筋肉モリモリマッチョマンの行くハイスクールD×D (ウルポックル)
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筋肉モリモリマッチョマンの行くハイスクールD×D

もう一つの方の小説のネタを考えていたら何となくネタを思いついたので投稿してみた
続くかは未定です

髪型をスキンヘット→スポーツ刈り、一人称を私→俺に変更しました


オリキャラの設定

 

 

 

 

主人公の(身体測定風)のプロフィール

 

岳原剛 (たけはらつよし) (16)

 

容姿 スポーツ刈りのイケメンでマッチョ

 

服装 制服以外の外出時は紺の短パンに白のタンクトップ。家の中では常に全裸である。

1つ2㌧はある重りを両手両足に4個ずつ(重りは制服時も)

 

身長 2m56cm

 

体重 150㌔

 

体脂肪率 1%

体力 日本一周を全速力で走っても汗もかかない程

握力 この世に砕けないものは無い

 

ソフトボール投げ 投げたボールが後ろから帰ってくる

 

反復横跳び 残像が出るので測定不能

 

シャトルラン 500回(時間の関係で)

 

ジャンプ力 一飛びで後者の屋上まで飛ぶ

 

パンチ力 拳圧で家が吹き飛び降ってきた隕石を砕く程

 

速度 日本一周 3時間程度

 

キック力 本気の3分の1程度の一撃で最上級悪魔が消し飛ぶ

 

耐久力 光の槍 滅びの魔力が当たってもかすり傷1つ付かない 傷がつくどころか逆にデコピンで跳ね返す

 

柔軟性 関節を自由に外したりはめたり出来る

 

学力 常に学年1位をキープ

 

神様のミスで死んだ高校生2年生の男子

意外と手先が器用で料理、裁縫 掃除が好きと言う主婦のような男

意外と子供好きで面倒見が良い

 

身体を鍛える事が好きで鍛えているといつの間にか人外の域に突入していた筋肉モリモリマッチョマンの変態

鍛え上げた自分の筋肉が好きなある種のナルシスト

 

身体から出ている闘気で空間を割る事が可能な為、割れた空間の中を移動して好きな場所に行く事が出来る

 

転生する時の特典の神器を決める時に神様の前で

「HA☆HA☆HA!! 馬鹿を言うな!この鍛え上げた肉体こそが究極の美であり神の作り上げた至高の肉体!武器など使わなくてもこの俺の肉体こそが最強にして究極の武器。そう、この肉体こそが神器である!!」

などと言った程。

 

なので転生特典は神様特性の筋トレ道具 防音仕様の家

毎月振り込まれるお金である

 

ある意味存在自体がギャグ漫画の中から飛び出してきたかの様な男

 

特典 神様印の筋トレ道具 防音仕様の家 毎月振り込まれるお金 駒王学園への転入手続き

 

趣味 筋トレ 子供と遊ぶこと 掃除 洗濯 料理 掃除

日本一周

 

特技 水面走り 身体操作(髪の毛の長さを変えたり食べ物の吸収を早めるなど) 運動 料理 筋トレ 空間を割る

水泳

 

座右の銘

 

健全な心は健康な肉体に宿る

 

好みのタイプ

 

心が綺麗な人

自分の事を本気で好きになってくれたなら、それに応える

 

 

嫌いな物(タイプ)

 

意思の弱い者

自分の欲にのみ従って行動する者

 

 

神様

 

幼女の様な見た目の神様で怖がりの上にドジっ子と言うリアルにいたらその筋のマニア大ウケ間違い無しである

 

容姿 アズールレーンのユニコーン(艤装は無い)

 

 




ネタが思いついたら書く予定です


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プロロ〜グ

思いの外早くネタが浮かんだので投稿です




side天の声

 

ある場所に、畳張りの和風な部屋とその中で落ち着かないのかアタヽ(д`ヽ彡ノ´д)ノフタしている美幼女の姿をした人物がいた。

その姿を見ればyesロリータ・Noタッチをモットーにしている紳士たちでも我を忘れてyesロリータ・GOタッチ

するであろう可憐で美しい幼女だった

 

藤色の長く綺麗な髪をシュシュで結ってサイドテールにし、にょんと伸びたアホ毛、少し透けてる白いワンピースに白いニーソックス、白いロンググローブを着た清楚と言う言葉を体現したかのような何者にも汚されていない白く綺麗な肌。 これを見てただの紳士のままでいられるものだろうか? 否!!圧倒的否!! どれほど取り繕って周りにホントの顔を隠していい顔をしているクソみたいなリア充(笑)でも我武者羅に我を忘れて自分が人間であることも忘れて変態紳士としての道へ突き進むことだろう。そして社会的に死ぬ事だろう。その様なリア充(笑)を社会的に抹殺する立場になるなら私は言いたい。 さぁ声を揃えてざまぁwwww!!と。そしてその幼女を手厚保護しお持ち帰りしたい。何ならその場でペロペロした(ry

 

(閑話休題)

 

 

 

 

 

 

さて、今更真面目になっても手遅れすぎる気もするが元の話に戻るとしよう。

 

ここは不慮の事故や偉業を成し遂げ死んだ者達が成仏するか転生するのかを決める転生の間。

そこで今日新しく神様になった幼女が今日もまた1人の彷徨える魂を召喚するようだ。

なら天の声である私は去ろう。なぁにこの別れを悲しむことは無い。またすぐに会える。会いたくなくても絶対に会える。今私が決めた。その時のためにサヨナラは言わないさ。だからこう言おう。

arrivederci!!(アリーヴェデルチ!!)

何?意味はサヨナラと同じだって?

馬鹿め!サヨナラとは言っていない(´•౪•`≡ ´•౪•`≡´•౪•`≡´•౪•`)

 

 

side幼女神

 

 

「よいしょ、よいしょ。ε-(´∀`; )フゥ」

「死んだ人を転生の為に召喚するのは初めてだから緊張するのです。ドジな私でも分かるように教えてくれた先輩の恥にならないように一生懸命頑張るのです(p`・ω・'q*)ふんすっ」

 

回想

 

「お前はドジな所さえ気をつければ出来るんだから頑張るんだぞ。」

 

「はい!先輩みたいにいい神様になれるように頑張るのです!」

 

「よし、その意気だ。 後、召喚に失敗すると手や足がない状態で召喚されるから気をつけるようにな」

 

「ハイなのです!」

 

回想終了

 

私は怖がりでドジなダメな子だけど頑張れば出来るのです(p`・ω・'q*)

 

召喚する人の資料を見て資料に添付されてるその人を召喚するための召喚陣を専用のチョークで書けばいいから簡単ですね♪

 

「召喚陣は書いてそこに魔力を流せば後は三分待つだけ。 カップ麺と同じです(*´艸`)」

 

「待ってる間に召喚する人の資料を詳しく見ておきましょう。」

 

フム(( ˘ω ˘ *))フム 幼女資料閲覧中 フム(( ˘ω ˘ *))フム

 

「名前は岳原剛さん。16歳ですね。死因は....多分なにかの間違いなのですね。ま、まぁあまり怖い人じゃ無さそうだから良かったのです。」

 

「あ! そう言えば召喚した人に出すお茶の用意がまだでした。早くしないとアタヽ(´Д`ヽ ミ ノ´Д`)ノフタ..あぅ! _( ノ _ _)ノ ベチッ …痛いのです(゚´ω`゚)」

 

 

涙目頂きましたフォ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!

by天の声

 

 

 

ゾクッ「何だか気持ち悪い感じがしたのです。(。゚ω゚) ハッ!そんな事よりもうすぐ召喚が終わるのです。」

 

慌てて召喚陣の前に行くと丁度、召喚が終わって全裸の人がポーズを取っていたのです。

 

 

(*´-ω・)ン?全裸?…………ーーー( ̄□||||!!

