ソードアート・オンライン ~悪魔の剣と光の剣士~ (立花祐也)
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SAO~ソードアート・オンライン~ プロローグ

ついにこの作品にまで手を染めるとは。

よろしくお願いします。


くそ知識、無知、キャラ崩壊、オリジナル設定。
その他色々注意です。


アーガス社内

 

「よし、最終確認終了っと…」

 

「こっちも終わった、悪いね…最終確認まで手伝わせちゃって」

 

「いいですよ、これも『あの人』と『このゲーム』のためですし」

 

パソコンに映っている画面には『SwordArtOnline』の文字が表示されていた。

 

「楽しみなのはわかるけど2週間もここでずっと泊まり込みで働かれると心配するって。これで明日からリリース開始だからさ、君は家に帰ってゆっくり休みなよ」

 

「でも開始してからのチェックは?」

 

「そりゃ、ベテランの俺たちがやるよ」

 

と、会話していると…

 

「……君たち、ご苦労さま」

 

「『茅場』さん!お疲れ様です」

 

「最終確認が終わったみたいだね、少年…いや、『如月』君もお疲れ様、君は家に帰りたまえ。長期間働き詰めだったのだろう?」

 

「そうですけど…茅場さんは大丈夫なんですか?」

 

「私の心配は無用、慣れているからね、如月くんは帰ってくれて構わない。あとは私、そして社員達が管理するよ」

 

「……わかりました!」

 

────────

それから数分後。

 

「あ、如月、帰る前にちょっといいか?」

 

帰ろうとした所をさっきの上司に呼び止められた。

何をしてくるのかと思ったが、上司は俺のポケットに何かを入れてきただけで特に何もしてこなかった、と思いきや。

 

「これって『SwordArtOnline』のソフトじゃないですか!?」

 

「声がでかいわボケ。それは特別製だよ、お前の家に『ナーヴギア』はあるって言ってたろ?働き詰めだったお前に少しでも楽しんでもらえるように『ちょっとしたシステム』付きのアバター入りのソフトだ、家に帰ってゆっくり休んで貰ったあと、起きてすぐ遊べるようにな」

 

ちょっと親切から離れてるよこの上司。

というかこれ企業秘密ってやつじゃないのかな……それに疲れた体を休めるためにゲームして疲れとるとかどこのゲーマーの考えだ。

 

「俺も夕方ぐらいには交代できるからその時にログインするからさ、それまでは見回りついでに楽しんでくれ、1人の管理者として」

 

「…ありがとうございます、できる限り楽しんできます。」

 

結局、返す気になれなかったため、貰って帰ることに。

 

帰ろうとエレベーターに乗ると、ちょうど同じタイミンクで茅場さんが乗ってきた。

 

「『これで理想は叶った』」

 

そう、茅場さんが呟いた理由と意味は理解出来ないまま、俺は家に帰った。

 

 

────────

 

説明が遅れた。

俺は如月 春揮(きさらぎ はるき)

高一で高校を辞め、ほぼニートだった俺はなぜか大手企業である《アーガス》の手伝いをすることに。

 

茅場さん…本名茅場 晶彦(かやば あきひこ)

彼自身、若い頃から天才と言われていて、様々な物を作り出していると聞いたことがある。

世界初のVR技術を用いたゲーム世界に直接入り込むことの出来る《ナーヴギア》を開発し、そして今回同時発売となるVRMMORPG『SwordArtOnline(ソードアート・オンライン)』の開発ディレクターとなった。

アーガス自体には高校卒業後に管理職待遇とやらで迎えられたらしい。

ちなみに取材を嫌っているためマスコミに顔を出すのは珍しいとの噂が。

 

 

この際、ナーヴギアとVRMMOの詳しい詳細は無しだ、俺もそこまで詳しくない。

 

────────

如月家(一人暮らし)

 

誰も待っているはずなど無い家に帰ってきた、2週間ぶりに。

 

飯を簡単に済ませコーヒー片手に自分のパソコンの前に座り、ソードアート・オンライン(通称SAO)の発売前日のネットの様子を少し眺め、毎日数時間寝てたとはいえ疲れきっているためベッドで横になり、寝た。

…が、熟睡など出来なかった。

気になってしまう、自分も開発に手伝ったゲームのソフトを先にもらって、さらに発売前なのにナーヴギアまであるせいで。

 

「……でも3時間は寝たのか俺」

 

時計を見ると深夜2時、ゲーマーとかが言う深夜26時。

身体は疲れきってるくせにショートスリーパーでさらに気になってしまえば眠気なんてどっかいってしまう。

 

『これはゲームであって、遊びではない。』

 

茅場晶彦がマスコミに言ったセリフ、今回のゲームの謳い文句的な何か。

 

そんなセリフを頭の中で思い出しながら俺はナーヴギアにSAOの特別製ソフトを入れる。

 

話によるとサービス前でも一応ログインはできるらしい。(戦闘、レベリングとかは出来ないらしい)

 

そしてナーヴギアを頭に装着した。

 

「『リンクスタート』!」

 

こうして俺はサービス開始前にSAOへログインした。

 

 

そしてこのゲームで、出会い、そして事件が起きるなど、この時の俺、開発陣は予想もしていなかった。

 

 




ナーヴギアとVRMMOの説明省きました。

主人公、如月はちょっとしたことからアーガスへ。
SAOの開発の手伝いをすることに(驚愕)

開発者側がナーヴギア、ソフトを渡しました。許される行為ではないね、本来は。


これからどうなるのか…

次回をお楽しみに!


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第1話:宣告【開始】

【SwordArtOnline】《ログイン》

 

アバター自体は男で、結構若めの、現実で言うとちょうど俺と同じぐらい。名前だけは無記入で容姿だけが作られていた。狙ったな、あの上司。

 

元々、『あるもの』をこのゲームに入れているため、名前もそれなりのものにして俺は《はじまりの街》に降り立った。

 

 

────────

第1層:はじまりの街《転移門広場》

 

「……ある意味不正アクセス完了だ」

 

ウィンドウを開くと上の方に名前が、そしてその横にHPを示すバーが表示されている。(他にステータスとかスキルとかあるけど今は関係ない)

 

名前:《lucifer》

 

本来、読み方は違うけど、プレイヤーネームはルシハ。名前の由来は後に語る。

 

「さてと、やることも無いし見回りするか、一応それが俺のやることだし」

 

何も不具合が起きていないか、それを確認するため俺ははじまりの街の商業区へ向かった。

 

────────

はじまりの街:商業区

 

ゲーム時間は現実と同じ時刻に設定されているため、今はまだ深夜3時(深夜29時)。

とはいえ元からセットされているNPCには関係なく、商業区の店はやっている。まだ話しかけられないけど。

正式サービスが開始された時、武器や消費アイテムなどを買う人で溢れるだろう。そんな心配してなかったけど、開発陣。

 

「ま、回復アイテム買いまくるほど死ぬとダメなわけじゃないんだが」

 

そう呟いてなんかフラグ建てたなとか感じつつ、特にこれと言った不具合もなく、結局なんとなくではじまりの街の見回りを完了してフィールドに移動した。

…あまりにも時間がありすぎて暇なんだが。

 

────────

フィールド:原子の草原

 

まだモンスターもポップしていないため、ただただ平和な野原になってる。

 

現在、サービス前のため行ける範囲も限られているため、奥まで行って何かあるとか探せないのが少し悔しいな、まぁ、サービス前に入ってるから文句言えないけど。

 

サービス開始まで時間がありすぎる、とはいえログアウトするのも勿体ない気がするから……

 

「ゲームの中で寝るか」

 

────────

大きな鐘の音が耳を刺激してきたのが起きる合図になった、そして時間を確認するとなんとサービス開始の時間になっていた。モンスターがポップしてなくて良かった、確実に殺されてたな。

 

「さてと、ポップしたやつから狩って行くか」

 

ウィンドウを開き、武器を取り出した。

その時、ウィンドウのスキルの欄を覗いた時、《administrator authority》と、謎の英語があった、高校をやめた人間の知識だと分からない。

 

不思議に思いつつ武器を片手に。

俺の選んだ武器種は《片手剣》、特に選んだ理由はない。使いやすそうだと思っただけ。

 

「よし、行く……ぶはっ!?」

 

不意打ちを食らった。なんと下手な説明をしてるうちにモンスターの初ポップが起こったらしく、それが俺のすぐ側で、見事にモンスターに体当りされた。

身体は宙を舞い、地面に叩きつけられると思ったらまたまた体当り。

ここまで来るとサンドバッグ……こいつ、俺が製作者側だと知ってやってるのか。

 

と、5、6回体当りされたとこでモンスターが消えた。

 

…簡単に言うと倒された、プレイヤーに。

 

「おい、大丈夫か?」

 

体を起こした時、目の前には青年っぽい感じのプレイヤーが2人。

剣を片手に持ってることから助けてくれたのは1人だけでもう1人は…何しに来たんだ?

 

「おい、兄ちゃんも初心者か?なら、この『キリト』大先生に教えてもらおうぜ!」

 

「先生はやめてくれって」

 

ただ不意を突かれただけで俺は……いや、そんなことはいいか、ここは初心者の振りをして普通のプレイヤーと一緒に戦闘するのもいいか。

 

「…んじゃ、よろしく頼むよ。俺は『ルシハ』、まだ始めたばっかで戦い方がわからなかったからさっきみたいにボコボコにされちゃって」

 

「なるほど。いきなり1人で出るとは、結構度胸あるな。俺は『キリト/kirito』、宜しくな」

 

なんか傷つくけどしょうがない、ここは我慢だ。

 

「おう!俺は『クライン/cline』!初心者どうし、よろしく!」

 

それから数時間、キリト、クラインと一緒にモンスターを狩りまくった。

 

「いやぁ…疲れた」

 

「悪ぃな、俺の私情のために狩りを止めちまって」

 

「いいよ、それよりピザを頼んでるって言ってただろ?」

 

「そう!それじゃ、俺ァログアウト……」

 

すごくワクワクしながらウィンドウを開いたクラインは言葉を失った。

 

「どうしたんだ?」

 

「……無ェ、ログアウトボタンが」

 

「「は?」」

 

そんな不祥事あるわけ……

あった。ログアウトボタンが消えてる。

 

「これァ、ゲーム運営は大変なことになってるだろうな」

 

「今頃ゲーム運営はクレームの嵐だな」

 

……悪かったな。

というかこんなこと起こすような人達じゃないと思うんだけど。

 

『グルゥアァァァ!!』

 

「「「!?」」」

 

慌てている俺たちの真後ろに巨大なモンスター、ドラゴンが現れた。

 

「なんだこいつ…!?」

 

「クライン!ルシハ!戦闘準備だ!」

 

俺はこのモンスターを知ってる。

いや、知ってるどころかこのモンスターは……

 

『グルゥアァァァ!!』

 

ドラゴンの攻撃が当たると思った瞬間。

 

俺の視界は一瞬暗転した。

そして気がついた頃には……

 

俺、キリト、クラインは《はじまりの街》の『転移門広場』にいた。

 

「何が起こったんだ…?」

 

「お、俺のピザ……」

 

周りの騒ぎ様から多分だけど今ログインしたプレイヤー全てがこの広場に強制的に送られたみたいだ。

 

と、周りの騒ぎがさらに大きくなった。

 

『ようこそ。プレイヤーの諸君』

 

空に赤いフードをかぶった何者かが現れた。

 

『私は《茅場晶彦》。このゲームを管理する者だ』

 

……どういう事だ。

 

『君たちは既に、ログアウトボタンが無くなっていることに気がついているだろう。』

 

おい、待てよ……!!

 

『それはバグなどではない、()()だ。このゲーム本来の。』

 

おい……どういうことだって聞いてんだよ…!!

 

『この世界では、死んだら二度と復活できない。そして、死んだら現実でナーヴギアが脳に電磁パルスを脳を破壊する、つまり、現実でも死ぬことになる。』

 

「…電磁パルスで人を殺すことは可能だ。だとは言え……」

 

横で聞いていたキリトは手を震わせながら顔は怒りに満ちていた。

 

『ようこそ。SAO(デスゲーム)へ』

 

この時、俺はエレベーターで茅場が口にした言葉の意味を理解した。




茅場さんのセリフはところどころ適当になってしまっています。すみません。


…色々とすみません。ごめんなさい。

街の詳細などはまとめて書きます。

SAOはログアウトが不可能に。
そして強制的に転移させられた先で告げられた衝撃の発言。

死んだら現実でも死ぬという……

(説明下手、すみません。


────────
ルシハ(lucifer)

Lv:3

武器:ノーマルソード(片手剣初期武器)
スキル:administrator authority(?)



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第2話 予兆【覚醒】

『このゲームをクリアするには1層から100層まで階層全てを制覇しなければならない。100層までたどり着けばSAO(デスゲーム)は終わるのだ。』

 

広場にいる人間の中には『どうせゲームのサプライズ的なやつだろ。』と、余裕を見せるやつ。

『そんなの嫌……』と、絶望に飲まれている人まで。

 

もう一度ログアウトボタンを確認すると、さっき見た時と同じく、ログアウトボタンは消滅している。

と、アイテムストレージを開くと見たことの無いアイテムが…

 

『アイテムストレージに私からプレゼントを入れておいた。それを使った者からこの街を出ることが出来る、せいぜい頑張りたまえ』

 

そう言い残し、茅場は消えていった。

 

ストレージからアイテムを出すと、それは『手鏡』だった。

 

手鏡を出し、鏡を覗くと広場中に光が発生し、しばらくすると…

 

「リアルの顔そっくりだな…」

 

「クライン、前のアバターより老けてるな」

 

「そーゆーおめぇも思ったより若ぇじゃねぇかルシハ」

 

と、クラインをいじっている間、キリトも顔は変わっていたが、けわしい顔のままずっと考え込んでいる様子だった。と、思ったら俺とクラインの手を引きどこかへ行こうとした。

 

その時、人混みの中にフードを被ったまま、こちらを見る少女の姿が見えた。

 

…が、キリトに無理やり引っ張られたせいで見失ってしまった。

 

────────

 

「いきなり走り出してすまん。」

 

俺とクラインが連れてこられたのは街の中でも人通りが1番少ない裏路地。

 

「……2人はこれからどうするんだ?」

 

「キリト、悪ぃな、俺ァリアルの親友を探さねぇと。あいつらもログインしてるはずだし、会う約束もしちまってるから(ピザ逃したし)

 

そう言いながらクラインは裏路地の出口の方に歩いていった。

と、思ったら立ち止まり俺らの方に振り向き……

 

「キリト、ルシハ!……おめぇら、案外可愛い顔してるじゃねぇか」

 

「「お前は老けてるな」」

 

と、俺達が言ったあと、クラインははじまりの街の広場に戻っていった。

 

────────

「…なぁ、お前はどう思う?」

 

「茅場晶彦が、『俺の憧れ』が、なんであんなことをしようと思ったのかはわからない。だけど俺はこのゲームをクリアしようと思う。」

 

そう、キリトは言った。

 

「……俺も信じられねぇよ、茅場が『人を騙す』なんてことをするなんて、でも今やれることはこのゲームで生き抜くことだ」

 

「…絶対生き残る、そしてこのゲームを」

 

「「クリアする」」

 

────────

キリトが先に草原に出たあと、俺は茅場の発言を思い出した。

 

『このゲームで死ぬ、それは現実での死を意味する。』

 

……許さねぇ。

 

俺は怒りとともに原子の草原へ向かった。

 

────────

原子の草原【エリア1】

 

既にいくらかプレイヤーの姿がチラホラしている。

そんな中、ポップしたモンスターを蹴散らしていた。

 

「くそ!くそっ!くそ…っ!!」

 

茅場という偉大な人間に、俺の上司となる人間にこのゲームを無駄にされた、その怒りをモンスターにぶつけていた。

 

『君に、このゲームの制作を手伝ってもらいたい。』

 

そう言われてあの会社の手伝いとして仮入社した。

既に茅場がしてきたことは俺も興味を示していたため、アーガスに入ることに抵抗はなかった。

アーガスに入り、茅場晶彦という大きな存在と関わることも多かった。

キリトと同じように『憧れ』を抱いていた。

 

 

……そんなの無駄だったんだ。

 

と、我に返ると周りは暗い空間になっていた。

 

「……『シークレットスペース』か」

 

特別な条件を果たしたプレイヤーだけが入れるはずの空間。

誰か1人、プレイヤーが入ると消えてしまう。簡単に言うと『早い者勝ち』の空間。

 

この空間は元々、SAOには入っていなかった。

もちろん、デスゲームになってから現れた訳では無い。

 

この空間は『俺が制作した』。

 

ルシハ、という名前にした理由もここで手に入る『特別』なアイテムに関係している。

 

 

「ここに出るモンスターは」

 

『グルゥアァァァ!!』

 

はじまりの街に飛ばされる寸前。俺達を襲おうとしたドラゴン。

それがシークレットスペースのボスモンスターとして設定してあるドラゴンだった。

 

…なぜ、それがあそこで出てきたのかは謎だけど。

 

「……『デス・ガイアアースドラゴン』!!」

 

あのとき出てきたタイミングでは体力ゲージは見れなかったが、相手の体力ゲージは……

 

『黒い赤』

 

「やるしかねぇ!!」

 

俺は剣を抜いた。

 

────────

 

デス・ガイアアースドラゴン

 

Lv:??

HP:10000

 

────────

 

「がはっ!?」

 

ソードスキル『スラント』、『ヴォーパルストライク』を放っても相手のHPはビクともせず、相手の攻撃はこっちに致命傷を与えた。

 

「生きてるだけでも奇跡…か」

 

致命傷を受け、既に立ち上がることさえ俺には無理だった。

元々、この空間には3回まで蘇生できるようになっていたはずだったが、今となればそんな設定も全て無駄になり、死んだらそこで終わり………

 

(せめて……ここで死ぬわけには…!!)

 

「死ぬわけには行かねぇよ!!」

 

その時、俺の体を光が包み込んだ。

そして、俺の脳裏にひとつのスキル名が浮かんできた。

 

限界突破(リミットブレイク)

 

(力が湧いてくる……?なんだ…このスキル……?)

 

ボーッとしてる俺に、ドラゴンがトドメをさそうとした。

 

ダメージになったのはドラゴンの方だ。

 

(……これなら勝てる…!!)

 

俺は剣を持つ右手に力を集中させ、最大のソードスキルを打った。

が、スラントとは違う技を無意識に放った。

 

ソードスキル:【???】

 

それがトドメになり、ドラゴンは消滅し、俺のストレージにアイテムが入った。

 

片手剣:【ゼデュース・ホーリー・ソード】

 

意味は『光を背かせる剣』

 

それを確認したあと、俺は気を失った。

 

残りHP:10

 

────────

目を覚ましたのははじまりの街の宿の中。

 

体力も回復していて、あの時の感覚は消えていた。

 

(……それに、まだこのスキルがなんなのかわかってないし)

 

「…やァ、目が覚めたカ?」

 

布団の横には女の子(?)が立っていた。

 

「……お前が助けてくれたのか?」

 

「いや、オレッちはお前を預かっただけダヨ。ボロボロのお前を助けたのはお前と同じぐらいの女の子ダ。」

 

「……そうか」

 

「ところデ、あんなになるまで何してたんダ?」

 

「……レベリングだよ」

 

「それだけしゃないだろ。おねーサンの目は欺けないぞ」

 

 

……なんだこいつ。

 

…これが俺と『情報屋』を繋げるきっかけになった。




バトル描写苦手なのは治らないのか。


スキル【???】と、【限界突破】が登場。

一体ルシハの身に何が……?

あ、オリジナルスキルです。(ソードスキルもね)

────────
今更ながらルシハ、制作側として何をしたかったのか。


────────
ステータス

ルシハ(lucifer)

Lv:??

武器:ゼデュース・ホーリー・ソード(オリジナル、1本だけの剣)

スキル:限界突破(発動条件不明)

ソードスキル:スラント、ヴォーパルストライク、(???)


ルシハが戦闘した時は出します、あとステータス公表の時




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第3話 アルゴ【情報屋】

 

「それデ、なんであんなにボロボロだったんダ?」

 

「……どうせ、信用しねぇだろ」

 

…それに、教えたところで俺に得はないし

 

「信用するかしないかはお前の隠してることを明かしてからダ」

 

「どうしても聞きたい、と」

 

「その通りダ」

 

…その前に、こいつは誰なんだろう。それに、俺を助けてくれたっていうやつも気になる。

こいつなら教えても大丈夫……か?

 

「…俺はSAOの制作を手伝った、簡単に言うと『管理者』ってとこだ」

 

「………は?」

 

「βテストだけでなく、αテストまでやったし、1部のクエストの制作までした。」

 

「いやいやいやいやいや、どう信じろと」

 

…ほらな、やっぱりそんな反応するよな。

俺だって言われたら信じないよ、そっち側なら。

 

「それなら証拠をみせロ、そうじゃないと信じられないだろ」

 

証拠になるもの……と、言われて思いつくのは2つほどあるな。

 

俺はウィンドウを開き、スキル欄を表示させた、と一緒に武器を取り出した。

 

「なんだこのスキル?」

 

「俺にもわからないが、ほかの人間にはないだろ?それにこの武器も。」

 

「確かに、こんな剣、聞いたことも見たこともない…」

 

「スキルに関しては俺もわからないけど、この武器に関しては俺が作ったんだ。」

 

それからしばらく、この武器の説明とか色々した。

 

「…なるほど、そこまで言われると信じるしかないか」

 

「そういうお前は何をしてるんだ?」

 

「オレっちは、ちゃんとした名前がアル!オレっちは『アルゴ/Argo』、情報屋をやってる」

 

「俺はルシハ、さっき言った通り、一応製作者だ。」

 

「……製作者ってことはあの男(茅場晶彦)と一緒にいたんだろ?ということはルシハは…」

 

「…俺はあの人と敵対する側だ、確かに、茅場晶彦と一緒に制作に関わってきたが、ログインは別でしたし、むしろこんなことを計画してたなんて分からなかった。ハメられたんだ」

 

「なるほどな…」

 

って、こいつ今、さらっと『情報屋』って言ってなかったか?

 

「アルゴは情報屋をやってるんだろ?」

 

「そうだけど」

 

「俺はエリアのほうに集中してたせいでクエストとモンスターの情報にあまり詳しくないが、これから先の攻略に少しでも役立つ情報をβ()()()()()より教えられる。」

 

「それがどうかしたのか?」

 

「俺がお前に情報を少しずつ流す、代わりにお前は俺になにか……

 

「そういうことならオレっちとパーティを組まないか?」

 

「…は?」

 

「だから、オレっちとルシハのパーティを組むって言ってるんだ、その方が何かと便利だしな。(あと、気になるし)

 

「わかった、アルゴとパーティを組む代わりに、俺がアルゴに情報を少しでも流す、これでいいな?」

 

「あぁ、そういう事だな」

 

こうして、俺とアルゴのパーティが結成した。

 

「ってことで宜しくな『ルー坊』」

 

「……今なんて言った」

 

「だから、ルー坊って」

 

「なんだその呼び方」

 

「呼び捨ては言い難いんだ、いろんな意味で、だからこの呼び方で行かせてもらうゾ」

 

「……わかった、こちらこそよろしく、アルゴ」

 

────────

その日の夜。

 

結局、話をしていたら昼過ぎになって、昼飯を食べたあと、もう一度宿に戻り、既にわかる情報を教えたところで夜になった。

 

「んじゃ、オレっちと一緒に寝るぞ」

 

「ちょっとまて、どういう事だ」

 

「しょうがないだロ、宿は一部屋しか借りれなかったんだから、ほら、開けてあるから寝ろヨ」

 

「あとなんで脱いでるんだよ!?」

 

「誤解を招くだロ…別に夜ぐらい涼しいかっこしたいだけダ。あとジロジロ見るな」

 

アルゴの髪が金髪だと知りつつ。

何故か罪悪感に襲われながらも、俺はその日をアルゴと共にした。

 

そして、次の日、俺たちはレベリングをすることになった。




アルゴさん登場。

ということで少しやってみたかった添い寝(?)イベントてきなやつも取り入れました。アルゴさんで(俺見たことないけど添い寝イベント)

情報屋に情報を送る代わりに何故かパーティを組むことに。

このパーティがこれから先、どんなことをしていくのか……


次回をお楽しみに。

────────
今回はステータス無し。


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第4話 手帳【攻略本】

「アルゴ!スイッチ!」

 

「わかった、任せろ!」

 

次の日、朝から俺たちは草原に出てレベリングをしようとモンスターを倒していた。

 

「……ふぅ、結構やってるがそっちのレベルは?」

 

「オレっちは5ダ、ルー坊はどうなんだ?」

 

「俺は……」

 

かなりのレベル差があるドラゴンを倒したおかげでそれなりのレベルに…

 

「「16!?」」

 

「どういう事だルー坊!?」

 

「多分、この剣を手に入れる時に倒したモンスターのおかげだろうな」

 

「そのモンスターのLvは?」

 

「確か40」

 

「レベルに反してそこまで上がってないんじゃないカ?」

 

「元々、設定してた時点で経験値はしょっぱいようにしてたからな、その代わりに武器が強くなってる」

 

とはいえ10近く上がるとは思ってもなかったな……

と、アルゴが何かをメモしているのに気がついた。

 

「何してるんだ?」

 

「オレっちが情報屋ってこと忘れたわけじゃないだロ、色々と情報をまとめて攻略本として配布してるんだ」

 

「そういや、そうだったな。でも、ドラゴンの情報は意味無いからな」

 

「そうなのか!?」

 

「いや、説明しただろ、シークレットスペースは条件を満たした上で、『先着1名』しか入れないって」

 

説明したはずのことをもう一度説明するとアルゴは悔しがりながらボアを蹴散らした。

そう言えばゲーム開始(俺がドラゴン倒した日)に比べてモンスターのポップがかなり少なくなった気がする……

 

そう言えばキリトが『はじまりの街の周辺はすぐにモンスターのポップがしなくなるだろうから俺は隣の街の方まで行く』って言ってたっけ。

製作者でもそれは触れてなかったな。

 

「オレっちの攻略本、ルー坊にも分けてやるヨ、ただし100コルでな」

 

「金とるならいらねぇよ」

 

「冗談に決まってるだロ、ほら、受け取れって」

 

半分無理矢理で攻略本を渡された。

内容を少し適当に流しつつ読むと、流石情報屋と思う部分まで攻略の方法などが書いてある。

と、最後まで読もうと思ったら…

 

「ルー坊!!」

 

俺の後ろに巨大な影が現れた。

既にその影が攻撃をしようとしていたことを気づいたからよかったものの、いきなりこんな巨大なモンスターが現れるなんて……

 

「アルゴ!このエリアの名前わかるか!?」

 

「ダメだ、エリアの表示すらされない」

 

「……シークレットスペースだ」

 

何が条件でいきなり現れたのかは謎だ、俺はあのドラゴンともう1匹モンスターを制作したが、そのモンスターはここには出てくるはずがない。

ということは、カーディナルのシステムがシークレットスペースを通常のエリアとして自動生成したか、それとも……

あの男(茅場晶彦)』が作ったか……

元々、こっそり作っていたとはいえ茅場晶彦にバレる可能性はあった。

もし、気づいてほかの場所にも作ったとしたら納得が行く…

 

「ルー坊、こいつの名前は《デス・スコルピオン》、Lvは……」

 

「…50」

 

『クシャキシャクシャ!!!!』

 

「攻略方知らないのカ!?」

 

「知ってるも何も俺はこいつを作ってないんだよ!」

 

「……とりあえずやるしかないナ」

 

────────

「くそっ…スイッチ!」

 

「だめダ……歯が立たない…ルー坊、ここから出ることは?」

 

「ここは元々3回死んだら強制的に外に出されて、3回死ぬかボスを倒さない限り出ることが出来ないように設定してるんだよ…」

 

それが、ここで裏目に出るとは…

 

「ルー坊!上だ!」

 

「なっ……?」

 

いつの間にか上からの攻撃が来ていた。

このエリアのボスは……

 

「2匹……!?」

 

「あれは階層ボスのはずじゃないのか……『ザ・ストームグリフィン』!!」

 

ストームグリフィンの上からの攻撃で体力がギリギリまで減った。

 

「ルー坊!大丈夫カ!?」

 

「まだ、1層もクリアしてないのに負けるわけには……!!」

 

と、その時だった。

俺の体にまた、あの感覚が流れてきたのは。

 

──スキル:限界突破(リミットブレイク)

 

「ルー坊!?」

 

スコーピオンの攻撃をいとも簡単に弾き返し、ストームグリフィンの攻撃はものすごいスピードで避けた。

 

「アルゴ!こいつら2匹をまとめてくれ!」

 

「わ、わかっタ!!」

 

アルゴが2匹を引き付けつつまとめてくれている内に俺はスキルの欄の『あの技』を探した。

 

(……あった)

 

「ルー坊!そろそろ限界ダ!」

 

「アルゴ、そのままスイッチ頼む!」

 

「行くぞルー坊!スイッチ!!」

 

2匹の攻撃を弾き、アルゴが後ろに下がる。

それと同時に俺は右手に力を込め、あの技を放つ。

 

─ソードスキル:スターダスト

 

自分の限界のスピードとパワーで放つ11連ソードスキル。

それをまとまった2匹にぶつける……

 

「トドメだァァァ!!!」

 

相手のHPがどんどん減って行き、そして最後まで技を出したと同時に2匹は消滅した。

 

「ルー坊……勝ったんだよな?」

 

「あ、あぁ……なんとか、な」

 

と、俺の方に倒した報酬が入ったが、アイテムと武器欄にはそれらしきものは見つからなかった。

 

「スキルの欄じゃないカ?」

 

と、アルゴに言われ探すと、したの方に

 

『Absolute world amphiaster Sword』

 

と、長い英語のスキルが表示されていた。

 

「アルゴ、この意味わかるか?」

 

「これは多分だけど『絶界の双星剣』だな、結局どんなスキルかも分からないが」

 

絶界の双星剣……確か開発時にそんな名前を聞いた気がする。

アルゴの言う通り、どんなスキルかは分からないけど

 

「そーいやルー坊、Lvはどれくらい上がった?」

 

「……19」

 

「また上がったナ、このまま1層で30ぐらい行くんじゃないか?」

 

「流石にそれはむりだろ。そういうアルゴは?」

 

「オレっちは9ダ」

 

「それでも結構上がったな」

 

「そりゃ、50Lvを2体も倒したらナ」

 

それもそうだが…シークレットスペースの中のモンスターのレベルに反してそこまで経験値が貰えない設定にしたのは俺だが、かと言って俺だけ桁違いにレベルが上がってる気もするんだよな…

もしかしたらまだ判明してない《administrator authority》が関係してるのか……?

 

「それよりルー坊、そろそろ限界だ、帰って休むことにしよう」

 

「だな、流石に俺もこれ以上は勘弁だ」

 

こうして、俺たちははじまりの街へ戻った。

 

────────

はじまりの街【商業区】

 

「君たちに聞いてほしい!我々はこれから、このゲームの攻略を始めようと考えている、そのため、俺と共に攻略をしてくれる人を探している!そして1ヵ月後には隣町、トールバーナにて1層攻略会議を行おうと思う!それに参加してくれる人はレベルを上げるなどして備えてほしい、勇敢な剣士達の参加を待っている!」

 

と、はじまりの街の商業区で買い物をしようと思ったらクエスト受注ボード(後に説明)の前で軽装備の男が何やら演説を。

内容は『パーティ組んで1層ボス倒そう』的な感じ。

それに関連して、隣町にて会議が行われるらしい。

 

「ルー坊、気になるしあいつに話を聞くぞ」

 

「俺のことは初心者って言っといてくれ、Lvはバレないし」

 

────────

「お、君たちは…もしかしてさっきの演説を聞いてくれたのかい?」

 

「そうだが…お前は?」

 

「俺はディアベル、よろしく」

 

「俺はル…

 

「なんやなんや!お前さんら!」

 

と、自己紹介を使用とした瞬間、頭がトゲトゲしたオレンジ髪のチャラい人がこっちに来た。

 

「ディアベルはん言うたな?あんた、気に入ったわ、わいがパーティ組んでやる、そんでそこの『カップル』は既にパーティ組んどるんやろ?」

 

「あぁ、ところであんた誰だ?」

 

「あぁ、自己紹介しとってなかったな、わいはキバオウって、言うんや、覚えとけ」

 

「俺はルシハ、よろしくなトゲトゲ」

 

「誰がトゲトゲや!?わいはキバオウ言うたやろ!」

 

ちょっとふざけて言ってみただけなのにこんなに切れることないだろ……

というか俺らのことカップルって言ってきたし。

 

「ルシハ、もし第1層攻略会議に参加してくれるなら1ヵ月後、トールバーナに来てくれ」

 

「……わかった、行く気になったら行くよ」

 

「わいはキバオウやからな!覚えとけよ!」

 

と、言いながらキバオウとディアベルは去っていった。

 

「アルゴ、俺らそんな関係に見えるか?」

 

「……さ、さぁ?」

 

何照れてるんだアルゴ……

 

結局その後、色んなスキルを試したり、少しレベリングしたりして1ヶ月が経った。

 

この1ヶ月のあいだに何人も死んでいくのを見た。

まだ、1層もクリアしてないのに、茅場晶彦という男の仕業で、何人もの犠牲が出た。

 

そして、第1層攻略を目指すプレイヤー達が攻略会議へ参加した。




1ヵ月飛んだ。

ということでまさかのシークレットスペース登場。またかよ。

そして(OSで出てきた)階層ボスのザ・ストームグリフィン
そして一応オリジナルのデススコルピオン。

手に入れたスキル『絶界の双星剣』。
一体どんなスキルなのか(知る人は知ってる)

そしてルシハのLvの上がる速度は一体何があるのか……

1ヶ月飛んで次回、1層攻略会議!!!

────────
ルシハ

Lv:19
片手剣(ゼデュース・ホーリー・ソード)
スキル:限界突破、絶界の双星剣、(administrator authority)
ソードスキル:スターダスト、スラント、ヴォーパルストライク

────────
アルゴ

ナックル(爪)
Lv:9
ソードスキル:???
スキル:???


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第5話 攻略会議【パーティ】

ディアベルと会って1ヵ月後。

俺とアルゴはそれまでの間に少しだけレベルを上げ、はじまりの街から少し離れた場所にある【トールバーナ】へ到着した。

 

1層:トールバーナ

 

「結構人がいるみたいだが……どこで会議が行われると思う?」

 

「多分あの広場だな、あそこだけやけに人が多いゾ」

 

はじまりの街で言う商業区と転移門広場が合わさったトールバーナの入口を抜け、アルゴが指した広場の方へ歩いていった。

 

「おーい、ルシハ!」

 

「キリト…と誰?」

 

広場の入口にキリトと髪の長い女の子が一緒に立っていた。

 

「あ、こいつはアスナ、俺と一緒にパーティを組むことになった細剣使いだ」

 

「なんでフード取るのよ……あ、よろしくね」

 

「あぁ、俺はルシハ、よろしくなアスナ」

 

「ところでルシハの後ろにいるそいつは?」

 

「オレっちはアルゴ、情報屋をやってる、宜しくなキー坊、それとアーちゃん」

 

「キー坊……?と、とりあえずよろしくなアルゴ」

 

「アーちゃんはやめて欲しい……」

 

と、何気ない会話をしながら俺たち4人は会議が行われる広場に入った。

広場に入る時にくじを引いた、俺とアルゴ、キリトとアスナは全員赤色なんだが。

 

────────

数分後。

ゾロゾロと人が入って来たと思えば広場の中心にあるステージにディアベルが現れた。

 

「みんな、今日は攻略会議に集まってくれてありがとう、君たちパーティの優しさに感謝する!いきなりだがボスまでの迷宮区の情報だ。未だに迷宮区すら入ることもしていない我々だが、この攻略本が……

 

「ちょい待ったんか!」

 

と、ディアベルの言葉を遮り、あのトゲトゲ頭……キバオウが広場の下まで駆け下りてきた。

 

「わいはキバオウ言うもんや!わしは知っとるぞ、この中に『βテスター』がおることは!そんな奴らがここにノコノコと現れるのはいいが、ボス戦でわしら……

 

「発言いいか」

 

「うわっ!?」

 

「ちょっ、アルゴ、飛びついてくるなって……」

 

アルゴの横に座っていたアルゴよりはるかに身長が高い気がする男がいきなり立ち上がり、発言いいか、などと口を挟んだ。

 

それに驚きこの『キバオウが嫌うやつ(βテスター)』のアルゴは俺に飛びついてきた。ちょっと可愛い気もするけど。

 

「なんやそこのデカブツ!」

 

「俺はそんなにでかくない、俺はエギル、そこのトゲトゲしたキバオウとかいうお前。今、ディアベルが持ってる本、簡単に言えば攻略本、それははじまりの街で配っていたのは知ってるだろ?それを書いて配っていたのはβテスターの人間だ。」

 

「それがなんやっていうんや!」

 

「その本のおかげで俺たちはここまで進むことも出来たはずだ、俺からはそれだけだ。続けてくれ。」

 

(中々にいいこと言うじゃん、書いたのアルゴだけど)

 

と、エギルとやらの言葉を聞き少し戸惑ったキバオウは一瞬で立ち直った。

 

「だからってわいはβテスターの言うことなんか宛にせんぞ!どんな攻略が載っていたとしてもな!」

 

「ま、まぁキバオウさん、今は落ち着いて」

 

「……ディアベルはんが言うなら仕方ないわな、覚えとけよ!βテスター!あんたらは信用なんてされてへんぞ!」

 

と、βテスターを敵に回したあと、自分が座っていた席に戻って行った。

 

「えー、気を取り直し、迷宮区の攻略は3組に絞ろうと思う、まず、俺、キバオウさん、入る時に配ったくじの色で黄色を引いた人がAチーム。青色がBチーム、そして赤色のくじがCチーム、この3チームに分かれて迷宮区の攻略を進めてくれ」

 

……まさかこんなところで強運を出すとは、って言うか他にいるのか?

 

「そしてボスの攻略だが……

 

「ルシハ、アルゴ、ちょっと来てくれ」

 

ボスの攻略を聞く前に俺とアルゴはキリトに呼ばれ、広場の外に行くことに。

その時、あの巨漢、エギルも着いてきたのは恐怖だよ、ちょっとした。

 

「なんでボスの攻略を聞かなかったんだ?」

 

「攻略本の内容を話してるだけだからだよ。それで俺たちは赤色を全員が引いたわけだし、しばらくしたら迷宮区に行こうかなって」

 

「それはいい案ダ、だけどルー坊もキー坊もお互いの戦い方をもっとしっかり知ってからの方がいいんじゃないカ?」

 

「それならそこの男二人と女二人でデュエルしたらどうだ?」

 

「「うわぁ!?」」

 

いきなり後ろから現れたエギルに驚きアルゴとキリトは同時に叫んだ。

 

「驚かせるつもりは無かったんだがな、俺も赤を引いたもんだから」

 

「デュエルか……いい考えかもな」

 

「ルシハ、1戦交えようか」

 

「アーちゃん、オレっち達はどうする?」

 

「私もアルゴさんの戦い方を知っておきたい、やりましょう」

 

と、男二人、女二人がうまい具合に意気投合しデュエルすることが決まった。

 

「エギル、お前は?」

 

「俺はパーティを組んだ女の子が別のチームに入って1人になったんだ。別にデュエルはいい」

 

「んじゃ、お互い始めようぜ、デュエルを!」

 

────────

トールバーナ【転移門広場】

 

デュエル:VSキリト

 

「お前の武器…見たことないな、なんかレア武器か?」

 

「その辺に関しては後で話す、あんただってアニールブレードの熟練度かなり行ってるみたいだしな」

 

製作者ということをまだ、キリトには話してない、いや、話さなくていいと思ってる。

だからこそスキルを使わないなんて事はしない。

この1ヶ月のあいだにスキルの発動条件なんかもしっかり調べて今となれば『限界突破』でさえもやり方を知ることが出来た。命懸けでだけど。

 

「はあぁぁぁ!!」

 

「かかってこい!!」

 

キリトのはなったソードスキルを少し喰らいつつガードした。

 

キリトがどれだけソードスキルを放ち、強化を重ねてきたのかは分かる。

とはいえレベルが急速で上がる俺からすればほぼかすり傷適度になってしまう。

 

「こっちからも行かせてもらうぞ!」

 

ソードスキル:スラント

 

は、簡単に防がれ、相手のカウンターを受けた。

向こうもこっちの体力は見えてると思うし、不審に思うというかレベルが高いってわかるとは思う、向こうも高いと思うけど。

 

「キリト、済まないが一気に決めさせてもらう!!!」

 

限界突破を発動させる前に……!!

 

ソードスキル:スターダスト

 

「なっ!?」

 

武器とスキルの熟練度などが重なり、キリトの体力は一気に減った。

とはいえ、ギリギリ体力が残り、時間経過で俺が勝利という結果に。

 

「いやぁ…負けた」

 

「おつかれさん、見てたぞルー坊、圧倒的に勝ったな」

 

「アルゴ、そっちは?」

 

「…瞬殺、された」

 

あのアルゴが瞬殺されるって……どんだけ強いんだアスナってやつは

 

「ルシハさんもやってみます?」

 

「いや、今は遠慮しとくよ、一応お互いの戦い方をしれたわけだし」

 

「Congratulation!最高だったぜ4人とも、これなら迷宮区の攻略も少しは楽になるかもな」

 

「そういや、俺たち以外にCチームはいないのか?」

 

「いないと思うぞ、まず参加人数からしてAチームに殆どの人間が入ってるはずだ」

 

「おい、君たち」

 

「「ディアベル、どうした?」」

 

と、キリトと見事にハモリながらも会議中だったディアベルが俺たちに近づいてきている。

 

「攻略は明日から開始することになった、それだけだ」

 

「…お前がくじを配ってたんだろ?」

 

「……勘がいいね」

 

「エギルと一緒にパーティを組んだって言う女の子は知らないが、俺たち5人を同じチームにしたのは狙ってやったことだな?」

 

「キバオウがうるさくてね、βテスターと一緒にいるのは彼にとって毒だと思って」

 

「ディアベル、お前もβテスターなんだろ?それなのにキバオウと一緒にいていいのか」

 

「ルシハ、君は何者なんだ……そこまで人の心を読むなんて」

 

アルゴが少し驚いた様子を見せ、キリトとアスナは不思議そうに俺の方を見てきた。

 

「…ただ、そんな気がしただけだよ。俺たちは5人でもボス部屋まで行くことが出来るって見て決めたんだろ?なら、その期待に応えるだけだ」

 

「そうか…なら、俺達も負けないように頑張るよ」

 

そう言ってディアベルは街の出口に消えていった。

 

「まぁ、暗い話をしてもつまらないだろ。ここはいっちょ5人で昼でも食いに行こうじゃねぇか、俺が奢るよ」

 

「マジでか!?」

 

「キリト君、なんで食べることに関しては鋭いのよ」

 

「なぁルー坊、ほんとに言わなくて……」

 

「いいんだよ、まだ、言う時じゃない」

 

エギルを先頭にトールバーナにあるラーメン(のような麺類の何か)を専門にやってる店に5人で入った。

 

「明日から攻略なんだ、少しでもスタミナは付けないとな」

 

とのことで大盛りを無理やり食べさせられたりした、まさかSAOでラーメンに近い味を作り出すNPCがいるとは……

 

「この5人でだが、明日、第1層攻略、頑張ろう!」

 

「「「「「おー!!」」」」」

 

こうして、俺たちの第1層攻略が始まった。

 

……そして、あんなことが起こるとはこの時は考えもしなかった。




3500(挨拶)

ということで第1層攻略会議(よりそのあとの方が長い)
あのトゲトゲ頭とつるつる頭来ました(キバオウとエギル)

キリトがダメージを稼げないとか1番の敵かもしれないぞルシハ。

次回から1層迷宮区+ボス戦の始まりです!(なのでタイトルも一定になるかも)


────────
ステータス

ルシハ(ルー坊)

Lv.21
スキル:administrator authority、絶界の双星剣、限界突破
ソードスキル:スラント、スターダスト、ヴォーパルストライク


スキル【限界突破(リミットブレイク)】

体力が一定以下になると自分のステータスが大幅に上がる。(現在判明状態)
ソードスキルの威力が2~最大10倍になる(武器、ソードスキルによる)

ソードスキル:スターダスト
威力:B(スラントがD)
連撃:11
自分のスピードと攻撃力の上昇に応じて威力が変わる。(通常がB)

スキル:絶界の双星剣
内容:不明

アルゴ
Lv.12
スキル:不明
ソードスキル:不明


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第6話 攻略開始【迷宮区Part1】

次の日。

トールバーナ【転移門広場】

 

「さてと、準備もできたし迷宮区に向かうか」

 

「そうだナ、キー坊達も準備いいのカ?」

 

「俺たちはいいぞ」

 

トールバーナにて、俺たちCチームは最終確認をして出発する寸前だった。

 

「ちょっと待ったーーー!!!」

 

「え?」

 

聞いたことの無い声がどこからか聞こえたと思いきや、その声の主であると思われる人が俺にタックルしてきた。

 

「痛……」

 

「あっ、ごめん!つい勢い余って突っ込んじゃった」

 

「だ、大丈夫かルー坊?」

 

「あ、あぁ…なんとかな」

 

見事に全身に体当りされたせいで微妙な痛みはあるけど。

 

「ところで、お前誰だ?」

 

「あ、ごめんね、私はルナ!()()()()()天然なんだ」

 

いや、そこまで聞いてないというか見る限り天然だとわかるというか…

 

「そうか、それでなんで俺たちを止めた?」

 

「……一緒に攻略に参加させて!」

 

「んじゃトゲトゲ頭(キバオウ)かディアベルに言えばいいだろ?」

 

「……あ、そうだった」

 

「ま、いいんじゃないのか?あのキバオウとか言うやつよりは俺たちの方が、あいつに話したら『今更出てきて何言うとるんや』なんて言いそうだし」

 

「キリト君、キバオウさんのことどういう目で見てるのよ」

 

「んー、そういうやつ?」

 

と、キリト達がイチャイチャし出したところで俺たちのことを自己紹介しつつ、ルナをパーティに入れることに。

 

「エギル、お前の言ってた子じゃないのか?」

 

「あいにく、雰囲気も見た目も何もかも違う、会議に参加してただけでパーティが見つからなかったんだろそいつは」

 

「エギルって背高いよねーアルゴさんと比べたらかなりの差が…

 

「オレっちは小さくナイ!そういうルナだって小さいだろ!」

 

「そんなことないよー?」

 

アルゴの背の低さをバカにしながらトールバーナの出口へ先に走っていったルナは段差に引っかかり転んだ。

 

「準備もできたしそろそろ行くか」

 

「だな、キバオウ達より早くボス部屋まで着きたいし」

 

こうして俺たちは迷宮区へ向かった。

 

────────

第1層:迷宮区

 

「おう、お前さんら、逃げずに来たのか、昨日会った時より一人増えてるが、まぁいい。せいぜい生き延びてボス部屋まで来るんやな!」

 

と、入るなり早々キバオウの罵声を浴び、それに威嚇するルナを抑えつつ先に進もうとした。

 

「別れ道……か」

 

「別れ道なんてβの時はなかったはず……」

 

「キー坊、多分だが、βの時の知識は無駄だと思う」

 

「なるほど……」

 

このことをAチームのトゲトゲに話すと『3つに別れとるんや、わいらは3チーム、それぞれ別れて進めばええやろ』などと、罠などはないと思うが……

 

「それじゃ!私たちはこっちに行こ!」

 

「ちょっ、待てよ!」

 

ルナが無理やり進んで行ったせいで俺たちは適当な道に入った。

 

────────

 

「アスナ、スイッチ!!」

 

「はあぁぁぁ!!」

 

「ルー坊!スイッチダ!」

 

「くらえぇぇ!!」

 

俺とアルゴ、キリトとアスナ、エギルとルナはそれぞれ出てきたモンスターを少しずつ倒していき、徐々に奥に進んでいくようにした。

 

「こいつらやけに強くないカ!?」

 

「アルゴ、お前も言ったはずだ、キリト達も気づいたと思うが。デスゲームになったと同時に各層、至る所が茅場によって書き換えられてる、ここに出るモンスターもだ」

 

「ルシハ……お前もβテスターなのか?」

 

()()()()はな」

 

「……?そ、そうか」

 

危ない、キリトに勘づかれ始めてる気がする。

 

「ねぇ、なんか周りの様子が変わったような気がするんだけど……」

 

と、ルナが言った通り、周りの雰囲気が一気に変化した。

 

『ブルゥゥゥ!!』

 

と、俺たちの頭上に巨大なコボルトが、そして周りには小さいコボルト達が俺たちを囲んでいた。

 

「アスナ、やるぞ」

 

「ルー坊、オレっち達も」

 

「キリト君に言われなくても…わかってるわよ!」

 

「エギル!ルナ!お前らも無理しない程度でいいから俺たちの援護を頼む!」

 

「「わかった!」」

 

コボルト達が一斉に攻撃を仕掛けてきたのをルナとエギルが弾き返し、アスナとアルゴがダメージを与え、俺とキリトがトドメを指すことにしたが…

 

「ルー坊!普通のソードスキルじゃダメージが稼げない!」

 

「わかっ……

 

ふと、上を見るとコボルトがハンマーを片手に俺の方へ飛び降りてきていた。

 

「ルシハ!危ないっ!」

 

「なっ……!?」

 

俺はルナに弾き飛ばされコボルトの攻撃を避けた、が、ルナがその攻撃をまともに受けてしまった。

 

「ルナ!」

 

「……大丈夫、回復すればなんとか」

 

「エギル、アスナ、お前はルナを守ってくれ」

 

「……キリト君ときみは?」

 

「「こいつを殺す!!」」

 

────────

キング・コボルト(中ボス)

 

Lv.12

武器:巨大なハンマー

 

────────

 

コボルトのハンマーをなんとか防ぐが……

 

「こいつ…力が強すぎる…」

 

「ルシハ!スイッチ!」

 

キリトの掛け声とともにハンマーをなんとか弾いた…が。

コボルトはすぐに体制を立て直し、キリトに向けてハンマーを振りかざした……

 

「キリト!!」

 

ソードスキルを打とうとしていたキリトは直前でキャンセルし、ハンマーを受け止めた、が。

コボルトはハンマーを何度も振り下ろし、キリトは、押されていた。

 

「くそっ…!」

 

「ルー坊!まともな攻撃は受け止めるより避けた方が………」

 

「……アルゴ、時間を稼いでくれ」

 

「何をする気ダ?」

 

「できるかわからないが、『絶界の双星剣』を発動させる」

 

「ほんとにやるのか?1ヶ月の間で出来なかっただロ?」

 

「……今やらないとダメだろ」

 

「わかった、ルー坊信じるぞ」

 

「アルゴ!あいつの気を逸らしてくれ!」

 

「わかっタ!」

 

アルゴ達が必死に戦ってる間に俺はスキルの欄の《絶界の双星剣》を見つけ出し数秒後に発動するように設定し…

 

「キリト、アルゴ!スイッチ!!」

 

「「わかった!」」

 

キリト達がコボルトのハンマーを弾き、コボルトが立ち直る前に俺はスキルの発動をした。

 

「キリト!その武器こっちに投げてくれ!」

 

「あ、あぁ!」

 

キリトのアニールブレードを左手に持ち、俺はソードスキルを放った。

 

絶界の双星剣:ゼデュース・ホーリー・ソード×アニールブレード

 

ソードスキル:エンド・リボルバー

 

「くらえぇぇ!!」

 

回転をしながら連撃を与えるエンドリボルバーを使い、コボルトの動きを封じつつ、体力を一気に減らした。

 

「まだまだ……っ!!」

 

ソードスキル:ダブルサーキュラー

 

トドメの2連撃でコボルトは体力がつき、消滅した。

それと同時に双星剣の効果は消えてしまった。

 

「ルシハ……さっき…いや、今は聞かないとくよ」

 

「……あぁ、すまないな」

 

「Congratulation!凄かったなルシハ!」

 

「おつかれさん、ルー坊。」

 

「ルシハさん、キリト君よりかっこよかった」

 

「おいおい、嘘だろ!?俺だってコボルトの攻撃を弾いたんだぞ!?」

 

「はいはい、嘘ですよー」

 

と、またまたキリトとアスナがイチャイチャし始めた。

 

「ごめんな、ルナ」

 

「いいよ、私だってまともな戦力にもなれないから、こういうことをすることになっちゃうんだ……」

 

「……絶対これ以上傷つけさせないよ」

 

「えへへ…ありがと」

 

その後、残ったコボルト達を蹴散らし、3つに別れた道の合流点についた。

 

「遅いぞお前さんら!」

 

「キバオウ、Bチームは?」

 

「あぁ、どうも()()()()()()()んや、それよりやっと名前覚えてくれはったんか!」

 

連絡がつかない……?

一応迷宮区の中でもメールはやり取り出来るはず、無理だとしてもフレンドリストで確認はできる、パーティとして登録しているなら。

 

「キバオウ、Bチームの奴らとフレンド登録してないのか?」

 

「しとったはずや、だが何故か()()()()()()()んや、バグやないのか?」

 

SAOのシステム上、フレンドリストに人が表示されなくなる事は……そのプレイヤーの()を意味する。

 

 

そう考えた時点で俺は嫌な予感がした。

キリトも同じ考えだとは思うが…

 

「キリト、お前はここで待っててくれ、俺が行ってくる」

 

「わかった、頼んだぞルシハ」

 

「……あぁ!」

 

こうして俺は、1人でBチームの通ってくるはずのルートを戻ることに。

 

P()K()…か」

 




迷宮区行くまでに700近く使うんだよ俺は。

ということで新キャラが登場。
そしてまさかの分かれ道+中ボス登場。

コボルトのリーダー的存在。攻撃力は馬鹿。

そんな馬鹿な敵にルナがやられ(死んではない)
そしてルシハ、キリト(あとから)アルゴがコボルトを倒すことに。

そして時間を稼いで『絶界の双星剣』を発動。(ただし発動はずっとできる訳では無い)
ソードスキルを見てわかる人もいるかも

────────
ルシハ
Lv.22
武器:片手剣(ゼデュース・ホーリー・ソード)
絶界の双星剣(上+α)

スキル:絶界の双星剣、限界突破、《administrator authority》
ソードスキル(片手剣):スラント、スターダスト、ヴォーパルストライク
双星剣:ダブルサーキュラー、エンドリボルバー

────────
絶界の双星剣

シークレットスペースにてルシハが入手したスキル。
発動条件などはほとんどないが、『片手剣』を2本所持していないと使うことが出来ない。

未だに片手剣の熟練度が少ないルシハは長時間の使用は難しく、スタミナもかなり消費するので連続で使うことも不可能。
ソードスキルも双星剣に合わせて、剣を2本使う。
2本持ったため、攻撃回数も増え、最大で20を超えることもある。

ソードスキル
ダブルサーキュラー
2連撃
威力:B

ソードスキル
エンドリボルバー
回転技
威力:B


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第7話 迷宮区Part2【PK】

第1層:迷宮区【Bチーム攻略ルート】

 

「おーい!誰かいないのか!?」

 

と、Bチームのルートに入ってすぐに声をかけたものの、全くと言って無反応で()()()()()かのような静けさだった。

 

(……まさかほんとにPKを…?いや、だとしても一体誰が……)

 

「お、おい!そこのプレイヤー!助け…っ!」

 

声のするほうを向くと細剣を地面にさした少女の足元に()()()()()()()()()()()が表示されていた。

 

「……また、殺した」

 

「お前……お前がやったのか?」

 

「……………」

 

少々は何も言わずに細剣を抜き、俺の方に向けてきた。

そして俺は全てを悟った。

 

『こいつがBチームを殺した』ことに。

 

「…………殺す!!」

 

(こいつ……細剣の出せる攻撃力じゃない……!!)

 

なんとか弾いているとはいえ、弾く時にも少しこっちが押し負けるほど、それだけこいつは細剣の熟練度を、こいつ自身のレベルも高いはず……

 

ソードスキル:リニアー

 

「させるか!」

 

「……っ!」

 

「話を聞け!!お前は何をした!?」

 

「………邪魔なヤツらを消した。それだけ」

 

HPゲージの上に表示されている名前……

『ハヅキ/hazuki』それがこの少女の名前だろうが…

 

フードをしているためよく見えないが、フードの影から見える目……あの時、はじまりの街でみた女の子と同じ目をしている……ということはこいつが俺を見てきていた…?

 

「……………けて…、私を……」

 

と、何かを言おうとしたその瞬間。

 

『グガァ!!!』

 

「……!?」

 

俺と彼女の間に巨大なコボルトが再び現れた。

コボルトが現れた瞬間を狙って彼女は迷宮区の出口の方へ消えていってしまった。

 

その時、俺のウィンドウに何か着信が来た……が。

 

「ルシハーー!大丈夫ー!?」

 

「ルナ!?」

 

「ルシハが心配できちゃっ……

 

巨大なコボルトはルナをターゲットとして攻撃を、巨大なハンマーで攻略をした。

 

「がは…っ!?」

 

「ルナ!」

 

小柄なルナは迷宮区の壁まで吹き飛ばされ、さらにダメージを負った。

だが、コボルトのターゲットは未だにルナのまま、コボルトはルナの方へ歩き出した

 

 

「こっち向きやがれ!」

 

ソードスキル:スラント

 

だが、ソードスキルを放ってもビクともせず、もはや無反応のままコボルトはルナへハンマーを……

 

 

「やめろっ!!」

 

コボルトの攻撃がルナに当たる前にハンマーを止めようとした、が、ハンマーの速度に追いつかず……

 

そのまま、コボルトは壁にハンマーを叩きつけた。

 

「ルナ!」

 

「……ルシハ…ごめん…ね……」

 

「早く回復結晶を……」

 

「もう……無駄だ……よ」

 

「なんでだよ!まだ間に合うだろ!?」

 

「………守ってもらうはずだったのに……私が弱いから、逆に守っちゃった……かな……」

 

……嘘だ。

……こんなこと。

 

「ルシハ……ほんとに短い間だったけど、楽しかった。役に立てもしない私をパーティに誘ってくれて…ありがと……『最期』にこれを……」

 

そう言い残し、ルナは体力が尽き、そのまま消滅……死亡した。

ルナが最後に俺のストレージに何かを入れた。

それは『月の腕輪(ムーンリング)』という装備アイテム。

特殊効果として『自動回復』が付いている。

 

……あいつは元々、ここで死ぬ気だったんだ。

 

『グガァ!!!』

 

「……許さねぇ……!!よくもルナを……!!」

 

俺は片手に力を込め、いままで放ったことの無いソードスキルを放った。

 

ソードスキル:デビル・フルバースト

 

3連撃全てに最大限の力を込め、相手にぶつける。

だが、コボルトはそれだけでは倒れず、ハンマーを振ろうとした。

それを阻止するためにもう一度ソードスキルを放つ。

 

ソードスキル:デス・スターアライズ

 

12連撃の盲目効果付きの攻撃を打ち、コボルトの動きを止めようとした、が。

そのままコボルトは倒れ、消滅した。

 

「……ルナ」

 

と、ルナの倒れた場所を見ると武器が落ちていた。

 

細剣:【Leaf under Moon】

 

意味は『月下葉の剣』、ルナは細剣使いじゃなかったはずだけど……

多分、何かしらで手に入れたんだと思う。

それをここに置いてくれたってことはいずれ使えってことなんだろうけど……

 

「……最後までバカだな…ルナ…俺だって細剣は使わねぇよ……」

 

その後、しばらく俺は放心状態だったが、キリト達がきて正気に戻った。

 

「ルナがついて行ったんだが……」

 

「キリト、アルゴ……ごめん、ルナは」

 

今まで何があったのかを説明した。

最初の葉月に関しては何も言わなかったが…

 

「ルー坊、今は悔やんでもしょうがナイだロ。今自分が何をするべきか考えろ」

 

「……そう、だな……」

 

その後、キリト達と一緒にボス部屋の前まで戻った。

キバオウ達には『モンスターにやられてしまった』とだけ伝え、ルナのことは話さないことにした。

 

「Bチームがいなくなったのは残念だが、彼らの分まで俺たちで1層を攻略するぞ!」

 

こうして、多くの犠牲を出したまま、俺たちはボス戦へと足を踏み入れた。

 




PKか、PKだ。

と、言うことで!

謎のキャラが出てまさかの結末で終わりつつ
新たにソードスキルを使い、新たなアイテムを手に入れ、
コボルトを1人で倒したルシハ。(順番がバラバラな説明)

次回、ルナの死をあとに、ルシハ達の第1層ボス戦が始まる……!!

────────

ルシハ
Lv.22
スキル:絶界の双星剣、限界突破
ソードスキル:スラント、ヴォーパルストライク、スターダスト、デビル・フルバースト、デス・スターアライズ

所持武器
ゼデュース・ホーリー・ソード(片手剣)
リーフアンダームーン(細剣)

────────
ソードスキル:デス・スターアライズ
13連撃。
威力:A
13連撃全てに攻撃力アップのバフが付き、相手には盲目効果が付く。

ソードスキル:デビル・フルバースト
3連撃
威力:A
3連撃全ての威力が高め。
特殊効果などはないが連続で使うと威力が下がってしまう。

────────
アイテム
細剣:リーフアンダームーン(月下葉の剣)
月下葉の力によりステータスアップが常に付いている。
攻撃力は33と少し高めではあるが、月下葉に闇が触れると攻撃力は66以上になる。
攻撃速度上昇、攻撃力上昇など、ステータスアップとは別で特殊効果を持つことも出来る。

アイテム:月の腕輪(ムーンリング)
自動回復効果付きの装備アイテム。
装備したものには特殊な効果が付く。

────────

え?ソードスキル出しすぎ?

気のせいよ。


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第8話 第1層ボス攻略戦【ビーター】

第1層ボス部屋

 

「アルゴ、このボス戦には取り巻きが出てくる、他のチームに伝えて前線に出るヤツらのサポートとして取り巻きを倒してくれ」

 

「わかっタ、だがルー坊、オレっちだって短剣になって戦いやすくなったんだゾ?」

 

「……その元持ち主みたいに無駄に死なれても困る、それに短剣は斧相手には不利すぎる」

 

俺がボス部屋の前まで戻った時にアルゴが短剣を装備していた、話を聞けばルナが俺を追いかける前にアルゴに自分の短剣を渡したらしい。

 

「ルシハ、アルゴ、ボスのお出ましだぜ」

 

────────

イルファング・ザ・コボルド・ロード

武器:斧、シールド(盾)

────────

 

巨大な雄叫びとともに第1層ボスが現れた。

 

「全員突撃!」

 

「おい!考えて行動しろ!」

 

「そんな事言われてもわいは信じないぞ!」

 

「……くそっ!!」

 

「キリト、俺達も攻撃に回るぞ!」

 

エギルとアルゴに取り巻きを倒すことを任せ、アスナとキリトと一緒にボスに攻撃を仕掛けることに。

斧をAチームのプレイヤーが抑えている隙に俺たち3人が交互に攻撃を繰り出し、ダメージを与える。

…が、βとの違いが現れた、それが『圧倒的守備力』だ。

俺たちの攻撃を何度も当てたとして減るのは4分の1の半分。

 

ソードスキル:スターダスト

 

「これでどうだっ!!」

 

スターダストを当てたが体力はほとんど変わらず、キリト達に後ろに下がってもらい、他のプレイヤーが斧を抑えている間、ずっと攻撃をしているが相手の体力はほとんど変化無し。

 

「ルー坊!他のプレイヤーも一旦下がるんダ!」

 

アルゴがそう叫んだ理由、それは相手の武器が『刀』に変化したからだった。

元々βの時から武器変更はあったが体力が半分減った時、斧から曲刀に変化するだけだったはず。

俺と斧を抑えていたプレイヤーは後ろに下がったが、ディアベルとほか数名は逆に攻撃を仕掛けようとした。

そしてボスの刀、ノダチが振り下ろされた。

攻撃をしようとしたプレイヤー、ディアベル達は全員その餌食になり、体力が一気に持っていかれた。

 

「おいディアベル!!」

 

「君はキリト……だね、回復結晶なんて使わなくていいよ。俺は『相手の行動も見切れなかった』んだ。それに君たちの方がこのゲームの攻略を進めてくれるだろう……俺の分まで…しっかり頑張ってくれ」

 

「…おい!」

 

ディアベルは光となり、消滅した。

 

「……キリト、少し耐えててくれ、試すことがある」

 

「ルシハがそう言うならわかった」

 

何となく後ろに下がりつつ取り巻きを倒し。

スキル欄の「administrator authority(管理者権限)」を選択した。

どんなスキルなのか謎のままだったが、死人を生き返らせる、デスゲームを終了させる、自分はログアウトする、などは使えないみたいだが、俺が思ったことなら殆どを使えるらしい。ただし、使用制限として3回しか使えないため、使いすぎるわけにも行かない。

 

──スキル【パワーバフ】

 

指定した相手に攻撃力アップのバフを最大限まで受けさせる。

こんなことに大切なスキルは使いたくなかったが…

 

「キリト、アスナ!スイッチ!」

 

ソードスキル:デス・スターアライズ

 

「これでどうだ……っ!!」

 

着実にダメージを与えられた、が、残り1ゲージを減らせずに相手の刀が俺にダメージを与え…る前に俺が蹴散らしたおかげで取り巻きがいなくなったアルゴとエギルが抑えてくれた。

 

「全く、ルー坊は無茶するナ!」

 

「トドメは任せたぜ」

 

「キリト、アスナ!」

 

パワーバフが付いたキリト達が交互に攻撃し、キリトの攻撃が相手にトドメをさし、第1層のボスは倒された。

 

ラストアタック:キリト

 

「Congratulation!!」

 

「ルー坊、あんな特別なスキル使ってよかったのカ?」

 

「しょうがないだろ、無理な相手だったんだし」

 

と、ちょっとした反省会をしてる俺たちを遠くから。

 

「ちょい待てや!」

 

と、全くバトルに参加しなかったトゲトゲキバオウが叫びだした。

 

「そっちのラストアタックをキメた黒いやつ!…いや、そっちのよく分からんやつ使ったのも黒髪だが。そんなことはどうでもいいんや!」

 

「何が言いたいんだ?」

 

「なんで…なんでや!!なんでディアベルはんを『見殺し』にしたんや!あんたらCチームの2人は武器が変わることをわかってたくせに止めに入らず、自分たちはぼーっとしとって!それで最後はかっこよくラストアタックだけ持って行って!!チートや!チーターやそんなん!!」

 

「βテスターでチーターだからビーターだ!!」

 

と、Aチームの生き残りがそんなことを口に出した、すると…

 

「そうか、ビーターか……いい名前だ」

 

キリトは床に落ちてた黒い服を着て再びキバオウの方を向き……

 

「そうだ、俺は《ビーター》だ。普通のβテスターと一緒にして欲しくないな、あんな奴らとは違ってβとの違いもわかれば攻略もわかる。お前らみたいに仲間がやられそうになってるのに全く動かず様子を眺めるようなヤツらとは違うんだよ」

 

「キリト君……」

 

「それで、そっちのよく分からん剣持ってるお前はなんなんや!」

 

「……キリトも色々言ってくれたんだ。俺だって言うしかねぇか」

 

─天使になるか、悪魔に成り下がるか。

 

「俺はアーガスの社員の1人、SAOの制作に関わり、今ここにログインしている。そしてさっき使ったのは製作者の中でも一部の人間しか使えない特殊なスキルだ。ビーターのキリトと同じくお前らみたいな雑魚どもとは違って情報もたくさん持ってる、レベルだってお前らとは桁違いなんだよ。それに、今からでも()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()んだよ」

 

「……なんやそれ、なんやそれ!信じないぞ!わいは!」

 

「だろうな、信じないなら信じないでそれで俺は楽できるからいいけどな」

 

俺はそう言い残し、2層に続く階段へと歩いていった。

俺の発言に何も言わず、アルゴ達Cチームは黙ってついてきた。

 

「……ルー坊、あんなこと言っていいのカ?」

 

「その前にキリト達に説明しないとな、俺の本当の正体を」

 

俺は立ち止まり、キリト達にこの世界に入る前までのこと全てを話した。

キリト達が手に入れられないソードスキルやスキルを持ってること、スキルの詳細まで全て話した。

 

「……なんだ、そういう事だったのか」

 

「心配しちゃって損したかも、っておもってるでしょ、キリト君」

 

「そりゃ、俺がキバオウ達に喧嘩売った時に比べれば逆に攻略に威圧をかけた気がするだろ?」

 

「キー坊もアーちゃんもいい人だナ」

 

「キリト、こんな俺でもこれからも何も変わらず関わってくれるのか?」

 

「もちろんだ、俺だってこれからは何を言われるかわからないしな、『ラストアタックを決めたビーター現る』なんて言われるかもしれないし」

 

「そりゃ大変ダ、ルー坊のことはどう扱われるかはわからナイが、これから先、何かしらで関わるかもナ」

 

「ま、それでも俺たちの目標は『SAO』のクリアだ」

 

「そうよね、どんなことがあっても私たちは諦めずに進むわ」

 

その後、2層に入り、エギルが別行動、キリトとアスナがパーティを組んでいるため2人で行動、そして俺とアルゴも情報を集めつつ攻略を進めることに。

 

あの時、俺のウィンドウに来た通知、それは、『あいつ』からのフレンド申請だった。一応登録はしておいたが…

あいつがこれから先、あんなことを起こすなどことときの俺はわからずに攻略を進めていた。

 

 

────────

そして、時は流れ、一年と半年ほど経った頃。

 

その期間にレベルを上げ、新しく服装を変え順調に攻略を進めていた俺は、アルゴと別れ、個別に行動していた。

 

キリト達とは時々あっていて、その時にフレンド登録もした。

 

最近、メールで『圏内で殺人が起きた、それを調べてる、なにか分かったら教えてくれ』と、メールが来たが、20層以上に攻略されたSAOの中で、俺は19層、木々が生い茂る霧がかってる森に足を踏み入れていた。

 

ここに来た理由、それは、『絶界の双星剣』のもうひとつの武器をしっかりと手に入れずに片手剣だけで攻略を進めてきたが、流石にスキルを使わないのももったいないと考え、『自分が作り出した』シークレットスペースの発動条件を満たしてわざわざ上の層から戻ってきた。

 

その条件、それは

《ゼデュースホーリーソード》の熟練度をMAXにする。

 

という、ほかの人からすれば発動不能な条件を設定した。

 

そして俺は今、その発動場所にいる。

 

「……出てこい!『悪魔、サタン』!!」

 

こうして俺の命懸けの戦いが始まった。




一年半飛んだ。(原作通り?)

ボス戦が始まりました。
まさかの防御力高め武器変わるその他色々。

そこに発動したのは『管理者権限』(あの長い英語のヤツ)
発動条件はいつの間にか満たしていた。が、発動出来る回数制限が存在。

そして何とか倒せた第1層ボス。
これにて平和で終了(ディアベルは死んだ)。と思えば、キバオウが絡みに。

キリトが名言放ち悪口いいつつルシハに矢先が向かう、が、簡単に流しつつキバオウ達に喧嘩売って終わり。

時は飛び、ルシハは新たに服装を変え、武器の熟練度をあげ、レベルもそこそこあげて向かった先は『19層』(原作であまり語られてないのでもっと上の層まで進んでいると俺は考えてる)
シークレットスペースにて、ルシハは新たに武器を求める。そして、ルシハの前に強敵が現れる……

────────

ルシハ
Lv.24(第1層時点)
スキル:管理者権限、絶界の双星剣、限界突破
ソードスキル:デス・スターアライズ、デビル・フルバースト、スラント

────────
管理者権限
ルシハのスキル欄にいつの間にか現れた謎のスキル。
使用すると1部の条件以外ならどんなことでも『管理者』の元に使える。
ただし使用制限があり、最大で3回しか使えない。

残り使用回数:2


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第9話 堕天使vs悪魔【part1】

19層【シークレットスペース】

 

新たな装備『ブラックウィングコート』『ブラックウイングブーツ』を装備し、俺はシークレットスペースへ入った。

 

そして今、目の前には俺が設定したMOB『サタン』がいる。

 

────────

サタン

 

Lv.70

武器:デビルライトハンド(悪魔の右腕)

 

────────

 

先制攻撃を仕掛けたのは向こうから、片手に持った巨大な剣(片手剣)を振り、俺に当てようとする。

抑えてから弾けばいい話だが、Lv差もあれば抑えたところで他に誰もいないため時間の無駄になるだけ。

 

ソードスキル:スターダスト

 

隙をつき、ソードスキルを放つが、全くダメージにならなかった。

 

「でかいだけじゃないって事か……!」

 

片手剣の熟練度を上げたといえ、レベル差を埋めるほど攻撃力は出ず、ソードスキルも未だに増えていない。

 

(ソードスキルをいくら打ってもこっちのスタミナが先に尽きるだけだ……とはいえまだ絶界の双星剣を使うのは早い)

 

などと考えているうちに相手の攻撃が俺の死角から飛んできた。

 

「なっ……!?」

 

一気に体力を持っていかれた、が、減った体力が少しづつ回復していた。

ルナがくれた腕輪の効果だった。

 

「こんな所でも助けられるとはな」

────────

 

それからも隙をつき、攻撃を繰り返したが、体力ゲージはほとんど減らずに時間だけが経過していた。

 

さすがは悪魔、と言ったところか、神というべきか……サタンは元々強いってどっかで聞いたしソシャゲなんかでもそこそこ使えるらしいけど。

それをこのゲームに反映したのは間違いだったかもしれないな。

 

相手は剣を振り下ろしたり振り回したりしながら俺の体力を思いっきり削ろうとしてきてるが、ほとんどパターンが一緒だから簡単に避けられるし、隙が多いから攻撃ができない訳では無い。今もし続けてるわけだし。

 

とはいえ攻撃力が足りず、向こうは体力が多いため、なかなか倒すのに苦労する。

 

ソードスキル:デス・スターアライズ

 

「くらえ……っ!!」

 

シークレットスペース自体前から言ってるとおり、3回の死亡制限があるとはいえ一応コンテニューならできたはずだった、ここがデスゲームに変わってしまった以上、それも出来なければ途中で抜けることだって不可能。

だからこそどうやってクリアするか、ということになる。

 

「こうなったら使うしかないか……」

 

どれだけ持つかわからないスキル、『絶界の双星剣』を発動させた。

このまま耐え続けることができるかも分からないため、今できることはこれぐらい……

 

と、スキルを発動させたところで俺は変化に気づいた。

 

──スキル:絶界の双星剣・改

 

「スキルが進化した……?」

 

今までスキルの変化はなかったため、謎の進化に驚いてはいるが、もしこれでサタンにダメージを与えられるなら……

 

 

「……俺は『堕天使』ルシファー!!勝負だ『悪魔』サタン!!」

 

 




……まずい、変な方向に行きかけてる。というか行ってる?


悪魔サタン登場。

だが、その強さは化け物級。
攻撃力も高ければ体力も高い。
だが逃げられない環境にいるため、絶対に勝たなければ……

躊躇っていた絶界の双星剣を発動させるとまさかの進化『改』に。
進化を果たした双星剣の力とは?

────────
ルシハ
Lv.50
スキル:絶界の双星剣・改、限界突破、管理者権限

────────
アイテム(装備)
ブラックウィングコート、ブーツ

(SAOホロウリアリゼーションのキリトの初期防具)


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第10話 堕天使vs悪魔【part2】

絶界の双星剣が進化したおかげでスキル欄に新たなソードスキルがいくらか追加されていた。

絶界の双星剣・改:ゼデュースホーリーソード×アニールブレード

 

ソードスキル:ダブルサーキュラー

 

とりあえず前からあった技を放つだけでもかなり威力が変わったのが放つ側でもわかる。

バフもいくつかついていて、すごい戦いやすくなった。といえ、相手にダメージを与えられるかと聞かれると何も言えなくなるけど。

 

試しにサタンの攻撃を受け止めるとほぼ抵抗ない程にこっちの攻撃力が上がっていた。前の2倍近くには。

 

「一気に決める!!」

 

ソードスキル:エンドリボルバー

 

「まだまだっ!!」

 

ソードスキル:ブレイズスピナー(NEW)

 

バフスキル:スカーレットアグレッション(NEW)

 

ソードスキル:ボルティッシュアサルト(NEW)

 

双星剣のスキル欄に入っていたバフ効果をつけるスキルを使いつつ3つのソードスキルを一気に放つ。

相手の体力は1ゲージだけ減り、残りの3ゲージは削りきれなかった。

とはいえ、あれだけ硬かった相手に一気にダメージを与えられただけ、双星剣の強さは明らかだ、それもまだ限界突破を使っていない状態で。

 

(……これなら、行ける!!)

 

と、ここでサタンは武器を捨ててきた。

 

「どういう事だ……?」

 

と、アイテムに追加された表示が……

 

【アイテム:片手剣・デビルライトハンド】

 

なぜサタンが武器を捨てたのか謎だ、俺が設定した時点では体力がなくなってからのドロップアイテムのはずなのに……

と、考え込んでいると謎のメールが……

 

『差出人:Satan

お主の実力、見せてもらった。我の同士と認めよう、ルシファーよ。悪魔となるか天使のままか、それはお前が決めることだ。この剣はいづれお前を助けることになるであろう、最後に我にお前の全てをぶつけるがいい』

 

「……MOBがメールを、か」

 

サタンに言われた通り俺は剣を装備した。

左手にゼデュースホーリーソードを、右手にデビルライトハンドを装備し、双星剣のソードスキルをサタンにぶつける。

 

「はあァァァァ!!!」

 

ソードスキル:ナイトメアレイン(NEW)

 

8連撃をサタンに叩き込むと体力は残ったまま、サタンは消滅し、そのままシークレットスペースも消滅した。

 

なぜ、サタンに感情が現れ、俺をルシファーと認め、そして剣を渡して倒されることを望んだのかはわからないままだが、やつが最後に言った言葉、それだけは忘れないように、俺は言葉を胸の奥に閉まった。

 

『悪魔となるか、天使となるか。──この剣はお前をいづれ助けてくれる』

 

────────

19層、森の出口に向かう途中、双星剣のスキルを切った直後、キリトとアスナがちょうどイチャイチャしていた。

 

「ルシハ?どうしてここに…」

 

「ちょっとしたアイテムを取りに来たんだ。そういうお二人は?」

 

「私たちはちょうど『圏内事件』の謎を解いて犯人も見つけて帰るところよ」

 

「んじゃ、俺は2人の推理でも聞くかな」

 

「あぁ、そうだな、ルシハにもこの件は話しておいた方がいいだろうし」

 

「それならさっき寄ってきたお店に行きましょ?結局飛び出してきて何も食べれなかったし…」

 

「お、俺が悪かったから悔やみながら相手と1戦交えるのはやめて欲しかった」

 

「いいのよ、ちょっとした事件を解決出来たのだから、その代わりキリトくんの奢りね?」

 

「……やっぱりそうなりますよね」

 

こうして、サタンとの戦いは終わり、キリトたちと一緒に飲食店へ行き(キリトの奢りで)飯を食べながらお互いの話をすることに。

シークレットスペースの条件は知らないけど、それでも誰かが巻き込まれてる可能性もある、ということも話し、双星剣が進化したことなども話した。

 

それと共に向こうからは『笑う棺桶(ラフィン・コフィン)』という、殺人ギルドがどこかに存在することを教えて貰った。

 

────────

その後、キリト達とわかれ、再び一人で行動していると、アルゴとばったり会い、久しぶりのパーティを組みフィールドへ出た帰り道。

 

廃墟となっているエリアに差し掛かり、探索スキルを覚えたアルゴが探索しつつ、先に進むと誰かの話し声が。

 

その声の主は『あの時の女の子』ともう1人だった。




バトルがいきなり終わるのは俺の小説あるある。はい、期待してた方すみません。

サタンが何をしたかったのか謎。
双星剣が改になった途端いきなりソードスキルが増え、さらに強くなったという。

新たな武器も手に入れ、これから先負ける気しない気もするルシハは帰り道、キリト達と会う。
『圏内事件』とやらを終え、帰る途中だったらしい。

『ラフィンコフィン』とは一体…?

