニンフィアとモクローにもダメージが!」

 

 

「大人しくそこで諦めるのよ!」

 

 

「だったらこいつで!」

 

サトシは新たにモンスターボールを取りポケモンの名前を呼んだ

 

 

「ゲッコウガ!君に決めた!」

 

 

『コウガ!』

 

サトシが出したのはカロス地方を旅した一番の相棒ゲッコウガだった。

 

「「「ゲ、ゲッコウガ!?」」」

 

ロケット団はゲッコウガの登場で驚いていた。

 

「ゲッコウガ!水手裏剣で網を切るんだ!」

 

 

『コウッガ!』

 

ゲッコウガが放った水手裏剣はニンフィアとモクローが捕まっていた網を切り裂きニンフィアとモクローは無事に救出した。

 

「よし、こっからは俺達のもんだ!」

 

 

『ピッカッ!』

 

 

『コウガッ!』

 

 

『クロッ!』

 

 

「ニンフィア!決めるよ!」

 

 

『フィア!』

 

サトシとコウヤのポケモン達がロケット団の気球目掛けて技を放つ体勢に入る

 

「もしかしてこれって……」

 

 

「もしかしなくても……」

 

 

「まずいのニャ……」

 

 

『ソーナンス!』

 

ロケット団の予感は当たり

 

「ニンフィア!ようせいのかぜ!」

 

 

『フィ~アッ』

 

 

「ピカチュウ!十万ボルト、ゲッコウガ!水手裏剣、モクロー!このはだ!」

 

 

『ピーカチュゥゥゥ!!』

 

 

『コウガッ!』

 

 

『クーロッ!』

 

 

それぞれ放った技は四つの技は合わさり凄まじい威力になってロケット団の気球に衝突したとたん

 

『キーーーーーーーーー!』

 

吹き飛んだロケット団を巨大なポケモンが捕まえた。そしてロケット団をそのままもの凄い速度で森へと走っていった。

 

『何この感じ~!』

 

 

『ソーナンス!』

 

ロケット団が巨大なポケモンに連れいかれるのを見た。コウヤ達は

 

 

「何?あのポケモン……」

 

 

「さぁ……」

 

コウヤとセレナ始めてみる異様な光景に驚いていた。

 

「あ~、ロトム、コウヤとセレナに説明を」

 

 

『お任せロト!キテルグマ。豪腕ポケモンノーマルかくとうタイプ、圧倒的な筋力を持つ危険なポケモン。生息地は基本立ち入り禁止。』

 

 

「何か、怖いね……」

 

 

「うん……」

 

コウヤとセレナはロトムからのキテルグマの説明を聞き少し怯えていた。

 

「まっ、気を取り直してバトル再開するぞ!」

 

 

『はい!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

そして数分後

 

ロケット団によって邪魔されたバトルが再開しようとしていた

 

「モクロー、相手はコウヤだ気合い入れてくぞ!」

 

 

『クロッ!』

 

 

「ニンフィア、君のサトシとの初バトル勝つぞ!」

 

 

『フィアッ!』

 

 

「準備は出来たか?」

 

 

「「はい!」」

 

 

「ルールを説明する!ポケモン一対一の一本勝負それでは、始め!」

 

ククイ博士が主審でもバトルがついに始まった。

 

「モクロー!たいあたり」

 

 

『クロッ!』

 

 

「ニンフィア!でんこうせっかで向かい打て」

 

 

『フィア!』

 

 

モクローのたいあたりとニンフィアのでんこうせっかの衝突、お互いもの凄い速度でぶつかったがでんこうせっかとたいあたりではでんこうせっかに歩があるようだった。

 

『フィア!』

 

 

『クッロー……』

 

 

「モクロー!」

 

サトシとコウヤのバトルを見ているセレナ達は

 

「あのニンフィア速いですね……」

 

 

『通常のニンフィアより1.4倍の速度ロト』

 

 

「さすがはチャンピオンだな」

 

 

「くさタイプの使い手だからと言っても他のタイプも強いんだね」

 

 

サトシとコウヤのバトルを見て皆は感心しているようだった。そのバトルを見ているのは他にもいたそのバトル見ている者はポケモンスクールから少し離れた木の中から見ていた。

 

「モクロー、このは!」

 

 

『クロッ!』

 

 

「ニンフィア、スピードスター!」

 

 

『フィアー!』

 

 

このはとスピードスターの衝突によって砂煙が散った。

 

「ニンフィア!焦らず回りを警戒しろ!」

 

ニンフィアはコウヤの指事を聞き警戒していたが

 

「モクロー!たいあたり!」

 

 

『クッロ』

 

突如背後から表れたモクローのたいあたりを受けてしまった。

 

「ニンフィア!」

 

 

「一気に決めるぞつつくだ!」

 

サトシはニンフィアにさらに追い打ちを掛けよとしたが、

 

「ニンフィア!リボンでモクローを捕まえるんだ!」

 

 

『フィアッ!』

 

 

「しまった!」

 

 

「その勢いを利用して叩き落とせ」

 

『フィ~アッ!』

 

ズドンと音と共に叩き落とされたモクローは目を回していた。

 

「モクロー、戦闘不能ニンフィアの勝ち!」

 

 

「やったぞ!ニンフィア!」

 

 

『フィア!』

 

ニンフィアはバトルに勝った嬉しさでコウヤに飛び付いた。するとそこへ

 

『カプケー!』

 

と鳴き声と共に謎のポケモンがコウヤの目の前に表れた。

 

「あのポケモンは!?」

 

 

「カプ・コケコだ。」

 

 

「カプ・コケコ?」

 

 

「カプ・コケコは守り神だ」

 

 

「守り神ですか?」

 

 

「アローラ地方は四つの島の地方でそれぞれの島には守り神がいるのです。カプ・コケコはその内の1体でメレメレの守り神です。」

 

カプ・コケコはコウヤのに手に白いバングルを渡して飛び去った。

 

そしてそのバングルを見たカキは

 

「Zリングだ!」

 

 

「Zリング?」

 

 

「Zリングは、トレーナーとポケモンの特別な技Z技を使うために必要なバングルだ。」

 

 

「Z技……?」

 

 

「Z技とは、ポケモンとトレーナーの絆がないと発動出来ない技で本来そのZリングは島巡りを挑戦し島キングに勝たないと貰えない物だ」

 

 

「カプ・コケコは気に入った人間に不思議な贈り物をするそうなので、コウヤもサトシと同じ様にカプ・コケコに気に入られたのでしょうね」

 

 

「サトシも貰ったの?」

 

 

「うん、アローラに来た。夜に」

 

コウヤはサトシもカプ・コケコからZリングを貰っている事に驚いていた。それと同時にZ技を使ってみたいと思っていた。

 

「ククイ博士、僕Z技を使いこなしたいです。どうすればいいですか?」

 

 

「島巡りをするんだ。島巡りで大試練を突破すればZ技使うために必要なZクリスタルが受け取れる。」

 

 

「大試練……」

 

 

「だが、大試練は簡単に突破できるものじゃない、覚悟はあるか」

 

コウヤは、Z技使うために必要なZクリスタルが手に入る大試練が厳しいものだとわかってもなお笑顔で

 

「覚悟は、あります!」

 

こうしてコウヤの本当の新たな旅が始まった。

 

 

 

 




次回から本編です。


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第四話 リーリエ新しい挑戦前編

いよいよ本編スタートです。


ククイ博士の家

 

コウヤは朝早くから起きポケモンスクールに行く準備をしていた。

 

「よし、準備完了。後は着替えだけ」

 

 

『フィア!』

 

ポケモンスクールに行く準備を終えるとコウヤの着替えをニンフィアが持って来てくれた。

 

「ありがとう、ニンフィア」

 

コウヤはニンフィアの頭を撫でながら言った。

 

「おーい!朝だぞ~!」

 

ククイ博士から呼ばれたのでコウヤはククイ博士の元へ向かった。

 

「おはようございます。ククイ博士」

 

 

「おお、コウヤ、サトシと違って早いな」

 

 

ヤ「やっぱり、サトシは起きるの遅いんですね。」

 

 

「まぁな、」

 

するとセレナも起きたみたいでセレナもやって来た

 

セレナ「おはようございます…」

 

セレナはサトシ程ではないが朝は弱く、目は半分閉じており眠そうにあくびをしながら起きてきた。

 

「おはよう、朝食はもうあるからな、後今日の授業の準備で早くスクールに行かないと行けないからもう行くぞ」

 

ククイ博士そう言い家を出てスクールへと向かった。その直後

 

『ピカチュウ、お願いロト』

 

 

『ピーカ~チュゥゥゥ!』

 

サトシが使っているロフトからロトムの声と共にピカチュウの十万ボルトが放たれていた。

 

「あそこまでやらないと起きないのかよ...」

 

 

「サ、サトシ!大丈夫!?」

 

コウヤは呆れセレナはサトシを心配して慌ててロフトに上がった。

 

(サトシはよくポケモンの技受けていたし大丈夫だろ)

 

サトシはピカチュウの十万ボルトで気絶したらしくセレナに任せコウヤは朝食を食べるとすぐポケモンスクールへと向かった。

 

(サトシの事だし直ぐ目を覚ますだろ)

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ポケモンスクール校門

 

コウヤは、マオを見かけ挨拶した

 

「アローラ、マオ」

 

 

「アローラ、コウヤ。サトシとセレナは?」

 

 

「二人はもう少ししてから来るよ。」

 

それを聞いたマオはニャースのような笑みを浮かべて

 

「もしかしてあの二人付き合ってる?」

 

 

「いいや、セレナの一方的片思いだよ。」

 

 

「へぇ~、そうなんだ」

 

 

「サトシは超鈍感なんだから、絶対に気付くアピールしないといけないんだよ。」

 

コウヤは、こう言っているが彼はセレナがホウエン地方に旅立つ時に起こった事を知らない。

 

「そっか、ところでコウヤってくさタイプの使い手なんだよね?」

 

 

「うん、僕はくさタイプのポケモンが好きだし」

 

 

「私もくさタイプ好きなんだ。だから今度コウヤのポケモン見せて!」

 

 

「いいよ、今はニンフィアしかいないけど機会が有ったら見せるよ。」

 

 

「本当!?やった!」

 

マオはコウヤとの約束に喜んで笑顔で喜んでおり、その時マオはその瞬間を見ている者が居たとは気が付かなかった。

 

「マオちゃん…面白くなってきた」

 

スイレンはニャースのような笑みを浮かべてマオ見ていた。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ポケモンスクール教室

 

遅刻ギリギリという時間でサトシとセレナの二人がやっと着いた。

 

「「はぁ…はぁ…」」

 

 

「二人とも大丈夫…?」

 

 

「な、何とか間に合った…」

 

サトシとセレナは遅刻ギリギリだったため大分息切れしていた

 

「アローラ、授業始まるから席に着けー」

 

ククイ博士の声と共に全員席に着き授業が始まろうとした。

 

「今日の授業はオーキド校長による特別授業だ!」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

ポケモンスクール校長室

 

校長室の机の上にポケモンのタマゴがふたつ置いて有った。一つは白いタマゴもう一つは赤いタマゴがそれぞれケースに入って置いてあった。赤い卵を見たサトシは

 

「あっ、これ俺がオーキド博士から預かって持ってきたやつだ!」

 

 

『ピッカ!』

 

 

「その通りだ赤いのがサトシがカントー持ってきたタマゴだ。白いの先日ララキナマウンテンで発見されたタマゴだ」

 

 

「これは何のポケモンのタマゴですか?」

 

 

オーキド校長「それは生まれるまでのお楽しミミロル!さて本題じゃが一つは私が育てもう一つは君達が育てるのはどうかな」

 

コウヤは二つのポケモンのタマゴを見て疑問を感じ、それにオーキド校長が答える

 

「私達がですか?」

 

 

「これも授業の一環だポケモンをタマゴから育てるんだからな」

 

 

「私達でタマゴのお世話をするということですね。」

 

 

「その通りだ、毎日タマゴの様子を観察する、簡単だろ?」

 

 

「どっちがいいかな」

 

 

『ピーカ』

 

 

「迷うね....」

 

サトシとスイレンは二つのポケモンのタマゴをみて悩んでおり

 

「リーリエはどっちが良いと思う?」

 

 

「えっ?私的にはこっち....」

 

リリーエはマオ聞かれるとララキナマウンテンで発見された白いタマゴを指差した

 

「リーリエ何でそっちにしたの?」

 

 

「ここの模様がお花見たいで可愛いからです」

 

 

「それだけ?」

 

 

「理由なんて何でもいいだろ」

 

 

「じゃあこの子で決まりね」

 

 

「どんなポケモンなだろう?」

 

 

「強いやつだと面白いな」

 

 

「孵ったら一緒に遊ぼうね」

 

 

『ピッカ!』

 

 

『アウッ!』

 

 

『カジ』

 

 

『マチュ』

 

 

『フィア』

 

 

「これにて私の特別授業は終りじゃ、皆タマゴのお世話頑張るのじゃヨノワール!」

 

 

『はい!』

 

オーキド校長のポケギャグ共に授業は終わりサトシ達は教室へと戻って行った。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ポケモンスクール教室

 

サトシはお世話する事になったタマゴを触っていた。

 

「おおっ!ちょっと暖かい!」

 

 

『ピカピカ』

 

サトシに続き皆も触っていき

 

「リーリエも触って見たら?」

 

 

「えっ...私は...」

 

 

「タマゴなら動かないし大丈夫よ」

 

 

コウヤとセレナは皆との自己紹介の時にリリーエがポケモンに触れないことを聞いていたためタマゴなら触れるかもとリリーエにタマゴを触ることをすすめた。

 

「....触ってみます」

 

リーリエがタマゴに触れる瞬間タマゴは急に揺れ

 

「うわぁぁぁ....!」

 

リーリエは突如タマゴが揺れたため驚き叫んだ

 

「揺れた」

 

 

「元気な証拠」

 

 

「ごめん....リーリエ」

 

 

「だ、大丈夫です....」

 

 

「夜はどうするの?」

 

セレナの言葉に全員が

 

「確かに、置いとくわけにはいかないしな」

 

 

「誰かが持って帰る方がいいんじゃない?」

 

 

「だったら俺が!」

 

 

「リーリエがいいんじゃないかな!」

 

 

「私ですか?」

 

 

「タマゴのお世話をする事で少しずつポケモンに慣れていけばいいと思うの」

 

 

「それだったら、僕もマオに賛成!」

 

マオの意見にコウヤも賛成し皆の視線がリーリエへ集まり

 

「え…えっと...私は、」

 

リーリエは少し悩んでいたが覚悟を決めたようで

 

 

「やってみます。私だってポケモンスクールの生徒ですから!」

 

 

 

 

そしてその様子を見ているポケモンが一匹いた。

 

『ヤァーモ』



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第五話 リーリエ新しい挑戦後編

二個同時に連載するの結構疲れる.......








ポケモンスクール校門前

 

リーリエがタマゴ係になったがタマゴが触れないリーリエのためにマオがリーリエの家まで付き添う予定だったがマオがお店を手伝いをしなければいけなくなりサトシとコウヤが付き添う事になった。

 

「リーリエ本当にごめん!お店の手伝い終わらせたらすぐ来るから」

 

「リーリエの事は俺とコウヤに任せといてくれ」

 

「取り合えずサトシと僕がいるから安心して」

 

「ありがとね。サトシ、コウヤ!」

 

マオそう言い店の手伝いをするため走って帰った。

 

「ところでリーリエの家どこ?」

 

コウヤはアローラに来たばかりでリーリエの家を知らないため何処にあるか尋ねる。

 

「少し遠いので迎えが来ますよ」

 

「迎え?」

 

『ピーカ?』

 

するとそこへ一台のリムジンが到着した。

 

「リーリエお嬢様お迎えにまいりました。」

 

「リーリエの家って.....」

 

「普通にリムジン使う人初めて見た....」

 

コウヤとサトシは目の前の光景に驚いていた。そしてリーリエの家はサトシのコウヤの予想以上大きさ驚いた事は言うまでもないだろう。

 

「いらっしゃいませ私は当屋敷の執事をしております。ジェイムズと申します。」

 

「ただいま、こちらの二人はクラスメートのサトシとコウヤ、それとそのパートナーのピカチュウとニンフィア、それにロトム図鑑よ」

 

「「こんにちわ」」

 

『ピッカ!』

 

『フィア!』

 

『よロトしく』

 

「ほう、あなたがシンオウ地方の次期チャンピオンのコウヤ様ですか。」

 

『やっぱりコウヤとても有名人ロトね』

 

「いえいえ、今はただのポケモンスクールの生徒です。」

 

「そうでございますか、大変申し訳ないのですがポケモンのピカチュウ様とニンフィア様は中庭でお待ちいただけるでしょうか」

 

『ピーカ?』

 

『フィア?』

 

「いいです。ジェイムズ今日は私のために来てくれたのだから」

 

「さようでございますか、ではこちらへ」

 

サトシとコウヤはジェイムズに案内させれ屋敷に入った。その時リムジンにへばりついていたポケモンが顔を出した。

 

『ヤァーモ......』

 

リーリエの屋敷に入りサトシとコウヤはまたしても驚いていた。

 

「うわっ!広っ!」

 

『ピッカ!』

 

「ポケモンジムより広い......」

 

『フィーア.....』

 

「先程は失礼いたしました。普段お屋敷の中にポケモンを入れていないもので」

 

「私が驚いてしまうので....」

 

「なるほど、そうゆうことか」

 

「離れた場所からでもポケモンの観察ができるように中庭にポケモンの遊び場を作ってもらったんです。」

 

「もう少しすれば野生のポケモン達がやって来る頃でしょう」

 

「本当ですか!?」

 

「くさタイプのポケモン来るのかな?」

 

「後程ご案内いたします。」

 

「やったー!」

 

「ありがとうございます!」

 

 

そしてコウヤとサトシはリーリエとジェイムズさんに案内されリーリエの部屋に着た。

 

「ここが私の部屋です」

 

「リーリエ、タマゴはどこに置けば良い?」

 

「そうですね.....ちょっと待っててください」

 

そう言いリーリエは本棚に向かい一冊の本を手に取った。

 

「タマゴを置くのは彼処のソファーにお願いします。後…」

 

コウヤはリーリエに言われたとおりタマゴをソファーの上に置いたそしてリーリエがタマゴの置かれた周辺にクッションを並べた。

 

「こんな感じでどうでしょうか?」

 

「いいんじゃないかな、サトシはどう思う?」

 

「俺も良いと思うぜ、なぁピカチュウ」

 

『ピッカ!』

 

タマゴの方も心地よいのか少し揺れていた

 

「気持ちいいってさ」

 

「良かったです」

 

その時コウヤはソファーの横に置いてある写真に気付いた。

 

「この写真......」

 

「どうかしましたか?コウヤ」

 

「この写真にポケモンを抱いているのリーリエだよね?」

 

「はい....幼い時の私です」

 

コウヤの見つけた写真には幼い時のリーリエの他に男の子と母親と思われる女性が写っていた。

 

「本当だ、じゃあ昔は触れたの?」

 

「リーリエお嬢様は幼い時からポケモンがお好きでよく一緒に遊んでおられました。」

 

「どう言うこと?」

 

「それが.....わからないんです」

 

「わからないって.....」

 

「何と申し上げたらよいでしょうか...ある時奥様と別のお屋敷に移られた事が有りまして、そのお屋敷から戻られた時から急にポケモンに触れなくなってしまったのです....」

 

「一緒に写っている人は.....」

 

「奥様とお坊ちゃまです。奥様は今もそちらでお仕事をされています。」

 

「今兄は別の場所にいます...」

 

「そうなんだ.....」

 

「そうだ!リーリエ、ちょっと練習してみない?」

 

「練習....ですか....」

 

「ああ!ポケモンに触れるためにさ」

 

「私に出来るでしょうか.....」

 

「だったらニンフィアは大人しいから触れるかも」

 

「やってみます!」

 

そしてリーリエがニンフィアに触ろうと少しづつ手を伸ばしたそれを見ていたニンフィアが、

 

『フィア♪』

 

リーリエの手が届く前に頭をつけた。

 

「うわぁぁぁ!!」

 

「リーリエ、大丈夫?」

 

「はい....」

 

「ニンフィア動いたら駄目だよ......」

 

『フィ.....?』

 

「じゃあ次はモクローだ!」

 

サトシはリュックからモクローをだしテーブルの上に置いた。

 

「リーリエ、モクローは寝ていて動かないから大丈夫だ」

 

「モクロー寝てばっかりだね」

 

リーリエがモクローに触れるため手を伸ばした瞬間モクローが暴れだした

 

「うわぁぁぁ!!」

 

「リーリエ!?大丈夫!?」

 

「はい....」

 

「モクローも駄目かぁ....」

 

「やっぱりゆっくり触れるようになっていこう」

 

「はい....」

 

するとベランダへ

 

『フリィィ』

 

「バタフリーだ!」

 

『ピカピカ!』

 

「この屋敷の庭は広いですから、こうして野生のポケモンがよく遊びに来るのです。ほら、下にも」

 

サトシとコウヤはベランダから下を見下ろすとそこには沢山の遊具があり様々な野生のポケモン達がいた。そしてその奥にはバトルフィールドがあった。

 

「バトルフィールドだ!」

 

「手入れはキチンとしてありますのですぐにお使いになれますよ。」

 

「じゃあ、コウヤバトルしようぜ!」

 

「よし!やるか!」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

バトルフィールド前

 

「ニンフィア頼むよ」

 

『フィア!』

 

『ピッカ!』

 

ピカチュウは気合い十分でバトルフィールドに出たしかし

 

「ごめんピカチュウ、モクローにリベンジさせくれ」

 

『ピーカ.....』

 

ピカチュウはサトシの頼みを渋々受けサトシの隣に戻っていった。そして入れ替わるようにモクローがバトルフィールドに出た。

 

「モクロー!前回のリベンジだ!絶対に勝つぞ!」

 

『クロッ!』

 

「それでは私が審判を務めさせてもらいます。それでは始め!」

 

「モクロー、このはだ!」

 

『クロッ!』

 

「ニンフィア、スピードスター!」

 

このはとスピードスターの衝突により前回同様砂煙が舞った。

 

「モクローたいあたり!」

 

「ニンフィアまもるだ!」

 

サトシはたいあたりを指示したが、ニンフィアのまもるで防がれてしまった。

 

「流石だな....」

 

「何度も同じ手受けないよ。ニンフィアでんこうせっか!」

 

『フィア!』

 

「つつくで向かい打て!」

 

『クロッ!』

 

でんこうせっかとつつくの威力は互いに拮抗していた

 

「今だ!りぼんで捕まえろ!」

 

ニンフィアは前回同様モクローを捕まえた

 

サトシ「やっぱりそう来たなモクローそのままこのはだ!」

 

『クロッ!』

 

『フィアッ!』

 

「そうきたか、ニンフィアそのままようせいのかぜで打ち上げろ!」

 

『フィーアー』

 

モクローはようせいのかぜで回転しながら打ち上げられた

 

「モクロー!」

 

モクローはそのまま落下し何かとぶつかった。

 

『クロッ!』

 

 

「あいたたた......」

 

「「マオ!」」

 

「マオ様」

 

「あはは...見つかっちゃった....」

 

「店の手伝いは大丈夫なの?」

 

「リーリエの様子が気になって大急ぎで終わらせて来て、そしたらバトルの音が聞こえて、」

 

「見てたらモクローとぶつかったって事か」

 

「そこまでお嬢様のことを.....」

 

「大袈裟だよ」

 

その時リーリエの部屋から悲鳴が聞こえてきた。

     

「きゃぁぁぁ!」

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

リーリエの部屋にタマゴを狙ってヤトウモリが侵入していたのだ。

 

「いや...こ、来ないで....」

 

『ヤーモ』

 

「....絶対に渡しません....」

 

 『ヤーモ』

 

リーリエはタマゴを守るため抱きしめた。

 

「「リーリエ!」」

 

「お嬢様!」

 

『ヤーモ!』

 

ヤトウモリがリーリエとタマゴに目掛けて飛びつこうとした瞬間

 

「「ピカチュウ(ニンフィア)!でんこうせっか!」」

 

サトシとコウヤがピカチュウとニンフィアにでんこうせっかを指示しリーリエに飛び付くのを防いだ。

 

「ロトム、あのポケモンは?」

 

『ヤトウモリ、どくとかげポケモン。どく・ほのおタイプ、火山や乾いた岩場に棲んでいる、甘い香りの毒を放ち襲ってくる危険なポケモン』

 

「リーリエ!」

 

ヤトウモリは標的をサトシとコウヤに変え襲ってきた。

 

「ニンフィア、ようせいのかぜ!」

 

 

「ピカチュウ、十万ボルト!モクロー、このは!」

 

 

『フィーアー!』

 

 

『ピーカーチュゥゥ!』

 

 

『クロッー!』

 

三つの技が合わさった威力で命中したヤトウモリは、空に飛んでいった。

 

「リーリエ!大丈夫!?」

 

「マオ!どうしてここに!?」

 

「気になって来ちゃった....それよりもリーリエ!」

 

「え?私....触れています....あたたかい.....」

 

「よう御座いましたお嬢様!」

 

「やったね!リーリエ!」

 

『フィーア!』

 

「うわぁぁぁ!」

 

「まだ完璧じゃなかった....」

 

『フィ...』

 

「でもタマゴを触れるようになったんだし凄いよリーリエ!」

 

「良かったね。リーリエ」

 

「はい!嬉しいです。」

 

「それじゃあタマゴの事よろしくね」

 

「はい!」

 

リーリエは思いがけない騒動で触れないポケモンに触れるようになる新たな一歩を進んだのであった。

 

 

 

 




本編始まったばかりですけど次はオリジナル回です。

次回ポケットモンスターもう一つのサン&ムーン


『コウヤ、アローラ初ゲット!』




















何かモクローが可哀想な気がする.....


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第六話 コウヤ、アローラ初ゲット!

「アローラ!今回はポケモン題付きだよ」

『フィア!』

「今回の問題は僕コウヤがゲットするポケモンは何だ~?」

A カリキリ     B モクロー   
C ニャビー     D ツツケラ

「答えは最後に発表するよ!」

『フィア!』




  メレメレ島ポケモンセンター

 

コウヤはナナカマド博士と電話していた。

 

『ところでポケモンスクールはどうかね?』

 

「はい!楽しく学ばせてもらっています!」

 

『それは良かった、君にアローラ地方を紹介した甲斐があった。』

 

「サトシと会えて新しい挑戦も見つかりましたし、頑張っていきます!」

 

『うむ、頑張っていきたまえ』

 

はい、また連絡しますね。」

 

コウヤはそう言い電話を切った。

 

「さて、折角の休みだし散歩でもするか、出ておいでニンフィア」

 

コウヤはモンスターボールを手に取り相棒のニンフィアを出した。

 

『フィ~アッ!』

 

「いい天気だから一緒に散歩しよう」

 

『フィア!』

 

そしてコウヤとニンフィアはポケモンセンターを出た。

 

そして町を歩いているとアローラ地方に来た日にからまれたスカル団にからまれてるマオを見つけコウヤはすぐさまマオを助けるためあいだに入った。

 

「マオ!、大丈夫!?」

 

「コウヤ!?」

 

「あっ!お前あの時の!」

 

「マオ何があったんだ?」

 

「歩いていたら私が道を塞いだとか言って、アマカジを渡せって言ってきたの」

 

コウヤはマオから事情を聞きスカル団の前に立った。

 

「僕はお前の様な人のポケモンを奪おうとする奴を絶対に許さない!」

 

「う、うるせぇ!今回こそお前のポケモン頂いてやる!出てこいヤングース!」

 

スカル団は前回同様三体のヤングースを出してきた。

 

「ニンフィアお願い!」

 

『フィア!』

 

ニンフィアもコウヤ同様人のポケモン奪おうとするスカル団にたいして怒っているようだった。

 

スカル団「ヤングース!すなかけ!」

 

三体のヤングースが同時にすなかけを使い回避出来ないレベルの砂が舞った。だがコウヤは

 

「ようせいのかぜで打ち返せ!」

 

『フィ~ア~』

 

ようせいのかぜですなかけをヤングース達へと打ち返した

 

『ヤ、ヤッン』

 

ヤングース達はすなかけの影響で前が見えなくなってしまった。

 

「ヤングース!しっかりしろ!」

 

「ニンフィア止めだ!ようせいのかぜ!」

 

『フィ~ア~!』

 

ニンフィアのようせいのかぜがヤングース達に当たりようせいのかぜを受けたヤングース達は目を回し倒れた。

 

「くっ、覚えてろよ~!」

 

スカル団そう言い逃げていった。

 

「ふぅ、ニンフィアお疲れさま」

 

『フィフィ~』

 

ニンフィアは全く疲れておらずむしろ元気な様子を見せていた。

 

「マオ大丈夫だった?」

 

「ありがとう助けてくれて」

 

「大切な友達なんだから助けるのは当たり前だよ」

 

「何かお礼したいんだけど」

 

「別にお礼なんか.....あっ、そうだ!」

 

「何?」

 

「マオはくさタイプのポケモンが好きなんだよね?」

 

「うん、そうだけど」

 

「今日一緒にポケモンゲットするの手伝ってほしいんだ。まだアローラに来たばかりでよく場所もわからないし」

 

「じゃあ、ポケモンスクール裏の森なんてどうかな、私とアマカジが出会ったところで、そこでサトシもモクローゲットしたんだ!」

 

『カジカジ』

 

「本当!?」

 

「うん!」

 

コウヤはマオの案内の元ポケモンスクールの裏の森に向かった。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ポケモンスクール裏の森

 

コウヤとマオはポケモンを探していた

 

「どんなポケモンがいるか楽しみだな~」

 

『フィア!』

 

「もう少ししたら私とアマカジが出会った場所に着くよ」

 

『カジカジ』

 

二人が話ながら歩いていると突然近くの草むらが揺れた。

そこから現れたのは翠色で目は丸みのある三角をした頭と手は翠色で顔と足がピンク色のポケモンだった

 

「カリキリだぁ~!可愛い~!」

 

「カリキリ?」

 

マオは翠色をしたポケモンを見るとそう言いコウヤは知らないためマオに尋ねる。

 

「この子の名前だよ、カリキリはくさタイプのポケモンで可愛いくて人気があるんだよ!」

 

「よし!ニンフィア、カリキリをゲットするぞ!」

 

『フィア!』

 

コウヤはカリキリをゲットしようとした途端カリキリが走り出した。

 

「あっ、待て!」

 

『フィア!』

 

コウヤとニンフィアはカリキリを追いかけ走り出した。それを見ていたマオはコウヤを追い掛けた。

 

「ちょ、ちょっと!待ってよコウヤ!」

 

『カジカジ』

 

カリキリを追い掛けようやくカリキリが止まったと思い辺りを見ると綺麗な花畑があり多種多様なポケモン達がいた。

 

「綺麗なとこだね」

 

「うん」

 

コウヤとマオ辺りの景色に驚いていた。

 

「あっ、見て」

 

コウヤはマオが指した方向見ると先程ゲットしようとしたカリキリを見つけた。

 

「よし、ニンフィア、カリキリゲットするよ!」

 

『フィア!』

 

コウヤとニンフィアがカリキリをゲットするため近づこうとした瞬間

 

『ドリルルゥ!』

 

その鳴き声と共に空に巨大な影が現れたすると花畑にいたポケモン達は逃げ出し始めた。

 

「あのポケモンは....」

 

「オニドリルだ!気性が荒く危ないから一旦離れよう」

 

コウヤとマオは花畑を離れようとした瞬間...

 

『キリッ!!』

 

カリキリの悲鳴が聞こえ振り返るとカリキリがオニドリルに襲われていた。

 

「あいつ!」

 

コウヤはカリキリを襲っているオニドリルに怒り

 

「ニンフィア、カリキリを助けるよ!でんこうせっか!」

 

 

『フィア!』

 

ニンフィアのでんこうせっかは見事オニドリルに命中しオニドリル吹き飛ばした。そしてコウヤはその隙にカリキリに近付いた。

 

「カリキリ、もう大丈夫だからね」

 

『キリ....?』

 

そしてオニドリルが起き上がりニンフィアとコウヤに向かってドリルくちばしを放ってきた。

 

「ニンフィア、まもる!」

 

『フィ~ア!』

 

ニンフィアのまもるによりオニドリルのドリルくちばしを防ぎコウヤはニンフィアに新たな指示をした

「ニンフィア、スピードスター!」

 

ニンフィアのスピードスターを回避しようとするオニドリルだが羽根に当たりオニドリルの体勢が崩れた。

 

「今だ!ニンフィア、ようせいのかぜ!」

 

『フィ~ア~!』

 

ニンフィアのようせいのかぜは見事オニドリル命中しオニドリルは戦意喪失したのか逃げ出した。

 

「ニンフィアお疲れさま」

 

『フィ~ア♪』

 

コウヤはニンフィアに労いの言葉をかけるとカリキリのいる方を向いた。カリキリはオニドリルに襲われ怪我をしていた。それを見たコウヤはバックから治療道具を取り出した。

 

「カリキリ、少し痛いかも知れないけど我慢してね」

 

そう言いカリキリの怪我の手当てを始めた。コウヤは一人で旅をする事もあったためポケモンの怪我の手当てはある程度慣れているため手当ては直ぐに終わった。

 

「よし、よく耐えたね。はい、これ」

 

コウヤはカリキリにオレンの実を渡した。

 

『キリッ♪』

 

カリキリは受け取ったオレンの実を嬉しそうに食べた

 

「元気みたいでよかったよ。」

 

コウヤはカリキリが元気な事に安心していた

 

「コウヤ、大丈夫!?」

 

 

コ「うん、僕もカリキリも大丈夫だよ」

 

マオはカリキリを助けようとオニドリルと戦ったコウヤとニンフィアの心配して向かってきてコウヤが大丈夫と言うと安堵の表情を浮かべる、するとカリキリがコウヤの肩に乗って来た。

 

「ん?どうしたの?」

 

『キリッ~♪』

 

「もしかしてこの子コウヤの事気に入ったんじゃないの?」

 

「そうなのか?」

 

『キリッ!』

 

カリキリは助けてくれたコウヤになついたようだ

 

「カリキリ、僕と一緒に来てくれる」

 

コウヤはカリキリに自分のポケモンになってくれるのか聞いた。

 

『キリッ!』

 

カリキリはその事を望むのかのようにコウヤに飛びついた。

 

「よし!決まりだね」

 

コウヤはモンスターボールを取り出しカリキリに向け投げた。モンスターボールはカリキリにあたりカリキリがモンスターボールに入りモンスターボールが揺れそして中央の光りが点滅したそして揺れと点滅が止まりポンッと音を立てた。コウヤはモンスターボールを拾い

 

「カリキリ!ゲットだ!」

 

『フィ~ア!』

 

「カリキリゲットおめでとう!コウヤ!」

 

「うん!よし早速出てこい!」

 

コウヤはモンスターボールからカリキリを出した。

 

『キリッ!』

 

「カリキリこれからよろしくね」

 

『キリッ♪』

 

こうしてコウヤはアローラ初の仲間カリキリをゲットしただがコウヤのアローラでの出会いはまだまだ続く。

 

 

 

 

 

 




「答えはAのカリキリでした。カリキリはくさかまポケモン、さわやかな甘い香りだすポケモンなんだって、くさタイプだから僕の最高のパートナーになってくれそうだね。」

『キリッ!』

「カリキリこれからよろしくね!」

『キリッ♪』





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第七話 サトシとコウヤ!試練への挑戦!

前回コウヤがカリキリをゲットしましたがコウヤのカリキリが覚えている技を紹介します。きりさく、シザークロス、はっぱカッター、こうごうせいの4つです。


 ククイ博士の家

 

「コウヤ、サトシ起こしてくれないか」

 

「はい、わかりました。」

 

ククイ博士に頼まれコウヤはサトシを起こすためロフトにあがるとそこには既に起きているサトシがいた。

 

「サトシ珍しく起きてるけど、どうしたの?」

 

「いや、Z技の事を考えてたら起きちゃって」

 

「サトシは一回だけZ技使った事があるんだったね」

 

サトシはアローラに来て三日目にカプ・コケコとバトルしZ技を使ったとコウヤは聞いていた。

 

「ああ、Z技を使った後クリスタルが砕たんだけどな」

 

サトシとコウヤはカプ・コケコから貰ったZリングを見た

するとそこへ

 

「二人とも!もう朝御飯準備出来てるわよー!」

 

「あっ、スクールの準備しないと」

 

「うん!今すぐ降りるよ!」

 

サトシはポケモンスクールの準備をし、コウヤはロフトから降りた。

 

「何か考え事でもしてたのか?」

 

「サトシとZ技について話してました。」

 

「Z技ってサトシとコウヤが腕に着けているやつが関係してるのよね?」

 

するとそこへもう一人の話しの当事者であるサトシが降りてきた。

 

「ん?何の話してるの?」

 

「Z技について話していたんだ、僕とセレナはまだアローラに来たばかりで詳しく知らないし」

 

「Zリングは、島キングや島クイーンの大試練、ポケモンバトルに勝利し認められた者に与えられるんだ。そして大試練に挑戦するには島キングの用意した試練を受けなければならない」

 

『データによると、試練大試練共に難易度が高く並大抵の者は攻略できないらしいロト』

 

「島キングや島クイーンはその島を守護する役割を持つからそう簡単には攻略できないぞ」

 

ククイ博士とロトムの説明を聞いたサトシとコウヤは燃えていた。サトシは難易度が高いと聞けばやる気を出す少年、コウヤはシンオウ地方の次期チャンピオン、今まで沢山の旅をして様々な困難を乗り越えてきた二人は試練と大試練この二つにどんな事があるのかと考えていると内心ワクワクが止まらない、その様子を見ていたセレナとククイ博士はにっこりと笑った。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

セレナはパフォーマンスの練習をする言い先にスクールに向かったためサトシとコウヤはククイ博士と一緒にスクールへ向かっていた。その道中何やら人だかりの多い道を見かけた。そこにはジュンサーさんの姿もあった。

 

「何かあったんですか?」

 

「あっ、ククイ博士、それと君たちは?」

 

「俺の生徒達です」

 

「サトシです。こっちは相棒のピカチュウです。」

 

『ピッカ!』

 

「コウヤです。こっちは相棒のニンフィアです。」

 

『フィア!』

 

「ジュンサーよ、よろしくね。私もポケモンスクールの卒業生なの」

 

「ところでジュンサーさん、何があったんですか?」

 

コウヤはジュンサーさんにこの人だかりの原因を尋ねた。

 

「どうやら、コラッタやラッタが大量発生して作物を食い荒らしたらしいのその後、道路に飛び出したらしく木材を運んでいた荷台から大量の木材がしまったのよ」

 

ジュンサーさんの視線の先には沢山の木材が山のように積み重なり道を塞いでいる状態をどうしようと悩んでいる人達の姿があった。

 

「これは、酷いな....」

 

コウヤは目の前の光景に驚いていると一人の男とハリテヤマが現れ木材を運びだした

 

「すげぇ、あんなに軽々と....」

 

「あの人は.....?」

 

「あの人が島キングのハラさんだ」

 

「あの人が....」

 

そしてサトシ達は木材を運ぶハラさんを手伝うため木材を担ぎ上げ運び始めた。やはり木材は重く三人係で運んだその時ハラさんは、サトシとコウヤのZリングを見ていた。

 

その後カイリキー達が応援に駆けつけ木材を荷台に運び終えた。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

翌日

 

ポケモンスクールが休日のためサトシ達はハラさんの元を訪ねていた。

 

「さぁ、どうぞこちらへ」

 

ハラさんに広間に案内され辺りをみるとZリングの置いてある部屋があった。

 

「あの部屋にあるZリングはハラさんが作った物なんですか?」

 

「えぇ、それに君達の着けているZリングもですぞ。」

 

「え?でもこれカプ・コケコから貰ったんです」

 

「僕もサトシと同じでカプ・コケコから貰いました」

 

「やはりそうでしたか、ある日突然Zリングが一つ無くなったと思っていら最近もう一つ無くなっていましてなぁ、カプ・コケコの仕業だとピンときました。」

 

「それって、よくある事なんですか?」

 

「Zリングを持って行ったのは、今まで無かったですなぁ」

 

サトシとコウヤは何故カプ・コケコがZリングを自分達に渡したのだろうと考えていた。その様子を見ていたハラさんは、

 

(どうやらカプ・コケコは、よほどサトシ君とコウヤ君の事が気になるようですなぁ)

 

サトシとコウヤは考えが纏まったのかハラさんに向き合い

 

「ハラさん、俺、Zクリスタルをゲットしたいんです!そしてもう一度カプ・コケコとバトルしたいです!」

 

「僕は、Zリングを貰った意味を知りたい...だからZクリスタルをゲットしてその意味をカプ・コケコに聞きたいです!」

 

「なるほど....では、サトシ君、コウヤ君、キミ達に一つ質問をさせていただけますかな」

 

「はい?」

 

「質問ですか?」

 

「この島の人達が今、野生のコラッタやラッタ達の事で困っている事は知っていますよね?もしキミ達がこの問題を解決するとしたらどうしますかな?」

 

コウヤはハラさんの言葉に考え込みサトシは即座に

 

「俺なら、バトルでラッタ達を...」

 

「サトシ君、アローラ地方に何故島巡りができたのかというとですな...ただ単にバトルが強いだけではない、アローラの島、ポケモン、人も全てを愛し守れる若者を育てる事が目的だったと言われています。」

 

「ただバトルが強いだけじゃないか....」

 

「バトル以外の答えも探してみてください、Zクリスタルの話はその答え聞いてからにしましょう」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

翌日 ポケモンスクール

 

リーリエはタマゴをクッションを敷いた椅子の上に置き陽が当たるよう位置に置いた。

 

「すっかり慣れたねリーリエ!タマゴの扱い」

 

「そうでもありません....割れたらどうしようと、何時もビクビクしてるもの」

 

「そんなことないわよ!リーリエ」

 

「あの....ところでサトシ達はどうしたの?」

 

マオは机に座っているサトシとコウヤを指差した、サトシは机にうつ向いていた。コウヤは物凄い数の本を机に置き何か調べていた。

 

「う~ん」

 

「ラッタの生態は...」

 

「二人とも昨日帰ってきてからあの調子なの.....」

 

『サトシにいたっては、768回目の“う~ん”ロト』

 

「768回目!?」

 

「サトシが考え事するなんて!!」

 

「有り得ない....」

 

「そこまで言わなくても....」

 

セレナ以外はサトシが考え事している事に驚いていた。

 

『二人とも昨日ハラさんに会ってからあの調子ロト』

 

悩むサトシと調べものするコウヤの前にカキが来て

 

「ハラさんに何て言われたんだ?」

 

「カキ...」

 

「最近コラッタやラッタ達の群れが街の人たちを困らせているんだけどハラさんに僕達ならそれをどう解決するかって聞かれて」

 

「それも、バトル以外の方法で....」

 

「ラッタ達の生態が詳しくわかればヒントが隠れてると思って色々探しているんだけど見つからなくて」

 

『なら、ボクにお任せロト!コラッタ、ラッタ。ねずみポケモン、ノーマル・あくタイプ。大昔、舟の貨物に紛れてやって来た、やがてアローラの姿に変化を遂げた。』

 

「私本でヤングースやデカグースを別の地方から連れて来て追い払ったと読んだ事があります」

 

「「それだ!」」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そしてコウヤとサトシは再びハラさんのもとを訪れていた。

 

「大正解ですぞ、サトシ君、コウヤ君。この質問は君達が試練に挑戦する資格があるか見極めるためのですが、君達は試練に挑戦する資格があるようです。」

 

「でも、俺とコウヤが思い付いたわけじゃ...」

 

「友達が一緒に考えてくれた答えなんですけどいいんですか?」

 

「もちろんです。分からない事があったら、誰かに相談する。それはとても大切な事ですからな」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

サトシとコウヤはハラさんに案内され洞窟の前に来ていた。

 

「この洞窟にはヤングースとデカグースが棲んでいます。特に一匹のデカグースはぬしポケモンと呼ばれる強者でしてな」

 

「「ぬしポケモン....?」」

 

「アローラの守り神に仕えるポケモンの事です。」

 

「そんなポケモンがいるなんて...」

 

「サトシ君、コウヤ君。君達の試練は洞窟にいるぬしポケモンに勝ち、その力を借りて街にいるコラッタやラッタ達の群れを追い払う事ですぞ」

 

「どうやって力を借りるんですか?」

 

サトシはぬしポケモンにどのように協力を頼むのかわからないためハラさんに尋ねる。

 

「ぬしポケモンはバトルした相手の実力を認めると自ら力を貸してくれます。認めてもらえるかは君達の実力しだいですぞ」

 

話ながら洞窟を歩いていき広い空間に着いた。

 

「ぬしポケモンのデカグース!島巡りの挑戦者が来たぞ」

 

ハラさんのその声が洞窟の奥に響くとヤングースとデカグースが一体ずつ現れた。

 

「あれがぬしポケモン...?」

 

「いや、違いますな、あれはぬしポケモンの仲間ですな。ですが戦う必要があります。」

 

「ロトム!説明を頼む!」

 

『お任せロト!ヤングース、デカグース。ノーマルタイプ、ヤングースは鋭い牙を持つ。デカグースに進化すると我慢強さが増す。』

 

「ただいまより試練のバトルを開始しますぞ!」

 

「ピカチュウ!君に決めた!」

 

「ニンフィア!頼んだよ!」

 

『ピッカ!』

 

『フィア!』

 

「ニンフィア!スピードスター!」

 

「ピカチュウ!十万ボルト!」

 

先制攻撃を仕掛けるサトシとコウヤだがヤングースとデカグースのすなかけによって防がれてしまった。しかも視界が悪くなり攻撃が出来なくなっていしまった。

 

「コウヤ!ニンフィアにまもるを!」

 

「わかった!ニンフィアまもる!」

 

「ピカチュウ!辺り一帯に十万ボルトだ!」

 

ピカチュウは辺り一帯に十万ボルトを放ちヤングースとデカグースに命中させた。そしてニンフィアはまもるで十万ボルトを防いだ。

 

「いいぞ!ピカチュウ!」

 

『ピッカ!』

 

ヤングースとデカグースはピカチュウの十万ボルトを受けてもまだ戦えるようだった。

 

「ニンフィア!スピードスター」

 

ヤングースとデカグースはそれぞれ左右に回避した。

 

「ピカチュウ!デカグースにでんこうせっか!」

 

「ニンフィア!ヤングースにでんこうせっか!」

 

ピカチュウのでんこうせっかがデカグースに命中し、ニンフィアのでんこうせっかがヤングースに命中しヤングースとデカグースは目を回し倒れた。

 

「やったな!コウヤ!」

 

「うん!いい調子だね!」

 

二人が喜んでいると突如大きなうねり声が聞こえ洞窟の奥から現れたて来たのは通常の倍はあるデカグースだった。

 

「何!?あの大きさ!!」

 

「で、でかい...」

 

『通常の三倍の大きさはあるロト!』

 

「出ましたぞ!あれこそがぬしポケモンのデカグースですぞ!」

 

ぬしポケモンのデカグースは再び吠えると突如謎の光に包まれた。

 

「なんだ!?あの光!?」

 

「さっきよりきつい闘いになりそうだね...」

 

サトシとコウヤは目の前のぬしポケモンデカグースに驚いていた。

 

そしてデカグースはニンフィアに向かって攻撃を仕掛けてきた

 

「ニンフィア!まもる!」

 

ニンフィアはまもるで攻撃を間一髪防いだ。

 

「ピカチュウ、十万ボルト!」

 

ピカチュウは十万ボルトを放つがすなかけで防がれてしまっただが防がれた瞬間デカグースの背後から

 

「ニンフィア!でんこうせっか!」

 

ニンフィアのでんこうせっかが命中した。デカグースは少しよろけたが体勢を持ち直しニンフィア攻撃をした。

 

『フィアッ!』

 

「ニンフィア!」

 

ニンフィアはデカグースの攻撃を受けたが立ち上がりまだ闘う意志を見せた。

 

「サトシ!連携していくよ!」

 

「おう!」

 

「ニンフィアようせいのかぜ!」

 

ニンフィアはようせいのかぜを放ちだがデカグースの巻き上げた砂によって防がれてしまった。だがピカチュウをニンフィアの背後から

 

サトシ「ピカチュウ、十万ボルト!」

 

ピカチュウ十万ボルトを受けて膝を着けた。

 

「「今だ!でんこうせっか!」」

 

ピカチュウとニンフィアによるでんこうせっかがデカグースに命中しデカグースを目を回し倒れた。

 

「それまで!試練の挑戦者サトシとコウヤの勝ち!」

 

「「いよっしゃあ!」」

 

サトシとコウヤは大きく声〰出し勝利した喜びを表しハイタッチした。そしてデカグースふらつきながら立ち上がろとしており、それを見たサトシとコウヤはデカグースに向かって行った。

 

「大丈夫か!?」

 

そしてデカグースは近づいて心配してきたサトシとコウヤに何かを渡してきた。

 

「これは...?」

 

「Zクリスタルだ!」

 

「な、何と!?」

 

ハラさんはデカグースがサトシコウヤにZクリスタル、ノーマルZを渡したのを見て驚いていた。

 

(ぬしポケモンがZクリスタルを渡すとういことはそうあることではない...サトシ君とコウヤ君には何かあるようですな)

 

「Zクリスタル、ゲットだぜ!」

 

『ピッピカチュウ!』

 

「Zクリスタル、ゲットだ!」

 

『フィア!』

 

そしてデカグースからZクリスタルを渡す様子を見ている黄色い影には誰も気づいていなかった。

 

 

 

 

 

そしてその後サトシとコウヤはデカグース達にラッタ達を追い払うの協力してもらい無事試練達成となった。

 

「サトシ君、コウヤ君。君達の試練突破を認めますぞ」

 

「「ありがとうございます!」」

 

「君達と大試練でバトルするのが楽しみですぞ君達の大試練の挑戦を待っていますぞ!」

 

「「はい!」」

 

こうしてサトシとコウヤの試練は無事達成された。そして次は大試練だ!

 

 

 

 




次回大試練です。


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第八話 大試練への挑戦!出せ全力の一撃!

大試練の内容を変更しました。


大試練当日

 

サトシとコウヤは朝食を食べていた。

 

「おっ、新聞にこの前の事乗ってるぞ」

 

ククイ博士のの読んでいる新聞にはコラッタとラッタ達を追い払った事が記事になっており、ぬしポケモンのデカグースと共にサトシとコウヤも写っていた。

 

「島キングのハラさんと共に現れたサトシ少年とコウヤ少年はぬしポケモンのデカグースの協力を得て大いに貢献したと書いてあるぞ」

 

「二人ともさすがね」

 

「なおサトシ少年とコウヤ少年には感謝状が送られるだとさ」

 

すると家のチャイムがなりサトシが扉を開けるとそこにはジュンサーさんとそのパートナーになったデカグースが立っていた。

 

「アローラ、サトシ君、コウヤ君」

 

「アローラ、ジュンサーさん、デカグース」

 

「アローラ、ジュンサーさん今日は何故此処に?」

 

 

コウヤはジュンサーさんに尋ねて、するとジュンサーさんは手に持っているものを開き

 

「メレメレ島を代表しこの度島への大いに貢献したサトシ殿とコウヤ殿に感謝を込め、進呈します。」

 

「僕達にですか?」

 

「でもラッタ達を追い払ったのはデカグース達だったんですけど」

 

「デカグース達が力を貸してくれたのはお前ら二人の事を認めたからだ。だからサトシとコウヤ二人の功績さ」

 

サトシとコウヤはジューサーさんから感謝状を受け取った。

 

「ところでサトシ君、コウヤ君大試練今日なんでしょ」

 

「はい!今日のために特訓バッチリです。」

 

「それにちゃんとZ技の練習もしたしね」

 

「良かったらリリィタウンまで送りましょうか?車で来ているので皆さんも一緒に」

 

 

そしてジューサーさんの車に乗りリリィタウンへと向かった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

リリィタウン 戦の祭壇

 

サトシとコウヤはハラさんと一緒にカプ・コケコに祈りを捧げていた。

 

「島の守り神カプ・コケコよ...島の力を、どうぞ我らに」

 

「あの、ハラさんの言葉はカプ・コケコに聞こえてるんですか?」

 

サトシはカプ・コケコに祈りが聞こえているのかハラさんに問う。

 

「聞こえているかもしれませんし、聞こえていないかもしれません。なんせカプ・コケコは気まぐれな守り神ですからな」

 

そしてカプ・コケコへの祈りを終え戦の祭壇を後にした。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

バトルフィールド

 

「そろそろ始めますかな、それではどちらから挑戦しますかな?」

 

ハラさんの大試練は一対一のポケモンバトルとなっていて一人づつの挑戦となっている。

 

「僕からお願いします。」

 

「頑張れよ!コウヤ」

 

「コウヤ頑張って」

 

「うん!」

 

そしてコウヤはバトルフィールドに立った。バトルフィールドには審判としてのククイ博士とハラが立っていた。

 

「それではこれより、島キングハラさんと島巡り挑戦者コウヤの大試練バトルを開始する!」

 

ククイ博士の掛け声を聞いたコウヤはモンスターボールを手に取った。コウヤの手持ちのポケモンはニンフィアとカリキリ、ハラさんはかくとうタイプの使い手ここはフェアリータイプのニンフィアが相性が良いため全員ニンフィアを出すと考えていたがコウヤが出したのは

「カリキリ!頼んだよ!」

 

『キリッ!』

 

「ほう、ニンフィアでなくカリキリですか、ではこちらはおいでなさいマケンカニ!」

 

ハラさんはマケンカニを出してきた

 

「ロトムあのポケモンは?」

 

『お任せロト!マケンカニ、けんとうポケモン、かくとうタイプ。ハサミで弱点をガードしつつ隙を伺いパンチを放つ』

 

「強そうなポケモンね...」

 

「ああ、でも絶対コウヤは勝つ」

 

そして審判のククイ博士によるバトルが始まろうとしていた。

 

「それでは、始め!」

 

「そちらから、どうぞ」

 

「なら遠慮なく、カリキリ!はっぱカッター!」

 

「マケンカニ!バブルこうせん!」

 

カリキリのはっぱカッターとマケンカニのバブルこうせんは互いの技を相殺した。

 

「なっ!?」

 

「今度は此方からです。マケンカニ!グロウパンチ!」

 

『キリッ!』

 

カリキリはマケンカニのグロウパンチを回避に出来ずダメージを受けてしまった。

 

「カリキリ!こうごせいだ!」

 

カリキリはこうごせいで回復しただが回復している途中マケンカニのハサミに捕まってしまった。

 

「しまった!」

 

「マケンカニ!ぶんまわす!」

 

カリキリは勢いよく振り回され空へと投げ飛ばされた。

 

「グロウパンチで追撃を!」

 

マケンカニはグロウパンチを落ちてくるカリキリ目掛けて構えた。

 

「カリキリ!そのまま真下にはっぱカッターだ!」

 

「何と!?」

 

カリキリは真下に待ち構えているマケンカニ目掛けてはっぱカッターを放った。マケンカニはグロウパンチで待ち構えていたため回避出来ずダメージを受けた。コウヤはさらりに

 

「その落下を利用してシザークロスだ!」

 

落下の速度を利用したシザークロスで追撃しさらにダメージを与えた。マケンカニはいまひとつとは言え落下の速度を利用したシザークロスを受けて少しふらついた。

 

「マケンカニ!」

 

「今だ!カリキリ!」

 

『キリッ!』

 

コウヤは腕を交差させてZ技を放つポーズを始めた。そして光が二人を包む。

 

「僕達の限界を超えていく全力!行くぞ!」

 

『キリッ!』

 

「マケンカニ!グロウパンチですぞ!」

 

ハラさんはZ技が放たれる前に勝負を決めようとグロウパンチを指示した。だが

 

「カリキリ!ウルトラダッシュアタック!!」

 

カリキリのZ技ウルトラダッシュアタックはマケンカニのグロウパンチと正面から衝突し砂煙が散った。そして砂煙が晴れバトルフィールドに立っていたのは

 

「マケンカニ戦闘不能カリキリの勝ち!よって勝者島巡り挑戦者コウヤ!」

 

「やったぞ!カリキリ!」

 

『キリッ!』

 

コウヤとカリキリはハラさんとの大試練バトルに勝利した事に喜んでいた。

 

「コウヤ君大試練突破おめでとうございます。Zクリスタルはサトシ君の大試練が終わってからお渡しします。」

 

「はい、ありがとうございました。」

 

そしてコウヤはサトシとセレナ元へ戻った。

 

「コウヤ、お疲れ」

 

「ありがとう。サトシも大試練頑張って」

 

「おう!」

 

そう言いサトシはハラさんのいるバトルフィールドに向かっていった。

 

「ハラさん!大試練お願いします!」

 

「うむ、始めましょうぞ」

 

遂にサトシの大試練バトルが始まろうとしていた。

 

「サトシー!頑張ってー!」

 

「サトシも大試練突破しろよー!」

 

「続いて島キングハラさんと島巡り挑戦者サトシの大試練バトルを開始する」

 

「おいでなさい、ハリテヤマ!」

 

「ハリテヤマか、だったらこっちは!」

 

サトシはモンスターボールを手に取った

 

「ゲッコウガ!君に決めた!」

 

『コウガッ』

 

サトシが選んだのはみず・あくタイプのゲッコウガだった

 

「ゲッコウガか!」

 

「サトシー、ゲッコウガー頑張ってー!」

 

「ほう、かくとうタイプであるハリテヤマ相手にあくタイプをもつゲッコウガですか」

 

「ゲッコウガ!久々のバトルだ!絶対に勝つぞ!」

 

「それでは、始め!」

 

「ゲッコウガ!いあいぎり!」

 

ゲッコウガは自慢のスピードでハリテヤマに向かったが

 

「ねこだましですぞ!」

 

ハリテヤマのねこだましを受けたゲッコウガは怯んでしまった。

 

「ハリテヤマ!つっぱり!」

 

ハリテヤマのつっぱりがゲッコウガに命中、つっぱりはかくとうタイプの技、みず・あくタイプのゲッコウガに効果抜群だ。

 

「ゲッコウガ!」

 

『コウッガ!』

 

ゲッコウガはまだ戦えると拳を握りしめ突き上げた

 

「よし、ゲッコウガ!つばめがえし!」

 

ゲッコウガは再びハリテヤマに接近し技を放つ

 

「はたきおとすですぞ!」

 

ゲッコウガのつばめがえしははたきおとすではたきおとされたが、はたきおとされた速度を利用してハリテヤマの真下から切り上げるかのごとく命中させ続けてかかとおとしを決めた。

 

「ハリテヤマ!」

 

「いいぞ!ゲッコウガ!」

 

『コウッガ!』

 

「やりますな...サトシ君、なら!ハリテヤマ!はらだいこ!」

 

ハリテヤマは自身の腹を叩き始めた。

 

セレナ「あの技は...?」

 

『はらだいこは自身の体力を削る代わりに攻撃を高める技ロト』

 

「つまり、ハラさんは次の一撃勝負を決める気だ!」

 

そしてバトルフィールドでハリテヤマのはらだいこを見ているサトシは

 

「ゲッコウガ!俺たちもフルパワーだ!!」

 

『コウッガ!!』

 

サトシとゲッコウガは同時に拳を握りしめ互いの動きがシンクロし始める。

 

「俺たちはもっともッと強く!!いくぞ!!」

 

そして二人の強い思いがシンクロし激しい水流がゲッコウガを包む。

 

「な、何だっ!?」

 

「こっ、これは!?」

 

『いったい!?何が起こってるロトーー!!?』

 

「「あれは!」」

 

セレナとコウヤ以外は今目の前で何が起こってるのか理解出来なかった。

 

そしてゲッコウガを包んでいた水流が弾き飛んだ。ゲッコウガの姿は頭上が赤くなり胴体はかつてカロス地方を旅していた時のサトシの服のような模様が現れそして弾きけ飛んだ水流はゲッコウガの背中に集まり巨大なみずしゅりけんとなった。サトシとゲッコウガ二人だけの高みの姿サトシゲッコウガへと変化した。

 

「な、何と.....」

 

「これはいったい......?」

 

『理解不能理解不能』

 

 

サトシゲッコウガの姿を知らないハラさん達は驚いていた。

 

「ハラさん!俺達の全力をぶつけます!ゲッコウガ!かげぶんしん!」

 

ゲッコウガは飛び上がりすさまじい数のかげぶんしんを作り出す。

 

「なら、こちらも全力ですぞ!我、守り神カプ・コケコと共に意思を共にする島キングなり!今こそ全ての力を一つにするの時!」

 

光がハラさんとハリテヤマ包む。

 

「ゲッコウガ!みずしゅりけん!」

 

『コウッガ!!』

 

ゲッコウガが持つみずしゅりけんにかげぶんしんで作られた分身が集結しさらに巨大なみずしゅりけんとなる。

 

「いっっっけぇぇぇぇ!!!」

 

「ぜんりょくむそうげきれつけん!!」

 

ハリテヤマのぜんりょくむそうげきれつけんとサトシゲッコウガのみずしゅりけんが正面から衝突し凄まじい衝撃が生まれた。ハリテヤマのぜんりょくむそうげきれつけんはみずしゅりけんの威力よって消し飛ばされみずしゅりけんがハリテヤマへと命中した。命中したみずしゅりけんによって爆発が起きそして煙が晴れると目を回して倒れているハリテヤマの姿があった。そしてゲッコウガはサトシの前に着地し光に包まれ元の姿へと戻った。

 

「ハリテヤマ戦闘不能!ゲッコウガの勝ち!よって勝者島巡り挑戦者サトシ!」

 

「やったぜ!ゲッコウガ!」

 

『コウガッ!』

 

 

サトシとゲッコウガは大試練突破を互いに喜んだ。

 

「さすが、サトシとゲッコウガだ。」

 

「うん、あの二人はやっぱりすごいわ」

コウヤとセレナはサトシとゲッコウガの力を改めて感じ、そしてハラさんはサトシとコウヤの元へ歩き出した。

 

「サトシ君、コウヤ君大試練突破おめでとう、素晴らしいバトルでした。コウヤ君、キミのカリキリの信頼の強さがZ技を通して伝わりましたぞ。そしてサトシ君、キミとゲッコウガ二人の強い思い、あのみずしゅりけんで感じました。」

 

「「ありがとうございます!」」

 

「これはメレメレ島の大試練突破の証カクトウZですぞ」

 

ハラさんがカクトウZをサトシとコウヤに渡そうとした瞬間何が彼らの間を通り抜けた。

 

「い、今のは...」

 

「Zクリスタルが!」

 

コウヤがハラさんの手にあるZクリスタルが変わっている事に気がついた片方は黄色のZクリスタルそしてもう一つは緑色のZクリスタルへと変わっていた。

 

「これ、俺が初めて貰ったやつと一緒だ!」

 

「カプ・コケコの仕業ですな、カプ・コケコがここまで気に入った挑戦者は君達が初めてですな君達にカプ・コケコに変わりサトシ君にデンキZをコウヤ君にクサZをお渡ししましょう」

 

「「ありがとうございます。」」

 

「デンキZ!ゲットだぜ!!」

 

「クサZ!ゲットだ!!」

 

「おめでとう!サトシ、コウヤ!」

 

「二人共に熱いバトルだったな!」

 

サトシとコウヤはZクリスタルをゲットし喜んでいた。その様子を見ていたハラさんは

 

(サトシ君とコウヤ君、これ程までにカプ・コケコに気に入られるとは二人にはきっと何かがあるのでしょうな)

 

 

 

 

 

そしてその後ハラさんの提案によりサトシとコウヤの大試練突破のお祝いが開かれた。

 

 

 

 

 

 

 

 



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第九話 アーカラ島 火山との一日

博士の家 付近の砂浜

 

島キングハラさんの大試練を突破しサトシはノーマルZとデンキZを、コウヤはノーマルZとクサZをゲットしたそして今Z技の練習中だ。

 

「よし、モクローいくぞ!」

 

「ニンフィアもいくよ!」

 

『クロッ!』

 

『フィアッ!』

 

「「ウルトラダッシュアタック!!」」

 

海に向かって勢いよく飛び出したニンフィアとモクローのZ技ウルトラダッシュアタックは海を割り大地がむき出しになった、サトシとコウヤの元に戻ってきたモクローとニンフィアはかなり体力を消耗していた。

 

「モクロー、大丈夫か?」

 

「ニンフィア、大丈夫?」

 

「Z技は通常の技より体力を消耗するからな、今は一発撃つだけで精一杯だけど鍛えれば力の消費は抑えられる筈だ」

 

「ニンフィア頑張っていこう」

 

『フィア!』

 

「よし!ピカチュウ、モクロー俺達も頑張ろうぜ!」

 

「サトシ、コウヤ応援するわ!」

 

「ああ、ありがとう!」

 

「ん、あれは...」

 

コウヤはふと空を見上げると、見覚えのあるポケモンと少年が一緒に飛んでいた。

 

「カキだ!おーい!アローラ!」

 

「サトシか、アローラ」

 

カキとリザードンはサトシ達の元へと降り立った。

 

「早いなカキ、今日も配達か?」

 

「はい」

 

カキは朝早くから配達をやっていたようで取れ立てのモーモーミルクのが入った様々な容器を持っていていくつか空の容器がありすでに何軒か回っていたようだ。

「配達?」

 

「カキの家は牧場なのさ、カキは家の手伝いで乳製品の配達をしているんだ。」

 

「ねぇ、カキの家の牧場ってミルタンクとかいるの?」

 

「ああ、他にもドロバンコ、ケンタロスとかもいるぞ」

 

「俺カキんち行きたい!」

 

「私も!」

 

「僕も行ってみたい!」

 

「別に良いが、配達中だぞ」

 

「俺手伝う!」

 

「サトシ、どうやって手伝うんだ?」

 

「仕方ない俺がライドポケモンを手配するだが一体が限界だ。」

 

「なら、僕は後から追いかけるよ」

 

「いいのか?」

 

「ナナカマド博士に頼んでひこうタイプのポケモンを一体こっちに送ってもらうから気にしないで」

 

そしてサトシとセレナはククイ博士が手配したライドポケモンペリッパーに乗りカキと共に配達へと向かった。

 

「ククイ博士、ポケモンセンターに行って来ます」

 

「おう、気お付けろよ」

 

コウヤはコウヤのポケモンを受け取るためポケモンセンターに向かった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ポケモンセンター

 

コウヤはナナカマド博士からアーカラ島に行くために必要なポケモンを受け取っていた。

 

『では、頑張りたまえよ』

 

「はい!ありがとうございました。」

 

コウヤは電話を切ると転送されたモンスターボールを受け取りポケモンセンターを出た。

 

「出てこい!チルタリス!」

 

コウヤがナナカマド博士に送ってもらったポケモンはカロス地方でゲットしたチルタリスしかもニンフィアと同じ色違いだ。

 

『チル~!』

 

「チルタリス元気にそうだね」

 

『チッル!』

 

そしてコウヤはチルタリスの背中に乗りククイ博士から貰った地図を見てアーカラ島のカキの家の牧場を目指した。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

アーカラ島 カキの家の牧場

 

サトシとセレナはカキの両親と挨拶していた。挨拶の後カキの牧場の手伝いをすることになりサトシとセレナはドロバンコのブラッシングをすることになった、セレナは普段から自分のポケモン達にブラッシングをしているため馴れた手つきで進めていったがサトシは、

 

「あ、あれ?うまくいかないな....」

 

サトシはドロバンコのブラッシングに苦戦しドロバンコの後ろに回って角度をかえてブラッシングしようと移動した

 

「そうだサトシ、ドロバンコの後ろに立ったら蹴られるから立ったら駄目だぞ」

 

「だと思ったぁぁ~!!」

 

カキの注意は遅く既にサトシは蹴りあげられてしまった。

 

「サ、サトシ!!?」

 

ドロバンコによって空高く蹴りあげられたサトシだったが

上空で何かに掴まれた

 

「何やってるのサトシ?」

 

「コウヤ!」

 

サトシを上空で掴んだのはコウヤのチルタリスだった。サトシはその後コウヤのチルタリスのおかげで無事戻ることができた。

 

「サトシ、大丈夫?」

 

「ああ、コウヤのおかげでな」

 

「礼なら、チルタリスに言って」

 

「ありがとう、チルタリス」

 

『チル~♪』

 

「いつチルタリスに進化したんだ?」

 

「ホウエン地方で進化したんだ。」

 

その後コウヤはチルタリスに進化した時の状況を話し終えその後カキの家族紹介を聞きカキの妹ホシの紹介しているカキの態度を見て軽く引いていた、その後カキの牧場の手伝いをすることになり牧場のポケモン達の干し草を運んでいた。コウヤのポケモン達、ニンフィアとカリキリもその手伝いをしていた。ニンフィアはリボンを器用に使い一度に沢山の干し草を運び、カリキリは少しずつだが素早く運んでいた。ちなみにチルタリスはコウヤを乗せてアーカラ島に来たため疲れているのでお昼寝中だ。

 

「結構量あるね」

 

「家の牧場に沢山ポケモンがいるからな」

 

「まだいっぱいある....」

 

サトシは運ぶ干し草が沢山あるので疲れていた。だがポケモン達は順調に運び続けていた。

 

「ピカチュウ偉いぞ!」

 

「ニンフィアとカリキリも!」

 

ポケモン達はカキに誉められサトシはまだまだと言いわれサトシは干し草を投げて移動させるという凄技を駆使して干し草を運んだ。その後他のポケモンを洗ったりとさまざま仕事を手伝いをして終わる頃には日が暮れていた。そしてコウヤ達はカキの家にとなることになった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

サトシとコウヤはカキの牧場の手伝いに疲れてベットに横たわっていた。ちなみにセレナはカキの妹のホシと同じ部屋だ。

 

「疲れた~...もう動けない....」

 

「ここまで疲れたのは久しぶりだよ...」

 

ニンフィアとカリキリは疲れきっていたのか既に熟睡している。そしてサトシとコウヤも眠りにつこうとすると外が騒がしのに気づき窓から外を見るとカキとバクガメスとリザードンが特訓しており、それを見たサトシとコウヤはカキの元へ向かった。

 

「こんな時間に特訓してるの?」

 

「ああ、朝は配達、昼間は牧場の手伝い、夜ポケモン達と技を磨く。これが俺の日課だ。」

 

「大変じゃないの?」

 

「Zリングを持ちZ技を使う者としてポケモン達と生きる者として俺の日課だからな」

 

カキは自分の手につけているZリングを見ながら言った。

 

「このZリングは爺ちゃんの形見でな、そしてこのリザードンは爺ちゃんの相棒だったんだ。」

 

「もしかして島キングだったの?」

 

「ああ、俺とバクガメスは爺ちゃんのZリングを継ぐために島クイーンのライチさんの大試練に挑み突破しZリングを受け継いだんだ」

 

「そっか、そんな凄い人だったんだな」

 

「ああ、爺ちゃんは『俺たちは炎に生かされているだから命を育てる炎の使い手になれ』っていっていただから、俺は爺ちゃんのために炎のZ技を極めたいんだ」

 

「カキ!俺達もZ技使いになったんだバトルしようぜ!」

 

「サトシはバトルするのはいいけどもう寝たら朝起きれるの?」

 

「そうだぞ、明日も早いぞ起きれるのか?」

 

「起きれるのかな.......」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

翌朝サトシはコウヤに起こされ目を覚ました。そして配達のモーモーミルクを運んでいた。ホシも一緒にモーモーミルクを運んでおりカキがホシの運んでいたモーモーミルクを誤ってピカチュウの尻尾の上に起いていまいピカチュウの電撃を受けてしまった。ちなみにコウヤとセレナはコウヤのニンフィアがイーブイの頃の特性がきけんよちだったおかげかニンフィアが咄嗟にまもるを使いピカチュウの電撃を受けずにすんだ。

 

そしてカキがリザードンに乗りコウヤがチルタリスに乗り

サトシとセレナがペリッパーに乗り配達に向かった。順調に空を飛び配達に間に合うと思っていたらペリッパーが地上から攻撃を受け地面に落ちていまったそして攻撃したのは

 

「お前らはスカル団!」

 

「そうだ俺らは泣く子も泣かすスカル団だ!」

 

「全く迷惑にも程がある連中だね。」

 

「この間のリベンジだZ技野郎!」

 

 

「お前達の相手をするほど俺達は暇じゃない」

 

「俺はZ技が大嫌いなんだよだからZ技を使うお前をただで見逃すわけないだろ、その荷物を置いていったら見逃してやるよ!」

 

スカル団はポケモンを出しながら言ったそのスカル団の発言に頭が来たコウヤは

 

「サトシ、やるよ」

 

「ああ!」

 

サトシとコウヤ一歩前に出て

 

「僕はお前達みたいな連中を絶対に許さない!」

 

「おい!お前らZ技は嫌いって言ったなだったら見せてやるトレーナーとポケモンの絆を!」

 

サトシとコウヤはZリングを見せつけながら言った。

 

『まさか、あいつらもZ技を!?』

 

「カリキリ!頼んだよ!」

 

「いくぞ!ピカチュウ!」

 

サトシとコウヤはZ技を発動させるため腕を交差させZ技のポーズをとり始めた。

 

「僕達の限界を超えていく全力!いくぞ!」

 

「これが俺たちの全力だぁ!」

 

そしてカリキリとピカチュウを包む光が弾け飛ぶ、

 

「ブルームシャインエクストラ!」

 

「スパーキングギガボルト!」

 

二つのZ技はスカル団のポケモン達に命中し目を回しスカル団の元へ飛んでいったそしてスカル団はポケモン達を回収し逃げていった。その後配達を再開するためペリッパーをポケモンセンターに連れていき、治療してもらい配達は無事終わった。

 

 

 



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第十話 海での課外授業は要注意!