 

「(/-\*) キャアアアアアアアアアア」

 

「ムッ!?どうしたそこの幼女よ!!変態を見たような叫び声をあげて」

 

「(´∩ω∩`)見たような叫びじゃなくて現在進行形で変態がいるんです!!」

 

「何!何処だ!!何処に君が怖がっている変態がいるんだ!俺が成敗してくれる!!」

 

「あなたの事なのです!!何で服を着てないんですか!?」

 

「(; ・`д・´)ナン…ダト!?俺が変態!?何故俺が変態だと言われるんだ?」

 

「全裸でポーズを取ってたら一般的には変態なのです!!」

 

「((((;゜Д゜))) 見知らぬ所に全裸でいて女性や幼女もいればポーズをとる。常識だろう!?」

 

「そんな常識聞いたことないのです!!そんなことするのは変態とキ〇ガイだけです!!」

 

「_| ̄|○ 幼女にキ〇ガイと言われた。」

 

「ヾ(・ω・`;)ノぁゎゎ ごめんなさい!!。言い過ぎたのです(´・ω・`)」

 

「うむ!許そう。悪い事をしたり言えば謝るのが大切だ。」

 

「( ゚д゚)ハッ! どうして私が謝らないといけないのですか!!取り敢えず服を持ってくるので待っててください。ヾ(・ω・`;)ノ」

 

「わかった。ポーズをとって待っていよう」

 

「ポーズは取らなくていいです!!」

 

(変な人を召喚しちゃったのです)

 

 

 

幼女神sideout

 

 

剛side

 

 

 

「とりあえずこの服でいいですか?」

 

幼女神は箪笥に入っていた剛でも着れそうな短パンとタンクトップを持ってきた

 

「最高だ!俺の中で服の中で一番いいのはタンクトップと短パンだ。袖が無いため腕が動かしやすくジーパンよりも足を動かしやすい。」

 

「ん〜〜〜っはァ!よし。服を着たぞ。これで大丈夫だろう。」

 

 

「あっはい。大丈夫です。それで何故全裸でポーズをとっていたのですか?」

 

 

何故俺が全裸だったのか..か

 

 

「それには聞くも涙、語るも涙の話があってだな」

 

「(; ・`д・´)ゴクリンコ」

 

回想

 

あれは俺が死ぬ前の話だ

 

俺はいつも通り全裸で筋トレをしていた。

 

「全裸がいつも通りなんですか!?」

 

まぁまて。ツッコミは最後に聞こう

 

いつも通り家で全裸で筋トレをしていたんだ。

 

その時、丁度嵐が来ていてな、家に雷が落ちた。

 

「その雷で死んじゃったんですか?」

 

嫌、雷は直撃したが俺はその程度では死なないのでな、跳ね返した

 

「!?」

 

話は変わるが俺は自警団のようなものをしていてな。

まぁ犯罪者を捕まえたり災害が起きた時に救助に行く事をしていた

 

「いい事なのです」

 

そう言ってくれると嬉しいな

話を戻そう。雷で俺は死ななかったが家は無くなった

服をどうしようかと悩んでいると何の因果か隕石が降ってきてな

 

「それに当たったんですか!?」

 

自警団として隕石に立ち向かって行ったんだ

まぁ隕石ごとき私に勝てる訳も無く一撃で殴り壊してやった

 

「( ・д・ ポカーン…」

 

そして街も助かり皆で喜んでいる時に上から殴り壊した隕石の欠片が降ってきてな。突然の事で他の人の上に落ちてきた欠片を拳圧で壊す事は出来たが自分の上に落ちてきた欠片を壊す時間が無かった

 

そしてその欠片に潰されて死んで気が付けば全裸でここに居たがする事が無かったからポーズをとっていると君が来たという訳だ

 

〜〜回想終了〜〜

 

「これがポーズをとっていた理由の全てだ」

 

「ヒック…グスッ…(´;ω;`)」

 

「ムッ!?如何した!?なぜ泣いている?どこか痛いのか!?」

 

「違うのです。感動したのです。人を助けて死んだなんて

。グスッ」

 

こんな俺のために泣いてくれるとは。なんて良い幼女なんだ。

 

「そうか。そう言ってくれると救われる」

 

「それで君に聞きたいんだが此処は何処で君は誰だい?」

 

「あ、忘れてたのです。此処は転生の間。不慮の事故や偉業を成し遂げて死んだ人は前世の記憶を持ったまま転生するのですが、転生する場所や神様特典と言われる物を決める場所です」

 

「なるほど」

 

「そして死んだ人を召喚して転生させるのが私の仕事です。まぁ私は先代から引き継いだばかりの新人ですけど」

 

「君のような幼女が神様なのか!?」

 

 

「幼女言わないでください!!」

 

「コホン。取り敢えず貴方の転生先と特典を決めますね」

 

「おう。どんな所に転生するのかを楽しみだ」

 

「通常、転生先は本人の好きな漫画やアニメ、ゲームから選ぶんですが貴方は行きたい世界などはありますか?」

 

「俺はそう言う娯楽の類はあまり分からないな」

 

「ならくじ引きで決めますね。箱を持ってくるので待っててください。」

 

ふむ。待ってる間、何をしようか。

ポーズでもとるか?嫌、それはさっきやったしな。

 

仕方ない。腕立て伏せでもやっていよう

 

剛sideout

 

幼女神side

 

「持ってきましたよ〜。って何やってるんですか!?」

 

転生先と特典のくじを入れた箱を持って戻ると岳原さんが上半身裸で腕立て伏せをやっていた

 

「見て分からないか?腕立て伏せだo(`・ω´・+o) ドヤァ…!」

 

「それは分かります。なんで腕立て伏せをやっているのかを聞いてるんです!」

 

「暇だったから。」

 

「はぁ。もういいです。くじを持ってきたので転生先から引いてください。」

 

「良いだろう。さぁくじを引かせるが良い!!!」

 

ガサゴソ ガサゴソ ガサゴソ ガサゴソ テッテレ-

 