そして単独行動にもどり、どこかへ行こうと思っていたその時、アルゴが合流。

フィールド出るとまさかの展開に。

────────

ルシハ
Lv51
スキル:絶界の双星剣・改、限界突破、管理者権限

双星剣ソードスキル:ダブルサーキュラー、エンドリボルバー、ブレイズスピナー、ボルティッシュアサルト
双星剣スキル:スカーレットアグレッション

────────
アイテム:片手剣
デビルライトハンド(悪魔の右腕)

名前だけ聞くともぎ取ったかのような名前。
特殊な効果は特にないが、ゼデュースホーリーソードを持っているだけで攻撃が上がる(倍率は2~4)

────────
スキル:絶界の双星剣・改

スキルを放つまでの時間が短縮され、常時攻撃力上昇のバフがつく。
攻撃回数は変わらないものの、剣を振る速度がバフにより上がるため、ダメージを稼げる。

────────
ソードスキルに関してはいつかまとめて出します(大体攻撃とか同じ感じだから書けないとか言えない)

ちなみにNEWのソードスキル、全てSAOホロウリアリゼーションに入ってる技(NEW以外もそこから取ってきた)オリジナルを除く


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第11話 月下の少女【part1】

 

あの時の少女、ハヅキが話している相手はハヅキより背が少し高く、見るからにハヅキより歳上だとわかる。

 

「ルー坊、行かなくていいのカ?」

 

「アルゴ……今は様子見だ、俺が出たところでどうにかなるもんじゃなさそうだし」

 

話をしてる2人は喧嘩をしているようにも見え、今入っていったところで邪魔になるだけ……

 

「なんでお姉ちゃんはそういうこと言うのさ!」

 

「……あなたが、心配だか──

 

「そんなこと……私は信じない」

 

「…いいわよ、ハヅキがやりたいようにやって。でも、ほんとにハヅキが言う『その人達』が正しいのかは考え直し……

 

と、『お姉ちゃん』と呼ばれたもう1人の方が喋り終わる前にハヅキはソードスキルを発動させた。

話を聞いていたとはいえかなりの距離があるため、すぐに止めに入ることは無理だった。

 

「おい!何やってんだ!!」

 

「「……!?」」

 

アルゴには影で待機してもらい、俺だけがソードスキルを連続で放とうとするハヅキの前に出た。

 

「もう……遅い……」

 

と、呟きハヅキは走り去ろうとした。

それをアルゴが止めようとするが、ソードスキルでアルゴを攻撃しようとしてアルゴが避けた隙にどこかへ行ってしまった。

 

「……大丈夫ですか!?」

 

「あなたは……あの子を知ってるんで…すか?」

 

「………はい」

 

「……もし、あの子にあった時、あの子が間違えたことをしていた時……伝えてください…『誰もあなたを恨んでいない。今まで気づかなくてごめん』……って。『あなたを嫌いだなんて思ってない』って……『ごめんね』って」

 

その言葉を最後に、姉の方は光となり消滅した。

 

「ルー坊………」

 

(ハヅキ……お前はなんでこんなことをするんだ……)

 

俺はそう考えながら、フレンドリストのハヅキを選び、プレゼントを送った。

『どう使うかはお前次第だ』と、メッセージを付けて。

 

「アルゴ、街に帰ろうぜ」

 

「あ、あぁ……大丈夫なのカ?」

 

「……大丈夫だよ」

 

────────

街に戻り、宿を借りて休むことにした、が。

ハヅキがなんであんなことをしたのかを考え込んでしまい、休むどころか逆に疲れる結果に。

 

と、考えてる俺の元にアルゴと共にピンク髪の女の子が来た。

 

「ルー坊、やっぱり考え込んでたカ、そんなお前にオレっちが特別に『鍛冶屋』を連れてきたゾ」

 

「あたしはリズベット、なんで落ち込んでるかは聞かなかったけどせめて剣の状態を整えるぐらいはして欲しいってこの情報屋に言われてね。ってことだから剣貸して!」

 

「見て驚くなよ」

 

俺は最近手に入れた1本と最初からずっと使っていた剣、そしてアニールブレードの3本をリズベットに渡した。

 

「なにこれ!?熟練度がMAXなだけでなく、耐久度1のまま耐えてるし、それもそれなのに攻撃力が高いじゃない!?……アニールブレードは普通以下みたいだけど」

 

「ま、アニールブレードは少ししか使わなかったからな」

 

俺がアニールブレードを持ったのは2層に入ってすぐ、それからは表では双星剣を使わず、レベリングのためにたまに使っていただけなので、アニールブレード自体の強化も熟練度もほとんど初期のまま。

 

「この剣重くない?持つだけですっごく疲れるんだけど」

 

「そうか?」

 

「ルー坊はずっとその剣を使ってたからナ、そこらのプレイヤーとは違うんダ、オレっちが言うことでも無いけど」

 

「とりあえず、耐久度はMAXに戻して、返すわね。それまで『考え事』以外でなにかしてなさいよ」

 

「あぁ、わかった」

 

「ルー坊、今夜も一緒に止まらせてもらうゾ」

 

「………は?」

 

その後、武器を打ち直してもらい、ちょっとした話をした後、『管理者』としての話も教えたらなにかに納得しつつ、リズベットは『自分の店』に帰って行った。

 

「……んで、また脱いでるのか、1層以来か」

 

「だから変な誤解を生むだロ!!……フードあると寝にくいだけダ!」

 

「…はいはい」

 

……ありがとな、アルゴ。それにリズベット。

でも、あいつが何をしてるかを判明させるまでは考えるしかないんだ。

 

────────

翌日、俺とアルゴはキリトに呼ばれた。

 

話を聞くと『解放軍』とやらを作るために会議をするらしい。




終わり方。

アルゴとの添い寝イベントをまたまたやりつつ

廃墟にいたのは第1層のBチームを蹴散らした少女『ハヅキ』と『姉』。
ソードスキルによりボコボコにされた姉から伝言を伝えられたルシハ。

彼女は一体何をしているのか。


そしてリズベットが登場。

気を紛らわせようとしたがルシハは諦めきれない様子

翌日、キリトに呼ばれたルシハとアルゴ。
会議をするらしいが……?




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第12話 解放軍【結成】

あ、今更ですが前の話とかで変更した点がありますので、探してみてください。


リズベットに剣を直してもらった翌日。

俺とアルゴはキリトに指定された転移門広場へと到着した。ここは1層では無いけど。

 

()()()を作るためにお前とアルゴにも来てもらいたい』

 

と、一言メールで終わらせたキリトのせいで、解放軍が何のために作られるのかの説明は全くされなかった。

 

「キー坊が来たみたいだ」

 

と、数日前にあったキリトとまた再会した。

 

「いきなり呼び出してすまないな。俺についてきてくれ」

 

「キー坊、解放軍ってのは何なんだ?」

 

「それはまだ話せない。周りに聞かれると少しまずいんだ」

 

「アルゴ、気になると思うけどノートに書くなよ」

 

「ルー坊……」

 

何気ない話をしながら俺達が到着したのは大きな建物だった。

 

《血盟騎士団ギルド本拠地》

 

と書かれた看板が立っている。

 

「それじゃ、入ろうぜ」

 

「キリトも来たことないのか?」

 

「……俺も『副団長様』に呼ばれたんだ」

 

副団長が誰なのか考えつつ、俺たちはギルドの中に入っていった。

そしてギルドの中にいた人に指示され、入った部屋は大きなテーブルがある、『会議室』のようなものだった。

 

「いらっしゃい、キリト君、それにルシハ君とアルゴさん」

 

「アスナ?」

 

「キー坊、もしかして副団長って…」

 

「そう!我らがアスナ様である!」

 

「ふざけないで、適当な場所に座っていいから」

 

と、キリトが思いっきり空気を崩したところでアスナに指示され、俺たち3人は席に着いた。

 

「ようこそ、血盟騎士団のギルドへ」

 

テーブルの向かい側には全身ほぼ真っ赤の服を着た男が座っていた。

アスナはその横に座り、俺たち3人を順番に見た。

 

「いきなり呼び出してすまなかったね。アスナ君にお願いして『1番強そうな攻略組のメンバー』を呼んでもらったんだ。おっと、私はこのギルドの団長、《ヒースクリフ/Heathcliff》だ」

 

「アスナ、攻略組の中で俺たちを選んだのか?」

 

「そりゃあ、キリト君もルシハ君もアルゴさんも実力は周りと桁違いじゃない」

 

「そうだけど……」

 

「ま、オレっちはアーちゃんがオレっちのことを強いって見てくれて嬉しいけどナ」

 

「……それで、団長様は、なんで俺たち3人を呼んで、『解放軍』を作るんだ?」

 

「解放軍のメンバーは我ら血盟騎士団の兵士たちとアスナ君に任せる。君たちはそれに手を貸してほしいのだ」

 

「あんたは?」

 

「……私は忙しくてね」

 

ま、そりゃ、ギルドの団長様は、忙しいよな。

で、問題は何を解放するのか、なんだが。

 

「《ラフィンコフィン》を壊滅させ、メンバーを改心させようと思ってるのよ、私たち血盟騎士団、そして団長は」

 

「それなら俺たちはいらなくないか?」

 

「アーちゃん以外はあまり戦力にならないカラ、だロ」

 

と、アルゴが鋭いことを。

もちろんその考えは図星だったようだが、理由はあるらしい。

攻略組と解放軍を分けて行動させるらしく、『忙しい』って言うのはそれを意味してたらしい。

アスナと俺たちが抜ける分をどうにかして補うためには血盟騎士団のメンバーの主戦力を攻略組に回すらしい、今回は『74層』の偵察部隊なだけらしいけど。

 

 

「ま、解放軍に参加するのはわかった。それでラフィンコフィンのアジトは掴んでるのか?」

 

「キリト君、そこは既に掴んでいるわ、それで明日にでも突撃しようかと思って急遽君たちを呼んだのよ」

 

「とりあえず目的を再確認させてくれ」

 

解放軍としての目的。

殺さずに改心させて犠牲を出さずにラフィンコフィンのメンバーを解散させる。

解放軍メンバー:血盟騎士団副団長アスナ率いる兵士たち+攻略組最高戦力3人

「……んじゃ、明日またここに来ればいいんだな?」

 

「…えぇ、キリト君もルシハ君も明日までゆっくり休んでね」

 

────────

それから俺たちは血盟騎士団ギルドをあとにし、次の日に備えて準備をすることに。

 

「アルゴ、隙があればヒースクリフを調べてくれ」

 

「ルー坊が言うならしょうがないガ、なんか気になるのカ?」

 

「……ちょっとな」

 

……あの男、何かを隠してるような気がして気になるんだよな。

 

殺人ギルド、ラフィンコフィン。

もし、『あいつ』がいたら俺はどうすれば……?

 

「ま、今は考えなくていいか」

 

次の日、俺たちは血盟騎士団ギルドに行き、解放軍のメンバーとして『ラフィンコフィン』のアジトに向かった。

 

 

そして………




ヒースクリフ来た。アスナ副団長きた。血盟騎士団きた。


ということでまさかの会議する人数でもなく、むしろ会議とはなんぞや状態。

時間が経ち、74層まで進んだ《攻略組》。
偵察部隊なだけだがかなりの戦力を連れていった血盟騎士団。
それとは逆に負ける気満々の解放軍の血盟騎士団。

メンバーにキリト達を入れることでカバー出来るのか?

────────

次回。
《vsラフィンコフィン》

衝撃の事実が明らかになる…!?


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第13話 vsラフィンコフィン【改心】

翌日、血盟騎士団ギルドに来た俺たちはすぐに解放軍と共にラフィンコフィンのアジトに向かった。

その道中でクライン率いる『風林火山』というギルドと遭遇し、クラインの提案で解放軍に風林火山も参加することに。

 

「みんな、着いたわよ!」

 

アジトがあるのはある層の迷宮区の隠し部屋のような空間。血盟騎士団を先頭に入ると……

 

「よく来たなぁ!!ギルドをかき集めて作ったパーティの諸君!」

 

「なっ……!?」

 

ラフィンコフィンの人数は元々少なく、その殆どがPKをするために外に出ていてアジトに残ってる人数は数名ほどと聞いていた、だが、『誰か』が情報を漏らし、ラフィンコフィンのメンバーはほぼ全員がギルドにいる。

人数で見ると30人近く、こっちのメンバーとほぼ同じ人数がラフィンコフィンに入っている。

 

「アルゴ、やるぞ」

 

「もちろん、そのつもりダ」

 

先制を仕掛けたのはラフィンコフィンのメンバー。

血盟騎士団の兵士たちは盾を持ち、ガードをしながら耐え続ける。

俺ら攻略組と風林火山も同じように相手の攻撃は全て防ぎ、時間をかけてでも改心させる。それが今回の目的……だが。

血盟騎士団の兵士を攻撃しようとしている細剣使い、ハヅキの姿を見つけた。

 

(やっぱり…ラフィンコフィンのメンバーだったのか…)

 

「させるかっ!」

 

兵士の前に入り込みソードスキルを放った細剣を弾き、俺はハヅキの前に立った。

 

「……なんでいるの」

 

「さぁな、別に好きでいるわけじゃねぇよ」

 

「なら──

 

「おいおい。解放軍の野郎と何話そうとしてんだ?()()()()()()()が」

 

俺とハヅキの横から声を出してきたのはラフィンコフィンのメンバー。

 

「どういう事だ……!!」

 

「特別に教えてやるよ。そいつはまんまと()()()()PKをする『人殺し』なんだよ」

 

「……!?」

 

「『恨みのある人間、邪魔な人間は殺せばいい、殺せばお前の悩みなんて簡単に解消できる』なんて、見え見えの嘘を着いたらほんとに信じてPKをやり出したんだから、こりゃあ驚きだぜ?」

 

「そんな……」

 

「1層の迷宮区で複数人PKして、最近になりゃ、()()()()でさえ殺して。全部俺らに騙されてたなんて、お前は知らずになぁ!!」

 

その言葉でハヅキは膝をつき、そのまま戦意喪失した。

 

「ダメだよなァ。そんなンじゃ全然ダメだ、もっと絶望しろよ、苦しめよ!自分が行ったこと全て!」

 

「お前……!!」

 

「あァ?なんだ?こいつを庇うつもりか?『人殺し』を繰り返したやつを?へっ、笑わせてくれるねぇ……」

 

「なんでハヅキを騙した…」

 

「そりゃあ兄ちゃん、こいつぁ単純に俺らにはめられただけだぜ?別に理由なんかねぇよ」

 

「……お前らみたいなクズのせいで人の未来を崩すんじゃねぇよ!」

 

ソードスキル:デス・スターアライズ

 

「へぇ、なかなかやるねぇ。だけど、今回はこのぐらいでおわりだ」

 

そういった瞬間、解放軍と戦っていた『一部の』ラフィンコフィンメンバーがどこか消えた。

一応目的である改心も少人数だが出来たらしい。

 

「……ハヅキ」

 

「来ないで!!」

 

「帰るぞ」

 

「……なんで」

 

「お前はもうラフィンコフィンじゃない。行く宛もないなら一緒に行くぞ」

 

「簡単に人に騙されて、何のためらいもなく人を殺して、それでいてお姉ちゃんまで殺して、あなたの仲間にも被害を出そうとした!こんなクズな私に生きる価値なんてないでしょ!あなたについて行っても足でまといになるだけ──

 

「………君のお姉さんから伝言だ」

 

「……!?」

 

「『ハヅキを、私は恨んでなんかいない。気づかなくてごめんね』って」

 

「お姉……ちゃん…」

 

「ハヅキ、人間誰にも、生きる価値なんて存在しない。あったとしても誰も見い出せない。それが価値だ。人間誰にも、運命が存在する。その歯車を壊すのは簡単だ。人間の運命なんか少しの間違えで全て狂う。お前は他人の歯車を狂わした。だからこそ、もう。他人の歯車を崩すんじゃねぇよ。簡単に命を捨てようとするんじゃねぇ。お前がするべきことは殺した人の分まで、お前のお姉さんの分まで精一杯生きて、この世界から脱出することだ」

 

「………ごめん……なさい……ごめんなさい…!!」

 

「死んで自分の運命から、やったことから逃げるな」

 

「……うん…」

 

この後、心に傷を負ったハヅキを背負って迷宮区を抜け、先に出て行ったキリトと風林火山のメンバーとアルゴと合流した。

 

「ルー坊と一緒にいた時に遭遇した、ルー坊がきになってた子だナ」

 

「アルゴよりは年上か」

 

「おいキー坊!余計なこと言うナ!それにオレっちはおねーサンだぞ!」

 

「はいはい」

 

「おいおい、キリトもルシハも随分変わっちまったじゃねぇか」

 

「そりゃ、こっちのセリフだ」

 

「ほかのゲームのギルドのメンバーってことは聞いたけどずっと最前線で戦ってるって聞いた時は驚いたぞ、クライン」

 

「ま、これが男らしいってこ…ぐはぁ!?」

 

と、ふと気づくと背負っていたハヅキがいつの間にか降りて降りた先でクラインがなぜか蹴りを入れられていた。

 

 

「……ごめんなさい!!」

 

「第一声がそれとはナ」

 

「ハヅキ。何があったのかわからないけどさ、一人で抱え込んだままはダメだよ、お前には『仲間』がいるんだ」

 

「………ありがとう」

 

「キー坊、ルー坊、それにクライン」

 

「オレは呼び方ねぇの!?」

 

「それにここにはいないケド、血盟騎士団のアーちゃん。オレっちも。みんなが君の仲間だヨ」

 

「…うん」

 

「さーてと、俺らはそろそろ行くぜルシハ!」

 

「「空気読めよ」」

 

空気を読まなかった風林火山のメンバーが帰った。

 

「それじゃ、俺もそろそろ行かせてもらうよ。ルシハ、その子…ハヅキ、またな」

 

────────

結局、アルゴは最前線の74層の状況を血盟騎士団の攻略組(偵察組)とは別で確認するため俺らと別行動を。

 

「結局さ、あの武器はどうしたんだ?俺があげたプレゼント」

 

「これから先…『自分の道』を行くために使う」

 

「……いい答えだ、けど、無茶するなよ」

 

「うん、ありがとう……ルシハ」

 

「とりあえず部屋取れなかったから同じ部屋でいいな」

 

「……え?」

 

「……ダメ?」

 

その日の夜はなぜかハヅキがアルゴと同じようなことをしつつ同じ部屋で寝た。

 

それから数日はハヅキのために防具を手に入れたり、戦闘したりした。

 

フィールドでハヅキは持っていた武器、それは俺がプレゼントした『月下葉の剣』。ルナが死ぬ前に俺に置いていった細剣だ。

 

────────

ハヅキside

 

「……変なの」

 

横で寝ているルシハの寝顔を覗きながら私はそう呟いた。

それと共に『このゲーム』に入ってきた理由を思い出していた。




ついにツーsideになりますね(ツーsideってなんや)

ラフィンコフィン討伐(殺しはしない)開始。
そこにはルシハの考え通り、ハヅキがいた。

ハヅキはラフィンコフィンのメンバーに騙されて人殺しをしていたという事実が発覚。

ルシハが微妙にかっこいいこと言いつつハヅキは改心(というか心が折れたというか)した。

風林火山(クライン率いる)がなんとなく登場し。
新たにハヅキが仲間になりました。

もちろん(!?)添い寝イベントを入れた。

数日間行動を共にしたハヅキは何を思うのか、そして何を思い出したのか。

次回、回想シーン(絶対苦手なヤツ


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第14話 月下の少女【part2】

私が『SAO』にログインした理由、それは『自由』になりたかったから。

 

そんな、くだらない理由を作ったのは家族だった。

 

中学2年生の後半から、親が「エリート校」に進みなさい。って言うようになっていた。

元々、親は大手企業の課長をやっていて、自分たちが超エリート校を卒業したことを自分たちの子供に押し付けようとしているだけ。

それも、日和(ヒヨリ)お姉ちゃんは普通に進学したのに、()()()進学先を固定された。

 

結局、近くの高校は倍率が高すぎて受験前から無理だとわかって、少し遠くの高校はエリート校だけど男子校。

……と、無理な話を押し付けられていた。

 

それでも親は無理矢理にでも進学させようとエリート校だけを探した。

 

結果的に私は親の意見を全て無視し、高校に行かずにアルバイトすることに。

 

中学の時から友達を作らなかった私はアルバイト先でも全て1人で仕事をこなした。

 

その間も親は普通に進学していた()()()()()お姉ちゃんにだけ構っていた。

 

お姉ちゃんは私に気をつかってくれていたと思うけど、私はそんな『優しさ』に気づかないまま。

 

そんな私はネットでちょっとした記事を見つけてお姉ちゃんと一緒に見ていた。

 

「そーど…あると…おんらいん?」

 

「葉月…それ、ソードアート・オンラインね。artってたしかにアルトって読めないこともないけども」

 

「あ、これアートだっけ……それでなんなのこれ?」

 

「…記事を書いたのはソードアート・オンラインの製作者代表の『如月』って人ね、これ、『VRMMO』ってやつの『フルダイブ型仮想世界』……難しい言葉ばっかり」

 

────

我々、アーガスは「フルダイブ型仮想世界」の実現を可能にさせ、ついにVRMMORPG、ソードアート・オンラインを『ナーヴギア』と共に発売することに決定した。

それに伴い、βテ……

────

 

「お姉ちゃんはやるの?」

 

「葉月がやるならやろうかなーって思ってるけど」

 

「……そう」

 

「……?」

 

お姉ちゃんの答えを冷たく流し、パソコンに視線を戻した。

この時から、何故か私は『お姉ちゃんが私を恨んでいる』『私は不自由だ』と、ありもしない感情を抱くようになっていた。

 

────

私は運良く『βテスト』をやることが出来た。

その時作ったアバターは『身長が低く、体型も普通でそれでいて貧乳』の私とは真逆で『身長は高く、体型は変わらず普通でそこそこ胸がある』と、自分を偽ったアバターを制作し、βテストに参加した。その時に細剣の戦い方を出来るだけマスターした。

 

お姉ちゃんはβテストには応募していなかったらしい。

 

 

それからしばらくして、SAOの正式サービスが開始され、βテストの時と同じアバターを使って狩りをしていた私は『片手剣を使う3人の男達』を横目に街に戻った。

そこで事件は起きた。

 

SAOの開発者、『茅場なんとか』が《デスゲーム》と宣告をした、それと同時に手鏡が手元に現れ、私はアバターを現実と同じ見た目にされた。正直ショックだった。

 

はじまりの街の転移門広場に転移されてきたプレイヤー達も同じように「現実世界の顔だ!」とか叫んだりガッカリしてたりしてた中、多分狩りをしてた時に見た人達と思う3人の男達が路地裏に向かおうとしていた。

その中で1人と目が合った。それが、ルシハ。

 

3人を遠くから見送りつつ、行く宛もない私はフィールドに出た。

 

……その時に、私の運命は悪い方へとずれた。

一年後、ラフィンコフィンのメンバーの一人として解放軍のルシハと私を挟んだ『あの男』に嘘を吹き込まれ、私はPKをするようになっていた。

 

そして、第1層の迷宮区に行って、Bチームに入り、Bチームの人たちを()()()

 

その時点で抵抗が少しあったのに、あの時にルシハと再会したのに、PKをやめず、『邪魔なヤツらを消しただけ』なんて嘘をついてルシハにも攻撃しようとして、「助けて」って言おうとしてもコボルトが間に現れて、そのまま私は逃げ出してしまった。

 

もし、あの時に私もコボルトを倒すのに参加していたら、後でルシハから聞いた『ルナ』って人も死んでなかったのかもしれない。

お姉ちゃんを殺していなかったかもしれないのに……

 

解放軍がアジトにやって来るって情報はラフィンコフィンのメンバーの中で()()()()()()をした男が話してきたりしたけど、その後のショックで今は思い出せない。

 

第1層で、ルシハについて行けば。あの男に騙されてなければ私は道を間違えなかったのかな……

 

────

 

「……どうすればいいの…お姉ちゃん…」

 

私はルシハが寝ている横で静かに呟いた。

 

────

そんな日から数日経ち、静かな草原の景色のいい高台で私はルシハと一緒に昼寝をしていた。

 

 

そんな時、ルシハにアスナからメールが届いた。

 

────

ルシハside

 

「……なるほどな」

 

メールの内容、それは。

 

『74層の偵察は終わったから、近々攻略に行きたいから、明日あたり、また、あのラーメン屋に集合してほしいけど大丈夫?キリト君から聞いたけどルシハ君の新しいパーティメンバーにも来てもらえるかな?』

 

と、なんで俺たちに攻略を頼むのかと思いつつ、ハヅキにも内容を見せ、次の日、俺たちはラーメン屋へ行った。

 

 




ちょっとふざけてみた(葉月が)

ちなみに触れてないですが葉月の目の色は水色で日和の目の色は赤です。誰得

葉月のログインする理由は自由になりたかった。ただそれだけなのに。
ラフィンコフィンのせいで、茅場なんとかのせいで全てが滅茶苦茶に。

そーどあるとおんらいん


ルシハと出会い、少しだけ心に迷いが生じた葉月は第1層の時点で選択を間違えてしまっていた…


そして現在に戻り、ルシハの元にアスナからメールが。

次回、74層へ……?


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第15話 悪魔と月と黒と白の剣舞【ウサギ】

次の日、いきなり集合場所が変更になった。

 

集合場所に決定したのはエギルが経営している店。

なんと、キリトがとある層でS級のレアアイテム、『ラグーラビット』の肉を手に入れたらしく、とりあえずたまたま店によったアスナが、調理するらしい。

 

────

エギルの店

 

「なんでですか!?そんなビーターと一緒に行くことなんて許しま─

 

「だーかーら!!クラディール、今日はもう護衛はいりませんから帰ってください」

 

「……覚えとけよ」

 

エギルの店の入口にたつとともに店の中からアスナともう1人、クラディールと呼ばれた男の叫び声が聞こえた。

そして、店の扉を勢いよく開けてそのままどこかへさっていった。

 

「あ、ルシハ君、来たんだね」

 

「ごめんな、ホントは74層の攻略を始めようと思ったんだが、レベリングをソロでしてたらたまたまラグーラビットに出くわして、シュパッとアイテムにしたんだけどさ、調理か売るかでエギルの店によったらちょうどアスナとさっきのクラディールってやつが来てさ、それでアスナが()()()()()()()()()()()って言ってたから急遽アスナの家におじゃますることになって、とりあえずここを集合場所にしたんだ」

 

「な、なぁ、キリト。俺にもラグーラビットの肉を分けてくれよ」

 

「原稿用紙8枚ぐらいにまとめてやるよ」

 

「嘘だろぉ!?」

 

と、エギルの雄叫びを聞き流しつつ、アスナを先頭にアスナの家へ向かった。

 

「あ、あのっ!」

 

「あ、ごめんね、せっかく来てくれたのにこっちからは説明なしで」

 

「い、いや……」

 

「私は血盟騎士団の副団長をやってる、アスナって言います。ルシハ君、キリト君から君のことは聞いてるよ」

 

「えっ?ルシハから…?」

 

「詳しいことは知らないけど、ハヅキさんだって、悩みは誰かにうち明かした方がいいのよ」

 

「……ありがとう」

 

「あ、着いたわ、ようこそ、私の家へ」

 

────

家に着くなりアスナは私服に着替え、エプロンをかけてラグーラビットの調理を始めた。

 

「……やっぱりお肉と言えば肉じゃが、だけどそれじゃもったいないわよね…肉の旨みが……よし!それならラグーラビットの肉は……

 

と、独り言を呟きながら調理を進めた。

 

数分後。

 

「出来た、けど。あなた達いつまでそんな服装してるのよ、着替えないと食べさせないわよー?」

 

「あ、あぁ…」

 

俺とキリトは同じ部屋で、ハヅキは別室で着替えた。

ハヅキがいつもどんなカッコで寝てるか知ってる俺からすれば別室にしなくても抵抗はない。キリトはあるだろうけど。…慣れって怖いな。

 

と、キリトと俺の私服が見事に同じもので驚きつつテーブルにつくと私服に着替えたハヅキが隣の部屋から出てきた。

 

「私がたまーに着てるやつだけど…似合ってるからいいわね」

 

「……なんで少しぶかぶかしてる…(特に胸のあたり)

 

と、丸聞こえな小声を出しながら少し恥ずかしそうにしてるハヅキもテーブルに座り、アスナが調理した鍋の蓋をテーブルの上で開けると……

香ばしい香りとともに現れたのはシチューだった。

 

「「す、すげぇ!!」」

 

「…美味しそう」

 

「でしょ?これでもシチューって何度も失敗したのよ…こんな事があるとは思わなかったけどシチューまてコンプしておいてよかったわ、どうぞ食べて」

 

「「「いただきます」」」

 

アスナも含め4人同時にシチューを口に運ぶ……

 

「……う、美味い…美味すぎる……!!」

 

「…うん」

 

「流石アスナ様……」

 

「…私の腕もいいけどラグーラビットの肉も美味さに含まれるわよ……」

 

こうしてシチューを最後まで堪能した俺たちは食後、アスナがいれたお茶を飲みながら、アスナが言い出したことについて、話すことに。

 

「『この世界から早く出たいか出たくないか』……簡単に言えば戻りたいか」

 

「話を持ち出したアスナはどうなんだ?」

 

「でも、私は帰りたい、だって、あっちでやり残したこと、いっぱいあるから」

 

「そうだな、俺たちが頑張らなきゃ、サポートしてくれる職人クラスの連中に申し訳が立たないものな」

 

「ハヅキちゃんは?」

 

「……私はどっちでもいいかな」

 

と、キリトとアスナがハヅキに話を振った、が、ハヅキの答えは曖昧なものだった。

 

「つまり、現実に戻るより、この世界の方が行きやすい、ってことか?」

 

「…ルシハの言う通りだよ」

 

「ま、人それぞれだよな、そういうルシハは?」

 

「俺は帰ったところで一人暮らしで、アーガスはどうせ潰れるからどっちでもいいな、俺も」

 

「……アーガス?」

 

「あれ?話してなかったっけ?」

 

「…聞いてない」

 

「んじゃ、2人にも改めて紹介するか」

 

────

俺は高校の途中で茅場に『アーガスに入らないか』っていきなり言われて、それも道の途中でな。

それでアーガスに入ってSAOの制作に参加した。

その時に上司から渡されたソフトでログインしたら周りが使えないスキルが使える特殊アバターだった……最後のはほんとかわからないけど

 

────

「ま、そういう事だ」

 

「それで、管理者権限とやらを使える、と」

 

「まぁな…だが、絶界の双星剣、限界突破はユニークスキルにも分類されないんだよ」

 

「そうなのか?」

 

「絶界の双星剣はこのゲームに元々、『二刀流』って言うスキルがあって、そのスキルで使えないスキルが使えるのと、随時スピードバフがついてるぐらいの違いがあるだけだ」

 

「二刀流……?」

 

と、キリトが不意にスキル名に反応したけど、周りのふたりは気づかない様子だ。

 

「スキル名で言えば『ナイトメアレイン』、とかな」

 

「スキルって言われても……」

 

「……二刀流を持つ人がいないから」

 

「ま、だろうな、俺も『少し前までは』その人を知らなかったからな」

 

「まぁ、そんな話しても現れるわけじゃないし、キリト君達は今日は遅いけどどうする?」

 

「俺とハヅキは宿に泊まる」

 

「キリト君は?」

 

「俺も宿かな…」

 

と、俺達が発言するとアスナはリビングの奥に行き、数分後、2つの袋を持って出てきた。

 

「これは、寝袋」

 

「アスナ…これで寝てるの?」

 

「ハヅキさんに言われると悲しいんだけど…」

 

「それで、その2つの寝袋でどうしろと?」

 

「実は、ベッドが1つあって、それは2人寝れるスペースで、あとの2人は床で寝てもらうのもあれだと思って買っておいたのが寝袋なんだけど…」

 

「……んじゃ、俺とハヅキが寝袋だな」

 

「ルシハ……簡単に決めないでよ、いいけど」

 

と、時々明るくなるハヅキの性格を少しばかり利用しつつ、俺たちは寝袋で寝ると言ったが…

 

「2人はいいと思うけど……」

 

「それに、キリトとアスナはいつも一緒にいるんでしょ?」

 

「ハヅキさん…これでもキリト君とはほとんどパーティ組んでないのよ、せめて一緒に行動したといえばあの時の圏内事件ぐらい…」

 

「でも、2人は仲良しだし、私はルシハと寝ると安心出来るから…」

 

と、ハヅキが無理矢理にでも寝袋で寝るということで決まり、俺はハヅキの指名で寝袋に。

 

「……結局私服のカッコも脱ぐんだな、アルゴと同じで」

 

「……バカ」

 

アルゴとハヅキが同じように寝るから何故か慣れてしまったこの光景も、慣れって怖いなと思いつつ、ふと、アルゴがどこに行ったのか気になった。

 

(……あいつ、元気に鼠やってんのかな)

 

考え事をしていて、ふと気がつくと橫で寝ているハヅキが寝言を言っていた。

 

「……お姉……ちゃん……」

 

────

 

次の日、キリトとアスナが(いつの間にか)パーティを組んだらしく、これから先はほぼ一緒に活動する約束をして、今は血盟騎士団が進んだ74層の迷宮区に行くために先に出たキリトと、血盟騎士団のギルドに寄ってから来るというアスナが2手に別れたのを知りつつ俺達もキリトの待つ、転移門広場へと足を運んだ。

 

「あ、ルシハ、ハヅキ、おはよう」

 

「アスナはまだなのか?」

 

「あぁ、でももうすぐつくだろ」

 

と、アスナの噂をしていると転移石が光り、そこからアスナが出てきた。

その後につくようにしてクラディールが現れた。

そして、アスナはキリトの後ろに隠れ、小声で

 

「あいつに追われてるのよ…」

 

「アスナ様!何故そのような《ビーター》と共に行動するのですか!『血盟騎士団』の副団長ともなるお方が!さぁ!ギルドに帰りま──

 

と、言いかけたクラディールの前にキリトが手を出し。

 

「悪いな…お前さんとこの副団長は、今日は俺の貸し切りなんだ」

 

「ふざけるな!お前のような雑魚プレイヤーに、アスナ様の護衛が務まるか!?」

 

「あんたよりは、まともに務まるよ」

 

「この私を雑魚だと?……なら、強さを証明してみろよ」

 

「いいぜ、やろう」

 

「……待った!」

 

「「……!?」」

 

クラディールとキリトを止めたのは俺の後ろに隠れたハヅキだった。

ハヅキは既に自分の武器、『月下葉の剣』を片手に持ち、クラディールの前に立った。

 

「キリトとじゃなく、私が戦う」

 

「おい、ハヅキ、これは俺とあいつ…」

 

止めに入ろうとするキリトを俺が止めた。

 

「ハヅキは負けないよ、あいつには、あいつもすこしは人の役に立ちたいと思ってるんだよ」

 

「背の低い女だからって手加減はしねぇぞ?」

 

「……行く」

 

DUEL:vs.クラディール

 

先制を決めに行ったのはクラディールの方だったが、クラディールのソードスキルは全て軽々と避けられ、ハヅキは余裕の表情を見せた。

 

「これならどうだっ!!」

 

「……遅い」

 

スキル:武器破壊

 

クラディールの持つ剣にハヅキの細剣がぶつかった直後、クラディールの剣は上半分から綺麗に割れた。

 

「…勝った」

 

「……隙ありっ!!」

 

ハヅキが後ろを向いた瞬間を狙い、クラディールは武器を持ち替えハヅキに襲いかかる……が、アスナがものすごい速さで間に入り、クラディールの武器を吹き飛ばし、クラディールの方へ向け、言葉を放った。

 

「クラディール、血盟騎士団副団長として命じます本日をもって護衛役を解任。別命があるまでギルド本部で待機。以上」

 

「なん…だと…」

 

副団長の護衛を解任され、かなりのショックを受けた様子のクラディールはそのまま転移して帰っていった。

そして、アスナはハヅキの方を向いて

 

「ごめんなさい、嫌なことに巻き込んじゃって。今のギルドの息苦しさは、ゲーム攻略だけを最優先してメンバーに規律を押しつけた私が原因だと思うし…」

 

「ううん、大丈夫だよ、ありがとうアスナ」

 

「ホントにごめんね、でも、キリト君でもルシハ君でもどっちにしろデュエルには巻き込みたくなかった」

 

「……私だって、みんなを危険な目に合わせたこともある、でも。ルシハに言われたから、『仲間』はいつでもそばにいるって」

 

「……そうだな」

 

「さーてと!気を取り直して第74層、攻略開始だ!」

 

「「「おーー!!」」」

 

こうしてちょっとしたハプニングを超え、俺たちは74層迷宮区へ向かった。

 




4000(挨拶)

ということでアニメの『黒と白の剣舞』の内容全てを書きました。

ウサギも出さないとと思って。

ハヅキの感情見え隠れ。


クラディールはハヅキに蹴散らされ。

そしてついに第74層へ。

ステータスはボス戦後に書きますね。


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第16話 迷宮区【74層】

「結局俺ら4人か」

 

「クラインにも連絡は入れたんだけど、ほかのメンバーと一緒にレベリングに行っててしばらく来れないってよ、ルシハはアルゴに連絡は?」

 

「入れてるけど返信はないな」

 

迷宮区の入口で俺ら4人は他のプレイヤーを待っていたが、全く来る気配がなかった。

 

「ルシハ、そろそろ行かない?」

 

「そうね、私たちだけでもボス部屋まで行きましょ」

 

「そうだな、レベル的にも負けることは無いだろうし」

 

「よし、行くか!」

 

────

 

「ハヅキ、スイッチ!」

 

「わかった……!」

 

入ったはいいものの、道が2つに分かれていて、キリトの提案で元々のパーティで2手に別れることになった。

2手に別れたところで、俺は少し疑問に思ったことがあった。

なぜ、真っ先に情報のため74層に入ったはずのアルゴが迷宮区に入らず、それでいて連絡が取れないのか、と。

アルゴに連絡をするといつもメッセージを見てるかと疑うほどのスピードで返信が返って来ていたからなのか、俺は少し不安を覚えていた。

 

「ルシハ!」

 

「うわっと!?」

 

74層迷宮区の主なモンスター『リザードマン』が、武器を構え俺の方に突っ込んできていた。

 

「くらえっ!」

 

ソードスキル:スターダスト

 

「ルシハ…ぼーっとしてたけど大丈夫?」

 

「あ、あぁ…ちょっとな」

 

『キシャアアァァァ!!』

 

「「……!?」」

 

俺らの目の前に突然、大量のリザードマンが現れた。

 

「……どけ!」

 

双星剣ソードスキル:ナイトメアレイン

 

「ルシハ!?」

 

目の前に現れた大量のリザードマンを双星剣を発動させ、ソードスキルで蹴散らした。

 

「俺なら大丈夫だ」

 

「ならいいけど……」

 

と、話していると再び、大量のリザードマンが目の前に、『降って』きた。

 

「…上か!」

 

降ってきた上を見るとリザードマンが天井に張り付いていた、それも大量に。

 

「そりゃ、減らないわけだ」

 

「やるよ!」

 

ソードスキル:デス・スターアライズ

 

ソードスキル:スタースプラッシュ

 

俺とハヅキのソードスキルは相手の持っている盾に防がれつつ、着実にダメージは与えた。

 

ソードスキル:デビル・フルバースト

 

ソードスキルの特殊効果で盲目効果を与え、相手が見えてないうちにさらに攻撃をしようとした…が。

 

「ルシハ!一気に降ってくるよ!?」

 

「なっ……!?」

 

天井に張り付いていた、全てのリザードマンが一気に降りてきた。

 

「こんな数一気に片付けられるかよ……!」

 

俺たちはリザードマンに囲まれ、完全にピンチに追い込まれた。

 

「しゃがメ!ルー坊、ハーちゃん!」

 

短剣ソードスキル:ライトニングリッパー

 

聞いたことのある声が高速でリザードマンを攻撃し、一瞬のうちにリザードマンはほとんど倒された。

 

「……間に合ったナ」

 

「アルゴ!?今までどこいってたんだよ!」

 

「悪い、ここの情報を集めるためにNPCのクエを受けてたらメール来てることにも気づかなくてな、それで急いでここまで来たんダ」

 

「心配して損したわ」

 

「ハーちゃん……え?ハーちゃん……?」

 

「あ、宜しくなハーちゃん」

 

ずっとハヅキって呼ばれてきてたからなのかハヅキは慣れない呼ばれ方で恥ずかしそうにしてる。

 

「それで、アーちゃんとキー坊は?」

 

「あの二人はもう1つのルートに行ったぞ?」

 

「そうだったのカ、2つあると思ったが、まさかあたりを引くとはナ」

 

「適当に進んできたのか?」

 

「どっちにいるのかなんて勘で選んだけど、こっちに来たら大量のリザードマンに囲まれてるルー坊達を見つけてな、思いっきりソードスキルを放ったんダ」

 

「……お前、そのスキル『短剣ソードスキル最強技』だぞ、今のところ」

 

「もちろん、そんなことは分かってて使ったゾ?」

 

「ルシハ…そろそろ行かないと」

 

「何人見知りしてんだ、お前らしくしろよ」

 

「……うるさい」

 

「んじゃ照れてる?」

 

「照れてない」

 

「……背が低い?」

 

「「低くない!!」」

 

「あ、アルゴまで反応するなよ……」

 

ちょっとふざけつつ、俺たちは先に進んだ。

そして、ボス部屋の前につくと、同じタイミングでキリト達が到着した。

 

「お、アルゴもいたのか」

 

「アルゴさんこんにちは」

 

「そんな改めなくていいヨ」

 

「それじゃ、様子見程度で扉だけは開けてみ……る…」

 

と、扉を少し開けたキリトは言葉を失った。

少ししか開いてない扉を俺とハヅキが開けると、ボス部屋の中心に巨大なボスが座っていた。

 

「なんだあいつの威圧…」

 

「私たちだけじゃ勝てないよ……」

 

「一旦引くのが正しいナ…」

 

こうして俺たちは、ボスの威圧に負け、ボス部屋の前で引くことに。

 




アルゴどこいった……って普通にいるんかい!

ということで。
迷宮区は書くことがあまりないって気づいてしまった作者です、どうも。

リザードマン以外にいた気もするけどそんなの気にしない。


────
ステータスはボス戦後に書きますね。
(その時に参加したキャラの武器も書こうかな、詳しくは書かないかもだけど)


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第17話 蒼眼の悪魔【ボス戦】

 

「それで、とりあえず腹ごしらえ、と?」

 

「そうよ、腹が減ってはなんとやらって言うでしょ?」

 

「ハヅキ、なんでそんなに首を縦に振ってるんだよ」

 

「……振ってない」

 

ホントに感情が見え隠れするよなハヅキは……

と、アスナが取り出したのは手作りのパンだった。

 

「アルゴ、さっきのボスの情報は?」

 

「聞いてるよ、ボスの名前は《The Gream Eyes》通称『蒼眼の悪魔』」

 

「アルゴさん、ルシハ君、今はボスの情報はいいでしょ」

 

「今のうちにでも情報を手に入れとかないと、『また』誰かを失うことになるだろ、俺はそれをしたくないんだよ」

 

「…ルシハ、そんなことは無いよ」

 

「俺は実力不足であいつを失ったんだ。もう、あんな思いはしたくないんだよ」

 

「ま、ルー坊の気持ちもアーちゃんの気持ちもわかるけど、今は何も言わないトク」

 

「おーいおいおいおいおい、お前さんらゆったりしてんなぁ…いや、そういう関係か」

 

と、雑談しているとクライン率いる風林火山が到着した。

それの後ろから軽装備の鎧を着た集団も来た。

急いで片付けてその集団に俺だけが寄っていき、話を聞いた。

 

「我々はこれからボスを倒しに行く、我々についてくるのは構わないが、迷惑にならないようにな!」

 

「そんな少数で行く気だったのか」

 

「そんなこと気にしなくていいだろう、勝てば『犠牲も意味を成す』」

 

そう言い残し、集団は先に進んで行った。

 

「俺達も行くぞ、奴らに任せるわけには行かない」

 

「その前に移動しながらボスの情報ダ」

 

────

The Gream Eyes

Lv.??

 

武器:大剣を両手、片手で使ってくる。

攻撃:大剣でのなぎ払い、ブレス

 

────

「こんなもんだ、NPCがケチでこれしか教えてくれなかった」

 

「それだけあれば十分だよ、それより、あいつらがいたぞ」

 

ボス部屋の前には俺たちを待っていた様子のさっきの集団がたっていた。

 

「我名はコーバッツ!行くぞ!攻略へ!」

 

と、適当なことを言いつつ、コーバッツと名乗った男とその周りにいた集団は一気に進んでいった。

 

「俺らも行くぞ!」

 

「「「「おう!!」」」」

 

────

vs.The Gream Eyes

 

部屋に入るなり、ボスが立ち上がり、片手に大剣を持った。

 

「あいつ…あんな剣を軽々しく持ちやがった!!」

 

「クラインはボス戦に参加するのも久しぶりなんだろうがそんなことに驚いてたら身が持たないぞ」

 

と、話しているうちにコーバッツ軍の1部がボスに突っ込んでいった。

するとボスは大剣を一振りし、軽々しく蹴散らした。

 

「こうなったら……全軍、突撃!」

 

「おい!」

 

「やめろ!」

 

コーバッツは相手の攻撃により、吹き飛ばされた。

俺とキリトが急いで駆け寄るとコーバッツの顔を覆っていた物が破壊され、俺たちに顔が見えるようになった。

 

「うそ……だ…ろ」

 

そして、コーバッツは消滅した。

 

コーバッツ軍の生き残りはコーバッツが死んだのにも関係なく、ボスに突っ込んでいき、簡単に吹き飛ばされ、倒されていく……

 

「「もう……もうやめてぇーー!!!」」

 

「アスナ!」

「ハヅキ!」

 

「くそっ!もうどうにでもなりやがれ!!」

 

「ルー坊!キー坊!あの二人で大剣は抑えられナイ!早く助けに行くぞ!」

 

「「もちろんだ!」」

 

剣を取り出し、攻撃に参加しようとしたその時、アスナがキリトの上に、ハヅキが俺の上に降ってきた。

 

「大丈夫か!?」

 

「うん……なんとか」

 

「アスナ!ハヅキ!お前らは後ろで回復しててくれ!俺達が何とかする!」

 

「…ルシハに言われたからって…私だって、まだ戦える!!」

 

「キリト君!私だって、これ以上誰かが傷ついていくのが嫌なのよ!風林火山のみんなだって戦ってくれてる、一緒に戦うわ」

 

「いいところ悪いケド、そんな話してられないヨ!風林火山だってギリギリだ!ルー坊たち、早く参戦してくれ!」

 

「行くぞ、みんな!」




今回あとがきはなし。
次回にボス戦は続きます!


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第18話 黒の二刀流 光の双星【ボス戦Part2】

「クライン!スイッチ!」

 

「お、おう!頼んだぞ!キリト、ルシハ!」

 

「アルゴたちは俺達が攻撃を受け止めているあいだに攻撃を頼む!」

 

「「「わかった!」」」

 

相手の大剣を俺とキリトで受け止め、アスナ、ハヅキ、アルゴが一気に攻撃をする。

 

が、相手はひるむことなくアスナ達に大剣を振り下ろそうとした。

 

「させるかぁ!!」

 

スキル:絶界の双星剣・改

 

ソードスキル:ダブルサーキュラー

 

2連撃を相手に叩き込み、相手の動きを少しだけ止まらせて、そのうちにキリトがなんとか3人を守ってくれた。

 

「キリト、ちょっとこっち来い!」

 

「……?」

 

ボスを1度相手に任せ、その間に俺とキリトは後ろに下がった。

 

 

「なんだ?話しならあとでも……

 

「何を迷ってるんだよ」

 

「……っ!」

 

「お前は()()()()()を持ってる、それなのになんで使わないんだ?」

 

「……それは──

 

「キリト!今は昔のことなんか考えるな!今いる仲間のことを考えろ!……俺から言えるのはそれだけだ。早く戦闘に戻るぞ」

 

「……わかった」

 

────

 

「アスナ!ハヅキ!大丈夫か!?」

 

「私たちなら大丈夫!」

 

「長時間は持たないゾ、なにか手があるのか?」

 

「キリトと俺があいつに蹴りをつける」

 

「でも……私たちだけでも無理だったのにそんなこと出来るの?」

 

「やるしかないだろ、こいつらを倒すには」

 

アスナ、アルゴ、ハヅキ、クラインにボスの攻撃を止めてもらい、俺はボスに攻撃を与え続けた。

その間にキリトがスキルの欄を探っていた。

 

「さ、流石にもう限界だ……!」

 

「キリト君!」

 

「ルシハ…!!」

 

3人が限界を迎えようとしていたその時。

 

「みんな!スイッチ!」

 

キリトの声とともに3人が相手の大剣を弾いた。

 

────

キリト目線

 

ルシハに言われた言葉、そして、ルシハが迷宮区で放った言葉。

それは俺も、同じことが言えた。

 

月夜の黒猫を全滅させたり、希望を捨てたプレイヤーを見殺しにした。

 

だからこそ、彼女に言われた言葉、ルシハに、ルナに与えられた希望を……

 

「俺は無駄にしない!!」

 

グリームアイズの大剣を片手剣《エリュシデータ》で受け止めているうちに背中にもう1つの片手剣を出現させ、スキルを発動させた。

 

ユニークスキル:二刀流

 

ルシハがアスナの家で言った時は驚いたけど、初期の頃からスキル欄にいたこのスキルを隠していた理由は様々だ。

 

だが、今は……

仲間を守る、そして、このゲームをクリアするために……!!

 

「スターバースト・ストリーム!!」

 

────

ルシハ目線

 

「やっと出したか、『二刀流』」

 

俺と同じく、剣を両手に1本ずつ持つことが出来る《ユニークスキル》。

 

そしてキリトが撃ったソードスキルは二刀流ソードスキルの中でも一二を争う威力を持つソードスキル。

 

「トドメだァ!!」

 

キリトの攻撃により、グリームアイズは消滅し、キリトはその場に倒れ込んだ。

 

「キリト君!」

 

こうして、俺たちは74層をクリアした。

 

数分後

 

「キリト君!」

 

「イタタ…アスナ……良かったよ」

 

「無事でよかったのはキリト君の方だよ!」

 

「…ありがとな、ルシハ」

 

「……俺は何もしてないよ、お前が決めたことだろ」

 

「ルー坊、ハーちゃんもお疲れ様」

 

「アルゴもお疲れ様」

 

「お、ハヅキがアルゴを呼び捨てした、というかアルゴのことを呼んだ」

 

「……うん」

 

「おいおい、それより、キリト!なんだよ今のスキルは」

 

「……言わなきゃダメか?」

 

「ったりめーだろ!」

 

「……『二刀流』、ユニークスキルだよ」

 

「ルシハ?」

 

「…クラインには説明してなかったからな、丁度いいから全部説明するよ」

 

キリト自身から説明してもらいつつ、俺はクラインにも俺の事情を伝え、二刀流のユニークスキルの存在を伝えた。

 

「んだよ、もったいぶらずに使えよ」

 

「ま、本人もあまり言いたくなかったんだロ、いいネタが取れたからネタばらしはするけど」

 

「……は?」

 

「ま、いいだろ」

 

「とりあえず、これでボスは倒せた。これで暫くはゆっくりもできるだろ」

 

「ルシハ、また一緒にいれる」

 

「いつも一緒だろ、何言ってんだ」

 

「……うん」

 

────

それから数日。

エギルのやっている店に俺、キリト、ハヅキ、リズベットが来ていた。

 

「キリト〜、お前さんすげー噂になってるぞ?」

 

「それでなくルシハもね〜というかハヅキちゃんはじめましてね?」

 

「あ、はい」

 

「ハヅキは自己紹介してな」

 

「ちょっ!?」

 

リズベットにハヅキの紹介をさせているあいだに、アルゴの情報を元に誰かが作った新聞を俺とキリトとエギルが見ていた

 

「『黒の二刀流、キリト。光の双星、ルシハ。閃光のアスナ。74層ボスを倒す』って。俺は何もしてねぇぞ」

 

「二刀流と双星剣ってことか……で、ルシハの光ってなんだ?」

 

「さぁ?」

 

「それより、あのクラインってやつもボス戦にいたんだよな?」

 

「アスナ、キリトパーティと俺とハヅキ、風林火山ともう1組いたけど先に死んだ」

 

「そうか……まぁ、Congratulation、お疲れさん」

 

と、噂をすると閃光様がエギルの店にやってきた。

が、その様子はかなり慌てていた。

 

 

「キリト君!ハヅキちゃん!ルシハ君!……大変なことになったの……」

 

「どうしたんだ?75層ボスでも倒されたか?」

 

「それだったら苦労しないわよ、じゃなくて!」

 

キリトの冗談を軽く流しつつ、アスナは顔を険しくした。

 

その様子に気づいて自己紹介を終えたハヅキとリズベットが俺たちに近づいてきた。

 

「……団長が、二刀流と双星剣の存在を知って、『血盟騎士団』に入らないかって…とりあえずギルドまで来て!」

 

と、言うことなのでギルドまで行くと……

 

「アスナくんから話は聞いたね?」

 

「…俺は断りますよ、団長殿。どんな理由でも俺は」

 

「……私も、ルシハと同じく」

 

「なら、こうしようではないか、君たち3人のうち、誰かひとりでも私に勝つことが出来れば、この件はなしだ。だが、負けたら君たち3人、血盟騎士団に入ってもらう」

 

「望むところだ……」

 

 




ボス戦終了!
初めてのキリト目線。

二刀流を出すのにこんなに気を使うかね?

そしてリズベットが出つつ。

血盟騎士団へ……?

次回、ヒースクリフvs攻略組3人!


────
ルシハ
Lv.73
ソードスキルは省略しますね。
スキル:絶界の双星剣改
武器:片手剣《ゼデュースホーリーソード》
双星剣時《ゼデュースホーリーソード×デビルライトハンド》

ソードスキルに関してはしばらくしたらまとめて書きます。それまでお待ちを

────
ハヅキ
Lv.74
武器:細剣《月下葉の剣》

────
キリト
片手剣:《エリュシデータ》
二刀流:《エリュシデータ×ダークリパルサー》

────
アスナの細剣の名前忘れてしまいました。

────

ということで。
(アルゴとクラインは無視)

次回もお楽しみに


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第19話 vs団長【運命】

「と、その前に団長殿、キリトに言いたいことあるんだろ?」

 

「ほう…よく気がついたね」

 

「それで、キリトに言いたいことってのは?」

 

「最近、アスナくんがギルドに来る数が減っていてね…それで今回の74層の件でアスナくんが血盟騎士団をしばらく休むと話をしてきてね。アスナくんを引き抜かれるとこちらも大変でね」

 

「……それで?」

 

「元々君たちを血盟騎士団に入れようと思っていたところでね、そこで君たちにデュエルで話をつけようと思うのだが」

 

「……つまり、俺達が勝てばアスナが血盟騎士団から離れることが出来て、俺達が負ければその話は無しで、俺たち3人は血盟騎士団に入る。と」

 

「簡単に言えばその通りだそして君たちは《二刀流》と《双星剣》を使っていい」

 

「……いいぜ、俺とキリトは賛成だ」

 

「……私もいい」

 

「それでは明日、コロシアムで待っているぞ」

 

────

 

「ちょっと!?なんてこと言ってるのよ!?」

 

「向こうはアスナを引き抜くことを拒否して、こっちは血盟騎士団入団がかかってるだけだろ?」

 

「たしかにキリトくんもルシハくんもスキルは強いけど、団長も《神聖剣》を使ってるから……」

 

「たしかにあのスキルの剣技はつよい、攻防自由のスキルで、防御が馬鹿みたいに高いのは噂になってて聞いてるけど、無理な話でもないだろ?」

 

「団長は体力がイエローゲージに行ったことないって噂もあるのよ!?」

 

「キリトの言ってたように無理な話ではないから、アスナは心配しなくていいよ」

 

「ルシハくんまで……」

 

「それじゃ、また明日な」

 

────

コロシアム:観戦席

 

キリトが1番先にヒースクリフとのバトルになった。

キリトはしょっぱなから二刀流を使ってヒースクリフに攻撃を仕掛けた、が、ヒースクリフは大きな盾、《神聖剣》で防ぎ続け、キリトの攻撃はまともに当たらなかった。

そして、決着は一瞬だった。

 

キリトが盾の隙を狙って攻撃しようとした瞬間、何かが起こり、ヒースクリフの攻撃がキリトより先に繰り出され、キリトの体力がヒースクリフを下回り、時間制限により、キリトが敗北した。

 

「……次は私が行く」

 

「ハヅキ…気をつけろよ」

 

────

ハヅキ目線

 

「君は確か、あの時いた元ラフィンコフィンだったか」

 

「……えぇ」

 

「まぁ、いい、始めようか」

 

「……はあァ!!」

 

私の攻撃は簡単に弾かれた。

そのまま私はヒースクリフの持っていた盾で腹を殴られた。

 

「がはっ……」

 

そしてその一撃で私は敗北した。

 

そのまま私は立ち上がり、観戦席に戻り、ルシハと交代した。

 

「……あとは任せろ、休んでくれ」

 

「…ごめん」

 

私はヒースクリフに全く歯が立たなかったことがショックでしばらく立ち直ることは出来なかった。

 

────

「あのハヅキでさえ簡単に負けるとはな、それだけあんたは強いってことか」

 

「まぁ、そうなるかね。それで、君もやるのだろう?」

 

「当たり前だろ、あんたのその実力、見てみたいしな」

 

「さて、ギャラリーは沢山いるんだ、行こうか」

 

スキル:絶界の双星剣改

 

「はあァァァ!!」

 

ソードスキル:ダブルサーキュラー

 

「……ふっ」

 

ダブルサーキュラーは相手に当たった、はずだったが、ヒースクリフは攻撃を避けていた。

 

「…なっ!?」

 

(時が止まった……?)

 

「くそっ……!!」

 

ソードスキル:エンドリボルバー

 

「そろそろいいだろ」

 

再び、ヒースクリフが時を止めたかのような感覚を発生させ、俺の目の前には盾が……

 

「くそっ!」

 

「ほう、弾くとはな」

 

「負けねぇよ!」

 

ソードスキル:ナイトメアレイン

 

俺がソードスキルをはなった瞬間だった。

一瞬にしてヒースクリフに攻撃が弾かれ、そのまま盾によって俺はダメージを受けた。

 

「負けた……か…」

 

こうして俺は負け、3人が負けたことによって血盟騎士団の入団が決まった。

 

────

アスナの家

 

「…地味なのって言わなかったか?」

 

「それでも地味なの!ハヅキさんには私のとちょっと違った感じのを選んだわ」

 

「ま、しょうがないか」

 

「ねぇ、キリトくん、なんであなたはギルドを、人を避けるの?ベータテスターだから、ユニークスキル使いだからって訳じゃないよね?」

 

「……一年以上前、1度だけギルドに入ったことがあった。俺を入れて6人の少人数ギルド、《月夜の黒猫団》、正直な話、俺のレベルより彼らのレベルは低かった、俺は本当のレベルを隠してギルドに入った。でも、ある日、俺は……」

 

キリトは月夜の黒猫団のギルドで何があったかを話した。

 

(ギルド……か)

 

「……みんなを殺したのは俺だ、ビーターだって隠してなければみんな死なずにすんだ」

 

「キリトくん」

 

「……?」

 

「私は死なないよ、だって、私は、君を守る方だもん」

 

「……ハヅキ、ヒースクリフに負けたことは気にするな、無理だよ、あいつに勝つのは……」

 

そう…今のところは。

 

と、キリトが話を戻した。

 

「それで、明日から血盟騎士団のギルドに行く訳だが…」

 

「今日はまたここに泊まって行って、明日はとりあえずギルドに行きましょ」

 

こうして俺たちは、血盟騎士団に入団した。

 

そして次の日、いきなり事件は起こった。

 

────

「……訓練?」

 

「そうだ、私を含む4人でパーティを組み、迷宮区を突破しようと思う」

 

「ちょっとゴドフリー!キリトくんは私が……

 

「副団長といえ、規律をないがしろにして頂いては困りますな、それに入団する以上、フォワードの指揮を預かるこの私に実力を見せてもらわなければ」

 

「ルシハ、ほんとにキリトとだけで大丈夫?」

 

「二人きりになれたのは俺達も同じだけど、すぐ帰ってくるよ、ここで待っててくれ」

 

こうして俺とキリトは指定された集合場所へ向かった。

 

「お前はクラディール…!!」

 

「どういう事だ」

 

「これからは同じギルドの仲間、ここらで過去の争いは水に流してはどうかと思ってな!」

 

「……先日はご迷惑をおかけしまして…」

 

「……勝手にしとけ、キリト、警戒はしとくぞ」

 

「もちろん」

 

「……これで一件落着、今日の訓練では危機管理能力も見たい、諸君らのアイテムを全て預からせてもらう」

 

「転移結晶もか」

 

こうして俺たち4人は迷宮区があると思われる岩山のフィールドに足を踏み入れた。




おや、不穏な空気が。

メモリーデフラグを遊んだので少し知識を得ました。

血盟騎士団団長殿の強さは計り知れないですね。

ヒースクリフの能力は一体……

と、こんな感じで血盟騎士団に入ってしまったキリトたちはクラディールを入れた訓練へ……

何事もなく終えることが出来るのか…



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第20話 閃光と蒼月【人殺し】

「クラディール、そこの2人、そろそろ休憩しようか」

 

「そうだな…」

 

「ほら、水分を補給しておけ」

 

「ありがとな」

 

(「…ふっ」)

 

クラディールが小さな笑みを浮かべたように見えたが、気にせずに水を飲む……すると…

 

「麻痺毒……!?」

 

「ゴドフリー!この水を用意したのは……」

 

すると、座っていたクラディールが立ち上がり、ゴドフリーに向かって歩き出した。

 

「いいざまだなぁ!!ほら!ほらほらほらほら!!ひぃやっはぁぁォォォァァ!!」

 

「やめ、やめろ!クラディール!お前……ぐあっ!?」

 

クラディールの攻撃でゴドフリーは消滅した。

助けようとしたが俺たち2人とも麻痺毒の効果が残ったまま、動けずにいた。

 

「おいおい、お前らガキ2人のせいで関係ないやつを巻き込んじまったじゃねぇかよォ!!なァ!」

 

「その割には、随分と楽しそうだったな」

 

「お前らも同じように痛い目見せてやるよォ!ほらァ!」

 

ゴドフリーの持っていた剣と、クラディールが持っていた剣で俺とキリトの腹を突き刺した。

 

「がはっ!?」

 

「オラオラオラァ!!どうしたァ?」

 

「……こんなことして、まるで殺人ギルドだな、なんで血盟騎士団を選んだ」

 

「勘が鋭いなぁ、これを見てもわからねぇか?」

 

「なっ……!?笑う棺桶(ラフィンコフィン)!?」

 

「ま、こんなこと知ったところでお前らはもうすぐ死ぬ、ほらほらほらほら!!早く楽になっちまえよォ!!」

 

俺の体力はイエローゾーンを切り、時間が経過するに従い、どんどん減っていく。

 

「くそっ!」

 

「最後の足掻きかぁ?お前らはぁ!3人ともぉ!殺人ギルドに遭遇して殺されてぇ!俺様は生き残る、これでいいんだよォ!!」

 

キリトの体力がレットゾーンに突破したその時だった。

遠くから2つの足音が聞こえた。

 

「「はあァァァ!!」」

 

ソードスキル:スタースプラッシュ

 

「なんだとっ!?」

 

「キリトくん!」

「ルシハ……」

 

その足音の正体はものすごい速度で街からここまで走ってきたアスナとハヅキだった。

 

「……ヒール!」

 

「ルシハ、あとは任せて」

 

「クラディール、何をしていたんですか」

 

「こ、これは違っ……

 

「……黙れ、その口を二度と開くな」

 

ハヅキの蒼い目はさらに蒼さを増し、クラディールにその目を向けていた。

 

「……殺す」

 

「ハヅキさん、私も戦う」

 

アスナとハヅキの細剣ソードスキルがクラディールを襲い、倒せるかと思ったが…

 

「わ、悪かった!俺が悪かったよ!もう二度としない!許してくれ!」

 

「……今回は、ね」

 

と、アスナとハヅキが後ろで見ている俺たちの方へ歩いていこうとしたその時、クラディールは剣を持ち、アスナ達に襲いかかろうとした。

 

「副団長!!甘いぜ!おめェらの考えはよォ!!」

 

ソードスキル:ブルームーンスプラッシュ

 

「なっ……」

 

「ハヅキ!」

 

「……許さない、お前は」

 

「残念だなぁ、お前なんかに負けねぇよ!!」

 

ハヅキの繰り出したソードスキルを弾き返し、ハヅキにクラディールの攻撃が当たるその寸前。

 

「はァァァ!!」

 

ソードスキル:スターバースト・ストリーム

 

「この…人殺し集団が!!」

 

「……お前が言うなよ」

 

「ルシハ……!!」

 

「うわっと!?」

 

キリトが二刀流の最大限のソードスキルをクラディールの目の前で放ち、クラディールは消滅した。

 

そして、キリトはその場に倒れ込み、俺はハヅキが飛びついてきたため、倒れ込んだ。

 

「……ごめん、心配かけて」

 

「ルシハが無事ならいいよ……」

 

「キリトくん……ごめんね…私のせいだよね……」

 

「アスナ……」

 

「ごめんね……私、もう……キリトくんには…会わな…

 

と、アスナが弱音を吐こうとしたその時、キリトはアスナにキスをした。(人の目の前で。)

 

「俺の命は君のものだ、アスナ、だから君のために使う、最後の瞬間まで一緒にいよう」

 

「……わたしも、絶対に君を守る、これから永遠に守り続けるから…」

 

「君は何があろうとも、あの世界に帰してみせる、アスナ……今夜は一緒にいたい…」

 

「……うん」

 

「で、ハヅキ、いつまで(無い)胸を俺に押し付けてくるんだ?」

 

「……バカ」

 

そう言いつつ、ハヅキは俺を強く抱きしめてきた。(無い)胸はともかく。

 

「ルシハは……何があっても私が守るよ……」

 

「…その言葉、そっくりそのまま返させてもらう」

 

「……一緒にいて…」

 

「……わかった」

 

こうして、事件を終え、血盟騎士団のギルドへの脱退をさせてもらい、アスナはしばらく前線から離れることに。

そして同日の夜、アスナとキリトは2人でアスナの家へ、俺とハヅキは俺が頑張って買った家(ホーム)へ。

 

────

「結局脱ぐのな」

 

「……そろそろ殴るよ」

 

「悪かったって、それより、気にしてなかったけど、ハヅキって蒼い目だよな」

 

「……生まれつき、かな」

 

「これだけ危ない目にあっても現実世界には戻らないのか?」

 

「……分からない、この世界が夢なのかなって思うことだってあるし、ルシハと出会ったことも全てなかったことになるって考えることがあって…でも、夢じゃなくて…」

 

「……変なやつだな、帰りたくないのか?」

 

「…帰っても……この世界より苦しいだけ……だから……」

 

「……辛いなら話さなくていいよ、それより、今日はもう寝ようぜ、流石に眠いし」

 

「……うん」

 

「俺達も、アスナ達と同じく、前線から離れて、しばらくはゆっくりしよう、明日は22層にある森と湖に囲まれたエリアにでも行こう」

 

「……ルシハ」

 

「……?」

 

「……なんでもない」

 

「…?そ、そうか」

 

ハヅキは眠りにつくなり俺に抱きついてきた。

ハヅキが言っていた現実でのハヅキの生活がどんなものなのか、気になりはするけど、今は気にしないでおくか……

 

次の日、俺とハヅキは私服で22層の湖エリアに息抜きに行くことに。

 

 




蒼目の悪魔(違う意味で)

ということで、クラディールさんがわなにはめたと思ったらアスナとハヅキがものすごい速度で街から走ってきました。すごい。さすが閃光様。

クラディールを潰したあと、キリアスはイチャイチャし出しました。原作と同じく。

ハヅキの、蒼い目。

いつの間にルシハは家を買いました。それも2人で寝れるサイズのベット付き。

(胸が小さい)ハヅキの現実世界でのせいかつとは。



次回。
ついに《あの子》が出てきます。2話だけです。


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第21話 朝霜の少女【幽霊】

あの事件の直後。

キリトとアスナは血盟騎士団のギルドにてヒースクリフと話し合いをしていた。

 

「事情は了解した。団員たちには私から説明しよう」

 

「それと、私、ルシハくん、ハヅキさん、キリトくんの一時脱団を、申請します」

 

「ふむ、理由は?」

 

「今の血盟騎士団に疑問を感じました。あのような事が二度と起きないようになるまでは私たちは戻りません」

 

「了解した、だが、君たちはすぐに前線に戻ってくることになるだろう」

 

────

それから数日、俺(ルシハ)はいつもなら先に起きるハヅキの寝顔を眺めながらも22層へ出かける準備をしていた。

 

「ふあ……あ、ルシハ…おはよぉ…」

 

「眠いなら寝てていいんだぞ?行くのは昼過ぎにしようと思ってたし」

 

「もうすぐ昼でしょ……」

 

「まぁ、そうなんだが」

 

ハヅキがまだ眠い目を擦りながら部屋から出てきた。

 

「にしてもこんな家よく買えたね?」

 

「……経験値だけじゃなくコルも獲得数が周りとは桁違いだからな、ハヅキとほぼ同じレベルなのは驚きだけど」

 

「私は色々あるからね…」

 

「そんなことよりそろそろ出かけるか、22層」

 

「うん」

 

いい家が買えたとは言え、財布が軽くなったのは隠せない事実、狩りをしないでしばらく過ごす約束をアスナとしたため、金の収入源がなくなった。辛い。

 

────

22層に着き、周りを見渡すと自然の中に大きな湖があった。

転移石から見える限り家がログハウス1軒と船乗りばぐらいか。

 

「早く行こ!」

 

「ちょっ!?」

 

とりあえず誰かいないかとログハウスの方に向かうと、聞き覚えのある声が……

 

「俺たちの関係ってこの世界だけなのかな?」

 

「……怒るよ?」

 

「……たとえここが仮想世界だとしても、私の気持ちは本物……

 

「おーい、お二人さん、いいムードだけどこんな所で何してんだ?」

 

と、声の主2人がイチャイチャしてる所に俺が入る。

 

「うわっ!?」

 

「な、なんだルシハくんか…」

 

「私もいるけど…」

 

「それで、二人ともこんな所で何してるんだ?」

 

「キリトに聞かれるならそっくりそのまま言葉を返すよ」

 

「……実は俺たち」

 

────

「「結婚………!?」」

 

「やっぱり驚く?」

 

「そりゃ、いきなり結婚しましたなんて言われても、驚くしかないだろ?」

 

「アスナとキリトは仲良しだった、だけど結婚までするとは思わなかった」

 

「ちょっ、ハヅキさんまで!?」

 

「ま、まぁ、なんだし、これから湖の周りに行かないか?」

 

「いや、俺たちは俺たちで…お二人さんの邪魔はしたくないからな」

 

「あ、あぁ……」

 

その後、結局キリトたちも着いてきて、湖の周りを歩いたり途中でアスナ特性のパンを食べたりして、1日を満喫し、アスナ達とは別れた。

 

────

ルシハの家

 

「……ルシハ」

 

「どうしたんだ?」

 

「私たちはあんな関係じゃ、ないよね…?」

 

と、帰ってくるなりいきなりハヅキから衝撃の発言が。

 

「アスナ達と…か?まぁそりゃ…あの二人はいつも仲良しで二人でいるからな」

 

「私たちはあんな関係になれないのかな」

 

「……は?」

 

「…あんなふうに好きな人と一緒にいれるのかなって、『大切な人』と隣にいれるのかなって」

 

「……ハヅキ?」

 

「…私はさ、現実では誰の役にも立てず、むしろ迷惑ばっかりかけて、誰かが隣にいてくれる訳でもなくて、逆に人を遠ざけて、いつの間にかこの世界に逃げていて、誰とも関わらずにいたかった、なのに……

 

(……なんで泣きそうになってるんだよ)

 

「大好きな人を、守りたい人を見つけちゃったら!1人ではいられない!……アスナみたいに、キリトみたいに同じ場所で過ごす人が出来たから……」

 

「……何が言いたいのか全くわからん、けど、俺はハヅキのことは一生離さないって決めた。遠ざけようなんてしないよ」

 

「……私は、ルシハが…」

 

「…………」

 

「……大好きだから…」

 

「……あぁ…でも、まさか、『結婚して』なんて言う気じゃないだろうな?」

 

「……へ?」

 

「……言う気だったんだな」

 

「……ダメだよね…そりゃ、いきなりだし…」

 

「俺はどっちでもいい、いや、よろしくな、ハヅキ」

 

「……え?」

 

「だから、こちらこそよろしくって言ってるんだよ、雑な告白しといてお前が戸惑うなよ」

 

「……でも」

 

「現実のことなんか気にしないよ、そんなこと気にしてなんになるって話だろ」

 

「…うん、よろしく、ルシハ!」

 

……こうして、ハヅキの雑な告白と共に俺とハヅキはそういう関係になった。俗に言うリア充とやつだ。(結婚したけど)

 

そして次の日、22層に行くのはやめて、ハヅキの提案で指輪をドロップするモンスターを狩りに、アスナに止められてはいるけど。

 

そのモンスターは驚く程に弱く、簡単にレアな指輪を手に入れた。

 

とは言え、起きたのが昼過ぎのせいであっという間に夜になり眠り、次の日に。

と、何事もなく平和に過ごしているため、攻略など全く気にしてないが、またまた、アルゴはどこへ行ったのか……

 

────

そして次の日、俺とハヅキはキリトたちに呼ばれ、はじまりの街の転移門広場に向かった。

 

「結局そっちも結婚したのか」

 

「ハヅキの告白でな」

 

「……うるさい」

 

「それで、なんで俺らを呼んだんだ?それに、その子は?」

 

「……こいつはユイ、今、こいつのために来てもらったんだ」

 

話によると、俺らが指輪をとった昨日、キリト達が幽霊が出ると噂の森に行くと白い服を着た女の子、ユイが立っていて、そのあと気を失い、今朝、目を覚ましたらしく、話を聞いていると親か兄弟がいるかも、と、言うことで俺たちに探すのを手伝ってもらう。

 

「だが、ここは今確か、あのコーバッツとか言うやつの入ってた軍のメンバーがいるんじゃなかったか?」

 

「とりあえずそれには気をつけてまずは路地裏から行きましょ」

 

ということで、俺達4人で路地裏に入っていった。

 

「ルシハ、ここってプレイヤーどれぐらいいるの?」

 

「軍を含めて生き残りの3割がここにいるから2000ぐらいか」

 

SAO開始から2年が経ち、既に生き残りは6000人、かなり減ってしまったが……

 

「にしても人数が少ないよな」

 

「子供たちを返して!」

 

「「………!!」」

 

路地裏の奥に行くと、軍のメンバーらしき人間と女の人が争っていた。

軍の後ろには子供がいた。

 

「人聞きの悪いことを言わないでほしいな。これも《軍》の大切な任務でね」

 

「市民には納税の義務があるからな」

 

「させるかァ!!」

 

「誰だっ!?」

 

「お前ら、恐怖を味あわせてやるよ」

 

軍のメンバー全員がハヅキ、アスナ、キリト、そして俺の圏内戦闘でのソードスキルの恐怖を味わったらしく、渋々帰っていった。

 

「圏内戦闘は恐怖を埋め込む」

 

「あ、ありがとうございます!すみません」

 

軍に絡まれていた女性と子供は安心して帰っていった。

 

「みんなの……こころが…」

 

「ユイ?」

 

「みんなの心が……」

 

「なにか思い出したのか?」

 

「あたし、ここにはいなかった……1人でずっと、暗いところにいた……う、うあ……うああああ!!」

 

「ユイちゃん!?」

 

ユイと呼ばれる少女はいきなり叫びだし、そのままアスナの元に倒れ込んだ。

 

「なんだよ…今の……」

 

そうキリトが呟いた時にはユイの、表情はさらに暗くなっていた。




ユイちゃん……

そして唐突の告白。
まさかのタイミングよね。告白下手よね。

2組のリア充が完成したところで事態は過酷に。

次回。
ユイの秘密が……!?