水着回です。今までで一番難しかった...

風邪にも負けず投稿、疲れた...


メレメレ島 砂浜

 

サトシ達は課外授業のため海に来ていた。

 

「海だ~!」

 

『ピッカ!』

 

サトシとピカチュウは海に飛び込むべく走り出した。

 

「サトシ!ちゃんと準備運動しないと駄目だよ!」

 

コウヤの声はサトシには届かずサトシはそのまま海へ飛び込んだ。コウヤはサトシにあきれ一人で準備運動を開始した。そして準備運動を終えたコウヤは準備運動を終え海に向かおうとすると

 

「ねぇコウヤ、サトシは....この水着どう思うかな....?///」

 

後ろにホルターネックタイプでショートパンツ型の水着を着たセレナがいた。

 

「気になるなら自分で聞いたら?」

 

「うん...でも...///」

 

セレナはサトシに水着の感想聞くのを恥ずかしがっておりあきれたコウヤは

 

「おーい!サトシ~!セレナが聞きたいことあるって!」

 

「ちょ、ちょっと!?コウヤ!」

 

「セレナ、聞きたいことって?」

 

「え、いや...///そのぉ...水着似合ってるなかなぁって....///」

 

「ああ、スッゲー似合ってるぜ」

 

サトシの言葉を聞いたセレナは一瞬で顔を紅くしていった。

 

「良かったね~似合ってるだって」

 

「うわぁぁぁ!?///」

 

セレナは背後からスイレンにからかわれ驚き更に紅くなり

 

「セレナも行こうぜ」

 

「ちょ!?///」

 

そしてサトシはセレナに追い討ちをかけるかのごとくセレナの手を掴み海へ向かって行った。その様子をスイレンはニャースのような笑みを浮かべて見ていた。

 

「スイレン、見てて楽しいの?」

 

「うん、楽しい」

 

「それにしても...サトシ鈍感にも程があるだろ...」

 

「確かに...」

 

コウヤとスイレンはサトシの鈍感さに呆れていた。パワソルからその様子をリーリエと一緒に見ていたマオは少し面白くなさそうに見ていた。

 

(コウヤの方も面白くなってきたな)

 

そしてマオの様子を見ていたククイ博士はニヤリと笑みを浮かべて見ていた。一方サトシとセレナはマーマネと水を掛け合い遊んでいた。サトシとセレナは手で掬い上げマーマネは水鉄砲を使って水を掛けあっていた

 

『あれでは水を掬い上げる効率が悪いロト』

 

「ロトムは遊ばないのですか?」

 

『海水は危険ロト』

 

「お前のボディーはしっかり防水加工もしてあるから大丈夫だぞ」

 

『万が一海水が入ったらデータが壊れるロト!』

 

するとロトムにマーマネの水鉄砲の流れ弾が命中した。

 

『な!何するロトーー!!』

 

「マオも一緒に遊ぼう!」

 

「え!?ちょ///」

 

そしてコウヤはマオの手を掴み海へ向かって行った。手を掴まれたマオは顔を紅くしていた。その様子をククイ博士とスイレンは面白そうに見ていた。そしてスイレンとリーリエはその後を追い水掛け合いに参加した。

 

「お前も一緒に遊べるといいな」

 

ククイ博士はパワソルの下にあるタマゴを見つめんがら言った。ククイ博士の声が聞こえたのか返事をしたかのようにタマゴは揺れた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして水掛け合いを終えたサトシとカキは水泳勝負をしていた。

 

審判はモクローで空中からその様子を見ていた。水泳勝負の内容は浜辺から離れたら岩場までどちらが先に到着するかというものだ。

 

そしてその勝負は僅差でカキの勝ちとなった。

 

「俺の勝ちだ」

 

「負けた~!」

 

二人は勝負を終え辺りを見渡すと岩場にサニーゴ達がいた。

 

「サニーゴだ!」

 

「この辺りではよく見かけるポケモンだぞ」

 

「よし!ゲットするぞ!モクロー」

 

サトシとモクローはサニーゴをゲットするためバトルしようと近づくとサニーゴ達は慌てて海の中に飛び込み逃げ始めた。

 

「ん?なんだ?」

 

「まさか、サトシ!急いでここを離れるぞ!」

 

「え?おう!」

 

カキのの言葉を聞き離れようとした直後岩場にぞろぞろと水色と紫色をし刺々しい頭を持ったポケモン達が現れた。

 

「な、なんだ!?」

 

「ヒドイデだ!毒を持っている迂闊に近づくと危ないぞ!」

 

そしてサトシとカキは大急ぎで浜辺へ向かい浜辺へ着いたときは全力で逃げたためバテバテになっていた。

 

「サトシ、カキ...大丈夫?」

 

「ああ....」

 

「大丈夫だ...」

 

「それにしても二人共危なかったな、ヒドイデの毒にかなり強力だからな」

 

「そんな危険なポケモンなんですか?」

 

『ヒドイデ、ひとでなしポケモン。みず・どくタイプ、頭に毒のとげを持ち十本の足で飛びかかり攻撃してくる。ちなみに海底や海岸にいるのサニーゴの頭に生える珊瑚が大好物ロト』

 

「だから、サニーゴ達は慌てて逃げたのか」

 

「サトシが無事で良かったぁ...」

 

セレナはサトシが無事だったことに喜んでいた。

 

(サトシが好きだから心配するのはわかるけど、カキの心配もしようよ....)

 

コウヤはセレナを見て思っていた。

 

「取り合えずポケモン観察の授業まではゆっくり休みな」

 

「はい」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして自由時間が終りポケモン観察の時間が来た

 

「ここからは、ポケモン観察の時間だ一人で観察するもよし誰かと一緒に観察するのもよし好きなポケモンを観察するんだ。ただし怪我をしないようにな」

 

ポケモン観察の授業は誰かと一緒に観察のしてもいいためセレナはサトシに声をかけていた。

 

「やっぱりセレナはサトシと一緒がいいんだね~」

 

「まぁ当然の結果だね。ところでマオ、」

 

「何?」

 

「僕と一緒にポケモン観察しない?」

 

「え!?いいの...///?」

 

「一人で観察するより誰かと一緒に観察した方が楽しいいだろうしね」

 

コウヤもサトシ程ではないが鈍かった、そんな状況の中

 

「良かったね~、マオちゃん」

 

「うぇぇ!!」

 

突然背後からスイレンに話しかけられたマオは驚いた。

 

「どうしたの?」

 

「ううん!何でもない早くポケモン観察行こう!」

 

マオはコウヤの手を掴み観察するポケモンを探しに向かった。

 

「マオちゃんの方も本格的に面白くなってきた」

 

スイレンはニャースのような笑みを浮かべながら言った。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

一方サトシとセレナは浜辺から離れた岩場に来ていた。辺りを見渡すとポケモンではなくロケット団がいた。

 

「「ロケット団!」」

 

「げっ、ジャリボーイにジャリガール」

 

何故だかわからないがコジロウの手に先程見かけたポケモンのヒドイデが乗っていた。

 

「何でこんなところに?」

 

「あなた達こそ何か悪いことするつもり!?」

 

「ふん、飛んで火に入るコフキムシ。ピカチュウをゲットするわよ!」

 

ムサシの声と同時にミミッキュがピカチュウ目掛けて攻撃してきた。何故だか知らないがミミッキュはピカチュウを敵対視しておりピカチュウを見ると攻撃するようだ。そしてミミッキュはピカチュウ目掛けてシャドーボールを放ってきた。

「ピカチュウ!エレキボール!」

 

シャドーボールとエレキボールが衝突し爆発が起きピカチュウとミミッキュは地面へと着地した。

 

「セレナ、下がっていてくれ」

 

「うん、わかったわ」

 

セレナはポケモン達を連れてきておらずサトシの後ろに下がった。

 

ミミッキュは再びピカチュウ目掛けて攻撃しようとシャドークローを放ってきた

 

「ピカチュウ!アイアンテール!」

 

ピカチュウのアイアンテールはミミッキュのシャドークローと衝突し一瞬拮抗したがタイプ相性かアイアンテールに押し負け地面へと叩き落とされただが、ダメージは無いようだった。

 

「せっかくのピカチュウゲットのチャンスなのに」

 

コジロウの言葉を聞いたヒドイデは飛び上がりピカチュウに向かってとげキャノンを放った。そしてピカチュウはとげキャノンを間一髪回避した。

 

「お前...」

 

「自分もバトルするって言っているのニャ」

 

「よーし!いくぞヒドイデ!」

 

ヒドイデはコジロウの声と共に再びピカチュウ目掛けてとげキャノンの放った。

 

「モクロー!このはだ!」

 

ヒドイデのとげキャノンはピカチュウに当たる前にモクローのこのはによって防がれてしまった。だがその爆発を利用してミミッキュがピカチュウ目掛けてシャドーボールを放ちピカチュウに命中した。

 

「ピカチュウ!」

 

ヒドイデはつかさずモクロー目掛けてヘドロばくだんを放ち、モクローは回避出来ずヘドロばくだんを受けてしまい毒状態になってしまった。

 

「モクロー!くっ、ピカチュウ!こうなったらZ技で!」

 

 

「何だか知らないけど、そうわさせないわよ!ミミッキュ、じゃれつく!」

 

ピカチュウはミミッキュのじゃれつくを受けて立ち上がれなくなってしまった。

 

「もしかしてこれって...」

 

「初勝利の予感ニャ!」

 

「ついにこの時が来たんだ!」

 

ロケット団はここまでの長い苦労を思い出し喜びあいピカチュウをゲットするためピカチュウの元へ向かうとロケット団だが

 

「ニンフィア!スピードスター!カリキリ!はっぱカッター!」

 

『な、なんだ!?』

 

その声と同時に足元に衝撃が響いた。そしてその声の主は

 

「「コウヤ!」」

 

「サトシ、セレナ。大丈夫か!?」

 

コウヤはマオとポケモン観察をしているときに爆発に気付きサトシとセレナのいる岩場へと向かってきていたのだ。

 

「二人共大丈夫!?」

 

少し遅れてマオもやって来てサトシとセレナの方へ向かった。コウヤはロケット団の目の前に立った。

 

「ニンフィア、カリキリいくよ!」

 

「まずいのニャ...」

 

「あれもしかして...」

 

「これって嫌な感じ...」

 

コウヤがニンフィアとカリキリに指示を出そうとした瞬間

海の中から突如キテルグマが現れロケット団を連れて森へと消えていった。

 

「何だんだよ...あのキテルグマ....」

 

コウヤはただキテルグマの謎が深まるだけだった。

 

 

その後毒状態になってしまったモクローとミミッキュとの戦闘で倒れたピカチュウを連れて浜辺へと戻った。サトシはククイ博士からどくけしを受け取りモクローに使いピカチュウにコウヤが森で見つけたオボンの実を食べさせ、ピカチュウとモクローは元気になり事なきをえて皆でビーチバレーをして課外授業を楽しんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オマケ

 

このSSではサトシ達の年齢が十二歳位だと思ってください。

 

コウヤのプロフィールです。

 

 

コウヤ

 

年齢 十二歳

 

出身 フタバタウン

 

手持ちポケモン

 

ニンフィア(色違い) 特性フェアリースキン

ホウエン地方でゲットしホウエン地方の旅の終盤で進化した。

 

カリキリ 特性???

アローラ地方で初めてゲットしたポケモン

 

 

シンオウ留守組(現在判明している段階で)

 

チルタリス(色違い) 特性???

コウヤがカロス地方を旅しているときにゲットした。ホウエン地方のヒワマジムのジムリーダーナギのチルタリスとのバトルで進化した。

 

ドダイドス 特性しんりょく

コウヤの最初のパートナー素早さがないがパワーとタフさを持っている。

 

 

 




anyさんいつも感想ありがとうございます。


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第十一話 白熱!パンケーキレース!

オリジナル編に突入するためこれから先いくつか飛ばしていくかもしれません。その時は本当に申し訳ございません。








メレメレ島 マオの家の店の前

 

サトシとコウヤは今不思議な光景を見ていた。マオのアマカジが頭の上にパンケーキが積み重なった皿を置いて走っている。マオは何やら真剣な表情でストップウォッチを見ていた。

 

「マオ、何してるの?」

 

「今、話しかけないで!」

 

「あっ、はい...」

 

コウヤはマオに何をしているか問い掛けたが真剣な表情で返されたため取り合えず待つことにした。

 

「うん!良いタイムだよ。これならレース本番まで練習すればまだまだいけるよー!」

 

「「レース?」」

 

「そっか、コウヤとサトシは知らないんだね。ポケモンパンケーキレースの事」

 

「「ポケモンパンケーキレース?」」

 

「誰でも参加できる簡単な大会で当日はお祭り騒ぎなんだ!」

 

「面白そー!」

 

「二人も参加しない?」

 

そしてサトシとコウヤはマオからポケモンパンケーキレースについての説明を受けた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

翌日サトシ達はククイ博士と一緒に買い物に来ていた。

 

「これで買い物は全部済んだな」

 

「こんなに買って大丈夫なんですか?」

 

「まぁな、食いしん坊の居候が居るからな」

 

「へ?」

 

「確かに...」

 

「そうね...」

 

サトシはなんの事だか分かっていなかったがコウヤとセレナは一瞬で察した。そして少し休憩するためククイ博士おすすめのお店へと行くことにした。。

 

「ここのパンケーキはうまいぞ」

 

「「パンケーキ!?」」

 

サトシとセレナは喜びながらククイ博士おすすめのパンケーキのお店へと入った。コウヤは表情には出さなかった喜んでいたのは余談である。そしてお店へ入った四人を迎えたのは一人の女性だった。

 

「いらっしゃいませ、ククイ博士」

 

「アローラ、ノアさん」

 

「あら、そちらの三人は?」

 

「俺の生徒で居候だ」

 

「サトシです。こっちは相棒のピカチュウ」

 

『ピッカ!』

 

「セレナです。この子はテールナーです。」

 

『テナッ』

 

「コウヤです。こっちは相棒のニンフィアです。」

 

『フィアッ!』

 

「私はノア。よろしくね。そしてこの子はライチュウ」

 

『ライラ~イ』

 

「俺が知ってるライチィウとは姿が違う」

 

『ライチィウ。アローラの姿でんき・エスパータイプ、でんきねずみポケモンピカチュウの進化形。念力で電気を操る。尻尾に乗るとサイコパワーで浮き上がりそのまま移動できる。』

 

 

ロトムの説明とお互いの自己紹介を終えるとコウヤが何かに気付いたようでお店の壁に貼ってあるポスターを見る

 

「あれってポケモンパンケーキレース」

 

「本当だなもうそんな時期か」

 

「あなた達も参加してみたら?とっても楽しいわよ」

 

「ノアさんとライチュウは去年の大会のチャンピオンなんだ」

 

「チャンピオン!?」

 

「ノアさんってそんな凄い方なんですか!」

 

サトシとセレナはノアさんが去年のパンケーキレースのチャンピオンと聞き驚きを隠せないようだ。そしてサトシ達はノアさんにテーブルに案内され席に着いた。そして暫くするとそこへライチュウが沢山積み重なったパンケーキを四人分運んできた。

 

「大会で運ぶパンケーキの高さはこれと同じくらいあるのよ」

 

「凄い...」

 

コウヤは驚き思わず本音が出てサトシとセレナは驚きで言葉が出ないようだった。

 

「あなた達も参加してみたら?とっても楽しいわよ」

 

「凄い楽しそう!セレナも一緒に参加しようぜ!」

 

「サトシが言うなら...私も参加しようかな...」

 

「僕も参加する、負けないよサトシ!」

 

「ああ!負けないぜ!」

 

サトシとコウヤが互いにライバル視するなかピカチュウはライチュウと見つめあい火花散らしていた。

 

「よかったら一緒に練習しましょう」

 

「いいんですか!?」

 

「勿論って言いたいとことなんだけど...一緒に練習するのは二人までかなぁ」

 

「なら、サトシとセレナが一緒に練習してもらったら良いよ。僕はマオに頼むから」

 

「コウヤはそれで良いの?」

 

するとコウヤはセレナにしか聞こえないくらいの声で

 

「セレナが練習後にサトシと二人きりなれるからね」

 

「えぇ!?///」

 

セレナは思いもよらないコウヤの考えを伝えられ紅くなっていった。

 

「ん?どうしたセレナ?」

 

「ううん!何でもない!!///」

 

「二人共頑張ってね~」

 

「ああ、練習頑張るぞー!」

 

サトシは練習に気合いを入れ燃えていた。

 

「その前に!当店自慢のパンケーキをご賞味あれ。」

 

そして目の前にあるパンケーキを見てサトシ達は食べ始めた。ポケモン達と分けあいながら食べれる量あるためコウヤ達はモンスターボールからポケモン達出し一緒に食べていた。

 

 

そして食べ終えるとサトシとセレナはノアさんと一緒に練習を始め、コウヤは翌日からマオと一緒に練習を始めた。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして大会当日

 

レース会場にはカキやスイレン、マーマネそしてオーキド校長までいた。リーリエとククイ博士は観客席に座り参加しないみたいだ。

 

「いよいよ本番だね」

 

「うん!このため練習してきたんだから頑張ろう!」

 

二人は参加登録を済ませるとサトシとセレナと合流した。

 

「ちょっとズルいよ、二人共ノアさんと一緒に練習していたなんて」

 

「そ、それはたまたまで...」

 

「ほ、本当にごめんなさない...」

 

「冗談だよ、冗談」

 

そしてサトシ達と一緒にスタート地点まで向かった。

 

『さぁ今年もやって参りました!ポケモンパンケーキレース!今まさに熱いレースが始まろうとしています!』

 

そしてパンケーキレースがスタートした。

 

まず最初にトレーナーだけでパンケーキを運んでいき途中にある障害物をクリアしながら進む。このレースは走るだけではなくバランス感覚も必要とされるためノアさんが先頭になり追う形になった。途中の障害物をサトシは少し危ない状況になりながらも進んでいった。一方コウヤは障害物を難なく進んでいきサトシよりリードを広げていった。障害物で失格する者は多く残念ながらマーマネは脱落してしまった。

 

そしてサトシ達障害物を終えポケモン達合流するとポケモン達がワゴンに乗ってパンケーキを持ちトレーナー達が引っ張って進む。

 

「ニンフィア練習どうり頼むよ」

 

『フィア』

 

ニンフィアはリボンを器用に使いパンケーキを包むかのようにように持った。そしてコウヤはニンフィアの乗ったワゴンを引っ張り進んだ。

 

他の出場者も障害物を越えて次の地点目指しワゴンを引っ張っていた。ちなみにセレナはヤンチャムと出場していた。セレナは皆より少し遅れ先頭集団が上り坂に差し掛かった。頃にヤンチャムと合流した

 

「ヤンチャム、お待たせ!」

 

『ヤチャ!』

 

セレナもヤンチャムにパンケーキを渡しワゴンを引っ張り始めた。そして上り坂の途中バクガメスをワゴンに乗せ引っ張り進んでいるカキを見つけた。

 

「カキ...大丈夫...?」

 

「大...丈夫だ...気にせず先に...行け」

 

「うん、わかったわ」

 

セレナはカキの心配をするが本人は大丈夫だと言い取り合えず進み出した。

 

(本当に大丈夫かな...)

 

そしてセレナがカキを追い越してから数分後カキは地面に倒れ、

 

「バクガメス...一つわかった事がある...」

 

そしてバクガメスは倒れた主人を心配そうに見ていた。

 

「俺達は...ポケモンパンケーキレースに向いてな~い!」

 

カキの悲しい現実を知った言葉が辺り一帯に響いた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして先頭集団は最終エリアに到達しようとしていた。

 

「ピカチュウ、俺はゴールで待っているから後は頼んだぞ」

 

『ピッカ!』

 

「ニンフィア、練習どうり焦らず頑張って」

 

『フィア!』

 

各選手最後のエリアに到達しポケモン達に任せゴール地点でパートナーであるポケモンの到着を待つためゴール地点へと向かった。ちなみにこの時コウヤは一緒に走っていた筈のカキの姿がない事に気付いた。

 

「あれ?カキがいない、一緒に走っていた筈なのに...」

 

コウヤはきっと途中で追い越したんだろと考えゴール地点に向かった。だがカキは上り坂の地点で苦戦していると知るはずもなかった。

 

 

 

 

 

そしてポケモン達に託されたパンケーキレースは、進んでいきトップはライチュウ、その後をピカチュウとニンフィアが追う形となっていた。その途中の吊り橋でアマカジがバランスを崩し脱落してしまった。そしてその近くにいたミミッキュ、アシマリが巻き込まれ脱落してしまった。そして残りは一番手にライチュウ、二番手のピカチュウとニンフィア、三番手にヤンチャム、四番手に謎のキテルグマ、そしてオーキド校長のネッコアラとなった。

 

ポケモンパンケーキレース大詰めまだ余裕のあるライチュウを追いこそうとピカチュウはスピードを上げそれを見た

ライチュウもスピードを上げデッドヒートとなった。ニンフィアはスピードを少しづつ上げていきライチュウとピカチュウのすぐ後ろについた。

 

そしてその様子を見ているサトシ達は

 

「いいぞピカチュウそのまま振り切れ!」

 

「サトシ君のピカチュウやるわね...」

 

サトシはピカチュウを応援しておりノアさんは前回の大会より接戦になっていて少し驚いてるようだった。

 

「凄いよ!ライチュウのスピードについてくなんて」

 

 

「ニンフィアはこのために頑張って練習したからね」

 

コウヤにはある秘策がありそれはマオにも教えておらずコウヤは内心で優勝を確信していた。マオはコウヤのニンフィアがライチュウのスピード追い付いていていることに驚いてるようだった。そしてセレナもヤンチャムが脱落せず走り続けている事に喜んでいた。

 

そしてついにゴール地点にやって来たライチュウ、そしてピカチュウとニンフィアこの三つ巴を征するのは誰かと思った瞬間突如ピカチュウ達の後ろにいたキテルグマが物凄い速度で追い上げゴールへと向かった。ピカチュウ達は追い付けず優勝はキテルグマかと思われたが突如ゴール地点から別のキテルグマがが現れゴールに向かうキテルグマにラリアットをした。するとラリアットを受けたキテルグマは崩れていった。正体は機械のようで中にいたポケモンを抱えさらに観客席にいたトレーナーを抱えると何処かへ走り去っていった。

 

そして何が起こったのかわからなくなり会場は静まり返りピカチュウ達は目の前で起きた出来事に呆然としていたが、ネッコアラが通り過ぎると慌てて後を追いそしてそのまま接戦になるかと思いきやまさかのゴールラインを越えたのはニンフィアのリボンに包まれパンケーキだった。

 

『優勝はニンフィアです!なんとリボンを利用し他のピカチュウ達がゴールラインを越える前にゴールラインを越えました!』

 

そしてそのまま結果が発表され優勝がコウヤとニンフィア、準優勝がオーキド校長とネッコアラ、同率三位がノアさんとライチュウ、サトシとピカチュウとなった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

そしてコウヤとサトシは表彰式を終え皆の元に戻ると

 

「優勝おめでとうございます。コウヤ」

 

「うん、おめでとう」

 

「それしても最後にニンフィアのリボンを利用するとわな」

 

「まさかあんな方法があるなんてビックリしたよ...」

 

「練習中にニンフィアの事を考えてたら思い付いたんだよ」

 

「それにしてもすっごく楽しかったな!」

 

「サトシも三位おめでとう」

 

「ありがとうセレナ」

 

皆はお祝いムードだったが一人だけ違う人がいた

 

「練習中に思い付いたんだったら教えてくれもいいじゃん」

 

マオはなんだか少し拗ねた態度言ってきた。

 

「いや~、知られたらどうなるか分からなかったし...あっ!そうだこれあげるよ」

 

コウヤはマオに優勝賞品のパンケーキの食べ放題の年間パスポートを差し出した。

 

「えぇ!?良いの!?」

 

「僕が優勝出来たのはマオのおかげだからあげるよ。」

 

「ありがとう!」

 

マオは笑顔でコウヤから年間パスポートを受け取り喜んでいた。

 

「良いのか?せっかく優勝したのに?」

 

「はい、マオとの練習おかげで優勝できたんで」

 

「そうか」

 

そしてスイレンは喜ぶマオの様子を見てニャースの様な笑みを浮かべていた。

 

「あれ?カキは?」

コウヤはふとカキが居ないことに気付く

 

「ん、あれ?いないな、誰かカキ見てないか?」

 

「見てないです。」

 

「僕も見てない。」

 

「私も」

 

「私も見てない」

 

「俺も」

 

『見てないロト』

 

皆はカキを見ていないようだがセレナは

 

「えっ!?まさか...」

 

「セレナ、カキが何処にいる知っているの?」

 

「うん、たぶんカキは...」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「絶対に...棄権はしないぞ~!!」

 

 

カキは諦めずにバクガメスを引っ張りながら上り坂を進んでいた。

 

 

 

 

 

 




まさかのニンフィア優勝、誰がこれを想像できたでしょうか...僕の勝手な見解ですが、パンケーキを持っているところがゴールライン越えたらゴールと思ったのでこのような結果にしました。


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第十二話 リーリエ!踏み出す一歩!

今回は今まで一番長いのです。


ポケモンスクール教室

 

今教室は大慌てとなっていた、どの理由は

 

「た、大変です!シロンが!」

 

リーリエがリーリエが持っているタマゴが突如光出したからだ

 

「シロン?」

 

「私この子のことをシロンと呼んでいたんです。白くてコロンコロンと動くので...」

 

そしてタマゴの殻にひびが入り始め中から現れたポケモンは白い毛並みを持ち蒼い瞳をしたロコンだった。

 

「産まれた...」

 

「ロコンのタマゴだったのか...」

 

「僕が知ってるロコンとは姿が違うな」

 

『お任せロト!ロコン、きつねポケモン。アローラの姿こおりタイプ。マイナス50℃の息を吐きあらゆるものを凍りつかせる事ができる。』

 

「へぇ~、アローラ地方のロコンはこおりタイプなのね」

 

セレナとサトシそしてコウヤはほのうタイプのロコンの方が馴染みがあるためアローラのロコンに少し驚いてるようだった。

 

「おーい!皆大変じゃ!これを見てクレッフィ!」

 

突然オーキド校長がポケモンギャグを言いながらククイ博士と一緒に教室にやって来たオーキド校長はサトシがカントーから持ってきたタマゴがあり光っていた。

 

「ま、まさか!?」

 

「生まれるのか!」

 

そしてオーキド校長の持っていたタマゴにひびが入り始め中から現れたポケモンはサトシ達に馴染みのあるロコンだった。

 

「ロコンだ!」

 

「同じ日産まれるとはめでたいな」

 

『ロコンきつねポケモン、ほのうタイプ。六つの尻尾育つごとに毛並みがよくなり美しくなる。』

 

「赤いロコンとは珍しいな」

 

「僕にはこっちの方が馴染みがあるよ」

 

「よろしくなシロン」

 

サトシは白い姿のアローラのロコンに挨拶しようと手を伸ばすが

 

『コォン!』

 

協力な冷たい息により凍りついてしまった。

 

「サ、サトシ!?」

 

「凍ったね...」

 

「なかなか強力なこなゆきだなぁ」

 

セレナは凍ったサトシの心配をし、コウヤとククイ博士は凍りつくロコンの息に驚いていた。カントーのロコンはそんな中凍ったサトシ目掛けてひのこを放った。

 

「あ、熱っっっっっ!!!」

 

「サ、サトシ!?」

 

「今度は燃えた...」

 

セレナは凍った後すぐさま燃えたサトシに驚き、コウヤもセレナ同様に驚いてるようだった。そしてサトシは丸焦げになってしまった。

 

「サトシ!大丈夫!?」

 

「ああ、大丈夫だ...」

 

サトシは凍った後に燃やされ焦げたが無事のようだった。

 

(サトシ...やっぱり丈夫だなぁ...)

 

コウヤはサトシの丈夫さに驚きそして呆れていた。

 

「このロコン達はどうするんですか?」

 

「このまま育ててみるというのはどうかな?君達がアローラのロコン私がカントーのロコン」

 

「ゲットするって事ですね。」

 

「それならゲットするのは...」

 

そして全員の視線がリーリエに集まる

 

「私ですか...?」

 

「そうだよ。リーリエが今までタマゴのお世話していたんだから」

 

「そうだよリーリエ、ゲットしてあげなよ」

 

「私のパートナーになってくれますか?シロン」

 

『コォン!』

 

リーリエはシロンの目をまっすぐに見つめ、シロンはリーリエのパートナーになることを望むのかのように元気よく返事をした。そしてリーリエはククイ博士からモンスターボールを受け取りゲットするため振りかぶり勢いよく投げたが目を瞑って投げたせいで思いもよらない方向に飛びサトシの頭上に落ちた。

 

「痛った!?」

 

「今日...サトシ散々だね...」

 

「ごめんなさい!サトシ!」

 

「いや、大丈夫だよ」

 

リーリエはサトシにモンスターボールをぶつけてしまった事を謝っていたがサトシは全く気にしていなかった。そしてサトシの頭上に当たり転がっているモンスターボールにシロンが自ら近付きモンスターボールの中へと入りモンスターボールが揺れしばらくすると中央の点滅が消えた。つまりシロンはリーリエにゲットされたという事だ。

 

「リーリエおめでとう!」

 

「シロンゲットね」

 

「はい!」

 

「リーリエ早速出して」

 

「はい!出てきてください!シロン!」

 

 

『コォン!』

 

リーリエがモンスターボールを投げると中からシロンが出てきてリーリエはシロンを触ろうと手を伸ばすが...

 

「あぁ、惜しい...」

 

「もうちょっと...」

 

「私...触れもしないのに本当のポケモントレーナーになれるのでしょうか...」

 

リーリエはシロンに触れることが出来ず自分はシロンのトレーナーになる事が出来るのかと悩んでいた。

 

「どうすれば皆さんのようにポケモンと付き合えるのですか」

 

リーリエの言葉を聞き改めて自分はパートナーとどの様に付き合っているのかを考えていると

 

「俺はただこいつらと友達になりたいと思っているだけさ!」

 

「僕はただのパートナーじゃない何時も一緒にいてくれる家族と一緒と思っているだけだよ」

 

サトシは肩にピカチュウとモクローを乗せコウヤはニンフィアとカリキリの頭を撫でながら言った。

 

「ポケモンと人との関係性は沢山ある。ポケモンとどの様に関わりたいのかは自分自身で見つけていくのさ。」

 

リーリエはククイ博士の言葉を聞き授業が始まっても考え込んでいるようだった。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

放課後

 

セレナはパフォーマンスの練習のため速く帰りコウヤとサトシはマオとリーリエと一緒にいた。

 

「リーリエ迎えの車来てるよ」

 

リーリエは迎えの車の運転手の元へ向かい

 

「すみません。今日は歩いて帰りたいのですが?」

 

「かしこまりました。」

 

そういい運転手の人は車に乗り先に帰っていった。

 

「何で車に乗らないんだ?」

 

「今日はこの子と一緒に歩いて帰ろうと思います。」

 

 

リーリエ「私、まだこの子のことを詳しく知りませんし、それに私のことをこの子にも知ってもらいいたいんです。だからそのための時間を作りたくて」

 

 

「そっか、じゃあまたな」

 

「ごきげんよう」

 

リーリエはシロンと一緒に歩きだしサトシは帰ろうとするがコウヤとマオに同時にリュックを掴まれる。

 

「はい、ストップ」

 

「行くよサトシ」

 

「えっ?何?」

 

「リーリエの後をついてくの!」

 

サトシはコウヤとマオにリュックを掴まれ引っ張られながら連れていかれた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

リーリエはシロンと一緒に歩いて帰る事したがまだ触る事が出来ないため一定の距離を取り歩いているようだ。

 

「シロン...私小さい頃からポケモンが好きなのに触れることが出来なくて自分でもどうしたら良いのかわからないの...でもこのままではいけないと思ってる。あなたの事が大好よ。シロン」

 

リーリエはシロンに自分がどの様に想っているかをすべて伝えた。そしてシロンはリーリエの想いを聞きそれを理解したのか元気よく返事をした。そしてその様子を少し離れた所で密かに見守っている者達がいた。

 

「うまくいってるね」

 

「今のところ大丈夫そうだね」

 

マオはリーリエがシロンと一緒にいる様子を見て安堵していた。

 

「マオはリーリエの事が心配なんだな」

 

「だってあんなにポケモン好きだもん。リーリエにもポケモンと一緒に楽しく過ごしてほしいもん」

 

「そうだな、毎日楽しいもんな。なっ、ピカチュウ」

 

『そんな事いってる場合じゃないロトー!』

 

お互い意見が一致し顔を見合せ話していたためサトシとマオは完全にリーリエから視線を外していたそのためリーリエを見失ったが

 

「あれ!?コウヤもいない!?」

 

「あれ!?何時のまに!?」

 

サトシとマオはリーリエを見失った事よりいつの間にか消えたコウヤに驚いていた

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

コウヤはサトシとマオが立ち止まって話している最中もリーリエの見守っいたため二人とはぐれたことに気付かず歩いていた。そしてリーリエがシロンと一緒にマラサダドーナツのお店に入ったときに辺りを見ると二人がいない事に気付いた。

 

「あれ?二人がいない...」

 

二人がいないがリーリエの入ったマラサダドーナツのお店を見ると先程リーリエと入れ替わるように店を出た連中が何やシロンを見て何かたくらんでいるようだった。そしてある程度話し何処に向かって行ったがコウヤはその連中を追いかけることにし気付かれないように後をつけた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

一方サトシとマオは見失ったリーリエとはぐれたコウヤを探していた。

 

「何処に行ったんだろう?」

 

「よし、だったら!モクロー君に決めた!モクロー空からリーリエとコウヤを探してくれ」

 

サトシはモンスターボールからモクローを出し空からリーリエとコウヤを探すように頼んだ。だがサトシとマオのいる場所は現在リーリエがいるマラサダドーナツのお店の近くだが近くにリーリエがいると思わず先に進んでしまった。

 

そしてサトシとマオが離れてからちょっと時間がたった頃リーリエとシロンが店を出て帰りだし路地を歩いていると

目の前に

 

「ちょっと待ちなさい白い帽子のジャリガール」

 

「あなた達は!」

 

「あなた達はと言われたらこた『ニンフィア!スピードスター!』え...って?」

 

すると後ろからスピードスターが放たれ目の前にスピードスターが落ちてきてリーリエとシロンの目の前にコウヤとニンフィアが現れた

 

「コウヤ!」

 

「ロケット団!リーリエのシロンは渡さない!」

 

「げげ、何でシンオウのジャリボーイが此処に!?」

 

 

「とにかくあいつのポケモンもいただくのニャ」

 

「おう!出てこい!ヒドイデ!」

 

「出てきなさい!ミミッキュ!」

 

コジロウの出したヒドイデはリーリエとコウヤに向かわずコジロウの元に向かいコジロウに攻撃しているように見えた。

 

「リーリエ!逃げるよ!」

 

「あっ、はい!」

 

コウヤとリーリエはロケット団から逃げようと走り出した。普段ならバトルするだろうがリーリエのシロンが狙われている事とピカチュウを倒す実力を持つミミッキュ、それにコジロウがゲットしているヒドイデが関係している。コウヤの手持ちはニンフィアとカリキリまだバトルの経験が少し少ないのとコジロウの持つヒドイデはどくタイプを持っていてフェアリータイプのニンフィアとくさタイプのカリキリには相性が悪くリーリエとシロンを守りながら戦うのは難しいからだ。

 

「あっ!待ちなさいー!」

 

「シロン、地面に向かってこなゆき!」

 

リーリエはシロンに地面に向かってこなゆきを放つように指示しそしてシロンのこなゆきにより地面は一瞬にして凍り追ってきたロケット団は足を滑らせた。

 

「ナイス!リーリエ、シロン!」

 

「ありがとうございます。」

 

コウヤとリーリエはロケット団から逃げるためそのまま走り続けた。だが行き止まりで逃げ場を失ってしまった。

 

「もう逃がさないわよ。ミミッキュ!」

 

ミミッキュはムサシの言葉を聞かず不気味な鳴き声を出しながらムサシの回りを歩いていた。

 

「ミミッキュはピカチュウ相手じゃないとやる気が出ないのニャ」

 

「だったら、ヒドイデ!とげキャノン!」

 

「ニンフィア!スピードスター!」

 

ニンフィアのスピードスターとヒドイデのとげキャノンが衝突し小規模な爆発が起きた。

 

「ニンフィア!でんこうせっかだ!」

 

コウヤはニンフィアに続けてでんこうせっかを放つように指示するそしてヒドイデに命中するが全く効いていないようだ。

 

「駄目だ!攻撃が効かない」

 

ノーマルタイプの技はヒドイデに普通に受ける筈だがコウヤのニンフィアの特性はフェアリースキンノーマルタイプの技をフェアリータイプの技に変える特性でコウヤのニンフィアはヒドイデとの相性は悪かった。

 

「こうなったら...シロンこなゆき!」

 

シロンはヒドイデに向かってこなゆきを放つがかわされてしまった。

 

「ヒドイデ!ヘドロばくだん!」

 

「シロン!!」

 

シロンにヒドイデのヘドロばくだんが命中するかと思われたが

 

「ニンフィア!シロンを守れ!」

 

ギリギリの所でニンフィアが間に入りシロンは無事だったがニンフィアは効果抜群のどくタイプの技であるヘドロばくだんを受けてまった。まだ倒れはしないが相当なダメージを受けたのか少しふらついているようだった。

 

「コウヤ...すみません私のせいで...」

 

リーリエはこうなったのはバトルの経験もないのに手伝おうとした自分のせいだと思い落ち込んでいたが

 

「大丈夫!まだ負けてない!」

 

コウヤの目はまだ諦めていなかったこの絶望的な状況ですらまだ勝てると信じているようだった。

 

「ヒドイデまずはニンフィアからだ!」

 

「ニンフィア!まだ戦えるな!」

 

『フィア!』

 

そしてニンフィアもまだ諦めていないとコウヤの言葉に大きく返事をし目の前のヒドイデを見た。

 

「トドメだ!ヘドロばくだん!」

 

ヒドイデのヘドロばくだんがニンフィアの目の前に向かってくるがニンフィアは逃げずに真っ直ぐ前を見つめリボンの中心にエネルギーをため技を放ちヘドロばくだんを打ち消した。

 

「何っ!?」

 

「今の技は...」

 

「今のは...ニンフィア!ムーンフォースを覚えたのか!」

 

ニンフィアはコウヤの問いに答えるのかの様に笑顔を向けた。

 

「こんな状況で新しい技を...」

 

「諦めなかったからだよ。僕がニンフィアを信じニンフィアが信じて諦めなかっただからこそ覚えたんだ。自分とポケモンを信じて諦めなければどんな困難にも立ち向かえるんだ!」

 

「諦めずに信じる...」

 

リーリエはコウヤの言ったポケモンを信じて諦めなければどんな困難も立ち向かえる。その真っ直ぐな簡単な事に驚いた。

 

「ニンフィア、こっから逆転だ!」

 

『フィア!』

 

「ヒドイデ!とげキャノンだ!」

 

「ニンフィア!ムーンフォース!」

 

ニンフィアのムーンフォースとヒドイデのとげキャノンが衝突しムーンフォースはとげキャノンを撃ち破りヒドイデへ命中した。ヒドイデには効果はいまひとつだがダメージを受けたようだった。

 

「ヒドイデ!ヘドロばくだん!」

 

「ニンフィア!ムーンフォースで向かい打て!」

 

ニンフィアのムーンフォースとヒドイデのヘドロばくだんは衝突し爆発を起こしそしてその爆発で生じた爆風によってシロンは吹き飛ばされてしまった。

 

「シロン!」

 

リーリエは吹き飛ばされてしまったシロンを助けるため飛び上がり地面にぶつかる前にシロンを抱きしめた。そのまま地面にぶつかるかと思ったが、

 

「モクロー!このはだ!」

 

リーリエへが地面にぶつかる直前このはがリーリエと地面の間に舞い地面への衝突を和らげた。

 

「リーリエ!」

 

「大丈夫!?怪我はない!?」

 

「マオ...サトシ...」

 

「後は俺に任せてくれ」

 

サトシはそう言いロケット団の前に立った。

 

「あれ?ミミッキュやっちゃって!」

 

ミミッキュはピカチュウを見つけやる気になっていた。

 

『コォン!』

 

「シロンも戦たいのですね」

 

バトルするとピカチュウの隣に並んだ。

 

「シロン!こなゆき!」

 

そしてシロンのこなゆきによりロケット団は凍りついた。

 

「よし、サトシ!」

 

「ああ!」

 

 

「「決めるぞ!十万ボ...(ムーン...)『キーーーー!』」」

 

サトシとコウヤが指示しようとした瞬間キテルグマが現れ凍りついたロケット団を持ち上げ森の方へと跳びながら消えていった。

 

「あのキテルグマ...何なんなの?」

 

「さぁ…」

 

コウヤとサトシはもはやお馴染みとなりつつあるキテルグマの行動に驚いていた。

 

「リーリエ!ポケモンに...」

 

マオの言葉を聞きサトシとコウヤは振り向きリーリエを見るとリーリエがシロンを抱きしめていた。

 

「触れる様になったのか!」

 

「おめでとう!リーリエ!」

 

「はい!コウヤのはおかげです!」

 

「僕は何もしてないよ。」

 

「コウヤの言った言葉が、私を後押ししてくれたのです。自分とポケモンを信じるだからこそ触れたのはコウヤのおかげです。」

 

「まぁ、ありがとう。」

 

「お礼を言うのはこっちです。ありがとうございます。」

 

そしてリーリエの元にニンフィアが近づくが...

 

「うわぁぁぁぁ!!!」

 

「まだシロン以外は無理なんだ...」

 

「でもこれから頑張って触れる様になればいいさ!」

 

「うん!シロンに触れる様になっただから諦めず頑張ろう!」

 

「はい!」

 

こうしてリーリエはシロンに触れるようになり新たな一歩を進みだしたのだった。

 

 

 

 



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第十三話 イワンコの大特訓!

いずれ始まるオリジナル編の話を準備しながら進めるのムズいなぁ…

コウヤの三体目のポケモン何にしよう....


ククイ博士の家

 

ある日の夜サトシ達は普段より遅く帰えってくると、留守番を頼んでいたイワンコの姿が見当たらなかった。

 

「あれ?イワンコは?」

 

「何処か散歩でもしてるのかな?」

 

サトシ達が荷物を置いてしばらくするとイワンコが戻って来たが

 

「イワンコ!その怪我は!?」

 

『これは...擦り傷、切り傷にやけどもあるロト』

 

イワンコは深刻ではないものの傷だらけで戻って来ていため治療した。

 

「それにしても何で怪我したのかしら?」

 

「ケンカでもしたのかな...?」

 

サトシ達はイワンコの怪我の理由を考えたが怪我の理由はわからなかった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

翌日

 

サトシ達はポケモンスクールでクラスメート達に昨夜のイワンコの事を話した。

 

「...と言う事があって」

 

「それならイワンコをモンスターボールに入れておくのはどうでしょう?」

 

「イワンコは博士のポケモンじゃないの」

 

「ククイ博士の話だとポケモンフーズをあげたらなついてそのままついてきたんだってさ」

 

「なら、居候ってこと?」

 

「博士のポケモンだと思ってた」

 

「俺もだ。あいつ、博士になついていたしな」

 

『イワンコは人によくなつくポケモンとして知られているロト』

 

イワンコが博士と一緒にいる理由がわかったがイワンコの怪我の理由はまだ分からないするとコウヤが

 

「ロトム、イワンコに関してのデータ教えて」

 

『お任せロト!イワンコは進化の時期が近付き始めると気性が荒くなり単独行動が増えるらしいロト』

 

「だったら怪我の理由は...」

 

「特訓だな!」

 

「もしかしたらイワンコの進化が近いかもしれないよ!」

 

『イワンコには二つの進化形があるロト、日中に進化すると真昼の姿に夜に進化すると真夜の姿になるロト』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そしてポケモンスクールでの授業を終えククイ博士の家に帰るとイワンコがサトシに飛び付き首もとにある岩を擦り付けてきた。

 

「ただいま...って!イワンコ...いででで...」

 

「すりつけるのは愛情表現、痛ければ痛いほどなついている証拠だ。」

 

「サトシは本当にポケモンになつかれるよね」

 

「本当ね」

 

コウヤとセレナはサトシとイワンコを見つめながら思っていた。

 

「皆これを見てくれ」

 

ククイ博士がテレビのリモコンを触るとテレビに家の中の様子が写し出されそしてイワンコが写っていた。その映像には普段通り遊んでいる映像だったが家の外に出ていく様子も写っており数時間後キズだらけで戻ってくる所も写っていた。そしてコウヤ達は家を出て茂みに隠れククイ博士の携帯から家の中にいるイワンコの様子を見ていた。そしてイワンコはククイ博士の置いてきたぬいぐるみを噛みつき暴れていたその時にイワンコの首もとが光っていた。そして映像からイワンコが家の外に出たのを確認すると気付かれないように後を追いかけた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

サトシ達がイワンコを追いかけ着いた場所には多くのポケモン達が集まっていた。

 

「色んなポケモン達がいるね」

 

『イワンコの進化形のルガルガンもいるロト、それも真昼の姿と真夜中の姿両方いるロト!』

 

「やっぱり、爪痕の丘だったのか」

 

「爪痕の丘?」

 

「どういう場所何ですか?」

 

「見れば解るさ」

 

サトシ達はククイ博士が指す方を見ると二体のルガルガンがバトルをしておりそのバトルはとてもハイレベルなものだった。そして二体が声を上げると他のポケモン達もバトルを始め出した。

 

「此処はポケモン達の特訓場だ」

 

「じゃあ、イワンコの怪我の原因は此処での特訓と言うわけか...」

 

爪痕の丘とイワンコの怪我の原因の事が分かりイワンコを見てみるとイワンコはブーバーと闘っておりいわタイプのイワンコ相手に圧倒していた。

 

「イワンコ!」

 

「待て!サトシ!」

 

「ククイ博士...」

 

「サトシ落ち着いて、これは僕達が手出しするべきではないよ」

 

「コウヤの言う通りだ。今は見守ろう」

 

「でも...」

 

「此処はポケモン達は鍛え合う場所。俺達が干渉しては駄目だ。」

 

サトシはククイ博士の言う通り自分が関わるべきではないとわかったのか静かにバトルしているイワンコに視線を移した。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

爪痕の丘に向かう時に通った道を戻りながら博士の家に帰るイワンコの目の前にサトシ達がいた。

 

「おかえり」

 

「お疲れさま」

 

 

「凄かったぜ、イワンコ!強いやつに立ち向かっていく姿。」

 

サトシはイワンコの目を真っ直ぐ見つめながら語りかけつ続けて

 

「なぁ、俺と一緒に特訓しようぜ」

 

「特訓?」

 

「ああ、さっきブーバーと闘ってる時に首元が光っていたから新しい技を覚えようとしてるじゃないかと思って」

 

「確かにあれは新しい技の兆候かもしれないしね」

 

「イワンコ!新しい技を覚えてブーバーにリベンジしようぜ!」

 

『アン!』

 

イワンコはサトシに飛び付き首元の岩を擦り付けてきた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

翌日

 

ククイ博士の家の近くの砂浜でサトシとイワンコの特訓が始まろうとしていた。

 

「イワンコの覚えようとしてる技はおそらくいわおとしだ。」

 

「いわおとしは岩を相手にぶつける技だよ。」

 

「よし!わかった!!」

 

サトシは勢いよく返事したがコウヤは内心不安だった。

 

「お前さ、ブーバーとのバトルの時負けるもんかって思った時光っただろ」

 

サトシはイワンコを真っ直ぐ見つめながら言った。そして続けて

 

「俺達もバトルしている時グーってなったとき、いつもウォーって気合いいれるんだ。そしたらグワーって力が湧いてドバーって技が出るんだ」

 

「擬音多いなぁ、ようするは諦めない気持ちが大切って事だね。」

 

 

サトシ「ああ!」

 

サトシは擬音多めで言いコウヤはサトシの言ったことを簡潔に言い直した。

 

「早速特訓だ!まずは新しい技を覚えるためのパワーアップ走るぞ!」

 

こうしてサトシとイワンコの特訓が始まった。サトシはポケモン達を出して一緒に走り出した。

 

『あんなので大丈夫ロト?』

 

「あれがサトシのやり方だよ。」

 

『でも理論的な根拠はないロト』

 

「いいんだよ。大切なのは気持ちだ。サトシはイワンコの目を見て気持ちで話したんだ。」

 

「よし!僕も参加するか!」

 

そしてコウヤはモンスターボールからニンフィアとカリキリを出しサトシを追いかけ始めた。

 

イワンコの特訓はまずサトシがい言ったように走り込みで体力をつける事から始まりそれが終わるといわおとしを放つ特訓、放つ態勢や力のいれ方などを練習しそしてバトルでの立ち回りなどだ。そしてセレナのテールナーに協力してもらいかえんほうしゃを避ける練習をした。

 

「よし!イワンコこい!」

 

イワンコはコウヤの声に反応し首元が光だしそして尻尾の回りから岩が漂いそれを放った。

「ニンフィア!スピードスター!」

 

そしてニンフィアのスピードスターを相殺したつまりイワンコのいわおとしが完成したということだ。余談だが最初サトシはイワンコに自分目掛けていわおとしを放つように言っていたそれを聞いていたセレナやククイ博士達は軽く引いていたそしてコウヤが流石に危ないと説得してニンフィアのスピードスターを放ち相殺できるかで試すことになった。

 

「イワンコ!ついに完成したな!」

 

『アン!』

 

「これならブーバーに勝てる」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その日の夜

 

 

イワンコは爪痕の丘に向かいサトシ達は離れた場所からイワンコの様子を見守っていた。

 

「頑張れよ。イワンコ」

 

「特訓の成果を見せろよ」

 

そしてバトルが始まりブーバーは他のポケモン達を圧倒していた。イワンコはそのブーバーの前に立ちブーバーとイワンコのバトルが始まった。ブーバーはイワンコ向けてかえんほうしゃを放ちそしてイワンコセレナのテールナーとの特訓の成果でブーバーのかえんほうしゃを回避した。回避してそのままたいあたりを決めるがブーバーのほのおのパンチを受け打ち上げられてしまった。ブーバーは続けてかえんほうしゃを放つ態勢をとり始め出した。イワンコは空中で態勢を立て直しいわおとしを放つ態勢をとった。そしてブーバーのかえんほうしゃとイワンコのいわおとしが衝突しイワンコのいわおとしがブーバーのかえんほうしゃを撃ち破りいわおとしがブーバーに命中した。そしてブーバーは目を回して倒れていた。

 

 

イワンコのバトルを終えてサトシ達は特訓ていた砂浜に来ていた。

 

「イワンコ、お前のいわおとし最高だったぜ!」

 

「特訓の成果が出ていて凄かったわ」

 

サトシはイワンコにブーバーとバトルの感想を言いイワンコは嬉しかったのかサトシに飛び付き首元の岩を擦り付けてきた。その様子を見ていたククイ博士は

 

「なぁ、サトシこれは俺の勝手な提案なんだが...イワンコをお前がゲットするのはどうだ?」

 

「え...いいの?こいつ博士が可愛がってたんじゃ...」

 

「いいんだ。それにイワンコが今一番信頼を寄せているのはサトシだ。」

 

「確かにサトシはイワンコにとって最高のパートナーって感じだね。」

 

そしてサトシはイワンコの目を真っ直ぐ見つめ

 

「なぁ...イワンコ、お前はどうなんだ?」

 

イワンコはサトシの目を見てサトシについていくと伝えているようだった。

 

「よし!俺達と一緒に...」

 

サトシはモンスターボールを取りだしイワンコに向けるとイワンコは自らモンスターボールのスイッチを押してモンスターボールの中へと入った。そしてモンスターボールが点滅し揺れ始めポンッと音をたて点滅と揺れが止まった。

 

「イワンコ!ゲットだぜ!」

 

『ピッピカチュ!』

 

「おめでとうサトシ!」

 

「うん、おめでとう」

 

「ありがとう。セレナ、コウヤ」

 

「サトシ、イワンコの事を頼む」

 

「はい、早速出て来い!イワンコ!」

 

サトシはイワンコの入ったモンスターボールを投げイワンコを出した。

 

「よ~し!新しい特訓だ!走るぞ!」

 

サトシはそう言いピカチュウとイワンコと一緒に走り出した。

 

全然新しい特訓じゃないロト』

 

「まあ、仕方ないよサトシだし」

 

「うん、そうね」

 

「よし!俺達も走るぞ!」

 

ククイ博士もサトシを追いかけ走り出しそしてその後を追うようにセレナとコウヤも走り出した。

 

サトシは新にイワンコをゲットし、これから先どのような出会いが起きるのだろうか

 

 

 




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第十四話 ポケモン達の冒険

やっとニャビー登場です。


メレメレ島 砂浜

 

ポケモンスクールの休みの日サトシ達はスイレンに誘われ砂浜に来ていた。

 

「アシマリ、バルーン!」

 

アシマリが作り出したバルーンはアシマリが入っても割れることなく宙に止まっていた。

 

「凄いよ!スイレン!アシマリ!」

 

「サトシから聞いてたけど本当に凄いわ!」

 

「うん、ありがとう」

 

「二人とも練習頑張ったもんね」

 

『アウッ!』

 

アシマリは褒められて喜んでいるようだった。そしてサトシは

 

「スイレン!俺も入りたい!」

 

「でも私が入った時は直ぐに割れちゃったんだ...」

 

「さすがに人はまだ無理なんだね」

 

「でもポケモン達なら大丈夫だよ」

 

「よしそれなら、出てこいイワンコ!」

 

「出てこい!ニンフィア、カリキリ!」

 

「出ておいで!ニンフィア、ヤンチャム」

 

サトシはモンスターボールからイワンコを出し、コウヤはニンフィアとカリキリ、セレナはヤンチャムとニンフィアを出した。ちなみにモクローはリュックから出てきたと思ったらまたすぐ眠り出した。

 

「皆一度には無理だから一人づつね」

 

そして順番にならび始めるとアマカジがくしゃみをしてしまいそれによって甘い香りが漂いモクローがアマカジ目掛けて突っ込んだだがアマカジはモクローを弾き返した。そして弾き返し方向にはバルーンを作るアシマリと順番を待つピカチュウがいたピカチュウはモクローに気付き避けたが近くにいたカリキリは避けれづモクローとぶつかりそのままアシマリにもぶつかってバルーンの中に三体共入り込んしまい直後風が吹き海へ流されそうになったが押し寄せた波によって山の方へと飛んでいってしまった。

 

瞬く間に起こったこの状況を整理したサトシ達は絶句ししばらく動けなくなってしまった。

 

『えぇぇぇ!!?』

 

そして驚愕の叫びが響き渡った。

 

砂浜から道に出てバルーンを見ると既に結構な距離まで離れ見えなくなり始めていた。

 

「このままじゃ...」

 

「行くよ、サトシ」

 

スイレンはサトシの腕を掴みサトシを引っ張りながら歩き始めた。その時のスイレンの表情はよく見えなかったがスイレンから発せられた声の威圧感はとてつもなかった。

 

「サトシ!スイレン!待って!」

 

セレナはバルーンの飛んでいった方角に向かうスイレンを追いかけた。そしてコウヤはサトシのリュックを拾いマオと一緒に追いかけ始めた。

 

「さっきのスイレン凄かった...」

 

「スイレンはアシマリの事になるとスイッチ入っちゃうんだ...」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

一方アシマリとカリキリはバルーンの中で暴れまわるモクローを何とか押さえようと必死になっていた。そしてアシマリとカリキリは何とかモクローを押さえることに成功した。

 

『クッロクロー!』

 

 

『アウッ!?』

 

 

『キリッ!?』

 

モクローはこの状況かになったためサトシ達の元に戻ると言っているようだが何故かアシマリとカリキリは怒られると言っているようだ。モクローはジャンプしながら言っていたためバルーンが割れてしまい空を飛べないアシマリとカリキリは驚愕の表情を浮かべた。

 

そしてアシマリとカリキリは互いに抱き合いながら落下していった。モクローがアシマリの尻尾を掴むがカリキリとアシマリの重さに耐えられず放して締まった。そしてモクローは羽でアシマリとカリキリを掴んだ。

 

『アウッアウ!!』

 

『キリキリッ!!』

 

『クロ?』

 

アシマリとカリキリはこのままでは地面にまっ逆さまと言っているようだがモクローは理解できていなかった。

 

『アウッ~~~~!!!』

 

『キリッ~~~~!!!』

 

空にアシマリとカリキリの叫びが響き渡った。そしてアシマリ達が落ちたら先には運が悪くロケット団の秘密基地がありしかもロケット団の発明品の装置の一部が落下した際の衝撃でモクローの首にはまり、抜けなくなってしまったのだった。

 

ロケット団はアシマリ達をピカチュウとのポケ質すると言い出し捕まえようとするが、アシマリのバルーンを使った機転でなんとか逃げ出した三体だったが、ニャースとヒドイデによって追い詰められてしまい。ヒドイデのとげキャノンがアシマリとカリキリに当たろうとしたそのとき、どこからかひのこが飛んできて、とげキャノンを撃ち破りヒドイデを弾き飛ばしたのだった。

 

黒と赤の体毛に鋭い目をしたニャビーだった。

 

「ニャンだおみゃあ!」

 

ニャビーとニャースは互いににらみ合い凄まじい気迫を放っていた。両者互いにひっかくを放ちそしてニャースはニャビーのひっかくで倒れた。

 

アシマリとカリキリは動けないモクローの説明をニャビーにしてアシマリはモクローをバルーンにいれてアシマリ達はニャビーの後を追いかけ町の方へと向かった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

一方サトシ達は

 

「見つからないね...」

 

「何処に行ったのかしら...」

 

「大丈夫...きっと見つかる!」

 

「ああ、そうだな」

 

サトシとスイレンはきっと見つかると信じていた。

 

「取り合えず手分けして探そう。サトシとセレナ、マオとスイレン、僕の三手に分かれて探そう」

 

そしてコウヤの言うとり三手に分かれてポケモン達を探し始めた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

一方ポケモン達は

 

ニャビーに案内されて街の近くの橋の下に来ていた。そこに居たのは年老いたムーランドだった。そしてムーランドはモクローの匂いを嗅ぎモクローのトレーナーがサトシであることに気づいた。

 

『バウッバウ』

 

『アウッ!』

 

『キリッ!』

 

アシマリとカリキリはモクローの状況を説明しどうするか考えているとモクローは寝ておりアシマリとカリキリはモクローを叩き起こした。

 

『バウッバウバウ』

 

『ニャァー....』

 

『アウー!』

 

ムーランドはニャビーがアシマリ達をサトシの元まで連れていく事を提案した。ニャビーはすこし嫌がっていたがアシマリからの期待の目線を受けアシマリ達をサトシの元へ連れていく事にした。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

アシマリ達を探すため三手に分かれて行動しているマオとスイレンは...

 

「ねぇマオちゃん...」

 

「何?スイレン」

 

「マオちゃんはコウヤの事好きだよね」

 

「うぇぇぇ!?」

 

マオはスイレンが予想だにしない事を聞いてきたため驚きを隠せなかった。

 

「そうでしょ」

 

「う...うん///」

 

「やっぱり」

 

「い、いったい...何時から...気付いてたの...?」

 

「最初から」

 

「そ、そんなに分かりやすかった...?」

 

「だってさっきもコウヤと一緒になれなくて少し残念そうな顔してたもん」

 

「あははは......」

 

マオはスイレンからの指摘に納得するしかなかった

 

「それで何時告白するの?」

 

「えェェェ!!?」

 

「告白が遅かったら私が貰うよ」

 

「えっ///!?ちょ、スイレン!」

 

マオはスイレンからのまさかの発言に又しても驚きを隠せなかった

 

「うっそでーす」

 

「ちょっと!スイレン!!」

 

マオはスイレンにからかわれ少し怒っているようだ

 

「あっ、コウヤ」

 

「もう引っ掛からないよ」

 

マオはまたスイレンが嘘をついていると思っていたが...

 

「マオ、スイレン!見つかった!?」

 

「うぇぇぇ!!?コ、コウヤ!?」

 

「マオどうしたの?」

 

「実はさっき...『言わないで!!』」

 

マオは慌てて咄嗟にスイレンの口を塞いだ。

 

「何してるの?」

 

「えっ!?な、何でもないよ!!」

 

マオは何もなかったと言っていたがスイレンはニャースの様な笑みを浮かべていた。そこへサトシとセレナも合流してきた。

 

「そっちも駄目だったか...」

 

コウヤはポケモン達を探す方法を考え始めたすると

 

『アンッ』

 

「どうした?イワンコ」

 

『イワンコは匂いをかぎわける力が強いかモクロー達の匂いを辿る事ができるロト』

 

「そうか!頼むぞ、イワンコ!」

 

イワンコは何時もモクローの入っているリュックを嗅ぎモクローを探し始めた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

一方アシマリ達はニャビーと一緒にサトシ達を探すため歩き出していた。アシマリがモクローをバルーンにいれて鼻で持ち上げて運んだりして途中バルーンに入ったモクローを川の上におきアシマリとカリキリはその様を笑いながら見ていたがニャビーは呆れているようだった。

 

そして色々あり時間が過ぎて行き時刻は夕暮れ時となっていた。するとか突然上から網が落ちてきてアシマリ達は捕まりそのまま檻の中に入れられてしまった。

 

 「花顔柳腰差月閉花、儚きこの世に咲く一輪の悪の花!ムサシ」

 

 「飛竜乗雲英姿爽風、切なきこの世に報いる悪の使徒!コジロウ」

 

 「一蓮托生連帯責任、親しき仲にも小判輝く悪の星!ニャースで、ニャース」

 

「「ロケット団参上!」」

 

「なのニャ!」

 

 

『ソーナンス!』

 

毎度恒例な長くてめんどくさそうな台詞を言ってロケット団が登場してきた。

 

「あんた達のせいで秘密基地の完成が台無しよ!」

 

「早速パーツを返してもらおうか、ってあれ?一匹増えてるぞ...」

 

「おにゃあは!?」

 

「ニャビーって言うひねこポケモンらしいぞ」

 

『ニャー!』

 

「何て言ったのか?」

 

「こいつらを解放しろって言ってるニャ」

 

「でもあんたの仲間寝てるわよ」

 

モクローは空気を読まず寝ておりアシマリとカリキリは怒りモクローを叩き起こした。そしてニャースはニャビーの事を聞きオヤビンと呼びロケット団に勧誘しニャビーは仲間になると返事するとロケット団に聞こえない声でカリキリになにか伝えたようだった。

 

「さぁ、オヤビンオニャーだけこっちに来るのにゃ」

 

そう言いニャースは檻を開けるとニャビーはひっかくを使いカリキリはきりさくを使い網を破った。

 

『何っ!?』

 

ニャビーとカリキリが網を破った事にロケット団は驚きそしてアシマリその隙にロケット団をバルーンに閉じ込めモクローはたいあたりでバルーンに入ったロケット団を宙に浮かせアシマリがバブルこうせん、ニャビーがひのこ、カリキリがはっぱカッターを放ちロケット団は吹き飛んでいった。

 

『嫌な感じーー!!!』

 

『ソーナンス!!』

 

そして少しするとサトシ達がやって来て無事に再会する事ができたことを喜ぶサトシ達。モクローの体についたままだった装置の一部はサトシによって無事にはずれてモクローは自由になった。

 

『ニャブ』

 

「この声は...」

 

サトシ達が振り向いた方角には柵の上に立つニャビーの姿があった。

 

「ニャビー!」

 

「サトシ知ってるの?」

 

「ああ」

 

夕日を背に受けながら、ニャビーはサトシを見つめていた。ニャビーは立ち去ろうとするが

 

「待って!」

 

コウヤの声を聞き立ち止まり振り向いた。コウヤはニまっすぐニャビーの目を見て

 

「ありがとね。三人を助けてくれて」

 

「ムーランドは元気か?」

 

『ニャブッ!』

 

ニャビーはコウヤのお礼とサトシの質問を聞くと屋上の柵の向こうへとジャンプしながら去っていき、ビルの間に少しづつ小さくなっていくニャビーの姿をサトシとコウヤは笑顔で見送った。

 

 

 

 




次回 ポケットモンスターもう一つのサン&ムーン


『ニャビーとコウヤの大特訓!』


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第十五話 ニャビーとコウヤの大特訓!

オリジナル回です。


ポケモンスクールの帰り道コウヤとセレナは市場を歩いていた。

 

「買い出しはこんな感じかな」

 

「うん、これでいいと思うわ」

 

今日はククイ博士の帰りが遅いため二人は買い出しに来ていた。ちなみにサトシがいない理由はサトシの料理(料理と全く言えない)を食べたことあるコウヤが連れてこない方がいいと判断した為だ。コウヤは一人で旅することが多いので料理は出来るため(サトシ曰くタケシに匹敵するレベル)セレナと一緒に買い出しに来ている。

 

「あっ、そうだ!」

 

「どうしたの?」

 

「ポケモン達様の木の実買わないといけないんだ」

 

「なら私もポフレ用の木の実買おっと」

 

二人は木の実を売っている場所へと向かって歩き出した。

その途中...

 

「あっ!コウヤ、セレナ!」

 

「マオ、スイレン!」

 

「マオとスイレンも買い物?」

 

「うん」

 

マオはコウヤの質問に笑顔で答えそれを見ていたセレナは最近スイレンと話したことを思い出した。

 

『マオちゃんはコウヤの事が好きなんだよ』

 

『えっ!?本当!?』

 

『うん、セレナがサトシの事が好きなようにね』

 

『ちょ...ス、スイレン///!!』

 

マオはコウヤの事が好きだとスイレンにからかわれ笑われながら話したことを思いだしセレナはスイレンにアイコンタクトを送った。スイレンはセレナの考えがわかったらしく頷き同じくアイコンタクトを送った。

 

「私、用事思い出したから帰るわ」

 

「私も」

 

スイレンとセレナは用事思い出したといい始め立ち去ろうとし始めた。

 

「ちょ、ちょっと!?スイレン!」

 

マオは驚きスイレンの肩を掴むがスイレンはマオの耳元で

 

「マオちゃん...コウヤと二人っきりでデートするチャンスだよ。」

 

「えぇぇっ///!?」

 

マオはスイレンのまさかの発言に驚きを隠せなかった。

 

「ん?マオどうしたの?」

 

「えっ!?い、いや!な、何でもない!!」

 

マオは明らかに何かある様子で答えた

 

「じゃあねー!マオちゃん♪」

 

「ス、スイレン!!」

 

スイレンは笑顔で走り去っていった。そしてセレナはいつの間にか消えていた。

 

(セレナも居ない!本当に...コウヤと二人っきり、これって///...)