「KO☆RE☆DA☆ !! 見てくれ (。-ω-。)ノ ・゚゚・。ポイッ」

 

「分かりました。 ムムッ!これは。」

 

「私の転生先は何処だ!?」

 

「貴方の転生先は………ハイスクールD×Dの世界です」

 

「ハイスクールD×D?」

 

「はい。」

 

「どう言った世界なんだ?」

 

「簡単に言うと悪魔や天使、堕天使、ドラゴンのいる世界ですね」

 

「ドラゴン...だと!?食えるのかそれは!?」

 

「...はい?」

 

「そのドラゴンは食えるのか!?」

 

「恐らく食べられるとは思いますが。もしかして食べるつもりですか?」

 

「当たり前だろう!?1度食べてみたかったんだ」

 

「あっはい。そうですかー。ドラゴンを食べてみたいなんて言う人初めて見ました」

 

「食欲をそそられるじゃないか!!待っていろドラゴン!! 俺が食いに行ってやる!!」

 

「それは後に置いておくとして、次は特典の方のくじを引いてください」

 

「先に1つ聞かせて欲しいんだが」

 

「何でしょうか?」

 

「この世界に行くと特典というのはどんなものになるんだ?」

 

「神器と言うものになりますね」

 

「神器?」

 

「はい。具体的には神が作ったと言われる武器や道具の事です」

 

「そん……は……い…。」

 

「何ですか?」

 

「そんな物はいらん!」

 

「(゜д゜) な、何故ですか!?今から行く世界は神器がないとすぐに死んでしまいます!!」

 

「神が作った武器?道具?笑止千万!!武器や道具なんぞ使わなくてもこの肉体こそが究極の美であり武器である!!その神器とか言う物を使わなくても俺のこの肉体こそが神器だ!!」

 

「工エエェェ(´д`)ェェエエ工」

 

「というわけで神器なんぞいらん!!」

 

「わ、分かりました。なら向こうの世界で住む家と毎月振り込まれる1億円と高校の転入手続きが特典ということでいいですか?」

 

「(´-ω-)ウム 後、出来れば筋トレ道具が欲しいな」

 

「それなら、そういう事にしておきます。」

 

「さてっ、それでは転生させるので陣の中に立ってください」

 

「その必要は無い」

 

「でもそうしないと転生させることが出来ないんですけどアタヽ(д`ヽ彡ノ´д)ノフタ」

 

「少しそこで見ててくれ」

 

「ハアァァァァァァァァァ」

 

ゴゴゴゴゴゴコゴゴゴゴ、、

 

「な、何をするつもりですか〜:(´◦ω◦`):」

 

「ふんっ!!」

 

パリッ、パリッ、バリバリバリバリ、バンッ!!

 

「ヒャア!!」

 

「フゥゥ。これでよし」

 

「何をしたんですか!?」

 

「空間を割って穴を開けた。これで自分でハイスクールDxDとやらの世界に行ける。」

 

「(゜д゜)ポカーン」

 

「では世話になったな。サラバダ!!」シュン!

 

そう言って岳原さんはハイスクールDxDの世界に転生していきました。空間の穴を放置したまま

 

「この穴、どうやって治すんですか〜!!(;ω;)」

 

幼女神sideout

 

 

 

 

天の声side

 

幼女のいる所に私あり、

幼女の泣き顔が見られる気がして私 \( ̄^ ̄)/ 参上!!

 

やはり私の予言どうりまた会えたなo(`・ω´・+o) ドヤァ…!

 

しかし最後に幼女神を泣かせていくとはあの男なかなかいい仕事をするじゃないか。やはり幼女の泣き顔は至高であり究極の美である。花が咲き誇ったような笑顔もいいが泣いた時の潤んだ瞳が、泣いて少し赤くなった鼻が私の心を掻き立てて仕方が無いのだ!!もし叶うるならば

今すぐにその小さな体を抱きしめてお持ち帰り(ry

 

 

 

(閑話休題)

 

 

 

 

ε-(´∀`; )フゥ

これはお見苦しい所を見せた。少し取り乱してしまったな。

 

まぁ私の幼女話はさておき隕石を殴り壊すし空間に穴を開けるほどの力を持った 岳原剛はこの先どのような物語を繰り広げて行くのか どのような者との出会いが待ち受けているのか。 楽しみだ。私は天から見物させて貰うとしよう。それでは画面の前の変態紳士諸君 もう少し幼女に関しての話をしたい所だか別れの時間だ。

幼女いる所に私あり。私は永久に不滅である。

サラバダ!またいつか会おう!! (´•౪•`≡ ´•౪•`≡´•౪•`≡´•౪•`)

 

 

天の声sideout

 

 

 

 

 

 




天の声 どうしてこうなった...ノリと勢いって怖ぇ

地の文をどうやって書けばいいのか全くわからんです(;ω;)

続きはネタが浮かんだら書きます

早くネタが浮かぶといいなぁ(切実)




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1話

お待たせしました

デレステとバンドリのイベントが忙しい_:(´ω`」 ∠):_


三人称視点

 

 

ゴスッ!! ゴスッ!! ゴスッ!!

 

 

誰も居ないはずの部屋で何かを殴って壊そうとしている様な音がしていた

 

ゴスッ!! ゴスッ!! ゴスッ!! ゴシャ!!

 

どうやら壊す事に成功したようである。

その音が止んだ後、その場の空間に穴が開いていた。

 

その穴から返り血にまみれ、尚且つ片手にしっぽを持った男が出てくる。

そう我らが主人公 筋肉モリモリマッチョマンの変態

岳原剛である

 

「流石にドラゴンと闘った後に空間に穴を開けるほど殴り続けるのは少し疲れるな。」

 

まず普通の人間はドラゴンと闘えないし空間に穴など開けられない

開けられるものがいれば、それは人間をやめた何かである

 

「この尻尾は晩御飯でいいか。それはそうとして此処がこれから住む事になる家か」

 

岳原が出てきたのはベンチやダンベル、トレーニングチューブなどの筋トレ道具が数十種類置かれた部屋だった

 

しかもダンベルなどの重さはどれも2㌧~5㌧と言う既存の物とは桁違いの重さである

 

「筋トレ道具の重さは頼み通りの重さにしてくれたみたいだな。後は他の部屋がどうなっているかだが。」

 

そう言って部屋を出る岳原。

 

 

 

〜〜変態散策中 〜〜

 

 

「広めの家がいいとは思っていたがこれ程とは」

 

岳原が見たのはどれも桁外れに広い部屋だった

 

1階には宴会が出来る位に広い台所

20人は入りそうなリビング

キングサイズのベッドがある寝室&クローゼットに入った大量の紺の短パンと白のタンクトップと制服

50畳はある和室

旅館にある浴場と同じ位のお風呂

岳原が出てきたトレーニングルーム

 

2階には1LDKの空き部屋が10部屋

 