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第22話 ユイの心【管理者】

そのあと、ユイの状態が良くなるまで、サーシャという女の人の元で休ませてもらうことに。

 

「ユイちゃんはこの街で暮らしてた女の子ではない?」

 

「はい、私は毎日この街で困っている子を探していましたが、ユイちゃんは見たことがありません」

 

「そうですか……」

 

ユイが元気を取り戻し、サーシャさんに話を聞いていると、誰かが訪ねてきた。

 

「はじめまして、ユリエールと申します」

 

「軍の人だよな?まさかと思うけど、昨日の件で何か?」

 

「いえいえ!むしろお礼をしようかと…」

 

「ちょっと俺外に出てくる」

 

「ルシハ?」

 

ユリエールと名乗った人の横を通りつつ、俺は外に出た。

 

「……ユイ、か…」

 

────

ハヅキ目線

 

ルシハがいきなり外に出ていったのを軽く流し、ユリエールって人は話を続けた。

 

「今日はあなた方にお願いがあってきたんです」

 

話によると、シンカーって人が、攻略会議で見た気がするキバオウって人にハメられ、ハイレベルのダンジョンに置き去りにされて、でも、自分では到底無理。

それで、昨日ボコボコにした軍のメンバーがユリエールに『とてつもなく強いプレイヤーが現れた』と情報を流し、ここまで来た。と。

 

「キリトさん、アスナさん、ハヅキさん、どうか私と一緒に救出に行ってくれませんか」

 

「……でも、私たちがあなたの私情に巻き込まれる」

 

「ハヅキさんの言う通りですよ、力を貸してあげたいですけど、こちらであなたの話の裏付けをしないと…」

 

「無理なお願いなのはわかっています、ですが、彼が今どうなっているのかと考えるともう、おかしくなりそうで…」

 

「その人は悪い人じゃないよ、ママ」

 

「ユイちゃん?そんなこと分かるの?」

 

「うん、うまく言えないけど…わかるよ」

 

「疑って後悔するより信じて後悔しようぜ、行こう、なんとかなるさ」

 

「ありがとうございます……」

 

キリトが無理やり話を終わらせ、出発しようとした。

 

「ユイも行く!」

 

「でも……今から行くところは危ないから…」

 

「パパたちと行きたい!」

 

と、ユイちゃんが駄々をこねてしまい、どうしようかと迷っていると…

 

「いいんじゃないのか?危なくても守ればいいんだから」

 

ルシハがどこかへ行ってから帰ってきて、迷っていた私たちの結論を一気に決めた。

 

「しょうがないか、行こうか」

 

こうして、私たちはユリエールさんに教えてもらい、一層の地下ダンジョンへ向かった。

 

「ここは……」

 

「……キバオウはこのダンジョンを独占しようとしてました、ですが、60層クラスのモンスターばかりが出るようで、ほとんど狩りはしなかったようです」

 

「ユイ、怖くないよ!」

 

「この奥にシンカーさんがいるんですよね?」

 

「えぇ、行きましょう」

 

この時、ルシハの表情がすこし暗かったことに疑問は持っただけで触れなかった。

 

「安全エリアだな、奥に人がいるぞ…」

 

「シンカー!」

 

「ユリエール!来ちゃダメだ!その通路は──

 

その言葉を聞いても止まらずにシンカーさんの元へ走っているユリエールさんの頭上に大きな鎌が振り下ろされた。

 

「危ないっ!」

 

それをキリトがギリギリで受け止め、ユリエールさんは無事だった。

 

「安全エリアに避難してください!ここはキリトくんと私たちに任せて!」

 

アスナがユリエールさん達を避難させているあいだ、キリトと鎌を持った死神は向かい合ったまま。

 

「アスナ!今すぐユイたちを連れて転移結晶で脱出しろ!俺の個体識別スキルでもデータが見えない、強さは90層クラスだ…俺が時間を稼ぐから逃げろ!」

 

「キリトくんも!」

 

「俺はあとから行く!」

 

「ユイちゃんを任せました。私たち4人で何とかします!」

 

「ちょっとユイちゃん!?」

 

アスナ達が戦おうとしたその時、ユリエールさんに任されていたユイちゃんがアスナ達より前へ歩き出した。

 

「おい!危ないぞ!逃げろ!ユイ!」

 

「……大丈夫だよ、パパ、ママ」

 

ユイに向けて鎌が振り下ろされた。

だけど鎌は当たらず謎のバリアによって防がれた。

 

「破壊不能オブジェクト……」

 

そのままユイちゃんは自分の手元に剣を作り出し、死神を真っ二つに切った。

キリトが戦う前から危険だと感じていた相手を一瞬にして蹴散らした。

 

「……ユイ」

 

「パパ、ママ、全部思い出したよ」

 

「今までのこと……?」

 

「はい、全部説明します、キリトさん、アスナさん」

 

「「…………!!」」

 

この後、キリトとアスナはダンジョンの奥に進んでいった。

 

「……やっぱりか」

 

「やっぱりってどういうこと?」

 

「ユイって名前と、カーソルの非表示、その時点で勘づいてはいたが、あいつの本来の名前は──」

 

────

システム管理部屋(微弱)

 

「SAOは、ひとつの巨大なシステム《カーディナル》によって制御されています、メンテナンスを必要としないこのシステムがSAOのバランスを制御しているのです、モンスターやNPCのAI、アイテムや通過の出現バランス、何もかもプログラム群に操作されています……プレイヤーのメンタルケアでさえも」

 

「……《メンタルヘルス・カウンセリングプログラム》試作1号、コードネーム《yui》。それが私です」

 

────

ルシハ目線(安全エリア)

 

「AIといえ、プレイヤーに違和感を与えないようにちょっとしたシステムがユイには着いていた。偽物なんだ、あいつの全部が」

 

「それじゃあキリトたちとあった時の記憶が無いって言うのは?普通ありえないんじゃ……」

 

「それはユイから聞くしかないだろ」

 

「でもなんでルシハはそれを知ってて今こんなところに連れてきたの?」

 

「ここに来ることになったのは予想外だよ、だけど、まさかコントロールルームの擬似がこんな所にあるなんて知らなかったけどな、俺は『管理者権限』を使ってユイの記憶が戻るように設定はしたんだが、こんなところに来て戻るとはな」

 

そう話しているうちに俺達はコントロールルームに入った。

 

「ルシハさん、私の記憶を、私を取り戻してくれてありがとうございます。皆さんに会えたことが何故か嬉しいと思ってしまいます……おかしいですよね…ただのプログラムなのに……」

 

「ユイには本物の知性がインストールされている、だけど……」

 

「……みなさんと一緒にいたいです、が、記憶を取り戻し、皆さんを助けようと思った時に触れた石、GMが緊急アクセスするコンソール、そこからアクセスし、モンスターを消去しました、ですが私はカーディナルに逆らった異物扱いされてもうすぐ消されます」

 

「嘘……ユイちゃん…!!」

 

「ママ…笑って……」

 

「カーディナル、いや、茅場!!お前の思いどおりになると思うなよ……」

 

「どけ、俺がやる」

 

コンソールを使い、ユイを復活させようと思ったキリトをどかし、コンソールからシステムにアクセスを試みた。

 

pass:kisaragi

ID:*****

 

「……結果はこれだけか」

 

「今何をしたんだ?」

 

「俺のαテストのデータからアクセスした、それはユイの心だ」

 

「……ありがとう、ルシハ」

 

────

その後、俺たちは別れ、ユリエールさんとシンカーさんははじまりの街に、俺とハヅキは俺の家へ、キリトとアスナも22層の自宅へ帰った。

 

帰り際、アスナ達にユイの正体を知っていた事を話したが、特に何も言わず、そのままその日を終えた。

 

────

次の日、夕方になり、ヒースクリフから収集がかかり、血盟騎士団のギルドへと行くことに。

 

「……偵察部隊が全滅!?」

 

「…あぁ、5つほどのギルドとそこそこの実力者が行ったのだがね、ボスが出現した瞬間、扉が閉じ、そのまま一瞬のうちに全滅した、私も様子を見に行ったが、既に誰もいなかったよ」

 

「そんなのに勝てるのかよ」

 

「キリトくん、アスナくん、ルシハくん、ハヅキくん、君たちだけでなく、血盟騎士団のほぼ全てのメンバー、ほかのギルドや実力者を総集めし、攻略へ挑もうと思う」

 

「結晶無効化か…そんな所に生半可な気持ちでいったらだめだな」

 

「出発は明日。75層の転移門広場に集合だ、ほかのギルドもいるだろう、皆、それぞれ頑張って攻略をしようではないか」

 

こうして、俺たちは75層の攻略へ行くことになった。

 

「ハヅキ、今度の攻略──

 

「私だって参加するよ、そりゃ、危険なのはわかってる、それはルシハだって同じだしルシハと約束したでしょ?『絶対にこの世界から脱出するって』だから、私もルシハと戦う」

 

「だけど……

 

ハヅキを止めようとする俺の口元にハヅキはキスをしてきた。

 

「……!?」

 

「…一応結婚してるんだからね」

 

「……わかった、お互い頑張ろう」

 

────

 

次の日。

75層転移門広場。

 

「よお!キリト!ルシハ!」

 

「それに、副団長様もいるじゃねぇか!」

 

「エギルにクラインそれにアルゴも、お前らも来てたのか」

 

「来てたとはなんだ?こっちは店を放ったらかしで来たんだぞ?」

 

「それなら報酬はいらないか」

 

「はぁ!?それはねぇぞ!?」

 

「なんの情報も得られなくてな、怪しいけどオレっちも直々に攻略に参加しようかと思って、ルー坊もハーちゃんも元気そうダナ」

 

「おかげさまでな、お前も無事でよかったよ」

 

「……ハーちゃん」

 

「さて、集まってくれたようだな、我々血盟騎士団、そして集まってくれたギルドの諸君、行こう、攻略へ!!」

 

「………行くぞ!」

 

 




フェイタルサイス戦無し!(まさかの)

と、言うことでユイちゃんの記憶を呼び起こしたのは原作と違ってルシハの管理者権限!
残り1回だよ管理者権限……

カーディナルによって消去されたユイ。
そのデータが残した奇跡のアイテム『ユイの心』



初めてのキスシーン。


血盟騎士団、ギルド、そしてルシハ達実力者。
果たして75層のボスに勝つことが出来るのか……!?


死神戦すみませんでした。


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第23話 75層攻略【ボス戦】

75層:ボス部屋

 

「……何もいねぇぞ?」

 

「そんなわけないだろクライン、どこかに……」

 

「クライン!エギル!血盟騎士団下がれ!」

 

俺は作戦により後衛に配置され、エギル達は前衛になり、先にボス部屋の奥に進んでいった。

そしてボスの姿が見えないと思ったが……

 

「上だ!」

 

「なっ……!?」

 

「スカルリーパー……!!」

 

ボス、スカルリーパーは前衛めがけ天井から飛び降りてきた。

血盟騎士団とエギル、クラインはなんとか避けたが、他で参加したギルドのメンバーの一部はスカルリーパーの巨大な鎌の餌食に。

本来、致命傷で済むと思っていた攻撃だったが……

 

「一撃……!?」

 

「嘘だろ……」

 

「うわぁぁぁ!!」

 

「やめ、やめてく……

 

「クソっ!ヒースクリフ!キリト!行くぞ!」

 

俺は双星剣を、キリトは二刀流を、そしてヒースクリフは神聖剣を発動させ、スカルリーパーへ攻撃を始めようとした。

が、スカルリーパーは簡単にそれに気づき、俺たちに攻撃を向けた。

 

「させるかァ!」

 

振り下ろされた巨大な鎌を俺とキリトが止めた。

 

「お前ら!今のうちに攻撃するんだ!」

 

「わかった!行くよ!ハヅキさん、アルゴさん!」

 

「「了解!」」

 

「女子達だけに任せるかよォ!エギル、俺らもやるぞ!」

 

「わかってるって!」

 

血盟騎士団、ハヅキ、クライン、エギル、アルゴが一斉にスカルリーパーに攻撃を仕掛け、体力を減らしている、だがスカルリーパーは怯まずに自分を攻撃している者を蹴散らした。

 

「危ないっ!」

 

ハヅキ達にもその攻撃が当たる、そう思った時、ヒースクリフが攻撃を止め、ハヅキ達は無事だった。

 

「このままじゃ……私たちが全滅する可能性もあるわよ……」

 

「一気に蹴りをつけナイと、向こうが有利にナル……」

 

「血盟騎士団!守りを固めて俺たちを相手の攻撃から守ってくれ!」

 

「ルシハ?何する気だ?」

 

「ハヅキ、キリト、アスナ、アルゴ、エギル、クライン、俺たちであいつを倒すぞ、今出せる全力をぶつけるんだ」

 

「でも、それでも倒せないと思うぞ?俺達が全力でぶつけて相手のゲージは一つだけしか減ってないし」

 

「俺とキリトが入っても残り4ゲージを減らすのは困難だろうな、『本気』でやらない限りは」

 

「……?」

 

「俺もキリトも、言ってしまえばアスナとハヅキもまだ、ソードスキルは最強じゃない、今其れを発動させて、相手に一気にダメージを与える」

 

「……やってみる価値はありそうだな」

 

「ま、ルー坊の言うことだ、信じてみるヨ」

 

「行くぞ!」

 

二刀流(双星剣):ゾディアック・アブソリューター

 

細剣:リィンレイ・フォース

 

短剣:ディグニティ・テンペスター

 

カタナ(クライン):光斬輪舞

 

両手斧(エギル):キャストライト・ファング

 

「いっけぇぇぇぇ!!」

 

ソードスキルの中でもほぼ最大の力を出せるソードスキルを俺達が放ち、スカルリーパーにぶつけた。

……が、スカルリーパーはギリギリで耐えてしまった。

 

「ルシハ!やるぞ!」

 

「……あぁ!」

 

相手が振り下ろしてきた鎌をエギルたちが受け止めてくれている内に俺とキリトがソードスキルを相手にぶつける。

 

 

ソードスキル:スターバースト・ストリーム

 

ソードスキル:ナイトメアレイン

 

「トドメだァ!!」

 

俺とキリトの攻撃により、スカルリーパーは体力がなくなり、そして消滅した。

俺たちは75層を攻略した……が。

 

「おいエギル……何人やられた?」

 

「……14人、だな」

 

「…こんなペースでほんとにクリアなんかできるのかよ……」

 

と、諦めかけているエギル達を横目にヒースクリフの方をむくと…

 

(体力が……減っていない!?)

 

「まさか……!!」

 

キリトも同じ状況に気づいたらしく、ソードスキル『ヴォーパルストライク』でヒースクリフの首元を狙った、が。

 

「ちょっとキリトくん!?団長に何し……!?」

 

「あれは……」

 

キリトのソードスキルはヒースクリフには当たらず、いや、当たったが……

 

「『不死属性』………!?」

 

「ユイに着いていた『破壊不能オブジェクト』と同じものか……」

 

「……お前、ヒースクリフ……いや、()()()()!!」

 

「フッ。よく気がついたね、いつから勘づいていたのかね?」

 

「デュエルの時だ、あの時、一瞬時が止まったような感覚に襲われた、おかしいと思ったんだが、まさか《ゲームマスター》が血盟騎士団の団長だとはな」

 

「私としたことが、あんなタイミングでシステムを弄ってしまったのがバレたのか、本来なら95層を超えた時点で正体を明かすつもりだったが……まぁいい、だが、私の正体を明かした分、返させてもらおう。私とデュエル、いや、《殺し合い》をしよう、もちろん、不死属性は解除する、もし、君がここで勝てばその時点でこのゲームは終わる、だが、君が負ければ……わかるだろう?」

 

と、ヒースクリフ、いや、茅場晶彦はキリトに条件を持ち出した。

 

「……わかった」

 

「待てよキリト!お前一人で戦う必要は……」

 

キリトの元に行こうとしたその時、体がいきなり動かなくなった。

 

(麻痺毒……!?)

 

「ルシハくん、君が開発側の人間だとわかっている、だが、君が手を出す必要は無いだろう?これは私と彼の戦いだ」

 

「ルシハ、もし、俺に何かあったら、アスナ達を頼む」

 

「キリトくん!ダメだよ!」

 

「クライン、あの時、置いていってすまない」

 

「おいおい!今言うんじゃねぇよ!向こうに帰ったら飯奢れよ!!クソッタレ!」

 

「……エギル、あんたの店の商品って高いよな」

 

「…やめろキリト!俺だけそんな扱いかよ!?」

 

「アルゴ…情報、助かったよ、ありがとう」

 

「……キー坊…」

 

「ハヅキ、ルシハと幸せにな」

 

「…………」

 

「ルシハ…あとは任せた」

 

「キリト!」

 

(くそ……麻痺毒が解除されない……)

 

「やめてキリトくん!」

 

────

キリト目線

 

「茅場、これが最後だ」

 

「いい友情だ」

 

(これは単なるデュエルでも、圏外勝負なんかでもない……このゲームのクリアがかかった『殺し合い』だ…!!)

 

「行くぞ!茅場晶彦!!」




スカルリーパー戦、いや、ほかのボス戦もだけど。
雑に終わった。いや、すみません。

新ソードスキルが大量生産されつつ。
全員(?)が協力して75層をクリアした。

そしてヒースクリフの体力が減っていないことに気づいたキリトは突っ込みに、だが、現れたのは『不死属性』

ヒースクリフの正体はまさかの茅場晶彦。

次回はまさかのキリト目線!!

茅場晶彦と戦うのルシハだと思った?
残念ながら原作通りなのだよ。




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第24話 世界の終焉【ラスボス】

「はァァァ!!」

 

「そんな攻撃で倒せると思うのかね?」

 

(クソっ……!)

 

ヒースクリフに攻撃をし続けて既に5分。

ソードスキルを放っても全て盾によって防がれ、まともにダメージを与えられない。

 

ソードスキル:ダブルサーキュラー

 

「フッ!」

 

二刀流のソードスキルをばらばらの位置にはなったが、ことごとく無効化された。

 

「さすが血盟騎士団団長をやってるだけはあったな…」

 

「それは褒め言葉だと取ろう、だが、君は私には勝てない!」

 

「それはどうかな……!!」

 

ソードスキル:スターバースト・ストリーム

 

(……防がれる…これじゃまだダメなのか……!!)

 

「この盾を超えることなど不可能だよ、君にはね……!!」

 

「キリト!」

 

ふと、後ろからルシハが剣を投げてきた、それはソードスキル《シングルシュート》だが、片手剣を投げれるなんて聞いたことは無かった。

 

「くっ!」

 

ヒースクリフはその剣を弾くのに精一杯で盾を使うのに一瞬だけ隙が出来た。

 

「そこだァ!!」

 

ソードスキル:ダブルサーキュラー

 

ヒースクリフにソードスキルが当たったが、かすり傷程度で防がれた。

 

「麻痺毒を超えて剣を投げてくるとはな、まぁいい、この剣は使わないでおくよ」

 

「まだだ……っ!!」

 

俺は両手に力を込め、スターバースト・ストリームを超えたソードスキルを放つ。

 

ソードスキル:ジ・イクリプス

 

「おらァァァ!!」

 

「……ふっ」

 

ソードスキルを放っている途中、俺の2本の剣は盾により破壊された。

 

──ごめん、アスナ……君だけは生きて──

 

「さらばだ、キリト君──

 

ヒースクリフの剣が俺に当たる寸前──

アスナが目の前に立ち、ヒースクリフの攻撃を代わりに受けた。

 

「…嘘だろ、アスナ……こんなの……」

 

「キリトくん……信じてるよ──

 

アスナはそう言い残し、光の破片となり消えていった─

 

「………あ…アスナ……」

 

「これは驚いた、自力で麻痺から回復する手段はなかったはずだがな……」

 

「ヒースクリフーー!!!」

 

俺は怒りをヒースクリフにぶつけるため、折れた剣をヒースクリフに突き刺そうとした、が、それより早くヒースクリフの剣が俺めがけて……

 

「……ぐっ!」

 

(……これでもう…終わりなのか……)

 

──信じてるよ、キリト君……

 

『キリト、お前は必ず生きろよ!』

 

『Congratulation!最高だなお前さんら!』

 

『ありがとう、キリト……』

 

『おねーサンに任せナ!』

 

(みんな………)

 

『リズベット武具店をよろしく!』

 

『キリトさんは強いですよね、私じゃ叶わないですね』

 

(……まだだ……俺は死ぬわけには行かないんだ……!!

 

 

「うぉぉおおお!!!」

 

────

ルシハ目線

 

一瞬、消えかけたキリトは光となり戻り、ヒースクリフの腹を突き刺した。

 

「キリト……!?」

 

────

キリト目線

 

「これで……いいかい……アスナ…?」

 

────

ルシハ目線

 

ヒースクリフと共にキリトは消え、アナウンスが鳴り響いた。

 

11月7日14時55分、ゲームはクリアされました──

繰り返します──ゲームは──

 

そのアナウンスが消えたと同時に、俺の目の前は真っ白になった。

 

・・・・・・・・・・・・

いつの間にか目を閉じていたが、目を開けると俺は空の上のような空間にいた。

 

「……ここは?」

 

「ルシハ…!!」

 

「ハヅキ……?」

 

「ルシハくん…」

 

「アスナとキリトも……どうしてこんな所に……?」

 

「私たちは死んじゃったけど……」

 

「私がこの空間に呼び寄せたのだよ」

 

「茅場…さん」

 

「如月くん、君に悪いことをしたね……」

 

「今、アインクラッドを崩してるのはなんでだ?」

 

「…君もいた『アーガス本社』地下5階に設置されたSAOメインフレームの全記憶装置でデータの完全消去を行っている、あと10分もすればこの世界は消滅するだろう」

 

「あそこにいた人はどうなったんですか」

 

と、割と人見知りのハヅキが質問すると

 

「心配には及ばない、先程、生き残った全プレイヤー、6147人のログアウトが完了した」

 

「死んだ人達は?」

 

「今まで死んでいった4000人、彼らの意識は戻ってこない。死者が消え去るのはどこの世界でも一緒さ」

 

「そう……ですか……」

 

自分の姉のことがあり、そこを気にしていたハヅキはそのままがっかりした様子で崩れていくアインクラッドを眺めた。

 

「……茅場さん、なんであなたはこんなことをしたんですか?」

 

「……なぜだろうな、私も長い間忘れていたよ。フルダイブ環境システムを知った時、いや、その遥か以前から私はあの城を、現実世界のあらゆる枠や法則を超越した世界を創り出すことだけを欲して生きてきた、そして私は私の世界の法則をも超えるものを見ることが出来た、この地上から飛び立ってあの城に行きたい、長い間らそれが私の唯一の欲求だった……私はね、キリト君、ルシハ、いや、如月君、まだ信じているのだよ、どこか別の世界には、本当にあの城が存在するのだと……」

 

「あぁ、そうだといいな……」

 

「言い忘れていたよ、キリト君、ルシハ君、アスナ君、ハヅキ君、ゲームクリアおめでとう」

 

「待てよ、茅場さん、あんたはなんであれだけの人数を使ってまで自分の理想を叶えたかったんだ?」

 

「……私は知りたいのだよ、『VRMMO』の行先を、未来を、フルダイブが創り出す新たな可能性をね……アーガスの社員はまだ働いているよ、今はVR以外でだがね、よければ君も顔を出してくれたまえ、さて、そろそろ私は行くよ」

 

「……お別れだな」

 

「お別れじゃないよ、私たちはひとつになって消えていく、だからいつまでも一緒…」

 

「キリト達の名前聞かないとな、フルネーム」

 

「俺は桐ヶ谷…桐ヶ谷和人(きりがやかずと)、多分先月で16」

 

「年下だったのかー……私は結城、結城明日奈(ゆうきあすな)17歳です」

 

「私は桜花 葉月(おうか はづき)、多分18」

 

「そんなフルネームだったんだな、俺は如月春揮、アーガスでSAOPR代表になってるから調べたら出てくるかもな、年は19」

 

「如月………」

 

「どうした?葉月」

 

「……私がSAOを始めるきっかけになった人の名前だったけど…」

 

「それが俺、と」

 

「もうすぐお別れだけど……春揮……明日菜…和人……また、会えるよね……」

 

「あぁ、いつかな」

 

「それじゃ、最後に──

 

葉月は75層に行く前にもやった行為(キス)を最後にしてきた。

そして、俺たちは光の中に包まれていった……

 

『─VRの可能性を知りたいのだよ』

 

茅場の放ったその言葉がどこからか聞こえて来た気がする。

 

────

「…………!」

 

俺は自宅のベッドで目が覚めた

 

「は……はづ……き……」

 

(戻ってきたのか……現実世界に……)




ついにSAO完結(まだ)

ヒースクリフ戦が終わり、デスゲームはクリアされた。

茅場の放った言葉がこれから先、どう関わるのか……

アインクラッドは崩れ、世界は終焉を迎えた。

そして現実に戻ったのであった…

次回『帰還』


ステータスはかなり前に75層終わったらとか言いましたが、
ソードスキルなど全てまとめて書きますので、それまでお待ちください……


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第25話 帰還【VRMMORPG】

あれから2ヶ月。

 

2ヶ月前にキリト(和人)がヒースクリフを倒し、あのデスゲーム【ソードアート・オンライン】はクリアされた。

 

俺は目覚めてすぐ、不思議なぐらいに伸びた髪をSAOの時とほぼ同じ迄に切り、やせ細った体を元に戻すまで、病院でリハビリを受けていた。

リハビリを受けるとともに俺は《総務省SAO事件対策本部》とやらの役人にSAOでの内容を教えている『別の人』とは違い、アーガスでの情報を教え、その代わりに葉月の居場所について調べてもらった。

 

その時に顔出しはしてるが全身ほぼ真っ黒の青年、桐ヶ谷和人、SAOでのキリトと会うことが出来た。

 

「アスナが意識を取り戻してない!?」

 

「あぁ、俺もお前と同じ役人にSAOのことを話す代わりに明日菜の居場所を聞いたんだが、行ってみたけどアスナは意識を取り戻してないんだ。それも同じ状態が300人ものプレイヤーにあるんだ」

 

それが世間では未だ行方不明の『茅場晶彦』の陰謀が継続してるのでは、などと噂をされていた。

 

「和人はSAO事件がまだ終わってないと」

 

「それだけじゃない、厄介な男がいてな」

 

「厄介な男?」

 

────

和人目線

 

2025年1月19日

 

俺はリハビリを続けていて、妹の直葉と剣道の試合ができるぐらいには体力が戻っていた。

 

明日菜の目覚めを信じ、病室を訪れた俺を待っていたのは《須卿伸之》という男だった。

 

「君はアスナと暮らしていたんだって?」

 

「……えぇ」

 

「それなら、僕とは少し複雑な関係になるということかな、僕と明日菜はもうすぐ結婚することになっているからねぇ…」

 

「……そんなこと出来るわけがないだろ」

 

「あぁ、確かに法的な入籍は出来ないからね、書類上は僕が結城家の養子に入ることになるがね……じつのところ、この娘は、昔から僕のことを嫌っていてね親達はそれを知らないがいざ結婚となれば拒絶される可能性もある、だからこの状況は僕にとって非常に都合がいい」

 

「あんた、アスナの昏睡状態を利用する気なのか」

 

「利用?いいや、正当な権利だよ。アーガスからSAOサーバーをの維持を委託されたのが結城彰三氏がCEOを務める総合電子機器メーカー《レクト》だ、僕はレクトのフルダイブ技術研究部門に務めている。つまり明日菜の命はこの僕が維持してると言っていい、なら、僅かばかりの対価を要求したっていいじゃないか?君がゲームの中でこの娘と何を約束したか知らないけどね、今後ここには一切来ないでほしい、式は一週間後、この病室で行う、大安吉日でないのが残念だがね、友引だから君も呼んでやるよ、せいぜい最後の別れを惜しんでくれ、《黒の剣士》」

 

────

 

「レクト……」

 

「よりによってアスナの父親の会社で、アーガスからSAOサーバーの管理を任されたらしいんだ」

 

「……諦めるなよ、好きになった人のことはそんな簡単に諦めちゃダメだろ?」

 

「あぁ、そうだよな……ん?メール……エギルからか!」

 

「あのデカブツ!?」

 

「…ひどい言い方だな」

 

と、いつの間にか面識をしてたエギルから和人に送られてきたメールの内容は

 

《look at this》

 

という題名で写真には鳥籠の中で佇む《妖精姿》のアスナが写っていた

急遽、和人がよく行くというエギルの店に行き、話を聞くと、アスナの写真は

 

ナーヴギアの後継機、《アミュスフィア》対応のVRMMOゲーム、《アルヴヘイム・オンライン》通称ALOの中で撮られたらしい。

 

ALOは慣れると自由に空が飛べるというシステムで、世界樹と呼ばれる場所の上空で写真は撮影された。

 

「キリト、そのゲーム、その須卿って野郎が務めてるレクトの子会社が運営してるらしい」

 

「エギル!このソフト貰うぞ!」

 

「お、おう!」

 

「和人、絶対アスナを救ってこいよ、俺も後で合流するから」

 

「死んでもいいゲームなんでぬるすぎるぜ……」

 

和人の家に上がらせてもらい、キリトがゲームにINするまでいさせてもらうことに。

早速、和人はナーヴギアを手に取った。

 

「もう一度手を貸してもらうぞ……《リンク・スタート》!」

 

こうして和人はキリトとしてALOに、そして俺は現実世界でやるべき事を果たすことに。

 

「頑張れよ、キリト」

 

和人の家を出て、俺は自宅には帰らず、ある場所へ向かった。

 

 

こうして俺らの戦いは再び幕を開けようとしていた。




現実世界帰還!おめでとう!

ということで無事、SAO編が終了。
そして舞台はALO(現実世界)。

春揮は一体何を?
和人はALOでアスナを救うことは出来るのか……!!


ここまで長い間(?)見てくださった皆様。
無知で何も知らずに書き始めたSAO悪魔の剣と光の剣士。
実はとある人との共作だったりしてるんですが。

更新する度に見てくださる方。
バトル描写が下手でソードスキルぶっぱなして相手倒すゴリ押しな作品でしたが。
お気に入り登録してくださった方。

ここまで読んで下さりありがとうございます。
そしてこれから先、また、俺の他の作品もお楽しみに。

ALO(現実世界)編は気づいたら出てるかもです。

新章になりますが、この作品の中で続いていきます。
次の更新をお待ちください!
そしてありがとうございました!







ALO編は今月中に出たらいいなーって思ってるよ


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SAO編 ソードスキル&主要キャラステータスまとめ

諸事情により『無知』『原作とのちょっとした違い』『主人公はやっぱりチート』となっております。
さらにはいつの日か言っていたソードスキルの詳細とやらを書きません、馬鹿ですね俺。
ちなみにソードスキルまとめは最終話でこっそり話した『共作』の方がまとめてくれました。
もし、抜けた部分があったとしても気にしないでください。

あ、見たくない人は見なくても結構になっております。


ソードスキルまとめ。(使用話数、キャラなど)

 

プロローグ、1、3、11,12、14、17,21、22話無し。

 

 

 

・スラント 威力D 片手剣 (使用者:ルシハ) 第3、5、7話

 

 

 

・ウォーパルストライク 片手剣 (使用者:ルシハ) 第3話

 

 

 

・スターダスト 威力B(通常) 11連撃 片手剣 自分のスピードと攻撃力の上昇により威力が変化する。

(使用者:ルシハ) 第4、5、8、9,16話

 

 

・絶界の双星剣:絶界の双星剣改 第6話(スキル名、発動はほかの回でも出ています)

(使用者:ルシハ)

 

 

・ダブルサーキュラー 双星剣、二刀流 (使用者:ルシハ,キリト) 2連撃 第 6,10,18,19、24話

 

 

・エンドリボルバー 双星剣 (使用者:ルシハ)

二連撃 第6.10.19話

 

・リニアー 細剣 (使用者:ハヅキ) 第7話

 

 

 

・デビル・フルバースト 威力A 双星剣 (使用者:ルシハ)

3連撃 連続で使うと威力が下がる。 第7話 【オリジナル】

 

 

 

・デス・スターアライズ 威力A 双星剣 (使用者:ルシハ) 12連撃

攻撃アップのバフがつき、 盲目のデバフ付与の効果がある。 第7、9,13、16話 【オリジナル】

 

 

 

・ブレイズ・スピナー 双星剣 (使用者:ルシハ) 第10話

 

 

 

・ボルティシュアサルト 双星剣 (使用者:ルシハ) 第10話

 

 

 

・ナイトメアレイン 双星剣 (使用者:ルシハ) 第10,15(但し名前だけ),16,19,23話

 

 

 

・スタースプラッシュ 細剣 (使用者:ハヅキ) 第16、20話

 

 

 

・ライニンググリッパー 短剣 (使用者:アルゴ) 第16話

短剣ソードスキル最強技(←この時点では)

 

 

 

・スターバスト・ストリーム 二刀流 (使用者:キリト) 第18、20、23,24話

 

 

 

・ブルームーンスプラッシュ 細剣 (使用者:ハヅキ) 第20話【オリジナル】

 

 

・ゾディアック・アブソリューター 双星剣 (使用者:ルシハ) 第23話

 

 

 

・リィンレイ・ホース 細剣 (使用者:ハヅキとアスナ) 第23話

 

 

 

・ディグニティ・テンぺスター 短剣 (使用者:アルゴ) 第23話

 

・光斬輪舞 カタナ (使用者:クライン) 第23話

 

・キャストライト・ファング 両手斧 (使用者:エギル) 第23話

 

 

・シングルシュート 投剣 (使用者:ルシハ) 第24話(ただしルシハは片手剣を投げた)

 

 

 

・ジ・イクリプス 二刀流 (使用者:キリト) 第24話

 

 

────

各キャラステータス(エギル、クラインは無し)

HPなどの細かい表記もなし

 

ルシハ【lucifer】

 

呼び名(あだ名):光の剣士

 

Lv.95(25話時点)

スキル:絶界の双星剣(後半から改になった)

:限界突破

:管理者権限(administrator authority)

 

武器(片手剣):ゼデュースホーリーソード(意味:光を背く剣)

武器(片手剣):デビルライトハンド(悪魔の右腕)

 

ソードスキルは上をご覧ください。

 

────

 

ハヅキ【hazuki】

 

呼び名(あだ名):無し

 

Lv.95

スキル:蒼月(詳細不明)

武器(細剣):リーフアンダームーン(月下葉の剣)

 

ちなみに走る速度はアスナと同じレベル

ルシハと結婚している(仮想世界にて)

 

────

 

キリト【kirito】

 

呼び名(あだ名):黒の剣士

 

Lv.92

スキル:二刀流(ユニーク)

武器(片手剣):エリュシデータ

武器(二刀流):エリュシデータ×ダークリパルサー

 

SAOをクリアに導いた英雄。

ゲーム内でアスナと結婚した。

────

 

アスナ【asuna】

 

呼び名(あだ名):閃光(のアスナ)

 

Lv.90

スキル:料理(コンプ)

武器(細剣):ランベントライト

 

ギルド【血盟騎士団】の副団長。

街から一瞬で岩山まで行けるスピード持ち。

 

────

アルゴ【Argo】

 

呼び名(あだ名):鼠(ルシハがこっそり言った)、情報屋

Lv.89

武器(曲刀):ムーンストラック(オリジナル)

武器(短剣):ルナストーンダガー(オリジナル)

 

1層攻略前までは曲刀を使っていたが、『あるもの』の死を超え短剣を使うことに。

 

────

スキル

 

限界突破:自分のHPがギリギリまで減ることで発動する。攻撃と移動速度が名前の通り限界を超える。

スターダストやデス・スターアライズなどと組み合わせると威力が馬鹿上がりする(使わずに終わった)

 

管理者権限:ルシハのアカウントに現れた謎のスキル、レベルが上がりやすい理由だと思っていたが違う様子。

管理者権限を使えるのは3回だけで25話現在で残り1回だけ残してSAOがクリアされた。

(発動は第1層ボス戦。22話ユイの心)

 

絶界の双星剣、絶界の双星剣改

キリトのもつ二刀流とは違い、双星剣を発動すると攻撃アップのバフがつく。

使用者はルシハ。

 

 

 




って感じです!はい!

夜中テンションで書きつつ

共作の相手の詳細を言ってないですね。
相手の方は作者のリア友です。相手の方がストーリー、プロットを書いて俺がそれを形にする、といった感じで書こうという話になり、書き始めました。


と、余談はさておき。
SAO編のソードスキルを共作の方がまとめたものを少し書き換えつつまとめ、そして主要キャラのステータスも書きました。

ソードスキルの詳細、スキルの詳細などはあまり触れませんが、ご了承ください。

こう見返すと俺ソードスキル打ちすぎですね。
そしてキリトたちのレベルは調べた限りのものなので原作と違う可能性もあります。

こんな感じでまとめましたが、もしかしたら抜けてる可能性もありますね。


この話を書き終えた時点で次の章、ALO編を書き始めます、ALO編はこんな長いまとめの話は出ないと思いますが、これからもよろしくお願いします。

では、続きは本編で。


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ALO~アルヴヘイム・オンライン~(現実世界) 第26話 再会【新章開始】

キリト(和人)の家から出たのは午後1時過ぎ、天気は快晴。

そんな空の下、俺は東京駅で新幹線の切符を買っていた。

 

切符を持つ俺の手にはひとつのメモが握られている。

 

『長野県長野市の○○地区にある家(住所………)』

 

「さてと、行くか」

 

俺は新幹線に乗り、長野へ向かった。

 

────

1時間後──

 

「着いたぜ長野県…!」

 

長野県長野市にある『長野駅』に到着した俺はとりあえず目的の住所がある地区を駅員に聞いた。

 

「あー。それならぁ…向こうの出口から降りて信号渡った先にあるバス乗り場からバスに乗れば行けるよ」

 

「ありがとうございます」

 

教えて貰ったバス乗り場からバスに乗り、約1時間かけ目的の住所の近くのバス停に到着した。

 

「ここか…?」

 

東京はあまり雪がなかったため全く厚着してこなかったのは間違いな程に雪が大量に積もり、吹雪き、寒い。

温度計とかないから今何度なのかはわからないが、多分氷点下よりしたなんじゃないかな…昼間のくせに。

吹雪いている中、無理やり進んでスマホのナビ機能で出てきた目印の前にたどり着いた。

 

「『桜花』……ここだな」

 

凍えた手を何とか動かし、インターホンを押す。

 

「……どうぞ」

 

「お邪魔します」

 

桜花家の誰か(?)が扉を開け、俺を中に入れてくれた。

中に入ると暖房が効いているのかかなり暖かい。

リビングはそこそこ広く、ソファーの向かい側にテレビも置いてある。普通か。

 

と、リビングの端の方にある階段から音が聞こえ、振り向くと……

 

「…誰だ?」

 

「……なんでここに来たの」

 

階段に立っていたのは髪がものすごく伸びて小さい頃に見た『貞夫』だか『貞子』とかなんとかって名前のやつが目の前にいるのかと思った。

が、貞子(?)が発した言葉により、俺の目の前にいる人間が誰なのかがわかった。

 

「ハヅキ?」

 

「髪が長いからってわからないのは酷いでしょ、というかなんでここに来たの?」

 

「ちょっとした人に聞いてお前の家の住所を聞いたんだよ。2ヶ月たったけどな」

 

「どこから?」

 

「東京、それも都内」

 

「……とりあえず髪縛る」

 

「いや、切れよ。それよりお前の親は?」

 

リビングにあったゴムで髪を縛り始めた葉月にふと、気になることを聞いた。

 

「…両親ならいないよ」

 

「…は?」

 

「2ヶ月前には既に死んでた、死因は『自殺』」

 

「んじゃ、お前は今まで飯とかどうしてたんだよ?」

 

「………親が置いていった色々でなんとか過ごしてきた。けど、髪は切りに行かなかった、いや、行けなかった」

 

ハヅキはそう答えたが、ハヅキの体を見る限りこの2ヶ月間、多分一週間に一度ぐらいでしか飯を食べてなかったんじゃ……

 

「これでいいよね」

 

「……!」

 

ハヅキはいわゆるポニテとやらに髪を縛り、俺の前に立った、その時、窓から入った陽の光がハヅキの蒼目に光を纏わせた。

 

「……やっぱり、この目にはびっくりする?」

 

「SAOで慣れてるっての。それより、お前さ……」

 

「……?」

 

「やっぱり可愛いよな」

 

「……うるさい」

 

「とりあえず飯作るか、材料なんかあるか?」

 

「ご飯ならさっき食べ……ひゃぁ!?」

 

「そんな驚くか?というかお前、まともに飯食べてなかっただろ、この2ヶ月間。嘘ついてもわかるぞその身体なら」

 

「……身長低いのは元々だよ、あと胸がないのは」

 

「そこまで言ってないわ」

 

「とりあえず冷蔵庫の中のもの使わせてもらうぞ」

 

「……バカ」

 

「お前はそこで座ってろよ、とりあえず何か作るから」

 

冷蔵庫の中には数年は食べることが出来るようなものがいくつか入っていた。

 

それを使い、適当に料理をした。

 

「……美味しい」

 

「そりゃ、まともに何も食べてなければな、それも食べたとしてレトルトとかじゃダメだろ。というかお前金は?」

 

「……近所に住む人に助けて貰ってる、多分ルシハもよく知ってる」

 

「俺の名前は春揮。そっちで呼んでくれよハヅキ」

 

「……わかった、春揮、よろしく」

 

「んで、俺もよく知ってるって誰だ?こんな所に知り合いなんていないぞ?」

 

「……明日ぐらいには来るよ」

 

「話を変えるがお前の親、どうしたんだ?」

 

「……半年前、日和お姉ちゃんのナーヴギアが停止した後、すぐに私も死ぬんじゃないかって不安で鬱になって、そのまま精神的に追い詰められて自殺したんだって」

 

「それで、帰ってきて2ヶ月は?」

 

「私がもし、戻ってきた時ように長く持つレトルトを置いてくれて、戻ってきた時に困らないように周りの人に家のことを任せたまま……」

 

「自殺……か」

 

「……でもわかったんだ、私」

 

俺の横に座った葉月は手に涙を落とし、語り始めた。

 

「日和お姉ちゃんに言われたみたいに誰にも恨まれてなんかいないんだって、むしろ誰かに愛されてるんだって。周りの人の温かさがそれを教えてくれた気がする」

 

「……なら、安心だな、ここに住んでても」

 

「…………嫌だ」

 

「なんで?お前はここにいても周りの人が優しくしてくれるだろ?」

 

「…そうだけど、でも、これ以上周りの人に迷惑かけたくないから、私も東京に行く」

 

「行ったところで家は借りるのは難しいぞ?それに金もほかの人なんだろ?」

 

「それは……」

 

俺の言葉で俯いてしまった葉月の頭に手を乗せて撫でながら俺は……

 

「俯くなって、行く宛がないなら俺の家に来ればいいだろ」

 

「でも……」

 

「別に迷惑でもなんでもねぇよ、アルバイトすれば金も稼げるんだし、別に俺の家だから俺の自由だろ?お前と一緒に住むことなんて」

 

「……でも」

 

「その、俺も知ってるって人に話をつければいいだけだ、この家は開ければいい。そのへんは俺がなんとかするし……っておい何す──

 

「…なら、け……結婚しようよ」

 

「キスしてから言うかよ」

 

「うるさい」

 

「葉月、こちらこそ。よろしくな」

 

「軽いよ」

 

「お前には言われたくねぇよ」

 

────

この日、結局帰らずに葉月の家に泊まることに。

そして次の日来るという俺が知ってるかもしれないという人が家を訪ねてきた。

 

「やっほー葉月ちゃ…ん?って誰?もしかして彼氏さん?」

 

「正確には夫、まだ結婚してないけど」

 

「いやいやいやいやいやいやいやいや!!いや、え?」

 

と、玄関からリビングにいる俺の姿を見て驚いて葉月に質問攻めをした謎の声の主を見ると……

葉月とほぼ変わらない身長(と胸)の女の子が立っていた。

 

それは、俺も1度見たことのある顔だった。

 

「ルナ……!?」

 

 

「……ボクはルナじゃない。ルナの双子の姉、プレイヤー名はソルだ、よろしく、葉月ちゃんの夫さん」




まさかの終わり方。
そして軽々しい結婚と桜花家から離れる決断を……

春揮が向かった先は長野県!
山奥にある桜花家に向かったのだった。

そしてそこでやせ細った葉月と再会。
なんと親がいないという……

金は近所に住む人に助けて貰ってるらしいが、その噂の方はまさかのルナ……!?


と、思いきや双子の姉!?

葉月がどんな関係になっているのか……


結婚早いなー(棒)

────

如月 春揮
19歳
身長:170
誕生日:5/20
住み:東京都内

────

桜花 葉月
18歳
身長:157 (A)
誕生日:8/28
住み:長野県長野市某所


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第27話 SAOから戻った敗北者【勝者】

「……1つ訂正させてもらうがまだ結婚してはないからな、それにここ(現実世界)ではSAOの名前は伏せろよ」

 

「そりゃ失礼。ボクは咲宮 空(さきみや そら)、こう見えて葉月ちゃんと同じく18歳」

 

「そうか、俺は如月春揮。歳は19だ、よろしくな」

 

「とりあえず立ったままは悪いから二人ともリビングで話そうよ」

 

葉月に言われ、俺と空はリビングのソファに座った。

 

「…プレイヤー名って言ったからにはお前もSAOにいたのか」

 

「うん、そのとおり、だから葉月ちゃんの家の管理もさせてもらっていたんだ……敗北者(ルーザー)としてね」

 

「先に聞かせてもらうが、葉月は空と元々の仲なのか?」

 

「いや、知り合ったのは2ヶ月前、たまたまこの家に来ることになった時にね、既に親がいないってことに気がついて金だけ渡して生活させていて、一週間に一度ぐらいはここに顔を出すようにしてたんだ、ちょうど今日が定期日だからね」

 

「金はどこで稼いだんだ?その年で」

 

「君に言われたくはないけど、ボクは『ちょっとした会社の開発に携わっていた』だけだよ」

 

「レクトか」

 

「あの会社ではないよ、まぁ、今は言わなくてもいいと思うよ」

 

「そうか、ならいいよ」

 

「ちょっと二人ともなんでそんなに暗い感じになってるのさ…」

 

「葉月、ごめんな」

 

空と話を進めているうちに少しずつ暗い感じになっていた所を葉月が止めてくれた。

 

「葉月、悪いが、空のことを少しでも知らないと……」

 

「わかった…」

 

葉月は必死に止めてくれたのに俺はそれを受け止めずに空との話に向かい合うことに、葉月は少しガッカリしながら近くにある木の椅子に座った。

 

「それで、もうひとつ聞きたいことがあるんだが、『ルーザー』ってのはどういう事だ?」

 

「…ボクは、SAOから逃げたんだ、妹が積極的に攻略に行こうと言ってくれたのに」

 

────

SAOのサービスが始まってすぐにログインしてソル、ルナとしてSAOを開始した。

ログインしてからしばらくして2人でレベル上げをするために街の外に出たんだ。

夕方までレベル上げをした後、ログアウトしようとしたらデスゲーム宣告がされ、そのままSAOに囚われたんだ。

それからすぐボクは絶望で立ち直れなかった、けど、ルナはそのまま狩りに出かけた。

 

……その時点で彼女とボクに違いが生まれていたんだ。

 

1ヶ月間、攻略に没頭していたルナとは違い、街で商売業だけで生活していたルナはたまにボクに会いに来てくれたりしたけど、ボクは会うことさえ拒否するようになっていた……そして、1層攻略に参加することを喜んで教えてくれた。

 

頑張れと言ったけど……ルナは戻ってこなかった。

もし、あの時、ボクがルナと共に行動すれば。逃げていなければルナは死ななかった。

……敗北者にはならなかったはずだったんだ。

 

────

「それで、敗北者…か」

 

「君はルシハだよね、葉月ちゃんから聞いたよ、攻略組になってSAOをクリアに導いた英雄の1人、つまりは『勝者』だ」

 

俺は一瞬、葉月の方を向いた。

葉月は俺が向いたことに不思議そうに首を傾げた。

 

「…葉月からは聞いてなかったか、俺は、1層攻略の時、ルナと一緒にいたんだ」

 

葉月がハッとした様子で俺を2度見しつつ俺を止めようとしてくれた、けど、伝えないと……

 

「ルナは俺と他にいた4人と一緒にパーティを組んでボス戦に挑もうとした。だが、道中に現れた中ボス的な存在にやられ、そのまま……死んだ。俺がルナを守れなかったんだ」

 

「……そう、だったのか…葉月ちゃんからは葉月ちゃん自体のSAOでの話を聞いたけど、1層で色々やったこととかも聞いた…でも、ルナと離れたボクが悪いんだ、如月くんが気にすることではないよ……ごめんね、勝手なことばっかり言って…」

 

「いや、俺もごめんな、余計に暗い雰囲気にさせたりして、それで、俺らからもひとつ話があるんだが」

 

「……?」

 

「流石にこの辺に1人で住まわせるわけにも行かないし、葉月自身の意見もあってなんだが、この家を離れようと葉月が考えてる、それでこの家のこと、悪いが……」

 

「そういう事ね、家自体はなんとかなるけどその他はそっちで頼むよ、それで如月くんの家はどこにあるの?」

 

「…東京だ」

 

「そりゃ、長旅ご苦労さま、そして葉月ちゃん、いってらっしゃい」

 

「……はい!ありがとう、空」

 

────

葉月が荷物をまとめているうちに俺は空に話しかけられた。

 

「如月くん、君は強いよ、君は…彼女に少しでも勇気を与えてくれたよ」

 

「どういう事だ?」

 

「ルナはね、いや、美月はね、病気を持っていたんだ、それでも彼女はフルダイブなら生きていける、そう思ってSAOを始めたんだ、だけど、1ヶ月経った時点で彼女は生きる希望を失っていたんだ、そんな時に君たちに合ったらしく、そのまま1層攻略に入ってその場で自殺しようと思っていたんだよ、多分、君がルナの行動にそういう感覚を感じたことがあったと思うけど」

 

「……そうだったのか」

 

と、空は俺の手をいきなり掴んできた。

目を見ると涙を浮かべていた。多分葉月が家を出るって話の時点で涙をこらえていたと思う。

 

「…如月くん、あの子を、ルナを少しでも救ってくれてありがとう。そして、葉月ちゃんを守ってあげてね、ボクが…出来なかったように」

 

「泣くなよ、お前も強いよ、あのゲームで生き残った人間だ」

 

そう言うと空は目を擦り涙を拭き、笑顔でこういった

 

「ありがとう、君は優しいね、そうだ、ボクもしばらくしたら東京に行くから、その時もまた会おうよ」

 

「あぁ、その時は葉月と結婚してるかもな」

 

と、その時、階段から降りてきた葉月がちょっと大きめなカバンを背負い、ポニテを揺らしていた。

 

「か、可愛い…女のボクでも結婚したいかも」

 

「バカか、確かに可愛いけど」

 

「……うるさい」

 

その後、家の片付けだけして桜花家を空けることに、そしてこの家をとりあえず空に任せ、俺と葉月は外に出た

 

 

「うわ、寒っ…そうだったわここ真冬やん」

 

「…春揮。マフラー、使って」

 

「ありがと、この辺だとお前の方が分かるな」

 

「はいはい、お二人さん、イチャイチャしないで、いってらっしゃい」

 

「今までありがとう、空、また会おうね」

 

「ちょっ、そんなに笑顔になれるとこっちが恥ずかしくなるわ」

 

「だから、こいつは俺の婚約者だっての」

 

「バカ」

 

と、ふざけてるうちに寒さに少し慣れた気がする、東京育ちだからそれも気のせいかもだけど。

 

「如月くん、次会う時はきっと《君と同じ立場》だ。また会おう」

 

「……わかった、またな、空」

 

「お二人共お幸せにね」

 

こうして俺らは葉月の家を離れ、東京へ向かうことに。

ちょうどバスが来てくれたおかげでなんとかなりつつ駅前に着いたその時だった。

 

「なぁ、聞いたか?ALOに、《光の剣士》って名乗る男がいるらしいぜ」

 

「あぁ、あれだろ?最強無敗の大剣使いなんて呼ばれてる男がいるんだろ?」

 

「そう、それがALOのとあるエリアで挑戦を待ってるらしいんだよ、ちょっとした恐怖だよな、最強の男が森の中でいきなり現れるんだぞ?」

 

「でもあれ、SAOをクリアに導いた男、確か黒の剣士って呼ばれてるやついなかったか?あいつよりは弱いんじゃねぇの?」

 

との会話をすれ違いざまに噂を聞いた。

 

「春揮…今の人たち…」

 

「今は気にしなくていいだろ、それより早く新幹線の切符買って乗るぞ」

 

「うん……」

 

(ALOに光の剣士か…その名前をつけられたのは俺だ。誰が呼ばれてるのか知らないが……いつか勝負してやるよ……)

 

ちなみに市役所に寄って住所なんとかとか色々終わらせた。

 

そしてこの後、新幹線に乗り、東京に着き、葉月の住所やら何やらを終わらせた。

 

「とりあえず多分これでこっちに住むことになるな」

 

「うん、よろしくね、春揮」

 

「……もっと自分を出していいんだぞ」

 

「…え?」

 

葉月の頭に手を乗せて少ししゃがみつつ葉月の顔を見た。

 

「お前の生活に何があったのかわからないけどさ、お前があんまり笑顔になってないような気がするんだよ、いや、言ってしまえばお前は感情が、無いロボットみたいだよ、悪い言い方だけどさ」

 

「……ごめん」

 

「別に言わなくてもいいよ、俺が少し気になっただけだし」

 

「と、とりあえず髪切らせて!」

 

「……あぁ、いいよ」

 

(……言いすぎたか…)

 

一日のうちに色々起きつつ結局家に着いたのは九時過ぎ。

俺はソファで寝て葉月に布団で寝てもらうことに。

 

そして次の日、朝早くから葉月に起こされた。

その時の葉月の目は暗いような気がした。




皆さん、突っ込みたいことあると思うけどそれは言ってはいけないことですよ。つまり黙れってことですね

ルナの姉、ソル(空)とのいろんな会話をしつつ
家を任せて東京へ。

女でも好きになる葉月の可愛さとは。

そして東京に着いた2人。
春揮がまさかのことを口に出した。
葉月が笑顔をあまり見せない理由とは……


ちなみに次回回想ですが他の作品(俺の)と被るシーンがあると思いますが気にしないでください。作者は同じだから

ルーザー(敗北者)
わかる人もいるんじゃないかな。この言葉。

────
咲宮空
18歳
誕生日:???
住み:??
仕事:???

────

咲宮美月(みづき)
16歳(SAO第1層)
誕生日:6/10
住み:??

────
ちなみに2人は同じ場所でログインしましたがルナの死亡時には周りには人はいません(二人暮し)



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第28話 少女の笑顔【理由】

「…朝早くから言うか?」

 

「春揮にも。伝えないと、そう思って」

 

「どんな理由かはなんとなく分かるけどな……」

 

葉月が笑顔を見せない理由…それがどんな理由なのかは少しだけ考えてはいた。

 

「……問題は小学校の頃から」

 

────

生まれつき、私と日和お姉ちゃんはお互い、目の色が親とは違っていた。

お姉ちゃんは赤色、私は透き通るような青色って、医者にも言われたけど、その時の医者の反応は完全に私たちを『別物』のように扱っていた。

 

それでもお姉ちゃんと、私は気にせずに学校に通うようになって、すぐに目のことで色々聞かれた。

聞かれるだけならまだ普通に答えるだけでよかったけど…

 

────

「何かされた、と」

 

「……うん」

 

────

暴力…と言うよりは悪口とか机にいろいろ書かれたり、簡単にいえばいじめだった。

最初の頃は笑えてたけど、家の状況もあってわらうことなんてしなくなっていった。

 

既に小学校前半の時点で私は笑顔を見せないようになってたんだと思う。

 

中学に上がって知らない人も少しいて、目のことで色々言われたけど、それでもそんな私を気にしないで友達と呼んでくれる人がいた…けど、その人は2年生になったと同時に転校しちゃって、結局友達と呼べるような人はほとんどいなくて、笑顔なんてなれなかった。

 

中学2年の後半から親にお姉ちゃんとは違って進学のこととか色々言われるようになって、それから私は『恨まれている』そんな感情さえ抱くようになっていた……

結果的に高校に入らずアルバイトして生活してた、そんな時にお姉ちゃんと一緒にネットを見てた時にSAOのβテストの案内をしてる記事を見つけて、SAOに興味を持った。

 

あの世界なら、自分の自由なように生きていける。

そんな気持ちを抱いた、けど、私は……

 

────

「…笑顔になるどころかむしろ暗い表情になって、いつも笑ってる人たちを見て……」

 

虐殺(ころ)したと」

 

「……うん」

 

「たったそれだけの理由か」

 

俺は今にも泣きそうなショートヘアになった葉月の頭を撫でた。

 

「目のことで色々あったのはわかる。家庭の事情なんかも大変だったのは聞いててわかったよ、だけど、それだけの理由で笑顔をなくすのはどうかと思う」

 

「だって……だって私は…こんな目で生まれてきて。親の血を引き継いでないとまで言われて!SAOに入ったら人を殺して!そんな私に笑顔でいる資格なんて無いでしょ!?」

 

「……あるよ」

 

「……!?」

 

多分、今まで耐えていた感情を全て出したと思う葉月を俺は優しく抱きしめた。

葉月はそれに驚きつつ涙を流していた。

 

「人間、誰にでも権利ってもんは存在してる、生きることだってそうだ。笑顔を見せたら周りが傷つく?そんなの周りの勝手な被害妄想だよ。たしかにSAOで葉月がしたことは許されないかもしれない、だけどな……」

 

「『自由じゃない人間は存在しないんだ、人間は自由だから笑顔でいれる』、自分の理想を押し付ける親、自分の思い通りにいかなければ周りの存在を拒絶する政治家、私利私欲に負けて何も出来ない上の地位のやつら、そんな奴らは結局は自分がよければいいだけのクズだ、いじめをするやつも、それを見て見ぬ振りする奴らも同じだ」

 

「………」

 

「葉月は不自由なんかじゃない、自分の好きなように生きればいい、周りに支配されるような人間じゃないんだからさ、だから………自分を殺すな」

 

「春揮………」

 

「周りの意見だけに流されてるようなやつはただのあやつり人形だ、もちろん笑顔を見せないようにするやつも…言ってしまえばお前も……自分の意見も表に出して、感情全てを表に出すことが出来るやつじゃないヤツらは『自分を殺してる』、本来の自分を見せないんだよ」

 

「……ありがとう…」

 

その後、葉月はしばらく泣き続けた。

 

「…泣き疲れて寝たか……葉月…お前は強いよ」

 

気づいたら寝ていた葉月にタオルを掛け、その寝顔を見ていた。

SAOに入るって心がけた理由が俺の書いたβテストのお知らせだとは思わなかったが……

 

「どんな親も同じように自分の理想だけを子供にぶつけるもんだな」

 

「……はる……き……」

 

────

それから1時間ほど経ち、葉月が目を覚ましたところで時刻は11:20

そこそこいい時間になっていたことには気が付かなかったが……俺には一つだけやらないといけないことが…

 

「春揮、なんで私にここまで色々してくれるの?」

 

と、これから何をしようか迷っている俺に葉月が質問を。

 

「……お前と俺が似てるから、かな」

 

「変なの」

 

「それより、ショートヘア似合うよな、お前」

 

「SAOでもショートヘアだったからね」

 

「それに、可愛いしな」

 

「……それは言わなくて…ひゃぁ!?」

 

「あ、それめっちゃ冷たいヤツ」

 

「早く言ってよ!!」

 

葉月が冷蔵庫を開けて何かを取り出したかと思えば取り出したものは冷蔵庫にあるくせに凍る謎の水。それも触れたらめっちゃ冷たいヤツ。

 

「この飲み物もらうねー」

 

「あ、あぁ……」

 

葉月が取り出したのは飲みかけのプォカリスウェッツ、あれ?なんか名前が違う気もするけどまぁいいか。

飲みかけなのは……ま、いいか、後で言おう。

と、飲み物を一気飲みして満足してる葉月は思い出したかのように俺の方に向いてきた。

 

「長野駅前で聞いた噂、あれ確認しなくていいの?」

 

「確認するも何も俺はALO持ってないし、それに今ALOはキリトが行ってるんだよ」

 

「キリトが?」

 

「あぁ、話してなかったか……と、こんな時間に誰だ?」

 

アスナのことを説明しようとしたらインターホンが鳴った。

扉を開けるとそこにはあのハゲ…エギルが立っていた。俺からしてもでかいなこいつは

 

「よぉ、ルシハ、いや、こっちでは春揮って言ったか?」

 

「……そうだが何の用だ?」

 

「ALOを一つ持ってきたんだが、アスナを救うためにお前にやろうと思ってな」

 

「アスナを救うってどういうこ……ひゃぁ!?」

 

本日二回目の可愛い悲鳴をあげた葉月を見てエギルも少し驚いた様子。

 

「なんだお前、ついに女の子を捕まえ…」

 

「ちげーよ、その辺は後で教えるから、とりあえずALOあるんだろ?ついでにお前、ALO内の噂聞いたか?」

 

「……あぁ、聞いた、というか仮想世界全体のニュースを取り扱うやつに乗ってたぞ、『光の剣士』現る!ってな」

 

エギルが見せてきたタブレットに映っていたニュースに堂々と大文字で書かれた光の剣士。

 

「……本当にいるのか」

 

「確認するんだろ?」

 

「そりゃ、そうに決まってるだろ」

 

「それで、その事はどんな……」

 

エギルがしつこいぐらいに葉月に関して聞いてきた、しょうがなく出来るだけの範囲で説明し、エギルには帰ってもらった。

 

「そういやエギル、さっき『SAOから帰ってきた者限定の学校が始まってる』って言ってたけどこの歳からだと入れないよな、葉月も…入れないな」

 

「それより、ALOのソフト一つだけ……」

 

「買えるか分からないけど買うか」

 

「うん」

 

自宅からナーヴギアを持ってきた葉月のためにも俺はヤマタ電気(あれ?これもなんか名前が違う…ま、いっか)に向かい、ALOを買うことに。

 

SAO事件が起きたせいでフルダイブゲームの人気はジェットコースターの如く下がっていた、そのためALOのソフトは余るレベルで売られていた。

 

「買えたな」

 

「……でも、なんであんなに人気ないんだろ?」

 

「さぁな…そういや、説明しないとな、アスナのこと」

 

ヤマタ電気からの帰り道、アスナがALOに囚われていること、キリトがそれを救いに行ったことを伝えた。

既にキリトがALOに入って(ログアウトはしてると思うけど)3日、そろそろ世界樹とやらに到着するかもしれない。

 

「とりあえずキリトを信じて俺たちは光の剣士の正体を掴むぞ」

 

「…春揮」

 

「……ん?」

 

「…ありがとっ!」

 

俺を呼び止めた葉月が後ろを振り向き、今まで見せたことのなかった笑顔を見せてきた。

 

「……あぁ、俺こそ、ありがとな、葉月」

 

こうして俺らはALOを手に入れ、家に帰った。

 

「さてと、いきなりだが始めるか……」

 

「…うん」

 

SAOのソフトが入ったままのナーヴギアにALOを差し込み、頭に被る。

俺も葉月も同じ部屋でログインした。

 

「「リンクスタート!!」」

 

────

再び、フルダイブを使うことになった。

 

 

 

welcome to ALO




俺の作品ほかの見てくれてる方はどこかで見たことあるんじゃないすか?

そりゃ、そうだろ、同じ作者だからね。

葉月の笑顔を気にしていた春揮が聞いたことによりこんなくらい話が生まれた訳だが
春揮さんが名言っぽいことを放ったよ。

ちなみに春揮に作者の感情を詰め込んだよ、現在の現実世界に対する。

ALOに流れていた光の剣士の噂を確かめるためにALOに行こうと思ったがソフトを持っていない、と思いきやエギルが登場。
そしてALOを持ってきた!奇跡!やったね。

だが葉月も一緒にログインするためにヤマタ電気にALOを。

キリトが頑張っているうちに春揮達は光の剣士の噂を確認するため、ALOに。
そしてナーヴギアに再びお世話になる!

次回!ついにALOに入った春揮達を待つものとは……!?


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第29話 妖精たちの国【ALOログイン】

この先、ALOの知識が全くない人間が書きます、作者が無知ということをご了承ください。


アルヴヘイムオンライン、通称ALO。

様々な種族に別れて生活していると聞いたことがある。

ALOのフィールドの中でも一際目を引く巨大な樹、それが世界樹。その上にたどり着き、妖精王オベイロンに認められた者は《アルン》という種族に転生でき、ALOの特徴の一つでもある飛行の高度限界が無くなると設定されている、が、世界樹を攻略した者は未だに誰もいない。世界樹の攻略、《グランド・クエスト》をクリアするのは不可能とも言われている。

 

────

login:lucifer

 

login:hazuki

 

────

俺と葉月はALOにログインした、その時に種族とやらを設定した。

俺が『スプリガン』、葉月が『ケットシー』。

この種族がどんなものなのか全くわからないが……

 

「ここどこだよ…というかステータス高くね?」

 

キャラの見た目を適当に現実に近い髪型を赤色にしてログインした。

そしてログインして俺らが転送させられたのは森の中、周りを見る限り木々が生い茂っていてどこに行けばいいのかもわからない。

横にいるケットシーの低身長、葉月も周りをキョロキョロしてる。

ステータスを見ると何故かあのゲーム(SAO)クリア時と同じステータスに。

もちろん名前も同じだが……武器だけは別の物に変わっていて、SAOの時と同じものは使えない。

 

「アイテムはあるね……というかスプリガンってチュートリアルの時黒髪だった気がするんだけど…」

 

「猫耳に言われてもなぁ…設定できたものはしょうがないだろ…って、これは……」

 

「……?」

 

スキル:administrator authority

アイテム:ブラックウィングコート、ブラックウィングブーツ、月輪の腕輪

 

「管理者権限……!?」

 

多分俺が1番信じられないスキル名を見つけた。ほかのスキルは全部消えているのに何故かこれだけは残っていた。

 

これは俺の考えだけだが、アーガスからSAOサーバーの管理を任されたのはレクトで、そのレクトがこのゲームを管理しているとすれば、もし、SAOのサーバーとデータを使っているなら俺の『ルシハ』というキャラもSAOサーバーから消されていない、となるはず。

武器は消去されたが、スキルと1部のアイテムだけが残ったのはそれもあると思うが…SAOの時に1回分残したのがこんなところで活躍するかもしれないとはな……

 

「おい!ケットシーとスプリガンがこんなところで何をやっている!」

 

と、ハヅキの猫耳を弄りつつ考え事をしていると周りから赤い服(?)の集団が、というか赤髪なのにスプリガンってよくわかったな、もしかして髪色は関係ないのか?…だとしたらどこで見分けたんだ?

 

「ここはサラマンダー領とシルフ領に隣接している森だ!さっさと失せてもらう!」

 

「……物騒だなぁ、サラダバーだかサラマンダーだか知らないが、俺らはログインしたのがここだっただけだよ」

 

サラマンダーという種族の集団は一斉に襲いかかろうとしてきた。

 

「初戦闘が別種族との喧嘩とはな……」

 

「行くよ、ルシハ!」

 

ルシハ:片手剣

ハヅキ:細剣

 

と、戦闘開始をしたが、サラマンダー達は一斉に何かを唱え始めた、それと同時に唱えたヤツらの周りに何かが浮かび始めた。

そう言えばALOはソードスキルが無い代わりに魔法が主な戦闘方法だと聞いたことがある気が……

 

サラマンダーが詠唱を止めたその瞬間、大量の火の玉が俺らに向かって飛んできた。

 

そしてその後、森の中に爆発音が響き渡った。

 




ALOについにログインしました、が。
前書きに書いたように作者はALOからアニメを見ていません。
(ヒースクリフとの最終戦までしか知らなかったりした)

つまり無知。

────
まさかのSAOのデータでALOにログイン。
SAOの時に使っていた防具(SAOHRのキリトの初期防具)、1層でルナが置いていった腕輪。
そしてまさかの管理者権限!!

それだけが残ったまま赤髪のスプリガンとしてログインしたルシハ
そしてケットシーとしてログインしたハヅキ
(ちなみにハヅキの髪色は青色)

森の中からスタートした2人はいきなりサラダバー(?)の集団に襲われる。

いきなり魔法を打たれた2人は無事なのか……!?

ちなみに時間軸的にはまだキリトは世界樹にはいってません。


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第30話 謎のスキル【蒼月】

 

「やったか」

 

「我々に歯向かうからこうなるのだ、お前達!ヤツらが倒れたか確認するのだ!」

 

「了解です!」

 

爆発によって起こった砂埃が少しずつ薄れていく中を、サラマンダー達はルシハとハヅキが死んだかを確認しようとした。

 

…が、そのサラマンダー達は何者かによって蹴散らされた。

 

「何者……ぐぁぁ!!」

 

薄れかかった砂埃から出てきたのは青髪で目が蒼い少女、ハヅキだった。

すばやさが高めのケットシーだが、ハヅキはそれ以上のスピードでサラマンダーを蹴散らしていく。

 

「……遅い」

 

「な……!?や、やめ……」

 

ハヅキの攻撃がサラマンダーを貫通し、サラマンダー達は消滅、実際はサラマンダー領まで戻されただけ。

 

「おいおい…いくら俺らが手を出せずに魔法を撃たれたからって倒さなくてもいいだろ…このステータスなら死ぬこともないだろうし」

 

「……ふぅ」

 

「とりあえずおつかれさん」

 

────

サラマンダーとの1戦が終わり、少し休憩した後、どこに向かえばいいのかわからないため、とりあえず森を適当に進むことに。

 

「そう言えばさっき…私のスキル欄に残ってたスキルが発動したんだけど」

 

「どんな名前だ?」

 

「えっと……《蒼月》」

 

「SAOの時にもあったのか、ならその時に発動してるんじゃないのか?」

 

「わからない、でもSAOでは発動してないと思う」

 

(そういや双星剣と限界突破だけは無くなったみたいだな……ソードスキルも無いとなると…少し辛いな)

 

スキル欄をいくら見ても残っているのは管理者権限だけ、それも残り1回限りの。

双星剣はしょうがない気もするが限界突破まで消えたと考えると高難度クエを無理に挑まない方が身のためか……

 

「とりあえず森から出るまでは警戒しないとな、さっきのサラマンダー達が言ってた通りだとシルフ領ってやつがあるらしいし」

 

簡単に言ったものの既に30分ぐらい歩いてる気がする。

そういえばこのゲームは空を飛べるって聞いた気が………

 

「空を飛んでいけばすぐにシルフ領を見つけられるよな」

 

「上手く飛べる?」

 

「……やってみるしかないな」

 

それから何度も飛行しようとしたが、中々上手く飛ぶことが出来ずにそのまま地面に真っ逆さま。

そんなことを繰り返してる俺を見て尻尾を振りながら耳を動かして眺めてるハヅキは飛ぶ気がない様子だった。

というより、失敗してる俺を見て笑ってるように見える気もする……

 

それから数十回後、やっと空を飛べるようになった俺はしばらく飛んでからハヅキの元に降りようとした。

ゆっくりとハヅキの元に降りながらシルフ領の位置を見ていると、森の奥の方であの光(ソードスキル)に似た光が発生した。

 

「ハヅキ!お前上手く飛べるか!?」

 

「やってみないと分からないけど…」

 

「ちょっと急がないと行けないかもしれないから俺について来てくれるか?」

 

「どうかしたの?」

 

「ソードスキルの光を見た」

 

ハヅキは俺より簡単に飛ぶことに慣れた。

何故か飛ぶと尻尾を揺らしながら喜ぶから集中出来なかったりした。これがケットシーか。

 

俺とハヅキは急いで光の見えた方に向かった。すると発生したところに誰かが立っている。

俺らは近くに降り、その場に向かうと、誰か…男は俺らに気づき、小さく笑った。

 

「俺に出くわすとはついてねぇなぁ!俺様は《光の剣士》、最強無敗の男、サタン様だァ!!」

 

サタン、そう名乗った男は背中に大剣を背負っていた。長野駅で聞いた噂通りの男だったことに驚きだが……

 

(光の剣士を名乗らせるわけには行かねぇよ!)

 

「ハヅキ、お前は周りを警戒して下がってろ、俺だけでやる」

 

「気をつけてよ……?」

 

「あぁ、もちろんだよ」

 

さっき見た光、あれがもしソードスキルならこいつが何者なのか、そして、なぜソードスキルを打てるのかを確認しないと……

 

「あぁ?お前だけがやんのか、片手剣だァ?へっ、笑わせてくれるな、そんなゴミみたいな武器で俺様に勝てるわけがないだろ」

 

「……さぁな、やってみないとわからないだろ」

 

「死んで後悔すんじゃねぇぞぉ!」

 

お互いが剣を抜いて戦闘態勢になった。

そして、サタンの攻撃が繰り出された…

 

「……やっぱりか」

 

サタンが繰り出した攻撃は大剣を光らせ、何連激かわからないほどの攻撃になった。…ソードスキルだ。

 

「死ねぇ!!」

 

「……管理者権限、データに残ってる全てのスキル、そして武器を俺に…!!」

 

(こんな所で使いたくはなかったが…相手が相手だ……本気で潰す……!!)

 

最後の管理者権限を発動させた俺の背中には2本の剣が着いていた。

 

スキル:真・絶界の双星剣

Lost:管理者権限




ALO編に入ってから書くの下手になったかな。

サラマンダーたちの攻撃でやられたと思われた2人はピンピンしてました。

ハヅキに着いたスキルは一体…?

飛行描写どうすればいいのかな。

ALOの光の剣士、その名もサタン!!

なんとALOに無いはずのソードスキルを放った。

それに対抗するためにルシハは最後の管理者権限を発動……

なんと!スキルと武器を呼び出したではありませんか!

双星剣がさらに進化してALOに。

真・絶界の双星剣


次回、SAOの力を取り戻したルシハ(ルシファー)VSソードスキルを使うことが出来る謎の男サタン

キリト達はまだ出ません。
あとがき長すぎる気がする、もう少し考えて書こうかな


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第31話 本物の光【part1】

「双星剣……!?」

 

「あァ?んだそれ?剣を二本持ったぐらいで俺様に勝てるかぁ!?」

 

サタンが大剣を振り下ろした瞬間に2本の剣を抜き、大剣を弾き飛ばす。

 

「やってみねぇと分からねぇだろ?」

 

真・絶界の双星剣:ゼデュースホーリーソード×デビルライトハンド

 

(ここはソードスキルが使えない世界…相手が何故かソードスキルを使えるのは謎だがこっちはソードスキルに頼らず勝たないといけない…)

 

「オラオラオラァ!!何突っ立ってんだ!」

 

サタンは再びあの光…ソードスキルを発動させ、俺に当ててきた。

SAOの時と同じ速度で放たれる大剣(両手剣)ソードスキルは片手剣や二刀流の速度より遅い、その代わりにバカみたいな攻撃力を持っている。

が、向こうはそんなに長時間、何度もソードスキルを打ってない様子だ、つまりは……

 

「簡単に弾けるってことだ…っ!」

 

「なっ!?」

 

俺にソードスキルが当たる寸前で受け止め、そのまま弾き飛ばした。

ソードスキルを撃てば発生する硬直の隙を狙い、何度も攻撃を叩き込み、一気に決着をつけようとした、が、硬直が解け、サタンの攻撃が俺に当たった。

 

「くそっ……」

 

「残念だったなァ!」

 

(ソードスキルが使えないことがここまで辛いとは…やっぱり俺はソードスキルに頼りすぎてたのか……)

 

ソードスキルに頼らずに勝ちたい、が、相手がALOに無いはずのソードスキルを使ってる時点でこっちが不利なのは確実……

 

「オラァ!くたばりやがれ!」

 

再び大剣を弾き飛ばし、隙を狙って連続で攻撃を繰り出す。

 

(……もっと…!もっと早く…!!)

 

相手の体力が半分を切ったものの、 こっちの方がダメージは多く、同じことを繰り返したところでこっちが先に倒れてしまう。

 

「おいおい、どうした?俺を倒すんじゃねぇのかぁ!?」

 

「あぁ、お前を倒す……」

 

「ならよォ、俺ァいいもん見せてやるよォ!」

 

そう言うとサタンはウィンドウを開き、何かを発動させた、と同時にサタンにオーラのようなものが纏った。

 

「イイねイイね最っ高だねェ!!この血液が逆流するこの感覚!!」

 

「お前……何をしたんだ!?」

 

「特別教えてやるよ、俺が今使ったのはなぁ、電子ドラッグ、簡単に言えば仮想世界の麻薬、ドーピング剤だよ」

 

「そんなこと出来るわけないだろ、どうやってそんなことをしたんだ」

 

「アミュスフィアを改造してやったんだよ、それで、ソードスキルとやらとこの電子ドラッグを使えるようにした、こんなくだらねぇ世界を潰すためになぁ!!」

 

「そんなことをしたらカーディナルに消されるんじゃないのか」

 

「知らねぇよ、今ここにいる時点で消されてねぇんだからよォ、おめェもよく分からねぇ力を使ってんだろぉ?同じってことだよォ!」

 

言葉を切ると同時にサタンは大剣を振り下ろしてきた、今までと同じように弾こうと思ったが……

 

(攻撃が重い……!?)

 

「ほらほらほらほらァ!!決着をつけようぜぇ!この、《光の剣士》様となぁ!!」

 

「……光の剣士…か、そう呼ばれてる以上、ここで引き下がるわけには行かねぇな」

 

電子ドラッグというのが本当に効力があることが分かってしまった以上、こいつはここで止めねぇと他のプレイヤーがALOをまともに出来なくなる。

俺が…こいつを倒す……!!

 

「我が名はルシファー!悪魔サタンを葬る者なり!!」

 

「……そう来なくちゃなぁ!!」




ソードスキルなしでバトル描写ってこんなにも辛いものなのね。

サタンは電子ドラッグ(仮想世界の麻薬)を使いルシハと決着をつける。(ALO内には存在しない)

ソードスキルと電子ドラッグはまさかの改造して作り出したもの……


攻撃力がアップしたサタンにルシハは勝てるのか…?

(ちなみに電子ドラッグ(こんな名前じゃなかったけど)はSAOHRで出てきます、オリジナルじゃないです)



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第32話 本物の光【part2】

「オラオラおらオラオラオラァ!!!」

 

「くっ……」

 

電子ドラッグを使い、攻撃力を上げたサタンの攻撃を受け止めるのに精一杯でこっちから攻撃をするのがむずかしくなっていた。

頼りたくはないソードスキルを使えば少しでもなんとかなるはずだが……

 

「オラオラ!そっちから攻撃してこいよ!」

 

(管理者権限を使った以上、無駄にするわけには行かない…俺は……)

 

「負けるわけには行かねぇよォ!!」

 

スキル:限界突破

 

(この感覚は……)

 

SAOの時に何度も感じた感覚……発動条件は揃ってないが……これは《限界突破》…!!

 

「これならどうだ……っ!!」

 

「まだまだまだまだまだ!!」

 

連撃を叩き込むが全て防がれてしまう。

そしてサタンの攻撃だけが俺に当たってしまった。

 

「がはっ…!?」

 

「おいおい、俺ァソードスキルを放ってねぇぞ?」

 

「それが……電子ドラッグの強さか…」

 

ソードスキルを『ソードスキルとして放たなければ』やつとは違い、カーディナルの監視には引っかからない。とはいえ結局はソードスキルに頼ってしまう……

 

「ルシハ!!」

 

「……!?」

 

どうしようか考えているとハヅキが後ろから叫んで声をかけてきた。

 

「いつもルシハが言ってくれてた……迷わないで自分のやるべきことをやってよ!!」

 

「…………!!」

 

SAOの時、ハヅキが迷いそうになった時に掛けていた声……言葉……

 

「そうだよな……俺が迷ってたらハヅキに言ってたのは他人事になる…」

 

「ん?なんか言われた見てぇだが、何かやってくれんのか?」

 

ソードスキルがスキル欄に無いなら他にできる方法はある。

ソードスキルに頼ってしまうからって、そんなことで迷ってたら意味ないな……

 

「行くぞぉ!!」

 

システム外スキル:ダブルサーキュラー

 

「なっ……!?お前もソードスキルを使えるのか…!?」

 

「お前とは違う、俺は《システム外スキル》だ」

 

「システム外だァ?…まぁ、いい、おめぇは俺には勝てねぇよォ!!」

 

システム外スキルのことを話した途端、サタンは再びウィンドウを開き、発動したままのはずの電子ドラッグをさらに使った。

 

「来るくる来るくる!!来たきたきた!!イイねイイね最っ高だねェ!!……がはっ!?」

 

「お前…既に気づいてはいたが、電子ドラッグってのは自分の体に負担がかかる、本当に現実の麻薬ってことだろ」

 

「それがどうしたァ!!俺には関係ねぇよ!」

 

サタンは怒りを力に変え、大剣を振り下ろした、が、最初に電子ドラッグを使った時よりはるかに力が弱っていた。

 

「お前も何かに頼りすぎた、俺と同じようにな……」

 

「うるせぇ!!黙ってやられろ!!」

 

サタンがソードスキルを放つ、だが、戦闘開始時のソードスキルの威力より下がっているのがわかる。

そして簡単に弾き返し、硬直のタイミングで俺はシステム外スキル(本当はソードスキル)を使った。

 

システム外スキル:ナイトメアレイン

 

連撃が硬直途中のサタンにまともに刺さった。が、まだ体力がイエローゾーンで残っている……

 

「ここだ……!!!」

 

システム外スキル:スキルコネクト

 

「トドメだァ!!」

 

システム外スキル:ダブルサーキュラー

 

ソードスキルを放ったあとの硬直が発生する寸前にもう一度剣を持つ手に力を込める、そしてもう一度ソードスキルを放つ…それが、《スキルコネクト》

 

スキルコネクトのダブルサーキュラーで体にクロス状に切り込んだ、既に体力がほぼないサタンは抵抗出来ずにその場にたっていた。

 

「…なんで…お前なんかに負け……」

 

なぜ、こいつが負けたのか、そんな理由など知らない。だが……

 

「……お前に、光の剣士は似合わない」

 

剣を鞘に収めると同時にサタンは死亡エフェクトと共に消えていった。

 

「……これで双星剣ともお別れだな」

 

「ルシハ!」

 

「ありがとな、ハヅキ…お前の言葉がなかったら負けてたかもしれない」

 

「いつも助けて貰ってるお礼ぐらいはしないとと思ってね、お疲れ様!」

 

戦いが終わったあとなのに容赦なく抱きついてくるハヅキに身を任せつつスキル欄を見ると《真絶界の双星剣》のスキルは消滅していた、のにも関わらず何故か俺の背中には未だに剣が2本背負われたままだった。

 

「どういう事だ?」

 

「永続効果にでもなったんじゃない?」

 

「そうか…な?」

 

「とりあえずログアウトしようよ」

 

「あぁ、でも、どこか近くの街の宿でログアウトした方がいいんじゃないか?」

 

「それなら飛んで行こ!」

 

(このケットシー……可愛すぎる…)

 

こうして、ALOの光の剣士を倒し、俺たちはログアウトするために近くにある街に。

領ならすごく近くにあったもののサラマンダーみたいなことになるのは嫌だったため、街を探してログアウトをした。

 

飛んでいるあいだも俺の背中には2本の剣が残ったままだった。

 

────

現実世界:如月家

 

ログアウトし、気がつくと夕方に。

携帯を確認すると桐ヶ谷和人(キリト)からメールが届いた。

 

『ルシハへ。』

『色々あって遅くなったけど、多分明日には世界樹まで到着出来る。今お前達が何してるかわからないが、もし、来れるなら来てくれ』

 

「……明日は世界樹を目指すか」

 

爆睡してる葉月の横で俺はそう呟いた。




お前に、光の剣士は似合わない

うわぁ……カッコつけ(ゲフンゲフン

なんやかんやあってまさかのソードスキルをシステム外スキルにしてしまうというまさかの発想。

倒した後、何故かスキルは消えたのに剣は2本持てる……


次回、目指せ世界樹……?