 

マオはスイレンの言うとうりコウヤと二人っきりでデートできるかもしれないと思いコウヤがいる方向を見るがコウヤの姿は既に消えていた。

 

「って!!?コウヤも居ない!!?」

 

マオの期待を裏切る状況に驚いた叫びが響き渡った。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 数十秒前

 

セレナが用事を思い出したと言い出し帰り辺りを見渡すと以前カリキリ達を助けてくれたニャビーを見つけニャビーの元へ走り出した。

 

「ニャビー!」

 

ニャビーはコウヤを見ると走って逃げ出しコウヤは逃げられてしまわないように全速力で追い掛けた。そしてようやく追いついたと思ったらニャビーはグレーの色をした自身より大きいアローラのペルシアンに襲われていた。

 

「ニャビーッ!?」

 

ニャビーはペルシアンのパワージェムを受け吹き飛ばされペルシアンは更に追撃をしようとしていた。

 

「出てこい!ニンフィア!」

 

コウヤはペルシアンからニャビーを助けるためモンスターボールからニンフィアを出した。

 

「ニンフィア!でんこうせっか!」

 

『フィアッ!』

 

ニンフィアのでんこうせっかは特性フェアリースキンにの効果でフェアリータイプの技になっている。そのためあくタイプのアローラのペルシアンには効果抜群だ。

 

『ペッシ!?』

 

ペルシアンはニンフィアのでんこうせっかを受け吹き飛んだ。その様子を見たニャビーは驚いた様子でコウヤとニンフィアを見ていた。

 

「よし、良いぞ!ニンフィア!」

 

『フィアッ!』

 

ペルシアンは反撃と飛び上がりあくのはどうを放ってきた。

 

「ニンフィア!ムーンフォース!」

 

『フィーァ!』

 

ペルシアンのあくのはどうとニンフィアのムーンフォースが衝突しムーンフォースがあくのはどうを撃ち破りペルシアンを吹き飛ばした。吹き飛ばされたペルシアンはニンフィアに勝てないと思ったのかその場から急いで逃げ出した。

 

「ニャビー!!」

 

コウヤは先程ペルシアンのパワージェムを受け吹き飛ばされたニャビーの元へと向かった。ニャビーは少しふらついており結構なダメージを受けたことが見てわかった。

 

「ニャビー、ちょっとおとなしくてね。」

 

コウヤはニャビーに近付くとバッグから治療道具を取り出し手当てをした。コウヤとニンフィアがペルシアンからニャビーを助けに入ったため大きな怪我はなく手当ては直ぐに終わった。

 

「はい、これで大丈夫だよ。」

 

ニャビーの手当てを終えたコウヤはニャビーにオボンの実を渡して言った。

 

『ニャッブ!』

 

するとニャビーはオボンの実をくわえ走り出した。

 

「ニャビー!待って!」

 

コウヤは走り出したニャビーを再び追い掛けついた場所は

街の橋の下だった。そこには年老いたムーランドがいた。

 

「ニャビー...此処に住んでいたのか」

 

 

『ニャービッ!』

 

ニャビーはコウヤに対し少し威嚇しておりそれを見たコウヤは

 

「わかったよ。此処に住んでいる事は誰にも言わないよ。」

 

ニャビーは自分の言った事が通じた事に驚いた様子でコウヤを見つめた。

 

「ニャビー...僕はただお礼がしたいんだカリキリ達を助けてくれたお礼が」

 

コウヤのその言葉を聞いたムーランドが立ち上がりコウヤの元に向かって来た。

 

『バウッ!』

 

ムーランドはコウヤに何か伝えると近くにあった木材にほのおのキバを放った。そしてニャビーもムーランドと同じ体勢を取りほのおのキバを木材に放ったが失敗してしまった。

 

それを見ていたコウヤムーランドが自分に伝えたいことを理解した。そしてコウヤはほのおのキバを失敗してし落ち込んでいるニャビーのそばに向かった。

 

「ニャビー...僕もほのおのキバの特訓を手伝うよ。」

 

 

『ニャッブ!?』

 

ニャビーはコウヤが自身のほのおのキバを覚える特訓を手伝うと言い出したことに驚いていた。

 

「さっき言ったけど僕はニャビー...君にカリキリ達を助けてくれたお礼がしたいんだ。だから君の特訓を手伝うよ。」

 

コウヤはニャビーに自身の思っている事を伝えニャビーはその思いを受け取ったのかコウヤの前に立った。

 

「よし、始めようか!」

 

『ニャッビ!』

 

コウヤの声にニャビーは叫んで答えた。

 

「出てこい!ニンフィア!」

 

コウヤはニンフィアを出しニンフィアとニャビーは正面から睨みあう

 

「行くよ!でんこうせっか!」

 

『フィアッ!』

 

『ニャッビ!』

 

ニンフィアはでんこうせっかをニャビーはひっかくを互いにぶつかり合う。

 

『ニャービッ!』

 

「ニンフィア!スピードスター!」

 

ニャビーはひのこを放ちニンフィアはスピードスターを放ち爆発が起こる。ニャビーはひっかくの体勢を取りニンフィアに飛び掛かるが

 

「ニンフィア!ムーンフォース!」

 

ペルシアンのあくのはどうを簡単に撃ち破る威力のムーンを正面から受けてしまった。ほのおタイプのニャビーにはいまひとつだがそうとうのダメージだった。

 

「ニャビー!まだ、ほのおのキバが完成してないからって他の技ばかり使っていたら駄目だ!失敗したっていい!全力で来い!」

 

ニャビーはコウヤの声を聞き特性もうかを発動させ赤いオーラに包まれほのおのキバの構えを取った。

 

「うん!そうだ全力で来い!」

 

『ニャッビー!』

 

「」ニンフィア!でんこうせっか!」

 

ニンフィアはでんこうせっかでニャビーに向かっていきニャビーはほのおのキバを放とうとする。そしてニンフィアがでんこうせっかを決める前にニャビーのほのおのキバが決まった。

 

「ニンフィア!」

 

ニンフィアは吹き飛ばされコウヤの足元に倒れていた。そしてニャビーはついにほのおのキバを覚える事に成功した。ニャビーはついにほのおのキバを覚える事が出来喜んでいるようだった。そしてニャビーはムーランドの元へと向かって行った。

 

「ニンフィア...お疲れ様、ゆっくり休んでくれ」

 

コウヤはニンフィアをモンスターボールに戻すとニャビーとムーランドの元へと向かって行った。

 

「ニャビー、おめでとう」

 

『ニャビ』

 

『バウッ!』

 

ニャビーとムーランドはコウヤに対してお礼を言っているようだった。

 

「うん、またね。ニャビー」

 

コウヤはそれだけを伝えると帰り出した。その様子をムーランドとニャビーはしばらく見つめ続けていた。

 

 

《ニャビーはコウヤとニンフィアの特訓で新にほのおのキバを覚えた...これから先ニャビーとの関係はどうなるのか続く》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ただ今活動報告でアンケートをおこなっています。


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第十六話 マオの幻の料理!?

ロトム飛ばしました。


アイナ食堂

 

今日サトシ達はマオから新作メニューの試食回とアイナ食堂に集まっていた。

 

「みんな、今日は新作メニューの試食会に来てくれて、ありがとね」

 

「うん!とっても楽しみだよ!」

 

「本当...///?」

 

マオはコウヤが楽しみにしていると聞き少し顔を紅くして聞いてきた。

 

「うん!僕なんかお昼抜きで来たからね!」

 

「マーマネ...空気読んで...」

 

スイレンは空気の読めない発言をしたマーマネを静かに冷たい視線で睨んでいた。その時スイレンに怯えた者はマーマネの他にもいたそうだ。

 

「そ...そう言えばマオ、新作メニューって何ですか?」

 

リーリエはこの状況を脱しようと話題を切り替えた。

 

「それは出来てからのお楽しみ♪」

 

マオはそれだけ言うと厨房へと戻っていった。その時ピカチュウの姿が消えていたことに気付いた者は一人もいなかった。

 

「楽しみだな~」

 

「どんな料理が出てくるのかしら」

 

話していると突如厨房から凄まじい電撃が発生した。。

 

「な、何だっ!?」

 

全員一斉に厨房の方を見ると少し所々焦げたマオが厨房から出てきた。

 

「マオちゃん...大丈夫?」

 

「大丈夫だよ。スイレン」

 

「いや、明らかに何かあったよね...」

 

大丈夫だと言うマオにコウヤが冷静にツッコミをいれる

 

「まぁまぁ、それより...じゃーん幻のアローラシチューで~す。」

 

「おお!美味しそう!」

 

この時コウヤとセレナはシチューの具材が少し焦げていることに気付き何故焦げているのか不信がっていた。

 

『いっただっきますー!』

 

そしてマオ特製の幻のアローラシチューを口に運ぶと...全員に凄まじい電撃が身体中に走った。

 

「どう!?ピリッとした後味がくせになるでしょ!」

 

「ピリッと...どころかビリビリ...するんだけど...」

 

「まるで...ピカチュウの十万ボルトを受けたみたいだ...」

 

すると厨房からピカチュウが出てきた。

 

『ピィカ?』

 

「まさか...」

 

「うん!隠し味にピカチュウの十万ボルトを使ってみたんだ!」

 

「何故...ピカチュウの十万ボルトを...」

 

「いや~、ピリッとした後を出そうと思ったんだけど刺激が強すぎたかなぁ...」

 

コウヤの質問にマオ少し申し訳なさそうに答えた

 

「そもそも、幻のアローラシチューとは?」

 

するとそこへ、ちょうどマオの父が帰ってきた。

 

「マオパパ、幻のアローラシチューって何?」

 

「昔お祭りや式典で作られたの物で今では時代の流れで忘れられてしまってね...」

 

「マオはどうやってその幻のアローラシチューを作ったの?」

 

コウヤは今では忘れて筈の幻のアローラシチューをマオはどのように作ったのか疑問に思った。

 

「実は、お兄ちゃんがアローラシチューのレシピを送ってくれたんだ。」

 

「マオちゃんのお兄ちゃんって確か料理修行出たって...」

 

「うん、旅先で見つけた古い文献にアローラシチューのレシピが載っていたんだって」

 

「それで作ってみたらあんなことになったわけか...」

 

コウヤは幻のアローラシチューに対し少し恐怖を感じていた。

 

「本当ならやまぶきのミツが必要なんだけど時季外れだから代わりに十万ボルトを代用できなかな~って思ったんだけど」

 

「何故十万ボルトを全く意味が分からない!」

 

「完成させてアイナ食堂の看板メニューにしたかったんだけどなぁ...」

 

マオはどうにか完成させてたかったようで少し落ち込んでいるようだった。

 

「僕おかわり!」

 

マーマネはマオの作ったアローラシチューを完食していた。

 

「ビリビリ来るけどスパイシーでたまらないよ」

 

「お昼抜き...強い」

 

「よし、今から代わりの料理を作ってあげよう!」

 

マオの父がサトシ達に料理を作ってくれることになり皆喜んでいた。マオの父の料理をいただき、サトシ達は帰っていっきアイナ食堂に残ったのはコウヤとマオだけになった。

 

「ねぇ、マオ」

 

「何?コウヤ」

 

「そう言えば本当ならアローラシチューに必要なやまぶきのミツは時季外れって言っていたけどどういう事?」

 

「やまぶきのミツは限られた時季にしか取れないんだ。例外も有るがね」

 

「えっ!?例外!?」

 

「限られた場所でだが一年中やまぶきのミツが手に入る場所が有るらしい」

 

それを聞いたコウヤは

 

「マオ!明日一緒に探しに行こう!」

 

「え!?で、でも」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

翌日

 

天候は雲一つない快晴となりコウヤとマオはやまぶきのミツを探すために森に来ていた。

 

「絶対にやまぶきのミツを見つけようね、マオ」

 

「え?あっ!うん...」

 

「マオ...体調悪いの?」

 

「いいや!全然大丈夫だよ!」

 

マオは今この状況に少し緊張していた何故なら今コウヤと二人っきりでいるからだ。

(コウヤと二人っきり...落ち着こう!私!)

 

マオは落ち着こうと深呼吸をしようとしたら急にコウヤから手を握られた。

 

「え!?///コ、コウヤ!///」

 

マオはコウヤに急に手を握られて顔を紅くしながら驚いた。

 

「もし離ればなれになったら危ないだろうなって思ったんだけど...嫌だった?」

 

「い、嫌じゃない...///」

 

マオは顔を紅くしながら答えた

 

「マオ、顔赤いけど大丈夫?」

 

「え!?大丈夫大丈夫!それよりやまぶきのミツを探そう!」

 

『それなら僕にお任せロト!やまぶきのミツはオドリドリの大好物ロト。だからオドリドリを見つけて追い掛けるといいロト』

 

「頑張ってオドリドリを見つけよう!」

 

『今から探してオドリドリを見つけれる確率8%ロト』

 

「可能性は0じゃないなら絶対に見つかる!頑張ろう!」

 

「うん!頑張って見つけよう!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

そして二人は洞窟や木に空いている穴などを探していくが一向に見つからなかった。

 

「全然見つからないね...」

 

『見つかる確率は0.3%に低下ロト』

 

「私、諦めない!やまぶきのミツを見つけてアローラシチューを完成させアイナ食堂の看板メニューにするために!!」

 

マオはロトムの言葉を聞いても全く諦めていなかった。

 

「マオは何で看板メニューにこだわってるの?」

 

「私の夢はアイナ食堂をアローラ一番の食堂にすることなの!」

 

「マオは立派な夢を持ってるんだね。僕応援するよ」

 

コウヤはマオの夢を聞き歓心していた。

 

「ありがとう、コウヤじゃあ完成したら最初にコウヤに食べてもらうね」

 

「ありがとう、絶対に見つけよう!」

 

コウヤはオドリドリを見つけるためにどうすればいいか考えているとアマカジが甘い香りをだした。その香りを嗅いだコウヤは

 

「そうだ!オドリドリもサトシのモクローと同じ鳥ポケモンアマカジの甘い香りにやって来るかもしれない!」

 

「それいいかも!アマカジお願い!」

 

アマカジは岩の上から甘い香りを広範囲に漂わせた。その香りを嗅いだポケモン達がぞろぞろと集まりはじめた。

 

「ツツケラにヤミカラスだ!」

 

「バタフリー、レディバもいるね」

 

『でも肝心のオドリドリが来ないロト…ってあっ!二人とも上を見るロト!』

 

「「へっ?」」

 

二人がアマカジの方を見ると、黄色の体に羽先にボンボンのような物を着けた。一体のオドリドリがいつの間にか現れていたのだ。

 

「オドリドリだ!」

 

コウヤ・大きな声に驚いてしまったのか、オドリドリは飛び上がり何処かに飛んで行き始めた。

 

「待って!」

 

オドリドリの飛ぶ速度は早く見失いそうになってしまった。

 

「そうだ!マオ、アマカジに甘い香りを!」

 

「わかった!アマカジお願い!」

 

コウヤの機転でアマカジの甘い香りを繰り返しなんとかついて行き洞窟にオドリドリが入っていた。だがアマカジは甘い香りを使いすぎたのか大分萎れてしまった。

 

「アマカジ...こんなになるまで...ありがとう!」

 

そしてコウヤとマオは洞窟に入り洞窟を抜けると小さな広場のような場所に出た。周りを見ると、黄色い花が沢山咲いていた。

 

「マオ、あれって」

 

「うん!やまぶきのミツだ!」

 

「マオ...」

 

「うん!」

 

コウヤとマオはやまぶきのミツを採ろうと歩きだしたが突如足元から網が上がってきて二人とも網に吊り上げられてしまった。

 

「な、何!?」

 

「な、何!?と言われたら。」

 

「聞かせてあげよう我が名を...」

 

 

「花顔柳腰差月閉花、儚きこの世に咲く一輪の悪の花!ムサシ」

 

「飛竜乗雲英姿爽風、切なきこの世に報いる悪の使徒!コジロウ」

 

「一蓮托生連帯責任、親しき仲にも小判輝く悪の星!ニャースで、ニャース」

 

「「ロケット団参上!」」

 

「なのニャ!」

 

『ソーナンス!』

 

毎度恒例の長い名乗りで現れたのはロケット団だった。

 

「やまぶきのミツは私たちが頂いていくわ!」

 

「何だと!?」

 

「ニャース!」

 

どうやら山吹の蜜を独り占めしようニャースが発明を使い、あたりの花を吸引し始めた。有一網に捕まらなかったアマカジが何と抵抗しようとニャースの近くで甘い香りを漂わせせるが...

 

「ニャース、しっかりしなさい!」

 

「そうだぞ、ペルシアンに負けてもいいのか?」

 

「ニャンのこれしき対したことないのニャ!」

 

ムサシとコジロウの言葉ですぐ正気に戻って再び花を吸い取っていく。アマカジはニャースを止めようと更に甘い香りを漂わせた。するとアマカジの体が眩しく光始めた。

 

「アマカジ!」

 

「あの光は...」

 

『あれは...進化の光ロトーー!』

 

そして光が消えると可愛らしい人型に近い姿をしたポケモンの姿があった。

 

「アマカジが進化した...」

 

『アママイコ、フルーツポケモンくさタイプ。アマカジの進化形、身を守る為、ヘタが発達。硬いヘタから繰り出される往復ビンタはかなりの威力』

 

『アマイッ!』

 

ロケット団は突然の進化に驚き固まっていた。アママイコはロケット団に向かっていき硬いヘタから往復ビンタを繰り出していった。そしてロケット団が倒れた隙に手のひらから無数の葉っぱを漂わせ網に向けて放ち網を切った。

 

「今の技はマジカルリーフ!」

 

「アママイコ、マジカルリーフを覚えたのね!」

 

『アマイッ!』

 

マオはアママイコが進化し新しくマジカルリーフを覚えた事に喜んでいた。

 

「出てこい!ニンフィア!カリキリ!」

 

コウヤはモンスターボールからニンフィアとカリキリを出した。

 

「アママイコ!」

 

『アマイッ!』

 

そしてアママイコ、ニンフィアとカリキリはロケット団の目の前に立ち上がった。

 

「「これって....」」

 

「まずいのニャ...」

 

「ニンフィア、ムーンフォース!カリキリ、はっぱカッター!」

 

「アママイコ!マジカルリーフ!」

 

それぞれ三つの技はロケット団に当たるかと思われたがキテルグマが現れロケット団掴み森へと消えていった。

 

『何この感じ~!』

 

『ソーナンス!』

 

それを見ていたコウヤとマオは...

 

「何...あのキテルグマ」

 

「さぁ...」

 

何はともあれコウヤとマオは無事にやまぶきのミツを手に入る事ができた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

後日、再びアイナ食堂に集められたサトシ達。やまぶきのミツを手に入る事できたマオの作ろうとしている幻のアローラシチューの試食会だ。

 

「お待たせ~!今度こそ正真正銘幻のアローラシチューだよ~!」

 

運び出されたシチューは前回と違い綺麗なミルク色をしており食欲をそそる香りを出していた。そしてサトシ達はシチューを口へと運んだ

 

『美味しいー!』

 

「本当!?やったぁ!」

 

「ピリッとした後味がとても効いてるわ」

 

「ああ!スッゲー旨い!」

 

「それもこれも全部一緒にやまぶきのミツを探してくれたコウヤとアママイコのおかげだよ!」

 

「いいや、一番は諦めていなかったマオとアママイコの二人だよ」

 

「あ、ありがとう...コウヤ///」

 

マオは顔を紅くしながら言った。すると突如お腹の鳴る音が聞こえた。

 

「いやぁ...これ食べられるの最後かもしれないと思うとお腹すいちゃって...」

 

「マーマネ...空気読んで...」

 

スイレンは空気の読めないマーマネを再び静かに冷たい視線で睨んでいた。

 

「そっ、そう言えばマオ!アローラシチューはどうするんですか?」

 

「看板メニューしたいんだけど、季節外れにやまぶきのミツを採るのは難しいから季節限定メニューにすることにしたの」

 

「良かったね、マオ」

 

「うん!」

 

マオは笑顔で答えた。

 

《マオの夢アイナ食堂をアローラ一番の食堂にするための看板メニューの挑戦はアママイコと共に続く》

 

 

 

 

 

 




コウヤのアーカラでの試練投票の現状です。

エンニュート 1票

ガラガラ 1票

オニシズクモ 1票

皆様の投票お待ちしております。


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第十七話 電撃バトル!VSカプ・コケコ!

アンケートに答えたくれた人には先着十名限定でサトシとコウヤがどの様に出会ったのかのオリジナルエピソードをメッセージボックスに送ります。後七名です。


ポケモンスクール

 

 

サトシとコウヤは今ポケモンバトルの真っ最中だ。

 

「カリキリ!はっぱカッター!」

 

「イワンコ!いわおとしだ!」

 

イワンコのいわおとしとカリキリのはっぱカッターが衝突し爆発がおこる。イワンコはタイプ相性の不利なカリキリと互角に戦っていた。そしてそのバトルを見ているクラスメート達

 

「いわタイプのイワンコにはくさタイプのカリキリが有利なはずなのにやるなサトシ」

 

「サトシは不利だと思ってないんじゃない」

 

「でもコウヤの得意タイプはくさタイプ...勝負は解りません。」

 

「サトシー!イワンコ!頑張れ~!」

 

「コウヤとカリキリも頑張って!」

 

セレナはサトシをマオはコウヤを応援しそしてスイレンはその様子をニャースのような笑みを浮かべて見ていた。

 

「カリキリ!シザークロス!」

 

「イワンコ!体当たり!」

 

シザークロスと体当たりのぶつかり合いそしてそれを征したのはイワンコだったタイプの相性の以前に体格差が大きくカリキリは吹き飛ばされてしまった。

 

「カリキリ!」

 

「今だ!Z技だ!」

 

サトシはZ技のポーズを取りサトシとイワンコを光が包む!

 

「ウルトラダッシュアタック!」

 

イワンコのウルトラダッシュアタックはカリキリに命中しカリキリは吹き飛ばされて目を回して倒れてた。

 

「カリキリ戦闘不能!イワンコの勝ち!よって勝者サトシ!」

 

「よくやったな、イワンコ」

 

『アンッ』

 

「お疲れさま、カリキリ」

 

『キリッ』

 

サトシはイワンコを撫でながら、コウヤはカリキリをモンスターボールに戻しながら言った。

 

「流石だね。サトシやっぱり強いよ」

 

「ああ、ありがとな」

 

サトシはコウヤに手を差し出し互いに掴み合い握手をした。

 

「サトシのZ技凄いわ!」

 

「ありがとなセレナ、でも俺もっと強くなりたいんだ!」

 

サトシは空を見上げながら言った。

 

「もう一度カプ・コケコと勝負したいんだ。」

 

「そう言えばサトシはカプ・コケコと勝負したことがあるんだっけ」

 

「ああ、あの時は負けたから勝ちたい!」

 

「Z技はトレーナーが強くなればなるほど強くなる」

 

「だからサトシが強くなればいい」

 

「よーし!だったら特訓だー!」

 

サトシは気合いを入れて飛び上がりながら叫んだ。

 

「特訓もいいが対策もしないとな」

 

「うっ...」

 

サトシは考えるより動くタイプなので対策とかは少し苦手な方だ。

 

「カプ・コケコはでんき・フェアリータイプなのでそこから対策を考えてみては?」

 

「でんきタイプなら僕に委せて!それに家にいろんなデータあるから一緒に対策考えよう」

 

「本当!?セレナ、コウヤ一緒に行こうぜ。」

 

「僕は遠慮しとくよ」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

放課後

 

サトシとセレナはカプ・コケコ対策でマーマネの家に向かいコウヤはマオと一緒にいた。

 

「アママイコ!マジカルリーフ!」

 

 

「カリキリ!はっぱカッター!」

 

コウヤはマオとアママイコに協力してもらいカリキリと特訓していた。

 

アママイコのマジカルリーフはカリキリのはっぱカッターを撃ち破りカリキリに命中した。

 

「カリキリ!」

 

『キリッ...』

 

カリキリは立ち上がりアママイコを見た

 

「アママイコ!往復ビンタ!」

 

「カリキリ!きりさく!」

 

カリキリのきりさくとアママイコの往復ビンタのぶつかり合いカリキリはアママイコの往復ビンタによって吹き飛ばされてしまった。だがカリキリは立ち上がりアママイコに向かってかまに緑色の光を纏いなが向かって行った。だがアママイコの往復ビンタはで弾かれ目を回して倒れてしまった。

 

「コウヤ、さっきのカリキリ...」

 

「新しい技を覚えよとしてるかもしれないね」

 

コウヤとマオはカリキリを見つめながら言った。

 

(あの感じ…たぶん覚えようとしている技はリーフブレードだ。)

 

コウヤはカリキリの弱点であるパワーの無さを克服出来るかもしれないと思いながら再びカリキリを見つめた。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

一方マーマネの家に向かったサトシとセレナは...

 

「ここがパパが僕のために作ってくれた研究室マーマネラボだよ。」

 

「スッゲー!」

 

「シトロンみたいね。」

 

マーマネの研究室マーマネラボを紹介されマーマネラボに入ったサトシとセレナはマーマネラボの中にある様々な器械を見て驚いた。

 

「危険な物もあるから勝手に触らないでね」

 

マーマネの忠告は遅くサトシはトゲデマルのヘルメットのようなものを被り何の器械を触った。すると

 

「アバババ!!!」

 

「サ、サトシ!?」

 

サトシに電流が流れセレナは驚かされていた。そしてサトシが倒れトゲデマルのヘルメットが外れた。

 

「だから、勝手に触ったら駄目って言ったのに...」

 

そしてしばらくしてサトシが起き上がりカプ・コケコ対策が始まった。

 

「あのエレキフィールドなんだけど、あれは特性エレキメイカーで発動してるみたいなんだよね」

 

「それって、勝手に発動してるってことなの?」

 

「それで、問題はそのエレキフィールドの特徴なんだけど」

 

『でんきタイプの技の威力が上がるロト』

 

「ピカチュウには有利ってことなのか」

 

サトシはピカチュウの方を見てみるとトゲデマルと一緒に遊んでおり夢中になっているようだ。

 

「ピカチュウはいいけど、ゲッコウガは要注意だよ」

 

「確かにゲッコウガはみずタイプだものね」

 

そこからマーマネとロトムによるとてつもない理論対策が始まりサトシとセレナは全く理解できずマーマネはピカチュウが遊んでいる光景を見てあることを思い付いた。

 

「そうだ!これだ!」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

サトシとセレナがしばらく待つとマーマネの家の庭に、巨大な滑車その滑車の中でサトシ達をがでることによって、サトシ達のデータを集めることができるらしい。

 

「これで全員で特訓することが出来るよ」

 

「特訓だ!よーし、みんな出てこい!」

 

『クロ?』

 

『アンッ!』

 

『コウガ』

 

モンスターボールから出て来たサトシのポケモン達とトゲデマルは情報収集のためのマーカーを額に着けて走り出した。

 

「いいよ、いいよ。しっかりとデータが取れてる。サトシ、もっと早く行ける?」

 

「サトシー!頑張って~!」

 

どんどん滑車の回るスピードが速くなっていきそのスピードについていけずモクローは大分序盤に脱落次にトゲデマルそしてイワンコが脱落していき残ったのはサトシとピカチュウとゲッコウガとなった。

 

他のポケモン達が脱落してもサトシとピカチュウとゲッコウガはどんどんスピード上げて走り続けた。すると

 

「え!?嘘っ!どういう言うこと!?」

 

「マーマネどうしたの?」

 

「計測器が故障した!?」

 

「えぇぇ!?」

 

滑車は光始めゲッコウガは何やら危険を感じ取ったのか滑車から飛び出した。その直後滑車は爆発してまばゆい黄色の柱が空に登っていった。そして爆発の衝撃で壊れた滑車、そしてサトシとピカチュウは何が起きたのか解らない様子でいた。

 

そしてマーマネはその結果を親とセレナにマーマネラボ始まって以来の発見だとじまんしていた。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

翌日ポケモンスクール

 

マーマネはマーマネラボでの研究成果を皆に話していた。

 

「それでマーマネラボで何が解ったの?」

 

「サトシは理論より体を動かす方が効果的!」

 

マーマネは自信満々にそれを聞いたセレナとコウヤはずっこけた。

 

「それ考えなくてもいいことじゃ...」

 

「サトシらしいけど...」

 

サトシをよく知るセレナとコウヤからしたら当然の様なことだったため二人は呆れていた。サトシ達が話していると突然ピカチュウが何かに反応し教室を出て走り出した。

 

「ピカチュウ?どこ行くんだ!?」

 

走り出したピカチュウを追って、サトシ達も外へ走り出した。そしてポケモンスクールのバトルフィールドでピカチュウは止まった。

 

「「カプ・コケコ!?」」

 

其処に居たのはメレメレ島の守り神であるカプ・コケコだった。その瞳は真っ直ぐにサトシとコウヤを見ていた。

 

「また現れたの!?」

 

「もしかして電気でピカチュウを呼んだのかも」

 

「何でそんなことを」

 

「サトシとバトルするためさ」

 

セレナ達はカキの言葉を聞きサトシはを見ると、カプ・コケコはサトシたちの前まで行きその腕でピカチュウを指した。

 

「ピカチュウと闘いたいのか!よーし、見せてやろうぜ、俺たちの力!」

 

 『ピッカ!』

 

バトルフィールドピカチュウとカプ・コケコ。神出鬼没で気まぐれでほとんど姿を見せない言われているメレメレ島の守り神のカプ・コケコが現れたことを聞いて、スクールの生徒たちもぞくぞくと集まっていた。

 

「これは、面白くなってるじゃないか」

 

「ククイ博士」

 

「カプ・コケコは、どうして何度もサトシの前に現れるのでしょう」

 

「その答えは、このバトルの中にあるかもしれないな」

 

スクールの生徒達が見守る中、カプ・コケコとピカチュウによるバトルが始まろうとしていた。

 

カプ・コケコの特性エレキメイカーにより周囲に電気が走り、エレキフィールドが発生した。それを合図に、バトルが始まった。

 

「ピカチュウ!でんこうせっか!」

 

『ピッカ!』

 

ピカチュウはでんこうせっかでカプ・コケコに向かっていくがカプ・コケコはでんこうせっかを避けた。

 

「そのままアイアンテールだ!」

 

ピカチュウはでんこうせっかの勢いを利用しバトルフィールドの近くに植えてある木からカプ・コケコに向かいアイアンテールを放った。カプ・コケコは避けれずに腕で防いだがダメージは少しあったようだ。だが腕をピカチュウにぶつけカプ・コケコはパワーで押しピカチュウが地面に向かって落とし追撃のためピカチュウ目掛けて急降下した。

 

「アイアンテールを地面にぶつけて飛べ!」

 

『チュー、ピッカァ!』

 

地面に激突する寸前、ピカチュウはアイアンテールをバネのようにし飛び上がりカプ・コケコに向かってアイアンテールを放った。カプ・コケコは不意を突かれ反応が間に合わず、アイアンテールをもろに受けた。

 

「サトシ達前より速くなってるな」

 

『何時もよりスピードが12%上がっているロト』

 

「このままいけば勝てるかも」

 

「いや、バトルは最後まで解らない」

 

ピカチュウはカプ・コケコの周りを走り回り隙を作ろうとするがその動きをカプ・コケコは正確に捉えピカチュウが攻撃をしようとした瞬間、カプ・コケコは上昇しは地面を殴ったすると衝撃波が起こりピカチュウは大きく弾かれた。

 

「ピカチュウ!」

 

 「しぜんのいかりだ!これはかなりのダメージだぞ」

 

「流石は守り神ですね」

 

「サトシー!ピカチュウー!頑張ってー!!」

 

「ピカチュウ、大丈夫か?」

 

『ピッカ!』

 

ピカチュウは大丈夫と返事するように声を上げそれを見たサトシは

 

「でんこうせっかで撹乱しろ!」

 

先ほどよりも速く走り、カプ・コケコに接近するピカチュウ。サトシは狙いさえ定まらなければ攻撃は当たらないと考えたようだ。しかし、

 

広範囲に広がるほうでんを躱すことが出来ずピカチュウはほうでんを受けてしまった。効果はいまひとつとはいえ、エレキフィールドによって強化されたほうでんの威力は重く、ピカチュウは膝をついてしまった。この時、コウヤ達の方へも電撃が向かったが、トゲデマルの特性ひらいしんとニンフィアのまもるによって無事だった。

 

「ありがとう、トゲデマル〜」

 

「ニンフィア助かったよ」

 

『マチュ!』  

 

『フィア!』

 

そしてコウヤ達はサトシとピカチュウを見るがピカチュウの体力は限界に近いようだった。カプ・コケコはピカチュウが立ち上がるのを見ていた。

 

「ピカチュウ、立てるか?」

 

『ピカピィカ!』

 

ピカチュウは少しふらつきながらも立ち上がりそしてサトシとピカチュウはまだ諦めないそんな二人の気持ちに反応したのかデンキZが光を放ち始めた。

 

カプ・コケコはそれを見て頷くきっと待っていたのだろう二人の全力をもう一度その力を確かめるため

 

「待たせたな、カプ・コケコ!ピカチュウ!見せてやろうぜ俺達の全力!」

 

『ピィカ!』

 

サトシとピカチュウの思いがデンキZに通じたのかさらにデンキZは輝くそしてZ技のポーズを取っていくその動きはサトシとピカチュウはシンクロしていた。

 

「これが俺たちの全っ力だぁ!スパーキングギガボルト!」

 

『ピッッカァァ!!』

 

サトシとピカチュウのZ技スパーキングギガボルトはカプ・コケコ目掛けて放たれた。カプ・コケコは両腕を揃え防御したがピカチュウのスパーキングギガボルトの威力に吹き飛んだ。

「今だ!ピカチュウ、アイアンテール!」

 

『ピッカチュー!』

 

サトシはチャンスとアイアンテールを指示するがカプ・コケコは腕を降り下ろしピカチュウを弾き返した。

 

弾き返されたピカチュウはポケモンスクールの柵にぶつかりそのまま崖のようになっていた場所から落ちてしまった。

 

「ピカチュウ!」

 

「サトシッ!」

 

それを見たサトシは躊躇な走り出しピカチュウの元へ自らも飛び降りた。それはまるでミアレシティの時やファイアローの時の再現だった。

 

コウヤ達は慌てて駆け寄りするとその頭上を一つの影が通り過ぎ、崖から下を見下ろすとカプ・コケコとその腕に掴まるサトシとピカチュウがいた。

 

カプ・コケコは地上にサトシとピカチュウを下ろしサトシとピカチュウに怪我はなさそうだった。

 

「ありがとなカプ・コケコ。今回も負けちゃったけど、次は勝ってみせるぜ」

 

サトシは拳を握り笑顔で語り一度頷くカプ・コケコ。しかしその後カプ・コケコはある場所で止まった。カプ・コケコはコウヤの前で止りコウヤをまっすぐ見て頷いた。

 

「もしかして、コウヤともバトルしたいんじゃないか?」

 

「え?僕も?」

 

サトシとピカチュウ戦に続き、コウヤとカプ・コケコのバトルが始まろうとしていた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

コウヤはバトルフィールドに立ち目の前の相手メレメレ島の守り神カプ・コケコを見て気合いを入れた。

 

「よしやるぞ!カリキリ出てこい!」

 

『キリッ!』

 

コウヤは選んだポケモンくさタイプのカリキリだった。

 

「コウヤはカリキリか」

 

「くさタイプのカリキリにでんきタイプの技はいまひとつだからでしょうか?」

 

そしてついにコウヤとカリキリのカプ・コケコとのバトルが始まろうとしていた。再びカプ・コケコの特性エレキメイカーにより周囲に電気が走り、エレキフィールドが発生した。それを合図に、バトルが始まった。

 

「カリキリ!はっぱカッター!」

 

『キリッ!』

 

カリキリはカプ・コケコ目掛けてはっぱカッターを放つがカプ・コケコは腕で簡単に防いだ。

 

「だったら!シザークロス!」

 

遠距離が通用しないのならとシザークロスを指示するがカプ・コケコはワイルドボルトを放ち正面から衝突しカプ・コケコはカリキリをいとも簡単に吹き飛ばした。

 

「カリキリ!」

 

 『キリ...』

 

カリキリにはでんきタイプの技はいまひとつとはいえダメージを受けているようだ。

 

「コウヤとカリキリが押されている」

 

「さすがカプ・コケコやっぱり強いぜ」

 

「カリキリ、コウヤ頑張ってー!」

 

マオはコウヤとカリキリ応援しその声を聞いたコウヤの昨日の出来事を思い出した。

 

(リーフブレード!あれなら通用するかもしれない!でも....)

 

昨日のマオのアママイコとの特訓でカリキリが新たに覚えようとしている技リーフブレードはまだ未完成これは掛けだがコウヤは

 

「カリキリ!リーフブレード!」

 

『キリッ!』

 

カリキリはかまにエネルギーをため緑色の光でかまを包みカプ・コケコ目掛けて放ったが、やはり未完成でカプ・コケコの腕で簡単に防がれてしまった。だがコウヤはまだ諦めない

 

「カリキリ!もう一度リーフブレード!」

 

コウヤはもう一度リーフブレードを指示しカリキリはその期待に応えると先程より強い緑色の光でかまを包み剣の形に変えカプ・コケコに向かっていきそれを受けたカプ・コケコは吹き飛んだ。

 

「この土壇場で新しい技を...」

 

「凄いよ!コウヤ、カリキリ!」

 

バトルを見ている者達はコウヤとカリキリがこの状況で新たな技を完成させたことに驚きを隠せないようだった。

 

「今だ!カリキリ!」

 

『キリッ!』

 

コウヤとカリキリはZ技を放つためポーズを取っていく

 

「僕達の限界を超えていく全力!行くぞ!」

 

『キリッ!』

 

「ブルームシャインエクストラ!!」

 

カリキリを中心に花畑が広がりカプ・コケコのいる地面からソーラービームが打ち上げられたのかのようにかのように、巨大なエネルギーがカプ・コケコを襲った。そしてその爆風で砂煙が舞った。そして煙が晴れると其処には両腕でZ技を防いだカプ・コケコがおりカリキリ目掛けてワイルドボルトを放ちそのワイルドボルトはカリキリに命中しカリキリは目を回して倒れた。

 

「カリキリ!」

 

コウヤは倒れたカリキリの元へ向かい走り出すとカプ・コケコは森へと消えていった。

 

「カリキリお疲れさま、よく頑張ったね。」

 

するとカプ・コケコがコウヤの目の前に再び現れカプ・コケコの手にはオボンの実がありそのオボンの実をコウヤに差し出した。そしてコウヤはオボンの実を受け取りカリキリに食べさせた。

 

「ありがとう。カプ・コケコ、次は絶対に勝つ!」

 

カプ・コケコはコウヤの次のバトルの宣言を聞きくと飛び上がり森へと消えていった。

 

 

 

《カプ・コケコとのバトルを繰り広げたサトシとコウヤ..いつの日かまた闘う事があるのだろうか...続く》

 

 

 

 

 

 

 

 




次回は二本立てです。

次回ポケットモンスターもう一つのサン&ムーン

『サトシの宝島冒険!』

『コウヤとマオの初デート!?』


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第十八話 サトシの宝島冒険!

ポケモンスクールが休みの日サトシ達はメレメレ島のショッピングモールに来ていた。サトシとコウヤは目の前にあるカラフルなお菓子な様なものを見ていた。

 

「何だろう、これ?」

 

サトシは手に取り疑問におもう

 

『これはポケマメと言うポケモンフーズロト』

 

「何で一つ一つの色が違うの?」

 

『ポケモンのタイプによって好みが違うためそのポケモンのタイプの色に合わせているだロト』

 

ロトムはサトシとコウヤの質問に丁寧に答えた。

 

「なら...僕はこれとこれだな」

 

「俺はこれだ!」

 

コウヤは緑色と桃色のポケマメを手に取りサトシは黄色のポケマメを手に取りに会計に向かった。

 

買い物を終えたサトシ、コウヤ、カキ、マーマネはまだ買い物を続けている女子四人を待っていた。

 

「まだ終わらないのか」

 

「まぁ、女子はショッピングとか好きだしね。」

 

『女性に《ショッピングは好き?》と質問すると87%以上が好きあるいは嫌いじゃないと答えるロト』

 

「そんなにいるのか...」

 

ロトムのデータを聞き更に驚き更に疲れた様子になるサトシ、マーマネ、カキの三人一方コウヤはそんなことなく特に何も気にしていなかった。

 

(そう言えば前に、ショッピングに付き合わされた事があったな...元気にしてるかなぁ...)

 

コウヤはシンオウでのある人との思い出を思い出し空を見上げた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

しばらくして女子達のショッピングが終わり店を出た。

 

「やっと終わったね」

 

「よし帰るか」

 

「そうだな」

 

サトシ、マーマネ、カキの三人は帰り支度を始めるが...

 

「まだ終わりじゃないけど?次はアローラサンライズにゴー!」

 

「「「え?」」」

 

マオがまだショッピングは終わりじゃなく次の目的地を言いそれを聞いた三人は固まった。

 

「アローラサンライズ、私一度行ってみたかったんです!」

 

「アローラサンライズって何?」

 

「女子に人気のアクセサリーショップで浜辺に流れたハートのウロコとかサニーゴの枝とか自然の物を素材にして作ったアクセサリーがとっても素敵なんだ!」

 

マオは笑顔でとてつもない熱弁で語りサトシ、マーマネ、カキは少し引いていた。

 

「本当!?」

 

「何か面白そうだね」

 

「ならコウヤも行こう!」

 

アローラサンライズを知らないセレナは驚きながら喜びコウヤは少し興味があったようだ。

 

「悪いが俺は帰るぞ。牧場のポケモン達に食べさせてあげたいからな」

 

「あっ!庭の花壇に水やるの忘れてたぁぁ!」

 

カキはリザードンに乗りマーマネは走って帰りだ...いや、逃げ出した。

 

『後17分35秒でアローラ探偵ラキの一挙放送が始まるロト!こうしちゃいられないロト!お先に~ロト!』

 

ロトムの場合はたぶん本当なのだろうがロトムも帰りサトシは逃げ遅れてしまった。

 

「俺も...」

 

「きっと楽しいからサトシも一緒に行こう!」

 

サトシが言葉を繋げる前にセレナがサトシの腕を掴み歩き出した。

 

「セレナ...積極的」

 

「あれでもサトシは気付かないんだよ」

 

「鈍い...」

 

スイレンとコウヤはセレナに腕を掴まれ歩いているサトシを見ながら言った。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

アローラサンライズに着いてショッピングを楽しむ女子四人と男子二人、セレナはサトシと一緒にアクセサリーを見ているようだった。

 

「ジャジャーン!どう似合ってる?」

 

セレナはハートのウロコを使ったヘアピンを頭に着けサトシに尋ねた。

 

「ああ、スゲー似合ってるぜ」

 

セレナはサトシの言葉を聞き顔を紅くしていた。そしてその様子をスイレンとマオはニャースの様な笑みを浮かべながら見ていた。

 

店内を見て回った後サトシとコウヤはベランダで景色を眺めていた。

 

「いい景色だな」

 

「そうだね」

 

すると二人はアローラサンライズの店員の人に話しかけられ宝島の事を聞き店員の人がお店のシーカヤックを貸してくれると言ってくれ、サトシは宝島に向かった。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

サトシはシーカヤックを借りて宝島目指して漕いでいた。

 

「ピカチュウ、なんかこうしていると世界に俺達だけしかいないような不思議な感覚になるな。」

 

サトシはシーカヤックを漕ぐのを止め辺りを見渡しながら言った。

 

「よーし、後一息だ!」

 

サトシは再び漕ぎ始めしばらく漕ぎ続けると目的の島宝島に到着した。

 

そこでは野生のマケンカニ達がボクシングをしていたり、見たことのない小さく背中に薄い四枚の羽のあるポケモンアブリーがいた。

 

そしてそのアブリーに導かれるように島の奥へと進み森を抜けると、そこは一面の花畑がありアブリーやバタフリーなど、沢山のポケモン達が花に集まっていた。

 

その中の一体のキュワワーが花の飾りをサトシの首に巻きそれ同時に歓迎するかのようにポケモン達がサトシとピカチュウに近づきいてきた。

 

サトシとピカチュウはとても華やかな光景に穏やかな気持ちになり、すると森の中から長い首に六つの顔、アローラの姿をナッシーの群れが現れサトシとピカチュウはナッシーの後を着いていくと森の中にある少し開けた場所にある川につき泳いだりナッシーと水を掛け合ったりした。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

サトシとピカチュウはナッシーと別れて浜辺に戻っていた。

 

「ピカチュウ、こんなふうに二人きりになるのって久しぶりだな」

 

『ピカ!』

 

「お前と始めてオーキド博士の研究所で会ってから色々あったな」

 

今で旅してきた地方でのポケモン達、仲間達の出会いそしてその出来事を思い出していた。

 

「そう言えば最初にコウヤに会ったときはシンオウ地方の次期チャンピオンだとは知らずにバトルを申し込んだよな」

 

『ピカッ』

 

「その後もコウヤとは他の地方を旅しているときに出会ったりしてバトルして楽しかったなぁ...」

 

サトシとコウヤは出会った時はよくバトルをしていたがリーグなどの大会ではバトルした事がなくサトシはコウヤとリーグなどの大会でバトルしたいなと思っていた。

 

「俺、アローラに来て良かった。カキ、マーマネ、スイレン、リーリエ、マオに会えたしそれにセレナとコウヤとも再会出来た。その他にもいっぱい出会いが合ったから本当に良かった!」

 

『ピカチュ!』

 

「ピカチュウ、俺達、此処でもっともっと強くなってポケモンマスターに絶対になろうぜ!」

 

『ピッカッ!』

 

「ピカチュウこれからもよろしくな」

 

『ピカッ!』

 

サトシとピカチュウは新たに夢であるポケモンマスターになることを誓った。

 

そしてその後サトシとピカチュウは横になり眠り着いた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

日が暮れサトシとピカチュウは宝島探索を終え帰ろうすると何処からか謎の音が聞こえその音の聞こえる場所を探すと岩の崖に小さな穴から聞こえているようなのでその中を覗くと小さな平べったいポケモンが一体、中で動き回っており出られなくなってしまったようだ。

 

「閉じ込められてるのか今行くから待ってろよ。」

 

サトシは崖に掴み掛かり登り始めただが、平らな崖で足場や掴む場所が少ないため、サトシも苦戦し何度手を滑らせてしまう。何度も失敗し手が傷だらけになってしまった。

 

「どうすれば此処を登れるんだ...」

 

『ピ~チュ~!』

 

ピカチュウの声が聞こえる方を向くとアローラのナッシーの首に掴まった状態のピカチュウがいたどうやらピカチュウはナッシーを呼んできてくれた様だ、そしてナッシーは頭にサトシとピカチュウを乗せ長い首を持ち上げるように崖の上に運んだ。

 

「今降りるから待ってろよ」

 

そしてサトシ亀裂の間にに手と足を添え、ゆっくりと降りていき何とか下まで辿り着き。サトシは塞いでいる岩をどかそうとするが岩は大く重く全く動きそうになかった。(当然の事だけど)するとサトシは閃いた様で

 

「そうだ!ピカチュウ岩に向かってアイアンテール!」

 

『チューピッカッ!』

 

ピカチュウ跳び上がりアイアンテールで一撃は容易く巨大な岩を粉砕した。その先には、暗くなり月の光が反射する海が見え、それを見ると閉じ込められていたポケモンはすぐに外へと飛び出した。その後を追うようにサトシとピカチュウも海へと出た。水面に現仲間が迎えに来てくれたようで一目散に仲間の元へと向かっていき一度サトシの方を振り返り、仲間たちと水中へと潜っていった。

 

「仲間も元にもどれ良かったな」

 

『ピッカッ!』

 

サトシとピカチュウは空を見ながら言った。すると空に輝く軌跡を残しながら飛んでいるピンク色の身体をしているが、カプ・コケコに似ているポケモンがいた。そのポケモンをじっと眺めるサトシとピカチュウ、するとそのポケモンはサトシの頭上を舞うように飛び光輝くりんぷんの様なものを落としていった。

 

「何だ?」

 

サトシその光輝くりんぷんの様な物を手で受け止めようと手を出すと先ほど崖を登ったときの傷が治っていった。そしてカプ・コケコに似たポケモンは何処かに飛んでいった

 

「傷が...ありがとうな~!!」

 

サトシは傷が治ったことに驚き傷を治してくれたポケモンにお礼を言った。その後博士の家に帰りそのポケモンがアーカラ島の守り神カプ・テテフと判明した。

 

 

 

 

 

 

 




サトシとコウヤのポケモンバトルの戦績はトータルで

サトシ:コウヤ 4 : 6って感じです。


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第十九話 コウヤとマオの初デート!?

サトシ達が宝島に向かった後コウヤとマオは...

 

「マオ、どうする?」

 

「え!?え~っと」

 

コウヤとマオは二人きりでマオはコウヤと二人きりでいることに緊張しているようだった。

 

何故二人きりかと言うと少し遡る...

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

アローラサンライズでのショッピングを終えサトシとコウヤのいる店のベランダに出るとサトシはお店のシーカヤックを借りて宝島に向かうと言い出し向かい、コウヤがアローラサンライズで買いたい物があると言って店内に入った後...

 

「マオちゃん...今回こそコウヤとデートするチャンスだよ。」

 

「えぇぇ!?」

 

マオはスイレンのまさかの発言に驚いた。

 

「コウヤはショッピングとか結構好きな方だし一緒に行こうって言ったら一緒に来てくるわよ」

 

「で、でも...リーリエ...」

 

マオはリーリエ助けを求めようとするが

 

「マオ!頑張ってください!」

 

「リーリエも!?」

 

助けを求めようとしたリーリエに頑張ってと言われ驚いたマオすると其処へ

 

「ごめん、待たせた?」

 

アローラサンライズで買い物を済ましたコウヤが出てきた。

 

「私、妹の面倒みないと行けないから帰るね」

 

「パフォーマンスの練習したいから私も帰るわ」

 

「私も家に帰ってシロンに新しく買ったポケモンフーズを食べさせたいので帰ります。」

 

三人はそれぞれの口実を言い帰っていった。そしてコウヤとマオの二人きりとなりなった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

それが少し前に起こった出来事だ。だがスイレン達は実は帰っておらずマオとコウヤを少し離れている場所から見ていた。

 

「こんなことをしていいのでしょうか?」

 

「いい、面白そうだし」

 

「でも...マオに悪い気がする...」

 

セレナとリーリエはこっそり見るという行為に対する後ろめたさがあるようだったが、スイレンはニャースを越えてペルシアンの様な笑みを浮かべながら見ていた。

 

そして見られていることに気づいていないマオとコウヤは...

 

「あの...私もう少しショッピングしたいから一緒に付き合ってくれない...///」

 

「うん、いいよ」

 

「本当!?ありがとう!」

 

マオはコウヤがショッピング...デートに付き合ってくれる事に喜び笑顔になりコウヤの手を掴み歩き出した。

 

「マオ、行く場所は?」

 

「それは着いてからのお楽しみだよ」

 

マオはコウヤの質問に笑顔で答えそして質問に答えられたコウヤは少し顔を紅くしていた。

 

そしてその様子を見ているスイレン達は...

 

「マオちゃん...いい調子」

 

「確かにいい雰囲気です。」

 

「でもコウヤもサトシ程ではないけど鈍いから大丈夫かしら...」

 

スイレンとリーリエはうまくいっていることに喜び、セレナはコウヤの鈍さに不安を感じていた。

 

 

 

 

コウヤはマオの笑顔を見て少し顔が暑くなるのを感じていた。

 

(なんだろう...この感じ)

 

その感覚が何なのか考えているとマオの目的の場所に着いた。

 

「ブティック?」

 

「うん!何か可愛い服ないかな~って思って」

 

「僕も何か良いのがあったら新しく服とか買おうかな」

 

マオとコウヤはブティックに入りそしてスイレン達は二人が入ってからしばらくして気付かれないように店の外の窓から二人の様子を覗いた。

 

「服とか試着したら観想とかいい?」

 

「良いけど、僕の意見でいいの?」

 

「うん!コウヤの意見が良いの」

 

マオはコウヤに笑顔で答え服を選びに行った。

 

「僕も何か良いのあるか探してみよう」

 

コウヤも自分好みの服がないかと店内を探すが見付からなかった。ちょうど其処へ試着する服を決めたマオがやって来て試着室がある方へ向かった。

 

コウヤは試着室の前でマオが着替えるのを待っていた。

 

「お待たせ~!どう?」

 

着替え終え試着室から普段とは違うタイプのコウヤのニンフィアの様な薄い水色でスカートにフリルがついたワンピースを着たマオが出てきた。

 

「似合ってるじゃないかな、僕はこういう色好きだよ。」

 

「本当!?じゃあこれ買おうかな~」

 

そしてマオは服の値段を見ると絶句していた

 

「ん?どうしたの?」

 

コウヤも服の値段を見ると普通の子供が買えない位の値段が書いてあった。

 

「これ高いね」

 

「うぅ...折角いい服見つけたと思ったのに...」

 

マオはコウヤが似合ってると言ってくれたため買おうと思った服なので涙を流しながら落ち込んでいた。

 

普通諦めるところだが普通じゃない人が一人いた

 

「じゃあ、僕が払うよ」

 

「えぇ!!?いいよ、コウヤに悪いし」

 

「大丈夫、一様これでも次期チャンピオンだから!」

 

コウヤはシンオウ地方の次期チャンピオンのためシンオウ地方にいる間はテレビ番組に出たり雑誌のインタビューを受けることがあるため普通の人より持っている方だ。

 

そして会計中のに店員さんに彼女さんへのプレゼントですか?と聞かれたときマオは顔を紅くしていた。

 

店を出た二人は

 

「コウヤ、ありがとう!絶対に大切にするね!」

 

「うん、似合ってたから良かったよ」

 

「明日から着ようかな?」

 

「僕は普段の服のマオも可愛いと思うよ」

 

「えぇ!?ちょ、コウヤ!!///」

 

マオはコウヤからの思いもよらない言葉に驚き顔を紅く染めていった。そしてもちろんスイレン達はその様子を見ていた。

 

「コウヤも中々鈍い...」

 

「でもマオは嬉しそうです。」

 

「何時か私もサトシとあんなふうに...」

 

スイレンはコウヤの鈍さに飽きれ、リーリエはマオの嬉しそうな表情に喜び、セレナ何時か自分もサトシとデートで出来たらと考えていた。

 

この後コウヤとマオは他にもマラサダショップに行ったり、マオおすすめのスイーツショップに行ったりし途中コウヤがポケモンセンターによったりしたが時刻は夕方になり海の見える場所で夕焼けを見ていた。

 

「綺麗...」

 

「うん、アローラの夕焼けも綺麗だなぁ...」

 

すると夕焼けをながめていたコウヤが突然

 

「マオ、これを」

 

「え、何?」

 

コウヤの手には少し大きい包が乗っておりそれをマオに向けていた

 

「これ僕からプレゼント」

 

「えぇぇ!?///」

 

「この前カプ・コケコとバトルでカリキリがリーフブレードを覚えれたのはマオのおかげだから受け取って欲しい。」

 

「あ、ありがとう...///」

 

二人のその光景は端から見たらカップルだった。もちろんスイレン達はその様子も見ていた。

 

「羨ましい...」

 

「見ているだけでドキドキします...」

 

「そのまま告白しろ...マオちゃん」

 

「「えぇ!?」」

 

セレナとリーリエはスイレンのまさかの発言に驚いた。

 

 

 

 

(これいい雰囲気だよね!?告白するチャンスだよね!?)

 

スイレンの言葉がマオに届いたのかマオはこの状況はコウヤに告白するチャンスと思いコウヤの正面に立った。

 

「あの...コウヤ///」

 

「何?」

 

「私...コウヤにつ、伝えたい事が有るの...」

 

マオは顔を紅く染めながらコウヤの目を真っ直ぐ見ながら言いコウヤも少し顔が紅くなっているようだ。

 

「あ、私、コウヤの事が」

 

 

 

「YO.YO.お嬢ちゃん達、俺達ドライブでもどーよ?」

 

マオの言葉は何やら聞き覚えのあるガラの悪い声に遮られ声が聞こえた方を見ると其処にはセレナ、スイレン、リーリエとスカル団がいた。

 

「セレナ!?」

 

「リーリエにスイレンも!?」

 

コウヤとマオは先に帰った筈の三人がいることに驚いていた。だがスカル団に絡まれているためコウヤはすぐさま間に入った。

 

「コウヤ!」

 

「なんスカ、お前?俺達はお嬢ちゃん達とドライブでも行こうとしてるのにYO」

 

「何勝手に決めつけてつるんだ!嫌がってるだろ!」

 

「はぁ!お前には関係ないし」

 

「そうだ!女子の前だからって格好つけやがって!」

 

「折角だお前のポケモン頂いてやる!」

 

スカル団は好き勝手に言いズバット、ヤトウモリ、ヤングース、ヤブクロンを三体づつ合計十二体出した。

 

「ちょっとあなた達一人相手にその数は卑怯よ」

 

「はん!卑怯もなにも知るか!」

 

スカル団はマオの言い分に聞く耳を持たなかった。

 

「私達も!」

 

セレナ達はモンスターボールを取りコウヤに加勢しようとしたが

 

「大丈夫、これくらい一人で」

 

「でもこれだけの数を...」

 

「そうだよ...」

 

リーリエとスイレンはコウヤが一人で大丈夫といい心配するが

 

「大丈夫、僕を信じて」

 

コウヤはそう言いスカル団の前に立った。

 

「格好つけやがって!直ぐにぶっ倒してやる!」

 

「僕は自分勝手なお前達を許さない!出てこい!ジャローダ!ドダイドス!」

 

コウヤが出したポケモンはシンオウ地方の新人トレーナーに渡されるナエトルの最終進化系のドダイドスとイッシュ地方の新人トレーナーに渡されるツタージャの最終進化系のジャローダだった。

 

『はぁッッ!!!??』

 

スカル団は思いもよらないポケモンの登場に驚いていた。

 

「ドダイドス、ジャローダ頼むよ!」

 

『ドッダァァ!』

 

『ギュアア!』

 

スカル団は一瞬怯んだようだったが

 

「ズバット!つばさでうつ」

 

「ヤングース!ひっかく!」

 

「ヤトウモリ!はじけるほうお!」

 

「ヤブクロン!ヘドロばくだん!」

 

スカル団のポケモン達は一斉に攻撃するが...

 

「ドダイドス!ハードプラント!ジャローダ!リーフストーム!」

 

ドダイドスのハードプラントとジャローダのリーフストームの凄まじい威力に勝てず技ごとスカル団のポケモン達をまとめて吹き飛ばした。そしてそれを見たスカル団は凄まじい速度でポケモン達を戻し逃げていった。

 

その様子を見ていたセレナ、スイレン、リーリエ、マオは何が起こったのか思考が追い付いていなかった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

しばらくしてようやく思考が追い付いたマオ達にコウヤがドダイドスとジャローダの事を説明した。

 

「私との約束でさっき寄ったポケモンセンターから送ってもらったんだ...」

 

「それにしてもコウヤのドダイドスとジャローダは...」

 

「さすが次期チャンピオン強すぎる...」

 

「コウヤの本気久し振りに見たわ...」

 

マオは少し驚いただけであったが、スイレン、リーリエ、セレナは引いていた。

 

しばらくして何故帰った筈の三人がいるのか問いただすとどうやら三人が最初からずっと見ていた事が判明しそれを知ったマオは顔が真っ赤になり倒れた。

 

「マオ!?大丈夫!!?」

 

「しっかりしてください!マオ!」

 

「マオちゃん!本当にごめん!」

 

「起きて!マオ!」

 

その後マオはスイレンと一緒に帰り翌日スイレン達はマオに後を着けたことを謝ったがその日一日口を聞いてもらえなかった。




現在のアンケートの集計です。

エンニュート5票

ガラガラ4票

オニシズクモ1票

コウヤの手持ちポケモンのニンフィアとカリキリにとって最っ悪な相性のエンニュートがトップです。

期間はアーカラ島に行くまです。投票お待ちしております。



それにしてもオニシズクモ人気ないなぁ…


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第二十話 ニャビー新たな旅立ち

スクールを終えた放課後サトシ、コウヤ、セレナの三人は市場に買い出しに来ていた。

 

「全部買い終わったかな?」

 

「うん、ククイ博士に頼まれていたの全部買ったわ」

 

「それにしても結構な量買ったね」

 

ククイ博士から頼まれた買い出しは量が多く特にサトシが多く持っていおり

 

『サトシ、手伝うロト!』

 

「重いけど大丈夫か?」

 

『大丈夫ロトォォ!』

 

ロトムはサトシから渡された袋を持つと無理だったようで持った瞬間地面に落ちた。そして袋に入っていたドーナツは転がり木の実を売っているおばあさんの足に当たった。

そしてそのおばあさんは屈み拾ってくれた

 

「あら、久し振りね」

 

「こんにちは」

 

サトシとおばあさんは面識があり挨拶を交わしておりサトシとの挨拶を終えたおばあさんは

 

「あら、そちらの二人は?」

 

「はじめましてコウヤです。」

 

「はじめましてセレナです。」

 

「そう、よろしくね」

 

自己紹介を終え拾ってくれたドーナツをサトシが受け取ろうとするとそのドーナツを見覚えのあるポケモンが取っていった。

 

「ニャビー!」

 

「本当だ!元気にしてたか?」

 

ニャビーはコウヤを見ると立ち止まったが、サトシがいることに気付くと走って逃げ出し

 

「あっ!待てよ!」

 

サトシはすぐさまニャビーを追い掛けコウヤとセレナはそれに続いた。そしてニャビーは市場を抜けた街の橋の上でニャビーを見失ってしまい

 

「あれ?見失ったか...」

 

「サトシ、彼処!」

 

セレナが指す方向を見ると別の橋の下に向かっていくニャビーの姿が見えサトシはその後を追い

 

橋の下には年老いたムーランドもおりそれを見たサトシは

 

「ムーランド、元気だったか?」

 

「そのムーランドを知ってるの?」

 

「まぁな!」

 

コウヤとセレナはサトシから以前ムーランドとニャビーの事を聞きコウヤはニャビーの方を向き

 

「ニャビー久し振りだね」

 

『ニャー』

 

「久し振りだなニャビー」

 

『ニャブッ!』

 

ニャビーはコウヤにはある程度気を許しているみたいでコウヤの正面を向き挨拶をしているように見える。だがサトシがニャビーに近づくとサトシの顔目掛けてひのこを放ちサトシの顔が燃えサトシは慌てて顔を川に浸けた。どうやらサトシに対してはまだ警戒心があるみたいだ。

 

「相変わらずだな、ニャビー」

 

「サトシ大丈夫?」

 

「大丈夫大丈夫」

 

セレナはひのこを受けたサトシの心配をするがサトシは平気そうに笑いながら返事をしており

 

『バウッ!』

 

『ニャー...』

 

ニャビーはサトシの顔にひのこを放った事をムーランドに叱られているようだ。

 

そしてモクローとカリキリはニャビーへお礼を言いサトシ達は家へと帰っていった。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

翌日の放課後

 

ポケモンスクールからの帰り道。サトシとコウヤは木の実を買ってニャビーとムーランドの元に向かおうと話していると突如ポケモンの技が目の前に放たれた

 

「な、何だ!?」

 

「な、何だと聞かれたら」

 

「聞かせてあげよう、我らの名を」

 

「花顔柳腰差月閉花、儚きこの世に咲く一輪の悪の花!ムサシ」

 

 

「飛竜乗雲英姿爽風、切なきこの世に報いる悪の使徒!コジロウ」

 

 

「一蓮托生連帯責任、親しき仲にも小判輝く悪の星!ニャースで、ニャース」

 

 

「「ロケット団参上!」」

 

「なのニャ!」

 

『ソーナンス!』

 

毎度恒例な長い決め台詞を言いながら登場したのはロケット団だ

 

「「ロケット団!」」

 

「さぁ、今日こそ!ピカチュウを....」

 

ムサシが言葉を繋げる前にロケット団に向けて突如ひのこが放たれ黒焦げになる。そしてコウヤの足元にしがみつくニャビーの姿があった。

 

「ニャビー!?」

 

「何かあったのか!?」

 

コウヤとサトシは何時もと違って何やら焦っている様子のニャビーを見て何かとても大変な事が起きている事を察し

 

「ニンフィア!ムーンフォース!」

 

「ピカチュウ!エレキボール!」

 

ピカチュウのエレキボールとニンフィアのムーンフォースをロケット団の目の前の地面に向かって放ち砂煙を起こしニャビーの案内する場所へと向かっていった。

 

そしてニャビーを追って着いたのはニャビーとムーランドの住んでいる街の橋の下でそこには倒れたムーランドの姿があった。

 

「ムーランド!大丈夫か!?」

 

『とても苦しそうロト!』

 

ムーランドの苦しそうな様子に動揺しているサトシ、コウヤは

 

「見たところ...大きな怪我は見当たらない...とにかくポケモンセンターまで運ぼう!」

 

コウヤは冷静に落ち着いて状況を整理し此処にいてはどうすることも出来ないと判断しサトシと一緒にムーランドをポケモンセンターに運ぼうとし始めた。二人はムーランドを運ぶときにムーランドの大きさとは裏腹に軽いことに驚いた。その時、橋の近くにある木の葉が落ちて飛ばされていった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ポケモンセンター

 

サトシとコウヤは治療室でジョーイさんとハピナスの治療を受けているムーランドの様子を硝子越しで見ておりコウヤの腕の中にいるニャビーはムーランドの元に行こうと声をあげていた。

 

コウヤはムーランドの様子を見て不安を覚えていたあの様子で怪我や病気ではなかったらと...

 

そして治療室の扉が開くとニャビーはコウヤの腕の中から飛び出しムーランドの元へと向かい治療室からは治療を終えたジョーイさんとハピナスが出てきて

 

「ジョーイさん、ムーランドは大丈夫ですか?」

 

「怪我や重い病気というわけじゃないの、ムーランドは...」

 

ジョーイさんの言葉を聞きサトシとコウヤはムーランドとニャビーの方を向く

 

「ニャビー...この事をわかってるのかな...」

 

「ニャビーはムーランドと一緒にいたんだ、感じ取ってはいたさ...」

 

サトシとコウヤはポケモンセンターに残りムーランドの様子をククイ博士に電話し伝えポケモンセンターに残る準備とニャビーとムーランドの木の実を買いに向かった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

木の実を買い終え戻って来ると...治療室にいたニャビーとムーランドの姿が消えていた。そしてサトシとコウヤはムーランドとニャビーを探すべくポケモンセンターを出て走り出した。

 

「ムーランドとニャビーはいったい何処へ?」

 

「おそらく、自分達の住みかに戻ったんだと思う」

 

サトシとコウヤはムーランドとニャビーがいる場所は街の橋の下と考え向かっていると目の前にロケット団のニャースが現れた。

 

「「ニャース!?」」

 

「おミャー達に言っておきたい事があるのニャ、ニャビーは頑張ってるのニャ。だから見守ってほしいのニャ」

 

ニャースはそれだけ言うと走って何処かへ去っていった。

 

「ニャース...」

 

「ニャースもニャビーの事を...」

 

そしてサトシとコウヤは再びニャビーとムーランドのいるであろう街の橋の下に走り出した。

 

橋の下にはニャビーとムーランドがおり、ニャビーのほのおのキバの特訓を続けるつもりらしい。

 

「コウヤ、どうする?」

 

「病気や怪我はしていないから、ポケモンセンターにいる理由はないだからニャビーとムーランドは落ち着く此処に戻ったんだろう」

 

「そうだなムーランドとニャビーにとっては家みたいなところだもんな」

 

「今は、そっとして見守るべきだ...」

 

ニャビーとムーランドの様子を見ながら、コウヤは思い今日は帰るべきだと思いサトシとコウヤは帰り始めた。

 

ニャビーとムーランドは眠りにつき始め残る木の葉は後二つ。その内の一つがニャビーとムーランドが眠りに就くと空に散り、翌朝ニャビーが目を覚ますと、ムーランドの姿はどこにもなくニャビーは辺りを探し回った。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ニャビーはムーランドを探し回ったが見つからず住んでいる橋の下へと戻ってきた。するとムーランドが寝ていたソファの足が壊れ崩れ落ち近くにある木の最後の葉っぱが落ちてソファへと落ちてきた。

 

それを見たニャビーは雨の中橋の下から出て

 

『ニャァァァァー!!』

 

鳴いていたただ鳴いている訳ではないニャビーの悲しい泣いている鳴き声が響きわたった

 

「ニャビー...」

 

『ムーランドはどこロト?』

 

「聞くな.....」

 

「そんな...」

 

サトシはニャビーの心配しセレナは口元を両手で抑えコウヤは黙って目を伏せた...

 

 

その日、ニャビーは一晩中泣き続け雨も止む気配がなかった。

 

しばらくの間雨が降り続いた。泣き疲れたのか、ニャビーは唯一飛ばされずムーランドの寝ていたソファに乗った葉のそばで丸くなり、ずっとそこから動かなかったずにいた。

 

「良かったらニャーに話すのニャ、少しは楽になるのニャ」

 

ニャビーはニャースの言葉を聞かず返事はなかったするとニャースそこへコウヤとサトシがやって来るのに気付きニャースはその場を離れた。

数日の間雨は一度も止むことなく降り続き、ニャビーは動こうとしなかった。サトシが持って来たきのみも、全然食べようとしない。

 

それを見たコウヤは、大量のきのみを持ってニャビーのもとを訪れ言った。

 

「君がしっかり食べるまで、ここから動かないよ」

 

「ああ、俺も一緒に動かない」

 

サトシもコウヤとニャビーの元へと近付き離れなかった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

そして夜が明け朝、雲が晴れて久しぶりに朝陽が差し込んだ。風が吹き、ニャビーの側にあった葉が空へと舞い上がった。ニャビーは急いで追いかけ葉の飛んでいった空を見上げると立ち止まる。

 

暖かいは朝陽が差し込む中、空には綺麗な虹が架かっておろそのすぐ側にはムーランドの形をした雲があった、ニャビーはその虹の架かったムーランドの形をした雲を見ると久し振りの笑顔を浮かべていた。

 

「ニャビー...」

 

「なぁ、ニャビー俺達のところに来ないか?」

 

ムーランドの形をした雲を見届けたサトシはニャビーに話しかけたニャビーはその言葉を聞くとコウヤの元へと向かっていった。

 

「もしかして、僕とバトルを?」

 

『ニャッビ!』

 

ニャビーはコウヤの正面を向き、そうだ!と言っているようだ

 

「うん、わかった!出てこい!ニンフィア!」

 

『フィア!』

 

『ニャブ!』

 

ニンフィアとニャビーのバトルが始まろうとしていた。

 

「ニンフィア!スピードスター!」

 

『フィ~アッ!』

 

『ニャッビ!』

 

ニンフィアはスピードスターをニャビーはひのこを放ち二つの技が衝突し小規模な爆発と共に煙が起きた。

 

「でんこうせっか!」

 

コウヤはニンフィアにでんこうせっかを指示しニャビーはひっかくで向かいうち衝突し互いに後退した。

 

「ニンフィア!ムーンフォース!」

 

『フィアッ!』

 

ニンフィアはムーンフォースをニャビー目掛けて放つがニャビーはほのおのキバでムーンフォースを打ち消した。

 

そして互いに動きが止まり

 

「さすがだね、ニャビー」

 

『ニャッビ!』

 

互いに笑顔になるニャビーとコウヤ、そしてコウヤはモンスターボールを手に取り

 

「行こう!僕達と!」

 

『ニャビ!』

 

コウヤはモンスターボールを高く投げニャビーは高く投げられたモンスターボールに自ら飛び上がりモンスターボールの中へ入っていった。モンスターボールが揺れそして中央の光りが点滅したそして揺れと点滅が止まりポンッと音を立てた。

 

そしてコウヤはモンスターボールを拾い

 

「ニャビー!ゲットだ!」

 

『フィア!』

 

《こうして新しい仲間ニャビーをゲットしたコウヤ、そしてムーランドと別れたニャビーはこれからコウヤと一緒に過ごすことを決めたのだった。》

 

 

 




サトシとコウヤの通算戦績

シンオウでの戦績 サトシ2 : コウヤ8

イッシュでの戦績 サトシ5 : コウヤ5

カロスでの戦績  サトシ6 : コウヤ4

トータルでの戦績が 13 : 17ってところです。


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第二十一話 ドキドキ!?授業参観!