部屋の全てが防音仕様である

 

「これは1人で暮らすには広すぎるな。ペットでも飼うか。」

 

「ん?さっきまでこんな手紙は無かったはずだが」

 

机の上に白い便箋に入った手紙が置いてある

 

『岳原 剛さんへ この手紙は貴方が家の探索をした後に机の上に出現するようになっています。

まずリビングにあるタンスの中に1000万円入った通帳が入っています。以降は毎月100万円が自動的に振り込まれるようになっていますので生活に困る事は無いはずです。

次に、寝室のクローゼットにある制服は駒王学園と言う高校の制服です。既に明日には学校へ転入生として行けるようにはなっているので8時に高校へ向かって下さい。

 

高校の場所はこの手紙を読んだ後に頭に浮かんできますから安心してください。

 

後、家は岳原さんが招いた人以外には小さい一軒家に見え入る事の出来ない結界が貼られています。

 

では快適な転生生活を楽しんでくださいね( ˶ˆ꒳ˆ˵ )

 

転生神より』

 

「なるほど。タンスと言うのはこれの事か」

 

6段タンスの1番上の段に通帳が入っている

 

「入ってるお金はキッチリ1000万。 正直、多すぎる気もするがまぁいいか。取り敢えず生活用品を買う事に使うお金以外は置いておこう。先ずは生活に必要な物を買わないといけないな」

 

「取り敢えず財布と通帳を持って買い物に行くか」

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜買い物中〜〜〜〜〜〜

 

 

 

「取り敢えず買う物はこれくらいで良いか」

 

買ったもの

 

1ヶ月分の食品

着替え (下着)

ティッシュやトイレットペーパーなどの生活用品

 

 

「後はこの猫をどうするかだが」

 

そう言って剛はベッドの上の黒猫とその周りにある着物を見下ろした。

 

 

この猫を助けたのは買い物の帰りの事だった

 

 

 

回想入りま〜す

 

 

 

岳原 剛視点

 

買い物を終えた俺は両手に6袋ずつ持って帰路に着いていた

「あの店は店員の愛想よし 品揃えよし 値段よし 接客良しの最高の店だった。これからも行かせてもらおう」

 

いい買い物が出来た後は気分がいい。このままゆっくり歩いて帰るか。そう考えながら歩いていた私は歩道で見えない壁のような物にぶつかった

 

「人が気分良く歩いていたと言うのになんなんだ?」

 

触ってみると簡単に壊せそうなものであるし何やら叫び声のようなものも聞こえてくる

 

「ふむ。 こういう時は」

壊す ←

素通り

 

壊す

素通り ←

 

やっぱり壊す ←

素通り

 

「壊して通るに限る」

 

買ったものを地面に置いて親指で中指を押さえ見えない壁に当てる。そう子供がイタズラをした事を叱る時に良くするデコピンである

 

 

「ふんっ!」

 

ビシッ!! バキッ!

 

 

「思ったより柔らかいな。1%位の力しか出していないのに破れてしまった」

 

自分1人が通れる隙間を作るつもりが力加減を間違えたのか壁の様なものに人が3人並べる位の穴が空いてしまった。

 

「後で直して置かなければ。まぁまずは急いで叫び声の元に行くとしよう」

 

叫び声がしていた方向は……あっちか。走れば10秒で着くな

岳原sideout

 

 

 

三人称視点

 

岳原が着いた場所で目にしたのは身体中に傷を負った女性に近寄る黒い翼の生えた2人の男だった。

 

「そこの男達に聞こう。何をしている? 」

 

「なっ!何故、人間がここに居る!?結界があったはずだ!!」

 

「結界?あの壁の事か?あの壁ならデコピンで破ってきたがそれがどうした?」

 

「ただの人間があの結界を壊せるはずがない!!貴様まさか神器持ちか?」

 

「神器?そんな物は持っていない。貴様の言うただの人間だ」

 

「ただの人間があの結界を破ったのは賞賛するが見られたからには此処で死んでもらおう」

 

「そんな事よりそこの女性に聞こう。助けは必要か?」

 

「貴様!! その女を助けるつもりか」

 

「お前には聞いていない。その女性に聞いているんだ」

 

「......て」

「む?」

 

「私を助けて!」

 

「分かった。俺に任せろ」

 

それだけ伝えると女性は気を失ってしまった

 

「さて、此処で引けば何もせずに見逃そう。だがかかってくるのなら覚悟してもらうぞ」

 

「リーダー!!殺さなければ何をしてもいいって言われてるんだ。早くそいつを殺して黒歌を連れていきましょう!!」

 

「そうだな。幾ら結界を破ったとはいえ所詮は人間。最上級悪魔である俺たちに適うものか」

 

「お前達はこの女性をどうするつもりだ?」

 

そう聞くと

「そいつは主を殺して逃げ回っていたはぐれ悪魔なんだよ!!殺された主の眷属たちがそいつを捕まえれば多額な報酬と殺さなければ何をしてもいいという手配書を出していたからな。殺さない程度にいたぶってやるさ!!」

 

「捕まえて引き渡すだけでは駄目なのか?」

 

「こんな上玉なんだ。ただ引き渡す何て持ったいねぇ事出来るかよ!!」

 

「屑が。なら死なない程度に遊んでやる」

 

「ほざけ人間!」

 

 

そう言って悪魔達は魔力の玉を背後に浮かべ飛ばしてきた

 

(最上級悪魔とやらの攻撃がどれくらいの威力があるか試す為に1度当たってみるか)

 

 

岳原に当たった魔力の玉は辺りに響くほどの破裂音を鳴らしながら砂煙を出していた。

砂煙が晴れても岳原の姿はそこにはなかった

 

「ハハハハッ!神器を持っているとはいえ身体は人間。最上級悪魔である我らの攻撃に耐えられる訳が無い!邪魔をしなければ生きていられたものを」

 

「どこを見ている?」

 

「何処だ!?何処にいる!」

 

「上だ」

 

声を聞いた最上級悪魔達が上を見るとタンクトップが破れた状態の岳原がいた

 

「なっ!なぜ貴様がそこにいる!!あれをくらって耐えられる人間が居るはずが無い。まさか避けたのか!」

 

「お前達の攻撃に当たった瞬間に認識出来ない速度で移動しただけだ」

 

そう岳原がした事は攻撃が当たると同時に気配を消し、気付かれないように最上級悪魔達の上にある木に移動しただけ。 聞くだけなら簡単な様に思えるがこれを行える者は世界に5人いるかどうかというものである。

 

「服は破れたが薄皮1枚傷付ける事も出来ん威力か。そちらが攻撃して来たのだから次はこちらの番だな」

 

「ヒッ!なんなんだお前は!?我らの攻撃が直撃しても傷一つ負わん人間などいない、否、居ていいはずがない!私達を殺せばその女の懸賞金は上がり罪も増える事になる。それでもいいのか!?」

 

「安心しろ。さっきも言ったが加減はしてやる。殺しはしない。ただ痛い思いをしてもらうだけだ」

 

「ウッうわぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

悪魔達は半狂乱しながら岳原に魔力を撃ち込んでいくが怯みもせずに前進してくる。

とうとう岳原が悪魔達に手を伸ばせば届く距離まで来た

 

「少し地面に埋まって反省していろ」

 

 

そう言いながら岳原は視認出来ない速度で1人の悪魔にカカト落としをする。凄まじい爆音とメシャッ!!と言う嫌な音がした後、その場には頭から下が地面に埋まった悪魔がいた。

 

「ヒッ! 許してくれ。もう二度とこの女は狙わないから!!!命だけは助けてください!!」

 

「命までは取らない。眠ってもらうだけだ」

 

そう言って岳原は拳を握りその悪魔の顔を殴った

 

 

ゴシャ!