ちなみに、
お前に、〇の剣士は似合わない
を放ったのは毎度おなじみSAOHRのキリトです。



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第33話 SAO帰還者【学校】

次の日、朝食を食べて食後のコーヒーを飲んでいる俺は目の前でコーヒーを飲むか飲まないかで迷っている葉月を見て笑っていた。

キリトが世界樹に到着出来ると聞いたから俺達も追いかけようと話をしたのはつい30分ほど前。

 

「コーヒー飲めないなら無理しなくていいんだぞ?」

 

「む、無理してない!」

 

「なら早く飲めって……」

 

と、会話している途中でインターホンが鳴った。

 

「誰だ…?」

 

またエギルか、それか和人……いや、和人にはここを教えてないはず……

少し警戒しながら扉を開けると扉の前には黒髪に少し茶色が混ざったような髪色の女の子が立っていた。

 

「ほんとにここだったのね……」

 

「……どちら様?」

 

「失礼ね!リズベットよ!」

 

リズベット……たしかSAOで俺の剣を持って重いって言って、更には黒の剣士(キリト)が血盟騎士団団長に負けたってニュースになった時にいた気がするあの鍛冶屋のリズベットか……

 

「いや、お前別人だろ」

 

「なぁんですってぇ!?」

 

「いや、落ち着けって…俺が知ってるリズベットはピンク色の髪だったぞ?」

 

「染めたのよ!」

 

「わかったから、お前がリズベットだってのはわかったから。で、なんでここを知ってる?」

 

「あのハ……エギルに聞いたのよ」

 

「お前今エギルのこと……」

 

「そ、そんなことより!エギルから『学校』の話は聞いてるでしょ?」

 

学校、たしかにエギルがここに来た時に言ってた気がする、SAO帰還者だけの特別な学校……

 

「聞いたけどそれがどうかしたのか?」

 

「あなた達も誘わないとと思ってね、わざわざエギルの店まで行って住所を聞いたのよ」

 

「んじゃ、他を当たってくれ、というかお前今日も学校だろ、その服装」

 

「なんでほかを当たらないといけないのよ?」

 

「俺、19だぞ?」

 

「……私は18」

 

「「うわぁ!?」」

 

急に後ろから小さな声が聞こえて思いっきりビックリしたけど葉月だった。

 

「あ、あなたハヅキね?ほんとに小さかったのね!」

 

「リズベットは(色んな意味で)でかい」

 

「それより!とりあえず年齢無視で来てもらうわよ!」

 

「なら着替えぐらいさせろ寝巻きだから」

 

「その服装ならいいわよ!とりあえず来なさい!」

 

「ちょっ!?引っ張るなよ!」

 

俺はリズベットに無理やり掴まれてどこかへ向かった、反射的に葉月の腕を掴んだ。

 

────

リズベットに掴まって10分ほど。

見えてきたのはそこそこ大きめな学校だった。

そこの昇降口にはリズベットと同じ制服の女子や微妙に大人びた男子が沢山いた、寝巻き(ジャージ)姿の俺たちとは全く違う雰囲気だ。

既に開校はしていると聞いたものの、未だに入学してない人もいるはずなのにそこそこの人数がいる。

 

「なんでここに連れてきたんだ?」

 

「そりゃあ、入学するからでしょ?」

 

「そんな簡単に言われてもな、というかそれ前提かよ」

 

人見知りの葉月からすればある意味地獄だぞここ……

 

「しょうがないでしょ?キリトの家に行っても『忙しいから後日な』って簡単に拒否されたのよ!それで、帰還者であるあんたの家に行ったのよ、まさかハヅキもいるとは思わなかったけど」

 

とりあえずしばらくしたら結婚するって話はまだ誰にも伝えてない、いや、空には伝えたっけ。

 

結局、ほぼ無理矢理、校長(理事長)の元に連れていかれ、入学手続きとかなんとかってものを終わらせ、入学することに。

入学と同時に制服をもらい(金は触れないお約束)

それに着替えたところでリズベットに校舎案内をさせられた後、なぜ気づかないのかリズベットは授業ということを忘れ、怒られていた。

 

「………い」

 

「………?」

 

「春揮……怖い」

 

リズベットのやつよりもはるかに小さいサイズの制服を着た葉月が小刻みに震えながら俺に助けを求めてきたが……人見知りを助けることなんて無理だろ…

 

「大丈夫だよ、ここにいる人間は全員、SAOから帰ってきたプレイヤーだ、お前に何かするようなやつはいないよ、多分」

 

「……うん」

 

「ほら、笑顔だって。笑顔でいれば周りも同じようになるよ」

 

「そう…だよね…」

 

結局、学校の教師の人に詳しい説明を聞き、俺らは学食で待機することに。

 

その時に聞いた話だと、部活動などの活動を優先させて、授業はあまりやらないらしい。大丈夫なのかこの学校……

そして校則として『SAOプレイヤーネーム』は使用しないように決まっている。昇降口で使ってたヤツ見たけど。

 

「あ、いたいた、ごめんごめん、授業ってことすっかり忘れてて……」

 

「もう、リズさん!人を連れて来る時点でアレですけど、それだけでなく授業を忘れるなんて」

 

「シリカ、プレイヤーネーム」

 

「そう言うリズさんだって……あ、初めまして!綾野 珪子(あやの けいこ)、SAOの時はシリカって名前でした、よろしくお願いします」

 

「シリカ……?」

 

たしか結構上の層で《ビーストテイマー、シリカ、黒ずくめの男とパーティ──》って聞いたことが…もしかして黒ずくめの男ってキリトの事じゃ……?

 

「あ、あたしは篠崎 里香(しのざき りか)、おなじみリズベットよ、よろしく」

 

いきなり自己紹介が始まった、俺と葉月も自己紹介した。(名前と歳だけ)

アーガスということはまだ言わないでおくことにした。

 

「葉月ちゃん同じぐらいの身長で…(胸も同じぐらいで)、仲間が増えた気がするよ…宜しくね!あ、私はどんな呼び方でもいいか─

 

「……よろしく…シリカ」

 

「「そっち!?」」

 

まさかのプレイヤーネーム呼びに俺と里香はハモリながらツッコミを入れた。

 

「ちなみに綾野、葉月は18だぞ、そう見えて」

 

「えっ……」

 

「小さい……ごめん」

 

「いやいや…えっと…私こそ、ごめんね?」

 

なんか余計な事言った気がして申し訳ないな…でも、綾野と里香なら葉月も気軽に話してるし意外と安心かもしれない。

 

「そう言えばなんでキリトさんは忙しいって答えなんでしょうか?」

 

「そうよねぇ…でも、どうせVRに没頭しすぎてるだけとかかもしれないわね……」

 

と、2人が学食で買ったパンを食べながら話している。

俺と葉月も同じようにパンを買って食べつつ話に参加した。

そしてこのタイミングで俺はキリトとアスナの現状を話した。小声で。

 

「えぇ!?」

 

「それって本当ですか!?」

 

「…言葉を慎みたまえ」

 

「春揮、変な喋り方になってる……(モグモグ)

 

「キリト…いや、和人は今そう言う状況だ」

 

「なら、私たちも行かないと!」

 

勢いよく立ち上がろうとする里香の方を無理やり押し、立てないようにしながら言葉を続けた。

 

「向こうはあいつと俺らに任せとけ、本当は学校に入る予定無ければ今はALOにいるはずだったんだが…」

 

「でも、アスナは私の親友……」

 

「大人数で行ったとして、あいつの手助けが出来るわけでもなんでもないだろ。今は俺達とキリトを信じてくれ」

 

「……絶対に連れて帰ってきてよね!」

 

「分かってるよ」

 

「葉月……さんも気をつけてくださいね?」

 

「……ちゃんでいい」

 

「まだ根に持ってるのかよ」

 

こんなやり取りをしながらも時間を過ごし、夕方になっていた。

次の日は欠席すると伝え、家に帰った。

 

「……学校か…」

 

「葉月……」

 

葉月の過去を知ってる以上、学校には連れていきたくはなかったが…里香と綾野は目のことに関しては何も言わず、明るく接してくれていた、だが、まだまともにクラスに入ってないからわからない……

 

「辛かったら言えよ」

 

「……ありがと」

 

結局、帰ってきてすぐにALOにログインした。現在の時刻は6:00

 

キリトからメールが来ていた。

 

『世界樹に到着した。ちょっと複雑な事情になったから少し時間がかかるけど、明日には攻略を開始しようと思う。』

 

「急いで世界樹近くまで行くか……」

 

────

ログインした先は何故かとある建物の中の寝室のような空間だった。

ログアウトした時はある街の宿だったはず……

 

「ログインしてきたようだな、いきなり手荒くて済まない」

 

「誰だ……見るからにスプリガンでもサラマンダーでもケットシーでも無さそうだが……」

 

「そう身構えるな、ソナタらとはやり合うつもりなどない、申し遅れた、私は《シルフ領主》、サクヤだ」




学校きたね。
実は初登場のシリカ(綾野 珪子)

無理やり連れていかれた時点で葉月にはトラウマが残っている。
そんなトラウマを持った葉月はシリカに優しく(?)され、なんとか無事に過ごせた様子。

キリト達のことを伝え、家に帰り、夕方にもかかわらずログインするとそこはログアウトした時とは違う場所に……

そして混乱している2人の前に現れたのはシルフ領の領主、サクヤ

一体何が起こる……!?


(ちなみにキリト達は現在、『お兄ちゃんなの……!?』のシーンの後、ログアウトして気まずい空気になっています←原作わかる人にしか伝わらないやつ)

ついでに言うとこの次の日(時間的に)がグランドクエストと最終戦だよ。まだ先だけどなこの作品だと


また長くなってしまった。


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第34話 シルフ&ケットシー【同盟】

 

「なんで、シルフ領主が俺らをこんな所に?」

 

「実はな、ここ、シルフ領の横にある森、そこでそなたらがサラマンダーと戦い、その後、謎のスプリガンを倒したのを我々の仲間が目撃したのだ」

 

「……それで?」

 

「ほんとうはそなたらが寝ていた宿で話をすればいいのだが、領主が領から出るのは少々危険なことなのでな、無理に他の者にここまで連れてきて貰ったのだ、すまない、このような手荒い真似をして」

 

「普通にシルフの俺らを見つけたっていう奴が宿で話をすればいいだけだろ?」

 

と、シルフ領主のサクヤにここまで連れてきた理由を聞こうとしていると、サクヤが入ってきた扉が開き、そこからケットシーが顔を出した。

 

「お、()()()()お二人さんが起きたみたいだにゃ〜」

 

「アリシャ、その言い方は無いだろう?」

 

「でも結局はシルフが街の宿で寝てる男女二人をここに連れてきたんだから拉致ったってことになるヨ?」

 

アリシャと呼ばれたケットシーはサクヤとかなり仲が良さそうだ。

 

「あ、説明が遅れた、私はアリシャ。こう見えて《ケットシー領領主》をやってるヨ」

 

「「え……?」」

 

「そっちの青髪のケットシーの領の領主だヨ?」

 

まさかの発言に混乱してる俺らにアリシャはハヅキの方を見てさらに詳しく説明した。

いきなり特徴を言われてびっくりして耳が動いたのは見なかったことにしよう。

 

「というか結局、なんで俺らを拉……連れてきたんだ?あと、領主は領から出るのはあまり良くないんじゃないのか?」

 

「領主が領から出ちゃいけないって言うのはシステム的にではなく《各種族》の喧嘩をさせないためだったり、領主が暗殺とかされないようにするためにゃ〜」

 

そう聞いて何故か安心した気がする、というかアリシャの喋り方って特徴あるし誰かに似てる気がするんだよな……ま、いいか。

 

「それで、だ、そなたらをシルフ領まで()()()来たのは『キリト』と言うスプリガンの男の目的のために我々が援護をしようと思っていてな、あの森で何度も勝負をして勝利したお主らを連れてきたのだ」

 

この人は必要なことを言えないのか……?

多分言いたいことは…

 

キリトがたまたまここに寄って、世界樹に行くってことを話した、その時にサクヤかアリシャに手伝って欲しいと伝えて、シルフとケットシーで同盟を組んで、世界樹攻略の援軍に行こう、と。

それで少し力不足かもしれないから誰かいないかと探していたらちょうど森でサラマンダーを蹴散らした《ケットシー》ハヅキと、謎のスプリガンことサタンを倒した《スプリガン》ルシハ(俺)に協力を求めよう。と。

 

「というかキリト?」

 

「あぁ、黒ずくめの服装のスプリガンだが」

 

「俺らもそいつを追いかけようと思ってたんだが、というか……

 

SAO事件のことは伏せ、俺とキリトが現実世界(リアル)で知り合いということを伝えた。あと俺らの名前(プレイヤーネーム)も。

 

「そうだったのか、とりあえず改めて宜しくな、ルシハとハヅキ」

 

「あぁ、宜しくな、サクヤ、アリシャ」

 

俺らはお互い、握手を交わした。

 

「それで、なんでまだ出発しないんだ?」

 

「それが、我々の装備が揃っていなくてな、キリトが()()()()()を持っていて、それを預けてくれたが…まだしばらくはかかりそうでな」

 

「とりあえず2人は明日、またログインしてく──

 

サクヤがログアウトしてくれと言おうとしたその時だった。

シルフ領の中から爆発音がしたのだった。

そして、様子を見に行くと爆発音がした所にいたのは《サラマンダー》が2人。

 

「『ユージーン』と『カゲムネ』、何をしに我が領に来たのだ」

 

「ここに、俺らの軍を壊滅させた小娘がいるだろう!そいつを潰しに来た」

 

サラマンダーの軍と聞いて浮かんでくるのはシルフ領の横の森でハヅキが謎のスキルを発動させて瞬殺したヤツらだよな……ってことは俺らか。

 

「それに、()()忌々しいスプリガンもいたという話だ」

 

「それで、俺らに何の用だ?」

 

サクヤとアリシャの後ろに立ってた俺とハヅキは前に出て戦闘態勢のまま、2人のサラマンダーを見た。

 

「勝負をしよう、お互い、邪魔はしないで1対1でそこのスプリガンは俺と、そっちのケットシーはカゲムネとな」

 

何を言い出すかと思えば……

こっちは元々戦闘態勢だって分かってるくせに。

 

「勝負は今日の夜8時だ。近くにある広場でやろう」

 

「望むところだ」

 

────

なぜ、サラマンダーの大男、ユージーンと呼ばれたあいつがスプリガンに恨みがあるのかと思えば、数日前、キリトがあいつと訳ありで戦って倒したかららしい。

 

「私のせいでシルフ領に被害を……」

 

「別に気にすることではない、それより、ホントにいいのか?」

 

「あいつがキリトにボコボコにされたのに反省してねぇなら俺がやるしかねぇだろ、それに加えてカゲムネとやらにハヅキなら勝てるだろうしな」

 

「大丈夫かにゃ〜?」

 

「領主の2人は世界樹に行くために装備を揃えてくれ、俺はヤツらを倒す」

 

「わかった、少し不安だが2人に任せよう」

 

「だけど、2人の勝負、見させてもらうヨ〜」

 

こうして俺らは《サラマンダー:将軍》ユージーンと《サラマンダー》カゲムネとの勝負をすることに。

 

────

シルフ領近くの広場

 

俺らが到着すると既にサラマンダーの2人は待っていた。

 

 

「さぁ、始めようではないか、()()()()を」

 

「軍の仇……ここでとらせてもらう!」

 

俺は()()()()()剣を持ち、ユージーンの方へ、少し離れたところでハヅキがカゲムネの方へ。

 

「行くぞ!」




長い間(2日か3日)またせた結果がこれでした。

どうも、2日間休んでいるうちに文章力の低下が見られたりUAが4000超えたり(2018/06/04 12:17現在)して驚いてます。怖いね。

大事な部分が抜けてる気がするけど簡単に言うと。

キリト来た。
世界樹行きたいから手伝ってって言った。
装備整えてから行く。
あ、戦力足りないかも、なら実力が高そうなやつを選ぼう。
ルシハ達を拉致る

ってことですね。ほら、簡単?

シルフ領を破壊して現れたのはサラマンダーの将軍、ユージーンとカゲムネ。

2人はどうなる…!?



アリシャとサクヤの喋り方わかんないから困るわ(本音)


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第35話 神剣と霊槍【到着】

ルシハVSユージーン

 

「我が魔剣グラムの力でお前を沈めてやろう」

 

「かかってこいよ……」

 

夜の暗さの中だが、サクヤの魔法で一定の部分が明るくなっている。

俺は右手に《デビルライトハンド》を持った。

そしてユージーンの攻撃を防ごうとするが、防いだはずの武器をすり抜け、俺は攻撃を受けた。

 

「我が魔剣は特殊効果が着いているのだ、今教えたところでお前に勝ち目などないがな!!」

 

「くそっ…!」

 

防いでも無駄だとわかったところで相手に俺の攻撃はまともに刺さらず、無駄な時間を過ごすだけ。

 

「はあァァ!!」

 

片手剣で出せる速度で連撃を出しても相手の魔剣に勝る攻撃がなかなか出せない。

 

「もっと手応えがあると思ったのだが、つまらぬ。この剣に勝てぬ者は……死ね」

 

「させるか…!!」

 

魔剣の攻撃を防ごうと剣をぶつけた瞬間、デビルライトハンドが粉々に砕けて消滅した。

 

「なっ……!?」

 

「無駄なあがきはしない方が身のためだぞ、トドメだ」

 

俺は抵抗もできずに腹に魔剣の攻撃をくらい、空から落下し始めていた。

 

──それが、ルシファーと名乗る者の強さか

 

(お前は…SAOのサタン……)

 

──我を名乗るプレイヤーを蹴散らしたお前の実力はそんなものなのか

 

(んな事言われてもお前からもらった剣はもう、砕けて消えた……)

 

──だから、諦めるのか?

 

(……負けるわけには行かない)

 

──なら、再び立ち上がれ、我が力を使いし者よ───

 

俺の頭の中に流れてきたサタンの声はそう伝えて消えていった。

 

「行くぞ……《神剣:デュランダル》!!」

 

武器を失った右手に新たな剣が現れ、眩い光を放つ。

そして俺は左手に《ゼデュースホーリーソード》を持った。

 

スキル:限界突破

 

HPもギリギリまで減り、限界突破が発動し、俺は空で飛んで俺のことを笑っているユージーンの元に飛んだ。

 

「はあァァァ!!」

 

「なっ……!?」

 

不意を突かれ、防ぐことが出来ないユージーンに俺はソードスキルと同じ速度で連撃を叩き込んだ。

 

「トドメだァァ!!」

 

「クソォォォ!!」

 

ユージーンはそのまま人魂(?)となった。

 

「ありがとな…サタン」

 

俺は浮いたままのユージーンの人魂(?)を掴み、サクヤの元へ戻った。

 

────

ハヅキVSカゲムネ

 

「軍の仇は取らせてもらうぞ、ケットシーの小娘が」

 

「…………」

 

ルシハがサラマンダーの将軍と戦っている、私がここで負けたらルシハの勝利が無駄になるかもしれない……

軍の方から攻撃を仕掛けてきたって言っても何も聞く耳を持たなかったから……

 

「……殺す」

 

「ほう……細剣で俺と戦うつもりか、せいぜい楽しませてもらうぞ!」

 

まだ少し空を飛ぶのに慣れてないせいで上手く細剣で戦えるか心配だけど……

 

「オラオラっ!」

 

「……ふっ!」

 

「オラオラオラオラ!!」

 

「……!?」

 

カゲムネの攻撃を1度防いだと思った、が、全く止まることなく連続で攻撃を繰り出してきて、私はダメージを受けた。

 

「こんな雑魚に軍は負けてしまったのか……サラマンダーとして残念だなァ!!」

 

「がはっ!?」

 

全く抵抗出来ずに繰り返しダメージを重ねてしまう。

 

「オラオラ!!どうしたァ!?抵抗しろよ!」

 

カゲムネはシルフ領に来た時よりずっと激しい口調になっている。

そんなことを気にする暇なんてないけど………

 

「はあぁ!」

 

《月下葉の剣》の攻撃で少しはダメージを与えられたものの、やっぱり片手剣には勝てない……

 

「トドメだァァ!!」

 

『お兄さん、うるさいよぉー?』

 

「………!?」

 

私の前、カゲムネの目の前に誰かが現れた、けど、その声は少し遠くから聞こえたような気がする。

だけど、その声はカゲムネには聞こえていない様子で、更にはカゲムネには()()()の姿も見えてない様子だ。

 

「な、なぜ空中で攻撃が止められるのだ!?」

 

()()()さん!』

 

「え……?」

 

()()()を使ってくれてありがとう…あと、ルシハと一緒にいてくれてありがとう、私は『ルナ』、あなたに武器を渡すから……使って!』

 

「ルナ……?」

 

ルナってルシハが1層で………

と、考えていると私の目の前にそこそこ大きめな槍が現れた。

 

『それは《霊槍・カムイ》、きっと、あなたを守ってくれる……そして、ルシハを守ってあげて……』

 

そう言ったその瞬間、光となって現れたルナは消えていった。

 

──あなたを守ってくれる

 

「よくわからない力のせいで防がれたが……これでトドメだァァ!!」

 

「………ふっ!」

 

霊槍を回転させ、相手の攻撃を弾く。

細剣とほぼ同じ速度で攻撃ができるだけでなくリーチが長いため、相手の攻撃の届かない範囲からでも攻撃ができる。

 

「……遅い!」

 

スキル:蒼月

 

「なっ……速い…!?」

 

「………これで終わり」

 

「嫌だ・・・嫌だぁぁぁぁっ!!!」

 

必死に抵抗するカゲムネを無視して思いっきり槍を突き刺す、そしてカゲムネは人魂(?)になった。

それを持ち、アリシャがたっている場所に降りた。

 

(ルナ…どうしてこんな出会い方になったのかわからないけど…また、会えるよね……?)

 

 

────

ルシハ目線

 

「蘇生してやってくれ、あと、この辺を明るくしてくれてありがとな」

 

「あの魔法がないと我々も不便なのでな、それより、お見事だ」

 

「…………」

 

俺とユージーンが戦い終わったあと、すぐにハヅキが戻ってきたが、何故か少し暗い様子だった。

と、不思議に思っていると送信者の名前が無いメールが届いた。

 

『ルシハはいい仲間を見つけたね、私からのプレゼントを彼女にあげた、ルシハも、腕輪、大切にしてね』

 

「もしかして……」

 

「そのもしかしてだよ、ルシハ」

 

「ルナが生きてるとでも言いたいのか」

 

「わからない……けど…」

 

ハヅキは自分の身に起きたことを全部話してくれた、新しくA()L()O()()()()()槍を手に入れたこと、それはルナがくれたものだ、と。

正直、信じ難い話だが、リハビリをしていた2ヶ月間、茅場の妻だという人から、『茅場はVRの中で生きている』と聞いたことがある、だがあれはシステム……

 

「ルシハ〜大丈夫かにゃ〜?」

 

「あ、あぁ、大丈夫だよ」

 

「まさかの自体になっちゃったヨ、でも、ルシハもハヅキも新しく武器を手に入れたりしたし(あれ?どうやって手に入れ…)

 

「とりあえず二人とも今夜はシルフ領でログアウトして、明日、世界樹にあさイチで行くとしよう」

 

「あ、サラマンダー2人、蘇生してやってくれよ」

 

この後、ユージーンに俺らに勝負を仕掛けた理由(腹いせと八つ当たりと仇)を聞いて、ちょっと納得した後、2人をサラマンダー領に返し、シルフ領についた時にはリアルタイムで10:00だった。

 

────

現実世界、如月家

 

「ルナ……」

 

「ルシハ……大丈夫?」

 

俺は現実世界に戻ってからもしばらくの間、ハヅキの、言ったことに関して考え込んでいた。

気づいたら寝ていた、それも何故かハヅキに抱きつかれながら。

 

────

次の日、世界樹の前にキリトとシルフ(名前はリーファ)のペアが立っていた。

 

「兄妹で兄妹喧嘩して、今に至る!?」

 

「おいおい、そんなに驚くなよルシハ…でも、ハヅキも一緒だとはな、久しぶり」

 

「その、(色々)でかい人がキリトの妹さん?」

 

「うん、初めまして、キリトく…お兄ちゃんの妹のプレイヤーネームはリーファ、よろしく」

 

「というかお前がメッセージ送ってきた時はシルフ・ケットシー同盟も付いてくるって言ってただろ?どうしたんだ?」

 

「それより、このピクシーってユイか?」

 

キリトの横でふわふわと飛んでるピクシーをつつく、多分見た限りユイだと思う。

 

「や、やめてくださいルシハさん、そのへんは後で話しますから…」

 

横でハヅキがちょっと悔しそうにしているのをまたまた見て見ぬふりをしながら、キリトの質問に答える。

 

「それが、ちょっとしたトラブルのせいで装備の準備が終わらなくてな、それが終わり次第駆け付けるって」

 

久しぶりに再開したキリトのアバターはトゲトゲしている。どこかで見たスーパーヤサイジンだっけ?みたいに。

そして妹と言ったシルフ領でかなり名前が上がっていたリーファはいつの日かのハヅキのように長い髪で、ポニテにしている。

ユイのこのゲームでの役割は《ナビゲーションピクシー》。キリトをここまで連れてきたのもある意味ユイのおかげらしい。

 

シルフケットシー同盟を待っている暇などない、とキリトが言い出すため、キリトは何度目かの《世界樹攻略クエスト》に挑戦することに。

 

挑戦メンバー(同盟無し)

キリト:スプリガン(片手剣)

リーファ:シルフ(片手剣)

ルシハ:スプリガン(片手剣×片手剣)

ハヅキ:ケットシー(槍)

 

「行くぞ、《グランドクエスト》!!」




話が続かないんじゃぁ!

なんと武器変!それも2人とも!

サタン(SAOの何話目かの)が声をかけてくれた。いや、NPCなんだけどさ。
それにより復活し新たな武器と久々の限界突破を使い相手を倒す。
ちなみに特殊効果なんて無いよ。
ハヅキにはまさかのルナ!?
何が起きているのかさっぱりだよね。俺もだよね。

ALOには(俺の知ってる限り)実装されていない武器種、槍を使い、カゲムネを蹴散らした。

世界樹に到着するが、同盟はまだ来れないため、先にルシハ達だけに。


4人で挑む超高難易度クエ、グランドクエストが始まろうとしている……

────
武器には特に効果などはありません(大事な事なので

────
スキル:蒼月
自身の移動速度がMAX(以上)にあがる。
それ以外にも何かしらの効果が……?

────
リーファ(本名は別の機会に)

種族:シルフ
武器種:片手剣

キリトが(ルシハ達もログインした)森にて助けたシルフの(多分)強い少女。
ルシハ達が合流する寸前に武器をかなりの高さから捨てたらしい(アニメの話)

キリトとは兄妹(深い理由は省く)


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第36話 グランド・クエスト【Part1】

世界樹に入ろうとしたその時、シルフ領から少しでも応援を出そうとサクヤが考えたらしく、レコンという少年(リーファと結構仲がいいらしい)が駆けつけた。

 

「る、ルシハさん達の話を聞いて……サクヤさんに許可をもらって応援に来た……よ……」

 

「ちょっとレコン!ヘトヘトじゃん!」

 

「早く行くぞ、こんなことしてる場合じゃない……」

 

俺たちはレコンを加え、5人で世界樹に入っていった。

入るなりキリトは大量にいるガーディアンを避けながら世界樹の上まで登っていく、が、ガーディアンはそんなことを許すわけもなく、キリトに集中的に攻撃しようとした。

 

「キリト!無茶するな!ハヅキ、俺らも行くぞ」

 

「うん……!」

 

リーファとレコンに回復魔法の援護を頼み、俺とハヅキはキリトの周りのガーディアンを倒すことに。

 

「数が多すぎる…これじゃあ絶対にクリア不能のクエストじゃねぇかよ……」

 

「ルシハ!リーファ達が……」

 

ガーディアンとの攻防を繰り返しているうちにリーファ達の方にもガーディアンが攻撃をしようとしていた。

 

「届けぇ!!」

 

俺は世界樹に到着する前に寄った街で買った片手剣を群がるガーディアンに向けて全力で投げた。

 

スキル:投剣

 

流石に武器自体が弱いせいでガーディアンを倒すことが出来なかったが、少しは足止めをできた。

 

と、リーファを置いてレコンが俺らより上に()()()()()を唱えながら上がっていった。

それを必死に止めようとリーファも俺たちと同じ高さまで上がるが…

 

「あれは使うとデスペナルティが着いてしまう《自爆魔法》…レコン……なんで私たちのために自分の身を砕いてまで……馬鹿ね…」

 

俺とリーファの周りにいたガーディアンはほとんど蹴散らされたが、キリトとその近くで戦っているハヅキの周りのガーディアンは未だに残っている。

 

「行くぞ、リーファ!」

「あ、うん!」

 

俺はハヅキの近くに、リーファは遠くからだが魔法で攻撃をしたり回復魔法を使ったりしている。

こっちの攻撃が当たりさえすれば相手は倒すことが出来るものの、向こうはそれを簡単にはさせてくれない。もちろん相手の攻撃も俺らとほぼ同等、もしかしたらそれ以上かもしれない。

そんな中、キリトは攻撃を受ければリーファに回復してもらい、隙を見て自分が攻撃を当てる、ということを繰り返している。

 

「キリト!受け取れ!」

 

俺はゼデュースホーリーソードをキリトの元に投げた、キリトが受け取る前に数体のガーディアンを蹴散らすことにも成功した。

 

「ありがとなルシハ!」

 

左手にも剣を持ったキリトはまるで人が変わったかのように攻撃の速度を上げた、が、ガーディアンはそれを見た直後、俺らを無視してキリトに攻撃を仕掛け始め、キリトの体力は徐々に減っていった。

 

「くそ……こんな所で……」

 

キリトは俺が投げた剣を手放し、俺の元へ落としてきた。リーファの回復魔法で体力はギリギリ耐え続けているものの、いつまで持つかもわからない、更には相手の数が多すぎてキリトを助けることも難しく、成す術がない……

 

キリトの体力が赤まで行ったその時だった。

 

竜騎士(ドラグーン)!ブレス攻撃だヨ!」

 

「シルフ部隊!あの者達の援護と周りにいるガーディアンを蹴散らすのだ!」

 

キリトを取り囲んでいたガーディアン達が一瞬にして消え、キリトの体力はグリーンまで回復した。

 

「またせたネー、ギリギリになっちゃったヨ」

 

「装備を揃えるのに時間をかけすぎてしまってな、だが、キリトとルシハのおかげで普通にかかる時間の倍以上の速さで終わった」

 

サクヤがシルフ領にいた部隊を、アリシャが《ケットシー最大戦力》とも呼ばれている竜騎士(ドラグーン)を引き連れ、世界樹に駆け付けてくれた。

 

「リーファ、お前もよく頑張ってくれた、だが、彼が上に行くまでは……

 

「サクヤ……わかってるよ、シルフ部隊!みんな行くよ!キリトくんの援護を!」

 

「ハヅキもルシハも頑張ってるにゃ〜?竜騎士達も手伝ってキリトを()()()()()まで送るヨ!」

 

「あぁ…!!」

 

「うん……!!」

 

シルフにシールドを貼られ、その間に回復したキリトは再び上昇を始めた。

 

「絶対に諦めない!」




バトル描写ほど苦手なものはこの世にないのかもしれない。
原作だと1話で終わってるせいで描きづらい。うん。

ガーディアンの主な攻撃って突進と投剣ぐらいですよね、あ、ガーディアンのまともな攻撃の描写書いてない(自覚)

お気に入りに追加してくれてる人って優しい人だと思います、書いててわかるけど…

レコンはこれから先出番あるのかな?ないかな?いや。無いな?(レコンファンの方、ごめん)

シルフケットシー同盟到着!

ボコボコにされたキリトは無事に登りきることが出来るのか…!?


あとがき長いし描写下手ですみません。


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第37話 グランド・クエスト【Part2】

シルフ・ケットシー同盟が到着してから数分、キリトの周りのガーディアンをシルフ部隊が止めてくれてはいるものの、未だに世界樹全体の半分ほどまでしか進んでいない。

 

「ハヅキ!俺らもキリトの周りを倒すぞ!」

 

「わかった!」

 

周りから攻撃してくるガーディアンは竜騎士(ドラグーン)とケットシー達が倒してくれているうちに俺とハヅキは近くにいるガーディアン達と、シルフ部隊が倒しきれなかった分を倒しながらキリトが戦っている近くまで行った。

 

「ルシハ…ハヅキもありがとな…」

 

「SAOを共に過ごした仲のためだ、少しぐらいは手伝うに決まってるだろ」

 

「私だってアスナを助けたい……」

 

「あぁ…ありがとう……」

 

ガーディアンの突進攻撃でシルフ部隊の1部が倒された光景を見たり、竜騎士(ドラグーン)にガーディアンが接触したりしている。

キリトを早くアスナの元に送らないといけないのに……

 

竜騎士(ドラグーン)!上に向かってブレス攻撃!」

 

「シルフ部隊も怯まず攻撃を続けよ!キリトの道を開くのだ!」

 

サクヤ(シルフ部隊)とアリシャ(竜騎士)は自分たちの周りにいるガーディアンではなく、俺たちの周りにいるガーディアンを倒すことを優先した。リーファも俺らの近くで戦っていて、かなり驚いた様子だ。

 

「我々が道を開いているうちに!」

 

「早く行くのサー!!」

 

「あいつら……」

 

ガーディアン5、6体が一斉に突進攻撃でキリトを狙う、それを俺とハヅキが抑えた。

 

「キリト、シルフ達の援護を無駄にするわけには行かない……!!」

 

「絶対に……アスナを……!」

 

「お前らまで……」

 

「パパ!今ならガーディアン達の間を通って1番上まで行けます!」

 

突進してきたガーディアン達を倒し、上を見上げるとガーディアン達が通路の端の方に避け、真ん中に道ができている。

 

「お兄ちゃん!これを使って!!」

 

リーファが剣を投げ、キリトがそれを受け取った。

そして再び、《二刀流》になったキリトは剣を上に重ね、1本になるようにして上昇を始めた。

スプリガンの飛行速度はそこまで出ないが、キリトはSAOのステータスを引き継いでいるらしいから、普通に攻撃速度として速度をとっている。

その速度を使いキリトは自分の周りに衝撃波を作り出し、阻止しようとしたガーディアンを倒しながら世界樹の奥に進んでいった。

 

「行ったか……」

 

「ルシハ、帰ろう」

 

「あぁ……」

 

(絶対に負けるなよ……キリト…!!)

 

「シルフ部隊!後退せよ!」

 

竜騎士(ドラグーン)も後退!」

 

キリトが世界樹の上まで行ったことを確認した後、俺らは世界樹から出た。

 

────

世界樹前

 

「サクヤ、本当にありがとな」

 

「礼などいらぬ、むしろルシハ達とキリトにお礼をしなければならない、ユージーンを改心させ、更には金を預けてくれたのだから」

 

「リーファ、おつかれさん」

 

「ルシハさん……ありがとうございます」

 

「さて、我々はシルフ領に帰るとしようか、ルシハとハヅキ、また会おう」

 

「私達も帰るかにゃ〜、お疲れ様だネー」

 

サクヤとアリシャと握手を交わし、それぞれ自分たちの領に帰っていった。

 

「リーファは帰らなくていいのか?」

 

「心配で……」

 

「キリトは、お前の兄さんは強い、絶対に負けない、アスナを助けて戻ってくるよ」

 

「そう……ですよね、ありがとうございました、ルシハさん、また、次は多分リアルで」

 

「あぁ、またな」

 

元気を取り戻した様子で、リーファはそのままシルフ領に飛んでいった。

 

(まともに戦うこともせずにキリトに声かけるだけだったな俺は……)

 

「ルシハ?」

 

「あ、大丈夫だよ、ハヅキ」

 

「私達もどこかでログアウトしよう」

 

「そうだな…」

 

こうして俺たちは世界樹のふもとにある街の宿でログアウトした。

 

────

世界樹【研究区画・個別エリア】キリト目線

 

「パ……パパ!大丈夫ですか!?」

 

「ユイ……?ここは?」

 

「わからないです…マップのデータが存在しません」

 

俺が目を覚ましたのはどこかの施設のような建物の中だった。多分、この近くにはコントロールルームもあると思う。

 

「ユイ、アスナの居場所はわかるか?」

 

「はい……ここから近くです、かなり近いです!」

 

「行くぞ!」

 

「はい!」

 

建物の出口を探し、外に出るとそこには大都市などなく、自然が広がっているだけだった。

 

「大都市なんて嘘じゃないか、許されることじゃないぞ……!!」

 

「それよりパパ!今はママを……」

 

「そうだな……」

 

それからしばらくして、鳥かごに入れられているアスナを見つけた。

 

「アスナ!」

 

「キリトくん!ユイちゃん!」

 

「今すぐそっちに行く!待っててくれ!」

 

アスナの鳥かごを開け、鳥かごの中に入った。

 

「ママー!!」

 

「ユイちゃん……キリトくん……」

 

「ユイ、アスナをログアウトさせることは出来るか?」

 

「今すぐには難しいです…大量のパスワードでロックされていま───

 

「ユイ!?」

 

「パパ……気をつけて…なにか…良くないも──

 

鳥かごが謎の空間に変わり、それと同時にユイが消滅した。

 

そして、いきなり体が重くなり、俺とアスナは地面にうつ伏せになる形になった。

 

「おいおい……小鳥ちゃんのかごの中に害虫がいるじゃないかぁ…」

 

「お前は須郷か……!!」

 

「おい、ここでその呼び名はやめろ。我はオベイロン陛下……そう呼べっ!」

 

 




あっという間。はい。あっという間。

気がついたらUAがめっちゃ伸びてることに気がついて怖いよ。流石SAO。

世界樹攻略があっという間に終わり、ついに世界樹の上の空間へ。
ALOの設定上、グランドクエストを終えると大都市に着き、色々できるというはなしだったはずだが、本当はそんなものは存在していなかった。

ユイが謎の力で接続されただけでなくなんと謎の重力が…

そして現れたのはオベイロン(須卿伸之)

次回、VSオベイロン!!


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第38話 世界の神【オベイロン】

 

俺は重力のせいでまともに動けない体に蹴りを入れられた。

 

「ぐあっ……」

 

「やれやれ、次の大型アップデートで実装するつもりだった重力魔法をこんなところで使ってしまうとは……」

 

そう言いながら須郷は倒れているアスナの手に鎖を付け、アスナを立たさた。

 

「僕が何をしたいのか特別に教えてやろう…フルダイブ機能を使っている人間だけだが、故意にプレイヤーの感情を操作出来るようにしたのだよ、ほぉら……明日奈……」

 

須郷はアスナの胸元の服を破き、アスナの髪の匂いを嗅ぎ始めた。

 

「いやっ……やめて……」

 

「いいねぇ…NPCにはそんな顔はできないよ」

 

「須郷……貴様……!!」

 

アスナは須郷に顔を舐められ、至る所を舐められている……

その間も俺の体は全く動かない。

 

「こうやって、本人が嫌だと思ってもその感情を消して、僕の好みの表情をさせることが出来る、既にあの《デスゲーム》から被験者300人を使ってこの機能を八割型完成させているのだ……あぁ、明日奈……なんて美しい体なんだ……いい香りだァ……」

 

「キリトくん……私はこんなやつには負けないよ」

 

「アスナ…っ!!」

 

俺は手を頑張って伸ばし、須郷を止めようとするが、須郷の使った管理者権限のせいで腕はほとんど動かなかった。抵抗してると須郷に気づかれ、須郷は俺の使ってきた剣を拾い上げ、俺に突き刺した。

 

「ぐあっ……!?」

 

「全く……うるさいなぁ……そんなに騒ぐなよ」

 

「くそ…須郷……!!」

 

「うるさいと言っているだろう、お前は大人しく死ねぇ!」

 

そう言って須郷はウィンドウを開き、何かを操作した。

 

「管理者権限、ペイン・アブソーバーをレベル7に」

 

その瞬間、俺の体に電気が走ったかのような痛みがいきなり襲ってきた。

 

「痛覚を操作したのさ。徐々に下げていたぶってやるよ、まぁ、レベル3を超えたら現実世界にも影響があるらしいがな」

 

「ぐっ……うあぁぁ!!」

 

「おいおい、和人、いや、キリトくんと呼んだ方がいいかね?これが《神》に逆らった罰だ」

 

「くそ………」

 

痛みのせいで徐々に意識が薄れていく。俺を見たあと、須郷は再びアスナの体を触り始めた。

 

「いやっ……やめてっ!」

 

「いいねぇ…イイねイイね最っ高だねェ!」

 

「須郷ーーー!!殺す…絶対に殺す、殺す殺す殺す殺す殺す!!」

 

そのまま、俺の意識は暗転した。

 

────

……ダメだ、やっぱり俺にはなんの実力もない…自分の力を過信しすぎただけだ、二刀流に、ソードスキルに…いや、あのゲームに頼りすぎてたのか…─

 

──諦めるのか、かつて、システムさえ超越した、君が

 

……だってしょうがないだろ、相手はゲームマスター、俺は一般のプレイヤーだぞ

 

──それはあのゲームを、あの時を裏切る発言だな

 

……俺は弱い、システムを超えることだって奇跡のようなものだ…

 

──それが、私を、カーディナルという存在を超えた英雄の発言なのか。

 

お前は………茅場……?

 

──君は私に負けそうになっても諦めなかった、仲間という存在を失いそうになっても、見捨てはしなかったはずだ。

 

───立ちたまえ、『キリトくん』




オベイロンウザイ殴りたい(本音)

ついに世界樹の上にたどり着いたキリトはユイと共にアスナの元に。
だが、管理者権限を使い、謎の空間に飛ばし、重力魔法でキリトの動きを封じたオベイロン(w)

オベイロン(須郷)が色々した。

あ、ペイン・アブソーバーって名前じゃなかったらすみません。

意識が暗転したキリトは意識の中で謎の声に話しかけられる。
なんと声の主は茅場晶彦!?

次回、どうなってしまうのか……


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第39話 王と勇者【オベイロンVSキリト】

 

「うお……うぉぉおおおおお!!」

 

「何!?」

 

俺は痛みを無視し、力を振り絞り立ち上がった。そして背中に刺された剣を抜いた。

 

「妙なバグがあるようだな……」

 

「GMログイン、ID『ヒースクリフ』」

 

「な、なんだそのIDは!」

 

「システムコマンド、管理者権限変更、オベイロンをレベル1に」

 

茅場に託されたGMアカウントを使い、須郷のレベルを1にした。

 

「お前なんかに負けて屈する訳には行かない。どんな状況でもあの男は屈しなかった、そう、茅場晶彦は!」

 

「そ、そうか!そのIDは茅場……あの野郎!死んでもなお、僕の邪魔をするのかぁ!いつもいつも悟ったような顔をしやがって!いつも追いつこうとしたら僕の先を進みやがって……よくも……!!僕は支配者、この世界の神だぞ!」

 

茅場という名前を聞いて須郷はかなり焦った様子だ。

 

「システムコマンド、エクスキャリバーをジェネレート!」

 

須郷はシステムコマンドを使い、ALOの伝説武器(レジェンダリーウェポン)を呼び出そうとするが、なんの反応もない。

 

「システムコマンド!システムコマンドォ!!」

 

「システムコマンド、エクスキャリバーをジェネレート!」

 

と俺が叫ぶと目の前にエクスキャリバーが現れた。

 

「たった一言で伝説級の武器を呼び出すのか……ほらよ」

 

「な、なっ!?」

 

「システムコマンド、ペイン・アブソーバーをレベル0に!」

 

俺は痛覚の感度を最大まで変化させ、床に落ちていた剣を持ち、須郷に向けた。

 

「決着をつけるぞ、何もかもを奪って奪った席で嘲笑う泥棒の王と、鍍金の勇者の最後の勝負だ、須卿伸之!」

 

「僕を……その名で呼ぶ…うわっ!?」

 

須郷はエクスキャリバーで俺を攻撃しようとするが、レベルを1に下げられた須郷の攻撃は全くと言って俺には通用しない。

 

「もうすぐ、終わる、それまで待っていてくれ、アスナ」

 

「うん……」

 

「僕の邪魔をするなぁァァ!!」

 

菅生が切りかかってきた所を避け、頬にかすり傷を与えた。

 

「イッタイ!痛い……」

 

「『痛い』だと?アスナが受けた痛みはこんなもんじゃない!」

 

「この、クソガキがァ!!」

 

まだ抵抗してくる須郷にアスナの痛み、そして俺が受けた痛みを全て与えるため、須郷の腕を切った。

 

「手が、手がァァァ!!」

 

須郷の腕がなくなったため、エクスキャリバーは床に落ち、消滅した。

 

「はあァァ!!」

 

俺は須郷の上半身と下半身を分けて切り飛ばした。

 

「グボォアァァァ!!」

 

そして痛みに悶える須郷の頭を掴み、睨み続けた後、須郷を上に投げ、剣を上に掲げた。

 

「いや、嫌だやめ──

 

須郷は右目から頭を貫通し、オーバーキルで俺が勝利した。

 

「……勝ったよ、アスナ…」

 

「キリトくん……信じてたよ、絶対に来てくれるって」

 

「現実に意識を戻すよ、今、現実世界は夜だと思うけど、すぐに会いに行く」

 

「うん……」

 

アスナをGM権限で現実にログアウトさせた。

 

「……そこにいるんだろ、茅場」

 

──君ならやれると思っていたよ、キリトくん。

 

「春揮から聞いたが、VRの中で生き続けるって聞いたぞ」

 

──妻からだと言っていたな、実際は知り合いなのだが

 

「ま、そのへんは知らないけど、今回は助かった、ありがとな、茅場」

 

──私は茅場晶彦という意識の残像だ、君がこれからどんなことをしていくのかは君次第だ。

 

「そうだな、まぁ、これで一段落……なんだこれ?」

 

俺の目の前に光るアイテムが現れた。

 

──それは私が開発した世界の種子《ザ・シード》、どう使うかは君の自由だ。使わずに記憶を消すもあり、まぁ、自由だ、それは君に託す。

 

「……わかった」

 

──それじゃあ、私はそろそろ行くとしよう。さらばだ、キリトくん。

 

────

その後、世界樹の上の空間に戻され、俺はユイと合流した後、ログアウト出来る安全な場所に行き、俺はログアウトした。

 

────

桐ヶ谷宅

 

「お兄ちゃん、行ってらっしゃい」

 

「あぁ、行ってくるよ」

 

俺は現実世界に戻ったと同時にアスナの寝ている病院に行った。




ついに終わりが近づいてきた!
というかALO編次回、最終回ですよ。

あらびっくり。

世界の種子ザ・シード

これが一体どうなるのか。
そしてアスナの元に行ったキリト……おや、不穏な空気が。

次回、ALO編最終話。


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第40話 世界の種子【新生ALO】

病院:駐車場

 

まだ、季節は1月のため、雪が少し降っている駐車場を走り、俺は病院の駐車場を走っていた。すると、右の頬に痛みが走った。

足元を見ると血がたれていた。

 

「遅いよキリトくん……君を待っているあいだに、風邪をひいたらどうする気かね……」

 

「お前は須郷……!!」

 

車の影からナイフを持った須郷が現れた、そのナイフには微量の血も付着していた。そして、須郷の右目は赤く腫れ上がっていた。俺がALOで指したからだ。

 

「右目がまだ痛みが治らなくてねぇ……そのお返しにお前を殺してやろうと思ってな!!」

 

須郷が振りかざしたナイフを避けたが、見事に足元が滑り、俺はその場で転んだ、その隙を逃さないように須郷は俺の腹に蹴りを入れた。

 

「お前ごとき、ガキのせいで俺の研究は台無しだ。どうしてくれるんだかねぇ……死ね!」

 

腹を蹴られたせいで少し動くのが辛くなっている俺に須郷はナイフを振り下ろした、が、須郷のナイフは俺を外し、地面に直撃した。

 

「あれ……目が……今度こそ当ててやる…」

 

再びナイフを振りかざした須郷の腕をナイフが当たる寸前で止め、ナイフを奪い取る。

 

「な、ナイフを奪われた……」

 

須郷は尻もちを付き、俺を見上げている。

 

「貧弱な武器だ、攻撃力も低ければリーチも短い、だが、お前を殺すには十分だ」

 

「ひ、ひぃい!!」

 

しばらく須郷をボコボコにしてまるで事故ったかのように倒れさせ、俺は病院に入った。

受付で『酔っ払ったのかわからないけど倒れてる人がいた』と伝え、頬の傷の心配がされたけどそれは気にせず、アスナとの面会を許された。

 

病室に入るとベットに座って窓の外の月を見ている長い髪の茶髪のアスナがいた。

 

「キリトくん……終わったんだね……」

 

「あぁ…いま、最後の戦いが終わったんだ……アスナ……」

 

「結城明日奈です、おかえり、キリトくん」

 

「桐ヶ谷…和人です、ただいま、アスナ」

 

アスナとキスをした後、家に帰り、その日は終わった。

 

────

それから4ヶ月程がたった。

時は5/22

俺、春揮はSAO帰還者養成学校(?)の学食で里香と葉月と珪子の3人が(いつの間にか)仲良くなって昼食をとっている様子を見ながら、中庭にてイチャイチャしている和人と復帰した明日奈を見ていた。

 

「全くあの二人………」

 

「ダメですよリズさん、葉月ちゃんと一緒に決めたじゃないですか、あの二人を1ヶ月、自由にさせるって」

 

「そうだけども……あそこまでイチャイチャされるとなんというか簡単に言えば殺意的な何かが湧いてくるのよ……あ、あんた達は今日のオフ会、くるの?」

 

「あぁ、あれか…葉月は行きたそうだし、しょうがないか」

 

「私も行きます!」

 

今日、エギルがやっている店で『1部の』SAO帰還者が集まって飲み会をするという話を聞いた。

この学校の人間と言うよりかはエギルが声をかけられるだけの人間を集める、という話で俺らも招待された。

 

葉月はこの4ヶ月で学校に馴染めた様子で、楽しそうにしている。俺はキリト達と色々研究したりしている。昼の時はこの4人とだが。

 

────

4ヶ月の間に、レクトは解散、須郷は『何故かぼこぼこ』で見つかり逮捕、SAO事件もあり、VRMMORPGは停止の危機に直面していた。

だが、この4ヶ月の間に、キリトが茅場から受け取ったと言っている《ザ・シード》をエギルが分析して結果がわかった。

 

なんと、あれは、《VRMMOを作ることが出来るネットワーク》的なやつだったらしい。難しくて覚えてないけど。

 

ALOに巻き込まれた300人は無事、社会復帰できると言われたらしいが、結局、聞いたとおり、茅場晶彦は行方不明。俺が話を聞いた人は知り合いだったらしい。

 

 

ALOが壊滅の危機に陥った時、ある会社がALOのサーバーを持つと話が出た。その会社は1度解散した(はずの)アーガスだ。俺は学校に入れられたからまともに出来ないが、関係は持っているため()()()()()()()()()()らしい。いつ使うんだ?

 

 

────

「みんなぁー!!SAOクリア……」

 

「「「おめでとぉー!!」」」

 

「和人、この後、アーガスが作り出した……

 

「行くに決まってるだろ?」

 

「アルンの上空で待ち合わせだ」

 

二次会、と称して俺たちSAO帰還者(サバイバー)の一部の人間とリーファはALO、シルフ領上空に集合した。

 

「俺名前もステータスも全て初期化したからさ、みんなに手伝ってもらうよ」

 

「ルシハじゃなくなったんだよね」

 

シードを使ったり、色々としているうちにステータスの初期化をした。

 

ALOの復帰と共に、《コンバート》というシステムなどなど……色々と進歩し始めたフルダイブ機能。

 

俺は《ラギ》、ルシハという名前はSAOだけの存在なんだ。

 

「ハヅキ、そろそろ来るぞ」

 

「……?」

 

ALOに大きな鐘の音が響き渡った。

そして、空に巨大な《城》が現れた。

 

キリトと、これの開発(中身以外)に携わった俺以外は驚いた表情で空を見上げている。

 

クライン、リズベット、シリカ、エギル、そしてアスナとハヅキ。

他にも新生ALOに生まれ変わると情報を手に入れたプレイヤーや、領の人達。

全員が目の前の光景に言葉が出ない様子だ。

 

「浮遊城《アインクラッド》!!」

 

「今度こそ、100層までクリアしよう。俺たちの手で」

 

「初期化したから無理に戦えないが、攻略開始だ」

 

こうして、俺たちの新生ALO、浮遊城アインクラッド攻略が始まった。

 

そして、《ルシハ》という存在はこれで役目を終える。

 

────

 

……To be continued!




最後まで雑かよ。

もう何も喋らない。まとめるの下手すぎるってことぐらいしか言えない。

ということで!旧ALO編が終了!

5月になって
ALOから戻ってきた人達は無事。
茅場晶彦はどっかいった。
ルシハという存在は消えた。(ステータスと名前を変えた)
ラギというプレイヤーになった。
アーガスがふっかつしちゃった。

浮遊城キタ━(゚∀゚)━!

って感じですね。雑。

ちなみにハヅキとラギの武器は初期化されてないよ、チートだね

ここからはあの事件までは平和に終わるよ。
あ、エクストラエディション編はないです。

次回から新生ALOと……

ちなみに次回から数ヶ月前に戻ります。

────
ラギ(旧:ルシハ)
レベル.1
スキル:無し
武器:数話前に記載した通り。


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UA5000突破+SAO+ALO完結記念 名言、面白セリフ集

これは共作をしているあるお方(あとがきにて詳細どうぞ)
が本編中(SAO編)から抜き出してくれた名言や面白いと思ったセリフ、その他をまとめてくれました。おつかれ。




・プロローグ

 

「 働き詰めだったお前に少しでも楽しんでもらえるように『ちょっとしたシステム』付きのアバター入りのソフトだ家に帰ってゆっくり休んで貰ったあと、起きてすぐ遊べるようにな」 by部長

 

 

 

「『これで理想は叶った』」by茅場

 

 

 

『これはゲームであって遊びではない』by茅場

 

 

 

「リンクスタート」by如月

 

 

 

・第一話

 

 

 

「ゲームの中で寝るか」 byルシハ

 

「お、俺のピザ……」 byクライン

 

 

 

・第二話

 

「リアルの顔そっくりだな…」

 

「クライン、前のアバターより老けてるな」

 

「そーゆーおめぇも思ったより若ぇじゃねぇかルシハ」

 

「茅場晶彦が、『俺の憧れ』が、なんであんなことをしようと思ったのかはわからない。だけど俺はこのゲームをクリアしようと思う。」byキリット

 

「……俺も信じられねぇよ、茅場が『人を騙す』なんてことをするなんて、でも今やれることはこのゲームで生き抜くことだ」byルシハ

 

 

 

「絶対生き残るそして、このゲームを」『『クリアする。』』byルシハ後半キリトと一緒に

 

 

 

「……『シークレットスペース』か」byルシハ

 

 

 

 「それだけしゃないだろ。おねーサンの目は欺けないぞ」byアルゴ

 

 

 

第三話

 

「信用するかしないかはお前の隠してることを明かしてからダ」byアルゴ

 

 

 

 

 

「…俺はSAOの制作を手伝った、簡単に言うと『管理者』ってとこだ」byルシハ

 

 

 

「オレっちは、ちゃんとした名前がアル!オレっちは『アルゴ/Argo』、情報屋をやってる」byアルゴ

 

 

 

「だから、オレっちとルシハのパーティを組むって言ってるんだ、その方が何かと便利だしな。(あと、気になるし)」byアルゴ

 

 

 

「ってことで宜しくな『ルー坊』」byアルゴ

 

 

 

「んじゃ、オレっちと一緒に寝るぞ」byアルゴ(←これは迷言

 

 

 

・第四話

 

 

 

「オレっちが情報屋ってこと忘れたわけじゃないだロ、色々と情報をまとめて攻略本として配布してるんだ」byアルゴ

 

 

 

「オレっちの攻略本、ルー坊にも分けてやるヨ、ただし100コルでな」 byアルゴ

 

 

 

「金とるならいらねぇよ」byルシハ

 

 

 

 「……シークレットスペースだ」byルシハ

 

 

 

「知ってるも何も俺はこいつを作ってないんだよ!」byルシハ

 

 

 

「これは多分だけど『絶界の双星剣』だな、結局どんなスキルかも分からないが」byアルゴ

 

 

 

「君たちに聞いてほしい!我々はこれから、このゲームの攻略を始めようと考えている、そのため、俺と共に攻略をしてくれる人を探している!そして1ヵ月後には隣町、トールバーナにて1層攻略会議を行おうと思う!それに参加してくれる人はレベルを上げるなどして備えてほしい、勇敢な剣士達の参加を待っている!」byディアベル

 

 

 

「誰がトゲトゲや!?わいはキバオウ言うたやろ!」byトゲt……間違えたキバオウ

 

 

 

「アルゴ、俺らそんな関係に見えるか?」byルシハ

 

「……さ、さぁ?」byアルゴ

 

 

 

・第五話

 

 

 

「あ、こいつはアスナ、俺と一緒にパーティを組むことになった細剣使いだ」byキリト

 

 

 

「なんでフード取るのよ……あ、よろしくね」byアスナ

 

 

 

「(前略)ルー坊もキー坊もお互いの戦い方をもっとしっかり知ってからの方がいいんじゃないカ?」byアルゴ

 

 

 

「…瞬殺、された」byアルゴ

 

 

 

「……勘がいいね」byディアベル

 

 

 

「(前略)俺たちは5人でもボス部屋まで行くことが出来るって見て決めたんだろ?なら、その期待に応えるだけだ」byルシハ

 

 

 

 

 

「まぁ、暗い話をしてもつまらないだろ。ここはいっちょ5人で昼でも食いに行こうじゃねぇか、俺が奢るよ」byエギル

 

 

 

「キリト君、なんで食べることに関しては鋭いのよ」byアスナ

 

 

 

「この5人でだが、明日、第1層攻略、頑張ろう!」byキリト

 

 

 

・第六話

 

 

 

「あ、ごめんね、私はルナ!()()()()()天然なんだ」byルナ

 

 

 

「オレっちは小さくナイ!そういうルナだって小さいだろ!」byアルゴ

 

 

 

「だな、キバオウ達より早くボス部屋まで着きたいし」byキリト(だったはず)

 

 

 

「キー坊、多分だが、βの時の知識は無駄だと思う」byアルゴ

 

 

 

「それじゃ!私たちはこっちに行こ!」byルナ

 

 

 

「アルゴ、お前も言ったはずだ、キリト達も気づいたと思うが。デスゲームになったと同時に各層、至る所が茅場によって書き換えられてる、ここに出るモンスターもだ」byルシハ

 

 

 

「エギル、アスナ、お前はルナを守ってくれ」byキリト

 

 

 

「……今やらないとダメだろ」byルシハ

 

 

 

「キリト!その武器こっちに投げてくれ!」byルシハ

 

 

 

「おいおい、嘘だろ!?俺だってコボルトの攻撃を弾いたんだぞ!?」byキリト

 

 

 

「……絶対これ以上傷つけさせないよ」byルシハ

 

 

 

「キバオウ、Bチームは?」初めてルシハがキバオウのことを名前で呼ぶシーン

 

 

 

P()K()…か」byルシハ

 

 

 

第七話

 

 

 

「お、おい!そこのプレイヤー!助け…っ!」モブ

 

 

 

「……また、殺した」by葉月

 

 

 

「お前……お前がやったのか?」byルシハ

 

 

 

「………邪魔なヤツらを消した。それだけ」by葉月

 

 

 

「……ルシハ…ごめん…ね……」byルナ

 

 

 

「………守ってもらうはずだったのに……私が弱いから、逆に守っちゃった……かな……」byルナ

 

 

 

「ルシハ……ほんとに短い間だったけど、楽しかった。役に立てもしない私をパーティに誘ってくれて…ありがと……『最期』にこれを……」byルナ

 

 

 

「……許さねぇ……!!よくもルナを……!!」byルシハ

 

 

 

「……最後までバカだな…ルナ…俺だって細剣は使わねぇよ……」byルシハ

 

 

 

 「ルー坊、今は悔やんでもしょうがナイだロ。今自分が何をするべきか考えろ」byアルゴ

 

 

 

第八話

 

 

 

「……キリト、少し耐えててくれ、試すことがある」byルシハ

 

 

 

「全く、ルー坊は無茶するナ!」byアルゴ

 

 

 

「トドメは任せたぜ」byキリトかハゲ

 

 

 

 

 

「しょうがないだろ、無理な相手だったんだし」byルシハ

 

 

 

「俺はアーガスの社員の1人、SAOの制作に関わり、今ここにログインしている。そしてさっき使ったのは製作者の中でも一部の人間しか使えない特殊なスキルだ。ビーターのキリトと同じくお前らみたいな雑魚どもとは違って情報もたくさん持ってる、レベルだって()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()」byルシハ

 

 

 

「……なんやそれ、なんやそれ!信じないぞ!わいは!」byキバオウ

 

 

 

「だろうな、信じないなら信じないでそれで俺は楽できるからいいけどな」byルシハ

 

 

 

「心配しちゃって損したかも、っておもってるでしょ、キリト君」byアスナ

 

 

 

「そりゃ、俺がキバオウ達に喧嘩売った時に比べれば逆に攻略に威圧をかけた気がするだろ?」byキリト

 

 

 

「ま、それでも俺たちの目標は『SAO』のクリアだ」byキリト

 

 

 

「そうよね、どんなことがあっても私たちは諦めずに進むわ」byアスナ

 

 

 

「……出てこい!『悪魔、サタン』!!」byルシハ

 

 

 

第九話

 

 

 

「こんな所でも助けられるとはな」byルシハ

 

 

 

「スキルが進化した……?」byルシハ

 

 

 

 「……俺は『堕天使』ルシファー!!勝負だ『悪魔』サタン!!」byルシハ

 

 

 

第十話

 

「一気に決める!!」byルシハ

 

 

 

『差出人:Satan

お主の実力、見せてもらった。我の同士と認めよう、ルシファーよ。悪魔となるか天使のままか、それはお前が決めることだ。この剣はいづれお前を助けることになるであろう、最後に我にお前の全てをぶつけるがいい』

 

 

 

『悪魔となるか、天使となるか。──この剣はお前をいづれ助けてくれる』byサタン

 

 

 

ちょっとした事件を解決出来たのだから、その代わりキリトくんの奢りね?」byアスナ

 

 

 

第十一話

 

「アルゴ……今は様子見だ、俺が出たところでどうにかなるもんじゃなさそうだし」byルシハ

 

 

 

「なんでお姉ちゃんはそういうこと言うのさ!」葉月

 

 

 

「そんなこと……私は信じない」by葉月

 

 

 

「…いいわよ、ハヅキがやりたいようにやって。でも、ほんとにハヅキが言う『その人達』が正しいのかは考え直し…… by日和(葉月の姉)

 

 

 

「……もし、あの子にあった時、あの子が間違えたことをしていた時……伝えてください…『誰もあなたを恨んでいない。今まで気づかなくてごめん』……って。『あなたを嫌いだなんて思ってない』って……『ごめんね』って」by日和

 

 

 

「ルー坊、やっぱり考え込んでたカ、そんなお前にオレっちが特別に『鍛冶屋』を連れてきたゾ」byアルゴ

 

 

 

 「あたしはリズベット、なんで落ち込んでるかは聞かなかったけどせめて剣の状態を整えるぐらいはして欲しいってこの情報屋に言われてね。ってことだから剣貸して!」byリズベッド

 

 

 

「なにこれ!?熟練度がMAXなだけでなく、耐久度1のまま耐えてるし、それもそれなのに攻撃力が高いじゃない!?……アニールブレードは普通以下みたいだけど」

byリズベッド

 

 

 

「ルー坊はずっとその剣を使ってたからナ、そこらのプレイヤーとは違うんダ、オレっちが言うことでも無いけど」byアルゴ

 

 

 

「ルー坊、今夜も一緒に止まらせてもらうゾ」byアルゴ

 

 

 

第13話

 

 

 

「キー坊、もしかして副団長って…」byアルゴ

 

 

 

「そう!我らがアスナ様である!」byキリト

 

 

 

「いきなり呼び出してすまなかったね。アスナ君にお願いして『1番強そうな攻略組のメンバー』を呼んでもらったんだ。おっと、私はこのギルドの団長、《ヒースクリフ/Heathcliff》だ」byヒースクリフ

 

 

 

「そりゃあ、キリト君もルシハ君もアルゴさんも実力は周りと桁違いじゃない」byアスナ

 

 

 

 「そうだけど……」

 

 

 

「……私は忙しくてね」byヒースクリフ

 

 

 

「アルゴ、隙があればヒースクリフを調べてくれ」

byルシハ

 

 

 

「ルー坊が言うならしょうがないガ、なんか気になるのカ?」byアルゴ

 

 

 

「よく来たなぁ!!ギルドをかき集めて作ったパーティの諸君!」byラフィンコフィンモブ

 

 

 

 

 

「おいおい。解放軍の野郎と何話そうとしてんだ?()()()()()()()()

 

 

 

「『恨みのある人間、邪魔な人間は殺せばいい、殺せばお前の悩みなんて簡単に解消できる』なんて、見え見えの嘘を着いたらほんとに信じてPKをやり出したんだから、こりゃあ驚きだぜ?」byラフィンコフィンモブ

 

 

 

「ダメだよなァ。そんなンじゃ全然ダメだ、もっと絶望しろよ、苦しめよ!自分が行ったこと全て!」byラフィンコフィンモブ

 

 

 

「……お前らみたいなクズのせいで人の未来を崩すんじゃねぇよ!」byルシハ

 

 

 

「お前はもうラフィンコフィンじゃない。行く宛もないなら一緒に行くぞ」byルシハ

 

 

 

「簡単に人に騙されて、何のためらいもなく人を殺して、それでいてお姉ちゃんまで殺して、あなたの仲間にも被害を出そうとした!こんなクズな私に生きる価値なんてないでしょ!あなたについて行っても足でまといになるだけ── by葉月

 

 

 

 

 

「ハヅキ、人間誰にも、生きる価値なんて存在しない。あったとしても誰も見い出せない。それが価値だ。人間誰にも、運命が存在する。その歯車を壊すのは簡単だ。人間の運命なんか少しの間違えで全て狂う。お前は他人の歯車を狂わした。だからこそ、もう。他人の歯車を崩すんじゃねぇよ。簡単に命を捨てようとするんじゃねぇ。お前がするべきことは殺した人の分まで、お前のお姉さんの分まで精一杯生きて、この世界から脱出することだ」 byルシハ

 

 

 

「………ごめん……なさい……ごめんなさい…!!」by葉月

 

 

 

「死んで自分の運命から、やったことから逃げるな」byルシハ 

 

 

 

「ハヅキ。何があったのかわからないけどさ、一人で抱え込んだままはダメだよ、お前には『仲間』がいるんだ」byルシハ

 

 

 

「これから先…『自分の道』を行くために使う」by葉月

 

 

 

「……いい答えだ、けど、無茶するなよ」byルシハ

 

 

 

・第14話

 

 

 

「そーど…あると…おんらいん?」by葉月

 

 

 

(前略) 『VRMMO』ってやつの『フルダイブ型仮想世界』……難しい言葉ばっかり」by日和

 

 

 

第15話

 

 

 

「原稿用紙8枚ぐらいにまとめてやるよ」byキリト

 

 

 

「(前略)ハヅキさんだって、悩みは誰かにうち明かした方がいいのよ」byアスナ

 

 

 

「出来た、けど。あなた達いつまでそんな服装してるのよ、着替えないと食べさせないわよー?」byアスナ

 

 

 

「……なんで少しぶかぶかしてる…(特に胸のあたり)」by葉月

 

 

 

「流石アスナ様……」byキリト

 

 

 

 

 

「でも、私は帰りたい、だって、あっちでやり残したこと、いっぱいあるから」byアスナ

 

 

 

「……私はどっちでもいいかな」by葉月 

 

 

 

「俺は帰ったところで一人暮らしで、アーガスはどうせ潰れるからどっちでもいいな、俺も」byルシハ

 

 

 

「……んじゃ、俺とハヅキが寝袋だな」byルシハ

 

 

 

「(前略)私はルシハと寝ると安心出来るから…」by葉月

 

 

 

「ハヅキは負けないよ、あいつは、あいつもすこしは人の役に立ちたいと思ってるんだよ」byルシハ

 

 

 

「……私だって、みんなを危険な目に合わせたこともある、でも。ルシハに言われたから、『仲間』はいつでもそばにいるって」by葉月

 

 

 

「さーてと!気を取り直して第74層、攻略開始だ!」

 

 

 

第16話

 

 

 

「そうだな、レベル的にも負けることは無いだろうし」byキリット

 

 

 

「……間に合ったナ」byアルゴ

 

 

 

「ハーちゃん……え?ハーちゃん……?」by葉月

 

 

 

「……お前、そのスキル『短剣ソードスキル最強技』だぞ、今のところ」byルシハ

 

 

 

第17話

 

 

 

「今のうちにでも情報を手に入れとかないと、『また』誰かを失うことになるだろ、俺はそれをしたくないんだよ」byルシハ

 

 

 

「ま、ルー坊の気持ちもアーちゃんの気持ちもわかるけど、今は何も言わないトク」byアルゴ

 

 

 

「そんなこと気にしなくていいだろう、勝てば『犠牲も意味を成す』」byコーバッツ

 

 

 

「あいつ…あんな剣を軽々しく持ちやがった!!」byクライン

 

 

 

「…ルシハに言われたからって…私だって、まだ戦える!!」by葉月

 

 

 

「キリト君!私だって、これ以上誰かが傷ついていくのが嫌なのよ!風林火山のみんなだって戦ってくれてる、一緒に戦うわ」byアスナ

 

 

 

「キリト!今は昔のことなんか考えるな!今いる仲間のことを考えろ!……俺から言えるのはそれだけだ。早く戦闘に戻るぞ」byルシハ

 

 

 

「……団長が、二刀流と双星剣の存在を知って、『血盟騎士団』に入らないかって…とりあえずギルドまで来て!」byアスナ

 

 

 

第19話

 

 

 

「さて、ギャラリーは沢山いるんだ、行こうか」byヒースクリフ

 

 

 

「…地味なのって言わなかったか?」キリト

 

 

 

第20話

 

「……黙れ、その口を二度と開くな」by葉月

 

 

 

「で、ハヅキ、いつまで(無い)胸を俺に押し付けてくるんだ?」byルシハ

 

 

 

 

 

「ルシハは……何があっても私が守るよ……」by葉月

 

 

 

「…その言葉、そっくりそのまま返させてもらう」byルシハ

 

 

 

「……そろそろ殴るよ」by葉月 

 

 

 

「……分からない、この世界が夢なのかなって思うことだってあるし、ルシハと出会ったことも全てなかったことになるって考えることがあって…でも、夢じゃなくて…」by葉月

 

 

 

「…帰っても……この世界より苦しいだけ……だから……」by葉月

 

 

 

「……辛いなら話さなくていいよ、それより、今日はもう寝ようぜ、流石に眠いし」byルシハ

 

 

 

第21話 

 

 

 

「ふあ……あ、ルシハ…おはよぉ…」by葉月

 

 

 

 

 

「……経験値だけじゃなくコルも獲得数が周りとは桁違いだからな、ハヅキとほぼ同じレベルなのは驚きだけど」byルシハ 

 

 

 

「おーい、お二人さん、いいムードだけどこんな所で何してんだ?」byルシハ 

 

 

 

「そりゃ、いきなり結婚しましたなんて言われても、驚くしかないだろ?」byルシハ 

 

 

 

「アスナとキリトは仲良しだった、だけど結婚までするとは思わなかった」by葉月 

 

 

 

「…あんなふうに好きな人と一緒にいれるのかなって、『大切な人』と隣にいれるのかなって」by葉月

 

 

 

 

 

「…私はさ、現実では誰の役にも立てず、むしろ迷惑ばっかりかけて、誰かが隣にいてくれる訳でもなくて、逆に人を遠ざけて、いつの間にかこの世界に逃げていて、誰とも関わらずにいたかった、なのに……

大好きな人を、守りたい人を見つけちゃったら!1人ではいられない!……アスナみたいに、キリトみたいに同じ場所で過ごす人が出来たから……」by葉月

 

 

 

 

 

 

 

「現実のことなんか気にしないよ、そんなこと気にしてなんになるって話だろ」byルシハ

 

 

 

第22話

 

 

 

「お前ら、恐怖を味あわせてやるよ」byルシハ

 

 

 

「圏内戦闘は恐怖を埋め込む」by葉月

 

 

 

「いいんじゃないのか?危なくても守ればいいんだから」byルシハ

 

 

 

「AIといえ、プレイヤーに違和感を与えないようにちょっとしたシステムがユイには着いていた。偽物なんだ、あいつの全部が」byルシハ

 

 

 

「…一応結婚してるんだからね」by葉月

 

 

 

第23話

 

「クライン!エギル!血盟騎士団下がれ!」byルシハ

 

 

 

「ハヅキ、キリト、アスナ、アルゴ、エギル、クライン、俺たちであいつを倒すぞ、今出せる全力をぶつけるんだ」byルシハ

 

 

 

「ま、ルー坊の言うことだ、信じてみるヨ」byアルゴ

 

 

 

「……エギル、あんたの店の商品って高いよな」byキリト(なぜ選んだ)

 

 

 

第24話

 

 

 

「麻痺毒を超えて剣を投げてくるとはな、まぁいい、この剣は使わないでおくよ」byヒースクリフ

 

 

 

「茅場…さん」byルシハ

 

 

 

「如月くん、君に悪いことをしたね……」by茅場

 

 

 

「言い忘れていたよ、キリト君、ルシハ君、アスナ君、ハヅキ君、ゲームクリアおめでとう」by茅場

 

 

 

「俺は桐ヶ谷…桐ヶ谷和人(きりがやかずと)、多分先月で16」

 

 

 

「年下だったのかー……私は結城、結城明日奈(ゆうきあすな)17歳です」

 

 

 

「私は桜花 葉月(おうか はづき)、多分18」

 

 

 

「そんなフルネームだったんだな、俺は如月春揮、アーガスでSAOPR代表になってるから調べたら出てくるかもな、年は19」

 

 

 

 

 

「……私がSAOを始めるきっかけになった人の名前だったけど…」by葉月 

 

 

 

「は……はづ……き……」by如月

 

 

 

最終回

 

 

 

「あのデカブツ!?」by如月

 

 

 

「頑張れよ、キリト」by如月




共作の作者のご紹介。

制作:眠猫の玉手箱(ほぼボツになったプロットや構想、今回の名言集やSAO編終了後のソードスキル集の制作をしてくれた、ありがと)
今回の名言集総合文字数7000越え

作者からの一言『もうやりたくない』

ちなみにハーメルン内で小説書いてます『ポケットモンスター 氷の少女』で検索。読んであげてください。


ちなみに共作をするにあたって、役割は。
俺の垢で投稿(つまり俺が書く)
上に書いたようにプロットや構成を練る+こういった総集編の制作を玉手箱がやってくれました。
────
そんなことは置いといて(おい

皆様。
ついにこの作品も(先週の木曜あたりに)UAが5000を突破しました。
他の方の作品ほど伸びている訳でもないですが、それでも毎日少しでもアクセスしてくれる方がいることに感謝しています。ありがとう。

お気に入りに追加してくださる方も少しずつ増えていき、書くモチベーションが上がり、いつの間にかここまで人気になりました。これでもまだ底辺なわけですけどね(汗)

SAO編投稿時から読んでくださっている方、ALOの途中やこの総集編から見てくださった方も、少しでも興味を持ってくださり、ありがとうございます。

そしてこれから先、まだ続くSAO悪光剣(略)を応援してください。

あ、眠猫の玉手箱。プロットボツ、ゴメンな。

────
数日の休みすみませんでした。
リアルの方で色々忙しかったので休みをもらいました。
これからはほぼ毎日投稿で頑張ろうと思いますので、飽きずに読んでもらえると助かります。

UA5000ありがとうございます!



眠猫の玉手箱さんの作品も読んであげてね。


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新生ALO+GGO~死銃事件、B.o.B~ 第41話 新生アーガス【大型アップデート】

ALOの大型アップデートにて、浮遊城アインクラッドが実装される数ヶ月前に時は遡る。

 

2月の後半、朝早くから俺は葉月に起こされた。その理由は、『俺に会いに来た』と言う男が家に訪ねてきたらしい。

 

「よっ、お久」

 

「どなたですか」

 

玄関に立っていたのは見たことのあるような気がする男だった。どこで会ったんだっけ?