ポケットモンスターみんなの物語行ってきました。イェイ!


博士の家

 

今サトシは授業参観で発表するレポートの制作中だ

 

「う~ん.....難しい....」

 

サトシはこの手の込んだレポートは苦手で苦戦しているようだ

 

「俺はこういうは苦手だし、リーリエやマーマネがいいんじゃ....」

 

「明日のオープンスクールのは沢山のお客さんが来るそれにカントー地方とアローラ地方の違いを再確認するのはサトシにしかできないテーマだ。」

 

「頑張って!サトシ!」

 

「何事も経験だよ」

 

セレナはサトシの応援をしコウヤは他人事のように眺めながら言った。

 

 

家のチャイムがなりサトシが扉を開けると其処にいたのは...

 

「サトシ、元気にしてた?」

 

「ママ!?」

 

カントー地方にいるはずのサトシのママのハナコが、バリヤードと一緒にそこに立っていた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「始めましてサトシの母のハナコです。サトシがお世話になっています。」

 

 

「始めまして、コウヤです。サトシとはいつも楽しませてもらっています。」

 

「始めまして、セレナです。一度電話で話した事はありますが」

 

「そうねセレナちゃんは電話で話したあるわね。コウヤ君とは始めましてね。」

 

セレナはハナコさんを見ると少し顔が紅くなっていたそしてそれに気付いたのはコウヤだけだった。

 

「何でアローラにまた福引きで当たったとか?」

 

「違うわよ、サトシがオープンスクールで発表するって聞いたから来たのよ。」

 

「えぇ!?どうしてそれを...」

 

サトシはハナコさんがオープンスクールでの発表を見に来たと聞くととてつもないプレッシャーを受けた...

 

「そういえばサトシ、こっちに来てからは新しい仲間は増えたの?」

 

「うん、紹介するよ。モクロー、イワンコ」

 

「よろしくモクちゃん、イーちゃん」

 

「「何それ....」」

 

サトシとコウヤは独特のネーミングセンスに困惑していた

 

「あら?この子は?」

 

ハナコさんはソファの上にいるニャビー視線を向け

 

「僕の仲間でニャビーです。」

 

コウヤがニャビーの事を紹介するとハナコさんはその身体を抱き上げ

 

「ニャビちゃん、いい毛並みしてるわね~」

 

ニャビーはハナコさんの腕の中で何時もの印象とはうって変わってハナコさんのされるがままだらしない表情になっていった。

 

『すごいロト!こんなにだらしないニャビーは初めて見たロト!』

 

ロトムはニャビーのだらしない表情を写真で撮り出した。

 

そしてハナコさんはククイ博士とサトシがオープンスクールで発表するレポートの事を話し、その時サトシが台所でロトムと何か話しているのは誰にも聞こえていなかった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

オープンスクール当日

 

サトシ達は教室に着くと教室の後ろには沢山の見学に来たお客さんの姿があった。

 

「沢山来てるな...」

 

「あ!あれサトシのママだ!」

 

「みんなのとこは?」

 

「うちはお店があるから来れないって」

 

「俺もだ牧場があるから来れないって言っていた。」

 

「僕は伝えるの忘れてた」

 

「私も」

 

「僕のパパとママは来てるよ」

 

「うちは、妹たちとお母さんが...」

 

スイレンは少々げんなりした様子で言いすると元気よくはしゃぐ双子の姿がありスイレンの言っていた妹だろうそしてしばらくはしゃぎ回っているとスイレンの母親二人を抱えていった。

 

「こんなに沢山の人の前で発表か...サトシ大丈夫?」

 

「緊張していませんか?」

 

「大丈夫大丈夫」

 

『ばっちりロト!このロトムがついて....』

 

サトシは笑顔で大丈夫と言っていたがロトムが出てくると慌ててロトムをつかみ隠した。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そしていよいよサトシの発表が始まろうとしていた。

 

「さぁサトシ頼むぞ」

 

「は、はい!」

 

サトシはハナコさんやピカチュウ、イワンコ、モクローが見守るなか教卓の前に立ち

 

「今日は俺がカントー地方から来て驚いた事を話そうと思います。最初に俺が驚いたのはアローラ地方のポケモンは俺が知っているカントー地方のポケモンと姿が違うことで...」

 

サトシは淡々と難しい言葉やデータを言い続けた

 

「サトシが難しい事を知っている...」

 

「らしくないね」

 

「怪しい...」

 

そしてサトシは発表がどんどん早口になり何だか慌てた表情になりリーリエ、マオ、スイレン、カキ、マーマネはサトシは疑惑の眼差しを向けセレナは苦笑いを浮かべコウヤはサトシが何をしているのか分かったようで空を指差し

 

「あっ!彼処にギラティナがいる!」

 

スイレンと同じように嘘をつくとサトシの背中からロトムが現れた

 

『ギラティナ!?絶対に写真に納めるロトー!!』

 

「やっぱりロトムだったか」

 

「ロトム、随分と声マネが上手だな」

 

『ボイスサンプリング機能を使えば簡単ロト』

 

「やっぱりロトムだったか」

 

どうやらコウヤはロトムの事に気付いていたようで少し笑みを浮かべていた

 

「それではサトシ改めてサトシの言葉でアローラで感じた事を発表してくれ」

 

「俺が感じた事...」

 

サトシは下を向き少し考えたようだがすぐに真っ直ぐ前を向き

 

「俺、最初アローラ地方には旅行で来たんだけどアローラのポケモンと出会ってすっごくワクワクしてた」

 

サトシ自分のポケモンのモクロー、イワンコそしてハナコさんの腕の中にいるコウヤのニャビー、リーリエのシロンを見ながら続けて

 

「アローラのナッシーは首が長いし、シロンはびっくりするくらい白くて凍り漬けにされるし」

 

「その直後カントーのロコンに燃やされたね」

 

「まぁな、そして新しい仲間も増えただから俺アローラの事がもっと知りたい!」

 

サトシ発表は...発表というよりアローラ地方の感想だったが無事終え見学に来ていた人達は校内見学に向かっていった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「お疲れさまサトシ」

 

「ありがとセレナ」

 

「でもズルしてたけどね」

 

「うっ...」

 

コウヤにロトムを指摘さればつの悪そうになるサトシ、そして皆はそれを見て笑っていると何やら外が騒がしく出てみると其処にはお馴染みのスカル団とハナコさんとニャビーがその正面にいた

 

「ママ!?」

 

「ニャビー!?」

 

「あら、サトシにコウヤ君」

 

「ハナコさん!何してるんですか!?」

 

「この人達が悪いことしてたからお説教をね...あっ、コウヤ君ニャビちゃん借りてるわ」

 

「厄介な奴等が来やがった...」

 

「ハナコさん危ないから下がって」

 

「いや、私も引けないわ!」

 

サトシとコウヤはスカル団の前に立ち

 

「「俺(僕)達が相手だ!」」

 

そしてコウヤはモンスターボールを手に取り、

 

「頼んだよ!カリキリ!」

 

「ピカチュウ!君に決めた!」

 

『キリッ!』

 

『ピッカ!』

 

スカル団のヤトウモリ、ダストダス、ヤングースと対峙するピカチュウ、カリキリ、ニャビー

 

「ニャビちゃん!ひっかく!」

 

「カリキリ!リーフブレード!」

 

「ピカチュウ!アイアンテール!」

 

ピカチュウ、カリキリ、ニャビーの技はスカル団のポケモン達に見事命中しふっ飛んだ。

 

「よし、やるぞピカチュウ!」

 

『ピッカ!』

 

「カリキリ!僕たちも!」

 

『キリッ!』

 

腕を交差するサトシとコウヤ。Zリングから溢れた光がピカチュウとカリキリを包み、ピカチュウは巨大な電撃の槍を形成しカリキリは自分の回りに花畑を出現させる。

 

「これが俺達の全力だ!スパーキングギガボルト!!」

 

「僕達の限界を超えていく全力!ブルームシャインエクストラ!!」

 

二つのZ技はスカル団のポケモン達に命中し凄まじい爆風が発生し、土煙が晴れると、目を回しているスカル団のポケモンたちがそこにはいた。慌ててポケモンをモンスターボールに戻すスカル団。何故かバイクがなかったようで、走って逃げていった。

 

「サトシ、今のは?」

 

「Z技っていうんだ。俺とピカチュウの全力の技スパーキングギガボルトさ」

 

「僕とカリキリのはくさタイプのZ技ブルームシャインエクストラです。」

 

サトシは笑顔でZリングを見せて言った

 

「ニャビちゃんもありがとうね。あ、そうだこの花壇、荒らされちゃったから、一緒に直さない?」

 

 

「そうだな。やるか!」

 

そう言い花壇の修復を始めるハナコさんとサトシ。それを見て、コウヤたちは顔を見合わせ、花壇の修復を手伝い始める。

 

そして翌日ハナコさんはククイ博士にサトシの事をよろしくお願いしますと伝え帰って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オマケ

 

 

ここで一端サトシの手持ちポケモン情報整理

 

サトシの手持ちポケモン

 

ピカチュウ 特性せいでんき

 

技 十万ボルト でんこうせっか エレキボール アイアンテール 

 

ゲッコウガ 特性絆変化

 

技 みずしゅりけん つばめがえし いあいぎり かげぶんしん

 

 

モクロー 特性???

 

技 このは たいあたり つつく

 

イワンコ 特性マイペース

 

技 たいあたり かみつく いわおとし

 

 




次回ポケットモンスターもう一つのサン&ムーン

『サトシvsコウヤ 白熱!三本勝負!!』


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第二十二話 サトシvsコウヤ白熱!三本勝負!!

ポケモンスクールバトルフィールド

 

今此処でサトシとコウヤのバトルが始まろうとしておりスクールの生徒達がバトルフィールドの周りに集まっていた。

 

「随分と大がかりですね」

 

「これも授業の一環さバトルは直接見た方が学べる事は多い」

 

何故こうなったかと言うとオープンスクールの時の発表が良かったからサトシが授業をやることになりそしたらコウヤが全校生徒の前でバトルをしようと言い出しサトシとコウヤのバトルが決まった。

 

「コウヤ。お前とのバトル負けないぜ」

 

「僕だって負けないよ!」

 

バトルの審判ククイ博士でバトルが始まろうとしていた。

 

「使用ポケモンは三体、ルールは三本勝負先に二勝した方が勝ち両者ポケモンを!」

 

「ピカチュウ!君に決めた!」

 

『ピッカチュウ!』

 

「ニンフィア!頼んだよ!」

 

『フィーア!』

 

サトシはピカチュウ、コウヤはニンフィアを出し三本勝負の最初のバトルが始まる

 

「それでは、始め!」

 

「「でんこうせっか!」」

 

両者ともにでんこうせっかを指示しニンフィアとピカチュウは互いにぶつかり合いその衝撃で後ろに後退する

 

「アイアンテール!」

 

『ピカ!チューウ』

 

サトシはニンフィアに効果抜群のはがねタイプの技アイアンテールを指示しピカチュウは飛び上がり尻尾にエネルギーを溜める。

 

「ニンフィア!まもる!」

 

『フィア!』

 

ピカチュウのアイアンテールはニンフィアのまもるによって生み出された壁で防がれた。

 

サトシとコウヤの互いに一歩も譲らないバトルにポケモンスクールの生徒達は目が離せない

 

「二人とも凄いです!」

 

「ピカチュウの方が有利かと思ったがまだ分からないな」

 

そう言いカキとリーリエは再びサトシとコウヤのバトルに目を戻す

 

「十万ボルトだ!」

 

「ムーンフォース!」

 

ピカチュウの十万ボルトとニンフィアのムーンフォースが衝撃し爆発が起き煙が舞う

 

「ニンフィア!辺り一帯にスピードスター!」

 

『フィーアッ!』

 

コウヤはピカチュウの追撃を警戒し辺り一帯にスピードスターを放つだがスピードスターはピカチュウに命中せず煙が晴れてもピカチュウの姿は無かった。

 

「今だ!ピカチュウ!アイアンテール!」

 

コウヤが上を向くとピカチュウはニンフィアの真上におりニンフィアにアイアンテールを命中させアイアンテールを受けたニンフィアはその威力に吹き飛んだ。

 

「ニンフィア!」

 

『フィー...アッ!』

 

ニンフィアは効果抜群のアイアンテールを受けて少しふらつきなが立ち上がりまだ戦えると返事をしたようだった。

 

「効果抜群のはがねタイプの技受けても立ち上がるなんて...」

 

「コウヤのニンフィアも強い」

 

「頑張れ~!ニンフィア!」

 

マーマネはアイアンテールを受けてまだ立ち上がるニンフィアに驚きスイレンもマーマネと同じようも驚いた

 

「ピカチュウ!エレキボール!」

 

「ニンフィア!ムーンフォース!」

 

エレキボールとムーンフォースが衝突しムーンフォースがエレキボールを撃ち破りピカチュウにそのまま命中するかと思われたが...

 

「アイアンテールで打ち返せ!」

 

ピカチュウは横に一回転しアイアンテールでムーンフォースをニンフィアへ打ち返したのだ

 

「ニンフィア!まもるだ!」

 

コウヤは咄嗟にまもるを指示し打ち返されたムーンフォースを防いだが衝突し爆発し煙が舞う

 

「ピカチュウ!アイアンテール!」

 

煙の中からピカチュウはニンフィアがまもるを解除した頃に目の前に現れ、ニンフィアはアイアンテールを受けて吹き飛び目を回して倒れた。

 

「ニンフィア戦闘不能!ピカチュウの勝ち!」

 

三本勝負の初戦を制したのはサトシだ

 

「やったぞ!ピカチュウ!」

 

『ピッカ!』

 

ピカチュウはサトシの元に走り飛び付き喜んでいて同様にサトシも喜んでいた。

 

そしてバトルを見ている生徒達は

 

「まずはサトシが勝ったか」

 

「二人とも凄かった。」

 

「サトシ~!頑張れ~!」

 

「コウヤも頑張って!」

 

セレナはサトシの応援をマオはコウヤの応援をしサトシとコウヤは二本目のバトルを始めようとしていた。

 

「次は...モクロー!君に決めた!」

 

「ニャビー!頼んだよ!」

 

サトシはモクローをコウヤはニャビーをモンスターボールを出して二本目のバトルが始まった

 

「モクロー!たいあたり!」

 

「ニャビー!ひっかく!」

 

ニャビーとモクローは正面からぶつかると思われたがニャビーはぶつかる寸前にたいあたりを避けモクローを引っ掻いた。

 

『ニャッビ!』

 

『クロッ!?』

 

「だったら、このはだ!」

 

「ひのこで向かい打て!」

 

このはとひのこが衝突しこのはをひのこが撃ち破りモクローに命中する

 

「大丈夫か!?モクロー!」

 

『ク...クロッ!』

 

モクローはまだ戦えがかなり体力を消耗しているようだ

 

「モクロー!ニャビーの周りにこのはだ!」

 

モクローはニャビーの周りをこのはで囲いニャビーの視界を遮りニャビーの動きを制限した。だが

 

「ニャビー!このはをひのこで燃やすんだ!」

 

『ニャッビ!』

 

ニャビーは自分を囲っているこのはにひのこを放ち燃やしていくするとこのはで隠れていたモクローに燃えたこのはが当たり慌て始める。

 

「落ち着け!モクロー!」

 

「今だ!ほのおのキバ!」

 

モクローが慌てている隙にほのおのキバを決めモクローは目を回して倒れた。

 

「モクロー戦闘不能!ニャビーの勝ち!」

 

二本目のバトルを制したのはコウヤこれで勝負は次のバトルで決まる

 

「一勝一敗か...」

 

「次で決まる」

 

サトシとコウヤのバトルもいよいよ決着がつく、見ている生徒達は次はどんなバトルが繰り広げられるか待っていった。

 

「サトシ!次のバトル本気で行くよ!」

 

コウヤはサトシに宣言するとモンスターボールを手に取り最後のポケモンの名を叫ぶ。

 

「出てこい!ドダイドス!」

 

コウヤが出したポケモンはシンオウ地方の新人トレーナーに渡される三体の内の一体、ナエトルの最終進化形ドダイドスだ。

 

「な!?ドダイドス!?」

 

サトシを含め見ている生徒達はまさかのドダイドスの登場に驚きを隠せなかった。

 

「サトシと本気でバトル為に、ナナカマド博士に頼んで送ってもらったんだ。」

 

コウヤは笑みを浮かべながら言いサトシはモンスターボールを手に取り構える。

 

「なら俺も本気で行くぜ!ゲッコウガ!君に決めた!」

 

サトシが出したポケモンはカロス地方の新人トレーナーに渡される三体の内の一体ケロマツの最終進化形ゲッコウガだ。

 

見ている生徒達はこのゲッコウガとドダイドスは強いただそれだけを感じていた。

 

「ゲッコウガ!みずしゅりけん!」

 

『コウガ!』

 

ゲッコウガのみずしゅりけんはドダイドスへと向かっていくだが

 

「ドダイドス!地面を叩いて打ち消せ!」

 

ドダイドスは前足で凄まじい力で地面を踏み込み衝撃波を生み出し、みずしゅりけんを打ち消した。

 

「あのドダイドス...何てパワーだ...」

 

『あのドダイドス!通常じゃあり得ないロトー!!』

 

ドダイドスの圧倒的パワーを見た生徒達は信じられない物を見たかのように驚いていた。だがサトシはドダイドスのパワーに臆せず。

 

「ゲッコウガ!かげぶんしんだ!」

 

「ドダイドス!じしん!」

 

ゲッコウガは沢山の分身を出現させドダイドスに向かっていくだがドダイドスは前足を先程より凄まじい力で地面を踏み込みじしんを発生させゲッコウガを分身ごと吹き飛ばした。そして見ている生徒達は全員伏せて揺れを耐えた。

 

「あのドダイドス凄すぎだよ!」

 

「コウヤはサトシと違ってパワーで圧倒するバトルが得意だからよ!」

 

コウヤはアローラ地方でゲットしたポケモンはいずれもパワータイプでは無かった、そのためコウヤ本来のバトルを見たことあるサトシとセレナはそこまで驚いていなかったが初めて見るカキ、マーマネ、スイレン、リーリエ、マオは驚いていた。

 

「ゲッコウガ!つばめがえし!」

 

「ウッドハンマーで向かい打て!」

 

ゲッコウガはくさタイプに効果抜群のつばめがえしを放つがドダイドスのウッドハンマーのパワーに弾かれてしまった。

 

「大丈夫か?ゲッコウガ」

 

『コウガ』

 

ゲッコウガは平気だと拳を突き上げ返事をする。

 

(やっぱりコウヤは強い...俺達も負けていられない!)

 

「来たか...」

 

コウヤはサトシを見て不適に笑う

 

「ゲッコウガ!俺達もフルパワーだ!!」

 

『コウガッ!!』

 

サトシとゲッコウガは同時に拳を握りしめ互いの動きがシンクロし始める。

 

「俺たちはもっともッと強く!!行くぞ!!」

 

そして二人の強い思いがシンクロし激しい水流がゲッコウガを包む。

 

「何だあれは!?」

 

「これは!?大試練の時の...」

 

バトルを見ている生徒達は目の前で起きている見たことのない光景に何が起こっているのか理解できなかった。

 

そしてゲッコウガを包んでいた水流が弾き飛び現れたゲッコウガの姿は誰もが知っているゲッコウガの姿ではなく、ゲッコウガの姿は頭上が赤くなり、胴体はかつてカロス地方を旅していた時のサトシの服のような模様が現れ、そして背中には巨大なみずしゅりけんを背負っていた。

 

「な、何...あのゲッコウガ!?」

 

「あれはいったい...」

 

「あんなゲッコウガ本でも見たことの有りません。」

 

「僕も見たことがないよ...」

 

サトシとゲッコウガの高みの姿サトシゲッコウガを初めて見るマオ、達は驚きを隠せていなかった。

 

「コウヤ!俺達のフルパワーだ!」

 

「ああ!僕達も全力で受けてたつ!」

 

「ゲッコウガ!みずしゅりけん!」

 

『コウッガー!』

 

サトシとゲッコウガは同時に背中に腕を回しゲッコウガはに背中のみずしゅりけんを掴み、ドダイドスに向けて勢いよく投る。

 

「ドダイドス!ストーンエッジ!」

 

ドダイドスは前足で地面を踏み込み巨大な岩を出現させゲッコウガのみずしゅりけんと衝突し凄まじい爆発が発生し煙舞う。

 

「ゲッコウガ!かげぶんしん!」

 

ゲッコウガは先程の比にならない数の分身を出現させドダイドスを囲む。

 

「いあいぎりだ!」

 

ゲッコウガは手に水のクナイを出現させ凄まじい数の分身と一緒にドダイドスへと向かっていく

 

「ハードプラントで凪ぎ払え!」

 

ドダイドスは、前足を地面に叩きつけ巨大な蔦が地面から現れゲッコウガを凪ぎ払っていきハードプラントは分身を全て消滅させゲッコウガは弾かれた。

 

「うっ!」

 

ゲッコウガが吹き飛ばれた同時に苦しい表情を浮かべサトシは腹部を押さえ声が漏れる。

 

「サトシどうしたんだろう」

 

「何か苦しんだように見えましたけど」

 

マオとリーリエはサトシの行動に疑問を感じていた、そしてセレナはサトシを心配そうに静かに見つめていた。

 

「つばめがえし!」

 

「ウッドハンマー!」

 

ゲッコウガは凄まじい速度でドダイドスへと向かっていきつばめがえしを放ちドダイドスはそれを受け止めるかのよにウッドハンマーで受ける。

 

そして互いに吹き飛び後ろに後退する

 

「「次で決める!!」」

 

「ドダイドス!ハードプラント!」

 

「ゲッコウガ!みずしゅりけん!」

 

ドダイドスは地面を凄まじい力で踏み込み巨大な蔦を出現させる。サトシとゲッコウガの思いが強まりさらに巨大なみずしゅりけんがゲッコウガの頭上の現れる!

 

「「いっけぇぇぇ!!」」

 

バードプラントとみずしゅりけんは正面から衝突し凄まじい衝撃波辺りに広がりしばらくの間拮抗したがみずしゅりけんがハードプラントを撃ち破りドダイドスへと命中し爆発が起きた。

 

そして煙が晴れると目を回して倒れるドダイドスの姿があった。

 

「ドダイドス戦闘不能!ゲッコウガの勝ち!よって勝者サトシ!」

 

バトルが終わりゲッコウガは元の姿に戻りサトシはその場で座り込んだ。

 

「ふぅ、疲れたぁ~…」

 

「サトシ!」

 

「うわっ!セレナ!」

 

セレナはサトシの事を心配しサトシに抱き付いた。

 

「サトシ!大丈夫!?」

 

「ああ、平気平気」

 

サトシは笑いなが返しセレナは良かったと安心したようだった。

 

そしてコウヤは...

 

「ドダイドス、お疲れさま。次は勝とうな」

 

コウヤはドダイドスに労いの言葉を掛けモンスターボールへと戻した。

 

「コウヤ、惜しかったね」

 

「もう少しで勝てそうだったんだけどやっぱりゲッコウガには勝てないな...」

 

「コウヤ、ゲッコウガのあの姿は何?」

 

「サトシゲッコウガの事?」

 

 

「サトシゲッコウガ?」

 

マオはいきなり不思議な単語を聞き戸惑った。

 

「あれはサトシから直接聞いた方がいいよ」

 

そして後日マオ達はサトシからサトシとゲッコウガの高みの姿サトシゲッコウガと絆現象の事を聞き驚いていた。

 

 

 

《サトシとコウヤの本気の三本勝負はサトシの勝利に終わった。また二人が本気で戦う事が訪れるのだろうか?続く..》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




アローラでの勝負
サトシ : コウヤ  六戦三勝三敗


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第二十三話 バイバイ!?マーマネ!

コウヤの試練エンニュート確定ですね。ヤバイ手持ちが不利すぎる...


ポケモンスクール

 

コウヤはサトシとセレナより早く起きるため二人より早く博士の家を出てスクールへ向かっていた。

 

「ニンフィア、今日も一日頑張ろう!」

 

『フィアッ♪』

 

ポケモンスクールの校門に着くと其処にはマオとスイレンの姿があった。

 

「マオ、スイレン。アローラ」

 

「あっ、コウヤ!アローラ」

 

「アローラ」

 

三人は一緒にそのまま教室に向かいしばらくしてからサトシとセレナそして何やら少し様子のおかしいマーマネがやって来た。

 

授業中マーマネは大好きなでんきタイプの話を聞かずにぼーっとしてククイ博士の質問を聞いていなかった。

 

そして次の授業ではポケモンとのバトンリレーではトゲデマルがピカチュウにくっつき泣いていた。ちなみにバトンリレーの結果はサトシとコウヤのぶっちぎりの同率一位だった。

 

放課後

 

マーマネは皆に何やら地図を配っていた

 

「マーマネ、これは?」

 

「僕が選んだ、オススメのスイーツ店だよ。」

 

マーマネは自慢げに言った

 

「まだ知られてないけどいないけどこれから必ず人気が出るお店ばかりだから早めに行っといた方がいいよ。」

 

「ありがとう!マーマネ!」

 

「でも、どうして?」

 

「こ、こういう情報は皆で共有しないと思ってね!」

 

マーマネはマオの質問に少し慌てたようあたふたしてに答えスイレンはマーマネを怪しく見つめていた。

 

「マーマネ...おかしい、いつもならこういうの秘密にしてるのに...」

 

「え!?そ、そうかな...?」

 

マーマネはスイレンの視線から顔を反らした

 

「何かあったの?」

 

「何時でも相談ならのるぞ」

 

「あっ!?も、もう帰らなきゃ!」

 

マーマネはそう言いその場を去っていきそれを見ていたサトシ達はマーマネより早く先回りしマーマネを待ち構えた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「あれ?何時の間に...」

 

「何か悩んでいるなら話してよ。」

 

「そうそう、一人で悩まないで」

 

「水くさいよ」

 

「実は...」

 

『引っ越し!?』

 

サトシ達はマーマネから隠していた事を聞き驚きを隠せなかった。

 

「何時!?ど、何処にだ!?」

 

「来週...けっこう遠いみたいなんだ...」

 

マーマネの言葉にサトシ達は言葉を失った。

 

「こうなると思って言わなかったんだ...」

 

「だったらアイナ食堂でパーティしよう!最後にパァーっとしよう!」

 

「良いねそれ!」

 

「とびきり楽しい、美味しいパーティにしよう。」

 

「なら僕も手伝う!料理なら自信あるからね!」

 

「じゃあ、私はポフレを作るわ!」

 

こうして土曜日にマーマネのためのパーティを開くことになりそれぞれ帰りそしてカキはマーマネに見せたいものがあると一緒にアーカラ島に向かった。

 

そして翌日はスイレンがマーマネに見せたいものがあると海に向かった。そしてサトシはマーマネへのプレゼントをロトムと考えロトムのアドバイスでプレゼントを決めた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

パーティ当日のポケモンスクール

 

「それじゃあ五時に私の家に集合ね。」

 

「俺、行くところあるからまた後で!」

 

サトシはそう言い教室から走って出ていった。

 

「僕達は先に向かうか」

 

そしてコウヤ、マオ、セレナの三人はパーティの準備のためのアイナ食堂へと向かっていった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして教室を飛び出したサトシは森に来ていた。

 

「よーし!タイムリミットは夕方までだ絶対に見付けるぞ!」

 

『ピッカ!』

 

『アンッ!』

 

『クウーロッ!』

 

『コウガッ!』

 

サトシ達はマーマネのプレゼントを見つけるために森を探し回り始めた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

一方マーマネはカキ達より早くアイナ食堂につき窓から様子を覗いていて何やら焦っているようにも見えた。

 

マーマネ(引っ越しは僕の勘違いだったって言わないと...先ずはコウヤ達に話して他の皆に伝えてもらおう...)

 

マーマネは引っ越しが自分の勘違いだったことを両親から聞き(引っ越しって言っても三件隣)話そうと早く来ていた。

 

「マーマネ、早いね」

 

「あ、あのマオ、実はね...」

 

「主役なんだから、此処に座って待っててね。」

 

マオはマーマネをお店の椅子に引っ張っていき座らせた。そして続々とスイレン、リーリエ、カキとカキの妹のホシちゃんまでやって来てマーマネは引っ越しの事を伝えるチャンスを失った。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして約束の五時になったがサトシはアイナ食堂に来ていなかった。

 

「サトシ、遅いわね。」

 

「料理冷めちゃうから始めようか」

 

「そうだね。サトシには悪いけど」

 

そしてパーティが始まりコウヤとマオの二人が作った料理とセレナの作ったポフレがテーブルに並べられた。

 

そして一人ずつマーマネへメッセージを送り全員言い終えると...

 

「ごめん!遅くなった!」

 

「遅いよ。サトシ、もう始まってるよ。」

 

「マーマネへの最高のプレゼントを探してて...」

 

サトシはそう言い手に篭を持っており、サトシが外に出てほしいと言い外に出ると

 

「これが俺からのプレゼントだ!」

 

サトシは篭をあけ篭から出てきたのは...

 

『デンジ』

 

バッテリーポケモンのデンジムシだった。そしてロトムがデンジムシの説明を始めた。

 

『デンジムシ、バッテリーポケモン。でんき・むしタイプ。アゴジムシの進化形、電気を溜めることが出来、その電気を他のポケモンに供給する事が出来る。』

 

「凄いよ!サトシ。僕、デンジム前から欲しかったたんだ!」

 

「だろ、早速ゲットしてくれ!」

 

「うん!いくよ、トゲデマル!」

 

そして皆の見守るなかマーマネのトゲデマルとデンジムシのバトルが始まりデンジムシのほうでんを特性ひらいしんで吸収したトゲデマルは威力の増したびりびりちくちくを命中させデンジムシに大きくダメージを与えてマーマネはモンスターボールを投げてデンジムシをゲットした。

 

「やったよ!デンジムシゲットだぜ!」

 

「やったな!マーマネ」

 

マーマネはデンジムシをゲットし喜んでいたがその表情はすぐに変わり下を向くそしてお別れが近付く。マーマネの首にリーリエが手作りの花飾りをかける。

 

「遠くに行っても、何時も明るく元気なマーマネでいてください。」

 

「困ったときは何時も呼んでね...」

 

「何か悲しいことがあったらアローラを思い出せよ。」

 

「マーマネの事忘れない...」

 

「短い間だったけどたのしかったわ...マーマネ」

 

「僕もほんの少しの間だったけど欠けがえのない友達だったよ。」

 

「どんなに離れていてもまた会いに来るからな!マーマネ」

 

皆の別れの言葉を聞きマーマネは今までで堪えていたであろう涙を流し始める

 

「皆ぁ...違うんだよぉ!!」

 

『えっ?』

 

「僕の...か、勘違いだったんだよ!引っ越しって言っても三件隣で一週間だけだったんだよ!黙っててごめんなさい!」

 

「なんだぁ…良かったね。」

 

「え?」

 

マーマネは怒られると思っていたが予想外の言葉を聞き驚いた。

 

「だってお別れしなくて良いんだろ。」

 

「それに転校しないんでしょ」

 

「今までで通り一緒に居れるんだろ」

 

嬉しそうな笑顔になるサトシ達、それを見たマーマネは再び違う理由で涙が溢れだす。

 

『マリュ?』

 

状況が読み込めていないトゲデマルに、マーマネが機械を使って説明すると理解したトゲデマルは大喜びのあまり、思いっきりピカチュウに飛び付きその後も皆の周りを転げ回り何人かはトゲデマルの被害にあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オマケ コウヤの容姿とか

 

髪の色 蒼よりの黒

 

普段はキャップを被っておりキャップの色は青色

 

目の色 赤

 

服装 シャツのは黒 ズボンはサトシと同じ

 

好物 モーモーミルク、カツカレー

 

得意料理 カレーライス、ケーキ

 

苦手なもの スピアー

 

身長 マオと同じくらい




今回めっちゃ短かったなぁ…短かったのでオマケ付きでした。

しばらく忙しいので投稿ペースが大分落ちると思いますがすみません。


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第二十四話 謎のルガルガン使いあらわる!

久々の投稿、更新ペース戻すため頑張ります!


博士の家の近くの浜辺

 

「モクロー、このは!」

 

「カリキリ、はっぱカッター!」

 

サトシとコウヤは特訓の真最中だ。

 

モクローのこのはとカリキリのはっぱカッターが正面から衝突し煙が舞った。

 

「リーフブレード!」

 

「つつくで向かい打て」

 

つつくとリーフブレードがぶつかり合い互いに拮抗するが次第にタイプ相性の有利なモクローが押し始める。

 

「今だ!モクローを打ち上げろ!」

 

カリキリはコウヤの指示を聞くと体勢を少し斜めにしモクローの攻撃を受け流した。

 

「今だ!シザークロス!」

 

カリキリはまかを光らせ交差させモクローに向かって切り裂いた。

 

「いいぞ!カリキリ!」

 

 

「モクローお疲れさま、次はイワンコだ!」

 

 

「カリキリ交代だ!行くぞニャビー!」

 

カリキリとモクローは後ろに下がりそしてイワンコとニャビーが前に出て向き合う。

 

「ニャビー!ひのこ!」

 

 

サトシ「イワンコ!いわおとし!」

 

ニャビーのひのことイワンコのいわおとしは正面から衝突し爆発が起きる。

 

「たいあたりだ!」

 

「ひっかく!」

 

ニャビーとイワンコは正面からぶつかり合い後ろに後退する。

 

「いいぞ。イワンコ」

 

「ニャビーもいい調子だね。」

 

そしてサトシとコウヤは特訓を終えポケモン達共に走りながらポケモンスクールへと向かった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

時刻は流れお昼時サトシ達は机を丸く合わせながら昼食を食べている頃

 

「ねぇねぇ、知ってる?最近メレメレ島に凄く強いポケモントレーナーがいるらしいよ」

 

「知ってるよ!お店でお客さんが噂してたよ。謎のルガルガン使いって言われていて真夜中の姿ルガルガンを連れているだって」

 

「真夜中の姿...?」

 

スイレンはきょとんとした表情で首を傾げ言った。

 

『ルガルガンには二つの姿があるロト。ルガルガンには真昼の姿と真夜中の姿二つがあるロト』

 

ロトムそう言い画面に真昼の姿のルガルガンと真夜中の姿のルガルガンを写し出す。

 

「真夜中のルガルガンか」

 

「バトルしてみたいな~」

 

コウヤも興味を持ち、そしてサトシはそのトレーナーとバトルしてみたいと感じていた。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

放課後、コウヤは用事があると言いサトシとセレナは二人で帰っている途中広場で何やら歓声が聴こえてきた。

 

「ん?何だ?」

 

「バトルかしら?」

 

「バトル!?行ってみようぜ!」

 

「ちょっ!?サトシ!」

 

サトシはバトルと聞き広場に走り出し、そしてセレナは慌ててサトシを追う。

 

そして広場には人だかりが出来ておりその中央ではバトルが行われており真夜中の姿のルガルガンとカメックスの姿のがありカメックスが投げ飛ばされていた。

 

「カメックス!?大丈夫か?」

 

『ガメェ...』

 

「なんてパワーだ...」

 

カメックスのバトルしているトレーナーはブラッキーを連れており冷静にバトルを見据えていた。そカメックスは投げ飛ばしたルガルガンからの眼差しに怯んでいるようだった。

 

「怯むな!ロケット頭突き!」

 

「カウンター」

 

カメックスは頭を引っ込め凄まじい速度で突っ込むがルガルガンはギリギリで避けカウンターを決めぶっ飛ばし地面に落ちたカメックスは目を回して倒れた。

 

「あのトレーナーとルガルガン凄いわ...」

 

『真夜中のルガルガンを連れたトレーナー...もしかしたら噂のトレーナーかもしれないロト』

 

「よし、俺もバトルする!」

 

サトシはそう言いルガルガン使いのトレーナーの元へと走り出しセレナはそのサトシを追いかける。

 

「俺とバトルしてくれー!」

 

そう言いルガルガン使いのトレーナーが振り向くと

 

「お兄様!?」

 

サトシが声を掛けた瞬間、聞き慣れた声が聞こえたほうを振り向くとリーリエがルガルガン使いのトレーナーの方まで走って向来てその後をジェイムズさんがついてきており

 

「まさか噂のトレーナーがグラジオお兄様だったとは…」

 

「リーリエ…」

 

「「えぇぇぇ!!?」」

 

まさかの状況にサトシとセレナは驚き叫んだ。そしてグラジオと呼ばれたトレーナーはリーリエの腕で抱きかえられているシロンを見ると

 

「リーリエ…お前触れる用になったのか…?」

 

「いえ、まだこの子だけです。シロン、グラジオお兄様よ」

 

「リーリエ様がタマゴからお世話をし初めてゲットしたポケモンになります。」

 

「そうか…大切にしろよ。」

 

「グラジオ様!久しぶりにお戻りになられたのですから是非一緒に御屋敷へ…」

 

「遠慮しておくジェイムズ。じゃあな、リーリエ」

 

「ちょっと待ってくれ!バトルしてほしいんだけど!」

 

グラジオはその場を離れようとしサトシはグラジオを呼び止める。

 

「お前は?」

 

「俺はマサラタウンのサトシ。リーリエのクラスメイトだ」

 

グラジオはサトシの左手首に注目する。

 

「Zリングか…!?」

 

「これ、カプ・コケコから貰ったんだ」

 

「カプ・コケコから貰ったのか…」

 

「俺。今、島巡りに挑戦してて強いやつとバトルしたいんだ!」

 

「考えておく…」

 

グラジオはそう言い立ち去り始めた

 

「俺、今ククイ博士の家に住んでるんだ!海岸の側だから待ってるぜ!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

サトシ達がグラジオにあって少し時間が経った頃の市場にコウヤとマオが一緒にいた。

 

「ごめんね。お店の買い出しに付き合わせちゃって」

 

「いいよ、調度僕も木の実とか買いたかったから」

 

コウヤはマオの買い出しの手伝いをしていた。

 

「他はもう買うものないから、今日は本当にありがとうね。」

 

マオは笑顔で言いコウヤは少し顔を紅くなった。

 

 

「おらおら!どけぇ!」

 

する突然…怒鳴るような声が聞こえ聞こえた方角を向くと其処には何時もの三人組のスカル団がいた。

 

「「スカル団!」」

 

「お前は、Z技使いの!丁度いい、他のやつもいないならお前のポケモン頂いてやる!」

 

「誰が渡すか!」

 

コウヤはスカル団の正面に立ちモンスターボールを掴みスカル団ポケモンを出す

 

「出てこい!ヤトウモリ!」

 

「いけ!ダストダス!」

 

「いくのよ!ズバット!」

 

スカル団は一人一体合計三体のポケモンを出し、そしてコウヤはモンスターボールを構えポケモンの名前を口にする。

 

「頼んだぞ!チルタリス!」

 

『チルッ!』

 

コウヤが出したポケモンは普段はライドポケモンとして連れているチルタリスだ。

 

「そいつも倒して頂いてやる!ヤトウモリ、はじけるほのお!」

 

「ダストダス、ベノムショック!」

 

「ズバット、エアカッター!」

 

3つの技がチルタリスに迫るがコウヤは冷静でチルタリスに指示する。

 

「チルタリス!はかいこうせん!」

 

『チ~ルッ!』

 

チルタリスのはかいこうせんはスカル団のポケモンの技をいとも簡単に撃ち破りスカル団のポケモン達に命中しスカル団の元まで吹き飛んだ。

 

「「「お、覚えてろ~!!」」」

 

ポケモンをモンスターボールに戻すとスカル団はそう言い走り逃げていった。

 

「お疲れ様。チルタリス」

 

『チル~♪』

 

コウヤはチルタリスを撫でなが言いチルタリスは嬉しそうに返事をする。

 

するとコウヤにブラッキーを連れたトレーナーが近づいていきた。

 

「ん?あなたは」

 

コウヤは近づいてくるトレーナーに気付き尋ねる。

 

「俺はグラジオだ。さっきのバトルを見ていた、俺とバトルしてほしい。」

 

「いいよ。バトルなら受けてたつ」

 

そして、コウヤとグラジオは距離を取りコウヤはモンスターボールをグラジオはハイパーボールを構える。

 

「出でよ紅き眼差し、ルガルガン」

 

『ルッガ!』

 

「ニンフィア!頼んだよ!」

 

『フィア!』

 

グラジオは真夜中の姿のルガルガンを、コウヤはニンフィアを出しバトル始まる。

 

「ルガルガン、ストーンエッジ!」

 

「ニンフィア、ムーンフォース!」

 

ルガルガンは地面に手を叩きつけニンフィアはリボンにエネルギーをため放ち二つの技は衝突して爆発が起こる。

 

「かみくだくだ!」

 

『ルッガ!』

 

ルガルガンは鋭い牙をひろげニンフィアに向かってはし出す。

 

「でんこうせっかで向かい打て!」

 

ニンフィアは素早くルガルガンのかみくだくを回避しルガルガンを吹き飛ばした。

 

「いいぞ、ニンフィア!」

 

『フィア!』

 

「ルガルガン、もう一度ストーンエッジ!」

 

「かわしてでんこうせっか!」

 

ニンフィアはルガルガンのストーンエッジを素早く回避しでんこうせっかを命中させるが…

 

「今だ、カウンター!」

 

『ルッガァ!』

 

ルガルガンのカウンターをうけ空へ吹き飛ばせれしまい宙に浮いてしまった。

 

「畳み掛けろ!かみくだく!」

 

ルガルガンはニンフィア目掛けて飛び上がり迫る。

 

「ニンフィア、スピードスターだ!」

 

ニンフィアはスピードスターを放つがルガルガンの牙によってスピードスターは塵となり辺りに舞ってしまう。

 

「ニンフィア、まもる!」

 

ニンフィアはルガルガンのかみくだくを間一髪のところで防ぎ地面に着地するがバトルのダメージが多いのかバランスを崩す。。

 

「ニンフィア!大丈夫!?」

 

「ルガルガン、ストーンエッジ!」

 

グラジオはストーンエッジを指示し鋭い岩がニンフィアに迫るがニンフィアは避けようとせずリボンとを利用し口元から凄まじい音の衝撃波を発生させストーンエッジを撃ち破りルガルガンへと命中させ吹き飛ばした。

 

「何だと!?」

 

まさかの出来事にグラジオは驚き言葉を失いコウヤはニンフィアを見て喜びが溢れる。

 

「ニンフィア…ハイパーボイスを覚えたのか!」

 

『フィアッ!』

 

ニンフィアはコウヤ自信に溢れたような返事をしコウヤとニンフィアはルガルガンを見据える。

 

「いくぞ!ニンフィア!」

 

『フィア!』

 

コウヤは腕を交差させてZを示すポーズを現しそして光がコウヤとニンフィアを包む。

 

「僕達の限界を超える全力!ウルトラダッシュアッタク!」

 

ニンフィアは凄まじい速度でルガルガンへ向かいそのままルガルガンを吹き飛ばしルガルガンは目を回して倒れた。

 

「ニンフィア、ナイスバトルだったよ」

 

『フィ~フィ~♪』

 

ニンフィアはバトルに勝利しコウヤに褒められ喜んでいるようだった。そしてグラジオがコウヤの元へと近付いてきた。

 

「最後に名前を聞きたい教えてくれるか?」

 

「コウヤだ」

 

「コウヤか…また機会があったらよろしくな」

 

グラジオは名前を聞くと立ち去るように何処かに向かっていった。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

コウヤがククイ博士の家に帰ると何やら少し機嫌がよさそうなサトシおりその夜コウヤが寝ているとピカチュウの十万ボルトの光で目が覚めサトシが家を出ていくのが見えコウヤはサトシの後を追いかけると浜辺にバトルしたグラジオがサトシとバトルをしていた。

 

「成る程…サトシもか…」

 

コウヤはその後すぐにククイ博士の家に戻りバトルを終えたサトシの話を聞きポケモンスクールへと向かった。

 

 

 

 

 

 




次回ポケットモンスターもう一つのサン&ムーン

《スクール釣り大会!優勝は誰の手に!?》


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第二十五話 スクール釣り大会!優勝は誰の手に!?

オリジナル回です。


ポケモンスクール教室

 

「明日釣り大会をするから釣竿を忘れないようにな」

 

『はーい!』

 

ククイ博士の声に元気よく返事をし今日のスクールの授業が終わりククイ博士の言った明日の釣り大会の話をするサトシ達

 

「私…絶対優勝する!」

 

スイレンは皆から海のスイレンと呼ばれる程の釣りの達人のためとてつもない闘志が溢れ出ていた。

 

「スイレン……物凄く気合い入ってるわね…」

 

「普段とは違うね…」

 

セレナとコウヤは普段とは違うスイレンの気迫に驚き少し引いていた。

 

「そりゃ、そうだよ。海のスイレンだもん」

 

マオは見慣れたように言う。

 

「それよりもコウヤとセレナは釣竿持ってるの?」

 

「僕はちゃんと持ってるよ。」

 

「私は…持ってない…」

 

コウヤは自分の釣竿を持っていたがセレナは釣竿を持っておらずどうするか考えているようだ。

 

「持ってないらスイレンに借りたらどうだ?」

 

「スイレンに?」

 

「スイレンは釣竿を沢山持ってて前に授業の時に借りたんだ。」

 

「そうなんだ、じゃあ私もスイレンに借りようかな…」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

放課後サトシとセレナはスイレンに釣竿を借りるためスイレンの家に向かっていた。ちなみにコウヤは既にククイ博士の家に帰っていった。

 

「明日の釣り大会楽しみだな、ピカチュウ」

 

『ピッカ!』

 

サトシは釣り大会を楽しみしておりそれはピカチュウも同じようだ。

 

「セレナは釣りとか得意なの?」

 

「う~ん…普通かなぁ…」

 

スイレンはセレナに問いかけセレナはイマイチ自信の無いように返す。

 

「あっ、コウヤは結構釣り得意だったわ。」

 

「そうなんだ、なら絶対にコウヤより大物を釣ってみせる!」

 

スイレンはさらに気合いが入り燃える、そしてそうこうしている内にスイレンの家に到着した。

 

「ここが私の家」

 

「すぐ側が海なのね。」

 

スイレンの家は海がすぐ側にあるため景色がよくセレナはしばらく見いった。

 

「この中から好きな釣竿を選んで」

 

スイレンが指した場所には沢山の釣竿があり、ルアーの種類も豊富だった。

 

「俺はこの前と同じピカチュウのルアーだ。」

 

「私は...このフォッコのルアーかな」

 

サトシはピカチュウのルアーの釣竿をセレナはフォッコのルアーを選び二人はスイレンにお礼を言いその日はククイ博士の家に帰っていった。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

翌日

 

天気は快晴絶好の釣り日和となり海辺にはポケモンスクールの生徒が集まっていた。

 

「これより、ポケモンスクール取り大会を始めルージュラ!ルールは釣り上げたポケモンをカメラに収め最も大きいポケモンを釣り上げた生徒の優勝とする。皆がんばりタマンタ!マンタイン!」

 

オーキド校長のポケギャグ混じりに開会式が終わりついに釣り大会が始まった。

 

「よし!優勝目指していて頑張るぞ!」

 

『フィア!』

 

「目指すは優勝だ!行くぞピカチュウ!」

 

『ピッカ!』

 

サトシとコウヤは気合い十分そしてそれはパートナーであるニンフィアとピカチュウも一緒だった。

 

そして気合いが入っているの人物は他にもいた。

 

「絶対に大物を釣ってみせる…!」

 

スイレンはすぐさま釣り場所を探しに走り出して行った。

 

そしてサトシやコウヤ、セレナ達もそれぞれ場所を見つけ釣りを始める。

 

「よし!ここに決めた!」

 

『ピーカ…』

 

『此処はちょっと…釣れなさそうロト…』

 

サトシが決めた場所は砂浜からすぐ近くの所でポケモンは釣れれそうではあるが大物は釣れそうにないような場所だ。

 

そしてサトシは釣りを開始し始めるするといきなり竿先が動き出す。

 

「おお!?いきなり来た!」

 

サトシはすぐさま糸を引くと釣れたのは…

 

「えっ?」

 

『ピ...ピーカ』

 

『これは.......ある意味凄いロト....』

 

サトシは言葉を失いピカチュウは驚きロトムは驚きから関心まで行ってしまった。

 

サトシが釣り上げたのはポケモンではなくただのサンダルだった.......きっと誰かが海で落とした物だろうだが......サンダルが釣り針に引っ掛かるとかなりの確率で起きる事だろむしろ運が良くはないが凄い事だろう。

 

 

 

 

 

その頃コウヤは…

 

「この辺りなら人があまりいないし大物が釣れそうだな」

 

『フィ.......』

 

ニンフィアはコウヤが決めた場所に不安を感じるように辺りを見渡す。

 

「大丈夫だよ。ニンフィア、もしものことがあっても何とかなるよ。」

 

コウヤとニンフィアがいる場所は浜辺から離れた岩場で少々足場も悪く陸から近いが水深が深そうな場所だった。

 

「ここなら絶対に大物がいる! そう感じるんだ!」

 

『フィア......』

 

そう言いコウヤは釣りを開始しする。

 

 

 

 

 

ここらは皆の様子を見ていこう…

 

 

「サトシと一緒に釣りしたかったなぁ…」

 

「残念だったね、セレナ」

 

セレナはサトシと一緒に釣りしたかったがサトシがあっという間にいなくなっていたためマオと一緒に釣りをしていた。

 

「私もコウヤと一緒に釣りしようと思ったんだけど、すぐいなくなっていて…」

 

「私と一緒ね…」

 

マオは少々ため息を混じらせながら言いセレナも同じ様に同意する。

 

 

 

その頃サトシは…

 

「よし! 掛かった!」

 

釣り竿に反応があり引っ張り上げると…

 

『またロト…』

 

『ピーカ…』

 

またしてもサトシの竿に掛かったのはサンダルだったしかも先ほど釣れたサンダルと同じデザインで揃ったのだ。

 

「何でまたサンダルなんだ!!」

 

サトシの絶叫が辺りに響き渡った…

 

 

 

 

「釣れないなぁ…」

 

一人じっと釣り竿をじっと見つめているカキは開始から何も釣り竿に反応が無く海を見つめていた。

 

 

 

一方マーマネは…

 

「釣りに最適な場所は…」

 

データの打ち込みで最も良い場所を割り出そうとしており全くスタート地点から動いていなかった。

 

『マチュ…』

 

そしてトゲデマルはとても寂しい様子でマーマネを見つめていた。

 

「後は風向き…波の高さから考えると…」

 

『マチュ!』

 

トゲデマルは何もしないマーマネに怒ったのか背中のトゲを出しマーマネに乗っかる。

 

「痛い! トゲデマル! もう少しだから待って!」

 

 

 

そしてリーリエは…

 

「今日は前回の課外授業のリベンジです!」

 

『コォン?』

 

リーリエも気合いが入っておりその理由はコウヤとセレナが来る前にあった課外授業での釣りでミロカロスが竿に掛かるも逃げられてしまっているからである。

 

「今回こそ釣り上げてみせます!」

 

リーリエは気合い十分で海に打ち込み竿を構える、すると早速竿が重くなる。

 

「早速掛かりました!」

 

リーリエは勢い良くリールを巻いていきすると竿もどんどん重くなり強く曲がっていく

 

「こ、これは…大物です!」

 

リールを巻いていくよ途中で巻けなくなり竿も曲がりきってしまい壊れそうになってしまった。

 

「これは…もしかして大物ではなく、根掛かり…」

 

リーリエは大物ではなく根掛かりだと気付いたようで釣り竿を見つめる。

 

「どのように対処したら…」

 

『コォン…』

 

リーリエは根掛かりを外して釣り竿を元に戻すことは出来るのだろうか…

 

 

その頃サトシは…

 

「次こそは!」

 

サトシの竿に三度目の反応がありサトシはリールを巻き上げていた。

 

「これはデカイぞ!」

 

『さっきのサンダルとは反応が違うロト!』

 

『ピッカチュ!』

 

竿は大きく曲がり重く大物の予感がするサトシとピカチュウそしてロトムだが…

 

「あれ?もう上がらない…?」

 

『え…?』

 

『ピカ?』

 

釣り竿の異変に気付き静まり返るサトシ達

 

「たぶん…根掛かりかも…」

 

サトシの発言でロトムとピカチュウはズッコケるのだった。

 

サンダル二個に根掛かりとサトシは全くポケモンが釣れないなサトシだった…

 

 

そしてコウヤはと言うと

 

『フィ~!』

 

「ごめんって! ニンフィア!僕が悪かったから!」

 

ニンフィアはご機嫌斜めでコウヤを睨み付けコウヤはニンフィアに謝っていたその理由はコウヤがギャラドスを釣り上げて写真を撮ろうとした瞬間ギャラドスがハイドロポンプを放ち命中しなかったもののニンフィアだけずぶ濡れになってしまったからだ。

 

「本当に悪かったから!ごめん!」

 

コウヤはバックからタオルを取りだしずぶ濡れになったニンフィアを拭きながら謝っているがそっぽを向いてコウヤを許していないようだ。

 

「今日帰ったら、好物のポフィン作ってあげるから」

 

『フィア!?』

 

コウヤの発言にニンフィアは先ほどの不機嫌が吹き飛び笑顔でコウヤに飛び付く。

 

「ちょっと…ニンフィア!」

 

『フィフィ~♪』

 

どうやら完全に機嫌がなおったようだ。

 

 

 

そしてサトシは…

 

「来た!今度こそ!」

 

再びサトシの竿に反応がありサトシは今回こそポケモンを釣ってみせると勢いよくリールを巻き上げる。

 

『そろそろポケモンを釣って欲しいロト…』

 

『ピーカ…』

 

ロトムとピカチュウはポケモンが釣れないなサトシに呆れかけていた。

 

「うおりゃぁぁぁ!!」

 

サトシは勢いよく竿を引っ張り上げると凄まじい水しぶきが上った。

 

「やった!釣れた、ぞ…」

 

『ついに釣れ…たロト…』

 

『ピ、ピーカ…』

 

三人は水しぶきが上がった場所をみると其処には…

 

『グオッォォ!!』

 

凄まじい怒りを込めたような雄叫びをあげるギャラドスがいた。

 

「に、逃げろぉぉ!!」

 

そしてサトシ達はギャラドスを見てすぐさま逃げ出すが…

 

『グオッォォ!!』

 

ギャラドスは浜辺からサトシ達を狙い攻撃しサトシ達はそれをかわす。

 

『何でギャラドスを釣るロトー!』

 

「俺に言われても困る!」

 

サトシ達は走り続け途中でロトムがはぐれてしまったことに気付かなかった。

 

 

 

 

「なんか…騒がしいな」

 

サトシより少し離れた所で釣りをしていたカキは異変に気付き騒ぎのする方角を見るとギャラドスに追われているサトシとピカチュウがいた。

 

「な、サトシ!?それにギャラドス!?」

 

「カキ!助けてくれ!」

 

「無茶言うな!」

 

サトシはカキに助けを求めるがカキもすぐさまサトシと離れようとするが…

 

『グオッォォ!』

 

サトシとピカチュウの背後にハイドロポンプが命中しその爆発でカキの元までぶっ飛ぶサトシとピカチュウ

 

「大丈夫か!?サトシ!」

 

「何とか…」

 

そんな心配もつかの間ギャラドスは再びサトシとピカチュウそして新たにカキをターゲットに加え攻撃を放つ。

 

「何で俺まで~!」

 

「とにかく逃げろぉぉ!」

 

サトシとカキはギャラドスから逃げるため走り出す。

 

 

そしてサトシとはぐれたロトムはというと…

 

『ふぅ…なんとか逃げきれたロト…』

 

「あれ?ロトム」

 

『フィア』

 

ロトムはサトシと反対側に逃げていたためギャラドスから逃げれていたためコウヤのいる場所に来ていた。

 

「何で此処にサトシは?」

 

『サトシがギャラドスを釣り上げて襲われそうになってここまで逃げてきたロト…』

 

「サトシもギャラドス釣ったのか…」

 

コウヤはロトムの話を聞きサトシに同情するようにサトシの心配をする。

 

「まぁ、逃げ切れて良かったね。」

 

『しばらく此処にいるロト』

 

ロトムはサトシの元に戻らずコウヤの近くに移動する。

 

『ところでコウヤは何か釣れたロトか?』

 

「今のところ釣れたのは…」

 

コウヤが返事をしようとし瞬間…

 

「おっ!来た!」

 

釣り竿が反応し大きくしなる。

 

『これは凄そうロト!』

 

「絶対に釣ってやる!」

 

コウヤは勢いよく竿を引っ張り上げると其処にいたのは…

 

『ダァァ…』

 

「なんだこのポケモン?」

 

まるで船の舵に錨がぶら下がった不思議なポケモンが浮いていた。

 

『ダダリンロト!コウヤ不味いロト!』

 

「え?」

 

すると突如ダダリンはコウヤ達目掛けて攻撃を開始し始めコウヤ達はすぐさま近くの岩場に身を隠す。

 

「何でいきなり攻撃を!」

 

『ダダリンはとても縄張り意識の強いポケモンロト!』

 

「ロトム!ダダリンの説明を!」

 

『了解ロト!ダダリン もくずポケモン くさ・ゴーストタイプ ダダリンの錨はホエルオーすらもKOさせる威力を持つ。』

 

「くさタイプかぁ…」

 

コウヤはロトムの説明をうけ笑みを浮かべる。

 

『危ないから今すぐ逃げようロト!』

 

「よし!ダダリンをゲットするぞ!」

 

『えぇぇぇ!?』

 

ロトムは逃げるつもりだったためコウヤのゲット宣言に驚きを隠せず叫ぶ。

 

『聞いていたロトか!?危ないポケモンロト!』

 

「聞いていたよ。くさタイプだって」

 

コウヤはくさタイプが最も好きなためかロトムの説明を聞いてはいたがゲットすることにしか頭がなかった。

 

「よし!ニンフィア!ダダリンをゲットだ!」

 

『フィア!』

 

そう言いコウヤ岩場を飛び出しダダリンの元に向かう

 

「ダダリン!僕が君をゲットする! 頼んだよ!カリキリ!」

 

『キリッ!』

 

コウヤが出したポケモンはくさタイプのカリキリだ。

 

「カリキリ! はっぱカッター!」

 

鋭い葉がダダリンに向かって飛んでいくがダダリンは岩を出現させはっぱカッターを防ぐ。

 

『いわなだれロト!』

 

「やるな!ならシザークロス!」

 

カリキリはかまを交差させダダリンを切り裂くだがダダリンも反撃と錨でカリキリを叩き飛ばす。

 

「カリキリ!」

 

『コウヤ!ダダリンの錨に気を付けるロト!』

 

「わかった!絶対にゲットしてやる!」

 

ダダリンは追撃とシャドーボールをカリキリに放つ

 

「カリキリ!避けろ!」

 

『キリッ!』

 

カリキリは何とか回避するがダダリンはカリキリの前に回り込んでおり再び錨で叩き飛ばす。

 

「カリキリ!?」

 

コウヤはカリキリが吹き飛ばされた方角をみるとカリキリは立っているものの限界が近いようだった。

 

そしてダダリンは止めとカリキリににシャドーボールを放ちカリキリに命中するかと思われたが…

 

「カリキリッ!」

 

コウヤがカリキリを助けるためシャドーボールの前に立ちそしてシャドーボールを受け吹き飛ぶ

 

『キリッ!?』

 

カリキリはシャドーボールで吹き飛ばされたコウヤを心配し駆け寄る。

 

「大丈夫だよ。カリキリ」

 

コウヤはシャドーボールをうけ体がふらつきながらも立ち上がりながら言った。

 

「ダダリンは諦めよう…ゲットより君の事が大事だからね。」

 

そう言ってモンスターボールを取り出すコウヤだが

 

『コウヤ!危ないロト!』

 

ダダリンはまだ戦う気でコウヤ目掛けて錨を放ちそれをみたカリキリは、

 

『キリッ!』

 

咄嗟にコウヤの前に出てリーフブレードでダダリンの錨を弾き返した。

 

「カリキリ…」

 

『キリッキリ!』

 

カリキリはコウヤに向けて叫びコウヤはカリキリが何を言っているのか感じとった。

 

「わかった。僕も最後まで諦めない!」

 

『キリッ!』

 

今二人は互いに強い思いを持ちダダリンを見据える。

 

「カリキリ! はっぱカッター!」

 

『キッリッ!』

 

カリキリのはっぱカッターはダダリンに目掛けて向かっていくがダダリン最初と同じいわなだれで防ごうとするがはっぱカッターはいわなだれを撃ち破りダダリンへ命中する。

 

『ダッァァ…』

 

そしてダダリンははっぱカッターをうけ後ろへ下がる。

 

「カリキリ! リーフブレード!」

 

カリキリはかまをを光らるそのかまは今までのリーフブレードの中で最も強く光り大きな剣となりダダリンを吹き飛ばした。

 

「今だ!モンスターボール!」

 

コウヤはダダリン目掛けてモンスターボールを投げそしてモンスターボールが当たりダダリンボールの中へと入りボールがしばらく揺れて揺れが止まるとポンッと音をたてて止まった。

 

「ダダリン!ゲットだ!」

 

『キリッ!』

 

コウヤはモンスターボールを握り宣言する。

 

『コウヤ!カリキリ!凄かったロト!最後のリーフブレード!』

 

コウヤはロトムに最後のリーフブレードの事を指摘されると考え込むように黙る。

 

『どうしたロト?』

 

「なんかあの時…何時もとなんか違う感じがしたんだ…何かよくわからないけど…」

 

コウヤはカリキリを見つめながら言いそしてカリキリも頷く。

 

『それより、怪我は無いロト!?』

 

「あっ、カリキリすぐ手当てするね。」

 

コウヤはカリキリの手当てを終えると自分の手当てをし集合場所へと向かって行った。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして結果発表、コウヤは集合場所に戻りククイ博士にダダリンをゲットしたことを伝えダダリンと写真を撮りその写真をククイ博士に預けた。

 

一番に戻って来たのがコウヤだったためそこでしばらく待っているとセレナとマオに戻ってきて二人に服が少しボロボロになっていることを聞かれ訳を話すと心配されたりしセレナからは怒られた。 そして何やらぐったりした様子のサトシとカキも戻って来て、どうやらずっとギャラドスから逃げ回っていたようだ。

 

その後ぞくぞく生徒達も戻って来たリーリエ、マーマネ、スイレンも戻って来て結果発表が始まった。

 

「それでは、ポケモンスクール釣り大会優勝を発表する!優勝…」

 

オーキド校長による発表で静まる生徒達誰もが優勝を祈っていたがサトシとカキだけは諦めたと言うか絶望した表情を浮かべていた。

 

「優勝は! ホエルオーを釣り上げたスイレン!」

 

オーキド校長の声聞きスイレンは静かにガッツポーズを上げ喜んでいたが回りは引いていた。

 

「スイレン…ホエルオー釣ったの…?」

 

「次元が違いすぎます…」

 

「最早凄いのレベルじゃない…」

 

マオ、リーリエ、セレナとスイレンの釣りの実力の違いに引いていた。

 

そして準優勝はダダリンを釣ったコウヤとなり釣り大会は幕を閉じた。

 

 

 

 

《釣り大会はスイレンの優勝で終わり、コウヤは新たにダダリンをゲットした。だがカリキリが見せた力は何だったのだろうか…続く》

 

 

 

 




これでコウヤの大試練の準備完了


申し訳ありませんが、諸事情でポケベースとネマシュは跳ばします。誠に申し訳ございません。


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第二十六話 パートナー交換! リーリエとピカチュウ!

皆さんがたぶん気になっていた所と思っています。誰と誰がパートナー交換するかお楽しみください。

コウヤは2パターン悩みました。

コウヤの試練のアンケートですが次回で締め切ります。

ちょっと専門学校の学園祭で時間が取られ遅れましたすみません。(調理師の学校で調理中に自分の指切ってしまいました、痛かったです…)


「じゃあ、これからパートナー交換をしてもらうぞ」

 

ククイ博士がサトシ達の前に立ち言いそして

 

『ええぇぇぇ!!?』

 

ポケモンスクールの教室では驚きを含んだ絶叫が響き渡った。

 

「パートナー交換って…」

 

急なククイ博士の発言に戸惑いながらコウヤはパートナーのニンフィアを見つめ言う。

 

「君達同士での一時的な交換さ」

 

どうやらずっと言うわけでないとわかると皆少し安心したようでククイ博士に視線を向ける。

 

「皆にはパートナー以外のポケモンの事も知ってほしい、それは一緒に過ごすことが一番だからな。」

 

ククイ博士の考えを聞き納得するもパートナーと離れるという不安を持つ者もいるがリーリエは

 

「いい機会だと思います。シロン以外のポケモンを触れるようになるために!」

 

シロン以外のポケモン触るチャンスと意気込んでおりそしてククイ博士からくじ引きで交換相手を決めると皆はくじを引く結果は

 

コウヤとマオ

 

「マオ、ニンフィアを宜しくね。」

 

「コウヤもアママイコの事をよろしく」

 

コウヤとマオがパートナー交換することになり、コウヤはくさタイプの使い手としてアママイコと相性は問題ないだろう、そしてニンフィアは人懐こく特に問題無いことだろう。

 

セレナとマーマネ

 

「二日間だけどよろしくね。トゲデマル」

 

「テールナーよろしくね…」

 

セレナとマーマネが交換することになり、マーマネは夜にトゲデマルがいないことに不安を持っていたそしてセレナはトゲデマルと過ごす事になりどうなるかはわからない。

 

そしてサトシとリーリエ、カキとスイレンという組み合わせになり授業が終わった。

 

そして放課後

 

「サトシ、シロンの事をお願いします。」

 

リーリエの迎えの車にピカチュウが乗り込みその次にリーリエが乗り帰っていきその様子を見ていたシロンはリーリエと離れるとからか落ち込んでいる様子だった。

 

「シロン、二日間だけどよろしくな」

 

サトシが呼び掛けても返事はなが一緒にククイ博士の家へと向かって歩きだした。

 

ククイ博士の家に着いたサトシとシロン、シロンは落ち着いているも寂しそうに辺りを見る。

 

 

その頃リーリエとピカチュウは

 

「ピカチュウ、好きなだけ遊んできてください。」

 

ピカチュウはリーリエの家の中庭の遊具で野生のポケモン達と遊んでいた。

 

「先ずは観察からです。」

 

リーリエは少しずつだが確実に前に進んでいた。

 

 

 

そしてマオとニンフィアは…

 

「可愛い子ね~」

 

『フィフィ~♪』

 

ニンフィアは人懐こさからアイナ食堂のお客さんから可愛いがられていた。

 

「ニンフィア~!ちょっとお願い!」

 

『フィア!』

 

「これを運ぶの手伝って」

 

ニンフィアはマオからリボンを使い受けとりマオと一緒にお客さんの元へ料理を運び二人はとてもうまくいっているようだ。

 

そしてそのニンフィアの料理を運ぶ姿はお客さんから注目を集め普段より注文が少し多いようだ。

 

 

 

そしてコウヤは

 

『アマイ!』

 

『キリッ!』

 

カリキリとアママイコは仲良く遊んでおりコウヤはその光景を眺めていた。

 

「カリキリの邪魔はしたくないし、今日の特訓は休ませてあげるか…」

 

『ニャビ』

 

コウヤは立ち上がりコウヤの隣で寝ていたニャビーも立ち上がり一緒にククイ博士の家の外の浜辺へ向かっていきだした。

 

「ニンフィアは大丈夫かな…」

 

少しだけパートナーのニンフィアの心配をするコウヤだった。

 

そしてそククイ博士の家から大きな物音が響き渡る。

 

「ああ…またか…」

 

コウヤは少しだけ困り果てたような表情を浮かべ言いククイ博士の家を見る。

 

ククイ博士の家で何が起きたかと言うとマーマネとパートナー交換したセレナがニンフィアとヤンチャムのブラッシングをしていたところにトゲデマルが転がりながらヤンチャムにぶつかったというわけだ。

 

「ヤンチャム! トゲデマル!止まりなさい!」

 

ヤンチャムはぶつかったトゲデマルを追いかけ更に激しさを増し物音が大きくなる。

 

「これは…大変だな…」

 

『ニャ…』

 

二日間苦労しそうだなぁとため息をつくコウヤとニャビーだった。

 

 

 

 

 

その頃マーマネはと言うと家の庭の以前サトシ達が使った大きな滑車の中に、テールナーが立っていた。

 

「テールナー、ちょっと走ってみて」

 

『テナ?』

 

テールナーはどういいことか解らずに滑車から降る。

 

「あれ、わかんないかな? トゲデマルなら協力してくれるんだけどなぁ。」

 

どうしたら良いのか考え込むマーマネ、一方テールナーは花壇にある花を眺めていた。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その晩ククイ博士の家にいるシロンはサトシがポケモンフーズを渡すもそっぽを向いて反応せずサトシは不安を持つ

 

「シロン…」

 

「ずっとリーリエといたから寂しいんだよ。」

 

シロンを心配するサトシに声を掛けるコウヤ

 

「俺どうしたら良いのかな…」

 

「考えっていたってしょうがない、考え込むのはサトシに合っていないサトシにはサトシなりのやり方があるだろ」

 

「俺のやり方…そうだ!バトルだ!」

 

「いや、違うわ!」

 

サトシは自分らしいやり方と聞きバトルを提案するがコウヤがすぐさまツッコム

 

「え…?俺のやり方言ったじゃん!」

 

「やり方って言ってバトルを思い付くな!」

 

「だって仲良くなるにはそれが一番だろ。」

 

「そういう意味じゃなくて、てかバトル通じて仲良くなるのはゲットするポケモンだけだろ!」

 

サトシとコウヤによる漫才のようなやり取りを聞いたシロンは誰も気付けなかったが少し安心したのか笑っていた。

 

 

 

一方マーマネは

 

「やっぱり、トゲデマルがいないと眠れないよぉ…」

 

マーマネは暗いのが苦手で普段はトゲデマルの明かりで眠っているため不安で眠れないようだった。

 

『テーナ』

 

テールナーはマーマネを不安を感じたのかマーマネのベットの隣に入り込む。

 

「テールナー?」

 

『テナッ』

 

マーマネはベットの隣に入り込んだテールナーを疑問に思うがテールナーの暖かさに安心したのかそのまま眠っていった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

翌日の朝シロンは目の前に置かれたポケモンフーズを食べていなかった。

 

「食べてくれないなぁ…」

 

そっぽを向いたままサトシを見るシロン、心を開いていないだがサトシはシロンに語りかける。

 

「リーリエから聞いたんだけどシロンは散歩が好きなんだよな、俺達と一緒に散歩しないか?」

 

サトシが問い掛けるとシロンは顔を上げる。

 

『ニャー』

 

そしてニャビーがシロンに近付き声を掛けシロンは立ち上がりどうやら散歩に行くつもりのようだ。

 

「よし、一緒に行こう! コウヤ、ニャビー借りてもいいか?」

 

「うん。ニャビーも一緒に散歩してきていいよ。」

 

『ニャッビ』

 

サトシがニャビーを散歩に連れっていいか聞きコウヤの応えを聞いたニャビーはお礼を言うように返事をする。

 

「よし行こうぜ。」

 

サトシが玄関の扉を開けるとシロンは勢いよく飛び出しいきサトシ、ニャビー達も飛び出していく

 

「全く…ちゃんとドアを閉めてよ…」

 

サトシに呆れるコウヤだった…

 

 

 

 

 

そしてサトシ達は市場へと来ていた。

 

「あら、アローラ」

 

「アローラ」

 

「お食べ。アローラの恵みは、みんなで分け与えないとね」

 

ニャビーを気に入っていた、きのみ屋のおばあさんに声をかけられ、おばあさんはきのみをニャビー達へと差し出された皆勢いよく食べるがシロンは離れたとこれで見ているだけでそれに気づいたニャビーがきのみを一つ口に取りシロンのもとまで運び差し出す。

 

『コォン?』

 

『ニャー』

 

シロンはニャビーに渡されたきのみを嗅ぐと食べ始める。

 

「うまいか?シロン?」

 

『コォン!』

 

サトシの言葉に笑顔で返事をしうまくいき始めたようだ。

 

 

一方リーリエとピカチュウは…

 

 

 

『ピィカ?』

 

「ご、ごめんなさい」

 

中々距離が縮まっていないようだ。触れる、触れる。そう思いながら触ろうと試みているが後一歩のところで体が固まってしまい触れずにいる。サトシとピカチュウ、コウヤとニンフィアの様子を見ていると、すごく楽しそうにしているのがわかりその関係に、リーリエは憧れていた。

 

「サトシやコウヤはどうやって仲良くなったのでしょう……」

 

サトシとコウヤがパートナーと普段どうしているのかを思い返しリーリエ、二人に共通する点は多くあるそして最も印象に残るのはバトルをしている時だった。息が合うバトルの時。カプ・コケコとの戦い、それを二人は心から楽しんでいた。

 

「あっ!」

 

リーリエは気付いたサトシとコウヤ二人ともバトルを通じて仲良くなっていったのではと

 

「なら、私がやることは…」

 

 

 

 

 

 

 

「本当によろしいのですね?」

 

「はい、手加減は無しでお願いします。ジェイムズ」

 

庭のバトルフィールド。そこではジェイムズとオドリドリ、リーリエとピカチュウが対峙していた。リーリエはサトシやコウヤのようにバトルを通じて、ピカチュウと仲良くなれるのではないかと思いジェイムズにバトルを申し込んだのだ。

 

「ピカチュウ、お願いします」

 

『ピッカ!』

 

「では、行きますぞ、オドリドリ!」

 

『ドリィ!』

 

「ピカチュウ、でんこうせっか!」

 

「かわすのです」

 

ピカチュウのでんこうせっかを舞うように回避するオドリドリ

 

「オドリドリ、めざめるダンス!」

 

反撃にめざめるダンスを繰り出し、ピカチュウに命中させる。

 

「続けてフラフラダンス!」

 

続けてフラフラダンスでピカチュウを混乱状態にし行動不能となったピカチュウ追撃と往復ビンタを命中させる。

 

「ピカチュウ、大丈夫ですか!?」

 

『ピィカ…』

 

ジェイムズは屋敷での実力者、今のバトルで自分がピカチュウの力を引き出せていないのだと感じるリーリエ。

 

「どうすれば……サトシやコウヤのようにできるのでしょう…」

 

『ピカピィカ!ピカチュウ!』

 

俯くリーリエをピカチュウが呼ぶ。はっと顔を上げると、強い眼差しでリーリエを見ている。その目はやる気に満ちている。でもそれだけじゃない。リーリエのことを信じている目だ。

 

そして思い出す。いつだってそうだったではないか。二人がバトルしている時、サトシはピカチュウを、ピカチュウはサトシを、信じていた。それはコウヤとニンフィアも同じことだったシロンを守り絶体絶命の中互いに信じ新たな技を覚えその状況を打ち破った。ピカチュウやニンフィアだけではない。彼らのポケモン達はみんなそうだ。どんな状況でも、どんな無茶な指示でも、彼らはポケモンを信じ、ポケモン達は彼らを信じる。その強い信頼が彼らの力だと言うことを

 

(ポケモンバトルはトレーナーとポケモンが一緒に戦うもの…私が負けていては戦えません!)