 

さっきと同じように嫌な音がした後、その場に残っているのは頭から地面に埋まり足だけ出ている悪魔と頭以外地面に埋まった悪魔だった

 

三人称視点out

 

岳原side

 

あの悪魔達を地面に埋めたのは良いがこの女性はどうするか。

 

「うーむ。この場に置いていく訳にもいかんし傷の手当もある。此処は俺の家に連れていくか。」

 

そうと決まれば急いで帰らねばな。

 

回想終了

 

 

「恐らくあの女性が猫になったのだとは思うがどうすればいいんだ? 取り敢えず包帯を巻いて着物は洗濯するべきか。」

 

そう言いつつ手際よく猫に包帯を巻いていく。

 

「よし。後は目が覚めるのを待つだけだな。目を覚ますまで晩御飯の用意でもしておこう」

 

そう言って岳原は台所に向かっていった

 

 

 



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2話

修正します
夏休みの宿題に作文を出されてどう書けばいいか焦ってウルポックルです(笑)

今回は少し下ネタ入ります


今回も駄文だと思いますがそれでも良ければどうぞm(_ _)m



前回のアラスジィ!

 

岳原買い物に行く

女性を襲っている悪魔二人を埋める

女性を連れて帰って寝かせると猫になっていた

治療して晩御飯を作る

 

 

三人称視点

 

自分のご飯とお粥を作り終えた岳原は猫(女性)を寝かせてある部屋に様子を見に行っていた

 

「まだ起きる様子もないし起きるまで筋トレでもするか」

 

そう言うと岳原は神様印の筋トレ部屋に向かっていった

 

三人称視点sideout

 

 

 

side三人称視点

場所は切り替わって女性(黒猫)を寝かせてあった部屋

 

「ん..此処は…」

 

どうやら目を覚ましたようである

 

(確か私は悪魔に捕まりそうになって...その時に気を失ったんだ。確か気絶する瞬間に人間の男が見えた気がする。それに治療もされてる。てことは此処はあの人間の家?)

 

「でもこの先どうするにも取り敢えずあの人間に会って話をしてからね。それに助けてくれた事と治療のお礼も言わないといけないし」

 

(取り敢えず人型に戻って服を着ないと。)

 

 

 

「これで良し。」

 

黒猫がいた場所には黒猫の代わりにスタイルのいい美女が立っていた

 

「先ずはあの人間に会わないとね。勝手に家の中を歩き回るのは悪い気もするけど、後で謝れば許してくれるわよね。」

 

(それにさっきからギシギシ音がなってる部屋に行けばいるでしょ)

〜〜女性移動中〜〜

 

「さっきからギシギシ鳴ってるのってこの部屋よね。それにしてもこの家広すぎでしょ。この部屋を見つけるまでに10分くらいかかったわよ」

 

女性の前にあるドアにはトレーニングルームと書かれた札が下がっている

 

(多分あの人間がやってるんだとは思うけど一応警戒しながら入りましょうか)

 

そう言うとノックもせずに女性はドアを開けて部屋に入っていく。

 

数秒後、トレーニングルーム女性の叫び声が響き渡った

 

三人称視点sideout

 

side女性

 

私は今目の前の光景に動揺しまくっていた。

 

(私を助けてくれた事っぽい人がいる部屋に入ったまではいい。)

 

そうそこまではいいのだ。

 

(だけど、どうして部屋に入って最初に目に入ったのが裸の男なのよ!?)

 

そう、扉の真正面の壁にある道具でベンチプレスをしていた岳原は全裸。 全裸だったのである。(大事なことなので2回言いました)

 

しかも台の置いてある向きの原因で足がドアの方を向いていたのだ。

そのせいでこの女性は岳原のBIGマグナムを真正面から見ることになったのだ

 

「ん?おお、目が覚めたか。それで、怪我は痛まないか?」

 

何とこの男こんな状況でも平然と話を進めようとするではないか。

 

「ええ、助けてくれた事に関してはありがとう。でもひとついい?」

 

「何だ?なにか気になることでもあるか?」

 

「何で全裸なのにゃ!?」

 

「いや、筋トレをしていたからだ。それに俺は基本家では全裸だ」

 

「……( 'ω')?」

 

「(`・ω・´)?」

 

「いやいやいや、私がおかしな事を聞いたみたいな反応しないでくれる!?」

 

「筋トレをする時には全裸になるのが普通だろう?」

 

「普通じゃないにゃ!?」

 

「なん・・・だと・・・」

 

「何でそこにそんなにショックを受けてるんだにゃ。」

 

「今までの常識だと思っていたことが違ったのか..。」

 

「それを常識と思ってた事に驚きを隠せないんだけど。」

(何だにゃこの人間は。)

 

「それより早く服を着てその前のモノを隠すにゃ」

 

「(´-ω-)ウム それもそうだな。それでどうだ?」

 

「何がだにゃ?」

 

「俺の身体だ」

 

「なんてこと聞くにゃこの変態!!」

 

「裸を人に見られたのなんて初めてなのでな。感想を聞きたかったんだ。それでどうだ?」

 

そう言いながらポーズを取る目の前の変態。

 

(さっきは動揺してて見てなかったけどイケメンだし体は全体的にガッシリしてるし。分厚い胸板にだかれると安心しそうな立派な腕。6つに割れた腹筋。背中は綺麗な逆三角形。そしてトドメに巨大なアレ。すごい身体にゃ)

 

こんなに感想を考えてる時点でこの女性も大概変態である

 

「胸板は分厚いし腹筋は割れてるし、背中は逆三角形。こんなに立派な筋肉初めて見たにゃ」

 

「(ΦωΦ)フフフ…そうだろう。物心ついた時から鍛えてきた自慢の体だ。」

 

「感想も言ったんだから早く服を着るにゃ」

 

「おっと、そうだった。服を着るから先に廊下に出ていてくれ。」

 

「わかったにゃ。」

岳原着替え中

 

「良し、着替えたぞ」

 

変態が着替えて出てきた

 