 

「お前なぁ……2年ちょっと会わなかっただけでそれはねぇだろ。俺だよ、アーガスの!」

 

「あ、チート入れたSAO渡してきた上司か」

 

「チートは入れてねぇよ?」

 

「は?だって、他の人間より経験値貯まるの早かったりよくわかんないスキルが使えたりしたんだが…あのSAOデータをチートと言わなくてなんて表現すればいいんだよ」

 

と、あの上司は本当にわからない様子を見せてきた。

 

「とりあえず立ち話はあれだし、リビングで話そうぜ」

 

「……家に入りたいだけだろ」

 

「大当たり」

 

────

 

「それで、もう一度聞くけど本当にあのSAOにはチートを入れてないのか?」

 

「まぁ、『管理者権限』を入れたぐらいだよ。流石に永続は無理だったけどな、あ、ありがと」

 

葉月が俺たちの分のコーヒーを出し、渡してくれた。

 

「気が利くね、()()の……どういう関係?」

 

「なんすかその呼び方……こいつとは同居してるちょっとした関係ですよ。それより話を元に戻してください」

 

「へいへい。お前の言ってるスキルってどんなやつだ?」

 

「他のプレイヤーが使えないスキル、それもかなり強い」

 

「それは知らないな…どうしてそんなスキルが使えたのか全く…」

 

「わかった、で、改めて聞かせてもらいますけど、なんで俺の家にこんな早くに来たんですか」

 

「そりゃ、お前、俺ら(アーガス)の噂は聞いてるだろ?」

 

「まぁ…一応は」

 

SAO事件で解散に追い込まれ、絶望的な状況に立たされたアーガスがALOで起こったSAO帰還者(サバイバー)の一部の人間のフルダイブ内の監禁事件。それによりレクトは解散を発表。

 

明日菜を助け出してから、VRMMORPGのほぼすべてが停止を余儀なくされ、管理する者が現れない、そうなった時、世間では失踪したとも言われていたアーガスのメンバーが再集結し、ALOサーバーの管理を預かった。

もちろん世間では賛否両論で、『ALOも同じようにするのか』とも言われていたが、それに動じず、アーガスは近々、ALOの大型アップデートを予定していると聞いた。

 

「そこでだ、あんな思いをしてしまって言うのは図々しいとは思うが、俺ら《新生アーガス》に手を貸してくれないか?」

 

「いいが…俺も葉月もSAO帰還者養成学校(?)に通ってるんだ、まともに手伝うことなんて出来ないぞ?それに今日もこれから行かなきゃだし」

 

 

「そうか…なら、手伝える時にアーガスの会社に来てくれ、いつでも受け入れるから」

 

「了解、暇が出来たら行くよ」

 

「あぁ、宜しくな」

 

何故か握手を交わし、上司様(笑)は家を出て行った。

それを見送った後、制服に着替え、学校に行く準備をした。

 

────

SAO事件から3ヶ月が経った1月、SAOから帰還した者は帰還者(サバイバー)と呼ばれるようになった。

ALO事件に巻き込まれたプレイヤーは2年と3ヶ月という長い期間、現実に戻ってこれなかったが、須郷の実験により体に異変が起こると思われていたものの、特に体に異変はなく、全員がリハビリをすれば社会復帰をできるようになったらしい。

キリトが茅場に渡された世界の種子が何を生み出すのかは未だにわからない。

 

そう言えば、須郷はなんで病院の駐車場でボッコボコにされた状態で発見されたんだ?

 

────

学校の帰り道。

 

「先に帰っててくれ、俺はアーガスに寄ってから帰るから」

 

「うん、わかった」

 

葉月と別れ、俺はアーガスに向かった。




日常会が苦手になったら俺何もかけねぇよ(本音)

ということでプロローグ以来の登場。ゲームして疲れを取るタイプの男、クソ上司登場!

なんとルシハのデータに入れたのは管理者権限のみ。
ほかのスキルは全く関係ないらしい……


ちなみにこの時はまだデータの初期化はしてません。

そして今回から新章!
新生ALO+死銃事件編

ここまでまとめて第3章ってことですね。


あ、新生ALOはオリジナル要素てんこ盛りです。気をつけてね


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第42話 役割【仕事】

そろそろサブタイのネタが無くなってきたな


アーガスは俺の家から30分程で到着出来る。アニメ1話分ぐらいか。

葉月に遅くなるって伝えておいたから大丈夫だとは思うけど多分日を越したらめっちゃ怒られる気がするから仕事するとしても1時間ぐらいだな。

 

「お、制服姿でそれも今日来てくれるとは、流石我がアーガスのSAOPR代表様だな」

 

「その言い方はやめてくれって」

 

会社の前に立ったと同時に入口からまるで待っていたかのようにあの上司が出てきた。ちなみに敬語は使わなくてもいいって言われた。2年前に。

 

「それで、ここに来て俺にやることってあるのか?」

 

「新生ALOとしてのシステムとして色々追加しようと思ってさ。まだ新しくアップデートすると公表したけど主に何をしようとか考えてなくてね☆」

 

「いや、そんな堂々と言わなくてもいいだろ」

 

「とりあえず入って」

 

アーガスの社内に入ると2年前、あの時と変わらない様子で社員のみんなはパソコンを操作している。

俺はSAO(現ALO)管理室の奥にある会議室に連れられた。

 

「みんなとの感動の再開は別に後でいいとして。とりあえずお前は新生ALOにするとしてどんなシステムを作りたい?」

 

「どんなシステム……んじゃ一纏めにするから少し待っててください」

 

俺は上司にそう伝え白紙に色々書き込んだ。字が汚いのは触れてはいけない話。

俺がアーガスの社員だからできることだろうけど、ALOに色々と導入したいと思ってはいた。

 

・武器種【槍】の実装

・管理者権限の廃止(GMアカウントはゲームにログインは出来ない)

・ソードスキルの実装

・オリジナルソードスキルの作成(条件付き)

 

「今はこんなところか」

 

「すげぇなお前…それに魔法が売りのALOにソードスキルを入れるとか……」

 

「一応実装できる範囲で書いた。これに関しては俺も手伝うから」

 

「──いいんじゃないの?ボクもそれは楽しみだよ♪」

 

ふと、気づくと会議室の入口から聞いたことのある声が聞こえた。

 

「お前は…空か」

 

「覚えててくれたんだね。お久しぶり、如月さん」

 

「なんでお前がここに?」

 

()()()()のためのアーガス様の下見ってところかな。ついでに見学がてらボクもちょっとしたシステムを導入したいなーってね」

 

「って、事だが、いいのか先輩」

 

「ま、困ってるし少しならな、というかお前初めて先輩っ───

 

「困ってるんですか?ならボクがいい提案をしましょうか」

 

空がそう言うと紙に何かを書き始めた。

 

「これなんかどうでしょう?」

 

・浮遊城アインクラッドの実装

 

「お前これは……」

 

「空、お前、あの城で何があったのかお前もわかってるはずだろ!?」

 

「だって、面白そうじゃん。()()()()()()()()()()()んだからさ」

 

「仮に実装したとして、SAOの時と同じならALOをやってるSAO帰還者が簡単にクリアするぞ」

 

「そこら辺はボクに任せてよ、それよりもう9時だよ?早く帰らないと葉月ちゃんが怒るんじゃないかな?」

 

「……お前は」

 

「ボクもここの近くに住み始めたから大丈夫」

 

「…先輩、こいつがしばらく開発に手を貸してくれるって言ってる。俺もしばらくは学校に専念するから…俺の考えたやつと、空が考えたやつを実装してくれ」

 

俺は上司にそう伝え、会社をあとにし、家に帰った。

 

(空…あいつ何をする気なんだ……?)

 

アインクラッドを再びVRに作り出す。

あいつがどんな考えでそれを実装する気なのか…

 

「あいつが何もしないように監視するか……」

 

────

それから3ヶ月後、アインクラッドの実装の日にちが決まり、俺はキリトにだけ伝えた。

 

新システムとして、武器種に槍の追加。

ソードスキルの実装(属性付与や魔法と同時に撃つことも出来るように変化した)

そして、システム的に認められた行動を自分のオリジナルのソードスキルに出来るようにした。

 

俺はキリトと相談してSAOの時のステータスを初期化することに。

それと同時に俺は名前を、キリトは見た目を変更した。

元々トゲトゲだったキリトの髪型はユイが座りにくいということでSAOの時に近い髪型に。

そして俺は《ラギ》という名前に。

 

ルシハという存在は、ルシファー、サタンという女神と悪魔は。《光の剣士》はSAOで消える。

 

俺と葉月は無理して武器をそのまま引き継いだ、とは言えゼデュースホーリーソードはSAO初期からずっと使ってきたため消去したけど。

 

────

5月

ALOシルフ領上空。

公表された時間に俺らは空にいた。

あいつが実装を決めた《あの城》が現れた。

 

「みんな行くぞ!」

 

俺たちのアインクラッド攻略が始まる……が、あんなことが起こるなんて……

 

────

 

「よくこそ。ボクの城へ」

 

城を見ている人の中に、怪しげな動きをする者がいた……




怪しげな雰囲気になってきましたよ(wkwk

いきなり現在に戻ったけどそれは置いといて。

内容に関しては触れない。

次回からオリジナルで行くぜ(`・∀・´)

オリジナルということを頭に入れた状態で閲覧よろしくお願いします。

次回、アインクラッドに……


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第43話 新生アインクラッド攻略【Part1】

アインクラッド第1層転移門広場

 

「またこの世界に来たのか俺らは……」

 

「100層をこの目で見るためにな」

 

「でも、攻略法はわかってないんだろ?」

 

と、ノームのエギルとサラマンダーのクラインが話しているのを無視して俺とキリトは()()()()()()()街の外に出た。

もちろんハヅキとアスナはそれにいち早く気がついて俺らを追いかけてきた。

 

「キーリートくん!」

 

「ルシ……ラギ!」

 

「「一人で行こうとしないで!」」

 

キリトにアスナが、俺にハヅキが顔をすごく近くにして注意してきた。

 

「わ、わかったって……と言っても他のみんなは?」

 

「まだ自分の姿に慣れてないのか慌ててたわ、ついでに街で買い物するって約束してたのにキリトくん達が……」

 

「…酷い」

 

「いや、ならついてこなければ良かっただけじゃないの──

 

アスナとハヅキが近くにいたボアを思いっきり蹴散らして笑顔を見せてきた。

 

「何か?(殺意)」

 

「い、いえ。なんでもないです」

 

────

この後、10分ほど4人で狩りをした。

アスナが補助に適したウンディーネのはずなのに率先して攻撃に参加したりハヅキが振り回した槍が俺達に当たりそうになったりしたけど着実にレベルが上がった。

 

あ、忘れてたけど俺もハヅキもアミュスフィアを手に入れた。

 

……何故か俺のレベルが上がりやすいのは変わらないらしい。

 

「ラギ!ちょっとコレ見て……」

 

狩りを終え、はじまりの街に帰る途中、ハヅキが何かを見つけた様子で俺の方に走ってきた。

ハヅキは持ってきたもの、それはさびた片手直剣(片手剣)だった。

 

「なんだこれ……?」

 

「おーい!ラギ、ハヅキ!早く行くぞー!」

 

「わかった、今行く」

 

俺は錆びた黒い剣をアイテムストレージに入れ、キリト立ちの元へ急いだ。

 

その時、一瞬だけ誰かの視線がした気がするけど、視線を感じたところを見た時には誰もいなかった。

 

────

「おい、キリト!ルシ……ラギ!てめぇら俺ら4人を置いてレベリングとはいい度胸じゃねぇか!」

 

「もう夜だしあたしらは落ちるわ」

 

「キリトさん達ずるいです!明日は一緒にやりましょうね!」

 

シリカとリズ、そして、ピッツァ野郎(クライン)がそれぞれ俺たちに愚痴をこぼしながらログアウトしていった。

 

「キリトはどうするんだ?」

 

「いつの間にかスグがいないからログアウトするよ、多分飯を作ってくれたんだと思うし、また明日な」

 

「私も早くログアウトしないとだから…ラギさんまた明日」

 

キリト、アスナの順にログアウトし、残りは俺たちだけになった。

 

「それじゃあ、俺達もログアウトす──

 

『そうはさせないよ』

 

「……!?」

 

謎の声が聞こえたその瞬間。

俺とハヅキはフィールドに立っていた。

 

「ここは……?」

 

『いやぁ……まさか()()()()()でもこのゲームにログインできるとはね……』

 

「誰だ!?」

 

『ボクが誰か知りたいならここから出てみなよ、()()くん』

 

謎の声がそう言うと周りの景色が変わっていった。

 

「ここは……シークレットスペース…!?」

 

『確かに()()()()()()()()()()そんな名前だったね。だけどボクが作り出したものはそんな名前じゃない』

 

目の前に巨大なモンスターが2匹現れた。

 

『ここは、《デスエリア》だ』




あと数話続きます。


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第44話 新生アインクラッドの邪神【攻略Part2】

投稿ペース上げたいな。


 

「デスエリアだと……?」

 

『さぁ、目の前の邪神を倒してみなよ。まぁ、君には無理だろうがね……』

 

謎の声はその発言を最後に聞こえなくなった。

そして目の前の2匹のモンスターが動き出した。

 

「ラギ……何…あれ…?」

 

目の前にいる巨大なモンスターは名前が真っ黒でそれでいて見たことの無い名前表記がされていた。

 

《HNM》

 

「嘘だろ………!?」

 

「こんなの勝てるわけないよ……」

 

────

HNM:邪神ナーガラージャ

レベル:110

 

HNM:邪神デスデビル

レベル:120

 

────

2体は同時に俺らに武器を振り下ろしてきた。

2体の攻撃が地面に当たった直後、地面が砕け、岩が俺たちの元に飛んできた。

何とか剣で弾いたものの、防ぎ続けるだけだと……

 

「どっちにしろ勝てねぇ……!!」

 

どう考えても勝ち目がない相手に俺のこのレベルで挑戦する時点で負ける未来しか見えない……それにこのエリアの表記………

 

《death game》

 

デスゲーム……名前からして嫌な予感しかしない…それにあの声の主が何を考えているのかもわからないが多分……死んだら何かしら俺らの身に起こる可能性もある……という意味でのデスエリアだろう……

 

「ラギ…!どうするの!?」

 

「無闇に逃げても戦っても無理だ……」

 

「それならどうするのさ……!?」

 

ハヅキだけでもこのエリアから出させるしかない……

 

「はあァァ!!」

 

ソードスキル:ヴォーパルストライク

 

「まだまだァ!!」

 

ソードスキル:バーチカルスクエア

 

もちろん低レベルの俺の攻撃は全く効かず、相手はひるむこともせずに俺に攻撃を振りかざした。

ナーガラージャの爪での切り裂き、デスデビルの大鎌の切り裂きが俺に直撃した。

 

「がはっ………」

 

『おいおい、どうしたのさ?それがSAOをクリアに導いた英雄の1人なのか?ボクが用意した最高のステージで死んでもらっては困るよ』

 

「お前は誰だ……死なないように設定してるとはな……」

 

『体力が尽きないけど……このエリアで受けたダメージは()()()()()()()()()から気をつけた方がいいよ、まぁ、君に関しては既に手遅れだろうけどね』

 

「現実に……!?そんなこと出来るのか……」

 

『ボクが用意したエリアだからこそボクだけに設定できた、ペインアブソーバーを3に低下させたこのエリアで君達は現実に影響を及ぼして君達はこの世界では死なずに現実で死ぬ……どうだい、ボクの考えたデスゲームだ、存分に楽しんでくれ』

 

「まて……お前は一体──

 

「空さん………なの!?」

 

『よくわかったね、だが、この世界ではソルだ。間違えないでくれ』

 

そう言った瞬間、動きが止まった邪神の前にプレイヤーが現れた。

 

「やぁ……この世界では初めましてだね」

 

「お前…………」

 

目の前に現れたソルは何故か現実の見た目で左耳に()()()()を付けていた。

 

「このエリアで君達はダメージを受け、現実で……死んでもらう」

 

ソルは笑みを浮かべながらそう呟き、俺らの目の前から消えた………

 

そして目の前にいた2体の邪心が再び動き始めた。




邪神がトラウマだ(SAOHRをやったことある人ならわかる話だと思う

やべぇよ絶対春揮死んでるよ(ペインアブソーバーLv3の影響)

え?なんでペインアブソーバー?
え?色々触れない?
気のせいですよ



次回。
ホロウリアリゼーションで俺が全く手を出せなかった最強の敵、邪神とのバトル……!!




ちなみに俺、ホロウリアリゼーション未だに巫女買ってないです


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第45話 デスゲーム【攻略Part3】

「ラギ!」

 

「くそっ……!!」

 

ソルが消え、再び動き出した2体の邪神が繰り出した攻略をギリギリで避けたが、少しずつ俺の体が重くなっているのがわかるほどに、避ける速度が下がっていた。

さっき食らったダメージで致命的状況になっただけでなく、ソルが言ったことが本当ならば現実の俺も、既に危険な状態かもしれない……

 

(こうなったら………)

 

俺はギリギリで相手の攻撃を避けつつ、アイテムストレージに入れた黒い剣を取り出した。

そして左手に持ったその時、ハヅキを狙わずに俺の方にターゲットを決めた2体は同時に攻撃を繰り出した。

なんとか受け止めたがもちろん低レベルの俺では止めることなどできるはずもなく、壁の方に押されそうになっていた。

ハヅキが何とかしてターゲットを自分に向けようとしていたが、邪神はそれを無視し、攻撃を続けようとした。

 

絶体絶命だと思ったその時。

2体の邪神はいきなり後ろに吹き飛んだ。

 

「ラギ……!剣の錆びが……」

 

「これは………?」

 

《air Break (不壊)》『霊刀 イザナミ』

 

不壊と表記された武器が俺の左手で黒い光を発していた。

 

「ハヅキ!倒せないかもしれないが少しでもダメージを与えるぞ……!!」

 

「うん…!」

 

俺に吹き飛ばされた2体は起き上がり、俺に向かって攻撃をしようとした、振りかざした攻撃を避け、ナーガラージャの腹に向かって左手の剣でソードスキルを放つ。

 

ソードスキル:ヴォーパルストライク

 

その攻撃に全く怯まず、ナーガラージャが攻撃をする寸前、ソードスキルを発動したあとの硬直が起こる寸前に右腕に力を込め、ソードスキルを再び放つ。

 

ソードスキル:バーチカルスクエア

 

少しの間ナーガラージャが怯んだ隙にもう一度ソードスキルを放った。

 

オリジナルソードスキル:デス・スターアライズ

 

ALOで1度だけ発動させたシステム外スキルの《スキルコネクト》で相手に攻撃を叩き込んだ、が。

 

デスデビルを止めてくれていたハヅキが後ろに下がり、俺も同じく下がろうとしたその時、デスデビルの標的(ターゲット)が俺に向き、デスデビルの攻撃が俺を直撃し、俺は横にあった岩に打ち付けられた。そこに追い打ちをかけるようにナーガラージャの爪が俺を突き刺した。

 

「がはっ………」

 

「ラギ!」

 

HPがゼロにならないとしても、現実世界(リアル)の俺の体にダメージが蓄積されていく……多分だが今このまま次に攻撃を受ければ俺は……

 

そう考えているうちにナーガラージャとデスデビルは攻撃をしようとしていた、が、何故か動きが止まり、消滅していった。

それを見た直後、俺は気を失った。

 

────

ハヅキ目線

 

邪神って呼ばれる2体がいきなり消滅して私たちは助かった…けど、ラギは気を失っていた。

 

『助かったね……ハヅキさん』

 

「あなたは……ルナ?」

 

『うん、ちょっとした工夫でデスエリアって言うのを消したの、でも……お姉ちゃんがなんでこんなことをしたのかわからない…もし、また()()()()()()()()()()ら止めてあげて……』

 

「うん、わかった……」

 

『私がはじまりの街に転移させるね、その後、ログアウトして』

 

「うん…ありがとう」

 

ルナがはじまりの街に転移させてくれた後、声は聞こえなくなり、気がついた頃には現実世界に戻っていた。

 

────

葉月目線

 

戻ってきてから既に10分ほどが経過していた、けど、一向に春揮が自分の部屋から出てこない。

はじまりの街で強制ログアウトさせられたと思うから多分戻ってきてるとは思うけど……

 

「春揮……戻ってきてる?春─────

 

春揮の部屋に入るとそこには──

 

アミュスフィアを外し、春揮が床に倒れていて、床には血が流れていた。

 

「春揮!?」

 

春揮は右目と口から血を流していた。




血涙。
吐血。
流血。

わっしょいヽ(´・∀・`)ノ

邪神との決着があっけなく着いた。多分負けの方面で。
え?ルナは何者?
さぁ?

現実世界に戻り春揮の部屋に行くとそこはある意味地獄……

どうなってしまうのか……


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第46話 敗北【銃】

「春揮!春揮!」

 

いくら揺らしても春揮は起きる気配がない……血が付くのは覚悟して春揮の胸に耳を当てると、一応心臓は動いていた。

それだからって安心はできないため、とりあえず救急車を呼んだ、あと和人も(なんでだろ…?)

 

既に夜中になっているのに救急車はすぐに来て春揮は近くにある病院に、救急車の音を聞いてバイクで駆けつけた和人に事情は説明した。

 

「ごめん、焦っててこんな夜中に呼んじゃって…」

 

「いいよ、それより葉月は大丈夫だったんだな」

 

「うん、ALOではほとんどダメージ受けなくて……でも……」

 

「その、ソルって奴が何者なのかは俺も探してみるよ、葉月は明日から学校どうする?こんな状態だけど…」

 

「普通に行くよ、心配だけど……って、ひゃぁ!?」

 

俯いた私の頭をいきなり和人が撫でてきた。

 

「あ、ごめん、スグにやるノリでつい……元気出せよ、春揮はそう簡単に死にはしないだろ」

 

「うん……」

 

少しの間和人と話した後、既に日を越しているけど、春揮の部屋の血を拭いて1人、静かに眠った。

 

────

次の日、私は養成学校の食堂で1人、パンを食べていた。

 

「葉月?」

 

「元気無いですよ、どうかしたんですか?」

 

「ううん、別に……」

 

和人以外には春揮のことは伝えていない、だからどうして暗いのかなんて言えない……

友達もいつの間にか増えたけど、今は話す気にもなれず、1人でいようと思って学校の屋上に行くことにした。

 

(春揮…無事なんだよね……?)

 

「春揮が心配なのか?」

 

「あ、和人……いたんだ」

 

「あぁ、アスナが先生に呼ばれたから今日は昼メシ一人で食べてって言われて一人でいるには丁度いいここで食べて休憩中だ」

 

和人はそう言いながら近くのパイプに座った。

 

「春揮が心配なのはわかるよ、俺だって()()()()()だったし、でも……急ぎすぎて突っ走ると大変だからな」

 

「うん……そう、だよね…」

 

────

結局、その日の放課後、和人と一緒に春揮のいる病院に行って、お見舞いをしたけど、春揮はまだ目を覚ましていなかった。

 

それから1週間、春揮が目を覚ましたけど、身体のダメージはかなりあるらしく、リハビリも兼ねて退院までは時間がかかってしまうらしい。

目を覚ましてくれただけでも良かったし、リハビリすればなんとか復帰出来るって聞いてホッとした。

 

こんな事件が起きて3ヵ月近く経った真夏日。

春揮はリハビリを終えて退院をしたものの、まだ安静にしてないといけないということでしばらくVRは触らないと決めて、和人と一緒にどこかに行ってしまった、とは言えすぐ近くのビルの中なんだけど。

 

「葉月ー!早くしなさいよー!」

 

「だってこの水着大きいから……」

 

「シリカと同じやつでもよかったかしらね?」

 

「なんか負けた気がするから嫌だ」

 

「なら堂々としなさいよー!」

 

────

春揮目線

 

俺が病院に運ばれて意識を取り戻した日、葉月が泣き付いてきた、二度と無茶はしないと約束して3ヵ月近く経った真夏日、近くの市民プールから聞こえる女子達の声を耳にした。

俺と和人は市民プールではなく近くにあるビルの中である男に話をしていた。

 

「そんなことが、それにしても、如月くん。よく無事でいたね」

 

「まぁな、これでもギリギリだったけどな」

 

「まぁ、また何かあった時は連絡するよ」

 

「あぁ、わかった」

 

俺と和人が話をしていたのは仮想課の菊岡という男。

前に俺が葉月の居場所を、和人が明日奈の居場所を聞く時に世話になった男で、SAOのことを話すという条件を課せていたため、今日を使って話した。

 

「そういや、今日は女子を連れてどこに行くんだ?」

 

「葉月はお前といるだろ、俺たちはこれからユイのためにちょっとしたクエに行くためにスグの泳ぎの練習をしてるんだよ」

 

「なるほどな、まぁ、俺はまだVRを使わないからちょうど良かったかもな」

 

「まぁな」

 

────

あんな目にあってしまった以上、しばらくはVRを使わずに現実世界で色々して、と葉月が言ってきたから言われた通り俺はアーガスに行ってデスエリアの消去をしたりリハビリがてら学校に行ったりと色々していた。

とは言えまだ完治したとは言えないらしいから大人しくしている訳だが。

 

この3ヶ月のあいだに和人が空の使っていた機械が何なのかを調べてくれたが何もわからなかった。

 

────

それからさらに数ヶ月。

12月の始まり。

 

俺はやっとVRに復帰し、レベリングをキリト達として今は22層のログハウスにて、休んでいる。

 

「ラギったらレベル上がるの早すぎじゃない?」

 

「リズさんが遅いんじゃないですか?」

 

「それ有り得るな」

 

「そうよね、リズだもんね」

 

「アスナもキリトもシリカも酷いわよ!」

 

「それよりラギ、おめェ大変だったんだろ?ハヅキちゃんも、あんな思いしてよく帰ってくる気になったなぁ…」

 

と、クラインが俺とハヅキの肩を叩きながらそう言った。

 

「確かにそうだけど、このゲームを見捨てたら何かダメな気がしてさ、復帰したんだよ」

 

「わっけわかんねぇ……」

 

「パパ!ママ!そして皆さん、お疲れ様です」

 

今日はレベリングをしつつリズの鍛冶のためのアイテムをとるために狩りをしていた。

思ったより強敵で苦戦したが、数の暴力で勝利し、現在に至る。

 

そして、もうすぐ、()()()()()であんな事件が起こるなどとは誰も想像していなかった。

 

────

ガンゲイル・オンライン(通称GGO)

 

とある場所。

ニュース番組を見ている者達の中にフードを被った男がいた。

 

ニュースに出ている男が笑っている。

フードの男は映し出されたモニターに銃を向けた。

そして男は銃を撃った。

するとモニターに映った男はいきなり苦しみだし、倒れた。

そして銃を撃った男は銃を天井に向け低い声でこう叫んだ。

 

──俺と、この銃の名前は死銃(デスガン)だ。よく覚えておけ。

 

死銃と名乗る男の情報は瞬く間に広がり、現実でも騒がれるようになっていた。




話飛ばした。
無事でした。

エクストラエディションの内容入れないと言ったな。
あれは嘘だ。

一気に半年吹き飛んで12月のある日。
ALOに復帰したラギはレベリングと共にリズの素材集めを手伝うことに。


そしてそれから数日後。
別のVRゲームにて事件が起こる──



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第47話 死銃事件【ガンゲイル・オンライン】

12月14日

俺とキリトは菊岡に呼び出され、東京のとあるカフェに来ていた。

午後からまた、リズの素材集めをしようと思っていたタイミングで呼び出され、キリトは少し呆れていた。

 

「急に呼び出してすまなかったね。どうぞ、座って」

 

「どうも、それでなんでわざわざこんなところに呼び出したんだ?」

 

「いやぁ…ついここのパンケーキが食べたくて」

 

「それだけなら帰らせてもらうが」

 

「いや、君たちにこれを見てもらいたくてね」

 

冗談を言ってふざけていた顔が一瞬で真剣になり、俺たちに端末を渡してきた。

そこにはVRMMO全体のニュースを取り扱うサイトの最新ニュースが載っていた。

 

『謎の男デスガン現る』

 

と、堂々と書かれた記事を見つけた。

 

「数日前、ガンゲイルオンラインというゲームで2人のプレイヤーが突然苦しみ、消滅した。その2人のプレイヤーは現実世界で心臓が止まった状態で見つかった、そしてそのどちらにも当てはまるのがその死銃(デスガン)という謎の男だ」

 

「アミュスフィアは安全なものだ。ゲーム内で死んでも現実で死ぬようなことは絶対に無いはずだ」

 

「もちろん、僕だってそう思っているよ、だがこの男は()()を実現した。それもたった1発の銃弾でね」

 

「それで、俺らにどうしろと?」

 

「君たちにGGOにログインしてもらい、B.o.Bという大会に出て、死銃の正体を掴み、この事件を二度と起こさないようにして欲しいんだ」

 

菊岡はそう言いながら端末を開き、俺らに再び見せてきた。

そこには《第3回B.o.B開催》の記事が出されていた。

 

「ほんとにゲームで人が死ぬなんて信じられないが……」

 

「和人、行ってみようぜ、この後リズ達に合流して素材集めを終えた後にさ」

 

「……わかった菊岡、俺らでGGOにログインする、その代わり()()()()()()()()()()()必ず手を貸してくれよ」

 

「借り、ということだね」

 

菊岡に俺らの分のGGOを渡され、持ち帰り、葉月と共にリズの素材集めを終え、ログアウトする前にハヅキとアスナを連れてキリトと共にALOの誰もいないところに行き、しばらくの間ALOにログインしないことを伝えた。

 

「それじゃあ、キリト君もラギさんもALOをやめちゃうってこと?」

 

「違うよ、ほんの数日だけ、別のゲームにログインしないといけなくてさ、菊岡に頼まれてさ」

 

「ラギ、絶対に無理しないでよ」

 

「分かってる、約束するよ」

 

アスナとハヅキだけにGGOにログインすることを伝え、俺たちはログアウトし現実世界で合流した。

念の為、ということで和人がSAO事件のあとリハビリでお世話になった看護師に頼み、俺らの状態を見てもらうことにして、俺らはその日にGGOにログインした。

 

「「リンクスタート!!」」




何も言わぬ


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第48話 B.o.B予選【GGOログイン】

GGOにログインすると同時にキリトが思いっきり叫んだので横を見ると……黒髪の長髪の女の子が立っていた。が、その子から聞こえる声はキリトそのものだった。

 

「キリ……子?」

 

「おいおい……嘘だろ……」

 

「とりあえず手分けして武器屋見つけようぜ、あ、ナンパはされるなよ」

 

「わかってる、とりあえず武器屋が見つかったらメールで教える」

 

ALOからコンバートでGGOにログインしたからなのか、ステータスに関しては微妙に高い。

とは言え銃の世界なんて全く経験したことがないからどれだけ俺らで戦えるのかが不安だ。

 

と、フラフラしている内に武器屋にたどり着いた。

そしてここで問題に気づいてしまった。なんとGGOにはメール機能がない。

 

「気長に待つか……」

 

待つこと数分、キリ子(キリト)が水色の髪の女の子に連れられ、店に入ってきた。

 

「お、ラギ、先に来てたのか…びっくりしたよ、まさかメール機能が無いなんてな」

 

「その人もコンバート…だっけ?であなたと来た人?(あれ、喋り方変じゃない……?)

 

「あ、えーっと……そうなんですが、いい武器教えてくれませんか?」

 

「いいわよ、着いてきて」

 

多分水色の髪の女の子はキリトが男だとわかっていないと思う。

 

この後キリトが()()()()()()()()ギャンブルに勝ち金を稼いで色々な銃を見たが、結局俺らが選んだのは光剣(こうけん)、それぞれキリトが黒、俺が赤色にして購入した。ついでにハンドガン(?)も。

 

「そう言えばあなたに自己紹介忘れてたわね、私はシノン、よろしく」

 

「俺も忘れてたな、俺はラギ、宜しくな」

 

B.o.Bに参加したいとキリトが伝えてくれていたらしいが、エントリーまで残り10分となり、エントリーするための場所につくのとエントリー時間を合わせてもギリギリになってしまった、が、キリトがバギーを見つけて俺とシノンがそれに乗り、エントリー会場に到着した。

 

「リアルの情報は……入れなくていいか」

 

エントリーを済ませると3人とも《Fブロック》になった。

 

「それじゃあ、もうすぐ開始だから着替えするわよ、キリト…だっけ?付いてきて」

 

「え?い、いや…あの……」

 

シノンがB.o.Bのために着替えをするため更衣室に行こうとしたところでやっとキリトは自分の性別を明かした。その直後キリトはビンタをくらい、着替えてきたシノンに無視されていた。

 

「B.o.Bが始まったら絶対に殺すわよ!」

 

「おぉ、怖い怖い…」

 

「朝田さ……シノン!遅かったじゃないか、その2人は?」

 

「騙されないで、二人とも男よ、その2人にアドバイスしてたら遅れちゃって」

 

「へぇ……君たちがシノンと、ねぇ…」

 

シノンと少し仲良く喋っている男は一瞬、さっきを俺らに放ってきた、が、そんなことを気にしているうちにその男はB.o.B予選のための自動転送で消えた。

 

「それじゃ、予選の決勝で会いましょう」

 

「あぁ、絶対に負けないぞ」

 

キリトも光剣を片手に持った瞬間、自動転送され、俺もそれに続くように自動転送された。

 

────

予選1回戦

 

(まずは敵がどこにいるのかを……)

 

と、周りを確認していると俺の背中の方から赤い線……シノンに教えてもらった予測線(バレットサークル)が現れ、銃声が聞こえた。

 

間一髪で避けたが、やはりほかのプレイヤーと違い、銃を使わないで戦うのは無理がありそうだ。

 

「まぁ、こうやればいい話だが……!」

 

もう一度バレットサークルが表示され、銃弾が飛んできた瞬間に光剣を振った。

ナイスタイミングで銃弾を切り、俺は感覚を掴んだ。

 

(これなら行ける……!)

 

バレットサークルが来た方向に無防備で走り、相手を目で捉えられるほどにまで接近した。

 

「バケモンかよてめぇ!?」

 

と、叫び声が遠くから聞こえるが、そんなのお構い無しにさらに接近し、光剣で《ヴォーパルストライク》を放ち、さらに《バーチカルスクエア》に似た技を使い相手が為す術もないまま死亡の表記がされた。

 

(これがGGOでの剣か……少し軽い気もするがこれならB.o.Bを勝ち上がることも楽勝だな)

 

1度、待機室に自動転送され、シノンと合流してキリトを探したが、キリトは少し青ざめた顔で立ち尽くしていた。

 

「どうしたんだキリト?」

 

「……笑う棺桶(ラフィンコフィン)のメンバー…」

 

「……は?」

 

「死銃はラフィンコフィンの、SAO帰還者(サバイバー)の誰かだ」

 

シノンが説教してキリトが冷静さを少し保てたところで1度、気晴らしとも言えるように予選2回戦が始まり、1回戦と同じように剣技でボコボコにして勝利し、キリトに何があったのかを3回戦の前に聞いた。

 

俺達が来る前に『お前は本物か』と何度も聞いてくる黒フードの男が目の前に現れて、特徴的に死銃だと思ったら去り際に腕に《笑う棺桶》のマークが描かれていたらしい。

そしてさらに『本物ならお前をいずれ殺す』 と言ったらしい。

 

その話を聞いたあと3回戦、グレネードを使いまくる変態と当たったが光剣の柄でグレネードを思いっきり弾いたら見事に爆発せずに投げた相手側に吹き飛び相手は自滅という形で俺の勝ち。

 

そしてB.o.B予選は準決勝まで進んだ。

シノンはそこまで苦労する相手じゃないと、トーナメントの相手を軽く見ていたが、俺らはそんな余裕はなかった。

トーナメント表に載っていた名前は、俺とキリトを驚かせた。

 

予選準決勝

 

kirito(キリト)

VS

ragi(ラギ)

 

「「嘘だろ!?」」

 

どっちかが勝てばどっちかが負けてB.o.B本線には上がれない。

それはもちろん向こうもわかっている様子だが……

 

「手加減は無しだ、俺らはソードスキルに近いものを使える、ALOのデュエルと変わらないだろ」

 

「あぁ、そうだな」

 

実はキリトと新生ALOになって、俺が復帰してから何度か、誰もいないうちに特訓がてらデュエルを良くしていた。

もちろん俺は《スキルコネクト》を使いまくったが途中で……

と、考えているうちに自動転送が始まった。

 

「勝負だキリト!」

 

「あぁ、行くぞ!」

 

こうして俺とキリトのB.o.B予選準決勝が始まった。




あと数話もしないうちにGGO終わります。


あ、今更ながら注意です。
作者は全く銃の知識がZEROなので色々と間違えているかもしれないです。

ついでに本編のGGOはほとんど見てないのでルールとかもほとんど知りません。

え?ならなんで書いたか?

そりゃ、後のためですよ。


GGO編はあと数話で終わりますぜ、すみません短いね。
その短さを形にしたかのようにログインから予選決勝まで吹き飛ばしました。

だって知識ないから書くの怖いから


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第49話 B.o.B予選準決勝【VSキリト】

自動転送された先でいきなりキリトと遭遇した。

 

「早くも見つかったな」

 

「もうちょっと時間かかると思ったけどな」

 

俺もキリトも光剣を構え、同時に切りかかる。

キリトにハンドガンを撃つと俺と同じように弾を切り、怯まずに《ヴォーパルストライク》で突進を決めてきた。

 

「流石だな……だが…っ!」

 

突進して来ているキリトの背中を使い思いっきり空高く飛び、キリトの背中に弾を打ち込み少しでもダメージを稼いだ。

 

「そんなやり方があるなんてな……」

 

「咄嗟に思いついただけだがな…」

 

両者引かずの互角の戦いとやらを繰り返し、お互いの体力が半分を切った。

 

「はあぁ!!」

 

俺がヴォーパルストライクでキリトに近づいたところでキリトはそれを避けようとした、その隙をついて左手に持ったハンドガンでキリトを撃ち、そして一瞬怯んだタイミングを狙い光剣でさらに攻撃を与える。

キリトは後ろに下がったが、全く同様せずに剣を構え始めた。

 

「まるで《ダブルサーキュラー》だな……流石だよラギは」

 

「キリトも遠慮なく本気で来いよ」

 

「言われなくとも分かってるよ……はあァァ!!」

 

キリトは近くの建物の壁に向かっていきなり走り出した。

血迷ったかと思ったがよく考えればALOでもあいつ……

ってまさか!?

 

「食らえ……っ!!」

 

ビルの3階の高さからハンドガンで俺を狙ったと思ったが、少しずれたところに打って俺を惑わし、その隙に光剣で空中からのバーチカルスクエアを使った。

一気に体力を持ってかれたのが1番驚きだがまさか壁を使って攻撃してくるとは予想外だった。

今思えばここ銃の世界だよな……ま、いいのか。

 

────

それからさらに時間が経過しても俺らはいい勝負をしていた。

 

「そろそろ一気に決めようか、ラギ」

 

「B.o.Bの時間もあるからな……」

 

俺らはお互い、剣を構え、最後の一撃を決めに行った。

 

「はあぁぁ!!」

 

「行っけぇぇ!」

 

お互いが繰り出したヴォーパルストライクで俺らの立ち位置が逆になったと同時に一気に決着はついた。

俺らは二人ともダメージは互角だったものの、さっきの壁からの攻撃でバーチカルスクエアを受けてしまったため、俺の方が体力が少なくなっていた。

 

それが勝敗を決め、俺はキリトに負けた。

 

B.o.B予選準決勝

WINNER kirito!

 

────

B.o.B控え室

 

「負けたか……まさかギリギリで負けるとは、流石だキリトだよ」

 

「やっぱソードスキルのぶつかり合いだと気持ちいいよなー、ここ銃の世界だけど」

 

何故か負けたのに控え室に転送された俺はキリトと話していた。

その時にシノンの姿は見えなかった。

 

「それじゃ、俺は現実世界に戻るよ、本線まで価値上がれよ、キリト」

 

「あぁ、絶対に勝ってやる」

 

こうして俺はB.o.Bを終えた。キリトが死銃の正体を明かし、事件が二度と起きないことを願いながら。

 

────

現実世界:病院

 

「あれ?桐ヶ谷ちゃんより早く……あ、もしかしてB.o.Bに負けた?」

 

「えぇ、それも相手はキリトですよ」

 

「そりゃ災難だったね、ま、これで私の仕事も減……それじゃ、アミュスフィアだけ持って帰ってね」

 

「ものすごい短い間、ありがとうございました」

 

和人がお世話になった看護師にお礼を言って俺は病院をあとにした。




はい、GGO終わりです(マジかよ

ということで、書いてるうちになんでシノンは予選決勝でリタイアしたのに本戦に出てるのかと疑問を感じつつGGOで剣と剣の勝負を書きました。

描写苦手も何もGGOだからね(言い訳

ちなみにこれでGGOは『しばらくは』出ません。
そして次回は裏方に回ります。

そしてついに50話!!


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第50話 死銃の正体【VRの進化系】

結局俺はGGOからログアウトした後、そのまま寝てしまい次の日。

和人から《B.o.Bの本戦に行ってくる》とメールが送られてきたのを確認したところで朝早くから俺は総務省の仮想課に向かった。

向かった理由として、菊岡と共に死銃の正体を掴むこと、そして俺があることについて聞きたいから菊岡の話に乗った。

 

「悪いね、朝早くから」

 

「いや、いいですよ、俺も()()()()()()()()()()()()()()ここに来たんですし」

 

「聞きたいことか……移動しながら聞くよ」

 

そう言って菊岡は俺をエレベーターに乗せ、地下駐車場にある車に乗せてくれた。

 

「それで、聞きたいこととは?」

 

「……調べてくれたんだろ、()()()()のこと、そして、VRを超える()()()()()を」

 

「調べたが、まともな情報は得られなかったよ」

 

「出来る限りでいいから教えてくれ、あいつが、空が何を使ったのかを」

 

あの機械、デスエリアに現れた空が左耳に付けていたもの。

 

「桐ヶ谷君に頼まれてね、一応調べたところ、君が見た限りで書いてくれたあの機械は今、『開発段階』の非売品、名前は《オーグマー》だ、開発元は非公開でわからなかったけどね、それに、オーグマーでVRにログイン出来るかもわからなかった」

 

「オーグマーって何だ?」

 

「あれは拡張現実、仮想現実(AR)を実現する今のところの最新技術の塊、と言えるだろう……(今のところはね)

 

「仮想現実……か」

 

俺は菊岡と共に向かった場所で死銃の正体を探った。

 

────

それから数時間後。

新川恭二という男とその他2人のプレイヤーが死銃事件に関与したという事実を掴んで俺と菊岡は手分けして3人の居場所を探り、兄ともう1人は捕まえることが出来たが、もう1人、恭二だけはどこに行ったのかわからなかった。

 

どうすればいいのか迷っていると和人から連絡が入った、と思えば少し不思議な文が送られてきた。

 

『キリトが……助けて……』

 

と、和人がキリトを自分で名乗るのはおかしいと思い思い切って電話をすると、シノンの中の人、『朝田詩乃』が電話に出て状況を知った。

 

そして菊岡を呼び、俺は詩乃の自宅へ向かった。

すると見るからに思いっきり頭を打たれたと思われる新川恭二と慌てている詩乃、そしてピンピンしている和人の姿があった。

 

「よ、春揮……」

 

「心配して損したな、とりあえず新川恭二の身柄はあんたに任せるよ」

 

「わかった、新川は僕に任せてくれ」

 

そう言って新川恭二をかついで詩乃の家を出ていったあと、和人はとりあえず病院に行かせることにした。

 

「朝田詩乃、シノンか、俺は如月春揮、ラギだ、宜しくな」

 

「え、えぇ……」

 

「とりあえず今日はこれで帰るから、明日俺と和人の知り合いを紹介するよ」

 

「……ありがとう」

 

「さぁ、和人、病院から思い切って飛び出したのはいいけど病院に戻るぞ」

 

「へーい」

 

この後、和人が新川にやられたというところを診て貰ったが、特にこれといって異常はなく、そのまま帰宅することに。

 

そして次の日。

オーグマーって何だ?とか考えながら学校の帰り、明日菜達女子4人組(明日菜と佳子と里香と葉月)に捕まりエギルが経営している『ダイシー・カフェ』に向かった。

和人が新しい友達(詩乃)を連れてくるって話をされたらしく、先に待ってようと言うことで制服姿で待つことに。

 

待つこと数分。

和人が詩乃と共にダイシーカフェに入ってきた。

 

「遅いわよキリトー!」

 

「その人が詩乃さん?」

 

「まぁまぁ、みんな紹介するよ、まず、()()()()()()()()の里香」

 

「なんですってぇぇ!?……ってゴフッ!?」

 

和人の適当な紹介に切れて殴りかかったのをVRゲーム顔負けの反射神経で避けた。そして里香は思いっきりこけた。

 

「それで、そっちが()()()()()シリカだ」

 

「ちょっとキリトさん!?紹介の仕方がひど……」

 

「で、ALOでは()()()()()()()()()の明日菜だ」

 

「キリト君?」

 

3人の紹介の仕方が確実に悪意があるけど、詩乃は少し微笑んでいた。その後葉月が自分で自己紹介した。

 

「それでその人が……

 

「B.o.Bを勝ち抜いた()()()()()()()()のシノンこと朝田詩乃だ」

 

「や、やめてよ……」

 

「そういやエギルは?」

 

「料理作ってるわ」

 

そう言えば自己紹介のあいだずっとうるさかったけどなんの音かと思ったらエギルが料理してる音か、いや、どんな料理すればこんな音が…

 

「あの、詩乃さん……」

 

「あたし達と!」

 

「友達になりましょう!」

 

明日菜、佳子、里香の3人が詩乃に近寄っていきなりの友達発言。

それを見ながらも葉月は近くにあった飲み物を飲んでい……って、葉月の飲んでるの……ま、いいか。

 

「シノのんって呼ぶね」

 

「あ、ありがとう、明日菜」

 

気づいたら和人がダイシーカフェの裏口の扉の方で何かを確認していた。

その後いきなり扉を全力で開けて詩乃の方に向いた。

 

「シノン、君はずっとあの事件から逃げていた、だけどな……」

 

和人が開けた扉から親子が出てきた。

 

「母親はシノンが子供の頃、あれが起こった時の郵便局の局員だったらしい、それで、その時にお腹に子供がいた、君は幼い命も守った、君が勇気を振り絞ったから」

 

「おねーちゃん!ありがと!」

 

女の子は詩乃に手紙と自分が書いたと思われる絵を渡し、笑顔を見せた。

 

その後詩乃は泣きだし、そのまま歓迎会をすることに。

 

「春揮~……なんかふわふわする~」

 

「やっぱりお前それ酒じゃねぇか!?」

 

さっき何かを飲んでいたと思ったが葉月は酒を飲んでいた。それも確か一気飲みで…

 

この後、クラインと直葉も呼んで夜遅くまで歓迎会を楽しんだ。

 

────

それから約2週間ほど。

詩乃がALOにアバターをケットシーの弓使いとして作り、ALOでレベル上げをしたりキリトと俺はキリトのための《あるもの》を完璧に仕上げていた。

 

────

12月28日

クリスマスを終え完全に冷えきったその朝。

俺、和人はスグと共に朝食を食べていた。

 

「お兄ちゃん!コレ見て!」

 

スグが見せてきた端末に衝撃の記事が載っていた

 

 

『幻の伝説級武器(レジェンダリーウェポン)聖剣《エクスキャリバー》ついに見つかる!』

 

これが俺たちの激戦の引き金となった。




数話を1話にまとめるバカここに君臨。

ということでGGO編が完結。

菊岡が探し出した機械の正体とは……

アサダサンアサダサンアサダサン


そして2週間ほどが経過し次のストーリに。


次回。
漫画版を自分なりに変化させてオリキャラである春揮達を入れて描くキリトが主人公のストーリー!

キャリバー編!!


ちなみに目線はほとんどキリトです。


あ、50話おめでとう!


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キャリバー編 第51話 聖剣 【地下ダンジョン】

桐ヶ谷家(和人目線)

 

「ねぇお兄ちゃんコレ見て!」

 

GGOで起こった死銃事件から約2週間、俺はスグと共に朝食を食べているとMMOトゥモローを見ていたスグが俺にそれを見せてきた。そこには衝撃の記事が載っていた。

 

────

MMOトゥモロー

最新記事

【ALO】2025 12.28 NEW!

>最強の伝説級武器《聖剣エクスキャリバー》ついに見つかる!

────

 

「な、なにぃ!?」

 

びっくりしすぎて食べていたパンを机に落としたが、あれがついに見つかってしまうとは……

 

「うーん…とうとう見つかっちまったかぁー」

 

「これでも時間かかった方だと思うけどね」

 

「あーあ……これならもう1回挑戦しとけば……」

 

「よく読んでよお兄ちゃん、まだ見つかっただけで入手まではいってないみたいだよ」

 

「なんだよ脅かすなよ…」

 

朝からいきなり物凄いニュースを見せられて勘違いしている俺を見てスグは小さく笑った。まだ入手されていないと知って安心したが、少し疑問が浮かんできた。

 

「でもどうやって見つけたんだ?ヨツンヘイムは飛行不可だしあの高さは飛ばないと見えないだろ?」

 

「それに、()()()()は私かお兄ちゃんが呼ばないと来てくれないからね」

 

───1年程前

アスナを救おうと央都アルンへ向かう途中、俺とスグ(リーファ)は巨大ミミズに呑まれて地下世界ヨツンヘイムに落とされ、そこで人型邪神に攻撃されている象水母(ゾウクラゲ)邪神と出くわした。

リーファが攻撃されている側(象水母)を助けて欲しいと言ってきたので象水母に加勢したところ俺らは勝利し、象水母に懐かれ、リーファが《トンキー》と名ずけたそいつはその後《羽化》し俺とリーファを乗せて飛翔、地上に繋がる天蓋の通路まで運んでくれた。

その時に俺たちは見たんだ、逆ピラミッドのダンジョンの最下部に輝く長剣を……

 

────

「誰かが別の個体の象水母(ゾウクラゲ)を助けてクエストフラグを立てたのかな?」

 

「そういうことになるのか、あんなきも──いや、個性的なヤツを助けようとする物好──じゃない、博愛主義者がスグの他にいたとは……」

 

「キモくないもんかわいいもん!」

 

俺が色々言いかけたところでスグがほっぺたを膨らませた。

 

「…でも、それだと誰かがあのダンジョンを突破して剣を入手するのも時間の問題かもしれないよ、フラグ成立の条件がわかりにくかったから今日まで発見されなかったけどもう一年も経ってるし春揮さんがアーガスでソードスキルの導入をしたからダンジョンの難易度は相対的に下がってるはずだよ」

 

「そうだよなぁ……」

 

俺は飲み物を飲み干し机に置いて立ち上がりスグが洗い物を始めたと同時に考えをまとめた。

 

「スグ、今日暇か?」

 

「部活は休みだよ」

 

「トンキーに乗れる最大人数は7人だよな、ということは俺とスグとアスナ、リズ、シリカ、クライン……あとは……エギルは店があるだろうし、クリスハイト(菊岡)は頼りないし、レコンはシルフ領にいるだろうし……春揮を誘うか…」

 

俺はスマホを取り、春揮に電話をかけた。

 

────

如月家(春揮目線)

 

「春揮ー、電話来てるよ?」

 

「んあ?あぁ、誰からだ?」

 

葉月と共に朝食を食べ終え、MMOトゥモローを見ていたら携帯が鳴った。

誰かと思えば和人からだった。

 

『春揮!MMOトゥモロー見たか?』

 

「あぁ、見たがお前まさか……」

 

『そのまさかだ、今日行こうかなって思ってさ。残り1人なんだけど……』

 

「残り1人で俺か葉月を誘おうってことか、でもちょうど俺らこれから出かけようと思ってたんだが……」

 

ちょうど今日、俺は葉月と一緒に出かけようと考えていて、出かけるまでに時間が空いてるから少しゆったりしてたところに和人から電話がかかってきたんだが……

ちなみに俺と葉月は夕方まで遊園地に行くつもりだ、葉月の提案で。

 

『そうかぁ……どこ行くのかは後で聞くとして、出かけるならしょうがないよな、2人で楽しんでくれ』

 

和人が電話を切ったところで俺は着替えて葉月と共に遊園地へ出かけた。

 

────

桐ヶ谷家(和人目線)

 

「春揮達はダメかぁ……」

 

「それならシノンさんに電話してみたら?」

 

「その手があったか!」

 

その後、シノンに電話したら見事に了承してくれて、他のみんなにも連絡して俺たちは央都アルンにあるリズベット武具店に集合した。




こんな感じで続くよ。

お久しぶりです、2日ほど休みました。

ついに始まったキャリバー編。
少しだけ話の進み具合を遅くしました。今回の章だけになるけど。


キャリバー入手クエ参加メンバーは原作通りのパーティになります。


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第52話 エクスキャリバー獲得クエスト【開始】

央都アルン:リズベット武具店(キリト目線)

 

「クラインさんはもうお正月休みなんですか?」

 

「おう、昨日っからな。働きたくてもこの時期は荷が入って来なくてな、社長のヤロー『ウチはホワイト会社』なんて自慢しやがって……それよりキリの字、今回上手いこと《エクスキャリバー》が取れたら今度は俺のために《霊刀カグツチ》とるの手伝えよ」

 

シリカと話していたクラインが俺の肩に手を乗せてそう話してきた、とはいえ……

 

「あのダンジョンクソ暑いじゃん」

 

「それを言うならヨツンヘイムはクソ寒いじゃねぇか!」

 

クラインが取ろうとしている武器のあるダンジョンはかなり暑い場所にある、それを反論したらクラインは俺に突っかかってきた。

上手い具合にクラインを押さえていると俺たちを止めてくれるようにシノンが発言を。

 

「武器をとってくれるって言うなら私あれ欲しい、《光弓シェキナー》」

 

止めてくれる訳ではなく俺とクラインの会話を聞いて自分も伝説級(レジェンダリー)武器を欲しくなっただけらしい。

 

「キャラ作って2週間でもう伝説級(レジェンダリー)武器をご所望ですか……」

 

GGO事件の後、アスナ達と仲良くなったあとALOに弓使いのケットシーとしてログインしてしばらくレベル上げをして今に至る。

 

「リズが造ってくれた弓もいいんだけど、出来ればもう少し射程が「あのねぇ!!」

 

「この世界の弓ってのはせいぜい槍以上魔法以下の距離で使うものなのよ!100メートル離れたところから狙うなんて()()()しないものなのよ!」

 

「欲を言えばその倍ぐらいは欲しいわね」

 

「実際……ロストボウでGGOの時みたいにシステムアシストなしで長距離射撃を当てまくるからな……」

 

さすがはGGOの上位に入る最強のスナイパー『シノン』様だよな……

と、考えていると武具店の扉が開いた。

 

「ただいまー!」

「お待たせ!」

 

入ってきたのは買い物から帰ってきたリーファとアスナとユイだった。

 

「買い物ついでにちょっと情報収集してきたんですが、あの空中ダンジョンに到着したパーティはまだ存在しないようですパパ」

 

「へぇ…じゃあなんで《エクスキャリバー》のある場所がわかったんだ?」

 

「私たちが発見したトンキーさんのクエストとは別のクエストが見つかったようです。そのクエストの報酬としてNPCが提示したのがエクスキャリバーだったということです」

 

「それが、あまり平和なクエストじゃないのよね、お使い系じゃなくてスローター系、いまヨツンヘイムはPOPの取り合いで殺伐としてるって」

 

ユイ達が手に入れてくれた情報を聞くだけだとかなり穏やかじゃないような気がする。

 

「でも変じゃねぇか?《聖剣エクスキャリバー》ってのはおっそろしい邪神がうじゃうじゃいる空中ダンジョンのいっちゃん奥に封印されてるんだろ?それを提示するってのはよ」

 

「確かにそうだけど、言って見ればわかるだろ」

 

俺がそうクラインに答えると同時にリズが俺たちの武器を持って来た。

 

「お待たせ!みんなの武器フル回復したわよ!」

 

俺達がダンジョンに行くということを話した時に無理に頼んでリズにみんなの武器を修理してもらい、準備を完璧の状態にした。

 

「「「「「「おつかれさま!」」」」」」

 

全員がリズから武器を受け取り、アスナ達が買ってきてくれた回復ポーションをストレージに入れ、少し談笑した後、いい時間になったところで俺がみんなに声をかけた。

 

「みんな!急な呼び出しに答えてくれてありがとう、このお礼はいつか必ず精神的に! それじゃあ……いっちょ頑張ろう!」

 

「「「「「「おー!!!」」」」」」

 

こうして俺たちはヨツンヘイムの地下ダンジョンへ向かった。




セリフ多いな……
うん、しょうがない(立ち直り)

次回、ついにヨツンヘイムへ向かう……!

あとがきは短くします。






追記:なんで原作通りなの?と思う人にちょっと余談
キリト→リーダー
アスナ→魔法での補助
リズ→鍛冶と戦闘
シリカ→後に少しだけ役に立つ
リーファ→トンキーを呼ぶ
クライン→フレイヤさんがアレになったあとにボスに大ダメージを与える+大ジャンプ
シノン→キャリバー取るのに必要
7人パーティ→トンキーに乗れるプレイヤーの最高数


と、いうことでオリキャラは入ってません


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第53話 スリュムの計画【ニブルヘイム】

俺たちはリズベット武具店を出発し、前にトンキーに運んでもらった隠し通路(階段)を使ってヨツンヘイムへと降りていった。

 

「一体何段あるのよこの階段……」

 

「多分アインクラッドの迷宮区タワー1個分ぐらいはあったかな」

 

(「うへぇ…まじかよ…」)

 

クラインが小声で嫌そうな態度をしてきたが、調べた限りだと……

 

「ノーマルなルートでヨツンヘイムに行こうとしたら、まずアルンから東西南北に何キロも離れた階段ダンジョンまで移動してモンスターと戦いながら奥に進んで最後に守護ボスを倒してようやく到着出来るんだぞ?1パーティなら2時間かかる所をここを降りれば5分だぞ!文句を言わずに一段一段感謝の心を込めながら降りるんだぞ諸君!」

 

「別に、あんたが造ったわけじゃないでしょ」

 

「ご指摘ありがとう」

 

アスナ以外の5人が微妙な顔をしている中、シノンが俺が偉そうに話しているところを訂正してきた。

いたずら程度にシノンの尻尾に手を伸ばし、一言付けて思いっきり尻尾を掴んだ。

 

「あっ……アンタ次やったらその鼻に火矢ぶっ混むからね!」

 

(「恐れを知らねぇなぁ」)

 

階段を降りるまで女子達から冷たい目をされ続けた気がする。

 

────

かくして──

凍てつく地下世界《ヨツンヘイム》に到着した俺たちは象水母(ゾウクラゲ)邪神のトンキーの手助けで聖剣の眠るダンジョンを目指して出発した。

 

「お、お兄ちゃん!あれ見て!」

 

その道中、俺達が見たのは30人を越えようとかというレイドパーティーと凶暴な人型邪神が共闘して《トンキー》の同族を襲う驚愕の光景だった。

 

「人型邪神が協力……?どうして戦闘にならないんだ?」

 

「トンキーの友達………」

 

その答えは戸惑う俺たちと泣きそうなリーファの前に現れた謎の巨大美女によって語られた。

 

『私は《湖の女王》ウルズ、我らが眷属(けんぞく)と絆を結びし妖精よ』

 

(眷属………?)

 

『そなたらに私と2人の妹から1つの請願があります。どうかこの国を《霧の巨人族》の攻撃から救ってほしい。かつてこの《ヨツンヘイム》はソナタらの《アルヴヘイム》と同じように世界樹イグドラシルの恩寵を受け美しい水と緑に覆われていました。我々《丘の巨人族》とその眷属たる獣達が穏やかに暮らしていたのです』

 

(トンキーが眷属ってことなのか………?)

 

『ヨツンヘイムのさらに下層には氷の国《ニブルヘイム》が存在します。彼の地を支配する霧の巨人族の王の《スリュム》はある時オオカミに姿を変えてこの国に忍び込み鍛冶の神ヴェルンドが鍛えた《全ての鉄と木を断つ剣》エクスキャリバーを世界の中心たる《ウルズの泉》に投げ入れました』

 

「エクスキャリバーを……!?」

 

『剣は世界樹の最も大切な根を断ち切りヨツンヘイムはからイグドラシルの恩寵は失われました、王スリュムとその配下の《霧の巨人族》はニブルヘイムから大挙して攻め込み《丘の巨人》を捕獲し幽閉し、かつて《ウルズの泉》だった大氷塊に居城《スリュムヘイム》を築きこの地を支配したのです』

 

『私と2人の妹はとある凍った泉の底に逃げ延びましたが最早かつての力はありません。霧の巨人たちはそれに飽き足らずこの地に今も生き延びる我らの眷属を皆殺しにしようとしています……』

 

「トンキー……」

 

『皆殺しにすれば──私の力が完全に消滅し、スリュムヘイムを上層のアルヴヘイムにまで浮き上がらせることが出来るからです』

 

「お、おいっ!ンなことしたらアルンの街がぶっ壊れちまうだろうが!」

 

王スリュムの目的はアルヴヘイムすらも氷雪に閉ざし世界樹イグドラシルの梢まで攻め上がりそこに実るという《黄金の林檎》を手に入れることらしい。

 

『我が眷属をなかなか滅ぼせないことに苛立ったスリュムはついにそなたたち妖精の力すらも利用し始めました。エクスキャリバーを報酬に与えると誘いかけ、眷属を狩り尽くそうとしているのです、しかしスリュムがかの剣を余人に与えることなど有り得ません、スリュムヘイムからエクスキャリバーが失われる時、再びイグドラシルの恩寵はこの地に戻りあの城は溶け落ちてしまうのですから』

 

「じゃ、じゃあ、エクスキャリバーが報酬って言うのは嘘ってこと?そんなクエストありなの?」

 

『恐らく鍛冶の神ヴェルンドがかの剣を鍛えた時槌を1回打ち損じたために投げ捨てた見た目はエクスキャリバーそっくりな《偽剣カリバーン》を与えるつもりでしょう、十分に協力ですが真の力は持たない剣を』

 

「そんなのずるい……それが、王のすることなの?」

 

『その狡さこそがスリュムのもっとも強力な武器なのです、しかし彼は我が眷属を滅ぼすのに焦り、ひとつの過ちをしてしまいました、配下の巨人のほとんどを誘いによって集めた妖精達によって協力させるためスリュムヘイムから地上に降ろしたのです、今の城の護りはかつてないほど薄くなっています』

 

話を聞いているとリーファの手元にとあるアイテム、メダリオンが現れた。

 

『そのメダリオンの石が全て暗黒に染まる時我が眷属はすべて狩り尽くされ我が力も完全に消滅します、妖精達よスリュムヘイムに侵入しエクスキャリバーを《要の台座》より引き抜いてください』

 

そう言ってウルズは消滅した。

 

「やるしかないよお兄ちゃん」

 

「あぁ、それに元々今日集まったのはあの城に殴り込んで《エクスキャリバー》をゲットするためだから護りが薄いって言うなら願ったりだ」

 

「待っててねトンキー、絶対にあなたの国を取り戻してあげるからね」

 

こうして俺たちは地下ダンジョンへ入っていった。




セリフ多いな……やっぱり多いな。

というかウルズ喋りすぎだ。


次回、激戦が始まる予感…!


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第54話 金と黒の猛獣【地下ダンジョン攻略part1】

 

「やばいよお兄ちゃん!金色の方物理耐久が高すぎる」

 

俺たちは地下ダンジョンに入ったと同時に2体のボスモンスターとの戦闘になった。

ミノタウロスのような見た目のモンスターの片方、金色の方は物理耐久が高く、もう片方、黒色の方には物理技が効くが金色が黒を庇うように行動するせいでダメージを与えても体力が回復されてしまう。

 

「衝撃波攻撃二秒前!いち……ゼロ!」

 

金色が衝撃波を放った。

そこまで致命的なダメージにはならなかったため、アスナの回復魔法で体力を回復し、俺たちは立て直した。

 

「キリトくん!今のペースだとあと150秒でMPが切れる!」

 

「くっそ!黒ミノの野郎また回復してやがる!あいつには物理が通るのに金ミノが邪魔でダメージが与えられねぇ!」

 

(金色のミノタウロスは極端な物理耐性、魔法使い(メイジ)が少ない俺たちじゃHPをろくに削れない…その上直撃が避けられたとしても範囲攻撃のダメージは……MPが切れて全滅したらアルンから出直し……)

 

「お兄ちゃん!メダリオンもう7割以上黒くなってる、《死に戻り》してる時間はなさそう」

 

「……わかった」

 

アルンからここまで来るだけでも時間がかかる、それだけでなくもう一度こいつらと勝負しないといけないとなると時間はない………

 

「みんな!こうなったら出来ることは1つ!一か八か金色を《ソードスキル》の集中攻撃で押し切る!」

 

ソードスキル、アーガスが作り出した新生ALOに春揮の提案で導入された。

システムアシストにより通常攻撃よりも遥かに高い攻撃力を発揮する。その上ALOならでは、上級ソードスキルは通常の武器攻撃のような純物理属性ではなく、地水火風闇聖の魔法属性を備えている。

 

故に物理耐久が高い金ミノタウロスにもダメージが通るはずだ……

 

ただし、ソードスキルは技後の硬直時間が長い、そこに金ミノタウロスの斧の範囲攻撃を喰らえば前衛と中衛は全員即死……

 

「うっしゃァ!その一言を待ってたぜキリの字!」

 

体制を立て直した俺以外の6人は全員が俺の提案に乗ってくれた。

 

「シリカ!カウントで《泡》頼む!……二、一……今だ!」

 

シリカの連れている《ピナ》のバブルブレスでミノタウロスの気を引かせたタイミングでシリカ、リーファ、リズ、クラインでソードスキルを金ミノタウロスにダメージを与えた。

が、ミノタウロスのタゲが硬直中のシリカとリズに向き、攻撃をしようとしたところをシノンが弓の連射で止めた。

 

その隙を狙い、俺がミノタウロスに片手剣ソードスキルを放つ。

 

片手剣8連撃ソードスキル:ハウリング・オクターブ

 

属性は物理4割火炎6割、《オリジナルソードスキル》を除けば片手剣ソードスキルのカテゴリでは相当な大技、当然技後の硬直、スキルディレイも長い──

だが、春揮、ラギに教えて貰い2人でデュエルする時に成功し、しばらく練習したこの技で……!!

 

(攻撃中の右手から意識を切り離す、脳からアミュスフィアに出力される命令を一瞬だけ全カットするイメージ、そして次の命令を右手のみに伝える───!!)

 

俺は左手に剣を持ち、ソードスキルを左手で放った。




1週間も空いたのかこの小説……

なのにお気に入り登録してくれてる人は登録解除なんてしなかった。すごいな…


お待たせしました!
忙しくなかったのに何故か書かなかったこの小説(現在主人公不在
やっぱりキャリバー編は書くの一苦労だ。


次回。
キリトが謎の技(既に登場はしてる)を発動!
一体どうなる……!?


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第55話 システム外スキル【地下ダンジョン攻略part2】

 

右手でソードスキルを放った後、左手に意識を集中させ《サベージ・フルクラム》を放つ。

 

ユニークスキルである《二刀流》とは違う。

 

《神聖剣》《不死属性》《オーバーアシスト》《二刀流》といったSAO(ソードアート・オンライン)に存在したイレギュラー、怪しい条件がついたスキルは現在()()()()()システムから削除されている。

 

(サベージ・フルクラムの最終動作からもう一度……今度は左手から右手へ脳の出力を切り替える、許される誤差はコンマ1秒以下!!)

 

「よぉーし!オレたちも行くぞぉ!」

 

クライン、シリカ、リズが硬直が解け、動けるようになったところでソードスキルを再び叩き込んだ。

ダメージを出したがミノタウロスは怯みもせずにクライン達を衝撃波で吹き飛ばした。

ほとんどダメージにならなかったのは幸いだが、しばらくは動けそうにない。

 

そこでリーファとシノンが同時に攻撃をし、相手の注意を引いてくれた。

 

みんなの攻撃で相手のHPがかなり減ったが……

 

(練習でもこれ以上繋げられなかったが……右腕から左腕、切り替えの猶予は一瞬──繋がれ……!)

 

俺は《それ》を成功させ、再び左手でソードスキルを発動させ、連撃をミノタウロスに叩き込んだ。

スキルの途中でミノタウロスが攻撃をしてきたのを避けつつ最後の一撃をぶつけ、ミノタウロスの目の前に俺が倒れ込んだところで相手のHPが……

 

無くならず、ギリギリで止まってしまった。

 

(くそ………!)

 

ミノタウロスの持つ斧が振り下ろされる前にミノタウロスは後衛からものすごい速度で走ってきたアスナの連撃を喰らいHPが尽き、消滅した。

 

「大丈夫?キリトくん」

 

「良く後衛からここまで間に合ったな……お見事」

 

「ありがと」

 

全員が俺の元に来たところで黒ミノタウロスが体力を完全に回復させ、行動をしようとした……

 

「おーし、てめぇ……そこで正座」

 

クラインの謎の威圧で動けなくなったミノタウロスを俺とアスナ以外の5人でボコボコにした。

 

「おらキリ公!おめェさっきのなんだよ!」

 

「言わなきゃダメ……か?」

 

「ったりめーだろ!見たことねぇよアンなの!」

 

「システム外スキルだよ、《スキルコネクト》、俺が初めてやった訳じゃなくてラギが教えてくれたんだよ」

 

(「両手で計16ヒットだった」)

 

(「シノンさん数えてたんだ」)

 

「あ、あれ…なんか私ものすごくデジャブった……」

 

「気のせいだろ……それよりのんびりしてる暇はないよな、リーファ、残り時間はどれぐらいだ?」

 

「今のペースだと1時間はあっても2時間はなさそう……」

 

既にメダリオンはほとんど黒くなってしまっている。

このダンジョンは4層構造、1層を簡単に終え、今ここは2層、ボス戦を終えたとはいえ3層はハイペースで終わらせて4層のボスを倒さないといけない……

 

今頃ヨツンヘイムのフィールドでは《霧の巨人族》のクエストを受けたプレイヤーが動物型邪神の狩りをしている。

残り時間は1時間弱、ラスボスはおそらく《スリュム》当人、30分は使う可能性がある。

そうなったら残りはん30分で3層、4層奥まで行かないと……

 

サクヤやアリシャの同盟に援軍を要請……いや、援軍が到着するための時間が足りない……

この絶望的な状況をこの人数で突破するのは………

 

「なーにあんたらしくない顔してるのよ!当たって《砕け》よ!」

 

「そう……だな、よし!行くか!」

 

俺たちは3層に向かった。




ミノタウロス戦1話で済んだよなこれ。

ま、長くするって決めたから2話にしてるんだけど。


次回。
ド変態クライン様が男を見せる。


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第56話 囚われの女神【地下ダンジョン攻略part3】

 

「……よし、全員HPMP全快したな、そんじゃ3層はサクサクッと片付けよう!」

 

3層のギミックを何とか攻略し、ムカデのようなボスモンスターをソードスキルのゴリ押しで倒し、4層への階段の途中──

 

3層最深部

 

「お願い……私をここから出して……」

 

巨大な鳥籠の中に女性が囚われていた。

それを見たクラインが助けようとして俺よりも前に出ようとしたところをバンダナを掴みクラインを止めた。

 

「罠だ」

「罠よ」

「罠ね」

 

俺に続きシノンとリズが罠だと言ってクラインを止めようとしてくれた。

 

「わ、罠だ…よな?……罠なのか?」

 

「ユイ?」

 

「彼女はNPCです、《女王ウルズ》さんと同じく言語エンジンモジュールに接続しています…ですが一点だけ違いが、この人はHPゲージがイネーブル(有効)です」

 

NPCは普通無効化されている。死んだらクエストがスタック(様々な理由でゲームが進行しなくなる)する。

 

「罠だよ」(アスナ)

「罠ですね」(シリカ)

「罠だと思う」(リーファ)

 

さらに3人に罠だと言われショックを受けたのか俺に「お前だけは信用してくれるよな」と言わんばかりの顔で迫ってきた。

 

「もちろん罠じゃない可能性もあるけどさ、今はトライ&エラーしてる余裕はないんだ、1秒でも早くスリュムのところに辿り着かないとな?」

 

「お、おう……まぁ、そうだよ、な、うん」

 

(NPCはこの世界に生きる住人みたいな感じだし、正直時間に余裕があれば罠にハマるのもありかもな……綺麗な人だし……)

 

俺の考えていることがわかるかのようにアスナとユイが俺の方を冷たい目で見てきた気がする。

 

「お願い……誰か…」

 

NPCを置いて4層へ行こうとしたところをか弱い声をかけられた、のをクラインは聞き逃さず立ち止まってNPCの方を向いていた。

 

「罠だよな、分かってる、でも、罠だとわかっていてもよ、それでも俺ァここでこの人を置いていけねぇんだよ!たとえ……それでクエが失敗したとしてもここで助けるのが俺の生き様、武士道ってやつなんだよォ!」

 

(クラインさんかっけぇ……けどアホだ……)

 

クラインは自分のカタナを取り出し鳥籠を砕いた。

 

「ありがとうございます、妖精の剣士様」

 

「立てるかい?怪我ァねえか?出口までちょっと遠いけど一人で帰るかい姉さん?」

 

「……私は、このまま城から逃げる訳には行かないのです、スリュムに盗まれた一族の宝物を取り戻すため城に忍び込んだのですが3番目の門番に見つかり捕えられてしまいました、宝を取り返さずして戻ることはできません、どうか私を一緒にスリュムの部屋に連れて行ってくれませんか」

 

「お、おいキリの字……」

 

「……わかった、こうなりゃ最後までこの分岐で行くしかないだろ」

 

「ありがとうございます剣士様!」

 

フレイヤという名のMPがかなり高いNPCをパーティに加え、俺たちは先に進むことに。

 

(そう言えば今頃春揮達は何してるんだろ……)

 

「ダンジョンの構造からしてあの階段を降りたらすぐボスの部屋だ、ミノタウロスやムカデよりもさらに強いかもしれないけど、ラストバトル……全開でぶっ飛ばそうぜ!──行くぞ!」

 

『おーーー!!』

 

 

────

 

その頃、春揮と葉月は……

 

「ぐは……」

 

「春揮弱すぎ……」

 

ジェットコースターで精神的なダメージを受けたまま何故か遊園地の中に『フェンシング体験エリア』というものがあり葉月に連敗していた。

 

(今頃キリトはキャリバー手に入れてんのか……な?)

 

「春揮、次、あれ乗ろうよ」

 

「あれジェットコースターじゃねぇか!?」

 

2人だけの時間を満喫していた。

 

────




オリジナリティ出ねぇなぁ……

次回から数話、霧の王スリュムとの勝負が始まる……!


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第57話 VSスリュム【地下ダンジョン攻略part4】

巨大なボス部屋の扉の前にたどり着いた俺たちはアスナとフレイヤの支援魔法のバフでHPが大幅にブーストされ、準備万端になった所で扉を開き、中に入ると大量の宝の山があった。

 

『小虫が飛んでおる……ぶんぶんと煩わしい羽音が聞こえるぞ、どれ、悪さをする前にひとつ潰してくれようか』

 

部屋の奥、巨大な影が光を浴びるとその正体はものすごいデカさのスリュムだった。

 

『ふっふっ……アルヴヘイムの弱虫共がウルズに唆されてこんな所まで潜り込んだか、どうだいと小さき者どもよ、あの女の居場所を教えればこの部屋の黄金を持てるだけくれてやろう』

 

「武士は食わねど高笑いってなァ!俺様がそんな安っぽい誘いにホイホイ引っかかってたまるかよォ!」

 

リズが微妙に物欲しそうな顔をした気がするけど、そこをクラインの武士道精神で断ち切り、スリュムの誘いを断った。

 

『ほう、そこにいるのはフレイヤ殿ではないか、檻から出てきたという事は儂の花嫁となる決心がついたのか?』

 

「花嫁だァァ!?」

 

『そうとも、その娘は我が嫁としてこの城に輿入れしたのだ、だが宴の前に儂の宝物庫を鍵まわろうとしたのでな、仕置に氷の獄へ繋いでおいたのだ』

 

つまりフレイヤは一族の宝物を取り戻すためスリュムの嫁になると偽って城に入り宝を奪還しようとしたが、門番に見つかって捕えられていた。

それが本当だとしたらフレイヤに裏切られることはなさそうだけどわからないことが多い。

 

そもそもフレイヤの《一族》は妖精9種族のどれなのか、そして奪われた宝の詳細……

 

と、考えているとリーファが俺の腕を引っ張ってきた。

 

 

「お兄ちゃん、あたしなんか本で読んだような…スリュムとフレイヤ、盗まれた宝……あれはたし──

 

「誰がお前の妻になど!かくなる上はここにいる剣士様たちと共にお前を倒し奪われた宝を取り戻すまで!」

 

『威勢のいいことを言うのぉ、さすがはその美貌と武勇を9界の果てまで轟かすフレイヤ殿、しかぁし!気高き花ほど手おる時は興深いというもの……小虫を捻り潰した後、念入りに愛でてくれよぅ』

 

スリュムはフレイヤさんの服をビリビリに破いた。

 

「手前ェェェ!!させっかよんなことぉ!!このクライン様がフレイヤさんには指一本触れさせねぇ!」

 

『おうおう、ブンブンと羽音が聞こえるわい、どぉーれ!ヨツンヘイム全土が儂のものになる前祝いにまずは貴様らから平らげてくれようぞ!』

 

スリュムのHPが表示された、が、3ゲージでかなりの長さだ。

 

「くるぞ!ユイの指示をよく聞いて序盤はひたすら回避!」

 

スリュムは右手で巨大な衝撃波のようなものを繰り出して来た。

 

「いきなり大技かよォ!?」

 

「氷ブレスの1種です予備動作(モーション)が大きいので見てから十分避けることが出来ます!」

 

「後衛は範囲攻撃に注意!前衛は散開して脚を攻撃!あれだけデカければ足元は死角!踏まれるなよ!」

 

『小癪な真似をするのう……しかぁし!所詮小虫は小虫!』

 

俺たちの周りに氷でできたドワーフが大量に出現した。

 

『ふふふ…目には目を、小虫には小虫よ!さぁ行けい!』

 

一体一体を倒そうとするとかなり時間がかかってしまう……と、思いきやシノンが12体ものドワーフをヘッドショットで蹴散らした。

 

「シノン、ドワーフは任せていいか?」

 

「……ええ、任せて」

 

「よし、オレたちも足を攻──

 

少し遠くから見た時点でかなりのでかさだったため、嫌な予感はしていたが、近づくと脚しか見えなくなった。

 

「パパ!右足踏みつけ3連続、来ます!」

 

「とにかくどこでもいい!攻撃に気をつけながら叩けるところだけぶっ叩け!」

 

「私も……戦います!」

 

フレイヤの攻撃がスリュムに直撃したところで体力がそこそこ減った。

 

『小虫共め…なかなかどうして足掻きよる、そろそろ王の威厳を脆弱な骨身に染み込ませてくれようぞ!』

 

「まずいよお兄ちゃん、メダリオンの光が3つしか残ってない、多分あと15分ないよ」

 

(……残り15分でこいつを倒すのか…)

 

『では喰らえぃ!霧の巨人の王者の息吹をっ!』

 

スリュムは大きく息を吸い始め、攻撃の準備をし始めた。

 

(ダメだ……どんな防御魔法も間に合わない………!!)