 

「ピカチュウ…私を信じてください!」

 

『ピィカッ!』

 

ピカチュウはリーリエに力強く返事をし目の前にいるオドリドリを見据える。

 

「ピカチュウ、でんこうせっかです!」

 

『ピッカ!』

 

「オドリドリ、オウムがえしですぞ!」

 

『ドリィ!』

 

ピカチュウはオドリドリに真っ直ぐ向かっていきオドリドリはオウムがえしででんこうせっかを相殺しようとするが…

 

「今です!右に避けてください!」

 

ピカチュウはぶつかる寸前に右に避けオウムがえしを回避しオドリドリが勢いでバランスを崩したところにでんこうせっかを命中させる。

 

「今です。十万ボルト!」

 

ピカチュウの十万ボルトが決まり辺りに煙が舞い煙が晴れると目を回して倒れるオドリドリの姿があった。

 

 

「勝っ、た……のですか?」

 

『ピッカ、ピカチュウ!』

 

「や、やりました!」

 

お互いに駆け寄るリーリエとピカチュウ。ピカチュウはいつもサトシにするように、リーリエに飛びつき。リーリエは両手を広げ、ピカチュウをしっかりと受け止める。

 

リーリエはピカチュウを抱きしめていること気付き腕の中に感じる暖かさがある。

 

「ピカチュウ……あったかいです」

 

ジェイムズが涙を流しながら、リーリエを見守りジェイムズもリーリエ同様に喜びを感じているようだ、目を閉じ、腕の中の感触を強く感じ他のポケモンにも触れるようになると決めた。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そして翌日皆パートナー交換の期間が終わりそれぞれの出来事を話していた。

 

「コウヤ、ニンフィアとっても助かったよ!お客さんから人気で大活躍だったよ!」

 

「そっか、アママイコはカリキリと仲良くしてくれたからカリキリが楽しんでいてよかったよ。」

 

コウヤとマオのパートナー交換はうまくいったようだった。

 

「セレナ…大丈夫…?」

 

「なんとかね…マーマネはどうだったの…?」

 

セレナは少し疲れた様子でマーマネは困惑しておりこちらは色々と大変だったことがうかがえる(セレナだけ)

 

スイレンとカキは互いにうまくいっていたようでサトシとリーリエは…

 

「リーリエはどうだった?」

 

「私は…ピカチュウ!」

 

コウヤがリーリエに聞くとピカチュウを呼びするとピカチュウはリーリエの元に走って向いリーリエの肩に乗る。

 

「リーリエ…ピカチュウ触れるようになったの!?」

 

「はい、もう大丈夫です!」

 

セレナは驚きリーリエへに尋ねずリーリエは笑顔で応える。

 

そしてサトシはシロンとバトルの特訓をしてたことを話リーリエとバトルすることになった。

 

 

《ピカチュウに触れるようのなったリーリエ、リーリエの挑戦はまだまだ続く》

 

 




最初マオとコウヤを考えてリーリエとコウヤもいいかなと思ったんですけどマオとコウヤにしました。

スイレンとカキは原作どうりなのですみません…

最近新しく仮面ライダーエグゼイドとソードアート・オンラインのクロスオーバーも書いているからきついなぁ…(知り合いの監修の元)


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第二十七話 アーカラの島クイーンライチ登場!

今回でコウヤの試練のアンケートを締め切ります。ご協力してくださった。皆さまありがとうございました。

コウヤは炎の試練でエンニュートで決まりです。


ポケモンスクールへと向かうサトシ達、今日はサトシの機嫌が普段より良いようだ。

 

「いよいよ!アーカラ島だぁ!」

 

『ピッカ!』

 

『アーカラ島での課外授業だからって浮かれすぎロトー!』

 

「サトシー!ちょっと待ってよー!」

 

「相変わらずだな…」

 

サトシはアーカラ島での課外授業にワクワクしその興奮を抑えられず走っている。そしてそれを追いかけるコウヤとセレナ

 

そしてやっと止まったと思ったら凄まじいスピードでケンタロスがサトシへと向かいサトシはケンタロスに気付かず吹き飛ばされ宙に飛ぶ

 

「サ、サトシ!?」

 

「いきなり飛んだね…」

 

ケンタロスによって吹き飛ばされたサトシはスイレン、リーリエ、マオ、マーマネの前へと落ちる。

 

「いてて…」

 

「サトシ!? 大丈夫!?」

 

「まぁ…なんとか…」

 

セレナはサトシに慌てて駆け寄り心配しサトシは大丈夫と返す。

 

「本当…丈夫だなサトシ…」

 

サトシの丈夫さに呆れるコウヤだがコウヤもサトシのことを言えないのだが…そんな事に気付いていないコウヤは

 

「何かあったの?」

 

「いや、リザードンの着陸にケンタロスが驚いちゃってね。」

 

コウヤの質問に応えるマオ、そしてコウヤ達はケンタロスに視線を向けるとケンタロスを抑えるリザードンの姿があった。

 

そして突如その間に真昼の姿のルガルガンが現れ

 

「アロ~ラ~!」

 

明るくて呑気な感じの声が聞こえて声の聞こえた方を見ると褐色の肌に、短めの髪、いくつかのアクセサリーを身につけた女性がいた。

 

「そんなに起こらなくて大丈夫よ。」

 

その女性はケンタロスに近付きを優しく撫で、突然その鼻先に、そっとキスをしサトシ達は驚くが、ケンタロスは機嫌が良くなり、女性に撫でられ、気持ちよさそうな表情を浮かべていた。

 

「リザードンもよく抑えてくれたわね。さすがの貫禄ね。」

 

女性はケンタロスを抑えていたリザードンを撫でふとカキの方を見ると

 

「あら!カキ~! しばらく見ない間にたくましくなったわね~!」

 

カキの知り合いらしく女性は、両手を広げ、カキを抱きしめ、カキは困惑しているのか苦笑いを浮かべながら応える。

 

「お、お久しぶりです。ライチさん…」

 

「ねぇ、カキ。この人は知り合いなのか?」

 

コウヤはカキの知り合いらしき女性の事が気になりカキに尋ねる。

 

「ああ、この人はアーカラ島の島クイーンのライチさんだ。」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

場所は変わりポケモンスクールの教室、ククイ博士の隣にはライチさんが立っている。

 

「今日からアーカラ島での課外授業にあたって特別講師としてアーカラ島の島クイーンのライチさんに来てもらった。」

 

「今回の課外授業は私がしきるからよろしくね。まずは…っと!?」

 

ライチさんが皆の一歩踏み出したかと思うと、そのまま前に倒れこみ、派手な音をたてながら転んでしまった。

 

「はは…気にしない、気にしない…」

 

どうやら鼻の辺りをぶつけたらしく赤くなっているが本人は明るく大丈夫そうに言う。

 

「これはお近づきの印よ。」

 

ライチさんは袋を取りだしその袋の中に入っていたのは、様々な鉱石や、小さいな宝石を使用しているアクセサリーで皆一つずつ受けとる。

 

「素敵ですー!」

 

「とても綺麗…」

 

女性陣はアクセサリーを見とれていたが男性陣特にサトシは少し微妙そうな表情を浮かべていた。

 

「やっぱり…男の子には微妙よね…」

 

「そ、そんなことは、無いですよ…」

 

この時マオがコウヤが選んだアクセサリーと同じものを眺め笑顔を浮かべていた。そしてそれにスイレンが気付く

 

「マオちゃん、コウヤと同じやつを選んだんだね?お揃いだね~」

 

「えっ!?ちょっと!そんなんじゃないよ!///」

 

スイレンにからかわれマオの顔は紅く変わる。

 

「ん?どうかしたの?」

 

そんな中コウヤが何か気付いたようにマオとスイレンの方を向いて話しかける。

 

「実はね、マオちゃんが…」

 

「言っちゃ駄目!///」

 

マオは慌ててスイレンの口を叫びながら塞ぎ、コウヤはその光景にきょとんとするが

 

「あっ!マオも僕と同じやつ選んだんだね。」

 

「えっ!?あっ!そ、そうだね。」

 

「僕達お揃いだね。」

 

コウヤは全く意識せずに言いマオは予想だにしないコウヤの言葉に更に顔が紅くなり倒れそうになるが

 

「う…うん、お揃いだね…///」

 

照れながらも返し口を塞がれているスイレンは笑みをこぼしながら眺めていた。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

場所が変わり、ポケモンスクールの中庭今からオーキド校長の提案で皆のポケモンをライチさんに紹介することになりポケモン達はモンスターボールから出ている。

 

「皆とてもいい顔してるわね~!」

 

ポケモン達はライチさんに心を開いているよう笑顔を向けている。

 

「こっちにおいで」

 

ライチさんは少し離れたところにいるニャビーに声をかける。

 

「ライチさん!ニャビーは慣れていない人だと…」

 

「大丈夫よ。」

 

ニャビーは慣れていない人は気を許さないためコウヤがライチさんを止めようとするがニャビーを抱き上げなつかれていた。

 

「すごい……まるでみんなライチさんのポケモンみたいね」

 

「うん。かっこいい!」

 

セレナはライチさんがポケモン達になつかれている様子に驚きマオは尊敬しているようだった。

 

「島クイーンの中でも、ライチさんは特別だろうな。俺のバクガメスが初対面で気を許していたからな」

 

 

 

 

ライチさんはポケモン達の話を聞きたいといいサトシとコウヤによるニャビーの説明が終える。

 

ムーランドとのエピソードを聞いたライチさんは、ニャビーを抱き上げながら号泣していた。

 

「良かったわね、ニャビー…。コウヤ君のような、優しいトレーナーの元に来れて…」

 

『ニャブ』

 

「忙しい人…転んで、笑って、泣いて…」

 

スイレンがライチさんを見てそう言っているとライチさんはふと何かに気づいたような表情を浮かべてカリキリを見つめる。

 

「どうしました?ライチさん。」

 

コウヤはライチさんがカリキリを見つめているのに疑問に思い尋ねる。

 

「この子…今まで見てきた子と違う…何かに不思議な力を感じるのよね…」

 

ライチさんはカリキリを見つめながら言いコウヤもカリキリを見つめる。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「さて、折角みんながポケモン達のことを話してくれたしお礼に私からアーカラ島のこと、話しちゃお!」

 

立ち上がりライチさんが話し始める。

 

「アーカラ島の特徴は、豊かな自然の恵み。そしてヴェラ火山の神聖な炎育まれた大自然の恵みと恐れの島と言えるわ。皆はアーカラ島の守り神と言われているポケモンは知っている?」

 

「カプ・テテフ!」

 

ライチさんの質問を聞き真っ先にサトシが答える。

 

「そう、カプ・テテフはアーカラ島の守り神でカプ・テテフの光る鱗粉を浴びたものは元気を取り戻すと言われているわ。」

 

「そっか…だからあの時傷が…」

 

サトシは宝島でカプ・テテフを見たときその光る燐粉に触れたときに傷が治ったこと思い出した。

 

「また、会えるかな…?」

 

「僕も会ってみたいな…」

 

「もちろん、君達が会いたいと思うならね。」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ライチさんの話を終えアーカラ島へ向かうためのクルザーに乗り込もうとするが…

 

「うぉっっと!?」

 

クルザーに乗った瞬間またしても転び皆微妙な表情を浮かべる。

 

「大丈夫ですか?」

 

「大丈夫、大丈夫それじゃあ…気を取り直してアーカラ島へレッツゴー!」

 

コウヤが心配して声をかけるがライチさんは明るく応えアーカラ島へと向かう

 

「行ってきまーす!」

 

「元気で行ってコイキング~!」

 

オーキド校長のポケギャグによる見送りのなかコウヤとサトシ達を乗せたクルザーはアーカラ島へと向かい進み始める。

 

そして海をクルザーで進みスイレンが海から飛び出した何かを見つけサトシ達はスイレンが指差す方向を見るすると海から飛び出し、大きく宙に舞う様に跳んでいたのは、ハクリュー達だった。

 

そしてハクリューたちの内の一体が高く飛び、声をあげるそれに反応するように雲が広まり、雨が降り始める。

 

その他にもヤドンが尻尾でシェルダーを釣り、ヤドランに進化する瞬間などに遭遇したりしてテンションが上がったのかライチさんが身を船の手すりに乗り出して、海に落ちてしまった。

 

そしてライチさんは海に落ちたが気にせず泳ぎ始める。そしてサトシがライチさんの誘いに乗り海へと飛び込み一緒に泳ぎ始め船から少し離れたところの岩場の陰に、挟まって動けなくなっていたホエルコを見つけるサトシとライチさんだがどんなに押しても引いてもビクともしないライチさんは不思議に思い潜り辺りを見回すとよく見ると、少し離れた場所から、こちらを見ているポケモンがおりライチさんは慌てて浮上する。

 

「サトシ君、一旦クルザーに戻るわよ!」

 

「ライチさん?」

 

「ライチさん!どうしました!?」

 

サトシとライチさんの近くにクルザーが向かってきてクルザー上からカキが尋ねる。

 

「ホエルコがあの岩場で溺れているの原因はハギギシリのサイコパワーよ。」

 

「「ハギギシリ?」」

 

ライチさんはクルザーに上がりながら応えサトシとコウヤはライチさんの言うハギギシリに疑問を持ちロトムがすかさず説明を行い始める。

 

『ハギギシリ…はぎしりポケモン みず・エスパータイプ…頭の突起からサイコパワーを放つサイコパワーを放つ時にとても耳障りな音が響く』

 

「ホエルコを助けるにはハギギシリをどうにかしないと…」

 

ライチさんはホエルコを助けるためハギギシリをどうにかする方法を考え始めるなか

 

「なら、ハギギシリは僕に任せてください。」

 

コウヤがハギギシリをどうにかすると言い出す。

 

「えっ?大丈夫なの!?」

 

「僕達に任せて、頼んだよ!ダダリン!」

 

急な発言に驚いた様子のマオはコウヤに問いただすがコウヤ自信満々にモンスターボールを手に取りポケモンの名前を呼ぶ、そしてモンスターボールから出したのはくさ・ゴーストタイプのダダリン、みず・エスパータイプのハギギシリとはタイプ相性のいいポケモンだ。

 

「僕とダダリンがハギギシリを追い払ってサイコパワーを消すのでホエルコをお願いします。」

 

「わかったわ。ホエルコは任せておいて」

 

「ハギギシリは任せたぜ。コウヤ」

 

「俺も手伝う」

 

「私とアシマリも」

 

そう言いライチさんとサトシ達はうみへと飛び込みホエルコの元へと向かって泳ぎ始める。

 

「ダダリン アンカーショット!」

 

ダダリンは水中で錨をハギギシリに向かって投げつけるがハギギシリは素早く回避されるがコウヤの狙いはほかにある

 

「そのまま回れ!」

 

ダダリンが錨を伸ばしたまま回転することで渦が現れハギギシリはダダリンの元へと引きずり込まれる。

 

「今だ!打ち上げろ!」

 

ダダリンは近づいたハギギシリを錨を利用し海上へと打ち上げ

 

「今だ!パワーウィップ!」

 

ダダリンは海上に出て身動きの取れないハギギシリをパワーウィップで海面へと叩き付ける。そしてハギギシリはその場から逃げ出していった。

 

そしてホエルコのサイコパワーによる影響は消えたがホエルコはサイコパワーでダメージを受けていたのか沈み始める。

 

「まずい…!ダダリン…」

 

コウヤがダダリンに指示を出そうしたときホエルコの方に向かっていたアシマリによってホエルコはバルーンに包まれ間一髪沈まずにすんだ。

 

「皆ホエルコの治療をするわよ!バルーンを割るから皆押さえて!」

 

海にいるサトシ、スイレン、カキ、ライチさんはいっせいにホエルコが沈まないように押さえライチさんがホエルコを落ち着かせリーリエがライチさんに薬を渡しホエルコに飲ませ無事にすんだがクルザーに上がってホエルコを見送るときにライチさんが足を吊ってしまった。

 

「本当…色々と忙しい人…」

 

「でもかっこいい!」

 

スイレンは不思議にライチさんを見るがマオはライチさんを尊敬の目で見ていた。

 

 

何はともあれ夕方にはアーカラ島へと到着し翌日からは課外授業が始まる事に期待するサトシ達だった。

 

 

 

《アーカラ島へとやって来たサトシとコウヤの二人に待ち受ける試練はいったい何なのか?続く…》

 




ライチさんが沢城さんと知ったときSAOのシノンとキャラがだいぶ違うから結構驚いた。


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第二十八話 ムーランドサーチでお宝発見!?

アーカラ島での最初の課外授業をするためサトシ達がやって来た場所は…

 

「ムーランドが沢山いるよ!」

 

「ヨーテリーにハーデリアもいるね。」

 

ククイ博士とライチさんに連れら着いたのは、沢山のムーランドたちがいる場所だった。

 

「ここは、ムーランドたちのライドポケモンになる訓練を受ける場所なのよ」

 

「ライドポケモンですか?」

 

「そう。今日はライドポケモンムーランドに乗って、皆には宝探しをしてもらうわ。」

 

『ムーランドは鼻がとてもいいから、地面に埋まっているものを見つけることができるロト』

 

「そう!珍しい石や食材、珍しい化石が見つかるかも!」

 

「おお!面白そう!」

 

「石や化石かぁ…」

 

ライチさんが言う珍しい石や食材、化石が見つかるかも知れないと思うと皆目を輝かせてムーランドを見つめる。

 

「ムーランドと仲良くなってサーチ能力を引き出せるかが課題よ。そして最高のお宝を見つけた人が優勝よ!」

 

ライチさんに言われ、並んでいるムーランド達を見るサトシたち。

 

「まずはパートナーになるムーランドを選んでくれ。」

 

ククイ博士に言われムーランドを選び始め皆パートナーのムーランドを決めていくなかスイレンは…

 

「この子…」

 

スイレンの視線が一体のムーランドに止まる。

 

「おっ、ふかふかだな~…」

 

『ガウッ!』

 

サトシがスイレンが見ていたムーランドをなで始めるとムーランドは機嫌を悪くしたのかサトシを突き飛ばしたも

 

「サトシ…大丈夫?」

 

「ああ…大丈夫だ」

 

ムーランドに突き飛ばされたサトシにスイレンが手を出しサトシは手を掴み起き上がる。

 

「その子はね、このムーランド達の中で一番の暴れん坊なんだよ。だから他の子にした方がいいわ。」

 

「私…この子がいい、澄んだ目をしてるから」

 

スイレンもパートナーを決めて残りはサトシだけとなりパートナーになるムーランドを探しているとサトシと目があった一体がサトシにじゃれるようにのし掛かって来た。

 

「くすぐったいって!」

 

サトシを気に入っているようでサトシはそのムーランドをパートナーと決めるがふとニャビーといたムーランドのことを思い出す。

 

(ムーランド…ニャビーは俺とコウヤ達と元気に暮らしてるだから安心しろよ)

 

「サトシ!ちょっと大変な事になってるよ!」

 

ムーランドのことを思い出しているとセレナが呼ぶ声が聞こえ前を見るとムーランドがサトシのズボンを引っ張り遊んでおりサトシは慌ててズボンを引っ張り返す。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

何はともあれ皆パートナーのムーランドを選び終えてサトシ達

 

「それじゃあ、ルールを説明する。何処に探しに行ってもいいが鐘がなったら一度ここに戻ってくれ!」

 

「私が鑑定して点数を決めて中間発表するから、そして二度目の鐘がなったら終了よ。始め!」

 

ルール説明が終え皆いっせいに走り出すかと思われたが…スイレンは暴れん坊とライチさんに言われたムーランドになんとかスイレンが振り落とされないように乗るがムーランド勝手にどこかへ向かって歩き出した。

 

リーリエはウェアに着替え髪を纏め上げ、ムーランドに乗れるようになろうと挑んでいるが少し時間がかかりそうだ。

 

ちなみにスタート時セレナのみムーランドを巧みに乗りこなし直ぐにサトシ達の前から消えていた。

 

 

 

 

「ムーランド、どう?」

 

コウヤがやって来た場所は森から離れた地層が多い洞窟そしてムーランドは地面や壁の臭いを嗅ぎ始めると何か見つけたようで壁を掘り出す。

 

「おっ、何かあったのかな?」

 

コウヤはムーランドが掘る場所に近づき一緒に掘り出し出てきたのは

 

「おっ!リーフのいしだ。」

 

コウヤとムーランドが見ていたのはポケモンの進化に使われる進化の石の一つリーフのいしだった。

 

「いきなり、幸先良いね。よーし頑張っていこう!」

 

『バウッ!』

 

『フィア!』

 

リーフのいしを見つけ幸先の良いスタートをきったコウヤ個々から更に何を見つけるかな?

 

 

 

 

一方宝捜し開始時もはや一人だけ別競技になっていたセレナは

 

「この辺りは余り緑がないわね。」

 

セレナがいる場所はゴツゴツとした岩場が多い所だった。

 

「私も優勝目指して頑張んないとお願いね、ムーランド」

 

セレナも優勝を目指しムーランド共にお宝を探し始める中サトシは…

 

 

 

ムーランドに連れられサトシは森の方へとやって来てムーランドが何かを見つけたのか、鼻をヒクヒクさせ、地面を掘りそして掘った穴の中を見ると、何か小さな赤いものがあった。

 

「何これ?」

 

『それは一部のマニアの喜ぶ、あかいかけらロト』

 

サトシがムーランドと見つけたあかいかけらを見ていると、またムーランドが何かを見つけたようで地面を掘り出す。

 

「今度は何だ?」

 

『おっと、一部のマニアが喜ぶ、あおいかけらロト』

 

ロトムが説明を終えるとムーランドが再び見つけたようで地面を掘り出し始める。

 

「今度こそ!?…これはまさか…」

 

三度目の正直で期待するがサトシだったがムーランドの掘った穴から取り出したものを見てサトシの表情は曇り始める。

 

『これも一部のマニアが喜ぶ、きいろいかけらロト!』

 

釣り大会ではサンダル二足にギャラドスを釣り上げ襲われて今回の宝捜しではかけらしか見つからないサトシ…このての勝負運は無いのだろうか…

 

 

そして皆はと言うと…カキは剥き出しになっている地層を見つけそこで探し始めて、一方マオは小さなキノコと大きなキノコを見つけ宝捜しと関係ない料理の事を考え始める。そしてマーマネは何やらアーカラ島に落ちた隕石について調べていた。

 

 

スイレンはと言うとスイレンのムーランドは暴れん坊なだけでなく、スイレンの指示やお願いを無視してずっときのみを食べ続けていた。

 

「ねぇ、食べ過ぎだよ…」

 

どうしようと考え始めるスイレンだったがと鐘の音がする。どうやら一回目の制限時間はもう終わりのようで顔を上げたムーランド。流石に鐘の音が戻る合図だということは理解しているようで集合場所へと向かった。

 

 

 

さて一回目の部の鑑定、ライチさんが皆の見つけた物に得点をつけるというものだが、成績はどうだったのか。

 

「サトシはあか、あお、みどりのかけらね。合計15点」

 

「マオはちいさなキノコとおおきなキノコ。合計ね20点」

 

「スイレンとマーマネはまだみたいね、リーリエは今も頑張り中」

 

「まぁ僕は一発逆転の大物狙いだから」

 

マーマネは自信満々に言い余程自信があるようだ。

 

「そしてコウヤは…わぁ!凄いじゃない!」

 

ライチさんはコウヤの台に覆い被さっていた布を取りそこにあったのものに驚く

 

「リーフのいしに、みず、ほのお、つきのいしまで有るじゃない!」

 

「おお!本当だ!」

 

「まぁ、ムーランドのお陰だよ。」

 

「コウヤは進化の石四つ合計80点よ。」

 

コウヤが暫定一位となるが一名自信満々に立ち尽くす者がいた

 

「さあ!カキは何を見つけたのかな?」

 

ライチさんはカキの台に覆い被さっていた布を取りそこにあったのは…

 

「何だこれ?石ころ…?」

 

「いや…それは…!?」

 

サトシは何かなわからず首を傾げるがコウヤはカキが見つけたもの正体に気付き驚愕していた。

 

「コウヤは気づいたようね。流石シンオウ出身ね、これはズガイドスの化石の一部よ。カキは100点ね。」

 

「化石!?」

 

「凄いよ!カキ!」

 

「まぁな、アーカラ島は俺の庭みたいなものだしな」

 

カキは一位の得点を出したためか期限がいいの笑みを浮かべていたが

 

「セレナ、ほしのすな120点!暫定一位よ!」

 

「えっ…?」

 

だがカキの暫定一位は直ぐにセレナによって塗り替えられた上には上がいる正にこの事だ。

 

「リーリエは…ムーランドに乗る特訓中!」

 

 

こうして中間発表が終了しそれぞれお宝を探すのを再開し始める。

 

 

 

 

「セレナが一位…点差は40点……巻き返せない差じゃない!ムーランド頑張って物凄いお宝見つけよう!」

 

コウヤは現在暫定三位見つけたもの次第で優勝を狙える順位にいる。

 

「進化の石よりも化石やほしのかけらが得点が高いならそれを探していくといいだろうし取り合えず彼処の岩場に行ってみよう。」

 

コウヤとムーランドは逆転優勝を狙い移動を開始し始める。

 

 

 

一方スイレンはムーランドが眠り始めたため困っていた。

 

「寝ちゃったね…私達だけで探す?」

 

スイレンは仕方なくアシマリと探すことにし辺りを歩き探し始める。

 

しばらくするとアシマリが何かを見つけたようで見てみると其処には一体のダストダスがおりスイレンとアシマリを睨み付け二人目掛けてヘドロばくだんを放ち二人はそこから離れるがダストダスは追い続けてくる。

 

「このままじゃ、ムーランドが…」

 

『アウッ!』

 

ムーランドを守るためアシマリはダストダスと戦うがダストダスのヘドロばくだんを受け吹き飛ばされてしまいスイレンはアシマリを抱え

 

「私が守る。アシマリも、ムーランドも!」

 

強い意志でダストダスの前に立ちダストダスが腕をスイレンに向けるが、スイレンの後ろから、寝ていたはずのムーランドがギガインパクトでダストダスを突き飛ばしその威力でダストダスは倒れた。

 

「ムーランド…ありがとう助けてくれて」

 

『バウッ』

 

突然スイレンに乗れと背中を向けるムーランドそしてスイレンが乗るとムーランドはどこかへ走り出す。そして着いたのは洞窟で集合の鐘の音が鳴るがその中へムーランドは進んでいきムーランドが何かを差しスイレンはその場所を見る。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

時刻は夕暮れ皆集合場所に戻り遂に結果発表だ。

 

 

「サトシ。きいろのかけら5点、合計20点」

 

サトシは最下位確定となりとてつもなく落ち込んでいるようだった。

 

「マオ。大きなサンの実。こんなに大きいのは珍しいわ。75点!合計95点」

 

続いてマオは高得点を出すがセレナの得点に一歩及ばなかった。

 

 

「次はセレナだけど見つからなかったからマーマネね。これは大昔にアーカラ島に落ちた隕石の一部よ、ほしのかけらとも呼ばれているわ。得点は150点よ!」

 

「えっ、マーマネがトップ!?」

 

「ま、まぁね」

 

「後半場所移動しなかったらよかった…」

 

セレナはマーマネに得点を抜かれ後悔しておりどうやら最初の場所と別の場所に移動したようだった。

 

「そして、リーリエの宝は、あれだ!」

 

ククイ博士が指差す先にはムーランドの背に乗り、向かってくるリーリエの姿があった。

 

「リーリエ!乗れるようになったんだね!」

 

「はい!」

 

皆がリーリエがムーランドに乗れるようになり喜ぶ中ニンフィアがリーリエに飛び付く

 

「きゃ!?」

 

「ニンフィア!ちょっと飛び付いたら駄目だよ!」

 

ニンフィアに飛び付かれ悲鳴あげて固まるリーリエまだ全てのポケモンが大丈夫になったということでなかった。

 

『フィ~?』

 

「リーリエ、ごめんね。」

 

「い……いえ、大丈夫です…」

 

コウヤがニンフィアをリーリエから離しながら謝りリーリエも少し苦い表情を浮かべながら返す。

 

 

「じゃあ次ね。カキはたまた化石ね。今度はアーケンの化石ね。これも100点、合計して200点」

 

「こうなったら、カキが優勝かな?」

 

「嘘!?また化石!?」

 

この時カキが優勝と思っているサトシ達だった。そしてコウヤが見つけたものは…

 

「コウヤは…わぁ!これはすいせいのかけらね!200点よ!合計280点!」

 

「な…何だと……」

 

またしても自分の得点を越えられ驚愕するカキ対するコウヤはガッツポーズを掲げている。

 

「暫定一位はコウヤだけど、スイレンは何を見つけたのかな?」

 

ライチさんはスイレンの台の布を取るとそこには中央にZの模様が見える石がありその模様はサトシやコウヤ、カキの身につけているZリングに似ていた。

 

「Zリングの原石ね!」

 

『えぇぇぇ!!?』

 

Zリングの原石に驚きを隠せず叫ぶサトシ達、そして得点は…

 

「スイレン。500点!よって、宝捜し対決はスイレンの優勝よ!」

 

その見事な逆転に継ぐ逆転勝ちでスイレンの優勝となった。そしてスイレンが見つけたZリングの原石は、ライチさんによってスイレンのZリングを作ることになった。

 

 

 

 

 

 



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第二十九話 燃えろカキ!ベェラ火山の如く!

すいません。スイレン無理でした。原作被りと他の方々が投稿しているSSと内容が被りそうだったので

小情報 
ニャビーはコウヤのほのおタイプ初ゲット


スイレンがサトシと一緒に池の主ヨワシを釣り上げ、スイレンがミズZを手にして数日…本日のアーカラ島での課外授業でサトシ達はベェラ火山へとやって来ていた。

 

「人が多いな。」

 

「それにほのおタイプのポケモンを連れてるね。」

 

大勢のトレーナーたちが集まっており皆共通でほのおタイプのポケモンをつれいる。

 

「今日はヴェラの火祭りだからな」

 

カキはほのおタイプを連れたトレーナーが多い理由を知っているようで応える。

 

「ヴェラの火祭りは100年以上続いてる伝統のある祭りだ。今日の課外授業は祭りを楽しみアーカラの歴史と文化を知ることだ。」

 

ククイ博士からの本日の課外授業の説明を受け終えるとカキがニャビーを抱えるコウヤに話し掛ける。

 

「コウヤ。ニャビーをもっと強くしたくないか? このヴェラの火祭りはそんなコウヤにぴったりだ。」

 

「ニャビーを強く?」

 

『ニャー?』

 

カキの急な発言に疑問を浮かべるコウヤとニャビーするとそこへ

 

「皆さん!今日は待ちに待ったヴェラの火祭りです!」

 

ライチさんが岩で出来た祭壇らしき場所の前の階段に立ち大声で言い回りのトレーナー達が歓声を上げる。

 

そんな中、祭壇を見つめる一つの影があった…

 

祭壇にトレーナー達が並び行列が出来ておりその先にはライチさんが何やら石で出来た装飾をポケモン達に被せていた。

 

「ライチさんは今日は島クイーンのお仕事をしていらっしゃるのですね。」

 

「あれ…何を被せているんだ?」

 

「何か冠に見えるね。」

 

サトシとコウヤはライチさんがポケモン達に被せている物見つめる。

 

「あれは、ヴェラの冠だ。ヴェラ火山の溶岩で出来た冠を被せるとヴェラ火山のように雄々しく強くなれると言われている。」

 

「ほのおタイプのポケモンには効果抜群らしいぜ」

 

カキとククイ博士からヴェラの冠の事を聞き目を輝かせるサトシ…

 

「すっげー!俺達も並ぼうぜ、ピカチュウ!」

 

『ピッカ!』

 

「ニャビーは被ってみたい?」

 

『ニャッビ!』

 

コウヤとサトシもヴェラの冠を被せるため行列に向かい並び始める。

 

「カキのおじいさんは島キングだっただよね?ライチさんみたいに冠を被せる役をやっていたの?」

 

コウヤは列に並んでいる途中ふと思いカキに訊ねる。

 

「ああ、いつか自分のポケモンにじいちゃんから冠を被せてもらうのが小さい頃の夢だった。」

 

カキは思い出に浸っているようだ。そして列は進みコウヤの番になる。

 

「次は僕の番だね。」

 

「来たねコウヤ」

 

「よろしくお願いします。ライチさん」

 

ライチさんの前に出るニャビー。ヴェラ火山のご加護があるようにと、ライチさんが冠をかぶせようとするが…突如現れた謎の影がコウヤの前を遮りライチさんの手から冠が消えていた。

 

影がいったい何なのか遮った先を見ると白い頭に黒い体、手には骨を持ったポケモンの姿がありそのポケモンの持つ骨の先端にはライチさんが持っていたヴェラの冠があった。

 

「このポケモンは…?」

 

「ガラガラににてるけど何か違う…」

 

セレナとコウヤは突如現れたポケモンに疑問を浮かべる。

 

『お任せロト! ガラガラ、アローラの姿。ほのお・ゴーストタイプ。手にしている骨は大切な物で最大の武器でもある。炎を灯し攻撃を行う。』

 

ガラガラは冠を被り何だか踊っているようだったがサトシが冠を取り返えそうとするがするりとかわす。

 

「その冠を返せ!」

 

「ゴフッ!?」

 

続いてカキが飛びかかるカキの腕をまたもやするりとかわして、コウヤを踏み台にして飛び上がりガラガラは冠を持ったまま逃げ出した。

 

「コウヤ!大丈夫!?」

 

「な、何とか…」

 

マオはコウヤのもとに慌てて駆け寄り手を出し、コウヤはマオの手を掴み立ち上がる。

 

「俺あいつから冠を取り返してきます!」

 

「俺も!」

 

カキとサトシはガラガラからヴェラの冠を取り返そうとガラガラの後を追う。

 

「僕も向かいます!」

 

そしてコウヤもサトシとカキの後を追う。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「ガラガラもカキとサトシも、何処に行ったんだろう?」

 

『ニャー…』

 

『フィー…』

 

辺りを見渡すコウヤとニャビー、ニンフィア。二人より出遅れた上に、初めての場所ではどっちに向かうかえば良いかなんてわかるわけがない。辺りを見回すと何やら3人のそっくりな人たちが岩場からこちらに向かって来るのが見えた。

 

 

「すいません。この辺りで…」

 

「やぁ!君もガラガラを追い掛けて来たのかい?」

 

「見たんですか?なら何処に…」

 

「やぁ!君もガラガラを追い掛けて来たのかい?」

 

「あの…だから…」

 

「やぁ!君もガラガラを追い掛けて…」

 

「しつこいわぁぁぁ!!!」

 

3人の山男による質問の連携プレーに、コウヤはツッコミを上げる。そしてニャビーとニンフィアも呆れたような目で3人の山男を見る。

 

その後何とかガラガラの事を聞き出し途中サトシと合流し進み開けた場所に出ると其処には先程冠を奪ったガラガラと倒れるバクガメスの姿があった。

 

「カキ!バクガメス!」

 

サトシはカキとバクガメスの元へ向かいコウヤはガラガラから冠を取り返そうと向かうが…

 

「グフッ!?」

 

またもや踏み台にされガラガラは何処かに去っていった。そしてニンフィアとニャビーは踏み台にされ倒れるコウヤを見つめていた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

場所は変わりポケモンセンター…カキはバクガメスの回復を待っていた。

 

「まさか、カキとバクガメスが負けるなんて…」

 

皆、カキとバクガメスが負けた事に驚いていたそしてカキはヴェラの冠を取り戻すことができなかった悔しさからかバクガメスの回復を待つカキの拳は固く握られていた。

 

 

 

その夜…コウヤはポケモンセンターの部屋の窓から外を見るとバトルフィールドに出ているカキとバクガメスの姿があった。

 

そしてコウヤはカキとバクガメスがいる外のバトルフィールドに向かいだしポケモンセンターを出ようとするが…

 

「やっぱり…二人って似てるわね。」

 

声の聞こえた方を振り返るとセレナが立っていた。

 

「そっか…サトシもか…」

 

「うん、少し前に向かって行ったわ。」

 

セレナは少し笑みを浮かべながら言う

 

「コウヤもサトシも考える事は同じね。」

 

「少しずつだけど…サトシの影響を受けてきたからね。」

 

コウヤは思い出すように上を見上げる…コウヤにとってサトシとの出会いは今の自分を作ってくれた大切な出来事だからだ。

 

「カキの様子が気になるしちょっと見てくる。サトシがいるから大丈夫か分からないしね。」

 

そう言いポケモンセンターを出るコウヤそしてポケモンセンターの影からバトルフィールドでバトルをするサトシとカキの様子を見ていた。

 

 

 

翌朝…ポケモンセンターにまた新たなポケモンが連れて来れていたその様子に真剣な表情を浮かべるライチさん

 

「ヴェラの冠はこの島の宝…これ以上見過ごすことは出来ないね。」

 

「じゃあ、ライチさんが?」

 

「私には島クイーンとしての責任がある。」

 

ククイ博士達を置いて、ライチさんがガラガラからヴェラの冠を取り返すためポケモンセンターを出ようとするが…

 

「待ってください!ライチさん」

 

それをカキが呼び止めライチさんはカキの方を向く

 

「ガラガラから冠を取り返すのは俺にやらせてください!」

 

カキ目を見つめるライチさんはカキの様子に、昨日とは違う何かを感じ取とる。

 

「わかったわ。冠を取り返してちょうだい。」

 

「はい!」

 

 

「何か、カキの雰囲気が変わったね。」

 

カキの変化に、皆が気づいているなかサトシとコウヤ何かを知っているような笑みを浮かべていた。

 

 

 

昨日と同じ場所で、ガラガラはの冠を手に持ち眺めていた。

 

「ガラガラ、もう一度バトルだ」

 

カキの声を聞きカキとバクガメスが立っているのを確認するとバクガメス向かって走り出し。ホネブーメランを放つ。

 

「ドラゴンテール!」

 

ドラゴンテールでホネブーメランを跳ね返すバクガメスすがしかしそれに動じることなく、ガラガラは飛んでくる骨を掴み。頭の色が光り、強力な頭突きでバクガメスへと突っ込む。

 

骨を頭に擦り付け発火せその炎を身に纏い、バクガメスめがけて突っ込むガラガラ

 

「かえんほうしゃ!」

 

かえんほうしゃで対抗するカキ…バクガメスのかえんほうしゃとガラガラの炎の衝突により爆発が発生し、凄まじい熱風がサトシ達にも届く。

 

「ガハッ!?」

 

その熱風の影響で石が飛んできてコウヤの顔に命中し後ろに倒れる。

 

「コウヤ!?だ、大丈夫!!?」

 

「だ、大丈夫…」

 

マオがコウヤの心配し駆け寄るが何とか無事なようだった。

 

そして爆発で後退するガラガラ。岩場を跳び跳ね移動し、素早い動きでバクガメスの後を取り飛び上がり突っ込む。

 

「後ろだ!」

 

バクガメスの背中めがけて骨を甲羅に突き立てるガラガラ見事に棘と棘の間を狙いに骨を当てる。

 

「すごい。トラップシェルが」

 

「そのまま動かせ!」

 

バクガメスが体の向きを変えるように動く。骨で支えていたバランスが崩れ、ガラガラが落ちる。ガラガラに、バクガメスの背中の棘が触れる。

 

「行バクガメス。お前の新しい技を見せるぞ!からをやぶる!」

 

昨夜…サトシとの特訓で、バクガメスが新に習得した技…バクガメスの体が白く光り弾ける。この技は素早さと攻撃力を高める技だ、だがその一方防御力を下げる捨て身の技…諸刃の刃でもあるが…

 

「早い!」

 

「ガラガラを追い詰めている!」

 

今までの比ではない速さガラガラに近付きドラゴンテールで吹き飛ばす。

 

「決めるぞ!バクガメス!」

 

腕を正面で交差させるカキ。まばゆい光がカキとバクガメスを包み込む。

 

「俺の全身!全霊!全力! 全てのZよ!アーカラの山の如く、暑き炎となって燃えよ!」

 

カキとバクガメス二人の全力が今放たれる。

 

「喰らえ!ダイナミックフルフレイム!」

 

放たれたZ技…ダイナミックフルフレイムの凄まじい炎がガラガラを包み爆発を起き煙が晴れると、目を回し倒れているガラガラの姿が見えた。

 

 

 

 

 

カキとバクガメスとの勝負に負けてヴェラの冠を差し出すガラガラを見てカキは気付く

 

「お前…この冠を被ってもっと強くなりたかったんだろ?」

 

『ガラッ!』

 

カキはガラガラとのバトルでガラガラは強くなりたいという思いを感じ取ったそしてはガラガラが骨でカキを指そ骨を自分に向ける。

 

「お前もしかして、俺に…」

 

カキはガラガラの意思を感じとりモンスターボールを取り出すそして、ガラガラに向けてモンスターボールを投げモンスターボールがガラガラに当りモンスターボールの中に吸い込まれるガラガラ、しばらく揺れてからポンッという音たてて揺れが止まりに点滅も止まった。

 

「出てこい!ガラガラ!」

 

カキがモンスターボールを投げると骨を器用に回し踊りながらガラガラが出てきた。

 

「これからよろしくな、ガラガラ」

 

そしてバクガメスが挨拶のために近づくと、バクガメスに頭突きをするガラガラどうやらバクガメスに対抗心があるみたいだ。

 

 

 

《何はともあれ無事にヴェラの冠も戻りカキは新にガラガラをゲットした…これからもアーカラ島では何が起こるのだろう…続く》

 

 

 




ここしばらくコウヤ君が目立たない。

次回は二本立てです。(自分を追い詰める。)

《華麗なるバトル!草の主ポケモン》

《コウヤ絶対絶命!?炎と毒の主ポケモン》


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第三十話 華麗なるバトル!草の主ポケモン

タイトルどうりです

小情報2コウヤが持っているブイズは、ニンフィア、リーフィア、エーフィ

ポケモンウルトラサンムーンやった人なら分かると思うけどキュワワーとラランテスの最強の組み合わせで苦戦しましたよね?


朝眠っているコウヤは突然隣のベットから聞こえた、ドンッ!という音に目が覚める。

 

「何!?」

 

慌てて隣のベットを見ると二段ベットのしたの方で頭を抑えるサトシの姿があった。

 

「あれ…夢かぁ…」

 

サトシは頭がまだ痛むのか抑えながら見回しながら言う。

 

「朝から何してるの、サトシ?」

 

「いや~、大試練を受ける夢見て…」

 

「まだ、試練を受けてなかったね。」

 

「早く新しいZ技使いたいぜ!」

 

朝からサトシは気合い充分そんな様子にコウヤは少し呆れたような表情でサトシを見つめた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

朝食を済ませるとコウヤとサトシ達はポケモンセンターのロビーでククイ博士とライチさん、そしてサトシはライチさんの前に立ち

 

「ライチさん!大試練に挑戦させてください!」

 

「いや、まず試練受けないと」

 

ライチさんに大試練の挑戦を頼むがライチさんが答えるより早くコウヤがサトシにツッコミをいれる。

 

「あっ」

 

「そうだぞ、コウヤの言う通り大試練に挑戦するには、試練を突破しないとな」

 

ククイ博士の言う通りまずは試練を突破しなければならないサトシはすっかり試練の事を忘れていた。

 

「じゃあ、改めて試練に挑戦させてください!」

 

「僕もお願いします!」

 

コウヤとサトシは真剣な表情でライチさんを見上げている。

 

「今日は無理ね。ごめんね。」

 

「そんなぁ…」

 

「分かりました。今度お願いします。」

 

サトシは少し落ち込みながら言いコウヤは素直に引き下がる。

 

「それじゃあ、今日の課外授業はアーカラ島の伝統料理アーカラカレーを作ることよ!」

 

「それなら、料理なら得意だ!」

 

「何処から来るの!?その自信!!?」

 

サトシが自信満々に料理得意宣言しサトシの料理の腕を知るコウヤはつかさずツッコミをいれる。

 

「え?俺が作ったコロッケサンド見ただろ?」

 

「挟むだけでは料理とは言わないよ!サトシは輝かしい実績があるよね!?マイナスな意味で!!」

 

「いや~、誉めれられてもなぁ…」

 

「誉めてないよ!!」

 

明らかに誉められたと勘違いするサトシ、この時コウヤは絶対にサトシに任せたら惨劇が起きるそう確信した。

 

「食材も自分達で集めて貰うから、チーム分けを発表するわ。」

 

そして二人一組でペアがククイ博士から発表された。チーム分けは…サトシ・マオペア、コウヤ・セレナペア、カキ・リーリエペア、マーマネ・スイレンペアとなった。

 

「次は各チームで探してもらう食材の発表よ。」

 

それぞれライチさんからカードを受け取りカードに載っている食材を見るサトシ達

 

「えっと…?マゴの実、ふっかつ草、きせきの種」

 

「きせきの種はめったに見つからないと言われてるの。」

 

早速食材を取りに行こうとするコウヤとサトシ達だったが、マオとセレナの二人がライチさんに呼び止められライチさんから何か伝えられているようだった。

 

そしてサトシとコウヤを見つめニヤリ、と笑ッた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

出発したサトシとマオが最初に探し始めたのはマゴの実、マオが地図を見ると二人の今の位置から近いところにあるらしく辺りを見回すと…

 

「何だこれ?」

 

「何か見覚えのあるような気がするけど…」

 

サトシの付近にに見慣れたようで見慣れない花のようなものがあり首を傾げるサトシとマオ、サトシはじっと謎の花のようなものを見つめ気付く

 

「わかった!カリキリだ!」

 

『その通りロト、カリキリ。くさかまポケモン、くさタイプ。昼間は頭の葉を四方に広げて眠りながら光合成を行う』

 

辺りを見回すとどこもかしこもカリキリだらけで気持ちよさそうに眠っているカリキリ達を起こさないようマゴの実を探すサトシとマオ

 

「あっ!あった!」

 

サトシがマゴの実の木を見つけて叫んでしまいカリキリ達が目を覚ましサトシ達を睨む。

 

『カリキリは昼寝しながらの光合成を邪魔されたら物凄い怒るロト』

 

ロトムが説明するが時すでに遅しカリキリ達は飛び上がりサトシ達目掛けてこのはを放ちサトシとマオは慌ててその場から離れる。

 

 

 

そして何とか逃げっ切ったサトシとマオだったがマゴの実を取るにはカリキリ達をどうにかするしかないと考えモクローに取ってきてもらおうと考えるがモクローは途中で寝てしまい。自分達でモクローとマゴの実を取り向かいマゴの実を取るも油断したサトシが転び再びカリキリ達を起こしてしい今度はソーラービームを放たれながらも逃げ切り無事マゴの実をゲットした。

 

 

次の食材はふっかつ草はサトシが岩の隙間に沢山生えているのを見つけるが人が通るにはとても狭かったがピカチュウがの隙間の道を通り難なくふっかつ草をゲットした。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

次で最後の食材…きせきの種がある場所上から蔦が垂れ下がり中は薄暗い洞窟だ。

 

「よし、行こう」

 

「うん!」

 

暗い道を進んでいくサトシとマオ

 

「ねぇ…サトシ?」

 

「ん…?何だ?」

 

「サトシはセレナのことどう思ってるの?」

 

マオはふとサトシがセレナのことどう思ってるのか気になり尋ねる。サトシとセレナはカロス地方で一緒に旅をしていたことそしてセレナがサトシに対して想っていることを知っているからか…サトシはセレナのことをどう思っているのかふと気になったようだ。

 

「えっと…それってどういう意味で…?」

 

「そのままだよ!セレナのことをどう思ってるの?」

 

サトシは少しぎこちなくなりマオにどう言う意味か聞くも反され少し黙り混む。

 

「仲間って言うか友達と言うか…よくわからないんだ…」

 

「え…?」

 

マオはサトシから予想外の発言に驚く

 

「俺…カロスでセレナがホウエンに向かうときの見送りで……き、キスされたんだ…」

 

「え………えぇぇぇーーー!!!??」

 

そして更なる予想外の発言に言葉を無くし絶叫するマオ洞窟にいる影響で声が響きサトシは驚く

 

「うおっ!?叫んでどうした!?」

 

「ち、ちょ…ちょっとい、今……き、キスって言った!?」

 

「い、言った…」

 

マオはセレナがサトシにキスをしていたという事実に驚きを隠せずに慌ててしまいどうすればいいか分からない中サトシは話始める。

 

「俺…その時からセレナの事を思い出すとと…何か分からないだけど、思っているんだ」

 

サトシの鈍感さ故かセレナにたいする気持ちが理解できておらずマオに尋ねる。

 

「マオはどう思う?」

 

「えっ!?そ、それはわ、私にも…わ、分からないなー!」

 

マオは思考が回復していないなか急な質問にちゃんとした返事で答えれなかった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

そしてしばらく歩き続けると光が差し込んでいる場所が見え走り出すサトシとマオ、洞窟を抜けると、そこは辺り一面深い森だった。

 

「ここにきせきの種が…」

 

辺りを見回すサトシするピカチュウが内側が空洞になっている切りかぶを見つけ切りかぶの中を見ると

 

「有った!」

 

「やったね!サトシ!」

 

「ああ、後は戻るだけだな」

 

ポケモンセンターに戻ろうとするサトシだったが突如大きな鳴き声が辺りに響き渡り辺りを見回すと少し高い位置にピンクの体に大きなカマをもちサトシ達の倍以上の姿をしたポケモンの姿があった。

 

「こいつは…!?」

 

『ラランテス。はなかまポケモン、カリキリの進化形。でもこのラランテスは通常より倍以上大きいロト!』

 

ロトムも急に現れた巨大なラランテスに驚くなかラランテスはオーラを纏っていた。

 

『ララーン!』

 

ラランテスはサトシを見て叫びサトシはモンスターボールを構える。

 

「バトルなら受けてたつ! ゲッコウガ、君に決めた!」

 

サトシがモンスターボールから出したポケモンはみず・あくタイプのゲッコウガ、ラランテスとは相性が不利だ。

 

「ゲッコウガ!みずしゅりけん」

 

みずしゅりけんは真っ直ぐラランテスに向かっていくがラランテスは辺りに花弁を出現させみずしゅりけんを防ぎ、そしてラランテスは片方のかまを頭上に掲げそのかまが輝き出す。

 

『あれはソーラーブレードの予備動作ロト!注意すロト!』

 

「だったら……いあいぎり!」

 

『コウッガ!』

 

ゲッコウガは手に光の刃を出現させラランテスに向かって走り出し切り裂くそしてそれと同時にソーラーブレードの予備動作を終えたラランテスが降り下ろす。

 

「かわして!みずしゅりけん!」

 

ゲッコウガは持ち前の素早さでソーラーブレードを難なく回避しみずしゅりけんを投げ見事ラランテスに命中させる。

 

「いいぞ!ゲッコウガ!」

 

サトシとゲッコウガがタイプ相性が不利ながらも圧しているが突然大きな声を張り上げるラランテスすると空からラランテスに近づくポケモンが一体

 

「あのポケモンは…?」

 

『ポワルンロト!』

 

ラランテスの隣に現れたポワルンに疑問を感じるサトシ、するとポワルンが鳴くと日差しが強くなりラランテスは再びソーラーブレードの予備動作を始めたと思ったらエネルギーが即座にたまり降り下ろす。

 

「防御だ!」

 

ラランテスのソーラーブレードの降り下ろされゲッコウガは腕の刃でソーラーブレードを受け止めている。

 

「ゲッコウガ!俺達もフルパワー!」

 

『コウガッ!』

 

サトシとゲッコウガ二人の思いが重なりあい一つにそして、同時に拳を握りしめ互いの動きがシンクロする。

 

「俺達はもっともっと強く!!いくぞ!!」

 

そして二人の強い思いがシンクロし激しい水流がゲッコウガを包み込みラランテスのソーラーブレードを押し返し後退させる。

 

そしてゲッコウガを包んでいた水流が弾き飛び現れたゲッコウガの背中には巨大なみずしゅりけん……二人の高みの姿サトシゲッコウガへと姿が変わった。

 

「ゲッコウガ!みずしゅりけん!」

 

ゲッコウガは背中にある巨大なみずしゅりけんを掴みポワルンへと投げつけるにほんばれによる強い日差し影響を諸ともせずみずしゅりけんはポワルンを吹き飛ばした。

 

「つばめがえし!」

 

ゲッコウガはラランテスへと凄まじい速度で近付き腕で切り上げるかのようにように当てかかと落としを決める。ラランテスも効果抜群のひこうタイプの技を受けふらつくが負けじと無数の花弁を出現させゲッコウガを弾き飛ばす。

 

「ゲッコウガ! うっ……!」

 

ゲッコウガとサトシ二人は感覚をシンクロさせているゲッコウガのダメージはサトシに伝わるだが……二人の目の前に強敵に勝つその思いは崩れない。

 

「俺達は絶対に負けない!!」

 

『コウッガァ!!』

 

二人の思いが強まり背中のみずしゅりけんは一回り大きくなり、ラランテスは何かを感じ取ったのかソーラーブレードの体勢にはいる。

 

「みずしゅりけん!」

 

『コウッガァ!』

 

サトシゲッコウガの巨大なみずしゅりけんがラランテスへと迫りラランテスはソーラーブレードを降り下ろし二つの技が拮抗し辺りの衝撃が走り出す。

 

「いっけぇぇぇ!!」

 

『コウガァァァ!!』

 

二人の思いが強まりみずしゅりけんが共鳴するかのようにラランテスのソーラーブレードを弾き返しラランテスへと向かっていき爆発を起こした。その爆発による煙が晴れるとそこには目を回して倒れるラランテスの姿があった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

バトルを終えたサトシはこの森に来る前に採っていたふっかつ草でラランテスとゲッコウガ回復させ、回復したラランテスはかまを差し出すその上にはサトシが見覚えのあるくさタイプのZクリスタル、クサZがあった。

 

「これって…クサZ! 俺にか?」

 

サトシを見つめ頷くラランテス。笑みを浮かべ、サトシがクサZを受け取る。

 

「ありがとうラランテス……クサZゲットだぜ!」

 

「やったわね!サトシ」

 

新たなZクリスタルをゲットし喜ぶサトシそこへ背後から聞き覚えのある声が響き振り向くと駆け寄るライチさんの姿があった。

 

「ライチさん!何で此処に!?」

 

「君の試練を見届けるためよ。この3つの食材をポケモン達と協力しあい見つける事が試練だったのよ。」

 

「試練だったんですか!?」

 

「ええ、ちなみにコウヤも今サトシと同じように試練を受けているわ。」

 

サトシはこの食材探しが試練だったとは思ってもみなかったそしてコウヤも試練を受けている事に驚いているようだった。

 

「サトシ……君の試練の突破を認め大試練の挑戦を承認します。」

 

「ありがとうございます。ライチさん!」

 

 

 

《アーカラ島で試練を突破したサトシ……ライチさんとの大試練一体何が起きるのだろうか……続く》

 

 

 

 

 

 




ちょっとだけサトシとセレナの進展に繋がったかな?

さぁ…コウヤも試練に挑戦中です。➡

どうぞ!


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第三十一話 コウヤ絶体絶命!?毒と炎のぬしポケモン!

コウヤの試練きつなぁ…手持ちの4体のうち3体は効果抜群だし
二本立てなので短いです。前回の続きみたいな感じなので

小情報3 コウヤCVは松岡禎丞さんです。


サトシが試練を受けている頃コウヤも知らされていないが試練を受けてた。

 

「残りの材料が...貴重な骨と…」

 

「中々見つからないらしいから大変ね…」

 

コウヤとセレナは地図に貴重な骨があると書かれていたヴェラ火山の周辺に来ていた。

 

「他の食材は結構早く見つかったのに…」

 

コウヤとセレナは此処まで順調に食材を見つけてきたが最後の一個貴重な骨が見つからないで苦戦していた。

 

「でも、此処に有るのは間違いないから絶対に見つかるわよ。」

 

「そうだね。」

 

もちろんセレナもマオ同様にライチさんからコウヤの試練の事は聞かされており食材はコウヤとコウヤのポケモン達と見つけてきた。

 

「あっ、彼処に誰かいるよ!」

 

セレナは目の前に誰か見つけて指差しコウヤが話しかける。

 

「あの、すみません。」

 

「やぁ!また会ったね今度は何かな?」

 

「あっ!ガラガラの時の…」

 

コウヤが話し掛けたのはついこの間のガラガラを追い掛けていたときにあった山男だった。

 

「やぁ!また会ったね今度は何かな?」

 

「うぉ!?また!?」

 

「やぁ!また会ったね今度は何かな?」

 

「えっ?何この人達…?」

 

前回同様の謎の連携プレーでコウヤは呆れ、セレナは混乱するしかなかった。

 

 

コウヤとセレナはヴェラ火山の事ならお任せあれとの山男達から貴重な骨が何処にあるのかを教えてもらいコウヤとセレナは教えられた場所に向かう。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

山男達が言っていた山頂はヴェラ火山を登った真ん中付近に有るらしく道は少し砂利が多いがしばらく進むと岩で出来た階段が現れ階段を登るコウヤとセレナ…

 

「そう言えば、セレナはサトシに告白しないの?」

 

「えぇっ!!?」

 

セレナはコウヤから突然の予想だにしない発言に驚きを隠せず叫んでしまう。

 

「きゅ、急に…ど、どうしたの!?」

 

「いやだって、サトシは鈍いから自分から気付かないだろうし、セレナはどうするかなーって思ってね。」

 

コウヤは自分に対しての好意に関してはサトシと同じくらい鈍いが他人のは都合よく気付くタイプだ。

 

「そ、それは……///サトシに伝えたいと…思っているけど、ま…まだかな…?」

 

 

セレナは顔を真っ赤にしながらなんとか応える。

 

「告白はするつもりなんだね…でも早くしないと誰かに取られるかもね?」

 

コウヤは普段は浮かべない悪戯するような笑みを浮かべながら言いった。

 

「いや…そ、それは…あっ!私コウヤに聞きたいことがあったんだ!」

 

「何?」

 

セレナは慌てて話題を変えようとするが何を話せばいいのかわからず咄嗟に

 

「こ、コウヤはマオの事をどう思っているの?」

 

「僕がマオをどう思っているか…?」

 

コウヤはマオをどう思っているか…その答えを直ぐには出せなかった。

 

「や、やっぱり何でもない!!」

 

一方セレナは意識せずにとんでもない質問をしてしまったことに気づき慌てて取り消す。

 

「そ、それよりも!早く最後の食材見つけよう!」

 

セレナは素早く階段を登っていき始めコウヤもその後を追うがコウヤはセレナが聞いてきた事が頭から離れなかった。

 

(僕は…マオの事を…)

 

コウヤには自分でもよくわからない気持ちが胸の中に生まれていた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

しばらく階段して階段を登り終えると開けて大きな岩が多くある場所が見えその中央にはライチさんが渡したカードの載っている貴重な骨が有った。

 

「よし、これで全部だ。」

 

コウヤは貴重な骨をとりに向か追うとするが突如きな鳴き声が辺りに響き渡り辺りを見回す。すると岩の後ろから巨大なポケモンが飛び出てコウヤの前に立ち塞がる。

 

「このポケモンは!?」

 

コウヤの目の前にいるポケモンは前に見たヤトウモリに似ておりその進化形であることは間違いないと感じ取る。

 

目の前のポケモン…エンニュートはオーラを纏っておりコウヤの倍以上の大きさでコウヤを見る。

 

「此処を通りたいなら、倒せって事か!」

 

コウヤはモンスターボールを手に取り投げポケモンの名を叫ぶ。

 

「ニャビー!頼んだよ!」

 

『ニャァー!』

 

コウヤが選んだポケモンはポケモンは、ほのおタイプのニャビー。

 

「ニャビー!ひのこ!」

 

『ニャッビ!』

 

ニャビーはひのこをエンニュートに放つがエンニュートはニャビーのひのこより巨大な火の玉を放ち爆発させ打ち消すその爆発の影響で炎が弾けてニャビーに被弾する。

 

「はじけるほのお…厄介な技だな……」

 

ニャビーは被弾したものの同じほのおタイプだったためダメージは少なくすんでいるようだった。

 

だが同じタイプ同士では長引く点に関してはコウヤとニャビーが不利だがコウヤにはZ技がある。Z技がこのバトルの鍵を握っているだが一度使えないため一度しかチャンスはない

 

「ニャビー、絶対に勝つよ!」

 

『ニャッビ!』

 

コウヤとニャビーは互いに勝つとう意志を互いに持ちエンニュートを見つめる。

 

「ニャビー!ほのおのキバ!」

 

背中に力を溜め終えるとエンニュートに向かっていくがエンニュートは毒の塊をニャビーに放つ。

 

「かわせ!」

 

ニャビーはギリギリでエンニュートの攻撃を回避しほのおのキバを決めエンニュートはダメージを受けふらつくが叫び、すると何処からかヤトウモリが現れニャビーに向けてひのこを放つ。

 

「ニャビー!」

 

急な奇襲でニャビーは回避することが出来ずに攻撃を受けてしまう。

 

「仲間を呼んだのか!なら…ダダリン頼んだよ!」

 

コウヤは対抗すべくモンスターボールからダダリンを出す。

 

エンニュートとヤトウモリは並び立ちその前にニャビーとダダリンも並び立つ。

 

エンニュートは再び、はじけるほのおをニャビーとダダリンに向けて放つ。

 

「ダダリン!いわなだれで防げ!」

 

ダダリンは目の前に岩を落としはじけるほのおを防ぐことによって被弾することなく完全に防いだ。

 

「ニャビーはヤトウモリにほのおのキバ! ダダリンはエンニュートにアンカーショット!」

 

ニャビーは、ヤトウモリ向かってほのおのキバで向かって行くがヤトウモリはエンニュート方に向かいダダリンのアンカーショットを受けて吹き飛ぶだが、吹き飛ぶ瞬間ダダリンに向けて毒を向けて放ちダダリンに命中するそして倒れるヤトウモリ。

 

「ダダリン!?」

 

『ダ…ダァン…』

 

ヤトウモリから受けた毒によってダダリンは苦しみ始めコウヤはダダリンが受けた技に気付く

 

「どくどくか…!」

 

どくどくは猛毒状態になり長引く程にダメージを受けていく技早く決着をつけなければならない。

 

「ダダリン、いわなだれ! ニャビー、ほのおのキバ!」

 

いわなだれがエンニュートの前に落ちるが素早く回避される。さらにニャビーのほのおのキバも回避しダダリンに向けて毒の塊を放ちダダリンに命中し爆発が起き煙が舞い煙が晴れると目を回して倒れるダダリンの姿があった。

 

「ダダリン……!お疲れ様。ゆっくり休んで…」

 

ダダリンが倒れ後はニャビーだけとなるコウヤニャビーはそこまでダメージは受けていないもののエンニュートの方が圧倒的有利だだが…

 

「ニャビー…ひのこ!」

 

ひのこを放つがエンニュートははじけるほのおで対抗し爆発が起こる。

 

「今だ!ほのおのキバ!」

 

ニャビーは爆発の中からエンニュートの目の前に現れエンニュートは即座に回避しよとするが爆発によって弾けたほのおのがエンニュートにも被弾し動きが鈍るそしてニャビーはその隙を見逃さない。

 

『ニャービッ!』

 

ほのおのキバ完璧に決めエンニュートは後ろに倒れこみ岩にぶつかり地面に膝が付く。

 

「決めるぞ!ニャビー!」

 

『ニャッビ!』

 

腕を交差させるコウヤ、そしてZを表すポーズをとるとオーラがニャビーの体を包み込んむ。

 

「ニャビー!ウルトラダッシュアッタク!!」

 

エンニュートが立ち上がるよりも早く凄まじい速度で突っ込み全力の一撃を決め吹き飛ばしエンニュートは吹き飛ばされた先で目を回して倒れていた。

 

「やったぞ!ニャビー!」

 

『ニャー!』

 

ニャビーは喜びコウヤに抱き着きコウヤも喜びでニャビーを抱き締める。

 

「あのポケモンの回復を…」

 

コウヤとバトルしたエンニュートの回復のため向かおうとすると…

 

「エンニュートの回復なら任せてくれ!」

 

後ろから聞きなれた声が聞こえ振り向くとそこにはククイ博士の姿があった。

 

「ククイ博士!?何で此処に!?」

 

「ライチさんからコウヤの試練の様子を見ていてと頼まれて見ていたんだ。」

 

「えっ…試練?」

 

コウヤはククイ博士がいる理由を聞きなんのことかわからないようすだった。

 

「アーカラ島での試練はポケモンと協力して突破するものだ。セレナにはあらかじめ伝えてコウヤ達だけで集めて貰ってたんだ。」

 

ククイ博士の説明でこれまでの出来事を思い出すと確かにことかコウヤとポケモン達で協力しあいながら食材を集めセレナは話し合うだった。

 

「さぁ、まずはエンニュートの回復だ。」

 

そう言いククイ博士はエンニュートの元へ向かっていきコウヤとセレナも向かいエンニュートの回復をおこなう。

 

回復を終えるとエンニュートはコウヤの前に立ち手を差し出すその手には赤いZクリスタルがあった。

 

「これを僕に…?」

 

コウヤはエンニュートを見つめエンニュートは頷く

 

「ありがとう、エンニュート。」

 

コウヤはエンニュートからホノオZを受けとりお礼を言う。

 

「ホノオZゲットだ!」

 

『ニャッビ!』

 

「おめでとう! コウヤ」

 

「これでアーカラ島での大試練の資格を得た頑張れよ!」

 

「はい!」

 

《アーカラ島での試練でホノオZをゲットし大試練の資格を得たコウヤ…このアーカラ島での大試練で起きる出来事をまだ知らない……続く》

 

 




ニャビー出番少ないから此処で出すしか有りませんでした。大試練出せないし

こっちの方も進展したかな?

次は大試練になります。


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第三十二話 大試練アーカラ島のハードなバトル!