「腹は減っているか?減っているなら取り敢えずご飯を食べながら自己紹介でもしよう」

 

「お腹は空いてるにゃ」

 

「OKだ。台所に案内しよう。」

 

そう言うと変態は私の前を歩き始めた。

 

女性side

台所も宴会が出来そうなほど広かった。

 

台所に着くと変態がご飯の用意を始めたから手伝おうとすると

「ああ、実はもう出来ているんだ。貴女は椅子に座っていてくれ」

って言われたから座って待ってるにゃ

 

「出来たぞ」

 

少し経つと変態が両手に卵の入ったお粥とおかずを持って来た

 

「ありがとう。」

 

「気にするな。怪我のせいで体力が減っていたからお粥にしたが普通のご飯でも問題なかったか?」

 

「お粥でいいにゃ。」

 

「よし、なら食べようか。」

 

「「いただきます!」」

 

お粥を蓮華で掬い口に入れる。

 

心に染みる暖かくて味がした。

 

「美味しい」

 

「口にあって良かった。それで、貴女の名前は??」

 

「黒歌。猫叉の黒歌だにゃ 」

 

「そうか。私は岳原剛。岳原でも剛でも好きな方で読んでくれ。」

 

「それじゃあ剛って呼ぶにゃ。それで剛に聞きたいことがあるにゃ」

 

「何だ?」

 

「私の事を追っていた筈の最上級悪魔の2人から人間の筈の剛がどうやって逃げたにゃ?」

 

「あぁ、あの二人なら地面に埋めて置いたぞ」

 

一瞬何を言っているのか理解が出来なかった。人間が最上級悪魔を倒した?神器も持っていないただの人間が?

ありえない。どうやって?そんな考えだけが頭の中で渦巻いていた

 

「大丈夫か?やはりまだ怪我が痛むか?」

 

少しボーっとしていたみたいだ。剛が心配そうな顔でこちらを見ていた。

 

「だ、大丈夫にゃ。それで人間の剛が私でも勝てなかったあの二人をどうやって埋めたにゃ?」

 

「1人はカカト落としでもう1人は殴った。手加減はしたが直ぐに起きることはないだろう」

 

私はその言葉にまた驚きを隠せなかった。傍から見ると今の私は間抜けな顔になっているだろう。

全快の状態の私があの悪魔の1人を相手にして相打ちになるか負けるのに手加減? いくら助けてくれた恩人でも直ぐに信じることは出来なかった。だから失礼かもしれないが試させてもらおう。

 

「剛は人間の中では強いかもしれない。でも人間より身体能力が高い悪魔、それも最上級悪魔を相手に人間の剛が手加減した?流石に直ぐに信じるのは無理にゃ。だから証拠を見せて欲しいにゃ」

 

「証拠とは?」

 

「私と戦ってほしいにゃ。剛が私に勝ったら信じる」

 

「女性と戦うのは気が進まないが、良いだろう。私自身の強さを証明するために戦おう」

 

「場所を変えようか。着いてきてくれ」

 

「分かったにゃ」

 

 

 

「此処はさっきのトレーニングルーム?」

 

「ああ。私の一撃にも耐えられるほどの防音耐震を備えている。それに万が一戦闘が起こっても大丈夫なくらい広いのはこの部屋だけだ」

 

「他の部屋も十分広いけどにゃ」

 

「今から器具を片付ける。少し待ってくれ」

 

「分かったにゃ」

 

 

 

暫くすると器具を全て片付け終わったようだ

 

 

「器具も全て端に寄せたぞ」

 

「ええ。さっきも言った通り剛が私に勝てたらさっきの言葉を信じるにゃ。」

 

「そうか。ルールは?」

 

「殺すのは駄目、それ以外ならなんでもありにゃ」

 

「シンプルでいいルールだ。さぁやろうか」

 

「ッ!」

 

剛がそう言った瞬間、凄まじい重圧が剛から放たれた

 

全身が震え、背中を冷や汗が伝う。本能が全力で逃げろと叫んでいる。ダメだ、勝てる気がしない。殺されるイメージしか湧かない。

 

「にゃ、にゃはは。そんなプレッシャー出せるなんて本当に剛は人間かにゃ?」

 

「鍛えれば誰でも出来る。さぁいくぞ」

 

その言葉を聞いて構えた瞬間目の前から剛が消えていた。

 

「なっ!?」

 

慌てて周囲に気を張り巡らせて探すがどこに居るのか分からない。

 

だからその攻撃を察知できたのは奇跡だった。剛が直前に声を出したこと。私が全力で気を張り巡らせていた事。その2つの要因が重なって何とか察知できた。

 

 

「フンッ!」

 

横からの突き。それを何とか前に転がって逃げる。

 

「ハッハッハァ。スゥーハァー」

 

「ふむ。今のを躱すか。ならもう少し速度を上げるぞ」

 

突きを躱すだけの事で息が上がっている私に比べて、剛は全く汗もかいていない。その事実だけで私が剛に勝てないのは分かった。

 

「今の速度、一体全力の何%位にゃ?」

 

「1%も出していないぞ」

 

「にゃはは...冗談キツいにゃ」

 

「黒歌もまだ何か隠しているだろう。それを使え。」

 

今の一瞬で仙術のことまでバレている。

 

「使っても勝てる気はしないけど使うしかなさそうにゃ

 

今度は私も仙術を使って限界まで身体能力を上げておく

 

 

 

「さぁもう一度いくぞ」

 

また、極限まで集中し周囲に気を張り巡らせて剛の動きに注視する。それでも剛の行動が見えたのは一瞬だった。

 

一瞬、剛の姿がブレたと思ったら次の瞬間には目の前にいた

 

剛の姿を認識した瞬間に、剛が攻撃しようとしている部分に身体強化を集中する。

 

「これで俺の勝ちだ」

 

そう言いながら剛がしたのはデコピン。ただのデコピンだった。 そのデコピンは仙術で強化していたにも関わらず一撃で私の意識を奪った。

 

 

 

 

 

 

「うぅん...痛!」

 

「目が覚めたか。なかなか目を覚まさないから心配したぞ」

 

「私はどれくらい気絶してたにゃ」

 

「2時間程度だな」

 

「そんなに気を失ってたんだ…」

 

「それで、俺が強いのは信じてもらえたか?」

 

「手加減までされた状態でデコピン1発でやられたら信じるしかないにゃ。」

 

「それは良かった。よし、黒歌も起きたんだ。晩御飯の続きと行こう」

 

「そうするにゃ」

 

 

 

「それで、悪魔を埋めたことを信じてもらえた所で私も聞きたいことがある」

 

「何だにゃ」

 

「何故追われていた?今、こうやって話している所を見ても、黒歌が悪い者には見えない」

 

「それは...」

 

「言い難いなら言わなくてもいい。無理に聞く事でもないからな」

 

「ううん。話すにゃ。ここまでお世話になったんだから」

 

そして私は最初から話していた。

 