 

「みんな!防御姿───

 

そう俺が言った瞬間、スリュムは吸っていた息を吐き出し、俺らはそれを喰らった。

と同時に俺らの体は凍りついた。

 

 

『砕け散れぇい!』

 

前衛にいる俺を含めた5人はスリュムが放った衝撃波により吹き飛ばされ、大ダメージを受けてしまった。

 

「シリカ!」

 

元から耐久が少ないシリカはピナのガードスキルで何とかギリギリで耐えた。

と共にアスナがダメージの先読みをして全体回復魔法《プリ・キャスト》を使って体力を出来る限り与えてくれた。

 

『猪口才な!今度こそ、この一撃で刺し───』

 

俺たちを攻撃しようとしたスリュムの顔面がいきなり爆発した、と同時に俺たちの前にシノンが飛び出してきた。一瞬だけ俺を見てくれた、シノンが伝えたいことがわかった気がした。

 

「シノン!30秒持ちこたえてくれ!」

 

────

シノン目線

 

スリュムの攻撃を軽く避け、振りかざしてきた腕に乗った。

 

(攻撃は予想より早い、けど巨体にまとわりついて回避に専念すれば……)

 

「シノンさん!」

 

「ユイちゃん!?」

 

どうやってスリュムの攻撃を避けようか考えているとキリトと一緒にいたユイちゃんが私の元に飛んできた。

 

()()達は回復中ですから、私がサポートします!」

 

「パパ……ね、いいえ、なんでもないわ、お願いね」

 

「はい!」

 

空中に飛んだ私を狙いスリュムは巨体からは信じられないほどの連打を打ち込んできた。

 

「おそらく自分より小型の相手に登られた時の対処行動です!狙いは荒いですが連打なので攻撃の予測猶予は《1秒以下》です」

 

1秒以下、そんな速度、あの世界、GGOをずっとやってきた私からすれば()()()()()()、ユイちゃんの指示があれば攻撃は避けられる─

 

「この()()なら中指と薬指のあいだをすり抜けてあいつの顔の前……」

 

「でもっ!それでは氷ブレスの可能性が───

 

「いいのよ、そろそろ30秒、みんなの元へ戻りましょう」

 

顔面に火矢をぶち込み怯んでいる隙にスリュムの体を華麗に使って下に降り、みんなの元へ戻った。

 

「「シノンさんかっけぇー!」」

 

────

キリト目線

 

俺らが回復しているうちにシノンが相手の気を自分に向けてくれたおかげで俺たちは全回復出来た。

 

シノンがこっちに向いたのでグッジョブサインを出した。

 

体制を立て直した俺たちは再びスリュムとの戦闘を開始した。




シノンさんかっけぇ

次回。
あいつが真の力を発揮する……!?


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第58話 フレイヤの真の力【地下ダンジョン攻略part5】

「……よし、みんな、攻撃準備──

 

「剣士様」

 

回復を終え、再びスリュムとの勝負を始めようとしたところでフレイヤが俺に声をかけてきた。

 

「このままではあの男、スリュムを倒すことは叶いません、望みはただ一つ、この部屋のどこかに埋もれているはずのスリュムに盗られた我が一族の宝だけです、あれを取り戻せば私の真の力もまた蘇り、スリュムを退けられます」

 

(フレイヤの真の力……?)

 

話を聞いたと同時に俺の後ろで爆発が起こった。

今の状態のままだと圧倒的に時間が足りないし、むしろ勝てるのかさえもわからない……

 

「わかった、それで宝ってどんなやつだ?」

 

「このぐらいの、黄金の金槌です」

 

「……は?」

 

と、その時………

 

『何処だ、王の面に矢を射た無礼者はァ!……そこかぁ!猫ォォォ!』

 

俺がフレイヤの話を聞いている間も弓を打っていたシノンが、前衛を無視したスリュムの攻撃で吹き飛ばされた。

 

「……キリの字!」

 

「クライン達は先に援護に行ってくれ!俺もすぐに合流する!」

 

「おうとも!こっち向け大髭野郎!!」

 

────

(早く…早く見つけないと全員がダメージを無駄に受けてしまう……だがこの量の宝の山からどうやってたった一つの金槌を見つければいいんだ…?)

 

「ユイ、どこにあるか分かるか?」

 

「ダメですパパ、マップデータにキーアイテム位置の記述がありません、部屋に入った時点でランダム配置されるものだと思われます、フレイヤさんに渡してみないとそれがキーなのかどうかは分かりません」

 

「こうなったら片っ端から探すしかないのか……いや──

 

少し諦めかけたところでラギ(春揮)に聞いたとある話を思い出した。

 

───────

「キリトはもし、大量のゴミの山からお宝を探すとしたらどうする?」

 

「んー、リアルなら手でどかして探すかな、VRの中でなら物によっては剣で飛ばすと思う……けど、どうしていきなりそんなこと聞いてきたんだ?」

 

「いや、いつか使えるかもしれないだろ?お前がGGOで見せた壁走りみたいにVRの中でも飛びっきりずば抜けた実力を」

 

「……どういう事だ?」

 

「………もし、宝の山にある、主要的な宝だけが『電気を通すと光る』とすれば、ALOの雷属性魔法ソードスキルを放てば電気に反応するんじゃないかってな──

 

─────

 

まるで狙ったかのようにドンピシャでそのシチュエーションだよ、ラギが言いたかったことはそういうことか……!!

 

俺はその言葉を信じて片手剣ソードスキル《ライトニング・フォール》を使った。

すると地面に電気が走り、少し遠くの山から小さく光が発せられていた。

 

「これか!?」

 

山を掘り起こして中にある大きな金槌を持ち上げ……ようとしたがかなり重かった。

 

(躊躇ってる時間はない!無理にでもこれをフレイヤさんに………!!)

 

勢い余って全力でフレイヤさんの元に金槌を投げてしまった。

が、フレイヤさんは金槌を軽く掴み、一回転して地面に逆さにして置いた。

 

「……ぎる!」

 

「………?」

 

「みなぎる……漲る!漲るぞぉぉおおお!!」

 

フレイヤさんの服が吹き飛び一瞬ラッキーと思った瞬間、フレイヤさんの体は少しずつ巨大になり、髭が生え………た!?

 

「「オ、おっさんじゃん!!」」

 

俺たちの目の前には巨大なおっさんが現れた。




クラインざまぁ。

あ、つい本音が。

ということで微妙に違うところを入れてみたりしつつ次回、巨大なおっさんVS巨大なおっさん。

この勝負の行方、一体どうなる……!?


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第59話 決着【地下ダンジョン攻略part6】

フレイヤさんがおっさんになったと共にパーティのフレイヤさんの名前が《トール》という名前に変わった。

 

「リーファ、トールって確か……

 

「うん、フレイヤさんの正体は北欧神話に出てくるあの……《雷神・トール》!!」

 

『卑劣な巨人が!我が宝《ミョルニル》を盗んだ報い、今こそ購ってもらうぞ!』

 

『小汚い神め!よくも儂をたかばってくれたな!その髭面切り離してアースガルズに送り返してやろう!』

 

2人の神の金槌と斧のぶつかり合いの衝撃は俺たちのいる場所まで届くほど強く、かなりの強風が起こった。

 

(「フレイヤさん」)

(「おっさん」)

(「フレイヤさん」)

(「おっさん」)

 

「みんな!トールが標的(タゲ)取ってくれている間に全力で攻撃するわよ!」

 

なにか呟いているクラインを横目で見ながらシノンは全員に指示を出してくれた。

 

「よし!全力攻撃!ソードスキルも遠慮なく使ってくれ!行くぞ!まずはヤツの体制から崩す!集中攻撃!」

 

まず俺がスキルコネクトを使いながら連続攻撃を叩き込み、それに続いてシリカがピナのブレス攻撃と一緒に自分の短剣で連撃を叩き込んだ。

少し間を開けたところで後衛だったアスナと前衛のリーファで同時に足に攻撃を入れ、リズがダメージを食らうとかなり痛い足の小指を攻撃した。

 

「いいぞ!そのまま攻め込──

 

みんなで連撃を叩き込んでいる中、1人、スリュムの足元でクラインが突っ立っていた。

 

「……オレは、騙されたとは思っちゃいねぇ、オレが勝手に女神様(フレイヤさん)に惚れただけ、最後まで力を貸すぜ、それが俺の武士道……!!

 

クラインが軽く剣を振るとスリュムの足にかなりのダメージが入った。

 

「今だっ!畳み掛けるぞ!全員攻撃!ぶちかませ!」

 

スリュムの体中に俺たちのソードスキルを出来る限りぶつけ、スリュムにダメージを与えた。

が、スリュムは倒れなかった。

 

『おのれ小虫ども!この狼藉、万死に値する!永遠に氷つ───』

 

攻撃をしようとしたスリュムの顔面をトールがつかみ、そのまま地面に倒れ込んだ。

 

『貴様は我が手で引導を下す!』

 

『雷神の小僧が図に乗りおって!』

 

『地に還るがいい!巨人の王!!』

 

『ほざけえぇぇぇえ!』

 

トールは金槌を持ち、天に掲げたところでスリュムの元に振りかざし、スリュムの顔面を叩いた。

その後、持ち前の電撃でトドメをさし、スリュムはその場で起きなくなった。が。

 

『ふっ……ふっ……ふっ……いまは勝ち誇るがいい!小虫どもよ、だがな、アース神族に気を許すと痛い目を見るぞ、彼奴らこそ真の……しん──』

 

何かを言おうとしたスリュムの顔面を再びトールが叩いた。それと共にスリュムは消滅した。

 

『やれやれ、礼を言うぞ妖精の剣士たちよ、これで余も宝を奪われた恥辱を雪ぐことが出来た、どれ、褒美を与えねばな……《雷槌ミョルニル》正しき戦の時に使うが良い、では、サラバだ………』

 

トールはそのまま消えていった。

 

「……ボス報酬ゲットってことはとりあえずはクリアってことかな?」

 

と、みんなが喜んでいる中、1人だけ後ろで何かをしていた。

 

「……クライン、伝説級(レジェンダリー)武器入手おめでとう」

 

「俺ハンマー系スキル上げてねぇし…」

 

「それならリズに上げれば喜ぶぞ、あーでも溶かしてインゴットにしかねないな……」

 

「ちょっと!?いくら私でもそんなことはしないわよ!」

 

その後、アスナの情報でリズの興味が変わり、やっぱりレジェンダリー武器を溶かそう、などと話をしていると、俺たちのいるエリアが小刻みに震えだし、終いにはかなり大きく揺れ始めた。

 

「動いてる……いや、この城(スリュムヘイム)が浮いてる!?」

 

まだ、俺たちのクエストは終わっていなかった。




次回、ついにキャリバー編ラスト!

少し長めに書けたと思う。多分。

スリュムをボコボコにして雷槌を手に入れた一行、
しかし何故か城は動き始めた……








次回!
キャリバー編最終回!


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第60話 世界樹の再生【地下ダンジョン攻略part last】

「お兄ちゃん!まだクエスト続いてるよ!」

 

「なにィ!?さっき大ヒゲを倒したじゃねぇか!」

 

(そう言えば《湖の女王ウルズ》はスリュムヘイムに侵入して聖剣エクスキャリバーを地下の台座から抜いてくれ、と言っていたな……)

 

「さ、最後の光が点滅してるよ!」

 

もし、メダリオンの光が全て消滅したら眷属達、トンキーは全滅………

 

「パパ!玉座の後ろに下り階段が生成されています!」

 

ユイが発見した階段に俺たちはすぐに向かった。

 

(もし、俺達がこのクエストを失敗したらスリュムヘイム城が央都アルンへ浮上?肝心スリュムを失ったまま…?あるいは何事も無かったかのようにスリュムを復活……いや、細部にこだわるカーディナルシステムがそんな強引な展開を用意するとは思えない…)

 

「あのねお兄ちゃん、私もおぼろげにしか覚えてないんだけど確か本物の北欧神話ではスリュムヘイム城の主はスリュムじゃないの」

 

「え……?ええ!?だって名前……

 

「そうなんだけどね……確か神話ではす……す……

 

「《スィアチ》です、神話ではウルズさんの言っていた黄金の林檎を欲しているのもスリュムではなくスィアチです、ここからはALO内のインフォメーションですがプレイヤーにスローター・クエストを依頼しているのはヨツンヘイム地上フィールド最大の城に配置された《大公スィアチ》というNPCです」

 

スリュムを倒してもスリュムヘイムが央都アルンに到着すれば《大公スィアチ》がアルヴヘイム侵攻を行う──

 

「つまり後釜は最初から用意されていたってことか………」

 

「パパ!5秒後に出口です!」

 

ユイの指示通り、5秒後、見開いた空間に出た。

その奥には台座に刺さった黄金の剣があった。

 

(ついに……ここまで来た……)

 

────

 

──システムコマンド!オブジェクトID《エクスキャリバー》をジェネレート!!

 

世界樹の頂上、オベイロン、いや須郷を倒すために、あの時俺は世界最強の剣を作り出した──いや、作り出せてしまった

 

だけど今度は──

 

────

 

「………待たせたな」

 

俺は台座からエクスキャリバーを抜こうとしたが、ビクともしないほどに重く、抜くことは出来ない。

 

「頑張れキリトくん!」

「頑張れ!」

「ファイトー!」

 

「ぬけろぉぉぉ!!」

 

力を込めて抜こうとしたら勢い余って後ろに倒れそうになったところで女子5人が俺を支えてくれた。

 

「……キリ公!なんか変だぜ!剣の台座から……木の根が!」

 

喜びもつかの間、大量の木の根が至る所に伸びてきた。

 

「スリュムヘイムが崩壊します!パパ!早く脱出を!」

 

そう言われ、脱出しようとしたが、階段が木の根によって壊されてしまった。

 

ここから下に飛び折れたとしてもどう考えても死んでしまう、そして見事に俺らの近くに上に登れる木の根が降りてこない。

 

「よーしっ!クライン様のオリンピック級ハイジャンプを見せるっきゃねぇ!」

 

 

クラインのハイジャンプ(1m)はもちろん木の根に届かず、俺たちの元にかなりの勢いで落ちたと同時に4つ角の柱にヒビが入り、逆三角形のこのエリアは落下し始めた。

 

「「「「「「クライン(さん)のバカぁー!!!」」」」」」

 

「この下ってどうなってるの?」

 

「もしかしたらウルズさんの言ってたニブルヘイムに繋がってるかもな」

 

「寒くないといいなぁ…」

 

「いやぁ!すごい寒いと思うよ!」

 

「そう言えばリーファ!スロータークエはどうなってる?」

 

「あ、まだひとつ残ってるよ!間に合ったよお兄ちゃん!」

 

世界樹が本来の力を取り戻し始めた、《湖の女王ウルズ》達と眷属達も力を取り戻して人型邪神に狩られ続けることも無くなるだろう……

だが………

 

(やっぱりダメか……)

 

俺は足元のエクスキャリバーをアイテムストレージに入れようとしたが、エクスキャリバーはまだ、アイテムストレージに入れることは出来ない。

 

……と、どうしようか迷っていると遠くの方から鳴き声が聞こえた。その正体はトンキーだった。

 

「へへ……俺は最初から……助けに来てくれると信じてたぜ……」

 

((((((嘘つけ!!!))))))

 

「みんな!乗ろう!」

 

女子達5人が先にトンキーに飛び乗り、クラインはギリギリでトンキーの触手に捕まった。

そして俺もエクスキャリバーを持ち、飛び乗ろうとするが、聖剣(エクスキャリバー)が重すぎて僅かな距離すら飛ぶことが出来ない。

 

(エクスキャリバーを抱いたま墜落死かそれとも捨てて生き残るか、随分と意地悪な二者択一だ……)

 

「全く!カーディナルってのは!!」」

 

俺はキャリバーを遠くに投げ、トンキーの上に乗った。

 

「また、いつか取りに行こうよ」

 

「あぁ、そうだな、ニブルヘイムのどこかで、きっと待ってくれるさ──

 

「二百メートル…………ぐらいか」

 

(シノン……?あのスペルは《リトリープ・アロー》?まさか……いや、いくらなんでも…矢筈に繋がる糸で起動は安定しないし二百メートルはリズの作った弓の有効射撃の2倍近い距離……)

 

シノンは小さく息をすい、弓を放った。

すると光の糸はエクスキャリバーを捉え、シノンはソレを逃さないように引っ張り、自分の頭上まで持ってきたところで糸が消え、エクスキャリバーはシノンの手元に。

 

「うわ、重……」

 

「「「「「「し、シノンさん、まじかっけぇー!」」」」」」

 

シノンの凄さに思わず全員でシノンを褒めた。

 

「上げるわよ、そんな顔しなくても」

 

「あ、ありがとう」

 

「……その前に一つ約束」

 

「………?」

 

「この剣を抜くたびに、心の中で私のことを思い出してね」

 

シノンは満面の笑みで俺にエクスキャリバーを渡してきた。

女子達の微妙な目線が俺に刺さる。

 

「おうおう!いいよなぁ!モテおと─小指ぃ!?」

 

茶化してきたクラインの小指を思いっきり踏んだ。

 

「ありがとう、見事な射撃だった」

 

「どういたしまして」

 

ウィンクされたと同時に俺は気がついた。『してやられた』と。

 

そして、頭上ではスリュムヘイムが崩壊していた。

 

(消滅間際のスリュムは気になることを言っていた、アース神族こそ真の……

 

「なぁ!すげぇよ見てみろ!グレートポイントが!」

 

「穴のそこから水が………」

 

「そうか、元々ここは湖だったから……」

 

見ていると上から世界樹の根が湖に向かい生え、湖に入り込むと根から芽が生え、スリュムヘイムに自然戻った。そして、トンキーの仲間がたくさん現れ、それにみんなで感動していると、トンキーの横にウルズが現れた。

 

『よくぞ成し遂げてくれました《全ての鉄と木を斬る剣》エクスキャリバーが取り除かれたことにより、イグドラシルから断たれた《霊根》は母の元へ還りました、木の恩寵は再び大地に満ち、ヨツンヘイムはかつての姿を取り戻しました、これも全てあなた達のおかげです』

 

「いや、そんな、スリュムはトールの助けがなかったら到底倒せなかったと思──

 

『かの雷神の力は私も感じました、ですが気をつけなさい、妖精達よ、アース神族は霧の巨人の敵ですが、決してそなたらの敵ではない』

 

「あの…スリュムもそんなことを言ってましたが…それはどういう?」

 

リーファのその質問をはぐらかすかのようにウルズは妹達が話をしたいと言った。

 

『私の名は《ベルザンディ》ありがとう、妖精の戦士達、もう一度緑のヨツンヘイムを見られるなんて夢のようです』

 

『我が名は《スクルド》!礼を言うぜ戦士達!』

 

『私からはその剣を授けましょう、ただし、泉に投げないように』

 

「は、はいっ!しません!」

 

ウルズ、スクルド、ベルザンディが手をかざすと、クエストのクリア報酬が大量にストレージに入った。

 

俺は急いでその中を確認すると《聖剣エクスキャリバー》の名が表示されていたのを確認した。

 

その後、3人の女神は空へ飛び立とうとしたところをクラインがフレイヤさんを諦めてスクルドにメアドを教えて欲しいなどという話をしたところ、スクルドは笑顔をクラインに見せ、手を振って飛び立っていった。

 

「あのさ、この後、エギルの店で打ち上げ兼忘年会でもやらないか?春揮と葉月も呼んでさ」

 

「さんせー!」

 

こうして、俺たちのALOでの戦いは終わった。

 

────

如月家(春揮目線)

 

「春揮、またメール」

 

「んあ?あ、和人からか……『キャリバー入手の打ち上げ兼忘年会やるからダイシーカフェに来てくれ』……はぁ」

 

遊園地で葉月にものすごく振り回された俺は肉体的にも精神的にもボロボロで熟睡していたところで和人からメールが来た。

 

「行かないの?」

 

「……お前は体力底なしかよ…わかった、すぐ向かおう」

 

ものすごく疲れた体を起こし、俺は葉月と共にダイシーカフェに向かった。

 

────

ダイシーカフェ・和人目線

 

ALOから帰ってきた俺はスグと共にダイシーカフェに向かい、パソコンを操作していた。

先に来ていたシノンがそれに興味を持ってきた。

それを説明しているうちにアスナとクライン、シリカとリズ、何故か疲れ気味の顔をしている春揮と逆に元気な葉月が到着した。

 

「それにしても、なんで《エクスキャリバー》なの?」

 

「へ?どうしてって?」

 

(「春揮〜またふわふわするよ……」)

 

(「お前それ酒!?」)

 

「…普通はって言うか他のファンタジー小説やマンガだと大抵《カリバー》でしょ?」

 

「へぇーシノンさんそういうの詳しいんですね」

 

「中学の頃は図書館のヌシだったから、アーサー王伝説の本も何冊か読んだけど訳は《カリバー》だった気がする……」

 

「……それなら元ALO管理のレクトの人の趣味だよ」

 

「そう言えば春揮さんはアーガスに行かなくていいんですか?」

 

「まぁ、あそこは年末も無視して営業しないとALOの管理ができないからな、()()()()()()()()()()()()()()()()()()とかを二度と起こさないようにな、でも俺は一応今は出入り自由なだけで社員ではないから学生として年末は休みなんだ」

 

確実にアーガスのことを頭から離していた様子を見せつつ冷静に話をしてくれた春揮は話を続けた。

 

「元々、伝説内でもいくつか名前があって《カリバーン》以外にも五六種類あるって話だ」

 

「うへぇ、そんなにあるのか…」

 

「春揮も詳しいわね、キャリバーっていろんな意味があって、ひとつの意味は《器の大きい人》、キリトは……」

 

「あれを持つならそれなりの事しないとな」

 

「わ、わかったよ……アルバイトで稼いだし、今日は俺の奢りでいいよ!」

 

────

SAO(ソードアート・オンライン)

ALO(アルヴヘイムオンライン)

GGO(ガンゲイルオンライン)

3世界での経験を通して人の器なるものについて何かを学べたとすればそれは《1人では何も背負えない》ということだ。

どの世界でも俺は挫けそうになりながら多くの人に助けられてどうにか歩き続けてきたに過ぎない、今日の突発的冒険が象徴的だ。

 

だからきっと俺の、いや、みんなの《キャリバー》とは──

仲間全員で手を繋いでいっぱいに輪を作ったその内径を指すんだ。

 

あの黄金の剣は自分一人のためには決して使うまい。

 

────

 

「さぁ!みんなで乾杯しましょ!」

 

(「春揮〜なんでこんなにふわふわするー?」)

 

(「いや、だからお前酒飲んでるんだよ!?」)

 

「さっきやっただろ?今度はなんの乾杯だ?」

 

「ったりめぇだろ?キャリバーにだよ!」

 

「……あぁ、乾杯!」

 

────

ダイシーカフェ前、乾杯後(春揮目線)

 

「やっぱり……か」

 

「どうしたんだ春揮?」

 

「……和人か、いや、ちょっと気になることを探しててな、菊岡から返信を待ってたんだが……」

 

「気になること?」

 

「……いや、今はまだ話さなくていいか、そのうち話す」

 

「………?そうか、わかった」

 

ダイシーカフェに入る俺の片手に持っているスマホには《ALO内MMOトーナメント》の記事と《GGOの新大会開催予定》の2つの記事、そして《オーグマー開発開始、開発者の声》という記事が表示されている。

 

(オーグマー……か)

 

その後、ダイシーカフェでの忘年会は長時間続き、気がついた頃には日を過ぎていた。




ついに完結、キャリバー編!

所々オリジナリティ出しつつクラインの扱いを雑にしつつ。

葉月は酔いつつ
春揮は謎の記事をみたり。


色々すごいね5000文字。

次回からは春揮目線に戻るよ。

そしてついに次回からは……あのキャラが登場!

次回。
《マザーズロザリオ》編!


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マザーズロザリオ編 第61話 絶剣【最強の剣士】

現実世界:某日(春揮目線)

 

年が明け、正月も終わりに近づいたとある日、俺は和人に呼び出され、いつぞやのカフェに向かった。

 

「急に呼び出してすまない、ちょっと気になることがあってな」

 

「気になること?」

 

「あぁ、お前は《絶剣》の噂は聞いたか?」

 

「あれか、何度か耳にしたけど……」

 

絶剣、ALOのとある場所に定時になると現れ、デュエルをして勝つと()()()()()をプレゼントする、という。

だが、その強さに勝つ者は現れず、今も絶剣は『最強の剣士』として名を広めている。

 

「それが、どうしたんだ?」

 

「……もしかしたら、SAO帰還者(サバイバー)なんじゃないかって思ってさ、2人で確かめに行こうかなって」

 

「別にいいけど、多分今、リズとシリカが先にログインしてると思うんだけどあいつらも連れてくか?」

 

「そうだなぁ…どうせ俺たちだけで行ってもあれだし、アスナは少し忙しいらしいからな…そうするか、んじゃこれからALOにログインして絶剣の元へ行ってみよう」

 

こうして、俺たちはALOにログインすることに。

俺は葉月を誘ってアインクラッド内のキリトのログハウスへ向かい、リズ、シリカ、キリトとリーファの4人人と合流し、絶剣が出ると噂の場所に向かった。

 

────

 

「すごい人の量……」

 

「まだ《絶剣》はいないみたいだな……」

 

絶剣が現れると言われている時間の少し前に到着すると、既にかなりのプレイヤーが集まっていた。

 

それから待つこと数分後、周りが騒がしくなったと思えば空から女の子が飛んできた。

 

「また来てくれたんだねみんなー!今日ボクと勝負するのは誰かなー?」

 

空から現れた紫髪の女の子は爽やかな笑顔で対戦相手を探した。

俺たちはまだ出なくていいと思い、手をあげないままでいると、少し長身のシルフの女性(?)が前に出た。

 

 

「おうおうっ!誰もいないなら私がやってやる!大剣使いの妖精さんを舐めてもらったら困るぜ!」

 

「おねー……さん?が最初の相手だね、やろっか」

 

────

試合は一瞬で終わった。

大剣使いの方が弱いのかそれとも絶剣が強いのかはわからなかったがお互いが動いた衝撃で発生した砂埃が消えた時には既に勝利のBGMが流れていた。

 

「こ、この『フカ次郎』を負かすとは……お嬢ちゃん、流石だ──

 

「次、戦いたい人いるー?」

 

フカ次郎と名乗ったシルフを無視して絶剣は次の対戦相手を探した。

キリトと俺とハヅキが出ないなら、とリーファが出た、試合はいいところまで行ったが絶剣の体力がイエローに行く前にリーファは敗北。

シルフの中でも五本指の中に入る程の飛行速度を持つリーファとほぼ互角で飛行をし、ものすごい速度でソードスキルを放った。

 

「あいつ、まだ本気を出してないな」

 

と、試合を見ていたキリトがそう呟いたのを聞いてリズが「ならあたしが本気を出させてやるわ!」と意気込んだが、フカ次郎と名乗ったやつ同様試合は一瞬。

 

「今日はいい試合できる人いないみたいだねー…これじゃあボクの『ソードスキル』を上げることなんて出来ないよ…そうだ、蒼髪のケットシーの人(ハヅキ)と赤髪のスプリガンのお兄さん、ボクとやらない?その後に黒髪の人も!」

 

なんと、俺達が出る前に絶剣は俺たちを指名してきたのだ。

 

「受けて立つ……!!」

 

 

俺たちと絶剣のデュエルが始まった。




つーいに始まりました!
マザーズロザリオ編!

絶剣の噂を聞いた和人と春揮は葉月とリーファとシリカとリズを連れて噂の場所へ。

次回、ハヅキVS絶剣!

気づきました。
葉月の存在感薄いなーって。ヒロインなのにね。


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第62話 蒼月VS絶剣【デュエルPart1】

槍のソードスキル探してたら2日空いた


ラギ目線

 

「ねぇねぇ、お姉さん名前は?」

 

「ハヅキ……だけど?」

 

「特に理由はないよ、言い忘れてた、ボクはユウキ!宜しくね!」

 

「……うん」

 

デュエル開始前にハヅキと絶剣──もといユウキがお互い笑顔で挨拶した。

その後、すぐにデュエル開始の合図が鳴り、お互い武器を持ち、戦闘を開始した。

 

「はあァァ!!」

 

まず最初に行動したのはユウキ。

片手剣ソードスキルの《レイジ・スパイク》を繰り出しハヅキに近寄って攻撃を入れる。

それを見切ったハヅキは素早く上に跳ね、そのソードスキルを避けつつもソードスキルを放つ。

 

槍ソードスキル:ヴァルチャー・スティンガー

 

「うわっ!?」

 

ユウキの上に飛んだハヅキが放った技は頭上から地面に向かって槍で連撃を当て、その衝撃を周囲に拡散するソードスキル。

相手は()()()()死角からの攻撃になるため、避けるのは難しいが、ソードスキルを放った瞬間にも関わらず、ユウキの移動速度はハヅキのソードスキルを目視することの出来るだけのタイミングが生まれる。

それがギリギリでハヅキのソードスキルを避けたユウキは体制を立て直し地面に着地したハヅキに《シャープネイル》を当てた。

 

3連撃だけとはいえ相手の実力は未知の領域、それに加えてハヅキのステータスからすれば攻撃を受ければかなりダメージが入るはずだ。

 

「なかなか……やるね…ユウキ……」

 

「そっちこそ!さっきのは凄かったよ!これならボクも()()を出せるかな」

 

ユウキは再びシャープネイルを放つがハヅキはそれを槍の細さの中で防ぎ、そのままの体制でユウキにタックルし、怯んでいるユウキの隙を狙って槍を回転させた後、至近距離でものすごい速さの一撃を放った。

 

《スパイラル・ゲート》(防御+回転)+《ディガグリント》(ものすごい速さの一撃)

 

「うわっ……お姉さん強いね、でも……!!」

 

ユウキは1歩下がりソードスキル《ヴォーパルストライク》を放つが、槍相手にそのソードスキルはまずい、なぜかと言うと、リーチがかなり長い槍に遠距離から接近すれば近づく前にパリィされてその隙にソードスキルを放たれるから……だが、ユウキは何かを狙っている顔でハヅキに近づいた。

 

「させない……っ!」

 

案の定、近づく前にパリィされ、攻撃の隙を与えてしまった。と思いきや、ユウキは片手に持つ《黒い剣》から紫の光を放ち、11連撃ぐらいをハヅキに直撃させ、ここで時間が来てハヅキは赤ゲージ、ユウキはイエローゲージでデュエルが終わった。

 

「ラギ、あのソードスキル見たことあるか?」

 

「いいや、俺は見たことないな、あんなソードスキルは……そう言えばリズ、絶剣が賭けている《ある物》ってなんなんだ?」

 

「それは「今のオリジナルソードスキルだよ!赤髪のスプリガンさん!」

 

ふと気がつくと後ろにハヅキと共にユウキが立っていた。

 

「オリジナルソードスキル?」

 

「そう、ボクの作り出したオリジナルソードスキル、技名は教えないけどねっ!さぁ!赤髪のスプリガンさん!ボクとデュエルしようよ!」

 

俺はハヅキの「お姉さんって呼ばれてた」という小声とキリト、シリカ、リズ、リーファの応援を聞きつつユウキに引っ張られ、デュエルフィールドに連れてこられた。

 

「さぁ、戦おっか」

 




槍のソードスキル、今回調べたのアクセルソード(AW VS SAO)の槍のソードスキルなんだよね。なんでホロリアから出さなかったんだろ。


ということで冒頭に述べた通り、槍のソードスキル探してたら2日空きました。
いや、サボってたわけじゃないんです。ほんとです。



ユウキキタ━(゚∀゚)━!

ユウキの喋り方を練習しないといけないな、と思いつつもハヅキとのデュエルは《オリジナルソードスキル》の、一撃で終了。

そして次回はラギがユウキと戦う!

ちなみに武器種は……分かるよね?


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第63話 ラギVSユウキ【デュエルPart2】

なぜか周りの歓声とフカ次郎とか言うやつの叫び声が大きくなり、デュエル開始前の俺とユウキには微妙な緊張感が広がりつつ、ユウキは冷静な顔をしていた。

 

「そう言えばお兄さん、名前は?」

 

「俺はラギ、よろしくな、ユウキ」

 

「うん!よろしくね、ラギ!さて、始めよ!」

 

まずは様子見、ということで俺は右手に《霊刀:イザナミ》を持ち、神剣デュランダルは()()()()()()()デュエルを開始。

 

まずはユウキが《ヴォーパルストライク》で俺に接近してきた、ところを俺は逃さすに避けたと同時に《スネークバイト》を放ち、ユウキに先制を取った。

 

「お兄さん見た目以上に動き早いね!?」

 

「そりゃ、どうも……」

 

「それなら一気に本気で行かせてもらうよ!」

 

そう言うとユウキは先程とは全く違う速度で移動し、俺の後ろに回り込み《ホリゾンタル・スクエア》を放ってきた、だけだと思えばさらに《バーチカル・スクエア》でダメージを稼いできた。

 

「今のは効いた……なら、俺も少し、本気で行かせてもらうぜ、絶剣!」

 

「速っ!?」

 

俺はユウキに負けないぐらいの速度でユウキに接近し、8連撃、《ハウリング・オクターブ》を放った、と同時に左手に《神剣:デュランダル》を持ち、左手で《オリジナルソードスキル:スター・レイン(6連撃)》を放った。

 

「「「スキルコネクト!?」」」

 

「お、お前ら静かにしろよ!?」

 

シリカ達女子3人組が()()()このスキルを知って……あ、キリトか。

そう言えばキャリバーを取る時にミノタウロスをソードスキルのゴリ押しで倒したって言ってたってことはその時か……

 

「お兄さん不思議な技使うね…強い!……けど諦めないよぉー!」

 

ユウキは再びあの《オリジナルソードスキル》を放ち、俺はそれをまともに喰らってしまった。

 

「ぐっ………」

 

「えっへへ〜、ボクも強いでしょ?」

 

「甘く見られちゃ困るぜ………」

 

(この短期間、()()()に教えて貰ったこの技を………使う!)

 

俺はGGO事件から1週間、そしてキャリバーをキリト達がとってから数週間、実はハヅキにも内緒でとある人にお願いしてあるソードスキルを教えて貰った。まぁ、技の発動の仕方とか種類とかは真似出来なかったけど…

 

「そっちから仕掛けてこないなら、こっちから行くよー!おりゃああ!」

 

「……ここだ!」

 

俺は右手でで5連撃、左手で5連撃を空中で放ち、そして放った連撃を飛ぶ斬撃として2倍にして多段攻撃を放つ。

教えて貰った人はA()L()O()()()()()で技自体に色々と違いはある。

あの人は2連撃を加えた直後、空中から無数の剣を出現させ、それを相手に向けて放つ。

俺の場合は5連撃を空中で飛ぶ斬撃に変化させてそれを相手に向けて飛ばす。

 

「うわぁー!?なにこれぇー!?」

 

技名は《スターダスト・レイン》、教えて貰ったってことを隠せばオリジナルソードスキルになるが、元々教えてくれた人が使っていたのは《サウザンド・レイン》という技。

練習中はボコボコにされまくったけど俺なりにあの人の技に近づけたと思う。多分。

 

「良くもやったなぁ……!!」

 

「おっと危ない……ごめん、決めさせてもらうぜ!」

 

「ふえ!?」

 

俺はさらにもう一度《スターダスト・レイン》を発動させ、ユウキに放った。

正直なところこれはあれだ、チート的な技だ、相手に近寄らせないし連撃が飛んでくるし……ま、いっか。

 

そんなこんなで完全に後半は俺のいじめ行為でデュエルは終了。

 

────

「も〜!酷いよ!」

 

「悪かったって、つい本気でやっちゃったよ」

 

「……………」

 

「キリト?」

 

「あっ、いや、なんでもない」

 

珍しくぼーっとしてるキリトは見るからに考え事をしていた。

 

「さて、黒髪のスプリガンさん、やろっか!」

 

「………あぁ、やろうか」

 

キリトとユウキのデュエルが始まった。

 

────

数週間前。

 

俺は暇つぶしにモンスター狩りにフィールドへ出ていたその時だった。

赤髪の()()2()()()()()女の子があの技を使っていた。

名前は《レイン》、ALOには存在しない《多刀流》という謎のスキル使いだった。

 

けど、これはまたいつか、別の機会にでも話そう。

 

────




はい!

なんかすごいことになったな!
ラギはいきなりスキルコネクトでぶっ飛ばすし
なんかよくわかんない技を出すし!?


サウザンドレイン、そしてレインというキャラ、わかる人には分かる。
というかこれ読んでる人全員わかるんじゃね?
あの子がどう関わるのか、それはまたのお楽しみ……

ちなみに今から言っておきますけど、俺はアリシゼーションは書きません。ご了承ください。今更ですけどね。


次回!
キリトVSユウキ!


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第64話 キリトVSユウキ【デュエルPart3】

「さてと、始めるか」

 

「うんっ!」

 

キリトはキャリバーではなく元々使っている剣を抜き、戦闘態勢になった。

 

デュエルの開始の合図と同時に2人が動き出し、先ほどまでの勝負とは違いソードスキルを放たずに普通の攻撃をお互いが放った。

 

「これが絶剣の実力ってことか……」

 

「お兄さん強いね…!」

 

ユウキはキリトに向かって《バーチカル・スクエア》を使ったが、キリトはそれを避けて逆に《ハウリング・オクターブ》で反撃をした。が、ユウキはものすごい速さで立ち直り、ソードスキルを全て防ぎ、そのままキリトを後ろに飛ばした。

 

(そういやあいつなんでスキルコネクト使わないんだ……?)

 

吹き飛ばされたキリトはそのままユウキの元に走って剣を振り下ろした。

もちろんユウキはそれを防ぎ、2人はそのまま攻防の体制のまましばらくの間止まっている。

と、思いきやキリトはユウキに何かを話しかけたと同時に後ろに下がった。

 

「……お兄さん、面白いね」

 

ユウキがそう言うとキリトの元にものすごい速さで近づき、そのまま《ホリゾンタル・スクエア》を放ってキリトにダメージを与えたと思えばさらに《オリジナルソードスキル》で追い討ちをしてそのままデュエル終了の合図が鳴った。

 

「………強いな、絶剣」

 

「お兄さんも強かったよ、でもボクの探してる人じゃないかな……それじゃ、また挑戦してね!」

 

そう言うとユウキは空へ飛んでいった。

 

 

「それじゃ、あたし達も帰りましょうか」

「そうですね」

「お兄ちゃん達はどうする?」

 

「……いや、もう少しだけここにいさせてくれ、後で合流するから」

 

「ハヅキは先に帰っ……

 

「ラギが帰らないなら私も帰らないよ」

 

「……わかった」

 

先にリーファとリズとシリカは帰り、俺とハヅキとキリトはこの場に残った。

 

「おーい!そこの3人!」

 

「「「……?」」」

 

キリトが俺たちになにか話そうとしたところでさっきユウキにボコボコにされた『フカ次郎』と名乗るシルフが俺たちに声をかけてきた。

 

「とりあえずその黒いやつ!まずはお前とデュエルだ!」

 

フカ次郎はまず、キリトにデュエルを申し込んだ。

 

「わかった、やろう」

 

キリトは否定せずにさっきユウキとデュエルした位置に立った。

 

────

デュエル

キリトVSフカ次郎

 

「おらァい!」

 

先制はフカ次郎の大剣のソードスキル、だがキリトは避けてそのまま《バーチカル・スクエア》でフカ次郎にダメージを与えた。

が、キリトはスキルコネクトを使わずにそのまま後ろに下がった。

 

「強……なんだよそれ!?」

 

フカ次郎はキリトの身のこなしに驚いたのかかなりの動揺を見せながらももう一度ソードスキルを放った。

 

「おっと危ない……それっ!」

 

フカ次郎のソードスキルを避けながら《ハウリング・オクターブ》をフカ次郎に放った、と思えばキリトはまさかの片手でスキルコネクトを使い、《ホリゾンタル・スクエア》でさらにダメージを与えたところで時間が終了した。

 

────

「絶剣と言いお前といい強すぎるだろ……次はそこのケットシー!」

 

「……わかった」

 

キリトにボコボコにされたのにフカ次郎は次にハヅキとのデュエルを開始した。




バトル描写苦手だから早く終わらせたい、のにフカ次郎がデュエルをやり始めたよ。


キリトとユウキのデュエルが終わりました。はい。

次回、VSフカ次郎!


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第65話 VSフカ次郎【デュエルPart4】

ハヅキはフカ次郎の立つ手前に移動して槍を取り出してフカ次郎に向けた。

 

「さて、始め……うわっ!?」

 

「遅い……っ!」

 

「ちょっ、ずるくないか!?」

 

開始の合図と同時にハヅキは槍のソードスキルでフカ次郎を襲った。

フカ次郎は不意を突かれたせいで見事に全てを喰らって大ダメージを受けてしまった。

 

(手加減なしだなハヅキ……ま、あいつらしいって言ったらあいつらしいか……)

 

それからの試合は一瞬だった。

フカ次郎の攻撃は全く当たることもなくハヅキのソードスキルがフカ次郎を全て直撃してそのまま時間制限の前に勝負がついてしまった。

 

「容赦ないなハヅキ……ラギもあいつとやるんだろ?」

 

「そりゃ、やるしかねぇだろ、それよりお前さっき何を話してたんだ?」

 

「後で話すよ、それよりあいつ、お前のこと呼んでるぞ」

 

「……さて、やるか」

 

ハヅキの立っていたところに俺が立ち、剣を構えたと同時に試合開始の合図が鳴った。

 

「さっきの恨みお前に返してやるぜぇー!」

 

「おっと……大剣のソードスキルは危ないな……」

 

開始と同時にソードスキルを放ってきたフカ次郎の攻撃をバックステップで避けてソードスキルが終わるまでその場で待っていた。

 

「お前ー!ふざけてんのかー!?」

 

「おー怖い怖い」

 

「本気でかかってこーい!」

 

「ホントにいいのか?」

 

「このフカ次郎様を舐めてもらったら困るぜ!」

 

大剣を思いっきり振り回してるやつに本気だす訳にはいけないと思うんだが……

 

「隙ありっ!」

 

「おっと危ない……わかった、やってやるよ」

 

甘く見ていたフカ次郎のソードスキルはまさかの大剣内でもかなり高めの威力を持つ上位スキル。

まともに受ければさっきのハヅキの試合みたいになる可能性も出てくる。

なら、それなりの力を出してやろうじゃねぇか……!

 

「もういっちょ!」

 

「はぁ………」

 

右手に持った霊刀でソードスキルを抑えたところで左手に神剣を持って《ハウリング・オクターブ》でフカ次郎を攻撃した。

そしてそのままのノリで《ホリゾンタル・スクエア》を放ったところで俺は空中一回転で後ろに下がった。

 

「本気出しすぎだろー!」

 

「なら本気出せとか言うなよ……」

 

「こうなったら腹いせじゃい!」

 

再びフカ次郎は上位スキルを使って俺に突進してきた、とはいえ何度も同じことをしてくれば見切ることなんて簡単。

見事に見切って攻撃を避けたところで空中に飛んだ俺は《スターダスト・レイン》をフカ次郎の頭上で放った。

 

そしてデュエルは終了。

 

「3人とも強すぎないか!?」

 

「んー、俺達が特別強い訳でもないと思うけど?」

 

「キリトとラギは強いと思う」

 

「ハヅキもな」

 

「お前さんたち気に入った!また会おうぜ!」

 

「あ、あぁ……」

 

この後フカ次郎がどっかに去っていった。

 

────

 

「さてと、俺達もアルンに戻るとするか」

 

「待てよキリト、今教えてくれ、ユウキに何を話したんだ?」

 

「……?」

 

アルンへ戻るために羽を出したキリトの腕を掴んで止め、ユウキのことに関して聞くとハヅキは俺の後ろで不思議そうな顔をしながら俺の方を見てきた。

 

「ハヅキにも話すことになるのか、まぁいいか……あいつは、ユウキは……」

 

──この世界の住人だ。




さて、バトル描写なんてクソ喰らえ。

ということでハヅキとラギのフカ次郎とのデュエルを書いたところでやっとバトル描写から解放されましたとさ。


そして最後のキリトのセリフ。
それは一体何を意味しているのか……!?


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第66話 VR世界の住人【閃光VS絶剣】

 

「この世界の住人……?どういう事だ?」

 

「俺の勝手な考えだけど、絶剣……ユウキはこの世界で長時間ログインをしているんだと思う。その理由が何なのかはわからない、だがあの強さを見ればわかると思う、そして、多分絶剣はしばらくの時間、現実世界に戻ってない………これ以上人のプライベートを探るのは辞めるとするか、とりあえず俺達も帰ろうぜ」

 

ユウキという存在が何を隠しているのか、キリトは俺たちと自分がデュエルした時に感じ取ったらしい。

だが、ユウキが本当に何者なのか、それだけは未だにわからない……

 

そんなことを考えながら俺たちは央都アルンへ戻り、ログアウトをした。

 

────

それから数日が経ち、とある日、俺はアーガスに呼ばれ、葉月を連れて行くことになった。

 

────

キリト目線

その頃、俺、キリトは央都アルンのリズベット武具店の椅子で寝ていた。

 

「何故かしらね、こいつを見てると眠くなるのは……」

「ほんとですよね……もしかしてこれがスプリガン特有の睡眠を誘う魔法…そんなことないですかね」

「キリト君なら有り得そう……」

 

という話し声がうっすらと聞こえたので起きるとリズ、シリカ、リーファ、そしてアスナが俺の方を見て眠そうな顔をしていた。

 

「あ、キリト君起きた」

 

「起きちゃ悪いか……それより、シリカ、宿題はどうなんだ?」

 

「うっ……キリトさんのせいで眠くてほとんど終わってないです」

 

「俺のせいかよ!?」

 

「そうだアスナ、絶剣の噂聞いた?」

 

リズがアスナに絶剣の話を聞いた。

 

「……ゼッケン?」

 

「違う違う、絶対の『絶』にソードの『剣』で絶剣、そう呼ばれてるプレイヤーがいるのよ」

 

「へぇ……それで、その絶剣って人がどうしたの?」

 

「実はね、とある場所に特定の時間になると現れて、デュエルをしてるのよ、それで、勝者には『オリジナルソードスキル』を上げる、って約束をしてるのよ……(あれ?誰か勝ってたような…)」

 

「ソードスキルを…リズ達は挑戦したの?」

 

「ここにいる4人は全員挑戦したわ、あと今は来てないラギとハヅキもね」

 

「それでどうだったの?」

 

「私たち3人はボロ負け、ハヅキは惜しくも負け、ラギは勝ったけど何故かソードスキルを貰わなかった、で、キリトも負けたのよ」

 

「ラギさんが勝てたけどキリト君が負けたの……あ、もしかして」

 

アスナが何かを感じたのか俺の方を冷たい目で見てきた、その目を見れば何を言いたいのかわかる事だ。

 

「いやいやいや、本気でした、ほんっとに本気だった!……後半までは」

 

「ほんとかなー?」

 

リズのせいで見事にいけない雰囲気になってしまった所でその元凶(リズ)がアスナに挑戦を促すとなんの躊躇いもなく絶剣のいる所へ。

 

「そう言えば、シノンさんとラギさん達はどうしたんですか?」

 

「シノのんは帰省中でログインできないって聞いたよ」

 

「ラギ達はどうしたのか分からないな、朝の時点で俺たちがログインするって話をした訳でもないしな」

 

「もうすぐ着くわよー!」

 

話しているうちに俺たちは再びデュエルをする広場まで到着した。

 

到着した時点で既に絶剣はデュエルをしている途中で、俺達が来たことには多分気づいていない様子。

 

デュエルを終えたとともに俺たちがいることに気がついた絶剣は俺たちの元へ走ってきた。

 

「また来たんだね、お兄さん、それで今回は……そこのウンディーネのお姉さんだね?」

 

「う、うん、よろしく」

 

お互い自己紹介をして剣を構えた。

 

────

デュエルは割とすぐに決着がついた。

最初は攻防が続いていたが、アスナが放った一発目のソードスキル5連全てをものすごい速さで止めた絶剣が《オリジナルソードスキル》で一気に決めに行ったところでデュエルは終了。

 

「お姉さん気に入った!やっとビビっとくる人を見つけたよ、ちょっとついてきて欲しい所があるんだ!ほら、行こうよ!」

 

絶剣はものすごいテンションでアスナの腕を掴んでどこかへ行こうとしてしまった。

 

「あ、キリトくん!あとで連絡するねー!」

 

そう言ってアスナは絶剣とともにどこかへ───

 

それから1時間ほど経過してアスナからメッセージが飛んできた。

話によるとギルド『スリーピングナイツ』のメンバーが6人で、ボス戦攻略をしばらくの間手伝ってくれる人が現れるまでオリジナルソードスキルを賭けにしてデュエルで頼れる強い人を探していたらしく、アスナがその役割に丁度いいと考えスリーピングナイツのホームへ連れて行った。

 

それでしばらくの間はスリーピングナイツのメンバーとしてボス戦攻略や素材集め、などなどをするという事になった。

という内容がメッセージとして届いた。

 

この後俺たちはログアウトした。

 

────

同日、同時刻

春揮目線

 

俺は葉月とともにアーガスに来ていた。

 

「プリヴィエート、あなたが如月春揮さんでいいのよね?」

 

待合室の入口から入ってきたのは銀髪の女の子だった。

 

「はじめまして。私は『七色』、プレイヤーネーム自体は『セブン』よ、どっちで呼んでも構わないわ、よろしく」




デュエル描写全カット!( 。∀ ゚)

ということでアスナさんさよなら、出番は……27層とリアルぐらいかな、この後は。

アーガスに呼ばれた春揮の目の前に現れたのはあの七色さん!

なぜ、春揮が呼ばれたのか、それは次回!


────
遅れて申し訳ない。
色々してたら書く暇がなくなってた。ごめん。


P.S.
アクセルワールドVSソードアート・オンライン
買いました。


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第67話 特大プロジェクト【VR最新ゲーム開発】

「いきなりでごめんね、私もすぐに取り掛かる必要も無いと思ったんだけど、とりあえずは今のところSAOのデータを管理してるアーガスに頼んだら、割と簡単に了承してくれて」

 

「セブンさん、何の話かさっぱりなんだけど」

 

「あ、ごめん!全く話もしないで自分だけで話しちゃって、私がやろうとしてるのはSA:O(ソードアート・オリジン)というゲームの開発よ」

 

セブンは机にノートを出し、俺らに見えるように少しだけページを開いた。

そこに書いてあったのは『デスゲームじゃないSAOの作成』という目標のように思える計画表。

 

「そこに書いてあるようにSAOサーバーを使って《SA:O》を作りたいの、それで現在SAOのデータを管理してるここに来たのよ」

 

と、言われてもなぜアーガスが1番わかってるはずなのに……今、SAOのデータは…

 

「……え!?」

 

「とある会社に預けることになったんだ、何故か、な」

 

「えー……それじゃあはるばるここまで来たの意味無いのかな…」

 

「とりあえずどんなゲームにしたいかだけでも決めて、クエストの内容とかだけでも決めてみようぜ、SAOサーバーがない以上はやれることはそれぐらいだしな、あと、プログラムを組むぐらいなら少しできるし、今は別サーバーにしてβテストを行うって手もある」

 

「……そこまで言うならやるしかないわね、いいえ、やりましょう!」

 

葉月の自己紹介をしつつ俺たちは力を合わせて色々と計画を決めた。

 

「そう言えば、『はるばるここまで来た』ってどういう事だ?」

 

「私今、外国に住んでるのよ、向こうにもVRの管理会社はあるけど、こっちに来ないとSAOデータを使っての開発ができなくて、それではるばる来て、アーガスに許可もらって入ったら『如月ってやつが色々やってくれる』って言われて、呼んでもらったのよ」

 

多分あの上司だろ、とか考えつつも俺は何故か似たような雰囲気の女の子を見たことがあるような気がした。

 

「お前、姉とかいるか?」

 

「い、いきなり個人情報を聞いてくるね、いるよ、お姉ちゃんが、プレイヤーネームは『レイン』」

 

「………!?」

 

「春揮どうしたの?」

 

レイン、俺に《スターダスト・レイン》を、正確には《サウザンド・レイン》を教えてくれた師匠、と同じ名前、どうりでセブンの顔をどこかで見たと思ったのか……

 

「レインさんは俺の師匠みたいな存在だ、ALOでお世話になった」

 

「お姉ちゃんと!?」

 

「……?」

 

葉月だけが理解出来てない様子で首を傾げたので俺がとりあえずの形で少しだけレインさんのことを説明した。

小声で何か言われた気もするけど。

 

 

「ビックリしたけど、それなら話は早いかな、後でお姉ちゃんもここに来ると思うし、とりあえずは計画をしっかりと立てましょう」

 

「あぁ、お前の《SA:O》制作計画、俺達も協力して絶対に運営できるようにしよう」

 

こうして俺たちのSA:O(ソードアート・オリジン)の制作が始まった。

 

────

時は流れ2月の後半、アーガスでの制作は1時中断し、俺はALOで《スリーピングナイツ》のこれからの動きのため、キリトの作戦に参加することにした。

 

──アインクラッド27層のボス攻略、今までスリーピングナイツが受けた妨害からしてまた同じように妨害するやつがいる、俺はそいつらの大型パーティに紛れ込んで27層のボス部屋前でスリーピングナイツの妨害を妨害する、多分30人以上はいる大型パーティだから、後からお前らも来てくれ。

 

と、言われた俺とハヅキ、そして後から合流のクラインの3人でスリーピングナイツのボス攻略の手伝いをすることに。




時が飛ぶのは俺の得意分野。

ということでまさかのセブン、色々とありながらも計画を進める!

SAOサーバーは一体どこへ……?

(ゲームとアニメの世界観は別なんて気にしたらホロリアの装備来てねぇよ)

時が流れ時期は2月の後半
27層攻略をする予定のスリーピングナイツ。
それを妨害するヤツらを妨害する計画のキリトは先に妨害するヤツらに同行して先に行き、ラギはあとからついて行く。


次回、キリト目線、あの名言が炸裂!

あ、先週、UA9000<(^o^)>アッザザザザス!


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第68話 伝わらないこと【通行止め】

キリト目線

 

「へぇ…俺たちに協力してくれるんか」

 

「あぁ、少しの間だけだけどな」

 

俺はアスナに伝えられたことを確認するためにとあるギルドが結成した大型パーティに参加し、レベリングや素材集めを少しだけ手伝って信頼を得たところで27層に先に仲間を送ったという情報を聞き、残った30人前後のパーティとともに挟み撃ちをする、などといった計画に参加。

それをラギとハヅキ、ラギ達と合流のクラインにメッセージを送り、俺は27層のボス部屋前に行くことに。

 

────

アスナ目線

 

「どうしてもそこ、通してくれないの?」

 

「そりゃ、当たり前だろ?」

 

私たち《スリーピングナイツ》は今、27層攻略をしようとボス部屋前に行くと今までスリーピングナイツのみんながボスに負けたあとすぐに攻略をしたプレイヤーと見られる人達が待ち構えていた。

 

「……アスナ」

 

「ユウキ……?」

 

「ぶつからなきゃわからない事だってあるよ、例えば……自分がどれだけ本気なのか、とかね」

 

ユウキは私の方を向いて笑顔を見せたあと、再び待ち伏せをしていたプレイヤー達の方に向き直った

 

「この人達だって、本気で戦う、その覚悟でここに来たはずだよ、そうでしょ?」

 

「お、おう……」

 

「それじゃあ……戦おっか」

 

ユウキは先制で《ホリゾンタル・スクエア》を大型の男に放った。

 

「不意打ちなんてズリぃぞ!」

 

「お兄さん達だって、ここで待ち伏せしたりボスの攻略を奪ったりしてるでしょ、今更ズルいなんて言われても他人事じゃないはずだよね」

 

「く、くそぉ……」

 

「ごめんねアスナ、僕の短期に巻き込んじゃって」

 

「ううん、私なら大丈夫、みんな、この層は無理かもしれないけど、次の層は攻略しよう!」

 

全員のやる気を最大限に出したところで後衛が何かに気がついた。

今私たちが戦ってる人達と同じと思われるパーティが後ろ、通路の方から走ってきた。

 

────

キリト目線

27層ボス部屋前通路

 

「ちっ、しぶとい奴らだな」

 

俺の参加した大型パーティからアスナ達、スリーピングナイツの姿が確認出来たタイミングで俺は列から抜けて通路の壁(10mぐらい)を走ってパーティの目の前まで飛んで地面に剣を刺してちょっとだけ威嚇した。

 

後ろから少しざわめきが聞こえるのは多分スリーピングナイツの後衛のプレイヤー達。

 

「悪いな、ここは通行止めだ」

 

俺がそう言ったことでアスナとユウキが俺の存在に気がついた様子が伺える。

 

「おいおい、黒ずくめ(ブラッキー)先生よォ、何をしたいのかはわからないけどよ、この人数を相手にするのは無理じゃね?」

 

「さぁな、やったことないからな」

 

「そりゃそうだ、メイジ隊、焼いてやれ」

 

メイジ隊が放った七個の魔法が俺の方に飛んできた。




通行止めだ

うわぁ、カッコつ(ゲフンゲフン


ということで原作だと結構話が終わりに近づいてきてるということに気がつきました。

が、まだまだ終わらないぜ!



次回、メイジ隊の魔法がキリトに襲いかかる……!?


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第69話 魔法破壊【黒ずくめの剣士】

タイトルのネタが浮かばない


「…………ふっ」

 

俺は地面に刺した剣を抜き、飛んできた7つの魔法をソードスキル《デッドリー・シンズ》を使い破壊した。

 

「うっそぉ……」

 

「これだから……」

 

システム外スキル《魔法破壊(スペルブラスト)

本来、ソードスキルで魔法を破壊するのは不可能、とリーファに教えられたが、あのゲーム、《GGO》でやった銃弾を切るという行為をしたため、俺には魔法を切ることさえできるように。

 

「ふぅ……どんな高速魔法も対物ライフルの弾よりは遅いな」

 

「バケモンかよ……いや!防御隊!楯を構えろ!」

 

「………アスナ!3分間時間を稼ぐ!その隙にアスナ達はボス部屋へ!」

 

「で、でも!キリト君だけじゃ………」

 

「《スターダスト・レイン》!!」

 

アスナが俺のことを心配してくれたようだが、俺だって1人で30人は骨が折れる。

 

「アスナ!俺達もいるから安心しろ!見えないと思うけどな!」

 

ラギは一瞬だけ上に見えたから姿を確認出来たが、ハヅキも槍のソードスキルで相手を蹴散らしている様子が見える。

 

アスナ達はそれを見て安心したのか先に来ていたグループを軽く蹴散らした後、ボス部屋へ向かった。

 

「……さて、これ以上やるか?」

 

「く、くそ……」

 

俺は腰が抜けたパーティのリーダーにキャリバーを向けて少し低いトーンで喋った。

 

「これ以上やるって言うなら俺達ももっと本気でやらせてもらうけど、どうする?」

 

「わかった!もうしねぇ!だから許してくれ……」

 

こうして大型パーティは帰って行き、俺達もアスナ達を信じて先に帰った。

その後、ログアウトして春揮だけを近くのカフェに呼んだ。

 

「どうしたんだ、いきなり」

 

「素性は調べたくなかったんだが、絶剣、ユウキの居場所がわかった。とある病院、そこにある《メディキュボイド》という医療用VRを使ってる場所だって菊岡を通して聞いてな、俺たちはそこに行こうとは思はないが、何かあった時に行けるようにしようかな、ってな」

 

「メディキュボイド……か」

 

「話はこれだけなんだが……お前さ、2週間後の週末に行われる《MMOトーナメント》に参加しないか?良ければ、絶剣も呼んで」

 

「またお前と当たる可能性あるよな、それを考えると参加したくないけど……やるしかないか」

 

と、話をしているとアスナから電話が来た。

 

『どうしようキリト君……ユウキが……』

 

とりあえずカフェに来てもらい、話を聞いた。

 

話によると27層のボスを倒した後、すぐに1層の黒鉄宮へ向かい、自分たちの名前が刻まれていることを確認し、記念に写真を撮った直後、ユウキは涙を流しながらログアウトした。

 

「それは俺たちにもどうにも出来ないな……しばらく様子を見てみようよ、学校もあるわけだし」

 

「……うん、そうだよね」

 

────

それから1週間が経過した。

学校の屋上、春揮と葉月も珍しく俺と一緒に飯を食べているとアスナが不安そうな顔をしながら俺たちの元へやってきた。

 

「絶剣とは二度と合わない方がいい、そう言われたんだろ?」

 

「……うん」

 

俺は数日前、スリーピングナイツの《シウネー》さんのリアルから連絡をもらい、少しだけ話を聞いた。

とはいえアスナには伝えていない。

 

「それでも……それでもユウキに会いたい!」

 

「和人、あれ、渡してやれよ」

 

「春揮……あぁ、そうだな、アスナ、これを」

 

俺はアスナに少し雑な手書きの地図を渡した。

 

「……ここに、絶剣がいると思われる。詳しい話は向こうの医師に伝えてくれ、俺が話はつけてある」

 

「……うん、ありがとう、キリト君、春揮さん」

 

アスナはこの日のうちにメディキュボイドを使っている唯一の病院に向かった。

 

────

春揮目線

 

その次の日。

ユウキとアスナに頼まれてキリトは前にユイに使用した現実とVRをリンクしたカメラみたいなやつを使ってユウキを授業に参加させることに。

 

授業を終え、放課後、アスナとユウキはどこかへ行った。

 

そしてさらに翌日。

アスナがカメラを置いてどこかに行ったところでユウキが俺に話しかけてきた。

 

「ねぇラギ!今週末さ、ALOで行われる種族無制限のトーナメントに参加しない?そっちのチームのメンバーもみんな呼んでさ!」

 

「楽しそうだね、春揮、参加しないの?」

 

「「うわぁ!?」」

 

2人だけになってたと思えばいつの間にか後ろに葉月が立っていた。

……これでも付き合ってるって怖いよな、俺。

 

「そんなに驚かなくてもいいでしょ……それより、参加するの?」

 

「みんなの予定聞いてみてだよな、少し前に記事を読んだ時はかなりの人数でも参加可能って書いてあったし、和人に聞いてみてだな」

 

「やったァ!それじゃあ、今週末だけでも先生に許可もらうね!」

 

この後、里香と珪子、和人と明日奈に話をしたところ、普通に参加の考えで了承を得た。

その後、直葉から俺に直接連絡が来て直葉も参加。

風林火山のメンバー全員、エギル、スリーピングナイツ、そして各領主の参加も確認。

これでも大人数に感じるが、この人数だけでなく、さらに一般のプレイヤーも参加すると考えると大型なトーナメントになると言うことはわかる。

 

────

週末。

ALO内特設コロシアム会場

 

ラギ目線

 

『さぁ、始まりました!司会は私!ユイがお送りします!』

 

「「「「ユイ(ちゃん)!?」」」」

 

何故か一般参加のトーナメントのはずなのに司会はユイ。

 

そんなことも気にしてる暇もなく、俺が入ったAブロックの1回戦、いきなり俺の試合だ。

 

Aブロック1回戦

 

ラギVSリーファ

 

いきなりの試合はまさかのリーファとの試合だった。




凄く長い話だと思うけど俺が書くと短い話。

どんな高速魔法も対物ライフルの弾よりは遅いな
また、カッコつけたよ2話連続かよ

現実世界で色々やったあと。
舞台はトーナメント!

いきなりの試合はリーファ!

ちなみに開始前までは対戦相手どころかトーナメント表を見ることも出来ない、って設定です。


P.S.
トーナメント大会、本当は(小説内の)2月の後半になる前に入れようと考えてたのに忘れてこのタイミングになった、とか言えない


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第70話 神速のシルフ【トーナメントPart1】

1回戦、いきなりの試合はリーファ。

俺たち以外もまさかすぎて驚いているけど、1番驚いてるのはリーファだとわかった。

 

「まさかすぎるよ…いきなりラギさんとって」

 

「一般プレイヤーもいるのにな、まぁ、負けても恨みっこなしだ」

 

俺は最初から本気で行くわけには行かないので普通に片手に剣を構えた。

リーファも同じく片手剣を構え、試合開始の合図が流れた。

 

開始したと同時にリーファは詠唱を開始、そして魔法を俺に向けて放ってきた。

 

「くっ………」

 

「たあぁぁぁ!!」

 

リーファは俺が魔法を受けて怯んでいる隙を狙って《ヴォーパルストライク》を放ちダメージを与えてきた。

そこにさらにダメージを増やすために詠唱を唱え、俺に再び風属性の魔法を放ってきた。

 

「………ここだ!」

 

俺はタイミングを見てリーファの放った魔法に《スラント》を放った。

普通なら出来ない芸当だが、キリトに聞いた話だと銃弾を切ることが出来たからこそできる《魔法破壊(スペルブラスト)》というシステム外スキルらしい。

 

「魔法はダメってことなの!?……なら、素早さで勝負するだけ!」

 

リーファは目に見えないレベルの速さで移動を開始。

流石に捉えることが出来ず、そのままリーファのソードスキルが俺に当たるだけの一方的な試合になり始めた。

 

(………さすがシルフ領で『神速のシルフ』なんて呼ばれてるだけのことはある…だが)

 

俺は感覚を研ぎ澄まし、周りの音を遮断してたった一つの気配を探った。

 

「………そこかァ!!」

 

気配を感じた方向に素早く《ハウリング・オクターブ》を放つと、リーファに見事に直撃した。

 

「嘘…!?あの速さを見切ったってこと!?」

 

「隙あり……ッ!」

 

自分のスピードを捉えられてソードスキルを打たれた事に驚いて止まっているリーファに容赦なくソードスキル《ホリゾンタル・スクエア》と《バーチカル・スクエア》を連続で喰らわしたところで時間が終了。

 

────

「ラギさんなんで私の居場所がわかったんですか!?」

 

「《超感覚》、キリトに教わったシステム外スキルだよ」

 

試合が終わり、観客席へ移動した俺らは、次の試合、1回戦第2試合の対戦相手を見ていた。

 

第2試合

シノンVSクライン

 

「あれ?シノンいつの間に参加してたんだ?」

 

「キリト君が呼び忘れのを私が確認して、シノのんを呼んだのよ、でもまさかあの二人がデュエルすることになるなんてね」

 

この試合、どちらかが勝てばどちらかが俺と試合することになる。

シノンは予測不能なところから射撃してくる可能性がある、クラインに関しては別にそこまで警戒する必要がある訳でもない。

 

とはいえどちらかがここで敗退、ということに。

 

────

シノン目線

 

「負けないわよ、クライン」

 

「おうっ!俺だってまだ戦ってもいない風林火山のメンバーのためにもここで勝ってやるぜ!」

 

(相手が近距離攻撃が得意だということはわかってる、でも油断はしない……!!)

 

試合開始の合図が流れた。




また魔法破壊かよ

ということでキリトに色々と教わりすぎた結果が今回の試合を作り出したのだ。

まさかコネクトなしで戦うとはね。

そして第2試合、まさかのクラインVSシノン!

一般プレイヤーはどこで出るんや


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第71話 氷の狙撃手【トーナメントPart2】

試合開始の合図が流れたと同時にクラインは火属性を付与したソードスキルを放った。

 

「危ない………」

 

「うおっ!?避けられたァ!?」

 

クラインは完全に当てる気で使ったらしくものすごい動揺を見せる、その隙を逃さずに弓を連射した。

 

(……いくらなんでも対人戦を弓でやるのは辛いわね、銃に慣れすぎたかしら)

 

クライン、いや、対人戦を弓では未だにまともな試合をしていない。

もちろんモンスターにはたくさん打ってるけど対人戦となると相手は私の弓を見切って避ける、その辺を考えるだけでも弓がどれだけ不利なのかが分かる。

 

つい3ヶ月前までは《GGO(ガンゲイル・オンライン)》で《狙撃手(スナイパー)》をやっていたせいで銃の癖も出てしまう。

向こうのゲームで出会った長髪の光剣使いのあいつ……キリトと出会ってなければ今私はここにいなかったかもしれない。

もちろんあいつに弓で、銃ですら勝てる気がしない、いや、勝てない。

あいつは『予測線を予測する』という謎の芸当を見せて銃を避けるし、光剣で銃弾は切るし、弓に関してもさっきラギが使った《魔法破壊(スペルブラスト)》と同じように簡単に切られてしまう。

 

(あんなやつに比べればクラインは優しいほうか……)

 

「うおっ!?危ねっ!?」

 

「空を飛ぶのがありならこっちのもんよ、クライン、あなたも本気で来なさいよ……っ!」

 

「望むところだぜ……女性に手を出すのは武士道を反するがそれは相手の時はべ──グヘッ!?

 

「あんたねぇ……その言い方だと私は女として見られてないみたいじゃない…!!」

 

クラインの足元に大量の火矢を放つ、もちろん相手はサラマンダー、火属性はむしろ回復するぐらいの耐性持ち、とはいえ《弓》としてのダメージを与えることが出来れば……

 

「毒…!?」

 

「ユイちゃん、特殊ダメージはありよね?」

 

『それを打ってから言われるとなんとも言えないですが、今回はありですよ!あ、でも火傷は私が痛いので無しです』

 

ユイちゃんの判定ではとりあえず毒はいい、だけど火傷は無し、と言っても火矢を打ったりサラマンダーの火属性攻撃で火傷する可能性もある──ま、そんなこと気にしなくていいわね

 

「毒回復したぁー!ヨッシャア!くらえぇ!!」

 

「…ふっ」

 

「あふん」

 

狙った訳では無いヘッドショットを決めてクラインが地面に倒れたところで試合終了の合図。

 

勝ったのは嬉しい、と言っても次はラギ、どんな技を使ってくるのかも未知数な相手………

 

────

ラギ目線

 

1回戦第2試合はほぼ一方的にしか見えない試合でシノンの勝利。

 

そしてその後、第3試合はフカ次郎と一般プレイヤーの試合。

……は、もちろん一般プレイ……いや、フカ次郎の勝利。

 

そして第4試合

 

ハヅキVSユージーン

 

「…………!」

 

「ほう……あの時のケットシーか」

 

ハヅキの対戦相手は《サラマンダー領》領主のユージーン。

 

(あいつ槍持ってないぞ……?)

 

ハヅキは槍を持たずにユージーンの方に向いた。

と、同時に俺のストレージに何かが入った。

 

そして、試合開始の合図が流れる───




たくさん試合する気がするから今回は描写ほぼ無し!

はい、ごめん


ほぼ一方的にしか見えない試合が終わり、シノンが勝利。

そして次は何故か参加しているフカ次郎の勝利。

そしてそして次はハヅキとユージーンの試合!

持ち前の槍を持たずに試合に挑むハヅキは一体何を考えている……?


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第72話 紅き蒼月【トーナメントPart3】

ハヅキ目線

 

多分ラギには気づかれてる、私が槍を持ってないことを。

なら、どうやって戦うか、それは簡単な話………

 

「ケットシーだとしても容赦はしないぞ!」

 

「………そこだ!」

 

ユージーンが思いっきり《魔剣:グラム》を振りかざした隙に背中に回り込んでアスナに負けない速度で攻撃を《短剣》で入れる。

 

「ぬおあぁぁぁ!?」

 

「まだ……っ!」

 

短剣のソードスキルなんてまったく取得してない、もちろん短剣を使ったの自体今回が初。

それでいて相手がかなりの実力者だとすると短剣が不利なのは分かってる、でも……

 

「隙ありぃ!!」

 

「私だって………強くならなきゃいけない……ッ!」

 

ラギが言うからにはシステム外スキルの《蒼月》を発動させ相手にはわからない速度で攻撃をし続ける。

 

「……ここで…っ!」

 

私は武器を《細剣:月下葉の剣》に持ち替えてソードスキル《スタースプラッシュ》を放った。

 

「そんな技ごときで倒せると思っ───

 

「まだまだ…………ッ!」

 

細剣の連撃でユージーンの動きを封じたところで試合終了の合図が鳴って試合は終わった。

 

(まだ……まだ弱い……)

 

SAOの時も、ALOの時も、新生ALOになって空さんにハメられて邪神と戦った時も、ずっと私はラギに助けられてる、どんな時だってラギに頼って、自分は何も出来ない、強くなんかない……

もっと強くならないとずっと守ってもらうだけになる……私はそれが嫌だ……嫌だから強くなりたい……でも───

 

「ハヅキ?どうしたんだ?」

 

「………ううん、なんでもない」

 

ラギは私の先を行く存在、私はラギに追いつくことも出来ない……

 

────

ラギ目線

 

(……バレバレだよ、ハヅキ)

 

試合開始直後からハヅキの表情が何かを考えてる表情になったのがわかった、もちろん何を考えているのかも大体わかる。

あいつがいつの間にか短剣を手に入れた理由はまったく分からないが、多分………

 

「ルナ、お前、どこかで見てるんだろ、ハヅキに短剣を渡たのもお前だろ……」

 

俺は空を見上げながらそう呟いた。

 

────

Aブロックの1回戦が終わったところで少しの時間の休憩を挟むことに。

 

「ラギ………?」

 

「さっきの試合、俺が言うもんじゃないけどお前らしくない試合だったと思う、なんというか雑というか……()()()()()()()()()()()()()()()()()ような試合だった、お前がどんな気持ちなのかはわかってる、でも、お前は弱くなんかない、前にも言ったかもしれないけど、お前は俺に頼ってなんかいない、俺を守ることなんて気にしなくていいんだよ、自分の身を守るだけでいいんだよ、俺との試合の時は絶対に本気で来い」

 

「………ラギは強いよ…ほんとに……」

 

ハヅキは泣きそうになりながらも尻尾をぴょこぴょこさせた。

 

「次の試合が始まる、ほら、行くぞ」

 

(お前は強い、その強さを自分の弱さで隠すな……葉月)

 

────

Bブロック

1回戦第1試合

リズVSシリカ

 

またまた俺たちのチームの方の2人が対戦するはめに、試合結果はリズの勝利。

 

「よっしゃあ!シリカに勝ったァ!」

 

「リズさん酷いですよ……」

 

「とりあえずお疲れ様、二人とも」

 

「キリトに言われるとはねぇ……」

 

と、話しているうちに次の試合、第2試合が発表された。

 

「な……ッ!?」

 

Bブロック

1回戦第2試合

 

キリトVSレイン

 

「レイン……?」

 

レインさんがいつの間にか参加していることにさえ気が付かなかったけど、まさか対戦相手がキリトになるとは……

 

「ラギ、あれがセブンの?」

 

「あぁ、あの《レプラコーン》がALOの歌姫とも呼ばれているセブンの姉……レインさんだ」

 

コロシアムの中央に2本の剣を持った赤髪のレプラコーンが立っている。

 

そこにキリトが走って近づき、キリトが何かをレインさんと話したところで剣を抜き、戦闘を開始。

 

────

キリト目線

 

「はじめまして、かな?私はレイン、よろしくねキリト……くん?」

 

「あぁ、宜しくな、レイン」

 

(あいつもスキルコネクトを使えるのか……?いや、様子を見てみるか)




はーい!雑!

ハヅキの心境が見え隠れしつつもまさかの短剣での試合!

ユージーンはなんのために来たんだろうね


お説教のあとのBブロック1回戦、シリカとリズの試合はリズの勝利で終わり。

そして第2試合、キリトの対戦相手はまさかのレイン!?





P.S.

こんな試合の描写が続くかもです、それはサーセン


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第73話 黒剣VS歌姫【トーナメントPart4】

お互いが剣を2本持つという多分準決勝かそこら辺でラギと対戦するまでないと思ってたことが目の前で起こるとは思わなかった。

 

「ユイ、制限時間は切ってくれ」

 

『はい、分かりましたパパ!』

 

「パパ……?あれってナビゲーションピクシーじゃないの?」

 

「あぁ、色々あってな、後で教えるよ、それより始めようぜ」

 

ユイが制限時間を消して試合開始の合図を流した。

 

「はあァァ!」

 

俺は《ヴォーパルストライク》で接近を試みる、が、当たり前と言ってもいいほどに避けられた。

 

「キリト君は片手で攻撃するんだね」

 

「…………?」

 

(片手で……?)

 

「次は私の番だよ〜!」

 

俺はギリギリで避けたが、今レインが使ったのは《ダブルサーキュラー》だ、だが二刀流スキルは存在しないはず………

 

「えっへへ〜、強いでしょ私、でもね、ラギ君も()()()()だよ」

 

「ラギも………?」

 

レインの言ってる意味を俺なりに考えれば二刀流スキルを使える……?いや、そんなはずないよな…?

 

「なんて話してるうちに攻撃して見たり、なんてねっ!」

 

「くっ………」

 

レインはまたまた二刀流スキルを使った、今のは《エンドリボルバー》、何とか防げたものの使ってた側だからこそわかるがあれを受ければかなりのダメージを一気に喰らってしまう………

 

「キリトくんも本気出してよ、私だって()()本気じゃないし、ね?」

 

「これ以上の本気があるのか……わかった、俺も本気でやらせてもらう……!」

 

俺は出来るだけ接近するために《ヴォーパルストライク》を放ち、近づいたところで《ホリゾンタル・スクエア》をレインに当てた。

 

「ここで………っ!」

 

隙を逃さずに右手に力を伝えて《ハウリング・オクターブ》を使い、さらにダメージを与えた。

 

「そう来なくっちゃね……それっ…!!」

 

(あれは……《ナイトメアレイン》……!?)

 

8連撃というかなりの大技を放ったあとのせいで硬直も大きい、その隙を見事に狙われた、次にレインが使ったのはSAOでラギが使った二刀流スキル未実装のはずのこの世界では《オリジナル》に当たるソードスキル《ナイトメアレイン》、まさかレインが使ってくるとは…

 

「これでほぼ互角だね、キリト君、ちなみに今のスキル、ラギ君に私のソードスキルを教える代わりに教えて貰ったんだ、強いでしょ?」

 

「……あぁ、ALO内では最強レベルだな」

 

「えへへ、ありがとキリト君、あっ、でもなんか観客席の方からすごい威圧を感じるんだけど……」

 

観客席の方を見ると試合を終えて観客になった女子陣がものすごく冷たい目をしてきた。

 

「………まじか」

 

「キリト君モテモテだね〜……ま、それはそうとして早く続きをやろっか」

 

「………だな」

 

女子陣の冷たい目を浴びながらも俺たちは試合を続けた。




はい!さすがにこの2人は1話で終わらせたくなかったので次回に続くよ!


レインさんの二刀流以外は認められないよね(知ってる人しかわからない話)

ちなみに今更ながら
ナイトメアレインは一応オリジナルソードスキルという扱いです、俺の知る限りあれが実装されてるのSAOHRだけだから、ね

次回、キリトVSレインの試合に決着がつく……!


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第74話 黒妖精【トーナメントPart5】

続けるとはいえ相手は二刀流、普通に戦っていても体力の消費はこっちの方が多い……

だからといってこっちは二刀流スキルを使うことは出来ない……

 

「あれ?どうしたのキリト君?」

 

「……いや、続けようぜ」

 

(迷っていても勝てるわけじゃない、隙を見つけて攻撃するだけだ……っ!)

 

レインが放ってきた《エンドリボルバー》を当たる寸前で避けながら《ハウリングオクターブ》、《バーチカルスクエア》、《ホリゾンタルスクエア》を一気に放った。

 

「危ない、全部もろに受けたらやられてたね」

 

「さすが、しぶといな……」

 

「それじゃあ、そろそろ本気を見せちゃうよー!」

 

そう言うとレインは一気に近づいてきて2連撃を俺に当ててきた。

2連撃だけか、と、思いきやレインの背後から無数の剣が俺めがけて飛んできた。

何とかして防ごうとしたが、剣が飛んできているあいだにもレインが普通に攻撃をしてくるせいで防ぐことは出来ず、そのまま俺はレインの攻撃全てを受けてしまった。

 

「これが私のオリジナルソードスキル、《サウザンド・レイン》!ちなみにラギ君も似たようなスキルを持ってるよ」

 

「あぁ、使ってたな、似たようなスキル……今のは結構効いたぜ」

 

「今のを全部受けたのに倒れないとは……流石だね、キリト君」

 

ステータス自体が高いからなんとかなったとはいえ普通のプレイヤーがこれを受けたらかなりのダメージになるはずだ……むしろ倒れるかもしれない。

ラギも同じようなスキルを絶剣とのデュエルの時やスリーピングナイツを援護する時に使っていた。

 

(今回は一筋縄では行かないか……)

 

「これならどうだっ!」

 

「うわっと!?」

 

ヴォーパルストライクで近づこうとするがやはり避けられてしまう。

俺の片手剣ソードスキルで出来るスキルコネクトの種類が少ないという弱点もあるが相手は二刀流スキル持ち、こっちの動きはほぼ同じ動きしかしてない。

ソードスキルを変える手段も多分無意味なはず……

だからといって諦めたら試合終了、ってどこかで聞いた気がするし、今まで不利な相手でも勝ってきた……

 

なら、ここでも同じように勝ってやる……!!