今回の大試練は二話に分けます。


大試練にむけて気合い充分のサトシとコウヤ……サトシは新しくゲットしたクサZを使ってZ技の練習中だ。

 

「行くぞ!モクロー!」

 

『クロォ!』

 

「ブルームシャインエクストラ!」

 

Z技は発動せずオーラは弾けて消えてしまいサトシは「あれ…?」っと呆然としている。

 

「サトシ……昨日教えたのにポーズが違うよ。」

 

「私達があんだけ教えたじゃん! 両手はこう!」

 

マオがサトシの横に並び両手を斜めにあげる。サトシのポーズは両手を完全に横に垂直にあげていていた。

 

「いきなり、不安が生まれたよ……サトシ」

 

「大丈夫だって、俺本番強いから」

 

コウヤにサトシの大試練への不安を覚えるがサトシ本人は大丈夫と言っているがはたして大丈夫だろうか

 

「おっ、イワンコ気合い入ってるな!」

 

『アンッ!』

 

「痛っ!?」

 

サトシに噛みつくイワンコ……今日は普段とは大人しい様子が今日は気性が荒くなっているみたいだ。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

サトシとコウヤ達が、ククイ博士に連れられ森の中を進んでいくとしばらくして開けた場所に出る。

 

「此処が、アーカラ島での大試練の舞台となる命の遺跡だ。そして今日の課外授業はサトシとコウヤの大試練の見学だ。」

 

ククイ博士の案内で遺跡のすぐ近くにある階段を下りると其処には足元に古い模様が描かれている石のバトルフィールドそしてそこにはライチさんの姿があった。

 

「「ライチさん、大試練お願いします!」」

 

バトルフィールドに立つサトシとコウヤ……その対面にはライチさんの姿がある。

 

「ええ。これより、島巡りの儀式……大試練を行う!アーカラの島、命をはぐくむヴェラ火山!命の守り神、カプ・テテフ!我とこの島巡り挑戦者達に見守る力を与えたまえ!」

 

目を閉じ力強く祈るライチさんその様子から普段の雰囲気は一切感じられない。

 

「まるで別人みたい……」

 

「ライチさん、かっこいい」

 

「さて、どっちから始めるかい?」

 

「何時ものライチさんに戻った。」

 

何時もの雰囲気に戻りサトシとコウヤを見て尋ねるライチさん

 

「サトシはどうする?」

 

「俺は……あっ、イワンコ!」

 

どちらが先に挑戦するか話始めようとすると突然、イワンコがライチさんのルガルガンの前に立ち、大きな声で吠え始める。

 

「落ち着けって、イワンコ。いっ!?」

 

サトシがイワンコを抱き抱え止めようとするが暴れて噛みつくイワンコ……視線はルガルガンに向いておりイワンコは闘志を出している。

 

「じゃあ、サトシが先に挑戦していいよ。イワンコもやる気みたいだし」

 

「ありがとう。コウヤ」

 

コウヤはイワンコのやる気を見てサトシに先に大試練の挑戦をコウヤがサトシの次とうことに決まった。

 

「これより島巡り挑戦者サトシと島クイーンライチの大試練のバトルを始める!」

 

審判を務めるククイ博士の号令に、ライチさんがモンスターボールを手にとり構える。

 

「私のポケモンたちは、ハードでタフな、いわタイプ!行くわよ、ダイノーズ!」

 

ライチさんが投げたモンスターポールから現れたのは、いわ・はがねタイプのダイノーズ。

 

「更にルガルガン!この大試練、ダブルバトルで行う!」

 

「ダブルバトル!?俺の時は一対一だったぞ…」

 

ライチさんのダブルバトル発言に驚くカキ……そしてコウヤはカキの発言を聞きライチさんが何を考えてるいるのだろうと考え始める。

 

「俺はダブルバトル大歓迎です!」

 

サトシはライチさんの急な提案に笑って返す。

 

「よし、先ずは……」

 

『アンッ!』

 

バトルフィールドに出るイワンコ……普段より気合いが入り興奮気味のようだ。

 

「イワンコ、お前のやる気買ったぜ!次はモクロー!君に決めた!」

 

モクローも気合いが入っているのか珍しく起きており、そしてイワンコの隣に着地する。

 

「それでは始め!」

 

ククイ博士の掛け声で大試練が始まった。

 

 

 

「モクロー、ルガルガンにこのは!イワンコ、いわおとし!」

 

サトシの指示のもとイワンコとモクローの技がルガルガンめがけて放つ

 

「えっ!?二体同時に指示を出すのですか?」

 

「それがダブルバトルの。トレーナーの判断力、技量が試されるんだ」

 

リーリエが驚くなかコウヤが答える。そしてライチさんは二つの技が迫る中、焦る様子が一切ない。

 

「ルガルガン、いわなだれ!」

 

高く飛び上がったルガルガンが、イワンコのよりも一回りもふた回りも大きな岩を放ち、イワンコとモクローの攻撃を簡単に打ち破り、そのままイワンコとモクローにいわなだれが決まる。

 

「えっ、モクローとイワンコに同時にダメージを」

 

「ああ、いわなだれの恐ろしいところだ。」

 

「あのいわなだれ……僕のダダリン以上の威力だ…」

 

セレナはいわなだれの攻撃範囲に驚きコウヤはダダリン以上の威力のいわなだれに驚く

 

「大丈夫か、イワンコ、モクロー!」

 

サトシの声を聞き立ち上がるモクローとイワンコ……ダメージはあるがまだ闘えるようだ。

 

「ステルスロック!」

 

ライチさんの指示で、ダイノーズがイワンコとモクローの周囲に何か仕掛けたようだ、イワンコはルガルガンに向かっていくと巨大な岩が目の前に出現し吹き飛ばされる、そして囲むように岩が出現し身動きが取りにくくなってしまう。

 

「空ならステルスロックの影響はない!モクロー!イワンコを掴んで飛べ!」

 

モクローは両足でしっかりとイワンコの背中を掴みステルスロックによる檻から抜け出す

 

「モクロー!ダイノーズにこのは!」

 

その状態からこのはをダイノーズに放ちそのままダイノーズにこのはが決まる。

 

「やるわね。なら、ダイノーズ!マグネットボム!」

 

ダイノーズの周囲を囲む3体のチビノーズが、モクローとイワンコを追って宙に飛び上がる。

 

「モクロー、かわせ!」

 

縦横無尽に飛んで、迫り来る三体のチビノーズをかわすモクロー。しかしイワンコを掴んで飛んでいるため思うように動けず、一体のチビノーズがモクローとイワンコの背後を取り光だし、大きな爆発が起こり、イワンコとモクローがステルスロックに叩きつけられる。

 

「ルガルガンにダイノーズ。そしてチビノーズが三体。これでは、実質5対2です」

 

「まさに大試練だ……」

 

「サトシ、大丈夫かな…」

 

カキ、マーマネ、スイレン、リーリエ、マオがサトシの大試練への不安を覚えるなか……

 

「大丈夫よ。サトシだもの」

 

セレナはそう言いサトシを信じてただ見つめる。またコウヤも静かにサトシを見ていた。

 

「これを打ち破るからバトルは楽しんだ!」

 

サトシはこの状況をものともせずむしろ楽しんでいる様子で言いフィールドの対面にいるライチさんを見つめる。

 

「ルガルガン、アクセルロック!ダイノーズ、でんじほう!」

 

「モクロー、イワンコを掴んで飛べ!ルガルガンにこのは!」

 

向かって来るルガルガンに、このはを命中させ怯ませるモクロー、ダイノーズはでんじほうをモクローに放つがイワンコがモクローから離れルガルガンに飛びかかり身軽になったモクローは回避する。

 

「チビノーズでモクローとイワンコを包囲よ!」

 

チビノーズがイワンコとモクローを取り囲みように浮遊する。

 

「モクロー!イワンコと飛び上がれ!」

 

モクローはイワンコを掴み飛び上がる。

 

「ルガルガン、いくよ!」

 

ライチさんは腕を交差させ左腕のZリングから、眩い光が発せられその光はルガルガンへと向かっていく

 

「轟け、命の鼓動!天地を貫く、岩の響きよ!」

 

大きく吠え勢いよく飛び上がるルガルガンは、モクローとイワンコより上昇し、岩が集まり巨大な岩を作り出す。

 

「行け!ワールズエンドフォール!」

 

 

チビノーズ達はモクローとイワンコから離れ巨大な岩がイワンコとモクローを押し潰さんばかりに下降するモクローはイワンコを掴んでいるため回避する事は不可能そう考えられたがモクローとは巨大な岩と地面のギリギリで回避する。

 

「Z技を避けた!?」

 

「それだけじゃないよ。」

 

Z技を避けた事に驚く皆だが、コウヤは一人だけ何かに気づいているようでつられて皆フィールドを見る。

 

「ステルスロックが無い!」

 

「まさか、狙ってやったのか!?」

 

「そう、Z技を地面とギリギリの位置で回避してステルスロックを壊したんだよ。」

 

皆、ステルスロックが消えたことに驚く中コウヤだけは冷静にサトシの考えがわかっていたかのように答える。

 

「全く…一歩間違えればイワンコもモクローも倒れてかもしれないのに……」

 

少々あきれを含みながらも笑いながら言うコウヤ自身即座にサトシの考えを読み取っており……(サトシに似てきたのかな……)と考えるコウヤだった。

 

「モクロー!イワンコ!反撃だ!」

 

「やるじゃない、サトシ! でも、まだまだこれからよ! ダイノーズ、イワンコにギガインパクト! ルガルガン、いわなだれ!」

 

ダイノーズはイワンコに向かって凄まじい勢いで向かってきており上からはいわなだれが迫るが……

 

「イワンコ!いわなだれの岩を足場に跳べ!」

 

『えっ!?』

 

サトシのまさかの指示に驚くカキ達、だがイワンコはサトシの指示を疑うことなく岩を跳んできギガインパクトを回避しルガルガンへと向かっていく。

 

「今だ!かみつく!」

 

イワンコはルガルガンに勢いよく噛みつきルガルガンを地面に叩きつけられそしてイワンコはルガルガンを放さない。

 

「そのまま放すなよ! モクローは援護だ!」

 

「ダイノーズ、モクローにマグネットボム!」

 

ダイノーズからチビノーズ達が離れモクローに向かっていくがモクローは巧みにかわしていきチビノーズ達を誘導し見事ダイノーズへと当てる。

 

「よし、今だ!モクロー!」

 

ダイノーズは自らの攻撃を受けて怯みサトシはその隙を見逃さない。

 

モクローが地面に着地し、サトシは腕を交差させZリングから眩い光を放ち始めるそして全力の技を叫ぶ

 

「これが俺たちの全力だ! ブルームシャインエクストラ!!」

 

モクローを中心に花畑が広がりダイノーズのいる地面からソーラービームが打ち上げられたのかのようにかのように、巨大なエネルギーがダイノーズを襲った。

 

Z技の影響で砂煙が舞い煙が晴れると目を回して倒れるダイノーズの姿が其所にはあった。

 

「ダイノーズ、戦闘不能!」

 

「ダイノーズ、お疲れ様。よく戦ってくれたね。」

 

ライチさんはダイノーズに労いの言葉を掛けてモンスターボールに戻す。

 

「よくやったぞ、モクロー。後はルガルガンだ!」

 

ライチさんはルガルガン一体、対してサトシはモクローとイワンコの二体ダメージはあるものの数の上ではサトシが有利だ。

 

「よしっ、モクロー!イワンコをつかんで飛べ!」

 

モクローにイワンコを掴ませ攻撃しようと考え指示し、モクローはイワンコを掴もうとするがイワンコは掴もうとするモクローに攻撃してしまった。

 

イワンコの攻撃で倒れるモクロー… サトシはモクローのもとに駆け寄りそれを見たククイ博士は、はっとし

 

「モクロー、戦闘不能!」

 

互いに一体となり、イワンコは自分のやってしまった事の申し訳なさからサトシの顔が見れずに下を向いている。

 

「なぁ、イワンコ」

 

『クゥン…』

 

「俺たち一緒に特訓して強くなったよな、だからこのバトル一緒に戦おうぜ!」

 

サトシに怒られる…イワンコはそう思っていたが予想とは違う言葉に顔をあげてサトシを見つめるイワンコ、サトシの顔は笑ってイワンコのことを真っ直ぐに見ていた。

 

『アンッ!』

 

「ああ、一緒に勝つぞ!」

 

イワンコは先程の落ち込みが嘘のように立ち直りルガルガンを見つめる。サトシはイワンコを信じる、その思いがイワンコに伝わり立ち直らせたようだ。

 

「イワンコ、いわおとし!」

 

「ルガルガン、避けて!」

 

イワンコはルガルガンの足元にいわおとしを放ちルガルガンは跳び上がり回避する。

 

「今だ! たいあたり!」

 

宙に浮いた状態ならなら回避は出来ないイワンコのたいあたりはルガルガンへと決まる。

 

「やるわね! ルガルガン!いわなだれ!」

 

イワンコの上からいわなだれを放つルガルガンだが、イワンコは少し前に見せたいわなだれの岩を足場に跳びルガルガンの上をとる。

 

「今だ!イワンコ、いわおとし!」

 

イワンコのいわおとしは宙にいたルガルガンに見事に命中しルガルガンはフィールドに叩きつけられ目を回して倒れた。

 

「ルガルガン戦闘不能!よって大試練バトルは島巡り挑戦者サトシの勝利!」

 

 

ククイ博士の声がフィールドに響き、サトシはイワンコを抱き抱える。

 

「イワンコ。やったな!」

 

サトシはイワンコと共に喜んでいるとライチさんがサトシの方に向かってきて

 

「サトシ、今日のバトルで感じたんだけどイワンコの進化が近いのかもしれないわ」

 

「えっ、進化?」

 

「イワンコは進化が近付くと攻撃的なったり、単独行動が目立つようになるのよ。」

 

「そうなのか……」

 

「真昼の姿と真夜中の姿、どっちに進化するのか気になるね。サトシはどっちがいい?」

 

何時の間にかやって来ていたコウヤはサトシにイワンコの進化のことを聞く

 

「俺はどっちもかっこいいと思うぞ。イワンコ、なりたい方になれよ」

 

サトシはイワンコ頭を撫でながら言い、進化を楽しみしておりそして……

 

「さぁ、次はコウヤの番だよ。」

 

「はい!よろしくお願いします!」

 

《サトシの大試練は勝利に終り次はコウヤの大試練……果たして何が起こるのだろうか……続く》

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ついに始まった。コウヤの大試練……島クイーンのライチとのバトルで追い込まれたその時、カリキリに新たな力が宿る。

次回 コウヤとカリキリ新たな力の目覚め



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三十三話 コウヤとカリキリ新な力の目覚め

ご報告があります。私、パラドファンはブイズ使いさんが執筆するポケットモンスターサンムーン~ifストーリー~とコラボすることになりました。コラボの話は2ヶ月前から決まっていたのですが私目の諸事情で待ってもらっていました。その理由は後書きをお読みください。


サトシはモクローとイワンコと共に大試練を突破しいよいよコウヤの大試練が始まろうとしていた。

 

「それじゃあ、コウヤ君、キミの大試練を始めようか」

 

「はい!よろしくお願いします。」

 

「続いてこれより、島クイーンライチと島巡り挑戦者コウヤによる大試練バトルを開始します!両者ポケモンを!」

 

引き続きククイ博士が審判で大試練バトルを行う。

 

ライチさんはモンスターボールを手に取りポケモン名を言う。

 

「行くわよ! ギガイアス! ゴローニャ!」

 

ライチさんが出したポケモンはギガイアスそしてアローラのゴローニャの2体そしてコウヤは…

 

「なら…カリキリ! ニンフィア!頼んだよ!」

 

コウヤが出したポケモンはニンフィアとカリキリ、カリキリはくさタイプのポケモンでいわタイプのギガイアスとゴローニャには有利だ。

 

「コウヤはカリキリとニンフィアか」

 

「タイプの相性では有利だが油断は出来ないぞ」

 

サトシとカキはライチさんの大試練を突破した者としてコウヤを見守る。

 

「それでは始め!」

 

そしてついにコウヤの大試練バトルが始まる。

 

「さぁ、掛かってきなさい!」

 

「なら遠慮なく行きます!カリキリ、はっぱカッター!ニンフィア、ムーンフォース!」

 

カリキリははっぱカッターをギガイアスに向けてニンフィアはゴローニャに向けてムーンフォースを放つ。

 

「ギガイアス、ストーンエッジ!」

 

ギガイアスは地面から鋭い岩を出現させ、カリキリのはっぱカッターとニンフィアのムーンをいとも簡単に打ち消した。

 

「なっ!?」

 

「カリキリとニンフィアの攻撃を打ち消した…」

 

「あんな簡単に…」

 

バトルしているコウヤは勿論見ている皆も驚きを隠せない。

 

「驚くのはまだ早いよ。アーカラで最もハードなバトルはこれからよ!ゴローニャ、にほんばれ!」

 

にほんばれの効果によりフィールドの日差しが強くなり眩しくなる。

 

「にほんばれ…まさか!」

 

「ゴローニャ、かえんほうしゃ!」

 

ゴローニャはかえんほうしゃを放つそれもにほんばれによって強化されすさまじい炎を出している。

 

「ニンフィア、まもる!カリキリはニンフィアの後ろに隠れろ!」

 

コウヤは咄嗟にニンフィアにまもるをカリキリにニンフィアの後ろに隠れる指示をして間一髪かえんほうしゃを防ぐ。

 

「ほのおタイプの技を使うなんて…」

 

「コウヤ……」

 

バトルを見守るマーマネとマオは驚き皆、これからこのバトルの行方が厳しくなるのを感じ取っていた。

 

「やるわね。コウヤでも、これからよ!」

 

「望むところです!ニンフィアは、ギガイアスにでんこうせっか! カリキリは、ゴローニャにリーフブレード!」

 

ニンフィアとカリキリはギガイアスとゴローニャに素早く迫るがライチさんの表情には焦りは見えない。

 

「ゴローニャ、ハードローラーで向かい打って!」

 

ゴローニャは回転しカリキリとニンフィアと正面から衝突する。二対一だがカリキリとニンフィアはゴローニャのパワーに及ばず弾き飛ばさてしまう。

 

「今よ! ギガイアス、いわなだれ!」

 

ギ弾き飛ばされたカリキリとニンフィアにギガイアスのいわなだれが降り注ぎ辺りに砂煙が舞う。

 

「カリキリ! ニンフィア!」

 

砂煙が晴れるとしっかりと立つニンフィアとカリキリの姿があったダメージは受けたものの戦える。二体の視線は目の前の相手ギガイアスとゴローニャを捉えている。

 

「よし! 先ずはゴローニャからだ。カリキリ、はっぱカッター!」

 

『キリッ!』

 

カリキリの中心に無数の鋭い葉が現れゴローニャに向かっていく。

 

「ギガイアス、ラスターカノンで打ち返して!」

 

ライチさんも尽かさず向かい打つ、だがコウヤの攻撃はまだ終わらない。

 

「今だ!ニンフィア、ハイパーボイス!」

 

先に放ったカリキリのはっぱカッターをハイパーボイスを後から打ちはっぱカッターと合わせ威力を増幅させギガイアスのラスターカノンを打ち破る。そしてはっぱカッター、ハイパーボイスは共に範囲技でありギガイアス、そしてゴローニャにも命中する。

 

「これはかなり効いたんじゃない!?」

 

コウヤの大試練を見守る皆は今のハイパーボイスとはっぱカッター、二つの技が合わさった威力に驚きフィールドを見つめる。

 

ギガイアスとゴローニャのいた場所は技の影響で砂煙が舞っておりよく見えないが砂煙が晴れてくるとまだ余裕とばかりに立つギガイアスとゴローニャの姿が見えた。

 

「あの攻撃をまともに受けても平気なのか…」

 

「ああ、流石ライチさんのポケモン達だ。」

 

「やるわね。コウヤでも簡単には私達は倒せないわよ! ギガイアス、いわなだれ!」

 

「僕達だって負けません!ニンフィア、ハイパーボイス!」

 

ニンフィアのハイパーボイスはいわなだれの岩を砕きギガイアスとゴローニャに向かっていく。

 

「ゴローニャ、ハードローラーで受け止めて!」

 

ゴローニャは回転しそのパワーでハイパーボイスと正面から衝突しハイパーボイスを受け止める。だがハイパーボイスの威力に回転を維持できなくなり立ち上がる。

 

「今だ!カリキリ、ゴローニャにリーフブレード!」

 

ゴローニャが立ち上がるその隙を逃さずカリキリが素早く迫り両手のかまを緑色の光を纏いゴローニャを切り裂く。

 

「いいぞ!カリキリ!」

 

『キリッ!』

 

流石に効果抜群のくさタイプの技であるリーフブレードを諸に受けたゴローニャは地面に膝がつく。

 

「畳み掛けろ!ニンフィア、でんこうせっか!」

 

ニンフィアは素早くゴローニャに向かってい決めようとするが

 

「ギガイアス、ニンフィアにストーンエッジ!」

 

ギガイアスはで地面を踏み込みニンフィアとゴローニャの間に地面から巨大な岩を出現ニンフィアに迫り行くてを阻む。

 

「ニンフィア、かわせ!」

 

ニンフィアはストーンエッジによる巨大な岩をかわしてゴローニャの目の前に迫るが、ゴローニャは既に立ち上がっており右手に光を帯びていた。

 

「ゴローニャ、かみなりパンチ!」

 

ゴローニャの拳がニンフィアに殴りと飛ばす

 

「っ!…ニンフィア!」

 

『フィ…フィ……ア』

 

ニンフィアは、ふらつきながらも立ち上がり受けたダメージが多いことがわかる。

 

「先ずはニンフィアよ! ギガイアス、ラスターカノン!」

 

ギガイアスから銀色に光る鋼鉄の塊がニンフィア目掛けて放たれる。効果抜群のはがねタイプの技のラスターカノンが今のニンフィアが耐えれることはできない。

 

「ニンフィア、まもるだ!」

 

ニンフィアはまもるの体勢に入るが突如、動きが止まりまもるを発動することが出来ずラスターカノンを受けてしまう。

 

「ニンフィア!?」

 

フィールドにはラスターカノンの爆発の影響で煙が舞い上がり煙が晴れると目を回して倒れるニンフィアの姿があった。

 

「ニンフィア、戦闘不能!」

 

ククイ博士の声が響きコウヤの大試練を見守る皆は、フィールドを見る。

 

「ニンフィアが…」

 

「おそらく、かみなりパンチを受けて麻痺状態になったんだろ…」

 

カキはニンフィアの動きが止まった原因を言い当てる。

 

そうニンフィアはゴローニャのかみなりパンチを受けて麻痺状態になっていた。だから麻痺による体の痺れでうまく動けずまもるを発動出来ずラスターカノンを受けて倒れてしまった。

 

「ニンフィア…お疲れ様。君の頑張りは絶対に、無駄にはしない。」

 

コウヤはニンフィアを労いモンスターボールに戻す。

 

「二対一か…」

 

「タイプ相性は有利でも、ゴローニャにはかえんほうしゃがありますし」

 

今状況はコウヤがカリキリ一体、対してライチさんはギガイアスとゴローニャの二体、相性はカリキリが有利だが数では圧倒的に不利だ。それにゴローニャはかえんほうしゃを覚えておりにほんぼれを使って強化している。

 

つまり今の状況はコウヤにはとても勝ち目の薄い…不利な状況ということだ。

 

「カリキリ、はっぱカッターだ!」

 

「ギガイアス、いわなだれで防いで! ゴローニャはかえんほうしゃ!」

 

はっぱカッターは降り注ぐ岩によって完全に防がれしまいゴローニャのかえんほうしゃがカリキリに迫る。

 

「カリキリ!避けて!」

 

カリキリはかえんほうしゃをギリギリのところで回避しするだがこの状況を打開しないと勝つことは出来ない。

 

(どうすればいい…? この状況を打ち破るには…!)

 

カリキリのパワーは、ギガイアスとゴローニャに及ばず攻撃が打ち消されてしまう。しかし素早さはカリキリの方が上だが素早さで挑んでもニンフィアの様に二体の連携でやられてしまう可能性がある。今コウヤの考える限り危険があるが素早さでしか勝負するしかないと状況だ。

 

「カリキリ、ゴローニャにリーフブレード!」

 

『キリッ!』

 

「甘いわ! ギガイアス、ストーンエッジ!」

 

再びニンフィアの時と同様にカリキリとゴローニャの前に地面から巨大な岩が出現しカリキリに迫り行くてを阻みカリキリの真下に岩が出現する瞬間

 

「今だ! 跳べ!」

 

地面から競り上がる岩の勢いを利用し跳び上がりゴローニャの真上を取る。

 

「そのまま決めろ!」

 

落下の勢いのまま真上からリーフブレードを決めようとするが…

 

「ゴローニャ、かえんほうしゃ!」

 

ライチさんはコウヤとカリキリの考えを読んでいたかの様に冷静に対処にカリキリはかえんほうしゃを諸に受けてしまう。

 

「カリキリ!?」

 

かえんほうしゃを受けたカリキリは地面に叩きつけられしまい声を掛けるが返事がない。

 

「真上から攻撃してくると思っていたけど、ストーンエッジを利用するとは思わなかったわ。」

 

ライチさんはコウヤの考え完全に読んでいた。そしてカリキリは効果抜群のかえんほうしゃを受けてしまい動かない。

 

「カリキリ戦闘ふ…『キ…キリッ!』の…」

 

ククイ博士の声を遮る鳴き声それはカリキリのものだった。

 

「カリキリ!」

 

カリキリはかえんほうしゃを受けて戦闘不能かと思われたがまだ立ち上がるがもう限界を向かえている。そうにしか見えない。

 

「コウヤ、カリキリの事を思うなら降参を考えるのもトレーナー…島巡りを挑戦者する者として大切なことよ。」

 

ライチさんの言葉を聞きカリキリを見つめるコウヤ、カリキリはもう既に限界だ。カリキリの為にも降参をするべきだ。

 

「こ…降参し…『キリッ!!』」

 

コウヤが降参を宣言しようと口を開くとそれを遮るように鳴き声を上げるカリキリ

 

「カリキリ…」

 

『キリッ!キリキリッ!!』

 

まるで、カリキリはコウヤに訴え掛けている様だ。…自分はまだ戦えると、カリキリは何故ここまで言うか考えるコウヤ…そして思い浮かぶ出来事があったそれは…ダダリンをゲットするためにバトル中にカリキリを守ったときだその時もカリキリの為に諦めようとしたがカリキリは今の様に諦めないで戦おうとした。

 

その時コウヤは言った。絶対に諦めない…とカリキリはあの時と同じで勝利を諦めていない絶対に勝つその思いを秘めている。

 

「そうだよね…あの時、絶対に諦めないって…言ったのに……ごめんね。カリキリ」

 

コウヤはカリキリの事を思い降参をしようとしたが、間違っていたカリキリは絶対に諦めない例えどんなに相手が強くても…

         

「ライチさん! 僕達は絶対に諦めない! 必ず勝ちます!!」

 

「なら、島クイーンとして受けてたつわ! ゴローニャ、ハードローラー!」

 

ゴローニャは回転し凄まじい勢いでカリキリに迫るだが、コウヤとカリキリは不安は一切ない有るのは目の前の強敵に勝つそれだけだ。

 

「カリキリ! 絶対に勝つぞ!!」

 

『キ…リッー!』

 

コウヤはカリキリを信じて叫びそうカリキリはコウヤを信じて返すそして変化は起こる。

 

突如カリキリの体が眩い光包まれに迫っていたゴローニャだったが、その光に動きが止まる。

 

「この光は……まさか…!」

 

「カリキリ…」

 

『間違いなく進化の光ロトー!!』

 

眩い光に包まれたカリキリの体が徐々に変化し光が弾けその姿を現す。

 

『ララーン!』

 

小さかった体は倍以上の体大きさにになり、かまの長さ、大きさは共に自身の半分そして緑色の体は鮮やかなピンクに変わっている。

 

「カリキリが…進化した!」

 

『ラランテス。はなかまポケモン、くさタイプ。カリキリの進化形、かま状の花弁からビームを放つ。分厚い鉄板を真っ二つにする威力を持つ。』

 

大試練を見守っていたサトシが声を上げ、ロトムによる説明が入る。

 

「ラランテス…」

 

『ラーラ』

 

コウヤは進化したラランテスを見つめラランテスは笑って返す。

 

「最高だよ! コウヤ、ラランテス!この状況で進化するなんて!」

 

ライチさんはこの土壇場でカリキリを信じたコウヤ、コウヤを信じて進化したラランテスに驚き称賛を掛ける。

        

「言ったでしょ、僕達は絶対に諦めないって」

 

「ええ、あなた達の思い感じたわ。私達も全力よ! ゴローニャ、ハードローラー!」

 

ゴローニャは再び回転し凄まじい勢いでラランテスに迫るだが

 

「ラランテス! 君の新しい力見せるよ!」

 

『ララーン!』

 

ラランテスは頭上にかまを上げるすると、かまは光か輝き巨大な光の刃となりラランテスは向かってくるゴローニャに向けて振り落とす。

 

「今の技は!?」

 

『ソーラーブレードロト!』

 

「でもソーラーブレードは溜めが…そうか!ゴローニャがにほんぼれを使っていて溜めが必要なかったのか!」

 

そしてゴローニャがいた場所は煙が舞い上がっておりそしてその煙が晴れると目を回して倒れるゴローニャの姿があった。

 

「ゴローニャ、戦闘不能!」

 

ククイ博士の声が響き渡る。これでライチさんも残り一体、あの状況から一転カリキリはラランテスに進化し新にソーラーブレードを覚え追い付いた。

 

「ラランテス…僕達は負けない! 絶対に勝つよ!」

 

『ララーン!』

 

「ここまでやるとはね…ギガイアス、いくわよ!」

 

ライチさんはサトシと大試練で見せたように腕を交差させる。

 

「Z技だ!」

 

「流石にZ技を打ち破る所か、耐えるのは不可能だぞ!」

 

コウヤを見守るマーマネ、カキはこれまでかと思い浮かべるだがこの状況で一人いや…一体が何かを感じ取った。

 

「ゲッコウガ?」

 

突如サトシのモンスターボールから現れたのはゲッコウガはフィールドにいるコウヤとラランテスを見つめだす。

 

 

ライチさんの左腕のZリングから、眩い光が発せられその光はギガイアスへと向かっていく

 

「轟け、命の鼓動!天地を貫く、岩の響きよ!」

 

勢いよく飛び上がるギガイアス、そして叫び無数の岩が集まり巨大な岩を作り出す。

 

「行け!ワールズエンドフォール!」

 

Z技ワールズエンドフォールによる巨大な岩がラランテスに迫るがラランテスとコウヤ共に焦り、不安などはない、目の前の強敵に勝ちたいその思いだけだ。

 

「ラランテス! 僕達は、今を越えて強く!行くぞ!」

 

『ラ、ララーン!』

 

この時異変に気付いたのは一人と一体だけだったそれはサトシとゲッコウガだ。

 

二人は気付いたのだコウヤとラランテス…二人が同時に同じ動きをいや…動きがシンクロしたのを

 

ラランテスの周りに風が巻くように木葉が渦を巻くように現れだすそして姿がよくは見えないが自分が知っているラランテスの姿ではない姿のラランテスが見えた。

 

「あれは!?サトシとゲッコウガと同じ…!」

 

「間違いない!俺達と同じキズナ現象!」

 

『コウッガ!』

 

絆現象をよく知るセレナ、キズナ現象を持つサトシとゲッコウガは驚愕する。

 

「ラランテス! リーフブレードォォ!!」

 

『ラァー!ララァン!!』

 

コウヤとラランテスは同時に両手を交差させ降り下ろすそして、ラランテスは凄まじい勢いでZ技ワールズエンドフォールによる巨大な岩に向かって飛び上が行く。

 

「いっけぇぇぇ!!!」

 

『ラッラァァァ!!!』

 

ラランテスはその巨大な岩を凄まじい速度で繰り出すリーフブレードで切り裂きギガイアスへと向かっていく。

 

「Z技を…!?ギガイアス、ラスターカノン!」

 

流石は島クイーンのライチさんあり得ない状況でも判断は遅れておらず反撃を入れる。

 

「僕達は必ず勝つ! リーフブレード!」

 

『ラッ! ララーン!』

 

ラランテスのリーフブレードはラスターカノンを容易く切り裂きそのままギガイアスに命中させた。

 

ギガイアスは目を回して地面に落ちラランテスは地面に立って着地しラランテスの周りの渦は消え元の姿に戻りしばらく静寂が走る。

 

「…!ギガイアス戦闘不能! ラランテスの勝ち! よってこの大試練バトル島巡り挑戦者コウヤの勝ち!」

 

ククイ博士の声が響き渡り皆はっとする。

 

「勝った…勝ったぞ! ラランテス!」

 

「ララーン!」

 

コウヤとラランテスは勝利に喜び互いに抱き付く二人の諦めない強い思いが呼んだ勝利だ。

 

「コウヤ、大試練突破おめでとう。」

 

「はい! ありがとうございます。ライチさん!」

 

喜びあうコウヤとラランテスに大試練突破の祝福の言葉を掛けるライチさん、そしてラランテスを見つめる。

 

「私が…この子に始めに会ったときに感じた力はさっきのバトルで起きた力だったのね……」

 

ライチさんはラランテスをそっと撫でながら言う

 

「さっきのは…サトシとゲッコウガと同じ……」

 

ライチさんに言われはっとするコウヤ、自分に起きていた出来事を思い出すそこへ…

 

「俺とゲッコウガと同じキズナ現象だ。」

 

サトシとゲッコウガがやって来る。

 

「僕とラランテスがキズナ現象を……」

 

サトシに言われラランテスを見つめるコウヤ、何故自分達にこの力が現れたのか…それが頭に浮かび考え始める。

 

「それより! 二人とも大試練突破おめでとう!」

 

コウヤの考えは普段道理に戻ったライチさんによって消し飛ばされてしまった。

 

「二人ともこれを、アーカラ島の大試練突破の証イワZよ。」

 

「ありがとうございます。ライチさん!」

 

サトシはイワZを受け取りコウヤはまだキズナ現象の事を考え直している。

 

「コウヤ、悩んだって仕方ないわ。」

 

「ライチさん…」

 

「いつか必ず分かるから今は大試練突破を精一杯喜びなさい!」

 

「はい、ありがとうございます!」

 

コウヤもライチさんからイワZを受け取る。

 

「「イワZゲットだ(ぜ)!」」

 

『ピッピカチュウ!』

 

『ララーン!』

 

 

 

《ラランテスの進化。そしてコウヤとラランテスのキズナ現象によりアーカラ島での大試練突破したコウヤ…これから先何が起こるのか続く…》

 

 

 

 

 




ラランテスに進化はわかっていた人いると思いますがコウヤとラランテスもキズナ現象発生です

ブイズ使いさんにカリキリの進化まで待ってもらいと頼んだからです。


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第三十四話 黄昏の奇跡

今年最後です。来年もコウヤ君をよろしくお願いします。


大試練を終えたサトシとコウヤ達は、翌日メレメレ島へと帰るためグッスリ眠っていたがそんな中イワンコだけが眠らずにいた。

 

イワンコは大試練で、モクローを攻撃してしまったことに思い悩んでいるようで眠れないようだ。

 

イワンコは立ち上がりジャンプし扉を開け外へと出て行ってしまう。

 

『ピ…ピカ……』

 

『フィ…ア……』

 

その扉を開けた音に気付くピカチュウとニンフィア、辺りを見回しイワンコの姿が見えないことに気付きピカチュウは眠るサトシの元へ、ニンフィアはコウヤの元へ向かう。

 

『ピカピカ!』

 

『フィア!』

 

「ん……どうしたピカチュウ」

 

「まだ夜だよ……」

 

サトシは目を開くがコウヤはまだ眠いと寝返りをうつ。

 

『ピーカ』

 

「イワンコが!?」

 

ピカチュウはイワンコがいた場所を指差しサトシはイワンコが居ないことに気付き辺りを見回して扉が空いている事に気付き慌てて着替えてイワンコを探すため外に飛び出す。

 

『フィッア!』

 

一方コウヤはと言うと…ニンフィアが起こそうと体をゆさっているが中々起きようしなかった。

 

『フィー!』

 

ニンフィアも流石に怒ったり強行手段でリボンを重ね併せてコウヤの頬をひっぱたく

 

「痛っ!?」

 

バチーン!!と言う音が響き渡り、これには流石に目が覚めるコウヤ、ひっぱたく音が大きかったのかラランテスも目を覚ます。

 

『フィ、フィア!』

 

「サトシとピカチュウ、イワンコが居ない!?」

 

ニンフィアはリボンでサトシが寝ていたベットとイワンコのいた場所を指しコウヤ、はニンフィアにひっぱたかれた頬を押さえながら確認する。

 

「とにかく、探さないと……ニンフィア、ラランテス行くよ。」

 

コウヤもサトシより少し遅れて外に出ようとするが……

 

「あっ…ニンフィアは此処で待ってて、もしイワンコを見つけれず朝になったら皆に説明をお願い」

 

コウヤはペンと紙を取り《サトシ達を探しに行く》と書きニンフィアに預ける。

 

「僕達も朝には戻るけど遅くなるかもだから、その時は頼むよ。」

 

『フィア!』

 

コウヤとラランテスもサトシとイワンコを探しに向かい始めた。

 

その時夜空に舞うように飛ぶ一体のポケモンの姿があることにコウヤとラランテスが気付くことはなかった。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

イワンコは一人特訓をしているようで目の前の岩壁にいわおとしをぶつけていた。そしてその様子を見つけて近付くポケモンが一体……

 

『テテ~?』

 

イワンコに近付いてきたポケモンの正体はアーカラ島の守り神カプ・テテフだ。

 

『テテ~!』

 

カプ・テテフは両手を上に広げるすると辺り一帯に薄い紫色をしたオーラが広がり辺り一帯サイコフィールドによって包まれる。

 

イワンコはカプ・テテフに立ち向かうが守り神であるカプ・テテフに圧倒されてしまう。

 

『テテー!』

 

倒れているイワンコにしぜんのいかりで追撃を決めようと構えるカプ・テテフ

 

「イワンコー!どこだー!」

 

そこへイワンコを探すサトシの声を聞きカプ・テテフはサイコフィールドを解除して去っていった。

 

「イワンコ! 大丈夫か!?」

 

倒れるイワンコを見つけて駆け寄るサトシ、周囲に光る粉舞っており傷だらけで倒れるイワンコを抱き抱える。

 

「これは…?いったい何が……」

 

傷だらけのイワンコを見つめ何があったのか考え始めるサトシ、すると意識を取り戻したが、興奮しているのか腕の中のイワンコが暴れだす。

 

「落ち着けって、痛っ!」

 

暴れイワンコそのままサトシの腕に噛みつくしばらくするとハッとしたのかサトシに気付き噛みついた腕を放す。モクローの時と同じように、自分のした事に信じらえなく驚愕の表情をしている。

 

「あ、イワンコ!」

 

噛みついたことで驚きサトシの声を聞こえないのか、イワンコは森の奥へと再び姿を消してしまった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「もうそろそろ日が上るし、一旦戻って説明しよう」

 

サトシとイワンコを探すコウヤは一旦ポケモンセンターに戻り博士達に事情を説明しようと歩き出すが……

 

『…ッ? ラッ!』

 

「何か見つけたのか?」

 

ラランテスが何かを感じたのか立ち止まりコウヤも辺りを見回す辺りは暗く良くは見えないだがラランテスは何かを感じたようで警戒を解かない。

 

『テテーフフ!』

 

「カプ・テテフ!?」

 

突如、目の前に現れた守り神カプ・テテフに驚くコウヤとラランテスそんな二人を気にすることなく二人の回り飛び回るカプ・テテフ

 

『テテッ! ウフフー!』

 

突如笑うように鳴き辺りにサイコフィールドを作り出す。

 

「これは? カプ・コケコと同じ……!?」

 

ハッとし前を見るコウヤ、目の前ではカプ・テテフが戦闘体勢に入っておりエネルギーをためている。

 

「やるしかない…! ラランテス! はっぱカッター!」

 

『ラーラッ!』

 

『テーテテ!』

 

ラランテスが放つ鋭い葉はカプ・テテフに向かっていくいがカプ・テテフの放つムーンフォースは簡単にはっぱカッターを打ち破りてそのままラランテスに命中する。

 

「ラランテス!? 大丈夫か!?」

 

『ラッララ!』

 

ラランテスは立ち上がり応える。

 

「ラランテス! リーフブレード!」

 

カマにエネルギーを溜め緑色の光を纏い向かうラランテス、カプ・テテフもしぜんのいかりによる光を纏いラランテスに向かう

 

そして両者共に正面からぶつかり合い辺りに衝撃が響き渡る。拮抗する両者だがそれはカプ・テテフによって破られるしぜんのいかりのパワーにラランテスは敵わず弾き飛ばされてしまい地面に叩きつけられる。

 

「ラランテス!?」

 

『ラッ……』

 

まだ立ち上がれラランテス、カプ・テテフは追撃とムーンフォースの体勢に入る。

 

『ラッ!ラァー!!』

 

「僕達は負けない!」

 

互いに諦めず強く叫ぶコウヤとラランテスその二人の思いが重なり変化を呼ぶ。

 

『テテー!』

 

カプ・テテフはムーンフォースをラランテス目掛けて放ちラランテスは真っ直ぐに立つ。

 

「僕達は今を越えて強く! 行くぞ!」

 

『ラ、ララーン!』

 

ラランテスの周りに風が巻くように木葉が渦を巻きラランテスを包むその姿は大試練で目覚めたコウヤとラランテス二人だけの姿だ。

 

「はっぱカッター!」

 

『ラーララッ!』

 

コウヤとラランテス二人同時に右手を振り払い放たれたはっぱカッターは最初に放った時より、強く光輝きカプ・テテフのムーンフォースを打ち破った。

 

カプ・テテフに命中しダメージを与える。最初より格段にパワーが上がっている。

 

『テテ? テテーウフフ!』

 

攻撃を受けても尚余裕とばかりに楽しそうに笑うカプ・テテフはラランテスを見つめる。

 

『テテー!』

 

カプ・テテフは突如サイコフィールドを解除しラランテスの真上から光る鱗粉を蒔くと何処かへ消えていった。

 

「いったい何がしたかったんだ…?」

 

カプ・テテフの目的は考えても解らない。木葉による周りの渦が消えラランテスの姿が元に戻るするとキズナ現象による疲労感によりコウヤとラランテスは同時に地面に座り込む。

 

「ほんの少しでも……結構疲れるな…」

 

『ララー……』

 

キズナ現象にまだ目覚めたばかりでまだ詳しいことは解らないがサトシから聞いた話で知っていたつもりだったが予想以上の疲労感に地面に腰を下ろす。

 

「ラランテスはボールに戻って休んでいて」

 

ラランテスをモンスターボールに戻し立ち上がりポケモンセンターへと戻る。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

時間が過ぎポケモンセンターの前ではククイ博士達が立っていた。朝起きるとサトシとコウヤ達の姿がなくコウヤのニンフィアから渡された《サトシ達を探しに行く》と書かれた紙を見て待っているのだ。

 

「サトシ、コウヤ……いったい何処に行ったんだ…?」

 

ククイ博士は二人が何故夜中に何も言わずに出ていったのか考え皆不安な表情を浮かべていた。

 

『フィア!』

 

ニンフィアが何かに気づき走り出す其処には疲れきったサトシを肩で担ぐコウヤの姿が見えた。

 

「サトシ! コウヤ!」

 

「ごめんなさい……遅くなって」

 

「コウヤはともかく夜中に何も言わずに出ていく奴があるか!」

 

「ごめんなさい…ククイ博士」

 

「わかればいい、それより何故夜中に外に出たんだ?」

 

珍しく怒るククイ博士だがサトシにも何かあったのかもしれないと何故外に出たのか事情を聞く

 

「イワンコが部屋から出て行って探しに行ったんだ。見つけたんだけど、すぐ逃げちゃって進化に関係あるのかな?」

 

心配そうなサトシの前に立ち、ライチがルガルガンの頭を撫でながら語りかける。

 

「この子もね、進化の前にフラッとどこかに行って、そしてルガルガンに進化して戻ってきたわ。」

 

「でもイワンコ怪我をしていて」

 

皆の表情に不安が浮かび上がる進化のためいなくなったとしても怪我していることは危ないからだ。

 

「皆でイワンコを探そう!」

 

「俺はリザードンで空から探す!」

 

「僕もチルタリスと一緒に空から探す!」

 

「私達も手分けして探しましょう!」

 

皆すぐさまイワンコを見つけるため行動を取り探し向かいサトシはライチさんとククイ博士と一緒に探し向かい。いつの間にか、ルガルガンがどこかへ消えていたことに、誰も気づけなかった。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

時間が過ぎ日が沈みかけ、空の色が変わり赤みが掛かって来はじめる。

 

「何処にいるんだ……イワンコ…」

 

サトシ達はイワンコを続けているが全く手掛かりが掴めずいた。そこへチルタリスに乗って空から探していたコウヤが合流する。

 

「サトシ! イワンコは見つかった?」

 

「まだ……コウヤはどうだった?」

 

「こっちも手掛かりすら無いよ……」

 

互いにイワンコの足取りを掴めずに暗くなる前に見つけないと思い始めると、少し光る鱗粉のようなものが宙に舞っているに気づく

 

「これは……あの時の…」

 

サトシがイワンコを最後に見た時、そしてコウヤはカプ・テテフとのバトル後に見たものだ。

 

「この鱗粉、カプ・テテフのですよね?」

 

コウヤが鱗粉を指差しライチさんに尋ねる。

 

「あら?そうよ。これはカプ・テテフの傷を癒す鱗粉ね。これがどうしたの?」

 

「イワンコを見た時、同じのがあったんですけど、もしかしたら…イワンコ、カプ・テテフとバトルしていたのかも……」

 

「カプ・テテフと!?」

 

心配げな表情で顔を見合わせるライチさんとククイ博士。その様子にサトシとコウヤが首をかしげると、ライチさんが深刻そうに話し始める。

 

「カプ・テテフはね、不思議な鱗粉で傷を治してくれけど、同時にとても無邪気な面を持っているの」

 

「そう言えば僕がサトシ達を探してるときにカプ・テテフにバトルを挑まれました」

 

「そう、カプ・テテフもカプ・コケコみたいにバトルをすることを好むの。でも、強さの制御がうまくできないことが多くて相手のポケモンが実力不足だと、瀕死状態まで追い詰めてしまうの」

 

「そんな!」

 

もイワンコがカプ・テテフとバトルしていたとして、追いかけて行ってもう一度カプ・テテフにバトルを挑みに行っていたとしたら。

 

「早く見つけないとっ!」

 

サトシはイワンコの心配し走り出す、そしてコウヤも慌てて後を追うしばらくするとバトルがおこなわれているのか何か響く音が聞こえ始める。

 

「イワンコ!」

 

もしかしたらイワンコがいるかもしれないと必死に走るサトシ。辿り着いた場所は大試練を行った命の遺跡のバトルフィールド其処には真昼の姿と真夜中の姿、二体のルガルガンが立っている。ルガルガン達と対峙するのはカプ・テテフ。そしてフィールドの反対側に横たわるイワンコの姿が見える。

 

 

立ち上がろうとする真昼と真夜中の二体のルガルガンをよそに、カプ・テテフがギガインパクトで倒れているイワンコに迫る。動けないイワンコはそれを避けることができない。ルガルガンたちが吠えるもカプ・テテフは目もくれない。

 

「やめろーー!!」

 

サトシは走りだし庇うようにイワンコを守る。その様子を首をかしげて見るカプ・テテフ。すると突然笑顔を浮かべなり、真夜中の姿のルガルガンにキスをする。突如に倒れるルガルガン。真昼の姿のルガルガンもキスをされ倒れる。

 

「何をっ!?」

 

カプ・テテフは戸惑うサトシにもキスをして、イワンコを抱き締めるように倒れる。

 

「サトシッ!」

 

遅れて追い付いたコウヤはこの状況を見てサトシを助けようとモンスターボールを掴むが

 

「待って!カプ・テテフはイワンコを助けようとしてるのよ!」

 

ライチさんがモンスターボールを構えるコウヤを止める。コウヤはカプ・テテフを見つめるとカプ・テテフはイワンコの真上で止まり光る鱗粉と美しい光がイワンコに注がれ傷が治り始める。

 

「そうか、さっきの技はドレインキスだ!サトシ達から吸収したエネルギーを使って、イワンコの傷を治しているのか!」

 

イワンコの目が開き立ち上がる。イワンコがサトシの体を揺らしゆっくりとサトシの目が開き始める。

 

「イワンコ…?」

 

『クゥーン…』

 

「良かった…無事だったんだな……」

 

サトシは起き上がりイワンコの頭を撫でる。真夜中と真昼のルガルガン二匹も立ち上がっておる。空を見上げると、カプ・テテフが笑いながらサトシたちを見下ろしている。

 

「イワンコの傷を治してくれてありがとうな~!」

 

カプ・テテフにお礼を言うサトシ。カプ・テテフは楽しそうに笑いながら海に向かって飛んでいき。夕日がどんどん沈んでいく中、イワンコがカプ・テテフを追いかけるように、海に一番近い位置に立ち夕日を見詰める。

 

と、突然あたりが眩い翆色の光に包まれる。沈む夕日が、イワンコが何かを感じ取ったのか、翆色の光を放つ夕日に向かって吠え始める。

 

すると、イワンコの体が光に包まれ始め徐々に変化していく

 

「これは……」

 

「進化の光だ」

 

「イワンコが、進化……」

 

イワンコの隣に真昼と真夜中の二つの姿のルガルガンが並び立ち見守る中、イワンコを包む光が弾け新しい姿があらわれる。四足歩行で体の色はオレンジ、顔の周りがタテガミのような毛に覆われておりその目は先程の夕日の光と同じ美しい翆色のしている。真昼でもなく、真夜中でもない見たことのない新しい姿のルガルガンが、夕日に向かって雄叫びをあげる。

 

『ビビッ!?データ無し!データ無し!真昼の姿でも、真中の姿でもないロト!』

 

見たことのないルガルガンにロトムが驚愕の声をあげる。

 

「見たことのない…ルガルガン」

 

「これはもしかしたら、グリーンフラッシュの影響かもな」

 

「グリーンフラッシュ……?」

 

「日没や日の出の時に、ホンの一瞬程しか起こらない、とても珍しい現象だ」

 

「め、めっだに見られない現象だがら……この島ではグリーンフラッシュを見た者は……幸ぜが来ると言われでるの」

 

ライチさんはマジで泣いており、あまりの出来事に感動し過ぎてうまく喋れずに聞き取りにくくなってしまっている。

 

「名前は、そうだな。黄昏時に進化したから、ルガルガン、黄昏の姿だな」

 

「黄昏の姿か……やったな、ルガルガン!」

 

サトシはルガルガンの頭を撫で、ルガルガンは嬉しそうな顔を浮かべる。

 

 

 

《新たな姿へと進化したサトシのルガルガン、そしてコウヤのラランテス……このアーカラ島での出来事は二人にとって忘れられない出来事となっただろう……続く》

 

 

 

 

 




サトシが十万ボルトで起こされるなら、コウヤはニンフィアのリボンによるビンタで起こされる。


皆さんもよいお年を


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第三十五話 キズナのバトル!ゲッコウガVSラランテス

新年明けましておめでとうございます。今回はミミッキュ回とばす代わりです。ラランテスの特訓回ですね。

バトルのBGMはXY&Zですね。


アーカラ島からメレメレ島に戻ってルガルガンがZ技を発動できなくなるというアクシデントがあったものの解決した。

 

そしてポケモンスクールの休日の早朝コウヤは…

 

「ニンフィア、ニャビー頼んだよ。」

 

『フィア!』

 

『ニャッビ!』

 

近くの砂浜でニンフィアとニャビーの前に立ちコウヤの隣にはラランテスが立っており何を始めるのかというと

 

「ラランテス 始めるよ!」

 

『ララッ!』

 

コウヤの掛け声と共に構えるラランテスとコウヤ、二人の目の前ではニャビーとニャビーは技を二人目掛けて放ち出す。その技を避けるコウヤとラランテス、ニャビーとニンフィアも再び放ちまた避ける。何故こんなことを行っているかと言うと、サトシにゲッコウガとのキズナ現象のきっかけはシンクロ…共に強い思いを持ち一緒に戦い強くなることが大事と聞きこのような特訓を思い付いたのだ。

 

「よし!この調子で行くよ!」

 

『ララッァ!』

 

普通は思い付かない滅茶苦茶な特訓を行うコウヤ、はたして効果は有るのかはわからないが順調にニンフィアとニャビーの技を避けるコウヤとラランテス。

 

 

 

しばらくして時間が過ぎ特訓を終えると砂浜に座り込むコウヤとラランテス、まだキズナ現象に目覚めたばかりでまだサトシとゲッコウガのような力は出せないが、二人は諦めないという思いで強くなることを誓っている。

 

「いつか…絶対にサトシとゲッコウガに勝とうね。ラランテス」

 

『ララーン』

 

コウヤはカロス地方を旅してるときに、ゲッコウガとは戦ったことがあるが二人のキズナの力に敗れていた。だからこそコウヤには二人に勝ちたいと思いがある。

 

「お~い! コウヤ~!」

 

呼ぶ声が聞こえ振り向くとサトシが走ってコウヤの元まで向かって来ておりコウヤは立ち上がる。

 

「おはよう、サトシ。今日は珍しく早起きだね。」

 

「まぁな、ところでコウヤは朝から何やっていたんだ?」

 

「ラランテスと特訓していたんだ。いつかサトシとゲッコウガのように一緒に強くなるために」

 

『ララーン!』

 

互いに顔を見合わせ頷くコウヤとラランテス、二人には強くなりたいという意志が見てとれる。

 

「なら俺とゲッコウガとバトルしないか?」

 

「ゲッコウガとバトルを…?」

 

コウヤはサトシの急な提案に疑問を浮かべどういう意味だろうと問い掛ける。

 

「俺達は強い相手……シンクロが起きたのが、カルネさんやアランとのバトルの時だったから、たぶんコウヤとラランテスも俺達みたいに何か切っ掛けができるんじゃないかなって」

 

「成る程…」

 

サトシの考えに納得するコウヤ、ラランテスとのキズナ現象が発現しシンクロしたのは二度。一度目はライチさんとの大試練バトル、二度目はカプ・テテフとのバトルどちらも強敵とのバトルだ。

 

「サトシ…バトルお願い」

 

「ああ、早速バトルしようぜ!」

 

サトシとコウヤはポケモンバトルを始めようとするが、その間に割り込む声が聞こえる。

 

「サトシ~!コウヤ~! 朝御飯よ~!」

 

セレナが二人を呼んでおりどうやらバトルはお預けのようだ。

 

「バトルは後にしよう。」

 

「そうだな、俺お腹ペコペコだよ。」

 

二人はバイトを後にしククイ博士の家に戻っていく。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

時間が立ち朝食を食べ終えたサトシとコウヤは砂浜で向かい合いモンスターボールを手にしている。そしてその間にはククイ博士の姿がある。

 

「これより、サトシとコウヤの三本勝負を行う!使用ポケモンは三体それでは両者ポケモンを!」

 

ククイ博士が審判を行いサトシとコウヤの三本勝負が始まろうとしていた。何故こうなったかと言うとククイ博士にサトシとのバトルすることを話すとアーカラ島での大試練での成果を試すバトルにはちょうどいいと三本勝負をすることになったのだ。

 

「一本目はピカチュウ! 君に決めた!」

 

『ピッカ!』

 

「なら僕は…ダダリン頼んだよ!」

 

『ダァァ…』

 

サトシの一体目はピカチュウ、そしてコウヤの一体目はダダリン……サトシとコウヤの三本勝負が遂に始まる。

 

「それでは…始め!」

 

ククイ博士の合図と同時にサトシが仕掛ける。

 

「ピカチュウ! エレキボール!」

 

ピカチュウは尻尾にエネルギーを溜めて電気のボールを作り上げダダリンへと撃つ。

 

「ならこっちは、シャドーボール!」

 

ダダリンは中心部分からエネルギーを溜めて黒い影のボールを作り上げエレキボールを向かえ撃つ電気と黒い影の衝突ししばらく拮抗するが爆発が起こり砂煙が辺りに舞う。

 

その煙を突き抜け中からピカチュウが現れダダリンへと迫る。

 

「ピカチュウ、アイアンテールだ!」

 

『ピカッ、チュー!』

 

「ダダリン、パワーウィップで向かい撃って!」

 

ダダリンはピカチュウのアイアンテールにパワーウィップで向かい撃とうとするが全て弾かれダダリンの頭にアイアンテールが叩き込まれる。

 

「ダダリン、大丈夫!?」

 

アイアンテールによるダメージはけして小さくなくダダリンはふらついている。

 

「ピカチュウ、十万ボルト!」

 

『ピーカチュー!』

 

「いわなだれで防いで!」

 

ピカチュウの十万ボルトを自分の目の前に無数の岩を落として壁を作り十万ボルトを防ぐダダリン

 

「今だ!アンカーショット!」

 

錨を振り上げて岩で作り上げ壁を壊しながらピカチュウに向けてアンカーショットを放つそして

 

「ピカチュウ避けろ!」

 

ピカチュウはアンカーショットを避けようとするが砕けた岩の破片が当たり思うように動くことは出来ずアンカーショットを受け吹き飛ぶピカチュウ

 

「ピカチュウ!大丈夫か!?」

 

『ピッピーカ…』

 

立ち上がるピカチュウ、でんきタイプのピカチュウにははがねタイプの技であるアンカーショットはいまひとつだったとは言えダメージはけして少なくはない。

 

「やるなコウヤ、だったらエレキボール!」

 

「もう一度シャドーボールで向かい撃って!」

 

ピカチュウが尻尾からエレキボールを放ちそれに続きダダリンがシャドーボールを放ち再度エレキボールとシャドーボールの衝突が起こるかと思われたが

 

「今だ!アイアンテールで打て!」

 

エレキボールとシャドーボールが拮抗している間にエレキボールをアイアンテールで打ちシャドーボールがエレキボールに合わさりダダリンへと向かう。

 

「なっ!? いわなだれで防御だ!」

 

咄嗟にいわなだれで防ごうとするが間に合わずダメージを受けてしまうダダリン、自身のシャドーボールが合わさっているだけあってかなりのダメージを受けている。

 

「今だ、決めるぞ!ピカチュウ!」

 

『ピッカチュー!』

 

 

二人はチャンスとZ技のポーズを取っていく全力の一撃をダダリンに向けて放つ。

 

「これが俺達の全力だぁ!!スパーキングギガボルト!!!」

 

放たれた巨大な電気の槍はダダリンに命中し爆発が発生し凄まじい衝撃が辺りに響き渡りダダリンは目を回して倒れていた。

 

「ダダリン戦闘不能!ピカチュウの勝ち!」

 

「やったな!ピカチュウ!」

 

『ピッカ!』

 

「ダダリンお疲れさま。いいバトルだったよ。」

 

先ず一本目はサトシとピカチュウの勝利続いては…

 

「次はお前だ!ルガルガン君に決めた!」

 

『ガッウ!』

 

「次は君の番だよ!ニンフィア頼んだよ!」

 

『フィア!』

 

サトシの二体目はルガルガン、コウヤの二体目はニンフィア二本目が始まる。

 

「二本目始め!」

 

「ルガルガン、たいあたり!」

 

「ニンフィア、でんこうせっか!」

 

ニンフィアとルガルガン両者共に勢いよく走り出し正面から衝突する。パワールガルガン上だが、ニンフィアの特性フェアリースキンによって技の威力上がりルガルガンのパワーを上回りルガルガンは吹き飛び後退する。

 

「やるな!ルガルガン、アクセルロック!」

 

ルガルガンはニンフィアに向かって勢いよく駆け向かうが

 

「ニンフィア、まもる!」

 

ニンフィアのまもるによってアクセルロックは防がれてしまう。コウヤとニンフィアはホウエン地方で出会い共にアローラ地方にやって来た。二人の信頼関係はとても強く一筋縄ではいかない。

 

「まだだ!ルガルガン! いわおとし!」

 

「ニンフィア! ハイパーボイス!」

 

ルガルガンの放ついわおとしはニンフィアのハイパーボイスによって砕かれハイパーボイスはそのままルガルガンへと決る。

 

「これで決める! ニンフィア!」

 

『フィア!』

 

コウヤは腕を交差させてZを示すポーズを現しそして光がコウヤとニンフィアを包む。

 

「僕達の限界を超えていく全力!ウルトラダッシュアタック!!」

 

凄まじい勢いでルガルガンへと向かって走り出しその勢いのままぶつかりルガルガンを吹き飛ばした。そしてルガルガンは目を回して倒れていた。

 

「ルガルガン戦闘不能!ニンフィアの勝ち!」

 

二本目はニンフィアの勝利、次で勝者が決まるそして当然二人の最後のポケモンは

 

「ゲッコウガ!君に決めた!」

 

「ラランテス!行くよ!」

 

ラランテスとゲッコウガ、両者共にキズナ現象を持つポケモン同士の対決が今始まる。

 

「それでは…三本勝負の三本目始め!」

 

「ゲッコウガ! みずしゅりけん!」

 

「ラランテス! はっぱカッター!」

 

ゲッコウガのみずしゅりけんとラランテスとはっぱカッター正面から衝突し爆発が発生し砂煙が舞う。

 

「ゲッコウガ! つばめがえし!」

 

「ラランテス! リーフブレード!」

 

互いに勢いよく走り出し煙を突き抜ける両者、そして凄まじい速度で打ち合いフィールドを駆けていく。

 

「かげぶんしん!」

 

ゲッコウガは凄まじい数の分身でラランテスを周囲を囲み覆い尽くす。

 

「ラランテス! ソーラーブレード!」

 

『ラァァ!』

 

ラランテスはソーラーブレードの予備動作に入り片方のかまを頭上に掲げそのかまが輝き出す。

 

「ゲッコウガ! いあいぎりだ!」

 

ゲッコウガ無数の分身と共に光る刃を手に持ち向かう。だが…

 

「今だ! 振り払え!」

 

ラランテスは溜めを終えたソーラーブレードで分身全部を切り払う。そしてゲッコウガはいあいぎりで向かい撃つがソーラーブレードの威力に吹き飛ばされる。

 

「大丈夫か!? ゲッコウガ!」

 

『コウッガ!』

 

ゲッコウガは拳を突き上げサトシに答える。そしてゲッコウガとサトシの思いが重なり変化を呼ぶ。

 

「行くぜ、コウヤ! 俺達のフルパワーだ!!」

 

『コウッガァ!!』

 

二人の強い思いがシンクロし激しい水流がゲッコウガを包みゲッコウガを包んでいた水流が弾き飛び現れるれ背中には集まり巨大なみずしゅりけんを作り出し背負う姿は二人だけの高みの姿サトシゲッコウガへと変化した。

 

「行くぜ! みずしゅりけん!」

 

『コウッガ!』

 

ゲッコウガは背中に手を回して大きく振りかぶり通常の何倍もの大きさのみずしゅりけんをラランテスに向けて投げる。そして、その動作はサトシとゲッコウガは完全にシンクロしている。

 

「ラランテス! リーフブレードで防御だ!」

 

『ララッ!』

 

ラランテスは両方のかまに翠色の光を宿し交差させてみずしゅりけんを向かう撃つ。しかしその威力を完全い相殺することは出来ずに吹き飛び後退する。

 

「ラランテス!」

 

『ララァ!』

 

コウヤの呼び掛けに大丈夫だと返すラランテス。そして目の前の強敵サトシとゲッコウガを見据える二人

 

(あの力が僕達の目指すもの……僕達だって負けてられないっ!)