家族と暮らしていたら悪魔が私を眷属にするために両親を殺したこと。妹を守るために悪魔の駒を体に入れて眷属になったこと。

妹に手を出そうとした主を殺してから追っ手の悪魔にずっと命を狙われながら逃げる日々。誰にも頼れず1人で妹を守りながら必死に逃げたこと。

その最中で妹を守りきれないと思った私は慈愛の悪魔と言われるグレモリー家の近くに妹を任せて逃げた。

その事をずっと公開していること。

追っ手を退けながら逃げている途中であの二人の悪魔に追い詰められたこと。

捕まりそうになった所に剛が来たこと。

 

「...これが剛と会うまでにあった全てにゃ。」

 

 

私は怖かった。主を殺した事を知ったら剛がどんな反応をするのか。軽蔑か、拒絶か。それともこの場で殺されるかもしれない。

 

けど剛の反応はそのどれとも違った。

 

「黒歌。顔を上げろ」

 

恐る恐る顔を上げる。すると抱きしめられた。

 

「にゃ、な、何するにゃ。早く離すにゃ。」

 

「今まで1人でよく頑張った。」

 

「何…言って…」

「ずっと辛かったんだろう。1人で誰にも頼れず味方もいない中、妹を守ることだけを考えて耐えて来たんだろう?なら今まで妹を守ってきた黒歌の事は私が護ろう。」

 

「だ.駄目にゃ。私といたら剛まで悪魔に狙われるにゃ。だ...だから、私はもう行くにゃ。」

 

「私が狙われるのはあの追っ手の悪魔を倒した時から覚悟している。それに、どんな悪魔が来ても私が倒そう。だから黒歌。此処に居ろ。」

 

 

「ッ! 私、此処にいてもいいの?」

 

「ああ。」

 

「もう我慢しなくていいの?」

 

「ああ。」

 

「守ってくれるの?」

 

「ああ。お前の事は私が護ろう」

 

その言葉を聞いた瞬間、抑えていたものが爆発した

 

「うっ、う"わ"ぁぁぁーーーん」

 

「今は泣け。今まで我慢した事を吐き出すといい。」

 

そう言って剛は抱きしめながらただ頭を撫でてくれる

 

「今まで辛かった! 寂しかった! 泣きたかった!助けて欲しかった!

でもお姉ちゃんだから!白音を守らなきゃいけないから!白音が不安にならないように我慢して我慢して強がって!」

 

「ああ。」

 

全て吐き出した私は剛に抱かれながら寝てしまった。

 

黒歌sideout

 

 

岳原side

 

黒歌の泣き声が途中から小さくなっていた。

気になって腕の中の黒歌を見ると眠っていた。

 

「泣き疲れたか。今まで頑張ったな。今は安心して眠るといい。」

 

「さて、黒歌を泣かせた悪魔共にはお礼参りに行かないとな。まぁそれは明日で良いだろう。今は黒歌をゆっくり寝かせてやろう」

 

(ここで寝ても疲れが取れないだろう。ベッドに運んでやろう)

 

 

 

 

 

 

黒歌をベッドに運んで下ろそうとするも黒歌が私の服を掴んで離れない。

 

(まぁ今日位は良いだろう。)

 

そんな事を考えながら黒歌と同じベッドに入って私は寝た。

 

岳原sideout

 

 

黒歌side

 

目を覚ましたらベッドの中だった

 

「ん、んん。にゃ?何でベッドにいるにゃ?それに昨日の夜は...」

 

確か、剛の腕の中で今まで溜まっていたものを吐き出して泣き疲れて眠ったんだった。

 

「(///_///)恥ずかしい所を見せたにゃ。後でどんな顔をして会えばいいんだにゃ。」

 

(そう言えばさっきから気になってたけどこの布団の膨らみは..)

 

黒歌が布団を捲ると岳原がいた。

 

「にゃ、ニャーーーー!」

 

黒歌は驚いて叫んでしまう

 

「ん?どうした!?何かあったのか!?」

 

「な、なんで私の布団の中にいるにゃ!?」

 

「昨日、黒歌が寝た後でベッドに連れてきたんだが、黒歌が私の服を掴んで離さなかったから、そのまま同じベッドで寝たんだ。」

 

「き、昨日のことは忘れるにゃ!」

 

「なぜだ?」

 

「恥ずかしい体からにゃ!」

 

「今まで我慢して抑えていたものを吐き出しただけだ。

何を恥ずかしがる必要がある」

 

「それでも恥ずかしいものは恥ずかしいのにゃ!」

 

「ふむ、そういうのもか。まぁそれならそれで良いだろう。あまりこの話を掘り返すのは辞めておこう」

 

「そうして欲しいにゃ」

 

「取り敢えずご飯を作って来よう。後、ご飯を食べた後に話がある」

 

「分かったにゃ」

 

「出来たら呼ぶ。少し待っててくれ」

 

「はーい」

 

 

 

 

 

「出来たぞ」

 

朝ごはんは卵焼きに焼き魚。あとはお味噌汁だった

 

「朝ごはんのお手本みたいな献立だにゃ」

 

「苦手な物はないか?」

 

「それは大丈夫にゃ」

 

「それは良かった。それじゃあ」

「「いただきます」」

 

 

 

「「ごちそうさまでした」」

 

 

「美味しかったにゃ」

 

「そうか。そう言って貰えると嬉しいな」

 

「それでさっき言ってた話って何だにゃ?」

 

「ああ、今から冥界に行くが黒歌も来るか??」

 

「...ちょっと耳が悪くなってたみたいだからもう1回言ってくれないかにゃ?」

 

「今から冥界に行くが黒歌も来るか?」

 

「はあぁぁぁぁぁ!?」

 

剛の言っていることの意味がわからなかった。人間が冥界に行く? 直ぐに悪魔に囲まれて殺されちゃうにゃ

 

「なぜそんなに驚いている?」

 

「驚くに決まってるにゃ!何をどう考えたら冥界に行こうなんて考えたのにゃ!?」

 

「黒歌はまだ指名手配されているだろう?」

 

「うん」

 

「なら、黒歌を狙って何時誰が来るかわからん。なら、黒歌を狙っている奴らを一網打尽にするついでに黒歌の無実を証明しようと思ってな」

 

「そ、そんなことしたら剛が危険だにゃ!それに現実的じゃないし、いくら剛が強くても悪魔に集団で攻められると危ないにゃ!」

 

「大丈夫だ。」

 

「それに冥界までどうやって行くつもりだにゃ!?人間が冥界に行くことは無理だにゃ」

 

「なるほど。だが行く方法なら解決している」

 

「どういうこと?」

 

「少し離れてみていろ」

 

 

 

「十分に離れたな」

 

「う、うん」

 

「スゥーハァー」

 

剛が深呼吸をする度に剛の周囲のオーラみたいな物が濃くなっていく

 

「ハァ!」

 