 

「はあァァァ!!」

 

俺はヴォーパルストライクでレインに接近した。

 

「何度やったって無駄だよ?」

 

レインは俺を避けて後ろに回り込んでソードスキルを放とうとする、モーションを見る限り、さっきのオリジナルソードスキルだ。

このままだと普通に受けて完全に敗北する、だからこそだ……

 

(あの剣は見切れない訳じゃない……つまりは…)

 

「え……!?」

 

俺はレインが放った無数の剣を出来る限りの速度で弾き、ダメージを無くし、放ったあとの硬直で動けなくなっているレインに2種類のスクエアとハウリングオクターブの3つのソードスキルをスキルコネクトで放った。

 

「まさか、あれをはじかれるとは思わなかったな……次でトドメかな?」

 

「お互い、体力は赤だもんな」

 

俺もレインも残っている体力はあと一撃で倒れる体力しか残っていない。

つまり、この次のソードスキルで決着がつく……!!

 

 

「「はあァァァ!!」」

 

この一撃で地面に倒れたのはレインだった。

あと1ミリぐらいの所でギリギリ体力が残り、俺はレインに勝った。

 

「……さすが、キリト君強いね…負けちゃったかぁ……でも、楽しかったよ」

 

「あぁ、俺も楽しかったよ、ありがとな、レイン」

 

試合終了の合図とともに握手をして俺たちの試合は終わった。

 

「そう言えばレイン、なんで二刀流を使ってたんだ?」

 

「どうしてと言われても……企業秘密…かな?ちなみに私は『二刀流』じゃなくて『多刀流』だよ」

 

企業秘密ということで簡単に流されてしまったが、レインが一体何者なのかはほとんど分からなかった。

なんて考えてる暇はなさそうだ、観客席の方からものすごい威圧感を感じる、全部女子陣からだ。

 

このあと、俺は女子陣(特にアスナ)に色々言われた。

 

「そう言えば聞いたか?スリーピングナイツのメンバーは赤髪のやつとユウキだけらしいぞ」

 

「ん?そうなのか……って、第3試合は風林火山のメンバーとその赤髪のやつか」

 

「……二人とも名前覚えてあげなよ」

 

俺とラギは2人でトーナメント表と参加者の情報を確認しながらも、第3試合の結果を見ていた。

勝者は風林火山メンバー……ではなくスリーピングナイツの赤髪のやつ(名前なんだっけ…)

 

だが、そいつは勝利を飾ったと思えば棄権して第3試合はほとんどなかったようなものに。

 

そして第4試合。

誰が戦うのかと思っているとケットシー領領主のアリシャ、シルフ領主サクヤの試合。

は、決着を付けないまま二人とも棄権して試合終了。

Bブロックは残り決勝だけとなった。

 

そして次、Cブロック。

 

第1試合

 

アスナVSフィリア

 

(フィリア……?一般プレイヤーか…?)

 

そのプレイヤーはコロシアムの中央に立っていた。

見た目は黒髪のショート、武器は何を使うかわからないが、見る限りかなり強そうだ。

 

「よろしくね、お姉さん」




試合バッサリカットスタイル始動。

レインとの試合は俺の描写不足でかなり微妙な表現に。
レインが勝つと思いきやさすが原作の主人公、チートや

第3試合と第4試合はほぼ不戦。
Bブロックは残すところ決勝だけ!

そしてCブロック。

これまたゲームキャラ登場(未プレイ)
アスナの相手はフィリア!

実力が全くわからない相手にアスナはどう戦うのか!?

あ、次回もまたまた描写雑だから気をつけてね(今更



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第75話 トレジャーハンター【トーナメントPart6】

アスナ目線

 

(知らない人だけど……手加減するわけには行かないわね…!)

 

「お姉さん、そんなに固くならないでよ、私はフィリア、ALOでトレジャーハンターをやってる、よろしくね!」

 

「う、うん……私はアスナ、よろしくね、フィリアちゃん」

 

挨拶を交わしたところで試合開始の合図が鳴った。

フィリアちゃんはいきなり近づいてきて右手に持っている短剣をそこそこの速度で振ってきた。

それをギリギリで弾いて連続て突きを放つ……けど、フィリアちゃんはその突き全てを短剣で防いで隙の出来た私めがけてソードスキル抜きの連続攻撃を当ててきた。

 

一般プレイヤーと甘く見ていたけどこの人はかなりの実力者だとわかった。

 

「お姉さん…アスナ、私は手加減無しで行くよ?」

 

「えぇ、わかってる、私だって手加減しないわ!」

 

私はフィリアちゃんに近づいて《スタースプラッシュ》を撃った。

最初の方は当たっていたものの、ソードスキルの終わりの方からは短剣で防がれてしまった。

 

「ふぅ……アスナの細剣スキル早いね!あと少し遅れたらまともに受けちゃうところだったよ」

 

(まさか短剣で防がれるとは……でも、負けない…!!)

 

「はあぁぁ!!」

 

「うわぁ!?」

 

ソードスキル、《シューティングスター》をフィリアちゃんに当てた所で試合終了の合図が鳴って、決着がついた。

 

「あれ?もう終わっちゃったのかー、ま、面白かったしいいや!ありがとね!アスナ!」

 

「こちらこそありがとう、フィリアちゃん」

 

仲良くなったところで席に戻った。

 

────

ラギ目線

 

Cブロック第1試合はアスナの勝利で終わった。

 

そして第2試合は風林火山の1人と一般プレイヤーの試合、は風林火山側が勝ち次のアスナとの試合が決定。

第3試合はエギルと一般プレイヤー。

初心者キラーと噂が流れつつもエギルの圧勝。

そして第4試合、これまた風林火山の1人と一般プレイヤーの試合、はまたまた風林火山のメンバーの勝ち。

 

そして次の試合、Dブロックのトーナメントが決定。

 

第1試合

ユウキVS無名選手

 

そして第2試合から先は一般プレイヤー達の試合となった。

 

────

第1試合、ユウキと勝負するのはフードを深くかぶりながらもケットシーならではの尻尾をぴょこぴょこと出してるプレイヤー。

見る限りはどこかで見覚えのある姿な気はするけど………

 

「ラギ君、久しぶり」

 

あのプレイヤーのことを考えていると、観客席の後ろの方から俺を呼ぶ声が。

 

「あ、レインさん、それと……フィリア…さん?」

 

「私もフィリアも呼び捨てでいいよ?」

 

「いや、一応師匠……」

 

「いいよ、師匠()()()だけだから、今からは呼び捨てで!ついでに敬語もなし!」

 

「わかった、で、2人はどんな関係?」

 

「私とフィリアは友達なの、まぁ、現実ではあったことないからVR内だけなんだけどね」

 

「そういうこと、よろしくね、ラギ」

 

と、言うことで俺はフィリアと仲良くなった。

ハヅキが少し遠くから俺の方を冷たい目で見てきているような気がするけど。

 

「おーい!そこで女子とイチャイチャしてるふたりー!もう試合始まってるわよ!」

 

リズが言ったように、既に試合は始まっていた。




まだこんな感じの試合運びが続きます。


某青い鳥で宣伝した効果強いな、お気に入りとUA少し増えた。ありがと。

アスナ目線、多分残すところ1回。
どれだけ出番がないかわかるキャラだね。

まだ実は全ブロック1回戦だったりする。長いね。


Cブロックバッサリカットして最終ブロックのDブロック、1試合目はユウキと謎のプレイヤーの試合。


────
P.S.
SAOロストソング
SAOホロウフラグメント

このふたつは未プレイ


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第76話 猫妖精の鉤爪【トーナメントPart7】

ラギ目線

 

試合開始直後から見始めたが、かなり白熱する試合が始まっていた。

 

ユウキはデュエルの時と同じくあの剣を使って、飛行可能という条件をまんべんなく使っている。

それに対して相手、フードを深く被ったケットシーは実装されてあまり時間が経っていない特殊武器種の《(クロウ)》を使っている。

 

────

爪(クロウ)

 

2025年12/24日のALOアップデート(アインクラッド20層から30層解放)と共に追加された超近距離攻撃武器。

 

────

「ニャハハ!おねーサン強いナ!」

 

「そういう猫妖精さんも強いね!」

 

と、遠くからだけど少しだけ聞こえた二人の会話。

を聞く限りやっぱりあの猫妖精、どこかで会ったような気がする、思い出せないけど……

 

(クロウ)は近接ながらも当てれば必ずかなりのダメージになる優れもの、そう設定したのはあのクソ上司。

 

近距離攻撃しか出来ないのが弱点で、近くに迫って攻撃を防がれてしまえばほぼ勝ち目はゼロ、多分短剣よりも使いにくい武器種になる。

だがあのフード猫妖精はその使いにくさを知っている様子でものすごい軽い動きでユウキを翻弄している。

 

「「あいつ、かなりの実力者に見えるな……」」

 

「キリト君、また戦いたい人見つけたとか言うつもりでしょ」

 

「ラギも戦いたいって思ってる?」

 

俺とキリトが同時にそう呟くと、お互い隣にいたアスナとハヅキに微妙な顔をされた。

 

「でも、あのユウキとほぼ互角で戦ってるってことは()()()()似てるな」

 

キリトの言う『似てる』がどういう意味なのかはハヅキとアスナには分からなかったみたいだが、そうだとしてあんなやつどこにいたんだ……?

 

「マザーズ・ロザリオ!!」

 

「ギニャハァァー!!?」

 

ユウキのオリジナルソードスキルを受けて謎の声を発したところで試合終了の合図が鳴った。

 

決着は一瞬だったといえ、あのフード猫はユウキと互角の試合をしていた。

その証拠として、ユウキの体力はイエローの半分ほどまで減っていた。

 

と、試合感染を楽しんでいると、俺にメッセージが飛んできた。

 

『コロシアムの入口で待つ』

 

1目見れば確実に脅迫状か果たし状か何かにしか見えないが、差出人が不明の当たり、俺のフレンドではないのは確かだ。

 

────

コロシアム入口

 

「……そこでマテ」

 

「そこかぁ!」

 

「おー、危ナイ」

 

入口の柱から現れたあの猫妖精の攻撃を受け止めてはじき飛ばし、2本の剣を構えた。

が、後ろに飛ばされた反動で猫妖精の被っていたフードが脱げ、とある人物が姿を現した。

 

「久しぶりダナ、ルー坊」

 

「……アルゴ…!?」

 

「ニャハハ、そう、アルゴだ」

 

────

アルゴ

 

SAO初期、俺が一緒にパーティを組んで攻略に参加していた《情報屋》。

SAO当時の武器は曲刀と短剣。

俺、ハヅキ、アスナ、キリト、エギル以外で『ルナ』の存在を知るプレイヤーでもある。

 

────

あの時の見た目とあまり変わらないものの、猫耳が生えて尻尾が付いてるだけでここまで変わるとは……

 

「というかALOにログインしてたんだな?」

 

「いや、ここにログインし始めたのは最近だゾ?本当はもっと前からログインしたかったんだがナ、こっちは財布が軽くてなかなか買えなくて、ログイン出来たのは年が明けてからダ」

 

「それにしては(クロウ)の扱い上手かったな」

 

「ケットシーだからこそだロ、爪がある種族だから使いやすかったんじゃナイか?」

 

と、話しているうちに4ブロックが終わったあとの休憩の時間も終わり、会場が騒がしくなり始めた。

 

「それじゃ、俺はそろそろ戻るけど、お前はどうするんだ?」

 

「オレっちはこのまま帰るゾ、情報を集めタイ」

 

「わかった、それじゃ、また会えたらな」

 

こうして俺はアルゴを見送って、そのままコロシアムの試合エリアに足を踏み入れた。

 

次の試合、Aブロック第2回戦(準決勝)第1試合。

対戦相手はシノン。

 

「今までどこいってたのよ?」

 

「さぁな、それより、始めようぜ……!!」

 

俺はストレージに入っていた、《あの武器》を取り出した。




アルゴキタ━(゜∀゜)━!

ということで第23話……(かな?)
から50ちょいをかけて登場。

使っている武器は爪(クロウ)。

注意:アルゴがALOにログインするのはゲームだけ(だと思う)

ちなみに爪を使うのはアクセルソード


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第77話 紅き悪魔【トーナメントPart8】

俺が取り出した武器、それはハヅキの使っている《霊槍・カムイ》。

 

なんの目的でハヅキが俺のストレージにこれを送ってきたのかはわからないが、使うなら今、このタイミングしかない……

 

「勝負だ!シノン!」

 

「えぇ……!」

 

俺は槍を構え、シノンに向けた。

槍を持ったとはいえ、俺は槍のソードスキルを全く取得していない。

 

(だが槍は片手剣よりも弓に有利だ……あとはどうやって向こうの体力を減らすか……)

 

───お前は私だ

 

(………!?)

 

一瞬聞こえた謎の声に驚いた隙を狙われ、一気に弓を撃ち込まれ、体力が大幅に減った。

 

「いつもより動きが鈍いんじゃないかしら?」

 

「槍に慣れてなくてな……」

 

1度、体制を立て直しシノンの放った弓を槍の回転ではじき飛ばし、こっちから攻撃を仕掛けようとしたその瞬間──

 

──なぜ抗う

 

(またこの声か……)

 

その声は耳にではなく、頭に、もっと簡単に言えばアミュスフィアに直接声を掛けてくる。

 

──我の力をお前に─

 

その声が聞こえたと同時に、俺の意識は暗転した。

 

────

ハヅキ目線

 

槍を持ったのが初めてだとしてもラギの動きがおかしい、そう思っていたらラギの動きが少しの間止まった。

 

「おいハヅキ、ラギの様子がおかしくないか?」

 

キリトも言ってるように立ち止まったラギの様子がさっきまでとは違う。

その違いはすぐにわかった。

 

顔を上げたラギの目の色は紫色になり、怪しい光を放ってシノンの方を見ていた。

 

「ラギ……?」

 

ラギが顔を上げて紫色の目を見せた瞬間、私の槍を構えた、そしてその瞬間──

 

ラギは目に見えない早さで槍を投げ、シノンはそれを良けれずに一撃で体力が無くなって試合が終了した。

 

試合が終了した直後、ラギはその場に倒れ、一応結果はラギの勝利に。

ラギは体力が回復したシノンに観客席まで運ばれ、目が覚めるまでは休ませておくことに。

 

「シノン、大丈夫か?」

 

「いきなり槍を投げられたのは驚きよ、でも、一瞬止まったあとのラギは様子がおかしかった。まるでなにかに取り憑かれたみたいだったわ」

 

「取り憑かれた……か、それより、次はハヅキだけど……」

 

「………うん、行ってくる」

 

ラギとシノンの試合が終わり、次の試合が始まろうとしていた。

次の試合はいつの日かのシルフのフカ次郎と私の試合。

 

ラギがいつ起きるかわからないけどここで負ければラギと試合は出来ない。

ここで負けるわけには行かない…!!

 

「さっきのは凄かったねぇ…?やぁ、お久しぶり、猫妖精さん」

 

「………うるさい」

 

「おぉ、怖いねぇ……でも、今回は負けないよ」

 

こうして、フカ次郎との試合が始まった。




やべぇよ深夜テンション。
ここまで試合が雑になるとは……

ラギの体に異変が起こり、シノンはまさかの一撃で終わった。


ラギの体に一体何が起こったのか…!?


そして次回はハヅキとフカ次郎の試合!


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第78話 大剣使いの妖精【トーナメントPart9】

試合開始の合図が鳴ったと同時にフカ次郎の大剣からソードスキルが放たれた。

なんの問題もなく避けたけど、ソードスキルは地面にぶつかり、その威力で砂埃を起こした。

 

「にゃ……目が……」

 

砂埃程度なら大丈夫だと思っていたけど、ケットシー(猫)のちょっとした弱点が目に砂が入ることなんて全く考えてなかった。

 

「隙ありぃ!」

 

「くっ………」

 

目に入った砂を取っている隙に大剣ソードスキルを当てられてしまった。

 

「うぅ………」

 

「もしかして砂が目に入った?そりゃ傑作だねえ!」

 

(こうなったら………何も見ずに勝ってやる……!!)

 

砂を取っている間に時間が終わる可能性もある、ダメージを受け続けてしまう可能性だってある……なら、感覚だけで攻撃するだけ……!!

 

「はあぁぁ!!」

 

「強行手段と来たか……でも、大剣使いの妖精さんを舐めてもらっちゃ困るぜぇ!」

 

「がっ……!?」

 

とりあえず短剣を振って攻撃を当てようとしたけど、当たらず、そのまま隙を取られて大剣で吹き飛ばされ、地面に倒れ込んでしまった。

 

(このままだと負ける………ラギと戦う前に……弱いまま……誰にも勝てない……?)

 

『起き上がれなくなってしまった……ようですけど……』

 

(違う………私は………負け……ない……)

 

「まだ……負けるわけには行かない……!!」

 

「うわっと!?」

 

体力ギリギリの状態で何とか力を振り絞って立ち上がり、少しだけ回復した視覚でフカ次郎の方を向き、短剣を構えた。

 

システム外スキル:蒼月

 

「おぉ…タフだねぇ……」

 

「………遅い!」

 

────

キリト目線

 

フカ次郎とかいうプレイヤーの攻撃で吹き飛ばされ、倒れ込んだハヅキは立ち上がり、短剣を構えた。

様子は変わらないものの、ハヅキの目の蒼色はさらに蒼さを増し、素早く動く度に目から閃光が走っている。

 

「心配なんだろうな……ラギのことが……」

 

────

ハヅキ目線

 

「速すぎじゃないか!?」

 

「………負けない!!」

 

フカ次郎の攻撃を素早く避けて短剣の連撃を叩き込んでダメージを稼いだ。

もし、次に私が一撃でも喰らったら負けてしまう、それだけギリギリの体力しか残っていない。

だからこそこの謎のスキルでスピードをあげて攻撃を避ける……

 

「そこだァ!」

 

(………いま…っ!)

 

システム外スキル:超感覚

 

「当てたはずじゃ……ウハァ!?」

 

一瞬、フカ次郎の気配を感じとり、大剣の攻撃を避けた。

そして避けたと同時にフカ次郎の後ろに回り込んで短剣の攻撃を連続で入れたところで試合終了の合図が鳴った。

 

結果は……ギリギリで私の勝ち。

 

「よかっ………た…」

 

さすがに疲れてその場に倒れ込んだ私は数分後、入れ替えでやってきたキリトに起こされて観客席で休憩することに。

 

その後に付いてくるようにフカ次郎も観客席に戻ってきたところで次の試合の相手が表示された。

 

Bブロック決勝戦

 

キリトVSリズベット

 

結果は見えていたけどキリトの圧勝。

その後、先にCブロック、Dブロック準決勝と決勝の試合も終わり、キリトとアスナとユウキが全体ブロックの準決勝に進出した。

 

「ここは………?」

 

残すAブロックの決勝を行うためにラギが起きるのを待っていたタイミングでラギが目を覚ました。

 

「ラギ……起きた?」

 

「あぁ…心配かけてごめんな……そうだ、槍は返すよ」

 

「次、私たちの試合、Aブロックの決勝だよ」

 

「……ここで勝った方が全体ブロックの準決勝…か、まだ微妙に回復しきってないけど、やるか、ハヅキ!」

 

「………うん!」




お、おう……

一瞬猫が見えた気がするハヅキの試合。

ラギに対する気持ちがハヅキの限界を突破し見事勝利。

そして書くつもりだった(ここ重要)キリトとリズの試合を見事にカットして安定(?)のCブロックとDブロックバッサリカット!

目覚めたラギとの試合(Aブロック決勝)

どうなるのか……!?


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第79話 紅VS蒼【トーナメントPart10】

ハヅキ目線

 

お互いが場所に立ち、試合開始の合図とともにラギがヴォーパルストライクで接近してきた。

 

「させない……っ!」

 

「それはどうかな…っ!」

 

ラギは接近と同時に左手の剣を《投剣》で投げてきた。

 

「さっきの試合は何が起こったかわからない、だが俺はお前との試合だけは本気でやらせてもらうぞ……」

 

「それはこっちだって同じだよ!」

 

ラギが投げた剣を取らせないようにしようと思ったけど、さすがにラギもそれはさせてくれず、そのまま剣を拾って再び2本の剣を構えた。

 

「「はあぁぁ!」」

 

私とラギのソードスキルがぶつかり合って衝撃波を生み出し、互角の勝負をし始めたところでラギの動きが止まった。

 

「やめ……ろ!今……は──

 

「ラギ……?」

 

「ハヅキ!今すぐ下がれ!目の色が変わってる!」

 

観客席から試合を見ていたキリトが真っ先にラギの変化に気がついて私に注意してくれた。

ラギの目の色は紫色に変化して、剣からは変なオーラみたいなものが出ていた。

 

「『この体は最高だ……だが、まだ抗うのか、この者は』」

 

「…ラギ!」

 

「『小娘、残念だがこいつは我のものだ、ラギという存在はもういない、この体、お前に使ってやろう!』」

 

「ラギ………絶対に助ける…!!」

 

「『さぁ、楽しもうではないか……この体を!』」

 

(許せない……なんでラギに取り憑いたのかはわからないけど……絶対に助ける!!負けない……)

 

────

キリト目線

 

(あれはやばいかもな……)

 

ラギから出てるオーラみたいなものがなんなのかは分からないけど、見るからにヤバそうな感じがする……

 

「キリト君、もしかしてハヅキあの子が危ないって思ってる?」

 

「レイン……そりゃ、危ないって思うだろ?」

 

「でも、今私たちは手を出せない、でしょ?なら、あの子を信じてみるしかないよ」

 

俺たちはただ、取り憑かれたラギとそれを相手するハヅキを見ることしか出来ない。

 

────

ハヅキ目線

 

(まずい………)

 

「……ユイ!」

 

『は、はい!?』

 

「……制限時間も飛行も全てなくして」

 

『そ、それではハヅキさんが危な──』

 

「……いいから!」

 

『は、はい……ルールを変更します』

 

制限時間でラギとの試合が終わったとしても、今のラギの状態は戻らない、ラギを助けることが出来ない……

 

(もう、助けられるだけなのは……守れないのは嫌だ……!!)

 

「ラギーー!!」

 

(絶対………助け──

 

「……負けねぇ、負けられねぇよな」

 

「……!?」

 

取り憑かれている時の暗い声とは違う、いつもの聞きなれた優しい声が私の目の前で聞こえた。

 

「何泣いてんだよ、俺は負けねぇよ、ハヅキ」

 

「………ラギ…!!」

 

「さて、俺たちの試合の続き、しようぜ」

 

顔を上げてラギの方を見ると、ラギの目は紅(あか)色に光っていた。

 

「今度こそ、本気でやろうぜ」

 

「……うん!」

 

こうして、試合の続きを開始した。




深夜明けテンション。

謎の力が発動した……と思えば早くも復活!

紅き目の剣士が誕生……

次回、ラギとハヅキの試合に決着がつく……!


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第80話 紅の妖精VS蒼の妖精【トーナメントPart11】

ラギ目線

 

ハヅキとソードスキルをぶつけ合った瞬間にあの声が聞こえて再び意識を失って、俺は気を失いかけた。

だが、その声とは別に()()()()()と、ハヅキの声が聞こえて我を取り戻した。

 

「はあぁぁァ!」

 

「最初から本気ってことか……」

 

ハヅキは再開と同時に蒼月を使い、俺に接近を測ってきた。

 

「ラギには本気でやらないと……ね」

 

「そりゃ、俺も本気で行かないとダメだな…!」

 

「………!?」

 

本当はキリトとの試合までは使いたくなかったが…ハヅキが本気で行くって言うなら少しだけでもやらせてもらう……!!

制作内で()()()()使えるようにした特殊スキル、《時限二刀流》。

名前の通り時間制限が設けられていて時間は1分から3分の間、その時間の間だけは《二刀流スキル》が使える。

 

「ハヅキ、お前も本気で来いよ」

 

「……もちろん」

 

そのまま試合は続き、二刀流相手でもハヅキは槍を使いこなして互角に試合は続いた。

 

結局、試合はかなりの時間かかり、途中でハヅキがリタイアをしたことで試合が終了し、俺の勝利に。

その後、レインさんやキリトに心配されたが何ともないと答えつつ、俺のアバターの目の色が紅色になったことに気がついたところで一応の休憩時間になった。

 

────

コロシアム入口

 

「ほんとに大丈夫なの?ラギ君……」

 

「レインさん……大丈夫ですよ、一応は」

 

「それならいいけど……それより、ハヅキちゃんとの試合、二刀流使っちゃったね」

 

「あいつの本気の気持ちを受け止めるには必要だったんですよ、まぁ、それでも次の試合でも本気でやろうとは思ってますけど、ね」

この大会が始まってからハヅキの表情が暗く、何かを抱えているような感じがしていた。

それが1回戦のハヅキの行った試合を見てハヅキが何を抱えているのかを少しだけ感じ取ることが出来た。

そして、さっきの試合でハヅキが本当に俺のことを守ろうと考えていたことも分かった。

 

「でも、なんでラギ君の身に異変が起こったのかが分からないんだけど……七色に調べておくように言っておこうか?」

 

「……いや、セブンさんには言わないでください、今あの人はオリジンの制作で忙しいですから」

 

「わかった、でも、気をつけてね?」

 

「はい、ありがとうございます」

 

「それじゃ、準決勝頑張ってね!」

 

 

────

 

「………ルナ」

 

『流石にバレちゃった…かな?』

 

レインさんが先に中に戻って行ったのを確認したところで俺は近くの柱に隠れていた光の存在に気がついていた。

 

「あの時、謎の力に飲まれた俺に話しかけてくれたのはお前だろ」

 

『ずっと、君を見ているんだよ』

 

「……いつから?」

 

『SAO、第6層から、だよ』

 

「まぁ今は再会に喜ぶ時じゃないよな…また後で話そう、ルナ」

 

『うん、また会おうね……』

 

ルナに別れを告げた俺はコロシアムの中に戻っていった。

 

 

「お、戻ってきたな、ラギ」

 

「あぁ、待たせたな、キリト」

 

「「行くぞ!」」

 

準決勝、キリトと俺の試合が始まった。




2話にしなくて良かったやん

これが徹夜テンション。

まさかのスキルを使ったラギはといい試合をするハヅキの強さ……もしかしたら今までは手加減だったんじゃないかな、と思いますね。(語彙力)

そしてもうすぐ終わるこの大会。


え?ルナがいた?そんな馬鹿な……ホンマや


次回、ラギVSキリト!!


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第81話 時限双流VS剣技連携【トーナメントPart12】

お互いが2本の剣を抜いて構えたところで試合開始の合図が鳴った。

 

今回、俺とキリトの試合は時間制限は設けてやることに。

 

「GGOの時の敗北、ここで返させてもらうぞ」

 

「そりゃお前……あれは仕方ないだろ」

 

「まぁな…だが、行くぞ!」

 

「あぁ……もちろん」

 

お互いがヴォーパルストライクで接近し、《スキルコネクト》で俺がスラント、キリトがレイジスパイクを放ち、お互いのソードスキルがぶつかり合った。

 

「なかなかやるな……」

 

「そりゃどうも……!!」

 

ソードスキルを放つも、見事に同じタイミングでぶつかり合うせいでどっちもノーダメージで試合時間は残り半分になってしまった。

 

「そろそろ本気で行かせてもらうぞキリト……!!」

 

「あぁ、受けて立つぜ」

 

特殊スキル:時限二刀流

 

残り時間は5分、さっきのハヅキとの試合で使ったせいで少しだけ時間が短くなってるから猶予は3分、逆によく回復したと思えるけど、3分を過ぎたタイミングで効果は切れる。

 

「それがさっき使ってた二刀流か……レインが言ってたのはこれのことか」

 

「そうだ、これが俺なりの二刀流だ……行くぞ!」

 

二刀流ソードスキルでキリトに接近をし、スキルコネクトで《エンドリボルバー》を放ち一気にダメージを与える。

だがキリトはそれに怯まずにすぐに体制を立て直して2種類のスクエアで反撃をしてくる。

お互いモロに攻撃を受けたこともあって一気に体力は半分まで減った。

 

(二刀流スキルは残り30秒……最後に決めるしかない…)

 

ソードスキル:ダブルサーキュラー

 

「ここだ……っ!」

 

「なっ……!?」

 

俺はキリトにできるだけ接近し、二刀流最大のスキルをスキルコネクトで放つ………

 

ソードスキル:ジ・イクリプス

 

SAO時代のシステム上は存在するはずのなかった21連撃ソードスキル、俺はそれをSAOで1度だけこのスキルを使った本人に向けて使う。

だが、ジ・イクリプスの連撃は途中から防がれ、ダメージを与えられたのは10連撃程度、キリトの体力はまだギリギリ残っている。

二刀流スキルの使用時間が過ぎ、ソードスキルの硬直時間が残っている隙にキリトの剣技連携(スキルコネクト)の連続攻撃を受けてしまう。

 

反撃をしようと剣を振りかざした瞬間、試合終了の合図が鳴り響いた。

 

結果はキリトの勝利で終わった。

 

────

 

「また負けたか……にしてもまさか二刀流スキルを防ぐなんて思わなかったぞ?」

 

「とっさの判断だよ、俺もあれを受けたら負けると思ったし」

 

観客席で女子陣に色々と言われつつ、次の試合、アスナとユウキの対決が始まった。

 

途中までは良かったものの、後半になってユウキの攻撃がアスナを上回り、結果はユウキの勝利。

 

そして決勝戦、キリトとユウキの試合はこれまでの試合の中でも1番白熱した試合をした。

 

キリトのスキルコネクトが4連続で決まり、ユウキが《オリジナルソードスキル》の連撃でそれを反撃し、さらにユウキが一気に連撃を叩き込んでキリトが攻撃をしようとしたところで試合は終了。

ギリギリのところでキリトの体力がレッド、ユウキの体力がレッドになる寸前のイエローでユウキが勝利。

 

そして、この大会はユウキの勝利で幕を閉じた。




とことん雑、それも最後までカットとかすげぇよ俺

ということでついに大会が終わりました!ユウキ!おめでとう!(まだ3月の始まりぐらい)

次回は対戦もない平和な回になります。(ラギが戦闘しないって意味で)




もうすぐ、あの時がくる


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第82話 旅路の果て【旅行と攻略】

春揮目線

あの大会から1週間が経ち、3月も半ばを迎えた頃。

アーガスで七色さん(セブン)と一緒に《SA:O(ソードアート・オリジン)》の計画を進めていると、和人からメールが届いた。

 

メールの内容は『スリーピングナイツと俺たちのメンバーで一緒にアインクラッド第28層を攻略しようと思ってるんだが、春揮達も来てくれないか?』というもの。

 

「うーん……葉月はどうし──

 

「開発に回る」

 

と、言うことで今回の攻略はパスすることに。

 

「にしてもやっぱりSAOのサーバーがないとαテストも出来ないから開発に手間がかかるわね……」

 

「大丈夫?手こずってるみたいだけど」

 

「ひぁ!?」

 

俺達が開発に少しだけ苦労していると部屋の扉から見た事のある人が入ってきた。

 

「レインさん……?」

 

「お姉ちゃん!?」

 

「やっほー、前にラギ君に教えて貰ったのを忘れててね、ちょうど近くに来たから寄ってみたんだ」

 

と、レインさんが入ってきた後にさらに扉が開き、中にもう1人背の低めな女の子が入ってきた。

 

「あ、入ってきていいよ、紹介するね、この人は……神崎エルザちゃん、たまたま居合わせたから中に入れてもらったの」

 

────

神崎エルザ

結構前からシンガーソングライター(?)としてライブをやって、CDも発売している人気の人……と聞いたことがある。

 

────

「別に付いて来る気は無かったんだけど…私外で待ってるから」

 

「あらら……ま、少し顔出しに来ただけだし…七色もラギ君もハヅキちゃんも開発に参加してるとは聞いたけど、頑張ってるみたいでよかった、また会おうね」

 

レインさんは神崎エルザを追いかけてすぐに出て行ってしまった。

 

そしてこの『神崎エルザ』がこれから先、あんなことで関わるなんてこの時の俺たちは考えてもいなかった。

 

「……それより、早く開発を再開しよう」

 

その後、俺たちは夕方まで開発をし、ALOの第22層のキリト達のログハウスへ向かい、攻略を祝うパーティに参加した。

 

────

それからの2週間、ユウキはキリトの開発した現実世界とリンクしたカメラで現実世界の様子を見ることが出来るため、授業に積極的に参加したり明日奈達女子陣と一緒にいろんな所へ旅行をして楽しんだりと、毎日を満喫していた。

 

────

3月末、日曜日

 

『オーグマーの開発急ぐ!5月には完成か』『GGO内大会、SJ開催、優勝者はLM』という記事を俺は見ながら、コーヒーを飲んでいた俺とカフェオレを飲んでいる葉月の、元に明日奈から電話がかかってきた。

 

『もしもし、春揮さん!ユウキが……』




ユウキーーー!!

神崎エルザがこっそり出つつもレインのリアルが出つつ、こんな平和な回が続くはずもなく、ついにユウキにあの日がやってきてしまう………

次回、マザーズ・ロザリオ編最終回……!!


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第83話 マザーズ・ロザリオ【絶えることのない剣】

明日奈からかかってきた電話の内容。

ユウキの様態が悪化して、一時心肺停止になった所で明日奈に電話がかかってきて、ユウキのいる病院へ行くと、ユウキは再び心臓が動き出し、何とかなったものの、()()()()とユウキが言った後、明日奈にALOへ来てほしいと言われた。

という電話で、和人たちも既にALOにログインはしているらしく、俺と葉月と合流したところでユウキの待つALOの孤島へ向かおう、という話にしたらしい。

 

「葉月、行くぞ」

 

「うん……」

 

────

ラギ目線

 

ALOにログインして俺たちはすぐに央都アルンのリズベット武具店に向かった。

 

「俺達も行くぞ」

 

「いや、待ってくれ」

 

今すぐユウキの元へ向かおうとするキリトを止めた。

 

「できる限りの種族を集めてあの場に向かわせる、あれだけ最強の剣士は二度と現れない、最期を見届けるのは全種族でやるべきだ」

 

「ラギ……わかった、みんなで手分けして各領主に話をつけに行くぞ!」

 

(人の死は残酷なもんだよ……どんな時だって……な)

 

────

スプリガンを除く8種族に話をつけ、全員が揃ったところで孤島に来てくれ、と伝え俺たちは再び合流して9人で向かった。

 

(キリト、リズ、シリカ、エギル、クライン、リーファ、シノン、ラギ、ハヅキ)

 

────

アスナ目線

 

ユウキとの約束の地へ降り立った私は目の前で立つユウキの後ろ姿を静かに見ていた。

 

「あ、アスナ…来てくれたんだね」

 

「ユウキ………」

 

「待っててね……今、渡したいものを用意するから」

 

そう言うとユウキは片手に剣を持って目の前にある木に向けて《オリジナルソードスキル》を放った。

と、同時に紙のようなものを手に取ってユウキはその場に倒れた。

 

「なんでだろう……痛くも、苦しくもないのに……そうだ、アスナ、これ……」

 

「これは……?」

 

「片手11連撃オリジナルソードスキル、技名は《マザーズ・ロザリオ》、きっといつか、アスナを助けてくれるよ」

 

ユウキからオリジナルソードスキルを受け取ったと同時にスリーピングナイツのみんながユウキを囲むように座った。

 

「なんだよ……お別れは…しないって言ったじゃん……」

 

「お別れじゃねぇ!喝入れに来たんだ」

 

「う、うぅ……」

 

「ダメですよ……泣かないって……約束……」

 

「ユウキ、すぐに行くから待ってろよ」

 

「ダメだよ…すぐに来るなんて……」

 

全員がユウキの手を握り、再びユウキを囲むように座ると、見覚えのある9人が飛んできた。

 

────

ラギ目線

 

「あそこか……」

 

孤島に生えた大きな木の根元に先に行ったスリーピングナイツと、アスナ、そしてユウキがいた。

 

「君たちまで……なんで……来てくれたのさ…」

 

「俺たちだけじゃない、見てみろ」

 

俺以外の8人がそれぞれユウキの手を握ってスリーピングナイツの後ろを囲むように座り、俺がユウキの手を握ったとともに空を指さすと、各種族の領主と領のプレイヤー達が一斉に飛んできていた。

 

「妖精さんたちがいっぱい…でも、なんで?」

 

「お前は嫌がると思ったけど、俺たちだけで見送ることの出来る人間じゃない、お前はこの世界で二度と現れることの無い最強の剣士だ」

 

「なんでだろ……涙が……悲しいわけじゃないのに…ボク、ずっと考えてたんだ、生きてる意味ってなんなのか、たくさんの薬や機会を無駄遣いしたボクが生きている理由……でも、アスナやキリト、ラギ達と出会えてわかった気がするんだ……」

 

「アスナ、あとは任せた」

 

「うん」

 

俺はキリト達が座っている場所まで戻り、ハヅキの横に座り、ユウキの方を向いた。

 

「ユウキ……あなたの剣は絶えることは無い、いつまでも、この世界に残っているよ」

 

「ありがと……アスナ……ボク、嬉しいよ…こんなにたくさんの人に見送られて、大好きな人の腕の中で旅を終えられる……」

 

「…………!ユウキ!ユウ……キ……」

 

アスナの手を優しく握ったユウキはそのまま旅立った。

紺野木綿季、プレイヤーネーム《ユウキ》、不治の病に掛かり病院生活がずっと続いていた。

彼女は永遠に語り継がれる伝説の剣士となった。

 

今もまだ、木の根元には絶剣が刺さっている。




もう何も言わねぇよ…
もう、何も言わねぇよ……

ついに、ユウキが旅立った。

────
ということでマザーズ・ロザリオ編が終了です。
次回から……お楽しみに!


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ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイルオンライン編 第84話 スクワッドジャム【SJ】

絶剣、ユウキが無くなって2日、3月31日(平日)の夕方。

俺とハヅキは何故か立ち入りを普通に許可されたシルフ領の甘味処で涼んでいた。

そして俺の片手はMMOトゥモローの記事が載っている掲示板を操作していた。

俺は操作する手を止め、とある記事を見続けていた。

 

 

ふぁにふぉれ(何それ)……スクイッドジャム?」

 

「いや、それイカのジャムな、これは《スクワッドジャム》、GGOの新しい大会だよ、今回はセカンドだけど」

 

「セカンドってことは前にふぁーすとがやったって事?」

 

「お前の英語の棒読み何とかならないのか……あぁ、2月1日に第1回スクワッドジャムが開催されたらしい」

 

────

スクワッドジャム、通称《SJ》

 

B.o.Bを見たどこかのガンマニアだか小説家だかが《ザスカー》に頼んで開催させたらしい。

ルールは箱庭系エリアにいくつかのチームがバラバラに配置され、最後まで生き残ったチームが優勝、と、B.o.Bとは少し違ったルール。

────

 

と言っても俺はまともな武器を持ってないから後で買わないといけないしハヅキもログインするとなるとそれなりの武器を持たせないと……

 

「話は聞かせてもらったぜそこの妖精さんたち!」

 

「うわっと!?」

 

俺達がGGOの話をしているのを聞いたのかなんなのか分からないが、俺達が座ってる席のテーブルに見事な空中一回転を決めて着地した……あのフカ次郎が。

 

「汚い、邪魔、どいて」

 

「おま、それは───

 

俺が止めるのは見事に手遅れで、フカ次郎はハヅキの開発した槍の持ち手で殴るという特殊なスキルで吹き飛ばされた、吹き飛ばされた先にテーブルがなくてよかったと思いつつも暴れかけてるハヅキを取り押さえた。

 

それから5分、ハヅキが冷静さを取り戻し、フカ次郎は立ち直ったところでなんで俺たちの元に来たのかを聞いた。

 

「お前さんたちが『GGO』の、『SJ』の話をしてただろ?それでちょっくらいいタイミングだったんでな」

 

「いや、訳が分からないんだが」

 

「まぁまぁ、人の話は最後まで聞きなさいや、実は……

 

ものすごく長い説明だったので簡単に説明する。

まず、フカ次郎のリアルの友達が前回、第1回SJの優勝者で、今回は参加する気はなかったけどちょっとした理由で参加するはめになって、仲間を探してるんだけど宛になる人も全くいなくて、唯一フカ次郎を見つけて頼んで、1度作戦会議して戦闘してみたらそこそこ良くて、でもまだ何か足りないからいい仲間いないか、と探している途中で暑くなったから甘味処で休もうと思ったら俺とハヅキがGGOの話をしてたから回転しなから机に乗っかった、ということらしい。あれ、簡単ってなんだっけ?

 

「と、言うことで参加してくれ!妖精諸君!」

 

「ハヅキはどうする?」

 

「ラギだけに参加させるわけには行かない、私も出るよ」

 

「それじゃ、とりあえず明日、GGOのリスポーン地点で集合な!」

 

こうして、俺たちのSJ参加が決まった。




SAOオルタナティブ、ガンゲイルオンライン編の開始だ!

ちなみに柄殴り(槍のやつ)は名称不明です(決めてない)

ハヅキの英語の読み方はそこそこ惜しいけど絶望的




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第85話 銃の世界、再び【大爆発コラ】

タイトルネタ切れなう


この後、俺がフカ次郎に「予選はどうなんだ?」と聞くと「あの大会は予選は無い」と、軽く返されつつ、フカ次郎の奢りでパフェを食べたところで俺たちは別れてそのままログアウトした。

 

────

如月家

 

ログアウトした時点で既に日は暮れていて夕飯を食べて葉月は先に寝て、俺はパソコンで『GGO大会』で検索をし、SJの詳細を調べようとした。

だが、検索結果はまさかのものだった。

 

Go〇gle先生で調べると、B.o.B第3大会の決勝、死銃との死闘を繰り広げた少女2人(のち、1人は男)が抱き合っていきなり爆発する(多分グレネード)という動画のコラが物凄く大量に出てきたのだ、こういうやつ作るやつは暇人なのか?

 

と、気を取り直して『SJ第1大会』で調べると大会の1部1部を切り取った録画がサイトに上げられていた。

そこに一緒に貼られていた記事を見た限り、この動画内でものすごい速度で動くピンクのやつが優勝者のレン、そして、一緒にパーティを組んだのは『M』という男プレイヤー、この2人の謎のチームワークで物凄く女に見えないやつ率いるアマゾネス集団とやらとの激戦を制したらしい。

 

(そういやフカ次郎がレンって名前言ってた気が…気のせいか)

 

 

と、記事を見ていると一つだけ気になることが、前回、第3回B.o.Bで()()()退()()()()()()()と優勝者の名もない少女剣士が光剣(またの名をフォトンソード)を使ったことでその後、今年に入ってから少しずつ使用者が増えた、とのこと。(ただし、第1回SJには使用者はいなかったらしい)

 

というか予選敗退したらこんな扱いかよ、これ書いたやつどこのどいつだよ…ん?『ダイン』?確かシノンが言ってたような……気のせいか。

 

SJのルールを再確認した後、俺は一つだけ忘れられない記事を見つけ出した。

 

『東京都、○○区、刃物と拳銃を持った男が4人家族の親2人を殺害、犯人はその場で血を流し倒れているのが確認され、子供2人、うち1人は病院へ搬送、もう1人は保護』

 

(………もういいか)

 

俺は記事を閉じてそのままパソコンの電源を消して寝ることに。

 

────

最近、懐かしい夢を見る、それは楽しくて、そして……苦しい、そんな夢を。

なんでこんなタイミングで思い出したのか、忘れていたはずの記憶が夢になって蘇った。

 

──でも、今話すことじゃないな、またいつか、話す時に話そう。

 

────

次の日、朝早くから目が覚めてしまいやることが無いと思いつつコーヒーを飲んで食パンを食べ、俺は今更のことに気がついた。

 

フカ次郎には今日と伝えられたが、よく考えたら今日は平日……

 

「……しょうがない、学校に休むって言っとくか……ズル休みだけど」

 

適当にアーガスで開発するのが忙しいという理由をつけて休みにして俺はまだ起きない葉月の寝顔を見つつ起こさないで先にGGOへとALOからのコンバートでログインする。(昨日のうちにアイテムは預けた。)

 

一応、葉月の枕元にコンバートの方法は書いてある、全部日本語で。

 

「リンクスタート…!!」

 

こうして俺は、再び銃の世界に降り立った。




東京都内の殺人事件は不謹慎か、ごめん。



次回、ついに『奴』が登場!


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第86話 巨大地下都市跡【弱点】

SBCグロッケン

 

「さてと、どうしたものか……」

 

GGOにログインしたのはいいものの、待ち合わせ時間まではまだ2時間もある。

 

(暇だし、久々に来たからなれるためにフィールドに行くか…)

 

────

SBCグロッケン近くのフィールド

 

「おらっ……!!」

 

最近増えたと言われている光剣を使って敵を蹴散らした。

今考えれば光剣だけならなれる必要ない気がするけど……ま、2時間もあるし金稼ぎにもなるか。

 

光剣で周りの雑魚モンスターを蹴散らしていると、遠くに見えたはずの廃墟のような建物がすぐ目の前まで近づいていた。

よく見るとその街の中を6人ぐらいのプレイヤーが走っている。

 

「対人戦はしないようにしてるけど、あの中に何かあるかもだし近づいてみるか…」

 

街に入ってしばらく歩くと、街の中心と思われる場所まで到着、と、気を抜いていたらいきなり地面が抜け、俺はそのまま真っ逆さまに落ちていった。

俗に言う罠と言うやつだろう。

────

流石に落下ダメージはあるらしく、体力が半分まで減少しているのを確認し、回復アイテムを使い、体力を回復させたところで、俺は周りを確認した。

 

「これは……?」

 

廃墟と化した街の地下には巨大地下都市が広がっていた、もちろん廃墟だけど。

 

『シンニュウシャ、ハッケン』

 

地下都市を歩いていると、目の前に巨大なロボットが現れ、俺を侵入者として扱い、いきなりレーザーを放ってきた。

 

「危なっかしいな……」

 

(「なにか聞こえたぞ!」)

 

遠くの方から何か聞こえた気がするけど、今はそんなこと気にしてる暇もなさそうだ。

 

「やってやろうじゃねぇか、SJの前の肩慣らし程度にさせてもらうぞ!」

 

俺は光剣を構え、敵の攻撃を避けつつ接近を試みた。

だが、ここは銃の世界、近接なんてさせてくれるはずもなく、巨大ロボットはすぐに俺の方に照準を合わせ、レーザーやらミサイルやらを放って、俺は近づくことも出来ない。

 

さらに問題なのはこのロボットの攻撃パターンはランダムでいつ、どんな行動をしてくるか分からない、そして、見る限り、あいつの体はかなり硬めの鉄で出来ているはず、そう簡単に攻撃は通らない。

 

巨大ロボットはいきなり腕を振り下ろし、地面に腕をぶつけた。

その攻撃で隙が出来たところでロボットの腕の上を走って顔の方に接近した。

 

(これなら行ける……!!)

 

硬いとわかってはいるが、出来るだけやってみるしかない。

 

スキル:バーチカル・スクエア

 

少しだけ傷を付けられたものの、ほとんどダメージにはならない。

そして、この攻撃でロボットに喧嘩を売ったのかわからないが、俺はいきなり空中に放り出された。

 

(まずい……!!)

 

俺の予想は的中、ロボットは俺めがけて腕を振り、俺は避けることも出来ずにそのままさっきまで立ってた場所まで吹き飛ばされた。

 

「がはっ………」

 

瓦礫で動けなくなった俺にあのロボットはレーザーを放とうとしてきた。

が、ロボットは足元で発生した爆発と頭の方に発生した爆発で動きを止めた。

 

「大丈夫か、お前」

 

「あぁ、なんとかな……お前らは?」

 

「私たちは《SHINC》、そして私はそのリーダーだ、宜しくな、とりあえずはあのデカブツを共に倒そう」

 

「……了解」




ねぇ、ピンクの方だと思った?
残念、ボスでした。


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第87話 屈強な女戦士【ピンクの悪魔】

戦いを再開する前に話を聞いたところ、SHINCは6人で、今回()()()()()()()()()に話を聞いて『対戦車ライフル』とやらを手に入れるために情報を得たこの周辺を探していたら、音が聞こえてよく見たら大きな穴ができていて、ここに降りてきたら俺が吹き飛ばされていた、ということ。

ちなみにSHINCの皆さんは自称《屈強な女戦士》らしい。

 

「私のことは《ボス》とでも呼んでくれ、お前は?」

 

「俺はラギだ、とりあえずお前ら、あの硬い身体、剥せるか?」

 

「やってはみるが、どうしてだ?」

 

「俺が光剣(こいつ)で攻撃するにはあの硬い身体から弱点を探し出さないといけないんだよ」

 

「光剣か……わかった、他のみんなに伝達する、隙が出来たら一気に決めてくれ」

 

自分をボスと呼んだごつい女プレイヤーはその場で通信機器のような何かを使って他の仲間に伝え、そのまま前線へ走って行った。

 

(ボス以外の5人の攻撃が頭に集中し出した……ということは奴の装甲が剥がれた瞬間に奴が振り下ろした腕から頭まで上ってもう一度決めれば………)

 

だが、流石にそう簡単には行かず、ロボットはSHINCのメンバーめがけ、肩から発砲を始めた。

 

(あいつどんだけ攻撃手段持ってるんだよ……!!何とかして奴らの元に急がないと……)

 

「私たちのことは気にするな!こんなやつの攻撃、ラインが見えれば簡単な話!ラギは一瞬の隙も逃さずに攻撃してくれ!」

 

と、少し遠くからボスが俺に指示を。

指示をしている間にもボスとその他5名は顔めがけて何度も銃を放っている。

 

 

それから数分、ボスとは違って顔が狐っぽいSHINCのメンバーのひとりがロボットが振り下ろした腕に乗り、顔まで接近して何かを置いてそのまま飛び降りた。

その後、その狐顔の人はほかのメンバーに受け止められ、体力の消費はほとんどなく済んだ、そしてロボットの顔の部分はいきなり爆発した。

 

「今だ!ラギ!」

 

ボスの指示と同時に動き出し、SHINCが気を引いてくれているうちに腕から顔まで接近し、狐顔の人が置いたグレネードの爆発で剥がれた装甲に攻撃を叩き込んだ。

 

スキル:ホリゾンタル・スクエア

 

(まだ……もっと…!!)

 

スキル:ハウリング・オクターブ

 

ソードスキル自体は存在しないものの、それに似た攻撃をすることは可能。

それを光剣で使い、連撃を与える。

 

「倒した……か」

 

俺は地面に降り、SHINCのメンバーも6人全員が揃った。

 

「それで、報酬はどうするんだ?」

 

「ラストアタックはラギが決めた、持っていけ」

 

「……いや、俺は銃はまともに使えないし、お前らにやるよ、その《凄腕スナイパー》とやらに教えて貰ったんだろ?この対戦車ライフルとかいうやつ」

 

「いいのか?」

 

「あぁ、その代わり他は貰うぞ」

 

あのロボットは大型ボス的な扱いのモンスターで、対戦車ライフル以外にもいくつか銃を手に入れることも出来るらしいが、今回はそれはお目にかかれなかった。

この後、俺とSHINCは別れ、俺はSBCグロッケンへと戻った。

 

「ラギ!」

 

リスポーン地点に戻ると、青髪のショートヘアの少女とピンクの服装のダブルチビと遭遇した。




屈強な女戦士SHINC登場。

ほんと銃の世界で光剣だけだと書きづらいわ


ダブルチビとの遭遇、これだけで考えるといじめにも思えるよな、片方は知ってるキャラだし。


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第88話 蒼と紅とピンク【参加理由】

リスポーン地点に立っていたのは、見事コンバートを成功させたハヅキのアバターとどこかで見た気がするピンクのアバター。

 

「初めまして、私、レンっていいます、一応確認するけど、ハヅキのパートナーでいいんだよね?」

 

「あぁ、よろしくな、レン」

 

と、挨拶を交わすとハヅキが俺の袖を引っ張ってきた。

 

「また一人で行って……今まで何してたの?」

 

「ちょっと狩りに出掛けてたんだよ、()()()()のGGOに慣れるためにもな、それよりお前こそよくコンバートしてこれたな」

 

「あれで分からない方がおかしいでしょ」

 

────

現実世界:葉月目線

 

『和人に聞け』

と書かれた何か裏を感じる紙が枕元に置かれ、春揮は先にGGOにログインしてしまっている。

学校だとわかっていつつも春揮の電話で和人に連絡し、『コンバートの仕方教えて』と伝えると、わかりやすく教えてくれた。

 

────

仮想世界:ラギ目線

 

「あれでわからなかったらすごいよな」

 

「ラギ、さっき『久しぶり』って言ってたけどハヅキもラギもGGOにログインした事あるの?」

 

「いや、ハヅキは今回が初めて、その辺のことも詳しく説明するか」

 

「その前に、フカ次郎は?」

 

「遅れてくるみたいだよ、アイス食べすぎてお腹痛いって」

 

「ま、とりあえずは俺たちの詳しい紹介をしないとな」

 

────

フカ次郎と同じようにALOからのコンバートでGGOに来た。

GGOには去年の12月に、とある用事でログインして、それ以降はログインをしなかった。

で、フカ次郎とはとある行事みたいなとこで出会って、最近になってまた再開したと思えば今回の話になった。

 

と、ざっくりとした説明を。

────

SAO帰還者ということは隠して自己紹介を終わらせた。

 

「そうなんだね、ごめんね、今回の話に無理やり乗っかってもらって……」

 

「いや、俺達も少しだけ気になってたし、チームで参加できるならそれはそれでいいからな」

 

「それなら良かった、とりあえず!今回、()()()()()()()()()のに手伝ってくれてありがとう!」

 

と、レンはよく分からないことを……

 

「「…………?」」

 

「………え?」

 

俺達が困惑したことにより、レンも困惑し、俺たちのあいだに少しの沈黙が生まれた。

 

「もしかして、フカから何も聞いてない?」

 

「「うん」」

 

「………ほんとに?」

 

「「うん」」

 

と、リスポーン地点に立って話をしていると、噂をしていたからなのか俺達が召喚したみたいなタイミングでこれまたチビのアバターがログインしてきた。

 

「ふふふ……英雄は遅れてやってくるものなのさっ!待たせたね、君たちぃ!それにしてもこのピンクのウサギめ!………ん?なんでラギとハヅキから殺気が───

 

「「少し話を聞こうか、フカ次郎?」」

 

こうして俺たちは集合した。




皆さんおまたせレンちゃん登場。
オルタナティブの中でみんなが大好きレンちゃんですよ。
え?Mさんの方が好き?そんなやついねぇだろ(いそう)

ちなみに今回の章は共作のあの人のプロットの元、作成しています。


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第89話 現実の死【ピトフーイ】

SBCグロッケン:酒場

 

ログインしてきたフカ次郎に詳しい話を聞くために、俺とハヅキ、そしてレンはフカ次郎と共に近くにある酒場へ。

 

「2人ともごめん!」

 

酒場に入り、色々と注文(フカ次郎が)したところで、レンはものすごい勢いで頭を下げ、俺たちに謝ってきた。

 

「いや、確かに驚いたよ、()()()()なんて聞いたら、とりあえずどういう事か説明してくれ」

 

「その前に!フカもハヅキとラギに謝って!」

 

「す、すみません」

 

────

 

事の発端は2月の中盤、レンのリアルの元にSJ1で一緒に戦った『M』というプレイヤーのリアルが来て、こんな話をしたらしい。

 

──今度やるSJ2で人が死ぬ。

 

流石に信じられないと思い、詳しく話を聞くと、『ピトフーイ』というプレイヤーは4()()()()()()()()()がきっかけで吹っ切れてしまい、色々あって去年、その出来事に関係する話を聞き、再び狂い、『ゲームの中で死ぬ』『ゲームの中で人を殺す』という馬鹿げた目標を立て、GGOを始めた。

それからしばらくし、今年の2月、SJ1が開催されたが、ピトフーイはリアルが忙しく、参加が出来ず、今回、SJ2に参加しよう……と、言うことに。

だが、本題はここから。

 

『SJの大会中にピトフーイが死ねば、リアルでもピトフーイは自殺しようと考えている、もちろん僕もだ』

 

最後の方になにか聞こえた気はするけど、ゲームで死んだ人がリアルで死ぬ、そんなことが有り得るのか、そう思っていたら壁ドンされて他人への愛を告白されたりしつつ、レンは参加しようと考え、フカ次郎のリアルに連絡し、参加をする事に。

 

「………リアルで死ぬ、か」

 

SAO帰還者(サバイバー)からすれば2年間聞き続けた言葉、俺からすれば去年の12月、このGGOでも同じ言葉を聞いた。

もし、ピトフーイがSAO帰還者になれなかったプレイヤーだとしたら……?

 

(いや、さすがにそれは無いか)

 

「と、とりあえずこんな感じで私たちは参加することになったんだけど……協力してくれる?」

 

「俺もハヅキも、リアルで人が死ぬなんてことはさせたくないんだ、一緒にやるに決まってるだろ、というか今から参加ってできるのか?」

 

「ギリギリできるみたいだから、とりあえず人数を4人でプレイヤー名を登録だけしとくよ」

 

すっかり忘れていたSJ2への参加を終わらせ、とりあえず注文したものを食べながらルールを再確認した。

 

────

SJ2(セカンドスクワッドジャム)

 

B.o.Bとは違い、全30チーム全員が10メートルの正方形型フィールド内でバトルロイヤル形式で戦い、最後まで残ったチームが優勝。

この試合の録画と中継はGGO内、モニターが用意されている場所で中継される。

武器の制限は無し。

10分ごとに各自に配布された端末にてフィールド内のチームの現在地が判明する(チームリーダーのみ)サテライトスキャンが行われる

SJの新ルールとしてスキャン時に表示した各チームのマーカーをタップすると、そのチームの名前がわかる。

 

────

その他にも、細かいルールなどはあるが、後で確認することに。

 

「………とりあえず銃買いに行くか、ハヅキ」

 

「あ、そっか」

 

レン達も付いてきて俺たちは俺が前に行った方のショップへ向かった。




日笠さんの素が見えるピトフーイ(アニメ見た人しか伝わらないやつ)

お久しぶりです、原作読んでたらこんなに日にちが開きました、あと、アクセルソード遊びすぎた。


これからは少しゆっくり書こうかなと思います、はい。


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第90話 SJ開催【銃装備】

ガンショップ

 

「お兄さん、SJに出るんなら、この服、どうよ?」

 

「コート・オブ・ノクターン……?」

 

値段的にはそんなに悪いものでもないけど…流石にこの服装は目立つ気がする、レンとかフカ次郎の服装を見る限り……って、なんでここの人は俺がSJに参加するって気づいたんだ?

 

「買わないんかい?それともなんでSJに参加するってわかったか、そう思ってる?」

 

「買いますよ、それで、なんで俺が参加するってわかったんだ?」

 

「お前さん、前回ここに来た後、B.o.Bに出てただろ?だから今回ももうすぐ行われるSJに参加するんじゃないのか、って思ってな、とりあえずまいどあり!」

 

結局、SJ用に装備《コート・オブ・ノクターン》を購入。

俺が装備を買っているうちに銃を見ていたハヅキ達女子組が俺の元に戻ってきた。

 

「決まったのか?」

 

「うん、これにした」

 

ハヅキが選んだ銃、それは『M24』という武器。

 

────

M24

 

武器種:銃(狙撃銃)

 

主にアメリカ軍などで使用されている。

詳しくはwikiへ

────

 

「お前それ、狙撃銃だぞ?」

 

「シノンに聞いたから大丈夫」

 

ALOでフカ次郎に誘われた後、たまたまログインしてきたシノンに何か話を聞いていたと思ったら、まさか狙撃銃の使い方を聞いたとは……

とはいえずっと『ヘカートII』でこのゲームを遊んでた人の感覚と、このゲーム自体初めての初心者の感覚はかなり違うと思うんだが……

 

「とりあえず試し打ちに行こうぜお二人さ……「ラギはどうすんの?武器ないみたいだけど」

 

レンに言われて気づいたけど、確かにまともな銃は持っていない、それに光剣もあのロボットのせいでかなりボロくなった。

 

(……買っとくか)

 

俺は新たに《光剣:カゲミツG4》と《サブウェポン:FN ファイブセブン》、そして念の為に《サブマシンガン:Vz61》を購入。

 

────

カゲミツG4

 

今現在GGO内にある光剣の中では一世代前に当たる武器。

最新型は持ち手の上下に剣を出せるらしい。

ちなみにキリトもこれを持っている

────

FN ファイブセブン

 

弾薬にP90と同じ5.7x28mm弾を使用する。この弾薬は小銃用の弾薬をそのまま短くしたような形状で、高い初速で発射されるため貫通力が高く、SS190弾では100mほどの距離があってもボディアーマー(NIJ規格レベルIIIA以下のもの)を貫通するとされる。(wiki推奨)

 

キリトもまたまたこれを持っている。

────

Vz61

 

サブマシンガンの中でも最小クラスの銃。その見た目から「スコーピオン」の愛称を持つ。レンがP90と出会う前に使用している。(GGOオルタナティブ公式ツイート)

────

 

その後、俺たちのコンビネーション力を試すためにフィールドへ。

1時間ほどやった後、ちょっとだけ作戦会議をしたところでお互いログアウトをした。

 

 

 

それから3日が経ち、4月4日、土曜日。

 

参加者たちが集まる空間に先に到着し、装備を着替えた俺とハヅキ(ハヅキはそこら辺に売ってた装備を買った)は、ギリギリで到着したレン達と共にチーム《PM4》のメンバーと顔合わせをし、そのまま転送された。

 

「残り5分だよ、みんな、準備はいい?」

 

「このフカ次郎様を舐めてもらっ「うん、出来てる」

 

それぞれが自分のメイン武器を持ち、しっかりと準備したところで、開催の合図が……

 

『セカンドスクワッドジャム、スタート!!』




武器紹介に格差が生まれた。
分からないものはwikiを見てね、俺もそこから取ってきたし。

ちなみにラギの装備(コード・オブ・ノクターン)はゲーム『SAOFB』のキリトの服装らしいよ。

またパクリか!


サブウェポンと光剣も、キリトと同じやつ

ハヅキはまさかの狙撃銃!


ついに開催したSJ

LFは果たして勝つことが出来るのか……!?


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第91話 荒廃した街の戦い【SJpart1】

フィールド:街

 

開始の合図と同時に俺達は街の中に転送された。

転送されて数分後、隠れながら街の様子を確認することになり、俺たち4人は全員で周りの様子を見ることに。

 

 

「とりあえずスキャンされるまでは大人しくしてよう、フカ、足元には気をつけてね」

 

「ん?それはどうしてだね、レン」

 

「開始数分でも罠が置かれる可能性があるから、フカなら引っかかりそうだし」

 

「もうすぐスキャンだろ、気長に話してる場合じゃないんじゃないのか、俺達がどこにいるのかもまだ分からないんだし」

 

と、話しているうちに俺たちのデバイスでスキャンが開始された。

スキャンの結果、俺たちはマップの左上、そして俺たちの近くには3チームのアイコンが表示されていた(うち一つは少し遠く、2つはかなり近く)

 

「嘘……ピトさんのチーム、かなり遠く……」

 

「ラギ、近くに敵が来た」

 

PM4が俺たちと真逆、マップ右下にいることが分かり、少しがっかりしているレンを見ながら、ハヅキだけが敵の接近に気が付き、俺の服の袖を引っ張り小声で教えてくれた。

 

「とりあえず近くの建物に身を隠そう、ラギとハヅキ、任せるのはダメだと思うけど、周りを警戒してくれる?」

 

「「了解」」

 

レンの指示で俺とハヅキが周辺の様子を確認しながら近くにあった建物に移動しようとした……が

先に向かったレン達の方から爆発音がして微かにフカ次郎の悲鳴が聞こえた。

 

音のした方に向かうとフカ次郎の両足が吹き飛んだ状態で建物の中にレンに運ばれていた。

 

「ごめーん!うぅ…ごめーん!」

 

「いいから!とりあえず回復して!」

 

話を聞いた限り、俺達が周りを見ているうちに建物に隠れようとしたところ、道中にあった罠にフカ次郎が引っかかり、爆発で足が吹き飛んだ、らしい。

 

「ラギ、レン、敵がこっちに来る」

 

「ハヅキ、耳良すぎない?」

 

(ケットシーの影響……んなわけないか)

 

その後、レンと共に近くに来たチームを倒そうとしたが、またまたハヅキが敵の接近に気づいた。

 

「レン、1人でこっち、任せられるか?」

 

「やる……いや、やってやる!ラギとハヅキはこっちに向かってきたチームをやりに行って!私はここをなんとかする!」

 

「ラギ、行こう」

 

と、向かおうとしたその時、そこそこ近くから発砲音が聞こえた。

 

(どこからだ…………)

 

俺は右手に光剣を持ち、意識を集中させ…

 

「そこか」

 

飛んできた銃弾を思いっきり切り飛ばした。

 

「「銃弾を斬った!?」」

 

「ん?お前らに話してなかったか、というかハヅキはALOでも同じ技を見たはずだけど……それより、早く向かうか」

 

1チームをレンに任せ、俺たちはハヅキが聞いた音の方へ向かった。

────

街の入口付近

 

「ねぇ……ハナコォ……私たち、こんなとこに来てどうするのさ?」

 

「うるさいわよシロウ!バイクを拾ったんだし、スキャンで出た《LF》を倒すチャンスじゃない!」

 

ハヅキが感じ取った音はバイクの音で、6人チームが銃を構え立っていた。

多分遠くに見えた《YM》というチームだろう。

 

建物の影に俺たちは隠れて《YM》が近くに来るのを待って、6人チームにも関わらず、俺は《YM》目の前へ姿を出した。

 

「な、なんですかお前は!?」

 

「我ら《ヤマダファミリー》に何の用だ!」

 

「こ、こいつアレじゃね!?《LF》の近くにいたチームのひとつじゃね!?」

 

(6人同時に喋るなよ………殺るか)

 

「こ、こっちに来るでごんす!」

 

「で、でもこっちは6に───

 

慌ててチームワークを崩した《YM(ヤマ)》の1人はハヅキのヘッドショットで即死。

 

「どこから撃た──

 

『ラギ!待避して!』

 

グロッケンでフカ次郎が勝った通信用アイテム(4人全員分)からハヅキが俺に向けて通信をしてきた。

『待避』のその意味はすぐに判明。

 

ハヅキが遠くから撃った内の1人が腰につけていたグレネードの1つに運悪く命中してしまい、それが起爆した。

 

《YM》のメンバー全員は見事に爆発に巻き込まれ、俺はギリギリで避けたものの、体力が3割ほど減ってしまった。

 

『ラギ!そっちからかなり大きな音したけど大丈夫!?』

 

「レンか…こっちはなんとかな、そっちはどんな感じだ?」

 

『今、フカの手助けもあってなんとか1チームは倒した!今から駅の付近に潜伏してるチームを殺りに行く!』

 

「わかった、俺達も後で合流する」

 

────

レン目線(ラギ達が別チームの方に向かった直後)

 

「やってやる!」




レン目線開始。


ヤマダファミリー略してYM、ヤマ

1チームが軽々しく消し飛んだけど、さぁ、これからどうなるか……

ちなみに次回は原作通りのLFと駅前の戦いです、俺なりのアレンジ付きで。


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第92話 神速の兎【SJpart2】

ラギ達が別のチームを倒しに行った後、私は罠を掛けたチームを奇襲をかけながら倒すことに。

 

「速すぎるだろ………!?」

 

「3人目……っ!」

 

6人中3人目をPちゃん(P90)で撃ち殺し、残り3人が私の近くに来たところでさらに1人を撃ち殺した。

 

「てめぇ……よくm───ピギャア!?」

 

「あ、ごめん!」

 

────

観客席:観客達

 

噂のピンクの悪魔こと第1回SJ優勝者のレンが一瞬のうちに4人を倒したと思ったら残り2人のうちの1人の股の下を通るだけで攻撃をしなかった。

なぜ、攻撃をしなかったのか……と、思ったら、股の下を通られた男はムンクの叫びのような顔をして男のシンボルを抑えていた。

 

「う、うわぁ……レンちゃんえげつねぇ…」

 

「お、俺……なんか股間がめっちゃ痛くなった気がする」

 

「黙れや」

 

────

レン目線

 

「残り1人……っと!?」

 

残り1人を攻撃しようとしたけど、既に私の目の前には銃口が向けられていた。

 

「悪いな嬢ちゃん、ここで仕留めさせてもら───

 

もうダメだ、そう思った瞬間、目の前の男の頭上には『dead』の表示がされて、よく見るとフカのグレネード銃(?)の弾が転がっていた。

 

「フカ!」

 

「ふっ……私は受けた借りは返さないと気が済まない女なのさっ!」

 

「はいはい………ん?爆発……ラギ達の方だ」

 

そして、ラギ達に連絡をして先に駅前のチームを奇襲することに。

 

────

観客席:観客達

 

「あのグレネードの子、足吹き飛んでんのにスゲーな……」

 

「やっぱり()()レンちゃんとグレネード少女だな!」

 

「2人ともお前のじゃねぇだろ」

 

────

レン目線:駅前

 

フカの足が治ったあと、2回目のスキャンで判明した相手チームの居場所が駅前から動いてないことを確認し、上から攻撃を仕掛けることに。

 

「フカ、私が建物の上から線路の上にいる相手の状態を確認する、フカは周りを警戒しながら私の指示通りにグレネードを撃って」

 

『りょーかい』

 

「とりあえず1発撃って」

 

『へーい(ポンッ』

 

フカの撃ったグレネードで6人中1人が死亡の表示がされた。

どこから撃たれたのかわからない相手チームは上は全く見ずに周りの警戒を始めた。

 

「よし、1人倒した!」

 

「レン、どいて」

 

相手の様子を確認しているうちに私の後ろにハヅキが立っていた。

今私たちがいる建物は少しだけ壁が周りの建物に比べて高いため、背の低い私とハヅキは立ったとしても向こうからは見えない。

 

「って、ラギは?」

 

「フカ次郎の方に行った、とりあえず、レンはフカ次郎に指示出して、私はここから……撃つ」

 

「うん、わかった」

 

────

ラギ目線

 

(あれは本気だな、ハヅキ……)

 

「なんでお前さんはこっちに来たんだ?」

 

「お前が誰かに襲われたとしたら守るやつがいないだろ、俺は周りを警戒するだけだ、駅の方のチームはお前に任せる」

 

「そんで、あのおチビちゃんはレンの方から狙撃、ねぇ……ほんとお前さんたち何もんよ」

 

「なんだよその口調……俺たちは普通のプレイヤーだよ、()()()()()()な」

 

「へぇ……」

 

────

レン目線

 

「……そこか」

 

「見えたの?」

 

「うん、なんとなく、わかるだけだけどね」

 

フカのグレネードとハヅキの狙撃で駅前のチームは全滅し、街の中、周辺は私たち、『LF』だけになった。




そろそろ書かないと、その気持ちが原作を読む力を上回る。

本当は今回、原作読みながら書こうと思ったんだけどね、そんなこともせずに書いてしまったよ、てへぺろ。

ちなみにハヅキさん、なにかに目覚めました。
それが何かということは少し後で、ね。


次回から数話、アニメでも色々と起こった『ドーム』での話。

また数日開きそう


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第93話 ドームでの戦い【SJpart3】

ラギ目線

 

街の中のチームを全滅させた俺たちは次のスキャンが始まる前に出来るだけ街から移動する計画を立て、移動を開始して数分、街から少し離れたところでスキャンが開始。

 

「「まさか………っ!」」

 

スキャンしたあとの異変に気づいた俺とレンはその異変の理由に同時に気が付いた。

 

「7チーム全てが《PM4》を倒すために結託したんだ……どうしよう、このままじゃピトさんが…」

 

「待てよレン、ここから行こうとしてもかなり時間がかかる、それに、道中にもいくつかチームが残ってる、先にそっちを潰しに行かないとダメだ、特に、3チームが密集してるすぐそこのドームとかな」

 

マップを見る限り、PM4の方に向かった7チームの結託グループ、それとはかけはなれた位置にいる1チーム、ドームの近くに合わせて5チーム、そして俺たちLF、残りチーム数がかなり少なくなってはいるものの、もし、PM4が結託グループに負けたとすれば俺たちだけで戦うのはかなり無難な話。

だからこそ近くのチームから潰しに行った方が確実にPM4を狙える。

 

「ドーム……わかった、とりあえず急いで向かうよ!」

 

────

SHINC目線

 

ラギが会った6人組アマゾネス集団、SHINCもSJ2へ参加していた。

もちろん、7チームの結託にもすぐに気が付き、呆れた声を出していた。

 

「どう思います?ボス」

 

「呆れた、たった7チームで倒せるとも思えない、数でゴリ押し、どうすればそんな考えに至るんだろうな」

 

「やっぱり、そうだよねぇ……あ、LFの少し遠くに《MMTM》がいる」

 

「よし、私たちはそっちを狙うぞ」

 

────

KKHC

 

「……ほんと、なんで男ってこうも勝負したがるのさ」

 

「まぁ……しょうがないんじゃない?」

 

帽子をかぶった緑髪の少女《シャーリー》とおなじく帽子をかぶった黒髪に少し青が混ざった珍しい髪の少女《アキ》は結託した7チームに参加すればよかったと騒いでいる自分のチームメンバーの男4人を横目に、双眼鏡で周りの警戒をしていた。

 

「ごめんね、アキ、初めて会ってから間もないのにこんなところに参加させて」

 

「いいよ、私は、それより、この辺は敵がいないけどどうするの?」

 

「そこの男達次第」

 

────

ラギ目線:ドーム付近

 

「うわっぷ!?」

 

少し急ぎ足で走っていると、レンが思いっきり転んで地面に仰向けに倒れた。

 

「レン、慌てすぎ」

 

「あはは…ごめん」

 

「ラギ、私が偵察してくる、後でついてきて」

 

「ハヅキ?」

 

止める暇もなくハヅキはドームの中の様子を確認しに行ってしまった。

────

ハヅキ目線

 

(………やっぱり)

 

ラギ達より早くドームに向かった私は、自分の体の変化に気がついた。

 

(早く走れるのはアバターのせいなのか分からないけど、もしかしたら《蒼月》がGGOにも来てる……?それに、さっき、わかるはずのない人の気配に気がついた……

 

──俺は、GGOで意識を集中させて人の気配に気がついた

 

「キリトの言ってた事はこういうこと……?」

 

ドームの中、入口付近に敵が居ないことを確認して、私は後ろから来たラギ達に合流。

 

────

ラギ目線

 

(多分、あいつも《超感覚》を習得したんだな……ま、それより今はこの状況だが)

 

先に行ったハヅキと合流し、ハヅキがシステム外スキルを習得したことに感づきながら俺達はドームの中に背を低くしながら入った。

 

「銃声が聞こえる………ラギ、もしかしたら」

 

「ハヅキも気づいたか、多分、3チームが……」

 

「「結託してる……!!」」




ハヅキのキャラを目立たせるにはスキルを習得させるしかない、ということでハヅキは《超感覚》を習得。

7チームの結託、そして各地の動き。

アマゾネス集団もといSHINCと、全く話に関係しないはずの予定だったKKHC(シャーリーのチーム)の会話。
え?アキなんてキャラいなかった?当たり前やん。




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第94話 ピンク作戦【SJpart4】

なぜ、俺達がドームの中にいる集団の結託に気がついたのか、それは簡単なこと。

少し聞いただけでは気づくはずもないが、《超感覚》(本来は《聴音》)のスキルで気配を感じとった限り、ものすごく近くで多人数が銃を撃ち合っていることが判明。

ただただエイム力が低すぎる雑魚プレイヤーならまだしも、それならドームでかくれんぼ、なんてことはしないはずだ。

 

 

 

「銃声が鳴り止まない……?」

 

「よーやくわかった、つまり、やり合ってるふりをして私たちが近づいたところを集団リンチしよう、ってことか」

 

レンとフカ次郎の2人も状況に気がついたらしく、ドーム内の草むらを進む足を止めた。

そしてここでレンが作戦を立てた。

本来、対ピトフーイ用に作り出した()()()()()をここで使い、3チーム全てを全滅させよう、と、容赦ない考えを俺たちに伝えた。

 

「それじゃ、私とフカ、ラギとハヅキでそれぞれ別れて倒そう」

 

「わかった」

 

 

────

「ちょ……なんでおんぶなのさ」

 

「このピンクの煙の中、適当に歩き回るだけじゃ敵に見つかるだろ、いくら超感覚があったとしても、連射が難しいお前の銃じゃ、不利すぎる、少し移動したら俺が光剣の光で位置を伝える、それまでは待ってろ」

 

「………わかった」

 

レンの秘策、それは『グレネードの中にピンクの煙幕を入れてそれを撃って拡散させて敵を翻弄させる』というもの、少し間違えはあるかもだが。

そして別れた俺たちの考えはこうだ。

 

まず、超感覚(聴音)で足音や銃声、声を聞き分け、レン達と敵の居場所を把握、とりあえず判明した敵の位置の近くまで移動し、少しの間だけハヅキと別行動をし、俺が光剣で《ホリゾンタル・スクエア》と同じ動きをして、光の四角を作る、一応、敵の位置を把握しているハヅキが、その光を見たところで俺はハヅキの銃の弾をギリギリで避けて相手に当てる。

と、文字だけで見ればかなり苦労するもの、だが、レン達の《バレットライン》での位置把握とほぼ同じようなもの、と考えれば多分、楽になると思う。

 

「ハヅキ、敵の位置がわかったとしても無理に撃つなよ」

 

「……了解」

 

とりあえず把握を開始し、近くにいる少し大きめな足音の近くへハヅキをおんぶして向かうと………

 

「このピンクの煙、そして仲間たちがどんどん消えていくこの速度、そしてそしてスキャンで出てきたLF……あのSJ優勝者のピンクの少し胸あるAカップロリっ子だよな!そういや、今回は緑のグレネーダーロリっ子もいるよな…あれ、ロリっ子ってなんだっけ……」

 

と、見るからに怪しいハゲのおっさんが上の空で何かをブツブツと喋っていた(聞こえてるけど)

 

「はっ!そういえば、今回のSJ2からは死んでから10分間、死体が残る、それもハラスメントコードも表示されない、さらに観戦カメラも来ない……ということは俺があの二人を殺せば体のあちこちを触ったりあんなことやこんなことをしたり、ちょっ(自己規制

 

黙って聞いていると、このハゲのおっさんはただただロリコンで、変態なだけだった。

 

(Vz61使ってやるか、こいつに……)

 

ほぼ使い慣れてないVz61を使い、変態を撃ち殺そうとしたが、運良く外れて変態は俺たちに気がついた。

 

「ん?お!ロリっ子!……あ、でも男付きか…それに、俺は絶壁はダメなんだよな、少しでもあるぐらいが、あのピンクの兎ちゃんみたいに、あ、でもでも、絶壁でもあの二人を襲う前の前座ぐらいに───

 

この後、1人の男が行方不明になったとか、なってないとか。

 

「絶壁………」

 

「そう落ち込むなよ、ハヅキ」

 

「ロリ………」

 

(ダメだ、これ……)

 

『おーい、お前さんたち、聞こえとるかい?』

 

「ん?フカ次郎?」

 

『今、コヒー……もといレンが大量殺人してるから、多分ほぼ全員やっつけたと思う、とりあえずこっちに合流してくれ』

 

変態1人を潰しているあいだに俺たちの役目は終了していたらしい。

 

 

 

 

「いやぁ……レンの恐ろしさは世界レベルだねぇ」

 

「やめてよフカ……それよりどうしよう……マガジンがほとんど無くなっちゃった…」

 

(………そこにいるのは分かってるんだけどな)

 

フカ次郎達の()()()()2()()()()大量虐殺の話を聞きつつ、いつの間にか積み重なっている死体の上に気配を感じて俺は光剣を向けていた。

 

「なぁ、レン、この死体の山、腹いせ程度に切り刻んでもいいか?この中で何も出来なかったし…」

 

(性別は女……息を殺してるようだが微妙にバレてるんだよな…)

 

「いいんじゃないかな、光剣は減るものじゃないからね」

 

「んじゃ、遠慮なく……」

 

 

「やめんかぁーい!!」

 

死体の上で死体に紛れ込んでいた謎のプレイヤーが恐怖を感じたのか、姿を現した。




あと5話でSJ終わります(最悪な話)

100話でオルタナティブ編を完結させたいな、とか馬鹿みたいなことを考えています馬鹿です。

────
突然だけどここで詳しいスキル詳細(ただし、この作品内でのスキル扱いなので原作との違いは気にするな)

超感覚(システム外スキル)
原作だとキリトが死銃の攻撃を避けるのに使用。
今作では敵の位置把握と何をしてくるかを確認するためにラギがALO、マザーズロザリオ編から使用。
ちなみに敵の位置把握やどのプレイヤーなのかを知るスキルは《聴音》スキル。
キリトが全てをひっくるめて超感覚と呼んでいるせいでラギ達は聴音の存在を知らない。

────
光剣スキル

本来存在しないスキル(俗に言うシステム外スキル)
SAOやALOでのソードスキルの感覚を使い、SSと同じような動きをする(スクエア系は放ったあとに光の四角ができる)

────
次回、一気に話が進みます。
そしてあいつが………?