 

「ラランテス! 僕達も負けてられない! 行くよ!!」

 

『ラッララァー!!』

 

コウヤとラランテス二人も互いの思いが重なりあい変化を呼ぶ。ラランテスの周りに風が巻くように木葉が渦を巻くように現れだす。

 

「行くよ。ラランテス」

 

『ラァッ!』

 

「行くぜ。ゲッコウガ」

 

『コウッガ』

 

今…キズナ現象を持つもの同士のバトルが今佳境を向かえる。

 

「ゲッコウガ! いあいぎり!」

 

「ラランテス! リーフブレード!」

 

ゲッコウガは手に水のクナイを持ち、ラランテスはかまに翠色の光を宿す。そして互いに正面から向かいゲッコウガはクナイを振りかざしラランテスはかまを振りかざし両者共に動きが止まる。

 

いあいぎりとリーフブレードが押し合いとなり拮抗するゲッコウガとラランテス。そしてサトシとコウヤも互いに力の限り立っている。シンクロしていることにより感覚が伝わりサトシとコウヤにゲッコウガとラランテスの力のぶつかり合いが伝わりその表情は険しい。

 

キズナ現象を持つもの同士の対決でこの拮抗する状況では思いの強さが征するであろう徐々に思いの強さが現れだす。

 

「俺達は! もっともっと強く!!」

 

『コウッガァ!!』

 

キズナ現象を完全に修得しているサトシとゲッコウガがラランテスのリーフブレードを打ち返しいあいぎりをラランテスの腹部に決める。

 

『ラァッ……!』

 

「ラランテス!? うぐっ……!」

 

ラランテスがダメージを受けたと同時に腹部を押さえるコウヤ、シンクロによりラランテスのダメージが伝わったのだ。

 

「これで決める! ゲッコウガ!みずしゅりけん!!」

 

『コウッガァァァ!!』

 

サトシとゲッコウガは腕を掲げみずしゅりけんは更に大きさを増しラランテスへと向かっていく。

 

この勝負ゲッコウガの勝ち誰もがそう思うであろうだがコウヤとラランテスはけして諦めない。

 

「ラランテス! リーフブレードだ!!」

 

『ララァァァ!!』

 

みずしゅりけんにリーフブレードで向かい対抗するがサトシゲッコウガのみずしゅりけんの圧倒的な威力に押し返されるが、

 

「僕達は絶対に諦めない!!」

 

『ララーン!!』

 

二人の思いが重なりあったからか、リーフブレードが眩く輝き形状が変わるその形状は今までより鋭く刀の形をしていた。だがその変化はほんの一瞬で終わりラランテスはみずしゅりけんを受け爆発が起き煙の中から吹き飛ばされ目を回して倒れていた。そしてコウヤは座り込みシンクロで受けたダメージと疲労から地面に倒れる。

 

「ラランテス戦闘不能! ゲッコウガの勝ち!よって勝者サトシ!」

 

「やっぱり……サトシとゲッコウガは強い…」

 

「お疲れ、コウヤ」

 

コウヤは地面に仰向けのまま空を見つめながら言うそこへ手を差しのべるサトシ。サトシの手を掴み起き上がるコウヤ、ラランテス方をみると自分と同じようにゲッコウガの手を借りて起き上がっていた。

 

「コウヤ何か、掴めたか?」

 

「うん、今はまだサトシとゲッコウガには敵わないけど何時か必ず勝つよ!」

 

「受けてたつぜ!」

 

コウヤはサトシに思いを伝え約束と握手する。

 

《今回のバトルはサトシとゲッコウガの勝利で終わった。いつの日かコウヤとラランテスが勝つ日は来るのだろうか…続く……》

 

 




アローラでのサトシとコウヤの戦績は

サトシ 6勝5敗 コウヤ 5勝6敗

現在サトシがリード
このSSでのピカチュウとゲッコウガの勝率は現在100%

サトシとコウヤのポケモン達の強さのランキング

1位 ゲッコウガ

2位 ラランテス

3位 ピカチュウ

4位 ニンフィア

5位 ルガルガン ダダリン

7位 ニャビー

8位 モクロー



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第三十六話 コウヤとマオとヤレユータン

ここまで来た…ここから始まる…
次回コラボを投稿しようと思います。すみませんがしばらく更新ペース下げます。別連載を進めたいので


後六、七話でオリジナル編に入ります。



「ククイ博士、そろそろ時間なんで今日は早退します!」

 

「僕も早退させてもらいます。」

 

ポケモンスクールでの授業中に突如立ち上がって言い荷物を纏めて帰る準備をするマオとコウヤ

 

「今日はアイナ食堂がテレビで紹介されるんだったな」

 

「えっ、本当!?」

 

ククイ博士が言った一言に驚きサトシはそのまま本当のことかとマオの方を向く

 

「うん。『町で噂のレストラン特集』で取材が来るの」

 

「そう言えば、コウヤは何で早退するの?」

 

セレナはふと疑問を感じる。マオはアイナ食堂にテレビの取材が来るから早退する。そして何故コウヤも、しかもマオと同じタイミングで早退するのであろう。

 

「僕は忙しくなるからマオに手伝いを頼まれただけだよ。」

 

「えぇぇっ、そうなの!?」

 

「でも、何でコウヤを?」

 

サトシは驚きの声を上げる。マーマネはコウヤが、何故アイナ食堂の手伝いをする事に疑問を持つ。

 

「前にマーマネの時一緒に料理作ったでしょ、お父さんがコウヤの料理を見ていて」

 

コウヤの料理の腕をよく知るサトシとセレナは“うんうん”と納得する。家での料理は半分はコウヤが担当しているからだ。

 

「二人とも頑張れよ。」

 

「「はい!」」

 

ククイ博士の激励に大きく返事をしてコウヤとマオは教室を出て行った。

 

「俺もテレビに出たい!」

 

サトシもテレビに出たいらしくククイ博士に向けて大きな声で言う。

 

「それは、今日の授業が終わったらな」

 

「なら! 早く終わるように頑張るぞ!」

 

サトシは普段以上のやる気を見せ机と向き合い始める。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

時間が過ぎアイナ食堂の厨房ではテレビでの取材に備え準備が進んでいた。

 

「素敵なエプロン~」

 

「テレビに映るんだからおめかししないとね。」

 

マオは、取材の為の特注のエプロンを着けてとても上機嫌でいた。

 

「ニンフィアとラランテスもよろしくね。」

 

『フィアッ!』

 

『ララーン!』

 

コウヤはニンフィアとラランテスと打合せをしているようだった。ニンフィアはパートナー交換の際に手伝いを経験しているため大丈夫だろうが一様と万全の態勢で挑む為の準備中だ。

 

「コウヤ、今日はよろしくね。」

 

「うん。頑張ろう」

 

マオとコウヤの二人はテレビの取材に気合い十分だ。

 

 

 

 

 

 

 

そしてテレビの取材が始まり、ホールではマオのお父さんが取材に来たレポーターのアナさんの相手をしている。そして取材が来ているからいつも以上のお客さんが来ており厨房は大忙しだ。

 

「ニンフィアはこの料理を運んで、ラランテスはこっちを」

 

『フィア』

 

『ララーン』

 

コウヤは落ち着いて対処し着実と料理を作っていきニンフィアとラランテスが料理を運んで行くが注文は止まらず厨房は慌ただしい状況だ。

 

「マオ!コウヤ君! シチュー追加!」

 

「はーい!」

 

「了解です!」

 

更にマオのお父さんからのシチューの追加。そして更に注文が次々に届きマオとコウヤは必死だ。

 

「コウヤ、次のメニューは!?」

 

「えっと…シチュー、グラタンとピラフで、その次が…」

 

厨房はマオとコウヤの二人だけコウヤがオーダーを確認しマオに伝え料理に取り掛かるがマオのお父さんが厨房に来る様子はない。

 

「お父さん…早くこっちに来てくれないかな…」

 

「とにかく今は僕達だけでやらなくちゃ」

 

マオは、お父さんが全く厨房に来ないので困っておりコウヤは、マオを励まそうと声を掛ける。

 

「コウヤありがとう。手伝ってくれて」

 

「気にしなくていいよ。」

 

コウヤは、声を掛け終えると料理を進めマオも進めようとするがパリーン!と皿の割れる音が響き渡る。

 

「アママイコ大丈夫!?怪我はない?」

 

アママイコが手を滑らして落と割れてしまったようだ。

 

「ニンフィアは、ほうきとちりとりを持ってきて片付けをお願い」

 

『フィア!』

 

ニンフィアはコウヤの指示でほうきとちりとりを取りに向かう。そしてコウヤは持ち場に戻ろうとすると何から何か焦げ臭い匂いに気付く。

 

「…?あっ、マオ!」

 

「えっ、あぁッ!」

 

マオが作っていた料理が目を離した隙に焦げてしまい慌てるコウヤとマオ

 

「あ~やっちゃた…」

 

「大丈夫もう一回作り直そう。」

 

失敗し落ち込むマオを励ますコウヤそこへ

 

「マオ!」

 

「あ、お父さん手伝っ…」

 

「追加でグラタン頼む!急ぎで!」

 

丁度いいタイミングでマオのお父さんが声を掛けてきてマオは厨房を手伝って貰おうと頼むが注文を伝え遮られてしまう。更に注文だけを伝えて手伝う様子がなくマオはお父さんの様子に限界が達したのかエプロンを外す。

 

「あれ!? マオどこ行くの!?」

 

コウヤの呼び掛けにも無視して厨房を出る。

 

「もう知らない!!」

 

マオはエプロンをお父さんに渡しアイナ食堂から出て行ってしまった。

 

「マオ…急に…ニンフィアはここに残って」

 

コウヤは急に出ていったマオの心配をして慌てて追いかけようとする。

 

「コウヤ君、マオが…」

 

「マオは僕が追いかけます。」

 

マオのお父さんとすれ違いマオを追いかけることを伝えコウヤもアイナ食堂を出てマオを追いかける。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

マオは一人森の中を走っていた。

 

(何で私ばっかり…)

 

アイナ食堂に取材が来ると決まったとき嬉しくて仕方なかったのだが取材が来るとお父さんはマオと手伝いも来たコウヤに任せっきりでなにもしないでテレビに映っている。マオはその事に腹をたててアイナ食堂を飛び出したのだ。

 

「マオ!!」

 

森の中をただ走っているだけのマオだったが背後から聞き覚えのある声が聞こえ振り向くそこにはコウヤの姿があった。

 

「いきなり、出ていったから心配したよ…」

 

コウヤはマオが突然出ていったのを心配しここまで来たのだろう。今のマオはお父さんのことで怒っておりそしてコウヤが来たことにたいし何故お父さんは追ってこなかったのだと、思い機嫌が更に悪くなる。

 

「何で追いかけてきたの?」

 

機嫌が悪く少々刺のある感じでコウヤに尋ねるマオ

 

「いや…ただ心配しただけで、何かあるなら相談に乗るけど」

 

「私の事はいいからほおっといてよ!!」

 

マオを怒りで叫びコウヤを振り払おうと再び走りだしコウヤはマオを追う。

 

「えっ?」

 

マオは蔦に足を引っかけ前方にに倒れ始める。前方は下り斜面でかなりの高さがあるように見える。そして落ちる瞬間…

 

「マオ!!」

 

コウヤが飛び出し咄嗟にマオの手を掴むが一緒に斜面へと転げ落ちてしまい二人とも気絶していまう。

 

そして其処へ近寄る一つ影があった。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「俺の頑張りで授業が早く終わったし出るぞ!テレビ!」

 

時刻は過ぎてサトシ達はアイナ食堂へと向かっていた。サトシはテレビに出ると張り切っている。

 

「サトシ楽しみなのね。」

 

「ああ、だってテレビだぜ!」

 

そんなサトシを見て笑顔を浮かべて言うセレナ。サトシセレナの方に振り向き応えて前を向くと

 

「え…?」

 

アイナ食堂から、マオのお父さんがカメラマンやリポーターの人達に手を振っていくのが見えるどうやら取材はもう終わってしまったようだ。

 

「終わってしまったみたいですね。」

 

「そんなぁ…」

 

テレビの取材が終わってしまった事に落ち込みサトシ地面を見つめるサトシ

 

「サトシ元気だして、また機会はあるわよ。」

 

そして、落ち込むサトシを慰めるセレナ、その様子にスイレンが少しニヤっとしたことに気付いた者はいなかった。

 

「皆いらっしゃい、ちょうど良かったよ。マオとコウヤ君を見なかったかい?」

 

「えっ、一緒じゃないんですか?」

 

「マオを怒こらせちゃって家から出ていったんだ。それでコウヤ君はマオ追いかけて行ったんだが…」

 

「「「「「「え~っ!!?」」」」」」

 

『家出ロト!?』

 

マオのお父さんは困り果てたように言いその隣にはコウヤのニンフィアもおり寂しそうな表情を浮かべている。

 

「それで今から探しに向かおうとしてたんだ。」

 

「なら俺たちも一緒に探します!」

 

「マオちゃん森かも…食材とかよく探すし」

 

「コウヤも一緒にいるといいけど…」

 

皆はコウヤとマオを探すために森へと向かい進み始めた。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「…で押し付けるのよ!」

 

声が聞こえ目を覚ますコウヤ声が聞こえた方を見るとカウンターのような場所でマオがポケモンと何か話しているようだ。

 

「ここは…?」

 

「コウヤ、目覚めたの!?」

 

マオはコウヤの元に駆け寄る。

 

「うん」

 

辺りを見回すコウヤ、建物は自然の物を利用した造りで此処にいるのは自分とマオそして一体のポケモンだ。

 

「あなたが助けてくれたんですね。ありがとうございます。」

 

『ヤレ、ユー』

 

助けてくれたことにお礼を伝えると、こっちに来いと言っているようにカウンターの席を指している。

 

コウヤは席に着きその隣にはマオが座っている。

 

「ごめんね。私の性でコウヤまでに迷惑かけて…」

 

「大丈夫だよ。それよりさっき何か話していたみたいだけど何を話してたの?」

 

マオは申し訳無いと俯き謝り、コウヤは話題を変えようよする。

 

「ああ…ちょっとお父さんのことをヤレユータンに…」

 

ちょっとだけ恥ずかしそうに応えるマオ

 

『ユーヤレ』

 

ヤレユータンはコウヤに聞いてやれ言っているようだ

 

「何かあるなら聞くよ。」

 

「ありがとう。私のお父さん家の掃除や洗濯とか家事全部私に任せきりでお店のこと以外はしないし」

 

『ヤレユータ?』

 

「言ったけどさ…別に家事をやることは嫌いじゃないし……でも一言だけ言って欲しいんだありがとうって…」

 

マオは普段からお父さんに対して不満があるわけではないただ一言だけ言って欲しいその様子にコウヤは何も言えない。

 

「コウヤはどう思う?」

 

「僕?」

 

「うん」

 

「僕は…そういうの全部含めて良いなぁと思うな…」

 

「えぇ~、何で!?」

 

マオはコウヤの答えが意外と驚き聞き返すすると…

 

「……僕には…そんな事がないから」

 

間を置いて少し悲しげな声で答えるその表情に何時もの明るさは無かった。

 

「それって……」

 

マオはどういう意味かと聞こうとすると外でポケモンの叫び声が聞こえ外コウヤに向かい聞きそびれてしまいマオも外に向かうと

 

「よっしゃー! アイドルゲットォー!」

 

「お前ら何を!?」

 

「お前ら何を!?と言われたら」

 

「聞かせてあげよう我らが名を!」

 

 「花顔柳腰差月閉花、儚きこの世に咲く一輪の悪の花!ムサシ」

 

 「飛竜乗雲英姿爽風、切なきこの世に報いる悪の使徒!コジロウ」

 

 「一蓮托生連帯責任、親しき仲にも小判輝く悪の星!ニャースで、ニャース」

 

「「ロケット団参上!」」

 

「なのニャ!」

 

 

『ソーナンス!』

 

毎度恒例な長くてめんどくさそうな台詞を言ってロケット団アママイコをネットに入れて捕まえていたのだ。

 

「アママイコ!?」

 

「ロケット団アママイコを放せ!」

 

「返して欲しがったらバトルで奪ってみたらどうだ!」

 

コウヤはアママイコを放なすようにように言うがコジロウが悪い笑みを浮かべて言う。マオのポケモンはアママイコだけ、コウヤは今アイナ食堂にモンスターボールを置いてきているためバトルが出来ない。

 

「ポケモンがいないなら、無理ねぇ。」

 

アママイコが捕まったネットを持つムサシが勝ち誇ったかのよう高々に言うすると…

 

『ララッ!』

 

「「「え?」」」

 

ロケット団の背後からラランテスが飛び出しアママイコのネットを切りアママイコ助けて出したのだ。

 

「ラランテス!」

 

『ララーン』

 

ラランテスはコウヤが出ていった後にアママイコの姿が無いことに気づき探していたのだそしてロケット団に捕まっているのを見つけ助けたのだ。

 

「そんなぁ!せっかくゲットしたと思ったのに!」

 

「それにあいつまで進化しているのニャ!」

 

「こうなったら、あいつごとゲットするぞ!」

 

コジロウはモンスターボールを構えそしてムサシもゴージャスボールを構える。

 

「いけ! ヒドイデ!」

 

「ミミッキュ! あんたもよ!」

 

『ドイデ~』

 

『カッカァ……』

 

ヒドイデとミミッキュがコウヤとラランテスの前に立ち二対一だ。

 

「ちょっと! 二対一は卑怯でしょ!」

 

「ありがとう~!卑怯は私達にとっては誉め言葉よ!」

 

マオが卑怯だと言うが聞く耳を持たないロケット団すると

 

『ヤレユー』

 

ヤレユータンが一緒に戦うとラランテスの隣に立ちロケット団と相対する。

 

「一緒に戦ってくれるの?」

 

『ユーヤレ』

 

コウヤと問い掛けに頷くヤレユータン

 

「増えたからってどうでもいいわ! ミミッキュ!シャドークロー!」

 

「ラランテス、リーフブレード!」

 

ラランテスのリーフブレードとミミッキュのシャドークローが衝突する。威力はラランテスの方が高い、ミミッキュは吹き飛ばす。

 

「今だ! ヒドイデ!」

 

技が終了した隙を見てヒドイデがラランテスへと飛び掛かってくる。

 

『ヤレ』

 

ヤレユータンは右手に持つ扇状の葉を掲げる。するとラランテスのかまに翠色の光が宿りヒドイデを切り吹き飛ばす。

 

「何なのニャ、今の技は!?」

 

「え~っと、今のはさいはいって言って技を使った対象のポケモンの技をもう一度使わせる技らしいぞ。」

 

「何よそれ!? 卑怯じゃない!」

 

ミミッキュとヒドイデを圧倒するラランテスとヤレユータンのタッグにロケット団は先程の態度とうって変わって卑怯と言いつける。

 

『キーーー!!』

 

そして突然コウヤ達の前にいつもロケット団を連れていくキテルグマが現れコウヤ達の前に立つ。するとヤレユータンがキテルグマの前に立ち両者凄まじい気迫だ。

 

『グウウウウウウ!!』

 

『ユタァァァァ!!』

 

両者同時に振りかぶりバトルが始まるのかと思ったら、キテルグマは葉っぱで出来た袋を差し出し、ヤレユータンはジュースの入ったきのみのグラスを差し出す。

 

「「「「「「えっ!?」」」」」」

 

コウヤ達はまさかの展開に言葉を失う、一方ヤレユータンとキテルグマはそのまま交換し互いに満足しあっている。

 

「「「何この感じ~!?」」」

 

キテルグマは一口ジュースを飲むとロケット団を掴み森の中へと消えていった。

 

立て続けに起きた出来事に呆然とするコウヤとマオすると…

 

「「「「「「うわぁぁぁあっ!?」」」」」」

 

叫び声と共に二人が降りてきた坂を同じように転がり落ちてきたようでしかも複数で、その落ちた凄まじい衝撃に驚き目を閉じるコウヤとマオしばらくして目を開けると…

 

「サトシ…皆!?」

 

「コウヤ、マオ!」

 

「二人とも、捜したのよ」

 

「マオちゃん、無事で良かった…」

 

「心配かけてごめん」

 

サトシ達が倒れておりコウヤとマオに気付くとすぐさま立ち上がり近寄る。

 

『フィアッ!』

 

「うわっ!?」

 

そしてニンフィアがコウヤに飛び付く、よほどコウヤの事を心配していたのだろう。

 

「まさか、先生の所にいるとは…先生ありがとうございました。」

 

「えっ、先生?」

 

「昔、アイナ食堂を開いたばかりの頃に、先生と出会ったんだ。その時に悩みを聞いてもらって……その時飲んだパイルジュースがすごく美味しくて、それでアイナ食堂のメニューに加えさせてもらったんだ。」

 

「そうだったんだ…」

 

『ユーヤレ』

 

「マオ…」

 

「何?」

 

ヤレユータンはマオのお父さんに何かに伝えらたようで真剣な表情でマオを見る。

 

「いつも手伝いや掃除、洗濯やってくれてありがとう。」

 

言って貰いたかった一言を言われて感情がこみ上げマオは涙を流しお父さんに抱き付く。

 

「私こそ、ごめんなさい!」

 

無事二人は仲直りでき皆温かい目で見るが何故かその時コウヤがその様子に一人静かに涙を流していたのを誰も気付かなかった…

 

 

 

 

 

来た道を戻る途中…

 

「あの…コウヤ」

 

「何、マオ?」

 

コウヤに話し掛けマオは立ち止まる。

 

「私…あの坂で転んだのに怪我がなくて…コウヤが私を守ってくれたんだよね?」

 

坂を転げ落ち意識が戻って体を見るが何処にも怪我はなくまだ眠っているコウヤを見てコウヤが坂で転げ落ちているときに守ってくれたとそう感じたのだ。

 

「ありがとう…守ってくれて」

 

マオは少し頬を赤くしコウヤにお礼を言いコウヤの顔に自らの顔を近づける。

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっ、マオ…」

 

コウヤは突然の出来事に動揺して考えが追い付かない。

 

「本当にありがとね!」

 

マオは顔を赤くしながらも笑顔で言い先に行ってしまっている皆の元へ走りだしコウヤはしばらく動けなかった。

 

 

 




今回割りと早く出来たんですが最後で時間かかりました。


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第三十七話 Let's go カントー!!

スイレン回とデンジムシ回は飛ばします。書いてないけどけど実際にはあったみたいな感じです。原作かぶりがひどそうなので申し訳ございません。

サブタイトルにかんしてはなんか……思い付いたのがこれでした。


「この度ポケモンスクール開校20周年を記念した特別な課外授業を行うことになったん、ダンバル! メタング! メタグロス!」

 

「特別な課外授業!?」

 

オーキド校長の言葉に目を輝かせ机から身を乗りだすサトシ

 

「課外授業先はカントー地方だ!」

 

『カントー地方!?』

 

「何だ……カントーか…」

 

「まぁまぁ、元気だそうよ。 サトシ」

 

皆がカントー地方に行けると喜ぶなかでサトシ一人だけが机でふてくされたようになりセレナがそれを慰める。

 

「私の従兄弟であるオーキド博士の研究所を訪ねて、カントー地方のポケモン達をよく見てほしい。」

 

「そしてアローラでは出来ない特別な体験を特別ゲストと共に体当たりで体験してもらう」

 

オーキド校長の言葉を継ぎ足すように言ったククイ博士の言葉に全員が一斉にククイ博士を見る。

 

「特別ゲスト!?」

 

「アローラでは出来ない体験って!?」

 

「それはカントーに着いてのお楽しみだ」

 

皆の質問の答えはカントーに着いてから、皆カントー地方へ課外授業に期待を膨らませる。

 

「楽しみだね。コウヤ」

 

「う…うん、楽しみだね……」

 

突然マオに話かけられて口ごもりながら応えるコウヤは何時もとは違いぎこちない様子だ。

 

(何だろうこの気持ちは……?)

 

コウヤは今まで感じたことない気持ちが胸に生まれておりそれがなんだか分からないそう思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「着いたー!」

 

カントー地方とアローラ地方は遠く離れるている飛行機に乗り数十時間掛け到着し空港のフロントに出たサトシが久々のカントー、そしてアローラでは出来ない体験と特別ゲストの期待を込めて叫ぶ。

 

「カントーは始めてだから楽しみだな」

 

「私も始めてだから楽しみ」

 

他の地方に行ったことのあるコウヤとセレナだがカントーは今回が初めてで二人とも楽しそうにしている。

 

皆より少し遅れてリーリエとシロンもフロントに出るがシロンの足取りがおぼつかないに見える。

 

「シロン? どうしたんですか?」

 

『コォン……』

 

「大変! 大丈夫ですか!」

シロンは少し体調が悪そうにしておりリーリエは慌てる。そこへ

 

「君のロコンの具合をみさせてもらえないか? 自分一様ポケモンドクターの研修生なんだ。」

 

「お願いします。」

 

一人の男性がリーリエにシロンの具合を見せてほしいと言いその男性はポケモンドクターの研修生らしくリーリエはシロンを見てもらう。

 

「どれどれ…? やはり乗り物酔いだ。 すぐ元気になるよ。」

 

「ありがとうございます。」

 

乗り物酔いと言うことでひとまず安心するリーリエ。シロンを診察した男性を見てサトシとコウヤは目を見開く

 

「あれ!? タケシ!」

 

「本当だ! 久しぶり!」

 

シロンを診察した男性はサトシがカントー地方からシンオウ地方まで共に旅をしてきたタケシにコウヤも面識が有るので走って向かうが…

 

「うおぉぉぉぉ!!」 

 

サトシとコウヤを勢いよく通り過ぎ二人の後ろにいたお姉さんへと向かう。

 

「美しい! なんと美しいキャビンアテンダンドさん!」

 

タケシのお姉さん好きが発動しその様子にコウヤは呆れサトシは苦笑している。この光景を始めてみる者は何だか解らないという様子だ。そこへ……

 

「あだだだだだだだ!!」

 

「まったく!! 空港まで迎えに来たらこの有り様なんだから!」

 

お姉さん好きが発動しているタケシの耳を引っ張りながら愚痴を言う少女を見てサトシは…

 

「カスミ!」

 

サトシがカントー地方からジョウト地方まで一緒に旅をしてきたカスミに驚く

 

「久しぶり。サトシ、元気にしてた?」

 

「サトシ、その人は?」

 

コウヤを除く皆はタケシとカスミとは初対面でありセレナがサトシに尋ねる。

 

「俺の友達だよ! 一緒に旅をしていたんだ!」

 

サトシは笑顔を浮かべながら応え久しぶりに会えたタケシとカスミ

 

「初めまして、世界の美少女! 名前はカスミ! ハナダジムのジムリーダーよ!」

 

「自分はポケモンブリーダーにしてポケモンドクター研修生で、ニビジムの元ジムリーダーのタケシだどうぞよろしく。」

 

『ジムリーダー!?』

 

セレナ達はカスミとタケシがジムリーダーだと聞き驚いているようだ。

 

「何で二人が此処に?」

 

サトシは何故空港にカスミとタケシが来ているのか疑問に感じ二人に問うが、コウヤはなにか気づいているようだ。

 

「つまり二人がククイ博士の言っていた特別ゲストって言うことですね。」

 

「コウヤの言うとおり二人が特別ゲストだが詳しい話は研究所でだ。」

 

コウヤがククイ博士に聞き応えるが詳しい説明は後とマサラタウンのオーキド校長の研究所まで用意されたバスに乗り向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オーキド博士の研究所に着いたサトシとコウヤ達はオーキド博士との挨拶を終えて研究所のポケモンを見学することになり皆それぞれ見たいポケモンの話でいっぱいだ。

 

「僕はカントーのライチュウ見てみたい!」

 

「カントー地方と言えばほのおタイプだ!」

 

「タッツーに、シードラ…!」

 

「私は見たいポケモンが沢山いすぎて…」

 

マーマネ、カキ、スイレン、リーリエの四人はそれぞれカントー地方の好きなタイプのポケモン達を観察することを楽しみにしている。

 

「あっ! ケンタロス! お~い!」

 

サトシが差す方向には数十頭のケンタロス達がおりサトシが呼ぶとサトシに気づきサトシのもとに走り出しぶつかりサトシは空高く飛んでいってしまった。

 

「サトシ!?」

 

「たしかあのケンタロス……全部サトシのポケモンだよな……」

 

空に飛んだサトシを見て驚き心配するセレナと何故ケンタロスをあんなに大量にゲットしたのか呆れるコウヤ……コウヤに関してサトシの心配をする必要はないだろうと一人冷静にいる。サトシとの付き合いも長いとこれくらい当然となるのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それぞれ一旦自由行動となり各々オーキド博士の研究所にいるポケモンを観察に向かいコウヤはマオと一緒に行動していた。

 

「こっちにクサイハナにラフレシアがいるよ! コウヤ!」

 

「キレイハナはいないのかな?」

 

コウヤは自由行動になった際にマオに誘われ一緒にポケモンを見ることになった。お互いくさタイプが好きなもの同士気が合う。だがコウヤはマオと一緒にいると少し落ち着かない……そう思うことが多くなってきている。

 

(前にセレナにマオの事をどう思っているか聞かれたけど…自分でも分からない……)

 

コウヤは今の自分の中に思いが何時かわかる日が来ると言いなと思いながらマオを見つめる。

 

「コウヤ! 他のポケモンも見に行こうよ!」

 

マオの呼ぶ声が聞こえコウヤはマオの元へと向かう。

 

 

 

 

 

 

 

自由行動を終えて研究所の前まで戻ってきたコウヤ達は今からアローラ地方のポケモンとカントー地方のポケモンの違いを詳しく見ていく。

 

「まずはナッシーからだ。」

 

タケシが投げた2つのモンスターボールからアローラのナッシーとカントーのナッシーの二体が出てきて並ぶ違いは体長の大きさだ。

 

「カントーのナッシーは小さい」

 

「日差しが足りないんだな」

 

カントーのナッシーはアローラのナッシーを見るとショックを浮かべていた。その後はイシツブテの比較、ベトベトンの比較等をしていきダグトリオの比較を行ったときにカキがカントーのダグトリオを見て涙し自分の持っているかつらを被せた。そして次の比較するポケモンは

 

「最後はこいつだ!」

 

タケシが投げたモンスターボールから出来たのはカントーのガラガラだ。

 

「アローラのガラガラだったら、俺が!」

 

カキがアローラのガラガラをモンスターボールを出してカントーとアローラのガラガラが並び両者目が合うと頭の骨をぶつけ合い喧嘩を始めよとしタケシとカキがガラガラ達を止めに入る。

 

「短期な性格は同じなのね……」

 

「タイプは違うけどね。」

 

「俺のガラガラはほのお・ゴーストタイプ」

 

「カントーのガラガラは確かじめんタイプです。」

 

ガラガラ達はカキとタケシから離れると再び喧嘩を始めピカチュウが止めに入るがガラガラ達に骨で打ち飛ばされそれに怒ったピカチュウが辺り一帯に10万ボルトを放つ。

 

『ピーカチューーーーウ!!!』

 

その場にいた全員がピカチュウの怒りの十万ボルトを受け黒焦げになってしまった。無事だったのはカントーのガラガラと危機を感じて咄嗟にまもるで防いだニンフィアの側にいたコウヤだけだ。

 

「ピカチュウ…やり過ぎだよ……」

 

『ピ、ピーカ……』

 

コウヤの呆れた声がピカチュウに届きピカチュウはやってしまったと言っているようだ。

 

「アシマリがいない!」

 

アシマリが居なくなっていることにスイレンが気づき辺りを見回姿アシマリの姿はない。

 

「ガラガラもいないぞ!」

 

カキのガラガラもいなくっておりそれぞれ分かれて探すことになりサトシ、タケシ、カスミとコウヤ、カキ、マーマネとセレナ、マオ、リーリエ、スイレンの三組で探し始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アシマリ~! ガラガラ~! 何処だ~!」

 

サトシが大声で呼びながらアシマリとガラガラを探していると近くの草むらが揺れ其処からキャタピーが現れる。

 

「ギャーーーーー!!」

 

カスミはキャタピーを見たとたんに悲鳴を上げて凄まじい勢いで逃げ木の陰に隠れる。

 

「カスミは相変わらずだな」

 

「虫は永遠に無視なの!!」

 

カスミの極度の虫嫌いを見てサトシは懐かしむように笑いなが言いカスミは叫ぶ。

 

 

 

 

 

 

 

「思い出すよなぁ、こうやって三人で旅をしてたこと」

 

しばらく歩いているとカスミ、タケシと三人で旅をしていたときを懐かしむように言った。

 

ポケモン達との出会い……別れ……と様々な思い出がサトシの頭に思い浮かぶ…其処へ

 

「あっ! フシギダネ!」

 

『ダネ? ダネェ!』

 

サトシ達の前に現れたのはフシギダネ……久しぶりに会ったサトシに喜び飛び付く。

 

「久しぶりだな、フシギダネ」

 

『ダネダネ!』

 

 

 

 

 

 

その後カスミがセレナ達と合流して湖でアシマリを発見しサトシとタケシがコウヤ達と合流してイワークに遭遇してガラガラが騒いだことによりイワークに追い掛けらること逃げるはめになったが無事にガラガラとアシマリを見つけることができた。

 

 

「アシマリとガラガラが見つかって良かったな」

 

皆合流しアシマリとガラガラが見つかった事に安心するが突如何処から網が飛んできてポケモンが捕まってしまう。

 

「何なんだ!?」

 

「何なんだと聞かれた」

 

「答えてあげるが世の情け」

 

「世界の破壊を防ぐため」

 

「世界の平和を守るため」

 

「愛と真実の悪を貫く」

 

「ラブリーチャーミナーな敵役」

 

「ムサシ」

 

「コジロウ」

 

「銀河を駈けるロケット団の二人には!」

 

「ホワイトホール白い明日が待ってるぜ!」

 

「ニャンてな!」

 

毎度お馴染みの語りでじゃなく登場したのは金色を巨大なニャースのロボットに乗ったロケット団だ

 

「ロケット団!? あんた達まだこんなことやってるの!?」

 

カスミはロケット団が未だにサトシのピカチュウ……狙い続けていることに驚きながら呆れているようだった。

 

「ルガルガン! 君に決めた!」

 

サトシはポケモン達を助けるためにいち早く行動に移す。

 

「ルガルガン! いわおとし!」

 

ルガルガンは巨大ニャースロボにいわおとしを放つがニャースロボットのパンチに反ね返されてしまい無数の岩がサトシ達の元へと向かってくる

 

「ラランテス! リーフブレードだ!」

 

『ララーン』

 

ラランテスが無数の岩をリーフブレードで切り裂き防ぐ。

 

「ナイス! コウヤ!」

 

「サトシ! 時間稼ぎをお願い!」

 

「ラランテス! ソーラーブレードだ!」

 

『ララーン!』

 

ラランテスはソーラーブレードの待機体勢に入りかまを頭上に掲げる。そのあいだサトシのルガルガン、そしてタケシのクロバット、カスミのヒトデマンがニャースロボを相手をし時間を稼ぐ。

 

「今だ! ニャースロボの中央にソーラーブレード!」

 

ニャースロボの中央を切り裂き破壊し捕まったポケモン達の救出に成功する。そしてニャースロボはソーラーブレードによってショートし操作不可能となる。その時上空から何かが落ちてきてニャースロボを破壊する。

 

「キテルグマ……?」

 

そこにはキテルグマの姿がありニャースロボットのパーツをつけてロケット団を掴み空高く飛んでいった。そのあまりの光景に皆何だったのか理解できず固まる其処へ

 

『プリュ!』

 

ニャースロボの残骸にマイクの様な物を手に持ったプリンが現れる。。マオ、スイレン、リーリエはプリンの登場に輝かせるが

 

「まさか! あのプリン!?」

 

「マズイぞ!」

 

「あのプリンの歌を聞いたら皆……」

 

サトシ、タケシ、カスミがプリンを見て慌てるがプリンが歌いだし皆眠りにつき皆が起きたとき顔にマジックペンにより落書きがされいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてオーキド博士の研究所に戻ってサトシ達はとククイ博士から翌日の予定はハナダシティに向かってジム戦と発表された。

 

 

 

 

 

 

 



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第三十八話 カントージムバトル!

ポケットモンスターもう一つのサン&ムーンが連載開始して一年が経過しました。これからも頑張ります!




今日はジム戦の体験をするためにバスに乗りハナダジムへとやって来たサトシ達。

 

「それじゃあ、ジムを案内するわ」

 

カスミに案内されハナダジムへと入りジムの中にはバトルフィールドと巨大な観覧席があり皆この場所でジム戦の体験をするのかと期待を躍らせる。

 

「おっ、コダックだ!」

 

バトルフィールドの中央では頭を抑えたコダックが静かにたっている。

 

「お守番御苦労様。コダック」

 

カスミは留守番をしていたコダックの元へ向かって労うとサトシ達に向けて

 

「ようこそ、ハナダジムへ」

 

「久しぶりだな~! この感じ!」

 

「僕達しばらくジム戦やってないからね。」

 

コウヤとサトシは久々のジム戦の空気に浸りフィールドを見回している。

 

「サトシとのジム戦は楽しかったなぁ……」

 

「ああ、俺もコウヤとのジム戦は楽しかったぜ!」

 

突然思い出に浸り出すサトシとコウヤだが辺りは二人の会話を聞いて、コウヤはシンオウの次期チャンピオンである筈サトシとコウヤが何故ジム戦を行っているのかと疑問を浮かべる。

 

「コウヤとサトシがジム戦ってどう言うこと……?」

 

セレナがコウヤとサトシを見詰めながら言いうとサトシとコウヤはっとした表情を浮かべる。

 

「ああ、皆に話してなかったな、俺がシンオウ地方を旅してる時にハクタイジムに挑みに行ったときに丁度コウヤが代理のジムリーダーをやっていてバトルしたんだ。」

 

「そうそう、僕とのジム戦が終わった瞬間にナタネさんが戻ってきて後日改めてやろうって言っても僕にもう一度挑戦するっていってからジムバッチを7個揃えてからまた挑戦しに来たんだよ。」

 

サトシとコウヤは二人でシンオウ地方の懐かしい思い出話を語りだし笑顔を浮かべる。

 

「まぁ、僕がジムリーダーをしたのはサトシとのバトルだけだから2回だけだけどね。」

 

コウヤはたいしたことではないかのように笑みを浮かべながら言う。

 

「それじゃあ早速ジム戦の体験をしようか」

 

「おお! 早くバトルしたいぜ!」

 

「よし! やるぞ!」

 

サトシとコウヤは久々のジム戦に気合いをいれていてやる気十分だ。

 

「カントー地方のトレーナーはジムを巡ってジムリーダーとバトルしてジムリーダーに勝利するとジムバッチを受けとることが出来るんだ。」

 

「ハナダジムはブルーバッチ」

 

「ニビジムはグレーバッチだ。」

 

カスミが水色のしずくを模した形をタケシは灰色の石を模した形を見せる。

 

「サトシとコウヤはジムバッチを集めてたんだろ?」

 

「ああ、8個全部集めたぜ」

 

「僕はカントーのジムは今回が初めてだよ。」

 

サトシはカントー地方のジムバッチを8個全て集めていたがコウヤはカントーのジムバッチは所持していないようだ。

 

「まぁ、私たちのバッチはお情けバッチだったけどね~」

 

「アハハ……ジムバッチを8個集めるとリーグに参加出来るんだぜ!」

 

カスミの指摘にサトシはばつの悪そうな表情を浮かべ話をそらそうとする。

 

「それではタケシとカスミと早速ジム戦の実戦体験を始めるぞ!」

 

マオとスイレンはアシマリとアママイコでカスミとコダックにマーマネとリーリエはタケシとイシツブテ挑みにバトルは2対1でのバトルだったがジムリーダーであるタケシとカスミのポケモンの長所、技の特徴をいかしたバトルを学ぶこととなった。四人のジム戦の体験が終るとククイ博士が携帯電話をとりコウヤに何か伝える。その後コウヤはため息を吐き少し嫌そうな顔をしてポケモンセンターへと向かっていってしまい残ったのはサトシ、セレナ、カキの3人となり誰とバトルするか悩んでいると……

 

「俺はタケシと一対一でバトルがしたい!」

 

「俺も一対一でバトルしてみたい!」

 

サトシとカキの二人が一対一でのバトルをしたいたいと言い出して

 

「私は見学かなぁ……」

 

セレナはジム戦の体験をせずにサトシとカキのバトルの見学をしようと皆と一緒に観客席へと向かっていった。

 

「審判は私がするわ! ルールは一対一どちらかのポケモンが戦闘不能になったらバトル終了よ」

 

「行け! バクガメス!」

 

「なら、俺のパートナーはこいつだ!」

 

タケシが出したポケモンは、はがね・じめんタイプのハガネール。対してカキは、ほのお・ドラゴンタイプのバクガメスでタイプ相性は五分五分と言うところだろう。

 

「バトル始め!」

 

「いくぞバクガメス! かえんほうしゃだ!」

 

先ずはカキとバクガメスがかえんほうしゃで仕掛けるが……

 

「ハガネール! ジャイロボール!」

 

「今のは!?」

 

「さっき見せたばかりだろう」

 

かえんほうしゃに対してハガネールはジャイロボールによる体の高速回転により防ぐ。それはリーリエとマーマネとのバトルでイシツブテが行ったのと同じようにハガネールはバクガメスのかえんほうしゃを防いだのだ。

 

「ハガネール! しめつける!」

 

驚くカキとバクガメスにタケシは攻撃の手を緩めず追撃を決める。

 

「トラップシェルだ!」

 

ハガネールに背中のトゲを当て爆発を起こすことでしめつけるの拘束から脱出する。

 

「バクガメス! ドラゴンテールだ!」

 

「ハガネール! あなをほる!」

 

バクガメスのドラゴンテールをあなをほるで地中に入ることで回避するハガネール

 

「バクガメス! 下を警戒しろ!」

 

地面に潜むハガネールを警戒するカキとバクガメスに地面からハガネールが現れるが間一髪で回避するバクガメス

 

「長期戦になったら此方が不利だ……バクガメス一気に決めるぞ。」

 

カキは右腕のホノオZが填められたZリングをタケシに見せる。

 

「なら、こっちも全力で受けてたとう!」

 

バイトサリと上着と脱ぎ捨て鍛え上げられた肉体を見せる。その首には一つの鉱石がぶらさがっている。

 

「まさかあれって!?」

 

「ああ、間違いない!」

 

サトシとセレナはタケシが首からさげている石がいったい何かいち早く気付く

 

「俺は強く固い、意思の男! ハガネール、メガシンカ!」

 

タケシのキーストーンと、ハガネールの持っているメガストーンを光の帯が繋がり眩い光がハガネールを包み込みハガネールの体が変化する。

 

「これが……メガシンカ」

 

「見せてもらうぞ、Z技を」

 

「いくぞ、バクガメス!」

 

カキは腕を交差させZリングが光輝きZ技のオーラがバクガメスへと注ぎ込まれる。

 

「俺の全身! 全霊! 全力! 全てのZよ! アーカラの山の如く、熱き炎となって燃えよ! ダイナミックフルフレイム!!」

 

カキとバクガメスの全力ダイナミックフルフレイムはハガネールに直撃し爆発が発生し凄まじい衝撃と轟音、爆煙が広がる。

 

煙が晴れると其処には効果抜群のZ技ダイナミックフルフレイムを受けて関わらずハガネールの姿があった。

 

「なっ!? Z技を耐えただと……」

 

「俺のハガネールも流石にZ技には堪えた様だ。」

 

カキとバクガメスはZ技を受けたのに関わらず倒れないハガネールに驚愕する。

 

「だが後少し攻めきれなかったな、ストーンエッジ!」

 

バクガメスに地面から青く光る巨大な尖った岩が迫り炸裂しバクガメスは目を回して倒れていた。

 

「バクガメス戦闘不能! ハガネールの勝ち! よって勝者タケシ」

 

タケシとカキのバトルはタケシの勝利で終わった。そしてハガネールのメガシンカが解除されて姿が戻る。

 

「あっ、ハガネールの姿が戻った。」

 

「メガシンカはバトル中にのみ起こる進化でバトルが終わると元の姿に戻るんだ。」

 

元の姿に戻ったハガネールを見たマーマネの発言にククイ博士が答える。

 

そしてバトルフィールドではカキとタケシが握手を交わしていた。

 

 

カキとタケシのバトルが終わり続いてサトシとカスミとバトルが始まろうとしていたときコウヤがポケモンセンターから戻ってきて観戦席に座る。

 

「コウヤ何かあったの?」

 

「いや、そんな気にすることじゃないから大丈夫だよ。」

 

隣のセレナが問うが、はぐらかすように応えるコウヤは今から始まるカスミとサトシのバトルに視線を移す。

 

「それよりサトシとカスミのバトルが始まるよ。」

 

「カスミ、早くバトルしようぜ!」

 

「わかってるから慌てないの」

 

カスミが手に持っているスイッチを押すと、さっきまでカキとタケシがバトルしていたバトルフィールドが沈んでいき岩のフィールドが岩のリングの部分を残し沈みと、その壁から水が出てきてあっという間に水のバトルフィールドが完成した。

 

「おぉ! 水のフィールドになった!」

 

「自分が不利になった事に気づいているのか?」

 

フィールドの変化に感動しサトシは気付いていないのではと感じたカキは呆れたように言う。

 

「サトシはそんなこと気にしないよ。ただバトルを楽しむだけだから大丈夫だよ。」

 

「それじゃあ……ピカチュウ! 君に決めた!」

 

「ピカチュウで来たわね。なら私は……マイスデティ!」

 

カスミが投げたモンスターボールから出てきたのはみず・ひこうタイプのギャラドスだ。でんきタイプのピカチュウがタイプの相性では有利だがカスミはジムリーダーでありでんきタイプ対策を用意してるのだろう。

 

「二人のバトルもさっきと同じ一対一のバトルだ」

 

タケシが審判の元で遂にサトシとカスミのバトルが始まる。

 

「それでは、始め!」

 

「ピカチュウ! 十万ボルト!」

 

『ピカチュゥゥ!』

 

タケシの掛け声でバトルが始まり先にサトシとピカチュウがカスミとギャラドスに仕掛ける。

 

「ギャラドス! ハイドロポンプ!」

 

ピカチュウの十万ボルトをハイドロポンプで防ぐその光景にバトルをみてる者は驚愕する。

 

「でんきタイプの技はみずタイプの技で防ぐのよ!」

 

「だったら、でんこうせっか!」

 

ピカチュウは少ない足場である岩のリングを駆けでんこうせっかをギャラドスにきめる。

 

「あまごい!」

 

ギャラドスが雄叫びをあげてフィールドの上に雨雲が生み出される。

 

「ピカチュウ! エレキボール!」

 

「ギャラドス! ぼうふう!」

 

ギャラドスが起こした激しい風がエレキボールを打ち消し宙にいたピカチュウは吹き飛ばされるもなんとか岩場に着地する。

 

「ピカチュウ、大丈夫か!?」

 

『ピッカ!』

 

「サトシ! 似合うでしょ?」

 

カスミが自分の髪を結んでいた髪止めを取り換えておりその取り換えた物についているキラリと光る石はタケシが持っていものと同じキーストーンだ。

 

「えっ! カスミも!?」

 

「強く、雄々しく、美しく! あたしの青いスイートハート! ギャラドス、メガシンカ!」

 

カスミのキーストーンに呼応するように、ギャラドスの額に現れたメガストーンも激しく光りハガネールの時と同様に光に包まれメガギャラドスへとメガシンカした。

 

「さぁ、いくわよ。ハイドロポンプ!」

 

「避けろ! ピカチュウ」

 

メガシンカしたことにより先ほどよりも強力になったハイドロポンプを避ける事に成功するピカチュウだが、ハイドロポンプにより足場が崩れてしまいフィールドのプールの中に落ちてしまう。

 

「ギャラドス! かみくだく!」

 

ギャラドスはプールに潜りピカチュウへと迫りピカチュウ何とか岩場に戻るがギャラドスの攻撃は止むことはなくギャラドスの凄まじい顎の力により岩場が砕け瓦礫が舞う。

 

「ピカチュウ! 瓦礫を足場にギャラドスに飛び乗れ!」

 

宙を舞う瓦礫を足場に使い、ピカチュウが空中からギャラドスへと接近する。

 

「アイアンテール!」

 

アイアンテールがギャラドスが顔に炸裂したことによ体格差のあるギャラドスを後退させピカチュウは小さな岩場へと着地する。

 

「ピカチュウ! また来るぞ!」

 

「ギャラドス! ぼうふう!」

 

ピカチュウの足場にしている岩の周囲を、激しい水の竜巻が包み込み、その中心にピカチュウを閉じ込める。

 

「これはっ!?」

 

「凄いでしょ? このあまごいとぼうふうのコンボ。うちに来たチャレンジャーこのコンボを攻略できたチャレンジャーは、一人もいないんだから」

 

自信満々に言うカスミにあまごいとぼうふうのコンボにサトシの心配をするセレナだが……

 

「サトシ……」

 

「心配する事ないよ。それに僕とサトシからしたらこう言われたむしろ嬉しい」

 

「それって……」

 

コウヤは笑みを浮かべながら言いセレナはどう言うことかとコウヤとサトシを見る。

 

「良いこと聞いたぜ!バトルは……」

 

「誰も攻略出来ない……」

 

「「そういうのをぶっ壊す(攻略する)からバトルは楽しいんだ」」

 

サトシがカスミにむけて言ったとき同時にコウヤもセレナに同じことを言ったのだ。

 

「言うじゃない。 なら見せみなさい!」

 

「ピカチュウ! この竜巻を登れ!」

 

『えっ?』

 

竜巻を登れその言葉に思わずカスミ、コウヤ以外のバトルを見ている者は唖然としてしまう。

 

「十万ボルトを足場にでんこうせっかで登るんだ!」

 

電気を足場にしろと言う言葉にさらに唖然としてしまうが相棒のピカチュウ疑問に思うことなく実行する。そしてこの中でサトシと長い付き合いを持つコウヤはサトシの考えに笑みを浮かべる。

 

竜巻の内側を激しい電撃が走りピカチュウの声が段々と大きくなり暴風の作り出した竜巻の中からピカチュウが飛び出して来たのだ。

 

「こんな方法で攻略するなんて……」

 

「やっぱりサトシは面白いよ。」

 

全員が驚くなかでコウヤ一人だけがサトシを見つめて笑っていた。

 

「ピカチュウ! 決めるぞ!」

 

『ピッカァ!』

 

腕を交差させてZ技を放つためポーズをとっていく

 

「これが俺達の全力だぁ!! スパーキングギガボルト!!!」

 

放たれた巨大な電気の槍はギャラドスに炸裂し発生し凄まじい衝撃が辺りに響き渡りギャラドスは目を回して倒れメガシンカが解除された。

 

「ギャラドス戦闘不能ピカチュウの勝ち! よって勝者サトシ!」

 

サトシとカスミのバトルはサトシの勝利で終わりこうしてジム戦体験は幕を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マサラタウンに戻るとククイ博士がオーキド博士の研究所に向かっている間ジム戦体験を終えてタケシとカスミからジムバッチのレプリカを受け取り話しているとククイ博士がサトシ達の元へと戻ってきた。

 

「皆に知らせる事がひとつある。」

 

「何ですか?」

 

改まるククイ博士の様子に皆に少し緊張が走る。

 

「課外授業を延長だ!」

 

『延長!?』

 

ククイ博士から突然の課外授業の延長発言にサトシ達は驚く。

 

「そしてカントー地方ではなく他の地方に向かう!その地方は……!」

 

「シンオウ地方だよ。」

 

コウヤが課外授業の行先を言い全員がコウヤに視線を移す。

 

「シンオウ地方でジュニアカップが開催されるからね。それで課外授業が終わったら僕がシンオウ地方に行くことをククイ博士に伝えたらそのまま全員でシンオウ地方で課外授業授業を延長しようとなってね」

 

「俺、ジュニアカップに参加したい!」

 

「そう言うと思って、参加したなら現地でエントリーできるようにシロナさんが手配してくるから大丈夫だよ。」

 

「本当か!? なら俺も参加するぞ!」

 

「私も参加しようかな、サトシのバトル見てたらポケモンバトルしたくなったし」

 

一目散にサトシがジュニアカップに参加したいと言うと解っていたかのようにコウヤが応えそれにつられてカキとセレナがジュニアカップに参加を決める。

 

「久々のシンオウ地方……それにジュニアカップ……どんな強いトレーナーがいるか楽しみだぜ!」

 

 

 

《突如発表された課外授業の延長……シンオウ地方で開催されるジュニアカップに期待を膨らませるサトシ達シンオウ地方でどんな出来事が起こるのだろうか……》

 

 

 

 




サトシとコウヤのジム戦が見たいと思う方がいたら書こうかなと思うのですがその場合アンケートに送ってください。

次回からオリジナルの《シンオウジュニアカップ編》が始まります。


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第三十九話 やって来た!シンオウ地方!!

遂にオリジナル編シンオウジュニアカップ編がスタートです!


ククイ博士から突然課外授業の延長を言われたサトシ達はカントー地方からシンオウ地方へとやって来ていた。(ちなみにオーキド校長はポケモンスクールの都合で先にアローラに帰りました。)

 

「遂にシンオウ地方に着いたー!」

 

『ピッカピカチュウ!』

 

「サトシ、はしゃぎすぎよ。」

 

サトシとピカチュウは到着して久しぶりに訪れるシンオウ地方に上機嫌だ。

 

「だってさぁ! ジュニアカップが開かれるんだぜ! どんな強い相手とポケモンバトルが出来るのかと思うとわくわくするぜ!」

 

サトシはジュニアカップの事で頭がいっぱいとばかりに興奮しなが言う。

 

「俺もどんな強い奴がいるか楽しみだ!」

 

サトシ同様にポケモンバトルが好きなカキも続く

 

「私はバトルは得意じゃないけど頑張るわ!」

 

普段はバトルをしないセレナも初のジュニアカップ参加に燃えて意気込んでいる。

 

「それにどんな強敵がいるか楽しみだね」

 

コウヤもジュニアカップに集まるライバルに期待を踊らせている。

 

「コウヤもジュニアカップに参加するの?」

 

マオはふと、コウヤはシンオウ地方の次期チャンピオンでありジュニアカップに参加できるのかと疑問に感じて問う。

 

「うん、シロナさんに頼んで一般参加のトレーナーと同じように参加させてもらえるように頼んだからね。」

 

「本当は参加できないんだけどね。」と付け加えて、コウヤはジュニアカップを楽しみにしているようで笑顔で言う。

 

「次期チャンピオンなのに自由すぎる……」

 

「でも、コウヤらしいですね」

 

「そう言えば、会場にはどうやって向かうの?」

 

ふと、マーマネがコウヤに問う。

 

「シロナさんからは空港につく頃には迎えに来るとは聞いていたけどまだなのかな?」

 

コウヤは辺りを見回し迎えが来てないか見るすると

 

「お~い! サトシ! コウヤ~!」

 

コウヤとサトシを呼ぶ声が聞こえ、聞こえた方角をを向くとそこには

 

「「ヒカリ!」」

 

「久しぶり、サトシ!」

 

サトシとコウヤ達を出迎えに来てくれたのはかつてサトシがシンオウ地方を一緒に旅していた仲間のヒカリだった。

 

「サトシとコウヤの知り合い?」

 

セレナがコウヤを見ながら尋ねる。

 

「ああ、紹介するよ。僕の幼馴染みのヒカリだよ。」

 

「私はヒカリ!よろしくね。ってそれよりコウヤ!!」

 

「な、なにっ……?」

 

ヒカリに睨み叫ぶ突然の事にコウヤは思わず萎縮してしまう。

 

「また突然旅に行って! 何か言ってよね!」

 

「ご、ごめん……」

 

「ごめんじゃない!!」

 

再会して早々ヒカリに怒られてしまうコウヤ……だがその二人の様子はとても仲が良いことが少し見ただけで伝わってくる様なものだ。

 

「ヒカリちゃん、コウヤ君を問い詰めるのはそこまでにしてあげなさい」

 

「シロナさん……わかりました次からはちゃんと!言ってよね!」

 

「はい……」

 

ヒカリを宥めるのは長い金髪に、黒を基調としたコート来た女性……シンオウ地方のチャンピオンであり考古学者シロナだ。

 

「シンオウチャンピオンのシロナさんだ!」

 

「綺麗な人……」

 

マーマネは突然現れたシロナに驚きリーリエは同じ女性としてシロナに見とれる。

 

「初めてまして私はシロナ、シンオウ地方のチャンピオンで考古学者をしているわ。」

 

「こちらこそ、初めてましてククイです。」

 

シンオウ地方チャンピオンであるシロナへ緊張しククイ博士は普段よりもかしこまって挨拶をする。

 

「そんなに方苦しくしなくても大丈夫です。飛行機は私が用意しています。」

 

シロナの指す方向には外に1台の小型の飛行機いわゆるプライベートジェットが用意されている。

 

「一緒に行こう! コウヤ!!」

 

「えっ……?」

 

コウヤの手を繋ぐヒカリのその表情は笑顔で頬は少し紅くなっておりマオ危機を察知する。

 

「いや、引っ張らなくて良いって!」

 

「まさか………コウヤの事を……」

 

ヒカリはコウヤの手を繋いで進んで行ってしまうその光景に唖然とするマオだが慌ててコウヤを追う。

 

「恋のライバル登場、しかも幼馴染みとは……これは手強い……」

 

マオの恋のライバル登場にスイレンは驚いて入るがこれ以上にない展開この先どのような事が起こるのだろうとワクワクもしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コウヤ達を乗せた飛行機はジュニアカップの開催されるスズラン島へと到着した。

 

「スズラン島……ここが今回のジュニアカップの開催される場所か」

 

「それにアローラと比べて寒いな……」

 

初めてスズラン島……シンオウ地方に訪れたアローラ出身のマオ達(主にカキとククイ博士)は気候の違いによる寒さに驚いていた。

 

「ククイ博士とカキは服着たら?」

 

マーマネが少し呆れ気味に言いククイ博士とカキは寒さからかくしゃみをした。

 

「取り敢えずジュニアカップ会場のホテルに向かった方がよさそうだね」

 

コウヤが苦笑しながら言いジュニアカップ会場の宿泊先のホテルへ向かうために用意されている車に向かう。

 

 

 

 

 

ジュニアカップの開催される会場の近く宿泊先のホテルへ到着しエントランスでククイ博士それぞれの部屋の鍵を受け取っている。

 

「大きいホテルだね……」 

 

「スクールの何十倍あるんだろう……」

 

マーマネとカキはホテルの大きさに驚いていた茫然と辺りを見回しながら言った。

 

「今回のジュニアカップの規模を考えたらこれくらいは、ないとね。何しろ3日間掛けて行うんだからね。」

 

今回のジュニアカップは最終日に決勝が行われ二日目に決勝戦のルールが発表される事になっている。

 

「部屋の鍵を受け取ってきたぞ」

 

ククイ博士がエントランスで部屋の鍵を受け取り終えて合流する。

 

「部屋は二人一組になっているからそれぞれ部屋割りは自分達で決めていいからな」

 

ククイ博士の言葉を聞きコウヤがニヤっと笑みを浮かべながらスイレンを見てスイレンはどういう意味か理解しスイレンはセレナに話しかける。

 

「セレナ…サトシと一緒の部屋にしたら二人っきりになれるよ」

 

「えぇっ!?///」

 

スイレンの発言に驚き慌て一気に顔を紅くしセレナ、そしてスイレンはその驚きぶりに笑みを浮かべている。

 

そんなかマオが動く

 

「あの……私と一緒の部屋にしない…?///」

 

「僕と……?」

 

照れながらのマオの誘いに少しながらも戸惑うコウヤ

 

「別に構わないけど……」

 

「本当!? ならよろしくね!」

 

マオが積極的にコウヤにアタックしておりその様子を見たスイレンとセレナは

 

「マオちゃん…積極的だ……」

 

「マオ……なら私も頑張らないと!」

 

マオの積極的な行動にスイレンは驚きセレナは負けられないと気合いが入りサトシの元へ向かっていった。

 

 

そして部屋割りはコウヤとマオ、サトシとセレナ、スイレンとリーリエ、カキとマーマネとそれぞれの部屋割りが決まり皆決まった部屋に向かうなか……

 

「コウヤ君とサトシ君には話したことがあるから一緒に来てもらえないかしら」

 

突然シロナに話したいことがあると呼び止められるサトシとコウヤの二人

 

「「俺(僕)達と話したいことですか?」」

 

サトシとコウヤはいったいなんのことだろうかと互いに顔を見合わせ疑問を浮かべる。

 

「そう、君達のキズナ現象のことを教えてほしいの」

 

真剣な表情で言いサトシとコウヤは身は引き締まる。特にコウヤはラランテスとキズナ現象が発現したばかりで謎が多くまだ理解できていないことが多く教えることが出来ない。

 

「キズナ現象のことですか……僕はまだサトシとゲッコウガのようになれないし教えれることなんて……」

 

コウヤはキズナ現象を使いこなせていないそしてサトシとゲッコウガに一度勝利したことがないその事がコウヤに自信を失わせしている。

 

「キズナ現象ですねそれなら……」

 

「いや、サトシの説明は擬音ばっかりで誰も理解できないよ……」

 

サトシが説明しようとするが結果は目に見えているのでコウヤが呆れながら止める

 

「教えて欲しいって言っても私とバトルしてほしいのよ。」

 

「バトルですか……」

 

「バトル!? 是非お願いします!」

 

バトルと聞いてコウヤはキズナ現象を使いこなせない劣等感から少し落ち込むがサトシは対照的にシンオウ地方チャンピオンのシロナとバトル出来ることに興奮している。

 

「ありがとうサトシ君、でもコウヤ君にバトルをお願いしたいの」

 

「僕ですか……」

 

コウヤはサトシとゲッコウガのようにまだキズナ現象の真の力を使えないことシロナはわかっているその筈なのにコウヤにバトルを申し込む理由がコウヤにはわからない。

 

「僕とバトルするよりもサトシとゲッコウガとバトルする方が……」

 

「コウヤ君とラランテスのキズナ現象が見たいのよ」

 

コウヤは断ろうとするがシロナはコウヤとラランテスとのバトルを望んでいる。コウヤはそれには何か考えがあると感じる。

 

「分かりました。僕とラランテスの力をシロナさんにぶつけます。」

 

 

 

場所を移り止まるホテルの外に整備されたバトルフィールド……大会が行われるためトレーナーの調整が出来るように立派バトルフィールドが用意されておりシロナとコウヤがバトルフィールドで向かい合っている。

 

 

「ガブリアス! 出てきなさい!」

 

「ラランテス! 君の出番だ!」

 

シロナが出したポケモンは一番のパートナーであるガブリアス……シロナとバトルでコウヤが何度も戦った相手だ。

 

「始めるわよ! コウヤくん!」

 

「はい! よろしくお願いします!」

 

「ガブリアス! ドラゴンクロー!」

 

「ラランテス! リーフブレード!」

 

ガブリアスの蒼い光を纏った爪とラランテスの翠色に輝くかまが正面から撃ち合いに凄まじい衝撃が走り拮抗するがラランテスが力負けしてしまい吹き飛ばされ後退する。

 

『ララッ……』

 

「ラランテス! 大丈夫!?」

 

ラランテスとガブリアスでは今までのバトルの経験という差があり、ラランテスとガブリアスの実力差が生まれている。

 

(流石シロナさんとガブリアスだ……やっぱり強い)

 

「ラランテス! はっぱカッター!」

 

『ラーラッ!』

 

「ガブリアス! かえんほうしゃ!」

 

『ガブァ!』

 

ラランテスの放つはっぱカッターはガブリアスのかえんほうしゃの炎により焼き消されてしまいラランテスはかえんほうしゃの直撃を受けてしまう。

 

「ラランテス!?」

 

『ラッ……ララッ!』

 

効果抜群のかえんほうしゃを受けたダメージでふらつきながらもまだ戦えるといっているようだ。

 

「私達の力はこんなものじゃないわ!」

 

そう言いシロナさんが取り出しものは遺伝子旋模様が球状をした石……キーストーンだ。

 

「あれは……キーストーン!?」

 

「まさか……シロナさんも!?」

 

サトシとコウヤはシロナがキーストーンを持っていることに驚愕を隠せない。

 

「ガブリアス! メガシンカ!」

 

シロナの持つキーストーンとガブリアスのメガストーンが共鳴し強く光だし光が繋がり光がガブリアスを包む。そして光から解き放たれたガブリアスの姿は変化する。

 

『ガッブァァァ!!』

 

ガブリアスの姿は両腕が大きな刃となり、手足にあったとげが胴体にまで増えており、より攻撃的な外見となっている。 

 

「さぁ、ここからが本当バトルよ。 君達の力を見せてもらうわ?」

 

 

 

《メガシンカしたシロナのメガガブリアス相手にコウヤとラランテスはどのように戦うのか……続く》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




シロナとコウヤのバトルはバトルは次回に持ち越しです。
そしてマオのライバル登場です。


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第四十話 開催前夜! 集うライバル達! 

サトシとコウヤのジム戦ですが、アンケートの結果が見たいが多いので作ることにします。


ポケモンシールドでブイズ統一を使い始めたりしてます。


《シロナからキズナ現象を見せてほしい頼まれたコウヤ……シロナとメガガブリアスとのバトルはどうなるのか……》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ガブリアス! ドラゴンクロー!」

 

「ラランテス! かわすんだ!」

 

ガブリアスのドラゴンクローを間一髪のところで回避するラランテス、振り下ろされたメガガブリアスの爪が刺さった地面は、巨大なひび割れが、起きておりさっきまでの比ではない威力になっている。

 

「す、すげぇ……」

 

『ピ、ピーカ……』

 

サトシとピカチュウはメガシンカしたメガガブリアスの恐るべき攻撃に驚きを、隠せずに声が漏れる。

 

(スピードが落ちたけど……その分威力が格段に上がっている……)

 

「距離をとってはっぱカッターだ!」

 

距離を取らなければ危険と判断したコウヤは、はっぱカッターを指示する。

 

「ガブリアス! ストーンエッジ!」

 

ガブリアスは腕を地面に叩き付けて地面から蒼く輝く鋭い岩を出現させて、はっぱカッターをいとも簡単に打ち消してラランテスに迫りストーンエッジが炸裂する。

 

「ラランテス! 大丈夫か!?」

 

ストーンエッジが直撃しラランテスは吹き飛ばされ地面に叩きつられコウヤは焦りラランテスのに呼び掛ける。

 

『ラッラ……』

 

メガガブリアスのストーンエッジの威力は凄まじくラランテスは立ち上がり構える。

 

「ラランテス! リーフブレード!」

 

「ガブリアス! ドラゴンクロー!」

 

メガガブリアスのドラゴンクローとラランテスのリーフブレードが、正面から衝突し凄まじい衝撃がバトルフィールド全体にに広がりだす。

 

『ラッラ……』

 

メガガブリアスのドラゴンクローの凄まじい威力にラランテスは押されるが……

 

「ラランテス! 僕達は今を越えてもっと強く! 行くぞ!」

 

コウヤとラランテス二人も互いの思いが重なりあい変化を、呼びラランテスの周りに風が巻くように木葉が渦を巻くように現れだしキズナ現象が発現する。

 

『ララッ!』

 

『ガブァッ!?』

 

キズナ現象によりパワーが上がったことによりガブリアスを弾き飛ばすラランテス、そして二人の意志は高く重なりあう。

 

「ラランテス! はっぱカッター!」

 

「ガブリアス! ドラゴンクローで凪ぎ払いなさい!」

 

はっぱカッターはガブリアスのドラゴンクローにより凪ぎ払われてしまうが、その隙にラランテスはガブリアスの目の前に迫っていた。

 

「ラランテス! シザークロス!」

 

ガブリアスにシザークロスが決まり後退するがガブリアスは膝をつくことなく踏み止まる。

 

「完全に決まったと思ったのに……」

 

コウヤが思っている以上にメガガブリアスの力は凄まじくラランテスとでは、勝負にならないそう考えてしまう。

 

「ここまでにしましょう」

 

「シロナさん……」

 

突然の終わりに戸惑いコウヤは何故唐突にバトルを終わらせたのかと、シロナを見る。

 

「コウヤくん。君は自信を持てていないようね」

 

「っ!」

 

コウヤはキズナ現象を発現したばかりでシロナと互角に戦う事など不可能だと思い込んで見抜かれバトルを終わりにされたのだと気付いた。

 

「今日はゆっくり休みなさい」

 

「はい……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日の昼前、ジュニアカップの出場参加準備を終えたサトシ、コウヤ、ヒカリ、カキ、セレナの5人はシロナからジュニアカップの説明を受けていた。

 

「今夜は、ジュニアカップ出場者の前夜祭が開催されるから皆出席してね」 

 

「前夜祭か! いったいどんなトレーナーがいるか楽しみだな!」

 

前夜祭で会うジュニアカップのライバル達に期待を寄せるサトシだが……

 

「コウヤ、楽しみだな」

 

「うん……そうだね」

 

コウヤは先日のバトル後にシロナに言われた『自信を持てていない』という言葉が引っかかりまだ思い悩んでいた。

 

「コウヤ、バトルしようぜ!」

 

「バトルって、いきなり何?」

 

サトシからの唐突なバトルの誘いに、少し困惑を隠せない。

 

「昨日、シロナさんから言われことで、まだ悩んでいるんだろう」

 

サトシからの指摘にばつの悪そうな顔を浮かべるコウヤ。

 

「前に俺達は強い相手とバトルしたときに、よくシンクロしていたのを話しただろう。それに悩んだって仕方ないだろう」

 

「わかった。サトシ、バトルをお願い」

 

サトシの言う通り悩んでばかりでは何も解決しない。そう考え承諾する。

 

「ああ、行こうぜ!」

 

「うん!」

 

外にあるバトルフィールドへ向かって、サトシが走りだしコウヤは後を追う。

 

 

「サトシくんと出会ってから随分と、変わったわね……コウヤくん」

 

そんなサトシとコウヤの様子を離れたところで見ていたシロナ静かに笑みを浮かべていた。

 

 

 

 

 

サトシとコウヤは二人はバトルフィールドで向かい合いモンスターボールを構えている。

 

「コウヤ! 全力で勝負だ!」

 

「わかってる! 僕も全力で行くよ。サトシ!」

 

互いに本気のバトルを宣言するサトシとコウヤ

 

「ゲッコウガ! 君に決めた!」

 

「ラランテス! 君の出番だ!」

 

勿論、サトシはゲッコウガを、コウヤはラランテスを互いに強い絆を持つポケモン同士のバトルだ。

 

「ゲッコウガ! みずしゅりけん!」

 

「ラランテス! はっぱカッター!」

 

先手必勝と同時に技を放ちみずしゅりけんと、はっぱカッターが正面から相殺され煙が舞う。

 

「シザークロス!」

 

「つばめがえし!」

 

爆発によって発生した煙に、怯むことなく間髪入れる来なく両者共に追撃を、指示し煙の中に突っ込むラランテスとゲッコウガ。

両者の技の衝突にバトルフィールドの煙は吹き飛び、互いの技が拮抗している。

 

『コウガッ!』

 

『ララッ!?』

 

技の拮抗は崩れゲッコウガのつばめがえしにより、ラランテスの体勢は崩され下からのアッパーカットが炸裂し大きく吹き飛ばされる。

 

「ラランテス!?」

 

『ッ……!』

 

効果抜群のひこうタイプの技を受けてしまったダメージは大きいが、空中で身をひるがえし膝をつくことなく着地するラランテス。

 

『ララッーン!』

 

「よし! リーフブレードだ!」

 

まだ大丈夫だと、言わんばかりにラランテスは自身のかまを掲げ、コウヤは頷き、リーフブレードを指示する。

 

「いあいぎりで向かうつんだ!」

 

尽かさずサトシもゲッコウガに、いあいぎりを指示する。

 

ゲッコウガは小太刀を、ラランテスは鎌状の刃を振るい、激しく、鋭い目まぐるしい鍔迫り合いが起きている。

 

『ララッ!』

 

『コウッ!?』

 

ゲッコウガとラランテスの激しい鍔迫り合いは、リーフブレードの刃がゲッコウガの小太刀に炸裂し小太刀は砕けてしまう。

 

「今だ! 決めろ!」

 

『ララッラァ!!』

 

小太刀を失ったゲッコウガに、下からの効果抜群のくさタイプの技リーフブレードが決まり宙に打ち上げられるゲッコウガ

 

「大丈夫か! ゲッコウガ!?」

 

『コウッガ!』

 

サトシの声に拳を突き上げてゲッコウガは、まだ戦えるとサトシに応える。

 

 

 

 

どんな強力な技を受けても立ち上がるゲッコウガとラランテス。

サトシとゲッコウガ、コウヤとラランテス、両者共に思いは高まりシンクロが重いが高まり合い変化を呼ぶ。

 

 

激しい水流がゲッコウガを包み込みゲッコウガを包んでいた水流が弾き飛び現れる。

その背中に水流が集まり巨大なみずしゅりけんを作り出し、二人だけの高みの姿サトシゲッコウガへと変化した。

 

 

 

ラランテスの周りに風が巻くように木葉が渦を巻くように現れだす。

そして、コウヤとラランテスのまだ未完全……いや未だ更なる進化を遂げる可能性を持つ絆の姿へと変貌を遂げる。

 

「行くよ……ラランテス」

 

「行くぜ……ゲッコウガ」

 

サトシとコウヤキズナ現象を持つ二人のバトルは、この瞬間から本当の始まりを迎える。

 

「ゲッコウガ! みずしゅりけん!」

 

「ラランテス! ソーラーブレード!」

 

ゲッコウガは背中の巨大なみずしゅりけんを投擲し、ラランテスは光り輝くかまを高く掲げ振り下ろし、2つの技が衝突し凄まじい爆発が発生し衝撃がバトルフィールド全体響き渡り、砂塵が舞う。

 

「いあいぎり!」

 

「リーフブレード!」

 

バトルフィールド全体に砂塵が舞う中に、ラランテスは両手のかまを翠色に光らせ、ゲッコウガは、水のクナイを取り出し突入する。

 

『コウッガ!』

 

『ララッーン!』

 

互いの刃を振るい、斬っては防ぎを繰り返す一進一退の激しい攻防戦を繰り広げる。

 

『ラッラ!』

 

『コウッ!?』

 

ゲッコウガとラランテスの斬り合いは、ラランテスがゲッコウガの水のクナイを弾き驚いた隙に腹部への強烈な一撃を決める。

 

「くっ……つばめがえし!」

 

『コウッガ!』

 

リーフブレードの威力を利用したゲッコウガのつばめがえしによる、ラランテス頭にアッパーカットが決まり更にかかとおとしが決まる。

 

 

どんなに痛く苦しくても、コウヤとラランテスの二人の思いは一つ、バトルを楽しみ勝ちたいそれだけだ。

 

熱く、激しいバトルにより共に高ぶっていくコウヤとラランテス二人の強い思いが、更なる力を解放させる。

 

「僕達は、今を! 限界を! 越えて更なる高みへと昇るんだ!!」

 

『ラッララーン!!』

 

ラランテス周りを巻いていた木葉の風が弾け飛び、木の葉の風が背中に集束しり巨大な太刀が現れる。

頭の一部が葉が鋭く尖り青色に変化し目の色は黒から青色に変化しいる。

そしてラランテスの背中に現れた太刀は、自身に迫る長さで、大きさはかまよりも、やや細いがよりしなやかで鋭い形状をいている。

 

「姿が、変わった……」

 

サトシとゲッコウガは、ラランテスの新たな姿に戸惑い動きを止めてしまい、コウヤとラランテスはその隙を見逃さない。

 

「最も速くっ! リーフブレード!」

 

『ラッラァァァ!!』

 

これまでのキズナ現象とは、段違いの速さゲッコウガに近付きすれ違い様に、リーフブレードによる一閃を決める。

 

「何っ!? うっ……!!」

 

今までのキズナ現象とは、格段の速さ、威力を発揮するラランテス。

コウヤとラランテス二人の思いが本当の意味でシンクロし引き出される力はサトシとゲッコウガに迫り始めている。

 

「ゲッコウガ! かげぶんしん!」

 

無数の分身を生み出して、ラランテスを囲むゲッコウガ。

 

「コウヤ! 俺達の全てぶつける!」

 

「僕達の全てをサトシにぶつける!」

 

高ぶるサトシとコウヤ、その高ぶりはゲッコウガとラランテスにもシンクロにより伝達する。

 

かげぶんしんによる無数の分身は、ゲッコウガの持つみずしゅりけんに集束し更に巨大なみずしゅりけんを生み出す。

 

ラランテスは背中の太刀を頭上に掲げ太陽の光を吸収し巨大な翠色の刃を生み出す。

 

「みずしゅりけん!!」

 

「ソーラーブレードッォォォ!!」

 

ゲッコウガとサトシの思いが強く重なりみずしゅりけんは更に巨大化し、空高くにいるラランテスに向けて、力強く投げる。

 

空高く飛び上がり、背中の太刀に手を回し両手のかまで掴み構える。

 

美しい翠色に輝く巨大な太刀をみずしゅりけんに、向けて振り下ろす。

 

ゲッコウガのみずしゅりけんの威力に圧され始めるがコウヤとラランテスはけして、諦めない。

 

「僕達は! 負けない!!」

 

『ララッーン!!』

 

コウヤとラランテス二人の思いが強く重なり、その思いが更なる力となり、ゲッコウガの巨大なみずしゅりけんを両断し、その勢いのままにゲッコウガにソーラーブレードが炸裂する。

ソーラーブレードの威力にゲッコウガは吹き飛んでしまう。

 

「ゲッコウガ! うっ……!」

 

ソーラーブレードによる一撃にシンクロで繋がっているサトシもあまりのダメージに膝が地面に着く。

 

「これで決める! ラランテス!」

 

ソーラーブレードの一撃によるダメージ動きの止まっているゲッコウガに最後の一撃を決めようとするが……

 

(何だ……!い、意識が……)

 

景色が時間が止まったかのようになり、体が硬直し動かない、そしてコウヤは倒れた。

 

「うっ……」

 

「コウヤ!?」

 

サトシが倒れたコウヤを心配して駆け寄るが、コウヤの意識は完全に途切れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うっ……」

 

「コウヤ! 良かったぁ……目が覚めて」

 

コウヤは重い瞼を開くと心配そうに見つめるマオの顔が写り込んできた。

 

「マオ……?」

 

辺りを見回すと、そこはコウヤが宿泊している部屋だった。

 

「サトシから、急に倒れたって聞いたから……心配したんだよ」

 

「マオ、心配してくれてありがとう」

 

「お礼なんかいいよ! 特に何かしていた訳じゃないし……」

 

窓の外を見ると既に日が落ち始めており暗くなり始めている。

 

「どれくらい眠っていたの?」

 

「えっと……6時間くらいかな?」

 

コウヤがサトシとバトルをしたのは昼過ぎで、気を失っていた時間は6時間近くとするよ前夜祭はもう始まっている時間だ。

 

「もう始まってる! 急がないと!」

 

コウヤは、すぐさまベットから立ち上がり、前夜祭の会場へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前夜祭の会場に到着して、辺りを見回すと既に出場選手がグループを作り仲良く話し始めている。

 

「コウヤ! 目が覚めたんだな」

 

「サトシ、心配かけてごめんね」

 

辺りを見回すコウヤに気付き声を掛けてきたのはサトシ、そしてのその回りには見覚えのある顔がいくつもある。

 

「コウヤ! お前遅れてくるとか罰金だぞ! 罰金!」

 

「ジュン、そう言うこと言わないの! コウヤ、体の具合は大丈夫なの?」

 

その中から、コウヤの元に走り出して来たのはヒカリとジュンだ。ジュンは遅く来たことに怒っているが内診では少し心配していたのだろう。

 

「心配かけてごめんね。もう大丈夫だよ」

 

「皆、コウヤのことを心配していたのよ」

 

ヒカリに腕を引っ張られながら合流したグループには他にも見知った顔がいくつもある。

 

「コウヤ! 久しぶり元気だった?」

 

「コウヤさんお久しぶりです。」

 

合流してきたコウヤに声をかけてきたのは、アイリスとショータだった。

 

「アイリス! ショータ!」

 

「他にみんな来てるぜ! シンジやアランまでいるぜ!」

 

「シンジは参加するとは思っていたけど、まさかアランまでいるとはね……」

 

更なる強敵の参加に、コウヤはこのジュニアカップで負けられないという思いと同時に楽しみという感情が生まれた。

 

 

「これより明日から開催されるジュニアカップ1回戦の対戦表をを発表します!」

 

 

司会の声聞こえると参加トレーナーはスクリーンを見る。

 

スクリーンに分かれてそれぞれ二つの写真が写っていおりそのトレーナーとバトルどういうわけで全員がスクリーンに注目する。

 

 

「あった、僕の相手は……」

 

対戦表に自分の写真が何処にあるか探し見つけ写っているコウヤの1回戦の相手はカキだ。

 

「いきなり、コウヤか……」

 

カキも対戦表で見つけてコウヤを見る。

 

「まさか、カキが1回戦の相手になるとはね……」

 

「ああ、熱いバトルをしようぜ!」

 

「こっちこそ負けないよ!」

 

《いきなりコウヤとカキの対決となったジュニアカップ1回戦いったいどうなる?》

 

 

 

 




久々の投稿になりましたがこれからもっと盛り上げたいのでペースを上げれたら良いなぁ……シールドやり過ぎないようにしないと……


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四十一話 ジュニアカップ開幕! 