そしてそのオーラを腕に集めて剛が何も無い空間を殴ると空間が割れた

 

「(゜д゜)

 

(;つд⊂)ゴシゴシ

 

(゜д゜)」

 

「は?、え?、は?そ、それはなんだにゃ?」

 

「これか?これを俺は空間の歪みって呼んでる」

 

「いや、それの名前じゃなくて、今のは何だって聞いてるんだけど…」

 

「今のは鍛えれば誰でも出来るようになる技だ」

 

「いやいやいや無理だにゃ。鍛えて空間を拳で割るとか世紀末より酷いにゃ」

 

「厳密には拳じゃなくて闘気で割っている」

 

「闘気?」

 

「ああ。闘気は誰にでもあるもので鍛えれば自在に扱える。超人的な身体能力や肉体を若く保ったりな。」

 

「じゃあ剛のあの身体能力も闘気で強化してるのかにゃ?」

 

「いいや?あれは素だ」

 

「えぇ…」

 

「肉体と精神を鍛えれば鍛える程の闘気は増す。まぁ所謂、精神エネルギーを具現化してるんだ。そしてそれを使えばこんな事も出来る」

 

そう言うと剛はさっきのオーラを右手に纏わせると私の胸に手を当てた

 

「な、何するにゃ!そう言うのは恋人とかになってからetc.」

 

「もう少しまってくれ。」

 

「よく分からないけど分かったにゃ」

 

 

 

「よし、見つけた。 今から少し闘気を黒歌の体に流す。変な感覚がすると思うが我慢してくれ」

 

「痛くはないにゃ?」

 

「ああ。」

 

「それならいいにゃ」

 

「始めるぞ。」

 

剛がそう言うと同時に私の体の中に何か暖かい物が流れ込んでくるような感じがする

 

「んッ..」

 

「擽ったいか?」

 

「何か全身がポカポカして変な感じだにゃ」

 

「よし、もう少し続けるぞ」

 

すると流れ込んで来ていた暖かい物の勢いが増したようなきがした

 

「んッ..アッ..にゃッ..これ、何か気持ちいいにゃ。」

 

何だかお腹の当たりが疼いてくるにゃ

 

「もう少しだからな」

 

「あッ、ンッ、う、うん。」

 

「よし、いくぞ。ハッ!!」

 

「ニャ!?ン!アァァァッ!」

 

一瞬、剛から流れていた物が一気に増えた感覚と同時にお腹の奥が擽ったいような気持ちいいような感じがした瞬間、自分の中にあった何かが壊れた音が聞こえた気がした。

 

「ハアッハアッ。い、一体何したにゃ?」

 

「黒歌の中には悪魔の駒とか言うのがあっただろう?それを破壊した」

 

「そんな事出来るのかにゃ!?」

 

「ああ。これがその証拠だ」

 

そういった剛の手の中には悪魔の駒の破片が握られていた

 

「これで黒歌ははぐれ悪魔では無くなって元の種族に戻ったぞ。」

 

「やったにゃ。ありがとうにゃ、剛!」

 

「ああ、気にするな。これから一緒に住むんだから家族だろう?なら、家族は助けなきゃな」

 

「なら、剛に何かあったら私が助けるにゃ!」

 

「その時は頼む」

 

 

「それで、さっきの話に戻るが冥界に行くか?」

 

「行くにゃ」

 

「よし、それじゃあ、俺が先に空間の歪みの中に入るから黒歌は私の後に来てくれ」

 

「OKだにゃ」

 

「じゃあ行くぞ。」

 

そう言って剛が空間の歪みに入っていく。

 

「次は私が入る番ね。何だか結構ドキドキするにゃ。」

 

行かない事には進まないし、んーえいっ!

 

 

 

in空間の歪み

 

空間の歪みの中は何も無い、無機質な空間だった

 

「何だか変わった所にゃ」

 

剛は穴の前で待っててくれたみたいだ。

 

「よし、それじゃあ行くか」

 

「この中から冥界までどうやって行くのにゃ?」

 

「少し先まで歩くと分かれ道がある。その道を進んだ所でまた空間を割るんだ。そしたら着く」

 

「なるほど。じゃあ少し歩かないといけないのね」

 

「ああ。まぁ5分も歩かずに着く。気楽に行こう」

 

「うん」

 

 

 

 

 

 

 

剛の言う通り、5分もせずに分かれ道を通り過ぎた。

 

「よし、この辺りだな。黒歌、また少し離れててくれ」

 

「わかったにゃ」

 

さっきと同じように剛の周囲に闘気が集まっていく。

そしてそのまま何も無い空間を殴ると空間が割れた。

 

「よし、通るぞ。来た時と同じように俺が最初に通って周囲を見てから通るから黒歌はあとから来るといい」

 

そう言って剛は来た時と同じように穴から出ていく

 

 

「私も行かないと。 よいしょっと」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「変な色の空だ。さて、それで黒歌の元主の家は何処にあるんだ?」

 

「えーっと確か此処からなら西の方だにゃ」

 

「了解した。走っていくから、黒歌は俺が背負っていこう」

 

「ニャ!? じ、自分で走るから大丈夫にゃ」

 

「そうは言ってもだな。俺が走ると光の速さなんだが着いてこれるか?」

 

「まず光の速さで走る生き物がいないにゃ」

 

「だから諦めて背負われてくれ」

 

「うぅ〜〜。分かったにゃ」

 

「よし、しっかり捕まったな?絶対に手を話すなよ!」

 

「OKだにゃ」

 

 

ドンッ!

 

「フッ!」

 

 

剛の1歩で辺りのものが吹き飛びチリになる

 

「にゃ、にゃーーーーーーーー」

 

黒歌の叫び声が辺りに響いた

 

 

 

 

 

暫く走ると巨大な門がある洋風の豪邸が見えてきた

 

「元主の屋敷はあれか?」

「そうだにゃ。門の所には見張りと侵入者撃退用の魔法陣があるはず」

 

「なるほど。確かに門の上に3人。門の内側に5人程いるな。魔法陣に関しては分からんが」

 

「門の上にいるのは見えるけど、門の内側まで分かるの?」

 

「闘気を使えばある程度の範囲なら誰がどこにいるのか把握出来る」

 

「闘気って便利ね」

 

 

……闘気とは、索敵や近接戦闘に用いることが出来る、誰もが持つ生命力の様なものである。体力の消耗が激しいため長時間使うのは難しいが、身体を鍛え体力をつければ使用時間も伸ばすことが可能。 使いこなせれば形を変えて伸ばすなど、様々なことが出来る

 

「それで門番のいる場所は分かったけどどうやって行くの?」

 

 

「そんなもの決まっている。堂々と正面から行って話をするだけだ

 

「……( 'ω')ふぁっ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




深夜テンションで書いた
反省も後悔もしていない(`・ω・´)キリッ


次も思い付きと気が向けば描きます(100%遅いですすみません)


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