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第95話 戦況の変化【SJpart5】

起き上がったプレイヤーは宝塚にいそうな男っぽい見た目で、警戒しながら俺の方を見ている。

 

「おっ、死んだフリ作戦………ラギはよく気づいたね」

 

「まさか14人目がいたとは……」

 

「バレちゃあしょうがない、降参、はい降参する!」

 

黒服い服装の女性プレイヤーはそう言いながらレン達の方に向けて土下座をした、と同時に俺の目にはこのプレイヤーの腰についているポーチ……レンと同じ形のマガジン入れが見えた。

が、レンはそれに気づかずにP90をプレイヤーに向けた。

 

「無駄に弾を使いたくないから降参して」

 

「わかった!でもその前に、君たち可愛いよね、そこの黒っぽい目立つ服着てる人(ラギ)以外の3人、良かったら俺と話しない?」

 

「なにーこいつ、すごく面白い、レン、私がグレネードでぶっ飛ばしていい?」

 

「待てよお前ら、この変たi……じゃなくて黒づくめのプレイヤー、腰にP90と同じマガジンを持ってる」

 

残りマガジン数が少ないと言っていたレンが気づかないままこのプレイヤーが殺されたらこの先かなり不利になるかもしれない、そう思い俺は銃を撃とうとしたレンとフカ次郎を止め、マガジン入れのことを話した。

 

「黒づくめって、あんたに言われたくないわ、って言うかよく気がついたね?」

 

「土下座した時に見えた」

 

「うわ、ちゃんと見てるんだね……右手動かして取り出すから少し待って──痛っ!?」

 

マガジンを取り出そうとして右手を腰に動かし、取り出したのは拳銃……だが、それはレンのP90に吹き飛ばされた。

動きだけで見ればかなり早く銃を抜いたが、先に銃を構えたレンの方が撃つ速度が勝ち、女プレイヤーの手からは俺と同じ武器、《FN・ファイブセブン》が落ちた。

 

「ああもう!そこまでするなら殺せよ!ふんっ!」

 

「その前に、ポーチの中身出して!」

 

「わかった……ほら、P90と同じ弾、P90使いじゃないけどね、でも同───

 

「マガジンを出せいっ!今ありったけあるマガジンをだせい!」

 

レンの言いたいことはこうだ。

今の戦闘で大量の弾を使ってしまったところにちょうどこのプレイヤー(多分レン達は男だと思ってる)の持ってるP90でも使えるマガジンを奪い取って使う、ということ。

フカ次郎も同じく理解したようで、なるほど、と頷いていた。

そしてレンはストレージにあるであろうマガジンの存在に気づき、全てのマガジンを要求。

 

「君たち可愛いのに容赦ないね……それに、そっちの黒服の後ろにいるちびちゃんもなんでこっちに銃口向けてるのさ…でも、無理やり奪ったら──

 

「「「言いたいことはそれだけ(か)?」」」

 

フカ次郎を除く俺含めた3人が同時に同じことを口にして銃をプレイヤーに向けた。(レンは無表情で)

 

「うわ怖……特にそこの男、さすがに笑顔でファイブセブンを構えないでくれないか?わかったからさ、それに、大会が終われば俺の元に戻ってくるし…でも、その前にお礼のひとつぐらいしてくれないかな?………キスしてよ、ほっぺたでいいからさ、ピンクちゃんだけでいいから」

 

(このゲームには変態が多いな……ま、こいつは女だけど)

 

この後、レンは約束を守り、このプレイヤーの頬にキスをした。

 

「やったァ!やっぱり女の子のキスはいいわね!」

 

「「…………ほえ?」」

 

いきなり女口調になったことに謎の驚きで変な声が出たレンとフカ次郎は首を傾げた。

 

「そりゃ驚くよね、女だよ、俺。宝塚っぽい見た目のせいで間違えられけど、俺はクラレンス、よろしく…というかなんでそこの2人は驚かないのさ?」

 

(俺は超感覚でなんとなく感じ取っただけなんだけど……ハヅキはどうなんだろ)

 

「仲良くできそうな気がした…だけ」

 

と、ハヅキは謎の答えを出した。

よく考えて見ればハヅキが仲良くしてるのはだいたい女の子、男で仲良くしてるのは俺とSAO帰還者の1部、あとアーガスの上司………

 

「なるほどね…ま、仲良くしようよ、そうだ!今度、そこの男も含めてみんなでお茶会しようよ、こう見えて博愛主───そこの緑の!あと黒男!伏せろ!」

 

話をしている途中、クラレンスというプレイヤーはレンを思いっきり吹き飛ばし、地面に倒れさせ裏切ったのかと思い銃を向けた瞬間、彼女が見せた形相から何かを感じ取り、フカ次郎は言われた通りに体制を低くした。

 

「クラレンス……!?」

 

レン達より少し離れたところにいた俺とハヅキはなぜそんなことを言ったのか理解出来なかったが、クラレンスの状態を見て把握した。

 

「優勝………しろよ」

 

そう言い残し、クラレンスは死んでいった。

そしてその直後、俺の体にいくつかのバレットラインが表示された。

 

(まずい……光剣を出す隙が……)

 

敵の位置を把握したはずだったのに、光剣を出す暇もなく、バレットラインが俺を狙った。

そして遠くから発砲音が聞こえたその直後、持っていた銃を地面に落とし、俺を押し倒して庇う、ハヅキの姿が目に映った。

 

「おい、ハヅキ!そこをどけよ!」

 

「………やっと、守れた」

 

ハヅキはそう言い残し、そのまま俺の上に倒れ込み、【Dead(死亡)】表示を出した。

 

(何が『守れた』だよ……)

 

俺は匍匐前進をしながらハヅキの残した《M24》を拾い、立ち上がってレン達の元に移動した。

 

「ラギ!ハヅキは………」

 

「俺を庇って死んだ……とりあえず、ここから移動するぞ」

 

「待って!あの人にもらったマガジンが……」

 

「レン!そんなことしてる暇無いだろ!今は逃げることを優先──って、ラギ?光剣を両手に持ってどったの?頭狂った?」

 

レンを抑えようとしているフカ次郎は光剣を構えた俺の様子に疑問を持ち、質問を送ってくる。

もちろん、この世界にはソードスキルも、スキルコネクトも存在しない。

……だが、銃弾を切ることならできる。

 

「レン!早くマガジンを仕舞え!俺がお前らを………仲間を守る!」

 

(もう、守ってもらうだけの人間じゃねぇんだ………)

 

─お兄ちゃん。

 

(こいつらを守らなければ人が死ぬ………)

 

発砲音とともに俺は二刀流になった光剣を交互に動かし、全ての銃弾を切り裂き、レン達がマガジンを回収したタイミングを見て早く走れないフカ次郎を背負いながら移動をし始めた。

と同時に相手チーム、MMTMから発砲音が止まった。

────

それから数分、俺たちの元にアマゾネス集団、SHINCの6人が近づいてきた。

 

「逃がしてしまったか……それより、ラギ、お前が出てたとはな、それもまさかレン達と一緒とは」

 

「知り合ってたの?」

 

「……まぁな、だが、ボス、俺は1人でこいつらと一緒に参加したわけじゃないんだよ……そこのチビアバター、それがここ、LFのメンバーの一人だ」

 

この後、色々と話した後、フカ次郎へ挨拶をした後……

 

「それじゃあ、本気の勝負と行こうか」

 

「ごめん、ボス、それにみんな……今、それはできない」

 

「はぁ?なんでさ……」

 

「ボスだかエヴァだか分からないけど、皆さん、今、私たちはピトフーイを倒さないといけないのよそうしないと、リアルでピトフーイが死ぬって」

 

と、フカ次郎が見事に全てを話し、ボスを説得したところで俺らは作戦会議を始めた。

 

「なぁ、ボス、前に、《対戦車ライフル》を獲る時、()()()()()()って言ってたよな?それってもしかして……シノンってプレイヤーじゃないのか?」

 

「ん?あぁ、そうだがシノンさんのこと、知ってるのか」

 

「……知ってるというか仲良しというか…」

 

「んー?シノンって確か、ALOでものすごい弓使いのケットだよな、あの人がボスさん達に今回の秘策とヤラを教えたのか?」

 

「実は、その人以外にもう1人、《アキ》って女スナイパーにも話を聞いて、同じく地下ダンジョンで《ヘカートII》って言うシノンさんと同じ《対物ライフル》を手に入れたらしくて、色々あって手に入れたんだ」

 

「アキ……?そいつはどんなやつなんだ?」

 

「リアルの方を言わなければ、黒に少し青が混ざった感じの髪色で、今、ラギが背負ってる《M24》を持ってるって言ってたな、それで地下のボスモンスターを倒してレアアイテムを手に入れたらしい」

 

「………そうか、そんなやつもいるんだな」

 

(アキ………か)

 

「おーい、ラギさんや、どったの?」

 

「いや、少し昔のことを思い出しただけだ、気にしなくていいよ、それより、そろそろ行こうぜ」

 

「うん、みんな……絶対に勝とう!」

 

こうして俺たちは、『とある作戦』を立てて共闘を開始し、いつの間にか移動しているPM4を倒しに行った。

────

ドームで対戦が始まる数分前…

 

PM4目線

 

「共闘ねぇ………面白いわね」

 

SJ2最大の大量虐殺が始まろうとしていた……




3000文字。

話を詰め込んだらハヅキが死んだよ……ハヅキ……
クラレンスさん、ほぼ出番なし。

M24を手に入れたとはいえ他の武器同様使うタイミングない、はずだよね。
KKHCのメンバーであるアキの武器が2つ判明。
おい、そこのお前、使い回しとかいうな

そして、ラギの反応が変化……アキと知り合いの様子が…?


次回。
書く気なんてないはずだったPM4のピトフーイ達の大量虐殺が始まる!


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第96話 10分間の虐殺【SJpart6】

全体マップ、左下の岩山フィールドでほぼ動かずに暇をしていた前回優勝者を含むチーム、《PM4》はスキャンと同時に謎の興奮を覚えていた。

 

「ピト、暇があるなら端末を出してみてみろ、面白いものが見えるぞ」

 

「ん?……あら?この辺、7チームもあるじゃない、まさか、私たちを数で押し切ろうとでも言いたいのかしら?」

 

「どうだろうな……だが、お前の敵ではない、だろ?」

 

「さぁ?やってみないとね…」

 

スキャンが開始され、端末に表示されたのは岩山フィールドの麓で7チームが結託した様子。

そして、ピトフーイが映し出したのはドームの近くにいる《LF》だった。

 

(レンちゃんと緑っ子の横にいた黒服の男……とその横にいたちびっ子、どこかで見た覚えがあるのよね…確か………)

 

「おいピト、敵のお出ましだ、どうする」

 

「そりゃあ…………殺すわよ」

 

「……わかった、なら、お前に任せる」

 

「あら?いいのかしら?」

 

「暴れ足りないんだろ?なら、思う存分やってもらう」

 

その指示と同時に、ピトフーイこと、魔王は動き出した。

手始めに偵察がてら登ってきた3人を蹴り飛ばし死亡表示をさせ、それを見ていた後から来た数人を蹴散らした。

 

────

観客席

 

その様子を見ていた観客達は圧倒され、少しドン引きしていた。

 

「なんだあの腕力………」

 

「あんなの勝てるのかよ……」

 

「レンちゃん達でも無理じゃね?」

 

「で、でも!俺はレンちゃ──

 

「あんたは黙ってろ」

 

────

 

「や、やめてくれぇぇ!!」

 

「あ、ちょっ!リタイアなんてしないで!……つまらないわね……しょうがない、他のやつをボコボコにするしかないわね」

 

(殺し足りないわねぇ…!もっと……たのしませてくれないとぉ!!)

 

「………ピト、向こう側からまだ、沢山来るぞ」

 

「そっちね!わかったわ!」

 

 

 

それから数分後、ほぼ全滅させたところで残りをピト以外の5人で片付けたところで次のスキャン、つまり、既に10分が経過……逆に言えば10分間で7チームが全滅した。

その後、PM4の標的はシャーリーとアキがいる《KKHC》となった。

 

 

────

KKHC:アキ目線

 

「あんたたちと共闘?」

 

「あぁ、どうかな?」

 

スキャンの後、すぐに私たちの元に《PM4》という前回優勝者を含んだチームがやってきた。

本当はシャーリーと私以外の4人の男に話を任せようと思ったものの、向こう側の人間、ピトフーイという女にすぐにバレて私とシャーリーも話に参加することに。

 

「それで、共闘したとこで、私たちになんの利益が?」

 

「そりゃ、優勝は譲るからさ、あんた達みたいな最強と言ってもいいチームと組めば──

 

「「…………!?」」

 

「……嫌だね、私、そういうの断るわよ?めんどくさいし……共闘なんてつまらないこと、する訳ないじゃない、あんた達はここで死ぬのよ」

 

「みんな!」

 

(……やっぱり…)

 

「シャーリー……私たちだけでも逃げるよ」

 

「………わかった」

 

共闘なんてダメなんだ、仲間なんて信じちゃいけない……

 

────

PM4目線

 

「あら?あの緑髪と青黒の子……ま、どうせ逃げるだけ、ほっとくわよ、とりあえず次は……レンちゃん達、潰しに行こうかしらね」

 

PM4の次の目標、それはレン達のLFだった………が。

 

移動中、見晴らしのいい草原へ出たところでアマゾネス集団、《SHINC》が全員で突撃を開始してきた、と同時にピトフーイは右目を撃ち抜かれた。

 

「ピトフーイ!」

 

「あはは……死ぬよォ!今、死ぬよォ!!………最高…」

 

撃たれたことによる『喜び』により、テンションが上がり、そのままピトフーイは体力をギリギリで残して気絶、その間にもSHINCとPM4の戦闘が始まっていた………




どんどん進むSJ2

10分間の虐殺が早くも終わり、そしてKKHCが半壊。

アマゾネス集団が何故か特攻してきたと思えばどこからともなくピトフーイが撃ち抜かれた。

そしてMとアマゾネス集団の激戦(?)が始まろうとしていた……


ピトフーイの右目を撃ったプレイヤーとは……?

次回、さらに話が大きく進む……!


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第97話 魔王復活【SJpart7】

KKHC:アキ目線

 

(殺す……殺す殺す殺す!!)

 

「あいつは……あんなやつは害虫だ………アキ、M24貸して」

 

「わかった、私たちでアイツらを……」

 

「「駆逐する……!!」」

 

私は地下ダンジョンで手に入れた《ヘカートII》を、シャーリーは私が元々使っていた《M24》を使い見晴らしのいい草原で、唯一草木が生い茂る場所から仲間を殺したあいつ…ピトフーイを狙った。

 

「……死ねぇ!」

 

シャーリーと私の放った銃弾はPM4のメンバーの1人とピトフーイの右目を撃ち抜いた。

 

「やっ………誰!?」

 

「お見事、すごい射撃術だな」

 

撃ち抜いた事を喜ぼうとしたその時、私とシャーリーの横に、黒服の赤髪の赤目の男が片手に光剣(フォトンソード)を持って立っていた。

 

「そこを動くな……すぐに撃ち殺す」

 

「……やってみろよ、アキ」

 

(こいつなんで私のことを……!?)

 

「アキ!どいて!私が殺る!」

 

シャーリーが放った1発は男を確実に命中させたはずだった。

だけど、男は発砲と同時に剣を構え、それを振った、そして………銃弾を()()()

 

「………久しぶりだな、アキ………悪いが、今はここで負けてもらう」

 

(………!?)

 

今、この男は確実に()()()()と言った………

 

「待って!お兄ちゃ───

 

そう、言いかけた瞬間、私たちは後ろから、いつの間にか現れたピンクのちびに撃ち殺された。

 

────

LF:ラギ目線

 

「…………やっぱり、あいつだったか」

 

「ラギ!確実に撃たれたと思ったけど大丈夫?」

 

「あぁ、俺は大丈夫、とりあえず……SHINCのみんなの作戦が生かせたようだし、俺達も俺たちで1チーム、削れたな」

 

SHINCの作戦………それは、俺と一緒地下ダンジョンで手に入れた《対戦車ライフル》を使い、PM4のMの名前のMという男が前回大会で使用した盾を潰す、それだけを目的として、盾を潰したところを俺たちで畳み掛ける………

 

だが、畳み掛ける暇もなく今さっき、ピトフーイをこの2人……《アキ》と《シャーリー》が倒せはしなかったものの体力を確実に減らした。

 

────

それから数分、SHINCの作戦がギリギリで成功し、行こうと思ったらすぐにPM4は近くにあったログハウスへ逃走。

俺達も追いかけようと思ったところであの、ハヅキを撃ち殺した《MMTM》というチームがよく分からない車を使ってログハウスの近くへ接近、そして中に侵入を開始した。

 

「………レン、俺先にログハウスに入る、そしたら」

 

 

 

「……本気なの!?」

 

『そんなことしたらお前さんも……』

 

俺の作戦を聞いてレンと少し遠くにいるフカ次郎が止めようとしてくれた、だけど……

 

SHINCのみんなが頑張って作ってくれたこの機会を無駄にする訳にも行かない、それに……ここで俺が何かをしない限り戦況が変わる可能性も低い……

 

レン達を置いて俺はログハウスの死角からログハウスの入口まで接近し、扉を光剣2本(二刀流)で切り刻み、中に侵入。

 

 

「なっ!お前は………」

 

中に入るなりすぐにMMTMのメンバーに銃を向けられ、ピンチになった……が、今こんなところで争う必要は無い。

 

「待てお前ら、今ここで争ったとこで無駄になるだけだ、ほんとにやりたいって言うなら俺に首を落とされるかPM4に殺されるか、だ、ハヅキを殺したことは許さねぇが…それは今は関係ない、とりあえずPM4を倒すのに協力してくれ」

 

MMTMを説得し、先に行って2階の扉の前で待ち伏せをしてもらうことにしようとした……その時だった。

待ち伏せしている部屋の中から聞き覚えのある……俺が今、手に持っているものと似た音が聞こえ、そして……

 

「なっ!?グアァァ!?」

 

「なんだあれぇ!?」

 

MMTMのメンバー2人を巻き込みながら扉を《斬る》赤い光……光剣の光が煙の中、輝きながら現れた。

 

「………お・ま・た・せ♪」




光剣使いの魔王、ピトフーイ、瞬殺からの復活。

アキとラギが顔合わせ……ますます怪しい二人の関係……
そしてSHINCの扱いが雑になりながらも作戦が終了…



次回、光剣VS光剣!?


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第98話 決死の作戦【SJpart8】

KKHCの2人が目を撃ち抜いて気絶していたピトフーイはそこまで時間が経っていないはずなのにまるで何も無かったかのように完全に復活し、扉の前にいたMMTMを全滅させた。

 

「最っ高ね!……ん?そこにいるアンタは確かレンちゃん達と一緒にいた黒服の男じゃない……まさか、私を1人で倒しに来たのかしら?」

 

「……ま、そんなとこだ…倒せなくても、足止めぐらいにはなるからな……!!」

 

俺は両手に持った光剣をピトフーイに向けて構え、先制攻撃を仕掛けた。

 

────

SJ参加者:酒場

ハヅキ目線

 

参加者が敗北した時に転送される酒場の一角、何故か入ってきた未参加者のプレイヤー(観客)がモニターに映し出されたログハウス内の様子を見て予想を立てている。

 

「……ありゃ、すごい試合になるな」

 

「あれは、実力的にも、ピトフーイが勝つか」

 

「…だな、あっちの、2本持ちのやつは勝てるかわからないよな、先制したのに押されてるし」

 

「どっちが勝つか賭けようぜ!」

 

「……うるさい!!」

 

(………?)

 

さすがに頭にきたから叫ぼうと思った瞬間、私の後ろから青黒の髪のプレイヤーが叫んだ。

 

「ん?なんだ嬢ちゃん……って、KKHCのメンバーの子やん、なんであんたが別チームの、男の応援をするんだ?」

 

「………黙れ」

 

「うお怖……」

 

────

ラギ目線

 

(くそ………片手だけだと思ったが…まさか前後に光剣を出すことが出来るとは………)

 

先制攻撃を仕掛けたもののピトフーイの腕力がかなり強く、防ぎながらの攻撃が出来ず、押され気味になってしまっている。

 

「あら?さっきまでの威勢……どうしたのかしら?」

 

「まだ、この世界になれてなくてな………」

 

(一瞬の隙さえ狙えれば………)

 

ピトフーイに致命傷だけでも与えられる方法、それをログハウスに入る前、光剣以外を使って出来ると考えた。

 

「オラァ!!」

 

「うわっと!」

 

一か八か、左手に持ったB.o.Bの時に買った光剣をピトフーイ目掛けて投げたが、さすがに見切られてそのまま俺の光剣は床に落ちてピトフーイに拾われてしまった。

 

「これ、私へのハンデ?プレゼント?ま、いいわ、これであんたを殺してあげるわ…!!」

 

「剣の1本ぐらいくれてやるよ」

 

「へぇ……あんたの武器、これしかないんじゃないの?私に使わせていいのかしら?」

 

「それはどうか……なっ!」

 

俺は直ぐに《M24》を取り出してピトフーイの足元に銃弾を放った。

 

「危ないわね!」

 

いきなりの発砲でさすがに驚いたのかピトフーイは直ぐに反撃をしてこなかった、が、光剣で防御の姿勢をとって俺の攻撃を防ごうとしている。

 

(そろそろか………)

 

自分の目線、左上の自チームの体力ゲージ、フカ次郎だけ少し体力が減っているが、レンはほぼ無傷のまま、どこかで待機している。

 

そして、時刻は13:10ぐらい。

 

(……あとは任せたぞ、レン)

 

「何する気……ってそれは……!!」

 

「この距離ならノーダメージは無理だろ…!!」

 

俺は腰に付けていたグレネードのひとつを起爆させてピトフーイに近づいた。

 

そして、そのままログハウスのほぼ全てを吹き飛ばし、俺はSJから脱落、ピトフーイとその近くにいたもう1人の仲間は奇跡的に生き残った。

 

────

それから数分後

レン目線

 

「そのままぶつかれぇ!」

 

LFとPM4の最終戦が始まっていた………




まさかの自爆。


そしていきなり次回は最終戦、それも直ぐに湖(?)のバトル。



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第99話 SJ2最終戦【SJpart9】

13:15分:酒場

ラギ目線

 

「………なんで、お前がハヅキと一緒に居るんだ」

 

「んあ?あ……ダメ?」

 

転送された先、参加者達が送られる酒場の角、よくわからない飲み物を飲みながら話しているハヅキとアキの2人がいた。

 

「……ま、いいか、余計なことは言ってないだろうな?」

 

「まぁね……それじゃ、私はお先に失礼するよ、またね、ハヅキさん」

 

「あ、うん……」

 

少し遠くから俺たちの様子を見てきたシャーリーというプレイヤーの元に行き、そのままアキは酒場を後にして外に出て行った。

 

「ハヅキ、あいつと何を話してたんだ?」

 

「………?何も話してないよ?」

 

「それならいいが……それより、レン達は……」

 

モニターには、湖のような場所でレンとピトフーイがやり合っている映像が流れていた。

 

────

レン目線

 

「3位なら、ピトさんに上げますよ」

 

「いらないわ、私は優勝しか、それに、この世界で死ねば、現実で死ぬぐらいに本気で命をかけてる……だから優勝したい、って感じかしらね?」

 

「遊びであるゲームに命を賭ける……あの、《ソードアート・オンライン》みたいにですか?それって……

 

「それって?」

 

「すっごくバカげてますよね!あんな伝説級のクソゲーを遊ばなくて良かったぁ!」

 

「……レンちゃん……!!」

 

ほぼふざけ半分であのゲームのことを馬鹿にして、ピトさんに動揺を作って隙を狙いナイフで足と首を攻撃した。

 

 

 

それから2、3分が経過し、ハンヴィーで追いかけっこをしていたフカとMさんが私たちの元に来た、けど、フカは手を縛られてさらに口をガムテープみたいな何かで塞がれていた。

 

「ちょっと、その手に持ってる銃貸して、そこのちっこいお仲間ちゃんを……」

 

ピトさんはフカの方に銃を向けてそのまま2発放った。

さすがに見たくないと思って目を閉じてたから開けると……撃たれたのはフカではなくMさんだった。

 

「そいつは、緑っ子がハンヴィーで近づいてるのに気が付いてたのよ、それと、アマゾネス集団をわざと全滅させたり、私とあの、光剣使いの男がやりあってる時にこっそり見てたくせに手出しせずにグレネードが爆発してから私を助けに来たり、ね」

 

──今まで1度でも、誰かを愛したことがあるか?自分の命を全て捧げてもいいと思える、そんな相手と愛し合ったことがあるか?

 

(Mさん…………)

 

「さてと、最後に言い残すことは?」

 

「……愛してる」

 

「知ってる、でも、ゲームに愛は持ち込み禁止」

 

そう言ってピトさんは最後にもう1発、今度は頭に銃弾を当てた。

 

そのままMさんは死亡表示がされた。

 

 

 

 

それからさらに2分ほど

 

私はナイフで攻撃を出来ると思い近づいたところでピトさんに手を掴まれてほぼ抵抗できない状態になってしまった。

 

「レンちゃん捕まえた……さーてと、ここでトドメを指しちゃおうかしらね?」

 

「………フカ!」

 

ラギがいつの間にか渡してくれたナイフをフカに渡したのがここで生かせた。

 

「へへっ………」

 

「この……これならどうよ!」

 

フカにピトさんを襲わせようと思ったけど、ピトさんもそう簡単にはやらせてくれず、私をフカの方に向けて盾として自分を守ろうとしてきた。

 

「フカ!切れ蹴れ!」

 

「おうよっ!」

 

フカに伝えたこと、それは……

 

「手を切っ──ぐあぁ!?」

 

抑えられている両手を切って、そのまま私を蹴れ、ということ。

 

「うがあっ!」

 

ピトさんの元まで飛んだ私はそのままの勢いでピトさんの首に噛み付いた。

 

「……まさか、ここまでやるとはね……私、このまま死ぬんだ」

 

「死にませんよ、ピトさんは死なない、Mさんのリアルに全て聞きました、ピトさんはえすSJ2で負けたら、リアルで死ぬ気だって、でも……そんなことさせない」

 

「あのバカ……そうだ、前の約束、リアル出会うってこと、守ってあげるよ……」

 

そのままピトさんは死亡表示が出てPM4は全滅した。

その直後、私とフカは後ろからチーム《T-S》という生き残りに撃ち殺され、優勝は逃した。

 

────

酒場:ラギ目線

 

7万発の銃弾が飛び交ったSJ2はどこからともなく現れた謎のチームが優勝を奪い終了。

 

その後、俺達LFは合流し、リアルのメアドを教えて貰ってそのままログアウトした。

 

「SAOのこと、話さなくていいの?」

 

「どーせ、しばらくしたらまた会うし、その時にでも話せばいいだろ」

 

────

現実世界に戻った後、いきなり6人組の女子にカフェに連れていかれたり菊岡が何かしらの研究を開始したりと色々とあった。

 

そして、SJ2から約2週間後の日曜日、Mのリアルに呼ばれ、都内の某空港でとりあえず待ち合わせをするとレンのリアル……香蓮からメールが来て、俺と葉月は一緒に空港まで足を運んだ。

すると、待ち合わせとなった目印のある場所に背の高めな女子ひとりと、赤ふちメガネの女子が楽しそうに話していた。

 

「あ、あなたが春揮さんで、そっちが葉月さん、だね?」

 

「おお、リアルでもちっこいのか」

 

「……うるさい」

 

「お前らが香蓮と美優か……よろしくな、それで、Mさんとやらのリアルとの待ち合わせ場所は?」

 

この後、俺たち4人は空港から近くのビルの近くに移動した。




あっという間。

すごくあっという間。


さて、次回でついにSJもといSAOオルタナティブ編が終わるんですよ、早いねぇ…



篠原美優と小比類巻香蓮、自己紹介は移動中にした、ってことにしといてね。


P.S.

SAOロストソング買いました


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第100話 拍手【SJpartLAST】

都内某所、ビル近くの駐車場

 

春揮目線

 

香蓮が指定された場所には黒い高級そうな車が1台、そしてその中に傍から見れば怪しげな男が乗って、俺たちの方を見ている。

俺はその男の横、助手席に乗り、女子3人は俺の後ろに香蓮、男の後ろに美優、その間に葉月が乗った。

 

「あなた方とは初めましてですね、僕は《阿僧祇豪志(あそうぎごうし)》、PM4のMです」

 

「俺は春揮、あんたとは大会の開始寸前に少しだけ顔合わせしただけだな、あのゲーム内ではラギだ、それで、女子二人の間にいるちっこいのが葉月、プレイヤーネームも同じハヅキだ」

 

「それで私があんたにガムテで捕まったフカ次郎、もとい篠原美優、よろしくねぇ、お兄さん」

 

香蓮以外は初対面、ということでそれぞれ(葉月は俺が)自己紹介をして()()()へ出発。

 

その道中、ちょうど高速道路に入り始めた頃、豪志さんがピトフーイの中の人との出会い(ストーカーとドM的反応の話)を語り始めたところで俺はとある質問をした。

 

「どんな出会いなのかはわかった、ところで1つ聞きたいんだが、ピトフーイの中の人間はなんでGGOに、VRに入ろうと思ったんだ?」

 

「香蓮さんから聞いてないんですか、彼女は4年ほど前、2022年、11月6日……」

 

「「まさか……!?」」

 

豪志さんから出た日にち、それを聞いた俺と葉月は同時に驚きの声を上げた。

その日にちは俺と葉月、全《SAO生還者》にとっては忘れることの出来ない日………

 

「……SAO正式サービス開始日、か、それでその日にピトフーイのリアルは何があったんだ?」

 

 

 

詳しく聞いたところ、ピトフーイのリアルはSAOのβテストに参加した、が、どうしても外せない事情が正式サービス開始日と重なり、SAOへの参加が出来なかった。

 

「ピトは死ぬことの憧れを昔から持っていて、SAOがデスゲームへと化したあの日、怒り狂い、暴れに暴れまくった後、僕も巻き込まれつつ、色々なVRゲームを遊びまくりました。そしてあの日から2年、SAO帰還者と呼ばれる人達が口に出した《プレイヤーキラー》をするギルドの存在を知り、そして彼女は『自分も同じように人を殺せた』『正義の名の元に人を殺すことが出来た』と悔やみ始めました、それと同時に『ゲームで死ぬことが出来──

 

「待てよ、豪志さん、それ以上は言わなくていい………」

 

「そうですか、分かりました……それより、春揮さん、ですか、僕の話を聞いてもかなり冷静ですね」

 

冷静……そう言われれば間違いだ、豪志さんが話した《PKギルド》の1つに長期間参加していた人間がこの空間にいる、それだけじゃなく《SAO》という存在を『人殺し』と『自殺』のために使おうとしている人間の存在を聞いた、後ろを見た限り葉月は俺の方を見て少し慌ててるし……

 

「……豪志さん、香蓮、美優、お前らに話すことがある」

 

さすがの葉月も俺が何を言うのかわかったみたいで止めようとしてくれているけど……

 

「…豪志さんが言った《PKをするギルド》、その中に葉月がしばらくの間、参加してた」

 

「春揮……!!」

 

「……それともうひとつ、俺はSAOの開発会社《アーガス》の仮社員、そして俺と葉月は《SAO帰還者》だ」

 

 

 

数分の沈黙が車の中に走った後、1番最初に口を開いたのは香蓮だった。

 

「話が入ってこないんだけど…葉月がその……」

 

「でも、仲良くしてるってことは何かしらの事情があったんやないん?じゃなけりゃここにはおらんやろう?」

 

「……………」

 

「誤解を生む前に言っとくけど葉月は望んでギルドに入ったわけじゃない、これ以上は言えないけどな」

 

「葉月さん……ごめんなさい」

 

この後、葉月は自分でSAO時代、俺はアーガスで何をしてきたのかを話し、そのまま現在まで(SAO帰還後数ヶ月の話)を話したところで目的地である都内にある少し大きめなライブハウスに到着した。

 

「葉月、さっきはごめんな」

 

「いつか話さないといけないから、大丈夫……それよりここって…」

 

ピトフーイのリアルがいる場所、ライブハウスの前の看板には『神崎エルザLIVE』と書かれた看板が置かれていた。

 

(神崎エルザ……やっぱりか……)

 

「どうしたの春揮?早く入ろうよ」

 

「あ、あぁ……」

 

あんな話をしたあとなのに妙にテンションが高い気がする葉月に引っ張られて俺はライブハウスに入った。

そこでは既に神崎エルザのライブが行われていて横にいる女子二人は目を輝かせながら何かを話し、葉月は静かに聞いている。

 

 

その10分ほど後、豪志さんについて行った先、神崎エルザの楽屋へ招待され、入った。

中にはテンションの高いおばさんと神崎エルザの二人がいた。

 

()()()()だな、神崎エルザさん」

 

「……君は確か…アーガスにいた……」

 

「如月春揮、それが俺の名前だ、神崎エルザ……いや、ピトフーイ」

 

「やっぱり君も気がついてたんだね、そういえばそっちのおチビちゃんもアーガスにいたね……まさかSJに参加してくるとは……で、香蓮ちゃんはなんで拍手してるの?」

 

香蓮はピトフーイのリアルが神崎エルザということを知ってたのか知らなかったのかはわからないけど、いきなり拍手をしだして神崎エルザへ称賛の声を上げた。

その後、香蓮と神崎エルザが色々と話した後、神崎エルザは再び俺の近くにやってきた。

 

「何か言いたげな顔だけど、どうしたのかな?」

 

「よく気がついたな……最後に一つだけ聞かせてくれ、なんで《VR》で死を求めるんだ」

 

俺が放ったこの一言で楽屋の中に居る全員が俺と神崎エルザの方に顔を向けた。

 

「死を求める……かぁ…どうしてだろ───

 

「……ひとつだけ言う、 VRは死ぬために作られたもんじゃない、あの世界は人を殺すために生まれたものじゃない」

 

「春揮……」

 

「……それだけだ、じゃあな」

 

 

この後、ライブハウスを後にし、俺たちは豪志さんに送ってもらい、それぞれ帰ることに。

 

 

────

如月家

 

「春揮……アーガスからメール」

 

「……『企業秘密としてしばらくの間出勤しなくていいよ!多分6月の初めぐらいまでかな?ダスヴィダーニャ〜!』って、アーガスと言うより七色さんだよなこれ……」

 

ダスヴィダーニャ、確かロシアだかイタリアだかの言葉で『さよなら』とかそういう意味だったはず。

というか企業秘密ってなんだ?

 

「しばらくの間暇だな……葉月はどうする?」

 

「そろそろ学校行こうと思うけど……」

 

「そういや、ここ数週間行ってなかったな……行くか」

 

次の日、俺たちは学校へ行くことにした。

 

────

その日の夜。

俺はまた、同じ夢にうなされていた。

 

「………またこの夢か…」

 

それは俺がSAO時代、しばらくの間入っていた、弱小ギルドで起こった事の記憶だ。

 

 

 

 

彼女たちとの出会いは《第6層》に入ってすぐの頃だった。




SJ編完結。


話がまとまらなくてすごい雑になった気がするのは気のせいじゃないよ。
葉月の立ち直りが早かったりその他色々とあったり、こっそり登場した神崎エルザさんとの会話が短かったり色々とあるけど完結!

そしてついに100話!!

次回から数話、過去回、オリジナルストーリーとなります。

更新が少し止まります、ごめんなさい。


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SAO・夕立の霧雨編 第101話 悪夢【夕立の霧雨】

実は今日は葉月の誕生日


 

ここ最近、懐かしい夢を見る。

なんで今更こんな夢を見るのかわからない、忘れていたはずの《SAO》での思い出……

 

『夕立の霧雨』というギルドと過ごした思い出を──

 

────

4月20日(月曜日)

 

「春揮、そろそろ起きて」

 

「ん……?」

 

懐かしい夢から覚め、目を開けると俺の横に制服姿の葉月が立って俺を起こしてくれていた。

 

「おはよ、葉月……そういや、学校に行くって話だったな……まだ少し時間あるけど」

 

「おはよう春揮、それより……すごくうなされてたけど大丈夫?それに春揮、泣いてる」

 

葉月に言われ、目に触れると俺は何故か泣いていた。

 

「そんなにうなされてたのか俺……」

 

「うん……『シズク』とかなんとか言ってたよ」

 

「シズク……か」

 

涙流してるってことは今の俺からすればあの夢は悪夢ってことになるのか……

 

「春揮、シズクって誰なの?」

 

「学校の休み時間にでも話すよ」

 

布団から起きあがり、リビングに掛けてある制服に着替え始めつつテレビをつけると少し気になる話がニュースで流れていた。

 

『オーグマー、ついに販売開始』

 

数日前に発売を開始した《オーグマー》という機械、新生ALO開始日に空が俺たちをハメたときにつけていたが、本当に発売されるとは……

 

「そろそろ行くか」

 

着替えを終えてニュースを見ていたらいい時間になったため、俺と葉月は学校へ向かった。

 

 

────

SAO帰還者学校

 

学校に着いた俺と葉月はいきなり先生に呼ばれ職員室へ連れていかれた。

 

いくらなんでも休みすぎたことを怒られるのかと思ったら俺と葉月にとある箱が渡された。

職員室を後にして教室に入った俺達はその箱を開けた、すると箱の中には数日前に発売された《オーグマー》と《オーディナル・スケール》を起動するための機会のセットが入っていた。

 

どうしてこれを配られたのかと思いすぐ近くの席に座っている和人に聞いた。

 

「春揮達も含めたSAO帰還者、学校に通ってる全員にオーグマーが配布された、なんでなのかは全くわからないけどな」

 

学校の生徒全員に『無料』で配布されたらしく、久しぶりに来た俺たちにも配布された…という事だ。

とはいえ校内での使用は禁止されているため、どんな機能があるのかなんて全くわからない。

 

 

(後でセブンさんに解析頼んでみるか……)

 

────

昼休み:中庭

 

授業だったりサークル活動(和人と同じやつ)をした後、昼飯を食べようと俺と葉月は学校の中庭に移動した。

 

「春揮、今朝の話……」

 

「あぁ……話すか」

 

 

シズクというプレイヤー、《夕立の霧雨》というギルドとの出会いはSAO5層攻略後、6層に入った直後、キリト達と別れたタイミングで話しかけてきたのがきっかけだ。




お久しぶりです、今日は設定上、葉月の誕生日です。
この日を狙ったわけじゃないけどいい日だから更新しようと思い更新しました。
ここで一言

東京も夏休み終わるよねそろそろ(やめろ)



今回から新章です、久しぶりに書いたから今までより違和感あるかもだけど許してね

OS編とSJ編の間の話です、余談です、『オリジナルストーリー』です。

第5層のボスとか6層の色々あるけどオリジナルになります、気をつけてね。


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第102話 偶然の出会い【第6層part1】

1層攻略から1ヶ月と2週間ほど経過した頃

SAO第5層ボス部屋(ルシハ目線)

 

──Congratulation!!

 

第5層の階層ボスを倒した俺、キリト、アスナ、風林火山のメンバー、その他攻略率先組は1人の犠牲も出さずにボスを攻略したことを喜びながら次の階層へと足を運んでいた。

 

「お疲れ様、アスナ、ルシハ」

 

「あぁ、お疲れさん」

 

階層を移動して第6層へと足を踏み入れた俺達はすぐに転移石のアクティベートを終わらせた。

 

「よし、アクティベート完了、他の層にも行けるようになった」

 

「それじゃ、俺達は先に進む前に一旦はじまりの街に行こうと思うけど……ルシハはどうする?」

 

「俺は先の様子を見てから行こうと思う……見た限りここは……」

 

俺はマップを開き第6層の名前を確認した。

 

《空中庭園:イルグラム》

 

周りを見渡すと普通に大きなフィールドと思えるが、第5層までは初期位置からでも見えた《迷宮区塔》が目視では確認が出来ない、それだけでなく空は快晴、名前からすればここは1つの浮島(空)の上にいるはず……

 

「ここの探索は今はルシハに任せる、俺達も後で合流する」

 

「わかった、また後でな」

 

6層へと入った俺達はキリトとアスナははじまりの街へ、俺は探索を進めることにし、他のプレイヤー達もそれぞれに行動を始めた。

 

────

それから数分後、見晴らしの良い場所に出た俺はこのエリアの全体を確認した。

 

(このエリアには迷宮区塔が無いのか……?ここから見える限りだとここは雲の上、庭園って名前にぴったりなフィールド、だけど島自体は4個……そしてこの島にはモンスターが小さい青スライムだけ……か)

 

モンスターの種類を確認したりどこまで進めるのかを確認したりした俺はとりあえずクエストを受けに行こうと思い転移石のある場所に戻ろう……と思ったその時。

 

「……そこにいるのはわかってるぞ」

 

戻ろうとしたところでキリトに教えてもらった《索敵スキル》に誰かの気配が割と近くで反応し、反応した方向にあった木に向かい《デビルライトハンド》を構えた。

 

「そんなに怖い顔しないでよ、というかよく気がついたね?」

 

「そりゃ、3人も固まって同じ場所に隠れればバレるでしょ」

 

「隠密スキルも使ってないからねぇ…あ、ごめんね」

 

木の後ろから出てきたのは3人のプレイヤー、1人は小柄なショートヘアの女の子、そして残り2人のうちの1人は背中に片手剣を背負った男、もう1人は2人とは違い図体のでかい盾を持った男。

 

「いきなりごめんね、私は《シズク(shizuku)》!」

 

「ホント、いきなり過ぎるだろ……あ、()は《ライム(Lime)》」

 

「こんなに体でかいから強いと思われるけど実は臆病、俺は《ゴウ(gou)》」

 

木から出てきた順に自己紹介を始めた3人と同じく俺も自己紹介をして何故俺を尾行したのかを聞いた。

 

「……つまり、俺に《夕立の霧雨》ってギルドに入って欲しい、と、それでキリト達と別れた瞬間に話しかけようと思ったらものすごい速度で移動されてやっと追いついて様子を見てたら俺の索敵スキルにみつかった……と」

 

「うん!」

 

「……で、そのギルドのメンバーってのは?」

 

「私たち3人だけ」

 

「……は?」

 

「その辺に関してはシズクじゃなく俺から説明する」

 

いきなりギルドに入って欲しいと言われてメンバー誰なのかと思えばここにいるシズク、ライム、ゴウの3人だけ……

追加でライムの話を聞いた限りこの3人はリアルで仲良し3人組で、SAOβテストに3人で受かったからナーヴギアの発売と同時にSAOを買って正式サービスに3人でログイン、そして見事に茅場晶彦の性でこのゲームに囚われてしまった、けど諦めたくないからボス攻略に積極的に参加しようと2層攻略が終わった頃に決めて3層から参加を開始、だけどほとんど戦力外で終わってしまい、探索もほとんど出来ないからそろそろ誰かに手伝ってもらいたい、と考え始めながら第5層攻略に参加していい人を見つけてその人に頼もうと思ったら俺を見つけてライムは止めたけど無視してストーカー行為をして今に至る……と、SAOの規則的にはリアルの話は禁止のはずだけど

 

「こんな理由なんだが、手伝ってくれないかな」

 

「俺は構わない……けど」

 

「………けど?」

 

俺はひとつだけ、迷いがあった。

1か月前、俺は目の前で1人のプレイヤーを見殺しにした、その経験もあるせいでキリト達や一緒にパーティを組んだアルゴ(現在はどこにいるか不明)以外とはほとんど組むということは避けてきた、もし、もう一度誰かを失うなんてことにはなりたくないからだ……けど

 

 

「わかった、お前ら《夕立の霧雨》に力を貸すよ、これからよろしくな」

 

「「「やったぁーー!!」」」

 

1層の時から持ってた悩みを断ち切り俺はギルド《夕立の霧雨》へと加入した。




シズク
性別:female
Lv.28
武器:片手剣

ギルド、夕立の霧雨リーダー

────
ライム
Lv.29
性別:female
武器:片手剣

ギルド内1番の戦力(ルシハを除く)
────
ゴウ
Lv.28
性別:male
武器:片手斧、盾

2人を守ってくれる優しい防御役、ビビり

────
ルシハ(仮加入)
Lv.36
性別:male
武器:片手剣、双星剣(スキル)

主人公


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第103話 数の暴力【第6層part2】

第6層

 

「ゴウ!周りの状況を見て敵の攻撃を防いでくれ!」

 

「おっ、おう!」

 

ギルドへの加入をした俺はとりあえず全員の戦い方を確認するために俺を先頭に6層の奥へ進むことにした……が

 

「いやぁぁ!!ルシハー!助けてぇー!!?」

 

最前線ということもあってなのか周りにはほとんどプレイヤーも見かけない、だけならまだしも6層のモンスターは一体を攻撃すれば周りのモンスターも攻撃したプレイヤーに向かって来る、ソロプレイヤーにとっては嫌がらせだとしか思えない。

 

「はあァァァ!!」

 

ソードスキル:ホリゾンタル・スクエア

 

シズクとライムの周りに群がった大量の青スライムを蹴散らし俺達は一度、転移石のある場所まで戻った。

 

 

 

────

数分後

第6層:転移石前

 

「いやぁ……ダメだね」

 

「まったく…あのスライム、攻撃した瞬間に大量に湧き出て対処できないから驚いた、それにしてもルシハ、片手剣ソードスキルだけでよくあそこまで倒せたよね」

 

俺がアスナに予備としてもらっていたパンとキリトから受け取った秘密の調味料(多分バター)を3人に渡して休憩兼反省会をしていた。

 

「最前線に突っ込むのも無理があったかもな、俺もまさかスライムが集まってくるとは思わなかったし初見なんだからしょうがないよ」

 

まだ3人には伝えてないけどβテストや‪α‬の時とは第1層以外はほぼ全て変化しているせいで攻略を簡単に出来るほど甘くない設定にもされている……

 

「ルシハはほんとに強いよね〜……そう言えば、ルシハって面白い名前だよね」

 

「確かに、ルシハ……ルシファー……?」

 

「どうしてルシハって名前にしたんだ?」

 

どうやって攻略するかを考えようとしたところでいきなり名前の由来を3人(特にシズク)に聞かれた。

とはいえ特にこれと言った名前の意味は無い、ただ単にかなり昔、リアルで神話系の話を聞いた時のルシファーとやらに憧れて名前をつけただけなんだけど……

 

「そんな理由なのか……俺はてっきり闇堕ちでもするのかと」

 

なんとなく口にしたらライムには聞かれたらしく闇堕ちするとか言われたけどたしかにルシファーってそんな扱いなのか、いや、どんな扱いだ……?

 

「ルシファーって俺的には()かな、ルシハも光を与えてくれると信じてるよ」

 

「ライム……?」

 

「何話してるのー?もう一回6層の攻略行こうよ!」

 

「「いや、待てよ」」

 

一瞬、ライムが暗い表情をしたと思ったその時、名前の由来を知ったシズクが俺たちの間に入って先に進もうとした、のを同じタイミングで俺とライムがツッコミを入れた。

 

「なんでダメなのさ…」

 

「いや、ダメとは言ってないだろ、とりあえずは俺達の戦い方をしっかりと知らないとだめだろ」

 

「ライムの言う通りだ、今のままだとさっきと同じように大量のスライムに襲われるだ───「3人とも!こっちに来てくれ!」

 

どうやって進むかを考えていると周りを見ていたゴウが俺たちを呼んだ。

呼んだ方向は俺達が一度行って戻ってきた方向……マップ的には先に進むための道なんだが……

 

「ルシハ、あれ………」

 

シズクが指さした方向には……

 

「嫌だァー!!死にたくな──

「なんでこんなにいるんだ──

 

さっき俺達が襲われたヤツらと同じ青スライムの集団がプレイヤーを襲ってそのまま襲われたプレイヤーはHPが切れて消滅した。

それだけなら無謀に突き進んだことが悪い、と思われるがそれだけではない……

 

「ライム!シズク!ゴウ!今すぐあのスライムを片付けるぞ!」

 

「「「わかった!!」」」

 

(戦闘のコンビネーションがまだわかりきってないのにまさか………)

 

奥の方のフィールドには青スライムが大量に発生していた。




人数多いと書きずらいよね、うん。

第6層を攻略しようと先に進んだ夕立の霧雨、だが大量のスライムに襲われ後退することに。

余談を挟みしばらくしたあと進むか進まないか考えているとなんとフィールドに大量のスライムが湧き出した……


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第104話 最前線の死闘【第6層part3】

「ルシハ!スイッチ!」

 

「わかった!」

 

ソードスキル:ホリゾンタル・スクエア

 

突然湧き出した大量の青スライム達を少しずつ減らしながら俺達はそれぞれの戦い方をしっかりと確認し、《スイッチ》を確実にできるようになり、さらにスライムを蹴散らすことに成功した。

と、喜んでいる暇なんて与えないと言わんばかりにスライム達がさらに湧き出して俺たちの元へと近づいてきた。

 

「これじゃあキリがないよ!どうしよう、ルシハ」

 

「ここまで大量に湧き出してるんだ、多分だけどこいつらを生み出してる何かがあるはずだ、それを探し出すまでは出来る限り倒して先に進む」

 

(って言ったがここまで数が多いとさすがに4人で進むのは難しいよな……)

 

俺は3人よりも先にスライムの元に突っ込み、スライムを倒しつつ()()()3()()にメッセージを送った。

 

「ゴウは2人をできるだけ守ってくれ、ライムとシズクも無理をしないでスライムを倒してくれ」

 

「わかった、だけどルシハだけに任せるわけにはいかないだろ、俺も、シズクもゴウもほかのプレイヤーには適わないけど前線で戦えるだけの戦力はある」

 

「………無理だけはしないでくれよ、ライム」

 

「もちろん、でもそれはこっちからも言えることだ」

 

────

それから数分後……

 

「ルシハ!」

 

3人より少し先を進んでいた俺は倒し損ねたスライムに気づかず、3人がスライムの集団に囲まれて身動きが取れない状況になってしまった。

それだけなら俺がソードスキルで倒せばいいものの、後ろに戻ろうとしたところで俺と3人の間にさらにスライムが現れ、3人の元へ行くことが出来なくなってしまった。

もし、ここが普通の地上エリアならともかくここは浮島、スライム達を避けて3人を助けようとして、もし弾き飛ばされたりでもしたらそのまま浮島から飛び出して落下、そして死亡……なんてこともあり得る。

それを考えれば無理して突っ込みたくはない……が、身動きが出来ない3人を早く助けないと3人が危ない……

 

(こうなったら使うしかないか……)

 

「ルー坊!それとそこの3人!助けに来たゾ!」

 

あのスキルを使おうか迷っていると俺達が進んできた方向からものすごい速度で走って来て俺の名前を呼んだ今までどこにいたのか全くわからなかったあいつ……《情報屋》アルゴが3人を囲むスライムを蹴散らした。

 

3人の無事が確認できたところで俺は自分の近くにいたスライム達を倒して3人とアルゴの元に移動した。

 

────

体力が黄色ゲージまで減った3人は回復をしながらアルゴの自己紹介を聞いたり自分たちが自己紹介したりした。

 

「それにしてもアルゴ、今までどこいってたんだ?第5層入って直ぐにどっか行ってそのまま全く姿も見なかったけど」

 

「ルー坊達、攻略を急ぐプレイヤー達とは違って情報を売ったりしててナ、メール来てたことには気がついてたガ、中々都合が合わなくて、今になって合流、ってことダナ、ちなみに、オレっちだけがここに来たわけじゃナイ、もう少ししたら追いかけてくると思うゾ、それまでオレっち達はこの異常発生の原因を倒しに行く」

 

「原因が分かってるのか?」

 

「オネーサンは情報屋だゾ?甘く見られたら困るナ、《夕立の霧雨》なんてギルドはまだ聞いてなかったけど……とりあえず原因がいるであろう場所まで移動するゾ」

 

今までいなかった分、アルゴが何かしらの情報を持ってきたと信じて俺たち4人はアルゴについて行った、その間にライムが質問を……

 

「ルシハとアルゴさんはどんな関係なんだ?情報屋とプレイヤーが一緒に行動してるってなかなか聞かない話だけど……」

 

「まぁ、確かに情報屋とプレイヤーがパーティ組むって聞かない話だよな、俺とアルゴの場合はちょっとした条件付きでパーティを組んでるんだ、ほとんどソロ行動だけどな」

 

アルゴと俺の関係に関して色々と話しているとアルゴが立ち止まり、とあるものを指さした。

 

「これは………転移石か?」

 

「そう、ルー坊なら気が付いてると思うケド、第6層は浮島エリアになっていて初期位置からだと迷宮区塔が目指できナイ、これから先に進むにはこの転移石を使うらしいんだヨ」

 

転移石、と言っても各層をつなぐやつとは違う種類で、簡単に説明するならワープ装置だ。

 

「それよりアルゴ、メッセージ送ってからすぐに来たよな」

 

「ルー坊の頼みだからな、それより夕立の霧雨の3人は先に進むカ?」

 

「もちろん、ルシハだけを行かせるわけにはいかない」

 

「私も賛成!」

 

「防御役は1人ぐらい必要だろ?」

 

「いい意気込みダ、ルー坊はいい仲間を持ったナ」

 

「まぁな、それよりみんな、一応戦闘態勢は整えてくれ、この先はまだ未知数だ、行こう」

 

全員の準備が整ったところで俺たち5人は転移石に触れた。

 

────

第6層《空中庭園:遺跡エリア》

 

眩い光とともに転移させられた先に広がっていたのは狭い通路が何本も伸びた空中に浮かぶ遺跡。

その道中には転移前と同じように青スライムが大量に湧いていた。

 

「ルー坊、あれが大量発生の元凶だヨ」

 

アルゴが指さした先、少し遠くにある遺跡の中心に次の層へ行くための転移石が見えた。

そしてそれを守るように転移石の前に今までのとは比べ物にならないデカさのスライムが青スライムを生み出していた。

 

「転移石の前に居るってことは、あれは階層ボスなのか?」

 

「で、でも、各層には塔があって、その中に階層ボスがいるんじゃないっけ?」

 

ライムの言う通り、次の層への移動手段である転移石の前にあのスライムがいる、つまりはあいつがこの層のボス、ということになるはずだが……

シズクの言った通り各層は迷宮区塔が存在して、それを登って行った先でボス部屋へと到着する、そしてその中にボスがいるはずだ。

 

「ルー坊もわかってナイってことは、やっぱりβテストとは違うんだナ、この層は迷宮区塔は存在しない、その代わりにこの遺跡が迷宮区なんダヨ」

 

「……つまり、俺たち夕立の霧雨とアルゴだけでこの迷宮区を突破するのか」

 

「「それは違う(わ)」」

 

「やっと来たのカ、結構遅かったナ、キー坊にアーちゃん」

 

後ろから声をかけられて全員が振り向くとそこには1層に戻ってあと、さっき俺がメッセージを送った2人……キリトとアスナが立っていた。

 

「ここは迷宮区なんだろ、話は聞いた、ここで提案なんだがルシハとそこの小ギルド、俺とアスナとアルゴの2手に別れてボスの元まで行こうぜ、その方がそっちのギルドメンバーはいいだろ」

 

「その前に自己紹介でしょ」

 

夕立の霧雨のメンバーとキリアスがそれぞれ自己紹介を終えた後、キリトの提案を3人が呑んだことでこのエリアを2手に別れて攻略することに。

 

「ルシハは仲良しな人が多いね」

 

「ライム?急にどうしたんだ?」

 

「……いや、なんでもないよ、それより早く行こう」

 

ライムがまた気になることを口にした気がしたけどそのままのノリでライムに押し切られてしまい先に進むことに。

 

────

そしてそれから数分後。

 

「一通り確認は終了したな、そっちも終わったみたいだし……どうする」

 

「俺達はボスに挑もうと思う、無理に突っ込むわけじゃないけど」

 

「夕立の霧雨のメンバーもみんな了承してくれたんダロ、オレっち達もそのまま挑む気ダ」

 

ボスは青スライムの親玉、こいつを倒せば次の層、7層まで行ける。

 

「よし、みんな、このまま挑もう、そして………絶対に勝とう!」

 

こうして俺達は7人で第6層ボス攻略を開始した。




アルゴキタ━(゜∀゜)━!
キリアスキタ━(゜∀゜)━!

ホロフラ進めたらわかったけどホリゾンタルスクエアって熟練度かなり上ないとダメなんだね、ま、ルシハは6層で使ってるけど

次回、第6層ボス戦!


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第105話 VSブルーインパクト【第6層partLAST】

「ゴウ、スイッチ頼む!」

 

「お、おう!任せろ!」

 

第6層階層ボス、巨大青スライムこと《ブルーインパクト》との戦闘を始めた俺達はパーティ唯一の盾役のゴウに相手の攻撃を防いでもらった。

 

────

第6層階層ボス

ブルーインパクト

Lv.25

 

のしかかり、なぎはらい攻撃を中心とした範囲技を使用。

攻撃力がスライムのくせに高い

体力が減ったあとの攻撃には要注意

 

────

アルゴが俺たちと合流する前にNPCから聞いてきたボスの攻略情報通り、ブルーインパクトは飛び上がってプレイヤーにのしかかろうとする

ゴウがギリギリで防いでくれてるが、盾の耐久力から考えれば防げる回数には制限がある……

 

「ルー坊、前線に出てる3人が危なくなったら……」

 

「アルゴも同じ考えか、あまり人前で使いたくはないけどな……あの3人だけは死なさせない」

 

シズク:ソードスキル:スラント

ライム:ソードスキル:ホリゾンタル

 

「「はあぁぁ!!」」

 

アスナ:ソードスキル:スティンガー

キリト:ソードスキル:レイジスパイク

 

「ルシハ、アルゴ!」

 

「「あぁ!」」

 

ルシハ:ソードスキル:ホリゾンタルスクエア

 

アルゴ:ソードスキル:ラウンド・アクセル

 

(これでもまだ倒しきれないか……)

 

ゴウがなんとか防いでくれてる間に6人のソードスキルを一気にぶつけたはず、だがボスはビクともしない様子でゴウに攻撃を続けている。

 

「ゴウ!一旦下がれ!」

 

(相手の攻撃力と体力が圧倒的に多いのは分かるがここまで耐久力が高いとさすがに辛いのか……)

 

「シズク、ライム、お前らはスライムの気を引いてくれ」

 

「「了解!」」

 

2人に任せるのは無理をさせることと変わらない、だが気を引いてくれてる間にあのスキルを……

と思ったその時だった。

 

「ぐあっ!?」

 

「これは………!」

 

2人が近づき、ボスの気を引かせようと攻撃をした瞬間、ボスから謎の煙……毒ガスが吹き出し2人とその近くにいたゴウ、キリトとアスナが巻き込まれた。

 

(体力を一気に減らしたからわからなかったがまさか、体力を一定値まで減らすと攻撃が変わるタイプのボスか……)

 

「アルゴ!みんなの回復を頼む!」

 

「ルー坊、アレに攻撃を当てると毒を食らうゾ」

 

「わかってる、だからこそ一瞬で決める」

 

あの時、自分が動かなかったせいであいつを……ルナを守れなかった、だからこそ決めたんだ……

 

(もう二度と、パーティメンバーを殺させはしない!!)

 

スキル:絶界の双星剣

 

1層以降、ほとんど使わないで攻略をしてきた、だけど今は誰かを守るために使う。

 

「くらえぇぇ!!」

 

ソードスキル:ナイトメアレイン

 

攻撃をあてた瞬間、ボスから毒ガスが噴射された、がそんなことで怯んでいたら後ろの全員を助けることが出来ない……

 

「ルー坊!下がレ!」

 

ソードスキルの連撃を撃ち終わったその時、ボスから毒ガスとは別のガスが噴出された。

 

(これは……麻痺毒……!?)

 

「こんなことで……負けるか……!!」

 

俺は麻痺の異常状態を完璧に無視し、両手に持った剣に力を込めた。

 

ソードスキル:シグナスオンスロート

 

その一撃がトドメになりボスはポリゴンの欠片となり消滅した。

それと同時にさすがに力尽きて俺はその場に倒れ込んだ。

 

──Congratulation!!

 

「ルシハー!!」

 

「やめっ……」

 

毒が回復したシズクは倒れてる俺にお構い無しに抱きついてきた。

 

「やめなよシズク、ルシハは無理してでも戦ってくれたんだ、少しぐらい休ませてあげようよ、それにシズクだってボロボロだろ?」

 

「えー……」

 

ボスが終わったあと、俺は回復を、キリトとアスナは次の層のアクティベート、アルゴはボス討伐の情報を下の層に売りに行った。

 

第6層

階層転移門前

 

「それよりルシハ、そのスキルはなんなんだ?」

 

「これは……《システム外スキル》、とでも言っとくよ、隠しとくつもりは無かったんだけど」

 

「でも凄いよねルシハ、いきなり剣を2本持ったと思ったら16連撃も撃って、それだけじゃなく麻痺を抜けてさらに2連撃だもんね」

 

「……まぁな、それより1度、はじまりの街に戻ろう、ゴウの盾とか色々と買わないといけないからな、先に行っててくれ、俺も直ぐに追いかける」

 

双星剣に関して適当に説明した後、俺は少し気になることがあるため先に夕立の霧雨の3人を街に帰ってもらった。

その時、ライムの表情が少し暗かった気がした、

 

────

(やっぱり……でも無理なのか)

 

ボスのいた場所から少し移動した所に《GMコンソール》が設置されていた。

本来はどこにあるかなんてわからないはずのコンソールが何故かこの場所に設置されているのかは不明だ。

 

コンソールをαテストの時のデータでログインして色々と探ろうとしたものの《ルミナスリング》という謎のアイテムが出現しただけでそれ以外にはなんの変化も無かった。

ルミナスリングを手にした瞬間、誰かに見られてるような感覚を感じた。

 

その後、使用制限なのかコンソールはその場から消滅してしまった。

 

────

第1層《はじまりの街》

 

ルミナスリングをストレージに入れ、1層に戻った俺は3人と合流し、街の中にある(アルゴと泊ったことがある)小さな宿を借りて反省会的なやつをしたあとそれぞれの部屋に行きそのまま寝た。

 

────

次の日の朝早く、前日の疲れがあるくせに特技ショートスリーパーのせいでほぼ寝付けなかった俺はライムの部屋の扉が空いていることに気がつき、ライムが宿にいないとわかってライムを探しに出かけた。

 

────

はじまりの街:路地裏

 

「せいっ……!はあぁ!!」

 

宿から1番近い人気のない路地から探そうと思って歩いているとライムの声が聞こえて何をしてるのかと思い覗いてみるとライムは片手剣を振っていた。




バトル描写は俺には無理だ。

6層\(^o^)/

青スライムことブルーインパクトはどこかのSAOゲームの中に出てくるモンスターの名前らしい、よくわからないけど。


双星剣を使いボコボコにしたね、そしてコンソールが何故かあるね、ルミナスリングとかいうよくわからないやつを手に入れた……

そしてはじまりの街にもどりアルゴと泊まったことのある宿に行き休んだ

次の日、路地裏でライムは一体何を…?


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第106話 強さ【劣等感】

路地裏

 

ライムが片手剣を振り、ソードスキルのような何かを練習している様子が確認出来る、一回一回剣を振り終わったあとのライムの表情はどこか暗く見える。

と、隠れてライムの様子を確認していると俺の入ってきた方とは真逆の方から見るからに怪しい3人組がライムの方へ向かってきた。

 

「坊主、お前1人で何してたんだ?」

 

「あんたら、誰?俺になんの用」

 

「なんの用かって?そりゃ、お前には()()が見えねぇのか?」

 

3人の中のリーダーと思われる大男は自分の頭の上に指をさした。

その先にあったのは《殺人》をしたプレイヤーに表示される《オレンジ》マーカーだった。

 

「あんたら、殺人ギルドか何かなの?」

 

「その通りよ、坊主、1人で居るなら俺らの腹いせにでもさせてくれよ、こちとら()()()()()()()()()()()にデュエルで負けて腹が立ってんだ、《完全決着》型デュエルで勝負しようぜ?」

 

「断ったら?」

 

「ここでお前を殺せないからな、3人で圏外に連れてって痛みつけてやるよ、死ぬまでな」

 

「デュエルって言っても3対1だけど」

 

「ンなもん関係ねぇだろ!おめぇは俺らの腹いせのために死ぬんだからよ!」

 

完全決着デュエル……HPがゼロになるまでデュエルが終わらない、それだけならともかくこのデスゲーム内でそれが行われるとただ単に人を殺すためだけに使用するデュエルになっている。

蒼眼のチビだか何だかよくわからないけどそんなやつに負けてそれの腹いせを他人にぶつけるなんて……それも3対1の不利な状況で行うのか……!

 

(そんなことさせねぇ!)

 

ライムがデュエル開始のボタンを押そうとしたところで俺はライムの背後から飛び出してライムを吹き飛ばしながら3人の男の前へ出た。

 

「ルシハ……どうしてここに!?」

 

「ちょっと寄り道してたらお前が剣を振ってたのを見ててな、そこでこいつらが()()()()()()()()()から思いっきり飛び出したんだ、悪いな吹き飛ばして」

 

「おいおい坊主、てめぇ1人で俺ら3人に挑もうってのか?」

 

「なぁめんなァよォ?おれぇらぁはァ!あのかの有名な───ぐっはぁ!?」

 

とりあえず剣を抜き変な喋り方をする男一人を《スラント》で吹き飛ばし相手に威嚇という名の先制攻撃を仕掛けた

 

「おうおう、いい度胸してんな!」

 

スラントごときで吹き飛ばされたとはいえここは圏内、普通なら無傷で済む、もちろん今も相手は無傷で吹き飛ばされている。

 

「たった一人倒したぐらいでいい気になってんじゃねぇぞ小僧!」

 

「ったく……たった一人のプレイヤーを集団でいじめようとしたくせに、今度は1人のプレイヤーに負けて慌ててるのか」

 

「んだとてめぇ……これでも喰らいやがれ!」

 

男は俺の挑発に乗って攻撃してくる、と思いきや取り出したものは『煙幕』のようなもの。

それを男が地面に向かって投げつけた瞬間、そのアイテムから煙が噴出し相手の姿は見えなくなった。

 

 

 

それから数分して煙が消えたと思えば男達3人はどこかへ消えていた。

 

「大丈夫か、ライム」

 

「………ごめん」

 

「なんで謝るんだよ、別に、こんなの日常茶飯事だから俺は気にしてない、それよりなんでこんな朝早くからこんな所でソードスキルの練習なんてしてたんだ?」

 

「ここで話すのもなんだし、とりあえずどこか休める場所…カフェにでも行こうよ、そこで話す」

 

こうして俺はライムと共に近くにあるカフェに行った。

 

────

はじまりの街:カフェ・ドルチェ

 

「それで、なんでソードスキルの練習をしてたか、だよね」

 

席に座ると同時にライムは話を始めた。

 

「俺はさ、今のあのギルド……《夕立の霧雨》の中では戦力的には1番かもしれないんだけどさ、ルシハの戦闘を見てたら思ったんだ、『こんな強さじゃ前線に立てない』って、それでルシハが使ったあのソードスキル……《ホリゾンタルスクエア》を使えるようになりたいって思って朝早くからソードスキルの練習ばっかりしてた、まぁ…なんの進展もないけどね」

 

「なんでお前はそこまで強くなりたいって思うんだ」

 

「………強さ、か」

 

ライムは自分の頼んだコーヒーのカップを見てしばらく黙ってしまった。

 

「俺が男だったら強さを求めてたんだろーな………」

 

「………はい?」

 

「言ってなかったな、俺、こう見えて女の子だよ、れっきとした高校生の」

 

「……もしかして、女ってことを隠すために強くなろうとしてた、とかじゃないよな」

 

「俺さ、リアルでもこんな見た目だからずっといじられ続けてて、元々『私』って言ってたんだけど、それも『俺』って言うようになって、シズクとゴウだけが俺の事をしっかりとした女の子って認めてくれて、一緒にいるようになってしばらくしてこのゲームが発売されて、VRなら別の自分を作ることが出来る、そう思ったらデスゲームとかいう訳分からないやつになって、リアルの姿に戻されて、周りからは男みたいだ、とか馬鹿にされるようになって、たまーにあんな感じでよくわかんないゴロツキとかに絡まれて、それからだよ、前線に3人で行こうと考え出したのは………それで、2人に無理はさせたくないからって自分の実力をどんどん上げようと思っ───

 

話しているうちに少し、ライムは目に涙を浮かばせているのがわかった。

 

「……そこまででいいよ。言いたいことはわかった、だけどライム、無理しすぎて前線に出て死んだやつもいるんだ、無理して前線に来て、ボス戦前に死んだプレイヤーを俺は知ってる……俺は夕立の霧雨に入ったのはお前らを死なせたくないからなんだよ、俺が目の前で失ったプレイヤーにそっくりだったから……な」

 

俺はライムをちょっと無理やり抱き寄せて今の発言をした、ライムは安心した様子でしばらくの間泣き続けた。

 

「ルシハ、ありがとう」

 

「男っぽくしててもいいけど、ちゃんと女の子らしくもしろよ」

 

「わかってる」

 

この後、フレンド登録をして本当に女としてSAOに登録しているんだ、とか思いつつ俺とライムはシズク達が待っていると思う宿へと戻った………が

 

「シズク達がいない……!?」

 

宿に戻ると宿は何者かに荒らされた様子で、シズクとゴウの姿はどこにもなかった。

ライムがシズクの寝ていた部屋からとあるアイテム……記録結晶を見つけ出した、それを再生すると……

 

 

『第7層、新緑の樹海にてお前らを待つ、もし来なければ2人のプレイヤーの命が無くなるだろう』

 

と、低めの男の声が録音されていた。




まじかー、ライム女だったのかー(棒)

明かされる簡単な説明
そしてシズクたちが何者かに連れ去られてしまった……!?


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第107話 孤独の勇気【VS殺人ギルド】

「まさか……あいつら俺らの泊まってた宿を先に確認してたのか」

 

シズク達が連れ去られ、記録結晶に残されていた声の主が言っていた場所……未だに未踏の地の第7層にある(と思う)新緑の樹海とやらへと俺とライムは向かっていた。

誰が連れ去ったのかは何となくわかる気がするが、ライムを襲ったあの3人組、ライムから聞いた『絡んでくるやつ』の1つで『殺人ギルド』とやらの一員がライムが宿から出たのを先に見かけて何かあった場合宿にいるシズクとゴウを連れ去り人質に取る……という計画だろう

 

「このエリアのどこかか……」

 

────

第7層《死者の森:ダークフォレスト》

 

転移をし、第7層へ入って名前を見た時点で何となく察しはしていたけどまさか7層全体が森になっているとは…それも名前物騒だし…

 

「ルシハ、あのモンスター……」

 

「人、いや、ゾンビ……?」

 

森の中を進んでいるとどう見ても人間じゃない動きをした人間のようなモンスターが五、六体まとまって動いていた。

 

「ライム、直ぐに片付けるぞ」

 

「いや、ルシハは先に行ってくれ、俺がこいつらを倒す」

 

「でも……」

 

「少しは任せてくれ、俺だって任せてばっかは嫌なんだよ」

 

「……それならお前がシズク達を助けろ、俺がこいつらを倒したら追いかける」

 

ライムが見せた表情は『助けたい』という気持ちそのものだ、あの時、ルナが俺に見せた顔と同じだからこそわかる…

 

「分かった、俺は先に行く……ルシハ、ありがと」

 

「今はやめろよ、行ってこい」

 

話しているうちに何故か少しゾンビの数が増えた気がする、流石の俺もこの数を1人は難しいかもしれないがライムに先に行かせるためにも無理してでも俺は1人で倒す。

 

────

ライム目線

 

(アイツらはどこにいるんだ……シズク達に何もしてなければいいけど…)

 

ルシハに2人の救出を任されたんだ、いち早く見つけて助けないと……

ずっと独りだった俺を助けてくれた2人を、弱い俺を守ってくれる『光』を……今度は俺が守る……

 

「よぉ、坊主、あの強いにぃちゃんはいねぇのかねぇ?」

 

「お前はあの時の……シズク達はどこだ!?」

 

「まぁ、そう焦るなよ、この先にいるぜ、もちろん生かしてる、無傷でな」

 

「今すぐ2人を返せ!」

 

「そう血相を変えるなよ兄ちゃんよぉ、この状況がわからねぇわけじゃねぇだろ?」

 

男が指を鳴らすとタイミングよく暗かった森の周りに光が刺し今いるところが森の中の開けた空間だと分かった、と同時に今自分がピンチだとわかった。

 

「独りで来たのは勇敢かもしれねぇけどな、俺が1人でお前を待つわけねぇだろ?今頃お前と一緒に来た強い方も仲間にやられてるだろうな」

 

「知ったことかぁ!」

 

ソードスキル:ヴォーパルストライク

 

「おっと危ねぇな、おらよ!」

 

周りの状況を確認したところで俺は男の言ってたことを無視して無理やりソードスキルで男を攻撃しようとした、が見切られ避けられて俺はそのまま男の足蹴りで元いた場所まで吹き飛ばされた。

 

「おっとすまねぇ、間違って蹴り飛ばしちまった、小柄にはちと辛いか?ま、どっちみちお前はここで殺されるし痛みなんて気にしなくていいのか」

 

「う、うるせぇ……」

 

「ん?まだやるか?」

 

「2人を……助ける……お前を…殺す!」

 

「ったく、まだやられ足りねぇのか?いいぜ、お前ら、相手してやれ!」

 

たった一撃でフラフラの状態になり、なんとか立ち上がったところで男は周りのプレイヤー達に指示を出した、と同時に男達は俺目がけて攻撃をしようとソードスキルのモーションを開始した

 

「ま、無理に突っ込んだのが馬鹿なんだよ、死んでその無駄なことをしたってこと、後悔しな」

 

(くそ……なんで……俺は……)

 

「諦めてんじゃねぇ、ライム!」

 

双星剣ソードスキル:エンドリボルバー

 

「なんでてめぇ、無傷なんだ!?」

 

「無傷も何も、既にあの場にお前の仲間が潜んでたのはわかってた、それにゾンビ達よりあんたらの方が弱いしな、前線を突っ走る人間を相手にしたことを後悔しろよ、殺人ギルド」

 

6層のボス戦で使った《システム外スキル》を使って両手に剣を持ったルシハが周りのプレイヤーをソードスキルで吹き飛ばし俺とあの男の間に立った。

 

「ルシハ……ごめん…」

 

「まだ終わってねぇよ、相手は殺人ギルド、殺すか殺されるかの最悪な戦いはここからだ……お前があいつを倒せ、俺は周りの雑魚どもを止めておく」

 

「でも……」

 

「2人を助けたいんだろ!今やらなかったら後で後悔するぞ!」

 

男の方に剣を向けながら俺の方を向いてきたルシハの目は真剣で、それでいて少し怒りを感じている様子……

 

「わかった……俺がこいつを……殺す!」

 

「だそうだ、文句ねぇだろ」

 

「へっ、いいだろう、俺様が1人で坊主とやり合うんだろ?しょーがねぇな、受けてやるぜ」

 

この後、俺と男は森の奥の方へ、ルシハは今いた場所で大人数のプレイヤー達を1人で相手することに

 

────

「坊主、覚悟決めたか?」

 

「………あぁ、いいよ、やろう」

 

(殺し合いを…!)

 

と、俺と男が剣を構えた瞬間だった、森の中がいきなり騒がしくなり、来た道の方、殺人ギルドのプレイヤー達の叫び声が聞こえた。

 

「坊主、今は殺人ギルドとかなんとか言ってる場合じゃねぇかもな、さっきの強いにぃちゃんのいる方から悲鳴みてーなの聞こえてる、それに変にやべーやつの気配がする気がするんだ、先に行かせてもらうぜ、これは檻の鍵だ、あんたの仲間は奥にいる、先に助けて後で来てくれ、こう見えて俺は殺人なんかしてるけど仲間思いでな…ごめんな坊主」

 

男は鍵を渡してくれてそのまま道を戻っていった、と入れ替わりでルシハが走ってきた

 

「ライム!話は聞いた、早く2人を助けてお前は街に戻れ!」

 

「向こうで何が起きたんだ?」

 

「……いいから戻れ、お前らでなんとかなる相手じゃない」

 

「……分かった、シズクたちと街に戻るよ」

 

────

ルシハ目線

 

ライムの元に行く少し前、殺人ギルドのプレイヤー達の一部を壊滅させた所で俺は異変に気がついた。

 

(周りにゾンビが現れた…?いや、まさか……)

 

俺が倒した数名のプレイヤーが起き上がり、味方であるプレイヤー達を襲い始めた、()()()()()として。

 

────

現在

 

ライムが2人を助けて転移結晶を使ったのを確認したところで俺はゾンビが大量発生してしまった場所へと戻りゾンビを倒し始めた。

 

(埒が明かない……まさか倒したプレイヤーがそのままのステータスと武器でゾンビするとは……)

 

既に、俺の周りにはゾンビが増え始めていた。




戦わないんかーい!

そして実は5層攻略すぐに6層攻略してるんだよね、馬鹿かな?

第7層にて殺人ギルド達が色々あってまさかの戦わずにいきなりゾンビが発生
このままだと7層攻略とかそういう問題以前の話になるぞ……?

次回、いったいどうなる…!?


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第108話 殺伐とした森【死者】

ゾンビ達が増えたせいで周りのプレイヤーに被害が行くと思ったが階層が解放されてからかなり経つというのに(<