久々の投稿になりましたが、ここから盛り上げていきます。

ちょっと短めです。


 ジュニアカップの開会式を終え、出場選手は控え室に集まっていた。

 

「第一試合はカキとコウヤかぁ……」

 

 コウヤとカキは既に控え室を出て、バトルフィールドに向かっており、控え室のモニターにはそのフィールドの様子が写されている。

 

「公式戦……次期チャンピオンとして絶対に負けられない……」

 

観客からの期待はコウヤにとってプレッシャーとなって重くのし掛かり、その顔からは普段の明るくバトルを楽しみに待つ笑顔は消えていた。

 

 

 

 

 

 

『これより1回戦第一試合コウヤ選手対カキ選手のバトルを行います。両選手バトルフィールドへ!』

 

注目の1回戦第一試合。シンオウ地方次期チャンピオンであるコウヤのバトルが見れるという注目から、観客席は大盛り上がりだ。

 

「凄い熱気ですね……」 

 

「それだけ、注目度が高いって訳だろう」

 

「カキ、大丈夫かな?」

 

 観客はコウヤの勝利を期待をする人だらけで、カキにとってはアウェーで戦いづらい雰囲気だ。

 

「コウヤ~! 頑張れ~!」

 

「マオちゃん……カキも応援してあげてよ……」

 

 バトルフィールドに登場し対面するカキとコウヤ。

 

「コウヤ! お前との初めてのバトルがこんな大舞台になるとはな」

 

「……ああ、絶対負けない」

 

 カキは、コウヤとの初バトルに熱く燃えている。しかし、コウヤは笑顔をこそ浮かべてはいるが、そこにいつもの明るさはない。

 

そんなコウヤの異変に、観客席にいるマオだけが気付いていた。

 

「これより、ジュニアカップ一回戦第一試合。コウヤ選手対カキ選手のバトルを開始します。両者ポケモンを!」

 

「出てこい! バクガメス!」

 

「ドダイドス! 君の出番だ!」

 

 コウヤが出したのは、最初のパートナーであるドダイドス。対してカキはバクガメスと、互いに弱点を突く五分五分の対面となった。

 

「バトル、始め!」

 

「バクガメス! かえんほうしゃ!」

 

「ドダイドス!」

 

 ドダイドスはコウヤの声を聞くと、前足を振り上げ、凄まじい力で地面を踏み込む。そこから発生した衝撃波で、バクガメスのかえんほうしゃを打ち消された。

 

「なっ! 今のは!?」

 

 以前スクールで行ったサトシとのバトルで見せた、ドダイドスの桁外れのパワー。それによる技の無効化にカキは動揺する。

 

「今度はこっちの番だ! ストーンエッジ!」

 

『ドォダッ!』

 

 前足を力強く踏み込み、青く光る鋭い岩を出現させ、一気に射出する。バクガメスは必死によけようとするが、間に合わずにそのままストーンエッジが突き刺さる。

 

『ガメッ!』

 

「バクガメス!?」

 

 ほのおタイプを持つバクガメスには、いわタイプのストーンエッジは効果抜群。そのダメージで大きく体がふらついている。

 

「畳み掛けろ! ウッドハンマー!」

 

「バクガメス! トラップシェルだ!」

 

 バクガメスは背の甲羅をドダイドスに向けて、防御の体勢に。ドダイドスが放ったウッドハンマーは甲羅の棘に接触し、トラップシェルの効果で爆発が発生する。

 

『ドォダッ……』

 

 爆発の衝撃により押し戻され、怯むドダイドス。

 

「かえんほうしゃ!」

 

 怯んだドダイドスに向けて、カキは追撃をかける。怯んだドダイトスは避けることはできずに真正面からかえんほうしゃを受けてしまう。

 

「畳み掛けろ! ドラゴンテール!」

 

「ウッドハンマーで向かい打て!」

 

 続けての攻防は純粋な力のぶつけ合い。流石にドダイドスに軍配が上がり、バクガメスを一気に押し返す。

 

「バクガメス! からをやぶる!」

 

そして純粋な力勝負では勝ち目がないと判断したカキは、『からをやぶる』でバクガメスの防御を犠牲に攻撃と素早さを上昇させる。

 

 からをやぶるにより上昇したスピードで、バクガメスは一気にドダイトスの懐まで迫る。

 

「ドラゴンテールだ!」

 

 パワーの上がったバクガメスの怒涛の攻撃がドダイドスに炸裂し、その衝撃で周囲に砂塵が舞いバトルフィールドの視認ができなくなる。

 

――たとえ次期チャンピオンのパートナーと言えど、これだけの攻撃を受けては無事ではない。会場にいる殆どの人は思っただろう。

 

 砂塵が晴れ、フィールドの様子が露わになる。観客たち――並びに審判は、倒れたであろうドダイトスの様子を窺うために目を走らせる。しかし、ドダイドスは倒れていなかった。バクガメスの攻撃を受け、傷だらけになりながらもドダイトスは膝を付いておらず、その圧倒的なタフさにスタジアムは騒然となる。

 

「あれだけの攻撃を、耐えるのか……」

 

『ドォダァァ!!』

 

 ドダイドスは叫ぶ。呼応するように翠色のオーラを身体中に纏わせる。

 

「あれは、ドダイドスの特性――しんりょくだ」

 

「しんりょく?」

 

「私、本で読んだことがあります。ポケモンの体力が減ったときに発動する特性で、くさタイプの技が上がるんです」

 

「まさか、ドダイドスが攻撃を受け続けいたのって……」

 

 マーマネが気付いた通り、コウヤはわざとバクガメスの攻撃をギリギリまで受け続け、ドダイドスが最大限の力を発揮できる瞬間を待っていたのだ

 

「さぁ、ここからが勝負だ」

 

「バクガメス! 一気に決めるぞ!」

 

 Zリングに嵌められたホノオZが輝き、燃え上がるようなポーズを決めるカキ。

 

「俺の全身!全霊!全力! 全てのZよ! アーカラの山の如く、暑き炎となって燃えよ!」

 

 初めてZ技を見る観客は、その凄まじい威圧感に視線をカキとバクガメスに集中させる。

 

「喰らえ!ダイナミックフルフレイム!」

 

 カキとバクガメス二人の全力! ダイナミックフルフレイムがドダイドスを向けられるが二人に焦りはなく、ただ前を見据えている。

 

「ハードプラントで向かい打て!」

 

 ドダイドスは地面を踏み込み、巨大な蔦を出現させダイナミックフルフレイムを向かい打つべく撃ち放つ。

 しんりょくにより強化されたハードプラントはカキとバクガメスのZ技を真正面から、打ち消す。

 

「俺とバクガメスのZ技が……」

 

 ダイナミックフルフレイムが打ち消された衝撃で呆然と立ち尽くすカキ。そして観客も初めて見たZ技が正面から打ち消されたという事実に誰もが声を発せずにいた。

 

「ドダイドス!」

 

コウヤは腕を交差させ、くさのZ技に対応するポーズを取る。光がコウヤとドダイドスを包んだ。

 

「僕達の限界を超えていく全力! 行くぞ!」

 

『ドダッァ!』

 

「ブルームシャインエクストラ!」

 

ドダイドスを中心に花畑が広がり、バクガメスのいる地面の下から巨大なエネルギーの奔流が放たれ、バクガメスを襲う。爆煙が舞い、衝撃がフィールドを包み込む。

 

爆煙が晴れると、フィールドには目を回して倒れたバクガメスの姿があった。

 

『バクガメス、戦闘不能! ドダイドスの勝ち! よってこのバトル、コウヤ選手の勝ち!』

 

 カキとコウヤの間には、圧倒的な実力差があった。それはコウヤとドダイドスが2人で今までの冒険の中で積み上げてきたバトルの経験と信頼だ。

 くさ・じめんタイプという弱点が多いポケモンであるドダイドスで、どのように戦うのか、それを繰り返し考え、ついに二人はここまで来たのだ。

 

 その差は、けっして簡単には埋まるものではなく追い付くことすらも難しいものだった。

 

 コウヤとドダイドスと互角に戦えるトレーナーは数少ない。サトシとゲッコウガを入れてもそう多くはいないだろう。

 

「最初はカキが押していたのに……」

 

「だがそれも、コウヤの策だったわけだ」

 

コウヤはドダイドスの特性を最大限に活かして、タイプ相性をものともしない力を発揮させることで実力の違いを見せつけたのだ。

 

「コウヤとカキでは、バトルの経験の差が勝敗を分けたんだ」

 

コウヤはこれまでドダイドスと共に3つの地方で旅を続け、バトルの経験を積んできていた。その経験の差により勝敗は決したのだ。

 

 

「ドダイドス、お疲れ様」

 

『ドォダァ』

 

勝ったとは言えど、流石のドダイドスも今回のバトルでは倒れる寸前まで攻撃を受けた上で全力を出した。その疲労は生半可なものではない。

 

「バクガメス、よく頑張ったな」

 

『ガメェス……』

 

カキはバクガメスを労いモンスターボールへ戻すと、立ち上がりコウヤの元へと向かう。

 

「カキ……」

 

「コウヤ……次バトルするときは必ず勝つ! だからジュニアカップ優勝しろよ!」

 

「うん……勿論そのつもりだよ」

 

バトルを終え、互いの手を取る2人に会場から拍手が送られ、1回戦第一試合は終わった。

 

そして、1回戦全ての試合が終了し、続けて2回戦の試合もコウヤ達は勝ち進んだ。ジュニアカップ初日の全ての試合が終了し、明日の3回戦の対戦カードが発表された。コウヤ達の組み合わせは――

 

 

 

第2試合コウヤvsジュン

 

第7試合セレナvsアイリス

 

 

 

ジュニアカップ2日目も激戦は続く。




次は2人のバトルなのでこれより長く書くつもりです。


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第四十二話 激闘必須の3回戦! 勝ち進むのは誰だ!

今回はライバル(?)対決と新旧ヒロイン対決です。


最近、マオ役の上田麗奈さんの歌うリテラチュアをよく聞いています。


ジュニアカップ1日目の1回戦はコウヤとカキのバトルから始まり、コウヤの勝利に終わった。その後の2回戦もコウヤ達は勝ち進み、いよいよ2日目の3回戦が始まろうとしていた。

 

「よう、コウヤ」

 

「ジュン」

 

「お前との久しぶりのバトル負けねぇからな!」 

 

コウヤは、シンオウにいることより他の地方で旅をすることが多いため

 

「悪いけど、勝つのは僕だ」

 

「それでこそ俺のライバルだ!」

 

初めてバトルしたとき以来ジュンからは勝手にライバル認定され、出会うたびにバトルを迫られ、幾度もバトルをしていくなかで二人の仲は深まった。

 

「じゃあ後でな!」

 

「勝手にライバル認定されてもなぁ……」

 

突然に現れ、言いたいことだけ言って去っていくジュンに呆れるコウヤだった。

 

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

 

3回戦第1試合が終わり、いよいよ第2試合であるコウヤ対ジュンのバトルが始まろうとしていた。

 

「これより3回戦第2試合、コウヤ選手対ジュン選手のバトルを始めます。両者ポケモンを!」

 

審判の声にモンスターボールを構えるコウヤとジュン。

 

「ラランテス! 君の出番だ!」

 

「いくぞ! エンペルト!」

 

コウヤのポケモンはくさタイプのラランテス、対してジュンのポケモンはみず・はがねタイプのエンペルトで、タイプ相性はややラランテスが有利な対面だ。

 

「バトル始め!」

 

「エンペルト! メタルクロー!」

 

「ラランテス! シザークロス!」

 

エンペルトの鋼色の爪と、ラランテスの交差させた鎌による鍔競り合いが生じる。

 

『ララァッ!』

 

『ペトゥ!』

 

技の鍔競り合いは互角で終わり、後方へ跳ぶラランテスとエンペルト。

 

「ハイドロポンプ!」

 

「リーフブレードで切り裂け!」

 

激しい勢いで噴射された水をかまで切り裂き、無効化するがエンペルトはその隙にラランテスに接近する。

 

「今だ! ドリルくちばし!」

 

効果抜群のひこうタイプの技をモロに受けてしまい、吹き飛ばされたことで隙が生じる。

 

『ララッ!?』

 

「畳み掛けろ! ハイドロカノン!」

 

「リーフブレードでガードだ!」

 

エンペルトは巨大な水弾を放ち、対しラランテスはかまを前に突きだし、水弾を受け止める。直後、爆発が生じる。

 

『ラッラ……』

 

ラランテスに効果は今一つと言えど、ハイドロカノンはみずタイプ最強の技。そのダメージは多く膝を着く。

 

「どうだ! 俺とエンペルトはこんなもんじゃねぇぞ!」

 

『ペトゥォォ!』

 

コウヤとラランテス相手に押し始め、意気揚々と叫ぶジュンとエンペルト。

 

「ここで負けるわけには、いかない……!」

 

コウヤとラランテス、2人は逆境に立たされた時にこそ力を発揮する。そしてこのバトルに負けられないというその思いが、シンクロし変化を呼ぶ。

 

「ラランテス!」

 

『ラッァァ!』

 

「勝つよ! 絶対に!」

 

コウヤとラランテス、2人の思いが重なりあい動きがシンクロし変化を呼ぶ。ラランテスの周囲に風吹き始め、木葉が渦を巻くようにして集う。

 

2人だけのかつてない進化を遂げる可能性の力を持つ、コウヤラランテスへ姿を変える。

 

メガシンカとは違う見たことのない現象に会場中が驚き、騒然となる。そして選手の控え室では初めて見るキズナ現象に度肝を抜かれている。

 

「あれはサトシとゲッコウガと同じ……!?」

 

「彼も発現したのか」

 

キズナ現象を見たことあるショータは声を上げて驚愕し、アランは新たな好敵手の登場に静かに歓喜する。

 

「何なんだよ! その姿は!?」

 

「行くよラランテス」

 

『ララッ!』

 

「エンペルト! 連続でメタルクロー!」

 

見たことのない現象に動揺を隠せないジュンだが、紙一重でエンペルトの攻撃を回避するラランテスの視界はシンクロによりコウヤと共有され

 

「何で当たらないんだ!?」

 

「リーフブレード!」

 

メタルクローを最小限の動きで流れるよう回避し、エンペルトに二振りの翆色に輝く刃を決める。

 

「エンペルト!?」

 

強化されたリーフブレードのダメージに膝を地面につけ、後退するエンペルト。

 

「何なんだよ!? いったい!」

 

急に姿が変わり、動きが格段に速く、強くなったラランテスにジュンは驚く。

 

「ハイドロポンプ!」

 

「ソーラーブレード!」

 

キズナ現象によりノータイムで振り下ろされたソーラーブレードは、ハイドロポンプを切り裂きエンペルトに決まる。

 

「エンペルト!?」

 

強化されたソーラーブレードの威力にエンペルトは吹き飛ばされ後退し膝をつく。

 

「気合いだ! 気合いで立つんだ!」

 

『ペ、ぺトゥ……ペトォォゥ!!』

 

ジュンの叫びでエンペルトは雄叫びを上げ応えると、特性げきりゅうが発動し藍色のオーラを身体中に纏わせる。

 

「行くぜエンペルト! ここから逆転だぜ!」

 

『ペトッゥゥ!』

 

「ラランテス! 次で決める!」

 

『ララァッ!』

 

エンペルトは巨大な水弾を放つ。

コウヤとラランテス、二人の動きはシンクロし、右手を下げ垂直に構える。そして二人は放つ先のエンペルトを見据える。

 

「リーフブレードォォォ!!」

 

「ハイドロカノン!!」

 

突き放った刃は、げきりゅうにより強化されたハイドロカノンを貫き、凄まじい衝撃音と共にエンペルトを壁へ叩きつけた。

 

「エンペルト!?」

 

『ぺ、ペトォゥ……』

 

ジュンが振り向くと、そこには壁際で目を回して倒れたエンペルトの姿があった。

 

「エンペルト戦闘不能! ラランテスの勝ち! 勝者コウヤ選手!」

 

バトルを終わり元の姿に戻るラランテス、そしてバトルの疲労から肩で息をするコウヤとラランテス。

 

「お疲れラランテス、ゆっくり休んでて」

 

ラランテスをモンスターボールに戻して労うコウヤ。

 

「次こそは絶対に勝つから、その時まで待ってろ!」

 

ジュンはコウヤにそれだけ言うと走ってバトルフィールドを去っていった。

 

「全く……何時も自分勝手だな」

 

コウヤは走り、去っていくジュンを見てため息混じりで言う。

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

 

 

サトシ達も順調に4回戦に勝ち進み、3回戦第7試合アイリスとセレナのバトルが始まろうとしていた。

 

「出番よ! テールナー!」

 

「いくよ! ドリュウズ!」

 

互いに効果抜群のタイプを持つ五分五分の対面だ。

 

「バトル始め!」

 

「テールナー! かえんほうしゃ!」

 

「ドリュウズ! あなをほる!」

 

『テーナッ!』

 

素早く地面に潜り、かえんほうしゃを回避するドリュウズ。

 

「テールナー! 気をつけて!」

 

『テナッ!』

 

しかし、地面からのドリュウズのアッパーカットがテールナーに決まる。

 

『テナァァ!!』

 

ほのおタイプのテールナーにじめんタイプの技は効果抜群。空に打ち上げられてしまい、そのまま地面に叩き付けられる。

 

「大丈夫、テールナー!?」

 

「畳み掛けるわよ! ドリルライナー!」

 

「かわして! テールナー!」

 

迫るドリュウズを回避するテールナー。

 

「だいもんじ!」

 

「きあいだま!」

 

だいもんじときあいだまの衝突による爆発により、広範囲に爆煙が広がりフィールドは爆煙舞う。

 

「テールナー! おにび!」

 

『テーナッ!』

 

テールナーの枝から火の玉が現れ、ドリュウズに触れるとドリュウズは火傷状態になり痛みで少し顔を歪ませる。

 

「ドリュウズ!?」

 

 

 

 

 

「これは形勢が傾くかもね」

 

控え室のモニターからバトルを見ているコウヤが呟いた。

 

「どう言うことだ、コウヤ?」

 

「やけど状態では物理技の威力が落ちる。それにアイリスのドリュウズが覚えている技は物理が多いからさ」

 

「でもドリュウズにはきあいだまが……」

 

サトシはイッシュ地方でゲットしたズルッグのきあいだまを外す場面を思い出す。

 

「きあいだまは強力だけど当たりにくい技だ。何度も撃っていたら外して隙を突かれる」

 

 

 

やけどの影響で動きが鈍くなり地面に膝を着けるドリュウズ。

 

「テールナー! かえんほうしゃ!」

 

「あなをほるで避けて!」

 

間一髪の所で地面に潜って回避するドリュウズ。

 

「テールナー空中に逃げて!」

 

効果抜群の技を回避しようと空中逃げるテールナー。

 

「今よ! ドリュウズ!」

 

逃げる事の出来ないテールナーに効果抜群のあなをほるが命中するが、火傷の影響で威力が足りずテールナーは空中で立て直し、狙いを定め尻尾の枝を構える。

 

「テールナー! だいもんじ!」

 

大と書かれた巨大な炎にドリュウズは包まれ爆発しドリュウズは目を回して倒れた。

 

「ドリュウズ戦闘不能! テールナーの勝ち! 勝者アサメタウンのセレナの勝ち」

 

「やったわ! テールナー!」

 

『テェナナ!』

 

「ドリュウズお疲れ」

 

『ドリュゥ……』

 

互いに頑張ったパートナーを労い、モンスターボールに戻し、バトルは終わった。

 

3回戦全ての試合が終了し

 

4回戦第5試合 サトシvsセレナ

 

4回戦第8試合 コウヤvsヒカリ

 

お互いをよく知るもの同士の対戦となり、4回戦は大波乱の組み合わせとなった。

 




さすがにセレナのテールナーの技でひっかくは、弱すぎるんでおにびに変えました。パフォーマンスでも使えそうな技だなと思ったので


ふと思ったんですが、コウヤラランテスってサトシゲッコウガと比べたら、遠距離技弱いですよね。

ちなみにコウヤラランテスの時はソーラーブレードは反動技に変わっています。


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外伝
コラボ企画 ポケットモンスターもう一つのサン&ムーン×ポケットモンスターサンムーン~ifストーリー~


ブイズ使いさんとのコラボ回になります。
最初の語りの文はブイズ使いさんから許可を得てから使用しています。

ブイズ使いさんのシンジ君とリーリエの事を上手く書けている事を祈るだけです……

今までで一番長いです。


ポケットモンスター、縮めてポケモン。この世界に住む不思議な不思議な生き物。

 

空に、森に、山に、海に、そして街にさえも存在し、この世界のいたるところでその姿を確認することが出来る。

 

人とポケモンは互いに助け合い、共に暮らしている。時にはポケモンを悪用しようとするものもいるだろう。しかし、人にとってポケモンはなくてはならない存在であり、ポケモンにとってもまた人はいなくてはならない存在である。

 

だがこの世界にも様々な可能性が含まれている。それが並行世界と呼ばれる世界……可能性そのものを体現した世界だ。

 

いつもと違う自分、いつもと違う友人、いつもと違う大切な人、いつもと違うパートナー。そんな存在ともし出会うことがあればどのような物語が紡がれるのだろうか?

 

この話は、もしそんな世界と交じり合ったら?と言う可能性の物語である……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここはアローラ地方のメレメレ島、ポケモンスクールが休みの日コウヤは相棒のニンフィアとラランテスと一緒に森を歩いていた。

 

「たまには、森の中を歩くのもいいな……」

 

『フィ~ア♪』

 

『ララーン』

 

コウヤの呟きに賛同するニンフィアとラランテス、先日のアーカラ島での大試練で活躍しカリキリから進化しさらにキズナ現象を発現させたラランテス。メレメレ島に戻ってからコウヤとずっと特訓を続けていたが久し振りに特訓を休んでいる。

 

「ラランテス…僕達は、まだサトシとゲッコウガの様にはなれないでも、何時か必ず越えよう!」

 

『ラッラーン!』

 

サトシとゲッコウガのような高みを目指す事を思い互いに誓うコウヤとラランテス、しばらくあるいると見覚えのある場所にたどり着く。

 

「此所は…大試練の時の……」

 

コウヤ達はいつの間にかカプ・コケコを奉る戦いの遺跡にたどりついておりその中央には

 

『コーケー!!』

 

雄叫びが響き渡るコウヤ達の目の前にメレメレ島の守り神カプ・コケコがたたずんでいる。

 

「カプ・コケコ!?」

 

突如目の前に現れたカプ・コケコに驚きを隠せないコウヤ達を他所にカプ・コケコは辺り一帯にエレキフィールドを作り上げラランテスの前に立ちラランテスを指差す。

 

「ラランテスとバトルを…?」

 

コウヤを言葉に頷くカプ・コケコ。そしてコウヤは戦いの遺跡の前にある開けた空間に立ち

 

「よし! この前のリベンジだ! 行くよ。ラランテス!」

 

『ララーン!』

 

コウヤとラランテスもやる気充分、前回のリベンジと燃えている。

 

「ラランテス、はっぱカッター!」

 

ラランテスは鋭い葉を周りに生み出しカプ・コケコへと向けて放つ。

 

『コォー!』

 

対するカプ・コケコはほうでんを放ちはっぱカッターを焼き付くし塵とかす。

 

「まだだ! リーフブレード!」

 

『ラッラァー!』

 

コウヤとラランテスはカプ・コケコに対して途切れることなくことなく攻撃を続ける。対するカプ・コケコはワイルドボルトで受けてたつラランテスのリーフブレードとカプ・コケコのワイルドボルトは拮抗するが次第にラランテスが押し負け後退する。

 

「やっぱり強い…カプ・コケコは……」

 

進化して力を上げたラランテスでもまだ互角に戦えないカプ・コケコの実力にコウヤは臆することはない、むしろ楽しんでいる。

 

『コォー!』

 

「シザークロスで防御だ!」

 

続いてしぜんのいかりを放つカプ・コケコに対してラランテスはかまを交差させてしぜんのいかりを受け止める。

 

「よし!そのままリーフブレード!」

 

『ラッ!』

 

受け止めたその勢いを利用したリーフブレードがカプ・コケコに決まりそのダメージに少し怯んだようだがすぐさまワイルドボルトで先程とは比べられない電気をまとい始めカプ・コケコも本気のようだ。

 

「ラランテス、僕たちの最大の技だ! ソーラーブレード!」

 

ラランテスは片方のかまを頭上に掲げそのかまが輝き出し始めカプ・コケコは今までの比ではない程の電気を纏ったワイルドボルトでラランテスに向かって突撃する。

 

『ラッラーン!』

 

カプ・コケコがワイルドボルトでラランテスに向かい、ラランテスは溜めを終えたソーラーブレードを降り下ろし迎え撃つその二つの技の衝突は激しく衝撃が周辺に響き渡る。

 

「くっ……!!」

 

『フィッ……!!』

 

カプ・コケコのワイルドボルトとラランテスのソーラーブレードの激しい衝突はコウヤとニンフィアも立ってはいられない程の衝撃が届く。そして変化が起きる……

 

「っ!? 何だ!?」

 

ワイルドボルトとソーラーブレードが衝突している上の空間にひびが入り始める。眩い光を放っていひびは徐々に広がり

 

「うわぁぁぁぁ!!?」

 

光と衝撃がコウヤ達を包み込み、その衝撃と光が消えたときコウヤ達の姿は無くカプ・コケコのみが静かに浮いていた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「此所は…何処でしょう?」

 

森の中で一人の少女が立ち止まり辺りを見回しながら呟いた。

 

「迷子…ですよね……」

 

少女は方向音痴でよく迷子になることが多く自他共に認めるほどのレベルでだ。

 

「大丈夫でしょうか……?」

 

少女は不安げに呟いた。このままこの森の中で迷子になっていては目的の場所に間に合わなくなってしまうからだ。それにこの森で最近違法な手段でポケモンを拐っている人がいると聞いたからだ。

 

すると突如凄まじい轟音と閃光が起き辺り一帯に響き渡る。

 

「っ!? い、今のは!?」

 

少女は突然の出来事に驚きながらも轟音と閃光が起きた方角を見ると、其処には先程の轟音と閃光が起きたからか爆煙が舞っている。

 

『コォー!』

 

いったい何がと少女そう思い考え付くのよりも早く少女の目の前を何かが通過し行った。

 

「今のは…カプ・コケコさん…?」

 

少女の前を通過して行ったのはメレメレ島の守り神であるカプ・コケコだった。さっきの出来事はカプ・コケコが起こしたことならばいったい何があったのだろうのかと少女はカプ・コケコが通ってきた方角へと向かって走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ララ、ラーン!』

 

『フィッ、フィアー!』

 

「う……」

 

ラランテスとニンフィアは気を失っているコウヤ呼び掛けておりコウヤの目が覚める。

 

「あれ?……何で寝てたんだ…?」

 

頭を押さえながら起き上がり辺りを見回し何をしていたか思い返すコウヤ

 

(確か…森を散歩してて、そしたらカプ・コケコが現れてバトルを……)

 

何をしていたのか思い出したコウヤは慌てて辺りを見回すが付近にはカプ・コケコの姿は無くなっている。

 

「いなくなっている…せっかくのリベンジだと思ったのになぁ……」

 

コウヤは溜め息をつき落ち込む。せっかくのカプ・コケコとのバトルで自分とラランテスの全力を出せずにいつの間にか気を失っている間に何処かに去っていったようだ。そんな落ち込みのなかコウヤはあることに気付く

 

「ん…? カプ・コケコとバトルしてた戦いの遺跡じゃない……」

 

コウヤがカプ・コケコとバトルしてしていたのは戦いの遺跡であったはずだが今コウヤがいる場所は森の中の樹木に囲まれていた。

 

「此所は…何処だ……?」

 

コウヤは辺りを見回していったい何がどうなっているかと考え始めると突如爆発音が響き渡る。

 

「っ!? 今のは!」

 

音の大きさからしてけして遠くからではないと感じコウヤは爆発音の聞こえた方向へと走り出す。

 

草木を掻き分けて進みしばらくすると、其処にはアローラのロコンの進化系のアローラのキュウコンの姿とそのキュウコンを攻撃するハッサムの姿があった。ただのバトルかと思うコウヤだがハッサムの男のトレーナーの後ろにはポケモン達が檻に容れられトラックの荷台に乗せられており男が違法なポケモンハンターであること物語っている。

 

(っ!? 酷い事を…! 絶対に許さない!!)

 

コウヤはポケモンを檻に容れている男に怒りを覚え飛び出そうとすると……

 

「シロン! 大丈夫ですか!?」

 

聞き覚えのある声が聞こえて声の聞こえた方を見ると此処にはポケモンスクールのクラスメイトであるリーリエの姿があった。

 

(リーリエ!? いや、服装と髪型が違う…それにシロンはキュウコンに進化していない……いったい何が……?)

 

コウヤはリーリエとそっくりな少女を見て驚愕する。そしてシロンと呼ばれているキュウコンを見ていったい何が起きているのかと考え始めるがハッサムがシロンと呼ばれているキュウコンに攻撃をいれようとしているのを見て

 

(とにかく、今は助けないと!)

 

「ニンフィアとラランテスは隙を見てあのポケモン達を助けるんだ!」

 

『フィアッ!』

 

『ララッ!』

 

ニンフィアとラランテスが捕まっているポケモン達を助けるために動き出したのを確認しコウヤはポケモンボールを手に取り飛び出す。

 

「ニャビー! ハッサムにほのおのキバ!」

 

『ニャービッ!』

 

モンスターを投げると同時に指示をだしキュウコンを助ける。むし・はがねタイプのハッサムにほのおタイプの技は効果抜群そのダメージ後に吹き飛ぶ

 

「大丈夫ですか!?」

 

コウヤはキュウコンの前に立ちリーリエにそっくりな少女に問い掛ける。

 

「えっ……? だ、大丈夫です!」

 

少女は戸惑いながらも答え自身のパートナーのキュウコンに駆け寄る。

 

「僕たちに任せて!」

 

コウヤは少女にそう言って目の前相手に意識を集中する。

 

「ガキが、いきなり邪魔しやがって!」

 

ポケモンハンターの男は突然現れて邪魔してきたコウヤに対して怒り剥き出しで叫ぶ。

 

「僕は…! ポケモンを傷つけるような人を絶対に許さない!!」

 

「ガキが…お前のポケモンも頂いてやる! ハッサム! ラスターカノン!」

 

「ニャビー! かわして地面にひのこ!」

 

ニャビーはラスターカノンに向かって走り出すギリギリで回避しそのまま地面にひのこを放ち視界を奪う。

 

「ほのおのキバ!」

 

『ニャービッ!』

 

『ハッサッ…!』

 

むしとはがねタイプを持つハッサムには効果抜群のタイプほのおダメージは大きく大きく体を揺らす。

 

「ハッサム! くっ…!ガキが捕まっているポケモンがどうなっても……」

 

檻に容れられているポケモンを指すがポケモンハンターは檻を見て唖然とする。ポケモン達が閉じ込められた檻は破壊されており捕られていたポケモンたちの姿なくっていた。

 

「なっ…いつも間に……!?」

 

「よし今だ! ニャビー!」

 

『ニャー!!』

 

コウヤとニャビーはポケモンハンターが唖然としている隙を見逃さず構える。両手を交差させ両手で舞いを決めるかのように掲げ右手を降り下ろし左手で抑えるように掴む。そして光がコウヤとニャビーを包む。

 

「僕達の限界を越えていく全力! ダイナミックフルフレイム!!」

 

『ニャービッィ!!』

 

ニャビーの口元から巨大な炎の塊がハッサムに向けて放たれ凄まじい爆発と爆風がが発生しハッサムは吹き飛ばされポケモンハンターにぶつかり空高くへと翔んでいった。

 

「よし、これで一件落着っと」

 

『フィーア!』

 

『ララーン!』

 

『ニャッビ』

 

ポケモンハンターが空に翔んでいったのを確認し一息つくコウヤのもとへニンフィア達が集まる。

 

「お疲れさま。皆よく頑張ったね。」

 

それぞれ頭を撫でながら優しく言いポケモン達をモンスターボールへと戻し終え少女のへ声を掛ける。

 

「大丈夫、怪我はない?」

 

「だ、大丈夫です。それより、た…助けてありがとうございます!」

 

少女はコウヤに向けて頭を下げ続けてお礼を言い続けて

 

「私はリーリエです。 よろしくお願いします。」

 

「えっ……よ…よろしくね。 リーリエ…」

 

自己紹介されてコウヤ一瞬驚くが即座に冷静に返す。

 

(いったいどうなってるんだ!? 本当にリーリエなの!? 服装に髪型も違うし口調も違うし僕の事が知らないのか!? それにシロンがキュウコンに進化してるいったい何がどうなってるだ!? これはあれか!? 平行世界か!!?)

 

だが実際は物凄く混乱しており冷静でいられる状況ではなく思考は既にある仮説に達していた。元々コウヤの出身のシンオウ地方には時と空間を操りし神と言われしポケモンであるディアルガとパルキアの伝承がある。そしてギラティナの存在するもう一つの世界があることを、シロナさんの研究の手伝いで行く遺跡など知った事がこの非常事態でこの仮説にたどり着いたのだ。

 

(もし平行世界だとしたら目の前のリーリエは僕を知らない……)

 

「あの……どうかなされました?」

 

「い…いや、何でもないよ……僕はコウヤ、よろしくね。」

 

まだこの状況を呑み込めないがなんとか落ちつかせ切り替えて返事をし自己紹介をするコウヤ。

 

「あの…そのZリングは…もしかしてですがコウヤさんは……島巡りをなさっているのですか?」

 

「ああ…うんカプ・コケコからZリングを貰ってそれで…」

 

「カプ・コケコさんからですか!?」

 

質問に答え途中でコウヤがカプ・コケコからZリングを貰ったことに驚きの表情でコウヤのZリングを見つめる。

 

「うん……アローラに来た日にね。 カプ・コケコから渡されたんだ。」

 

「シンジさんと一緒です……」

 

「シンジさんって?」

 

コウヤは目の前のリーリエが言ったシンジという名前に疑問を浮かべる。

 

「シンジさんはこのアローラ地方のチャンピオンですよ。」

 

「アローラ地方のチャンピオン!?」

 

コウヤはリーリエの言うシンジという人物がアローラ地方のチャンピオンと聞き驚きを隠せず叫ぶ。

 

「あなたは、そのことを知らずに島巡りをしているんですか?」

 

「えっと…僕は……」

 

 

コウヤは自分がこの世界の人間ではなくおそらく別の世界の人間であることを隠すことなく全てを目の前のリーリエに話した。

 

 

 

 

「信じられないと思うけど…そう言うことなんだ……」

 

「私……コウヤさんの事を信じます!」

 

リーリエは突然言われ少し動揺したようだったがコウヤをまっすぐに見て言った。

 

「信じてくれるの…? 僕の事を……」

 

「はい! コウヤさんは、私とシロンを助けてくれました。そんなコウヤが嘘をつくなんて思えません!」

 

リーリエはコウヤをまっすぐに見つめて言う。そのリーリエの目には一切の疑いの目は無いことがコウヤに見てとれる。

 

「ありがとうリーリエ、僕の事を信じてくれて」

 

「いえそんな……あっ!」

 

リーリエは突然声を上げて慌てて回りを見舞わし始め何だか慌ただしい様子になる。

 

「ど、どどうしましょう! ここままだと……!」

 

「あの…どうかしたの?」

 

「今日の午後からハウオリシティで大会が開催されるその大会にシンジさんも来るんですが、このままだと間に合わなくて!」

 

リーリエは慌て早口で説明でしだいぶ焦っているのが伝わってくる。

 

「なら僕に任せて、出てきてチルタリス!」

 

モンスターボールを投げ出てきたのは通常の水色と違う金色をした色違いのチルタリスだ。そしてコウヤのライドポケモンでもある。

 

「そのチルタリスさん……色違いですか!?」

 

「うん。僕のチルタリスは色違いだよ。それよりハウオリシティに行くならチルタリスに乗って飛んで向かった方がいいから乗って」

 

「いいんですか……?」

 

「うん。」

 

「ありがとうございます。コウヤさん!」

 

「困ったときはお互い様だよ。」

 

お礼を言うリーリエにコウヤは笑顔で返しリーリエの手を取りチルタリスに乗る。

 

「じゃあ、チルタリス頼んだよ」

 

『チルッ!』

 

チルタリスは羽を羽ばたかせコウヤとリーリエを乗せて飛び上がっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハウオリシティのショッピングセンターの近くの会場ではポケモンバトルの大会が開かれるため大勢のトレーナー達が集まっておりそして大会に出場するためにエントリーを行うトレーナーも多くいた。

 

「彼処が大会の会場です!」

 

「了解。チルタリス、彼処で降りるよ。」

 

コウヤはチルタリスに声をかけて人の少ない場所で降りるように指示しチルタリスは地面に着陸する。

 

「ありがとうございました。チルタリスさん」

 

「お疲れ様。ゆっくり休んでいて」

 

『チル~!』

 

リーリエはチルタリスにお礼を言った後、コウヤは労いの言葉をかけてチルタリスをモンスターボールに戻す。

 

「そう言えばリーリエは、この大会にシンジって人が来るって言っていたけどその彼も大会に参加するの?」

 

コウヤは、この大会にシンジが来るとリーリエが言っていたことを思いだし問う。

 

「いえ、この大会で優勝するとシンジさんとバトル出来るので、優勝してシンジさんに今の私の全力を見せたいんです!」

 

リーリエはコウヤの質問に意気込みながら答える。

 

「そっか、リーリエ頑張ってね!」

 

「はい! コウヤさんも参加しますか?」

 

「え?」

 

「何だかコウヤはシンジさんに少し似ている気がしてコウヤさんとポケモンバトルをしてみたいんです。」

 

リーリエからの提案にコウヤは少し驚いたがそれは別の感情が込み上げてきた。それはこの世界のリーリエそしてアローラ地方のチャンピオンであるシンジと戦ってみたらとても楽しいだろうなと言う興味だ。

 

コウヤの答えは一つ大会に出場しリーリエそして自分の世界にはいないアローラ地方のチャンピオンシンジに挑むために大会に参加し優勝を目指すそれだけだ。

 

「僕も参加するよ!」

 

「では、一緒にエントリーに向かいましょう!」

 

コウヤとリーリエは会場へと向かいエントリーを済ませる。その時物陰から隠れてコウヤを見える姿があったことを二人は気付いていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間が経過し遂に会場には大勢の観客その中央には参加するトレーナー達が集まり遂に大会が始まろうとしていた。

 

 

「これよりハウオリシティポケモンバトル大会を始めます! 今大会はトーナメント方式で行い優勝したトレーナーはアローラチャンピオンのシンジさんとバトルを行うことが出来ます!」

 

大会の主催者の開催のの言葉に参加するトレーナー達は歓声をあげる。アローラ地方の頂点であるチャンピオンとバトルすることは滅多にない。だからこそトレーナー達は歓喜しているのだ。

 

「それでは今大会の組み合わせの発表です!」

 

「僕は第一試合か」

 

「私は最後ですね…」

 

そしてスクリーンに対戦の組み合わせが発表され出場トレーナーは合計で32人全部で一回戦の組み合わせはコウヤは第一試合リーリエは第十六試合コウヤとリーリエが当たるなら決勝戦まで互いに勝ち進めなければならない。

 

「リーリエとバトルするには決勝まで勝ち進むしかないか」

 

「コウヤさんとバトルしたいですから、絶対に決勝に勝ち進んでみせます!」

 

「受けてたつよ。」

 

コウヤとリーリエは互いに決勝でのバトルを誓う。

 

そして遂に大会が始まる。

 

「さぁ! ポケモンバトル大会一回戦第一試合の選手入場です!」

 

コウヤはバトルフィールドに立つその向かい側には対戦相手のトレーナーが立っている。

 

「これより一回戦第一試合。 コウヤ選手対ユウ選手のポケモンバトルを始めます! 両者ポケモンを!」

 

審判の宣誓を聞き終えると両者互いにモンスターボールを取りポケモン名を呼び叫ぶ。

 

「行け! サンドパン!」

 

「ラランテス! 頼んだよ!」

 

コウヤはラランテスをそして相手のユウのポケモンはアローラのサンドパンこおり・はがねタイプでくさタイプのラランテスは厳しい相手だ。

 

「それではバトル始め!」

 

審判の合図と同時にコウヤとユウは同時に動き出す。

 

「サンドパン! メタルクロー!」

 

「ラランテス! リーフブレード!」

 

ラランテスのかまによるリーフブレードとサンドパンの爪によるメタルクローが切り合うように衝突し徐々にラランテスが押しサンドパンが大きく吹き飛ぶ。

 

『ララッァ!』

 

『サン…』

 

「サンドパン! 大丈夫か!?」

 

「あのラランテスさん…凄いです…」

 

サンドパンとラランテスタイプ相性はラランテスの方が不利だがサンドパンはこうかいまひとつのリーフブレードにダメージを受けている。それほどまでのラランテスの実力にリーリエやバトルを見ている者は驚いていていた。

 

「畳み掛けろ! はっぱカッター!」

 

「まるくなるで防御だ!」

 

まるくなるで防御をあげてはっぱカッターを防ぐサンドパンだがそれで終わりではない。

 

「そのままアイスボールだ!」

 

『サザァ!』

 

まるまった状態のまま勢いよくころがるサンドパン。アイスボールはころがる同様にまるくなるを行ってから使うと威力が上昇する技。サンドパンの勢いは凄まじくラランテスに迫る。

 

「ラランテス! シザークロスで防御だ!」

 

『ララーン!』

 

両手のかまを交差させ正面からサンドパンをその勢い押されながらも弾き返すラランテス

 

「サンドパン! もう一度だ!」

 

『サザ!』

 

「ラランテス、迎え撃つぞ! ソーラーブレード!」

 

『ラァー』

 

ラランテスはかまを頭上より高く掲げそのかまが輝き出し始める。だがサンドパンはソーラーブレードが振り下ろされるよりも早くラランテスにサンドパンのアイスボールが決まり砂煙が舞う。

 

「よし、いいぞ! サンドパン!」

 

『サザァ!』

 

ユウとサンドパンは決まったと思い喜ぶが、ぶつかった衝撃で起きた砂煙晴れると其処には効果抜群のこおりタイプの技をまともに受けてた筈のラランテスは倒れることなくソーラーブレードの待機体制で立っておりその事でユウとサンドパンは驚愕し動けない。

 

「今だ! ソーラーブレードォ!」

 

『ララッーン!』

 

「っ!? サンドパン! かわすんだ!」

 

『サザッ!?』

 

ユウの指示を聞き回避しようするサンドパンだったが回避できずにラランテスのソーラーブレードを受け吹き飛びユウの前で目を回して倒れた。

 

「サンドパン戦闘不能! ラランテスの勝ち! 第一試合勝者はコウヤ選手!」

 

第一回戦を征したのはコウヤとラランテス。タイプの相性の悪さを物ともしない勝利に会場は喚声に包まれる。

 

「ラランテス、お疲れさま」

 

コウヤはラランテスを労いモンスターボールを戻しバトルフィールドを後にする。

 

 

「コウヤさん…強いです。 シンジさんと同じくらい……」

 

リーリエはコウヤとラランテスがシンジに匹敵するほどの実力を持つことに呆然する。

 

「あの人は強い。 バトルしたら楽しそうだ。」

 

そしてコウヤのバトルを見ていた中の一人のトレーナーはそう言いコウヤを見つめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コウヤは二回戦と三回戦も勝利していき遂に優勝を賭けた決勝戦へと駒を進めた。そして決勝の相手は……

 

 

「これより決勝戦 コウヤ選手対リーリエ選手のポケモンバトルを開始します。 両選手バトルフィールドへ!」

 

「コウヤさん! 全力でいきます!」

 

「僕も全力で受けて立つ!」

 

コウヤの決勝戦の相手はリーリエ大会が始まる前にしたバトルをしようという約束ははたされたがバトルするからには互いに全力で受けて立つ。

 

「決勝戦は三対三のバトルどちらかのポケモンが全て戦闘不能になったらバトル終了です! 両者ポケモンを」

 

「お願いします! フシギソウさん!」

 

「ニンフィア! 君の出番だ!」

 

コウヤのポケモンはフェアリータイプのニンフィア対するリーリエのポケモンはくさ・どくタイプのフシギソウ。タイプ相性はニンフィアが不利でリーリエが有利かと思われる。

 

(タイプ相性はこちらが有利でも油断できません……)

 

リーリエはコウヤのバトルを見て相性が有利でも油断はできないと警戒している。

 

「それではバトル始め!」

 

「ニンフィア! でんこうせっか!」

 

「フシギソウさん! とっしんです!」

 

ニンフィアとフシギソウ走りだし、ニンフィアのでんこうせっかとフシギソウのとっしんがフィールドの中央でぶつかり互いその衝撃で互いに後退する。

 

「はっぱカッターです!」

 

『フーソッウ!』

 

「ハイパーボイスで撃ち落とせ!」

 

『フィーアー!』

 

迫るはっぱカッターをハイパーボイスによる音の振動で撃ち落としハイパーボイスの音がフシギソウに届き怯ませる。

 

「もう一度でんこうせっか!」

 

『フィア!』

 

ハイパーボイスによって怯んでいるフシギソウにでんこうせっかが炸裂し吹き飛ぶフシギソウ

 

「フシギソウさん! 大丈夫ですか!?」

 

『ソウッ……』

 

でんこうせっかによるダメージでふらつくフシギソウだが頭を振って体勢を建て直しリーリエに答える。

 

「フシギソウさん! はっぱカッターです!」

 

「まもるで防ぐんだ!」

 

フシギソウが放つはっぱカッターによる鋭い葉がニンフィアへと迫るがまもるによる壁に防ぐニンフィア。

 

「エナジーボールです!」

 

「ムーンフォースだ!」

 

フィールドの中央で放たれたムーンフォースとエナジーボールが衝突し爆発が発生し爆風と共に砂煙が舞う。

 

「フシギソウさん今です! つるのムチ!」

 

『ソウッ!』

 

『フィッ……!』

 

煙でなにも見えない状態のニンフィアにフシギソウのつるのムチが命中する。

 

「ニンフィア!?」

 

「とっしんで畳み掛けてください!」

 

「ニンフィア! まもるだ!」

 

コニンフィアまもるによりとっしんを防せぐ、しかしリーリエとフシギソウは防がれた反動を利用し、追撃を行う。

 

「今です! エナジーボール!」

 

フシギソウは弾かれた反動から体勢を整え、そのまエナジーボールの構えに入り力を溜めて放つ。ニンフィアは咄嗟の出来事によけることが出来ずエナジーボールの直撃を受けてしまいフィールドの端まで吹き飛んでしまった。

 

「ニンフィア!」

 

『フィ……フィア…』

 

『ニンフィア戦闘不能! フシギソウの勝ち!』

 

最初のバトルを征したのはリーリエとフシギソウ、コウヤはニンフィアをモンスターボールへと戻す。

 

「お疲れさま、よく頑張ったね。」

 

「まずは一勝です!」

 

コウヤはバトルで倒れたニンフィアを労い、リーリエはリードしたことに喜んでいるがけして油断していなかった。

 

「やるね。リーリエでも、僕達は負けないよ!」

 

「私達も負けません!」

 

コウヤはニッと笑って言いモンスターボールを構え投げポケモンの名を叫ぶ。

 

「ニャビー! 君の出番だ!」

 

『ニャビッ!』

 

「フシギソウさん! このままお願いします!」

 

『ソウッ!』

 

コウヤが選んだのはほのおタイプのニャビーでくさタイプをもつフシギソウに有利だ。だがリーリエはこのままフシギソウで挑む。

 

「フシギソウさん! はっぱカッターです!」

 

『フッソウ!』

 

「ひのこで撃ち消すんだ!」

 

『ニャービッ!』

 

迫るはっぱカッターの葉をひのこで燃や消しニャビーはフシギソウに向かって走り出す。

 

「そのままひっかくだ!」

 

「とっしんで向かい撃ってください!」

 

ニャビーはフシギソウに力負けし大きく後退する。

 

「つるのムチで追撃です!」

 

「かわすんだ!」

 

リーリエは途切れることなくフシギソウに追撃の指示しニャビーを追い詰めようとするがニャビーはつるのムチを回避してフシギソウに近付く。

 

「今だニャビー! ほのおのキバ!」

 

『ニャビッ!』

 

背中に力を溜めてキバに炎を纏わせフシギソウに向かいほのおのキバが決まる。

 

『ソ…ソウッ……』

 

ほのおのキバを受けてフシギソウは吹き飛び目を回して倒れた。

 

「フシギソウ戦闘不能! ニャビーの勝ち!」

 

フシギソウは連戦で体力を消耗していたようでニャビーが勝利を納めこれでコウヤとリーリエのポケモンは2体ずつだ。

 

「フシギソウさん、ゆっくり休んでください。」

 

リーリエはフシギソウをモンスターボールへと戻し新にモンスターボールを構えポケモンの名を叫ぶ。

 

「お願いします! マリルさん!」

 

リーリエの2体目はみず・フェアリータイプのマリル。

 

「ニャビー! ひのこ」

 

「マリルさん! バブルこうせんです!」

 

ひのことバブルこうせんが衝突しひのこが撃ち破られニャビーに炸裂し後ろに後退する。

 

「ニャビー、大丈夫か!?」

 

『ニャビッ!』

 

振り向きニャビーはまだ戦えるコウヤに答える。

 

「よし! ひっかくだ!」

 

「ころがるで向かい撃ってください!」

 

ニャビーの爪は回転するマリルに弾かれ吹き飛ばされてしまうが体勢を立て直し着地する。

 

「マリルさん! 連続でアクアテールです!」

 

「かわすんだ!」

 

マリルは尻尾に水を纏わせニャビー目掛けて振るう、そしてニャビーは回避し続ける。だが避け続けていたらいつかはアクアテールを受けてしまい勝つことは出来ない。

 

「ニャビー! ひっかくで土を巻き上げろ!」

 

『ニャビッ!』

 

ニャビーは爪で土を巻き上げる。その土はマリルの尻尾に当たりアクアテールを封じる。

 

『ルリッ!?』

 

「えっ!? マリルさん!」

 

アクアテールを封じられたマリルとリーリエは驚愕し動揺する。そしてコウヤとニャビーはその隙を見逃さない。

 

「今だ! ほのおのキバ!」

 

『ニャーッビ!』

 

ニャビーのほのおのキバがマリルに決まるがこうかはいまひとつのためダメージを受けても平気そうなマリル。

 

「マリルさん! まだ戦えますか?」

 

『リッル!』

 

マリルはリーリエに元気よく応えニャビーへと向かう。

 

「マリルさん! アクアテールです!」

 

「ニャビー! ほのおキバ!」

 

マリルは尻尾に水を纏わせ、ニャビーはキバにほのおを纏わせ向かう。そして衝突し爆発が発生しニャビーは目を回して倒れる。

 

『ニャ…ニャビ……』

 

「ニャビー戦闘不能! マリルの勝ち!」

 

タイプの相性上やはり相手が悪くマリルの勝利でコウヤの使用ポケモンは残り1体となってしまう。

 

「お疲れ。ニャビーゆっくり休んでくれ。」

 

ニャビーを労いモンスターボールに戻し最後の1体のポケモンのモンスターボールを手に取るコウヤ

 

「リーリエ! 僕達が押されてるけど負けないよ!」

 

「私だって負けません!」

 

リーリエへ、負けないと宣言しコウヤは最後のポケモンの名を叫ぶ。

 

「遂に君の出番だ! チルタリス!」

 

『チル~!』

 

コウヤの最後のポケモンはドラゴン・ひこうタイプのチルタリスだ。

 

 

 

 

 

「チルタリス! 久々のバトルだ楽しんでいくよ!」

 

「マリルさん! 気を付けてください!」

 

リーリエはチルタリスからただ者ではない強さを感じ警戒する。

 

「チルタリス! ハイパーボイス!」

 

「かわしてください!」

 

リーリエの支持で間一髪でハイパーボイスをかわすマリル。

 

「マリルさん! ころがるです!」

 

「はがねのつばさで向かい打て!」

 

マリルのころがるとチルタリスのはがねのつばさが衝突しマリルはフィールドの端まで吹き飛ばされ目を回して倒れる。

 

「マリル戦闘不能! チルタリスの勝ち!」

 

「マリルさん!?」

 

マリルはチルタリスのはがねのつばさの一撃で倒れてしまったことに驚くリーリエ。連戦とは言えマリルが一撃で倒されるとは思ってもいなかったのだろう。

 

「マリルさんゆっくり休んでください。」

 

マリルをモンスターボールへと戻すリーリエ。そして圧倒的な実力差を持つチルタリス相手に最後のポケモンをだす。

 

「シロン! お願いします!」

 

『コォン!』

 

リーリエの最後のポケモンはシロン…アローラのキュウコン。ドラゴン・ひこうタイプのチルタリスに対して相性は有利なこおり・フェアリータイプだが先程の圧倒的な実力を見ていると勝てるかわからない。

 

「シロン! れいとうビームです!」

 

「チルタリス! りゅうのはどう!」

 

チルタリスのりゅうのはどうとシロンのれいとうビームがぶつかり相殺され爆発が発生する。

 

「こなゆきです!」

 

「ハイパーボイスで打ち消せ!」

 

シロンのこなゆきはチルタリスのハイパーボイスと衝突した瞬間粉々に砕け散りシロンに炸裂する。

 

「シロン! 大丈夫です!?」

 

『コ…コォン!』

 

頭を振り大丈夫とリーリエに応えるシロン。

 

「シロン! ムーンフォースです!」

 

「はがねのつばさで防御だ!」

 

シロンの放ったムーンフォースはチルタリスに向かう。そしてチルタリスは翼を光らせ受け止める。

 

チルタリスのいた場所には爆煙が漂っており姿が確認できないがリーリエ消して油断していない。

 

「シロン! 続けてれいとうビームです!」

 

シロンとリーリエのどとうの連続攻撃がチルタリスに炸裂する。技の衝撃により辺りに爆煙が舞っている。ドラゴン・ひこうタイプのチルタリスに攻撃抜群のフェアリータイプのムーンフォースにこおりタイプのれいとうビームの二つを受けて無事ではない誰もがそう思っただろう。だが爆煙が晴れたときそこにはシロンの技を耐え抜いたチルタリスの姿があった。

 

「そんなっ!?」

 

「やるね。リーリエでもここからが本番だ!」

 

『チルッ!』

 

攻撃を耐え抜いたチルタリスに驚くリーリエだがそれは序章に過ぎなかった。

 

コウヤは左腕に着けている腕時計をスライドさせるすると腕時計の中には内部に遺伝子螺旋模様が球状をした石キーストーンが組み込まれておりコウヤの手が触れる。

 

「今、新たな力を解き放て! メガシンカ!」

 

『チ~ルッ!』

 

チルタリスの首元の羽毛からメガストーンが現れる。そして互いのキーストーンとメガストーンが共鳴し強く光だし光が繋がり光がチルタリスを包む。そして光から解き放たれたチルタリスの姿は変化する。

 

「僕達の本気だ! ハイパーボイス!」

 

「!? 避けてください!」

 

シロンに先程までとは比べ物にならない威力の音の衝撃波が迫り、リーリエはシロンに避けるように指示する。

 

『コ…コォンッ!』

 

「シロン!?」

 

直撃は避けることは出来たが完全に避けきれずにハイパーボイスを受けてしまったシロン少なからずダメージは受けてしまった。

 

「シロン!……まだ戦えますか?」

 

『コォン!』

 

「シロン! ムーンフォースです!」

 

「チルタリス! 決めるぞ! はかいこうせん!」

 

シロンとチルタリス互いの最大の威力の技が放たれフィールドの中央で衝突するしかしシロンのムーンフォースはチルタリスのはかいこうせんになす統べなく撃ち破られシロンに直撃する。

 

「シ、シロン!?」

 

ノーマルタイプ最大の技であるはかいこうせん……それをメガチルタリスの特性フェアリースキンによって強化されておりその威力にシロンは目を回して倒れている。

 

「キュウコン! 戦闘不能! チルタリスの勝ち!よって優勝はコウヤ選手!」

 

審判の声が響き渡り歓声が会場に広がる。ハウオリシティポケモンバトル大会はコウヤの優勝となり、そしてコウヤにはアローラ地方のチャンピオンシンジとポケモンバトルが待っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アローラ地方チャンピオンのシンジとのバトル開始まではまでしばらく休憩時間がありコウヤは控え室にいた。

 

「相手はアローラ地方チャンピオン……」

 

コウヤはこれから始まるバトルに様々な感情を抱き待っていた。

 

「相手はチャンピオン…戦うのはシロナさん以来だな……」

 

コウヤがチャンピオンとバトルしたのはシンオウ地方のポケモンリーグでシロナだけでありコウヤにとって今回のバトルは今の自分がシンオウ地方の次期チャンピオンになってからどれだけ成長したかを試せる場だ。

 

「今の僕達の全力をぶつけよう…」

 

バトルで共に戦うポケモンのモンスターボールを見つめながら言うその表情はとても真剣でありながらもどこか楽しみでもある様子だ。

 

「コウヤさん、少しよろしいですか?」

 

「どうしたの?」

 

リーリエが控え室のドアコンコンとノックし訪ねコウヤはドアを開けるするとリーリエと青のポロシャツに黒のクロップドバンツを身に付けてた自分より少し年上らしき少年の姿があった。

 

「リーリエ、その人は?」

 

「紹介します! アローラ地方チャンピオンのシンジさんです!」

 

「初めまして、シンジです。リーリエから君の事は聞いているよ。」

 

「こちらこそ初めまして、コウヤです。あなたが、アローラ地方チャンピオンのシンジさんですね。」

 

リーリエと一緒にいたのは話で聞いていたアローラ地方チャンピオンのシンジにコウヤも挨拶を行う。

 

「さんはいらないよ。シンジでいいよ」

 

「じゃあ、そう呼ばせてもらいます。シンジは何で此処に来たの?」

 

コウヤはシンジが何故これからバトルを行う相手である自分のもとに来たのかが気になり問いかける。

 

「リーリエから助けてもらったって聞いてお礼が言いたくてね。リーリエを助けてくれてありがとう」

 

「困った人を助けるのは当たり前だし、お礼なんていいよ。」

 

「それと君に言いたいことがあってね」

 

「僕に?」

 

「コウヤのバトルを見ていて僕と同じくらい強いと感じたんだ。だからお互いに全力で戦おう!」

 

シンジがコウヤに言いたかったことそれはチャンピオンとしてではなく一人のトレーナーとしてコウヤと戦いたいそう言うことだったのだろ。コウヤはその期待に応えなければならない。

      

「なら僕も今の僕達の全力をシンジにぶつけるよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして遂に最後のバトルが始まる……

 

 

「これより、アローラチャンピオンシンジとコウヤ選手のポケモンバトルをおこないます! 両者使用ポケモンは1体 どちらかのポケモンが戦闘不能になった場合バトル終了とします! 両者ポケモンを!」

 

 

遂に始まったコウヤとシンジのバトルチャンピオン同士のバトルになるがそれを知っているの

 

「お願い! ニンフィア!」

 

「ラランテス! 君の出番だ!」

 

シンジが出したポケモンのコウヤの相棒でもあるフェアリータイプのニンフィアだ。コウヤのニンフィアとの違いは色違いではなく普通の色と言うところだがコウヤはシンジとニンフィアがとても強い信頼関係であることに気づく。

 

 

対してコウヤが出したポケモンはくさタイプのラランテス。シンジはコウヤ同様にとラランテスとコウヤの強い信頼関係を感じる。

 

そして互いに思う。

 

((このバトル! 絶対に負けられない!))

 

「それでは始め!」

 

審判の掛け声が響き遂にコウヤとシンジのバトルが始まった。

 

「ニンフィア! でんこうせっか!」

 

『フィアッ!』

 

「ラランテス! リーフブレード!」

 

『ララッ!』

 

始まると同時に指示を出すコウヤとシンジ、ニンフィアはでんこうせっかでラランテスはリーフブレードで正面からフィールドの中央で衝突し辺りに衝撃が響き渡る。

 

ニンフィアとラランテスのぶつかり合いは拮抗し互いに一旦後退し距離をとる。

 

「ようせいのかぜ!」

 

「はっぱカッター!」

 

続いてようせいのかぜとはっぱカッターの衝突で爆発し衝撃で砂煙が舞う。

 

「ラランテス! ソーラーブレード待機!」

 

『ララーン!』

 

ソーラーブレードは大技だが、溜めが必要なためラランテスは片方のかまを頭上に掲げそのかまが輝き出し始める。

 

「ニンフィア! ムーンフォースだ!」

 

『フィア!』

 

大技であるソーラーブレードを止めようと即座にニンフィアに攻撃指示をいれるシンジ

 

ソーラーブレードのエネルギーの溜めを行っているラランテスはニンフィアのムーンフォースの直撃を受けてしまうがラランテスはけして体勢を崩さずに立っておりシンジとニンフィアは動揺する。

 

「今だ! 降り下ろせ!」

 

『ラッラーン!』

 

コウヤとラランテスは動揺した隙を逃さずかまに宿した輝き巨大な光の刃をニンフィアへと振り落とす。

 

「っ!? ニンフィア!」

 

ニンフィアはソーラーブレードの直撃を受けフィールドの端まで吹き飛ぶが体勢を建て直しなが後退する。

 

「ニンフィア、まだ戦える?」

 

『フィア!』

 

「ラランテス、油断するなよ」

 

『ララッン!』

 

ニンフィアはシンジの声に応え叫ぶ。そこ様子を見てコウヤとラランテスはけして油断することなく前を見る。二人の一歩も譲らない激しいバトルに観ているって観客、そして戦っていたトレーナー達、リーリエは目が離せない。

 

「シャドーボール!」

 

「シザークロスで切り裂け!」

 

ニンフィアのシャドーボールをかまを交差させて容易に切り裂くラランテス。そしてシンジとニンフィアはけして攻撃を緩めない。

 

「でんこうせっか!」

 

『フィア!』

 

切り裂かれたシャドーボールの背後からニンフィアが現れラランテスにでんこうせっかが決まる。完全な隙を突いた攻撃にラランテスはダメージを受けている。

 

「ラランテス!?」

 

『ララッ! ラーン!』

 

コウヤの叫びにラランテスはまだ戦えると応え真っ直ぐにシンジとニンフィアを見る。

 

(強い……これがアローラ地方最強のトレーナー…チャンピオンのシンジ達の力…!)

 

コウヤとラランテスは目の前にいるシンジとニンフィアとのバトルを楽しんでいる自分達の全力をぶつけることのできる相手…そう思いコウヤとラランテスは目をあわせ頷く

 

「今の僕達の全力をぶつける! いくぞ!」

 

『ララーン!』

 

コウヤとラランテス二人の思いは一つ目の前にいるシンジとニンフィアに勝ちたい。その意思を込めて共に強く叫び、変化が現れる。

 

ラランテスの周りに風が巻くように木葉が渦を巻くように現れる。その姿は木葉によってよく見えないが通常のラランテスと違うと言うことだけが分かる。

 

「これは!? メガシンカいや…キーストーンやメガストーンを使っていない……」

 

メガシンカではないコウヤとラランテスだけの力キズナ現象。それを見たこともないラランテスの姿にシンジは驚愕する。そしてバトルを観ている者はラランテスの謎の姿に言葉を失ってしまっている。

 

「シンジ! これが僕達の全力だ! リーフブレード!」

 

『ララーン!』

 

『フィ!? フィアッ!』

 

「っ!? ニンフィア!」

 

先程とは比べ物にならない速度でニンフィアに近付きリーフブレードを決めるラランテス。

 

「ニンフィア! ようせいのかぜ!」

 

リーフブレードを受け吹き飛びながらもようせいのかぜをラランテスに向けて放つニンフィア。ようせいのかぜはラランテスへと命中し怯ませることに成功する。

 

「ラランテス! うっ…!?」

 

コウヤはキズナ現象によるシンクロの反動で顔を歪めながらも前を見る。

 

「ニンフィア! いくよ!」

 

『フィア!』

 

シンジのZリングのZクリスタルが強く輝きは腕を交差させポーズを決めていく

 

「ラランテス! 今の僕達の最大の全力だ! ソーラーブレードだ!」

 

『ララーン!』

 

ラランテスはかまをかまを頭上に掲げる。何時ものソーラーブレードとは違い両方のかまを掲げその大きさは輝き共に凄まじいソーラーブレードとなる。

 

「ウルトラダッシュアタック!!」

 

「ソーラーブレードォォ!!」

 

ニンフィアのウルトラダッシュアタックとラランテスのソーラーブレードが正面から衝突による爆発によって辺り一帯に凄まじい衝撃と砂煙が広がる。

 

砂煙が晴れたバトルフィールドにはふらつきながらも立つニンフィアの姿ともとの姿に戻り倒れたラランテスの姿があった。

 

「ラランテス! 戦闘不能! ニンフィアの勝ち! よって勝者はアローラ地方チャンピオンシンジ!」

 

審判の声が響き渡り勝敗が決まった。結果はシンジとニンフィアの勝利だ。激しいバトルだったがコウヤは後一歩及ばなかった。

 

「負けたか……うっ!?」

 

ラランテスをモンスターボールへと戻すと苦痛により顔を歪める。コウヤの両腕は赤く腫れており先程のシンクロの反動が大きすぎたのだ。

 

ラランテスのソーラーブレードはキズナ現象により溜め無しで放てるようになりさらに強化されていたがそれを両方のかまで同時に放つことに反動が多くなっておりその反動ラランテスとコウヤ自身が耐えれることが出来なかったのだ。

 

「コウヤ! 大丈……って! その腕は!?」

 

シンジはコウヤの異変にいち早く気付き駆け寄り赤く腫れるコウヤの両腕を見て驚愕する。

 

「ちょっと……無茶しすぎてね…」

 

シンクロによる疲労と反動によるダメージによりコウヤの意識はそこで途切れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん…此処は……?」

 

コウヤが目が覚めました場所は今朝カプ・コケコと戦っていた戦いの遺跡……そして空はすでに紅くなって来ていた。

 

「戦いの遺跡…? っ!?」

 

立ち上がろうと両腕を地面につけると痛みが走り顔を歪める。コウヤの両手には包帯が巻かれ治療された後が残っている。

 

「この怪我は…まさか」

 

『コォーーー!!』

 

突然雄叫びが響き渡り聞こえた方角を見るとそこにはカプ・コケコの姿がありコウヤのこと待っていたかのように見ておりコウヤは気付く。

 

「カプ・コケコ……まさか君が…」

 

カプ・コケコはコウヤの問い掛けに頷くと何処かへ飛んでいってしまった。しばらくコウヤは自分の空を見上げて

 

「あれは、夢じゃない……いつかまた会おう…」

 

もしかしたら、同じ空を見ているかもしれない人物に向けて言いコウヤはその場を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ブイズ使いさんのコラボ回もよろしくお願いします。

コウヤの対戦相手(ユウ)はたぶん本編では出てこないかもしれません。


今回初のコラボということで(消してしまった別作品を除いて)かなり緊張しましたが楽しめて書けたかなと思いますまたコラボする機会があればしたいなと思います。次はもっと早く仕上げないと……とにかく本編を再開し一気に進めようと思いますのでこれからもポケットモンスターもう一つのサン&ムーンをよろしくお願いします。


自分の好きなポケモンランキングは

1位 ラランテス

2位 ゲッコウガ

3位 ニンフィア

ってところです。



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